●●寝取り・寝取られ総合スレ6●●

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1名無しさん@ピンキー
――他人の彼女、妻を寝取る。自分の彼女、妻が寝取られる。

どちらでもOKです。

職人さまの降臨をお待ちしております。

前スレ
『寝取り・寝取られ総合スレ5』
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179749372/

保管サイトさん
寝取り・寝取られ総合スレSS保管庫
http://ntrss.web.fc2.com/NTR/
2374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:03:33 ID:v4Enk9dV
前スレが500kb超えて書き込めなかったので、立てました。

で、また思い切りキャラ名間違ってた……
前スレ>>752の吉良の台詞
「吉良との間に、本当は何があったのか……」
になってますが、相当恥ずかしい間違いです。
「唯との間に、本当は何があったのか……」
に、脳内訂正しといて下さい。

やっぱキャラ名なんて、思いつかないからって適当に設定しちゃ駄目ですね。
思い入れが何も無いから、しょっちゅう間違えるの何のって。


第八話、過去編その1、投下します。
3374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:04:48 ID:v4Enk9dV
目印は色眼鏡に、茶髪に、煙草。
唯は待ち合わせの相手に、そう告げていた。
駅前の繁華街、誰もが気軽に立ち寄れる、少し洒落た喫茶店。
茶髪は飽きる程見かけるが、全席禁煙のこの店で、
テーブルの上に煙草の箱を置いている男は、他にいない。
店員の視線は男には痛かったが、吸わなければ文句は言われない。
程なくして約束の相手、安室怜が現れた。
「ZEROさん……ですか?
 初めまして、木馬です。本名は安室怜ですけど……」
あまりハキハキと喋らない、臆病そうな子だと、唯は思った。
「こちらこそ、初めまして。
 本名は日色唯。まぁ苗字は気にいってないから、唯って呼んでくれよ」
唯はそう言って、店員を呼びつけて追加注文した。
レモンティーとミルクティーを、それぞれ一杯ずつ。
怜がミルクティーを好む事を、それまでのブログ上での会話や
最近やり取りを始めたメールの内容から、既に唯は知っていた。
「あ、あの……お代……」
「あぁ、気にすんなよ。仮にも年上なんだから、俺がオゴるよ。
 つーかお前バイトしてないんだから、金無いだろ」
「お、お小遣いなら……」
「それは大切に使えよ」
それが、二人の直接の出会いだった。
4374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:05:29 ID:v4Enk9dV
二人が知り合ったきっかけは、唯のブログだった。
いつの間にやら悩み相談請負の様相を呈していた彼の日記のコメント欄に
ある日『木馬』の名で、新たな相談事が書き込まれた。
年は高校三年生。
中学時代に不登校を経験し、その為人間不信と、自尊心の欠如を併発しているとの事。
他人を信じないくせに、自分さえも信じない。
それは相談者にとって、当然の事だった。
何しろそれまでの十八年間、バイトもした事が無かったのだ。
部活もせず、学校にも行かず、働いた事も無い。
趣味も特技も持ち合わせていないとなれば、自分に対して
裏づけのある自信を持つ事の出来る機会など、彼女にはなかった。
このまま高校を卒業しても、進学する勇気も、就職する自信も無い。
勉強は嫌いではないが、大学で何かを習ったとて、それを将来に活かせるかわからない。
働いた事が無いから、就職したとて、まともに役に立てるかわからない。
その相談者、木馬……安室怜は、日ごとZEROに相談を持ちかけた。
彼女は、根が深かった。
それまでZEROの元に相談を書き込む者など、片思いの恋愛相談や、
学校の教師がムカつくだの、クラスの誰が腹立つだの、他愛の無いものばかりだった。
それに比べて怜は、心療内科を経営している父親から
鬱病の薬を貰って服用し、それで何とか心を安定させているという程の、重症だった。
ZEROは根気良く、何日も話を聞いてやって、次第に木馬と打ち解けていった。
十八年間自分に自信を持てなかった人間に、一発で自信を持たせる術は無い。
何ヶ月、何年とかけて自力で自信を磨くと同時に、
誰かが自尊心を後押ししてやる必要がある。
お膳立てと言えば聞こえは悪いが、ZEROが選んだのは、まさにその手段だった。
仕事上の関係なら兎も角、単なる普通の友人関係において言えば、
信頼を掴み取るのに、有能も自信も必要無い。
ただいつも一緒にいて、ただ楽しい。それが友情というものだ。
一緒にどんな苦境を乗り越えたとか、皆で一丸となって何かに臨んだとか、
そういったものも確かに友情を形成する要素ではあるが、それが全てではない。
ただ一緒にいるだけの事が、友情を形作る事は多い。
何もしていなくても、自分を必要としてくれる人間を得る事は出来る。
ZEROは……唯は、それを教えようとしていた。
5374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:06:17 ID:v4Enk9dV
無論唯自身は、努力はするに越した事は無いと思っている。
全く努力無しに、お膳立てだけで自信を確立するのなら、
それは自信ではなく不遜、傲慢に繋がるだけでしかない。。
自分の中で自分なりの根拠の備わっている自信の方が、ハリボテのプライドより数倍良い。
けれど、それは後回し。
今は兎に角、直接会って親睦を深め、
元不登校だろうがバイト未経験だろうが、勿論鬱病だろうが、
そんな瑣末な事など一切関係無しに他者からの『必要』『情』を
得る事は出来るのだと、彼女に教えてあげたかった。
俺はお前の事を、友達だと思っている。
ただそれだけでも、お前には価値があるのだと、わかってくれ。
言葉には表さないが、態度と誠意で、それを伝えようと試みていた。
偽善と言われれば、否定はしない。
けれど彼女と知り合ってからの一ヶ月程の間、
ブログやメールで会話を重ねていく中で、確かな友情を唯は彼女に感じていた。
何も、全く友情を感じない相手に対して、嘘でも良いから
友達ごっこを演じて自信をつけさせようなどと、考えていたわけではない。
多少物事を深く考え過ぎるきらいはあるものの、中々聡明な子だ。
唯は彼女を、そう評価していた。
異性として意識する程にはないが、十分好感が持てる相手だと思っていた。
その気持ちを、彼女に対する評価を、表情で示す事によって、
彼女に一人の人間としての自信をつけさせたかった。
6374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:07:01 ID:v4Enk9dV
その後二人は、何度か二人だけで会う事が多くなっていった。
最初はオフ会という名目だったが、いつしか明確な理由も無く、
ただ遊びたいから会う、といったような、自然な関係になっていた。
互いの住居は近くないが、電車で二時間もあれば会える距離だ。
月に一度か、多くて二度。
授業やバイトの合間を縫って、二人はいろいろな所に遊びに行った。
映画や、カラオケや、花見や、誕生日パーティ。
様々なイベントを重ねていく中で、いつしか二人の関係は、友情を超えていた。
しかし、では恋愛感情かと言われれば、そうではなかった。
怜は度々、唯に対して「お兄ちゃんみたい」と言っていた。
彼女に兄はいないが、兄という存在に対する幻想が、そう思わせていたのだろう。
唯も唯で、怜を妹のように大切に思っていた。
自信をつけさせたいとか、そんな考えは、とうに忘れていた。
互いに、相手といる時間が、楽しく思えていた。
怜はいつの間にか、薬に頼らなくとも、唯と一緒にいる時だけは
心を安定させる事が出来ている自分に、気付いていた。

そして、だからこそ、別の問題が発生した。
二人は兄妹のような関係だが、兄妹ではない。
人に、二人はどういう関係なのかと聞かれた時に、何と答えたら良いのだろう?
唯ならば『妹みたいなモン』で通すだろう。
恋よりも愛の方が上位にあると考える唯にとって、
せっかく兄妹……家族愛に近い状態にまでもってこれたものを、
今更恋愛に『格下げ』するつもりなど、毛頭なかった。
家族愛、人類愛という言葉はあれど、家族恋や人類恋といった言葉は有り得ない。
恋に落ちて結ばれた二人が、年を重ねる事で男女の仲を超えた、夫婦の愛を形作る。
幼い男児は母親に恋をするが、いつしか思慕は失せ、代わりに孝行な愛情に形を変える。
恋を乗り越えた先にあるものが愛だと、唯は思っていた。
なればこそ、今更怜と付き合うとか付き合わないとか、論ずるのも愚かだ。
形は違うかもしれないが、今自分が怜に対して抱いている感情は、
紛れも無く広義では『愛』に属しているのだから。
唯は、内心そう思っていた。
7374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:07:43 ID:v4Enk9dV
だが、皆が皆、唯のように考えるわけではない。
異性に対して『一緒にいると落ち着く』『一緒にいたい』と思う気持ちは
多くの場合、恋愛感情に直結する。
怜もまた、唯に対してそれに近い感情を抱いていた。
確かに、本当に恋愛感情なのかと問われれば、そうとは言えない。
けれど、この感情、この関係を言い表す適切な日本語が、存在しない。
血縁も何も無いのだから、兄妹とは言えない。
ただの友達と言うには、自分が唯を求める気持ちは、強すぎる。
しかし、付き合っているとは、とても言えない。
その頃彼女の中には、言い表しにくい関係性を
『ただの、そういうモノ』として割り切るだけの観念が、備わっていなかった。
だからだろうか、答えを焦ったのは。
いつしか彼女は、恋心さえ抱いていない筈の唯に対して、
さも恋人のように振舞っていてほしいと、振舞っていたいと、
淡く願うようになっていた。
唯が大学の女友達と、講義の帰りにご飯を食べに行ったと聞けば、嫉妬した。
連れ立って歩く時、手を繋いでくれたら良いのにと、無言で祈った。
唯の目を引きたいから、大学に入ってからは慣れないお洒落にも、気を遣うようになった。
唯がいる事が安心の材料だったから、唯と同じ大学を選んだ。
親元を離れての自活も、自分はもう自立出来る、大丈夫だと、唯にアピールするためだった。
揃いでしか販売されていないチョーカーを、
そうと気付かないフリをしつつ買って、半ば無理矢理唯とお揃いにした。
恋愛でなかった感情を、無理矢理恋愛感情にしていた。
8374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:08:33 ID:v4Enk9dV
ある日、彼女は思い切った事を言った。
「ねぇ、唯……」
四月の唯の誕生日に、二人で花見に行った時の事だ。
花見と言っても、別段ゴザを敷いて酒を飲むようなものではない。
ただ二人で、桜並木をブラブラ散歩する程度の、穏やかなデート。
折り良く周りに人はおらず、完全に二人きりだった。
「今日は唯の誕生日だしさ。その……
 オ、オデコにだったら、あの……キス、しても良いよ」
耳まで真っ赤にしながら、怜はそう切り出した。
別に唯の事が好きなわけではない。
恐らく唯だって、自分とそんな事をしたいとは、思っていないだろう。
けれど、この中途半端な関係を、どうにかしたい。兄妹ごっこを、終わりにしたい。
唯がその気になってさえくれれば、自分も『その関係』に、埋没していける気がした。
しかし、唯はその申し出を断った。
「大事にとっとけよ。その内大学とかバイト先とかで、
 もっと素敵な男と知り合えた時のためにさ」
これだ。
予想はしていた。
この甲斐性なしは、どうせそんな綺麗な事を言って、お茶を濁すのだろう。
怜は最初から、そう予想していた。
いつもこの男はこうなのだ。
軽薄な振る舞い、軽妙な表情でもって、飄々と受け流す。
何よ、軽々しく人の申し出を蹴ったりして。
大体いつも、マイペースで軽佻浮薄で、何考えてるかわからなくて、
不真面目で阿呆で間抜けで、こないだだって自販機でホットコーヒー買おうとして
間違えてアイスコーヒーのボタン押したり、挙句お釣りを取り忘れたり、
無理に気取るくせに、変なところで馬鹿っぽいって言うか、
一緒にいると疲れるって言うか……。
「……聞こえてるぞ」
「え!?」
「お前、考えてる事を口にする癖があんのな。
 そんなんでよくも、人の事を馬鹿だ間抜けだと……」
「うっ、うるさいっ!
 この甲斐性なしの根性なしのチャラ男!」
唯は、少しだけ困ったように笑って、怜の頭を撫でた。
「こっ、子ども扱いしないでよ……」
「あぁ悪い、そういうつもりじゃねぇよ。
 ただ、普段口数の少ないお前が、俺の事を馬鹿にする時だけは
 楽しそうに元気良くベラベラ喋るなぁ……と思ってさ」
だがそれきり、唯はただ怜の頭を撫でただけで、
その額に口付けてやる事も、ましてや抱きしめてやる事もしなかった。
9374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:09:22 ID:v4Enk9dV
丁度その時期に前後して、怜の前に吉良という男が現れた。
チャラチャラしている唯と比べれば、良くも悪くも普通の青年。
けれど確かな優しさと誠実さがある事は、
仕事を教わっている内に、すぐにわかった。
掴み所の無さ過ぎる唯に比べれば、遥かに安心出来る相手だ。
唯の勧めでバイトを始めてみたものの、怜はそれまで働いた事が無かったから
最初はちょっとした事でパニックになりかけたり、焦ってミスを連発したものだ。
けれどそんな彼女を、吉良は丁寧に指導した。
叱り過ぎず、褒める時は褒め、着実に成長させていった。
一緒に仕事したり、講義の合間の暇を一緒に潰したり、
一緒に食事をしに行ったりして、いつしか怜は、彼に惹かれている自分に気付いた。
唯とベクトルは違うけれど、吉良もまた、彼女を安心させる男だった。
怜は迷った。
自分は今、同時に二人の男性を、強く求めてしまっている。
そんな事は、倫理的に認められない。
しかしこのままでは、吉良の方に心が傾いてしまいそうになる。

――次からは、わざわざ敬語使わなくても良いから――
――怜ちゃんに敬語使われると、何て言うか俺……寂しくなっちゃうし――

二人で食事をしに行ったその帰り、吉良が呟いた言葉が、
嬉しいやら恥ずかしいやら、妙に気分を高揚させた。
気分が良くて、思わず一人で笑ってしまいそうにさえ、なった。
けれど、それでは駄目なのだと、彼女は思った。
より付き合いの長い、より長く一緒にいた唯の方をこそ、自分は選ぶべきだと。
それは半ば、強迫観念に近かったかもしれない。
彼女は答えを焦った。
そうして、唯との関係を一気に進展させるべく、ついに行動に出た。
10374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:10:06 ID:v4Enk9dV
ある日の夜。
唯の携帯電話に、一通のメールが届いた。
「件名:会いたい」
それを見た時唯は、業者からの迷惑メールかと思った。
しかし送信者を確認してみると、そこには『安室怜』と表示されていた。
「今から会いたい。そんで、ぎゅーってしてほしい」
本文には、簡潔にそれだけが書き込まれていた。
絵文字も顔文字も、一切無い。
本当なら驚き、一体何がどうしたのかと、相手に問いただしたくなるところだろう。
しかし唯は、いつかこんな事を怜が自分に
嘆願してくるであろう事を、かなり以前から予測していた。
自分と二人きりの時に、怜の精神が最も安定している事は、唯にもわかっていた。
しかし心の不安定さには、大抵波があるものだ。
今までだって、電話で声が聞きたいとか言われた事は、たまにあった。
今回は電話では足りず、直接会って抱きしめて欲しい、という事なのだろう。
無論唯は、怜を抱きしめてやろうとは、思っていなかった。
自分達二人は、そういう関係ではない。
けれど向こうが会いたいと言っている以上、それを無下にする事は出来ない。
要は、ハグさえしなければ良いのだ。
ひょっとしたら、会って顔を見せてやるだけで、落ち着いてくれるかもしれない。
兎にも角にも、唯は怜の下宿へと向かった。
「……本当に、来てくれたんだ」
「呼んだのはお前の方だろうが。ほい、これ土産」
一人暮らしで金に余裕のあまり無い怜に、もてなしをさせるのは申し訳ない。
唯は気をきかせて、傍のコンビニでジュースを二本、買ってきていた。
しかし、気をきかせたのはそこまでで、やはり怜を抱きしめようとはしなかった。
強く抱きしめてくれたら、そのまま流されてあげられるのに……。
何もかもを、委ねる気になれるのに……。
怜はそう言いたかったが、口には出せなかった。
それが口に出せるくらいなら、そもそもメールではなく、電話で用件を伝えている。
数時間二人で適当に話したり、ゲームをして遊んだりしている内に、
ついぞ抱きしめてもらえないまま、唯はソファから立ち上がった。
「じゃ。俺、そろそろ帰るわ」
11374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:10:56 ID:v4Enk9dV
思わず伸ばした手が、唯の服の袖を掴んだ。
「待っ……」
行って欲しくなかった。自分の前から、消えて欲しくなかった。
唯がいれば、自分は自分を保っていられる。
抱きしめてくれなくとも、せめて今夜だけは、ずっと一緒にいて欲しかった。
唯もさすがに、今回は自分の負けだと思ったのだろうか。
軽く溜息をこぼすと、まさに頼れる兄のごとく、愛しい妹に微笑んだ。
「……ったく、わぁかったよ。ま、明日は講義も午後からだし。
 俺はお前の『お兄ちゃん』だもんな。
 一人で寝るのが怖いってんなら、一晩だけ添い寝してやるよ」
「……うん」
こうして二人は、一つのベッドの中、寄り添うようにして眠る事となった。

だが、それでも唯は、尚も怜に手を出さなかった。
彼女は一晩中、今か今かと、唯が自分を抱きしめてくるのを待っていた。
眠い目をこすっては、何度も唯の横顔を見つめた。
「早く寝ろよ、怜」
「……アンタは寝ないの?」
そうは言ったが、怜は本当は、唯に眠って欲しくなかった。
眠るのなら、私を抱いて寝て……そう言いたかった。
「俺は、お前が寝てから寝る」
それは、可愛い妹の寝顔を見たがる兄と言うよりも、
娘の寝顔を楽しみに帰宅する、父親のような表情だった。
北斗の拳に例えると、アインのような感じだろうか。
この態度、この声に、彼女は今まで安心をもらってきたのだ。
そう思えばこそ、逆に一層、自分は唯に抱かれるべきだと思った。
自分が選ぶべき男性は、吉良ではなく、唯なのだと、思い込もうとしていた。
結局陽が上りきるまで、唯は眠らなかった。
いつの間にか眠りに落ちていた怜は、
カーテンの隙間から入り込む朝日に目を覚ますと、
隣で平然と本を読む唯に、驚きと呆れの混じった声をかけた。
「……アンタ、寝てないの? 眠くならないの?」
「俺は授業中とかに寝てるから。普段から睡眠時間は一日合計三時間くらいだし」
まさか、一晩中起きていたと言うのだろうか。
相変わらずこの男は変人だと、怜は思った。
12374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:12:07 ID:v4Enk9dV
時計の針が十時少し手前になった辺りだっただろうか。
唯は洗面台で簡単に顔を洗うと、そのまま怜に挨拶した。
「そんじゃ、俺そろそろ帰るわ。午後から講義だし。
 まさか泊まりになるなんて思ってなかったから、ノートとか持って来てないし」
「え、で、でも……まだ、早いじゃない?」
「こっから俺ん家まで、徒歩だと一時間くらいかかるんだよ。
 バスの定期も部屋に置きっぱなしだから、家に着く頃には十一時になるし。
 午後からの講義だと、それでジャストぐらいだろ」
昨晩に怜からのメールを受信した時点では、もうバスのダイヤは終了していた。
遅くとも夜中の内には帰る事になるだろうと思っていた唯は、
まさか次に日に、バスの運行している時間帯に帰る事になるとは
予想していなかったため、定期乗車券を持参していなかったのだ。
だが勿論、それでは怜の方は納得出来なかった。
このまま、何もしないままで、帰って欲しくなどなかった。
甘えるような、寂しそうな、枯れてしまいそうな、溶けてしまいそうな。
いろいろな感情が混ざり合った、複雑な声で、彼女は唯を今一度呼び止めた。
「私まだ、ギュッてしてもらってない……」
ゆっくりと振り返った唯の目に映った怜の姿は、
まるで初めて出会った時のようだった。
自分を支えるものを何一つ持たない、人生に窒息死してしまいそうな顔。
ちゃんと立っているのに、その中に骨が入っていないかのように感じる脆さ。
それは、薬が無いと落ち着かないと言っていた、以前の怜のようだった。
それを支えてやるのは、兄の役目だと、唯は思った。
「……はぁ。我侭な妹を持つと、苦労するな」
苦笑いとも微笑みともつかない表情で、兄は妹を抱きしめた。
軽く肩を抱き寄せ、髪を梳くように撫で、胸板に包み込んでやった。
13374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:13:47 ID:v4Enk9dV
「唯……」
「ん?」
怜はおもむろに、唯の名を呼んだ。
唯も返事はしたが、しかし怜は、言葉を続けなかった。
ただ、名を呼んだだけに留まった。
その先の言葉も願いも、口には出来なかった。
怜の体温は、冷たかった。
女性の多くは経血のために全体の血行が男性より悪く、
総じて冷え性になりやすいものだが、この際そんな学術的な事は問題ではない。
怜の体の冷たさは、精神性に起因するもののように思えた。
少なくともその時に限って言えば、紛れも無く心因性だっただろう。
そしてそこに温もりを与えるには……
心を温めてやるには、兄という存在では不可能だった。
怜は自分に、兄を求めてはいない。
唯はそう直感した。
大切な妹を守るためにこそ、唯は自分が兄である事を、捨てようと決意した。
いつだったか、怜自身がそう申し出た時のように、
唯は彼女の前髪を掻き分け、その額に優しく口付けた。
「しゃあねぇな。今日だけ講義サボるわ」
間近で微笑むと、彼はそのまま、今度は唇にキスをした。
優しく、柔らかく。
これまで積み重ねてきた思いやりの全てを、溶け込むように。

その後の行為は、時間がかかった。
相手が処女という事もあって、唯は気を遣って、ゆっくりと攻めてやった。
独り善がりにならないよう、乱暴に扱ってしまわないよう、
丁寧に細やかに、少しずつ高めていった。
キスだけでも十分近くかけ、ようやくディープキスに移行した時には
怜も少しだけ体を強張らせたが、怯えながらも何とか彼の舌を受け入れた。
流れ込んでくる唾液の味とぬめりは、初めての彼女には受け付け難かった。
だが、これがセックスというものなのだと、彼女は割り切った。
強く抵抗を感じながらも抱かれる彼女に、唯は
「最初はそんなもんだよ。初めっから気持ち良くは、中々なれないから。
 でも、なるだけお前にも楽しんでもらえるよう、頑張るからさ」
そうは言われても、他人の舌を受け入れる感覚は、怜には気持ちが悪すぎた。
無意識に、相手が吉良君だったら、もっと気分が良いのかな……
などと考えてしまう。
そうして、そんな計算をしてしまう自分に、嫌気が差す。
流されていれば良いのだ。
我慢して抱かれていれば、きっと最後には全てうまくいく。
唯と二人で、幸せになれる。
そう信じて、彼女はリビングのソファの上、マグロのまま唯に愛され続けた。
14374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:14:33 ID:v4Enk9dV
いくらまだ開発されていない処女とは言え、
時間をかけて性感帯を攻められていれば、多少快感を得るのは必然だ。
それは体の反応、反射であって、遅かれ早かれ誰にでも訪れる。
ましてや一番敏感な陰部を、ひたすら舐め回されていれば、避けようが無い。
表面をくすぐるように這い回る舌が、時折クリトリスの上を左右に動き、
かと思えば膣の入り口の辺りに侵入して、中を犯しにかかってくる。
唯の唾液に混じって、かすかに怜の愛液が染み出してきた。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
喘いでいるわけではないが、体にはある種の負担がかかってきているようだ。
唯は艶っぽい溜息を、小刻みに吐き出すようになった。
「もうそろそろ、かな……」
唯は体を起こして、彼女の腰を両手でがっちりと掴んだ。
本音を言えばもっと濡れてくれた方がやりやすいのだが、
処女相手にこれ以上濡れろというのも、無理な話しだろう。
「痛かったり、止めたくなったら、すぐに言えよ?
 無理だけはすんなよ、絶対に」
「はぁ……はぁ……うん……」
唯は自分の分身の先端を、怜の中に押し込んだ。
まだ飼い慣らされていない陰唇は、強く頑なに、異物の侵略に抵抗した。
「いっ……ぎ、あっ……」
「大丈夫か? もう止めるか?」
だが、怜は答えない。正直もう止めたいと思いつつも、
今ここで止めてしまったら、また答えを先延ばしにしてしまう事になる。
唯に抱かれ、最後まで済ませる事で、唯に傾倒していきたかった。
やっぱり自分はこの人の事が好きなんだ。
抵抗を感じるのは、自分が初めてだからなんだ。
相手が誰でも、それは決して変わらないんだ。
だから、お願い……そう確信させて。
声にならない声が、彼女の頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。

唯は、少し挿入する度に、怜に優しくキスをした。
それは彼女を安心させてやるための、彼なりのケアだった。
十五分程かけてどうにかやっと奥まで到達した時には、
ソファの上のシーツには、もう赤いものが滴り落ちていた。
痛みの方が快感より遥かに勝っていて、怜はまるで気持ちが良くなかった。
しかし皮肉なもので、内壁を保護するために、液が分泌されてきている。
中はヒリヒリと痛くて、腫れあがっているようにさえ感じる。
「それじゃ、動くぞ」
ここでも唯は、怜を甘えさせるように、ゆっくりと動いた。
怜の中はきつくて、すぐにでも達してしまいそうになる。
本能は、今すぐ射精したくてたまらないと、叫び続けている。
そこを何とか堪えて、彼女を慣れさせるように、努めてゆっくりと動いてやる。
腰が動き、尻が睾丸とぶつかり、亀頭が子宮口にぶちあたる。
「はっ……はっ……はっ……はっ……」
痛いのか、それとも少しは感じ始めているのか。
或いはただ単に、体を動かす事で疲労しているだけなのか。
怜は先程までより少しだけ強く浅く、呼吸を吐き出し始めた。
15374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:15:16 ID:v4Enk9dV
その時だった。
テーブルの上に置いてあった、怜の携帯電話が鳴ったのは。
「ただ今、電話に出る事が出来ません。発信音の後に、お名前とご用件をどうぞ」
「ピー……あ、もしもし怜ちゃん? 俺だけど。
 もう昼休みだし、皆で一緒にご飯食べようと思ったんだけど……
 また電話します。それじゃ。……ピー」
その声を聞いた瞬間、怜の目に光が戻りかけてきた。
目の前にいる、今自分を見下ろして汗を流している、この男。
何故この男が、自分を抱いているのだろう。
何故自分は、この男に汚される事を望んだのだろう。
違和感と後悔が、気化するドライアイスのごとくに、心の中に広がってきた。
「ったく、間の悪い奴だなぁ。お楽しみの最中また電話なんかされちゃ、たまんねぇよ」
唯は携帯電話の電源を切って、そのまままた動き始めた。
だが、もはや怜には、彼を受け入れる事が出来なかった。
こんなタイミングで聞いてしまった吉良の声が、彼女を正気に戻した。
彼女を、冷静にさせてしまった。
今目の前にいるのが、吉良先輩なら良いのに。
今自分を抱いているのが、吉良先輩なら良いのに。
今自分の胸を揉んでいるのが、今肉棒で貫いてきているのが、吉良先輩なら。
さっき処女膜を破ったのも、アソコを舐めてきたのも、
乳首を弄っていたのも、ディープキスしてきたのも、私のファーストキスを奪ったのも
そればかりか、優しく私の髪を掻き分けて、額に口付けてくれたのも。
全て、吉良先輩だったら良かったのに……。
その瞬間、はっきりとわかった。
自分が、好きでもない相手を、好きだと思い込もうとしていた事を。
そのために、愚かにも一生ものの傷を負わされてしまった事を。
気がついた時には、怜は涙を零し、唯の体を拒絶していた。
「お願い……もう、止めて……」
悲痛な嘆願に、唯は少しだけ悲しそうな目をしてから、
ゆっくりと男根を引き抜いてやった。
16374 ◆ldQo/fT6KU :2007/09/28(金) 16:16:56 ID:v4Enk9dV
第八話終了です
17名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 17:34:15 ID:mwyJMGaR
誰がアホなのか、明白だな。
18名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 01:51:13 ID:cXRDA1iy
携帯から失礼、たしかにアホだな
19名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 01:58:56 ID:cRSGSlGo
何というか、NTRと呼ぶには微妙な雰囲気になってきた…
20名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 22:40:58 ID:WBSFruL/
書き込み少ないね
みんな新スレに移行した事に気付いてないのかな?
21名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 23:23:10 ID:VywoQ2HU
保管庫があるのだからリンクで誘導すりゃ済む話なのに、
自サイトに作品を転載するNTR-BLOGは少しいやらしい気がする。
22名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 23:33:53 ID:kRW5m0cq
まぁこれなら仕方ないかと思えるよ俺は。
少なくとも練習とか寂しいからあっちいくーとかよりは遥かに。
23名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 21:02:31 ID:d3O7/caF
過疎ってんなー。

孕ませスレに、MCで人妻をバカスカ孕ませる寝取りものが投下されてるぞ。
旦那の描写がまるっきり無いから、寝取りの醍醐味は薄めだけど。
24名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 22:53:19 ID:atWDHIKy
前スレに次スレのアドレス貼ってなかったから、
次スレになってるって事が分からんのかも。
俺も偶然このスレ見つけたし。
25名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 23:19:30 ID:k7QBvzYy
次スレ分からないとかどんだけ(ry
26名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 23:27:27 ID:stXOMRdx
と言うかそもそも、このスレ立ったのって
前スレが500kb超えてからだしな
27名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 01:20:12 ID:TYWkpFHS
>>23
MCはチートっぽくて興奮が1ランク落ちるんだよな。
まぁそれでも十分だが
28374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 00:27:15 ID:wKvtG/uv
第九話、投下します。
今回は前半が過去編その2、後半で病室シーンに戻っての
二本立てにしてます。



「ごめんな、泣かせちゃって」
服を着た後、部屋の隅にうずくまってメソメソと泣き続ける怜に、
唯はひたすら謝り続けた。
やはり自分は、彼女を抱くべきではなかった。
わかっていた筈ではないか。互いに、肉体の繋がりを求めていなかった事は。
迂闊な事をして、大切な妹を泣かせてしまった後悔が、彼の中に芽生えていた。
だが、怜はまるで唯を受け入れなかった。彼のその優しさすらも。
「……気持ち悪い……」
泣き顔を見られないように顔を背けながら、怜は心情を吐露した。
「匂いとか……感触とか……吐きそう……」
堪らず、唯は彼女の肩に手を置きかけた。
けれど、それは突発的な拒絶の言葉によって、遮られた。
「触らないで」
唯は押し黙り、一言も発する事が出来なくなった。
最初は、彼女が泣き止むまで辛抱強く待っているつもりだったが、
もうそれすらも、自分には許されないのだと悟った。
隣にいてやる資格は、自分には無い。彼女自身が、それを望んでいない。
唯はただ無言で、静かに彼女の部屋を去って行った。
鍵は閉めといた方が良いぞ、とだけ、気遣うように言い残して。

それからしばらくして、怜は吉良に悩みを打ち明けた。
トラウマは、吉良の手さえも、撥ねつけてしまった。
本当は彼の事が好きだったのに、自分が早まったせいで、
他の男に気を許し、体を捧げてしまった。
吉良が自分に対し、少なからず好意を抱いてくれている事には、気付いていた。
けれど……いや、だからこそ、素直に吉良の胸に飛び込んでいけなかった。
不貞を働いた不埒者と罵られても、否定は出来ないのだから。
こんな自分を好きだと言ってくれる吉良に、どうしようもなく申し訳なかった。
「こないだ、社会学の日に……っ
 お……お兄ちゃんに……よごっ……汚、され……っ」
怜は何とか声を絞り出して、それだけ伝えた。
ここで彼女は、言葉の選択を誤った。
本当なら、お兄ちゃんに抱かれた、とでも言うべきだった。
しかし、激しい後悔と吐き気が、彼女に「汚れた」という言葉を選ばせてしまった。
それは殆ど、無意識に選択された言葉だった。
唯一人を悪者にしようなどというつもりは、無かった。
いや或いは、心の底では、そのつもりだったのかもしれない。
後になって彼女は、何であんな酷い言い方をしてしまったのだろうと、
何度も思い悩む事になる。
「……あの野郎っ!」
自分のために怒ってくれる吉良の優しさが、逆に心に痛かった。
29374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 00:28:00 ID:wKvtG/uv
「……あいつを、訴えよう」
吉良はそう提案したが、怜にはそのつもりは全く無かった。
悪いのは、自分の方なのだから。
「良いんです……私が、悪いんだから」
「何でだよ!? 怜ちゃんの何が悪いって言うんだ!」
「私が……簡単に、気を許したから……」
それは、紛れも無く真実だった。
愛していない相手を愛していると思い込み、
許してはならないラインを許し、体を開いたのだから。
けれど、吉良はそんな意味合いにはとらなかった。
全てを自分で背負い込もうとする、健気な女の子だとでも思ったのだろうか。
彼の中で、怜は美化されているようだった。
私はそんな綺麗な人間じゃないですよ……怜は、何度もそう言いたくなった。
しかし、どん底まで落ちた精神にとって、
自分の味方をしてくれる男の存在は、都合良く心地良かった。
騙す気など無かった。騙したいわけではなかった。
……自分は何も嘘を言っていないのに、勝手に吉良が曲解しているのだ。
怜は、そう思い込もうとしていた。
私は、レイプされたんじゃない。望んであいつに抱かれたんです。
そんな言葉は、彼女には言えなくなっていた。
ただ、やはり、今更唯の方に傾く事も出来ない。
商売や遊びとして割り切っているのなら兎も角、女性にとっては
好きな相手とのセックスは幸せで楽しいが、好きでもない相手とのセックスは
思い出すだけでも気持ちが悪く、受け入れがたいものだ。
怜はその夜、唯とお揃いで買ったチョーカーを、
近所の川の中に、思い切り振りかぶって投げ捨てた。
決別、嫌悪、愛憎。
ありとあらゆる感情を残して、それは流れの中に埋没していった。
30374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 00:28:46 ID:wKvtG/uv
それからと言うもの、怜は考え続けた。
あれ程自分を大事にしてくれた男を、何故自分は、愛する事が出来なかったのか。
彼と一緒にいると心が落ち着いて、薬に頼らなくても自分を保てた程だったのに。
唯と一緒にいた日々を、懐かしみながら思い出す。
生理の日でも、唯がいてくれたら、痛みなど気にならなかったのに。
出不精で、新しい場所に行くのを怖がる自分でも、唯と一緒なら、怖くなかったのに。
唯と一緒にいる時だけは、無口な自分でも、いろいろお喋り出来たのに。
何故あいつに対して、こんなにも嫌悪感を感じるのだろうか。
嫌悪感を……。

そこまで思い至って、怜ははっとした。
かつて唯に言われた、何気ない言葉を思い出す。
――普段口数の少ないお前が、俺の事を馬鹿にする時だけは――
――楽しそうに元気良くベラベラ喋るなぁ……と思ってさ――
そう、よく喋っていた。
元気良く。ベラベラと。
あの男を、馬鹿にする時だけは……。

そこに気付いた時、怜は自分で自分が恐ろしくなった。
「あ……あぁ……」
自分は何と、人に非ざる性根の持ち主であろう。
不登校だった時代に培われた、歪んだ人生観故だろうか?
或いは誰とも繋がれなかった高校時代に育まれた、偏狭な思考のせいだろうか?
はたまた薬で無理矢理落ち着かせてきた、世界への憎悪のためか?
いや、経緯も原因も、この際関係が無い。
重要なのは、自分が唯に対して抱いていた、本当の本音。
深層心理の中に蠢いていた、醜く浅ましい、吐瀉物のように汚い心。
自分はあの男を、見下していたのだ……。
その日怜は、久しぶりに自分から、唯に対してメールを送った。
もう二度と連絡もとらないと思っていたのに。
31374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 00:29:34 ID:wKvtG/uv
「私、ようやく自分の本音に気付いたの。
 私はあんんたの事、最初から嫌いだったみたい。ただ、自分では気付いてなかっただけ。
 中学と高校で、自分のプライドはズタボロになっちゃったから、
 誰かを見下して、安心したかっただけなの。だから私は、あんたを利用した。
 軽くてチャラチャラしてるあんたを、ただそれだけの理由で、根拠も無く馬鹿にして、
 自分の劣等感を、誤魔化してたの。自分の中で勝手に、あんたを矮小な人間に仕立て上げてた。
 私がいくら馬鹿にしても、あんたは何も怒らなかった。
 だから私、いつまでも調子に乗ってた。あんたに会いたいと思った夜も、
 それが原因だったんだと、今ならわかる。
 心が不安定になった時、馬鹿にしてる相手に直接会う事で、自信を補強しようとしていた。
 ただそれだけの事なのに、自分でそれに気付けなかったから、体を許してしまった。
 あんたが私に、例え恋愛感情でないとしても、それなりの好意を抱いてくれてる事は
 気付いてたから、その気持ちを利用したの。
 私は本当に、最低の屑だわ。
 だからもう、私の事は忘れて。あんたはいっぱい謝ってくれたけど、
 単に私が、馬鹿だったのが、いけないんだから」
一字一句、何度も指を止めてしまいそうになる程、思い悩みながら文章を打った。
途中で、いっそ死ぬまでこの本音は黙り通しておこうか、とさえ思った。
しかし気付いてしまった以上は、伝えなければならない。
自分がどんなに悪辣で曲がった人間であるか。
この深層心理に気付いた時の、怜のショックの度合いといったら、並みではなかった。
本当なら、直接唯に会って、自分の声と言葉で、伝えるべき内容だ。
そうして、唯が望むなら、一発でも二発でも、頬をはられても仕方ない程だ。
何しろ自分のせいで、唯は吉良に、リンチに近い程一方的に殴られたのだから。
けれど、償いのために唯の前に今一度現れる事は、怜には怖過ぎた。
と同時に、まだ唯に対する嫌悪感も残っていた。
いくら唯は悪くない、悪いのは自分だとわかっていても、それは変わらなかった。
自分で勝手に作り出した、唯に対するイメージと、
それに伴う侮蔑の心に、尚も引っ張られていた。
声さえ聞きたくなかったから、彼女はメールという、最も卑怯な手段を選んでしまった。
32374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 00:30:20 ID:wKvtG/uv
しかし、そうして多大な覚悟を決めてまで送ったメールに対して、
唯が返してきたメールの内容は、怜を驚かせる程、拍子抜けするものだった。
唯の方もまた、どれ程の時間をかけてこの文章を打ち込んだだろうか。
返信がきたのは三十分以上経過してからだった。
「別に構わねぇよ。
 俺が迂闊な真似したのが、いけないんだし。本当ごめんな。
 お前が俺を嫌いだったとしても、俺は何も文句は言わないよ。
 元々好き嫌いなんて感情論なんだから、人を好きになるのにも
 嫌いになるのにも、理由や根拠なんか無くて当たり前さ。
 だからお前は悪くない。悪いのは俺の方だ。ごめん」
もはや怜には、何と返せば良いか、わからなかった。
この期に及んでもまだ、この男は自分に謝罪してきている。
こんな、醜い自分に対して。
自分を見下し利用した女に対して、好き嫌いは感情論だから仕方ないなどと。
嘘をついていた事に対する怒りと、裏切りに対する悲しみとで、
本当なら自分は、彼に殺されても文句は言えない立場だと言うのに。
どこまでこの男は、お人好しなのだろう。

それから更に数分後。
再び、唯から怜にメールが送られてきた。
どんな罵声の言葉が投げかけられるだろうと、覚悟しながら本文を開いた怜の目には
ただ二言か三言、簡潔に最後のメッセージが記されているのが映った。
「もう俺の名前は電話帳から消して良いよ。
 多分もう連絡とる事なんて無いだろうし。連絡とりたくもないだろうし」
その言葉を読んだ時、怜は罪悪感と安堵感の、両方を感じた。
もうこれで、二度と唯に謝る機会が得られなくなる。そんな罪悪感。
と同時に、もうこれで、唯に謝らなくても良いんだという、安堵感。
後者は明らかに、腐った考え方だった。
こんな時唯なら、縋ってでも謝罪し、頭を下げ続けるだろう。
現に彼は、根気良く何度も怜に謝っていた。
けれど、自分はどうだろう?
本当なら自らの不出来を詫びるために、自ら彼の前に現れなければならないのに。
もう二度と電話もメールもしなくて済むと、何故自分は安心している?
33374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 00:31:08 ID:wKvtG/uv
彼女はまだ、一番言わなければならない言葉を、言ってなかった。
「ごめんなさい……」
本当なら直接伝えなければならない言葉。
謝意を呟きながら、彼女はゆっくりと、確認作業をするように、
唯の名をメモリダイヤルから削除した。
彼女は、自分の非を認めていた。自分が馬鹿だから悪かった。
だから唯は悪くない。そこまで認めていて尚、まだ言っていなかった言葉。
彼女は「ごめんなさい」とは、まだ言えていなかったのだ。
「私が悪かったの」と言うばかり。「だから、ごめんなさい」とは、一言も言っていない。
言うのが、怖かった。自ら罪を認める最後の一線が、超えられなかった。
まだ自分は、被害者だと思いたがっていた。
その後彼女は、再び唯と出会う機会を得ながらも、
結局最後まで、頭を下げる事が出来なかった。
飲み会の時に唯が言った言葉が、胸に突き刺さる。
――自分に好意を持ってくれてる人間を、嫌ったり疎んだり出来る程――
――子どもの脳みそは廃れた構造しちゃいねぇよ――
――そんな器用な真似が出来るのは、大人だけさ――
私の脳は、廃れている。そう認めざるを得なかった。
34374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 00:31:53 ID:wKvtG/uv
第九話後半


・吉良視点

「そんな、馬鹿な……それじゃ、俺は……」
怜ちゃんが全てを話し終えた時、俺の胸中に訪れたのは、
これまでに感じた事の無い程の驚愕と、後悔と、自己嫌悪だった。
「寝取っていたのは、俺の方だった……?」
これまで俺はずっと、唯に怜ちゃんをを寝取られたと思い込んでいた。
しかし、真実は全く逆だったのだ。
唯は何ヶ月もかけて、会話やデートを重ねて、
対人恐怖症の少女の心を、開かせていった。
自分に自信を持てなかった子に、曲がりなりにも自信を持たせ、
外聞を気にしなかった子が、お洒落に注意を払うようになった。
そうして時間をかけて、唯が心を解してきた女の子を、俺は横から掠め取っただけ。
そして唯を頭から犯罪者と思い込み、殴り、退学に追い込み、
自分は怜ちゃんとヤリまくり、中出しし、性に従順な子に仕立て上げただけ。
殆ど何の苦労も、努力も無しに。
ただ、性欲を満たすためだけに。
35374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 00:32:36 ID:wKvtG/uv
自分が唯の立場だったら、怜ちゃんに対して何が出来た?
彼女が元登校拒否児童だとは知っていたが、薬まで服用していたとは、知らなかった。
そんなものに頼らなければ精神を安定させられず、
他者をまるで信用せず、自分さえも信じようとしない、そんな子を相手に、
自分だったら、何ヶ月もかけて自信を補強させてやるなど、出来ただろうか?
確かに自分も彼女に仕事を教え、成長させる事で、ある程度は手助けしてやった自負がある。
だが、人間不信で対人恐怖症の状態の子を、
一から這い上がらせる事など、出来ただろうか?
それを唯は、やってのけたのだ。
出会ってから、実に何ヶ月とかけて。焦らず、時間をかけて。
兄として、可愛い妹のために。それを俺は、奪い去ったのだ。

これまでの事が、フラッシュバックして記憶の中に甦る。
怜ちゃんはレイプされたのだと、俺は思っていた。
確かに彼女自身がそう言ったように、俺は思っていた。
だが、よくよく思い返してみる。
彼女自身が「唯に強姦された」「唯にレイプされた」「唯に無理矢理犯された」
などといった、或いはそれに類する言葉を放った事は、一度も無い。
ただ、汚されたと言っただけ。
仮に彼女の初めての相手が自分であっても、
綺麗な体でなくなる以上、それは紛れも無く『汚れる』という事になる。
唯への先入観と、寝取られた悔しさとで、勝手に真実に目を向けようとしなかった。
頭ごなしに事実を捻じ曲げ、それで全てをわかった気になっていた。
それは間違いなく、自分の過ちだった。
36374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 00:33:27 ID:wKvtG/uv
周囲にいた友人、知人達の反応は、一様に衝撃を物語っていた。
慄き震える者、涙を滲ませる者、顔を背ける者、嗚咽を漏らす者。
それも当然だろう。
愛した妹を、望まれて抱いた筈なのに性犯罪者扱いされた挙句、
退学という、ある種の社会的抹殺まで受けて尚、相手を許そうとした男の話など。
聞いて、平然としていられる方が、どうかしている。
これが見も知らぬ赤の他人の話なら、女の方に怒り、見下すだけで終わっただろう。
だが慎達にとって複雑だったのは、その女が、自分達の大切な友人だった事だ。
慎達には、唯か怜ちゃん、どちらかを一方的に味方する事など、とても出来なかった。
ただ、残酷な真実に、憤るばかりだ。
「安室……お前……」
慎はそこまで言いかけたが、しかし、そこから先の言葉が出てこない。
何と言えば良いのか、何を言いたいのか、自分でもわかっていないのだろう。
そうして慎は、俺の方を見てきた。
「おっ……俺は……俺は……」
震える右拳を見つめ、俺は後悔に打ちひしがれる。
あの日俺は、唯を殴った。
抵抗さえしない唯を、何度も、何度も。血を吐き、顔が腫れる程。
あいつが抵抗しなかった理由が、今、ようやくわかった。
あれが、あいつのせめてもの、罪滅ぼしだったのだ。
大人しく殴られ続ける事で、咎を負ったのだ。
罪など、何一つ犯していないのに。
引きちぎられ、叢に放り捨てられたチョーカーに、
あいつはどんな思いを寄せただろうか?
37374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 00:34:11 ID:wKvtG/uv
――おいおい、そんな事バラして良いのか、吉良?――
――軽々しくバラしちまえば、傷つくのは俺じゃなくて、怜の方なんじゃねぇの?――
――法廷であの子に証言させるわけ?――
――法廷での質問攻めに、あいつが耐えられんの?――
――殺したいんだろ? 殺せば良いさ。あの子がそれを望んでるのか?――
唯の言い放った言葉の数々が、俺の脳髄を満たした。
人を馬鹿にしたような、挑発めいた言葉の数々。
だが、実際は違っていた。あれは、挑発などではなかった。
怜ちゃんの事を、本当に心配して言っていたのだと、今ならわかる。
償いたいと願う心が、自らの死さえも、受け入れようとしていたのだ。
何故そこに、気付けなかった?
先入観だけであの男を見続け、疑心しか向けなかった自分自身を、俺は憎んだ。
「それでも……」
海本が呟く声が聞こえる。
「それでもあいつは、安室さんを助けてくれたんだよ。
 本当なら殺したい程憎んでもおかしくない相手なのに……」
そうなのだ。
許すだけでも相当な精神力が必要だったろうに、ましてや救おうとまでしたのだ。
わざとらしく気取り、飄々と振舞う道化の仮面の
下に隠した、聖職者のごとき慈愛の心。
仮に同じ状況になったとして、自分に同じ真似が出来るだろうか?
望んで抱かれておきながら、相手を強姦魔に仕立て上げ、
自分を見下していたと告解して尚、まともに謝罪の言葉も述べない女に。
殺人事件の動機になってもおかしくないような仕打ちだ。
そんな相手に、失神してしまいかねない程の量の血液を分け与えてまで
助けてやりたいと、助かって欲しいと、一心に願うだろうか?
医者を怒鳴りつけてまで自分の血液を提供する程、あんなに迷い無く、真剣に。
……本当に助けても良いんだろうか?
……こいつが死んでも、自分は困らないんじゃないのか?
……こいつが死ぬのは、当然の報いなんじゃないのか?
きっと自分なら、例え最終的には血を分け与えたとしても、
必ず途中で何度も、自らの慈善行為に、そんな疑問を感じてしまうだろう。
自分にとって、恨んで当然の相手ならば。

――焦って出した答えなんか、相手の男子だって聞きたくないだろうし――
唯は一体、何を思って、ブログの相談者にその言葉を贈っただろうか。
答えを焦った怜ちゃんのために、彼が犯罪者にまで貶められた事を考えれば
その何気ない言葉の中に込められた思いの強さは、語るまでもなく推し量れた。
38374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 00:34:56 ID:wKvtG/uv
「ねぇ、おはなし、よくわかんない。おにいちゃん、どうしたの?」
一人志保ちゃんだけが、事情が掴めない事に不満を漏らした。
挟道さんは少女を抱き上げ、少し鼻をすすりながら、にっこり笑って答えた。
「志保ちゃんの好きになった人はね、すっごく優しい人だって事」
「ふぅん。でもしほ、そんなのしってたよ?」
無垢な心こそが最も本質を捉えていた事を、俺は思い知らされた。
「そうね。でも志保ちゃん以外は、皆知らなかったの」
「なんで? みてたら、わかるよ?」
その通りだ。先入観を持たずに唯を見ていれば、すぐにわかった筈ではないか。
あの男が志保ちゃんに優しくするたび、ブログの相談者に答えてやる度に
俺はどんな目で、あの男を見た? どんな風に、あの男を思い浮かべた?
本当は良い奴なんだなとか、優しい奴なんだなとか、一度でも思ったか?
ただ、よくわからない奴だと、思っただけじゃないか。
情けない。
かつて自分が唯に口走った言葉が思い出されて、恥ずかしくなる。
――何でそんな奴の心配をするんだよ!――
――怜ちゃんは、誰にも何も打ち明けられなかったばかりに――
――誰にも心配してもらえなかったのに!――
何と愚かな事か。
誰にも何も打ち明けられなかったのは、本当は誰だ?
誰にも心配してもらえなかったのは、本当は誰だ?
誰にも認められず、誰にも褒められず、一人で苦しみ続けたであろう者は、誰だ?
――おにいちゃん、どこかイタいの?――
――イタいの、イタいの、とんでけー――
あぁ、こんな小さな子どもでさえ、唯を気遣ったと言うのに。
その痛みを取り除いてやりたいと、自分に出来る事をしようとしたと言うのに。
こんな子どもにまで、自分は負けてしまった。人間として。
39374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 00:35:43 ID:wKvtG/uv
「……唯に、謝らなきゃ」
跪き、土下座をして許しを請わねばならない。
俺のせいで、彼は大学まで辞めてしまった。親には何と釈明しただろうか。
明らかに、彼の人生は狂ってしまっただろう。
「どう、安室さん。まだ、彼の事が嫌い?」
挟道さんが怜ちゃんに問いただす。
だが無論、怜ちゃんがイエスと答える事は無かった。
惨憺たる仕打ちを受けて尚、彼女を助けようとした男を、
まだ自分の勝手に作り上げた印象と、先入観だけで嫌い続けられる者など、居はしない。
消え入りそうな声で、怜ちゃんは呟いた。
「私、もう一度……お兄ちゃんの事、お兄ちゃんって呼びたい。
 お兄ちゃんの血が私の中に流れてるのが、今はとても嬉しい。
 本当にお兄ちゃんの妹に、なれたような気がするから」
唯と怜ちゃんは、今本当に、血の繋がりを得ていた。
「……もう一度会って、あいつにちゃんと謝りたい。
 私がお兄ちゃんって呼んだら、あいつは怒るかな?」
俺は首を横に振った。
そして、怜ちゃんが唯の血を嫌がってなどいない事を、
唯自身にも伝えなければならないと思った。
「俺、あいつの病室に行ってくる」
いてもたってもいられず、俺は慌てて廊下に出た。
だが、そこでばったりと出くわした看護士の女性に、俺は捕まった。
「あぁ、日色さんのご友人の方ですね?」
「……はい」
とても友人などと名乗る資格は俺にはなかったが、とりあえずそう答えておいた。
「日色さん、こちらに来られてませんか?」
「え? いえ、こっちには……あいつ、部屋にいるんじゃ……」
「さっき二度程病室を見て来たんですけど、
 二度とも日色さんがいなかったんですよ。
 一度目はお手洗いだろうと思ったんだけど、
 十分後にもう一度行った時もいなかったから、てっきり
 こっちに来てるのかと思ったんですが」
「……えぇっ!?」
「まだ回復してないだろうから、無闇に出歩くのは、よくないのに……
 一体どこ行ったのかしら……」
俺は振り向き、怜ちゃんの方を見た。
怜ちゃんは……いや、怜ちゃんばかりではない。
よく状況が飲み込めていない志保ちゃん以外、ほぼ全ての者が、
目を皿のように丸くして、唯の失踪に驚いていた。
「お兄ちゃん……」
40名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 08:16:30 ID:Lpmh6qFJ
投下終了がわかるように一言添えたレスを入れたり、文末に『つづく』とか入れたりして区切りをはっきりさせるのが投下のマナー。

スレストさせるのが目的じゃないでしょう?
41名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 08:33:13 ID:wKvtG/uv
>>40
そうしたかったんですが、連続投稿か何かでずっと弾かれてました
一応ギリギリ>>39で第九話は終了です
すみません
42374 ◆ldQo/fT6KU :2007/10/04(木) 08:34:00 ID:wKvtG/uv
あ、ハンドル忘れてました;
43名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 01:51:02 ID:46LSoS/H
・・・
44名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 21:08:02 ID:XPZFNRaJ
テキストにコピって、名前を変換してから読んでます
45名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 00:13:27 ID:Ro3LIYnn
スレ落ちてると思ったらいつのまにか新スレになってたか
この夏の向こうまでの人の続き待ってるぜ
46名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 14:42:21 ID:IXvUu6lE
俺も同じく期待してるよ。 この夏の向こうまで
47名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 22:39:34 ID:ANrheiCw
この夏の向こうまで、だけ期待してる。
後はどうでもいい。
48名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 22:51:51 ID:zyi6iMxi
この夏作者乙
49名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 23:27:11 ID:rYkJxNi7
>>47
この夏…はどうでもいい。までは読んだ
50名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 23:30:31 ID:OgIf+KK3
なんで楽しみにしてるって書いただけで叩かれるんだ?
ちょっと異常だろ…

他の作者に触れなかったら怒ったのか?
51名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 23:53:43 ID:fB5V2kzA
まあ、そういうことだろうw
52名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 04:50:31 ID:Pqf/JbXg
俺はROCO氏に期待してる
あの一人称視点、女のビッチさがたまらん
53名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 06:24:06 ID:bzZYY79O
俺はかきやー氏を全裸で待ち続けてるんだが、いい加減そろそろ限界だわ。
身体的な意味で。
54名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 08:31:44 ID:/GlvvA5a
かきやーさん前回の投稿から半年たってる?
そろそろ来てくれるかな
55名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 09:39:49 ID:1w2k/deN
トシくんとあたしの続きを待って、祝半年!
56名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 10:30:41 ID:8PtWSyWu
おい、お前らアニメ版キミキスが凄いぞ
まず妹が違うひとんちの子になってる
で主人公と同居って甘酸っぱい関係になったマオねえはDQNな不良っぽい男と絶賛フラグ立て中
更にその妹寝取った男が二見さんとキスする所で一話終了
原作のファンであればあるほどものすごい寝取られ感
57名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 13:38:06 ID:YEFQj2BG
スレ違いだし主人公は別に好きな人がいるし、全く寝取られじゃねーよw
58名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 18:15:33 ID:qoYhYJj1
寝取られの意味わかってる?
59名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 18:16:41 ID:qoYhYJj1
>58は>56にです
60名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 23:44:03 ID:8PtWSyWu
むぅ、ここの住人は表面的な寝取られにしかしか反応しないヤツラばっかりだったとは……ちょっと失望したよ
寝取られスレの看板は下ろした方がいいですよ
61名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 00:10:47 ID:tsA8XSz6
寝取られではないが寝取られに近いイヤ〜な気分を味わうシチュエーションだな。
俺は言いたくなる気持ちもわかるぞ
しかしその言い様はないだろう
62名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 00:50:23 ID:g97gMtd6
言いたいことはわからんでもないが、
なんでもかんでも寝取られという言葉をあてはめるケースが増えてるからなぁ。

ハズレを経験していない人はいないだろうし、
純度の高い寝取られ作品をまずは求めたい気持ちがあるなぁ。
63名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 01:16:23 ID:BCubbbq3
スレ違いって所は見えてないんだから荒らしと一緒だろ。反応するな
64名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 05:51:29 ID:brM00FWR
NTRではないだろうが攻略可能だと思ったキャラが攻略不可だったり
他のキャラを好きになるというのはNTRに似た切なさはある
まぁ白けたというのが適切だろうが
65名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 22:29:24 ID:2/Yr6EaT
アニメ版のキミキスの二次創作はことごとくNTRになりそうだな。
よし。
誰か立ててきなさい
66名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 01:43:46 ID:CCUx1mPA
>>64
他にも主人公に惚れてたキャラがごくあっさりと気がついたら別のキャラを好きになってうまくいくとか激しく白けるな
例えば最近のあいこらとか
そう言えばテイルズオブファンタジアのアーチェが処女じゃないと知って以降絶対にやらないと心に決めたっけな
67名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:58:12 ID:k682y6jj
ハーレム漫画や三角関係なんかにありがちな展開だね。
場合によっちゃ構わないけど、主人公が好きって要素が中核を担ってるようなキャラだと余計に白ける。
そういう要素を中心としてそのキャラが好きだった場合、好きだったキャラじゃなくなってしまってるわけだし。

例えば、どこぞの漫画の不殺の剣客が、途中で(それなりにイベント用意して良い話っぽく)心変わりして
「哀しいが今後は人も殺すでござるよ」とか心変わりしちゃったとして、それと似たようなもんだと思う。
そりゃそういう展開なんだから仕方ないとは思っても、不殺って辺りが好きだった人は白けるでしょ。どうしても。


そーいうのって、対抗キャラの整理って意図が見え見えで嫌いだわ。
…でもなぁ、64が言ってるのはそういうことじゃない気がするし、アーチェの部分はないわ…
68名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 01:09:44 ID:Nktj9TzA
てか、誰か投下して(374の人以外で)
69名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 01:23:06 ID:MkzAnI5V
まずは君からするんだ!
70名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:13:20 ID:s71pSm4G
>>67
誤解のないように言っておくが俺は別にアーチェたん萌えーとかではないから。
ただ奴の言動は明らかに否処女のそれではないから不意打ちでダメージ2倍だっただけ。
ミントの方が好きだったが彼女が非処女だったとしてもこれほどのダメージはうけない。
しかも相手の男が登場するわけでもなく否処女設定になんの意味もないのも腹が立つ。
リフィル先生は大人ですから…普通だよね。
まぁ彼女が処女だったらそれはそれでイイが
71名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:56:29 ID:qgjWjW1p
うざい
72名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 22:33:47 ID:WuhVIDZ6
議論と自治は荒れの素と自重
73名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 23:39:29 ID:MkzAnI5V
いや単にスレ違いで空気読んでない人だからじゃないの?
74名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 20:36:34 ID:ff1fV+86
テイルズキモオタはさっさと下に失せろ。
ttp://yellow.ribbon.to/~sanadamushi/sstop.html
75名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 14:07:01 ID:AX1pYnKx
テイルズ厨は嫌われてるなぁ…
NTRに沿った話なら別にいいんじゃないの?
俺は知らないから乗らないけど。
76名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 14:17:54 ID:/AJ/eKxe
テイルズに対する思いを、寝取られSSを書いてぶつけてくれるならいいけど、
70みたいな感じでやられると、71みたいな感想になってしまう。
77名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 18:58:59 ID:nM9a14lF
とりあえずアーチェが非なのはあの世代の大半のboysには大きな衝撃を与えたはずだ
78名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 05:29:56 ID:2xuCJh+z
>アーチェ非処女
箒ででも破ったんじゃないのか?
79名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 11:27:44 ID:/LReDZxO
>>78
旅で家に泊まった男とランデブーってことが小説にあった希ガス
80名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 14:38:02 ID:K+bLBY1r
それぐらい許してやれよ
81名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 20:21:56 ID:A0c5J4gr
それでもアーチェの方が人気だったよな。
メインヒロインの名前すら思い出せん。
82名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 00:35:42 ID:iuvISjA3
メインヒロインはミント。
ううう…ユニコーンイベントなんて嫌いだぁああああ
83名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 01:37:53 ID:SELLcyPP
すずちゃんは?
84名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 04:45:45 ID:5BGLXuOF
ユニコーンの馬並なアレに寝取られるミント
85名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 06:22:20 ID:X7tyGMRM
邪武に寝取られるなんて
86名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 13:45:31 ID:gMkTxwEe
かいきやーはまだかね?
87名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 21:45:21 ID:Uc4wJL/R
そもそも主人公のクレスとくっつかないキャラなんだから処女とかどうでもよくね?
88名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 22:00:59 ID:VX2ATtYv
そろそろ空気読んで自分がいるべきスレに戻ろうね^^
89名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:13:55 ID:iuvISjA3
>>87
そういう問題ではないと思う。
90名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 01:11:54 ID:vMmGycGk
>>89
1個前のレスくらい見ようw
検索すれば関連スレくらいすぐ見つかるでしょw
91名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 03:49:54 ID:sUxZkDwM
テイルズ厨は巣へ帰れ。
手前のトラウマなんざ長々と聞きたかねえんだよ。
どんだけ打たれ弱いんだよ。
いつまで引っ張る気だ。

92名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 07:45:38 ID:a0j6ciGW
よーし、ここは流れを正しい方向に戻すため、ヨヨの話でもしよう!
93名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 08:36:25 ID:zP7+HkHN
サラマンダーより、はやーい☆(性的な意味で)
94名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 10:15:14 ID:cmh8eiBW
その言葉、そもそもサラマンダーがどの程度(性的な意味で)耐久力があるのかが重要だ。
95名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 21:28:01 ID:DQhyIZqf
アニメも終わったというのにかきやー氏の続編はまだなのでしょうか…
つかながされて藍蘭島でクグると、1ページ目にエロパロ保管庫が出てくるってどうよw
96名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 01:14:57 ID:l6RQuOr7
>>90
見た上で無視したんだが。
そもそも厳密な寝取り寝取られのみで通用するほど流れが速いわけでもないし。
少しでも寝取り寝取られに引っかかるなにかがあればいいんじゃない?

>>92
バハムートラグーンはトラウマゲーNO1
97名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 04:45:59 ID:bwhvKFPB
つーか、ここはエロパロ板なんだよ。
いいかげん半角板に行ってくれ。
98名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 05:35:21 ID:XiuFwEae
96自身がアーチェ相手に色々妄想してたから、非処女な事実に自分が寝取られたように感じたでオケ?
個人的な妄想にまで付き合ってらんない
99名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 07:03:20 ID:nLkVDrcc
またコドモ達にスレが寝取られてる。

というわけで、ショタ寝取りものください。
100名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 10:34:04 ID:zLJHdjuf
まて、それはショタっ娘を寝取るのか、ショタっ子から寝取るのか、それが問題だ
101名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 11:11:07 ID:w4nOqREe
ショタっ娘もショタっ子もゲットするのが漢だろw
102名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 23:17:47 ID:JuGbETH6
もう面倒だからショタっ子からショタっ娘を寝取りゃいいんですよ
103名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 23:21:18 ID:uuNRCa4X
バハラグのSSってどこかにないかのう
104名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 23:32:14 ID:C+radhG3
バハラグのスレは既に2まで立っているが、ヨヨネタだけは無いな。
105名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 01:12:03 ID:K6i1Z93i
>>98
いや、俺自身は別にアーチェに対してどうこうとは…
無意味にヤな気分を味わうイベントだとは思うけど
106名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 01:31:59 ID:GOYa5opc
>>105
こいつはもう死んだ方がいいと思うんだけど…
107名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 07:33:26 ID:9c/BZ+gB
>ショタっ娘
ロリじゃないのか?
それともブリジットのような子のことか
108名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 11:37:55 ID:646Qn3zI
>>101
ばっか、ショタっ子が彼女を寝取られて、あまりの悔しさに
顔をグジュグジュにして泣いてる姿がそそるんじゃねーか。
109名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 19:45:34 ID:Xt9BicWT
>>108
そこを襲うんですねw
110名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 04:54:10 ID:Mp/W3dZC
>>106
105をかばうわけではないが君の物言いもどうかと思うぞ。
スレ違いが気に入らないなら別の話題を提供して話をそらせばいい。
111名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 05:45:09 ID:ODSHC9AC
ショタッ娘ってのはショタ好きなおにゃのこだろ?
112名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 19:10:45 ID:bS+bNZ4k
>>110
本人乙
113名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 19:50:33 ID:dEbgb6EN
なんか粘着して叩いてる人いるみたいだね。
114名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 21:59:39 ID:1dQraxf0
何時までも引っ張るやつがいるからでしょ
115名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 11:34:04 ID:yRN4vknP
>>113
本人乙。
頼むから、もう言わせるなよ。
116名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 17:50:54 ID:+ZX7vdOv
>>110 >>113
なぜ態々終わった話題を蒸し返すと小一時間ry
117名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 22:54:15 ID:cMdVvLXF
>>116
いや>>1からずらっと見てたらすぐ本人認定するとことか
脳内の敵と戦ってるみたいでキモイでしょ。
114-115とかも臭いし。
118名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 23:37:20 ID:uDSdU4fP
しつこいよ、マジで。
119名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 00:58:26 ID:n8dWSEqn
で、続きを読みたい作品はなに?
120名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 01:06:29 ID:rj91sZo8
かきやーさん…藍蘭島でもガールズブラボーでも英雄伝説でもいいから早く続きを…
パンツ脱いで待ってるにはキツイ季節になってきたんよ…
121名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 01:58:27 ID:ikdwkWke
じゃあそのパンツを頭から被って変身するんだ
122『練習』:2007/10/21(日) 05:40:30 ID:JCyL64Vx
「ひっく…ぐす……」
夏休みも近づこうというある日。
僕の目の前で幼馴染の長月桃―モモちゃん―が泣いている。
僕とモモちゃんの両親はそれぞれ共働きなので、二人でよく一緒に遊んだ。
今、僕はモモちゃんの部屋にいる。
「あのさ、モモちゃん、何ががあったの?」
僕、若草春一はモモちゃんにそう問いかけた。
モモちゃんは昔から、困ったことがあると何でも僕に相談した。
そして、僕の助言を信頼する。
「うっう…シュンちゃん…グス」
モモちゃんは僕のことを『シュンちゃん』と呼ぶ。
女みたいな顔つきだと、小さいころからかわれたが、モモちゃんは僕とずっと仲良しだった。
小柄で優しく可愛いモモちゃん。
僕はそんなモモちゃんのことをいつの間にか…
「あのね、師走先輩がね…昨日…」
師走先輩、その名前が僕の心を痛みと共に現実に戻す。
1週間前にモモちゃんと付き合い始めた人だ。
5日前には手を繋いでデートしたこと、
3日前にはキスしたこと、
それらをモモちゃんが嬉しそうに報告するたびに僕は思い知らされた。
モモちゃんが好きなのは僕ではないということを。
昨日何かあったのかな?
手を繋ぎ、キスをしてそれから…
僕の妄想がどんどん加速する。
「昨日、何があったの?」
「先輩がね…ひっく…デートの後でホテルに行こう、って」
それってやっぱり…
僕の目の前が真っ暗になる。
「ホテル…モモちゃん、それってあの…その」
しどろもどろになる僕。
「あのね、男の人と女の人がその、Hなことする…」
モモちゃんも真っ赤になって答える。
「私ね、そういうのはまだ早いんじゃないのかな、て思って先輩に言ったの。そうでしょ?」
僕は心の中でほっとしながらも頷く。
僕らは中学1年生だし、先輩は中学2年生、確かに早すぎるように思う。
123『練習』:2007/10/21(日) 05:41:30 ID:JCyL64Vx
「それで、先輩は何て?」
「『お前は俺のことを愛してないのか!』って…グス」
その時のことを思い出したのかまた涙目になるモモちゃん。
いくら付き合っていてもそういうことで怒るのは間違っている。
そんな先輩とは別れてしまえば良いのに…
「私、怖いの…先輩のことは好きだけど。まだそういうことをするのは…」
「それで…どうなったの?」
「うん、その日はそこで分かれ…。どうすればいいのかな、シュンちゃん?」
別れるべきだ。そう僕は言うべきだ。
だが、僕はそうは言わなかった。
後から考えて何故そんなことを言ったのだろうか、と思う。
だけど、その時の僕は僕たちの関係を歪めてしまう言葉を口にした。
「『練習』…してみればいいんじゃないのかな」
「え?」
僕の言葉は止まらない。
「僕とHなことの『練習』をしようよ」
「シュンちゃん…?」
「だってさ、先輩とHなことしないと、モモちゃん、嫌われちゃうよ」
「でも、そんなの…」
「僕はモモちゃんと生まれてからずっと一緒にいたから、怖くないでしょ?」
モモちゃんは考え込んでしまった。
「本当に、先輩と仲直りできる?」
その言葉に僕は複雑な感情を抱いた。
僕との『練習』をすることに心が動いていること、
その動機が先輩との仲直りにあること、だからだ。
「じゃあ、さっそく『練習』を始めようよ」
「何を…するの…?」
恐る恐るモモちゃんは聞いてきた。
「まずは、そうだな…オチンチンに慣れることかな」
「なれる?」
モモちゃんは首を傾げる。
124『練習』:2007/10/21(日) 05:42:27 ID:JCyL64Vx
「そう、オチンチンにまずは慣れないと」
そう言って僕は自分のズボンを脱ぎだす。
モモちゃんは大慌てで目を逸らそうとする。
「いいの?先輩にきらわれちゃうよ?それに昔は一緒にお風呂に入ったよね?」
先輩に嫌われる、その言葉を聞きモモちゃんは恐る恐る僕の股間を見つめる。
「シュンちゃんの昔と違っておっきいね…それに、毛も生えている…」
モモちゃんは膨れ上がった僕の股間を見つめていった。
「触ってみてよ」
「えっ…でもオシッコするところでしょ、汚いよ」
いきなりこれは早かったかもしれない。
「じゃあ、僕洗ってくるよ、シャワー貸してねモモちゃん」
そう言って僕は浴室に向かった。
浴室の中で僕は膨れ上がった股間を丁寧に洗っていた。
これからどうしようか…そう考えていると物音が聞こえた。
「あの、シュンちゃん?」
僕の心臓が跳ね上がる。
そう言ってモモちゃんは遠慮がちな声と共に入ってきた。
学校の授業で使っている水着姿で。
「なんだ…」
「どうしたの?」
思わずでた失望の声に無邪気に首を傾げるモモちゃん。
そういえば一緒にお風呂に入るのは幼稚園以来だ。
モモちゃんの体型はツルペタだ。
それでも水着姿だと胸の微かな膨らみが分かる。
「なんでもないよ。それよりモモちゃんはどうしてここに?」
「えっとね…触る前にきちんと洗ってくれているか見に来たの」
と言いながら興味深々なようすで僕の股間を見つめた。
幼馴染の気安さからだろうか?
「へぇ…やっぱり、昔見たのと全然違う…」
あまりじろじろ見られると落ち着かない。
「モモちゃんが洗ってよ」
「私が…?」
「おチンチンに慣れる事ができるし、きれいにできて一石二鳥だよ」
「うん…」
モモちゃんは恐々と自分の手を泡立てて僕の股間を優しく包み込むように洗い出した。
「あっ…」
125『練習』:2007/10/21(日) 05:43:28 ID:JCyL64Vx
「大丈夫?変なところ触っちゃった?」
声をあげた僕に手を止め心配そうに尋ねるモモちゃん。
だけど、そうじゃなくて、とても気持ちが良かったのだ。
大好きなモモちゃんにオチンチンを洗ってもらうのがこんなに気持ち良かったなんて。
僕はしばらく感動していた。
「本当に、大丈夫?」
「あっ…うん大丈夫だよ、続けて」
モモちゃんの声に我に返り続きを促す。
優しく股間を洗われているうちに僕の呼吸が荒くなる。
「ハァハァ、出るよ、モモちゃん」
「えっ?キャア」
今まで味わったことの無い快感と共に射精する
ビュッビュッと精液がモモちゃんの水着にかかり、どろりとした液体が白く染める。
それを見て僕は満足した。
モモちゃんを初めて汚した人になったのだ。
僕は師走先輩に対して優越感を抱いた。
(モモちゃんは、僕のだ…)
「シュンちゃん…酷いよ」
「ゴメンね、でもほら、これが精液、赤ちゃんの素だよ」
「これが、赤ちゃんの素…?変な臭いだね…シュンちゃんの小さくなっちゃたね」
水着にかかった精液を指で掬って匂いを嗅ぎながらモモちゃんは言う。
確かに一度出してしまい僕のオチンチンは萎んでしまった。
だけど水着を白く汚されたモモちゃんを見ているうちにオチンチンがムクムクと復活しだした。
「あっ…また大きくなってる…」
モモちゃんが驚いたように言う。
「モモちゃん『練習』の続きをしよう。」
「うん、でもその前に洗わせて。汚れちゃったし」
モモちゃんは精液の付いた手をお湯で流しながら言った。
僕はモモちゃんの白く汚れた水着を見てふとあることを思いついた。
手を泡立ててモモちゃんの水着に付いた精液をふき取るのだ。
あまり膨らんでないモモちゃんの胸の辺りを触ってみる。
モモちゃんの胸は緩やかだが、柔らかく暖かかった。
126『練習』:2007/10/21(日) 05:44:22 ID:JCyL64Vx
「キャッ」
胸の辺りに触られてモモちゃんが声を上げた。
「あっ、シュンちゃん…何をするの?」
「僕のオチンチンを洗ってくれたお礼に、モモちゃんを洗ってあげる」
そういって僕は泡のついた手で精液の付いたあたりを洗い出す。
水着越しではあるが、その感触は心地よいものだった。
「モモちゃん、手が空いているなら、僕のオチンチン洗ってよ」
「あっ…うん分かった。あん、くすぐったい」
僕に胸をいじられ変な声を出しながらもオチンチンに再び手を伸ばすモモちゃん。
気持ちいい感触が股間と手に集まる。
モモちゃんも興奮してきたのか息が少し荒くなる。
二人のハァハァという声が浴室に響く。
まずい、また出ちゃう…
「きれいに洗ったし、お湯で流そう」
「うん…」
トロンとした瞳で僕を見つめたモモちゃんがうなずく。
そして、シャワーで泡を流した。
「次は…何をするの?」
モモちゃんは僕を信頼しきった表情で見つめる。
僕はモモちゃんの胸の感触の余韻に浸っていたが、その声で現実にもどる。
「うん、次はオチンチンをなめて。」
Hな本で読んだがフェラチオというやつだ。
「オチンチンを…?」
また、先ほどの大きさを取り戻した僕の股間を見つめてモモちゃんが言う。
「洗ったからきれいになってるでしょ」
「でも…」
「師走先輩に嫌われてもいいの?」
優しい口調でそう声をかける。
先輩の名前を出すのは嫌だけど、それを利用してモモちゃんを汚したくなった。
モモちゃんは片時も僕のオチンチンから目を離さないでいる。
127『練習』:2007/10/21(日) 05:45:19 ID:JCyL64Vx
「うん…分かった」
しばらくためらったのち、モモちゃんは頷いた。
「じゃあ、まずさきっぽを舐めて」
僕は立ち上がり、モモちゃんを跪かせて、股間に顔を近づけさせた。
モモちゃんはゆっくりと僕のオチンチンに顔を近づけ、さきっぽをペロッと舐めた。
「ああ…」
僕の体に快感が走った。
「これで…いいの?」
「うん…その調子だよ」
そう言ってモモちゃんの頭をなでるとくすぐったそうな表情になった。
その表情とモモちゃんにしていることのギャップが僕をさらに興奮させた。
ピチャ、ピチャという音が浴室に響く。
(気持ちいい、でもすぐ出さないようにしよう)
僕は断続的に続く快感に耐えた。
「モモちゃん…」
「なあに?」
「今度はさきっぽだけじゃなく口の中に咥えて…」
「うん…」
そういうと僕のオチンチンをパックリと咥える。
そして、僕の顔を見上げる。
「うう…いいよモモちゃん…そのまま舐めて」
口の中は暖かくてまるで優しく包み込まれるようだ。
快感がさらに強くなる。
「ん……んん……んぐ……んっ」
モモちゃんは一生懸命に舌を動かす。
モモちゃんの肩に手をおき、快感と感動に震えた。
「んぐ……ん……んぐ」
(ああ…モモちゃんの口の中、最高だ…)
もっと続けたいが、そろそろ限界だ。
「モモちゃん、出すよ!」
ビュッ、ビュッ。
128『練習』:2007/10/21(日) 05:46:12 ID:JCyL64Vx
「ん…?んん!」
射精に驚いたような表情を見せ、顔を離そうとするモモちゃん。
だけど、僕はモモちゃんの顔をつかんで離さない。
そして、射精が終わると、モモちゃんの顔から手を離す。
「ゲホッ…ゲホ…」
口に溜まった精液を吐き出すモモちゃん。
僕はぼんやりとしているモモちゃんの唇に、
「ん…」
キスをした。
モモちゃんの唇の感触を感じ、舌を入れて味わった。
舌に精液の味がした。
とても生臭く、Hな本で精液を飲む女性がいたけど、あれは嘘だなと思った。
「ん…あっ」
唇を離す。
「どうして、キスしたの?シュンちゃん」
モモちゃんは不思議そうに聞く。
モモちゃんにとって僕はキスするような相手ではないのか…
僕は君とキスしたかったんだ、モモちゃん。
「口が汚れちゃったから、きれいにしたんだよ」
「きれいに?」
「そうだよ。モモちゃん」
僕は内心を隠していった。
「ふうん…ありがとうシュンちゃん」
モモちゃんの笑顔が僕の心を乱す。
「ねぇ…シュンちゃん」
「なに、モモちゃん?」
「師走先輩、今のことしたら喜んでくれるかな?」
師走先輩、僕と二人きりで、僕のオチンチンを咥えながら、モモちゃんが考えていたこと。
モモちゃんの心の中に僕はいないのだろうか?
僕の心が黒く染まっていく。
129『練習』:2007/10/21(日) 05:47:17 ID:JCyL64Vx
「ダメだよ…」
僕は冷たく言う。
「えっ?」
「全然話にならないよ…」
「どうして?」
モモちゃんの顔が泣きそうになる。
かまわず僕は続ける。
「だって…モモちゃん、僕の精液飲まなかったよね?」
「え…そんなの無理だよ」
相変わらず泣きそうなモモちゃんの顔。
それでも僕は続ける。
「男の人はね…飲んでもらわないと愛情が無いと思っちゃうんだ」
「そんな…」
僕は心の中で嘘だ、と叫んでいた。
あんなものを飲まないと愛情が無いなんて嘘だ、と。
「でも、大丈夫だよ」
急に僕は優しくニッコリ笑って言う。
モモちゃんのことを安心させるように続ける。
「大丈夫…?」
「最初はだれでもうまくいかないんだ。だからもっと『練習』すればうまくいくよ」
「本当に?」
「僕はいつも、モモちゃんを助けてきたじゃない」
そして、今はモモちゃんを汚している。
「うん、ありがとうシュンちゃん!」
モモちゃんは笑顔になって抱きついてきた。
水着越しに柔らかい感触が僕を包む。
僕はモモちゃんの頭をなでながら言う。
「じゃあ、今度はきちんと飲めるように『練習』の続きをしようね…」


こうして、僕たちの関係は歪んでしまった。
モモちゃんの心は僕に無いのに、モモちゃんの体は僕が汚す。
僕はモモちゃんと恋人になりたかったのに。
僕は一体何を間違ってしまったのだろうか。
130『練習』:2007/10/21(日) 06:02:45 ID:JCyL64Vx
以上です。
スレ汚し失礼しました。
131名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 08:15:37 ID:uxiog/Nf
これは続きを気体
132名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 17:01:30 ID:4canijbJ
これは・・・いい。
幼馴染を「寝取る」っていうのが新しいな。
133名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 17:22:25 ID:V4SAdoQ9
善意に来るんだ歪んだ愛情と性欲って感じがたまらない
幼馴染が好きだから止められなくて自己嫌悪していく主人公がたまらん
134名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 00:17:07 ID:ktw3Az77
練習で寝取られるとこの馬鹿ビッチが!!と怒りを覚えるが練習で寝取るとこの女馬鹿だ…プギャーと笑いつつ興奮するから不思議だ
それにしてもこれはあまり見ないタイプのSSだな
135名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 06:53:06 ID:pM0tI/ua
斬新じゃないか
GJ!
136名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 07:21:06 ID:Kb0EWVEp
練習で〜ってなるとまずバッドエンドなりそうな。
スクールデイズなんかそんな感じ。
137名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 15:58:22 ID:/U6C4k4N
俺的には、バッドエンドって『モモちゃんが主人公との愛に目覚めちゃって終わり』なんだけどなあ…
このスレって、ネトラーの方がネトラレラー(言いにくい)より多いのだろうか
138名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 16:35:53 ID:5y9XpSUE
属性としては、彼女が快楽に負けて彼氏を裏切ってしまうってところに重点を置く人が多いからじゃない?
139名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 21:12:19 ID:lmJWI0LM
寝取られているのに寝取っている。これは斬新。結末としては

主人公の成功→寝取り小説
主人公の失敗→寝取られ小説

続きに期待
140名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 23:53:01 ID:ktw3Az77
正確に言えば「寝」取られてないけどね。
141名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 03:14:48 ID:1t13uEHi
奪われているのに奪い返しているの方が正しいか
142名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 23:39:10 ID:GdNM2r2h
寝取り方向が面白そうだな
143小ネタ:2007/10/25(木) 02:17:35 ID:mPUlh+2K
舞台裏


わたしは、入雲夕凪(いりくもゆうなぎ)、いわゆる入雲財閥のご令嬢というやつね。
わたしのような完璧な人間にも、悩み事があるわ。
幼馴染の蕨清明(わらびせいめい)。
何が楽しいのかいつも、ニコニコしていて、見ていてイライラするわ。
おまけに、入雲財閥の令嬢であるわたしのことを高校生になっても
『ゆうなぎちゃん、ゆうなぎちゃん』などとなれなれしく呼ぶ始末。
救いようの無い馬鹿ね。
高校に入るときもわざわざ遠くの高校を選んで一人暮らしをするなんて、わたしに対する嫌がらせね。
一緒の高校に行ってあげてるわたしのことを少しは考えたらどうかしら。
馬鹿な幼馴染を持つと苦労が耐えないわ。
まあ、わたしにも落ち度はあるわ。
不覚にも幼稚園の頃、
『ぼく、ゆうなぎちゃんをお嫁さんにしてあげるね!』
『し、仕方ないわね!わたしのお婿さんにはしてあげるわ!』
なんて約束をしてしまったものね。
そうよ、相手が馬鹿でも、や、約束は守らないといけないわ。
144小ネタ:2007/10/25(木) 02:18:50 ID:mPUlh+2K
「お嬢様」
「なに、泉」
これは、わたしの執事の泉。
お祖父さまの代から仕えている忠実な男よ。
「蕨様のことで…」
「あの馬鹿がどうしたの?」
「なにやら恋人がおできになられたとのことですが…」
「なんですって!!」
わたしは大急ぎで携帯を使って馬鹿を呼び出したわ。
『あ、もしもし、ゆうなぎちゃん?』
「そうよ!あんた、今日、何か無かった!?」
『うん、ゆうなぎちゃんに真っ先に伝えようと思ってたんだけど』
あの馬鹿の能天気な笑顔が頭に浮かぶわ。
「速く用件を言いなさい!!」
『恋人が出来たんだよ』
「誰!?名前は!!?」
『同じクラスの青鷺宮(あおさぎみや)さんだよ』
「そう…」
わたしの声の変化にも気づかず、能天気に続ける。
相変わらず空気がよめないのね、この馬鹿は!
『当たって砕けろっていうけど、意外とうまくいくんだね』
「良かったじゃない…」
『あっ、ごめんね、今からデートなんだ。じゃあね』
ガシャン!
携帯をそろそろ買い直さなければいけないと思っていたから、ちょうどいいわ。
「泉」
「はっ、何でしょう、お嬢様」
「あの馬鹿にまとわり付いた害虫を駆除して頂戴」
「はっ、どのような方法で?」
「任せるわ」
「畏まりました」
145小ネタ:2007/10/25(木) 02:19:43 ID:mPUlh+2K
数日後
『いいっ、いいですぅ、もっとぉ、もっとお願いしますぅっ!』
『くっ、まったく、淫乱なお嬢ちゃんだな』
『はいいっ、淫乱な雌豚にご褒美をくださいいっ!ご主人様ぁっ』
『はいはい、ほらよ、ご褒美のザーメンだ』
『ああっ、ありがとうございますうっ、孕んじゃう、孕んじゃう、みや孕んじゃううっ!』
『腹ボテになっても、楽しませてくれるよなあ?』
『はいいっ、みやはご主人様の雌豚ですぅっ』
『ほら、続き行くぞ、雌豚の宮ちゃん』
『あんっ、いいっ…もう、らめぇ…』
ぴっ。
DVDを途中で止め、泉に向かって言う。
「思ったより、遅かったわね。」
「申し訳ありません。薬漬けにした後も、思いのほか長く理性が残っておりまして」
「それにしてもこの娘、頭おかしいんじゃない?」
「薬のためには何でもするように躾けましたので。途中経過をご覧になりますか?」
「そんなものはいいわ。それで、これはいつ清明の所に届くのかしら?」
「明日には届きます」
「そう、下がって良いわ」
「はっ」
まったく。
あの馬鹿をわざわざ慰めるためだけにわたしの貴重な時間がつぶれてしまうわ。
駆除した後もわたしに迷惑をかけるなんて本当、害虫って最低。
まあ、そもそもはあの馬鹿が悪いのだけど。
ホント、馬鹿な幼馴染を持つと苦労が耐えないわ。


以上です。
146小ネタ:2007/10/25(木) 02:23:02 ID:mPUlh+2K
訂正です
×苦労が耐えない
○苦労が絶えない

失礼しました。
147名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 06:27:44 ID:OcM2rhIR
また新しいタイプの寝取り(?)だね
GJ
148名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 09:22:44 ID:tAgmMsoD
オレ的には、宮ちゃんの描写(外見・ヤラれてる様子)がチョビッとでもあると
さらにグッとくるけど、確かに新しい何かを感じるGJ!
149名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 11:04:38 ID:eLFlHa5n
ここって実体験を書いてもいいとこですか?
ありきたりな寝取り(といっても一回きり)ですが、はきだしとこうと思いまして・・・。

とりあえずわさりだけ。


俺が19の時の話です。
男友達しかいなくって、女の子が周りに居なかった19歳。
精力が盛んでした。盛んといっても彼女はおらず、まあ一日に何回もオネヌってるだけでしたがwちなみにもちろんチェリーボーイです。
そんな折に親友祐二に彼女恭子ができたと。先越されたと思いましたね・・。
そこは大人な対応で、おう、よかったな、なんて言ってました。正直羨ましかったです。顔みるまではw

続きは希望があれば書きます。
150名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 11:42:50 ID:gS4Y7S2J
実体験は不倫・浮気板にでも行けよ

全裸待機しすぎて風邪ひいた orz
151名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 13:53:29 ID:0WEW+l9L
>>143
これはすごいツンデレだなw
152名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 17:27:04 ID:4i4wo9e9
いやこれはヤンデレってやつだろう。
153名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 21:08:57 ID:2wzaCzjQ
寝取り小説がほとんどない状態だっただけに幅が広がるのはいいね
154パパイヤ:2007/10/25(木) 21:41:59 ID:sD38uf6W
矢島大介が学食で食事をしていると、背後に座っている男子学生の二人連れが、
気になる事を言った。
「経済学部の山瀬仁美って知ってるか」
「ああ」
「俺、この前、あいつと飲みに行ったんだけど」
男子学生がどこの誰かはどうでも良いが、気になるのは山瀬仁美という名前の方。
何故なら、大介はその名を持つ女とほんの一ヶ月前まで付き合っていたからだ。

「すぐにやらせてくれたぜ」
「付き合ってるのか?」
「まさか。何度かやらせてもらったけど、可愛い顔してる割に貪欲でさ。彼女には
したくないタイプだったぜ」
「サセ子なのかな」
「お前も誘ってみたら?」

ここで大介は席を立った。耳障りこの上ない会話に食欲も失せてしまったのだ。
(仁美、どうしてるのかな)
大介はふと、別れた女の影を追った。容姿は十人並みよりちょっと上、愛嬌があっ
て男好きのする性格だったように思う。あの時はおしとやかで従順で、あまり声を
上げなかったはずだ。大介は薄闇に浮ぶ、仁美の肉体を今もしっかりと目に焼き
付けている。

外へ出てタバコを吸っていると、偶然にもその仁美が目の前を歩いていた。声を
掛けようか迷っていると、
「仁美」
と、見知らぬ男が先に名前を呼んだ。
「篤くん」
「今夜、いいか?皆で飲みたいんだけど」
「いいよ。暇してる」
飲み会の誘いのようだった。大介は黙って踵を返して顔を伏せる。
155パパイヤ:2007/10/25(木) 21:58:44 ID:sD38uf6W
強い酒を飲んだ時のように、胃がかっと熱くなった。篤くんと呼ばれた男は新しい
恋人だろうか。いや、そうに決まっている。となれば自分が付き合っていた時のよう
に、男女の関係になっているはずだ。俺が手をつけた女があの野郎に。大介の心
は張り裂けんばかりである。

別れた理由は他愛の無い物だった。口喧嘩に始まって、罵られてかっとなりつい
手を上げてしまった。平手でぴしゃりと頬を打つと、仁美は黙って目の前から去って
行った。大介も意固地になり、とうとう今日まで謝る機会を逃してしまったが、仁美を
嫌いになった訳ではない。むしろ離れてからは日、一日と恋心が募るばかりで、共通
の友人に仲裁を頼みたいくらいである。だが、今の様子を見ると、好機を逃してしまっ
た感がある。大介はタバコを揉み消しながら、小さくなる仁美の背を見送った。

その晩、大介は小さな居酒屋で友人と飲んでいた。先だっての事もあり、やや荒れ気
味である。そうして杯を重ねていると、見知った顔が店内に入ってきた。
「五人だけど、空いてるかな」
そう言ったのは、仁美に篤くんと呼ばれた男。その後に仁美と、何人かの男が続く。
「お座敷へどうぞ」
従業員が案内をして、一同は奥座敷へ向かった。
「あれ、うちの学生だろう」
友人の言葉を大介は無視した。仁美が誰と飲もうと関係ない。そう心で叫んでいた。

かれこれ一時間も飲み、小用を足したくなると大介は便所へと向かった。その時、あの
奥座敷の前を通るのだが、わざと顔を背けてやり過ごす。ただ耳を欹てていたので、
間接的ながらも中の様子が窺えた。
「いいぞ、仁美。もっと脱げ」
耳を押さえたくなるような居酒屋の喧騒の中で、大介ははっきりとその言葉を聞いた。
そして心臓が誰かの手に掴まれたように痛む。
156パパイヤ:2007/10/25(木) 22:12:05 ID:sD38uf6W
「ブラも取っちまえよ」
また聞こえた。この中で一体何が起こっているのか。大介の心臓は恐ろしいほどに
早まった。
「駄目よ、これ以上は」
「もったいつけるなよ」
「下も脱げ」
大介の脳内に、男数人を向こうに回して服を脱ぐ仁美の姿が結ばれた。なまじ女体
を知っている為、一層、現実味を帯びていた。

「あっ、駄目よ。触らないで」
「お客さん、おさわりは困りますねえ」
篤という名のあの男が、妙な節回しでそんな事を言った。仁美をストリッパーか何か
に見立てている。その事が大介の癪に障った。
「おっぱいの形が良いな」
「そそるぜ」
酒が回っているのか、淫猥な言葉が次々に仁美へ投げかけられている。この襖一枚
を隔てて、かつて恋人だった女が男数人の前で素肌を晒しているという事実に、大介
は絶望的な気持ちになった。

(悪い夢なら醒めてくれ)
過酷な現実だった。立ち止まらなければ良かった。知らなければそれで済んだのにと
こみ上げてくる涙を辛うじて止めた。
「パンツは俺が脱がしてやるよ」
篤の声だった。次に聞こえてきたのは仁美の哀願する声。
「ここじゃ危ないよ。お店の人が入ってくるかもしれないし、やめようよ」
「追加注文しなきゃ、わざわざ入ってこないさ。おい、お前ら、体押さえとけ」
「駄目だって・・・あっ」
ここで会話は途絶えた。後は店内の喧騒に紛れて、中の様子は窺えなかった。
157パパイヤ:2007/10/25(木) 22:31:28 ID:sD38uf6W
(仁美)
大介は顔を手で押さえながら、男たちに捕らえられるかつての恋人の姿を思った。
仁美は篤の恋人ではない。男数人の共通の玩具である。どんな激しい行為に及ぶ
のだろうか。嫌がっているのか、それとも喜んでいるのか。様々な光景が頭の奥で
結ばれ、切れ切れに散っていく。落花無残とでも言うべきか、美しい花が手折られる
ような残酷さがそこにはあった。

座席に戻った大介の顔を見て、友人が驚いた。
「お前、顔色悪いぜ」
「酔ったかな」
「そろそろお勘定といくか」
「いや、もう少し飲みたい気分なんだ」
そう、仁美と男たちがあの奥座敷から出てくるまでは──大介は震える手で杯を
干した。

それから一時間ほどして、あの篤が伝票を持って現れた。その後に仁美、そして
男たちと入店時と同じ並びでやって来る。大介が横目で仁美を見ると、ひどく憔悴
した感じだった。それに対し、男共はすっきりした顔である。大介は小一時間で、
仁美が男全員に犯されたと悟った。まるで玩具のように扱われたのだ。仁美が店を
出た時、大介も反射的に飛び出していた。闇の中で目を凝らすと、一同は大通りに
向かって歩いていく所だった。

仁美は男達の真ん中にいて、足取りも覚束ないようだったが、夜風に当たって気を
取り戻したのか、存外、上機嫌である。その時、不意に男の一人が仁美のスカートを
捲り上げると、真っ白な尻がお目見えした。下着は身に着けていない。
「やだ、やめてよ」
「そうだぜ。今夜はこれから、いくらでもできるんだから」
「そうよ、篤くんの言う通り」
アハハ、と仁美は大声で笑った。その自棄のような楽しんでるような、かつて恋人と
呼んだ女の複雑極まる様子を、大介は落涙しながら見送った。

おすまい
158名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 22:36:34 ID:5wP7NJ3S
リアルタイムでした。風が冷たいねぇ
159小ネタ:2007/10/26(金) 03:00:19 ID:9HKongRJ
表舞台(舞台裏>>143-145別視点兼続きです)


青鷺さんがいない。
ここ数日の間僕、蕨清明(わらびせいめい)の恋人の青鷺宮(あおさぎみや)さんの姿を見ない。
と、いうよりも僕が彼女に告白をして、OKをもらった日から彼女を見ない。
学校には来ていないし、携帯にもつながらない。
焦りばかりが募る中、DVDが送られてきた。
送り主は青鷺宮、青鷺さんだ。
手掛かりになるのではないかと思い、急いでDVDを再生させた。
真っ白い部屋が映る。
そこには、鎖に繋がれた女の子。
日焼けした健康そうな肌に、短く切った明るい茶色の髪。
全体的にすらりとした体であるけれど、ボリュームのある胸。
だけど、彼女の目はどんよりと濁っていた。
青鷺さんだ…
「どうして…?」
一体何があったのだろう。
そこに、中年ぐらいの男が入ってくる。
上半身が裸で、弛んだ脂肪を揺らしながら歩いてくる。
『グフフ、宮ちゃん、ご主人様が来たよぉ』
いやらしく嗤う男。
すると、表情を輝かせる青鷺さん。
『ご主人様!ご主人様!みやに逞しいの頂戴!』
立ち上がって駆け寄ろうとするが、鎖に阻まれ転ぶ。
『何をそんなに焦ってるんだい?、宮ちゃん…ご主人様は逃げないよぉ』
160小ネタ:2007/10/26(金) 03:01:24 ID:9HKongRJ
「えっ…?」
そういって、ペニスを出す男。
『ああっ、早くぅ!早くぅ!』
期待に目を輝かせる青鷺さん。
そんな彼女を乱暴に押し倒し、挿入する。
「う…そだ…」
『いいっ、いいですぅ、もっとぉ、もっとお願いしますぅっ!』
『くっ、まったく、淫乱な、お嬢ちゃんだな』
男は青鷺さんの胸を鷲づかみにしながら乱暴に青鷺さんを突き続ける。
涎を垂らしながら、焦点の合わない瞳で腰を振り続ける青鷺さん。
『はいいっ、淫乱な雌豚にご褒美をくださいいっ!ご主人様ぁっ』
『はいはい、ほらよ、ご褒美の、ザーメンだ』
そう言って、彼女のお腹に射精する男。
彼女が、汚れさていく…
「どう…して…」
彼女は自分のお腹に付いた精液を手にすくい、あちこちに塗りたくる。
胸、頭、口、腕、そして特に念入りに、股間の辺りを。
『ああっ、ありがとうございますうっ、孕んじゃう、孕んじゃう、みや孕んじゃううっ!』
『腹ボテに、なっても、楽しませて、くれるよ、なあ!』
いやらしい笑みを浮かべながら青鷺さんを激しく突く男。
『はいいっ、みやはご主人様の雌豚ですぅっ』
『ほら、続き行くぞ、雌豚の宮ちゃん』
また、青鷺さんの中にペニスを挿入し、腰を振る。
『あんっ、いいっ…もう、らめぇ…』
161小ネタ:2007/10/26(金) 03:02:34 ID:9HKongRJ
と、そこで、腰の動きを止める男。
ただ、その手は青鷺さんの豊かな胸をいやらしい手つきで揉み続ける。
『あん…ご主人さまぁ…?』
不思議そうに男を見る青鷺さん。
『そういえば、宮ちゃんには恋人がいるんだよなぁ?』
僕の、ことか…?
『えっ…?』
『恋人がいるのにこんなことをしちゃあいけないよなあ?』
『いやああああああああああ!!』
絶叫する青鷺さん。
『ペニス、ペニス欲しい!無いとダメ!みや死んじゃう!!ザーメン頂戴!!』
『でもなぁ、恋人に悪いだろう?』
半狂乱になる青鷺さんに意地悪く嗤う男。
『いない!いない!そんなのいない!!頂戴!ご褒美頂戴!!』
「そ…そん…な…」
『じゃあ、ちゃんとお願いするんだよぉ』
『みやは雌豚ですっ!ご主人様の僕ですっ!いやらしい雌豚にご褒美を下さいいっ!!』
悲痛な声で懇願する青鷺さん。
『いい子だねぇ…宮ちゃん!』
そういって、激しく腰を振る男。
『もっと!モット!みやを、イカセてぇ!!』
「あ…あ…」
狂ったように叫ぶ青鷺さん。
DVDはまだ続いている。
でも、僕の心はそれ以上の内容を受け入れるのを拒み、
「うっ…ああ…」
僕の意識は暗闇に沈んだ。
162小ネタ:2007/10/26(金) 03:03:57 ID:9HKongRJ
暖かい…
目を覚ますと頭に心地よい感触とよく知った顔。
「ゆうなぎちゃん…?うわっ!」
目の前には幼馴染のゆうなぎちゃんが僕に膝枕をしていた。
「あんたね…わたしがせっかく来てあげたのに、スケベなビデオ見てお寝んねしてるとはいい度胸じゃない?」
彼女は意地悪そうに笑って言う。
僕は、思い出す。
「違…うっ…あっ…うう…」
「ちょっと、どうしたの!?」
嗚咽を漏らす僕に彼女が驚いたように聞く。
しばらくして、僕は説明する。
「ふうん、要するにあんたは捨てられたのね」
彼女は容赦ない。
「そ…そんな…」
「こんなビデオ送っておいて、まだ向こうがあんたのこと好きだとおもってたの?」
呆れたように言う彼女。
「で…でも…グス…」
「男が泣くな!あんたいつもへらへら笑ってるでしょ!?」
「いたっ」
彼女に殴られたがそう言われても、いつも通りは無理だ。
「まったく…しょうがないわね…」
彼女は困ったように言った。
彼女は優しい。
ちょっと口が悪いけれど、『し、仕方ないわね!』と言いつつ僕を助けてくれる。
今回も失恋した僕を慰めようとしているのだろう。
それでも…今回ばかりは泣き続ける僕。
「うっ…ぐす……んむう!?」
唐突に彼女にキスされた。
「んむ…ほら、あんた、責任取りなさい!」
「せき…にん…?」
「わたしのファーストキスを奪った責任よ!」
「それは…ゆうなぎちゃんが…」
「言い訳?」
「いや…その…」
「それにあんた『ゆうなぎちゃんのお婿さんになる!』って言ったでしょう!?」
「いや…ゆうなぎちゃんをお嫁さんにするとは言ったけど…アダッ」
また、叩かれる。
それにその話は幼稚園の頃の話だ。
「と・に・か・く。あんたはわたしに付いて来ればいいのよ!」
「う…うん」
やっぱり、彼女は優しい。
幼稚園の頃のことも覚えていてくれた。
「じゃあ、始めるわよ」
彼女はニヤリと笑う。
そして服を脱ぎ始める。
「えっ…待って…」
「なっ何よ!」
彼女の顔が心なしか赤い。
163小ネタ:2007/10/26(金) 03:05:01 ID:9HKongRJ
「そんな、いきなり…」
「あんたも脱ぐのよ!」
彼女に押し倒され、服を脱がされていく僕。
「へぇ…あんた、何だかんだ言ってヤリたいんじゃない」
押し倒したまま、僕のペニスを見てあざ笑う彼女。
そう言いながら彼女も服を脱いでいく。
服を脱いだ彼女を見る。
細く白い体。そして、流れるような濡れ羽色の髪。
胸の膨らみは青鷺さんに比べると負けるがそれでも女性を感じさせる。
「あんた、今変なこと考えなかった!?」
「…そんなことないよ!」
時々思うけど、彼女は心が読めるのだろうか?
僕を睨み付けるが、
「フン…いいわ」
と追求を止める。
彼女の体を見ているとDVDを思い出す。
青鷺さんを胸を揉みながら激しく突く男。
青鷺さんは…でも、ゆうなぎちゃんはここにいる。
「ゆうなぎちゃん!」
「えっ…きゃあ!」
彼女を押し倒す。
その胸を乱暴につかんで揉みしだく。
そして、乳首に吸い付く。
「やっ…ん…ちょっと…あん…」
彼女は感じている!
いつも、乱暴で、僕よりしっかりしているゆうなぎちゃんが。
「ゆうなぎちゃん!ゆうなぎちゃん!」
そう言って、凶暴に猛っているペニスを彼女に突き刺そうとする。
なかなか入らない。
「ああっ…やっ…やめなさ…やん」
やった、入った!
そのことに感動し彼女の中を突き進む。
「あん…やめ…痛い!」
ペニスを入れていくと彼女は痛みを訴えだした。
それでも僕は快楽を求めることを止めない。
「イイよ!ゆうなぎちゃん!イイよ!もっと!もっと、したいんだ!」
彼女は僕のモノだ!誰にも渡さない!
「イギ…痛い!やめな、さい…よ…!痛…やめて…お願…い」
「ゆうなぎちゃん!僕の、ゆうなぎちゃん!」
涙を流す彼女。
今はそのことすら僕を興奮させる。
僕は構わずに激しく突き続ける。
「イクよ!ゆうなぎ、ちゃん!」
「痛い…やめて…痛…う」
彼女の中に欲望を解き放つ。
その快感にうっとりする僕。
「最高だよ…ゆうなぎちゃん…」
164小ネタ:2007/10/26(金) 03:07:18 ID:9HKongRJ
しかし、しばらくして
「せ・い・め・い・く・ん?」
「あっ…その…」
「ふざけんじゃないわよ!」
上にいた僕を跳ね除け怒り狂う彼女。
そして、また押し倒される。
「あんた、何様のつもり!?わたしに痛い思いさせておいて『最高だよ』?一遍死になさい!」
そう言って彼女に殴られた。
「ご…ごめんなさい…」
「おまけに『ぼくのゆうなぎちゃん』…?逆よ!あんたがわたしのモノなのよ!」
「そ…そんな…」
「まあ、いいわ。許してあげる」
どこか意地悪く笑う彼女。
「あ…ありがとうございます」
「そのかわり…」
彼女は目つきを鋭くして、
「他の女に尻尾振ったら…」
「振ったら?」
彼女の瞳がギラギラと輝く。
「…殺すわ…!」
「そんなことしないよ!」
今の僕には彼女だけでいい。
でも、冗談でもそういうのはやめて欲しい。
「ゆうなぎちゃん…」
そういえばまだ言っていない。
「なによ?」
「あ、愛してる!」
「なっ…あい……まあ、当然ね。私も…あんたのことを、あ、あ、愛してあげるわ…感謝しなさい!」
赤くなってそう言った彼女は、可愛かった。
「ありがとう、ゆうなぎちゃん」
「それと…」
「な、何…?」
「今度は、わたしを、そ、その…き、気持ちよくさせなさい!」

この日、僕は恋人を失った。
そして、新しい恋人ができた。
彼女はちょっと怒りっぽくて乱暴だ。
だけど、優しい。
僕は、彼女を愛してる。


以上です。
165名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 03:28:21 ID:oDGZT81e
よかった。彼女が寝取る新しい寝取り小説。
今までは寝取っても寝取られても男だけだったからね。
166名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 03:46:21 ID:728gCaAQ
元彼女が可哀相wでもハッピーエンドなんだろうか…

久々にパパイヤさんのも見れて今日は良かった〜
167名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 17:34:28 ID:xDjppk97
真相がばれたらどうなるのだろうか?
168名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 18:04:31 ID:y9Zrul2Z
パパイヤ……老いたな……
169名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 20:42:19 ID:qzof9Zdo
悪子を思い出すなぁ
170名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 21:45:14 ID:6MRJFCfh
>>143
二ノ宮くん…
171『練習』2:2007/10/28(日) 03:52:36 ID:7oFCZEF1
>>122-129『練習』の続編です。


夏休みに入ったある日。
僕、若草春一は、幼馴染の少女長月桃―モモちゃん―と2人でモモちゃんの家の浴室にいる。
そして、モモちゃんは
「んぐ……んん……んぐ……んぐ」
「モモちゃん、うっ、舌の使い方、上手くなったね」
僕のオチンチンを咥えていた。
僕は素っ裸で立ち、モモちゃんはスクール水着の姿で、跪いて。
僕たちは恋人ではない。
モモちゃんがHなことをすることに不安があり、僕が『練習』して不安を取り除こうと提案したのだ。
モモちゃんが水着なのは裸になるのことを恥ずかしがるだ。
それでもここ数日の『練習』で、モモちゃんは僕のオチンチンに慣れ、
モモちゃんは口でするのが上手くなった。
また、最初は精液を飲み込むことができなかったモモちゃんも今では全て飲むことが出来る。
初めて出来た時は、
『上手に出来たね、モモちゃん』
『えへへ、ありがとうね、シュンちゃん』
というやり取りがあった。
「ん……んんぐ……んん……んぐ」
「ああ、とっても気持ちいいよ、モモちゃん」
僕が気持ちよさにうっとりしながらモモちゃんの頭をなでる。
モモちゃんは褒められたのが嬉しいのかくすぐったそうな表情をする。
恋人のいるモモちゃんが僕のオチンチンを咥える。
そのことは、屈折した喜びを僕に与えた。

小さい頃、冬に雪が降るのを待ちわびた。
僕の住むところでは雪はあまり降らない。
それでも、時々雪が積もることがある。
雪が降って、その次の日になると僕は急いで長靴を履いて外に出る。
そうすると、世界は白く美しく輝いている。
僕はそのきれいな白い世界に長靴で自分の足跡をつけるのが好きだった。
サク、サク、と小気味良い音を耳にしながら、小さな僕の雪原を歩く。
特に泥だらけになって汚れた長靴で歩くのが、好きだった。
きれいな長靴で歩くより、僕の足跡がはっきりと残る。
そのときは、自分がこんなことをするとは思わなかった。
今も僕は汚れた長靴で雪原を歩く。
欲望という長靴を履いた僕が、モモちゃんという無垢な雪原を汚しながら。
172『練習』2:2007/10/28(日) 03:53:47 ID:7oFCZEF1
「んぐ…んぐ…んぐ」
モモちゃんがスパートをかけて来た。
でも、今回は口の中に出さない。
「モモちゃん、合図したら抜くよ。3……2……1……ゼロ!」
ビュク、ビュク。
射精する直前に抜いて、モモちゃんの胸の辺りを僕の精液で汚す。
ビクン、ビクンと震えるオチンチン。
1回目は飲んでもらい、2回目、3回目はその時の気分によって、モモちゃんにかける。
モモちゃんと内と外を汚す。
『シュンちゃん、飲んであげるのに、何で出しちゃうの?』
と聞かれたことがある。
『いつも飲んでいると、モモちゃんが大変だからね』
と僕は答える。
本当は、そうじゃなく、
「モモちゃん、汚れちゃったから、洗ってあげるね。」
「やんっ、くすぐったいよ、シュンちゃん」
モモちゃんの未成熟だが、柔らかい肉体を味わうためだ。
水着越しでも、モモちゃんの微かな膨らみと、確かな暖かさが、僕にこの衝動を起こさせる。
モモちゃんはくすぐったそうにしながら、僕のオチンチンを洗う。
僕はモモちゃんを洗い、モモちゃんは僕を洗う。
「あん、シュンちゃん、水着なら洗えばいいでしょ?もう!」
「僕が汚しちゃったからね、僕がきれいにしないと」
そう言って、汚れを落としながら、モモちゃんを汚す僕。
「シュンちゃんは、やん、恋人にしたい人はいないの?」
モモちゃんは時々僕の心に毒針を刺す。
僕の胸が痛み出す。
「モモちゃんが心配でね、恋人どころじゃないよ」
「もう、シュンちゃんたら…心配しすぎだよ」
僕の軽口に頬を膨らませるモモちゃん。
「でも、シュンちゃんは可愛い顔で素敵な人だから、良い彼女ができると思うけどなあ…」
『可愛い顔』は気になるが、その言葉、もっと早く聞きたかった。
今となっては僕に、後悔と苦痛を与える言葉。
もっと早く言ってくれれば、そうすれば、僕は君と…
「モモちゃん、今度は口をきれいにしようね、舌をだして」
そういって、モモちゃんの舌に自分の舌を絡める。
だんだんと口の中に舌をいれ、モモちゃんの中を蹂躙する。
そうしたほうがきれいにし易いんだ、と僕がいったから。
先輩とは、唇で軽く触れるだけのキス。
僕とは、舌を絡めるキス。
優越感が僕の心を満たす。
「ん…ぷはあ…シュンちゃん、何だか私たち、恋人みたいだね」
モモちゃんは口を離し笑顔で言う。
つまり、君にとって、僕は恋人ではない。
「ありがとうね、私のために。折角の夏休みなのに練習に付き合ってくれて」
『練習』は僕の欲望を隠すための方便だ。
感謝されるはずもないのに。
「モモちゃんは大切な幼馴染だからね」
「でも、シュンちゃん、いつも私と一緒にいてくれて、助けてくれた」
173『練習』2:2007/10/28(日) 03:54:46 ID:7oFCZEF1
僕とモモちゃんはいつも一緒だった。
親が共働きなので、互いの家でよく遊んだ。
一緒に笑い、泣き、同じ時間を過ごした。
他の人とは違う僕たちだけの時間。
だから、モモちゃんのなかでは僕は『優しいシュンちゃん』なのだろう。
本当は違うのに。
「それにシュンちゃんの助言のおかげで、師走先輩と仲直りできから、本当にありがとうね」
嬉しそうにいうモモちゃん。
師走先輩、無垢な雪原にある目障りなシミ。
モモちゃんの心の中にいる邪魔者。
モモちゃんの恋人で、Hするためにホテルに入ろうと言われモモちゃんとケンカした人。
『練習』のことは、当然伏せてある。
モモちゃんに助言を求められたので、当座の言い訳として、
『モモちゃんの真心を伝えれば良いんじゃないかな』
といい加減な助言をした。
モモちゃんは本当にそれをした。
先輩を愛していること、でもHなことをするには自分たちは若すぎること、
そして、万一赤ちゃんが出来た時、赤ちゃんを育てることができず、その子が可愛そうだということ。
それらを涙ながらに先輩に訴えたという。
そうしたら、先輩の方も折れて元の鞘に戻ってしまったという。
僕は、まさか2人が仲直りするとは思っても見なかったので驚き、失望した。
相談を受けた時、てっきりHなことをするだけのために、モモちゃんに近づいたと思っていたのだ。
先輩もモモちゃんが本当に好きなのかもしれない。
ホテルに誘ったのはただ、思春期の気の迷いというやつかもしれない。
僕が今血迷っているように。
それと、モモちゃんは先輩に誘われたとき、不安になって何も言わずに帰ってしまったらしい。
『だってね、とにかく不安だったの』とはモモちゃんの弁。
モモちゃんは自己主張が苦手だ。
それでも、他人に流されることは少ない。
僕以外には。
僕の言うことは、いつも信じて付いてくる。
もし、先輩に流されてホテルに入っていたら。
考えるとぞっとする。
『練習』は続けることが出来た。
『練習』のことは誰にも内緒だよ、とモモちゃんに釘を刺した。
『どうして、師走先輩にも言っちゃ行けないの?』
とモモちゃんは言った。
モモちゃんは、師走先輩との本番に備えた練習なのだから隠すことはない、と言う。
(僕たちが殺されちゃうだろ)
とは言わず、
『黙っていて、ある日、突然Hが巧いことを知らせた方が、何倍も先輩は嬉しいでしょ?
それと『練習』が終わるまで先輩とHなことは何もしちゃだめだよ。
『練習』が中途半端な時にしても、先輩は喜んでくれないだろうからね』
僕は言った。
『練習いっぱいしたら師走先輩、喜んでくれるかなあ?』
顔を赤くして嬉しそうにモモちゃんは言った。そして、
『う〜そつ〜いたらは〜りせんぼんの〜ます!』
とモモちゃんから指きりをさせられた。
174『練習』2:2007/10/28(日) 03:56:03 ID:7oFCZEF1
だから、
モモちゃんが僕に体を触られ、僕のオチンチンを咥えて、僕の精液で汚されているのも、
2人だけの秘密だ。
そのことは、先輩に対する歪んだ優越感を僕にもたらした。
「きれいになったし、今日の『練習』はひとまずこれで終わりだね」
「うん、今日もありがとうね、シュンちゃん」
そういって今日の『練習』はおわる。
着替えてからは、夏休みの宿題をやることにする。
ありがたいことに、うちの学校の宿題はたくさんある。
僕がモモちゃんの家に行っても不自然さはそれほど無い。
それに、2人きりの時間は、悪くない。
2人が着替えた後で、今日会ってから疑問に思っていたことを口にする。
「その髪留め…」
「あのね、これ、似合っているかな?」
嬉しそうに聞いてくるモモちゃん。
赤い鮮やかな蝶をあしらった髪留め。
モモちゃんは髪は長いので髪留めを使っているが、初めて見るものだった。
それはおそらく…
「もしかして、似合ってない…?」
少し、心配そうになる桃ちゃん
正直、モモちゃんには、もっと落ち着いた色合いの物の方が似合っていると思う。
だが、それは口にせず、
「どこで…買ったの…?」
「あのね、師走先輩が仲直りにってくれたの!」
やっぱり…
はにかみながら嬉しそうに頬を染めて言うモモちゃん。
対象的に暗くなる僕の心。
それは、唯の髪留め。
でも、僕にとっては、モモちゃんを汚すシミ。
「どうかな?」
僕は髪留めをひったくって、叩き壊す衝動と戦いながら、何とか言葉を捜す。
「モモちゃん…」
「なあに?」
返事を期待する無垢な瞳で僕を見つめるモモちゃん。
「今、僕たちは一生懸命『練習』してるんだよね?」
「うん…?」
「それなのに、今日はいつもより集中してなかったように思うんだ」
「え…?」
「何でだろう、って思ってたら、先輩からもらったプレゼントに気をとられてたんだね」
「えっ…えっ…?今日も練習はがんばったよ?」
そう、モモちゃんは今日も熱心に『練習』をして僕のオチンチンを咥えていた。
先輩を喜ばせるために。
「モモちゃん…嘘はダメだよ。気が散ってちゃ、ちゃんとした『練習』が出来ないよ…」
「う…そ…?」
「そう、プレゼントもらって嬉しいのは分かるけど、ちゃんと『練習』しないと…」
「しないと…?」
だんだんと不安になってくるモモちゃん。
175『練習』2:2007/10/28(日) 03:57:38 ID:7oFCZEF1
僕はモモちゃんをどこまで傷つければ良いのだろう?
「先輩に嫌われちゃうよ…それでもいいの?」
「えっと…じゃあ、練習が終わるまでしまっておく…」
「しまって置いたら気になって『練習』出来ないでしょ?」
「でも…でも…捨てられないよ」
「違うよ」
「えっ、じゃあ…捨てなくて「壊すんだ」
ほっとして言葉を続けようとしたモモちゃんの言葉を遮り言う。
僕は自分のつまらなく、醜い感情を隠し正当化するため言葉を紡ぐ。
「モモちゃんはまだ使える物を捨てられないし、あったらあったで集中できないでしょ?」
「でも…でも…」
師走先輩からもらった髪留め。
モモちゃんの宝物。
それを壊せと言う僕。
「どうしてもと言うなら、壊さなくてもいいんだよ」
「えっ…じゃあ…」
希望を見つけ、それに縋ろうとするモモちゃん。
「でも、ちゃんと『練習』しないと師走先輩に捨てられちゃうよ」
「そんな…」
希望を叩き潰す僕。
「だから、モモちゃんが師走先輩を諦めるなら、その髪飾りを大切にするといい」
「嫌…嫌…両方は、ダメなの…?」
僕の胸が痛む。
こんなことをして何になるだろうか?
髪留めの一つや二つくらい良いのでは?
先輩との仲直りのしるし。
ダメだ、目障りだ。
「モモちゃん…僕はモモちゃんのために最高の選択肢を考えているんだ。それでも限界はあるんだ」
聞き分けのない子供に言い聞かせるように言う僕。
聞き分けのない子供は僕だというのに。
「だって…」
「『本番』の時に先輩が喜んでくれなかったら、どうするの?」
「……本当に…本当にそれしかないの…?」
苦しそうに言葉を搾り出すモモちゃん。
こんな馬鹿げた主張も信じるほど、僕を信頼し無垢なモモちゃん。
そして、それを利用する僕。
「モモちゃんが選ぶんだ、髪留めか、先輩か」
「……ぇ……」
「なに?」
「…セン…パイ…」
そう言ってモモちゃんはゆっくりと髪留めを外す。
そして、僕に渡そうとする。
176『練習』2:2007/10/28(日) 03:59:06 ID:7oFCZEF1
僕はモモちゃんをどこまで傷つければ良いのだろう?
「先輩に嫌われちゃうよ…それでもいいの?」
「えっと…じゃあ、練習が終わるまでしまっておく…」
「しまって置いたら気になって『練習』出来ないでしょ?」
「でも…でも…捨てられないよ」
「違うよ」
「えっ、じゃあ…捨てなくて「壊すんだ」
ほっとして言葉を続けようとしたモモちゃんの言葉を遮り言う。
僕は自分のつまらなく、醜い感情を隠し正当化するため言葉を紡ぐ。
「モモちゃんはまだ使える物を捨てられないし、あったらあったで集中できないでしょ?」
「でも…でも…」
師走先輩からもらった髪留め。
モモちゃんの宝物。
それを壊せと言う僕。
「どうしてもと言うなら、壊さなくてもいいんだよ」
「えっ…じゃあ…」
希望を見つけ、それに縋ろうとするモモちゃん。
「でも、ちゃんと『練習』しないと師走先輩に捨てられちゃうよ」
「そんな…」
希望を叩き潰す僕。
「だから、モモちゃんが師走先輩を諦めるなら、その髪飾りを大切にするといい」
「嫌…嫌…両方は、ダメなの…?」
僕の胸が痛む。
こんなことをして何になるだろうか?
髪留めの一つや二つくらい良いのでは?
先輩との仲直りのしるし。
ダメだ、目障りだ。
「モモちゃん…僕はモモちゃんのために最高の選択肢を考えているんだ。それでも限界はあるんだ」
聞き分けのない子供に言い聞かせるように言う僕。
聞き分けのない子供は僕だというのに。
「だって…」
「『本番』の時に先輩が喜んでくれなかったら、どうするの?」
「……本当に…本当にそれしかないの…?」
苦しそうに言葉を搾り出すモモちゃん。
こんな馬鹿げた主張も信じるほど、僕を信頼し無垢なモモちゃん。
そして、それを利用する僕。
「モモちゃんが選ぶんだ、髪留めか、先輩か」
「……ぇ……」
「なに?」
「…セン…パイ…」
そう言ってモモちゃんはゆっくりと髪留めを外す。
そして、僕に渡そうとする。
177『練習』2:2007/10/28(日) 04:00:14 ID:7oFCZEF1
「待って、モモちゃん」
「な、なに?」
「モモちゃんが選んだのに僕に壊させるの?」
「えっ…?」
「モモちゃんが選んだのに僕にその責任を負わせるの?モモちゃんがやるんだ」
「あっ…うっ…あっ…」
卑劣な僕。
モモちゃんの宝物をモモちゃん自身に壊させようとする僕。
モモちゃんは髪留めを両手に持ってブルブルと震えている。
壊すためというより必死に守るために。
涙をポロポロと流すモモちゃん。
僕はモモちゃんの背後に回り自分の手を後ろからそっと、包み込むように添える。
「シュン…ちゃん…?」
「髪留めはちょっと丈夫かもしれないから、僕も手伝うよ」
「今…じゃ…ダメ…?」
「いつに、するの?」
「後で…そう…後で」
モモちゃんは何とか髪留めを守ろうとする。
その健気な姿は僕の大好きなモモちゃん。
でも、モモちゃんが守ろうとしているのは…
「明日も、そう言うの?」
「えっ…?」
「明日も、明後日も、『後で』『後で』『後で』、何時まで経ってもできないよ…それじゃ」
「でも…」
「『今』しかないんだよ、モモちゃん」
諭すように優しく言う僕。
最低な、僕。
「……」
「モモちゃん、合図するから、その時に力を込めて…」
「うん…」
涙に染まった視界に、モモちゃんの宝物は目に入っているのだろうか?
モモちゃんの涙を拭き視界をクリアにする。
モモちゃんが自分の手で何をするか、きちんと見ていてもらわないと。
「3……2……1……ゼロ」
それだけで、
モモちゃんの手の中の宝物は、あっけなく壊れた。
「うっ……ごめんね…ごめんね……うっ……うっ……」
嗚咽するモモちゃん。
178『練習』2:2007/10/28(日) 04:01:27 ID:7oFCZEF1
モモちゃんの中では自分の手で宝物を壊したことになっているだろう。
僕は、あくまで、『手伝い』。
僕が壊したのに。
「モモちゃん」
「ひっぐ……ひっぐ……」
「泣きたい時は、ちゃんと泣かなきゃ、ダメだよ?」
僕は自分がここまで下劣な人間とは思わなかった。
けど、モモちゃんはその言葉を聞き、
「うっうっ、うわーーーーーーーーーーーーん!!」
大声で泣き出した。
僕は、頭をなでながらあやした。
「ひっく…ひっく…」
少し落ち着いてきたモモちゃんに
「よく、がんばったね」
「えっ…?」
信じられない、といった表情で僕を見るモモちゃん。
「でも…私…」
「モモちゃん、君は『練習』をしよう、そういう強い意志を持って未練を断ち切ったんだ」
先輩のため、宝物のこと。
両方とも出さずに、『練習』のため、未練を断ち切った。
僕はそう言った。
「うっ…うっ…未練…?」
「そう、モモちゃんは『練習』に集中するために頑張ったんだ。自分を誇っていい」
「そう…なの…」
僕の用意した逃げ道。
モモちゃんは宝物を壊したんじゃなく、
『練習』のために未練を断ち切ったんだ、と。
もちろん、こんなことを簡単に受け入れないだろう、すぐには。
だが、罪悪感と戦ううちに、この考えを全て、とはいかないが徐々に受け入れるだろう。
モモちゃんは僕のことを信じる。
だから、そうする。
僕はモモちゃんを優しく抱きしめる。
「僕だけは何があってもモモちゃんの味方だからね…」
そう言って、モモちゃんが泣き止むまで抱きしめる。
「…これで…良かったんだよね…シュンちゃん…?」
自分に言い聞かせるように、僕に縋りつくように、言うモモちゃん。
「もちろんだよ、モモちゃん…」
僕にとっては、良かった。
でも、モモちゃんにとっては?
それでも、安心した様子を見せるモモちゃん。
しばらくして、モモちゃんがだいぶ落ち着いてきたので今日はお別れということになった。
「じゃあね、モモちゃん、また明日」
「うん…ありがとう、シュンちゃん」
179『練習』2:2007/10/28(日) 04:03:43 ID:7oFCZEF1
モモちゃんは笑顔だったけど、少し悲しげだった。
モモちゃんはこんな僕にありがとう、と言う。
小学生の頃も僕はモモちゃんにしょうもない嘘をついていた。
『百葉箱は葉っぱを百枚付けてないといけないんだ』とか。
モモちゃんは本当に百枚葉っぱを集め、ペタペタと張り出した。
今更嘘だよ、と言い辛くモモちゃんてバカじゃないか?と思いながら手伝った。
そして、翌日、葉っぱがペタペタ張られた百葉箱の前で、僕とモモちゃんは叱られた。
お説教が終わった後も、モモちゃんは僕をなじったりしなかった。
『シュンちゃん、楽しかったね!』と笑っていた。
その笑顔を見て僕はモモちゃんはどうしようもないバカだ、と確信した。
今ならわかる。
バカなのは、モモちゃんの信頼を裏切り嘲笑していた僕のほうだと。
そして、今の僕は大バカ者だ。
ポケットの中に壊れてしまったモモちゃんの宝物が入っていた。
モモちゃんのことだから、捨てずにとっておくかもしれない。
だから、僕が代わりに捨ててきてあげる、と言った。
壊れた宝物を見つめ、僕は、暗い笑みを浮かべた。
捻じ曲がった僕の心は喜びを感じていた。
モモちゃんにこびり付いた目障りなシミを一つだが排除できたから。
それに、形だけとは言えモモちゃんの手で壊させたのだ。
モモちゃんと先輩の間の絆をモモちゃん自身の手で。
僕は今日1日を思い返す。
モモちゃんの涙。
自分自身に吐き気がした。
それでも僕は、止まらない。


以上です。
>>175,176同じものを投稿してしまい、申し訳ありません。
スレ汚し失礼しました。
180名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 04:11:29 ID:8ouB8y58
乙だが…
ちょっとモモちゃんの頭が弱すぎないか?
181名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 08:19:57 ID:Wf23GJ7+
脳みそがタケノコでできてるんだろう
182名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 08:49:10 ID:ZhDr1uvY
おつむ弱い子ちゃんは、NTRでは結構マストアイテムとなっております。
183名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 12:01:20 ID:0z7YE8xC
調教初期の段階で、彼女自身の手で彼氏からもらったものを壊すように
し向けるというアイデアはいいですねー
184名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:31:22 ID:s0tYCCih
淫乱とか、多少おつむが緩くないと、スムーズにNTRに持っていきにくいからな。
ファンタジー的な、悶えるような現実感を突きつけない作品として愉しもう。
あと、プレゼント破壊は、上手いネタだと思う。
185名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 23:46:31 ID:AgJdd9CJ
>>184に同意だ
寝取りの場合は多少頭と股が緩くても構わない。
寝取られだったら頭にくるけど
186名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 21:14:27 ID:TzrthL+j
上に同意。それと作者の切り口がじつに素晴らしい
187名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 21:48:34 ID:NkEH4bt4
やべぇ…丹田にどすぐろい何かがたまっていくwww
188名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 04:56:16 ID:3rWGOuYJ
オレは陰嚢の白いものが溜まっていくぜ
189名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 10:14:30 ID:FAhweokj
自分が種無しのせいで、他の男に寝取られるとか。
190種付け:2007/11/01(木) 02:19:21 ID:Q965l+PT
「行ってらっしゃい、あなた」
「兄さん、行ってらっしゃい」
「ああ、行ってくるよ」
そういって、秋月照は妻と弟に挨拶して、会社へ出かけた。

「月斗君、大学はいいの?」
秋山夕菜は義弟の月斗にそう問いかける。
「今日は休講だから…義姉さん、それじゃあ今日もしようか…」
「月斗君…今日は安全日よ…」
夕菜はそう言って義弟を止めようとした。
「本当に妊娠しない日なんてないんだよ、義姉さん…」
「でも…」
歯切れの悪い口調で言う夕菜。
「種の無い兄さんのために子供が欲しいって言ったのは義姉さんじゃないか…」
「あれは…養子でも取ろうかって…」
「兄さんに言うの?『あなたは種無しだから、養子を取りたい』って言うの?」
月斗の兄である照は無精子症である。
子供の生まれないことを気にした夕菜と照は病院で検査した。
その後、医師から照には子供を作る能力が無いと聞き、夕菜は泣き崩れた。
夕菜は照を傷つけることを恐れ黙っている。
ただ『私たちには何も問題はない』と。
そのことを義理の弟である月斗に話したら、
『俺と子供を作ろう』
と言われ押し倒された。
そうして、今日に至る。

ちゅく、ちゅくといやらしい音が響く。
夫婦の寝室には生まれたままの姿の月斗と夕菜。
「夕菜、濡れてるね」
「い、嫌……ああん……言わないで…」
性器を刺激され、濡れる夕菜。
行為するとき、月斗は『夕菜』と呼ぶ。
「義弟に犯されるのに興奮するんだね…夕菜は…」
「や…やぁん……やめて…ああっ…」
涙目で言う夕菜。
しかし、そこは男を受け入れる準備を整えている。
「種無しの兄さんよりも、夕菜は俺の方が良いんだよね?」
「ち…ちが……あっ…ああぁん……違う…」
快楽に抗いながら抗議する夕菜。
それでも、今日も月斗は夕菜を押し倒す。
191種付け:2007/11/01(木) 02:20:45 ID:Q965l+PT
「挿れるね、夕菜…」
「ああんっ……あなた……いやぁっ……許して……」
ゆっくりと挿入する月斗。
夕菜は今ここにいない夫に許しを求める。
「何言ってるの…夕菜…こんなに俺のを欲しがっておいて…ほら、入ったよ」
「ああっ…」
「夕菜の中、暖かいよ…俺を優しく包んでくれる…」
そう言って腰をゆっくり動かす月斗。
「あっ……ああっ……やん……あんっ……」
「夕菜、どう?種の無い兄さんよりいいだろう?」
「あっ……許して……ああん……許して……」
その声に腰の動きを止める月斗。
「えっ……?月斗君……?」
その声は、なぜ快楽の供給が止まったかという疑問を現していた。
「夕菜…子種を下さい……って言って」
「そっ…そんな……」
悲しそうな顔で夕菜は言う。
「夕菜が欲しいから俺、してるんだよ?なのに、兄さんに謝ってばかり……おかしいじゃないか…」
「あ、ああっ…あなた……許して……」
涙を流しながら夫に許しを請う夕菜。
だが、夕菜の中のものは動かない。
「お願いがあるなら、頼まなきゃ」
「月斗君…こ、子種を…く、下さい…」
小さな声で途切れ途切れ言う夕菜。
「もっと、大きな声で言ってごらん…夕菜」
優しく言う月斗。
「こ、子種を下さい!」
羞恥に顔を染めながら夕菜は叫ぶ。
「いい子だね…夕菜!」
激しく腰を動かし始める月斗。
それと共に豊満な乳房をもみ始める。
「あっ、あん、ああっ、いいっ、月斗君、もっと!」
「素直で、可愛いよ、夕菜!」
本能に従い乱れる夕菜。
そのことが、月斗に悦びをもたらす。
「兄さんと、どっちがいい?」
「やっ、やめっ、聞かないで、ああん」
「俺の、ほうが、いいだろ!」
腰の動きを強くする月斗。
「いいっ、月斗、君のが,いいわ!ああん!」
夫に隠れ快楽を貪る夕菜。
夫よりも良いと言った夕菜。
そのことは月斗の悦びをさらに大きいものにした。
192種付け:2007/11/01(木) 02:22:09 ID:Q965l+PT
「夕菜、そろそろ、出すぞ!」
「やぁ、ああん、ああ、わ、私、ああっ、月斗、あああああああああああああああっ!」
「夕菜、夕菜、夕菜!」
絶頂する夕菜。
義姉の名を呼びながら月斗は果てた。
そして、義姉の中から己のものを引き抜く。
ハァハァと息を荒くしながら、快楽と義姉の体の感触に浸る月斗。
「月斗君…」
快楽の余韻か、ぼんやりとした表情で言う夕菜。
そのことが、自分を求めているように月斗に錯覚させる。
「夕菜、今日も最高だったよ…これで、子供が出来るよ…そう、俺との間のね」
「そ、そんなこと言わないで…月斗君」
恐ろしそうに耳を塞いでいう夕菜。
「大丈夫、俺に似ていても、兄さんにはばれないよ。さあ続きをしようか、夕菜…」
そういって、挿入する月斗。
再び腰を動かし、胸を刺激する。
「ああっ、あなた、許して…」
夕菜は涙を流しながら、腰を動かす。
その涙は、後悔からだろうか、快楽からだろうか。
義姉と義弟。
2人の種付けは終わらない。

193名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 13:40:50 ID:XH5KhT1g
ムム…お題を受けてとはいえ、ちょっとエッチまでの流れがキビしいか…
あと、オレはバレてから先がNTRの醍醐味と思ってるのでちょっとサビシス(´・ω・`)
だが乙!
194名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 14:06:34 ID:QchbrI7Y
俺はバレるまでとバレる瞬間が大事だと思っている。
GJです。

ところで今週のヤングサンデーにてNTRに遭遇。
不意打ちだと本当ダメージでかいorz
195名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 19:35:12 ID:4TtZ8Ndq
>>194
むっちゃん?
過去寝取られだけど、結構ダメージあったね。
今更より戻したいとかって色目使ってきそうだけど、けんもほろろにしてほしいですな。
196名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 20:44:29 ID:uEX8skY6
むっちゃん頑張って欲しいな。
あの別れのやり方は酷い。普通にふる方がまだマシ。
197名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 20:49:59 ID:AgpoPenz
意外とヤンサン読んでるヤツ多いなw
198名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 15:51:28 ID:Ywe6jh3e
>>195
そうむっちゃん。
俺もむっちゃんと一緒にはらわた煮えくり返ってたよ。
ふざけるな!!とか言って激怒して相手にもしないでくれると嬉しい。
が、話の都合上そうはならないだろうなぁ
199名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 22:00:06 ID:zLa8SzQ6
ジャンプスクエア創刊号にも寝取られが。
200名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 01:11:00 ID:q6R+h5cP
いきなりかよ…
参るなぁ見たい漫画結構あるのに
非エロの寝取られはむかつくだけだから困る
201名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 01:30:27 ID:VeM89Zs1
むっちゃんって初代も寝取られ風味なのがあったよな。
3があるとしたらそっちにも寝取られ出てきたりして
202『練習』3:2007/11/03(土) 02:55:35 ID:puyELTzK
「昨日は、ありがとうね」
「どういたしまして、モモちゃん、大丈夫?」
「うん、大丈夫…」
僕とモモちゃんはモモちゃんの部屋にいる。
恋人である師走先輩は部屋には入れたことはないそうだ。
先輩は入れてくれても良いじゃないかと言っているとのことだが、モモちゃんは拒んでいる。
モモちゃん曰く、
『あのね、先輩に子供っぽいって、思われたくないの。だからね、入れたくないの』
ということだそうだ。
確かにモモちゃんの部屋には可愛い小物やぬいぐるみなどがたくさんある。
でも、モモちゃんの心配は無駄なのではないか?
モモちゃんの体型は胸が無く背は低い。
あまり、『大人の女』というイメージではない。
それでもこのことは僕にとっては、嬉しいことだった。
ここは、先輩も入ったことのない僕とモモちゃんの聖域なのだから。
だから、僕は先輩を入れないために
『先輩に、はっきりだめです、って言ったほうが良いと思うよ。モモちゃんにもプライバシーがあるしね』
とアドバイスした。
先輩は引き下がったが、不満そうな様子だったそうだ。
まあ、そうだろう。
恋人に『自分の部屋に入らないで』と言われて喜ぶ人はいないだろう。
僕はモモちゃんに先輩と少し距離をとるようにも言った。
『練習』にも集中できないし、ギクシャクしているのでほとぼりを冷ますために、と。
ギクシャクしている時こそ、誤解を解くために話し合うべきだ、と僕は思うがそう言った。
実際、距離をとられれば先輩はますます面白くないだろう。
そして、そのことは僕にとっては嬉しいことだ。
間違ったことだが。
「じゃあ、今日も『練習』を始めようか」
「うん…」
あまり、元気のないモモちゃん。
微かに、後悔が棘となり僕の胸に突き刺さる。
昨日、モモちゃんが先輩からもらった髪留めをモモちゃん自身に壊させた。
そのことで、モモちゃんは苦しんでいる。
それでも欲望を止めようとしない僕。
その後、急いで僕は家に帰ってからも落ち込んでいるだろうモモちゃんに携帯をかけた。
モモちゃんを心配したという理由もある。
が、本当のところはモモちゃんが先輩に縋り付くのを阻止するためだ。
モモちゃんが先輩に連絡をとらない様に、僕は夜通しモモちゃんと語り合った。
僕とモモちゃんの穏やかで心地良い時間。
先輩とモモちゃんが連絡を取り合うことを邪魔するという目的も忘れ充実した時間だった。
先輩がいなければ、僕たちは恋人として、語り合うことが出来たのだろうか?
203『練習』3:2007/11/03(土) 02:56:21 ID:puyELTzK
「じゃあ、お風呂場に行こうか…」
「私、着替えてくるね。」
「待って」
モモちゃんを止める僕。
「モモちゃん、新しい『練習』をしよう」
「新しい…」
「モモちゃん、僕のオチンチンは見るのも触るのも慣れたよね?」
「うん…」
オチンチン、という言葉に真っ赤になってうなずくモモちゃん。
『練習』の時は、あんなに熱心に僕のオチンチンを咥えるのに。
恥じらう姿もまた可愛い。
「今度は見られたりするのに慣れないとね。」
「え…恥ずかしいよ…」
「モモちゃん、Hなことは2人が裸にならないとできないんだ」
Hな本やビデオには服を着てするのもあるけど、一般的にはそうだろう。
「で…でも…」
「大丈夫だよ…笑ったりしない。そのための『練習』なんだから」
「うん…」
「じゃあ…お風呂場に行こう」
お風呂場についた僕ら。
僕はテキパキと服を脱いで、
「先にはいっているからね」
と言って浴室に入った。
しばらくして、
「あ、あのね、はいるよ…?」
と言うモモちゃんの声がした。
それでもしばらく躊躇ったのか声よりも遅れて入ってきた。
顔を真っ赤にして俯いてはいってくるモモちゃん。
手で胸の辺りを隠し、足の辺りをピッタリさせもじもじさせるモモちゃん。
その恥じらう姿を見て、僕のオチンチンはいつもより固くなる。
「モモちゃん、力を抜いて。それと手を離さないとモモちゃんの体が見えないよ」
ますます顔を赤くするモモちゃん。
それでも、ゆっくり手を下ろし僕の前に立つ。
すらりとした小柄な体型。
微かに膨らんでいる胸。
モモちゃんの裸を見て僕は感動した。
恋人である師走先輩の知らない所でモモちゃんを汚しているのだから。
「きれいだ…」
「えっ?」
平凡極まりない感想を言う僕に驚いたような声をだすモモちゃん。
204『練習』3:2007/11/03(土) 02:57:33 ID:puyELTzK
「でっ…でも…その…私の胸、小さくない?」
「今小さくても、全然気にすることないよ。それに、今のままでも十分きれいだよ」
「ありがとう…シュンちゃん…」
途切れそうな声で言うモモちゃん。
「師走先輩はどう思うかな?」
また、師走先輩。
モモちゃんの前にいるのは僕なのに。
「モモちゃん…今は『練習』に集中しなきゃだめだよ」
「あ…ごめんね」
思い出したように謝るモモちゃん。
気を取り直そう。
「モモちゃん、こっちを向いて…」
「でも…」
「見られるのに、慣れないとだめだよ」
モモちゃんはおそるおそるこちらに体を向ける。
モモちゃんの裸は見ればみるほど感動と興奮を呼び起こす。
「さっ、座って。洗ってあげるね」
「じ…自分で出来るよ…」
「ダーメ、僕が洗ってあげる、モモちゃんは僕を洗って」
そうして、手を泡立てモモちゃんを洗う。
モモちゃんも僕を洗う。
背中やお腹はただくすぐったそうにしただけだったけど、
「ぁ……ゃ……」
胸を洗っているうちに、モモちゃんの声が変わりだした。
口から漏れる声を必死に隠そうとするモモちゃん。
胸はあまり膨らみはないが、それでも女の子を感じる。
感触を堪能するため、ゆっくり、丁寧に洗う。
「ゃ……ゃ……」
必死に声を抑えようとするモモちゃん。
僕は興奮してさらに熱心に洗う。
モモちゃんが僕のオチンチンを洗っているので余計興奮する。
だんだんと、モモちゃんの息も荒くなる。
そこで、胸から手を離す。
「あ…」
残念そうに聞こえたのは気のせいだろうか?
ハァハァという息遣いが浴室に響く。
「足を開いて…モモちゃん」
「え…恥ずかしいよ、シュンちゃん…」
「洗えないよ」
「そこは…自分で洗うよ」
「僕が洗ってあげるよ」
「恥ずかしいよ…」
ここでは問答を続けても仕方ない。
「分かった…自分で洗って」
「うん…」
そうして、僕らは洗い終えた。
205『練習』3:2007/11/03(土) 02:58:45 ID:puyELTzK
体を簡単に拭いた後、僕はモモちゃんの桜色の乳首に口付けした。
唾液を含んだ舌でペロリと舐める。
「やっ…シュンちゃん?」
驚いた声を上げるモモちゃん。
そのまま、ペロペロ舐めたり、乳首を口に含んだりした。
薄いけどやわらかい胸と乳首の感触を堪能する。
「…ぁ…ゃぁ……やあっ…あん」
モモちゃんは声を隠し切れず喘ぎだした。
ちゅーっと乳首に吸い付いた後、顔を離す。
僕の唾液でいやらしく光っているモモちゃんの胸。
また、モモちゃんを汚すことができ、罪悪感と満足感が僕の心に訪れる。
「恥ずかしいよ…シュンちゃん。赤ちゃんみたいに、その、舐めっちゃて」
「モモちゃんの体、きれいだったから、舐めたくなったんだ」
「なにそれ…変なシュンちゃん」
呆れたようにそして、きれいと言われて恥ずかしそうに言うモモちゃん。
モモちゃんは乳首を弄られて気持ちよくはならなかったのだろうか?
「モモちゃんは?」
「えっ?」
「モモちゃんはどうだった?」
「えっと…変な気分になっちゃた…」
「気持ちよかった?」
「…わ、わかんないよ…」
泣きそうなモモちゃん。
気持ちよかったのかな。
さっきも声を押し殺していたし。
快感に耐えていたのかもしれない。
「モモちゃん、足を開いて」
「は…恥ずかしいよ…」
足を堅く閉じるモモちゃん。
「モモちゃん、さっきもそういったね」
「う…うん…」
「嫌がってばかりじゃ、何も出来ないよ」
さっき、洗うのを断ったモモちゃんは、何度も断るのに罪悪感を抱くはずだ。
そこにつけこむ僕。
「で…でも…」
「モモちゃんが嫌がってたら、『練習』が進まないよ」
出来の悪い生徒に注意するような口調で言う僕。
自分の欲望を満たすためなのに、モモちゃんが悪者であるかのように言う僕。
「う…うん、分かったよ…シュンちゃん…」
ゆっくりと、ゆっくりと足を震わせながら広げるモモちゃん。
恋人でもない僕に女の子の大切な部分を見せるモモちゃん。
その恥らう姿も可愛い。
そして、僕は最低だ。
206『練習』3:2007/11/03(土) 02:59:31 ID:puyELTzK
広げた足の内側を見つめる僕。
「は、恥ずかしいよ…シュンちゃん」
目を瞑り、そういうモモちゃん。
僕は気にせず見つめる。
これが、モモちゃんの女の子の部分…
精子を受け入れ、赤ちゃんが出てくるところ。
そこは濡れていた。
縦筋の襞を触り広げてみる。
どこをどうすればいいのだろう?
とりあえず、襞に沿って指を這わせる。
その後舌であちこちを刺激する。
この突起がクリトリスかな?
「あっ……恥ずかし…やっ……シュン…ちゃん…」
どちらかというと、気持ちいいというより、恥ずかしいと言った反応。
ピチャ、ピチャ、ペチャ。
いやらしい音を立てて続ける僕。
「やめ……シュンちゃん……ああん……嫌あっ…」
羞恥と快楽の声をあげるモモちゃん。
あまり恥ずかしがるので中止して、顔を戻す。
これからたっぷり『練習』を重ねればいい。
「どう、モモちゃん?」
「恥ずかしいよ…シュンちゃん…」
泣きそうな顔で言うモモちゃん。
「よく、がんばったね」
頭をなでる僕。
「うん…あのね、シュンちゃん…」
「なんだい」
「その、上の、ほうのね、練習は、もっと…していい…よ」
途切れ途切れに言うモモちゃん。
胸の方がモモちゃんはいいのだろうか?
「うん…でも、その前に…」
「その前に…?」
モモちゃんの声に微かな失望が含まれる。
「新しいこともいいけど…復習もしなくちゃね…」
さっきから限界にきそうになっている僕のオチンチンを出す。
モモちゃんは上気した顔で、舌を出して僕のオチンチンをペロペロ舐め始める。
モモちゃんの体を舐めたり触ったりして興奮した僕にはいつもより強い快感をもたらした。
それに、今日はいつもより熱心な気がした。
207『練習』3:2007/11/03(土) 03:00:36 ID:puyELTzK
「さあ、そろそろ咥えて…」
僕の指示に従い、パックリとオチンチンを咥えるモモちゃん。
「んぐ……んん……んっ、んっ」
口の中もいつもより、良かった。
モモちゃんのトロンとした瞳が僕を見つめる。
そこで、衝動が湧き上がる。
僕は、モモちゃんの口の中で、腰を振った。
咽喉を突くと痛そうだと思い今までしなかったが、今日はいつもより興奮して腰を動かす僕。
「ん…?んん…!んぐぅ…?」
いつもにない動きに混乱するモモちゃん。
いつもにない快感にしびれる僕。
モモちゃんに、出す。
「ん…んん…んん……はあ…んん?」
モモちゃんが飲み込んだ後、素早くキスして、口の中を堪能する。
モモちゃんも激しく舌を絡めてくる。
互いを求めるようにキスをする僕たち。
「ん…んむ…はぁ…今日は…いつもと……違うね…シュンちゃん…」
ぼんやりとした声で言うモモちゃん。
気持ち良さそうに言うモモちゃん。
キスの余韻に浸っているのだろうか?
「オチンチン口に入れたモモちゃんが可愛くてね」
「やっ…恥ずかしいよ…」
どうも、モモちゃんは、オチンチン、とか直截的な表現を嫌がるようだ。
「それで、口に咥えてもらった時は腰を使った方がいいんだよ、モモちゃん」
「そうなんだ…。…ねっ、その、私のこと、触る…練習して…あの、む、胸のほうの…」
「いつもより、熱心だね…モモちゃん、どうしたの…?」
僕は不思議に思い聞いてみた。
「だ、だって…髪留め、諦めたし、ね…。それにね、そう、先輩のため、先輩のためだよ…」
髪留め、先輩のため。
自分に言い聞かせるように言うモモちゃん。
髪留めのことも、もうどうでも良いかのように。
まるで自分の本心を隠そうとするかのように。
「本当に?」
「えっ?」
不思議そうに聞き返すモモちゃん。
「本当に先輩のため?」
「…も…もちろんだよ!」
一瞬、ためらってからモモちゃん。
「だからね、練習、いっぱい、練習、しないと…がんばらないと…」
それが本題だと言いたげなモモちゃん。
期待に満ちた目で僕を見つめるモモちゃん。
「分かったよ、モモちゃん…」
僕は頭を撫でながら言う。
モモちゃんはその言葉で表情を輝かせる。
「じゃあ、胸を触られる『練習』をしようね…」
そう言って、僕はモモちゃんの胸をその手の中に納めた。
208『練習』3:2007/11/03(土) 03:01:51 ID:puyELTzK
「あっ…」
モモちゃんの声。
ゆっくりと揉みし抱く。
「あっ……シュンちゃん……もっと…ね……もっと……やぁ…」
「気持ちいい、モモちゃん?」
「あぁ…ん……わ…わかんないよ……あん……はぁん……やっ…」
僕はモモちゃんの乳首に口をつけ、含む。
反応を聞きたくて質問を重ねる僕。
「モモちゃん、どう?」
「ああ……ああん……シュン…ちゃん……やっ…あっ…ああ…」
どんどん息が荒くなるモモちゃん。
モモちゃんの胸を揉みながら乳首舐めたり吸ったりする僕。
そうこうするうちに
「あっ、やあ、やああああああああああ!」
一際大きな声を出し、体をビクンと反らすモモちゃん。
今のがイクっていうやつなのかな?
モモちゃんはしばらく快感の余韻に浸るようにぼんやりしていた。
しばらくすると、意識がはっきりしてきたのか、真っ赤な顔をしてモジモジしだした。
「あ…シュンちゃん…その…」
「どうだった、モモちゃん?」
「そ、それは…それよりね…あの…ね、もっと、練習しよ…?」
質問には答えず、消え入りそうな声で『練習』の催促をするモモちゃん。
気持ちいい、と認めるのは恥ずかしいのだろうか?
「気持ち良かった、モモちゃん?」
「え…えっとね…」
その質問におろおろするモモちゃん。
「教えてくれないと、『練習』しないよ」
その言葉にためらいながらもモモちゃんはこくんと頷いた。
そうか…モモちゃんは僕の手で気持ちよくなったのか。
そのことで僕は満足する。
モモちゃんは僕の手で気持ちよくなったのだ。
先輩ではなく。
さて、モモちゃんが熱心に『練習』しようとしているし、それに応えないと。
「じゃあ…続けようか…モモちゃん…」
本当はこんなことしてはいけないのに。
「う、うん!」
その日からモモちゃんは『練習』にさらに熱心になった。
そして、『練習』の時間が延びるようになった。
「あっ……ああん……シュンちゃん……やっ……」
「モモちゃん、もっと、もっと、『練習』しようね…」
僕は今日もモモちゃんを汚している。


以上です。
スレ汚し失礼しました。
209名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 05:28:46 ID:oiDy4bQJ
oisikattadesu
210名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 07:21:23 ID:uZRwKU5d
Hの練習で寝取りってエロゲのとらいあんぐるBLUEと同じパターンだな。
これって女がビッチやおつむ弱すぎにしか見えないのが難点だよね。
211名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 09:58:42 ID:HnGbtN++
でも、元からそうならありだな
212名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 23:42:17 ID:JuT24rS5
このスレ読むと気分はしおしおになるのに、股間は元気になるんだよなー
213名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 00:16:01 ID:lJJ9vd/d
Hの時ならず切羽詰まった時に彼女が彼氏以外の男の名前を叫ぶのは鬱るぜ
214名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 10:48:27 ID:LQEdn7Xs
出産の時、意識朦朧とした女が旦那でも親父でもない男の名前を叫んで意思と看護婦の空気が非常に微妙になった話を思い出した。
家で飼ってた犬の名前だったそうだが。
215名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 11:59:13 ID:OzZLTuY5
わからないぞ?
犬に愛人の名前をつけたのかもしれない
216名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 13:58:20 ID:4xwApHbf
あるいは犬が愛人とか
217名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 20:14:26 ID:MDzwrnGm
218名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 21:47:33 ID:lNSN6GFm
ちょ、お前いくらこの流れでも獣姦はスレチじゃ…あれ…まあ、いいのか…
219名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:47:49 ID:vJJsAaqP
>>210
もういっそのことヒロインを軽度の知恵遅れにしちゃえばいいんだよ
220名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 10:32:16 ID:jzsg6mn/
自然な寝取りってストックホルム症候群だかとかか
もしくは彼氏が浮気したからって魔が刺して一晩限りの相手とズルズルと・・・、みたいな
221名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 19:53:24 ID:UuQGufLF
浮気スレとNTRスレの境目って何だろう
222名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 21:03:46 ID:0SbLKbAI
最終的に取られるか取られないか
もしくは、寝るか寝ないか。いや、両方か
223名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 23:23:48 ID:i6ZsQzgN
浮気スレなんてあるの?
URLキボン
224名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 23:27:21 ID:UuQGufLF
すまん、嫉妬・三角関係・修羅場スレを勘違いしてた…
225名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 23:32:54 ID:ttrcHYhn
スレの住人が
浮気スレ>3次元主体の当事者達と野次馬
NTRスレ>2次元サイコーなNTR紳士達

コレでしょ。
226名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 23:55:31 ID:ClMoeev9
227名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 00:38:21 ID:zLTgp7Qi
寝取られは寝取られた男視点から情事を想像し興奮するもの
浮気は浮気するに至った女性の心理や、浮気という物そのものに興奮するもの
だと思う
228名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 02:05:34 ID:jw4vf2uU
女の堕ちていく過程もいいもんだけどね

間すっ飛ばすのはイクナイ
229名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 19:31:59 ID:vbmCFlZ0
ジャンプスクエアの寝取られひでぇ…
ああいう気持ちが移ってるくせになんでもない風に装って付き合い続ける女って大嫌いだ
というわけで俺はあのあと
男→なぶり殺し
女→輪姦ヤク付けソープ嬢
と脳内補完した
230名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 19:50:29 ID:OYjEuszf
俺は、DQNの皆さんが楽しくやってるナーくらいにしか思わんかったけどなあ
あと、あの話で小畑の絵はもったいないとも思った
231名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 20:09:07 ID:oNSyR2Ji
産まれてくる子供の父親を殺さんでくれー、とか言われたら、マジ殺したくなってくる。
232名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 02:51:05 ID:6NJ2oOS/
まぁ寝取り側も寝取られ側もヒロインもDQNなのが救いかw893話だし
233名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 08:18:46 ID:6NJ2oOS/
 代理出産、というのをご存じでしょうか。

 妊娠・出産ができない妻の代わりに子供を産む、なんとも想像し難い話です。
 妻が彼等を連れてきたのは秋が終わり冬が始まる頃でしたでしょうか。
 優しそうな男性と明るそうな女性、妻とは町内会の集まりで知り合ったそうです。
 彼等夫婦は悩んでいました、そう奥さんが赤ん坊のできない体だったからです。
 その相談のため彼等は私達のところにやってきたそうです、生憎と
私達夫婦はそういった話に疎いもので旦那さんの必死のお願いや奥さんの涙で
代理出産を引き受けることにしました。
 三日後、妻は彼等夫婦の家に行くことになりました、代理出産のためです。
 私は少し疑問に思いました、いくら代理出産といえど自分の妻と見知らぬ男が
体を重ねる、しかし相手の奥さんに「私も辛いんです、だけどそれよりも強く
赤ちゃんが欲しいという気持ちがあるんです」そう言われるとそれ以上何も言えませんでした。

 妻が出ていってから一ヶ月ほどが経ち、ふとテレビを見ているとちょうど
代理出産についての特集をやっていました、そしてその内容を見て私は驚愕しました。
234名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 08:19:27 ID:6NJ2oOS/
 テレビを消すのも家の鍵を掛けるのも忘れ私は一目散に妻のいる彼等夫婦の家へ向かいます。
 家の前までつくとその時ちょうど奥さんが出てきたところで私は思わず
奥さんに掴み掛かりました「話が違う!」 私の叫びに奥さん・・・いえ、この
女は鼻で笑いながら「もう遅いわよ」そう告げてどこかに行ってしまいました。
 私は女は追わず妻の元へと家へと入ります、玄関の鍵は開いていました。
 家中を探し二階のベッドルームらしき場所を発見しました、しかしいざとなると
怖くなってしまい私は息を潜めゆっくりと扉を開けてしまいます。
 落ち着いてくると部屋から聞こえてくる声に気付きます、多分妻でしょう、しかし
その声は私と寝ているときでは信じられないほど妖艶で淫靡なものでした。
『ほら、いつものように言ってごらん』
 旦那さん・・・いや、男の声が聞こえます。
『ぁはぁ・・んぅ・・あの人より大きくて・・固いモノを下さぁぃ・・』
 それは間違いなく妻の声でした。
『誰のをだい?』
『ぁぁ・・あの人より上手で気持ちいい・・あなた様のですぅ・・』
 怒りなのか悲しみなのか、私は思いっきり部屋に入りました。
235名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 08:20:09 ID:6NJ2oOS/
 男は慌てるでもなく私を見ながら妻へと挿入をし激しく腰を動かします、そして
「なんだ来てたんですか」そう笑顔で私に言いました、私が「ふざけるな!」
そう叫ぶと男は「なんだやっと気付いたのか」女のように私を嘲笑いました。
 私の声に気付いた妻は途切れ途切れの声で「違う・・のよっ・・んっ・・これはぁあっ・・代理
出産のぉおっ・・ためなんだからぁぁ・・」そう笑顔で言います。
 そして私が硬直している前で男は妻に中出しをし、妻は豪快に果てました。

 訴えようとする私を男に徹底的に仕込まれた妻は止めました、実際
妻が被害を認めないと事件にはならないと言われ、私は納得してしまいました。
 今考えればその時相談した弁護士も怪しかった気がします。
 そして一年が過ぎようとした頃でしょうか、妻から一本の電話が入りました。

『私、代理母としてこの子が大人になるまで育てるから』

 最初意味が理解できず、分かったときには電話は切られていました。

 後で知ったことですが私と同じ被害にあった人がいてホームページで
被害者の会まであるそうです。

―おわり
236名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 08:21:39 ID:6NJ2oOS/
代理出産という話を聞いて思い付いたのを書いてみた
無知な寝取られ夫はねーよwって自分でも思ったがキニシナイ
237名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 14:24:31 ID:aBGtokiq
確かにないなw
後はもう少しエロの尺が長ければよかった。
だがシチュはいいな。GJ!
238名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 15:40:09 ID:YvbOcEZX
次のターゲットは
インポ夫(あるいは無精子)と
処女妻(あるいはのときは未受胎)
で頼む!
239名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 20:16:43 ID:qzlWdH7L
男性の方がおつむが残念ってのは新しいんでないかい?
240名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 07:16:29 ID:SPsFt2xX
代理母
これは斬新な
GJ!
241名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:02:15 ID:V6L7vdZD
―勇者がやって来る。
不甲斐ない下僕共は勇者を止めることも出来ずに死んでいった。
(まあ、かまわん)
魔王は玉座の間で一人でいた。
勇者はまもなくやって来るだろう。
今、門番が玉座の間を守り戦っているが、時間の問題だ。
永い時をかけ作り上げてきた軍団も崩壊した。
だが自分には時間がある。
人間どもとは異なる永い時間が。
それを考えれば、今回のこともなかなか愉しい思い出となるだろう。
唐突に扉が爆発と共に吹き飛んだ。
「魔王はどこだ!」
そこに勇者がいた。
人類の希望とも言える存在がいまいましい光の武具に身を包み。
ただの人間風情が魔王と渡りあうことができたのもこのためだ。
「私はここだよ、勇者…」
玉座からゆっくりと立ち上がりながら言った。
勇者は油断なく剣を構え魔王に向き合う。
おそらく、これが勇者の最後の戦いとなるだろう。
「姫を返せ!魔王!」
勇者は己の愛する人をたすけるためにここまできたのだ。
「いいだろう…」
その声と共に天井から、檻がゆっくりと降りてきた。
そこには囚われの姫がいた。
「一体何の罠だ。魔王?」
まさか、本当に姫を返してくるとは思わずに勇者が訝しげに問いかける
「人質がいて勝負に集中できないなどと抜かす馬鹿が居るやも知れぬのでな…」
「…本物の姫なのか」
「貴様のその武具が真実を明らかにしているではないか…」
その声の通り、ゴンドラが地上に降りてくるにしたがい、武具の輝きが増していく。
姫の存在を感知し、武具が反応しているのだ。
そのうちに、檻が地上に着く。
「姫!」
勇者が姫のもとに駆け寄る。
汚れた服を身につけているものの、姫は美しかった。
「勇者様…」
姫は力ない声で応じる。
その姫を労わるように抱きしめる勇者。
242名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:03:03 ID:V6L7vdZD
「よくぞ、ご無事で。姫、私が来たからには…」
勇者の言葉は最後まで続かなかった。
姫が勇者に毒の塗られた短剣を突き立てたからだ。
「ひ、姫…?」
驚愕の声と共に崩れ落ちる勇者。
姫は短剣を手放し魔王の元に駆け寄る。
「よくやった…我が下僕」
「ご主人様ぁ…わたくしにぃ…ご褒美を下さいぃ」
涎を垂らしながら、魔王にひざまづく姫。
姫の頭を優しく撫でる魔王。
「お前に褒美をやろう…」
ローブがはだけ巨大な魔王の欲望が現われる。
「あぁ…ご主人様、おっきい…」
うっとりとした表情で姫が呟く。
「ひ、姫に…なに…をした」
息も絶え絶えの勇者が信じられないとでも言いたげに呻く。
「静かに見て居れ…その毒は命までは奪わん…」
姫が魔王の欲望に舌を這わせる。
ピチャ、ピチャ、ピチャ。
いやらしい音が玉座の間に響く。
「ああ…ご主人様…素晴らしいです…」
「そろそろ口に咥えるのだ…」
魔王の声に従い、姫が魔王の欲望を口の中に飲み込む。
それらをなすすべも無く見守る勇者。
「や…やめ、ろ…」
「お前の愛しい勇者が止めろといっているが…?」
姫が欲望から口を離す。
「勇者なんてぇ…どうでもいいですわぁ…ご主人様ぁ」
そう言って再び魔王への奉仕を始める。
魔王は勇者にちらりと目をやる。
勇者の表情は絶望に染まっていた。
そのことと、姫の奉仕が二重の悦びを魔王にもたらす。
「さぁ…飲むのだ…」
ドクン、と魔王の欲望が姫の口の中で弾ける。
「ん……ん……ん……ご主人様ぁ…ありがとうございます…」
魔王の精液を全て飲み込んで姫が礼を言う。
「さあ、姫よ。服を脱ぎ全てを私にささげるのだ…」
「はい…ご主人様…」
姫が服を脱いでいく。
「ひ、姫…目を…覚まして…ください…」
勇者の懇願に対して一瞥をくれた後、再び服を脱ぐ姫。
そして、姫は生まれたままの姿になった。
ふとももから、愛液がたれている。
243名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:03:46 ID:V6L7vdZD
「ご主人様ぁ…」
魔王は姫を乱暴に押し倒す。
そのまま、一気に欲望を姫の中に入れる。
「い…痛…」
苦痛に顔を歪める姫。
「ひ、ひめ…」
なすすべも無い勇者。
魔王は己の欲望をいったん引き抜く。
そこには純潔の証。
「どうだ、勇者よ。姫の純潔が目の前で散らされた気分は?」
「き、きさ…ま…」
悪鬼のような形相で魔王を睨むしかない勇者。
その反応に満足そうに頷く魔王。
「ご主人様ぁ…はやく…続きを」
欲求が満たされないことで不満を訴える姫。
「そうだったな、続きをしよう…」
再び欲望が姫の中に入る。
魔王は欲望を姫に叩きつけ始めた。
「あひい……いい……ご主人様ぁ……ああ……もっと……もっとくださいぃ……」
そこに苦痛は無くただ快楽のままに言葉を紡ぐ姫。
魔王は構わずに続ける。
「ひい…ああっ…やっ…ご主人様…いい…あん…やん…あ、あ、」
徐々に高まっていく姫。
「どうだ、姫?素晴らしいだろう…」
「ああっ、はいっ、やっ、ああああああああああああああああ!」
絶頂を迎える姫。
だが、魔王はまだだ。
「あひ、ひ、ああ、ひひ、ああ」
壊れたように声をあげ続ける姫。
そして
「そろそろだ…姫よ…」
魔王が姫の胎内に満ちていく。
ぐったりとする姫。
「ああ…ご主人様…」
虚ろな声で姫がつぶやく。
「ひ…め…」
その日、地上から希望が失われた。
魔王の時代が訪れたのだ。

End
244名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:40:30 ID:A0e4r4rd
GJ!

捕われた姫が寝返るのといえば
「わたしの勇者さま」
を思い出す。
スニーカー文庫だったか。
245名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 05:10:48 ID:OIGm5tdW
GJ!
俺もRPGやってるとどうしてもそんなこと妄想しちまう
246名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 10:22:06 ID:U7DV2KNK
コズミックファンタジーストリーズがまんま
そんな流れだったような
247名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 10:22:39 ID:eRDUaMc5
おお、GJ!
まさにストックホルムなんとかってヤツか。
全然違うけど、子供の頃見た映画で、捕らわれのお姫様を助けに行ったら、
コドモドラゴンの餌になってて(ペッチャペッチャ音を立てて食べてた)
激トラウマになった記憶が…
248名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 11:09:51 ID:RQ+QG0hA
>>245
ライブ・ア・ライブのことかーーーーッ!
249名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 15:53:42 ID:cWvTPF/w
>>247
ストックホルムは確か精神的依存というか極度の緊張状態の中一緒にいたりして
一体感を覚えてしまったり、吊り橋効果みたいな現象が起きるというか

今回のSSでいうと
「姫!迎えに来ました!!」
「・・・ごめんなさい勇者様、私はこの人(魔王)と一緒にいます」
「!?・・な、何を言っているのです!キサマァ!姫に何をした!!」
「やめて!この人は悪くないの!」
「ひ・・姫?」
「ごめんなさい・・・本当にごめんなさい」
「そんな・・・・」

って感じだと思う
250名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 00:17:43 ID:DX9UHJWz
そんなヨヨな……
251名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 01:52:49 ID:dY+BLDUR
ねえ勇者さま、大人になるって悲しいことなの
252名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 01:56:18 ID:BS2qd50m
このネタは好きだなw

王道系だと、魔王の側近の美女が勇者側に寝返ったりするのがあるけど、
魔法視点だとこれもこれでネタになりそうだなぁw
253『練習』4:2007/11/10(土) 03:56:14 ID:YbkcnqeO
>>122-129 >>171-179 >>202-208 の続きです。


『モモちゃん、何で先輩が好きなの?』
もう何度も言った台詞。
見苦しい僕の見苦しい質問。
その度に返ってくる言葉もまた同じ。
「師走先輩のことね、考えてると、幸せな気分になって、心が暖かくなってドキドキするの」
「先輩と一緒にいるとね、それがもっともっと強くなるの」
「だからね、先輩が大好きなの…」
などと、いった内容だ。
そして、
「シュンちゃんもそんな人が見つかるといいね」
と笑顔で続ける。
優しいモモちゃんの残酷な言葉。
が、最近、新しい内容が入るようになった。
「シュンちゃん、私大丈夫かな?」
「何が?」
「最近はね、先輩のこと考えると不安になるの。私、先輩と幸せになれるよね?」
最近、か。
ホテルに一緒に行くことを拒否し、ケンカをしたモモちゃん。
『練習』のためと、僕に騙され先輩と疎遠になったモモちゃん。
そして、仲直りのしるしである髪留めを失ったモモちゃん。
モモちゃんは不安なのだろう、実際。
僕を信じたばっかりに、先輩との溝を深めるモモちゃん。
それでも、僕は止めない。
「大丈夫、全部うまくいくよ」
モモちゃんを抱きしめて言う僕。
先輩とうまくいく、とは言わない。
死んでも言いたくない。
254『練習』4:2007/11/10(土) 03:57:41 ID:YbkcnqeO
「シュンちゃん、あのね、練習のことだけど、本当にいいのかな?」
『練習』のためにモモちゃんの家にきた僕にモモちゃんは言う。
僕の下劣な欲望にモモちゃんは気付いてしまったのだろうか。
それとも、宝物の時のこと、気付いたのだろうか?
それが、いいのかもしれない。
モモちゃんは本来、僕が汚してはいけないのだから。
「どうして、『練習』を、しちゃ、だめなのかな?」
未練がましい僕。
たどたどしく言葉を紡ぎ、欲望にすがろうとする惨めで哀れで愚かで、何よりも身勝手な僕。
「あのね、ちょっとだけ、本当に、本当にちょっとだけなんだけど」
モモちゃんが『ちょっとだけ』というと大抵たいしたことは無い。
だけど、『ちょっとだけ』を重ねると、かなり大きな問題になっていることが多い。
モモちゃんの僕に対する信頼が崩れ去ってしまったと感じた僕はそれでも、
「話してごらん。モモちゃんの言うこと、何でも聞いてあげる」
見苦しく言葉を繋ぐ。
「時々、本当に時々だけどね、練習中に師走先輩のこと忘れちゃうの」
「え?」
モモちゃんは僕の嘘を問いただしもせず、僕のことを非難もしない。
ただ、感じるのはモモちゃんの不安。
歪みを直すなら、この時でも良かった。
自分の醜さを全て話し、モモちゃんから裁いてもらえば良かったのだ。
だけど、僕はどこまでも醜かった。
「どういうことかな、モモちゃん?」
「あのね、私、いつもね、練習しながら師走先輩にどうすれば喜んでもらえるか考えてたの」
泣きそうになりながら言うモモちゃん。
そんなモモちゃんに対して自分のことを棚に上げ、身勝手な怒りが沸き起こる。
僕に触られて、僕のオチンチンを口にして、僕に汚されながら、
「いつも先輩のこと考えてたの?モモちゃん?」
絶叫しそうになるのを辛うじて、取り繕う僕。
「うん、もちろんそうだよ。でも…」
彼女の声がさらに沈む。
「本当に、本当に、本当に、ちょっとだけ…ちょっとだけだよ?練習中に先輩のことをね、忘れる…ううん」
モモちゃんが首を振り自分の言葉を否定する。
そして、恐れを込めて言う。
「先輩がいなくなっちゃうの。私の心の中から」
僕は先ほどとは違う意味で、叫ぶの堪えた。
モモちゃんが、先輩のことよりも僕との『練習』に没頭している!
「先輩のためにしてるのに、先輩を心の中から追い出しちゃう、私って悪い子なのかな?」
最後はほとんど泣き出しそうになるモモちゃん。
ごめんね、モモちゃん。僕は君をさらに汚すよ。
こんなクズを信じてしまって、本当に、ごめんね。
255『練習』4:2007/11/10(土) 03:58:25 ID:YbkcnqeO
「大丈夫、何も問題ないよ。モモちゃん。むしろ喜ぶべきだよ」
「なっ何で?私先輩のことを…先輩のためなのに…それに」
反論しようとするモモちゃん。
モモちゃんは何を言おうとしたのだろう?
僕は言葉を挟むことでその答えを知ることはなかった。
「『練習』を僕らはしているんだよね、モモちゃん?」
「え?うん?」
何を言っているのだろう、といった感じで頷くモモちゃん。
「そうだな…モモちゃん、ケーキ、好きだよね?」
「うん、そうだけど…?」
突然、話が変わり付いて行けないモモちゃん。
「勉強中に、ケーキのこと考えていて集中できるかな?モモちゃんは」
「でき…ない…」
「そうだね、『練習』も同じなんだ。」
「同…じ…?」
飛び飛びの話に彼女は混乱してる。
「だからね、『練習』してる時に他のこと…好きなこと…とかを」
「好きな…こと…とかを?」
「考えながら、集中して、『練習』できるかな?」
「集中…できない…?」
「そうだね」
出来の良い生徒を褒めるようにニッコリ笑う僕。
僕の内心を知らない彼女はただ、無批判に僕の言葉を吸い取っていく。
「だから、『練習』中に好きなこととか考えてるうちは集中していないんだよ」
「集中を、してない」
「そう、だからモモちゃんはだんだんと『雑念』を考えないで『練習』出来るようになってきたんだ」
「雑念を考えない…?」
あえて、先輩とは言わないで『雑念』という僕。
「そう、だからモモちゃん本当には集中して『練習』出来るようになってきてるんだ」
「そうなの…?」
「もちろん、まだその入り口だけどね」
「入り口…」
「とは言え…大進歩だよ!モモちゃん」
僕は褒めるよう言う。
混乱している彼女はやはり、その言葉を受け入れる。
「大進歩…?」
「だって、『雑念』を払って『練習』出来るようになったんだよ!」
256『練習』4:2007/11/10(土) 03:59:04 ID:YbkcnqeO
嬉しそうに言う僕。
こんなことが本当に進歩なわけはない。
先輩が心からいなくなる、と不安を訴えるモモちゃん。
『雑念』を振り払っているという僕。
僕の意見とも言えない言葉の羅列。
それでも、混乱し、僕を信頼する彼女は、
「そっか…」
ほっとしたように、微笑む。
その微笑みに心が痛む僕。
それでも、続きを止めない最低な僕。
「だからね、これからはむしろ『雑念』を払う時のことを意識しながら『練習』しよう」
「『雑念』を払う時…」
「そう、『練習』がどんどん進むよ」
「うん、そうする!」
モモちゃん、君は先輩のために『練習』しているんだよ?
その君が、先輩を忘れちゃ、ダメじゃないか…
「じゃ、早速始めようか…」
「うん!」
元気良くモモちゃん。
「今日は何からするの、シュンちゃん?」
「そうだね…一人で『練習』できるようにしよう」
僕たちは全裸で浴室にいる。
「一人で?」
不思議そうに聞くモモちゃん。
「そう、土日は小母さん達がいるから『練習』ができないからね」
休日はモモちゃんの家に小母さんと小父さんがいるので『練習』はしない。
『練習』は2人だけの秘密なのでさすがに無理だ。
「そうだね、うん、できないね」
「だから、モモちゃん、足をまず開いて」
「う…うん」
恐る恐る足を開いていくモモちゃん。
未だ恥じらいを捨てられないところも可愛いと思う。
「じゃあ、モモちゃん、ここに手を持っていって」
そう言って、僕はモモちゃんの指を股間に持っていく。
257『練習』4:2007/11/10(土) 04:00:27 ID:YbkcnqeO
そこは僕との『練習』を重ねてきた成果かすでに濡れている
モモちゃんは恥ずかしがりながらも逆らわずにする。
「その指で大事な部分を擦るんだ。僕がいつもしてるみたいに」
「うん」
僕はモモちゃんにオナニーをさせようとしている。
そして、モモちゃんは自分の中を指で弄りだした。
「あ……ああっ……やっ……んん」
早くも感じているモモちゃん。
「ちょっと、待ってモモちゃん」
「えっ?」
僕の中断にモモちゃんは驚いたように言う。
これから得られる快楽を邪魔された不満が微かに混じる。
「その前に集中できるようにしようね」
「うん、でもね、シュンちゃん」
不思議そうに聞くモモちゃん。
「なにかな、モモちゃん」
「どうすれば、集中できるの?」
モモちゃんの質問。
「うん、集中するには、何か一つのことだけを考えればいいんだ」
「一つのこと…例えばどんなのがいいの?」
また、僕はモモちゃんにインチキを教えていく。
そうして、モモちゃんを汚してく。
「そうだね…例えば、僕のこととかな」
「シュンちゃんの…?」
よく、分からないといった感じで言うモモちゃん。
「そう、モモちゃんは僕とずっといたから、僕のこと考えるのは簡単だよね?」
「うん…そうだね…」
だんだんと理解の色を深めていくモモちゃん。
「他のことを考えちゃだめだよ、集中できないから…やってごらん」
「うん」
そういってモモちゃんは自分の股間に指をやる。
258『練習』4:2007/11/10(土) 04:01:09 ID:YbkcnqeO
再び自分の中に指を入れるモモちゃん。
「モモちゃん」
「何?」
オナニーをしようとするモモちゃんを僕は再び止める。
「僕のことを声に出しながらすると集中できると思うよ」
「うん」
そう言ってモモちゃんは始めた。
モモちゃんの敏感なところをモモちゃん自身で刺激していく。
「シュンちゃん、シュンちゃん…やっ…シュンちゃん……あん……シュンちゃん……」
素直に僕のことを呼び続けている。
このまま、モモちゃんの心も僕で塗りつぶされれば、と妄想する。
モモちゃんがだんだんと興奮していく。
僕の名前を呼び僕のことだけを考えながら。
そう思うと僕も興奮していく。
僕はすることがなくなってしまうので、モモちゃんの乳首をぺろりと舐めた。
「あっ……シュンちゃん……」
「続けて、モモちゃん」
乳房を揉んだりしながら言う僕。
その感触を堪能しながらもモモちゃんは僕のことを呼び続ける。
「やん…シュンちゃん、あぁん…シュンちゃん…シュンちゃん…ああっ、シュンちゃん…」
上と下の二つの刺激によりモモちゃんは切ない声を上げながら高ぶっていく。
そうだ、イクんだよ、モモちゃん。
僕のことだけを考えてね。
「シュンちゃん、シュンちゃん、シュンちゃん、やあっ、シュンちゃん、ああああああああああああああああ!」
モモちゃんはイった。
恋人がいながら僕を呼び、僕を考えながら。
オチンチンが射精したいと強く訴える。
そして、しばらく快楽に染まった惚けたような表情で僕を見つめる。
僕はモモちゃんの胸を弄り続ける。
「ああん…シュン…ちゃん…」
「モモちゃん、集中できた?」
「うん…とっても、あん…集中できた…やん」
ぼんやりと僕を見つめながら言うモモちゃん。
なら、この瞬間だけでも僕のことを考えていたんだな。
「そう、良かったね…今度はこっちだよ…」
そう言ってぼくはオチンチンを突き出す。
モモちゃんがイったのを見てはちきれそうに膨らんでいる。
「口に咥えると声に出せないけど、僕のことだけを考えて集中するんだよ…」
「うん…」
259『練習』4:2007/11/10(土) 04:01:59 ID:YbkcnqeO
モモちゃんは僕のオチンチンを咥えた。
もう、彼女にとってはそれが日常の一部になりつつある。
「ん……んぐ…んぐ…んぐ」
「ちゃんと、僕のことだけを考えて集中するんだよ」
モモちゃんはこくりと頷く。
その後、僕はモモちゃんを5回イかせ、3回射精した。
僕の名前を何度も何度も呼びながら。


僕たちの夏休みは過ぎていく。
あれから、モモちゃんは一人でも『練習』するようになった。
そう言っておいたし、モモちゃんもきちんと報告する。
『練習』の時は僕のことだけを考えるように言っているし、モモちゃんもそのことを守っている。
夏休みはずっとモモちゃんと『練習』をしていたが、その日は登校日なので、学校に行かなければならなかった。
朝起きるのは辛くない。
毎日モモちゃんと『練習』するために早く起きていたからだ。
今日も早く起きてしまい、このままいくと早く着いてしまう。
が、僕は出発した。
遅くなるよりかはましだし、僕としては校舎の周りをぶらぶらして時間を潰そうと思った。
一人での登校。
モモちゃんは先輩と付き合うようになってからは先輩と登校している。
モモちゃんと『練習』を続けていると忘れそうになるが、僕はモモちゃんの恋人ではない。
学校に着くと、運動部が練習をしている。
「夏休みなのに、大変だな」
そんなことを呟きながら、学校の時計を見る。
…まだ、時間はあるか。
僕はそのまま、ぶらぶらとうろつき始めた。
なぜ、そこに行こうとしたのかは分からない。
運動部の練習の声から離れたかったのかもしれない。
旧校舎に囲まれ、人があまり寄り付かない場所。
そこに、モモちゃんと師走先輩がいた。


以上です。
スレ汚し失礼しました。
260名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 04:38:54 ID:nrOMqFBU
うはw
練習の成果発揮クルーww
卑怯な男に天罰がくだる時が来た
これは次回からの展開が楽しみですね。GJ!!
261名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 04:50:26 ID:GLrFfdxv
>>259
+   +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゜∪ ∪ +        
 と__)__) +

盛り上がってキター!そろそろトリップつけてもいいんじゃないかと提案してみる。
262名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 05:47:30 ID:HUfQCord
どう転ぶのか楽しみだ
263名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 12:39:58 ID:9h69/IBq
寝取るか寝取られるか、まさにNTRの総合格闘技!
264名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 16:16:01 ID:DX9UHJWz
君も寝とったら寝とられかえそう!
265名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 16:36:31 ID:8mEJjecz
大人になるって悲しいことなのwww
        ∩___∩                     ∩___∩      
    ♪   | ノ ⌒  ⌒ヽハッ    __ _,, -ー ,,    ハッ   / ⌒  ⌒ 丶|  サラマンダーより
        /  (●)  (●)  ハッ   (/   "つ`..,:  ハッ (●)  (●) 丶  はやーーーーいww
       |     ( _●_) ミ    :/ >>ビュウ :::::i:.   ミ (_●_ )    |   
 ___ 彡     |∪| ミ    :i        ─::!,,    ミ、 |∪|    、彡____    
 ヽ___      ヽノ、`\     ヽ.....:::::::::  ::::ij(_::●   / ヽノ     ___/
       /       /ヽ <   r "     .r ミノ~.    〉 /\    丶      
      /      /    ̄   :|::|    ::::| :::i ゚。     ̄♪   \    丶    
     /     /    ♪    :|::|    ::::| :::|:            \   丶     
     (_ ⌒丶...        :` |    ::::| :::|_:           /⌒_)     
      | /ヽ }.          :.,'    ::(  :::}            } ヘ /        
        し  )).         ::i      `.-‐"             J´((
          ソ  トントン                             ソ  トントン
266名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:25:11 ID:rUEJCPwG
>>259
綱渡りのような危うさが実にいい、期待して待っているよ。
267名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 22:01:34 ID:TNU9JpWV
>>259
どっちに転んでも楽しめる小説は久しぶり。こういう形態の小説はやっぱいいなあ
268名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 01:44:48 ID:ZYtKVkl+
>>265
あらゆる意味でむかつくからやめろw
269名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 12:14:40 ID:nAgAsm/J
某所の「ご主人様と執事」がいい寝取り物だった。
270名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 01:03:29 ID:l01cHohQ
>>269
タイトルで探してみたが見つけられなかった。
よければ場所を教えてくれ。
271名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 07:19:55 ID:5Pa8GP6j
たぶんだけどハヤテスレじゃないのか
あそこにはROCO氏もいるし
272名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 20:05:13 ID:DdxCH2mH
たしか主従スレじゃなかったか?
273名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 00:38:47 ID:IRTiNf+8
エロパロ板のSSを某所なんて言わないと思うけど…
意味ないし。

どこかの個人サイトじゃないか?
274名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 00:41:23 ID:rlrUchyE
275名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 01:02:04 ID:g3ITLsAJ
うおっ俺こういうの大好きw
文章も上手いしえがったー堪能したよ
276名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 02:32:18 ID:nFFrtlEQ
水無月神社の人か、俺も好きだなこの人の文体。
277名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 08:58:43 ID:qnlju05a
やばいやばい。
ちょっと考えて執事から見てよかったよ。
エロさはよかったが俺には神寝取りではなかった。
お前良祐になにか恨みでもあるわけ?みたいな。
あったならよかったんだけどね。
278名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 09:24:10 ID:7P61/mOH
>>277
あ、実は俺もオモタ
“良祐が隼人につらく当たる”とかあれば、更にカタルシスが増したかなー、みたいな…
279名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 18:52:27 ID:H6MJSxcP
>>274
なんか知らないがかなり興奮したわ
280名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:05:21 ID:IvUVAWsW
帝都バルチュスの中心、
アストリア宮。

「ああっ! あっ! ああああっ!」

ピシッ! ピシッ!
石の壁に鞭の音が響いている。
室の中心には、流れるような黒髪の、全裸の美少女が、
つややかな肌を、荒縄でがんじがらめに縛られて、転がされ、
鞭を浴びながら、苦痛と歓喜の入り混じった声を上げている。

鞭を振るっているのは、氷のように冷たい表情をした、黒い髪の若者だ。
「あ……あ……あ……ルートヴィヒ……様……!」
ルートヴィヒの鞭を浴びるたびに、美少女……リファーナは、悦びの声を上げた。
きめの細かい肌に、縄が食い込み、
大きく割り広げられた太股の中心からは、愛の雫が、
縄を伝って滴り落ちている。
「ああ……もっと! もっと打ってください……!
リファーナを、もっといじめて……!」
「……豚が」
ルートヴィヒは、冷やかな笑みを浮かべながら、鞭を振るう。

「あああああああ……!」
「うれしいか、リファーナ」
「はい……はい……!」

「言っておくが、お前は私の愛人、いや、奴隷に過ぎん
私の妻はズールだ。お前は、私が退屈した時だけ、
こうして慰みものにされるのだ」
「ああ……ああ……! それで十分です。
リファーナは、それだけで満足です!」

縄を食い込ませた身体を、あられもなくくねらせ、
しなやかな髪を振り乱して、リファーナは、
冷たい床の上をのたうちまわる。
281名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:06:25 ID:IvUVAWsW
「そんなにうれしいか、リファーナ。私に打たれるのが」
「は……はい……!」
リファーナは、歓喜に悶えながら、必死にうなずいた。
ルートヴィヒが鞭を振るう手を止めた。
「あっ……!」
「や、やめないで……!ルートヴィヒ様……!」

「変われば変わるものだ。初めて私に会った頃のことを覚えているか?」
「……は、はい……」
「お前は、私に触れられるのも嫌がったな」

「私に抱かれるくらいなら死ぬとさえ言った。
私が愛しているのはアルフ様だけだ、と」
「…………」
「あの言葉は、嘘だったのだな?」
「ええ……ええ……!」
「本当は私に抱かれたかったのだな?」
「そうです! あなたに抱かれたかった……!」

「だから……! だから、ルートヴィヒ様!
早く、早く鞭を……!」
「アルフレッドを愛したのは、間違いだったのだな?」
「そう! そうですわ! あの人を愛したのは間違いでした!
いいえ! 初めから愛してなどいなかったのです。
愛ではないものを、愛だと勘違いしていただけだったのです!」
欲望に身体をじんじんとうずかせながら、リファーナが叫ぶ。
同時に、引き裂かれた心の傷口が、
血を噴くのを感じていた。
282名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:07:56 ID:IvUVAWsW
「私はお前に腹を立てている」
「えっ……?」
「なぜ、私ではなく、アルフレッドに処女を与えたのだ」
「…………!」

「も、申しわけありません……!ルートヴィヒ様!」
「お前が貞節な女なら、本当に愛している男に処女を与えるはずだ」
「ルートヴィヒ様……!許して……許してください……!」
「罰として、今日の鞭は、これで終わりにしよう」
冷やかに言うと、ルートヴィヒはくるくると鞭を丸め、
そのままリファーナに背を向けて、歩き出そうとした。

荒縄でぐるぐる巻きにされたリファーナは、
床の上を這いずりながら、必死に男のあとを追った。
「ああっ、待って!待って、ルートヴィヒ様!」
ルートヴィヒの靴に、頬をこすりつけて、リファーナが哀願する。

「お許しを……! どうか、お許しを……!
リファーナがばかでした!」
「なんでもします! だから、どうか、鞭を……!」

「ほう、なんでもするか。」
「はい……!はい!」
リファーナが、すがるような目でルートヴィヒを見上げる。

「では……そうだな。私の小便を飲んでもらおうか」
「えっ……!」
リファーナは、息を飲んだ。
そんなことはまだしたことがなかったのだ。
283名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:09:36 ID:IvUVAWsW
(いや……! いくらなんでも、それだけは……!)
リファーナは、そう叫ぼうとした。
……が、同時に、愛する男の、そして自分の主人の排泄物を飲む、
という行為を思い、身体が期待にぞくりと震えた。
(わ、私……)
欲望が身体の底から、恐ろしい圧力で込み上げてきた。

「どうした? 返事をしろ。」
「…………!」
リファーナは、目を閉じ、懸命に自分を抑えた。
(いや……! それだけは……!
いくらルートヴィヒ様でも、それだけは……!)
だが、身体の奥が激しくうずく。
顔が紅潮し、秘裂から雫がとめどなく溢れてくる。

「……ほう。想像しただけで、そこまで濡れるのか
つくづく、天性のM女だな、お前は」
「さあ、どうする。返事をまだ聞いていないぞ」
(の、飲みたい……。ルートヴィヒ様のお小水を……
ああ、でも、そう答えてしまったら、私は……私は……)
唇を噛み締め、激しい葛藤に煩悶する美少女の顔を、
ルートヴィヒは薄笑いを浮かべて眺めている。

「返事は!」

長い睫毛が震えて、銀色の涙が、
リファーナの目に膨れ上がった。
「の、のみ……」
「飲みたい、です……」
そう言った瞬間、涙の雫が、リファーナの頬を伝った。
284名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:10:35 ID:IvUVAWsW
「もっと大きな声で言え」
「飲みたい、です……!」
「もっとはっきりと、大きな声で言え」
「飲みたい……!ルートヴィヒ様のお小水を、飲ませてください……!」

そう言った瞬間、リファーナは、
自分の心の中で、またひとつ、なにかが砕ける音を聞いた。
(ああ……また私は、汚れてしまった……)
(……これ以上、墜ちるところはないと思っていたのに……)

「もう一度、はっきりと言うのだ」
リファーナは、両の眼から涙を溢れさせながら、
後ろ手に縛られた身体で、ルートヴィヒの前に跪いた。
「アルフレッドに処女を与えてしまったリファーナは、悪い女です」
「罰として、リファーナに、ルートヴィヒ様のお小水を飲ませてください!」

「つくづく、下劣な女だな、お前は」

「口を開けろ」
リファーナは、餌を与えられる犬のように、
珊瑚色の愛らしい唇を開いた。
欲望と興奮に、荒縄で締めつけられた乳首が固く尖っている。
その一方で、胸の奥を、激しい痛みが貫いている。
(ああ……私は、墜ちていく……)
だが、舌を出して待つリファーナに、ルートヴィヒは、言った。

「……やめておこう」
「えっ……!」
「自分の小便まみれになった女を、抱く気にはなれんからな」
「そ、そんな……」
リファーナは、我を忘れてルートヴィヒの股間にむしゃぶりつこうとした。
「やめろ!」
ルートヴィヒはリファーナの顔を蹴り飛ばした。
「ああっ!」
285名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:11:57 ID:IvUVAWsW
「どうしても、私の小便が飲みたければ、私の命令を聞け」
「なんでもします! どんなことでもしますから
だから、ああ……ルートヴィヒ様……!」
「近い内に、アルフレッドがここにやって来るだろう。
私はアルフレッドに、私に従うよう説得する
だが、アルフレッドは、あくまで私と戦おうとするかもしれん
そうしたら、リファーナ、お前はどうすると言った?」
「……ルートヴィヒ様の敵は、リファーナの敵です……」

「そうだ。もしそうなったら、リファーナ、お前がアルフレッドを殺せ」
「えっ……」
「そうすれば、お前に、私の小便を飲ませてやる」
「…………!」
「私の小便を飲みたければ、アルフレッドを殺せ」
「…………」
「返事は!」
「は……はい……」

「よし、素直ないい子だ。褒美に、鞭をやろう」
「えっ……!」
リファーナの胸に、たとえようもない
よろこびが込み上げてきた。
「う、うれしい……ルートヴィヒ様……!」
「尻を出せ」

リファーナが、柔らかく引き締まった、
白いお尻をルートヴィヒに向けた。
美しい髪の毛が、ふわりと扇型に広がった。
火照った胸と顎に、冷たい床が心地よかった。
「ふふふ……。ものすごい濡れ方だな。
肛門までびしょ濡れだぞ」
かああああああっ、とリファーナの全身の肌が羞恥に焼け、
お尻まで紅に染まった。
286名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:14:17 ID:IvUVAWsW
ルートヴィヒが鞭を振り下ろす!

ピシリ!
「ああっ!」
ピシリ! ピシリ!
リファーナのお尻に鞭が飛ぶ。
「ああっ! もっと……!
もっと、もっと!ルートヴィヒ様!」
「忘れるな、リファーナ。アルフレッドが私の敵になった時、お前がアルフレッドを殺すのだ」
「はい……! はい……!ああっ!」
快感に悶えながら、リファーナが返事を返す。

「そうすれば、お前に私の小便を飲ませてやる!わかったな!」
「ええ……ええ……!」
頬を床にすりつけながら、
リファーナがあえぐように答える。

「もっとはっきり!言葉で言うのだ」
言いながら、さらに激しく鞭を振るう。
「ああっ! ああっ! アルフレッドは……アルフレッドは、私が殺します!」
「ルートヴィヒ様のお小水を飲ませていただくために、私がアルフレッドを殺します!」

そう口にしたとたん、リファーナの脳裏に、アルフレッドの顔が浮かんだ。
(リファーナ……)

(ああ……私は……私は…)
新たな涙がリファーナの頬を濡らした。
(死のう……!)
発作的に、リファーナは自殺を決意した。
リファーナが、舌を歯ではさみ、
顎に力を入れようとした、その瞬間!
リファーナの身体を、凄まじい快感の槍が貫いた!
287名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:15:37 ID:IvUVAWsW
「ひいいいいいいいっ!」
リファーナの肛門に、ルートヴィヒの巨大な肉棒が突き入れられたのだった。

「ああっ! あっ! あっ! あっ!」
「ふふふ、どうだ、うれしいか。牝豚」
「ああっ! あああああっ!」
あまりの快感に、返事もできなかった。
「おや、うれしくないのか。それでは」
ルートヴィヒが、あっさりと肉棒を引き抜いた。
「ああっ! いやっ! いや!」
髪を打ち振って、リファーナがもだえる。

「お願い! もう一度! もう一度……!」
「もう一度、なんだ?」
リファーナは、恥じらいを飲み干して、蚊の鳴くような声で答えた。
「……い……入れて……。リファーナに入れて……」
「もっと下品に、もっと大きな声で言うのだ」
「わ……私の……私の……」

「言え! リファーナ!」
「ル、ルートヴィヒ様の、チ、チ、チ×チンを……、
わ、私の……シ、シ……シリの穴に、ハ、ハメてください……!」
「よかろう」
ルートヴィヒの肉棒が、ふたたびリファーナの肛門を凌辱する。
「あ……ぐっ! ぎひい……っ!」
背中で縛られた手が空をかきむしり、足の指が丸まった。
快感の嵐が、リファーナの感情を、意思を、すべて押し流してゆく。
肛門に突き入れられた肉棒の動きに合わせて、リファーナが腰を揺する。
288名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:16:42 ID:IvUVAWsW
「ひいっ! ひいっ! ひいっ! ひいっ!」
「ああっ! もっと! もっと突いて! もっとおっ!」

しかし、後ろの穴に快感が打ち込まれるぶん、
逆に、前の秘裂の空虚が耐えがたい。
ルートヴィヒが、親切にもリファーナの縄を緩めてくれた。
リファーナが、自分の指で、秘裂を、そして肉豆をかきむしる。
「ああああああああ!」
「ルートヴィヒ様! ルートヴィヒ様! リファーナは、もう……!」

「ああっ! ああああっ! ああ……っ!!!」
獣のような声を上げ、口から涎を滴らせながら、
リファーナは、美しい背中を大きく反らせて、絶頂した。
「……………………!」

狂おしい快感の渦に溺れながら、
このまま発狂できたらいいのに、と、リファーナは思った。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
289名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:21:12 ID:IvUVAWsW
以上、テックジャイアンの付録ゲー『ディア・プリンセス』最終章より抜粋でした
ちなみEDでヒロインのリファーナは本当に主人公を刺します
290名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 20:05:01 ID:6wGItBpp
主人公刺すゲームはGPMの原さん以来だぜ
291名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 22:06:33 ID:3344u8UK
ディアプリktkr
EDそんなんだっけ?意識不明のヒロインが主人公の名前つぶやいて終わり、とかだった気が
292名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 23:44:42 ID:qnlju05a
昔スクールデイズというゲームが合ってだな…
293名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 00:35:22 ID:uWVVcbiz
>>289
最初にリファーナの処女喪失と、次ぎに今回うp分、続いてマジックミラー越
しにアルフレッドが寝取られを目撃する場面、最後に最終決戦をうpれば
より寝取られ、寝取り感が味わえたのに…

惜しい
294名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 01:54:43 ID:zHPQKPdV
NTR・・・・
ダメだ・・・・前はまぁ大丈夫だったのに・・・
「交差する〜」っていう同人誌を見て鬱になってからトラウマ
あれから1年経つがまだ治っていないようだ・・・(´・ω・`)
295名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 02:40:11 ID:8+u8yGR0
ディアプリは寝取られ以前に終盤のの主人公がかわいそすぎる
296名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 02:55:09 ID:pg0aFO1r
 男がいた、男は歴戦を勝ち抜く猛者であった。
 男の国では数年前、世界が注目するほど巨大な戦争が終わりを遂げた。
 男は敗者だった、しかし死ななかった、いや死ねなかった。
「アミア・・・」
 男が気が付くとその名を呟いていた、生きているのかも分からない恋人の名を。

 青年がいた、青年は腕のある商人であり、街でも顔の知れた気のいい人間だった。
 青年は去年奴隷を買った、当時はその気ではなかったが友人の強引な進めと
奴隷として売られていた少女の一人に目を奪われたからだ。
 青年は奴隷の少女をまるで客人のように扱い愛でた。
「おいで、アミア」

 少女がいた、少女には将来を約束した男がいた、その男は国でも勇者と言われる
ほどの猛者で少女にとって男を支えることが生き甲斐であった。
 しかし戦争という壁が二人を別った、そして自国は敗れたこと知った、男が
死んだという知らせを薄暗い牢屋の中で聞いた、少女は泣いて泣いて
泣きはらした、少女は全てを諦め、奴隷として生きることすら受け入れた。
 少女を買ったのは優しそうな青年であった。
297名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 02:57:05 ID:pg0aFO1r
 少女の想像は裏切られた、人以下として扱われ、毎晩好きでもない男に抱かれる
と思っていた、いやそれが普通だった、しかし少女を買った青年は家に着くと
少女に広い部屋と綺麗な服と暖かいスープ与えた。
「どうして・・・ですか?」
 少女の問いに青年は照れたように笑いながら「僕は変わり者なのさ」と言った。
 二人が深い仲になるのにそれほど時間はかからなかった。

 男は驚きで固まっていた、目の前にもう会えないと諦めていた愛しい恋人がいたのだ。
 男が固まっていた理由はそれだけではない、恋人の側には見たこともない青年
がいた、そして恋人には奴隷の紋が付いていた、男は全てを悟り、そして勢いよく走り出した。
「キサマァァァアア、よくもアミアをぉぉおお!!」

 一瞬の出来事に女性が悲鳴を挙げるまでみんな呆然としていた。
「な・・なんで・・」
 男の行動はうまくいった、目の前には血まみれの青年がいた。
 少女の行動はうまくいかなかった、少女は危機を悟り我が主人の盾になろうとした。
 青年の行動はうまくいった、自分の盾になろうとした少女の盾になった。
298名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 02:58:13 ID:pg0aFO1r
 その場にいた人間がみんな思った「奴隷を身を呈して守る主人はいない」そのはずだと。
「いや・・・いや・・・マルコ様・・なんで・・」
「だか・・ら・・言ったろ・・僕は・・変わり・・もの・・だっ・・・て・・」

 男には少女が泣いている理由が分からなかった。
「アミア、俺だ!ルーダスだ!」
「・・・いや・・・・・いや・・・」
 少女には男の声は届いていないようだった。
「アミア!!」
「・・・・・ルー・・ダス?」
「そうだ!俺だ!」
 やっと反応を返してきた少女に男は喜んだ、しかし。
「なんで・・・なんで・・あなたが・・・」
「お前を自由にしてやったんだ!一緒に逃げよう!?」
「・・いや・・・いや・・・」
 少女は青年に護身用にと小振りのナイフを持たされていた。
 少女の目には男の姿は映っていなかった、血まみれで息絶えている我が主人のみを見据えていた。
「ルーダス・・・・また会えて・・嬉しいわ・・・でも、・・・・さようなら」
「アミッ・・」
 少女は護身用のナイフを胸元へと突き刺した、その顔は悲しそうであり嬉しそうだった。

 その日から勇者と呼ばれていた男は魔獣と呼ばれるようになった。

 そしてその日死んだ人間が三人だったと知る者は少ない。

―end
299名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 03:33:12 ID:4TNU2bf0
ありふれた話だが悲しいんだぜ
300名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 05:32:01 ID:zScEFcyl
こういう書き方好きだなー。オリジナル?
301名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 12:38:47 ID:CMVkB2bF
乙!
長編だったら、なお良かった。
302名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 23:48:29 ID:ZwQRLIxf
この夏の向こうまでの続きはまだかなぁ・・・。
だいぶ期待してるんだが
303名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 00:00:12 ID:mQueUsbe
>>302
待ちすぎて風邪ひいたよ俺。
304名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 08:44:00 ID:jGn/qtMz
俺がお前の母親なら、せめてパンツだけは履かせてやるのだが…
305『練習』5:2007/11/17(土) 04:50:27 ID:XtSWKzl6
師走先輩とモモちゃん。
頭が真っ白になる。
『練習』している間は先輩と何もしないって言っておいたのに。
僕はこれから起こることなど見たくはなかった。
背を向けて駆け出した。
何で?どうして?
僕は混乱しながらも、気がついたら家にいた。
そのまま自分の部屋に入り、ベッドに飛び込む。
モモちゃんは先輩にどんなことをされているのだろうか。
舌を入れてキスするだろう。
裸になるだろう。
先輩のオチンチンを咥えるだろう。
体をいやらしく舐めまわされるだろう。
全部、僕がしてきたことだ。
いや。
僕がしていないこと。
先輩に、初めてを捧げること。
そこまで、しているだろう。
微かにほんの微かに残った罪悪感が僕を留めていた。
外道な僕は割り切ることができなかった。
罪悪感など完全に捨ててしまえば。
でも、もう遅い。
考えて見れば、これが正しかったのだろう。
間違っていたのは僕だ。
そこまで考え、僕は意識を手放した。


インターホンの音で目を覚ます。
僕は応対するため電話にでる。
「はい、若草です…」
死んだような声。
若草なのは当たり前だろ、と自分に突っ込む。
「シュンちゃん?」
一番聞きたくない声だ。
僕は搾り出すように声を出す。
「…何?モモちゃん?」
「あのね、プリント、持ってきたの」
プリント。
そんなものあったのか。
「うん、分かった…」
僕はよろよろと部屋を出る。
そして、玄関を出る。
「…やあ、モモちゃん」
そこにはいつものモモちゃん。
306『練習』5:2007/11/17(土) 04:52:01 ID:XtSWKzl6
いや、いつものように見えるモモちゃん、なのかもしれない。
初めての女性は痛いというが、大丈夫なのだろうか。
「シュンちゃん、今日どうしたの?学校来ないし、携帯にも出ないし」
モモちゃんは心配そうに聞く。
携帯を見る。
確かにモモちゃんからの履歴が何回もある。
メールも着ている。
2人でHなことしながら、そんな余裕があったのか。
僕は惨めな気持ちになる。
「ちょっとね…具合が悪いんだ…」
実際、僕の声には生気がなかったのかもしれない。
モモちゃんは心配そうな表情で「大丈夫?」と聞いてきた。
「うん…もう少しで良くなると思うよ…」
弱々しく言う僕。
「本当?大丈夫?」
君の顔はもう見たくないし、声も聞きたくないよ、モモちゃん。
僕は内心を隠して、肯く。
「じゃあ、これプリントね」
と言って、モモちゃんは学級通信を渡した。
こんなもの、夏休みにもつくってたのか。
ご苦労なことだ。
「ありがとう…モモちゃん」
「シュンちゃん、明日、話したいことがあるからまた、来てね」
本当は今日にしようと思ってたけど、シュンちゃん元気ないから、とモモちゃんは続けた。
話したいこと。
何だと言うのか。
それでも僕はモモちゃんに肯いて、そのまま別れる。
モモちゃんは最後まで「気をつけてね」と心配そうな口調で僕のことを案じていた。
結局、僕は落ち込んだままその日を過ごした。
帰ってきた両親まで、「大丈夫か?」と聞かれた。
僕は曖昧に頷いて、その日をやり過ごした。
翌日になって、僕はいつもの時刻に目覚めた。
僕は着替えや食事などを済ませモモちゃんの家に向かった。
家の前に立ち、インターホンを鳴らす。
「僕だよ、モモちゃん」
「シュンちゃん?待っててね」
そう言って切れる。
僕は待っていると、ドアが開きモモちゃんが顔を出した。
「シュンちゃん、今日は大丈夫?」
「ああ、おかげさまで、大丈夫だよ」
「そう、良かった」
そう言ってモモちゃんは微笑む。
その笑顔が遠くに感じる。
「シュンちゃん…いままで『練習』に付き合ってくれてありがとうね」
笑顔のままモモちゃんが続ける。
いままで、ありがとう、か。
307『練習』5:2007/11/17(土) 04:53:35 ID:XtSWKzl6
これからはもう、僕は要らない、と言うことか。
「それでね…」
「君はは誰だ?」
さらに続けようとするモモちゃんに後ろから声が掛かる。
僕は振り返る。
そこには師走先輩がいた。
背は僕よりも高く、落ち着いた雰囲気を持っているように見える。
顔は、僕の負け惜しみが入るかもしれないが可も無く不可も無くといったところ。
そして、モモちゃんを手に入れた人。
「師走先輩?」
僕は思わず声を出す。
先輩は自分の名前を知っていたことを驚いたような顔を浮かべる。
「君は?」
「僕は…」
「同じクラスのシ…若草君です、先輩」
モモちゃんが先輩に紹介する。
僕らは2人きりで無い時は苗字で呼び合う。
そして、同じようにモモちゃんが
「この人が師走先輩だよ」
と僕にとって分かりきったことを言う。
なぜ、先輩がここに?
「先輩はどうしてここに…?」
「君こそどうしてこんな所にいる?」
先輩に聞き返された。
質問に答えてくれてもいいじゃないか。
「僕は…長月さんに呼ばれまして、先輩の方は?」
モモちゃん、と言いそうになるのをなんとか止めて言う。
先輩は僕を無視してモモちゃんに向き合う。
「モモ、昨日のことだが」
昨日のこと。
モモちゃんと先輩がHなことをしている情景が思い浮かぶ。
「俺には納得できない」
先輩が静かに言う。
何が納得できないのだろう。
「え、それは…」
「別れよう、って何だよ?」
モモちゃんの声を遮り先輩がわずかに声を大きくして言う。
別れる?誰が?
「昨日、言ったじゃないですか…先輩」
モモちゃんが困ったように言う。
僕の心に光が差す。
これはつまり。
「別れましょう、だけで納得できると思うのか、モモは?」
モモちゃんに一歩足を詰める先輩。
困ったようにしているモモちゃん。
308『練習』5:2007/11/17(土) 04:55:10 ID:XtSWKzl6
「長月さん、ちゃんと説明しないと先輩も分からないよ」
僕が口を挟む。
そうだ、僕も聞きたい。
先輩を振るモモちゃんの言葉を。
そして見たい。
モモちゃんに振られる先輩の姿を。
「う…うん…わかった…」
彼女は訥々と語りだす。
「私、先輩のこと好きでした」
「だったら…」
なぜ、自分と別れるんだ、とでも続きそうな感じで先輩が言う。
それを無視して続けるモモちゃん。
「先輩のこと考えると、ドキドキして幸せな気分になりました。」
「それなら…」
「でも、しないんです」
「えっ?」
虚をつかれたような表情の先輩。
「今は先輩のこと考えてもドキドキしないんです。何も感じないんです」
自分でもなぜなのかわからない、と言った感じで言葉を続けるモモちゃん。
「俺の何が悪いんだ?確かに、最近すれ違いが多かったけど…」
何も感じないと言われて衝撃を感じた様子の先輩。
それでも言葉を紡ごうとする。
僕は、喜んでいた。
目の前でモモちゃんが先輩に何も感じないと言ったことと、衝撃を受けている先輩を見て。
「先輩のせいじゃ、無いんです。ごめんなさい」
心から済まなそうに言うモモちゃん。
つまり、モモちゃんにとって、先輩との仲は終わってしまったのだろう。
「じゃあ、こいつか!?」
僕を睨み付ける先輩。
この状況から、僕が間男なのだと考えたのかもしれない。
その認識は正しく、恐らく彼が考えている以上のことを僕はした。
「お前のせいか!?」
僕に詰め寄る先輩。
僕は何も言わない。
「やっぱり、お前なんだろう!」
そう言って僕の顔を殴る先輩。
先輩が僕のしたことを知ったら、殺しても足りないだろう。
「うぐっ…」
口の中に血の味が広がる。
「シュンちゃん!?」
僕に駆け寄るモモちゃん。
そして、呆然とする先輩。
「その…すまない…」
あまり、人を殴ったりするのになれていないんだろう、僕もだけど。
手を出したことに先輩自身が動揺していた。
309『練習』5:2007/11/17(土) 04:56:42 ID:XtSWKzl6
「ひどい…!どうして殴るんです、先輩!?」
僕ではなく、モモちゃんが先輩を責める。
信じられない、と言った表情で。
そして、次には嫌悪が浮かぶ。
「先輩なんて、嫌いです!もう、顔も見たくない!帰って!」
「俺…俺は…」
モモちゃんになじられる先輩。
モモちゃんに完全に否定された先輩。
未だショックを顔に浮かべながらもそのまま、力なく去っていった。
そして、僕は笑いを堪えていた。
笑いを堪えるのがこれほど大変とは思わなかった。
今日の出来事は良かった。
僕を殴った先輩に感謝してもいい。
そのことで、モモちゃんは先輩に『顔も見たくない』と言い放ったのだから。
打ちひしがれた先輩の後ろ姿を見ながら、歪んだ喜びを得ていた。
「シュンちゃん、大丈夫?」
心配そうに僕に寄りそうモモちゃん。
「大丈夫だよ」
安心させるように、ニッコリと笑う僕。
大丈夫ではない。
自分の醜い笑みを隠すので大変なのだ。
「本当に?無理してない?」
こういうところは少し鋭いかもしれない。
「そうだね…モモちゃんが抱きしめてくれるなら直るよ」
「本当?」
そう言って僕を抱きしめるモモちゃん。
とても、安らぐ。
「そういえば、話って何?」
面白いものを見れたが、これは本題ではない。
話がある、と言われて来たのだ。
「あのね、部屋で話そ…」
そう言って僕を部屋に招くモモちゃん。
僕たちはモモちゃんの部屋に入る。
「あのね…まずは、先輩とお別れしたことを話そうと思ったの…」
その話はたっぷりと今見た。
「他にも何かあるの?」
僕はモモちゃんを促す。
ためらいがちに、顔を赤くしながらモモちゃんが話し出す。
「あのね、今は…シュンちゃんなの」
「何が?」
「シュンちゃんのこと、考えるとドキドキするの。それで、つい一人でね、練習いっぱいしてたの」
『練習』、モモちゃんは僕のことを考えていっぱいオナニーしてたのか。
もじもじと続けるモモちゃん。
「先輩と別れてすぐ、こんなこと言うの、良くないかなって思うんだけど…」
僕は早く続きが聞きたい。
310『練習』5:2007/11/17(土) 04:58:15 ID:XtSWKzl6
「シュンちゃん、私と恋人になってほしいなって言いたかったの」
もちろんシュンちゃんが良いならだけど、とモモちゃんは締めくくった。
モモちゃんは僕をじっと見つめる。
僕はモモちゃんを抱きしめてキスをした。
「ん!?」
一瞬、驚いた表情を浮かべるが『練習』で慣れたモモちゃんはすぐに応じた。
「ちゅ…ん…んむ…んん…」
互いの口内を味わい口を離す。
唾液が糸を引いて、切れる。
「僕も、モモちゃんが好きだよ。だから、恋人になろう」
「うん!」
そうして、僕らは恋人同士になって、初めてのキスをした。
「あのね、シュンちゃん…」
キスを終えた後、モモちゃんが僕に話しだした。
「今まで、いっぱい練習、したよね」
「そうだね」
「今日は…その……本番……しよ」
途切れ途切れで最後はほとんど囁き声だったが、僕にはきちんと聞こえた。
「わかった、しよう」


僕たちは脱衣所で全裸になり、浴室に入った。
僕はモモちゃんの体を見る。
いつも、『練習』で見ていた体。
それが、僕のものになる。
そのことがいつもより僕を興奮させた。
「じゃあ、体を洗おうね…」
僕たちは念入りに洗った。
オチンチンは射精しないように気をつけて洗ってもらったが、僕はモモちゃんを遠慮なく味わった。
舌をモモちゃんの乳首に口付け、手を乳房に置く。
そして、舌と手でじっくりモモちゃんを堪能する。
「ああっ…シュンちゃん…やあっ…ああん」
初めては痛いというから、たっぷり準備しないと。
僕は今度はモモちゃんの足を開いてその中に指を挿れる。
そこはすでに濡れている。
「あっ…いいよ…シュンちゃん…やっ…もっと…やああ…」
もともと濡れていたが、どんどん潤いが増していく。
僕はこれからのことを考え念入りに舌を使う。
「やん、あっん、ん、んあ、もう、だめ」
「我慢しなくて良いよモモちゃん」
その言葉が合図になったのか、
「ああ、やっ、あああああああああああああああああああ!」
モモちゃんはイった。
ぐったりするモモちゃん。
これからが本番だ。
「じゃあ、準備もできたし、モモちゃんの部屋に行こう」
「…うん」
311『練習』5:2007/11/17(土) 04:59:47 ID:XtSWKzl6
僕たちはモモちゃんの部屋に戻った。
体をきれいにしたし、モモちゃんも僕を受け入れる準備を整えている。
だが、その前に
「ちょっと待ってて」
「えっ?」
僕は避妊具を用意する。
万一妊娠したら、僕とモモちゃんは引き離されてしまうだろう。
せっかく先輩からモモちゃんを奪ったのだ。
そんなことになったら目も当てられない。
それに、モモちゃんもまだ妊娠など望まないだろう。
「シュンちゃん…ありがとうね」
避妊具をつける僕に感謝を言うモモちゃん。
モモちゃんの初恋を滅茶苦茶にした僕に感謝される資格は無い。
それでも僕は
「モモちゃんのためだからね」
と言った。
お為ごかしとはこのために作られたなのかと思うほど、ピッタリの状況だった。
「じゃあ挿れるね…」
「うん」
少しお互いの声に緊張が含まれる。
初めては大丈夫だろうか。
「あっ」
「うう」
2人の声が重なる。
先っぽが入っただけだが、早くもモモちゃんの体は僕に快感をもたらしている。
ゆっくり、ゆっくりと僕がモモちゃんに入っていく。
そして、
「痛い!」
モモちゃんが痛みを訴える。
モモちゃんの初めてを僕が奪ったのか。
苦痛の声がその実感を僕に与える。
「大丈夫、モモちゃん?」
「うん、平気…シュンちゃんは?」
健気にも僕のことを聞いてくるモモちゃん。
「うん、モモちゃんの中とっても気持ち良いんだ…続けるよ」
「うん…私たち一つになったね…」
痛みに耐えながら、そんなことを幸せそうに言うモモちゃん。
そのまま僕はモモちゃんの中を進む。
この快楽はどこまで続くのだろうか。
「うう…痛……痛いよぉ…」
痛みに耐え切れず涙を流すモモちゃん。
僕はモモちゃんにキスをしてなんとか痛みをごまかそうとする。
そして、最後まで到達する。
僕はゆっくりと腰を動かす。
「モモちゃん、ごめん」
「痛い……いや……ぐっ…」
312『練習』5:2007/11/17(土) 05:01:21 ID:XtSWKzl6
腰を動かせば動かすほど快楽が僕に押し寄せる。
もっと、もっと、モモちゃんが欲しい。
その欲求に従い、だんだんと腰の動きを強くする。
「いやぁ……あう……痛…」
苦痛と戦うモモちゃん。
モモちゃんの声に構わず僕は快楽を求める。
もう、だめだ。
「モモちゃん、モモちゃん、モモちゃん!」
僕はモモちゃんを呼びながら射精した。
こんなに気持ちのいいことは初めてだった。
僕はモモちゃんの初めてを手に入れた喜びと快感に酔いしれた。
一方、モモちゃんは痛みから涙をぽろぽろ流していた。
そのことすら、僕の満足を深めるものだった。
「ごめんね、モモちゃん」
「ううん、シュンちゃんと一つになれたから…」
だから、いいの。
そう言って微笑むモモちゃん。
僕はモモちゃんを抱きしめる。
「モモちゃん、愛してる…」
「シュンちゃん、私も愛してる…」



そこで、目が覚めた。
夢か。
まったく、しょうもない夢を見る。
昨日は風呂にも入らずに寝てしまったのを思い出す。
時計を見ると、もう両親が出かけている時間だ。
とりあえず、風呂場でシャワーを浴びて僕は頭と体をすっきりさせる。
その後台所に行き、味噌汁などを用意して、遅めの朝食をとる。
「やれやれ、今日はゆっくりしようかな…」
そんなことを考えながら朝食を食べ終える。
ぼんやりとしていると、インターホンが鳴った。
「誰だろう?」
313『練習』5:2007/11/17(土) 05:02:22 ID:XtSWKzl6
出てみるとモモちゃんだった。
「シュンちゃん、入っていい?」
僕はいいよ、と答える。
「シュンちゃん、どうして家にこなかったの?」
「今日は、ゆっくりとしようかと…」
「じゃ、私と2人でゆっくりしようね…」
そう言ってキスしてくるモモちゃん。
本当に、しょうもない夢を見たものだ。
夢じゃなくてもモモちゃんはいるのに。
「ん……んちゅ……んん」
キスを終える。
「ねぇ、モモちゃん、先輩のこと、良かったの?」
「あんな人の話、もうしないで…シュンちゃん」
モモちゃんの声に乗せられた嫌悪に僕は満足する。
モモちゃんを手に入れたことを実感する。
僕は歪んだまま変わらなかった。
モモちゃんは歪んでしまった。
「じゃあ、しよっか…」
「えっ…今日はゆっくりと」
「私がするから、シュンちゃんはゆっくりしててよ」
そう言って、自分の服を脱ぎ、僕の服を脱がせて、避妊具を僕のオチンチンに被せる。
そして、僕を下にして、モモちゃんが上からまたがる。
中はもう僕を受け入れる準備ができていた。
「んっ……あっ…シュンちゃん…気持ちいい…」
「モモちゃん、すっかりHになっちゃったね」
「ああん…シュンちゃんの、せいっ…だよ…やん」
モモちゃんの初めてを僕が奪ってから1週間。
最初のうちは痛がっていたが、今では僕たちは2人で快感を味わうようになっている。
「ああん…シュンちゃん……いい……やあん……」
「うう……モモちゃん……ああ……最高だよ……」
モモちゃんが腰を動かすたびに僕とモモちゃん双方に快感がやってくる。
僕は結局、幸せになれたと言えるだろう。
初恋を叶えたのだから。
でも、モモちゃんは?
初恋を僕に踏みにじられたモモちゃんは幸せなのだろうか?
僕の犯した様々な過ちはモモちゃんにとって本当に良かったのだろうか?
そんな疑問もモモちゃんから与えられていく快感に消えていく。
「ああん…シュンちゃん…愛して、るよ…やぁん」
「僕も、くぅ…愛してる、くっ、モモちゃん…!」


僕たちの関係は歪んでしまった。
モモちゃんと僕は恋人同士となり互いに悦びを与え合う。
僕の望みは果たせた。
僕は自分の犯した罪と過ちを悔やむことはあっても、正すことは決してしない。


以上で『練習』は終わりです。
お付き合い頂きありがとうございました。
314名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 05:47:14 ID:3kdVwK/q
>>313
gj
夢オチかと思ったじゃないかw
お疲れ様でした
315名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 10:21:49 ID:gBJsyBAz
夢落ちの不意打ちを食らったと思った時はやられたと思ったが
最後までハラハラドキドキでよかった
316名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 11:52:18 ID:b6ZSkvBb
よい寝取りでした。
また会う日を祈って、お疲れ様でした。
317名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 12:32:35 ID:C4VFIFam
笑いを堪えるで
キラを思い出した。
ともかく、GJ
318名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 16:53:59 ID:PLMxpp1P
殴られ俯いた陰で(思った通り・・・!)と笑うシュンちゃん
319名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 17:56:55 ID:ObL3GleS
新たに本命になったシュンちゃんにもっと喜んでもらうために
別の男と練習を重ねるモモちゃん。
320名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 01:45:39 ID:6YNbF/3D
いい寝取りでしたね
面白かった
321名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 06:40:30 ID:nqBB/TQs
純粋過ぎて、とか性知識が全くなく、とかで人助けのつもりで
抱かれて処女散らしちゃうとか

これも結局アホの子ってことになるんだろうか?
322名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 17:14:44 ID:bbJGl2Yv
アホの子だろう、まあ年齢にもよるけど
ただ、アホだけど可愛いと思わせられるか
それとも読んでる人がポルナレフになるかは書き手の力量次第
323名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 01:05:05 ID:e2Tl+wx/
また懲りずにNTR BLOGが無断転載してやがる。
324名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 09:55:44 ID:bzFJ1F05
 とある一軒家、そこには父親と二人の兄弟が住んでいた。

「あはぁっ、あっあっ、・・・・んああぁぁぁ」

 母親は長男が5歳の時他界、それからは父親が男手一つで兄弟を育てた。
「綾香ちゃんもすっかり淫乱になっちゃったねぇ」
「そんっ、なぁっ、ことぉ・・・ないでっ、すぅっっ!!」
 下から激しく突かれ、少女は否定の言葉しら満足に言えなかった。
「どぉれ、私も頂こうかのう」
「あぁいいぜ、ただし・・・って親父は尻専門だっけか」
 少女の後ろに現れた男は少女の尻を掴むと左右に開き、本来違う用途で使う
穴に舌を捩じ込む。
「くぁっ・・・!!!!?」
「うおっ!?締まる」
「ぷはっ、我慢せい勇矢、綾香ちゃんに二本刺しの良さを教えてやらんと」
 男は少女の後ろの穴を舐めほぐすと次は指で入れゆっくりと掻き回す。
「あ゛っ・・あ゛っ・・・あ゛っ・・・・」
「やっぱりさぁ早くない?ほら、綾香ちゃんも苦しそうだぜ?」
「バカもん、お前が入れとるからだろうが!」
「わ゛・・だじ、なら大丈ブ・・レす・・かラ」
「うむ、よし、いくぞ・・・!」
 ほどなくして男は少女の尻穴へと挿入した。
325名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 09:56:25 ID:bzFJ1F05
「・・・・ア゛ア゛ア゛ッッ!!!!?」
「うおっ!?相変わらずデケェな親父のはよぉ!?」
 二人の男に貫かれ少女は苦しみの表情からほどなくして快楽の声を挙げ始めた。



「大丈夫だったかい?」
「はい・・まだヒリヒリします、でも大丈夫です」
 情事を終えた三人は寝室で談笑していた、少女は寝ている青年に寄り添い
男はそれを微笑ましそうに眺めている。
「大きさでは勝っとるんだがのう」
「大きさなんて所詮武器さ、大切なのは扱う技量だよ技量」
 そんな二人の会話を少女は笑顔で聞いていた。
「綾香ちゃん、登矢とはうまくいってる?」
「え?・・・あ、はい」
「なんだぁ、登矢は眼中にないってか?」
「あ!いいえ、そんなことないです!登矢君はいつも優しくて・・・でも」
「でも?」
「登矢君はお兄さんみたいに気持ち良いことしてくれないから・・・」
「かぁ〜、あいつまだなんにもしてないのかよ、そんなんだから実の兄貴に
彼女の処女奪わされちまうんだ、まぁ今さら登矢が綾香ちゃんを抱いても
俺がほとんど仕込んじゃったけどね」
「お兄さんたら・・」
 そんな言葉に少女は頬を染めるばかりだ。
326名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 09:57:22 ID:bzFJ1F05
「今度私も綾香ちゃんをじっくりと味わいたいのう」
「親父、抱きたかったらその体で、だ」
「わかっとる、で、どうだったかのう綾香ちゃん?」
「おじ様ごめんなさい・・私お兄さんの方が・・」
 がっくりと項垂れる父に青年と少女はおかしくなって笑いだす、それを聞いた父も
つられて笑い、部屋には暖かい笑い声が響いた。
「まぁ次までにせいぜい精進しろよ」
「頑張ってくださいね、おじ様」
「ところで綾香ちゃん」
「はい?」
「例の件なんじゃが」
「あっ、でしたら」
 その時タイミング良く玄関チャイムが響いた。
「それで、その子達はちゃんと・・・」
「はい、みんな彼氏持ちの子ですよ」
「よっしゃ、頑張るかなぁ〜」
「むっ、お兄さんには私がいるじゃないですかぁ」
「綾香ちゃんには登矢がいるだろ?」
「あはっ、そうでした」

終わり



台詞ばかりでスマン
327名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 17:26:53 ID:i8IE7G2z

しかし
ビッチにしか見えんorz
328名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 17:56:54 ID:NTjL9R29
どの体だ?
329名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 23:50:18 ID:O6c93ECA
「なに考えてるの?」
その女の部屋、自分のベッドの上で、傍らにいる男に問いかけた。散々情熱的に自分を抱き、何度も何度も目眩くアクメを与えてくれた男との甘い後戯、その最中に、相手の男は自分以外のことを考えている。何だかおもしろくない。
「いや、今頃、あのアホ女、兄貴と親父に抱かれてるんだろうなぁ、って思ってさ」
その少年は、さも呆れた風にそんなことを言った。
「悔しい?」
他の女のことを考えられていたわけだから、悔しいのは自分でもあるはずだ。だが、少々事情のある彼女だから、その辺りあまり気にならなかった。
彼女のからかいに少年は、自分より少し年上のその女の尻を撫でながら答える。
「まぁ、もうちょっと処女との清い交際ってのを楽しみたかったんだけど、意外に尻軽でがっかりしたよ」「ふふ、やっぱり悔しいんだ♪」
確かに、処女からの調教を楽しめなかったのは残念だが、少年からすればその女に殊更執着するわけでもない。他にも手をかけている女は沢山いるし、気が向いたら兄達から取り返してもいい。
「そうね、あなたなら、簡単に取り返せるよ」
そう言って、少年に身体をこすりつけて媚びるこの女、実は話題になっている兄の、現役彼女である。
「あのバカ、自分の下手糞テクに、私がメロメロだなんて信じてるんだから、笑っちゃう。
 あなたのテクも、大きさも、スタミナも、アイツなんか比べものにならないくらい凄いんだから、その女の子も簡単に手に入るよ」
「そうだね、もうちょっと兄貴に仕込ませてから返してもらうとしましょうか」
そうして二人は、本日何ラウンド目かのセックスを開始した。

あの女を取り返した後も、暫くは気付かない振りをしておこう。そしてこの女みたいに、嘘をついて演技をするように命令しよう。
掌で躍らされてるのにも気付かないでいい気になってる兄を見るのはとても楽しい。


兄の彼女を抱きながら、少年はそんなことを考えるのだった。

おわり
330名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 23:55:31 ID:O6c93ECA
ケータイからなんで改行下手なんはスマン。

実は、こんなだったりして。
331名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 01:05:49 ID:2yufjjY0
なるほどまさに寝取り・寝取られだな、GJ!
332名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 06:07:41 ID:E/8oMIH9
GJ!
333名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 09:36:39 ID:QsO6Jwls
GJです!

闘神都市Uの葉月の寝取られって見てみたいな。
誰か書いてくれません?
334名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 15:02:43 ID:EYbtQwWK
『あのバカ、自分の下手糞テクに私がメロメロだなんて信じてるんだから、笑っちゃう。』
 その映像を一通りチェックし終わると俺はため息をついた。
「つーかさぁ、アドリブ入れるのいいんだけど俺が見るの分かってんだろ?」
「あれぇ?、全部言われた通りに言ったけど〜」
 まぁ弟をここまで教育してくれたこの女には感謝せねばならないが。
「それより!ヤろ、早くヤろ、いますぐヤろ」
「おいおい、お前この映像昨日撮ったやつだぞ?」
「我慢できないの、弟君ったら少し上手くなったからってそこら中の子に手を出すんだもん」
「あー、俺も何人か被ったな、あんときは口止めすげー困ったわ」
 二人でケラケラと笑いながらしょうがない、と俺も服を脱いだ。
 一応彼女として周りから認識されているこいつに弟の筆下ろしを頼んだのが
一ヶ月ほど前だろうか、親父の息子、俺の弟というだけあって弟はめきめきと実力を上げた。
 しかし一向に自分の彼女を取り戻そうとしない、そんな疑問が浮かんだ一週間ほど前
ごろだった、こいつがビデオカメラを渡してきたのは。
 説明するの面倒だったから撮影したそうだ。
335名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 15:03:42 ID:EYbtQwWK
「あはっ、お久しぶり〜」
 俺のソレを見てこいつは屈託のない笑顔を見せる。
「あっ、そーだ、えいっ」
「んっ」
 始まりはキスから、お互いフリーセックスの人間だというのにこいつは・・・。
「そろそろ綾香ちゃんを取り戻してくれないかねぇ」
「ふぉふぇばぢばじゅ」
「あー、くわえながら話すなって」
 もうあいつは十分なほど技術を手に入れた、我が家は女を満足させた者勝ちだ
元々恋人同士ならすぐ取り戻せるだろうに。
「ぷは、どうだろー、弟君意外と独占欲強いし、私が勇ちゃんとヤってるの知っても怒るかも」
「じゃあお前はなんで俺とヤってるわけ?」
「う〜ん、弟君に飽きちゃった?」
「またか〜、よくそんなんで俺と付き合っていられるよなぁ」
「だって勇ちゃんとはちっちゃい時からの仲だし、浮気おーけーだし」
 まぁ俺も人のこと言えないしな。
「じゃあ入れま〜す」
「本当に勝手」
 弟よ、早く彼女を取り戻しに来い、じゃないと親父に壊されちゃうぞ――。



「んああああっ!!、無理ですっ!!裂けちゃう!太すぎますっ、勇矢さぁぁぁん!」
「今日一日相手する約束だからのう!ほぉれ」
「いやぁぁぁああああ!!」

―end
336名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 15:14:30 ID:BTzzAjci
二段オチか、周りがこんなんばっかだったら人間不信になりそうだな。GJ
337名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 17:11:30 ID:82VPhH2S
さすがにしつこくないか?
338名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 17:56:11 ID:UTyi8SnQ
ここまで来るとしつこいかな
339名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 18:54:35 ID:Hp678b7Z
次は親父のことをターンを誰かが書きそうだなw
340名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 19:14:52 ID:GrKxekP8
つーか、糞つまんねえんだけど。

何でもGJ、GJと褒めちぎるのは悪い癖だぜ。

糞には糞って言ってやるのが愛情だよ
341名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 19:57:53 ID:t1/3ntOA
「糞には糞って云ってやるのが愛情だよ」

先生はトモヒロをそう断じて一笑に付した。
その言葉につい共感してしまいそうな自分に首を振りながら、

「優しい所だってあるんですよ」
「優柔不断でお人好しなだけさ。おまけに私と君の関係が、生徒と教師の普遍的な関係に終始していると、安直に信頼しきっているときたもんだ。救い難いね」
「酷い云い方です。訂正して下さい」
「本心を伝えたまでだ。大体、酷いのは君の方じゃないのか?」

そうして先生は自然な動作で私の腰に手を伸ばす。
私はそれを避けようともせず、撫でられるがままになっていた。
衣服越しから、半円を描く規則正しい動きに、敏感に反応してしまう。

「んん……ッ」
「今日までずるずると私との関係を続けて――私を非難する資格はあるのか?」
「それは――あんッ、先生がッ」
「云い訳だけは見違える様に成長したな。あれだけ教育してやったというのに、こちらの方はまだ初々しいままだが」

既にスカートは半脱ぎの状態に下ろされていた。
先生のごつごつとした手は、既に衣服の内部にまで進入を果たしている。
平温の低い肌との熱の差を埋めようとするかのごとく、指の触れられた部分を艶やかな衝撃が走る。

「せ、先生やめ(ry
342名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 21:08:01 ID:GrKxekP8
もうやめろよw 無駄なスレの消費はよw

ひとりでセンズリこいてろやw
343名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 00:30:45 ID:2VT2bu9z
ハイハイ。
てめえのゆとり臭い狭量な主観でageてまでスレ浪費すんなよボク?
それにしても最近の独占厨はエロパロ板にまで足を伸ばすのか。

>>341
ネタで終わらず続きwktk
344名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 02:30:39 ID:XsvA5xxa
いやでもさあ、どんでん返しネタは一回なら受けもするけど二度三度ひっくり返したらくそつまらないってのは古来のお約束だろ?
なんでしつこく続けて戻そうとするんだか。
345名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 02:44:12 ID:jeiTWboK
うーん、正直、確かにしつこいね。
しかもエロくないもんだから実用性もない。
ただムカツクだけという…
これじゃ言われても仕方ない。
346名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 03:36:21 ID:zbc6YWre
また同じことの繰り返しか
347名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 11:22:00 ID:vpkNjWDS
>>324>>334って同じ人か?
348名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 14:01:29 ID:rxlU3khS
>>343
自演乙www

擁護してくれるのは本人だけwwww

売春婦の母から産まれたお前は死ねよw
349名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 15:33:38 ID:8FEzYn5+
なぁ書いてくれる人がいるだけましなのに
何贅沢言ってんの
また書き手殺すのか
いい加減にしてくれ
350名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 15:37:20 ID:f9gBouMF
嫌なら見なきゃいいだけだろ
351名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 16:35:27 ID:tAgsz/sr
今どきw連発って…
352名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 22:50:46 ID:OUhfE04i
>>349
抜けないSSはないのも同然
353名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 23:14:57 ID:Slsh3A+X
抜ける抜けない以前に続き書いてるのって最初の書き手本人さん?
それなら面倒だろけど、最初にこんな感じで書いてくんで〜みたいなのを
言っとけばいいんでない。
違うやつが書いてるなら、そっちのほうが問題だろ。
一言断ってからにするとか、勝手にせっかくの投稿を弄くりまわす様なことしたら
それこそ書き手が嫌になるんじゃないか?
354名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 00:36:55 ID:vtOt/+Fs
>>340の典型的な荒らしは黙殺するとして、皆そろそろ気を鎮めようぜ。
批評は読者の権利だけれど、強引に自分の考えを押し付けや過ぎていないかね。
それこそ>>349>>350の意見に沿う形だけど、ねちねちいつまでも叩いている様じゃ、
雰囲気が悪くなる一方だぜ。

>>353
同じ人でしょ。
書き方で一目瞭然。
>>341は別の人だろうけど。
355名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 01:01:33 ID:4GS0vVY1
小ネタなら勝手に続き書いてもいいのかって話じゃないの
356名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 02:26:53 ID:xmM9liV2
いつもながれage
357名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 03:14:50 ID:iL98J2E6
「なんで処女じゃないんですか!」
ttp://misao.on.arena.ne.jp/c/up/misao005733.jpg
358名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 04:31:54 ID:i8izGGGB
>>354
まずは
>>326
> 終わり
> 台詞ばかりでスマン
ここで終わってるわけだ。
それをID:O6c93ECAが
>>330
> 実は、こんなだったりして。
面白いと思って>>326を書き込んだわけだ。
そうしたら続けるのが面白いと思ってID:EYbtQwWKが>>334を書いたわけだ。

文面から判断すると違う奴らが上記のように勝手に書き加えているようで、うざいと
思う奴らが多い。
正直この展開や文章で同じ人だと思う>>354にびっくりだが、自演乙なのか?
359名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 04:33:45 ID:i8izGGGB
> 面白いと思って>>326を書き込んだわけだ。
>>329を書き込んだわけだ。の間違い。
ごめんなさい。
360名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 21:25:13 ID:8LaFZ9zM
何この安価スレ
361名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 02:17:27 ID:SkU61xy6
まぁ、リレー小説状態だからね〜
362名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 06:10:08 ID:qO0+H8S9
男の主人公、もしくは男キャラが一人しかいないような作品で
メインヒロインが百合っ娘だとなんか寝取られに似たような悲しさが込み上げてくる
363家庭教師の唯先生:2007/11/27(火) 18:46:54 ID:Dp8XxbKG
「勇人君、今日は終わりにしましょう」
「うん、わかった。唯先生」
時崎勇人(ときざきゆうと)は、家庭教師の上迫唯(かみさこゆい)にそう答えた。
唯は勇人の小さい頃からの知り合いで、そのこともあり勇人の家庭教師をしている。
「だいぶ勉強ができるようになったね、勇人君」
そう言ってにっこりと唯は微笑んだ。
中学生の勇人にとって大学生の唯は大人である。
彼女に微笑みを向けられて勇人の顔が真っ赤になってしまう。
「う、うん…」
俯いたもじもじしながら少年は答えた。
勇人としてはもっと気の利いた言葉を返したいが、言葉が出なくなってしまう。
(唯さんと恋人になれたらどんなに良いだろう…)
勇人は唯に淡い恋心を抱いている。
「じゃあ、復習しておいてね」
「うん、じゃあね、唯先生」
そうして、唯は帰っていった。
(2人きりなのに、僕は唯さんの恋人じゃないからな…)
勇人は思春期の少年にありがちな妄想を膨らませる。
自分とキスをする唯。
自分の前で服を脱いでいく唯、そして…
(だめだ、だめだ。そんなこと考えちゃ)
そう思いなんとか妄想を打ち消す。
「はぁ…」
自分の叶わぬ恋を思いながら勇人はため息をついた。


翌日。
学校から帰った勇人は兄の時崎健人(ときざきけんと)にゲームを借りていたので、それを返しに兄の部屋へ向かった。
だが、部屋から物音がする。
(兄さん、部屋にいるのかな?)
そう言って部屋に近づく。
「もう、止めてよ…」
そんな声が聞こえてくる。
(唯さん…?)
「だったら、声を出さなきゃ良いだろ」
兄の声も聞こえてくる。
(どうしたんだろう?)
部屋をこっそりと覗いてみる。
果たして、そこには唯と健人が2人でいた。
2人でベッドに座って体を触りあっている。
364家庭教師の唯先生:2007/11/27(火) 18:48:18 ID:Dp8XxbKG
何だか妙にいやらしい雰囲気がした。
そのうち、2人の顔がゆっくりと近づいていく。
「ん……ちゅ」
(え…)
2人で深く口付けをしている。
どうやら2人とも勇人にはまるで気づいていないようだ。
完全に2人の世界を作り出していた。。
本来、じっくりと見てはいけないものなのだろうが、ついつい、見入ってしまう。
やがて、2人の顔が離れる。
健人は唯の服に手を入れて胸を弄る。
「あん…もう、止めて」
勇人は家庭教師としての唯の声は聞きなれているが、いつもとまるで違うように感じた。
(なんだか、すごくHな声だな)
「いいだろ、もっとしようぜ…」
健人は唯の言葉を無視して服の間に手を入れてあちこち弄る。
「もう、勇人君が、やん、気づいたらどうするの?」
そう言って唯は身を離そうとする。
乱れた服に色っぽい声が、いやらしさを印象付けた。
健人は唯の服をたくし上げ、下着が露になる。
「気づく訳ないよ」
そう言って健人は唯にキスをして押し倒した。
「ん…ん…」
服を捲り上げたまま健人はブラジャーをはずす。
膨らんだ胸と、桜色の乳首が露になる。
(唯さん…そんな)
あられもない姿の唯に勇人はショックを受ける。
勇人のショックなど知る由もない健人は唯の胸に手を置いてもみし抱く。
「あ……はぁん」
悩ましい声で喘ぐ唯。
「ほらな、唯もしたいんじゃないか…」
笑いながら健人が言う。
健人は自分の口を乳首に持っていき、吸い始めた。
「やっ……」
「本当は嬉しいくせに」
そう言いながら、健人は唯のスカートとショーツを降ろす。
うっすらしたと茂みが勇人にも見える。
健人は指をその中に入れる。
「ほら、こんなに濡れてるじゃないか」
「あっ…違っ」
健人は自分のズボンと下着を脱ぐ。
そこには健人の肉棒がそそり立っていた。
「ほら…欲しいだろ?」
そう言って健人は唯の中に押し入る。
「ああっ…健人ぉ」
365家庭教師の唯先生:2007/11/27(火) 18:49:51 ID:Dp8XxbKG
嬉しそうな声で唯が声を上げる。
その表情に勇人はショックを受ける。
(唯さん…!)
2人の行為は続く。
唯の中に入った健人は腰を動かし始める。
「あんっ……やっ…やっ……いいっ……健人…もっと…」
「嫌じゃないのかよ」
笑いを含んだ健人の声。
「ああっ……欲しいの…健人…欲しい…やあん…」
唯のいやらしい声を聞きながら勇人は呆然とする。
その声に気を良くしたのか、健人は腰の動きを激しくする。
「はぁん……ああん……あっ、あっ…やあっ、いいっ、ああっ」
「どうだ、良いだろ、唯?」
快楽に没頭する2人を呆然と見つめるしかない勇人。
そして、2人は達した。
「あっ、やああっ、あああああああああああああああああ!」
その後健人は唯にもたれかかり2人はぐったりとした。
(そんな…そんな!)
それ以上見たくないと、勇人はその場を立ち去った。


「勇人君、最近元気ないけど、どうかしたの?」
「ううん、なんでもないです」
あれから1週間が過ぎたが、勇人は未だに唯と健人の行為が頭から離れない。
(兄さんと唯さんが、あんなことするなんて…)
勇人はショックから立ち直れないでいた。
「そう?じゃあ、続きをしましょう」
その後も勇人は集中できずに終わった。
「今日はここまでね」
「ありがとうございます」
(僕は、どうすれば良いんだろう?)


その後も浮かない気持ちで日々を過ごしていたが、転機は突然に訪れた。
その日も唯が家庭教師をしにやって来たが、なにやら元気がない。
「先生、どうしたんですか?」
「何でもないのよ、平気」
唯は笑顔を浮かべるが、勇人にはどこか無理のあるものに思えた。
366家庭教師の唯先生:2007/11/27(火) 18:51:21 ID:Dp8XxbKG
「先生、僕で良ければ相談に乗るよ」
自分自身は唯に失恋してしまったが、唯の力になってあげたいと勇人は思う。
「本当に何でもないのよ…」
唯の笑顔がとても痛ましいものと勇人は感じた。
「僕、唯先生が好きなんだ。だから、何か力になりたいんだ」
勇人は自分の想いを告白した。
それに対して唯は優しく微笑み
「ありがとう、私も勇人君のこと、好きよ」
と答えた。
まるで、弟に対してのような物言いに勇人はじれったくなる。
一体、どうすれば自分の想いが伝わるのか。
「そうじゃなくて、違うんだ」
衝動的に勇人は唯の唇にキスをした。
唯の瞳が驚愕に見開かれる。
唯の唇はとても甘く、柔らかかった。
(ああ、唯さんには兄さんがいるからこんなことしちゃいけないけど…)
そう思いながら、唯を抱きしめようとする。
「やめて!」
キスに呆然としていた唯が、勇人を突き飛ばした。
突き飛ばされた勇人はなすがままだ。
「ごめんね…あなたの気持ちは…分かったわ。でも…私は、あなたのお兄さんと…付き合ってるからだめなのよ」
当然予想された拒絶の言葉。
分かりきっていたことも、唯の口から聞かされるとショックが大きい。
「でも、兄さんと喧嘩してるでしょ?」
勇人はショックからでまかせを口にした。
しかし、唯はその言葉に驚く。
「どうして…」
どうやら、本当に喧嘩しているようだ。
勇人は2人の仲を裂こうとでまかせを口にする。
「兄さんが女の人と仲良く歩いているの見たよ。だから、兄さんと唯先生と付き合ってるなんて信じられないよ」
その言葉に唯が呆然とする。
「嘘…」
「嘘じゃないよ、2人ともとっても楽しそうだったよ」
そう言って、勇人は唯の手を握る。
唯はなすがままになっている。
「僕は兄さんと違って、心変わりしないよ。ずっと唯先生が好きだ」
「駄目…駄目よ…だって、私あなたのお兄さんと」
動揺しながらも、勇人から手を離す唯。
367家庭教師の唯先生:2007/11/27(火) 18:52:33 ID:Dp8XxbKG
考え込んでしまった唯を勇人は黙って見つめる。
結局、その日は勉強をしないまま終わった。
(いきなりキスして、唯先生もう来ないかな)
しかし、それからも唯は家庭教師の仕事を続けた。
勇人とのキスなどにまったく触れないものの、時々目が合うと顔を赤らめたりした。
その度に勇人は唯とのキスを思い出す。


さらに数日が経ったある日、唯は泣き出しそうになりながらやって来た。
「先生、どうしたの」
「勇人君、ごめんなさい。私、私」
そう言った途端、唯は泣き出してしまった。
突然のことに驚く勇人。
「どうしたの、唯先生」
「あなたの言った通り、あなたのお兄さん、他の女と一緒に街を歩いてたの…」
泣きながら言う唯。
「でも、勘違いかもしれないんじゃ」
「そのことを言っても、あの人曖昧な態度をとるだけで…」
その姿はとても悲しげであった。
そんな唯にいたたまれなくなり、勇人は思わず抱きしめた。
今回は黙って唯は抱擁を受け入れる。
(でまかせだったのに…本当だったのか)
勇人は驚くと同時に疑問も感じる。
(ただ、街を歩いてただけじゃなんとも言えないんじゃないかな)
そんな思いも唯の柔らかい感触と甘い匂いを感じているうちにどうでも良くなる。
やがて唯が落ち着いてくる。
「ありがとうね、勇人君」
泣きはらした状態で、唯が感謝を口にして、離れる。
唯の感謝の言葉は勇人を有頂天にしたが、唯が離れたことに悲しさを覚えた。
「唯先生、僕は」
そこで、勇人の言葉が途切れる。
唯が悲しげな表情で、勇人の唇に指を当てたからだ。
「あなたの気持ちは分かっているわ。ありがとう。でもね、私は…」
「唯さん!」
言い終わる前に勇人は唯を抱きしめてキスをする。
今回は前と違い、唯は拒絶しなかった。
じっくりと唯の唇を味わい、それだけでは満足できなくなり、舌を入れる。
「ん…」
唯は驚いたようだが、やがて自らの舌も使い出す。
368家庭教師の唯先生:2007/11/27(火) 18:54:07 ID:Dp8XxbKG
互いの唾液を交換しあう2人。
(ああ…僕、唯さんと…)
勇人は幸福のあまり天にも昇る気分となった。
やがて、2人の唇がゆっくりと離れる。
「…だめ、だめなのよ、勇人君」
しばらくして悲しげな口調で唯が言う。
「どうしてですか?」
今回、唯はキスを拒まなかったというのに。
「だって、私は健人と」
「兄さんは裏切ったのに?」
その言葉で唯がぐっと詰まる。
本当のことなど勇人にはわからない。
唯が嫉妬のあまり勘違いをしたのかもしれない。
だが、
(唯さんがそう思うなら思わせておけば良いんだ)
「兄さんが裏切ったのに唯さんはそんなことが言えるの?」
「私は…」
勇人は唯を抱きしめる。
「良いじゃない、裏切った兄さんが悪いんだよ…」
そう言って再びキスをする。
今度は唯の胸を弄る。
(これが、唯さんのおっぱい…)
「ん…あ……」
微かに喘ぎ声を出す唯。
キスを止めても胸を触るのは止められない。
やがて服越しでは満足できなくなり、服をたくし上げる。
白い肌と下着が勇人の前に現れる。
そのまま、下着越しに胸を触りだす。
「あっ、勇人君…だめ」
そう言いながら、唯は勇人を止めることができない。
(そう、健人も私を裏切ってたのよ、だから…)
勇人の行為を黙って受け入れていく。
そのうち、勇人が下着を脱がそうとし始めるが、どうやって良いかわからず、おろおろし始めた。
「唯さん、どうやって下着を外せば良いの?」
とうとう、勇人が下着の外し方を聞いてくる。
あまりの質問に真っ赤になりながら、黙って自分の手で下着を脱ぐ唯。
「唯さん、唯さん」
そんなことを言いながら、勇人は甘えるように胸を弄りだす。
ぎこちない仕草だが、自分に夢中になっている勇人を見ると悪い気はしない。
「あっ…そう、そうよ…勇人君」
とうとうそんなことを言い出す。
369家庭教師の唯先生:2007/11/27(火) 18:55:41 ID:Dp8XxbKG
勇人は以前に健人が唯にしていたことを思い出す。
己の唇を唯の乳首に寄せて吸う。
「あぁん」
その声に満足しながら、勇人は唯の胸を堪能する。
(こんなこと、兄さんはしてたんだ…)
だが、今は自分がしている。
そのことに勇人は満足感を覚える。
(こんどは胸だけじゃなく、下の方も見てみたいな…)
唯の顔を見ると、朱が混じった顔にいつもと違う淫らな色が浮かんでいた。
(これなら、平気かな)
そう思い、勇人は唯のスカートをおろす。
それまで、されるままだった唯が突然勇人の手を掴む。
「だめ、だめよ。勇人君」
「どうして、だめなんです唯さん?」
突然の拒絶に不審と不満を抱く唯。
「ひょっとしたら、私の勘違いかもしれないわ、だからこれ以上は…」
唯は勇人に体を触られている間に健人の浮気は自分の勘違いかもしれないと思うようになったのだ。
そんな唯の考えなど知る由もない勇人は不満を口にする。
「だって唯さん、見てよ」
ズボンをおろし、下着を脱いで己の肉棒をさらす。
それは天をつかんとするばかりの状態となっていたのだ。
唯は子供だと思っていた少年の意外なモノを見てついまじまじと見つめてしまう。
(じろじろ見ちゃ駄目よ)
「ほら、僕のこんなになってるよ、唯さんは僕に胸を触られて気持ちよさそうにしたのに不公平だよ」
勇人はそんな無茶苦茶なことを言い出す。
黙って見つめていた唯はごくりと咽喉を鳴らし
「…それなら…手でしてあげるわ」
譲歩した、という感じで口にした。
「口でしてよ」
思わず勇人はそんなことを言う。
「それは…」
「僕は唯さんを気持ちよくしたのに、唯さんはHさせてくれないし、僕にスカートの中見せてくれないのに、口も駄目なの?」
その言葉に唯は詰まる。
無茶な要求だがどうして良いかわからない。
しばらくためらった後に
「…口でしたら終わりよ?」
と言った。
「唯さん、ありがとう!」
勇人はそう言って肉棒を突き出す。
唯はそっと、勇人の肉棒に口付けする。
370家庭教師の唯先生:2007/11/27(火) 18:59:09 ID:Dp8XxbKG
「あっ」
その心地よい感触に、勇人は電流が流れたのでないかとすら思った。
だがそれだけ終わらず、唯は舌を器用に使いながら勇人に快楽を与えていく。
「唯さん、いいよっ、もっとして」
勇人の言葉に唯は妖しく微笑み、肉棒を口に含む。
さらなる快楽が勇人を襲う。
「ああっ」
唯の口の中は湿っていて、暖かく自分を包み込むようだった。
とても安らかな気持ちになるが、勇人の限界がどんどん近づく。
舌を動かしながら、肉棒に手を当てて、唯は擦る。
「うわあっ」
唯の口と手の動きに翻弄されあっと言う間に、勇人は達してしまう。
自分でするのとは全く次元の異なる奔流が勇人に訪れる。
唯は驚いたような顔をするが、勇人の精液を飲む始める。
そのことに勇人は強い悦びを覚えた。
何よりも、兄の健人の恋人である唯を汚したことに屈折した悦びとなっていた。
「ん……ん……ん……どうだった?」
唯がにっこりと笑って問いかける。
その笑顔に魅了されながらも
「良かった…です。とっても良かったよ、唯さん!」
そう言って答える。
その言葉を満足そうに聞きながら唯は舌で肉棒をきれいにしていく。
「じゃあ、終わりね。勉強をしましょう」
そう言って乱れた服を調えた唯は普段の顔に戻った。
最初は落ち込んでいた唯だが今ではだいぶしっかりしてきたようだった。
しかし、勇人は今あったことで頭がいっぱいになり話が全く入らなかった。
やがて、時間となり唯は帰っていった。
「…唯さん」
唯が出て行った部屋の中で思わず呟いた。
(もっと、もっとしたいよ。どうすれば良いんだろう?)
そんなことを思いながら勇人は天井を見上げた。


以上です。
371名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 21:22:28 ID:uCkYlmKl
通りすがりにGJ
372名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 01:10:49 ID:Y5QtE/oL
これまた寝取られから寝取りへとってパターンか…
続き期待してます
373名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 07:52:09 ID:NhpqDP9U
最近は寝取りが攻勢だな
374名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 09:38:34 ID:PFQ+rSQ6
俺はバリバリの寝取られ派だけど、寝取り物でも自分の脳内寝取られ視点で
勝手に妄想しちゃうから、まあどっちでもヨッシーでってぅー
375この夏の向こうまで ◆7UgIeewWy6 :2007/11/29(木) 14:55:05 ID:XVUlOH7I
9.

田中と別れて家に戻った後も、俺は落ち着かなかった。
日が暮れても、まだ夏樹の部屋に灯りが点る気配はない。
(…隣の家ってのも、良し悪しだな。)
どうしても、夏樹のことが気になってしまう。
(…別に俺に断る必要なんてない。)
そうだ。夏樹がどこへどんな格好で遊びに出掛けようと、自由なはずだった。
でも、時刻は夜の10時を過ぎて、俺は我慢が効かなくなっていた。
自分の部屋の窓から夏樹の窓を何度も見やってしまう。
自分を女々しく感じる。
階段を下り、玄関へ向かった。
「…あら。忠志、どこか行くの?」
お袋がリビングから声を掛けてきた。
「…ジュース買いに。喉が渇いたから」
それだけを言う。
サンダルを突っ掛けると、外に飛び出した。
すっかり暮れてしまった住宅街の道路を、こちらへ歩いてくる人影はなかった。
(コンビニへ向う途中で)
帰ってくる夏樹と出くわしても不思議はない。
けれどそんな期待も空しく、俺は、やがてコンビニに行き着いた。
雑誌コーナーへ歩く。
読みたくもない雑誌を手に取る。
内容は頭に入ってこず、夏樹の真っ白なワンピースが、頭の中に何度も甦る。
ポニーテールにまとめた髪。細いうなじ。光っていたネックレス。
スカートから伸びていた、日焼けした脚。それから、細く締まった足首。
(…どうかしてる。)
俺は頭を2、3回振って。
待つのを諦めて、飲みたくもないジュースを買った。
「どうもありがとうございましたー」
何度か顔を見たことのあるコンビニの店員の声を、背中で聞いて。

…家に戻るまでの道を、俺は出来るだけ、ゆっくりと歩いた。
「あれ、忠志?」
夏樹のそんな声が。
背中から届いてくるのを待っていた。家の玄関をくぐるまで。

その夜、夏樹は家に戻らなかった。
376この夏の向こうまで ◆7UgIeewWy6 :2007/11/29(木) 14:57:00 ID:XVUlOH7I
多忙とスランプのために長いブランクが空いており
すみません。
時折、待ってくださっている方の書き込みを見て、
嬉しく、また申し訳なく思う次第です。
せめて1話だけでもと思い、うpしました。
ではまた。
377名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 15:05:24 ID:r2BYvMUi
ここまで延び延びになってんだから、今更1〜2ヶ月延びても
どうってことないから、せめてエロの部分まで書き溜めてから
投下してくれよ。
普通の小説スレならともかく、エロパロスレでエロ抜き1話(というか1レス)
投下とか、嫌がらせか?
378名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 15:30:15 ID:3ihdpz/G
君は少し落ち着け
379名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 16:22:14 ID:2O2E0CJn
期待している人間に対しての生存確認って事なんだろう。
もっともこれ別に誠実さから出た行動とかそんなんじゃなくて、
1レスでもなんでも投下して僅かなりと責任を果たした気にならないと、
期待という名のプレッシャーに負け結局書けなくなってしまう危惧からの一種の逃避行動なんよね。

小心な生真面目さんなんよね、結局は。
なにも言わずに消えるのも気が咎めるし、さりとてしっかり書くのは再起動がなかなかに困難って訳で。
380名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 20:24:42 ID:HacMolp6
唐突にやる気になるんだよな、こういうのって。
所詮趣味嗜好の話なんだし、自分のペースで無問題だと思う。(無論そう思わない人も多いけどなー)
一時期に比べれば定期的に投下される様になったんだし、皆まったり待とうぜ。

で、そろそろ待ち続けて一年となりそうなメグ姉の続きマダー?(台無し)
381名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 20:45:04 ID:55H8p+qR
乞食は失せろよ

まったく…
382名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 21:51:30 ID:2hLCmKeS
>>376
おっつ。でも無理しなくていいんだぜ。
383名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 22:05:33 ID:+6zpxUi7
>>376
別にあせる必要は全然無いですよ。のんびりお待ちしています。
384名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 01:28:09 ID:/Gq9Oyzu
>>376
なんかアフォなことほざいてる奴がいますけどほっとけばいいですからゆっくりがんばってください
385名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 06:12:59 ID:B8VvcK3K
だいじょうぶ、書き手の辛さはわかってるから
ゆっくりとお待ちしてますよ
386名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 17:14:57 ID:U6qx7zkg
おお続きあったんですねーこれは楽しみだ

正直に言うと前スレでダラダラやってた2作品のほうが迷惑だったなぁ…
結局どちらも完結しなくて放置しちゃってるしw
387名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 03:39:01 ID:kVV3uIs2
かきやー氏はまだかww
388家庭教師の唯先生2:2007/12/02(日) 18:37:08 ID:c5TeucaI
「最近、唯の様子が変なんだ」
時崎健人は弟の時崎勇人に悩みを話した。
「変って?」
「いや、どうも会話が弾まないというか何というか…」
歯切れの悪い口調で話す健人。
「この前兄さん、女の人と一緒にいたね。なにしてたの?」
勇人は疑問に思っていたことを口にする。
唯はもともとそのことが原因で、健人とギクシャクしたようだから気になっていたのだ。
そのことに驚いた表情を浮かべる健人。
「見てたのか?」
「何してたの」
う〜んとためらってから健人が話す。
「いやちょっと、な。唯に見られたのかな」
「いや。唯先生は何も言ってないよ」
勇人は嘘をついた。
「そうか。じゃあ唯には黙っておいてくれ」
「分かったよ」
勇人は頷いた。
「あ、それと」
健人は付け加えるように言う。
「唯になんで機嫌が悪いかそれとなく聞いておいてくれ」
「分かった」


「唯さん。キスしようよ」
勉強を教えに来た上迫唯に勇人は言った。
長い黒髪にすらりとした背、優しい面立ちをした女性で勇人にとってあこがれの存在だった。。
しかし、最近になってそれは変わった。
唯にフェラをしてもらったことで、性的な対象として強く意識するようになった。
「だめよ、勇人君」
しかし、唯は応じようとしない。
「どうして?この前は口でしてくれたじゃないか」
「あれは…健人が浮気したかもしれないって思って…混乱してたのよ」
前回してもらった時は、唯が落ち込んでいた隙をついてしたようなものだった。
唯の胸の感触や柔らかい体、フェラの時の快楽。
勇人にはどれも諦めることのできないものとなっていた、
「…兄さんにね、女の人と歩いたけどどうしたのって聞いたんだ」
健人に口止めされていたことを話し出す。
「そうしたら、兄さんさ、唯さんには黙っていてくれって言ったんだよ」
389家庭教師の唯先生2:2007/12/02(日) 18:38:21 ID:c5TeucaI
「えっ…?」
「ねえ、どうしてなのかな、唯さん?」
唯が辛そうな表情を浮かべる。
「そんな、どうして、口止めなんかしたの…」
呆然とした口調で唯が呟く。
(そうだよ、兄さんが浮気してるのが悪いのさ)
「そうだよ、やましい事がないなら、どうして僕に口止めなんてするのさ?」
「やましい事…?」
唯が疑念に満ちた口調で口にする。
彼女の中で打ち消したはずの疑問が頭の中で渦巻く。
「そうだよ、兄さん、他の女と何してたんだろうね?」
「い、嫌。言わないで」
涙をにじませながら唯が懇願する。
「キスしてさ、2人きりで裸になってそれで」
「やめて!」
唯が強く言う。
そして、頭を抱えて泣き出した。
「いや、いや、嘘よ。だって…うう…」
「兄さんって酷いよね…」
勇人はそう言いながら唯を抱きしめる。
そして、再び唯の暖かさ、柔らかさを味わう。
(唯さんって、とってもいいよ…兄さん、ずっと独り占めしてたなんて…)
「うっ…ああ」
「唯さん、僕は唯さんのこと、大好きだよ…」
勇人に抱きしめられながら嗚咽をあげる唯。
勇人は涙に暮れる唯を見つめながら、そんな彼女も綺麗だな、と思った。
「唯さん…」
そう言いながらキスをする。
唇の感触を味わい、舌を入れて唯の中を貪る。
(ああ、唯さん…)
唯はぼんやりしながらそれを受け入れている。
唇を離し唯を見つめる。
泣き腫らした目はぼんやりとあらぬ方を向き、紅潮した頬は艶めいている。
さらに、白いうなじを見つめるとさらにその先を見たいという欲求が生まれていく。
(この前は胸を見たんだよな…今度は…)
スカートの中を見たい。
「唯さん」
「…なに、勇人君?」
390家庭教師の唯先生2:2007/12/02(日) 18:39:27 ID:c5TeucaI
ぼんやりとした口調で唯が話す。
「この前は、唯さんの口で気持ちよくしてもらったよね、ありがとう」
勇人は笑顔を浮かべながら感謝を述べる。
その途端に、唯の顔に羞恥が浮かぶ。
「あ、あれは…」
自分がしたことを思い出し、顔を俯ける。
「今度は僕が唯さんを気持ちよくしたいんだ」
そう言いながらスカートを脱がせようとする。
「えっ?」
驚いた唯が勇人の手を掴む。
「勇人君、何をするの?」
「だから、唯さんに気持ちよくなってもらいたんだ」
勇人の言葉に唯の目が大きく開く。
「駄目よ、そんなこと…」
「唯さんが僕のを咥えてくれたんだから、僕が唯さんを気持ちよくしないと」
そう言ってスカートに手を伸ばす。
「駄目、駄目よ。勇人君」
首を横に振り、勇人を止めようとする。
「兄さんが裏切って他の女といるのに、何で唯さんは何もしないの?これは兄さんが裏切った仕返しだよ」
「仕返し?」
「そうだよ。兄さんのいないところで僕と気持ち良いことして、兄さんを見返すんだ」
唯の目を見つめて言う。
「そんな…」
その瞳が揺れる。
勇人はそんな唯に再びキスをすると甘い味がした。
そして、服をたくし上げて白いブラジャーごしに胸を弄る。
「ん……んちゅ……んむ…ああ…だめ」
キスから逃れようとする唯だが、その声も艶めいている。
その声が勇人をさらに興奮させる。
(また、直接おっぱい触りたいよ)
ブラジャーを外そうとする勇人。
しかし、なかなか外せず悪戦苦闘する。
だが、ホックをいじっているうちにプツンと外れた。
(やった!)
自分の手で外したことに感動を覚える。
露になった乳房と乳首。
そして、直に乳房の感触を堪能する。
以前にもしたが、何度しても心地よいものに勇人には思えた。
391家庭教師の唯先生2:2007/12/02(日) 18:41:03 ID:c5TeucaI
(たまんないよ…)
「んぁ……ああ……だめっ…いやっ」
唯の喘ぎ声が勇人に満足感を与える。
(唯さんも気持ち良いんじゃないか)
そのうち、乳首を口に含んだり舐めたりし始めた。
「ん…ああっ……あぁ……」
(よし…そろそろいいかな…)
唯のスカートを下ろす。
ショーツの色はブラジャーと同じ白。
「あっ…」
唯の声。だが、今回は止めようとしない。
(とうとう見れるんだ)
そのまま、ショーツもまたずり下ろす。
そして、割れ目の中に指を入れると、粘り気のある液体が指に付く。
その指を唯の前に持っていき
「ほら、唯さんも気持ちよくなってるんだよね?」
「違う…こんなことしちゃだめよ…」
「嘘ばっかり…」
そう言って勇人は唯の秘所を弄り始めた。
ひだになっている部分を撫でたり、筋に沿って指を這わせたりした。
そして、突起物に行き当たる。
(これがクリトリスかな?)
そこに触れてみる。
「あっ…」
ビクンと唯の体が震える。
そのまま、指で擦ってみたり摘んでみたりといろいろと弄り続ける。
「あぁっ……あん…はぁ……だ、駄目…あん…こんなこと…ああん」
「唯さんの嘘つき。こんなに体は悦んでるのに」
「そ、そんな」
唯の言葉を無視して、刺激を与え続ける。
唯がどんどん高ぶっていくのを感じる。
「あん……駄目……ああっ……いやっ、ああっ、やあっ、駄目ぇ、やあああああああああああああああああ!」
唯がイってしまった後には2人の荒い息遣いが残った。
「勇人君…私たち…なんてことを」
欲情の名残が残った声で悲しげに唯が呟く。
「兄さんが悪いんだよ。そう、兄さんが悪いんだ。ほら、僕もこんなに唯さんが欲しくなってるんだ」
そう言ってズボンを脱ぎ、下着を脱ぎ、自らの肉棒をさらす。
「勇人君…」
その声には多量の恐れと微かな期待が含まれているように勇人には感じられた。
「入れるよ、唯さん…」
392家庭教師の唯先生2:2007/12/02(日) 18:43:41 ID:c5TeucaI
「ああ…そんな、勇人君…」
唯を押し倒して、彼女の中に入ろうとする。
(なかなか入らないや)
焦りながら何とか唯の中に入ろうと試みる。
(入った!)
唯の中はたっぷりと濡れていて勇人を受け入れる準備が出来ていた。
彼女の中は温かく、優しく勇人を受け入れてくれた。
たっぷりとした唯の胸もまた、勇人を受け止めてくれている。
(気持ちいい…すぐ、出しちゃいそうだ…)
快楽の中で唯と一つになった感動が押し寄せる。
「唯さん、僕たち一つになれたんだよ…」
自らの喜びを言葉にする。
「健人…ごめんさい、許して…」
唯の発した言葉に勇人の嫉妬に火がついた。
(僕と一つになってるのに、兄さんのことなんか口にして…)
「ほらっ、唯さん、これでどう?」
そう言って勇人が腰を動かす。
出来る限り強く、激しく、唯の記憶に残るように。
「あっ…駄目っ……やん……そんな…健人…ああっ…許して…」
頭を激しく振り、唯が乱れる。
(もっと、もっとしないと)
喘ぐ唯に気を良くしてさらに腰の動きを激しくする。
「あっ、あぁん、はぁっ、ああっ、いやっ、やぁっ」
(もう、限界だ!)
勇人の肉棒がビクンと跳ねる。
ドクン、ドクンと唯の中に勇人の子種が入っていく。
「ああっ…駄目、駄目、駄目」
唯は魂が抜けたような声で「駄目」といい続けた。
勇人は唯の上に覆いかぶさる。
(やった…)
勇人の中に達成感が満ち溢れていく。
そして、同時にもっとしたかったと渇望が生まれていく。
子種を出し切ってしまった後、力強さを失った肉棒はそのまま、唯の中から抜けた。
(抜けちゃった…)
唯との結合が解かれたことにわずかに寂しさを覚える。
「勇人君…なんて事を…」
「兄さんだって、他所の女とこんなことしてるかもしれないんだよ…」
そう言いながら勇人は唯の胸を揉む。
自分の肉棒に活力が戻るのを感じる。
393家庭教師の唯先生2:2007/12/02(日) 18:45:09 ID:c5TeucaI
「やっ、あん」
(さっきは、すぐ終わっちゃったしな。でも、一回したから今度は長く持つはずだ…)
先ほどのことを思い出し、勇人は期待に胸を膨らませる。
「じゃあ、またしようか。唯さん…」
「また…?」
「そう、さっきはすぐ終わっちゃったから。ごめんね、唯さん。今度はもっと長くしていられると思うんだ」
そう言って自らの欲望を再び唯の中に埋めていく。
そこは先ほどと同じように勇人をすんなりと受け入れた。
「ほら、唯さんの中、こんなに喜んでる」
「いやぁ、ああ、健人、許して」
未だに兄の名を呼ぶことに怒りを覚えつつ勇人は腰を動かし胸をまさぐっていく。
(兄さんなんかより、僕が良いって言わせてやる!)
目標が出来たことにより、一層勇人の欲望に力が沸いてくる。
「どう、どう、唯さん?」
「勇人君…あん…駄目、ああっ」
その日2人は時間いっぱい交わり続けた。


以上です。
394名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 21:47:02 ID:qj+6Cqk2
gj
395名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:32:59 ID:1gXRtnAS
普通にGJ
396名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 19:47:54 ID:pQvpaMni
GJでしたー
でもこの後取り戻されそうだなw
397名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 02:22:37 ID:Kw8Twc1a
久しぶりに覗いたらこの夏の向こうまでが載ってた。
>>376 楽しみに続き待ってます。
398名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 12:20:02 ID:Q6i0SzKo
コンビニでサンデーを立ち読みしながら、このスレなら天幕は
確実に先輩にヤラレちゃうのになあ、と妄想している俺キモス

というわけで、唯先生寝取られバリバリキボウ
399名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 19:51:10 ID:vdPyuL1z
寝取りはもういいって……
400名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 22:09:24 ID:LFxxHpcu
>>399
需要はある
そしてスレタイよめ
401名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:09:50 ID:vdPyuL1z
分かってるって、そんな事は。
最近寝取り作品ばかり連発されてるからついこぼしただけ。
402名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 01:19:44 ID:UEeNMEye
俺としては寝取りのほうがいい
ただエロくなくては意味がない
そしてサンデーは俺も思ったw
うわー寝取られフラグwwwwみたいな
403妻と先輩:2007/12/06(木) 01:30:27 ID:gRxUqfAW
「あんたがもっと稼げばいいんでしょ!」
俺こと三和明義の小遣いUPの交渉はそんな妻の怒鳴り声とともに却下された。
家計は妻の三和美月が握っており、そこから俺の小遣いをもらっている。
妻は専業主婦だが、俺に弁当をつくることも「忙しいのよ!」と言ってしてくれない。
もちろん今回の交渉にあたってそのことも言ったが、あっさり無視された。
そのため、小遣いをやりくりしてなんとか昼飯代を捻出すると、後に残るのは雀の涙。
会社の同僚との飲みにもほとんどいけない。
俺が何か悪いことをしたのだろうか?


「ってことなんですよ、先輩」
「はは、そりゃひどい奥さんだな」
なんとか、金があったのでその日は会社の先輩と飲みに行けたので俺の不満をぶちまけた。
先輩の秋田龍平さんには妻を紹介してもらったという恩もあるので失礼千万だが、言わずにはおけない。
「しかし、よくお前離婚しようと思わないな」
「それは…美月は家のことをやってもらってますし、別れようなんて」
と俺は言ったがそれは嘘だ。
実際、別れようとは思ったこともあるが、彼女は今妊娠しているのだ。
俺と美月の子が。
やはり、子育ては両親そろっていた方が良いと俺は思い、離婚を切り出すことを踏みとどまった。
「男は外で仕事、女は家で家事、か?そいつは今の世の中では男女差別だぜ?」
先輩は笑いながら言う。
俺としてはあまり笑える状況ではないが、愛想笑いを浮かべておく。
「だからお前付き合いが悪かったのか」
先輩は納得したように頷く。
「金がないとどうしようもないですからね」
俺は自虐的な笑みを浮かべる。
「まああれだ、世の中には過労で倒れる奴もいる。それにくらべりゃ美人の嫁さんもらってんだ。お前は幸せだよ」
確かにそうかもしれない。
美月は顔立ちも少しきついが美人と言えるし、プロポーションも良い。
天は二物を与えず、性格は良くなかったが…
「そうですね…そういうのと比べれば俺も幸せかもしれません」
先輩への愚痴はこれで終わり、今度は俺が先輩の愚痴を聞く役回りとなりその日の飲みは終わった。


それから一週間後、俺の人生を狂わす信じられない事件が起きた。
その日は仕事が早く終わり、家路についた。
家に帰ると見慣れない靴が置いてあり、不思議に思った。
誰か来ているのだろうか。
そのまま、玄関を通りリビングに入る。
いや、入ろうとした。
そこには妻がいた。
404妻と先輩:2007/12/06(木) 01:31:20 ID:gRxUqfAW
そして、妻に覆いかぶさる男も。
俺は驚きのあまり目が飛び出したのではないかと思ったほど、目を見開いた。
男は妻に激しく腰を突き入れている。
「あっ……ああん……いい…もっとぉ」
美月が甘えるように声をあげる。
俺には決して出したこともない声を。
そして、俺は次の台詞でさらに驚愕した。
「あん…龍平さん…もっとぉ…」
龍平、秋田先輩の名前ではないか。
よく見ると確かに妻を犯しているのは秋田先輩だ。
妻に朝連絡するのを忘れていたことを思い出す。
2人は互いに夢中で俺に気づかない。
「ホント、淫乱だな。美月は」
その声で、俺が勘違いしているかもしれないという可能性が消え去った。
先輩と美月が?
確かに先輩は今日休んでいた。
だが、旅行に行っていたのではないのか?
疑問が頭に渦巻く。
そんなことを他所に先輩と美月はさらに激しく己の体を求め合った。
「ああん!いい!凄い、凄い!私、おかしくなっちゃう!」
「そうだろ、いいだろ?」
俺は目の前の情景を夢だと信じたかった。
だが、それは決して醒めず、2人は達した。
「龍平さん、龍平さん、龍平さん!」
「美月、美月、イクぞ!」
先輩の精液が美月の中に注ぎこまれる。
そして、2人はぐったりとした。
先輩が優しい手つきで美月の髪を撫でている。
「やっぱり、龍平さんはいいわぁ」
うっとりとした口調で美月が語りかける。
「おいおい、旦那はどうなんだよ」
その声に美月が顔をしかめる。
「嫌よ、あんな男。触られるだけで吐き気がするわ。龍平さんに言われなきゃ結婚なんかしなかったわ」
心底嫌そうな口調で俺をこき下ろす。
一体、美月は何を言っているんだ。
「まあ、保険もかけたし、不審のないようにしないとな」
保険…?先輩の言葉に背筋が寒くなる。
一体、誰の保険だというのだ。
「そうよね、この前も小遣いを増やせだの、弁当を作れだの勝手なこと言ってたわ」
俺のことだろう。他に誰がいるというのだ。
405妻と先輩:2007/12/06(木) 01:32:18 ID:gRxUqfAW
「大丈夫、保険金をもらったら3人仲良く暮らそうな」
そう言いながら先輩は美月に微笑みかける。
その笑みは俺にとっては死刑宣告に等しかった。
しかし、3人とはどういうことだろう?
「あの馬鹿、あなたとの愛の結晶を自分の子種と勘違いしてるの。笑っちゃうわ」
そう言って美月はせせら笑う。
つまり、お腹の中の子供は俺と美月の子供ではなく先輩との子供なのか?
「自分の子供だって信じてるから、頑張って働いてくれてるんじゃないか。葬式の時はちゃんと泣けよ?」
「もちろん、夫を亡くした身寄りのない妻を演じて見せるわ」
ふふっと笑う美月。
なんということだろう。
「まあ、あんな男の葬式で泣くのは癪だけど」
美月の声がやたら遠くに聞こえる。
先輩は美月を抱きしめる。
「もう一回…しようか」
そう言って2人は再び愛を交わし始めた。
俺は、それらをただ見守るしかなかった。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *

終わり
406名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 06:19:22 ID:icvPbuMH
ひでぇ!
そしてGj!
このあと殺されるのかよ
407名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 07:55:47 ID:Zobm0Wlp
イイヨーイイヨー

>>406
でも、自分を殺しに来ることがわかってるのなら
反攻も可能だな
408名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 15:43:29 ID:dYL1f8nV
下手だのなんだの言わず気持ち悪いとだけ言ってるから
ここから逆転寝取りも可能っちゃ可能だな
409名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 16:43:43 ID:/S477MIG
寝取られの締めによくある「俺はただ見ているしかなかった…」ってのが
どーしても馴染めん
410名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 20:21:48 ID:5jcN1igz
まあ、単にセックス場面を見たってんならそれもアリだろうけど、
自分を殺害する計画を聞いてんのに「ただ見ているしかなかった・・・」というのは
もはや高度なギャグだと思うw
411名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 22:54:12 ID:rf3vPM6a
呆然としてるんだろ?
普通に考えろよ、愛する妻が自分を殺すなんてリアルに聞いたら耳を疑うぞ?
しかも他の男とセクース中なら尚更

まぁ最近の事件見てるといきなり出刃包丁で突撃ってのもアリだけどなw
412名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 00:34:59 ID:LY4GLUXT
とりあえず逆襲の展開で脳内補完しておいた
413名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 18:52:21 ID:Dhr41rqQ
414名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 21:41:39 ID:HlXelRp7
415名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 21:49:08 ID:sJjevrRP
バスタードキャラで書いてくださるネ申降臨希望
416名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:28:17 ID:hbnqM3UB
↑死ねばいいのに
417名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 03:53:22 ID:qN5bOKZc
父娘スレでNTRものが投下されてた
418名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 09:43:19 ID:pyzgFAA2
>>417
一般的にはああいう反応されちゃうんだなあ…
この嗜好のマイナーぶりを再認識させられた
419名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 12:04:13 ID:WC2O08m8
>>418
嗜好うんぬんじゃなくて単にスレ違いだからだろ。
420家庭教師の唯先生3:2007/12/11(火) 04:01:02 ID:sC9Ist4v
「唯さん、どうだった?」
「こんなこと…いけないのよ、勇人君…こんなこと…健人、ごめんなさい…」
2人の交わりが終わった後のやりとり。
(あんなにいやらしかったのに、終わった後は兄さんに謝るなんて…)
勇人にはそのことが不満であった。
(でも、何だかんだで、止めないもんな…)
結局、否定しているのは口先だけではないか。
勇人はそんなことを思いながら、唯の胸を弄り余韻に浸った。


勇人と唯が交わってから、1週間が過ぎたその日、唯は涙目で勇人の元へきた。
「勇人君…私、私」
今にも崩れ落ちてしまいそうな様子に勇人は驚きを感じた。
「どうしたの、唯さん?」
「健人が、健人が…」
言いながら唯は、勇人に倒れこむように抱きついてきた。
「唯さん?」
「健人が他の女と、宝石を買っていたの…私、捨てられたんだわ」
そのまま、唯は声をあげて泣き出した。
勇人は彼女の腰に腕を回し、優しく抱きしめる。
「唯さん、僕は唯さんのこと愛してる」
「勇人君…わ、忘れさせて、あの人の…こと」
唯が積極的に自らを求めることに勇人は嬉しく思った。
涙で濡れた目のまま、勇人にキスをしてきた。
彼女の方から積極的に舌を絡めてきて、勇人もそれに答える。
「んっ、んん…もっと、もっとしましょう…」
そう言うと、唯は自分から服を脱いでいった。
白い肌が美しく輝いて見える。
「勇人君も脱いで…」
唯は勇人の服も脱がしにかかる。
そうして、たちまち2人は全裸になった。
彼女の裸体を見つめる。
整った顔に、美しいうなじ、揉まれるのを待ち望んでいる乳房とつんとたった乳首。
ももは引き締まっているが、女性らしい柔らかみがあり、すらりとした足も美しい。
そして、その間にある彼女の秘所。
その全てが勇人に犯されるのを待っている。
「あんまり…じろじろ見ないで」
恥ずかしそうに唯が言う。
「だって、唯さんすごくきれいなのにじっくり見る機会が今まで無かったんだもの」
「もう…」
421家庭教師の唯先生3:2007/12/11(火) 04:02:14 ID:sC9Ist4v
勇人の言葉に唯がさらに赤くなる。
(今日は唯さん、とっても積極的だ…)
兄の浮気が原因でも、自分に対してこうまで積極的になったのは初めてである。
「唯さん!」
勇人は見るだけではもう我慢できず、彼女の乳房から攻めることにした。
勇人の手が乳房を揉むと、柔らかく弾力を持って応えてくれる。
「あんっ……やぁ……勇人君…いいっ」
唯が積極的に快楽を肯定する。
初めてのことに勇人はさらに興奮する。
「ほんとにいい?気持ちいい?」
彼女をベッドに押し倒して肉体を堪能する。
そして今度は乳首に口付けして、チュパチュパと吸い付く。
「あっ…あんっ……いいよ、勇人君いいよ、もっと良くしてぇ」
頭を反らし、黒髪を振り乱して快楽を受け入れる唯。
自分の力で唯に快楽をもたらせばもたらすほど唯を自分のモノにしたような気分になる。
さらに乳房と乳首への刺激をさらに強くする。
「唯さん、今度は唯さんのここを気持ち良くするね」
そう言って、彼女の足の付け根に指を持っていく。
唯はその台詞を聞いて足を広げる。
(すごいよ、唯さんとっても積極的だ!)
兄に対して感謝の念すら湧いてくる。
彼女の秘所はすでにたっぷりと濡れていて準備は整っているように見えた。
しかし、勇人は彼女の乱れる姿を見たくて、秘所の突起に指を伸ばす。
「唯さんって、淫乱だね。ここ、こんなに濡らしちゃってさ。洪水だよ」
言いながら唯のクリトリスに刺激を与える。
「やっ……はぁん…私…淫乱じゃ、ない……ああっ…んぁ」
その声に勇人は指の動きをピタリと止める。
唐突に快楽の供給が止まり、唯が不思議そうに勇人の顔を見つめる。
「勇人君…?」
「唯さんが淫乱じゃないなら、こんなことしなくて良いよね?」
そう言って秘所から指をゆっくりと抜こうとする。
「い…いや!続けて!勇人君続けてよ!」
抜こうとした指を止める。
「唯さん、淫乱じゃないんでしょ?」
「そ、それは…私…」
唯が躊躇うのを見て勇人は指を這うようにしながら、彼女の亀裂をゆっくりと移動させる。
「あっ…ああっ……」
唯が喘ぎ声を抑えきれずに声を出す。
「淫乱じゃないなら、こんなことしなくていいでょ?」
笑みを含んだ勇人の声。
422家庭教師の唯先生3:2007/12/11(火) 04:03:41 ID:sC9Ist4v
「…欲しいの」
囁き声が微かに勇人の耳に入る。
肩を羞恥に震わせ、耳まで赤くしての唯の台詞。
「何ていったの?唯さん」
「勇人君が、欲しいの」
先ほどよりはっきりと耳に入る声で唯が口にする。
勇人はなおも焦らそうとする。
指で秘所を刺激しながら問いを重ねる。
「僕の何が欲しいの?」
「勇人君のオチンチン…」
再び唯の声が小さくなる。
「だから、聞こえないよ。唯さん」
「頂戴!勇人君のオチンチン頂戴!」
我慢の限界に達した唯が大声をあげる。
「よく言えたね、唯さん」
勇人はにっこりと笑って唯に自分の肉棒を見せる。
それは女を求めてはち切れんばかりになっていた。
「僕も、唯さんが欲しかったんだよ」
勇人は笑いながら、唯の秘所に自らの肉棒を入れていく。
「あはぁ……勇人君くぅん…素敵…」
唯が甘えるように快感に酔うように勇人の耳元で囁く。
(くっ…唯さんの中、やっぱりすごいや)
勇人の肉棒がヌルヌルとした肉壁を突き進む。
そして、最後まで到達する。
「唯さん…最後まで入ったよ」
「勇人君…」
2人は1つになったままどちらとも無くキスをした。
「んんっ……んちゅ……んふ」
先ほどのキスよりもさらに密着した状態であり、熱烈なものとなった。
キスしながらも、唯の柔らかい乳房、優しく包み込む秘所などから快感が与えられていく。
さらに快感を得ようと腰を動かしていく。
「ああっ……やあっ……勇人君……あんっ……あぁん……いいっ…」
唯が勇人と繋がったまま乱れる。
今回の行為は今までよりもはるかに気持ちよいものだった。
何しろ、2人が心から快楽を求め、心を1つにしているのだから得られる悦びもまるで違う。
勇人は今回の行為で初めて1つになれたような気がした。
「唯さん、どう、もっと欲しい?僕が欲しい?」
「勇人君欲しい!もっと、もっと頂戴!」
勇人の問いかけに素直に快楽を求める唯。
そのことに気を良くした勇人は乳房を揉みながら、さらに腰を動かしていく。
423家庭教師の唯先生3:2007/12/11(火) 04:04:35 ID:sC9Ist4v
「あっ……あっ……ああっ……やっ…勇人君…ああん」
唯が高みにのぼりつめる。
彼女と目が合い、その瞳にはさらなる快感を与えて欲しいという懇願が含まれていた。
「唯さん、唯さん、これでどう?」
勇人がさらに深く突き入れていく。
それに対して唯は髪を振り乱し、首を振りながら勇人の足と自分の足を強く絡める。
そして、2人は達する。
「くっ、うう!」
「ああん…もっと…もっと……ああっ…やぁ…あぁああああああぁあああ!」
ビュク、ビュク、ビュク、と唯の中に自らの想いを注ぎ込む。
そして全て彼女の中に注ぎ込むと、彼女の柔らかい肉体に倒れ込んでいく。
「ゆい、さん」
勇人は唯を抱きしめてその女体を堪能する。
唯も勇人を抱きしめ返して、互いに余韻に浸る。
「勇人くぅん…とっても…とっても…良かったよぉ」
快楽にまだ意識を奪われたままの声で唯が勇人に囁きかける。
「ほんとに?兄さんよりも?」
だが、健人のことを持ち出した途端、唯の瞳に涙が滲んでいく。
「ううっ、健人…」
また、泣き出しそうになる唯に勇人は焦る。
「唯さん、ごめん。ほら、僕のこれで、嫌なこと忘れてよ」
そう言って再び力を取り戻しかけていた肉棒を唯に差し出す。
それをぼんやりと唯が見つめる。
「ほら、これを舐めて…唯さん…」
勇人がそう言うと、理解したとばかりに舌で勇人の肉棒を舐め始める。
健人のことを忘れたい一心なのか、熱心にペチャペチャ肉棒を舐めていく。
「ううっ…唯さん…いいよ…」
勇人の快楽の呻きに気を良くしたのか、嬉しそうに笑みを浮かべ舐めていく。
しばらく舐めた後、今度は口に含む。
そこは唯の秘所とはまた異なる悦びを勇人に与える。
そのまま唯は奉仕を続ける。
「ん…んぐっ……んんっ……んむっ……んん」
先ほど出したばかりだと言うのに、勇人の肉棒は完全に力を取り戻していた。
「唯さん、すごくいいよ…」
その声に唯は奉仕を止める。
「唯さん…?」
「また、入れて…勇人君」
そう言って、再び足を開く唯。
424家庭教師の唯先生3:2007/12/11(火) 04:06:52 ID:sC9Ist4v
「唯さん、ちょっと待って」
そう言って勇人は唯を四つんばいにさせる。
「勇人君…恥ずかしいよ」
獣のような格好をさせられ、唯が顔を赤らめる。
「この格好、やったことないの?」
「ないわよ…こんなケダモノみたいな格好…」
その台詞に勇人は興奮する。
(じゃあ、後ろからはしたことないんだ…)
「じゃあ、唯さん、僕とHな勉強しよう」
勇人はいやらしく唯の尻を撫で回す。
そして、唯の腰を掴んで背後から唯の秘所に肉棒を入れる。
きつく、締め付けるようにして、勇人を受け入れる。
「あっ…勇人君、やあっ、あぁん、恥ずかしい」
唯の恥らいながら快楽を覚える姿に勇人は悦びを覚える。
「ほら唯さん、すごくいいでしょ?」
そう言いながら、勇人は腰を動かしていく。
「あっ、ああん、やっ……いいのっ、いいっ、いぃっ、すごくいいの!」
髪を振り乱しながら唯が乱れていく。
「唯さんって、Hだね。こんな獣みたいな格好でして興奮するなんて!」
腰の動きを止め、背後から乳房を揉む。
ぐっとつかんだり、やわやわと揉みしだいたりとする。
背後からの行為はいつもと違った悦びを勇人に与えた。
獣のような格好で唯を乱すとまるで、唯を自分のモノにしたような感覚を得られる。
再び腰を動かして、唯の秘所を突く。
「あんっ、ああっ、あぁっ、もっと、もっと、勇人君、頂戴っ、もっと頂戴!」
顔を激しく振り、髪を振り乱しながら唯は狂ったように叫ぶ。
(もっと、唯さんをおかしくさせたい)
その思いから、勇人はさらに腰の動きを激しくする。
「やあっ、やっ、あぁっ、ああっ……勇人君、勇人君凄いのっ、私変になっちゃうよ!」
「唯さんは変だよ!こんな格好で興奮するんだもの!」
「いやあっ、言わない、でっ、ああんっ、ああっ、あっ!」
唯の秘所は勇人の肉棒を逃すまいとするかのようにきつくきつく締め付ける。
(もうっ、出そうだっ)
「唯さん、出すよ、そろそろ出すよ!」
「ああっ、出してっ、中に出してっ、ああっ、私、ああああああああああああああああ!」
唯の絶叫と共に勇人はドクン、ドクンと中に出す。
獣のような唯を快楽で屈服させたように思い、勇人は今までにない満足感を抱いた。
そして、唯の横に寝そべる。
2人して快楽の余韻に浸る。
しばらくして、唯の乳房を揉んだり、乳首を弾いたりしながら勇人は問う。
「どうだった唯さん、後ろからするのは?」
「あん、もう…良かった、気持ち良かったよ勇人君…こんなの初めて」
425家庭教師の唯先生3:2007/12/11(火) 04:08:12 ID:sC9Ist4v
うっとりと夢見心地で答える唯。
「僕も、凄く良かったよ。兄さんよりも良かった?」
そのことが勇人には気になる。
「健人より良かった…勇人君凄くいい…」
その台詞で勇人は兄に勝利したかのような思いを抱いた。
兄から、唯を奪ったのだと言う実感が湧く。
「じゃあ、これからもしようね、唯さん」
「ええ…そうね」
(やった、唯さんが僕ともっとしたいって言った!)
そう思うと再び肉棒に活力が満ちていく。
「それじゃあ、しようか…唯さん」
「もう?ふふ…勇人君ってとっても元気ね」
淫靡な笑みを浮かべた唯に今度は正面から挿入していく。
「あっ……いいっ……勇人君いいよぉっ」
挿入と共に唯が喘ぎ声をあげる。
(もっと、もっとするんだ…)
兄よりもいいといわせた。
しかし、満足など到底していない、もっと唯を貪りたい。
そう思いながら勇人は激しく腰を動かしていった。


以上です。
426名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 16:40:29 ID:+O2sioVP
>>425
GJ!
兄が宝石を買っていたのは伏線と見た
427名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 17:37:25 ID:SrxQYxV0
GJ!

兄貴が彼女をビックリさせるために弄した策が
裏目にでる(時すでに…)→弟ルート
大成功→弟涙目

大成功……とみせかけて→最近多くね?

時すでに…みたいなパターンが好きな俺は、兄目線でも弟目線でも良いからソッチに行って欲しいと願う
428名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:15:01 ID:Cc+WSUaO
やっぱりどうしても伏線にしか思えないよねw
今回は実にエロかった。GJ!!
429名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 12:35:44 ID:oIsAJS0N
「兄も老いたな。時、すでに遅いのにな。」
430家庭教師の唯先生4:2007/12/13(木) 22:59:04 ID:0MgoThWU
時崎勇人はその日も上迫唯がやって来るのを心待ちにしていた。
前回の唯は良かった。
自分とするほうが兄よりも良いと言って、さんざん声をあげさせた。
今回はどれくらい唯をイカせられるだろうか。
すでに勇人の肉棒は膨れ上がっており、準備は整っていた。
しかし、その日やって来た唯は悲しげな眼で勇人を見つめた。
「唯さん!」
唯が部屋に入ってきてすぐ勇人は唯に抱きつこうとしたものの、唯によって押し留められてしまった。
そのことに勇人は驚いた。
そのままキスをして、行為を始めようとしているのに、どうして唯は拒むのだろうか?
「唯さん、どうしたの?」
勇人は自らの疑問を口にする。
「勇人君…」
唯が何を言っていいか分からないと言った様子で立ち尽くしている。
焦れた勇人は質問を繰り返す。
「どうしたの唯さん?早くしようよ」
「…もう、あんなことしちゃだめなのよ…私たち」
そう言った唯の言葉が勇人には信じられなった。
一体、何があったというのだろうか。
「どうしちゃったの、唯さん?」
唯は顔を覆って泣き始めた。
「わ、私ね、勘違いしてたのよ…」
一体何を勘違いしたというのだろう。
その疑問に答えるように、唯は箱を取り出す。
そして、箱を開けると中にはダイアモンドが入っていた。
「健人はね、私を驚かそうとしてね、こ、婚約指輪を買ってくれてたの…」
そう言って、唯はしゃくり上げる。
勇人はその指輪を食い入るように見つめる。
「だって、兄さんは女の人と一緒に…」
唯は涙に光る目を勇人に向けて、話し出す。
「自分には指輪は良く分からないって、女友達に選ぶのを手伝ってもらったのよ…」
そう悲しげに言う唯。
勇人はそんな唯をどうしていいか分からない。
ただ、自分と唯の関係が終わってしまうというというのではないかと思った。
なんとか、しないと。
「そ、そんなの嘘かもしれない…」
勇人はようやくそう言った。
唯は首を横に振る。
「その人は、宝石店に勤めている人なの。誤解されるかもしれないから、
 私と一緒に買った方が良いってアドバイスもしてくれたようだけど…
 健人が、私を驚かせたいって言って…それで…」
431家庭教師の唯先生4:2007/12/13(木) 23:02:02 ID:0MgoThWU
その台詞に勇人は、宝石店に勤めている相手と浮気してたかもしれないではないか、と思った。
が、唯は兄のことを信じきっている。
「それで、どうするの…?」
勇人は分かりきっていることを聞く。
「返事を…待って下さいって言ったわ」
その言葉は勇人にとって意外だった。
まだ、自分にもチャンスがあるのではないか、と思った。
「どうして、すぐにOKしなかったの?」
「勇人君に、言っておきたかったの…こんなことはもうしないって…
 そうしてから、プロポーズに答えようと思ってるの…
 あなたとの関係にけじめをつけてからじゃないと、私…」
そして、唯は泣き崩れる。
兄の健人を裏切ったことへの後悔だろうか。
それとも、自分に対する謝罪だろうか。
彼女はひたすら、「ごめんなさい、ごめんなさい」といい続ける。
しばらく泣きじゃくった後、唯はすすり泣き程度になって来た。
勇人はしゃがみこみ、唯に視線を合わせる。
「それで、唯さんは僕とはもうしないの?」
「ええ、勇人君…これからは、ちゃんと勉強しましょう」
勉強、本来はそのために唯は勇人の元へやってきているのだ。
セックスのためなどではない。
だが、勇人は唯なしでは気が狂ってしまうとすら思っている。
(唯さんとできないなんて、そんなの絶対嫌だよ…)
だから勇人には納得できない。
「分かったよ…」
勇人はそう言った。
「そう、良かった…」
勇人の返事に唯はほっとする。
まさか、これほどあっさり認めてくれるとは思わなかった。
唯は勇人との行為に夢中になり始めていたので、これで安心して健人の元へ戻ることができる。
そう唯は思った。
しかし、勇人の次の言葉に唯は驚愕する。
「唯さんは兄さんを裏切ったのに、のうのうと兄さんのとこへ行くんだね」
「えっ…勇人君…?」
「僕に後ろからされて、獣みたいになってたのに、何事もなく兄さんのところへ行くんだ?」
その指摘に唯は勇人との行為を思い出してしまう。
思わず、体が熱くなる。
432家庭教師の唯先生4:2007/12/13(木) 23:04:00 ID:0MgoThWU
唯も分かっているつもりだった。
健人を裏切り、勇人と快楽を貪っていたということを。
しかし、改めて勇人に指摘されると罪悪感がこみ上げてくる。
「あ、あれは…私は健人が私のことを捨てたと思って…」
「僕の方が良いって言ってたよね」
確かに落ち込んでいた時にした勇人との行為は最高だった。
後背位での行為も最初は「ケダモノみたいだ」と思っていたが、
いざしてみると本当に獣のようになって交わり興奮したのだ。
「…とにかく、だめなのよ、勇人君…えっ?」
勇人が唯を抱きしめてキスをした。
驚きながら唯はキスから逃れようとする。
「ん…やあっ…勉強を…んんっ…するのよ、勇人君…んむっ」
なんとか勇人から逃れようとしながら唯が言葉を発する。
「うん、僕と唯さんがどうすればもっと気持ちよくなれるかの勉強しなきゃね」
言いながら胸を弄りベッドに押し倒す勇人。
「んあっ…やん…勇人君、だめぇ」
何とかして逃れようとするが、勇人は無視して、ブラウスのボタンを外していく。
純白のブラジャーごしに胸を弄り唇を貪る。
舌をいれて、自分の唾液をたっぷり注ぎ込む。
「ああんっ、んんっ…勇人…くん」
頬が紅潮しているのは羞恥からだろうか、それとも興奮しているからだろうか。
勇人は唯の背中に手を回し、ブラジャーのホックを外す。
勇人は今度は直接、胸を弄り回した。
服ごしや下着ごしで触るのもいいが、やはり直に触るのが最高だ。
優しく勇人の手を受け入れ、柔らかく押し返す。
(やっぱり、唯さんは最高だよ)
この感触を手放すなどできるはずがない。
乳首を摘んだり、吸ってみたりと気の向くままに味わってみる。
「あっ、ああっ、ああっ、あんっ、勇人君、やっ、やあっ」
唯も感じてきているのか、勇人の行為を受け入れている。
「綺麗で、とってもいやらしいね…唯さん」
「いやあっ」
ブラウスのボタンを外され、ブラジャーを外され半裸になった唯は確かに淫らだった。
こんなことをしてはいけない。
唯はそう思いながら、勇人の下半身に目が行ってしまう。
ズボンからでも、勇人が自らを求めているのがわかる。
思わずつばを飲み込む唯。
(そんなところ、見てはいけないのに)
そう思ったが、勇人は目聡く唯の目線に気づく。
「そっか、唯さんも僕のが欲しかったんだね。
 キスに夢中になって気づかなかったよ。ごめんね」
433家庭教師の唯先生4:2007/12/13(木) 23:05:55 ID:0MgoThWU
そう言って自らのズボンを脱ぎ、下着を脱ぎ自らの肉棒をさらす。
女を求めて、そそり立つそれはビクビクと震えていた。
唯はいけないと思いながら肉棒を食い入るように見つめてしまう。
勇人はそんな唯に悪戯心が起きる。
「えいっ」
「きゃっ、勇人君!」
勇人は唯のスカートをめくる。
一度してみたかったのだ。
それも唯相手に出来るとあっては興奮も並みのものではない。
肉棒がビクンビクンと反応している。
唯を押し倒した状態なのでスカートは捲れあがったままだ。
白く美しい脚が勇人の前にさらされる。
そして、濡れたショーツも。
「濡れたままでいると風邪をひくから脱がないとね」
勇人はショーツをずり下ろす。
「勇人君…だめ…」
唯の言葉にはもう力がない。
熱に浮かされたようにぼんやりとしている。
そこにはすでに男をスムーズに受け入れるための準備が出来ていた。
「こんなに濡らしちゃって…綺麗にしなきゃ」
そう言って唯の脚の間に自らの顔を押し込む。
今日は、舌で舐めていく。
少し、しょっぱい気がしたが構わず舐めていく。
「あっ……駄目…駄目よ、やっ……勇人、くんっ……駄目」
勇人は唯に顔を埋めたまま、唯の嬌声に調子付いてさらに舌で舐めていく。
そして、突起物に舌をあてると反応が特に良いことに気づいた。
「ああっ、ああっ、駄目っ、やっ、やぁ、そんなの、駄目なのにぃ」
(これが、クリトリスか…)
そこを指で摘んだり、撫でてみたり、舐めてみたりと色々と試していく。
「ああっ、やあっ、あぁぁぁぁっ」
何とか声を抑えようとしたものの唯は軽くイッてしまったようだ。
呆然とした表情でぐったりとする。
「気持ちよかった、唯さん?」
「ああ…駄目なのよ…勇人君…こんなこと」
「ほら、僕のオチンチン見てよ。唯さんが欲しいって言ってるよ」
唯はビクビクと震えている肉棒から目がそらせない。
あれを受け入れた時に快楽を思い出すと何も考えられなくなってしまいそうになる。
自分の理性が崩壊しつつあるのが分かった。
舌でイッた後、勇人の肉棒が欲しくてたまらないのだ。
(駄目よ、今日は勇人君との関係を終わらせに来たはずなのに…)
434家庭教師の唯先生4:2007/12/13(木) 23:07:29 ID:0MgoThWU
しかし、唯の肉体は勇人との行為を望んでいる。
抵抗しようという意思が起こらない。
「じゃあ、いれるね」
とうとう勇人が挿入を始めようとする。
「駄目、勇人君、だめ」
最後の理性を振り絞ってそう言うが、勇人の挿入は完了してしまった。
「ああっ、勇人君…」
自らの中に勇人を受け入れたことに絶望と喜びを覚える。
理性ではいけないと感じつつ、自らの肉体は勇人を離すまいとするかのように肉棒を締め付ける。
そして、勇人が自らの中に満ちたことに快楽が巻き起こる。
「何度やっても最高だね、唯さん…」
うっとりした声で勇人が唯の耳元で囁く。
思わず頷きそうになるのを唯は堪えて言葉を発する。
「駄目、駄目、勇人君、駄目なの…」
首を振って快楽を紛らわせながら唯が言う。
「なんで、駄目なの、唯さん?」
挿入したままの状態で勇人が問いかける。
「健人は裏切ってなかったのよ…だから…」
「兄さんは裏切ってるよ」
勇人は断言する。
なぜ、勇人が断言しているのか唯には分からない。
「どうして…?」
「だって、プレゼント買うために何度も女の人なんかと会うなんておかしいよ。
 きっと、唯さんのプレゼント買うのはついでなんだよ」
「ついで…?」
「そうだよ、こんなこととかさっ」
そういって一回だけ勇人が腰を突き出す。
「ああっ」
与えられる快楽に思わず声をあげる。
確かに、そうかもしれない。
自分のプレゼントを買うというのは言い訳で他の女と浮気をしていたのかもしれない。
いや、そうに違いない。
それならば、勇人との行為に何の問題があるのだろうか。
それに、健人のプロポーズに即答をしなかったのはなぜだろう?
本当に勇人との関係を清算するためだったろうか。
自分も健人と結ばれることに疑問があったからではないか。
そう、目の前で自分を乱している少年を求めているのではないだろうか。
快楽と苦悩に濁った思考で唯はそう考えた。
勇人との快楽を得られるような思考を描いた。
それとともに唯の中で何かが壊れていく。
それは理性だったかもしれないし、健人への愛だったかのもしれない。
435家庭教師の唯先生4:2007/12/13(木) 23:09:07 ID:0MgoThWU
今は快楽を貪りたい、苦悩など捨てて。
そして、唯は言葉を発した。
「勇人君…して…」
一向に動こうとしない勇人に焦れた唯は小さい声だが、そう言った。
それこそ、ここにいない健人への決別の言葉だったかもしれない。
「何を、するの?」
穏やかに自分を見つめる勇人の声に苛立ちすら覚えながら唯は言った。
「セックス…して…」
その言葉に勇人の顔が輝く。
だが、なおも焦らそうとする勇人。
「大きな声じゃないと聞こえないよ」
「セックスして!オチンチンで思いっきり突いて!!」
とうとう唯は絶叫した。
その顔に理性はなく、快楽のみを求めた本能がむき出しとなっていた。
勇人にとっては、そんな唯も美しかったが。
唯の想いに答えるため、そして自らの欲望を満たすため勇人が腰を動かす。
「ああっ!ああっ!いいっ!勇人君、いいよぉ!もっと、もっとして!」
理性のタガの外れた唯は絶叫する。
そんな唯をさらに快楽で満たそうと勇人が腰で強く突く。
乳房を弄ったり、乳首を舐めたりしながら勇人は高ぶっていく。
「勇人君!あっ!ああっ!やあっ!凄い!気持ちいい!」
「僕も、僕もだよ!凄くいいよ!」
2人して天にも昇る気持ちで互いを貪る。
「兄さんのっ、ことはっ、良かったのっ?」
「知らないっ、そんなのっ、知らないっ!勇人君がっ、欲しいの!」
その言葉に勇人は力づけられる。
(唯さんは、もう僕のものだ!)
そして、スパートをかける。
「唯さん!唯さん!唯さん!」
「ああっ、やあっ、いいっ、やっ、ああぁぁぁああああぁああ!!」
2人は、共に果てた。


しばらく行為の余韻に浸っていた2人だが、やがて勇人が口を開く。
「唯さん、僕の恋人になってよ」
そうすれば何度でも唯を貪ることができる。
「勇人君…」
その提案に唯は驚いた表情を浮かべる。
照れくさそうにしながら勇人は続ける。
436家庭教師の唯先生4:2007/12/13(木) 23:11:07 ID:0MgoThWU
「僕、まだ子供だけど唯さんを絶対に幸せにするからさ」
「もう、勇人君ったら、こんなことしてから言うのなんて変でしょ」
笑いながら唯が勇人の顔を優しく撫でる。
そして、顔を朱に染めて言う。
「ちゃんと、幸せにしてね…」
「うん!」
そう言いつつ勇人は唯を四つんばいにさせる。
「ちょっと、勇人君?」
唯は自分の格好を思い出す。
ブラウスはボタンを外され、下着は脱がされた乱れた格好である。
裸よりも恥ずかしいかもしれない。
「こんな格好でしてたなんて…私…」
今度は羞恥で顔を染める。
「そう?スカートの中に何も穿いてないなんて…いやらしくていいよ」
笑いながら勇人は尻を撫でる。
「もう、勇人君ったら……ねぇ挿れて」
いったんは頬を膨らませたものの唯は勇人の肉棒をせがむ。
四つんばいになって振り向きながら懇願する唯に勇人は感動を覚えた。
「うん、唯さんを幸せにしないとね」
スカートをたくしあげて勇人はゆっくりと肉棒を唯の中にいれる。
「あっ……ああっ……勇人、くん……」
唯の声を聞きながら、自らも唯の中を味わう。
そこは勇人をきつく締め付けながらも決して拒絶しているわけではない。
唯の中に暖かく受け入れられながら勇人は腰をゆっくりと動かしていく。
「ああっ……勇人君……いい」
自らの乱れた格好すら快楽の前ではどうでも良いと唯は思っていく。
そして彼女は勇人の腰の動きに合わせて送られる快楽に身を委ねていく。
「あんっ……ああっ…ああっ……あっ……やっ」
婚約指輪返さなきゃ…
ぼんやりと唯はそんなことを思い、すぐにその思考も快楽の中に消えて言った。
「唯さん、くっ、いいよ」
「あぅっ……勇人くぅん…もっと……もっとしてぇ…」


その日、上迫唯に新しい恋人ができた。
そして、かつての恋人への別離を決意した日でもあった。
437家庭教師の唯先生〜後日譚〜:2007/12/13(木) 23:13:32 ID:0MgoThWU
最近、唯の様子がおかしい。
そう思いながら、俺は日々を過ごしていた。
今までは軽い違和感を持つだけだったが、プロポーズの時の態度は明らかにおかしかった。
唯を驚かせるために買った指輪を渡したら彼女は泣き崩れ、しばらく待って欲しいと俺に言った。
やはり、こそこそと行動するのはまずかっただろうか。
女友達に頼み込んで指輪探しをした時も「本人と探したらどうか」と言われた。
俺が、唯を驚かせたいと思っているといったところ向こうも何も言わなくなったが。
だが、やはり何かがまずかったのだ。
次に唯と会った時に言われた言葉。
「分かれて欲しい」
そう言われたとき、俺は信じられなかった。
俺の何が不満なのか、それを聞いたら「あなたを信じられなくなった」と言われた。
俺が他の女と一緒に宝石店を周るのを見ていたようで、指輪のためだと言っても信じてもらえなかった。
結局、俺は唯に振られた。


それから、月日が流れた。
俺は唯を忘れることができずに傷心の日々を過ごした。
だが、そんな中で唯と再会する機会があった。
「彼女が僕の恋人の上迫唯さんだよ」
「よろしくお願いします」
そう言って唯は俺たちに頭を下げた。
弟の恋人。
彼女はそういう肩書きで俺たち家族の前にやって来た。
なぜ、どうして。
俺では駄目だったのに、弟が選ばれるなんて。
2人は結婚を控えているという。
俺はなんとかして、唯と2人で話をした。
「俺では…駄目だったのか」
「私、あなたと別れるときに悩んだの」
ならばなぜ。
その言葉を俺が発する前に彼女は続けていた。
「でも、今はそれで良かったと思うの」
彼女の穏やかな言葉が俺を切り刻む。
「どうして?」
俺は言葉をなんとか振り絞った。
「勇人君は私のこと愛してくれているし、あの人となら幸せになれると思うの」
438家庭教師の唯先生〜後日譚〜:2007/12/13(木) 23:15:17 ID:0MgoThWU
心から満ち足りた表情でほほ笑む唯。
俺も、お前のことを…
「あなたは素晴らしい人だと思うわ。だから、縁のある人を探して幸せを見つけてね」
俺たちは縁がなかったというのか…
思わず笑い出しそうになる。
俺の心などわかるはずのない唯は穏やかに続けた。
「よろしくお願いしますね、お義兄さん」
お義兄さん。
彼女にとって俺は過去の人間となってしまったのか。
俺はうなだれたまま彼女の元を去った。


結婚式での唯は幸せに輝いていた。
ウェディングドレスなどよりもはるかに印象的で美しく彼女は幸福で輝いていたのだ。
俺は黙ってそれを祝福した。
そう、彼女は弟と幸せになれたのだから。
俺が彼女の幸せの邪魔をするわけにはいかない。
そして、自分の部屋で1人涙を流した。
それ位は良いだろう。
こうして、時崎健人の苦い恋は終わりを告げた。
俺は一体、何を間違ってしまったのだろうか?




以上で全て終わりです。
439名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 00:01:57 ID:dHW16Zra
グ、GJ!!
これはいい寝取り。
これで弟が兄に恨みがあったりしたらもっといいけどね。
440名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 00:04:42 ID:8cFQ0awo
GJ

出来れば兄が弟と恋人のSEXを見てしまうシーンも欲しかった。
441名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 00:45:41 ID:vxo+yeCu
>>440
いちいちケチをつける
素直に歓迎出来ないものかね
乞食がw
442名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 11:49:48 ID:qTXRUS6k
次回作にそういうの期待って意味なんだろ。
443名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 14:00:47 ID:aQUdpxPO
クリスマスに誰か投下するんだぜ。



楽しみなんだぜ。
444名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 06:38:04 ID:0d1WslMG
個人的な嗜好だと表面的には寝取られ君の彼女なんだけど
実際は寝取り男のモノになってるって話が好き、彼女に負い目があったら尚良い
特に寝取り男の子供を寝取られ君に自分の子供だと信じ込ませて育てさせるとか最高

またやってじわじわ彼女を精神的に責めるのも良い
更に彼女には内緒で寝取られ君に秘密をバラして脅しをかけて色々するのも良い
445名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 20:19:51 ID:ibmovv+h
俺はその後寝取られ君なんてもうどうでもいいの的な展開まで行ってくれるとすごい好きだs。
446名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 13:24:55 ID:/dI30fg+
今更だが>>417
の父娘スレへの誘導を頼みたい
447名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 14:21:41 ID:rnPThf09
>>446
「娘」でスレ検索しろ
448名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 01:32:20 ID:SULv8W5l
せめてスレの正式名称教えてほしかったんだぜ…
探すの苦労した割りにはそれほどのものではなかったな
まぁ短編だとあんなものか
449名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 02:06:34 ID:TFhcPjfd
まずひとつ。
職人さんがSSを書く手間に比べても、あんたは苦労したと言えるのか?
もうひとつ。
本人が見ていないところで貶めるのって、下衆のすることだと知ってるかい?
ついでにひとつ。
職人さんは、スレ検索もろくに使えないあんたのためだけにSS書いてるんじゃない。

さいごにひとつ。

半年ROMってなさい。
450名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 02:18:32 ID:0RnW0xu9
スレを探す手間

ctrl+F→「娘」と入力→enterを数回→発見!

苦労?
451名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 12:32:51 ID:Z527Qxvm
おそらく
「父」
で検索していたんでは?
452名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 13:36:24 ID:T6+rTsXZ
>>447のレスを見てそうしたんなら、ただの池沼だな。
453名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 16:20:00 ID:Z527Qxvm
いんや、最初の報告時点でだよ。
454名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 20:50:27 ID:v7HqZ58a
>>453
> 「娘」でスレ検索しろ
に対して
> せめてスレの正式名称教えてほしかったんだぜ…
と書いてるから「娘」で検索することすら手間が掛かったと
言っているわけだ。
つまり、「娘」で検索することすら苦労だと取れる。
まあ、最初に「父」で検索した苦労も含まれるだろうけどね。
どっちにしろ「父」でダメなら「娘」で検索することが出来ない
時点でダメすぎ。

何となく>>448みたいな奴が彼女をあっさり寝取られるような
気がしてきたw
455彼女の心は俺のもの:2007/12/19(水) 23:46:41 ID:oLBaBUsY
水梨健吾(みずなしけんご)には自慢の彼女がいる。
名前は山神響子(やまがみきょうこ)。
さらさらとした栗色がかったロングヘアーに卵形の整った顔をしている。
プロポーションも絶妙ですらりとした手足には無駄な肉がない。
そのくせ胸はこぼれ落ちそうなくらい大きく、走ると胸が揺れるのが分かる。
そんな彼女に健吾は彼女に駄目元で告白して、OKをもらったのだ。
OKをもらったその日は有頂天になって夜も眠れないほどだった。
それから、半年経つが未だにキスすらしていない。
あまりがっつくような態度だと体目当てなのでは、と邪推されるのが嫌で何もしなかったのだ。
(あの胸触ったらどんな感触するんだろうな…)
そんな妄想を抱きながら健吾は響子の住むマンションへ向かっている。
今日は響子と遊ぶ約束をしている。
そろそろキスくらい良いのではないか、などと考えていると響子の部屋の前についた。
時計を見ると八時五十分であった。
九時ごろに行くと行っていたので十分前である。
(ちょうどいいか…)
響子からもらっていた合鍵で鍵を開けて、彼女の部屋に入る。
そして、リビングに向かう。
と、何やら物音が聞こえる。
(ひょっとして、泥棒か?)
それとも、ストーカーかもしれない。
そんなことを思いながらおそるおそる物音に近づく。
どうやら、響子の寝室から聞こえるようだ。
「……ぁ……あ……ぁん…」
なにやら声が聞こえる。
一体どうしたというのだろうか。
彼女の寝室のドアをそっと開ける。
そこには響子がいた。
そして、彼女は男に跨り激しく腰を振っていた。
「あっ!ああっ!ああっ!どうっ?気持ちいい?英二?んっ!」
男の肉棒を咥え込んで腰を振り続ける響子。
「すげえよ!いい!いいよ!響子!」
あまりのことに健吾は一瞬あっけにとられるがすぐに部屋に怒鳴り込む。
「お前ら何やってんだ!?」
その怒鳴り声に2人はこちらを振り返る。
響子は腰の動きを止めてこちらに不思議そうに話しかける。
「あれぇっ?健吾?どうしてここにいるの?」
本当にどうしてここに健吾がいるのかわからないといった表情であった。
快楽に惚けた声でこちらに話しかける声に健吾の怒りが強まる。
「お、お前と今日会うって約束しただろう!何だよこれ!?」
怒りに震えた健吾の声に彼女はえ〜っとなどと言いながら唇に指を当てて考え込んでいる。
456彼女の心は俺のもの:2007/12/19(水) 23:47:41 ID:oLBaBUsY
そして、急に手をたたいて、舌をペロッと出しながら言った。
「そうだ、そうだ!今日は健吾と遊ぶ日だったね!ごめんごめん。英二、今日は帰って」
最後の言葉は男に向けられたものだった。
言いながら彼女は男の肉棒を引き抜いていた。
「なっ……俺まだ、出してねえよ」
「今度埋め合わせするから…ね?」
英二とよばれた男はそう抗議するものの響子に促されてしぶしぶ諦めたようだ。
後始末をした後に、健吾を睨みつけながら去って行った。
成り行きが理解できずに呆然とする健吾。
「なあ、響子…」
「あっ、健吾…汗かいてるし、臭うからシャワー浴びてくるね」
そう言って響子は風呂場にいってしまう。
全く理解できない成り行きに、ついていけずに健吾はただ、響子がシャワーを浴び終えるのを待った。
ずいぶんと長い時間に感じたが、実際はそうでないかもしれない。
響子がやって来た。
彼女は全裸でバスタオルを巻いているだけでいつもなら興奮していたろうが、今日はそれどころではない。
「響子…あいつは何だったんだ!?」
悲鳴になり掛けながら健吾は響子に詰め寄った。
彼女のシャンプーの匂いがふわりと漂ってくる。
「英二?Hの練習相手だよ」
あっけらかんと答える響子。
「な、なんだよ…それ…?」
響子が何を言っているのか分からない。
「えー、決まってんじゃん。健吾とのHのための練習だよ」
「俺との…?」
「そうそう。やっぱり健吾とするHで失敗したくないし」
当然だとばかりに言う響子。
夢でも見ているのかと思いながら、健吾は分からないことを聞いていく。
「Hで失敗ってなんだよ…!?」
健吾の声に悲愴さが加わっていく。
「Hで失敗してさ、別れるカップルがいるっていうじゃん。だから、Hの練習」
子供に言い聞かせるような口調で響子が説明していく。
「あいつとずっとしてたのか…?」
「んーとね、今は7人の人と一週間でローテーション回してる」
7人…?そんなにしていたのか。
「いつから…いつからなんだ…」
「健吾と付き合い始めた時からだよ」
なんと言うことだろう。
自分が何も知らずに浮かれていた時に彼女は知らない男たちに抱かれていたのだ。
「もう…しないでくれ」
彼女を見つめて離すのがこれほど辛かったのは告白の時以来だった。
「駄目だよぉ」
「何でだ…何で何だよ」
搾り出すように声をだす健吾に対して、響子は能天気に話す。
「だって、する度に英二たち『前よりいい』って言うんだもん」
「何だよ…それ…」
457彼女の心は俺のもの:2007/12/19(水) 23:49:41 ID:oLBaBUsY
「前より良いってことはこれからもっと上手くなるかもしれないってことじゃん。
やっぱりさ、健吾とする時は一番上手くなってから、健吾をたっぷり気持ちよくしたいし。
私、健吾のこと愛してるから」
笑顔で話す彼女の表情に嘘は無かった。
嘘は無く、そのことが健吾の心を引き裂いた。
「だってさ、今のこと思いついてさっそく他の男の人と練習したんだけどね、初めての時は凄く痛くて…
もう、その相手とは顔を合わせるのも嫌になっちゃったの」
「俺は…俺は…」
健吾は何とか言葉を探そうとするが何も思い浮かばない。
「健吾もしたいの?じゃあ、今日のお詫びも兼ねて…」
そう言って響子は悪戯っぽく笑いながら健吾のズボンを脱がす。
「お…おい」
「ほーらほら、抵抗しない」
響子は言いながら、トランクスもずり下ろす。
健吾のそこは萎えていた。
「健吾のちっちゃーい、大きくしてあげるね」
そう言って響子は健吾のものを握る。
「あぅ…」
繊細な指が自分のものを握る感触に思わず声を出してしまう。
そして、みるみる大きくなる。
「んー?健吾のってこんなもん?大っきくなっても小さいね。待ってて、口でしてあげるから」
自分のものはそんなに小さいのか…?
感心したような響子の言葉が健吾の自尊心を傷つける。
そして、彼女は健吾のものを咥えて舌で刺激を与え続ける。
「ん……んぐ…小さいと咥えやすくていいよ…どう…健吾?」
そう問いかけてくる彼女に何も出来ずにされるがままになってしまう健吾。
そして、考える。
彼女の「心は」自分のものなのだろう。
愛しているといった言葉に偽りはなかった。
だが、これだけ上手くなるのにどれだけの男に抱かれたのだろうか?
与えられる快楽に反応する肉体に対して、健吾の心は冷えていく。
(もう…俺たちお終いだよ…)
健吾は涙を流しながら、響子の口による奉仕を受け続ける。
別れの言葉を考えながら。


おしまい
458名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 01:20:24 ID:HkCfg4OW
バカ女キタ
とりあえずこの女地獄に落ちてほしい
459名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 06:30:16 ID:tbLiuOAt
そんな女「肉便器」と書いて公衆便所に繋いでしまえ!!
GJ
460名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 08:03:37 ID:P6ftpqh1
馬鹿女をつかんだと思って諦めるしかないなぁ。
461名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 13:24:56 ID:AqS3vRok
でも、小さくても不満も言わずに喜んでくれるんだから
やっぱりこの男にとってはいい女なんじゃね?w
462名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 15:08:52 ID:P6ftpqh1
>>461
「私は全然気持ち良くなかったけど、健吾が気持ち良くなってくれたら、それが嬉しいの。
 オチンチンの大きさなんて関係ない。
 だから健吾は気にしないでね!
 私は毎日、他の男の子にイカせてもらってるから大丈夫!」


とか言われてもか?
463名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 15:25:12 ID:QYvWZa0k
まあ、このスレの女は程度の差はあれ相手したくないけどな。
Hで男選ぶのが基本でセフレには都合がいいけど。

エロゲー「隣り妻」では寝取ってると思ったら、ほかの男に寝取られてるED
で非常に感銘を受けた。そりゃそうだよな・・・ってかんじ。 
464名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 19:13:16 ID:NshSufeD
不倫まとめwikiで最近読んだ

夫になったばかりの男に
「今まで浮気してたけど昨日でちゃんと別れたよ(ハァト
夫婦間で隠し事はよくないんだよね」
と述べた馬鹿妻の話を思い出したあるよ
465名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 00:32:20 ID:7t8VDj8c
カプ板の修羅場スレの体験談だな
あのスレ行けばその手のビッチがそりゃもう、いっぱいいるぞ
466名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 07:58:44 ID:r3jGZgCe
>>462
しかし、男が真に小さいヤツなら、
ここまでありのままに愛してくれてしかも美人で優しいとなると
少々頭がおかしくても我慢して御釣りが来るのではないだろうかw
467名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 16:40:38 ID:IJBY2Hfw
>>466
どうやら君は真性のマゾかヘタレのようだ。
これはありのままに愛しているとは言わない。
468名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 17:21:38 ID:jcoa4Sk+
まあ、ヘタレ君とビッチがいないとNTRは始まらんからな
469名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 22:07:22 ID:0w6ve2Zh
しかしもろビッチじゃ立つもんも立たんしな
口先だけでも貞操ぶってほしい
470名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 09:32:44 ID:4n1SEqZ3
こういうのはフェチの基本かも。ギャップに萌えるっていう。
でも男を寝取られるのはあんまり見たくないかな・・・・。
471名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 15:14:27 ID:5XglEanQ
何書いてもビッチビッチ言うから困る
472名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 16:00:44 ID:LIGs1s2j
ならベイベロンでいいじゃない!
473名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 06:10:26 ID:VyGixL7Q
ベイベロンって聴くと「舐めるなよベリーメロン!!」って処女に叫ぶ若本神父がどうしても頭に浮かぶんだ
474帰り道:2007/12/23(日) 14:51:35 ID:qU+wWjDU
 勇者ロビンとその仲間たちは冒険の末、魔王を打ち倒した。
 そして囚われていたユリア姫を救い出した。
 今、彼らは姫を連れて王国への帰路にあった。
 彼らは馬車で旅をしている。
「魔王を倒したなんて未だ信じられないわ」
 魔術師のファニーが興奮気味に言った。
 炎のように赤い髪をした少女。
 彼女の魔術は魔王を倒すのに大きな力となったものだ。
「そうですね、ようやく世界に平和が訪れたのですね」
 そう穏やかに答えたのは僧侶のアントン。
 常に慈愛に満ちた笑みを浮かべた聖者。
 彼の癒しの奇跡に仲間たちは何度も救われた。
「しかし、実感が沸きませんな」
 そう言ったのは王国の兵士クリストフ。
 顔に斜めの傷がはしる武人。
 彼の剣技により幾度も道は切り開かれた。
「まあ、すぐ分かるものでもないでしょうな」
 グフフと笑いながら商人のライマルは応じた。
 肥満した体格には優れた知恵と頭脳が収まる。
 彼はその戦闘能力よりも、商才によって旅の仲間達を助けたのだ。
「とにかく、王国へ帰って国王陛下に報告しよう!」
 力強く言ったのは勇者ロビン。
 勇者に憧れ、夢を叶えた少年。
 聖剣を振るい、魔王の野望を食い止めたのが彼だった。
「皆様、ありがとうございます」
 柔らかく微笑んだのはユリア姫。
 美しく輝く金髪の姫君。
 彼女を助け出し、旅の目的は果たされた。
 後は王国に帰るだけだった。


 魔王が死んだ後も危険が消えてしまった訳ではない。
 盗賊が街道に出没したり、未だ森の中には魔物が出没する。
 そして、今回も。
「魔物か…皆、備えてくれ…強敵だ」
 ロビンが皆に警告をおくる。
 一同、頷いてそれぞれの武器を手に取る。
「いくぞ!」
 ライマル以外の全員が馬車の外に出て闘う。
 ライマルも闘えない訳ではなかったが、彼は馬車の中で待機することにしている。
 他のメンバーが闘えなくなると馬車から飛び出して闘うのだ。
 闘いは一時間にも及んだ。
475帰り道:2007/12/23(日) 14:53:37 ID:qU+wWjDU
 相手は攻撃力はさほど無かったが、再生能力があり手こずらされた。
 しかし、魔王をも打ち破った勇者達の敵ではなかった。
「ギシャアアア」
 断末魔の叫びを上げて魔物は崩れ落ちた。
 勇者達は馬車に戻る。
「大丈夫でしたか、ユリア姫」
 真っ先にロビンはユリアの安否を確かめる。
「はい…皆様のおかげで」
 勇者達は気づかなかった。
 彼女の頬が紅潮していたことに。
 そして、微かに息遣いが荒かったことに。
 そのことに気づくことなく旅は進んだ。


 ロビン達はほどほどに大きい町に到着した。
 町の中には結界が張ってあり、魔物たちも入ってこれない。
 安心して夜を過ごせる。
「あ〜、やっとお風呂に入れるのね!」
 魔術師のファニーが嬉しそうに言う。
 彼女にしてみれば体を綺麗にできることの方が嬉しいようだった。
「気を抜くなよ、ファニー」
 ロビンがファニーに注意を促す。
「わたくしも…お風呂に入りたいです…」
「そうでしたか、ユリア姫」
 ロビンはファニーへの対応を180度ひっくり返してユリア姫に応じた。
 それを周りの仲間達は呆れたような顔で見守る。
 ロビンはユリア姫を助け出したその時から彼女の虜になっていた。
 彼女が「死ね」と言えばそれこそ喜んで死んだだろう。
 そうして、久しぶりの柔らかい布団に満足して眠りについた。


 深夜。
 ロビンは何となく目が覚めてしまい、辺りをぶらぶらすることにした。
 どうしたのだろうか。
 魔王を倒した興奮がまだ残っているのだろうか。
 部屋を出たときに、ファニーがいた。
「うわっ」
「きゃっ」
 2人して同時に驚く。
「ど、どうしたんだ、ファニー?」
476帰り道:2007/12/23(日) 14:55:38 ID:qU+wWjDU
「ユリア姫がいないのよ」
 ファニーは焦った声で言う。
「何?」
 ロビンは驚きを抑えられなかった。
 思わずファニーに詰め寄る。
「何があったんだ!?」
「わからないわ…見当もつかない…」
 心配そうな声を出すファニー。
 ロビンはいても立っても居られず駆け出した。
「ちょっと!」
 その後をファニーが追いかける。
 宿屋を出た後、ロビンはどうして良いか分からず立ち往生していた。
「待ちなさいってば」
 追いついてきたファニーがロビンに言う。
「探知の呪文があるからそれで場所は分かるわ」
「何で使わなかった!?」
 ファニーの胸倉を掴むロビン。
「何があるか分からないからあなた達を呼んだのよ」
「早く使ってくれ!」
 ロビンに急かされてファニーが呪文を唱える。
「こっちね」
 ファニーが歩き出す。
 ロビンはなぜ走らないんだ、と怒鳴りそうになるが何とか平静を保つ。
 呪文の集中が破られないように彼女は歩いているからだ。
 分かっていても焦りは募る。
 一体どうしたのか。
 姫は無事なのか。
 そんなことを考えているうちに
「ここら辺ね」
 というファニーの声にロビンは我に返る。
 街の外れであった。
 魔物から人々を守る結界はまだここでは通じる。
(良かった…)
 ロビンは思わず安堵した。
 そして辺りを探し回っていると。
「……ぁ……ぁ……あ……っ………あん」
 なにやら声が聞こえる。
(なんだ?)
 声を潜めてファニーに問いかけるロビン。
(分からないわ)
477帰り道:2007/12/23(日) 14:57:13 ID:qU+wWjDU
 ファニーも声を抑えて答える。
 そして、木々の陰になっている場所に来ると。
「あんっ……ああっ……あっ……ああん……あん」
 ユリア姫が居た。
 ライマルに組み敷かれた状態で。
 彼の肥満した肉体がこれほどいとわしいモノに見えたのは初めてだった。
「…っ!」
 言葉が出ないロビンとファニー。
 ユリア姫とライマルの交わりは続いている。
「ああん……いいのっ……もっとぉ……ライマルさぁん」
 甘えたような声で淫らに求める。
 肥満したライマルの体が姫君を蹂躙する。
「ぐふっ……いいですか?……ぐふふ…さあ、言ってごらんなさい、姫様」
 そう言いながら激しく腰を動かすライマル。
「あん……チンポいいっ…チンポいいのぉ!」
 豪奢な金髪を振り乱しながらユリアが叫ぶ。
 たおやかな姫君が話す言葉とも思えず、ロビンは呆然とする。
 いやらしい声がそれに重なる。
「ぐふふ……いい子ですねっ……姫様っ」
 中年の肉棒にユリアが貫かれるのを呆然と見つめる2人。
 激しく姫君を突くライマル。
 激しく乱れるユリア。
「ああっ!チンポ!ああっ!あああああっ!」
 ユリアの体がビクビクと痙攣する。
 ライマルが自らの肉棒を引き抜く。
「さあ、今度は口でして下さい。姫様…」
「口は…嫌な味がしますわ…」
 ユリアが嫌そうな顔をする。
 しかし、ライマルの次の台詞で顔色が変わる。
「口でしないとチンポをあげませんよ?」
「い、いやっ、チンポ欲しい!」
 そう叫んでライマルの肉棒を咥え込む。
 そして、顔を小刻みに動かす。
 ライマルは快楽にため息をもらす。
「ぐふっ、動かしますよ!」
 そう言ってユリアの頭を掴み激しく腰で奥まで突く。
478帰り道:2007/12/23(日) 14:59:03 ID:qU+wWjDU
「ふぐうっ……ふぐっ……っふぅ!」
 ユリアはくぐもった声で何やら呻くがライマルは構わず腰を使っている。
 やがて。
「うおっ!」
 その言葉とともにライマルは精をユリアの口に放った。
 しばらくして、ライマルは肉棒を口から引き抜いた。
 すると、ユリアが疲れ果てた声で
「チンポ…チンポ…ライマルさんの、チンポ…頂戴…」
 うわ言のように「チンポ、チンポ」と繰り返す。
 ライマルは穢れた笑みを浮かべる。
「はいはい、分かりましたよ…ぐふふ」
 そう言って再び挿入しようとする。
 もう、我慢できない。 
 ロビンは思わず剣を抜こうとするが。
「あんたたち、何やってんの!」
 ファニーが叫ぶ。
 先に衝撃から立ち直ったのはファニーだった。 
 その声にようやく2人は気づく。
 慌ててユリアから離れるライマル。
「お、おお、どうして、こんな所に?」
 ライマルがロビンとファニーを驚いたように見つめる。
 信じられないといった表情だ。
 しかし、信じられないのはロビンのほうだった。
「き、貴様…」
 怒りのあまり声に震えるロビン。
 この男をどうすればいい。
「何をしていた!」
 ロビンが一喝する。
「私たち、お友達同士なの」
 答えたのは真っ青になっていたライマルではなくユリアだった。
 口から白いモノを垂らしながら明るくロビンたちに話しかける。
 にこやかに。
「お…ともだち…?」
479帰り道:2007/12/23(日) 15:02:07 ID:qU+wWjDU
 ゆっくりと呟くロビン。
 その言葉に頷くユリア。
「ええ、お友達はこんなことをするんですって、勇者様もしません?
最初は痛かったけど今はすごくチンポが気持ちいいの。あぁ、早くチンポが欲しいですわ」
 あどけない仕草で首を傾げるユリア。
 その仕草すら淫蕩なものに映る。
 そして、姫君がチンポなどと言うことにロビンは目が眩む思いがした。
 ユリアは男女の秘め事を知る前に魔王に攫われてしまい何も知らないのだ。
 ロビンはそのことに気づく。
 そして、ライマルへの怒りもわいて来る。
「貴様、貴様…」
「で、ですがロビンさん…私は」
 何とか言い募ろうとするライマル。
 しかし、彼の言葉は続くことはなかった、永遠に。
「け、汚らわしいわ!このクズ!!」
 体をわなわなと震わせていたファニーがそう叫んで火球を放つ。
 驚いたライマルだったが避けようも無かった。
「ギャアァァァァ」
 ライマルが叫ぶ。
 そして、その叫びが消えて炎が無くなった後には何も残らなかった。
「ファ、ファニー」
「汚らわしいわ。死んで当然よ!」
 ライマルがいた辺りを睨みつけながらファニーが言った。
 その言葉に驚きにかき消された怒りがまた湧き起こる。
「あの男…!」
 しかし、それよりも姫だ。
 ユリアは恐怖のあまり声も出ないで震えていた。
 そして、意識を失った。
「ユリア姫!」
 ロビンが慌てて抱き起こす。
「俺達は…どうすれば」
「そうね…とりあえずこの姫様の記憶をいじりましょう」
 ファニーが提案する。
「い、いじる…?」
「そうよ、あんなデブに汚された記憶なんて何の役に立つって言うの?」
 ファニーの言葉に思わず頷く。
 確かに彼女が男女のことを知った後にライマルにされたことの意味を知れば傷つくだろう。
「…ファニーに、任せる」
「じゃあ、まずは姫様の体を洗わないとね」
口から白いモノを垂らしたまま気絶したユリアを見下ろしながらファニーは言った。
480帰り道:2007/12/23(日) 15:03:56 ID:qU+wWjDU
 翌日。
 ロビンとファニーがライマルのしたことをアントンとクリストフに話した。
 2人は驚いた顔をしたが、ロビンとファニーが口を揃えるので話を信じた。
「神よ…」
 アントンは罪を侵して死んだ仲間のために祈りを捧げた。
「畜生、あのデブめ!」
 自分の国の姫君を汚されたことを聞いたクリフトフはライマルを罵った。
 そして、仲間達は王国に入った。
 平和が訪れたことを国王に知らせるために。


「はぁ…」
 魔王を倒したことを報告を聞いて、国王はパーティーを開いた。
 ロビン達は今、そのパーティーに出席しているのだが。
(姫…)
 あれほど愛らしい姫だったのに。
 まさか、あんな淫乱な少女になってしまったなんて。
 勇者に群がる人たちから逃れるように薄暗い場所にロビンは1人でいた。
「何やってんの」
 聞きなれた声。
 顔を上げるとファニーがいた。
 彼女はいつものローブではなく、真っ赤なドレスを着ていた。
 思わず、ドキリとする。
「ファニー…」
「まだショックなの?」
 気遣わしげにファニーが問いかける。
 ショック。
 そう、ショックなのかもしれない。
 姫君の純潔を仲間に奪われたのだから。
「そう…だね」
「あなたには釣り合わなかったのよ」
 釣り合わない。
 確かにそうなのかもしれない。
 相手は姫君だ。
 そして、自分は田舎の村の少年。
 勇者と呼ばれる者になっても、釣り合わなかったのだろう。
「もう、辛気臭いわね!」
 ファニーが背中をどんと叩く。
「ああ、すまない…」
 力なく返事をする。
481帰り道:2007/12/23(日) 15:05:29 ID:qU+wWjDU
 その様子にファニーはまだ不満そうだったが、何を思ったのか急に笑顔になって言った。
「あなたは身の丈に合った相手と結婚すればいいのよ」
「身の丈に合った相手…?例えば?」
 その気のない言葉に彼女はむっとした様子だったが彼にはなぜかわからない。
「そうね…勇者になるっていって村から飛び出すような馬鹿について行って一緒に村から飛び出すような女の子よ」
 その言葉にロビンはまじまじとファニーを見つめる。
 ファニーとは幼馴染だった。
 ロビンが勇者に憧れて村を飛び出した時、彼女もまた村を出て彼と共に旅立ったのだ。
 危ない旅になると止めようとしたが、ファニーは怒ったような顔をしたままついて来た。
 どんなに危険な時でも。
 旅の始まりから、終わりまで。
 勝気で喧嘩っ早い赤毛の少女。
「ちょっと、何か言いなさいよ!」
 ロビンが何も言わないので焦れたファニーがロビンを罵る。
 どうして、気付かなかったのだろう。
 彼女はずっと傍にいてくれたのに。
「ファニー!]
「なっ…」
 ロビンはファニーを抱きしめてキスをした。
 温かい感触。
「ん……んん…もう、何か言うことがあるでしょう!」
 キスを終えた後ファニーが怒る。
 その言葉に一瞬理解できなかったが、ロビンは言う。
「ファニー、ありがとう」
 彼女の拳が顔面に来る。
「うぐっ」
「違う!あんたはお礼に女の子にキスするような奴なの!?」
 ロビンは顔を抑えながら考える。
 そして、言う。
「ファニー…好きだ!結婚してくれ!」
 その言葉にファニーは真っ赤な顔をする。
 彼女はこくんと、頷いた。


 世界に平和が訪れて、彼らの旅は終わりを告げた。
 そして、彼らは故郷に帰る。
482帰り道〜魔術師の独り言〜:2007/12/23(日) 15:08:05 ID:qU+wWjDU
 全く、ロビンの奴も世話が焼けるわ。
 「勇者になる!」とか言って村を飛び出した時は本当に驚いたわよ。
 魔術を習っていて良かったわ。
 魔術を習ってなければ旅について行けなかったもの。
 本当はロビンに近づく泥棒猫を始末するために習ったんだけど…
 人生どうなるかわからないわね。
 それにしても、まさかロビンがお姫様に惚れるなんてね。
 さすがに殺すわけにもいかないし、あの時は悩んだわ。

 ああでも、ライマルのおかげで助かったわ。
 お姫様を犯したくて仕方ないって顔してたから媚薬をあげてお膳立てしたらすぐにシテくれたんだもの。
 しかし、悪趣味ね。
 姫様に「チンポ、チンポ」言わせて悦に浸るなんて。
 私たちが必死で闘ってる時に、馬車の中で。
 まあ、あのデブも満足したでしょう。
 なにしろ、お姫様とイイことしてる時に死ねたんだもの。
 お姫様も初めてがあのデブなのは気の毒かもしれないけど、媚薬を飲んでしていたはずだから天国にいけたんじゃないかしら。
 それに下々の者との交流もいい経験になったでしょうし。
 勇者とはいえ、ロビンみたいな田舎の人間なんて釣り合わないでしょ。
 お姫様は王子様と結婚すればいいわ。
 
 
「何を考えていたんだい、ファニー」
 物思いに耽っていた私にロビンが聞いてくる。
 今では彼は私の夫。
 旅の途中には見せてくれなかった愛情に満ちた目で見つめてくる。
 どん底に落ちた相手は口説きやすいって本当ね。
「あの旅のことを思い出してたのよ」
 私も彼に愛情を込めた眼差しを送る。
 いろいろあったけど、ロビンは私のもの。
 私はロビンにキスをして、微笑みかける。
 お腹の中には彼の赤ちゃんがいる。
 しばらく愛し合うことはできないけど、彼との間に命を創れたのだ。
 魔王を倒しても手に入らなかったものを私は手に入れた。
 私はロビンを離さない。
「ロビン、愛してるわ」
 いつまでも、ずっと。


終わり
483名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 16:32:47 ID:lotyijFj
乙です

・・・女って怖ええ((((;゜Д゜)))
484名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 16:45:54 ID:Xi5jFIdE
乙。

でも、嫉妬スレ向きのような?
あっちが荒れてるからここに?
485名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 18:38:45 ID:tZqkQyym
G.J!
誰も不幸になってないっていうのが凄いな
めちゃくちゃハッピーエンドじゃないっすか
486名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 20:01:19 ID:snV7iJZO
NTR的には勇者が姫に惚れるイベントが欲しかった
487名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 23:36:18 ID:OJNuVkoe
>>485
本気でいってるん?(怖)
488名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 23:57:54 ID:76nDRS58
面白かったけど、確かに嫉妬スレ向きではあるな
489名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 04:14:26 ID:AJp0Ovar
もっとライマルや姫の視点を取り入れるとこのスレ向きになったんだが。
490名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 06:25:21 ID:aOwB+iDz
まあ、思いつきの季節ネタで…炉がダメな人はスルーで

今朝、朝食を食べながら、妹の雪菜がニヤニヤしながら言った。
「ねえお兄ちゃん、今年もまたお相手無しなの?」
「なに言ってんだ、クリスマスをお前と過ごしたいから彼女を作らないんだろうが」
と俺が冗談っぽく切り返すと、
「ば、バカッ!ヘンな事言わないでよっ!…まあ、可哀想だから今年も付き合ったげるけどさ…」
と、なぜか頬を赤らめ、うつむきながらモゴモゴ言う。
そんな反応されると、言ったこっちも何か恥ずかしい。
でも彼女の、長いまつ毛の下からチラッ、チラッと俺の表情を伺う様子に、なぜかちょっと“女性”
を感じてしまった俺は、妙に落ち着かない気持ちになってしまう。

小学4年生になって、彼女のただ細かっただけの体が、ほんのちょっぴり女の子っぽくなってきた。
例えばほら、今目の前で、ブラウスの胸をほんのかすかに押し上げてる膨らみも、何と言うか
そのー、趣きのある…うぉ!いかんいかん、このまま行ったらマジ変態だぜオレ!

その夜、俺達のクリスマスパーティーは、2人きりだけど賑やかだった。
両親はレストランをやってて、イブの今日はまさに掻き入れ時だから、毎年この日は2人きり。

「…もー、サンタさんは絶対にい・る・の!」
クリスマスケーキの2切れ目を頬張りながら、雪菜がフォークを振り回して熱弁を奮う。
今どきの小学4年生にあるまじき発言だ。
「私は、大人になってもずーっとサンタさんを信じてくからねっ!!」
「えー、マジー」
俺のいかにも疑わしげな顔に、彼女の可愛い顔がプウッと膨れた。

もう夜も11時過ぎ。両親はまだ帰ってこない。
俺は、自分の部屋のベッドで、まだ満腹感の残る腹を擦りながらウトウトし始めていた。
だが気付くと、隣の妹の部屋から、妙な音が聞こえてきた。
妹のすすり泣くような声。男のものらしい荒い息遣い。ベッドの激しく軋む音。
な、何だこれ。どうしたんだよ雪菜!!

俺は、万一に備えて金属バットを握り締めながら、彼女の部屋のドアをバンッ!と開けた。
だが、そこに繰り広げられていた光景は、想像を超えるとかそんなレベルの話ではなかった。

まず、俺の目に飛び込んできたのは、立派なツノを持った、何か鹿みたいな馬みたいな動物の
でかいケツだった。
だが、部屋の中にいるはずも無いその異様な姿にも、俺は最初全く気付かなかった。
その時、俺の目を釘付けにしていたのは、部屋の奥のベッドにあぐらを掻いて座ってる、外人の
太ったジジイが、太い腕で素っ裸の雪菜を抱え込んでいる姿だった。
ヤツは、信じられないほどデカいチンポを、大きな手で鷲?みにした雪菜の小さな尻に、ズボズボ
遠慮なく突き込んでいた。
雪菜は、その細い背中をこっちに向け、悲鳴のような喘ぎ声を上げながら、夢中で奴にしがみ付い
ていたので、俺が入ってきた事には気付いてないみたいだった。
491名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 06:26:41 ID:aOwB+iDz
俺が呆然と立ち尽くしていると、その白ひげジジイが、雪菜と舌を絡め合いながら、ニッと俺に
笑いかけてきた。
俺はハッと我に返り、全身を怒りで震わせながら、
「て、テメエ!!雪菜になにしてんだッ!」
と思わずバットを振り上げる。
すると、何かが目の前をビュッと凄いスピードで掠め、次の瞬間にはバットはひしゃげて床に
転がっていた。
それが、トナカイ(だよな)の後ろ足で蹴り飛ばされたのだと理解するまで、少し時間が掛かった。

雪菜が、その騒ぎにさすがに気付き、振り向いて俺を見た。
「え…お、お兄ちゃん?!あ…イ、イヤッ!見ないでッ!こんな雪菜、見ちゃいやあっ!」
彼女が、赤らんでいた顔を更に真っ赤にして、ジジイの厚い胸板に顔を埋めてしまう。
ジジイが、その様子をさもいとおしげに眺めながら、ギュッと抱きしめた彼女の小さな体を、更に
激しく突き上げる。

その極太チンポが出入りするたび、彼女の幼いアソコがめくれ上がりながら、少しだけ血の
混じった彼女自身の粘液を、ブジュリ、ブジュリと大量に流し出している。
「アッ…お…おなかの…なかっ…全部…サンタさんので…いっぱ…いっ…」
切なげに喘ぐ彼女の耳に、ジジイが囁く。
「お兄さんが見てるのに、そんな声出しちゃうんデスか?…ホラッ…ホラッ!」
ジジイが更に激しくチンポを突き込むと、彼女は夢中で彼にしがみ付きながら、自分でもその
小さな尻を上下に動かし始めてしまう。
「イヤァ…お兄ちゃん見ないで…こんなエッチな雪菜…見な…あ…イヤ…あっ…アアッ!!」
雪菜は、汗まみれの細い背中を仰け反らせながら、小さな尻をビクビクッと激しく痙攣させた。
それに合わせるかのように、ジジイもチンポを更に深くねじ込みながら、腰をブルッと震わせる。
やがて、荒い息のまま抱き合う二人のつなぎめから、大量の精液がドロッ…と流れ出てきた。

ジジイが、もうろうとした表情でベッドに横たわる彼女の半開きの口に、二人の体液でドロドロの
チンポを押し当てた。
最初は弱々しくイヤイヤをしていた彼女だったが、ジジイに
「雪菜ちゃん、オトナはみんなこうするデスヨ」
と言われると、ゆっくり唇を開いて、ジジイの赤黒い大きな亀頭を口いっぱいに頬張った。
「オウ、最高デース」
といいながら、ジジイは彼女の頭を抱え、チンポを出し入れしつつ、いきさつを語り始めた。
492名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 06:30:34 ID:aOwB+iDz
「今の子供、ゲームとか、お金とか、そんなのばっか欲しがって、夢もなにもアリマセーン。
 でも、そんな時、私の心のレーダーが、彼女のピュアなお願い、ピピッとツカマエました!
 『早く大人になりたい。サンタさんを信じ続けてる私を、お兄ちゃんに見せてあげたい!』
 私、彼女のピュアハートに答えてあげたいケド、体を大きくしたりなんて、大きな魔法は
 使えません。
 その代わり、ちょっとキモチの良くなる魔法で、彼女を…ステキなオトナに…して…」

雪菜の口にチンポを突き込むジジイの腰の動きが激しくなる。
彼女も、時々苦しそうな顔をしながらも、チュバチュバ夢中でチンポをしゃぶっている。
「雪菜ちゃん、ほんと…さいこお…でーーっす!」
ジジイは腰を震わせながら、またも大量の精液を、彼女の口内にぶちまけた。
彼女は一瞬ビクッとしたが、やがてジジイの言うとおり、ゴクリ、ゴクリと喉を鳴らしながら、
それをほぼ全部飲み込んだ。

「お礼はいりまセーン。これもサンタの勤めデース」
と言いつつ、雪菜にチンポをキレイに舐め取らせたジジイが、彼女から離れて赤い服を着始める。
俺はその瞬間を狙い、殺意を持って奴に飛び掛った…つもりだったが、次の瞬間、俺は頭に強い
衝撃を受け、そのままひっくり返って意識を失ってしまった。
薄れゆく意識の中、ジジイがトナカイに『ルドルフ、ナイスキックでーす』とサムアップしている
姿が見えた。

やっと俺が気付くと、もうジジイと殺人トナカイの姿は無かった。
ベッドの上では、精液まみれの雪菜が、激しい疲れからか、そのまま眠り込んでいた。
俺は、「見たいけど、見たくない」と言う葛藤に襲われながら、まだ赤く腫れたまま、精液をトロリ、
トロリと流し出している彼女の小さなアソコや、同じく白いネバネバを垂らしている半開きの唇
なんかをきれいに拭いていると、彼女がうっすらと目を開けた。
「ゆ、雪菜、大丈夫か!」
「あ、お兄ちゃん…ごめんね…私の初めて…お兄ちゃんにあげたかったのになあ…」
彼女の衝撃発言にも、動転してる俺は全く気付かない。
「な、何でお前が謝るんだよ!悪いのは全部あのクソジジイじゃねえかよ!」
「ウフフ…お兄ちゃん優しいなあ…お兄ちゃんだーいスキ…」
彼女は、寝言のようにつぶやきながら、また眠りについてしまう。

俺はベッドの横で、スウスウ寝息を立てる彼女をしばらく見守っていた。
だけどそのうち堪え切れなくなって、思わず寝ている彼女を抱きしめキスをしてしまった。
彼女は、夢うつつのまま俺の唇を軽く吸い返し、ムニャムニャつぶやいた。
「…ん…もう…サンタさんのえっち…お兄ちゃん来ちゃうよぉ…」

そのつぶやきを聞いた俺は、バイトのシフトを増やす事にした。
なぜかって?
もちろん、金を貯めて、フィンランドだかノルウェーだかに行って、あのクソジジイを叩き殺すためさ!

終わり。皆様良い聖夜を。
493名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 11:15:34 ID:Njlb7LCw
Gj!
494名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 23:02:53 ID:blpOm28Z
そういえばヨゼフもマリアを神様に寝取られてるんだよな。
挙句孕まされて今宵出産か……。
495名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 23:59:03 ID:AJp0Ovar
お兄ちゃんがんばれ!!
俺は応援してるぞ!!
496弟の願い事:2007/12/25(火) 06:11:28 ID:aHHSJ/SO
 クリスマスイブ。
 吉岡秀雄は幼馴染で恋人の安岡恵里沙とデートをしていた。
 今は遊園地の観覧車に2人で乗っている。
 まだ、2人とも中学生だが、それでもロマンチックな気分になっている。
 雪でも降ればさらにいいのにな、と秀雄は贅沢なことを思う。
「あのね、秀雄…私…あなたに話したいことがあるの…」
 北欧系とのハーフだという彼女の顔は目鼻立ちがくっきりとして整っている。
 そんな彼女の美しい紅茶色の瞳に見つめられて秀雄はドキリとする。
 こんな少女が自分の恋人などというのは夢なのではないか、そんなことすら思ってしまう。
「なんだい?」
 彼女の美しい瞳を見つめながら秀雄は聞いた。
 恵里沙は真剣な表情でいった。
「私、サンタクロースなの」
 サンタクロース?
 秀雄の脳裏にジングルベルが鳴り響く。
 恵里沙を見ても冗談を言っているようには見えない。
「……えっ…?」
 それがやっとのことで秀雄が出すことのできた言葉だった。
 笑い飛ばすには、恵里沙の表情が真剣すぎるし、他に反応のしようがない。
 彼女が「うそうそ、冗談だよ〜」とでも言い出すのを期待しても彼女はじっと秀雄を見つめ続ける。
「…そうね、いきなり信じてもらうのは無理よね…」
 恵里沙がため息と共にそんなことを言う。
 どうやら本気でいっているようだ。
 正気でいっているかは大いに疑問があるところだが。
「いや、サンタクロースって…」
「いい?見ててね」
 そう言って恵里沙は帽子を取り出す。
 それは白いポンポンのついたサンタクロースがかぶるような帽子だった。
 それを彼女が被ると彼女の体が一瞬輝く。
「うわっ!」
 秀雄は眩しくて目を庇う。
 そして、輝きが消えたとき目の前にはサンタクロースのコスプレをした恵里沙がいた。
 秀雄は恵里沙を見ながらミニスカートじゃないのか、などとぼんやりと思った。
「恵里沙…?」
「私、ハーフだって知ってるよね?」
 恵里沙がそんなことを言い出す。
 勿論知っていることなので秀雄は頷く。
「父の家系がサンタクロースをしていてね、今年が私の初仕事なの」
 そんな話をされてもにわかに信じがたいが、一瞬でサンタクロースに変身されては信じるしかない。
 しかし、どうして今になって言うのだろうか。
497弟の願い事:2007/12/25(火) 06:14:38 ID:aHHSJ/SO
 秀雄がそんなことを思っているうちに彼女は帽子を外す。
 すると、再び彼女が光に包まれて元の服装に戻っていた。
「でも、何で俺に…?」
「秀雄はさ、恋人だから…隠し事はしたくなかったの。私のこと、嫌いになった?」
 彼女は恐れるかのように秀雄を見つめる。
 秀雄の中には驚きが渦巻いていたが、やがて喜びがそれを上回った。
 自分に対してそんな秘密を話してくれたのだ。
「そんなことないよ!俺、恵里沙のこと大好きだよ!」
 彼女が愛おしくて仕方ない。
 その想いはたとえ彼女がサンタクロースであったとしても変わらない。
 恵里沙はうれしそうに笑い、そっと目をつむる。
 秀雄は恵里沙の望みを理解して彼女に顔を近づけていき…
「ん…」
 キスをした。


「お帰り、兄ちゃん」
 秀雄が家に帰ってきたら、弟の誠司が出迎えた。
 今日は突然恵里沙から「サンタクロース」だ、などと言われて驚いたが彼は上機嫌だった。
 何しろ恵里沙とキスをしたのだから。
 そのことを思い出してにやにやしていると誠司に気づかれた。
「どうしたの、兄ちゃん?」
「ん、何でもないよ」
 そっけなく応じようとする秀雄。
 それでも、嬉しそうな声は隠せない。
「恵里沙お姉ちゃんとデートしたんでしょ?何かあったの?」
「ん〜、まあ、な」
「いいなあ、僕も恵里沙お姉ちゃんとデートしたいなぁ」
 素直に羨ましがる弟の態度に秀雄は得意になる。
「お前にはまだ早いよ」
 弟の誠司は8歳。
 恵里沙が誠司のことは昔から可愛がっていたので、誠司もなついているのだ。
「え〜、兄ちゃんだけずるいよ」
「はは、サンタさんにでも頼めよ」
 先ほどの恵里沙とのやり取りを思い出しながら秀雄は言った。
 誠司が驚いたような表情になる。
「サンタクロースっておもちゃをくれるんじゃないの?」
「さあな、とりあえずお願いするのもいいんじゃないか」
 冗談で言ったが、誠司は真剣な表情で考え込んでしまった。
 秀雄はさっきまでサンタクロースなど信じていなかったが、誠司の態度を見ていると微笑ましくなる。
498弟の願い事:2007/12/25(火) 06:16:14 ID:aHHSJ/SO
 自分は8歳の頃はサンタクロースを信じていただろうか。
「早く寝ろ。サンタさんは遅くまで起きてる奴のところにはこないんだぞ」
 そこのところはどうなのだろう?
 今度恵里沙に聞いてみるか。
 そんなことを考えていると誠司の「お休みなさい」という声が聞こえた。
 こうして、吉岡秀雄の最高のクリスマスイブは終わりを告げた。


 翌日。
「兄ちゃん、兄ちゃん!」
 弟の興奮した声で目が覚める。
 一体何があったというのだろう?
 秀雄は耳元で声を出す弟に苛立ちを覚えつつ目を開けた。
「何だよ…?」
 声が不機嫌なものとなったのは仕方なかっただろう。
 目の前の弟は興奮した様子だった。
 そして、なぜか困ったような顔をした恵里沙もいた。
「ええっ!?」
 どうして恵里沙がうちにいるんだ?
 その疑問に答えるように弟が嬉しそうな声で言った。
「サンタさんが願い事を叶えてくれたんだよ!」
 そう言いながら、誠司は恵里沙に抱きつく。
「サンタさん…?」
 秀雄はまだ眠くて頭がはっきりとしない。
 それともこれは何かの夢だろうか?
「うん!サンタさんに『恵里沙お姉ちゃんと恋人になりたい』ってお願いしたら本当にそうなったんだ!」
 そう言って誠司が汚い文字を見せる。
 サンタクロースへのお願いが書かれたカードだ。
 確かにそこには『えりさお姉ちゃんとこい人になりたい』と書いてあった。
 秀雄は呆然とした表情でそれを見つめる。
「嘘だろ…?」
 秀雄は思わず恵里沙を見る。
 恵里沙は困ったような表情でいる。
 否定の言葉が欲しいのに彼女はそれをしない。
「誠司、ちょっと待っててくれ、恵里沙」
 そう言って恵里沙を伴い部屋を出る。
 廊下は寒かった。
 身震いしながら秀雄は恵里沙に質問する。
「一体全体どういうことなんだよ?」
「実はね…初めての担当が誠司君で、誠司君のお願いが、その…」
499弟の願い事:2007/12/25(火) 06:18:30 ID:aHHSJ/SO
 恋人になりたい、だというのか。
 弟は何と自分の冗談を真に受けてしまったというのか。
 そして、それを叶えるのが恵里沙の仕事だというのか。
「な、何とかならないのかよ?」
「駄目よ…私の初仕事なのよ?」
 そんな馬鹿な。
 思わず恵里沙の顔を見つめる。
 彼女は今の言葉を覆しそうにも無い。
 秀雄はそのまま、キッチンへ向かう。
 この時間なら父親が起きて朝食の準備をしているはずだ。
「父さん!」
「お早う秀雄、どうした?」
「恵里沙が…どうして…うちに…?」
 父に否定して欲しかったのだ。
 恵里沙が秀雄の家にいることを。
「ずっと、恵里沙ちゃんはうちに住んでたじゃないか」
 しかし、不思議そうな口調で父は信じられないことを口にする。
「な、なんで…?」
 すると父は気遣わしげな表情になる。
「やっぱり、父さんの再婚には反対なのか?」
 再婚?
 その後父の話を聞くと、どうやら父は恵里沙の母と再婚しておりそのため恵里沙と一緒に住んでいるということなのだそうだ。
 確かに自分の母は亡くなっているし、恵里沙の父親も亡くなっている。
 だが、結婚などしていない。
 そのはずだ。
 そこに恵里沙と誠司がやってくる。
「お早うございます、お父さん」
 お父さん!?
 やっぱり冗談ではないのか?
 その日の朝は驚きで食事も何を食べたのか記憶に残らなかった。
 しかし、恵里沙の母もごく普通に朝食の席にいたことは秀雄の記憶に残っている。


 食後、何とか恵里沙と2人きりになる機会を作り彼女を問いつめた。
「何なんだよ?この世界は?」
「どうもね…誠司君は私と少しでも長く一緒にいたいと思ってるみたいで…」
 恵里沙が困ったような顔で言った。
500弟の願い事:2007/12/25(火) 06:21:53 ID:aHHSJ/SO
 そのために、秀雄の父と恵里沙の母が結婚して恵里沙と一緒に住んでいるということになっているようだ。
「そんな…馬鹿な」
 だが、考えを変えれば自分もまた恵里沙と一緒に住めるではないか。
 そう考えると悪くは無い、どころか素晴らしいではないか。
 秀雄は衝撃から立ち直るとそんな風に前向きに捉えることが出来るようになった。
「キス…しよう」
 そんなことを秀雄は思い恵里沙に言った。
 さっそく、そのご利益に預かろう。
 彼女はためらった後に目をつむる。
 そして、先日のように秀雄は自分の顔を恵里沙の顔に近づけていき――
 バン、と何かに弾かれた。
 しりもちをつく秀雄。
「な、な…」
 思わず、しりもちをついたままそんな言葉を繰り返す秀雄。
「秀雄、今の私は誠司君の恋人なの…だから、私たち…キスはできないのよ」
 その言葉に衝撃を受ける秀雄。
 そんな馬鹿な。
 それでは一緒に住みながら自分たちは何もできないのか。
 しかも、彼女は『今は弟の恋人だ』と言った。
 なんと言うことだ。
 自分は弟と恋人がいちゃいちゃするのを指をくわえて見ていなければならないのか。
「それ、いつ終わるんだ?」
「わからないわ。でもね秀雄、私の心はあなたのものだから…信じて」
 恵里沙の真摯な言葉に力なく頷く秀雄。
 その言葉は大いに彼の慰めとなった。
 それに、なんと言っても弟は8歳で恵里沙は自分と同じ14歳。
 恋人といっても大したことはできないだろう。
 その予想はあっさりと覆された。


 その夜。
「恵里沙お姉ちゃん、お風呂に入ろ!」
 誠司が恵里沙に抱きつきながら元気よく言った。
 弟が恵里沙に抱きついたのも気に食わないが、何よりもその言葉。
 お風呂。
 一緒に風呂に入るというのだろうか、誠司と恵里沙が。
 思わず誠司に詰め寄ろうとする秀雄を恵里沙が引き止める。
 そのことにカッとなって恵里沙を睨みつける。
(誠司君はまだ子供よ)
(だけど…)
501弟の願い事:2007/12/25(火) 06:23:48 ID:aHHSJ/SO
「早く入ろうよ!」
 弟の声が割り込み、恵里沙を連れて行ってしまう。
 父と恵里沙の母に救いを求めるように目を見やる。
 しかし、2人とも「仲が良い」などと言って微笑ましく見つめている。
 秀雄はリビングをでた。
 そして、誠司と恵里沙が風呂に入った後、聞き耳を立てた。


 秀雄は気にしすぎている。
 服を脱ぎながら恵里沙はそう思った。
 もちろん、彼が心配しているのは自分をへの愛情から来るものであり、それを考えれば嬉しい。
 相手は8歳でしかも彼の弟である。
 恵里沙も誠司のことは弟のように可愛がっている。
 その弟のような少年が「恵里沙お姉ちゃんと恋人になりたい」だなんて可愛いではないか。
 今も誠司は恵里沙をいやらしい目つきで舐めるように見ることも無く、さっさと服を脱いで風呂に入っていった。
 そして「お姉ちゃん、早く早く」などと可愛い声で恵里沙に呼びかけている。
 邪心があるなら秀雄の方だろうとすら思う。
 恵里沙とキスできないと知った時の落胆を見るとまるで、彼女にはキスすることにしか価値がないと考えているのではないかとすら勘ぐってしまう。
 勿論、そんなことはないだろうが。
「待っててね、今入るから」
 そう言って風呂に入る。
 誠司はもう体を洗っていた。
「誠司君、ちゃんと体を洗わないと駄目よ」
「うん!」
 誠司は素直に頷く。
 素直さという点では秀雄より誠司の方に好感が持てる。
 幼さからくる率直さなのかもしれないが、誠司は変な勘繰りをしない。
 無論、秀雄にも良いところがあるが。
 恵里沙はおざなりに洗っている誠司の体をきちんと洗いなおしてやり、自分の体も洗って浴槽に入る。
 浴槽の大きさは十分にあり、2人一緒でも問題は無かった。
「あのさ、恵里沙お姉ちゃん…」
 誠司が話しかけてくる。
「なあに、誠司君?」
 恵里沙は優しく微笑んで実の姉が弟にするように聞く。
「おっぱい、触ってもいい?」
 その言葉に恵里沙は一瞬凍りつく。
 相手が秀雄なら下心ありと即座に判断して殴っていたかもしれない。
 しかし、年下の誠司を殴るわけにもいかないので、どうしたものかと考える。
「おっぱい…?」
502弟の願い事:2007/12/25(火) 06:25:25 ID:aHHSJ/SO
「うん、触ってみたいんだ!」
 誠司は元気に言う。
 別にいやらしいことを考えて言っているわけではないようだ。
 女の子の胸に興味があるのだろう。
 恵里沙は自分の胸を見る。
 自分の胸はいわゆる貧乳というやつだ。
 胸がないことは、恵里沙のコンプレックスとなっていた。
 秀雄にはそのことを言っていないが彼はどう思っているのだろうか。
「私は…おっぱい、大きくないよ」
 笑って恵里沙は言う。
 言っていて悲しくなってくる。
「そんなことないよ」
 誠司は笑顔で言う。
 曇りの無い心からの言葉。
「僕よりも大きいし、兄ちゃんや父さんよりも大きいよ!」
 比較対象があれだが、素直な言葉だったので恵里沙は怒る気にもなれない。
 恵里沙は苦笑する。
「男の人と比べても意味がないでしょ」
「そうなの?」
 首を傾げる誠司。
「ねっ、触ってもいい?」
 相手は小さな子供。
 少しくらいはいいか。
 そんなことを恵里沙は思った。
「誰にも言っちゃだめだよ?」
 そう、念押しする。
 もしも誠司が「恵里沙お姉ちゃんのおっぱい触った!」などと触れて回ったら恥ずかしくて死んでしまいそうになるだろうから。
「うん、分かった!恋人同士の秘密だね!」
 むしろ口止めされたことを嬉しそうに言う誠司。
 その態度を微笑ましいと恵里沙が思った。
 そう思っていたら浴槽の中で誠司が胸をペタペタ触り始めた。
 くすぐったいなと恵里沙は思った。
 誠司の感想は違った。
「柔らかいや…」
 感嘆したような声を出す誠司。
 そのまま触り続ける。
 だが、そのうち誠司の肩が震えてくる。
「誠司君…?」
 不思議に思い恵里沙が声をかける。
「うっ……うっ……お母さん…」
503弟の願い事:2007/12/25(火) 06:27:23 ID:aHHSJ/SO
 その言葉で恵里沙は彼が母親を亡くしていることを思い出す。
 自分の胸を触りたいと言い出したのも亡くした母親の面影を求めたのかもしれない。
 恵里沙自身、父親を失った時のことを思い出すと今でも胸が締め付けられる。
 そして、誠司はまだ8歳なのだ。
 誠司は涙をポロポロと流している。
 恵里沙はそんな誠司を見つめているうちに、哀れみが増していき、彼を抱きしめた。
「うっ……恵里沙お姉ちゃん…?」
「大丈夫、私がいるし、新しいお母さんもいるでしょう?」
 泣きじゃくる誠司を抱きしめる恵里沙。
 そして、彼の頭を優しく撫でていく。
 やがて、誠司の泣き声も収まっていく。
「ありがとう…恵里沙お姉ちゃん…お姉ちゃんってとっても柔らかいね」
 その言葉に微笑む恵里沙。
「あっ…お姉ちゃん!」
 急に声が誠司の大きくなる。
 そのことに恵里沙は驚く。
「どうしたの?」
「僕が泣いてたこと、内緒だよ!」
 子供らしい意地に恵里沙は笑みを深める。
「2人だけの秘密ね」
 恵里沙は悪戯っぽく笑って言った。
 そうして2人して笑った。


 一部始終を盗み聞きしていた秀雄ははらわたの煮えくり返る思いだった。
 弟の誠司が自分の恋人である恵里沙と風呂に入ったのも気に食わなかった。
 しかも恵里沙は「胸をさわらせろ」という誠司のふざけた要求に従っていたのだ。
 自分も恵里沙の胸など触らせてもらったことはないのに…
 おまけに2人して楽しそうに笑っていた。
 そう、まるで本当の恋人同士のように!
 風呂から上がってきた恵里沙を捕まえて秀雄は問い詰めた。
「何で、あいつに胸なんか触らせたんだよ?」
「誠司君はまだ子供じゃない…」
 恵里沙は気にしすぎだと言わんばかりの表情だった。
 しかし、急に何かに気づいたような表情になる。
「どうして、あなたが知ってるの?」
 その言葉に秀雄は少し、気まずい思いをする。
 だが、すぐに開き直る。
「恋人の素行を監視してたんだ。何が悪いんだよ」
504弟の願い事:2007/12/25(火) 06:29:48 ID:aHHSJ/SO
 何の反省も見えない態度に恵里沙は怒りを覚える。
 そして秀雄を睨みつける。
「人がお風呂に入ってるのを覗いてたの?」
「何だよ、お前が誠司とべたべたしてたのが悪いんだろ!」
 秀雄の態度がだんだんとけんか腰になる。
「あの子はまだ子供よ…秀雄。気にしすぎよ」
 恵里沙は呆れたような口調で言う。
「うるさい、この裏切り者!」
 思わず手が出る。
 秀雄は恵里沙のことを平手で叩いた。
 叩いた後、即座に後悔する。
 しかし、時間は戻らない。
 恵里沙は一瞬、ポカンと口を開けた。
 やがて、信じられないという表情を浮かべてその紅茶色の瞳にみるみる涙が溜まっていく。
 そこに、誠司がやって来た。
 彼は事情を知らないが恵里沙が泣いているのだけは分かった。
「恵里沙お姉ちゃんをいじめるな!」
 誠司は兄に食ってかかる。
 弟の言い草にカッとなるが、叩いたのはやりすぎたと思っていたので恵里沙に謝る。
「その…ごめん」
 頭を下げて謝る。
「いいのよ…私が悪かったもの」
 恵里沙が目を赤くしながら力なく言う。
 涙を流す恵里沙を見ているうちに後悔が強くなる。
 しかし、そんな彼女を慰めたのは弟だった。
「大丈夫、恵里沙お姉ちゃん?」
 心配そうに聞く誠司。
 恵里沙は泣き腫らした顔でにこりと笑顔をつくって答える。
「ええ、ありがとう。誠司君」
「いこ、お姉ちゃん」
 誠司は秀雄を睨みながらそう言う。
 恵里沙は一瞬躊躇ったが誠司の手をとった。
 こうして、吉岡秀雄の最悪のクリスマスは終わりを告げた。
 しかし、彼の最悪な日々は続く。


おしまい
505名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 14:35:11 ID:zIAoS6PY
むしろ5年後くらいの話を読みたいぞw
506名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 14:52:09 ID:8L4AtiI4
サンタの束縛が不可抗力なのだとしたら、珍しく、ヒロインに非が少ない話でした。
兄の自滅っぽい。
507名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 15:36:04 ID:cSmia/8R
確かに今回は兄の自滅分が大きい。
が、しかし、気持ちはよくわかる。
あれで納得しろってのも酷い話だし彼女も仕事だからってあっさり受け入れすぎ。
結局どっちもどっちってことですな。
508名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 15:55:46 ID:soXXsZdT
うわああこれはきつい。ドキドキした。
続いていく最悪な日々が読みたいですが季節ネタだから難しいかな…
509名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 16:38:01 ID:vHvA3IeE
弟の「新しいお母さんがほしい!」とのお願いに縛られ、やむなく親父に
ズコズコヤラれてしまう彼女を勝手に妄想…
510名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 19:41:27 ID:flKyeM0e
おしまい はキツイな…
十年後の「お年玉」に期待。
511名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 19:50:51 ID:eQxUO8w2
弟がどんな人間に育っても別れられないんだろうか……。
512名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 21:09:41 ID:36WP65tW
作者死亡でサイト閉鎖と聞いたがたんば氏の小説はNTR要素が強いものが多かったな
ロリで欝だけど
513名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 00:07:10 ID:8M7OuAss
>>504 
GJ!いい感じに胸糞悪くなりました。
彼女も仕事ならちゃんと、兄の記憶まで弄っといてくれないと。
514名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 12:39:17 ID:WF1iL/gn
「いい感じに胸糞悪くなりました」ってのも、よく考えたらすごい褒め言葉だな・・・w
515名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 14:59:10 ID:kSMI/FTJ
悪役のいう
「それは最高の褒め言葉だな!」
と同じか。
516名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 15:58:51 ID:VHNiqMiU
寝取りられ阻止
517ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:08:44 ID:PL/SjhzH
過ぎちゃいましたが自分もクリスマスネタで投下いたします。
518ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:09:17 ID:PL/SjhzH
「乾杯!メリ─────クリスマス!」

クラスのまとめ役である池口の一声で始まったクリスマスパーティー、
メンバーは希望者のみで十人ちょいくらいと少数だが、いやまぁ良いくらいか。
どっかの店を貸切にしてるわけじゃないしな。
「はい、雄介君」
「おっ、サンキュー」
ジュースの入ったコップをもらうと、その配ってた女子は俺の横に座る、
当然に俺達は未成年だからアルコールは無しだぞ。
すると俺はその横に座った女子を眺めたのだが…へへ、やっぱり可愛いな。
「ん?何か言った?」
「え?いや…はは別に独り言だよ」
笑って誤魔化す俺が見惚れたこの女子は…このパーティーの会場として貸してもらった家の子だ、
今夜は両親が留守だからというのと学校からも近いのでと都合よく、
パーティーの企画実行員が彼女に頼み込み場を貸してもらったわけだ。

で同時にだ…俺の恋人でもあるんだなこれが。


あれは一目惚れだったかな…何となく一年の時に友人らと馬鹿な話をして廊下を歩いてると、
この別クラスの女子、佐倉和美と出くわせたのだ。
ただ廊下でたまたま横切るだけ…それだけだったのに、俺の視線はその子から目を離せず追ってた。
この時俺の直感は色々と正しい働きをしたらしい、それから彼女の事を色々と調べたのだが、
俺好みの可愛らしい容姿だけじゃなくて、性格もバッチリだったからな!
それは同じクラスになってから確信に至った、席が偶然にも真横になったのも、
運命の神様に感謝しないといけないかもしれない…
お陰で会話する事も増えてきて、より色々とわかりあえるようになってきた…だから、
俺は告白したんだ彼女に!そして…
「お疲れ、だけど場所をここにして本当に良かったのか?」
「う、うん…色々と都合が良かったんだし私は構わないよ」
「そっか」
俺達は付き合うようになって、今は恋人という関係だった…ただクラスのみんなには内緒にしてる、
バレたら連中の事だ、色々とからかわれたりと幼稚な事されたりで面倒あるしな。
実のところそういう関係になってからの付き合いは、かなりいい感じだと俺は思ってる、
ただな…付き合って一年になろうとして、まだそういう事はしてなかったりするのだ。
お互いにウブだからか、興味はあっても中々にできずにいた。
「それでさ後で…」
「うん、大丈夫…」
でも今日こそは、そんなヘタレな関係に終止符をうつつもりだ!
さっきも言った通りに今日は彼女の両親が留守で彼女一人、だから…チャンスなんだ。
今日のクラスのパーティーの後に、俺達は二人だけのクリスマスを祝おうと計画してた、
しかも…一夜一つ屋根の下で過ごすというシチェ付きでだ!
519ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:09:48 ID:PL/SjhzH
おかげで今から緊張してくる…平静を保ってるつもりだが、正直ドキドキが止まらないくらいだ…
それこそ意識するなというのも無理だよな、さっきから実は同じ側からコタツに足を入れてるからか、
肩が互いに当たっていて…和美と触れ合って座ってるようになってる。
こうしてるだけで彼女の体温を感じ意識してしまう、
これでは前でしてるクラスメイトの馬鹿な芸に集中して見入る事もできないくらいだ。
「んっ…」
えっ?ふと色っぽい響きの声が聞こえ、和美の方を見ると、
その顔は赤くなってた…もしかして和美も俺と同じか?
そうだよな緊張するさ、こんなシチュエーションなら誰だって…
このまま彼女の顔を見てて、見つめてるのがバレたら余計に恥ずかしい思いをさせるだろうから、
俺はすっかり出し物の舞台と化した前の方を見てた、見てたが…正直見てないといっていい、
頭の中はこれからの事でいっぱいだったからな。
だけどこのまま声をかけないままというのも変だよな…うん、
しばらくしてからそんな風に考え出し、タイミングを見計らう…まだ和美は赤くなってるのかな?
ビクッ…ん?何か震えたような気がし、また後ろを振り向くと、
和美はさっきよりも顔を真っ赤にさせて荒々しい息使いをしてたんだ。
「ん?どうした?何だかその…顔が赤いけど」
何かあったのだろうかと心配になり声をかける、
すると…彼女は困ったようにそれでいて恥ずかしそうにうつむくと…
「え、えっとね…そのちょっとトイレに…」
へ?呆気にとられる俺、あ…そういう事か、こんな状態で、気軽に出られないか…
「あっゴメン、みんな向こうに気がいってるし、今がチャンスだと思うよ」
「うん…」
和美は急ぎ足で座ってる連中の間を通してもらい、廊下に出て行く。
う〜ん…なんか恥ずかしい事を言わせちゃったかな?


「ふぅ、寒い…」
冬の寒さが身に染みるぜ、あれからパーティーは無事に終わり、
それぞれが帰宅しようとしている、俺はそんな帰宅する連中に紛れてた…
そのまま和美の家に滞在するのにこうするのは、
単に他の連中に関係を知られないようにする為の偽装だ。
帰るフリをしてまた戻ってくるわけだが、う〜ん冬の寒さはやはり堪えるな。
しばらく外を歩き続け、そろそろいいかと思いはじめる、もしかしたら少し早いかもしれないが…
だけどもこのままじゃ凍えそうだ!まぁ、他の連中もとっくに立ち去ってるだろうよ。
そう勝手ながらに判断し、俺は和美の家にと再び戻る事にした。

「寒かった?」
呼び鈴を鳴らし、しばらく待つと玄関が開き和美が出迎えてくれる、
やはりというかもう周りには誰も居ない、ちょうど良かったみたいだな。
「はは、大丈夫だよ…和美こそ平気か?顔が赤いけども」
「え、うん…大丈夫だよ」
ふと見れば和美の顔もどこか火照ってるように見えた、ん〜緊張してるのかな?
俺も同じだと思うし…そのまま片付けられた部屋へと招かれ、
そこで俺は彼女の手作りケーキを食べる事になったのだ!
「うん!美味しいよ」
「本当!?良かった…!」
520ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:10:19 ID:PL/SjhzH
それは本当に美味しかった…やはり想いが込められてるのは味が違う!
和美は俺がそんな褒めた感想を言っても、信じられないのかちょっと自分で食べるのに躊躇してた感じだったが、
やはり甘くて美味い…本職を超えてると思うのは流石に言いすぎか?
そんな風にケーキを中心に、他にも軽いつまみなのを食べつつ、和美と二人っきりの時間を過ごしていく…
クリスマスをこんな風に恋人と過ごせるなんて…数年前では考えられなかったよな、
へへ…彼女のいない連中には悪い事してるみたいだぜ。
だがそんな楽しい時間も、楽しいからこそすぐに時間が経過してしまう…
気付けばもうかなり遅い時間になってたのだ。
「なぁ、もう…夜遅くなったな」
「うん…パーティー自体も終わるの遅かったもんね」
「そろそろさ…その何というか」
「…そろそろ沸いたと思うの」
「え?」
「お風呂…先に入って、その…私は後で入るから」
「あ、あぁ!」
ドックンと胸が高鳴る、これはつまり…いよいよ本番という事だ!
心臓をドキドキと騒ぐかのように鳴らせつつ、この家の浴場を使わせてもらう。

ザァァァァァァ…

「ふぅ…」
熱めのシャワーを浴びつつ、ゴシゴシと身体を擦り洗っていく、
よ〜く洗っておかないとな、体臭が臭いとか思われたくないし…
「へへへ…」
これからの事を考えると、無意識に口がにやけてしまう、
すると浴場の隣から和美の声が響いてくるのだ!
「ねぇ、ここにバスタオルを置いておくから」
「あぁ!サンキュー!」
そして湯の中に入ると、俺はまた無意識に鼻歌を歌ってしまってた、
う〜んどうしても上機嫌になってしまうよな、まぁ不安もあるけど。
そんな不安を消したいかのように、浴場には俺の鼻歌が響き続けてた…

俺が風呂を終えると、続いて和美が浴場に向かう…
なんかまた頬を赤く染めてたな…まったく俺ら暖かな家の中だというのに、
ずっと顔を赤くさせたままみたいだな、本番はこれからだというのに。
そうこれからだ…彼女を待つ時間が長い、先に和美の部屋で待ってたのだが、
コチコチと鳴る時計の音がいやに耳に響かせてた…やがて和美は風呂を終え、
この部屋に入ってくる、そのパジャマに着替えた湯上りの彼女の姿はその…妙に色っぽかった。
「あ…それじゃあさ…」
「うん、寝ようか…」
まるで本当にそのまま寝付くかのように、同じベッドにの上に寝る俺達、
だけど互いにすでにその気にはなっている…
「手を握っても…いい?」
「うん、いいよ」
まずはと…何度も握った事あるくせに、妙に緊張しつつもギュッて手を握りしめる、
あぁ…体温を感じる!和美の暖かさが手から伝わってきてるようだ。
そのまま俺は彼女の手を何度も色々な形で握りしめた、そこから先をどうしても躊躇してたから。
だけどそのまま手だけを握ってるわけにはいかない、
何より彼女から先に動いてもらうのは何か男として情けない!
だからこそ俺は度胸を出し、和美の上に被さったのだ!!
521ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:10:58 ID:PL/SjhzH
「あっ…」
「いいよな?」
「…うん」
覚悟はしてたのだろうが、それでも驚く彼女…だけどもう後には引けない!
そのまま勇気を出して、和美の着ている可愛らしいパジャマを脱がせていく。
和美は恥ずかしがってる、だけど…拒む事はしない、
ボタンを外していき、まずは胸を晒させた…
「!?」
「あっ…」
俺の目の前に飛び出すかのように、その物体が開放された!
男には無い胸の膨らみ…これが和美のおっぱいか?
「さ、触っていいか?」
「うん…あんっ!」
俺の手はその膨らみに伸び…そして揉んだ!
こ、これは!?女の子の胸…こんなに柔らかいんだ、凄い…
「あんっ…」
「あ、痛かった?」
「ううん、全然…気持ちいいよ」
「そう?」
思わず力強く揉んでしまったのかと思ったが、どうやら平気らしい…
しかし気を抜くとすぐに欲望のままに揉みまくってしまいそうだ!
それ程に、ここの感触は良かったのだった。
だけどここはまだ前座みたいなもんなんだよな、ここからだ…
「見ていい?あの…和美の大事なとこを…」
「ん…雄介君にならいいよ」
恥ずかしそうにコックリと頷く和美、俺はそんな彼女の好意を受け入れ…
いよいよと彼女の股を広げ、そして可愛い純白の下着を脱がせていくのだった!
そして俺は見る…女の子の大事な箇所を!!
「こういう時ってさ…濡らさなきゃいけないんだっけ?」
「え?あ…でもお風呂上りで、もう濡れてると思うけど…」
「あ、そっか…あはは」
確かに…もう濡れてきてる感じする、本当はどんな感じがベストか知らないから断言はできないが、
初めての俺がいきなりにエロ本の真似ができる筈なく、その言葉を信じて…
自分の股間のすでに盛り上がっているのを晒し出すのだった!
「いくよ…いい?」
「うん…きて」
唾を飲み込み、その入れる姿勢に体勢を変えていくと…ふとある事に気付く、
そうだ初めてだからと忘れちゃいけないじゃないか!
この時の為にと勇気を出して買った物があったんだ…それは避妊具のコンドームだ、
やっぱこういうのはちゃんとしとかないとな、彼女を真剣に考えるなら特に。
付け方に少し戸惑いつつも、何とか付けることができ、
俺は再び体勢を整える、そして…

ズブッ…

「痛っ!あ…」
「だ、大丈夫か…ゆっくりするからさ」
「う、うん…大丈夫、平気だから…」
「心配しなくても優しくするよ」
「うん…」
522ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:11:29 ID:PL/SjhzH
やはり初めては痛いみたいだ、入れた瞬間に彼女の表情は歪んだし…
しかし…うぅ!こ、これが女の子の中…まるで絡んできて締めて来るみたいだ!
俺はその生まれて初めての感覚に翻弄されていた!
温かいのに包まれて…絞ってきてるようで!!
「雄介君…んっ!」
「和美…うぉぉ!!!!」
初めてだから、これで本当にいいのかわからない…
だけど俺なりの全力で彼女を抱いていく!
優しくと頭で念じ快楽に流れそうになるのを抑えつつ…腰を動かしていく、
何度も何度もやがて果てるまで…俺は初めてのセックスという行為の快楽を堪能していくのだった。
「うわぁぁぁぁぁぁ──────!!!!」

ビュクゥゥゥ…

こうして…俺達は結ばれた、身も心も…
何度も愛し合い続け、そして力尽きると…いつしかそのままベッドの中で眠っていた、
達成感を抱いてたのかその夜はとても幸せな気分で夢を見てたと思う、
きっと俺達二人の幸せな未来を見た気がしたんだ。

夜が明け朝食を一緒に食べると、俺は早々と帰ることにした、
実は午後からは男友達との約束もあってな、仕方なく戻らないといけないというわけだ。
「じゃあまた学校でね」
「おう!」
互いに朝から顔を見合わせるのが恥ずかしい感じだった、
それも仕方ない事なんだけども、でもそれでも心の距離はより近づいた気がしてた。
微笑みつつ見送る彼女に、俺は手を振り駅へと歩いていく…すると数分後。
「あれ?そういえば…」
駅直前で今の時間を確認しようと携帯を取り出そうとすると、
ポケットにそれが無い事に気付いた。
どうやら和美の家に置き忘れてきたようだな…まいったな。
結構歩くのだけども無いと困るし、仕方ないから来た道を戻る事にした。
「しかし和美のやつ、いきなり俺が戻ってきたらビックリするだろうな」
呑気にそんな事を思いつつ、和美の家の近くまで歩いてくると…ふと何か騒がしい音が聞こえた、
何だと思ってるとそれが和美の家の玄関口から聞こえてきたのがわかる!
確か和美の家には、和美一人しか居ない筈!
胸騒ぎがする…俺は不安を感じ、走って向かっていく!
そして玄関のドアを呼び鈴も押さずに一気に開いた!
幸いに鍵はかけてなかったみたいだが…
すると俺はその光景を見て絶句する、何故ならそこにで見たのは…
「雄介君!?」
「なっ!!?」
「沢渡!てめぇ…何をしてやがる!!」

バキィィッ!!!

そこで俺が見たのは、玄関口で嫌がる和美の手を握り締めてた沢渡の姿だった、
沢渡正二…俺のクラスメイトで目立たない存在の男子だ、
友達も居ないらしく、よく一人で本を読みニヤニヤしてるとこを見かける、
以前はイジめられていた事もあるという噂を聞いたな…確かに不気味な感じでそうなりやすい男だが、
そういえば昨日のパーティーに出席してたのを何人か怪しんでいたけ。
俺は咄嗟にその沢渡を殴りかかってた…
523ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:12:14 ID:PL/SjhzH
「ぐはぁ…うぅ…」
呻く沢渡…こいつ何でここに居るんだ?
殴っておいて今更にそれを疑問に思う、もしも何も無かったら勢いに乗って悪い事をしたなとも思うが、
だが和美の様子を見る限り、そうは思えない…ん?
ふと何か落ちているのに気付いた、これは写真か?
「えっ!?」
その写真らしきのを拾い見て絶句する…写ってるのは和美だ、
しかしその撮られた姿が問題だ、それは俺も見たことの無い…
和美がトイレで用を足している、そんな痴態を写されてたのだ!
何だよ、これ…どうやって撮ったんだ!?いや…そんな事はどうでもいい、
何の目的でこれを持ってたかだ!
「沢渡…てめぇ、何だこれは!和美に何を!!」
「ひぃぃ!!」
「ま、待ちやがれ!!」
沢渡は萎縮し後ろに下がると、そのまま逃げ出したのだ!
俺は逃げる沢渡を追おうとしたが、その刹那…
「待って!もういいよ…」
「和美!だけど…こんなのを」
「だ、大丈夫だから…もう」
くっ…こうしてる間に沢渡はどっかへ行ってしまったようだ。
和美は震えた手で、俺の肘を握っている…
よっぽど怖かったのだろうか、なら尚のことあいつを放っておくなんて、
だが和美は手を離さない強い力で握っている。
「本当にいいから…」
「わ、わかったから…もう離せよ」
「うん」
もう今からだと追えないだろう、それにこんな和美を放っておけないし。
まだ怒りが収まらないが…仕方なく今は彼女のそばに居る事にした。
「脅迫…されてたのか?」
「う、うん…その…写真を渡してほしければ付き合ってほしいって」
「そっか…」
あの野郎…よくもそんな卑怯な手段を使いやがって!
とにかくここに写真がある以上は、もう脅迫は…いや画像データとかあったら別か。
「なぁ和美、もう新学期からさ…公に付き合おうぜ!」
「え?」
「こそこそせずにさ、クラスの連中の前でもイチャイチャと見せ付けてやろう!」
「でも…恥ずかしくない?」
「平気だよ、考えてみればコソコソしてる方が後ろめたい事をしてるみたいじゃないか」
もちろんクラスの連中にからかわれる可能性が大だし、心配事は色々とある…だけど、
こうやって公言して付き合ってると…和美は俺の女だと言っておけば、
あんな沢渡みたいな奴が和美にちょっかいしてくる確立が低くなると思ったんだ。
これは誰も手を出すな…和美は俺が守るという意思表示だ!
「うん…わかった、いいよ…雄介君」
「あぁ、じゃあ今日は…このままデートしに行こうぜ!」
「え…用があるんじゃ」
「そっちよりも、和美と一緒に居たいんだよ!」
さて連中にはお詫びのメールをしとかないといけないな…ふぅ。


あれから一年…あっという間だった、付き合ってから二度目のクリスマスが近づいてくる、
この一年…幸いに和美にちょっかいを出す男は居なかった、沢渡にはあれから深く言及してないが、
会う度にキツイ眼で睨んでやっている…奴は毎回視線に気付くとビクッと震え怖気させてるが、それ以上の事はしていない。
本心はクラスの連中にも声をかけて虐めてやろうかとも思ったが、そんな事をすれば和美に嫌われそうだしな。
まぁ、卒業も控えてあいつとももう少しで会うこと無くなるし…もう考えるのはやめとこう。
幸いにもあの和美の恥ずかしい写真をバラ撒くような事もしてなさそうだしな。
524ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:12:46 ID:PL/SjhzH
とりあえず今は全てが上手くいってると思う、そして今年もまた俺達はクリスマス前の休日にデートをしてたんだ。
「そっか残念だな」
ただ今年は残念な事に彼女の家には泊れないらしい、だからデートするだけで我慢する事になった。
すると和美は自分の鞄からある物を取り出すのだ。
「うん…あのこれ…」
それは可愛らしいリボンを付けた袋だった、俺に手渡してくるけど、これってもしかして…
「クリスマスのプレゼントだから」
やっぱり!俺は嬉しい反面、かなりショックを受けてた…何故なら。
「あっ、ごめん…俺のはもってきてないよ、また今度渡すよ」
「う、うん」
そうだ…せっかくのプレゼントを持ってきてないのだ!
せっかく三年生の忙しい間に色々とバイトして金を貯めてきて、豪華なの買ったのに…
一応は今度の時に渡そうと思ってたのだが…渡すタイミングが合わなかったか。
うぅ…何だか和美の表情が暗くなってる気がする、まだお泊まりできない事に後ろめたい気持ちがあるのか、
それとも俺からのプレゼントを楽しみにしてたのか…とにかく和美は暗い表情のままだった、
これは早々と話を変える必要があるな、それでさっそくとこの袋を開けて見る事にした。
「えっ!今…見ちゃうの?」
驚く和美、もしかしてここで見ちゃいけなかったのか?
だけどももう袋は開けてしまい、中のを取り出そうとしてた…ん?
「これは…DVDか?」
それは一枚のDVDだった…だけども白いパッケージだし、何のDVDだろうか?
「あの…お金が無くてその…自作の何だけども」
そっか…自作のDVDか、パソコンが得意とは聞いてないが、きっと友人かに協力してもらい、
何か俺に見せたい映像を撮ってDVDに焼いたのかな?まぁ内容は教えてくれないんだろうな。
でも楽しみだ、とりあえず家に帰ってから早速見るか。
「あの…ゴメンね…」
「あぁ、いいよ!こういう手作りなプレゼントって想いがこもってるしさ!」
「本当に…ゴメンね」
何度も謝る和美、う〜ん…本当にいいんだけどな、やっぱりプレゼントは愛情があるのが一番だし、
と…大金を投入してプレゼントを買った俺が言っても説得力ないかもしれないが、
それでも満足だった…そして今日は早めに互いに家に帰る事にした。
ホワイトクリスマスになるのは嬉しいが、天気予報によればどうやらかなり夕方から吹雪くという話らしい、
電車が止まっては困るからな、早々に退散する事にしたのだ。
「じゃあ、また今度な!」
「……」
手を振って和美は俺を見送る、何か哀しそうな表情に見えるのは、
やっぱりせっかくのクリスマスにこれだけってのは不満だからかな?
まぁ俺は、この和美から貰ったDVDが気になり、ウキウキと楽しみになってたけども。
ふと乗った電車の窓から天を見上げると、天候は急に曇ってきて、今にも降りそうな感じになっていた。
いや…もうチラチラと雪が降ってきてるようだな、風も吹き始めてる…
まるで空が悲しんで泣いてるようだ…ふとそんなセンチメタルな事を自然に思った。

あれは何に悲しんでいるのだろうか…?

【おしまい】
525ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:13:24 ID:PL/SjhzH
今日はテストも終わって冬休み直前と、クリスマス直前の休日前ということで、
クラスのみんなを集めてパーティーを開いて楽しむ事になったの。
で、その騒ぐ場として、ちょうどタイミング良く両親が留守で家も大きく、
広い部屋もあるからという理由で、学校からも近い私の家でしようって事になったのでした。
「乾杯!メリ─────クリスマス!」
時間になり準備もできたから、クラスメイトの男の子の池口くんが乾杯の挨拶をすると、
一斉にみんな騒ぎ出したの、まぁ希望者のみという事で数は少なめだけどね、
クラスメイト全員が来たら流石に部屋に入りきらないから、丁度いい人数だったけども。
暖房はちゃんとつけてるから部屋も暖かく、ソファーに座って騒ぐ子や、その辺にだらしなく座ってる子ら、
そしてやっぱり冬はコレだとばかりに置かれた大きめのコタツに足を入れてる子らと、落ち着く席は色々だったわ。
私はそんなみんなにジュースを配り終えるなり、最後に配った大き目のコタツに座っていたとある男子の横に座るの。
その男子の名前は富田雄介君といってね、付き合って一年くらいになる私の彼氏だったりします
「お疲れ、だけど場所をここにして本当に良かったのか?」
「う、うん…色々と都合が良かったんだし私は構わないよ」
「そっか」
クラスのみんなの分を含めるかのように、申し訳無さそうな顔をする雄介君、
優しくて成績だって良い方で頼りになる事でも有名だった彼に告白された時、
本当に驚いて心臓が止まっちゃうかもと思ったっけ。
「それでさ後で…」
「うん、大丈夫…」
こっそりと彼は私の耳に小声で囁く、それは私達だけの秘密の約束だったの。
実はこのパーティーの後に、今度は私達だけでのクリスマスパーティーをしようって決めてたの。
だからパーティーにと用意した料理やお菓子とかを、私達はあんまり食べてなかったのでした。
「おっ!佐藤の奴、何か歌うつもりだぞ」
「あはは、だけど音量はあんまり大きくしてほしくないかも…近所に響くと迷惑だし」
一応はみんなにも騒ぐのはいいけどと、その事は前もって言っておいたけど、
さてさて騒ぎ出したらちゃんと守ってくれるのか心配だよね。
そんな風に集まった部屋の前で、場を盛り上げるのが大好きなクラスメイト達が次々と、
歌ったり一芸とかしていく中で、私は横に熱い感触を感じたの!
それは真横に座る雄介君の体温でした、いつの間にか肩辺りが接触してたみたい。
感じる…大好きな男の子の感触を、なんか幸せかも…
「雄介君…んっ!?」

クチュッ…

「!あっ…んんっ!!?」
その時でした、突然に激しい感覚に襲われ、私は衝撃をうけてしまうの!
ビクッと震える身体、な…何?これって…まさか!
ひゃ…あっ!やだ…あ…弄られてる…うそぉ!!
その激しい感覚に、思わず吐息が漏れそうになってた…でもダメ!我慢しなきゃ…
みんないるのに…こんなの酷いよ、私は咄嗟に手で自分の口を塞ぎ、
この口の奥から漏れそうになる恥ずかしい声がを我慢する、
そうしなきゃいけないのは理由があるの…だって。

グニュッ…グジュッ…

「んんん〜〜〜っ!!」
何とか踏ん張り必死に我慢しつつ、私は自分の非難する目を、その相手に向けてた…
その私の視線の先には向かいに座る人が一人、
周囲が楽しそうに騒ぐ中で一人独特な静かな空気に包まれてる影の薄いというか、
見た目は大人しい男子が居ました、彼はこっちを見ない…
でもクスッと微笑んでた、きっと私が恥辱をうけてるのを知ってるんだ!
そして何も関係ないフリをして楽しんでるのよ。
「んんんっ!!」
526ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:14:01 ID:PL/SjhzH
ひゃぁぁ!!あ…またより力強く弄ってくる、指先が食い込んでるみたい!
このコタツの中で、彼が伸ばしてきた足の先が…私のスカートの内に忍び込み、
パンツの生地越しに股間部を弄ってきてたの!
や…あっ、敏感なとこをそんなに!!うぅっ!!
今…女の子二人がデュエットして歌ってる、だからみんなの目はそっちに集中してた、
おかげで幸いにも、私の異常にはバレてないみたいだけど…んっ!
声を我慢するのも辛いけど、平静を保つのも辛い…
すぐ横に雄介君だっているのに!気付かれちゃうよぉ!!
心臓のドキドキが止まらない、ますます加速していくみたい…
緊張と恥辱が私の鼓動を大きくさせていくの!

ジュブッ!

「〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
その瞬間!私はより力強く自分の手でおもいっきり口を塞ぎました、
だってそうしないと…絶対に声が出てたから。
心臓が一段とドキドキと高鳴った…顔も熱い、きっと真っ赤になってるかも…
だけども頭の中は白くなってた…一瞬で何もかも吹っ飛んでしまったようだったから。
危なかったか…私イっちゃった。
「今度は俺が歌うよ〜イエェェイ!!!」
荒々しくなった息を整えてる時、まだみんなはカラオケに夢中になってたけど、
こんな所でイっちゃったんだ…すると雄介君が振り向き、私を見つめたの。
おかげでドキッとまた胸を鳴らしちゃってた。
「ん?どうした?何だかその…顔が赤いけど」
「え?えっとね…そのちょっとトイレに…」
「あっゴメン、みんな向こうに気がいってるし、今がチャンスだと思うよ」
「うん…」
雄介君、私がただトイレを我慢してただけだと思ってくれたみた。
そうだよね、まさかコタツの下であんな事をされてたなんて思わないだろうし…
私は静かにコタツから出ると、そのまま廊下に出てトイレに向かうの、
幸いに誰も入ってなくて、バタンとトイレのドアを閉め、座席に座る…
そして見ちゃったの、その穿いてた下着を脱いで…濡れてる、こんなにも…
あの時…沢渡君に弄られて濡らしちゃったんだ。
その事実に呆然となる…そして感じたの、その弄られた所がウズウズさせてるのを。

それから時間は経過し、パーティーは終わる…楽しんだみんなは、
もう終わりかと時間が経つのが早いと感じてたみたい、だけど私は…
ひたすらに緊張を続けてて、時間を長く感じてたのでした。
パーティーが終わると皆で協力し、後片付けを始める、
私も自分の家での事だし、食器を他の女子と一緒に洗ってた。
そして…洗いながらに思い出してたの、こうなってしまった始まりを。


一ヶ月前の放課後、私は帰ろうと自分の上履き入れの中を覗くと、
その靴の上に一通の手紙が入っていた、
それを見た瞬間にラブレターかと驚いちゃってたっけ、
でもまさか…あんな内容が書かれてたなんて!
それは私が用を足してる恥ずかしい写真と、倉庫への誘いだった。
そして僅か一時間も満たない時間が過ぎた頃、
その書かれていた待ち合わせの倉庫の中で私は…
乱れた制服を抱きかかえ、半裸でうずくまってたの…
527ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:14:32 ID:PL/SjhzH
晒された股間のアソコからは赤い雫が垂れてて…
いつか大好きな雄介君に捧げたかった大切なのを…奪われちゃった。
そしてその日から、私にとっての学園生活は一変した、
いつもと変わらず表向きは友達と楽しい会話、
そして雄介君の前では胸が痛みつつも平然に接する事できてたし、
大して変わらないけども裏では…恥辱をほぼ毎日のように身に受け続けてたのでした。
もちろん嫌だった、でも…逆らえない。
もし逆らえば、雄介君に恥ずかしい写真だけじゃなくて、
私を辱めてた時に撮っていた映像まで見せるって言うのだから。
だから私は我慢し続けたの、どんな事を要求されても…


んっ…雄介君、きっと綺麗な身体だと思ってくれてると思う、
だけどもゴメンなさい…汚れちゃった。
「どうしたんだボーっとして?」
「え?あ…もうパーティーも終わりだなと思ってね」
あれから沢渡君が私に悪戯をする事は無かったけど、
でも内心ドキドキしてたからパーティーに集中できなかった。
「だけど俺達のはこれからだもんな」
「うん…」
そう…これから私達だけのクリスマスパーティーが始まる、
みんなが帰っていった後に、間をおいて雄介君は戻ってきて、
そして一夜を過ごすの…この家で二人っきりになって…
多分…ついに結ばれる事になると思う、今度こそ雄介君と…
大好きな人とセックスを…
心苦しいのはそんな嬉しい望んだ事を演技でしないといけない事でした、
だって私は初めてじゃないから…初めてだと思われないと!

「じゃあね和美」
「今日は場所を貸してくれてサンキューな佐倉!」
「またね〜」
クラスメイトのみんなを玄関口で見送って、そして玄関を閉めます。
十数分後に雄介君が戻ってくるまで一人になったわけ、
今のうちに用意しとこうかな…そう思った時!

ガシッ

「はぁ…ひゃっ!」
「へへ…二人っきりだね佐倉さん」
「沢渡君…んぐっ!」
いや…あ!こんないきなりにキスしてくるなんて!
どっかに隠れていたのか実は帰っていなかった沢渡君は、
唐突に私の背後から抱きついてくると、そのまま唇を奪ったの!
んん〜〜っ!あ…沢渡君の大きな舌が強引に入り込んできてる!
やぁ…あっ…こんなに激しく口の中を掻き回されたら…
528ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:15:32 ID:PL/SjhzH
「ん〜えへ、キスだけでとろけた表情になっちゃってるね」
「!…あっ!いや…」
口が離れると、私と沢渡君の間には唾でできた橋ができてた、
唐突の出来事だったから頭の中が呆けちゃってたし…
だから直ぐには何で彼がここに居るのかを問えなかったのでした。
「えへへ…これから二人で楽しむ予定なんだろ?僕も混ぜてよ…その楽しみにさ」
「!?な…なんで…」
「へへ、男連中のその手の情報網を舐めないでよ、他の連中も気付いてたよ」
そ、そんな…んっ!!
沢渡君は唇をもう一回押し付けてくる、そして手を私の身体に絡めてくるの!
あっ!胸…触られてる、それにもう片方の手はスカートの中に入り込んでくる!
そしてそして…んっ!パ…パンツ越しに触れてくるの、さっき足で弄られてた所を…
「んんっ!あ…だ、ダメ…あっ!」
「へへ、こんなに濡らしておいて何を言ってるんだか、ほら」
「え…あっ!」
その股下から取り出してきた手は、べっとりと濡れてた…
恥ずかしい液まみれになった指を目の前に見せ付けてくるし!
「熱かったよ、佐倉ちゃんのおまんこさ」
「や、やだ…あぁ!!」
そしてまた、触れてくるの…ここを弄ってくる!
またグリグリって…んっ!しかも胸も…あぁ、揉んでるし!!
「富田の奴、佐倉さんがこんなにエッチな女の子とは思ってないだろうな」
「!?あ…お願い…今日は…んんっ!!」
「大丈夫、ちゃんと隠れておいてあげるよ」
「そうじゃなくて…んんっ!!」
やだ…あ!ダメ…私、翻弄されちゃってる!!
止めて欲しい筈なのに…こんなの嫌なのに…
快感が…そんな私の本心を麻痺させてしまってる!
「この一ヶ月ですっかりやらしく仕上がったな…んんっ!」
「あぁぁぁぁんっ!!!」
もう…駄目、またイっちゃう!
沢渡君にイカされちゃう…頭の中が霞んできて…あぁ!!

ピンポ───ン!

「!?」
突然に家の中に響く呼び鈴の音…
それは快楽に心酔してた私の意識を覚ますのに十分な音色でした。
近くの置き時計を見ると、もう約束の時間になってる事に気付かされたの!
つまり雄介君が帰ってきたわけです。
「じゃあ、僕はあっちに隠れてるよ、へへ…」
沢渡君は手を振って奥へと向かう、不安はあった…
だけども今は直ぐに出迎えないと、雄介君に変だと思われちゃうもん!
だから玄関に急ぐ…股間のとこに少し寂しさを感じながらに。

「寒かった?」
「はは、大丈夫だよ…和美こそ平気か?顔が赤いけども」
「え、うん…大丈夫だよ」
さっきのでまだ顔は赤かったみたい、でも雄介君は気にしてないみたい…
ホッとする私は、平然を装って台所に向かいました。
実はパーティーの準備をしつつ隠れてあるものを作ってたの。
だからそれを取りにいったのだけど、そこでまた彼は居たのでした。

「これが手作りのケーキか」
「う…うん…上手く出来てると思うんだけど」
「じゃあいただくよ」
雄介君は私が持ってきたケーキに、手にしたフォークの先を近づけさせてた。
529ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:16:03 ID:PL/SjhzH
そのフォークでケーキを刺していく一つ一つの動きがゆっくりに感じる…
そしてそれが口に運び、口の中で味わう時には、緊張でとっても心臓が高鳴ったの。
「うん!美味しいよ」
「本当!?良かった…!」
私って料理が決して得意というわけじゃないから、
この日の為に勉強して練習も何回もしてたけれども、本当に美味しいのが出来上がったのか不安だった。
でも美味しいと、お世辞でも言ってくれてホッとして安堵するの、
胸が温かくなる…でも直ぐに冷める事になる、だって…
私の視線はもう一つのケーキに向けられてた、これを食べなきゃ…
私もフォークを持つなり、その自分で作ったケーキを口へ運ぼうとする、
ただ私のこのケーキは雄介君のとはちょっと違う、見た目は同じぽく見えるけども…
「どうしたんだ?俺の味覚を信じろよ」
「う、うん…」
それを口の中に入れる事を躊躇ってた、だけどもそのまま硬直するわけにいかず、
覚悟を決めてそれを口に運び、口を開けてパクッと…
「んっ…」
入れたと同時に口の中に広がるクリームの味と甘い香り…
そして続いて独特の生臭くて酸っぱい苦い粘々した感触のが広がっていく!
「んんっ!」
「!おいどうした?急にむせて…」
覚悟してたけど…でもやっぱりキツイかも、思わず顔が妙に歪んだみたい。
だから無理してでも彼の前で微笑むの。
「大丈夫…ちょっと気管に入っちゃったのかも」
「おいおい…落ち着いて食べないと、今日は時間あるんだからさ」
「うん…そうだよね」
まだケーキは一口だけしか食べてない、食べなきゃだめだよね…全部。
しかも味わってゆっくり食べなきゃ、大丈夫…上側にだけかけられてるだけだし。
でもやっぱり…キツイ、だってだってこの…ケーキは。

さっき台所に行った時に、沢渡君はこんなのを用意してたの、
私が作ったケーキの前で何かしてると思ったけども…
「こっちが和美ちゃんのケーキだよ、間違わないようにね」
「な…何で?」
「間違えて、そっちを彼氏に食べさせたらえらい事になるよ…だってさ」
「えっ!?」
意地悪そうな顔つきに嫌な予感はしてた、でも小声で耳打ちした内容に、
更にと絶句するの、だって…クリームに精液を混ぜたケーキって!
「和美ちゃんにはもう慣れた味だろ?この口でも何度味わったか」
「うぅ…」
今までのを走馬灯のように思い出す…確かにそう慣れてる、
もうこのドロドロした感触も、最初は吐きそうに何度もなったけども、
今はこうしてゴックンと、喉の奥へ飲み込めれるし。
でもこんな、ケーキと混ぜて…しかも雄介君の前で味わう事になるなんて。
私、今…目の前で彼氏じゃない人のを口にする彼女になってる…ごめんね。
そのまま食べながらに…外見は楽しく会話しながらに、
心の中で謝罪するの…口の中はケーキの甘さと濃い目の精子の味が充満してた。
ケーキを全て食べると、最後に紅茶で軽くうがいして飲み込むの、
これで大丈夫かな…臭いとかでバレないよね?
それが気になってか、私は雄介君と顔が接近しないように気をつけるようになってた。
そして…時間は流れる、特に何も無いままに…
530ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:16:38 ID:PL/SjhzH
「なぁ、もう…夜遅くなったな」
「うん…パーティー自体も終わるの遅かったもんね」
「そろそろさ…その何というか」
「…そろそろ沸いたと思うの」
「え?」
「お風呂…先に入って、その…私は後で入るから」
「あ、あぁ!」
一緒に入るというのは、恥ずかしくて切り出せなかったけども…
これで意味は通じたと思うの、お風呂に入って体を綺麗にして、
そしてその後は…

「ねぇ、ここにバスタオルを置いておくから」
「あぁ!サンキュー!」
夢みたい…今更だけど、私の家に雄介君がいる、
しかも浴場で身体を洗ってるなんて…
ドキドキっと高鳴る胸の内、この後直ぐに私達は…さっき雄介君も一緒に寝ることになる
自分のベッドの上を整頓してからとっても緊張していたのでした。
するとそんな時…そんな夢心地な気分を台無しにする衝撃が起きたのでした!
「へへ…佐倉さん」
「えっ?」

ガシッ

「きゃっ!あ…沢渡君…」
浴場から出てくると突然に背中から沢渡君抱きかかえられてしまった、
そうだった…沢渡君がいるのに、何でそんな都合のいい事を考えてたんだろう、
一気に現実に引き戻されてしまった…この大きな手によって!
「ひゃぁっ!あ…」
「ほら、そんなに大きな声を出したらいけないだろう?」
「だ、だけど…んんっ!」
そんな事を言われても声を我慢するなんて難しいってば!
あ…敏感なお尻…揉んでる、あっ!こんな…パンツの中に手が入ってきて!
「ほら、またこんなに濡れてるじゃないか…我慢できるのかな?」
「そ、それは…あっ…だめ…」
この壁一枚向こうには雄介君が居るのに…そんなの関係ないように、
沢渡君は私を辱めだしていく!下着の中の手が…んっ!また一段と激しく動いてるよ!
「我慢って…あんっ!」
「これだけ弄られてできあがってるのに、我慢できるのかなって事さ」
「そんなの…んんっ!」
できるわけないじゃない!あぁ…雄介君居るのに、
直ぐそこに…居る、ほら…声だって聞こえちゃう程に!
「!そんなの…あっ!こんな所で…無理ぃ!!」
「こんな場所だからいいんだよ、ほら…ここも疼いてるだろう?」
「うぅ…!!!」
やだ…疼いてる、アソコ…何度も弄られて、イっちゃって…敏感になって!
欲しがってる…また心と裏切ってこの身体は、男の人のを求めてる!!
好きじゃない人のを…あ!またぁ…
「さぁ、素直に自分から言いなよ、欲しいんだろ?スッキリさせたいだろう?」
「うぅ…」
531ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:17:10 ID:PL/SjhzH
必死に身体の欲求に抵抗する私…だけども、あっ!
疼きが止まらない、沢渡君は続けてグリグリ弄ってきてるし…
理性が薄れていく嫌なのに…やっちゃだめなのに…
「お、お願いもう…我慢が…」
「やっちゃっていいんだね?」
私は口で答える事ができませんでした、だけど頭はコックリと縦に頷いてたの、
それで沢渡君はニヤッと微笑み、私の穿いてる下着を掴み下ろしたのでした!

ズブゥゥゥゥ…

「あっ!入ってきてる…私の中に」
「へへ、いい絞まりだな」
後ろから突き上げてきて、そのまま晒した股間へと沢渡君はアレを迫らせてきて、
固く大きく不気味なのを挿入してきたの!
また入れられてる…今度は私の家の中で!
しかも…あぁ!居るのに…近くに大好きな人がいるのに、
こんな人のを、私は…大事なところで咥えこんでる…
罪悪感で胸がいっぱいだった…だけども、腰を動かして沢渡君がその固いのを、
奥へと突き入れていくと、私の頭の中からそんな切ない気持ちを払拭させてしまった!
下から溢れてくるのは快感…すっかり性行為に慣らされたこの身体は、
セックスの快楽にすっかり順応してたのよ!
「あぁ!!あ…あぁ…奥に…んんっ!」
「はは、びっちょりだな〜いいよ、気持ちいい〜!」
あんなに嫌だったのに…死ぬほどに辛かった筈なのに、
私もう…こんなに直ぐに心酔しちゃうなんて!悔しいよ…
だけどそんな悔しささえ掻き消されていくようでした、頭の中が霞んでいく…
「はぁ…あっ!あぁ!!」
口から漏れるのは、やらしい吐息と喘ぎ…
すると沢渡君は小声で耳打ちしてくるの。
「聞こえるか?彼氏の鼻歌がさ」
「あ…え?」
その囁きに再び我を取り戻し、耳に集中すると…本当だ聞こえる!
楽しそうに、お風呂場の中で歌ってる…
「楽しみにしてるんだろうな〜彼女と初体験できるのを」
「あ…あぁ!!」
ごめんね、雄介君…わ、わたし…!
また罪悪感に胸が締め付けられていく、心苦しい…だけど!
深く力強い挿入感に、私はまた淫らな快楽に囚われていく!
「ごめん…なさい…あぁぁ!!!」
その相反する思いに苦しむ…でも変かも、
心は苦しい筈なのに、私…感じてる、普通にするよりも大きく感じる!
セックスの快楽がこんなに激しく感じちゃってるよぉ!!
「へへ…うぅ!!そろそろ出すよぉ…」
「え…あぁ!!!」
「いいだろう?早くしないとさ、出てくるよ…彼氏がさ」
その言葉にドキッとなる!そうだ…早く終わらせないと、お風呂から出てきちゃう、
見られちゃう…こんなやらしい私を!だけど…
「ダメ、中は…あぁ!!今日は…その…」
「何を今更…一昨日だってたっぷりと注いであげたのに」
「うぅ…だけど…」
532ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:17:42 ID:PL/SjhzH
もう時期的にかなり危ないのに、沢渡君は私の中にかまわず射精した…
たっぷりと精子をかけるの!拭いても拭いても全然に出てくるのを収まらないくらいに!
また今日も出されちゃうの?本当に出来ちゃう…赤ちゃん…
それにそれに…今日はこれから雄介君と…
「どうせ風呂で洗い流すんだろ、じゃあ…さ」
「いやぁぁぁぁ!!!!」

ドクゥゥゥゥ!!!ビュクゥゥゥゥ!!!!

「うぅ!!おぉぉお…」
「あぁぁ!!あ…熱い…出てる、中に…いっぱい…」
今日もまた膣内に射精されちゃた、熱いの奥に入ってきてるのわかる…
こんなに出されちゃって、全部洗い流さなきゃ…うぅ!
雄介君にこんな汚いのを見せられないよぉ!!


バシャァァ──────ン!!!

お風呂に漬かる私…先に上がった雄介君は私の部屋に行ってる、
だから今は自分ひとりで汚れた身体を洗ってた。
「またこんなに…」
拡がったままのアソコから溢れ出てきてるよ、白くて臭いのが…こんなに粘々してるし。
自分のその大事な所から溢れる精液という粘液を、必死に洗い流してた。
でも奥に…ずっと奥にはまだ残ってるみたい。
何とか溢れてくるのは収まったけども…綺麗にしとかないと。
だから必死に身体をゴシゴシと肌が赤くなるまでタオルで擦りつけてる、
臭くないように汚れを拭う為に…そしてそうする事である事を頭から払拭させようとしたの!
「私…何で満足しちゃったの?」
膣に出された時、私は…とっても心地良い満足感を感じてたみたいだった…


「雄介君…」
「和美…んっ」
そしてお風呂から上がり、私の部屋で雄介君と二人っきりになってから、
一つのベッドの上に寝転ぶと…始まったの、私達最初のエッチが…
「痛っ!あ…」
「だ、大丈夫か…ゆっくりするからさ」
「う、うん…大丈夫、平気だから…」
「心配しなくても優しくするよ」
「うん…」
挿入された時、私は表情を歪ませて痛がった…フリをした、
全然痛くないのに、初めての演技をしていく!
雄介君は真面目に真剣に、私と結ばれていくのに…私は演技していくの!
幸いにも、それとも不幸なのか余裕があったし、
あんなに望んだ時間なのに…楽しみだったのに、まるで心を酔わす快楽を感じないの。
私の身体で雄介君は気持ちよくなってるのは凄く嬉しいのに、私はどこか物足りなかった…
「だ、出すよ!うぅ!!!」
「あぁぁぁぁ!!!」
わざとらしい叫び、イケない…イケなかった…
雄介君は絶頂して荒々しい息してるのに、私は…静かに息をしてる。

「雄介君…寝ちゃった?」
その後しばらくして随分と静かだなと思ってら、寝息をたて先に雄介君は眠っちゃった…
何だか寝顔が凄く幸せそうだけども…
「ゴメンね…」
どうやら騙せ通す事ができたみたい…そう騙したのよ!
だから謝罪するの、この眠った雄介君に…するとその時、私の部屋のドアが静かに開いたの!
533ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:18:25 ID:PL/SjhzH
「へへ、お楽しみだったよな」
「あ…」
「いい演技だったよ、きっと騙せれてるよ」
沢渡君…覗いてたの!?どうやら見てたかは分からないけれど、
隣の部屋からかで私達の様子を伺ってたみたいだったの!
雄介君がすっかり眠ってるのを見計らって部屋の中に入り込んでくる…
「だけど和美ちゃんは不満足みたいだね」
「そ、そんな事…」
「本当はもっと激しくしてほしかったんだろ?」
!?あ…心の内を見破られてるみたい、沢渡君は私が普段どんなエッチな事して乱れてるか知ってるから、
雄介君との初々しいセックスで満足できてないかが分かってるのよ。
だからといって認める事はできない、それで恥らった困った表情で黙り込んでしまうと、
沢渡君は私を抱きしめてきたの!ま…まさか…
「こ、ここで!?」
「いいだろう?それにあの程度じゃ満足できてないって…ここも疼いてるみたいだしさ」
「!?そんな事…あ!あ…」
やだ、また弄ってる…私のアソコに手を伸ばし、指先で内側に入れて掻き回してくる!
そんな事されたら…また私、翻弄されちゃう!エッチな気分になっちゃうよぉ!!
居るのに…今度は壁じゃない、この下に雄介君が居るのに!!
眠ってるけど居る…いつ目を覚ますかわからない、なのに!!
「ほら、喜んで咥えこんでるじゃないか、僕のちんぽをさ!」
「んあ!あぁ…そんなぁ!!」
私はそのまま沢渡君のを、また咥えこんでたの…さっき雄介君のを咥えてたアソコで!
やだぁ…あ…何故だろう、この身体は喜んで受け入れてるみたいでした、
雄介君のよりもこっちがいいと言ってるみたいに…

グチュッ…ジュブゥゥ…

「あっ!あぁ…んんっ!!!」
またキスされる…あの舌をたっぷり絡ませてくる激しいのをまた!
飲まされちゃうよ…沢渡君の汚い唾液を流し込まれて、
仕方なく飲むの…んっ…あぁ…
「何だかさ彼氏としてた時よりも悶えてるように見えるよ、うぅ!」
私…そんな事ない、嘘だぁ!と心の中で叫ぶの、
だけど身体は確かに激しく悶えてたの!あぁ…こ、こんなに勝手に腰も動いちゃってる!
「へへ…凄い乱れようはいいんだけどさ、あんまり騒ぐと…起きちゃうよ」
「え?あぁ!!」
「ほら、彼氏に見られちゃうよ…自分の彼女が喜んで股拡げて他の男とセックスしてるのをさ!」
「!!?」
雄介君は自分の上でこんな淫行が行われてるって知らずに、ただ静かに眠り続けてる…
その天井を見上げてる閉ざした目が、いつ開くか分からない…
このまま朝まで閉じたままとも限らないし…騒いでると目を開けちゃうかも!
そうなると見られちゃう…私が沢渡君に犯されてる光景を!
「うぅ!!また一段と締め付けて…すっげぇ…」
「あぁ!!ダメ…ダメなのに…あぁぁ!!」
なのに腰は止まらない、声も出ちゃう…もう我慢できない!!
私は現実を再認識しつつも、更に激しく乱れていくの、
快楽が激しく唸ってるように身体の中を流れていく…うぅ!!
飛び散る汗と、股の繋がった所から溢れるエッチな蜜…
それは雄介君の顔にもかかってた…あ…もう私!
「そろそろイキそう?じゃあ僕もまた出すよ」
「やぁ…あ、中は…あ…できちゃう、赤ちゃん…」
また沢渡君は私の中に射精しようとしてる!
さっきのは一応は洗い流せた…だけどあんな濃いのをまた注がれたら…
そう考えると私はドキドキって胸を高鳴らせてきてた…
534ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:20:05 ID:PL/SjhzH
「いいじゃん、できても…避妊に失敗したっていって責任をとれるかもしれないし」
「そんな…あぁ!!」
「それにこっちは…うっ!へへ絞ってきて、催促してるよ…膣出しを!」
「嘘ぉ!!あぁぁ!!!も…もぅ!」

ドクゥゥゥゥゥゥ───────!!!

また頭の中が真っ白になって…お腹の中で熱いのが注がれていく、
精液が…注がれてる、またこんなにたっぷり出されて入り込んでるの。
胎内を…子宮を白く染めさせるみたいに…
「はぁはぁ…うぅ、絞ってる…ほらよく見せてあげなよ彼氏に」
「え…あぁ…見ちゃだめぇ…雄介君…」
雄介君は眠ってる…だけどその目は少し開いてるように見えた、
あぁ見られてる!沢渡君の精液を飲み込む私のアソコを!
「うぉぉ!!また一段と…じゃあこのまま二回戦しようか?」
「えぇ…!そ、そんな…あぁぁ!!!」
出したばかりだと言うのに、沢渡君のは萎えない…それどころか大きくなってるような!
そして動くの…その挿入されるところを雄介君に見せ付けるようにして!
「もっともっとたっぷり出して、サンタがプレゼントしやすいようにしてあげるからね」
「あぁぁん!!あ…えっ…?」
「赤ちゃんをさ…へへ、彼氏とのじゃない僕との子さ!」
笑えないよ…それ、だけど私は…すっかり快楽に心まで酔わされてたようでした。
雄介君の顔がエッチな蜜と、溢れ零れた沢渡君の精液の雫まみれになっても、
ひたすらに狂ったように乱れ悶え続けてたし…壊れちゃってたかもね。
そして…また出され続けるの、この胎内に白いのを…
雄介君の白いのは入ってない…そこにゴムに包まれゴミ箱の中にあるから。
雄介君はちゃんとゴムして避妊してくれてたんだ、沢渡君と違って…なのに、
私はそんな心優しいエッチよりも、こっちの恥辱にまみれた方を楽しんでました。

「ねぇ、こういうの気に入ったんじゃないか?」
「え…」
「好きな彼氏の前で犯されるのを楽しんでたようにしか見えなかったよ」
「そんな…わけ、んっ!!」
これで何回目のキスだろう…最後の〆にと唇を奪われた私だけど、
その身体はすっかり沢渡君の匂いに染まってた。
ふと思うの、沢渡君を心で選んでくれなくても、この身体は…
沢渡君のモノになってしまってるのじゃないかって。
いやそれどころか今は…エッチしてた間は心もすでに…
そんな事ないよね…雄介君、私…脅迫されてるから仕方なくだよ、
あなた以外の人に、こんな事するの…仕方なくなんだから!
キスでまた頭を酔わされつつ、私はそう自分の心の中で囁いてた…それは願いでした。

「じゃあまた学校でね」
「おう!」
次の日の朝…雄介君は午後から用もあるらしくて、早めに帰ることになったの。
玄関で見送った私はホッと溜息をつく、すると玄関を閉ざした時に沢渡君が奥から出てきたの。
「彼氏は帰ったんだな」
「うん…」
「そうか、じゃあさ…」
「きゃっ!んくっ!!」
沢渡君は咄嗟にまた唇を重ねてくる、んっ…私すんなり唇を奪われ易くなってるみたい、
そしてまた何か企んでるのがまる分かりの表情をすると、また驚くことを言うの!
「そ、外で?!」
「いい天気だしさ、外で夜の続きをしようよ」
「ダメ…あ…外でなんて!」
外だなんて…学校でも屋上とかでしたけども、人が来ないあの場所でも、
あんなに恥ずかしかったのに…今度はいつ人が来るかどうかも分からない場所でするなんて!
535ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:20:47 ID:PL/SjhzH
「近くに公園あっただろ?大丈夫だよ…木々の陰ですればバレないよ」
「そ、そんな事を言っても…」
夜じゃない、今は朝…余計に見つかり易いのに!
彼はまるでそのスリルを楽しみたいかのようでした、幾らなんでも問題ありすぎよ!
でも…そんな場所でしたら、私…
胸がドキドキっと高鳴っていく、ダメ…またエッチな気持ちが高まっていく!
「もしも僕の願いを聞いてくれたらさ…これを渡すよ」
「え?」
沢渡君がポケットから取り出したのは、写真でした…あれは用を足してる所、
最初に脅迫された時の写真!?
「どう?せめてこれは佐倉さんに渡してあげるからさ…ふふ」
もうこれはいらないかのような扱い、確かにそれはもう今更かもしれない…だけど、
このほとんど折れかけてた理性をぽっきりと折るのに十分な材料だったの!
「わ…わかった、外でエッチを…沢渡君とセックスす…」

バタンッ!!!

「雄介君!?」
「なっ!!?」
「沢渡!てめぇ…何をしてやがる!!」

バキィィッ!!!

それはほんの数秒の出来事だったように感じました、
まさか…彼が戻ってくるんなんて…
雄介君は置き忘れた携帯を取りに戻ってきて、そして見たの…
嫌がる私を強引に誘う沢渡君という光景を!
そして脅迫の材料の写真も見てしまい、私が襲われそうになってると思い込んだのでした。
…そういう事にしたの、本当の事は誤魔化した…言えるわけないし。
でもその後、もう沢渡君に辱められる事はなくなったわ、あれから彼が私に接触してくる事が無くなったのだもん。
雄介君にバレたから距離を置くことにしたみたいで、だからこれでとりあえず解決した事になったわけ、
そう思った…実際にそうだし、だけどね…あたしの中で何かポックリと穴が開いてたの。
クリスマスが過ぎても、あんな事があっても雄介君とは楽しく幸せに付き合ってるのに、
それなのに空しい…物足りない…

そんな日が続いてた…続いた、だからね…決心しちゃったのでした。



あれから一年…またクリスマスが近づいてる、そしてもう雄介君とはデートの約束をしてたの。
そんなクリスマス前の日、私はある男の子の部屋に来てた。
「さぁ、カメラの準備はできたよ、へへ…始めようか」
「うん…あっ…」
536ROCO ◆VpKHzOu04Y :2007/12/26(水) 17:21:24 ID:PL/SjhzH
ズブッと大きなおちんちんが挿入されていく、私のおまんこを拡げて奥に入っちゃう!
この感覚…好き、繋がっちゃったよぉ!
「ほら、カメラが回ってるよ台詞台詞!」
「あ…うん、あの…見えてますか?雄介君…」
愛する男性の名前をカメラに向けて呼びかける私…
向こうにはモニターも置かれてて、そのカメラに映る私の姿も見えてる、
やらしい…あんなに下の口が涎を垂らし咥えこんでるよ〜!
「雄介君ごめんなさい、私ね…好きな人の前で犯されるのが好きなの」
そして私は自分の趣向を正直に告白するの、今もイメージしてるし…
このカメラの向こうで自分の姿を見てる、あの人の事を…
「だから…あっ、あなたと付き合ってる時…こっそりと他の人とも関係を持てってたの!」
こんな事を聞かされて、彼はどう思うだろう…絶望する?悪い冗談だと思う?
そう…普通は冗談だと思うよね、だからあえて犯されながら告白するの!
これが本当の私なんだって…知ってもらう為に。
「私は変態です…あなたの彼女なのに、私…違う人の奴隷になっちゃってたの!あぁ…違うかな?だって…」
いつのまにか私の頬に涙が垂れてた…泣いてるの、哀しいから…だって本当に好きだったから!
「私…せっかく解放してもらえたのに、今度は…あっ、自分から望んだの…彼との関係を!」
それなのに私は…また彼に恥辱を与えてもらう日々を選んで求めてしまった、
愛してないのに…その筈なのに肉体関係を続ける事を選んだの!
自分の心が…本当の心を満足させる為にね。
「ゴメンね…そしてサヨウナラ…もうこんな関係を続けるのを止める為に、今日…告白しました」
でもそんな生活も終わらせる、終わらせないとダメ…だって
「私…彼を、沢渡君を…選びます、もうあの人だけの彼女になります…えへへ、今も雄介君の事が好きなのにね」
後ろから彼がある物を手渡してくる、それを持つと…カメラがズームしてきて、
手に持ったそれを大きくモニターに映したの!
それは…妊娠検査薬でした。
「見て…わかる?これ…この間に使ったのだけど、陽性なの…判定が…」
陽性…つまりそれは妊娠したという証拠だったの、
ちなみにこれ一回じゃなく、何回かしたよ…でも結果は一緒。
あれから何回もヤリ続けたし…当然だよね。
「私の中に、沢渡君の赤ちゃんがいるの…だからゴメンね」
「心配しなくても、僕がちゃんと和美ちゃんを幸せにしてあげるからね!」
ここでようやく沢渡君が声を出す、そして…腰の動きを加速させるの!
あぁ、気持ちいい…子宮を突きまくってるよ!赤ちゃん…驚いちゃう!
「僕にはお前には満足させられなかった彼女を、こんなに喜ばせれるんだからな」
「ひゃぁ!!あ…気持ちいい…いいの!雄介君…私…気持ちいいよ〜!!」
私…きっと彼に、今まで見せた事の無い、やらしい表情を見せてる、
うん見せてあげる…本当の私を全て!!
「よ、予告しとこうか…はぁはぁ…今度は野外でボテ腹の和美ちゃんを徹底的に犯してる映像を送るよ!」
「あぁぁ!!あ…いい…雄介君、もう私との関係は終わりになると思うけど…ん…私はずっと愛してるよ」
「あぁ、愛してもらってもらえ!その方が…和美は余計に興奮して楽しめるんだからさ!」
「あぁぁぁぁ─────────!!!!」
そして…私の中に熱いのが弾け、ドロドロに白い精液を溢れさせてる痴態を映像に収めたの。
後はDVDに映像を納めてもらって、それを手渡すの今度の最後のクリスマスのデートで…

雄介君…さ・よ・う・な・ら…

【おしまい】
537名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:38:48 ID:4tLfmTqw
ROCOさんGJ!
そしてage
538名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 06:09:20 ID:wnjI+2mU
うおっ、久しぶり
ROCO氏GJ!!

あいかわらず殺意涌くほどビッチなヒロインだぜ
539名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 06:25:20 ID:fDckCFSA
ROCOサンタさん少し遅れたクリスマスプレゼントありがとう。
GJ!
540名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 01:10:26 ID:FYP/N4Ai
GJ!
相変わらず、むかつくビッチ書くのが最高にうまいな

お年玉もよろしく〜!
541弟の願い事2:2007/12/29(土) 21:24:49 ID:GtS8rGyp
「あっ……いいっ…いいっ…いいよっ…誠司君」
 吉岡秀雄は弟の誠司の部屋の前で立ち尽くしていた。
 弟に話があると呼ばれて秀雄がやってきたところ二人は交わっていたのだ。
 彼の恋人の安岡恵里沙(いや今は彼女の母が父と結婚しているということになっているから吉岡恵理沙というべきか)がそこにいた。
 四つんばいになり獣のような格好でこちらを向いて。
 そして、誠司は背後から恵理沙を貫いている。
 恵里沙は全く抵抗せずに誠司の行為を受け入れている。
 むしろ、彼が腰を動かせば動かすほどに喘ぎ声をあげる。
 誠司がこちらに顔を向ける。
「ほら、『元』恋人の兄ちゃんが見てるよ、気持ちいいよね?」
 『元』という言葉に力を入れて、誠司は言う。
 誠司が腰の動きを激しくする。
「ああん…やっ…違っ……言わないでっ…ああん…ああっ……あん……あん」
 2人とも秀雄の目の前で行為を続ける。
 淫らな交わりを。
 しかし、恵理沙を貫いた状態で唐突に誠司が動きを止める。
 彼女が不審を込めて誠司を振り返る。
「嘘ついたらだめだよ、恵理沙お姉ちゃん…こんなにキツク締め付けてさ、兄ちゃんに見られて興奮してるの?」
 笑みを浮かべながら誠司が問う。
「ち、違…そうじゃないの…誠司君」
 恵理沙が泣き出しそうな表情で誠司になる。
 なおも笑みを浮かべつつ、誠司が続ける。
「じゃあ、兄ちゃんの前だし、もうやめた方がいいか…」
 そういって、己の肉棒を引き抜こうとする誠司。
「だ、だめ、誠司君…抜かないで」
 恵理沙が必死に懇願する。
 その懇願に意地の悪い笑みを誠司は浮かべる。
「だって、興奮してないんでしょ…お姉ちゃんはさ…」
「し、してる…してるの…私」
「兄ちゃんに見られながらしてるのに?」
「そう、そうなの…私…私は…」
 二人は秀雄を前にしながら、まるで彼がいないかのようにやり取りする。
 秀雄はどうしても体を動かすことができない。
(何なんだよ!どうして動かないんだ!)
 秀雄は怒りと屈辱に黙って耐えるしかなかった。
「言ってごらん」
 優しく笑みを浮かべながら誠司は言う。
「えっ…?」
 不思議そうな表情になる恵理沙。
「兄ちゃんに見られながらするのが興奮するって。欲情してるって」
 その台詞にためらいを見せる恵理沙。
542弟の願い事2:2007/12/29(土) 21:27:19 ID:GtS8rGyp
 再び肉棒を引き抜こうとする誠司。
「じゃあ、やめよっか」
「言う、言うの、だからやめないで!」
 誠司を止めようとそんな台詞を口走る恵理沙。
 沈黙が降りる。
 やがて。
「わ、私…秀雄に、秀雄に見られながら…Hすると…興奮するの…私…よ、欲情してる…」
 たどたどしく羞恥に顔を染めながら恵理沙は言う。
 恋人として屈辱的な台詞を目の前で言われても秀雄は何もできない。
 それでも、誠司は動かない。
「誠司君…?」
 四つんばいのまま後ろを見やる恵理沙。
「兄ちゃんと向かい合ってるんだからさ、ちゃんと兄ちゃんのこと見て言わなきゃ駄目だよ」
「そ、そんな…」
 誠司の言葉に恵理沙はショックを受ける。
 それでも恵理沙は再び口を開く。
 その瞳をしっかりと秀雄に見据えながら。
「私ね、秀雄に見られながら誠司君とHするとすごく興奮するの…だから、誠司君お願い…」
 まるで秀雄に語りかけるように言葉を続ける恵理沙。
 秀雄は体をブルブルと震わせることしか出来ない。
「よく言えたね、お姉ちゃん!」
 そう言って誠司は腰で恵理沙を突き始める
「あっ……ああっ……ああっ……いいのっ…ああん…私……ああっ」…ああっ…はぁん」
 両手で体を支えられなくなった恵理沙は手をついて、上半身で体を支える姿勢になる。
 自然と尻を誠司に突き出す格好となる。
(こいつら…!)
 秀雄は殺意が湧いてくるがどうしても体が動かない。
(くそっ)
 自らは体を動かせずにいるのに、2人は交わり続けている。
「これだけさ、見せ付ければ、兄ちゃんも諦めるよねっ」
 激しい突きを入れながら誠司が笑う。
 ククッと嘲りを込めて。
 貫かれている恵里沙と目が合う。
 そこにあるのは欲情。
 秀雄を裏切ったことに対する罪悪感の欠片もない。
「ああん……秀雄ぉ……許してぇ…ああっ…はぁん……ああん…ああっ」
 恵里沙は口先だけの謝罪の言葉を快楽の中で発する。
 もちろん、秀雄は許す気になどなれない。
 彼女は快楽に身をゆだねる雌となっているのだから。
543弟の願い事2:2007/12/29(土) 21:29:11 ID:GtS8rGyp
(ち、ちくしょう…)
「くっ…お姉ちゃん、出すよ!」
「ああっ……あぁん…はぁん……誠司君の…誠司君の頂戴!」
 2人は絶頂を迎える。
 誠司は肉棒を引き抜き恵理沙の横に寝そべる。
 愛おしそうに互いを見詰め合う。
 もはや、秀雄など2人にとっていないも同然の人間だった。
「とっても良かったよ…恵里沙お姉ちゃん」
 うっとりと誠司が恵里沙を見つめる。
「私も…」
 恵里沙は恥ずかしそうにしながら頷く。
 誠司はそんな恵里沙の頭を優しく撫でる。
「お姉ちゃん、お願い…」
 誠司は恵里沙を見つめながらそんなことを言い始める。
 秀雄には何のことだか見当もつかない。
「うん、分かったよ。誠司君」
 そう言って恵里沙は誠司の様々なものが付着した肉棒を丁寧に舐め始める。
 丁寧に、丁寧に。
 大切なものを扱うように。
「うう…ありがとう、お姉ちゃん」
 恵里沙の与える刺激に声をあげながら、誠司は感謝の言葉を言う。
 誠司は目をつむり時折うめき声をあげて、恵里沙の奉仕を受ける。
 と、誠司は初めて秀雄に気づいたような顔をしてにっこり笑った。
「ありがとう、兄ちゃん」
 誠司がお礼を言い出した。
 一体、何を考えているのだ。
 怒りと不審に駆られる秀雄。
「兄ちゃんに見られてる時にするとね、恵里沙お姉ちゃんの中がギュッてなってすごく良かったんだ」
 あまりの言い草に自分の耳がおかしくなったのかとすら秀雄は思った。
 これではまるで自分は誠司の快楽を高めるための道具だ。
 屈辱と怒りで体が震える。
「恵里沙お姉ちゃんも良かったよね?」
 未だに誠司の肉棒を丁寧に舐めている恵里沙に目を向けて言う。
 恵里沙は誠司の肉棒から舌を離し、ためらいながらも頷く。
「ほら、兄ちゃんにお礼言わなきゃ」
「…ありがとう秀雄…あのね、あなたのおかげでとっても…気持ち良かったわ」
544弟の願い事2:2007/12/29(土) 21:31:24 ID:GtS8rGyp
 恥ずかしそうに笑みを浮かべて恵理沙は言う。
 体は動かせないが、秀雄の心は悲鳴をあげていた。
(何なんだよ…!こいつら俺に恨みでもあるのかよ!)
「でもさ、これで兄ちゃんがどんな馬鹿でも分かってくれたよね」
 笑顔で語りかけてくる誠司。
 今度は何を言うつもりなのだ。
「恵里沙お姉ちゃんは僕のものだから。兄ちゃんは諦めてね」
「ごめんなさい…秀雄。私、もうあなたとはだめなの…誠司君はとっても可愛いし、こんなに気持ちよくしてくれるから…」
 ごめんなさい、ともう一度笑顔を浮かべながら繰り返す恵里沙。
 秀雄の体がわなわなと震える。
「兄ちゃん、邪魔だからあっち行ってよ。今度は二人きりでしたいんだ。
 あっ、でもまた後で呼ぶかもしれないから、それまでどっか行ってていいよ」
「そうね…秀雄。私たち二人きりになりたいの…だからお願い」
 2人は冷酷な台詞を秀雄に叩きつける。
 自分はここまでの仕打ちをされなければいけないことをしたのだろうか?
 秀雄はそう自問して即座に否と自答する。
 この2人のクズどもが悪い。
 憎しみに心を焼かれながらそう結論を出す秀雄。
「今度は2人だけで誰にも邪魔されずにしようね…」
 胸を触りながら誠司が恵里沙に囁く。
「あん…もう、誠司君ったら…」
 2人で顔を寄せ合いクスクスと楽しそうに笑う。
 その笑顔すら秀雄を馬鹿にしたものと感じる。
「ふざけるな!」


 そこで目が覚めた。
「はぁ、はぁ」
 何と言う夢を見たのだろう。
 もちろん夢だ。
 まだ8歳の弟があんなことをするはずが無い。
 しかし、誠司のことを考えると胸がムカつく。
 時計を見るとまだ午前3時。
 夢の内容が心に焼きついている。
 誠司も恵里沙も寝ているはずだ。
 そのはずなのだ。
 こんな時間に起きているなどあり得ない。
 それに、恵理沙にも平手で叩いたことを何度も謝った。
 彼女も許してくれたはずなのだ。
545弟の願い事2:2007/12/29(土) 21:33:38 ID:GtS8rGyp
 しかし、一度疑惑が生じるとどうしても打ち消せない。
 あり得ないことでも、疑いが消えない。
 思えば恵里沙がサンタクロースなどということもあり得ないことだった。
 そして、弟の願いを叶えるために、秀雄の家に居る事も。
 そう思うといても立ってもいられなくなる。


 いつの間にか秀雄は恵理沙の部屋の前に立っていた。
 寒さに震えながら、聞き耳を立てる。
 何の音も聞こえない。
 …思い違いかもしれない。
 いや、自分の目で確かめなければならない。
 秀雄は自分の中に次々と浮かび続ける妄想を断ち切るためにドアを開ける。
 キィと微かな音を立てて部屋に入る。
 ランプの淡い明かりが部屋を浮かび上がらせている。
 そこにいるのは恵理沙。
 安らかな表情で眠りについている。
 彼女は一人だ。
 そんな当たり前のことなのに、秀雄は安堵のあまり涙を流しそうになる。
 その安らかな寝顔に愛おしさがこみ上げてくる。
 彼女は今、眠っている。
 今ならば、キスできるのではないか。
 本当の恋人である自分がキスするのだ、何の問題がある。
 秀雄はそう思い、彼女の顔にそっと自分の顔を近づける。
 だが、あと少しというところで、バンッと恵理沙から弾き飛ばされる。
「うぐあっ」
 ドタンと音を立てて倒れる秀雄。
 その物音に恵理沙が「ん」と目を開ける。
 そして、目を開けた恵理沙の前には不審な人影。
「き、きゃああああああああ!」
 恵理沙が叫ぶ。
 秀雄は彼女の悲鳴に焦りと同時に憤りも覚える。
 確かに、こんな時間に恵理沙の部屋に入ったのは悪かった。
 だが、なぜ悲鳴をあげられなければならないのか。
「どうしたの?恵理沙お姉ちゃん…」
 誠司が声に気づいてやってきたのだ。
 まだ、意識がはっきりしていないようで、目をこすりながら眠そうにしている。
「勝手に人の部屋に入って来ないでよ、馬鹿!」
 時計を見て時刻を知った恵理沙が怒鳴った。
 その声に誠司がビクッと体を震わせる。
546弟の願い事2:2007/12/29(土) 21:36:16 ID:GtS8rGyp
 秀雄も驚いたが、同時に誠司の様子にざまを見ろと思った。
「ご、ごめんなさい…僕…僕…」
 涙声になる誠司。
 恵理沙はそんな誠司に慌てて駆け寄る。
「違うのよ誠司君。あなたに言ったんじゃないの。だから泣かなくていいのよ」
「うう…僕ね、恵理沙お姉ちゃんが心配で、だからね」
 しゃくりあげながら誠司が言う。
 恵理沙は誠司を抱きしめて優しい声をかける。
「ありがとうね、誠司君。私のために来てくれたんだよね?」
 自分に怒鳴ったのか。
 恵理沙の台詞の意味を理解する秀雄。
 二人を止められない。
 今割り込んだら、恵理沙の怒りに油を注ぐことになる。
 だから、秀雄は二人を見ることしか出来なかった。
「うん…うん…」
 恵理沙は誠司のことを優しくなでながらあやす。
 やがて誠司が落ち着きを取り戻す。
「誠司君、ありがとうね…これはお礼よ」
 そう言って淡いオレンジの光の下。
 恵理沙は誠司の頬にキスをした。
「あ…あ…」
 呆然とする誠司。
 恵理沙はにっこりと誠司に笑う。
「私はもう大丈夫よ…お休みなさい誠司君」
「う…うん…お休みなさい…お姉ちゃん」
 ぼんやりとした声で誠司は挨拶を返して部屋から出て行った。
 秀雄は気の狂いそうな思いだった。
 夢で見た淫らな交わりよりも先ほどのキスは彼の心を乱した。
 性的なものは微塵も感じさせなかったが、恵理沙は優しい表情を誠司に向けていた。
 自分にではなく。
 それに二人の親密さは嫌になるほど伝わってくる。
 まるで秀雄に見せ付けているようだった。
「何でこんな時間にいたの、秀雄」
 いつの間にか恵理沙がこちらを向いていた。
 その冷たい声には押さえきれない苛立ちと不審があった。
「し、心配だったんだ」
 何と言えばいいかわからない。
 それでも、夜中にやって来た理由を話そうと彼の中の焦りを言葉にしようとした。
「心配?」
 訳がわからないと言った風に恵理沙が言う。
 どうして恵理沙は分かってくれないのだろう。
547弟の願い事2:2007/12/29(土) 21:38:15 ID:GtS8rGyp
 秀雄は切実だが身勝手な想いを抱く。
 なぜ、自分の苦しみを理解してくれないのだ。
「お前と、誠司が…二人でいないか」
「こんな時間に?」
 恵理沙の声に含まれる不審が強まる。
 当然だろう。
 8歳の少年がこんな時間に起きているなどありはしない。
 焦りからだろうか、秀雄は自分の不安を言語にできない。
 ふと、恵理沙の声が優しくなる。
「ねえ…秀雄、正直に言って。あなたも男の子だから、その、そういうことをしたいって気持ちもあるのは分かるの…だからね」
 恵理沙は分かってくれない。
 秀雄は絶望した。
 彼女はは秀雄が夜這いしにきたと思っているのだ。
「違う、そんなんじゃない。俺はお前が誠司と二人きりになるのが不安で…だから」
「どうして正直にいってくれないの?」
 何とか理解してもらおうと言葉を探す秀雄を恵理沙は悲しそうな声で遮る。
「もう、出てって」
 その言葉は彼女の拒絶の言葉。
 今は何を行っても無駄だ。
 秀雄はそう思った。
「お休み」
「…お休みなさい、秀雄」
 返事があったことだけが秀雄にとっての救いだった。


 恵理沙は朝から機嫌が悪かった。
 秀雄が夜中の三時に自分の部屋に夜這いに来たのだ。
 彼は「心配なんだ」「不安だ」などと訳の分からないことを繰り返すばかりで話にならなかった。
 それに、まだ小さな誠司をも起こしてしまったことに秀雄は特に気にした様子もなかった。
 自分は誠司を傷つけてしまった。
 そのことを思うと恵理沙の胸は痛む。
 思わず秀雄を怒鳴りつけた時に、たまたま誠司が部屋に来てしまったのだ。
 彼はその幼い表情に涙を溜めていた。
 恵理沙を心配してきてくれたというのに。
 そうだというのに秀雄はふざけた言葉しか言わない。
 結局、恵理沙の母と秀雄の父は起きて来なかった。
 そのためこのことは話していない。
 秀雄の記憶を操作しなかったのは間違いかもしれない。
 恵理沙はそんなことを思う。
 だが、彼女にはできなかったのだ。
548弟の願い事2:2007/12/29(土) 21:40:23 ID:GtS8rGyp
 秀雄の記憶を操作したら、秀雄は恵理沙と恋人同士であることも忘れてしまう。
 そうしたら、秀雄は他の女の子と付き合いだしてしまうかもしれない。
 そう思って、恵理沙は秀雄の記憶をそのままにした。
 それに、恵理沙がサンタクロースだと告白した時に秀雄は変わらずに「大好きだよ!」と言ってくれた。
 だからこそ秀雄を信じたのに。
 自分は間違っていたのだろうか。
 恵理沙はそう自問する。
 間違っていないはずだ。
 彼女は自分に言い聞かせる。
 今までも秀雄とは喧嘩したが全て仲直りした。
 だから今回も大丈夫なはずだ。
「おはよう、恵理沙お姉ちゃん」
 誠司の挨拶が恵理沙の思考を中断する。
「おはよう誠司君」
 笑顔で挨拶する。
 どうやら、誠司は大丈夫なようだ。
 彼を見ていると心が安らぐ。
 無邪気に自分を慕う少年。
 どうして、秀雄は自分の弟の素晴らしさに気づかないのだろう?
「ねえ、お姉ちゃん」
「何、誠司君?」
 誠司は恥ずかしがって「ええっと」「ううん」と言葉を探している。
 そんな誠司を恵理沙は可愛らしいと思う。
 弟とはこのような感じなのだろうか。
「キス…して」
 真っ赤になって小声で言う誠司。
 その言葉に恵理沙は一瞬驚く。
 すぐ笑顔になる。
「いいわよ」
 そう言って彼女は誠司の頬にキスをする。
 誠司はキスすると「えへへー」と嬉しそうに笑った。
 自分は誠司を傷つけてしまった。
 だから、このくらいの願いは叶えよう。
 それに一応は「恋人」なのだ。
「お姉ちゃん、大好き!」
549弟の願い事2:2007/12/29(土) 21:42:26 ID:GtS8rGyp
(私もあなたのことは大好きよ)
 おそらく、誠司の「大好き」とは異なるが。
 誠司は恵理沙に抱きつく。
 彼女もまた誠司を優しく抱きしめ返す。
 仲の良い姉弟といった微笑ましい光景だった。
 恵理沙の母と秀雄の父もニコニコと見守っている。
 暖かい家族の団欒といった光景だった。
 ただ一人、秀雄を除き。
 彼は暖かい笑顔に包まれた家族の中で独り、孤独に震えていた。
(何なんだよ、どうしてあいつらだけ…)
 秀雄は苛立ちや怒り、不安など様々なものを抱えながら、一年を終えようとしていた。


おしまい
550名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 22:59:09 ID:qXACku+E
素晴らしくGJ!!
続きがすげえ気になる
551名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:36:12 ID:tdkSoeQG
神キター!

完結まで超期待してます!
552名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:49:25 ID:ebrC85/4
うわあああまさに神キター。
前半読んでるときには手が震えておりました。
1年後は9歳と15歳か…あああドキドキする。
553名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 12:47:13 ID:Ds5ypSNv
恋人?の方も、かなり身勝手というか、頭の中がお花畑だねw
554名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 17:04:12 ID:SposH4Bv
だが、それがいい!
555名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 23:53:55 ID:1EdcEQ1a
他の女と付き合うんじゃ、と考えてる時点で信じてないよなww
しかし彼女の方もいつまで続けるんだか、続きが気になります。
556名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 09:04:31 ID:N1TkVs0m
今日は夢の日(;´Д`)

http://www.jumbo-takarakuji.jp/
557名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 13:18:28 ID:OPXoswPt
それは、宝くじ当たった冴えない男に寝取られる話が見たいということか。
俺も見たい。
558名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 17:16:36 ID:LNXB7ulR
働かなくなった男に魅力がなくなり別れるのは
一般のストーリー。
むしろ宝くじのあたった働かない男に
汗水流し働く真面目だが恋人にあう時間のとれない男が
恋人を寝とられるのが、寝とられ界ストーリーかと。


反論は許可する。
559名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:59:40 ID:ceLkqtfe
来年も良作に恵まれますように。
560名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:21:58 ID:r+3UhdEs
バン、パン!
>>561の彼女が別の男に姫はじめされてますように。

パン、パン!
…イイッ!
561名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 02:41:52 ID:/q95Hz4d
ちょっ!!今さっき別れて帰ってきたところなのに!
562名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 06:28:01 ID:Q7ZiWeKM
彼女いない・・・orz
いいもん、寝取ってやるもん!
563名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 15:06:03 ID:0rEJL3a9
>弟の願い事
私は弟の恋人だから、キスもセックスもさせないけど、あなたは他の娘を見ないでね。
って、とことん自己中な女だな。さらに、弟を苛めるあなたなんて見損なったわ!とかw

だがそれがいい!続きを期待しております。
564弟の願い事3:2008/01/01(火) 15:48:22 ID:3eJ0E1kB
 吉岡秀雄にとって、昨年を思い出すと期間をクリスマスイブまでに区切るのならば、良いものであったといえる。
 だが、クリスマス以降の1週間を考えるとそれまでの358日のプラスをひっくり返してしまうほどに悪いものだった。
 始まりは何だったのか。
 恵理沙がサンタクロースだと告白したことだろうか。
 弟の誠司がサンタクロースへのお願いに「恵理沙と恋人になりたい」と願ったことだろうか。
 それとも自分が恵理沙を好きになったことだろうか。
 自問しても分からない。
 ただ、弟の願いが叶い秀雄と恵理沙が引き離され、彼女が弟の恋人になってしまったということだけは確かなようだ。
 誠司はまだ8歳なので恋人といっても何をするのか具体的なイメージなどない。
 ただ、恵理沙と少しでも長く一緒にいたいと思っていたのは確かなようではあった。
 そのために恵理沙は秀雄たちと一緒に住んでいる。
 恵理沙と同居できるのだから秀雄としても最初は喜んだが、そんなものは秀雄の思い過ごしだった。
 誠司の恋人として一緒にいるために恵理沙とキスができなくなってしまったのだ。
 恵理沙とのキス。
 最初で最後のそれはクリスマスイブだった。
 どんなものだったろう。
 ほんの1週間ほど前のことなのに思い出せない。
 同じ家に住みながら恵理沙との距離がかえって離れてしまったように秀雄には思える。
 今の秀雄は誠司と恵理沙が親密になっていくのを同じ家に住みながら見ていることしかできない。
(畜生、どうして俺がこんな目に遭わないといけないんだ)
 そして、最近は恵理沙との諍いが増えている。
 誠司のせいによる諍いだというのに恵理沙はことごとく誠司をかばうのも秀雄にとっては不満であった。
 秀雄は最も最近に起きた諍いを思い出す。


 12月31日。
 秀雄たち一家は家で正月を迎える準備をしていた。
 本来は恵理沙と共に正月を迎えるのだから秀雄は喜ぶべきところであった。
 しかし。
「恵理沙お姉ちゃん、お早う」
「お早う、誠司君」
 仲の良い姉弟の朝の挨拶に見えるだろう。
 キスさえなければ。
 誠司は挨拶とともに恵理沙に抱きつき彼女のの頬にキスをすると、恵理沙も誠司の頬にキスを返す。
 唇に触れるものではない。
 そして、いやらしさなど感じさせないあっさりとしたものだった。
 その点では秀雄の方が唇へのキスをしているので優越感に浸っていた。
 だが、朝から二人の親密な様子を見ているとイライラしてくる。
 今の自分にはできないことを目の前でされているのだ。
 二人とも笑顔でキスを交わす表情を見るたびに怒りが湧いてくる。
565弟の願い事3:2008/01/01(火) 15:50:23 ID:3eJ0E1kB
 おまけに自分が8歳のときには恵理沙とキスするなど夢にも思っていなかったのだ。
 誠司は8歳だというのに恵理沙とキスをしている。
(このクソガキ…!)
「早く食事をしろよ」
 どうしても言い方がつっけんどんになってしまう。
(こんなんじゃいけないんだ…こんなんじゃ)
 恵理沙から反感を買うのは分かりきっていても声に出てしまう。
 そのことに自己嫌悪を覚え、イライラが募る。
「そうカリカリするな、秀雄」
 穏やかにそう言うのは秀雄たちの父。
 父までも誠司たちの肩を持つのか。
 そう思うと世界中で自分ひとりだけになってしまったようにすら思える。


 一年の最後となる日の朝から胸が悪くなる思いをした。
 そう思っていた秀雄だったが、甘かった。
 夜、誠司と恵理沙が風呂に入っていく。
 風呂場でまた、誠司は恵理沙の胸を触っているのだろうか。
 秀雄には触らせてくれたことなどないというのに。
 それとも唇にキスをしているのだろうか。
 以前、風呂場で盗み聞きしたのがばれて以来、「もう、風呂を覗かない」と約束させられた。
 そのために秀雄は2人が風呂場で何をしているか分からない。
 分からないために妄想ばかりが広がる。
 そんなことが2人が一緒に風呂に入るたびに繰り返されるのだ。
 思春期で性的なことに興味が大いにある秀雄にとって妄想などいくらでも出てくる。
 恵理沙のの乳房は柔かいのか?
 どんな表情で恵理沙は胸を揉ませているのか?
 誠司はどんな表情で彼女の胸を揉んでいるのか?
(くそっ!)
 自身の妄想により苛立ちが募った頃に2人が出てくる。
 今日は恵理沙が誠司の頭を撫でながら、
「ちゃんと30まで数えられるようになったね」
 などと言って褒めている。
 そんなささやかな事柄も秀雄を苛つかせる。
(風呂に入っただけで何で褒められるんだ?)
 皆が風呂に入り終わり、秀雄以外の家族は年越しをのんびりと待っている。
 秀雄は神経がささくれている。
「すぅすぅ」
 誠司は深夜まで起きることができずに早々に寝てしまっているのだ。
 秀雄としては毎年のことなので別段気に留めることではなかった。
 恵理沙が誠司に膝枕をしてさえいなければ。
566弟の願い事3:2008/01/01(火) 15:52:56 ID:3eJ0E1kB
 柔かそうできめ細かな恵理沙の白い膝。
 風呂上りの彼女のそこに頭を乗せて誠司は安らかな表情で眠っていた。
 誠司を優しそうな表情で見下ろす恵理沙。
 彼女の膝はどんな感触なのだろう?
 極上の枕をしている誠司の安らかな表情を見るほどに秀雄の感情は泡立つ。
「おい、誠司。起きろよ」
 秀雄は誠司を揺さぶって起こす。
「ん…んん…兄ちゃん…?」
 誠司が目を開ける。
 まだ眠そうに目を擦っている。
「今年はちゃんと12時まで起きてるんだろ」
 膝枕を止めさせるためにしたことだが、あくまで弟のためだということを言っておく。
 ぼんやりとした表情で誠司は頷く。
 そして、また目を閉じようとする。
「こら、起きろよ誠司」
 頬を軽く叩いて誠司を起こす。
 これ以上、誠司が恵理沙の膝枕で寝させる訳には行かない。
「眠いなら寝させてあげればいいでしょ」
 恵理沙がやんわりとたしなめる。
「こいつは毎年起こしてくれって言ってるんだぞ」
 そのことは本当だった。
 毎年、誠司は「ちゃんと起こして」と言っていたが、秀雄はさほど熱心に起こそうとしなかった。
 だが、今年は眠らせるわけには行かない。
 恵理沙の膝枕という最高の枕を使って眠っているのだから。
「もう……誠司君、今年は最後まで起きるんでしょう?」
 優しく、優しく誠司を起こそうとする恵理沙。
 すると今回は誠司は目を開けた。
 その現金な反応に秀雄は怒りを覚える。
「うん…僕、起きる」
 未だに眠そうな表情だが、誠司は膝枕から顔を起こしていった。
 父は「偉いぞ、誠司」などと褒めているが、ふざけた話だ。
 自分が起こそうとした時は起きなかったのに恵理沙が起こしたら起きるのだから。
 冷静に「何度も起こされたのだから目を覚ましたのだ」とは今の秀雄には思えない。
 それでも、ここで文句を言っても誰も相手にしてくれないのは分かっているので秀雄は黙っていることにする。
 そのことが一層秀雄のストレスになる。
 そして新年を迎える。
「ア・ハッピーニューイヤー!」
(どこがハッピーなんだよ)
 そんなことを秀雄は思う。
 結局、今年は誠司も起きていた。
 父も恵理沙も恵理沙の母も秀雄のことを褒めている。
「大人になったんじゃないか、誠司」
567弟の願い事3:2008/01/01(火) 15:54:16 ID:3eJ0E1kB
「偉いわね、誠司君」
 などとたかが12時に起きていただけで皆で誠司をちやほやするのだ。
「えへへ」
 などと得意そうに笑っている誠司もまた秀雄にとっては不快なものだった。
 何と理不尽なのだろう。
 そうして、その日はお開きとなった。


 そして今は午前3時。
 思い出しだけでムカムカする。
 だが、今日は何もしないで寝るわけには行かない。
 そう思ってこの時刻まで起きていた。
 家族は皆寝静まっている。
(よし)
 秀雄は自分の部屋のドアを開ける。
(寒いな…) 
 音を立てないように静かに廊下を歩く。
 目指すは恵理沙の部屋。
 そろり、そろりと歩いていく。
 恵理沙の部屋の前まで来る。
 そして、ドアを開ける。
 キィと音がした。
 恵理沙の部屋に入る。
 部屋の中は女の子の部屋特有の甘い匂いがした。
 恵理沙は安らかな表情で眠っている。
 そして、デジタルカメラを取り出す。
 彼女の寝顔を写していく誠司。
(お前が…お前が悪いんだからな)
 最近、自分に冷たくなってきた恵理沙が悪いのだ。
 そう自分に言い聞かせながら何枚か撮影する。
 カメラをゆっくりと降ろして、恵理沙を見下ろす。
 閉じられた紅茶色の瞳。
 まだ、起きる気配はない。
(よし)
 恵理沙の毛布を引き剥がす。
「んん…」
 彼女が眉を寄せ微かに声を上げたので秀雄はビクッとする。
 だが、それだけだ。
568弟の願い事3:2008/01/01(火) 15:55:32 ID:3eJ0E1kB
 ほっとした秀雄はそのままパジャマを見る。
 白いシンプルなパジャマだ。
 そんなものでも恵理沙の美しさを引き立てているように思えた。
 しかし、今の秀雄にとっては邪魔だ。
 恵理沙のパジャマにゆっくりと手を伸ばす。
 彼女に触れなければ服は脱がせるのではないか?
 秀雄は妄想を繰り返す中でそんなことを考えたのだ。
 そして、今それを実行しようとしている。
 手が振るえ、喉がカラカラになる。
 恵理沙の純白のパジャマに手が掛かる。
 何ともないようだ。
(やった!)
 心の中で喝采を叫ぶ秀雄。
 そして、なおも震える指で恵理沙のパジャマのボタンを一つだけ外す。
 彼女の肌が微かに露わになる。
 ごくりと秀雄の喉がなる。
 やはり何ともない。 
 そのまま、全てのボタンを外していく。
(ふ、ふふふっ)
 心の中で笑いながらボタンを外し終える秀雄。
 そして、彼女の肌が露わになる。
 ほっそりとした体で腹部は引き締まっており、なだらかな膨らみをブラジャーが包む。
(綺麗だ…)
 ブラジャーで乳首は見えないのが残念だが、彼女の肌が見れたのだ。
 秀雄の中で何かが満たされていく。
 しかし、これを誠司もまた見ているのだ。
 しかも何の障害もなく、下着に邪魔されることもなく。
 そう思うとあまりの理不尽さに笑い出してしまいそうになる。
 だが、今見ているのは秀雄だ。
 ブラジャーを彼女が寝たまま外すのは断念した。
 それでも
(俺にはこいつがある)
569弟の願い事3:2008/01/01(火) 15:57:24 ID:3eJ0E1kB
 デジタルカメラの中に彼女を写していく。
 恵理沙の美しさをこの中に収めるのだ。
 結局、彼女は目を覚まさなかった。


 誠司は自分の部屋に戻って、パソコンに取り込んでオカズにした。
 その結果、いつもより気持ち良く抜くことができた。
 自慰の余韻に浸りながら、それでも秀雄の中にある形のとれないもやもやは解消されなかった。
 むしろ、快楽の去った後には惨めな気持ちばかりが残った。
 ここ最近見ることの無い恵理沙の笑顔。
 いや、違う。
 自分に向けられることの無い恵理沙の笑顔だ。
 そして、彼女の笑顔は誠司ばかりに向けられる。
 それを思い出すと、秀雄の中に悲しみがこみ上げる。
 自分にはもう向けらることのないものだろうか。
(畜生、畜生…)
 やり場のない怒りから逃れるためにさらにモニタを眺めながら自慰を繰り返す。
 その度に訪れる快楽と怒り。

 こうして、秀雄の一年は始まった。


おしまい
570弟の願い事3訂正:2008/01/01(火) 16:00:37 ID:3eJ0E1kB
訂正です
最後に投稿した分の6行目(空白含む)の

×誠司は自分の部屋に戻って、パソコンに取り込んでオカズにした。

○秀雄は自分の部屋に戻って、画像をパソコンに取り込んでオカズにした。

にしてください。
失礼しました。
571名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 17:41:28 ID:WR2GQglp
>>563
マジでいらつくな。
ある意味歴代の寝取られ女で一番性格悪いかも知れんw
572名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 18:17:26 ID:dXzDxh2s
もう続きが楽しみで楽しみで仕方ない。
全裸で正座にも慣れたよ。
573名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 18:50:09 ID:r+3UhdEs
これが破滅へのフラグですか?
はたしてどうなるんだ〜?
574名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 20:27:51 ID:oXmIZgvi
NTRにありがちな頭の緩さという補正がないからな。
しかも自分が正しいと信じているのが始末に終えない。
ていうか親同士の寝室がどうなってるのか気になる。
575名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 20:59:47 ID:WR2GQglp
>>574
一番被害をこうむってるのが両親だったりしてなw
好きあってる者同士でもなかった(のかどうかは解らないが)のが
夫婦にされてんだから。しかも願いの間接的な影響で・・・w
576名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 22:08:16 ID:KExr1A67
フォローがまったくないというのは悲惨だよなぁ
577名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:15:40 ID:GpeKlLos
>>574
セックスしてないのに寝取られ感が高すぎてもう…
補正がないってすばらしいね。
578名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:26:14 ID:r+3UhdEs
不幸な神も見習ってほしいものだ。
579名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 03:33:23 ID:b8/IvXmd
>不幸な神
あれは寝取られ感が薄かったな
580名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 06:05:40 ID:DwW57fLA
なあ見てるか?
お前の生活は生まれたときから24時間撮影されてて、人生がそのま
まテレビ番組として世界の160ヶ国に放送されてるんだ
これだけは言っておきたくてなたくさんの人の助力でやっとお前に知らせる事
が出来る
それと俺はもう消されるから
じゃあな
抜け出せ健闘を祈る
581名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 17:00:04 ID:oBaFeVwm
>>580
お前、全然網羅できてないよw
582名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 20:59:33 ID:GiXyKxMX







583名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 22:05:24 ID:cjNg1Zy8
やべえ、全裸でwktkしてたら風邪引いた。
鼻水が止まりませんよ
584名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 04:33:59 ID:pan2uZ4d
風邪の菌に身体を寝取られたな
585名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 04:37:06 ID:V4U7uf1y
だれがうまいこと言えとw
586弟の願い事4:2008/01/04(金) 21:16:14 ID:a9TFHy0Z
 吉岡家は正月三が日は込むということで初詣はずらしていくことになった。
 三が日は何をやっていたかというと。


「ここはこう解くのよ」
「ふ〜ん、そうなんだ」
 絵里沙と誠司がこたつの中で顔を寄せ合っている。
 誠司の宿題を絵里沙が手伝っているのだ。
「これで合ってるかな?」
「そうね誠司君、良くできました」
 絵里沙が微笑みながら頭をなでる。
「へへ」
 嬉しそうにそして、どこか得意そうに笑う誠司。
 何の他意も無いはずの無邪気な笑みも今の秀雄にとっては自身に向けられた嘲笑に映る。
 秀雄の心は荒んでいた。
(あいつら…くそっ)
「正月くらいゆっくりしたらどうだ」
 勉強でなく寄り添う二人に苛立ちを覚えてそう言った。
「毎日こつこつやらなきゃだめだよ、兄ちゃん」
 毎日こつこつ。
 それはつまり、この光景を冬休み中見せられてきたということだった。
 そして、冬休みの間見せられ続けるのだ。
 そう思うだけで秀雄は惨めになる。
「絵里沙も嫌がってるんじゃないか?」
「あら、私は大丈夫よ。毎日ほんの少しずつだもの。それよりもまじめに宿題をして偉いわね、誠司君」
「うん、僕がんばるよ!」
 せっかく絵里沙のために言ったつもりがあっさりと流され、おまけに絵里沙は誠司を褒め始める。
(ふざけやがって…せっかく絵里沙のためを思って言ってやったのに)
 さらに。
「ん……お姉ちゃん…」
 こたつで寄り添って眠る二人。
 誠司は絵里沙の薄いが柔らかそうな胸に頬を寄せて心安らかな表情を浮かべている。
 きっとその胸に絵里沙の匂いを胸一杯に吸い込んでいるのだろう。
 そして絵里沙。
 そんな誠司を包むようにして、眠っている。
 偶然だろう。
 偶々、手の形がそういう風になっただけなのだ。
 そう思っても秀雄には絵里沙が誠司を抱きしめて眠っているように見えた。
(何で…正月からこんな思いをしなきゃいけないんだよ…)
587弟の願い事4:2008/01/04(金) 21:17:45 ID:a9TFHy0Z
 このような具合だった。


 そのため、新年だというのに秀雄は酷く不快な気分だった。
 そして、三が日が過ぎ、ある程度空いただろうということになり家族で初詣にいくことになっていた。
 男性陣は寒さを防げれば良い、という考えだったので見た目より防寒をもっぱら考えている。
 そのため、参拝のため歩いていると目が行くのは恵理沙の方だった。 
 安岡(今は吉岡)恵理沙の格好を吉岡秀雄はじっと見る。
 オレンジを基調として花の模様が描かれている着物を着て、白い帯を身に着けている。
 その上にコートを羽織って防寒している。
 よく、似合っていた。
 秀雄は心からそう思った。
「恵理沙お姉ちゃん、綺麗だね。お姫様みたい」
 感動したような口調で誠司が言う。
 何がお姫様、だ。
(ガキのくせにお世辞なんか言いやがって)
 だが、恵理沙は嬉しそうに笑う。
「ふふ」
 ふざけた女だ、と秀雄は思う。
 こんな子供のお世辞に喜ぶなんて。
「ねぇ、秀雄はどう思う?」
 突然、恵理沙が話を秀雄に振ってくる。
 何がどう思うのだろう。
「何が?」
「私の着物よ」
 似合っている、と言うべきなのだろう。
 事実、着物は恵理沙を美しく引き立てていた。
 しかし、秀雄には先ほどの誠司に向けられた笑顔が心に残る。
 ここで褒めたら、恵理沙のご機嫌取りをしているように思いそんなことを言う気になれない。
 ここで、媚びるの訳にはいかない。
 秀雄はそう思った。
「お前には似合わないんじゃねえか」
 気のない声で答える秀雄。
 その返事に微かに顔を曇らせる恵理沙。
「そう…」
「そんなことないよ、恵理沙お姉ちゃんにとっても良く似合ってるよ!」
 横から元気な声が割り込む。
588弟の願い事4:2008/01/04(金) 21:19:34 ID:a9TFHy0Z
「兄ちゃんには見る目が無いんだよ!」
「ありがとうね、誠司君」
 誠司の頭を撫でる恵理沙。
 そういった2人のちょっとした触れ合いにも秀雄は苛立ちを覚える。
(ふざけやがって…)
 そのために、秀雄は恵理沙にそっぽを向いていた。
 だから、秀雄に悲しげな表情を向ける恵理沙に気付くことは無かった。


 せっかく着物を着てみたのに秀雄は褒めてくれなかった。
 クリスマス以降、秀雄とは喧嘩ばかりしているような気がする。
 だから、着物を着て秀雄に褒めてもらいたいというのは贅沢なのかもしれない。
 それでも恵理沙は淋しい、という想いが湧いてくる。
 着物姿を見せた時は上手くいったと思ったのだ。
 秀雄は自分に見とれているように見えたのだ。
 だが、恵理沙の着物については秀雄は何も言ってくれない。
 誠司は真っ先に褒めてくれたし、秀雄の父の清介も「似合っている」と言ってくれた。
 なのに、秀雄は何も言わない。  
 何も言ってくれない。
 とうとう我慢できず、恵理沙から聞いてみれば気のない声で「似合わない」と言っただけ。
 どうしてこうも上手くいかないのだろう。
 恵理沙は心の中で溜息を吐いた。
「恵理沙お姉ちゃん、元気ないね」
 心配そうな声で誠司が聞いてくる。
 秀雄も気付かないのに自分を心配してくれたのか。
 嬉しいと同時に、こんな子供にまで心配をかけているのだと思うと恵理沙は自分が情けなくなった。
「何でもないわ、誠司君」
 彼女は気付かない。
 自分が誠司に笑顔を向ける度に秀雄の不快感が増していくことに。
 何も知らない恵理沙は、誠司を心配させないためにまたも笑顔を浮かべる。
 

「やっぱり神社に来たらおみくじを引かなきゃいけないと思うのよ」
 恵理沙のその言葉で子供達はおみくじを引くことになった。
 去年は散々な最後だった。
 今年こそいいことがあればいいが、凶など引いたら目も当たられない。
 そう思い、秀雄は最初反対したが、結局恵理沙と誠司に押されて秀雄はおみくじを引いた。
 去年は散々だったし今年もどうなるか分からない。
 それでも、さすがに凶を引くことはないだろうと思って引いてみたのだ。
(というより、凶なんて引く奴はさすがにいないだろ)
589弟の願い事4:2008/01/04(金) 21:21:33 ID:a9TFHy0Z
 大吉だった。
(ふん、こんなのあてになるかよ)
 そう思ったものの悪い気持ちはしなかった。
 今年は良いことがあるのではないか、そんなことを思ってしまう。
「私は大吉ね」
 次に引いたのは恵理沙だった。
 下らないことだが秀雄は(恵理沙と一緒か)などと思ってしまう。
「あら、秀雄も一緒ね」
 恵理沙が笑みを浮かべる。
 久方ぶりに秀雄に向けられた笑み。
 それだけのことに秀雄は喜びを覚えた。
「ああ、そうだな」
 秀雄も恵理沙に笑みを返す。
 ひょっとしたら今年は本当にいいことがあるかもしれない。
 秀雄の中にそんな期待が生まれてくる。
 最後に誠司がおみくじを引く。
「僕…」
 誠司の表情が暗い。
 秀雄と恵理沙は誠司の引いたおみくじを見る。
「まぁ…」
 恵理沙が声をあげる。
 凶だった。
 本当に凶を引く奴がいたのか、とまず秀雄は思った。
 そしてすぐにいい気味だ、と思った。
 自分から恵理沙を奪ったのだ、弟ながら憎らしいと思っていたが、多少は溜飲が下がる。
 自分と絵里沙は仲良く大吉。
 そう思うと誠司を仲間はずれにできたという思いも生まれる。
(今年は本当に良い年かも知れない)
 暗い喜びに浸る秀雄。
 調子に乗った秀雄は誠司を脅す。
「俺の友達が凶を引いた知り合いが交通事故に遭ったって言ってたなぁ」
 そんなことをこれ見よがしに言ってみる。
 するとたちまち怯えた表情を誠司は浮かべる。
「僕…交通事故に遭っちゃうの?」
 その様子に秀雄は心の中で喝采をあげる。
(そうさ、お前なんか交通事故に遭えば良いんだ!)
「さあな、日頃の行いの結果なんじゃないか」
 秀雄にしてみれば自分から恵理沙をうばったのだから、誠司など万死に値する。
590弟の願い事4:2008/01/04(金) 21:23:34 ID:a9TFHy0Z
 今のうちに、ネチネチといびってうっぷんを少しでも晴らしたい。
 大人気ないと思いつつもやらずにはおれない。
 しかし、邪魔が入る。
「大丈夫よ、誠司君。あなたは良い子だって神様も分かってくれてるわ」
「本当に?」
「ええ、本当よ」
 絵里沙は暖かい笑顔を浮かべる。
 それにつられて笑みを浮かべる誠司。
「ほら、おみくじをこうやって木に結ぶのよ」
 そう言って絵里沙は自分のおみくじを結びつけた。
「うん、僕も知ってる!」
 そう言って誠司もまた木に結び付けていく。
 笑顔で見守る絵里沙。
 不快な思いを抱く秀雄。
(絵里沙と一緒に大吉を引いたと思ってたのに…何で誠司を庇うんだよ)
 絵里沙にしてみれば、凶を引いた誠司をこれ以上落ち込ませないために言っているだけである。
 しかし、秀雄には分からない。
「そうね、誠司君。お賽銭箱にお金を入れに行きましょう」
「お賽銭箱?」
 首を傾げる誠司。
 絵里沙は笑顔で頷く。
「そうよ。誠司君が今年一年間幸せになれますようにって神様にお願いするの」
「じゃあ、僕は絵里沙お姉ちゃんが幸せになれますようにってお願いするね!」
 にこやかに続く絵里沙と誠司のやり取り。
 秀雄は自身がないがしろにされているように感じた。
「ありがとう、誠司君は優しいのね。秀雄も来る?」
 絵里沙が思い出したかのように誘う。
 秀雄にはそう思えた。
 秀雄は自分がおまけ扱いされたように感じた。
「俺は…」
「誠司君のためにお願いするくらい良いでしょ」
 そう言って絵里沙は秀雄を引っ張っていく。
 賽銭箱に五円玉を入れる。
「御縁がありますようにっていう意味なのよ」
 絵里沙は誠司に五円玉を投げ入れた意味を説明する。
 彼女はそのまま手を合わせて願いを声に出す。
「誠司君が今年一年幸せになれますように」
 誠司も真似をして、五円玉を賽銭箱に投げ入れる。
「絵里沙お姉ちゃんが今年一年幸せになれますように!」
 そして、絵里沙と誠司は互いを見つめあいくすりと笑う。
 暖かい二人の空間。
591弟の願い事4:2008/01/04(金) 21:25:22 ID:a9TFHy0Z
 そこから弾かれた秀雄。
 秀雄を無視して二人は笑顔で語り合う。
「誠司君のおかげで私の一年は幸せになりそうね」
「僕もお姉ちゃんのおかげで一年間幸せになれるね!」
 自身ではなく互いの幸福を願う二人。
 微笑ましいやり取りも秀雄にとっては不愉快極まりないものだった。
(誠司なんか不幸になっちまえば良いんだ!)
 手を合わせながら、秀雄は必死に願った。


 帰り道。 
 手を二人で仲良くつなぐ絵里沙と誠司。
 絵里沙は秀雄にも手を繋いだらどうだ、と聞いたのだが
「そんなことできるか、ガキじゃないんだぞ」
 とすげなく断られてしまった。
 昔、と言ってもつい最近までは手を繋いでくれたのに。
 それらを含め今年は正月早々大変だった。
 絵里沙はそんなことを思った。
 秀雄に着物を褒めてもらえず落ち込み、誠司はおみくじで凶を引いてしまった。
 だけど。
「今年も良い年になりそうだね!」
 元気良言う誠司。
 誠司は凶を引いていたのに自分の幸せではなく、絵里沙の幸せを願ってくれた。
 優しい子だ。
 そう思うと絵里沙の心は暖まった。
 この子なら、幸せになれるだろう。
「そうね」
 穏やかに微笑み絵里沙。
 笑顔が彼女の着物姿をより美しくしていた。
 暖かく優しい空気が二人を包んでいた。
 それを優しく見守る秀雄の父と絵里沙の母。


 そして。
(何が大吉だ…大外れじゃないか!)
 少し後ろから鬱屈としたものを抱えながら歩く秀雄。
 大吉を引いたのに幸福からぽつんと一人引き離された少年。
 吉岡家の初詣はこうして終わりを告げた。


おしまい
592名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 21:47:53 ID:wfyBjVcn
なんかもうイライラさせるだけの作文だな。
593名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 21:59:09 ID:eIbWx8Si
俺なんかレスが伸びてると、あっ来たのかと思ってそれだけでwktkなのだが。
寝取られ的に(弟の年齢的に?)どうなるのか方向性が見えないのが好きなんだけど、
逆にそこでイライラする人がいるかもしれないな。
あくまで個人的には、不良とかヤクザとかの方向でなく弟メインで行ってほしいなと。
594名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 22:10:51 ID:PlQBrbFo
もう兄貴が他の女に寝取られる…でいいな
595名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 22:13:33 ID:xgrLRm55
エロがないものをダラダラ続けられてもなー
596名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 22:14:12 ID:hxrnam3R
イライラすんのは主人公イジメのほうにいきすぎて、エロないからじゃね?
寝取られ属性=M属性の人はwktk、そうじゃない人はイライラ
597名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 22:16:50 ID:iq6jwtZ3
弟の不幸を願う兄貴も大概酷い奴だけど、これだけ大それたことをしておいて、
クリスマス以降喧嘩してばかり…、なんて女は相当頭がどうかしてると思うw
さあ秀雄、そんな女にはさっさと見切りをつけて、もっとマシなのを探すんだ!

>>592
それもまた、寝取り寝取られの醍醐味の一つな気もするw
598名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 22:19:40 ID:iq6jwtZ3
>>596
ここはエロパロ板だから、エロ期待の人が多いだろうしね。
自分は、精神的な寝取り寝取られも楽しめるので、まだまだ問題ないけど。
599名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 22:48:15 ID:0LB18JWR
あれだな、前に萌えたコピペ板から「寝取られだ」とか
言ってM男体験談を貼られた時に似てるw
作者とあれ貼った奴は、きっと同じ感性だな。M男=寝取られ。
女も最悪の屑だし。
600名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 23:21:01 ID:BeAQXxLY
女がくずだと寝取られてもどうでも良くなってくるし、男がくずだと寝取られて当然となるしなあ。
この女も彼氏のことはないがしろで自分本位の思考ばかりのくず女にしか見えない。
個人的にはくず女が寝取られる場合はそれにふさわしい末路を期待してしまう。男がくずの場合はそちらも救済なしで。
601名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 23:30:09 ID:ccNsdJ2Z
イベントを刻みすぎなのかね?
4本目になっても方向性が定まってないのが
イライラの原因じゃないかね

個人的にはお互いの両親の話を掘り下げて欲しい
弟が弟妹が欲しいと言い出すとか、親がどう考えてるのか
その辺を見たい
602名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 23:36:21 ID:XjFB/uWy
実際エロってさ、
最後のクライマックスだけてもよいと思うんだ。
鬱なシーンが積み重なったあげくの果てのトドメとしてね。


まあ弟の年齢的に作者様がどういう結末にもっていくのか?

このペース(作品内時間)でいつ頃に完結するのか


その結末のためにワクテカし裸で待機するしかないのではなかろうか?



てことで作者様、続き期待でがんす。
603名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 23:44:06 ID:WDvbzzxG
まぁ携帯様は短い文章で早い展開の方がいいんだろうね。
そんなの知ったことではないが。
604名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 23:44:10 ID:swhqCTvO
親とか超どうでもいいw

エロなしだとキツイ作品もあるんだが、今のところ俺は読めてる。
出来れば主人公の男には甘い思い一切させず
弟にがんばってほしいな。
605名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 23:57:41 ID:wfyBjVcn
携帯とか関係あるか?
擁護に端末まで持ち出すとは一生懸命ですねw
606名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 00:00:13 ID:XjFB/uWy
このシナリオ配分ではたぶん親を書いてると
完結しないと思うな。
長期連載期待するけど完結してなんぼなんで
そのためには一読者としては過大請求はしないがいいかも。


次は登校シーンかな、節分かな。
いきなりクリスマスだったりは…
607名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 00:09:03 ID:8f/WqXZ6
まあ、そろそろエロは欲しいな
608名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 00:30:12 ID:MgLq+cPe
さすが寝取られ好きは煽りが好きだなぁ・・・
最初に煽った>>592すら反応してるしww
609名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 00:31:55 ID:SduULfAr
ところで神社にお参りとかいいのかサンタ
610名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 01:35:11 ID:cbsO2hsO
そもそもこれが寝取られなのか寝取りなのかまだわからんぞ
611名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 01:50:23 ID:QboAK3t8
>>610
ここ何のスレだよwwwwwww
612名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 06:12:41 ID:aB2eZo8L
誰か「僕のご主人様」の真琴寝取られ書いてくれ
613名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 07:31:04 ID:EE6bvVjN
寝取られってのは一見して良好なカップルが引き裂かれるところにカタルシスがあるんだろうが、
この二人については別にサンタの件がなくても遠からず別れてただろうな、
としか思えないくらい性格の不一致&人間性の幼さが大きすぎてなぁ……
614名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 09:20:38 ID:ZLIdRQZ5
幼いってこの2人まだ中学生の設定だぞ?w

小学生に毛が生えた程度のもんだろ。
615名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 12:13:36 ID:2qoHaLI/
>>小学生に毛が生えた
(´Д`;)ハァハァ
616ネタフリークス:2008/01/05(土) 12:20:12 ID:OLYheb86
ところで、いまさらなネタだが
東野圭吾の「秘密」ライクな
寝とられ小説書ける猛者はいないものかな?

映画版でなく小説版だとさらにいいが。
617名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 13:58:20 ID:vByk161b
秘密はいい寝取られだった
618名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 17:47:49 ID:6nZSfRs0
ここって、実話はナシですか?
619名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 17:51:48 ID:ZxgO3S8J
読みやすくまとめてくれるなら問題ないと思う。
小説風ならなお良くて、エロが入れば完璧。
620名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 00:04:01 ID:wgvUR9O6

彼女が自分以外にさえたスレは失くなったの?
621名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 06:43:07 ID:kunNjXHg
>>620
それって「〜は俺の嫁」とか言ってるやつ全員に対してのスレなのかな
622名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 09:21:58 ID:wgvUR9O6
>>621
いや、実話の件について
623名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 17:20:13 ID:GaaoQsyP
神よ、今日あたり降臨お願いします……
624弟の願い事5:2008/01/06(日) 21:43:32 ID:iK4LLqJ3
 冬休みも終わろうとしているある日のこと。
「兄ちゃん、僕に何か用があるの?」
 吉岡秀雄は弟の誠二を自分の部屋に呼び出していた。
 恵里沙に邪魔されないように彼女が留守の時に呼び出したのだ。
「お前がクリスマスにしたお願いのことだけどな…」
「恵里沙お姉ちゃんと恋人になりたいっていうの?すごいよね、サンタクロースが本当に叶えてくれたんだもの!」
 興奮した様子で話す誠二。
「あれだけどな、本当に良いのか?」
「えっ?僕は全然構わないよ」
 何を言っているのだろうという様子で誠二が言う。
 そんな誠二に秀雄は苛立つ。
 誠二は秀雄を不幸にした上で、恵理沙と恋人となっているというのに。
「お前じゃない。恵里沙がだよ」
「お姉ちゃんが…?」
 誠二が不思議そうな顔をする。
「そうだよ、恵里沙がだよ」
 秀雄は続ける。
「お前は良かったかもしれないけど、恵里沙は無理矢理恋人にされたんだぜ」
 秀雄の言葉に誠二が驚いたような顔をする。
 どうやら考えたこともなかったようだ。
「でも…お姉ちゃんは僕のこと好きだって…」
 誠二としては恵里沙が自分のことを好きなのだから何の問題も無いと考えていたのだ。
「そりゃそう言うさ。あいつがサンタクロースなんだから。恵里沙はお前の願い事を叶えてやってるんだ」
「お姉ちゃんがサンタクロースだったの?」
 誠二は先ほどより驚いた顔をする。
 サンタクロースが願いを叶えたことは知っていてもそれが恵里沙だということまでは知らなかったのだ。
 それに、誠二の中でサンタクロースというのは髭を生やした太った男性というイメージがあった。
 自分が大好きな「恵里沙お姉ちゃん」がサンタクロースだとは思わなかったのだ。
 秀雄は頷く。
「そうさ、あいつはサンタクロースの仕事のためにお前と付き合ってやってたんだ」
「そうなの…?」
「でなけりゃお前みたいなお子様の相手なんかするもんか」
 誠二は俯いて黙り込んでしまった。
 構わずに秀雄は続ける。
「だから、お前は恵里沙の気持ちなんか考えずに勝手な願い事をしてたんだよ」
「で、でも」
 誠二は震えた声で言葉を発しようとする。
 だが、意味のある言葉とならない。
625弟の願い事5:2008/01/06(日) 21:45:14 ID:iK4LLqJ3
「お前は恵里沙の気持ちを踏みにじってたんだ」
「僕、僕…」
 誠二の瞳に涙が溜まってくる。
 泣いてごまかそうというのか。
 誠二の涙を見て秀雄の中に怒りがこみ上げてくる。 
「お前は俺の気持ちも踏みにじってたんだぞ」
「兄ちゃんの…」
 涙交じりの誠二の声。
 やはり、誠二は秀雄の気持ちなど考えたこともなかったのだ。
 でなければ呆然としたような顔はしないはずだ。
「そうだよ、恵里沙は俺の恋人なんだぞ、それをお前が奪ったんだ」
「グス、ご、ごめんね、兄ちゃん」
 泣きながら兄に謝る誠二。
 それを冷たく見下ろす秀雄。
「謝って許されるようなことじゃないな」
「ヒック、じゃあ…うう…どうすればいいの?」
 泣きはらした赤い目でこちらを見上げる誠二。
「恵里沙が帰ってきたらあいつと別れろ」
「恵里沙お姉ちゃんと…?」
「そうだよ、『お姉ちゃんの気持ちも考えずに勝手な願い事をしてごめんなさい』とでも言ってな」
「そうしたら、許してくれる…?」
 すがりつくように言う誠二。
 秀雄は寛大な様子で頷いてみせる。
「ああ、もちろんだ。ほら、泣いてないで顔を洗ってこい」
「うん」
 そう言って秀雄は誠二を洗面所に連れて行った。
 恵里沙に涙の跡を見られ、不振に思われないように。


「あのね…恵里沙お姉ちゃん…」
 家に帰ると誠二が元気の無い様子で話しかけてきた。
 いつもは元気良く自分に抱きついてくるのだが。
 何かあったのだろうか。
「どうしたの、誠二君?」
「僕ね、クリスマスに『恵里沙お姉ちゃんと恋人になりたい』ってお願いしたんだけど」
 もちろん、恵里沙は知っている。
 今現在、その彼の願いを叶えているのだから。
 そして、誠二の次の言葉で恵里沙は驚く。
「僕、お姉ちゃんの恋人にもうなりたくないんだ」
「私のこと、嫌いになったの?」
 また、秀雄が何かを言ったのだろうか。
626弟の願い事5:2008/01/06(日) 21:47:14 ID:iK4LLqJ3
 そう思いながら恵里沙は聞く。
「ううん、僕ね、お姉ちゃんの気持ち…全然考えてなかったんだ。恋人になりたいって思ってたの、僕だけなのに…ごめんね」
「誠二君…」
 誠二の悲しげな様子に恵里沙の胸も痛む。
 誠二は続ける。
「だからね、僕のサンタクロースへのお願いはこれでおしまいでいいよ。ありがとうね、恵里沙お姉ちゃん」
 その言葉で誠二の願いの効力は消えた。


 月日は流れ。
 恵里沙はたった今二人で婚姻届を提出し終えたところだった。。
「これで、私たちは夫婦ね」
 恵里沙は彼ににこやか笑みを浮かべながら話しかける。
「そうだな」
「それにしても、誠二君がクリスマスにあんなお願いをした時にはこんなことになるとは夢にも思わなかったわ」
 恵里沙が感慨深く言う。
「俺も、まさかこうなるとは思わなかったよ」
 彼もまたしみじみと頷く。
 そして恵里沙をじっと見つめる。  
 熱っぽく彼女を求める瞳。
「恵里沙…」
 恵里沙もまた、彼に視線を返す。
「愛してるわ…誠二君」


 秀雄は自室で自分の何がいけなかったのか、恐らく何千回とした問いを再びしていた。
 様々な要因があったのは間違いない。
 しかし、最終的に原因を求めるならば一つだろう。
 誠二が自分の願い事を諦めた直後に記憶は戻る。
 
 誠二から話を聞いた秀雄は早速恵里沙の部屋へ行った。
 すると、そこはもぬけの空だった。
 そのことで、誠二の願いは終わったのだと確信を抱いた秀雄は恵里沙が住んでいた家へ一目散に駆けていった。
 果たして恵里沙はそこにいた。
 彼女の部屋に恵里沙は戻り日常が回復したのだ。
 喜び勇んだ秀雄は恵里沙とキスをして。
 彼女を押し倒した。
 一月にも満たない期間だったが、秀雄にとっては地獄の日々だった。
627弟の願い事5:2008/01/06(日) 21:49:24 ID:iK4LLqJ3
 恵里沙を自分のモノにしたいという想いでいっぱいになっていた所で呪縛が解けたのだ。
 思春期の少年の衝動も加わり、恵里沙とセックスをしたくなったのだ。
 ところが恵里沙は抵抗した。
『ちょっと…秀雄、止めてよ!』
 しばらく口論になった。
『俺、お前が欲しくて仕方ないんだ』
『だからって…私たちまだ中学生よ』
 恵里沙の正論にも聞く耳を持たない秀雄。
『そんなの…中学でセックスしてる奴等なんていくらでもいるさ』
『私たちにはまだ早すぎるわよ』
 次第に感情的になってくる二人。
『いいじゃないか、ヤらせてくれよ!』
 恵里沙を押さえ込んで無理矢理素裸にしていく。
『ちょっと、秀雄、止めて…!』
 涙を浮かべ必死に抵抗する恵里沙。
 しかし、力では秀雄には敵わない。
 秀雄は徐々に露わになる恵里沙の素肌を見て興奮していく。
 恵里沙が死に物狂いで抵抗していた所に、誠二がやってきた。
『恵里沙お姉ちゃん!』
 誠二も世界が元通りになったことを確めに恵里沙の元へやってきたのだ。
 恵里沙は誠二に助けられ、泣きじゃくってた。
 そして、秀雄を恐怖と嫌悪の目で睨み付けて『出てって』とだけ言った。
 そうして、恵里沙と秀雄は完全に別れた。

 秀雄は警察の厄介にはならなかったものの、恵里沙とはもう何年も顔を合わせることはなかった。
 そんな秀雄を尻目に恵里沙と誠二は仲を深めていき、本物の恋人となったのだった。
 恵里沙に会えない秀雄は代わりにディスプレイを見つめる。
 そこにはキスを交わす誠二と恵里沙がいた。


「ん…んん…愛してるわ、誠二君…」
 二人は生まれたままの姿だった。
 幸せに満ち足りた様子でキスをする。
「恵里沙…前から言いたかったんだけどさ…」
「なあに、誠二君?」
 首を傾げる恵里沙。
「その『誠二君』って止めてくれよ…」
 困ったような表情で言う誠二。
628弟の願い事5:2008/01/06(日) 21:50:41 ID:iK4LLqJ3
「どうして?誠二君は誠二君でしょう?」
「いや、俺たち…もう夫婦なのに『君』付けはちょっと……俺だって『恵里沙お姉ちゃん』はやめただろ?」
「もう…わたしは良いのよ、誠二君」
 恵里沙は甘えた表情を浮かべて誠二にもたれかかる。
 その様子に諦めたような表情を浮かべた誠二だったが、やがて表情を変える。
 彼女の求めに応えよう。
 そして、恵里沙の胸を揉み始める。
 かつて誠二と風呂に入った頃よりも恵里沙の胸は膨らんでいた。
 成熟した乳房を堪能する誠二。
「ああん……誠二君……おっぱい……もっと……もっとしてぇ…」
 うっとりとした表情で恵里沙は誠二にねだる。
「全く…『恵里沙お姉ちゃん』もすっかりHになっちゃったな…」
 笑みを含んだ誠二の声。
 しかし、その手は恵里沙の乳房を休むことなく揉みしだく。。
 恵里沙の乳房は柔らかく、瑞々しい弾力を持って誠二の手に心地よい感触を与える。
「あっ……ああっ……誠二君の…誠二君のせいで……Hになっちゃったんだよ…はぁん……ああん」
 今度は誠二は恵里沙の乳首を口に含み舌で転がしてみる。
「んんっ……やっ…やあっ……ああん……誠二君の…H……ああっ……あん」
 乳首を口に含んだまま、空いた乳房を揉んでいく。
 そうして誠二は乱れていく恵里沙を愉しむ。
「おっぱい触られるのが好きなんて『恵里沙お姉ちゃん』の方がHだろ?」
 今度は乳首をペロペロと舐めながら、手を徐々に下に下ろしていく。
 腹部、腰、尻と落としていき撫で回す。
 誠二は張りのある尻を嫌らしい手つきで撫で回していく。
 その感触を自分だけが味わっている。
 優越感に浸る誠二。
「ああっ……やん……ああっ……乳首……乳首がいいのぉ…もっと……乳首ぃ」
 恵里沙がおねだりをしてくる。
 どうやら、尻を撫でるのに夢中で乳首を疎かにしてしまったようだ。
 悪いことをしてしまった。
「ごめんよ『恵里沙お姉ちゃん』」
 誠二はそう言って乳首を強く吸う。
「やん……ああん……ああっ……ああっ……誠二君……あっ……やあっ……やああああっ!」
 恵里沙が顔を仰け反らせて一際大きな声を出す。
 イったようだ。
 恵里沙の体から力が抜けるのを感じながら誠二は思った。
「じゃあ……そろそろいいかな…?」
 誠二は恵里沙の顔を見ながら確認をする。
629弟の願い事5:2008/01/06(日) 21:52:04 ID:iK4LLqJ3
 誠二のほうはもうすでに準備万端といって良かった。
 肉棒がビクンビクンと恵里沙を求めている。
 彼女は秀雄に頷く。
「誠二くぅん……早く来てぇ……私、誠二君のこと…欲しくて仕方ないの……」
 欲情して潤んだ瞳で誠二に言う恵里沙。
 そのことで誠二の肉棒はさらに奮い立つ。
「恵里沙ぁ!」
 叫んで誠二は恵里沙を押し倒す。
 そして、いきり立った肉棒を挿入する。
 彼女の中はすでに受け入れる準備ができていた。
 そして、暖かくキツイ締め付けの中に収めていく。
「ああっ」
「くぅっ」
 恵里沙と誠二が二人して声を出す。
「相変わらず恵里沙の中って、すごくいいよ…」
「誠二君のも…すごくいいわ…」
 何度交わっても飽きることなどないように思える快感。
 快楽を共有しながら心を一つにする二人。
 やがて、誠二が腰を動かしていく。
「ああっ……誠二君……気持ちいいよぉ…ああっ……ああっ……はあん」
 恵里沙は髪を振り乱して快楽を訴える。
 誠二も腰を動かせば動かすほどに快楽が増していく。
 どうして、これほどまでに気持ちがいいのか。
 そう思いながら恵里沙への愛しさで胸が一杯になっていく。
「あっ……あっ……あっ……ああっ…誠二君……誠二…いいっ……いいのっ」
 快楽の中で恵里沙は誠二にしがみ付く。
 そのまま二人で共に昇りつめていく。
「恵里沙っ……恵里沙っ……恵里沙っ……恵里沙ぁ!」
「あっ……やん……誠二……ああっ……誠二……ああっ…ああっ…ああっ…あぁあああああああああああああああ!」
 誠二の肉棒がドクンと脈打つ。
 恵里沙の中に注がれていく。
 ドクンドクンと脈打つごとに精が注がれていく
 彼女の膣はそれを全て受け入れるかのように蠢動する。
 やがて、射精が終わり部屋の中には二人の息遣いが残る。
 こうして、幼馴染の二人は恋人になり、今夫婦としての初めての行為を終えた。


「はぁはぁ」
 ディスプレイに見入っていた秀雄も自慰をしていた。
630弟の願い事5:2008/01/06(日) 21:53:48 ID:iK4LLqJ3
 あれから、恵里沙とは会っていないがこうして、隠しカメラ越しに見つめ、オカズにする日々が続いている。
 しかし、不満などない。
 どうしてあるだろうか。
 自分は演技でなく本気でイった姿を見れるのだ。
 AVなど比較にならない。
「ふっ…ふふっ…」
 今回はいつもより多く出したような気がする。
 後始末をしながらそんなことを考える。
 恵里沙が結婚したからだろうか。
 そう、彼女は人妻になったのだ。
 人妻、という響きだけで興奮する。
 その人妻がディスプレイの向こうでセックスしているのだ。
 今までよりも興奮するのは当然かもしれない。
 画面の向こうではセックスを終えた二人が何やら仲睦まじくしている。
 興味がないので、録っておいた他のものを見よう。
 今までのセックスは全て保存している。
 自分はオカズにこと欠かないのだ。
 そう、これでいいのだ。
 しかし、そう考えながら秀雄は思う。
 ドウシテ涙ガ止マラナインダロウ…と。
「ふふっ…ふふふふっ…ははははははははははははははっ……」






これで全て終わりです。
お付き合い頂きありがとうございました。
631名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 22:02:53 ID:j6bxNqO0
乙でございます。
まぁ、なるようになった結末といいましょうか。

とにかく、楽しませていただきました。
632名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 22:09:58 ID:wgvUR9O6
乙…

感動した。

しかし終わってしまったのは淋しいなあ…

次回作ぜひお願いします!
633名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 22:15:26 ID:+4BT2e+W
最後ちょっと駆け足気味に感じたのは気のせい…?
ともあれ作者様お疲れ様でした!楽しませて頂きました!

やはり8歳Hは無理だったか…
634名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 22:27:31 ID:FpunRUdZ
お疲れ様でした。
ただどうも、寝取られた感じがしない。
635名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 22:36:56 ID:JngOzqQY
乙、最高にむかつくビッチと弟だったぜ!(褒め言葉
636名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 00:03:31 ID:wgvUR9O6
神よ……まさかスレが荒れたからの
打ち切り完結じゃないですよね?
あと五回くらい書いてほしかったよ……
637名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 19:16:56 ID:cvi8WZua
あげ
638名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 19:56:39 ID:/K7BM1MO
かきやー氏が来る予感!!!
639名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 04:04:13 ID:DLAX78VS
いつもお疲れさま
貴殿等に質問です
1・一日の睡眠時間ってどのくらい?
2・仕事はされてるの?
3・十代なの?二十代なの?
4・自分にとってvipとは?
5・彼女はいるの?
6・友達はいるの?
7・貯金はどれくらい?
8・もってる乗用車の車種は?
9・年金は払ってる?
10・税金は払ってる?
11・未来への展望は?
12・いじめられっこだった?
13・ハロワいってる?
14・人生楽しい?
640名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 07:09:32 ID:fvRYZ/Qc
?
641名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 09:23:44 ID:M6uOC9Xp
??
642名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 16:08:09 ID:uqY5eE/i
カキコミテスト
643名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 12:11:47 ID:XMyZgbrF
神は…いないのか…?
644名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 01:13:04 ID:UZom1mG/
君が神になってはどうだろう
645名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 03:03:47 ID:xFkGCzlx
家の猫が発情して、家の庭でどこのと知れぬ牡にやられてた。
なんか媚薬でも打たれて犯されちゃった。的で凹む。
帰って来たら牡のを掻き出してあげなくちゃ。
キレーキレーにしてあげて、妊娠なんてさせないよ。
あんな野良猫、うちのが本気になる訳が無いよ。
普段はあんなに足へと擦り寄って好き好きビームを私に出してる甘えん坊なんだから。
646名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 04:30:19 ID:zi4Pb07s
なるほど、気持ちはわかるぞ。
実に寝取られっぽい
647名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 20:20:41 ID:uiL+VEqI
ネタだと思うが、猫を飼ってる身としてはちょっと嫌悪するところがあるな。
妊娠させたくないなら避妊手術はしておくべきだし3行目に関しては虐待だろ・・・
気持ち悪くて仕方がないぜ
648名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 06:42:18 ID:AQtxqI8j
相変わらず神の降臨を全裸で待つ俺だが、
他のエロパロスレでNTRネタが投下されていないか報告も求むのだ。
649名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 10:12:47 ID:jMXrgDpT
>>647
不妊手術じゃなく避妊手術?
650名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 12:34:31 ID:+7Tj3vTc
>>648
・・・腹を冷やすぞ?

つ【使い捨てカイロ】
651名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 13:50:28 ID:DuU0baef
つ【カプサイシン入りクリーム】
652名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 17:37:52 ID:XSgZfIrc
>>645
娘大好き父親の心境だなw
653名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 06:38:33 ID:l7r90tNt
434 名前: 名無シネマ@上映中 投稿日: 2008/01/16(水) 03:15:25 ID:B7890SbT
>>420>>422>>424>>429ちなみに下記のこと書き込みやがった奴…殺すぞ…
大嘘こくな!!!
もしくはどの外人と勘違いしてんだw
俺の女は入れ墨いれてあるような女だが、Club遊びは苦手だっつーて遊びに行かない女なんですが何か?
おい、こんなくだらねーこと書き込みやがったのは映画板の誰かだろ
冗談だろうが俺は許さねーからよ俺の彼女に中だししてやったとか気持ち悪りいんだよ!!!!!
だんだん腹立ってきたわ…
想像で言ったにしろ悪質きわまりない
俺の女を妄想で汚しやがって…会ったらボコボコにしてやんぞ!!!!!!!!!!!
俺の女は避妊とか病気とか真剣だからな
昔は色んな男とやりまくってた人だが今は違うし
避妊させないでセックスやってた時期はあるが…
俺がいるのに他の男と中だしでセックスしたなんてありえない話なんですが
妊娠した場合、俺の子を産んでくれるって話合ってるくらいなんだからありえん話すなよ
誰だよ!知らないフリすんのもいい加減にしろよ!!!!!
何なんだ?これはよ!!!!!

606 名無しチェケラッチョ♪ sage 2008/01/15(火) 07:58:32 ID:???
>>550
やっぱあの外国人か。
俺はお前の彼女に中出しでHしたことあるぞ。
俺の方ががっしりしていていいそうだ。
623 名無しチェケラッチョ♪ sage 2008/01/15(火) 19:06:43 ID:???
>>614
>ピルは「愛し合う二人の為だけの避妊方法」

俺もそう思う。
だからお前の彼女は俺に生で中出しさせてくれたんだよ。

↑何なんだ?コレ
俺をなめてんのか?…オイ!!!
654名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 06:41:10 ID:l7r90tNt
↑たまたま入った板で見つけた書き込みなんだけど、こういうネタもいいよね
655名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 07:57:22 ID:yUEtT/gc
それを元にSSを書いてくれるんならいいが、話の前後がわからないのに
抽出したレスだけ貼られても…
656名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 16:28:51 ID:nzOuL4uL
彼氏のいる女の子をヤッちゃう的なのはこのスレの管轄になるの?
657名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 17:58:35 ID:HHsWoXji
寝取り寝取られ総合スレだからありです
658名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 18:18:27 ID:lLkIXqIm
ネトリなら和姦がいいかと。
揺れ動く女の心理が描かれれば。

↑とかいうのは俺の勝手な言い草だ。
659名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 21:31:52 ID:VS3Ma5Ug
>>653
元スレがどーいうところなのか知らないからマジなのかネタなのかは分からないけど、
とりあえず、話の前後が推測できる寝取られネタとして成立はしてると思う。

俺の息子が起き上がったのが何よりの証拠だ
660名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 21:32:31 ID:VS3Ma5Ug
あ、ごめん655宛てね
661名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 03:19:16 ID:sMWSyQSG
662名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 08:07:34 ID:SKoBXqyS
見てきた。こっちのスレ向きの話だねぇ
663名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 21:48:34 ID:SgromvYU
かまいたちスレにも一点来てるな。
しかし、あそこのスレの住人ってこっちと嗜好が被ってそう。
664名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:52:41 ID:6LUcrTv1
そろそろ誰か作品を投下すべきだと思うんだ。
相変わらず全裸で土下寝をしている俺の切実な願いです。
665名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 10:03:17 ID:HiW4CbHo
かきやー氏降臨まってます
666名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:26:10 ID:/kQNj22e
父さんが死んで、僕が母さんと二人暮らしになって3年が経った。
息子の僕が言うのもアレだけど、かなり若い頃に僕を生んだ母さんは、小学4年生の子供が
いるとは思えないほど、今でもメチャクチャキレイだ。
体は細い方なのに、む、む、胸なんか結構大きいし、スマしてるとちょっと冷たく見える
ほど整った顔も、一度笑うとパーッと花が咲いたみたいになる。

父さんが死んだ後、夫婦で経営してた工業デザインの会社と、母さん自身を狙って、一時
色んなヤツがうごめいてたみたいだけど、会社のスタッフの人たちが一つになって、なんとか
その嵐はうまく乗り越えたらしい。

ところで、僕はそんな母さんと、まだ毎晩いっしょの布団で寝ていた。
マザコン?そんなのカンケ…ゴホンゴホン
だって、あんな楽しい事があるんだもん、男の子としては止められないでしょ…

「タッ君…寝ちゃったの?」
母さんが小さな声で僕に聞く。
僕のウソ寝は、もうかなりプロ級だ。
母さんは、そんな僕をそっと抱きしめ、そのほっそりとした足で僕の太ももを挟み込む。
そして、小さい声で
「タッ君ごめんね」
と言うと、僕の腿をゆっくり自分の股間にこすりつけ始めるんだ。
だんだん母さんの息が荒くなった頃にそーっと薄目を開けると、キレイな眉をひそめて、
頬を真っ赤にした母さんが、切なそうな声でつぶやく。
「あなた…タッ君が…どんどん貴方に似てきて…私こんな…息子でこんないけない事…
あっ…ごめんなさい、タッ君、あなたっ…ン…アアッ!」
母さんの、僕の腿に擦り付けてる部分がじんわり湿った感じになる。
荒い息のまま、ボーッとしたような表情になってしまった母さんは、とてもイヤラしくて、
でもとってもキレイだった。
と言うわけで、僕がたまに来るそのヒミツの時間をドキドキして待つのも当然だろ?

ある日、母さんが『会社に行く時間ももったい無い!』と、ウチのパソコンで仕事をしてると、
玄関のチャイムが鳴った。
「もー、遅かったなあ。タッ君開けてあげて」
と言われ、僕が玄関の鍵を開けると、そこには茶髪の若い男が立っていた。
背が高く、がっちりとした体をしてて、ニヤニヤしながら僕の顔を見てた。
「おー、君がタッ君かあ。お母さんに似て、なかなかモテそうな顔してるじゃん」
『何だコイツ』と僕がムカっとしてると、母さんが奥から、
「こーらシマダ君!キミただでさえ遅刻なんだから!データ早く早く!」
「あー、理佳さん、申し訳ない。いやあ、バイクでもやっぱ20分じゃ着かないですよ」
と言いながら、男は僕にヒラヒラと手を振って奥に入っていった。
「社長って呼びなさいって、何回言ったらわかるのよお」
「ほら僕、半分派遣みたいなもんだしー…」
やけに馴れ馴れしげなヤツの態度に、僕のムカつきは納るどころか、MAXに近づいていた。

母さんと二人で晩御飯を食べながらも、何となくムッツリしたままの僕に、
「んー、タッ君どうかしたの?」
と母さんが聞いてきた。
「…別にどうでもいいんだけど、さっきの人、何かやたら馴れ馴れしいって言うか…」
「ん?シマダ君?まあねえ、仕事はできるんだけど、ちょっと軽薄ってイメージは拭えない
わよねえ…でも彼、仕事は出来るし、会社の女の子にメチャもてなのよ」
「え!…母さんまさか…」
「は?…アハハハハ…まっさかあ…ほら、私の好みは、パパみたいな『男は黙って勝負!』
みたいな人だし、それに私には、かわいいかわいい彼氏がいるからねー」
と、母さんはテーブルの下で足を伸ばして、僕のヒザをコチョコチョくすぐった。
僕は「やーめーろーよー」とか言いつつ体をくねらせる。
何となく気持ちが軽くなっていった。
667名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:26:41 ID:/kQNj22e
それから半月位たった夜。
『今日は打ち上げでちょっと遅くなるから』と母さんに言われていた僕は、ご飯をチンして
食べ、風呂に入って、テレビを見て、ゲームをして、まあ正直一人だと何か寂しくて、
ちょっと早いけどベッドに入ってしまった。

やがて、ふと物音で目が覚めた。
「タッくーんただいまーって、そりゃあ寝てるかあ」
玄関の方から聞こえる、やけに陽気な母さんの声に、ベッドから返事をしようとした僕の体は、
次の瞬間凍りついた。
「ちょっと理佳さーん、しっかりして下さいよー」
という、『シマダ君』の声が聞こえてきたからだ。
「いやあ、シマダ君ゴクロウ!!じゃあまたっ!明日もがんばろうね!」
「と、とにかくほら、ソファーまで送りましょう…水飲みますか?」
「え?あ、ウン。ちょうだい……んーどうもありが、アッ!」
それっきり、何の声もしなくなってしまった。

僕もいまどきの小4だ。男と女について何も知らないわけじゃない。
もし母さんがなんかヘンな事されてたら、何としても助けなきゃ!
僕は、ソーっと寝室を出て、リビングを覗き込んだ。
その瞬間、僕の心臓は文字通り張り裂けそうになってしまった。

二人は、ソファーで横になっていた。
母さんは、頭の上で両手を男に押さえられ、必死で体をよじっていた。
女性にしては背の高い方だけど、ヤツの大きな体に押さえ込まれてしまってはどうしょうも
ない。
ヤツは、すでに母さんの服をはだけて、真っ白なオッパイをむき出しにしてしまっていた。
そして、必死で暴れる彼女を全然気にせず、じっくり、ていねいにオッパイを舐め回してた。
彼のもう片方の手は、母さんのスカートの中に入り込んで、ゆっくりゆっくり動いてる。
「…や、止めてシマダ君!酔ってるの?!今なら、冗談で、冗談ですませ…アッ、駄目ッ!」
ヤツのスカートの中に入れた手の動きが段々激しくなる。
「…理佳さんみたいな素敵な女性が、亡くなった人にいつまでも縛られてるなんて、もったい
ないですよ…ほら、ココもそう言ってますよ」
とスカートの中で手を動かし続けていると、やがて『くちゅ…くちゅ…』と粘っこい音が
してきた。
「止めてッ!…私は、ずっとあの人のものですっ!」
と抵抗する母さんだったけど、その声は、喘ぎまじりの弱々しいものだった。
やがて、男は、母さんのパンストと下着をスルリと脱がせ、スカートの中にいきなり顔を
突っ込んでしまう。
「アッ止めて!何するのっ!」
と言う母さんの抵抗はやっぱり無駄みたいで、男は、またわざとペチャペチャ音を立てながら、
母さんのアソコを、これまたたっぷり時間を掛けて、ていねいに舐めまくった。
そのうち、目をつむった母さんの口から、
「…ア…ダメ…イヤァ…」
と、小さく喘ぐような声が出てきて、細い手が男の茶髪の頭をグッとつかんだんだけど、
それは、男の頭をどかすよりは、むしろ自分に押し付けるように動いていた。
668名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:27:14 ID:/kQNj22e
やがて、男はスルリとズボンとパンツを脱ぎ、スックと立った。
まぶしそうな顔で男を見上げる母さんも、影からこっそり見てた僕も、思わず『アッ!』と
言いそうになる。
男の股間からは、マジで僕の腕ほどもありそうなでっかいチンポが、ビクンビクン脈打ち
ながら反り返っていた。
母さんが、震えるような声で言った。
「だ、ダメよそんなの…絶対入らない…」
「コレを見た女性はみんなそう言うんですよ。」
と、ヤツはチンポを悠々としごきながら母さんに覆いかぶさる。
母さんは、蛇にガンづけされたカエルみたいに身動きが取れない。
「でも、ご安心を。最後はみんな、離れられなくなるほど気に入ってくれるんです…」

ヤツは、母さんの片足を肩に担ぎ上げるようにしてたから、僕の位置から全部が丸見えだった。
最初、母さんのグショグショに濡れたピンク色のアソコをググッと押し拡げた赤黒い先っぽは、
やっぱり全部は入りきらないみたいだった。
男が
「うーん、ムリかなあ。今日は止めときますか」
というと、母さんはホッとした表情で体の力を抜いた。
するとヤツは
「そうそうソレソレ」
とニッと笑いながら、不意に母さんの腰をグィッとひきよせ、いきなりデカチンの3分の1
くらいまでを一気にねじ込んでしまったのだ。
母さんは声も上げずに体を激しくのけぞらせる。
ヤツは、
「あとは良くなるばっかりですよ」
と言いながら、ゆっくりゆっくりチンポの抜き差しを始めた。
母さんのアソコに、どんどん深くチンポが刺さっていく。
母さんがうめき声を上げながら、男を押しのけるようにして必死で止めてくれと訴えるけど、
ヤツはニヤついたまま無視。
そのうち男は、母さんをソファーに寝かせ、覆いかぶさるようにして腰を激しく母さんに
打ち付け始めたから、二人が繋がってるところは見えなくなった。
でも、男の体がパシンパシンと母さんに当たるうち、ぶちゅっ…ぐちゅっ…と音がし始めた。
最初はクッションなんかを握り締めてた母さんは、そのうちたまらずヤツにしがみついて、
「アアッ!…す、スゴいっ…そんな深…私、壊れ…ンッ!…アアアッ!」
と叫びながらお尻をケイレンさせ、やがて体をグゥーッとのけぞらせた。
男も呻きながら腰をビクビクっとさせ、しばらく動かなくなってしまったけど、最後は二人
ともソファーにガックリとくず折れた。
669名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:28:53 ID:/kQNj22e
二人はしばらく重なったまま、クスクス笑ったり、小声で何か話してた。
でも、キスを繰り返してるうちにまた二人の息がだんだん荒くなってきて、今度は母さんが
ソファーでアグラをかいた男の上に跨り、デカチンで激しく突き上げられる形になった。
僕は、母さんの大きなオッパイがブルンブルン激しく上下に揺れるのを見ながら、パジャマ
の上から猛烈に自分のチンポをコスっていた。
もう何度出したかも分からず、パンツの中はグチャグチャだったが、僕のチンポはまだまだ
カチンカチンのままだった…

その夜から、ヤツはやたらウチに出入りするようになった。
「ほら…彼一人暮らしじゃない?たまには栄養バランスの取れたものを食べさせてやるのも、
管理者の務めのひとつかなーなんて…」
と、苦しい説明をする母さんの声も全く耳に入らず、食卓についたヤツを僕はギロリと睨む。
でもヤツは
「確かに、食事は大勢で食べるほうが楽しいもんなータッ君」
とか言いながら、ニヤニヤしながら僕の顔を眺めているだけだった。

そのうち僕は、お酒を飲みながら色んな話をしてる二人に「おやすみ…」とボソッと言って、
早々とベッドに入ってしまう。
30分から1時間して、母さんがそっと僕の部屋を覗き込む。
僕はそのままベッドに入ってきてほしいのに、母さんはそのままそーっとドアを閉じて行って
しまう。
それから10分くらいして、今度は僕がそっと部屋を出て覗きに行くと、大体2人はもう素っ裸だ。
後ろからしたり、座ってしたり、立ったまましたり…
僕はその全部を、興奮で息を荒げながら見ていたが、体の芯は冷たく凍り付いていた。

さんざん母さんの中に出しまくったアイツが帰る頃、僕はきっちり布団に入っている。
そのうち、ベッドに母さんが入ってきて、満足そうなため息をつくと、僕の額にチュッと
キスをして、そのままスーッと眠りについてしまう。
僕と母さんのヒミツの時間は、2度と訪れなかった。

「あら、タッ君何か調べてるの?」
と、パソコンをいじってる僕に母さんが話しかけてくる。
この、ニッコリ微笑んでるキレイな唇が、きのうあいつのチンポを喉の奥まで咥え込んで
精液をゴクンゴクン飲み干してたなんて、今でも信じられない。
「何これ、『完全犯罪とは』って…」
母さんが不安げな表情で僕を見る。
「いやホラ、僕ミステリー大好きでしょ。今度ちょっと書いてみようかなーなんて…」
「わー凄い!でも、お母さん、あんまりタッ君が怖い話書くのイヤだなあ…」
「子供向けのミステリーなんて昔からいくらでもあるじゃん。その程度のヤツだよ」
「ならいいけど…でも、完全犯罪なんて聞くだけで怖くなっちゃうなあ…」
「うーん、実際にはなかなか難しいみたいだけどね…」
まあでも、僕と母さん、2人きりの平和な生活を取り戻すためだもん。
がんばって一生懸命考えてみるYO!

終わり
チョー昔に見た映画(俺のNTR原体験)をパク…インスパってみました。
670名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 23:20:08 ID:/VZc4x+L
GJでした!
671名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 01:12:46 ID:e1+7obak
寝取られた側が前向き(?)なのが新鮮だ。
GJ!
672名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 05:16:06 ID:0XYUtaPp
GJ!!
タッ君を支援するぞ
ほら、大量の水酸化ナトリウムだ
これでシマダを・・
673名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 13:05:14 ID:zzGYLTkE
がんばれたっくん!
完全犯罪のポイントは事件を発覚させないことだ
最近は科学が発展してるから見つかればまずつかまると思っていいぞ!
674名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 19:40:03 ID:XpRrsBcF
>>673
逆に考えるんだ
子供の演技は本物だ
675名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 06:50:56 ID:eSTFY0qM
       {    !      _,, -ェェュ、   | 
ィ彡三ミヽ  `ヽ     ,ィハミミミミミミミミミヽ、|
彡'⌒ヾミヽ   `ー  /ililハilミilミliliミliliミliliミ|  
     ヾ、        /iiiiイ!ヾヾミ、ミニ=ー-ミ| 
  _    `ー―' i!ハ:.:.\\_::::::::::::::/:.| 
彡三ミミヽ        i! ヽ:.:.:.:冫': : :::/,,∠| 
彡'   ヾ、    _ノ i!::: ̄二ー:: : ::::ソ ・ ,| 
      `ー '    {ヘラ' ・_>シ;テツ"''''"| あのろくでなしさえ死ねば
 ,ィ彡三ニミヽ  __ノ ヽヘ`" 彡' 〈     |     あの人といっしょになれるのに・・・
彡'      ` ̄       `\   ー-=ェっ |
      _  __ ノ  {ミ;ヽ、   ⌒   | 
   ,ィ彡'   ̄        ヾミミミミト-- '  |
ミ三彡'        /⌒ / ̄ ̄ | : ::::::::::|
       ィニニ=- '     / i   `ー-(二つ
     ,ィ彡'         { ミi      (二⊃
   //        /  l ミii       ト、二)
676名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:09:15 ID:dORmc09W
学校から帰って台所で麦茶を飲んでいると
床下の収納スヘ゜ースに死んだお母さんが押し込められているのに気がついた

隣の部屋からお父さんが出てきた
「幸治?、お母さんは他に好きな人がいたんだ、お前のことも捨てて
出て行こうとしていたんだ、だからけんかになってさっき殺してしまった」
と泣き出した

俺はお父さんを警察に突き出すつもりはない
このまま二人で暮らしていこうと思った

着替えのため自分の部屋に行くとメモ帳の切れ端が落ちていた
「幸治、?逃げて お父さんは 狂っている」


あなたなら、お父さんと、お母さん、どちらを信じますか?
677名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:30:27 ID:zm7VCFqp
vipでやれ
678名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:07:12 ID:txSSdhvY
そんなのそれまでの母と父とどちらと仲が良かったか、どんな人間性だったか、それに尽きるだろ
679名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 05:59:43 ID:e75t/Dfg
そうだな
680名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 08:33:06 ID:rPd5ms2t
普通に通報でおk

ってかvipd’ry
681名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 12:42:53 ID:d8+VoB9i
どっちを信じるにしろ
通報するだろ
682名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 20:28:14 ID:Bu81XUn0
?、
、?

何かものすごい違和感を覚えた。
683名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:01:31 ID:BT5j21Sb
懐かしいコピペだなw
684名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 11:51:04 ID:aG1rFU7L
二次創作で、オリジナルとカップリングが違うとNTR感じないかな?
例えばFFDQ千一夜物語で、FF6のセリスがエドガーやセッツァーとやってるのがあるけど、
結構自分的に来た。


685名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 12:20:46 ID:BMTDLIkk
ケフカとかレオ将軍とか犬皇帝ならいいんだがな。
686名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 19:03:25 ID:gAOFkNbZ
むしろ俺は、本編でロックがセリスに寝取られたような思い出があるw
特にイベントも前フリも無く関係もってたから、文字通り寝取ったのかと…
当時の純粋な俺は、死んだ恋人を生き返らせてハッピーエンドになるもんだと思ってたからなぁ。
同じくFF7では(ry


寝取られたんじゃなくて、普通に心変わりとか予定調和とかなんだろうけど、
ゲームとかで最初の女→次の女=ヒロイン ってパターンだと、どうしても前の女に心惹かれてしまう俺
なんというNTR体質
687名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 19:37:15 ID:rxnV+dE2
>>686
フェニックスでレイチェル一瞬生き返らせて別れの挨拶するる感動のイベントがあったぞ確か
俺的にはセリスのセッツァーエンドがいまだに信じられん
688名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 20:12:53 ID:eXTPcztJ
689名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 20:52:25 ID:gAOFkNbZ
>>687
いや、それセリスと散々やった後だろ?
恋人を復活させるんだ!→別の女といちゃいちゃ→サヨナラ昔の恋人
全体として別に寝取られでもなんでもないってのは分かってるんだけど、当時のインパクトがね…

ロックがいなけりゃセッツァーとよろしくやってるのを見た時も意味が分からなかったんだけど、
姉に「スタッフがセリス萌えなんだろ」といわれてなんだか哀しくなった。
690名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 22:41:11 ID:BMTDLIkk
レイチェルは死んじゃうんじゃなくて
記憶喪失のまま別の男と結婚とかしてたら
寝とられだったのにな。
オシイナ。
691名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 22:47:06 ID:PBYEX7L7
>>690
それなんてフルバ?
692名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 02:08:45 ID:7jJqbv9B
フルバにそんな展開あるのか
693名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 23:47:52 ID:tXI6roZ6
サブキャラクターのお話だけどね。
694名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 19:37:13 ID:z/4GA/Hy
いとしのエリーとか
695名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 20:47:04 ID:mZwtBQGi
とある本日発売の同人ゲームのタイトルを検索した所、引っ掛かったwwww

ttp://cgi2.biwa.ne.jp/nayami/3939/
696名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 21:26:36 ID:MinRbdPb
>>695
そのタイトルは

あなたのことが好きなのに

だろ?w
697名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:39:41 ID:PSN7o2Eh
エロパロのドラクエスレにNTRネタを書き込んだんだけど、こっちに投下した方がよかったかな?
二次的要素があってもここってOK?
なんにしろ良ければあちらも読んでやってください
698名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:47:11 ID:oBBELqKM
you do して yo!
699名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 02:35:10 ID:7z5iP4VJ
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
このスレの蝋燭が消えますた・・・
700名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 13:52:17 ID:EGo+x75l
http://same.u.la/test/r.so/sakura03.bbspink.com/eroparo/1169308889/l10

みたいね。
べっかんこアドだけど。
701名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 14:27:00 ID:09V/tzkx
なんかすごく読みづらいんだけど……
こっちで再投下してもらえないだろうか
702名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 16:19:11 ID:WbVaB9z5
>>701
どういう意味?推敲して投下しなおせって言ってるの?
俺は読みやすい文章で、良い出来だったと思うけど。

703名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 16:38:56 ID:eQ5cACpD
この場合は、「携帯用の表示だと読みづらくてしゃーないからこっちに転載してくんないかなー」って意味だろうね
でも、ちょっと考えれば専用ブラウザでエロパロ板を開けばいいだけである事なのが分からないはずないのだが・・
704名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 19:48:12 ID:HjJCTeSp
単純に改行がないからだろ
705名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 20:23:39 ID:z235s/v0
改行が少ないと読みづらいのか…
PCで見た限りじゃ読みづらさは感じなかったけど
たしかに携帯だと長文じゃ読みづらいかもしれない
でも改行が多すぎると、ストーリー全体の雰囲気を壊しかねないし、文がぶつ切りになっちゃうから、句点の度に改行するわけにはいかないと思うんだ
読み手に、ここまでを流れの一節として把握してほしいっていうギリギリの長さで改行してるから、描写を緻密にしたい時程長くなっちゃう
俺としては「…」が多すぎて汚らしいというかうざったい
その辺上手くやれればもっと綺麗になるんじゃないかな
一人称も下手だから三人称と大して変わらないし
706名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 20:49:13 ID:WbVaB9z5
改行が少ないから再投下しろとかどんだけゆとりだよ・・・
707名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 00:04:31 ID:wH0Y0I7V
見てきた、GJ
NTRモノ最大の肝であるオチがまだなんでそれに期待するぜ!
いろいろ言われてるけど、確かに改行はもう少ししても良いかもしれない。
文章力って一朝一夕で進歩するものじゃないけど、改行は割と簡単に変えられる部分だから。

というわけで、705はちょっと細かすぎる。
それ以前に705の文章自体が非常に見にく(ry
708名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:47:24 ID:qJ4ye7Ja
皆、意見ありがとう
だが困った事に、改行の参考にしようと本棚を漁ってみたんだが、俺の手持ちの本は、俺と同程度か、俺より圧倒的に少ないんだが…。
高校の現代文の教科書まで引っ張り出したが、明らかに俺より少ないんだ。
改行が多くて読みやすい本って、どんなの参考にすればいいんだぜ?
709名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:54:21 ID:mNsEf0K7
>>708
改行云々はネット特有の文化だよ。2chで名作とされる作品を参考にしてみるのはどうでしょう。
おいらは改行あんまり気にしないけど。
710名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 02:38:49 ID:qJ4ye7Ja
そ れ だ !
わかりやすい!
>>709に最上級の感謝を
711名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 15:03:46 ID:gwX3TJP3
ネット文章の改行って文法上や紙幅の関係での改行とは違うルールだからなぁ。

見易く
するために
あえて
文法上
必要の無い
所でも
改行
する
感じ。
712名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 17:13:56 ID:5mNCC9XQ
あら? 何で書き込めて無いんだ…? 連投になってたら、スマン。

>>708
本は縦書きで、自分の読みやすい場所に持ってきて読むことが可能だが…
PCは横書きでディスプレイの場所を変えることが出来ないっていうのが理由っぽいんだが
一文一行ってのがお約束みたいになってる。
それと長い行の時は、行頭に空白一文字を入れると読みやすくなる。
ブラウザ、ディスプレイのサイズや、フォントサイズなんかもあるんだが…行文字数が固定されて無いんだ。
俺は21inだからフルスクリーンにすればそれなりに見やすいが、17inだと、改行されるところが短くなって読みづらくなる。
さらに、俺は非常に目が悪くて、フォントサイズも大か中で使ってる。
そうすると、更に行文字数は少なくなるから…自動改行が多くなって読みづらくなってしまう。
まぁ、こういうのを考慮された結果、web小説ってのは一行一文が主流で書かれてる。
俺はそれでも長い部分が出てしまうから、行頭は必ず一文字入れて

 僕はその時…、目に届く揺れながら、霞みながら世界も。 耳に届く甘く切ない歓喜の
声もその全てが虚ろ感じた。 まるで幻…空想の世界にいるかのように。

なんて感じで変えている。
会話文も

「ねぇ? うそ…だろ?
 何とか言えよ…
 おいっ!」

ってな感じで逆に改行後に一文字入れて読みやすくして、会話文前後は必ず空行を一行ずつ入れてる。
web小説はちと、本で書くのとルールが違うから、名作とか関係なく…
いくつかランダムで選んで、どういう風に書かれてるか見るだけでもおkだ。
もしくは行文字数28とか、最初から本と同様に決めて書くのも手。
本を真似するならそこまでした方が吉だぜ
とNTRは好きだが書けない奴が言ってみた。
713名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 12:31:10 ID:kU4dAWbQ
本当に何の影響なんだろうね?
やっぱり携帯小説の影響なのかな・・・

たくさんの改行ってこういう掲示板に投稿するタイプには不適格だと思うんだけどなー
714名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 12:49:47 ID:BerlgKgC
本にくらべてディスプレイはサイズが大きいので
画面いっぱい使って書くと読む側の目がしんどいんだ。

だからあえて目を動かさないで済む程度の範囲内で
文法とは無関係の改行を入れる手法が多く使われるようになった。

発祥はEメールで、昔からある暗黙のルールみたいな感じ。
715名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 15:45:46 ID:kU4dAWbQ
>>741
なるほどー
文字大きくするのは駄目なんだよね?

なんか視覚弱者の人のためのソフトかなんかあれば、こういう問題は解決できるんだろうけどね・・・
716名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 19:50:33 ID:eSad0sN9
解決できねーよw
改行のことがまるで解ってないな
文章に改行入れるのは別にコンピュータだけの問題じゃない
改行が入ってない書物なんてないだろ
改行のない文章なんてまとまりがなくて読み辛いものになる
引いては筆者の程度が窺われる
改行を入れるのは文章の基本中の基本だ
717名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 20:26:07 ID:ymheP0De
と、句読点をひとつも使わずに申しております
718名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 22:08:20 ID:W4/jjxN7
>>713,715
こういう掲示板でも創作してる人は、それなりに改行に気を使って多めにしてる人が多いよ
あまり使わないって人は、それだけ短文の中に内容を纏める能力を持ってる人
だから気にしてなくても見易かったりする
上でも書いたが、故意に改行を使わないと自動改行でレイアウトが悪くなって、見づらくなってしまうからね
それと、視覚弱者云々の前に…
書く人は結構、改行を気にせずに読めるけど
読む側は改行の場所次第で、読む気がなくなってしまうこともある
慣れてる人なんかでは行文字数を決めることで――

 私はその時…、どうしようもない衝動が駆け巡っている事に気付い
た。

――みたいに『た。』とか、二・三文字一行を使うことを防ぐ為に、行文字数に気を使ってる。
大概…その行だけ長くする人が多いけどなw

書く人の感覚と読む人の感覚は別物。
そして…そこまでを段落として読んで欲しいと思っても
書いた人の思った様に読んでくれないもんだぜw
だから、それを読ませる為のレイアウトだと思って改行を使う感じだな
読む側に立って、色々見てみるのも大事だぜ
改行が多すぎてもダメだが、少なすぎてもダメ
丁度良い加減を書いておぼえるのが吉だぜ?
719名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 22:46:25 ID:mxU7e/Nx
…は、……二つ重ねるのが常識だと知らない人も多いからな。
三点リーダを知らずに大文字で・・・書く人も多い。

ネットで幾らでも文章作法のサイトがあるから、
初投稿の人は推敲前に一読してみた方が良いと思うね。
と偉そうな口を叩いてみた。
720名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 23:55:43 ID:LuVPIcnr
自分は、あえて『・・・』を使うよ。もちろん作法としての『……』は承知で。
無言の間を表現したいとき、……ではなんだか詰まった感じがしてしっくりこない。
「……はい」
「・・・はい」
では、前者のほうが急いでる感じがして、自分は後者をよく使う。

たぶん、自分のSSは、作法に煩い人からしたら、読むに値しないものなのだろうね。
721名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 00:07:53 ID:lnk0cjLg
さすがにもう書き手スレですべき話題だと思うが…
722名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 00:17:22 ID:t0gnJEEx
>>720
慣れてないからじゃないか?
俺は普通に『……』の方がしっくり来るよ。
723名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 00:52:45 ID:TTPoNAk5
三点リーダーは知ってる人が大半だと思うぜ
俺も720と似たような理由で三点は全角ひとつか全角単体3つ
間を長く見せたいときに全角三点ふたつだな
同じ理由でそうやってるやつが多いぜw
web的演出だろうな、本とかでやったら拙そうだけどなwww

ってことで、スレチ侘びにNTRに挑戦してくる…
投下は少し先だろうけど、それで許してくれ
724名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 08:57:41 ID:qDVmQk2T
あれ、おれ間違ったスレを開いたのか?
と思ったらNTRの文字をみかけてほっとした
725名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 17:25:43 ID:ynCVV/Y5
IMEだと変換登録しないと変換できないからな>……
めんどうだから・・・になる
726名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 18:58:56 ID:Tj0E9XkS
なんていうか、イメージ的に「・・・」だと洗練されていないように見えてしまう
意図的に使ってる人には申し訳ないけど。


でもまぁ、……や・・・ってどっちも本来は邪道なものだったんじゃないの?
間を表現したいならそんなものに頼らず、文章で表現するのが基本のような気はする
全く使うなってことはないだろうけどね。
現代のネット小説では別にそんなことないだろうし、俺も乱用してるけど。
727名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 19:42:53 ID:Sfy7W3qh
……は昔から小説に置いては多用されている表現でしょ。
――なら分かるが。

まあ、そろそろ文章作法の話はやめようぜ。
728『慣習』:2008/02/02(土) 20:45:08 ID:LNHR46+j
夜の闇、獣の鳴き声の聞こえるほか静寂が満たすはずの時刻。
若い男女のひそやかな話し声が聞こえる。
「本当に、よろしいのでしょうか…このようなことをして…ケビン様」
若い娘はケビンと呼ばれた少年に不安そうに話しかける。
不安が影をその表情を曇らせていながら、なお娘は美しかった。
流れるような黒い髪は艶やかに輝き、瞳の色は夜の闇よりもなお黒い。
すらりとした手足を持っているが、惜しいことにその手は荒れている。
日々の仕事が娘の手を酷使した結果だった。
少年はそんな少女の荒れた手すら愛しいと思った。
「父さんは絶対に僕たちのことを許してくれないよ。ヴェラ」
少年は愛する娘の手を取りキスをして言った。
ヴェラと呼ばれた娘は自らが仕えるべき家の跡取り息子である少年と駆け落ちをしていた。
彼女は幼い時から領主である少年の父の家で使用人として仕事をしていた。
両親もそうだった。
年の近かった二人はいつしか惹かれあい、少年は娘に愛を告げた。
ヴェラは戸惑い、喜び、そして拒絶した。
この世界の「慣習」は決して2人が結ばれることを許さないから。
そして、少年には婚約者がいた。
それこそただの使用人に過ぎない娘とは違う世界に住む、少年に相応しい相手が。
しかし、世界を知らない少年は諦めることも知らず熱心に幾度も愛を囁いた。
幾度目の告白だっただろう。
娘は頷いた。
この幸せは続かない、そう思いながらも少年の愛に心を動かされたのだ。
そうして、夜陰に乗じて2人は逃げた。
729『慣習』:2008/02/02(土) 20:46:41 ID:LNHR46+j
「とりあえず、今日はここで泊まろう」
そう言って、2人は宿を取った。
夫婦として。
そして、今夜本当の夫婦となろうとしている。
今、2人は生まれたままの姿になっている。
「ヴェラ、君とこんなことができるなんて、僕は幸せだよ…」
ケビンはそう言いつつ、ヴェラの口を情熱的に奪う。
触れるだけの口付けではなく、互いの舌を交わらせる口付けを。
「ん…んむ……ん」
ケビンは唇を蹂躙しながら、ヴェラの乳房を弄る。
痩せた娘の胸でも少年は興奮していく。
「ん…あっ……んあっ……ああっ…ケビン様っ…」
ヴェラの切ない喘ぎ声が少年を興奮させる。
「様はいらないだろう…ヴェラ…」
耳元で囁いた後、今度は乳首に吸い付く。
「ああっ……あっ…ケビン……ああっ」
あちこちに口付けをして、自らの跡を残す。
もう、彼女は自分のものなのだ。
どれだけこの日を夢見たことか。
ケビンは彼女をベッドまで運び彼女を下ろし、その足を広げる。
自分がこれから彼女の初めてを貰うのだ。
ヴェラの秘所に指を這わせる。
「ああっ…ケビン」
敏感に感じる娘。
そこはすでに濡れていた。
だが、自分をきちんと受け入れるためにはもっと濡らしたほうが良いだろう。
秘所を自分の指でゆっくりと擦っていく。
「ああっ……あっ、あっ、あっ…ああっ、やん…ああっ」
愛しい娘の乱れる姿とそれをしているのが自分だということにケビンは喜ぶ。
「慣習」などまるで関係ないではないか。
自分たちが結ばれるのに何の問題があるだろうか。
「ヴェラ、どう?気持ち良いかい?」
「ああっ……はいっ…ケビン…いいっ……ああっ」
その言葉で、よりいっそう指で彼女の秘所を蹂躙していく。
「ああっ、やっ、あっ、あっ、あぁあああああああああああ!」
ビクンとヴェラは体を震わせてイッた。
宿屋の中なのでなるべく大声を出さないでいたが、ヴェラは声をあげてイッてしまった。
彼女の秘所はケビンを受け入れる準備を整えていた。
彼のペニスもヴェラを強く求めていた。
「ヴェラ、いれるよ…」
「はい、ケビン…」
そう言ってヴェラの中にケビンは己のペニスを挿入した。
「くっ」
「ああっ」
2人の声が重なる。
ヴェラの中は信じられないほど熱く、ケビンのペニスを締め付けた。
今にも彼女の中に出してしまいそうだ。
彼はなんとかその衝動を押さえながら彼女の中を進んでいった。
そして。
730『慣習』:2008/02/02(土) 20:48:31 ID:LNHR46+j
「いぐっ」
ヴェラが苦痛の声をあげる。
「ヴェラ、大丈夫…?」
口ではそう言ったものの、ケビンの中にそれを思いやる余裕はうせていた。
「はい、平気です…っつ」
ケビンは彼女が拒絶しても彼はやめなかっただろう。
しかし、彼女は苦痛を浮かべながら彼を受け入れようとしている。
自らのペニスを彼女の奥までまで突き入れる。
「ああっ…ヴェラ、すごく気持ちいいよ…」
うっとりとした声でケビンが囁きかける。
「はい……私たちは結ばれたのですね…」
その瞳に涙を浮かべながら、ヴェラは頷く。
ケビンに再び彼女を気遣う心が生まれる。
「本当に大丈夫?涙まで流して…苦しいならそう言って」
涙を流すヴェラに少年が言葉をかける。
「いいえ、いいえ、あなたと結ばれたことが嬉しくて、ケビン」
苦痛のためもあるだろうが、ヴェラは涙を流すほど嬉しいと言う。
「僕も、君と一つになれて凄く…幸せだ…」
「動いてください…」
「えっ?」
「我慢は、しなくていいです」
そう言ってヴェラはケビンに微笑む。
その瞬間に彼は己の快楽を求める獣となった。
「ヴェラッ、ヴェラッ、ヴェラッ」
そう言いながら、激しく腰を振る。
「ぐっ…あうっ……いぐっ…」
ヴェラは声を押さえようとしながらも、苦痛の表情は隠せない。
しかしケビンは構わずに彼女の秘所を突き続ける。
初めての少年に、限界が訪れる。
「ヴェラッ、ヴェラッ、ヴェラッ、ヴェラァッ!」
叫びとともに射精する。
その感覚はとてつもなく素晴らしく、彼はその感覚に身を委ねる。
そして全てを出し終えた後、彼女の上にのしかかる。
彼女の肉体は優しく彼を受け止める。
しばらくして、ケビンはヴェラの手を取って囁く。
「ああ…ヴェラ、愛してる…」
731『慣習』:2008/02/02(土) 20:50:46 ID:LNHR46+j
「私もです、ケビン…」
そう言って2人は口付けを交わした。


そして、この幸せはそこで終わった。


「くっ…ここは…?」
いったいここはどこだろう?
頭がふらふらする。
ヴェラと愛を交わして眠りに就いたはずだったが、起きてみると鉄格子のはまった部屋の中。
まるで、牢獄ではないか。
不安を覚えながらヴェラを探す。
しかし、部屋の中には自分以外誰もいない。
声の限りにヴェラの名を呼んでも何の返事も無い。
押し寄せる恐怖と戦いつつ時間ばかりが過ぎていく。
どれほど経ったろうか。
足音が聞こえてくる。
(一体、誰だ…?)
そして、足音が近づいてくる。
やって来た人物はケビンの父である領主だった。
兵士を伴いながらやって来た父をケビンは呆然とする。
「目が覚めたようだな、愚か者め」
実の子であるはずのケビンに対してもその声は冷たく、威圧的なものだった。
「父上…ここは…?」
「お前は何も知らぬ愚かな子供だ。そして、愚かな行為をした。愚かな行為には相応の罰が必要だろう」
父の声が一層冷たいものとなる。
ここは牢獄だというのだろうか
「ヴェ…ヴェラは?」
「お前を誘惑した娼婦が気になるのか?」
愛する人を娼婦と呼ぶ父に怒りが湧き起こる。
「ヴェラは娼婦なんかじゃない!」
「お前とあの娼婦は住む世界が違う」
732『慣習』:2008/02/02(土) 20:52:28 ID:LNHR46+j
冷淡な父の声。
この父から人間味を感じたことがあっただろうか。
「あの娼婦とお前は結婚などできん」
「僕は、僕は…」
父になんと言い返せば良いのか分からない。
「あの娼婦を妾にするなら許そう。その程度のわがままなら聞いても良い」
「彼女は僕の妻だ!娼婦でも妾でもない!」
父はケビンの叫びなど聞こえなかったかのように冷たく見下ろしている。
やがて父は兵士に何かを命ずる。
それに頷いた兵士は鍵を取り出して、ケビンの牢の鍵を開ける。
「父上…?」
なぜ、開けたのだろう。
父の意図が理解できない。
「ついて来い。お前の娼婦に会わせてやる」
そう言われてはケビンは頷くしかなかった。
両側に兵士がつき、身動きのとれない状態で通路を進んでいく。
そして、進んだ先にヴェラがいた。
「ヴェラ!」
叫んで駆け寄ろうとしたが、兵士に掴まれ身動きが取れない。
「ヴェラ、平気、大丈夫?」
「はい、平気です、ケビン様…ただ、気分が…少し」
その言葉に心配になるが、自分には何もできない。
そして敬称をつけられたことに悲しみを覚える。
ヴェラが父を見て跪く。
「ああ…御館様、ケビン様は悪くないのです…私が悪いのです」
鉄格子越しに自分のことをまず気遣ってくれたことにケビンは感動を覚える。
「娼婦と愚かな子供が一緒になれば、このようなことは起こり得ることだ」
父の冷たい口調と娼婦という呼び方が気になったが、別に怒ってはいないようだ。
父は続ける。
「だが、愚かな子供は学ぶ必要がある」
そう言って領主は合図する。
兵士たちが鎖で繋がれた薄汚い男たちを連れてくる。
733『慣習』:2008/02/02(土) 20:54:24 ID:LNHR46+j
「父上…彼らは、一体?」
「お前はここをどこだと思っている?愚か者め」
父が心底呆れたという声を出す。
すると、彼らは囚人なのだろうか。
「何を、するのですか、父上…」
だが、返事をしたのは別の声だった。
「へへっ、領主様…本当に、この女を犯って良いんですかね?」
下卑た男の声。
囚人が淫らな目でヴェラを見つめている。
信じられなかった。
こんな男たちがヴェラを…
一瞬自失したが、父の声がケビンを現実に戻す。
「誰が話していいと言った」
そう言って父があごをしゃくる。
ためらうことなく兵士が男を剣で切り捨てた。
声をあげる間もなく崩れ落ちる男。
他の繋がれていた男たちも呆然とするが、自分たちに被害がないと理解すると、再びヴェラを見る。
男たちの視線にヴェラが怯えた表情を浮かべる。
呆然としていたケビンだが、現実に倒れた男よりもヴェラのことをなんとかせねばと落ち着こうとする。
「ち、父上」
それでも、声が震える。
「何だ」
「止めてください、ヴェラを、彼女を出して下さい!」
「お前はあの娼婦を妻などと言ったな。あの娘は娼婦だ。それをお前の目で見て理解する必要がある。やれ」
最後の言葉は兵士たちへの命令だった。
兵士たちは手足を繋がれたままの男たちはヴェラのいる牢屋に入れる。
繋がれたままの男たちはヴェラに襲い掛かる。
「ヴェラ!」
「いや!」
彼女は繋がれていなかったが、鎖に繋がれている男たちは数も多く、力も強い。
そして、彼女自身の抵抗も少なかった。
ケビンには知る由もないことだったが、ヴェラは大量の催淫剤が投与されていたのだ。
そのため彼女の肉体は男を欲していた。
たちまち組みひしがれる。
「へへ、いい女じゃねえか」
「俺が最初だろ」
「いや俺だ」
言いながら、男たちはヴェラの服を引き裂いていく。
「やめて…やめて…」
「ヴェラ、ヴェラ!」
734『慣習』:2008/02/02(土) 20:56:56 ID:LNHR46+j
ヴェラがすすり泣く。
構うことなく、1人の男が自分のペニスをヴェラの中に突き入れる。
愛撫などかけらもしていないそこに何の加減も無く。
「いやあ!」
しかし、ヴェラの叫びは快楽の叫びだった。
媚薬の効果で男受け入れるのになんの問題も無かったのだ。
男は腰で激しく突く。
「ああっ、ああっ!駄目!やめて!」
しかし、この時はまだ、彼女の理性が男の行為を拒絶していた。
泣きながら懇願するヴェラ。
「まさか牢屋の中でこんな女とやれるとはな!」
ひひっと下品な笑い声と共にヴェラに挿入した男が興奮した声で腰を動かす。
「いやあっ!見ないで、ケビン様!」
絶叫するヴェラをケビンは呆然と見つめる。
「…ヴェラ…」
しかし、やがて彼女の様子がおかしいことにケビンは気づく。
「やめて…!はぁん…あっ……ああっ……んあっ…駄目っ…やめて……おかしく…なっちゃう…ああん…」
ヴェラは顔を紅潮させ瞳を潤ませる。
絶叫も喘ぎ声に変わり、淫らな雰囲気を宿していく。
「やあっ……ああっ……はぁっ…あん……駄目…駄目ぇ……ああっ…やあっ」
「ひひっ、感じてやがる…」
彼女の「駄目」や「やめて」という言葉も男を誘うような言葉になっている。
他の男たちも彼女のあらゆる部分を汚していた。
手、足、胸、顔、腰、もも、あらゆる男たちが自分のペニスを擦り付けたり、舌を這わす。
催淫剤と多くの男たちの刺激が彼女に激しい快楽を与えた。
初体験の苦痛もケビンとの行為があったため無い。
「くっ、いくぞ!」
「いやあ!もっと!頂戴!あっ、やあっ、やぁぁああああああああああ!」
理性のかけらもない声で絶頂を迎えるヴェラ。
「次はおれだ!」
射精した男を押しのけ、絶頂したばかりの彼女に乱暴に挿入する。
「ひいぃ!」
快楽とも苦痛ともつかぬ声をあげるヴェラ。
その様子に顔を背けようとするケビン。
だが、兵士が顔を背けさせない。
「しかと見るのだ」
このような状態でも父はいつもと変わりない声で話す。
ならばと目を瞑る。
だが、すると聴覚が敏感になる。
「すごい!いい、いい、いい!あぁ、あぁ、ああっ!」
735『慣習』:2008/02/02(土) 20:58:50 ID:LNHR46+j
快楽に喘ぐ雌の声が聴覚に刻み込まれる。
自分ではない男を求め、汚されることを望むヴェラ。
ケビンは目を開ける。
男の一人がヴェラの口にペニスをねじ込み腰を振っている。
「ふぐぅ、うぐぅ、んぐう、んん!」
激しく腰を振られ、涙を流しながらも、その瞳にあるのは愉悦。
別の男が彼女の手にペニスを握らせる。
ヴェラはそれを握って、擦り出す。
男たちは白濁の液体でヴェラを汚していく。
美しいヴェラがどろどろと白く汚されていく。
彼女の美しい黒髪も無残なものとなっている。
口を塞がれているが、たまに口が開いたときも彼女は。
「凄い!いい!やあっ、もっと、あぁん、やあ!」
と淫らな嬌声をあげるばかり。
やがて、男たちが力尽きたのか、男たちがヴェラへの射精を止めていく。
そして。
「もう、終わりだ」
父がそう口にしたのが合図だった。
男たちは部屋から出されどこかへ連れて行かれる。
1人、ヴェラが残った。
「ヴェラ…」
ケビンは呆然と呟く。
「あひい、ひひ、あはっ、あはあ」
さんざん男たちの欲望を受け止めたヴェラは壊れたように笑い続ける。
ケビンは父が銀貨を何枚も取り出すのをぼんやりと見る。
「お前が渡せ」
「えっ?」
「娼婦をただで抱けるはずがなかろう。あの男たちを抱かせた代金だ」
なすすべもなく受け取る。
兵士たちが彼の身を開放する。
牢の中に急いで入る。
「ヴェラ!」
「あはあ、ケビンさまぁ」
未だに壊れたままの彼女に近づくが、彼女に触れることができない。
どこもかしこも彼女の体には白い白濁が汚しているからだ。
「ヴェ、ヴェラ…大丈夫…?」
「気持ち良いですよぉ……ひひっ……ケビンさまもぉ…しましょうよぉ…?」
淫らな笑みを浮かべ手を伸ばしてくるヴェラ。
その手にも白濁が。
736『慣習』:2008/02/02(土) 21:01:50 ID:LNHR46+j
「ひっ」
思わずケビンは嫌悪の声をあげて彼女の手を跳ね除ける。
そのことにケビン自身がショックを受ける。
そして、ヴェラも。
「わ、私…」
彼女の瞳に理性が戻っていく。
「ヴェラ、ヴェラ」
どうしていいかわからないケビン。
彼女に何か言わなければ。
嫌悪の表情を浮かべたことを謝らなければ。
彼女の手をとって何か言わなければ。
だが、どうしても彼女に手を伸ばすことができない。
「いや、いや、いや、嫌ああああああああああああああああああああ!」
先ほどの絶頂の時よりもはるかに大きな声でヴェラが叫ぶ。
声帯が壊れてしまうのではないかというほど。
ケビンは手を払いのけたことが狂乱のきっかけであったことに気づいた。
それでも、白濁に包まれたヴェラに近づくことができなかった。


こうして、少年は貴族と平民が結ばれることはできないという「慣習」を身をもって学んだ。




以上です。
スレ汚し失礼しました。
737名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 01:11:09 ID:QUam2iJK
乙ですー
GJでした
738名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 14:14:02 ID:bSy5szCp
ロビンマスク鬼畜すぐる
739名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 16:37:41 ID:NN1EbJQV
ケビンの父親だからロビンマスクかよ
740名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 18:28:21 ID:yfYsfOkn
だから悪行超人になったのか
741名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 08:00:06 ID:L18sjsbM
まあロビンマスクなら
超人と人間の結婚に苦しんだから…
742名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 20:13:35 ID:hiE5lxns
てか雑談自重
投稿者が哀れすぎるwwwww
743名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 21:14:31 ID:xL265NsF
まあこれぐらいでいいんじゃない?
SSが無い間、こうして過疎な雰囲気を追い払え、保守にもなってくれるし。
だけど、雑談はできるのにSSに感想を送ろうとしないこのスレの住人は真性サドだな。
むしろこっちの問題が投稿者達の意欲まで削るのでは?

ということで、遅れて読みましたが、>736GJ!
身分の違いによる悲恋、そして寝取られ。最高な流れでした。
淫欲に陥る女性を側から見る恋人という図式がそのまんまで非常に良かったです。
次作も期待!
744名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 20:56:54 ID:x13xRPBN
>>743
感想送らないってただ駄文をスルーしてるだけじゃない?
745名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 14:48:33 ID:WIZ4i+vr
キナ臭いマンセーレスしか送れないからあまり感想レス付けないんだけど
上の人のは普通にNTRSSとしては完成度高いほうだと思うよ。
起承転結が重要になるNTRSSを数レスでしっかり纏められる人は案外少ない。
何が気に喰わなかったのかは知らないけど、別に駄文ではないんじゃないの?
746名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 15:30:53 ID:eNfctsGb
んーなんだろうね?
まず、寝取られじゃねーよっていうのがあるのかな?
後は慣習の使い方とか、何故外国が舞台なのかとかじゃないかな?

俺は別にどうとも思わなかったけどなー

もしくは、もうすぐ500KBになるから、次スレ立つまで感想を書くのを躊躇ってるとかかも。
747名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 15:42:03 ID:I8t0ecqW
ドラクエビアンカNTR続きマダー?
748名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 20:21:03 ID:ar1ZmWVb
該当スレでやれ、キモカス
749名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 23:57:42 ID:Fco2Y5hE
若葉のころと言うドラマを見ることを勧めてみるw
750名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 04:21:42 ID:w248pPzj
>>749
Kinkiの代表作だな。
あれにはいい感じに心が痛かった。
どうでもいいがエンディングは名曲だと思うw
751名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 14:30:45 ID:1kCG3DAE
今頃気付いたんだが、次スレ立ってるんだな・・・
宣言無く立てるの止めてほしいわ・・・

寝取り・寝取られ総合スレ7
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202071235/l50
752名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 21:38:35 ID:azVQddNW
しかも先月か。
全然気が付かなんだわ……
753名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 10:15:57 ID:ZGdV0LBl
…先週
754名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:30:09 ID:NPYLFLsY
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
755名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 09:37:51 ID:KRYN/1Bu
マルチでブラクラばらまいてんじゃねぇよ…
756名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 06:05:16 ID:KRW2KMoy
HMX12マルチ「はわわ、すみませ〜ん」
757名無しさん@ピンキー
次スレであの人が投下してたよ