「ああっ、はぁん、あなた、やっ」
「くっ、さくら、いくぞっ」
夫の精子が自らの中を満たすのを感じながら、さくらは虚しさを感じた。
「女のなら、さくらに似た、美人になるなあ」
「ええ、そうね…あなた」
行為が終わったあと、嬉しそうに話す夫にどこか沈んだ声でさくらは応じた。
最近、義姉のさくらの元気がない。
義秀は中学から帰ってきて、自分の部屋に荷物を置きながらそう思った。
特に兄が子供が欲しいと話をする度に悲しそうな顔をするような気がする。
子供が欲しい、その言葉から喘ぎ声をあげるさくらを想像してしまい、慌てて打ち消した。
悩んでいる義姉の力になりたい。
そう思い義秀はさくらの元に向かった。
「お義姉ちゃん」
「なあに、ヒデちゃん」
この呼び方に、義秀は多少だが不満があった。
なんだか、子供扱いされているような気がするからだ。
それも仕方ないのかもしれない。
兄とさくらは幼馴染で義姉が16の時に結婚をした。
だから、義秀にしてみれば、生まれたときからの付き合いになる。
昔から、さくらは自分のことを本当の弟のように可愛がってくれる。
さくらが結婚してから4年も経つのに「ヒデちゃん」である。
「あのさ、最近元気がないけど、何かあったの?」
「何でも、ないのよ…」
微かに動揺したようなさくらの声。
「もしかして、兄さんと何かあったの?」
「ち、違うの、あの人は、あの人は何も悪くないの!」
さらに、さくらの動揺は大きくなる。
本当に兄と何かあったのではないか。
「お義姉ちゃん…?」
「あ、ああ、ヒデちゃん、ごめんね、何でもないのよ。本当に、なんでもないの」
どう見ても何かあるとしか思えない。
「僕、お義姉ちゃんの力になりたいんだ、だから何でもするよ」
「ヒデちゃん…」
さくらは呆然とした表情で言った。
そして、義秀を急に抱きしめて、泣き出した。
「う、うう…ヒデちゃん…わ、私…」
「ねえ、何があったの?」
小ぶりだが、形の良い胸が義秀に押し付けられる。
さくらの涙よりも、柔らかい女の体に気をとられてしまう。
この感触が続くならいつまでも続いて欲しい。
自分のペニスがいきりたつのを恥じながらそんなことを思った。
さくらがだんだんと落ち着いてきて、自分から体を離す。
「私の話、聞いてくれる?」
「もちろんだよ」
さくらが離れたことを残念に思いながら頷く。
やがて、さくらは意を決して話し始めた。
「あなたのお兄さんね、赤ちゃんが欲しいの…」
「うん、そうだね。兄さん、最近その話をよくするよね」
結婚から4年が経つが、兄夫婦には子供はいない。
2人とも若いので義秀は特に問題があるようには思っていなかったが。
なにかあるのだろうか。
「…できないの」
「えっ?」
「ちょっと心配になって、病院で検査をしてもらったんだけどね…あの人は子供を作れないの…」
悲しそうに話を続けるさくら。
「それって…」
「あの人は、悪くないの。でも、私とっさに『何も問題ない』って言っちゃってね」
「でも、それは」
「私、あの人が、子供の名前…生まれたらどうしようか、とか笑顔で言うと、悲しくなっちゃって…」
生まれないのにね、とさくらが悲しそうな笑顔を浮かべて続ける。
義秀は見ていて、とても痛々しく思った。
「あ、あの人の嬉しそうな顔を見るとね、どうしても、言えなくて…」
さくらは涙ぐみながら言葉を続けようとする。
「う、うう、ヒデちゃん、私どうしたら…」
「お義姉ちゃん…」
再び泣き出したさくらをおずおずと抱きしめる。
さくらも抱きしめてきた。
その感触に幸福感を覚えつつ、さくらが泣き止むのを待つ。
「話を聞いてくれてありがとう、ヒデちゃん…だいぶ楽になったわ」
「ううん、そんなこと無いよ」
話を聞くだけでさくらの気が楽になったのなら、いい。
しばらくして、さくらが落ち着いてきたので体を離す。
「ヒデちゃん…お願いがあるの」
思いつめたようにさくらが話し出した。
「何、お義姉ちゃん?」
「ヒデちゃん…あなたの赤ちゃんが欲しいの…」
「それは、ダメだよ!」
いくらさくらの頼みでも兄を裏切ることはできない。
下半身の疼きに逆らいながら、拒否した。
「あの人の子供はできない…でもね、ヒデちゃんの赤ちゃんなら、あの人にも似るだろうから…」
「そんな、そんなの…」
「ヒデちゃん、何でもしてくれるって、そう言ってくれたじゃない…」
悲しげに縋るように言うさくら。
そんなのおかしい。
そう思いながらさくらの言葉に頭が混乱していく義秀。
「そ、それはできないよ…」
「何も、言わないで…ヒデちゃん」
さくらは義秀の唇に人差し指を置いて憂いを帯びた声で言う。
その声も義秀を惑わす。
「ほら、ここはこんなに正直になって…」
さくらはズボンから、自己主張をしている怒張を見つめる。
「お、お義姉ちゃん…」
「私を、助けて…」
そう言いながら、服を一枚一枚、脱いでいく。
義秀は麻痺してしまったかのように動けない。
生まれたままになったさくらは美しかった。
胸が少し小さいことを除けば均整がとれた肉体と言えるのではないだろうか。
義秀の妄想の中でしか見れなかった女の体がそこにあった。
「ほら、触って…」
そう言って、さくらは義秀の手を自らの胸に持っていった。
「柔らかい…」
そこには確かな感触があった。
小さいが確かにある女の感触。
「そうよ、柔らかいでしょう…」
義秀はゆっくりと味わうように胸を揉む。
「ああっ、そうよ、ヒデちゃん、上手よ」
さくらの声に義秀は興奮する。
「お義姉ちゃん!」
乱暴に胸を揉み、唇で吸い付いたりする。
その感触は義秀に未知の悦びを与えた。
「ふふっ、ヒデちゃん、赤ちゃんみたい」
「そうだよ、僕、お義姉ちゃんと赤ちゃん作るよ!」
兄への裏切り。
そのことは、今はどうでもよくなってしまう。
むしろ、兄のためにするのだと義秀は自らに言い聞かせる。
「さあ、ヒデちゃんも服を脱いでね」
「う、うん!」
欲望に促され服を脱ごうとするが焦ってなかなか脱げない。
それでも、全て脱ぐとズボンに抑えられたペニスが開放される。
「大きいわね、ヒデちゃん」
「兄さんより?」
「ふふ、秘密」
悪戯っぽく笑うさくら。
そんなことよりも義秀はさくらを味わいたくてしかたない。
「お、お義姉ちゃん、僕…」
「慌てないの…私に任せて…」
さくらの諭すような声にやや落ち着きを取り戻す。
さくらは自らの足を広げ秘所を義秀に見せる。
そこは、濡れていた。
そして、さくらは義秀の手を自らの秘所に導く。
「ここを、ヒデちゃんに触って欲しいの…」
「うん」
「ヒデちゃんのをいきなり挿れると痛いから準備をするの。お願いね…」
義秀は指でさくらの秘所を撫で回した。
「あっ、そうよ、やん、ヒデちゃん」
「お義姉ちゃん、僕、上手?」
さくらの態度に喜びが沸き起こる。
義姉の悲しみを忘れさせているのではないか。
自分との行為に夢中になれば、苦しみから解放されるのでは。
さくらの秘所に快楽を与えながら、義秀はそんなことを思う。。
「上手、上手よ、やっ、ああん、はぁん」
「もっと、もっとするね」
クチュ、クチュといやらしい音が響く。
「どう、どう、お義姉ちゃん?」
「ああ……やあっ……ああん……はあん……んんんん」
愛撫を止めさくらの様子を見る。
さくらはぼんやりと焦点の定まらない瞳で義秀を見つめた。
秘所はさっきよりぐっしょりと濡れている。
「もう、いいかな、お義姉ちゃん?」
「そう、ね、そろそろね」
「じゃあ、僕、いくよ!」
さんざんさくらの秘所を見ていたので検討はつく。
義秀はそう思って挿れようとするが、なかなか挿入できない。
焦って腰を動かせば動かすほど虚しく空振りする。
「お、お義姉ちゃん、ごめん、ごめん、僕」
「初めては誰でもこうなの…大丈夫よ…」
さくらの言葉は優しく自分を包み込むようだった。
義秀は、自分が情けなくなる。
さくらを励ますつもりが、逆に励まされることになってしまった。
その後、何度も挑戦したかいがあり、ついに挿れることができた。
「お義姉ちゃあん…」
さくらの中は暖かく、きつく、しかし優しく義秀を包みこんだ。
先ほどのさくらの言葉と自分を包むさくら。
嬉しくて涙が出そうになる。
優しく包まれた義秀はあっさりと達してしまった。
「ああっ」
義秀の精液がさくらのなかに満たされる。
そのことにさくらは幸福感を感じた。
夫との行為は快楽しかもたらさなかったが、義秀との行為には生命を育む行為なのである。
命あるものが持つ本能が満たされていく。
「ご、ごめんね、お義姉ちゃん…」
「謝ることはないわ…ちゃんとヒデちゃんは私に子種をくれたもの…ありがとうね」
さくらにはそのことだけでも満足だった。
「で、でも…」
「大丈夫、まだまだ、ヒデちゃんの子種がいるの…協力してくれる?」
小首を傾げるさくら。
義秀にはそのしぐさに今まで気づかなかった艶が感じられた。
義秀の萎えていたペニスに活力が戻る。
「うん!」
「ああっ……あうう……ヒデちゃん……いいっ」
あれから、3回義秀はさくらの中に出した。
義秀はさくらの胸を撫で回し、腰で深く突きながら、気になっていたことを聞く。
「ホント?ホントにいい?兄さんよりも?」
「ああん……そうよ……あの人より……いいのお……」
その言葉は事実だった。
さくらは不毛な夫との行為よりも、生命を育む義秀との行為に悦びを感じるようになった。
自分の行為に生命を繋いでいくという意味がある。
そのことに、さくらは深い満足を覚える。
さくらの苦しみはゆっくりと癒されていく。
そして、2人で上りつめていく。
「お義姉ちゃん、お義姉ちゃん、お義姉ちゃん、お義姉ちゃん!」
「や、ああ、あああ!ヒデちゃん!ヒデちゃん!やあああああ!」
2人は同時に達した。
はぁはぁと荒い息遣いが残る。
やがて落ち着きを取り戻す。
「今日は、ありがとうね…ヒデちゃん」
「お義姉ちゃん…」
義秀は行為の終わりに深い悲しみを感じながら言った。
しかし、さくらにとってもこの行為は捨てさることのできないものになっていた。
「ヒデちゃん…」
「なに?」
「ヒデちゃんの子種、また、今度も頂戴…今日だけじゃ不安だから…」
「う…うん。僕の子種、またあげるね!」
義秀は傷ついたさくらの心を癒した。
さくらは義秀を優しく包み込んだ。
これからも、2人の生命を育む行為は続いていく。
終わり
なんと言う兄嫁!?
これはここじゃなくて寝取り・寝取られスレじゃない?
兄嫁がDVやら夫の浮気に悩んでいたらもっと
このスレっぽくなってたかも
逆に妻の浮気に悩む夫が義理の妹や姉と・・・でも
>>14 まあそういわんと
そのSS再投下でもええですけん
遅レスだがGJ
ただ、もうちょっと悩んでる描写が欲しかったかな
傷ついた主人公をヒーローが云々になってるじゃん
まあ慰めるってのは話が長くなる分難しいわな
でも期待に心と股間を膨らませているオレが居るw
「うっ…うう…兄さん」
義秀は仏壇の前で、後悔の涙を流していた。
兄が死んだ。
交通事故で病院に運ばれた1週間後に病院で息を引き取ったのだ。
結局、義秀の兄は赤ん坊を手に抱くこともなく僕らの元からいなくなってしまった。
「結局、僕らのしたことは…」
義秀は子種のない兄に代わり義姉のさくらと子作りをしていたが結局子供はできなかった。
自分たちのしたことは、兄への裏切りでしかなかったのか…
兄に隠れて快楽を貪るだけだったのではないか。
義秀は後悔と罪悪感を胸に仏壇の前にいた。
「兄さん、ごめん…ごめんよ…僕は」
「ヒデちゃん…」
後ろから、声がした。
義姉のさくらだ。
小柄な体を黒いワンピースに包んで義秀の後ろにいた。
「ここにいたのね…」
「お義姉ちゃん…」
「ヒデちゃん…」
さくらが優しく義秀を抱きしめる。
兄が事故に遭ってから、しばらく触れていない肉体に義秀が反応する。
「だ、だめだよ…ここは、兄さんの…」
義秀は慌ててさくらから離れる。
ここは兄の仏壇の前だ。
兄の前にいるようなものだと義秀は思う。
反応してしまった己を恥じながらさくらから距離をとる。
「ヒデちゃん…私も悲しいわ…でもね、あの人はもう、いないの…残った人たちは生きていかなければならないの」
そういって、また抱きしめる。
優しく義秀を包み込む。
義秀は力が抜けそうになるのを必死でこらえる。
「だめなんだよ…お義姉ちゃん…」
「あの人が死んだのよ、私はもうあなたの義姉ではないの…」
さくらの言葉に衝撃を受ける義秀。
確かに、兄が死んでしまえば自分たちには何の関係もない赤の他人だ。
「で、でも僕は…」
「私が苦しんでいた時、慰めてくれたでしょう…あの時はありがとう…」
そう言いながら抱きしめる腕に力をこめるさくら。
決して離したりしないとでも言うように。
さくらの抱擁に義秀の理性が徐々に剥がれていき、欲望が剥きだしとなっていく。
「お義姉ちゃん…」
「今度は、私があなたを慰めたいの…ヒデちゃん…ううん…義秀さん…」
さくらの抱擁。
彼女の甘い香り。
「っ…さくら!」
そう言って黒いワンピース姿のさくらを押し倒す義秀。
兄の仏壇の前であること、夫を失った妻に対してなど。
今の彼にはどうでも良いことだった。
ただ、己の渇きを癒したい。
「やっ」
義秀の豹変に驚いたような表情を見せながらも、されるがままになっているさくら。
義秀は胸を揉みしだく。
久しぶりに思える感触に感動する義秀。
「ああっ…義秀さん…」
2週間ほど味わっていない肉体だったが、もう1年以上も触れていないように思える。
なぜ、2週間も耐えられたのだろうか?
もどかしくなった義秀はワンピースをたくし上げ、彼女の下着をずり下ろす。
そして、自分の下半身をさらす。
「さくら、さくら、さくら」
彼女を求めるように何度も名前を呼ぶ。
そしてさくらの状態を確かめもせず挿入する。
「義秀さん…やあっ」
そこはすでにたっぷりと濡れていた。
義秀を優しく受け入れる。
まるで、そのために存在するようだった。
中はきつく義秀を締め付けた。
だが、義姉に何度も種付けをしていた義秀はその締め付けに耐えた。
(ああ、我慢するなんて、なんて馬鹿だったんだろう)
腰を動かし始める義秀。
「あんっ……義秀…さん……あなたを、癒せて、いる…?」
乱れながらも義秀に問いかけるさくら。
自分を案じるさくらに義秀は感動を覚える。
「そうだよ、さくら、僕、癒されてるよ!」
乱れたワンピースごとさくらの胸を揉みながら答える義秀。
その声と共にさらに腰の動きを激しくする。
兄の仏壇の前でさくらを犯す。
そのことは、まるでさくらを本当に己のものにしているような気分にさせる。
さらに2週間の断絶は快楽をより強いものとした。
「ああっ…く…さくら、さくら、さくらぁ!」
「ああん…義秀さん、義秀さん、義秀さん!」
2人は同時に達した。
義秀は強い充足感を得て、今までの悩みが吹き飛んだ気がした。
義秀は体を起こしさくらを見つめる。
快楽に涎を垂らし、下半身を晒し、乱れたワンピース姿でいる。
これはいつもと違うが、興奮する。
再び女を求め始める義秀のペニス。
「さくら、もっと欲しい、君が欲しいんだ!」
そう言って彼女に再び押し入る義秀。
「ああっ…」
快楽が去った後、義秀には後悔が残った。
「さくらさん…」
「義秀さん…あなたを、慰められた?」
未だに乱れた格好のさくらを見ながら、義秀のなかに苦いものがこみ上げる。
仏壇の前での行為。
行為の最中ではそれは快楽のエッセンスだったが、いまとなっては罪悪感を強めるものとなっていた。
「ダメだよ…僕たちは、こんなことしちゃ」
「義秀さん…?」
「あなたの気持ちは嬉しいけど、ダメだよ!」
そう言って、義秀はさくらを突き飛ばして部屋から逃げ出した。
取り残されたさくらは悲しげな瞳を浮かべていた。
その後、夕食を2人で食べたが、そこには会話は無かった。
気まずい夕食を終えて、義秀は風呂に入った。
(さくらさんは、他で幸せを見つけなきゃだめだよ…)
湯船に漬かりながらそんなことを考える義秀。
その時、曇りガラスの向こうに人影が映った。
人影は服を脱いでいき、生まれたままの姿となる。
「さくらさん、僕、まだ入ってるよ」
義秀はさくらが気づいていないはずはないと思いながら答える。
「ええ…知っているわ」
「だったら…」
「私も…入るわ…」
そう言ってさくらが入ってきた。
美しいさくらの肉体。
先ほどの行為では上半身は服を着たままだったので、久しぶりに見るさくらの裸身だった。
「ダメだよ…さくら、さん…僕たちは。あなたは、幸せにならなきゃ…」
混乱しながら、意味の通らない言葉を並べる義秀。
その姿を悲しげに見つめるさくら。
「ねぇ、義秀さん。あなたが私を幸せにするのはだめなの?」
彼女が悲しげに言う。
「僕が…?」
「そう。私とあなたが幸せになれば、天国のあの人も喜ぶと思うの…」
そうだろうか。
確かに、兄は自分のことを大切にしていた。
もちろんさくらのことを愛していた。
その自分たちが2人で幸せになる。
「義秀さん…湯船から出ないとのぼせてしまうわ」
「ああ、うん」
そう言って義秀を湯船からだすさくら。
「ふふ、さっきあんなにしたのに、元気ね」
嬉しそうに義秀のペニスを見つめながら言うさくら。
「だ、ダメだ、僕らは」
義秀は何かを言おうとする。
だが、意味のある言葉を発する前にさくらが行動した。
義秀のペニスをその舌でペロリと舐めた。
「ああっ」
義秀の肉体に電流が流れたようなショックが広がる。
初めての感覚に戸惑いを覚える。
「義秀さん…あなた…私に幸せになって欲しいのよね?」
ペロペロと舐めながら聞いてくるさくら。
止めなければならないと分かりながら体が動かない。
「うう…そうだよ」
気持ちよさに耐えながら答える義秀。
いままでしてきた行為はあくまでさくらに子種を与えるためだったので舌での奉仕を受けるということは無かった。
ペニスへの奉仕を続けながら優しく微笑むさくら。
「じゃあ、あなたが私を幸せにすることの何がいけないの?」
何がいけないのか。
快感に理性が侵食されていく中で義秀は反論が思いつかない。
義秀が混乱する中、さくらは義秀のペニスを口に咥える。
「あっ…さくら…さん」
さくらの口の中に入る己のペニス。
そこから、次々に与えられる快楽。
何も迷うことはないではないか。
兄の代わりにさくらを幸せにする。
義秀の決意はさくらの奉仕に比例して高まっていった。
「さくら、もっと、もっとして」
義秀の要求に上目遣いで微笑み、さらに激しく奉仕するさくら。
義秀はさらなる快楽を得ようと腰を動かす。
「んん!?」
驚いた表情を浮かべるさくらに構わず、腰を動かす義秀。
快楽を限界まで得ようと貪欲にさくらの口の中を蹂躙する。
(ああ、いい、そうだよ。僕とさくらで幸せになればいい。なるんだ!)
義秀は不動の決意を得た。
それと同時にさくらの口内に己の子種を出した。
さくらはそれを一生懸命に飲み込む。
「ん…ん…ん…どう、良かった、義秀さん?」
「うん…良かった、本当に良かったよ、さくらさん…」
心から同意する義秀。
義秀はさくらを抱きしめて己の決意を口にする。
「僕、さくらさんと幸せになりたいよ!」
「私もよ、義秀さん…」
義秀に微笑を浮かべて答えるさくら。
その言葉にペニスが再び立ち上がる。
「さくら…!」
そう言って義秀はさくらの中に侵入する。
義秀を優しく受け止めるさくら。
「ああん…義秀さん…」
「さくら、さくら、愛してる!」
2人の夜はこれからだ。
終わり