【涼宮ハルヒ】谷川流 the 52章【学校を出よう!】

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1名無しさん@ピンキー
谷川流スレッド設立に伴う所信表明

我がスレッドでは、谷川流作品のSSを広く募集しています。
過去にエロいSSを書いたことがある人
今現在、とても萌え萌えなSSを書いている人
遠からず、すばらしいSSを書く予定がある人
そういう人が居たら、このスレッドに書き込むと良いです。
たちどころにレスがつくでしょう。
ただし、他の作品のSSでは駄目です。
谷川流作品じゃないといけません。注意してください。

■前スレ■
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 51章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186668958/

■過去ログ■
http://www9.atwiki.jp/eroparo/pages/210.html

■これまでに投下されたSSの保管場所■
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

■荒らしについて■
削除依頼対象です。反応すると削除人に「荒らしに構っている」と判断されてしまい、
削除されない場合があります。21歳以上なら必ずスルーしましょう。

PINK削除依頼(仮)@bbspink掲示板
http://sakura02.bbspink.com/housekeeping/
2名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 20:18:17 ID:rWiYxDbg
Q批評とか感想とか書きたいんだけど?
A自由に書いてもらってもかまわんが、叩きは幼馴染が照れ隠しで怒るように頼む。

Q煽られたりしたんだけど…
Aそこは閉鎖空間です。 普通の人ならまず気にしません。 あなたも干渉はしないで下さい。

Q見たいキャラのSSが無いんだけど…
A無ければ自分で作ればいいのよ!

Q俺、文才無いんだけど…
A文才なんて関係ない。 必要なのは妄想の力だけ… あなたの思うままに書いて…

Q読んでたら苦手なジャンルだったんだけど…
Aふみぃ… 読み飛ばしてくださぁーい。 作者さんも怪しいジャンルの場合は前もって宣言お願いしまぁす。

Q保管庫のどれがオススメ?
Aそれは自分できめるっさ! 良いも悪いも読まないと分からないにょろ。

Q〜ていうシチュ、自分で作れないから手っ取り早く書いてくれ。
Aうん、それ無理。 だっていきなり言われていいのができると思う?

Q投下したSSは基本的に保管庫に転載されるの?
A拒否しない場合は基本的に収納されるのね。  嫌なときは言って欲しいのね。

Q次スレのタイミングは?
A460KBを越えたあたりで一度聞いてくれ。 それは僕にとっても規定事項だ。

Q新刊ネタはいつから書いていい?
A最低でも…………一般の――――発売日の…………24時まで――――待つ。
A一般の発売日の24時まで待ってもらえますか? 先輩、ゴメンナサイです。

Q1レスあたりに投稿できる容量の最大と目安は?
A容量は4096Bytes・一行字数は全角で最大120字くらい・最大60行です。
Aんふっ。書き手の好みで改行をするのも揃えるもバッチリOKです。
3名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 20:19:50 ID:qD30Nn2y
3get

>>1
4名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 21:13:39 ID:MKslhwwh
>>1乙であります
5名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 21:16:23 ID:w97Nc3Gj
やっほおおーー!!
初2getっしゃーーー!!
<<3のQ&A書いた奴どんまいww
俺こそが新世界の神であり真の2geterなのだよ!
ねぇ、今どんな気持ち?どんな気持ち??wwハーハッハハハハ!ブアーハッハッハハハハーー!!まぢうける!!腹いてぇよ!ktkr!腹筋割れちまう!! 
6名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 21:18:05 ID:iXo2DzH5
>>1
7アスタリスク ◆MQvo6f6euI :2007/09/02(日) 21:26:31 ID:CqvE7v0R
ID:w97Nc3Gj
8名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 21:56:23 ID:6kP5EPYG
  原 作 者 の 新 作 読 む と や っ ぱ 圧 倒 的 な 力 の 差 を 感 じ て し ま う 。


  こ れ は も う 如 何 と も し が た い ね ……
9名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 21:57:28 ID:LQEq073Y
うわ…
佐々木厨厨のこと言っただけでなに佐々木スキー扱いしてるんだよ…
佐々木みたいな男口調の女なんか好きじゃないし
10名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 21:58:15 ID:LQEq073Y
うわ…
佐々木厨厨のこと言っただけでなに佐々木スキー扱いしてるんだよ…
佐々木みたいな男口調の女なんか好きじゃないし
11名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 21:58:54 ID:LQEq073Y
連レスしてた
スマソ
自重するわ
12名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 22:04:04 ID:tEi5ckcE
>>11
何こいつ…
きめぇ…
13名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 22:24:13 ID:YnGTTeCj
>>1
くそ荒らしどもの自演ぶりを見るとやっぱ圧倒的な力の差を感じてしまう。
これはもう如何ともしがたいね…
14名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:04:48 ID:PlQNYqjg
投下していいかい
15名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:05:41 ID:VSHQUJaK
>>14
どぞー
16涼宮ハルヒのバス通:2007/09/02(日) 23:09:18 ID:PlQNYqjg
黙ってさえいれば十人中7〜8人は振り返る、と言った容貌の持ち主。彼女の名前は涼宮ハルヒ。北高校に通う学生である。
涼宮ハルヒは少々不機嫌である。普段は電車通学して学校に行くのだが『たまにはバス通学をしてみたい』と思いバスに乗り込んできたのだった。
しかしハルヒのイメージと、現実とは全然異なっていた様っだ。
ハルヒのイメージでは、バスと言う空間の中には漫画の様な素晴らしい不思議が転がっていて、
退屈な日常から脱出できる秘密の乗り物であるはずだった…が、現実は甘くはなかった。
ハルヒを待っていたのは、何処かの会社へ向かうサラリーマンや通学途中の高校生などで
人が溢れそうな程混雑した車内である。ハルヒの浮ついた気分もバスに乗った数分後には完全に消えていた。狭い空間で他人の
体温や息遣いを感じるのが苦痛で成らない。次の停留所で降りようか、と思案している様子だったが、ハルヒの視界に停留所の待合室が
映り、見知った顔があることに気付くとその表情に変化が表れる。今までの苦虫を噛み潰していたような表情が一気に明るく変わった。
本人は全く自覚していないのだが無意識に感じているのだ。
キー。プシュー。
バスが停留所に止まりドアが開く。あいにく降りる客は居ない様だが、ドアが開いた際に
空気が入れ替わり少し呼吸がいくらか楽になる。それと同時に一人の男がバスに乗り込んでくる。キョンという少年だ。
いつもと変わらないいつもしかめっ面な顔。ハルヒに対し背中を向け、斜め後ろの位置に立ち、こちらを気にする様子は無い。
プシュー。ガタン
ドアが閉まりバスが発車する。その僅かな振動でハルヒの身体が男に密着したその瞬間、ハルヒの鼓動は早まり顔が一気に赤くなってしまう。
彼女は自らの心音が男に聞こえないかと心配になり男の方をちらっと横目で確認するが、彼は相変わらず窓の外を見ている。
彼がこちらの事を意識してないと悟ったハルヒは、今度は自分から彼に密着していく。
身体には自信がある。彼女の先輩には一歩及ばないが、それでも人並み以上のモノは持っているつもりだった。
彼に身体を預け一体感に浸っていると、お尻のあたりに妙な違和感を覚え意識を集中する。違和感の正体…誰かがお尻を触っている?
ハルヒが振り向くと、彼の耳が赤くなり少しうつむき加減なのが確認できた。彼の反応を示したことにハルヒは嬉しくなり、彼の行為も黙認することにきめる。
当然彼女も密着隊形は崩さない。最初のうちはお尻の表面を触って居るだけであった手の動きが、段々と時間と共にエスカレートしていく。
バスの振動に合わせ力を込めて手のひらをお尻に押し付け、彼女のお尻の感触をたっぷりと味わう。
また、思えば再び表面をなぞるように行き来する。次第に彼女の身体から力が抜けていき、身体を支えることすら困難になっていく。
吊革にぶら下がり、彼の身体に凭れ掛かる事でかろうじて立っている状態を保つハルヒ。
お尻への愛撫は休むことを知らないかのように続いている。その手は分厚い布越しの感触に飽きたのか、とうとうスカートの中に進入し始める。
スカートの下には当然のようにパンツしか穿いておらず、その更に下は生身の身体しかない。
ハルヒは漸く拒否行動を起そうとするが、今度は身体が彼女の言うことを聞かなくなってしまっていた。

一方、スカートの中に進入を果たした手は、薄い下着の生地越しに彼女のお尻を攻め始める。
17涼宮ハルヒのバス通:2007/09/02(日) 23:18:19 ID:PlQNYqjg
優しく、円を描くように撫で回し、時に強く揉みあげる。絶妙な力加減が更に愛理の理性を奪っていく。
さすがにハルヒも、これ以上は…と抵抗したいのだが、すでに身体の自由が効かない。『んっ…くっ…』
従ってハルヒは口から零れようとする声を抑えるのに、意識を集中させることにした。ハルヒを攻める悪戯な手は休むこと知らないように動き続ける。
その指が次第に彼女の秘密の場所に近づく。
ガタン
バスが何かの段差を乗り越えたのか、激しく揺れる。その拍子にその指先が太腿の内側に滑り込む。
その場所はしっとりとした湿り気に包まれていた。…彼女の汗とそれ以外のモノによって。
ついに目的地への潜入に成功した指先は、更なる破壊活動を開始する。
下着の上から彼女の陰裂を嬲り、更にはその上に位置する陰核までをも蹂躙しようとする。
荒々しい指先がハルヒの陰裂を下着越しに愛撫する。指が上下に動くたびに愛理の腰から力が抜けていく。
「ん…あぁ……」
やがて耐え切れなくなったのか、切ない喘ぎ声がハルヒの口からこぼれ出すが、幸いにも周囲のざわめきにかき消されていく。
下着の上からとはいえ、直にその部分を愛撫され続けるハルヒ。
彼女の陰裂はすでにグチュグチュになっており、粘質の液体がとめどなく溢れていた。ハルヒが絶頂へと駆け登ろうとしたとき――バスが北高校の前に滑り込む。
乗客の過半数がバスを降りた後、呆然と立ち尽くすハルヒにキョンという少年が話し掛ける。
「…おい、降りないのか?もう学校の前に着いちまってるぞ?」
男の言葉にハルヒは頷くことしか出来ず、不思議に思いながら男は彼女の肩を抱えバスを降りる。
キョンはベンチにハルヒを座らせ、その横に腰掛ける。顔を赤く染め上げ、何ともいえない表情で遠くをぼんやりと見つめるハルヒ。
そんなハルヒを彼はさすがに放っておく訳にはいけないと、暫く様子を見ることにした。
しばらくしてハルヒの瞳に力が戻って来たのを彼は確認出来た。
「おい、大丈夫か?さっきから変だぞ?」
「…うん。へーき」
「いや、なんていうか熱っぽいみたいな…。それよか立てるか?」
「…ゴメン、少し無理っぽい」
「暴れるなよ?」
彼は不承不承と言った面持ちでハルヒをおんぶする。
突然おんぶされたハルヒもびっくりして暴れ出す。
「ちょっ、ちょっと待ってよ!キョン何するのよ」
キョンと呼ばれた少年はハルヒの抗議を無視しながら歩いていく。降ろしてよと、なおも暴れるハルヒに対し無言で歩き続ける。
18名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:20:36 ID:zwiD47PN
愛理ってどちらさま?
19名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:23:20 ID:1Czr3uGz
誤字が多いな。推敲はしたかい?
20名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:28:55 ID:PlQNYqjg
間違えた!すまん。
昔書いていたくせで…再修正します。
保管無しで…お願いします
21名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:37:28 ID:OmIBszT0
これって某スレのSSの名前だけ改変バージョンだよな
あのスレの基地外がこっちにまで来たのか?
22名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:49:37 ID:zwiD47PN
しまった……このSSは重大なネタだということにやっと気付いた。
そう、このSSは、チカンSSだったんだよ!!
23名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:49:43 ID:fg61aOAg
>>21
華麗にヌルーするんだ
それはそれとして>>1
佐々木厨厨だの荒らしだのと言っているが、主語の無い乙を書いておいて後は相手に丸投げってのは良くないと思うがね。
谷川流の正確な意図を汲み取ろうとするならアッー!は絶対に必要だろ。
24名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:49:48 ID:/EvrhcKI
新スレなのに不安な船出になったな・・・・・・
25名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:55:08 ID:iXo2DzH5
これ、触ってたのってキョンだよな?
そうなんだよな?
26アスタリスク ◆MQvo6f6euI :2007/09/03(月) 00:00:05 ID:WtK3dvMG
ID:LQEq073Y
ID:tEi5ckcE
佐々木厨厨
27名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:46:37 ID:HTWEeMaH
また基地外佐々木厨厨が変なテンプレ作ってるし
市ね
28名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:51:41 ID:NfoGLElp
新刊出る頃には基地外佐々木厨厨厨厨厨厨厨厨厨厨くらいまでいってそうだなw
29名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 02:00:03 ID:HpKzbjbc
このスレには期待してる。前スレは正直……。
30名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 03:38:31 ID:ZVSOs/Vf
>>29
佐々木厨厨厨は黙ってろ
長門スレから出て来んな
31名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 03:41:54 ID:D3g9yNZ1
佐々木厨っていってるけどどっかに巣があるの?
32名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 03:47:55 ID:8uXLngd6
ってかいい加減にしてほしい
33名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 04:04:58 ID:uSBoBqP/
【涼宮ハルヒ】佐々木とくっくっ part20【変な女】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1188318115/

ここか。
34アスタリスク ◆MQvo6f6euI :2007/09/03(月) 06:44:30 ID:WtK3dvMG
佐々木厨
ID:8uXLngd6
ID:uSBoBqP/
35名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 07:28:33 ID:YudKQfG2
どうでもいいから投下してくれ職人さん
36名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 09:08:49 ID:oEeDn4Js
ここはねずみが多いな
37名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 09:14:59 ID:z6R0QuPk
アスタリスクの言うとおりNGしたら異様にスレが綺麗になったが・・・
中身がねぇw
38名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 14:56:22 ID:YudKQfG2
>>36
馬鹿な俺に意味を教えてくれ
39名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 15:53:32 ID:XcjsyP9u
>>38
チューチューとやかましく鳴きまする。
40名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 15:59:35 ID:wcraXfhB
なるほど……うちの地域ではスズメと呼んでいたな。
41名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 17:37:44 ID:qwK6nELQ
最近このスレに来たのだが、佐々木って嫌われてるのか?
佐々木好きの俺としてはショックなのだが…
42名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 17:45:08 ID:bd+jjNTr
佐々木嫌いを装ったただの荒らしだから相手にするな
43名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 17:48:32 ID:c4vxeRDp
>>41
原作の一次キャラは誰一人として嫌われていない。
嫌っていてもここみたいな単独キャラではなく総合になっているスレではあえて言うべきではなく
それぞれが嫌いなキャラや部分をスルーして対処すべき。

ただ同じ理由で特定キャラやシチュエーションなどをプッシュしまくるのも控えるべき。
スルーされてるだけで嫌いな人もいるかもしれない訳だから。

後は前スレとかみて悟ってくれ。
44名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 18:37:08 ID:MEgpMtQk
もしかしたら第二波来るかもしれんぞ
だが前スレみたいなことは繰り返すなよ
45名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 18:45:50 ID:YudKQfG2
>>39
d・・・なるほどなるはど
46名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 18:51:02 ID:gcWJyYiv
>>44
さすがにもう次ので釣られるような奴はいないんじゃね?
47名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 18:52:50 ID:3DHqCjUh
佐々木のスレでここの話が出てたが、このスレではそいつらの工作が活発化してきてるな。
48名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 19:20:02 ID:0lh2IVgo
まあ佐々木厨に限ったことじゃなく、キャラスレの厨房はみんな同じ厨房だし、
厨房の書いたSSはSS以下の駄文だ。

結論:マシな厨房なんてどこにもいねー
49名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:19:02 ID:XLl+XbZb
>>47
原作の一次キャラは誰一人として嫌われていない。
嫌っていてもここみたいな単独キャラではなく総合になっているスレではあえて言うべきではなく
それぞれが嫌いなキャラや部分をスルーして対処すべき。

ただ同じ理由で特定キャラやシチュエーションなどをプッシュしまくるのも控えるべき。
スルーされてるだけで嫌いな人もいるかもしれない訳だから。

後は前スレとかみて悟ってくれ。
50名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:25:23 ID:5ALAZ86h
高校を卒業してから早3年が過ぎた
あのうるさいハルヒと別の大学に行ったおかけで
俺はめでたく宇宙人も未来人も超能力者もいない普通の日々を手にいれた


しかし、あの非日常的な日々を
俺はなんだかんだで気に入っていたと思い知らされる事がよくある
地元の成人式で久々にハルヒに再会したあの日もそうだった・・・


久々に再会したハルヒと話をすると近々結婚するんだそうだ
どうやらできちゃった結婚らしい、あのハルヒがね・・・
その夜、同窓会で酔った勢いだったのかなんなのかさだかではないが
どちらともなくそんな雰囲気になり、ハルヒを抱いた
俺に抱かれてる間ハルヒはずっと俺の名前を呼びながら泣きじゃくってた・・・

先日、ハルヒからハガキが届いた、入籍の報告だった
その笑顔にあの頃の輝きは無かった・・・
俺の色褪せた日常の中で眩しいほど輝き続ける高校生活3年間の思い出
そして、その中で他のなによりも輝いていたアイツの笑顔
もしあの頃、俺達がお互いにもう少し素直になれていたら
こんな未来を選ばずにすんだんだろうか・・・
などと答の出ない疑問を思い浮かべながら
俺は今日も色褪せた日々を生きている
51名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:27:15 ID:LCJZ7phx
なんで長門厨や佐々木厨はあって、涼宮厨はないんだろうか。あまり変わらない気がするのだが。


ついでに俺は長門厨でも佐々木厨でも無いぞ
敢えて言うなれば周防厨かな
52名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:03:11 ID:0u6GfqXJ
>>50
コピペ乙。
しかし、よく見かけるコピペの割には三点リーダすらきっちりできていないという。誰か途中で直そうと思わなかったのか。
53名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:05:55 ID:HDRdWx2s
コピペ荒らしは氏ねよ
54名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:09:54 ID:XLl+XbZb
>>52
乙じゃねーよ死ね
55名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:13:51 ID:YudKQfG2
でも駄文でも気にしない俺がいる。
俺が最近投下したのはキャラが黒過ぎてダメだが
うまい人は正直羨ましい
56名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:59:00 ID:kDWwFSSL
ミヨキチのSS少ないなぁ…
お風呂の話とか最高だったのに
57名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:00:20 ID:0u6GfqXJ
上手い作品を読むと、なんか燃えてきて書く気が湧いてくるよな。
なんだろ、変なライバル心なんだろうか。
まあ、明らかにどうあがいても勝ち目がないくらい上手い人のは別だけどw 例えば少(ry
58名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:02:38 ID:f0FHn0wx
>>57
なかなか巧妙な釣りですね
絶妙に荒れる成分を散りばめてある

君に佐々木厨初段を認定しよう
59名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:05:12 ID:iZFzGK9w
それと佐々木とはあんまり関係ない
60名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:06:41 ID:SXWBU+ME
ポストが赤いのも佐々木のせい
61名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:09:22 ID:fS+s2qio
佐々木はいいキャラだと思うが、変な妄想してる連中のレスを見てるとマジで気持ち悪いな。
62名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:12:29 ID:Fu2WlSDs
そんなの全キャラに対していえるんだが
何で妄想の塊なこのスレにいるの?
63名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:13:11 ID:YF/i23lO
まあ佐々木は驚愕でどうなるか分からないからね。
今のうちに騒いでおきたいんだろう、多分。
64名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:13:24 ID:fS+s2qio
佐々木の場合それがあまりに酷いってだけかと。
65名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:14:08 ID:vVofsPjp
妄想はSSの素
66名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:15:30 ID:SXWBU+ME
完全な主観で余所の罵倒するとか死んだ方がいいよ
67名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:16:38 ID:N0YVEiRJ
このスレが妄想の塊というのはちょっと違うよ。
意外かもしれないが原作重視が基本だ。
68名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:19:03 ID:On7OeoMB
完全な主観で「死んだほうがいいよ」とか書かないほうがいいよ。
とはいっても、これが佐々木厨の佐々木厨たる所以だな。
69名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:19:40 ID:lw7fyjrW
夏休み終わったのに大変だなこのスレも
70名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:22:13 ID:Fu2WlSDs
もうみんな死んだ方がいいよ
71名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:29:14 ID:bd+jjNTr
このスレだけはエンドレスエイトを繰り返してるわけだな
72名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:41:42 ID:u2LfX8Dc
あのスレのSSはまさに失笑モノのオンパレードなのである意味なごむ。
73名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:47:06 ID:3UFFia0L
もしも、キョンがフラクラじゃなければ
1、中学時代、佐々木と付き合い、ハルヒに必要以上話しかけないので、ジョンの存在が生まれず、ハルヒは北高ではなく他校へ。きょこたんの話にどうでるか不明
2、「お嫁に(ry」で朝比奈さんEND
3、「眼鏡が(ry」で長門END。消失発生せず
4、「俺、実は(ry」でハルヒEND。いっちゃんに平穏が
5、妹END。妹が一番なので、フラグはスルー。妹との関係以外、普段の生活とほとんど変わらない
キョンがフラクラじゃなければ、憂鬱の時点で世界が終わる確率が高いな
74名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:48:08 ID:ABMwEb4K
客観的に考えて一度死のう
75名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:51:58 ID:RUFlhtiU
佐々木厨って決め付けたり他スレの話持ち出す奴馬鹿だろ
76名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:57:58 ID:0lh2IVgo
>>72
スター・ジョンの法則って言葉がある。
曰く、『あらゆる物の90%はカスである』であるそうだ。

キャラスレのSSだろうがエロパロのSSだろうが、
vipperが書いてようが、原作読んだことのない人間が書いていようが。
あらゆることは関係無しに、SSの90%は読む価値のない駄文だ。
77名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:58:18 ID:wQGaXzfD
>>75
お前が言うなwwwwwwwwww
78名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:58:43 ID:wI/ywjQ4
驚愕表紙の偽をハルヒ系スレに貼付けまくってんのはさすがにうざかったな。
しかも作った本人がわざわざこのスレに現れて佐々木好きだから作ったみたいなこと言ったうえに、
なにがおもしろいのかwを無駄につけてたから痛かった
79名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:06:41 ID:Dj9vE12x
余所の話してる奴は全員毛嫌いしてる厨以下の存在
どんな内容だろうがスレに沿った書き込みをしてるなら
スレ違いの話してる奴よりずっとまとも
80名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:08:27 ID:bMfGMsYM
>>78
それが原因かはしらんが、奴らに対してキレた御仁がいる模様。
81名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:13:01 ID:IvGj00Fi
まぁ佐々木厨厨が佐々木信者を装ってたとかありえるかもな
あいつら真性の基地外だし
82名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:14:02 ID:hBUSKvIz
まあここで言うのもなんだが一番痛いのは<<5で決まりだろww
83名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:16:09 ID:bMfGMsYM
>>81
根拠もなくおとすのはよくないよ。狂信者みたいだ。
84名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:17:18 ID:yRxGdf+R
スレチの話題続ける奴も同類だと気付け
85名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:22:12 ID:jyOL+JSZ
こんなときには魔法の呪文を教えてあげよう。








ひゃ〜い
86名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:26:19 ID:Nz/wJRJt
ひゃ〜い。不毛な争いはよくないと思いましゅ
87名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:28:28 ID:0DxBmaSG
ひゃ〜い。
88名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:28:36 ID:fPNuOffc
ひゃ〜いもスレチだろ
89名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:31:52 ID:kpv9q8rA
>>82激しく遺憾だが、お前に同意だ。
90名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:34:43 ID:n8zd55Sf
そうだった。みくるスレはわりと大人だった。
91名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 01:08:04 ID:I+Unnqhs
>>90

 そ ん な の 全 キ ャ ラ に 対 し て い え る ん だ が


 何 で 妄 想 の 塊 な こ の ス レ に い る の ?
92名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 01:53:30 ID:6IgBT092
画面の前に、スプーンを用意してください。ではいきますよ。

まっがーれ
93名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 02:28:32 ID:6nwHFuCm
>>78
偽表紙を作ってたのは本スレだったと記憶しているが
94名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 03:56:44 ID:L/Iu2FZk
どこだっていいよ
長門厨が痛いことに変わりはないから
95名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 06:29:14 ID:kdnooD+1
いい加減やめてエロい話ししようぜ
主にミヨキチあたりの
96名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 10:06:06 ID:aCko6igy
>>95
ちょうどミヨキチSS書こうと思ってたわ
97名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 10:06:50 ID:aCko6igy
すんません。下げ忘れた
98名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 11:54:05 ID:pBc6kEcn
許さん
罰として良作ミヨキチ投下を命ずる
99名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 12:08:06 ID:qvaQOUeB
えっと…

ハルヒ×古泉を書いてもいいでつか?

100名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 12:12:13 ID:rwoFiVMv
許可を取る必要はないと思う。
どんどん書いちゃってくれ。
101暇だから書いてみた。:2007/09/04(火) 12:55:05 ID:C83HQ3ep
俺が大学三年生の頃下宿から自宅へ帰省した。家には妹とミヨキチが出迎えてくれた。
「キョンくーんお帰り!ねえねえお土産は!」
おい、他に言うことないのかね…隣に居たミヨキチは可憐で相変わらず美少女のままだ。
「お兄さんお帰りなさい。」
「ただいま、ミヨキチは美人になったな。正直驚いたぞ」
真っ赤になり顔を背ける。あの二人も高校生になったんだなぁ。
時間の過ぎるのは早いな特にミヨキチのは特盛り!朝比奈さんクラスのでかさになっている。
妹は…まあ発言は控えさせてもらう。
しばらく世間話をしていたら夜遅くなっていったので妹がミヨキチを自宅へ送ってやれと急かされた。
まあ女の子一人にするのは危険だ。増しては美少女のミヨキチだ。
家までは以外に遠い。家を出てから彼女は黙っていて俯きながら歩いていた。
「あ…あの…お兄さん…聞きたい事あるのですが…」
「ん?勉強以外ならOKだ」
「あ、あのですね。今お付き合いしている人いますか?…」
おっとこれは恋の悩みか。ミヨキチみたいな人に惚れられる人間は羨ましく思わず嫉妬してしまうぜ
「あ?俺と付き合っている人など居ないが…それがどうした?」
「わ、わたし。お兄さんがす、好きです。私はまだ誰とも付き合ったこともありません。
不器用かもしれませんが良ければお兄さんとお付き合いしたいです」
今俺は茫然としていた…いきなり告白だからね。本心かどうか確かめてみるか。
「おいミヨキチお前もてるだろう?俺なんかでいいのか?人生はまだまだあるぞ。俺よりいい男なんて星の数ほどいるが、それでもいいのか?」
するとミヨキチいや美代子は目をつぶり爪先をあげてきたので俺は黙って彼女に合わせて口つげをした。
二つの影が一つに重なりお月さんが俺達を祝福しているようだった。

「何よ、これ…あたしが出てこないじゃない!恋愛ものなら、あたしが間違いなくヒロインでしょ!」
「……あなたは、間違っている。私という個体は…ヒロインは私ではないと…面白くないと言っている」
「くっくっ、君らしいなキョン…非常に不快だよ」
なんで、たかが小説如きで攻められなくてはいけないのか説明いただきたいね。
その後書き直しされたのは言うまでもない
102名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 13:23:33 ID:vuqwC/m6
ミヨキチ好きなのにつまんない話しか投下されないこの悲劇…
103名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 13:30:42 ID:qvaQOUeB
ハルヒ×古泉書いてきました。
他の方が↑で投下されたので少し開けた方がよろしいですか?
104名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 13:41:24 ID:EhbEbCR4
途中に割り込まないのだけ気をつければお好きに。
105名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 14:03:07 ID:C83HQ3ep
すまん邪魔をしましたね。
>>103
投下ヨロ。
106名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 14:03:54 ID:qvaQOUeB
了解です。
投下します
107可能性:2007/09/04(火) 14:05:05 ID:qvaQOUeB
「これは…いや…珍しい事もあるものですね」

古泉が部室のドアを開くと何時も必ずと言って良いほど居る長門の姿もなく、SOS団のマスコット役である朝比奈の姿も見受けられない。居るのは団長席でうつ向きながら座るハルヒの姿のみ。

「………んっ」

古泉の言葉を聴いてハルヒは瞳に貯まった涙を手の甲で拭き取る。決して泣いていた事がバレてはいないと思っているハルヒと努めて自然に振る舞う古泉。

「初めてですか?ハルヒさんと部室で二人っきりになるのは」

「そっ…そうね。いつもは有希がいるし」

そして沈黙。

古泉は肩を少し上げて、しかし顔には普段の微笑を浮かべ部室から出ようとする。その時、後ろから呟く声が聴こえる

「古泉くん…。似合ってないかな」

ハルヒの格好はメイド姿に髪型は少し短いポニーテール。普段、朝比奈に強要している格好を今日はハルヒがしていた。

「いえ。素晴らしく似合っていますよ。個人的には、朝比奈さんよりも」

「本当!」

今まで表情を暗くしていたハルヒは古泉の言葉で大輪の花が咲いたように笑顔を輝かせる。
108可能性:2007/09/04(火) 14:06:43 ID:qvaQOUeB
ハルヒは席から立ち上がり部室から退出するのをハルヒとの会話が始まってから放棄している古泉へと駆け寄る。

「そうよね。私に似合わないはずないわよね」

「えぇ、勿論。僕の知り合いのメイドよりメイドらしい姿にただ驚くばかりで…」

「流石、古泉くん。それなのに…あのバカキョンは…。人が折角…」

ハルヒが古泉のブレザーの袖口を握りながら、少し前に起きた出来事を話始めた。
ハルヒがメイドの格好で部室に来ていたキョンにお湯を出した事。
その事について散々文句を言われた後、朝比奈さんはどうだった、朝比奈さんはこうしてくれた、朝比奈さんなら…
気が付いたらキョンの顔面にパンチを入れていた自分とその後直ぐにキョンが部室を出ていった事。

「何よ…みくるちゃんの事ばっかり…私は…」

「僕なら今のハルヒさんを永久保存版のラインナップに加えますけどね」

「えっ?」

古泉は自分用のノートパソコンを取り出すと秘密のパスワードを入力する。パソコン画面に現れた画像は色々なハルヒの姿。一体いつ撮ったのか様々なシチュエーションが画面を飾る。
109可能性:2007/09/04(火) 14:09:21 ID:qvaQOUeB
「団員たるもの団長の秘密を知ったらそれなりの秘密をこちらとしても暴露しなければと…いや、お恥ずかしい」

「古泉くん…」

「申し訳ありません。ハルヒさん多少隠し録りじみた…」

「…さない」

古泉はハルヒの呟きが聴こえなかったのか、言い訳じみた自己擁護を更に展開し始める。

「しかし、一般的な高校生は好き女の子の写真の一枚や二千枚…」

「許さない!」

古泉の永遠と続くかと思われた言い訳を大音量で遮り、言葉を続けるハルヒ。

「私の許可なく写真を撮るなんて罰が必要ね」

「了解です。甘んじて受けましょう、駅前の喫茶店でパフェを奢りますか?それとも…」

「私にキスしなさい。これは命令よ」

固まる古泉に顔を真っ赤に染めて古泉を指差すハルヒ。言ったは良いが冗談として受けてくれるとハルヒはこの時思っていた。
たださっき古泉の言い訳にあった『好きな人の写真』が思いっきりハルヒには気になっている。

「…わかりました。団長の命令には逆らえませんから」

そう言って古泉は微妙に距離を取ったハルヒを手元に抱き寄せる。身体を震わせ瞳を力一杯瞑るハルヒ。
普段アヒル口にする少し肉厚で形の良い唇に古泉の唇が重なる。
110可能性:2007/09/04(火) 14:10:44 ID:qvaQOUeB
最初は重ねるだけの稚拙な愛撫。しかし古泉は段々と唇を吸い上げ舌で刺激し、ハルヒの舌と絡ませていく。

「んっ…んふっ………うぅ…」

ハルヒが現実と認識している『初めて』のキス。お互いの唇が離れると、ハルヒは強く握りしめた両手を解き古泉の背中に腕を回す。
「私の事…好き?」

「好きでもない人とキスをするほど僕は歪んでませんので」

ハルヒは古泉の胸に顔を埋めながら古泉にすら聴こえるか微妙な呟きで

「私と…付き合う?」

「それも罰に入ってるんですか?」

「バカ」

「恐れ入ります」

部室を夕陽の明かりが紅く染め上げていた。
壁に映る二つの影が寄り添うのを残して

【終わり】
111名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 14:12:40 ID:qvaQOUeB
投下終了しました。
読んで頂いた方に
有難うございました。
112名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 14:12:55 ID:pQjG1Ly5
ハルヒさんはねえべ…
113名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 14:15:40 ID:C83HQ3ep
>>111一応
古泉は涼宮さんと呼ぶからね。気を付けてね
俺が言うのも気が引けるが…
>>102
次は真面目に書いてやるんだからね!純愛ものか?エロもの?
114名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 14:20:17 ID:qvaQOUeB
あぁ…すいません。
次回があれば気をつけます。
いや、原作がある作品はやはり難しい…
修行してきます。
115名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 14:47:20 ID:6apdDhou
やっぱ第三者視点は違和感あんな
116名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 14:55:48 ID:Bi/aXnJn
すげぇ軽い女だな、ハルヒ
117名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 15:18:39 ID:3gyLlaav
>>50
すごい亀だがネタにマジレス

>どうやらできちゃった結婚らしい、あのハルヒがね・・・
できちゃった結婚の相手に対してセクロスとかどんだけ〜
118名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 19:26:04 ID:I5lLV2mh
>>113
すごい亀だがネタにマジレス

>次は真面目に書いてやるんだからね!純愛ものか?エロもの?
いやもう書かないでくれ。頼むから
最低でも真面目に書くのはやめてくれ。つまらない奴が真面目に書いた話ほど見ていてキツい物はないから
寒いギャグならまだ笑って脳内スルーできる。オーケー?
119名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 19:27:49 ID:TN0VDTCy
まぁこのスレ的には
>俺が大学三年生
この時点でダウトだもんな。
120名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 19:39:06 ID:C83HQ3ep
>>118
おっけい
121アスタリスク ◆MQvo6f6euI :2007/09/04(火) 20:17:55 ID:Obp2rKmd
ID:HDRdWx2s
ID:XLl+XbZb
ID:fS+s2qio
ID:SXWBU+ME
ID:Fu2WlSDs
ID:u2LfX8Dc
ID:wI/ywjQ4
ID:Dj9vE12x
ID:bMfGMsYM
ID:hBUSKvIz
ID:yRxGdf+R
ID:kpv9q8rA
ID:I+Unnqhs
ID:6nwHFuCm
ID:L/Iu2FZk
ID:vuqwC/m6
ID:I5lLV2mh
2007/09/04(火) 19:39:06
122名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 21:37:05 ID:QmKuf6wp
NGワード
ID:qvaQOUeB
123名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:04:32 ID:fPNuOffc
>>122のIDと>>121のトリが似ててワロタ
124名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:14:32 ID:L7Lwb5jX
>>121
この佐々木厨は一体なにがしたいんだ?
気付いたらスレにいたって感じなんだがNG登録してもいいコテか?
125名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:17:11 ID:Usnfxp7R
>>124
NGすべきコテです
126名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:29:17 ID:9sZezrD1
お前らごちゃごちゃ言ってると朝倉さんに頼んで情報連結解除するぞ。



というわけで朝倉さんSSマダー?
127名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:34:34 ID:qInPws7q
アスタリスク乙w

学校ssマダー
128名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:35:37 ID:uDQh4noB
朝倉といえば、アニメ公式だと席が隣同士なんだな。
129名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:45:01 ID:I5lLV2mh
アニメなんてどうでもいいよ
ただでさえ若者向けなのが頭の悪いガキ向けになっちまった
ENOZ?馬鹿じゃね?って感じ
130名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:47:11 ID:3cGuSNIk
ここは賑やかだねぇ
131名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:51:51 ID:u03A7FXw
最近は賑やかなだけで、何の実も無いスレに成り下がっちまったけどな。
132名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 22:52:41 ID:BkARh5I7
アスタリクス初めて活用してみた
これは笑えるwww
133名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:06:47 ID:x0OgiK05
ていうかいつもの「とりあえず粘着クン」が元気になってるだけだと
134ひまつぶし:2007/09/04(火) 23:20:50 ID:TN0VDTCy
 苛々していた。
 待てども待てども僕の鬱積は晴らされることなく、その矢先に飛び込んできたものと言えば、

「だから、どうして話を聞こうとしないんですか!」
 甲高い声で鳴くように喚く女の嬌声。……そう、嬌声だ。虫唾が走る。


 真っ暗な空間に、僕とそいつの二人だけがいて、暑苦しいほどに肌と肌を密着させていた。後ろ手に襷で手首を縛り、足も同様に拘束して自由を奪ってしまえば、もう時間的空間的に介入されるものなど何一つない。
「…………ん、あぁぁ……」
 橘京子の声が吐息に混じって聞こえてくる。
「だらしがないな。もともと足りない奴だと思っていたが、ここまで来ると醜態きわまる」
 僕はそう言って、露になった白く緩やかな曲線に舌を這わせた。
「ふわぁ、あぁあっ!」
 音声をかき消すように、そのまま口で唇を塞ぐ。
「んん……! んんーっ!」
 舌を絡めて、口内の唾液を吸っては戻す。ぺちゃぺちゃと低俗に音が鳴る。
「…………んはぁっ! はぁっ、はぁ!」
 酸素を求めて呼吸するたび、一糸纏わぬ上体が卑猥に上下する。
「次は下だ。声を上げれば上げるだけ酷い目に遭うと思え」
「……えっ。…………んっ、はぁぁあっ! あぁぁん!」
 秘部。繊毛のような薄い毛が申し訳のように並んでいる。下着を大腿部まで下げて、両足の拘束を一時的に解いた。抵抗しない。困憊しきっているのか、子犬のように舌先を出して、不規則に息するのが精一杯の様子だ。
 僕は橘の背後に回りこんだ。こいつを辱めることは、僕に刹那的な享楽を与える。幼く未成熟な入口に指を入れる。にゅっ。
「はぁぁっ! んあぁっ、ふぅ……はぁぁん」
 感じすぎだ。ここまで来ると興ざめしかねない。僕はズボンのベルトを緩めて、自分の一物を露出させた。
 心境と裏腹に、身体は年齢相応の感応力を見せていた。そっと触れれば、微かな悦楽の兆しが先端から伝達される。生物の繁殖法とはかくも滑稽なものなのか。とは僕の率直な感想だ。
 僕はあらためて橘の肩越しに恥辱姿を眺めた。
「ふぅぅ……ぅぅっ」
 細微に蠕動する白雪のような身体。細く青い血管が腿にうっすらとした奇跡を示し、それは死角にある膣へ続いている。そのずっと手前に恥丘が膨らみを見せ、薄桃色の突端が必死に主張せんばかりの硬直をしていた。両手で愛撫する。
「んはぁぁあっ! いっ……ゃあぁぁっ! だっ……はぁっ!」
 思いのほか柔らかい。見た目にさほどボリュームがあるわけでもなし。寸暇の間に僕の男根が漲溢する。丁度橘の小さな臀部の手前、すり合わさる肌の感触が心地よい。
「ひあぁ……だめ……ふぇ、うえぇぇ」
 哀咽にまみれてなおも発言しようとする姿は、鳥の雛を思わせる。
 僕は委細構わずに、片方の手を再び陰唇へ這わせた。
 ちゃくっ、くちゃっ、ぺちゃ、ぺちゅるっ、
「んはぁぁあ! んあぁっ! ひうっ! あはああああっ!」
 僕自身も朧に昂ぶりを感じている。心拍が体内で猥雑に共鳴しているかのように、五感を逸して脳梁が快感の鼓動を打つ。ペニスの裏が橘の腰に触れ、なおも充盈し隆盛する。
「……ふじ……わっ……んあぁっ、ふぅぅううああああ!」
「口ごたえ……するな……」
 指先の往復運動を速める。橘の腰が一度大きく弾む。
「ひあっ! んんっ! あはぁあああああん!」
 とろとろの液体が初めは僅かに、それからだんだん容積をまして左手に絡みつく。僕の両脚は付け根のあたりで煩悶するかのように橘の感触を愉しみ、根底から鳴動するように自然と陰茎が突き上がる。ぴゅるっ。
「四つん這いになれ。……これからが本番だ」
135名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:20:52 ID:BsPux5dP
>いや、原作がある作品はやはり難しい
まるで原作もアニメも知らないのに書いているかのようだ!

それじゃキャラスレの自称SS書きだっつーに。
136名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:27:30 ID:y1W9iDZc
>>134
本番まだー?
137名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:32:59 ID:3gyLlaav
>>136
藤原パンジー×橘京子
でおk?
138名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:33:36 ID:3gyLlaav
安価ミスwww

× >>136
○ >>134
139名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:34:40 ID:TN0VDTCy
……っていう感じの誰か書いて。
140名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:46:14 ID:3iqF4T6H
>>134
おっきした。文章がしっかりしてる分、余計にエロく感じるw
141名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:56:52 ID:6SQttQXK
>>135
お前は昼間コンビニでバーコードを打つ作業に戻るんだ。
142名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 00:09:31 ID:8V4ug0cq
>>139
いや、>>134の続きを自分で書いた方が俺はいいと思うんだが
ひまつぶしってレベルじゃないしw
143ひつまぶし:2007/09/05(水) 00:11:04 ID:e+j7bbUb
 暗い部屋。
 狭くて清浄なこの場所も、二人の異物が淫靡に合着すれば、たちまち熱と汚濁に満ちた空間となる。

「ひゃっ、んんぁああっ、ふはあっ、んくぅっ……んんぅっ!」
 腰から下に、感覚を失って破裂しそうなほどの電気的愉楽が走る。
 目の前の女は、身につけていたレースのカットソーを二の腕に引っかけたままであることにも気づかずに、壁に両腕をついている。
「んはっ、いっ、はぁっ、うぁ……ふくぅぅっ……」
 細いばかりだと思っていた肉の感触は、意外なほどに柔軟で、過剰なまでに交感神経を刺激する。
 既に一度顔面に十分な放射を済ませた後だった。口に咥えさせて前後往復をさせ、その間細緻で麗容な髪の毛を存分に撫で回した。
 天性のマゾヒストなのではないかと思うほどに、橘京子は従順に従僕と化した。微かな回想をする間にも僕の淫棒は圧搾され、両手で腰の括れをさするとなおも快感が増す。
「……んひゃっ、んはぁぁ、きっ……もちあぁっ! ひぃぃぃん!」
 虚ろに転じた視線の先に、脱ぎ捨てられたプリーツとショーツが雑然と散らかっていて、卑猥な神経を高揚させる。真冬であれば吐息だけで室内が真っ白になったかもしれない。
「どいつも……こいつも……っ、目障りなんだ……!」
 押圧を繰り返しながら、僕は虚無と至福を同時に感じていた。
「だっ……だめ……やめ、はぁぁぁ……」
 泣くな。この畜生め。黙って隷従していればいい。この場に憂いの思念は不必要だ。
 きつく閉まった肉扉が淡い鮮血を交えていても、そんなものはこの暗闇の中では見えやしない。
「きゃぅっ! はぁっ! あぁぁああっ! だっ、はぁぁぁぁあああ!」
 刹那の暴走のように、意識の全てが股間へ向かう。脳髄が真っ赤になって、やがて全ての力を放擲して白へと変わる。
 この部屋にあるまじき色へと変わる。

「……ひっ……っく……うぇぇ……ふぇぇ」
「…………どうしてだ」
 拒もうと思えば拒めたはずだ。一度質問したのだから。
 なのになぜ、今なお僕に拠りすがる。
「…………うぇっ、……あなたは……っく、……いつも……ふぇ、寂しそう……」
 それきり橘は身体中の水分を使い果たすのではというほど泣き続けた。
 僕は最後の最後まで何も言い返せなかった。
 ……ちくしょう。


 (了)
144名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 00:56:03 ID:Dr4miAFy
よし、久々に見かけたその真っ当な文章力を活かして、
Sキョン×Mダディーナザァーンのエロを書くんだ。
鶴屋さんか眉毛でも可。
145名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 01:01:10 ID:ofJPvg8S
なんか藤原と橘がいい感じになってきたぞ、俺の脳内で。
146名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 01:15:11 ID:ry21B01N
ひつまぶしって美味いよな

それだけ
147名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 06:00:42 ID:3EpKPTOq
荒らされてる荒らされてる言うけど、投下されてるSSの質が低下しきってるから
普通の住民が素で殺伐としちゃってるだけなんじゃないだろうか…
量はともかく、最近投下されたの読んでてそんなこと思った

アニメ化で突発的に作品が質量ともに充実したわけだが、それに伴い比例的に増えた住人が
ブーム終わっても去れずに残ってるのが原因で表面化した現象なんじゃないだろうか
普通は質量下がれば人は少なくなるものなのだが、原作は今まで通り続いているしアニメもそのうち再開するしで
微妙に去るに去り辛いものがあり、かといってもアニメ終了以来確実にブームは沈静化してしまっているので
熱狂的な盛り上がりも期待できない。そこにトドメのように原作の最新刊が微妙な内容で、さらに続きが出る見通しも暗い
これで殺伐としない方がむしろ不自然に思える

自然、まだ手垢にまみれてない新キャラを弄りたくなるところなのだが続き物な話で登場してるキャラだから固まってない
固まってないから好き勝手に弄り倒せる、と集中して弄ってはみたものの当然長続きするわけもなく、
むしろ原作のキャラ感が未だに固まってすらないのに二次創作のキャラが飛躍し過ぎてしまい面白がる人と辟易した人で険悪な空気
もう、「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品が、二次創作上においての末期だと思う

アニメで消失が成功したら、前期の6〜7割くらいの盛り上がりは回復できるかもしれない
でもそのアニメ版消失の余韻が薄れてきた頃には、今のこのスレよりも殺伐とした、SSの投下されないSSスレだけが残っているだろう
148名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 06:10:33 ID:d0vyxNey
とりあえず驚愕待ち。
149名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 10:22:41 ID:e+j7bbUb
ダディーナザァーンって誰だよ。物には適切な名詞を使ってくれよ。エロ初めて書いたよ。
150名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 11:01:50 ID:IBky3Iv6
>>149
オンドゥル語じゃないのかw
151名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 11:09:07 ID:28vjL6kG
朝比奈さんはヘタレSが似合うと思うんだ
152名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 11:10:58 ID:Z1revc9t
俺はまだ覚えているぞ
いまだに一番好きなライダーだったからな

まあ、そうするとだ、橘がもずく風呂に入るのか
エロいな
153名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 11:19:59 ID:DA/ET78O
初でこれか。いいね。おっきしたぞ。
154名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 13:46:18 ID:Dr4miAFy
>>149
ダディーナザァーンと言えば橘京子に決まってるじゃないか。
橘は明らかに総受け。
155名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 14:30:30 ID:MxwYlu96
1つツッコんでいいか。
ダディーナザァーンではなく、ダディャーナザァーンだ。
ともあれ>>134>>143両氏乙。橘のこのキャラはもはや二次創作的規定事項なのかw
156名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 14:31:31 ID:e+j7bbUb
両方俺なんだけどさ。ダディーナザァーンだと朝比奈さんにも聞こえる件。
俺鶴屋さんはなぜかかすりもしないんだ。例えて言うなら小学校の男友達だ。すまない。
157名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 16:30:42 ID:AAgeQkoA
作者の自己主張キタコレ
158名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 18:19:28 ID:MTkN2woA
>>110
なんかハルヒのキャラが違い杉だな…
ハルヒが別人に見えちゃう
159名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 19:21:37 ID:nWT2cyBh
台風で閉じ込められるみたいな王道がよみたいな
160名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 20:08:03 ID:qUwM1NyY
今更ながら『宇宙人×未来人×超能力者』を読んだ。
この設定で他のエピソードも読みたくなるね。
161名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 20:56:15 ID:h4+YdbYH
すごい雨と風だな……
「そりゃそうよ。天気予報では最大瞬間風速40mっていってたし」
おいおい……じゃあなにか?お前はこうなることを前もって知ってて俺の家に遊びに来たってのか?
「……そんなわけないでしょ。私もそこまで馬鹿じゃないわよ」
……そうかい
「そうよ」


……………………
………………
…………
暇だな。あ、光った1、2、3……鳴った
かなりの轟音だ。コレはかなり近いところに落ちたのかもしれん
……ところでハルヒ。何で貴方は俺のベッドで毛布にくるまってるんでしょうか?
「う、うるさいわね。さっきの雷は光ってから約4秒後に鳴ったからここは落雷地点から約1.4qしかはなれてないってことじゃない」
確かにその通りかもしれんがいくらなんでも驚きすぎだろう
……もしかして雷が苦手なのか?
「そ、そんなわけないでしょ。ちょっと肌寒くなったから毛布にくるまっただけで雷が苦手なわけじゃ―――きゃあっ!!」
続けて鳴った落雷の轟音に明らかにおびえるハルヒ
これは面白い。ハルヒにこんな弱点があったとは……
それと、これはどうでもいいことかもしれんがお前が包まってる毛布は俺が今朝まで就寝時に使っていた毛布な訳であってそのことについてはなんとも思わんのか?お前は……
「べ、別にそれくらいなんとも思わないわよ(……だって……キョ……の……だし)」
ん?なんか言ったか?最後のほうが良く聞き取れなかったからもう一回言ってくれ
「な、何も言ってないわよそ、それよりさっさと台風なんてどっか行かないかしら。ホント退屈で死にそうになるわよ」
今日のハルヒはどうしたのだろうか?さっきからうつむいて俺と目を合わせようともしない
本当にどうしたんだろうね?今日のハルヒは

ぷるるるる、ぷるるるる


しばらく放って置いたのだがよく考えれば今この家の住人は俺しかいなかったということを思い出ししぶしぶ電話出るためハルヒを部屋に残し階段を下りる

「もしもし」
「あ、キョンくん?お母さんに代わるね」
電話の主はどうやら妹のようだった
お袋に変わってもらいとりあえず今すぐには帰れないということを伝えられたところでものすごい轟音とともに電話が切れた
電話だけじゃなくてどうやら電化製品は全部使えなくなってしまったらしい
簡単に言えば停電なんだがな

さて、とりあえず俺の部屋に戻るか……さっきの落雷音に悲鳴が混じっていた気がしなくもないからな……
そういうわけで俺は自分の部屋に戻るため階段へと足早に向かうのであった








続かない




162名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 21:12:53 ID:qKrS0VEx
ええええええ!!!!!
163名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 21:39:56 ID:R3IuCYzF
>>161
頼む!パンツ脱いで待っているから
164名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 22:02:29 ID:MxwYlu96
>>161
続きを書かないと貴様を掘るっ……!
165名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 22:41:36 ID:uYpvmwuZ
アーッ!
166名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 22:48:46 ID:3R7euUao
そういうわけで俺は自分の部屋に戻るため階段へと足早に向かうのであった

……

そこには全裸で狂ったように踊るハルヒがいた。
167名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 22:57:54 ID:h4+YdbYH
>>166
ちょwww
168名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 23:17:39 ID:tzjosR2S
踊ってるよ〜〜〜。
169名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 23:22:10 ID:R3IuCYzF
>>166
ちょっと…裸踊りの次は?
170名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 23:24:40 ID:h4+YdbYH
ちょwww裸踊りルート防ぐために続き書いてくるwww
171名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 23:28:09 ID:MxwYlu96
>>170
ハルヒ裸踊りルート阻止のために、新川氏が裸踊りするのですね?
172名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 23:30:18 ID:h4+YdbYH
>>170
ここはエロ無しでいいよね?
>>159のレス見て設定もなしに書いたからホントに続きないんだよwww
173名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 23:39:31 ID:RvvWt46u
>166
腹筋が痛いw
俺を笑い死にさせる気かw
174名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 23:58:19 ID:EyA0LNfl
>>128
遅レスだが、誰とだっけ?
175名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 00:04:26 ID:oYWqaCo+
>>174
国木田
176名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 00:19:10 ID:Bw8ERIwa
なるほど。
朝倉が国木田を食おうとしたけど国木田のほうがやや腹黒で逆にいいようにされるシチュが思い浮かんでしまった。
しかしこの組み合わせはさすがにないな
177名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 00:29:07 ID:qU/Ti79P
部屋の戻った俺は案の定、ベッドの上で毛布にくるまり震えているハルヒに声をかけてみる
「ハルヒ。どうやら停電したらしい。……一応聞いておくが……大丈夫か?」
「だ、大丈夫に決まってるでしょ。そ、それより電話誰からだったの?」
すぐさま毛布から顔を出し強がるハルヒに内心苦笑するが顔には出さないようにして電話の内容を伝えておく
「ふ〜ん。じゃあ妹ちゃんとキョンのお母さんは小学校で足止めされてるってことね」
まったく、妹を迎えに行ったお袋まで小学校で足止めを食らうとはこれはもうミイラ取りがなんとやらだな
「ミイラ取りがミイラになる、でしょ。それくらい覚えときなさいよ」
ハルヒに突っ込まれたのを半分聞き流しこれからどうするべきか考えてみる
……とりあえずブレーカーが落ちてないか確認すべきだろう
俺は部屋から近所の家を確認するがどの家も明かりがついていない。
どうやら俺の家だけでなくこの一帯全域が停電になっているのだろう
まあ、無駄足だと思うがブレーカーも確認しておくか……
俺は部屋のドアを開け、階段の下を確認する
時間は夕刻にもなりドス黒い雷雲のせいもあってかかなり暗く、下の階葉見えない
「ちょっとここで待ってろ。下にいってブレーカーの確認してくる」
「ちょ、ちょっと待ってよそれなら私も一緒にいくわよ。……部屋にばっかこもっててもつまんないし」
まあ、確かに電気が使えず薄暗い俺の部屋にいても面白くはないと思うが今はどの部屋も同じようなもんだぞ?
「と、とにかく私も一緒に確認したげるからさっさといくわよ」
まあついてきたいならかまわんが足元には気をつけろよ?階段踏み外して転落したら洒落にならんからな
「そんなことくらい言われなくてもわかってるわよ」


玄関に備え付けてある懐中電灯を使い早速ブレーカーを確認するが案の定、ブレーカーには異常はなかった
さて、ブレーカーも確認したしやることがなくなってしまった
俺の部屋に戻りこれから何をするか考えているとハルヒが
「ねえ、こういうときは怖い話なんてどう?」
なんて言い出した
俺は別にかまわんがお前はなにか持ちネタでもあるのか?自慢じゃないが俺は怖い話なんて一個も持ってないぞ
「馬鹿ねぇ。ないんなら自分で今から作ればいいのよ」
俺はお前ほど器用じゃないから即興で怖い話を作るなんて芸当は無理だな。まずはお前が今すぐ作って俺に聞かせてくれ
「………………」
おいっ
「何か他に面白いことないかしら?ここが多丸さん兄弟の別荘だったら良かったのに」
まあ、あそこならビリヤードに卓球に麻雀と娯楽道具には困らないからな
あ、光った
約三秒後落雷の轟音がしてハルヒが悲鳴と共に飛び上がり俺に抱きついてきた
え〜と……私はいったい、どうすればよいのでしょうか

まったく、あのときの俺はいささか暴走していたんだろう
俺はハルヒを抱きしめかえしていた






続かない
178名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 00:36:38 ID:GKU4cw4M
続いてたら殴りにいってたと思う
179名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 00:37:25 ID:bfYwOqLo
なんか所謂一つの誘い受けってやつに見えてきた
180名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 00:44:50 ID:oYWqaCo+
うまいな。勉強になります
181名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 00:47:25 ID:/xD0D7bk
とりあえず、句点はきっちりと打とうぜ。
改行なのか文の終わりなのかややこしくなる。
読点も少な過ぎるように思う。
散々既出の意見だが、基本がきっちりしてると、それだけで読んでくれる人がもっと増えるぞ。
182名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 01:20:32 ID:Pd3oycEP
台風では落雷ないんじゃないかと無粋な突っ込みしてみる
台風で停電なら送電線が切れたりとか…経験無いからわからんが
183名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 01:43:23 ID:izeSYGc7
ハルヒにかかったら、いかにありえないことでもおきうるとゆう、この世界の法則を忘れてやいまいか?
184名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 02:58:08 ID:8ry28qTM
>182
時によるが台風のときに落雷はあるよ@兵庫
185名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 03:14:10 ID:ouK8XMDr
>>183
ハルヒの思いこみに反して溜息でキョン切れたけどなw
186名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 03:23:37 ID:A86hBnVY
停電でも電話使えるよね
電線て電話線両方切れたことにすればいいだけか
187名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 03:49:18 ID:HvwWpKo3
>>186
電話機自体が電源を必要とするものなら、電話が切れるのは普通。
188名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 04:26:10 ID:W0e0C6UT
今だとそういう状況もあまり使われなくなったね>停電のときでも繋がる電話
昔と違ってケータイがあるもんなあ…
189名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 05:45:53 ID:K9AQOeKy
>>186

中継アンテナや基地局に雷落ちて電波が途絶することはあるので、別段おかしい訳でもないですよ。
190名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 07:57:27 ID:bmbu26/T
台湾の芸能人は「涼宮ハルヒシリーズはエロ本」と発言しました
http://www.nicovideo.jp/watch/sm992222
191名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 07:57:59 ID:oYWqaCo+
近所で雷落ちたな。その時停電したよ。瞬停ではないよ
192名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 13:30:42 ID:+tdurQbD
>190
まあのいぢはエロゲの原画家だしw
193名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 20:04:32 ID:faGZkfL1
本人にそう言ったらマジ切れして暴れるけどな
痛い女だ
194名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 22:37:04 ID:zjuyQCZJ
のいぢは人生楽しんでそうだな
才能のある奴はみんなこうなのか、ちくしょうめ
195名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 23:44:08 ID:l+bgi3gr
嫉妬するなら描けばいいじゃない!もしくは、書けばいいじゃない!
196ひつまぶし:2007/09/06(木) 23:50:00 ID:+BTMVU3t
「…………」
 ほんの一瞬だった。
 刹那の行動がすべてを確定してしまった。
「長、門……!?」
 長門有希が俺の手首を握っていた。
 エンターキーめがけて狙いすませたはずの指先は、細くか弱い細腕に逸らされたことで未来を変えた。いや、過去すら変えてしまった。
 眼鏡つきの、俺の知らなかった長門有希が、両の瞳に涙を一杯に浮かべて、朱色を通り越してすっかり赤くなった顔で、小刻みに震えながら俺を見上げていた。
「あ、あ…………」
 困り果てたようにうつむく文芸部員の顔を今でも覚えている。
 もしかしたら一生忘れないのかもしれない。
 俺は、そうして元いた世界に二度と帰れなくなった。

 夜が来るたび、俺は元いた世界を一人で思い出して懊悩し、悔悟し、最後に落胆する。決意したはずだった。
 実際エンターキーを押すところだった。最後の最後で邪魔をしたのは、俺が予想もしなかった人物だった。
「…………ふざけんなよ」
 自室で濡れた枕に向かっていくら呟けど、もう遅いのだ。
 失われた時系列は二度と蘇らない。俺の前後にあるのは、どういうわけか綺麗さっぱり書き換えられた意味不明な歴史だけだった。記憶にもないのに、俺はその世界の住人になってしまったのだ。
 月光だけが室内を冷たく照らしていた。
 そして、俺はこの世界に来てから少しずつ変わってしまったのだ。
 ありもしない方向に。向かうはずもなかった未来に。
 それは俺にとっての禁忌だった。


 無機質なマンションの一室。
 蒼く暗い静寂が支配し、罪の色を塗り替える。それはもう戻れなくなってしまった俺と、ただ一人時間を共有する相手を慰めるようにして世界を支配していた。
「…………うぁ、……っく。ふぁぁ……うぁ」
 微睡んだような、押し殺したような声が、申し訳とばかりに広々とした室内に残響する。
 俺と長門はベッドの上にいた。ぞっとするほどに清冽な色をしたシーツを、背徳の黒い血液が堕罪の痕跡を残すように染め上げる。
「…………ふぅぅ。うぅぅああ!」
 こんな状況でも長門有希は羞恥の心を顕現させていて、俺はそんな長門の態度が癪に障る。
 お前のせいで元いたはずの場所に戻れなくなったんだ。どんな恥辱に打ちのめされても済むものではない。
 そう言い聞かせる以外に、ざわめき騒ぎ続け、哭する自分を鎮圧する術はなかったのだ。仮にハルヒが止めていたら、そっちを陵辱の相手に選んでいたかもしれない。
 正直言って、俺の奥底にこんな性質が眠っていたなんて知らなかった。余計で蛇足としか言えない知暁は、どこかにあったはずの箍を粉々に破砕した。
 長門は必死に口で息をし続けていた。その姿は生後間もない子犬そのもの。しかも早々に鞭で打たれて全力疾走させられているような様相だった。だがそれでいい。
 お前は俺を選んだんだ。後悔しているのなら今すぐ懺悔すればいい。ごめんなさい、許してくださいと謝辞を述べろ。何回言おうと絶対に許さない。
「……ふぁ、……っくあぁああああ! んあふぅ、うはぁあああ!」
 陶磁器のように肌理細やかな白の上を、俺は両の指先でこれでもかと言わんばかりに撫で擦る。その間にも前後動を、まるで生殖行為しか本能のない猿のようにして繰り返す。
「んあっ、はぁぁああ! いっ……あぁっ、んんっ!」
 小ぶりな乳房は、かえって俺の嗜虐心を軒昂させる引き金になった。出鱈目に握り、撫で、吸い付き、弄ぶ。噛んではいないが弄りすぎで内出血してるのではないか。青痣による斑が落款のように片側の丘陵に浮かび上がっている。
「長門……はぁっ、…………どうしてだ」
197ひつまぶし:2007/09/06(木) 23:50:44 ID:+BTMVU3t
 どうしてお前はこんな少女になっちまったんだ。俺の知ってる長門はこんな、辱めを受けるあまり失神と覚醒を繰り返すような、精神の脆い人間じゃなかったんだ。
 罪液まみれの陰茎を引きずり出し、一時的に連結による拘束を解除する。しかし俺は続けて指先による虐めを繰り返した。最初から速すぎるほどの敏捷さで秘所に刺激を与える。
「んぁぁあああああっ! あぁああっ! んくっ、はぁあああああっ!」
 途端に赤血球による朱を交えた液体が、過敏すぎるほどの反応で横溢する。瞬刻の間に右手が摩擦を感じないまでにヌメヌメになり、空に放ったまま硬化し続けていた竿が今一度随感の射出をする。
 大腿部が脈動して、足先まで快感の従僕になっているのが解る。指先が快楽に反応してピクンと痙攣する。
「ふぅぅ……っく、ふぇ……はぁぁぁ……」
 涙を拭おうとする長門の手首を後ろからつかんで振り向かせ、有無を言わさずに唇を唇で塞ぐ。
「んぅぅ! ……んーっ! んー!」
 初雪のように清浄な白をした非力な片腕が背中に絡みつく。しかし爪を立てることも、打擲を加えることもない。救いようもないほどに長門有希は従順だった。そんな姿が腹の底に煮える憤怒を悪戯に扇情する。
 深い接吻のまま、舌を限界まで伸ばして口蓋を塞ごうとする。滑落することが解っているかのような力なき抵抗も、享楽を増幅させるものでしかない。
 そうすることでしか、俺は今の自分に存在意義を見出すことができない。
 ここのハルヒはハルヒじゃない。古泉も違う。朝比奈さんも他人だ。
 もう、何もない。何も残っていない。
 絶望のような虚無と、原罪のような現在が横臥するだけだ。
 ふと朧な視線を巡行させた先に、床の上で月光を反射する眼鏡があった。
 今すぐ槌を振るいたくなる。……こんなものがどうしてここにあるんだよ。
「お前のせいだ…………。長門……全部…………お前が……っ!」
 感傷のふれが最後の藁となって、俺自身を破滅させる。でたらめに涙が零れていく。気がつけば俺はまた長門を四足歩行の細すぎる獣にして、怒張する根を竅欠へ沈めていく。
「ああぁぁああああっ! うぁぁあ! ふううああああああっ!」
 直後に全身をまるごと液化して波濤にしたような衝動が、ただ一点に凝集して、何物にも介在されることなく放出されていく。
「…………お前の……っ!」
「うあぁぁぁああ! はぁぁぁああああああっ!」
 止まらずに延々と注がれ続ける。一体どこにこんな宿習があったのか解らない。ただ途方もない快楽だけがそこにあった。

 俺たちはそうして夜ごと贖罪するのだ。
 決して拭えぬ痕跡と共に。


 (了)
198名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 23:54:59 ID:Mu3ZPnFB
うわぁぁあああぁぁぁああぁぁGJ
199名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 00:06:44 ID:ZFd+YAEJ
これまでに無かったようなシュチュ(あったかもしれないが)GJ
200名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 00:13:26 ID:u8hg7YT/
これはいい鬱エンド

ただこういうの嫌いな人もいるだろうから注意書きしといた方がよかったかもね
何にせよGJ
201名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 00:51:45 ID:Cb/hR9mG
GJ!!よく投下してる人だよね?エロも書けるとはすごいなw
ただちょっと気になるっていうか、自覚的にやってるんだろうけど、最近特に自分のものになってない難しい言葉を使いすぎて不自然な感じが出てる気がする
的外れなこと言ってたらごめんよ
それと愛してるぜ
202名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 01:44:33 ID:giLDiBko
>>201
アスタの人じゃないの?
文章から見て、そう自分で勝手に決め付けて読んでたんだけどw
203名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 01:57:48 ID:BWCKCdzK
まあいつの間にか「ひまつぶし」が「ひつまぶし」になってたり遊びが好きのようだが、誰もツッコまないのはある種のプレイなのか。
204名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 02:04:22 ID:JK4B13Zn
>>202
少なくともアスタの人ではない、と思うんだが。
学校ものをよく書いてる人じゃないのか?
205名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 02:30:25 ID:giLDiBko
>>204
いや、あの人はエロいのは書かないはず。まあ気が変わったのかもしれんが。
それに、漢字にするか平仮名にするかの判断が学校ものの人とアスタの人とで割と違うと思うんだぜ。アスタの人の方がちょい読みにくめの部分も漢字をよく使う。
まあ俺の勝手な意見だけどな。

結論。良ければどっちでもいいなw
206名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 05:31:41 ID:108er/B2
>>99>>103
乙。

>>101
>口つげ
キリンガラナ吹いたw
207名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 06:49:46 ID:W88WeimH
本人達が回りくどい会話を嗜むスレはここですか?
208名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 07:03:59 ID:Kw7zNyU2
>>198
(´・ω・`)カナシス
209名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 07:52:52 ID:Kw7zNyU2
>>197だった。
210名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 09:50:03 ID:3dSGaNLW
>>207
二人の名誉の為に言っておくが、本人じゃないぞw
長いこと書き手をやってみろ。こういうのがわかるようになるから。
いやまあ合ってるのかは解らんが。
211名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 09:57:15 ID:L3MJC6Im
作者が誰かなんてどうでもいいことだ。
って藤原が。
212名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 10:42:47 ID:H4w1vv+O
藤原「名前なんて便宜上の些細なものだ」
キョン「ローゼン読みすぎだ」
藤原「////」
213名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 11:37:27 ID:1zvdYJ0B
ひつまぶしGJ
214名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 15:41:53 ID:LFoMOYRm
GJだがお前のせいで鰻を食うときにえっちな気分になっちゃうようになったらどうしてくれるw
215名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 15:47:59 ID:wPZJET9h
>>214の妄想力に嫉妬
216名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 15:57:17 ID:Kw7zNyU2
>>214名古屋の人かい?
217名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 17:47:27 ID:r08zHu/x
長門がハルヒに向かって「あなたが嫌いだ」みたいなセリフを言ってキョンと仲の良いハルヒに対して
敵意を抱く話が合ったと思うんだけど、どの話が知っている人いない?
218名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 17:50:02 ID:9iSoESky
>>217
もっと細かく説明なさい

でなければ保管庫読み漁れ
219名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 18:07:42 ID:VPUDVFKS
8-479「長門有希の嫉妬」
長門が叫びまくってて萎えた記憶が…
220名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 18:34:59 ID:7quKd69B
ヴァアアアアアアアアア!!

こんな感じ?
221名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 18:49:00 ID:H4w1vv+O
情報連結のォォォォォォォォォォォォォ解除を申請ィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!
222名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 19:16:22 ID:3dSGaNLW
我が統合思念体のオオォォォォ情報操作能力はアァァァァ世界一イイィィィィィィィィ!!!!
223名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 19:24:21 ID:r08zHu/x
>>219
thankyoooooooooooooooooou!!!!!!!
224名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 19:56:36 ID:+aRT9atL
>>214
保管庫に「うなぎプレイ」のSSがあるよ
225名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 19:57:04 ID:gGe6/GQ8
ノリの良すぎで吹いたwwwww
226名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 20:41:11 ID:oqV3a1tP
またァァァァァァァァ図書館にィィィィィィィィィ!!!!!!


俺なら絶対に連れてかない。
227名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 21:38:34 ID:JK4B13Zn
連ゥれェェてェェェけェェェェェェェ!!!!!

こうですか?
228名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 21:41:31 ID:L3MJC6Im
落ち着きなさい君たちw
229名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 22:01:41 ID:WpD6hdpz
連結ゥ連結ゥゥ!!
230名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 22:27:23 ID:LfviHDmd
だれだよシベリアまで持っていったのはwwwwww
231名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 23:06:31 ID:FJLWjagJ
話は変わるが、九曜がキョンと間違えたのは誰なんだろう?そいつも鍵の可能性があったのだろうか?やっぱりハルヒと付き合いの長い谷口かな
232名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 23:31:03 ID:XkSAHUsz
単に同じクラスなだけで付き合い長いっていうのか? 話もろくにしてないのに。
個人的には、
今度は(アプローチの仕方を)間違えない。
今度は(重要なのはハルヒではなくキョンという意味で)間違えない。
かと思ってた。
233名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 23:32:04 ID:Kw7zNyU2
本当は谷口かもな。ハルヒ=谷口
こうなると、佐々木=キョン
234名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 23:52:15 ID:Te1EPqRY
つまり谷口×佐々木が公式になるというわけだな。
235名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 23:54:09 ID:Kw7zNyU2
>>234
これも有りだな。
236名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 00:26:38 ID:/QuhBTqn
どこが有りなんだよ
臭い
237名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 00:31:24 ID:lldsKXfz
つ【消臭力】
238名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 00:34:36 ID:6f0G3BC7
ガキはなんでもくっつければ面白いと勘違いしてやがるからな
痛々しさに自分で気付くまでほっとくしかないんだなぁ、こういうのは
239名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 00:43:22 ID:lldsKXfz
>>238
いや、逆に考えるんだ
これはカップリングとしての×ではなく、"vs"という意味での×なのだと考えるんだ
240名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 00:45:48 ID:usvkEgMM
困った大人たちだ
241ひつまぶし:2007/09/08(土) 00:48:58 ID:hSK7+tQT
 夏休み最後の日。結局、今回もまた解決の糸口は見つからなかった。
 俺はひたすら無力を感じていて、今隣にいるのは朝比奈さんだった。
「うぅっ……うぅぇぇ……っく、ふぇ、ふぇぇ」
 両手を猫のように丸めてとめどなく泣き続ける彼女は、こんな時でも可憐で愛くるしい。天蓋に散在する星屑をひっくるめても、これだけ魅力的な存在はそういない。
 ブランコにカップルのようにして並んで座り、反省会にもならぬ慰みあいをしていた俺たちだった。いつもならこの歳の平均より高い数値を叩き出しているんじゃないかと思われる俺の理性も、どうせまた繰り返すのだという投げやりな心情と、
何より今目の前で泣きじゃくる小動物のような先輩の可愛らしさに、一時的解脱へと至っていた。
 すなわち、俺は朝比奈さんを思い切り抱きしめていた。
「……うぇっく。ふぇ……きょ……キョンくん……?」
「朝比奈さん。大丈夫です。俺がついてます」
 彼女の吐息がこんなに近くに感じられたのは初めてのことだ。みるみるうちに顔面が熱を帯びて、同時に頭の中がまともな思考形態を維持できなくなっていくのが解る。
「キョンくん、うぇ、うぇええん」
 小さな頭を抱きとめて、全身で彼女を抱擁した。柔らかい。というのが率直な感想だった。そして儚い。確かにこうして触れ合っているのに、どうしたってそこに朝比奈さんがいることが確認できないような気がするのはどうしてだ。
「朝比奈さん……」
 何を言おうと総ては無に帰すのだ。
「好きです」
「キョンく……んむっ!?」
 何か言う前に唇を奪った。ぽてっとして艶かしく、弾力に富んで潤っていた。口先で吸うようについばみ、離れては接着し、潮流のように押しては引く。
「んんぁ……キョンく……。だっ……ふぁめ……」
 触れ合った頬に朝比奈さんの涙が触れた。それは熱くも冷たくもなく、丁度俺たちの体温を測る指標のようにして二人の肌と肌を繋ぎ止めた。
 夜だというのにどうしようもないほど暑かった。
 今から俺たちがどうなろうとも、何にもならない。咎められもしない。
 そんな虚ろな思いが行動を加速させ、暑さを熱さに変えた。


「ひゃぁっ! わひゃぁ! ふぅぇぇ……んくぅっ、はひゃぁああ!」
 朝比奈さんの身体はいやらしかった。清潔なのに柔軟で、丸くて温かだった。
 キャミソールをたくし上げて、不器用かつ乱雑な手つきでブラのホックを外すと、張力の限界に達した水が零れるように、一杯に膨張させた水風船が撓るように、たわわな両胸がぶるんと揺れた。僅かに突起した乳首は、取れたての白桃の
ように淡い色をしている。思考を全く介することなく、俺は反射的に片方へ吸い付いた。
「ひゃぅああっ!」
 奇跡のように柔らかかった。固体とも液体ともいえない果実は、俺が咥えている限り片時も定形を取らずにくにゃりと歪んでは戻り、吸い寄せては嘗め回す。
「きょ、ひょ……んふぁ…………あはぁぁぁ」
 空いた方を片手で握る。初めはそっと。徐々に指先に意識を集中して……
「ふあっぁ、くぁぁ……」
 溶けてしまいそうなほどにしっとりして、溺れそうなほどに心地よい感触があちこちの神経を融解させそうだった。右手でつかんだ手首には、もはや抗力の欠片も感じ取られない。……いいのか、先輩にこんなことして。
「朝比奈さん……好きです……」
「ひょんふ……はふぁ……」
 まして屋外だった。茂みへ移動したものの、俺たちは縺れて絡まって、次第に肌と肌が接する面積を広くしてゆく。もう引き返せない。
 熱帯夜。昂ぶる鼓動と、前途にある絶無が、日頃開けぬ扉の鍵を渡す。
 俺は朝比奈さんのフレアスカートを、擦るようにして下へ下へとずり下ろす。
「ひゃっ、だっ! ……んぅ」
 仰向けになった朝比奈さんはどこまでも無防備だった。夢見るような、蕩けるような瞳が過剰に艶やかで、俺は充満する欲望を空へ解き放つべくズボンを下ろした。既に先端が月光を反射して微かに光っている。
「……ずうっとこうしたかった」
242ひつまぶし:2007/09/08(土) 00:53:02 ID:hSK7+tQT
 どちらのセリフか解らない。俺が言ったかもしれない。もしかしたら朝比奈さんのものかもしれない。そうであればいいと願った。何もかもかき消されてしまうとしても。
 下着の上から、既に濡れそぼって小さな染みとなっているショーツを撫でる。
「んひゅぅ! っあ! はぁあ…………」
 言語を発せない口元は、唾液の交換によって尚も妖しく、ぷるんと動いていた。たまらずにキスをして、
「ふぅっ、んちゅ、はぁっ…………くぅ、ふあぁぁあ、だっ、はぁぁあ…………」
「あさひな……さんっ……はぁっ……っく」
 俺が白磁の肌をあちこち舌で這っていくと、朝比奈さんは導かれるように俺の頭を両手で抱え、未だ一枚の護りを得ている秘部へと誘引した。
両手で、初めだけそっと、次の瞬間には太ももの感触による情動で一気に引き下げる。何て心地いいのだろう。今まで理性を保っていた自分が
狂ってるんじゃないかと思うほどだ。リビドーそのものを委ねる優しい器であるかのように、朝比奈さんはとろんとした瞳で俺を見た。
「あたしも……すき……」
 間もなく、どこか幼稚な、それでいて恥ずかしいキスが俺の顔、四肢、腹、胸、首筋をちゅるちゅると、幼児の歩行速度のように伝っていく。たま
に性感帯と思しきツボに触れ、竿がにゅるっと律動する。僅かに精液が飛び出す。
「……ちゅっ、ちゅ……ぺろ……れろれろ」
「……っく、はぁ……っあ! ……くぅ」
 盲目の少女が目印に触れるように、繊細な指先が俺自身の快楽の具現体に触れる。おもちゃを弄るようにふにふにと回転、上下、そっとつま
んで、口に含んで戻し、そんなことをされている間に、俺は気付けば朝比奈さんの頭を両手で包んでいた。さっきと反対だ。
「……ふ?」
 俺は何も言わずに彼女の栗色の髪を愛撫して、小さな口を陰茎へ導く。水の温度を確かめるように、そっと唇が触れる。ぴゅくっ。ぷるっ。仰
向けのまま顎を引いて見下ろすと、朝比奈さんの豊満な乳房がしどけなく鈴なりにたわんでいた。ゆるやかに前後動するたび、ぺた、ぴたと膝
付近に触れ、それがまた途方もない快感を生んだ。
「にゅむ……ふぅ……ほぅむ……ちゅるっ」
 ぴゅぴゅっ、るるっという反応があって、俺は朝比奈さんを一度引き離した。今度は彼女を仰向けに寝かせ、両足を徐々に開いて陰唇を露にする。
穢れを知らぬ空洞は、消え入りそうな朱に染まって訪問者を待っているように思えた。
「きょん……くん……」
 部分部分、半乾きの体液がまとわりついた朝比奈さんは、本人の性質に拠らず淫蕩な姿態をしていた。脱がせ損ねたショーツが足首の辺り
に引っかかっている。ブラは脱力した二の腕の下で役目を終えて雑然と放置されている。突如嗅覚に互いの汗の臭いが入り込んでくる。それ
は俺の肌ももちろんだが、何より今ここにいる甘い先輩のあちこちから滲んで混じっているものだった。そう思うとたまらなく愛しくなり、俺はあ
らためて朝比奈さんのあちこちを嘗めてキスした。
「んひゃぅ! ……ふぅぅ、はぁぁ……んんっ! ……ふぁっ!」
 特に最後のディープキスが官能的だった。互いの本能と本能が密接に合致して、弾み、跳ね返り、引き合って絡み、ぬるぬるになっては横這いを繰り返す。
「んちゅる……んむ、ちゅ、ふぁ……はぁっ。んー、ぷぅぅ……」
 両腕を腰に回して抱き寄せる。彼女の両足を俺の大腿部に乗せる。それだけでも果ててしまいそうになる。マシュマロのような両胸が俺の頼り
ない胸板に接し、ペニスがさらなる充血をする。ぴゅぴゅぴゅっ。ぴゅるっ。
243ひつまぶし:2007/09/08(土) 00:53:37 ID:hSK7+tQT
 ゆっくりと俺たちは接合を果たした。ミリ単位での上下動は、だんだんセンチへと変わり、やがて肉感を伴った激しい情事へと移行する。
「……ふぁっ、はっ、はっ、はぁあっ! んぁっ! はっ! あぁあんっ!」
 朝比奈さんの重みは脳下垂体をブレイクダウンさせそうなまでに刺激した。
「ひょんふっ……ふぁっ、ひぃっ、きゃはぁあっ、ひぃいん!」
 俺は仰向けになって彼女の馬乗りに同調するのがやっとだった。数え切れないほどたくさんの脈動が膣の奥をつついて、じゅぶじゅぶに浸った内部を掻き回した。
「はぁっ、はっ、はぁあああっ! ああん! もっ、ひゃうぁああん!」
 びゅぶっ、ぶびゅびゅぶっ、ぶじゅるっ、ばぴゅぴゅぴゅっ。
「……はっ、くっ、あぁぁあっ!」
 ――来る。
 井戸の底から突然変異の大洪水が押し寄せたような、根底から沸き起こる深い深い快感。それは俺の下肢をあまねく駆け巡ってなお飽き
足らず、手首や二の腕、指先の一部を愉楽の桃色に染めて伝播し、最終的に発露となって液化し、防壁のない温かい胎盤へ流れ込む。
「んひゃぁぁあああああああん! はふぁああああっ! あふぁぁあああっ! んんんんうううん! ふぁん! はぁぁあああひゃぁああああん!」
 びゅどぐっ、どぶっ、ぶぼっ、ぶじょじゅぼっ。

 ……全身から力が抜けた。
 記憶が真っ白になっていくのが解る。
「あさ……ひ……


 ――再試行。


 ……八月十七日。


 (了)
244名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 01:02:54 ID:KZTX+f0t
これはハルヒ版も期待せざるを得ない。
245アスタリスク ◆MQvo6f6euI :2007/09/08(土) 01:05:32 ID:Qlwnz/Us
ID:QmKuf6wp
ID:Usnfxp7R
ID:u03A7FXw
ID:x0OgiK05
ID:faGZkfL1
ID:/QuhBTqn
ID:lldsKXfz
ID:6f0G3BC7















246名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 01:32:50 ID:mL93welK
非常にGJ。なんというか無常観あふれるSSですな。そこがまたたまらんわけですが。
ところで何処へ行くの、あの日を思い出したのは俺だけではないよな?
247名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 02:03:30 ID:CoIgXcYf
これはGJ
248名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 02:06:07 ID:vI8Sl+rw
ひつまぶし乙

やっぱり書いてくれといった甲斐があったw
249名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 02:11:16 ID:B1Jf23rE
GJ!
250名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 03:31:15 ID:fW4V636d
これだけ言わせてくれ…GJ。
251名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 03:50:57 ID:OvANcTVt
 台風一過ということで、雲一つ無い真っ青な空が気に食わないのでちょっと塗り替えてやることにした。
 脚立とペンキを脇に抱えて家を出る。道を歩いていると、向こうから佐々木がやってきた。
「やあキョン。今日は晴れたね。どこへ行くんだい?」
「見ての通りだ」
「ああ、なるほど。そういうことか。相変わらず君は面白そうなことを考えるな。僕も同行したいところだが、残念ながらこれから塾に行くところでね」
「そうか。じゃあ仕方無いな。そんじゃまたな」
「君のことだから大丈夫だと思うが、くれぐれもやりすぎないようにしてくれたまえよ。あまりやりすぎると税金が上がる」
「心配すんな。税金は下がるようにしておくよ」
「頼もしいね。それじゃまた」
 佐々木と別れた後、俺は空を塗り替えるのに絶好のポイントを見つけたので、早速作業に移ることにしたのだが、ここで問題が発生した。俺の持参した脚立では高さが足りなかったのだ。
 仕方無い、不本意だがあいつの力を借りる以外無いだろう。俺はポケットから携帯を取り出した。
『はい、何の用でしょう?』
 古泉が出た。
「実は空の色を塗り替えようと思ってだな」
『脚立の高さが足りなかったわけですね』
「何もかもお見通しってわけか」
『今ちょっと立て込んでるんですよ。先ほど閉鎖空間が発生しましてね』
「ハルヒがまた何をやらかしたんだ」
『さあ、神人が足を押さえてうずくまってるところを見ると、どうやら何かに足をぶつけたようですね』
「そんな下らんことであのバケモンを暴れさせてんのかあのアホは。ん? ひょっとして今閉鎖空間の中なのか?」
『そうですが何か?』
「閉鎖空間の中ってのは携帯が通じるもんなのか?」
『僕は超能力者ですよ?』
「それもそうだな。まあ解った。こっちで何とかすることにするよ」
『税金が上がりますよ』
「ちゃんと考えてやるさ。それじゃあな」
 とは言ったものの、どうすりゃ良いんだ? 俺は途方に暮れた。
 そこに一台のはしご車が通りかかった。あれくらいの高さがあればな。
 と思っていたら、目の前ではしご車が停止した。運転席から出て来たのは……。
「てめえ……何しに来やがった」
「ふん、そういきり立つなよ。僕だってそんな何度もあんたの顔なんか見たくないんだ。だが、これが規定事項とあっちゃあね」
 やれやれ。またしても未来的な何かに関わるはめになるのか。
「まあ何でもいい。手を貸してくれるっつーんなら、有り難く借りようじゃないか」
「手は貸さないさ。貸すのはこいつだけだ」
 そう言って藤原ははしごを伸ばした。俺は早速上って作業を開始した。
 二時間後。
 空は見事なピンク色に塗り替わった。我ながら才能を感じる出来だね。
「降りて来いよ。差し入れだ」
 俺ははしごを降りた。
「差し入れか。一体どんな素敵なサムシングだ?」
「おにぎりだ。何が好きだかわからなかったからな。昆布で良かったか?」
「どっちかって言うとツナマヨネーズの方が好きなんだがな」
「贅沢を言うな」
「これ、お前の手作りか?」
「それは……ふん、禁則だ」
「税金は?」
「下がった。だが代わりに保険料が上がったよ」
「マジか? やっちゃったぜ」
「それも含めて規定事項だ」
「なるほどな」
「全く、これだから現地人は……」

「……藤原」
「なんだ」
「うまいぞ、これ」
 次に振り向いた時、藤原は既に時間移動して消えていた。

 終
252名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 03:52:45 ID:OvANcTVt
「校庭〜」シリーズみたいなのを書きたかったんだが難しいな。
カオスさが足りない。
253名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 04:06:23 ID:0dVU/BjM
>>251
じ……GJ!…
254名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 04:09:01 ID:eAgZom3C
面白かった
GJ
255名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 04:32:19 ID:Are15Mrz
いや、なかなか似てるw
256名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 04:50:11 ID:SgorMEcb
>>251 うまい
257名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 05:32:45 ID:+21wwDYk
>>251
“規定”じゃなくて“既定”だよ
でもそんなの関係ねぇGJ!!
258名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 09:38:32 ID:7+DTwdu1
相変わらずこのタイプのSS面白ぇwwwwww

校庭は〜シリーズは前後の文の繋がってなさがヤバすぎるな。
普段通りしっかり読んでくとわけわかんなさすぎて笑えてくるwww
259名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 11:17:01 ID:hoat/3rR
>>251
確かにカオスさが足りない
これからのカオスっぷりに期待

このタイプは真面目に想像していくと笑えるなwww
260名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 13:18:50 ID:7zTbxKEO
流れを読まずにすまんが
部室のドアにダライアス風に文字が表示されて
オチで長門が「貫かれたい」とか言ってたSSって
何スレ目の作品だったっけ?
261名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 14:05:31 ID:gwHtSa7m
貫かれたいぃィィィィィィィィィィィィィィッ!
262名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 14:16:18 ID:cC7IXcQB
それはもうよろしw
263名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 14:30:23 ID:nhsvyrus
>>260

【涼宮ハルヒ】谷川流 the 40章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171373714/278
264名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 14:43:12 ID:7zTbxKEO
>>263
おお、すまん。ありがとう
265名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 16:42:57 ID:XuCnhDM9
投下します。
エロなし。10レス予定。
266名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 16:45:48 ID:0hZ1SjYV
(屮゚Д゚)屮カモォォォン
267喜緑江美里の憂鬱〜the melancholy of fake star〜:2007/09/08(土) 16:46:00 ID:XuCnhDM9
Prologue.

 自らの過去を語るのに追想という形を使った場合、曖昧な部分が出てくるという事態は、まず避けられないものになってしまう。
 もし話に正確さを求めようとするのであれば、語り部(この場合は俺だ)はそれを記憶ではなく記録という形で示すべきなのであろう。
 だがしかし、自分が経験した事全てを写真やら映像といった確かな記録として残しておけるかというと、現実問題としてそれはなかなか難しい、………理解を求めたい。
 いや、確かに俺の知り合いに一名ほどそれが出来そうなやつがいるのだが、少なくとも俺にとっちゃあそれは鶏が卵に戻るよりも乗り越え不可能な壁なのである。無理難題なのである。アイムパンピーなのである。三連続で残念賞だ。

 まあ要するに俺が何を言いたいかというと、今からの話はそんなパンピーの語りである以上足りない部分も多々出てくるであろうが、もうそれは個々の想像で補ってもらうしかない、という事なのだ。
 初っ端からそんな厳然たる事実と見せかけた言い訳で誤魔化しながらも、不確かで不鮮明で不恰好で不器用な、そんな話を、逃げずに語ろうと思う。

 ………ああ、そういやこの言葉を使う時にはもう物語はある程度の所まで進んでいる事が多いよな、などとどうでもいい事を考えながらも、貧相なる我が脳内国語辞典には他に言葉が載ってないので、仕方なく『この言葉』で始める事にする。


 ―――それでは、はじまりはじまり


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喜緑江美里の憂鬱〜the melancholy of fake star〜
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268喜緑江美里の憂鬱〜the melancholy of fake star〜:2007/09/08(土) 16:47:07 ID:XuCnhDM9
1.

 俺がアイツと出会ったのは、………いや、出会ったというよりは俺が一方的に認識しただけなのかもしれないが、まあ、そんな事は些細な問題であろう。『出会う』という言葉の定義について語れるほど成績が良いわけじゃないがな、………ほっとけ。
 まあとにかく、それは俺が高校に入学した、ちょうどその日の話になる。

 眠りの世界に片足半ほど踏み込みながら、残りわずかな意識を『サンタクロースをいつまで信じていたか』などという疑問から始まる古典落語の登場人物の本名並みに無駄に長い考察に費やしつつ、入学式という名の苦行を終えて教室に向かう。
 高校一年という新しい環境にも『うちのクラスには同じ中学から来ている知り合いもいるし、気楽にやっていけばいいか』などと消化試合の観客のように暢気に構えながら、開幕戦とは思えないほどダラダラな態度でホームルームを迎えた。
 担任の岡部は『熱血です 汗と涙と ど根性』という標語がぴったりなタイプで、正直苦手なタイプではあるが、悪人ではないというなんとも厄介な人間であった。………ちなみにこれは物語には全く何の関係も無い。

 とにかく、その岡部の提案により高校最初の記念すべきホームルームタイムは、自己紹介などという面倒くさがりの人間にとっては苦痛にしか思えない個人情報流出タイムとなったのだった。
 ちなみに、俺にとってもこういうのは、完膚なきまでに確実な嫌がらせにしかならないのだが、シカトという行為で向こうさんの善意と熱意を真っ向から否定するのも少々面倒くさい。………ほら、厄介なタイプだろう、この熱血教師。
 そんなプチ人生の苦難を適当かつ無難にやり過ごして、着席という行為で次のクラスメイトに『苦しみバトン』を渡そうとしたその時だった。

「うふふふふ、ついにこの時が来たようですね」

 岡部教諭が目的とした自己紹介というクラス中の心を一つにするためのリレーは、いつの間にか自己アピールというクラス中の心を測定不能な領域へと叩き込むための投擲競技へと変更になったらしい。
 はるかな高みへと舞い上がっていく『苦しみバトン』を脳内に浮かべながら、『この手の輩には関わりあいになりたくないな』という願望99%に『面白そうだ』という隠しきれない期待1%をブレンドしつつ振り返る。

「東中出身、喜緑江美里です」
 えらい美人がそこにいた。………が、

「ただの人間には興味ありません。この中に異世界人、宇宙人、未来人、超能力者がいたらわたしのところに来てください、以上です」

 それを全力で台無しにするトンでも発言が、周囲1キロくらいには響き渡ったのではないかと思えるほど朗々と、クラスメイト全員+熱血馬鹿一名に打ち込まれた。
「………」
 凍りつく教室。
「うふふ」
 何かをやり遂げたかのような清々しく禍々しい笑顔を浮かべつつ着席する喜緑江美里。
「あ、じゃあ、次」
 皆どう反応すればいいか分からず、まるで不発弾が見つかった農村のようにギクシャクと凍りついたままの空気の中、岡部のフォローになってない言葉により、自己紹介タイムは再開された。

 その後、自己紹介でウケを狙った勇者がことごとく『だだすべり』という名の流れ星と化したのは言うまでも無い。
 特に谷口とかいうヤツがいきなり自作ソングを熱唱しだした時は、空気のあまりの凍りっぷりに、思わず介錯と称して13階段から蹴り落としたくなる衝動にかられるほどであった。


 とにかく、こうして喜緑江美里はクラス中の人間の認識という名のゴールに『あ、こいつ、ヤバイわ』というボールを叩き込んだのである。………オフサイドにも程があるよな。

 ちなみにその時の俺はといえば、『異常です』などという一生の不覚の一つにすらなり得る寒いシャレを思いつき、自分のあまりのセンスの無さに軽くへこんでいたはずである。
 アイツに対しては『変なやつがいるなー』と思った程度の認識にすぎず、まさかその『変なやつ』がこれからの俺の人生にあそこまで関わってくるとは、当然思いもしなかったのだ。

 つーか普通、考え付かんだろ、そんなミラクルは。


269喜緑江美里の憂鬱〜the melancholy of fake star〜:2007/09/08(土) 16:48:05 ID:XuCnhDM9
2.

 嵐の前の静けさだったのか、台風の目の中に居ただけだったのかは知らないが、比較的穏やかにすぎた四月を終えた、ゴールデンウィーク開けのある日の話になる。
 まあ、穏やかだったのは俺の周囲に限った話であり、喜緑江美里の周囲はヤツ自身が巻き起こす変態タイフーン(本人無自覚、多分)のおかげで警報出まくり無人地帯となっていたわけだが。
 ちなみに、不幸属性満開の我等がクラス委員長こと朝倉涼子女史は、ほぼ毎日のようにそれに巻き込まれ、校庭に簀巻き状態で転がされていたり、巫女服姿で登校させられていたりしたのだが、それはまた別の話だ。
 ああ、俺はたまたま知り合いになった(友人とは言いたくない)ミスター13階段から喜緑が東中時代に創り上げた数々の伝説を聞いていたため、自主的に非難させていただいた。やはりこれからの時代、情報というものは大事だよな、うん。

 しかし、である。

 情報をいくら集めようが、天災というものは防ぎようが無いから天災というのである。
 ゴールデンウィーク開けのその日その時、事件は教室で起こったのだ。起こされた、もしくは巻き込まれたといったほうが正しいのは俺がむなしくなるだけなので言わないでおいてくれ。


 鳩の大行進がまぶたの裏側に浮かび上がってくるほど平和にすぎるはずだったその日の朝、喜緑江美里が、俺の頭部をいきなり万力のような力で固定しつつ、いつもの底の読めない笑顔で話しかけてきた。
「それでは、部活をつくりましょう」
「………は?」
 そこ、芸のない反応だ、なんて言うな。てか、逆に聞くぞ。
 入学してから一ヶ月、一言も会話を交わした事の無い校内一の変人にいきなりこんなベクトル不明な提案をされた時、『将来の夢は一戸建てです』というくらい凡人代表な俺は一体どんな反応を示したら良いんだ。
「あなたの感じるままに動けば良いんですよ」
「なるほど」
 1、1、9、と。
「えみりんビーム」
 俺の手から携帯が叩き落される、………チョップで。ああ、落ちていくカンダタを見るお釈迦様の気分が分かったような気がするなあ。
「ふう、危うく国家権力に屈する所でした」
 のたまうカンダタ。
「失礼ですね。わたしは犯罪者じゃないですよ」
「うん、そうだね。病気が全部悪いんだよね」
「うわー、ものすごく優しい口調ですよ、この人」
 下手に刺激すると危ないからな、と適当に流しながら話を進める事にした。………いい天気だなー、今日は。

270喜緑江美里の憂鬱〜the melancholy of fake star〜:2007/09/08(土) 16:48:59 ID:XuCnhDM9
「あー、とりあえず、だ。部活って何だ? 何をする部なんだ?」
「つくってから考えます」
 ザ・無計画! ………春だなー、今日は。
 いや、待て。もしかしたらつくる事それ自体に意味があるのかもしれん、とものすごく好意的に受け取って話を進める、というか早く終わらせたいというか巻き込まれたくないというか勘弁してくれというか、まあその辺の何かが主な理由なのだが。
「で、何でまた部活なんてつくろうと思ったんだ」
「つくってから考えます」
 1、1、9、と。
「えみりんスプラッシュ」
 チョップで叩き落されるマイ携帯、………大変だねお前も、てか俺もか、主に俺がか、………やれやれ。

「さて、部活として認められるには部室と部員五名が必要です。部室はどうとでもなるとして、後三人何とかして集めないといけませんね」
「………一応聞くが、現在集まっている二人ってお前と誰の事だ」
「ゆー!」
「………」
 下手に反応すると巻き込まれる。ここはシカトするに限るよな。
「ゆー?」
「………………」
 不安そうに上目遣いで覗き込まれる。演技である事は分かっているんだが、なかなか振り払いにくい状況ではある。
 ………心を強く持て、俺。安易な選択は一生ものの後悔を生むはめになるぞ。
 アレとの間に壁を作るんだ! ライカベルリン!
「えっと、ダメ………かな?」
「分かったから泣きそうな顔でこっちを見るな!」
 ………崩壊しました。ライカベルリン。
 と、まあこんな感じで俺の部員という名の生贄生活がスタートしたのであった、笑いたきゃ笑え。


「うふふふふ。ちょろいですね」
「お前が笑うな! てか、しゃーないだろーが! 演技だと、罠だと分かっていてもあんな顔されたら男は誰でも特攻するわ!」
「………ばか(ぼそり)」
 泥沼に嵌まる予感がしたので、耳に届いたその言葉を俺は聞こえなかった事にした。


271喜緑江美里の憂鬱〜the melancholy of fake star〜:2007/09/08(土) 16:50:24 ID:XuCnhDM9
3.

 放課後、終業のベルが鳴ると同時に、喜緑がいきなり俺の腕に関節技を極めてきた。
「痛い痛い痛い! いきなりなんだよ! 俺何かしましたか? オシエテミープリーズ!」
 パニックのあまり謎言語を周囲に発信する俺に対して、元凶である悪魔はいけしゃあしゃあとこう言い放ちやがった。
「『俺はもうお前をしっかり掴んで放さないぜ!』というのが最近の流行らしいじゃないですか」
「んな流行初耳だし、そもそもお前、絶対言葉の意味履き違えてるぞ!」
「あら、どんな言葉にせよ解釈は個人の自由ですよね」
「わざとなんだな! わざとって事でいいんだよな!」
「萌えました?」
「萎えました!」
 とまあ、このような心温まる会話を交わしつつ、関節技を解除してもらってから教室を後にする。
 ………手は繋いだままだったが、関節極められるよりはマシだろうよ、多分な。


 どうやら喜緑には前に言っていた部員と部室とやらにアテがあるらしく、俺はそんな彼女にまるで売られる子牛のように旧校舎へと引っ張っていかれる事になった。………一人で行けよ、とかいう俺の意見は当然のように却下されたってわけだ、やれやれ。

「この学校には文芸部という部活がありまして………」
 名前の通り喜色満面の笑みを浮かべて語りだす喜緑。クラスでもあんな腹黒そうな笑みではなく、こんな笑みを浮かべればいいのにな、………話がそれた、すまん。
 とにかく、だ。喜緑の話によると文芸部は今部員が一年生一人しかいないという滅亡の危機に立たされているらしい。
「どうせ滅びるんですから、おこぼれはしっかり貰っておきませんとね」
 ものすごい火事場泥棒理論である。………もしかしたらこいつに必要なのは119より110なのかもしれんな。
「失礼ですね。ちゃんとお願いして、許可を貰いますよ。ラブアンドピース。わたしは言葉の『力』を信じます」
「言っておくが言葉の『暴力』も禁止な」
「えっ!」
「何でそこで驚くんだよ!」
「だいじょーぶですよ」
「何で棒読みなんだよ!」
「ニホンゴ、ベンリベンリデス」
「何でカタコトなんだよ!」
 そうこうしているうちに文芸部室に着いちまった。本当、大丈夫か、おい?


272喜緑江美里の憂鬱〜the melancholy of fake star〜:2007/09/08(土) 16:51:33 ID:XuCnhDM9
 喜緑は俺の不安を吹き飛ばすかのように文芸部室のドアを壊れるんじゃないかと思えるほど力いっぱい押し開き、その中でパイプ椅子に座りながらこちらを見ようともせずに分厚いハードカバーの本を読んでいる少女に向けてこう叫んだ。

「こんにちは、部員と部室をもらいに来ました!」
 ………ど直球、しかも大暴投だった。
「………どうぞ」
 って、ストライクっ! 審判誤審だっ!
「そうですよ! 抵抗しているのを無理矢理ってのが良いんじゃないですか!」
「よし分かった。ちょっと待ってろよ。えーと、1、1、0、と」
「えみりんファイヤー」
 宙を舞うマイ携帯。
「だからただのチョップだよな、それ」
「………ユニーク」
 なぞのぶんがくしょうじょ が なかま に なった
「いや、本当に良いのか? 何か言いたい事はないのか?」
「………ユニーク」
「………」

 言葉を失う俺に、とっておきの手品の種を明かす小学生のような得意満面の笑みで喜緑はこう言い放った。
「まあ、実は彼女は昔からのお友達なんですけどね」
「長門有希」
 俺のほうをちらりと見ながらそれだけを呟き、また視線をハードカバーに落とす。自己紹介終わりらしい。ある意味好感が持てるね。
 ………つーか、お友達って、おい。
「わたしは部室と部員を手に入れる。長門さんはゆっくり本を読む場所を手に入れる。あなたは………、えーと、まあ、三方一両得ってやつですね」
 いや、だからな。俺に得が無いのはこの際おいておくとして、だ。
「『お前とそこの長門さんとやらが知り合いだ』と言うのは俺にとっては初耳なんだが、それを伝えなかった理由をまず聞かせてもらおうか?」
「………てへっ」
「何だそのちょっと幼い感じの小学五年生が言うようなセリフは!」
「萌えました?」
「萎えました!」
「………ユニーク」
 こうして喜緑江美里とその愉快な仲間Aは部室と新たな部員を手に入れたのである。………って、誰が愉快な仲間Aだ!


「とにかく、ですね」
 帰り際、微妙に弾んだ声で喜緑はこう続けた。
「これから毎日、放課後はここに集合です。来ないと死刑ですよ、………社会的にね、うふふ」
 要するに俺一人が損をするって結論なんだよなー、などと誰かが割を食うように出来ている資本主義社会に疑念を抱きながらも、俺は不承不承その言葉に頷く事にした。
 社会的死刑執行ならこいつはリアルにやりそうで怖かったからな。他に理由なんて無いぞ、うん。


273喜緑江美里の憂鬱〜the melancholy of fake star〜:2007/09/08(土) 16:53:14 ID:XuCnhDM9
4.

 次の日である。
「さて、次は誰を拉致りましょうか?」
 放課後、部室に向かう途中でいきなり犯罪宣言をぶちかます喜緑江美里。
「………」
 ガン無視で部室へ向かう俺。反応したら負けである。俺に出来る事は、こいつが素敵なわくわく拉致監禁計画を実行に移す前に安全圏に離脱し、自分が巻き込まれないようにする事だけである。
 部室に向かっている時点で既に巻き込まれている、というツッコミは受け付けないのでよろしく。

 ………いやまあ、いくら喜緑が変人だからといって、いきなりそんな犯罪行為を実行に移すとは思ってないけどな。
「お嬢さん、飴ちゃんあげるからお姉さんについてきませんか?」
「ええ、なんなんですかー? どうしてあたしいきなり小学生扱いされてるんですかー?」
「………ユニーク」
 ………既に実行に移されていた。コンマ三秒の早業である。俺の信頼とか希望とか、そんな色々な何かを返してください。

「って、喜緑。いきなりアクセル全開に脳内吹っ飛んでんじゃない! そして長門はいつの間に来たんだ! そして、あなたは誰ですか!」
「ええ、なんなんですかー? どうしてあたしまでいきなりツッコミの対象になってるんですかー?」
 ………確かに、俺も少々混乱していたようだ、反省。
 落ち着いて顔をよく見てみると、その少女は俺が、一方的にだが、知っている人だった。確か谷口が………、


『おい見ろよ、アレが二年の朝比奈さんだ。顔、胸、性格、全てが素晴らしい。もう俺的ランクはトリプルエーを超えるね。あーと、エーが四つで、んー………、おお、そうだ、彼女はもうテリブルエークラスなんだよ!』
『………お前も大概テリブルだよな』
『へっ、確かに俺も持てるための四要素を兼ね備えているからな』
『マジでテリブルだよな、お前って』


 イタい知り合いのイタい思い出に頭を抱えながら、とりあえず別のイタい知り合いが引き起こしたイタい場を収めるために口を開く。
「えーと、朝比奈さん、でしたっけ?」
「あ、はい。あたしは朝比奈みくるっていいます」
「あ、どうも、俺達は………」
 3人分の紹介を簡潔に済ませた。

274喜緑江美里の憂鬱〜the melancholy of fake star〜:2007/09/08(土) 16:54:29 ID:XuCnhDM9
「でだ、喜緑。朝比奈さんに言いたい事があるなら、ちゃんと伝わるように話しなさい」
 部活に誘いたいならちゃんとそう言えよな、と言外にたしなめる。
 俺の言葉が伝わったのか喜緑はこう言いなおした。
「むー、分かりましたよ。えーと、わたしは喜緑江美里といいます。ところでお嬢さん、飴ちゃんあげるからお姉さんとイイコトしませんか?」
「ええ、なんなんですかー? どうしてあたしいきなり誘われちゃってるんですかー?」
「………ユニーク」
 余裕で伝わってなかった。………やべえ、ちょっと泣きそうだ。

「喜緑、お前はいったいどこへ行きたいんだ? そして長門、実はお前さっきから何も考えてないだろ」
 今度こそ俺の言葉が届いたのか喜緑は構えをとって………構え?
「もー、めんどくさいですねー。えみりんブリザード」
 ぜんぜん、まったく、これっぽっちも伝わっていなかった。………なんでだろう? 悲しくないのに涙が出るよ?
「ふみいっ!」
 にじむ視界に宙を舞う朝比奈さんの姿がうつる。
「だからそれただのチョップだよ………って、朝比奈さん舞ったー! えみりんブリザードすげー! じゃなくて、大丈夫ですかー! 朝比奈さーん!」

 あさひな みくる を つかまえた

「………ゆにーく」
「いや、ひらがなにすれば良いとかそういう問題じゃなくて、………つーか朝比奈さんの扱いはこれで良いのか?」
「終わりよければ全てよし、というやつですよ」
「終わり方最悪じゃねえか」
 意識が戻らない朝比奈さんを介抱するため、背負って部室へと行く事にした。
 ………拉致成功、とも言う。つーか、そうとしか言わん。


 ちなみに喜緑はこの後、意識を取り戻した朝比奈さんに『介抱してさしあげた礼は体で払っていただきましょう』というマッチポンプ勧誘を繰り出し、強制的に部員に加えようとした。
 残念ながら、すでにフルマラソン完走直前に足がつってリタイヤした選手なみの気力しか残されていなかった俺に、それにツッコミを入れる余力は残されておらず、ここに四人目の部員が誕生したのである。


 ………好きにしろよ、もう。


275喜緑江美里の憂鬱〜the melancholy of fake star〜:2007/09/08(土) 16:56:20 ID:XuCnhDM9
5.

「ところで、だ」
 また別の日、たまたま部室向かう途中で二人きりになった時、俺は前から気になっていた事を聞いてみた。
「一応残り一人で部活としてはやっていけるようになるんだろう? 朝倉のやつは誘わないのか?」
 喜緑はおもわず花丸をあげたくなるような良い笑顔と共にこう言い放った。
「朝倉さんは全身から誘ってオーラを出しているので、しばらく放置して様子を見ます」
「いや、誘ってやれよ!」
「理解が足りないですよ! 放置されて泣きそうな顔になっている朝倉さんの可愛さは無敵なんですからね!」
「お前は人としての何かが足りてねーよ!」
「萌えました?」
「萎えました!」

 てなわけで、最後の一人はどうやら朝倉にはならないらしい。
「で、朝倉が駄目ってのは別にいいんだが、お前他にアテはあるのかよ?」
「うーん、そうですね。………とうっ、えみりんサンダー」
 相変わらず方向性不明な謎声と共に、すぐそばを一人で歩いていた見知らぬ男子生徒をいきなり辻斬る喜緑江美里、………誰かマジでこいつを捕まえてくれないものかね。
「ぐはっ」
 つうこうにんA を たおした

 以  下  省  略  

 こうして最後の一人が仲間になった。
「………それはちょっと、僕の扱いがひどくないですか?」
「ん、ああ、じゃ、ちょっとだけ。結局最後までチョップだった、以上」
「あれ、おかしいですね。何故だか視界がぼやけて見えますよ、ははは」
 一応説明しておくとこいつの名前は古泉一樹、倒した後で分かった事だがどうやら謎の転校生だったらしく、不幸にもめでたく喜緑によって部活の強制参加権を与えられる事になった………アーメン。


 とまあ、こんな感じで自分を除く部員四名を犯罪スレスレの手法で強制召喚し、体裁上は部活の形を整えた喜緑江美里はある日の放課後、俺達の前でこう宣言した。
「部活の名前が決まりました」

 発表しよう。
 我らが部活の名前は『世界を大いに盛り上げるためのスーパーえみりんの団』略して『SOS団』となることがここに正式に決定した!
 ………勘弁してくれ、いろいろと。

「何か質問はありますか?」
 詰問ならダース単位でザックザクなんだがな、どうせ聞かんだろ、お前。
「あらあら、うふふ」
 笑ってごまかしやがった。
「あ、あにょ、これって何をする集まりなんでしょうかー?」
 俺と喜緑の間で形成されたギスギス空間を緩和しようとでもしたのか、若干噛みながらの朝比奈さんの質問に、良くぞ聞いてくれましたといわんばかりの満面の笑みで喜緑はこう答えた。

「SOS団の目的、それは異世界人・宇宙人・未来人・超能力者を探し出して一緒に遊ぶ事です」

 空気が凍りつく。俺にとっては二回目の感覚である。
 今、俺の目の前で誇らしそうに胸を張っている馬鹿以外のみんなが、おそらくこう思ったであろう。

 ―――『あ、こいつ、ヤバイ』ってな。

「………unique」
 だから、英語にすれば良いものでもないって。


276喜緑江美里の憂鬱〜the melancholy of fake star〜:2007/09/08(土) 16:57:29 ID:XuCnhDM9
Epilogue.

 さて、アイツと出会ってからSOS団の始まりまでをこうしてざっと語ったのであるが、これだけでも俺が、精神的にも肉体的にも、かなり苦労しているのが伝わったかと思う。
 だがしかし、俺はまだこの集まりをはた迷惑な自己中女に寄せ集められた仲良しグループくらいにしか認識しておらず、勝手にそのグループの一員にされた事だって『厄介なことに巻き込まれたなー』くらいにしか思っていなかったのだ。
 人数もちゃんと集めたしこれ以上苦労する事は無いだろう、とそう思ってしまっていたのだ。

 ―――甘かった。

 俺のその認識はとある無口な文学少女によって、あるものと共に木っ端微塵に破壊される事になる。

 あ、俺の認識が甘かっただけだろう、だと? 心の準備をちゃんとしていれば、たいていの事には対応できたはずだ、だと?
 だったらあんた等は想定できるのか? 多分だが無理だったと思うぞ。


 ―――喜緑江美里が喋っていた戯言が全部真実っぽくなるっていうトンでも展開なんてな。


「………ユニーク」
 長門、人の回想に勝手に乱入してくるんじゃありません。
「………萌えた?」
「萎えた!」
 グダグダなまま、続く、のか、これ?


277名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 16:58:04 ID:XuCnhDM9
以上です。
では、また。
278名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 17:00:43 ID:hSK7+tQT
やっぱりシリーズだったー!www
期待してます。かなり飛んでて大好きです。
279名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 17:04:29 ID:ONpKEsQT
こうきたか……こういうの嫌いじゃないぜ。なぜか俺の中のアヤシゲなスイッチが押された気分だ。
あとなんかキョンが佐山にツッコむ新城くんを彷彿とさせるw
Gjでした。
280名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 17:14:47 ID:XaZOKQzp
なんかループタイムに校内放送を混ぜた面白さがあるw
とにかく続きを待ってるぜ!!
281名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 21:33:48 ID:pr/1LIQr
やばい、つぼって電車の中で吹いてしまったw
会長のやる気の無さに萌えるwww
282名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 03:25:29 ID:daxzCt1/
この反応の少なさが全てなんだろうなあ、と思った
283名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 03:52:20 ID:KxMkHqL8
これは続きが楽しみすぎる
284名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 04:08:13 ID:RPGLVCf+
面白いダイジェストだけど、続きの本編はなさそう?
285名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 05:49:15 ID:450dFcib
>>282
でた(

この雑談のレスすらつかないこの流れこそすべてなんだろうなぁと思うよ。
286名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 06:53:36 ID:L2TvnEBD
なんで一々反応するの?
作者?
違うなら黙ってろガキ
287名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 07:17:58 ID:eD6/lso0
ガキ(笑)
288名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 07:41:56 ID:DYJaxRCA
ミヨキチSSはまだか?
289名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 09:14:34 ID:wKMCGYUN
印象だけど今住民がかなり少ない気がする。そんだけ。
290アスタリスク ◆MQvo6f6euI :2007/09/09(日) 10:25:15 ID:hS9ICukJ
ID:daxzCt1/
ID:450dFcib
ID:L2TvnEBD
ID:eD6/lso0
291名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 15:56:39 ID:QjJoUhfl
>>267-276
期待
292名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 16:28:52 ID:BzlgT5YB
>>267-276

ワッフルワッフル
293名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 16:49:58 ID:1/k6W5/R
遅れたが>>267-276GJ!
シュールギャグは大好きだから続きに期待。
294名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 18:27:33 ID:ZmBqxQsF
「宇宙人、未来人、異世界(ry」のとこが
「異世界人、宇宙人、未来(ry」になってる事が妙につぼった
295名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 18:42:08 ID:f6ZJUjG1
ところで誰も>>281がキョンを会長と勘違いしてるところには突っ込まないんだな
296名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 19:22:45 ID:hFBfYknM
俺も突っ込もうと思ったんだが、よくよく読んで思い直した。
誰も“俺”をキョンとは呼んでないんだよね。
297名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 21:45:56 ID:v/VQvHWh
あ…キョンだったのか。
喜緑さんだからかってに語りべ会長だと思い込んでた。
ちょっと脳味噌検査しに行ってくる…
298名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 22:01:07 ID:Wcevbjn/
妹みたいに・・・でもなく、小学5年生の・・だったしね。
299名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 22:04:11 ID:Zd6gi9pp
俺は谷口のくだりでやっぱキョンだなと判断したが
300名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 22:32:28 ID:StWHKaVU
>>298
そう言われるとキョンにしては違和感を感じるな。
ゆー?とか。

作者降臨マダー?
301名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 22:34:35 ID:1/k6W5/R
でも「谷口」が出てきてるからなぁ…
どっちだ?
302名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 22:48:51 ID:8cAV1zvr
この手の話題は作者を困らせかねんだろう
連続ものはその辺も考えてやれ
303名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 23:32:55 ID:woIz2taE
巨大な槍乙
304名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 00:01:01 ID:89b4iFpE
>>303
なんというダライアスw
そのネタって確か40-278だったか
305名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 00:56:36 ID:jRT7O3GC
教えてほしいんですが
涼宮ハルヒの○○ってタイトルで(○○の部分を忘れてしまいました)
まだ完結してない…いや2ヶ月くらい前かな今は分からない
けっこう続き期待されてた(続きマダーを見た)SSの題名分かる人いないかな。
非常に曖昧で申し訳ない。
306名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 01:14:50 ID:89b4iFpE
>>305
涼宮ハルヒの演奏か?前スレで新作が出てたが。
307名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 01:34:56 ID:FN916N/Y
タイトルもだが、せめてもう少し内容を思い出してくれよ。
43-48 『涼宮ハルヒの再会』なら俺も待ってる。早くハルヒを救ってくれ。
308名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 02:17:13 ID:ywEIztEg
早くハルヒを救ってくれ。

              早くハルヒを救ってくれ。

                            早くハルヒを救ってくれ。

                                          早くハルヒを救ってくれ。

                                                        早くハルヒを救ってくれ。
309名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 02:18:38 ID:W7t6B+Mc
「涼宮ハルヒの○○」で、続きが期待で、その時期で、如何ともしがたいのは…

『涼宮ハルヒの驚愕』? 

あ、先生、ウマイ事いっちゃいましたか
310名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 02:24:10 ID:v3soBwiz
コピペ厨はシネよ
311名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 02:54:10 ID:w07yxU/a
涼宮ハルヒの○天国だろw
312名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 05:17:51 ID:LNb3ej9e
>>310
早くハルヒを救ってくれ。
313アスタリスク ◆MQvo6f6euI :2007/09/10(月) 07:09:21 ID:zyqvGs0F
ID:ywEIztEg
ID:v3soBwiz
ID:LNb3ej9e
314名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 07:27:01 ID:9A2df8P2
アスタリスクのID抽出を見るとやっぱ圧倒的な偏執性を感じてしまう。
これはもう如何ともしがたいね……
315名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 09:17:47 ID:jRT7O3GC
>>306>>307
ありがとうございます。
探してたのは再会のほうでした。
まだ完結してないようですね。
316名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 11:13:20 ID:MVoTHvxk
キョン「なんてこった・・まいったぜ」
317名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 16:45:01 ID:DRABWVG1
アスタリスクのIDを活用するとスレが綺麗になりすぎる不思議w
アスタリスク自身も消えるしな。
今後もよろ。
318名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 17:27:38 ID:B64R8Bzy
sageもできねぇ馬鹿がなにぬかしとんじゃ
319名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 19:15:27 ID:/fV1hpPb
sageってのはこうやるんだ。わかったか?
320名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 19:24:14 ID:bv9vQn0F
セガ社員乙
321名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 19:41:41 ID:Jj3S/CNs
ここはsage推奨スレだ。
そういうのは他所でやってくれ……
322名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 21:00:20 ID:WEh8OwYi
>>317-321
【審議中】
    ∧,,∧  ∧,,∧ segaねぇ…
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) 全角かよ…
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'  sagaだってさ…
323名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 21:01:21 ID:J5+VGrNR
無罪
324名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 21:11:51 ID:EIjdK+gf
阪中のSS読みたくなったな。誰か書いてくれる神は何処に!
325名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 21:34:06 ID:/L6mZ4MP
いい雰囲気になってまいりましたね
326名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 23:00:01 ID:bv9vQn0F
【審議終了】
    |∧∧| 俺誰? (( ) )   (( ) )  ((⌒ )
 __(;゚Д゚)___   (( ) )   (( ⌒ )  (( ) )
 | ⊂l     l⊃|    ノ火.,、   ノ人., 、  ノ人.,、
  ̄ ̄|.|.  .|| ̄ ̄   γノ)::)  γノ)::)   γノ)::) 
    |.|=.=.||       ゝ人ノ  ゝ火ノ   ゝ人ノ
    |∪∪|        ||∧,,∧ ||∧,,∧  ||  ボォオ
    |    |      ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
    |    |      ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
   ~~~~~~~~     | U (  ´・) (・`  ). .と ノ
              u-u (    ) (   ノ u-u
                  `u-u'. `u-u'
327名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 23:06:09 ID:qU/H5/PH
>>324
ワンハグドグラウンドゼロでも読んでろ。
328名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 23:47:56 ID:LgyV+mgL
>>327ネタバレ乙
329名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 03:04:15 ID:Mn/xFpK9
【私刑中】          .__
                |   |
                ∧,,∧  イヤアアァァァ・・・
             。・゚ (゚´Д`゚)゚・。
    適当に     |;二⊂>>350⊃;二|
    燃しちまえ   ∧,,∧! |   .| r   誰って聞かれてもねぇ
           (´・ω・)丿ヾ/;;/ ヽ   ∧,,∧                ナムアミダブツ
  ∧,,∧      /つ(二;;;;二二;∧,,∧) (・ω・`)      ∧,,∧ ナムアミダブツ・・・
 ( ´・ω)オイオイ… u-u'@((;;/;;/(・`  ) )O~-~とヽ    (ω-` )
 /  つ        (二;;二⊂(   ノ二)`u-u'.     と  ヽ
 ゝ_人)       人@);;;;;/;;`u-u'.)       人  (人_ノ
        ∧,,∧( o )            ∧,,∧( o )
        (  ´・) || 一度燃やして    (・`  ) ||  
        /   ⊃  見たかったんだ (   ソ さっさと終えて寝るぞ
        ⊂''u               ( _ノ
330名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 07:47:59 ID:utfX9rdm
>>350に合掌 ナムアミダブツ…
331名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 08:56:12 ID:Dv4CfOtU
>>350の野郎、何てことしちまったんだ……
332名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 10:10:21 ID:crh2IBHV
>>350にならなければいいのさっ!
333名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 11:18:35 ID:9eF2oFyt
>>350の人気に嫉妬
334名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 11:53:19 ID:DKkhExtO
350の人気にファックミー
335名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 13:10:41 ID:ANKKZYMD
自演かと疑うほど、空気読みまくりなスレはここですか?
336名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 13:22:35 ID:o7pHvJUj
>>350
餞別にくれてやるよ
つ線香
337名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 22:23:11 ID:o40o7v6m
>>350
朝倉さんに頼んで情報連結解除してもらうぜ。
338名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 22:58:56 ID:hNpfzuHR
>>350
無茶しやがって・・・
339名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 23:17:49 ID:TQjD/+Ta
つまらんから終わり
340名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 23:50:20 ID:MQ7VEHw6
そろそろ誰かこのスレに新たな風を吹き込んでくれ
341名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 23:54:34 ID:3OMtSHAM
耳元にふぅ〜っ
342ひつまぶし:2007/09/11(火) 23:54:55 ID:fIrMCzeU
 頭が凄まじく濛昧としていて、無闇に身体が熱かった。
 今解ることと言えば、俺たちは孤島にやって来たってことと、夕食が済んだことくらいだ。心臓が縛鎖を解き放って体内でのた打ち回ってるんじゃないかってくらいに、狂乱とした衝動がデタラメに迸っていた。

「あ…………うん、うぁあん、あん、あっ、あっ、キョン!」
 快感の潮流が、上下する周期と相まって一点から全体に行き渡る。脳髄が解けたバターみたいに論理的な思考力を融解し、俺はただ目の前にいる女を抱きしめていた。
 別荘の中の一部屋に俺たちはいるはずだったが、あんまり真っ暗で何も視認できない。どうやって俺たちはここに入ってきたんだったか……。けどそんなこともどうでもいい。ひたすらに気持ちいい。
一生続いて欲しいとすら思う時間だった。
「うぁっ、ふぅん、あっ、……あぁあっ!」
 接合している相手――ハルヒも殊更に上気して、嬌声を上げ続けていた。間違いなくアルコールの仕業だった。初心者とはいえ、俺もハルヒも酒に弱すぎた。
「キョン…………んちゅ、ちゅっ。ちゅる……」
「……ぅあ」
 あまりに官能的な接吻だった。肉感をたっぷりと残しつつも、まんべんなく潤っている団長の唇は、一瞬触れただけでネオジム磁石のように強力に吸い付き、吸い付かれて離れない。固体を保っているのが
不思議なほどにぷるっとしていて、俺は何度も何度も咥えては嘗め、嘗めては咥えて、性の象徴のような感触を弄び愉しんだ。
「キョン…………。好き……、大好き…………」
 俺もだ、という代わりに、両手で体位の変移を促した。擦った肌はどこまでも瑞々しく、それだけで指先が悦びに呼応して痙攣しそうになる。何て気持ちがいいのだろう。
 俺はハルヒの臀部を軽く持ち上げるようにして引っ張り、既にくじゅぐじゅになっている愚息をゆっくり挿入しようとする。
「んふぁあっ! 痛いっ! きょ……はや……んんっ……!!」
「……すま……ん」
 温かく柔らかく、膨張し続ける宇宙のように神秘的な感触があった。
「ひもち……んはぁあ…………はん」
 日頃の振る舞いからはあるまじき音色がそこにあった。淫靡で、猥褻で、それでいてどこか優しく、懐かしいような。
「きょん………………すきっ、すき……すき…………」
 ハルヒの声に応えるように、少しずつ、少しずつ腰を動かす。
 ぴゅくっ、ぴゅるるっ。
 この後どうするのか……などという思考が頭をよぎって通りすぎ、そのまま帰って来なかった。どうでもいいじゃないか。そんなの。俺はハルヒが好きだ。こんな状態でしか心情吐露できないってのも情けないが、
この幸福感は何物にも代え難い。間違いなく、今まで生きてきて最も喜べる時間だった。閉鎖空間で握った手と、最後の口づけを思い出す。……帰って来てよかった。もしあのままだったら、悦楽に耽溺するような
この時間は存在していないのだろう。そこがたとえ二人きりの世界だったとしても。
「ひも……きもちいぃ……んぁ……はぁん」
 後背位でベットにしなだれ、シーツとハルヒの上体の間に両手を入れて乳房をまさぐった。一体になったまま、どこへ行くとも知らぬ船旅をするように。
「だめ…………ひぃよぉ……んあぁん、だっ……はぁああん」
「好きだ…………。ハルヒ……っ」
 押しては返すその様は波濤そのものだった。全身の血流がすべてハルヒを経由して循環し、このまま天頂まで登りつめてしまいそうになる。互いに体液を惜しみなく交え、すぐに猥雑な効果音が室内を跳ねる。
 ぴちゅっ、くちゅっ、じゅっ、じゅじゅっ。
「んぁっ、んっ、あぁああっ! んああああああっ!」
 感受性が豊かなのか、先にハルヒが最初の絶頂を向かえる。避けようもないほど大量の愛液が溢れて、とろとろとシーツを汚染する。それは確かに今俺たちがこの時を共有している証だった。
 力が抜け始め、俺は偃臥するハルヒに体重の一部を預ける格好となる。
343ひつまぶし:2007/09/11(火) 23:55:49 ID:fIrMCzeU
「んひゃぁああん! だめ…………だめぇえええっ……あはあああああん!!」
 びゅくるっ、ごぷっ、ぶぼぼっ、びゅるるるっ!
 ハルヒと身体を密着させた瞬間に、俺も快楽の極みに到達する。
「はぁ……あぁ…………っく。はぁ……はぁ……」
 抑止しきれなかった唾液がハルヒのうなじにだらしなく落ちた。そのまま俺たちは親子ガメの真似みたいにして重なり潰れる。
「「あぁっ」」
 それで飽き足らず、なおも互いの身体の部位を五指や舌。そのほか触覚を有するあらゆる箇所で探り当てては愛撫し、下を這わせ、時に甘噛みし、キスして、
まるで両生類になったかのように体表面を愛液まみれにする。その合間、感情を体現するように精子がぴゅるっ、ぴゅくっとオマケを放つ。うちひとつはハルヒが
一物をフェラしている間に出てきた。
「ひゃ……きょんがいっぱい…………」
 陶然と呟くハルヒがどこまでも愛おしかった。耳元にかかった髪を撫でると、無垢な少女そのままの表情で破願する。
「すき…………」
 俺はハルヒをぬいぐるみのように愛玩した。バニースーツを着たときなんかに垣間見てしまった丘陵は、視覚に違わず豊富な量感を伴っていて、揉むほどに手
応えを増すように、それはそれはいやらしかった。こらえ性のない俺のペニスは、ハルヒが感応の声を発するたびにひゅるひゅると残弾を流出した。

 それから何時間戯れていたのか解らない。
 気がつけば朝になっていて、俺は一切の記憶を喪失していたようだ。


 (了)
344名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:04:06 ID:iPLTiwET
ハルヒverキター
゜゚・*:.。..。.:*・゜ヽ( ´∀`)人( ´∀`)ノ・゜゚・*:.。..。.:*・゜
345名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:13:42 ID:Vcm0uOqX
いつものSハルヒは性に合わないので酩酊モードでお許しください。
346名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:22:36 ID:MIib3ryg
このシリーズなにが面白いのかようわからん
347名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:23:19 ID:F8DwtLgU
>>343
ありがとう、この時を待っていた
さて、作業に戻るか( ゚∀゚)=3

俺を含めてあと3人だな。誰が英雄になるのか
348名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:38:06 ID:ixZ7gVUv
やっぱハルヒだな
349名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:42:39 ID:Cc+KHBvk
実にすばらしかった

だがいつも舌が下だな
350名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:50:01 ID:vXN6mBcC
>>347
何と、お題を募集されていた時期があったのか。
畜生、どうして本当に見逃しちまったのか、何か一言言っておけばっ
351名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:51:01 ID:F8DwtLgU
>>350
お題:>>329
352名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 03:00:30 ID:cvajJoRc
これは>>350がお題を書かないと火あぶりということかw
353名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 03:05:27 ID:R/hrk/qu
スレタイが【涼宮ハルヒの学校を出よう!】に見えた……orz
354名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 10:34:47 ID:RON6KWyL
お題・・・
>166?
355名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 10:51:08 ID:Vcm0uOqX
>>349
すまない。

最近よく解らない流れになるな。
356名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 21:56:14 ID:2G/CxeFH
夏休みの人もいるからね




エンドレスの
357名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 21:58:26 ID:NaM43T6z
長門「それは違う。日本には四季という気象変化が存在している。従って『夏』休みがエンドレスということはありえない」
358名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 22:17:43 ID:poNl+G5Z
頭悪い長門
359名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 22:22:51 ID:JPKTGzt7
だが萌える
360名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 22:39:01 ID:CMsFimvp
>>350だけど、この流れはCPを指定したらひつまぶし化してくれるって事なのか?

俺マイナー専だから大変な事になると思うよ?
361名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 22:52:17 ID:UVIO3lnd
そんな流れねえよ
362名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 23:10:35 ID:NKAlfvio
試しに言ってみたら良いよ。

次はハルキョンでお風呂! とか。
363名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 23:19:11 ID:Vcm0uOqX
自分で書けばいいお^^
364名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 23:19:48 ID:Cc+KHBvk
主要メンバーが終わったので、鶴屋さんやミヨキチに期待してしまうのは性だね。
まぁ、作者のリビドーに任せるけれど。
365名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 00:13:04 ID:+7WtkSog
キャラが脇に逸れていくごとに厨臭さも増してゆくな!w
366名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 00:46:13 ID:80FRCVIi
じゃあ試しに会長喜緑で甘いのを、と言ってみる。

そこ、マイナーとか言わない、俺が悦ぶだけだからな。
これでも古泉森とか阪中ルソーとか朝倉国木田とか古ハ(ry
とかに比べたら大分自重してる。
367名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 00:53:40 ID:HdRTno7X
待て待ておかしいだろ。誰もお題募集してないだろ。ここはVIPじゃない。
ひつまぶしは長編投下までのひまつぶしでしかないはずだ。>>346あたりがまことに正しい。
368名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 01:14:59 ID:ETy3bKP0
そういえばそうだった。あくまでもひつまぶしは箸休めの効果でしかなかったはずだ。
反省する。
でもひつまぶしをいっぱい食べたら精力がつくのもしょうがないよ。
369名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 01:36:08 ID:+O/Zjoqc
ごめん、酒飲んで調子に乗ってたみたいだ。
道端のおっちゃんに絡まれたと思って、見逃してくれ
370名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 08:26:51 ID:MI0lckxK
酒飲んで絡んだ方は「すまんすまん、見逃してくれやw」ですまそうとするが、
絡まれた方の不快感は半端じゃねえ
371名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 10:31:18 ID:dFsnISfQ
道端のオッサンに絡まれてなんで見逃せるんだろうか
酔っ払いはクズだ 気違い水は控えろ
372名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 10:38:31 ID:a7C1iYy6
>>370>>371
取り込み中のところ悪いが、スレ違いだ
373名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 13:11:47 ID:9o1RBYOi
>>372
流れ見てから言えよゆとりくん
374名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 13:26:47 ID:a7C1iYy6
リアルゆとりだからなんとも思わないが、流れを読んでさえいたら、全く関係ないことを喚いても許されるんだな。
すまなかった。
375名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 14:46:04 ID:xrTnGi05
これはゆとりが正しい
376名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 15:13:12 ID:oAFf4S/E
1スレに一回も「ゆとり」という単語が入らない日は来るのだろうか……
377名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 15:23:54 ID:UlwNHGQH
>>374-375
この流れ自分勝手でワロタw
378名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 17:10:04 ID:AB1uLosz
>>369
見逃してやるから、その折り詰めの中の妄想を少し書き記して行け
379名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 17:40:08 ID:FWsX8tkS
過去ログ読み漁ってきたんだけど、失明したり、ちんぽ折れたり、死んだり大変だったね。キョン。
380名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 21:53:57 ID:elsnEf7p
>>379
キョンを殺すだなんてヒド……あ、俺も一度やってるわw
381名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 22:11:07 ID:xrTnGi05
ちんぽ折れるてw
382名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 22:16:33 ID:gXL5p+Oz
エクスカリバーか?w
383名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 22:32:48 ID:yVSQ6enC
あれは読んでる方も心なしか痛かったwwww
384名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 22:42:33 ID:Af6JYl03
>>380
kwsk
385名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 23:17:52 ID:elsnEf7p
エクスカリバーは身体の一部がむず痒くなりながら読んだなぁw
死神の朝倉と一緒にキョンが昇天するのはエロパロのだったっけ?
386名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 01:28:09 ID:RoF/RbKC
どこかで折れるどころかちんこ粉砕されるSSあったな・・・
387名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 02:24:00 ID:RNIVzjCR
おまえらちんこだのちんぽだの連呼してるとあの御方がやってくるぞ
それにキョンのなんて加えたら、ほらもうあなたのすぐ後ろに……
388名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 02:24:54 ID:RoF/RbKC
>>387
●<呼びましたか?
389名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 02:47:05 ID:NPG+/r8s
はっっっや!www
390名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 05:25:36 ID:FXyZcVLt
>>388
顔が近いぞズボンを脱ぐな気持ち悪い。
391名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 07:15:37 ID:JAtXioLP
>>388
お前wwwwww速すぎwwwwww
54秒てwwwwww
392名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 13:08:59 ID:i/zDqPvP
54秒でそんなに笑えるお前がキモい
393名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 16:18:21 ID:qSFbP4VP
俺が一番キモいに決まってんだろ
394名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 16:44:24 ID:11GfZWP7
>>393
俺はキモイし変態だぜ?
395名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 16:59:57 ID:3ECTwauc
俺はきれいな変態だけどな。
396名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 17:05:15 ID:asoveoq1
この広い世界で俺だけが俺をイケメンだと言ってくれるぜ。
397名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 17:55:32 ID:H1MTLPG5
もう止めろよ
398名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 19:15:00 ID:UNrIsoAb
空気を読まずバカ話投下。
ややエロ。
399朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:15:38 ID:UNrIsoAb
朴念仁の愛され方


「キョンくーん、ごはんだよーっ!」
 いつもの様に疲労困憊でハルヒの我が儘につきあわされ、そして何故か時折放たれる長門からの暗黒ビームと、
さらに何故かたま〜に放出されるみくるビームに我が身がさんざん焦がされた後、長門の本閉じチャイムで活動は終了となり、
俺は家に戻ると共にベッドに突っ伏していた。
 ああ、今日は特にハルヒの我が儘が非道かった。
 今週末は恐山で霊を捕まえにキャンプしたいとかって、どれだけ思考がぶっとんでいるんだよ。
 今日は木曜日で言っている曜日は土曜日、つまりあさってだぞ?
 それに居たとしても会いたいか?
 死人に。
 しかも幼い頃に死んだじいちゃんとかならまだしも、赤の他人だぞ?
 殺されて恨みに恨み抜いて化けて出てきた仏さんとかだったらどうすんだよ!
 と言うわけで迷惑半分怖いの半分でイタコの人に業務妨害になるとかそもそも週末の二日でどうやって本州の最北まで行って
泊まって戻ってくるのかとか、大前提として旅費をどうするとかまくし立て、やっとの事で諦めた。
 ここで古泉が偶然ですね、実は青森に親戚が…とか言い出さなかったのは賞賛に値する。
 その代わり、日曜は隣町まで不思議探索となったがな。
 まぁ、目的地が青森から数キロ先の隣町に変わったのであれば、諸手を挙げて喜ぶべきだろう。
 …そもそもそういう事を喜ぶ事態そのものが喜べないのだが。
 まったく、あいつも頭はいいんだから、口から言葉が出る前に頭で考えて分かりそうな事を、何で考えなしに言うのだろうね。
 おかげで、いつもながら心配しなくてもいい事を心配したくなる。
 無論その被害は俺を始めたSOS団の連中にもれなく降りかかるからだが。
 で、古泉に言わせれば俺のせいだとか抜かす始末だしな。
 奴曰く、俺と言う、艦載機が着艦する時に停止させる為のワイヤー並の強力な手綱があるおかげで、ハルヒは気兼ねなく
我が儘を言ってストレスを発散させられるのだとか言う。
 ハルヒにとって最近大事なのは、言った事が実現するかどうかではなく、言いたい事を気が済むまで言い切れる事なのだとか。
 っつーかそもそも奴が俺なんぞの進言をまともに聞いた事があるかい、奴にとって俺は使いっ走りのヒラ団員その1であり
その2は無いのだぞ、と言ったらあのにやけ超能力者は肩をすくめてやれやれ、のポーズで笑っていた。
 それこそ俺の役目だ。
 やりたくないが。
 そして更に古泉は、彼女は天上天下唯我独尊俺の前に道はない俺の後に道は出来るお前のものは俺のもの俺のものは
俺のものみたいな傲慢で人の苦労を厭わないむしろ楽しんで人生を歩んでいる外道の様に見えますが、実はあれで、強引にでも
自分を引っ張ってくれるくらいの頼れる人が居る事を望んでいるのですよ、と言った。
 ハルヒに対するお前の本当の心情がちょっと見えたが気にしないでおこう。気持ちは分かる。気持ちは。
 で、それをふまえた上で…俺は当然の科白をつぶやく。
 嘘つけ。
 だが、古泉は意味ありげな微笑みのまま、その質問には答えずに手を振りながら帰ってしまった。
 最近バイトが無いので非常に状況が良い、是非貴方にもこの平和を満喫して欲しい、と言い残して。
 だから俺は日々ハルヒと言う名のハリケーンの直撃を喰らっているっつーの。
 本当に、今度アメリカにハリケーンが発生したらハルヒと命名したいくらいだよ。

 やれやれ。

 俺は今年に入ってから何度言ったか分からない決め科白をつぶやいて帰路についた。
 もうすこしこう、つぶやいて格好の良い科白を言わせてはもらえないもんかね。
 フッ、とか、問題ない、とか。
 …いや、似合わんな。
「キョンくーん! ごーはーんー! ごはんだってばー!」
400朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:16:34 ID:UNrIsoAb
 おっと。
 回想にかまけて我が妹を放っておいてしまった。
 妹は俺が気付くのを待っていたのか、椅子に座ってくるくると回りながら、ごはんーごはんー ほかほかごはんー♪
 よーくかんでーぜーんぶたーべーよー♪ と幼児番組で流れるような歌を歌っている。
 嗚呼、妹よ。君は来年、中学生の筈だよな?
 だのになぜ、もしもお前の横に大きな犬の着ぐるみとかが居たら、さぞかしお似合いだろうな、とか思えるんだろうね?
「はやく行かないとごはんさめちゃうよー」
 分かった分かった。
「はんばーぐーにー、れんこんさーん♪ くずきりしおさばやきなすびー♪ かくしあじにはあわもりだー♪」
 どういう献立の歌だ。
 と、俺がベッドから立ち上がっても、何故か妹は椅子に座ったままである。
「行くぞ」
「いこー!」
「いや、だから行くぞ」
「つれてって」
 妹は足をぱたぱたさせながら両手をばんざいしている。
「……」
 俺は考えるのをやめ、妹の両脇に手を差してだっこした。
「ふみゅ」
正面同士で抱き合う形のために胸を圧迫されたのか、腹を押すと音の鳴るぬいぐるみの様な声を出す妹。
「苦しいか?」
「んーん。きもちいいの」
 意味が分からん。
 肩にあごを乗せてだらりと弛緩している妹を抱きかかえたまま、俺は部屋を出た。
 さっきまであれだけ騒いでいた妹だが、だっこされた途端に静かになる。
 呼吸も何かとてもゆっくりだ。
 眠いのか? と思える様な呼吸である。
 ところで今の妹の格好、シャミセンに似ているよな。奴も抱き上げると餅が伸びたみたいになるし。
 で、どうでもいいが妹よ、洗濯板とはこの事だな。
「ひどーい! キョンくんのえっちー。でも、もっと大きくなったらさわりごこちよくなるもんねー。ちゃんと
もませてあげるからまっててね」
 さらりと爆弾発言を放つ妹であった。
「わたしがいったらー、ミヨキチもそうしたいようなかおしていたからーだからー、いっしょにさわってね」
 寝言は寝て言えまちがっても両親の前でそういう話をするな思いこみでも聞き間違いでも何でもいいからとにかくとにかく言うなよ!
 黙れ、とばかりに妹を抱きかかえる腕に力を込めたが、「んにゃん」とむしろ艶のある声をあげやがった。
 ま、どうせ戯言だ。すぐ忘れるさ。
 俺はため息と共に台所へと向かう事にした。
「ふーなずし、おーしずし、かりふぉるにあろーるー…♪」
 だから力が抜けるから、耳元でその阿呆ソングを歌うなと言うに。
 まぁ、さっきまでの声と比べると、歌詞はともかく歌い方は子守歌の様な静かな口調なのが幸いだが。
 その後の夕食は、当たり前だが普通だった。
 食い慣れた、しかし飽きの来ない母親の料理を食べながら平和な時が流れる。
 俺はいつ頃から、こういった日常の平穏に涙が出そうな程敏感になったのかね。
「そうだ、キョンくん、ひとつおねがーい」
「何だ? ピーマンは食ってやらんぞ」
「たべてほしいけどぉ、ちがうよー」
「じゃ何だ?」
「あのね、ミヨキチのおかあさんがね、このまえころんであしをこっせつしちゃったの」
 そう言いながらさりげなくピーマンをよこすな。
「そりゃ大変だ。大丈夫なのか?」
401朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:17:49 ID:UNrIsoAb
 俺はピーマンを箸に取り、警戒心のかけらもなく開いている妹の口につっこんだ。
「うん、だからね、あさっておみまいにいくんだもぐもぐ、にがいー」
「あさって、と言うと土曜日か。そうか、お前はミヨキチに普段からお世話になっているんだから、ちゃんとお見舞いするんだぞ」
「うん! それでね、どんなおみまいをもっていったらいいか、しらべてほしいのもぐもぐ…やっぱりにがいー!」
「俺が? まぁいいが、自分で調べた方がいいんじゃないか?」
「ううん、それでね、キョンくんからってことでわたすの。ミヨキチもミヨキチのおかあさんもよろこぶよもぐもぐ…たべちゃった」
 そりゃ良かったじゃないか。
「…つまり、俺にお見舞いを買ってこいと?」
「えへへー」
 妹がお願い、と首をかしげて手を合わせる。
「…まぁ、他でもないミヨキチの事だからな。それくらいなら俺もむしろ喜んで選ばせて貰うさ」
「キョンくんありがとー! ミヨキチもよろこぶよ! …けふ」
 ああ、良かったな。よろしく言ってくれ。それとげっぷはもう少し目立たない様にやりなさい。
「えー、それはへんだよー」
「何がだ?」
「いっしょにいくんだから」
「は?」
「えー、ミヨキチのおかあさんのおみまいだよ? キョンくんもいかなくちゃおかしいよぉ! おかしいおかしいー!」
 何がだよ! いや、まぁミヨキチも母親が入院しているなら不安だろう。
 俺が行っても言葉をかける事くらいしか出来ないが、それでもいいなら喜んで付き合うぞ。
「わーい! キョンくんとおでかけー!」
「お見舞いだろうが」
「てへ」
 ところで妹よ、お前の言動は何となくだが、漢字が一文字も含まれて無い様な気がして聞き取りにくい。
 ちゃんと相手が聞き取れる様に発音しないとコミュニケーションとか色々困るぞ。
「キョンくんがわかればいいもーん」
 良くねぇよ。
 それと母上。貴女も笑ってないでもう少しこの戸籍年齢に対して肉体、精神年齢共に未熟な妹に少しでも危機感を持ってください。
 いや、あんたが居るからいいわよ、じゃなくて。
 と、この様な感じで放課後の超局地的ハリケーンから精神的サルベージを経て、疲れ果てた心を落ち着かせ明日への滋養
を得る為の筈の我が家の夕食は、まるで学校で駄目な親子に説教する教師みたいな空気になり、その後の風呂もようやく本当に
一人になれるかと思いきや、妹がものすごく当然の様に予告無く入って来て、体を洗うだの洗ってだのくすぐったいだのここ堅く
なっているよだのあげくの果てにはのぼせたとか言ってよりかかってくるわそれを抱きかかえてあがらせて体拭いてやって下着は
おろかパジャマまで着せるわベッドに寝かせてやるわ思い出したくないがさびしいからおやすみのちゅーしてとか言い出してなんとか
おでこで許して貰ったとか色々あって、結局風呂ですら俺が落ち着く事は無かった。
 誰か頷いてくれ。
 風呂って普通一人で入るよな?
 な?
 俺はため息と共にベッドに倒れ込む。
 ああ、俺の高校生活に置いて本当の安息時間はとうとう睡眠時のみになってしまったのだろうか。
 神よ、これは何のカルマなのだ?
 前世の俺は釈迦か仏陀かガンジーか何かか?
 ならば、なんとしてもこの最後の安息時間だけは守らなくてはならない。
 なんとしてもだ。
 だから次の日の朝、目が覚めたとき顔の横に妹のだらけきった寝顔がくっついていて俺の口から頬にかけてべったりとよだれが
ついていたのも、小さい手がパジャマの中に突っ込まれ、早起きなアレをホールドしていたのも、足がカニばさみみたいに俺の足に
絡んでいたのもきっと夢に違いないのだ。

 夢なんだよっっっっっっ!
402朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:18:58 ID:UNrIsoAb
 疲労を癒す最終手段である睡眠が、起きた瞬間に回復量以上の疲労を伴う場合、それは睡眠の意味を成すのだろうか教えて偉い人、
と考えつつ俺は妹を引き剥がし、無我の境地で着替えを済ませ、下へと降りた。
 その間、終始熱い視線を感じたのも絶対に気のせいだろう。
 朝食の席に座ると妹が後からやって来た。
「おはよーキョンくん。いいあさだね」
 そのにこにこお日様笑顔が俺は怖いよ。
 結局授業中が比較的だが落ち着く時間となってしまった俺は、何の気まぐれか授業に集中していた。
 おかげで、頭脳が栄養を欲しがっているのか昼の弁当が妙に美味い。
 ハルヒも弁当であり、団長と弁当付き合うのは団員として当然だとか言う事で、何故か机をひっくり返しての弁当時間となった。
 そして、ハルヒは今日の授業中の俺の事を言い、どうしたの? どっか悪いの? とか聞いてくる。
 普通なら失礼だな、と言う所だが、奇遇だな。俺も同じ事を自分に聞きたいよ。
 人格障害はシャレにならないわよ、と言っていたが、んな事は分かっているよ。
 つうかあれは、発症している本人がそもそも自分がそうだと気付かず、ともすれば気遣う人に対して何故か敵意を向けやすいのが
やっかいなのであって、客観的にそれに気付く様なら心配はない。
 つまり俺はそういう心配はないのだ。
「でも…ちょっと疲れてはいない?」
 ハルヒの眉毛が少し下がっている。
 お前は本っ当にどうでもいい事にも無駄に鋭いな。
 そうやって周囲に向かって何か面白い事はないか、とか電波を飛ばしている訳か。
「電波とか言わないでよ! …それに、どうでもいい奴だったら、体調なんて気付きたくもないし…ぶつぶつ…」
 何か言ったか?
「うるさい! 今日はあんたが掃除当番でしょ! さっさと掃除してさっさと部室来なさい!」
 へいへい。ところで掃除の前にまだ午後の授業があるんだが。
「よ、よけいなつっこみはいいの! 食べ終わったらさっさと机戻しなさいよ! いつまで顔見て無くちゃいけないのよ!
 ごご、誤解されるでしょ!」
 俺は何にだ、と呟き机を戻す。
 谷口曰くいつも通りの痴話喧嘩が終わった後、かくして午後も滞りなく時が進む。
 その後、俺は掃除を終わらせてから部室へと向かった。
 まったく、何の因果か体が完全に日々の行動として覚えちまっているね。
 今日はたぶん俺が最後だろうが、部屋へ入る前のノックは忘れない。
 朝比奈さんは時々狙っているかの様な嬉しいボケをかましてくれる。
 いつかの下着姿目撃時は、足がもつれたのか何故かこっちに倒れ込んで、俺に覆い被さる様になっちまったうえに下着を
隠そうとした手がうっかり俺の股間を触り、危うく理性が飛ぶところだった。
 だがその後、ヘラクレスも真っ青な英雄的精神力で朝比奈さんから離れた俺を、賞賛するどころか逆にヘタレを見る様な
じと目で見ていた気がするのだが何故だろうね?
「はーい、どうぞ」
 今日も鈴の様な声が耳に心地よい。
「こんにちは、朝比奈さん」
「こんにちは。お茶煎れますね。コーヒーと緑茶、どちらがいいですか?」
「ありがとうございます。今日はコーヒーでお願いします」
「分かりましたぁ、お待ちくださいご主人様」
 何か変な本読んだのかこの人は。
 それとご主人様のところを妙に強調するのは危険ですよ。
 だが、ああ、この笑顔のためにきっと俺は、SOS団と言う最前線に毎日通っているのだろうなぁ、などと考えながら定位置に
座ると、対面のにやけ面がボードゲームを取り出して『やらないか?』とばかりに微笑んだ。
 相手はしてやるから、そのノンケも食っちまいそうな微笑みを何とかしろ。
「お待たせしましたぁ」
 朝比奈さんが、清楚で上品なティーカップに香りの良いコーヒーを注ぎ、俺の前に置いてくれた。
 ああ、至福とはこの事。
「いつもすいません、それにいつもながらカップも清潔で、本当にすばらしいですね」
403朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:19:56 ID:UNrIsoAb
 水が出て排水できるだけの最低限の機能しか無い水場なのに、ティーカップ、ティースプーン共に曇り一つ無い完璧な
磨きが成されている事は実際驚嘆に値する。
 そんな俺に、朝比奈さんは当然です、と小鳥の様に首をかしげて微笑む。
 朝比奈さん、貴女の微笑みは一つ一つが歴史に残すに値する美しさですよ。
 ふと古泉の茶碗を見ると、最初はコーヒーが入っているのかと思ったのだが、実は茶渋が積み重なってお茶が黒く
見えていただけだったと言う事実は気にしないでおこう。
 そして長門はと言えば、今日も今日とて昨日と一ミリも位置がずれていないのではと思わせる窓際の定位置で、相変わらず
分厚いハードカバーの本を清流のせせらぎの様に淀みない流れで読みふけっている。
 何とはなしに顔を見ていると、不意に長門が顔を上げる。
 あ、すまんな、視線が気になったか?
「……」
 長門はゆっくりと首を横に振り、そのまま今度は俺の顔を見つめ続けた。
 あ、いやそんな風に見つめられても困る。読書を続けてくれ。
「……」
 言ってからも尚十秒ほど俺を見詰め続けてから、長門はようやく本に視線を落とした。
 いや、読書のじゃまをしたのは悪かったと思っているから、そんな悲しそうな表情で顔を落とさないでくれ。
 そう言えば、長門って悪魔超人も裸足で逃げ出す完璧超人なのに、実は寒がりらしいんだよな。
 少し前、まだ雨が降ると肌寒くなるくらいの季節だった頃、雨が降り、俺と長門しか部室に居なかった日、不意に長門が
俺の横に座って寒い、と言ってきた。
 ガウンを貸すかと言うと、貴方が寒い、とか言っていきなり俺の上に座って読書を始めた時は驚いたね。
 どうしていいか分からず、暖かいか? と聞いたら背中が温かい、と答えたから役には立ったんだろう。
 あいつ、冷え性かも知れん。
 しかも少し経ったら、今度は前が寒いと言って、躊躇無く両足を割って俺に跨り、正面切って俺に抱きついてきたのは驚いた。
 両腕を首に回し、顎を肩に載せて背中に回した手で本を読むという離れ業には何とも困ったものだった。
 いや、何にと言うか、つまり、いくら俺が長門に対しては紳士でありたいと思っていても、こうも無防備にくっつかれては…何と
いうか、一人相撲ではあるのだが気分が少しは変になる訳でだ、失礼をしない様、少しでも腰を下げようとするのだが、
よほど寒いのか長門の足は俺の足にからみついてびくともしない。
 と言うか長門さん、寒いという割には密着している部分が汗ばむくらい熱い気がするんですけど。
 そしてなんか熱の気流に乗ってほんわかと、男心をくすぐるいい香りがするんですけど!
 そして股間の部分を! 股間の部分を時折動かすのは勘弁してください! もう少しでもう少しです!
 俺はひたすら煩悩退散悪霊退散やっぱり頼れる陰陽師に悪しき心を浄化してと願い続けた。
 暫くして俺もやっと落ち着いた頃、長門は体が温まったのか不意に体を離し、定位置の椅子へ戻った。
 俺は内心汗だくで自分の精神力を褒めていたのだが、その時ほんの微かに、いくじなしと言う声が聞こえたのは気のせいだろう。
 と、回想はこれくらいにしよう。
 万が一この回想が誰かの変な能力と言うか勘と言うか邪悪アンテナで受信された日には大変な事になる。主に俺が。
 と、長門の様なおとなしめな女の子に見詰められるってのは悪くない事の筈だが、あの瞳に見詰められるとどうにもこうにも
緊張するね。
 いや、ヘタレとか言うなよ。俺はあいつには本当に頭が上がらないんだ。
 さて、今日のハルヒはと言うと団長席で今日もインターネットと睨めっこだ。
 眉をしかめたり時折不敵に笑ったりと見ていて飽きないと言えば飽きないが、何を考え、何を言い出すか分からないので素直に
笑えないのがハルヒクォリティ。
 少しは下げてもいいんですよ?
「何か気になりますか?」
 古泉がそっと耳打ちする様に問いかける。
 だから顔を近づけるな。
「いやな、恐山こそ回避したがまた何かトンデモ探検プランをぶち立てたりしないかと不安なだけだ」
「それは確かに恐ろしいですね」
 どう見てもそういう顔をしていないぞおい。
「キョンくん、コーヒーのおかわりはいかがですか?」
 ありがとうございます朝比奈さん。
 いつもながらヴィーナスが泣いて逃げ出す愛らしい笑顔ですね。
404名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 19:20:03 ID:BXStt/dW
疲労を癒す最終手段である睡眠が、起きた瞬間に回復量以上の疲労を伴う場合、それは睡眠の意味を成すのだろうか教えて偉い人、
と考えつつ俺は妹を引き剥がし、無我の境地で着替えを済ませ、下へと降りた。
 その間、終始熱い視線を感じたのも絶対に気のせいだろう。
 朝食の席に座ると妹が後からやって来た。
「おはよーキョンくん。いいあさだね」
 そのにこにこお日様笑顔が俺は怖いよ。
 結局授業中が比較的だが落ち着く時間となってしまった俺は、何の気まぐれか授業に集中していた。
 おかげで、頭脳が栄養を欲しがっているのか昼の弁当が妙に美味い。
 ハルヒも弁当であり、団長と弁当付き合うのは団員として当然だとか言う事で、何故か机をひっくり返しての弁当時間となった。
 そして、ハルヒは今日の授業中の俺の事を言い、どうしたの? どっか悪いの? とか聞いてくる。
 普通なら失礼だな、と言う所だが、奇遇だな。俺も同じ事を自分に聞きたいよ。
 人格障害はシャレにならないわよ、と言っていたが、んな事は分かっているよ。
 つうかあれは、発症している本人がそもそも自分がそうだと気付かず、ともすれば気遣う人に対して何故か敵意を向けやすいのが
やっかいなのであって、客観的にそれに気付く様なら心配はない。
 つまり俺はそういう心配はないのだ。
「でも…ちょっと疲れてはいない?」
 ハルヒの眉毛が少し下がっている。
 お前は本っ当にどうでもいい事にも無駄に鋭いな。
 そうやって周囲に向かって何か面白い事はないか、とか電波を飛ばしている訳か。
「電波とか言わないでよ! …それに、どうでもいい奴だったら、体調なんて気付きたくもないし…ぶつぶつ…」
 何か言ったか?
「うるさい! 今日はあんたが掃除当番でしょ! さっさと掃除してさっさと部室来なさい!」
 へいへい。ところで掃除の前にまだ午後の授業があるんだが。
「よ、よけいなつっこみはいいの! 食べ終わったらさっさと机戻しなさいよ! いつまで顔見て無くちゃいけないのよ!
 ごご、誤解されるでしょ!」
 俺は何にだ、と呟き机を戻す。
 谷口曰くいつも通りの痴話喧嘩が終わった後、かくして午後も滞りなく時が進む。
 その後、俺は掃除を終わらせてから部室へと向かった。
 まったく、何の因果か体が完全に日々の行動として覚えちまっているね。
 今日はたぶん俺が最後だろうが、部屋へ入る前のノックは忘れない。
 朝比奈さんは時々狙っているかの様な嬉しいボケをかましてくれる。
 いつかの下着姿目撃時は、足がもつれたのか何故かこっちに倒れ込んで、俺に覆い被さる様になっちまったうえに下着を
隠そうとした手がうっかり俺の股間を触り、危うく理性が飛ぶところだった。
 だがその後、ヘラクレスも真っ青な英雄的精神力で朝比奈さんから離れた俺を、賞賛するどころか逆にヘタレを見る様な
じと目で見ていた気がするのだが何故だろうね?
「はーい、どうぞ」
 今日も鈴の様な声が耳に心地よい。
「こんにちは、朝比奈さん」
「こんにちは。お茶煎れますね。コーヒーと緑茶、どちらがいいですか?」
「ありがとうございます。今日はコーヒーでお願いします」
「分かりましたぁ、お待ちくださいご主人様」
 何か変な本読んだのかこの人は。
 それとご主人様のところを妙に強調するのは危険ですよ。
 だが、ああ、この笑顔のためにきっと俺は、SOS団と言う最前線に毎日通っているのだろうなぁ、などと考えながら定位置に
座ると、対面のにやけ面がボードゲームを取り出して『やらないか?』とばかりに微笑んだ。
 相手はしてやるから、そのノンケも食っちまいそうな微笑みを何とかしろ。
「お待たせしましたぁ」
 朝比奈さんが、清楚で上品なティーカップに香りの良いコーヒーを注ぎ、俺の前に置いてくれた。
 ああ、至福とはこの事。
「いつもすいません、それにいつもながらカップも清潔で、本当にすばらしいですね」
405朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:20:58 ID:UNrIsoAb
「…そ、そんな事…いけないです、私…」
 あ、うっかり声にしてしまった。
 途端にサクランボの様に頬を染めるマイエンジェル。
 だがまぁ、事実なのでいいだろう。
 と、ボードを見るとポーンの駒を持つ古泉の手が空中で止まり、すかした笑顔の口元が引きつっている。
 窓辺から冷気を感じるかと思えば長門が再び俺を見詰めていたし。
 いや、今の長門の視線は見詰めていると言うよりはっきり言えば睨んでいる、だ。
 なんか知らないけどすいませんすいません勘弁してください。なんか体の表面に冷気で霜が張りそうです。
 同時に、パソコンのモニターに隠れて顔は見えないがハルヒからは火炎放射器もかくやと言わんばかりの強烈な熱波が
放たれている。
 ああ! なんだってこの部室はこれだけの奇人変人の集まりだってのに一般人選手権世界代表の俺のどうでもいい一言でこうも
居心地が悪くなるのかね!
 何が気に入らないのか知らんが言いたい事は口に出して言いなさい! 善処するから!
 あ、いやいや、ハルヒや古泉はともかくとして長門や朝比奈さんは奇人でも変人でもないぞ。
 これほんと。
 と、俺は今度こそモノローグで弁明しつつ、ただひたすら熱波と冷気に耐える事にした。
 うん、それ無理。
 現状の打破が必要だ。
 俺は当てにはならないと思いつつも昨日の古泉の科白、そして妹がおとなしくなる俺なりの対処について考えた。
 丁度いい。なら実践で試すか。
 それに、そろそろ調べ物をしなくちゃならんしな。
 先ほどと比べればだが、時間が過ぎ、幾分殺気が和らいだ中、俺は丁度チェックメイトとなったチェスのテーブルから立つ。
 古泉はさすがですね、と肩をすくめて笑う。
 お前は本気にしろ手抜きにしろもう少し負けたという自覚をアピールしろ。
「さてハルヒ、ちょっと席変われ」
「嫌よ」
 ハルヒは視線も上げずにモニタを見つめながらマウスをガチャガチャといじっている。
 もう少し優しくやらんとそのうち机かマウスが削れるぞ。
 しかも、何を見ているのかと画面を見れば、コスプレのネットショップときた。
 朝比奈さんの衣装をまた増やす気かお前は。
「どうでもいいな。どけ」
「聞こえなかった? 嫌って言ったの。それにどうでもいいとは何よ」
 ところで話すときは相手の目を見なさい。お母さんかお父さんから習わなかったか?
「どうでもいいからどうでもいいと言った。ちょっとだからどいてくれ。あんまり我が儘ばっかり言うとどかすぞ」
「できるもんならやってみなさいよ」
 意地でも俺を見ない気か。
 了解。
 俺は牡蠣が岩にへばりつく様に椅子にくっついているハルヒを椅子ごとがたりと引いた。
 突然の事にハルヒが慌て、流石に俺を見る。
「ちょ、ちょっとキョン! 何するのよ!」
 どかすんだよ。
 意地になっているときのハルヒはクレヨン王国の王女より聞き分けがない。なら強硬手段しかなかろう。
 俺は睨み付けるハルヒの視線を無視して、膝の後ろと背中に手をつっこむ。
 ハルヒはびくりと手足を縮めて身を強張らせるが、逆に持ちやすくなった。
 そして俺はそのままハルヒを持ち上げる。
「ひゃ」
 ハルヒにしては可愛い声を出す。
 それと、意外に軽いな。
 胸のあたりまで持ち上げたところで、手の位置を直すためにちょいとハルヒの体を浮かせ、しっくりくる場所へ手の
位置を変えた。
406朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:22:51 ID:UNrIsoAb
 その間、ハルヒは口を開けたまま、大きな目をさらにくりくりにして俺を見詰め続けている。
 ふむ、やはりこうすると何故か静かになるな。
 これは意外に有効かも知れん。
 確か、暴れる動物も似た様な方法でおとなしくなるってのを聞いた事があるぞ。
 硬直しているハルヒを俺が座っていた椅子に降ろす。
 このスムーズな移動、妹で慣れていて良かった、と言うべきだろうかね。
「ほれ、古泉とゲームでもしていろ」
 見ると、何か顔が赤らんでいるハルヒは、口をぱくぱくとさせていた。
 魚みたいだな。
 俺は無意識に、妹にやるみたいに頭をぽんぽんとなで、パソコンの前に座った。
 …何か静かだな。
 ふと顔を上げると、古泉はいつものスマイルを凍り付かせ、朝比奈さんは顔を真っ赤にしてうつむいていた。
 長門と言えば、何故だか知らんが非難、と言うよりうらやましげとでも表現するのが合いそうなビームを俺に送っている。
 そしてハルヒは先ほど降ろした姿勢のまま、机を見つめて固まっているし。
 はて? 何か特別な事でもあったか?
 だが、空気は別にやばそうな雰囲気にはなっていないな。
 少なくとも先ほどまでの視線は誰からも感じられない。
 まぁ、行動は成功と思っていいだろう。
 俺は捜し物を始めた。
 さて、お見舞いにいい品物は…と。
 俺はしばらくの間、近くの商店でも手に入りそうなお見舞い品の品定めを続けた。
「ハルヒ、終わったぞ」
 正味三十分程だろう。
 やはり無難なところで和菓子に決め、後は花屋でアレンジフラワーでも見繕うとしよう。
 俺は、うん、と背伸びして周囲を見た。
 長門は本を読み、朝比奈さんは刺繍をしている。
 古泉は詰め将棋か。
 ん? ハルヒと遊んでないのか?
 俺はブラウザをたたみ、ハルヒを見る。
 …なにやってんだ?
 あいつは、おそらく俺が席に移したときと同じであろうポーズのまま、銅像みたいに固まっていた。
 やれやれ、とハルヒに声をかける。
「……」
「おい、ハルヒ」
「え? あ、な、なによ! やるっての!」
 何をだ。
 それと赤面しつつ狼狽しながら睨むという器用な顔芸はよせ。それとファイティングポーズをとるな。
「終わったって言ったんだ。もう戻っていいぞ」
「…団長が、平団員に言われてハイそうですか、なんて出来るわけないでしょ!」
 どういう理屈だ。席を返すと言っているんだぞ俺は?
 どうやら無理矢理移動させられた事が気に入らないってところか?
 だが俺も用が済んだのにあの席に座りっぱなしと言うのも具合が悪い。
「ハルヒ、万歳!」
「えぁ? は、はい!」
 突然の命令に驚いたのか、簡単に手を挙げちまった。
 俺は再びハルヒの背中と膝の裏に両腕を滑り込ませ、そのままハルヒを持ち上げる。
 気のせいか、持ちやすい様に体を丸めている様な感じだ。
 バランス良くするために抱き位置を調整してから、ほんの数歩の移動を開始。
「ほれ」
 そしてハルヒは、めでたく元の団長席に収まっていた。
407朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:24:09 ID:UNrIsoAb
「……」
 だが、さらに顔を赤くして縮こまるハルヒ。
 ネットサーフィンを再開しようともせず、スカートの上で手をいじっている。
 静かなのはいいが、あんまり静かだと逆に不安なのは、俺がこいつの暴走パワーに毒されているせいかね。
 さて、菓子を確保しなくちゃならん。
「俺、ちょっと用があるから今日は帰る」
 言って立ち上がった時。
「キっ…キョン!」
 ハルヒが俺を呼び止めた。
「どうした?」
「あ、その…ええと…あ、明日十時! いつものところで待ち合わせよ! 遅れたら死刑でそのあとお昼奢り!」
 死体からも搾取する気かお前は。
「何? ちょっと待て! 探索は日曜だろうが!」
「勿論そうよ! 明日は下調べよ! 下調べ!」
 ハルヒは変にふんぞり返りつつ、窓の外を見ながらまくし立てる。
 だから話す時は相手を見なさい。
「なんだそれは?」
「まぁ、他の団員は邪…色々忙しいだろうから、あたしとキョンのふたりき…ふ、不本意だけどね! でもせっかくだから
赤い扉…じゃなくて喫茶でゆったりお茶して、ちょっといい雰囲気の映画見て、そのあとウインドショッピングしてから
静かな公園とか歩いているうちに自然と手をつないでそれで二人っきりの白樺の遊歩道を歩いていたらいつの間にか夕方になって
心細くなったあたしの手を生意気だけどあんた優しくにぎってくれてふと周囲を見回すとどピンクのいかがわ…めるへんちっくな
ホテルが手招き…」「明日は俺も用がある」
「え!?」
 首がごき、と音を立てそうな勢いでハルヒが振り向いた。
 それとこのあたりの気候と風土じゃ白樺は群生出来ない。
「だから悪いが下調べなら一人で行ってくれ」
「……」
「それじゃ」
 さて、なんか空気が振動している気がするので早急に帰るとしようか。
「………ナンノヨウ?」
 おや、地獄の釜が開いて、底から亡者のうめき声と共に鬼の声がする。きっと気のせいだ。
「イッタイナンノヨウカシラ…………?」
 あれれ? アーリマンの炎の吐息が耳を焦がしているよ?
 何か襟がちぎれそうな勢いで引っ張られているせいで息が苦しい気がするなぁ?
「アンタノチハ……ナニイロカシラ?」
 おや? 死亡確定?
「ち、ちょっと待てハルヒ。人の心を取り戻せ!」
 俺は首周りの尺を縮めようとしているハルヒの両腕をつかんで宥める。
「なな…何よ何よ何よっ! ああ、あたしがせっかく一緒にデートち、違う! え、円滑に不思議探索する為に下調べを
しようって言ったのに、それなのに、それなのに! そんな、雨に濡れて寂しくて悲しくて心細くて、でも泣く体力も
残っていなくて、ぴすぴす鼻を鳴らすくらいしか出来ずに震える可哀想な子犬を見下してゴミが、みたいな邪悪な視線で
あざ笑う様な真似が出来るなんて!」
「悪鬼か俺は」
「だ、だってだって…だって…たまには一緒に…いっしょにぃ…」
 両腕を捕まれたままイヤイヤする様に手を振り回す。
 俺が手を放したらだだっ子パンチになるなこれは。
 俺はため息を一つつく。
 駄目だこりゃ。
 悪い方向で頑固が発動している。
 まったく、一度決めると梃子でも動かないのがこいつだからな。
408朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:25:14 ID:UNrIsoAb
 多分、新しい場所に行くのが楽しみだから、行けるところには行きまくろうと思っているんだろうね。
 こいつはこういうイベントは大好きだからなぁ。
 だが、生憎明日ばかりは君の思うとおりにはいかせられないのだルパン君。
 と言う事で仕方ない、よけいな茶々が入らない様に、言っておくとするか。
「見舞いに行くんだよ」
「え?」
「知り合いが入院してな、明日、その見舞いに行くんだよ。だから、分かるな? ハルヒ」
「……」
 意外に礼儀は正しい奴だ。
 さっきまでの真っ赤な顔がしゅん、とうなだれ、心なしか体まで縮こまった気がする。
「お見舞い…それなら…仕方ないわよね」
 そういう事だ。
 いい子だから日曜まで待ってくれ。
 どうせその日も喫茶代は俺持ちだろうから、それまで我慢してくれ。
「き、喫茶代目当てなんかじゃ…!」
 分かった分かった。
 そういう事で、お先させて貰うぞ。
「……」
 ハルヒはすっかり黙り、朝比奈さんがお大事にと見ず知らずの相手にまで気遣ってくれ、古泉はさよならと手を振り、
長門はちらりとこちらを見上げていた。
 そんじゃ日曜日にな。
 廊下に出た時、丁度携帯が鳴る。
 家からだ。
「はい」
「やっほー、キョンくーん」
 お前か。どうした?
「あのね、おみまいどうなったかなっておもったの」
「安心しろ。ちゃんと買って帰る」
「ありがとー。ミヨキチもよろこぶよ。そうそう、おみまいだけかってキョンくんこない、なんてことはないよね? ね?」
「大丈夫だよ。そういえば、ミヨキチの母さんって好き嫌いは大丈夫か? 菓子にする事にしたんだが」
「へーきだよ。ミヨキチのおかあさんあまいものすきー。あたしもすきー」
「そうか、ならいい。それじゃな」
「はーい。あなた、よりみちしないでまっすぐかえってきてねー」
 見舞いを買うんだっての。
 俺は携帯を切って校舎を出た。
 その時俺は知らなかった。
 俺は知らなかったんだよ。
 廊下は結構声が響くもので、それでいつの間にか扉からちらりとこっちを覗いていたハルヒの耳に、ぎりぎりでミヨキチの
名が聞こえていた事は、俺は知らなかったんだよ…。

「へー、くりーむまっちゃようかんに、ゆずのゼリーだぁ! おいしそー! …おいしそうだなぁ…」
 商店街でお見舞いの菓子を買い、帰ってから妹に見せた第一声がそれだった。
 素直でいいのだが、おかえり位言いなさい。
「あ、おかえりーキョンくん。ごはんにする? おふろ? それともあ・た・し?」
 それはセクシーポーズのつもりか? どう見ても背中がかゆい様にしか見えんぞ。
 俺はむくれる妹を後にして靴を脱いだ。
 そうそう、この袋はお見舞いと同じものがバラで入っている。あとで食べろ。
 そう言い、俺は箱とは別の袋を妹に渡した。
「きゃー! キョンくんだいすきー!」
 分かり易い奴だ。
409朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:26:13 ID:UNrIsoAb
 そして次の日。
 俺はまたしても羽交い締めに近い状態で俺を縛り付けて寝ていた妹を引き剥がし、ベッドに転がしたままちょっといい服を
選んで着替えを始める。
「えへへ〜ミヨキチもほれなおしちゃうかな〜?」
 寝ぼけ眼で寝ぼけた事を言う。
 ところで妹よ、パジャマでお見舞いに行く気か? さっさと顔を洗って着替えてきなさい。
「ふぁ〜い…」
 ここで脱ぐな。
 朝から兄の部屋から下着姿で出てくる妹なんぞ母親に見られたら卒倒されるわ。
 十分後。
 妹は黄色のシャツにミニのデニムスカートで装いを整える。
 さて、ミヨキチの母のお見舞いに行くのは妹から聞くと午後一時の約束となっているらしい。
 それまでゆっくりするかと思ったが、妹がついでにお出かけとせがむので、仕方なく少し早めに出る事にする。
「おっでかっけおっでかっけキョーンくんとおっでかっけ〜♪」
 幼児向け楽曲ばかりだが、歩く音楽プレイヤーの様な妹を携帯し、俺は家を出た。
 まずはいつもの商店街へでも行こうとしていた矢先、携帯が鳴った。
 こういう時に鳴る携帯ってのは…。
 俺は嫌な予感を感じつつ相手を見る。
 古泉だ。
「…はい」
「おはようございます。すがすがしい朝ですね」
 モーニングコールを頼んだ覚えもないし、そもそも時間が遅いぞ。
「いえいえ、勿論大事な話です。よろしいですか?」
 聞かない訳にはいかないんだろうな。
 丁度、児童公園の前だった。
 俺は妹に少し公園で遊んでいてくれと促し、側のベンチに座った。
「らじゃー!」
 妹よ。快諾してくるのはいいのだが次の瞬間、公園で遊ぶ小学校低学年や未就学児達と見分けがつかない位に馴染んで
遊び始めているのはどうかと思うぞ。
「で、今度は何だ?」
「落ち着いていますね」
「嫌でも慣れるわ。勿論、厄介事が起きるという発言に慣れているのであって厄介事には慣れてないぞ」
「それだけ落ち着いて居れば大丈夫ですね。では本題です。実は、昨夜けっこう大規模な閉鎖空間が起きていたのです」
 マジな声だ。
「それを今頃伝えるのか?」
「昨夜は徹夜でしてね、体力が何とか話せるまで回復したのが先ほどだったのです」
「森さんとか他の人は?」
「考えはあったのですが、これに関しては本来僕たちの仕事です。どうしようもない場合を除いては貴方にご迷惑をかける
訳にはいきません。出来る事は自分で、ですよ」
「…お前は、無事か?」
 機関もそれなりに節度はある訳だ。少し見直したぞ。
「ありがとうございます。幸い五体満足です」
「なら良かった。で、一体原因は何だ? 明日はハルヒの大好きな不思議探索だ。ハルヒの奴にそんな強烈なストレスが
溜まっていたとは思えないぞ」
「昨日の部活動前半まではそうだったのですがね」
「……」
 何度と無くつぶやいた科白を言いそうになる。
 少し無言になっていると、公園の方から妹の元気な黄色い声が他の児童と一緒に聞こえてくる。
 俺は大きなため息を一つこぼしてから、つぶやく様に言う。
「あいつは、そんなに不思議探検の下調べがしたかったのか?」
410朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:28:21 ID:UNrIsoAb
 が、今度は向こうがしばし無言となる。
 何故か、受話器の向こうでいつも通りの肩をすくめているポーズが見える様だ。
「いやはや、何とも僕の口からは言いかねますが、当たらずも遠からずと言ったところです」
「なんだそりゃ」
 更に奴の引きつった顔までが想像できてしまう。
 受話器の向こうの感情を読むのは長門だけで勘弁して貰いたいのだが。
「それはどうぞご自分で考えてください。それより、今日のお見舞いはどちらへですか?」
 …古泉になら言ってもいいか。
「ほう、ミヨキチさんのお母さんの…。なるほどなるほど。それでですか」
「一人で納得するな」
「いくぞー! てめーはおれをおこらせたぁっー! おらおらおらおらららららぁっー!」
「何か、楽しげな声が聞こえますね」
「気にしないでくれ。それよりさっきの納得は何に対してだ?」
「貴方は、勘が鋭い時とそうでない時の差が少々激しいようですからね。それを鍛えるためにもどうぞご自分で謎を
解いてください」
 …さりげに失礼な事を言う。
「それと、もう一つ」
 まだあるのか。っつーか、結局大事な事は何も話してないぞお前。
「どうせすぐ分かります。僕が言えるのは、寂しい子犬はとにかくかまって欲しいものなのですよ、と言う事です」
 似た様な科白を昨日聞いたぞ。
「それなら大丈夫ですね。では、御武運を。それと、犬は一匹とは限りませんよ」
「…良く分からんが覚えておく」
「ばぁーくねーつ! ごっどふぃん」「そろそろ行くぞ」
 俺は電話を切り、すっかり熱中している妹をこっちの世界に戻すと病院へ向かって歩き出した。
「えへへー、おもしろかった!」
 それは良かったが、ちょっと汗ばんでいるぞ。
「うん、レッドのひっさつわざがやっぱりいちばんハデで…」
 そう言う事じゃない。
 これ以上汗をかかせると見舞いに行くというのに失礼になる。
 俺はハンカチを妹に渡し、早々に病院へ向かう事にした。

「あ、お兄さん、こんにちは! 今日は母のお見舞いの為にわざわざありがとうございます!」
 病院に着くと、正面玄関に既にミヨキチが待っていた。
 ミヨキチは白で薄手のワンピース姿。
 やや短めのスカートだが彼女の場合は健康的で微笑ましい。
 何気なくボディラインがうっすらと透けており、年齢にしては放漫な胸も美しいラインでワンピースを
形取っている。
 嗚呼、うちの洗濯板に少し分けてもらえないものかね。
「やっほー、ミヨキチ」
 二人は手と手を取ってきゃーきゃーと鳴いている。
 こうやってみるとミヨキチも妹と大差ないのだな。
 ミヨキチの母親の状態は良好の様で、検査に問題がなければ、後はギプスが取れれば退院だそうだ。
 ミヨキチから紹介された時、ちょっと値踏みされる様な視線で見られたのは何故だろう。
 そしてふぅん、と言う様な微笑みを返されたのも何故だろうね。
 ミヨキチもお前のお母さんなんだから、その間俺の後ろで何故かどきどきするのは止めなさい。
 さて、花と菓子折を渡し、少々の会話の後に見舞いも無事終わる。
 俺は病室を出てミヨキチとは別れたと思ったのだが、少ししてミヨキチが俺達を追いかけてきた。
 そして。
「あの、この後お暇ですか?」
 ミヨキチが聞いてきた。
411朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:29:08 ID:UNrIsoAb
 いや、特には用はないと言うと、ミヨキチは頬を染めてもじもじとしながら、お見舞いに来てくれたお礼にどこかで
お茶をしませんか、と聞いてきた。
 母親に付いていなくていいのかと聞いたが、母親もずっと病室じゃ息が詰まるだろう、と送り出してくれたらしい。
 優しい娘の母親はやっぱり優しいのだな。
 俺は気持ちよく頷いた。
 ミヨキチは奢ると言ったが流石に小学生に奢らせる訳にはいかない。
 俺達三人がスタバでお茶していたとき、ミヨキチが切り出した。
「あの、実は映画のチケットがあるんです。この後お暇なら、是非お付き合いをお願いしたいんです! …出来れば末永く」
 文章の尻の方で出てきた意味はさておき、ミヨキチは俺の顔を真正面にとらえ、強い希望を思わせる瞳で言ってきた。
 ずここー。
 そんな真摯な空気も読まず、妹は空のカップからストローで間抜けな音を出す。
 力が抜けた俺は思考能力も落ちたらしく、いいよ、と言ってしまった。
 今考えれば妹も俺の性格を見抜いて狙ったとしか思えないし、このとき俺がもう少し意志をしっかり持ち、チケットの
期限はまだあるから来週、とせめて一週延ばしていれば、後の修羅場にもならなかったのかも知れないと思う。
 もっとも、後の祭りは祭りであり何一つ変わる訳ではない。
 その時の俺は、そう言うしか無かったのだ。

 最近の映画館はだいたい座席を決めてから入館するところがほとんどで、俺達も席を探す手間無く三人一緒に座る事が出来た。
 巨大スクリーンは前の方で見ると迫力があるのだが、いかんせん視界がいっぱいいっぱいで疲れる。
 だが、ミヨキチが選んだ後方だと視界に余裕があり、落ち着いて見られるのがいい。
 映画の内容は額に傷がある魔法使いのトラックに変形出来る金属生命体が東京タワー完成間近の下町で涙あり笑いありの
人情話を繰り広げながら地球に迫る隕石を破壊してその後記憶を取り戻したヒロインと結ばれ、ハッピーエンドというものだった。
 シナリオ作った奴は手を後ろに組んで歯を食いしばれ。
 そしてミヨキチもなぜこれを選んだのか今度ゆっくりと問いただしたい。
 映画開始直前、室内が暗くなり始めてから後ろの方に数人座ったらしき音がする。
 最初の十分くらいはコマーシャルだから問題ないな。
 眼鏡をかけた渋いおっさん声の魔法使いが流れ星となって地球に飛来し、首都のど真ん中に落ちるシーンから映画は始まった。
 焼け野原となった跡地に復興の印としてタワーを建てるのが本筋らしい。
 …主人公が全ての元凶じゃねぇか。
 呆れて声も出ない中、ミヨキチが急に俺の腕を掴み、顔を腕に埋めてきた。
 シーンは主人公のどアップでのセリフシーン。
 ふむ、これほど子供が恐がりそうな強面の主人公っつーのも珍しいな。なんか顔の横でディスクみたいなのが回転しているし。
 不意に、妹も手を掴んで顔をすり寄せてきた。
 が、こいつの場合は怖いと言うよりミヨキチがそうしているのを見て対抗したと言うところだろう。顔笑ってるし。
 怖いのを必死で我慢しているミヨキチが健気で愛おしくすら思え、ミヨキチを見詰める。
 すると、視線に気付いたのかミヨキチが顔を上げた。
「あ…」
 暗闇でも分かるほど顔が紅く染まる。
 だが、ミヨキチは何故か申し訳なさそうな顔を見せてから無言で俺の腕を引き寄せ、抱き枕の様に体を巻き付かせた。
 ちょっと待ち給えミヨキチクン。
 その様に腕をお抱きにあらせられると必然的に腕が貴女の胸に押しつけられ、更に貴女様の股間に手が…て言うか何で
スカートめくれてマスカ!?
 何か見えてますよ!
 ってあああその激柔の白い布に手が手が手が!
 そして何故股間にある俺の手に君は自分の手を添え、更に股間に押しつけますか!?
 そしてなんですりすりと動かしますか!?
「ミヨ…」
 流石に待てと言いかけたが、ミヨキチの指が俺の口をそっと塞ぐ。
 ち、ちょっと舐めちゃったんですけど。
「…今、声を出すと、大変な事になると思います」
 ミヨキチは女の瞳でつぶやいた。
412朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:30:31 ID:UNrIsoAb
 君、小学生だよね?
 て言うか分かってやっているね? やっぱり。
 そして。
「はぁ、ん…」
 更にあろう事かなんつう声を出しますか!
「んにゅう…」
 気が付くと反対側の手で妹も同じ事してやがった。
 なんと言うシンメトリカルドッキング。
 ちょっと待て。
 今この場面を誰かに見られたら俺は間違いなく前科者になるぞ。
 もしかして君たち二人はどっかから派遣された刺客か何かか?
 そして席の後ろから、なんかギリギリと、ものすごい歯ぎしりの音がするんですけど。
 椅子がめきめきと音立てていますよ。
 それに何か浴び慣れた冷凍光線と熱線を感じるんですけど。
 もうなんか、脳髄が最大級の危険信号を垂れ流しているんですけど。
 俺、大ピンチの最中、両指の先に明かな湿り気を感じ始めた。
「お兄さん…わたし…」
 艶っぽいなんてもんじゃない声でミヨキチがつぶやく。
「にゃあん、なんかへん…」
 ブルータス、お前もか。
「わたし…もう…」
 ミヨキチの手が俺の手を白い布壁から純粋無垢なる聖域に誘おうとしたその時。
「モウ、ナニカシラ?」
「!!!」
「!!!」
「!!!」
 半ば予想していたのだが、俺を含めて三人が固まる。
 この映画館のシートは頭の上まで背もたれがある大きなシートだ。
 その後ろから声がするという事はシートの上に誰かが居るという事である。
 俺、ミヨキチ、妹はスローモーションの様な動きでシートの上の方に振り向く。
 そこには伝説の鬼が居た。
 しかも、三人…。
 鬼の一人は大きな吊り目をさらに吊り上げ、両手をシートに食い込ませ、牙でも生えそうな勢いで歯を食いしばる。
口の端から血が流れていませんか?
 もう一人の鬼は全くの無表情。いや、ありとあらゆる負の感情を暗黒の瞳に凝縮し、絶対零度の視線で俺の体を穿っている。
 そしてもう一人は、その怒りに満ちた大きな瞳から涙をぼろぼろと零しながらも、嫉妬と言う名の灼熱のオーラを放っていた。
 あまりにも驚いたため、逆に誰も声を出さなかったのは不幸中の幸いだろう。
「とりあえず…オ モ テ ニ デ ロ」
 その言葉に逆らえる筈はなかった。
 流石にその後俺にしがみつく事は出来なかったのか、代わりに妹としっかり手をつないで、これから売られる子羊の様に
二人は怯えていた。
 怯えている様に、俺には見えた。
 果たして俺は映画館から出た後にまともに太陽を見る事が出来るのかと思ったのだが、事態は意外と言う他無い展開を迎える。

「キョンの死刑はとりあえず置いておいて」
 とりあえずですか。
 映画館から数分のところにかろうじて人目を避けて話が出来る程度の大きさの小さい公園があった。
 ハルヒは俺の耳を掴んで脇に追いやり、俺の後ろで小さくなっていた二人の前に立つ。
 閻魔大王も頷く雄々しさだ。
「ミヨキチ…ちゃん? それと、今回ばかりは妹ちゃんにも言うわよ」
413朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:31:59 ID:UNrIsoAb
 二人はびくりと強張らせ、つなげていた手を強く握り合う。
「……」
 だが、ハルヒの口からはすらりと二の句が出なかった。
 何か、言葉を必死に選んでいると言う風だ。
 ところで、この間も俺は安心できる訳ではない。二人が気がかりなのも当然だが、俺自身にも長門と朝比奈さんの視線が
未だ突き刺さったままなのだ。
 それどころか、俺の背中に無言で二人が近づき、素晴らしいシンクロで俺の背中を抓る。
 おおお、お二人とも、本当に申し訳ありませんが肉ちぎるのだけは勘弁してくださいね。抓られた瞬間に痛すぎて痛覚が
逝っちゃってます。
 二人を睨み付けていたハルヒの顔が、不意に俺を見る。
「キョン! あんたジュース買ってきなさい! 人数分よ! 落としたらもったいないからゆっくり歩いて買ってきなさい!」
 …離れろ、と言う事か。
 変な事はしないだろう。
 二人が流石に不安そうな顔をしたが、大丈夫だ、と少し笑うと二人は表情を明るくした。
「早くいきなさいっっっっ!」
 逆鱗に触れた。
 俺はゆっくりと、かつ急いで歩くという器用な歩き方でその場を離れる。

 …キョンの奴は行ったわね。
 あたしは一つ大きく深呼吸する。
 それだけでミヨキチと妹ちゃんは少し肩を縮めた。
 威嚇する気はする気だけど、そんなに怖いかしら?
 さて、どうしてやろうか。
 あたしは最初、二度と近づけない位に脅しをかけようかと思った。
 そもそもなんでこの子達があたしがやるはずだった二人っきりデー…下調べを、しかもあたしのプラン通りにやっているのよ!
 キョンは、あたしの大事なひ…え、SOS団にとって大事なヒラ雑用部員なんだからっ!
 でも…。
 言葉が、出ない。
 普段なら淀みなく言葉が出るのに、どうしても言葉を選んでしまう。
 あいつの悪口をある事無い事言えばいいのよ。
 二度と近づきたくないと思わせる破廉恥で外道な事を言えば…。
 でも、口に出る前に全部消えてしまう。
 今、それを言ったら、あたしは負ける気がした。
 この、年端も行かない子供に、あたしは負ける気がした。
 キョンを、本当に取られる気がした。
 だってこの子の瞳は、先生だって腰が引けるあたしの睨みの前でも、真っ直ぐにあたしの瞳を見詰め返している。
 その力強さは、そのままキョンへの想いに思えた。
 その瞳は逆にあたしを貫く。
 あたしはもう誤魔化せなかった。
 あたしは、ミヨキチに嫉妬している。
 キョンと仲良くしている事を嫉妬していると、はっきり認めた。
 でも嫌。
 キョンはあたしのもの。
 キョンもあたしだけを見ていればいい。
 もう、頭からそれが離れない。
 だから、あたしは逆の事をした。
「…キ、キョンは…」
 自分でも口から出るまで考えもしなかった単語が出る。
「誰にでも、優しいのよ」
 ミヨキチがはっと顔を上げる。
414朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:32:42 ID:UNrIsoAb
「人を傷つける様な真似を、絶対にしないのよ」
 あたしは卑怯な事をした。
 ミヨキチを叩きのめすんじゃなく、それよりもっと酷い事を言っている。
 あんたはキョンにとって特別じゃない。
 あたしはそう言っていた。
 そうすれば、諦めると思った。
 卑怯だと言う考えより、それでミヨキチがキョンを諦めてくれる事を望む気持ちの方が百倍も強かった。
 言わずにいられなかった。
 あたしの気持ちだって、キョンへの想いは、独占欲は、それくらい誰にも負けていない。
 そう思ったから。
「そう」
 いつの間にか有希もあたしの側に居た。
「彼は、大河。私の悩みも、苦しみも、全て受け止め、そして、彼という大河の一部にしてしまう。全てを預ける事が出来る。
そして、誰に対しても」
 口から出た言葉は助け船。
 でも、感謝より先に驚愕が出た。
 有希があたしと同じ事をしている。
 つまり、それは…。
「キ、キョンくんは、どんなドジな人も見捨てません。無視じゃないです。見守ってくれるんです。励ましてくれるんです。
絶対に飽きて放り出したりなんてしないんです。誰もが、寄りかかれる人なんです」
 みくるちゃんまで…!
 そのまま、みんなが黙りこくってしまう。
 この瞬間、年齢も団員も関係なく、全員が全員、『敵』になってしまったんだ。
 あたしだけがミヨキチに勝てばいいどころじゃないんだ。
 目眩がしていた。
 その時。
「それなら、誰でも可能性があるんですね?」
 あたしは耳を疑った。
「お兄さんが誰にでも優しい人であるのなら、つまり誰もがお兄さんに愛される権利があるんですね?」
「あ、愛!?」
 声が裏返りそうになった。
 有希とみくるちゃんも同じように驚いている。
 この子は…なんて強いんだろう。
 思わず認めそうになってしまった。
 そして、墓穴を掘ったのはあたしだったと気付く。
 あたしは、あの言葉でこの子を同じスタートラインに自ら立たせてしまったんだ。
 ただの友達のお兄さんから、下手をすれば手が届くラインに。
 気が付くと、妹ちゃんも目を輝かせていた。
 ちょっと待って。
 貴女は身内でしょ?
 …いや、この妹ちゃんの場合油断は出来ないわ。
 逆に身内という利点を生かして抜け駆けを考えるかも知れない。さっきだって映画館で…。
 ふと、あたしは怒りの発火点を思い出した。
「ああああああ、あんたたちっっっっ!」
 思い出した! あれよ! 映画館での二人のアレよ!
「ひっ!」
 ミヨキチと妹ちゃんは落ち着くかと思っていた場の空気が戻ってしまったことで流石に身をすくめる。
「あんたたち! 映画館でなんてコトしていたのよっ!」
「…あ」
 二人も思い出したのだろう。
415朴念仁の愛され方:2007/09/14(金) 19:33:24 ID:UNrIsoAb
 ぼっと顔を赤らめる。
 ふ、普通なら可愛いで済むわよ。でも、その赤ら顔の原因を考えたらそれで済ませられないわ。
 て言うか済まさいでか!
「…怖くて、しがみついていただけです」
「う、うん。そうだよハルにゃん」
 そー来たし。
「…ならいいわ」
 あたしはにやりと笑う。
「明日、映画見に行く予定だから、あたしも怖がっちゃおっと」
「だ…!」
 ミヨキチと妹ちゃんが同時に言いかけて口をぱくぱくさせている。
 駄目、なんて言えないわよねー。
 スタートラインに立たせてしまったなら立たせてしまったで、遠慮無くいくわよ。
「怖い映画は好き」
「わ、わたしもですぅ…」
 しまった、こっちもだった。
「……」
 三者会談どころか五者会談で視線が交錯し合う。
 どうしよう、と思っていたら、元凶のバカが両手にジュースを抱えて戻ってきたわ。
「これでいいか? それと、話はどうなった?」
 何他人事みたいに言っているのよ! あんたの撒いた種よ! …多分。
「…話は、終わったか?」
 何とも肩身の狭そうな顔で聞いてくるキョン。
 でも許してなんてあげない。
 あんたには色々と決めて貰う事があるんだから。
 あたしは周囲を見回してからすう、と深呼吸した。
 自分の顔がいつもの顔になっていくのが自分で分かる。
「キョン!」
「…何だ」
「明日の不思議探索は、ミヨキチと妹ちゃんも連れて行くわよ!」

 つづく?
416名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 19:34:19 ID:UNrIsoAb
以上、おそまつ。
途中一カ所重複申し訳ない。
417名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 19:41:44 ID:IwXm2yYW
これはGJ!
頼む続いてくれ
それにしても妹黒いなwwwwwww
418名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 19:51:57 ID:lFcoMl8U
GJ
続きに期待
419名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 19:53:14 ID:aByY5kb9
GJ!

寝起きのよだれに何かを感じずにはいられないな
続きを楽しみに待ってます
420名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 19:56:39 ID:n+4BdaSU
GGGJ!!!
続きwktkしながら待ってますぜ
421名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 20:01:46 ID:11GfZWP7
ある意味かなりエロいぞ!オティンティンおっきしたじゃないかGJ
422名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 20:17:28 ID:qiQRPn+q
GJ。
とりあえずキョン妹には時止めのス〇ンドとM〇を生身で倒せる身体能力が(ry
423名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 20:24:18 ID:X92AuUIr
>>416
GJ!
俺、こういうの大好き
424名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 20:59:39 ID:nGgDPtuG
>>416
GJ!
全裸で続きを待つぜw

ところで妹ってミヨキチのこと「ミヨキチ」って呼んでたっけ?
425名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 21:01:40 ID:TlZ84nfn
内容の割に長すぎて途中で萎えた。ゴメン
426名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 21:08:27 ID:mgAP5som
>>416
二涼辺の作者じゃないよね?
なんか修羅場大好きな所が似てる気がしたw
まあともかくGJ!!
427名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 21:27:55 ID:dyGw/nxs
>424
確か、「分裂」まででは不明。そもそも、妹とミヨキチが会話した部分が記述されていない。
ただ、「ミヨキチ」という呼称は妹及びその友人との交流を通してキョンが認識しているのは推測できるので、
そう呼んでいても不自然はない、という程度だろう。

大体、そんなこといったらSS的に常識化している「古泉同性愛者説」や「SOS団内恋愛禁止規則」の方が
無茶な気もするぞ。特に前者、本編の記述ではラノベに造詣のない自分には妄想にしか思えんし。
428名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 21:34:00 ID:11GfZWP7
あたしはミヨちゃんと想像しているの。てへ☆
429名無しさん@ピンキー :2007/09/14(金) 21:37:26 ID:3+K/o4D7
>>427
え、団内恋愛禁止ってSSのオリジナルだっけ?
430名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 21:55:36 ID:mgAP5som
>>427
妹のミヨキチへの呼称はミヨちゃんがデフォだと思ってた俺がいるw
てかそもそもミヨちゃんってのはどこが発端なんだっけ?
アニメでも妹とミヨキチの会話は無いしな。
431名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 22:11:52 ID:CH+lzavJ
>>429
いや、あれは公式だったと思うぞ。
……たぶん。
432名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 22:14:03 ID:b22qg6Yz
古泉同性愛者説は、公式であって公式でない
433名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 22:56:18 ID:z0zEJ+0D
>>432
流本人が禁則事項です☆って言ってたからな

>>416
何という修羅場ww
キョンは間違いなく5人に精力を余すところ無く吸い取られるなw
434名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 23:04:16 ID:kAVSV1Dp
こーゆーのを待っていたwwww



「ミヨちゃん」のが違和感ないよね
435名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 23:29:56 ID:dyGw/nxs
うろ覚えで妙なことをいってすまん。
ただ、一言だけいわせてくれ。
誰が上手いことをいえと >>432
436名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 23:53:36 ID:BS0E17GL
一番妹ちゃんがかわいいと思った俺は、入院したほうがいいですか?それとも入所?
あと、「末永く」とか言う小学生は嫌だろw
437名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 23:57:47 ID:kAVSV1Dp
普通なら追い付かない程フラグ立ってるのに、物凄い勢いで叩き潰すキョンwwwwww
438名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 00:40:42 ID:HSGk9quZ
>>436
まぁ妹ちゃんは公式のキャラソンでもガチのブラコンぶりを披露してるからな…
もしこのままキョンが誰ともくっ付かないまま歳を取ったら、ちとヤヴァいことになるやもしれん。

具体的には妹ちゃんが高校生になった時位か(キョンが21)。
439名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 01:30:31 ID:dG2GktWz
ってか古泉がホモなのって規定事項じゃないのん?
440名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 01:41:09 ID:YfFMOX1G
ひさびさに投下があっておじさんは嬉しいよ。
441名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 01:52:05 ID:GQot8HZG
あくまでもネタ、な。
442名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 06:45:05 ID:q1XRECap
●<僕がホモなのは演技です。実際には両刀ですよ。
443名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 08:34:38 ID:YXpV5Ibl
あっそ
444名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 08:37:40 ID:4whVzr6k
>>443
苦戦のようですががんばってください
445名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 08:49:50 ID:3tIZVFN8
妹は原作でそこまでブラコンしてなかったと思う
キャラソン聞いて?と思ったし
446名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 10:13:32 ID:7IQL+e4H
まぁ、あの年で兄とあそこまで仲がいい妹ってのはあんまりいないな。
大抵はある程度距離置くもんだし。
447 ◆LeyXT4003g :2007/09/15(土) 12:14:43 ID:QsMZdBgn
>>416
読み出しの5行までは、うわー上手じゃーん!って思えたんだけどさー。
だいじなコトを地の文で流して書いちゃったり、ワザとらしくイキナリ回想させちゃったり、
もー少しコーセーってもん考えて書いてほしーなー。
それに何?この主人公。
「お前はイブの予定決まってる?」
「バレンタインて何の日?」
なーんて言ってニヤニヤしてる、ヤラセで嫌味なヤツじゃんかー。
主総受けの設定って、嫌いじゃない、ううん積極的に好き、ゴメン大好きなんだけどー、
ヒロインにも、じぶん自身にも、読者にも平気でウソついちゃってるような人って、朴念仁とは違くない?どこが『大河』なのさ?
そんなキャラクターに変えちゃったのかなあと思ったりしたけど、なーんかそんな気配ないっぽくて、
なんでこんなヒトにこのコたちはキュン死になんだろーって呆れちゃうのね。
ユーモアとかパロディとか、細かいところはスッゴク充実してただけに、なんかガッカリ。
続くみたいだから褒めたげたかったけど、そーゆー気分ちょっとなれなかった。
だけどね、気を悪くしないで。みんなGJしてるんだから、ヘンなのは俺なんだろーとオモ。
「本当は俺、わかってたんだ」なんてセリフをラストで使いたかったのなら、ゴメンナサイ。
えっちけー。驚愕したポイント!
>ミヨキチもお前のお母さんなんだから、その間俺の後ろで何故かどきどきするのは止めなさい。
これ、普通に書いたんだったら、あなたスゴイ!(『お前の』はイラナいし『何故か』はワザとらしくてもっとイラナいケド)
448名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 12:19:24 ID:s1LFmbLZ
>>447
それはナイわwwwwww
449名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 12:31:58 ID:bPrQ886M
久々だなwww
450名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 12:48:49 ID:8TKGRyGu
>>447
おまえがイラナいwww
451名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 12:49:50 ID:JPlOR+KX
>>447
語彙と文章構成力を鍛えましょう
452名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 13:08:40 ID:tqpEWSvJ
>>447
これでSSも書いているって言うんだから、どんな恐ろしい代物を書いているのか想像もつかないよ。
453名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 13:13:03 ID:iNb3hpDk
>>447見えないんだけど
一時期沸いたいちゃもんつけの人かな
454名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 14:01:54 ID:YfFMOX1G
感想にレスする必要はないのよ皆様。
455名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 14:24:20 ID:45ZaXshT
何か当初に比べて朝比奈さんのクオリティが大分落ちてるなと思う今日この頃
456名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 15:29:05 ID:GQot8HZG
もうすぐフォロー朝比奈さん書きが来るから大丈夫だよ。
457名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 15:38:31 ID:ubLUrHMu
涼宮さん、「赤い扉」じゃなくて「赤の扉」ですよ?
458名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 17:16:44 ID:S8VsF2AV
朴念仁の愛され方が日常会話に見える自分は末期なのかな?
459名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 18:01:49 ID:48MVCGV3
大量ですね?www
460名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 18:07:49 ID:tqpEWSvJ
>>454
こういうのを感想とは言わない。
461名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 18:16:34 ID:mteojgB8
批評として成り立ってないだけで感想とするなら別に問題ないんじゃない?
462名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 19:08:15 ID:+rHxohdo
嫌味にならない若干肯定してる部分のある否定的な文章は難しい
だから気に入らない作品はスルー、に皆なると思うんだけど
まあ作者がどう思うかなので、周りがあまりどうのこうの言わない方がいいんでないの
この場合わざわざトリップまで付けてる訳だし
463名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 19:10:58 ID:tqpEWSvJ
>>447は批評でも感想でもない、ただの煽り。
わざわざ自分のレスで周りの人間の感情を逆撫でしようとしている。

そうでなければ、通常はあんな煽り口調にはならんよ。
464名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 19:14:06 ID:W+uf1fEB
すいません、 通りますよ

⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ⌒ヽ
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 U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U  U U  U  U  U
465名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 20:03:41 ID:buWOqsLo
>>453
俺もあぼ〜んになってる
466名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 20:28:13 ID:OryENJL1
ここのSS見てたらなんか書きたくなってきたわ。
暇になったら取りかかることにするよ。
467名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 22:11:22 ID:5s4Aouac
>>464
そこ犬の糞が落ちてるぞ
468名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 23:10:00 ID:JPlOR+KX
>>464
久々にみた
469頭悪い長門:2007/09/16(日) 03:49:35 ID:OIbL7DOB
「涼宮ハルヒとわたしは普通の人間じゃない」
 いきなり妙なことを言い出した。
「なんとなく普通じゃないのは解るけどさ。お茶かと思ったら白湯を出されたしな」
「白湯ってなに?」
「……お湯のことだ」
「茶葉を入れ忘れた。迂闊」
 なんと言うか……。思ったよりボケ気質だったんだな。
「それほどでもない」
 褒めてない。それで? 涼宮とお前が普通じゃなくて、それでどうした。
「……」
 おいィ?
「うまく言語化できない。情報の伝達にアレが生じるかもしれない」
 アレってなんだ。前置きの段階で言語化に失敗するなよ……。と思わず嘆息。
「端的に言えばわたしは宇宙人。涼宮ハルヒは神、いわゆるゴッド」
 えーと、もう帰っていいかな。
470名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 06:19:34 ID:dS30sNdx
>>469
長門頭悪すぎwww
471名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 11:03:39 ID:8eTefJM0
>>469
ちょっと続きが読みたいね
472名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 12:19:41 ID:YSA52iDs
3歳児が2ちゃんなんかやるからだw
473名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 14:51:34 ID:VIA3f1Jl
うわ…
佐々木厨厨のこと言っただけでなに佐々木スキー扱いしてるんだよ…
佐々木みたいな男口調の女なんか好きじゃないし
474名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 14:52:06 ID:VIA3f1Jl
うわ…
佐々木厨厨のこと言っただけでなに佐々木スキー扱いしてるんだよ…
佐々木みたいな男口調の女なんか好きじゃないし
475名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 14:52:41 ID:VIA3f1Jl
連レスしてた
スマソ
自重するわ
476名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 14:53:09 ID:nzuKR5xt
>>475
何こいつ…
きめぇ…
477名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 14:55:15 ID:3omG8fiF
>>475
息するのも自重しろ
478名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 15:06:33 ID:K3jVPcPP
>>473-475
消えろゴミクズ
479アスタリスク ◆MQvo6f6euI :2007/09/16(日) 15:16:23 ID:/G+jflIM
ID:9A2df8P2
ID:DRABWVG1
ID:B64R8Bzy
ID:/fV1hpPb
ID:WEh8OwYi
ID:TlZ84nfn
ID:W+uf1fEB
ID:VIA3f1Jl
ID:nzuKR5xt
ID:3omG8fiF
ID:K3jVPcPP
480名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 16:00:14 ID:2enU96Ak
そんな事よりウチの妹が馬鹿でさぁ〜
481名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 17:53:54 ID:GWUd6g94
そんな事よりウチのキョンが馬鹿でさぁ〜
482名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 18:15:43 ID:F43B6QSo
そんな事よりウチのみくるが空気でさぁ〜
483名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 18:25:34 ID:00nqrsfT
そんな事よりウチの朝倉が不憫でさぁ〜
484名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 18:28:16 ID:MrIWYLhz
そんな事よりウチの古泉がゲイでさぁ〜
485名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 18:32:23 ID:GXY3kTso
そんな事よりウチのシャミセンがぬこでさぁ〜
486名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 18:39:58 ID:1Hwf0mCa
そんな事よりウチの佐々木がササッキーでさぁ〜
487名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 18:47:25 ID:MrIWYLhz
そんな事より>>416の続きが楽しみでさぁ〜
488名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 18:48:13 ID:hV7gjrWr
そんなことより>>475
何こいつ…
きめぇ…
489名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 18:59:50 ID:jW5PeJpS
そんな事よりウチのわかめが喜緑でさぁ〜
490名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 19:35:15 ID:5ASY0jFp
そんな事よりウチの九曜がコンブでさぁ〜
491アスタリスク ◆MQvo6f6euI :2007/09/16(日) 19:38:27 ID:/G+jflIM
ID:hV7gjrWr
492名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 19:40:41 ID:f2zvdtU9
喜緑さんの憂鬱の続きマダー
493名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 21:29:09 ID:DsBjtJr0
そんな事よりウチの谷川が続き書けなくてさぁ〜
494名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 21:29:56 ID:FN00y+6c
それは……禁則事項。
495名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 21:54:56 ID:F43B6QSo
そんな事よりウチの会長が掘られてさぁ〜
496名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 22:50:55 ID:fsXU0d6y
流され過ぎだろっ!!
そろそろ誰か突っ込めよっ!!
497名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 22:56:29 ID:Y/eVyXVK
●>それでは僕が……
498名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 23:27:44 ID:584069dL
やめて
おしりが
いたい
499名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 00:43:02 ID:oN/z2sH0
私の背後に立たないほうがいい…
500名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 00:59:13 ID:6h1wtdcB
「あっ…ああっ…橘さ…ぁん…ゆるっ…んぁっ…して…」
「何を言ってるんですか〜これは佐々木さんが神様にならないなんて言い出すからしてるんですよ〜」
そう言って橘さんは私の捻挫した手首を少しいじる。
少し痛がる私を面白がって鎖骨に舌を這わせてくる。
「痛っ…んんんっ…あっ…耳は!だっ!あっ!」
そして耳の中に舌を入れてくる。



駄目だ…佐々木と橘とか難しすぎだろ…
501名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 01:03:16 ID:pDoNSVqK
>>500
おっきしたんだが……
続きを期待
502名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 01:49:09 ID:lx2dfH6z
キョンが失明する話の名前って何だっけ
503名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 01:50:14 ID:ETbMfmVf
エクスカリバー
504名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 01:51:26 ID:0HqV1Seg
二度目の選択
505名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 01:57:41 ID:nf+RIib3
>>503
おまい!なんという事を
506名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 05:55:30 ID:3NlaJJyt
最近ハルヒ見始めたばかりで基本的な質問していいかな?
なんでハルヒはキョンを選んだの?
507名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 05:58:44 ID:DepeNzo/
今のところは中学の時のジョンスミスが関係してると考えるのが普通
タイムパラドックスだからなんか微妙な結論ではあるけどな
508名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 06:04:16 ID:3NlaJJyt
ジョンスミスって誰だー????????
小説は読んだことないんだよ・・・
509名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 06:08:31 ID:oGUlGuq8
なんという…!
510名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 06:09:58 ID:DepeNzo/
アニメでもそのうち出てくんじゃない?
ひとまずSOS団の中に一般人でしかないキョンがいるのかっていうのは
物語中の最大の謎っていう位置づけでいいんじゃないかな
511名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 06:11:23 ID:3NlaJJyt
>>510
それは第二期で出てくるの?
512名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 06:11:56 ID:9gf5hRiF
なんだ俺寝惚けてるな。2行目
     「SOS団の中に」→×
「どうしてSOS団の中に」→○
513名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 06:13:19 ID:oGUlGuq8
第二期もどうなってるのかわからんがアニメだけでなく小説のほうを三巻まで読むといい
514名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 07:16:39 ID:F/cMRSIU
取り敢えず原作読んでない奴は消失まで読め。話はそれからだ
515名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 07:58:11 ID:kTgoCjkR
ジョンスミス知らないやつはこのスレ来るなよ…

wikiでも見てろっての
516名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 09:37:26 ID:nf+RIib3
何という高度な釣りだ…

517名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 10:03:02 ID:D+atfJUY
>>508……まさかこれほどとは……大した奴だ……
518名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 10:43:58 ID:UYWHxVBT
ここは谷川流エロパロスレだからな。
保管庫もラノベに分類されてるし。
原作読んで無いなら来んな
519名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 11:30:40 ID:6jL7XsUP
>>508
お前、原作読まずにここのSS読んだら意味解らんの多いだろ…
そして、ネタバレの宝庫だぞ…
520名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 11:56:43 ID:zKYSRMin
476 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2007/09/17(月) 05:54:21 ID:fj+XT7wp
最近ハルヒ見始めたばかりで基本的な質問していいかな?
なんでハルヒはキョンを選んだの?
477 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2007/09/17(月) 05:56:08 ID:vEDS9lKj
>>476
七夕、ジョン・スミス、きまぐれオレンジロード
478 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2007/09/17(月) 06:05:53 ID:vEDS9lKj
>>476
好きになるのに理由は一つじゃないが、「退屈」に収録の「笹の葉」を読むと良い。
479 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2007/09/17(月) 06:07:36 ID:fj+XT7wp
>>477>>478
ちなみにアニメしか見たことないんだよ・・・

480 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2007/09/17(月) 06:13:45 ID:vEDS9lKj
>>476
アニメでは、その謎が伏線として、第二期につながるのです。
521名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 12:40:18 ID:4Q8hzhg2
ハルイがそう思いこんでるのに溜息でなぜキョンがキレたかの方が謎だ
キョン自信には力が効かなかったりするん?
522名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 13:03:32 ID:vlDVNjKY
キョンはハルヒと絡み合うためだけに存在します。
523名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 13:27:44 ID:6jL7XsUP
>>521
●<原作のとある短編の、僕のとある台詞に、あなたが探している答えに近いものがあるはずです
524名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 14:11:11 ID:lC25T1FD
最近のこのスレの低迷ぶりは慚愧に耐えないの。
525名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 14:53:46 ID:MmHl6adM
個人的にはそうでもない
526名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 15:03:25 ID:cGXTx72Q
●が出てきてからウザくてしかたないね
面白いつもりなんだろうな、本人達だけは
527名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 15:07:24 ID:nf+RIib3
スルーできないのか?
528名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 15:10:42 ID:whWlUYs5
ところで、今書いてるのが確実に20レス越えるのですが、ここって連投規制どれくらいでしたか?
529名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 15:12:54 ID:MD2ok8JG
すきにしたまへ
530名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 15:26:23 ID:ETbMfmVf
すきにしたま屁
531名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 15:33:29 ID:6jL7XsUP
※エロあり注意です




「にゃあ……にゃ、みゃ、にゃああああぁぁぁ!!」
 ガスン。
 その小さな躯体には到底似合わない大振りのアレを、更にその数十倍、いや、数百倍のサイズはあろうかという未知の穴に突っ込もうと、我が家の三毛猫は必死にもがいている。
 いっぽう挿れられている側はといえば、雄叫びなのか何かの擬音なのかよく解らない音色を発し、その半透明の体を細かく痙攣させている。
「みゃあ……みゃあ……にゃあ……にゃあ……」
 特に名古屋の人が吹き替えを申し出たというわけではなく、なんとなくそんな鳴き声がこだまする灰色空間。空間は灰色だが、あの周辺だけがやたらとピンクに染まっている。ついでに言えば愛する三毛猫のお相手の身体はクリアブルー。
 その穴ももちろん半透明であり、ピストン運動の際に内部の状況が余すところ無く目で確認できるのが妙にエロい。
 だらしなく涎を垂らしながら、目を細めてお互いを確認し合う。片方は目があるのかどうかも解らんが。
 なんだか頭が痛くなってきた。
 そうこうしているうちに、いよいよ限界が近づいてきたのか、運動の周期が徐々に短くなり、終わりが近いことを俺に感じさせる。
「にゃっ、にゃっ、にゃっ、にゃっ」
 という恐らく喘ぎであろう鳴き声に呼応するように、穴を貸している巨大な人型野郎も激しく雄叫びをあげる。もの凄い音量だ。きっと今ごろ何かの大群がこちらへ向かっているに違いない。
「そろそろ、頃合でしょうか」
 そう言って古泉が久方ぶりに赤い玉に変化し、雄叫びの発生源へと突進を始めた。
 そしてまもなく、その巨人は色々と切断されて崩れ落ち、ついでに空にヒビが入って明るい空を取り戻した。
「……古泉」
「なんでしょう」
「……いや、いい」
「ええ、何も言わない方がいいでしょう」



532名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 15:46:19 ID:uQiMMNyh
エロパロ板でエロあり注意って・・・
533名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 16:07:33 ID:XTGzjjvY
哀れ
シャミセン打ち止めか……
534名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 16:11:37 ID:uQiMMNyh
どうでもいいけど猫が交尾してる時の声はアオーーアオーーと聞こえる
535名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 19:10:24 ID:csoLMD9l
キョンと禁則事項中のハルヒも凄い鳴き方するらしいね。
536名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 19:57:34 ID:x10l75Cz
慚愧ってなんて読むの?
537名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 20:14:44 ID:YYPHlkAt
>>536
鶏肉の料理だっけ?
538名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 20:19:58 ID:D+atfJUY
赤パンのレスラーだよ
539名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 21:01:18 ID:GXmbp0YK
残った金のことだな
540名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 21:05:15 ID:MD2ok8JG
鰤のあれだよ
541名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 21:29:26 ID:xczlW4e0
もうこのスレ終わったな……
542名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 21:45:06 ID:V2xr3UyU
新作が投入されないからな
54352-265:2007/09/17(月) 22:02:59 ID:whWlUYs5
投下します。
エロなし。21レス予定。
続き物です。

544喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:05:09 ID:whWlUYs5
Prologue.

 最初に、朝倉涼子の事を少しだけ語ろうと思う。
 まあ、俺はあまり彼女の事を知っているわけではないので『少しだけしか語れない』と言った方が正しいのかもしれないが、そんな事は語られる側からすれば些細な違いというやつであろう。

 ―――さて、朝倉涼子の事、だ。

 喜緑江美里と長門有希の小さい頃からの親友(本人達談、やや疑わしい)であり、谷口いわくトリプルエーランクであり、我等がクラスの誇るべき(?)委員長であり、済し崩し型SOS団準団員でもある少女。
 喜緑が引き起こす様々な事件に、自分から飛び込んでいるとしか思えないほど高確率で巻き込まれ、涙ぐんでいる姿が印象に残っている。


 俺達の味方、というか喜緑達にとっては同志だった………はずだ。

 ただ、気付かなかっただけ。

 ただ、二人とも、気付けなかっただけ。


 その結果、彼女は最期に、俺達に、世界に喧嘩を売った。
 それでも彼女は最期まで、強くて、弱い、俺達の大事な友人だった。

 結局の所、俺が語れる事といえばこれくらいしかないのだ。



 話は変わるが、昔読んだ漫画で登場人物(多分主人公の子孫か何かだったと思うが、うろ覚えですまん)が、東京まで行くのに飛行機を使おうが新幹線を使おうが、東京につくという結果に変わりはない、というような内容の事を喋っていた。
 納得できない、つーか、したくない。
 いや、別にそのセリフに異議を唱えようってわけじゃない。結果が全てという意見も、この現代社会においては殊更に、おそらく間違いではないのだろう。

 ただ、使われなかった乗り物の事を、ちょっとでもいいから覚えておいて欲しい。


 俺は、そう思っている。

 ―――そう、俺は、願っている。



―――――――――――――――――――――
喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜
―――――――――――――――――――――



545喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:06:30 ID:whWlUYs5
1.


 SOS団が結成されて少したち、夏という季節を迎えて地球温暖化の影響を実害として感じられるようになってきたある日の夜、『もう時間も遅いことだしそろそろ寝ようか』と自分の部屋に戻った俺は、ベッドの上で正座している無口な文学少女を発見した。

「………何してんだ、長門?」
「ずっと、あなただけを待っていた」
「すげー素敵なセリフだ!」
 お前が不法侵入者じゃなかったら、だけどな。今のお前は素敵というか素で俺の平和を脅かす敵なだけだ。
 ただまあ、いつもと変わらないその様子に、体の力は『そんなに心配する事も無いか』と風船がしぼむくらいの勢いで半分ほど抜けていったのであるが、ぷしゅー。
 そんな俺に向けて、長門は正座したまま三つ指ついて、
「やさしく、して」
 と、深々と頭を下げた。
「………ちなみに、それは何だ?」
「こうするのが礼儀だ、と聞いた」
「誰に?」
「喜緑江美里」
 溜息と共に力を全開で抜ききった、つーか抜けていった。ぷしゅー、もしくは、ぱーん。
 ………お前、友達選べよ、マジで。


 さて、どうやら長門は俺に話があるらしく不法侵入という犯罪行為に走ったらしい。
「ばれなければ犯罪ではない、とも聞いた」
「変な事ばっかり学ぶなよ。つーかお前、俺にばれてるからな」
「ついうっかりばれてしまった場合も、慌てず騒がず口封じを、と」
「イヤだ! お前のうっかりで俺は封じられるのか!」
 いかん、これ以上つっこむと身の危険に赤信号点灯、交通事故へとまっしぐらだ。とっとと話題を変える事にしよう。
 
「つーか、それって学校では出来ない話なのか?」
「………あ」
 目を少しだけ丸くしている。普段のこいつから考えると、どうやら凄く驚いているらしいな。
「何だ、その今気付きましたっていう感じの『………あ』は?」
「………ユニーク」
 普段の無表情に戻ってそんな事を言う長門。生放送でセリフをかんだニュースキャスターのごとく、もの凄い今更感が周囲に漂った。
「そんな使い古された言葉では、お兄ちゃん騙されませんよ」
 そんな今更フィーリングにいつまでも流されるままの俺だと思ったら大間違いである。
「………お兄ちゃんに、会いたかったから」
「いやーん! お兄ちゃん騙されましたー!」
 ………騙されついでに流される、いつも通りの俺である。

「で、話って何だ?」
 このままだとグダグダなまま、ゲームオーバーになってしまう。………こらそこ、『それもいつも通りだ』なんてつっこまない!
「わたしと、喜緑江美里の事」
 理想と現実のギャップに苦悩する俺を無視して長門の話は続く。
 こいつと喜緑(ついでに朝倉もなのだが)は現在、同じマンションの別の部屋でそれぞれ一人暮らしをしているらしい、ちなみにこれは谷口情報だ。
 しかし、話題が家庭の事情みたいなものになってくると俺なんかが聞いていいものなのかどうかってのが、………なあ。
「問題無い。そもそもあなたが考えているような話ではない」
 俺の気遣いを切り捨て御免と言わんばかりに一刀両断しながら、彼女はこんなトンでも話を語り始めた。
「わたしはこの銀河を統括する情報統合思念体によって造られた………」


546喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:08:10 ID:whWlUYs5
 全てを話し終えた長門は、それでも正座を崩す事無く、ただじっと俺のほうを見つめている。どうやら俺の反応を待っているようだ。
「あー、長門よ」
「………何?」
「ようするに、お前は自分の事を宇宙人だと思っているわけだな?」
「厳密には違う。だがしかし、この星の言葉を使うならば、それが一番近しい表現だといえる」
 ちなみに、こいつの任務は喜緑江美里を観測してその結果を親玉の情報ナントカカントカに送る事、らしい。
 どうやら喜緑のヤツは宇宙に君臨する親玉からも一目おかれる存在らしい。
 いや、ほんと凄いね。はびこってるね、………妄想が。
「それで俺にどうしろっていうんだ」
 溜息交じりの問いに、口調の変わらない単調な答えが返ってくる。
「あなたはあなたの思うままに行動すれば良い」
 分かったよ。んじゃとりあえず、1、1、9、と。
「ゆきりんビーム」

 何の音もしなかった。
 ただ、俺の携帯が半分に切れ、床に転がった。

「え!」
 驚いて顔を長門の方に向ける。
 彼女は左手で作ったVサインもどきを左目に当てた格好で、こちらをじっと見つめていた。
「今のは?」
「ただの超振動性分子カッター」
「ビームじゃねーのかよ!」
 いや、ツッコミどころはそこじゃないよな。
 携帯は『切断面をくっつけたら普通に通話できるようになるのでは』と思えるほど滑らかに切られている。
 超振動性分子カッター? What?
 目から出した? How?
 パニックに陥りながらも長門を注視する。
「………?」
 長門は左手を目に当てたまま首を横にカクリと動かした。おそらくは『何?』という事なのだろう。正直言ってその仕草は、
「あー、可愛いなあこんちくしょう!」
 脳内回路が大混線におちいってたせいか、抑制機能が働かず、思った事がすぐ口に出た。

「………!」
「………え」

 音もなく、俺の髪の毛が何本か、床にパラリと舞い落ちた。
「………あのー、長門様」
「………少しだけ、興奮した」
「いやーん! お兄ちゃん、命が命が大ピンチですよー!」

 長門は左手を目に当てたまま(要するに発射準備OKなまま)、俺に向かってこう言った。
「信じて」
 俺が何を言えばいいか分からず黙っていると、長門はそれをどうとったのか、視線を床に転がっているマイ携帯の残骸へと向けた。
 携帯は目に見えないほどの大きさに細切れにされ、どこからか吹き込んできた風とともに消滅した。
 そのまま、また俺に視線が向く。
「これで最後、………信じて」
「いやーん! お兄ちゃん、めっちゃ脅されてますよー!」

 こうして俺は長門が、まあ宇宙人かどうかは置いておいて、なにやら底の知れない力を持っているという事を、文字通り体で分からされたのである。………やれやれ。


547喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:09:49 ID:whWlUYs5
 あ、それと、風と共に消えたマイ携帯は長門がちゃんと再構成(?)してくれた。
 見た目は変わりないんだが………なんか変な機能つけてないだろうな。
「特には」
 そうか? まあ、ならいいんだがな。
「ちなみに、4、6、4、9、の順にボタンを押すと三秒後に盛大に自爆し、半径1キロが焦土と化す」
「つけまくりじゃねーか!」
「………駄目?」
「不便すぎるだろうが!」
 電話番号とかメルアドとか、4649が含まれているものって結構多いだろ。まあ、登録済みのヤツなら電話帳を使えばいいんだけどな。
「理解した」
 そう言って長門は俺の携帯を手に取り、カセットテープを逆回しにしたような音を目で追えないほどの高速で動く口から出した。

「終わった」
 ………そうか。まあ、普通の携帯に戻っているんなら、その手段にツッコむ事はしないけどな。
「4649を含む電話番号にかけた時は、半径10キロが、どっかーん」
「悪化したー!」
「送信相手のメルアドに含まれていた場合、日本列島が、どっかーん」
「さらに悪化したー!」


 それと、今までの苦労がまだ入り口にしか過ぎなかったって事も、いろんな意味で理解させられた。
「………ユニーク」
「は、ははは」


 ………泣きてえ。



548喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:15:58 ID:whWlUYs5
2.

 翌日。
 これからの自分の身の振り方とか長門との付き合い方とかを延々考えつつ、結局答えが出ないまま朝を迎えた俺は、寝不足の頭をメトロノームのように左右にふらつかせながらも、奇跡的に事故る事無く自転車で駅前へと向かっていた。
 SOS団の団活動の一環として喜緑のヤツが主張している事の一つに、休日に行う不思議探索という物があり、本日はその一回目である。
 動物園の動物なみにやる気の出ない団活動ではあるが、さすがに初回から遅刻というわけにはいかんだろう。………つーか、んな事したら後で喜緑にどんな目にあわされるかわからんからな。


 俺と同じ考えだったのかどうかは分からないが、俺が駅前についた時、俺以外の団員と何故か正式団員ではないのに出席率九割(強制連行含む)を超える朝倉の計五人はすでに集合していた。
「遅いですよ、罰金ですね」
 いやいやいや、確かに最後になったのは認めるが、それでもまだ集合時間よりは前だぞ。
「昔の人は良い事を言いました」
 何だ?
「この宇宙ではわたしが法律です」
「それ明らかに今お前が作ったセリフだろ! しかも全然良い事じゃねぇし!」
 その後行われた多数決という数の暴力により、結局俺のおごりという事で決着し、適当に選んだ喫茶店に入る事になった、………やれやれ。


 おごりはSOS団メンバー全員と何故かいる朝倉の分、あわせて6人分か………さらば諭吉、こんにちは一葉&英世。
「この店で一番高いデザートを持ってきてください」
「あ、あたしもそれで」
 ………さらば一葉、こんにちはニュー英世。
「………おかわり」
 さらばラスト英世。
「………そして誰もいなくなった」
 俺の財布がミステリーである。
「おや、喜緑さんが探していた不思議というものがこんな所にありましたよ」
「本当ですね。犯人の一刻も早い逮捕を心よりお祈り申し上げます」
「犯人はお前等じゃー!」
 まあ、犯人を見つけたところで解決するものでもないけどな。
 借金生活に突入しなかっただけましと泣き寝入り、………せにゃならんのか?
「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
「………おかわり」
「あ、あたしもー」
「ふふふ、足りない分はツケという事で。………トイチですが」
「お前等みんな敵だー!」
 愉快なワクワク借金生活スタートである。………ああ、厄日だ。


「さて、では三組に分かれましょう」
 こんな風な温かい会話と共に、全員が俺という会社を経営破綻に追い込んだ後で、喜緑がこんな事を言いだした。
 どうやら不思議探索とやら物量作戦で行われる事になったらしい。
「あ、それであたし呼ばれたんだ」
 ………朝倉よ、お前は理由も知らずに付いてきたのか?
 どこからつっこもうか考えているうちに話が進んでしまい、とりあえずグー、チョキ、パーで分かれる事になった。

 結果、
 グー:俺、朝比奈さん
 チョキ:長門、喜緑、朝倉
 パー:古泉
 と、なった。

549喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:17:35 ID:whWlUYs5
「朝比奈さん、よろしくお願いしますね」
「あ、はい、こちらこそ。いたらない点も多いかと思われますが、末永くお願いいたします」
 なにやら癒される事極まりないレスポンスを返す朝比奈さん。
「………二人とも。分かっているとは思いますが、これは遊びではありませんからね。もし遊んでいたら………うふふ」
「………早く、来る」
 無駄に不穏当な言葉を残しながらも長門に首根っこをつかまれ引きずられていく喜緑。
「えへへ、三人でお出かけっていうのも久しぶりだよね」
 それに付いていく朝倉。
「じゃ、俺達も行きますか」
「そうですね」
 そんな微笑ましい三人娘を見送った後で、俺達も出発する事にした。

「ららら、ろんりーちゃっぷりーん」
 ………後ろから聞こえてきた耳に絡みつくような物悲しい歌声は、聞こえなかった事にした。



 さて、女の子と一緒に行動する時、普通の男という生き物はどんな事を感じるものなのだろうか?
 しかも相手が超のつく美少女である。谷口いわくテリブルエーである。
 一般論としてはある種の高揚感と独占欲を感じる人が多いらしいし、先の質問の答えも大体それと似たようなものになるだろうと思う。
 しかし、俺が感じたのはそんな思春期チックなものではなく、こう、哲学チックというか、電波チックというか、とにかくそんな感じの複雑なものであった。
 それは、彼女が俺にした話が、昨夜の長門と同じように『この人脳内のネジが二・三本吹っ飛んでるんじゃないのか?』と疑わせるような内容だったからである。


「実はわたしはこの時代の人間ではありません。もっと未来から来たの」
 休憩のために座り込んだせせらぎが聞こえてくるほど川に近いベンチの上で、朝比奈さんはいきなり俺に対してこんな事を言い出した。
「はあ、そうですか」
「あー、信じてないでしょう」
 確かに昨日までの、こういうのは漫画やアニメの中だけの話だ、と思っていた俺なら信じてなかったのかもしれない。
 しかし、昨夜文字通り常識というものを細切れにされた今の俺には彼女の言葉を頭から否定することはできないのである。
 まあ、かといって『ああ、それはなんと素晴しい事でしょう』などと全肯定する気もおきないので、必然、このような曖昧な返答になってしまうのであるが………。
 信じるべきか、疑うべきか、それが問題だ。
「むー、じゃあ証拠を見せてあげます」
 そんな俺の古典文学的な煩悶など届くはずも無く、朝比奈さんは可愛らしいとしか表現のしようが無いふくれっ面のまま俺を引きずるようにして歩き出した。
 なんつーか、引きずられるのに慣れてきた自分が少し憂鬱だね。


 程なくして着いたのは見覚えの無い高層マンションの側面であった。
「で、ここで何をする気なんですか?」
「あたしはこれからここで起こることを言い当てます」
 どうやらそれが、自分が未来人である事の証明になると思っているらしい。
 俺をここに連れてきたのが彼女である以上、いくらでも事前に小細工する事は可能なわけであり、たとえ見事言い当てたとしてもそれが証明になるかと問われれば疑問詞をつけざるを得ないのではあるが、………まあ良いか。
 目に炎を灯しながら頑張っている人間に、消火器をぶっかけるほど鬼じゃないしな。それが朝比奈さんならなおさらだろう。


550喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:20:15 ID:whWlUYs5
 朝比奈さんは腰に手を当てて、『えっへん』といわんばかりに胸を張りながら、こんな事を予言した。

「いいですか、今から49秒後、このマンションの13階から植木鉢が落ちてきて、たまたま通りかかった犬さんの頭を直撃します」


「………」
 もの凄く本当は残酷な童話系統な内容だった。
「って、大惨事じゃないですかー!」
 いや、今気付いたんかい。
 ………あ、なんかちょうど子犬がこっちに歩いてくるぞ。
「あ、あ、こっち来ちゃ駄目ですー」
 朝比奈さんが大げさな手振りで追い払おうとするが、人に慣れているのか子犬はそれをかまってくれていると勘違いしたらしく、ワンワンと元気よく鳴きながら喜び勇んで彼女のほうに走り寄ってきた。


「あ、あぶなーい!」
 どちらかというと危ないのはさっきから挙動不審なあなたのほうですよ、という俺のツッコミを無視して、子犬に走りよる朝比奈さん。
 慌てて追いかける俺。

 ―――結局、間に合う事はなかった。

 朝比奈さんが子犬の元までたどり着こうかとしたその刹那、
 ぐしゃっ、という生理的に聞きたくない感じの音とともに、朝比奈さんの頭に植木鉢がクリティカルヒットした。

 ………いや、あんたに当たるんかいっ!


「ふぎゅるっ!」
 変なうめき声とともに動かなくなる朝比奈さん。
 ………うーん、太陽がまぶしい、もう夏だねー。
「ってか、大惨事じゃねーか!」
 急いで彼女に駆け寄る俺。子犬は音に驚いて逃げ出していた。恩知らずめ、しょせんは畜生か。
 ってそんな事考えてる場合じゃないよな。えーと、こういう時は、………あー、どうすりゃ良いんだよ!
「とりあえず落ち着いたらいいんじゃないでしょうか」
 起き上がってきた朝比奈さんに諭される。
 うん、そうだな。朝比奈さんの言う通り、落ち着いて考えてみよう。

 ポク、ポク、ポク、チーン

「………埋めるか?」
「いやいやいや」
 朝比奈さんにつっこまれる。
「ならば焼くか?」
「もっと駄目でしょ!」
 朝比奈さんに怒られる。
「じゃあどうすればいいんですかっ!」
 さっきからわがままばっかり言わないでください、朝比奈さん!
「ええー、逆ギレー!」

 あれ、ちょっと待てよ。
 俺の目の前には可愛い係数無限大な自称未来人の先輩が、怪我一つなく存在している。
 ………つーか、朝比奈さん、生きてる?

551喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:22:35 ID:whWlUYs5
「朝比奈さん。平気なんですか、頭」
「もー、心配しすぎですよー。13階から落ちてきた植木鉢が頭に直撃するくらいでしたら、人間意外と何とかなるものですよ」
 ………それはもはや生物学的に人間ではないのではないだろうか?
「さ、これであたしが未来属性を持ってるって、理解してくれましたよね」
 そうですね、どうやら不死身属性をお持ちのようですね。
「あーもう、どうしたら信じてくれるの?」
「いや、あのですね」
 ため息を一つ。

 ああ、本当に馬鹿馬鹿しい。
 長門の事にしてもそうだ。『どう付き合えばいいか』なんて、そんな事は悩むほどの事じゃあないし、そもそも俺はそれが出来るほどたいした脳みそなんか持ち合わせちゃいない。
 いろんな事が吹っ切れた俺は、その感謝も込めてこの上級生の質問に真面目に答える事にした。

「正直、どうでも良いんですよ」
「え?」
「あなたが、たとえ未来人だろうが宇宙人だろうが、その他の何者であろうが、俺にとって、それはどうでもいい事なんです」
 そう、彼女等がどんな存在であろうが一般人の俺に出来る事なんか何も無いし、する気もない。
 俺は俺のまま、変わらずにいる、と真剣な顔で、目をそらさずに言い切った。
「まあついでに言いますと、あなたは俺の尊敬できる(?)先輩です。それで良いじゃないですか」
「………ごめんなさい。凄く良い事を言っているとは思うんですけど、途中の(?)って何なんですかー?」
「まあ、『もう少し頑張りましょう』って事で」
「うー」
 子供っぽいふくれっ面はそれでも、俺の信頼できる先輩の顔だった。



 午後からは朝倉と一緒になった。
 長門と喜緑と朝比奈さんが同じ組になったらしく、やれ衣装だとかアピールだとか俺にとってはこれからの学生生活について頭を抱えたくなるような内容を相談しつつ、わいわい騒ぎながら歩いていった。
「んじゃ、行くか」
「うん」
 さて、そんな不吉な話は聞こえなかった事にして、午後の部開始と行きますか。

「あろーおーん、ぼくーらはー………」
 ………こっちも聞こえなかった事にしよう。


 午後の部が始まり、先程の川に近い道を歩きながら朝倉に問いかけた。
「お前も俺に何か言う事があるんじゃないか?」
「んー、別に、無いよ」
 普通の、だからこそ想定外の返事がきた。
 てっきりこいつは異世界人か超能力者かのどちらかだと思っていたのにな。
「今は、ね」
 ………思いっきり不安なセリフだよな、それ。
 彼女はただ笑うだけで、それ以上何かを言ってくる事はなかった。
 だったら、まあいいか。
 どうせ俺に出来る事といえば、こいつが何かを言ってくるまで待つだけだろうしな。
 特にやる事が無くなったので、川原で独り水切りをしながら『向こう岸まで届いたぜ、ひゃっほーう!』などと乾いた笑い声をあげていた古泉を誘って、喫茶店でどうでもいい事をダベりながら時間を潰す事にした。


 結局、午後はどの班もめでたい事に特に何も無く、今日も一日平和(?)に終わるのであった。
「駄目じゃないですか!」
「何がだよ、喜緑?」
「もっとこう、無いと駄目でしょう。興奮といいますか、血肉和気あいあいみたいな」
「おお、大惨事じゃねーか、色々と」


552喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:24:24 ID:whWlUYs5

3.

 (前略)古泉は超能力者(自称)らしい。(後略)
「ははは、これはまた、………そろそろ泣いてもいいですか?」
「俺の見てないところでな」
 しかしまあ、これで自称を含めるとあいつが言っていたうち異世界人を除くすべてが集まった事になる。しかも全員が、多少の違いはあれ、世界は喜緑を中心に回っていると主張してやがる。
 って事はそのうち異世界人も出て来るんだろうなぁ。誰だよ? 少なくとも俺は全く何の不思議属性も無い一般人のはずだぞ。
「さて、それも彼女が望めば、どうなる事やら」
「やかましい」

 まあ、こんな感じで色々と厄介事は出てきたが、それ以外はおおむね平和な日々だったと思う。


「なあ、何なんだ、この巨大カマドウマは?」
「………情報生命体の亜種」
「で、どーすんだよ」
「ふふふ、どうやらここは僕の「あたしの出番ですね」
「おい古泉、セリフをとられたくらいで両膝抱えて塞ぎこむな、キモい。………ってか朝比奈さーん、何でカマドウマに走り寄ってるんですかー! 危ないですよー!」
「任せてくださーい! こんな図体だけ大きい虫さんなんてあたしの中を流れるこの素晴らしき未来的パワーを使って、ぷちっと………」ぷちっ
「ぷちっと踏み潰されたー! 朝比奈さーん!」
「………ユニーク」
「ふふふふふ、そうですか、そんなに僕はキモいですか。けど最近の扱いを考えますと、いくら温厚な僕でもこう、堪忍袋の緒とかいうやつが、ぷちっと………」ぷちっ
「ぷちっと踏み潰されたー! 古泉―!」
「………ユニーク」


 おおむね、愉快な日々だったと思う。


「おう、古泉。今日は部活休みだぞ。ちょっと喜緑のバカが教師に捕まってな」
「なるほど、それでわざわざ待っている、とそういうわけですか」
「別に、たまたま暇だっただけだ」
「ラブラブですね」
「日本人なら日本語をしゃべれ」
「ははは、ところで他の三人はその事を知っているんですか?」
「ああ、携帯で伝えた」
「………あのー、それなら僕も携帯にかけてもらえればありがたかったのですが」
「いや、俺がお前の携帯に電話をかけることは金輪際無いから」
「………もしかして僕、嫌われてます」
「違う。こっちにも色々理由があるんだよ」
「いいんですよ、気を遣っていただかなくったって、ね」
「あー、もう! ほら、一緒に帰ってやるから、泣くなへこむな俯くな!」
「うふふ」
「うおっ喜緑、もう終わったのか?」
「わたしを置いて帰ろうとした事については後で小一時間問いただすとして、とりあえず一つだけ質問があります」
「別にお前を待つ気なんて最初から無かったけどな。………いや、すまん、嘘だ。だからそんな泣きそうな顔をするな! あーと、質問だったな。お兄さんもう何でも答えちゃうぞー!」
「あ、じゃあ聞きますけど、どっちが『攻め』ですか?」
「やかましい! つーか結局泣きまねかい! うわっ、もう満面の笑顔だよ、こいつ」
「萌えました?」
「萎えました!」


553名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 22:27:29 ID:YYPHlkAt
一応支援
554名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 22:27:33 ID:V2xr3UyU
しえ
555喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:28:17 ID:whWlUYs5
 おおむね、素晴らしい日々だったと思う。


「また遅刻ですか。罰金ですよ」
「いや、ちょっと待て。信じられないかもしれないが、俺の話を聞いてくれ」
「何ですか?」
「重い荷物を持っているおばあさんを助けてあげようとしたら、そのおばあさんがそのまま俺の自転車を乗り逃げしやがったんだ」
「ああ、わたしの依頼通りに動いてくれたようですね。さすがおキヌさん(96)」
「お前の仕業かい! つーか誰だよ、おキヌさん(96)って!」
「妨害工作は基本戦術の一つでしょう」
「俺におごらせる事はお前にとっちゃ戦争なのかよ」
「あら、彼女の食事代くらい彼氏が出すもの、でしょう?」
「はあ、とっとと行くぞ」
「え、あ、えと、うん」
「否定しなかったわね(ひそひそ)」
「ああう」
「当然だ、という事でしょうか?(ひそひそ)」
「ううー」
「ご馳走様ですー(ひそひそ)」
「あーうー」
「………ユニーク(ぼそり)」
「………ふ、ふっふふふ」
「おい、喜緑何真っ赤な顔して立ちすくんでるんだ、風邪か?」
「ウニャーーーーー!!!」
「痛い痛い痛い! 蹴るな殴るな引っかくな! ………あ、あと、『ウニャー』って意外と可愛いな」
「ウニャニャニャニャーーーーーー!!!」
「悪化したー!」


 おおむね、安穏な日々だったと思う。


「短冊ねー、お前らは何を書いたんだ」
「これ」
「………『ユニーク』って、お前は何を願っているんだ?」
「僕はこうですね」
「………『必殺技がほしいです』………すまん、正直、いじりにくい。朝倉はどうだ」
「え、いや、あたしは、そのー」
「『必殺技がほしいです』って書いてありますね」
「かぶってる! こっちもすげーいじりにくいー!」
「あ、えっと、あたしはこうですよー」
「………『世界人類が平和でありますように』、うん、癒されるね」
「うふふ、わたしはこうですよ」
「………『世界人類がわたしに跪きますように』、うん、頭痛いね」
「萌えました?」
「萎えました!」


 おおむね、幸福な日々だったと思う。


 でも、それを良しとしなかったやつがいた。

 ―――それが、朝倉涼子だったんだ。



556喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:38:34 ID:whWlUYs5
4.

 事件は学校で起こった。
 いや、今から考えるとそれは事件というよりは事故とか天災とかそういったものに近かったのではあるが、当事者である俺達にとってはどちらも大差ない事である。

 その事件は、学校も半日授業になりそろそろ夏休みの足音が聞こえてくるそんな頃、俺の靴箱に一通の手紙が入っていたという状況から始まる。
 『放課後、誰もいなくなったら教室まで戻ってきて』
 『はてさて、これは誰からの手紙なのだろうか?』などという無駄な思考に身を任せる必要もなく、その手紙の文末にはご丁寧にも印鑑つきで『朝倉涼子』と署名が入っていた。

 正直、『油断』、というものはあったと思う。

 俺の周囲に居る異質なやつらは、確かに変人ではあるのだが皆、………まあ、悪い奴らではないわけで、これまで俺は致命的、というか『あ、こりゃ死んだな』と思えるような出来事は経験していなかったのだ。
 だから俺は、誰かに相談するという事を考えもせずに、放課後遅くみんなが帰ってから、そのまま自分のクラスに戻って教室のドアを、開けた。



 夕焼けに染まる教室で、
 全身を夕日に赤く染められながら、

 生まれたばかりのわが子を抱き上げる聖母マリアのような微笑の中に、
 神託を受けたジャンヌダルクのような決意と凛々しさを持ち合わせながら、

 ―――朝倉涼子が、そこにいた。



「入ったら?」
「ん、ああ」
 一瞬だけ放心状態であった事を悟られないように努めて普通に教室に入る、………もうバレバレかもしれんが。
「つーか、いたずらじゃなかったんだな」
「そ、実は差出人はあたしなのでした。どう、意外だった?」
「いや、お前、名前書いてたし」
「ああ、そっか。この世界だと、そうしたんだった」
 ??? 何を言ってるんだ、こいつ。
「というか、この世界でも、こうしちゃうんだね」
 何だろう、今の朝倉は笑っているはずなのに、何故か追い詰められた手負いの獣を連想させる。

「なあ、何か変だぞ。大丈夫か、お前?」
「言いたい事があるの。あの時、言わなかった事」

 俺の質問を無視して、夕焼けに染まった彼女は俺の元にゆっくりと歩いてくる。
「喜緑さんや長門さんも頑張ってくれたんだけどね、予定より一ヵ月ほど引き伸ばすのが精一杯だったみたい」
 黒髪をきらきらと輝かせる赤い光に、幻想的な何かを感じて頭がまたぼんやりしてくる。

「『彼』を傷つけたあたしを『神様』は許さない。だけど、あたしは生きていたい」
「何の話だよ」
「世界を壊そうと思うの」
「後悔するぞ、そりゃ」

 ぼんやりした頭では何も考えられず、ただ反射で飛び出しただけの俺のセリフに、『いいのよ』と、彼女は綺麗に笑った。
「あたしはいつだって、やらずに後悔するより、やってから後悔する道を選ぶ。だから………」
 その笑顔に引っ掛かりを覚え、ただでさえ少ない思考力をそっちに向けてしまった俺は、次の彼女のセリフを危うく聞き逃すところだった。


「お願い。死んで」
557喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:43:25 ID:whWlUYs5


 避けられたのは偶然でしかない。もう一度やれといわれてもそこには元俺という名の残骸しか残らないはずだ。
 俺の頭があった位置を、朝倉が手に持ったサバイバルナイフが、一切の慈悲なく通過していった。



 ………え?

 意味不明、驚天動地、とにかくわけが分からない。
 俺は何でまた放課後の教室で友達にナイフを突きつけられているんだ。
 朝倉は立ち上がって笑顔のままこちらを見ている。
 ジョークか? んなわきゃない。
 今の一撃は俺が避けなきゃ確実に体の一部がさようならしてしまうくらいの勢いがあった。

 それに何より、あの笑顔は、ない。

 やっと気付いた。

 あんな笑顔は朝倉の、いつも俺達に見せていた、本当の笑顔じゃない。


 つまり、

「もう、避けないで欲しいんだけどな」

 要するに、

「あたしのために、死んで、お願い」

 朝倉涼子は、本気で俺を殺す気なのだ。


 一瞬にしてパニックに陥る俺。当然だろう。俺の脳内マニュアルには教室でクラスメイトに殺されそうになった時の対処法なんて無いからな。
 とにかく逃げようと振り返ったら、教室のドアと窓がすべて壁に変わっていた。
「………あ?」
 上下左右前後全てを壁に覆われ、光が差し込むはずなんて無いのに、夕日が室内を赤く染めている。
 状況と状態のあまりの不自然さに一瞬だけ我を忘れた俺に、朝倉が神速をもって突きかかってきた。



 ―――あ、死んだ。



 どう考えても避ける事が出来ない必中の距離、速さ。
 『結局こいつも何か変な力を持っていたんだなぁ』という手遅れっぽい考えと共に廻りだす走馬灯。
 最後に浮かんできたのは何故か喜緑の、俺を引きずって行く時の本当に楽しそうな笑顔だった。
 それを最低だ、と考え、最高だ、と想い、
 せめてそれを奪う存在から目だけは離すまいと、ナイフに視線を向けようとしたその時、

 朝倉が轟音と共に横から突っ込んで来た長門の蹴りによって吹き飛ばされた。



558喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:46:17 ID:whWlUYs5
5.

「朝倉涼子、止めて」
 吹き飛ばした方が、吹き飛ばされた方にそう告げる。
「長門さん、邪魔、しないで欲しいな」
 淡々と、まるで『そんな事本当は全く思っていません』といわれても信じてしまえそうなくらいのノリで、朝倉は喋る。
「もう結果は変わらない。全て無駄な事」
「分からないわよ。たとえ『神様』が見つからなくっても、それにつながるものを片っ端からつぶしていったら、そのうち出てくるかもしれないでしょう?」
 二人して意味の分からないことを喋る。俺置いてけぼりである。

「………それは、意味の無い事」
「それは、あたしが決めるの」
 ただ、二人の話が平行線で、どうにも交わる気配が無さそうな事だけは伝わってきた。

「朝倉涼子、あなたを止める」
「ふふふ、攻性情報をこの空間に仕込んだのね。馬鹿正直に同じことの繰り返し? 残念、この空間とあたしは今繋がっていないのでした」
「なら、もう一度繋げるだけ」
「どうやって? 知ってるでしょ、この世界に思念体は存在しないのよ」
 長門は、それがどうしたといわんばかりに堂々とした態度で、告げる。

「直接、叩き込む」
 ―――そして、『終わり』が始まった



 光と音の交錯が、ただそこにあった。
 二人の戦いらしきものを表現する手段はこれくらいしかない。
 おそらく彼女たちの間にはこの一瞬の間にも何百・何千、下手すりゃ億単位での応酬があるのかもしれんが、一般人の俺にはただ光と音しか感じられない。

「もー、長門さん、なんでこんなに力持ってるの? 炊事・洗濯・掃除全部あたしがやってるんだから、ちょっとくらいそれ分けてくれたって良いじゃない」
「あれは、あなたが勝手にやっている事」
「だって長門さん、ほっといたら部屋の真ん中にパンツとか置きっぱなしにするでしょ。誰かに見られたらどうするのよ?」
「………問題無い」
「問題大有りですっ! もーいつもいっつもあたしが注意してるでしょう!」
 しかし、交わされている会話が思いっきり姉妹喧嘩なので、どうにも緊張感がわいてこない。
 脱力と緊張の狭間で揺れ動く俺を無視して、宇宙規模での姉妹喧嘩は続いていく。

「大体、喜緑さんだってひどいわよねぇ。『いきなり宇宙人を呼び出すふりをしましょう』とか言ってあたしを簀巻きにして校庭に放り出すし。生贄って何よ生贄って」
「………」
 光が飛び散る。
「朝にね、学校に行こうと思ったら、『ついうっかりこの服以外の服を洗濯してしまいました』とか言って巫女服さしだしてくるし、………着たけどさ」
「………」
 音が鳴り響く。
「SOS団だってわざわざ「あなたは………」
 光と音と他愛無いやり取りの中、一際、微かにだが響き渡る声があった。


「あなたは、楽しくなかった?」


559名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 22:54:47 ID:V2xr3UyU
支援
560喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:54:53 ID:whWlUYs5
「………あ」
 一瞬だけ、光が、音が、止まった。
 だから、多分、それが彼女の、彼女自身も気付かなかった、『生きていたい』と思う理由なのだろう。
 いや、自覚していなかっただけで、本当は気付いていたはずだ。

 本来なら一瞬で殺せるはずの俺が生きている事。
 それが、その、証明なのだから。


 楽しかったから、もう少しだけ生きていたくなった。
 でも、生きるためには楽しい事を犠牲にしないといけない。
 一緒にいると楽しい誰かと、別れなきゃいけない。


 その矛盾のせいで俺は生き残り、その必然のせいで彼女は消える。


 なるほど、どうやら本当に、

 ―――『神様』、とやらは彼女の敵らしい。


「そっか」
 それを自覚して、表情を無くしながら、
「そうなんだ、うん」
 それでも、なお、
「………あはは、でも、ごめん。あたし、もう、止まれないよ」
 朝倉涼子は、前に進む。

 知っている。
 俺は、知っている。
 そして長門は俺なんかよりも、もっと知っているのだろう


 今更止まるほど、彼女は弱くない。
 ―――止まる事が出来るほど、強くはない。


「問題無い」
 それを誰よりも理解しているであろう長門の声は、存在しない夕日に染まったこの不自然な空間に、無慈悲なまでに冷たく、響く。
「あなたはわたしが、わたし達が、止める」
 無慈悲なまでに優しく、届く。
 もう朝倉からは返答無く、ただ交わされる光と音の量だけが増えていった。


561名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 22:55:46 ID:W7rASw/J
しえn
562喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 22:59:04 ID:whWlUYs5
 そんな状況の中、俺は自分が何をするべきかを考えていた。
 とはいえ正直、一言で表すと、『分かるかんなもん!』である。
 あいつは大事な仲間であり、でもあいつが止まらないと俺が残骸と化すわけであり、どうせ止めなくてもどうやらあいつは終わりっぽいし、いや、そんな問題じゃなくて………、


「キョンくん」


 『そのあだ名で呼ばれるのは久しぶりだな』などと、どうでもいい事を思った。
「キョンくんの次は喜緑さん、だよ」
 そのセリフで、浮かんできた喜緑の顔で、あっさりと、俺自身の答えが出た。
「朝倉」
 それを、告げる。
「恨みたきゃ、恨んでくれ」
 俺は、俺のために、お前を止める事にするよ。だからお前は、


「俺のために、死んでくれ」
 ―――そう、自分勝手な理由を告げる。



「うん、ありがとう」


 返ってきたのは感謝の言葉。
 ―――それが、ただ、悲しかった。


 わきあがる感情をかみ殺しつつ、俺は携帶電話を取り出す。
 『4649を含む電話番号にかけた時は、半径10キロが、どっかーん』
 まあ、それくらいあれば十分だろう。
 そう思った俺は、その数字を含む古泉の携帯にコールした後、
 携帯を、朝倉の足元へと投げはなった。

 俺が投げ入れたものは、おそらく二人からするとほんのわずかにしか過ぎないであろう力。
 だけど、二人の均衡を崩すには十分なもの。
 『わたし達が止める』、つまり、そういう事なんだろう、長門?


 そして沸き起こる爆音と旋光。
 それらが収まった後、俺は確かに見た。

 朝倉の両手が鎗と化して伸びて、それに切り飛ばされたのであろう長門の左手が、どさっ、と音を立てて床に落ちる。


 そして、長門の残った右手が、

 ―――朝倉の無防備になった胸に、深々と突き刺さっていた。


「直接接続、成功」
 長門の言葉が、まるで敗北した王が終戦を告げるかのように、悲しく響き渡った。



563喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 23:03:37 ID:whWlUYs5
 長門は朝倉の胸から腕を引き抜き、二・三歩あとずさった後でその場に座り込んだ。
 朝倉の周囲から光の粒子が舞いあがり、それとともに朝倉自身の体が消えていく。

「今回は、ううん、今回も、になるのかな? まあどっちでもいいか。負けは負けだし、ね」
 星のようにキラキラと、砂のようにサラサラと、足元から消えていく彼女は、無表情のまま、それでもいつもと同じ声で話し続ける。
「よくもあたしを止めてくれたわね、長門さん。………愛してるわよ」
 俺の立っている位置からは長門の後姿しか見えないし、長門の声は小さいから、彼女が朝倉にどんな表情で何を伝えたかは、俺には分からなかった。

「うん、ありがとうね」
 でも、それを伝えられた朝倉は、いつも俺達といた時のような笑顔に戻っていた。

 だから多分、分からなくてもいいのだろう。



 朝倉の視線がこちらを向く。
「『神様』は偽者を許さない。このまま続けても不幸になるだけよ」
 どうやら俺にかけられる言葉は、最期までなかなかに辛辣であるようだ。
 つーか、お前のやり方でも不幸になると思うぞ、主に俺が。

「お願いがあるの。これがあたしの『意味』になると思うから」
 俺のツッコミを無視して話を続ける朝倉。

 もう、胸まで消失している。

「終わりは必ず来るわ、それも近いうちに、ね」

 消えていく。居なくなっていく。


「その時、ううん、それまで、喜緑さんをよろしくね」


 そして、いつもと変わらない笑顔で、楽しかったなあ、と悲しい本音を残して、


 ―――朝倉涼子は、この世界から消え去った。



564名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 23:03:55 ID:W7rASw/J
支援
565喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 23:06:50 ID:whWlUYs5
 ドサッ、という音がしたので振り返ると長門が床に倒れていた。
「お、おい」
 抱き起こそうと近寄る俺を残ったほうの手で制しながら、長門は言う。

「問題ない」

「いや、お前………」
「全て予定通り。何一つ、問題なんて、無い」

 まずはこの空間を元通りにする、と言ってふらつきながら立ち上がる不恰好な宇宙人のその顔を見て、俺は、


「………なんで抱きつくの?」
 思わず後ろから抱きしめてしまっていた。


「あー、問題ない、問題ない」
「………そう」
 自分のセリフながら『何一つ答えになってないよなー』とは思うのだが、長門は振り払おうとはしないみたいだし、嫌がられてはいないのだろう。………まあ、そんな余裕が無いだけなのかもしれないが。

「あっと、でもひとつだけ問題があった」
「………何?」
「この体勢だとお前がどんな顔をしているか、ぜんぜん見えない」
「………………そう」


「問題は?」
「問題は………無い」


 無いらしいから、俺はしばらくの間そのままでいた。

 だから、あいつの表情とか泣き声とかは、俺は全然、覚えていない。

 それで良いだろ。………良いよな?


 ―――当然、答えなんて、どこからも返ってこなかった。



566名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 23:13:47 ID:S7WJRwrk
紫煙
567喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 23:13:51 ID:whWlUYs5
6.

 朝倉が親の都合で転校したという話は、次の日担任岡部の口からクラス中に知れ渡る事になった。………まあ、転校云々は長門の情報操作によるものなのだが。

 事実が捻じ曲げられているのが何となくイヤで、窓の外を睨むように、視線をクラスの喧騒から外す。
 多分、俺の後ろにいつもいるやつが座っていないせいで、背中から空っぽが襲ってくる感じがするのも、そんな気分を助長させているのだろう。


 『あいつがいじめすぎたから逃げちまったんじゃねーのか』などと言う谷口をわりと本気で殴り飛ばしながら、喜緑を探そうと教室を出る。
 教室を出たところで『もしかしたら欠席なのかもしれない』と考えつき、しかしさっき谷口を殴り飛ばしているため戻りにくかった俺は、とりあえず部室に向かうことにした。
 一限目はサボりだな、こりゃ。

 ―――気分的にも、状況的にも、だ。初体験だね、やれやれ。



 部室のドアを開けると、もう授業も始まろうかというのに長門がいつもの場所でハードカバーをめくっていた。
「よう、お前もサボりか?」
 俺の軽口に長門は、こちらを見ずに言葉だけを返した。

「喜緑江美里は、この校舎の屋上に居る」
 別に、んな事聞いてないけどな。

 そうか、屋上、か。

「………よろしく」
 何を、とは聞かず、ただやれやれと溜息を一つだけして、踵を返す。
 どうしようかなー、などと思いながらも体は勝手に屋上へと向かっていた。

 足が勝手に階段を昇ってるんだ。
 だからまあ、仕方の無い事なんだろうさ。



 屋上のドアを開けると、すぐにあいつの後姿が見えた。
 存在が確認できて安心すると同時に、その在り方に不安を覚える。

 振り返らずただ空を見上げる、その姿勢。

 俺は、まるでそのままあいつが、どこかへ飛び立ってしまうような感覚に襲われて、


「江美里!」
 思わず、そう叫んでしまっていた。


 永遠とまではいかなくても、それなりに長く感じられた一瞬の後で、
「………そんな大きな声を出さなくても、ちゃんと聞こえていますよ」
 そう言って彼女は、喜緑江美里は、俺に、この世界に振り返った。


568喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 23:20:14 ID:whWlUYs5
 いつもの笑顔、でも、その下に隠されている感情が今の俺には分かる。

「俺が教師だったらどうするつもりだったんだ」
「うふふ、脅迫の材料ならダース単位でザックザクですから」
「こえーよ」
「萌えました?」
「萎えました!」

 いつも通りの会話を交わす。でも、それだけで、分かる。

 ―――こいつ、泣いてるよな。


 ピクリ、と眉が動く。
 ああ、俺が気付いている事に気付いたな。

 こいつについて詳しい事なんて何一つ知らないのに、そんな事だけはどうしようもなく分かってしまう。
 分かるだけ。気付くだけ。どうしたらいいのかは、分からない。

 そんな歪な関係。それが、そんなのが俺達の絆なのだろうか?

 それで、良いのだろうか?



「ただ、助けたかっただけなんです」
 感情を殺そうと努力して、そして失敗した、そんな声、そんな表情だった。
「観測とか、任務とか、そんなものは建前だったんです」
 響く、消える、響いて、消える、ただそれだけの音の固まり。


「それに、今頃気付きました」
 なのにどうしてそれは、こんなにも胸を掻き乱すのだろうか?


「こんなの、ただの愚痴ですよね?」
 俺は言葉を返さず、頷きを答えにする。
「あなたには何の事だか分からない事ですよね?」
 機械仕掛けの人形のように頷く。
「頷く、だけ。何かをしてくれるわけじゃないんですね」
 今の状態で何かをしてしまうには、まだ俺に決意が足りていない。
 でも言葉にすると自分が抑えきれなくなりそうで、
 ―――だから、ただ頷く。


「でも、そばに居てくれるんですよね」
「ああ」


 その言葉は、自然に出ていた。
 それには、決意なんか、もう必要無かったから。
 抑える必要も、ない事だったから


「………ありがとう」
 江美里は作られた笑顔のまま、一筋の涙を流した。


569喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 23:25:50 ID:whWlUYs5

「あ、あれ?」

 止まらず、流れる。

「お、おかしいですね。………あれ?」

 止めようとして、止まらず、流れ、続ける。

「こんなの、嘘、ですから」

 そうやって無理矢理に、真っ赤な目のまま、作り笑いで、


「全部、嘘ですからね」
 彼女は、そんな嘘をついた。


「そうですよ。わたしは全部、嘘なんです。夢も、意思も、存在さえも」
 泣きながら、笑いながら、

「萌え、ました?」

 彼女はそれでも、必死で日常を、取り繕おうとする。


 だから、俺は………、




 目を閉じ、呼吸を意識する。

 息を一つ吸って、一つはく。

 そうする事で覚悟を決め、決意を固め、答えを返した。




「ああ、萌えた」
「え?」

 朝倉は言った。喜緑さんをよろしく、と。

「つーか、萌えまくった」
「え、え?」

 ふざけるな。

「いや、むしろ萌え転がった」
「あ、や、ええ?」


 よろしくされなくったって、とっくの昔に手遅れだ。


570喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 23:30:22 ID:whWlUYs5
「萌えすぎて、もうお前の事しか考えられないくらいだ」
「え、え、え、そ、そんな事、いきなり言われても」

 手遅れなんだよ、本当に。くそったれだな、ありがとう。

「だから、責任、取れよな、江美里」
「あ」



 こういう時は目を閉じるのが礼儀らしいから、一般人に過ぎない俺はそうする事にした。
 あいつの方がどうしたのかは知らないし、たぶんそれは『あいつが何者か』とかいう、下らん疑問よりさらにどうでもいい事だ。

 たぶん、こいつは俺に嘘をついているのだろう。でも、良い。
 世界は俺が思っているよりはるかに残酷で、陰謀渦巻くものなのだろう。でも、かまわない。


 今俺の唇が感じている柔らかさは、それだけは、多分真実で、とても優しいものなのだろうから。




 まあ、そんな感じでとにかく、だ。


 朝倉涼子の暴走を乗り越えて、
 聞こえない振りをしていた周囲の冷やかしを受け入れて、


 いつか来るであろう分裂の時は見ないふりで、
 この世界が持ち合わせている陰謀も見ないふりで、


 心の奥に張り付いている後悔をそのままに、
 未来に対する漠然とした不安もそのままに、


 退屈も驚愕も溜息も全部飲み込んで、


 憂鬱も希望も憤慨もすべて棚上げして、



 ―――俺達は、恋を始めた。



571喜緑江美里の告白〜the melancholy of fake star〜:2007/09/17(月) 23:35:12 ID:whWlUYs5
Epilogue.

 『今日だけはちょっと一人でいさせてください』という江美里の言葉に従って屋上を後にする。

 さっきの顔を見る限りではもう彼女は大丈夫だろうし、だったら俺も普通の生活に戻るべきなんだろう。
 しかしどうにも授業を受ける気分にはなれなかったので、俺は高校生活始めての一日丸ごとサボタージュというやつを敢行する事にした。
 無駄に余った時間と、無駄に叫びたくなるような高揚感はあるのだが、かといって何かそれらをぶつける当ても無く、ただ闇雲に足を進める。

 結果、
「………迷った」
 こんな感じのオチがついた。


 ちなみに、サボりマンな俺は制服を着ているわけで、当然人に道を聞くと補導されるかもしれないわけで、そんなわけでただぼんやりと道端に座り込んでいるわけである。
 さて、俺は『わけで』を何回使ったでしょうか? ………どうでもいいよな、暇なんだよ。
 『学校が終わるくらいの時間になったら江美里のやつにでも電話を入れよう』などと他力本願極まりない事を決意しながら、俺は人の流れをぼんやりと眺めていた。



「うるさいわね、今日が学校ある日だって事くらい分かってるわよバカ! でもね、こんな良い天気の日に狭い部屋に缶詰にされて、よく分からないお経みたいな話を延々と聞かされるなんて、そんなのアンタだっていやでしょ」
 ふと、光がさした気がしてそちらに目をやると、光陽園学院の制服を着たポニーテールがよく似合っている少女が、俺の目の前を携帯で喋りながら通り過ぎようとしていた。

「え、『今どこだ?』ですって? あのね、世界の広さに比べると人間一人って細胞一つ分の小ささなのよ。そんな中で居場所って言われても、………う、………あーはいはい、迷いましたよ迷子ですよ、ごめんなさーい!」
 電話の向こうの彼にまるで前世で兄弟であったかのような共感を覚え、少しだけ黙祷をささげる。

「え、迎えにきてくれるの! ありが………、うー、ア、アンタがあたしを迎えに来る事なんて当たり前でしょ! ちょ、な、何で笑ってんのよ、もー!」
 まあ、共感を覚えた理由としては自分もいつも江美里にあんな感じで引きずられているという事がまずあるのだが、それよりも大きな理由が一つ、あった。


「いいから、さっさと来なさい、バカキョン」


 どうやら電話の向こうの彼は、俺と同じあだ名で呼ばれているようだ。



 そういえば、と思う。
 俺のあだ名、『キョン』って、誰が名づけたんだったっけ?


 考えながら、空を見上げる。
 もちろんそんな場所に答えなんてあるはずもなく、ただ夏の太陽だけが、この世界は自分のものだと主張するかのように輝いていた。


 ―――俺の手の届かない場所で、輝いていた。
57252-265:2007/09/17(月) 23:37:17 ID:whWlUYs5
以上です。
では、また。
573名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 23:38:12 ID:MD2ok8JG
じっくり読ませていただきました! GJ!
574名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 23:39:25 ID:8mv6eg6r
朝倉に救いがあって良かった
575名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 23:40:17 ID:ETbMfmVf
 ―――俺の手の届かない場所で、輝いていた。

……

そこには全裸で狂ったように踊るハルヒがいた。
576名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 23:49:26 ID:+WMH6s8O
>>572
何かいろいろと考えさせられる物がありました。GJ!

>>575
またアンタかw
自重しろw
577名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 00:05:13 ID:o544a3J8
なんだろう、ちょっと裏にあるだろう設定に無理があるなんて思わなくもないが、すごく惹きこまれるように読めた。
「萌えました」「萎えました」は似たようなのをいつかどこかでみた気もするがすごく掛け合いとして好きだ。

とにかく全体を通してふんわか暖かくなる感じ。GJ!
578名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 00:06:29 ID:4SeyWdqg
GJです!
579名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 00:11:13 ID:E5PfATeR
これ、実はかなりヤバくない?
なんかこう、ヤバい


キてしまう何かがあるし、コレから来るだろう大波がこう、ヤバい

なんつーか、ヤバい
580名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 00:16:00 ID:wlmbW3sn
朝倉さんと共に過ごすために、任務すら放棄して改変を行ったかんじなのかな?
結局朝倉さんは消えてしまったけど、救いはあったのでよかった。

謎な部分はまだあるから、次回もあると期待しつつ、GJ!
581名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 00:22:01 ID:SdVDH/zl
誰も彼も別人みたいと思ったら
別人だったのか
582名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 00:27:36 ID:2S+2zByG
凄い変だなぁと思ってたけど、本気で書いてるのかギミックで書いてるのかわからないから触れられなかった。ギミックでよかった。
583名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 00:27:47 ID:jesYLta3
よかった。何度も読み返して、何度も巧いなぁと思った。
悔しいけど、よかった。

>>581
本当に別人だったな。
分裂か…
584名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 00:53:00 ID:SdVDH/zl
なんかこう鍵系SSというかそういう香りがする
個人的にはあんまり……
585名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 00:59:28 ID:n8yz/+EH
>>584
鍵系kwsk
586名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 01:02:02 ID:ZHVg/94g
詰まらん好みを語られてもな

狂人ばっかなギャグの軽妙さあたりが田中ロミオちっくだな。続きが楽しみだ。
587名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 01:14:11 ID:If8c9yGI
何故か掛け合いに化物語を見出してしまう私は西尾厨
面白かったっす
588名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 01:19:03 ID:SdVDH/zl
>>585
あ、いやなんとなくそう思っただけだから

>>586みたいな人もいるし
少しでも否定的な事を言ってすまなかったよ
これからも頑張って書いてください
GJ!
589名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 02:02:35 ID:fPashHIW
>588
鍵系って別世界系ってことか?
それとも接点皆無でも女キャラはとりあえず主人公とくっつけるの法則の事か。

つまりキョンはマスターキー、どんな扉も開(ry
590名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 02:22:46 ID:+jwh8LqC
これ書いた奴間違いなく三十代だなw

一昔前に流行った葉鍵系SSを書き殴ってきた歴戦の勇者の香りとバタ臭さに満ちあふれているw
591名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 03:32:43 ID:6RTOAMaN
みんな思う事って同じなんだなwww
592名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 04:09:45 ID:m/LqADgn
不必要に饒舌でクドい。
そのワリには、話の進行に直接影響する叙述部分が薄い。

二次創作であることからくるマイナス面のほうが、突出してる印象が強いな。
593名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 04:39:24 ID:PyJLZLj1
これじゃ職人も離れていくわな…
594名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 05:08:10 ID:OuCfZ4fg
ここ最近は、まだ優しい方だと思うぜ
595名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 05:53:48 ID:S0GrcFr6
そうだねー、すっごく面白く読ませてもらってて、続編とかもすっごく
楽しみなんだけど、誰とはいわんが佐○理さんSSの匂いが…ね?w
596名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 06:47:33 ID:JfaiO63V
なんで素直に楽しめないひねくれた奴ばっかなんだ?
しかも殆どが作品自身の批評でも無いし。
597名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 07:34:31 ID:8UnDE/Uj
新規の人が増えているな。過疎になるよりまマシか?
598名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 08:26:15 ID:KQDda02r
カノンが好きな俺には面白ければメタだろうがなんだろうがいいから早く落とせとしか言えない
599名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 08:32:14 ID:W54C6T5b
>>596
ひねくれたこと言ってるのは>>592だけど他の連中は往年の葉鍵SSみたいで懐かしいなwってノリなだけじゃん
流れ理解できないからってなに一人でテンパってんだ?

昔からエロゲ系のSS好きだったような人間なら大半は思うんじゃね?
ONEとかKANONの頃のSSみたいだって
今は無きみるくてぃーとか葉図書館とかに投稿されてそうな、そんなノリだw

なんか若い子は自分達が知らない昔の話とかになってついていけないと直ぐ頓珍漢な方向にキレるな
会話に乗れないなら黙っていればいいだけなのに。変なやつ
600アスタリスク ◆MQvo6f6euI :2007/09/18(火) 08:39:54 ID:p4eyHmTF
ID:JfaiO63V
ID:W54C6T5b
601名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 08:53:41 ID:Z9Tboewx
アスタリスクのNGに初めて反感を持った
・・・逆じゃね?
602名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 09:40:50 ID:pb+hfTUm
この流れこそが健全なエロパロです。
603名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 09:44:40 ID:m/LqADgn
別に、ことさらひねくれて書いたわけではない。

葉鍵SSという類のはさほど読んだことがなく、それとの比較で言っているわけではないのだが、
冗長な文章というのは、内容の如何に関わらず、どうしてもマイナスの印象が強い。

もともと、谷川流本人の文体も、少々くどい部分は感じるのだけれども。
604名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 11:21:23 ID:D9fCoRWY
そこが味だな。好きになるか嫌いになるかは本人の好み次第。
605名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 11:56:55 ID:fKtgPPjL
>604
別に問題ない
記述の仕方の問題
606名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 20:30:47 ID:6UXxSnM+
プリンでくすぶってる逸材をスカウトしたくても
強要できないのが悲しいな…
607名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 20:49:49 ID:8UnDE/Uj
>>606
とりあえずsageような。ここはVIPじゃないからな
608名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 21:36:17 ID:b5MxSAAE
アスタリスクの通りにNG設定してるの新規の人たちだけだろ
この通りにすると、完全にここの流れじゃ無くなる
んで、アスタリスク自身も割りと最近ここに来たんじゃないか? そのコテも、このスレでは何かとややこしい名前だし。
609 ◆LeyXT4003g :2007/09/18(火) 21:38:29 ID:7xMQHlsj
ながるんの文体って、作家志望者に夢と希望を与えちゃうくらいの文章力だそーな。
とくに、『退屈』4作、それと『劇場』。編集が荒かったのカモ。
けど、そーゆうのも含めて、「ラノベらしい」んじゃないかな。
610名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 21:39:56 ID:kFS+4iWL
夢と希望をもっても現実になれなきゃ、意味がない
611名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 21:44:12 ID:vJ2wgXkf
文体なんてJIS規格みたいに定まっている訳じゃないから、
読めりゃいいと思っているけどな。読みやすいのがモアベター。

そもそも読みにくいのは、途中で投げるし。
612名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 22:10:39 ID:XYGugyl4
俺ルールを振りかざす阿呆が多いな
613名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 22:14:44 ID:rA4llWzy
日付が変わる前にこれた。
>>572
こういうノリ好きだわ。鍵系ってのは良く分からんが。


言うほどクドクなく、迂遠なわりにスマートな表現、とかかな。>文章力
個人的にはだが。人によっては「いや、俺には十分クドイ」だし、それぞれか。
まず俺が日本語でおkだな。
614名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 22:17:35 ID:O2x5Q92d
一人称なんだから文体っつーか読みにくさも含めて
キョンの言葉使いなんでねーの?
615名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 22:55:47 ID:xNRs819c
俺は文学を専門的に勉強してる訳でも何でも無いゆとりだが、
この程度で助長すぎ言ってる奴ってなんなんだと心底思う。
616名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 23:02:59 ID:4BAoprSp
>>615
俺も、高校で初の文化祭を終えたようなゆとりだが、彼らは総じてツンデレの気があると見ている
617名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 23:05:43 ID:E5PfATeR
つつつ…、釣られないぞぅ……
618名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 23:52:27 ID:rPlrLFYZ
あえて釣られてやろう
619名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 23:57:37 ID:Z9Tboewx
よし、釣られちゃうぞっ

>>616
18歳未満は消え去れ
620名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 00:11:10 ID:rxy0y5h7
さらに釣られて、18歳未満とはかぎら(ry
621名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 00:30:22 ID:xW/c6K9O
>>620
何年ダブってんだよw
初めて学校の正職員になった教師かもしれんよ?
622名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 00:38:03 ID:yvBRO1Md
いやいや、ダブってたら何度も文化祭参加してるだろ……常考
623名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 00:44:38 ID:rib5eqk6
文化祭が三年に一回の高校なんだろ。普通に考えて。
624名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 00:52:19 ID:1gC5EFCx
おまえら>>615にもツッコんだあげてください
625名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 00:58:00 ID:gkleGxk4
おまえら早く寝ろよ。
626名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 01:07:43 ID:W3pA4c5L
ながるんの文章は無駄な比喩が多くて読みづらい。
キョンの語りだと言われてしまえばそれまでだが
627名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 01:09:47 ID:kpix3PCW
アニメだと杉田が上手いのか軽妙な感じでいいんだけどね。
628名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 01:29:36 ID:8kmOBcRW
>>626
活字離れ乙
629名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 02:22:38 ID:TMVljYBk
>>627
いまさらだが、杉田はキョンの声優としてマイナス方面に微妙すぎる。
630名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 02:54:22 ID:pbX279hx
今になると、キョンは杉田以外は考えられんな


稟の杉田ははっきり言って有り得ないけど
631名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 03:37:44 ID:W3/lVS+R
>>587
俺も化物語のノリを感じたw
てか、喜緑スキーかつ西尾スキーの俺にとってはこの上なく大好物な作品だ
というわけで>>572GJ!また、ということは続きがあるんだよな?
wktkして待ってる
632名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 07:45:54 ID:W3pA4c5L
>>628
お前のほうがまともな本読んでないんだろ
633名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 08:09:07 ID:kCWjfUFf
原作読んでてもアニメの声は出てこないなぁ俺。もちSSも。
634名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 10:42:52 ID:4asLY0f9
>>628
普通短い文でしっかり内容を伝えるのが上手い文なわけで。
635名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 11:06:49 ID:hLuCWXnR
>>632

お前…
釣りだよな?釣りで言ってるんだよな?
636名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 11:34:09 ID:gkleGxk4
>>632>>635
違う所に行ってくれ。
637名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 11:44:31 ID:6yhOHRTi
>>636
つ『スルースキル』
638名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 13:51:51 ID:8Y/qbhuR
お、に、い、さ、ん、繋げていうと?
「キョンくん!」
なぜだ妹よ。

↑こんな感じのくだりがあるSSどれだっけ?
639名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 13:52:09 ID:4u54szko
キャパシティが足りなくて装備できません
640名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 13:54:36 ID:WhJH3lRY
>>638
つ33−61『高速暴走三人乗りーズ』
641名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 14:12:35 ID:8Y/qbhuR
>>640
超速tnx
てか早すぎ
642名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 16:33:43 ID:kCWjfUFf
そのSS大好きだwオンザの人ので一番好きかも。
643名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 17:12:14 ID:2O8QO9ac
>>634
物語ではそうとは限らないと思う。
644名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 17:33:59 ID:TMVljYBk
>>634
一人称視点の物語だとそれは全く当てはまらないわけで。
仮に主人公がよくしゃべる奴という設定だとしよう。それなのにモノローグは感情を交えない平坦な文だったら不自然だろ?
645名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 18:32:36 ID:gkleGxk4
>>637
おけ!理解した
646名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 20:54:28 ID:ZH+hE2NG
銀さんは知らないがカノンとかだと正に一般人という感じの声をするからキョンの中の人は好きだな、どんなのか忘れたけど
647名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 21:19:33 ID:wwpae+9H
┌─────────────────────────────
|┌──────────┐ 履歴書     平成19年07月02日
||    /      \      | ┌────────────────
||  /  ─    ─\    | |氏名: アキノリ
||/    (●)  (●) \ | ├────────────────
|||      (__人__)    |. | |性別: アキノリ
||\      ` ⌒´   ,/.  | ├────────────────
||...イ.ヽヽ、___ ーーノ゙- 、   | |現住所:アキノリ家
||   |  '; \_____ ノ.|ヽ i....| ├────────────────
||   |  \/゙(__)\,| i  | | |帰省先: ハルヒスレ
|└──────────┘ └────────────────
| ┌───┬─┬──────────────────────
| | 年   |月|          学歴・職歴
| ├───┼─┼──────────────────────
| |平成19|04|アキノリ宅警備員
648名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 21:20:04 ID:wwpae+9H
| ┌────────────────────────────
| |自己PR :
| | 本スレはオタク臭いしVIP草いし行かないな  
| | アニメ板なんて開くのも嫌だ
| |履歴にアニメ板が残るんだぜ?人間性疑われちまう
| |
| |エロが見たいってのは純粋な人間の欲望だろ。
| |何も恥じる事はない。俺はエロが欲しい。
| |でもアニメ板で本気で語ってるような奴は本当に恥ずかしいし気持ち悪いと思う
| |
| └────────────────────────────
| ┌────────────────────────────
| |その他特記すべき事項:
| │エラーが出て解凍できないよ!
649名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 01:06:12 ID:GzMj08KR
SS検索依頼です
ここだかハルヒキャラスレだかvipだか忘れてしまったんだけど
キョンが未来に行って、ハルヒと夫婦だったり長門やみくるを見掛けたり
古泉に会いに行ったりする作品のタイトルが知りたい
誰か教えてください
650名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 01:08:11 ID:xE5Aekmb
消え失せろ
651名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 01:09:16 ID:TOq9xZnH
ヒントが曖昧すぎる。もう少し分からんかね?
652名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 01:18:14 ID:6y1YzNWc
確かキョンのチンポが折れてました
653名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 01:20:09 ID:rd+5v0Yp
654名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 01:26:26 ID:EQl8+aFf
>>652
エクスカリバーか?
655名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 01:57:59 ID:NM1c+5ei
>>649
13-73様の『Junebride』
たぶんこれだ。
656名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 05:48:37 ID:M9sxD8F2
どうしても思い出せないSSがあるんですけど
ここだかプリンだか佐々木スレだか忘れてしまたんだが
キョンが新作読むと圧倒的な力の差を感じてしまったり
如何ともしがたい作品のタイトルが知りたい
誰か覚えてませんか
657名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 06:55:51 ID:AfKIdoX4
おいおいここは検索サイトじゃないぞ?
658名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 08:08:26 ID:mFOGEl+O
うわ…
思い出せないSSのタイトル尋ねただけでなに検索サイトスキー扱いしてるんだよ…
Googleみたいな英語中心のエンジンなんか好きじゃないし
659名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 08:09:03 ID:mFOGEl+O
うわ…
思い出せないSSのタイトル尋ねただけでなに検索サイトスキー扱いしてるんだよ…
Googleみたいな英語中心のエンジンなんか好きじゃないし
660名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 08:10:52 ID:mFOGEl+O
全体数的には売れてた
スマソ
氷山の一角で溺れかかるわ
661名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 08:12:56 ID:OOIjBk1K
>>660
何こいつ…圧倒的な力の差を感じてしまう
これはもう如何ともしがたくきめぇ…
662名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 09:24:21 ID:TCeMzqGc
とりあえず、レイープssに期待。
663名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 10:36:35 ID:GzMj08KR
>>655
ありがとうございます!
これでした。もう一度読みたかったんで嬉しいです。
664名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 14:38:26 ID:F9vKbN28
一番あり得ない展開、
キョンハーレムを光速で妄想した俺は救いようのない馬鹿
665名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 15:02:25 ID:ZR3Y9MoQ
まあそういうな。二次くらい妄想で浸ったっていいジャマイカ。
666名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 18:43:13 ID:nRqMnvIc
最早本編ではハルヒENDに決まってるっていうか、
最終話が出るかどうかも怪しくなってきたw からこそ
二次ではキョンに
SOS団から佐々木団(仮)から鶴屋さんから朝倉からミヨキチから禁断の妹まで
余さず行ってくれる男になってほしい

喜緑さん?
描写が少なくてイマイチキャラがわからない血みどろ江美里ことわっかーめは
会長辺りとくっ付いてるのが定石というかお決まり
ってNさんとAさんが言ってました

>>664
変態佐々木シリーズは限りなくオールENDに近かった
667名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 18:46:47 ID:I2zFNYZV
本当に驚愕はどうしたんだろ?寂しいな
668名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 20:24:06 ID:wXZ8tu7X
>666
いっそ禁断の谷ハルをやってくれる奴はいないだろうか。
フルボッコにしてやるけど。
669名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 20:58:37 ID:khrLbY6/
谷佐だったら全力で叩き続けるけどハルヒだったら誰でもいーよ。バイタだもん
670名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 21:03:31 ID:Jt8TxpOV
>>669
ナメるなよベイベロン
671名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 22:11:56 ID:kt05Uqyf
>>668
釣れるか?
672名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 22:33:22 ID:RZP7AwFA
ハルキョンならあとはどうだっていいよ。



もちろん誰か死ぬとか鬱ENDだけはカンベンな。
673名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 22:43:58 ID:g4LANf06
>>672
プリン行け。もしくはキャラスレ。
俺は死にネタも鬱ENDも面白いなら見たい。
別に甘いのもハルキョンも嫌いじゃないが、糖分ばっか摂取したり視野が狭くなるのはカンベンな。

谷ハルだって、読ませてくれるんなら読んで見たい。
674名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 22:48:19 ID:bGQtt2F+
まぁ読んでみていいか悪いかを判定? する自分にとってはカップリングは誰でも
675名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 22:52:36 ID:btSxE0Sb
そしていざ何か投下されると
急にわけのわからん批評家が湧いてくるのがこのスレ
676名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 22:54:58 ID:o2Nagmb0
>>672
そんなおまいに欝エンド









 冷たい風が吹き付ける朝、登校中の歩道橋の上で俺はハルヒと歩いている。
「あ、朝比奈さん」
「みくるちゃん」
 愛しの朝比奈さんがうつろな目でこっちへ歩いてくる。自然と俺たちは歩道橋の中心部で立ち止まる。
 俺もハルヒも、朝比奈さんも一言も発することは無く、気まずい雰囲気が一瞬流れる。

「涼宮さん……」
「みくるちゃん、久しぶり」

 全てがスローモーションに見えた。

 朝比奈さんはハルヒにゆっくりと近づくとカバンから自然に刃物のようなものを取り出して、滑らかな動作でそれをハルヒの首元へ持って行く。

「死んじゃえ」

 そう言ったか否かに刃物を引き抜いた。

「えっ?……なに?」

 数瞬してハルヒの首筋から血が湧き出る。まるで、噴水のように。

「あはははは!あはははははは!!」

 狂ったように笑う朝比奈さんを俺は嫌に冷静な目で、しかし何もすることができずにもう一人の自分が空から自分を見下ろしているような感覚でいた。

「あはははは!あははははは!!」


 ……ハルヒはもう、動かない。








最終話放送中止に腹たててやった。後悔はしてる。

ちょとだけ
677名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 22:56:59 ID:bGQtt2F+
>>675
そいつらに関してはスルーで
678名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:01:02 ID:Wdqw+u7g
欝エンドっつうかnice boat.かよw
惨殺エンドとか鋸エンドじゃないのか
679名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:04:46 ID:TOq9xZnH
嫌いなカプや苦手ジャンルは端から読まない俺には関係の無いことだな。
680名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:29:48 ID:g4LANf06
>>676
欝物と言うよりヤンデレ。
いわゆる一つの萌え要素っ。
681名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:30:04 ID:dJBozBjQ
>>668
>禁断の谷ハル
一時期何度か挑戦してみたけれど、俺ごときの構成力では無理だった。
落ち込むハルヒ(急進派の策略で)を慰めるうちに、なし崩し的に―みたいな流れだったのだが、書いていて説得力に欠けていると思い、筆を置いた。
それに苦労して書いても、誰も喜ばないだろうし。
682名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:40:13 ID:qYsS4I0X
夢落ちにすればいい。夢の中でハルヒに禁則事項する谷口。これなら読後感も、まあギリギリ?
683名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:41:00 ID:AfKIdoX4
>>681
谷川とハルヒ確かに禁断
684名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:46:51 ID:GZHgE/O2
キョンが発狂するな
685名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:56:57 ID:aGkqOzX/
鬱展開にしないやつがいたら神
686名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:59:53 ID:wXZ8tu7X
>683
作者じゃなくてWAWAWAの人
687名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 00:01:01 ID:8bIuTfxx
>>682
夢落ちの時点でダメダメだろ
688名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 01:17:05 ID:V3yDENgl
じゃあさ、SOS団を奇面組に見立てて夢落ちにすればいんじゃね?
689名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 01:47:11 ID:nIbvkjy3
>688
そ れ だ
690名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 02:34:44 ID:IlkwIZlp
エロって難しいよね。書いては見たものの屁たれ杉www
691名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 04:01:00 ID:vOU7cgx2
>688
いや、さぁ?リアルタイムの奇面組読者だったけど、当時の憤りって結構すごかったよ?w
692名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 05:22:03 ID:wrWRZHLx
お前だけだろ
俺の周りはけっこうウケてた
693名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 05:36:17 ID:7GeEEPFi
なんだか懐かしい話してんな
694名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 13:33:47 ID:+I0S/YRh
せめてBD程度にはひねってくれw
695名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 14:02:32 ID:MyidMppM
不倫物にしてしまえば。

結婚後も絶倫ぶりを発揮するキョンに自暴自棄になったとか、夫婦生活が成り立たずセックスレスな余りに始めた関係とか。
ハルヒは自分に気が無いと分かりつつも、次第に本気で惹かれていく谷口。
そんな関係がだらだらと続く中、二人の事がキョンにばれてしまい…

BDまっしぐらwwwww
これで実はキョン→←長門かキョン→←朝比奈さんとかだったら完璧だな。
696名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 14:07:41 ID:VCoAo0Ao
谷口「不倫ものだけは!不倫ものだけは!」
697名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 14:24:45 ID:w2j+TW2T
相手の気持ちを利用してハルヒ長門みくるから金を騙し盗ったあげく古泉と逃避行するキョンとか
698名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 14:25:58 ID:doR2bIUy
それはアナルでやってくれw
699名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 14:30:53 ID:w2j+TW2T
じゃあ女ハルヒ長門みくる佐々木橘九曜の六人、男キョン一人のあいのりとか
700名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 14:32:31 ID:doR2bIUy
今夜中に頼む
701名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 14:43:03 ID:yhqmEaCK
>>699
キョン争奪戦ですか

是非見てみたい!
702名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 14:53:59 ID:+K/6987r
変態の人がやってるじゃねーか
703名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 14:54:50 ID:yhqmEaCK
>>702
kwsk
704名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 15:06:53 ID:IlkwIZlp
>>703
48-154シリーズの事。
705名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 15:11:36 ID:yhqmEaCK
>>704
あれ、これ見たことない・・・d!
706名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 22:33:10 ID:1Or+9mIw
長編を投下、












しないんだぜ。
707名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 22:51:42 ID:4TieQ9yc
>>706
いわゆる一つの誘い受け?
708名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 23:27:08 ID:gi8R7nme
エロあり32レス。
投下します。
NG:猟奇・鬱・グロ
709名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 23:30:03 ID:lsKGlUlL
ktkr
710名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 23:53:54 ID:yuj4aUQc
その内容でその長さか……
711名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 00:23:49 ID:yWKEs6XA
まだかな?
712名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 00:34:53 ID:29LBTJZv
何という狙ったような鬱物。
すまんがちょっとスルーさせてもらう。
713名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 00:53:40 ID:jOCXhco3
騙されるな。こいつはフィッシングだぜ
714名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 00:55:44 ID:bfhojHoE
くやしいいぃぃ!
715名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 01:07:59 ID:JOdDJNNR
ttp://www.google.com/search?num=50&hl=ja&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS&q=%82%AD%82%E2%82%B5%82%A2
くやしい の検索結果 約 1,470,000 件中 1 - 50 件目 (0.16 秒)
関連検索: クリムゾン くやしい, くやしい でも, くやしい でも感じちゃう
716名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 07:44:56 ID:yWKEs6XA
結局釣られてしまったのか
717名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 10:57:56 ID:3/67XZZ7
保管庫が見れないんだけど俺だけ?
718名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 11:49:47 ID:VqGZB38l
見れるよ?
719名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 15:55:17 ID:GEDgiOQk
ハルヒが長門を大食い大会に出場させようとして、キョンがそれを
止めようとして、なんやかやあるSSを文才のある方お願いします。
720名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 16:21:09 ID:SJm4ZviU
私の胃は宇宙…
721名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 17:48:46 ID:xr7Nve7X
ふと思ったが朝倉やワカメも長門みたいに大食いなんだろうか
722名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 17:52:29 ID:2gjhJlsE
知るか。キャラスレでやれ
ここはSSスレだってーのに
723名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 17:55:10 ID:uAm3OLrw
>>719
文才なんか書けば何とかなるもんだ。練習するならVIPでならしていけばいい
724717:2007/09/22(土) 19:08:06 ID:oYCC0E4C
>>718
ホント?つい何日か前までは大丈夫だったんだけど・・・
なんかSSのタイトルをクリックするとアダルトサイトの広告が表示されるだけなんだよね
725名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 19:09:54 ID:uAm3OLrw
>>724
普通に見れるぞ
726名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 19:24:26 ID:gYQoQByY
>>724
もしかして携帯で見てる?もしそうなら俺も同じくアダルト広告しか表示されん。
PCでって事ならわからん。
727名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 19:49:15 ID:WIctFhpz
PCだと普通に見れるね。
各部屋のSSを適当にそれぞれ10個程クリックしてみたが何の問題もなかった。
728名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 20:19:34 ID:9XoqTBLJ
俺も携帯だが普通に見れるぞ?
機種はドコモ。
729名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 20:49:33 ID:gYQoQByY
俺はソフトバンクの3G携帯だけど、アダルト広告しか表示されないな。
以前は仕事の休憩時間に同じ携帯で保管庫見れてたんだけど、今は見れなくなってションボリ。
730名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 21:17:06 ID:oFnrlcWW
ボーダフォン3Gだけどツール使って見れるよ
731名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 21:17:58 ID:uAm3OLrw
>>719
俺は文才は無いが一応小ネタで書いてみた。

「みんなーっ!聞いてビックニュースよ!団員全員で大食い大会に出るわよ〜!」
またか、お前はいつもそうなんだよ。やれやれ、
それはいつもの放課後の学園風景一ページなのだが、いつもこいつの行動は突発的なのだ
しかし、あのとびっきりの笑顔で話を持ってくるという事は…
必ず俺が疲れる事になる訳であり、あいつには自重と言う言葉は一切存在しない
こんな時は長門に頑張ってもらうしかないな。その長門とはいうと本から目を逸らさず黙々と読書をしている。
ここは何としても辞めさせなければならんし、第一こっちの精神やら体力がもたん
「おい、何で大食い大会とやらに出なくちゃならんのだ」
「何と!優勝者にはとびっきりの優勝商品があるのよ!」
俺の話を聞けよ!必ず会話は一方通行になる。
するとハルヒ手に持ったチラシをパタパタしながら俺達に見せる。
「こーれ、いいでしょ?」
「流石ですね涼宮さん、僕も賛成ですよ。」
おい古泉お前何時の間に居たんだよ。こいつはハルヒの太鼓持ちだからな
もしかして、この企画も機関が関係している可能性があるな。
「景品は…ん?カレー一年間無料食事券。」
すると、長門の目が輝きこちらに視線を向けている。「なあ、もしかして出たいのか?長門」
コクンと俺にしか分からない動きで肯定する。
これで回避は不可能になった。これは既定事項なんですかねえ朝比奈さん?
「ふぇぇぇあたしは辛いの苦手なんですぅ」
怯える朝比奈さんを見ていると不謹慎だが癒される
こうして大食い大会に出る事になるのだが、この大会では
佐々木達との激しいバトルになろうとは思いもよらなかった。
732名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 21:18:57 ID:9XoqTBLJ
ファイルシークとか閲覧ブラウザ使ってみたら?
733名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 21:32:35 ID:O4nm1l9v
>>731
本当に文才の欠片もねーのな……
734名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 21:37:53 ID:uAm3OLrw
>>733
そうだが、どう直していいかアドバイスお願いしたいのだが?
735名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:05:42 ID:vkRaiuYO
>>734
とりあえず読み難い
改行も駆使するべし
736名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:08:08 ID:zFGpMzIa
>734
詰め込みすぎ
もっと地の文で説明や描写を入れろ
737名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:10:48 ID:uAm3OLrw
>>735-736
ありがとう!これを糧にして頑張るさっ
738名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:11:00 ID:pG7T39Ob
文才がないとか謙遜してるのが気に入らん
それと描写が淡白すぎる
モノローグが長くなるとキョンらしい、と思うのは俺だけだろうか
739名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:12:59 ID:uAm3OLrw
>>738
気を付けるよ。嫌な感じさせてすまん
740名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:14:56 ID:pc9xpX6B
>>734
なんでこいつこんなに偉そうなんだ?

自分で下手だって宣言すればなにやっても笑って許してもらえるとでも思ってるのか
うぜえから消えて欲しい
741名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:18:32 ID:gYQoQByY
>>740
お前は早くベルトコンベアから流れてくるペットボトルのキャップを閉める作業に戻るんだ。
742名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:20:24 ID:u6LJ+/L5
開けるときパキッと折れないペットボトルは厭過ぎです
743名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 22:46:26 ID:kAIJOzDj
改行よりも、句読点が欲しいな。
744涼宮ハルヒの結婚生活:2007/09/22(土) 23:03:34 ID:LQlJSuST
「ほらキョン、朝よ」

 寝ぼけた思考に介入する声。そして数瞬後には軽快な音を立てながら開かれるカーテン。朝日が目蓋越しからでも白んで見える。
 
「んぁ……」
「何て声出してるのよ、アンタは」

 呆れたようにハルヒが声を上げる。その声に触発されてか起きようとするも眠たい、非常に眠たい。
 というのも昨日は久しぶりの残業を食らったせいだ。久しぶりだからそのつけが回ってきたのか、と言わんばかりの仕事量で、その全てを片付けた時にはもう深夜に突入していた頃だった。
 まあ、成り立てとはいえ社会人ではあるのだから、仕事に不満を言う事の無益さは理解している。疲れを後に引かないようにウチに帰ってさっさと寝ようとしていたところ、家庭に入って落ち着いたようにみえたがやっぱりトラブルメイカー、ハルヒである。
 深夜に帰宅というのが相当に気に入らなかったようで、玄関を開けた先1mに仁王立ちしていたときには寒気を覚えたものだ。
 確かに携帯の電源を切っていたため連絡がつかなかったのは俺の責任だろう。仕事での都合とはいえ連絡の一つは入れるべきだと言うその主張には大いに賛同したい。だがその失態の対価の要求として疲れた体にムチを打つ肉体労働を強いるのはどうかと思うんだ。
 長々と説明してきたが、つまりのところ俺の眠気の大半の理由付けとしては、ハルヒの昨夜強いた肉体労働に帰結す――
 
「あ〜もう、うっさいわね! わざわざ声に出さなくてもいいのよっ!」
「ふぁ……」
「その態度気に入らないわ」
「いててててて……っ! わ、わかった起きる!」
「最初ってからそういえばいいのよ」
745名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:06:41 ID:LQlJSuST
 なんという暴虐なのだろうか。お前には世にはびこる癒し系ブームに大いに影響を受けてもらいたいね。

「よもやまた、あんな訳の分からない物がブームになるとは思わなかったわ。私思うんだけど癒しなんていうのは人によって変わる千差万別で曖昧な概念だと思うのよね」
「……まあ、それはいいんだが」

 妙な理論を展開するハルヒを横目に布団をめくり体を起こす。幾分かぼんやりとするものの、くだらないやり取りをしたおかげか、随分と意識がはっきりしてきたようだ。
 
「ほらシャキっとしなさい」
「ああ、サンキュ」

 ハルヒが差し出す手に引かれ、ベッドから起きる。寝ている間に乱れた俺のシャツがハルヒは気に入らなかったのか、手のひらで伸ばすようにシャツを撫で始めた。

「……」
「……ん、なに?」
「いや、別に」
「あ、寝癖も付いてる……しょうがないわね」
746名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:11:28 ID:LQlJSuST
 そう言って俺の髪に手串を通し、簡単にだが整えていく。その間俺は何も言わずにされるがままに大人しくしている。手持ち無沙汰に考えを廻らせた。
 甲斐甲斐しい。いや、本当にそうなのである。あの涼宮ハルヒが、だ。
 実に不思議な事だが、旧姓涼宮ハルヒとの共同生活は同棲3年、結婚後2年と5年程続いているわけだが、始まる当初俺は先行きにかなり不安を覚えていた。
 中学時代は荒れに荒れ、高校時代は暴れに暴れたハルヒ。その実害をこうむってきた俺は、同棲と言う一見甘い響きのする単語を、どうしてもその響きどおりの期待を抱く事が出来ないでいた。
 しかし、だ。始まってしまえばなんて事はない、予想とは一転して、俺は苦労など掛けさせられることが殆どなかった。むしろ俺が苦労をさせたほうだといえる。これには本当に意外であったという俺の主観を再度付け加えたい。
 古泉が言うには、
『涼宮さんはその苛烈な行動から常識を持たない方と思われがちですが、それは間違いですよ。僕は逆に、彼女は周りに気の配る事が人よりも巧みではないかと思っています。
だからこの結果に、僕は疑問を感じてはいません。むしろ今の涼宮さんの姿のほうが自然であり、安定しているようにすら感じられますね』
 なのだそうだ。
 俺としては納得しづらい内容ではあるが、現に同棲を始めてから5年、閉鎖空間の発生率は減少の一途を辿り、今ではほぼ0に近いのだと言う。古泉の言ったことの裏づけとしてはもっともな結果だ。
 それに5年たった今もなお日常で今のようなさり気無い気遣いと言うのをハルヒはたびたび見せる。同棲した当時は浮かれだの舞い上がるだのと理由を付けられるが、5年も続けば本物なのだろう。
 あの涼宮ハルヒが実は尽くす女でした……なんて高校生だった頃の俺が聞けば噴飯物なんだがね。
 過去に恋愛感情を気の迷いと断言したハルヒ。世の中と言うのは本当に分からないものである。

「よし、じゃあ着替えてからリビングに顔を出しなさい。朝食はもう用意してあるから」

 俺が考えている間にハルヒの作業は終わったのだろう。軽く背中を叩いて着替えを促した後、そういい残し寝室から出て行った。
 朝食、これもまた同棲が始まってから5年、ほぼ毎日変わらずに続く日常である。食事と言うのは食べる分には問題ないが、作るほうからすれば相当に手間がかかる物なんだがな。
 などと考えながら俺はいそいそと服を着替えるのだった。
747名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:14:28 ID:LQlJSuST
………………

…………

……

「ごちそーさん」
「おそまつさま」

 箸を置きハルヒを拝むように手を合わせる。ハルヒは肩を竦めながら言葉を返し、後片付けをしていく。
 食後のコーヒーを片手に、洗い場で食器が立てる音をBGMに、新聞に目を通しながら並行してテレビのニュースを眺めるも、特に目立ったニュースは見当たらない。
 それでも市場の動きなどを見ておくのは、中堅どころとはいえIT企業に属している身としては嗜みと言った所だ。と、上司に言われて始まったルーチンワークだが、ほぼ形骸化している感は否めない。実際好んで読んでるのは芸能、スポーツだからな。

「む、楽○がまた負けたか」

 俺は特にファンという訳ではないが、ハルヒの贔屓のチームが此処であるため、よく一緒に試合を見ることがある。こうなってくると不思議なものでなんとなく試合結果が気になってくるのだ。
 昨日は残業で夜が遅かったため見れなかった分チェックしておかなければなるまい。

「あれ、キョン支度しなくていいの? そろそろ時間だけど」
「ん?」

 いつの間にか片づけを終わらせたハルヒはタオルで手を拭きながらそんな言葉を口にする。
 時計を見ると、確かにもうそろそろ出ないと不味い頃合だ。慌てて荷物をまとめる俺を横目にハルヒは、

「さっさと我が家の生活水準を上げるべく、馬車馬のように働いてきなさい」

 そういって最近余り顔を出さないハルヒ『らしい』表情で笑う。
 だから俺はお返しとばかりに、その昔古泉に指摘されて気付いた俺のクセであるらしい仕草で返してやった。
 
748名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:17:44 ID:LQlJSuST
………………

…………

……

「さて、今日はこれで終了、と」

 さすがに二日続けての残業を強いられることはなく、入社後支給された旧型ノートパソコンの電源を落とし帰宅の準備をする。窓から差し込む夕日が、ちょうど帰宅頃だというのを教えてくれるようだ。
 早々に帰宅の準備を終え、さて帰ろうとしたところ、同期である同僚に声を掛けられた。
 
「ようキョン、帰りか?」
「おう」

 軽く手を挙げ答える。
 ちなみに社会に出てなお、俺の呼び名はキョンが大勢である。いい加減このあだ名から決別したいものなんだが。
 
「今日は早いんだな、昨日は遅くまで残業だったんだろ? さすがに今日も残業を強いるほど上司も鬼じゃないか」
「まあ、な」
「そっか、よしじゃあ付き合え」
「は?」

 そういうなり右手が肩を抱かれる。正直男同士であるため美しくない光景だろうと思う。
 
「合コンだよ、合コン。ちょうど頭数が足りなくてな」
「合コン?」
「おうよ! 俺の大学のツテでな、今からあるんだよ」
「また急だな」

 俺は眉間へ指を当てる。
749名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:21:00 ID:LQlJSuST
「悪いが遠慮しとく」
「……キョンお前正気か? 結構綺麗どころもくるんだぜ?」
「そういう理由じゃなくてだな」

 左手の甲を同僚の目線、見せやすい位置へともっていく。これで薬指に常時着用を義務付けられた、ある意味某RPGの呪いばりのシロモノがヤツにも見えるだろう。

「……なるほど。お前は自由なき男だったか」
「それにもし俺が出席して、アイツにばれようものなら」
「……すげえ怒られたりするのか?」
「いや、<ruby><rb>世界の終わり</rb><rp>(</rp><rt>・・・・・・</rt><rp>)</rp></ruby>だね、そのときは」
「なんだそれは」

 俺の言葉を大袈裟に感じたのか肩を竦めながら笑う同僚。まあ、大抵はこの例え話がマジな話であるとは夢にも思わないだろう。
 
「そういうわけだ、悪いな」
「……まあ、今ならまだ新婚なんだろうから、しょうがないな。これで当分お前は頭数には入れられないと言う事か」
「まあ、そうだな」
「仕方ない、健全な集まりがあった時には顔を出せよな」
「……それもアイツの機嫌次第なんだがね」
「はははッ! お暑いことで」
 
 そういって同僚は俺の肩を慰めるように叩き、じゃあなと一言のこし去っていった。
 その場に残された俺は、今度こそ帰宅しようと足を向けるが、胸ポケットからの振動による呼び出しに足を止められる事になった。昨日の事もあり、今日は電源を入れていた携帯を取り出し着信の相手を見る。と、それは意外な人物だった。
 
『どうも、こんばんは』

 携帯越しから聞こえるのは昔から変わらない似非紳士の声。
 
『突然で申し訳ないのですが、これから少々お時間をいただけますか?』
750名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:23:07 ID:QWBpbjmz
「だめだ」


751名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:34:02 ID:lRsON3CS
えっ…と、終わりなのかな?
752名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:35:15 ID:kAIJOzDj
>>749
・ ・ ・ ・ ・ ・
世界の終わり
ってしたいんだろうけど、ひょっとして転載か?
753名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:37:32 ID:u6LJ+/L5
合コンに行ったら佐々木とばったり会って、
初恋が再燃してえらいことになる分岐ルートきぼん
754名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:39:50 ID:kAIJOzDj
国木田が?
755名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:51:23 ID:RRZa4tWG
「だめだ」


756名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 00:09:23 ID:3rXxnE21
>>754-755
やるなww
757名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 00:15:22 ID:lWE7UnsP
煮えきらないな
758名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 00:21:51 ID:uVd/SA8g
でも面白かったので>>749の続きに期待wktk
759名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 00:53:01 ID:3yV3Y0o6
>>752
IT企業ってあるから、わざとじゃない?
仲間内でのネタみたいな。
760名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 00:56:43 ID:pluq8U6r
不完全燃焼…コメントも無し
761名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 01:07:45 ID:y0qpcUST
ども↑の作者ッス。
前後編で投稿しようと思って、いま後編かいてるんですけど終わりませんでしたw
見切り発車はするもんじゃないですねぇ……もう少し待っていただけるとありがたいです。
なんか変なところや不備かなんかあったら遠慮なくどうぞ。
762名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 01:14:47 ID:8xQyjChb
>>759
d、なるほど。俺が浅はかだった。
>>761
とても期待してる。
763名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 02:46:51 ID:FV7RWrf7
>>761
全部書いてから投下しろよ
スレ混乱させたくてわざとやってねえか?
764名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 03:07:26 ID:6ZXf2/Z4
763

俺の脳内フィルター

(別に続きが早く読みたいわけじゃないけど投下するなら全部書いてからにしなさいよ。)

なんというツンデレ…(; ´Д`)
765名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 03:43:19 ID:PQ46IdLu
デレてないよ
766名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 04:13:52 ID:AKu5y+39
>>749
モノローグキョンぽくしようとしてちょくちょく言葉遣い間違えてないか?
767名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 05:45:18 ID:FV7RWrf7
>>764
楽しいか?
768名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 06:33:10 ID:+F8A0kEK
>>761
投下が終わったら、「以上です」の一言が欲しい。
後編期待してるよ。
769名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 07:55:55 ID:pluq8U6r
>>761
期待して待っています
770名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 10:18:47 ID:imI4AzoE
>>764
そういうスタンスでいることがこのスレの基本なのかもな
771名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 20:43:51 ID:SMYBiYI3
久しくオススメSSを訊かれた時にまともに答えられることが無かったが、割と住人も入れ替わったことだし、今の皆のお気に入りがどうなってるのか、ちょっと知りたいもんだ
772名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 20:51:24 ID:FH+hJ9KX
そんな小技が通用するかよ
773名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 21:18:11 ID:pluq8U6r
>>771
古泉一樹の憂欝
774名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 21:21:04 ID:fJ7oDsth
悲しいかな書き手で上げた方が手っ取り早い俺。
アスタオンザ佐涼校内の人。
775名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 21:37:21 ID:rCpRQxzg
エクスカリバー
776名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 21:38:43 ID:9R/rT5Ox
ベタだが、
33-766様: 『手袋を買いに』
33-835様: 『風邪の日』
777名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 21:54:08 ID:xiD166GB
如何ともしがたい原作者の新作




つーかお前らもいちいちマジメに相手してんじゃねーよ
778名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 21:55:53 ID:fJ7oDsth
前から結構話題としてあがるネタだけどな。
「パロスレかくあるべき」議論なんぞよりよっぽどいいわ。
779名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 22:05:30 ID:SMYBiYI3
>>774
校内ってのは校内放送のこと?
780名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 22:58:14 ID:uVd/SA8g
>>779
そうじゃね?>>774が挙げたのは
>『アスタ』『オンザ』『佐涼』『校内』の人
っていうことだろ。まさか”『校庭』の人”の誤植ってことはないだろうし
781名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 23:36:09 ID:3rXxnE21
「校庭」は校庭で激しく次元断層が出てるが、
何故か読んでしまうのだよw
782名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 23:46:00 ID:F18ctlX9
エンドレスエイト中にキョンが喜緑と図書室で勉強するSSがオススメなんだけど
自分でも何処にあるか忘れてしまったもので誰か知ってる人がいたら教えてほしい
783名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 00:02:13 ID:3rXxnE21
784名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 00:22:35 ID:agLPB7qR
>>783
それだったよありがとう
その喜緑の微妙な立ち位置がいかにも喜緑っぽくて好きなんだ
785名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 00:56:48 ID:2dSPr5wS
10-492『古泉一樹の希望』
43-19 『SOS団』
43-48 『涼宮ハルヒの再会』(未完結)
43-678『校庭は、いつにもましてストライク』
43-770『イノチ カケテト』

好きなSS並べてみたけど43スレは熱いなぁ、と思った。
786名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 01:24:33 ID:YjLPn/Kd
11-226 団員三部作
13-150『涼宮ハルヒの○天国』(未完)
18-608『ながとさん』
『すずみやさん』
『いもうとさん』
32-586『ワンダリング五人』
32-897『涼宮ハルヒの柔道』

>>785までの流で出たものを除くと、俺の好きなSSはこんなところか。
787名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 01:30:24 ID:kF73yVzZ
何スレか忘れたけど、キョンが小さくなるヤツは好きだな
有名な『二度目の選択』とか


驚愕が延期されたのは『セイクリッド・カプリチオ』のせい

いや、ごめんなさい
788名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 01:34:31 ID:iAYem6p0 BE:944255366-2BP(0)
エロパロで抜こうと思って保管庫見たのに、感動系とか見ちゃってシンミリすることがしばしば。
いや、それはそれで俺もかなり好きなんだが。
789名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 01:39:00 ID:crNbn/37
変態佐々木シリーズみたいなキョンハーレム系のバカエロ話が好きだ
790名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 01:41:07 ID:QgjX7jqT
>>789
禿同
キョン系は何でも好きだがw
791名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 01:41:07 ID:QXjstpLC
>783
>782じゃないけどありがとう。黒くない喜緑さんはメッチャストライクゾーン。
792名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 01:44:03 ID:/SMrmBFK
>>785

9月中にはその未完結の文字消せるよう頑張るよ(´・ω・`)
793名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 01:49:23 ID:WrZwPb39
>>792
きたいしてましゅ!
794名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 01:53:10 ID:4cKPAhkd
795名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 02:02:35 ID:kF73yVzZ
>>785
『SOS団』なかなかいいね
今初めて読んだよ



オンザの人の作品は全部面白い
796名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 02:25:20 ID:eG1K9Cic
>>791
ナカーマw
俺は黒日と白日、抹消あたりが好きだな。
後はハイテンションユッキーシリーズが大好きだw
797名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 02:26:12 ID:4cKPAhkd
798名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 02:30:01 ID:gdXxW5xS
こういう流れだから、俺が大好きなSSで、あんまり話題にもでないのを一つ紹介しとこう。

10-347 『rain after rain』

みくるモノで、ちょっと黒い。てかリアルな感じの葛藤がめちゃくちゃイイ。
799名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 02:41:56 ID:Ndb+DuA6
最近えれっとの同人で朝倉に目覚めた。
まぁ、長門最強論は崩れなかったが。

黒くない朝倉読みたいな・・・
800名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 02:56:45 ID:VAidcsQs
34-7『human language』
これ大好きなんだけど、アスタの人の唯一の未完作品……。続き書いてくれ〜w
801名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 03:01:15 ID:gdXxW5xS
アスタの人のSSって、どうやってみんな見分けてるの?
802名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 03:06:39 ID:crNbn/37
>>798
最初に見た時長門の一人称かと思ったわ
あれは上手い
803名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 05:30:56 ID:SRq2XK2G
23-798『キョン×ハルヒ@初体験』
804名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 05:43:41 ID:n8fifDs1
>>801
決まったシンボルが大抵ある。
ブログに掲載してる。 などなど
805名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 08:35:56 ID:beOPn5iy
>>798
ちくしょう・・・

朝比奈さん属性は無かったはずなのに・・・
806名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 14:09:51 ID:Ws2B3TLk
長門の調教モノってない?

初めてきたんだけど数が多すぎて見切れないwww
807名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 14:27:42 ID:9rzFrP5j
調子に乗るなカス
808名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 14:28:34 ID:w+4lbqKc
>>806
エロではないが星の海とチョコレートケーキはお薦め。
809名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 14:29:46 ID:Kl2Fv75W
面倒がらずに全部読みましょう。
810806:2007/09/24(月) 15:15:51 ID:Ws2B3TLk
>>808
切ねー!!如何にも長門ってかんじだねぇ

VIPの方にまんま「長門有希の調教」ってあったけど
思いもよらない内容だったorz

ないんだろうか、エロエロ調教もの

>>809
時間かけて読もうと思うけど、とりあえず読みたいものをね
811名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 15:18:06 ID:B+ZhB9PO
エロSS投下する時はどうすればいい?
812名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 15:20:17 ID:w+4lbqKc
>>811
普通に投下してOK。もしかして長すぎるのか?
813名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 15:45:25 ID:B+ZhB9PO
>>812
いや、書き途中だし携帯だから…PCで書き直したら投下したいと思う。
練習作品としてね。
814名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:00:16 ID:5op8nfvX
>749からの続きなんですが、書き終えたんでこれから投下してもいいんですかね?
ルールみたいなのがあったら注意していただけるとありがたいんですが……
815名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:06:34 ID:w+4lbqKc
>>813
出来ましたらPCでヨロ。二度同じ作品投下はここではやらないほうがいい。
>>814
長すぎるの?
816名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:15:47 ID:5op8nfvX
14kbくらいっすかね?
前後合計で10000文字、20kbなんで。
817名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:17:45 ID:w+4lbqKc
>>816
なら大丈夫じゃまいか?投下ヨロ
818名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:21:03 ID:5op8nfvX
 
………………

…………

……


「いらっしゃいませ、お一人様でしょうか?」

 会社から徒歩5分と言った所にある、駅周辺のそこそこに有名なレストランに入るなり掛けられた声を右手で遮り、店の中に視線を配る。
 洒落た内装の店内は時間的に稼ぎ時なため、他のチェーン店と比べると比較的広く席の多いこのレストランも混み合い、空いている席はほとんどない。
 そういえば学生の頃よく利用していた喫茶店はこの時間でも存外空いていたな、そんなことを考えながら店内を周っていると、窓際の席から俺に手のひらを向ける似非紳士を発見した。

「やあ、どうも」
 
 無駄に爽やかな笑みを浮かべるその様子は、以前に顔をあわせた時となんら変わりがない。
 その席に向かい軽く会釈をすると、持っていたビジネスバッグを右手に置き、スーツを椅子にかけネクタイを緩める。
 
「ひさしぶりだな……とはいえ数ヶ月ぶりくらい、か?」
「そうですね、以前お会いしたのはそれほど前でしたか。いや、お互い不自由になったものですね」

 肩を竦める似非紳士―――古泉一樹。
 
「言うほど前でもないだろう?」
「……いえ、”学生時代”は毎日のように顔をあわせていましたからね、余計にそう感じるのかもしれません」
「まあ確かに、な」

 その言葉の意味するところに俺は深いため息を吐いた。
 高校一年から”大学卒業までの7年間”、俺たちは飽きもせずに顔を会わせていた計算になるのか。もちろん俺たちと言うのはハルヒ、古泉はもちろん朝比奈さんや長門も含まれている。繰り返すようだがそう、”大学卒業”まで、だ。
819名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:22:09 ID:zQwLp3ai
>>398>>416
>>543>>572

こんな感じに一言あれば分かりやすくていいかと。
820名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:22:49 ID:5op8nfvX
 これは高校卒業の折、進路を決めるという憂鬱な時期にさしかかった頃の話だが、進路調査票なるものが俺たちに配布されたその日の部室で、ハルヒはこれまたトンでもない事を言い出した。
 はっきり言おう無茶苦茶な提案だった。何しろ団員全員で最高学府に受験するなんて言い出したんだからな。
 まあ、話の流れで言うまでもないだろうが、結論から言おう。全員受かったのだ。あの時はさすがにあり得ないと思ったね。
 ハルヒのトンデモパワーが炸裂した事は間違いないのだが、言い訳をさせてもらえるなら俺たちもそれなりに勉強はしていたと言う事だ。
 地域探索は息抜き程度の頻度になったし、3年時で一番活動していた場所は部室に次いで図書館だっただろう。
 成績は比例して上がってはいたし、試験当日のテストも、ヤマをはった部分が大当たりして手ごたえは十分だった。まあそれでも本当に受かった時には全員が目を丸くしたんだがね。
 その後現れた朝比奈さん(大)がいうにはこの結果は規定事項なんだとか。朝比奈さん(小)にはなにも知らされてなかったことから意地の悪いことではあるが。
 ちなみに朝比奈さんは最高学府に通っていたわけではないが、鶴屋さんと共に前年6大学の内の一番最寄な大学に受かっており、何かあるたびに共々召集を掛けられていたから変わらない様なものだ。
 そんなこんなでそれぞれ学部は違うものの、晴れてめでたくSOS団は最高学府にまでその存在を残す事になり、無事卒業を果たし今に至るというわけだ。冗談のような本当の話って言うのはこのことなんだろう。

「……どうしました?」
「いや……考えてみるとお前との付き合いも既に腐れ縁と言ってもいいくらい長いんだな、と」
「腐れ縁、ですか。確かに言いえて妙なのかもしれません。何せ”切ろうにも切れない”のですから」

 口元に笑みを浮かべながら肩を竦める古泉。何気なく行う気障な仕草も洗練されているようでなんとなく忌々しい。
 
「しかし僕はそんな縁が今更にありがたく思えるのですがね。教師なんて仕事をしているとなおさらでして」
「まあ、最近の教師は大変らしいからな」
「全くです」
821名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:23:52 ID:5op8nfvX
 口元に笑みを浮かべながら肩を竦める古泉。何気なく行う気障な仕草も洗練されているようでなんとなく忌々しい。
 
「しかし僕はそんな縁が今更にありがたく思えるのですがね。教師なんて仕事をしているとなおさらでして」
「まあ、最近の教師は大変らしいからな」
「全くです」

 実感のこもった少々疲れた笑みを浮かべる古泉。
 最高学府を卒業した後、俺はIT企業へ、古泉は教師へと人生の歩みを進めた。朝比奈さん、長門も都内の就職を無事済ませており、卒業後SOS団で唯一職を持ってないのが意外なことにハルヒだけだった。
 意外というのも、ハルヒはキャリアで企業の第一線でバリバリ働くイメージが俺の中で先行していた為か、家庭に入ると言い出したときにはさすがに驚きを隠せなかったのを思い出す。
 その理由が子供が出来た時兼業主婦でいたくないからだそうな。ハルヒの親は共働きで俗に言うハルヒは鍵っ子だ。その辺にも関係していることなんだろう。
 未だに子供の出来る気配はないが、まあその内できるだろうからそこは臨機応変にと言うヤツだ。
 と、そんな事考えているとウェイトレスが注文を聞きに現れた。注文を聞かれる中、古泉を見る。
 
「なんだ、先に注文してなかったのか?」
「ええ、貴方が来てから頼もうと思ってましたので」
「そうかい」

 ウェイトレスから手渡されたメニューを開き、適当に夕食をオーダーする。
 古泉はそんな俺を見て、
 
「おや、涼宮さんが家で待っていらっしゃるのでは?」
「来る前に連絡してきた。ほら」
「これはどうも」
「会計は俺が持つから遠慮なく注文しろ」
「……珍しいですね」
「まあ、な。”昨日は迷惑を掛けた”んだろう?」
「……お察しのとおりですよ。夕方から深夜に掛けて久しぶりに大規模な”閉鎖空間が発生”しました」 

 やはりな。あのハルヒの様子からそうじゃないかと思っていたんだが。
822名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:25:39 ID:5op8nfvX
「まあ、それも深夜過ぎに突然縮小の兆しを見せ、唐突に崩壊したんですがね。そのときあまりの縮小の速さは……おかげで朝刊に一面を飾るところでしたよ。まあ、何があったのかはお聞きしませんが」
「……察しろ。だからこうやって誠意を見せたんだろうに」
「それはもちろん」

 物知り顔で飄々と言葉を返す目の前の男が異様に忌々しく感じられる。八つ当たりどころか逆切れもいいところなんだが、感情と言うものはいかんともしがたい。

「まあ僕にしても機関の方々とはご無沙汰でしたので、いい機会ではありましたが」
「機関ね……。そういえば森さん――いや、園生さん呼ぶべきか、は元気か?」
「呼びにくいようでしたら森で構わないかと。”妻”はそんなことを気にするようなタイプではないのでね」

 そう言った後、付け足すように元気ですよ、と一言口にした。
 俺がハルヒと同棲し始めた頃、古泉は旧姓森園生さんと交際を始めたんだそうだ。森さんは朝比奈さんや鶴屋さんと同じ大学に進学していたらしく、SOS団が活動しない時はよく顔をあわせていたらしい。
 機関――通称アルバイトでの事が多かったらしく、それがきっかけになったとか。いわゆる職場内恋愛と言うやつだ。
 披露宴での仲人にハルヒを指名したのはなかなかに皮肉の効いたチョイスだったと思う。
 
「そういえば朝比奈さんにこの前偶然会いましてね、貴方や涼宮さんにも会いたがっていましたよ」
「俺は長門を見たな。相変わらずの様子で、ほっとしたのか不安に思ったのか分からん」
 
 この二人も相変わらずのようだ。
 長門と会ったのは、資料をレポートにまとめようと図書館へ行った時の事で、アイツはまるで高校の部室内にいるかのように貸し出しカウンターの椅子に座って本を読んでいた。
 その様子を見て、ようやく長門は都内の司書になったと言うことを思い出す始末で、我ながらなんとも薄情な事だ。
 一言二言交わしたが、相変わらず簡潔にコミュニケーションを図っているようでお互いの近況を離す程度で解散となった。
 朝比奈さんは未来には帰らなかったようで、たびたび俺も目撃している。どうやら普通にOLをやっているらしいが、詳しいことは話したがらないので聞いてはいない。
 この頃の朝比奈さんは朝比奈さん(大)と区別が付かなくなってきており、まあ、同一人物なので当然と言えば当然だが、ひょっとすると高校時代に顔を見せた朝比奈さん(大)は今の朝比奈さんなのかもな。
 自分の事をあまり話したがらないし、話せない……なんて事情もあるのだろう。
 と、そんなことを考えてると、なにやら古泉が軽く苦笑しているのに気付く。俺が視線を向けると、
 
「いや、失礼。懐かしい……と感じるほど歳を取ったつもりはなかったのですが、どうにも」
「気持ちは分かるが、な」
「お互い苦労をしているようで――と、ああそれは僕です」

 話の間にウェイトレスが注文の品を運んできて、古泉の前に置かれる。
 程なくして俺の注文も届き、冷める前に食おうと、自然と言葉少なになっていった。
 
823名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:27:08 ID:5op8nfvX
………………

…………

……

「で?」

 食事が終わり始め、話題も途切れ途切れになった頃を見計らって俺は切り出した。
 
「で、とは?」
「俺を呼び出した理由だ」

 俺がそういうと古泉は意外だったのか、目を少し見開いた後口元に苦笑を浮かべる。
 
「こうして顔をあわせて話をしたかった……では駄目でしょうか?」

 やめろ気持ち悪い。真顔で言うな。
 そんな負の感情を俺の視線から察したのかやれやれ、と古泉は肩を竦める。
 
「貴方の会社は今、成長期と言っていいほど軌道に乗っているそうですね」
「……? まあ、確かにそうだが」
「では聞き方を変えましょう。”2年ほど前から”業績が伸び、株価も安定しながら上昇を続けているとか」
「……何が言いたいんだ?」
「貴方ならもうおわかりだと思うのですが」
 
 確かに言われずとも分かっていた。ああ、分かっていたとも。

「―――涼宮さんの能力は決して”失われたわけではない”」

 そのとおりだ。
 
「我々も最近は楽観視していましてね。現にここ2年の間、閉鎖空間が発生したのは片手で数えられる程度です。規模もきわめて小さかった。このまま緩やかに力を失っていくものだとばかり、ね」

 そこで言葉を止め、古泉は手元のアイスティーを一口口に含む。
 
「しかし昨日のことで機関はそれこそ大騒ぎでしたよ。此処に来て大規模な閉鎖空間の発生。つまり……」

 そう、つまりのところ、
―――ハルヒの能力は失われておらず、切っ掛けさえあればまた”以前のように不安定になる可能性を孕んでいる”。

「……まあ、そういうことなのですよ。もちろん僕としては心配要らないものだと信じてはいますが、なにせ上はそう考えない。全く持って下世話な話です」
「……ああ、全くだね」

824名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:28:05 ID:5op8nfvX
 皆が口をそろえて言う言葉。俺が”涼宮ハルヒに選ばれた”ということ。
 皮肉なことに俺はハルヒの調律機(チューナー)よろしくだと思われていて、ハルヒに変調の兆しがあれば真っ先に俺が疑われ、そして俺が宛がわれるという図式が機関内にはあるんだそうだ。

「やれやれだ」

 結局のところ、昨日の閉鎖空間によって疑心暗鬼になった機関が、俺に釘を刺すために古泉をよこした……ということらしい。
 古泉もそれについて遺憾なのだろう、言葉の端にそれを感じさせるものがある。まあ、一応は腐れ縁だ。俺も多少の信頼はしているし、古泉の性格から言ってそれは本当なのだろう。
 俺は苛立ちを紛らわせるように残った食事にありつく。
 
「話は終わりか?」
「ええ、不快な思いをさせてしまったようで申し訳ないのですが、ね」
「……ふん」

 俺は食事を全部食べ終え、残った水を喉に流すと、席を立ち椅子に掛けたスーツを羽織る。俺の様子を古泉は苦笑しながら眺めている。どうやら本当に話は終わりのようだ。
 帰宅の準備も終わり、後は立ち去るだけなんだが……最後に一言だけ言っておこう。

「まあ、お前の言う機関とやらがどう思ってるかは知らんが」

 そういって一言区切り、

「俺は好きでもない女と結婚なんかしない」
「―――」
「って、伝えておいてくれ。ここの勘定は”お前持ち”だからな」

 アイツも多少は気にしているようだからな。コレでチャラとしておこう。
 古泉を見ると……ん? なんだ、笑ってるのかコイツは。
 
「くっく……あ、ああ…いや失礼」

 なんだというんだ失敬なヤツだな。
 数十秒ほど体を揺らしていた古泉だが、落ち着いたのか顔を上げる。

「……こういう話をご存知ですか?」
「ん?」
「――――持て余す力を手にした場合、男は発展のためにそれを使い、また女性は”安定のためにそれを使う”のだそうですよ?」
「……なにがいいたいんだ?」
「いえいえ、特に深い意味はないんですけどね」

 古泉はその表情に悪戯めいたモノを浮かばせ、肩を竦めた。
 
 
「まあ……”今夜は大変”でしょうが頑張ってください。と言うことです」
 
825名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:29:01 ID:5op8nfvX
ー※ー



「――とまあ、これでよろしかったでしょうか?」

 彼の去った後姿を窓越しに見つめながら、席に残ったもう一人の彼――古泉一樹はそう声を上げる。

「…………」

 その声に促されたのか、二人が座っていた窓際の席の後方席……角度的には古泉からしか見えず、だが声が届くであろう場所から、一人の女性が立ち上がった。
 その女性は帽子を目深く被っており、ラフな格好とあいまって何処か変装をした芸能人といった雰囲気を醸し出している。
 というよりも本人はまんま変装しているつもりなのだろう、と古泉はその格好を見てそう当たりをつけた。昨今、逆にその格好の方が衆目から注視を浴びるのでは、と心の中だけで突っ込んでおく。

「……悪かったわね、手間を掛けさせて」

 そう一言言って、女性は帽子を取り軽く頭を下げる。帽子を取った彼女の頬が赤いのはご愛嬌と言ったところか。
 
「いえいえ、僕の役柄は”ニキビ治療薬”みたいなものですし、ニキビを発生させる前の”スキンケア”を兼ねたとしても、結局は同じ事ですからね」
「貴方らしい例え方よね、それって」
「彼には逆のことを言われましたよ」

 そういって女性は彼の座る対面の椅子へ腰を下ろす。

「お変わりないようで、”涼宮さん”」
「……もう涼宮じゃないんだけど、ね」


826名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:29:36 ID:5op8nfvX
………………

…………

……


「アイツはまだ私が能力を把握してることに気づいてないみたいね」
「そのようですね……さて、どうするんですか?」
「む〜……」

 彼女――ハルヒは自前のアヒル口で唸る。
 
「どうにも言い出しづらいのよね、こう切っ掛けを逃しちゃうと」
「まあ気持ちはわかりますが」
「……実際面倒なのよ、なにをやってもこんがらがっちゃうんだから。外に出て寒いって強く思ったら、急に暖かくなった時にはさすがに焦ったわよ」

 おちおち外出もできやしない、そういってハルヒはため息をついた。

「でも、そうね……まあ今回のことはきっかけにはなりそうかな」
「と、いいますと?」
「あんまりアイツ、その……好意を伝えてくれないから、ね。第三者的にアイツの事を見れたのはまあ、いい経験だったわ」

 テレながらそう語るハルヒを見て、古泉はむなやけをおこしそうだ、と必死に胸に行きそうになる手を押さえた。
 
「……さて」

 言葉を区切ってハルヒは席を立つ。
 彼女は一言告げ、テーブルの端に置いてあった伝票を手に取り、
 
「帰るわ。今度会うときは有希やみくるちゃんも一緒だからね。風邪を引かないように、体に気をつけて」
「注意します。ああ、それと――」

 ”犬も食わない話の後始末”をさせられたのだ、これくらいの皮肉は構わないだろう。
 古泉はハルヒの持った伝票をちらりと指差し、万感の意を込めこう一言だけ口にした。

「――――どうも、”ご馳走様”でした」



ー※ー
827名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:30:32 ID:5op8nfvX
………………

…………

……


「ん……」
「あ、起きた?」

 目を覚ますと目の前には見慣れた顔がある。体を起こしてみると、俺はソファーの上で横になっていつの間にか眠っていたようだった。
 中途半端に寝たせいで体がだるい。眠気でぼやける視界の中で声のしたほうへと顔を向け、

「……ハルヒか」
「私以外いないと思うんだけど?」

 ハルヒはそういって笑う。
 なんだ? 妙に機嫌がいいような気がするが……。
 しかし眠い。少しばかりソファーで仮眠したからと言って、昨日今日と続く疲れとダルさは取れないらしい。
 今日は早く寝よう、そう考えながら欠伸をかみ殺す。

「ねえキョン」
「ん?」

 問いかけに視線をむけると、そこには久しく見ない”良い笑顔”のハルヒが居た。
 ハルヒはその笑顔のまま俺にもたれかかるように甘え始め、首筋にマーキングのように口付けをおとした後、耳元でそっと囁いた。

「子作りしよっか。なんか今日はバッチリ”出来そうな気がする”のよね」

 その言葉を聞いたとき、俺が思った事は唯の一つである。


―――ああ、今夜も寝不足か。


 それでも、まあいいか……と、感じた辺り、やっぱり俺はハルヒの事を愛しているのだろうね。



(完)
828名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:32:09 ID:5op8nfvX
以上っす。
前と同じようになんか変なところや不備かなんかあったら遠慮なくどうぞ。
829名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:35:00 ID:XngtZmgC
830名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:38:23 ID:w+4lbqKc
規定事項ではなく既定事項じゃなかったか?
831名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:43:51 ID:oUTbZRLz
>>828
あまーい
832名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:51:51 ID:75MBVZEJ
"不運"と"踊"っちまってるSSですね

大人になってもトンデモ能力が残っているハルヒSSって、何気に珍しい気がする
833名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:55:53 ID:zQwLp3ai
>>828
まだ読みきってないが、一言。被っちまってすまん。
834名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 18:33:54 ID:v37cyPpI
>>810
長門ユキの牢獄
調教ではないがエロはかなり濃くてしかも切なくていいよ
835名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 18:42:51 ID:CIsa6wnt
さっきからの作者のレスを見る限りだと、SS書くのは初めてか?
少なくともこのスレに投下するのは初めてだよな?
それにしちゃあ文章も下手じゃないし、これから化ける可能性はあると思うぜ。
836名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 20:13:56 ID:x7r2pxuG
保管庫見てきたけど、色々有り過ぎて読みキレネ…
組み合わせは問わないから、飛び切り切ない小説教えて欲しい
一週間ぐらい余韻が残るヤツ
837名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 20:24:11 ID:aivAmDeJ
人から教えてもらったもので感動しようというのか?
自分で発掘したものだからこそ感動するじゃないか。
838名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 20:25:56 ID:kF73yVzZ
少し前のレスを読めばいい


後は地道に発掘作業
839名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 20:26:03 ID:Ehn3RBDt
>>828
良かった 次回作期待してるぜ
840名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 20:26:07 ID:w+4lbqKc
31-566と37-707
841名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 21:21:12 ID:CIsa6wnt
ちょっと質問なんだけど、
昔自分が書いたやつで、ちょっと設定がおかしかったり文章的にも稚拙だったりするものをリメイクするのってありだと思うか?
あり、というか、皆に受け入れられると思うか?
842名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 21:28:16 ID:Q2yTtmzv
>>841
スレまたいでなら結構あるな、リメイク。
キャラスレで書いたSSを別のキャラスレでリメイクして投稿したり、
vipに再投稿したりとか。

あと俺自身はアリだと思う。
843名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 21:45:11 ID:ol8SdpZJ
>>828
てっきり>>825で古泉と赤い顔したハルヒが会っているのをキョンが見て、
勘違いから嫉妬という流れかと思ったのに。
NTRな展開を期待してしまった。
844名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 21:56:03 ID:YjLPn/Kd
>>828
ハルヒが”力”を自覚しているSSというのは珍しいな。
大抵こういうのって痛い内容だったりするんだが、>>828のは良作の気配がする。
845 ◆LeyXT4003g :2007/09/24(月) 22:09:17 ID:Hkt+xQWH
>>841
どうしても気に掛かる箇所があるような場合には、
テキストファイルをうpし、保管サイトの方に差し替えてもらうのなら構わないと俺は思います。
書いた本人という確認ができるのならばですけどね。
スレへの貼り直しでは、読む側としてさすがに辟易しますね。真新しいものを読みたいですから。
また、一度発表してしまった作品に、いつまでもこだわっているのはどうかと思いますよ?

スレまたぎ投下は、キャラスレで全年齢部を投稿し年齢指定部をエロパロに投下する、というんなら解るんだけどね、
どうでもいい細部を直しただけの話を転載するのは、「もっとGJが欲しいのかなボウヤ?」などと聞きたくなるよ。
いったい何のために、板ごとにSSスレが立っているのだろう?
どうしてもスレまたぎ投下をしたい場合は、どちらのスレでもトリップが必須だね。
作品の本人以外による転載は、2ちゃんねるでは違法ではないけれど、とうてい褒められた行為ではないからね。
846名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 22:22:13 ID:G5FKWNmS
>>843
ジャンルが違うw

>>844
尚且つ、キョンが気づいてないってタイプだもんな。
個人的には楽しめたよ。なんか新鮮な感じだったw

847名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 22:26:23 ID:aivAmDeJ
>>828
なんだか情景がすぐに頭にイメージ出来て尚且つ
不自然さが無かったところがいい。
氏のほかの作品も見てみたいぜ。
848名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 22:36:53 ID:CIsa6wnt
>>842>>845
レスサンクス。

>>845
気に掛かる箇所の手直しというよりも、プロットはほぼそのままで最初から全部書き直すって形でも厳しいかな?
その当時と比べて、あまりにも自分の文体が変わったんで、けっこう違った雰囲気に仕上がると思ったんだ。
まあ、それでもズルズルと引きずってる感は確かにあるよな。女々しいかも。
849名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 22:39:57 ID:CfzuFBZX
>>848
別にいいんじゃね?
当人なら好きにやればいいよ
たぶんだけどそんなに迷惑とか思う人いないんじゃないかなあ
850名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 22:42:40 ID:6VPJfVKK
所で自室で眠るキョンを起こすために佐々木が登場。
元気よくベッドにダイブするという電波を受信した。
送った奴は誰だ?









是非とも感謝したい。
851名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 22:47:08 ID:YjLPn/Kd
>>850
あれ?俺は
早朝。キョンが珍しく自力で起きると、

そこには全裸で(ry

という電波を発信していたのだが。どこで齟齬が生じたのだろうか。
852名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 22:53:20 ID:gdXxW5xS
>>828
GJ!大人、能力自覚ハルヒは新鮮だし楽しめた。
ハルヒが能力を自覚した時のSSも読んでみたいな、何でキョンには隠そうとしたのかとか。
853名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 22:57:02 ID:8NBIwPUF
>>828
GJ!
大人、能力自覚のSSは珍しいな。
ところで、作品タイトルは最初以外入れない主義か?
854名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 23:07:28 ID:NxY/5X0+
>>828
誤字は脳内変換できるし、次間違えなければ良いかと。
今まで読んだこと無かった設定だったから面白かった。GJ!!!

>>836
37-707様: 『非単調ラブロマンスは微睡まない』
文量あるけど泣ける
855 ◆LeyXT4003g :2007/09/24(月) 23:29:52 ID:Hkt+xQWH
>>848
テーマならわかるけれど、モチーフやプロットの転用は、女々しいとか引きずるというより、安直に過ぎるね。
物書きの一人として気持ちはものすごくわかるんだ。今のウデならあのプロットをずっと上手に料理できたのに、って。
そして作り直してみるまではいい。でも、人に見せ直す意味は、まず、ないんじゃないかな。
856名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 23:41:52 ID:nz0whjye
>>828
GJ!!
散々言われてるけど、新鮮なシチュエーションで楽しめました。
文章も読みやすかったし、この設定生かした続き物とか勝手に期待してます。
個人的に、「””」の多用だけ目に付いたかなぁ。ちょっと別の漫画が浮かんでくる。ピキピキ
強調するのって、ストーリーの中では少ないほうがいいかもです。と思った。
857名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 00:20:35 ID:wwptZa6W
>>848
別にやりたい用にやって見ればいいんじゃない?
個人的には興味あり
858名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 02:50:07 ID:gQvIRuNi
キョンと妹の子供を長門が育てるストーリー書いてやんよ
859名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 03:12:41 ID:TK3NBS4S
>>848
誤爆スレとか追い出されスレとかに落として来れば?
860名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 03:27:39 ID:ib9cNmxV
練習用書き殴りスレとかどうよ?
分岐物とかも置いてある場所だし
861名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 12:49:14 ID:Z9WQ7GaR
そういや避難所もあったよな。
862名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 22:18:26 ID:3c7Q+RvU
>858マダァ?
やはり無理があるか?
863名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 23:02:45 ID:3dxaBI1h
そろそろベタな純愛物が読みたいぜ
864名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 04:03:19 ID:OcwmkkXv
SSサイトでも巡回してろボケ
てめえの欲求なんか知らねぇよ
865名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 07:16:49 ID:5LfvsgJ8
>>863
ま、ゆっくり待とうぜ。
866名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 12:15:30 ID:cVtjXFNs
九曜って何か見たことあるなって思ってたらあれだ!
ガンパレードマーチの石津萌だ!
867名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 12:45:56 ID:R+pyEA2D
そういや、サイト名は忘れたが、谷ハルのSSを掲載したblogが現れたな。
文体は結構グダグダで作品的にも少しアレだったが、谷ハルを書いてみたかったというチャレンジ精神は理解できた。
868名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 13:23:37 ID:VYCD0zCE
そいつはチャレンジャーだな。
次はぜひ谷長に挑戦してくれ。
869名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 18:16:55 ID:PyrOTwzd
谷長だけは!谷長だけは!

っていうか谷ハルは中学一緒だから色々妄想しがいがあるけど谷長は何もネタが浮かばないなぁ…
大抵嫌いなカプは大事件が起こったり異世界ものだったりしないと読めない。
カプの好き嫌いは無くそうとはしているのだが…接点が無いと話が浅くなるからか?
870名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 20:47:25 ID:R12FfEAe
それは好き嫌い無くす必要なくね?
871名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 21:06:19 ID:tp3WMLg0
批判とかしない限りは嫌いなカプが居てもいいだろ
俺もみくる系は読まないし…面白いんだろうけど巨乳はね
872名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 21:12:32 ID:ds9/2k6M
全く接点の無いキャラ同士のカプは完全に作者のオナニーとしか思えないんだよな…
オリジナル要素がありすぎるからそう思っちゃうのかな
873名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 21:14:01 ID:5LfvsgJ8
>>867
見たぜ?谷口の葛藤だったかな?
874名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 21:15:12 ID:e7RGU0lu
>873
そことは違うけど。
葛藤の方はすごく面白かった。
875名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 22:38:14 ID:ccHzVl7j
アレも大概強引展開だったけどな。
876名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 01:37:41 ID:a5ILrUqC
実らない谷長は読んだことあるな
そのカプの恋愛がテーマって感じじゃなかったけど
877名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 01:47:12 ID:H6LiEWa2
>>868

 ようやく一仕事を終えて俺は背筋を伸ばす。こんな時ぐらいだろう、自分で自分を褒め称えるのは。
 それにしても……ハルヒだけでなくキョンまで勝手に動き出すとは計算外だった。まさか長門がそのせいで
「ダメ」
 想いに耽っていた俺に背後から声が掛かる。起伏の少ない淡々とした声は、しかし身に覚えのないものだった。
 というよりもこの仕事場にいるのは俺一人のはずであり、俺以外の声が聞こえるという事自体ありえない事だった。
「あなたの記した展開は認められない。改編を申請する」
 耳に心地良く響く静かでいて透き通った声。俺は唐突にその声の主に思い当たった。
 だがそれは同時にありえない事でもある。まさか……そんなバカな。
 覚悟を決めてゆっくりと後ろを振り向くと、そこには今さっき書き上げた原稿の登場人物が立っていた。
 様々なメディアで何度も見た青襟の制服を纏い、ショートヘアをなびかせた属性・宇宙人の少女。

「改編を」

 長門はもう一度だけ呟くと作者たる俺へとゆっくり近付いてきた……。








もちろん続かない。
878名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 02:18:43 ID:Y0HAWgr6
>>877
わっほーわっほー
879名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 02:28:30 ID:1O+DqLhh
>>877
谷長じゃなくて谷川か?
880名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 03:08:20 ID:MyufZqZi
そっちの谷かw盲点だった
881名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 04:12:34 ID:FBuTwnSp
質問なのですがキョンが部室で将来持ちたい家の話しをして、
他の面々がそれに自分をアピールしていく短編を誰かご存知ではないでしょうか。
882名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 08:21:17 ID:R1G9U2WF
>>881
勘違いでなければ、多分それはVIPだ。「普通の短編」から持ち家の比喩でも捜してご覧なさい。

>>877
しんかんがでないのは、そんなうらじじょーがあったのかー。
とでも言って欲しかったのかもしれんがね。
しっかし、マジで谷川流氏もそうコメントしていたが、『キャラが勝手に動く』からってのは、
言い訳としては微妙だよな。少なくとも、団長は説得できまいに。
もっとも、新刊情報で一番驚いたのは、「誰だお前?」な超能力者だけどな!
883名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 08:39:02 ID:agXWfh6E
>>882
> もっとも、新刊情報で一番驚いたのは、「誰だお前?」な超能力者だけどな!

kwsk
884名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 08:46:54 ID:/Ql11Vlv
ソースきぼん
885名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 09:09:39 ID:R1G9U2WF
>>883
ザスニの8月号に掲載された『驚愕』のイメージイラスト(倒れた長門を心配そうに見舞うSOS団員のもの、
光景からβの出来事と推察される)のことを言ったつもり。
あくまで主観だが、この古泉がデザインを変更したのか、初見では誰なんだよと言いたくなるほど『分裂』とも
異なる描かれ方をしていた。ちなみに、延期に関する谷川コメントも同号に掲載されている。
886名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 09:38:42 ID:ayLlQb49
>>882
言い訳かどうかは知らんが、『キャラが勝手に動く』と言うのは大抵のクリエーターが口にするな
887名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 10:09:10 ID:y/qeZK5P
>>886
『キャラが動いてくれない』と言うのもよく口にするよね。
俺的には勝手でも動いてくれたほうが書きやすい。
888名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 12:10:34 ID:iOWxnXYg
前レスの谷ハルを書いたblogはこれだな?
ttp://blog.goo.ne.jp/ansolo_dayomon/
「エロパロ板に投下予定だったがやめた」とも書いてるし。
889名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 12:19:45 ID:/Ql11Vlv
>>888
今読んだが、オリキャラはいただけない、それがなかったらもっと良かったかもな
890名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 12:24:40 ID:Klpu+sdd
あえてキョンを出さない、ハルヒの高感度が何故か高いってのもある種潔い。オリキャラが強すぎるのがアウトか。
891名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 12:51:52 ID:URbhHMUc
どこまで登りつめる気ですか
892名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 13:45:15 ID:Ly0Ky3m5
>>888
本人乙。vipで何度かレスを見たが結局こっちにリンク張りにしたんだな。懸命だったと思う。
さぁ早く長谷口を書く作業に戻るんだ。

>>891
不覚にもwww
893名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 14:15:07 ID:0LtjFFNy
非常に分かりやすいプリン住人がいるな
894名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 14:35:24 ID:CH1HtKeU
松井オデキは人類史上最低の屑
895名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 15:04:59 ID:iOWxnXYg
>>894
誤爆ですか?
896名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 15:08:37 ID:0LtjFFNy
1chにレスするつもりだったんじゃネーノ
897名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 16:37:21 ID:eIpk0EjN
>>885
あれキョンと顔がまったく同じでびびったw
898名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 16:54:17 ID:BoeEGr3l
久しぶり!ドラクエってもう終わりました?
899名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 16:55:57 ID:7b4RcOMq
「いい加減お前から告って来いよこのツンデレがっ!!」
「いい加減あんたから告って来なさいよこのツンデレがっ!!」
ってキョンとハルヒが言い合うSSって何だっけ。
900名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 17:36:02 ID:sFP0AyJ4
ハルヒといったらキョンってイメージがありすぎて
谷ハルは違和感あるのね
でもあの二人ってクラスずっと一緒なんだな
901名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 17:52:52 ID:Bz7UtzAs
リアルに4年間一緒のクラスになったことあるよ
902名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 17:57:01 ID:eIpk0EjN
>>899
個人サイトです。例のかたの。
903名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 00:15:57 ID:BAN1hDdj
この雰囲気ならいえる・・・・
エロパロ以外のSSどこであつかってるかしらねぇ!
90443-48:2007/09/28(金) 01:44:20 ID:Ff6c/fXZ
投下させていただきます。
涼宮ハルヒの再会の続き。



前に投下したのは、数ヶ月前だな……
マダーしてくれた皆さん、ありがとう。やる気が出たよ。
いろいろ忙しくてなかなか書けなかったけど、なんとか完成させました。

期待に添えると良いのですがね……
905涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 01:45:38 ID:Ff6c/fXZ
〜第4章 トジラレル セカイ〜






──走る。
ただひたすらに、足を踏み出して前に進む。
星明りさえも見当たら無い街を俺は必死に駆けていた。
まるで機械の立ち上がるような低い音が後ろでしたが、振り向く暇はない。
どうせ見たくもない光景がそこにあるだけだ。

───走る。
考えるのは後でいい。
もう決めたんだ。足を止めたら決心が鈍っちまう。
役目を果たしていない暗い電灯が、崩れるように視界から消えていった。今度の世界はライフラインのおまけも無いらしい。

────走る。
風を顔に感じる。
「ハァ……ハァ……っ」
息が切れる。けれど、止まるわけにはいかない。
目的地まではあと少し。
今は時間がない。
「あぁ忌々しいっ」
この坂に、俺は後何度悪態を吐けばいいのだろう?


─っ!?
「くっ」
不意に、身体が宙に浮く感覚。
気が付いたときには、盛大にアスファルトに身体を打ち付けていた。
いまだ熱を孕んだ人工の地面が、やたらと熱く感じる。

──痛ぇな……
当たり前だ。俺は生きているんだから。
だけど、一秒……いや、10のマイナス何乗秒だって良いさ。俺は出来るだけ早く辿り着かないといけない。




「ぅぉおぉおおおおお」
──吼える。
気力を振り絞って、そのまま坂を一気に駆け上がる。

走る。
──ひたすらに北校を目指して。
906涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 01:46:38 ID:Ff6c/fXZ




「待ってくれ。お前の中にある世界……だったか?それと俺の……俺の夢のリンクを閉じちまったら、二度とそこへ行くことは出来ないのか?」
対峙して、俺に視線を送りつづけている長門に声をかける。
「あの世界は、涼宮ハルヒの持つ何もない所から情報を生み出す力を、私が一時的に利用して生まれたもの。しかし、私の中に移された涼宮ハルヒの力は、あの世界を再構成して以来ずっと弱まり続けている」

「つまり……?」
聞くまでもないことだった。けれど、まだ俺の心は諦めきってくれないらしい。
まるで何かの中毒者のように、長門が救いの言葉を与えてくれるのを座して待っていた。


「あなたの世界は完全に消失する」
…………
長い時間が経ったような気がする。いや、あるいは一瞬だったのかも知れない。

「……そうか」
俺は、深い溜息とともに一言だけ発した。

本来、長門が世界を改変するのに利用した力はハルヒのものであり、あいつがいなくなっちまった以上、それが何処かへ消えちまうのも当然なのかも知れないな。
そして、それは同時に涼宮ハルヒが完全にこの世から姿を消すことも意味していた。



──ハルヒのいない世界か。
そう……考えてみれば大したこと無い筈さ。
だって、そうだろう?
よくよく考えてみれば、中学生までの15年間、俺はあいつのことなんか露と知らなかったんだぜ。人生の90%以上はアイツ無しで過ごしてきたんだ。
今更いなくなったって、元通りになるだけなんだ。
907涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 01:47:50 ID:Ff6c/fXZ
「ははは…ははは」
単純明快な事に気が付いて、笑い出す。そう、元通りになる、それだけなんだ。
……
どうにも可笑しいな。
何で俺の頬を涙が伝っているんだろう?
俺は笑っているはずだろ?なんで哭いている……?
笑えよ。
顎に力を込めて、無理やり口を開く。
「ぅぁぁぁあ」
嗚咽が止まらなかった。




なあ、ハルヒよ。
俺にとって、お前はそれだけの存在だ。
既に十数年の年月を生きてきたって言うのに、今までの人生全否定だ。
お前に出会って全てが変わっちまったよ。

なのに、何でお前は消えちまった?
俺の目の前にいきなり現れたと思ったら、いきなり居なくなって……
今度は、夢からさえ消えちまうのか?
どれだけ俺を騒がせれば、気が済むんだよ。
908涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 01:49:15 ID:Ff6c/fXZ







「あなたの記憶を消すことは可能」
あの世界の全てを……あるいは、アイツのことも全て忘れて暮らすことも可能ってことか。
そうだな、ひょっとしたらその方が幸せになれるかもしれないな。

だが……
「長門」
「何?」
「これが何か分かるか?」
部室のパソコンに残っていた、団長専用の
「現行のパーソナルコンピュータにおける補助記憶装置の一つ。俗にUSBフラッシュメモリと呼ばれるもの」

多分あいつがあの時やっていたこと。
「これの中身なんだがな……写真が入っていた」
「……写真?」
「ああ、俺達の写真だ」
ハルヒがデジカメで記録してきた俺達の活動の軌跡。
その大半は、朝比奈さんのコスプレ写真館で占められていたけれど、間違いなく俺達が残してきた思い出だ。
多分あいつがあの時していたこと……
「ハルヒは多分、俺達の記録を残しておこうとでも思ったんだ」
いつもいつも下らない思いつきで俺達を振り回してきたあいつの、最後の“いい考え”
残されたフォルダには、一周年記念のタイトルがつけられていた。


一周年。本当に色々なことがあったと思う。
出会いは、入学式の自己紹介か…
そして、わけも分からないままSOS団結成に巻き込まれて。3人からの衝撃の告白。
そのまま、今じゃ良い思い出の閉鎖空間か。

野球をやらされて、七夕には時間遡行なんかもさせられて……夏休みなんて15498回も繰り返しちまった。
秋には映画を撮ったな……色々な人に色々な意味で迷惑をかけた気がする。

「そして……だ」
一息おいて、言葉を続ける。
「俺にとって……あの世界で、あの世界のお前達といたのもSOS団の活動なんだ」
909涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 01:50:24 ID:Ff6c/fXZ
俺とハルヒを苦々しげにスマイルの奥から見つめていた古泉。
初めて出会った時からやたらと貧乏くじを引き、こっちの古泉より何割増しかで不幸なニヤケスマイル。
あいつにはすまない事をしたと思う。

眼鏡の向こうから、悲しい瞳で俺を覗き込んでいた長門。
ひょっとしたら、俺はあいつの気持ちに気づいていたのかも知れない。
……




髪の長いハルヒ。
俺にとって100%のポニーテールに結った長い髪。
俺のネクタイをひっつかんだその右手が、懐かしいアイツを思い出させてくれた。
アイツと同じように俺を愛し──ちょっとアイツよりも素直だったかもしれないけどな──俺が愛した存在。

いつかハルヒが居なくなった世界で、俺は再びアイツに出会った。
俺にとってSOS団ってのはアイツとの活動記録で、あの世界の記録だって立派な活動記録の一つなんだ。






だかr……
……?
……………



ああ、そうだ。
朝比奈さんは可愛いな。あの人の愛らしさは異世界でも共通だ。
……忘れるわけが無い。
910涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 01:51:39 ID:Ff6c/fXZ
だから
「長門」
言葉をかける。長門が見つめ返してくる。
「記憶は消さないでくれ」

そして……あいつは多分、最後にこう言ったんだと思う。
『生きて、お願い。あたしがいなくなっても』
柄でもねえよ、こっちの都合なんて今まで無視して俺を引っ張ってたのに。
どうせだったら、「ついて来なさい」とでも言って欲しかったぜ。
いいさ。生きてやる。
俺は、お前の命令通り命尽きるまで生きてやるよ。

……だから
「あの世界を消してくれ」
俺は、悲しい決断をしないといけなかった。
















「わかった」
小さく長門が頷く。
「消去を開始する」


こうして、俺の不可思議な夢の話は終わりを告げる。
今思えば、あの夢の中で繰り返し見ていた悪夢は、『現実』を思い返していたのだろう。
忘れてしまいたい現実を夢として処理し、忘却の果てに追いやっていたのだ。

あの時、感じた不可思議な感覚も、現実との差異から感じたものだろう。

もう二度と会えないと思っていたハルヒ……
再会したと思っていたらそいつは、人の夢という字のごとくの儚いものだった。
911涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 01:52:40 ID:Ff6c/fXZ
目の前では、長門が何事か呪文を唱えている。
よく分かりはしないが、俺の世界を消しているんだろう。
まあ、いいさ。俺は決めたんだ。

このままあの世界が残ったら、俺の精神がのっぴきならない事になっちまうんだろ?そんな状態で生きてたって、ハルヒとの約束を守ったことにはならないからな。

それが、いなくなったあいつに対して俺が出来るせめてもの手向けだろう。
──
──約束?
「長門」

「何?」
「あぁ…えっとだな…その世界てのはまだ存在するのか?」
「リンクは途切れていない。しかし、崩壊が開始しているため非常に危険」
「何とかして入ることは?」
「許可できない……世界は消え始めている」
「ハルヒは……あいつはまだ存在してるのか?」
「……涼宮ハルヒの存在は、二つの世界における最も大きな差異。特異点である彼女はまだ存在しているはず」

それだけわかれば充分だ。

「悪い、長門」
俺は、立ち上がると我が家を支える柱へとに向かってゆっくりと歩を進める。
「『ハルヒ』と約束があるんだ」
……
大きく頭を振りかぶって、壁に思い切り打ち付ける。

──痛ぇ
大きな光が目の前で瞬き、そのまま俺の意識は深く深く闇へと落ちていった。





…………







『また、あたしの目の前からいきなり消えたりしないわよね?』
悪い。ハルヒ……またお前の前から消えることになりそうだ。
912涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 01:54:11 ID:Ff6c/fXZ



……っ
固い感覚を身体に感じて、目を開く。
──ここは…?
見覚えがある。通学路の途中だ。
しかし、何故こんな所に出たんだ?てっきり家か……学校にでも出るもんだと思っていたんだが。



不意に、何か音がした気がして、後ろを振り向く。
嘘だろ?
世界が消えていた。比喩表現なんかじゃない、言葉どおりに何もない空間が存在するだけだ。
見慣れた景色どころか、街灯の光一つ見えやしない。
全てを呑み込んでしまうブラックホールより真っ暗だ。

『ダメ……とても危険』ね。全くだぜ。


──あいつはどこだ?
この時間なら当然、自宅にいるはずだが……

でも…


ブンっと風を切る音がして、すぐ傍の道路標識が渦を描いてまた何処かへ消えた。



やっぱりアイツはあそこにいるような気がした。

──走ろう
一瞬でも早く北高へ。
913涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 01:55:40 ID:Ff6c/fXZ

──見つけた。
上りきった坂の上。俺の学び舎。
校門から長々と続く石畳の上、いつだったか俺が寝転がっていたそこに、あいつの姿を見つける。

「……ハルヒ」
あの時とは逆だな。俺が起こす立場になるとは思わなかったぞ。
「起きろ」

「むにゃ……昨日のアンタ激しかったんだから……も…ちょい」
どんな夢見てやがる。

──やれやれ
そっと髪を掻き揚げて、うっとりするような曲線美を描く耳に、口をつけてフーと吹く。
首を締めての目覚ましよりは効果的だろう。

「……わ!?……ぎゃ……?が…ぎゃーー!??」
どこぞの古いゲームの主人公のような声をあげて、ハルヒが跳び起きる。

「やっと起きたか」
線香花火のように目をしばしばさせて、疑問の表情で俺を見るハルヒ。
「な、なんで…あんたがここにいるのよ?」
何故だろう?自問してみる。
……多分、ここにいないといけないからだ。

「ここ、どこだか分かるか?」
「学校?」
そう、俺の母校だ。
壁なんてプレハブで、おまけにやたらと貧乏で、『お前』に馬鹿にされるくらいに、しょぼい県立高校。
でも、俺とお前が出会った場所。








静寂と、暗闇。たった二人きりの世界。
青光りする巨大な人型すら見当たらない。
月も星も光もない世界、俺達は俺達が出会ってしまった学校に立っていた。
914涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 01:57:04 ID:Ff6c/fXZ
「何これ?どうなってんの……?あたしは布団で寝てたはずなのに」
「ほら、とりあえず立て」
まだ呆けてるハルヒに、ゆっくりと手を伸ばす。
暖かい体温の感覚が俺の手を握り返してきた。
「夢?」
ああ、そうさ。

これは夢なんだ。朝、起きたと同時に全て消えてしまうだろう幻想。
この世界に光一つ無いのも、何故か目が覚めたらベッドにいないで学校にいるのも……
今目の前にいるハルヒも
全ては朝の光に溶けてしまう淡い夢なんだ。

「ふーん?」
繋いだ手と反対の手がゆっくりと俺の頬を引っ張る。
「痛ぇな!」
確かな引っ張られる痛みを感じる。というか、自分ので試せ。俺をつねるな。
「ちゃんと痛覚があるじゃない」
「夢なら痛くないと思ったら、大間違いだ」
俺は叫んだ。ありのままの心を。

そう、そんなの大間違いだ。
たとえ蜃気楼よりも儚く消える夢だって、夢を見ているその間は現実と全く変わらない。
915涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 01:58:46 ID:Ff6c/fXZ
世界が消える。
何度も上ってきたあの坂も、消えてしまった。
「こっちだ」
手を引いて走り出す。
どこへ行けば良い?どうすれば……
どうすれば少しでも長くこうしていられる?

音を立てて、幾何学的な渦を描いて、世界が終わる。
文化祭でアイツが歌った体育館も、俺達が出会った教室も、俺達の過ごした部室も。

「はぁ…はぁ」
息があがる。

──そもそも何故俺は逃げないといけないんだ?
これが現実じゃないからか。
──モラトリアムだからか?
それの何がいけない?俺はまだ高校生だぜ…?十何年しか歳を経ていないただのガキだ。
俺は……



「ねえ、いったい何が起こってるの?」
不安そうに俺の手を握りながらも、どこか楽しそうなハルヒ。
「ねぇ。ジョンってば」
916涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 02:00:29 ID:Ff6c/fXZ
そうか。
俺が、この世界を消さないといけない理由。
「なぁハルヒ……」
「何よ?」
「俺、実はジョン・スミスじゃなくて、ただのキョンなんだ」

「は…?あんた何言ってんの?」
眉間に無数の皺を寄せて、ハルヒが訝しげに俺を見る。
「あんたは、ジョンで……そんで、キョンでしょ?」
まぁ、そうなんだけどな。
「でも、やっぱり俺はキョンでしかないんだ」
宇宙人でも、未来人でも、異世界人でも、超能力者でも、まして神様でもない。
俺はただの人間、それでもSOS団団員1号のキョンだ。

そう。俺は、コイツにとって特別なジョン・スミスなんかじゃない。
そう考えれば納得は出来……ねぇけど、決意くらいは出来る気がした。
「意味わかんない」
かもな。俺だって理解し切れてないんだ。
「あのな、ハルヒ」
俺だって、大切な人間がいなくなる気持ちくらい知ってるのさ。
「お前は、俺の前からいなくなっちまった事があるんだ」
「何よ、それ?あたし知らないわよ……?」
まぁ俺も最近知ったところだからな。
「けど、俺達はこうして、また会えた」
偶然だと……いや、必然だと信じたい。

「じゃあ、もう何処にも行かないでよ」
暗い顔で、俺を抱きしめてくる。
「俺は……」






『生きて、お願い。あたしがいなくなっても』
団長閣下の最後の言葉。
「団長命令に従わないといけないんだ」

でも、だな……
「きっと、俺達はまた会える」
少なくとも俺はそう信じるさ。
917涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 02:02:04 ID:Ff6c/fXZ
まるで、何かの力が暴走するかのように、世界を青白い光が包みだす。
どうやら、もう時間がないらしい。




俺からも強くハルヒを抱きしめる。お別れの時間だ。
必ず……
「また会おうぜ」

何度も撫でた髪に手を当てて、何度も口付けた唇に口付ける。



──何年も……何十年だって探してやる。
それでも見つからないなら、来世でだろうと探してやるさ。
世界中どこに居たって見つけてやる。地の果てだろうが、他所の天体だろうが許容範囲だ。
きっと、いつか会えるよな?
今まで、さんざお前に無理やり付き合わされてきたんだ。
今度くらい、俺から押しかけても良いだろ?



────なあ、ハルヒ?









青光りする巨大な光と、怒気を孕んだ叫び声。

「──────!!!!」






唇。












──それが俺の感じた最後のアイツだった。
918涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 02:03:25 ID:Ff6c/fXZ




──

「……………」
…………
ゆっくりと目を開く。
どこまでも見慣れた自室の天井。ただ視界にはそれだけが広がっていた。

…………



「世界はつい先……」
「悪い長門。今は何も聞きたくないんだ……」
震えた声で言葉を遮る。
「……そう」
長門が出て行くのを確認した後で、手で顔を覆い目を瞑る。


……俺は本当に正しかったのか?
919涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 02:04:45 ID:Ff6c/fXZ



しかし、まあ……なんで俺は学校なんかに来てるんだろうか?習慣とは恐ろしいもんだな。
そもそも、一晩泣き明かした後で良くあの坂を登れたもんだ。我ながら驚きだぜ。
「ふぅ……」
大きく溜息をついて教室の扉を開ける。

──ああ、クソっ……
誰も居ない後ろの席を見て、また情けない気分が蘇ってくる。
可能な限り前を見ないようにして、机に突っ伏す。
史上最高に憂鬱な気分だな……







──結局のところ、あの事故はなんだったんだろう?
機関の敵対組織の陰謀か…未来人の策略か…あるいは宇宙人の実験か…
ひょっとすると、ジョン・スミスのことを知ってしまったハルヒの力の暴走だったのか。
あるいは、ただのスピード出しすぎの不幸な事故だったのかもしれない。

でも、今となってはそんな事、どうでもいいことだ。
全ては過ぎ去ってしまった出来事で、涼宮ハルヒは俺の前から永遠に去ってしまった。





──涼宮ハルヒはもういないんだ。
920涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 02:11:52 ID:Ff6c/fXZ
周りの喧騒に、目を覚ます。
どうやら、少しの間微睡んでしまっていたらしい。
「ああ、皆に……生を…介す…」
教壇の上で誰かが言葉を発しているのが分かるが、あいも変わらず、それらの言葉は俺の耳をただのトンネルくらいにしか思っていないようで、しっかりと認識できなかった。

「……園…院……から来……し…、…宮………」
いつの間にかホームルームが始まっていたのだろう。
何度も聞いたクラスメートの誰かの声がするが、それが誰だかまでは判別できない。






「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者……」
…………
………………………
……………………………………
……

……………………

────!????


涼宮ハルヒが……
921涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 02:12:49 ID:Ff6c/fXZ


えらい美人がそこにいた。
教壇の上で何時だったか聞いたことのあるような演説を始めたハルヒは不敵に笑い、言葉を続ける。
「それから、キョンとかいう間抜けなあだ名のヤツがいたら、あたしのところに来なさい。以上!!」

片手で型作ったピストルで俺を撃ち抜くポーズを取るハルヒ。





教室中の全ての視線が痛いほど俺に突き刺さり、くるっとユーターンして涼宮ハルヒへと戻っていく。
全員が全員。岡部も含めて俺達を唖然とした表情で見つめて、「あいつらどんな関係だ?」とでも言いたそうだが、俺はたった一人、全く違うことを考えていた。


──ここ、笑うとこ?
922涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 02:13:39 ID:Ff6c/fXZ
〜エピローグ The reunion of Haruhi Suzumiya 〜






「やれやれ」
一際大きく溜息をついて、言葉を吐く。

相変わらずガラクタどもが散乱した屋上への通り道。
一人になりたい気分で、ここまでやって来たが、去年の春にアイツに連れられてきたときと様変わりしていないな。

何の気無しにそのまま屋上への扉のノブを回す。
なんと開きやがった。無用心なことだな。





予想外だが、見慣れてもいる存在があった。
「よぉ」
片手を挙げて、声を掛けてやる。
「やぁ、どうも」
古泉一樹が微苦笑とともに、手を振り返してきた。
普段真面目なこいつには珍しく、学校指定ではないジャージをうちの体操服の上に着込んでいる。



「いったい何が起こったんだ?」
解説好きのこいつの事だ。何らかの仮説ぐらいは出来ているだろう。

「そうですね……熱力学第一法則というものをご存知ですか?」
生憎と、長門の星の言葉は存じてなくてな。
「簡単に言えば、変化の前後でエネルギーの総和は変わらないということを示したものです」
ちっとも簡単じゃないぞ。つまり何が言いたいんだ?
「長門さんの借りていた涼宮さんのパワーは、どこかへ消えていたのではなく、『涼宮さん』に移っていた。そういうことですよ」
それで、『アイツ』の思い通りに世界が変わっちまった。そういうことか?
「そういうことです」
923涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 02:14:32 ID:Ff6c/fXZ
──ふぅ
柵に持たれかかって、ゆっくりと何度目かの溜息をつく。
見上げた空は、まるで世界に何の変化も訪れていないように流れていた。
「なぁ?」
「何でしょう?」


「これで…良かったのか……?」
俺は、俺なりに決断してモラトリアムからの脱却なんて大層なことまで考えて……
来世で再会なんて夢見がちな恥ずかしい話までして……
それで、あっさりとまたアイツと会っちまった。

「僕には、貴方が正しいか否かの判断は出来かねますが、ただ一つ断言できることがありますよ」
なんだよ?



「あなたは、涼宮さんに勝てないんですよ」
それだけ言って古泉は笑った。ニヤケスマイルなんて言葉が似つかわしくない、屈託も邪気も含みも全く無い笑顔で。
…………
反論しようと、色々考えてみるがちっとも答えが浮かんで来やしない。
とりあえず「あー」だの「うー」だのうなってみたけれど、やっぱり返事は纏まってくれなかった。

「……それでいいのか?」
「いいのでは、ないかと」
……






ま、それでいいのかもな。
924涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 02:15:36 ID:Ff6c/fXZ
ガチャリという金属音に振り返ると、屋上入り口のドアが開いて人影が入ってくるところだった。
「探しましたよ」

と、まあ俺はここで古泉一樹の珍しい表情を目撃する機会に恵まれる。
そう……ノブを持ったまま立ち尽くした古泉は、驚愕の表情で俺……いや、俺達を見ていた。

「どうも。あなたが、超能力者の古泉一樹さんですね」
俺のすぐ傍、ジャージに身を包んだ『古泉』が、如才なく微笑んで古泉に声をかける。
「……これは、いったい?」
古泉が、俺に向けて疑問の表情を見せる。
──悪いが、俺も何も知らないぜ……







ガタっ
「……探した」
再びドアが開いたかと思うと、そこに長門有希の姿があった。
いや、情報の伝達に齟齬が発生したな。正確に言えば、長門有希“達”の。

「何……?」
眼鏡をかけた長門が、呟くように不安をこぼす。
「……ここはどこ?わたしは何故連れてこられたの……?」
開いた口が塞がらなかった。
925涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 02:16:19 ID:Ff6c/fXZ
ガタガタガタっ
「うぉっ!?」
この上何が起こるって言うんだ?
音のしたほうに目を向けると、謎の御社のようなものがガタガタ揺れている上に、光を発している。
「百葉箱ですね……」
「地上での気象観測の為の装置。中には温度計、湿度計等が入っている。最初からここに設置されていたもの、安心して」
長門と古泉からフォローが入る。

しばらく鳴り続けた音が止むと、耳慣れた声が聞こえてくる。
「ふみぃ……座標がずれちゃいましたぁ……」
…………えーと





バターンっ
爽快な音とともに、また誰かが現れる。
「いやー、キョン君。聞いておくれよ。あたしは、もうめっがさ驚いたにょろよ」
続いての闖入者は、鶴屋さんだった。
隣にはいつものように朝比奈さんを伴っている。普段見慣れた何でもない姿だ。


百葉箱から、既に朝比奈さんが顔を出してなければの前提で語ればな




「おぉっ!?みくるが二人ぃっ!?…いやー、参ったねぇ」
大げさに驚きながら、いかにも楽しそうにかんらかんらと笑う鶴屋さん。
俺もいっそ笑ってしまえば、気持ちが楽になるだろうか……?
926涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 02:17:20 ID:Ff6c/fXZ
「ここにいたわねっ」
最後にやってきたのが、誰かって?
そんな定番の事を答えるのに意味があるのか?だいたい既に分かりきったことじゃないのか?
でも、まぁいいさ。お約束ってのは必要だ。
語ってやるよ。


──涼宮ハルヒだ。






「よぉ」
やる気なく手をあげて、ハルヒに答える。
「あんたね、こんな所で油売ってる暇は、涅槃寂静秒も存在しないのよ」
そりゃ、いったい何秒だ?
なんて言う暇も無いまま、腕を引っつかまれる。
HA☆NA☆SE
俺のツッコミを入れる気力はもう0だ。


しかし、俺の思いを完膚なきまで無視して、ハルヒは俺を屋上から引っ張り出して、なお走りつづける。
「おい」
何処へ行く気だ。
「何処って、部室に決まってるじゃない」
強い力に引かれながら、階段を強制的に駆け降ろされる。
おい……俺の意思を無視して、全てを勝手に決めるなよ。
「あんたね。あたし達SOS団は、とてとて忙しいのよ。一分一秒だって惜しいんだからっ」
927涼宮ハルヒの再会:2007/09/28(金) 02:18:57 ID:Ff6c/fXZ
──ああ、そうさ。

例えば、二人に増えちまった団員をどうするかだとか。
「お前は一体どっちのハルヒなんだ?」と聞くとか。
この世界はどうなっちまってるのか知ることとか……

やることは、一分一秒も惜しいくらい沢山あった。








──でも
少しだけ時間をくれないか?



たった一言で良い。




「ハルヒ」
「何よ?」

俺にとって100%を越える意味を持つ、ちょんまげみたいなその髪型に声を掛けさせてくれないか




















「似合ってるぞ」





〜 The end 〜



928 ◆LeyXT4003g :2007/09/28(金) 02:23:52 ID:pmkVJqCA
無駄に改行しまくる反則SSはとても読む気がしない。
ほかの方、GJしてあげて。
929名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 02:24:41 ID:jTQWaxEq
GJ!!!!
でも前までの内容を全く覚えてない俺の記憶力に絶望した!!
ちょっと一から読み返してくる。
930名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 02:25:39 ID:Jf9HYe/U BE:1888510289-2BP(0)
GJ!!
ホント良いタイミングでこのスレを見たもんだww
931名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 02:29:18 ID:9l4Oj7XG
これで未練はない…ようやく眠れる…ガクッ
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!..zzz
93243-48:2007/09/28(金) 02:30:00 ID:Ff6c/fXZ
以上。




そして、今回もちょっと自分語りしたりします。
ウザイのは重々承知なんですが……まぁ、こっから先は読み飛ばしてやってください。







この話を書こうと思ったのは、友の死なんて壮大なとこから始まってたりします。
俺は、まだ20代で死なんて縁遠いと思ってたんですが……同級生が去年の年末亡くなりました。
それで、死をテーマにした作品を書きたいなと思って書いてみました。
内容はある種死者への冒涜みたいなもんですが……
まぁ、一応この作品は亡き友に俺から捧ぐものです。(最も友は、別にアニオタってわけでもなくハルヒは多分知らないのですが……www)


注意された(?)スペースについてですが、うーん……やはり直せませんでした。
独特の間みたいなものを表現するのに、どうしてもこれに頼らないといけません…実力不足ですね。

なお、みくるの扱いが悪いような気がするのは仕様ですwww

あと、展開ですが…「SSとは原作の換骨奪胎である」なんて話を以前どっかのスレで見ましたが、この作品は更にSSを換骨奪胎したようなありがちな展開ですね…
書きたかったのは…「宇宙人、未来人〜」「それから〜」の流れと、最後の似合ってる〆
原点との対比みたいな展開って好きなので。



まぁ、長々とお付き合い大変ありがとうございました。
途中、長い間が開いてるにも関わらずマダーしてくれた方々は特に…
冒頭でも書きましたが、励みになりましたよ。



さて、以上で自分語り終わり。お目汚し失礼しました。
933名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 02:31:43 ID:7vDQCukD
>「あなたは、涼宮さんに勝てないんですよ」
これにやられた。GJ、完結おめでとう。
ただどうにも全体的に「まとまり」というか、そういう物語的な「精彩」を欠いてるのではと思いました。
個人的にはこの妙な雰囲気は好きだ。
934名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 02:41:03 ID:9l4Oj7XG
全部含めて「味」と許容し吟味できる俺は間違いなく勝ち組。
批判する全ての人へ。
自己主張を他人の作品にするのは批判レベルはやめてじゃなくて指摘程度にしような
935 ◆LeyXT4003g :2007/09/28(金) 03:09:44 ID:pmkVJqCA
>>932
世間の誰も言わないだろうから、俺が言ってやる。
ウゼエ。
他の住人は知らんがね、俺は職人の書くSSに用があるのであって、職人本人に用があるわけじゃねえ。
自分語りを書く職人というだけでもウゼエのに、ここでも改行しまくるのがさらにウゼエ。
あまつさえ、ありがちだの自分語り終わりだのの免罪符的文句に、世間知らずな甘えが見えて、ひったすらウゼエ。
こんな自己顕示欲のカタマリみたいなイタい職人のSSを読んでいたのかと、肩をすくめて両手をあげちまうね。
友人の死?
匿名掲示板で告白してどうなる。それが本当かどうかなんて誰が解るんだ(むしろウソだったほうが物書きとしては褒められるぜ)。
……とはいえ、これは職人の誰もが通過する道かもな。
キミは間違いなく、その書き込みを思い出すたびに自己嫌悪に陥るだろう。
それは5年後からかもしれないし、今朝からかもしれん。とにかく、ご愁傷様。

>>934
このレスは、「作品」への批判でも指摘でもないですからね、そこんとこご注意。
936名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 03:23:58 ID:9l4Oj7XG
>>935
ンなこと言わんでもわかるが。
スルー技能とか身に付ける気無いか?
アンタのレスもアンタが>>932に感じるのと同じぐらいウザいんだぜ
937名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 03:27:22 ID:14zRCBq9
>932での余計な投稿が、自分の作品の評価を自身で破滅的に貶めていることには、
作者も気づいたほうがいいと思う。
938名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 03:31:44 ID:FmRghU1M
突っ込み待ちが見え見えすぎる。くだらん釣りはやめとけ
939名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 03:36:30 ID:GF389Bkj
今まではスルーしてたが流石に今回だけは頭に来た。
>>928
>ほかの方、GJしてあげて。
してあげて?アンタいったい何様だ。
ウザイとか読む気がしないとかいう自分の意見なら幾らでも言うがいいさ。
それが匿名掲示板ならではの意見や批判なんだし、その点に関しちゃ何一つ文句言わねえよ。
でもそれなら単にパスとかスルーとかだけ言っとけよ。
トリつけりゃ何言ってもいいって勘違いしてねえか?トリは免罪符じゃねえぞ。
最近のアンタはただウザイだけだ。釣られた俺と共に消えろ。
940名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 03:43:33 ID:vrl5L7sG
名案閃いたんだけど
トリップの人は保管庫だけ読んでりゃいいんじゃね?
941名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 04:38:31 ID:4bXqF2oi
>>935
なんか久しぶりに覗いたら変なあほが住み着いとるな
942名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 04:42:48 ID:d4jwL9Qb
>>935
うぜぇ
943名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 04:59:40 ID:2QOkXuj5
まあ言いたいことは分からんでもないが、言い方がな
944名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 05:21:54 ID:tlBte0yE
>>939
今、お前が一番ウザがられてることに気付いてますかぁ?
945名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 05:54:56 ID:95Gs6WLe
香ばしい空気になってまいりました

ひとまずこの糞コテが糞みたいなことしか書けないのは
以前から分かりきってたことなんだからNGするなり読み流すなりしろ
SS書きでもない奴をスレの主役にするな


って書くのがこういう時のテンプレートなんだろうが
投下直後の一番槍であんな空気読めないこと書かれりゃ
仮に正しいことしか言ってなかったとしても反発したくなるわ
946名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 06:34:10 ID:TpjeAJKn
>>927
なるほど…こんな終わり方も有りだね、お疲れさまでした。
次回作お待ちしています
947名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 06:36:47 ID:71jM4W8o
そんなことよりパロい話でもしようぜっ
948名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 06:37:15 ID:dcu0TCiB
反発したいっていうか、あのコテにはいい加減このスレから出て行って欲しい
何なら頭を下げたっていい
949名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 06:56:08 ID:6Nvtom8a
まぁ>>932は読み飛ばしてくれても構わないって前書きが
あったから問題ないだろ。嫌ならスルー汁。
そんなことより、>>927みたいな甘いのキボン
950名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 07:00:12 ID:TpjeAJKn
後未完で気になるのは演奏のキョンがいじけてどうなるのが楽しみだし。
○天は作者書くの辞めたのかな?
951名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 09:42:04 ID:/F/o99kG
どっかでみたことある締めだな
952名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 10:57:23 ID:2HfJiWNJ
何だかレス番一つ抜けてるなと思ったらあの痛い糞コテまだいたのかwww
953名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 11:55:13 ID:Wog394Y2
>>952
それを飛ばしているおまいは間違いなく勝ち組
954名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 12:29:25 ID:k++PtV5x
純粋な自分語りは勘弁かもだが、作品に関することならむしろ大歓迎な俺は間違いなく少数派。

Q投下後に自分語りがしたいんだけど?
Aやめた方がよろしいかと。ただどうしてもと仰るなら名前欄などで注意を促したらよいのではないでしょうか。
955名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 15:12:07 ID:ziJu/1NV
せっかくNGにしてるのにおまいらが反応するから存在に気づいてしまったじゃないか。
人として終わってるやつの相手をしても不愉快になるだけだぜ。
みんなもNG処理しようよ。
956名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 15:14:25 ID:P0P7DlLb
もうしてる
957名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 16:13:06 ID:0A9jnAru
これでこそエロパロ。ナイフで傷つけ合って笑い合う。
958名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 19:17:14 ID:yTlBcZC7
自分語りっていうかあとがき的な意味で読んでるけどなぁ…

捉え方によるって言ったら終いだが
959名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 22:59:38 ID:XbcoJqKG
流れは読まないし、喋りたいことは喋らせてもらう。

久々に投下させてもらいます。
劇場版のヱヴァを見たら、昔の作品をリメイクしてみたくなった。
しかし長門と甘々ラブラブものになる予定が、気が付けばセカイ系。
『へたれキョン』『バッドエンド風』『俺設定』『中二病』『内容が無いよう』
あたりのキーワードにピンとくる方は、IDをNG指定推奨。13レス予定。
960名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:00:42 ID:XbcoJqKG

「好きだ。付き合ってくれ」

 春休みを一週間ほど後に控えた放課後。夕日に染められた教室で、俺は目の前に立つ
少女に、生まれて初めての愛の告白というやつをした。いや、してしまったってのが正しい。
なんとも締まらない話だが、意図した告白では無かった。その場の雰囲気というか、勢いと
いうか、あるいは大いなる宇宙意志に──いや、それは無いな。すまん、正直混乱してる。
ともあれ、たまたま二人っきりになったタイミングで、たまたま口元のファスナーと大事なネジ
が緩んでしまったというだけの話だ。
 一方、夕日で茜色に染まった少女は、こちらの動揺を知ってか知らずか、突然の告白にも
動じた様子を見せず、いつも通りの表情で、真っ直ぐに俺の瞳を見詰め返している。

 束の間の静寂の後、静かに彼女の唇が開いた──
961名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:01:57 ID:XbcoJqKG

 ここで一ヶ月ほど話はさかのぼる。別にタイムリープしたわけじゃなく、単なる回想だ。

「なぁキョン、正直に答えろ。……お前、長門有希と付き合ってんのか?」
 昼休み、男三人で机を寄せ合って弁当を食べていると、アホな谷口がアホな口を開いて
アホなことを訊いてきた。まったくもってアホである。飯を食べると血液が胃に集まり、脳が
貧血気味になるというが、それを差し引いてもアホだ。
「誤魔化すなよ。昨日、駅前でお前らが楽しそうにデートしてるのを見たんだからな」
 昨日の駅前?……ああ、あれか。デートじゃなく、単なる付き合いだ。新歓用冊子を業者
に頼むかどうかで、値段やら部数やらを相談しに印刷所を巡ったんだよ。それだけだ。
 ……それに、だいたいだ。
「三人いて、なんでそれがデートになるんだよ」
 アホを見る目でアホを見てから、視線をすぐ後ろの席に移した。その席の主こそが、俺と
長門の他のもう一人、すなわち“三人目”の席だが、学食にでも行っているのか今は空席だ。

「何の話してるの?」
 油断していたところで、突然真横からソプラノボイスが掛けられた。振り向くまでも無いが、
社会的マナーに従って振り向くと、案の定、いま話題にしたばかりの席の主がいた。
 右手には弁当の包み袋、左手は耳の脇に添え、腰下まである長い髪を掻き上げている。
クラスの信頼される委員長で中心的人物。しかも頭脳明晰で、かつ容姿もいいという漫画並
のスペックを持つこいつは、困ったことに、ことある事に俺に突っかかってくる。正直言って、
俺はこいつのことが苦手である。
 そんな感情を表に出さないように気を付けながら、脇に立つ少女に言う。
              、 、
「いや、何でも無いさ。朝倉」
962名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:02:55 ID:XbcoJqKG

 さて、話はさらにさかのぼる。時系列的には、告白よりも三ヶ月ほど前。
 クリスマスを間近に控え、クラスで風邪が蔓延していたころの話だ。

『プログラム起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・二日後』
 栞の裏に書かれた一文を頼りに、文芸部の部室にかつてのSOS団のメンバーを集めたが、
あと一歩──エンターキーを押すだけというとこで失敗した。
 おそらくどこかでフラグを立て損ねたか、あるいは余計なフラグを立ててしまったのだろう。
多くを語るつもりは無いが、キーワードとして『入部届』と『電源コード』とだけ言っておく。

 さておき、元の世界に戻るための、おそらく唯一の手段を失った俺が、その後どうしたかと
言えば、取り分けどうしたというわけでもない。元々周囲の状況に諾々と流されるってのが俺
の処世術だが、自分でも驚くほどすんなりと、今の状況に順応してしまった。

 もっとも、周りから助け──とりわけ長門の存在は大きかっただろう。

 冬休み明けに入部届を正式に提出し直し、以後、俺はSOS団の団員その1から、文芸部
の部員(有名無実の副部長だ)となった。別に文芸に興味があったわけでもないが、やって
みると意外に面白く、とりわけ編集作業は俺の性に合っていたようだ。やはり表舞台よりも
裏方が俺の仕事場に相応しいようだ。
963名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:04:11 ID:XbcoJqKG

 かつてのSOS団のメンバーがどうなったかと言えば、こちらもあまり変わりない。

 ハルヒの奴は坂の下の光陽園学院で『SOS超団』なるものを立ち上げて楽しくやっている。
何が『超』なのかと訊けば、
「あっちのわたしと同じ物を作っても仕方ないじゃない。それを超えなきゃ!」とのことだ。
 その横では、もちろん古泉が笑顔を絶やさず付き添っている。まぁ、あれは好きでやってる
のだから幸せなんだろう。惚れた男ってのは哀しいね。
 なぜここまで詳しいかと言えば週一度は二人と会うからであり、その度に、やれエリート高
はプライドが高くてつまらないとか、最近身の回りで変わったことが起きなかったか、などと
訊かれたりしているせいだ。ちなみに余談だが文芸部は『SOS超団・北高支部』などという、
大変ありがた迷惑な名前も頂戴している。

 朝比奈さんや鶴屋さんとの交流も復活した。朝比奈さんは一連の事件の状況は掴めてな
いようだが、持ち前の性格の良さで、最悪だった出会いも水に流してくれて、俺たちと仲良く
してくれている。
 鶴屋さんは逆にどこまで状況を掴んでいるのだろう。捉えどころのない先輩のことだから、
すべてを理解していたとしても驚かない。しかし文芸部に入ってきたのにはさすがに驚いた。
さらに出来上がった原稿について言えば、なぜ直木賞の最年少受賞記録が塗り替えられた
たというニュースが流れないのかが不思議なほどだった。

 あまり語りたくないが、朝倉はこっちの世界の長門の良き親友であり、しかも俺とクラスも
同じなので、必然的に行動を供にする機会が増えた。時々、笑顔の下でナイフを隠し持って
いるのではないかと不安になるが、幸いなことにまだ刺されていない。あと、どういうわけか、
ことあるごとに俺と長門をくっ付けようとしている節があるのだが、止めて欲しい。
 珍しいところでは喜緑さんも文芸部に入部してきたが、あくまで普通の先輩で、別にこれと
言って語ることもない。

 そんな感じで、すべてが円く収まっている。SFで世界改変などがあると、必ずどこかに綻び
があり、それが原因で大惨劇が起きたりするのが相場だが、少なくとも俺の目の届く範囲で
は、そのようなことは起きていない。この世界を創り変えた神様は、よほど完璧な存在だった
のだろう……

 ──さて、現実逃避はこの辺にして、いい加減に話を戻そう。
964名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:04:55 ID:XbcoJqKG

「好きだ。付き合ってくれ」
 いつかと同じようなオレンジ色の夕日に染まる教室での告白を、

「うん、それ無理」                 、 、 、 、
 いつかと同じセリフで、目の前の少女──朝倉涼子は笑顔で断った。



                     『 長門有希の誤算 』
           fatal critical serious unexpected ERROR has occurred!
                        ЯОЯЯЭ
                     『 算誤の子涼倉朝 』



965名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:05:39 ID:XbcoJqKG

 あまりにも呆気ない失恋に落ち込む間もくれず、朝倉は更なる追い打ちをかけてきた。
「それでどういうつもり? あまりこういう冗談は好きじゃないわ。罰ゲームか何か?」
 かっと頬が熱くなった。夕日のお陰で気付かれないだろうことが幸いだ。
 しかし参ったね。本気とも思ってもらえないとは。これが人徳ってやつか。

「いや、罰ゲームじゃないが……すまん、忘れてくれ。ちょっとした気の迷いだ」
「そう。ならいいけど……」
 続きの言葉は聞かなくてもだいたい分かる。
「こんなこと、冗談で長門さんに言ったらダメよ。いつも言ってるけど、長門さんは精神的に
モロい娘なんだから」
 長門、長門、長門……朝倉は俺と話すとき、二言目には必ず長門だ。
「もちろん本気で考えた上で告白するのなら構わないわ。いい? 長門さんと付き合うんなら、
まじめに考えないとダメよ。でないとわたしが許さないわ」
 何度聞いたか分からないセリフ。まるで保護者か何かだ。
「さ、そろそろ帰りましょう。下で長門さんが待ってるわ」
 ……そうだな。急ぐとするか。
「今日は長門さんの家に寄っていくの? 昨日一緒にロールキャベツを練習したから、たぶん
食べさせてもらえるわよ」
 朝倉は意識していないのだろうが、一言一言がまるでナイフのように突き刺さった。
 苦笑するしかない。改めて痛感させられたが、俺はやっぱり朝倉が苦手だ。
966名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:06:36 ID:XbcoJqKG

 なぜ朝倉を好きになったのか。
 なぜ朝倉なんかを好きになったのか。
 そもそも「好きって何だ?」などという今時中学生でも考えるのを恥じらうような思索に耽る
つもりは無いのだが、それでもやはり考えてしまう。

 元々、俺が朝倉に持っていたのは苦手意識だけだったと断言できる。
 そりゃそうだろう。何せ俺が朝倉を見て真っ先に連想するのは、凶悪なナイフだ。わけの
分からん理由で殺され掛けたという強烈なトラウマの前では、『あっち』と『こっち』の違いなど、
靴を右足から履くか左足から履くかという問題よりも些細なものだ。

 そんな俺の気持ちなど知ったことじゃないとばかりに、朝倉は俺の生活圏を脅かした。
 『長門』とうい中継点を通じて、何かにつけて行動が重なる。休日にすら顔を合わせる機会
が出てくれば、否が応でも慣れてくる。トラウマも徐々に薄れ、『こっち』の朝倉という人物を
直視できるようになった。

 色眼鏡を外してみると、朝倉は実によくできた人物だった。
 見てくれは良いし、頭も性格も素晴らしい。おまけに友達思いの優しい奴だ。親友の長門
に対して、見方によっては過保護とも取れるぐらいに尽くしている。そこに打算など、まったく
見られず、純粋に長門のことを案じていることが伝わってくる。
 当然男子には、そんな朝倉に惚れている奴が大勢おり、俺がそのうちの一人になっても、
何ら不思議ではない。
 思い返してみても、取り分けこれと言って、切っ掛けとなった要因は見つからない。
 気付いたらそうだったというのが、一番しっくりくる。元々、こういうことは、ぐだぐだ理由を
付ける方が間違っているだろう。「恋愛は理屈じゃない」とかいう頭の悪い思想も、実はそれ
ほど嫌いじゃない。

 まぁついでに言えば、朝倉が俺なんかと釣り合わないことも、分かり切ったことだった。
967名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:07:29 ID:XbcoJqKG

 ロールキャベツは美味かった。大きさが不揃いだったり、型くずれしているのがあったりも
したが些細な問題だ。前日に作り置いてあったお陰か味も好く染みており、キャベツも程良く
蕩けていた。
 食事のお礼と嘘のない正直な味の感想を伝え、しばらく食後の会話を楽しみ、長門の家を
出たのは八時を少し回った頃だった。
「じゃあ、また明日、学校で」
「…………」
 無言のまま、少しはにかんだ様子を見せながら頷く長門。
「それじゃあね、長門さん」
 いつも通り、朝倉も一緒に家を出た。

 エレベーターまでの短い区間で、朝倉が口を開いた。
「それで、そろそろ頭は冷えた?」
 四月も近いってのに、まだ寒いからな。早く帰ってコタツに入りたいぐらいだ。
「そう。なら早く帰るといいわ。終業式間際に風邪で欠席すると、色々大変でしょ?」
 ……すまん。
「で、どうなの? クリスマスの時みたいに、また夢遊病にでもなった? それとも、」
 エレベーターが1階から上がってくる。表示板の数字がゆっくりとカウントされていく。
「俺自身、勘違いじゃないかと疑ったが、それこそ勘違いだった」

 俺は朝倉が苦手だ。
 そして、それを補ってなお余るほど、朝倉のことが好きだった。

「そう。本気なのね」
 その答えが予め分かっていたかのように、朝倉の反応はあっさりしていた。
 間抜けな電子音とともに、エレベーターの扉が開く。
「ああ、俺はお前のことが好きだ」
 お互い横並びのまま、狭い密室に入る。
 背後で扉が閉まる。下に向かうという音声案内に被って、朝倉が呟いた。
「…………最悪ね」
 一瞬の無重力を経て、エレベーターは下へと向かった。
968名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:08:23 ID:XbcoJqKG

 がらんとした部屋だった。
 部屋と言うよりも、もはや囲いというレベルだ。壁によって、空間が直方体に切り取られて
いるだけに過ぎない。出会った当初の長門の部屋も相当だったが、ここはそれ以上に何も
無い。人が生活するには、あり得ない空間。この世界には、あってはいけない空間──

 それで唐突に理解してしまった。嘘を嘘と知ってしまった。

 おいおい待ってくれよ。どんでん返しってのは、もっと徐々に盛り上げてから、ここぞという
タイミングでするべきだろう。気が付いたら壁の中だなんて、理不尽にも程がある。
 ……それとも何か? 俺が踏んでしまった地雷は、それほど拙い代物だったのか?

 世界から現実感が急速に消え失せていく。
 この三ヶ月で必死に描き直した世界の地図が、呆気なく破り捨てられる。
 目を閉じて耳を塞いで顔を背けて、決して触れないようにしていた物が晒け出された。
 あまりの急展開に、脳がこれ以上考えることを拒否する。
  、 、
「取引しましょう」

 俺を招き入れた部屋の主は、いつも通りの笑顔で話し掛けてくる。
 作り物ではあり得ない華やかな笑顔が、無機的過ぎる空間にぽっかりと浮かんでいる。
                  、 、 、 、 、
「あなたと付き合ってあげる。その代わり、長門さんと付き合って」

 音が右耳から左耳に通り抜けていく。何だこれは?
 目の前のこいつは誰だ?

 なぜ俺はこいつを好きになったんだ?
 なぜ俺はこれを──になったんだ?
 なぜ これ ── ?
 混乱する頭を他所に、視覚や聴覚は義務的に情報を送り続けてくる。
969名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:09:17 ID:XbcoJqKG

「色々と検討したんだけど、この方法が一番効率が良さそうだから」
 重みのある音がして、足下へコートが無造作に脱ぎ捨てられる。

「長門さんを傷つけることは許さない。もちろん肉体的にも精神的にも。分かる? あなたが
わたしのこと好きだって知ったら、長門さんは哀しむわ」

 カチャと僅かに金属が打ち合う音がしてベルトが外される。スカートはそのまま、すとんと
床の上に落ち、花弁のように広がった。それまで隠れていた太腿が付け根まで露わになる。
細くしなやかで、吸い込まれそうなほどきめ細かい。

「あなたの脳をいじって長門さんを好きにさせるのが一番早いんだけど、それは許可されて
ないの。なぜそんな非効率的な制限をかけたのかしら。あなた分かる?」

 制服の上着が引き抜かれる。いつかテレビで見た、蝶の羽化の高速映像が思い出される。
布が頭を通り過ぎると、しばらく遅れて絹糸のような黒髪が、砂時計のように滑らかな動きで
広がった。
 ぱさりという音は、制服が投げ捨てられた音だろう。しかし視界は目の前の完璧な身体に
固定され、それ以外を映さない。細い首、滑らかな肩、くびれた腰、窪んだ鎖骨、うっすらと
浮かぶ腹筋や、その中心の臍までもが艶めかしい。

「あなたは自主的に長門さんを好きになって、長門さんと付き合わなければいけないわ」

 両腕が背中に回り、何かの作業をする。両胸を覆っていた布地がはだけ、膨らみが露わ
になる。掌にすっぽりと収まりそうな双丘は、支えが無くともしっかりと形を保っている。右手
に纏わりついていた下着が、軽く振り払われて下に落ちた。

「でもあなたはわたしのことが好きなんでしょ? だから取引。わたしを好きにしていいから、
あなたは長門さんを好きになって」

 両手を腰元の布地に差し込む。前屈みになりながら布地を下げる。長い髪が背中側から
前に流れ落ちてきて、カーテンのように視界を塞ぐ。
 一歩、一歩とこちらに近付きながら、器用に脚から下着を外していく。つい今まで下半身を
覆っていた布は、足下に捨てられる。自由を取り戻した両手が、髪の毛を振り払う。隠すもの
が無くなった身体が、俺の視界を支配する。
970名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:10:23 ID:XbcoJqKG

 唯一布地に覆われたままの足が、そのまま音を立てることなく、俺との距離を詰めてくる。
伸ばせば手が届く距離。蜘蛛が巣で藻掻く虫を獲えるかのような緩やかな動きで、両腕が
俺の首筋に回される。スポンジ生地のような柔らかさと、ぬるま湯のような暖かさが触れた
部分から伝わってくる。両腕を軸に俺を引き寄せる。目の前の身体が撓垂れ掛かってくる。
しっかりとした重みと、嘘のような軽さ。

 頬に、しっとりとした髪の毛の感触。
 耳元に、熱く濡れた吐息とともに、甘美な言葉が紡がれる。


「長門さんを好きになって。それがこの世界を選んだあなたの義務よ」

「その代わり、わたしの身体は好きにしていいわ」

「わたしとセックスしたいんでしょ? 『好き』ってそういうことよね?」
     、 、
「さぁ、好きになりましょう」

 ぬる、と耳の中に舌が差し込まれた。
 そこから先は、覚えていない。
 …………
 ……



……ん、これは痛いわね。あ、ちょっと待って。長門さんはあなたが好きだから、もっと……
うん、エンドルフィンを増やしてみたけど、いいみたい。これなら痛みも和らぐし、ああそっか、
これが好きってことなのね。あっ、んっ。……うん、そう。そんな感じで。これなら長門さんも
喜ぶわ…………ん、……。長門さんとするときは、もっと時間を掛けて、雰囲気を作ってね。
そうすれば……ぁ、もっと『好き』になって、もっと気持ちよく、なるはずだから。わたしの身体
で、しっかりと勉強して、ね。それで、長門さんを、喜ばせて、あげ……ぁっ。んぅ……ダメよ。
それだと痛いだけ。もっとゆっく……う、ぁ、ん、っ、…………仕方ないわね。一度射精する?
そうす、ん、……そうすれ、ば……、多少、落ち着くでしょ? ……ん、……ん、、ん、ぅ、んん、
………………っ、……っ、……っ、……はぁ、…………ん、んんっ、……、……っ、…………、
……、……、……、……、……、……………………ぁ、


 ……ねぇ、なぜ泣いてるの?
971名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:11:18 ID:XbcoJqKG

 夢の中で、誰かが泣いていた……


                     『 長門有希の誤算 』
           fatal critical serious unexpected ERROR has occurred!
                         no problem
                     『         の     』

               # >> "YUKI.N" has logged in
               # YUKI.N> HELLO WORLD!
               # YUKI.N>
               # YUKI.N>
               # YUKI.N> system has recovered from ERROR
               # YUKI.N>
               # YUKI.N> I love you.
               # YUKI.N>
               # >> "YUKI.N" has logged in
               # YUKI.N> Who are you?
               # YUKI.N>
               # YUKI.N> I'm you.
               # YUKI.N> And you?
               # YUKI.N>
               # >> "YUKI.N" has logged out
               # YUKI.N>
               # YUKI.N> I'm...
               # YUKI.N> I...
               # >> "YUKI.N" has logged out
               # _


                              目を覚ました俺は、──から逃げ出した。
972名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:12:04 ID:XbcoJqKG

 放課後の文芸部の部室。夕日を背に、古いパソコンに向かう。
 カチリ、カチリ、カチリ、
 右端の一際大きいキーを何度もクリックする。もちろん起動もしてない状態で押したとこで、
何かが起きるはずもない。もっとも起動していたとこで、アプリケーションの実行や、文章の
改行以上のことが起きるとは考えられないけどな。
 カチリ、カチリ、カチ……
 何度目か分からないクリックに重なって、部室のドアが開いた。
 驚いて顔を上げると見慣れた顔があった。おそらく、いつまでも降りてこない俺を心配して
迎えに来てくれたのだろう。

「ああ、すまん。ちょっと確認したいことがあっただけだ。待たせて悪かったな、長門」
 肩をすくめてから、脇に置いてあった鞄を拾い上げる。
 長門はよほど待ちかねていたのか、わざわざ部屋の奥までやってきた。そして待たされた
不平不満をマシンガンのように矢継ぎ早に──なんてことは、それこそ起こるはずはない。
俺のすぐ目の前、手を伸ばせば届くところで立ち止まると、なぜか心配そうな顔をして、かと
いって何を言うでもなく、ただじっと俺を見上げてくる。

 思えば、長門の顔を真っ直ぐ覗き込んだのは、あれから初めてのことだ。
 何てことはない。
 俺が本当の意味で目を逸らし続けてきた物こそ、目の前の少女だった。

 そのまましばらく見つめあった。放課後の部室に、束の間の静寂が訪れる。
 ……先に唇を開いたのは俺だった。

 その作り物のガラス玉のような穢れのない瞳に向かって、

「好きだ。付き合ってくれ」

 脈絡もなく、いつかと同じ言葉を口にした。

 夕焼けに染まった少女は、一瞬驚いたような顔をし、それから、夕日に負けないくらい顔を
真っ赤にして──小さく、だが、はっきりと頷いた。
973名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 00:00:43 ID:/5U2rBNa
終わり?
974名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 00:27:53 ID:v/qK2EvO
今後は投下する際に

『LeyXT4003g の感想不要』

とか注意書きしとけばいいと思うよ。
テンプレに入れて欲しいくらいだわ。
975名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 02:55:55 ID:jM+gV/48
トリ付けてんだから、それはやりすぎだろ。過剰反応しすぎ。

>>972
この閉鎖的(?)な雰囲気がなんともいえん感情が湧き出るな、うん。
976名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 02:56:35 ID:3FgURoNx
くそう!
キョン妹が桜日記書いてるのと、ハルヒと佐々木がキョンの前で張り合いながら
だんだん意味のわからない自慢話をしていくSSがみつからねええ!!
977名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 03:17:37 ID:2CNkOojT
つーか次スレも立ててねえのにこんなレス数の時に投下してんじゃねえよ
空気読めバカチン
978名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 03:27:32 ID:jM+gV/48
容量的にまだ建てるには微妙だしなぁ。
979名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 03:38:43 ID:pigE919o
ちょっとエロパロ板w
先走りすぎww
980名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 07:32:28 ID:+hXNhzQw
残り二十五レスもあるのに叩いているのも、残りを見ずに容量でちゅうちょしているのも
なんだかなー
981名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 12:11:38 ID:Qg0S1euO
長門と九曜を並べて人形のように犯すSSきぼんぬ
982名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 12:46:48 ID:SM9Gyvxe
殺伐としてまいりました。
983名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 12:47:53 ID:We5UWIHu
>>972
GJ!!
984名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 12:56:07 ID:JSE2/Qv/
残り15〜6レスだし、そろそろ新スレ立てる時期かとおm(ry
985名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 15:12:31 ID:9kGWOPwD
ちょっと前なら900でもスレ立てないと危ないって感じだったのにな
長門厨のおかげで随分と寂れたもんだ……
986名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 15:45:30 ID:JSE2/Qv/
夜の投下を期待して今の内にちょっくら立ててくるか…
987名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 15:49:41 ID:JSE2/Qv/
立ててきた

【涼宮ハルヒ】谷川流 the 53章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191048434/

問題ないかな?
988名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 15:51:41 ID:nA4pmaiC
>>987
乙!
989名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 15:53:14 ID:CEjQm3eN
乙〜そして埋めましょか
990名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 16:40:52 ID:YyvbIIPB
埋め
991名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 16:46:50 ID:sjtj2gYu
うめ
992名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 16:52:53 ID:5aitQE4d


うめってよんじゃったよ
993名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 16:58:06 ID:JSE2/Qv/
理め
994名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 17:18:34 ID:P9nQRKEQ
ume
995名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 17:20:57 ID:nA4pmaiC
うま
996名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 17:28:05 ID:GXy6gWiK
997名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 17:28:55 ID:GXy6gWiK
有無
998名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 17:29:30 ID:GXy6gWiK
999名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 17:30:03 ID:GXy6gWiK
うも
1000名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 17:30:04 ID:sjtj2gYu
生め
10011001
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