1 :
名無しさん@ピンキー:
シャーマンキングの女の子を虐めてみるスレです。
2 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:56:10 ID:CarawFgq
2222
職人期待上げ
今更ながらのスレながら期待
5 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 13:35:51 ID:D2z0+7iz
アンナ可愛いよアンナ
6 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 13:36:33 ID:GnSOTDI3
今さら立てんなゴミ
武井総合でもよかったと思うけどマンキン限定か…
近親ものマニアの俺が来ましたよ
だれか蓮×潤の近親ものうpしてくれ
9 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 03:06:45 ID:szYPr6He
10 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 21:12:05 ID:L36h5wRk
ありそうで無かったスレ
期待age
ピリカって需要あるのか?
あるんなら書く
あるから是非書いてくれ
保守
16 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 02:05:40 ID:8C5MAmiG
ほしゅ
スレ立てて15回目で保守って…
アイアンメイデンの棺の中には両手両足を固定されローターと超振動クリキャップで全身の性感帯を責められている少女がいる。ただし名前がメイデン(処女)なのでバイブで膣は責めてない。
つまり処女なのにあの中に入っている限りイキ続けるワケだ。彼女は何年も何年も起きてる間中エロ拷問を続けた結果神クラスの巫力を得たんだ
なんてのを思いついた。
エロい人乙
是非とも細部までよろしく頼む
19 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:09:16 ID:WvTZc0E2
ほす
20 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 00:35:04 ID:0kshR5jv
・・・まとめでも読んでろ
21 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:47:05 ID:WvTZc0E2
ほす
とりあえずアンナXたまお書いてみる。
PCから書くけど筆遅いから気長に待っててください。
じゃあそれまで保守
24 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:51:04 ID:zLqCGp0U
ほしゅ
25 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 23:57:18 ID:ppCoxQkp
保守
27 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 09:52:48 ID:VyNDy0PX
保守
保守
>>9 ユンボルのこと、時々でいいから思い出してあげてください
プリンセス・ハオ総受け
言ってみただけです。石を投げないで下さい。
黒雛に焼かれてしまうぞ
保守
今でもおやつ発言はヤバいと思います
葉はルヴォで何を考えてアンナに叩かれたか今でもわからないな…相当やらしいことか?
保守
ちょっと!…保守ばっかりしてないでカップリングの事とか語りなさいよ
野獣二匹に犯されまくるたまお希望
変態には事欠かない作品だからな
保守
あるいみ変態だらけだったよな…この漫画
41 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 23:31:26 ID:g+HB60dR
メイデン×アンナでレズビアゲ保守
42 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 01:36:37 ID:TV0xxTaO
アンナを激しく鳴かせたい・・・・
はぁはぁ
カンナ=ビスマルクは俺のストライクゾーンを貫いた数少ないキャラの一人。
今でもたまにお世話になる。
花組がレズってる作品誰か書いてくんねぇかなぁ・・・
本誌でいわゆる公式と思われる組み合わせは何だったんだ、結局。
葉←アンナ←ハオ、潤と白竜…くらいか?
あとむくわれなさそう組で
葉←たまお、リゼルグ←竜、メイデン←ホロホロとか?
最後のは明確化されてなかった気もするけど
懐かしいな。
ホロホロが惚れてる相手がメイデンだのアンナだの色々説があったな。
33巻でこの謎も解決されんのかね
蓮×ピリカ
ハオ×カンナ
何故か好きだ
ハオと花組のエロ読みたい
何故
>>45にBLがある事に誰もツッコまない!それともアリなのか?
だって明らかに狙ってる
53 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 23:02:48 ID:KGTH/tZh
ほす
マンキンとか懐かしすぎてワロタ
でもそのジャンルに未だ、しがみついてる自分にワロス
>>54 お前のIDのほうがよほどワロスですよ
率直に申しますと、「イキテアウ」に見えるんですよ。
「生きて会う」とでもおっしゃるのですか?
頭文字Lの小文字だがな。でもそんなの関係ねえ!!!
だって俺達、友達だろっっっ!
たまお可愛いよたまお
57 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 23:54:53 ID:3QFcTL5r
そろそろ職人期待age
保守
59 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 08:27:52 ID:9/mUWNQ3
age
60 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 18:22:00 ID:FTxTv7Oy
age
白竜×潤書きたいんだが、白竜ってアッチはどうなんだろ。
涙が出るってことは体液も出るんか?
でも死体だから冷たいよな……
ついでだからageとく
携帯厨が書いてもいいんですか?
>>61 その組み合わせのエロ同人読んだ事あるぞ。
勃起も射精も無問題。
体温もある設定だったような
ただ、白竜は何度射精しても満足しない(死体だから)話だったな
葉と女キャラの組み合わせならなんでもいい俺は異端?
「木乃さんは?」とかのツッコミはなしね
白竜×潤
激しく期待
アンナ受けキボン
ピリカとメイデンとたまおが好きだ
70 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 23:20:00 ID:UpyFMkkM
ほしゅ
71 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 23:58:25 ID:GFWqEuUj
ほしゅ
「っん……ふぇ…ハオさまっ…」
泡にまみれたハオの手がオパチョの柔らかい肌の上を滑ってゆく。
オパチョは小さな身体をびくびくと震わせながらハオのなすがままになっていた。
まだ赤ん坊のオパチョをハオが拾った日からハオとオパチョはほとんど毎晩のように共に風呂に入っていた。
物心つく前からそうだったためにオパチョは不満も疑問も何も感じずにハオの素手で身体を洗われている。
少しくすぐったいけれど大好きなハオを身体に直接感じられるこの行為がオパチョは好きだった。
けれど最近はくすぐったさだけでなくおへその下の辺りに切ない快感が幼いオパチョを襲うようになっていた。
「ハオさま…ぁン……オパチョヘンなの」
「気持ちいいんだね、オパチョ。それはオパチョが大人に近づいているってことだからヘンじゃないんだよ」
「おとな」
「そうだよ。オパチョがもうちょっと大きくなったら僕がオパチョの初めてをもらってあげるからね」
大好きだよオパチョ、だから君のすべては僕のものだよ。もちろん君のヴァージンもね。
ハオはオパチョの耳元に唇を寄せて囁きながらまだとても小さな乳首をキュッと摘んだ。
「ひゃぅっ!…オ、オパチョ、はっ…ハオさまにはじめてもらってもらう…!」
快感に捕らわれた幼子がうっとりとした表情で自分を見るのを見てハオは満足気に笑みを浮かべていた。
このスレの初投下作品がこんなので皆ごめん
73 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 20:45:54 ID:Eje2i0cT
あ
ハオオパキタキターー!!!!GJ!
職人さんいらっしゃるといいなぁ。
ハオオパ良いなー
2人好きだからもえた
朝、ピリカがホロホロを起こそうと部屋の戸を開けると中は既に空だった。
きっとチームの三人で朝早くに起きて秘密の特訓か何かをしているのだろう。
故郷では兄のサポート役をずっとしてきたピリカは兄が遠くに行ってしまったようで少し淋しいような気もした。
けれど離れていた間にホロホロも含めみんなとても強くなったのだし仕方ない。
ピリカは、あたしもお兄ちゃん離れしないとなと思いながら静かな室内を見渡した。
そしてふと気付いた。
「あっ……兄ちゃんったらお布団敷きっぱなしじゃない…」
ピリカは一つため息をつくと部屋の中に入った。
SFではいくら強くなったとはいえ日常的な面ではあまり成長していないらしい。
変わらないホロホロのだらしない一面に少しほっとしたのか、布団をしまうピリカの表情はどこか嬉しそうだった。
*
「……何をしている?」
「キャっ!?」
一時間ほどたっただろうか。
突然背後から声をかけられてピリカは驚きのあまり固まった。
「…れ、蓮さん!」
振り向くと入り口の辺りに蓮が立っていた。
睨まれているように見えて一瞬びくっとするがそういえば彼は元々そういう顔をする人だったと思い直しなんとか自分
なんとか自分を落ち着かせる。
「えっと、お兄ちゃんとチョコラブさんは?」
「奴らなら特訓でへばってしまったので置いてきた」
「えっ、やだ…兄ちゃんたら…」
ピリカは兄が情けなくて恥ずかしくなり頬を抑えた。
「それよりも、貴様は一体何をしていた」
蓮が訝しげにピリカを見る。
蓮と二人きりで話をするのは初めてということもありピリカは緊張した。
「えっと…お兄ちゃんを起こそうと思ったんですけどもう居なかったのでお布団を畳んで……掛かってたお洋服の傷を繕ってました」
「そうか」
蓮がピリカのうずくまっていた辺りに視線をやると、裁縫道具とハンガーに掛けてあったホロホロの服が横たわられていた。
「勝手にごめんなさい。でも気になっちゃって。」
「フン、確かに兄があれだと妹も苦労するだろうな」
蓮が偉そうに鼻を鳴らす。
その様子から別に怒られはしなさそうだと察してピリカは内心ほっとした。
兄と喧嘩友達のような関係である蓮を悪人だとは決して思ってはいないが、少し恐かったのだ。
「えっと。もうすぐ終わりますから、すぐ戻ります」
「ああ」
ピリカは早く終わらせて戻ろうと思った。兄はまだ当分帰ってこないかもしれないし二人きりは気まずい。
*
その後ピリカは裁縫を再開したが、お互いに無言のままでやはり気まずかった。
「じゃあ、戻ります」
やっと繕いが終わると、ピリカは重圧から解放されたと思った。
裁縫道具を抱え蓮に軽く会釈して部屋を出ようとする。
「待て」
蓮に突然声をかけられてピリカはびっくりした。
まだ何かあるのだろうか。
「なんですか?」
「貴様、ピリカといったか」
「えっと…はい、そうです」
「チームのリーダーとして奴の代わりに礼を言っておこう。すまないな」
「…え?あっ、やだ。そんな」
人一倍プライドの高い蓮がそんな風に言うとは思わなかったので、ピリカは少し照れた。
「それと」
「はい?」
「……今度機会があったら、俺の服も頼もうか」
ピリカはドキッとした。蓮がどこか優しい顔でフッと笑ったからだ。
(蓮さんって……そんな風にも笑えるんだ……)
「…どうした?」
「なっなんでもないです!…分かりました。自信はないですけど…頑張ります」
「ああ」
「……それじゃっ」
部屋を出ると、ピリカは逃げるように廊下を走った。
心臓のドキドキはしばらくおさまりそうになかった。
他の素敵な職人さんも来てくれることを願いつつ投下。
拙い文章ですみません。原作との矛盾・誤字脱字などあるかもしれませんが大目に見て下さいorz
80 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 02:20:56 ID:pz/vNCjZ
アンナ受け書いてよー職人さんー
需要まったく無いだろうけど、まん太×たまお書きたいんだけど
お互いの呼び名ってまん太さんとたまおちゃんで良いんだっけ?
多分それで問題ないと思う
wktkしながら待ってるぜ
84 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 14:35:03 ID:FFmkZVzU
期待あげ
話題だいぶ戻すが・・・
某所の影響でホロケウの好いてる女=アンナというのが染み付いているやつ他にもいるか?w
某所?本スレかな。
まぁ、アンナか…メイデン…あたりかとは思ってる。
さいきん腐サイトでホロアンに目覚めた俺を笑ってくれ(´・ω・`)
自演乙。
腐にかぎって誘い受け多くてうざ。
職人さん、気にせず好きなカポーでよろ。
せっかくなんでホロアン希望
自分もホロアン希望
?ホロアンは腐じゃないだろ
普通に男女じゃん
というわけでホロアン希望
92 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 02:43:27 ID:VSzINpxs
流れに逆らってホロアン希望
連載再開おめでとうございます
来年のジャンプSQで描くらしいよ…詳しくは知らないけど
96 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 14:32:09 ID:V9Nos/sO
保守
97 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 22:42:00 ID:Vs65yB28
保守
ホロアンwktk
不倫物になるかレイポっぽくなるかは書き手に任せる
ホロアンwktk
100 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 16:06:53 ID:vDlqNJUK
今度こそ復活age
復活オメ
102 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:57:46 ID:p69mrO4T
age
103 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 02:41:30 ID:hBfLRcN+
あげ
懐かしいな、マンキン
昔はかなりハマっていた
どのカップリングでも萌えるぜ
最近アニメ見て潤と連れのキョンシーにエロイ妄想でハアハアした俺は蓮に殺されてくるわ。
白潤は公式になるのか?
>>106 葉アン
白潤
ファウエリ
葉←たまお
竜→リゼルグ
辺りは公式だと思う
竜サティを忘れてもらっちゃ困るんだぜ
片思い公式なら
ハオ→アンナとか花組→ハオもあるな
個人的にはハオ嫌いなんだけど
112 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 23:15:55 ID:UD9HJiHi
保守
保守
114 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 00:22:49 ID:N7JHlTAj
ほしゅ
保守
保守
保守
保守
保守
120 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 23:43:54 ID:KbB4ZM8o
ほしゅ
ほっしゅ
保守ばかりで誰も書かんなww
123 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 22:03:15 ID:ktM8jbu6
ほしゅ
124 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:12:14 ID:Fp1Qi4Xw
保守☆
ほす
寂しいので頑張って何か書く
今書いてるんだが、蓮×メイデン(エロなし)って需要あるの?
人いねぇー
ほしゅあげ
129 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 14:56:48 ID:LzxTyntw
間違えてsageた
130 :
蓮×メイデン:2008/02/24(日) 02:25:20 ID:9kR9bmE3
リアクション0だけど結局書いてみた蓮メイ(エロなし)。
時間軸は蓮の蘇生直後くらい。
さく、さく、さく。
足下で音を立てる砂の感触が心地好い。傾き始めた陽は、海面に反射してきらきらと光る。
眩しさにす、と目を細めて、メイデンは潮の香りを吸い込んだ。
1時間だけ、とマルコを説得して、ようやく手にした散歩の時間だった。
憎きハオの片割れである汚れた男と言葉を交わし、
更にその身内の者には、蘇生してやったにも関わらず罵声を浴びせられた。
メイデン様もご気分が悪いだろう、少し休息を差し上げた方が。
他の天使隊メンバーからの口添えもあり、メイデンは何とか外出許可を得た。
さく、さく、さく。
波打ち際まで来て、メイデンは足を止めた。
白いレースを残して引いてゆく波を眺める。
サンダルの指先に付いた砂がくすぐったい。
世界は美しい、と思った。
光も、音も、香りも、温度も、日頃メイデンが触れるものとは全く違っていた。
今は肌を裂く棘もなければ、四肢の自由を奪う枷もない。
明るく、柔らかく、暖かい。彼女は世界を愛していた。
さく、さく、さく。
潮騒に混じって、砂を踏む音。メイデンは目を閉じた。
西日が瞼を透かし、視界が赤く染まる。
ざく、ざく、ざく。
背後からのそれは次第に近付く。眼前に海原しか広がっていないこの場で、
その目標が自分であることをメイデンは自覚していた。
ざく、ざく、ざく、ざく、ざっ。
やがて音は、メイデンのすぐ傍らでぷつりと途切れた。
131 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 02:30:16 ID:9kR9bmE3
何か知らんが書き込めど書き込めど続きが表示されないorz
133 :
蓮メイ2:2008/02/24(日) 02:41:51 ID:9kR9bmE3
「何のご用ですか」
顔を正面に向け、目を閉じたままで、メイデンは静かに言った。
「貴様への怨み言なら幾らでもある」
赤い視界の中、隣から冷たい少年の声が届く。ほんの数刻前に、自分を貶めた声。
「だが、今は忘れてやる。貴様と話をしに来た」
「汚らわしい。悪を心に秘めた貴方と何を話せと」
変わらず目を閉じたままで、メイデンは冷ややかに放つ。
蘇生の約束を果たした今、この人殺しの男に関わる理由はなかった。
フン、と鼻で笑う音が、空気を揺らす。
「ならば俺のことなど初めから無視していればいい」
相手の言葉に少しばかりムッとして、メイデンはゆっくり目を開けた。
乱反射する海から視線を外して隣を睨むと、黒髪の少年が
海に向かったままにやり、と口角を吊り上げていた。
その横顔に苛立ちを感じ、メイデンはふいと顔を背けてまた海を見つめた。
あんなにも美しかった景色が、この男の…道蓮の出現のために陰って感じられた。
134 :
蓮メイ3:2008/02/24(日) 02:43:03 ID:9kR9bmE3
「貴様は、俺を悪と言ったな」
不愉快そうに眉をしかめるメイデンに対し、蓮は変わらず前を見据えて口を開く。
「では問おう。貴様の言う正義とは何だ?」
不可解な質問だったが、メイデンはすぐに毅然とした態度で答える。
「分かり切ったことですわ。正義とは、悪を裁き世界を豊かにするものです」
「ならば悪とは?」
「え、っ」
「答えろ。貴様の思う悪とは何だ」
思いがけない切り返しに、メイデンは戸惑う。自分の思う限りの答えを、反射的に紡いだ。
「悪、とは。正義に背き、世界を汚すものです」
「ほう」
僅かな嘲りを滲ませた声色で、蓮は呟いた。
メイデンは軽く唇を噛んだ。自分でも、今の2つの答えが孕む矛盾に気付いていた。
自分はただ相対的に正義と悪を並べただけで、その定義をはっきりと示していない。
「その様な曖昧な前提で、よくも裁きなぞ下せるものだ」
「私、は…私には、守るべき法があります」
一瞬は狼狽したものの、メイデンは次第に落ち着きを取り戻した。
そう、自分には、法がある。法こそが、自分の守るべき、正義。
「それだ」
「!」
正解を得て巡り始めた筈の回路が、再びぴしゃりと閉ざされた。
「守るべき、法…それが貴様の『正義』の限界だ」
135 :
蓮メイ4:2008/02/24(日) 02:44:38 ID:9kR9bmE3
「考えたことはあるか?」
潮風が運ぶように、蓮の言葉がメイデンに届く。
「貴様はこれまで多くの人間を悪として葬ってきた。
だがその一方で、悲しみ苦しむ者も居ただろう。」
何時の間にか、蓮はメイデンに向き直っていた。
鋭い眼光がメイデンを捕える。
「死を以てしか裁けぬ程に、その人間達は罪深かったのか?
誰かを失った、その者達に、救いは無いのか?」
「…!」
「終わらないのだ、それでは。また新たな者が、貴様を憎む」
「私は、法に従っているだけです。法に逆らう者は、全て悪です」
自分がどうしてこんなにも動揺しているのか。メイデンには分からなかった。
「ならば、悪人を愛すること自体が悪だと言うのか」
「そ、そうです。心が汚れている証拠ですわ」
「極論だな」
蓮は鼻で笑った。
「自身に法を背負っているつもりか、笑わせる」
「私は聖少女です。法を司り悪を裁くため、選ばれた者です。
神の定めた法こそが、それに従う私達こそが、正義なのです」
小さな手に拳を握り、メイデンは声を荒らげた。
何なのだ、この男は。メイデンの中に、かつて感じたことのない類の怒りがあった。
人殺しのくせに。法を犯した、悪人のくせに。
その悪人が、ゆっくりと唇を開いた。
「貴様には、王になる資格などない」
声を失うメイデンに、蓮は続けた。
「今の貴様は、聖少女という名義に囚われているだけだ。
法を重んじる余り、心を亡くしている。
貴様に、世界は救えぬ」
136 :
蓮メイ5:2008/02/24(日) 02:47:25 ID:9kR9bmE3
メイデンの掌に、熱い痺れが走った。
「あ…っ」
幼い瞳が揺れる。メイデンは、蓮の頬を力任せに張っていた。
動揺に空をさ迷っていた手は、しかしすぐに握り締められた。
「貴方に…貴方に何が分かるというのですか!」
思わず叫んだ脳裏に、記憶が巡る。
『貴女は選ばれた人間なのです』
あの日。
自分が特別な存在だと教えられたあの日、少女ジャンヌは世界を愛していた。
ただ純粋な気持ちで、世界の平和を祈っていた。
『貴女こそが、正義。我々の希望なのです、聖少女よ』
何時からだっただろう。世界がジャンヌでなく、聖少女を求め始めたのは。
自分は知らない内に、世界を愛するだけの少女ではいられなくなっていた。
その痛みを一身に受け、世界を救う存在でなければならなかった。
『世界をお救い下さい、メイデン様』
冷たい鉄の中から覗き見る、自分と同じ年頃の少女達。
明るい声を上げ、駆け回り、さも楽しそうに笑う姿に、心が踊った。
しかしそれは触れることのできないもの。自分は、聖少女だから。
メイデンはいつしか、自分がこれ程までに愛した世界と、完全に切り離されていた。
ひたすら法を信じ、世界を救うことだけを求められ、夢見て。
愛しく美しい世界に交わることを許されぬまま、鉄の扉は、閉ざされた。
137 :
蓮メイ6:2008/02/24(日) 02:50:23 ID:9kR9bmE3
「…やっと、本音を吐いたか」
静かな声。引き上げられるように、メイデンの意識は海辺へと戻ってきた。
はっと我に返る。自分の頬が熱く濡れている。目の前には、人殺しの男。
メイデンは砂の上に崩れ落ち、自身の心の内をわめき散らしていた。
「…わ、私…私は…」
華奢な肩が震える。自分が口にしたことに怯えていた。
違う。私は、聖少女。そのことに迷いなどない。
私はこの身に法を背負い、世界を救う存在。
「構わん」
柔らかな声が降る。涙に滲んだ視界の中、見上げた先で、蓮が呟いた。
「それで構わんのだ。俺は、貴様のその姿を見たかった」
ざく、ざく。
砂を踏んで、蓮はメイデンに歩み寄った。膝を折り、視線を合わせる。
「それが聖少女アイアンメイデンではない、少女ジャンヌの姿だ」
メイデンの濡れた頬に、蓮の手が触れた。その指が涙を拭う。
「貴様は聖少女である以前に、只の十代の幼い少女だ。たまには肩の力を抜け」
メイデンはぼんやりと、自分に触れる掌の温もりを感じていた。
「自分」に触れられるのは、随分と久しい気がした。
138 :
蓮メイ7:2008/02/24(日) 02:51:16 ID:9kR9bmE3
そっと手が離れる。蓮は立ち上がり、メイデンの横をすり抜けて行く。
待って。そう叫びそうになった自分に酷く驚いた。
「…どうして!」
代わりに発した言葉に、遠ざかりそうだった足音が止まる。
「どうして、私に…そんなことを」
背中を向け合ったまま、メイデンは尋ねた。
どうして私に、優しくするのですか?
貴方も、私を恨んでいたのではないのですか?
友の夢を奪い、貴方に望まぬ命を与えた私を。
「…俺が憎んだのは、己の罪だ」
暫しの沈黙の後、蓮はぽつりと零した。
「自分を正義と信じ、世の汚れを消し去ろうという独りよがりな願い。
それ故に心を忘れ、悪を憎み、他人に新たな憎しみを植え付けた…」
「貴様は、俺に似過ぎていた」
ざく、ざく、ざく。
再び足音が始まる。
「己の罪に早く気付け。俺と同じ過ちを繰り返すな」
ざく、ざく、ざく。
行ってしまう。メイデンは胸が締め付けられる感覚を覚えた。
どうしてだろう。彼は悪なのに。私を罪人よばわりして、神を否定する悪人なのに。
「…それでも」
「!」
人殺しの声が、優しく響く。足音は、聞こえない。
「それでも周りが聖少女を求めて止まぬのなら、何時でも来い。
愚痴くらい幾らでも聞いてやる」
ああ。視界がぼやけて、メイデンは声を上げて泣いた。
砂だらけになった両手で顔を覆って、子供のようにわんわん泣いた。
さく、さく、さく、さく。
いよいよ足音が遠ざかる。メイデンは今度は引き留めなかった。
引き留めなくても、平気だった。
以上です。
途中何度も失敗してすみませんでしたorz
もしかしたら近い内にオマケというか後日談的なものを書きにきます。
141 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 18:07:16 ID:zdFwviQ9
新装版期待age
143 :
蓮メイ蛇足:2008/02/28(木) 23:04:36 ID:vh20n8PU
「メイデン様!?」
ノックの音に扉を開けたリゼルグは、思いがけない来訪者に目を見開いた。
自分達の頂点に立つ聖少女が、隊員の個室へ訪れることなど今までなかった。
「どうなさったんですか、急に…あっ、どうぞお入り下さい!」
慌てて彼女を招き入れ、外の通路を確認してから扉を閉める。
こんな所をマルコに見付かりでもしたら、只では済まされない。
忙しく部屋を整理するリゼルグに反し、メイデンは俯いたままじっと立ち尽くしていた。
「…リゼルグ」
名を呼ばれ、リゼルグは開きっぱなしの本を片付ける手を止めて振り返った。
メイデンは相変わらず顔を伏せたままだ。
「何でしょうか?」
躊躇うような間を置いてから、メイデンはぎゅ、と自分のスカートを握った。
「教えて下さい。道蓮とは、どのような人物なのですか」
「えっ!?」
まさか彼女の口からその名を聞くとは思わなかった。リゼルグは真意を捕えかねて困惑する。
「どうして、ですか」
「先の散歩の折、彼に会ったのです」
「!!そ、それで、何があったんですか!?」
「…何も。ただ話をして、別れましたわ」
リゼルグは深く息を吐いた。
蘇生の一件から、少なくとも二人に良好な関係が築けるとは思えなかった。
もし争っていたとしたら、幾ら彼とはいえ、聖少女に敵う筈もない。
しかし、何故。一度会っただけで、メイデンが彼に興味を示すのだろうか。
訝しむリゼルグを、メイデンは縋るように見上げる。
「お願いです。知りたいのです。マルコから聞くような情報でなく、
彼と共に過ごしていた貴方の思う、道蓮を」
144 :
蓮メイ蛇足2:2008/02/28(木) 23:06:05 ID:vh20n8PU
「…僕は、」
リゼルグは自分の中に答えを探した。正義とか悪とか、そんなものは一度棚に上げて。
何となく、メイデンの求める答えはそうでなければならない気がしたのだ。
「僕は、正直、まだマルコの言ったことが信じられないんです」
メイデンの視線はリゼルグの唇に注がれていた。緊張を覚えつつ、ゆっくりと話を進める。
「アメリカで一緒に旅をした蓮くんは、厳しいけれど、優しい人でした。
僕は彼の過去を知らないけれど、僕の知っている蓮くんは、
誰かを殺すような人じゃありません」
拙い言葉で集めた答えを伝える。メイデンは黙ってそれを聞いていたが、ふいに口を開いた。
「彼は、違う」
消え入りそうな、か細い声だった。
「彼は、今まで見た悪とは違う」
メイデンは自分のスカートに残っていた砂粒を見つめた。
頬に触れた掌の温度が、涙を拭った指の感触が思い出される。
それら全て、酷く温かくて切なくて、
「…そう、感じました」
優しかった。
145 :
蓮メイ蛇足3:2008/02/28(木) 23:08:07 ID:vh20n8PU
「メイデン様…」
リゼルグは、普段のメイデンからは想像の付かない言葉の数々に、しばらく呆然としていた。
が、再び間を開けて、拙い言葉を選び始める。
「蓮くんは、自分の弱さを知っているんです」
「え?」
「普通ならそんなこと、バレないように隠して、
自分でも目を背けてしまうことです。だけど、彼はそんなことをしない」
メイデンは大きな目を更に丸くして、リゼルグを見つめた。
「これは、僕が勝手に思うことなんですけど…
彼は自分の弱いところを認めて、それでも真っ直ぐでいられるから、
本当の強さを持てるんじゃないでしょうか」
海に沈むアイアンメイデンの中で、メイデンはリゼルグの言葉を思い出していた。
浜辺から聞こえる声。アサクラヨウとリゼルグ、それに自分の教育係と、憎むべき敵の一味。
その会話は、全てはっきりと伝わる。
「(本当の、強さ…)」
闇の中で瞼を下ろせば、夕日に照らされた横顔が浮かぶ。
「(…人に弱さを晒して初めて、本当の強さを得られるのなら)」
そっと、目を開ける。見えるのは暗黒ばかりだったが、もう孤独も不安も、感じない。
「(…私は、)」
私は、彼の傍でなら、本当に強くなれる気がする――
以上です。
下手くそですが、完全版発売があまりに嬉しかったので、
昔に書いたものを加筆修正してupさせて頂きました。
お目汚し失礼しました。
遅くなったが乙
148 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:18:22 ID:E6ICriVm
完全版記念age
149 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:19:01 ID:rglHg710
>>146 感動した
っつーか蓮メイに目覚めた
ありがとう
できたら他にも蓮メイを書いてみてほしい。
151 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 01:59:26 ID:5o+cp8J7
ありがとうございます、
>>146です。
また蓮メイ書いてるんですが、書き終わったら投下しにきます。
152 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 03:00:50 ID:R0s0as1m
蓮メイ期待
153 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 22:33:14 ID:zVH3pYS7
蓮メイ書きです。
この前書いてたやつを投下します。
154 :
蓮メイ:2008/04/07(月) 22:34:30 ID:zVH3pYS7
「ヘンタイっ!」
バチンと派手な音が響く。
鈴のように可憐な声が口走った辛辣な言葉を受けて、蓮は自分の頬を押さえながら、
走り去る少女を呆然と見送った。
「どうぞ、メイデン様」
相手を椅子に座らせてから、リゼルグはベッドの縁に腰掛けた。
メイデンは手持ち無沙汰にスカートの裾を整える。
「どうなさったんですか?」
優しく微笑んで、リゼルグは問いかけた。
メイデン様が僕のところへ来るのは、蓮くんと何かあった時。
すっかり慣れた様子で、彼女の言葉を待つ。
「…リゼルグ、貴方は…」
「はい?」
「キスを、したことはありますか」
「!!?」
危うく床に落ちるところだった。うるさい心臓を押さえ、何とか体勢を戻す。
ま、まさか。
「…なさった、んですか、その…蓮くんと」
「ええ」
即答ですか。
どうしたものか、リゼルグは気難しい友人の顔を浮かべて頭を掻いた。
彼がそんなことを、というか、友人のそういう事情はあまり知りたくない。
155 :
蓮メイ2:2008/04/07(月) 22:36:36 ID:zVH3pYS7
「私、全く経験がなかった訳ではありませんわ。幼い頃はよくマルコが
お休みの挨拶に、としてくれましたし」
「はぁ、」
リゼルグ自身も子供の頃は、寝る前に母親がキスをしてくれた。
(ただマルコの場合、何か多意があったように思うがリゼルグは黙っていた)
「ですから、蓮さんとのことも、私、抵抗はありませんでした。
…けれど、おかしかったんです」
「…何がですか」
正直、聞くのが怖い。が、リゼルグは恐る恐るメイデンに尋ねた。
「だって蓮さん、私の口に舌を入れようとしたんですもの」
今度こそリゼルグはベッドから落ちて、その角に頭をぶつけた。
「大丈夫ですかリゼルグ!?」
「へ…平気です」
何とかベッドに這い上がる。
「そ、それで」
「私、驚いてしまって…蓮さんを思い切り叩いて、帰ってきましたわ」
「……」
「あ…それから、『ヘンタイ』と」
蓮くん、可哀想に。
リゼルグは軽く咳払いをして、メイデンに向き直った。
156 :
蓮メイ3:2008/04/07(月) 22:39:27 ID:zVH3pYS7
「メイデン様、それはおかしいことじゃないんです」
「そうなのですか?」
「そういうことをするのは、蓮くんがそれだけ、メイデン様を特別に想っている、
ってことなんですよ」
「…特別、」
「そうです、特別に愛している人にしか、しないことです」
メイデンは少しの間呆けてていたが、やがてはっとして立ち上がる。
「わ、私、蓮さんにお会いしてきますわ!」
「あ、ちょっと待って下さい!」
出て行くメイデンの手を掴んで、くるりと自分の方へ向かせる。
「いいですか、今の話は、絶対マルコには内緒です」
「どうしてですの?」
「どうしてもです、約束して下さい」
「…分かりました」
いまいち納得しないまま返事をして、メイデンは忙しなく飛び出して行った。
「(こうしておかなきゃ、蓮くんがマルコに殺されちゃうからね)」
それにしても。リゼルグは砂浜を走る少女を船窓から見送りつつ、独り呟いた。
「うーん、意外と早急なんだなぁ、蓮くんったら」
157 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 22:40:33 ID:zVH3pYS7
以上です。
今後また書けたら、続きの話も投下しに来ます。
久しぶりに来たら蓮メイktkr!!
続き期待してます!!!
乙!蓮メイいいよ蓮メイ
続き頑張って下され!!
貴方の書く蓮メイは最高だよ。
161 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 18:38:32 ID:lZOC98Rr
私、ホロ蓮好きなんだけど、、、
どう思うマスかぁぁ
ヘタレ×ツンデレ?
GJ!
163 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 15:30:07 ID:rYPchTYv
蓮メイも良いけど。
蓮ピリのが個人的に好きvv
164 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 01:00:59 ID:raWAc+Ez
微妙な時間ですが、こないだの蓮メイ続き投下します。
キスまでですがちょっとでもエロっちくしようと頑張りました。
165 :
蓮メイ(続き):2008/04/22(火) 01:02:20 ID:raWAc+Ez
「…蓮」
「………」
「…ぼっちゃま」
「黙れ馬孫」
「まーまー、フられたからってそんな気にすんなよ蓮!」
ブチッ
「殺す!!」
「ギャハハハ!何だよ本当のことだろー失恋番長!」
「貴っ様ァァァ!!」
爆笑しながら逃げるホロホロを、蓮は激昂して追い回す。
チョコラブは慌てて物陰に非難し、馬孫は半泣きでオロオロと飛び回る。
チーム・THE蓮は、(主にリーダーが)荒れていた。
蓮本人が言った訳ではもちろんないが、綺麗な紅葉を頬に貼り付けた顔を見れば
何があったのかは一目瞭然だった。
掛ける言葉も見付からないチョコラブに反し、ホロホロはここぞとばかりに蓮をからかう。
そもそも蓮とメイデンの「イイ仲」に嫉妬剥き出しだった彼にしてみれば、
これほど愉快なこともないだろう。
166 :
蓮メイ(続き)2:2008/04/22(火) 01:05:05 ID:raWAc+Ez
「しっかし良かったぜ、おめーみてーな奴と一緒で、メイデンちゃんが幸せに
なれるわきゃーねーからな!」
「お、おいホロホロ、もうその辺に…!」
終わらないホロホロの揶揄を見かね、チョコラブが慌てて諌める。
が、少しばかり遅かったらしい。
「……キ・サ・マ…」
ホロホロの目前には、鬼の形相で凶器を振りかざした蓮が迫っていた。
流石にヤバい、と悟ったのか、ホロホロの笑顔が凍り付く。
「ちょ、蓮、ストップストップ!」
「すすすすまねぇ、悪かったって!」
髪の間から覗いた目は、獣のそれだった。
「…言い残すことはそ れ だ け か」
「「きゃーーー!!」」
167 :
蓮メイ(続き)3:2008/04/22(火) 01:05:37 ID:raWAc+Ez
「蓮さん!」
「!」
ホロホロの頭上3センチで、刃が止まる。
その場の全員が思わず振り向いた先では、メイデンが息を切らせていた。
「…メイデン」
「蓮さん、私…!」
真っ赤な顔で肩を上下させる少女の姿に、蓮は手にした武器を降ろす。
「…宿舎に戻る。貴様らは適当に時間を潰していろ」
そのまま踵を返すと、蓮は黙って歩き出す。
メイデンは慌ててその後を追って行った。
「……助かった、けど、何だろうこの敗北感…」
二人の背中を見送るホロホロの肩に、チョコラブと馬孫が両脇から手を置いた。
168 :
蓮メイ(続き)4:2008/04/22(火) 01:07:33 ID:raWAc+Ez
チームTHE蓮の宿舎に着くと、蓮はメイデンをその一室へ通した。
その場にどさりと腰を降ろした蓮に促され、メイデンも畳の上に正座する。
「…何の用だ」
「ごめんなさいっ」
話を振られるや否や、メイデンは頭を下げた。
「私が無知だったせいで、蓮さんに酷いことをしてしまいました」
メイデンの言葉に、それまで眉を寄せていた蓮の表情が変わる。
「…おい、無知、とはどういうことだ」
「え?…ですから、あのようなキスがあると知らなかったことです。
それで私、驚いてしまって」
「何!?」
今度はメイデンが不思議そうな顔をする。蓮は胡座をかいたまま身を乗り出した。
「知らなかった、だと?」
「そうですわ、しかし先程リゼルグが説明してくれました」
「なっ!?き、貴様、奴に話したのか!?」
「? ええ」
蓮は片手で頭を抱えた。ああどこまで世間知らずなのだ、この女は。
そもそも蓮は、自分が逸り過ぎたためにメイデンの機嫌を損ねたとばかり思っていた。
それがまさか、知らなかったから驚いた、とは。しかも知人に暴露するというオマケ付き。
「蓮さん?」
「…頭痛がしてきた」
「まあ、でしたら私のシャマシュで」
「断る」
即答してから、蓮は大きく溜め息を吐く。
メイデンはその様子に首を傾げていたが、少ししてゆっくりと口を開いた。
「リゼルグから聞きましたわ、あのキスは、特別に想っている相手にしか
しないものだと」
「!」
蓮の顔がみるみる赤くなる。
頭を抱えて下を向いた体勢のまま動けなくなっている相手に、メイデンは続ける。
「それを知って、私、嬉しかったのです。
蓮さんが、私をそのように想っていて下さったなんて」
「お、俺は!」
「ですから」
照れて言い返そうとする蓮の言葉を遮るように、メイデンは言った。
「蓮さんさえよろしければ…もう一度、ちゃんとして欲しいのです。
あの、特別なキス、を」
169 :
蓮メイ(続き)5:2008/04/22(火) 01:09:54 ID:raWAc+Ez
……意味を理解して言っているのだろうか、こいつは。
蓮は呆気に取られて、メイデンの顔をまじまじと見た。
相手の少女は悪びれた様子もなく、じっとこちらを見つめている。
ああ、やはり。分かっていたが、分かっていないのだ。
「…お前は」
「?」
この無垢過ぎる、幼気な少女に触れることに、僅かな罪悪感が生じる。
それを押し退けて、蓮はメイデンとの距離を詰めた。
「…目を閉じろ」
「はい」
言われるままに、メイデンは瞼を下ろした。蓮の手が頬に触れる。
躊躇うような間を置いて、唇が重なった。
何度か啄んだ後、蓮の舌が薄く開いたメイデンの唇を撫でる。
「ふ、っ」
くすぐったそうに息を吐いた口内に、舌が差し込まれる。
先は拒んだそれを、メイデンは素直に受け入れた。
「んっ…!?」
上顎をなぞられた瞬間、背筋にくすぐったいような痺れが走った。
初めて経験する感覚に、メイデンは肩を震わせる。
いつの間にか蓮の腕が腰に回されていて、頬に触れていた手は後頭部を抱えていた。
角度を変え、執拗に唇を貪る。
「んっ…は、ぁ…んんっ」
ぞくぞくと痺れが登ってきて、メイデンは無意識に声を漏らした。
舌の絡む音が頭に響く。息苦しさと奇妙な痺れから、次第に意識に霧が掛かる。
畳の上を這っていた指先が、蓮の服の裾を小さく掴んだ。
それに気付いたのか、蓮はゆっくりと唇を離す。
「はっ、はぁ…ぁ」
荒い息を繰り返しながら、メイデンは潤んだ瞳で蓮を見上げる。
赤い頬と上目遣いにぎくりとして、蓮は思わず視線を外した。
ここまでだ、と。
これ以上は踏み込めないと、蓮は理解していた。
今の彼女はまだ幼く、何より神に仕える聖少女なのだから。
少なくとも、この闘いが終わるまでは。
「あ、っ」
蓮はメイデンの顔が見えないよう、その体を抱き寄せた。
いつまでもあんな顔をされては、タガが外れてしまいそうだ。
「…蓮、さん?」
「また、いずれだ。…続きは」
メイデンはしばらくきょとんとしていたが、訳も分からず、にっこりと微笑んだ。
「はい、ではお待ちしています」
その肩に顎を乗せたまま、蓮は再び盛大に溜め息を吐いたのだった。
170 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 01:11:09 ID:raWAc+Ez
以上です。
無駄に時間かかった割には駄文でスマソorz
GJ
GJ!
可愛いよメイデンちゃーん!
GJ!ツンデレ×天然はやっぱり最高だなっ!!
175 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 23:32:37 ID:iKeJa5co
やべえ、これ読んで蓮メイに目覚めてしまったw
176 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:12:01 ID:O61omErl
蓮メイを指示してる人がいたなんて…!
ドマイナーだと思ってたから嬉しい!GJ!
ほす
ハオとオパチョのエロかきたいんだが、いいっすかい?
「ハオ様ぁ?」
ハオが連れて来た場所は、人気のない草原だった。
「ハオ様、ココで何をするおつもりな・・・」
質問を言い終える前に、ハオはオパチョの小さい体を押し倒した
「ハ…ハオさ・・まぁ?」
オパチョは目に涙を含めているが、それを必死に堪えている
「大丈夫だよ、オパチョ。何も心配しなくていいからね。」
優しげな声と優しい表情に、オパチョは少し安心した。
「でっ・・でも、どぉしてオパチョ、ハオ様におしたおされてるの?
オパチョわるいことしちゃったの・・??」
震えた声でオパチョはハオに訊ねる。
だがハオはその質問に答えず、黙ったままオパチョの服を脱がせてゆく
オパチョは必死に涙を堪えていたが、
堪えきれなくなりポロポロと涙がオパチョの顔を濡らした。
段々、オパチョの体は鳥肌が立っていく。
「ハオ様・・もしにんげんが来たら・・」
「大丈夫だよ、ココには誰も来やしないさ。
もし来たとしても、殺すからね。」
恐ろしいことを言っているというのに、ハオの表情は優しかった。
だが、少し何かが違う。それをオパチョは察していた。
そしてオパチョの服を全て脱がせ、ハオはその体に触れた
まだ大人には程遠い、少し焦げた柔らかい肌。
産毛が生えているのがよくわかるほどだ。
「ハオ様・・くしゅぐったい・・ん・・」
ハオはオパチョの成長さえしていない小さな胸に触れた
「ひぃぁっ・・ん・・」
オパチョは小さく喘ぎ、体は鳥肌を立てていた
「ふーん、感じるんだ?もう性感があるなんて、オパチョは成長が早いんだね。」
そう言うとハオはオパチョの乳首を舐め回す
「ひぃっ・・・ん・・ハオさ・・まぁっ・・ぁっ」
オパチョって男の子だよね?
何才?
183 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 01:31:01 ID:ne2UL5LZ
ほす
蓮アン・・・に結構興味あるの俺だけ?
絡ませるの難しそうだな。有り得なくはないと思うんだけど・・・。
相当前だけど、エロパロスレにアンナスレなかった?
そこで蓮アン見た気がする
186 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 13:35:47 ID:YdjcScnb
マジで?
じゃあ、過去ちょっくらあさってくるわ。
それで蓮アンイメージ出来たら書くかもわからん。
187 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 15:49:51 ID:Hj8dMr+W
てか、蓮とアンナの共通点がわからんがな
188 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 22:08:14 ID:YdjcScnb
そうか?
確かに会話するシーンとかはないかもわからんが、接点は普通にあると思う。
蓮絡みのカプなら、アンナを絡ませるのが一番妥当だし自然な気がするんだが・・・。
あ、潤以外ではってことね。
189 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 22:45:22 ID:Hj8dMr+W
そうかな?たまおとかは?
190 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 23:19:11 ID:YdjcScnb
たまおも有りだとは思うな。
でも、やっぱりアンナの方が近い位置にいると思う。蓮も一目置いてるだろうし。
それにたまおの性格考えると、蓮とはまともに会話も出来ない気がするな。
蓮×アンナは無理でも、蓮→アンナは結構有りなんじゃないかと俺は思う。
191 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 23:38:59 ID:Hj8dMr+W
いや、
まともに話せないから、
あえてレイプで
192 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 00:05:17 ID:JxZMf5OT
蓮たまでレイプか?
そ、想像できん・・・。
と言うか、蓮がたまおに対してそう言う感情抱くのが想像出来ないな。
蓮たまレイプ書くとしても、蓮の性欲処理ネタくらいしか思い浮かばないw
あれだろ、葉の女だから興味を持ったとかで蓮アンいけるんじゃないか
あとこのスレage進行だったっけ
どうだろ・・・。
とりあえず、わかんないからsageるわ。
なるほど。
まあ俺の中では、蓮がアンナに興味があるのは当然だと思ってる。それだけの力あるし。
そこを恋愛とかに繋げるのが難しいんだよな。
・・・ま、頑張ってみる。なんか書けたらうpするわ。
195 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 00:41:50 ID:MrzH2s7B
ググってみたら作品倉庫とか過去ログとか沢山出てきたぞ。
ただ携帯だからURL貼れないんだ・・・、誰か代わりに頼む。
クグってみたが、それらしいのが見つからない・・・。
なんて検索かけたんだ?教えてくれると助かる。
197 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 10:28:49 ID:MrzH2s7B
>>196 スマン、ヤフーだったかもしれん。
検索ワードは普通にシャーマンキング エロパロだった。
夜にはPC使えると思うからダメだったら俺が貼っとくよ。
200 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 20:23:15 ID:0ZY3kyJw
182
オパチョって男だっけ?
201 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:06:08 ID:lQKcFJV6
男か女か知らんが
5歳だった気がする。
ウィキペ見てきたら、どちらとも判明してないそうだよ
203 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:35:53 ID:0eaOTbDc
202ありがとう!
そして、双子おめでとう!
204 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 21:17:41 ID:IgTW/Xr/
ほ
205 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 22:23:17 ID:D55VPXr6
しゅ
206 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 22:36:19 ID:3fBmA96/
204、205
1つにまとめたらどうだい?
207 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 00:05:41 ID:3fBmA96/
ハオ様ぁぁぁぁぁ!
マイナーだけど、ハオホロハオを見たい。
たまらんよ。
セイラームたん希望(´・ω・`)
209 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 01:54:33 ID:MLUV9fip
>>208 このロリコンめ。
すいません、俺もです。
210 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 18:49:17 ID:bfip5o/L
人の事言えないじゃん
211 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:12:53 ID:bfip5o/L
209
あんたは、誰が好きなん?
リゼルグ×アンナ
なんてどーよ?
213 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 15:53:03 ID:A8SAQnYf
ココに書いていってよ!
リゼアンいい
にこにこしながら言葉責めとかでアンナをいじめるリゼルグ
ルドセブとアンナもいい
「ねえさんは此所がいいんだよね?」
「ちょっ…やだっ」
215 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 21:36:59 ID:A8SAQnYf
はぁはぁ
217 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 22:57:58 ID:YHHFnZiU
リゼ×アン
ホロ×アン
希望!
218 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:14:29 ID:bEP0gxJI
ホロホロ×マッチをみたい俺は異端ですかそうですか
219 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:38:30 ID:cdD8m3zh
ホロホロ×マッチ良いね。
あんた書いてよ。頼むよ。
普通だけど葉アンがいい
221 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 13:02:00 ID:cdD8m3zh
葉アンは普通すぎてどこにでもある。
よってホロマチ!
でも、良いとは思うよ。葉アン。
花アンとか…すみません、言ってみただけです。
花…。
うん、ありだなっ!
優しいか?
自分では分からないが…。
224
より優しくはないよ(笑)
・セイラーム
・リゼアン
・ルドアン
・ホロアン
・ホロマチ
・葉アン
・花アン
意味も無くまとめる
とりあえずルドゼブのねえさんハアハアが聞きたいです
>>226 乙。
同士が居たとは…ルドセブはマセてそうだな、原作でも大人びた発言してるしそっちの知識も少なからずありそうだ。
ベタベタだが葉アン←ハオ最高。
何年たとうが萌える……
昔いじめスレでなんか書いてたことあったな
なつかしー また何か書きたくなったら書かせていただこう
230 :
もっさり:2008/05/31(土) 12:45:36 ID:/NnUnENB
アンナ「葉、アンタ女の扱い方知らないワケ?」
葉「ア、アハハ〜(汗」
アンナ「ったく・・アンタそれでもシャーマンなの?!」
葉「シャーマン関係ないと思うけどなぁ・・」
アンナ「なんかいった?!」
葉「な、なんでもねーよ^^;じゃーさ、女の扱い方、教えてくんね?」
アンナ「なんでアタシがアンタに教えなきゃなんないのよ!バカ!
・・・まぁ、仕方ないわね。いーわよ、来なさい」
葉「何すんだ〜?」
アンナ「もちろん夜の営みに決まってんでしょ!!」
葉「お、俺、きいてねーぞー!!!」
アンナ「うっさいのよこの意気地なし!シャーマンのくせして・・
夫が妻を不快にさせてどーすんのよ!」
葉「うわあああーーーーーーーーー!!」
まんた「繰り返される営みの中♪
ってか、このOPいいなぁ」
おわり
231 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:56:14 ID:jUNmmHCR
保守
ほ
233 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:15:11 ID:COtFJ13Y
あげ
竜たまなんていないよな
>>230 本誌連載当時、「おやつ抜きよ」のおやつはアンナのことだと信じていたのを思い出しました
ホロホロはエッチ
ほす
239 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 16:17:25 ID:+4eRwqiN
ほ
しゅ?
誰かまた蓮メイ書いてくれないかな。
確かに蓮メイいいよな
243 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 17:16:40 ID:ze8TL/Yz
ほす
244 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 19:21:59 ID:TSjj96Sa
蓮メイに目覚めたよ。
また蓮メイ絶対書いてほしい(´ー`)
245 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 12:43:36 ID:bIs5fa+d
「ちょっと葉。マガジン買ってきて」
「なんで。」
「いいから買ってきなさい」
「今皿洗ってるんだからアンナがいk」
ほ
(゚∀゚)o彡゚ 葉アン!葉アン!
248 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 18:22:13 ID:7y+Be0If
リゼメイ期待
249 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 09:09:51 ID:v6KF1uwA
地味に葉マリ期待。
久々にアニメ見てたらそれっぽいシーンあったから。
ここでなんとなく葉×ピリカを期待してみる
>>249 アニメ葉マリ好き
今まで「葉マリってどったからでてきたんだよ」って思ってたが
こないだ初めてアニメ見て納得
>>251 ごめん間違えたorz
×どったから
○どっから
253 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 22:37:33 ID:Tg/uAb5i
ホロマッチが大好物
254 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 19:27:12 ID:Vg6uHVL9
では誰か葉マリ頼むよ。
皆もっとかいてよ(´ー`)とかいいつつ私はかかないのだけど
せっかく完全板出てるのにイマイチ盛り上がらないね…
256 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 19:38:06 ID:nvPdjWwK
誰でもいいからジャンヌ頼む
ジャンヌのカプって何が人気あんの?リゼか?
258 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 14:05:08 ID:HAOOWCsf
>>257 多いのはマルコ?設定的に。
あとホロかな。片思い説あるし。
蓮ではないでしょうか。
260 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 18:52:58 ID:3mGZ0x6W
蓮だね
蓮メイ人気だね
蓮メイ増えてくれないかなぁ
263 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 19:04:27 ID:8tmrxPF5
連盟もっと!
ジャンヌがハオに犯されるの希望
アンナがハオに犯されるの希望
>>251 アニメの記憶がすっとんでて覚えてないんだが、何話辺りだったけ
>>266 終盤付近でハオを追跡する葉を迎撃する花組のシーンで
葉がマリを撃破。(つっても軽くいなした程度だったような)
マリに対して葉が何か言葉をかけていた感じ。
日本でマンキンのカプMADて少ないのにようつべだと外人が作ったのいっぱいあるな
葉アン、ハオアン、蓮アンとかあってびっくりした
蓮メイ、書けたら書きたいけど…
271 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 12:23:17 ID:JXiBuO1A
蓮メイ頼みますよ
蓮メイ・・・
273 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 17:09:31 ID:40O0MTee
蓮メイ!蓮メイ!誰かお願い
もう蓮メイじゃなくても誰か何かあったら……
275 :
蓮メイ1/2:2008/08/03(日) 10:21:21 ID:78YGRDxn
場が盛り上がることを祈って駄作投下
エロなしgdgd
私は、Xロウズの天使たちに謝らなければならないでしょう
マルコさえも寝静まった後、ジャンヌは重いアイアンメイデンの扉をそっと内から押した
辺りを警戒して、足音をたてないように、この秘め事が誰にも知られぬように。
彼の前では可愛くありたい、可愛いと思ってほしい。
ジャンヌがこんな人間らしい感情を持ち始めたのはいつごろからだろうか。
余所行きの衣を見に纏い、ジャンヌは彼がいるであろう場所に駆け出した
「また来たのか。」
蓮はジャンヌの気配を背後に感じとると月を見ながらあきれたように言った
「お邪魔でしたでしょうか…」
ジャンヌは悲しそうな顔で、おずおずと蓮の隣に拳ひとつぶん程度の空白をあけて腰かけた
波が揺れる
「考えごとをするのは独りのほうがいい」
露骨な蓮の態度にジャンヌは蓮の顔を覗き込む
「申し訳ありません…ですが、蓮は私を待ってくれていると信じたいんです」
蓮の瞳が揺れる
「好きにすればいい」
ジャンヌはにっこり笑った
蓮の肩に頭を預けるとぴたりと身も寄せる
「私はあなたを、この海で月明かり頃でしか近くで見ることも触れることもできません。
私は…お日様の下で蓮と歩きたい。蓮の好きという中華を一緒に食べたいです。
行ったことのない所に行ってみたい…今は叶いません…ですが、待っていてくださいますか」
蓮の腕の裾をキュッとつかむ
276 :
蓮メイ2/2:2008/08/03(日) 10:24:19 ID:78YGRDxn
「…これ以上ばかを言うな」
蓮がジャンヌの首に手をまわし頭をかかえるように抱き締めた
「ジャンヌ、貴様がしたいことを我慢する必要がどこにあるというんだ。
聖少女である前に貴様は人間だ。俺はもうこれ以上待てん」
何か言おうと開いたジャンヌの口を、蓮がふさいだ
驚いて少し暴れるジャンヌを強引に抱き締めて指を絡める
長いキスが終わる
二人とも真っ赤になって目も合わせれずにそれでも指を絡めていた
「行くぞ。俺がつれて行ってやる」
二人はしっかり手を繋いだまま歩きはじめた
「どこにつれて行ってくれるんですか?」
ジャンヌが握る手に力をこめる。
どこにだってついて行こう。
太陽がのぼりはじめた
「行きたいところに行けばいいだけのことだ」
萌えません。orzでもこれを機に職人さまが増えるといいと思う
そしてもっとうまくなってまたいつか投下したい
278 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 10:02:26 ID:ye2Efw0A
投下ありがとう
蓮メイよかった。また誰か何か書いてね
蓮メイ萌えるなー。
ほっしゅっしゅ
蓮メイ最高すぎる
ttp//ip.tosp.co.jp/i.asp?i=tyorota2
ハオアンて好きだけと、ハオ→アンナしか思い浮かばない。
>>284 (・∀・)人(・∀・)ナカーマ
アンナ→ハオは有り得ないと思ってしまう
286 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 12:47:02 ID:nzDt3yDN
あげ
ハオに言葉責めされるメイデンが見たい
自分で書くべきなのか…
さぁ書いちゃいなYO
さぁ書いてくれーゐ
今日初めてここ見つけた
蓮メイとか関連性のないカップリングがなぜはやってんのかkwsk
エロければ関連性なんてどうでもいいんだよ
リゼアンかルドアン希望
ホロホロ×たまお
ホロホロ×ピリ辛
がいい
竜×たまお
295 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 23:56:22 ID:5LWbe6aR
ホロマッチが最強
296 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 12:05:37 ID:sJhnwxR6
あげ
ハオ×たまお
保守
299 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 23:30:00 ID:F9qNYXxp
普通に白竜×潤が読みたい。…マイナーなんだろうか?
299
いや公式だろう
一年で300…こんなもんか…
俺が毎日保守してやんよ
職人の降臨をひたすら待ち続けるぞ
携帯から失礼
なんとなく書いたので投下。
誰の希望にも沿えてないが暇潰しにでもどうぞ。
・エロなし
・どころかエロさの欠片もない
・ナマリ×サティ
嫌な方はスルーで。
東京都、某所の無人島。
まだ日が顔を出さない頃から、サティは小道を歩いていた。
この時間帯なら、誰も起きてこない。
たまには1人で散歩がしたかったのだ。
昼間ならば有無を言わさず護衛の者がついてくる。
「1人もいいものですね」
独り言を呟き、深呼吸する。
早朝の冷たい空気がおいしい。
足取り軽く、少しばかり歩いていくと人の気配があった。
こんな早朝に人が外にいること自体おかしいのだが、サティは動じなかった。
「まだ暗いのに女性の一人歩きとは感心しませんね」
何度も感じたことのある巫力。
現に、気配の正体の男とは顔見知りだ。
「貴方こそ、一人歩きなのでは?」
「僕は男ですから」
十祭司、ガンダーラ担当のナマリ。
そう言って、真っ直ぐこちらに歩いてきた。
「日の出もまだなのに散歩ですか」
「…目が覚めたので。貴方は?」
「同じですよ。目が覚めてしまっただけです」
「そうですか」
会話が途切れる。
静かすぎる空間。
近くの草むらで何かの虫が鳴いているようだ。
2人の間を、ひんやりとした風が通りすぎていった。
「ご一緒しても?」
ナマリが口を開いた。
「ええ」
目を合わせ、小さく頷くサティ。
「川へ行きませんか?今が一番涼しいですよ」
「ではそこで」
「じゃ、行きましょうか」
2人並んで歩く。
草むらからの鳴き声はいつの間にか止んでいた。
「着きましたよ」
サティが案内されたのは小さな川。
小さな、とはいっても川幅はそれなりで、堤防も築かれている。
周りの暗さのせいか、流れる水は闇のようだ。
「下りますか?」
ナマリの問いにサティは無言で頷き、堤防を下りようとした。
が。
「きゃっ…」
足元があまり見えないため、足を滑らせてしまったのだ。
そのまましりもちをついてしまう。
「大丈夫ですか」
「…はい」
バランスを崩さないよう、ゆっくり立ち上がるサティ。
「なんか、危なっかしいですね…」
見かねた様子で手を差し出すナマリ。
意を察し、サティは手を取った。
「すみません」
「いえ。これくらいは当然でしょう?」
サティの手を引き、少しずつ下りはじめる。
また、無言だった。
10歳以上も歳下とは思えない、
10歳以上も歳上とは思えない、
大きくしっかりした“男”の手に、
小さくか細い“女”の手に、
気を取られてそれどころではなかった。
下りきって、川のほとりに着いても沈黙は続いていた。
気のせいか、2人とも少し頬が染まっているように見える。
川のせせらぎが沈黙を彩る。
その中に1つ、魚が跳ねるぽちゃんという音が混じった。
「1人の散歩は楽しかったですか?」
再びナマリから口を開く。
「そうね。1人だと何だか気が楽でした」
「それはそれは」
一息置いて、ナマリは続ける。
「ですが、万が一貴女に何かあったらあの人達が悲しみますよ」
「何かとは?」
わざとらしく聞き返すサティ。
「よろしくない輩に絡まれたり、とか」
「それは貴方のことでしょうか?」
からかうように、笑いながら。
「…ひどいなぁ…」
「ふふ…ごめんなさい、つい」
「つい…ですか」
あれ?これで終わりなのか?
なにはともあれGJえええええい!!!!!!
ナマサテいいねナマサテ
一見、高貴で物静かな彼女だが、お茶目なところもあるようだ。
意外な一面を見たような気がした。
川のせせらぎが聞こえる。
川とは全く関係ない、きゅるる…という音も聞こえてきた。
「あら、恥ずかしい」
「…空腹みたいですね」
「そうね」
ナマリは何か考えた様子だったが、すぐ口を開いた。
「よろしければ、何か作りますが」
「お言葉に甘えて」
「じゃあ食堂へ」
魚が一匹、ぽちゃっと跳ねた。
川の水が少量の朝日を浴びて光っていた。
「何か食べたいものは?」
「特に」
「じゃ、魚とバナナのスープでいいですかね」
「それはちょっと…」
「やだなあ、冗談ですよ」
そう言ってにこっと笑い、ナマリは調理室に入っていった。
適当に席に着くサティ。
今のは、さっきの仕返し…なのだろうか。
イタズラをした子供のような微笑み。なのに落ち着いた雰囲気。
よく、分からない人だ。
ほどなくして、美味しそうな匂いが漂ってきた。
調理室からナマリが出てくる。手には小さめのカップ。
「ただの野菜スープですが」
サティの前にカップとスプーンを置き、自分も向かいに座る。
「有難うございます」
「どうぞ暖かいうちに」
「じゃあ、いただきます」
一口スプーンですくって、口に運ぶ。
パセリの香りとコンソメの味が広がる。
「美味しい、です」
「それは良かった」
感想を聞いて、ナマリは少し嬉しそうだ。
「お料理上手なんですね」
「料理は好きですから」
スープを飲んでいる間、ずっとこちらを見ていた。
悪い気はしないが、恥ずかしい。
しかしながら先ほどとはまた違う笑顔の彼を見ると、何だかこちらも嬉しくなった。
スープも大分減ってきた。
残りをすくって、一瞬サティは動きを止める。
自分の口に運ぶ代わりに、それをナマリの方へ。
「一口どうぞ」
「はい?」
突然のことに戸惑うナマリ。
「いや、僕は」
「早く食べないとこぼれてしまいます」
「はぁ」
どうやら食べる以外の選択肢はないらしい。
大人しく口を開けるとスプーンが入ってくる。
口に含んですぐ気付いたが、これは間接キスになるのではないだろうか。
「…」
「…?どうかしました?」
「いや…何も」
気付いていないようなので、ナマリも気にしないことにした。
「ふぅ。とりあえずご馳走様でした」
空になったカップとスプーンを置き、サティは行儀よく挨拶する。
「片付けは僕がしておきますので」
「頼みますね」
「そうそう、お代は後で貰いますから」
「そうですか。分かりました」
食器を持って、再びナマリは調理室に消える。
ふとサティが窓から外を見ると、もう完全に日が顔を出していた。
暖かな光が差し込んできている。
「もうお帰りになった方がいいんじゃないですか」
いつの間にか出てきていたナマリが言った。
「そうするわ」
「僕もそろそろ戻らないといけませんし」
「じゃあ…また後で」
「あ、1つだけ」
立ち去ろうとしたサティだが、呼び止められて振り返る。
「…なんでしょう?」
ナマリは目を合わさずにポツッと言った。
「あんまり思わせ振りな言動は好ましくありませんよ…」
「何のことでしょう…?」
素で分かっていないサティ。
「貴女の場合、天然だから余計に怖い」
すたすたとナマリはサティに近寄る。
そのまま――
「…何をされても、文句は言えませんよ」
ナマリが食堂を出ていく。
しばらくサティは立ち尽くしていた。
たった一瞬。
確かに、額に柔らかいものが触れた。
「……あら」
キスされたと気付くのに数秒かかった。
何故されたかは分からない。
その前に言われたことも、まだよく分からない。
ただ、1つだけ分かっていたのは。
「早く帰らないと皆が大騒ぎしてしまいますね…」
2つのことを考えながら、サティは帰路についた。
―余談だが、朝走りに出た竜が丸一日帰って来なかったとか。
終わりっと。
連投規制にかかってなかなか進まなかったけども…
途中でコメしてくれた人、心配かけてすまんかった。ここまで読んでくれた人、どうも有難う。
また気が向いたら投下するかも…
やばい
目覚めた
そして竜さんバロスww
GJ
吊ってくる
うおおおお!
GJGJ!
とりあえず吊ってくる
あれ、このスレ生きてたんだ。
じゃあ、前書いてたリゼアン、また始めようかな。
リゼアン・・・否定されないことを祈る。
リゼアンですと!?
楽しみにしてる!!!
リゼアン!リゼアン!
321 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 18:00:09 ID:H1ekPVju
サティ、マジ美人だよなぁ・・・。
今度はハオサティの凌辱物が見たいです。
なんにしてもリゼアン!リゼアン!
やった!リゼアン!リゼアン!
おめめカッと開いて待ってます
リゼアン嬉しいなぁ・・・ホント
324 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 14:14:24 ID:sHgtLfsQ
age
325 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 15:41:56 ID:zvXNviuF
リゼアン楽しみすぐる
リゼアン楽しみにしてる
ルドアンもいいよな
姉さんを苛めるルドセブ
うわー、リゼアン期待してる人多くて結構びっくり。
今書き進めてるけど行き詰まってて、いつうp出来るかわからない。ごめん。
でもかなりキャラ崩してるし、あんまり期待しないでw
うpしても幻滅されそうで怖いw
いやいやそんな事はないさ>幻滅
おまいさんのペースでおk
気長に待ってますリゼアン。
ここsageといた方が良いですか?
ナマサテ新しいな〜
リゼアンもゆっくり待ってます
作者さんの為にもageといた方がいいんじゃないか?
白潤て公式だと思ってたんだが
完全版2巻の図鑑では潤が白龍一筋でもない感じのことが書かれてるし
14巻では白龍が頬染めてたのが消えてるし…
ちょっと不満
本スレで蓮たまの可能性を見て勢いでやった。
エロなし。
たまおの陰薄し。
ですが気が向いたらどうぞ
あいつを見ていると、どうしてももどかしい。
いら立つようでいて、同情しているようでいて、俺の手に余る感情がある。
胸の奥がジリジリと焼けている。
「アンナ様、今日の晩御飯は何にしましょうか」
「そうね…また大人数だし、あんたが大量に作りやすいものでいいわよ」
台所から二人の会話が洩れ聞こえてくる。
「みなさんお疲れでしょうし、スタミナのつくものをお出ししたいですよね」
「ま、私の希望はいいわ。好きなようにやんなさい」
そして足音が一人分、俺たちのいる居間へとやってくる。
「いいわね男共は、気楽で」
アンナはそう吐いて、自らも卓袱台の脇にどかっと腰を下ろした。
(貴様が一番気楽だろう)
そう思いながら周りを見ると、同じことを言いたげな顔の葉と目が合った。
トーキョーの無人島、選手宿舎。
シャーマンファイトの最中だというのに、この宿舎だけにはそれを忘れたかのようなゆったりとした時間が流れている。
――まあ、悪くはない。
炎に一晩いたときもこうだった。
おそらく葉やその周りの人間が作る空気が、自然こういうものなのだろう。
その家事を一手に引き受けている、あいつの存在も――
本人は苦にしていないようだが、よくやるな、と感心してしまう。
台所から包丁を使う音がリズムよく聞こえてきた。
俺はぼんやりと、その後姿を想像していた。
食事中、ふとあいつの方を見る。
あいつは箸を動かしつつも、心ここに在らず。
これはいくら鈍い奴でも気付く話だろうが、あいつの目はいつも葉を追っていて。
許婚のある奴に惚れているなど俺には気が知れないが、それでも本人は、切なそうでいて、幸せそうだ。
(わからんな)
あいつの気持ちは、理解できん。
献身。
女だからできることなのか、あいつだからできることなのか。
そしてそれを見ながら、わけのわからない感情を滾らしている俺の心も、理解できん。
夜、俺はふと目が覚めてしまった。
一度覚醒してしまうとなかなか寝つけない。
ここのところ敵襲つづきだったから、精神的に疲れているのかもしれない。
情けないなと思いつつ、浴衣の上に羽織を適当に引っ掛けて、俺は縁側へ出た。
縁側には静かな一月の風が吹いていた。
寝ている奴等を起こさないように襖を閉めてから、月明かりの中、腰を下ろした。
じっと座っているのは寒かったが、しかし気持ちはいい。
「……」
丸い月を見上げながら、自分を律するかのように、冷たい空気を肺に吸い込む。
ぎし、と縁側の揺れる音がした。
それよりも早く、澄んだ空気の中に人の気配を察していた俺は、そちらを見つめていた。
角を回って姿を現したのは、あの女だった。
「奇遇だな」
「えっ!?…あっ…あの…」
あいつは慌てて歩みを止め、何か言おうと口を小さく開いた。が、声は出てこない。
かっとうつむいて、耳まで真っ赤だ。
この先には台所があるから、大方あいつも目が覚めて、水でも飲みに行こうとしたのだろう。
しかしこの夜中、誰かに会うとは当然思っていなかったはずだ。
いつもならスケッチブックでなんとかコミュニケーションを取れるところが、それさえもなくあいつは慌てふためいていた。
「目が冴えてな。気を紛らわしに出てみたのだが」
そんなあいつに構わず、普段なら声をかけることもないのになぜか俺は饒舌に語りかけていた。
俺も少しは驚いたのだが、しかし妙に冷静に受け入れている。
少し、いじめてやりたかったのかもしれない。
おどおどしているあいつを困らせて、この自分の持て余した感情を、解消したかったのかもしれない。
幼稚だな、とは思った。
しかし、やめようとは思わない。
「座ったらどうだ」
そう言って、俺の横を示した。
「……あのっ、……」
あいつは何か言いたげだったが、結局言葉にすることもできずに、おずおずと進んでから
俺の横に一人分の間を空けて、隣に座った。
あいつは、膝の上で握った拳を見つめて、必死で何事かを考えているようだ。
ただでさえ華奢な身をさらに縮ませて、そのうち消えてしまいそうな、そんな儚さ。
「貴様とはまともに話したこともなかったな」
「は、……はい」
俺が声をかけるたび、ビクッと体を震わせる。
それを見ていると、身勝手な優越感と同時に、またあのジリジリとした感覚が芽生えてしまう。
ただ、不快ではない。
「この間は姉さんが世話になったようだ」
間を持たせるために俺とこいつとのつながりを探したが、姉さんとこいつが共に花組と戦ったことくらいしか思い当たらなかった。
「い、いえ!私なんか何の役にも立っていませんし、それに…」
また拳をぎゅっと握り、
「守るものがない戦いを続けて何になる、って、幹久様に怒られちゃいました」
「あの葉の親父か」
「は、はい。私の師でもあるんです」
「あんな奴が師とは…苦労しそうだな」
別に冗談を言ったつもりではなかったのだが、あいつはくすっと笑みをこぼした。
――初めて目が合った。
あいつは慌てて目をそらしたが、俺はそのまま、じっと見つめた。
緊張のあまり速くなった息遣い。
赤く染めた頬と対照的に、吐き出される白い息。
あいつは困るだろうとわかっていながら、俺は羽織を脱いだ。
「っ!?」
今まで以上に身を震わせて無意識に身をそらせたあいつの肩を、必要以上の力でぎゅっと掴みながら、羽織を着せ掛けてやる。
「あ、の――」
「その格好では冷えるだろう、着ていろ」
「でも、あの、れ、蓮さんが」
「かまわん」
数秒間、対処に困って居心地悪そうにしていたが、浴衣一枚では実際に寒かったのだろう、あいつは襟元をきゅっと合わせて、
「…ありがとうございます」
そう言った。
羽織には、俺の体温が生々しく残っているだろう。
あいつは、どう感じているのだろうか。
しばらくして、初めてあいつが自ら口を開いた。
「…潤さんと白龍さんって、とっても仲が良いんですね」
何を唐突に、と思ったが、見ると羨ましそうに、夢見るように瞳を輝かせている。
「憧れちゃいました、私」
ふふっと一人微笑んで、
「蓮さんは、好きな人、いるんですか?」
――そう俺に尋ねながらも、あいつの目は俺を見てはいなかった。
おそらく、自分にとっての葉を思い浮かべながら、重ねて質問してみただけのことなのだ。
胸が、しびれた。
あいつの思う相手とあいつが結ばれることはないとわかっていることからくる哀れみなのか、
俺自身にもよくわからなかったが、とにかく無性に、腹が立った。
体が熱かった。
冷たい空気を深く吸い込んでも、その熱さは消えない。
逆に自分の熱をよりまざまざと感じて――
「いない」
俺はそう低く答えながら、あいつの片方の手首を掴み、勢いよく縁側に押し倒して無理矢理唇を奪った。
一瞬、のこと。
すぐに唇を離す。
そして状況を理解しきれていないあいつの視線をしっかりと捕らえて、もう一度言った。
「いない」
頭で理解するよりも先に体が動いたようだ。
あいつは身をぐっと捩じらせて俺の下から逃げようとした。
しかし俺に手首と肩を押さえつけられ、容易にはいかない。
あいつの呼吸が早くなる。
体全体で息をしているのがわかる。
あいつは俺の視線から逃れるように顔を背けて、ぎゅっと目をつぶった。
そしてか細い声で、言った。
「……や、やめてください」
にわかに、俺の中の熱が冷めていった。
別に俺はこいつを痛めつけたいわけではない。
ただ、ただこいつの中の馬鹿げた感情と、俺の中の曖昧な感情を、どこかにやってしまいたかっただけだ。
「…すまん」
俺はそう一言謝って身をどけた。
俺が背を向けていると、しばらくしてからあいつがゆっくりと部屋へ戻っていく足音だけがした。
「お休みな、さい…」
まさか声をかけられるとは思ってもみず、勢いよく振り返ったが、そこにはもうあいつの姿はない。
ひどく後味が悪かった。
以上。中途半端orz
需要があったら続き書くかも
GJ
蓮メイ派だが蓮たまもいいな
>>332 え…公式じゃないの?
アニメで膝枕してたしこの二人は作品中で一番好きなカップリングなんだが…
蓮たまよかった!
続き期待してるd(´`*)
344 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 14:50:07 ID:uh434k0C
蓮たまGJ!
リゼアンも期待してる。
「…し、してください」
から派生するストーリーを・・・
膝枕なんてあったっけ?
347 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 19:18:47 ID:hFk1Cvui
リゼアン楽しみだ
期待age
348 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 18:43:31 ID:QQCvnK2C
ぬぁにぃ蓮たまだとぅ!?
けしからんもっとやれ
349 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 22:22:04 ID:0fRlMYZZ
あげとく
350 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 22:36:17 ID:z2hPS976
職人期待age
351 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:10:33 ID:KduNXZoI
リゼアンマジ楽しみだ
他のも恋恋!
あげ
ホシュ
353 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 18:12:11 ID:IfPdxkgS
リゼアンとかw早く降臨せーい
ホシュシュ
蓮メイ蓮たま蓮ピリ期待ほしゅww
つか蓮ハーレムすぎwww
ちくしょおおおおおお!!
蓮大好きだからそれも良い。
俺、リゼアン書いてる奴なんだが。
悪い、全然進まねえよー。
うpするの途中まででいいか?
いつ完結出来るかわからないんだ・・・。
>>357 小出しにするのは別にいいんじゃないか?ちゃんと完結してくれれば。
楽しみにしてます、頑張ってください。
途中でかまわん
むしろモチベーション維持のためにも上げたほうがいいんじゃ?
リゼアン期待してる!
ところで蓮メイ前提のニクメイなんてのなら頭の中で出来たんだけど…
こんなマイナーどころじゃないマイナーでもいいのか?
362 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 15:53:58 ID:0mRECord
リゼアン途中でもうpしてほしいな。
ニクメイね、個人的にGJ
ハオメイならかけそうな気がしてきた
自分の言葉に責任は持たない
なんだか一斉に光臨してるw
リゼアンリゼアン
リゼアンうpしまーす。
キャラ壊し注意。
あと、何度も言うようだけど、
続きはいつうp出来るかわかりません。ごめん。
――焦げ付いた視線に焼かれそう。
あたしは寒気立つ肌をそっと撫でた。
身震いをしてしまうのは、空気の涼しさのせいなのか、沸き上がる嫌悪のせいなのか、自分でもよくわからない。
あたしは少しだけ視線を上げた。三日月が見える。赤く陰った月光が不気味な雰囲気を醸し出している。視線を戻す。真っ正面に佇む人影が、不気味な色をより濃く染めたように感じたのは、あたしの気のせいなのだろうか。
認めたくなかった。この、見るからにひ弱な少年を相手に、あたしが僅かにも恐怖を覚えているなんて――。
その焼かれそうなほど熱い眼差しに向かって、あたしは負けじと睨み返す。
「……あんたの目的はなに。はっきりしなさいよ」
普段ならば誰もが逃げ出すほどの鋭い睨みをきかせていると言うのに、その少年――リゼルグはたじろいだ様子を微塵も見せず小さく微笑した。
「目的? 今更、そんなものが知りたいの、アンナさん?」
「……別に、あんたが何考えてるかなんて興味ないわ。はっきりする気がないなら、さっさと帰って」
あたしが言い放つと、リゼルグは苦笑を漏らす。馬鹿にされたようで、面白くない。
「はっきりしろ――ね。それって、肯定の意味に取ってもいいってことだよね?」
「……意味がわからないわ」
「またまた。本当は気付いてるんでしょ? 僕が何をしたくて、君に逢いに来たか……」
これまでただあたしを見据えていただけのリゼルグが、言い終わると同時に一歩踏み出して来る。相変わらずの焦げ付いた瞳を瞬かせながら、彼の緑色に輝く細やかな髪が風に流れた。
にじり寄る足音に合わせて、あたしは後退る。
「冗談じゃないわ。あんた相手に、あたしが怖じけづくとでも思っているの?」
「じゃあ、逃げないでよ」
「ふざけないで。大人しく捕まる気なんて毛頭ないわ」
「……そうだね、君はそういう人だもの。だったら、思い切り抵抗してみせてよ。僕一人持て余すほどヤワじゃないでしょう?」
くすくすくす、と不愉快な笑顔を讃えたまま彼は徐々にあたしを壁へと追い詰めて行く。露出された肩から、冷たい汗が流れ落ちてワンピースへ消えて行く。それはリゼルグが手を伸ばしたのと、ほぼ同時だった。
「やめてっ」
あたしはその手を跳ね退けるとリゼルグから逃れるため駆け出した。しかし彼のしなやかに伸びた長い足が故意にあたしの足と交差して、あたしはなすすべもないままその場に転倒してしまう。
すぐにリゼルグが、あたしの身体に馬乗りになる。
「なにするつもりよっ」
「この期に及んで、まだそんな演技してるの? わかってるくせに」
こいつは、いったい何が言いたいのだろうか。苛立ちもそろそろ限界を迎えている。しかし、苛立ちは行き場もなく蓄積されるだけで、あたしを蝕む。絶対的な緊張感。――有り得ない、このあたしが。
「いいから、とにかくそこをどきなさい。あたしを押し倒すなんて百年早いわ」
「……君が本気を出せば僕くらい一瞬で跳ね飛ばせるんじゃない?」
緊張を悟られぬよう努めたつもりなのに、リゼルグはそれすらも見透かした風に戯笑している。――腹腸が煮え繰り返ってしまいそうだ。
殴り飛ばしてやりたかったが、生憎あたしの両腕は力強くリゼルグに握られぴくりとも動かない。
ならば――と、覆い被さる彼の股間を狙って、あたしは膝を突き立てようとした。
「させないよ」
途端に、リゼルグは笑みを消した。
あたしに行動させる隙も与えず、鳩尾に拳を叩き付けられる。うっ、と苦痛に呻くあたしを俯せに押さえ付け、一瞬で捩伏せられてしまった。
「……背中を見ながらのセックスなんて、つまらないけどね。仕方ないかな」
決定的な言葉がリゼルグの口から発せられたが、あたしは驚いたりはしなかった。
――そう、わかっていた事だ、こいつの目的など。もっと云うなら、何れこうなる事も薄々予感していた。普段は人当たりの柔らかそうな雰囲気を纏っている彼だが、いつだって瞳の奥に怪しい光を宿していたのだから。
あたしに対するこいつのねちっこい視線に気付いた者はいただろうか。恐らくは、いないだろう。それ程微力で巧妙なリゼルグの狂喜。なんて打算的な少年なのだろう。
しかしそれに気付いていながら、一方で彼を過小評価していたのは、彼を侮っていたのは、あたしだ。
あたしは屈辱に唇を噛み締めた。
「今、君はどんな表情をしているんだろうね。残念、後ろからじゃ全然わからない。……つまらないなあ」
「……離しなさい。こんな事をして、ただで済むとでも思っているの?」
「ただで済まないなら、いったいどうなるの?」
「葉に……葉に言い付けてやるわっ」
「……へえ?」
リゼルグが、あたしの耳元に唇を寄せ息を吹き掛けた。無条件に身震いしてしまう身体がとてつもなく恨めしい。
あたしの耳たぶを甘噛みしつつ、リゼルグは吐息のように囁く。
「残念だけど、僕は一行に構わないよ? 言いなよ、葉くんに。尤も……アンナさんにその勇気があるなら、だけどね」
「……っ」
息を飲むあたしの喉仏が音を立てる。この余裕は何処から来るのだろうか。あたし相手に。
肉体的な力では男のリゼルグに敵わないのは否定出来ない。しかし、あたしの未知の能力がいかに膨大な力を秘めているかなど容易に想像出来る筈だ。先日のハオとの一件は、彼の耳にも入っている事だろう。勿論、他の奴らにも。
こいつは、何を考えているのだろうか――既に他人の心を読む能力を失ったあたしには、リゼルグの意図など全く想像つかない。後悔している訳ではないが、歯痒くて堪らない。
暫し思案していたあたしはらしくもなく完全に無防備だった。リゼルグはその隙を見逃さずに、背で組まされていた両手を何かで縛り付ける。
気付いた時は、既に手遅れだった。
布が裂ける音が聞こえた。同時に背筋に冷たい空気が晒される。リゼルグがあたしの黒いワンピースを力付くで切り裂いたのだった。
生温く湿った感触が背中を行き来する。それが何かは確認せずともわかる。唾液の通り過ぎた箇所が冷えて行き、あたしは身震いした。――気持ち悪い。
しかし無情にも、あたしの意に反して、身体は甘い快楽を求め始めていた。――毎晩、葉に抱かれているあたしの身体は『男』を知り尽くしている。慶びも快感も。
あたしは唇を噛み締めて、息を飲み込んだ。
「……強情だね」
以上でーす。
本当に中途半端で申し訳ない。
調子がいい時に続きは書くから、まあ気長に待っててくれ。
絶対に完結はさせるから。
374 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 16:33:37 ID:0P59gdpZ
>>373 リゼアンキター!
鬼畜リゼルグキター!
これは続きに期待
乙!!激しく乙!!
GJ!!
リゼアンいいねリゼアン
ケータイからの投下なのかな?
改行気にしてもらえるとありがたい
リゼアンGJ!!!お疲れ様。
便乗してみんなもっと投下してくれ
リゼアンGJ!続きも期待してる!
続きが来るまで時間ありそうだからニクメイ書いてくるよ
381 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 23:51:31 ID:L7Emo6uN
>>380 ニクメイ!ニクメイ!
このスレも賑やかになってまいりました!
382 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 18:35:43 ID:6pRsEJvu
リゼアンもニクメイも楽しみだ
383 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 11:00:43 ID:r1qt8XGR
もっと降臨するんだ職人達!
個人的にはニクメイと蓮メイが来て欲しい。
うpされる予定のニクメイを期待している。
マルコ×メイデン→蓮の優しくない話を書いてるんだけど、
出来たら投下してもおk?
蓮メイ関連はあったかい話が多い気がするから不安だ
いいよいいよ!
職人さんばんがれ
それめちゃくちゃ期待するわ。
賑やか万歳!
メイデン人気だな。どの話も期待してます
ニクメイの者だが
こっちも優しくない話だから大丈夫だ
進行状況は聞かないでくれorz
ホントにメイデン人気だなw
誰か潤物も書いてくれよー
>>385です。
こんな時間だけど出来あがった。
エロばっかの癖にちょっと長いですが許して下さい。
・マルコ×メイデン→蓮
蓮は直接は出てきません。
・軽く無理矢理
では投下しますー
ふわふわと、メイデンの足取りは軽い。
それは間違いなく「彼」との優しい一時によるもので、今までは知る事の無かった安らぎを彼女はその胸に得ている。
――どうしてこんなにも楽しいのだろう。嬉しいのだろう。
悪と罵った彼をこんなにも愛しいと感じてしまうなんて、私は一体どうしてしまったのだろう。
鋼鉄の船に木霊するかつりと響く靴音すら、幸福に満たされたメイデンには小鳥の囀りのように聴こえていた。
だから、気付けなかったのだ。
自分の目の前に無表情で立つその男の存在に。
「こんな時間までどちらへ?」
「……マル、コ」
「いけませんね、良い子はもう眠っている時間です」
頭の中の警鐘が響く。色付いた世界が崩壊していくのがハッキリとわかる。
マルコは手を上げるでもなくただじっとメイデンを見つめ、そのままくるりと背を向け廊下の奥へと歩き出した。
その後ろを一言も言葉を発さずにメイデンは追う。まるでそれが、当たり前の事であるかのように。
393 :
マルメイ→蓮:2008/10/21(火) 03:43:12 ID:fcmSrFay
カチ、と小さな音をたてマルコは後ろ手で自室の鍵を閉めた。
「お召し物は御自分で脱がれますか?それとも私が手を貸しましょうか」
「……」
ぎゅっと、スカートの裾を握る手に力が入る。
――何十回も何百回もやってきた事じゃないか。そう、これは私が人々を救う聖少女となる為の指導の一環。
ずっとそう信じてきた。今更嫌がる必要が……疑う必要がどこにある?
…だけど、私は、……
たすけてください、蓮。
その願いは音になる事もなく彼女の唇を震わせただけで終わる。
「まったく、仕方の無いお方だ」
呆れたように肩を竦め、マルコはメイデンの身体に絡みつくリボンに手を掛けた、が。
「いやっ……!!」
「っ、これはこれは」
少女の白い腕が、マルコの胸板を必死に押し返した。悲しい程に小さな彼女にとって出来うる限りの抵抗。
しかし、それは寧ろマルコの欲情を煽るだけの結果に終わる。
彼も飽いていたのだ、されるがままの人形に。
くっと、吐息を洩らしマルコは恐ろしい程の笑みをその顔に湛えた。レンズ越しの端整な瞳の狂気がメイデンに突き刺さる。
「今日の貴女は「お仕置き」をご所望のようだ」
「えっ…、きゃぁあ!」
軽やかにメイデンを抱き上げベッドへと投げ捨てる。
あられもない姿でベッドに埋もれた彼女は恐怖に身を固めるが、
それを気にかけるでもなくマルコは手早くメイデンの衣服のリボンを抜き取り真白い腕を一つに纏め、縛った。
これでもう逃げられまい。
月明かりに照らされる少女の肢体がやけに扇情的だった。
394 :
マルメイ→蓮:2008/10/21(火) 03:44:17 ID:fcmSrFay
「ひっ……、ぁ」
純白の衣服からのぞく膨らみ掛けた少女の胸の頂はしとやかな様相に似つかわしくない程赤く、肥大していた。
それを指で軽く摘まむと何度も何度も、捩じるように優しく擦る。
「や、っ、はぁあ」
「道蓮と恋仲になったところでどうするつもりだったのです?貴女のこの淫らで醜い身体を彼に晒すつもりだったのですか?」
「そんな、こと、は」
「では、こちらは?」
ふっと目を細めると、マルコはメイデンの閉ざされた足を大きく開かせる。
そのままするすると指を下ろし辿りついた秘部をそっと撫で上げるが、それ以上触れる事はしない。
目的は更に、その下。
「まさか神聖なる聖少女が排泄器官で男を誘うとは、彼も予想だにしないでしょうね」
ひくひくと収縮する後穴にマルコは自らの長い指をつぷりと挿れた。
「ふぁあっ!!」
「随分締まりの悪い穴になったものだ。これで真っ当な恋愛をしようとされていたのなら、貴女はとんだ痴れ者ですよ」
「っ……ぅああ!」
貴方が私をそうしたのでしょう、とメイデンは言わない。
自分自身が望んで彼の「指導」を受けたのだ。
「身体の中の不浄を掻き出す」と言う、その言葉を信じて。
395 :
マルメイ→蓮:2008/10/21(火) 03:45:52 ID:fcmSrFay
秘裂から垂れる淫液を含ませ二本、三本と指を増やし、深く深く抉るように抜き差しを繰り返す。
「いやぁ、や、ひぅっ!」
「何が嫌なものか、貴女のここは喜んで私の指を咥えている……聖少女が嘘を吐く等、褒められたものではありませんよ」
バラバラに動く三本の指がメイデンを責めたて絶頂へと導いて行く。
「ひ、ああっ!!……?え、な、何?」
しかし一際内部を締め上げ彼女が達するその寸前で、無情にも異物は後穴から抜け出てしまった。
何故、とマルコの顔を見上げると彼は狡猾な獣の顔をして、今この瞬間までメイデンの中にあった指をぺろりと舐める。
「ま、マルコ……?」
不安にまみれた顔で自分を見上げるメイデンにマルコの中では更なる加虐心が芽生え始める。
――そこまでするつもりは無かったが、これもまた一興、か。
「メイデン様、貴女は道蓮を愛しているのですか?出来るのならば、彼と幸せな世界を築きたいと?」
「え?そ、それは……」
まるで子を諭す父親のように微笑み語りかけるマルコにメイデンは戸惑いを隠せない。
しかしそれでもその笑みに幾度も守られてきたからこそ彼女は油断してしまった。
「……彼を、もっと知りたい、と、思っています」
「そうですか」
その答えを聞いたマルコはそっとメイデンの柔らかな頬を包み込み優しく、何より残酷に呟く。
「ではメイデン様。私が貴女の夢を、
壊して差し上げましょう」
396 :
マルメイ→蓮:2008/10/21(火) 03:47:26 ID:fcmSrFay
「な、何を言って……、っ!!!い、や、やめて!マルコ!!」
マルコの指がメイデンの秘裂の中へと侵入してゆく。
どんなに酷い事をされようと決して侵される事の無かった、まだ少女のままのソコがぐちゅぐちゅといやらしげな音をさせながら犯されてゆく。
「まずは一本、入りましたよ。ああ、もう少し力を抜いて下さい、これからもっと大きい物を挿れるんですから」
「ひっ……!痛、やめ、っあぁっ!」
「すぐに良くなります。後ろの時もそうだったでしょう?」
かあっとメイデンの頬が赤く染まる。後穴が与えられた快楽を思い出し怪しくひくつく。
それでもこれから行われる行為に恐怖しているのか中々力が抜けないメイデンに痺れを切らし、
マルコは幼い秘裂から指を抜かぬままその上に咲く蕾に唇を近づけ、啄ばんだ。
「ふぁあ…っ!」
その明らかに快楽を含んだ鳴き声に気を良くし、執拗に責める。
舌で包み、扱きあげ、甘く噛み付く。
気が付けばその蕾は自らを覆う皮からぷくりと顔を出し、存在を主張していた。
――もうそろそろ、良いか。
「メイデン様、どうして私が今までこちらを愛でなかったか、その理由がわかりますか?」
「わ、私がっ、あ、っ……聖少女、だから……」
良くできました、と言わんばかりにマルコはメイデンの髪を梳く。
「そうです。人々は聖なるものに処女性を求める。では……どうしてこれから私が貴女を貫くのか、それは、わかりますか?」
「そんな事っ……っ!!いやあ!!マルコっ…!やめてえぇ!!」
ぐちゅり。ぐちり。
気付いた時にはもう遅かった。
彼女がその熱に反応した時にはもう、熱を帯びたその先端は彼女の膣内への侵入を始めてしまっていた。
「痛、いたいっ!!も、もういやあっ……!」
未開の肉壁は望まれない侵入者を拒み、花を守ろうとその花弁を固くする。
それでも奥深く、彼女を貫く為にマルコは腰を進めた。
『今まで育ててきたこの少女を自らの手で女に堕とすのだ』という禁じられた契りにも似た倒錯感が彼を昂ぶらせ、突き動かす。
ふいに、薄い膜に触れるのを感じた。
397 :
マルメイ→蓮:2008/10/21(火) 03:49:09 ID:fcmSrFay
マルコは動きを止め微笑み、メイデンの可憐な唇に己の唇を合わせる。
少女にはもうそれに抵抗する力すら残っていなかった。
「メイデン様、先ほどの問の解答です。簡単な事ですよ。答えは……貴女が聖少女ではなくなったから」
「私が、…?」
「聖少女の愛と慈悲は世界の全てに均等に与えられるもの。けれど、貴方は一人の男を愛してしまった。貴女自身が認めた事です。
――神は裏切りを決して許さない。それならばもう、貴女は聖少女には、……成り得ないっ!」
「いっ…!!!あぁああ!!」
一気に最奥まで貫かれたメイデンの秘部からは処女性を失われた証しである血液が流れ、純白のシーツを染めていった。
マルコはその血を掬い取るとまるで吸血鬼がそうするように恍惚とした表情で味わう。
「それならば、ここまで貴女を育て上げた私にも少なからずご褒美があっても良いではないですか」
あのような男に貴女を明け渡すくらいなら――。
激しく絡み合う水音に掻き消されマルコの言葉は失われた。
それでも奥へ、手前へと膣内を激しく凌辱する。
まるでそうする事で彼女の中の何かを消し去ろうとでもするかのように。
「ひっ……あぁ、!マル、コっ…!」
「流石メイデン様、初めてにしてもう感じていらっしゃる」
嘲るようなその言葉も耳に入らない。
時折中で触れる一点、それがメイデンの膣内から電撃のように快感を送る。
それに気付いてしまってからと言うもの彼女は自らその場所に当たるよう腰を振り、マルコの熱を誘った。
痛みを悦楽に変えようと必死だったのだ。
雄を飲み込み腰をくねらせるその姿にマルコは己の限界を感じる。
メイデンの脇に腕を通し、中を繋げたままでベッドから抱き起こすと近くに置いた姿見の前へと移動した。
「良く見て下さい、メイデン様。これが貴女の姿です」
398 :
マルメイ→蓮:2008/10/21(火) 03:50:43 ID:fcmSrFay
「い、いやぁあ・・・・」
男を咥え込み離すまいと蠢くその裸体は、彼の言う通り既に聖少女と呼ばれた少女の面影を残してはいなかった。
貫かれたその姿をこうして視認させられる事で更なる絶望が彼女を襲う。
それでも尚メイデンが自らの痴態から目を離す事が出来なかったのは何故だろうか。
ぐちょり、と鈍い粘液の音を立てマルコは律動を再開する。
熱に浮かされ自らの姿を見つめる少女にはもう、痛みすら存在し得なかった。
「っ……メイデン様、出しますよ……」
その言葉で現実に引き戻される。
まさか。
「やっ、やめて、抜いて下さい!子、供が・・・出来ちゃうっ……!!」
一瞬驚いたようにマルコが目を見開くが、すぐに玩具を見つけた子供のように表情を歪め、律動を続けた。
「ああ、子供ですか……それも良いですね」
「なっ、ぁ、何を言って……っ!!」
「私の子供だと言わなければ良い。――処女懐胎ですよ。そうすれば貴女の神秘性も更に高まる事でしょうね」
「そん、なっ……!!」
絶望に彩られた涙が頬を伝う。マルコはそれをも愛おしげに舐め上げた。
「さあ、受け止めなさい」
「ひあっ……!!!」
どぷり。
膣内に大量の白濁が注がれる。
メイデンの幼いそこは無意識に一滴も逃すまいと突き刺さる熱を締め上げる。
最後に見たものは、あまりにも哀しげなマルコの瞳だった。
399 :
マルメイ→蓮:2008/10/21(火) 03:53:14 ID:fcmSrFay
メイデンをベッドに寝かせ、暖かい毛布をかけてやる。
「……明日、あの海辺へ行き彼と会う事も、私の元へ来る事も、全て貴女の自由だ」
――それでも、私は。
少女を一人残し、マルコは扉を開け外へと出て行く。
小さなその声はメイデンに届く事は無かったが、彼の悲しみに気付いたメイデンは一人嗚咽を漏らした。
――マルコも、蓮も、愛していた。その種類は違うかもしれないけれど二人とも私の愛する人に変わりはない。
けれど、どちらかを選べというのなら、選ばないといけないというのならば。
……私は決めてしまったから。
星の見えない天井を仰ぎ、少女は胸の奥で呟いた。
『さようなら、愛しています。
もう貴方には伝えられないかもしれないけれど。』
END.
以上です。
1番はじめの名前欄入れるの忘れてしまったので苦手だと思う人はIDでNGよろしく。
蓮寄りにしたかったんだけど、マルコが好きなもんでこんな事になった。
嫌いな人申し訳ない。
読んでくれた人、御粗末様でした。有難う御座います。
>>400 なんか悲しい話だなー(´;ω;)
思ったより早く来ててビックリした、良かったよGJ!
切なくていいね、乙です
作者がマルオ好きなのよくわかったよw
何かこれいいな。
メイデンもマルコも蓮も皆かわいそうだ。
>>400 乙でした!チビマルコに対する愛が感じられたよ。
よく思うんだけど、作者さんって想像だけで色々足りない情報補えるのがすごいよな。
最後の「さようなら」はマルコに向けてでいいのかな
蓮にともとれるけど
406 :
400:2008/10/23(木) 04:08:37 ID:DVvFo+uu
こんなにレス貰えると思ってなかったのでかなり嬉しい、有難う。
やっぱり愛は見え隠れするか、申し訳ないww
>>405 蓮かマルコ、どっちを選んだ場合でもそれぞれの結末考えてたんだけど
蓮メイもマルメイも好きなんで相手を選びきれなかった。
悩んだ挙句どっちとも取れるようにして終わらせてもらいました。
執筆中の職人さん、wktkして待ってます!
>>363 久々に来たらやっと同志発見して泣きそう
ハオメイ果てしなく期待してます
自分もばんがってみるかな…
ありがとう神!
ほしゅほしゅ
ハオメイいいね
ホシュ
やっぱ過疎ってんな・・・
それはさておきニクメイ投下。
gdgdで長い上結構暗いんで苦手な人はスルーとかNG推奨
あと駄文注意
413 :
ニクメイ:2008/11/06(木) 17:12:29 ID:QHdnQZsl
「良い天気ですねリゼルグ」
「ええ、お散歩日和です」
ある日の昼過ぎ、メイデンは散歩に出ていた。
マルコが風邪をひいてしまったため、付き添いは今日に限ってリゼルグだけだった。
熱が39度近くもあるのに、彼はそれでもついてこようとしたが。
「あっ、今の見ましたか?魚が跳ねましたよ」
「あら……余所見していました」
二人は川原を歩いていた。
少し暑いのにメイデンは長袖で、なるべく涼しいところにというリゼルグの気遣いだ。
「マルコには悪いですが、いない方がお散歩は気楽ですわ」
「ははっ。確かにそうかも……」
可笑しそうに笑う。
目を合わせ、じゃあもう少し行きますか、とリゼルグが言いかけたとき。
「おーい、リゼルグ〜」
気の抜けた声が彼を呼ぶ。
振り向いた先には葉がいた。
蓮やホロホロ、竜なども一緒だ。
「葉君!それにみんな」
「んだよてめー、メイデンちゃんとデートかよ」
「ち、違うよ……」
ホロホロにからかわれ、照れ気味のリゼルグ。
からかった本人が半分涙目に見えるのは気のせいか。
「散歩だろ?オイラ達もなんよ」
「そうなんだ。みんな一緒に散歩だなんて珍しいね」
「たまには息抜きにな」
「そっか」
行きたそうな様子のリゼルグを見て、目を細めてメイデンが言う。
「リゼルグ、貴方も行ってらっしゃい」
「えっ!?でも僕、メイデン様の護衛をしないと」
「わたくしは大丈夫ですから」
「ですが」
渋る彼に、一押し。
「行きたいのでしょう?」
「……はい」
「なら、遠慮しなくていいのですよ」
「あ、有難うございます!!」
414 :
ニクメイ:2008/11/06(木) 17:13:45 ID:QHdnQZsl
メイデンにお辞儀をしてから、リゼルグは葉達のところへ駆けていく。
目線で彼を見送ったとき、一瞬だけ蓮と目が合ってしまった。
「……」
「あ……」
すぐに彼のほうから目を逸らす。
たったこれだけで、頬が紅潮して鼓動が速くなる。
あの日。
彼と特別なキスをしてからというもの、メイデンはずっとこうだった。
見つめていると心臓が破裂しそうになって、まともに見ることすら出来ない。
結局今回も、話すことはなかった。
去っていく背中をちらっと見る。
それだけで、彼女は幸せだった。
初めて恋をした。
自分を“聖・少・女”としてでなく、“ジャンヌ”として見てくれた彼に。
彼を想うだけで、嬉しい気持ちになれる。
辛いときでも、心が軽くなる。
誰かを想うことは、こんなにも幸せなことだと、初めて知った。
そよ風が彼女の髪を撫でる。
小さくため息をつき、また彼への想いにふけろうとした。
が、不測の訪問者にそれは妨げられた。
「えらく幸せそうだね、アイアンメイデン」
「!?」
声のする方をたどる。
呼びかけたそれは、木の上。
「やあ」
さして年は変わらないだろう少年がいた。
長い三つ編み。
人形のように虚ろな瞳。
そして特徴的なマント。
しかし、メイデンは見覚えがなかった。
服装からして、十祭司の一人ということだけは分かるが。
「誰……ですか?」
正直な疑問を投げかける。
「ああ、そういえば君には会ったことがなかったっけ」
木から少年が飛び降りてきた。
数歩メイデンに歩み寄り、ある程度距離を置いて立ち止まる。
415 :
ニクメイ:2008/11/06(木) 17:14:29 ID:QHdnQZsl
「ボクは十祭司が一人、ニクロム」
「ニクロム……?」
「そう」
メイデンは何か聞き覚えがあるような気がした。
だが、確かにこの少年とは初対面だ。
誰かの会話で耳にしたのだろう、そう思った。
「十祭司が何の用ですか」
「別に。ただの通りすがりだし」
表情を変えることなく、淡々と話すニクロム。
何故か、寒気がメイデンを襲った。
「なら帰ってください。仕事とか、あるでしょう?」
「仕事……いいよ、どうせサボるし」
「不真面目なんですね」
「そうだね」
しばらく互いに見合う。
「用ね、ないわけじゃないけど」
また数歩、ニクロムが近寄る。
「なんですか」
反射的に彼を睨み付けるメイデン。
しかし全く動じることなく、彼は更に近寄ってくる。
今度は彼女の目の前で立ち止まった。
「……なんですか?」
もう無意味だと悟っていながらも、睨み付けながらもう一度尋ねる。
返ってきたのは予想もしない言葉。
「君って、道蓮の恋人なんだってね」
「!?」
知られている?
どうして。
知っているのはリゼルグと、悪くてせいぜい麻倉葉達くらいのはず。
話したりしているのを見られていた?
人気のあまりないところを選んではいたが、ひょっとしたらそうかもしれない。
だが、それだけで恋人だと言い切るには少々無理がある。
ならば何故。
「もしかして、なんで、とか思ってる?」
「……」
見透かしたような言い方。
416 :
ニクメイ:2008/11/06(木) 17:15:24 ID:QHdnQZsl
少し上から見据える瞳が、メイデンの背筋を凍らせていく。
「ちょっと気まぐれで探っただけさ。案外すぐ割り出だせてつまらなかったよ」
「彼のことを調べる必要がどこに」
あるのか。
言い切る前に答えが返ってきた。
「彼に借りがあってね」
瞬間、視線の温度が下がった。
彼女に再び悪寒が走る。
知らないうちに、メイデンは自分を抱きしめていた。
「まあ、お似合いだと思うよ」
くすくすと少年が笑った。
「帰ってくださいッ!」
叫び声が響く。
「何がしたいのですか……!」
「からかい」
感情的な彼女をよそに、ニクロムの無表情は変わらない。
「あははは。その目つき、彼氏にそっくり」
「黙りなさい!!」
思わず平手を繰り出そうとした。
しかし容易く防がれる。
捕らえた腕を、小さく彼は引き寄せた。
「本当に、お似合い」
耳元で囁くように。
「人殺し同士のカップルなんてね」
冷たい吐息とともに、言葉は吐き出された。
「……違います!」
「どこが?」
即答で突っぱねられる反論。
彼女はひるまなかった。
腕を振りほどき、数歩離れて言う。
「わたくしがしているのは正義に基づいた法の裁きです」
言い切った。
“聖・少・女”としての人を殺す理由。
“ジャンヌ”としての理由は、存在しないから。
ただ正義に背く者を、裁いてきた、そのつもりだった。
前に蓮に気づかされたこともこのときは忘れたふりをして。
417 :
ニクメイ:2008/11/06(木) 17:16:14 ID:QHdnQZsl
ぷっ。くっ……くく……」
しばらくの沈黙に言い負かせたと思ったのもメイデンの勘違いだった。
また、彼の瞳は温度を下げていた。
睨もうにも、凍りつく恐怖に駆られて目を合わせられない。
「は。馬鹿みたいな理由だね」
馬鹿にした嗤い。
まさに嘲笑をしている。
初めて表情を変えたと思えばこれだ。
「それに、それだけじゃ道蓮は人殺しのままだよ」
ニクロムは分かっていて言っていた。
メイデンが蓮を人殺しでないと言い切れないことを。
「か、彼は……っ」
口ごもる彼女。
「言えないだろ?だってそうだし」
「くっ……」
「彼は参加試験のときに十祭司を殺してる」
渋々ながらメイデンは頷く。
「加えて過去にもっとたくさん殺してるらしいしね」
「……知りません」
「ふーん。そうなのか」
表情が人形のものに戻った。
そして口元だけで嗤うニクロム。
「でも前者を知ってるなら最初から庇うなんてできないよね」
「それは……」
彼女が言い返せないのを見越してニクロムが言った。
「彼氏だから庇いたかった?」
「違いますっ」
「じゃあ同族を守りたいってわけ?」
刹那も視線を彼女から逸らすことなく、言葉責めを続ける。
「ですからわたくしは!」
「人殺しさ。それ以外の何者でもないよ」
彼女のすべてを否定する。
“聖・少・女”でもなんでもない、
「君はただの人殺しの女」
「っ……!!」
氷柱で胸を貫かれたような痛みと寒気がメイデンを襲った。
418 :
ニクメイ:2008/11/06(木) 17:16:49 ID:QHdnQZsl
じわりと目頭が熱くなる。
それを見逃すことなく、彼はなおも続けた。
「どうしたの?涙目だけど」
「これは」
「人殺しでも泣くんだ?へぇ」
「違う!」
「罪もない人たちを殺すときはあんなに無表情だったのにね」
「ちが……」
もう反論も許されない。
震えだす身体を慰めんと自身を抱きしめるも、意味を成さず。
限界を迎えていた。
彼女を見て、ニクロムは小さく嘲笑する。
「君はただ自分の敵を殺してただけ」
彼女の口は動かない。
「善悪も、罪の有無も関係なくね」
更に震えだす彼女の身体。
「まぁ善悪なんてここじゃあ個人の主観によるものだし……」
くす、と笑い、彼はとどめの一言を発した。
「要するに君はハオ様や道蓮と何も変わらない、人殺しなんだよ」
「…………!!」
ついにメイデンは泣き出した。
中立のはずの十祭司でありながら彼が“ハオ様”と言ったことにも気づかず。
蓮のときとは真逆の涙をぼろぼろと流し、その場にへたり込む。
彼の嬉しそうな声が頭に響く。
「そんなに泣かないでよ、ジャンヌ」
慰めの意思など微塵も感じられない慰め。
彼には呼ばれたくもない名前。
上から見下す少年が笑っている。
「もっと虐めるつもりだったのに、出来ないじゃん」
メイデンは目を見開いた。
ここまで追い詰めておいて、まだやろうというのか。
――壊される。
彼女の直感、いや防衛本能が告げた。
「もう……、許しませんっ!」
涙をぬぐい、彼女は立ち上がる。
419 :
ニクメイ:2008/11/06(木) 17:17:30 ID:QHdnQZsl
「ふふ、怖い怖い」
ちっとも怖がっていない様子で、ニクロムは距離をとる。
「いつまでも優位に立っていられると思わないで」
「どう抵抗しようっていうの?媒介も護衛も何もないのに」
彼の言うとおりだ。
今のメイデンは丸腰。
しかし、なんとしてもこの状況を打破しなければならない。
今までのどの時よりも強く、彼女は彼を睨みつけた。
「人殺し。またその目つきか」
やはり少しもひるまない。
それどころか逆に彼女を折ろうとする。
「君の考えることは分からない。復讐でもないのにどうして殺す?」
「貴方に理解してもらえなくても何も支障はありません」
「そう」
ニクロムの口元が嗤った。
それをメイデンが認識したと同時に、首の後ろに針のような違和感があった。
「でもね」
電気が走ったような痛み。
「!?」
何故か立っていられず、またしても彼女は座り込む。
「やったら、やりかえされるよ」
メイデンは反射的に彼を見た。
腕に精霊らしきものがいる。
「まさか」
「流石。ちょっとじっとしててもらいたくてね」
いわずもがな、あの一瞬でO.S.したらしい。
見たところあれは蠍。
毒でも注入したのだろうか。
身体が痺れて動かない。
「どうして、わたくしを?」
本来十祭司は選手に手は出せない。
規律を破ってまで彼は何がしたいのか。
「ボクの復讐のためだけど、」
そこで一旦言葉を切る。
一息おいて、続けた。
「君が道蓮から離れるなら何もしない」
420 :
ニクメイ:2008/11/06(木) 17:18:04 ID:QHdnQZsl
離れる。
即ち、関係を切れということだ。
「どういう……」
「二度も言わせるなよ」
氷の瞳が鋭く光る。
彼に詳細を教える気は更々ない。
「交渉してるんだ。君のためにね」
「意味が分かりません」
「固いね。分かってるだろ」
「少なくとも、意図はつかめませんわ」
「煩い。……交渉は決裂でいいんだな」
一瞬で氷が炎に変わった。
なのに、それはメイデンを欠片も残さず凍らせる。
ゆっくりと近づく。
一ミリも動けない彼女を、ニクロムは押し倒した。
「うっ!」
間をあけずに彼は彼女の上に馬乗りになる。
「あいつといるときは楽しい?」
「?」
「いつもいつも、楽しそうに笑ってさ」
「何の話……」
「許せないのはこっちだよ」
「んっ!」
言い終わるや否や、彼が唇を奪った。
が、すぐに離れた。
「ねぇ、どこまでいった?」
「貴方には関係ないでしょう!」
「キスは初めてじゃなさそうだけど」
「なっ」
「なら身体は繋がった?」
「身体……繋がる?」
「はは、まだどころか知らないか」
今までで一番黒い嗤いを浮かべる彼の口元。
「じゃあ教えてやるよ……!」
421 :
ニクメイ:2008/11/06(木) 17:19:29 ID:QHdnQZsl
はい寸止めー
読んでくれた方々、ありがとう。
続き?
・・・気が向いたら書こうかな
>>421 おい、俺のスピリットオブソードをどうしてくれるんだ。
俺の巫力が切れる前に続きを書いてくださいお願いします。
なに言ってんだ、お前のはクマの爪だろ?
蓮メイの人だったのか、できれば先に蓮メイ前提といれてほしかったがGJ
続き!続き!
蓮!!早くこーーい!!
お前の嫁の貞操がーー!!
蓮んんんんんん!
今こそ白馬に乗ってふんばりダッシュで姫を救出するんだ!
何のための白凰だー!!
遅れたがGJ!
続きに期待だ
427 :
421:2008/11/10(月) 01:02:13 ID:pXT2d7Rs
作者っす
米ありがとう。やっぱ嬉しいもんだ
これで少しはスレ盛り上がるかな
んで申し訳ないことに蓮を出す予定はない。
かといってメイデンを壊すような鬼畜にするつもりもないけども。
そして更に申し訳ないことにかの蓮メイの人でもない。
勝手に続きっぽく書いてごめんなさい。
著作権侵害とかにはならないんだろうか、いまさら心配になってきた…
とりあえず続きがんばる。気長に待っててくれ
428 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 01:28:30 ID:gtN3SQsI
>>427 いっその事メイデン壊しちゃってください
メイデン可愛いよメイデン(´д`*)ハァハァ
430 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 18:41:02 ID:eLv49ccB
保守上げ
431 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 19:06:03 ID:zyWZRGIZ
いいですね^^GJだわ
続き期待してます
432 :
名前ちょうだい:2008/11/15(土) 02:41:47 ID:c7fC5k2O
ちょ、ハオ蓮書いてほしいわw
ここってBLおkなのか?
434 :
名前ちょうだい:2008/11/15(土) 15:36:07 ID:c7fC5k2O
Σぇ、駄目なの?_| ̄| . . . . . .. ... .... ○ コロコロコロコロ
ホモスレで立ててこいよ…BL系は
801板にもマンキンスレはあるからここでやるべきではないな
ショ、ショタはいいよね?
>>433=435=437
大人になってから来い、な?
リゼアンもニクメイも続き楽しみ
新作もどんどんこーい
442 :
名前ちょうだい:2008/11/17(月) 20:28:16 ID:w0xKwGa4
職人さん頑張れー
期待してます。
444 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:19:58 ID:lwn8lE2a
ほっしゅー
››427
以前の蓮メイを書いたものですが、ハァハァしながら読ませてもらってますwww
続きお待ちしてます!
自分も久々に蓮メイとか書くか・・・
447 :
445:2008/11/26(水) 17:36:40 ID:A877RM1V
あれから蓮メイ書いてるんですがなかなかネタがまとまらない…
気分転換も兼ねて保守ついでに小ネタ
奥様の名前はメイデン、そして旦那様の名前は蓮。
ごく普通のシャーマン2人は、ごく普通の恋愛をし、ごく普通の結婚をしました。
ただひとつ違っていたのは……
「おい、起きたぞ……」
『おはようございます』(鉄の処女内から)
「ブッ!!!」
奥様は聖 少 女 だ っ た の で す 。
「やはり慣れぬな……。というか家の中でくらい出てきたらどうなんだ」
『私なら構いませんわ、こちらの方が落ち着きますから』
>>447 いいこと思いついた
蓮もアイアインメンデンの中で一緒に寝ればよくね?
痛い痛い痛いwwwww
久しぶりに来てみたら職人さんが!
蓮メイ大好きです
頑張ってください
蓮メイ楽しみです。
リゼアンもニクメイも待ってますよ〜
新しいのも誰か書いて!
マリちゃん登場させて誰か。
452 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 00:28:25 ID:9x4VppVQ
ほす
453 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 00:35:28 ID:FKc/ALJ0
あげ
ピリカきぼん
前蓮ピリ書いてた人いないのかな
蓮メイ職人さんもwktkで待ってます!
頑張れ
455 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 01:46:35 ID:xYscfCyl
頼むから、誰か普通に葉×アンナ書いてくれ!!!
456 :
427:2008/12/07(日) 06:58:23 ID:rYi2T8BC
たぶんできた。
なんか途中から誰視点なのかわからんことになってるが…
そしてエロいれられなかったという大変なことになった。ごめんなさいorz
んじゃどうぞ。いやな方は例のごとくスルーとか推奨
「何をするつもりなのですか!」
「何も知らないみたいだから教えてあげるって言ってんの」
逃げられはしない。
しかし口だけでも抵抗せざるをえない状況。
メイデンはただ真上の少年が恐ろしかった。
「やめてくださいっ」
「まだ何もしてないよ」
毒のせいで、四肢はピクリとも動かせない。
動きさえすればきっと逃げられる……
最低でも現状は変えられる。
(お願い、動いて)
何度そう思って力をこめても、動くことはなかった。
「無駄だって。しばらくはじっとしてて」
「や……誰か」
「ついでに黙ってくれると嬉しいんだけど」
そういってニクロムは彼女の顎に手をかける。
その行動で、次に何をされるか分かってしまった。
蓮から受けた、あの行為。
「ん」
予想通り。
しかし蓮のときと同じように目を閉じる気にはなれず、ずっと睨んだままだった。
察したのか、彼も目を開けていたが。
零距離での睨み合い。
恐ろしい、そう訴える心を押し殺して。
「はぁ」
不意に唇が離れる。
少しだけ彼女の心が落ち着いたのもつかの間。
彼は悪戯な微笑を浮かべる。
「じゃあもう一回」
「!」
数秒離れただけの唇が再びつながる。
今度はそれだけでは済まなかった。
「んむっ!?」
一瞬も忘れたことのない、“特別”なはずのそれ。
彼の舌が、好き勝手にメイデンの口内を動く。
蓮とは全く違う。
乱暴で無関心、そして冷たい。
なのにだんだん身体は熱くなって、頭は白んで。
「ふ、ぁ……ん」
いやらしい水音が聞こえる。
別段大きい音ではないはずだが、キンキンと辺りに響いている気がした。
「んっ、む、はぅ」
長い。
あまりにも長い。
彼女は日々の拷問で息を止めることには慣れている。
だがこの熱を止める術など知るはずはなかった。
しだいに熱に侵され、視界すらぼやけていく。
「はぁっ……!」
こと切れる寸前。
光る糸を引いて、唇は離された。
「ちぇ……、先にこっちが息切れか」
どうやらニクロムが限界だったようだ。
とはいえ、あと一秒でも遅ければメイデンの意識が飛んでいたに違いない。
それくらい両者とも息があがっていた。
この状態ならしばらくは何もしてこないかもしれない。
なんとしてもこれ以上被害にあうのだけは阻止しなければ。
何も知らないメイデンにとって、二つの意味で、怖い。
純粋に彼に対する恐怖と、得体の知れない快楽への恐怖と。
ひとまず何か、気を逸らそうと彼女は考える。
聞きたいこともあるので丁度いいだろう。
「貴方、先ほど蓮に借りがあると言いましたね」
「言ったよ」
「どういうことなのですか」
「人に聞く前に自分で考えれば?」
やはり一筋縄ではいかない。
頑固。
どことなく彼に似ている、そう彼女は思った。
煽れば、少しは。
「似ていますね」
「何が」
「貴方こそ、蓮にそっくりですわ」
彼の眉間に皺が寄る。
「何言ってんの?」
声に、瞳に、殺気が混じっている。
「一緒にしないでよね」
恨みも見え隠れ。
今までの言動からなんとなく想像はついてきた。
「意地っ張り……強がり、知らないふり」
「……?」
蓮が殺した十祭司について、少しはマルコから聞いていた。
少年の名前に何故か聞き覚えがあったのは、そのせい。
「そう、わたくしとも」
ニクロムがメイデンの首に手をかける。
「何が言いたい」
返答によっては首を締め上げるつもりなのだ。
しかし彼女は臆さなかった。
状況は変わらないのに、彼女の心にはどこか余裕があった。
「同族嫌悪ですか?」
蓮が言っていた。
何をしても償えない相手がいる、と。
「誰と、誰が同族なんだ?」
彼が殺した十祭司は、おそらくこの少年の兄。
呟いた蓮の表情を彼女は今でもはっきりと覚えていた。
「わたくしと、貴方と、蓮がです」
細い首が小さな手で締め付けられる。
「うく……っ」
小さく呻く彼女。
「似てる?そっくり?同族……?」
冷たい瞳。
落ち着いて見れば、奥に哀しさをたたえているようで。
「ふざけてるの?」
「いいえ」
かつて彼女自身がそうだった。
“自分は本当に正しいのか”
“この殺しに意味があるのか”
“自分は本当に聖少女なのか?”
気づいていた。
何かがおかしいこと。
けれど、流されるまま知らないふりをして。
強がって、意地を張って、行為を肯定し続けているうちに、
いつの間にかそんなことは考えなくなっていた。
「哀しいのでは、ありませんか」
彼も、きっとそう。
根拠もないのに、メイデンは確信していた。
「なんで?」
兄を殺された哀しみ。
殺した相手への憎しみ。
正直な話、もともと孤児だった彼女にはよく分からないが。
「お兄様を殺されて淋しいのではありませんか……?」
首を締め付ける力が強くなる。
「哀しくなんかないよ」
強がりな彼には耐えられなかっただろう。
弱い感情に縛られ続けること。
「本当に、そうですか」
見ないふりをしていれば、楽だから。
残る憎しみだけに心を預けて、知らないふり。
「あんな弱い兄、大嫌い、だし」
心の負担が、いつしか本当の想いを殺してしまう。
見えなくなった愛情は誰宛でもない憎しみに変わって。
知らないふりをしていることすら忘れてしまって。
「本当に嫌いだったのですか?」
ただの想像にすぎない。
それなのに何かを思い出すように彼女の頭に浮かんだ。
「嫌いだ」
わずかにニクロムの手が震えている。
「あんな兄……」
顔を俯ける。
長い前髪に、彼の表情は隠れてしまった。
声が力ない。
搾り出すようにして、彼は続けた。
「いつまでも人のこと子供扱いして」
空が曇っている。
雨でも降りそうな空模様。
「忙しいって全くかまってくれなくて」
さっきまでの散歩日和はどこへやら。
「ほっぽってどっか行ったと思えば」
雨が、とうとう降り出した。
「……勝手に死にやがって」
冷たい雨粒が二人を打つ。
震える手に、わずかに力が入った。
「あんな、兄なんか」
もう聞くに堪えないほど、震えた弱弱しい声。
温かい雫がメイデンの頬を濡らす。
「……大嫌いだ……っ」
「ニクロム……」
どうしようもなく意地っ張りで天邪鬼な少年。
「哀しい?淋しいだって?」
「貴方、まだ」
苦笑いが雨の音に掻き消える。
「そんなの、ずっと前から分かってたのに」
やはり表情は見えない。
見えないけれど、彼女には見えていた。
本心を思い出した、“自分”の顔が。
「う……」
もう、限界。
これ以上は息が持ちそうにない。
そのまま、メイデンは意識を失った。
雨が降る音が少しだけ聞こえる。
寝苦しさにメイデンは目を覚ました。
「んー……」
辺りを見回す。
どこかの空き家のようだ。
誰か使っていたのか、生活した雰囲気が残っている。
食器やタオルなんかが置かれたままだ。
そんなものは見えるのに、さっきまでいた彼は見当たらなかった。
いつの間にか彼女にかけられていた布は、彼が羽織っていたもの。
彼がかけてくれたのだろうか。
なんにしろ、返さなければならない。
マントを抱え、彼女は扉を開けた。
「起きたんだ」
「きゃっ」
扉を開けたすぐ隣に目的の人物がいたため、少し驚く彼女。
「どうして外に?風邪をひいてしまいますわ」
「いいだろ、別に」
「よくありません!」
メイデンが思い切りニクロムの手を引っ張り、空き家に突っ込む。
「うわ」
おかげで彼はバランスを崩しかける。
「なにするんだよ!」
「今タオル持ってきますから」
彼女は全く話を聞いていない。
それを見て、彼はあきれた様子だ。
その辺からタオルを調達してメイデンが戻ってくる。
「髪、ほどきますよ」
「いいけど……」
髪を束ねる筒をはずす。
長い髪の先から、水が滴った。
「全身びしょ濡れじゃないですか」
「そうだよ」
「風邪ひいたらどうするんです」
「あんたに関係ないだろ」
「あります!」
「……ハァ」
えらくお節介なオヒメサマ。
さっき何をされたのか、何をされそうだったのか分かっているのか。
いや、分かってないから、こんなことしているのだろうが。
後ろで一生懸命に髪を拭いている。
タオル越しに伝わる温もりが、なんだか懐かしい。
「綺麗な髪」
「そう?」
「濡れたままでは傷んでしまいますよ」
「そう」
適当に返事を返す。
すると彼女はしばらく黙ってしまった。
雨の音だけ、背景で鳴っていた。
「終わりましたよ」
「どうも」
「髪結びましょうか?」
「いや、いいよ」
拭いてもらったものの、まだ雨はやみそうにない。
「雨、やみませんね……」
「君はどうするの?」
「わたくしはもう少し雨宿りするつもりですが」
「じゃあボクは帰るよ」
「いけませんっ、また濡れます!」
出て行こうとすると腕を捕まれてしまった。
「離してよ」
「いやですわ」
「……もう」
めんどくさい。
無理やり手を振りほどき、扉に手をかけた。
「あ、あのっ」
まだ何かあるらしい。
少しだけ振り返って彼女を見る。
「何?」
「あ、えと」
「早くしてよね」
「えっと……」
少しだけ目を逸らしてメイデンは言った。
「ど、どうしても淋しくなったらわたくしの所にきてくれて構いませんから」
最上級のお節介。
「ふん」
前に向き直り、扉を開ける。
一歩だけ外に出て、彼女を見ずに言った。
「まぁ……覚えとくよ」
見ないでも彼女が嬉しそうなのは分かった。
なんだか、調子が狂う。
「またね、お節介姫」
「はい、また」
「……それ、今度返してよね」
「あ、はい?」
彼女が抱えたままのマントを指して言ったのだが分かったのか。
小降りになった雨の中を歩く。
『淋しくなったらわたくしの所にきてくれて構いませんから』
彼女の言葉が、耳に張り付いて離れなかった。
(接触しなければ良かったと 気づくのは寒さと共に)
以上!読んでくれた方々、有難うございました。
寸止めして寸止めのまま終わるというなんともいえない終わり方になったが許してくれ…
…続くかも?
>>465 GJ!
ニクメイも結構いいな
まだ続きあるなら期待してる
よかった!
無理にエロ入れるよりもこっちの方が自然でいいと思う
誰か白潤書けやい
保守しつつリクエスト… シルバを出してください
>>465 GJ!
ってか作品が来ると湧いてくるんだなお前らw
スレの勢いがあったほうが作者さんも書きやすいと思うぜ。
自分で書こうとしてみたけどダメダメだ、
まず官能小説を読むことから始めないと… orz
>>465 希少なニクロム作品GJ
472 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 22:58:54 ID:zeV5wuJQ
保守
ほあいゅ
くだらない酉つけてみたニクメイの奴です
小ネタ投下。
「どう…して」
火照った身体は治まらない。
「どうして?」
私の秘部からは蜜が溢れたまま、放置されていた。
彼は少し離れた椅子に腰掛け、紅茶を口にしている。
「やめてって言うからやめただけだよ」
「それは…ちが…」
かれこれ、十分は経つ。
疼き続ける自身を慰めようと指を伸ばしても、
「だめだよ、やっちゃ」
彼が許してくれない。
戻すことも触れることも出来ない指は湿った空気を撫でるだけ。
「…あぅ」
少しでもと、床に擦り付ける。
でも、足りない。
貴方じゃなければ、足りないのに。
「ニクロム…」
「何?」
呼んでも、こちらには来てくれない。
「…ください」
意地悪な貴方。
「して、ください」
月明かり、薄闇の中で、彼の目が妖しく輝いた。
「何を、どう?」
いつもそう。
私に言わせて、貴方は愉しむ。
「私の此処に…貴方をください」
「此処じゃあ分からないね」
分かってるくせに。
けれど、言わなければしてくれないの。
「私の……っ、お、おまんこ…に…」
彼は嬉しそう。
やっと、此方に来てくれる。
「よくできました」
エロきたああああ!メラGJ!!
誰か蓮メイのエロも頼みます!
476 :
名無しさん@ピンキー:
焦らすなぁ
早くイかせてくださいよ