刀、 , ヘ
/´ ̄`ヽ /: : : \_____/: : : : ヽ、
,. -‐┴─‐- <^ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
/: : : : : : : : : : : : : :`.ヽl____: : : : : : : : : : : : : : : : : : /
,. -──「`: : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : :\ `ヽ ̄ ̄ ̄ フ: : : : :/
/: :.,.-ァ: : : |: : : : : : : : : :\: : : : :: : : :ヽ \ /: : : :/
 ̄ ̄/: : : : ヽ: : : . . . . . . . . . . .、 \=--: : : :.i / /: : : : :/
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. /: : / . : : :! ヽ: : l\_\/: : : : :\: ヽ彡: : | /: : : : :/ |\
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l: : :l: : :ト、| 、___,ィ ヽ: :| ゝ ノ '.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
|: : :ト、: |: :ヽ ___,彡 ´ ̄´ ヽl-‐' \: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ
!: :从ヽ!ヽ.ハ=≠' , ///// ///u /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
V ヽ| }/// r‐'⌒ヽ イ〉、
ヽ、______ー‐‐' ィ´ /:/:7rt‐---、 こ、これは
>>1乙じゃなくて
ィ幵ノ ./:/:./:.! !: : : : :!`ヽ ポニーテールなんだから
r‐'T¨「 |: | !:.∨:/:./: :| |: : : : .l: : : :\ 変な勘違いしないでよね!
/: : .|: :| !:.!ィ¨¨ヾ、:.:/ !: : : : l: : : : : :.\
6 :
アリアン:2007/08/18(土) 22:17:04 ID:mNCwm80V
>>1 乙です
前スレで言ったようにこなかが小説投下します
3レス借ります
7 :
アリアン:2007/08/18(土) 22:17:50 ID:mNCwm80V
今日のつかさたちの弁当の当番はかがみだったらしい
昨日に比べるとかなりシンプルな料理が並んでいる
昼食はほぼ毎日チョココロネのこなたは一人早々に食べ終わると、ぼんやりとかがみ達の食べる弁当を見ていた
「「なに(よ)?どうしたのこなちゃん(こなた)?」」
二人から同時に話しかけられ、ふと我に返る
「あ…いや、なんでもない…ちょっとボーっとしてた」
「まあ、こなたらしいといえばこなたらしいわよね」
そういうとかがみは再び弁当を食べ始めた
「今日のかがみ達の弁当って、かがみが作ったんだよね?」
帰り道、みゆきと別れた後にこなたが聞いた
「そうよ、どうせ地味とか言いたかったんでしょ」
「あ…いや、そういうわけじゃないんだけど…」
予想していた反応と違う反応に、かがみは少し疑問を覚えたものの、特に気にすることはなかった
「…ねえそうだかがみ!ゲマズ寄って行かない?」
突然こなたが切り出した
「いきなりね。何か買いたいものでもあるの?」
「あ…まあ…うん…」
こなたは曖昧な返事で返した
「つかさはどうするの?あんたも行く?」
「あ、今日は家に帰ってやることがあるから、先に帰ってるよ」
その返事に、少し安堵の表情を浮かべるこなただった
8 :
アリアン:2007/08/18(土) 22:19:19 ID:mNCwm80V
ゲマズにたどり着いた二人は、商品を見ながら店内を回っていた
「で、買いたい物って何?」
「あ…まあ見回りながら探すよ…」
「珍しいわね、あんたのわりには。いつもなら私なんか置いて行って真っ先にグッズを買い集めるのにさ」
「えっ?そうだっけ?」
「そうよ。あんた気付かないでしょうが、あんたを見失わないようにするのが大変なんだからね」
「そっか…ごめんね」
「…あんたどうしたの?今日はいつもと比べて元気がないみたいだけど?」
「え…?い…いや!そんなことないよ!さ、早く行こうよ!」
「で、結局何のためにここまで来たわけ?」
「あ…えっと…」
こなたは散々かがみをひっぱりまわしたあげく、何も買わずに出てきたのだった
「いつものあんたじゃ考えられないわね、何も買わずに出てくるなんて」
「……」
「普段のあんたなら衝動買いとかをしt「ねえ、かがみ!」
意を決したようにこなたが言った
「な…何よ、話してる途中で割り込んできて」
「あ…あのね…私…かがみのお弁当食べてみたいの!」
「…は?いきなり何よ」
「だって、いつもかがみのお弁当食べてるつかさがうらやましくて…私は一回もかがみの手作り料理食べた事ないのにさ…」
「まさかあんた…それを言うためにここまで来たっていうの?」
「だって…他の人たちには聞かれたくないんだもん…」
普段の様子とはうってかわって、顔を赤らめて俯きながらいった
9 :
アリアン:2007/08/18(土) 22:20:45 ID:mNCwm80V
「全く…こういうところがかわいいんだからあんたは…」
かがみはこなたの頭をなでながらいった
「わかったわよ、私が作るときは私の分のお弁当をあんたにあげるわよ」
「えっ…本当に…!?」
「ただし!」
「ただし…?」
「私の分のお弁当も作ってきてよ。私のをあげるんだから私のお弁当がなくなっちゃうんだし、それに…私だって…あんたの作ったお弁当を食べてみたいのよ…」
「わかたよかがみん、明日からかがみんのお弁当を作ってきてあげるよ!」
ついさっきまでの態度とはうってかわり、いつも以上にハイテンションとなったこなたは半分舞い踊りながら言った
「あんたはこんな道のど真ん中で…恥ずかしくないの?」
「かがみんの手作り弁当が食べられると思うと、全然平気〜〜!!かがみんだって嬉しいんじゃないの?」
「わ…私は…まあ…嬉しい…かな…」
「かがみ〜ん、態度はっきりさせないと作ってあげないよ〜?」
「え…?わ…わかったわよ!言えばいいんでしょ!私もこなたの手作り弁当が食べられるからすっごい嬉しいの!」
「よくできました〜よしよし」
こなたはいつかどこかでしたことのあるようななで方でかがみの頭をなでた
「ばっ…恥ずかしいからやめろーー!!」
嬉しそうな足取りで逃げるこなたをかがみは顔を赤らめながら追いかけた
10 :
アリアン:2007/08/18(土) 22:22:14 ID:mNCwm80V
以上です
タイトルは「お弁当」でお願いします
気に入っていただけると嬉しいです
今から夕飯作ってきます
>>10 ぐじょじょっしたぁ〜
途中から呼び方が全部かがみんになったのが気になったけど
まあこなデレ状態なんでしょうね、そう自分に言い聞かす
そして……
/::.::.::/:// .::.::.::.::.::.:./ ! .::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.::.
\ ゝ‐<::./::./ .::.::.::.::\/ | .::.::.::.::.::.:: /::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.:::
\ 〃 / _ ヽ:/::.::.::.::.::.:/\ |::.::.::.::.::.:: /::.::.:: |::.::.::.::.::.ヽ::.::
{{ / / __ ヽ ',.::/::./ `ー |::.::.::.::.:: / |::.::.:/|_::.::.::.::.:l::.::
. ── | ! /r ) } |イ斤テ左≡ォz /::.::.::.::/ 斗七 !::.::.::.::.::.::.|::.::
. ∧ ヽヽ _/ /::! レヘ :::::::::/ /::.::. / j / | .::.::.::.::.:: |::.::
. , -―ヘ `ー /.::.| rー'゚:::::::/ /::.:/ テ左≠=ヵ::.::.::.::.::. |::.::
____/ { /.::.::.| ゞ辷zン // う。::::::7 /イ .::. |::.::.::.|::.::
彡_/ ヽ イ ::.::. | /ヘ:::::::/ |.::.::.:|::.::.:∧::. とんこつはりがね
>>1乙だだだだだぁ
〃 V ヽ ヽ.::.: | ヾ辷:ン /:l::.::./!::.:/
l { ∨ }__.::.|\ <! ・ /::.l::|::./│/
ヽ ヽ {  ̄ ̄ ̄`ヽ _ イ::.: l::|:/ j/
、 \ \ } ) / ̄ ̄ ̄l7::.:|::.::.j::l′ /
>>10 新スレ一発目乙です
こなかがほのぼのネタは大好物ですw
15 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:38:22 ID:nDewt3tQ
>>1大佐殿
乙であります!!
>>10アリアン氏
ぐっじょ!!
やっぱりかがこなは最強のカップリングですわ
>>10 gj
かがこなのお弁当ですか
( *´金`)ジュルリ
>>10 相互手作り弁当! いいねえ、ときめくね。GJ。
こなかがかと思ったら、またこなかがみんかよ。
最近空想キャラ多くてつまんね。一時期収まりかけたのに、一人が書くとすぐこれだw
もう、かがみんとか言う京アニ妄想キャラ書く奴は明記しろっての。
かがみとかがみん一緒だと思ってる平野厨は死んでいいよwww
うんうん。そうだねぇ。
わかってるよ。君の気持ちは。
>>18 俺の
>>12の予言的中wwもはやこのツンデレはこのスレの名物だなwwww
原作1巻読めってwww
スルーが一番だと思うんだ
もしかしたら彼は俺達が京アニに洗脳されるのを止めてくれているのかもしれない
>>22 卿<逆に考えるんだ
「『彼』じゃなくてかがみそっくりな『彼女』が救ってくれてる」と考えるんだ
お前ら聖人君子か。
俺には到底そんな発想できん…
とりあえず次の投下を神妙に待つ
「かがみ〜遊ぼうよ〜もう勉強疲れたよ〜」
「頑張った奴だけが言っていい台詞だぞ、それは。あんたは人の写してばっかでしょうが」
「みんなも疲れてるって〜。ねぇつかさ?」
「ん〜…ちょっと喉は渇いてきたかなぁ」
「かがみぃ、可愛い妹もお疲れモードだよ〜?みゆきさんはどーう?」
「ガス抜きは確かに必要だと思いますよ、根をつめても逆効果になりますし」
「みんなこう言ってるじゃーん、3対1でかがみの負けー」
「んぐぐ……っとにもう、二人とも甘いんだから。麦茶でいいわね!?遊びじゃなくて休憩だからね!」
ねこだいすき
ところで携帯で見ていると、ここ壊れてますと出るのだが皆そうなのか?
>>26 軽くフイタww
でも、ラストの一行要らねぇーーwww
たまにな
なにを言うか、最後の一行あってこその様式美ではないか
なあ、さすがに保管庫の管理人さんまで迷惑をかけるのはやりすぎじゃないか?
>管理人さん
管理の際も
>>1のLR適用でいいですよ。
原作厨に優しくないスレですね、此処は^^^^^^^
田村ひよりがひよりんなのは問題無し?
34 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 01:12:59 ID:z0Lvhf9R
ID:s9HDtWcn=カガミン大魔王
それにしても保存庫のは酷いな・・なんとかならんのかな
>>32 だから原作でも「かがみん」呼んでるってw
こなた「コーヒーでも飲む?」
かがみ「あー…いただくわ」
こなた「そっか」
スルスル
かがみ「何故脱ぐーー!!??」
こなた「ムッ…かがみ…私を馬鹿にしてるの?」
こなた「服も脱がずにコーヒーが出来るか!!!」
かがみ「なんで!?」
お前は原作厨ってか平野アンチだろ・・・
>>35 言っても無駄だって。荒らしたいだけなんだから。
頭おかしいとしか思えない。
>>32
コイツは久しぶりに攻略しがいのあるツンデレだ・・・
最近のツンデレはすぐデレていかん
最初はツンツン
後にデレデレ
>>32 もうこんな奴にレスを使うのはやめにしないか?
みんな分かっているだろうけどこいつは原作厨でも何でもなく、
ただ作品に出てくる「かがみん」を消滅させていだけなんだぜ?
やってることがただのガキじゃねーか。
徹底的にシカトしてやろうぜ。みんな優しすぎだ。
それとID:s9HDtWcnへ
>>18のカキコなんだ?作品を投下してくれた職人さんに失礼だろーが。
そんなにつまんないならみんなが納得できる作品一つでも投下してみろや。
そうすれば原作がどれだけ良いかみんなわかってくれるだろ?
小説を書くたいへんさ知らないだろ。おまえみたいな奴に言われたくないんだよ。
長レスすまそ。。。
ちょっと今回のは腹が立ったので書かせてもらった。
スルーしてくれ。
>>42 まぁなんだ
アンタみたいにどうしても一言我慢できない奴が居る以上
いつまで経っても駄レスが無くならないのは仕方ないな
>>42はするーのできない子
でもみんな反応したくてたまらないから(仕方なく)大人のレスを返す(ことによって誤魔化す)不思議なスレ。
ちょっと流れを変えて雑談だw
ガリガリ書いてたのはいいんだけどリアリティ追求したら
いまいちコレ、楽しいのかな……って思うようになってきた。
頭空っぽにしてアホなっていうかエロだけだぜぐへへ的な文のほうが喜ばれるのかなとか。
おまいらの好みはドチラデスカ?
頭空っぽの方が夢詰め込めるんじゃねえ?
>>42 まぁまぁ釣りなんだからさ、釣られちゃったら逆に相手の思う壷だよ?
皆で美味しく料理してればいいんだよ、こういうのはね〜
ちゃんと職人さんだって分かってるだろうしさ
ここはマッタリ行こうよ、マッタリ
両方書いちゃいなよ
>>44 私感だけど、前者の作品は読んでて「面白い」。
後者の作品は読んでて「楽しい」事が多いと思う。
自分の好みは前者だけど、書くなら自分が書き易い方にするか、
>>47さんの言う通り、一度両方の作風のを書いて投下して見て、その反応を見て作品を読み返してみる事を奨めます。
偉そうにスマソ。
>>42 残念だがこのスレの住人はらき☆すたを愛しているからこのスレ汚し
たくないんだ。だからその汚れが目立たないように努力しているんだ。
以上、僕の勝手な解釈でした。
>>32 安心しろ。荒らしに優しくないだけで原作厨には優しいぞ
でもかがみんとか未だに出してるよね^^
アニ厨だけのエロパロなら、テンプレに書いとけよ^^^^^^^
>>50 だから原作にも出てるって・・・ごめん、荒らしはバルサミコスルーだったorz
つまり今後原作のほうで「かがみん」発言が現れたら
>>32も
「べ、別に認めたわけじゃないわよ。ただ今は原作に沿ってないと言えなくもないから黙ってるだけなんだからねっ!」
と発言する可能性があるというわけですな
そんな素直じゃない
>>32萌え(=ω=.)
「ちょっとこなた!」
「何?かがみん」
「その”かがみん”てやめてよ」
「どして?私の愛情表現なのになぁ(=ω=.)」
「愛情表現なのは……わ、判ってるわよ」
「じゃ、どして嫌がるの?」
「嫌がってるんじゃなくて、アンタが”かがみん”言う度にヘンなのが湧いてくるのよ」
「あー、そゆの何処にでも居るから。 置しとけばイインダヨ〜」
「平野厨氏ね、とか言ってんのよ」
「コロス」
「…」
かまってもらうのが嬉しくて夜中まで^^ニヤニヤしながら
全裸待機してるだろう
>>50萌え
ここまででID:s9HDtWcnにレスした奴全員このスレにおいての嵐だからな
>>55はとりあえずスルーして・・・
>>50ひよりんの方にも構ってあげなさいな
なんだか夏祭りのおかげでうp滞りがちだし、こんなときなら許されるかも。
ってことで流れをブチ切って初投下してみるよ?
■閲覧上の注意とお願いです。
キャラクタの性格に違和感を覚えるかもしれません。
こなた:
最初のころのクールだったのが、何故あんなに砕けたのかっていうのを追ってみました。
むしろそれを理由にしないとこんな風にならないかも。
ゆたか:
なんだか随分黒い? 気がします……。
つまり私の中のゆーちゃんはいい子。
続き物です。EP5まであります。
全部ほとんど書きあがってますから、評判悪くなければちまちま投下します。
エロありです。話が進まないと出てきませんが。ちなみに、こな&かが。
※このお話でいつものツンデレさんが沸いても、一切反応しないで下さい。←重要
Line331なので、以降本文で7レス借用します。
どうして私はこんなにも何もする気が起きないんだろう。
いつも見ていた、DVDまで買うくらいハマっていたアニメ。
起動すれば一緒にいてくれる仲間(ギルメン)たち。
いつもはあった、安心や共感、安堵とか。
そんなのがぜんぜん、役に立たなくなってる。
切なさを、埋めてくれない。
そうだ、切ないんだ。私、いま何故だかこんなにもサミシイんだ……。
「ふぅ……ああぅ、ダメだぁ」
パソコンのキーボードをカンカン、と荒っぽく叩いてシャットダウン画面が表示されるのを、まるで他人事みたいに見つめてた。
デスクから離れて、隣のベットに体を投げ出したら、いつも見知った天井と、カーテンを開けた夜の闇が見えた。
「どしてこんなにダメなんだろ……」
なんだかよくわからない、心の中のもやもやが、ずっと離れていかなくなってる。
心の中が、ざわざわしてる。
なんかもう……どうしていいのかさっぱりわからなくなってる。
今までこんなことなかったのに。
気がついたら、頬がぬれてた。
ああ、泣いちゃったんだ、私。
脳が思考停止を起こしているみたい。ああこれが所謂パニック状態ですか? なんて思う別の部分もあるのが、わかる。
考える速度がすごく、ゆっくりに感じる。
「こなたおねえちゃん?」
いつの間にか扉が開いて、ゆーちゃんが傍にきて、心配そうな顔で肩をたたいてた。
重症だなあと、自覚した。
「……ゆーちゃん?」
「こなたおねぇちゃんってば!」
「ふお、はいっ」
声を出す私の声が、まるで違う人の子みたいに耳に入る。
おっきな声で呼ばれて、意識が私の中に返ってきた。体がビクッと反応した。
耳にかえるの鳴き声が響いてきた。近くの田んぼでよく鳴いてるやつ。
「大丈夫? 顔色、あんまりよくないし。泣いてるよ……こなたおねえちゃん」
返事をしないといけない、え、なにを? どうすればいいんだっけ? あ、泣いてるの見られた……?
どう答えよう、とりあえず。えっと……なんだか意識は戻っても頭の速度は落ちてるままみたい。
「えっと、ちょっとしたデザート作ったんだけど。おねえちゃんも一緒に」
返事が帰ってこないのをみて、ゆーちゃんが腕を引っ張って、寝たままだったのを起こしてくれる。
ああ、なんかすっごい心配されてマスヨ、私。
「もちろん、たべてくれるよね?」
普段のゆーちゃんとは思えない強引さで、無理やりベットから引きずり起こされる。
そのまま身を任せてたら、腕を取ってそのまま出口につれてかれた。うん、傍観してる場合じゃなくって。
「うん、あたりまえじゃん」
やっと普通の声がでた。しゃんとする。
でも元気一杯の声がでなくって。いつもなら軽口の一つや二つ出せるのに、今日は無理みたい。
つれられて階段まで来たところで、なんだか今まで気づかなかったけど、尿意がわたしを襲ってきたので。
「ゆーちゃん、もう大丈夫、ちょっとトイレいかせて。そのあといくから」
「んー、わかりました」
トントントン、と足音を響かせてゆーちゃんが階下に行くのを見送って、私はトイレに駆け込んだ。
「ふお……、むぅ」
便器を水、とゆーか私のおしっこだけど……が、叩く音がする。
取りあえずお手洗いって言って、そのまま連行されるのは避けたわけだけど……はぁ。
着てたシャツの肩口を使って、目をこすってみた。離したらやっぱり、少しぬれてる。
さすがに泣き顔、お父さんなんかに見られたくないし。
「……んしょ。よし、だいじょーぶ! いきますかっ」
おしっこの後始末をしてから、自分にしゃきっとしろ! ってエールを送って。
送ってから変なことに気づいた。ぱんつも短パンもおろして、便器に座って気合を入れてるってどんなんだろうって。
――――――――――――――――――――――
ゆに☆すた 〜University☆Star〜
えぴそーど1 まず決める、そして。
――――――――――――――――――――――
居間に顔を出したら、お父さんが深刻そうな顔したゆーちゃんの頭を撫でてた。
明らかになんか、御注進に及ばれたの丸わかり。
「あら、おとーさんも居たんだ?」
「こなた……そんな事いうとお父さん傷ついちゃうだろぅ」
「あはは、でもこれ、おじさんが作ったんだよー」
あのこと報告されたんだぁ、なんて思うとなんだか知らなくていいコトを知られた気分だったから、八つ当たりしてみた。
こんな事いうと、すぐ悲しそうな顔するから何気に罪悪感がある……ような、ないような。
テーブルを見たら、ヨーグルトのフルーツ缶詰あえみたいなのが、素麺用のガラス食器に盛られてた。
「ああ、何となくコンビニでフルーチェ見たら食べたくなって作ってみたんだ。果物入れたのはゆたかちゃん」
「あ、フルーチェなんだこれ。昔よく作ったけっけ」
椅子に座って、スプーンの先でぐるぐる。オレンジ色のみかんをつついて押し込んだり、さくらんぼをほじくり返したり。
そんなことしてると又すぐ、変な世界に行きそうだったから、ふぅーっておっきく深呼吸してから、ひとすくい。
口の中にほおりこむと、小学生の頃ねだって買わせて――作るのは私なんだけどね――食べてた味だった。
「……そんなこっち見なくてもいいと思うんだケド」
「いや、そりゃお父さん気になっちゃうぞ?」
「気にしないで」
「あ……あはは」
こっちに視線が寄ってるのわかったから、何となく顔上げたらお父さんはじーっと見つめてるし。
ゆーちゃんはあわてて顔そらせるし。あからさまに妙な空気ですよ……。
むぐむぐと口の中でさくらんぼを割って、種をティッシュに包む。ポイとゴミ箱に投げたら、何とか外枠に当たって入ってった。
「なあ、こなたぁ?」
「んー?」
お父さんの優しげな声。でもなんだか先が想像通りになりそうで、スプーンを咥えながら、生返事した。
「なんだかよくわからないが、何もないわけじゃないみたいだし、話してみないか?」
「んー……」
「うまくいく方法が見つかるかもしれないし、気分くらいは楽になることが多いぞ?」
「むぅ」
「こなたおねえちゃんがイヤなら、私上に行くよ?」
「……いやぁ。いいよ。大事ないもーとに、こんなトコ見せるのはずかしいけどね」
生返事だけで逃げようとしたのだけど、なんだか本気で心配してる二人に悪い気がしてきたのも事実で。
あと、一人になったらまたアレが襲ってきそうで。もうやだよ、あんな心が痛くて苦しいのは。
ガラスの入れ物を傾けながら、残りをむぐむぐ、ってのみこんだ。
思い出すと、なんだか又胸が痛くなってきた。
筋肉が肺とか心臓とかの周りにあって締め付けてるんじゃないのかって思う。
目を瞑って……テーブルにほっぺたをペタリ。冷たくて、なんだか気持ちいい。
「ん、じゃぁこなた、ゆたかちゃんもソファー行こう」
「はーい」
「……わかったよー」
突っ伏してたら顔にかかってた髪をまとめて後ろにやって、立ち上がったときにはもう二人とも移動し始めてた。
お父さんとゆーちゃんが分かれて向かいあわせになってたから、なんとなくゆーちゃんのほうについてく。
なんだか一人じゃ寂しくて、ペタペタしたくなる。お父さんのアレもこんな気分なのかな、なんて考えが片隅をよぎってった。
「よいしょっ……ぎゅー」
「きゃ……おねえちゃん」
「ん、いーのいーの、きにしないで」
「(……キッ)」
ゆーちゃんが座ってる後ろの隙間に体を滑り込ませて、そのまま抱きかかえるようにしてみた。
私も小柄なほうだけど、それに輪をかけて小柄なゆーちゃんだと、すっぽり腕の中に納まる。
一瞬からだがこわばったけど、すぐもたれてきてくれた。うん、あったかい。
ふとお父さんに顔を向けたら、顔は心配でたまらないって顔なのに目つきがビミョーに鋭くなってた。
――うん、正直なのは良いことだけど、どうかと思うよ、おとーさん。
「いゃあー、ねえ……。取り留めないかもしんないけど」
「おう、いいぞいいぞ? 思いつくまま口に出してみろ」
ゆーちゃんがこくこく、とうなづいたのがわかった。
又あそこに連れて行かれないように、ぎゅーっと抱きしめて、ぽつぽつ、話し出す。
「なんかねー、なんだかねー、寂しさが急に襲ってきたって言うか。
切なくてさ、ムネとか押しつぶされそうになってたんだよねぇ。
今はなんか、そうでもなくなってきたんだけど、さっきね。
ここ最近何回かなったけど……今日のはひどかったのかなぁ、泣いてたし。
パソコンしても、好きだった漫画見ようとしても、なにやってもさ、ココロの隙間が埋まんないみたいな感じでさ」
なんだか話すと、どこかのキャラクターの話みたいで変だなぁって思う。
私ってこんなナヨナヨした性格に育ってきたつもりはなかったのに。
腕の中のあったかさがないと、なんだか思い出し泣きしそうな自分がいる。
「……ふむ。そうなる前いつもなに考えてるか、覚えてるかな?」
「うーん……そうだねぇ。うん、ガッコのこと、かなぁ」
「ケンカでもしてるのかい?」
「ううん、全然。いつもお昼一緒に食べてるヨ……」
「そうかー。そうだな、学校のこと思いつくままでいいから話してみてくれよ」
そう、学校のこと。あの、私が私のまま存在してていい空間。思ってるだけでなぜか胸が苦しくなる。
おとーさんが、頷きながら続きを促してくる。
抱きついてる腕の力が入りすぎてる気がして少し緩めてあげる。
代わりに片手は指を絡めてみた。細くても女の子のすこしぷに、っとした指。
ゆーちゃんは私の胸に、頭までもたれながら、じーっとされるままになってた。
「……かがみだけ、やっぱり別のクラスになっちゃったね、って集まって話してた、とか。
そのとき、かがみ、すごく寂しそうだったとか。
あと、一年しかないんだねって四人で話しながら、桜の散ってるの見てたときとか。
なんだかんだで、バイト先まで遊びに来てくれたりとか、世話焼いてくれるとか。
そうそう、みんな空気読めるんだよね。
コンサートの抽選の時とか、何も言わないで並んでもらったのに……つかさもみゆきさんもさ、黙って並んでくれたし。
最中も……私、背低いからスタオペのときかなり場所選ばないと見えないじゃん?
実際その時もそだったんだけど、隣のかがみが黙って変わってくれたんだよね。
なんかその時とか。我侭全開の私にみんなつきあってくれて、私が振り回してたんだなって思ったりさ」
ゆーちゃんが目を閉じてた。髪をなでたら、ん? ってつぶやいてから、聞いてるよって小さな声で返してくる。
おとーさんは何も言わないで、小さい頷き数回を返して聞き体制のまま。
「そだね、んと……みんなに甘えすぎなのかな、私。
かがみになんか、ダントツですごい甘えてる。
いままでこんな友達、いたかなぁ……いなかったよね、うん。
成績トップクラスだとかさ、運動とかできるのプライドにして。
内心ではさ、周囲のコ見下しててさ、自分はヲタやってるみたいな。
それで自分こんなのですって保ってたから。しょうがないって言えばそうなんだろうけど。
なんか素直に、素の私を受け入れてくれるグループでさ。そう、居てて気持ちいいんだよね。
……失ったらどうなるんだろう。ね? もう戻れないよ、戻りたくもないよ。
ひとりでヲタしてるだけなんて」
かがみなんか。今までの友達の中で一番好きって言うか。
なんだか感情が高ぶってきて、そのまま心臓に刃物を突きつけられたような気分になってく。
自分の弱点をこんなボロボロ喋るようなこと、いままでほとんどなかったのに。
「そうさな。お父さんとしてはこなたが高校に行ってから、随分……とても、かな。
楽しそうに学校に行くようになって、感無量はいいすぎだけどな、嬉しかったんだぞ。
かがみちゃんとか、つかさちゃんとか家に連れてこれるような友達ができた事、巡り会えたって事。
こなたに感謝して欲しいって思うし、大事に思って欲しい。
ああ、これは巫女さんだからとかそんなんじゃないぞ?」
お父さんが珍しく、本当にまじめな感情のこもった顔をしてて、大人のヒトに見える。
いつもはおっきな悪ガキみたいなのに。最後、チャカしてるつもりなんだろうけど、全然いつもの顔じゃないんだもん。
「……おとーさんはすぐそんなんだよ。でも。先って考えただけでなんだか自信がなくなりそうだよ。
隣にいるのが、絡んでるのが当たり前じゃないことが、怖い……そう、なんかそんなの」
ああ、そういうことなんだって、話してて……胸の奥に落っこちてきた。
私は、あの日常がどっかに行くのが怖いっていうか。
みんなの離れるのがイヤなのは、元に戻りたくないし、別れたくないんだ。
「みなみちゃんがそんな友達になるのかなぁ? あ、もちろんお姉ちゃんは、大事な家族ですよー」
ゆーちゃんが、私の肩口に顔を擦り付けながら、そんな恥ずかしいセリフ禁止なことを。
なんだか……かぁっとする反面、ものすごく嬉しくなってる自分がいて。
おなかをぎゅーって抱き寄せながら、髪をかきあげて、おでこにキスしてみた。
にっこり微笑んで、恥ずかしそうに顔を背けるゆーちゃんに姉妹っていいなあって思う。
「……くぅ」
「(にまー)」
「……フン」
うめき声みたいな声がしたから、お父さんのほうに向き直ったら、何かに耐えるような顔して握りこぶし作ってた。
さっきまですごい男前だったのに。なんだかおかしくなって、チャカしておいたら鼻で笑われた。
もっとして仕返ししてやろうと思ったら、おとーさんのセリフでそんな考えがどっかに飛んでった。
「まぁこなた。いつまでもっていうのは、とりあえず置いとくとしてさ。あと五年、誰かと一緒っていうなら、イケるぞ?」
「へ? どゆこと」
そのとき、かがみの顔が頭のデスクトップの端っこでブーンしてた。
ものすごい単純なことなのに。きっと私は間抜けな顔してたんだと思う。
あきれた、みたいな顔されたし。
「こなた、進学しろといい続けてきたけど。真面目に考えてなかっただろ?」
「うん、だってやりたいことも何もって感じだし」
「あとを継げとは言わないが、言えないしなぁ。ただコネがあるから楽だぞとは思うけど。
それはそれとして、色々言うけどメンバの中でも一番好きな親友、いるんだろう?」
「……うん、まぁ。いるけど」
「大学にいけよ。四年くらい面倒見れないほど甲斐性無しじゃないぞ、俺。
大体、今でも育て方を……かなたに怒られるじゃ済まない位、間違えた気はしてる」
お父さんが、また男前というか……今度は遠くを見る目になってた。
そのとき私は、かがみの成績と志望校を考えて……ちょこっと顔から血の気が引きそうになってた。
いまさらやって間に合うのかな、とか。
不思議とその時、つかさやみゆきさんの顔が思い浮かばなかったのは、ある意味不義理な気もするんだけど。
「ねえこなたお姉ちゃん。陵桜ってそんなに簡単じゃない……っていうか難関校だよね」
「う、うん……一応」
「入学したときは上位だったって聞いたよ?」
「だ、だれから?」
「みなみちゃん経由でみゆき先輩から」
……ゆーちゃんは純真なままでいてくれてると思ったのに。
微妙なところから情報が漏れてる気が。
お父さんは口の端吊り上げてニヤニヤしてるし……。
「まぁ、ね……」
「なんでいまそんな成績、低空飛行なの?」
「目標なかったし……」
「自慢できるお姉ちゃんになってください、なんて。ん、目標。今できたよね?」
あ、なんかだんだん退路ふさがれてきた気がする。てゆか後ろ向きの上目遣いでにこにこしてるゆーちゃんが怖い。
もしかしてこんな話嫌いだった……のかな。思わず昔のマイブームにしてた口癖がでた。
「うぐぅ。すぐあがるもん」
「ならがんばってみてよ。そーだ! 私より平均点下だったら、おこづかい無しとか……やる気でない?」
「じゃぁそうしよう。ゆたかちゃんはクラスの平均点にしようか?」
「え? ええ? マジで?」
「「もちろん」」
面倒見のいい家族に恵まれたみたいで。高校受験のときの日々が頭の中で走馬灯になって走ってく。
そこまで嫌いってわけじゃなかった。ある意味で私に価値をくれるものだったから。
こだわらない振りして実はこだわってた気もする。
「ああそうだ。もしかがみちゃんと一緒の大学受かったら、なんでもすきなお願いを聞くっていうご褒美をつけよう。やる気出るだろ」
「な、なんでも?」
「まぁ百万寄越せとかはムリだが、本当の意味でお願いを、聞くよ。こなた」
ああ、この前の。将来は家、出ようかなって言ったときマジギレしてたことなのかな。
でもなんだか楽しそうな条件だと思った。かがみんの志望校、八王子だし。もし受かったとして通える距離の限界だもん。
お父さんの真剣な目を見てたら、だんだん心が冴えてきた。
私とお父さんの一番の誓いを引っ張り出してみる。
「お母さんに誓って?」
「え。どゆ意味、どゆコトっ?」
「誓って」
ゆーちゃんが混乱してるけど、ちょっとほっておく。
これは私とお父さんとのお話。最上級。
私が握った手のひらを前に出したら、迷いなくぶつけてきてくれた。
――コツン、コツン。
誓約成立。
「……しばらくコレ、しなかったよね。んっと、これ。お父さんとの約束で一番こう儀式チックなやつなんだ」
「そうなんだ。なんかカッコいいかも」
「って。あれ? かがみって……私言ったっけ?」
頭が混乱した。そんなこと言った覚えない。ゆーちゃんは首を傾げてたけど、お父さんだけニヤニヤしてる。
「お返しだ」
【えぴそーど1 Finale】
(おまけ)
不貞腐れたこなたお姉ちゃんが、『やりゃーいいんだろ、やりゃあ』とか不良みたいに言って、階段を駆け上がってく。
ちょっとびっくりして、あとお姉ちゃんがいなくなって少し寒くなった体を抱える。冷房入れすぎかも、この部屋。
「照れ隠しだよ。まぁ、恥ずかしいんだよ、こなた」
「むー……? ああ! かがみ先輩の事、こなたお姉ちゃんすごい好きなんだねー」
「だろうなあ。話をあわせてくれる稀有なツンデレとか、最初言ってたしなあ」
「でも見てれば丸わかりだと思うんだけど?」
「本人がそこまで気づけてないって事だろう。いろんな意味で」
以上です。お読み頂き、ありがとうございました。
暇つぶしにでも、していただけたら嬉しいです♪
ちなみに、コレを書こうとしたきっかけは、
大学一緒で遠隔地ならルームシェアとかで四六時中一緒に居れるじゃんとか
私の腐った妄想が吐き出した電波をなんとか、ありそうにする為に作り出されましたw
>>65 GJ!
個人的には、注意書きに書かれてる程
キャラの性格に違和感を覚えなかった。
続きをwktkして待ってます!!
>>65 あぁもう大好きだ!
GJでした!!
ルームシェア妄想も書いちゃえばいいじゃない!
睡魔に打ち勝っていればリアルタイム遭遇出来てたのに……orz
何はともあれ
>>65GJじゃ!
この続きに否が応でも期待せねば…
「第一希望に合格したら現金で150万円 + 東京で一人暮らし(立入検査なし) + アキバに通い放題 + コミケ徹夜参加し放題」
というエサに釣られて受験勉強やってた10年前を思い出した。
>>65 ぐじょーぶっ!!悩むこなた可愛いよこなた
なんだかんだ言いながら最初から見抜いてたそうじろうカッコヨス
続きにwktkしてもいいよね?答えは聞いて無いけど。
>>65 イイヨイイヨー
クールだった頃を原作の黒歴史にするんじゃなくて、ネタにして肉付けする心意気もナイスだ
本当にこなたが勉強頑張りだしてあまり遊ばなくなったら、かがみがもやもやしたりするんかなー
>>65 そうじろうがカコ(・∀・)イイ!!
GJ!!
>>71のプチツンデレっぷりに萌え
むしろデレツンかw
>>72 こなたが勉強頑張って遊ばなくなり、もやもやするかがみはアリだなー
もちろんこなたはかがみには内緒で、
「何よアイツ、遊ぼうって声掛けても忙しいばっかりで・・・」
みたいな
________________
: : /: : : : : /: :/l: :/ ヽ: ト、: : :l: :l:.:. : :.:i: :
: /: : ヽ、:.:l: :/ !/ |:.l ヽ: |: :|_,.: : :.|: :
:.l:.:./: .: :`|7ー-f ヾトf‐七弋:|: : : : :l: i:
:.l: l: : : :./l/x云 ィ气ミト、.|: : : :./:/:
:.|: |: : :./r彳.ノ:.:} ト ..ノ:.:.狄: : : :./:.:
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l:.从 .} ¨¨ ' ¨¨ l: /_,ノ/
∨l丁八 ‐-‐ ノ|/:./|/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
このスレはつかさに監視されています
SS職人
こなた:住人に乗せられ、徐々に家庭の内情を暴露しているのに気づいていない
そうじろう:本職のほうで行き詰まると気分転換に書きにくる
みゆき:もっぱら非エロ路線。一度だけガチエロに挑戦したが、えらく濃密な作品になり以後自重
絵師
ひより:匿名なので自重しないw
住人
かがみ:初代スレからの古参、感想やネタ振りで参加する熱心な住人
つかさ:感想を書きたいが、スレの流れが早すぎていつもタイミングを逃す
ひかげ:ここでおなかいっぱいにすれば散財が減るかなと考え、お姉ちゃん(ひなた)に必死で勧めている
パティ:ローカルルールの「801禁止」が、内心悔しくてしかたがないw
ゆい:ダンナがいなくてさびしーんだよー、少しぐらいいいじゃんかよー
>>77 そうじろうは住人に「プロデビューしろ」とか言われてるんだなw
>>65 いいですなー、こういう家族の真面目なやりとり。
三人が寄り添いながら、静かに会話してる様が頭に思い浮かびました。
コミケ参加の関係で最近滞ってましたけど、またSSを投下させていただきます。
今回は1レスです。
−−− てけてけかなたさん"おかわり" その3・しゃてい −−−
「うーん……パス」
「うしっ」
エースでこの場を流してくれたのは、とっても有り難い。
手持ちのカードは、3が2枚に4が3枚、そしてキング……私の計画を発動させるには
ちょうどいい場面じゃないですか!
「それじゃあ……はいっ、"革命"っ!」
そう言いながら、私は4枚のキングを場に出してみせた。
これで強弱の立場は逆転! 私のカードは、今この瞬間から最強カードに生まれ変わったのですよ!
「あらあら」
「へ?」
困ったように言うお母さん。だけど、その顔は全然困って無くて、パスもしなくて……
「じゃあ、私もっ!」
「ちょっ!!」
えっ、えっ?! 5が4枚で革命返しデスカ?!
「これで流して、2と、2と、2と」
さ、最強カードを一枚ずつ出すなんて、なんというトドメ……
「ジョーカーと、あと3であがりっと」
「お、お母さん強すぎだよー……」
大富豪のソフトから「かなた さんの16勝0敗」ってダイアログが出たのを見て、私は思わず突っ伏した。
「ふふふっ、たまたまよ」
「ううっ、勝者の理論だー、余裕すぎだー」
突っ伏した顔を上げて、あごをパソコンデスクに乗っける。ああ、PCの中のお母さんの笑顔も、すっごく眩しいや……
「お母さんさ、まさかズルしてないよね?」
「えっ? ず、ズルなんてしてませんっ!」
ムキになって返すお母さん。うーん、さすがにそう言うんだろうけど、
「だって、都合良く革命とか、2が3枚とか出てきたじゃん。その前はダブル革命とかも
あったし。お母さんだったら、CPUいじってちょちょいのちょいで余裕ッチとかできそうだもん」
「そんなことできませんっ! もうっ、勝負はいつも真剣にやってるのに」
むう、さすがにここまで言うとなると、何もやってない可能性のほうが強いか。
「じゃあさ、お父さんと学生時代で遊んでたときはどうだったの?」
「……よく、そう君におちょくられながらあしらわれてたかも」
ああ、頭に思いに浮かびますよ。セーラー服姿のお母さんがあたふたして、学ラン姿の
お父さんが楽しそうにその姿を見ているっていうビジョンが。
「じゃあ、PCの中でやってたら突然強くなったってこと? だったらやっぱり何かあるよーな」
「だからっ、何でもないんだってば」
私に負けじと、お母さんもほっぺたをぷうっと膨らませる。いや、もしかしたらそう
ムキになるほうが怪しいのかもしれない。
「こうなったら、別のソフトをダウンロードして――」
そう言って、私がブラウザを立ち上げようとした瞬間「ぽぉん♪」って音といっしょに、何かのダイアログが現れた。
『かなた姐さんの言うことにケチをつけるんかい
いちいちゲームのことでつっかかるなんて野暮も野暮。
胸だけやなく、根性までちっちゃいんじゃ救いナシやな。わははははは。
[ はい ] [ OK ] [ 了解 ] [ すべて ] 』
ttp://ranobe.com/up/src/up210008.jpg 「ちょっ、お、おかーさん?!」
「しっ、知りませんよ?! 私は知りませんってば!」
いきなり出てきたメッセージだけど、こ、これって、PCからのメッセージ?!
「うっわー……お母さん凄いね、PCの中の人にまで慕われるなんて」
「ううっ……だから、私は姐さんじゃないんですってばぁ……」
『中の人などいない』というダイアログに手をつきながら、がくーんと落ち込むお母さん。
……ん? 待てよ? もしかして、PCがお母さんに手助けしてくれてるってこと?!
「そ、それじゃあずーっと勝てるわけないじゃん!」
とんでもない守護者がついていたっていう事実に、私はただ愕然とした。
中の人などいない!
そら勝てなんわなw
gj
PCにも一時の潤いをということで。
ダイアログボックスは完全にお遊びですw
GJ!!!
遅くなってしまったけど
>>65もGJ!!
みなみ×ひより 1レス 題名:佐賀北4強入りおめでとう、そしてがんばれロッテbyななこ
「・・・んっ、はぁっ・・・んんっ!」
「・・・・・んっ・・・・・ふぅう・・・」
二人の少女がベッドの上で絡み合っていた。
一人は、緑色のショートヘアで背が高く、
もう一人のほうは、黒の長髪で、今は眼鏡は外している。
二人はお互いの大事なところを互いの指でかきまわしていた。
「んっ、・・・ひよりのここ・・・もうぐちょぐちょになってるよ・・・」
「うぁ・・・言わないで・・・・・・恥ずかしいっす・・・んっ!」
ぴちゃっ、ぴちゃっ、と部屋の中に水音が響く。
「みなみのここも、こんなになってるっすよ」
そう言って黒髪の少女はもう一人の少女の愛液を指で掬って、彼女の顔の前に持ち上げた。
「・・・・・っ!」
「あはは、恥ずかしがってるっす。かわいいっすねw」
キュウ
「ひゃあああ!?」
緑髪の少女はもう一人の豆を自らの爪で強く摘んだ。そして、引っ掻いたり、指で押しつぶすように刺激を与え続けた。
「んんっ!・・・そ、そんなに・・・したら・・・イ、いっちゃうっす! ・・・ひゃうん!」
「・・・いっていいよ・・・・」
「ふわあああああああ!?」
黒髪の少女の体が一際大きく飛び跳ねた。快楽の絶頂に達したのであろう。
「はぁっ・・・はぁっ・・・・はぁ・・・・」
「・・・気持ちよかった?」
「すごく・・・よかったっす・・・」
「・・・・・・そう。」
スクッ
緑髪の少女が乱れた衣服を整えながらベッドから降り立った。
「ふぇ?どこいくんすか?」
「・・・・・もう時間。」
と、時計を指さしながら、緑髪の少女は言った。
「で、でも、みなみがいってないんじゃ・・・」
「・・・また、今度。」
「そ、そんなぁ〜、・・・・・・みなみのいった顔が見たかったのになあ」
「早く教室に戻らないとみんなに怪しまれる・・・」
「そ、それもそうっすね。」
「・・・じゃあ、先に戻る」
「うぃ」
緑髪の少女はそういうと、保健室から出て行った。
ピンクの髪の少女がカーテン越しに隣のベッドで聞き耳をたてていたことを知らずに。
(た、田村さんとみなみちゃんがあんなことやこんなことを・・・・・///)
-終わり-
GJ!!
>>84 ひよりは同級には「〜っす」って付けないんだぜ。先輩相手だけなんだぜ。
>>84新たなカップリングの可能性にGJ!
そしてタイトル全く関係なし(笑)
ただ少し気になるのはクラスの友達にまで「〜ッス」とは言わないんだけどね
GJ!
今保管庫見てきたけどひどいな・・・・。
俺編集できるけど荒しのコメントだけ消そうか?
よけいなお世話かもしれないだろうから聞いてみた。
大変だろうけど、そうしてもらえるとありがたい
コメント欄は残しておきたいよなぁ…
管理人さんとかってアク禁とかできないのかな
>>90 その前に、本文記事を編集不可にしたほうがいいと思う。
掲載後の修正加筆も管理人さんの負担になってしまうけど、万一を考えたら・・・
アニ厨贔屓なのも、かがみんが妄想の産物なのも本当のことなのに
そんなことでアク禁とか荒らし扱いとかまじひでぇwww
本当のこと言って怒る京アニ厨、平野信者は相当だなー。
マジ原作厨に優しくないスレと保管庫だwww
やっぱ管理人さんは大変ですな
人が集まると色々あるもんです
とりあえず荒し要素がある米消しとくな。
うはwアク禁とかwww
自己中に暴れまわった原作厨涙目wwwwww
「うわぁ!」
ごん!
「いたた……」
「あうー」
「ご、ごめんゆきちゃん」
「い、いえ、こちらこそすみません」
私は朝起きると、叫び声をあげながらゆきちゃんに頭突きをした。でも、朝目を開けたら真っ赤な目を
つぶったゆきちゃんの顔が目の前にあったら誰だってこんな反応をすると思う。だいたい何で私の部屋に
ゆきちゃんがいるのー?
ん? なんか違和感。何かなーと思っていると、匂いが違うことに気づいた。私の部屋のにおいじゃない。
なんかもっと上品な感じのにおいがする。と、ふと見てみると、これ、私のベットじゃないよ。えっと、
私はどこにいるんだろう。
「つかささん、どうしました? 顔を真っ赤にされて、なにやら考え込んでますが……」
「ふえぇ? い、いや、何でもないよ……」
わ、私の顔ってそんなに赤くなってるかな? それと、なんかさっきから心臓がどきどきと通常の
三倍ぐらいのスピードで動いてるんだけど……。私の体に何が起こってるんだろう。
体の異変に気付いて混乱してたんだけど、そのせいか、私は昨日遊園地に四人で行って、そのまま
ゆきちゃんちに泊まったということを唐突に思い出した。そうか、だから私はゆきちゃんの部屋にいるんだ。
なんか状況を把握したら落ち着いてきたかも。
「本当に大丈夫ですか? もしかしてどこか体調が悪いとか……」
「えぇっ? だ、大丈夫だよ」
再び鼓動が速くなる。なんか今日は変だ。ゆきちゃんの言うとおり本当に病気じゃないよね?
そうして考えていると、おばさんの「ご飯よー」という声が聞こえてきて、私はゆきちゃんと
一緒に食事を食べに行った。心臓をどきどきさせたまま。
「おーす! つかさ、みゆき」
「おはよー」
「おはよう、お姉ちゃんにこなちゃん」
「おはようございます」
学校前で手をつないだお姉ちゃんとこなちゃんに会った。今朝のとは別な違和感を感じる。お姉ちゃんと
別々に登校するのはめったにないからかな? それと、なんかお姉ちゃんがやたらとハイテンションなのも
気になる。何でだろう。聞いてみよう。
「お姉ちゃん、今日はテンション高いね。どうしたの?」
「いや、昨日ちょっといろいろあって、それで一睡もしてないのよ。それでナチュラルハイっていうか……」
「あんなことになるとはね……。結果オーライだったからよかったけど。ふぁーあ」
「? 何があったんですか?」
「ん、まあね。あとで話すわよ」
「あ、そろそろ時間ね。じゃあまた次の休み時間に」
本当に何があったんだろう? もしかしたら昨日の遊園地で二人きりのときに何かあって恋人同士に
なれたのかな? いや、そんな一日や二日じゃうまくいかないよね。私が作戦の大部分を忘れてたんだし……。
じゃあ、何があったんだろう。うーん……。
「……さん? つかささん?」
「えっ? なに、ゆきちゃん?」
「いえ、何かぼーっとしてましたので……。もしかして本当に具合が悪いのですか?
無理はしないほうがいいですよ」
「う、うん。ちょっと考え事してただけ。何でもないよ」
私がそう答えると、ゆきちゃんは「無理はしないでくださいね」と言って自分の席に着いた。
うー。ゆきちゃんにそう言われてからまた心臓がバクバクしてきた。確かにいっつも、主にゆきちゃんと
話してる時に多少心臓の鼓動が速くなることはあるけど、今日は尋常じゃないよ。
ほんとに心臓病とかじゃないよね。
お昼。今日も四人でお弁当を食べている。
「……ずみさんもきょ……当なんですね」
「うん、かが……一緒だよ」
「本当ですね、ど……んですか?」
「お母さんが……れってさ。せっかくだ……」
「……けなく答えつつも真っ赤……がみ萌え」
「うっさいな! あんただっ……かでしょ!」
「えっ……ついてください。そ、そう……たちもお弁当おそろいなんですよ」
「ほんとだ。みゆきさ……かさのテクニックが合わさっ……うですなー」
「変な言い方するなよ。でもほんとにおいしそ……かさ」
「……さん? つかささん!?」
はっ! 心臓ドキドキにとらわれててぼーっとしてたみたい。
「ちょっとつかさ。一口も手つけてないじゃない」
「つかささん、朝からずっと調子悪そうですけど本当に大丈夫ですか? 調子悪いなら保健室に
行ったほうがいいですよ」
「……ごめん。なんかほんとに調子悪いみたいだから保健室に行ってくるね」
ゆきちゃんにお姉ちゃん、こなちゃんの心配そうな視線を受けながら保健室に向かう。
ちゃんと保健の先生に心臓を見てもらって治さないと。
保健室に来てみたけど、保健の先生はいなかった。ゆきちゃんが「心臓の薬は使い方が難しいから
素人にはお勧めできない」って言ってたっけ。仕方ないからベットに潜る。
しばらく経つと心臓の鼓動も収まってきた。混乱も収まってきたことだし、今日の出来事を整理してみよう。
なんだか常時心臓ドキドキにとらわれててあんまり今日のこと覚えてないんだよね。
えっと、朝、起きたらゆきちゃんの目をつぶった真っ赤な顔のどアップがあって、びっくりして頭突き
しちゃったんだよね。ゆきちゃんごめん。で、あんまり覚えてないんだけど、私とゆきちゃんとおばさんの
三人で朝御飯を食べて、お弁当を作った。半分は晩御飯の残りを詰めて、半分はオリジナルで作ったり、
晩御飯の残りをアレンジしたり。すごく豪華だった、ということだけは思い出せるんだけど、晩御飯の残りの
具体的な内容はさっぱり思い出せない。オリジナルで作ったおかずも何だったか思い出せない。
ああぅ、本当にまずいかも。
で、ゆきちゃんとほとんど無言で登校したんだよね。二人とも顔真っ赤で。あの時は気付かなかったけど、
今思うと変な目で見られてたかもしれない。電車内でももちろん無言。駅からももちろん無言。
でも、こんな時間を心地よいなと感じてたような気もする。
学校前でお姉ちゃんとこなちゃんに会って、お姉ちゃんがハイテンションで、なんだか違和感があって。
すぐ時間になって一時間目が始まったんだった。授業中は心臓の鼓動も収まってきて普通に近づいて。
そして普通どおりだんだん眠気が襲ってくる。そんなとき目の前に浮かぶのは朝見たゆきちゃんの
目をつぶった真っ赤な顔のどアップで。確か「うわぁ!」とか叫んじゃった気がする。うー、思い出すだけでも
恥ずかしい。一時間目の休み時間のときにゆきちゃんにそのことで心配かけちゃったんだよね。
その後、授業中は、ドキドキが収まってくると、さすがに叫び声はあげなかったけど何度かゆきちゃんの
目をつぶった真っ赤な顔のどアップが目の前に浮かんで、ドキドキが再び大きくなり、休み時間はドキドキが
大きくなってほとんどぼーっとしてたって感じだったなぁ。しかも時間がたつにつれてだんだん
ひどくなっていったという感じ。……本当に大丈夫なんだろうか? 私の体。
そんなことを考えながら、とにかく寝ようとしたんだけど、目を閉じるとゆきちゃんの例の顔が浮かんできて、
全然寝れそうになかった。
「うわぁ!」
いつの間にか寝てしまっていたらしい私が次に目を開けたら、ゆきちゃんの涙目で真っ赤な顔が目の前にあって、
叫んでしまった。心臓は再びバクバク鳴り出し、どんどん混乱していって私が今どこにいるのかもわからなかった。
「ゆきちゃん、な、何? なんで、何で泣いてるの!?」
無意識のうちに、そんな言葉が私の口から出てきた。でもゆきちゃんはしゃくりあげるだけで何も言わない。
どうしたんだろう。ゆきちゃんも混乱してるのかな。それともこの心臓病って伝染するのかな。だとしたら大変。
ゆきちゃんにうつっちゃったらどうしよう。
心臓病に苦しむゆきちゃんを想像したそのとき、胸の奥が痛んだ。ドキドキとは違うんだけど、これもこの
心臓病の症状の一つなんだろうか。
そんなことを思っていると、ゆきちゃんの声が聞こえてきた。
「怖かったんです……」
私の肩に圧力を感じた。その時はじめて私はゆきちゃんに抱きしめられていることに気がついた。
今感じた圧力はゆきちゃんが抱きしめる力を強くしたからなのかな。そう思って、私も、涙目で真っ赤な
ゆきちゃんを抱きしめた。
ゆきちゃんは安心したみたいに少し顔を緩めた。より一層ドキドキが激しくなる。
「怖かったんです……。昨日まで元気だったつかささんが、朝起きてからずっと変で、つらそうで……。
この前見た夢みたいに、私の誰よりも大好きなつかささんが、いなくなってしまいそうで……」
「大丈夫だよ、ゆきちゃん」
何の根拠もないけど、無意識のうちに口から言葉が出た。ゆきちゃんは優しく微笑み、つられて私も笑顔になる。
そのまましばらく二人とも無言だった。
いつの間にかまた眠っていたらしい。目を開けると、ゆきちゃんの優しく微笑んで真っ赤な顔が目の前にあった。
でも、今度はドキドキで叫び声さえ出なかった。
時計を見てみると、五時五十二分。授業はもう完璧に終わっている。みんな帰ったに違いない。でも、
ゆきちゃんは私の隣にいる。なぜかすごく安心した。
ゆきちゃんも寝てるみたい。でも、そろそろ帰らないとまずいよね。
「ゆきちゃん、ゆきちゃん」
「……つかささん?」
「……そろそろ帰らないと。もうこんな時間だよ」
「本当ですね」
まずい。また心臓がドキドキしてきた。それでもなんとか起き上がって、帰る準備をした時、ゆきちゃんが
私の手をとった。
「ゆきちゃん……?」
「つかささん、聞いてほしいことがあります」
何かを決意したようにゆきちゃんは切り出した。もちろんそんなときにも私のドキドキは止まらない。
「今までは、これを伝えたら今までの関係が崩れてしまいそうで言えませんでした。今までは、つかささんの
そばにいれさえすればいいと思っていました。でも、今日のことがあって、もう抑えきれないと気付いたんです」
ゆきちゃんは私の両手をとり、私の眼を真剣に見つめて言った。
「つかささんが、世界の誰より、大好きです」
あれからどうやって帰ってきたかわからない。気づいたら、私は部屋にいた。ドキドキは相変わらず。
いや、もっとひどくて、心臓が破裂しそうだなと感じてる。
何の前触れもない、突然のゆきちゃんの告白に私は混乱したような気がする。で、そんな私にゆきちゃんは
「返事は落ち着いたときでいいですよ」って言ってくれたような気がする。……だめだ、記憶があいまいすぎる。
ゆきちゃん……。ゆきちゃんのことはもちろん大好きなんだけど、それが恋愛感情なのかどうかと聞かれると、
いまいち自信がない。いや、恋愛感情で好きというのがわからない。……恋愛感情って何だろう?
……そうだ、お姉ちゃんに聞いてみよう。お姉ちゃんはこなちゃんのこと恋愛感情で好きなはずだからわかるかも。
というわけで、お姉ちゃんの部屋前。でも、ノックしようとしてもどうしても手が止まってしまう。
なんだか入りずらい。
「つかさ、こんなとこで何やってんの?」
「うわぁ!」
そんなことを考えてる時に後ろから突然声をかけられて叫んでしまった。うー、叫んじゃったの本日何回目だろう。
「じ、実は、お姉ちゃんに、相談したいことが、あって……」
「ふうん。じゃあ、まずは部屋に入りなさいよ」
「へぇー、告白されたんだ」
「そ、そんなあっさり。お、お姉ちゃんはゆきちゃんが私のこと、す、す、す、好きだってこと、気づいてたの……?」
「そりゃーもちろん。だから今日もお見舞いに行かなかったんだし。気づいてないのはつかさだけだって」
「えー?」
そ、そんな、どこでみんな分かるのー? まったく兆候なかったのに。
「で? 相談したいことがあるんでしょ?」
「あ、うん。……えっとね、ゆきちゃんのことは大好きなんだけど、それが恋愛感情なのかわからなくて……」
ゆきちゃんはいつから私のことがす、好きなんだろう? ざっと今までのことを思い返してみても
やっぱり分んないし……。思い返してみると、お姉ちゃんに相談しようとした時から少々落ち着いていた心臓が
再び大きくなってきた。
「……かさ、つかさ!」
「……えっ、何、お姉ちゃん」
「どうしたのよ、ぼーっとして。そういえば体の様子はどうなのよ。保健室で見てもらったんでしょ?」
「いや、実は保健室の先生がいなくて見てもらってないの。なんかゆきちゃんと一緒にいると心臓が
ドキドキするの。これって心臓病なのかな」
「……つかさ、それ病気じゃないわよ」
「えっ、そうなの?」
「人を恋愛感情で好きになると、その人と一緒にいたりその人のことを考えるとドキドキが止まらなくなる
ものなの。私だってこなたのこと考えるとドキドキするわよ」
「そうなんだ……」
「まあ自覚するまでには時間がかかるかもしれないけど、とりあえず、次にみゆきに会ったら、
最低限ドキドキすることは言いなよ。なるようになるでしょ。見てられないのよ」
「……うん、わかった」
ががががっ
「うわぁ!」
部屋に戻って考えていると、突然バイブレーターの音が鳴った。それに驚いてまたも叫び声をあげてしまった。
ほんとに今日叫び声何回目だろう。
「……もしもし、ゆきちゃん」
「もしもし、つかささん、今晩は」
「……ええとね、ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど」
ゆきちゃんからのいつもの電話を忘れてたからちょっとびっくりしたけど、丁度いいし、今言うべきだよね。
「あのね、まだよく分かってないんだけど。今朝からゆきちゃんのことを考えると、心臓がドキドキするの。
今日調子悪かったのはこのせい。ごめんね、心配かけて。……それで、お姉ちゃんに聞いてみたりして、
いろいろ考えたんだけど」
ここでいったん深呼吸。心臓のドキドキは最高潮。
「私は、恋愛感情で、ゆきちゃんのことが好きだと思う」
あのあと、何を話したのかよく覚えていない。確か、「これからもよろしくね」といった内容だと思う。
それにしても、あの言葉を言ってから、ゆきちゃんのことしか考えられなくなってる。
これも恋愛感情っていうのかな?
……分んないことはこれからゆきちゃんと付き合っていく中で分かっていけばいいよね。
――ゆきちゃん、これからもよろしくね。おやすみ。
以上
明日から帰省するのだが、その間にどれだけ進んでるか考えると末恐ろしい。
つかさ叫びすぎワロタ
>「つかささんが、世界の誰より、大好きです」
某野球アニメの告白シーン思い出した
gj
>>107 GJ!んで、このシリーズの続きにwktk
>明日から帰省するのだが、その間にどれだけ進んでるか考えると末恐ろしい。
そういうわけで、帰省中でも毎日のようにこのスレをのぞいてる俺がいるw
>>108 あー。
…今治西負けちまったorz(アンカー関係ねぇ)
こなた「かがみ!あたし夢を見たの!
平成48年にあたしの遺志を継ぐ、9人の超人(ヲタ)が出現する!
かがみには彼らを見届けて欲しいの。
あたしの知識はすべて教えた……そして9人の超人たちのリーダーに……かがみ、貴女がなるの!
忘れないで!今から29年後の平成48年だよ!」
埋めに間に合わなかったネタ投下。
非エロの友情ネタで、3+3レス。
前半と後半で話が割れています。
苦手な方はスルーでお願いします。
放課後、かがみはこなたたちと帰ろうと、Β組にやってきた。
「おーす。一緒に帰ろう……おや?」
「〜♪」
その時、こなたが歌を歌いながら、ノートを見ていた。
「珍しいわね、あんたが勉強してるなんて」
かがみがノートを横から覗くと、英文と和訳が書いてあるのが見えた。
「こなちゃん、ついにやる気になったんだね」
つかさがこなたに負けるものか、と気合いを入れている。
「ふっふっふ。今回の私はひと味違うよ」
「よーし。私も負けないようにがんばるぞー」
つかさがやる気になるのは良いが、こなたの方は何かがひっかかる。
かがみはそれを見つけようと、再びノートを見ようとした。
その時、同じように覗きこんでいたみゆきが、かがみを呼んだ。
「? かがみさん、この英文……どういう意味でしょうか」
「え? なになに……」
かがみは、みゆきが指さした英文に目を通す。
『No one needs the green member.』
「――緑の子はいらない子? ……何コレ」
かがみは和訳を読み上げ、怪訝な顔でこなたを見た。
こなたは、そんなかがみを気にする事なく答える。
「ん。コレは『もえたん』だよ」
「『もえたん』、ですか?」
みゆきが鸚鵡返しにこなたに問う。
「そ。『萌える英単語』略して『もえたん』だよ」
無い胸を張って、こなたは答えた。
かがみの覚えた違和感の原因はこれだったのだ。
「勉強じゃないのかよっ!」
かがみは全力で突っ込む。勉強と言えなくは無いが、何か違うだろう。
「どういう意味なのでしょうか?」
そんなかがみとは関係なく、みゆきはこなたに意味を聞いている。
「みゆき……」
かがみは気勢をそがれてしまい、思わず肩を落とした。
「アニメや特撮で、緑色のキャラの影が薄かったり、空気だったりする事が多いから、
そう言われるんだよ」
「聞いてるのはそっちじゃないだろ」
疲れた突っ込みをいれるかがみとは対照的に、
「そうなんですか。勉強になりました」
「へー、そうなんだ」
みゆきとつかさは関心していた。
「それ勉強になるのかよ……」
かがみは呆れながらも突っ込んだが、答えは思わぬ方から返ってきた。
「『好きこそ物の上手なれ』と言いますし、泉さんならきっとやりとげますよ」
「あー。確かにこなたならやりかねんなあ」
かがみはみゆきの言葉に同意した。
『下手の横好き』だと言いたかったが、こなたは興味のある物が絡むと、
普段では考えられない程の能力を発揮するのだ。
「こんどのテストに期待してくれたまえー」
こなたは既に勝利を確信しているようだ。
「あーはいはい。がんばってね」
「んー。かがみ、信用してないな」
「出来るかよ」
投げやりなかがみにこなたが絡む。いつものやりとりである。
だがそのやりとりの影で、ある事件が起きていたのだ。
3年Β組の教室前、ゆたか達もこなた達と合流するため、やってきていた。
「へー。そんなのがあるんだ」
「でもかがみ先輩の言う通り、勉強にはならないと思うなあ」
廊下でこなたの話を聞いていたゆたかとひよりが、感想を述べていた。
「みなみちゃんはどう思う? ……あれ?」
ゆたかがみなみに話を振ろうとしたが、様子がおかしい。
「岩崎さん、どうしたの?」
ひよりもみなみの様子がおかしい事に気づき、声を掛けた。
「……私は……いらない子?」
みなみがショックを受け、佇んでいる。顔色も心なしか青かった。
「みなみちゃんがいらない子だなんて、絶対無いっ!」
「そうだよ。どうして突然そんな……あ、もしかして」
ゆたかとひよりが全力で否定をする。そんな中、ひよりがある可能性に気づいた。
「もしかして岩崎さん、『緑の子はいらない子』ってのを気にしているの?」
先ほどの会話から考えられるのはそれしか無かったからだ。
「……」
みなみは無言で頷いた。
緑色が好きであり、自らも緑の髪色を持つみなみからすれば、自分を否定されたかの様に思えたのだ。
「みなみちゃんは気にし過ぎだよ」
ゆたかはみなみの右手を、そっと祈るような仕草で握る。
「私はいつもみなみちゃんに元気を貰っているよ。他の誰が何て言っても、
私はみなみちゃんが大切なの」
「ゆたか……」
手のひらから、ゆたかの温もりが伝わってくる。
ゆたかの真っ直ぐな言葉と気持ちに、みなみは感謝した。
「そうっスよ! 緑はいらなくなんかないっス! 縁の下の力持ち、いぶし銀の魅力。
それが解らないなんて、モグリっス、素人っス!」
ひよりは興奮しすぎて、所謂『オタク喋り』になっていた。
「……」
ひよりが何を言っているか、みなみにはわからないが、みなみを想っての発言であろう。
ちょっと困った表情のみなみに気づいたのか、ひよりがいつもの話し方に戻った。
「……それに私も知ってるよ。岩崎さんはみんなをよく見ているって。それはきっと
小早川さんが一番よく知ってる」
ひよりがみなみの空いている左手を優しく握った。
「……ありがとう……」
とても暖かい。それは手のひらの温もりよりももっと深い、胸の奥から感じられる温もりだ。
感情を表すのが苦手で、怖がられた事のあるみなみにとって、先ほどの『いらない子』
という言葉はとても怖かったのだ。
でも、もう一人では無かった。自分の事を解ってくれる、大切な友達がいる。
「……ゆたか、田村さん」
高校に入って初めての友達。優しく側で笑ってくれるゆたか。
ちょっと暴走しがちだけど、見守ってくれているひより。
「……ありがとう、もう大丈夫……」
ゆっくりと二人を見ながら、みなみはお礼を言った。
「よかった。みなみちゃんが元気ないと、私も元気じゃなくなっちゃうよ」
ゆたかが屈託なく笑う。
「そうそう、二人一緒が一番だよ」
ひよりも優しく笑っていた。
「……」
みなみの顔が熱くなってきた。今、二人につられて笑えているのに気づいたのだ。
「みなみちゃん、行こうか」
ゆたかがみなみの右手側に、
「そうだね、そろそろ先輩達の話も終わってるだろうし」
ひよりがみなみの左手側に、手を繋いだまま教室へ向かっていく。
普段はゆたかを中心にいる事が多いが、今はみなみを中心としていた。
「……うん……」
友達との絆を感じながら、みなみは教室へと歩いていった。
7-575です。コピペミスで、ギリギリで書いてたため入らなかった。アホです。
ありがとうございました。
みなみを書くのは難しい。
もえたんもいいが、真萌えドリルにも英単語があるから、そっちでやるといいと思う。
どっちも試験には役に立たなさそうだが。
しかしみなさん埋めるのも、投下も早くてすばらしい。
みどりはいらないこw
でもみなみちゃんは全然必要だっぜ!
gj
GJ!!
ショックを受けてるみなみがかわいい
■事件報告書
・発生
平成○○年×月△日午後五時頃
・場所
埼玉県日部市上大増新田×丁目 陵桜学園高等部校舎屋上〜中庭
・概要
×月△日深夜、見回りの警備員が中庭に倒れている少女二名を発見。
病院に搬送も発見が遅れたため息を引き取る。
また同時刻、現場近くを放浪する少女を保護するも錯乱状態。
唯一の目撃者と考えられたが精神状況が芳しく、精神障害により現在も同地区内の精神病院に入院中。
(意識および思考、知覚障害。今後の事情聴取はほぼ不可能。)
また現場近くよりナイフが発見、保護された少女の指紋が摘出されるも、事件との関係は不明。
他殺とも自殺とも結論出ず、捜査打ち切り。
・死傷者二名
詳細は別紙。
「こんにちわ、お久しぶりですね」
薬の匂いに軽く眩暈を覚えながら、一つの病室に入る。
あの『事件』から三年、私は今……一人の女性のお見舞いに来ていた。
「覚えていますか? 私、みゆきですよ?」
「……」
少し見せびらかすように、自分の髪をかきあげる。それでも返事は、返ってくることはない。それは分かっていたつもりだったのに……やはり辛い。
友人の……親友のこんな姿をみるのは。目はただ何処かを見たままで、それ以外のものを見ようとはしてくれない。
そして時折、思い出したかのように瞬きを繰り返すだけ。
「近くの河原で、お祭りがあるそうですよ。昔はよく皆で……」
そこまで言って、口を噤んだ。皆で行ったお祭りも、今では辛い思い出でしかない。だってもう、二度とありえることがないのだから。
「不思議、ですよね……あんなに楽しかった日々が、もう来ないなんて」
不意に……涙がこぼれた。
「あん、なに……」
一度零れた涙は、止まってくれない。そうだ、私はだからここに来た。その理由を、知るために。
「教えてください……あの日、何があったんですか?」
あの事件の後、様々な噂が飛び交った。事故だと言う噂と……自殺、という話。でも、そんなはずがない。あの二人が、自殺なんてするはずがないっ!
「……」
それでも、どんなに声を荒げても……答えが返ってくるはずが、なかった。分かってたはずなのに、私は落胆する。俯いた私の頬から、涙が流れていくのをただ感じていた。
「それとも、本当に……」
事故、自殺。そして、もちろん……もう一つ。ない、ありえないと心が否定するのに……『それ』は、私の口から出ていった。
「貴方が……殺したんですか?」
「……」
静かな部屋の中に、私のすすりなく声だけが響いていた。だがその静寂に一滴、雫が零れた。
「……っき」
「えっ……?」
思わず、視線を上げる。確かに聞こえた。彼女の声。そう、忘れるはずがない。
「な、何ですか? もう一度っ!」
必死に耳を近づける。彼女は今、確かに何かを呟いた。それは文章とかじゃない、一つの単語。
「にっ……き」
「に、っき? 日記……?」
虚ろだった彼女の視線が少し、動いた気がした。その視線を追いかけると……そこにはあった。お見舞いの品の山に紛れて、無造作に置いてあったそれは……日記。
「もう時間ですよ」
「あ、はいっ」
看護婦さんに声をかけられ、思わずその日記を手に取る。そのまま下げていた鞄に詰めてから立ち上がり、一度頭を下げる。
「では、また来ますね……お大事に」
「……」
答えは相変わらず、返ってこない。もしかしたら私の見間違いだったのかもしれない。聞き間違いだったのかもしれない。でも確かに私の手の中にはある。この……『柊 かがみ』と書かれた、日記が。
空を穿ち、巨大な音と共に満開の花が劈く。
そんな賑やかなお祭りの喧騒も、今はまるで耳に入ってこない。
私の重い気持ちも空の花火のように、一緒に晴らしてくれればと何度も思った。
行き交う浴衣姿の中に、つい昔の親友達の顔を捜してしまうのは……まだ、心残りがあるからに違いない。
この日記を読めば、その心が晴れるだろうか。
その不安から私は、まだ日記を開けずにいた。
開いて、読んで……どうなるわけでもない。
誰一人生き返るわけでもない。誰一人意識が戻るわけでもない。
ただ私が、真実に歓喜するか……絶望するか。それだけ。
それでも、私は知りたい。
彼女達の最後に……何が起こったのかを。
いっそのこと、全てが夢だったらいいのに……そう考えたことが何度あっただろう。
そう、全部が夢で。
いつものように泉さんがふざけて、かがみさんが怒って、つかささんが笑って。
その輪の中には……私も居て。
ただゆったりと流れていく日々に、身を任せていくだけ。
そんな日々が続いていれば、どんなに良かっただろう。
いや……きっとまだ続いている。
彼女達はまだ、きっとその夢の中に居る。
そして終わらない夢をずっと、見続けるのだろう。
その命の灯を燃やし尽くしても、永遠に。
それは偽りの輪舞曲。
繰り返されるだけの、中身のない偶像。
それでも……
せめて、どうか夢ぐらいは―――幸せな日々を。
以上です。次で本当に終わるのか、自分でも不安です。
GJ
いい鬱ですな
ナンテコナタイ\(=ω=.)/
最初の展開からは全然想像もつきませんでした
gj
仮タイトルに「ヒグラシヨミスギ」とな…(^_^;)
鬱ではあるが嫌いじゃないぞGJ!
次回期待してます。
らき☆すた最終回「風流」
高校卒業後、こなたは隠遁したと言って、全ての就職話を断っていた。
そして、ある秋雨の降る日、自転車に乗った少女が庭先に立つ。
かがみ「来てくれるんでしょうね。頼むよ……つかさも待ってる」
数日後、JR秋葉原駅前―――
さあさあ 銭まくど 銭まくど!
銭まくさかい風流せい
仕事忘れて風流せい
かぶき者泉こなた様のかぶきおさめや!
一無庵ちょころね斎と名を変えてこの秋葉原とはおさらばじゃ―――っ!
二度とないこの日を風流せんかい
そーれ!
ゆたか「こなたお姉ちゃんといると、毎日が風流みたい」
ゆい「変なコだよね」
ゆたか「そうなの、変な人なの。でも大好き!」
以後、平成の世を駆け抜けた希代の快活少女泉こなたは、柊家で捨扶持を与えられ
嘯月吟歌(しょうげつぎんか)愛するゆたかと共に悠々の歳月を送り、
柊家に移ってからは二度とかぶくことはなかったという。
没年は平成三十一年(2019)六月四日とあるから、アニメ最終回以降十二年も生きたことになる。
完
いや死ぬの早すぎだろw
アフリカではよくあること
>>107 いつのまにかつかさまで!
百合の花咲き乱れる園ですな。
>>131 一夢庵風流記のラストかいw
>>131 待て!! その日は弟の誕じょu (ry
>>131 かがみが「聞いた風な口を聞くなー!」って一喝したりするのかww
>>131 待て、うっかり漫画版で想像しちまったじゃないかw
SSというか、単なる原作風のまたーりとした小ネタなんだけど投下してみる。
その1
こ:「かがみん、ロ○サガとかやったことある?」
か:「あ〜、やったことあるわよ。3とかで、本編そっちのけで、トレード
やり続けたり、サラを主人公にして、コマンダーバトルでやってたのにラスボス戦で
サラが抜けちゃってコマンダーバトルが出来なくてラスボス倒せずに泣く泣くやり直したり。
あと、2も結構やったな〜。1は敵の多さに断念して、リメイク版でやったけどね。」
こ:「2でさ、今使えるクラスの仲間を皇帝にして、陣形だけ手に入れたらル○ン高原
送りにするのはデフォだよね〜。」
か:「あ〜!やったやった!あとは初盤でシティシーフのイベントを何回も
起こしてお金貯めたりとかね。」
こ:「それでさ、2で『触手』って攻撃あるじゃん。」
か:「あったわね。確か異様に攻撃力あったような・・・・」
こ:「そうそう。だからさ、エロゲーとかでさ、触手ものとかがあっても、ロマ○ガ2のトラウマで
イマイチ、こういうシチュエーションに燃え(萌え)ないんだよね・・・・・」
か:「あ〜・・・まあ、解らなくもないわね・・・・」
その2
か:「あんたは、パズルゲームとかもやるの?」
こ:「うん、ぷよ○よとかは割りとやるよ〜。『通』が一番好きでやりこんでたんだけど、
『通モード』ならノーコンでクリアもしたことあるよ〜」
か:「うわっ!凄いじゃない!あんた本当にゲームなら何でも出来るのね・・・。連鎖とか
どれくらい出来るの?」
こ:「ん〜、調子が良ければ10連鎖くらい?」
か:「へぇ〜、やるじゃない。どうやって連鎖組んでるの?階段積み?」
こ:「いや〜・・・こうね、適当に、かつ、程よく色が固まるように右端に・・・・」
か:「って!単なるフィーリング連鎖じゃないの!」
その3
こ:「MOT○ER2で、昔のデータを久しぶりやって『カッコイイモノ』と
『すきなこんだて』を見てみると当時何が好きだったのか解って小学校の卒業文集を
見てる気分になるよね〜。」
か:「そうね〜。私は昔のデータでも『すきなこんだて』はアイスクリームだったけど・・・。」
こ:「なんか、かがみんらしいね。それでさ、そのデータに『すきなこんだて』に『う○こ』
とか入れてあってさ、今思うと凄いくだらないのに、小さいころはこんなことで
爆笑してたんだろうなぁ・・・なんて思っちゃって、ちょっと自己嫌悪になっちゃったんだけどね・・・・。」
か:「それはたぶん、あんたぐらいだけだと思うわ・・・・」
その4
SFC版「風来のシレン(フェイの最終問題)」をプレイ中のこなた。
地下一階
剛剣マンジカブラを拾った。
(おおっ、これはしょっぱなから幸先がいいなぁ・・・・)
地下三階
風魔の盾を拾った。
(初盤から最強セット・・・うまく行けばクリアできるかも・・・)
その後も・・・
妖剣かまいたちを拾った。
ドラゴンキラーを拾った。
地雷ナバリの盾を拾った。
山彦の盾を拾った。
ドラゴンシールドを拾った。
皮の盾を拾った。
(おおっ!使える装備ばかり!こりゃ〜今回ツイてるな〜)
地下三十階
持ち物
剛剣マンジカブラE
風魔の盾E
妖剣かまいたち
ドラゴンキラー
地雷ナバリの盾
山彦の盾
ドラゴンシールド
皮の盾
・・・・
・・・・
(なんでこう、合成できる武器が沢山あるときに限って合成の壷が出てこないかな〜!?)
(ちなみに、こなたはそのあと36階にてニシキーンの攻撃によりあっさりと撃沈しました。)
おしまい
以上です。まあ、しょーもないネタ&カップリングモノとかじゃないんですが
気に入って貰えるとうれしいです。
いつまでかがみんネタ続くんだよ…
京アニ厨いい加減うぜーよ。原作読む気ねぇなら、アニ板行けっつーの。
それかテンプレ改善しやがれwアニ厨以外来んなってwww
>>143 GJ!!
ぷよぷよフィーバー派の漏れは異端?
>>144 いいアイディアだな
次からは『アニメも原作もらきすたです』って入れよう
さて、このスレから完全にスルー出来ない人が去るのはいつのことでしょうか
>>139 ロ○サガは1とリメイク版(ミン○ガ)しかしたことがない俺がきましたよ
1は敵の多さにも閉口したが、それ以上にデータの消えやすさに参ったな…。
データが消えては挑み時々諦めの繰り返しで、初クリアまでに5年かかったぜ
>>140 ぷよ○よーんで、一勝負に20分以上かかるという記録を成し遂げた俺がきましたよ
フィーリング連鎖で10連鎖ってどんだけー
149 :
アリアン:2007/08/20(月) 01:00:04 ID:E7vX/5sQ
>>143 GJです
現在進行形でロ○サガ2をしてるので、思い当たる節がありまくりで笑いました
シレンはしたことがないのですが、トルネコで似たような状況によくあいます
書き込むたびに前回の自分のカキコを無視しているような気がしているのですが…
前回(
>>7-10)の続き(非エロ、「かがみ」×こなた)と、こなた自慰モノの二つを書いたのですが、どちらがいいですか?
>>141 マザーシリーズの好きなこんだては毎回「にくとめし」にしてたなぁ
二つ書いたなら両方投下するんだ
152 :
アリアン:2007/08/20(月) 01:15:23 ID:E7vX/5sQ
なら二つ投下します
まずは続きからです
いつも通りギャルゲーをしていたこなた
「あー…この子にしようかな……選択肢は…これかな…
……お!フラグ立った!……よし……ん?………これって……
あああああああああ!!!!!!!!」
「おはよ―こなちゃん」
「おっす、こなた。はい、今日の弁当」
こなたとかがみが弁当の交換を始めてから1か月
今日の弁当の当番はかがみだったため、いつも通りこなたと弁当を交換していた
「お姉ちゃん、こなちゃんとお弁当を交代するようになってから料理が上手になったよね」
「ま…まあね…こなたの作る料理と比べたらまだまだだけどさ…」
「昨日も料理の本を見ながら何作るかずっと考えてたもんね」
「つ…つかさ!それ言わないやくそくでしょ!」
「えへへ、ごめんね…」
「こなた、また元気ないみたいだけど、何かあったの?また何かお願いごととか?」
「いや、そんなのじゃないんだけどね。昨日してたギャルゲーでちょっと気になることがあって…」
「なんだ、またいつものことか。で、フラグは立てられたの?」
「うん、一応立ったみたいなんだけどね…」
こなたはここから先の言葉を濁した
そして学校に着いたときのこと
「かがみ、席に着いたら弁当の包みを開けてみてね」
別れる寸前にこなたはそんなことをいった
言われたとおりかがみは席に着くと弁当を包んでいるバンダナをほどいた
そこには一枚のメモが入っていた
「弁当を食べ終わったら屋上にきて」
153 :
アリアン:2007/08/20(月) 01:16:46 ID:E7vX/5sQ
「どうしたのこなた。こんなところに呼び出して」
昼休み。屋上に行く途中でジュースを買って、かがみはメモに書いてあった通りに屋上に行った
「あ、かがみ。ちょっと話があってね…」
「何?あんたがそんなこと言うなんて珍しいわね」
「ねえかがみ…私たちって、付き合ってることになってるのかな?」
「ぶふうっ!!!」
こなたの言葉に、ジュースを飲みかけていたかがみは盛大にふいてしまった
しかもそれが炭酸であったためダメージ1.5倍増
「げほっ、げほっ……なんてこと言うのよこなた!」
「いや、だって昨日してたギャルゲーでフラグたてた女の子とお弁当の交換をする、っていうシーンがあったからさ…」
「それで?」
「だから、同じことしてる私たちも付き合ってる、っていうことになるのかな、って…」
しばらくは何も言わなかったかがみだが、残りのジュースを飲み干すと、突然切り出した
「それが気になって仕方ないの?」
「そこまで気にならない、ってわけじゃないけど、完全に気にならないと言えばうそになるんだけど…」
「気になるってことは、こなた。あんた私のこと好きなの?」
「え…?あ、いや、かがみはもちろん好きだよ!あ、と、友達としてってことだからね!!」
「でも気になるってことは恋愛感情があるんじゃないの?」
「いや…それは……うーん……………」
こなたは腕組みをしたまま考え込んでしまった
その様子をしばらく見ていたかがみだが、ため息をつきながらいった
「しょうがないわね……私がその気持をはっきりとさせてあげる」
「え…?かがみ…?」
かがみは手に持っている空き缶を投げ捨てると、こなたの両肩をつかみ、壁に押しつけた
「え…な…何するの…?」
「たっぷりギャルゲーやってるあんたならこの続きの展開くらい読めるでしょ?」
154 :
アリアン:2007/08/20(月) 01:17:59 ID:E7vX/5sQ
「え?いや、それマジ?マジでするのかがみ?」
「わかりやすいでしょ?」
「いや、わかりやすいけど!いいの!?かがみは!?」
「私は別にかまわないわよ。あんたのことは少なくとも嫌いじゃないし」
「いやいやいやちょっと待って!心の準備というものがあるじゃない!」
「もう黙ってて!だれかきたらどうするのよ!早めに終わらせるんだから、しばらくガマン!」
有無を言わさぬ雰囲気に、こなたも思わず口を閉じた
「じゃ、いくわよ」
そういうと、かがみはこなたにそっと口付けをした
その瞬間、こなたの周りの音がすべて消えた
聞こえるのは五月蠅いくらいに脈打ってる自分の心臓の鼓動の音だけ
そして感じるのはかがみの唇のぬくもりと柔らかさ
それは、とても心地よかった
やがて、かがみの唇がゆっくりと離れていった
「どうだった?嫌だった?」
「ううん…嫌ではなかった…」
「じゃ、はっきりしたんじゃないの?」
「うん…でも…」
「何?まだ何か納得いかないところがあるっての?」
「かがみはいいの…?私と付き合うってことは女の子同士で付き合うってことなんだよ?」
「別にいいわよ。私もこなたのこと嫌いじゃないし。今から好きになっていけば大丈夫よ」
「かがみ…」
「ほら、行くわよ!授業が始まっちゃうでしょ!」
「あ、うん!」
教室へ向かおうとしたその時
「かがみ!」
「なによ!」
「ポイ捨て駄目だよ」
「あっ…」
大急ぎで戻って空き缶をひっつかむと、こなたも驚くほどのスピードで駆け抜けていった
155 :
アリアン:2007/08/20(月) 01:20:12 ID:E7vX/5sQ
以上です
タイトルは「この状況って…」です
少ししたら二つ目投下します
156 :
アリアン:2007/08/20(月) 01:28:09 ID:E7vX/5sQ
次、投下します
何レス使うか書いてませんでした、すいません…
今回は3レス使います
157 :
アリアン:2007/08/20(月) 01:29:01 ID:E7vX/5sQ
いつも以上のほくほく顔で帰ってきたこなた
「ただいま〜!あれ届いてる〜!」
「おう、届いてるぞ」
新作のエロゲーをネットで注文していて、今日届く予定だったのだ
「お父さんもうインストールすんだ?」
「済んだぞ。ちょっと時間がかかったけどな。ほい」
「ありがと〜」
ルンルン気分で自室に戻り、早速パソコンを起動させる
(まだかな〜まだかな〜パソコンが起動するまでの時間ってひじょ〜に長く感じるんだよね〜)
完全に立ち上がるのを待たずに早速ディスクをセットする
インストール状況を表示する画面が現れると同時にインストールが開始される
(まだかな〜まだかな〜インストールが完了するまでのz以下略)
そしてようやくインストールが完了し、早速起動させる
今までの作品もどれも評価がよく、今回発売されたゲームもかなりの期待がかかっていたものだった
その期待を1%たりとも裏切ることがなかったこのゲームは、ストーリー、グラフィック、どれをとってもかなりの完成度だった
こなたはプレイしているうちに、今までにないほど感情移入をしていた
「こなた〜、そろそろご飯だぞ〜」
その声で気付いたのだが、もうすでに7時を過ぎていた
一刻も早く続きがしたいこなたは、夕飯をぱぱっと済ませてしまうと、急いで部屋に戻り続きを始めた
やがてやってきたエロゲー必須のあのシーン
それに向かって雰囲気が盛り上がっていっているシーンで、こなたも思わずドキドキしてきた
(なんだろう…今までこんな事なかったのに…)
そしてCGが映し出され、主人公とヒロインの「あの」行為が始まる
感情移入の度合いが激しかった分、こなたの体の疼きも他のエロゲーとは違うものがあった
(なんだろう…今までこんなに興奮したことなかったのに…)
158 :
アリアン:2007/08/20(月) 01:30:13 ID:E7vX/5sQ
興奮を抑えながら読み進めていっていたものの、「本番」が始めるとその我慢も限界に達していた
(も…もうダメ…)
マウスを持っていた手をズボンの中に潜り込ませると、そこはもうすでにじっとりと濡れていた
(うわ…もうこんなになってたんだ…)
下着の上から割れ目をゆっくりとなぞる
「あっ……んっ…」
思わず声が出てしまう
(あっ…こらえないと…隣の部屋にはゆーちゃんがいるんだし…)
その考えとは逆に手の動きはますます激しくなる
鬱陶しくなってきた服を脱ぎ捨て、下着姿となったこなたは、再び行為を再開させる
もう片方の手は胸元に伸び、わずかなふくらみの頂点にある突起を指でいじり始めた
「はあっ……あっ…あ……」
胸にのびていた手を一度はなし、マウスを操り、ゲームのほうを「自動再生」に設定する
これで自慰に耽りながら、続きを見ることができる
(ここでゆーちゃん入ってきたらどう思うかな…きっと姉の威厳はなくなるだろうね…)
そのスリルが興奮に拍車をかけた
下着の上から触っていた手は、いつの間にか直に触れていた
一番敏感な部分を爪でそっと引っ掻く
その途端、電流が流れたような快感がこなたを襲った
「あああっ…!!はあ……はあ…」
最初はそっと触れていたが、だんだん激しくなっていった
そして中指を入り口にあてがうと、そっと中に挿れ始めた
「あっ……あああっ…なんか……いつもより…すごい…」
中で指を動かすだけで卑猥な音が出てくる
「ん…んんっ…はあっ…はっ……」
指の動きがだんだん速くなる
それと同時にこなたの絶頂も近づいてくる
159 :
アリアン:2007/08/20(月) 01:31:38 ID:E7vX/5sQ
穴に入れる指を2本に増やし、中で指を動かすと同時に蕾を親指で圧迫する
「あああっ……はっ、ああっ、あ、あ、あっ」
絶頂を迎えるのはもうすぐそこだった
「あ、あ、はあっ、あああっ、あ、あああああああああっ……!!!」
翌日、ゆたかに聞こえないような声でそうじろうが聞いてきた
「こなた、どこまで進んだのか?」
「あっ!ああ、あれね…ああ…えっと……ね…寝落ちしてあんまり進んでないんだ…」
半分嘘で半分本当だった
あの後急激に眠気に襲われたこなたはセーブしたあとそのまま寝てしまったのだった
「そうか〜…あれは面白いぞ〜!結局一睡もせずにしてしまったからな〜
でもまだエンディングまで行ってないんだよな〜」
一晩中したってことは、あのシーンも見たんだ…
そう思うと昨日のことを思い出してしまい、思わず顔が赤くなってしまう
悟られぬように、あわてて朝食を食べきると席を立った
「ん?どうしたんだこなた」
「い…いや!なんでもない!」
そして学校に行く前
「ねえお父さん、あのシーンって何回あるの?」
「うーん…結構あったぞ」
「え!?マジ!?」
思わず大きな声を出してしまう
「どうしたんだこなた?普段はそんなの気にしないのに」
「あー…まあ、何となく気になったというか…ね」
目をそらしながら答えるこなた
「お、急がなくていいのか?待ち合わせの時間じゃないか?」
時計を見るとかがみ達との待ち合わせ時間まであと数分だった
「うわ!急がないと!行ってきます!!」
「気をつけろよー」
急いで走りながらも(あんなシーンが何回もあるんだ…)と考えていた
160 :
アリアン:2007/08/20(月) 01:32:38 ID:E7vX/5sQ
以上です
タイトルは「感情移入」です
連続投稿失礼しました
抜いた
お疲れ
抜けた
今日20話見て知ったがアニメではひよりはゆーちゃん・みなみちゃんって呼んでるのね
原作では小早川さん・岩崎さんだったような気がするから何だか違和感あったがそっちの方が自然といえば自然だわなw
なんかそういう統一結構甘い気がする。
原作では かがみ→ゆたか は ゆたかちゃん だけど
DSは ゆーちゃん って呼んでてなんか違和感あった。
原作厨には優しいとか言ってた奴は、どこ行ったんだw
相変わらず妄想キャラ、かがみんばっかで全然優しくねーじゃん。
しかも、それを言うとアク禁とか脅して、これのどこが優しいんだw
華麗にスルー
ハーイオッパッピー☆すた
スルーとか言ってる時点でスルーとは言わない
かがぶーってなんだよ
かがみんバカにしすぎだろ
ちゅるやで調子のりやがって
170 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 04:30:24 ID:Tuxy4x9E
コミケを利用して聖地巡礼してきた
かがみが買い出しにいったファミリーマートは潰れてなくなってたorz
今は不動産屋になってる
泉家も柊家も外観まんまだった
恐るべし、京アニクオリティ
171 :
最早:2007/08/20(月) 05:00:06 ID:rqTwHVgP
どうも、前スレで「柊家四女=神の化身」説を書き込んだ物です。
それをバックグラウンドに置いたSS投下します。
※注
・軽い自己設定あり
・弱欝かもしれません
それでも見たければどうぞ。
172 :
最早:2007/08/20(月) 05:01:24 ID:rqTwHVgP
……この家、柊家には「四人目の女の子供は神の使い」とかいう妙な言い伝えがある。
早い話、四女は神サマも同じということだ。
その証拠に姉二人の名前はその神サマを崇める為の名前、祈、祀。
この事実から分かる様に四女は柊家では絶対の存在な訳。
でも普通と違っていたのは「三女と四女が一度に産まれてしまった」ということ。
それだけでこんなのって……ひどい奴だな、神サマって。
「ああつかさ様っ!!」
お父さんとかは男だったからこんなしきたりなんて関係なかったけど四姉妹の私達にとってそれは実際問題であって、
それでこそ今はそんな事はなくなったがおばあちゃんの家に帰省した時はつかさはちやほやされまくりで私達姉は二の次だった記憶がある。
私の名前…鏡は神への捧げ物。
そして双子の妹の名前、司は神サマの証。
そんな事を思い出したのは今、そのつかさに私は…
「あっ…やん…んんっ、あっ!」
…身体中を弄ばれているから。
173 :
最早:2007/08/20(月) 05:02:27 ID:rqTwHVgP
その始まりはとても自然でとても違和感があった。
「お姉ちゃん、えっち、しよ?」
そう言ったつかさは言うが早いか私の唇にキスをして私をベッドに押し倒した。
「んっ…ふっ…なっ、んぷっ…」
「ぴちゅ…んちゅ…んんっ、にちゅ…」
それはとても深く、甘いキスだった。
その刺激が私を溶かしかけた時、つかさの唇が離れた。二人の間に銀の橋が掛かる。
「お姉ちゃん…駄目?」
つかさは私の返事も聞かずにパジャマを脱がそうとボタンに手を掛ける。
「ち、ちょっとつかさ!あんたなにして…」
「なにって、えっちなことだよ?」
脱がした下には素肌が見える。その素肌の二つの膨らみにつかさは手を置いた。
「ひぁっ!?」
……ただ、それだけなのに声が出てしまう私。
つかさは私の恥ずかしい声を聞くと私ににやり、と笑って更に身体を弄ぐる。
首筋、背中、脇腹、太股、私の身体をつかさは触診してゆく。
174 :
最早:2007/08/20(月) 05:03:28 ID:rqTwHVgP
「つかさっ、もう、やめ、んんっ!!」
つかさが自分の敏感な所を触る度に声を出してしまう。
「お姉ちゃん…えっちい声…もっと聞かせて?」
つかさは私のパジャマのズボンを下ろすと少し染みの付いたショーツに手をかける。
「だ、駄目!駄目よつかさ、こんな…ひあっ!!」
つかさが私の膨らみの先端をきゅぅっとつまみ上げる。
「くすくす…どうしたのお姉ちゃん?」
つかさはからかう様に私に話しかける。
……知ってるくせに。
「はぁっ…はぁっ…やっ!やあっ!!」
息も荒くなってきた所につかさが割れ目に沿って指を動かす。
「お姉ちゃん…顔赤いよ?それに…ここ、もうこんななっちゃって…」
見ると線状だった染みがショーツ全体に広がっていた。
「こんな濡れてたら気持ち悪いよね……とってあげるね?」
「や、やだ…やめてよぉ…つかさぁ…」
制止の声は自分でもびっくりする位蕩けていて…とてもはしたなくて。
「ふふふ…だめだよお姉ちゃん…そんな…そんなえっちな声で言われたら…」
つかさはショーツの端をつかむと、
「もっともっと…」
足先に向かって、
「…聞きたくなっちゃうよ…」
一気に引きずり下ろす。
175 :
最早:2007/08/20(月) 05:04:22 ID:rqTwHVgP
「ぃゃぁ…そんなぁ…」
私は羞恥で声がまともに出ない。
「んふふふ…ここ、とっても綺麗だよお姉ちゃん…」
つかさは未だこんこんと愛液が湧き出る私のそこに顔を近付ける。
と、つかさがそこに口をあてがうと
じゅるるっ!!
と思い切り吸い上げた。
「はぁっ!!ああぁぁああぁあぁ!!」
その刺激に耐え切れず、私は…達してしまった。
「お姉ちゃん、そんな大きな声出したらみんなに聞こえちゃうよ?」
つかさは何事も無かったかの様に下から私に微笑みかける。
……つかさってこんな意地悪だったっけか?
…そんなことを思っているとつかさが達したばかりのそこに指をゆっくりと侵入させる。
「あぅっ!やぁっ!」
くちゃりくちゃりと淫猥な音と私の喘ぎ声が月明かりに照らされた部屋に響く。
「あうっ、ひあっ、いまっ、いった、ああっ!」
官能の海に私は飲み込まれそうになり、ただただ喘ぐばかり。
「いいんだよお姉ちゃん…いっぱい…いっぱいイっちゃって…」
そのつかさの悪魔の囁きが私の沈みかけの船の船底に穴を開けた。
「い、イっちゃ…あうぁあぁあああぁあぁぁ!!」
私が海に沈んでもつかさの指はまだ私の中を蠢き回る。
「ひぁぅうぅっ!!つ、つかさっ!わた、わたひ、もうひって、ひぁぁぁあぁあああっ!!」
「だからねお姉ちゃん、何度もいっぱいイっちゃっていいんだよ?…大丈夫、私に任せて…」
達したばかりの私はつかさに翻弄されていく。
「いあぁあぁあぁぁっ!!らめぇ!!らめあのぉ!!」
達してゆく度にぐちゃりぐちゃりと水音が濃くなっていく。
「ひぁっ!!ひあぁっ!!あああぁぁあぁぁあっっ!!!!」
そして何度目か分からない高みへと登り詰めた時、私の意識はフェードアウトしていく。
その時白んでゆく世界の中で私はこんな事を思い出した。
鏡の意味は神サマ司る御子への捧げ物。
……なるほど、当たっているかも知れない。
私はつかさへの捧げ物、か…
思えば、産まれてから決まっていた事なのだろうかと。
それがササゲモノが最後に思った事であった。
〜完〜
176 :
最早:2007/08/20(月) 05:05:30 ID:rqTwHVgP
以上。
かがみファンの皆様、物扱いしてすいませんっした。
GJ!
寝る前にチェックしてよかった
>>176 陵辱されてるわりにかがみがあんまり嫌がってないからかもしれないが
黒いけどあんまり嫌な感じのしないつかさgj!
GJ!!そしてつかさエロい!
所でSSで名字で読んでると場合によって変に思うのは俺だけ?
たとえば
>>120みたいなシチュの場合、みなみがひよりを「田村さん」と呼んでるとなんか距離を感じて、そこに違和感を感じてしまう・・・
(同じ様なシチュでみゆきがこなたを「泉さん」呼ぶのも違和感あり)
まあどうにかなるような問題では無いんだけどさ・・・
状況次第で呼び方変えるのは悪くないけど
多用すると違和感湧くから書き手次第って感じかな
181 :
7-896:2007/08/20(月) 06:52:56 ID:wmLfYZ36
どうも、最近暑くて外に出ていない7-896です。暑くなくても出ないけど(ぇ
前スレで言ったように、SSを投下させていただきたいと思います。
流れを読まずに……
『こな☆フェチ 〜こなたは私のもの編〜』
の続きで
『こな☆フェチ 〜こなたは誰にも渡さない(がんばれかがみ)編〜』
です。(長い
かがみ視点
かが→こな
非エロ
前回同様、多少(多少じゃない)かがみが壊れております
では投下します。
ある休日
私は、友人が入っている小部屋の前で、その子の登場を待っている
いったいどういった心境の変化なのか
こなたが突然『オシャレな服ほしくなったから付き合ってくれない?』
などと言い出した
普段、着るものにはたいして気を配らないこなた
なにかあったのだろうか……っていってもどうせいつものように
アニメとか漫画の影響なんだろうけど
試着室のカーテンが勢いよく開いた
「かがみかがみ、これなんかどうかな」
「い、いいんじゃない?」
こなたがふりふりの服を着てくるりと回る
スカートが短いせいで、パンツが見えそうだった、屈めばよかったかも……
それにしてもこの子がこういう服を着ると、実年齢よりも若く
……いや、幼く見える
「むぅ、かがみぃ〜反応びみょ〜……」
ほっぺをぷくっと膨らませ、腰に両手を当てる
拗ねているのだろうけど、かわいい……すごく
「ごめんごめん、似合ってるわよ♪」
機嫌をとるために、頭を優しく撫でてやった
恥ずかしそうに、それでいて気持ちよさそうに目を細める
『やばい……ぎゅってしたい』なんて欲望が生まれる
しかしそこは、理性という名のリミッターでなんとかとどまった……
そういえばこういう触れ合いって、恋人同士みたいよね
ということは、私達はデートしていることになるのかな
「わーこなちゃんかわいい♪」
「かわいらしいお洋服もお似合いになるのですね」
……2人きりだったならね……ちぇっ
「似合ってはいるんだけど、ちょっと小学生くらいに見えちゃうわね」
「ぐはぁ!!やはりそうなってしまうか……」
膝を抱えて、床に『の』の字を書くこなた
でもそういう幼い外見が、私にとってはツボなんだけどね
「こなたはもっとくだけた感じの服の方が似合うんじゃない?」
「うん、私もそう思うかも」
「確かに泉さんの外見だと、多少ルーズな服の方がお似合いになるかもしれませんね」
「……そっか、私こういう服結構好きなんだけどなぁ」
ぶつぶつと口を尖らせて呟くこなた
そこにつかさがこれ着てみてと何着もの服を持ってきた
……前のお泊り会から思ってたんだけど
つかさはこなたを、人形か何かと勘違いしてないか?
こなたはつかさから服を受け取り、着ていたふりふりの洋服を脱ぎ始めた
緑色の下着
そういえば今朝『今日の私はメロンだよぉ〜』なんていっていたっけ
そのときは全然分からなかったけど、下着のことを言ってたのかな……ふぉおおぉぉおおお!?!?
「ちょちょ、ちょっとこなた!!カーテン閉め忘れてるって!!」
「ん?……おおっとこれは失態だ」
こなたは大して慌てた様子も見せずに、すすすっとカーテンを引いた
この子は……女の子としての自覚はないのか?
……!!
辺りを見回すと、数人の男が少し頬を染めてそわそわと周囲を巡回していた
私のこなたをそういう目で見るな!!男どもめ!!
それに気づいたみゆきが、体をカーテンの前へと移動した
あんまり意味ないと思うんだけど
「さーどうだい皆の衆!!」
力強くカーテンが開く
その勢いのせいで、カーテンレールに付いているフックが1つ吹き飛んだけど、取り敢えず見なかったことにした
つかさの選んだ服を着たこなた
ウェスト部分にリボンをあしらったノンスリーブに、暖色系のミニスカート、オレンジと白のツートンのソックス
そしてカボチャキャップを被っている、全体的にかわいらしい印象だ
「へ〜、結構いいんじゃない?」
「こなちゃんそれすっごくいいよ」
「そうですね、泉さんらしいファッションかもしれません」
3人一致の反応を示す
こなたは機嫌がよくなったのだろうか、腰に手を当てて無い胸を張る
「それじゃあこれにしようかな」
「え!?」
突然、つかさが反対の意ともとれる単音を発した
「つ、つかさ……やっぱり似合わないとか?」
「ううん!!そ、そういうんじゃなくて……その」
もじもじと、人差し指を突き合わせている
視線は、左へふらふら右へふらふらと漂う
そして、言い聞かせるように言った
「あ、あの……他の服も、着てほしいなって」
「……なんで?」
「えっと……もっとこなちゃんの…か、かわいいの見てみたいから」
「そ、そっか」
柄でもなく耳まで真っ赤にするこなた
あまりのかわいさに、失神するところだった
……それよりも!!
「そうね、いくつか見てから決めた方がいいかもしれないわね……もちろんその服も十分かわいいんだけど」
つかさとこなたの間に、妙な空気が流れているのを断ち切るため、2人の間に体を割り込ませて会話に加わった
「う〜ん、わかったよ」
納得したのだろうか、カーテンを閉めると、中から衣服の解けるような音が聞こえた
「結局これに決まったじゃん」
『こなたのプチファッションショー』とでも言うのだろうか
あのあともいろいろな服を試着した
アメカジ系、ミリタリー系、B系、モード系、ロック系(!?)など
どれもそれなりに着こなしてしまうところは
流石、私のこなただと思う
でも、一番似合っていたのはやっぱり、最初の方で着たノンスリーブとカボチャキャップのシリーズだった
他の2人も同じ意見だったようで
結局のところ、これに決まったということだ
「他のは着る必要なかったんじゃない?」
「そんなのは着てみなきゃ分からなかったでしょ。それに、あんたもなんだかんだ言って楽しんでたじゃない」
「……まぁ、そうだけど」
頬をぽりぽりと掻きながら、照れたようにそう言うこなた
「で、あんた今からどうするの?」
「私とゆきちゃんは向こうに行くんだけど、本屋さんの方」
「私は〜、あっちの方かな?」
こなたはそう言って、なんだかきらびやかな方を指差した……へ?
「こなた、あっちにはホビー関係はないわよ?」
「かがみ……私だっていつもアニメとか漫画のこと、考えてるわけじゃないもん……」
ぷ〜っと口で言うこなた、かわいい
わざとなのは分かるけど、何気なくそういう仕草をするのは控えてほしいかな、襲っちゃいそうだし
「あはは、ごめん……じゃあ私も、こここここここここなたと一緒に回るわよ」
「……かがみ?……まぁいいけど」
平常心で言ったはずなのに、出てきた言葉は恐ろしく震えまくっていた
なんでいつもこうなんだろうか
「じゃあここで一旦お別れだね」
「そうですね、お2人とも楽しんできてくださいね」
「んむ、じゃ〜また後でね」
つかさとみゆきと別れて、私とこなたはきらきらと輝く空間へ歩き出した
「1、2、3、4、5……10万って……高」
黒を貴重としたオシャレな室内、天井にはシャンデリアが飾ってある
私の隣では、こなたが0の数を数えながら、顔を顰めている
今私達はジュエリーの専門店にいるのだけど
入るところを間違えたのか
どれもこれも桁違いの値段で、それこそ給料3ヶ月どころか、3年分なんていけそうなものまであった
「こなた、ここはちょっと」
「なにかお探しですか?」
「「うっひゃあ!?」」
いきなり店員さんに声をかけられて、素っ頓狂な声を出す私とこなた
店員さんは目が点になっている
「どうかなさいましたか?」
「なななな、なんでもないですー!!」
私はこなたの手を掴んで、全速力でこのジュエリーショップから脱出した
「か、かがみ、何で逃げたのさ」
「いや、なんと、なく……反射というかなんと言うか」
近くのベンチで腰を下ろし、息を整えながらこなたに言葉を返す
そんなに距離走ったわけじゃないんだけど、心臓はいつもより大きく脈打っていた
こなたはいつの間にか買ってきていた、2本のドリンクの片方を私に差し出した
「ん、ありがとう」
こなたの手からそれを受け取り、キャップを開けて一気に飲み干す
……のは無理だったけどそんな感覚で口に含んだ
「まぁあそこのジュエリーはちょっと高めだったかもね」
両手でペットボトルを掴み、ちびちびと飲み下していたこなたが言った
きょろきょろと次の店を探している
「よしかがみ、今度はあそこ行こうか」
「はいよ」
2人で一緒に立ち上がり、こなたの指差したジュエリーショップへと足を運んだ
「なんか今日アクセサリーばっかりね」
「うん……ちょっとね」
「?」
ショップに辿り着くと、安めのジュエリーの前へと足を運ぶ
「うむ〜どれがいいだろうか」
「……」
値段は私達のような女子高生でも買えるようなもの
こなたは真剣な眼差しでアクセサリーを吟味していた
その横顔を見て思った……
そうだ、今がアプローチする絶好のチャンスじゃないか
私はこなたに近づいて相談するような口調で声をかけながら、肩を触れさせた
私もこなたもノンスリーブの服なので、直接肌が触れている状態
「ねぇこなた、こっちなんかかわいいんじゃない?」
「そうかなぁ?私はこっちの方がいいと思うんだけど」
そういって隣にある、蝶のペンダントを指差した
気づいてないのか、それとも気にしていないのか
肩が触れていることに、全く話を振らない
こんなもんじゃだめか……なら
「それじゃあこっちは?」
そういいながら、自分の頬をこなたのほっぺに触れさせた
こなたのほっぺは、見た目通りぷにぷにでやわらかかった
「かがみはこういうのがいいの?」
……こいつ
「わ、私はこれがいいかなって思ったんだけど……」
「そっか……あ、すいません」
頬から暖かい感触が離れた、一瞬寂しいような切ないような感覚にみまわれる
こなたが傍を通った店員さんを捕まえてなにか話している
「こなた?」
「あ、かがみ、かがみが選んでくれたやつ、買うことにしたから」
どうやら私が選んだネックレスを買うみたいだ
なんとなくうれしい
でもふとした考えが浮かんだ
これは私の好みで選んだものだから、こなたに似合うかどうかは分からないのだ
ちょっと大人っぽいデザインだし
「ねぇこなた、選んでから言うのはどうかと思ったんだけど、それこなたにはあんまり似合わないと思うのよ。
こなたにはこっちのほうが」
「ん?大丈夫だよ、私が付けるわけじゃないし」
「へ?」
ハートのレリーフが入った丸いペンダントを持ったまま固まってしまった
こなたが付けるわけじゃない?
ってことはプレゼントなのよね
私やつかさ、みゆきじゃないことは分かる
今日は3人のうちの誰の記念日でもないし、こなたからプレゼントをもらうようなこともしていないと思う
じゃあ一体誰に?誰か別の友達?……は!!
もしかしてもう彼女が!?どうしよう、いやなんで彼女なんだ、普通は彼氏だろ
違う違う、こなたに付き合っている人がいるっていうことが問題なわけで……
ってそうじゃなくて、どこのどいつだ私のこなたを落とそうとしてるのは
こなたは私のものであって、他の誰のものでもないのに
「かがみぃ」
「こ……は、私のも……に」
「かがみってば」
「ふぇ!?な、何!?」
「もう、ぼーっとしないでよ」
「ご、ごめん」
頭の中の混沌状態をかき消すようにこなたに顔に集中する
こなたの顔を見ていると、なぜか私の心は一瞬で落ち着いてしまうんだ
愛ゆえなのだろうか……
気がつけば、こなたはすでに買い物を済ませていたようで、両手に合わせて3つの袋を抱えていた
「ところでこなた、それ誰にプレゼントするの?」
妄想していても仕方ないので、直接本人に聞くことにした
「……」
私の3歩くらい先で立ち止まるこなた、さっきまでの飄々とした雰囲気が一変した
「かがみ……」
くるりと振り返る、それに合わせて青い髪が揺れた
頬は少しだけ上気して、瞳はわずかに潤んでいる
鼻血が出かけた
こなたは、もっていた袋のうちの一つを私の方に突き出し、そして
「これ、かがみに……かがみが選んだやつなんだけど」
――――――え?
「かがみにプレゼント……なの」
耳まで真っ赤にして
私の方を向かずに、俯いて視線をおろおろさせている
「わ、私に?」
「うん」
震える手で、そのかわいくラッピングされた包みを受け取った
「でも、なんで?」
「んと……日ごろの感謝というか」
続けて言葉を紡ぐこなた
「ほら、かがみにはいつも感謝してるし、たまにはこういう風にプレゼントでもしたいかなって思って
別に特別な日じゃないけど、そういうのは気持ちの問題っていうかさ……その、あの」
袋を持ったまま右手を胸元に沿え、左手でスカートを握り締める
そして、眉毛をハの字に曲げ、上目使いでこちらを見上げながら、言い放った
「変……かなぁ?こういうの」
ショットガンで打ち抜かれたような衝撃が、脳内を駆け巡った
やばい限界だ……次何かあったら抑えきれるような自信はない
「かがみに……喜んでほしかったんだけど」
瞳を潤ませ私の手を握ってきた
プッツン
「こなたぁああ!!」
「ふぉお!?」
体が勝手にこなたを抱きしめていた
とくんとくんと心臓の音が伝わってくる
「あぁ、こなた……」
「ちょっとかがみ!!ここどこだと思って……ひゃあ!?どこさわってぇ」
「こなたが可愛すぎるのが悪いのよぉ!!」
体中をまさぐる、時折こなたがぴくんと反応するのがまたかわいくてやめられない
通行人が何事かと立ち止まって見ているようだけど、そんなものは関係ない
こなたこなたこなたこなたこなたなんだからしょうがない
あぁ〜幸せぇ〜
「……」
「ごめんなさい、本当にごめんなさい」
ベンチに正座して、こなたの方を向きながら
何度も何度も謝る
普通の人なら、即座に許してしまいそうなほど、きれいな土下座を繰り返す
こなたはあさっての方向を向いて、ほっぺを膨らませている
まだ顔は赤いままだ……
私が正気に戻った時には、周りに野次馬の壁が形成されつつあった
腕の中では、こなたがぷるぷると震え、真っ赤な顔をしながら息を荒げる
だんだん頭が正常に戻ってくるのに従って、どうしようもない恥ずかしさがこみ上げてきた
顔から火を噴きそうだ、穴があったら入りたいっていう諺を使うのに、これ以上ないほどマッチした状況だろう
「あぅあぅあぅ」
そのままこなたを抱え、人波の隙間をぬって脱走
……今に至る
「怒らないでよこなた」
「別に怒ってはいないけど……すっごく恥ずかしかったんだよね」
「ごめんなさい、もうしませんので許してください」
「……」
遠くを見ていたこなたが、こちらに向き直る。ほっぺの紅潮は治まっていた
「いや、もうするなとは言わないけども」
「え?」
予想だにしない答えが返ってきた
「その、抱きしめられるのは嫌いじゃないし……というか好きだし」
手をもじもじと擦り合わせ、こちらをちらちらと盗み見ている
「こ、こな!!」
「おおっとぉ、ちょいまち」
またもや飛び掛ろうとした私を、こなたが諸手で静止させる
「そういうのは、できれば人がいないとこでお願いね」
「あうぁ、ごめん……」
……へ?人がいないところならいいのか?
というか人気がないところだったら、抱きしめる程度じゃ収まらないと思うんだけど
「取り敢えずさ、2人が待ってるだろうから、そろそろ戻ろうよ」
ベンチから立ち上がり、こちらに手を伸ばす
微妙に頬が赤くなっていた
「う、うん」
私は、差し出された小さな手に自分の手を重ねた
私の手は少し汗ばんでいたけれど、それをごまかすように強く握り締めた
つかさとみゆきのところに戻る途中
ちょっと暴走気味だったけれど『抱擁』というアプローチに、確かな手ごたえを感じていた
「つかさ、みゆきさん、やっほ〜」
「あ、こなちゃんお姉ちゃん」
「お買い物はもうお済ませになったんですか?」
「うむ」
そう言って、手に持った包みを前に突き出す
「あのねこなちゃん、こなちゃんにプレゼントがあるんだぁ、はいこれ♪」
つかさは少し大きめの袋をこなたへ差し出した
こなたの目がきらきらと輝く
「おお〜!何々?」
「あのね、こっちに戻ってくる時に、かわいいお洋服見つけたんだ。こなちゃんに似合うと思って」
つかさは少し顔を赤く染めて、こなたの返事を待った
「わー、ありがとつかさ♪」
「うん♪」
こなたは心底うれしそうに、袋を抱きしめた
その様子を、これまた満面の笑みで見ているつかさ、背景に百合の花が見えたような気が……
ちょっといい雰囲気だけれど、私は動揺しなかった
だって、こなたはもう私のものになったも当然なんだし
プレゼントくらいで、今のこなたと私の関係を上回ることなんてできないだろうし
「私も、泉さんにプレゼントがあるんです」
「なんですと!?みゆきさんまで私にプレゼントを!?感激だぁ!!」
感無量といった感じに、涙を拭う仕草をするこなた
みゆきは苦笑いでそれを見ていた
「あの、これ、靴なんですけど、気に入っていただけるかどうか」
「大丈夫大丈夫、みゆきさんが選んでくれたんだから」
微笑み合う2人の背景に、またもや百合の花が見えた
ま、まぁここはこなた上級者の余裕でスルーを
「かがみさんにもこれを」
みゆきは私にも包みを渡してきた、流石はみゆき、タイミングといい渡し方といい、こういうところでも気配りも忘れない
「ありがとみゆき」
「あ、お姉ちゃん私もこれ」
「つかさも?いいのに……それに私、誰にもプレゼントなんて買ってないし」
「それは仕方ないんじゃないかな、今日は何の日でもないし」
こなたが私をフォローするように言う
それはそうだけど……なんか悪い感じがするわね、次に皆で買い物行くときは、お返しでも買わなきゃ
もちろんこなたには最高に愛の詰まったプレゼントを
「私も2人にプレゼントあるんだぁ〜」
―――――――――あれ?
「ちょっと安物なんだけど、ネックレスとブレスレットを」
「わーーー♪かわいい」
「すてきなネックレスですね、ありがとうございます泉さん」
あ、あれ?プレゼントって私だけじゃないの?
「かがみにもあげたんだけど、日ごろのお礼で。みんなは大切な『親友』だから……
これからもずっとよろしくね、みんな」
「こなちゃん……」
「泉さん……」
私達3人を見回すこなた
2人はこなたの言葉に、涙腺が刺激されたのか
目じりに涙を溜めている
いつもなら、私も感動していただろう
だけど私は、2人と前提が違う
てっきりこなたは私のことを……
「こなちゃん!!」
「泉さん!!」
「つかさ!!みゆきさん!!」
「「「ひしっ!!」」」
「……」
擬音語を発しながら、大げさに抱き合う3人……ってか、みゆきまで言ったぞ今
首だけ私のほうに向けながら、こなたが私に言った
「さあかがみ、一緒に友情を分かち合おうじゃないか!!」
「……」
無言で3人のところに近づく
「かがみ、いまこそ最高のハグを……ぐふぉあ!!」
こなたのお腹に、拳をめり込ませた
いろんな気持ちを込めて
「な、なぜ……」
「自分の胸に手を当ててよーく考えてみなさい、この鈍感朴念仁」
こなたは私が言ったように、左手を胸に当てて目を閉じた
「……もうちょっと欲しいかな」
「ふんっ!!」
「げはぁっ!!」
2発目の、愛の拳
「ぐ、ふ……いいストレート、流石私のツンデレ……がくっ」
「こ、こなちゃん大丈夫!?」
「泉さん!?」
地面に倒れ伏すこなたを見て思った
今日分かったこと、生半可なアプローチじゃ、こなたは微塵も私の方に振り向かない
ならどうすればいいのか……熱烈なアプローチを仕掛ければいいのだろう
とは言うものの、言うほど簡単ではない
やっぱり恥ずかしいし、周りの目もある
それなら、2人きりになれるようなシチュエーションを作り出し、勇気を出してアタックするしかない
そう、やるしかないのよ……こなたの気持ちを手に入れるためには
こなたは私のものなんだから!!
「やってやるわよ!!」
ぐっと拳を握り締め、高らかに叫んだ
大声で変な決意表明をする私、地面に倒れこみ、地面に指で『かがみ』と書いているこなたに
その周りをおろおろと回り続けるつかさとみゆき
また人だかりができてしまったことは、言うまでもないだろう
【 fin 】
192 :
7-896:2007/08/20(月) 07:03:26 ID:wmLfYZ36
以上です。
空回り壊れかがみのことは、気にしないでください
1箇所みゆきもおかしい気がするけど……
「いくよっ、コナタロス」
「待ってましたぁっ! ……変身っ!」
『Otaku Form』
「私っ、参上っ! 私は最初っから、クライマックだよぉっ!!」
「私の嘘を安っぽく解釈しないでよねっ」
「こ、こんな時に何を……」
「私の嘘は、嘘のための嘘なんだから……でも、私が泳げるのは、嘘じゃない」
「えっ?」
「いっ、いいからボタン押しなさいよっ! ア、アンタのためじゃないんだからねっ!」
『Tundere Form』
「アンタ……私に釣られてみる?」
「化ける? 化ける……」
「ちょwまww それらめぇっ」
「泣けるよっ!」
びょーん
「変身っ」
『Balsamico Form』
「私の強さに、貴方が泣いたっ。涙は、これで拭いてねっ」
「……変身」
『Ten-nen Form』
「倒してもよろしいでしょうか? 答えはまったく聞いておりません。ばーん☆」
「こいつ頭おかしいんじゃねぇのかっ!?」
「最後いきますよ? いいですか?」
「だ、駄目だっ!」
「答えは聞いておりません」
GJ!
「降臨、満を持して……うちの刃ん前に、平伏しぃ」
「ちょw何で入れんのさっ」
「教養の差、っちうやっちゃで〜」
「へ? か、かがみっ。どういう意味?」
「アンタがヴァカってこと!」
「知ってるッスか? そういうのを諦めが悪いって言うんスよ」
「うん……最後までクライマックスって事だよねっ!」
こなた「もうやってらんなーい」
かがみ「あんた明日から期末テストでしょうが、忘れたの?」
こなた「そんなの最初っから覚えてねえ。さっきはへこんだが、こっちの戦い(ゲーム)のほうが面白そうだぜ」
こなた「ていうか、私はこういうの(ゲーム)がやりたくて来たんだよ。テストなんて関係ねえ!」
かがみ「…はぁ…馬鹿か…」
こなた「言っとくが俺は、最初からクライマックスだぜ!」
「泣けるよっ!」
「私に釣られてみる?」
「答えは聞いてませんけど」
「あぁーもう、こうなったらヤケクソでクライマックスだよっ!!」
それは私がゲームの合間にトイレに行くために下に降りた時のことだった。
パチン!・・・パチン!
父・そうじろうの書斎から何かを切り離す音が聞こえた。多分プラモをつくっているのだろう。
ガンプラかな?ってか現実逃避か?
それからしばらくして・・・
夕飯を作るために下に降りた時、甲高い音が鳴っていた。
キュイイイイイン!
モーター音?プラモ作ってるんじゃなかったの?!
少し気になったので書斎を覗くことにした。
「おとうさん、何して・・・うおっ!」
おとうさんの手には全長160ミリくらいの車の模型―――10年位前に大ブームになった「ミニ四駆」のボディが握られていた。
まー、私も小学校低学年の時にクラスの男子と一緒になってやっていたけどさ・・・
「こなたか・・・いや、ちょっと懐かしくなってさ」
と、照れくさそうにおとうさんが言ってるが、アンタ、私の手伝ってただけじゃん!
でも・・・確かに懐かしい。
「うん、懐かしいね〜それってマグナムだよね?」
「ああ、サイクロンマグナムだ。ちゃんとレブチューンにしてあるぞ。」
「こだわってるね〜で、小説の方はどう?」
「なあ、こなたよ・・・その事については黙っとくわけにはいかないか?口をつぐむわけにはいかないか?」
進んでないみたいだ。だからやっているのだろう・・・・ご丁寧にシャーシを缶に固定して慣らしまでしている。
それはそうと、夕飯を作らなくては!
「じゃあ、夕飯作るから、あまり夢中になりすぎないようにね〜」
「ああ・・・」
ここまでしかできなかった・・・誰か続きたの・・・・ム・・・(ガクッ)
こなた「お前の望みを言え。どんな願いも叶えてやろー」
みなみ「わ、わたしの望みは……む、胸が(ごにょごにょ)」
こなた「待ってましたー!」
> 神SS書き降臨
こなた「契約完了っ(くぱっ)」
陵太郎「イマジンは”胸を大きくしたい”っていう望みを”胸を揉みまくる”って解釈して…」
>「ん?……おおっとこれは失態だ」
ワロタ
かがみがこなたを落とすのにはだいぶ時間がかかりそうだな
gj
>>192 仕事中に癒されたんだぜ、GJ
つかさやみゆきが、気はありそうだけど真意は見せてないあたりもいいスパイスだなぁ
>>192 GJ!
こなたを独占するのは大変そうだ
7スレ投下します
「ああ、すばらしきお泊り会」の続きです
エロくしようと頑張ったのに、なぜかキスすらしてない二人組です
『スピードッ!!』
声と、トランプを場に出すとき床にたたき付ける音が重なる。
その後はお互い無言でトランプを猛スピードで出し合うだけ。
数秒カードの応酬が続いて、ようやく私は最後の一枚であるハートのエースをクローバーのキングの上にたたき付けた。
そして『終わり』を示すため両手を上げる。
その私の動作とほぼ一緒にかがみもスペードのジャックをダイヤのクイーンの上にたたき付けて両手を上げた。
「……また引き分けね」
「えぇー!!これでスピード対決0勝0敗13引き分けだよ!?やっぱり格ゲーで勝負しようよー……」
「だからそれだと私が勝つ確率がなくなるでしょ」
「ダメだよー、かがみ。勝ち負けにこだわってたら楽しめないよ?」
「じゃあこなた負けてよ」
「絶対ヤダ」
むぅ、とお互い唸る。意地の張り合いと傍から見れば言えるかもしれない。
でもとあるCM風に言えば『絶対に負けられない戦いがそこにはある』のだ。……このCMがある時期は嫌いだけど。
そもそも、トランプをするようになった理由は、長くなるけど4時間前からのさまざまな事情と空回りの勢いにある。
-------------
かがみは受身になると弱いと言うことが分かった時、妙な空気になった。
よーく考えれば、ここでちょっとからかえばよかったかなって思ったりもするけど、エロゲなんかで蓄えた知識があっても中々実行にうつせない。
この空気を打破することしか考えられなくて、私は夕食を作り始めた。
かがみも手伝うって言ってくれたけど部屋で待ってもらって、作り終わって呼びに行ったら部屋に居たゆーちゃんと話してて驚いた。どうやらかがみが寝るための布団を持ってきてくれたみたい。
前の『いきなりドア開け』をかがみは許してるのか、仲良くなってるみたいだったからよかったけど、かがみがゆーちゃんに耳打ちしてたりしてなんかちょっと気に入らない。
その後ゆーちゃんは「ダメですよ」とか言ってたし、何を言っていたのかは気になってモヤモヤしたけど聞けずに夕食の時間。
私の隣にお父さん、私の前にかがみ、かがみの横にゆーちゃんという席順で座って普通に話していると、お父さんは妙に笑って私とかがみを交互に見ていた。
笑うって言っても……変な意味じゃなくて安堵したような笑みを浮かべてる。
不思議に思いながらもご馳走様をして、かがみに部屋で待っているように言ってから皿を洗っていると急にお父さんが父親らしい顔で話し掛けてきた。
「よかったな、こなた」
なにがどうなってよかったのか。
話の前後が分からなくて、聞き返すために私はいったん水道を止めようとして
「えっと、何が?」
「かがみちゃんと上手くいってるんだろ?」
バビシャ――――――――ッ!!
間違って逆方向にひねった蛇口から盛大に水が溢れた。
慌てて水を止めても飛び散っても飛び散った水で濡れたTシャツは戻らない。
うわ、結構濡れちゃったよ……肌に張り付いて気持ち悪いし、ちょっと冷たい。
「なっ……は、い?」
「いやぁ、ある程度確信はあったけど、今の反応を見る限り大正解みたいだな」
はっはっは、と腕を組んで笑うお父さん。
いや、お父さん。私笑えないから。
恥ずかしいとかそういう次元じゃなくて、もう何が何だか。
「ちょっ、ちょっと待って。いつから分かって……って、いや、あれ?」
かがみと付き合っていることを否定するつもりなんかはないんだけど、親にカミングアウトするっていうのはやっぱり簡単じゃない。
しかも自分からじゃなくて、お父さんのほうからその話を切り出してきたんだから心の準備なんかしてるはずもない。
お父さんを信頼してないわけじゃないけど……そう簡単に言える問題じゃないし。
「ほら、少し前。こなたが帰宅してきて、妙にテンション高いときがあっただろ。機嫌がいいなって聞いたら『欲しいDVDが買えたから』とか言ってたけど」
「あー……」
それは覚えている。と言うより、忘れるはずが無い。
かがみに告白された日の事だ。その時は私はかがみを振って、罪悪感を纏っていたというか落ち着かない気分だった。
「テンションが高いから、私が告白されたって分かったの?」
「あ、そうだったのか? そこまでは分からなかったぞ。二つ違和感はあったんだけどな」
ぐっは。
何かさっきから自分からどんどん自白して言ってる気がする。
お父さんの笑顔がまぶしい。理由は分からないけどまぶしくて、私はスポンジをシャカシャカ握り締めていた。
「……違和感って何?」
頭の中で、変な事を言っていないか確認しながら口にする。
変な事もなにも、これ以上に恥ずかしいことはないはずだけど。
「一つは無理してテンションを上げてるってこと。これはすぐに分かったぞ」
「えっ!?だってそんなの一言も……」
「あのなぁ、何年こなたの父親やってると思ってるんだ?」
自慢するように、誇らしげに胸を張る。
何だか今日はいつも以上にお父さんがお父さんらしく見える。
いつもがああだから余計に、かもしれない。
「もう一つは後々気づいたんだが……いつもは帰宅した後って絶対にかがみちゃんの事を話すのに、その日だけかがみちゃんの事を話さなかったってとこだな」
私が告白された日と同じように、お父さんが古畑みたいなポーズをした。
前より様になって見えるのは何でだろう。その理由は……ちょっと尊敬したからかな。恥ずかしいから言わないけど。
「そんなに私ってかがみのこと話してたっけ?」
「ああ。最近で『かがみ』って単語をこなたの口から聞かなかったのはその日だけだな。だから何かあるとは思ったんだが……今日の二人を見て確信したよ」
今はともかく、昔はかがみのことを恋愛感情では見てない……はず。
認識できてなかっただけで私も好きだったのかな。
分からないし、昔の事はいいんだけど。私が今、かがみのことを好きっていうことは揺るぎないんだし。
これも口には中々出来ないけど。
「……あれ? お父さん、なんとも思わないの?」
ふと、不安というか小さな掴みきれない負の感情が胸に湧く。
今のお父さんの反応を聞いている限り、私が思っていた反応と違うんだけど。
「何がだ? こなたに恋人が出来た事か? そりゃあ寂しい気はするが……青春は一度しかないんだし」
「い、いやいや!! そうじゃなくて……」
思わずスポンジを握った手を振る。
恋人うんぬんの前に、同性って事で何か言われると思っていた。
怒られるって事はあまり考えなかったけど、可能性としてはあるかもって。
そもそも私は女が好きなわけじゃなくて、かがみが好きなんだけど。
恋人は同性ですって聞いて、いくらお父さんでもいい顔はしないだろうと。
お父さんに否定される事はないと思っていたけど、逆に父親だからこそ納得しないんじゃないかとも思っていた。
百合物のアニメとかが流行っているとはいえ、実の娘がそうだったら……と考えると当然別物なのに。
それが、何だかあっさり受け入れてるし。
思わずお父さんから視線をそらして持っている皿を見つめる。
その反応でお父さんは私が何を言いたいのか悟ったのか、ポンと手を打った。
「そりゃ、お父さんだって驚いてるぞ。でも……俺が、父親が願うのは子供の幸せだからな。かなただって、そう思ってるだろ」
私はその後お父さんの顔を見なかった。見れなかった。
認めてくれた事に安堵やら、嬉しさやらいろいろ沸いてきて少し目頭が熱くなっていたから。
今度、肩凝ってるだろうし肩叩きとかしてお父さん孝行とかしてあげたいって思っていたのに。
ぽんっと私の頭に手を乗せて、少し乱暴に撫でながら。
「でも、いくら妊娠しないからって限度を考えないとダメだぞっ」
あなたは最後に色々と最悪だ。
皿洗いを終え、いつか肩叩きをするときはわざと痛くしてやろうなんて思いながら部屋に戻った。
ドアを開けるとかがみは本を読んでいて、目が合った瞬間に私の頭に『親、公認!』なんてテロップがデカデカと流れて
慌ててかがみから視線を逸らした。かがみはかがみでなぜか私から視線を逸らした。
また空気がおかしくなって、咄嗟に私の口から出た言葉は「お風呂の順番どうする?」だった。
やっぱりお客様だからって理由でかがみが先に入ることになった。
一人になった部屋でベッドに横になる。
すでに床にはゆーちゃんが持ってきてくれたのだろう布団が敷かれていた。
かがみやつかさが泊まりに来る時は当然で、いつもの事なんだけど。
さっきのお父さんの言葉が頭の中にエンドレスリピートして、布団を背景にエロゲ的シチュエーションを思いっきり想像してしまった。
……なんと言うか、結構具体的なヴィジュアルで。
どわ―――っ!!!お父さんのバカ――――っ!!!
布団から視線を逸らすために寝返りをうったら盛大に壁に激突した。
あ、痛さのおかげで少し冷静になったかも。
というより変だよ私の脳内! お父さんも、冗談だっていうのは分かるけどTPOをわきまえてよ! 私が言えた義理でもないけどさ!
私だってそういうゲームやってるけど人並みに貞操概念あるって。そんな付き合ってすぐにGOしませんよ。
つーか今日はお父さんもゆーちゃんもいるじゃん。いや、いなかったらするてわけじゃないんだけどね。
キスぐらいしかしてないし。……あれ? キスはしてるんだから、その次となると……
って、だから違ぁぁぁああう!!!
脳内で叫びまくる私。ベッドで横になって丸まりながら頭を抱える私。傍から見たら笑えるだろう。
ああもう自分が何をして、何をしようとしてるのか分からなくなってきた。
よし、寝よ。いったん寝ちゃお。少し寝よう。
目を瞑って意識を落とせば少しは冷静になるはず。
深呼吸して、何も考えないようにする。
意識的か無意識的なのか、かがみの声とか表情が思い出して熱くなる体は無視。
クーラーの温度、下げようかな……
あー、でも何か思考がにぶってきてる気がする。
しこうの輪郭がぼやけて、かんじへんかんすらおっくうに……―――
「こなた?」
「―――ぁ」
何時の間にかマジ寝していたらしい。
目を開けるとかがみが私の肩を軽く叩いているところだった。
中々焦点が合わない目を擦って上体を起こしてベッドに腰掛ける。
「あー……お風呂上がったんだ」
視線を時計に向けると、結構な時間が経過していた。
あれ、かがみってそんなに長湯する方だったっけ?
のぼせないのかな? なんて思ってかがみを見る。
風呂上りだから髪を下ろして、やっぱり長湯で若干のぼせたのか上気している肌。
迂闊と言うか……本当見とれた。
「……どうしたの? まだ寝ぼけてる?」
「えっ!? あ、なんでもない! 私もお風呂入ってくるね!」
寝起きだったのは幸いだったのかもしれない。見とれてるってばれなかったから。
慌ててベッドから飛び上がって風呂場へと向かう。
台所で濡れたままだったTシャツや服を脱ぎ捨てて、普通にお風呂に入った。
いつもと違った所は、夏は暑いからシャワーだけにしようかなって思うときもあるのにそれすら思わず湯船に浸かったぐらい。
そしていつもより長く浸かって体洗ったぐらい。うん、それぐらい。
あと、私の部屋の方からかがみの声で「私はバカかぁぁ!!」って叫び声が聞こえたぐらい。
一体何してるんだろ、かがみってば。
「ただいまー」
「お帰り。早かったわね」
かがみよりはね。でも私のいつもの入浴時間と比べると結構遅いよ。
なんて現実を言う事は無く「そうだね」と返し、またしても本を読んでいるかがみの隣に座った。
そしたら……会話が無い。見つからない。どうしよう。
まだまだ寝るのには早いし、落ち着いていつもみたいにゲームでもしようかと電源を入れる。
「ちょっと途中のゲームがあるから、やってもいい?」
「んー、なら私本読んどくから」
一回でも会話の切り口が見つかったら後はいたって簡単だった。
変に気にしすぎだよね、なんて思いながらタイトル画面からロードを選ぶ。
十数分後、前言撤回。
空気はやっぱり気にしないとだめだよね。
『私、あなたが好きなのっ!』
テレビから聞こえる女性の声。
現在絶賛告白シーンですよ。すっごい気まずいよ。
隣のかがみが本を読まずにこっちを見てるのが丸分かりだし。
それでも次に出てくるだろう選択肢に備えてちゃっかりセーブする私。流石だ。
案の定出てきた選択肢で、告白をOKする。
すると攻略した相手は喜んで……うわ! 急に抱きついてきた。
いつもならテンションあがる所なんだけど今は別。
このゲームのシチュ、今の私達と丸かぶりなんだよね。主人公の部屋で、二人っきりっていうのは。
あー、エロゲじゃなくて良かった。というより、流石に友達が来てる時にエロゲは始めないけどさ。
黙々と(というか、言葉を出せずに)ボタンを押してテキストを進める。
進めていたけど、ボタンを押す指を止めた。
『んっ……!!』
現在絶賛キスシーンですよ。
この頃ギャルゲでもそういうのあるよね。そんな詳しい描写されてないけど、声が入るとやっぱりくるものあるよね。
ここでボタンを押さずにいるわけもいかない。だったら……
ポチッと、右手三本左手三本の指で六つのボタンを押した。
ぶつんと画面が一瞬黒くなり、タイトル画面に戻る。
秘儀・ソフトリセット!
タイトル画面に戻して、何食わぬ顔でカセットを取り出す。
「や、やっぱりかがみも参加できるゲームの方がいいよね! 格ゲーとか!」
本音は「あの空気でギャルゲ続けられないよ!」だけど。
「参加できるゲームって言われても、格ゲーでこなたに勝てるわけないじゃない」
何でかがみはそんなに冷静なのさ。私だけ空回りですか?
でも私の顔をじーっと見てたのは間違いじゃないし……ああもう分かんないや。
とにかく、無言は堪えられないしずっと見られつづけるのも堪えられないし、何かゲームしとかないと! って焦って。
「それじゃあ、勝った方が負けた方に――」
今、私はなにを言おうとしたんだろう。
焦りすぎだ。気にしすぎだ。空回りだって気づいてるのに、走っている気持ちが中々止まらない。
「……今、完璧に勢いで言いそうになったわね。で? 勝者が敗者になんだって?」
何でそんなに強気かな、かがみ。嬉しそうだね、何で?
でも言い出しっぺは私だし、勢いとはいえ言っちゃったんだから。
「勝った方が負けた方に、一つ命令できる!!」
ビシィッ! 人差し指を突きつけて言ってみた。
やちゃったーって感じですって気がヒシヒシとするけど、そこはまぁ『勝てばいい!』んだし。
「いいわよ。勝負の方法は? 言っておくけどテレビゲームじゃ私に勝ち目無いからそれ以外でね」
「えー……」
かがみ、完璧勝つ気でいるんだね……
今更撤回は出来ないから部屋を探して、見つけたのはトランプ。
それなら条件は五分五分だろうってかがみも納得して、種目は手っ取り早く『スピード』になったんだけど。
---------------------
「んじゃ14試合目……赤と黒どっちがいい?」
「もう一回黒で」
赤と黒に分けたトランプの黒柄をかがみに渡す。
地方によってはルール違うみたいだけど、今私達がやってるのはジョーカーを抜いた普通のスピードだから
端のほうにジョーカーが二枚置いてある。
黒いジョーカーが意地を張っている私達を笑っているようだった。
「……手っ取り早いからってスピードにしたけど、むしろババ抜きの方がよかったんじゃない?」
「今更だよかがみ。というより、何かもう意地でスピードで決着つけたいんだよね」
「まぁ、分かるけど」
さー、あと何回ぐらいで勝負つくのかな?
以上です
1/7、2/7、3/7が改行し忘れでものすごく読みにくいです。すみません。
皆様、夏風邪と生物には本気で気をつけましょう
入院とかしゃれになりませんマジで
GJ!!
悶絶してるこなたがかわいい
風邪には気をつけろ
そしてGJ
そうじろう、本当に最悪だなwwwwww
YOUさっさとGOしちゃいなYO!
そうじろうが言わなければ多分GOしてしまったと思うな
gj
>>212 ああもう、意識しまくりの二人とも可愛くてGJかつGL!
ていうかせっかく理解者フラグ立ててたのに、自分からへし折るかそうじろうさんw
GJでした!
これから初投下します。
一レスですが・・・
一応つか×かがになってます。
「お姉ちゃん今日本屋さんにいかない?」
「え?いいけど何かほしい本でもあるの?」
「うん・・・ちょっと新しいお料理の本がほしいかな〜なんて・・・」
「そっか。じゃあ一緒に行くか!」
-----------------------------
「あ!あった!これがほしかったの〜」
「って、これR−18って書いてあるじゃない!?」
「うん。そうだよ?」
「あんた!そんなっ・・・い、いやらしい本なんか・・・」
つかさも大人になったのかしら?てゆうかそんな料理の本なんてあるのか?
「だめ?おねえちゃん・・・」
「いや、だめではないけど・・・」
「やったぁじゃあ、ちょっとまっててねぇ」
-----------------------------
「今日はつかさが作ってくれたのよ」
「へぇこれはおいしそうだなぁ」
「さすが、つかさ!」
「そんなことないよぉ」
「じゃあ食べようか。いただきます。」
「・・・まさかさっきの本の料理じゃ・・・でも・・・みんな食べてるし・・・」
おそるおそる口に・・・食べてしまった・・・おいしい・・・
「どお?おねえちゃん?」
「えっ!?あぁとってもおいしいわよ」
「よかったぁ」
-----------------------------
「はぁ、なんか疲れてきたなぁ・・・体が熱くなってきた・・・」
がちゃ「おねえちゃん・・・」
「つかさ?どうしたの?」
「まだ大丈夫だね」
「なにが、うっなにこの感じ?体が・・・」
「あ、きいてきたぁ」
「つかさ、あんたなにを!?」
「これから毎日の楽しみが増えたねぇおねえちゃんっ」
つかさぁぁぁぁぁ!!
可愛いよおねえちゃぁん
姉の苦労はつづく・・・・・
ありがとうございました。
下手でごめんなさい・・・アドバイス苦情などなんでもよろしいので
よろしくお願いします。
221 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 21:00:30 ID:VOKmimoq
つかさはいったいどんな料理を作ったんだ!!
び・・・つかさも大人になったもんだ
つかさはいったいどこからこんなものを…
>>219 毒弁当という単語を思い出した。いや、それは本来かがみにふさわしいのかな?
ネタを思いついたんだが書き上げる時間と能力がないんだぜ
―不慮の事故により死んでしまうこなた―
―だが、善霊として徳を上げていたかなたの力添えもあり、現世に見事舞い戻る―
―鷹宮神社の巫女にして親友、かがみの守護霊……『うしろのこなたろう』として―
公開日、未定。
226 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 22:40:06 ID:tmNhKtaV
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/ /: : :イ´: ∧ヽ 、: :.\ │ .┌──────────┐ ┌───────────┐
│ /: : : :|:/:_: l/ }: |、: : !: : :ヽ │ ...│lー ァ´/:/: :.l: ∧: :.!: : :`ヽ \ ../ ./`ーヽ ヽ ヽ ヽ、 .│
│ l: : : : |/´// l:バ`:|: l: : :.|..│ ... │Y´:{:/: : /__:イ:/ !__!、:.!: : :ヾー\ ./ . , レヽl、 ヽ 、 \ ヽ .│
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│ ヾ.ト、:.l、''''' 。 ''''イ: | ̄.7 姉妹フラグ .>込.弋シ 弋ツ{ }イ:| / ...| リ l N、,,三ミ ` '´´〃ヾ,、 V ./
\ Vヽヾ7ーfァニ彳 l/.| ._...\ | ̄ ̄ ̄l/!:. ート、'''' 。 '''ノl" l:.| ./ . \ | N、 '_ , -,、 l∧ /
 ̄ ̄ ̄\つかさ ___|/ .\ \ 」_ かがみ _____/___ \. M. { l レ./\
__,二二二´ ./ \ \ .\  ̄| ̄ ̄ ´/ \ >師弟 | ヽ l リー 、_ `ー- ' , イ/ \
_/ /| | lヽ \_.... ̄| | ̄\ \/.,ヘ_l  ̄| | ̄ / /\| | ななこ先生 /─┐ ┌┘
/ /,.. -、 l | ,..-、 ヽ. \_| |__ \ . < | | / /フラグ .  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ │ │
| //r`::r ヽ、.l lr:::ヽヽヽ \ / ::.:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ ______ .大人のフラグ┌┘ └┐
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../\ みゆき ____/ .l:l:.::.レ:.:丶_" ー'ー "_人l:./ ..|'' i '' |ノ .| .\ ゆい姉さん __/
/ \.,───一' .....┌───→ll:.::.::.l::.::.l:.>┬-,、..-‐:T:l:.::.ハ/ | 、__ ノ . .| _二二二二二二________
 ̄| |´ みさお←┴→あやの「レフ .. _ 「ヽ「l /ニヽ lニ.ニl /ニヽ .| ー--‐ イ_. | .| | // / / l∧/ / ...\
|兄| みなみ ┌──┬─→|_ト、ゝ(O) l_ト、.」/_,ニ、 ゝ l」 /_,ニ、 ゝ┐\ 白石 ./ |_|ヽ / </ / /xr示 / _,./斗│
. ̄ ↑ ....↓ │ │こなた。このスレの主役。.応用多数.|  ̄| ̄|. ̄. | 小 \ / /| イ{ 伐:jl // /l.│
.└→ゆたか . │  ̄↑ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .│ └──--l 神 \ |/ /! ム 辷リ ャ==l.│
↑ .↓ │近親フラグ 夫婦フラグ └──── l あ. ヽ//l/ァ}:::: 、_,__, `ヾ │
└──── ひより └───→そうじろう←→かなた .| きら.. /\l/《> ._( )__::/ │
.\_____________/
>>212 GJです !
やはり続きのかがみ視点はあるんですよね?
228 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 22:42:01 ID:tmNhKtaV
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\ Vヽヾ7ーfァニ彳 l/.| ._...\ | ̄ ̄ ̄l/!:. ート、'''' 。 '''ノl" l:.| ./ . \ | N、 '_ , -,、 l∧ /
 ̄ ̄ ̄\つかさ ___|/ .\ \ 」_ かがみ _____/___ \. M. { l レ./\
__,二二二´ ./ \ \ .\  ̄| ̄ ̄ ´/ \ >師弟 | ヽ l リー 、_ `ー- ' , イ/ \
_/ /| | lヽ \_.... ̄| | ̄\ \/.,ヘ_l  ̄| | ̄ / /\| | ななこ先生 /─┐ ┌┘
/ /,.. -、 l | ,..-、 ヽ. \_| |__ \ . < | | / /フラグ .  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ │ │
| //r`::r ヽ、.l lr:::ヽヽヽ \ / ::.:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ ______ .大人のフラグ┌┘ └┐
|.ト| l l.:::ノ i__,/ ゝ l:::::::r' 〉 ト、 ',.\/ : :l.::.:.:/77‐ /l.::./ lA、_::.:l:.::.:ミヽ:ヽ |r─--v、:::::::::>| _____\ /
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|!/ ,//::/ /::/ / / .ヽ l:/::.l , ・l:N:.:/ ` ...|≡ ≡≡|< .||. | ' > ,、ー_ ̄l Y/
../\ みゆき ____/ .l:l:.::.レ:.:丶_" ー'ー "_人l:./ ..|'' i '' |ノ .| .\ ゆい姉さん __/
/ \.,───一' .....┌───→ll:.::.::.l::.::.l:.>┬-,、..-‐:T:l:.::.ハ/ | 、__ ノ . .| _二二二二二二________
 ̄| |´ みさお←┴→あやの「レフ .. _ 「ヽ「l /ニヽ lニ.ニl /ニヽ .| ー--‐ イ_. | .| | // / / l∧/ / ...\
|兄| みなみ ┌──┬─→|_ト、ゝ(O) l_ト、.」/_,ニ、 ゝ l」 /_,ニ、 ゝ┐\ 白石 ./ |_|ヽ / </ / /xr示 / _,./斗│
. ̄ ↑ ....↓ │ │こなた。このスレの主役。.応用多数.|  ̄| ̄|. ̄. | 小 \ / /| イ{ 伐:jl // /l.│
.└→ゆたか . │  ̄↑ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .│ └──--l 神 \ |/ /! ム 辷リ ャ==l.│
↑ .↓ │近親フラグ 夫婦フラグ └──── l あ. ヽ//l/ァ}:::: 、_,__, `ヾ │
└──── ひより └───→そうじろう←→かなた .| きら.. /\l/《> ._( )__::/ │
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229 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 22:45:39 ID:tmNhKtaV
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 ̄ ̄ ̄\つかさ ___|/ .\ \ 」_ かがみ _____/___ \. M. { l レ./\
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../\ みゆき ____/ .l:l:.::.レ:.:丶_" ー'ー "_人l:./ ..|'' i '' |ノ .| .\ ゆい姉さん __/
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 ̄| |´ みさお←┴→あやの「レフ .. _ 「ヽ「l /ニヽ lニ.ニl /ニヽ .| ー--‐ イ_. | .| | // / / l∧/ / ...\
|兄| みなみ ┌──┬─→|_ト、ゝ(O) l_ト、.」/_,ニ、 ゝ l」 /_,ニ、 ゝ┐\ 白石 ./ |_|ヽ / </ / /xr示 / _,./斗│
. ̄ ↑ ....↓ │ │こなた。このスレの主役。.応用多数.|  ̄| ̄|. ̄. | 小 \ / /| イ{ 伐:jl // /l.│
.└→ゆたか . │  ̄↑ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .│ └──--l 神 \ |/ /! ム 辷リ ャ==l.│
↑ .↓ │近親フラグ 夫婦フラグ └──── l あ. ヽ//l/ァ}:::: 、_,__, `ヾ │
└──── ひより └───→そうじろう←→かなた .| きら.. /\l/《> ._( )__::/ │
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>>212 あなたのかがみとこなたは、私の生きがいです。
続きを『ぜんらたいき!』で期待してるので、ホントによろしくお願いします。
ぐっじょぶ!
わたしはこんなかがみとこなたしかかけません。。。
うちの子達はどこかスレてます……。
§
えーと一話でコメントくれた皆さん、ありがとうございます。
なんだか予想以上にそうじろうに人気が出てびっくりしました。
完璧にキャラ食べられました。
おまけに212氏のそうじろうとかぶりかけました。
まけないもん! ってがんばったおかげで話数が増えて大幅加筆修正になったですが。
そんなわけでゆに☆すた、えぴそーど2をお送りします。
合言葉はツンデレは無視ですよ?
一学期の期末試験の結果が返ってきた。
つまり、もうすぐ夏休みという事である。
クラスの中はすでに夏休みの予定とかそういう話題で賑わっていた。
『三年C組 柊かがみ 一学期末試験結果通知』
試験結果が手元にあると、一仕事終えたような充実感を感じるのは私だけだろうか。
――まぁ、夏休みと言っても予定なんて何も決まってないけどね。
放課後の教室、一通りクラスメイトとの挨拶を終えた私は、帰り支度をして自分の席を立つ。
――とりあえず、みんなの所にいこ。
「やっほー。お疲れさま」
「かがみせんせい、見てみてよ期末試験結果。通知表はあんまり上がってないけど……」
「少しは成績あがったの?」
手を振りながらこなた達の教室に入ってみると、三人は集まって試験結果を見ていた。
いつもの場合だと、つかさと揃って顔を曇らせてるはずのこなたが、機嫌よさそうに微笑を浮かべて試験結果の紙を手渡してくる。
どれどれ……と試験結果を開くと、もうすでにこなたの結果を知っているつかさが羨ましそうな声を出した。
「こなちゃんすごいよー、わたしこんな点数とれないよー」
「泉さんは今回随分とがんばられていらっしゃいましたから」
結果表の中を見て、私は少し顔が引きつりそうになった。どう見てもこなたの成績とは思えない数字が並んでたためである。
――確かに、今回の勉強会じゃやたら熱心だったし、質問することも、ああソレは難しいよねってことが多かったけど。
私が驚いて顔の表情を固定化させてると、みゆきは相変わらずの天然ぶりを発揮していた。
驚きをひと段落させてからこなたを見ると、どーだ、と言わんばかりの顔で私を見てくる。
その瞬間、ない胸張っても目立たないよーだ、と口から出そうになったのを心の中でこっそり揉み消した。
試験結果を閉じて、私も鞄から自分の試験結果を取り出してこなたに渡す。
「はい、じゃ私のね」
「やっぱりお姉ちゃんはすごいなー」
「さすがかがみさんですね」
「いつもながら、嫌がらせにしか思えない点数だねぇ」
三者三様、それぞれ勝手に感想を口に出してくる。正直その分、勉強してるんだもんと思わなくもない。
「それにしても……こなたが、ねぇ」
確かに今回の試験はこなたの気合の入り方が、まるでゲームセンターで格闘ゲームをしているような感じだったのを思い出す。
普段なら勉強は一夜漬けのこなたが『勉強会やろ!』なんて言い出した時は、『何が目的だ!?』なんて勘ぐったりもした。
実際は絶妙なラインの質問攻めがあったりで逆に困った事も付け加えておこう。
本当に試験一週間前からこなたは気合全開、放課後は図書室で、このメンバーとゆたかちゃん、たまに峰岸もやってきてかんづめにされた。
この結果はつまり、先生役は私とみゆき、生徒役はこなたとゆたかちゃんで、つかさは相変わらずサボリ役を勤め上げた成れの果てある。
――あの、こなたさん。ここはリアルでパワーレベリングはできないはず……なんですけど。
それでも内心、ここまでとはね、と思うのは止められないわけで。
「へへー、初めてかがみに点数で勝ったー」
私が渡した試験結果をみて、うれしくて我慢できないですって声がする。
そう、暗記系科目……世界史、倫理と地学、それと情報処理(実際はWindowsのトラブルシュート)ではこなたに撃墜されるハメに。
どれもわずか数点の差しかないけど、今までの成績から考えたら段違いの結果だものね。
「へぇ……世界史なんてこんなに簡単に抜かれるとは思ってなかったわ」
「まだまだ合計点に差があるからって、いい気になられちゃ困りますわよ〜」
私は正直にこなたの偉業を誉めたんだけど、当の本人は当てつけにしか思わなかったのかも知れない。
むしろ悪乗りしただけかもしれないのだけど……でも、その返事を聞いたとき、なんだか心の中で隙間風が吹いてるみたいに感じた。
「ね、そろそろ帰ろうじゃないの」
「うん」
「そうしましょうか」
私の心の隙間風なんてなんのその、こなたはカバンをひょいとつかんでみんなに声をかける。
ふぅ、とため息をついて昇降口に歩いていくみんなを追いかけた。
「よくがんばったわね……一体どうしちゃったのよ」
「なんとなく、かなァ」
バス停までの道を歩きながら、なんだか我慢できなくて、勉強会のときも教えてくれなかった疑問をもう一度、こなたに投げてみる。
しかし、前と同じで要領を得ない。
「なんとなく、で成績上がるんだったら誰だって成績上がるわ。じゃぁあんたが今回そんな勉強した原因は何なのよ?」
「それもそだね……ん〜、多分D○のアレにハマったからかなぁ」
「おいおい、ゲームかよ」
突っ込みながら思った。やっぱり今回、打ち明ける気はあんまりないらしい。
そこまで信用されてないんだ……と悲しくもなったが、もしかしたら本当に大事な理由なのかもしれない。
私がそんな風に思ってるとは露と思ってなさそうな、おちゃらけた声でこなたが言ってきた。
「まぁ、それだけって訳じゃないですよ、ダンナ」
「え、他に何かあるの?」
「それは乙女のヒ・ミ・ツ」
右手の人差し指を唇に当ててウィンクする姿を見て、シメてやろうかと本気で思った。
――――――――――――――――――
ゆに☆すた 〜University☆Star〜
えぴそーど2 木漏れ日のベンチ
――――――――――――――――――
「こなちゃん、お姉ちゃん、じゃあね」
「それではお先に失礼します」
「ばいばーい」
つかさとみゆきはそれぞれ用事があるらしく、バスに乗り込んでいく。
まぁ、つかさの用事がお菓子作りである事はわかっている。
テストが終わってから鬱憤を晴らすように毎日料理やらお菓子作りやらをしている、ストレスが溜まってたんだろう。
私とこなたは特に用事もなかったので、ゆっくり帰る事にした。
「ねーねーかがみ、アレ食べてこうよ」
「ん、ソフトかぁ……悪くないわね」
視点の先にあるのはコンビニ。『ソフトクリーム販売開始』なんてのぼりが立っていた。
少し暑くなってきた時期という事もあり、私もその提案に賛成する。
なかなか他では見ないソフトクリームがあったので、チャレンジ精神も相まってか互いに目当たらしい物を買った。
「普段何気なく歩いてた公園でも、なんだかトクベツなものに見えるときってあるよね」
「あんたがセンチなこと言うと、明日雨でも降るんじゃないかっておもうわよ」
「ひどいよーかがみ。私だって感動する時は感動するよ、エロゲとか」
「エロゲかよっ! こら。歩きながら食べるな、お行儀悪い」
店内で食べるのも味気ないからそこの公園で食べよ、と言ったのにこなたは我慢できなかったらしい。ぺろり、と舌先でソフトをつついている。
でもそんなこなたは、妙に幼く見えて、なんだかあどけない子供みたいに見えた。
「おっと、ここでどかな」
「はいはい」
日陰になっている東屋のベンチに座って、手に持ってたソフトを食べると、口の中に酸味と甘みが広がっていく。
先っぽを、髪が当たらないようにして吸い込むように飲み込んだら、こなたの横目と目が合った。
「かがみのはどお?」
「わりと夏みかんっぽく酸味が効いてていい感じよ? あんたのは?」
「ぶどうぶどうしてる」
「……よくわからない感想をありがとう」
ふと耳元に風が触れていくのがわかった。今日は湿気がなく、単純に暑いだけだから、少しでも風が出ると以外と心地良い。
こなたはこなたで、手持ちの物体を食べるのに必死なようで。口全体でコーンの中にクリームを押し込んでいた。
私も、舌先にのせて口まで運んで、舐めて溶かしたりして遊びながら、ソフトの形を崩す。
「ねー、かがみの、一口ちょーだい」
「え? いいわよ」
ひとしきり食べるのに満足して、違う味が欲しくなったのかな? なんて思いながら半分くらいになったソフトを渡す。
そのまま、こなたが押し込んでアイスクリームみたいになってるソフトを渡された。
――どこも原形をとどめてない食べかけソフトクリームってある意味レアだよ。
「確かにこれはぶどうぶどうしてるわね」
「でしょでしょ。別に何がおかしいってワケじゃないんだけど。真っ先にぶどうぶどうって頭に浮かんだんだよねー」
「この濃い紫でそう思うのかもね」
毒々しい色のソフトを舌先でつついてみたが、ヨウ素液を付けたジャガイモを舐めているようで落ち着かない。
――ダメだ、かじろう。
見た目を気にするから味がわからないのだろうと思い、思い切って塊をかじってみる。
前歯で塊を掘りながら、味わってみた。確かに、こなたの感想どおり、甘いというよりグレープの味が強かった。
こなたのほうを見ると、私のまで奥にぐぃぐぃと押し込みはじめてたので、文句をつけようかと思ったけど。
なんだか押し込んでるその顔が可愛らしく思えて何も言わなかった。
「あ、これ……間接キスっていうんだよね?」
「ちょ、ちょっといきなり何いうのよ!」
「あは!」
返してきたソフトをうけとって交換しながらソフトを見ると、こなたの食べ方のとおり、押し込まれて完璧に原型はなくなっている。
どこ食べても間接キスだよ、なんて考えてる自分が……イヤがってると言うよりなんだか楽しんでることに気づいて、ちょっと愕然とした。
こなたのほうを見ると、にまにましながらこっちを見て、さっきまで私が食べてたところに舌をぺろ、と這わせている。
――なんだか気にしてる私のほうがバカみたいじゃない。
「ふぅ、もぉ……あんたといると怒るとかあきれるとかそんな感情になれないわ」
「むー。かがみんがつめたいよぉ……」
「なにがだ」
言いながら、ぺろぺろとこなたの占領跡のあるソレを舐めてみた。
別に味は変わってるわけじゃないけど……なんだかどこか甘酸っぱいさが増えてる気がする。
またこなたのペースかよ、なんて思いながら残りを食べる。
いつぞやのこなたの教示のとおり、コーンの奥までソフトクリームはぎっしりでしたとさ。
§
ソフトを食べ終わって、私達は何もせずのんびりとしていた。
急に隣に座ってたこなたの頭が、そのままおなかのところに倒れこんでくる。
ふともものスカートの上を枕にするみたいに、横向きに頭を乗せた。
「あは、やりたかったんだよねーコレっ」
「ちょ、ちょっとっ、びっくりするでしょ……っ、やるなら断ってからやりなさいよ!」
「ふむぅ。んっ……しょっ。断ったらさせてくれる?」
脚をベンチの端に投げ出すようにして、くるりと仰向けに変える。
はしゃいでた声が、急に真剣な声に変わる。目を合わせたら……私のスカートの上でこなたの瞳が、そのまま私を射抜いていた。
いつもの空気と違っている。ヤケに真剣味があったとか、寂しそうだったとか……なんだかとても沢山の感情が飛んできた気がした。
とりあえず、手で目蓋を閉じさせて前髪とひざに当たるまでの髪の毛を、手のひらで撫でる。
素直に目をつぶってくれて、ほっとした。ずっと見ているとその瞳に引き込まれてしまいそうだった。
「まぁ、状況次第よね、うん」
「……場合によってならいいんだ。でもなんだかやっぱり恥ずかしいものだねぇ、これって」
「している方も恥ずかしいって事は覚えておきなさいね」
実際私も恥ずかしかった。周りに人はいないのだが、顔が熱く感じたし、胸もどきどきしていた。
つかさにはこんな風にしたことは……えと、覚えてないや。記憶の海からすぐに引き出せる深度には、見当たらない。
友愛なのか、母性本能とかいうヤツなのか、それとも違う感情なのか。こなたの頭の乗ってるその奥がじわり、と反応した気がする。
頭のすわりが悪いのか、むずむずと動かしていたので、手を離して見つめる。なんだかとても、愛おしい重みと温かさがそこにあった。
安心しきったお母さんの前の子供みたいな顔。こんどは、ぐるんっとおなかのほうに顔を向ける。
「ここ。かがみのにおいがする」
「ばか……」
こなたの吐息がセーラー服の上からでもわかる。規則的にくすぐったく、おなかに当たる。
くんくん、と鼻の先を動かすこなたになんだか耐えられなくて、指先でつつくと何故か脚まで丸くして引っ付いた。
――恥ずかしいけど、こういうのは嫌いじゃないな。
このままこんな時間が続けばなんだか幸せだろうなという気がした。
半そでから伸びてる色白の腕と、青みがかったきれいなストレートの髪。こなたの躰が私の視界の中にある。
耳にセミの鳴き声が響き始める、じわじわと響く。これから始まる夏の匂いがする。
生い茂った葉っぱの間から揺れるように太陽の光が当たり、こなたと私を照らしている。
「ねぇ、かがみ」
「なに?」
「かがみと同じ大学受けるから」
「……え?」
突然こなたが発した言葉に、私は間抜けな声を出すのがやっとだった。
――私と同じ大学……? こなたが。何故?
こなたの方を見るが、私のおなかに顔を埋めていてその表情を伺う事はできなかった。
「ごめん、聞き間違えたかな。同じ大学……じゃないよね?」
「あってる」
「今からじゃさすがに間に合わないわよ……こなたの成績じゃちょっと厳しいと思う」
聞き間違いである事を期待しつつ、改めて確認してみるが、やはり現実のようだった。
現実的に受かるのかという問題が頭に浮かび、そのまま口に出してしまっていた。
「ぶぅ。さすがに法学部はムリかもだけど。文学部とか商学部とかなら届かせる。まぁ、最悪となりの大学でもイイし」
「ちょっとこなた、急にどうしたのよ?」
進路さえまじめに考えなかったやつなのに。パラサイトなんて、冗談半分で口に出してたこなたが。
頭の中の冷静な部分では、文学部と商学部の偏差値がダッシュで走ってく。
こなたの言う隣(確かに位置的には隣だし、駅の名前まで並んでるけど)のトコの偏差値もその裏で飛び回っていた。
――確かに隣なら楽勝、前のこなたの成績でも指定校すら取れるかも。でもさすがに本命のほうは……。
「うーん、おとーさんが、泣きながらゆってくるんだよ。頼むから大学には行ってっくれって。ならさ、どうせならかがみと同じところがいいなぁって思って」
「わからなくもないけど……。そんな短絡的な理由で選ぶと後悔するわよ……?」
心の奥で何かが一瞬大きく広がった。
――こなたと同じ大学? ああ、なんだかいいわね、そういう夢は。寂しくなる暇なんかもなさそうで……って、違う!
「一応悩んだ結果なんだけどネ。なんか顔が赤いよー、つんでれかがみん?」
「う、うっさいわっ!」
「ふ、くぉぉ……。い、いたぁ」
「あ、わるい……つい。っ、はぅ……んっ」
絡めて遊んでた指先の髪の毛をおもわず引っ張ってしまった。手元に数本引き抜けた髪の毛が残っている。
随分長いキューティクルの効いたつやつやの毛。
こいつ、全然服装には気を使わないし、おしゃれもそんなにしないくせに、髪の手入れだけは絶対に怠らない。
コレを維持するのは、相当大変なはずなのに。
聞いたことはないけど、多分お母さんと同じようにしたいからなんだろうと思ってる。
気づいたら、こなたが太もも(むしろソコは股だと思うんだけど)に顔を押し付けて、引き抜けたところらしい後頭部を手でなでていた。
正直、吐息がかかって蒸れてる上に、押し付けられて鼻先が当たってる。
妙な気分になりそうなのは、もちろん顔にも声にも出さないハイコンフィデンシャル。*1
気分を落ち着かせようとして、指先で絡んでた髪の毛で遊んでみる。
深呼吸を五回もし終わった頃には、こなたも横向けに戻って、私のおなかをまたくんくんしていた。
要は体臭を嗅がれてるんだし、もっと恥ずかしがるべきなのかもしれないのだけど。
だんだんこなた相手に恥ずかしいって感情が麻痺してきた気がする。
「んー。どうせやりたいことって結局そのときハマってることだろうしね。将来の仕事なんて今正直わかるわけないじゃん?」
「そりゃそう言う側面があるってことは、否定しないわよ? とりあえず経済か政経になんて言うけど……」
「勉強は正直、好きじゃないって言うかそりゃ遊んでるほうがやっぱり楽しいし、あんましたくもないんだけど」
こなたが大学に行く気になったことは、とってもいいことだと思う。
行っても講義に出ないような不良大学生になるかもしれないけど、それは後の話。まずは行く気にならなければ何も始まらない。
――ああでも同じ講義とか取れたら一応同じクラスって事かなぁ。でもつかさもみゆきもいないなんて……好都合かも?
……なんだろう、なんだか随分自分勝手なことを考えてた気がする。今のは記憶の海に鎖で縛って沈めておく事にした。
「んーっ。けどほら、一緒の大学、いきたいなぁって。どうかな?」
「あんたがこのまま勉強がんばれればね。もちろんわたしは落ちるつもりさらさらないわよ?」
「そだそだ、話してなかったけど。バイト、辞めたんだ」
こなたがくるんっ、とまた仰向けになって、見つめてくる。いつものにまにま笑いじゃなくて。
声の調子でなんとなくわかってはいたけど……くちびるがきゅぅ、と閉じていて。視線がわたしを縫い付ける。
なんだかおかしな話なのだけど、そのとき仕事中のこなたがオーバーラップして、なんとなく納得するところがあった。
ああ、同じように真剣ですって事なのかなぁ、なんて事を思ってしまった。
「そっか、コスプレも見納めね。ハルヒも可愛いかったのに」
「初めて可愛いっていってくれた。そーだ、うかったら一緒にコスしよ? んー……昔団長腕章あげたじゃん」
「うっさい。……もぉ。同じ大学に受かったらね」
言ったことを言い返されるだけでこんなに恥ずかしくなるものだとは思わなかった。
正直私はこなたを舐めていたかもしれない。どうせ起きない奇跡だなんて、自虐趣味の少女みたいな短絡的な考えがあったのかもしれない。
成績とか性格とか、そういうもので彼女を決め付けていたんだと気付くのは、まぁ……後々のお話である。
【Finale / えぴそーど2 木漏れ日のベンチ】
*1 ハイコンフィデンシャル;High Confidential (英) 機密事項、重要秘密
以上です。お読みいただき、ありがとうございました。
前書きのとおり、5→7に話数が増えてしまって泣きそうです。
書くけどね。
夏風邪・熱中症に気をつけてお過ごしくださいませ。
あでゅー!
なんだこの良作のラッシュwww
こなかがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
GJ 淡い青春のかおりがしました
GJ
この結果は来年の発表時期に・・・?
こなかがみんばっか
ここまで増やされると、やっぱ保管庫にカテ分けぐらいしろよ
保管庫仕切ってる奴も、京アニ枕の平野厨っぽいから、いくら言っても聞きそうにないがw
確か、こなかが多すぎなんだよな
あまりに多すぎて読み飛ばしてるわ
贅沢な話だけどね
>>242 どのレスに対して書いてるのかよくわからんが、
>※荒らしや煽り、気に入らない人・作品等はスルーで。
こういうLRもあるんだし、書き手さんが提供してるものを読むのがなによりじゃね?
で、またこなかがでちょっと恐縮なのだがSS投下しますよー
題名:quick master
6限目の終わりを知らせるチャイムが鳴る。私の今日の学校での一日とさよならを告げるベルだ。
いつものようにあやのとみさおにあいさつしたら、もうやることは決まっている。
「こなた。いるでしょ?」
歩いてほんの5秒。隣りのクラスのドアを開け、私の一番大切な人を探す。
私の探し人はすぐに見つかった。
「あ、かがみん。今日も早いね。さ、行こうか。」
こなたと私。二人で歩く帰り道。だけど、その足先は私たちの家の方向とはまるで違う。
学校の最寄駅から電車に乗り、そしてついた先は秋葉原。
いつもいつも、私たちは飽きもせずこうして秋葉原巡りをするのが
二人の日課になっている。
「おおっ、もうこれが出てたんだ。ちゃんと確保しとかないと。」
ゲー○ーズに入り、早速グッズ漁りを始めるこなた。
こなたと一番共にする時間が多い私だから、少しはこういった、いわゆる「オタク」な
知識も自然と増えた。けど、やっぱりまだまだ良く解らないことも多い。
けどいいんだ。ここにくれば、私はこなたのとびっきりの笑顔を見ることが出来るから。
こうやって、自分の好きなものを見ているこなたの顔は本当に愛らしい。
・・・たまにはその情熱を勉強にも向けてもらえるともっと良いんだけど。
会計を済ませて店を出て、秋葉原からまた電車に乗り、糟日部駅に戻ってくる。
いつもなら、自転車に乗って、そのまま家に向かうんだけど、寄り道していこう、ということで
今日はこなたに連れられ、公園にやってきた。
「ここ、結構穴場なんだよね。夕方でも人があまりいなくて静かなんだよね〜」
確かに、公園の中は大きさの割りには人が少ないのでしんとした感じだ。
私とこなたは乗ってきた自転車をベンチの近くに止めて、腰を下ろす。
・・・・・静かだ。
それは私もこなたも、ベンチに座ってから一言も話していないから。静かだから風で葉がゆれる音が
よく聞こえるんだけど、その音が凄く気持ち良い。
しばらくたっても一向に会話の始めようとする気配はない。
だけど、気まずくは全くない。むしろ、この沈黙をもっと味わっていたいと思う。
私とこなた、二人で手を繋ぎ、大切な人とただ横にいるだけで感じることの出来るこの幸せなひとときを。
「ねぇ、かがみん。」
先に沈黙を破ったのはこなただった。
そう一言だけいうと、こなたは私の顔に自分の顔を近づけて上目遣いでただ、じ〜〜っと私の目を見つめてくる。
あーっ!もう、そんな可愛い顔で見つめられると我慢できないじゃない!
だから私もまた、こなたの顔に自分の顔を近づけ、
そっと−−−−−−唇を合わせた。
おしまい。
>>242 マンネリなんだよなー
どこかに白石×つかさ書いてくれるチャレンジャーはいないものか…
なんていうと絶対「自分で書け」というレスがつくに1万こなた
>>247 わかってるじゃないか、早く書く作業に入るんだ
以上。今日からコンビニでバイト始めたんだけど、店のBGMにもってけのREMIX
が流れて、しばらく仕事にならなかった。同士でもいるのだろうか・・・・。
>>247 自分で書かないでいいからマンネリだと思ってもゴチャゴチャ言わずに読み飛ばしとけ
こなかがが好きな人だっているんだから
いらんこと、いえばいうほど、ひとはこず
とうかさくひん へるにまかされ
>>245氏
かがこなずきなのであえてレス。
情景と場面選択自体は別に悪くはないんだが、どこかぶつ切りの印象がある。
うえふたつの
>>212氏や
>>237氏のSSあたりを、
テキストで並べて読んで(むしろ印刷してみて)何が違うのかを考えたらもっとよくなると思うぞ。
このスレはこなかが百合マンセースレになってるので他のカップリング
書いても反応薄いから覚悟してね
あんまり他の職人と比較してダメだしするのは……
両方(この場合は三人だけど)に不快な思いをさせることがあるんで
>>252 アドバイスサンクスです。確かにいまいち流れがちぐはぐな感じですよね・・・。
他の方の作品も参考にして精進したいと思います。ここのスレは皆さん本当に
レベルが高い・・・
>>246 お疲れさまです。
なんともほのぼのとした気持ちにさせていただきました。
20話の裏話的なものを書いてみたんだが、投下してもいいか?
放送してない地域じゃネタバレになるんだが、
ゆたか×みなみスキーとしてはいても立ってもいられなくてw
>>254 ダシに使ってしまった2氏にすまない。
それから指摘ありがとう。
まじめにレスすると、……と――の使い方を正しく。
これは文章の書き方サイトなんかにも乗ってるからチェックしてみな。
数字は漢数字とかあるけどそこまで気にしなくていいけど。
あとは地の分と心理描写・会話の違い。
全部分けてみな。
たとえば一人称だから、かがみが考えたことと、見たことしか書いちゃいけない。
たとえば中盤の移動なんか、会話使って膨らませたりさ、
幸せだってことをあらわすなら……やっぱ感じさせ方が薄くなるわけよ。
こなたがぺたぺたする描写を入れてもいいし、かがみが恥ずかしがる描写でもいいがね。
えらそうにすまない。次回も期待。
まぁアニメでも、こなかがばっかだからな。
かがみ好きな奴が多いからしかたないんだろうけど。
自分の好きなCPだけ読むのがどっちにしても良い。
>>257 注意書きいれるなりすればいいと思う。
個人的にはゆたか×みなみスキーなので是非とも投下してほしい。
まぁそれぞれの職人の味みたいなのがあってそれはそれでいいと思う
絶対的に文章におかしいところがあるわけでもないし
職人さんたちが各々の文章力を向上させたいと思っていらっしゃるならそれは職人さんたちの問題だし
かがみかわいいよかがみ
262 :
6-690:2007/08/21(火) 01:33:20 ID:TnLpXuuR
>>260 じゃあ、1レス投下しますわ
タイトルは「20話うらばなし」で
ネタバレ注意です
「お姉ちゃんたち、行っちゃったね」
「うん」
「ゆたか、ほんとに大丈夫?」
ゆたかの背中をさするみなみ
「いつものことだから、大丈夫だよ」
「少し横になった方がいいと思う」
「でも、こんなところじゃ、そんな場所ないよ」
トントン
ひざの上を叩くみなみ
「ここに頭乗せてもいいから」
「えっ!?そんな悪いよ」
顔が赤くなるゆたか
「わたしはかまわないから」
またトントンとひざの上叩く
「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」
ゆたかはみなみのひざの上に頭を乗せて、上半身を横にする
「なんか変な気分」
「わたしも人にひざ枕するのは初めて」
「普通、そうだよね」
「みなみちゃんの体あったかい」
「そうかな?」
「あったかくて、すごくやさしい感じがする」
ドーン ドーン
遠くで花火が打ちあがってるのが見える
「きれいだなー」
「うん、ほんとにきれい」
「また来年も一緒に花火見に行こうね」
「そうだね」
「来年はゆたかと二人きりで出かけたい」
「えっ?なに?」
「いやっ、なんでもない」
「?」
あっ、お姉ちゃんたちが戻ってきた
264 :
6-690:2007/08/21(火) 01:45:59 ID:TnLpXuuR
お粗末様でした
勢いで書き上げてしまった
ゆたかはみなみの嫁
異論反論は(ry
>>263 乙です。
アニメは見てないから分からないけど、
漫画では花火大会のときかな?
266 :
244:2007/08/21(火) 02:13:39 ID:WSSmGyon
まとめサイト管理人さまへ。
今回の作品はちょっと自分でも納得のいかないものなので、まとめサイト
への掲載は控えてもらえると幸いです。
懲りずにまたリベンジしにきたいと思います。
つか糞かがみん作品は「らき☆すた」wikiにはイラネ
その前に気に入らねーなら、投下すんなって話なんだがw
平野が大好きすぎる厨の人は頭が回らないようで
>>266の向上心はとても良いことだと思うぞ。
いつでも待っているから気軽に投下してくれ。
>>268 じゃあ俺達の「らき☆すた」wikiに入れとくよ
報告ありがとう
今週の見てこんな電波を受信。
こなた迷子に→なかなか見つからず独りの辛さを感じて泣きそうに→そこにこなたの手をつかむ一人の少女。
その名はみゆき。
そして母性でこなたを癒す。
うん、ぶっちゃけみゆきはこなたともっと親密になるべきだと思う。
少なくとも「泉さん」ではなく「こなたん」と呼ぶ位には。
……誰も言ってないみたいなんで、とりあえず俺だけでも。
そうじろうさん誕生日おめでとう(既に翌日になってるけど)。
>>272は間違いなくこなた本人
そう君おめでとう
こな☆フェチ 〜こなたは誰にも(ry の中の
> だって、こなたはもう私のものになったも当然なんだし
これ、当然→同然じゃないか?
良作だけに妙に気になってしまう。
>>273 そういうあなたはかなたさん
そうじろう叔父さんおめでとうございます
>>275 そんなあなたはゆい姉さん?
泉先生おめでとうございます
>>276 そんなあなたは担当さん? 兄がお世話になってます。
そうじろう兄さん、おめでとう。
……こなたちゃんはもう仕方ないとしても、くれぐれもゆたかには変な趣味を吹き込まないでね?
なんという親族大集合…
おじさんおめでとう!
>>277 そんなあなたはゆたかちゃんのお父さんですか?
こなちゃんのお父さん。お誕生日おめでとうございます。
つバルサミコ酢
>>274 ん?……おおっとこれは失態だ
指摘ありがとう、あとで修正させていただきます
282 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 09:16:33 ID:WMa9obak
. : .:::::::|:.:./: : : : : : :.:. : : :ヽ: : : : : : : `ヽこなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃんのくせ
. : .:::::::|:.//: : : : : :.:.:. :i、: : :ヘ: : : : : : : : :.\こなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃんの
. : .:::::::|//:/! :./:.:.:.:. :! ヽ: : ∨: . . ヾこなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃん
. : .:::::::|/: : : /:.:.:.:イ:. :.,' i: :.ト、: : : . . ヘこなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃん
. : .:::::::|: : :_/__//:. :/ l: :.!、!: : : ヽ : . . . ハこなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃ
. : .:::::::| '´// /:.:, ' l: ,' !`ヽ: : ',: : : : : : :',こなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃ
. : .:::::::|: / // l/ l,イ: : : :.i : : : : : : ∨こなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなち
. : .:::::::|,ィ≠ミ、 ∨: : |: : ',: :.|、: :.lこなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃ
. : .:::::::|> ● Y ,ィ≠ミ、 ∨: !: : :i: :.! ヽ: !こなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなち
. : .:::::::|'"ー- ´ ● ヒ .∧/:. ∨: ,' .}:!こなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなち
. : .:::::::| ‐-、 ./l:.:.:.:. : |:./ ノ!こなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなち
. : .:::::::| ` /ノ:.:.:.:. : kこなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃんの
. : .:::::::| `ー=- /:.:.:.:.:,ィ:. : !こなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃんの
. : .:::::::|`、 、 ' _.. イ:.:.:.:.:./ |: :.,'こなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃんのく
. : .:::::::|: .:ヽ ` ' ,ー: ..i:´::|:. :. |/:.:.:./ .l:./こなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃんのくせ
. : .:::::::|: . : .\/: . : .,':::::::i:. :./:.:,.:イ こなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこ
. : .:::::::|: . ;ィ‐ ‐、: . /:::::::,':. ://:. lこなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこなちゃんのくせにこな
取り敢えず下げよう
>>280 そんなあなたはつかさね?
こなたのお父さん、お誕生日おめでとうございます。
新作に期待しています。執筆頑張ってください。
>>284 そんなあなたはかがみさんですね?
泉さんのお父様
お誕生日おめでとう御座います
いつも泉さんにはお世話になっています
これからも泉さんのお友達として、よろしくお願いします
>>285 そんなあなたはみゆきさんだよね?
いやぁ、こんな年にもなって恥ずかしいけどねぇ、お父さん誕生日おめでとう
けどもう私にぺたぺたひっついてくるのやめて欲しいな
ちょ、だからと言ってゆーちゃんに手をだしたらゆい姉さんにやられちゃうよ?
あ、それとお母さんはどんな祝い方してくれたの?
>>286 そんなあなたはこなたお姉ちゃんだよね?
おじさん、お誕生日おめでとうございます
ご迷惑をおかけするかもしれませんが、あと二年間よろしくお願いします
いやぁ、みんなありがとう。
この年になるとな、さすがに年取っても嬉しくないよなーとか思ってたんだが、
やっぱりこうやって祝ってもらえると、なんていうか、恥ずかしいもんだな。うん。
まあ、あれだ。正直言うと、年齢のことだけじゃないんだけどな。
ほら、俺の誕生日って、かなたの命日に近いだろ?(※)
だから、俺の誕生日が近づくってことより、かなたの命日が近づくってほうが重くってな、
正直、あんまり来てほしいもんじゃなかったんだよ。
今じゃ、あいつとの思い出を笑って話せるようになったけど、それでもやっぱり……な。
実はな、昨日、かなたが夢に出てきてな。叱られたんだよ。
……ん?ああいや、こなたの育て方については置いといてだな(汗)
いつまでも思ってくれるのは嬉しいけれど、もう少し自分の幸せも考えろ、ってさ。
今でも十分幸せにやってるつもりなんだが、って言ったら、再婚しないのか、って言われてな。
こなたも手がかからないぐらい大きくなったし、今さら再婚するのもなんだしなあ。
それに……俺の嫁さんはやっぱりかなただけだ、って思うしな。
いや、未練じゃないぞ。かなたの事は、今じゃいい思い出だって思ってる。
失ったことを悲しむんじゃなくて、短い間でも一緒に居られたことを喜ぼう……ってな。
あ、そこ、笑うなよ。真剣なんだぞ俺。
商売柄、マジになると台詞がクサくなってしまうんだって。
あー……まあ、なんか長くなったから、無理矢理まとめるけどさ。
なんだかんだ言って、俺は楽しくやってるよ、って言ったら、かなたのやつ、いい顔で笑ってたよ。
人間なんて長生きしたって百年だ。それぐらい、待っててくれるってさ。
今度は双子で生まれようか、とか言ってな。
……あれ、俺なんで誕生日に死ぬ話してんだ?
まあいいか、門松は冥土の旅の一里塚、っていうしな。
え、なんで門松なのかって?……ああ、ありがとうみゆきちゃん。説明よろしく。
とにかく、みんなありがとう!今日は無礼講だ、じゃんじゃん食べて飲んでってくれ!
……こら、こなた、だからって酒に手を伸ばすんじゃないっw
---------------------------
(※)独自設定スマソorz
イイハナシダナー(;∀;)
>>288 き、綺麗にまとめた……( ;∀;)イイナガレダナー
wikiに入れてほしいと思ったのは俺だけ?
293 :
みゆき:2007/08/21(火) 13:29:04 ID:ud+MQY7d
>>288 門松は 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし
禅僧一休宗純和尚の歌ですね
あ、ちなみに一里塚というのは
江戸時代、全国の諸街道で、一里、つまり約四キロごとに設けた里程標のことです
一休和尚は、正月に猫も杓子もおめでたいおめでたいと
この世の無常を知らずにはしゃぎ回る、その愚かさというものを知らしめようと
自ら墓場へと赴き髑髏を拾い、竹の先に括り付け
元日より家々の門口にそれを差し出して
「このとおり、このとおり、ご用心ご用心」と触れ回られたといいます。
これは、元旦というのはお目出度いものではあるが
それも「白骨」への道中であるという悲しき事実
そのことを改めて、自分の不都合な実相を見つめずに
酔って浮かれ「忘年」することなく
日々与えられた業を果たしていきなさいという意味が込められています。
……あ、すみません門松の意味でしたよね
話がずれてしまって申し訳ありません
ここで言う門松は、髑髏を括りつけた竹のことで
世の真を改め見るための目印のことを指しています
あ、それから、この時の一休和尚の心を博多聖福寺の仙崖和(ry
……み、みゆきちゃん、ありがとう。もういいよ(苦笑)
誕生日との繋がりがわかりにくいから、ちょっと補足しとくな。
昔は「数え年」だったから、実際の誕生日にかかわらず、みんなまとめて元旦に年を取ったんだ。
つまり、門松の立つ元旦というのは、誕生日でもあったわけさ。
元の意味はみゆきちゃんの言うとおりなんだけど、
年を一つ取る=冥土が近くなる、って意味もあるわけなんだよな。
冥土には、かなたがいるんだよなぁ……
……冥土のかなた……メイドの、かなた…………
ちょっと、お父さんストーップ!
みんなのいる前で妄想始めないでよ…
…でも私ってお母さんの生き写しみたいなんだよね?
ってことは私がメイド服着ればお母さんがメイド服着てるように見えるのかな?
パワプロ17 シナリオ
ロッテシナリオ 「先生、あの約束、覚えていますか」
難易度★★★☆☆ 10/3 9回表二死 Bs7−4M 大阪D
金クリ ★★★★★ 打者:泉 投手:加藤大
M |100|200|01 |4
Bs|000|003|40 |7
今季最終戦、勝てばCS出場という試合で、マリーンズは、秘密兵器[泉こなた]を1番・中堅でスタメン出場させる。
マリーンズファンの期待を一身に受け、泉はこの日、チームの全打点をたたき出すも、中継ぎ陣が踏ん張りきれず、オリックスに勝ち越しを許してしまう。
最終回、オリックスは守護神・加藤大を投入するが、マリーンズは最後の意地で、二死ながらも、満塁で泉に打順を回す。
ホームランなら逆転という場面で、今は亡き恩師との約束を果たすため、泉は、バッターボックスへと向かう。
金クリ条件:泉がレフトスタンドに決勝の逆転満塁弾を放ち、その裏、小林雅が無失点で押さえる
もしもこなたがプロ野球選手になったらおもしろいだろうな
>>294 さあここでメイドかなたさん画像をうpしたらかなたさんのいる英霊の座に行けるぜ!
299 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 17:57:48 ID:MpdWFa/H
とりあえず「かがみん」がアニメオリジナルだと思ってる奴に言いたいんだが・・・
「かがみん」という呼称は原作でも使われている。
参照;
原作1巻 P,90「あの頃のまま」1コマ目 こなたのセリフ
「そういうニーズもあるんだよ かがみん」
>>299 過去何度も言われてるが、聞かないんだから放置するかネタにするしかない( ´∀`)
>>299 もう5回ぐらい指摘してるのに無視してるから
こっちも軽くスルーしてあげるほかない
原作厨なのに原作をちゃんと見てないとかw
まじ此処には厨しかいないのな
わざわざ終わった話持ち出すとか糞だろ
304 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 18:38:57 ID:GqQZXq2T
どうでもいいけど、公式でそんなにかがみんかがみん連呼してるのか?
やっぱアニメがあったから、かがみんになったんじゃねーの。
原作読んでないから、知らないがw
とりあえず原作厨もかがみん厨も平野厨も京兄厨も死ねばいい話だろ。
まぁ、かがみんが公式って分かった途端に
がみんがみん呼び出す厨が1番ウザイわけだがw
「それにしてもほんと仲良かったんだね、お父さんとお母さんは。
喧嘩とかはしなかったの?」
「ん?そりゃあ喧嘩位したことあるさ。
その中でも、そうだな……ひとつだけいまだに印象に残ってて後悔してることがあるな」
「へぇ……意外だな〜。どんな事だったの?」
「俺たちが中学に上がった頃だったかな。
小学生の時はかなたは俺のことを『そうちゃん』って呼んでたんだ。
でもな、やっぱり思春期にもなってくるとちゃん付けは恥ずかしくってなぁ」
「お〜、お父さんにも人並みの羞恥心が」
「失礼だなぁ、こなた。お父さんはこう見えて結構繊細なんだぞ。
それでな、俺はかなたに『ガキじゃないんだしちゃんづけは止めてくれ、じゃないと絶交だぞ!』
なんて言っちゃったんだよな。
大声で泣くわけじゃなくて、じっと我慢するように俯いて肩を震わせてたかなたの姿が
今でも思い出せるよ……」
「そうなんだ……」
「ああ、あのとき妙な意地を張らなければ……
かなたは俺のことを『そうちゃん♪』と王道幼馴染的呼称を続けてくれてたはずなのになぁってな……
ああ!昔の頃の俺の馬鹿!!」
「あなたは本当に最低の屑だ」
>>305 嗚呼……そうじろうさん。
あなたという人は、いい話してる時にどうしてそうもれなくオチをつけやがりますか!
原作の絵柄で、脳内コミックスに収録されちゃったじゃないですかw
>>305 なぜここのそうじろうさんはネタやオチ担当なことが多いんだろう…
だがそれが(ry
そう君だからです←結論
>>295 「さすがはお父さんの娘、察しがいいな〜」
そう言いながら、お父さんが取り出してきたのは、一着のメイド服。
茶色を基調としたシックな色合いが、『さすが、コスプレ用とは一味違う!』って感じ。
「これはな、かなたが英国風カフェでバイトしてた時の制服なんだ」
「お母さん、そんなことしてたんだ……って、メイド喫茶じゃないの?」
「あの頃はメイド喫茶なんてなかったって。この服だって、きちんとした仕立ての本物だぞ?」
「うわぁ……確かにこれ、ものすごくいい生地だよ」
いつの間に来たのか、つかさが裏地を確かめながらつぶやいてる。
さすが、第二志望が服飾学科なだけはあるね。ちょっと見直した(けど、なんかくやしい)。
「……どうだ、こなた。着てみないか?」
いかにも『目いっぱいタイミング見計いました』って感じで、お父さんが言った。
「ちょ、こんなところで娘にコスプレさせますか、おとーさん」
「いいじゃないかー、誕生日のプレゼントだと思って、頼むよこなた〜」
思いっきりの、猫なで声。……てか、万年筆だけじゃご不満ですか?
庭に出した大きなテーブルの向こう側、集まってくれたみんなが、ニヨニヨしながらこちらを見てる。
あのー、なぜに私たちは、こんなところで親子漫才をやってるのでしょーか?
「う〜ん……」
まあ、メイド服なら、コスプレ喫茶で何度も着たことがあるし、着こなしもそれなりに自信はあっちゃったりするんだけど。
……ただ、この服が入ってた箱が……その……
『呪いのメイド服』
って、どゆことですかー!?
「いや、それは"のろい"じゃなくて"まじない"って読むんだよ」
「確かに、漢字は同じよね」
ふむ、という顔をして、かがみ。
「泉さんには、とってもお似合いそうですね」
「お姉ちゃん、着てみてよー」
みゆきさんとゆーちゃんが、ツープラトンで後押し。……うぅっ、『歩く萌え要素』が、ダブルでおねだりですか。
-----------------------------------------------
若干スレ違いなロールプレイになってしまったんで、
無理矢理SS路線に戻してみたけど、続きが出てこないorz
投げっぱなしなSSはダメだってわかってるんだけど……
>>296 >その裏、小林雅が無失点で押さえる
うん、それ無理。
無茶をいいよるwww
一昨年の海浜幕張駅はモーターショーと日本シリーズが重なって
えらい人だったなあ
●続き物、1レス投下させていただきます。
●「てけてけかなたさん」その17とその18の合間のお話になります。
「そう君、起きて」
PCに突っ伏しているそう君に、少し大きい声で呼びかけてみる。
「んー……」
「そのままじゃ、首をおかしくしちゃうわよ?」
顔だけ真横に向けたままじゃ、寝違えて大変なことになる。
本当なら揺り起こしてあげたいところだけど、それが出来ないことが今はもどかしい。
「そう君、そう君ってば」
「んあ……? ふぁ〜……」
ぱちくりと目をしばたたかせて、顔を真横に向けたままあくびするそう君。
「くすっ……もう、そう君ったら」
その姿がちょっとおかしくて、私は思わず笑ってしまいました。
「んー……っ?! い、今何時だ?!」
「まだ三時半。ごめんね、寝違えるといけないと思ったから」
「ああ、そういうことか……うおっ、確かにきっつい」
左右に首をひねりながら、そう君が顔をゆがめる。た、確かにごきゅ、ごきゅってとんでもない音が……
「ふう……危ない危ない。かなた、ありがとう」
「ううん、寝ているところに起こしちゃ悪いかなって思ったんだけど」
「いやいや、別にかまわないって」
そう言うと、そう君は人差し指を画面にこつんと当てて、私の頭あたりをこすってくれました。
まるで撫でてくれているような、そんな感触が伝わってくるような気がします。
−−− てけてけかなたさん"おかわり" その4・なまえ −−−
「しかし、眠気もすっかり吹っ飛んじゃったな」
「え、えっと、本当に大丈夫?」
「ああ、そういうのじゃないんだ。かなたが名前を呼んでくれたら、なんかぱっと目が覚めたんだよ」
私が心配そうに言うと、逆にそう君からは嬉しそうな言葉が返ってきました。
「やっぱり、呼ばれ慣れてた名前ってのはいいもんだ」
「名前が?」
「ああ。『そう君』なんて呼んでくれるの、かなたしかいないだろ」
確かに……言われてみれば、そうかもしれません。小さい頃に出会ってからずっと
『そう君』って呼んでいたのは、私ぐらいしかいませんでした。
「そう君は、そう呼ばれるのって大好き?」
「大好きだとも。かなたは、俺をそう呼ぶのは好きか?」
「ええ」
自信満々にうなずくそう君に、私も満面の笑顔で応えます。だって、大好きな人の名前ですし……
「私も、そう君が『かなた』って呼んでくれるのが大好き」
「そっか。俺も『かなた』って呼ぶのが大好きだぞ」
こうやって、いつも私たちは呼び合っていましたから。
「呼んでもらえるのは十八年ぶりだけど、体はちゃんとかなたの声を覚えてるんだな」
「昔は、よく居眠りしてたそう君を起こしていたものね」
二人で暮らし始めてすぐの頃、原稿用紙に突っ伏していたのを今でもよく覚えています。
そっか……あれから、もう十八年も経つんですね。
「こうやってまた呼べるなんて、夢みたいだな」
「私も、夢みたい」
ほんの少しだけ、神様が私にくれた時間。それは、もしかしたら現実になった夢なのかもしれません。
「よしっ! こうなったら、かなたの名前を心に刻むぐらい呼んでやらんとな」
「私も、いっぱいそう君って呼んじゃいますからね」
そう呼び合うだけで、心の中がぽっかぽかになっていきます。
こうやって昔のように呼び合えるなんて……本当、こなたとゆーちゃんのおかげですね。
「でも、小説のヒロインの名前を私の名前とよく間違えて書くのはやめたほうがいいわよ?」
私がそう言った瞬間、そう君の顔がピキッと固まりました。
「……か、かなた、なんで知ってるんだ?」
「だって、エディターの隙間からこっそり見てたから」
「ちょっ、たっ、タンマ! あれは勢いってヤツでな?! その、えっと……ううっ、
まさか書いているのを見られたなんて、ハズいっ! 恥ずかしいっ!!」
そう君は頭を抱えると、床に倒れ込んでゴロゴロと転がり始めてしまいました。
「あらあら、そう君ったら」
でも、それだけそう君は私のことを想ってくれていたってことなんですよね。
ちょっぴり恥ずかしいけど……それ以上に、とっても嬉しい再会初日の夜でした。
ちょっと甘さ増やしめの、そうじろうとんかなたさんのお話でした。
一日遅れのバースデーSSということで。
GJ!!!
>>316 ラブいぜラブいぜ、ラブくて死ぬぜ。
つーわけで俺もそうじろうさんにならって転がってきます。ぐじょーぶ!
〃∩ /) 〃∩ /) 〃∩ /)゛ 〃∩ /)
⊂⌒(*´∀`)ミ( ⌒ヽつ⊂⌒(*´∀`)ミ( ⌒ヽつ⊂⌒(*´∀`)ミ( ⌒ヽつ ⊂⌒(*´∀`)ミ( ⌒ヽつ
`ヽ._つ⊂ノ⊂(*、A,)つ.`ヽ._つ⊂ノ⊂(*、A, )つ.`ヽ._つ⊂ノ⊂(*、A, )つ .`ヽ._つ⊂ノ⊂(*、A,)つ
かーーーーーなーーーーーーたーーーーーーーさーーーーーーーーーんーーーーーーーーーーーーーーー
ということでgjなんだぜ
>>316 まだ21日なんでまだ間に合いますよ
GJ!!
今でもラブラブでイチャイチャなお二人、いいなぁ……
GJ。氏のおかげでこの板で人気投票したら、かなたさんは4強に入りそうだな
え、レギュラーの中で誰がハブられるかって?
それはもちろんみy……あれ、こんな時間に誰だろう
>>321 うふふ…こんばんは。
何の話をしていらしたのですか?
みゆき…… おそろしい
こ!
オナニーでイった時
つかさ、ゆたか「な、//なんかへんだよぉぉぉ///////」
こなた、パティ「なるほど、なるほどおお!!!!!」
みゆき、ひより「あん//らめぇぇ//もうイっちゃうよぉぉぉ///////」
かがみ、みなみ「あっ//あっ///あっ////…う゛/////////」
そうじろう「オナニーサイコー!!!!!」
ちょwwそうじろうwwww
>こなた、パティ
( д ) ゚ ゚
むしろひよりんが普通にイクのが意外
完全に乗り遅れた感がするけど、構わず投下
空気読めなくてスマンorz
八月二十一日。時刻はもうすぐ子の刻になろうかというところだった。
「‥‥ねえお父さん」
「なんだ?」
「今日はお父さんのお誕生日だよね」
「さーて、それはどうだったかな」
「またそうやってとぼけて。もういいよ。じゃあこれはおあずけ」
こなたはサッと何かを隠すそぶりをする。
瞬間、そうじろうの目つきが変わった。
「前言撤回! ワタクシ、泉そうじろうは本日付けで一歳としを取りましたっ!
……で、『これ』って何だ? 」
「まだ秘密〜。とりあえず、私の話が終わってからね」
「ふむ、じらしプレイか。なかなかやるな」
「‥‥とにかく、茶化さないで最後まで聴いて」
あきれた顔から、普段はあまり見せないまじめな顔に変わる。
「例えばの話だけど、お父さんも中学生か高校生のとき合唱コンクールがあったでしょ」
「ああ、そういえばあったな」
「そのとき、最後のほうで歌ったクラスは有利になるって聞いたことない?」
「あるようなないような‥‥。まあ、言わんとすることはわかるが」
「先に歌うと、よほど完成度が高くない限り、審査員の印象が薄くなっちゃうんだよね」
「そういうことになるな。で、それはどう関係するんだ」
「つまり内容もおろそかにはできないんだけど、順番も重要なの。
日付が変わってすぐ、おめでとうメールを送ってもいいけど、それじゃ物足りない。
だから私は、今日のことをずっと覚えていてもらうために“一番最後”に『お誕生日おめでとう』ってお父さんに伝えたくて‥‥」
「こなた‥‥」
(本当にオレ好みのいい子に育ってくれたなぁ‥‥感動のあまり萌死しちゃうぞ?)
「お父さん、これは十八年分も育ててくれたお礼。これからも私のお父さんでいてね」
先ほど隠したプレゼントを手渡す。
涙で視界はにじんでいたが、そうじろうはしっかりと受け取った。
「ありがとう! オレはこんなにすばらしい誕生日を迎えられてとても嬉しいぞ!!
花粉症の時期じゃないのに、涙が、涙がとまらな、い‥‥」
「お父さん、ちょ、なにもそこまで‥‥もう夜だから、そんな大声で泣かないで――」
時はちょっと進んで、翌日の昼。
柊家の一室。
「――てなかんじで、お父さん号泣しちゃって、その後が大変だったよ」
「こなちゃんのお父さんすごいね‥‥」
「あんた、また変なアニメかゲームに影響されたの?」
「う゛」
「図星か‥‥。唯一の親なんだから、あんまりからかっちゃダメよ」
「まぁお父さんは喜んでくれたし、結果オーライということで」
「本当、はた迷惑な存在ね。あんたは」
>こなた、パティ「なるほど、なるほどおお!!!!!」
俺の生茶返せwwwwwww
パティのSS書きたくなってきたじゃねーかwwww
この一レスのみで終了です
11時ごろにふと思いついてだらだら書いてたら結局間に合わなかった\(^o^)/
今なら言える。
>>272は、実はそうじろう本人であると。
今更なんだが、俺そうじろうと誕生日一緒じゃん。
自分の誕生日忘れるとかどんだけー。
>>332 レス番からおまいさんは今年から「泉ささじろう」と
>>304 少し上のレスくらい読もうぜ。せめて
>>299だけでも。
・アニメ版ではやたら乱用されてるが原作でも少なくとも1回ある(詳細は
>>299他)
・過去レスくらい読め、京アニ叩き・平野叩きは各アンチスレ行け。便乗含めてアンチスレ行け
って、テンプレに加えたい位しつこい奴らがいるから困る。
スルーしてもまたそういうレスがつくし。
以上、そういうレスを付ける
>>334がお送りしました
今日真萌えドリルにてみなみの胸を突っつきまくったんだが、小さいのに反応薄いのはおかしいよな?
という事で胸がとても敏感なみなみが見たいです
>>336 実際は感度と大きさは関係無いです、と夢の無い事を言ってみたりしつつ
敏感みなみはイイかもしんない(´・ω・)
>>336 でも、真萌えドリルはみなみがいちばんえろくないかい?
「ふおおおおおお」とかどこかの人妻のように叫ばれるより
「あぁ……っ」とか「あっ……」とか吐息系が多くて夢が膨らむ。胸は膨らまないようだが
>>296 泉の能力はこんな感じですね?
↑1 D9 E65 A14 C10 C11 F5
意外性、身長低い、慎重走塁
「てけてけかなたさん"おかわり"」のサブタイトルリスト。
途中から電波文が混入してますが気にしないで下さい。
その1・おねえちゃん
その2・たーんえーたーん
その3・しゃてい
その4・なまえ
(中略。この間に路線変更とか色々ある)
その45・いずみかなたをあんさつせよ
その46・このいちげきにいかりをこめて
その47・ねらわれたしょうじょ
その48・ちきゅういただきます
その49・うちゅうせんしそのなはかがみ
その50・じごくからのさそい
その51・てけてけ5つのちかい(最終回)
>>296 泉の逆転満塁本塁打で逆転に成功、しかし9回裏、守護神・小林雅が大引に逆転サヨナラスリーランを浴びてしまい、痛恨のサヨナラ負け。
という展開が浮かんだ俺。
>>341 後に萎んだりマスクつけられたりするんですね…
「あ、あの?みなみちゃん?」
「………」
ムニムニサスサスとみゆきの胸を弄ぶみなみ、その顔は真剣そのものだった、あれこれ始まってから五分ほど経とうとしている。
「んっ…みなみちゃん、どうしちゃったんですか」
「………えして」
「え?」
急に弄ぶ手が止まり、ポツリとみなみが呟いた、だが唐突すぎてみゆきは聞き返してしまう。
「返して」
「は、はぁ?」
何を返せば良いのでしょう…?
みなみは何かを思い出したようにハッとする。
「ううん、何でもない授業始まるから戻るね」
そう言うと、みなみは足早に教室に戻っていった。
「なんだったんでしょう………?」
こなた
「ねえみゆきさん、最近たまに見かけるんだけど、
>>346みたいな『空sage』って何の目的でやってるんだろ?」
かがみ
(2ちゃんねる経験者が非経験者に聞くなよ……)
そうですね……
考えられる要因としては
・Enterキーを間違って押してしまった(Shift+Enterで投稿に設定してない場合)
・連続投稿支援(作者が規制にかかったと誤解)
・特に意味はなく、ID確認や書き込みテスト等の私的使用
などが挙げられますね。
これらの場合、スレッドには影響を与えませんが――
み、みゆきさん……?
あのー、もしもし? って気付いてないね、こりゃ。
349 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 13:32:53 ID:N+IQDoW1
>>348 みゆきさんSUGEEEEEE!
微妙に専ブラネタまで入ってるあたり、それなりのやり手と見たw
>>349 いや、だからって空ageせんでもorz
>>345 学校で、しかもさては休み時間にしてたのか!?
みなみ大胆だな
353 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 19:21:25 ID:tlXOSZrN
>>351 俺的には渡辺俊介に投げてもらいたい。
サブマリンでカーブ・シンカー投げわけうめぇwwwww
ひより×ゆたか 題名:佐賀北高校甲子園優勝おめでとう、あとがんばれロッテbyななこ
「ふんふんふふーん♪」
放課後の教室。ひよりはこの日とても上機嫌だった。それはなぜか。
「ねんがんの げんこうが かんせいした」
rァ ころしてでもry
「な、なにをするダァー! ・・・なーんちゃって♪」
よほど苦労していたのだろう、その顔には満面の笑みが飾られていた。少々テンションがおかしいが。
「田村さん、とても嬉しそうだね、なにかあったの?」
「そうなんだよ!遂に原稿が書きあがったんだよ」
「へぇー、そうなんだー、よかったね。ところで、それって漫画の原稿なんだよね?」
「そだよん」
「どんな漫画かちょっと見てみたいなー」
ひよりは一瞬固まった後、こう言った。
「んー・・・、ちょっとだけだからね」
「ありがとー」
ゆたかは渡された原稿を読み進めていくうちに、顔が紅潮していった。
「はぅ 田村さん、こ、これって・・・///」
「ん、そっち系の漫画だよ」
「あ、やっぱり・・・///」
数時間後
「た、田村さん、・・・んっ、もっ・・・もう、許して・・・///」
「まだだめ」
「はぅ・・・///」
ここはとある空き教室。そこでゆたかは、ひよりにいたずらをされていた。性的な意味で。
ゆたかは、ピンク色の物体を自分のすじのなかに埋め込まれていた。全裸で。
ひよりは、そのピンクの物体のスイッチを[弱]にして焦らしていた。半裸で。
なぜ、ひよりがそんなことをしているかというと、ゆたかが、ひよりの原稿を×××な状態にしてしまったからである。
「・・・はっ、はぅ・・・た、田村さん・・・・・そ、んなに・・・焦らさないで・・・」
「いきたいんですか?」
「・・・はい・・・い、きたいです・・・んっ」
「人にものを頼む時はお願いします、でしょ?」
「んっ、いっ、いかせて下さい・・・・お願いします・・・・」
その言葉を聞くとひよりは、ニヤリとした顔でスイッチを[最強]に合わせた。
「ふぇ!?ひゃあああああああ!!!」
「こっ、れっ、つよすぎっ、だよぅ! んんんんううううううう!!!」
「ほうれい、いっていいぞ」
「いっ、くううううううううううううう!!!!」
ゆたかはFinishった。すじからたくさんのHな、お汁を吹きながら。
「はっ・・・はぁっ・・・・・・はっ・・・」
「気持ちよかった?」
「うん・・・・はぁ・・・・はぁ・・・田村さん、もう、許してくれる?」
「うーん、そうだなぁ・・・ネタになったからいいか」
ゆたかは真っ赤な顔で、安堵した。
「原稿、ごめんね」
-終わり-
>>345,352
みなみは人前で自分の胸をぺたぺた触る娘っこだからな
それをクラスの男子に見られて『欲求不満かよ鉄面皮女!俺らが手伝ってやんよ!』とか
『胸が小さいのが嫌か、なら俺らが大きくしてやるよ!』と言われてまわされるわけか
>>346は愛甲さんで
>>349は地味様か戸愚呂に決まってるやろ、常s(ry…
公また勝ったなあ…ええなあ…('A`)
つかさ「お姉ちゃん……私こなちゃんの事が好きなの!」
かがみ「実は私もこなたの事……」
つかさ「そう、なんだ」
かがみ「うん」
つかさ「だったら殺し合うしかあるまいか姉者!」
かがみ「いいだろう。貴様がどれほど腕を上げたか」
つかさ「気が膨れ上がっている!?」
かがみ「見せてみよぉぉぉ!!つかさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
つかさ「うぉー!!」
..,--,,/゙シ,!'''ニ''',! _ _,,、 _,,,,,、 |゙゙|`
`゙シ .,,.'ヽ} .| .| .|.ri、 .| .| .r‐¬',,"゙゙゙,,ン-ノ .r‐'''''',,"゙゙゙,,ニr‐l゙ .v-┘゙l-i、
'く-f"|゙'{,,,/ ヽ,ニノ | .| ""゙゙゙/゙,,i´ ""゙゙゙/゙/ ,,〈,ミ┐ "''''! ,l'''''′
.{二 .,ニ}で二,゙゙ン | .| | { | { `'''/'゜ .|二".,二」 .r┐
..,,"、,ミ''i、゙l,゙‐'丿 | .| ._,ヽ、 .゙l ヽ ゙l ヽ l゙ | | ゙l
'ぃ'〕 | 彡‐゙,,、`'-=@ .ヽ`---'",,/ \,,"''ーi、 .\,,"''‐,! ゙l,.\,,/丿
!┘゙‐''" ゙''‐" `''''''''''" `゙゙゙″ `゙゙゙″ `'''―‐'"
_____ ,i、、 _,、
ヽ,二,'''1 ./'ッ |゙゙|!クi,i´ r-, _、 冂 匸二^.,ツ
______二 l゙ l゙ .r‐--" ゙‐''''i、 | .l゙ 'く\ | { _,、 ,/ン゙
.匸,――、`i、 | .| 冖'''''l .广゙″ | .| ヽ ゙l .,) "'二-l゙ .,/_,二¬.
,! ,! .| .| ,,,,,,,| .| .| .| ,,、 | │ .,r'゙,-'"^ ,/,/,_、^'i、゙l
._,/ ,l゙ | .| /゙,--,`'-、、 ゙l ゙l,/`/ "″ .l゙ l′ `'".l゙.r‐,`i、 ,! ,!
.r'"゙ン'" ゙l,,) .ヾ‐'',,,'"゙'-" \/ ヽ二二二ユ ヽ,゙‐' ‘',ン゜
`゙゛  ̄  ゙゙̄^
前スレより転載
白石 ←─┐ .チョココロネ ←┐ ┌→ ライトノベル 彼氏 ←→ あやの ←┐
│ ┌────────────────────────┐.....│
┌────↓─┴→ アニメ ─│─────→ 店長 .┌────┬┐ .....│.....│ 兄
ひかる ← あきら ↑ ..│ │ ......│ . .↓ ┌─┤│ .....│.....↓ ↓
↑ ┌─┴─ こなた ← かがみ ←─→つかさ ..│ │├─── みさお
│かなた ←→ そうじろう.. ...↑ ↑ ↑ │..... ↑....┌│──┘ .....└─┐
│ ┌─┴───┘ └─────┬┘.. ┌──┘├─│──┐ .....│
↓ ↓...... 兄 ─┬─→ みゆき ←─────┘いのり ←─ まつり . .. │
ふゆき ← ゆたか ←→ みなみ ↑ │ │ │ ↑ │ ↑ .....│
┌────┘ ↑ ↑ ゆかり.. ...└───┘ ├──┴──┘..... │
↓ ┌────────┬─────┘ ┌───┤ .┌──┘
ゆい ← ななこ.└────┴ ひより ←→ こう みき ←→ ただお │
↑ └─┐ ↑└─┬─────────┬────┘
└→ きよたか. .└→ ロッテ . └→ パティ ひかげ ←→ ひなた
>>355 ピンクの髪で背が小さい女の子から殺気を感じた件
お前のせいだぞ
>>354 GJ!
ひよゆたってなんか新鮮
>>360 ピンクの髪で背が小さい女の子にまわされれば完璧じゃね?
サイバト○ンの英知の結晶マトリクス。
それは代々リーダーの胸に受け継がれて来た。
「「「「「「なるほど。クラスにおけるリーダーシップと膨大な知識の源はアレか!(羨望)」」」」」」
「な、何でしょうか……?^^;;」
>>363 「私にいい考えがあります」
某指令と比べて役に立ちそうなのは何故だろう
365 :
244:2007/08/22(水) 23:33:49 ID:O8GnN+Sj
どうもこんばんわ。前回のSSでいろいろとご指摘いただいた点を見直して
改めて書き直して来ました。今度は皆さんに気に入ってもらえる出来に成っていれば
良いのですが・・・・
quickmaster(reform version)
==================================
終業のチャイムが鳴る。今日も学校が終わった。
机の中の荷物を鞄に全部直して、みさおとあやのに別れを告げたら、
私は教室をでて、歩いてほんの数秒離れた所にある、隣りのクラスの扉を開ける。
入ってきた私にこなたも気づいたのか、私の顔を見てにっこりとしている。
「よす、こなた。一緒に帰ろうよ。」
「うん、けど、またちょっと寄り道してもいい?」
私は、うん、と一言だけで答えた。
「ありがと。帰る準備も出来たし、さ、いこっか。」
私はこなたと一緒に学校を出た。
今日もまた寄り道して帰ることになった。
考えてみればこなたと一緒に帰る時、寄り道しないことの方が少ないと思う。
例えば、『今日も寄り道して帰るんでしょ』と私が言って、『いや、今日はやめとく』と返されることはかなり珍しい。
それくらい、こなたとの寄り道は昔からあたりまえの出来事になっている。
そして、今日もまた、ずっと前からと同じように二人で秋葉原の街を歩いている。
ただ、今と昔では大きく違う点が一つある。
それは、私たちの関係が「友達」から「恋人」に大きく変わったこと。
だから、こうして二人で歩くのは、ホントはちょっと気恥ずかしい。
「そうそう、あれが臭くってさ〜!」
「そうだよね〜臭いよね〜」
歩きながら他愛もない会話をしてる最中、私は二人で歩いてるんだし、こなたと手でも繋いで歩きたいな、
と思って、そっと右手をこなたの左手の方に差し出してみる。
が、私が手を差し出した瞬間、ずっと私の顔を見ながら話していたこなたは急に前を向いて
「でさ、あのゲームのラスボスが強くてさ〜」
と、私の気持ちに気づいていないのかそれともあれてスルーしたのか解らないけど、勝手に
別の話を始めてしまった。
(くっ!コイツ人の気も知らないで!)
ここまで華麗に無視されると、さっきまでの気恥ずかしさは急速にしぼんで、
意気消沈した、ため息しか出てこない。
「どったのかがみん。いきなり落ち込んだりして。」
こなたは俯いて落ち込む私の顔をなぜかニヤニヤしながら覗き込んでくる。
全く。落ち込む原因作ったのは誰だと思ってんだか。
「な、なんでもないわよ・・・。とにかく、早く行きましょ。」
「へんなかがみん〜。」
私の気も知らないでからかうこなたは、どことなく、してやったりな表情を浮かべたように見えた。
・・・・それは多分気のせいだと思う。というか、気のせいだと思いたい。
それから10分くらい歩き、目的地のアニ○イトに到着する。
店内に入いるとすぐにこなたは品定めを始める。
「う〜む、どちらにしようか。これも捨てがたいしなぁ。」
「けど、どうせ『だめだ!どっちかなんて決めれない!』なんて言って全部買っちゃうんでしょ。」
「うん。そうだよ。」
「・・・あんた、受験生でしょ。ちょっとは控えたらどうなのよ。」
「ふっふっふ、かがみんや。オタクがモノに捧げる愛とは『ためらわないこと』なのだよ!」
「また古いネタねぇ・・・。」
二人で来た、とはいえ欲しいものがあるのはたいていこなただから、こうやって私は品定めをしている
こなたにくっついているだけってことが多い。今日もまた同じ。
でも、控えなさいと言ったけれど、こういうところでグッズを見ているこなたは本当にいい笑顔をする。
こういった店においてある物は、私にはよくわからない物が多いけど、
こうして幸せそうにグッズの品定めをするこなたの笑顔を見てるだけで、
私もつられて幸せな気持ちになってくる。私にはそれだけで十分。
私はこなたの喜ぶ姿を見て満足し、こなたは買い物で満足して、お互い満足してアニ○イトを後にする。
「いや〜、今日もおかげさまで大漁だよ。かがみん付き合ってくれてありがとね〜。」
「またいつにもましてよく買ったなぁ。その熱意にはホント恐れ入るわ。」
大量のグッズが入った紙袋を提げて歩くこなたは、まるで、大事業を成し遂げた!
といわんばかりの表情だ。
「でも、いつも私だけ行きたいとこばかり行っててごめんね。
毎回私の寄り道に付き合ってもらってるしさ。
あ、・・・そうだ、かがみはどっか行きたいとこないの?今度つきあうよ。」
「私は別にいいわ。あんたの行きたい所に行くだけで楽しいし。」
「でもさ・・・、いつも私が行くところってアニメとかゲームの店ばかりじゃん?
デートの時だって大体秋葉原にくること多いし。かがみん、それでいいの?たまには服とか見たり、
違うとこ行きたくならないの?」
「うん。べ、別にそんな気を使わなくてもいいのよ・・・。」
「どして?」
「だってさ・・・」
「だって・・・何なの?ちゃんと言ってよ。」
「え〜と、ほら、私は・・・」
そこまで言って急に言葉に詰まる。顔もだんだん赤くなってくる。
もうこの後に言いたいことはとっくに決まっている。
けど、いざそれを実際に口にしようとしたとたん、急に恥ずかしくなる。
「ねぇ、早く言ってよ〜。」
こなたは照れる私の顔をニヤニヤと見ながら、私の次の言葉を急かす。
「あ、えと、その・・・。」
「早く早く〜。」
「ね、こなた。」
「何だい?」
「やっぱり言わなくてもいい?」
「ダーメ。ちゃんと言ってよね。」
いっそのこと、ごまかして言うのやめよっかな、とも思ったけど、許してくれそうにないか・・・。
というわけで、意を決して私は続きの言葉を口にする。
「わ、私はこなたがいるだけでいいのよ。だから、こなたのいる所ならどこでもいい。
私はこなたのことが大好きだから・・・。」
言い終わったとたんに私の顔があっという間に真っ赤になるのが自分でもわかる。実際に言ってみると想像以上に恥ずかしい。
「かがみん。」
「な、何よ。」
「恥らいつつも嬉しいこと言ってくれる、そんなかがみに萌え♪」
「あ、あんたねぇ!言えっていったのはあんたでしょうが!」
せっかく恥ずかしいのを我慢して言ったのに、こう茶化されるとなんか損した気分になる。
「はいはい、そうかっかしないの。でもさ、かがみはホント表情豊かで見てて面白いね。
さっき、アニメ○トに行く途中でもそうだったけど、
私と手を繋げなくて落ち込むかがみんの姿には思わず萌えてしまったよ♪」
「なっ!あれわざとだったの!」
「いや〜。どんな反応するか見てみたくってさ。ゴメンね。」
あの時、妙にニヤニヤしたこなたの顔を見て、わざとかわされたような気がしたけど、
まさか本当にわざとやってたなんて・・・!そう思うとますます腹が立ってくる。
「かがみん。」
そんな私の怒りを無視するような低い声のトーンでこなたは言う。
「何よ!またなにか茶化すんじゃないでしょうね。」
「違うよ。かがみの落ち込む姿を見て面白がったように、私はかがみの表情を見てるのが好き。
かがみはさっき言った通り表情豊かで色んな表情を私に見せてくれるけど、
その中で一番私の好きな表情はかがみの笑顔だよ。
だから、私もかがみが好きなところ行って、かがみが好きな物を見たり、
好きなことして喜ぶ笑顔をみたいんだよ。だって、私もかがみが大好きだから。」
こなたは私の目をまっすぐ見て、茶化すことのない真剣な表情で私に言う。
その言葉で、今ようやく私はこなたの気持ちがわかった。
そうだよね。私たち、恋人だもん。
私がこなたのこと大好きだから、こなたの笑顔が見たいのと同じように、
こなたもまた、私のことが大好きだから、私の笑顔が見たいんだよね。
そんな当たり前のことをちょっと忘れてしまってた。
「・・・わかった。今度は私の行きたいとこ、行ってみようか。」
「そうそう。私にもたまにはなにかサービスさせてよ。
来週の土曜日とかどう?何処でもいいよ。どっかかがみの好きなとこ行こう。私もかがみがいるだけでいいから。」
そうやってさっき自分の使った言葉で同じように返されると、言ったとき以上に恥ずかしくなる。
でも、そう言ってくれるのがとても嬉しい。こなたも、私と同じ気持ちでいてくれてたんだな、って改めてわかったから。
「本当にどこでもいいの?」
「いいよいいよ〜。行くとこやること、全部かがみんの思うままでいいんだよ。」
「そっか・・・。本当の本当に何処でもいいの?」
「うん。遠慮しなくていいんだよ。どんなとこでも言ってくれたまえ!」
「解った。ちょっと待ってね。」
と言って、行きたい所の希望を考える。普通に新宿とか渋谷とかでいいかな、とも考えたけど、急にある意地悪な答えを思いつく。
いろいろ考えた末、私の出した答えは、
「学校。」
「へ、学校?」
予想もしてなかっただろう私の答えに、こなたはきょとんとしている。
「うん。学校の自習室。そこでたっぷりと勉強に付き合ってもらうわ。あ、もちろんこなたもやるのよ。
あんたも受験生なんだからしっかりと勉強しないと。
勉強のやり方がいまいち解らないあんたの変わりに私がメニューを組んであげるわ。
英語は単語、熟語、文法、長文のフルコース。国語は評論文20題、世界史は・・・」
「ちょ、ちょっ〜と待って!かがみん、それはマジで言ってんですか!?」
「当たり前よ。こなた。これはね、私が手を出した時、あんたはそれをわざと無視した。その時のお返しよ。
あれ、結構ショックだったんだからね。」
「え、でも、そ、それとこれとはまた別な話じゃない?」
「往生際が悪いわね。大体、何処でもいいっていったのは誰かしらね〜。
とにかく、覚悟してなさいよ。朝から夕方までみっちりと付き合ってあげるから。」
「そ、そんなっ!図ったなかがみんーーーー!!!!」
こなたの悲痛な叫びが秋葉原の街に響き渡った。
おしまい。
以上です。書き直す前と後ではほとんど話が変わってしまいましたが・・・。
とにかく、前回より良いものになっていればいいかな、と思います。
リアルタイム遭遇で感激・・・
>>365乙!
ほのぼので良いなw
>>371 乙ですぜ
でも、取り敢えず前置きはしっかりね
策士策に溺れるとはまさにこのことw
gj
>>258がせっかく指摘してくれてる部分のことなのだけど、わかってないみたいだから補足。
・・・は……というふうに三点リードを2個繋げる。というのが本来の使い方です。増やす場合は2の倍数。
同じようにーを変換して―を2個繋げる――が正しい使い方です。
そこまでSSに厳しくなくてもいいのかもしれないけど、向上したい気持ちのある人ぽいから一応。
そういう使い方に気を配ればもっと引き締まると思うよ。あと段落とかね。
ってリーダの書き間違え。連続スマン。
>>365 ――そう……こうやって使うと、いかにもな文章になる……英霊にだってなれそうだ――
ってわけでGJ、後半のかがみの攻撃いいね
文章力なんて書いて書いて書きまくれば身につくよ、次待ってるぜ
>>371 二回目でそこまで書けるのなら、次はすごいのが書けるはず。
投下します。
『ああ、すばらしきお泊り会 11時まで』のかがみ視点
こなた視点がメインのはずなのに、なぜかがみ視点の方が長くなるのか
10レス使用します
『スピードッ!!』
声と、トランプを場に出すとき床にたたき付ける音が重なる。
その後はお互い無言でトランプを猛スピードで出し合うだけ。
こなたの手の早さには勝てないので、私は正確さを重視して出せるカードは絶対に出すようにしていた。
私がスペードのジャックをダイヤのクイーンの上に叩きつけたのと
こなたがハートのエースをクローバーのキングの上に叩きつけたのは同時だった。
一緒に両手を上げて終了のポーズとる。
あ、危なかった……こいつ、こういう時だけはとことん素早いな。
「……また引き分けね」
「えぇー!!これでスピード対決0勝0敗13引き分けだよ!?やっぱり格ゲーで勝負しようよー……」
「だからそれだと私が勝つ確率がなくなるでしょ」
「ダメだよー、かがみ。勝ち負けにこだわってたら楽しめないよ?」
「じゃあこなた負けてよ」
「絶対ヤダ」
火花が散る。若干張り詰めた空気が漂う。たかがトランプゲームと笑われるかもしれない。
でも私は一つの目的のために負けられない。絶対に勝ちたい。
私が勝つ事を強く望む理由は4時間前まで遡る。
-------------
こなたが私の指を舐めた時。自分でもちょっと認めたくない『私は受身に回ると弱い』と言う事が発覚した時。
気まずさが部屋を支配して、居たたまれなくなったのかこなたは夕食を作ると言って台所へ行った。
「私も手伝う」と言ったけど謹んで遠慮され、部屋で待っていてと言われた。
……それは何だろう。私に料理は無理と言ってるのか、それとも微妙な空気を引きずりたくないからなのか。
どちらでも嫌だなと思いながら、言われたとおりに部屋で待つ。
こなたの部屋は退屈しない。漫画は一日で読みきれないほどの量があるから、読んでいない本を取って読んでみる。
内容は『なんかゴツイ男がメイド服着てるギャグ漫画』だった。
文字数が多い気がするけど、何も考えなくて読めるから丁度いい。
そろそろ一冊読み終わろうか、というところで急に扉がノックされた。
こなたか? と思ったがこなたなら普通に入ってくるだろうし。
だとしたらおじさんかゆたかちゃんしかない、と扉を開ける前に向こう側から声がした。
「かがみ先輩、布団持ってきました」
「ゆたかちゃん?」
「はい」
扉を開けると、こなたよりも小さいゆたかちゃんが一生懸命布団を抱えていた。
半ば姿が布団に隠れてしまっている。言ってくれれば取りに行ったのに。
……言いにくかったのかな。こなたも私が怒ってると勘違いしてたし。
今はもう自己解決したから大丈夫だけど。
「ありがとう、ゆたかちゃん」
「いえいえ、お客様ですから」
布団を受け取り、いつもの場所に置いてゆたかちゃんに手招きする。
自分の部屋じゃないのにこういう事をするのに妙な違和感を感じたりもするけど。
ゆたかちゃんはなぜか妙にもじもじとしながら扉を閉めて一歩部屋に入って止まった。
何か言いたい事があるのかなと、私が近づく。
「どうしたの?」
「あの……さっきはすみませんでした!」
勢いよく頭を下げて謝ってきたゆたかちゃんと頭を衝突させそうになった。
何度も謝罪を繰り返してくるゆたかちゃんをなだめ、向かい合わせで座りこむ。
「今はもう気にしてないから。それに……」
ぶっちゃけると、扉を開けたら丸見えの場所でキスしようとした私達も私達なわけだし。
本当のことを言うと『扉を開けられたから』気に入らないのではなくて
『ああいう時にこなたが別の人の名前を言ったから』気に入らないんだし。
……そんなカミングアウトはゆたかちゃんには出来ないけど。
「あの、かがみ先輩」
「ん?どうしたの?」
正座している膝の上に握りこぶしを置いて、何かを我慢しているかのように振るえて。
具合が悪くなったのかなと心配してたら、ゆたかちゃんは私の目をじっと見て。
「こ、こなたお姉ちゃんと付き合ってますか……?」
幻聴で『カッポーン!』という鹿威しの良い音が頭に響き渡った。
思わず固まった私に私にゆたかちゃんが追い討ちをかける。
「あの……違ったらすみません。もう一度聞きますね。こなたお姉ちゃんと付き合って」
「わぁぁ!! 二回も言わなくていいから!!」
事実だし、付き合ってる事自体はものすごく幸せな事なのだけど
妹的なゆたかちゃんに尋ねられるとどうにも恥ずかしい。
顔に血が集まっていくのを感じて、対して隠せないけど片手で顔を覆った。
この反応では誤魔化せようもなくて縦に小さく首を振った。
ゆたかちゃんが「やっぱりそうなんだ」と呟く。……あれ、そんなに分かりやすいのか私達って。
「いつから分かったの?」
「付き合ってるとかは分からなかったですけど、結構前からお互い好きあってるんじゃないかなーって……」
「そうなんだ……って、前から? 何で?」
こなたが私の事を恋愛感情で好きだと言ってくれたのは、私が告白した後で。
それより前に好いてくれていたなんて聞いた事はなかったけど。
「だってお姉ちゃん、一日に何回もかがみ先輩のこと話すんですよ?
かがみ先輩はかがみ先輩でお姉ちゃんに対する反応で丸分かりでしたし」
「そ、そうなんだ……」
何? もしかして私達って無自覚バカップルみたいな事をしてるわけ?
いや、バカップルは大抵無自覚か。
……あれ? ゆたかちゃんってば何か普通に受け止めてるけど、いいの?
「あの、ゆたかちゃん? 不思議に思ったりしないの……?」
「好きな人同士が一緒にいる事は全然不思議じゃないですよ」
「えっと……そう言ってくれると有難いけど、何か……あれ?」
当然のように返された。
こなたに前言ったけど『自分が当事者になると客観的な判断が出来なくなる顕著な例』なのか。
私達の周りって優しい人が多いなぁとしみじみ感じた。
「こなたお姉ちゃんをよろしくお願いします」
ぺこ、と頭を下げるゆたかちゃん。私も慌てて頭を下げる。
ねえこなた。ゆたかちゃんにこういう風に言われてるって想像できた?
私はまったく出来てませんでしたよ。
ゆたかちゃんってこなたよりしっかりしてるわ、本当。
こなたも少しぐらい見習えばいいのに、とか思っても
こなたがしっかりしてしまったら何だか寂しい気がするから不思議。
「あ、付き合ってるのなら布団は持ってこなくてもよかったですね」
ちょっと待って! 普通に言ってるけど結構とんでもない事言ってませんか!?
笑顔で人差し指を立てながら言うような事ではない気が……
「ゆたか、ちゃん? な、何を……?」
キープスマイルしてるけど、ゆたかちゃんのイメージがかなり変わっていく。
もしかして私、からかわれてる?
「でも、一緒に寝る寝ないはともかくとして一応布団は置いておきますね。
こなたお姉ちゃんと一緒に寝ると、お姉ちゃんって抱きついてくるから暖かいですよ」
いや、何のアドバイスですかって、そもそも一緒に寝たんですか?
それとも私は発破かけられたのか? それとも宣戦布告か?
健全な精神は健全な肉体に宿るってあたってるのかなー? とか。
様々な思考が頭を飛び交う。
「い、一緒に寝たことあるの?」
「はい。っていっても、クーラーのきいた部屋で横になってて……ですよ。
それに一緒に寝てても何時の間にかおじさんが真ん中に入ってきて『小』の字になってますから」
そう言えばこなたが前にそんなこと言ってたっけ。
でも、何だろう。このモヤモヤは。嫉妬と言うべきか。
一緒に寝るなんてしたことないし……抱きつかれるって行為もあんまりないし。
そう考えると布団が無用に思えてきた。
でも折角用意してもらった手前、使わないからと言って戻すのもどうかと思う。
……うん、置いとくだけ置いておこう。
自分の中でとりあえず納得すると、ゆたかちゃんは立ち上がった。
「お姉ちゃんは、かがみ先輩といる時やかがみ先輩の話をする時すごく幸せそうなんですよ。だから……大丈夫です!」
いや、何が!?
そんな『ファイトッ!』ってポーズをとられても……
本当に、私って発破かけられたのだろうか?
分からないけど……一緒に寝るだけなら、こなたにお願いしても承諾してもらえるかな。
『本当に寝るだけでいいの?』という悪魔の私が囁いてきたから、とりあえず脳内で張っ倒した。
そして、さっきから少し気になっていることを尋ねるために私も立ち上がると。
「かがみー、ご飯出来たよ……って、ゆーちゃんも来てたんだ」
丁度良くこなたが帰ってきた。
ご飯が出来たから呼びに来てくれたのだろうけど、こなたが居たら聞きづらい。
しょうがないから小声でゆたかちゃんに耳打ちして聞いてみた。
「こなたは私について何て話してるの?」
きょとん、としているゆたかちゃん。こなたも何だかこっちを見てむすっとしてる。
聞いてる内容がばれたのかな? と思ったけど聞こえる音量じゃないはず。
ゆたかちゃんはそれを見て、私の思い違いかもしれないけど少し悪戯っぽく笑った。
「ダメですよ。私の口からは言えません」
気になる。気になるけどこなたに聞いたらはぐらかされそうだし……
何か今こなたは怒ってるっぽいし。何で?
まあ、いつか聞いてみよう。とりあえず今日の目標が決まったことだし。
『こなたと一緒に寝る(だけ)』と。
……括弧のフォローが余計に危なく感じるのは気のせいだろうか。
夕食は、当然美味しかった。
こなたの料理のレベルは私よりも格段に高い。
生活に必要なスキルだし、いいことだけど何となく悔しい。
味わって食べていると斜め前に居るおじさんの笑顔がものすごく気になった。
過去に「実家が神社で巫女さんなんだって?」と言われたときの笑顔とは違う……お父さんのような笑顔。
上手く表現は出来ないけど。
その笑顔に悪い気はしないけど、落ち着きもしない。
それにこなたの方も見たりしてるし……なんだろう。
夕食を食べ終わり、こなたに先に部屋に行っててと言われそれに従う。
皿洗いぐらいなら手伝えるのにと思いながら途中の漫画を手に取った。
すぐに帰ってくるかと思っていたのに、妙に遅い。
おじさんと話し込んでるんだろうとあまり気に止めなかったけど。
しばらくして、後数ページで読み終わるというところになってこなたは帰ってきた。
そして私の顔を見た瞬間、驚いたように視線を逸らす。
どうしたのだろうかと思ったけど、私は私でこなたのお腹に張り付いたシャツを見て視線を逸らした。
皿洗いの時に濡れたのだろうけど……拭けよ。いや、拭いたんだろうけど着替えろよ。
お腹は完璧に透けてるけど、胸は濡れてはいるけど透けてない。残念なような、よかったような。
こなたに教えるべきか? 教えるべきよね? と言おうとしたら。
「お風呂の順番どうする?」
出鼻をくじかれ、こなたから聞かれた。
ああもうタイミング悪いな。思考処理が遅れてぽかんとしている私に、こなたが再び慌てたように言った。
「か、かがみは一応お客様だから、先に入ったら?」
一応って何だ。
そんな突っ込みをする余裕もなかったのか、私は頷いて風呂に入る事にした。
すれ違ったおじさんに「お湯、先に頂きます」と挨拶。
うんうんと頷いてるけど……なんですかその笑顔。
妙に上機嫌で歌いながら廊下を歩いて通り過ぎていく。
「すもっもっも、ももも!押忍!」
……えっと、何の歌ですか?
『操』だとか『捧げます』だとか聞こえるんですけど……
そういう歌は人が来てる時は歌わないほうがいいんじゃないでしょうか。
やっぱりうちのお父さんとは違うなぁと思っていたら。
「どわ―――っ!!! お父さんのバカ―――っ!!!」
こなたの絶叫が聞こえた。忙しいな泉家。
さっき皿洗いの割には帰ってくるの遅かったけど、その時おじさんと何かあったのか。
というか、あいつ自分が大声で叫んでる事気づいてるのか?
お風呂場について、服を脱ぐ。
他人の家って自分の家に比べて緊張する。
今まで以上に緊張している気がするのは、多分こなたとの関係の変化のせいだろうけど。
いつもより長く体を洗い、泡を流していると、また声がした。
「って、だから違ぁぁぁああう!!!」
こなたの声。何であんなに叫んでるんだろう。
酒でも飲んでよっぱらってるのか。というより、本当に叫んでる事に気づいてないんじゃないだろうか。
何を考えてるのかは分からないけど私の事が関係していたら嬉しいなと思いながら湯船に浸かる。
浴槽に寄りかかり、天井を見上げる。
一緒に寝るって事……受け入れてくれるだろうか。
風呂上りにいきなり「一緒のベッドで寝よう?」なんて言っても驚かれる事は目に見えてるし……
どうしたもんかと考えをめぐらせていたら、急にさっきの
『シャツが水に濡れてお腹が透けているこなた』を思い出した。
うあ、精神統一できてない! 風呂の温度が熱くなった気がする。
……もう一回体洗おう。ボディーソープ二回も使ってすみません。
結局長湯しすぎた。少しのぼせた。
髪は水分を含んで重いし、下ろしているから首筋も空気が触れなくて熱い。
こなたの部屋に戻るとクーラーがきいていて生き返った。
部屋の住人は……ベッドで丸まってる。
「おい、起きろー」
寝たふりなのかと思っていたら、どうやら本当に寝ているらしい。
近づいて顔を覗き込む。丸まっている姿は猫っぽい。
柔らかそうなほっぺたを突付いてみる。
「んみゅ」
こなたが奇声を上げた。人形でお腹を押すと音が出るやつあったなぁと思い出す。
断然こなたの方がいいけど。
少し顔にかかっている髪を人差し指で耳にかけてやる。
髪が肌にあたってくすぐったかったのか、こなたが身をよじった。
それを見た瞬間、ドクンと内側から強い衝動を感じた。
慌てて手を引っ込め、深呼吸。
『私は寝ている恋人を襲う趣味なんてない』というセリフを頭の中でリピートする。
ダメだ、寝ているこなたを堪能していたら危ない。起こそう。
「こなた?」
肩を軽く叩いて呼びかける。
軽く叩いただけなのに思いのほか揺れて、軽いんだなと再認識した。
「―――ぁ」
いつも以上にぼんやりとした瞳で私を見て、目を擦りながらベッドに腰掛けるこなた。
それでもぼーっとしているのは結構深く寝てたのだろう。ノンレム睡眠状態か。
「あー……お風呂上がったんだ」
こなたが視線を時計に向ける。
私も同じように視線を向けると想像以上に長居していた。
そりゃのぼせる訳だ……と、思っていたら視線を感じてこなたの方を見る。
ぽけーっと私を見ている。寝ぼけすぎだ。
「……どうしたの? まだ寝ぼけてる?」
「えっ!? あ、なんでもない! 私もお風呂入ってくるね!」
急に慌ててベッドから呼び動作無しで飛び上がって風呂場へと走っていった。
寝起きだって言うのに機敏だ。
何となくベッドに腰掛ける。こなたの体温が残っていた。
さっきまでここに寝ていたんだし……いつもここで寝てるわけだろうし。
座った状態のまま、横に倒れこむ。
ここで今日一緒に寝れたら――と想像してしまった。
なんと言うか、一緒に寝るだけですまなかった場合を、リアルに。
私の一挙一動すべてに微かに震えながら必死で声を抑えるこなた。
そんな状況でも、たどたどしく私の名を呼んでくれるこなた。
……って
――私はバカかぁぁぁ!!
落ち着け!! とにかく落ち着け私!!
幸せボケか!? どっか行けこのピンクな脳内!!
なぜか痛いノドで深呼吸して、どうにかこうにか心臓を落ち着かせる。
ダメだ、ここで寝ていたら思考が何かに毒されていく。
起き上がって本でも読もう。とことんバカなギャグ漫画を読もう。
新しい漫画を読み始めてしばらくしてこなたが帰ってきた。
髪が完全に渇いてなくても必ず髪の毛が一本立っているから不思議。
「ただいまー」
「お帰り。早かったわね」
「そうだね」
湯上りピンク色のこなたが何事もなかったかのように私の隣に座った。
私はさっきの想像上のこなたがプレイバックしてきて会話が思いつかない。
いや、言いたい事というか、お願いしたい事はあるけど言える空気じゃない。
この状況で『一緒に寝よう?』と言える人はいるのだろうか。
こなたも無言だったけど、急にゲームのスイッチを入れた。
「ちょっと途中のゲームがあるから、やってもいい?」
「んー、なら私本読んどくから」
言われた事に対する反応ならすらすらでるのに、何でこっちからは言えないのか。
そんな事を考えながらテレビ画面を見つめる。
……おいおい、ギャルゲーかよ。
十数分後、こなたが焦っていた。
『私、あなたが好きなのっ!』
テレビから聞こえる女性の声。
告白シーンだ。定番なのか、主人公は告白されるギリギリまで
告白されそうな雰囲気だと気づかない。
鈍感っていうのは主人公の必要条件なんだろうか。
こなたの指が滑らかにコントローラーを操作し、オプションを開いてセーブする。
こういういつもの動作って言うのは体が覚えてるのだろうか。
あ、主人公が抱きつかれた。こなたはますます焦っているように見える。
そして私も焦っている。
どうやってお願いすべきか。このままずるずると言えずに結局普通に寝てしまうことになりそうだ。
別に今日じゃなくてもまた泊まりにくればいいことだけど、それはそれで何かに負けた気がする。
『んっ……!!』
今度はキスシーンに入った。
声優って演技大変だなあと感心する。
色っぽい声と言えばそうなんだけど、こういう作った声よりこなたの声が聞きたい。
なぜかこのシーンで止まったままの画面を不思議に思っていたら、急にタイトル画面に戻った。
急いでこなたがゲームからカセットを取り出している。
「や、やっぱりかがみも参加できるゲームの方がいいよね! 格ゲーとか!」
「参加できるゲームって言われても、格ゲーでこなたに勝てるわけないじゃない」
というより、ゲームをしたら言うタイミングがますますなくなりそうでする気がしない。
こなたは「うぅ」と考え込んで、慌てて言った。
「それじゃあ、勝った方が負けた方に――」
多分、こういうのを『口が滑った』って言うんだろう。
しまった! というこなたの表情。対して私は感謝した。
この後に続くセリフっていうのは何となく予想がつく。
「……今、完璧に勢いで言いそうになったわね。で? 勝者が敗者になんだって?」
その予想したセリフを聞き出したいがために、押してみる。
こういうと絶対に変な意地か何かで言ってしまうのがこなたなんだし。
「勝った方が負けた方に、一つ命令できる!!」
ビシィッ! 人差し指を突きつけられた。
私は内心ガッツポーズをとる。とにもかくにも、これでお願いできる口実になる。
……本当はこういう命令じゃなくて、お願いで言いたいけど。
こういうことでしか言えそうにない自分が情けない。
「いいわよ。勝負の方法は? 言っておくけどテレビゲームじゃ私に勝ち目無いからそれ以外でね」
「えー……」
有利なものを禁止されたからか、こなたが不満そうな顔をする。
どっちにも対等な条件で勝負できるもの。
つまりトランプの『スピード』対決になったけれど……
---------------------
「んじゃ14試合目……赤と黒どっちがいい?」
「もう一回黒で」
渡されたスペードとクローバーのトランプの束をシャッフルする。
さすがに集中力が切れてきたけど、負けられない。
「……手っ取り早いからってスピードにしたけど、むしろババ抜きの方がよかったんじゃない?」
「今更だよかがみ。というより、何かもう意地でスピードで決着つけたいんだよね」
「まぁ、分かるけど」
普通にお願いすればよかったなぁと思っているけど、もう遅い。
とにかく絶対に勝つ。集中するために、私は長く息を吐いた。
以上です
亀ですが
>>237氏
あ、あなたはゆにすたの作者だったのですか!
すっごい俺好みの作品なのですよ愛してますGJ!!
そうじろうキャラかぶっちゃってごめんね。
ゆーちゃんもかぶっちゃった気がする。
俺も再入院覚悟でゆにすた全裸待機期待するよ。
に、ニヤニヤがとまらねぇっ……!!
超GJ!!
まってましたB面!!!
超GJ!!
394 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 02:20:29 ID:vHCOZWy7
初リアルタイム遭遇!!!!
超GJ!!
これが・・・萌え死にか・・・
>>391GJ!!
今週ゆたかが「みなみちゃん浴衣とか似合いそうだよね〜」を
「みなみちゃんゆたかとか似合いそうだよね〜」と聞こえた俺はもはや末期症状。
だれかこの電波をどうにかしてくれないか?
>>391 超GJ!
「私はバカかぁぁぁ!!」状態のかがみの様子が分かったのが嬉しかったです
>>391 超GJ!!
心が癒される…
>>296 _,-,ニ二ニ=、
//
/:/
ヾ`、
>+:‐: ´: ̄:  ̄: :`:' ̄:l.、___,/
/: : : : /: : : : : : : : :/ : : l: : : :く‐´´
/: : : /: : : : : : : :/: :/: : : : l: : : : 、:\
l: : : /: : : : : : : : :/: /l: : : : ∧ l: : : :ヽ: :ヽ
/: :/: :/: : : _,:_∠L、:::/: : : /::::l l: : : : :ヽ: : ヽ
l: /://: : : : :/::/':::::/: : :/::::::-H、: : : : : lト、: ヽ
l://://: : : イ '━━/://━━ l∧: : :l: : :l `ヾ、
l/: :l l: : : イ:ll =・=l/:' (=・= l: : :ハ: : l
l: : :l: l: :/.:l.:l /`―´\ '/l: : :l:N: :l
. l: : : W/: : N ( -=エエエ=-) ':::l::l: : lN V
. l: : : : :ハ: : : ト、 `ニニ´ ノlハ: :ハl
l: : : : : :、: : : 「フ`‐- ,、-┬:T´: :l l/
. l: : : : :,レ、: : :ヾ、 /、`Y/:l:l: : l
/: : :rニミミヽ: : ヾ、-─┤ `┤: : l
/: : / ̄\ヾヽ: : :ヾ、 l ll: : l
>>391 GJ!
あまり私を萌えさせないほうがいい
>>397 さあ、俺と一緒に某戦うスレに帰ろうか
gj
>>391 甘いよ! すごく甘いよ!
そしてゆーちゃんいい味出しすぎ。ぐじょーぶ!
401 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 11:44:42 ID:QdF1e50G
>>390 萌えた。萌えた。
萌えた、萌えた、萌えたぁあああああああああああああ!!!!!!!
はやくエチシーン書いてくれ!!!
wktk
>>391 ど、どんどん進展していってるw 乙です。
それでは、これから8レスほど投下させていただきます。
あの作品の最後の投下となりますので、今しばらくお待ち下さい。
その1・こなたの場合
「むー……」
なんでもないのかもしれませんけど、このフォルダ名ってもしかしたら……?
そう思ってしまうほど怪しい「宝物」という名前のフォルダ。いつの間にか出来ていた
このフォルダは、開けてしまえばそーゆー空間に引きずり込まれそうな感じがします。
でも、今はお掃除中。怪しかろうがどうだろうが、ちょっとは見ておかないといけない
わけで。いえ、別に興味があるとか、そういうわけじゃないんですよ? ただの親心です。
えっと、本当ですからね?
ベッドに寝転んでマンガを読んでいるこなたを横目に、まずはフォルダを開いてみて……
って、や、やっぱり画像ファイルが一杯ありますよ?! これは、やはり……えっと、そ、
そーゆー画像なのでしょうか。か、確認のために、一枚は見ておかないといけませんよね。
いきなり消したりしたら、こなたにまたマウスカーソルでつつかれちゃいますし。
とりあえず、適当に一枚……っ?! なっ、なっ、なっ……
「なんですかこれはーっ?!」
−−− てけてけかなたさん"おかわり" 最終話・ふぉとぐらふ −−−
「ど、どうしたの!?」
思わず叫び声を上げると、こなたがすぐにぱたぱたとPCへ駆け寄ってきました。
「ちょっ、ど、どうしてこの画像が?!」
「えっ?」
私が指さしたウインドウには、昨日メイドさんとかの格好をしたときの私の姿。でも、
なんでこんな恥ずかしいのが写真みたいに残ってるんですか?!
「あー、ちゃんとスクリーンショットが機能してたみたいやね」
「す、スクリーンショット?」
「そう、ここに『PrintScreen』ってキーがあるでしょ? それを押すと、画面の状態を
画像に残せるようなソフトを常駐させてみたんだよ。いやー、ちゃんと機能してたんだ」
嬉しそうに言うこなたですが、私は恥ずかしさでいっぱいで……あっ、このファイルも、
あのファイルもいろんな格好をした写真です! まさか、このフォルダ全部が私の写真
だらけなんですか?!
「だっ、ダメっ! 全部消しますからねっ! 全部っ!」
「えー」
って、どうしてこなたってばそこで不満そうな顔をするんでしょう。
「せっかく、お母さんのいい画像がとれたと思ったのに」
「い、いい画像って! そもそも、不意打ちなんてずるいじゃない!」
「だってさ、せっかくお母さんがいてくれてるってのに、何も残らないのはさみしいでしょ?」
「えっ……?」
少しむくれた、こなたの顔。
でも、それ以上にさみしそうな表情が見て取れて……
「私だって、お母さんとの想い出が欲しいよ」
「こなた……」
確かに、私とこなたの間の想い出はほとんど存在しない。そう言われたら……ダメなんて、
言えなくなるじゃないですか。
「もうっ、しょうがない子ね」
「いいの?」
「その代わり、不意打ちはダメよ? ちゃんと撮るときは撮るって言うこと」
「うんっ、それは全然おっけー!」
さっきまでむくれてたのが嘘みたいに、こなたがこくこくと嬉しそうにうなずきます。
『泣いたカラスがもう笑った』というのはこういうことを言うんでしょうか。
「それじゃあ、今日もまた撮影会といきましょーか!」
「ちょっ、こ、こなたっ、いきなりそれはどうかと思うんだけど?!」
「なーに言ってるの、いっぱい想い出を作らないと」
くっくっくっと笑って、どんどんブラウザを開いていくこなた。ああっ、もしかしたら
触れてはいけない扉に触れてしまったんでしょうか?
でも……こうやって、娘の初めてのわがままに付き合うのもいいかもしれません。
「お手柔らかにね、こなた」
「はーいっ」
少し苦笑いしながら、私はこなたといっしょに服選びをすることにしました。
その2・ゆたかの場合
さくさくという歯触りと、しっとりとした歯ごたえが口に広がる。
生地のふんわりとした香りとメープルシロップの匂いが優しくて、ほっと安らぐ味です。
「かなたさん、どうですか?」
「ええ、とてもおいしいわよ。さくさくしてて、ちょうどいい焼き具合」
「よかったぁ」
画面の向こう側でドキドキとのぞき込んでるゆーちゃんの顔が、ぱっとほころびます。
確かに、ホットケーキって簡単そうで難しいんですよね。しっかり焼こうとすると焦げて
しまいますし、だからといって慎重にやりすぎると生焼けになってしまいますから。
それでは、もう一口……うんっ、とっても甘くておいしいです。
「この間、生地に少しマヨネーズを入れたらさくさくになるって、ネットで見かけたんです」
「最近はそういう小技もあるのね。でも、マヨネーズっぽい味はしないわよ?」
「ほんのちょこっとですから、全然気にならないんですよ」
そう言いながら、食べ途中のホットケーキを一口ほおばるゆーちゃん。彼女自身にも
納得の味だったみたいで、あふれるような笑顔で食べています。
「あっ、そうだ。お姉ちゃんとおじさんにも差し入れしてきますね」
「ええ、いってらっしゃい」
ゆーちゃんは私にぺこりとお辞儀してから、ぱたぱたと部屋を出て行きました。本当、
気遣いも出来て思いやりもあっていい子です。ゆきちゃんもゆいちゃんも、いい娘さん・
妹さんをもったものですね。
それでは、もう一枚……あっちでは食べることのできない懐かしい味ですし、今のうちに
たくさん食べておきましょう。写真のファイルがあればいくらでも取り出せますから。
ファイルから取り出したばっかりのホットケーキは、相変わらずの焼きたて。ゆーちゃんは
料理の腕だけじゃなく、写真の腕もなかなかのものみたいです。
ホイップクリームを少し乗せて、小倉あんもちょこっと……本当ならバニラアイスも
欲しいところですけど、そこまで贅沢は言えません。
一口食べてみれば、さっきとはちょっと違った味わい。和風っぽいホットケーキというのも、
また格別なんです。ふふっ、次は何をかけて食べようかなぁ。
かしゃっ
「……えっ?」
小さな物音に顔を見上げると、ゆーちゃんがデジタルカメラをこっちに向けていました。
「ゆ、ゆーちゃん?」
「すっ、すいません。かなたさんが楽しそうに食べてる姿がかわいくて、つい」
えっと、もしかして今のわくわくしながら食べていた姿が撮られていた……ということ
なんでしょうか? そ、それってすっごく恥ずかしいんですけど……
「もうっ、ゆーちゃんまでこなたみたいなことしちゃだめじゃない」
「あははっ、実はお姉ちゃんに『シャッターチャンスがあったらお願い』って言われてたんです」
「まったく、二人していたずらっ子なんだから」
でも、ここはゆーちゃんのホットケーキの味に免じて許してあげちゃいましょう。
「こうやって、画面の中のかなたさんを写真に収めておくのもいいかなって……はいっ、
いい感じに撮れました」
「はうっ」
そう言ってゆーちゃんが液晶画面をこっちに向けましたけど、私ってばすっかり頬が
ゆるんじゃって……こ、これはさすがに恥ずかしいです。
「今のかなたさん、チョココロネを食べてるときのお姉ちゃんにそっくりでしたよ」
「そ、そうなの?」
「はいっ、とってもそっくりです」
自信たっぷりにそう言われると、なんだかちょっと嬉しいというか……こなたとの絆が
感じられて、悪くないですね。
「それじゃあ、私もいただきますね」
「ええ、いっしょに食べましょ」
娘のようにかわいい子と、いっしょの昼下がり。こういう時間も、今の私には大切な時間です。
その3・ゆいの場合
「むー……帰りたくないよー」
スニーカーをつっかけながら、ゆいちゃんが名残惜しそうに呟きます。
「だめでしょ。これからお仕事なんだし、しっかりしないと」
「わかってるけど、お姉ちゃんが……お姉ちゃんがー」
あらあら、ぐずりやすいのは小さいときのゆいちゃんのままね。
「まだもう少しいられるから、いつでもいらっしゃい」
「そうそう、私たちもいつでも待ってるし」
「電話をくれたら、かなたさんから習ったお料理をまた作ってあげるよ」
「ううっ、かわいい妹たちよー!」
「わわっ?!」
感極まりそうになりながら、こなたとゆーちゃんをいっぺんに抱きしめるゆいちゃん。
でも、私がいるノートPCはこなたが持ってるのを忘れてほしくないんだけど……
「でもいいなー、二人はいつでもかなたお姉ちゃんといっしょにいられて」
「ほらほら、人差し指をほっぺたに当てて物欲しそうな顔しない」
この歳になっても子供らしさがあるのはいいことかもしれないけど、ちょっと考え物なのかもしれません……
「だったら、私たちが撮った秘蔵画像をあげよっか」
「秘蔵画像?」
ひ、秘蔵画像ってもしかして……
「ほらっ、こういう画像をね」
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
こ、こなたってば、その画像はダメですっ! ダメだってばぁ!
「おおっ! これはかわいいメイドさん!」
ううっ、聞こえません。何を言ってるかなんて聞こえませんし、どんな顔をしてるかも
見えません! というか見たくありません!
「ほら、他にもセーラー服とかブレザーとか、巫女さんとか」
「いいなーいいなー、これ全部ケータイの壁紙にしてもいいねー!」
「こ、こなたお姉ちゃん、かなたさん逃げちゃったよ?」
「おやおやゆーちゃん。ゆーちゃんだってお母さんのことを激撮したじゃありませんかー」
「うおっ、お食事中の写真まで!」
あう……あれだけ気軽に人に見せちゃダメって言ったのにー……
「あれっ? でも、お姉ちゃんだけの写真ばっかりなんだね」
「えっ?」
そのゆいちゃんの言葉に、私もこなたも、ゆーちゃんも顔を見上げます。
「確かに、言われてみればそうかも」
二人が撮っていたのは、私だけの画像や写真ばかりでしたからね。
「せっかくだからさ、家族みんなの写真を撮ってもいいんじゃない?」
「そういえば、まだ撮ってなかったわね」
「おおっ、それは気付かなかった!」
「かなたさんのことばっかり気が向いてたから……うんっ、それもいいかも」
ゆいちゃんに言われて気付きましたけど、確かに家族みんなの写真があってもいいかもしれません。
「それじゃゆーちゃん、お父さんから三脚とかいいデジカメとか借りてこよう」
「その前に、おじさんもちゃんと呼んであげないと」
「おー、そーだそーだ。んじゃゆい姉さん、ちょっとお母さんをお願いね」
「あいあいさー」
そう言うと、こなたは私がいるノートPCをゆいちゃんに渡して、ゆーちゃんといっしょに
そう君の部屋へと走っていっちゃいました。二人とも、何かあるとなったら行動が早いんだから。
「ゆいちゃん、ありがとう」
「えっ? 何が?」
私が見上げると、何もわかってないように首をかしげるゆいちゃん。
「家族写真を撮ろうって言ってくれて……私、すっかり忘れてた」
「いやー、だって、ないよりあったほうが楽しいでしょ? お姉ちゃんがみんなといるっていう証にもなるし」
「私がいる証……いいわね、それも」
「でしょ?」
笑いながら言うゆいちゃんの無垢な笑顔に、私も思わず笑ってしまいます。
そう、ゆいちゃんは昔からこういう子だったのよね……いつも何気なくみんなを笑顔に
させてくれる、とっても優しい子。
その小さい頃と変わらない笑顔は、私にとってゆいちゃんからのとても嬉しい贈り物でした。
その4・そうじろうの場合
見渡す限りの、緑色のトンネル。
もう桜は無くなってしまっているけど、鮮やかな緑に彩られた木々が陽の光で淡く輝いています。
「今頃、こなたとゆーちゃんは読んでくれてるかな」
そう君が、風に揺れる木々を見上げながらぽつりと言いました。
「ええ、きっと読んでくれてるはずよ」
「こなたはあんまり活字が好きじゃないみたいだからさー。ちょっと、心配でな」
「大丈夫よ。今までも、こなたはそう君の物語を読んでくれていたんでしょう?」
「嫌々だろ、たぶん」
苦笑いして、手をぱたぱたと振るそう君。
「まあ、あんまり感想は期待しないでおくよ」
「はいはい」
でも、私は知ってますよ。こなたが読むことをそう君が楽しみにしてることも、こなたも
そう君の物語が好きだっていうことも、ずっと見てきましたから。
「しかし、この堤は毎年変わらんなー」
「お花見をする人がたくさん来るようになったみたいだけど、ほとんど変わらないのね」
私がまだ元気だった頃に歩いた、長い長い権現堤。初めて来たときに見たここの桜並木は、
とても圧巻だったのを今でもよく覚えています。
「ちょっと先に行けば橋とかが出来たりしてるけど、そんなに気にはならないな。あと、
紫陽花がたくさん植えられていたり、湖も出来たり」
「景観を壊す開発じゃないなら、いいことね」
「おかげで、散歩するときの楽しみが年々増えていって……でも、まさかこんな楽しみが待ってるって思わなかった」
そう言って、ふとそう君が携帯電話の中にいる私をのぞき込んできます。
「かなた、この数日間どうだった?」
「そうね……うんっ、とっても楽しかった。
こなたと初めて話せて、ゆーちゃんと出会えて、ゆいちゃんと再会できて……そう君と、
こうしてまたいっしょに過ごせて」
この時間はきっと、そう君ががんばってこなたを育ててくれたことへのご褒美。
「楽しくて、とっても幸せだったわ」
私にだけじゃなくて、神様はそう君にも贈り物をしてくれたのでしょう。
「そうか」
「ええ」
私がうなずくと、そう君も嬉しそうにこくりとうなずいてくれた。
「俺も、かなたといっしょにいられて幸せだったよ」
それは、私の想い出と全然変わらない、そう君の優しい笑顔。私が大好きで、大切なそう君の笑顔です。
「ありがとう、そう君」
だから、ずっとその笑顔でいてくださいね。
「こっちこそありがとう、かなた」
贅沢な願いかもしれないけど……私がもうすぐ帰ってしまっても、こなたやゆーちゃん、
ゆいちゃんと、笑顔でいっしょに過ごしていてください。
そうすれば、私もずっと笑顔でいられますから。
「ねえ、そう君。いっしょに写真撮ろう?」
「おっ、写真か」
その笑顔をいっしょに残したくて、私はこなたたちがしたようにねだってみました。
「って、今デジカメは持ってないんだけどなぁ」
「ケータイのほうがいいかも。いっしょに顔を寄せ合って撮りたいから」
「そっか。んじゃ、どうやって撮るかな。この間のアキバのときみたいに、また調整するか?」
「ううん、そんなことしなくても大丈夫」
かぶりを振りながら、そっと力を解放していきます。
「か、かなたっ?!」
ふわりと、携帯電話から私の意識が離れていくのがわかる。
そして……目を開ければ、目の前には愛しいそう君の姿。
「ほらっ、これならいっしょに撮れるでしょ?」
いたずらに成功した子供みたいに、翼を羽ばたかせながらそう君に笑いかけてみる。
「まったく……去年のお盆みたいにびっくりさせやがって」
「私からの、そう君へのご褒美ですよー」
しょうがないなと笑うそう君に久しぶりに甘えたくなって……私は、そう君が広げて
くれた腕の中へと飛び込んでいきました。
エビローグ・そして、それから
「――って、お父さんってばずるいー! お母さんといっしょに撮るなんて!」
「スマンッ! かなたが一度っきりの荒技って言ってたもんで……」
お父さんは拝み倒しながら謝ってきたけど、そんなズルいことしてたんだもん。
「バツとして、今日のカレーはお父さんだけルー抜き」
「だあっ! しっ、白飯オンリーだなんてそんな殺生な!」
このくらいのバツ、あげても当然だよね。
「……でもさ、こなただってかなたが来てからいっぱいスクリーンショットを撮ってたんだろ?」
「そ、そりゃそうだけど」
「いいよなー、かなたといっぱいスクリーンショットが撮れて。そこでどうだ? お父さんと
かなたの写真をあげるから、カレーの件はチャラにするってのは」
うおっ、それはそれで私の痛いところをついてくる……
「わかったよ。その代わり、お父さんの部分はあとで塗りつぶすから」
「うわー、こなたってばストレートすぎ」
貰ったからって、全部許すほど私は甘くないんですよーだ。
「もう、こなたもおじさんも子供みたいじゃない」
「でもすごいねー、こんなにいっぱい撮ったんだ」
かがみとつかさが、写真用紙にプリントアウトしたスクリーンショットやデジカメの
写真をいじりながら話しかけてくる。
「本当、泉さんにそっくりの方だったんですね」
「……仲間」
買ったばかりのアルバムに写真を貼り付けるみゆきさんに、写真の大きさを揃えている
みなみちゃん。って、なんでお母さんの胸元あたりばっかり見てるかなー。
「不思議なこともあるんスねー」
「去年もこういうことがあったんだって。ね、お姉ちゃん」
一枚一枚、目を輝かせながら写真を見るひよりんに、今もがしょんがしょんと印刷中の
プリンターに向かっているゆーちゃん。
かがみたちに全てを話した、次の日の朝。
お盆休みに入ったっていうこともあって、みんなは私の家に集まって、いっしょにお母さんとの
想い出のアルバム作りを手伝ってくれていた。
「そうそう、去年のお盆にお父さんといっしょに写真を撮ってたらさー」
そう言いながら、私は引き出しに大事に仕舞ってあった写真をひよりんたちに見せてみた。
「うぉう……こ、こういうことがあるんですねー」
「こ、これって心霊写真っていうのかな?」
「凄い……」
あー、やっぱりびっくりするよね。後ろから私に抱きついているお父さんの背後で、
うっすらと手を振ってるお母さんの姿が写っているんだから。
「へえ、本当にこなたと背格好もそっくりじゃない」
その中で一人、かがみはびっくりしないでその写真を見ていた。
「きっと、かなたさんはこなたとおじさんを強く想っていたのね。だから、かなたさんの姿が
くっきりと写って……こうやって、この家に帰ってきたのよ」
「泉さんやおじさまの想いが、かなたおばさまに届いたのかもしれませんね」
「かなたさんが写ってる写真、みんな楽しそうだもんねー」
「だよねっ、そうだよねっ!」
みんなの言葉に、私の心があたたかくなっていく。
突拍子もない「お母さんが還ってきた」って言葉を、包み込んでくれたかがみ。
最初は戸惑っていた二人も、この数日の出来事を話すうちに信じてくれて……今、
こうやってわいわい言いながら写真を見てくれている。
「泉先輩一家って、とっても強い絆ですよねー」
「……それは、とてもいいこと」
ひよりんの言葉に、みなみちゃんもこくりとうなずく。
二人とも巻き込んじゃった形だけど、写真の山を見てゆーちゃんの思い出話を聞いた今、
こうしていっしょにいてくれる。みなみちゃんに関しては、ほんのちょこっとだけお母さんと面識もあったらしい。
「でも、これってアルバム一冊で足りるの? まだまだ印刷するのがあるんでしょ?」
「あー、確か1ギガ近くあったはずだから足らないかも」
「い、1ギガって、そりゃまたたくさん撮ったのね……」
って、容量でドン引きすることないじゃんかー。
「だって、お母さんとの想い出だもん。いっぱい撮っておかないと」
「私も、いっぱい撮ったんですよ」
「俺もいろいろ撮ったなぁ」
私たちが本気を出せば、そりゃもう数百メガなんて軽く越えちゃうわけですヨ。私なんて
全部高解像度のビットマップファイルで保存してあるし。
「それだけ、たくさんのことがあったってわけか」
「そゆことそゆこと」
かがみの言葉に、私ははっきりとうなずいた。
日数にすればたったの数日間だけど、それ以上にたくさんの出来事があって、たくさんの
想い出を作ることができたから。
「では、たくさんアルバムを買わないといけませんね」
「私も、写真貼ったりするお手伝いするよー」
「私も手伝いますよー」
「……一緒に、やらせてください」
「みなさん、ありがとうございますっ」
「ホント、ありがとねっ!」
ゆーちゃんといっしょに、私も笑顔でお辞儀する。
「よかったな、こなた。いい仲間がいて」
「うんっ」
ホント……私ってば、幸せ者だよね。
こうやって、いろんなことを話せたり、いっしょに過ごせる仲間がいるんだから――
「あー、その中に男が一人でもいればホントに『それなんてエロゲ?』な世界なんだろうなー」
「あ、あははははは……」
だからこそ、こういうときにアナタの余計な一言はやめてほしかった!
ううっ、せっかくいい空気だったのにぶち壊しにしてくれちゃってー……
「はろー。お集まりですかな? 若人たちよー」
「あれっ、ゆい姉さん?」
「お姉ちゃん、いらっしゃい」
突然ドアが開くと、その隙間からひょっこりとゆい姉さんが顔を出してきた。
「ゆたかからメールをもらってさ、私もアルバム作りに参加しようって思って。ほらっ、
差し入れのアイスだよー」
そう言うと、ゆい姉さんはぎっしりアイスが詰まったコンビニ袋を掲げてみせた。
「おーっ、ゆい姉さんナイスっ!」
「すいません、成実さん。なんかお気を遣わせてしまったみたいで……」
「いーのいーの、こういうのはみんなで楽しくやらないとねっ」
みんなで、楽しく……か。
それじゃあ、みんなが揃った今がちょうどいいかもしれない。
「だったら、さ」
「うん?」
私はテーブルの上に置いてあったお父さんのデジカメを手にすると、
「アルバムに入れる写真の中に、みんなの写真も入れちゃおうよ」
ここにいるみんなのことをぐるっと見回しながら、そう誘ってみた。
「おっ! いいな、それ」
「それいいねっ、お姉ちゃん!」
「いいねいいね、じゃんじゃん撮っちゃおう!」
二つ返事で答える、我が家の面々。
「ホントにいいの? 私たちが入っても」
「いいのいいの、お母さんはにぎやかなのが大好きだから」
「じゃあ、私もいっしょに入ろっと」
「私も入るねー」
「では、僭越ながら私も」
「私も、よろしくお願いします」
「……私も」
来てくれたみんなも、楽しそうに答えてくれる。
「もちろんっ、どんどん入ってくれたまへー」
やっぱり、こうでなくっちゃ。
玄関の前に出た私たちを、ぴーかんの陽気が迎えてくれる。
ちょっと暑いけど、これくらい気にすることはない。
「じゃあ、前後に二列に分かれる?」
「うーん……九人だけなんだし、横に並ぶだけでもいいんじゃないか?」
「そっか、それもそうだね」
わいわいやりながら、あーでもないこーでもないと考えあう。
これも、みんなでいろんなことをするときの醍醐味。
「それでは、おじさまと成実さんを中心にして、その横に泉さんと小早川さんが並ぶ。
その両横に、私たちが並ぶという形ではどうでしょう」
「おおっ、みゆきさんってばナイスアイディア! それじゃ、それで行ってみよっか」
この数日間、お母さんともそうすることが出来た。
それは、私たちにとってかけがえのない想い出と経験。
「ゆい姉さん、ちゃんとみんな入ってる?」
「ばっちりばっちり。このままタイマーかけてもいいぐらい」
「かけたままそこにいて、入り忘れるなんてオチはないよーに」
今はもう、お母さんの姿を見ることはできない。
けれど、こうやって想い出はずっと残せるから。
「かがみもつかさも、みゆきさんもこれで大丈夫?」
「うん、大丈夫よ。ねっ、つかさ」
「私も大丈夫です」
いつまでも、心の中に。
お母さんだけじゃなく、みんなとの想い出も心にたくさん詰まってる。
「それじゃ、そろそろいくよーっ!」
「はーいっ!」
「えっと、タイマーは十五秒にして……それっ!」
でも、時には形にしておきたいこともあって……
それはきっと、私だけじゃないはず。
「みんな、笑ってー!」
かしゃっ!
「ほらっ、やっぱりいたっ!」
そうだよね、お母さん。
てけてけかなたさん"おかわり" 完
「てけてけかなたさん」シリーズの全25話、皆様いかがでしたでしょうか。
これで、私が書く「てけてけかなたさん」のお話はおしまいとなります。
どうしても書きたいと思った5話は、しんみりというかにぎやかななお話。
最終話も、そんなにぎやかな中で終わりたくてこのような形にしてみました。
蛇足と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、これがこのお話ということで。
最後に。
このお話は、妄想屋(仮名)さんが執筆された「てけてけかなたさん 後日談」とリンクしています。
お話の繋がりがわかりにくいと思った方は、是非とも読んでみてください。
最後に、このシリーズを書くきっかけをいただいた妄想屋(仮名)さん、
そして読んでいただいたスレ住人の方々、本当にありがとうございました。
やっぱりにぎやかなのはいいね!GJ!
>>411 4レス目で思わず席を立って転がりました。ラストの一文でまた転がりました。
そしてレス書きながら読み返して、また転がろうとしています。
親子と夫婦と、家族と友達と、あったかくて優しい絆のお話を、どうもありがとうございました。
最高のカーテンコール、ぐっじょぶでございました!
あ、それとかなたさんに一言。
ファイルからいくらでも取り出せるからってあんまりどかどか食べてると……太りますよ?
>>411 完走お疲れ様です。そしてGJ!!
5巻発売までのかなたさん分がチャージされてちょっとハイテンションになっとります
……というか、もうこれさえあれば5巻買わなくても闘えるような気がw
愉しいひとときをありがとうございました
>>411 あれ?なんでここに未来から来た本編最終回の原稿が……?( ;∀;)イイサイシュウカイダナー
冗談はともかく、本当に心温まるおとぎばなしをありがとうございました。
ゆーちゃんあたりは絵本にするのかな。こなたは泣きゲーにするのかな。
>>411 癒されるな〜これで終わりと思うと寂しくもあるけど、完走お疲れ様っス
>>411 痛みに耐えて頑張った、おめでとう
gj
投下時以外はコテ使ってないんですが、ご指名?いただきましたので今回だけ。
>>411さん。
賞賛とか感謝とか、感激とか感動とか。
いろいろな思いはありますが、全てをこの一言に込めさせていただきます。
『あじゅじゅじゅしたー』……ではなく、
『有難うございましたッッ!!』(直角のお辞儀でどことなく刃牙風に)
てけてけかなたさんシリーズ、どれも最高でした!!
GJ&お疲れ様!!!!
なんかもう、神があまりに多過ぎて……。
幸せだ。幸せだあぁぁ……。
421 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 15:24:02 ID:gfzsUb4D
なんという神スレ
いままで俺はこんな神スレを見つけることができなかったのか・・・
ともかくみんなGJ!!!
てけてけかなたさんで泣きました
2chでこんな神スレと逢えたことは…忘れまい…!
※非エロ ※2レス ※カオス注意 ※感想大歓迎 ※この物語はフィクションであり、実際の人物・事件等とはなんら関係ありません
題名:鷲宮神社は萌えているか1 〜サザーランドvs中華王先行者〜
〜前回までのあらすじ〜
NHK(日本引き篭もり協会)から脱退した泉こなたの命をねらうくらやみ団。
彼女を守るため未来から来た朝比奈はUNO(ユーノ)からバードコールを授かる。
そんな中、泉こなたと面会がしたいという男が現れる。彼は自らを「ルルーシュ」と名乗った。
……ところで、あらすじってどんなすじだろう。おじさん、気になって夜も寝れないよ。
〜前回までのすじ終わり〜
あーさがーきーたー まーきばのーあーさがー
こなたは朝、目覚めると図1のようになっていた。
図1
http://www36.atwiki.jp/panivip?cmd=upload&act=open&pageid=92&file=%E5%9B%B31.jpg 「誰か引っこ抜いてくれ〜〜〜(汗」
こなたは図1の状態のまま、なぜ自分がこのようなことになっているのか、いろいろ考えた。
( ……どうしてこんなことに……日ごろの行いが悪かったからかな………これがオヤシロ様の祟りってやつか?…
…いや、でもあれはゲームの中のことだし……うーむ、それでも、昨日「ひぐらしの◯く頃にって作画崩壊してね?
特に手とかw」なんて言ったせいかな……それとも先週作ったMADにTDNもとい、TDLのネズミキャラクター使った
せいかな……やはり、あれはまずかったか………そういやTDNは何してるんだろ…四国で元気にしてるかな……
……あっ、1ヶ月前にお父さんのPCに面白半分でエロサイトからの架空請求のメール送ったのがばれたのかな…
…反応面白かったけど、顔面蒼白であたふたしてたし………あっ、昔の中国の偉い人が、現実の自分はもしかし
て蝶の見ている夢なのではないかと!同じく現実の私も原監督の見ている夢なんじゃないか!……って、なにをわ
けのわからないことを………もう、どうでもいいや……アハハ…… )
そして、3年の時が過ぎた。というのはアメリカンジョークで、3分間待つのだぞ、という神のお告げに従い、3分間待った。
すると、たまたま傍を通りかかったベジータ(仮名)により助けられた。
( まじで来ちゃったよwラッキーw )
「あじゅじゅした〜。危うく1億と2千年後くらいに逆さまの化石として発掘されるとこだったよ」
と、こなたは頭の中で動詞の時制をチェックしつつ、周りから花が咲きそうなほどの笑顔で言った。
「なあに、礼ならいらん。当然のことをしたまでだからな。おっと、カカロットとの約束の時間だ。じゃあな。
………気が向いたらここに来るといい」
と、ベジータ(仮名)は地図(図2)をこなたに渡したあと、敦賀−姫路間を5時間で移動する速さでこの場を走り去った。
「なんていい人なんだ……M字ハゲだけど」
こなたは、一場が今季初勝利を挙げた楽天ファンと同じ気持になっていた。そして早速、地図(図2)の場所へと向かった。
図2
http://www36.atwiki.jp/panivip?cmd=upload&act=open&pageid=92&file=%E5%9B%B32.JPG * * * と(∀゚( * )
柊つかさは、頭を悩ませていた。日本のバルサミコ酢グループによる対立があまりにも多かったからだ。
日本におけるバルサミコ酢のグループは現在、大きく分けて7つある。小さいものもすべて含めるとなんと約6000
以上の数に上るのだ。ちなみに、つかさはHBKの会長である。(図3)
なんとか族同士の争いをなくそうか、それにはまず、どうすればいいのか、つかさは考えた。そして、一つの考えが
浮かびあがった。対立するならひとまとめにすればいいじゃない、こう考えたのである。
思い立ったが吉日、つかさはさっそく行動に移した。ひとまずこの案を次のバルサミコ酢学会で発表するべく、資料の作成を始めた。
図3
http://www36.atwiki.jp/panivip?cmd=upload&act=open&pageid=92&file=%E5%9B%B33.jpg
一方その頃、千葉マリンスタジアムに向かうタクシーの中では、まもなく始まる千葉ロッテマリーンズと
オリックスバッファローズの試合のラジオ放送が流れていた。
「…ガガッ…さぁ、まもなく千葉ロッテマリーンズとオリックスバッファローズの今季最終戦が始まります。実況は私、阿部高和、
解説は山本寛さん、ゲストにはルー大柴さんを迎えてこの試合をお送りいたします。お二方とも、どうぞよろしくお願いします「「よろしく」」
今日勝ったほうがCS出場という大事な試合で両チームともエースをぶつけてきました。ロッテ先発は清水直行、対するオリックス
先発は佐々木、オーダーはご覧のようになっています。(図4、図5)
図4
http://www36.atwiki.jp/panivip?cmd=upload&act=open&pageid=92&file=%E5%9B%B34.jpg 図5
http://www36.atwiki.jp/panivip?cmd=upload&act=open&pageid=92&file=%E5%9B%B35.jpg …おー、ロッテはレフトに大松、サードに今江をスタメン出場させてきましたね」
「今江くんの打撃の調子がここ最近すごくいいんですよ。それで先発出場させたんだと思います」
「あー、そうですか。たった今、プレイボールが宣告されました……ザザ…」
キキーッ 「おっちゃん、20円とっとき」「あいよ、気をつけてね」
タクシーの料金メーターは3980円と表示されていた。ロッテのレプリカユニフォームに身を包んだななこは、タクシーの運ちゃんに
野口英世を4枚渡したあと、急いで球場へと向かった。
* * * (*><)
???「クックック……ルックルックコンニチハ……」
8つと7つのモニター、つまり、16つくらいのモニターを見つめながら、謎の女は怪しい笑みを浮かべていた。
???「すべては私の計画通りに進んでいるわね。おーっほっほっほ」 グキッ
高笑いした拍子にあごが外れたようだ。ざまぁ。
???「あ……あえあー、あうええー(誰か助けてー)」
to be continued
「……戸部こんちぬエンポテンツ?」「ちょwww違wwww」
-続け-
ちょwww何このカオスwwww
くだらねーwwwwwwサイコーw
TSUTAYAwwwwwwwww
428 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 18:40:40 ID:VsNq2TTW
腹筋やべえwwwwwww
429 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 18:43:08 ID:VsNq2TTW
>>423 私のバルサミコ酢への愛はだれにも負けないよ!!
いつかきっと・・・・お姉ちゃんやMハゲにもバルサミコ酢のおいしさをわからせちゃうもん!
「かがみは世界で一番可愛いよ」
俺がかがみの耳元でそう囁くと、かがみは顔を赤らめ俺から顔をそむけた。
「大好きだよ……かがみ。」
そういって俺はかがみにキスをする。
俺のキスをかがみは素直に受け入れた。
「んっ……んはっ……」」
かがみの部屋の中でいやらしく水音がピチャピチャとなる。
「だっ…ダメだよ……誰かきちゃうよお……」
俺が口をゆっくりと離すと、かがみは涙目で俺に訴える。
そんなかわいらしいかがみに俺はまた欲情し、再びキスをする。
「あっ……やめっ……!んっ……!」
今度は舌を入れる。俺の舌がかがみの舌を絡めとり、吐息が激しくなる。
「んんっ……!んふう……」
2分ほどの濃厚なキスを終え、俺はゆっくりと唇を離した。
「なあかがみ……俺、もう我慢できないんだけど……」
そういって膨れ上がった股間をかがみに見せると、かがみは恥ずかしそうに頷いた。
「こんなこと……あんたにだけなんだからね……!!」
ぷいっとそっぽを向きながらも服を脱ぐ姿がまた俺を激しく興奮させる。
「ほっほら……!脱いであげたわよ……!!」
かがみはそういって顔を紅潮させる。
その並盛の胸を俺は優しく両手で包む。
「あんっ!ああん……」
乳首を指でコリコリすると、身をよじって悶える。
「やあっ…!!そこはダメえっ……はあんっ!!」
俺は次の段階へと入った。顔を下半身に移し、足を広げる。
「ダメっ……そんなとこ汚いよお……」
「かがみの身体が汚いわけないだろ??」
そう言って俺は秘部を舐める。
「ああんっ!!!くうっ!!!いやああああああんっ……!」
「エロい声だな、かがみ。そんなに気持ちいいか??」
「ああっ…!!うんっ……気持ちいいよお……!!」
かがみの小さい豆を舌で吸ってみる。
「あああああああっ!!そこはらめえええええええ!!いっちゃう…いっちゃうよおっ……!!」
「ふふ…まだいっちゃダメだぞ、かがみ。これから俺のデカいのが入るんだからな……」
俺は口を止め、息子を秘部へと当てがった。
「いくよ……かがみ……んっ!!!!」
一気に挿入した。凄い締まりに俺も悶える。
「くっ!!!!!かがみ……かがみ……っ!!」
ゆっくりとピストン運動をする。
「ああんっ!!ああっ!!○○(俺の名前)が入ってるう〜〜!!気持ちいいっ!!気持ちいいよおっ!!!」
「もうっ……!イきそうっ!!!!中に出すぞ…!!!!」
「らめええええええ!!中は…!妊娠しちゃううううう!!」
かがみの言葉を無視し、俺はイッた。
(どぴゅっ!!!ビュルルルルッ!!!)
「はあ…はあ…ごめん…出しちまった……」
息子を引き抜くと、中から溢れた精子が漏れる。
「……っ!もうっ!!馬鹿っ!!!妊娠しちゃったらどうすんのよ!!!」
ぱちんっ
「いてえ!!でっでも、俺との子供ならいいだろ!?かがみも気持ちよかったんだしさあ…」
「そういう問題じゃないでしょっ!!……でもいいわ。○○との子供なら、……別にいいしね。」
「かがみ……可愛すぎるぜ……!!」
そうして俺とかがみはまた二人だけの世界に堕ちていった……
END
連投ほんとにごめん。今は反省している
433 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 20:03:02 ID:N+Jmw0xd
>>411 てけてけかなたさんシリーズ完走おめでとうございます。
GJ無限大でした。
>>432 あの・・・老婆心ながら一言だけ・・・
オリジナルの男キャラを出すと、下手するとスレが荒れちゃうからよしたほうが良いかも
それに、露骨過ぎるエロシーンは唐突感が・・・
そこに至るまでのストーリーは無いの?
>>434 ほんとにごめん。今は反省している
過程も需要があれば書きます。
○○に自分の名前を入れて妄想しちゃってください。
とりあえず乙
あと、SAGEじゃなくてsageね。
それと、男キャラ出すときは最初に何らかの注意文を挟んだほうがいいと思う。
「オリ男注意」とかでもいいから。
>>436 指摘ありがとう。初めて書いたエロSSだったからよくわかんなかったよ…。
精進します。
てけてけかなたさんシリーズが完結してしまった……
おかしいな……俺の未来日記にはこの後、
「てけてけかなたさんA(エース)」がスタートすると書いてあるんだがw
>>438 いや、ここはマニアックに
てけてけかなたさん80
>>435 あんたはかがみスレに居た人か。
次に期待する。
SSを初投下してみる……が、実はまだ前半部分だけなんだ
俺は自分に甘いから、一人でやってると途中放棄してしまいそうなんだ
後半は金曜から土曜にかけて仕上げるつもりだから勘弁してほしい
『ゆたか×みなみ』で『ふたなりもの』。前半は非エロ
2レスほど拝借するよ
岩崎みなみは焦っていた。
幼少のみぎりに、ある漫画の影響を受けて愛犬の背に乗ろうとして潰してしまった時以上に焦っていた。
無論のこと愛犬は健在ではあるが、1週間吠えてもくれずに無反応で返されたときは死のうかと思ったほどだった。
と、走馬灯という名の現実逃避は、保健室のベッドで自分の上に覆いかぶさる親友の小早川ゆたかの声で儚く失敗した。
「みなみちゃんて……男の子だったの?」
事の起こりはよくある事……といってはゆたかに失礼かもしれないが、彼女が体育の授業中に少々体調を崩したことから始まった。
「ゆたか……大丈夫?」
こういう場合、真っ先にみなみがその変化に気付き声をかける。
時折ひよりが先に気付く事もあるのだが、彼女がみなみに先駆けてゆたかの変調に気付いたことがばれると
みなみの雰囲気が怖くなるので、ひよりは気付かないふりをして二人をそばに寄せるように立ち回ることを覚えた。
その方が創作意欲を掻き立てられるシチュも多い、らしい。
「あぅ……ばれちゃったかな?」
答える表情こそ笑顔ではあるが、運動量の割りに発汗しすぎている。おそらく少し熱を出しているのだろう。
そう診て取ったみなみは、体調不良の生徒を保険委員として保健室に連れて行く旨を教師に宣言し、
返事も聞かずにゆたかをお姫様抱っこで抱き上げると保健室に向けて駆け出していった。
一部女子がその姿を見て熱いため息をついたようだが、みなみは幸いにして気付かなかった。ひよりはそんなクラスの様子を見てニヨニヨしているようだったが。
廊下に出るとすぐ早足にペースダウンするところはさすが優等生といったところであろうか。
そうなると行動に若干の余裕が生まれ、みなみは大人しく抱きかかえられたゆたかの顔を覗き込む。
上気した頬、うっすらと浮かぶ汗の玉、閉じられた瞳、かすかに寄せられた眉、薄く開いた唇からは熱っぽい吐息――
「…………っ!!(ぼんっ!)」
一瞬で顔が真っ赤になり、頭から蒸気が噴出したことを自覚するみなみ。
「ひゃっ!……みなみちゃん、大丈夫?ごめんね、重いよね。歩くから降ろしてくれても……」
「だ、大丈夫。問題ない。ちょっと躓いただけ」
バランスを崩してゆたかが落っこちそうになり、申し訳なさそうに喋るゆたかに、みなみは可能な限り平静を装って首を横に振る。
その言葉にゆたかは「ごめんね、ありがとう」と従うが、落ちかけた恐怖心からか、先ほどよりもしっかりとみなみの首に手を回して抱きついてくる。
(いけない……平常心……素数……)
ゆたかの無意識の攻撃に、みなみは必死に耐えながら歩みを速める。
それは、普段であればどれほど高難度であろうとも、最悪の一歩手前で踏みとどまってきていたのだが……。
(よりによって、昨日に限って『処理』をわすれるなんて……うぅ……)
体育の前日には欠かさなかった行為を怠ったことをみなみは後悔したが、いまはそれどころではない。
湧き出る感情とある身体の変化を抑えようとすることに、みなみは全力を注いだ。
「ゆたか……保健室に着いたよ。もう少しだから」
半ば自分に言い聞かせるように声をかけつつ、みなみは保健室の前に立つ。
両手が塞がっているので、中にいるはずの保険医、天原ふゆきに声をかけるが返事はない。
戸は少し隙間が開いているので鍵はかかっていないようだ。
ゆたかに降りてもらって自分で開けるか、少々行儀が悪いが足で開けるかを少し悩んでいる間に、
状況を察したゆたかが少しだけ身を乗り出して戸を開けた。
「えへへ……これくらいはできるよ」
小さく笑うゆたかに、みなみは微笑み返す。
たったそれだけのリアクションだが、みなみはそれを不自然さをだすことなく行えた自分を褒めていた。
自分の腕の中でもぞもぞと動くゆたかの感触に、いろいろと限界突破しかけていたためだ。
一刻も早くゆたかから離れる為に、みなみはわき目も触れずにベッドへと向かう。
――もう少しだけ周囲に注意をしていれば、彼女のミッションは危ういながらも達成されていたはずだったのだが――
勝手知ったる保健室、開いている場合はいつも使用している最奥の保健室のベッド。その最短距離。
普段であればそこには無い筈のパイプ椅子の足にみなみは躓いてしまっていた。
「あっ……!?」
「きゃっ!」
この状況で、バランスを立て直すのは困難と一瞬で判断しむしろ勢いをつけベッドに飛び込み、
さらには身を反転しゆたかを下敷きすることなく済ませたみなみの身体能力は賞賛に値するだろう。
ぼすん、と見事ベッドにまで到達し、自分の身体でゆたかを守る。
軽い部類に属するゆたかの身体だが、それなりの勢いで胸や腹に押し付けられるとさすがに息がつまった。
「あぅぅ……あ、みなみちゃん大丈……ぶ……?」
自分の下敷きになったみなみの身を案じるゆたかの声が尻すぼみになる。
それを疑問に思ったみなみだが、呼吸を整え返事をしようとしたとき、下半身に違和感を覚えた。
嫌な感じではなく、どちらかといえば心地よいのだが、それが非常にまずい気がする。
「…………えっと……これって……」
困惑声。
と同時にゆたかは左手に触れているある『もの』を確かめるように視線をそちらに向け、手をずらす。
みなみも、自らが置かれた状況を察し、表情を青ざめさせた。
だけでなく、動かされた手の感覚にぴくんと反応したりもするのだが、それに浸っている程能天気な性格はしていなかった。
彼女らの視線の先には、みなみの下半身……ショートパンツを窮屈そうに押し上げる『なにかカタくて立ってるモノ』。
そしてこの話は、冒頭部分にようやく到達するのだった――
投下終わった……かな?
>>441さんいらっしゃい。初SSってことだけど、なかなかいい感じなんじゃないですか。
ただ、投下終了したら、その旨のレスを1つ入れてくれたらありがたいかなーと。
なんか偉そうでスマンス。
-------------------------------
ところで、ポップンミュージックの「キミに届け」を聴きながら、『おかわり』の最終回を読んでたら、
えらいことになりそうになった件について。
萌え死ぬかと思った。
445 :
441:2007/08/23(木) 23:20:57 ID:HfyLKQji
>>444 いや申し訳ない、仕事中に仕事場からの投下で、終了のを書き込もうとしたら立て込んでしまったのです
ばれる事無く無事帰宅できたので、のんびり続きをかきはじめるっス
そんな無茶して投下しなくてもΣ(゚Д゚;
続きを楽しみにしとります。
447 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 23:39:38 ID:PgEjfogd
小説を書いたんだが、今投下しても平気だろうか?
今投下するしかないだろう
449 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 23:42:44 ID:PgEjfogd
わかった。ちなみに少し長くなるので分けて投下する。ちょっと暗い話なので注意してくれ。
>>447 おk。投下前にジャンルやカップリング書くの推奨。あとsageも推奨
こなた×かがみ
記憶喪失もの
です。
452 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 23:57:55 ID:PgEjfogd
この作品は基本的にかがみとこなた視点で進みます。
いつもの帰り道。こなたと私は夕暮れの道を歩いていた。
テストも終わり夏休みも間近な日、少し涼むつもりで入った喫茶店に長居してしまった。気付けばこの時間だ。
「結構遅くなっちゃったわね」
「喫茶店涼しいからね。つい長居しちゃうんだよね〜」
長く伸びた影。その二つの影の真ん中には二人の手が重なっていた。歩くたびに手がゆらゆらと振れる。
とりとめのない話。それがとても充実しているように思う。私の手にこなたの体温を感じる。
橙色に輝く空。街が霞み、私とこなたを包む。
「…がみ?かがみ?」
はっとする。どうやらぼんやりとしていたらしい。
「どうしたのさ、かがみ。ぼーっとしちゃってさ」
拗ねたように少し唇を尖らせる。そんな何気ない仕草さえも私を虜にする。本当、可愛いな。
「ん、ちょっと夕暮れに見とれてて」
「へぇ〜。かがみも乙女っぽいとこがあるんだ」
からかうような声。
「うっさい。でも見てよ。空も街も私達もみんなオレンジ色に染まってる。綺麗じゃない」
「そうだね〜」
こなたもうっとりして景色に見入っている。
私達は足を止めて、景色に見入っていた。
「でもさ……」
唐突にこなたが口を開く。
「夕暮れってさ、今は綺麗でも沈む直前って真っ赤になるじゃん」
「そうだけど、それがどうしたのよ?」
「私さ、あの瞬間がなんかやなんだ」
「…………」
無言の時間が流れる。
私は体をかがめ、顔をこなたと同じ高さに合わせる。こなたはまだ夕暮れを眺めているから気付かない。
「こなた」
私の声に振り向いた。
そして、
「んむっ!?」
唇と唇が合わさった。
こなたの目が見開かれる。びっくりしちゃって。
「な〜に辛気くさいこと言ってんの。せっかく二人きりなのに」
びっくりしているこなたに、意地悪く言ってやった。こなたの顔はオレンジ色から更に赤くなっている。
「不意打ちは卑怯だよ……」
「へへ〜ん」
上目使いで睨むこなた。それに対してからかう私。
そしてすぐに二人して苦笑し、
「……帰ろっか」
「……そうだね」
いつの間にか離れていた手を、もう一度つなぎ歩き出した。
私とこなたが別れる交差点。お互い、名残惜しげに手を離す。
「じゃあ、また明日ね」
「うん、また明日」
私が背を向け歩き出した瞬間。
「かがみ!」
呼ばれて振り返った。
>>452 「こなたもうっとり」を「こなたもっこり」と読んでしまったw
サーセンwww
あとGJ!頑張ってな〜
こなたの顔が目の前にあった。そして唇には柔らかい感触。
「っぷは」
こなたが離れる。
「さっきの仕返し」
照れくさそうな、でもいつものニヤケ顔。
「じゃあね〜かがみん」
そう言うと、こなたは走って行ってしまった。しばらくの後、私も歩き出す。
唇に残る、こなたの感触。自然に顔がにやける。幸福感でふわふわしながら私は家に向かった。
恋は麻薬とは言ったものだ。麻薬など吸ったことはないが、確かにこれは気持ちよい。
依存するのも無理はないと思う。……いや、既に私は依存しているんだ。こなたに。
「………ん?」
ふと、こなたの事でいっぱいの私の目に夕暮れが飛び込んできた。
沈みかけた太陽は先ほどのオレンジとは違う、赤色に輝いていた。
ゾクリとするほどの赤い光と黒い影。周りが全て赤と黒で塗りつぶされているように見えた。
予感のようなものを感じた。それも、嫌な。
「………!」
私はぶんぶんと頭を振って、その考えを追い出そうとした。しかし、頭にこびりついたようにその予感は離れない。
私はそれを振り切るように歩き出した。
気のせいに決まっている。だが嫌な予感ほど当たってしまうものだ。
ホントかがみって可愛いんだよね〜。あのキスの後の顔なんか特に。
「……かがみ」
愛する人の名が、自然に口からこぼれる。
最初は女が女を好きになるなんておかしいし、世間的にも認められるわけないって思ってたよ。
でも、その気持ちは小さくなるどころかどんどん膨らんでったんだ。かがみを想うだけで心臓がドキドキってね。
これが、恋なんだって思った。
んで、気付いてからは大変だったんだよね。かがみと一緒にいるだけで緊張しちゃうんだから、うまく話せなくなっちゃってさ。
そしたら、かがみと2人っきりで帰った時にかがみ、様子がおかしい私を心配してくれたんだよね。その時、私はひらめいたんだ。このシチュなら、エロゲーなら三択の中に必ず告白の選択肢があるって。
迷わず、告白を選択した。
『かがみ!私、かがみが好きなんだ!』
溜め込むのは私らしくない。ちょっと声が裏返ったけど、言えた。
……もちろん断られるかもしれないって思ってたよ。むしろ断られて当然だしね。
でも、かがみは真っ赤になってて、照れくさそうに言ってくれた。
『私も、こなたの事……好きだよ』
それから私たちは恋人になった。
そうして現在にいたるわけ。
かがみの事を考えてたら、結構時間が過ぎちゃった。
オレンジの夕焼けは、すっかり消え去り街中が真っ赤に染まってる。……血みたいで気持ち悪い。
「…………」
なんかセンチメンタルな気持ちになってきちゃったよ。私らしくない。
早く帰って終わってないゲームの続きでもやろっと。
そういえばもうすぐ夏休みだし、これからかがみといっぱい遊べる。
海行ったり、お祭り行ったり、花火したり、スイカ食べたり……
でも、私のそんな考えはある音にかき消された。
クラクション。
「………え?」
激しい衝撃。
私の体は宙に飛んだ。不思議と痛みは感じない。
目に入ってきたのは夕暮れ。血のように赤い空。そして、私の赤い血。
その景色を最後に私の意識は途切れた。
GJ!!ワクテカで全裸待機
したいところだが寝る
とりあえず今日はここまでです。随分長くなりそうなので、続きは後日投下します。よろしくお願いします。
>>411 終わってしまったんですね…お盆も終わってそんな時期か…
たくさんの心暖まるエピソード、そしとたくさんの感動を本当にありがとうございました。
>>411氏
昔、ハンバーガーを齧りながら、ご指導いただいた頃にはコメントを貰える様になるとは思ってませんでした。
せんせーのお話は甘くて、それでいてどこか懐かしくて。共振しそうになりながらいつも読んでます。
完結、おめでとうございます。お疲れ様でした。
>>390氏
ごきげんよう! 今回は今までにもまして不器用で素直になれないかがみとこなたに、心のサプリメント頂きました。
ゆたかちゃん、よく似てますねw
でもあの家にこなたとかがみを持ち込んだら……そういう役回り、やっぱりゆたかちゃんとお父さんですもん。
お互いどんどんつかっていきましょう♪ 最後に恒例で。
――ぐっじょ。ぜんらたいき!
§
さてこんばんわ。話を引き伸ばしたから、ちょっと投下ペース落ちてますけど。
ゆにすた、えぴそーど3をお送りします。
相変わらず青春してますうちの子達。おかしいなぁ……w
注意事項いきます。不快な方は「ゆにすた」をNGでどうぞ。
本文はこなた&かがみん、性的表現あり。
Line331で本文7レス借用します。
気分と目的が一致しない事って、ないかな。
そう、たとえば試験勉強をしてるときに無性になにか別の事がしたくてたまらなくなったりする事。
もっとも……ありていに言えば、今の私がそんな状況になってるって話なんだけど。
「まぁ、こんなものかな?」
開きっぱなしの英語の参考書の上に勉強用の眼鏡を置いて、軽く伸びをした。
割と上手に焼けましたーっ、チックに呟いてみたけど、このセクションの文法はもう一回やり直し確実なのは理解してるんだ。
実際、ノートに例文を写して、訳文をその下に並べていく……それだけの『作業』になっちゃってたから。
原因は私の中では判りすぎるくらい理解してるんだけど。
この前、かがみと一緒に帰った時に、ちょっと強引だったけど……スキンシップにいそしんだって言うか、膝枕してもらった事。
もっとも、おかげで私の中で色々……決心とか踏ん切りとか、方向性みたいなものが出来たし、何となくかがみとの距離も縮まった気が、する。
その副作用みたいなもの、なのかな。それは言い訳なのかもしれないけど。
ひとりえっちの時、いままでエロゲー……だったのに。なんでか、かがみで。それを求めちゃう私が生まれちゃったんだよね。
――今日も、シちゃおかな。
私にとっては大変ある意味不本意かつ、不謹慎で厄介な事に、このえっちもーどな私は自重する事があんまり無い。
勉強中は強固な精神力で、シカトをいつも試みるんだけど、どんどん心の中でおっきくなってく。
英単語も、年号も、論説文の内容も、全部があいまいにぼやけて頭に入ってこなくなっちゃうんだよね、これが。
今までの私だったら全然、それでもオッケーノープロブレム、むしろウェルカムだったかも知れないんだけど。
今は目的地の前の障害物で、乗り越えなきゃイケない試練とゆーやつのですよ!
そう理由付けてベッドへ潜り込んだ。まぁ、もっとも、ただ単に一人えっちして気持ちよくなりたいだけなんだけど。
「……っ」
その気になってたからなのか、それともいつもの流れだからかな。
自分の左肩に右手がさわっただけで、背筋がゾクゾクしして、やらしい私になってくのが、わかる。
軽く肩をさするだけで、かがみに抱かれているようで、少しづつ身体が熱くなり始めた。
「はぁ。ん……」
息を軽く吐き出して、肩で遊ばせてた手を、胸に誘っちゃう。
指先で軽く押し込んで、そっと手のひらで、慎ましくてもそれなりに柔らかい場所をさする。
さすった場所から、首筋の辺りまでくすぐったいような、痺れるような感覚が広がってく。
「ふぅ、ふぅん……」
胸に手を当てて、優しく撫でてあげながら、逆の手をパジャマの下へ……ゆっくりゆっくり、滑らせてく。
おなかを通過するときは、おへその上を丸く引っ掛けるようにして、焦らさせる。
急がないで、躰をいたわるように。壊れ物をさわるように、高めてく。
「はぁ、あぅん……っ」
躰を横向けに、枕に顔を押し付けて、膝枕された時のかがみのスカート越しの感触を、頭の中で再生しはじめる。
かがみのセーラー服の下から香ってくる、汗ばんだキャミにお鼻の先を押し付けたとき。
そのとき嗅いだ、あの甘酸っぱいようなにおいを思い出す。
――ヤバい、アタマ溶けそう。
「ふぅん……っ、くぅん」
太ももの内側をすり合わせるみたいにして、じれてた動作を……脚を少し開き気味にしてやめさせる。
まだ、そこはだめなんて思いながら、内ももを手のひらで、直に、ふにふにとほぐしてく。
胸を弄ってる手は周りを撫でてたところから、そっと中央のふくらみに近づけて、その周りを回すように弄ってく。
「っ、はぅん、っ」
ぱんつの上からだけど。大事なところに指があたって、どんどん気分が高まってく。
指で、ラインを上下にさするように。あわてないで、息を吸って、吐くたびに上下に動かして。
指先は、もうぱんつがふやけてきて、濡れてるんだよって伝えてくる。えっちになってるんだよって。
「はふ、はぁ……ぁうん」
我慢できなくなって、パジャマの中の手をぱんつの中に差し込んじゃう。
枕に当たってる吐息がどんどん熱を帯びて、触られてる感触だけ、頭にダイレクトに響きはじめてる。
――かがみぃ、切ないよかがみぃ……。
「……かが、みぃ。ああ、そこ……やぁあ」
直にソコに触れた手で、指が当たってる事が脳に伝達されたら、勝手にぱんつの中にある手のひらが動き始める。
濡れ始めてるすじを、こすりはじめたら、真ん中のぷくぷくの周りを、小さく指のおなかで回すようにして。
ふっと気を抜いてそれに身を任せたら、入り口のひだの内側に溜まっているぬるぬるを指に絡めて弄くってる。
「はぁん……かがみ、やだ。あんっ……あつい、きもち、いいよぉ」
かがみの名前を呼ぶと、体の感じる度数が数倍に跳ね上がって、溶けそうになる。
友達に、親友にされてるなんて妄想で、かがみにされてるって思って、ひとりえっちしてる背徳感が、たまらなく切なくて。
――指先が触れてるトコ、触ってるトコ、全部……かがみにシてもらってるんだよ、私。
――もっと、もっと。かがみ、触って。なでまわして。
好き勝手に、キモチイイを求めて動いてたら、パジャマとぱんつが膝元まで落ちちゃってる。
膝と身体を丸くしちゃいながら、もぞもぞと動かして……足が広げられるような体勢にする。
いつものゲームでヒロインがされてるみたいに。お尻を、誘うように上げて、もっと恥ずかしい体位にする。
脚を、おっきく開いて見てもらう。大事なところも、きたないところも、何もかもさらけ出して。
「吸って……っ、ああん、もっとぐにくにぃ……ふぅ、んあ……っ」
もう指先と、弄繰り回されてるところは、出してるお汁でべっとべとになっちゃってる。
まんなかを二つの指の間に挟むようにして、弄くられる。むき出しにさせてもらえないもどかしさと、しびれるようにくる快感。
息を吐く。躰のなか全部にかがみが駆け抜けてく。
「あふ、かがみっ、そこ。ふぅうん……っ! くぅん、あふ。んっ、ふっ! ほぁふ……ぅ」
声が高くなって、おっきくなってる事はわかってるけど、やめるなんて事は想定の範囲外。
目の前の枕を噛み締めて、声が広がる事だけはなんとか食い止める。おとうさんとゆーちゃんに聞かれたら、洒落にならない。
枕の端っこを、改めて口全体に入れて噛み締めながら、躰を完全に熱く火照らせて。
――かがみ、もう、もういい?
こみ上げてくる何かに、限界で。耐えられなくて、かがみに訴える。
髪ごと枕に押し付けて、咥えた枕に唾液を染みさせちゃいながら……胸の真ん中を強く、摘み上げる。
でんきが、はしってく。
「ひぁ……っぅ、くぅん……んんっ! ぁっ、ふぅん。かがみっ、イクぅ、イクっ!」
大事なところの真ん中を、指で広げるようにして、むき出しにされると、もう止まんない。
胸から手を離して、露出させてる指を交代させて。ぬるぬるでふやけきってる指のおなかで、くるくるくにくに。
もうキモチイイだけしか追いかけられなくて、動きがどんどん速くなる。
高く上げてるおしりが、何も考えなくても、その指の動きにそってまわされちゃう。
あたまのなかが、かがみとわたしでいっぱいになる。
「はぁあ……ふぅ、はぁ……」
気がついたら、もう寝ようとしかおもえなくなっちゃってた。激しくしすぎたせいもあるかも知れないけど。
この後シャワーを浴びなおしたする事もあるけれど、今日はもうそんな気分になれなくて。
足元で丸まっているぱんつとパジャマをもぞもぞ引っ張りあげて、つけなおして。
……なんだか幸せな睡魔に躰ごと投げ出した。
股間の辺りが気持ち悪くて、夜に目が覚めたのは言うまでもない事なんだけど。
――――――――――――――――――
ゆに☆すた 〜University☆Star〜
えぴそーど3 夏のお昼のサプライズ!
――――――――――――――――――
――こんにちわ受験生の私。さようなら欲望にまみれた私、またいつか会う……のかな?
人間、やろうと思えば不可能はないんだろうなと最近を振り返って思う。
時計を見ると夜明けの少し前、四時半。この生活がすでに二週間近く続いてる。
お父さんからも、ゆーちゃんからも『よく続いてるね』と先週辺りに言われた気がする。
――ええ、私としてもそう思います。
とは言うものの……やっぱりこの時間だとまだ頭がはっきりとしていないのは確かなんだよね。
その重さで右側に曲がる頭のまま、洗面所で軽くクレンジングする。
夏だ猛暑日だなんて言われてるけど、朝の水道水はそれなりに冷たいし、もやもやしていた頭を晴らしてくれる。
洗濯機にパジャマを突っ込んで、洗面所近くに乾かしていたTシャツと、短パンを身に付ける。
ついでにリボンで髪をポニーテールにして。鏡に写してばらついてないかをチェックする。
寝てる二人を起こさないように、廊下を音を立てないように歩いたら、そっと外に出る。
夏の真っ盛りで仕事しすぎな太陽が、まだ寝ぼけている時間帯。大きく吸い込む空気は気持ちいい。
暑くない、と言えば当然ばっちり嘘だけど、真昼間にクーラーのない部屋で起きるよりはね。
ネトゲでこの時間帯まで起きている事もあったけど、寝る前と起きた後では気持ちのノリが違うんだ。
どっちも嫌いじゃないけどね。
軽く準備運動をして身体をほぐしたら、一歩前へ足を出す。
体重を前にかければ次の一歩が自然と出る。
ここからは夏休みの日課にしているジョギングの時間。
公園に差し掛かると、私の横を過ぎ去る草や木々からいつもとは違う空気を感じる。
ボキャブラリがそんなに豊かじゃないから、表現するのは難しいけど……何とも言えない懐かしさが広がる。
この感覚は私にとって大切な、本当に大切な物だと思う。
ジョギングコースを走り切ると、さすがに息が切れて、髪まで熱を持ってるみたいに、体中から汗が止まらなくなる。
また音を立てないように洗面所まで戻って、着ている服を全部洗濯機に投げ込んじゃう。
お風呂場でお湯の蛇口を捻って、最初にシャワーの口から出る冷たい水を足元にぱしゃぱしゃかける。
お湯が出始めたところで、身体全体を軽く流して、椅子に座って髪を洗う。
首筋から胸の前に垂らしたら、股まで流れてくるくらいの長い髪。何気に維持するのが大変な私のトレードマーク。
でも大変さより、少しづつお母さんに触れられるような気がするから。キモチが強くなってくんだ。
枝毛にならないようにしっかりとトリートメントをして、水の蛇口を少し捻る。
ぬるめの温度になったら、また身体全体を軽く流す。身体がしゃきっとするから、好き。
お風呂から上がったら、朝のニュースを見ながら髪にドライヤーの風を通していく。
さすがに長い分だけ時間がかかるけど、今の時間ならゆったりする余裕まである。
髪が乾いてもまだ朝食の準備まで時間はあるから、趣味になってしまった暗記物でもする事にする。
――まずは昨日の続きでもしましょーか。
§
やる気があると時間というものはあっという間に過ぎていく。
朝食の準備、洗濯ものを干して。後はクーラーを効かせた部屋で軽く勉強、のつもりが……すでにお昼を過ぎてお茶に近くなってた。
ゆーちゃんから、ものすごく申し分けなさそうな顔で『こなたお姉ちゃん……お昼、どうする?』って聞かれるまで、
ゼンゼン全く、気づかなかったのに自分でもびっくりした。
ちょっと、いやむしろ。すごくかも知れない遅いお昼の準備。今日も素麺を茹で上げた。
毎日毎日三人でお昼は素麺を食べているんだけど、一向に減る気配がないんだよね。
お父さんの仕事関係からお中元が続々と届いたのだけど、今年に限って何故か素麺ばっかり。
日持ちするのはとっても良い事なんだけど『冬まで素麺は嫌、お昼はなくなるまで素麺』って宣言した手前、作らない訳にはいかない。
せめてもの救いは、つゆだけは毎日少しづつ変えたりしてるせいか、みんなが何の文句も言わずに食べてくれる事だけ。
「うぷ……」
ベッドに横になり、身体を大の字に広げる。
ゆーちゃんが途中でダウンしたから、その分も引き受けて頑張って食べた。
その結果……明らかに食べ過ぎました、ごめんなさい。もう机で勉強なんて余裕はしばらく無理だと思う。
枕もとの横に転がっていた通学用かばんから、本を適当に取り出す。出てきたのはパティからもらった海外版同人誌。
――これは英語の勉強って事で。
最初のページから頭の中で場面と言葉を当てはめながら自分なりに読み始めた。
♪一万年と二千年前から、あいしてるー♪
件の同人誌を解読しながら、中ほどまで読んだところで、不意にケータイから音楽が流れた。
顔がニヤついたのが自分でもわかる。これはかがみ専用の着信音なのだ。
「こにちゃー、かがみー」
「やっほ、どう、元気にしてる?」
「もちろん。最近は早朝ジョギングしちゃうくらい元気してるヨ」
「あんた、ホント唐突にスイッチ入るわりに、入ったら極端ね……」
「こう見えてもやる時はやるのです」
久々の会話だからか、かがみの声は最初少し緊張してるみたいな声だったけど、すぐいつもの声になった。
「真面目に勉強してるわけ?」
「んーどこまでが真面目っていうかわからないけど、まぁそれなりにやってるー」
「後から宿題みせてーって来ないでしょうね」
ずいぶんと酷い言い方だと思う。
失った信頼を取り戻すのは難しいとよく言うけど、きっとこういう事なんだろうな……なんて内心でいじけ涙を流してみた。
顔がニヤ付いてるのが自分で判るから、流せてない気もするんだけど。
「大丈夫だよぉ、もう大体終わらせてるッス」
「どーだか。ふぅ、ま、いいわ。少し息抜きでもどう?」
「何かイベントでもあるのかな、かがみんや」
「今日、あんたの家の方で花火大会あるのよ。もしよかったらどうかなって。ドカンドカン鳴ってたら勉強もできないだろうし」
「むぅ。そういえば町内会のお知らせにそんな事書いてたよーな……今日だったのか」
「……ふぅ。大丈夫? こなたってば日付感覚ズレてるんじゃないの」
――ん、何かかがみの声の様子がちょっとおかしくない?
花火大会に一緒に行くのは構わないんだけど、今のかがみにそんな余裕あるのかな……なんて考える。
「ねぇ、かがみってば大丈夫?」
「宿題ならもう終わってるわよ」
「そっちじゃなくて、何か声が変だよ。さっきからため息ばかりでさ」
「あー、ちょっと生理が来ちゃってたのよ。さっき薬飲みなおしたから、そろそろ効くと思うけど」
なるほど、確かにかがみのは結構重かった気がする。
酷い時は『だるいー』だけしか言わなかったり、机に突っ伏して動かなかったりしてた事を思い出した。
――その憂いを帯びた顔なんか、誘ってるみたい。
「まぁ、昨日と今日はホントだったら縁故の社の例大祭の手伝い行くはずだったんだけどね」
「あー、サボって遊ぼうとしてる悪い子がいるー」
「しょうがないじゃない、昨日はホント酷かったんだからさぁ」
恥ずかしいのかきまりが悪いのか、言い訳をしているかがみの声のトーンが落ちてく。
嘘をついてるとすれば、間違いなくどもっているはずだから、きっとシロだろうけど。
「んじゃつかさは?」
「当然行ったわよ、私の変わりにまつり姉さんも行ってくれた」
「いいお姉さんをお持ちだねぇ」
「普段はそういうんじゃないのよ、でもこういう時は感謝くらい……してもいいかもしれないわね」
――ぷぷ、照れてる照れてる。
さすが天性のツンデレだけあって、素直になりきれていないのが微笑ましい。
電話の前で顔を真っ赤にしてるかがみが想像できてすごく楽しい気分になった。
「みゆきさんはどうなのさ?」
「それがね……やっぱりみゆきらしいのよ」
「軽井沢の別荘いってるとか?」
「聞いてよ、さっきケータイに電話したらさ、今レマン湖ですーとか言われちゃって」
「ちょ、海外デスカ」
「そう、家族で欧州だってさ……さすがみゆきよね」
「ワールドワイドを地で行くって、こーゆー事なのかねぇ」
想像の遥か上を飛んでいくみゆきさん、さすがだなと思ってしまう。
――どーせ私らは近所の花火大会で満足できる小市民ですよ。
「でさ、良かったら泊めてよ、最近ぜんぜん会えてなかったし、勉強会もかねて」
「ん、もちろん構わないよー」
言ってから、私の部屋にかがみと二人きりなるんだねって気付いた。
――あれ、おかしいですよ私。
一人えっちの時に想像するかがみと完璧に別扱いなのか、あの時の切ない気持ちは起き上がってこなかった。
「んー調子よくなさげだから、おとーさんでも使いに回そうか?」
「自分の親を何だと思ってるのよ……さすがに悪くない?」
「そーでもないよ、多分喜んで行く、〆切り前だし。多分花火大会にも付いて来ると思うよ」
「さすがアンタのお父さんよね、でもそれでいいならお願いしようかな」
昼ご飯の時の気が抜けたおとーさんの様子を頭に思い浮かべる。
さかんに『〆切りがー』とか呟いていて、私とゆーちゃんは危ないから近づかないようにしてたから。
「んじゃおとーさんに聞いてみるけど何時頃がいいかな」
「そうねぇ……六時頃かな、無理だったら無理でいいから」
「わかった、決まったら電話するよ」
「うん、それじゃまた後でね」
携帯電話の切断ボタンを押して、机の上の時計を見る。
今は四時をちょっと回ったところ、結構話してたんだって気付いた。
――そろそろ洗濯物も乾いたよね、おとーさんに話をするついでに回収でもしようかな。
廊下に出た瞬間、暑くてじめじめした空気が身体に纏わりついてくる。
背中の付近から早くも汗が出ているのがわかった。
――またTシャツ洗濯ですか、今日二枚目だよ……トホホ。
「で、おとーさん、どう?」
「もちろん、喜んで! 当然ながら花火大会も参加で」
洗濯物の取り込みも終わって、お父さんに麦茶を運ぶついでにかがみのお迎えについて聞いてみる。
実際の意図は火を見るより明らかなのだけど、父思いの娘という設定にすれば世間様も納得……してくれると、いいな。
話してみたら、予想通り乗り気どころの騒ぎじゃない。
「お昼に〆切りって言ってなかったっけ」
「え、ああ……取材だ取材。丁度花火大会のシーンを書いててだな……」
「ほんとかなぁ?」
おとーさんを下からじっと見つめてみる。
――あ、目をそらした。こりゃ嘘だ。鉄板。
「こなたはこういうところまでお母さんに似てきたなぁ」
「え、そうなの?」
「まぁ、それはそうとして、六時だったよな。ちょっと車のエアコンでもかけてくるわ」
――ちっ、逃げられた。
私の興味が移ったところで勝手に話を切り上げて飄々と部屋を出て行った。
おとーさんはこーゆーのがうまくて話してる方としては困る時が多い。
担当さんはホント大変そうだなと思う。
「や、やばい! タイヤがパンクしてやがる!」
ガレージから聞こえてきた叫び声に、ため息をつきそうになった。
――はぁ、マジで。
ダッシュで戻ってきたお父さんが、慌ててるから言ってあげた。
「すぐ予備のと付け替えてね。無理でもなんとかしてね」
まぁ、それから汗だくかつ必死になって車を浮かそうとしてるお父さんを見たとき、
男ってバカだよねぇなんて感想が浮かんだのは黙っててあげることにした。
【Finale / えぴそーど3 夏のお昼のサプライズ!】
以上になります。お読みいただいた方、ありがとうございました。
テクニカルコメントも宜しければどうぞ!
EP4はこの続きの花火大会になります。良ければ楽しみにしてあげてください。
§
文章の書き方コメントがはやってたので会社でちょこっと書いてみました。
能書きが言えるほど上手じゃないのは百も承知なのですが……。
良かったら参考まで。
・書き上げた、ネタできた。そう思ったら書き留めて、一晩ゆっくり寝かせて読み返し。
・投下前、印刷してから、お茶でも用意。ゆったりした気分で、読み返し。
・文体について。
私は重点的に文体を見直します。
私はよく一人称独白って及ばれてる文体を使っています、が……似非になってると思います。
独白文体に内心の発言はないか、とか。ちなみに心の独り言の場合は文頭『――』を投げ入れます。『()』で包んでも可。*1
当然そうしたら微妙、とか思ったらその周りを書き直したりします。書き直してる間に話が変わり始めたりもします……。
ex:
心の声なので文頭『――』か『()』で包むばやい:
――かがみと一緒に死ねるなら、こんなクソゲームでもある意味アリなのかな。
包まなくていい文体のばやい:
かがみと一緒に死ねるなら、こんなクソゲームでもある意味アリなのかなあなんて、現実逃避に必死になってた。
*1:ゆにすた1話はこれをサボったのでくちゃくちゃです。そういう視点で見てみるとイイと思います……orz←黒歴史。
>>459と
>>469の処女(初めて)は俺がもらったぜ!GJ!
>>459久々の鬱物・・・wktkが暴走し始めやがりました。期待してるぜ
>>469ゆにすたの花火大会にも期待してますぜ。
やはりみゆきはブルジョワなのね。
後書き方サンクス。アドバイス利用して初めてだが粉雪かみさあや書いてみる。
もう読むペースが投下速度に追いつかないorz
願わくは、この先もずっと良作が投下され続けますように。
>>469 自分も一人称で書いているので、特に文体の記述例、特に包まなくていい場合が
参考になりました。書きあがっている分だけでもちょっと見直してみよう……。
>>469 よくある一人称物を読んでいると
どうしても気になるのだけれど、長めの独白部分の
> 公園に差し掛かると、私の横を過ぎ去る草や木々からいつもとは違う空気を感じる。
> ボキャブラリがそんなに豊かじゃないから、表現するのは難しいけど……何とも言えない懐かしさが広がる。
> この感覚は私にとって大切な、本当に大切な物だと思う。
このあたりの心理描写って誰の物になってるかな?こなたの?
いいえ、違います。「私」のです。
「私」が日常生活の中で感じることで大切だなって思えることを書くようにしてます。
それが書くことの目的だし、結局書いてる私=作中人物なんだし
だってそれにそうでないと自然な一人称にならないでしょう?
という返事が返ってくるような気がする。でももしこだわりがないのなら
独白内で間に「劇中のこなたのセリフ回し」でせっかくのその()つきの心の声とかを
差し挟んでみたりしてもらえれば、2次読みとしてはより嬉しいかなと。
>>472 鋭い突っ込みキター。ガクブル。緊張してきたよっ!
すでにお気づきかと思いますが、ゆにすたはEpごとにかがみとこなたの視点を移動しながら書かれています。
Ep3ではこなたのターン(笑)なので、あくまで『――』でくくってる中以外の地の文は
こなたの口調(もしくはこなたっぽく思える口調)で無ければなりません。
つまり、『こなたらしくないと思われる描写』の時点で(書き手として)アウトでした。
情景、心理描写大好きななので節操無く詰め込むとそんなことが発生します……。
二次である以上作者の多少のバイアスがかかりますが、指摘の点は改善の余地があるかと思います。
指摘とアドヴァイスありがとうございました。
>457
(;゚д゚)
(゚д゚)
どうしよう……
今俺が書いてるSSと内容が同じだ
記憶喪失ものとか、恐らくこなたが記憶喪失になるというところ
さらにはその起因が交通事故だというとことまでもorz
475 :
アリアン:2007/08/24(金) 08:09:20 ID:slO2nStn
連続で投下するのもどうかと思い、しばらく(といっても一週間もたっていないのですが)自重してました
みなみ×ゆたかで、非エロです
4レスお借りします
476 :
アリアン:2007/08/24(金) 08:11:04 ID:slO2nStn
いつも無口で、周りから見ると「何考えてるのかわからない」とか「怖そう」というイメージを与えてしまいそうなみなみちゃん
でもわたしから見れば「いつも私のことを考えてくれている」「少し照れ屋」な人
そして、かけがえのない大切な友達
「それにしてもこんな炎天下の中で体育なんて、やってられないよ〜」
田村さんがだるそうな声で独り言をいう
確かにこんな天気だったら、プールの授業のほうが何倍もありがたい
でも悲しいことに陵桜は水泳の授業がない
なんでだろう?
そう考えながらも、体育服にそでを通す
この前まで体調を崩していて、ずっと見学していたから、私にとって久しぶりの体育だ
「ゆたか、もう体の調子は大丈夫?」
もう着替え終わったみなみちゃんが聞いてきた
「うん、たぶん大丈夫だと思うよ」
「もしきつくなったりしたら、遠慮なく言って…」
「ありがとう、みなみちゃん。田村さーん、もういくよー」
独り言を言いながら着替えていたせいなのか、着替えが遅れてしまっている田村さん
「うわ、ちょっと待って!」
そういうと大急ぎで着替え、私たちと合流する
「「「暑い……」」」
外に出た瞬間、思わず三人とも口をそろえて言った
高校になってからは夏はクーラーがあるため、教室にいるときはそこまで暑さを感じなかった
でも外に出たとたん、まさに灼熱のような暑さが待っていた
空は雲ひとつなく、抜けるような青空が何とも憎らしいほどだった
「この最悪の天気の時に、何でマラソン…?」
トラック一周を走り終えた田村さんがフラフラになりながら私の所へ来た
みなみちゃんは相変わらずあまり表情は変わっていないけれど、汗びっしょりになっている
「次は小早川さんの番だけど…大丈夫?病み上がりの体で無理しないほうがいいよ?」
「大丈夫だよ。それに体調が悪くなったときは早めに先生に言って休ませてもらうから」
「あまり無理しないでね…」
二人の声を受けて、私はレーンに入った
477 :
アリアン:2007/08/24(金) 08:13:49 ID:slO2nStn
授業の残り時間も20分くらいになってきていた
じりじりと照りつける太陽の光のせいで、首筋や頭が熱くなっている
ほかの先生のもとで授業を受けている男子は水道水を頭からかぶっているけれど、さすがにそれはなかなかまねできない
そして再び私の出番が回ってきた
今回タイムがよかった人10人に点数をくれるらしい
しばらく休んでしまったから、こういうところで点数を取らないと…
「用意!ピッ!」
ホイッスルの音が鋭く響いた
私はこれまで以上に一生懸命走った
ただひたすら手足を動かして前に前に走った
なんだか手足が自分のものじゃないみたい
だれかほかの人の手足が私の体と入れ替わって、それが自動的に走ってるみたい
気づいたら一位でゴールしていた
最初はそれがなかなか信じられなかった
荒い呼吸を繰り返していると、田村さんたちがやってきた
「小早川さんすごい!一位になるなんて!」
「ゆたかって、足が速かったんだね…」
「いや…中学の頃は…そこまで早いほうじゃなかったんだよ…今回は偶然……」
……あれ?なんでだろう?景色が揺れて見える
聞こえてくるはずの音や声もところどころしかきこえない
めにみえているせかいがぐるぐるまわりはじめた
たむらさんやみなみちゃんがなにかいってるけどほとんどきこえない
なにかかたいものにぶつかるかんかくとどうじに、わたしのいしきもそこでとだえた
478 :
アリアン:2007/08/24(金) 08:16:21 ID:slO2nStn
気がつくと木陰で寝ていた
「……あれ…?」
「気がついた…?」
すぐそばにはみなみちゃんがいた
「みなみちゃん……私は…」
「熱中症で倒れたんだよ…」
「えっ…そうだったの…?」
「無理しないで、って言ったのに…」
表情は変わっていなかったけれど、その声には不安と心配と少しの怒りが混じっていた
「うん…ごめんね…」
みなみちゃんは手に持っていたスポーツドリンクを差し出してくれた
「はい、これ…大部汗かいてたから…」
「あ…ありがとう…」
プルトップをあけ、口をつける
さわやかな甘みと冷たさが口の中を潤す
口をつけて初めて気付いたけれど、かなりのどが渇いていたみたい。一気に飲み干してしまった
「みなみちゃんは、ずっと私のことを見ていてくれたの…?」
無言でうなずいた
「岩崎さんは、小早川さんが倒れた時からずっとそばにいたんだよ。小早川さんを一人でここまでおぶって運んだんだよ」
近くにやってきた田村さんが教えてくれた
「えっ…そうだったの…?」
みなみちゃんのやさしさに、思わず涙が出てきた
「ありがとう…みなみちゃん…」
「ゆたか…気にしなくていいんだよ…」
479 :
アリアン:2007/08/24(金) 08:17:09 ID:slO2nStn
みなみちゃんはそっと手を伸ばすと、指で涙をぬぐってくれた
「みなみちゃんは、とっても優しいね…」
「ゆたか…」
顔を赤くして、視線をそらすみなみちゃん
その時、チャイムが鳴った
「あっ、そういえばもう体育の授業終わってたの?」
「うん、もう10分くらい前に終わって、みんな教室に戻ってるよ」
「じゃあ…みなみちゃんは、私のために残ってくれてたの…?」
「そうだよ…」
「みなみちゃん…迷惑かけちゃったね…」
「いいの…そんなことよりもゆたかの体のほうがずっと大切なんだから…」
「みなみちゃん…」
そんな事を言われると…私…また泣いちゃうよ…
ほら…みなみちゃんの顔がだんだんぼやけてきたじゃない…
そんな私を、みなみちゃんはそっと抱き寄せてくれた
「泣かないで…ゆたか…」
ああ…私はこんなにいい人と友達になれたんだ…
「私…みなみちゃんの友達になれて本当によかった…」
「わたしもだよ…ゆたか…」
私はしばらくの間、みなみちゃんと友達になれた幸せをかみしめていた
ふと気付くと、次の授業の開始を告げるチャイムが鳴った
「さ、そろそろ教室に戻ろう…ゆたか」
「うん…」
そういえばさっきなぜか田村さんが頭を抱えて悶絶していたけど、なんでだろう?
480 :
アリアン:2007/08/24(金) 08:21:05 ID:slO2nStn
以上です
ゆたかが倒れるところなどは、実際とは違う部分もあるかもしれませんが、目をつぶってください
あとみなみがスポーツドリンクを差し出してますが、調べた結果危ないらしいので真似しないでくださいw
これからしばらく執筆に入ろうと思います
お目汚し失礼いたしました
投下速度はえええええええ
神だらけだなこのスレは
「みなみちゃん、私分かったのです」
「……なにを?」
私の寝室に私とみなみちゃん。少しの沈黙の後の突然の切り出しにきょとんとした表情になるみなみちゃん、でも分かってるのですよ、その内側はワクワクとウキウキが止まらないことを。
「はい、今日の中休みの時、みなみちゃんは『返して』と、言いましたよね」
「……っあ、そ、それは」
可愛いです、赤くなってうつ向いちゃいました。
「私は何を返せば良いのか……ずっと考えました」
もう授業に集中できなくなるくらい考えちゃいました。借りたものは無いか、間違えて持ってきてしまったペンとかが無いかとか…
「みなみちゃんは私の胸に手を添えて言ってましたね」
その行動から私なりに推察しました、自信はあります。なぜなら私達は小さい頃から一緒に居たから。
「……忘れて、無理…だから」
もっと赤くなっちゃいました、きっと苦しかったでしょう、みなみちゃんの性格ではその悩みを打ち明けることは至難でしょうから、ずっとずっと悩んで来たのでしょう。でもそれも今日で終わらせてあげます、お姉さんとして、同じ女の子とて。
みなみちゃんにちゃんと返してあげましょう。
「無理なんかじゃありませんよ」
「…っえ?」
肩に手を回して抱き寄せ、少し強く、それでいて優しく抱き締めます。すごく驚いたようにビクリとしました。
あぁ、この体勢だとみなみちゃんの表情が見えませんね、ちょっと失敗です。
「みなみちゃん"も"そっちの趣味の人で、私の事をそこまで慕ってくれていたのに…気付かなくてごめんなさい」
「…!ちっ、違っ――…"も"!?」
「これは私からの"返事"です。フフフ、でもみなみちゃん?『返して』だけじゃ分かりづらいですよ」
スルスルとみなみちゃんのお洋服を脱がせてあげます。わあ、やっぱりお肌がきれいです。
「あっ……ち、違っ!」
まぁ、恥じらうみなみちゃん、可愛いです、なんだか込み上げてきちゃいます。スベスベでしょうか、すこしペタペタでしょうか。後者はソレはソレで――私達、付き合いが長いから大丈夫ですよね?
あぁ、もう可愛いです可愛いです、私の中のみなみちゃんが止まりません。
「お姉さんがリードしてあげますから。力を、抜いてください」
ウフフ、フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ
「…待っ、違んっ――だ、だ…ダ……メ…ダメ…あっぁっ――ら…めぇ…ぅぅぅんっ!!!」
続かない。
gj
らめぇw
みwikiさんは一体何をしているんだ
女性ホルモンがドバドバ出れば、胸も大きくなるってもんでぃっ!
シリコン打てば即!!
やだなぁきょぬーのみなみなんて
>>486はみなみの暗殺対象にリストアップされました
計画はみゆき、実行犯はみなみ。犯行は両家の親の力で揉み消されます
こなた「ねぇかがみモエレ〜」
かがみ「いきなりなによ」
こなた「オッパイのペラペラソース!」
かがみ「なに言ってんの?」
こなた「テコキ!テコキ!テコキ!テコキ!」
かがみ「ちょ、ちょっと!」
こなた「なに〜?」
かがみ「へ、変なこと言わないでよ!テ、テコキとか!」
こなた「かがみん今のはスペイン語だよ〜ひょっとしてえっちな事考えてた?キャーかがみんの変態〜!えっち〜!」
かがみ「泣けるぜ……」
>>482 短いけど実に良いですなーw
見事なまでに黒みゆき発動って感じでGJですた!
つかさ「セバスチャン今までお世話してくれたお礼だよ」
ぬぎぬぎ
セバスチャン「うっひょおおおおおWAWAWAWAWAWAWA!」
自分の妄想に乙
あとGJです!
>>480 ぐっじょ〜
ところで、
>あとみなみがスポーツドリンクを差し出してますが、調べた結果危ないらしいので真似しないでくださいw
このへんkwsk……熱中症にスポーツドリンクってヤバいんすか?
>>488 こなた
「ケスクセ?」
かがみ
「だよね〜、くさいよね〜」
つかさ
「くさいね〜」
こなた
「……いや、そうじゃなくて、
"Qu'est-ce que c'est?(これは何ですか?)"なんだけど……」
かがみ
「なんだ、フランス語かぁ。まさかあんたが使うなんて思わないから聞き違えもするわよ」
こなた
「みゆきさ〜ん、かがみが冬の空より冷たい〜」
>>452です。昨日の続きです。
>>474さん。すいません……なんかネタとってしまったみたいで。気になさらずに投下して下さい。
そういえば題名とかっていらないのかな?
私がその知らせを聞いたのは、こなたと別れてから少し後の事だった。
自分の部屋でゆっくりしようとした筈が、どうにも落ち着かない。帰り道に感じた不安のせいだ。
息抜きをしようと窓を開けた。街はすっかり暗くなっている。電灯がポツポツとあるけど、なにか心細い。
そういえば、さっき救急車の音が聞こえたのよね。
考えれば考えるほど、思考は嫌な方向に向かっていく。
「まさか……ね」
馬鹿馬鹿しい。そろそろご飯が出来る頃。リビングに向かおうとした時―――
「……電話?」
家の電話が鳴り響いた。
いつもと変わらない電話の音。でも、それがものすごく耳障りに感じる。
出たくない。でも、出なくちゃいけない。
私はゆっくりと震える手を受話器に伸ばした。
「……はい、柊です」
『かがみくんかい?泉こなたの父だけど――――』
「……………え」
私は、こなたのお父さんが次に発した言葉に耳を疑った。
こなたが交通事故にあったこと。
全身の打撲、骨折、出血多量。そして………もしかしたら助からないかもしれないこと。
『とにかく、急いで来て欲しい。場所は―――』
私は、家を飛び出した。
自転車を飛ばして15分。混んでる駐輪場に自転車を叩き込んで、私は駆け出した。
こなた。こなた。こなた―――!
自動ドアが開く時間すら惜しい。少しの隙間に体をねじ込んで突破する。
「すいませんっ!」
少し声が大きくなったけど、気になんかしてられない。
「泉こなたって人が交通事故でこの病院に入ってるって聞いたんですけど……!」
「泉、こなたさんねぇ?」
受付のお姉さんは少し考えた後、
「ああ、その子なら緊急治療室に……」
緊急治療室。
「ありがとうございますっ!」
まだ手術は終わってない。まだ平気なんだ、こなたは。でも、もしかしたら……。
走って走って、ようやく緊急治療室に着いた。治療中のランプは、消えてない。
「来てくれたんだ。かがみくん」
「おじさん……」
こなたのお父さんからは、いつもの飄々とした感じは無く擦り切れたような、疲れきったような印象を受けた。……当たり前だろう。
「おじさん、こなたは……」
「……スピード違反さ。夕暮れ時だったし、こなたが見えなかったんだろう。ブレーキを踏むのが遅れて………」
こなたのお父さんは、下を向いて歯を噛みしめていた。
「そういえば、妹のつかさくんは?」
しまった。気が動転しててつかさに知らせるのを忘れてた。それにみゆきにも……
「ああ、みゆきくんにはもう連絡をしておいたよ。家が遠いから遅れるそうだ」
それなら、後はつかさだけだ。携帯を使う為には、病院から出なくちゃいけない。
待合室から出る前に、私は呟く。
「こなた、頑張って……!」
院内から出て、携帯を開くととんでもない数の不在着信があった。全てつかさからだ。
私はつかさの携帯に電話をかけた。
『お姉ちゃんっ!?どうしたの?みんな心配してるよっ!』
コール音が聞こえた直後につかさは電話に出た。多分、ずっと携帯を握りしめてたのだろう。
「つかさ………」
私は一度深呼吸をして、つかさにこなたの事を話した。
程なくして、つかさとみゆきが病院に着いた。
二人とも心配そうな、悲しそうな、張りつめた面持ちだった。そして多分私も。
待つことしか出来ないのが歯がゆい。本当はこなたの側に居たい、こなたを応援したいのに。
「こなちゃん……死んじゃうのかな?」
つかさが、ポツリと呟いた。その言葉を聞いた瞬間、私は爆発した。
「ッ馬鹿な事言うんじゃないわよ!」
気がつくと、つかさにつかみかかっていた。
「ひっ」
「こなたが死ぬわけないでしょう!なに変な事言ってるのよ!?」
「……落ち着いて下さい!」
みゆきが止めに入った。でも、
「これが落ち着いていられるわけないでしょ!?」
私は止まらない。
「こなたが、こなたがっ!」
「ですから、少し落ち着いて下さい!」
みゆきのその態度が私には理解できなかった。
なんで……なんで……
「なんであんたはそんなに冷静なのよ!?」
今度はみゆきにつかみかかる。感情が堰を切ったかのように溢れ出て止まらなかった。
「こなたが死ぬかもしれないのよ!?どうしてそんなっ―――?」
頬に痛み。
何?みゆきが?私に?ビンタを?
びっくりしてみゆきの方を見る。その顔は、怒ってなどいなかった。
その顔は悲しみに染まっていた。大きな瞳から涙がとめどなく頬を伝う。
「泉さんが心配なのは誰だって同じです。つかささんだって心配の余り、つい口に出してしまったのでしょう」
「……みゆき」
「……ゆきちゃん」
「忘れないでください。泉さんの友達はあなただけじゃありません」
それだけ言うと、みゆきは顔を覆って泣き出してしまった。
「ごめん……みゆき。それにつかさも……」
「あ、うん。私も悪かったんだしいいよ」
「いえ、私もごめんなさい。頬を叩いてしまって」
「でもまさか、みゆきにビンタされるとは思ってもみなかったわよ」
話している最中にだんだんいつものペースが戻ったきた。
大丈夫だ、絶対。だってこなたなんだから。
しばらくの後、治療中のランプが消えた。手術が終わったんだ。
私達は息を飲む。
ドアが開き、医師が出てきた。そして、
「手術は成功です。助かりましたよ、泉さん」
笑って、そう言った。
その言葉を聞いた瞬間、私は泣いた。つかさもみゆきもこなたのお父さんも泣いてた。
嬉し涙なんて生まれて初めてかもしれない。嬉しくて泣くのはとっても心地よかった。
「まだ、意識が戻っていませんが麻酔のせいなので明日には回復するでしょう」
医師は笑って言ってくれた。
よかった。本当に、よかった。
絶望から幸せへ。しかしそれはつかの間。幸せは再び絶望へ……。
今日はこれで終わりです。応援してくれる人、本当にありがとうございます。
……色々、不自然な所もありますがそこは見逃してください。
>>474 悪気は無いんだろうけど、そういうの書くの止めろよ。
どちらにも非はないんだし、書いてる人が気にしちゃうようなことを言うのは良くないよ。
>>494 発表されても居ない、脳内にしか存在してないネタ取るとか不可能だから気にするな。
続き期待して待ってる。
>>501 確かに少しまずい発言だったかもしれないっすね……
不快にしてしまったならすまないです
test...
SS関係で資料が欲しいと思ったスレ住人には、
明日発売の公式ガイドブックが結構有用かもしれん。
まあ把握してる人にとって、wikiで済むとも言えるけど。
ちなみにかなたさんに関しては「その他」に分類されてて、
今まで出ている以上の情報は無かった。
というか、明日発売なのにどこの書店でもフツーに売ってるのは何故だ?
昨日のうちから売ってる書店もあったみたいだし。
>>504 書籍扱いなので雑誌みたいにフラゲ規制されてないって原作本スレに書いてありましたよ
かなたさんの情報で一番重要だったのは「誕生日が8/20」ってことだろう
そう君と一日違いだと事前に知っていれば……orz
506 :
アリアン:2007/08/24(金) 17:06:20 ID:slO2nStn
>>492 wikiからの転載ですが…
「スポーツドリンクではナトリウム濃度が低いため、病的脱水時にこれを与えると低ナトリウム血症から水中毒を誘発する可能性がある」
らしいです
>>504 いやいやちょっと待て
かなたさんの身長(143cm)とか趣味(料理、絵画、家庭菜園)とか初出だろ?
かなた「・・・かきかき・・・はいっ」
そうじろう「!?かなたさん、これマジ描きっすか!?」
かなた「ええ♪・・・これがゆいちゃん」
ゆい「これ私だったんだ・・・」
かなた「これがゆきちゃん(*1)」
そうじろう「まあ、百歩譲って雰囲気は分かる」
かなた「で、これがそう君」
ゆき「・・・それは美化しすぎでしょ、いくらなんでも」
-------------------------------
*1) みゆきさんではなく、ゆい&ゆたかの母親にしてそうじろうの妹のゆきさんである
>>505 > かなたさんの情報で一番重要だったのは「誕生日が8/20」ってことだろう
つまり
>>288は間違いなくらきすた世界の住人
>>507 うわ、そう言われるとそうだ。
あとネタバレになるから言わないけど、馴れ初めなんかもあって今更驚いた。
>>506 自分でもwikipediaを見てみたが、「低ナト(略)可能性があるので、スポーツドリンクよりも
経口補水塩のほうがなおよい」というニュアンスだな。
…前スレで「おあつい中で」書いたときに、高校時代の保健の教科書探し出して解読して
「スポーツドリンクを与える」という結論に達した俺は、
>>480見ていやな汗かいたぜ…。
>>482 みゆきさんは大変なものを盗んでいきました…
みなみの○○まで簡単に奪わないで、ってとこか
>>488 和訳するとどうなるのかkwsk
>>500 びくびくしながら続き待ってます
このスレの勢いにつられて書いてみました。
基本こなかがですが、少し男が絡みます。
さよなら魔法使い
「あんたって小学生の時からあんまり変わってないわねー、でもこの頃のほうがちょっとは素直そうね」
「む、失礼な。私のどこが素直じゃないっていうのかな、かがみんや」
重々しいアルバムのページをめくりながらかがみが呟いた。
小学校の卒業アルバムにうつるこなたはわずかな違和感をかがみに与えた。なんとなく何かが足りないような気がするのだ。
「このこなちゃんかわいいね、割烹着着てるよー」
「つかさも意外にマニアックだね、スパッツでもスク水でもなく割烹着とは」
「ええっ?私そんな変かなぁ……?」
おしゃべりに興じるこなたとつかさを横目にかがみは黙っていた。
「あ、今日夕飯の買い物頼まれてたたんだった。もう帰らなくっちゃ」
アルバムに夢中になっていたつかさが、時計を見て慌てて鞄を手に取った。
それに釣られて立ち上がろうとしたかがみをつかさが制する。
「今日はそんなに荷物ないから私一人で大丈夫、お姉ちゃんはゆっくりしてていいよ」
「そう?じゃあお言葉に甘えるとするわ。もし大変だったら携帯に連絡してくれればすぐに行くからね」
「うん、それじゃあこなちゃんばいに〜」
つかさが帰るとかがみは俯せに寝転がってアルバムを読み出した。こなたも椅子からベットに腰を移す。つかさの前でだらしない格好をしたがらないかがみも、こなたと二人きりの時は姿勢を崩しがちになる。
「なーんか今のこなたと雰囲気違うのよねー、何が違うんだろ?、目つき?」
「そりゃ私も成長したんだよ、そういえばかがみは小学校の頃からツリ目だったね、ぷぷっ」
「あんたは口が減らないな。ねえそういえばあんたって中学のアルバムはとってないの?まさか教科書と一緒において来ちゃったんじゃないわよね?」
「あー、まあちょっと……」
「え?まさかほんとに置いてきたの?」
こなたの表情が固い。
いつもの穏やかな二人の時間が、急によそよそしいものになってしまったような気がしてかがみは慌てた。
「中学のアルバムはね……え〜っと」
「別に無いならいいんだけど……」
しばらく気まずい沈黙が続いた後、ゆっくりとこなたが顔を上げた。
「ちょっと嫌な思い出があってさ、あ、そんなたいしたことじゃないんだよ、でもなんとなく話しづらくて」
「そんな喋りたくないなら無理に話さなくてもいいのよ?」
これは嘘だった。それがこなたにとって思い出したくないことでも、かがみはこなたのことをもっと知りたかった。
そんなかがみの意思を知ってか知らずかこなたは首を振った。
「まあかがみには話しておこっかな、って言っても人に話すのは初めてなんだけどね」
そう言うとこなたは、寝転がるかがみの横に腰を下ろして語り出した。
「前にさ、魔法使いの話をしたの覚えてる?ただ仲の良い友達としか言わなかったけど、あれって実は男で……まあ半ば彼氏みたいなもんだったんだよ」
きっかけはとても些細なことだった。
三年時のクラス替えで一緒になった男子が、こなたの趣味を知ってオタ話を振ってきたのだ。
「いや〜、あん時は嬉しかったね。オタクな女友達もいたけどいつの間にかBLにはまっちゃってて疎遠になってたから、その時はそっち方面の話をできる人がいなくてさ。
放課後みんなが帰ってからも、延々二人だけで盛り上がっちゃってね」
二人は放課後になるとよくアニメイトや本屋に出かけて、特に目的もなくダラダラと時間を費やした。
そしてそんな関係が半年も続いた頃、こなたはその男から離れられなくなっていた。
「あんたが男に夢中なるなんて意外ね。ちょっと想像できないんだけど」
「いや〜……まあ若さゆえの過ちってやつでして」
その男子はオタクではあったものの、そこそこに顔が良かった。話が合ってしかも顔も悪くない。今まで一人の男と長い時間を過ごしたことのないこなたがはまりこむには、それで充分だった。
しかし冬になって卒業が近づいても、二人の関係に変化はなかった。
二人で会うのも決まって、いつものアニメイトや近場の似たような店だけ。
こなたがイベントに誘ってみたりしても、男は面倒がって来ることはなかった。
そうして二人の間にはいつしか倦怠感が漂いだし、受験が終わった頃男はこなたに
別れ話を切り出した。
「笑っちゃうよね〜、私はその時まで付き合ってるなんて全然思ったことなくてさ。ただ二人でアニメとマンガの話ししてゲームやってただけだったんだもん」
それでもその時のこなたは冷静だった。
二人の関係の終わりは少し前から、どうしようもなく見えていたのだ。
こなたが大きな失望感を味わったのは卒業式の日のことだった。
「文集を見た時にはへこんだね。かがみん魔法使いって言葉の意味知ってる?ネット用語でずっと童貞でいる男のことを言うんだよ」
「なっ、いきなりなんて話するのよ!」
「いや〜、そんな顔されてもほんとなんだからしょうがないじゃん。それであいつのほう見たら男子何人かでそのネタで盛り上がっててさ、あいつが、俺もう少しで魔法使いの資格失う所だったぜーとか言ってたんだ」
「うわ……最低。そいつあんたのことを彼女だと思ってたんでしょ?それなのになんなのよ、その態度は?それであんたはどうしたの?」
落ち着いて話しを聞いていたかがみも、二人の関係を自分勝手に解釈する男に怒りを露わにしたが、その反応にこなたは少し気まずそうにうつむいた。
「それがな〜んもできなかったんだよね、怒るより先に一人で熱くなってた自分が嫌になっちゃってさ。それでアルバムもその場に置いて帰って来ちゃったんだ」
「どうしてこなたが、そんな気持ちにならなきゃならないのよ!こなたは悪く無いじゃない、それなのに……」
「まあ、実際そうだったんだから仕方ないじゃん。それにさ、あいつはオタ話のできる女友達が欲しかっただけなんだよね、それにさっさと気付かない私もバカだったんだよ。この話はそれでおしまい」
こなたの語りはまるで教科書を音読するかのように淡々としていたが、それがかえってかがみにはもどかしかった。
こなたが涙でも見せてくれれば、優しく慰めることもできた、今からでも関係者になれた。
けれど終わってしまった事に手を出すことはできない。
体温すら感じ取れるような距離に座っているのに、二人の視線は交わらない。
「どうしたのかがみん?、ぼけっとしちゃってぇ、あれかな?子供だと思ってた幼なじみがいつの間にか大人になっててびっくり!みたいな?ギャルゲーだと良くあるよね、そういうの」
「正直そんな気分よ。ゲームでしか恋愛したことないくせに、とか今まで好き勝手言って悪かったわね。でも何で今まで言わなかったんだ?話す機会は何度もあったじゃない」
「あの時の自分を思い出すと恥ずかしくてさー。ま、中二病みたいなものだよ」
「それなんか違くないか?そういや私もラノベ読んでる時に、オタクっぽい男子に声掛けられたことあったわよ。全く……あんなのに引っかかるなよ」
「もうその通りです、かがみ様。でもそういう自分はどうなの?それ以外で何かないの?」
「……実は何人か誘われて二人で遊びに行ったことあるんだけど、そこで終わっちゃって。なーんか距離を置いちゃうのよね」
「やっぱりかぁ、絶対かがみはモテると思ってたんだよね。でも付き合えないってのはなんなんだろう?みんなデレ期に入るまで待てないのかねぇ」
人と距離を置きたがる自分の例外が、目の前のこなたであることにかがみは気付いていた。
こなたが恥ずかしい思い出を打ち明けてくれたのも、本当は嬉しい。
しかしそれと同時にこなたが誰かに一時でも心を預けていたと思うと、軽い嫉妬を感じずにはいられなかった。
「あんたみたいな奴でも恋したことがあるってのに、どうして私はダメなのかな?デートの時だって楽しくなかったわけじゃないんだけど」
「かがみは私といる時が一番可愛いから、しょうがないよ」
「何言ってるのよあんたは。私はあんたといる時の私が一番可愛くないと思うけどな」
こなたは横目でかがみを見ながら、いつものように猫口で笑っている。
かがみは友人のこういう物言いが少し苦手だった。
自分の感情が見透かされているようで、なんとなくいらついてしまうのだ。
「自分のクラスにいる時のかがみって表情が堅いんだよね。もっとリラックスしてさ」
「やっぱりそうなのかなぁ?私はうまくやってるつもりなんだけど」
「それがダメなんだよ、たまには素を見せてあげないと攻略意欲が湧かないじゃん」
「言いたいことはわかるがギャルゲーに例えるなよ。そもそもあんただって一回経験があるだけじゃない」
「ま、そういうこと。本当に助言が欲しいならあのデコっ娘にでも聞いたほうがいいよ。私の経験なんて大したことないしね」
「結構ヘビーな話だった気がするけど……本当にもう気にしてないのね、なんだかこっちが拍子抜けよ」
「もう二年以上前のことだよ。それに女は昔を振り返らないのさ」
こなたにとって魔法使いはすっかり過去の人間だった。最初はそれがかえって寂しく感じ
たかがみも落ち着きを取り戻した。冷静に考えれば、こなたが今でも昔の彼氏を想っていて都合の良いことなんてかがみには一つもないのだから。
「二年前かぁ、しかしオタ話とゲームとアニメイトって、今私とやってることと全然変わらないわねー」
「全然違うよ!」
こなたの声は失恋体験を語った時よりよほど真剣だった。
いつもの調子に戻って気安く話しかけたつもりだったかがみが、驚いてこなたのほうに向き直ると二人の目が合った。
「あいつとかがみは全然違うよ、かがみとはそういうことだけじゃなくて、一杯色んな所に遊びにいったじゃん」
「そりゃそうだけど、なにむきになってるのよ」
「だってかがみはああ言って欲しかったんじゃないの?わざわざあいつと自分を比べたりしてさ」
比べてなんてない、その一言がかがみは言えなかった。
しかしこんな風に否定してもらいたいと思ったわけでもなかった。
ただ、そうだね、あいつと同じだね、と軽く同意して欲しかっただけだった。
「コミケだって二人で行ったよね、海にだって遊びに行ったじゃん。全然私の趣味とは違うけどすっごく楽しかった」
「本当にどうしちゃったのよ、悪い物でも食べたの?」
かがみはどうにかして空気を戻そうとしたが、こなたはとりあわなかった。
「こういう時かがみはずるいよね、だから折角男子に誘われたって進展しないんだよ。普通の人はツンデレとか言って先回りしてくれないよ」
「……なんなのよ、私がいつツンデレって呼んで欲しいって言った?あんたが勝手に言ってるだけじゃない!」
かがみがツンデレと呼ばれることに安心感を覚えていたことは、事実だった。
ツンデレは楽なのだ。どれだけ失礼なことを言っても、相手が勝手に自分の好意を受け取ってくれるのだから。
口調を荒げても、かがみの声にはまるで迫力がなかった。
対してこなたの目は、かがみを真っ直ぐ見据えて離そうとしない。
「かがみは自分の気持ちに自信がないんだよ。もっと……」
「ちょっと黙ってよ!私こなたが何を言いたいのか全然わかんない……もう帰る!」
かがみはこなたの視線を無理矢理振りほどくと、逃げるようにして立ち去った。
とりあえずここまでです。
こなたって中学のこと話さないよなーと思って書いてみました。
続きはできるだけ早くあげたいと思います。
ニゲタ━━(゚∀゚)━━!!!
魔法使いか・・・クソッなんて奴だ!貴様は睡眠薬飲んで死ね!人の心を踏みにじった罪は深いぞ!
gj
>>517 イイヨイイヨー。こーゆーはなし大好物。GJ
ちょっとレイニー止めされて凹みそうだけど待ってるヨー。
でね、ちょっと気になったんだけど。
かがみが冒頭寝転がってる描写あるんだけど、学校……だよねここ。机の上でうつぶせにでもなってるのかなって思ったのが1点。
あともう1点。
――こなた、何で文集見て凹んだんだろ?
その先にある、『もう少しで魔法使いになれないところだった』って聞いたり、茶化されたりしたときに凹んだ、失望したって言うならさ?
『わかれよう』って言われたから『その人を好きな自分』にこなたが気づいたから……なのかな? って解釈できなくもないんだけど。
かがみに説明してるんだから、(もしそうなら)そう言わないと、かがみが一緒に怒れないと思うんだけど……。
そこのところもう少しkwskするといいかなと思いました。
かがみくん吹いたwww
かがみちゃん、な。それとGJ!
>>519 512です。
すいません、寝転がってるのはこなたの部屋だからです。
18話のかがみの台詞
「昨日こなたの家で小学校の時の文集とか見てきたのよ」
から妄想が始まったんで、自分で勝手に納得してました。これはまずいですね。
>こなた、何で文集見て凹んだんだろ?
これは、その程度の男を好きだった自分、に対する怒りです。もう恋愛感情はあまり関係ありません。
初めて書いたんですが難しいですね。
次はちゃんと作中で説明しきれるようにしたいです。
>>517 少し鬱の入った昔話GJ !
個人的には、こなたが昔の男とかがみを「全然違うよ !」と断言してくれたところで胸がすっとした
続き待ってる
523 :
371:2007/08/24(金) 22:51:39 ID:Q5p0p9Hi
こんばんわ。前回、quickmaster(reform version)というSSを書きましたが、
今回そのSSの続きの話を書いてみましたので投下したいと思います。
タイトル:power plant
「で、ここはこの構文を使って……こっちの問題はこの熟語が……って聞いてるの、あんた。」
「聞いてますよ〜。」
「嘘つくな!おもっいっきり上の空だったじゃないの!」
土曜日。私とかがみは前回の約束通り学校の自習室に来ている。
さっきからかがみは問題の解説をしてくれてるけど、その解説も何を言ってるのかさっぱりわからない。
理解するのを諦めた私はずっと聞いたふりをしていた。
けど、聞いてないことがバレないよう、適度にうんうん、と相槌を打つのも思った以上に面倒くさい。
「……というわけ。わかった?」
「うん、わかった。」
もちろん一つもわかってないけどね。
「じゃあ、私は自分の勉強に戻るから、あんたもそれ仕上げられるように頑張りなさいよ。」
そう言ってかがみは席に戻り、英単語帳を開いて読み始めた。
かがみのいった「それ」とは私の机に広げてある、真新しい英語の問題集のことだ。
この問題集はここに来る行きしなに、「これ、薄いから帰るまでに頑張って一冊全部しあげること!」
といった、とんでもない言葉と共にかがみに渡されたものだ。
問題集の裏表紙のアオリ文によると、分量も少なめで、問題自体も基礎レベルの易しめの問題集なんだそうだけど、
高校入って以来、授業をサボりつづけてきた私にはこの問題集ですら東大入試と同じ位難しく感じてしまう。
確かにかがみが私のために自分のお金で買って来てくれたってのは嬉しい。でも出来ればこんな問題集なんかじゃなく、
マンガを買ってきてくれた方が百倍は嬉しかったんだけど……。
そう思うとため息が出てくる。今日はとにかくつまんない。
確かにこういう展開になったのは私の自業自得なんだけど、かと言って学校の自習室をデート場所に選ぶのは
いくらなんでも酷いと思う。
これが私か、かがみの部屋ならば適当におしゃべりしたり、いっそのこと喋るだけじゃなくて、
かがみにベタベタと甘えまくって、あんなことやこんなことして、気づいたらいつの間かヤっちゃってた……
な〜んてえっちなSSみたいな展開に持って行くことも出来たかもしれない。
けどここは学校の自習室。私達以外にも人がいるから勉強に関係したこと以外の話は迷惑になるから出来ないし、
人前であんなことやこんなことするのは流石に私でも出来ない。
そういった私の行動を読んで、かがみはここを選んだのかも。
と考えると、かがみんもなかなかの策士だね。
時計を見ると今は一時を過ぎたところ。自習室の閉館時間は六時。
あと五時間はここに居なきゃいけない。
今なら言えそうだ。……絶望した!と。
=====================================
「あ、頭がズキズキして痛い……。」
「普段から勉強してないからそうなるのよ。」
六時を過ぎ、学校が閉まったので、今は帰る途中だ。
あの後、かがみに問題集の答えを持ってかれてしまったこともあって、しょうがなく自力で問題集をやる羽目になった。
普段使わない頭を急に使うとものすごく頭が痛くなる。
「頑張ったけど結局、最後まで行かなかったな〜。」
残り四ページまで行ったところで六時になってしまったから、問題集をやり遂げることは出来なかった。
「まあ、普段自力で勉強しようとしないあんたにしては今日はよくやったと思うわよ。
もともとちゃんと終わらせられるなんて全然思ってなかったしね。」
誉めてくれてるんだろうけど、なんか釈然としない。
「でもかがみは凄いね。よくもまぁこんだけ長い時間黙々と勉強続けられると思うよ。」
私がこまめに休憩しながら勉強してたのに対して、かがみが休憩を取ったのは、私とコンビニにお昼を買いに行った
時ぐらいだ。
「ん〜、だけどもう少し休憩をいれても良かったかも。最後のほうは疲れて集中に欠けたちゃったし。」
「それにしても、どうしてそこまで勉強を頑張ってやろうと思えるの?」
一体、何にがそこまでかがみに勉強へのやる気を与えているのか。私はその正体が知りたいと思った。
「私だって本当はもっと本読んだり、ゲームしたり、こなたと一緒に遊んだりしたいよ。
それでも勉強を頑張るのは、やっぱり弁護士になりたいから、かな。
将来の目標のために今頑張って勉強しとかないと。って思ってね。」
将来の目標か……それがあれば私もかがみのように勉強を頑張れるのかなぁ?
なんて思っているうちにかがみと別れる道にたどり着いたので、ここでかがみと別れて、後は一人で家に帰った。
家に帰ってきた私はまずベッドに寝そべった。
勉強を終わってから結構時間は経つのに頭の痛みは全然治まらない。
少し眠れば治るかな、と思ったけど頭の痛みのせいで目が冴えて、なかなか寝付けない。
寝るのはあきらめて、ただ天井をぼーっと見上げていた私は、なぜかいままでの学校生活を思い返す。
……もう二年も前のことだ。
一年生の春。私はつかさ、かがみ、みゆきさんと出会った。
次の春が訪れて、私は二年生になった。皆とお花見に行ったり、
七夕の日につかさとかがみの誕生日パーティを四人でやった。
夏休みにはゆい姉さんやななこ先生も一緒に海に行った。秋は体育祭や文化祭なんかがあって、
冬になって、クリスマスパーティしたり、つかさとかがみと私でコミケに行ったり、お父さんと初詣行ったり
バレンタインにはチョコの渡し合いなんかもやったりしたなぁ。
そして三度目の春に私とかがみは「恋人」になった。その時のことは今でもはっきり覚えてる。
春が過ぎて夏になって、夏もいままでの二年間と変わらず自堕落に過ごして、気がつけばあっという間に九月。
もうすぐ修学旅行があって、それが終わって最後の体育祭と文化祭がある。
それもまた終わって冬になったら、かがみとみゆきさんは受験があって、冬を越えたらまた春になって……
春になって……春になって……。
そこで私は当たり前のことに気いた。
次の春にはもうかがみも、つかさも、みゆきさんも、そして私も陵桜学園にはもう居ない。
来年の春からは皆はそれぞれ、自分の道決めた道を進んで行く。
そして今はみんな次の春から自分の進みたい道を進めるよう、勉強とか頑張ってるんだよね。
つかさは料理の道を。かがみは弁護士への道を。みゆきさんは医者への道を。
でも私は?私はどの道に進むの?どの道に進みたいの?
そんな疑問をいくら自分に問い掛けても答えは出てこない。当たり前だ。そんなの一度も考えたことないから。
いまさらになって自分の将来をロクに考えもせずダラダラと過ごしてきたことを後悔する。
でもこのまま特に進路も考えずに適当にこれからの二学期、三学期を過ごすと、
それこそ本当にニートになってしまうかもしれない。
……ニート。その言葉が急に現実味を帯びた言葉になる。
今までは半ばテレビでしか見たことのない遠い存在のもの。
それが急に、他人事ではなくなるかもしれないという事実に私は愕然とする。
それだけじゃない。一度生まれたネガティブな考えは止まることなくどんどん発展していく。
今まで私は、この先に私達が卒業しても、かがみとは恋人だからこれからも離れ離れになることはない。そう思ってた。
でも考えてみれば、私とかがみは「恋人」だけど、永遠にこのまま愛し合う関係で居られる保証なんてどこにもない。
次の春からは私がどんなにかがみと会える時間があっても、
かがみは高校の時よりもっと勉強に忙しくなるだろうから、私と会うことも恐らく少なくなると思う。
そんな状況で、特にすることもなくただ毎日を自堕落に過ごす私をかがみは好きで居続けてくれるかな?
……答えは多分ノー、だろうな。
もちろんそんなのは嫌だ。私は毎日でもかがみと会いたいし、ずっとかがみに愛されていたい。
だからこのままじゃいけない。でもどうしたらいいんだろう?どうやったらかがみとずっと一緒にいられるんだろう?
何かいい方法はあるのかな?
少し考えただけで答えは浮かぶ。たった一つだけ方法があった。
かがみと、次の春からも一緒に居ることが出来る方法が。
私は自分自身の出した問いに答えを出したら、すぐにベッドから起きて携帯を手に取り電話をかけた。
「どうかしたの、こなた?」
電話の相手すぐに出た。私の最愛の人だ。
「ちょっとお願いがあってね。」
「お願い?お願いってなに?」
「うん。えっとね、かがみにに勉強を教えてもらいたいなと思って。」
あくまで普段通りの声の調子で言った。
「……あれ?今あんたなんて言った?なんかよく聞こえなかったからもう一度言ってくれない?」
かがみは本当に聞こえなかったのか、それとも今私が言ったことが、にわかに信じがたかいものだったのか……
どちらでもいいや。もう一度言ったらいいことだし。
「かがみに勉強教えてもらいたいな〜って。」
返事がない。
「………………。」
どうやら電話の向こうで凍りついてるっぽい……
「お〜い、かがみん、また聞こえなかったの?」
「いや、聞こえたわよ。で、でも、え?え〜!?何それ。あんたが勉強教えてなんてもしかして新手の冗談なの?」
まあ予想通りの反応だけど、なんかそこまで言われると失礼だな。
「私は本気だよ?」
まだ半信半疑なかがみに、冗談じゃないことを伝えるためにいつもより低い声で言った。
その声のトーンでかがみも私が冗談を言ってるわけじゃないことに気づいたようだ。
「でも急にどうしてなの?まさかあんた、またマンガで変に影響されたとかじゃないでしょうね?」
「違うよ。」
「じゃあ、どうして?」
「私達は来年の春には陵桜学園を卒業して、離れ離れになっちゃう。
けれど、私はかがみと離れ離れになりたくない。ずっとかがみと一緒にいたい。
で、私は思ったの。私も一生懸命勉強してかがみと同じ大学に行ったら、来年の春からもずっとかがみと一緒に
いられると思ってね。」
そして願わくばかがみと共に弁護士に……と言うのはちょっと虫がよすぎな気がしたので言うのをやめた。
少し間を置いてかがみは言う。
「あんたね、確かにその勉強しようとするその気持ちはとても良いことよ?
私とずっといたいって気持ちもわかるし、嬉しいわ。
けど、そんな安直な進路の決め方は良くない。あんたにはあんたなりの夢とか目標とかないの?」
かがみはそんな痛いとこをついてくる。でも私も引き下がれない。
「私は特にやりたいこともないから、このままぼーっとして、高校を卒業してもニートになるだけ。
仮にやりたいこと探すとしても、今からじゃ見つけたとしても、見つけた時にはもう卒業前だよ。
それに、勉強もロクに出来ない今の私が焦って目標を探すより、
大学に入ってからゆっくりと目標を決めた方が選択肢も多いと思うしね。
だから、例えどんなに動機が不純だとか安直だ、とか言われてもいい。
かがみとまた一緒に居られるように、そのために残りの高校生活をそのために思いっきりぶつけてみたい。」
言ってから沈黙が流れる。まだかがみは何も言ってこない。一分が経ち、二分が経って、
そろそろこの沈黙に耐えれなくなった私がもう一言、何か言おうとした時、かがみはようやく口を開いた。
「……どうやらあんたも本気みたいだし、確かに言ってることも一理あるわね。わかったわ。あんたの受験、手伝ってあげる。
けど、正直言って今のあんたの実力から見ると、今から勉強しても合格する可能性はかなり低いわよ?
ちょっと勉強しただけですぐに自分の実力のなさに気づくと思うわ。
でも、頑張ると言ったからには、それで限界を感じてすぐ諦める……っていうのはやめてね。」
「うん、わかってる。自分の実力のなさにはすぐ気づくと思うよ。けどね、たとえ可能性は低くとも、
私は最後まで諦めずにやり遂げてみせる自信はあるよ。」
「ほぉ。言うじゃない。しかし、あんた今、えらく自信ありげに言ったけど、
その自信は一体どこから来るのよ?」
「ふふふ、かがみん。私は好きなモノのためならば、
それを手に入れるため情熱と気力を注ぎ込むのを惜しまない女なのだよ♪」
「……好きなモノ?好きなモノって、なによ?」
「決まってるじゃん。かがみだよ。私はかがみのためならどんなに辛くとも勉強頑張れる自信があるよ?」
「なっ!な……、バカ!何そんな恥ずかしいこと言ってるのよ!」
あ〜、かがみんが電話の向こうで照れてるのがこの声の様子だけでわかるよ。
ホントに照れるかがみは可愛いなぁ。
「まぁ、とにかく。明日も日曜で休みなんだし、早速勉強始めるってことで、明日あんたの家に行こうか?」
「よし、そうしよう。大体お昼ぐらいに来て〜。」
「わかった。じゃ、また明日ね。おやすみ。」
「ん、おやすみ〜。」
そう言って私は携帯の通話を切った。
電話を終えて、私もまたずいぶん無謀なこと宣言しちゃったなと思う。
お父さんやななこ先生が聞いたら驚いて倒れるかもしれないくらいだ。
決して思いつきで言ったわけじゃない。けれど、今までロクに勉強したことのない私がいきなりの受験生宣言。
そんな私がこれからどこまでやれるか。それを考えると、不安じゃないと言えば嘘になる。
でも、言ってしまった以上、今不安に怯んでいる暇はない。
とりあえず、やれるだけやってみよう。それでダメなら仕方ない。それでダメだったら、またその時に考えよう。
手にしていた携帯を机に置いて、窓の外を眺める。
――お母さん、見てくれていますか?あのね、私、これから生まれて来てから今までの中で一番大っきな賭けに出るよ。
だから、もしよかったら出来る限りでいいから神様にゴマを擦っておいてくれないかな?――
心の中でそう呟いた。
窓から時計に目線を移すともう八時だ。受験までの時間は少ない。やると決めたからにはすぐにでもやらなくっちゃ。
善は急げってやつだ。
私は勉強机に座って、まず手始めに今日貰った問題集の復習から始めることにした。
おしまい。
戦え、こなた!1年ぐらい遅れてもいいから、かがみのいるであろう大学へ合格するんだ!
助けて桜木先生!
GJ!
思わずこなたを応援したくなってしまうw
以上です。
自分が文章書くとどうもまとまりと締まりのない文章になりがちで、
毎回苦戦してます。
個人的に、こなたは確固たる目標やら夢を持った時には驚異的な潜在能力を
発揮するのではないのかなと考えてます。今回の作品はそう思って書いてみました。
1レス目で読むの断念
読みづらい
これはGJ、
だがタイトルはポップンの曲名から持ってくるより自分で付けた方が良いと思うぞ。
がんばれこなた!負けるなこなた!未来は自らの手にかかっている!
BGM:真っ赤な誓い
gj
う、ポップンの曲名からタイトル引っ張ってきてるのがばれてしまったw
まあ実際自己満足でしかないので次からは控えたいと思います。
>>533 おつかれー!
一番最初から眺めてるけどどんどん良くなってきてるのがみててわかるよw
んー、
>>534の言うことも割ともっともだから、テキストをIEにD&Dしてみて自分で見てみるとヨイカモ?
ある程度の区切りで改行を入れてたりする方が、メリハリついて読みやすいから。
ちょっとだらだらしてる感与える。あ、あと会話文「」内のラストは。いらないよん。
539 :
533:2007/08/25(土) 00:12:52 ID:2AEjZhqG
533です。携帯から書き込みなのでIDが変わります。
>>538 自分はいつもノートパソコンのメモ帳を使って書いてるのですが、ノートパソコンのディスプレイが小さく、書くときに自分が読みやすいように改行を多く入れてるために書き込む際に変な改行になってしまってるかもしれませんね。
やっぱりプレビューとか使った方がいいのかな。そこんとこあまり詳しくないので調べときます。
スレの速度速いな…
またしても亀ですが
>>411 完結お疲れ様です。
月並みな言葉しか出てきませんが、このスレであなたの話を見る事が出来て幸せでした。
ありがとうございました!
>>469 ぜんらたいき!
って、何かこれが挨拶みたいな気がしてきたよ。
あなたのところのこなたはかがみのことが好きってことが前面に出てていいね。あと、そう君イイキャラすぎだよ。
そして文体講座ありがとう、俺全然これ出来てねぇ!
花火大会話楽しみにしてます。
>>533 改行というより、行間をあけた方がいいと思うよ。
字が詰まりすぎて読みにくいんだと思うから。
こなたの勉強に対する考え方の変わり方はGJです。
投下します
『ああ、すばらしきお泊り会 11時まで』の続きです
寝る前のワンクッションということで
7レス使用します
思いの他あっけなく勝負はついた。
14試合目の1ターン目で後手に回ってしまい、後はもうかがみのスピードについていけなくなった。
スペードの8が場にあったからダイヤの9を出そうとしたのに、かがみが先にスペードの7を出してきて。
慌ててカードを引っ込めて違うカードを出そうとしてもすでにアウト。
結局かなりの差をつけられて負けてしまった。集中力が続かなかった。
かがみも全力出しすぎだよ。もしかして千年道具でも持ってる? なんて思ってしまった。
「うあー、かがみ速すぎ!」
「勝つつもりでしたんだから当然よ」
ガッツポーズとりながら息切れしているかがみ。
トランプゲームをしただけとは思えない。さっきまでは私も息切れしてたけど。
「で、一つお願いできるんでしょ?」
かがみが訴えかけるような、すがるような瞳で私を見つめる。
お願いと言うか命令だけどね……
とにかく縦に首を振ると、かがみはふぅと一息ついて。
「本当はこういう賭けじゃなくて、普通にお願いしたほうがよかったんだけど……」
「何? 前からお願いしたい事決まってたんだ?」
「うん……」
妙に歯切れが悪い。いや、恥ずかしがってるのかな?
さっきの気迫はどこにいったんだろ。
かがみはそんな無理難題押し付けたりしないだろうし、大抵の事なら笑って頷く用意はあるんだけど。
「あの……今日、一緒に寝てくれない?」
普通に頷こうとした私の首から変な音が出た。
ついさっき布団を背景に見えたエロゲ的シチュエーションが脳内で早送り再生される。出演は私とかがみで。
ああもううるさいよ心臓! そんなに血液送っても送らなくても、恥ずかしい事には変わりないんだってば!
恥ずかしさでかがみの顔を直視できなくて、少し視線を逸らして呟く。
「か、かがみ?今日、お父さんもゆーちゃんもいるんだけど……」
「え?」
かがみが間抜けな声を出して。
あれ? 何か意思疎通が上手く出来てない? と思っていたら。
「ち、違っ!! そうじゃなくて!! 一緒に寝るだけ! それだけだから!」
かがみが私よりも真っ赤になって首を横にぶんぶん振っていた。
ああ、そうなんだ……と納得して了解しようとした瞬間。
さっきの私は何て恥ずかしい妄想をしてたんだ!! と思わず盛大に頭を抱えた。
「ちょっとこなた!?」
「ご、ごめん。ちょっと待って……今顔見られるのは恥ずかしいから……」
さっきの反応じゃまるで期待してるみたいじゃん、とさっきまでのアホな私を追い払う。
エロゲは結局ゲームで現実とは違うって何回思い直せばいいんだろ。
とにかく心臓が落ち着くのを待つ。今かがみの顔見たらそれだけで発火しそうだ。
「……かがみ。さっきのお願い、いいよ」
「え?」
「一緒に寝るだけ……なら、いい」
顔を見られないうちに言っておこう。
自分らしからぬ小さな声だったけど、かがみには聞こえたはず。
聞こえたはずだけど反応が無くて思わず顔を上げてかがみを見てみる。
かがみは口に手を当てて恥ずかしそうに、でも幸せそうに笑っていた。
ああ、恥ずかしいのは私だけじゃないんだと思えば、少しは恥ずかしさが軽減された……気がする。
結局恥ずかしい事には変わりないけど何とか頭を抱えるのをやめることが出来た。
「でもさ、かがみって何で『お願い』したの?」
「え? だってそういうルールでしょ?勝者が敗者に」
「『命令』できるって言ったからさ、私。わざわざそういうソフトな言い方するのってかがみらしいなと思って」
「あー……それは、一緒に寝るってことは命令とかそういうのじゃなくてこなたの意思を尊重したかったからだけど…」
ふむ、とかがみが考え込んで。にやっと口角を上げて笑った。
何かすっごく嫌な予感。自分で仕掛けた地雷を自分から地雷踏みに言ったような、そんな感覚。
「じゃあ、まだ一つ私はあんたに『命令』できるわけか」
「ず、ずるいよ! もうかがみは私に」
「『お願い』をしただけ……よね?」
じりじりと、散らかったトランプを踏みながらかがみが近づいてくる。
近づかれた分だけ私も思わず下がった。
ああもうかがみが悪代官に見えるよ。
『よいでないか、よいでないか』って言いながら帯を引っ張って『あーれー』みたいな感じで。
って洒落になってないよこの状況でその想像は!!
腕の力で何とか下がってきたけど、急に下がりにくくなって何事かと思ったら丁度布団の上に来たらしい。
今のこの状況とさっきの妄想が相まって腕の筋肉が動かなくなった。
その間に距離を詰められて、かがみが目の前に来る。
「こなた。5分間じっとしてて。それが『命令』」
そんなにっこり言われても。
でも思ったよりはマトモな命令だった。
まぁさすがに「服を脱げ」とか「今からここで……」なんて命令しないよね。
じっとするぐらいなら簡単だろうし。5分は短いのか長いのか絶妙な時間だけど。
結局言い出しっぺが負ける法則って本当なんだろうなぁ。
「……それだけでいいの?」
「そう」
一応の確認。
勝負で私は負けたわけだから、口答えは出来ないけど聞きたくもなる。
身の危険を感じたし。思わず逃げるぐらいには。
かがみは時計を一瞥して時間を確認してから私の頬に手を伸ばした。
さっきから赤面したりしてたからか、かがみの手を暖かいとか冷たいとか感じない。
ただ、触られている感覚はどうしても慣れなくてくすぐったかった。
何かを確かめるように頬から唇、唇から首筋へと指を滑らせてくる。
声を抑えるぐらいならどうにかできたけど、身をよじるのを我慢するのはきつかった。
「じっとしてないとダメよ」
「わ、分かってるよ……っ」
声が震えていて、今何か喋ったらダメだと悟った。いろんな意味で。
そもそもただのトランプゲームの勝負で、口約束だから動こうと思えば動ける。
大それた拘束力なんて無いにもかかわらず、何でこんなに従ってるんだろう。
くすぐったさやお腹のグルグルを我慢して必死で動かないようにしている自分が居る。
こういうのを惚れた弱みっていうのかな、なんて恥ずかしい事を考えてた。
「こなた」
名を呼ばれ、その中に含まれている意味も感じ取る。
わざと焦らそうかなって思ったりもしたけど、声帯が自然に動いて望む人の名を呼んでいた。
「……かがみ」
キスする前の合図。了解という意味で名を呼ぶ。
何だか私はすごくかがみに染められてる気がする。
調教……まではいかないけど。というより、そこは達しちゃいけない区域でしょ。
ふんわりと唇が振ってきて重なる。かがみの下ろされた髪から家のシャンプーの香りがした。
肩に手を置かれて体重がかけられる。そのままなすすべなく私はキスされたまま後ろに倒れた。
布団とはいえ、ゆっくりとはいえ背中から倒れこんだらちょっと痛い。
しかも私の上にはかがみが圧し掛かったまま。
過去に私の家にかがみとつかさで遊びに来て、つかさがトイレに行っている間に雰囲気に流されキスして押し倒された時は
ものすごく焦ったけど、今はなんだか焦りを通り越して何も考えられない。
軽いキスが何度か降ってきて、徐々に角度を変えられて深くなる。
暴走したときは遠慮無しに突っ込んでくる舌も、今はスロースピードで絡まってくる。
行き場のない手でかがみの腕を掴んだら、かがみの手の平が私の手の平に重なってきて握り締められた。
そのまま布団に押さえつけられて、少し肩が痛い。
けど、重なっている唇や手の平から、かがみが私を思ってくれるんだと言う事が伝わってきているようで強く握り返した。
世界がグルグル回ってる。酸欠状態だろうか。
それとも受け止められる感覚のキャパシティを超えてしまいそうなのか。
唇が離れて、冷えていく。何だか物足りないと思ったのは、恥ずかしいから言いたくないし認めたくない。
「ねえ……」
重ねている手の平とは逆の手の平で私の頭を撫でてくる。
何? と言葉に出すことすら荒い呼吸で阻まれて、首を少しかしげて先を促した。
「何か、一緒に寝るとき我慢できそうにないから……少し薬を貰っていい?」
薬って何? とか、聞きたかった。
私への問いかけだったはずなのに、かがみは私の反応を待たずに行動を開始した。
耳へと吐息が掛かって、ダイレクトに水音が響く。
普段触る事も触られる事もない耳を、湿った舌が撫でる感覚。
触覚だけじゃなくて聴覚からも何かが削ぎ落とされていってるようで、足が勝手に動いていた。
ダン!!と床を踵で蹴ってしまい、暴れたらばれるんじゃないかという恐怖で筋肉の誤作動を抑える。
いや、お父さんにはばれてるけどこういうシーンを見られるなんて嫌だし。
ゆーちゃんには言ってすらないんだから見られる以前の問題だ。
勝手にぎゅっと曲がってしまう足の指や、圧し掛かられている所為でちっとも動けない体。
パジャマという薄い布二枚向こうにある肌の熱や、胸に押し付けられているかがみの胸の大きさを感じたり。
間違いなくピンチなのに、押さえつけられた手とは逆の腕でかがみに抱きついている自分が居る。
「かが、みっ……ぁっ、く……ゆーちゃんに、ばれるっ……ん!?」
「大丈夫」
それはばれないって意味で!? ばれても大丈夫って意味で!?
なんて突っ込む余裕はこれっぽっちもなかった。耳から下がって首筋を滑っている舌で思考が溶けていく。
「それと、それは言ったらダメ」
舐められた余韻が残っている首筋から口を離し、また口の中に舌が入ってきて絡みつく。
さっきみたいにスローペースじゃない、暴走したときの動きだった。
暴走するきっかけなんかなかったじゃん!
言ったらダメって何の事!? ああ、もう本当頭働かないや。
重なっていた手の平が離れて、今度は何をされるのかと目を瞑ったら。
「……5分経過したから、終わり」
本当に、あっけなく。
かがみは私から起き上がって、私を見下ろした。
まだ熱が引かない私はかがみと天井をぼんやりと見ている。
そっか、もう5分経ったんだ。
良かったような、残念なような……って、何で残念?
「物足りなかった?」
「なっ……!? ち、違うよ!!」
慌てて起き上がって否定しようとしたら、グワンと一際世界が回って再び布団に倒れそうになった。
かがみが慌てて支えてくれたから倒れる事は無かったけど。
抱きしめられた状態だけど、そうされると体の熱が引きそうにないから困る。
でも居心地はいいので離れるのは嫌だし……いいや、このままで。
「ご、ごめん。ちょっとやりすぎたわ」
「うー……ちょっとどころじゃないよ……」
かがみが私の頭を撫でながら背中を軽く叩く。
子ども扱いされてる気はするけど、落ち着くのはかがみがお姉さんだからかな。
年齢的なものじゃなくて、妹がいるって点でね。
もしかしたらつかさにもしてあげてるのかな。
……あ、想像したら何かモヤモヤする。
「これでも結構我慢したのに……危なかったんだから」
「いや、そんなこと言われても」
でもかがみは絶対に我慢したと思うな。
暴走は時々するけど、何だかんだで私の気持ちを尊重してくれるし。
もし、そういう事を望んでたとしても最初に「最後までする」とか宣言はしてくれそう。
流石にそう言われたらすぐに頷く用意はないけど。やっぱりそういう行為は怖いし。
というよりお父さんとゆーちゃんいるし。本当、さっきのでゆーちゃんにばれてなければいいんだけど。
ばれたらかがみのせいだ。
ちょっと怒ってやりたいけど、こういう風に抱きしめられてると許してしまいそうになる自分が単純だと思う。
抱きしめる、抱きしめられるっていう立場は年齢的に考えると逆のような気もするけど。
「かがみより私の方が年上だよね?」
「え? あんたの誕生日って5月だから……そうね。2ヵ月こなたの方が年上ね」
「つまりかがみは年下攻めか」
「訳がわからん。そもそもあんたは年上っぽくないし」
体を離され、うにーっと頬を引っ張られた。
そりゃ確かに私は年の割に若く見えるかもしれないけどさ。
「んじゃ確かめてみようよ」
「どうやって?」
「はい」
言ってかがみに向けて両手を広げる。
ぽかん、としているかがみの表情はちょっと面白かった。
「何してんの?」
「感覚的に、なんだけどね。かがみに抱きしめられると落ち着くというか……お姉さんなんだなって気がするんだよね。
年齢の関係じゃなくて、妹が居るっていうしっかりした感じっていうのかな。そういうのがある気がする」
「……えーっと、つまり何だ? こなたが私を抱きしめるから、そういう感覚がするかどうか確かめろってこと?」
「イエス。だから、どーぞ」
『私の胸に飛び込んできなさい』的に再び両手を開く。
お願いだからかがみ、恥ずかしそうにしないで。恥ずかしさは伝染するんだって。
冷静になると『何やってんの私』って思っちゃうから気が変わらないうちに早くしてほしい。
そんな願いが通じたのか、かがみはなぜか咳払いをして私の左肩あたりに額を置いた。
座高も違うから少し無理があるかもしれないけど、何とかかがみを抱きしめる。
さっきかがみがしてくれたように、頭を撫でて背中を軽く叩く。
あ、結構感覚が違うもんなんだ。何処らへんが? と尋ねられたら答えるのは難しいけど。
保護欲というか……なんだろう? 離したくないと思う、独占欲みたいなのが湧き上がる。
「かがみ、落ち着く?」
「落ち着けない」
「酷っ!!」
「い、いや! 言葉通りの意味じゃなくて! なんというか……嬉しいのは嬉しい」
ごにょごにょと何か言ってるっぽいけど聞こえない。
鎖骨辺りに息が掛かってくすぐったいんだけどな。
「甘えてもいいっていう安心感があって、そこは落ち着く。そう思える人ってあんまりいないから」
「かがみはどちらかと言うと、甘えてもいいと思われる人だよね。私もよく勉強面で甘えてるけど」
「そこは自立しろ」
「うっ、やぶへび……」
でも確かにかがみが誰かに甘えてるって見ない気がする。
つかさはかがみに甘えてるのは良く見るけど。かがみの上に二人の姉さんがいたけど、あの二人とは私接点ないし。
だったら……こういうかがみが見れるのって私だけなのかも。
腕の中に居る、私だけのかがみ。何かすごくいい響き。
「たまにはこうやってかがみも私に甘えてよ」
「えっ!? いや……それは」
「恥ずかしいっていうのは無し。私だってかなり恥ずかしいよ!」
抱きしめているから顔を見られる事はないけど、今の私の顔は真っ赤でにやけてるって言うのはよく分かってる。
かがみはどうなんだろう。笑ってくれているなら私は嬉しい。
背中に体温を感じた。かがみが手を回したらしい。
「……たまにならいいかもしれない」
そう言ってくれたかがみが無性に可愛くて。
顔を離して、口にしようかとも思ったけど恥ずかしさが勝ったから頬に軽く唇を寄せた。
「こっ」
「え?」
鶏?と突っ込みたくなったけど、急に震え出したかがみに嫌な予感を感じて。
「こなたぁぁぁ!!」
「だぁあああ!!! 落ち着いてかがみ!!!」
再び押し倒そうとしてきたかがみから、今回は本気で逃げ出した。
ほんの少しばかり自分にも非があるとは思うけど、ベッドの上にあったクッションを思いっきりかがみにぶん投げた。
直撃してようやく我に返ったのか、かがみが謝ってくれたけど、その謝り方が凄くて申し訳なくなるぐらいだった。
自分にも責任がありそうだし、すぐに許したけど……押し倒されそうになった瞬間、かがみにケン並の地獄車をかけそうになったのは黙っておこう。
「それは酷すぎる!」と怒られそうだから。
以上です
最後の最後で改行ミスった。
エロを書く才能が欲しい。助けてエロい人。
待ってました!
GJ!!
あーもう、かわいいなぁ。癒されるなぁ
何でこの二人はこう、ちょっとえっちくてかわいいのか
二次元にはエロ可愛いが存在できると思うので、がんばってくだされ
やっほー。せんせーも続きかくのはやいョ?
そろそろ追いかけきれなくなってきたw
かがみちゃんの名前気にするトコなんとなくわかるからかわいくてたまんない。暴走するのもなんかイイですw
エロ……いちぉ書いてたけど(むしろアレのおかげであの話が増えてえらいことに!)あれですよ、フィーリング。
答えになってないからやめるとして、なんだろーねー? 自分がするみたいに書けば? なんとなくそれっぽくなるような気がw
あ、こなたみたいに百合の同人誌読むとか(どんだけー!
きょうもぐっじょぶ、ぜんらたいきー。
>>548 こなたもかがみも可愛らしすぎて頭がどうにかなりそうだ
GJ!マジGJ!
>>548 GJ過ぎる
一緒に寝たらすぐにでも薬が切れそうだなかがみw
>>548 GJです!
続きを全裸待機で期待しまくってます。
私事なんだけど前スレのツンデレ竜馬を見てから脳内ゲッターチームがらき☆すたキャラになってしまったんだがどうすれば……
>>554 >私事なんだけど前スレのツンデレ竜馬を見てから脳内ゲッターチームがらき☆すたキャラになってしまったんだがどうすれば……
一緒に火星行こうぜ
>>548 むはぁ、もうたまんないっス!GJっス!
あれっスね?かがみver.の次は、一緒に寝たらかがみの薬が切れて
「ちょ、かがみ、しないっていったじゃん…」
な展か(ジチョウシロー
559 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 04:38:54 ID:96sAzsB9
>>557 次元の壁をぶち破ることができるから便利ですね。
てバキシムですか!!!
560 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:24:55 ID:9ISx/Cvc
>>126の続き、ようやく完成したので投下します。前も書いたとおりようやく終了なので鬱分が当社費1.3倍になってます。
なまら長い&分かりにくい内容になっててすんません。タイトルも、ようやく決まりました。
↓10レスほど拝借します。
561 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:25:38 ID:9ISx/Cvc
『結び目が解けるまで』
いつ恋に落ちたかなんて分からない。
気がつけば、いつも目で追っていた。
何だかんだと理由をつけては、会いに行った。
ただ傍に……居ようとした。
笑う顔が好きだった。
はにかむ笑顔に、心を奪われた。
いつまでも、一緒にいたかった。
でも、心がきしむ。
そんなの、普通じゃない。
だからどうか、幸せに。
それだけを――ただ、願っていた。
■やぶれたページ
一緒にいよう。
ずっと、一緒に。
健やかなるときも。
病めるときも。
喜びのときも。
悲しみのときも。
富めるときも。
貧しいときも。
死が二人を分かつまでなんて言わない。
せめて――。(やぶれてここから下は読むことが出来ない)
□日記5ページ
こなたがふざけて私と手を繋いだ。
綺麗だね、と髪を触られた。
やっほぅ、と肩を叩かれた。
その度に私の心臓が止まりそうになる。
心臓の音が他人に聞こえないのが、せめてもの救いだった。
□日記13ページ
こなたの家に遊びに誘われた。
しかも、みゆきとつかさは都合が合わなかった。
どうしよう。少し、胸が弾んでる。
二人だからって、何かあるわけじゃないのに。
□日記14ページ
信じられない。
今でも、体が熱い。
こなたと……キスをした。
いや、それだけじゃない。それ以上のこともした。
まぁ、されたと言ったほうが正しい。
こなたの家で。
こなたの部屋で。
こなたのベッドの上で。
縛られて、は余計だけど。
それに……好きだと、言ってくれた。
それを思い出すたびに顔は炎上。
何度枕に顔を埋めたのか分からない。
うぅ、明日からどんな顔で会えばいいんだろ。
562 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:26:53 ID:9ISx/Cvc
■日記160ページ
憎い。
憎い。
アイツが、憎い。
アイツさえ居なければ。
アイツがいるから全てはおかしくなった。
アイツさえ居なければ、私は幸せになれた。
アイツさえ、アイツさえ……。
□日記17ページ
こなたと二人だけで買い物に行った。
意識しあってからは、初めてと言ってもいい。
つまりその……デ、デデートに、なるのかも。
慌てた所為で、手も繋げなかった。
それでも私は今、幸せだ。
大好きな人と、同じ時間を過ごす事が出来て。
こんな時間がずっとずっと、続いて欲しい。
□日記18ページ
つかさに……私とこなたの仲がばれた。
お風呂で、襲われた。
私は甘えていたのかもしれない。
自分に。
こなたに。
だから、これは罰。
夢は、いつか覚めるもの。
私の甘い夢は……覚めたのだ。
だから、決めた。
終わりにしよう。
563 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:28:55 ID:9ISx/Cvc
『え……』
受話器の向こうで、こなたが絶句しているのが伝わる。
それも仕方ないのかもしれない。
私は今、確かに言った。それを、もう一度繰り返す。
「私たち……やっぱり終わりにしましょ」
『あっ……へ?』
素っ頓狂な彼女の返事が返ってくる。
この瞬間が辛くて、耐えられなくて。
私は次々に言葉を重ねていく。
「でもあんたが友達なのには変わりないからさ。またいつものようにしましょ、ね?」
『……』
「……」
沈黙が続く。
もう私には、耐えられなかった。
「じゃあ……切る、ね」
『あっ……ちょ』
その時、こなたが何かを言いかけた気がした。
その声を聞かないように、私はそのまま受話器を置いた。
これで、いい。
もう十分、幸せだった。
そうだ、これで……
「ひっ……く」
涙が自然と溢れ、膝を抱えてなく。
その時、だった。
「お姉ちゃん、泣いてるの?」
「っ!」
その時、何かが後ろから私を包む。
「つか……さ」
背筋を汗が伝い、恐怖に体が動かない。
ずっと、私の後ろで聞いていたんだ。
こなたとの……会話を。
「……大丈夫、私が居るよ。だから泣かないで、ねっ?」
つかさの両手が、私の体を後ろから包む。
その手に私は、怯えるしか出来ない。
「あっ、一緒にお風呂入ろうよ。私背中流してあげるからさっ」
「!」
その言葉に、思い出す。
お風呂で彼女に、体を蹂躙されたことを。
その恐怖に……逆らえるはずもなかった。
「う……ん」
「あははっ、ほら行こっ」
そのまま私の腕を引っ張るつかさ。
抵抗も出来ない私はただ、足並みを揃えることしか出来なかった。
「あら、二人でお風呂?」
「うんっ、洗いっこするの」
「うふふ、本当仲良しねぇ」
母さんの笑い声だけがただ、後ろめたかった。
564 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:30:05 ID:9ISx/Cvc
□日記63ページ
こなたとは距離を置いた。
仕方がなかった。
どうしようもなかった。
傍に居れば……辛いだけだったから。
休み時間も、会いに行くのを辞めた。
昼休みも、一人でお弁当を食べた。
廊下で会っても、目を合わせないようにした。
登下校も、時間をずらした。
そこまですれば、違うクラスメイトでしかない。
私とこなたの時間は、いまやもう……ない。
□日記123ページ
会いたい。
会いたい会いたい。
アイタイアイタイアイタイ。
考えるのは彼女の事ばかりで。
目を閉じれば、彼女の笑顔があって。
それから、それから……。
その想いはただ募るだけ。
募らせるだけ、無駄なのは分かっているのに。
そう、もう無駄なんだ。
私にはもう、想うことすら許されない。
そうだこんな日記……もう、意味がないんだ。
■日記124ページ
お姉ちゃんの日記が進まなくなった。
どうやらもう、書くのは辞めたらしい。
これを盗み見るのが私の日課だったのに、つまらない。
でもいい。
これからは私が、埋めていく事にしよう。
■日記140ページ
ゆきちゃんが私に相談してきた。
どうしてお姉ちゃんは一緒にご飯を食べないのかって。
ゆきちゃんが心配するのも無理ないのかもしれない。
お姉ちゃんがこなちゃんを避け初めて、もう一週間だし。
面倒なので適当に返事をしておいた。
なんでもない、って。
アンタは気にしすぎ、って。
565 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:31:31 ID:9ISx/Cvc
「かーがみっ」
「……っ!」
心臓が止まるかと思った。
叩かれた肩が痺れだし、それが全身に回っていく。
「あっ、お。おっす」
自分でも信じられないくらい、声が裏返ったのが分かる。
「一緒に、帰ろっ」
「えっ……」
いつもの笑顔が、そこにはあった。
少し、周りを確認する。
つかさの姿はない。
そうだ、今日は用事があるって今朝言っていた。
だから居るはずがない。
そう、今なら誰も……邪魔をしない。
「え、と。その」
首を縦に振るだけでいい。
でも、心がきしむ。
もう……諦めた事なんだ、と。
「……ごめん、用が……あるから」
自然と、拒絶の言葉が口から零れた。
その時私は始めて目にした。
いつも笑っていた少女の、こんな悲哀の表情を。
「そっ……か」
肩を落として、踵を返すこなた。
そのままゆっくりと私の前から去っていく。
その後姿が寂しそうで、思わず声をかけてしまいそうになる。
でも……駄目。
私に出来るのは、唇を噛み締めることだけだから。
■日記158ページ
こなちゃんがお姉ちゃんに会いに来た。
私が居ないと思って、油断したんだね。あはは。
無駄だよ。
私はお姉ちゃんのこと、ずっと見てるんだから。
何をしても、何処にいても。
ずっと……見てるから。
■日記159ページ
今日もこなちゃんがお姉ちゃんを帰りに誘いに来た。
もしかして毎日来るつもりなのかな?
じゃあお姉ちゃんにきつく言っておかなくちゃ。
それにしても、邪魔だな。
おかげでお姉ちゃんがまた、こなちゃんのことばっかり考えてる。
その所為で、お姉ちゃんの中に私の居場所がない。
このままじゃ……私は。
……。
■日記173ページ
もう戻れない。
彼女をもう呼び出してしまった。
今日の放課後、屋上に。
仕方がない。
そう、これは仕方がない事。
彼女の存在は、わずらわしいだけでしかない。
だから私は『アイツ』を……殺す。
これはもう、決まった事。
566 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:32:29 ID:9ISx/Cvc
「……」
私は今、一つの本を前に絶句している。
異様なのは、まず場所だった。
いつも私の机の一番上の引き出しにしまってあるはず。
誰にも見られないように、鍵をつけて。
なのにそれが……つかさの机の上に無防備に広がっていた。
これは……そう、私の本のはず。
こなたが誕生日にくれた、日記帳。
でもその中は……知らない言葉ばかりで綴ってあった。
こんな言葉、私は知らない。
書いたはずがない。
こんな、恐ろしい内容。
殺す?
誰を?
アイツ?
そんなの……決まってるじゃないか。
この日記を読めば、伝わってくる。
こなたへの……憎悪が。
日付は、今日。
つまり今日……こなたは、殺される。
誰に、なんて考えたくもない。
でもこの日記が指している人物は……一人しかいない。
……怖い。
足が今にも、膝をつきそうなぐらい震えている。
でも、ここで逃げるなんて……私には出来なかった。
□日記1ページ
こなたが誕生日にこの日記帳をくれた。
嬉しい。
ただの日記帳が、こんなに嬉しいと思ったのは始めてかもしれない。
私は多分……こなたのことが好き。
でも、伝えられるはずがない。
だからその想いだけ、この日記に綴っていこうと思う。
それだけが私に許される、唯一の愛情表現だから。
567 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:33:42 ID:9ISx/Cvc
夕日と共に下校する生徒達と正門ですれ違う。
色々準備していたら、もうこんな時間になってしまった。
あはは、こなちゃんを待たせちゃうや。急ごうっと。
校舎の中にはもう人影はなかった。
窓からちらほら見える人影は、校庭で汗を流す生徒ぐらい。
階段を上るたびに聞こえてくるのは、私の靴が地面を擦る音だけ。
その静かな空間に、自分の血が冷たくなっていくのを感じる。
そうして長い階段を上がり、ようやく屋上へ。
「おまたせ」
扉を開けると、目に入ったのはこなちゃんの姿。
良かった、ちゃんと来てた。
「あっ……へ?」
少し驚いているようにも見えるのは、私の手にあるナイフの所為かな?
そのナイフを、こなちゃんに向ける。
突然の事態が飲み込めないのか、私から逃げるように一歩下がる。
私が近づけば、また一歩。
そうやって追いかけていくうちに、金網に追い込む。
あはは、短い追いかけっこだったね。
でもこなちゃんが悪いんだよ?
私の居場所を、奪おうとしたんだもの。
「ど、どーしたのさ。一体っ。冗談なら怒るよっ?」
金網にまで追い詰められてから、ようやく言葉を発する。
どうしたって?
あはっ、今頃そんな質問だなんて馬鹿げてる。
そっか、お姉ちゃんはずっと会わなかったんだっけ。
じゃあ私の事も、知らないのか。
「さ、最近おかしいよっ。変な電話かけてきてさ」
……電話?
何を言い出すんだ、こいつは。
恐怖で頭がイカれたか?
「その日から変だった……私のこと、避けだしてさ。私が何かしたなら……謝るからっ」
避けだした?
何を言ってるの? こなちゃん。
だって、私たち一緒のクラスだよ?
避けようがないよ。毎日……一緒にご飯、食べて。
あれ……でも、変だな。
記憶が、まるでない。
昨日こなちゃんが何を食べてたとか、何を話してたとか。
あれ? あれ……?
違和感が、私を包む。
何? これ。
考えるほどに、矛盾。
あれ? 今日の授業は、何をやったっけ?
今日のこなちゃんのご飯はなんだったっけ?
何で、どうして何も出てこないんだろう。
出てくるのは、お姉ちゃんのことばかり。
今日は一人で学食を食べたんだよね。
汁物だったから、制服に飛ばないように気をつけてたよね?
ずっと、見てたよ?
あれ?
ねぇ、それ……『何処から』?
「本当にどうしちゃったのさっ……『かがみ』っ!」
こなちゃんの声が、私の耳を劈いた。
568 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:36:46 ID:9ISx/Cvc
■日記174ページ
どこから夢だったんだろう。
どこから私だったんだろう。
どこから彼女だったんだろう。
私は、私のはずだった。
なのに、私は彼女だった。
私の中には……彼女が居た。
手のナイフが、地面に落ちる。
そんな。
嘘だ。
そんなはずがない。
私は、つかさ?
いや、違う。
この手、この足、この肌、この感触……。
私は、柊……かがみ。
強烈な頭痛と吐気が私を襲い、天と地が逆転しそうになる。
何?
どういうこと?
私は今の今まで確かに、つかさだった……はず。
でもそのつかさが今……消えた。
つまり……どういうこと?
そうだ、そういうこと。
つかさはもう、居ないんだ。
「あは、あはははっ」
「か……かがみ?」
そうだ、もう居ない。
じゃあ私を邪魔する奴なんて、居ないじゃないか。
「やった、やったよ? こなた……」
今ならはっきりと分かる。
私の中が、こなたで埋め尽くされていく。
彼女の……『私の中の』彼女の居場所はもうない。
そう、『消えた』。
もう私を、止められる人なんていない。
569 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:37:58 ID:9ISx/Cvc
「ねぇ、こなた……」
「ひっ……」
あれ? なんでそんな顔するの?
だって、もう邪魔は居ないんだよ?
私たち、結ばれるんだよ?
言ってくれたよね? 好き、だって。
あ、そうか。
私はまだ、ちゃんと言ってなかったんだっけ。
じゃあ言うね?
照れるんだよ? すっごく、これ。
「……好き」
「っ!」
金網まで追い詰め、両手で彼女を抱きしめる。
あれ? 震えてるよ?
あはは、大丈夫。
すぐに暖めてあげるから。
私の体で。
「やっ……か、かがみっ。やめっ……」
こなたの体を服の上から愛撫してあげる。
そのまま、唇を奪った時だった。
私の頬に、衝撃が走る。
こなたの手が、私の頬を引っ叩いた。
……へ?
それに呆然として、私の手が緩む。
その手からすり抜けるように、こなたが私の腕の中から消える。
ねぇ、何処に行くの? こなた。
何で、逃げるの?
私たち、これで本当に結ばれるんだよ?
ほら、そっちは危ないよ?
そっちはまだ工事中で、金網がないんだから。
ねぇ、何でそんな目で私を見るの?
そんな、怯えた目で。
大丈夫、もうつかさは居ないんだよ?
怖がることなんて、何も……
「や、やめてお姉ちゃんっ!」
「!」
その時、声が響いた。
聞き覚えのある、声。
それは、私の背後から。
なんで?
そんな、はずない。
だって、消えたはずだよ。
うん、ほら。
もう居ない。
私の中には……つかさなんて。
ああ、そうか。
出てきたんだね、私の中から。
570 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:38:52 ID:9ISx/Cvc
「まだ……邪魔するの? つかさ」
視線を背後に向けると、確かにつかさが居た。
手にあるのは……ああ、私の日記。
私の……私だけの日記だったのに。
そうだ、それを勝手に覗き見たんだよね。
そう、確かそう。絶対そう。
そして私を、襲ったんだった。
こなたに、嫉妬して。
あははっ、馬鹿みたい。
何それ、意味分かんない。
そんな事しても、私の心はこなたのもの。
心まで、縛れるはずがない。
だからもう屈しない。
私は負けない。
つかさがまた現れたなら……もう一度、消せばいい。
そうだ、書いてあったじゃないか。
これは決まったこと。
仕方がないこと。
そうだ、書いたじゃないか。
私が決めたこと。
仕方がないこと。
彼女を……殺そう。
「つ、つかさ。来ちゃ駄目っ! かがみ、何かおかしいよっ」
背後からこなたの声がする。
おかしい?
私が?
あはは、何言ってるの? こなた。
おかしいのは、私の目の前のこいつ。
傲慢で我侭な、独占欲の強いイカれた妹。
待っててね、こなた。
今、消すから。
「ひっ……」
落としたナイフを拾うと、つかさの顔が強張った。
あはは、怖いんだ。
でもいい気味。
だって、これまで散々私に酷い事をしてきた癖に。
今更許してなんて言っても、絶対に許さない。
でも安心して。
……簡単には、殺さないよ?
苦しめて、苦しめて……生きるのが嫌になるくらい、嬲ってあげるから。
571 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:39:50 ID:9ISx/Cvc
「つかさっ、早くっ!」
「だっ、駄目、だよ……こなちゃん置いて、いけないよっ!」
「っ!」
足は震えてるくせに。
体は恐怖で硬直してるくせに。
つかさの目が私を睨んだ。
そうか、分かった。
つかさは、私の全てを奪う気なんだ。
そうだ、きっとそう。絶対そう。
私からこなたを奪っただけじゃ物足りず……自分のものにする気なんだ。
ナニソレ、ナニソレ、ナニソレ……。
「お願い……お姉ちゃん、もうやめてっ!」
五月蝿い。
ウルサイウルサイウルサイウルサイ。
モウ、オマエ……シャベルナ。
ソウダ、イイコト考エタ。
ソノ五月蝿イ口カラ声ガ出ナイヨウニ――喉カラ潰シテアゲル。
「そ、そうだよっ。やめようよっ、かがみっ」
その時、もう一度私の後ろからも声が。
こなた……なんで、あんたまで?
だって、これは罰なんだよ?
つかさが全部、悪い。
だって、そう書いてあったんだよ? 私の日記に。
私の日記を勝手に見て、勝手に書いて。
ああそうか、心配してくれてるんだね。私の事。
つかさが反撃して、私が怪我するんじゃないかって。
あはは、大丈夫だよ。
優しいね、こなたは。
「大丈夫、すぐ終わるから……待ってて、こなた」
ゆっくり少しずつと思ってたけど、やめるね。
体を一突きしたあとに……縊る。
「だ、駄目ぇっ!」
「……っ!」
その時、私の手が自由を奪われる。
つかさはまだ、私の目の前で恐怖に震えている。
だから、私の手に絡み付いてきたのは別。
……こなた、だ。
何で? 何でこなたが邪魔するの?
だって、これでようやく私たちは幸せになれるんだよ?
私たちの邪魔をする奴は、もう居なくなるんだよ?
……そっか、分かった。
こなたも、邪魔する気なんだ。
私とこなたの仲を邪魔するなら……こなたでも、許さないよ?
「きゃっ!」
掴まれた腕を大きく振り、こなたを体ごと振り解く。
……。
軽く、振り解いただけのはずだった。
視界が、スローモーションのテレビを見るようにゆっくりと再生されていく。
華奢なこなたの体は……今、空を舞っていた。
あ……れ。
ねぇ、何でアンタ、そんな所に居るの?
言ったよね? 金網がないから危ないって。
空中をゆっくりと舞うこなたと、視線が交わった。
恐怖と、驚き。
その二つが混じったような表情が、私の網膜に焼きつく。
それが私の見た……彼女の最後だった。
572 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:40:47 ID:9ISx/Cvc
■事件報告書 別紙1
・泉こなた
屋上からの転落による失血死。
事件当時、屋上の金網は修理のため撤去されていた。→事故?
「こなちゃんっ!!」
つかさの声が私の耳を劈き、スローモーションの世界が終わりを告げた。
もうそこに……こなたの姿はない。
待って。
ねぇ……待って。
今私は、ナニヲシタノ?
「こなちゃん、こなちゃんっ!!」
つかさが私を押しのけ、こなたの居なくなった場所から見下ろす。
私は、恐怖で見れるはずがない。
そこにはきっと……不自然に体の折れた、こなたが居るんだ。
どうして?
どうして?
なんで、こなたが?
これで終わりのはずだったのに。
つかさが居なくなれば、もう終わり。
私とこなたには、幸せが待っていた。
なのに……なのにっ!
「あんたの……所為だ」
「……!」
つかさの顔が、こちらを向く。
「あんたが、邪魔したから。あんたが、私とこなたを引き裂いたからっ!!」
「な、何……言ってるの? お姉ちゃん」
「あんたが日記なんか、覗くから……私とこなたの事に嫉妬したからっ!」
それが始まり。
いや、もっと前か。
だって知ってる。
それを見て、私を襲ったんじゃないか。
きっとそう。絶対そうっ!
だって見た! 聞いた! 考えた!
「日記って……こ、これ?」
「そうよっ! あんたが勝手に続きを書いた、それっ!」
許さない。
私とこなたの邪魔をした。
それだけで、万死に値する行為。
「ま、待って。お姉ちゃん、おかしいよっ」
おかしい?
今更何が?
これ以上私をイラつかせないで。
「だって私この日記、今日始めて……見たもん」
はぁ?
何を言ってるの?
全然、まったく、皆目、意味が分からない。
「帰ったら私の机の上に広がってて……そこで、初めて」
そんなはずがないっ!
だって、あんたが呼び出したんじゃないか。こなたを。
だってそう書いてある。
いや、そう書いた!
だから、そう……書い、た?
573 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:41:43 ID:9ISx/Cvc
「最初は、小説か何かかと思ったんだ……全部、お姉ちゃんの字だったし」
あれ?
視界が、歪む。
何だろう、これ。
天地が逆さまになったような、そんな嗚咽。
そう、さっきもあった。
いつしか、私はつかさだった。
いつしか、私はかがみだった。
「でも、最後に……『殺す』ってあって、心配になって……来たの」
……。
そうだ。
思い……出した。
何で忘れていたのかも、分からない。
私はかがみだった。
でも私は……つかさだったじゃないか。
今ならはっきりと分かる。
それは私の妹なんかじゃない。
私の中の……蔭。
こなたが好きという自分。
それを、認められないという自分。
私の中でその二つは、対立していたのだ。
前者は、私。
そして後者は……つかさという、妹の名を借りて。
今なら思い出せる。私にはどうしても……こなたを好きな自分が許せなかった。
だから私は全ての罪を、居もしない妹に擦り付けてきたのだ。
全ては、後ろめたさから。
だから……夢を見た。
私が男性で、こなたと結ばれる夢を。
それが何時の間にか……現実と夢が、入れ替わっていたのだ。
つかさに体を蹂躙された?
そんなはずがない。
つかさがそんなことをするはずがないじゃないっ!
だって、つかさはただ背中を流して泣いてた私に親身になってくれたじゃないかっ!
なのに私はただ怯えて。恐怖して。
そう……全ては私の、幻想だった。
574 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:42:33 ID:9ISx/Cvc
「あ、はっ。あはははははっ」
笑い声が、口から漏れた。
それは、嘲笑。
自分への、皮肉。
何、それ。
私はじゃあ、ただの頭のイカれた人間だ。
自分一人で妄想に恐怖して、騒いで。
あげくにこなたに別れを告げて。
こなたに辛くあたって。
みゆきにも相談されたのに。
つかさにも相談されたのに。
何も信じないで、ただ……自分の夢だけで、生きてきた。
その結果が、これ。
こなたは……死んだ。
私が、殺した。
そうだ、書いたじゃないか。
これは決まった事。
どうあっても私は……殺すんだ。
こなたを、そして……。
「ねぇ、つかさ」
私の笑う姿を呆然と見ていたつかさを見る。
「う、うんっ」
「私もう……疲れちゃった」
「えっ……?」
ゆっくりと、つかさに近づいていく。
もう、いい。
こなたが居ない世界なんて、もういい。
「お姉……ちゃん?」
そのままつかさの肩に手を置く。
「だから、お別れ」
「だ、駄目だよっ。お姉ちゃんっ! 死んじゃ駄目っ!」
あははっ、何言ってるの? つかさ。
私は死なないよ?
だって、死んだら何もない。
考えることも出来ない。
夢を見ることも出来ない。
死は、無。
何もなくなっちゃう。
そしたらこなたのことも、考えられない。
だから、ね?
「あっ……」
つかさの顔は、変わらなかった。
私の手が、つかさを突き飛ばしたのに。
そのまま彼女は、こなたと同じ場所から消えていった。
バイバイ、つかさ。
これで、全部終わり。
出来た。
全部出来た。
ねぇ、褒めてよ。こなた。
これで私たち、ずっと一緒だよ?
死んだら確かに、何も残らない。
でもね、心は残るの。
残された人たちの中で、永遠に。
体で触れられていられないなら、心の中で……ずっと一緒にいよう。
大丈夫、寂しくないよ。
だってほら。
……つかさも連れてきてあげたから。
575 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:43:49 ID:9ISx/Cvc
■事件報告書 別紙2
・柊つかさ
転落による失血死。
日記らしきものを所持も、空想による小説。→事件とは無関係と判断。
また一度帰宅した痕跡あり。→一度家に帰りもう一度学校に? →理由不明。
■やぶれたページ
ずっと一緒にいよう。
ずっとずっと、いつまでも。
永遠に、ずっと。
健やかなるときも。
病めるときも。
喜びのときも。
悲しみのときも。
富めるときも。
貧しいときも。
死が二人を分かつまでなんて言わない。
せめて――結び目が、解けるまで。
そう、私たちの絆という結び目が。
……。
私は夢を見ている。
こなたが居て、つかさが居て。
その日常の繰り返しをただ、見つめてる。
その輪舞曲は、終わらない。
私が死ぬまでそれは終わらない――いや、死んでも終わらないのかもしれない。
肉体はいつか死を迎える運命。
でも、魂だけは残り続ける。
そして夢を見続けるのだ。
偽りの主演女優。
偽りの舞台監督。
偽りのカデンツァ。
ねぇ、こなた。
私……幸せだよ?
いつまでも、一緒にいよう。
ずっとずっと……永遠にね。
576 :
ぶーわ@終章:2007/08/25(土) 05:46:20 ID:9ISx/Cvc
(完)
以上です。15レスもいっちゃってすいません。
どうも鬱にしちゃうのが好きなので、次は甘いラブコメとか書きたいです。
お付き合いくださった方々に、感謝です。
お疲れ様!見事な大作だ
欝もそうだが狂気を感じたぜ
ただひとつわがままを言わせてもらえれば、事実を知ったみゆきさんの反応が見たかった、かも
乙&GJ!
朝っぱらから素晴らしい狂気をありがとう!
まさかの展開に、1レス1レス読み進めていくのにwktkが止まりませんでした。
SUGEEEEEE!
こういうの、書きたいけど書けないんだよなぁorz
なぜかは知らんが、そうじろうはこういう路線の小説が得意そうな気がした。
>>548 頬が緩んで止まりません。どころか口から砂糖が止まりません。
もう、ね。朝までいちゃいちゃしてそうな二人にGJ&GL。
>>576 ということはアレか。
最初のふたなりかがみの時点で、既にかがみはおかしくなってたのか……。一本取られつつGJ。
>>576 鬱GJ!!
しかし……
誰か甘いものを!!
>>548 この文章でも十分エロいと感じるのは私の考えすぎだろうか
すげええええええええええ
超GJ!!!凄すぎてやべえ
そしてみゆきは神様に連れられて惨劇が起こらないよう別の世界へと移動するわけですね
gj
何このひぐらしチックなGJ物語…本当に神の多いスレですね。
自分もいずれはこうやって世界に引きずり込めるような書き手になりたい…
588 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 10:47:31 ID:USexD+Iq
>>576 これは凄い・・・がやっぱりみwikiさんがハブられてるな
鬱物GJ!
次回作に期待します。
みゆきさんの活躍に期待・・・
主人公が決まらないぃー
黒井先生×そうじろう
はだめでしょうか?
>>576 GJ!!
まさか犯人がかがみだったとは…
593 :
ぶーわ:2007/08/25(土) 12:18:11 ID:9ISx/Cvc
沢山の感想ありがとうございますっ。
おかげで寝起きでテンションマックスですっ。
>>みゆきについて
非常に分かりにくいですが、裏ED的なものが隠れてます。
『やぶれたページ』がやぶかれたのは、書かれたあと(やぶけて読めない部分があるから)
→書かれたのは事件後(内容から)
→やぶいたのは、事件後日記を読んだ人
→……。
分かりにくくて、ごめんっ!
594 :
441:2007/08/25(土) 14:26:42 ID:VuBAeZMv
>>586 おう、さんくす。らきMADは数が多すぎて把握できないんだぜ
>>593 げふ、読解力つけないとなぁ……
破ったみゆきさんの心情はいかなるものか……あらためてGJっす
*******************************************************
で、
>>441の続きが完成したので、投下してみます
せっかくの休日の真昼間から何書いてんだろう、俺……
ゆたか×みなみのふたなりもの、エロす、キャラ壊れちゃったかも
そんな感じで6レスほどいただいてお送りしてみます
「あ……その……違……これは……」
三点リーダが増えるのも無理なからぬところで、
ばっちり見られた以上はいまさら何を言い繕い股間を隠したところでなんの解決にもならない。
ゆたかは凍りついたようにその一点を見つめ、みなみに覆いかぶさったままでいる。
もはやこれまで……と観念したみなみは目を瞑り、
驚愕から立ち直ったゆたかが投げかけてくるであろう罵倒・嫌悪・拒絶の言葉を静かに待った。
(折角……みゆきさん以外ではじめて親友と胸を張っていえる人に出会えたのに)
きちんと場所と時期を考えて告白していれば、ゆたかなら変わらず友人でいてくれるのではないか、とは思っていた。
だが、最悪の結果を恐れ先延ばしにし続け、結局最悪な上に最低な状況を生んでしまった。
己の迂闊さを無い胸の中で呪うみなみだったが、おそらく数分は経ったのに逃げも騒ぎもしないゆたかに首を傾げ――
「ひぇっ……!?」
突然、無節操にも硬いままだったそれをきゅ、と握り直されて素っ頓狂な声を上げてしまう。
「あ、ごごごごめんね、痛かった?……本物、なんだ?これ……」
「うん……私が生まれた時からついていた、本物……っ……ゆたか、なんで擦るの?」
どこか上の空にしゃべりつつ形を確かめるようにショートパンツの上から指でなぞっているゆたか。
その小さいけど確かに伝わる感覚に、みなみはかすかに震えながら答え、そして理解しがたいゆたかの行動の真意を問う。
しかし、ゆたかはそれには答えず独り言のようにぶつぶつ呟きながらなぞる指を増やしていく。
「でも、男の子じゃないって……あ、確かこなたお姉ちゃんが持ってた田村さんの漫画で見たかも……確か、ふ……たなり?」
徐々に強くなっていく刺激に、ブルマの中でみなみのものが窮屈そうにひくつく。
快感と混乱でゆたかを払いのけることもできず、瞳に薄らと涙を浮かべつつみなみは必死に止めるよう懇願を続ける。
「そ、そう……ぁ、隠していたことは謝るから、許して……くぅ」
「え、何で謝るの?びっくりはしたけど……みなみちゃんが悪いことしたわけじゃないもん。わたしは気にしないよ?」
ようやくゆたかは視線をみなみの顔へと向け、少し火照った顔を緩めて笑顔を見せる。
その言葉と笑顔に心からの安堵を覚えて、手を伸ばし自分の胸の上に顔を乗せている親友でいてくれた少女の頭を撫でる。
「本当、にっ……?……良かった……私、嫌われたかと思って……んはぁっ!」
「嫌いになんてならないよ!みなみちゃんはみなみちゃんだもん」
会話内容だけを抽出すれば友情を再確認している感動の場面なのだが、なぜだかゆたかの指は止まらず動き続けており、
みなみは喘ぎをもらさないようにするのに必死にならざるを得ない状況だったりする。
「はぁ……ぁ……そ、それで……なぜ、手を動かすの……っ」
「だって、私のせいでこうなっちゃったんだよね?それに、この……お……ちんちんって、大きくなったら直ぐには治まらないんでしょ?
このままじゃ、みなみちゃん教室に戻れないし……」
ゆたかの言は突飛ではあるもののそれなりに事実でもある。
だが、普段みなみが行っている処理――自慰をトイレででもしてくれば済む話なのだ。
この時そういってゆたかを押しとどめることもできたはずなのだが、
みなみは無意識のうちに『これから起こるかもしれない事』に期待してしまっていた。
「それは……そう、だけど……や、だめ、ゆたかっ……!」
それが為、ショートパンツに手をかけずり下ろそうとするゆたかの動きに対して、反応が遅れてしまった。
ゆたかから見れば、もはや『いやよいやよも好きのうち』ととられても仕方ないほど、口先だけの抗議。
やる気になってしまっていたゆたかは、照れも恥じらいも感じていそうな顔をしながら、
それでも容赦なくショートパンツを膝下ほどにまで一気に引き下ろした。
「保健室に連れて来てもらったお礼も兼ねて、わたしがしてあげるね……うわぁ……こんな風になってるんだ……」
もはやショーツには収まりきらずにいたのだろう、
みなみのものは解放されると同時にびょん、と飛び出し、その姿を惜しげもなく披露していた。
ゆたかは手で顔を覆いながらも隙間からしっかり覗く女子よろしく、真っ赤になりながらも目を背けずにしげしげとそれを眺める。
ある程度観察すると、やがてゆたかは親指と人差し指を広げたり狭めたりしはじめる。
ずっと昔にみゆきに告白したときチラッと見せた以外には誰にも秘密だった場所を凝視され、
この世の終わりのような顔をしていたみなみだったが、
相変わらずゆたかの行動の予測がつかずに戸惑いの表情を浮かべる。
うんうんと唸っていたゆたかが、やがて確信したように頷きその小さな口から爆弾を投下する、
「ん、ん〜……みなみちゃんの、ちっちゃい?」
「!」
「確か……日本人って平均13cmなんだって。みなみちゃんは……10cmくらいかな……
それに、この、皮の部分が多い……えっと、ほーけー?」
「!!」
「……わ、もう先っぽから何か出てる……さきばしり、だっけ。
まだ服の上から触ってただけなのに……これは確か……そーろー?」
「!!!」
こなたとひよりの英才教育の賜物か、妙なところで耳年増になっているゆたかの無邪気な言葉の暴力が
みなみの男部分のプライドを絨毯爆撃していく。
女として胸は無い上に男としてのシンボルもお粗末――ひよりよろしく暗いオーラをまとって虚空を見つめるみなみ。
しかし、ゆたかのその発言は落ち込む以上に不思議な興奮をみなみに与えていた。
「きゃ、ぴくぴく動いてる……みなみちゃんもしかして、エッチなこと言われるの好き?」
「そ、そんなことない……ただの生理現象……」
はっと自分の置かれた状況を思い出し、そして自らの変化を悟られないようあわてて首を振る。
だが、そんな抵抗はこれっぽっちも意に介さず、覆いかぶさったまま身体を半身ずらし、
みなみのものに手を伸ばしやすい体勢をとるゆたか。
「そうかなぁ……まぁ、確かめてみればいいよね♪」
「ぇ……や、そんないきなりっ……ぁ、ああっ!」
ゆたかの手はやはり少し熱っぽいのだが、みなみのそれはさらに熱く脈打っている。
最初からあまり加減をせず幹の部分を握って左手を上下に動かすが、元が非力なゆたかのこと。
その位がちょうどいい刺激となってみなみを翻弄する。
「ふふふ、みなみちゃん気持ちよさそうだね?もう少し強くしても平気なのかな?」
痛がっていないことを確認し、徐々に速さを増していく。
緩急の無い稚拙と言っていい愛撫だが、他者にされるという経験の無いみなみにはむしろわかりやすい快感が都合がいいらしい。
「んあぁっ!だめ、我慢出来なくなっちゃう……っ!」
「もう我慢できてないよ〜、みなみちゃん。ほら、さきっぽからいっぱいぬるぬるしたの出てきてるよ?」
保健室に次第にじゅくじゅくと湿った音が響き始める。
先端から溢れ出す先走りが愛撫を助け、増す快感がさらに潤滑油を提供する。
これはまずい、とてもまずい――そうみなみは思った。本当に、あっという間にいかされてしまう。
その間にも、ゆたかは先端から溢れて零れそうになる先走りを親指に絡め、くにくにと皮に守られていない赤い肉をこねくりはじめる。
「だめっ、先っぽは敏感だからっ……!ゃ、あ、んあっ!」
「だめ〜って言いながら、腰が浮いちゃってるよ?もっとやって欲しいんだよね」
ゆたかはもうみなみの言うことを聞いてくれない。聞こえてはいるが、従う気はまるで無いようだ。
コツを掴み始めたのか、視線をみなみの顔に戻したまま手を動かし続ける。
下から覗き込まれるように観察され、みなみは快楽に染まった表情を隠すように片手で顔を覆う。
しかし、喘ぎまでは堪えきれず、その声に応えるように激しくなる手の動きに徐々に追い詰められていく。
「違っ、ほんとにも……あ、出……ちゃう……っ!」
「え、え?ほんとに出ちゃうの?まだ3分くらいだと思うんだけどなぁ……」
切羽詰まったみなみの声と跳ねる身体、
そして手のひらから伝わる痙攣にそれが事実だとなんとなく悟ったのか、ゆたかはペースを緩める。
ほんのすこし余裕が生まれ、必死に呼吸をして息を整え、なんとか昂ぶりを沈めようとする。
「んぅっ、は……お願い、もっとゆっくり……」
「限界みたいだね……でも、ごめんね?わたし、しゃせい見てみたいんだ」
みなみの懇願をあっさりと却下し、これまで以上の容赦の無い責めを限界寸前だったみなみのものに開始する。
もはやこの休憩自体が罠だったのか、油断していたみなみは一気に登り詰めていく。
覆いかぶさるゆたかを跳ねのけんばかりに背を反らせ、強く握られた指を押しのけ精液が駆け上ってゆく。
「……〜〜っ!?ぅあっ、そんなにぃ!だめ、だめぇっ!出る……っ!い……くぅ……っ!!」
嬌声と共に、激しく痙攣したみなみのものから精液が放たれる。
二度三度とそれは続き、射精の瞬間を見ようとむけていたゆたかの顔や体操服のままの背中、そして自らの腹の上が白濁に彩られた。
ここ最近自慰を行わず、そして初めての経験による絶頂で吐き出されたそれは、みなみが知る普通より色も粘度もずっと濃かった。
「きゃ!?……わ……すごい勢い……ねばねばだぁ」
ゆたかはまだ小さく震え続けるものを名残惜しそうに優しく扱きながら、
自分の顔に注がれた精液を空いた右手でぬぐい、物珍しそうにねちゃねちゃといじっている。
「ぁ……いか……された……ゆたかに……」
朦朧としながら、無自覚に淫ら極まりない行為をするゆたかをみなみは見つめている。
ぐったりと四肢をベッドに投げ出し、常の颯爽とした様子はもう微塵も感じられなかった。
視線に気づいたゆたかは、一仕事を終えた達成感に満ちた表情で笑顔を向ける。
「えへへ、可愛かったよみなみちゃん。あ、まだちょっと出てきてる……こういう時は……吸い出してあげればいいんだっけ」
まだ握ったままだった手に熱い残滓を感じ、何かを思い出すように首を捻る。
そして何かが検索に引っかかったのか、もぞもぞと身体を動かす。
心地よいゆたかの重みを感じなくなったみなみは、気だるげに上半身を起こそうとベッドに手をつき力を入れようとし――
「……え?ゆたか、なにを……ひぅっ!?」
予期しなかった、というより想像も出来なかった感覚が下半身を襲い、みなみは再度身を硬直させる。
ゆたかはするりと膝にかかりっぱなしだったショートパンツを脱がすと、軽く足を開かせ、その間に陣取っていた。
そして、身を丸めてみなみのものを可愛らしい口に頬張り、舌を這わせて幹に絡みついた精液を舐め取っていく。
「きれひにひてあげふね?ちゅ……じゅ……ぷはっ……変な味ぃ……んっ……」
「ああぁぁっ!やめ、おねが……いっ!イったばかりで敏感だからぁっ!」
いやいやするように首を振り、両手でゆたかを押して逃げようとするがその力は弱く、
そして舐めやすいよう腰に持ち上げるために回されたゆたかの腕がそれを許してくれない。
幹を舐め終えると、徐々に舌を上へ上へと這わせ、先ほどの激しい手での愛撫ですっかり露出してしまった亀頭をちろちろと舐める。
「かたひまんま……ちゅぅ、んぷぁっ……みなみちゃんのおちんちん、えっちすぎー。はむっ……んむ、じゅる、ちゅぅっ!」
一度口を離し深呼吸をする。
ある程度息を整えると、再度咥え、そして先ほどの宣言通り中に残った精液を飲み込むように思いっきり吸い上げる。
唾液と精液が混じりあった液体を吸い込む下品だが淫靡な音がみなみの耳を犯し、
そしてそれ以上に痺れる様な快感が背筋を駆け上り、みなみはあっという間に二度目の絶頂を迎える。
「ひぁっ!すっちゃだめぇっ!またイっちゃう!ゆたか、ごめ……出ちゃうっ!!んああぁぁああっ!!」
「んむぅっ!?」
まさかこれでいってしまうとはゆたかも思っておらず、いきなり喉に叩きつけられる熱い精液に目を白黒させる。
先ほどまではゆたかを引き剥がそうとしていたみなみの両手が、今では逆にゆたかの頭を抱え逃さないようにしていた。
進退窮まったゆたかはあっさり観念し、みなみの力が抜けるまで咥えたままの体勢で、口内に溜まった精液を飲み込んでいく。
「ん……こくっ……んく……ぷはぁっ。けほけほ……もう、ひどいよみなみちゃん。そーろーすぎー」
絶頂感から開放され弛緩したみなみの両手はやがてゆたかを解放する。
軽く咳き込みながらちょっと恨めしそな口ぶりでみなみを非難するが、その目は怒ってはおらずむしろ嬉しそうだ。
「あう、いっぱい飲んじゃった……のどがいがいがするよぅ」
「……はぁ……んっ……」
ゆたかが喉を気にしている間もみなみは未だぼんやりと余韻を味わっている。
悦んでくれたことに満足感を覚えながら、ゆたかはいつもと同じ笑顔を見せる。
一度目の精液がこびりついたままの笑顔は、普段とのギャップでとてもいやらしく感じられた。
「そだ、さっき舐めたとき思ったんだけど、みなみちゃんのおちんちん、わたしの口にぴったりだったよ。
手でも、ちょうど包み込める大きさだし……ふふ、わたし専用だねっ♪」
「ぇ……ゆたか、専用……?」
その言葉に、流石に萎え始めていたものに再び血が集まっていく。
控えめなサイズながら十二分な硬さを取り戻したそれにゆたかも気づき、やんちゃな子供を見つけた時のような顔になる。
「あー、またかたくしてる……みなみちゃんてほんとにえっちなんだね。……あ、そっか。
みなみちゃんはさっきまでのじゃ満足できないよね♪」
「……そ、そんなこと、ない……気持ちよすぎて、もう駄目になる……」
不穏当な言葉に慌てて否定を入れるみなみ。
身体こそ無節操に反応しているが、精神的には立て続けの絶頂でもうこれ以上の快楽は過剰だと感じていた。
だが、攻めモードに入ったゆたかが人の話を聞いてくれないのはこの短時間で証明済み。
「ううん、まだまだのはずだよ?だって……こっちのみなみちゃんを無視しちゃってたもん」
「っ!!ゆたか、そっちはぁっ!ひぅっ、んああ!」
這わせた指を下へ下へ。
根元を通り過ぎ、今まで触れていなかったのに関わらず濡れて光っていた女性の部分を弄る。
「ぅぁっ、いじらないでぇっ!あ、は、くぅんっ!」
「女の子も、気持ち良くしてあげなきゃね。もちろん……そーろーちんちんもね♪」
指先でほぐれていることを確認し、顔を近づけるとびらびらを優しくついばみ、舌を伸ばして中をこねくる。
さらにびくびくと暴れていた男性部分をぎゅっと握り締め、乱暴に扱き始める。
「うあぁぁぁんっ!!だめ、ほん……とにっ!!おかしくなるぅっ!!」
みなみは二つの性器を同時に弄ったことは無かった。
自慰をするときは男か女、どちらかの気分ですることがほとんどだったし、
なにより普通ではありえない快感になるだろう事は予想できたので、怖かったのだ。
そんなタブーをあっさりと破られ、みなみは我を失って喘ぎ、身を震えさせる。
「ゆたか、ゆたかぁっ!きもちい、すごいよぉっ!ふぁああん!イく、イきそっ……お願い、イかせてぇっ!」
「じゅ、ちゅ……いいよ、みなみちゃん。イって、ほら、いーっぱい気持ちよくなって!」
顔を離すと、ゆたかは人差し指と中指を一気に膣内へと挿入させる。
それが第二関節ほどまで埋まり、ゆたかの指先におそらく処女膜であろう狭まった感触が伝わってきた時。
「――っ!い……っ……イくぅぅぅうぅぅ!!!」
ゆたかの指をきつく締め付けながら、3度目の、そして最大の絶頂を迎える。
射精は断続的に続き、白濁はいくらか薄くなったもののその勢いは今まで以上で、
みなみ自身の顔にまで到達したそれは快楽に染まった真っ赤な顔に白化粧をほどこしていた――
――時既に体育終了後、保健室前。
着替えを持ってきたひよりと、ゆたかが体育中に調子を崩したとの連絡を受けて様子を見にきたこなたが、
入るに入れずに人除けを兼ねて戸に背を向けて体育座りをしていた。
(主にみなみの)激しい喘ぎが背中越しに聞こえてくるたび、誰かが近づいてきてはいないかと
挙動不審に周囲を警戒する二人。
「先輩〜……」
「なにかね、ひよりん……」
「私たちは悪魔を生み出してしまったのでしょーか……」
「う、うーん……純粋な子は染まりやすいんだなぁ……」
このしばらく後、疲労で眠ってしまった二人と乱れたベッドをとほほ顔で後始末する羽目になるオタク組だった。
なお、ゆたかは熱で今回のことを覚えておらず、みなみは安心したような寂しいような微妙な気持ちになったとか。
***************************************************************
おわりっス。だらだら長引かせた感もあって申し訳ない
ちこっとでも反応させたら勝ちかなと思っている、エロ分補給に少しでも役立てれば幸いっす
タイトルは『えむ☆えす〜まぞなみなみ・さどなゆたか〜』って感じで
Yes!
ど真ん中ストレートきたよこれ
gj!
めっちゃよかったですgjでは
僕も投下を・・・
空気よまずすみません。2レスです。
黒井先生×そうじろうに挑戦します。
結構難しかったのでシリーズ物にしてしばらくこのシリーズでいきたいと思います。
プルルルル
「もしもし?」
「あ、うち泉さんの担任の黒井いいます。少しお話したいことがあって・・・」
「あぁ、いつもお世話になってます。それでお話というのは?」
「じつは、最近こなたさんの成績が落ちてきとるんです。」
「えぇ!そうなんですか?」
「はいそれで私よりも親のほうが良いとおもったんです。そちらで少し話をしてみてくれませんか?」
「はぁ、わかりました」
「ゲーム仲間なんであんまりきついことは言いたくないんですけども・・・」
「そうだったんですかじゃあちょっと話をしてみます」
「おねがいします。では」
ん〜これはいけないぞ、せめて成績だけは普通いじょうになってほしいし。
----------------------
「お父さんただいま」
「こなた、ちょっとここに座りなさい。」
「はい!お父さん!プレゼントだよちょうどお父さんにぴったりの靴下があったから」
「!こなたぁーありがとぉーう」
「で、何で私を座らせたの?」
「うっえーとそれは・・・」
プレゼントをもらっておいて叱るのはなぁ・・・
「?どうしたのお父さん」
んーーよし!
「こなたぁ!!!」
「わ!なに!?びっくりするなぁ」
「黒井先生とゲーム仲間だったらしいじゃないかぁ」
NOおおおおおおおおお何を言ってるんだ!ちがうだろ!
「うん、そうだよもういい?」
「え、いや・・あぁもういいぞ・・・」
はぁいえなかった・・・
うわぁやっぱむずかしいなぁ
後半時間ちょっともらいます。最後の調整・・・
「泉ーちょっとええか?」
「なんですか?先生?」
「ん、いやこんなことお前にゆうてもええのかわからんけど」
「はい?」
「泉の親父さんかっこええなぁ」
「はぁ!!何いってるんですか?先生熱くてぼけましたか?」
「いやぁーあんまり見たことないんやけど、電話の声聴いた瞬間稲妻がはしったんや」
「お父さん・・・なぜ?」
はっくしゅん!!
「なんだ?だれかうわさでもしてんのかな?あ、そういえば友達が俺のためにつくった「モテルシャンプー」アレつかったけど
何の効果もなかった・・・あとで、文句言わなきゃ!お金返してもらうんだからな!」
説明書 このシャンプーはつければ声を出したりちょっとかっこいいとこを「みせれば」
どんな人もイチコロ
うえぇまじで難しかった
変だなぁと自分でも気づく・・・あと前半に題名入れてなかったです。
ごめんなさい。題名は次のとき書きます。
次は女子高生の誰かにしようかな感想などありがたいです。
>>603 セリフと効果音ばっかりでちょっと読みにくいかな?
もっと状況を説明する文を入れたほうが読み手にも伝わりやすいと思う。
あと修正は出来る限り投下前にするのがいいと思う。
最初の注意書きに『黒井先生×そうじろう』とあったから
畜生かなたさん一筋じゃなかったのかこの浮気者め
なんて暴走してしまったw
エロなしだったのね
内容については
かぎかっこの中に句点があったりなかったり区々なのと
ななこ先生のエセ関西弁が途中から標準語に戻ったように見えることの
二点が気になったかな
どちらにしても、ちょっと統一感に欠けるので投下の前に
「これで本当にいいのか、修正するべき箇所はないのか」
と見直すことをおすすめします
ありがとうございます。
関西弁のことあんまり知らなくてこれから使うときは気をつけます。
句点については癖によるミスなのでこれから気をつけていきたいと思います。
本当に指摘ありがとうございます。
>ぶーわ氏
完結乙です。
既にwikiに上がってる「黒つかさ×かがみ」と「ギスミヨシラグヒ」
これ「結び目が解けるまで」の1章と2章にそれぞれ改題した方がいいですかね?
610 :
ぶーわ:2007/08/25(土) 18:33:28 ID:9ISx/Cvc
>>609 あ、改題しちゃってください。
あとその前の「ふたなりかがみ」も一応繋がってるんで、そっから1,2,3、終章って感じでよろしくお願いします。
そうじろうは黙ってれば結構かっこいいんじゃないか?
身長も181cmあるし。
黙ってなくても十分かっこいいっス!!
そこにシビれるっス! 憧れるっス!
そうじろうは、アニメオリジナルの部分(カメコ、双子の前で号泣力説……)じゃ半分人格破綻者状態だけど、
原作の部分ではかなりの人格者だよ。
「ここにいる彼方」という、最強の見せ場もあるし。
……入学案内書買ったんだけど、美水先生がアニメに対してあまりいい感じを持ってないようなのが気になったなあ。
インタビューの中で、「アニメは別物だと思ってる」みたいな発言が……
>インタビューの中で、「アニメは別物だと思ってる」みたいな発言が
第1話冒頭で下の文章流せばよかったのにw
誓約書
私、美水かがみは
らき☆すたアニメ化に
際しその内容云々に
関する全権をスタッフに
委ね、如何なる作品に
仕上がろうとも
苦情・抗議・罵倒・告訴
などの行動に出ないことを
ここに誓います。
>>613 それは荒れる元だから本に書いてあってもここに書かないほうが
少なくともその話をここでするべきじゃない
さて、様々な神たちの爆撃により容量がヤバい訳だが
らき☆すた88…
そこは地獄の激戦区
そして黒歴史の再来
>>613 高校野球の誤審問題みたいな側面あるからねえ。
作者さんとして言えばノーコメントを貫くほうがいいと私は思うけどね。
まぁ。ここは作品とその感想とTipsみたいなところだから、
それ以外の話題は控えておくほうがいいのではなかろうか。
アニメみてくる人が多いのは事実だろうし、原作のころから大好きな人も居るわけだし。
げふ。リロードせずにむしかえしてしまってほんとうにごめんなさい。
>>617 それだと書き手が神々でなく地獄の悪魔どもになっちゃうぞw
>>615 確かにその通りでした。すみません(マジ謝
誰もいないな。
みんなミヨリ見てんのかしら?
きっと鉄人28号見てた俺ってマイノリティーなんだろうな……。
625 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 23:00:05 ID:KtaLrr0r
>>624 しまった!!
今日ミヨリの放送日だった!!!!!
>>624 鉄人やってたのかよ…orz
見ればよかった
>>626 9月30日にもう一回やるからその時見ればいいじゃな〜い。
628 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 23:16:38 ID:KtaLrr0r
鉄人ってどこでやってたの?
>>629 輝いてる輝いてるwwwww
でも妄想氏ならじぶんでイケるっ
>>633 ならどっちにしろ見れないや(´・ω・`)
>>629 聖水か例の汁かはご自由に判断ということなのかっ……! そうなのかっ……!
638 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 00:53:05 ID:gbl7WPT3
知ってるか…?
>>629の類似商品が存在していてな、その商品の成分はバルサミコ酢100%らしいぞ
おまいらドンだけ好きなんだよw
>>639 お前も騙されたのか…今考えるとあの販売員おかしかったもんな
「あははっ」って笑うし松田優作の名台詞叫ぶし
642 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 01:04:45 ID:YApA5Hti
こなた「見て見て〜」
かがみ「カロリーメイト?あんた好きだっけ?」
こなた「いやね、今まで食べた事なかったんだけ、ど今やってるゲームのキャラクターが言うには『美味すぎる!』らしいから興味あって」
かがみ「へぇ〜」
こなた「あれかがみ今日は突っ込まないの?またゲームかよ!とか」
かがみ「べ、別に!」
こなた「?」
かがみ(出来ない……カリオストロ見て肉団子スパゲッティ食べたくなる私には突っ込むことが出来ない!)
ラピュタを見て目玉焼きトーストを食べたくなる俺もry
萌えアニメのEDを見て演歌を買いたくなる俺もry
実際にラピュタの目玉焼きトーストを作ってみて失敗した
>>647チョコレート味かな
まぁ俺はそれよりもカガミーメイトのツンデレ味が好きだが
「おーい、今日はこのゲームやろうよ。二人ともドラゴンボールはしってるでしょ?」
「あー、良くまつりお姉ちゃんがアニメ見てたわ」
「知ってるけど、最近のは3Dで飛んだり跳ねたりしてるんだね、ちょっと難しそう……」
「だいじょぶだいじょぶ、結構がちゃがちゃで攻撃つながるし」
「まぁちょっと楽しそうではあるわね。つかさ、お先にどーぞ。(こなたの動かし方をちょっと見て参考にしてからやろっと)」
「ふぇ、わ、わたしから!?えっと、説明書説明書っ」
「最初は手加減するからー……ほい、ヤムチャ選択っと」
「!!……いいよ、こなちゃん、やろ」
「うお、ベ、ベジットっすかつかささん!?」
「むー、いいからはやくやろ」
「あー……ヤムチャって最初期に登場した仲間なのにどんどん後発組に押されていつの間にか背景、
そしてほぼ出番は消滅して……まるで最近のつk」
「お姉ちゃん言わないでーひどいよー!!」
公式本の登場率見てなんとなく
うはwwwつかさ不便wwwwww
陵辱学園入学書見て宮川姉妹がほとんど出ていないのが残念だった。
お願いだからもっと出番増やしてあげてくれ。
目玉焼きトースト意外と上手くね?
>>648のネ申返答不覚にも吹いた。漏れもそれ是非。
>>629 ひよりんスレで投下をリアルタイムで見てたが、やはり貴方だったのかwww
泉こなたの一日
7:28 ネトゲが一段落して、ふと携帯をみるとかがみから12件ものメールが入っていたことに気づく。
>>653を見てひよりんスレを見に行ったが、専門すれよりこっちのほうが受けよすぎワラタw
職人スレのせいか本体よりはコメントに反応してしまうあたり住人の質を見た
>>655 ひよりメインじゃないのと、前スレの最後で線画うpってたからかも。
-----------------------------------
かがみ「そういえば、CGってあまりレスつかないこと多いわよね、手間かかる割には」
こなた「よほどのネ申絵師かよほどの下手っぴでもない限り、ネタやコメント仕込まないとレスはつかないものなんだよ、かがみん」
かがみ「さすが、長年の2ちゃんねらーは違うわねー」
こなた「だってさ、絵の部分だけに限ったら、上手いか下手かぐらいしかレスのつけようがないじゃん?絵師の人には悪いけど」
かがみ「なるほど、確かにそうかもね。……あんたはそういうところに投稿したことあるの?」
こなた「半角二次元っていう板があってね、そこに投下したらいっぱいレスついたよ」
かがみ「へえ、案外やるもんねー」
こなた「いや、ものすっごい叩かれた……(〒ω〒.)」
かがみ「……まあその、なんだ、精進しなさい」
-----------------------------------
※この物語は一般論に基づいたフィクションです。実在のスレ、住人、CGには一切関係ありません。
>>647 最初はチョコレート味だったんだけど、食べなれたらチーズ味になった。
出た頃はチーズ味だけで、マズイマズイと散々言われてたんだけどねー。
時に、最近出たポテト味ってどうなんだろ。
>>650 「不便」と「陵辱学園」に不覚にも吹いたw
宮川姉妹はゲーム版のキャラだから、出番が少ないのは仕方ないかもね。
姉妹が出てる話は、ゲームの初回特典設定集収録分だけだったんじゃないかな。
>>648 私のカロリーメイト・チーズ味を返してよっ
食ってたら盛大に吹いた
今から掃除orz
かがみんにカロリーメイド50人
なんかこのスレのSSって盛大にふいたっていう表現頻繁に使うけど全部同じ人が書いてんのかな?あんまり同じ表現が何回も使われると若干萎える
>>660 むしろここでしか見たことない貴方は貴重種
かがみ「死 ぬ が よ い」
二酸化炭素吹いたとか言われてもありがたみが無いじゃないですか
俺が調べてみたぜ。
>>153 盛大にふいてしまった
>>206 盛大に水が溢れた
>>208 盛大に壁に激突した。
>>542 盛大に頭を抱えた。
>>658 食ってたら盛大に吹いた
SS中では4件盛大がヒット。
153がアリアン氏、206〜642が相視点氏だ。
658はレスだからSSではないな。
結論としては
>>660氏が曰く、同じヒトというなら相視点氏かもしれん。
個人的に神職人な相視点氏だが、表現をすこし変えてみるのもありかも知れん……。
クレームをご指摘と言う精神で考えてみた。うざかったらすまん。
相視点氏、攻めるわけじゃないんだ。俺すげえ楽しみにしてるから。
うはwwwwワラタwwww
↓
しかし、ワラタとかGJの一言ですますのはどうか?
たまにはもう少しちゃんと書こう
↓
う〜む、この書き方だと偉そうに見えるかもしれん……
職人さんが気を悪くしないかな?書き直そう
↓
上手く感想が伝わらない……これならさっきの方がましかもしれん
でも変な空気になっても嫌だし……
↓
ありきたりだが、コレでいいか
↓
盛大に吹いた
みゆき「我々はもう一度考え直すべきです。皆さんにもわかっているはずです」
かがみ「サイは投げられたわ。もう誰にも止めることはできない」
つかさ「世の中は移り変わってゆく…しかし、変わらないものが一つだけあるよ」
ゆたか「あきらめないで」
こなた「あたしの夢はね…この秋葉原の中にあるんだ」
かなた「わたしのこと、愛してる?」
(爆発)
670 :
3-283:2007/08/26(日) 13:51:59 ID:sPPAe2xs
ひより×こなたのエロ
つーかぶっちゃけ
>>629です
4レス投下
「ちわーっす……って、うおっ!」
ひよりの部屋に遊びにやってきたこなたが見たもの。それは、部屋中に散乱された原稿
用紙とその中に倒れ伏しているひよりだった。そのひよりは左手にペンを持って何かを書
こうとしていた。その前に力尽きてしまったようだが。
「ペロ……これは麻薬!!」
「そのネタは使うべき場面と違うっス……」
顔だけ起き上がったひよりをみると、目の下にクマができており、髪もボサボサのまま
で、衣服も同様。見るからに生気がない。かろうじてボケに突っ込む気力はある。
「いやー、締め切り前の漫画家がここまで修羅場だとはねー」
こなたは軽い気持ちで漫画の製作現場を見てみたいと言い出し、ひよりは軽く了承して
くれた。しかしこの惨状を見るとひよりが同人作家でありながらプロ意識を持っているこ
とを実感するのと同時に、邪魔をしてしまったという罪悪感が湧いてくる。
「こんなところを見せてしまって、お恥ずかしい限りっス」
漫画の内容はもっと恥ずかしいのだが。
「こんなこともあろうかと」
某宇宙戦艦の技師長のような台詞とともに、こなたはドリンク剤を取り出し、ひよりは
それを受け取って一気に飲み干した。
「ぷはー……おかげで生き返ったっス」
その言葉とは裏腹に、ひよりは相変わらずゾンビのように弱々しかった。こなたはドリ
ンク剤ではなくポーションを持ってこようとしていたのだが、やめておいてよかったと思
った。今のひよりがあれを飲んだら間違いなくダメージを受けてしまう。
「でもまだ足りないっス」
「大量に飲んだら毒だよ。それより休まないと」
先にドリンク剤を飲ませたのは失敗かもしれないと思った。
「休んでられないっスよ。締め切りが」
それならもっと余裕をもってスケジュールを、と言ってやりたかったが自身を省みると
とても言えなかった。
「でもねぇ、これはマジでやばいよ。後で私も手伝うからまずは休んだほうが」
とりあえず手伝いをと思って、部屋に散らばった原稿を回収する。それを順番どおりに
並べようと思って内容を確認すると。
「これ……私とひよりん?」
こなたとひよりがまぐわう百合エロ漫画。
「まだ、こなた分が足りないっス」
有名な栄養分の応用例を出したせいで、こなたはひよりがこの先言わんとしていること
がなんとなくわかってしまった。
「いや、それは……」
「やらないか」
こなた分は当然、こなたから摂取できるわけで。
ゾンビのようにゆっくり這って来るひよりから逃げられずに、こなたはひよりに組みつ
かれた。
もがいたせいで、こなたの持っていた原稿用紙が再び舞い散る。
「変態! 変態! 変態! 変態!」
貞操の危機だというのについネタに走ってしまった。
少しは抵抗すれば逃れられただろうに、そんなことをやっていたせいでひよりのなすが
ままに上着を脱がされ、下着をずり下ろされ、全裸にされてしまう。
「私は友達でもかまわないで漫画のネタにしちまう女なんだぜ」
ひよりの鬼気迫る様相に、本気でホラー映画のゾンビを連想した。ホラー映画でセック
スをしたカップルは、大抵その最中に殺されてしまうものだが。
「ひよりん、ちょっと待とうよ……ほら、私たち高校生だし」
18歳になる前からエロゲーをやっていたこなたが言っても説得力ゼロである。
「童貞は小学生までしか許されないっスよ」
目をぎらつかせてこなたに迫るひよりに、もはや説得は通じなかった。ひよりは立った
まま全裸にされたこなたの腰にしがみつき、あそこに顔を寄せた。
「実は結構余裕あるんじゃ……うひゃっ!」
いきなり割れ目に舌をねじ込まれ、その衝撃に耐え切れずに思わず腰が引けた。
「手伝ってくるんスよね? このチビオタドリンクを飲ませてくれれば原稿が……」
本気でそう思っているのか、必死にしがみついてくる腕から逃れることができない。
「いや、無理! 無理だから!」
「……知らなかったのか……? 漫画家からは逃げられない……!!」
普段のひよりからは考えられない力でこなたの腰を引き寄せ、再びそこに口付けた。
「はぁ……ふぁっ……ちょっ、ひよりんっ」
ひよりは一心不乱に舐め続ける。こなたがいくらその頭を引き離そうとしてもびくとも
しない。
「ああっ! ほ、本当にやばいって!」
今のひよりはチロシン、エンケファリン、バリン、リジン、ロイシン、イソロイシン、
β-エンドルフィンだとかいう脳内物質が駆け巡っていた。こなたの話など聞こえるはず
もない。
やっと口を離してくれたと思ったら行為をやめてくれるわけではなく、指で割れ目を開
いて、その上部についている豆を探り当てた。
「ドリンクが出やすくするためっス」
「ふあああっ! く、くやしい……!」
真紅に色づいた突起を舐められて、悔しいけれど感じてしまう。悲しいかなこんな場面
でも本能には逆らえなかった。
「んえれいえうっスよ」
『濡れてきてるっスよ』と言ってるのだと、こなたにはわかった。事実、自分のそこが
濡れてきたのを感じていたから。
それをきっかけに、ひよりは舌を再びこなたの奥へとねじ込んだ。もはや舐めるという
よりむしゃぶりつくという勢いでこなたのそこに迫る。
「うぁっ! ひよりん、もう飲んだんなら……ふあっ……いいでしょっ」
「まだまだだね」
「これ以上すると、もう……!」
「これからっスよ」
こなたはようやくのぼりはじめたばかりだからな
このはてしなく遠い絶頂をよ…
「ひよりん……ああっ……なんでそんなに……巧いのっ……」
ここでやめてくれるわけもなく、こなたはひよりの舌に晒され続ける。今まで経験した
ことのない技巧に、こなたの理性が少しずつ溶かされていった。
「き、気持ちいいよ……感じちゃうっ……」
初めて、こなたの口から抵抗ではない言葉が出てきた。
「あっ、あんっ……ちょっと、腰が……」
痺れるような快感が間断なく襲ってくる。足腰に力が入らなくなり、思わずひよりの頭
にしがみついた。さっきまではひよりを引き離すため、今はひよりを離さないため。
「ひよりん、ひよりんっ!」
ひよりが懸命に愛液を啜っているのがわかる。仮にこなた分を十分に摂取できたとした
ら、途中でやめてしまうのだろうか。
それはイヤだと思っている自分に気づき、こなたはまたひよりの名を呼ぶ。
「ひよりん、ひよりん……!」
多分あとちょっとだから、やめないで。そう言ってしまうのが恥ずかしいはずなのに。
「たぶん、あとちょっと……」
ひよりの舌が更に攻め立ててくる。
「あとちょっとで……はあぁっ」
こなたは自分の絶頂が近いことを意識していた。下半身からやってくる感覚が、自分を
未知の世界に押しやってくれることを感じていた。
「あ、あっ、あんっ、ひよりんっ、もう、わたし、あああああっ!」
頭の中で何かが弾けて、一瞬、世界が真っ白になった。
完全に足腰に力が入らなくなり、膝立ちになって目の前のひよりにしがみついた。
「ひよりん……はあっ……はあっ……」
白んでいた視界が正常に戻り、呼吸の荒いまま、ひよりを見る。
思えば、さっきまでのひよりは何かに憑かれたかのように、あるいは何かのスイッチが
入ったかのように、危険な形相をしていた。では、今のひよりはどうか。
「ひよりん、どう――」
スイッチは切れていなかった。その形相を見る限り。
「あの……」
さすがに表情が引きつった。
「私×泉先輩の同人誌を描いてたんスよ」
聞かれてもいないのに突然語りだすひより。
「こなた分が足りなくなったと思った矢先に泉先輩が来てくれたってワケです」
だからこれはカモがネギを背負ってやってきたようなものなわけで。行為の前と変わら
ず鬼気迫る様相でひよりが再び迫ってきた。
「いや、もう十分じゃないかな……」
「私の漫画は百八ページまであるぞ」
そんな分厚い同人誌があるか、と突っ込みたかったが、ひよりならやりかねない。
「ふたなりは邪道! 指と舌! 指と舌!」
依然、何かにとり憑かれたかのように呪文を叫びながらこなたを押し倒した。
「ひよりん、まさか漫画のネタが詰まるたびにこんなことしてるんじゃ――」
結局、こなたは全く抵抗できないまま、しっかり百八ページ分のこなた分をとられまし
たとさ。
−このSSは妄想屋(仮名)の提供でお送りしました−
675 :
3-283:2007/08/26(日) 13:58:47 ID:sPPAe2xs
エロさよりもいかにネタを詰め込めるかを優先したのですがw
さすがにエッチの最中は使えるようなネタがなかったです
というわけで輝いていらっしゃる妄想屋(仮名)氏に感謝いたします
>>675 リアルタイムGJ!
ultraswordネタで二酸化炭素吹いたw
カガミーメイト (ツンデレ味) スタンダードでスパイシーな甘辛風味
ときおりスパイシーすぎてツンデレ属性持ちを悶えさせる
(オトコマエ味) ビターな風味でチョット大人(もとい攻め)な変り種。
ときおりビターすぎてこなた・つかさ姫受け派を悶えさせる
(総受け姫乙女味) フルーティで甘酸っぱいロマンティックな味わい。
ときおりロマンティックすぎてこなかが派を悶えさせる
あなたはどのカガミーメイトがおこのみ?
……なんか、どっちかっていうと香水っぽいな
ツンデレだからツンデレ味で
いくらですか?
>>674 絵に恥じない作品で楽しかったwww
テンポいいからサクっと読めたよ。
瓜畑と伊佐治センセがまじってるなw
お二方ともGJ
>>677 総受け姫乙女味を所望するッ!
いざや、訊かん?
>>675 スケッチネタ噴いた
GJ!GJ!GJ!GJ!
ところで様々な爆撃機が空襲を敢行した都合上容量がヤバイのだが、
次が立つ前に追加テンプレを考えないか?
例えば?
スレタイ:らき☆すたの女の子でエロパロ 13行け我らの神職人たち
本文はキャラの誰かが言っているという設定で
>>684 スレタイはシンプルが一番。
毎回スレタイの候補を搾り出すのに、レスがどんどん進んでしまって容量が危うくなることがあるし。
ここは「らき☆すた」のエロパロスレや。
以下の点に注意してがっつり楽しんでってほしい。
じゃ、おまえらまかせたでー。
☆むふふ、誰と誰をくっつけてもかまわないよー。(カップリング自由)
☆あ、でも私はちょっと男の人は怖いかも……。(基本的に百合マンセー)
☆だから!宗介とガウルンはそんなことしないってば!(801は禁止)
☆ふふ、私のWikiがますます充実していきます。……え、いやなんですか?くすん。
(投下した作品の保管を希望しない場合、前もってその旨を知らせること )
つかれた……こんなノリ?
私のWikiってww
mywikiって訳か………考えおるわ!
ああすまん。ほらかがみんで五月蝿い奴居てテンプレがどーこー言ってたからな。
冒頭の注意にこんなのはどうだ?
■原作、アニメどちらのファンも存在します。どちらか一方に偏った主張は控えましょう。
とかか? それとももっとはっきり書くべき?
それからマナー等に追加で、以下のようなのはどうか?
※題のわからない作品は仮題をつけて保管されるため、出来れば題をつけて投下推奨。
※投稿も感想も気軽に書き込み、温かく受け入れる雰囲気を作りましょう。
☆マークに追加はこんなところ?
☆投下前にぜひ一度、行間誤字等の見直しをしましょう。
【審議中】
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u(l ) ( ノu-u
`u-u'. `u-u'
ゴホン……えーここは「らき☆すた」のエロパロスレだ。下記をよく読んで、楽しく使ってくれ。
あーそれから、らき☆すたには原作派とアニメ派がいるようだが、どちらもらき☆すたであることは変わらないんだ
だから、どちらか一方に偏った主張は控えてほしい、お父さんとの約束だぞ!!
☆誰と誰を絡ませるか、つまり、カップリングは自由なわけだよ
☆基本的には、その……女の子同士がいいかも
☆お、おお、男の子同士は禁止なんだからね!!(って言っても男キャラあんまりいないのよね……)
☆ここに作品を投下している職人さんへの注意点なのですが
投下した作品の保管を希望しない場合、つまり何らかの理由で、保管されるのはどうも……
といった場合には、前もってその旨をお知らせ願えますでしょうか。
☆ハ〜イちゅうも〜く♪投下前には、ちゃんと書けてるかもう一回見てみようね〜♪
……つまり、行間とか誤字とか見直しなさいって言ってんのよ!!
★マナーやで★
※職人にとって、作品に割り込まれるのは、悪いとは言わないけれど、いいものでもないっす。
なので、書き込みや投下の前等にはリロードをお願いしたいっす。
※荒らし、煽り、気に入らない人・作品等……そういうのはスルー……してほしい
※グロテスクやSM、鬱な作品などのような過激な内容は断りを入れてから投稿してほしいですぅ♪
ところでこなたお姉ちゃん、SMって何?
※読者が主人公の作品、いわゆる俺キャラものデスネ、それについてハNGword指定や断り文などを確実にしてくだサーイネ♪
※題名とか書いてない作品は、勝手に題名つけて保管されるから、出来れば題名をつけて投下した方がいいと思うぜ
※投稿や感想も気軽に書き込んでくださいね。やっぱり温かく受け入れる雰囲気を作るのは大切だと思うよねみさちゃん?
※容量が480KBを超えたり、950レスを超えたりしちゃった場合は
次スレの準備をしてほしいかな。じゃないとお姉さん逮捕しちゃうぞ〜♪
☆ここがまとめサイトみたいよひかげちゃん(管理人さんと職人さんに感謝しようねお姉ちゃん)
ttp://www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/1.html ☆私に興味のある方は、以下のサイトにお越しくださいね
派生サイト:てけてけかなたさん伺か化計画
ttp://neo-experiment.hp.infoseek.co.jp/index.html ☆前スレシフトだぁあああぁぁあぁあああぁぁああああ!!!!!!!!!!!
らき☆すたの女の子でエロパロ12
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187442382/l50
こんな感じか?
ぐちゃぐちゃしてて微妙だったら
キャラ口調はなくしたほうがいいかもね
とりあえず今のままで十分おk、と思ってる人間がいるってことも言っておくんぜ
>>691 まとめ乙。
--
投票テンプレを用意してみた。
@
>>691案
A 今までのものに
>>689案を追加
B いままでのまま変更なし
せっかくだから@案に1票
@で
700 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 17:18:23 ID:87R7/BOp
3番に775(ナナコ)票
ゆーちゃん状態になって昼寝して、ちょっと出かけて帰ってきたら、スレが神展開してた件について。
>>669 輝ける銀銃吹いたw
>>675(3-283氏)
うはwwテラサンクス!
筆の速さと話の巧みさもさることながら、てんこ盛りのネタがまたすごいw
こりゃゆたか&みなみも危険だ……え、もう手をつけた後!?
>>697(4-243氏) ほか、カガミーメイト関連各氏
ファインワーク!こういう派生展開があるから、このスレはやめられませんw
ツンデレ味食ってガンガろう。てか、甘辛風味ってマジで美味そうなんですけど。
>>テンプレ案
皆さんにお任せしますー。
寝てる間に一杯来てたー。みなさんGJです。
あと、テンプレ案は3で
せっかくだから@で
>>675 あんたすげーよ!最高だよ!!
どっちもボケで突っ走ってるからもう止まらない止められないって感じが出ててワロタwwww
美味しく頂かせていただきやしたGJ!あじゅじゅじゅしたー
そしてもう次スレの季節か
立てる人におまかせしま
●ないし
暇潰しのつもりで書いたメタルギアネタからカガミーメイトが生まれるとは……
>>648に敬礼!
く(゜ω゜)
テンプレ案は3かな。
coccoの遺書。聞いてたら
病室で寝てるかなたさんと見守るそうじろうが浮かんできた
らきすたみたいなまったり系のを見てると、B'zの『あいかわらずなボクら』を思い出しちゃうんだぜ
テンプレはなんだかんだで3がしっくりくる気がするんだよなー、ネタにのっかっといてなんだけど
ところでカガミーメイトが売ってなかったんだが、やっぱ聖地限定販売なのかね
カローリーメイトは大好きなベジタブル味がなくなって(´・ω・`)ショボーン
ポテト味はまんまポテト味。初めて食べた時はあまりにそのまんまの味にチーズ味吹いた
受験勉強の合間に、おやつ代わりにカローリーメイトを食べてしまって
後に体重計の上で地獄を見るかがみが浮かんだ
ツンデレ文が足りないときに食べたいよ、カガミーメイト
ツンだけとか、デレだけの味はいつ発売するんだろうか
さてそろそろ残り容量が10KBを切りそうなんだが、 案はBで
早く新スレで投下したい人とかいそうでもある
>>675 おお、お疲れ様の俺に煩悩一本。あっけらかんとしてるのがいいね。ぐっじょぶ。
>>677 オトコマエ味1つ。むしろ1ケース。
あと、テンプレ案は3かな。変に凝り過ぎるよりシンプルなのが一番。
713 :
648:2007/08/26(日) 20:10:13 ID:gbl7WPT3
あのレスでここまで展開するとは…皆の反応に涙したぜ
(3)案でよければスレ立てチャレンジします
絵板とかあったら絵師が降臨していたりしたのだろうか……
もう放送も少ないし今更だが
>>699 エロパロ板でこのIDが出て誰も突っ込まないんだなぁ。
然るべきスレに行ったら神扱いされると思うぜ。
722 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 21:46:37 ID:iONQQG0A
俺はつか×こなの鬱モノほうがいいかも
よくみたら俺かよ
こなた「かがみってHだったんだねえ」
かがみ「はぁ?」
こなた「だって、ID見てみなよ SeX だってププ」
かがみ「うるさいうるさいうるさーい!」
みゆき「そもそもSexというのは英語でry」
つかさ「せ・・・くす・・・・?」
>>716 >バランス栄養食
そういえばそうだったっけ。
「必要なものは地味に見える。バランス栄養食・カロリーメイト」(CM)
>ロゴいじり
最初は面倒なんだけど、やりだすとハマりますな。
「CagamieMate」……かなり手間がかかってると見た。
以下、埋めついでにご参考まで。切り張りしてフォントを作ってしまった例。
ネタ的にスレ違いだけど、次レスも立ったのでご容赦のほど……orz
つ【
ttp://freedeai.com/up/src/up5295.jpg】(※当然ながら保管不要です)
ただ、「らき☆すた」のロゴはフォントが曲線基調なんで、実際やると死ぬほどめんどくさいわけだがw
>>723 ほんとだ。とってもとっても恥ずかしい。
という訳でSS書いてくる。
俺もSS書いてみようかなと思うけど
始め方が難しい
途中〜最後までもう考えてあるんだけどね・・・
容量がやべえ
さあ、埋めるザマスよ
いくでゴンス
まともにオナりなさいよっ!!///
>>725 うは!凄ぇ
Cagamie は alor を消して agam を乗せてるだけなので、
位置調整&変形に時間が掛かっただけだったりしますw
たまたま似たフォントがあってよかった( ´∀`)b
※さすがにフォント化する程の手間は掛かってないッス(^^;
「らき☆すた」ロゴなら、フォントじゃないですが
Photoshopファイルで作成したのがありますので
よろしければドゾー
http://bbs.freedeai.com/src/up5208.zip
>>733 おお、めっちゃ感謝っす〜〜〜♪
これさえあればジヲンはあと10年は以下略。
ではまた次スレで ノシ
何を勘違いしているんだ。まだこのスレのターンは終了してないぜ!
>>715 スレ立て乙様
埋めついでに質問でも
公式本の18不思議で、こなたが黒井先生を「ななこ先生」と呼んでるんだが、いつの間にフラグ立ったん?
俺は単行本しか読んでないんだが、少なくとも4巻までには黒井先生としかいってないっぽいんだが〜
>>697 カガミーメイト ツンデレ味(チーズ味ベース)
あ、あたしの匂いだなんて言わないでよねっ!
裏面はコレでよろしく。
ずっと現スレのターン……じゃ困るな、色々と。
で、埋めついでにチラシの裏。
公式ガイドにこなたたちの原型になったTRPGのキャラシートが載ってたが、こなたの原型キャラの横に
身長135cmと書いてあってカガミーメイト噴いた。
そんなにちっちゃい子が好きか、原作のひと。あるいはそうじろうさんよろしくロリコン「でもある」のか。
「お父さん」と言えなくも無いし。
美水先生も教師になりたかったと書いてたから、
そうじろうさんは自分を反映させたキャラなのかもね
こういうの何て言うんだか忘れちゃったんだけど
まあ『先生』と呼ばれる職業にはなってるんで
夢はとりあえず叶ってるんじゃない?
>>736 うーん、たぶんライターさんのミスじゃないか?
奥付を見れば分かるが、公式本を実際に執筆しているのは下請けのライターさん。
原作のひとは「まんが・イラスト」としか書いてないので、監修までは手が回らなかったんだろう。
>>736 いつのまにそんなフラグが。こななな派(たぶん俺一人)の
俺としてことが見逃していた。
埋めついでに妄想垂れ流し。
同じく18不思議でななこが関西弁になった理由は
「小学校のとき関西弁の先生に憧れて」だったわけだが
その先生は女性であり、ななこの初エッチの相手だった。
後にこなたとエッチしながらその話を聞かせる。
どうみても少女セクトです
本当にありがとうございました
>>738 どこで買ってきたんだよそのカガミーメイトw
さっき近所のファミマで飲み物買うついでに探してきたけど、なかったぜw
速効魔法発動!ss投下! 非エロ かなささん視点 題名:寒さも暑さも彼岸まで
── こんな時間ですけど、皆さん、こんばんは。泉かなたです。
下界の民に思いを馳せていたら、下りてきちゃいました。
ちょっとこなたやゆたか、そう君の様子を見てきますね。
─ 泉家 ─
泉家にやってきました。そう君やこなた達は一体なにをしているのかな。
「また延長かよ。深夜アニメみれなくだろ・・・・っと」
「プロ野球ってなんであんなにトロ臭いんだろうね。」
「高校野球を見習ってほしいよ。まったく・・・」
こなたったらパソコンに向かってなにか独り言を喋っているようですね。
でも、こなた、あまり夜更かしはしないでね。体に悪いからね。
「エターナルフォースブリザーッドッッ!!!相手は死ぬッ!!!」
「この水差し野郎!」
「セカンドレイドッ!ふんもっふ!!」
そう君、なにかの技名みたいなの叫びながら踊ってすごく楽しそう。
でも、そう君、こんな夜中に叫んだら近所迷惑だから少し自重してほしいな。
「・・・すー、すー・・・・・」
「・・・・・カルビはもう食べられないよぅ・・・」
「・・すー・・・・すー・・・」
こっちはゆたかちゃんですね。ふふっ、なにやら可愛らしい寝言を呟いてますね。
こなたもこれくらい早く就寝したらいいのに。
── みんな元気そうでよかったです。これからも健康で長生きしてね。
あら、そろそろ日付が変わっちゃいますね。私はこれで上の世界に戻ります。
皆さんも、夜更かしはあまりせず、明日から頑張ってくださいね。では、おやすみなさい。
チビオタで SS書こうと 思ったら
先を越されて 俺は涙目
……大人しく、連載モンの続き書いてくるか。
>>745氏
梅SS乙です。
こなたの高校は進学校で13クラスもあるのか
その中で(アニメ版がソースだけど)中間テスト学年3位のみゆきは確かにすごい
>>745 こなたが間違いなくスレに書き込みしてそうな台詞で吹いた
>>746 職人さん これから先も 良質な
SS投下 よろしく頼む
>>747 私立ってそんなもんだよ
大学の附属高だと特に
みゆきさんが三位ってことはまだ上に二人もいるんだよな……
恐ろしい学校だ
>>749 あと2人wikipediaがいるということか……
それは確かに恐ろしいな
あのガイドブックで「みwiki」という単語が
公式に認められたことになるな
でも編集してるのは〜って話だし、暫く様子見たほうがいいかも
枯れ死のこともこなたの科白が伝聞っぽいのが気になる
ガイドブックのわりに公式なのかそうでないのかわかりにくいのはちょっと困る。
いまさらながら
>>245でとある9個のボタンを押すゲームを思い出してしまったよ。
(あるいは5個の鍵盤と円盤。あるいは4つの矢印)
/⌒ヽ
__ __,.ヘ-‐く∠^ヽ |
/ rーァーY´ ::|:::::::::::::::ヽ:∨ ,レー-、
{ レ' ::::: |:::::::|::::::::}:::::::::::::∨:::::::::::l
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,'::/!:::| ::j::〃うハ \l トイ:ハj}::::∧|从 〃 }
V:::|:::j :小{!V辷! 辷ソ W:::}\{〃 ノ
//|:∧:: ハ rー┐ _,ィ|:::::/〃〃 }.:.:.:.{
レヘヘ::{:个 ‐z‐ゝー厂ヽ リ/〃〃 んー'´
j∧{ /\ ∀ /∨ 〃〃 .:.ノ
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r| ∨゙∨ l|)、.:.:.:.:.:.:,;ノ
rイヘー‐ヘ‐/`ヽ、}__ト、:.;,ノ
い「 〉=<)(>=〈_,/ ノ
弋_>、_j_j_/`ー′
次スレはこちらです
らき☆すたの女の子でエロパロ13
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1188127658/