1 :
名無しさん@ピンキー:
2 :
最早:2007/07/20(金) 19:12:19 ID:HhCy/fqZ
3 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 19:16:17 ID:xuTddNMC
>>1 _,-,ニ二ニヽ、
//
//
//__ゞ`、
ヾ`ニ´ : : : : ゝ:  ̄: :`:' ̄:l.、___,/
/: : : : /: : : : : : : : :/ : : l: : : :く‐´´
/: : : /: : : : : : : :/: :/: : : : l: : : : 、:\
l: : : /: : : : : : : : :/: /l: : : : ∧ l: : : :ヽ: :ヽ
/: :/: :/: : : _,:_∠L、:::/: : : /::::l l: : : : :ヽ: : ヽ
l: /://: : : : :/::/':::::/: : : /::::-H、: : : : : lト、: ヽ
l://://: : : イミ土=、_/: : :/:::::::::l∧: : :l: : :l `ヾ、
l/: :l l: : : イ:llo:::::::/:::/://:::テテヵl: : :ハ: : l
l: : :l: l: :/.:l.:l し: 」:::::l/:'::::::P::::/'/l: : :l:N: :l
. l: : : W/: : N 、 `‐':::l::l: : lN V これは乙とかじゃなくて、
. l: : : : :ハ: : : ト、 ー= ノlハ: :ハl
l: : : : : :、: : : 「フ`‐- ,、-┬:T´: :l l/ アホ毛だからね‥‥
. l: : : : :,レ、: : :ヾ、 /、`Y/:l:l: : l
/: : :rニミミヽ: : ヾ、-─┤ `┤: : l
/: : / ̄\ヾヽ: : :ヾ、 l ll: : l
/: : / ヽヾヽ: : lヽ l /l: : l
/: : / l \ヾ、: l ヽ l //l: :/
/: : :l l ハ ヾ、l、、l l////l
はいはい…
前スレの
>>896 いろいろ突っ走っちゃったぼうやです
いろいろご指摘をもらったので
今度はがんばって書いてみました
「私の居場所」
非エロ
こなた視点のみ
自分では感動物にしたつもりです
あと絵も描いてみました
それでは投下します
―――お母さん
何度も何度も夢の中で呼んだ
―――お母さん
朧気だけど、すごく…すごく暖かかったのは覚えている
―――お母さん
届くはずもないのに手を伸ばした
―――お母さん
いるはずもないのに話しかけた
―――お母さん
――― … … …
何度も何度も考えた
――どうして私には
―――お母さんがいないんだろうと
「…はぁ」
5月10日
今日は私にとって、とても憂鬱な日だ
「今日、私お母さんにカーネーションあげようとおもうんだけど…どうかな、お姉ちゃん?」
「まあ、それが定番かもね。でも折角だから二人でお金出し合って少しいいものでも買わない?」
「あ、それいいかもwさすがお姉ちゃんだねww…でもお母さんの喜ぶものってなんだろ?」
「ん〜…そうねぇ…」
「…」
二人のそんな会話をBGMに、一人考え込む私…
お母さんの話…
物心ついた頃にはお父さんしかいなかった私にとって
それは興味のある話ではあるけれど…同時に
お母さんという単語を聞いただけで…体の真ん中に穴が開いたような感覚に見舞われる
お父さんとお母さんてやっぱり違うのかなぁ?
うちのお父さんは「優しい」けど、やっぱりお母さんの「やさしい」とは違うのかなぁ?
そんなことを無意識に考える…
お母さんと子供は最初一本の糸で繋がっている
お母さんは赤ちゃんをやさしく包んで
赤ちゃんはそのおかげで、安心して「そこ」にいられる
子供にとってお母さんは
―自分の居場所
――それじゃあ
―――私の居場所は?
自分の部屋?秋葉原?ネット世界?お父さんの傍?ゆーちゃんやゆいねーさんの隣?
…それとも
「こなちゃん?」
自分の世界に漬かっていたら、ふと自分に声が投げかけられた
声の聞こえた方に目だけを向ける
黄色いリボンを結った薄紫色の髪の…垂れ目の女の子
眉毛をハの字に曲げたつかさが心配そうにこちらを覗き込んでいる
「大丈夫?なんだか元気がないみたいだけど…あ…」
不意に、普段からよく聞く…ちょっと不安が入り混じった声に変わる
「ご、ごめんね?こなちゃん、お母さんいないのに…こんな話ばかりして…」
…何気に鋭いんだよねつかさって…
本当に心配性だなぁ…あーもうそんなにうるうるしないでよ
「別にそんなことで落ち込んでたわけじゃないよ、つかさw」
―――作り笑い
これももう慣れた、いや別にいつも作り笑いをしているわけじゃないんだけど…
私の場合常時笑ってないと辛気臭い顔になっちゃうからね
まあその性で軽いやつだと思われることも多いんだけど…ね…
「どーせあんたのことだから、ネットゲームとかで寝不足なんでしょ?」
逆から聞こえたツンとした声
その方向に顔を向ける
2つの黒いリボンで頭の両端を結び薄紫色の髪を2つに分けた…つり目の女の子
声の主は、そんな憎まれ口をたたきながらもどこか心配しているような、呆れているような
なんだかよく分からない顔でこちらを見ていた
「まあ…ね…」
「…ん?」
しまった…
ちょっと今の心情が声に出ちゃった
かがみが変な顔してるよ…フォロー入れとかなきゃ…
「いやぁ〜パーティー組んでたみんなが異様にテンション高くてさ〜
それに付き合っていたらいつの間にか朝の5時半ですよ」
「あんた…少しは学ぶということをしたらどうなの?」
「いやいやかがみんや、たとえネット上といえど人間関係の持続というものは
重要なんだよ?」
「はいはい分かったわよ、御託はもういいから」
むぅ〜…なんだか馬鹿にされた感がありますな…まあいつものことか
なんとかごまかせたみたいだし…気をつけなきゃ…
何のかんの言ってかがみんもかなりの心配性だし
というかうちのグループはみんな心配性があるんだよね…
周りに気を配れるっていうのは悪いことじゃないんだけど…
でも私にすれば結構疲れるわけで
…今日一日感づかれないように気をつけよう
心配…かけるわけにはいかないしね
慣れた道を三人で並んで歩く
まだ5月だというのにこの人込みのせいで蒸し暑く感じる
両隣の友達も、時折深い息を吐いているようだ
車、電車、足音、話し声…いろいろ混ざり合った音が
耳から入り脳を揺さぶる…うっとおしい…
…本当は今日、学校を休もうかと思った
五月病+母の日というダブルのマイナスベクトルが働いて
学校どころか今日一日なにもしたくなかった
それなのにお父さんときたら
――今日は母の日なんだし、今日一日くらいこなたの元気な姿を
――天国のかなたに見せてあげてくれ…
――それがかなたにとって最高の
――母の日のプレゼントなんだから…な?
…あんなこと言われたら…だらだらしていられないじゃないか
あ―――
思い出したら…なんだか元気出てきた…かも?
「…うむ」
「?…こなた?」
「どうしたのこなちゃん?」
「しゃあないなぁ〜」
なんだか二人ともきょとんとしいてる
そりゃあいきなりこんな言葉を発せられても何がなんだか分からないよね
「さあ諸君!あの夕日に向かって走ろうじゃないか!」
「いきなりなんなんだ…諸君って私とつかさしかいないじゃない!ていうかまだ朝だっての!」
「ちっちっち、理屈じゃないんだよかがみん…感じるのさ!!」
クルリと向きを変え
思いっきり地面を蹴る
「意味わかんないわよ!」
「こ、こなちゃん!お姉ちゃん!待ってよぉ〜!」
いきなり全力疾走
体を動かすのは疲れるから嫌いだけど…たまにはこういうのもいいかもしれない
頬をなでる風が気持ちいい…
後ろからなんとか追いつこうと必死な顔のかがみん
ちょ…その顔は女の子としてどうかと思いますよかがみさん
そして完全に置いてけぼりをくらったつかさ
涙目だ…そのくらいで泣くんじゃありません
「つかまえてごら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!」
「だああああ!恥ずかしいから叫ぶなあああああ!」
「ま…ま…待っ…て、お姉ちゃん…こなちゃん…ゼエゼエ」
―――お母さん
見てくれていますか?
―――お母さん
私はどうしようもない馬鹿で、いつも1人でつっぱしって
周りの皆を巻き込んでばかり―――
「つっ捕まえた!!」
考え事をしていて、気づいたら追いついたかがみんにしっかりと肩を掴まれていた
「うおお!?まさかこの私が捕まるとは…はぁ、これで私はかがみのものだね」
「な///!ば、馬鹿なこと言うな///!」
「お父さんお母さん…こなたは…かがみのところに行きます…あふん」
とかなんとか言って目を潤ませる
…自然とお母さんと言う単語が出てきたのはなぜだろうか
「ううううううるさい!!恥ずかしいからやめなさい!!」
「ま…待ってぇ〜〜〜〜ゼエゼエ」
―――でもねお母さん
私の周りには、そんな私を受け入れてくれて…
一人でどんなにつっぱしっても、追いかけてきてくれて…
ちゃんと捕まえていてくれる、そんなかけがえのない人たちがいてくれます
―――いつも、少し…ほんの少し離れたところからやさしく
見守っていてくれるみゆきさん
―――怖がりで、涙もろくて、どじっぽくて放って置けなくて
いっしょにいるとどこか暖かくなるつかさ
―――いつもきついこといって私に突っ込みをいれてくるんだけど…
本当はすごくやさしくてどうしようもなく心配性で世話焼きで
誰よりも私のことを見ていてくれるかがみ
そりゃあちょっとやりすぎて3人から非難が轟々ってときもあるけれど…
最後にはちゃんと…やさしく包み込んでくれる
―――『私の居場所』
やっとみつけた――居心地のいい場所
いっしょにいるだけで幸せな気分になれる所
ときどき馬鹿もやっちゃうけれど
―――お母さん
私は絶対…大丈夫だから
―――お母さん
―――ずっと笑って見守っていてください
「よお〜〜〜〜しこのまま学校までダッシュだああああああああ!!!」
「ちょ!!バスがあるでしょバスが!!」
「待ってよぉ〜〜〜〜」
空を見上げる
大空のかなたに浮かぶ小さな雲が…少し…ほんの少しだけ…
笑顔で手を振るお母さんに見えた
http://up.spawn.jp/file/up34673.jpg 【fin】
以上です
どうだったでしょうか?
少しは上達したですか?
絵もSSもなんか中途半端ですんません(ω・`)
>>17 GJ!
こなたの心理描写、お見事でした。
絵でも元気になったこなたが見れて一安心っス!
>>17 なかなかいい話だったな。GJ!
でも、先に自分で「感動物」とか何とかはあまり宣言しないほうがいいかも。
じゃないと、もしスカだった時が、…いやそれ以上は言うまい。
あれ、そういや日本では母の日って、日曜だったような。――あ、でも模試とかあるわな。たぶん
>>19 なるほど
大まかな内容はエロか非エロと視点だけでいいってことですね
うわ…本当だ…母の日第二日曜日だ…
大誤算orz
台詞に草生えすぎで途中で挫折した
こりゃ感動しねーわ
まぁ真面目に書こうと思うなら、wや///は控えた方がいいかもな
でもGJ
>>17 GJ
文章面の批評としては
・前より全然上手くなった
・「―」を使いすぎ感がある
・行間を開けすぎて間伸びしてる
です。
>>21 最初の方のつかさの台詞ですか?
草生えてるの1行だけなのに…
一応アドバイスなんだろうと受け取っておきます
手厳しいコメントをどうも
すごく・・・GJです・・・
よくよく見返したら変なところがたくさん有りますね…
もっとがんばらなきゃ…
お前らのやさしさに泣いた
もっと基本的だが、三点リーダは二回連続で使うこと。
>>25 >最初の方のつかさの台詞ですか?
>草生えてるの1行だけなのに…
「あ、それいいかもwさすがお姉ちゃんだねww…でもお母さんの喜ぶものってなんだろ?」
「別にそんなことで落ち込んでたわけじゃないよ、つかさw」
あと、一度使おうが何度使おうが同じ
『w』は小馬鹿にした笑い方にもとれるし…何より、つかさの台詞とはかなりミスマッチ
このスレは国語の先生もぎょうさん居てるな。
あと小さな生物の先生と美人の保健の先生もいるとディ・モールトいいんだがなあああ
あっという間の新スレおめでとうございます。
そしてなんという予定調和、見事に落して参りました。
……実験のレポートという世界一再履修したくない単位をな!!
でも補修させてくれるそうです。頑張ります。
そんな俺はこう見えても世界史・現代文共にセンターじゃ満点近かったんだぜ?
え、物理? それなに食えんの? 工学部なのに明らかにだめぽ( ´・ω・)
何かまた神様が降臨しかけているので頑張って書いてみます。
投下時期は未定。(ぇ
単位のことは暫く忘れます。
コテまで付けて自分語りか。
書き手の近況報告なんてどうでもいいから。レスが欲しけりゃ作品で勝負しろよ。
近況報告あったほうが嬉しいけどなぁ。
いつごろ投下されるか分かるし、作者さんの状態も分かるし。
まぁ、何事もほどほどに……
近況報告
皆々様 お元気ですか
ゆうべ杉の梢に明るく光る星ひとつ 見つけました
星は見つめます かなたさんのようにとても優しく
わたしは星に話します
くじけませんよ 男の子です
さびしくなったら SS投下しますね いつかたぶん(謎
ちょっと気づいたんだが、
前スレ 968〜971 「太陽の子」 7/20 23:19:29〜 23:22:30投下
今スレ 11〜 16 「〜私の居場所〜」 7/20 23:18:22〜 23:22:38投下
パ、パラレル投下だとぉっ!?
ここんとこさっぱり電波が降りてきません……
最盛期には一日に一本のペースで書けたのに
スランプかなぁ? へるぷみー
そういう時は曲とかを聞いてインスピレーションを得るんだ
>>41 そのアンテナの規格や受信性能スペック、制作技術を教えて頂きたいw
帰国したらまたも良作がイパーイ
おまけに次スレ立ってるし
みんなGJ!
SS割り込みになってたらスマソorz
専ブラでリロードしても、昨日の23時で止まってるみたいに見えるんで・・・
>>29 すいません…3点リーダってなんですか?
ど素人ですみません
…←これですか?
>>29、
>>46-47 「三点リーダー」について色々ググってみた。
「2回続けるのが原則」どころか、「三点リーダー」という名称すら知らなかったんですが、
これに関する考察が多い事に素直に驚いた。
もっとも、意味を理解した上で「1回でいい」とか「使用を推奨しない」という記事もあって
興味深かったです。
自分の無知を改めて知った次第(´・ω・)
この場を借りて前スレの全ての職人に乙とGJ!!を
最後に…
〉〉1乙
三点リーダ(……)とかダーシ(――)とか、
感嘆符(!)・疑問符(?)の後ろは一字空けるとか、
感嘆符を重ねる時は、縦中横で表示させるために半角にする(!!・!?)とか、
こういったことをまともにできる作者は尊敬しちゃう。
まあ、それができて当たり前なんだけどね。
51 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 13:57:15 ID:aVahDv8F
sage忘れスマン
ぼうやです
今度こそOKをもらえるようにがんばって書きました
『かがみの家庭教師』
かが×こな
非エロ です
「あんた、なんだかんだ一年中やる気ないっていってるわよね」
「うぐっ」
お昼時、お弁当をつついていたかがみがチョココロネを貪るこなたに
つっこみを入れた
「そのくせ趣味とかが関わってくると変にやる気起きるし……いきなりバイト始めたり」
「それは愚問だよかがみん、趣味には情熱が存在するからね」
「その情熱をもっと他の部分に向けてくれないか?宿題とか」
「つかさもそうだよねぇ〜?やっぱり好きなことはやる気がでるよね?」
こなたはかがみの言葉を軽くスルーしてつかさに話しかける
……こいつ
「え?なに?」
つかさは聞いていなかったようだ、考え事でもしていたのだろう
「だからね?」
こなたは話の発端から話し始めた
そんなとこから説明しなくてもいいだろ
……それにしてもこいつはこのまま放って置くと本当に
ダメ人間になってしまいそうだな私がなんとかしてあげなきゃ
や、別にこなたのことが心配ってわけじゃなくて、ダメな友達が近くにいるのは
その…いろいろ世話やくのとか面倒だし
ほ、本当にそうなんだからね?
そんなことを自分に言い聞かせながら口を開く
「こなた、今週の土日あんたの家に行っていい?」
「ふぇ?」
あまりにも突然なことにこなたは頭の上にいくつものクエスチョンマークを浮かべている
空っぽになったお弁当箱を閉じてかがみは自分の考えを話し始める
「だから、週末にあんたの家に泊まりに行くって言ってるの」
「と、突然どうしたの?」
「あんたの曲がった根性を根っこからまっすぐにしてやろうと思ってね」
なんだろう、かがみが萌えている……間違った、燃えている
可視できるのなら今かがみの後ろには真っ赤な炎がメラメラと燃え上がっていることだろう
これは承諾したら、漫画とかゲームとか週末何にも楽しいことをせずに終わってしまう
そう野生の感が告げていた
「土日は出かける予定があるから…」
「明るいうちでしょ?大丈夫よ、泊まるんだから」
あれ、不穏な単語が聞こえたような気が……泊まる?
「とと、泊まるつもりですかぁあぁああ!?」
「そうよ?あ、つかさも一緒にくる?」
「え、私も?うん行く!お泊り楽しそう」
おお!つかさがいればまだ弾幕も軽く
「つかさにもこなたと同じようなことやらせるけどね」
「土日は用事があったんだった、ごめんね?こなちゃん」
うぉおーい!!なんでこういうときだけ切り返しが早いんだつかさ!!
きっとそのごめんにはいろいろな意味がこめられているのだろう
「そっか残念ね、つかさにもしっかりしてもらうために少し訓練させようと思ったのに」
「訓練…そ、それは残念だったねぇお姉ちゃん」
くっそ〜つかさめ、安堵の表情なんかしおって
自分が魔の手から逃れられたからって
「それじゃあ土日はこなたの家に泊まりに行くことで決まりね」
「ちょ、そんな勝手」キーンコーンカーンコーン
─―あ
「チャイム鳴ったから教室戻るわね」
「え!?ちょ、ま!」
かがみはそう言うとお弁当箱を抱えて小走りで教室から出て行った
「う、あ」
「こなちゃん」
つかさがこちらを覗き込みながら言った
「どんまい」
「あうぅうぅ……」
今週末は大変なことになりそうだ
ピンポーン
!!や、やつが来た!!
ゲームをやっている最中聞こえた、自宅のチャイムを鳴らす音
留守を決め込むか、いやかがみんなら勝手に上がってきそうだ
いや、そもそも新聞勧誘とかかもしれないじゃないか
一応出た方がいいかも
でももしかがみんだったら、もう逃げることが出来ないかもしれないじゃ
「なんだ、いるんじゃない」
「!」
そんな構想を練っているうちに、かがみがあがってきてしまった
考えていた対策は無残にも水の泡となった
かがみは周りをキョロキョロと見回す
頭の両側から垂れたツインテールがそれにあわせてゆらゆらと揺れた
「おじさんは?」
「お父さんは、今日打ち合わせとかなんとか」
精一杯平静を装って言葉をひねり出す
「ふーん、そう」
「う、うん」
あぐらをかいたまま後ろを振り向きかがみの顔を見上げる
無表情、なんか怖い
「それなら都合がいいわね」
都合がいい?どういうことデスカ
「今日はいろいろ持ってきたから、こなたを矯正するためのものを」
「ひえぇえ〜」
こなたが「しぇー」のポーズでそんなことを言う
こいつ何歳だ、いや知ってる私もなんなんだ
相当こいつに染められてるってことなのかな
「さあ、まずはなにからやろうかしら」
カバンにパンパンに詰め込んだ『こなちゃん矯正道具一式(つかさ命名)』
まずはやっぱり勉強かな?
「ソローリソローリ」
「…」
そんなことを考えていると私の後ろを忍び足で通り過ぎようとするこなたの姿があった
足音聞こえなくても口で言ったら意味ないだろ
「こなた、ちょっとここに座りなさい」
「いやぁ、なんか喉が渇いちゃったから何か飲んで」
「ここに座りなさい」
「はひ」
観念したのか、噛みながらそんな返事をすると私の隣にちょこんと腰掛けた
「いい?こなた、私はあんたが心配なのよ。このままいったらニート自宅警備員まっしぐらじゃない
だから私が卒業までに真人間にしてあげる」
「い、いいって大丈夫だよそんなふうにはならないから」
「こなた」
こなたの両肩を掴んで真剣なまなざしでこなたをみつめる
こいつは普段ふざけているけど、ちゃんと話をすればしっかり受け止めてくれる
「うぅ〜……分かったよかがみ」
「それでいいのよ」
手を添えて頭を優しくなでる
こころなしかこなたのほっぺが赤く染まってる気がした
「それじゃあまずは勉強ね」
「えぇええ!?」
「何よその反応」
「べ、勉強は最後」
「順番は私が決めます」
反論する間もなくそう言う、こなたは完全に私のペースに巻き込まれているようだ
私もいじられてばかりじゃないってことを教えて上げるわ
「かがみぃ、ここわかんないんだけど」
「さっきも同じような問題で聞いてきたじゃない」
「だ、だって分かんないんだもん……」
「ん〜、だからここは」
最初は勉強、5教科7科目をみっちり脳に叩き込む
「かがみぃ、ここも」
「あんた少しは考えなさいよ」
「ほら〜ペースが落ちてるわよぉ」
「ゼエゼエ」
次は運動、普段部屋にこもりがちのこなたを外に引っ張り出し走らせる
サボらないように後ろから自転車(これも家からもってきた折りたたみ式)で
ついていく、そしてなぜか手にはメガホン
「か、かがみ……ね、熱血先生じゃないんだからメガホンはいらないんじゃないの?」
「形だけよ形だけ、自分にも気合を入れるためにね」
もとから運動が得意なこなただが長距離は苦手なのか
10`ほどでかなり辛そうだ
「取り合えず100`くらい走れるようにがんばろっか」
「ちょ!!それは無理だって!せめて42.195くらいに」
「それもそうね、じゃあこなたには42.195`走れるようになってフルマラソンに出てもらおうか」
「ぐへぇ〜藪蛇だぁ〜」
「ほらほら休んでないで」
「だって42.195`走った後なんだもん」
最後は掃除、散らかりっぱなしのこなたの部屋を2人(できるだけこなたにやらせる)で片付ける
というかなんだかんだでフルマラソンの距離を走りきってしまうこなたはすごいと思う
「…あのさ、こなた」
「何?」
「なんでこれパッケージと違うゲームのCDが入ってるの?」
「さぁ〜何でだろうね」
あんたは…
「まあいいわ……取り合えず私がきれいになったって言うまで終わらないから」
「はい」
こなたはもう反論する気もなくなったのだろうか
従順に私の言うことを聞いている、なんかかわいい
「…」
PCの上を指でスーっとなぞり、指先に息を吹きかける
「ふぅっぜんぜんだめね」
「どこの貴族ですかかがみさん」
カポーン
勉強・運動・掃除と、一応今日考えていたプランは全部終わった
ちょうどその後おじさんが帰ってきたので
私はお邪魔してますと挨拶をし
今は疲れた体を癒すため、2人でお風呂に入っている
「ふぁ〜極楽じゃぁ〜」
「あんたは年寄りか」
2人で湯船に浸かりながらそんなやり取りをするこなたとかがみ
浴槽はそれほど広くないのだが、こなたが小さいせいか2人でも余裕で浸かれた
かがみの足の間にこなたが収まっている形だ
「この格好って結構エロいよね」
「別にそんなでもないでしょ」
「うりうり〜」
不意にこなたが背中をこすり付けてきた
「ちょ、何するのよ!」
「いやぁ〜やわらかいなぁ〜って思ってさぁ」
「こ、このぉ!」
こなたのわきに手を添えてくすぐる
「うひゃぁ!や、やめ!わきは弱いのですよ〜あひゃひゃひゃ」
「…」ゴシゴシ
「……」
洗いっこしようということになったので
先にこなたがかがみを(いろいろいたずらを交えながら)洗い
いまはかがみがこなたを洗ってあげている
「ねぇこなた」
「…ん?」
背中を洗いながらこなたに尋ねる
不規則な生活をしているにもかかわらず、こなたの肌はきめ細かくつるつるしている
「今日、迷惑じゃなかった?」
「いまさらすぎるよかがみん」
それもそうだ、全部終わったあとに言われてもねぇ
「その、なんか無理やりつき合わせちゃったからさ」
「…」
こなたの都合も考えずにやってしまった
よくよく考えてみればやりすぎたかも…少し反省している
「…かったよ」
「え?」
こなたが蚊の鳴くような声でつぶやいた
「楽しかったよ」
「そ、そう」
「強引だったけど、なんていうかかがみの愛が伝わってきたし」
「…」
「なんていうか…その気持ちがうれしかったし」
そんなふうに受け止めていてくれたんだ
――ありがと、こなた
――お礼をいうのはあたしの方だよ、かがみん
「取り合えずベッドインしようか」
「しないわよ」
お風呂から上がり、パジャマに着替えてこなたの部屋へ
するとこいつが「一緒に寝よう、もちろん同じ布団で」とか言ってきた
「いいじゃん、得るものはあっても失うものはないんだから」
「何を得るんだ何を」
「そんなこと、言えない」
頬を赤らめるんじゃない
「なんで一緒に寝なきゃいけないのよ」
「愛に理由など必要ないのさ」
「愛なのかこれは」
「かがみん、私と寝たくないの?」
急にしおらしくなって、上目使いに私を見上げる…うるうるした瞳で
その顔は反則だと思う
「あ〜もう分かったわよ」
スルリとベッドで横たわるこなたの隣へ滑り込む
「…」
「…ぽっ」
「別に寝ようか」
「も〜冗談じゃないかぁ〜。あ、電気消すね」
「うん」 カチッ
真っ暗になった部屋に、カーテンの隙間から月の光が差し込む
「ねぇ…こなた」
「――Zzzz」
はやっ!の○太かお前は!
「まぁ疲れたからね、今日は」
こなたの髪を撫でてやる
「……がんばったね」
寝顔は天使のようだ、前にみんなで海に出かけた時は
ぐごーぐがーといびきをかきながらすごい寝相で寝ていたけど
今日はなんだか大人しい…私が隣にいるから安心しているのかな?
お母さんがいないこの子は昔どういう気持ちで夜を過ごしていたのだろう
無駄に大きな布団で一人で眠るこの子がどれだけさみしい思いをしていたのか想像もつかない
お父さんが一緒に寝ていてくれたのかもしれないけど…それでもやっぱり寂しかっただろう
お母さんの代わり…とまではいかないけれど
これからも傍にいてあげたいな
そんなことを考えていると、ふと瞼が重くなってきた
そのまま夢の世界に
「お邪魔しました」
「いやぁお構いできなくてすまなかったね」
頭をぽりぽり掻きながら苦笑いするおじさん
帰ってきた後、とても疲れていたらしく、お風呂にも入らずに寝てしまったらしい
「まぁ、お父さんに絡まれなくてよかったんじゃない?」
「こなたぁ〜どうしてお前はお父さんに対して辛口なんだ〜」
涙目ですがる父を軽くいなしてこっちに向き直るこなた
「でも昨日のかがみ、なんか住み込みの家庭教師みたいだったね」
「か、家庭教師!?」
こなたは腕を組みながら悟ったような顔で言う
「かがみ弁護士志望してたけど、先生みたいなのにも向いてるのかもね」
「せ、先生なんて無理よ」
「子供が好きなら大丈夫だよ、かがみ子供好きでしょ?」
「そりゃぁ……好きだけど」
ずいぶんと軽々しく言ってくれる
確かに子供は好きだ公園とかで見かけると自然と笑みがこぼれちゃうし
ていうか子供が好きというか小さい子がゲフンゲフン
「一応そういう方面も考えておいたら?まだ時間あるんだし、才能あると思うよ?」
「そう…」
――先生か、それも面白いかもしれない
「かがみにいろいろ教わってて楽しかったし」
「え、そう?じゃあ来週もやろうか」
「うおあ!?また藪蛇〜!」
「もちろん今日よりも厳しくいくからね」
「そそそんなぁ〜〜〜!!」
こなたの悲痛な叫びが、美しい朝の光を浴びる町に木霊した
【 fin 】
以上です
みなさんのアドバイスを参考に
いろいろ注意して書いてみました
評価お願いします
題名間違えてるし…
『かがみは家庭教師』
が正しい方です
>>62 まずは乙!ていうか俺は萌えました。
素人が気付いた点だけ先に・・・
>>55 > 「明るいうちでしょ?大丈夫よ、泊まるんだから」
> あれ、不穏な単語が聞こえたような気が……泊まる?
だけど、6行目にも「泊まる」というセリフがあるのに?てオモタ。
> 野生の感 → 野性の勘
文章の構成とかの寸評は熟練者にお任せするです(´・ω・)
>>64 泊まる消したはずなのに…消し忘れてたのか
野生の感 誤字とか論外だよね
俺馬鹿だからスルーしてください
俺とか一回死ねばいいのにorz
GJ
ここは評価スレじゃないし、それだけ書ければ十分かと。
あとは慣れとかそんな感じで。
レベルは大分上がってると思います。
それはそうと前スレの「おふろでおえかき」でやましいことを連想してしまったorz
>>62 乙です
出来上がった作品は、一晩寝かせて熟成させると美味しくなるそうですよ
>>51 挑発的……?
前スレでも出た話題だが、字だけで伝えようとするって難しいね
>>62 乙カレー
書きつづけていれば徐々に自分なりの書き方をつかめてくるさ。誰でも最初は初心者。
>>62 GJ!
口調が似てて脳内ですんなり再生されました。
>>62 GJなんだが半角カタカナを使うのはやめて全角で統一してもらえるとありがたい
あと
>>67の人もいってるが一晩とか時間空けた後に読み直して何回か推敲を重ねるともっと良い作品ができると思うよ
おまいら全員優しいなw
書き物は慣れだから、また〜り見守るよ
>>67 書く→寝かせる→直す→寝かせる→直す→以下無限ループ
…こんなこと、あるよね?ね?
あと、地の分に句点がないのはわざとなんだろうけど、
やっぱあった方がいいように感じたな。
r――――‐x';_;_i}>ー――‐ 、
ー=ニ二二: :<,x―┴‐┴―‐ : .、 }
.. -┴‐ ': : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶/
, イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ :\
/: : : ___/ : : : : : : :/ : :/: :ハ: : :ヽ: : : : : :\: ヽ.
/ ´ .イ/ / : : ,イ: : 小: : :│ :ヽ: ヘ
/ // / : : : : / : : / |: :/ | ∨: :|、 : : : : :∨ハ
/ // : /: : : : :厶--x | / | ∨ | \-:、: : : : :∨:}
. / ′: :.| : : : : :| : : / :|:| │ ∨! ヽ. : : : : : ∨ 他のらき☆すたスレみたく荒れてなくて
′ |i : : :| : : : : :| : / |:! │ X ∨ : :│:ヘ 下手だけど安心して書き込めます
| |i : : :| : : : : :|:/ |{ ∨ : :ト、: :', みなさんの優しさに
|: : : ハ: : : : :圷示≧x、 ,x≦示乏: : :| ∧:ヘ ありがとうを送ります
|: : /|∧: : :/l! {::トv:爿 トv::::∨| : :レ' ヽ}
|: / :|{{ハ : :|}. ∨zxリ 込zV ∧: :|}
V |! `ヘ :|ム / / / / // {ム :|
ヽ|八 ノ }/
` r 、 ° _ .. r '
|{: /「厂 ̄ 「}ヽ:}|
, ――イ´ \ / ≧ー― 、
/ | ∨ | ',
| ∧ .イ ̄ X ∧ |
{ { ヘ/ ヽ. / \/ } }
| 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i | |
〉―_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
|,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|
. r´`ヽ / `"""`j/ | |くゞ'フ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. \ヾ( l ヾ::::ノ |、 前スレでSSの手直ししてたら1000とれなかった
j .>,、l _,-ニ-ニ、, |))
! >ニ<:| 、;;;;;;;;;;;;;,. /| ___,. -、
| | !、 .| | ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
ヽ| | ヽ\ _,..:::::::. / .| `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |_ _,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
..| | | _;;;;;;;_ ̄ ̄ |  ̄ ̄ / _,. く / ゝ_/ ̄|
:.ヽ‐'''!-‐''"´::::::::::::::::: ̄ ̄`~''‐-、_ / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ
\_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ / / .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
\  ̄\―-- 、 _::::::::::::::::::::__::/ / /  ̄ ) ノ__'-ノ
\ \::::::::::::::`''‐--‐''´::::::::::/ / / / ̄ rt‐ラ' ̄ ̄ヽ ヽ
ヽ ヽ\ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝニ--‐、‐ |
l ヽヽ \:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐<_ ヽ |ヽ
初期クールこなた+石仮面=中期以降のこなた
>>74 原作厨のオレからしてみれば、関連スレの荒れ具合がつらいわ。
しかも、原作と関係ないアニメオリジナルの部分で荒れてるから。
このスレの二次創作はそんなことないから気に入ってますよ。
読んでて結構楽しい。
とりあえず
前スレ1000GJ!
>>77 一度初期こなたでSS書いてみようかな…
ある意味面白そうではあるし。
…それにしてもネタだけはいくつも浮かんでるのに形にならん…
ん〜、投稿しようと思うんですが、酉付けてたほうがいいですかね?
>>81 名無しでも問題はない。識別して欲しいならトリ付けてもいいが。
>>82 なるほど、ありがとうございます。
後もう一つ、こういうのは質問すべきではないと思いますが、壊れギャグとか大丈夫ですかね?
>>83 大ウェルカム。投下前に注意書きでもしとけば問題ないかと。
注意事項:基本的にキャラが壊れてます。
まともなのは一人だけかもしれません。
――ぽきっ。
右手で本を抑えながら、左手に持ったお菓子の折れる音を聞いた。
うん、やっぱりポッキーの醍醐味の一つはこの音よねぇ。
そんな風が吹けば桶屋が儲かる程度には確実性のある持論を考えながら、私はこの誰もいない教室である人物を待っていた。
――ペラペラ。
本が風でめくれて多少うっとうしい。
窓を閉めればそれに悩まなくても済むかもしれないけど、この暑い中汗をかくのはごめんだ。
誰もいない教室、本のめくれる音、そしてポッキーの折れる音。
この三つの何処にでもありそうな音は、やはり何処にでもある日常をあらわしているようで少し歯痒い。
もっとも、青春の日常というのはそれから過ぎ去って長い人から見れば日常さえも非日常のように楽しく感じられるのだろう。
残念ながら青春真っ盛りの私たちはそのありがたみがわからないけど――
でも、毎日が代わり映えの無い日常だからラノベの世界の非日常が面白いのだろう。
その世界を羨ましく思っても、その登場人物も、現実の私たちと同じようにその世界の楽しさがわかってないのだ。
なんてもったいない。
こんな何にもならない考えをしているうちに、そう、ありふれた日常である今日が過ぎ去っていくのだ――
「かがみぃぃぃぃ!役所から婚約届け貰ってきたよぉぉぉぉぉ!これで結婚できるね!子供は何人作ろうかなぁ、新居は何処がいいかなぁ?大丈夫!産むのは交互交代制だから!」
「出来るか、住めるか、産めるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
私の親友というポジションであるところの泉こなたはありえないくらいの劣情をかもし出しながら私への求婚を迫った。
もちろんそんな負のオーラに私が耐えられるはずも無く、気づいたときには教室を飛び出し絶望的な未来と共に走り出していた。
「あれ〜?お姉ちゃんどうしたの?」
教室を出るとそこにはつかさがいた。
私はつかさの手をつかんでそのまま走る。
「お、お姉ちゃん、痛いよ。何してるの?愛情表現?」
「何してるも何も無いわよ!こなたがいきなり私に目に見える負の波動を垂れ流しながら私への黒色ブライダルを申し込んでんのよぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「え?お姉ちゃん結婚するの?よかったね〜」
「いいわけあるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
つかさが満面の笑みで返してくる。
私の望んだいい子に育ったけど、もうちょっと頼りがいが欲しいなあ。
……最初の言葉はノイズ、ノイズ、ノイズ、ノイズ、ノイズ。
「そっか〜お姉ちゃん結婚するんだ〜。寂しくなるな〜。でも、大丈夫だよ。お姉ちゃんの(性的な意味で)大切な部分を貰うのは私だから」
「あんたもかぁぁぁぁぁぁぁ!!」
つかさの手を思いっきり突き放し、見えない明日へランナウェイ。
鬼は二人で私は一人。
これはあの二人が相打ちになるのを願うしかない。
と、そんな時目に入ったのは……。
「峰岸ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「ひゃうっ!?」
背後から速さそのまま思いっきり抱きつく。
おお、よく倒れなかったわね。
すごいすごい。
「ど、どうしたの?柊ちゃん」
「助けて峰岸!精神および肉体年齢12歳の変態ロリオタクと私のかわいいつかさが紅いオーラとそこはかとなくフローラルな香りをかもし出しながら
キリモミ回転して私の(性的な意味で)大切なものを奪おうとしているのよぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「お、落ち着こう柊ちゃん?私でいいなら力になるから、ね?」
この間わずか0.3秒。
峰岸〜、やっぱりこいつはいい奴だ。
日下部が甘えるのもわかる。
中学時代に比べてこいつらのここ最近の扱いをぞんざいにしてたけど。
「でも……相手が妹ちゃんとは言え、女の子の大切なものを無理矢理奪うのは許せないね……」
おお?峰岸が萌えて……もとい燃えている!
日下部いわく怒った峰岸は怖いらしいからこれは頼りになるかも。
「わかった、柊ちゃん。私が妹ちゃんと泉ちゃんに自分がしようとしてることを教えてくるね」
「おお〜!流石峰岸!」
「今回は、頼りにしてね。絶対成功させるから」
「うんうん!峰岸最高!グッジョブあやのん!」
「教えてくるよ……柊ちゃんのようなタイプは顔を羞恥の紅で染めてそれでいて少し反抗の念を見せるけど本当は奪って欲しくてたまらなくて最終的に自分から『奪ってください』って言わせるのが一番気持ちいいことを」
前言撤回、こいつ萌えてた。
ここはいつから変態共の魔窟と化したんだろうか。
グッバイ峰岸、あんたにときめいた一瞬は黒歴史としてドームに封印しておくわ。
幸運にも峰岸はあの二人の(きわめて負の方面の)説得に向かっているため時間稼ぎにはなるだろう。
私はこの一瞬だけ峰岸に背中を預けてここを後にした。
逃げ続けて20分。
もはや信じられるものは自分という一つの鋼鉄の意志のみ。
先程から変わった状況といえば、峰岸の話術によって鬼が40人になっていた。ちくしょう。
後、その鬼は言うまでも無く全員女だった。畜生。
「あ、柊。休んでたときのプリントだが……」
あれ、男子生徒だ。
私と同じクラスの……誰だっけ?
唯一つだけいえることは、これが初めての一般人との遭遇だった。
「男子生徒Aぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「ゴフッボキャラマド!」
変な音と同時に首が極めて鋭角的な方向に曲がっているのが見える。
あ、極まっちゃった……?
「で、ありえないくらいの変態に絡めれて困っていると」
「うん、まあ……一言で言えばね……。普段特に話してるわけじゃない人に頼むのは都合がいいと思うけど、お願い、助けて!」
僕はしばらく黙り込んで考える。
柊かがみ――男子生徒の中でも人気があり、狙っている人物は多いが未だ告白した男子すらいないというある意味憧れの存在だ。
それは特定人物以外には全くデレないからだ。もっとも、それが彼女の魅力の一つでもあるが。
じゃあ今この状況を僕が助けるとどうなるだろう?
答えは簡単、間違いなくフラグの一つや二つは立つだろう。
僕も柊に興味が無いわけじゃない。
はたから見てて結構かわいいと思うし、近づけるならお近づきになりたい。
でも――
「ごめん、無理」
「な、なんで!?」
「だって――」
「だってまだ、刺されたくはないし」
彼女の後ろを見ると、40人程度の(性的な意味での)血と(無論性的な意味での)汁に飢えた女子……もとい、獣が集ってきている。
「「「「柊ぃ〜」」」」
「かがみ(さ〜ん)〜」
「お姉ちゃ〜ん」
「ひっ!?」
ここで柊を庇うとどうなるか?
想像するまでもない。
……命で済むなら安いほうだろう。
そんなことを考えているうちに、40もの獣ががいっせいに柊に襲い掛かる。
「きゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
――合唱。
手を合わせて祈る。
お気の毒に……。
さ〜て、帰るか。
ここにいたらいいものが見れるだろうが、流石に高校生で一生もののトラウマを残したくは無い。
……あ、後日談を話しておくと、柊は峰岸とかと話すたびに微妙に顔を羞恥の紅で染めてそれでいて少し反抗の念を見せていた。
……いやぁ、しあわせそうでなによりで。
お目汚し失礼しました。
次はそうじろうあたりのまともなもの書きたいと思います
なんというハーレム・・・
>>88さんはかがみ大好きと見ました
みんな壊れすぎワロタww
あやのまで壊れてるしww
GJでした!
なんだこれはwwwww
いい壊れ具合GJ
ただできるならみゆきとみさおも見たかった。
さらにひよりとななこといのりとまつりと(ry
>>88 いや、百合尽くしのハーレム出されても…
次はぜひまともなSSキボンヌ
「俺」キャラは不人気らしいから
「私」キャラはどうだ
確かに男ハーレムはイラネ
でも、ハーレムしたい男は多いんだろうなw
個人的に俺でも私でも、オリキャラはイラネ
ここではこれがまとも
すまん
「私」は冗談
「基本的に百合マンセー」だしな
そうじろう視点って大丈夫かな?
801じゃなければ
>>88 気持ちいいくらいに変態ばっかりだな! GJでした。
ただ、このくらいの長さで一人称なら、最後までかがみ視点で書いたほうが良かったかも。
ま、重箱の隅までに。
最後の男子生徒は白石なんじゃね?
「てけてけかなたさん」サブタイトルリスト。
物語は佳境へ向かっております。
ミーも一読者としてワクテカと妄想がとまりません。
第1話 (無題)
第2話 しかえし
第3話 ぴこぴこ
第4話 おはなし
第5話 りゆう
第6話 こんどはせんそうだ
第7話 こわしやかなたさん
第8話 いもうと
第9話 へんしん
第10話 おーるいんわんだー
第11話 ありぢごく
第12話 そうくん
第13話 ともだち
第14話 こえがきこえる
第15話 こえをきかせて
第16話 おもい
第17話 みんなのいえ
第18話 にちじょう
(中略。途中で路線変更とか色々ある)
第40話 がくえんぜんめつ えんばんはせいぶつだった
第41話 でんのうせかいからえんばんせいぶつがきた
第42話 かなたさんがあぶない あんさつしゃはえんばんせいぶつ
それなんてうるとらまんれお?
えんばんせいぶつ編吹いた
>>102 つまり40話からこなたとゆーちゃんが柊家にお世話になる展開だな。
51話がガクブルなんだがww
なんか誰も突っ込まないので大丈夫だと解釈します
ダメだったら後ほど、PCの前で土下座でもしようと思います
カップリングなし(百合要素はあると思う)
そうじろう視点(もちろん801ではない)
非エロ
ついついハンドル変えるの忘れちゃう・・・
「こなたさんを私にください!」
「ぶぅぅううぅう!!」
突然の告白にお茶を吹くそうじろう
まあ無理もないだろう
友達、しかも同性の子が娘をくださいと言ってきたのだから
「……あ〜かがみちゃん、ちょっといいかな?」
口の周りとテーブルに吹いたお茶、それから…
かがみちゃんにかかった分のお茶を吹きながら言った
「なんでしょうか?」
「――ギャグ?」
「ぎゃ、ギャグなんかじゃありません!!」
バンッとテーブルに両手をついてこちらに前かがみに迫るかがみちゃん、近いって
「本気です!!」
「し、しかしだねぇ…同性じゃないかこなたとは」
「はい、分かっています…覚悟もできています」
覚悟って…
「もし許していただけるならドイツで暮らしていくつもりです」
「そ、そうか」
ドイツ…同姓婚が認められている国か…
どうやら彼女は本当に本気のようだ
「もう君たちは付き合っているのかい?」
ゴクっとお茶を飲みながら質問を投げかける
「いいえ」
「ぶぅうううぅ!!」
さっきよりも盛大に吹いたお茶があたりを舞う
「どど、どういうことだい?」
「まだ、告白してません」
それはまたおかしな話だな
「告白しても付き合ってもないのに娘さんをくださいはないだろうかがみちゃん」
「…」
「付き合っていたのならまだ話は別だけど」
「…!付き合っていたら認めてくれたんですか!?」
バンッとテーブルを激しく突きこっちに迫るかがみちゃん
お茶まみれだ
「い、いやOKを出すかは分からないけれど、やっぱりこなたの気持ちが一番大事だと思うんだ」
「そう……ですか」
シュンとなるかがみちゃん、まあ今回は仕方ないよかがみちゃん
「わかりました」
勢いよく立ち上がりこう告げた
「出直してきます!!こなたを落してから!!」
「そ、そうかい…がんばって」
失礼しましたっと言い放ち部屋から出て行く
お茶まみれのまま
「―――なんだったんだろうな、今のは」
お茶まみれの部屋を拭きながらそんなことを呟く
「なんかお茶はもういいや…コーヒーにするか」
今日はもうお茶を飲みたくない気分だなのでコーヒーにしようと思う
コンコン
「ん?」
コーヒーを口に含み飲み下していると、遠慮がちに扉を叩く音がした
「誰だい?入っておいで?」
「は、はい」
声の主が部屋の中に顔をのぞかせる
「つかさちゃん…だっけ?」
「はい…つ、つかさです」
かがみちゃんの妹か、お姉ちゃんとは違って大人しそうな感じがするな
「どうかしたのかな?」
「あ、はい……ちょっと大切なお話があって」
――あれ?一瞬デジャブを感じた気が
気のせいか
「大事な話?」
「はい…えっと、あの」
両手の人差し指をツンツン突合せながらいいごもっている
もしかしてこのシチュは…
>>106 GJ!
で、40話でシルバーブルーメだと…
50話 ブニョ
( ゚д゚ )
「こ、こなちゃんを私にください!!」
「ぶっほうぇあぁあぁぁ!!」
盛大にコーヒーをぶちまけた
「き、君もか…」
「も、もしかしてお姉ちゃんも来たんですか?」
「うん…まあ、ね」
「もしかしてOKしたんですか」
目が怖い
この子実は黒いな…コーヒーまみれだけど
そう心の中でキャラ付けをしながら返事をした
「いや、しなかったよ」
「そ、そうですか…よかったぁ」
安堵の表情をするつかさちゃん
「でも君への返事も同じ…NOだよ」
「え?」
「なによりこなたの気持ちが最優先だ、こなたと付き合ってから2人でまたきなさい」
「……分かりました」
すっと立ち上がり扉の前へ
「し……失礼しました」
そう言葉を残し部屋の外へ消えていった
「――俺何か悪いことしたかな」
部屋中のコーヒーを拭きながら次は紅茶でも飲もうと考えていた
コンコン
「……」
俺は呪われてるんじゃないか?
「失礼いたします」
何も言ってないのにいきなり入ってきた
ピンク色の髪の発育のいい女の子
「君は…みwi、みゆきちゃん…だっけ?」
「はい、みゆきです。今日は大事なお話があって参りました」
「そうですか」
なんだか魂のこもった口調に、こちらも自然と敬語になってしまう
だが、大体の話の予想はつく
「こなたさんをいただきに来ました」
「……」
いただきにって…ずいぶん強気だね
というかやはり…君もか、君もなのか
なんかもう慣れたよ
多分今日一日で百合耐性が相当上がっただろう、どうでもいいが
「こなたと両思いになってから出直してきてくれ、
かがみちゃんとつかさちゃんにも同じこと言ったけど」
「……わかりました」
「お?」
ずいぶん潔いな
「こなたさんを手篭めにしてからまた来ます」
なんだか勘違いしている気がするが、もうめんどくさいのでスルーしておくことにしよう
男として…意味分からんが
気づいたらみゆきちゃんは部屋から姿を消していた
ジャポニズムも大概にしてほしいな
というかこなた…なんでお前は同性にばかりもてるんだ
コンコン
「入りたまえ!!」
力強く言う、開き直ったよ!!悪いか!!
「WAWAWAわっすれっもの〜♪どうも白石でっす♪」
――誰だ?
いや、というか男だ!!
やっとまともなのが来た
俺はどちらかといえば「お前のようなやつに娘はやらん!!」
のタイプだろうが、もうそんなのはいい
異性であればなんでもいい
「話があるんだろ?座りたまえ」
「はい、よっこいしょういち」
こらこらそれはつかさちゃんのネタだろう
「おじさん」
「なんだね?」
さあ言え、早く言え
「結婚してください」
「阿部氏ぃいいぃぃいぃいいぃいぃぃぃ!!」
タンスに突っ込んだ
左斜め後ろからストレートを打ち込まれたかのような衝撃だ
「返事はOKなんですね!?」
「そんなわけあるかあああ!!」
自分でも驚くべき跳躍で跳び膝蹴りをホモサピエンスにかます
「アッー!!」
一直線にあいたままの扉から飛んでいくホモサピエンス
そのまま帰ってくるな
「はぁ…今日はなんなんだいったい、こういうのを厄日って言うんだろうか」
めまぐるしすぎて頭がよく回らない
夢だとしてもこんなのは見ないだろ
「でも今の衝撃のおかげでいろいろ降りてきたな…煮詰まってたから感謝すべきだな、うんうん」
そう現実逃避しながらパソコンの前に腰掛ける
「さてと、仕事でもするか」
カタカタとキーボードの上を指が滑っていく
開け放たれた扉の向こうから
「ちょ!!さ、3人とも落ち着いて!!わーなんで服脱がすの!?助けてお父さーーーーーーん!!」
という声が聞こえた気がするが
取り合えず幻聴だったということにする
ひそかに頭の中で『すまんこなた』と謝っておいた
【 fin 】
以上です
今日だけで2作目
俺うざいと思う
でも仕方ないです
降りてきてしまったのだから
あー、割り込んでしまったorz
>>107ごめん。
そうじろう……まさか「白石xこなたでもいいや」とか思ったんじゃないだろーなw
乙GJ〜
>>114 ワロタw
おいらも割り込んじゃってゴメン(´・ω・)
こなた受け好きの俺としては誰が何と言おうと
>>114はGJ!と言わざる負えないヨ!
ちょwwwwwww助けろwwwwww
かがみ→つかさ→みゆきの順にそうじろうが
冷静になっていくのが面白いw
なんというこなた総受け…
でもなんだかんだでこなたを中心に四人仲良くやっていけそうな気がする・・・ドイツで
慣れってオロソシイものなんですねー
ところで、
>「ちょ!!さ、3人とも落ち着いて!!わーなんで服脱がすの!?助けてお父さーーーーーーん!!」
この辺り、もう少し詳しく書いていただけませんか
ハンドル(ω・`)
>>124 ちょw
多分気付いてないと思うけど、それじゃ「こなた受け好き」に同意したんじゃなくて、自演でGJに共感したように見えるぞ
>>126 確かにそう見えるね…
そういうつもりじゃなかったんだが…
じゃあもう一度
>>118 >こなた受け好きの俺としては
俺がいる
これなら大丈夫?
ギャグ2連発に午後の紅茶吹いた
甘いのもクオリティ高いけどギャグのクオリティも高いとは…恐ろしいスレ!
>>127 大丈夫
あと、言うの忘れてたけどGJ!
>>102 ちょwいきなりそんな話数にw
というわけで、続きを投下させていただきます。
「んじゃねー!」
こなたが俺たちに手を振りながら、だんだん向こうへ走っていく。手を繋いでいたゆーちゃんは
慌ててる……かと思いきや、
「二人で楽しんできてくださいねー!」
ゆーちゃんまで一緒になって手を振って、駅の出口のほうに遠ざかっていった。さては、二人して謀ってたな……?
「おいおい、いきなり二人っきりかよ」
「別に気を遣わなくてもいいのにね」
「ホントだよな」
呆れ笑いをしながら、ケータイの中にいるかなたと顔を見合わせる。イヤホンマイク越しの
会話だけど、画面の中のかなたも俺と同じように笑っていた。
「さてと、どうしたもんかね。二人っきりなんて丸々二十年ぶりぐらいだろ」
「まあ、ゆっくり歩きましょう。今日一日時間はあるんだし、そう君もしっかり息抜きしないと」
「うーん……俺としては、もうちょい籠もって原稿をしたかったんだが」
「ダメですっ! 昨日まで連続で徹夜だったんだし、息抜きも仕事のうちですよ?」
「う、わ、わかったよ」
ちんまりとはしてるけど、怒ってるかなたの迫力はやっぱり変わらないや。
「んじゃ、テキトーにぶらぶらしてみるか」
「はいっ」
かなたがうなずいたのを見て、胸ポケットにケータイをそっと差し込む。まさか、
こういう時のためにストレート型のケータイが役に立つとは。
「ちゃんと見えるか?」
「うん、大丈夫」
「りょーかい」
どこかわくわくした感じのかなたの声を聞きながら、俺は『JR秋葉原駅 昭和通り口』と
書かれた看板の下をくぐって駅の外へと出た。
−−−−− てけてけかなたさん その19・ふたり −−−−−
昨晩の夕飯時『家族でお出かけしよう』と言い出したのは、なんと意外なことにこなただった。
『せっかくだからさ、みんなで一緒にお出かけしようよ。お母さんもずっと家の中と近所
だけじゃ退屈だろーし』
基本的にインドア派なこなたからは信じられない言葉だったけど、どうもさっきの通り、
俺とかなたを二人っきりにするための口実だったらしい。炎天下の中巻き込まれたゆーちゃんは
災難だが……まあ、今日のところは素直に娘たちからのプレゼントを受け取っておくことにしよう。
「なんか、本当にすっかり変わっちゃったわね」
ワシントンホテルのあたりをほっつき歩いてると、ふとかなたがつぶやいた。
「さすがに、二十年も経ってるとな」
「まさか、万世橋駅の跡がこんなに立派な場所になってるなんて思わなかった」
ふと目を向けると、ほんの数年前までは貨物駅跡とかの廃墟があった場所が、すっかり
開けたロータリーになって人が行き交っていた。
「しかも、ヨドバシとかの有名店まで出てきて、すっかり垢抜けた感じになっちゃってな。
電気街口にあったアキハバラデパートも、去年の年末で閉鎖して建て替えるらしいし」
「そうなんだ……ちょっと寂しいけど、そうやって街が変わっていくのかもね」
「まあ、たとえ形が変わっていっても、想い出が心の中にあればいいんだよ」
何気ないことがあった場所でも、心に深く刻まれていればいつでも思い出せる。いつまでも
ノスタルジーに浸ってたら、前になんか進めるわけがないわけだからな。
「ふふふっ、そう君らしい」
「そ、そっか?」
うう、なんか久々にこんな話をしてたら照れちまったい。かなたもおかしそうにくすくす
笑ってるし、俺の顔なんか今頃真っ赤になってるんだろうな……
「それにしても、こんなに広いのに人があまりいないのね」
「夏休みとはいえ、さすがに平日だし」
ちょっとばかり中高生といった風情の子供たちはいるけど、あとは営業まわりらしい
ビジネスマンやらなんやらといった感じで人はまばらだった。
「でも、丁度いいじゃないか。こうやって喋ってても、変な目で見られることはないしな」
こうやってずーっとイヤホンマイクに向かって話してる男なんて、そうそういないし……
「くすっ、確かにそうかも」
って、かなたが笑うことはないだろ。言ってて自分が情けなくなるんだからさ。
そのままヨドバシの前を通っていって、中央通りへと抜けていく。このあたりもUDX
ら
ダイビルやらと巨大ビルが建ち並んでいるが……
「うーん……さすがにここはいつ来ても見えない壁を感じるな」
でっかいビル二つに挟まれてるだけで、こうなんとも言えない威圧感があるとは。
「こんな整然としたビル、昔は無かったものね……」
「ほとんどが雑居ビルだったからなー。まあ、行くとしてもアニメセンターぐらいか」
「…………」
ん? 反応が無いぞ?
ひょいっとケータイを取り出して液晶を覗き込むと、きょろきょろあたりを見ていたかなたと目があって……
「きゃっ?!」
何故か悲鳴を上げられた。ははあ、珍しくてあたりを見回してたか。
「いやお前、おのぼりさんじゃないんだからさ」
「ち、違うのっ! ちょっと気になっただけなのっ!」
「ちょっと、ねえ」
「む〜っ……」
その割には、興味津々といった感じだったけどな。でも、弄るのはこのくらいにしておこう。
これ以上はかなたが可哀想だし……いや、別にかなたサンが電話帳っぽいものを抱えてた
からだとか、その足下にくずかごがあったとか、ゼンゼンソウイウワケジャナイデスヨ?
でも、そうか、確かに歩き回れない分興味が湧いてもおかしくないわけだ。
「よーし、ちょっと待ってろ」
「えっ?」
「ソフトの後ろに隠れてろよ」
俺はケータイのカメラを起動させると、UDX前の街並みにファインダーを合わせた。
道路をこうやって中心にして、人通りもちょっとフレームに入れて……よしっ。
カシャッ
うしっ、思い通りの写真が撮れた。
「そう君?」
「ああ、そろそろ出てきていいぞ」
「え、ええ」
画面の外からかなたがてけてけとやってきて、撮ったばかりの写真をしげしげと見つめている。
「じゃあさ、かなた。その道の上に立ってみろよ」
「み、道の上に?」
「ああ」
俺の言葉に、かなたがおっかなびっくりという感じで写真の中にある道路の上に立った。
「こう?」
「そうそう、そういう感じで」
あとはこれで写真を全画面モードにしてからキーボードを引きだして、Fnキーと文字キーを
同時に押して、画面をキャプチャしてと。
「よしっ、出来た」
「?」
今度はファイルエクスプローラーを起動して、ルートに出来たJPEGファイルを選択。
あとはこれを開けば……
「ほら、見てみろよ」
画面に、白いワンピース姿のかなたが街中に佇んでいる写真が表示される。
「わぁ……」
目をきらきら輝かせながら、かなたはその写真に見入っていた。
「やっぱり想い出に残しておきたいだろ? まあ、ちょいとチープだけどな」
「ううんっ! ありがとう、そう君っ!」
嬉しそうに笑って、かなたは画面の中でぴょんぴょん飛び回る。やっぱり、かなたにはこういう笑顔が一番だ。
「よーし、今日はこうやっていろんな所を歩き回ってみるか」
「えっ、いいの?」
「いいのいいの。ゲームショップめぐりより、そっちのほうが面白そうだし」
なにより、かなたの笑顔が見られるほうがいいからな。
「そんじゃ、まずはどこへ行こうかね」
まだまだ時間はあるけど、有意義な休日は有効に使うにこしたことはない。
「♪〜」
嬉しそうなかなたのハミングを聴きながら、俺はまたゆっくりと街中を歩き始めた。
* * *
それからは、あてもなくアキバ中をぶらぶらと歩き回って、
「じぇい、おー、しー、あーる。558キロヘルツ、こちらはラジオ関西です」
「……何故CRのコールサインなんだ?」
「そう君が昔、夜中に聴いていたのを覚えてたから」
「あー、確かに屋根に上って遠距離リスナーやってたもんな。アニメ玉手箱とか」
東京アニメセンターのラジオブースを撮ってたら、かなたがアナウンサーのマネをしたり、
「こなたとゆーちゃんが健康に過ごせますように」
「こなたとゆーちゃんの進路がうまくいきますように」
神田明神に行って、二人でお参りをしてみたり、
「遊んでる子供たちの中に混じってると、違和感が無さそうというか――」
「な・に・か・い・っ・た?」
「イ、イエ! ナンデモアリマセン!」
公園の中で子供達を眺めてるうちにアタマから漏れ出たものが、かなたの逆鱗に触れてしまったり、
「USB扇風機……こ、こんなのも売ってるの?」
「おお。ついでにUSB目覚まし時計とか、USBクリスマスツリーなんかもあるぞ」
「ずいぶんPCの環境もにぎやかになったのねー」
「いや、ただ挑戦してる人間がいるだけで、決してにぎやかなわけじゃ」
昔のように、ぶらぶらとジャンク屋や裏通りを歩いてみたり。
「わっ! な、なんですかこの看板っ?!」
「あー、ここ数年はエロゲの看板とかよく出てるんだよ」
「で、でも、こんな直接的な……え、えっちです! いけません!」
「うぉっ?! い、いきなりわめくなっての!」
中央通りのショップが並んでるところで、かなたが暴走したり。
他にも、さっきみたいに街角の写真を撮ってみたりと、ゆったりとした時間を二人で過ごしたわけだが……
「それで、だ」
ビルの前に立った俺は、改めてケータイを取り出してかなたの顔を見た。
「本当に、ここでいいんだな?」
「ええ」
俺の問いに、かなたは満面の笑顔で俺にうなずいてみせる。
そして、顔を上げればポップな文字と一緒にメイドさんが描かれた看板。
「こなたのお仕事場、一回見てみたかったの」
「いや、それはそれでいいんけどさ……」
俺たちは今、まさかの『夫婦同伴メイド喫茶』を敢行しようとしていた。
「きっと、清楚なお店なんでしょうね」
「…………」
いやー、なんと言えばいいんだろう。かなたの想像してるメイド喫茶って、きっとエマ
とかそういう世界のメイドさんみたいな感じなんだろうけど、大概のメイド喫茶はそういう
メイドさんじゃなく、どっちかというと明るめなお嬢さんが揃ってるわけで……
「さあ、行ってみましょ」
「あ、ああ」
ええい、こうなったら行くしかないか。
からんっ
ドアを開けると、軽やかなベルの音が心地よく耳に飛び込んでくる。
そして、小さな二人のメイドさんが奥のほうからやってきた。
「お帰りなさいませ、ご主人さ――って、おとーさん?!」
「おっ、おじさん?!」
「ちょっ、えっ、こ……こなたっ?! ゆーちゃん?!」
って、なんで二人してメイド姿でここにいるんだ?!
「いやー、まさかお父さんが来るとは思わなかったよ」
向かいの席に座っているこなたが、カレーを口にしながら言う。
「俺も、来ることになるとは思わなかったんだけどな」
少ないなりにも人がいるということで、俺はちょいちょいと胸ポケットのあたりを指さしてみた。
「あー、なるほどなるほど」
そう言うと、こなたはちょこちょこと手を振ってみせた。きっと、ケータイの中のかなたも手を振っているんだろう。
「でも、休憩に入ってもいいのか? まだ仕事中だろうに」
「今日は平日だし、ピークも過ぎちゃったから」
「えっ? ああ、もうこんな時間なのか」
時計を見ると、確かに2時近くとお昼時はとっくに過ぎていた。
「店長さんも、親が来たって言ったらすんなり許してくれたよ」
オムライスを口に運びながらこなたの視線に合わせると、厨房のほうで店長らしいちょっと
頼りなさげな男性がこなたとアイコンタクトを交わしていた。店長公認ってことなら、
心配ないか。俺も会釈しておこう。
「しかし、お前がゆーちゃんの特訓ね」
意外そうに言うと、こなたはえっへんとばかりにナイ胸を張ってみせた。
「ゆーちゃんのクラス、文化祭でメイド喫茶をやるかもしれないんだってさ。だから、
せっかくだしちょいと手ほどきをと思ってね」
「私も、調べるよりも習った方が早いと思ったんです。ちょっと厳しいですけど、
お姉ちゃんの教え方ってとっても丁寧でわかりやすいんですよ」
「身内とはいえ、メイドさんをやるならちゃんと心得を身につけとかないと。でもね、
ゆーちゃんってばものすごく覚えがいいんだよ。こりゃ現場でも一線張れるよ」
向かいの席のメイドさん二人組が、まるで姉妹のように顔を見合わせる。うーむ、こうやって
改めて見ると、ミニマムなメイドさん×2で片方は案外しっかり者、もう片方はちょっと
病弱だけど頑張りやさん。二人で一生懸命支え合うメイド姉妹……うむ、実にいい!
実にいいじゃないか! 家でもやってもらえれば、俺はもう十年戦える!
「……そう君、何を考えてるのかな?」
「イエナンデモアリマセンヨカナタサン」
やばいやばい、思わずガッツポーズしちまったい。かなたの声、すっかり冷え込んでるよ。
「あ、そうだそうだ。お父さん、ちょっとカメラを使いたいからケータイ貸してよ」
「ああ、別にいいけど……って、ここはカメラ使用禁止じゃないのか?」
「店員がやる分には問題ナイのですよー」
そう言いながら、こなたは俺の胸ポケットからケータイをひょいっと取り出していった。
そして、自分にレンズを向けると一枚撮影してみせた。
「んでもって、ちょいちょいちょいっと」
今度は持ち替えて、引き出したキーボードで何かを打ち込む。おそらく、かなたと会話でもしているんだろう。
「で、ゆーちゃん。こなたのレッスンはタメになったかな?」
「はいっ! ちゃんとメモにもとっておきましたし、帰ったら早速みなみちゃんたちにも報告しないと」
「そうか、それならよかった」
元気がいいゆーちゃんの返事に、まだ店内にいる男どもの目がとろんとしたものになっていく。
ええいっ、その目はやめいっ! ゆーちゃんはゆいちゃんとゆきのものなんだからな!
「よーし、出来たっ。はい! おとーさん」
「ん? ……って、ぐはっ?!」
ちょ、おま……こなたはん、あんたなんてことしてくれはるんや!
思わず某美食漫画の金持ちのセリフが出てきそうなほど、とんでもない爆弾をこなたが
ぶつけてきやがった!
「えっと……どうかな?」
いやいや反則ですってかなたさん。画面の中とはいえ、メイド服を着て恥ずかしそうに
もじもじしてるなんて! そんな表情を見たのはウエディングドレスを着て以来だから、
すっごく新鮮っつーか……いやー、俺の人生ホントに勝ち組だなー!
「ぐっ!」
「うしっ!」
親指を立ててみせると、こなたもゆーちゃんも楽しそうに指を立てながら笑った。
「よ、よかったぁ」
いや、ホントにかなたのメイド姿が見られるとは……本当にありがとう、こなた、
ゆーちゃん。君たち二人のおかげでホントにいいものが見れたよ。
「んじゃ、記念にスクリーンショットを」
「へえ、そんなこと出来るんだね」
「おう、WindowsMoboleケータイの特権だ」
「んじゃ、後で私にもファイルちょうだい」
「あっ、できれば私も」
「うーん……」
ちょっと考えた俺は、メモ帳を立ち上げて文字を入力した。
『別にいいよな?』
それを見たかなたも、ちょっと考え込んでから口を開く。
「うん、二人の想い出になるなら」
『おし、わかった』
かなたが言うなら、きっと大丈夫だろう。
「いいってさ。後でMicroSDに落としとくから、どんどん持っていきなさい」
「わーいっ!」
「ありがとうございますっ!」
どんな形にせよ、かなたがいたって記録は二人とも持っていたいだろうからな。
「よしっ、とりあえずはまず一枚」
「……おとーさん、まるでカメコみたいな言い方はよそうよ」
「がーんっ」
お、俺はさすがにカメコまでは範囲外なんだがなぁ……
からんっ
「お帰りなさいませ、ご主人様」
別のバイトの子が、入ってきたお客さんに向かって明るくあいさつする。
「泉さん、小早川さん、そろそろ休憩も終わりだから、ラストまであと2時間お願いね」
「あっ、はーい」
「かしこまりましたっ」
うむうむ、ゆーちゃんも板に付いてきてる。
「んじゃ、俺はここでもう少し二人の働きっぷりを見てますかね」
「ううっ、なんかやりづらいな……」
「大丈夫だよ、これも訓練のうちだって思えば」
おいおい、いつの間にか立場が逆転してるじゃんか。
「んじゃ、がんばってくるねー」
「おう、行ってらっしゃい」
手をしゅたっと挙げると、こなたはゆーちゃんを連れてホールのほうへ出て行った。
「なんだかんだで、動作も堂に入ったもんだな」
きびきびとした中にも、おしとやかな動作でお客さんに接していく。ちゃんと身に付いて
いないとできない芸当だ。
「ねえ、そう君」
「うん?」
ケータイの画面を見ると、かなたはちょっと恥ずかしそうにしながらちょこんと頭を下げた。
「お帰りなさいませっ、ご主人様」
「ぐふぉっ?!」
「こ、こんな感じでいいのかしら……って、そう君? そう君っ?!」
やられた……やられたぜ……こんな清楚なメイドさんが側にいるなんて……ちくしょう、
イヤホンから聴くだけなんて惜しすぎる! ボイスレコーダーを、ボイスレコーダーを
インストールしていれば……がっくし。
「あの、お父さん、奇行は家だけにしてよね」
「ほっとけ」
こなたも帰ったら聴いてみろっての、きっと狙い撃ちでスナイプされるから。
* * *
「いやー、こなたもなかなかやるもんだ」
「てきぱきと指示を受けて、しっかりこなしていたものね」
こなたから待ち合わせ場所に指定された橋の欄干に寄りかかりながら、イヤホンマイク越しに言葉を交わす。
結局、こなたたちがホールに出た後、二人をしばらく眺めていた俺たちは店を辞する
ことにした。お客さんが増えてきたし、なにより二人の堂に入った姿も十分見たし。
「どんな進路にするかはまだ決めてないようだけど、こうやって社会経験を積むことは
これからプラスになるんじゃないかしら」
「ああ、それは絶対そうだろうな。人と接することは決していいことばかりじゃないけど、
いろんな教訓を得られるはずだ」
うーむ、まさかこんな形でこなたの進路の話をすることになるとは。でも、こうやって
様子を見れたのはよかった。思いがけず、かなたにもこなたの雄姿を見せられたもんな。
「あいつも、もうそんな歳になったんだ……」
「そうね……」
そう思うと、感慨深いもんだ。やんちゃな赤ん坊だったこなたが、もう進路云々の歳なんだから。
「まあ、俺はとりあえず見守っていることにするよ。こなたが自分で決めた進路だったら、
きっと大丈夫だろ」
いろいろ突っ走って不安になるけど、やるときはやる。ゆーちゃんのことをしっかり
支えている姿を見て、俺はそう確信することが出来た。
「そうね。あの子だったら、きっと大丈夫」
そして、かなたも確信を込めたように呟く。
「安心したか?」
「ええ、安心したわ」
「そうか」
それを聞いた俺は、人通りの多い歩道から神田川のほうに体の向きを変えた。
ほとりに立ち並ぶビル群の面影は少し変わってしまったけど、昔の静かな雰囲気は残したままだ。
「あと……三日か」
「……ええ」
かなたから昨日告げられたリミットを口にするだけで、心がちくりと痛む。
「こなたとゆーちゃんには、ちゃんと伝えたのか?」
「ええ。ちゃんと、昨日のうちに」
「そうか……」
決められていたこととはいえ、さすがに心苦しい。
十日間という時間はとても短くて……でも、心に強く刻まれて。倍以上いっしょにいた
こなたには、もっと大切な想い出が出来ただろう。
「仕方ない……よな」
『ここにずっと居てくれ』と言うのはたやすいこと。でも、ここに居続けることでかなたの
存在自体が消え、生まれ変わることすら出来なくなるなんて絶対に嫌だ。
「んじゃ、俺もがんばって書かないと」
だからこそ、かなたに……そして、みんなに今伝えたいことをちゃんと書いていこう。
「私も、楽しみにしているわ」
もう、聞けるはずがなかった言葉。そして、もう読んでくれるはずがなかった物語。
それらを聞けて、読んでもらえるだけで、もう十分すぎるほどなんだから。
「あの、そう君……受話器、耳につけてくれる?」
「え? イヤホンをつけた状態じゃなくて?」
「ええ」
かなたに言われたとおり、イヤホンマイクを外した俺はケータイを耳にあてた。
《そう君、今日は本当にありがとう》
「……かなた?」
電話特有のノイズに混じった、とても嬉しそうな声。
《いっぱい、いっしょにいてくれて》
「あははっ。だったら、俺も「ありがとう」って言わないとな」
……ああ、そうだ。
「どうだ、楽しかったか?」
《ええ。いろいろな所に行けたし、こなたとゆーちゃんの元気な姿も見られたから》
高校時代、デートした夜はこんな感じで電話してたっけな。
「そっか、それならよかった」
《そう君は、どうだった?》
楽しかった一日を振り返ろうって言って、かなたが始めて……
「ああ、俺も。久しぶりのデートだったからな」
《で、デートだなんて、そんな……》
最初はこんな感じで照れていて、でも嬉しそうに話してくれたんだ。
「いやー、立派なデートだと思うぞ。二人っきりでずっとぶらぶらしてたんだし」
《そ、そう言われればそうかもしれないけど……》
俺はというと、こんな感じでかなたをいじったりしてた。
《でも、本当によかった。そう君とお出かけできて》
「俺も、かなたといっしょにいられてよかったよ」
電話越しにかなたの想いが伝わってきて……かなたにも、俺の想いが伝わってほしいと思ってたっけ。
「また、いつか……いっしょに出かけられたらいいな」
《ええ……いつか、きっと》
あの時と違うのは、約束が出来ないということ。
かなたが還ってしまったら、もう二度と叶わない約束のはずだから……
《ねえ、そう君》
「うん?」
だけど、やっぱりその後は変わらないみたいだ。
《大好きっ》
俺たちの想いは、ずっと変わっていないんだもんな。
「俺も、大好きだよ」
今までも。そして、これからも。
受話器越しに話しながら、俺たちは二十年ぶりにお互いの気持ちを再確認しあっていた。
続く
というわけで、第19話をお送りいたしました。
あと1話、お付き合い頂けましたら幸いです。
>>138 こんな時間になんというGJ
消滅か成仏(?)の二択なんて切な過ぎる・・・
最終話はティッシュを1グロス用意して待ってます
>>138 リアルタイムでGJです!
ゆーちゃんのメイド服姿、萌えドリルみたいな格好なんですかね。非常にいい・・
2人の暖かいデート、和ませていただきました。
あと1話とは・・少し残念ですが、楽しみに待ってます。
※UDX前の道路の手頃な写真が見つからなかったので…と言い訳してみる(ノ∀`)
>>142 いつも乙です。
また保存させていただきました。
深夜に、4レスほどお借りします。
☆非エロ、こなた・かがみ、カップリング無し
「うー…あたま、いたい…」
「ん、熱は…38度2分ね。勉強、頑張りすぎたのかな?」
「勉強ってわけじゃ、ないんですけど…ちょっと」
「受験シーズンとはいえ、自分の体も大切にね? お薬、持って来るわね」
「はい、お願いします」
期末テストも終わり、夏休みまで秒読み段階に入った、とある1日。
こなたは、陵桜学園の保健室で、ベッドを借りて休んでいた。室内にいるのは、彼女と保険教諭の天原 ふゆきだけ。
時計の針は3時15分をすぎた辺り。ちょうど6時限目の授業を行っている最中である。
赤らんだ顔で天井を見つめるこなた。そこへ、グラスをお盆に乗せてふゆきが戻ってきた。
「はい、熱さまし。熱が下がれば楽になるから、ぐーっと飲んで」
「はーい。 …っ、……、んっ…。 …ふー、飲みました」
「よくできました。もし明日になってもまだ体がおかしかったら、きちんと病院に行ってね」
「私は大丈夫だと思うんですけど…」
「ダメですよ、最初が肝心ですからね。まずは、ここでしっかり休んで元気を取り戻す事」
「…はーい」
グラスをお盆に戻し、痛む頭をいたわりながらベッドに横になる。薬が効きだすまで、あと30分から1時間というところだろう。
少し顔を傾け、側にある窓から運動場を眺める。 ―この時間、準備や片付けに時間のかかる体育はやらないので、校庭には誰もいない。
植え込みに咲いている名前も知らない花を見ながら、こなたは昨日の、いや今朝までの行動を悔やんでいた。
☆☆
――AM 01:15頃
「ちょ、装備変更し忘れたあっ! どうりでこんなにダメージ受けるハズだよ…ってまた来たあぁぁ…」
「こなた、もう遅いからそろそろ寝なさい。明日起きられなくても知らないぞ」
「ここを超えたらセーブポイントがあるらしいから、そこまで行ったら今日はやめるよ。のおおお、頼むから無事に出させてぇ…」
――AM 04:20頃
「や、やっと終われた…次が気になって、結局…。おやす、み…」
――登校時刻
「こなたー、遅刻するぞー。朝ごはん食べてる時間も無くなるぞー」
「 (うう、さ、寒い…クーラーつけっ放しだった…) は、はーい」
☆☆
一晩中クーラーの冷風にさらされたせいで食欲も無く、朝食はもちろん昼食まで抜き、友人たちを驚かせたこなた。
午前中と昼休みは何とか気合で乗り切ったものの、教室内に溜まっていく熱が体力を少しずつ奪い、5時限目の途中でとうとうダウンした。
つかさとみゆきに付き添われてそのまま保健室へ連れて行かれ、今に至る。
「あそこでちゃんとセーブして終わってれば…ぶつぶつ」
「どうしたの? 何か悩み事?」
「あ、いえ、何でもないです先生」
「そう? 困った事や聞きたい事があったらいつでも言ってね。 ―先生はずっとここにいるから、少し眠ったほうがいいよ。疲れてるみたい」
「…やっぱり睡眠時間が少なかったのかなあ」
「夜更かしはおハダの天敵ですよ。体のリズムも狂わせてしまうから、ほどほどにね。 …カーテン、閉めておくね。おやすみなさい」
「おやすみなさい」
ベッドの周りを白いカーテンが覆う。こなたは息をつき、ゆっくりと目を閉じた。
保健室独特の、薬と包帯と消毒液のにおい。蛍光灯に照らされてほんのりと光る室内。聞こえるのは、時計が秒針を刻む音だけ。
―後でみゆきさんにノート見せてもらおっと。 今日は、少し控えめにしとこっかな…
痛みの残る頭でそんな事ばかり考えているうちに、体調不良と今頃襲ってきた睡魔にあっという間に引きずり込まれてしまった。
【おーす、調子はどう…って寝てるのね。 …おーい、起きろー(つんつん)】
(ん…電話が鳴ってる…)
【授業、終わったわよ。おいってばー(ゆさゆさ)】
(う、んん…頭の中で電話が…鳴ってる…)
【 <こらーねるなー ねるとしぬぞー> (ぱしぱし)】
(頭が、割れそう…誰か、早く電話に…)
【せっかく来てあげたのに、つまんないの。 ―こうしてやる、えいっ】
「ん、ぐ…ふがっ!?」
葉巻をくわえた、どこぞの宇宙の人みたいな夢 (?) を見ていたこなたは、いきなり息苦しくなって目を覚ました。
どうやら、あのまま寝入ってしまったらしい。 …あまり下がっていない熱のせいか、寝汗で制服はぐっしょりとぬれていた。
仲良くしようとする瞼を無理やり開く。カーテンが取り払われており、正面にある戸棚と鼻に置かれた手がよく見える。 ん、手?
「やっと起きたわね。調子、どう?」
「…かがみんや、こんな時間にこんな場所で、どうして嬉しそうに人の鼻をつまもうとしてるのかな?」
「つまもうとしてるんじゃなくて、つまんでたのよ。なかなか起きないんだもん。もうとっくに授業終わったわよ」
言われて時計を見る。確かに、6時限目は少し前に終わっていた。
「ここの入り口で先生と会ったから、理由を話して入れてもらったのよ。今は教員会議に出てるわ」
「そっか、結構寝ちゃってたんだ。悪いねかがみ、こんなとこまで来させちゃって。つかさとみゆきさんは?」
「つかさがノートとりきらない内に授業終わって黒板消されちゃったらしくて、みゆきと一緒に勉強中」
「つかさらしいね。どれ、私も写してこようかなっと」
「あんたはまず写す前に内容を理解してから…って、あんた汗だくじゃない」
「え? ―ありゃりゃ」
ぼんやりする頭でベッドから降りるも、かがみに言われて自分の姿を見下ろすこなた。確かに、汗だくだった。
元々生地の薄い夏服に染み込んだ結構な量の汗が、こなたの素肌をわずかながら透けさせていた。背中も同様だった。
仕方がないとはいえ、この格好で人前を歩かせる訳にはいかない。
「まったく…かくならかくで、もうちょっとましな汗をかきなさい…って言っても遅いか」
「別に私はいいんだけどなー。どうせ誰も気にしてないって」
「私がよくないっつの。でも、そろそろ帰らないと…。 ―よし。こなた、ちょっと上脱いで」
「あの、かがみ…今なんて?」
「応急処置として、服とあんたの体の汗を拭き取るのよ。制服がこれ以上汗を吸わなければいいんだし」
「だから別に、私は少しくらい…」
「だから、あんたは良くても周りが色々と困るのよ。つべこべ言わずに脱ぎなさいっ」
「ぎゃー、かがみんのエッチー!!」
[保健室で騒がないように] と最初に発言し、それを定着させた人はどんな人物だったろうか。昔の教師か、休んでいた生徒か。
また、その本人が今ここにいたとしたら、一体どんな言葉を残しただろうか。
あまり広くない室内を2人して走り回った挙句、1人は無理やり服を脱がされて何やら喚き、もう1人は呆れ顔でタオルを片手にしている。
制服の方は、脱がした後に軽く乾拭きし、ハンガーにかけて干している。
「か、かがみんに脱がされた…嫌がる私を押さえつけて…もう、おヨメに行けないっ!」
「あほ! 人聞きの悪い事言うな! それに、窓のカーテンもドアの鍵も閉めたから恥ずかしい事ないじゃない」
「そんなんじゃないんだよ、かがみにこんなトコでこんな事されたから恥ずかしいんだよー」
「いや、それはそれで違うような気が…まあいいわ、ほら両手上げて」
「変なトコ触んないでよ、エッチなコトしないでよ」
「あんた、私を何だと思ってる…そんな目で見るな」
なんだかんだ言いながら、かがみはこなたの体の汗を拭き取る作業に入った。
両手を上げさせ、腋の下にタオルを差し込む。さっきの運動でふき出た分も合わせて、ゆっくりと滴る汗をぬぐっていく。
「ったくもう、余計な手間をかけさせるんだから…」
「かがみ、だめ、そこくすぐっ、うひゃひゃ」
「ちょっと、動かないでよ。それにしても、あんたの体って白いわね。体質なのかしら?」
「少しくらい病弱に見えると萌えない? か弱そうな感じが、こうグッときたり」
「全然分からん。いいから黙って手上げてな」
腰周りを大ざっぱに拭き取り、背中をごしごしとこすって首元を軽く一周。前はこなたに拭かせて、最後に両手。
走り回ったせいで更に汗をかいていたのと、体に触れるたびに騒ぐせいで、思ったより時間がかかった。
…そろそろいいかな、と思う位に拭き取れた頃、こなたがかがみに話しかけた。
「ねぇ、かがみ」
「何? まだ残ってるとこある?」
「私が拭いてあげるから、かがみも脱いでよ」
「別に汗かいてないし」
「私は無理やり脱がされたのにかがみだけ脱がないのはずるいです」
「あんたが汗びっしょりかくから悪いんでしょ」
かがみは適当にあしらいながら、干しておいた制服をこなたに渡す。まだ少し湿っていたが、たぶん大丈夫だろう。
こなたは受け取ると、納得いかないという顔で袖を通した。
「びやーんとする」
「文句言わない。さ、教室に戻るわよ」
「じゃあ、せめてかがみのお腹をプニプニさせて。脱がなくていいから」
「ゴメンそれは言わないで。最近またお菓子食べすぎで……ちょっと待て、プニプニって何だ」
「ムネとどっちが弾力あるかなーと思って」
「…あんたが女でよかったと、私は思うぞ。いや、セクハラ発言してるんだから同じか」
ベッドを整頓してふゆきに退室する旨を書置きし、保健室を後にする。
かがみがこなたの様子を見に行ってから、約30分くらい経っていた。まだ日は落ちる気配が無い。
「そういえばあんた、もう体調はいいの? 気にせずに保健室出ちゃったけど」
「なんか動き回って汗たくさんかいたらよくなったみたい。寝る前に薬も飲んだし」
「よかったじゃない。まあ、あれだけ騒げばね。これに懲りたら、徹夜でゲームなんてやめなさいよ」
「まあ、しばらくは気をつけるよ。元気じゃないと楽しめないしね」
「その心がけもいつまで続くのかしらね。 つかさとみゆき、まだいるかな? もしかしたら、先に帰っちゃったかもね」
「私はまだいると思うなー。ノートとるものの理解できずにみゆきさんに何度も質問するつかさのイメージがこう、もわもわと」
「それはまんま普段のあんただ。つかさだって同じ授業聞いていたはずだから、押さえるトコだけ押さえて、もう帰ってると思うな」
「じゃあさ、賭けない? つかさとみゆきさんが、まだ教室にいるかどうか」
「そんな話にもっていく理由が分からん」
「いいじゃん、やろうよー。 駅前のアイスショップのアイスでどう?」
「…うーん、アイスくらいならいいか。 (少しくらいなら、食べても大丈夫よね…) 言っとくけど、2段重ねだからね」
年頃の女子高校生らしい会話をしながら、2人は放課後の廊下を歩いていく。
大方の生徒は下校したのか、2人の話し声と足音以外は聞こえてこない。昼間の熱はまだ抜けきっておらず、少しばかり蒸し暑い。
そんな廊下を並んで歩きながら、不意にこなたが言った。
「今日はありがとね」
「何? ああ、別にいいのよ。様子見に行ったついでだし」
「かがみって、案外世話好きだよね」
「案外って何よ。まあ、友達が苦しんでる時には、何かしてあげたいじゃない」
「表向きは普通にしてても心の中では 『大丈夫かな、大丈夫かな』 って心配してくれるかがみ萌え」
「…もう1回熱出させてやろうか」
「冗談だよ、冗談。でも、さっきのありがとうは、本当だよ」
「(まったく、素直じゃないのはあんたの方よ) はいはい、そういう事にしといてあげる」
――賭けの結果がどうだったのかは、皆さんのご想像に――
148 :
3-822:2007/07/22(日) 03:33:29 ID:hSexkwU0
以上、完結です。
読んでくださった方、ありがとうございました。
最後、すこしばかり強引に話をもっていってしまったかも知れません。
読みにくい部分等あれば、指摘お願いします。
名前を書き忘れてました。失礼しました。
>>148 GJ!
賭けはかがみんの負けだと思うね
で、こなたに奢ったかがみにみゆきが奢って、みゆきにつかさが、つかさにこなたが奢り合うとか
それにしても、やっぱりかがこなはいい・・・心が洗われる
もうだめだ俺・・・幸せすぎる。
なんでここはこんなにも暖かく安らげるんだ・・・
てけてけかなたさんGJ!!次は涙腺を引き締めとくから泣かないぜ!・・・まあ一応ティッシュは用意しときます。
>>148友情と親友っていいものだな。改めて理解したよ。良いほのぼのをありがとう。
GJ!
今日は仕事休みだし、また保管庫漬けになってきますね
てけてけとかがこなで、朝からエネルギー補給できるこの幸せ。
お二方ともぐじょーぶ!
しかし、てけてけももうあと1話か……少し寂しいけど、あと1話ワクテカでお待ちしてます。
えっ!?てけてけ次回で最終回!?
にほんめいさくみんわ編とえんばんせいぶつ編(
>>102)は?w
夜中3時ごろ起きるつもりが目が覚めたら朝、地上波でアニメ15話を見逃してorzだった俺を
ここまで元気付けてくれるとは…3人ともGJ!
>>114 お茶やコーヒーまみれになっても全く動じないかがみとつかさに吹いたwそして
>「ちょ!!さ、3人とも落ち着いて!!わーなんで服脱がすの!?助けてお父さーーーーーーん!!」
是非この部分、こなた視点で書いてくれw
>>138 こ、この話は…どこかで!(IEを二重に開き、今開いたものからまとめサイトを開く。)
そう「二人の足跡-アキハバラ1988-」!さてはこれ、今回への伏線のようなものだったとか…!?
そして、次回ついに最終回ですか。お待ちしております!
>>148 かがみ優しいな…。ああ、15話…orz(ネットで見たけど、折角だからテレビでも見たかった)
賭けの結果は「かがみ・こなたが教室の前まで来たところでちょうどつかさ・みゆきが出てきて、
どっちの勝ちなのか微妙になる」に一票
>>138 涙腺が緩み始めました
たぶん20話くらいで崩壊すると思われる
ぐじょじょっす!!(д・´)ゝ
>>148 看病フラグ(..´∀`)
いや、なんでもないです
というか何気に初登場のふゆきさんw
GJ
>>138 関西空港行きのバス待ってるとこなのに泣かせんでくで・・・GJ!
取り合えず
>>114の
こなた視点が出来たので投下しようと思います
『こなたの厄日』
かがつかゆき×こな
主にこなた視点
微エロ
※後半何気に壊れています
今日はかがみ・つかさ・みゆきさんがうちに遊びに来ている
一応勉強会という名目で
買ったばかりの漫画をペラペラめくりながら、皆の様子を盗み見る
つかさはまじめに勉強をしているようだ…よくみたら寝てるし
みゆきさんはなんかよくわからない難しい本をカバンの中から
引っ張り出して読んでいる。
『同性』という文字が見えたような気がするがたぶん気のせいだろう、みゆきさんだし。
かがみは私のアルバムをめくりながら、私の子供の頃の写真を抜き取っていた
なにしてんの
「ちょっとトイレ行ってくるね、あと飲み物でも取ってくるよ」
「あ、いってらっしゃいませ」
「ん、悪いわね」
「あ、りがとう…Zzz」
寝たまま返事した、すごいなつかさ
「〜♪」
トイレを済ませて、なんとなく鼻歌でハレ晴れを歌いながら
階段をかろやかに降りていく
着地失敗して転んだ…痛い
ガラッ
襖を開けてお父さんの様子を見る
パソコンの前でうなっている、煮詰まってるみたいだね
お茶でも入れてあげるか
お盆に、冷蔵庫にあったQooを乗せ…よく見たらGooとか書いてある
パクリじゃないか、いまどきに言うとインスパイヤ?
そんなことを考えながら、今度はお茶を入れてお父さんの所にトテトテ向かう
「お父さん、はいお茶」
「お、悪いなこなた。入れてくれたのか」
「煮詰まってるようだからこのくらいわね」
「いやぁ、なかなかいいのが出なくてなぁ」
「ふ〜ん…まあがんばってね」
任せろと腕を曲げてちからこぶを作る
それを横目に見ながらお盆をもって階段を上っていく
「飲み物もってきたよ〜…かがみは?」
「お帰りなさい、かがみさんはトイレですよ」
「そう、あ…つかさ起きたんだ」
「うん、なんかいつの間にか寝ちゃってたみたいだね」
「むっふっふ、かわいい寝顔拝見させていただきましたぞ」
「もう、こなちゃん」
そんなやり取りをする私たちを、みゆきさんが笑顔で見守っていた
「かがみ遅いね?」
「本当だね」
「どうしたんでしょうか」
かがみがなかなか戻ってこない、大きい方だったのだろうか
そんなことを考えていると
ガチャ
「あ、かがみおかえり…ん?」
「ただいま」
なんだか微妙に落ち込んでいるみたいだ、というかなんか濡れてるんだけど
…お茶?
かがみは私を一瞥した後、自分のカバンを開けて旅行パンフを取り出した
「かがみん、ドイツ行きたいの?」
「へ!?うん。ま、まあね」
何を慌ててるのだろう
「こ、こなたならどこに行きたい?」
「ん?私ならやっぱり妥当にアメリカかな?」
「そうじゃなくて、ドイツ国内でどこに行きたい?」
「へ?…ん〜私ドイツあんまり知らないからね、どこでもいいかも」
「じゃあ、勝手に決めても大丈夫ね」
「ん?どゆこと?」
「なんでもないわ」
「……??」
なんかよく話が見えてこないけど…
まあいいか
「…のカップルが一番多いところってどこかしら…やっぱり…同士」
なにかぶつぶつ言っているがよく聞こえなかった
「あ、私もちょっとトイレ」
つかさがすくっと立ち上がりそう告げた
「ん、いってら〜」
「いってらっしゃい」
「いってらっしゃいませ」
何か一大決心をしたような顔で部屋を出て行くつかさ
トイレくらいでそんな顔せんでも
というか、かがみは早くお茶を拭くべきだと思う
そろそろ勉強するか、そんな気分になった(気のせい)のでテーブルに
数学の教科書とノートを広げてカリカリ(意味もなく)書いていると
「ただいま〜」
「あ、おかえりつかさ…?」
「おかえりなさいませ」
「おかえりぃ〜」
つかさが茶色い
…この双子はいったいなにをやってるんだ
トイレに何かいるんだろうか…私が行ったときは何もいなかったけど
「…まあいいか、ねぇみゆきさんちょっと分からないところがあるんだけど」
なんだかよくわからない妄想雑念を頭の隅っこに追いやりみゆきさんに質問を投げかける
「―――あり?」
みゆきさんがいない
さっきまで私の隣で、つかさにおかえりを言っていたはずなのに
キョロキョロと部屋を見回すが、いないようだ…おっかしいなぁ
ふと私の目の前に正座しているつかさと目が合った
「……何、つかさ?」
「へ!?な、なんでもないよこなちゃん」
急に頬を紅潮させて目を背けるつかさ
なんですかその恋する女の子的な反応は…
というか、つかさは早くコーヒーを拭くべきだと思う
「…はぁ」
深い溜息をつく、今日はなんだか皆の様子がおかしい
「溜息などついて…どうかいたしましたか?」
「!?」
気がついたら隣にみゆきさんがいた
忍者かあなたは…ジャポニズムも大概にしてほしい
「い、いや…なんかみんなの様子がおかしいなっておもって」
私のそんな言葉を合図としていたようにみんなが私の前方に正座し始めた
椅子に座っていたかがみも、その体勢のままジャンプして私の前に正座した
器用だねかがみん
「こなた!!」
「こなちゃん!!」
「こなたさん!!」
3人が同時に私の名前を呼ぶ
「「「……」」」
3人とも黙って互いを睨みつける、どうしたんだろ
Gooが気にくわなかったのかな?
すると3人は部屋の隅に移動して、作戦会議?らしきものをし始めた
ここからではよく聞こえない
※聞こえない部分は皆様の妄想力で補ってください
「…私の方…な…」
「…私が一番…ゃんをうまく扱え…」
「…引き際…切ですよ…」
「…勝…ね」
「…勝負…法は?」
「…体に聞きま…」
不穏な言葉が聞こえた気がする
「…どうす…の?」
「…ないよ」
「…「○○もっとぉ」と言わせ…○の部分に…人がこな…というのは…」
「…それいいかも」
「…まりだね」
「…では…でいきま…」
どうやら終わったようだ
3人がクルリとこちらを向く、目が燃えているもとい萌えている
一歩一歩足並みを揃えてこちらに向かってくる
それに合わせて私はあとずさる、そしてベットに突っかかりポフッと座ってしまった
「アッー!!」
なぜかセバスチャンが外を飛んでいる、何でいるんだ
「こなた、ちょっと服脱いでくれる?」
「り、理由は?」
「理由なんてないよこなちゃん」
「そうですね」
理由がないなら服脱がせたりしないだろ
「やだよ」
「「「……」」」
「「「実力行使」」」
「な!?」
無理やり私の服に手をかける3人
「ちょ!!さ、3人とも落ち着いて!!わーなんで服脱がすの!?助けてお父さーーーーーーん!!」
そう叫んだ…はずなのに、唯一頼れる存在である父は助けに来ない
その間にも私の服は漫画みたいにポンポン飛んでいく
そしてついに私は生まれたままの姿に
「あぅあぅあぅぅ〜」
「「「ハァハァハァハァ」」」
3人の目がやばい、獣のようだ
いや、獣のほうがまだかわいいかもしれない
そう感じるほどに彼女らの目は危険だった
私の手は大事な部分を隠しているので今襲われたら抵抗できないだろう
「やさしく…してね?」
何を考えたのだろう、今の3人に、火に油をぶっかける的な発言をしてしまった
「「「ぶっほぁああぁぁ!!」」」
3人は吐血して膝を地面についた
「こなたぁああぁあぁあああ!!」
「こなちゃああぁぁぁあぁあぁぁああん!!」
「こなたさぁあぁああぁあぁん!!」
3人がルパンみたいなポーズで襲い掛かってきた
私の脳内ではド○クエの戦闘BGMが流れている
「にょぉおおぉわぁああぁあぁぁあ!!」
あっという間に拘束され、全身を弄られる
「ふぁ、や…やめ…んあ!!」
「あ〜やわらか〜い!!」
「こなちゃんのおしりこなちゃんのおしりこなちゃんのおしり!!」
「こなたさんあなたの肌はまるでシルクのようですね」
こういうのは慣れてない(当然だけど)から、気持ちいいというよりくすぐったかった
「くぅ〜〜〜っ、んは!!」
やばい、このままでは3人の思う壺だ
だんだん弄り方が激しくなってくる
さらに体中にキスの嵐
「はぁ、はぁ…ん!!…うあ、はぁ」
意識が遠のく…あ…
プッツン
「……」
「「「??」」」
バァァアァン
3人は吹き飛ばされた
「な、なんなの!?」
「え?え?」
「こ、これはいったいどういうことでしょう」
こなたの後ろには真っ黒なオーラが漂っている
「…!!」
「こ、こなちゃん?」
「こなたさんの戦闘力が!!測定不能です!!」
みゆきの眼鏡がパリンと割れた、なんだその眼鏡は
「貴様らの血は…何色だあぁああぁぁあぁぁぁああぁあああ!!」
「こ、こなたが壊れたぁあ!?」
「こ、こなちゃん!!私たちが悪かったから!!落ち着いて?ね?」
みゆきの姿はすでになかった
「みゆきがいない!?」
「やっぱりゆきちゃんはSI☆NO☆BIなの!?」
こなたがズン、ズン(ズンドコ♪…すいません)という足音を響かせながらこちらに向かってくる
口からは白い煙が出ている
「コファーコファー」
「と、取り合えず逃げるわよ!!つかさ!!」
「う、うんお姉ちゃん」
「NIGASUKA!!」
瞬動でも使ったかのようなスピードでこちらとの距離を詰めたこなたは2人をいとも簡単に拘束した
「「きーーーーーやーーーーーーー」」
その日
泉家には柊姉妹の喘ぎ声が響いたという
「ご愁傷様ですかがみさん、つかささん」
そういいつつみゆきはその光景をビデオに収めていた
ちなみに後日談、そうじろうは数日間こなたに口を聞いてもらえなかったという
自業自得です
【 fin 】
以上です
こなた視点どうだったでしょうか?
みんなの想像したようなものが出来たか分からないけど
後編の壊れ具合はちょっと反省している
でも後悔はしていない
食事中に盛大に吹いた
GJ
リアルタイム遭ーーー遇ーーーキタコレGJ!!!
よい壊れっぷりです!
しかし、こなたが反撃に転じていたとは予想してなかったw
>私の脳内ではド○クエの戦闘BGMが流れている
Xのボス戦のBGMがしっきりきましたw
>>162 YAAA――HAAAA――――!GJ!!
チョココロネ吹きそうになったwあやうく、myノートパソがつかさ状態にww
みゆきさん、ちゃっかりしすぎwww
>>162 吹いた。それでいてエロスも忘れない心にGJ.
167 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 13:56:00 ID:PAWgI8f+
冷し中華吹いたwwwww!!!!!
遅レスですが
>>138乙です
京ぽんで乗り切るつもりだったけど、アドesの誘惑が……
あと一話きたら、間違いなく涙腺決壊するだろうな
>>162 GJ!
今度はこなたに復讐される柊姉妹を詳しく(無限連鎖ってこわくね?)
てか
>>165は昼飯チョココロネかよw
170 :
>>162:2007/07/22(日) 14:13:49 ID:C2sElW13
感想、ありがとうございました。
文章・表現等に違和感無く読んでいただけたなら幸いです。
>>162 GJです、この壊れっぷりが読んでいて気持ちよかったです
最後みゆきさん何してはるんですか!
172 :
>>162:2007/07/22(日) 14:37:02 ID:C2sElW13
今まとめ見てきた
ついにSS数が300に到達したか
なんなんだこのスレ…すごすぎる
>>169 うまく脳内で構成できたら書くかもしれんが…
取り合えず脳内妄想でよろw
>>162 GJ!てか、みゆき強ぇw
そして俺にとっては、あなたのその仕事の速さがうらやましい。
なにか全身に、赤いものでもまとっているのか?
174 :
>>162:2007/07/22(日) 15:13:27 ID:C2sElW13
こなた×かがみ&つかさ×かがみ投下します。
決定案
「いかん……」
かがみの部屋。遊びに来ていたこなたが、不意に呟いた。
「ん? どうしたのこなた」
「かがみ分が不足してきた」
「は?」
わけのわからん単語に、かがみの目が点になる。
「かがみぶん?」
「そうだ。かがみ分だ」
こなたは至極真面目な顔で頷く。
「……えーと」
多分、また何かのアニメネタだろう。そう思い、かがみはため息をついた。
「いきなりそんな風に振られても、リアクションに困るんだけど」
「かがみ分が足りなくなると、疲労や集中力・思考力の低下等の症状が現れる」
「はぁ、そうですか」
かがみはもうテキトーに流す気満々だ。こなたの言動は右の耳から左の耳へ。視線は読みかけのラノベの続きに取り掛かっている。
「……えいっ」
「うわっ!?」
そのかがみに、いきなりこなたが後ろから抱きついてきた。
「ちょっとは相手してよ、かがみん」
「知らないネタを振るあんたが悪いんでしょうが! ていうか放してよ!」
「いや。せっかくだからこのままかがみ分を補給させてもらうよ」
こなたは鼻先をかがみの長い髪にうずめ、深く息を吸い込んだ。
「甘くて良い匂いだね」
「なっ、ちょっ……」
かがみは慌てて離れようとするが、こなたの両腕はその体をしっかり捕らえて放さない。
「ほ、補給って、何をする気よ?」
「エロいことだ!」
「なっ……あ、あんた……!」
「エロいことだ!」
「二回言うな!!」
「うむ。今度は正しい返し方をしてくれたね」
「わけわかんないこと言ってないで――ひぁっ」
うなじにこなたの吐息がかかる。肩に柔らかい唇が触れた。たちまち顔が赤くなる。
かがみの乳房を服の上からこなたの両手が掴む。かがみは身をよじって逃れようとするが、こなたはやはり逃がさない。
「抵抗はやめて大人しくエロいことをされたまへー」
「うるさいっ! こういうことはもうちょっと――」
「ねえねえ、かがみ。ちょっと」
「何よ――!?」
振り向いたかがみが反応する間もなくこなたの顔が迫り、唇が重なった。
酔わされたようにかがみの体から力が抜ける。
唇が離れる。しかしこなたはまだ顔を寄せたまま、かがみに囁く。
「いいよね? しちゃっても。答えは聞いてない」
「ぁ……」
あとはもうなし崩しだった。
こなたはボーッとしているかがみに、再び唇を重ねる。こなたの暖かい舌が入り込み、かがみの舌と歯を丹念に舐め回す。
息が詰まるほど長いキスが続き、かがみの意識がさらに朦朧としてくる。こなたはそれ幸いとさらに深く舌を侵入させる。
「んっ……っ……」
体の芯が痺れるような感覚。貪るように唇を奪われるかがみは、抵抗の気力をあっという間に削がれていった。
「……ぷはぁ」
ようやく唇を離したこなたは、かがみの様子を見て満足げに微笑んだ。
「それじゃあ、続けよっか」
こなたは床に押し倒すように、かがみの体を横たえた。服をたくし上げ、白い下着に包まれた乳房を露わにする。
こなたに比べれば十分に成長した体は、ほの赤く火照り、うっすらと汗ばんでいた。
ブラのフロントホックを外す。張りのある白い乳房。初々しい桜色の乳首。甘酸っぱい汗の匂いが揺らめき、こなたは堪らず乳首に吸い付いた。
「あっ……」
声を漏らし、かがみは身を震わす。こなたは乳首から口を離すと、今度は舌先で転がすように舐め回す。
「やっ……あう……っ」
両方の乳首を何度も繰り返し舐め回され、吸い付かれる。恥ずかしさと快感が綯い交ぜになって、かがみの体が熱を増していく。
こなたは胸への愛撫を続けながら、手をかがみの下腹部へ伸ばした。スカートを捲り上げ、ショーツの上から敏感な部分を指でなぞる。
「湿ってる……かがみん、かなり感じてるみたいだね」
「そ、そんなの、言わないでよ……っぁ」
躊躇いなくこなたの指がショーツの中に侵入してきた。まばらな陰毛に包まれたそこへ浅く指を潜らせる。潤みと熱がこなたの指を包んだ。
少し位置をずらし、蜜で滑った指先をクリトリスにあてがう。
「ひゃっ!?」
軽く力を込めて押さえ付けると、かがみは体を一際大きく震わせた。
「こ、こなた……そこは……ダメぇ……!」
ダメと言われてやめるようなら、最初からこんなことはしていない。こなたは聞く耳持たず行為を続ける。
かがみは顔も体も真っ赤に火照らせ、呼吸は荒く、瞳は熱にうかされたようにぼんやりしている。
こなたの舌が両方の乳首を何度も弄び、指先は秘所を執拗に愛撫する。
「あっ……っ……ぅ」
熱く甘い疼きが体の中で高まる。かがみは歯を食いしばるようにして快感に耐えていたが、もう限界が近かった。
「かがみ……もうイキそう? イっていいよ、ほら、もっとしてあげるから……んっ」
こなたはかがみにもう一度キスをする。舌先を絡ませ合い、甘酸っぱい唾液を互いに混ぜ合わせた。
「んっ……ん〜〜っ……!」
目端に涙を浮かべながら、かがみは自分からもこなたと舌を絡ませる。
唇を重ねながら、こなたの指先がかがみのクリトリスを激しく擦りたてる。
「あっあっ……っ……あああっ……!」
最初の頂きに達したかがみは、そのまま床へ伸びるように脱力した。
「はぁ……はぁ……」
「イっちゃった? かがみんは相変わらず敏感だねぇ……よしよし」
小さな子にするように頭を撫でながら、こなたは四度目のキスをした。
「今度はちゃんとベッドに行こうか。邪魔っ気な物も全部脱いで、さ……」
まだまだしたりない様子でこなたが微笑む。今のかがみに抗う選択は無かった。
そんなこんなでその日の夜。
昼間、こなたにたっぷり「かがみ分」とやらの補給をされたかがみは、疲れが残ったのか、自室で机に突っ伏しながら気怠い時間を過ごしていた。
「はぁ……全くこなたは……毎度毎度強引なんだから……」
すること自体は嫌ではない。倫理的な抵抗感が無いわけでも無いが、それはこなたへの愛情――とも表現できるかもしれないゴニョゴニョとした気持ちで相殺だ。
しかしもうちょっとこっちの気分というか、ムードというか、気遣いというものを覚えてくれないだろうか。そんなことを考えながら、かがみは大きなため息をついた。
不意にドアがノックされ、かがみは少し慌てた。別に何をしていたわけでもないのだが。
ドアを開けて顔を覗かせたのはつかさだった。
「お姉ちゃん、お風呂空いたよー」
「あ、うん。つかさ、先入っていいよ」
「そう? それじゃ」
それだけ言って、つかさはドアを閉めた。
「……ふぅ」
「お姉ちゃん」
「わっ!?」
てっきり部屋を出たと思っていたつかさがすぐ後ろに立っていた。かがみの心拍数がやたらと跳ね上がる。
「ど、どうしたの?」
「……」
つかさは黙って、かがみのことをじっと見ていた。
「今日、お昼にこなちゃんが来てたんだよね」
「! ……う、うん。それがどうかした?」
「お姉ちゃん……」
呟くと、つかさは突然かがみの胸元に顔を押しつけてきた。
「ちょっ、何を――」
「こなちゃんの匂いがする」
「っ!」
「お姉ちゃん、こなちゃんとしてたんだ。エッチなこと」
「なっ!? いやっ、そっ、それは、その――」
「やっぱり、してたんだ……」
そう言うつかさは一見して、いつも通りやんわりした表情。だが、
「ずるいな……」
低く呟く口元だけがどことなく笑っている。目は全く笑っていない。
「えーと……つかさ? まずは落ち着いて」
かがみは立ち上がり、つかさの肩に両手を置く。
「その……つかさも、こなたのこと……アレだっていうのは――」
「ううん。違うよ」
「え……? それじゃあ――」
「私ね、お姉ちゃんが好きなの」
そう言うと、つかさはかがみが何か言うよりも早く、その唇を塞いでいた。かがみは目を白黒させている。
「……こなちゃんも好きだけど、一番はお姉ちゃんなんだよ」
「なっ……つ、つかさ……本気なの?」
「うんっ」
一転して明るく頷いたつかさは、もう一度かがみにキスをする。今度は舌まで入れて。
「ん……ふぅ……っ、少しだけど、こなちゃんの味がするね」
実の妹にキスされているという状況に混乱していたかがみは、その一言にハッとした。
「こなたの味って、何で分かるの……?」
「だってこなちゃんとはしたことあるもの」
「え……!?」
「最初に私とこなちゃんがしてたんだよ。二人の秘密だった。でもこなちゃん、やっぱりお姉ちゃんともしてたんだ。ずるいな……」
話しながら、つかさはかがみに身を寄せる。より近く、ぴったりと寄せ合うように。
「ちょっ、何を――」
「私もしたいもん。お姉ちゃんと、エッチなこと」
かがみはさっきから抵抗しようと思いながら、乱暴なことをするのは気が引け、どっちつかずのうちに為すがままにされていた。
気が付いたらベッドの上、衣服はほとんどはだけさせられている。
「つ、つかさ、やめ――」
「あんまり大きな声出すと、お母さん達に聞こえちゃうよ?」
「っ……!」
「どうせお風呂に入る前だもの。少しぐらい汚れても平気だよ」
「そういう問題じゃないでしょ。つかさ、ちょっとおかしいわよ……!」
「私はおかしくなんてないよ。ただちょっと自分に正直になってるだけだもん」
かがみの体に覆い被さるようにして、つかさは三度目のキスをする。優しく微笑むその瞳に、かがみは微かな狂気の陰を見た。
つかさの手の平がかがみの乳房を包む。昼間こなたと戯れた余韻を残す体は、敏感に反応する。
「お姉ちゃん、触っただけで乳首が立ってるよ? いやらしいんだ」
「違っ……そんなつもりじゃなくて……」
「嘘ばっかり……」
かがみの乳首をつかさが口に含む。愛撫というより母親の乳を欲しがる赤ん坊のように、頬をすぼめて吸い付いた。
「っぁ……やっ……」
それでもかがみにとっては十分に刺激があった。身を悶えさせるかがみを見て、つかさは満足そうに微笑む。
「気持ちよさそうだね……そうだ。ねえ、お姉ちゃん。今度はこなちゃんも一緒に三人でしよっか。私とこなちゃんでお姉ちゃんにいっぱいエッチなことしてあげるよ。いつかゆきちゃんも入れて、四人で出来たらいいね……」
本当に楽しそうに話すつかさを前にして、かがみは何がおかしくて何が正しいのか、もう分からなくなってきていた。
FIN
時刻は早朝五時。世間一般の人間はまだほとんど眠りについている時間だ。
ひよりも眠っていた。寝間着の上にどてらを羽織った格好で、机に突っ伏しながら。意識を失っても、その手にはなおペンを握っている。
眠ったのはほんの数分前だった。この時間に眠った人間が、本来起きるべき時間に起きられる見込みはまず無い。遅刻は間違いないだろう。
だがひよりに悔いは無い。原稿は既に仕上がったのだから。
神:ひよりよ……起きなくてもいいから返事しなさい。
ひ:ん……何スか?
神:よく頑張りました。基本こそが初歩にして極意。かがみネタは受けに始まり受けに終わる。ヘタレ攻め、強気攻め、壊れ攻め、誘い受けなど様々なシチュを経て、ようやく一つの環を巡り終えたようですね。
ひ:……まあその、疲れてて頭あんまり動かないんスけど、褒められてるみたいでありがとうございます。
神:しかし、まだまだこれからです。漫画の道は果てしなく長く、エロの道はどこまでも深い……努々、精進を怠らぬことです。
ひ:はい。頑張るっス。
神:私はいつでもあなたを見守っています。御然らば!! いずれ辺獄(リンボ)で――……
小さな寝息を立てながら、ひよりは眠り続けている。時刻は六時を回った。目覚まし時計が鳴っても、母親に起こされても、この様子ではびくともしないだろう。
ひよりは安らかな顔をしている。今はただ、一時の達成感を抱えながら、夢の中をたゆたっていた。
睡眠の安らぎは等しく訪れよう
人に非ずとも漫画家に非ずとも
大いなる意思の導きにて……
「田村さん、遅いねー……」
あと一、二分もすれば予鈴が鳴る時間だ。教室に現れないひよりに、ゆたかは心配そうな表情をしている。
「また漫画の描きすぎで倒れたりしてないといいけど」
「最近はなるべく無理しないよう心掛けてるらしいから、多分大丈夫のはず……」
みなみはそう言ってゆたかを安心させようとするが、如何せん肝心の本人は全く現れない。
予鈴が鳴り始めた。
「遅刻かな……」
ゆたかが呟いたその時、廊下を全力疾走する足音が聞こえた。
「セーフっ!」
「田村さん!」
「はぁ、はぁ……おはよう、小早川さん、岩崎さん。何とか遅刻は免れたよ」
予鈴が消えてすぐ教室に飛び込んだひよりは、一目見て寝不足と分かる顔をしながらニヤリと笑った。
「大丈夫? 何か、目のクマとか凄いけど……疲れてるんじゃ」
「ううん、大丈夫。小早川さんの顔見たら元気出たから」
「え……そ、そう?」
人によっては歯の浮くような台詞かもしれないが、ひよりにとって紛れもない事実であり、またゆたかも素直に受け入れてくれた。
「田村さん、凄く走って来たんだね。顔が真っ赤だよ」
「あはは、まあね。遅刻増やすのは色々まずいし、それに――」
「二人とも、もう予鈴鳴ったから早く席に……」
「あっ、そうだった」
自分の席に向かいながら、ひよりは視界の端に常にゆたかとみなみを捕らえている。
(――それに、次の本はあなた達二人をモデルにすると決めてあるからね。観察を怠るわけにはいかない……!)
ごついクマを拵えた目に、こっそり狩猟者の光を宿しているひよりだった。
ひよりはようやく、のぼりはじめたばかりだからな。この、はてしなく遠い漫画坂をよ……。
読んで下さった方、ありがとうございました。
なんというネタの宝庫。GJ
あと、1-808氏ですよね?
>>181 えろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!1
GJです。日曜夕方からいいエロスっぷりだぜ…。
こなかが派の俺テラ鼻血まみれ。そして最後の一文に麦茶吹いたw
>>182 さりげなく同じ事書こうとしてて、リロってびっくりしたw
>>162 これはいい壊れ具合
なんて素敵なジャポニズム
こなたは裸のまま覚醒したのかw
>>181 いつか来ると思ってためぐりあい宇宙編GJ
今までこの神様のせいで散々な目に合わされてきたというのに
それ以上登ったら戻ってこれんぞw
>>181 俺にもかがみ分が補給されました
明日からがんばれそうだ
GJ
>>181 最近どうにも疲労や集中力・思考力の低下、スランプから脱出できないと思っていたら、
そうか、自分にはかがみ文が足りていなかったんだよ!
かがつか派の自分もゴニョゴニョな感じで鼻血まみれ。GJ!!
>>181 シュークリーム分吹いたw
やはりかがみは受けが似合う、エロじゃなければ攻めでもいいけど
ともかくGJ!
ここは発展的(?)にですな、白石×あきらのシリーズで
「白石分」不足であきら様がツン度加速、ってのをキボンヌ。
他人の文才をあてにする、それが俺のジャスティス、真実の王者。
夢を見続けることが俺のファンタジー。
>>188 くっそ〜…
あまりに潔すぎて
「自分で書け」って言えない…
数レス使います。俺キャラ。だけどこなた×かがみ。非エロ。キスのみ。
昼休みにふと「いつもの四人組」の方に目を向けると、その中の一人に変化が生じていた。
四人組が誰かなんてのはこのクラスの生徒なら誰もが知ってるだろう。大体見た目からして特徴的過ぎる。
一見すると小学生かと疑いたくなるような風貌を持つアホ毛の女、泉こなた。
このクラスの「居眠り大魔王」の称号をひそかに獲得している。本人は知らないだろうが。
ピンクの髪の毛に眼鏡、更には男子生徒の視線を釘付けにして止まないその巨乳。
彼女の名は高良みゆき。あの四人の中でもひときわ男子の目を引く存在だ。
文武両道な上にあの巨乳。注目を受けない方が難しいってもんだ。
誰かが言ってたね、あれは歩く萌え要素だと。
けど実際はあんまり注目されてないんだよなあ……灯台下暗しってやつか?
双子の一人。妹の方、外見的にも内面的にも。リボンが特徴的な彼女は柊つかさ。
泉こなたに勝るとも劣らぬボケっぷりとプロ級の料理の腕前を併せ持つ、幼馴染になりたい女No.1。
バレンタインの時に渡していたチョコは、何も知らんやつが見たら確実に本命だと思うだろう。あれで友チョコだから恐ろしい。
そして最後の一人、双子の姉の方。外見的にも内面的にも。ツインテールが特徴な柊かがみ。
高良みゆき並の学業の才と、泉こなたに対するツンデレ的言動が目立つ女。何気に世話好きだ。
こいつが冒頭にも述べた「変化を起こしていた一人」だ。
なんでそんな事知ってるかって?いっつも俺の席の近くで喋ってるから否が応無しに人物像が掴めるんだよ。
まあこのような説明をこれ以上してもしょうがない、さっさと本題に移ろう。
一言で言うなら「柊かがみに男が出来た」らしい。俺にはわかる。
いつもよりもハキハキした喋り具合。人生を謳歌しているあの表情。
あれはまさしく恋する乙女だね。後ろの席のダチが狙っていたらしいがご愁傷様。
あいつはもうおまえの手の届かないところに行っちまったよ。最初から可能性なんて無かっただろうが。
その事をそれとなく伝えたら、あいつは例えるなら「清々しくない真っ白に燃え尽きたジョー」
って感じの顔をしていたので、せめてもの情けにスポーツドリンクを買ってやった。
泣きながら飲んでいた。涙がボトルの中に入っていた。哀れな。
にしても泉こなたもいつもよりかなりハイテンションだった気がする。
あいつは感情の浮き沈みが激しいからよく分からん。もしかしてあいつも男か?
白石フルボッコの同人ゲーで書こうとしたが、あきら様が関われないことに気付いたorz
あきら様ヌきでフルボッコってどうすれば……
……今日、驚愕の事実が発覚した。昨日、柊かがみに男が出来たと言ったが、すまんありゃウソだった。
話し方が某コロネになるのも許して欲しい。俺は大分混乱している。
正確に言うと、出来たのは女だ。……意味がわからんとか言われても事実だからしょうがない。
そして泉こなたに出来たのも男ではなく女だ。……勘の鋭いやつならこの時点で気付くだろう。
そう。泉こなたと柊かがみはいわゆる恋人同士になったのだ。
以上、終わり、解散。ありがとうございましたー。
冗談だ。ジョーク、ジョーク。ここはジョークアベニュー、DEATH。HAHAHAHAHA。
……いや、すまん。ゴメン。ほんと調子乗りすぎました反省してます。
実際のところは俺の見ちまったものを人に話したくてしょうがない。むしろ聞いて下さいお願いします。
そう、俺は見ちまったんだ。泉こなたと柊かがみの関係を決定付けるシーンを。
以下に、俺の見た一部始終を報告する。
その日、俺は学校に居残りの用があって遅くまで残っていた。
用事も済み、帰ろうとした所で、教室の机にプリントを入れたままである事に気付いたのだ。
当然、取りに行くだろう、思いだしたんだし。俺は悪くない、何が悪いかと言えばタイミングが悪かった。
教室に入ろうとした時、教室から物音がした。他の誰かが残っているのだろうかと思い、興味半分でこっそり覗いたのがまずかった。
教室の中で、泉こなたと柊かがみが、キスをしていた。
キスだ。それも生半可なキスじゃない。ディープキスだ。大人のキスだ。帰って来たら続きをしましょう。
ここで俺は心の中でごゆっくりと言いつつその場を離れるべきだったのかも知れないが、
まるで金縛りにあったかのように体が動かず、俺はキスをする二人を凝視していた。
二人はしっかりと抱き合ってお互いの唇を貪っている。時折くちゅくちゅと、二人の唾液の音まで聞こえてくる。
二人とも目を塞ぎ、触覚を頼りに一心不乱に唇を合わせる。
「ん……ふぅっ……」
どちらが出した声だったのだろうか。いや、きっと両方だろうな。
唾液の音と、微かな喘ぎ声を上げながら二人の勢いはとどまるところを知らない。
唇を相手の唇にピッタリ重ね、相手の唾液を啜る。啄むように唇を合わせる。舌で相手の口内を余すとこなく舐め回す。
とてつもなく淫靡な光景。すでにこの教室にきた目的も忘れ、俺は二人に見入っていた。
1分経ったのか1時間経ったのかも定かじゃないが、ようやく二人の唇が離れた。
ふたりはようやく目を開け、お互いの顔を見つめて微笑む。
ぎゅっと、二人が抱きあった。両方が、この学校の男子程度なら1発KO出来るだろう微笑をたたえながら。
俺は、二人の互いに向けた愛の言葉を聞いた後に、その場を離れた。
俺はなぜ、「柊に男が出来た」なんて事を思っちまったんだろうか。
ずっと以前から、あいつには最高のパートナーが側にいたって言うのに。
昨日の俺をぶん殴ってやりたい。志村後ろ後ろって。
しかし、まったく幸せそうなやつらだった。もしもあの時あの瞬間世界で一番幸福なのは誰か、なんて聞かれたら、
俺は迷わずあいつら二人の名前を挙げただろう。それぐらいに幸福に満ち溢れた二人だった。
しかしなあ……あそこまで見せつけなくったってなあ……いや俺が覗いてたんだけどさあ……
…………………彼女、欲しいなあ………。
終わりです。ありがとうございました。
主用キャラの台詞無しでどこまで百合できるか試して見た。今は反省している
割り込みして申し訳ないotz
そしてGJ!
自分の気持ちに気づいたのは、確か出会ってから一年後くらいだったかな? つまりあいつを好きになったのは今から一年前になる。
理由なんてものは無い。気づいたら好きになっていたのだ、あいつを。ま、恋ってそんなものでしょ?
私は今鏡の前にいる。小学生の頃はしょうも無いギャグのネタにされたものだ。『かがみが鏡の前にいる〜』ってね。
最近では、学校に行く前よりあいつと遊ぶ前の方が鏡の前にいる時間が多い。遊んでいるときを想像してニヤニヤしてるのは我ながら末期だなぁ、と思う。
さて、最終確認。髪……よし。顔も……何時も通り。新しく買った服を着て一回くるんとその場で回る。……うん、完璧!
「お姉ちゃ〜ん、まだ〜?」
ごめん、ごめん、待たせたわね――妹のつかさの待つ玄関へ向かう。
毎日の日常がこの上ない楽しみというのは、幸せなんだろうなあ、と思う。
「いらっしゃ〜い、ささ、上がって、あがって〜」
「お邪魔しま〜す」
「お邪魔します……って」
こなたの家の玄関には靴が五足ある。一つは私、一つはつかさ、そして見た感じ三つのうちの二つはおじさんのだろう。
別にこなたの性格からして靴が一つしかないのはおかしいことじゃないけど、問題はその靴の状態だった。
「どしたの?かがみ」
「こなた……あんた、靴ぐらいちゃんとそろえなさいよ」
そう、私もつかさも、そしてあれで結構常識人であるおじさんを除いて……つまりこなたの靴だけ脱ぎ散らかされているのだ。
私はこなたの靴を揃えて言った。
「も〜、あんたこういうところちゃんとして無いと、社会出たとき苦労するよ?」
「おお〜かがみ気が利いてや〜さし〜い。ひょっとしてデレ期?だとしたらかがみのツンデレ周期計算しなおさないとな〜」
「う、うるさいわね!勝手に変な周期を作るな!」
「おぉ〜」
こなたはごめん、ごめんと言っているが、絶対反省していない。明らかに私が怒ったことに対して感嘆の声を上げてたし。
……本当は怒ってなんかいない。冗談でもこなたに褒められると顔が紅潮してしまうので怒ったふりをしてごまかしてる。
それでもなんとなく恥ずかしいのでもう一度注意しようと思ったら、こなたが声を発した。
「じゃあ、私の部屋に行こっか」
タイミングを完全に失って、私は「う〜」と唸ることしか出来なかった。
「そういえばなんでひまわりって太陽の方に向くんだろうね」
「さあねぇ〜。みゆきさんならわかるかもね」
「まあ効率よく光合成するためとかそんなとこでしょ」
わかっていたことだけど、やっぱり同性だとアプローチが難しい。
これが異性だったらこしょばゆい空気になって少しづつ、しかし確実に進展していくんだろうけど。
……難しいな。
「かがみ、なんか今日は少し暗いね。あ、もしかしてダイエット失敗?それとも恋の悩みとか!?」
「え!?ち、ち、違うわよ。何でも無いって!」
「お姉ちゃん顔真っ赤だよ〜」
「ほんとほんと。いや〜かがみはわかりやすくて可愛いなぁ〜」
うう……考え事してて失敗した……。とても恥ずかしくて体温が上がっているのがわかる。
こなたは、恋の悩みならこの私に任せなさい、などと無い胸を威張らせている。
……だめだ、このままじゃさっきの二の舞じゃない。完全に主導権を握られたままだ。……よ〜しここは冷静に。
「そうかしら?私はこなたの方が可愛いと思うけどね」
よし、照れずに言えた! ……多分。
すぐにな〜んてね、と付け加えようとすると、こなたが声を発した。
「え、あ、う……い、いや〜急にそんなこと言われてもね〜。まいっちゃうな〜私」
こなたはなんでもないように笑って答えた。……いやなんでもないように振舞って答えた。
こなたの声は半音高くなっており、顔も少し紅潮していた。
うん、これは私の経験上、手に取るようにわかる。こなたはものすごく照れている。
……これはいい情報を手に入れた。何事もやってみるものね。あのこなたがあそこまで照れるなんて滅多にない。
「こなた」
だから。
「ふ、ふぇ?」
攻めるなら今しかないよね。
「大好き」
もちろん友達として、ね。……表面上は。
あれれ〜?かがみお姉ちゃ〜ん、空気がいるよ〜?
すいません取り乱しました。一日ぶりです。
昨日そうじろう書くとか行っておきながらこのザマ……。どうしようもないな。
この作品で一番迷ったのはタイトルかもしれない。結局、普通のタイトルに落ち着きましたが、解釈は皆さんに任せます。
人の数だけ解釈がある。
>>195 この俺キャラは許せるな
お前とは友達になれそうだ
というか変われ
GJ
>>199 >『かがみが鏡の前にいる〜』
同じこと思った俺は小学生
取り合えずGJ
何か変なネタが出来たので投下。
ひよりの同人ネタ。同人分が濃いめなので、苦手な方はスルー願います。
携帯からなので、冒頭がどう表示されるか、自信は無いです。
4+4レス程度の非エロ物です。
『無いのなら
描いてみせよう
ホトトギス』
「同人の基本っスよ」
ひよりは力強く語った。
それはある日の放課後の事であった。こなたはひよりの教室にいた。
こなたは用事がある三人の帰りを待つ間の時間潰しにと、ゆたか達の教室に向かった。
ところが、ひよりも同じくゆたかとみなみを待っていたのだった。
かがみ達には、先に帰っていてもいいよ、と言われていたのだが、ポイ……否、友情を優先したという訳だ。
ひよりは今度の新刊のネームを切りながら、こなたと向き合い話していた。
初めは他愛の無い会話であったが、いつからか同人の話題に移っていった。
「やっぱ同人の基本は、コピー本だと思うんス」
「お、ひよりんコピー本も作ってるの?」
「いやー、最近は印刷所に間に合わなかった時しか作らないっスね」
ひよりは、ギリギリまで原稿をやっているが、締め切りには何とか間に合わせている様だ。
「でも本文に色紙を使ったり、少し凝った感じの装丁とか、作り手の遊び心がだせますし、私は好きですよ」
「そんなもんかねぇ」
こなたもコピー本の製本を手伝った事はあるが、そこまで凝った物は見なかった。
「そうっスよ。ページの融通は利くし、中綴じにすれば見栄えもかわらないっス」
「なるほど、中綴じか……面倒じゃない?」
「最近は両面コピー機もあるし、中綴じ用ホチキスもあるっス」
ひよりはこなたに熱く語る。ネームを描く手は、既に止まっていた。
「コピー本の表紙だけ印刷にすると、もっといいっスよ」
「表紙だけ印刷、かあ。そんなサービスあるんだ」
読み専のこなたとしては、どれも新鮮に感じる。
「それに、作れば誰だって売れるわけじゃないですし、流行り廃りもありますしね。印刷のハードルは高いっス」
「悲しいけどこれ戦争なのよね……」
「何言ってるんスか」
ひよりがテンポよく突っ込む。
何だかんだで、ひよりは同人の流行について、考察を行っているようだ。こなたは心の中でだけ感心した。
「いやー、やっぱり自分が好きなジャンルでも、同人受けが悪くて、まったく本が無かったりするじゃん?
そういう狙った物ばかりだと悲しくてさ」
同人にしろ、商業にしろ、逆に狙いすぎてファンが逃げていく事も多い。
「それっスよ先輩!」
「はい?」
ビシィッ、とひよりに突然指を突きつけられ、こなたは戸惑う。ひよりの目はやけに真剣だ。
「欲しい本が無い、と嘆く前に! 自分で作ってやろうと思わないっスか!?」
「いや私読み専だし」
こなたはあっさり言う。もちろん、絵の方も期待出来ない。
「じゃあ小説はどうっスか」
「うーん……めんどくさいなあ」
「がふぅっ」
ひよりはあえなく撃沈した。
元々、こなたは余り活字を読まず、かがみの勧めるラノベすら忌避するほどである。
そんなこなたに文字を書け、と言うのは無理があったのだ。
「でも、惜しいなあ……」
ひよりは未だ諦められない様だった。未練たっぷりにこなたを見つめる。
「私の同人レーダーが、ビンビンに立ってるんスけどねぇ……」
「えー。ひよりんアホ毛無いじゃん」
突っ込み所はそこでは無い気がするが、こなたにとっては、アンテナの方が重要だった。
「何を言うんスか。そんなもの飾りっスよ。今の携帯にアンテナが無いのと同じっス!」
「うわっ、いろいろな物が否定されたーっ!?」
自分の自慢のアホ毛までも否定されたかの様だ。
こなたは思わず、大事なアホ毛を確かめるように、頭を抱え突っ伏した。
そんなこなたにひよりはそっと耳打ちをする。
「先輩、試しに何か書いてみませんか?」
「……ひよりん、何か企んでない?」
「企んでますよ」
ひよりはこなたの耳元で囁いた。間違いなく、悪魔の囁きだ。
「う」
――逃れられない、そんな予感がこなたの背筋を走る。
「先輩なら、きっとやれるっス」
「うーん。出来るのかなあ」
「自信持って下さい。私が保証します!」
先ほどの悪魔の顔はどこへやら、ひよりはこなたの手をしっかり握って、力強く励ました。
「まずは『謎の覆面作家』として、ゲストして欲しいっス」
そう言われると、流石のこなたでも出来るような気がしてきた。
「絵はダメだから、やっぱ小説かなあ」
「レイアウトと挿し絵はこちらでやらせていただきますよ」
「んー。じゃあ、やってみるけど、期待はしないでね」
――こなたとひよりの伝説は、ここから始まる――
のか?
それからこなたとひよりは、打ち合わせをした。一緒に何かを作り上げる作業も悪くない、こなたはそう思った。
「ひよりん、今回のはコピーで出すんでしょ?」
「先輩が望むなら、印刷に出しますよ」
「いやいやいや。まだ私には早すぎるよ」
本気で印刷所に出しそうなひよりに、こなたは全力で拒否する。在庫になったら気まずいし。
「そっスか……先輩ならオールOKなんスけどねぇ」
ペンを鼻の下に挟み、口を尖らせてひよりはグチる。
まだ作品を見てもいないのに、その自信はどこから来るのだろうか。こなたとしてはそれが気になるが、
あえて聞かない方が幸せだろう、そう結論づける事にした。
そうして大まかな打ち合わせが終わって、何故かコピー本の話に戻っていた。
「そういえばこの間掃除をしていたら、自分用コピー本が出てきたんスよ」
「自分用?」
ひよりの言葉に、こなたは思わず鸚鵡返しになる。
「世界で一冊の、自分の為だけの本です」
「おお、何か凄いぞ」
「……と言いたいですが、現物は、同人をよくわかってない時に作った、甘苦酸っぱい出来の物っス」
ひよりはとても遠い目をしていた。
「先日、その甘苦酸っぱい思い出と共にシュレッダーに掛けたんスけど……」
「えー、見たかったなあ」
こなたは思わず声に出していた。ひよりには悪いが、とても面白そうだ。
「冗談じゃないっス! 何か友達に一冊あげちゃった記憶と共に抹消して欲しいっス!」
「うっ、それは痛い」
「うわぁぁ、お願い、積み荷を……積み荷を燃やしてー」
盛大に涙を流しながら、ひよりは机に沈んでいった。
そんなひよりを横目に見ながら、こなたは良いことを思いついた。
「ひよりん、自分用同人作ろうよ」
「へっ?」
素っ頓狂な声を出すひよりに、こなたはいたずらっ子の目で続ける。
「最近『あの二人』の妄想が暴走気味ではないかね?」
『あの二人』の所をあえて強調する。その二人は誰か言うまでもないだろう。
「あっ、あのっ、せ、先輩!?」
「その妄想を形にすることで、次の作品に昇華出来るとは思わないかね?」
こなたの悪魔の提案にひよりは戸惑った。形にしてしまうと、色々な物が壊れていきそうだと、そう思ったのだ。
こなたは、そんなひよりの心中を読みとったかの如く、話を続ける。
「大丈夫、私も協力するよ」
「そっ、それは……」
ひよりは無意識の内に小声となっていた。
天使と悪魔が、罪悪感と多大な妄想との間で揺れる。
――そして
「二人だけの、秘密っスね?」
「もちろん」
悪魔が勝った。がっちりと手を組んだ二人を止められる者は、もういなかった。
そうして新たな打ち合わせが始まった。内容のせいか、思わず小声になっていた。
「先輩は何を書くつもりなんですか?」
「それはかがみと」
「私が何だって?」
『うわぉぅっ!?』
気づけばかがみがこなたの背後に立っていた。話に夢中で気づかなかったのだ。
その後から、ゆたか達も教室に入って来た。話を聞かれなかったのは幸いだったか。
「ふたりで何を話していたの?」
「私たちに気づかれなかった程、夢中だったのですね」
かがみの後ろからつかさが現れた。そばにいるみゆきも興味があるようだった。
「えーっと、泉先輩と本を作ろうかなって相談してました」
間違ってはいない。
「へー、あんたがねぇ」
かがみはこなたを見やりながら言う。確かにこなたの絵を見ているなら、そんな反応にならざるを得ないだろう。
「お姉ちゃんと田村さんの合作なんだね。出来たら見せてもらえるかな?」
そう言うゆたかの横で、みなみも頷いている。
「こなちゃん、私たちにも見せてね」
合作という言葉で、つかさは期待たっぷりの目でこなたとひよりを見ていた。
(先輩、期待が痛いっス)
(耐えるんだひよりん。乗り越えてこそ真の勇者だ!)
こなたとひよりは、周りに聞こえない様にアイコンタクトで会話をする。
とにかく、見せられる物を作ればいいだけなのだ。一つは。
しばらく二人の顔をまともに見られない、そんな予感を抱きながら、ひよりは帰り支度をするのだった。
帰り道、こなたは少し離れて、みんなを観察していた。
「……何見てるんだお前は」
こなたの視線に、かがみは嫌な予感を覚えた。
「それは、秘密です」
「先輩、古いっスよ」
ひよりがこなたに突っ込んだ。
「良いコンビになれそうだね、ひよりん」
211 :
7-575:2007/07/22(日) 21:02:54 ID:yV6nNf1w
以上です。
タイトルに特に意味は無い。
たまにはこなたも何か書け、ということで。
>>210 >「それは、秘密です」
>「先輩、古いっスよ」
スナドリネコさ―――――ん!!
ぐじょじょぶっす!
>>213 こんなエロイ画像
僕には刺激がつよすぎます><
(*´д`*)ハァハァ
>>213 速攻で保存した。GJ!!!
ところでふと思ったが、こなたが卒業してもし家を出たら、
残されたゆたかの身が・・・。
そうじろうに陵辱されまくるのではないかと心配。
まぁ、手をだしたら、ゆい姉さんに射殺されるだろうけど。
虹板のスレに比べてこのスレは平和でいいな…
平和なのはいいけど
SSの挿絵でもない角煮で既出の絵をわざわざこっちに張る奴とか
スレ違いなのにGJ付ける奴は何がしたいのかわからん
>>219 かがみの個人スレの荒れ具合ときたら…
ってからきすたの百合スレの
>一線を越えるのは絶対かがみからだと思うんだ
はっきりしないこなたに感情を爆発させちゃう感じで
を見て変なSSを受信した
書いてくる
>>211 >「それは、秘密です」
>「先輩、古いっスよ」
こ、これはぼのぼのもそうだけどスレイヤーズでもいいんですよね?
見た瞬間に人差し指をピンと立てる極悪魔族を思い出したw
作品作りをするこなたっていうのはいいですねー。
是非ともどういうのを作ろうとするのかが見たいです。GJでした!
>>220 別に皆楽しんでるんだし野暮な突っ込みはいらんだろ
流石に画像うpが増えたら考えたほうがいいけど
>>213 アッー!
よく見たらこなたの足の指がぁ…
4本…(( ((゚Д゚;)) ))
>>224 あーそういうことなら一理あるかもね
せめてどこどこから転載とか一言あれば良いのかもしれん
>>223 とは言え、自作ならともかく人様のサイトの絵を勝手に貼り付けるのはどうかと思うんだけどね…
>>226 いや転載がどうとかじゃなくてスレ違いだから
過疎ってる時に燃料としてとかなら分かるけど
そんな物をわざわざSSの直後に落とすのはどうよって話
ここは議論する場所じゃないし空気も悪くなるからこのへんでやめておこう
取り合えず流れ変えるために聞きたいんだけど
いろんな百合カッポーぶち込むのってあり?
いま考えてるのが
かが×こなメインで
みゆき×つかさ
ななこ×ゆい
こう×ひより
ゆたか×みなみ
みさお×あやの
ひかる×あきら
なんだけど
他にもぶち込んでほしいのとか
このカポはちょっと…とか
攻め受け交換してほしいカポとかあったら
意見ちょうだい
あ、ちなみにかが×こなは変えられないから
他は大丈夫だけど
==、,-、 、ヽ、 \> ,, '''\ _
メ゙ヽ、\ ̄""" ̄--‐ 、 \ /ゝ、\
=─‐\\‐ /─'''''ニ二\''' |レレゝゝ、\
 ̄く<<く >, ゙、/<三三二\ ̄\ゝゝゝゝゝゞ''ヽ、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<<<<〈__入 ゙、く彡三三三二ヽくゝ\メメメゝ、_ゝ、\ |
>>213さあ願いを言え
くく<<<<<< ゙、 ゙、ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,、 '( ゙''ヽ、ヽ、 < どんな願いも一つだけ
くくくくくく彡‐ヽ ゙、ミ三三二ニ'''くくゝゝ_ゝゝ、\\_,>」ノ, | 叶えてやろう…
く く く く く 彡゙、゙、三三二ニ‐くゝ、/ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゞ丶、 \_____
二─二二彡彡、゙、三三二==くメゝ/ ゙'ヽ、メゝゝゝゝゝゝゞ''ヽ-、,,,,,,_
‐'''" ̄ \彡彡ミ、゙、三二=''"く<メ/:: \''-、メメゝゝゝ_ゝ 、 ,,、ヽヽ
、 ,,,,- ゙彡//ヾ、三二= くゝ/:::.... \>∠レ-,-‐ニ二メヽ''ヽ ノ
゙ヽ、,,,-‐//_///,,、゙、三二= ゙、 ""''' ヽ>//レレヽ,,___ /
-,,,,,,-‐'''"""/////,,ヽ ゙、三二─ ゙ヽ. //-ヘヘ,、 レレレレノ
''" ,l|"////ノ,、\彡'''''‐-ニ,、 ::::::::::,,,,,,,,// ゙ヽフ/|/| レ'
/ゝ、/ヽ|ヽレ,,゙ヽ、゙''ヽ、,,,,,,_ヽ''ニ='',,-'"、─-,,,,,_  ̄"'ノ
/メ / レ/,''"へへべ''─---- ̄-メヽ"ゝゞゝヽ、 >---''"
/ヘヘ、|//ヘヘヘヘヘヘヘヘ,,-イ ̄ | ̄"'''-ニニニ二-''"
/ヘヘ∧/./フヘヘヘヘヘヘヘ,/イ / / / ゙ノ\、\
/ゝゝ| / /メヘヘヘヘヘヘ/'" | / / / / \\
/ゝ /|‐/ /フヘへヘヘヘ/∧ /-'"-'''"__,,-''" / /、\
//|_| /./へへへヘヘ、// |/ \_,,,,-‐'" / ゙、.゙、
'"/ヽ"/'"へへヘヘヘヘ// ノ \ ,,,,-‐'" ゙、゙、
.ノ //へへヘヘヘヘ//ヽ ./ ゙、''"" ,,/、゙、
/-"へへヘヘヘヘヘ// |‐" \_,,,,,,,,-‐'''" | |
へへへへヘヘヘヘ//ヽ ノ ゙, | |
==、,-、 、ヽ、 \> ,, '''\ _
メ゙ヽ、\ ̄""" ̄--‐ 、 \ /ゝ、\
=─‐\\‐ /─'''''ニ二\''' |レレゝゝ、\
 ̄く<<く >, ゙、/<三三二\ ̄\ゝゝゝゝゝゞ''ヽ、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<<<<〈__入 ゙、く彡三三三二ヽくゝ\メメメゝ、_ゝ、\ |
>>232-3 くく<<<<<< ゙、 ゙、ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,、 '( ゙''ヽ、ヽ、 < いいだろう。
くくくくくく彡‐ヽ ゙、ミ三三二ニ'''くくゝゝ_ゝゝ、\\_,>」ノ, | その願い、叶えてやる。
く く く く く 彡゙、゙、三三二ニ‐くゝ、/ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゞ丶、 \_____
二─二二彡彡、゙、三三二==くメゝ/ ゙'ヽ、メゝゝゝゝゝゝゞ''ヽ-、,,,,,,_
‐'''" ̄ \彡彡ミ、゙、三二=''"く<メ/:: \''-、メメゝゝゝ_ゝ 、 ,,、ヽヽ
、 ,,,,- ゙彡//ヾ、三二= くゝ/:::.... \>∠レ-,-‐ニ二メヽ''ヽ ノ
゙ヽ、,,,-‐//_///,,、゙、三二= ゙、 ""''' ヽ>//レレヽ,,___ /
-,,,,,,-‐'''"""/////,,ヽ ゙、三二─ ゙ヽ. //-ヘヘ,、 レレレレノ
''" ,l|"////ノ,、\彡'''''‐-ニ,、 ::::::::::,,,,,,,,// ゙ヽフ/|/| レ'
/ゝ、/ヽ|ヽレ,,゙ヽ、゙''ヽ、,,,,,,_ヽ''ニ='',,-'"、─-,,,,,_  ̄"'ノ
/メ / レ/,''"へへべ''─---- ̄-メヽ"ゝゞゝヽ、 >---''"
/ヘヘ、|//ヘヘヘヘヘヘヘヘ,,-イ ̄ | ̄"'''-ニニニ二-''"
/ヘヘ∧/./フヘヘヘヘヘヘヘ,/イ / / / ゙ノ\、\
/ゝゝ| / /メヘヘヘヘヘヘ/'" | / / / / \\
/ゝ /|‐/ /フヘへヘヘヘ/∧ /-'"-'''"__,,-''" / /、\
//|_| /./へへへヘヘ、// |/ \_,,,,-‐'" / ゙、.゙、
'"/ヽ"/'"へへヘヘヘヘ// ノ \ ,,,,-‐'" ゙、゙、
.ノ //へへヘヘヘヘ//ヽ ./ ゙、''"" ,,/、゙、
/-"へへヘヘヘヘヘ// |‐" \_,,,,,,,,-‐'''" | |
へへへへヘヘヘヘ//ヽ ノ ゙, | |
>>229 まあいろいろごちゃまぜでもだいじょうぶなんじゃないかな
みゆき×みなみが読んでみたいんだZE
>>230 かがこなGJ、さあ心を解き放てヒューマン
わかった
>>238の要望に答えて
ゆた×みな → みな×ゆた
にする
でも
>>236 は無理だな
つかさ絡ませる相手がいなくなる
>>239 ですよねー あなたの作品楽しみにしています
このスレ
一作品のスレ数に制限とかある?
結構長くなりそう
>>241 多分無いと思うけど40とか越えるならうpろだにあげたほうがいいかも
画像見て「あ〜、『とある男子生徒の視点』ではこんな感じだったんだろうな〜 」
と普通に思ってしまった私は異端でしょうか
SSはシチュからして制服だろうけれど
まあ、転載なら書くべきだよなぁ……
んで、叩くなら相変わらず電波が降りてこない俺のアンテナを叩きなおしてくれ
かれこれ二週間以上も電波が来ない……
244 :
臨時SS書き:2007/07/23(月) 00:12:36 ID:EZ9eIbNl
>>188の潔さに感服した俺が、即興で初のSSにチャレンジしてみましたよ。
てな訳で投下ー。多分4〜5レス頂きます。
>>188、楽しんでくれよな!
245 :
臨時SS書き:2007/07/23(月) 00:14:03 ID:EZ9eIbNl
「ねぇねぇ、みのるおにーさん?」
らっきー☆ちゃんねる出演者控え室。
現在この部屋の主である小神あきらが、直立不動の姿勢で待機しているアシスタントの白石ににこやかに声を掛けた。バリッバリの仕事用ブリッ子モードである。
「え?は…はい、何でしょうかあきら様?」
それに対してマジビビリで、答える白石。声のトーンもいつもより半音高い。
それはそうだろう、未だかつて二人きりの時にブリッ子モードで話掛けられた事など、一度も無かったのだから。普段のあきらの声の掛け方は、「おいコラ白石ぃ!!」がデフォである。もっとも、「白石」の部分はあきらの気分によって変わるのだが。「そこのクソボケ」とか。
「ちょっとあきら寂しいー。みのるおにーさんに隣に来て、座ってほしいな?」
それを聞いて、みのるの精神状態が、「マジビビリ」から「恐慌」にレベルアップした。
え?え?何この状況?あきら様が?僕に?寂しいから隣に来て欲しい?
ちょっと待ってちょっと待って。ありえない。それはありえない。
だって「あきら様」だぞ?ありえない理由なんてそれで充分だろう。
しかし現に、あきら様は僕に隣に座って欲しいと言っている。
しかも理由は、「寂しいから」。となると……
あきら様、僕 に ホ レ て る ?
いやいやいやいや。無い。無いって白石。クールになれ白石。そんな事有る訳ないだろ。常識的に考えて。
しかし待て白石。
マジでそうだったらどうする?
いやまぁ、無いとは思うよ?無いとは。けどさ、仮にマジだったらどうよ?
ほら、あきら様は実は僕の事好きで好きでしょうがないけど恥ずかしいからキツく当たってただけで、ホントはいつも隣に座って欲しがってたとか。けどそれを素のキャラで僕に伝えるのは恥ずかしすぎるから敢えて仕事用ブリッ子キャラで来たとか。
いやいやいやいやいやいやいやいや。
妄想に逃げるのは止めろ白石。このままホイホイ隣に座ってみろ。
絶対何かされる。賭けてもいい。絶対に何かとんでもない事が起こる。
しかししかし万が一あきら様が本気だったら
「白石いいいぃいぃぃいぃぃっっっ!!!!」
「うわぉぇあああ!!?」
246 :
臨時SS書き:2007/07/23(月) 00:27:27 ID:EZ9eIbNl
「てめぇコラこの天下の大女優小神あきら様が話しかけてやってんのにシカトとはいい度胸じゃねえかあぁん!?あんたいつからそんなに偉くなったのよ言ってみなさいよこのクソ白石がぁぁ!!」
「すすすすみませんすみませんっ!!」
「大体アンタ最近ちょっと仕事増えて来たからって調子乗りすぎなのよ!あんたがいくら仕事こなしたってね、この小神あきらさまに敵うわけねーっつーのよ!!」
「はいぃ、おっしゃる通りでございますぅぅっ!!」
完全に素に戻って白石を罵倒しまくるあきら。
それはそうだろう、白石があきらの命令をシカトするなど、あきらにとっては万死に値する行為だ。白石がなじられるのも無理は無い。
罵倒する内容が途中から関係ないことになるのはお約束だ。一分ほどあきらの罵倒が続き、さしもの悪口マシンガンも弾が切れたようで、
「ったく……いいからこっち来なさいっつーの。あんたはつべこべ言わずにここに座ればいいのよ。」
自分の隣の椅子をトレードマークのだぼだぼの袖でぱたぱたと振って示し、白石が座るよう促す。
「えーっとですねあきら様?申し訳ありませんが、その、理由を…」
「理由なんてどーーでもいいのよさっさと座りなさいっつってんのが分かんないワケぇ!?」
「はっ、はいぃぃぃ!」
ダッシュで椅子に座る白石。普段はそれほど素早い訳ではない白石だが、あきらの命令に関してはプロのアスリートもかくやという程の瞬発力を発揮する。主にパシリとか。
飼い犬の悲しい性である。
「えっと、あきら様?座りましたが……?」
「ん、それでいいのよそれで。」
「…………」
「…………」
「…………。」
「…………。」
非常に気まずい沈黙。
完全に「何かされる」と身構えていた白石は、何となく肩透かしを喰らった気分になる。
別に期待していたワケでは無いが、何もされなかったら何もされなかったで不安というか、物足りないというか。
無意識にちょっとガッカリしているあたり、完全にあきらに調教されきっている白石である。
247 :
臨時SS書き:2007/07/23(月) 00:29:18 ID:EZ9eIbNl
やがて白石が沈黙に耐え切れなくなったようで、何をするでも無く椅子に腰掛けているあきらに声を掛ける。
「あ、あの……あきら様?」
「……何よ。」
「これから僕は、何をすればいいのでしょうか?」
「別に何にもしなくていいわよ。ただ座ってくれてたらそれで。」
「座ってるだけ……ですか。」
「ええ、座ってるだけ。何、何か文句でもあるわけぇ?」
「いえいえそんな滅相もありませんっ!!」
「だったらいいのよ。黙って座ってなさい。」
「は、はぁ……。」
再び流れる沈黙。
先程の沈黙の際はどちらかというと肩透かし感や物足りなさが先に立ったのだが、流石にこれだけ沈黙が続くとどんどん不安が増してくる。というか不気味だ。
これほど口数の少ないあきらを白石は知らない。
いつもならあきらが何もしていない時は、暇潰しだとでも言うように白石をイジり倒しているのだが。何だか調子が狂ってしまう。
数分の沈黙の後、あきらが口を開いた。
「ねぇ、白石?」
「は、はい。何でしょうあきら様?」
やっと再開した会話に、白石は溺れている最中に藁が流れてきたかのように縋りつく。
「あんたさぁ……。さっきもちょっと言ったけど、仕事増えてきたじゃない?本編の収録もそうだしさ。」
「ええ、それはもう。全てあきら様のお陰で御座います。」
「そ。それは別にいいんだけど……」
「あきら様?何か?」
「いやね。ほら、あんたが収録とかで出張っててさ、この控え室にあんたが居ない事も結構増えたな……って。
実際、こうやって控え室に二人ってのも割と久しぶりじゃない?」
「そうですね、確かに。」
「だからね、まぁ、何つーか……ものたんないワケよ。私としては。」
「はぁ……。」
「いや、ホラ、寂しいとかそーゆーのじゃ無いわよ?ただ、ほら、やっぱアンタがそばにいないと落ち着かないっつーか……」
「え?でもあきら様最初に『寂しい』って……。
それにその言い方じゃまるで、あきら様が僕の事を」
「黙れ白石ぃぃいぃぃぃっっっ!!!!」
「ぐぶぉえああぁっ!?あ、あきら様、ナイス右ストレ……がく。」
248 :
臨時SS書き:2007/07/23(月) 00:30:51 ID:EZ9eIbNl
壁際まで吹っ飛び、顔面がいい感じに歪んで気絶した白石を見て、
「はぁ、はぁ、はぁ……。ったく、そーゆーのは思っても口に出すなっての馬鹿白石が……。」
誰が見ても分かるくらいに赤面+狼狽したあきらが、肩で息をしながら言った。
「あちゃ…気絶しちゃってる?ま、いいか。どうせ白石だしね。
……あ、そうだ。せっかくだからこの機会に、口に出して言っとこうかな。」
すぅ、と息を吸い込んで、小さい声で、だがはっきりとあきらは白石に伝えた。
「あんたがそばにいてくれないと、なんか嫌なの。寂しいの。わたしのワガママを文句一つ言わず聞いてくれたのって、あんただけだから。
あんたといたら楽しいし、何だかんだ言って、あんたは私の最高のアシスタントなのよ。本当に感謝してる。
本当はもっと一緒に居て欲しいけど、今仕事頑張らなきゃ育たないもんね…。
あんたみたいな、すぐに潰れちゃうようなヘタレは。だから、もう少し我慢してあげるわ。
私がもう少し大きくなって、あんたももっと成長していい男になったら、その時は……」
そこまで言って、急に言葉を止めるあきら。
「……。やっぱし、ここから先は起きてるときに言わなきゃね。気絶して馬鹿面晒してるアホに言っても虚しいだけだわ。さっさと起こすか。」
そう言って、白石の頬をぺちぺちと叩いて覚醒を促すあきら。
もし先程までのあきらのセリフを聞いていたら泣いて喜んでいたであろう白石は、完全にオチてしまっている。
いくらあきらが叩いても、覚醒するのはもうすこし先だろう。
そして、あきらのセリフの続きを聞けるのも。
249 :
臨時SS書き:2007/07/23(月) 00:33:30 ID:EZ9eIbNl
以上ですー。白石分からんよ白石。繰り返しますが初めてなんで、いろいろと目をつぶっていただければ。
……って、書いてから気付いたけど、リクは>>「「白石分」不足であきら様がツン度加速、ってのをキボンヌ。」だと!?
ツン度加速……じゃないよね、これじゃ。ごめんよ
>>188。
うわー。白石下りてきた……、折角百合百合してたのにな
なぜこんな都合良いオリキャラが人気なのかわからん。今日のEDもこの馬鹿かな
>>244 GJ!とてもSS初めてとは思えない出来でした。
あきらさまのツンギレ?が最高です
>>250 まぁたまにはいいじゃないか
数少ない正統派カッポーなんだし
結構白石×あきら好きっているんだぜ?
俺は違うけど
>>250 とりあえず
>>1を読むべし。
色んな人が来てるんだから、自分に合わないものが投下されても我慢して、
スレに不快な雰囲気を流さないようにしないと。
それにしても、昨日00時33分からの24時間の間で、9作品か(「情熱を忘れないで」と
「ハロー!ドージンワールド」を同一作品として数えた場合)…。
いつにも増して半端じゃねーな、このペースは。
>>236 非エロでよければ俺が今執筆中だぜ
どっちかと言うとみなみ→みゆきみたいな感じだが
まずい…妄想が止まらなくて
俺のSSが大変なエロまみれになってる…なんだこれ
どうしよう…
エロまみれ・・・(*´д`*)
さっきまで臨時SS書きとか名乗ってたやつだけど、まさか一つのGJがここまで嬉しいとは思ってなかったよ。ほんとありがと。
これからは職人様に今までにも増して心を込めたGJを送ろうとオモタ。また名無しで書こうかな。
あ、あとなんか俺の投下の所為で一瞬微妙な空気になったっぽいね。ごめん。
さて、それじゃあみんなで
>>255をwktkしながら待ちますか。
・チラ裏
さっきの作品、タイトル入れんの忘れてたので捕捉。
「或るアシスタントの受難」です。保管庫行きの際はよろしく。
ドンとこい!
男と絡めさせるとしたら、白石程度しかいないしな〜
らきすたで男×女のカップリングといえば、
白石×あきら
そうじろう×かなた
ゆい×きよたか
これ以外にあったっけ?
レス番つけるんだったorz
>>256 ドンとこい!
>>258 このスレじゃないが、俺なんて未だに過去にもらったGJレス眺めてニヤニヤしてるぜ
まぁ、過去の栄光とも言うがorz
>>260 アニメ見てないから分からないけど、
かがみ達のパパンとママンとかは?
そもそも原作で名前ありの男ってそうじろうとただおぐらいしかいないんじゃないのか?
きよたかは声しか出てこないし…
>>262 柊家両親とか
普通の夫婦すぎないか?w
265 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:20:11 ID:kzYPTjgJ
>>250 序盤の白石の脳内妄想っぷりがいいですね
その後のあきら様のキレっぷりも見事
最近の京アニみたいに黒くなりすぎないキレっぷりがいいなぁ
「成長していい男になったら」…って、そーいやあきら様、白石の方が三歳も年上っすけど!!
SS書きならば、GJのありがたさは身に染みてわかります
んで、次からGJつけようとしても、どうせなら内容について書いてみたいと思い、
手間取っているうちに次のSSが投下される……
>>263 他にらきすたに出た男といえば
兄沢命斗、杉田店員、高橋社長……
ゴメン、無理
とすると
白石×あきら
そうじろう×かなた
ゆい×きよたか
あやの×彼氏
ただお×みき(柊家夫婦)
ですかね
ここで、存在すら確認されないみゆき兄を推薦しようとする俺はもう寝たほうがいい
>>267 ごめん、みゆき兄×みゆき、保管庫にもあるぐらいなのに忘れてた……
ってか、自分で途中まで書こうと思ったぐらいだったのに
>>249 あきら様キター
文才のあるお前がうらやましいぜ。
gj
ダメだ…眠い…寝るわ
wktkして待ってるやつすまん…でももう限界なんだ
ベッドが俺を呼んでいるんだ
投下はいつになるか分からんが今日の夜には投下できるようにがんばる
ちなみにエロシーンは↑のほうであげたカッポーに
ひかげと姉(名前知らん)を加えた
7 通 り
多い…
全裸でwktkしてるやつ
風邪…引くなよ?
271 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:48:41 ID:kzYPTjgJ
>>270 乙。一眠りしてさっぱりしたら頑張って書いてくれ
一晩明けてSS読み返すと赤面したりするからな
おやすみ〜
書いてたら一万字超えた。しかも未だ終らねぇっていうか続きすぎだ。
なんという妄想の爆発。これはもう単位など捨てざるを得ない。
しかしながら何時終るか分からない程長くなりそうな気配なので、
取り敢えず最初の60行だけUPしてみようと思う。
俗にいう体験版だ。今回はちょっと純粋ファンには厳しい内容が入っているので
この体験版を参考に全文を読むか検討して欲しい。
そんな訳でまとめサイト管理人様、『ダーク展開注意』の但書き付与願います。
「Black Heart」をご賞味あれ。
>>270 乙なのだわ。
今日の夜をwktkしてる
「ほら、みなみちゃん、行こうっ」
「う、うん……」
ある週末、その帰り道。駅のホームに二人の少女がいた。
まもなく電車が来ることを表すランプが頭上で点滅している中、
二人の顔はまるで逆だった。
小柄な方の少女、ゆたかは何かを楽しみにしているような──否、『今』楽しんでいる。
それも何か"危ない"事に対するスリルを。そんな愉悦が顔から全身から滲み出ている。
普段病気がちな姿など微塵も感じさせず、終始ニコニコと横を見上げる。
そこには、頭一つ分程も違う長身の少女、みなみが、まるで茹で上げた蛸のように真赤になっていた。
みなみはこれから愛の告白か何かでもするように口を震わせ、足を震わせ、言葉を震わせていた。
彼女からは滲み出ているのは愉悦などではなく、汗。
手のひらにはじっとりと。背中からはダラダラと。そして太股からはねっとりと。
但し、その中の一つはどうやら汗ではないようだ。
電車がホームに滑り込み、開いたドアから何人もの人々が出て行く。
一方入るのはゆたかを始めとする学校帰りの生徒。
二人の様子など何も気にかける事無く、列車内の定位置に皆が納まる。
ある者はドア付近に、ある者は真中に、ある者は座り待ちの為に座席を向いて。
そんな中二人はドアに程近い座席の傍で立っていた。
「みなみちゃん、気分はどう?」
ゆたかは弾んだリズムでみなみに問いかける。だがみなみは一言、
「だ、大丈夫……私は、大丈夫……」
と、うわ言のように繰り返すだけだった。
「みなみちゃん、ちゃんと正直に言わないとダメだよ?」
あくまで軽く、まるで相手の苦痛を楽しむかのように、フラフラのみなみに語りかける。
そして自らのポケットに手を突っ込み、
「でもまぁ、大丈夫なら、『大丈夫だよね』?」
中に入っていた機械の目盛りを、ゆっくりと回した。
「んあぁぁっ!」
──否。本心からゆたかは楽しんでいた。みなみが頬を染める意味を。
そこから漏れ出る、みなみが搾り出す声の意味を。それは、苦痛を意味しない。
「も、もう、やめて、ゆたか……」
それは、悦楽を意味していた。
「ダメだよみなみちゃん。私の言うこと、聞いてくれなきゃ……」
「お、おねがいぃっ……」
ゆたかは何も答えない。その代り、まだ懐中に持つリモコンの目盛りを、「min」と書かれた所まで下げた。
途端、みなみの顔からは一旦緊張の色が消え失せ、逆にゆたかの顔に暗い影が差した。
荒い息を吐くみなみの疲れ果てた目に、その黒など見ることは叶わない。
「でも立っていられないくらいだと私も困っちゃうから。みなみちゃんの肩を担げるだけの力、私ないからね?」
そうだね、とだけ同意を示し、言葉を紡がないみなみに対して、ゆたかは耳打ちした。
背中を曲げ苦しそうにしているみなみに、わざわざ背伸びする必要もない。
「それじゃ、『換えてきて』いいよ。ちゃんと言ったでしょ? "持ってきてね"って」
「も、持ってきたけど……ど、どこで──」
「やだなぁみなみちゃん、トイレ以外のどこでするの? ほら、あそこにあるから」
指を差した先には、当然ながらトイレがあった。
ドアの取っ手に青い色があるのを見ると、誰も入っていないようだ。
「ほら、行っていいんだよ。それとも、また『強く』して欲しい?」
「だ、ダメっ……い、行ってくるよ、ゆたか……」
「行ってらっしゃい、みなみちゃん。あ、そうだ。ちゃんと『アレ』も換えてきてね。そうしないと意味がないから」
「わ、分かった……」
力の入らない足取りでみなみはトイレへと向かった。周りの人々は、それが異変だと気付かない。
>>274 文章うまいねー。先、結構気になるw
まずはGJ!
追記。
前スレの筆者に対するレスに「テクニシャンなゆたかハァハァ」とか、
「黒ゆーちゃんktkr」とかあったから、
「んじゃ徹底的に黒くしてみようじゃないか」
と思って書いてみた。結果的にヤンデレと化したが一切後悔はしていない。
気持ち良ければ全て良し、だ。我がポリシー、絶対に曲げない。(何
明日か明後日には書き上がる予定。しかし予定は未定、もっと長引くかも。
そうなったら物凄い勢いでスレ残量が減るが勘弁して欲しい。
では、おやすみなさい。
名前そのまんまだったーorz
名前保存も兼ねて少しレスをば。
>275
ありがとう。この二、三日神様も俺自身も気合入れてる感があるから、
もしダーク展開が大丈夫なら楽しみにしていて欲しい。
>>270 姉の方は「ひなた」だったと思う。
>>277 期待してるんだぜ。留年しない程度に頑張ってくれ。
このスレってSSなしの百合自作絵のみの投下はご法度?
>>279 いや、OKだと思う。そういうの投下してる人も多いし。
>>276 続きに期待。
けどあんまりにも長い場合はメモ帳でロダに上げるとかの方がいいかも。
282 :
188:2007/07/23(月) 06:41:21 ID:F+GWTe8I
16話でこなたのバイト先に行く経緯がまんまここのSSでビビッタ
突っ込んだ方がいいのかな
あれはどっちも原作そのまんまだよ
突っ込むとはエロいな
まだSS書き終ってないのに
16話みてたらまたなにか降りてきた
それを報告してどうするんだよ
降りてきたなら書けばいいのに
いちいち期待してますとか言われないと書けないのか
あと一言いいたいんだが
>>270 >ひかげと姉(名前知らん)を加えた
名前すら知らないキャラを書くとか正気か?
此処はそんな奴ばっかだろ。いちいち突っ込むなよ
馴れ合いスキーな奴らの集まりなんだし
4人組中心のやつキボンヌ
>>287 書く側の心情とか考えた事あるか?投下して当然とか思ってそうだなお前
状況報告くらいでいちいち噛み付くなよ、うぜぇな
書き方によっては書けんだよ
妹は姉のこと名前で呼ばないし
他のキャラは直接会わないから名前言わないし
かがみ視点だから”姉の方は”
みたいに書けばいいからな
それに名前出てなくてもキャラ同士の上下関係とか構成とかちゃんと原作で書いてあるし
というかお前みたいのは書く側としてマジでテンション下がるからどっか行けよ
まあ、落ち着こうか。
>>291 ん、わかった
取り乱してしまってすまんな
>>290 俺も書くから書く側の心情なら分かるよ
お前さんは書き手が無条件で読み手より偉いと思っている口か
どちらもスレを成り立たせる対等な存在なのにな
>>270は「かがみが」名前を知らないって意味で書いたのか?
誤解したのは悪かったがそのまま読めばお前さん自身が名前を知らないとしか取れないよ
>>289.291
ごめんね
>>293 いや、俺自身も姉の方の名前はしらなかったんよ
>>278のおかげで分かったけど
↑のは
「姉の名前分からなくても流れでかける」
って意味
>>295 名前ぐらいは最低限わかっていた方がいいように思うな。
今回みたいに突っ込まれる原因にもなりかねないし…。
とりあえず、作品に期待してる。頑張って書き上げてくれ。
>>296 了解
いろいろすまん
取り合えずここにいる人達に
スレの雰囲気を悪くしたことを謝っておきたいと思う
本当にごめん
>>290 >>287発言、わざわざ書き込む程の事ではないとは思うが、言ってる事には割と同意。
投下してくれるのが当然なんて思ってないが、ここは作品を投下・閲覧するトコであって
状況報告ばかりをつらつら述べるトコではないから。
投下前に状況報告する必要は無いし、書いてから投下すればいい、という意味で言ったんじゃないかと。
内容については
>>1のフォーマットさえ踏襲していれば文句言う権利など誰にも無いし。
良い作品なら皆がGJしてくれるだろうし、そうでなければ反応薄くなるのもある意味当然。
もし自信が無いのなら無理に書く必要もないわけだし、自分で納得いくまで熟成させればいいんじゃない?
299 :
298:2007/07/23(月) 12:38:17 ID:4EUOhLRf
>>297 リロード前に謝罪カキコがあるとは思わなかった
忘れてくれスマンorz
みなさんは、誰と誰のエロパロが好きですか?
これからの作品の参考にしたいのですが・・・
今週も京アニ大暴走で
エロパロ住人のためにネタ振ってるとしか思えないwww
おまえらもっとヌルー能力を鍛えた方が良いと思うんだ
>>300 だれとだれと言うのは書き手じゃなくてカプなんだよね
まあかがこなが王道だけどゆたみなも好きなんだぜ
>>300 つかこなだろうか
かがこなもいいけど
それからこれは個人的な謝罪なのでみんなはスルーしてほしい
>>287 叩かれるのに慣れていないせいか頭に血が上ってしまったようだ
冷静になってみてみたら
うぜぇとかどっかいけとか
流石に高圧的過ぎたと思う…なんでこんなこと言ったのだろうか…
反省しているので許してくれ
マジごめん
以上蒸し返してしまってすまん
>>302 つ夏休み
ここが大荒れになってないのが奇跡
>>304-
>>306 大丈夫、お前らがこなたとかがみだと思えばすごく萌えられる。っていうか萌えてる
荒らすのがかがみ、突っ込むのがこなた
ただしリバOK
苦笑して突っ込めないのがつかさ、のほほんとスルーするのがみゆき
……こんなとこか?
すげえ、争いがおさまった!エロの力は偉大だ!
>>308 ところにより役割が変わるに100コロネ
なんという馴れ合いと優しさが交差するスレw
やめてー!これ以上私をおかしくしないで―!!
316 :
臨時SS書き:2007/07/23(月) 15:41:07 ID:EZ9eIbNl
前に「名無しに戻る」みたいな事書いたけど、やっぱ保管庫でまとめて欲しいしこのコテ続けるわ。これからもよろしく。
さてさて、そんなどうでもいい事は置いといて、何か電車乗ってたらいきなり電波受信したので思わずその場で携帯使って書き上げてしまった。ホント良い時代だ。
てなわけで投下しますよー。
備考:こな×かが。会話のみなので読みにくいかも。2〜3レス程度頂きます。非エロ。
317 :
臨時SS書き:2007/07/23(月) 15:42:37 ID:EZ9eIbNl
「ねぇねぇ、かがみんかがみんかがみん」
「連呼すんな。かがみんは一回でいいっつの。何よ?」
「あのさ、ケンカしよう!ケンカ!」
「…はぁ?ごめん、意味分かんないんだけど。」
「む〜分っかんないカナ?つまりだね、私こと泉こなたは、ラブリーかがみんこと柊かがみにケンカを申し込んでいるのだよ!」
「説明になってないわよ!つかラブリーは要らん!」「いや〜、ほらさ?よく[雨降って地固まる]って言うじゃん?」
「まぁ、確かに言うけど。それがどうしたのよ?」
「あれってさ、要するにケンカしたら前より仲良くなれる、って事でしょ?」
「ん〜…微妙に違う気もするけど、まぁそうとも取れるわね。」
「だからかがみ。ケンカしよう!」
「話が繋がってないっ!」
「え〜?繋がってるじゃんかぁ。ほら、ケンカしたら前より仲良くなれる→私はかがみんともっと仲良くなりたい→ケンカしよう!
どうよこの一分のスキもない論理構成!」
「いや、だから…。あのね、こなた。ケンカって、しよう!っつってするもんじゃないでしょ?」
「むー。かがみは私ともっと仲良くなりたくないの?」
「それとこれとは別でしょうが。大体ケンカしてより仲良くなったってのはあくまで結果論であって、そうなるとは限らないでしょ?
より仲良くなるためにケンカするなんて、本末転倒もいいとこよ。」
「うぅ〜…。」
「大体、ケンカなんかしたらそのままケンカ別れする方が多いのよ?あんた、そうなったらどうすんのよ?」
「や、その点は大丈夫だよ。」
「…?何でよ?」
「だってホラ、私ってばかがみんのこと大好きだからさ。」
318 :
臨時SS書き:2007/07/23(月) 15:44:24 ID:EZ9eIbNl
「……!?」
「そんな私がかがみんとケンカ別れだなんて有り得ないよー。
たとえお天道様が許しても、この泉こなたが…ってかがみ?どしたのフリーズして?」
「…え、あ、いや、何でもないわよ、何でも。だからって、いきなりケンカだなんて…」
「私はかがみともっと仲良くなるためだったら何だってするよ?ケンカくらい楽勝だよ!」
「い、いや、でも……」
「ねぇ〜、かがみぃ、お願い。…しよ?」
「……っ、駄目っ!!」
「えぇ〜!?何で!?」
「駄目なもんは駄目なのっ!」
「そんなんじゃ納得出来ませんヨかがみんっ!せめて納得の行く理由を話して貰おう!」
「いや、だって……」
「だって?」
「それって、こなたとケンカしなきゃいけないって事でしょ?」
「そだよ?だからそう言ってるじゃん!」
「誰だって、その、好きな人とケンカなんて…したい訳無いじゃないのよ……。」
「………っ!!?」
「いや、だから、ほら、ね?とにかく、ケンカなんかするもんじゃ無いって事よ。分かったらさっさと諦めて…」
「……。」
「……?おーい?こなたー?」
「……。」
「こなたー?聞こえてるのー?こーなーたー?」
「……はっ!い、今何かものすっごく幸せなセリフを聞いた気がする!あまりの破壊力に記憶が飛んじゃった!
かがみ、さっきのセリフもっかいリピートっ!!」
「え……えぇ!?いや、そんな事言われても」
「つべこべ言わずさっさとリピートぉっっ!!」
「はっ、はいぃ!…えーと、ケンカなんかするもんじゃないって事よ?」
「違う!それじゃあないっ!もっと前のっ!!」
「……駄目なもんは駄目なの?」
「戻りすぎっ!もうちょい後の!」
「こなたとケンカしなきゃいけないって事でしょ?」
「それでもないっ!もっと、もっと他になかったの!?この私を一撃で萌え殺すような、ソーラ・レイクラスの凶悪な破壊力を持った一言がっ!!」
「…さぁ、特に心辺りは」
「嘘だッッッ!!!!」
「うぉあっ!?びっくりしたぁ!!」
「かがみん、嘘はいけないんだよ?だよ?」
「こ、こなた…あんた雛見沢の住人だったの!?何か目が水色になってるわよ!?つーか鉈しまえ鉈!どっから出したそんなもん!」
319 :
臨時SS書き:2007/07/23(月) 15:45:27 ID:EZ9eIbNl
「…かがみ、マジにもっかい聞かせて?」
「……笑わない?」
「笑わない。」
「引かない?」
「絶対引かない。」
「また気絶しない?」
「…や、それはちょっと約束しかねるかも……」
「じゃあ駄目。」
「ごっ、ごめんかがみ!気絶しないから!頑張って耐えるから!」
「耐えるって…ったく。じゃあ、言う…わよ?」
「うんうんうん!」
「…好きな、人と、ケンカなんか…したいわけ…無い……。
だぁー!んな恥ずかしい事何度も言わせんじゃないわよ馬鹿こなたー!!」
「……時にかがみん。」
「何よ!何なのよ!?」
「その、好きな人ってのは…」
「そうよあんたよ泉こなたよ!何よ!悪い!?」
「いや、悪いっていうか…」
「それはそうでしょうね女の子同士なんだから変なのは当たり前よだけどそんなの好きなもんは好きなんだからしょうがなむぐー!?」
「……。」
「む…むぅ……っ!?」
「……。」
「む……ぅぅ……」
「……。」
「………ぷはぁ!」
「……。」
「……。」
「…ねぇ、かがみ?」
「ハイ、ナンデショウコナタサン?」
「今、私が何したか分かる?」
「………きす。」
「そ。正解。……それでさ、かがみの気持ちに対する答えってことに……なんないかな?」
「……えと、つまり、それって?」
「むぅ。みなまで言わせるかな。つまり……」
「……つまり?」
「……私も、大好きだよ。愛してる、かがみ。」
「…こなた……。」
「これから……いっぱいよろしくね?」
「こなたぁぁぁ〜〜〜〜っ!!!」
「うぉう!?かがみんデレモード全開っ!!?」
雨降らずとも、地は固まるようです。
めでたしめでたし。
320 :
臨時SS書き:2007/07/23(月) 15:47:43 ID:EZ9eIbNl
以上、「雨降らずとも」でしたー。
地の文を使わずにどれだけ書けるか、って挑戦だったんだけど……上手く行ってるかな。行ってなければゴメン。
とりあえず、こんな無謀な事はもう二度としないと誓った。
では、また電波を受信したら投下するかもです。今後ともよろしく。
>>320 萌え死にかけました
なんとか踏みとどまった
地の文なくてもさらっと頭に入ってきたよ
GJ
>>320 ナイス受信感度! いやもう、頬が緩む緩む。ぐじょーぶ!
>>320 ъ(゚Д゚)グッジョブ!!
萌えますね
自分はコテとか歓迎なもんでコテつけるならトリもつけて貰いたい
たまに変なの沸くし
>>320 GJ!
かがみんのデレによって、二人の地はロードローラーで舗装された並に固くなったわけだ
300付近で夏休みの余波がこのスレにもorzとか思ってたら、その後の流れで吹いたw
やっぱりこのスレ、クオリティ高いな。
>>320 ぐじょっす。
地の文なしってのは一見楽そうだけど、文章にしてみると難しいよな。
口調や性格が似てるキャラを一緒に出したりすると本当にわからなくなる。
>>320 GJー!!こなたみたいに気絶しちまったぜ…
これがもしセリフのみで無かったら、一体どれほどの破壊力を…!
>>325 アンカー間違ってるよ!
320じゃなくて325でしょ!
>>320 グッジョブ!
甘い二人に乾杯!!
空気読まずに小ネタ投下〜改変はしてるけど一応元ネタありです。
まつり「突然だけど、第一回・柊家早口言葉大会〜」
かがみ「何なのよ、ソレ…」
いのり「本当に突然ね」
まつり「噛んだら、一枚服を脱いで貰うからね〜」
つかさ「ええ〜!!」
かがみ「ドコから脱衣ルールが出てくるのよ…」
まつり「緊張感があったほうがいいでしょ?じゃあ、早速いくよ〜
なまむぎなまごめなまたまご〜なまむぎなまごめなまたまご〜ハイ!次、姉さん――」
いのり「えっ、なまむぎなまごめなまたまご〜なまむぎなまごめなまたまご〜じゃあ次、かがみ――」
かがみ「あ――なまむぎなまごめなまたまご〜なまむぎなまごめなまたまご〜…ハイ、つかさ――」
つかさ「えっ、え…なまむぎなまぎょめなまたまぎょ〜にゃまみゅぎひゃまぎゅっ…あぅ――」
まつり「ハイ、つかさアウト〜さ、スパーっと一枚目いってみようか〜」
つかさ「あうう…」
まつり「続いていくよ〜ちゃらっちゃら〜♪ちゃらっちゃら〜♪ちゃらっちゃちゃらららっちゃ〜♪
かえるぴょこぴょこ3ぴょこぴょこ、あわせてぴょこぴょこ6ぴょこぴょこ〜…ハイ!」
いのり「――かえるぴょこぴょこ3ぴょこぴょこ、あわせてぴょこぴょこ6ぴょこぴょこ〜…はい」
かがみ「かえるぴょこぴょこ3ぴょこぴょこ、あわせてぴょこぴょこ6ぴょこぴょこ〜はい、つかさ」
つかさ「…あ、かえるぴょこぴょこ3ぴょこぴょこ、あわせてぴょこぴょきょ6ぴこぴきゅっ!!…うう…」
まつり「はーい、次の一枚ぷりーず…いや〜可愛いねぇ、わが妹は〜♪」
かがみ「…もうちょっとハードル下げないと、つかさじゃ勝負にならないわよ」
いのり「何気にヒドイこと言うわね、かがみ…」
まつり「しょうがないわねぇ…じゃあ次はちょっと簡単なヤツで…ちゃらっちゃら〜♪ちゃらっちゃら〜♪…
にゃんここにゃんこまごにゃんこ、にゃんここにゃんこまごにゃんこ〜ハイ!」
いのり「にゃんここにゃんこまごにゃんこ、にゃんここにゃんこまごにゃんこ〜」
かがみ「にゃんここにゃんこまごにゃんこ、にゃんここにゃんこまごにゃんこ〜」
つかさ「よ〜し…にゃんここにゃんこまごにゃんこ、にゃんこおま○こまごま○こ―――」
いのり「あら…」
かがみ「あ――…」
まつり「wwwwwww―――っ!!!!」
まつり「いや〜期待はしてたケド、ここまでハマるとは…」
かがみ「まつり姉さん、悪シュミ…」
つかさ「あう…うぅ…――もう、やだ…」
まつり「じゃあ、気を取り直して4回戦いってみよーかw」
つかさ「ええ〜〜…」
(おわり)
みきさん関連のはまだ投下されてないのか
コミックではでて来てなくてアニメで一目見た時からみきさんは俺の一番になってるんだぜw
友人には物好きいわれたけどな(´・ω・)
カップリング特に無し、ネタ中心の非エロ投下します。
※801関係の話あり(具体的な絡みは一切無し)。
ある日の放課後。ひよりは友人を一人、自宅へ招いていた。完成した原稿を読んで貰うためだ。
「ん〜……Good job!! ヒヨリの漫画は見るたびにスキルアップしてるでス!」
原稿にじっくり目を通し終えたパティは、グッと親指を立てて称賛の声を上げた。
「そ、そうかな? どうもありがとう」
重度のオタクであり、百合にも薔薇にも精通したパティは、ひよりにとって良き友人であり、また良き読者の一人だ。高校生が描いたり読んだりするのはちょっとどうかなと思われる作品も、気兼ねなく見せることが出来る。
「……しかしヒヨリ」
不意にパティが渋い表情になった。原稿を丁寧に封筒へ収めながら言葉を続ける。
「ここ最近のあなたの漫画には、足りないものがあるでス」
「足りないもの?」
パティは十分な間と溜めを取ってから、ひよりにビシリと指を突きつけた。
「ずばりっ、ボーイズラヴが足りてないのでス!!」
「や、やはりそこか……でも、私の周りって百合の妄想するには困らないんだけど、そっち系のモデルたり得る人がいないんだよね……」
「なにをなさけないこと言ってるですかヒヨリ! こんな時はアレを使うのでス!」
「あれとは?」
「偉大なる日本文化の一つ『脳内補完』でス! 未消化の伏線や設定の齟齬などの強い味方!」
「味方か? いやそれ以前に日本文化?」
「そのとーりでス! ベリーポジティブでアグレッシブなメソッド! はじめてしったとき、ワタシはカンメイを受けましタ!」
「それはまあいいとして、脳内補完をこの場合どう使えと?」
「チッチッチ……今ヒヨリは確かに言った! 百合の妄想するには困らない、と! ならばその妄想内で、そっくり性別を入れ替えてしまえばいいのでスッッ!!」
「そ、その手があったかーっ!!」
「そうすればめくるめくBLの世界! ミナミは冷徹そうな仮面の下に優しい心を秘めた長身の美少年! ユタカはそんなミナミを慕う病弱な童顔少年!」
「おおおっ……!」
「カガミとツカサは耽美で妖しげな関係を匂わせる双子の美少年! ミユキは知性溢れるクールな眼鏡の優等生(CV:森川智之)!」
「眼鏡キャラでBLは何と言っても森川だね!」
「Yes!! 『BLの帝王』の名は伊達ではありませン!」
「よーっし! 燃えてきたーっ!! やるよパティ! 次の本は表紙を見るだけで世の乙女という乙女を※※させるような極上のBL本を描いてみせるよ!!」
「Great!! オタクならやってやれだーッ!!」
オタク燃やすにマッチはいらぬ。妄想一つあればいい。
(とはいえ、ことはそう簡単に運ばないんだよねぇ……)
パティに発破を掛けられた翌日。授業中にも関わらず、ひよりは漫画のネタを頭の中で練っている。
(仮に岩崎さん♂×小早川さん♂の方向で考えるとして……)
単純に性別を入れ替えて×××を○○○だけでいいなら苦労はしない。やはり百合と薔薇では色々と機微の違いがある。その辺りのリアリティをしっかり把握しておかなければ、目の肥えた読者には通用しない。
とはいえ、あまりリアルに男の同性愛を描くわけにもいかない。雑誌『G-○en』や『SAMS○N』などの世界と、乙女達が好む801の世界とは根本的に違っている。描くのはリアルゲイではなく、あくまでボーイズラヴなのだ。
(小早川さんは萌えが服着て歩いてるみたいなキャラだし、そのまま病弱だけど優しい少年……うん、病弱っていう点を前面に押し出すかな。あくまでキャラ付けとして。
岩崎さんも基本そのまま……うーん、多少ツンデレ気味にするのはどうかな。ぶっきらぼうなんだけど、ホントは小早川さんのことを凄く気に掛けてるみたいな――)
「――むら。おい田村!」
「は、はひっ?」
何度か呼ばれているのに気が付かなかったらしい。壇上の桜庭先生は不機嫌そうな面つきでひよりを見下ろしている。実際は背丈のお陰で見下ろすという風にはなっていなかったが、気分的に。
「随分熱心に考え事をしていたようだな」
「いえ、決してそんなことは……」
「ほう。ならば私の授業をとてもとても熱心に聞いていたわけか? それこそ私の声が耳に入らないぐらい」
「うぅ……すみませんでした」
「では罰としてこの問題を解け」
「はい……」
渋々と黒板へ向かうひより。
(……そういえば、桜庭先生ってBL系の読み物が好きなんだよね)
何か参考になる話は聞けないだろうか、とひよりはしばし考え込んだ。アニ研の顧問でもあるし、放課後ぐらいに話をする機会はあるだろう。
「……黒板前に立ってまたぼんやりするとは度胸があるな」
「はうっ!?」
問題が三つほど追加されましたとさ。
放課後。ひよりはアニ研の部室へと歩いていた。その途中、
「あ、かがみ先輩。こんちはっス」
「ああ田村さん。こんにちは」
廊下で三年生の先輩の柊かがみとばったり出会った。
「今日は泉先輩やつかさ先輩と一緒じゃないんスか?」
「別に四六時中一緒ってわけじゃないわよ」
「そうっスか? 泉先輩はともかく、つかさ先輩とは御神酒徳利って感じっスけど。神社の人だけに」
「あはは……まあ、否定はしないけどね。今日はこれから委員会の仕事があるから」
「そうだったんスか」
何でもない会話をしているうち、ひよりはちょっと思いついて尋ねてみた。
「そういえばかがみ先輩って、ラノベ読むの好きでしたよね?」
「うん、そうだけど」
「つかぬことを伺いますが、BLについてはどうでしょうか?」
「え? ……び、びーえる?」
「そうっス。ボーイズラヴ。男同士がくんずほぐれつする、女性向けのやつっス。角川ルビー文庫のとか、読みますか?」
「い、いや、私は、そういうのは全然読まないから。本当に……」
顔を赤くして目を逸らし、殊更に興味が無いことを強調する。その様子を見て、ひよりはキラリと眼鏡を光らせた。
「つまりあれっスか。何かでそういうジャンルを目にする機会があって物凄く気になってはいるけど、最初の一歩を踏み出せず躊躇っていて、それでもなお好奇心だけは抱き続けている状態っスか」
「な、な、な……」
ひよりの発言がズバリ的を射ており、かがみは言い返せず口を金魚みたいにぱくぱくさせた。
「フフフ……図星ですね。真のオタクは自分の好きなジャンルに関しては第六感どころか第七感まで全開になるんスよ。いわば心のダメコスモ」
ひよりは不敵な笑みを浮かべながら、人差し指で眼鏡の位置をクイッと直す。どこから反射しているのか気になるほどレンズが光っていた。
「そ、そんなことないわよ。私、本当にそういうのに興味無いんだか――ひやあっ!?」
いつの間にやら傍へ忍び寄っていたこなたが、かがみのほっぺたをペロリと舐めた。
「なっ、こっ、こなた! 何すんのよいきなり!?」
「この味は嘘をついている味だぜ」
「またあんたはわけのわかんないことを……」
かがみは顔を真っ赤にしてよだれの付いた頬を袖で擦る。
「泉先輩、こんちはっス」
「こんちは、ひよりん。何やらかがみんと面白そうな話をしているじゃあないかね」
「こっちは全然面白くないわよ……」
かがみは大きなため息をついた。
「二人とも、いい加減にしてよ。私はオタクじゃないんだからそんなのまで興味は――」
「 嘘 だ っ っ ! ! 」
いきなりどでかい声を出すこなた。
「ちょっ……いきなり何よ。耳がキンキンするじゃない」
「ごめんごめん。でもかがみ、嘘はよくないよ」
「何が嘘なのよ」
「去年の年末、コミケでのことさ」
「!」
かがみの脳裏に、あの時のことが思い浮かぶ。こなたは話を続けていく。
「私はしっかり確認していたのだよ。かがみんがフルメタの18禁801同人誌を、顔を赤らめ食い入るように立ち読みしていたことを……!」
「しっ、してないわよそこまでは! ただちょっと覗いてみただけで――」
「ほらやっぱり読んだんじゃん」
「〜〜っ!」
誘導尋問に引っかかった。かがみの顔がまた真っ赤になる。
「あの場でいきなり購入するのは勇気がいただろうしね。かがみが買わなかったのもしょうがないよ」
「べ、別に私は買おうとなんて――」
「最初はみんなそう言うんだよ。恥じることはないんだよかがみん。最初の一歩さえ踏み出せれば、あとは滑り落ちるようなものだから……さて」
しみじみと呟くように語るこなたは、急に声のトーンを落とした。
「私が手に取り、これから買おうとする物は、ただの普通の何も変わらぬ成人向け同人誌だ。だが私は買える。微塵の躊躇もなく、一片の後悔も無くまとめ買いできる。何故なら私はオタクだからだ。ではあなたは、かがみん。
店には私が入っていこう。商品も私が手に取ろう。本をレジに出して代金を払い、カードのポイントも私が受け取ろう。だが買うのはあなたの煩悩だ。さぁどうする。命令を!! 私立陵桜学園三年C組、柊かがみ!!」
「な、何言ってんのよ、私は別に――」
「正直になっていいんだよかがみん。欲しいんでしょう。私が今度、代わりに買って来てあげるからさ」
「え、あ、う……」
何秒か何十秒かの逡巡。かがみが出した結論は、
「わ、私はホントそういうのいいから! もう行くから!」
脱兎の如く逃げ出した。
「……ちぇ。かがみを染め上げるチャンスだと思ったのに」
「でも泉先輩はBL系はあんまりでしょう?」
「まあね。オタに国境は無いって言うけど、ジャンルの好みはどうしようもないっていうか。……ところでひよりん、何でまたそっち系の話を?」
「今度、BLの同人誌を描こうかと思いまして。ネタを考えてる最中なんスよ」
「へー……『ウホッ! いい男』みたいな?」
「違います。まだ具体的な内容は決めかねてるんスよ」
「なるほど……それじゃ、頑張ってね」
「はい。失礼するっス」
こなたとも別れ、改めて部室へ向かい廊下を歩いていく。
またその途中、
「田村さ〜ん!」
呼びかけられて振り向くと、ゆたかが小走りに駆けてきた。
「小早川さん、どうしたの?」
「田村さん、これから部活?」
「そう思ってたけど、何? どっか遊びに行くなら付き合うよ」
「さっきみなみちゃんと話してたんだけど、ちょっと評判のケーキ屋さんがあるんだって。喫茶もできるらしくて、良かったら三人で行ってみない?」
「おー、いいねー。行こう行こう」
(ナイスタイミング! こういうイベントはきっちり押さえておかないとね)
良いネタが拾えそうだと心の中でガッツポーズを取るひより。しかし彼女にとっての優先度はあくまで“二人との友情>漫画のネタ”であるので誤解の無きよう。
「一応部室の方に顔だけ出してくるから、先に昇降口で待ってて」
「うん」
そういうわけで、やってきましたケーキ屋さん。外観はこぢんまりとして、ところどころにお花など飾っている、いかにも女の子向けなお店だ。
中に入ると、ひより達と似た様な女の子連れで結構混んでいた。ショーケースには色とりどりのケーキが並んでいる。
「どれも美味しそうだね。みなみちゃん、どれにする?」
「うーん……」
悩むゆたかとみなみ。長引くとキリが無いので、ひよりが率先して決めてしまう。
「私はモンブランにするね」
「それじゃあ私は苺のミルフィーユで」
「じゃあ私は……ガトーショコラを」
注文したケーキを、早速喫茶室でいただく。
「おお、これは……!」
モンブランを一口食べてみて、ひよりが声を上げる。なるほど評判になるのも頷ける味だ。
「美味しい〜! ほっぺが落ちそうだよ」
ミルフィーユを頬張るゆたかも、幸せそうな顔でそう言う。その隣のみなみも満足げだ。
「こんなに美味しいと、他のも注文したくなっちゃうね」
「でも、あまり食べ過ぎると、夕飯が入らなくなる……」
「うーん、それもそっか……」
「ゆたか。私の、少し食べる?」
「え、いいの?」
「うん……」
みなみはガトーショコラを一口分フォークに刺し、
「はい、あーん……」
とゆたかに差し出した。
「あーん」
ゆたかは口を開けてそれを受け入れる。
(ぐはぁっ!! 「あーん」とか、ナチュラルにバカップルの王道をかましてくれましたよこのお二人はーっ!!)
その横で悶えているのは当然ひよりだ。
(この流れならば当然――!)
「じゃあみなみちゃん、私のも食べさせてあげるね」
ひよりは心の中でガッツポーズを通り越してロッキーのあのポーズを取っている。そんなことは露知らず、ゆたかとみなみはお互いにケーキを一口ずつ交換しあった。
「……田村さん? どうしたの?」
「はっ! いや、何でもないよ」
ゆたかが怪訝な様子でこちらを見ている。目の前の出来事があまりにストライク過ぎて、自重しろと考える間もなく妄想の世界に片足突っ込んでいたらしい。
「ねえ。田村さんのも一口交換しない?」
「うん、いいよ」
モンブランを一口分切り取ろうとしたひよりに、
「はい、あーん」
ゆたかがミルフィーユを一口分差し出した。満面の笑みで。
「ええっ!?」
(私もそれやるのっ!?)
泡を食うひより。その横でみなみが、
「それじゃあ……私のも」
こちらもガトーショコラを一口分、「あーん」という風に差し出した。
(な、何この唐突なハーレム状況!?)
ゆたかとみなみが二方向からひよりに「あーん」とケーキを差し出している。
(こ、こういう状況は例えばかがみ先輩とかが置かれて映えるんであって、もちろんその場合は泉先輩とつかさ先輩が相手としてベター。いっそ高良先輩もいれて一対三とか――)
頭の中でそんなことを考えてどうにか平常心を保ちながら、ひよりは二人の差し出すケーキを何とか食べ終える。恥ずかしくて味はあまり分からなかった。
その日の夜。ひよりは机に向かいながら渋い表情で腕組みしていた。
「BLのネタ考えてたのに、ケーキ屋ではもう完全に思考が百合にいっちゃってたなぁ……」
それどころか危うく自分もそっちの住民になりそうだった。あの二人の天然バカップルぶりは、時に周囲をも巻き込む。もはや百合のリーサルウェポンだ。
ああいう状況で必要以上に羞恥というか狼狽というか……とにかく興奮してしまう自分は、既に手遅れかもしれない。ただの遊びとして気楽に応えるのが、ノーマルな女友達の反応ではないだろうか。
(父さん母さんごめんなさい……ひよりは生物として非生産的な嗜好に染まりつつあるようです……)
その年でエロ漫画を描いてることの方が、よっぽど謝るべき問題ではないかと思われるが。
「はぁ……」
どうにも今日は火が点きそうにない。スケジュールにはまだ余裕があるし、早めに休んでしまおう。そう思い、ひよりは今日の作業を切り上げた。
ベッドに寝転がりながら少しでも参考にならないかとBL系のノベルなどを読む。そうするうちに眠くなり、いつしか電気を消して寝息を立てていた。
数時間が経過した。
突然、闇の中でひよりが目を見開いた。掛け布団を跳ね飛ばすや、机に向かって倒れ込むような勢いで駆け寄り、鉛筆立てに差してあったボールペンを引き抜くや手近に置かれていたメモ用紙に凄い勢いで何かを書き始めた。
およそ三分ほどして、ひよりはようやく手を止めた。
「…………いける……これはいける……!」
殴り書きした文章――漫画のプロットを読み返し、ひよりは震える声で呟いた。
夢のお告げというやつである。夢の中でネタが湧いたのだ。ほとんどの場合は起きたその瞬間に霧散してしまうそれを、今夜のひよりは根性と執念で書き留めることに成功した。
「いよーしっ! まずはネームだ!」
時刻が深夜二時を回っていることなど意にも介さず、ひよりは椅子に着き、用紙を引っ張り出し、ガリガリとペンを走らせていく。火が点くどころか、瞬く間に炎と化していた。
おわり
読んで下さった方、ありがとうございました。
>>337 お疲れ様です。
BLには詳しくないので、ちょっと良くわからないところもあるのですが・・・
続き (この流れだとあるんですよね?) にも期待しています
>>337 乙
最近ひよりねたが多くていいなw
ところで
SSが20レス超えそうなんだが
普通に投下しても大丈夫なのかなぁ?
>>339 スルーしたい人のために、テキスト形式とかの方がいいかもしれない。
アプロダにパス付けてあげるとか
>>337 GJ!
ここはあえて素で百合のゆたかとみなみではなく、「あーん」に恥らうひよりんに萌えておこう
>>339 俺はいいと思うけど、一応他の人の反応も見たほうがいいかも
てか、20レスとか投下するのも大変じゃない?
>>339 規制を気にしているなら、他スレに迷惑かけないように支援するんで大丈夫ですよ
もしUL使うなら、携帯からでも読めるようにtxtにしてくださるとありがたい
スルーするのなんて労力それほどいらんけどね。
このスレでは40レス近いSSが投稿された事もあったし。
>>339 過去に20レスオーバーの作品がなかったわけでもないから、自分がいいと思う方法でいいんじゃないかな
>>338 期待して貰って申し訳ないですが、続きを書く予定は無いです。
20レス以上投下なんてあったっけ?
よければ作者とタイトルを教えておくれ
まとめで読んでみる
>>337 GJ!
CV:森川智之に吹いたw
ブレードの頃はまともだったのに
アニメでは全然姿を見せない分ひよりんのおいしい一面がどんどん書き進められていく・・・なんという
>>337GJ!!
>>346 ◆cj23Vc.0u.氏の 二人の足跡 −アキハバラ1988− だろう。
4スレ目に投下された。37レス位だったぞ確か。
>>337 ひよりんネタGJ!!
やべぇ、ちりばめられた小ネタがほとんどわかってしまうwww
351 :
7-896:2007/07/23(月) 21:37:30 ID:H+KgxCp6
なんかそのまま投下しても大丈夫みたいだから投下しようと思う
『花』
かがみ視点
みゆき×つかさ
(つかさ×みゆきにも見える)
みさお×あやの
こう×ひより
みなみ×ゆたか
ひかる×あきら
ななこ×ゆい
ひなた×ひかげ
かがみ×こなた(一時的にこなた×かがみ)
の順番で8パターンです
全員の希望するカポーを入れるのは不可能なので
俺が一番違和感がないかな?と思った組み合わせにしました
出てないキャラがいるじゃないか(まつりとかいのりとか)!!って思うかもしれませんが
それは存在が薄すぎるか他のキャラと絡んでいないためだと思われます
90%エロです
なのにこんな題名でごめんなさい
あ、それから
たぶん初だと思われる百合あきらだけど
アニメだけしか見ていない人にはあきらのキャラにかなり違和感があると思いますが
それは原作仕様です。キレデレじゃないあきら様はいやだああぁあぁあああぁぁあ
と思う人はひか×あき部分は読まないほうがいいかも。
しおらしいあきら様もいい(・∀・)という人は読んでやってください
それ以外のキャラの絡みは違和感がないように書いたつもりです。
では投下します
352 :
『花』:2007/07/23(月) 21:38:23 ID:H+KgxCp6
あ、ちなみに21スレです
多くてすまん
353 :
『花』:2007/07/23(月) 21:39:23 ID:H+KgxCp6
柊かがみは悩んでいた、この気持ちを打ち明けるべきか否かを
「ふぅ…」
最近あいつの夢ばかり見る
笑っているあいつ、泣いているあいつ
照れているあいつ、落ち込んでいるあいつ
これはやっぱり恋なのかな
つかさにそのことを話したら、それは恋だと言っていたけど
……でも相手はあいつよ?ありえなくないか?あのノンケオタクを好きになるなんて
自分の興味あること以外は全部適当で
周りのこと考えずに行動して
いつも私のことからかって
……
きつくあたっても私の傍から離れなくて
なんだかんだで私のこと心配してくれて
いっしょにいると暖かくて
ごめんなさい、今自覚しました
私、あいつのこと好きなんだ
恋……してるんだ…
354 :
『花』:2007/07/23(月) 21:40:05 ID:H+KgxCp6
チュンチュン
「……」
朝の挨拶をするように、窓の外で小鳥が囀る
すがすがしい朝だ…とは言えないだろう、たとえ冗談でも
…眠れなかった、それこそ一睡も
あいつのせいだ…まったく
まあ自分のせいでもあるんだろうけど
「ん〜〜〜!!」
ぐぐっと背伸びをする、この瞬間がなんとも言えない
背中の骨がポキポキと音をたてる
ベッドから降りて、しわくちゃになったシーツをパンパンと叩きまっすぐに
掛け布団を綺麗に直してから、身だしなみのチェック
「うっわ…ぼさぼさだよ…」
ライオンも真っ青なほどの寝癖、もしここにこなたがいたら
『スーパーサイ○人3くらいだね、今のかがみんは』
なんていっているところだろう
…またこなたのことを考えてしまった、いくらなんでもはまりすぎだろ…私
『私とヒュージョンしてみない?』
もういいから黙ってろ
妄想こなたを右手で散らしながら髪を直す
別の意味でヒュージョンはしたいけど…何言ってるんだ私は
ていうかここでDBが出てくるのもどうなのよ…
制服を着ながら自分が濃いオタクに近づいていることに落胆する
「いってきま〜す…」
「いってきま〜す♪」
なんだかつかさの機嫌がいいみたいだ
「お姉ちゃん…なんだか元気ないね?」
「……昨日ぜんぜん眠れなかったのよ」
「こなちゃんのこと考えてて?」
「……うん」
「お姉ちゃんも染まってるね」
「言うな…」
そんなやり取りをしていると
人込みの中に一本の青い何かが…いや、こなたのあほ毛がぴょこんと自己主張していた
「お姉ちゃん」
「分かってるわよ」
「〜♪」
つかさは単音で喜びを吐き出す
なんでそんなにうれしそうなのよ…あんたが
355 :
『花』:2007/07/23(月) 21:40:47 ID:H+KgxCp6
「お、お〜っすこなたぁ〜」
遠くで人波におぼれるこなたに声をかける
「お〜、かがみんつかさおはよ〜う」
「おはようこなた」
「おはよーこなちゃん」
私を笑顔で見上げるこなた
一瞬抱きしめたくなる衝動に駆られる
「どったのかがみん?」
首を傾げて不思議そうな顔をするこなた
我慢できなくなるからやめてくれ
「ほら、立ち止まってないで歩こうよ、未来は僕たちを待っていてはくれないんだよ」
「何のネタだかわかんねーよ」
頭の中の雑念を粉々に粉砕しゴミ箱の中に入れて『ゴミ箱を空にする』を選択
少し先をいくこなたに小走りで追いついた
昼休み
少し保健室に用があったので向かっていた時のこと
「へ〜やっぱりそうなんだ」
「うん」
緑の髪の女の子と赤い髪の女の子が仲良くこちらに歩いてきた
「あ、かがみ先輩。こんにちは」
「こんにちは」
「ん、こんにちは」
向日葵のような笑顔で挨拶をするゆたかちゃん、どことなくこなたに似た笑顔
その隣で慎ましやかにお辞儀をするみなみちゃん
「保健室の帰り?」
「はい。私、3時間目にまた調子悪くなっちゃって、みなみちゃんに付き添っててもらっていたんです」
「へ〜、そうなんだ」
ぎゅっと繋がれた手を見て、うらやましいと思った
「やっぱりやさしいのね、みなみちゃんは」
「いえ、ゆたかは大切な友達ですから」
「み、みなみちゃん…恥ずかしいよぅ」
「あ、ごめん」
二人の頬がほぼ同時に赤くなる、初々しいなぁ
「あ、それじゃあ私用事あるから」
「そうなんですか?引き止めてしまってすみません」
申し訳なさそうにゆたかちゃんが言う
「いいっていいって、じゃあね二人とも」
「はい♪」
「失礼します」
そういうと、二人仲良く手を繋ぎ私を通り過ぎていった
私は二人が見えなくなるまで繋がれた手から目が離せなかった
356 :
『花』:2007/07/23(月) 21:41:22 ID:H+KgxCp6
本日最後の授業が終わり
夕日の差し込む教室からぞくぞくと影が減っていく
かがみは夕日を眺めながら一人感傷に浸っていた
「…授業が頭に入らなかった」
そんなことを呟く
もちろん理由は今朝と同じ―――こなただ
「はぁ…」
告白したいけど…タイミングがどうも掴めない…
それにもし、告白したとしても…断られたら?
いままでのような関係に戻れるのだろうか?
下手をしたら嫌われてしまうのではないか?
もう傍にいられなくなってしまうのではないか?
こなたの性格を考えたら最後の二つはありえないと分かっていても
その恐怖が、かがみが「あと一歩」を踏み出すことを躊躇させていた
「…こなた達のとこ行こ」
誰にでもなくそういうと机の横にかけてあったカバンを手に取り
椅子を元に戻して扉へと向かった
ふと教室から出る間際、日下部と峰岸のカバンがまだ残っていることが一瞬気にかかったが
大した疑問も抱かずに、こなた達のいる教室へと足を進めた
「あれ?こなたこんなところで何して――」
「かがみんし〜〜〜〜〜」
こなたが真剣な眼差しで人差し指を縦にして唇に当てている
一瞬その人差し指になりたいと思ったなんて口が裂けても言えない
「ど、どうしたのこなた?」
「……」
こなたは残った方の手の人差し指でこなたのいつも授業を受けている教室を指差した
「ん?……え!?」
「し〜〜」
こなたがちょっと怒った顔でもう一度人差し指を立てる…人差し指になりたい
っじゃなくて
「あれは、つかさと……みゆき?」
夕日によって紅色に染められた教室の中には信じられない光景が広がっていた
半裸(上半身裸)で抱き合いキスをしているつかさとみゆき
更に4本の手は、互いの秘所を弄りあっていた
「ん…ふぁ、ゆき…ちゃぁん」
「ちゅぷ、くちゅっ…ふふ、つかささん…」
夕日に照らされた行為に耽る二人の姿は、私の目を釘付けにしてしまうには十分すぎるほどに魅力的だった
教室中に響き渡るくちゅくちゅという行為に浸る音
視覚からの映像もあいまって、恐ろしいほど淫らに見えた
357 :
『花』:2007/07/23(月) 21:42:08 ID:H+KgxCp6
ふと唇を離す二人…2人を繋いでいた銀色の糸が切れた
「ゆきちゃん……吸ってもいい?」
「…ダメなんて、言うわけないじゃないですか」
つかさは、顔をみゆきの胸に埋め、執拗に乳首を舐めまわす
「んぁ…つかさ…さん…赤ちゃん、みたいですよ…」
「んちゅ、ちゅぱ、くちゅ…ちゅぅううぅうぅぅうぅぅう」
「んはぁああぁあ!!」
つかさが強く吸引すると、みゆきがつかさの頭を抱え猫のように仰け反る
「つかささん!!」
みゆきは、残った方の手でつかさの秘所を弄る
「んちゅぷ、ぷぁ!!…ゆきちゃぁん」
このまま溶け合ってしまうのではないかと思えてくるほど濃厚な絡み合い
程なくして
「「んくぁあああぁぁあぁぁぁああぁあああ!!」」
二人一緒に絶頂に達した
目が離せなくなっていた私を、こなたが引っ張り出してくれた
「さすがにこれ以上はまずいからね」
もう遅いような気もするが…
「いや〜まさか二人があそこまで濃密な関係になっていたとは、うんうん」
廊下を二人で歩きながらこなたはそんなことを言う
こなたはさっきのを見てなんともないんだろうか
私の大事なところは、もう愛液の洪水なんだけど
なんとか理性でこなたを襲わずに耐えてる状態なんですけど
「あ」
「?どったのかがみん?」
「そういえば」
カバンを開けて中を確認する
「あっちゃ〜、やっぱりノート忘れてきちゃった」
「ノート?」
「明日の宿題で使うのよ、ちょっと教室まで付き合って」
「二人でならどこまでも♪」
「教室までだって言ってるでしょ」
どこまでもとか言うとドイツまで連れてくわよ?
「…じゃあ…よ?」
――?何か聞こえたよう…な…
ドアが開けっ放しだったので教室の中が丸見えだ
358 :
『花』:2007/07/23(月) 21:42:50 ID:H+KgxCp6
峰岸が机の上で、パンツを脱いで足を開いている
その向かい側には日下部がいる…その手には見たこともないほど巨大でグロテスクな…バイブ
「こんなの入れてあやののま○こ壊れないのか?」
「大丈夫だよみさちゃん、私の彼のはもっとすごいから」
「マジですか」
「うん」
「…で…すぐにイかない練習だったっけ?」
「うん、お願い」
「ノルマは?」
「8分くらいかな」
「早いな」
早いな、日下部と考えていたことがかぶった
「あやのの彼氏って早漏なのか?」
「そうなの、極度の」
「でもそれよりはやくイっちゃうあやのは相当敏感なんだな」
「ふふ、そうかも」
いやふふじゃないわよ峰岸
「んじゃ挿入するよ〜」
「お願いみさちゃん」
挿入とか言うな
ズブ…ズブブッ
「ん!!」
ギュプッ
「〜〜〜っ!!…はぁ、はぁ…」
「お〜!!すげーぞあやの!!全部入ったぞバイブ!!」
うわ…本当に全部入ってる…あんなの全部入るんだ…
「動かすぞぉ〜」
「え!!ちょっと間…んふぁ!!」
ギュプギュプギュプギュプ
「あ!!んあ!!やっ!!あん!!」
す…すごっ
ふと横のこなたを見る
釘付けになって見ている、その頬が紅潮して見えたのは夕日のせいだろうか?
「早くしても大丈夫か?あやの」
「っ!!はっ!!くはっ!!」
「返事ないから早くするよ〜」
ジュッジュッジュッジュッジュッ
グプッグプッグプッ
「っつあぁあぁぁあああぁぁあぁあああ!!」
突然大きな声を発し倒れそうになる峰岸を日下部が支える
「だ、大丈夫かあやの!?」
「はぁ、はぁ…」
峰岸は相当激しくイったらしい
「入れてから1分もたってないぞ?あやの」
「だ…だって…み、みさちゃん激しすぎ」
「もっかいやるよ〜」
「ちょ!!まっ!!ふぁああぁぁああ!!」
21000レスってすげえな
360 :
『花』:2007/07/23(月) 21:43:28 ID:H+KgxCp6
先ほどの二人の行為を覗き見た後
少し小走りに昇降口に向かう二人
「いんや〜すさまじい光景だたね〜」
「う、うん」
漫画研究部の部室前にたどり着く
「こ、こう先輩!?落ち着いてくださいっす!!」
「「?」」
部室の中からなにやら声が聞こえる
部室のドアをそっと開けて中を見る
「だからね?最近ひよりんが煮詰まってるから私が経験という名の情報を提供してあげようかと思ってね」
「だ、だからといってこんなことは!」
仰向けに横たわるひよりちゃんの上に八坂さんがのしかかっている
ひよりのおなかの上におしりを乗せた体勢だ、腕も一緒に拘束されているためまともに動くのは顔と足だけ
「取り合えず……この前ひよりんが描いた同人と同じことやろっか」
「うぇえ!?あ、あれをやるんっすか!?」
「うん」
「あ、あれは私には刺激がつよす…ふぁあぁああぁあ!?」
八坂さんは右手を後ろに持っていくと
スカートの中に手を突っ込み、もぞもぞと動かし始めた
「ん〜、ひよりん結構敏感だねぇ〜」
「せ、せんぱ!!」
「え〜と……次はなんだったっけかな?」
その左手にはひよりが描いた同人誌が握られていた
「んふふ、同人誌プレイってのもなんだか新鮮だねぇ」
「プ、プレイって…ふあ!」
同人誌を閉じ、床に置くと
左手をひよりの胸に持っていく
「せんぱいぃ」
「小振りだねぇ〜かわいいねぇ〜♪」
左手では乱暴に胸を揉みしだき
右手ではひよりの秘所に指を入れぐちゃぐちゃと掻き回す
「うぁあぁああぁあぁぁあああ!!せんぱ…いぃ…んあ!!」
「イきたいときにイっていいよ…ひよりん」
両手を先ほどよりも激しく動かす八坂さん
ぐちゅ、むに、くちゃ、ちゅく
「う…ぁ…せんぱい…もう…」
「イきそう?」
「ふ、ふぁい」
ひよりは素直にそう言った
「素直なひよりんにご褒美をあげよう」
八坂さんは秘所に入れている指を
人差し指と中指から、中指と薬指に変更し
抜き取った人差し指と親指で蕾をすりつぶす
「くっはぁぁああぁあぁあああ!!」
一瞬で絶頂に導かれてしまったひよりは、目を大きく見開き痙攣している
そしてそのまま…気を失った
「…あれ?ひよりん?……あっちゃ〜気絶しちゃってるよ、少しやりすぎたか」
361 :
『花』:2007/07/23(月) 21:44:21 ID:H+KgxCp6
「…っ!!」
私たちは走って逃げていた
あまりに衝撃的な映像の数々に体の火照りが収まらない
こなたもなんだか息が荒いし
たぶん原因は走ったせいだけではないだろう
「か、かがみん」
「なに…よ」
「今日はいったいなんなの?」
「私だってわかんないわよ…」
分かるわけがないだろう…
「取り合えず…帰りましょう、今日はあんたのところ寄ってかなきゃいけないんだし」
あ、そういえばこなたのところ寄って行くんだったっけ
自然と口から出た言葉に…改めて今日のイベントを認識
「あ、そうだったね」
こなたはいつもの表情に戻っていた
靴を履き替えて、こなたと一緒に昇降口を出る
「…あれ?」
「どうかした、こなた?」
突然、こなたが校舎裏に向かって歩き始めた
「今変な声が…あ…」
立ち止まるこなた
突然だったのでぶつかってしまい、バランスを失った私はしりもちをついてしまった
「った〜…急に立ち止まらないでよこな…た?」
こなたはその場所から微動だにしない
どうしたんだろう、おしりについた砂をパンパンと払い落し
こなたの肩越しに、瞳の見つめる先を見た…人一人いないはずの保健室
みなみちゃんとゆたかちゃんが…愛しあっていた
ほんとだ…なんだ21スレって…
言い直す…21レスです
割り込んでゴメン(´・ω・`)
あと変なところで揚げ足とってゴメン(´・ω・`)
364 :
『花』:2007/07/23(月) 21:46:06 ID:H+KgxCp6
「みなみちゃん…私…ん!!…イっちゃう!!」
「イってもいいよ…ゆたか…」
「ふぁああぁああぁぁあぁぁあああぁあ!!」
ぐったりとベッドに横たわるゆたかちゃん
「ゆたか…これで8回イったね」
は…8回!?やりすぎだろあんた達!!
「うん…でもみなみちゃんぜんぜんイってないね…」
「私はいいよ…ゆたかが気持ちよければ…それでいい」
そういうとみなみちゃんは、ゆたかちゃんの額にかかる髪を左手でかき上げ
おでこにキスをした
暑い…なんて暑いんだ
「ん…みなみちゃん…唇にも……してほしい…」
「うん…ゆたか」
濃厚なキス
くちゅくちゅとねちっこく絡み合う舌と舌
その音だけが、保健室に響く
くちゃ、ぴちゅ…ちゅ、ぷちゅ
ちゅっ、むちゅ、ぴちゃ
くちゅ、ぴちゃっ、ちゅぷ
…長い、長すぎる…どれだけキスしているだ…
ギネスにでも挑戦するつもりなのだろうか…
「んは!…はぁ」
「…ふぅ」
ようやく唇が離れた
「ゆたか…立てる?」
「……恥ずかしいんだけど…腰が抜けちゃって」
「そっか」
ゆたかちゃんの顔に、あと数_でくっついてしまうくらいの距離まで
顔を近づけるみなみちゃん
「もう一回…する?」
「うん」
二人は、第9ラウンドを始めようとしていた
365 :
『花』:2007/07/23(月) 21:46:44 ID:H+KgxCp6
今日は本当になにかがおかしい…
みんなそこかしこで盛りすぎだ
便乗して私もこなたとやってしまおうかと思っていたが
行為に見入ってしまってそんな暇もなかった
「……」
こなたはさっきから一言もしゃべらない
「こなた?」
ビクッ
「な、何?」
ギギギっと錆びた金属のこすれる音が聞こえてくるように
恐る恐る私の方に首を向けるこなた
「どうしたのよこなた、様子が変よ?」
「べ、別に何でも…」
俯いて…また黙りこくってしまった
「アイドルとは!!!!!!」
「アイドルとは!?!?!?」
「「!?」」
突然どこからか叫び声が聞こえた
「あそこからみたい…」
こなたの指差した方を覗き込む
誰もいない公園に二人の女性が仁王立ちで立っていた
片方は白衣を着て、眼鏡をかけた女性だ…タバコを咥えている
そしてもう一人は…
「あれって…小神あきらじゃない!?」
テレビにラジオに引っ張りだこで、今の日本じゃ知らない人はもぐりとさえ言われる
まさに『売れっ子アイドル』の姿がそこにはあった
「常に見られていることを意識して行動すべし!!」
「常に見られていることを…な、なるほど…」
あきらはあんちょこらしきものを取り出し、白衣の人の一字一句を聞き漏らさんと
激しく手を動かしつつ真剣な眼差しで聞き入っていた
「そして、もっと大事なこと…それは…」
「そ、それは……?」
白衣の女性はあきらにスッっと近づくと、その白く細い顎に人差し指と中指を添え
くいっと持ち上げた…そして
…ちゅっ
「「「!?!?!?」」」
キス…
「ひ、ひ、ひ…ひかるセンセ!?」
「んふふ」
366 :
『花』:2007/07/23(月) 21:47:18 ID:H+KgxCp6
ひかる先生と呼ばれたその人はいたずらチックな笑顔をのぞかせこういった
「どんな時でも冷静沈着でいること…ね」
「へ……」
「たとえいきなりキスされたとしても取り乱してはいけないのだよ2等兵」
「キ…キス…」
あきらが顔を真っ赤にして両手を頬に添えている
ひかる先生はまたもや近づくと
あきらのスカートと上着の中に手を入れて弄り始めた
「んは!?ひ、ひかるせん、んあ!?」
「冷静沈着、冷静沈着」
「れ、冷静…ちんちゃ、ふぁ!!」
「取り合えずこのままみんなに挨拶いってみよーか」
「みんな!?!?!?」
あきらがあたりを顔が二つに見えるくらいのスピードで見渡す
「あ〜、そういうつもりでやんなさいって意味だよ」
「そ、そうですか…びっくりしました」
大きな溜息をつくあきら
「でもさ」
「はい?」
ひかる先生の顔がにやりと歪む
「今、締まったよね」
「へ?」
「見られてると思って…興奮した?」
「そ、そんなことは…あん!?」
突然指を激しくばたつかせるひかる先生
ぐちゅ、くちゃ、ぷちゅ
あきらの足はガクガクと痙攣し始め、その股の間からは垂れた蜜は
スカートに染みこみ色を変え、地面には水溜りを作っていた
「ほらほらぁ早く自己紹介」
「ん!!は、はい!!んはぁ!!お…おはらっんあぁあ!!らっきぃいぃいい!!」
「ふむふむ」
グチュグチュグチュグチュグチュ
「んぇぃあぁあぁぁああ!!な、ナビ…ゲーターの…んは!!…こ…が…み…はぁ!!!!」
どさっ
ひときわ大きく跳ね上がった後
膝を地面に付け荒い呼吸をするあきら
こちらからは表情が見えないが、背中は大きく上下し
遠めに見ても「イった」ということが分かった
「だめだねぇ〜2等兵は」
「はぁ、はぁ…そ、そんなこと言われたって」
「取り合えず最後まで挨拶できるようになるまで終わらないから」
「ふぇえ!?そ、そんなぁああぁあぁあああ!!」
367 :
『花』:2007/07/23(月) 21:48:02 ID:H+KgxCp6
日が落ち始めた道を、二人で並んで歩く
何百回と往復したその道は、目をつぶっていても…歩くことはさすがに出来ないだろう
前方にゆらゆら揺れる二つの影を見据えながらかがみは言う
「はぁ…なんなのよ……今日はいったい…んっ…」
「私が聞きたいくらいさね」
今日一日で幾つもの淫らな現場を目撃してしまった…
体の疼きが止まらない…
「はぁはぁ…はぁ」
「かがみ?大丈夫?」
こなたがこちらを覗き込みながら心配そうな声で言う
胸がきゅんとなった気がした…
「だ…大丈夫よ」
精一杯の笑顔でそう答える
「そう?」
こなたはぜんぜんいつもと変わらない
…我慢というものがここまで辛いとは思わなかった
「ねぇかがみ…」
「な、何?」
お願いだからしゃべらないでくれ
声を聞くだけで――私――私――
「あの車揺れてる」
ん?車?
前方を見る
一般道路と歩道の間にパトカーが止まっていた
そのパトカーが小刻みに左右に揺れているのが分かる
二人で近寄って中を覗き見る
「ほんまあかん子やなぁゆいは…旦那がおるのにうちとこないなこと」
「そ、そんなこと言ったってぇ」
あんたらもですか…少しは自重しましょうよ
車の助手席と運転席を倒しゆいさんが下に、黒井先生が上に乗っかる体勢
いくらこの時間人が少ないからって、こんな目立つ場所で…
「旦那は長期で単身赴任だし…私も溜まってて…」
「そのはけ口をうちに向けられてもなぁ」
「な、ななこだって喜んでたじゃない!」
「まあ最初はなぁ…でも今思ったらこれ…浮気やし」
「む、ぐぅ〜」
ぐぅの音を言うゆいさん
「警察官が浮気なんかしていいんか?」
「ば、ばれなければ…」
「あんた中学生かいな」
まあ確かに中学生みたいないい訳だ
「そんな不良中学生はななこ先生がおしおきせなあかんなぁ」
368 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 21:48:37 ID:H+KgxCp6
「へ?お、おしおきってな…にぃぃいいぃいいいぃいいぃい!?」
そう言うやいなや黒井先生は指をゆいさんの秘部に突っ込む、しかも3本も
「旦那に開発されすぎて指が3本も入るようになってしもたようやな」
「は、ぁ…」
ゆいさんは入れられただけで軽くイってしまったようだ
「ゆいはなんかいやってもイきやすいの直らへんなぁ」
「はぁ、はぁ」
「…なにかいいなや」
黒井先生はそういうと3本を巧みに動かし始めた、それこそ触手のように
「うわぁああぁ!!な…なこぉ〜!!」
あっという間に息があがっていくゆいさん
横のこなたを覗き見ると
こなたは内股をこすり合わせ息を荒げていた
「イきそうなんか?ゆい…」
「うん!!うん!!イきそう」
「そうか…」
そういうと、黒井先生は指を引き抜いた
「あぅ!!……な、なんで…」
突然停止した快楽の波、その寂しさからその目じりには涙が浮かんでいた
「ゆいだけ気持ちいいのはずるいやんか」
黒井先生はいつの間にか下半身裸になっていた
「最後は二人でイこか」
弄ってもいないのに、黒井先生の秘所は愛液が足を伝って滴るほどに濡れそぼっていた
自分とゆいさんの秘部を密着させ、こすり合わせる
「んは!!き、もちいいいよぉ…ななこぉ」
「ん…うちも気持ちいいで、ゆい…」
激しく腰を動かす二人
そのこすれる音がクチュクチュと車内に響き、二人の耳に届く
それが更に二人の行為を加速させる
ぐちゅっぎちゅっぷちゅ
「ななこぉ!!イっちゃう!!イっちゃう!!」
「う、うちも限界や」
いままで以上に激しくこすり合わせると
「「んぁあぁああぁあああぁあぁぁぁああ!!」」
二人同時に絶頂に達した
369 :
『花』:2007/07/23(月) 21:49:18 ID:H+KgxCp6
今私たちはこなたの家に向かっている…気がする
私の我慢はすでに限界点を超え、いまにも理性が吹き飛んでしまいそうだ
こなたもかなり辛そうだ…大丈夫だよ、こなたの家についたら
楽にしてあげるから…ってなにを考えてるんだ私は
頭をフルフルと振り雑念妄想思念を振り払う
その時にふと路地裏になにかが蠢いていたのがわかった
「ん?」
なんだろう…その時好奇心に任せて行動しなければよかった、あとから思っても遅いけど
眼鏡をかけた女の人…たぶん私たちよりも年上だろう
…と、もう一人は小学生くらいにしか見えない女の子
眼鏡の女性はしゃがみこむとその幼女の唇に口付けをしていた
「ちょ!!」
思わず声をあげてまった、あの二人には聞こえなかったようだ
これはとめた方がいいんじゃないか?そういう思念と
見ていたい…という思念がごちゃ混ぜになって
頭がパニック状態だ…するとその幼女が口を開いた
「お姉…ちゃん…」
――え…姉妹?
「ふふふ♪ひかげちゃんはかわいいわね♪」
ひかげちゃんと呼ばれた女の子は
赤くなってそっぽを向いた
私の横でこなたが
「むふー、あの女の子はかがみと同じタイプだね」
とか言った気がするが華麗にスルーした
「も、もういいでしょ?お姉ちゃん、キス…終わったし…」
「まだ終わりじゃないわよひかげちゃん、同人誌捨てたこと償ってもらわなきゃ」
「あ、あれはお姉ちゃん怒ってないっていったじゃない!!」
「怒ってないけど、恨んではいるわよ♪」
「そ、そっちの方が怖いよお姉ちゃん!!」
幼女が後ずさる、が狭い路地なのですぐに止まる
それを微笑ましく見守る姉
その笑顔からは何を考えているのか知ることは出来ない
「取り合えず始めましょうか、ひかげちゃん」
「ひっ!」
お姉さん…妹さん怯えてますよ
「まずはあ〜んしよっか」
「ふぇ?あ…あ〜ん」
ひかげちゃんは言われた通りに小さな口を開けた無垢だなぁ
するとお姉さんは即座に近づき、唇を押し付けると
口内に舌を入れ激しく犯し始めた
370 :
『花』:2007/07/23(月) 21:50:16 ID:H+KgxCp6
「んっぷぁ!?んぐ、んにゅ…ちゅ」
「んふふ♪…くちゅ、んはぁ、ちゅぱ」
ひかげちゃんはお姉さんに抱きしめられ逃げることもできない
大人の女性と幼女のキスがこんなにもアンバランスで淫乱なものだとは思わなかった
「んっはぁ…ふふふ♪」
「は、ぁ…はぁはぁ」
たっぷりと妹の口内を味わい尽くした後
お姉さんは唇を離し、自らの唇をペロッと舐めた…エロい
「ひかげちゃんの口の中…甘くておいしかったわよ」
「ふぁ……ん…」
フレンチキスは初めてだったのだろうか、まあ小学生じゃ当たり前か
焦点の合わない瞳で姉をみつめるひかげ
お姉さんは意識の朦朧としているひかげを抱きかかえると
スカートを捲りパンツの中の女の子へと指を入れた
「んあ!!」
短く高い声を上げると、ひかげちゃんの瞳が大きく見開かれた
「お、お姉ちゃん!?」
「何?」
「何じゃないよ!?なにして…んぁう!!」
体温を感じながら指をくにくにと動かす
「小指なら大丈夫みたいね…ひかげちゃん」
「んあぁああ!?ふあ!!やぁあ!!」
「ふふ♪少ししか動かしていないのにこんなに感じてくれるなんて…」
クチュクチュクチュクチュ
「んあぅ、せめてやるなら家で…ん!やろうよぉ…」
やるのはいいんだ
「それだとおしおきにならないじゃない♪」
「やっぱり怒ってるじゃないぃ〜…ふぁ!!」
お姉さんはラストスパートとばかりに激しく小指を動かす
「あっあっあっあっあっ!!」
「はい」
小指を少しだけ深く差し込みクルリと回転させる
「ふぇあぁああぁあぁぁあああぁあ!!」
…イったみたいだ
「さて…続きはおうちに帰ってからしようか」
「……まだ…やるの?」
「うん、ひかげちゃんかわいいんだもの♪」
そう言い放ち、姉妹(お姉さんがひかげちゃんをお姫様抱っこして)は路地の向こう側へと消えていった
371 :
『花』:2007/07/23(月) 21:50:52 ID:H+KgxCp6
こなたの家に着いたのは六時くらい
夕日が空の向こうから覗かせる顔も残り五分の一くらいになり
まるで空一面が血で染まっているようにさえ見える…そう感じるくらい、真っ赤だった
「…おじゃまします」
「…?まああがりたまへ〜」
こなたの部屋へ向かう途中、階段を上っているとふと気になったことがある
泉家に人の気配がしない…
「――こなた、おじさんは?」
「ん?お父さんは今日ちょっと遠出してて、遅くなるって言ってたかな」
「え…」
じゃあいまこの家には私とこなたの二人だけ――――?
部屋の扉を開け中に入る
こなたはそのまま本棚の方へ向かい、今日私に返すはずの本を探している
その後姿に、私の心臓ははちきれんばかりに脈打っている
体を伝い耳に届く鼓動だけで鼓膜が破けてしまいそうだ
「あ、これだこれだ」
こなたは目的の本を見つけたようだ
「かがみぃ、これだよね?返すやつ」
首を傾けこちらを向くこなた
「!!」
こなたの動きに合わせて靡く髪の毛の一本一本が、沈み始めた夕日の光に照らされ紫色に輝く
こちらを向いてかわいく…やさしく微笑むこなたの顔は、私の理性を一瞬で粉砕してしまうほどに
―――美しかった
――あ
私の中で何かが壊れる音がした
ガバッ
「ふお!?」
気がついたらこなたに飛び掛っていた
二人で床に倒れるその振動で、本棚から数冊の本が落ちた
「あいった〜…かがみいきなりな…に…」
今の私はこなたにどう写っているのだろうか
それこそ食事を目の前にした、飢えた猛獣のように見えたかもしれない
「かがみ?」
こなたの心配そうな声が聞こえた
ふとわれに返った
「大丈夫?かがみ…」
やさしく微笑むこなた
こなたを無理やり犯そうとしていた自分が醜かった
最低だと思った
372 :
『花』:2007/07/23(月) 21:51:25 ID:H+KgxCp6
自分の瞳から涙が流れ、下で横たわるこなたの頬を濡らす
「……」
無言で私の涙を指で拭ってくれた
私の頬に手を添え、ゆっくりとさすってくれる
なんでこいつは…こんな私に優しくしてくれるんだろう
「かがみ――泣いてるだけじゃ―――何も分からないよ?」
恐怖でちじこまっていた私の気持ちを少しずつほぐしてくれる
やさしく…やさしく…まるで、花が咲こうとするのを手伝うように
やがてそこには「あと一歩」を踏み出すだけの勇気が生まれた
「好きぃ」
「うん」
「友達としてじゃない…こなたが好きなのぉ…」
「うん」
涙がポロポロとこぼれる、涙声で…こなたにちゃんと聞こえていたのかも分からないのに
何度も…何度も、繰り返した
「私と…ずっと一緒にいてほしいの…」
「…うん」
「こなたが大好きなのぉ!!」
窓は閉まっていたはずなのに、風が吹いた気がした
気がつくと私はこなたの小さな体に抱かれていた
「かがみ…」
「う…あぁ…こな…」
「私も好きだよ」
「…え」
こなたの答え、私だけに聞こえるように呟いた
「かがみは…強いね、私なんか怖くて告白なんて出来なかったのに」
「ひっく…うぐっ」
「でも、今なら言えるよ…私も、かがみのことが大好き」
「あぁぁ…」
「この世界の…誰よりも」
「こなたぁあ!!」
声も抑えずに泣いた
「よしよし…好きなだけ泣いていいよ、受け止めてあげるから…」
「うぁああぁあぁぁああぁあああぁあああ!!」
近所迷惑になってしまうのではないかというほどの大声で泣いた
全部終わったことに安心して
こなたが…受け入れてくれたことがうれしくて
373 :
『花』:2007/07/23(月) 21:52:09 ID:H+KgxCp6
「ちゅく、ちゅぱ、ぴちゅ」
「んちゅ、ちゅぱぁ、くちゅ」
泣き止んだ後、結局私は我慢できずにこなたを襲ってしまった
大人のキス
部屋中に反射して耳に届く水音に今まで以上に体が火照る
唇を離すと、私たちを繋いでいた糸が切れた
「はぁ、はぁ」
「んっ…はぁ」
衣服が乱れ、夕日に染められるこなたの肌
荒れる息使い、潤む瞳、撓垂れる指先、震える唇
全く知らないこなたに鼓動が早くなる
それと同時に、自分しか知らないこなたの姿に優越感が生まれる
こなたへの愛が止められそうにない、もとい止める気はない
「こなた…」
服を脱がせていく
普段から外に出ないこなた
その肌は真っ白で絹のようだ
「こなたの肌…きれいだね」
「…そお?」
そういって、舌を這わせる
まずは首から
「んっ」
ぴくんと反応する
それだけの反応もいとおしく感じてしまう
ぴちゃ、ぴちゃ、くちっ
少しづつ舐める部分を下へ移していく
慎ましやかな膨らみに到達した
「…小さくて悪かったね」
「まだ何も言ってないじゃない」
円を描くように舐める
「んぁ…」
「私は好きだな…こなたの胸…」
「じゃあいいや、大きくならなくても…」
「そ?」
微笑み合う
あ〜なんだか幸せだなぁ…
374 :
『花』:2007/07/23(月) 21:52:47 ID:H+KgxCp6
その控えめな胸の中心で自己主張するピンク色の突起を口に含む
「ふぁ!!…ん…それ、気持ちい…」
そんなこなたの声を聞き
少し強めにそこを攻める
「は、あ…んぅ、ふは…」
だんだん息が上がっていく
こちらも、いままで見てきた他人のHが補助薬となって
完全に箍が外れていた
左手でこなたの胸を攻めつつ、顔は少しづつ下半身に移る
「ふひゃ!?お、おへそくすぐったい…ふぁ」
おへそを軽く舌でつついて
目的の場所に到達した
「……」
急に静かになり顔を背けるこなた、相当恥ずかしいのだろう
しかしそんなことは気にせずにこなたの秘所をじっくりと観察する
きれいなピンク色…愛液がとめどなくあふれ出ている
「かがみん」
「ん?」
顔をあげてこなたを見る
「やさしくしてね…」
「!!」
ネタで言ったのだろうが
今の私には効果絶大、『急所に当たったぁああ!!効果は抜群だぁああ!!』で4倍のダメージだ
「ごめん、無理かも」
「ふぇ?…ひぁあぁああぁぁぁあああぁぁああ!!」
いきなり舌を挿し入れる
「舌ぁああ…かがみの舌があぁあ!!」
相当感じていてくれているみたいだ
うれしさのあまり激しくしてしまう
「ふぎぃ!!かがみ!!かがみ!!かがみぃい!!だめぇ!!」
「ふぉえ?」
突然の拒絶の声
「かがみが…まだ気持ちよくなってないよぉ…」
…この子は…優しすぎるんだから、まったく
こなたと逆向きにまたがり自分の大事な部分をこなたの顔の前に
…69…だったっけ?よく覚えてないけど
「…かがみんまだ弄ってもいないのに濡れすぎ」
「な!!しょ、しょうがないでしょ!!その…学校のときから…あの…」
「むふふぅ〜♪」
いつもの小憎らしい顔で笑うこなた
こいつ…
いきなり指を突っ込み、こなたの秘所をかき回し始めた
375 :
『花』:2007/07/23(月) 21:53:24 ID:H+KgxCp6
「ふおぁああぁああ!?かがみいきなり、んにゃぁ!!」
「あんたがはずかしいこと言うからでしょう」
「ぅえぁぁああ…ま、負けるかぁ…」
「え?ひゃっ!!」
こなたも負けじと攻めを開始した
「んくっ!!はっあぁ!!」
こなたの指がかがみの大事な部分を愛する
かがみもそれに答えてこなたを攻める
ぐちゅ、ぷちゅ、くちゃ、つぷ
やがて、二人にも限界が近づいてきた
「かがみぃ…は!!私…イきそう…かも」
「私も…イく…ん!!」
ラストスパートで二人して精一杯の愛情でお互いを攻める
「こな…たぁ!!最後は…一緒にぃ!!」
「うん…一緒に!!かがみ」
「「ふぁあぁあああぁぁあぁああああ!!」」
二人は同時に絶頂へと達した
「ねぇ…かがみ」
二人で天井を見上げ余韻に浸っているとこなたが口を開いた
「何?」
「かがみはさ……」
「…?」
「やっぱりなんでもない」
「なによ…いいなさいよ、私たち恋人同士でしょ?」
こなたは最初躊躇していたが、意を決してこう言った
「本当に私でよかったの?」
「―――――は?」
「だって、私女だし…だめ人間だし…」
「あんた馬鹿でしょ」
「ぬわにぃ!?」
「私はこなたでいいんじゃないのよ、こなたがいいのよ」
「……」
「あんたじゃなきゃ…いやなのよ」
「…ありがとう」
「なんで感謝されなきゃなんないのよ」
「ごめん」
「な〜んで謝るのよ」
「…なんとなく」
「もう―――」
互いの温もりを感じながら…二人は眠りについた
376 :
『花』:2007/07/23(月) 21:53:57 ID:H+KgxCp6
「お〜っすこなた」
「おーおはようお二人さん」
「おはようこなちゃん」
いつも通りの日常
3人で登校して、4人でお昼を食べて、4人で帰って
あの日からなんにも変わっていない日常
少し変わったといえば…こなたと私の距離が縮まったことくらい
でも、縮まった距離なんて本当に少しで
この距離を縮めるのに、すごく時間がかかった
今と昔で、ほんとに大差ない距離なのに
未来のこいつとの関係はぜんぜん違うものになっていくんだろう
この道を選んで後悔はしていない
私はこれからも、どうしようもないこの子といっしょに歩いていくんだと思う
そりゃあ喧嘩とかもするかもしれないけど
「かがみ」
「ん?」
「大好きだよ」
「…私も、大好きだよ」
向日葵のような笑顔で笑うこなたを見て
この笑顔を、守っていきたいと思った…ずっと…ずっと
【 fin 】
377 :
7-896:2007/07/23(月) 21:54:46 ID:H+KgxCp6
以上です
ただ絡むだけのエロじゃつまらないかなと思ったので
ちょっとだけストーリーを作り
カップルごとにプレイを分けてみました(同じようなのもあるけど)
なんかシーンごとの繋ぎが無理やりな気もする…
というか、告白シーン
臭くてごめんorz
>>377 GJ!そしてGL!!
ひよブレ,ひよストをこうで持ってくるとは……
連投規制回避で同じことを考えていた人がいて少しびっくり
>>377 なんというエロパロディ…
これはGJ(GL)といわざるを得ない
あと割り込みホントゴメン(´・ω・`)
>>379 割り込みはぜんぜん気にしてないよ
ただ…己の言葉のレパートリーの少なさに泣きそうになった
同じのばっかり使ってる
秘○とか(言うなよ
AD200X年、全世界は、謎の冥王かがみんの支配下にあった。
しかし、この年、帝都のある東ヨーロッパはカザフ政権の暴走によって混乱し、
政府軍対反乱軍という争いが繰り広げられていた。
そのような情勢の中、絶対の防衛力を誇るロシア帝都に潜入する1人の暗躍者がいた。
彼女の名はこなた…。
いま彼女は、最も重要かつ危険な任務についていた。
全世界を支配する謎の冥王かがみんを消す。
偉大なる冥王に対する最後の反逆者。
その鍛練された体技によって帝都を席捲してゆく…‥
>>377 超乙!
あなたの執筆速度にゃ頭が下がりますよほんと。
地の文に句点とかが全然無い(やっぱわざと?)とか、自覚してるみたいだけど語彙がちょっと少ない感じなのとか、
まだまだレベルアップの余地はあるように思うから更なる高みを目指して超ガンガレ。
敢えて言おう!GJであるとッ!!
>>377 GJ!
告白シーンは臭いほうが好きだったり。
>>377 ちょwマルチHングと来ましたかw 非常に乙です。
それでは、自分も1レス投下をば。
「ねー、かがみーん」
「…………」
「ねーねー、かがみんってばー」
「……ふんっ」
ありゃ、こりゃカンペキに怒ってるよ。
「あの、泉さん、さすがに謝ったほうがいいのでは」
「そうだよこなちゃん、ちゃんと謝らないと」
おおぅ、さすがにそう思いますか二人とも。でもね……
「さっきからごめんって言ってるじゃん。ごめんってば、かがみー」
「…………」
ううっ、全然返事してくれない……
「お煎餅、全部食べて悪かったってば。それにポテチも。でも、ずっとラノベ読みふけってた
かがみが悪いんじゃん。そしたら私だってついつい食べちゃって――」
「……っ!」
「ひゃうっ?!」
こ、怖い……まるでオニのツノのよーなものが見えるよ……
「あの、こなちゃん、それって逆効果じゃないかな……?」
「謝るときはちゃんと謝らないと……」
つかさもみゆきさんも、そのオーラにびびって後ずさってるよ。でも、私は間近だからモロに受けちゃってて動けやしない。
「ほ、ホントにごめんなさいっ! もうしないからっ!」
一時的にとはいえ、かがみに嫌われるのはいやだから必死に謝ってるんだけど、かがみは
またそっぽを向いたまま私のことを見てくれようともしない。
「……教室に、帰るから」
かがみはそう言うと、大きい音を立てて椅子を蹴飛ばしながら立ち上がった。
「やだっ!」
私はかがみに飛びつくと、前のほうから抱きしめた。
「ごめん、ホントにごめんってば……かがみのこと、変にいぢったりしないから……」
やばい、このままじゃ泣きそうだ。ここまでしても、かがみは見てくれないから。
「お願い、かがみ、こっち向いてよ……いつものように怒っていいから……」
「…………」
あ、ちらっとこっちのこと見てくれた。仕方ないって感じで……ああっ、またあっち向いちゃったよ。ええぃ、こうなったら!
「ふぅっ」
「ひゃうっ?!」
「ぺろんちょっ」
「っ!?!!?!?」
耳に息を吹きかけてから耳たぶを舐めると、かがみの体が一気に崩れ落ちた。
「ちょ、こなた、おまっ、な、なにを……」
はぁはぁと息を荒くつきながら、かがみが自分の体をかき抱く。
「だって、かがみったら素直になってくれないんだもん。だから、素直になれるよーにね」
「せ、せっかく人が許してあげようって思ったのに!」
「いや、ちゃんとお詫びはしますヨ? よいしょっと……ほら、こんな感じに」
「あ、あんた、何を?!」
バニクるかがみをよそに、私は正面向きのままかがみの腰を抱き上げた。
「そ、それって、えきべ――」
「つかさ、バニクってるとはいえそれ以上のコメントは避けたほうがいーよー」
清純派を汚すことまではしたくないから、思いっきりストップかけないとね。
「さーて、このまま教室に行こっか。お詫びに私が連れてってあげるよ」
「だ、だめっ! 恥ずかしいからっ! ダメだってば! 下ろしてってば!」
「いやー、そのためには私にまわしてる腕をほどいていただきませんと」
「で、でも、離したら後ろに倒れちゃうし、その、あの、は、恥ずかしすぎて……」
「アタマがフットーしそう?」
「するかっ! させるかっ! 少コミかっ!」
「はっはーん、かがみもアレ読んでたタチだったんだ」
「はうっ……」
おー、かがみんってば顔真っ赤。まあ、私らの世代は通る道だからねー。
「それじゃーかがみん、教室までれっつごーだ」
「や、やだってばっ! 離してってばーっ!」
「ふぉっふぉっふぉっ、かがみが離さないんだから、私も絶対離しませんぞー」
うむ、なんとなくこう言いたくなるね。『えー、かがみんはいかがっすかー』って。
でも残念っ! かがみんは私のだからねっ!
なんかもーこなたの猫口=なめるという想像しかできなくなってホントにダメになりました。
ちょっと横からスマソ。
>>323の勧めに応じて、酉付けてみた。酉付けてコテ名乗るのなんて初めてだよ。何かこれだけで職人の仲間入り出来た気がするから不思議。
今ならIDで本人証明できるよな?ID…数字があと一つ小さかったらEZ8だったのに。
あ、それともう一つだけ。
GJくれた人、ほんとありがと。あんた達のお陰で俺はまだまだ頑張れます。
「ある日のカラオケボックス」聴いてらき☆すた分補給してきたから、また近いうちに書ける(かも)。
GJレスが一つでも付く限り、俺は書き続けますヨ!
以上、チラシの裏でした。
ちくしょー!どうでもいい報告文書いてる内にきゃんでぃ・がーるの新作が投下されてたなんて!なぜリロらなかった俺……!!orz
うわ、途中投稿しちまった……。オマケにコテ外し忘れてるし。ウザいな俺。吊ってくる。
改めて
>>390 超GJ!ツンがメインのかがみんも可愛いなぁ……。つか起こってる理由が煎餅とポテチてw
たった1レスで俺を萌え死にさせるなんて……
>>390、なんて恐ろしい子!
>>391 あ、あんたって人はダメになりすぎだっていうか校内で駅弁かよこのバカッポーむしろもっとやれシャキー!
あー、うん。とにかくぐっじょぶ。
つかさムッツリエロスかwww
いやいやすごすぎだねー
GJ!
今夜もすげぇスレの伸びだ……GJ、ただGJ。
タイのホテルは串規制食らってるようで、なかなか感想も書き込めないのがツライorz
仕方がないので、IPSecで会社のネットワークに入って書き込m(ゲフゲフン
>>390 乙
>>399 海外から乙
ところでスレチ覚悟で聞くが、みさおは神楽キャラでいいのか??
>>400 胸と身長以外は大体そんな感じ
でも榊さんに当たる人がいない
エロと非エロ、どっちの方が需要多いかな?
どっちもアリだとは思うけど、どうせなら多くの人に喜んで欲しいしね。
微エロ
昔の少年マガジンレベルの「いや〜ん」的エッチ
エロじゃなくてエッチ
ガチエロ
エッチスケベマイペット
16話を見てたらまた日記が降りてきた
○月△日
今日は3人でこなちゃんのバイト先に行った
扉を開けると天使がいた、ハルヒコスのこなちゃん
萌えすぎて死んでしまうかと思った
ドリンクを選んでいるとお姉ちゃんが
「団員にあるまじき遅さね」と罵られていた
こなちゃんは仕様だとか言ってたけど
出来れば私を罵ってほしかった
しばらくすると私のこなちゃん他どうでもいいやつらのステージが始まった
こなちゃんは運動神経がいいので踊りもうまい
隣の2人が背景に見えた
もうちょっと激しく踊ってくれればパンツが見えたのに
みられなくてマジ凹んだ
踊りが終わった後隣にいたみくるコスのアマがこなちゃんに寄り添っていた
聞くところによると私達の学校の下級生のようだ
あとで校舎裏に呼び出そうと思う
※これはつかさに対する愛情表現です。決して嫌いなわけではありません
俺の中のつかさがだんだん変に歪んでいく
たのみがある…
誰か俺を殴ってくれないか?
408 :
402:2007/07/24(火) 01:12:53 ID:CKssAYK0
>>403-404 なるほど……微エロか。確かにそれくらいがこのスレには丁度いいかも。
おっし、一両日中には完成させられるようガンガル。
エロはまたの機会に。
こなかが「つか……さ…?」
( ・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >__Λ∩
_/し' //. V`Д´)/
(_フ彡 / ←
>>407 でもそのVIPつかさ好きだから、俺としては続けて頂きたい。
>>408 長編ガチエロを投下した俺っていったい…
>>410 分かったこれからもVIPつかを投下していきたいと思う
お前が殴ってくれたおかげでこれからもがんばれそうだ
>>411 ヒント:住人がいっぱい、需要もいっぱい
非エロも微エロもガチエロも、その全てが光り輝いてるのさ。
宇野鴻一郎先生!我にエロ描写力を!!
>>412 確信犯(誤用)じゃねーかwww
ついでだから俺も殴っとこう
∧_∧ パーン
( ・∀・)
⊂彡☆))Д´)←
>>412
>>415 ありがとう
ここはいいやつがいっぱいいるな
「うわ、ヤバッ!」
敵はおばけありくいが3匹に、アルミラージが1匹。あんまり嬉しくない組み合わせだ。
「スクルト!」
咄嗟にみゆきさんがスクルトを唱え、私達の身体が薄赤い光に包まれた。
これでたいしたダメージは受けなくて済むだろうけど、それでも早めに…
『ラリホー!』
「あっ…!」
遅かった。
こっちが攻撃するより早く、アルミラージがラリホーを唱えてきた。
するとたちまち、背後でドサリと何かが崩れ落ちる音がする。それも三つ。
考えるまでも無い。どうやら私以外のみんなは、ラリホーの餌食になっちゃったって事だ。
幸い私は、普段からの徹夜が効を奏した(?)のか効かなかったけど、他のみんなはそんな習慣が無かったせいか、
それともここまで溜りに溜ってた疲労のせいか、襲ってきた睡魔に抵抗できなかったらしい。
「このっ!」
私は半ば反射的に、アルミラージに向けて、鎖鎌の刃を真っ直ぐに放った。
もう随分使い馴れたそれの軌道は、狙いを外す事なく、一直線に飛んで行った。
『ピキャアッ!!』
ジャストヒット。
鎌の刃は深々とアルミラージの胴体に刺さって、すぐにその躯は動かなくなった。
「みんなっ!!」
私は即座に鎌を投げ放ったけど、慌てていたせいかそれはおばけありくい達には当たらず、
それどころか、刃の先端が石畳の隙間に突き刺さり、がっちりと食い込んじゃった。
マズい、ピンチ、デンジャー!
何度か戦っている内に判った事だけど、おばけありくいは集団で現れると、必ず一人に集中攻撃をかける。
しかもその時に狙う相手の割合は、前衛も後衛も殆んど大差は無く、でも若干後衛の方が高い。
案の定と言うか、連中はかがみやつかさには目もくれず、最後尾のみゆきさんに向かって疾走していた。
「みゆきさんッ!!」
ラリホーで眠らされた人がそう簡単に目を覚まさないのは解ってるけど、それでも私もはそう叫びながら走り、
即座に鎖鎌の刃を石畳から抜き取って回収し、またすぐに走り出した。
味方が敵のすぐ近くにいると、鎖鎌の利点の長いリーチは全く意味を成さない。
誤って味方に攻撃を当ててしまう可能性があるからだ。
だからこういう時は、直接敵の側まで近付いて、草を苅る様に敵に斬り付けるしかない。
最初にみゆきさん自身が唱えたスクルトの効果があるから、そうすぐにはヤバい事にはならないはず───
「……へ?」
───だと、思ってた。
おばけありくい達は、眠るみゆきさんに攻撃を加える事はしなかったけれど、
その代わりに1匹(取り敢えずAって呼ぶ)がみゆきさんのスカートをたくし上げて、露になった素足に這う様に長い舌を絡めたり、
別の1匹(こっちはBって呼ぼう)の舌は、まるで蛇か何かみたいに、袖口からするすると服の中に潜り込んでいったり、
同じ様に残り1匹(で、あっちがC)の指が、みゆきさんの大事な所を下着(おお、白のレースだ)の上から怪しげになでていた。
…何、コイツら。
スクルトのせいで通常攻撃が効かないとみるや、そーゆー“攻撃”に出るワケ?
それとも、みゆきさんが眠ってるのをいい事に、あんなコトやこんなコトをしようと欲情してるワケ?
「ん……っ!」
身体中をまさぐる“攻撃”に、みゆきさんが微かに声を漏らすけど、まだ目を覚ましそうな気配は無い。
まあ、ラリホーをかけられたのはついさっきの事だから、仕方ないと言えば仕方ないんだけど……。
でも早く目を覚まさないと、何かトンデモナイ事になっちゃう予感がしなくもなく……?
「ん……ふっ……!」
服の中でうごめいてたBの舌が、普段着痩せしてて判り難いみゆきさんの巨乳をキュッ、と締め付けた。
強調されてよく判るみゆきさんの本来の胸の大きさは、服の上からもよーく主張してた。
私みたいな貧乳にも需要はあるけど、やっぱりアレはアレでちょっと羨ましい………じゃなくて!!
しかもよく見たらAの舌が下着に近付いて行って、Cが今にもその下着を下ろそうとしてる!?
流石にこれ以上はヤバ過ぎーーーる!!!
「ふへー、痛疲れたヨ……」
あの後私はまず速攻でCを倒し、それでこっちに狙いを変えてきた残りの2匹(メチャクチャ殺気立ってたヨ)もなんとか迎撃した。
スクルトがまだ効いてたからたいしたダメージは受けなかったけど、精神的にはかなり疲れたよ……。
「…もうモンスター、いないね」
さて、どうにか一段落ついた事だし、取り敢えずみんなを起こさないとね。
あ、それよりみゆきさんの服を整え直してあげる方が先か。
「それじゃみゆきさん、失礼しますよ〜」
まずはデッドライン一歩手前まで下げられてる下着を──
「こなた……何やってるの?」
「え……」
不意に後ろから聴こえてきたその声に、私の動きが強制停止させられた。
それでも錆び付いたドアみたくギギギと音を立てて、首を半回転させると……
「…何か、言いたい事はあるかしら?」
「えっと、一応たくさん……」
でっかい青筋をバキバキに浮かべたかがみが、憤怒の色が混じったの笑みを浮かべて私を見下ろしていた。
柊かがみ後に語る。
「あの時程こなたにラリホーを覚えさせたらいけないと……それと、みゆきのナイスバディを羨んだ事は無かったわ……」
投下完了。
読んでくださった方、有り難う御座いました。
やっぱりエロは難しいなぁ……。
次回、第四章では新キャラ登場!
ロマリアで僕と握手!
>>422 GJ!不覚にもおっきしてしまった。
>先輩方〜
ちょ、死亡フラグw
らきクエが未完になっちまうwww
なんか原作よんででなんでこんな左利き率が高いんだろと思った
>>422超GJ!
懐かしい、SFC時代を思い出すようだ・・・・
あの頃は闘技場の賭が大好きだったな・・・・
さいころ券が足りなくなったりして、すごろく出来なかったりさ・・・
これからもずっと続き待ってる。
・・・許可を
>>407 / ̄\
| ^o^ | < なでなでします
\_/
/ ヽ
| ヽ | | _ _,.’;. / ̄\
ヽ _ ̄=−_− _._))| |
| | |  ̄ ;’,.∴;\_/
| i |J / ヽ
.| || / /| |
| ノ ノ / / | |
.| .| ( / / | |
/ |\.\ し | |
し'  ̄ / |
>>422 GJ!
せっかくみんなを護ったのに、こなたカワイソス
こなた×かがみの非エロ投下します。
夏休みのある日のこと。
「あっぢぃ〜……」
朝はそうでもなかったが、昼近くになって急激に気温が上昇してきた。日射しが強く、湿気は高く、風は無い。柊家に遊びに来ていたこなたは、かがみの部屋でたちまちノックダウンしていた。
「オタク殺すに刃物はいらぬ。日照り三日も続きゃいい、ってか……」
「暑さに弱いのはオタクじゃなくてあんたの性質だろ」
パタパタと団扇を仰ぎながら(時々こなたの方も仰ぎながら)、かがみも全身にじわじわと汗を掻いていた。本当に暑い。
「あれだねやっぱり。CO2とかエルニーニョとか温暖化現象とか京都議定書とか色々あって、こんな暑くなってるんだろうね」
「京都議定書はちょっと違うだろ……」
「あ゛ー……あぢぃ……」
ぐでーんと床に寝そべったこなたは、そのまま俯せに動かなくなってしまった。本気で辛そうだ。
「ちょっとこなた。大丈夫?」
「うーん……大丈夫じゃないかも。最近ネトゲやら色々忙しくて寝不足だったし、体力落ちてるっていうか」
「自業自得だろそれ」
結局そういうことかと呆れ、かがみはため息をつく。しかしこなたが辛そうなのは事実なわけで。
「……居間に行こうか? エアコン付けて」
「……いく」
居間でエアコンを付け、冷風が少しずつ部屋を満たすにつれ、こなたも人心地ついた様子だった。
「あー、生き返る……かがみん、かたじけない」
「どういたしまして。何か冷たい物でも飲む?」
「うん。ありがとう」
かがみは台所に行って冷蔵庫を開く。麦茶、ミネラルウォーター、牛乳、オレンジジュース……どれにするかと考えていた時、ふと隅っこの方に目が付いた。
「そういえばこれ忘れてた……」
少し考えた末、グラスを二つとストロー二本、氷を幾つか鉢に入れ、ミネラルウォーターとその口の広い瓶をお盆に乗せて居間に持っていく。
「ねえこなた。良かったらこれ、ちょっと飲んでみない?」
「ん? 何それ?」
瓶入りの黄色い液体。よく見ると輪切りにしたレモンが沢山詰まっている。
「自家製のはちみつレモン。つかさが前に作ってたのを、私も作ってみたのよ。作るっていっても、レモンを輪切りにして蜂蜜に漬けるだけだけどね」
「へー」
かがみは瓶からはちみつレモンを少量グラスに垂らし、ミネラルウォーターで適度に薄める。
「カルピスみたいな感じだね」
「そうね。そのまんまじゃさすがに濃くて飲めないわよ」
氷を入れて、ストローでグラスをかき混ぜる。一丁上がりだ。
「それじゃ、いただきます」
こなたがストローに口を付け、一口飲んでみる。
「どう?」
「んー……」
しばらく唸っていたこなたは、一言。
「酸っぱい」
「え? そう?」
そう言われて、かがみも慌てて一口飲んでみる。
「ホントだ……前につかさが作った時は、もっと甘くて美味しかったのに……」
「レモンの入れすぎか、蜂蜜が少なかったんじゃないの?」
「あ、そうかも……何で私はこんな簡単な物を失敗するかな……あはは」
苦笑いするが、実際は少し凹んでいるかがみだった。
「ごめんね、こなた。口直しに、オレンジジュースか何か持ってくるから――」
「何で? これでいいじゃん」
「だってこれ、酸っぱいって……」
「けど美味しいよ? 一口目は酸っぱいけど、飲んでると丁度良い感じに甘さが分かってくるね」
そう言いながらこなたは、グラスに残っていたはちみつレモンを飲み干した。
「ぷは……何かこう、かがみみたいな味だね」
「なっ……何わけわかんないこと言ってんのよ!?」
「酸っぱさをツン、甘さをデレに喩えているわけで――」
「真面目に説明すんな!」
「まあそんなわけで、おかわりプリーズ」
満面の笑みで、こなたは空のグラスを差し出す。
「〜っ……まったくもう……」
怒ったように顔を赤くしながら、かがみはこなたのグラスにはちみつレモンを注ぐ。今度作る時は、もっと甘くしようと考えながら。
おわり
読んで下さった方、ありがとうございました。
GJ。
かがみんは冷奴作るのにも失敗していればいいと思うですよ。
あと、どうでもいいけど1レスSSなら
(1/1)←コレいらないんじゃないかとw
>>430 魂にビタミンCを補給した。甘酸っぱい二人にぐじょーぶ。
>>410 >>415 >>426 ありがとう
お前らが殴ってくれたおかげだろうか
朝起きた瞬間に変なのが降りてきたので1レスする
今はまだ朝の6時、泉こなたはまだ夢の中だ
『さっさと起きなさいよ!さっさと起きなさいよ!』
手を伸ばし、ベッドの横にある目覚ましを止める
「ふあ…もう朝か、かがみ…もう少し寝させてくれてもいいのに」
そんなことを目覚ましに言う
こなたが朝起きて最初にすることはPCの起動
ボタンを押すと、立ち上がる音がする
『いらっしゃいこなた』
おなじみの音楽と一緒にそんな声が流れる
『メ、メールがきてるけど…別にあんたのために受け取ったわけじゃないんだからね!!』
受信ボックスを開け、メールを確認していると
『こなたー、こなたー』
携帯がなっている、つかさからメールのようだ
そんなことをやっているといつの間にか学校に行く時間だ
準備をして家を出る
「最近うちのかがみの調子がよくってさぁ」
「へ〜そうなんすか」
「ちょっと待て、いったい何の話をしている」
俺の中のこなたまでおかしくなっていく
誰かまた殴ってくれ
_∧_∧
/ ̄ ( ・∀・)⌒\
__ / _| | |
ヽヽ / / \ | | ,,,,,,,iiiiillllll!!!!!!!lllllliiiii,,,,,,,
\\| |____| .| | .,llll゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙゙lllll,
\/ \ | | .|!!!!,,,,,,,, ,,,,,,,,,!!!!|
| ヽ_「\ | |、 | ゙゙゙゙!!!!llllliiiiiiiiiilllll!!!!゙゙゙゙ .|
| \ \――、. | | ヽ .| .゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ |
| / \ "-、, `| | ヽ | |
_/ / "-, "' (_ ヽ ヽ .| |
/ __ノ "'m__`\ヽ_,,,, ヽ | |
`ー― ̄ ヽ、__`/ー_,,,, ゙゙゙゙!!!!!!!lllllllliii| |
\゙゙゙゙゙゙゙!!!!!lllllllliiiii| |
\ ヽ | |
ヽ \ | |
| \.| |
`ヽ、,,_ノ| |
゙゙!!!,,,,,,,, ,,,,,,,,,!!!゙゙
゙゙゙゙!!!!llllliiiiiiiiiilllll!!!!゙゙゙゙
/.// ・l|∵ ヽ\ ←
>>433
お前ら殴れば殴る程、逆効果だと思うがw
>>433 ババ バババ ババババ
バババ ∧_,∧ ババ ∧_∧ バババ
∧_∧バ( ´・ω・∧_∧ (・ω・` ) ∧_∧
(´・ω・)=つ≡つ);;)ω(;;(⊂≡⊂=(・ω・`)
(っ ≡つ=つ (っ ⊂) ⊂=⊂≡ ⊂)
/ ) バ∧_∧| x |∧_∧ バ ( \
( / ̄∪バ ( ´・) ∪ ̄∪(・` )ババ ∪ ̄\ )
ババババ/ ) バババ ( \ ババババ
バババ `u-u'. バババ ババ `u-u'
なんというこなかが充電っぷりw
お前らいい奴だなほんとにw
なんか分からないけど
先にひっぱたいておきますね
_, ,_ パーン
( ‘д‘)
⊂彡☆))Д´)
>>443
ついでに一発。
─┼─┐─┼─ / ,. `゙''‐、_\ | / /
│ │─┼─/| _,.イ,,.ィ' ─────‐‐‐ *
>>443 │ |ツ │ | | | イン /´⌒`ヽ // | \
{, リ) / ./ | \
__ /}从、 リ( / / |
,. ,. -‐===‐- `つ/ ,.イ ’^ソハノリ / ∵|:・.
〃〃〃〃 //ミノ__ /´ /∴・|∵’
_____ ノ_/ / ヽミ、、 .∵.;|∵’:;
( 二二二ニ) ノΘ(__ ) ゙ 、∵.;|∵’,
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .^^^' \ !  ̄フ ゙ 、 |∴
ソ / `
ノ⌒ヽ')
/ ノ/ /
/\/ ∧/ / ',
/ / ノ./ ./ ',
ノ/ ヘ__、 ./ / ̄ ̄ ̄ヽ .',
ヘ_'_, / \ / ',
/ \/ ',
゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
/⌒` 三ミヽー-ヘ,_
__,{ ;;,, ミミ i ´Z,
ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
_) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
>';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了 なに
>>443?自分の中でキャラがおかしくなっていく?
_く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;) それは無理矢理元に戻そうとするからだよ
く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ 逆に考えるんだ
) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:}
{ .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ 「おかしくなっちゃってもいいさ」と
ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´
,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) | 考えるんだ
,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ
__ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_
\ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、
\ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
\ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_
`、\ /⌒ヽ /!:.:.|
`、 \ /ヽLf___ハ/ {
>>444-445 いやいやもういいから
また変なの投下しちゃった時に、矯正たのむよ
それまでエネルギーを、充填しておいておくれ
>>446 毎度毎度ながら本当に…
その説得力は
どこから沸いて出るんだ
実はかなたさんの戦闘力は530000なんだ
18,000字にまで到達してしまったのでロダに投下することにした。
ファイル名は変わってしまったがタイトルは「Black Heart」、先日の通りだ。
完全にゆーちゃんが病んでしまっているが特に後悔はしていない。
寧ろ「最初からこんなキャラだったような……?」
という妄想に至ってしまった。
多分俺は色々始まってるんだと思う。人格とか単位とか。
さて語りはこれくらいにして小説のアドレスはここだ。
管理人様、保管庫に入れる際には「ダーク展開注意」の但し書きを。
ttp://www11.axfc.net/uploader/16/so/N16_22538.txt.html パスワードは「LuckyStar」だ。
鍵括弧までパスワード欄に入力しないよう注意して欲しい。
尚、txtのままスレ外の場所に晒すのはいくらパス付きでも恥ずかしいので、
保管庫に入り次第削除する。済まない。
さて、ここで一つお願いがある。
……誰か普通のゆーちゃんが出てくる小説を書いて下さいorz
テスト(皆さんきにせずスルーしてください)
これから書きます。
非エロ、こなた以外の4人(そうじろう、みゆき、かがみ、つかさ)
目線で行きます。どうぞよろしく。
>>433 / ̄\
| ^o^ | < なでなでします
\_/
/ ヽ
| ヽ | | _ _,.’;. / ̄\
ヽ _ ̄=−_− _._))| |
| | |  ̄ ;’,.∴;\_/
| i |J / ヽ
.| || / /| |
| ノ ノ / / | |
.| .| ( / / | |
/ |\.\ し | |
し'  ̄ / |
AA連投は自重しような。
無駄に容量食うから。
>>451がこれから投下するのかと思ってwktk待機してたけど、どうも「これから執筆する」って意味みたいだな。
だったら俺が空気読まずに投下するぜ!電波受信が止まらない!
備考:なな×ゆい。微エロ…のはずだったのにいつの間にかガチエロにorz
10レス程度頂きます。結構長いです、注意。
「なぁ、ほんまどう思うゆい!?」
「いや〜、ほんとに黒井さんの言う通りだと思いますよ!」
「やんなぁ!?ウチらかてもっと出番欲しいゆーねん!何や?何が足りひんのや?キャラか?やっぱキャラの濃さなんか!?」
「いやー、私達もそんなに薄くは無いと思うんですがね……。」
「やろぉ!?大体、関西弁キャラは冷遇されすぎやねん!いや、確かに活字にしたら関西弁が変な感じするんは認めたるけどやな、せやからってここまでの扱いをせんでも」
「それは特に関係ないと思いますけど……。」
女二人の愚痴が狭い部屋に響く。時計の短針はもはや4の数字を過ぎ、現在時刻が既に深夜と呼べるかどうかさえ微妙な時間になっている事を示している。
最初は(始まった頃はまだ夜の九時ごろだった、)同じくらいのペースで愚痴りあっていた二人だが、酒が入るにつれてななこのペースがどんどん上がって行き、
いつの間にかななこの愚痴をゆいが受け流し宥めるという、一方的なカラミ酒となっていた。
事のきっかけは今から7時間ほど遡る。久々の連休ですることもなく街中でぶらぶらしていたゆいは、偶然見覚えのある後ろで纏めた長い金髪を見かけて、何の気なしに声を掛けたのだった。
「あれ〜?黒井さんじゃないですかぁ?お久しぶりですね!」
「お、こら成実さん。お久しぶりですなー!」
「黒井さんも散歩か何かですか?」
「ま、そんなとこやな。女の一人暮らしはやる事が無くてあかんわ、ほんまにー」
「そうですかー。実は私も退屈してまして。気分転換に散歩でもと……」
「お、そーなんか?せやったらちょっとウチ寄ってかへんか?」
「え?いいんですか?ほんとにお邪魔しちゃいますよ〜?」
「ええってええって!折角の休日を一人で過ごすのも切ないやろ。退屈な女同士、二人で朝まで飲みあかそやないか!」
「いいですねー。じゃ、早速買い出しでも行きますか!」
「おっしゃ〜!!酒とツマミ、鬼のように買いまくったらぁっ!!」
てなワケで。買い出しを済ませた二人はななこの自宅に直帰し、寂しい女だけの本音トークショーを繰り広げる事となったのだ。
初めの内こそ学校でのこなたの様子や最近のプロ野球、不祥事連発の政治家の話など当たり障りのない会話だったのだが、
酒が入ってテンションが上がってくるとななこの男事情やゆいの結婚生活といったディープな領域に入り始め、
そして本編における自分達の出番の少なさなどに対する不満などをぶちまける、もしも放送するなら所々にピー音を入れなければならない程の過激なものとなっていった。
(あっちゃ〜……この人完全に酔いきっちゃってるよ……。あと何時間絡まれるのかなぁ、これ……。)
先程言ったとおり、初めの内こそ(具体的には日付が変わるくらいまで)はゆいもいい感じで酔っていたのだが、今となってはすっかり酔いも醒めてしまっている。
たとえ酔ってもそこまでアッパーシフトになるわけではないゆいの事、一緒になって暴走するにはななこのカラミ方(っつーか酔い方)は激しすぎた。これでは酔うものも酔えないという物だ。
「……なぁゆい!聞いてんのか!?」
「聞いてますよー。」
「やったらええんや!そもそもやな、おかしいと思わんか!?
なんで一巻から出とるウチらが未だに一回も単行本の表紙になっとらんでやな、あのアホ毛小学生は三回も表紙出とんねん!
いや、まあそれはまだええよ?まぁ一応主人公やし?一番の稼ぎ頭ゆーか、カンバンみたいなもんやからそれは分かるわ。
けどやな!何で!何で二巻が初登場のあいつらが四巻の表紙やねん!順当に考えてウチらやろどう考えても!?どうなっとんねん!
責任者出て来いや!出て来んかい美水―――!!!!」
「まぁまぁ、落ち着いて……」
「これが落ち着いてられるかっちゅーねん!
……はぁ。この辺の余裕が既婚者と売れ残りの違いなんかなぁ……?」
マズい。こっち方面に話を持っていかれるとマズい。
売れ残りの嫉妬の激しさを存分に知っているゆいは、話の流れに危機感を感じた。
現在美水に向かっている怒りの矛先が、いつ自分に降りかかってくるか分からないのだ。
そもそも、さっき少し自分の旦那の話が出た時もななこは必死で嫉妬を押し隠しているようだった。いや、全然隠せていなかったけれども。
あの時よりもタチの悪いヨッパライと化しているななこに攻撃されたら、一体自分はどうなってしまうのか。考えたくもない。
「い、いや、そーゆーのは別に関係ないんじゃないかと……」
「なんやぁ!勝ち組の余裕って奴かい!」
「あの、だから、勝ち組とかじゃなくて……」
「ええよなぁ、ゆいは。いくら単身赴任でそばにおれんゆーても?愛するダンナさんいてるし?別に出番とか関係ないもんなぁ……。
たとえ出番がのーてもダンナさんに慰めて貰えんやもんなぁ……。」
必死になって話を変えようとするゆいだが、もはや流れは決してしまった。
酔っ払いの感情の激流は、すでに止められる領域では無くなっていた。恐るべきは独り身の嫉妬である。
「それでも出番欲しいって、ちょい贅沢とちゃうんか?第一、本編での出番もウチより明らかに多いし……。」
「いやいやいやいや!そ、そんな事ないですヨ!?同じくらいですって!」
「ふ〜ん?そ〜かぁ〜……?」
「そうです!大して変わりませんって!」
「じゃあ、もっと出番欲しい?」
「欲しいです!そりゃもう滅茶苦茶欲しいですよっ!」
「ほ〜、なるほどなぁ。」
「そうですそうです!私と黒井さんは同じ立場ですって!」
「そっかそっかー。同じ立場かー。」
「そうですよ。同じ立場同じ立場!」
同じ立場ねぇ…♪と少し楽しげに繰り返すななこを見て、ゆいは全身の力をどっと抜いて安堵を表した。
……あ、あぶなかったぁ……。アレ、確実に死の一歩手前だったよ……。きよたかさん、ゆいはもうちょっと生き延びられそうです……
心の中で愛する旦那にそう報告して、もう一度安堵の溜め息をつく。
ただ、その安堵も次のななこの発言により、一気に霧散してしまうことになるのだが。
「よっしゃ、じゃあゆい。脱げ。」
……エ?
「いや、やからな?はよ服脱げゆーてんねん。分かるやろ?」
いえいえいえいえ。分かりません。一切分かりません。意味が。
「ちょちょちょ、ちょっと待って下さい黒井さん?」
「おう、何や?」
「何故に……脱?」
「いや、そらそうやろ。ゆい、さっき出番欲しいー言うてたやろ?」
「い、言いましたけどそれが何か……?」
「ニブいやっちゃなー。出番欲しかったら脱ぐしかないに決まってるやないか!」
「決まってませんよっ!大体、出番と脱ぐのがどう関係あるんですかー!?」
「そんなもん決まってるやないか。ウチらが出番少ないのは人気が足りひんからや。これはもう事実やからしゃーない。となると、出番を増やすためには人気をもっと高めたらええワケや。ここまでは分かるやろ?」
「ええ、まぁ、分かりますが……。」
「せやけど、人気を上げるためには出番が必要や。となると、ほとんど出っぱなしのあのチビとかツインテールが更に人気も出るのは当然や。逆に、出番が少ないウチらはどんどん人気で差を付けられていく。するとさらに出番が減る。最悪のデフレスパイラルや。」
「な、なるほど……。」
「ちゅーことは、や!この逆境を跳ね返すには、必殺の大技を繰り出さなあかん!」
「は、はぁ……。」
「その必殺奥義こそがエロ!脱!斬!分かったらさっさと脱がんかぁ〜!!!」
「ふおおおぉぉおおおぉおぉぉおぉおぉぉぉ!!!?」
――――――――――――――――――しばらくお待ち下さい――――――――――――――――――
そして、数分後。
「うぅ……きよたかさんはもっと優しくしてくれるのにぃ……。」
そこには全裸になってベッドの上に横たえられている婦人警官(半泣き)と、同じく全裸になってゆいをガッチリ押さえつけている世界史教諭の姿があった。とうぜん、ゆいの眼鏡は危ないので外してある。
「ええか、ゆい……。本編でもう取り返されへんのやったら、こういう所で人気を稼ぐしかないんや!ここでウチらの百合百合なカラミを見て、パソコンの前のみなさんの間で人気が大爆発。そしてその人気はさすがの美水も無視できず、晴れて5巻の表紙ゲッツやぁああっ!」
「もう、黒井さんがなに言ってんのか分かりませんよ……。」
完全に諦めた口調で呟くゆい。だがその呟きはななこの耳に届いたようで、
「ゆい?ええか?これからはもうウチらは他人やないんや。やから……」
「やから?……何ですか?」
ゆいが先を促すも、ななこは少し照れているようでなかなか言い出せない。
酔っ払いきっているくせに(つーか人を裸にひんむいといて、)今更何が恥ずかしいのだと思うが、そこら辺はフクザツナオンナゴコロ、といった所だろう。
数秒経った後、覚悟を決めたななこが、ゆいの耳元で囁く。
「『黒井さん』は嫌や。やからウチと同じように……『ななこ』って、呼んで欲しい……。」
「…………っ!!?」
「あと、敬語も嫌。普通に話して、普通に呼んで、くれへんかな……?」
こ……これは。
ゆいは相当驚いていた。
これは……かなり恥ずかしい。正直、裸にされた事よりもよっぽど恥ずかしい。まさか、この状況でそんな青春臭いセリフを吐かれるとは。
元々、ななこは独り身なのが不思議なくらいの美人である。そんなななこが、吐息を頬に感じるほどの距離で、頬を綺麗な朱に染めて照れながらそんな可愛らしい事を言うのだ。さっきまで目を爛々と輝かせて服を剥ぎ取ってきた人と同一人物とは思えない。
ゆいもななこも同じ色に頬を染めて、小さな声で、だがななこに届くようにはっきりと……名前を呼んだ。
「……ななこ。」
「……ゆいっ!!」
それをきっかけに、ななこはゆいの唇を乱暴に、しかし同じくらい優しく、奪い取った。
たっぷりと、一分以上かけて行われる、優しくも激しい、淫らなキス。
もしこの光景を百合萌えなひよりあたりが目にしたら、ktkr!!ktkr!!!!と連呼しながら鼻血を噴出させて意識を失うことだろう。それほどに刺激的で、淫靡な光景が広がっていた。
やがてどちらからともなく唇を離すと、ふたりの間には銀色の橋が名残惜しそうにつぅっ……と引かれていた。やがて糸は切れ、ゆいの頬が二人の混ざった唾液で少しだけ汚された。
「ふふっ……糸って、実際引いたらめっちゃエロいよな……?」
楽しそうに、だが少しだけ照れ隠しにも聞こえる口調でななこは呟いた。ゆいは答えない。
「さて……次は、こっち……かな?」
「…………!!!」
次にななこの唇が向かった先は、ひよりの格つけによると「大」に位置する、ゆいの胸の頂上だった。
既に固くなってきているそこをぺろ、ぺろと焦らすように舌先で舐めながら、ななこはゆいに問う。
「きれいな色やな…ゆい。それに、固さもちょっとこりこりしてて、いい感じや。ゆいはここ、感じるか……?」
ゆいは、やはり答えない。だが、舌が乳首を通過するたびに体が少しづつびく、びくと反応している事から、その答えは聞くまでもないだろう。
「いつもは旦那さんに舐められて感じてるんやろ……?けど、たまには女も捨てたもんやないと思わへん?男なんかよりもどうやったら感じるか分かってるし、何より優しいしな……。
ウチ、男っ気はあんまし無かったけど、昔から女にはよぉモテたから分かるねん……。ほら、ここを唇で挟んでコリッてしたら……」
「〜〜〜〜〜…………っ!!!」
ゆいが答えない事をいい事に、ななこは言葉と舌の両方でゆいを責めたてる。ゆいは声を上げないように必死で耐えているが、その表情がななこを更に興奮させていることに気付いていない。
さらに数十分もの間、指で挟んだり吸い上げたりしている内に、ゆいは完全にとろとろになってしまっていた。
(これ……凄い……胸だけなのに……凄いよぉっ……!!)
「どや、ゆい?気持ち…ええか?」
ずっと声を我慢していたゆいだが、いい加減我慢の限界だったようで、ついに声を上げる。
「…っはぁ……気持ち良い……ななこぉ……気持ち良いよぉ……!!」
ついに自らが感じている事を認めたゆいを見て表情を嬉しそうに緩めながらも、ななこは責めの手を緩めない。
「ほぅ、そうかぁ…それは嬉しいなぁ。けどゆい……それだけか?」
「はぁ…あぁん……え……それだけ……って……?」
「他にして欲しい事は無いか?って聞いてんねん。無いんか……?」
「………っ!!!」
ただでさえ上気していた頬が更に赤くなる。これ以上赤くなる余地があるとは、とななこは少し驚いていた。
「ほんまに無いんか?無いなら、そろそろ止めるけど……」
「…………っ、ダメっ!!」
思わず叫んでしまった自分の口を慌てて押さえるゆい。
だが、そのセリフをバッチリ聞いてしまったななこはにやにや顔を隠そうともせず、さらにゆいを追及する。
「へぇ……ダメなんや?じゃあ、どうして欲しいんかな……?」
「…………。」
「言わな、何もしてあげへんで……?」
「それは……いやぁ……。」
「じゃあちゃんと言ってくれなな。ほら、何処をどうして欲しいん?」
「あそこ……触って……」
「触って……それだけ?」
「触って……ななこに、舐めて、欲しいの……。」
「………っ!!」
今度はななこが言葉に詰まる番だった。
……何やねん、何でこんな可愛いねん、こいつ……。そら結婚もするわな。
きよたか、っちゅーたか、ゆいの旦那。ほんまええ買いもんしたな。大事にしたれよ……。
心の中できよたかにGJを送りつつ、ななこはゆいの一番大事な所に手を伸ばした。
「〜〜〜っっ!!!」
急に敏感な部分を触れられたゆいは、声にならない叫び声を上げる。
既に胸を責められ続けて濡れそぼっているそこは、ななこの手を待ち侘びていたかのようにひくひくと痙攣し、ななこの指を歓迎した。
「ゆい……どうや?」
「んぁ……すっごい……イイ……。指、動かしてぇ……!」
「……りょーかい。ちょっと、激しくするで?」
そう宣言した後、言葉に違わずななこは指を激しく蠢かせる。予測できない動きはゆいに想像以上の快感を与え、すぐにゆいは達してしまった。
「何や何や……もうイったんか?こらえ性のないやっちゃなぁ……。」
呆れたような口調で言うななこだが、にやにや笑う口元は隠せていない。ゆいが期待通りにイってくれたのが嬉しくて仕方が無い様子だ。
「ら…らってななこがぁ……あんなに激しくするからぁ……。」
「ほ〜?ウチの所為かい?激しくしてって頼んで来たんは誰やっけなぁ〜♪」
「もぅ……。ななこの意地悪ぅ……。」
可愛らしく口元を尖らせるゆい。少々幼児退行しているようだ。
「ははっ、ごめんごめん。で、ゆい……これだけで、いいんか?」
「え……?これだけって……?」
「ほら、さっき言うとったやろ?『ななこに、舐めてほしい』って。」
「……うん。」
「あれは、せんでええんか?」
「いや……してぇ……。」
「はいはい。ったく、ほんまに滅茶苦茶可愛いなぁ、お前は……」
「か、可愛くなんか……ひゃうっ!!」
ゆいの抗議は、しかし途中で襲い掛かってきた快感によって遮られた。
自分の股間の方に目をやると、まさしく最も敏感な部分……クリトリスに、ななこが吸いついたところだった。
「なっ…ななこぉ……!」
『どや?ここ気持ち良いやろ?遠慮せんとイってええんやで?もっとも遠慮なんか出来ひんやろうけど……なっ!!』
……とななこは言いたかったのだが、生憎クリトリスを口に含んでいるため言葉にはならなかった。
「あっ……あっ……そこ……そこいい……イイよぉ!!」
『ほらっ……イけっ……イけっ……!!』
「ひゃあああぁあぁぁぁああぁああああっっっっっ!!!!」
盛大な声を上げて、ゆいは再び達した。
全然違うのに、少しだけきよたかの舌遣いを想い浮かべながら。
それから更にしばらくして。
二人は、仰向けになって服も着ずに寝転がっていた。
既に蒸し暑い時期なので風邪をひく心配なんかない、とななこが主張したためそうなった(もっとも、ゆいの方に着替える体力など残っていなかった)のだが、さすがにこれは風邪をひいても文句は言えないだろう。
「夏風邪は馬鹿がひく」というのも、案外単なる迷信ではないのかも知れない。
「ねぇ……ななこ?」
「ん〜……どした?ゆい。」
「これって……浮気になっちゃうのかなぁ?」
「あ〜……いや、その辺はセーフやろ。ウチ、女やで?」
「……そうカナ?」
「そうやって。」
「……これからもああいう事、するの?」
「いや〜、さすがにこれは一回きりやろ。あんましやったらマジで浮気になるし、きよたかさんにも悪いしな。」
「心配してくれるんだ?」
「当たり前やろ?ウチはあんたの幸せをブチ壊したいワケやないからな。むしろ願ってる立場やで?」
「ん……ありがと。」
「やから今回の事は、浮気でも何でも無く、ただ酔っ払ったウチに襲われただけや!そーゆーコトにしとけ!」
「いや、そーゆーコトも何も、実際そうなんだけどね……」
苦笑するゆい。つられて、ななこも微笑う。優しく、微笑う。
「ねぇ、ななこ?」
「今度は何や?」
「私さ、人妻なのに襲われちゃったじゃない?」
「あー、まぁ客観的に見たらそうかもな。いくら人気UPの為とはいえ……。」
「いや、人気UPとか出番とかは今更どうでもいいんだけどさ?やっぱりこーゆーのは復讐しなきゃダメだよねぇ?」
「はひ?復讐……と言いますと?」
「だからね。ななこがお嫁さんに行ったら、今度は私がななこを襲っちゃうの。で、いっぱいイかせちゃうんだ!」
「はは……それ、いつになるかなぁ……?」
少し哀しい眼つきで何処か遠い所を幻視しているななこに向かって、ゆいは優しく言う。
「大丈夫だよ。すぐに結婚出来るよ、ななこは。」
「無責任な事ゆーなー!何でんなコト言えんねん!」
「だってさ?」
軽く笑って、悪戯っぽく。しかし先程と同じように、優しく。
「こんなに可愛いななこを放っておく男が、そんなにいっぱい居る訳無いじゃない?」
ゆいはななこに、言った。
窓の外は少しづつ明るみ、部屋に光が射し込み始めていた。
以上、「人気取り大作戦」でしたー。
いや、
>>408って俺なんだよね。だから微エロ書こうとしてたんだけど……何でだろうね?俺知らない。
初エロで、「エロって難しいらしいからなぁ…」とドキドキしながら書いてたら、今までで一番すらすら書けたっていうね。……ほんと何でだろうね?(遠い目)
最近投下しまくりでちょっとアレかもだけど、楽しんで頂けたら幸いっす。
では。ヘタしたらまた明日にも書くかも試練。そんときゃお付き合いよろしく。
>>466 おっきした(..・∀・)
GJ
でも
>こんなに可愛いななこを放っておく男が、そんなにいっぱい居る訳無いじゃない
ってところがちょっと理解するのに時間かかった
「こんなにかわいいななこを、男が放っておくわけないじゃない?」
とかのがよかったかもね…ごめん上から目線で
俺もまだ初心者なのにね…(遠い目)
GJっす!!
「あーあ、この分だと今日も一日中降るのかなぁ」
梅雨だからと言ってしまえばそれまでだけど、もう少し晴れの日があってもいいのに。そんな
愚痴をこぼしながら、かがみはベッドの上に腰を下ろして濡れた髪と服を拭いている。
屋根を打つ音は不規則に強まったり弱まったりの繰り返しで、いつ終わるとも知れなかった。
「ドーム以外の野球中継が中止になってくれるから、私にとっては恵みの雨だけどね」
「またアニメ? ホント、あんたからそれを取ったらいくつ好きなものが残るんだか」
そうやって、かがみは芝居がかった身振り手振り――だめだこりゃとあきれた口調で
皮肉ってみせる。言われた通り、趣味が数えるほどしかないのはまぎれもない事実なんだけど、
さすがにこれはムッと来るよ。
それを自分が片思いしている相手に言われたとなれば、なおさら自分が理解されていないように
思えて悲しいから……。
「失敬だなー。そういうかがみだって、案外趣味は少ないように見えるよ。ラノベとゲームと
間食を取ったら後は何が残るんだろね」
少量の香辛料をパッと振りかけて同様の台詞を返す。ふふん、最初に仕掛けたかがみが悪いんだからね。
辛口を薄めようというだれかさんの思し召しか、さっきより雨脚が強まっていく。
「ぐっ、間食は余計よ。それに私にだって、不本意でも好きな事や――くらい」
「……? なんで『不本意でも』がつくのか分からないんだけど」
不意に湧き上がったかすかな疑問を喉元で食い止めて聞く私に、かがみは「んもう、鈍感なんだから」と返す。
「それがよりにもよって、誰かの世話を焼く羽目になる事だからよ。一人にしておくとどうなるか
分かったものじゃない子もいる事だし」
真っ先につかさの顔が思い浮かぶ。つかさは絵に描いたような天然ドジッ娘だからねぇ……。
「で、どうしてこっちをチラ見しながら言うのかな」
「どうしてって、あんたがその定義に入っちゃってるからじゃない。暴走する可能性があるものには
得てして安全装置がつきものでしょ?」
売り言葉に買い言葉、これもさっきの仕返しなんだろうけど、またずいぶんとひどい言われ様。
「むぅ、人を物騒なものみたいに言わないで欲しいなぁ……」
「ある意味当たってると思うけどね。懲りずに人前で白色矮星並みの質量を持った弾丸を発射したし」
うぁ、ひょっとして公衆の面前で『かがみ様』って呼んだ事根に持ってない? まずい。非常にまずい。
「さ、与太話はおいといて、次はこなたの番よ」
「へ?」
根に持っているのと、もっとすごい報復を受けるかも、という予想は私の心配しすぎだったみたいだ。
かといって、事態は全く好転していないんだけども。
「何鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしてんのよ。私がちゃんと言ったんだから、あんたも告白するのが
筋ってもんでしょうが」
そんな私を気にする風もなく、先を急かすかがみ。心なしか、早くこの話題を終わらせたいと
焦っているように見えた。
「……」
それをきっかけに、落ちそうだった魚の小骨ほどの引っかかりが再び鎌首をもたげてくる。「ちょうど
雨にさえぎられた部分、あそこをかがみはなんて言ったんだろう」って。
「さ、早く白状しちゃいなさいって」
決心してしまえば、後はそこまでの道をたどるだけだった。私はかがみの用意したレールに
乗せられることなく、こともなげに言う。
「……今は、まだ言えないよ」
「ちょっと。それ卑怯じゃない?」
あからさまに不満の声を上げるかがみ。そこへ続けて、具体的な箇所はあえて指摘せずに疑問をぶつける。
「全然。かがみがもう一つの事について話してくれたら、その時言うのじゃだめかな」
「……」
このまま逃げ切れると見積もっていたんだろう。何馬身もついていた差を最後の直線で詰められ、
かがみは固く口を閉ざしてしまう。
「それとも、今口にすると何か不都合でもあるの?」
「……そう、かもね」
「……」
どちらかがどちらかを引き離す事もなく、並走したままお互い沈黙が続く。灰色の空から
降り続けるシャワー音がテレビに映る砂嵐のそれと同じに聞こえる。次の風景が脳裏に映らなくて
うかつに口を開けない。
そんな均衡を破ったのは、普段ならなんでもない仕草――鼻をムズムズさせたかがみが、口を
押さえてかわいいクシャミを漏らす。
「はくちゅんっ!」
この時ばかりは天の助けに思えたその効果音に、はっと我に帰った私はかがみに告げた。
なんとかして状況を変えないと、どうなるか本当に分からなかったから。
「ほらほら。風邪でも引いたら元も子もないから、シャワーを浴びてきなよ」
「……うん。そうする」
恐らくかがみも同じ心境だったんだろう、ほっと一息ついて立ち上がる。
「着替え、私の服でなるべくゆったりしたのを探しておくから」
「ありがと。じゃあ、行ってくるね」
どこかぎこちない笑顔で、かがみは部屋を後にした。
パタン、と扉が閉まってから足音が遠ざかるのを確認し、ようやく一息つく。
「いつになったらちゃんと言えるんだろ……」
以前に比べてお互い憎からず思っている度合いが増しているのは分かっている。そしてそこから
先に進めない理由も。
形ある答えを出す方法が浮かんでは消えていくけれど、今はとにかく目先の問題――たとえそれが
本題の先送りになっても、二人ともシャワーを浴びた後は服が乾くまでどうやってかがみと過ごすかに
考えを巡らせていよう。
この季節の天気同様、心に晴れ間がまだ差さなくても、きっとどこかでその時は来ると思うから。
まだ今より小さかった頃に聴いた事がある歌と想いを合わせて口ずさみながら、
私はかがみから借りて未だ読みかけのラノベに手を伸ばしていった。
今もまだ君への想いを言わないのは
愛情も友情も大事だから
あの日から二人の距離が近づいても
君と居るその時は いつもRainy day―
(FIELD OF VIEW『Rainy day』)
471 :
7-152:2007/07/24(火) 18:26:36 ID:qAlOZz6h
ちょっと行き詰まってしまい、歌を聴いていたら以前の小ネタ同様何かを受信。
1レス半と中途半端な長さですが、前回、今回共に読んでくださった方ありがとうございました。
472 :
こなたの昔。:2007/07/24(火) 18:43:05 ID:PxvGfWLz
今日は、「泉家訪問計画」ということで、私とみゆきとつかさは、今こなたの部屋にいるんだけど、
「だよね〜、あんまり大きいとね〜」
「そうですね、くさいですよね。」
いつもの、つかさとみゆきの話声が聞こえる。そして、こなたはというと・・・・・・、私達と一緒に部屋にいるときは殆どしない、
パソコンをやっていた。まあ、そんな日もあるのだろう、と思いながら、私はというと、こなたのベッドの上で一人ラノベを読んでいた。
そのうち、この沈黙に耐え切れなくなったのか、こなたが画面を見ながら私に話しかけてきた。
「ねぇ、かがみん。」
「ん?なに?」
「のど渇かない?」
「うん、結構カラカラ。」
まあ、地球温暖化とかもあって、今年は例年より暑いんじゃない?と心のなかでどうでもいい返答をこなたに投げかけていたら、
「じゃあ、ジャンケンで負けた人が皆の分のジュース買ってくること!! 」
「ちょっと、なんでいきなりそうなるのよ!」
「だって、今かがみんが喉渇いたっていったから、私がこの有意義な企画を提案したのではないか、かがみん♪」
「それは、ただ単に渇いたって言っただけでしょ!」
「私は賛成ですよ。」
「あ、じゃあ私も賛成〜」
なんで、こんなのに乗るんだよ!お二人とも!
そんなことを、心の中で叫んでいた。
(それに、ちょっと一人になりたいし・・)」
今、小さな声でこなたがなんか言ったような気がしたんだけど、気のせい?
「じゃあ、いくよー!せーのっ、ジャーン、ケーン、ポーン!! 」
あまりに唐突すぎて、とりあえずパーを出したら・・・、
「やったー!私の勝ち!」
「負けました・・・。」
「ゆきちゃんも?」
結果はこなた一人がチョキで、残り三人がパーという、面白みのないジャンケンになってしまった。
「じゃあ、三人いってらっしゃ〜い♪」
「なに!?三人で行くの?」
「チッチッチ。人の話を聞いてないね、かがみん。私は『ジャンケンで負けた人』って言ったから、三人が行くのは当たり前でしょ♪」
「仕方ないわね・・・。」
「こなちゃんは何飲むの?」
「コロネジュース」
コロネジュース!? なんですかこなたさん、その意味不明きまわりない語句は・・・。
「はい分かりました。それでは行ってきますね。」
分かっちゃったよこの人・・・。行って、何買うつもりなのみゆき!? そんな疑惑を広げつつ、私達はこなたの部屋を後にした。
>>472 意図的に割り込んでしまって本当に申し訳ないのだが
あまりに間が開いているの疑問に思って…
…もしかして直に書いてないか?
もしそうならtextとかwordで完成させてから投下してほしいのだが…
違ってたらごめん
それからもう1回謝っておく
割り込んでしまって本当に申し訳ない
474 :
こなたの昔。:2007/07/24(火) 19:12:11 ID:PxvGfWLz
すみません、今いろいろあってそういうことできない状況にあるんです。
なので、ちょっと遅くなるかもしれませんが、ご了承ください。
475 :
こなたの昔。:2007/07/24(火) 19:33:14 ID:PxvGfWLz
「こなたもいきなりすぎよね〜、だいたい自分で言い出したんだから、自分で買ってくればいいのに。」
「お姉ちゃん、こなちゃんがいないからって、それは・・・・・・」
階段を降りて、居間を歩いていると仕事に四苦八苦しているこなたのお父さんがこっちに歩み寄ってきた。
「ん?どうしたんだい?皆揃って。」
「あ、こなちゃんのお父さん。こんにちは。」
「今から、ジュース買いに行くんです。」
「そうか、少女三人でそれは大変だなぁ・・・・・・、よし!おじさんが付いていってあげよう。」
「本当ですか!?」
いや、実際のところ3人とはいえ今はもう夕方近くなので少し不安だったところもあった。
「それに、ちょっと話したいこともあるしね。」
「え?」
一瞬、おじさんのことだからまた巫女さんがどうとか、正月以外巫女さんになる予定は無いの?とかそういう話だと思ったけど、
おじさんが、いつもより少し真面目な顔だったので、その考えは追っ払った。
「じゃあ、行こうか。」
そう言うとまたいつもの笑顔に戻ったので、はいと返事をしてから4人で泉家を後にした。
>>474 了解した。気長に待ってる
でもそうなるんだったらその状況が落ち着いてから投下し始めるとか
>>472投下のあとにそういう意図を伝えて謝罪するとかなにか対策しておいた方がいいと思うよ
作品投下されるのを待ってる人(俺など)とか
自分のSS投下したくて、あなたのSSが投下し終わるのを待っているSS職人さんとか
いるかもしれないし
説教みたいですまん
割り込みごめんorz
この僅差で書き込んでしまった>476萌え
さてIDでバレバレですが名無しでレスしてみますよ。
>臨時SS書き氏
絶妙な作者叩きをする登場人物に思わず笑ってしまった。GJ!
敢えて個人的観点を言わせて頂ければ、SS、つまり小説で会話文主体というのは難しい。
行間とかにもっと地の文を入れると効果的になると思う。
更に個人的な話だが、例えば喘ぎ声なんかはつい単調になってしまうので、
ここは小説、文章の力を活かして「地の文で」会話を表現できればと。
エロゲーだと声優が喘いでくれるからある意味楽なんだけどね。(ぁ
取り敢えず、きよたかさん可哀想とだけ(w
俺もこのくらいエロく書ければ……( ´・ω・)
>7-152氏
日本語的な問題なのだが……
最初の「かがみは〜〜」を読むと、一見三人称視点からかがみを描写してたと思ってたら、
どうもこなた一人称視点の様子。
俺自身、読み手の問題もあるかもだけど、こういう助詞とかに注意して書くともっと良くなるかと。
>467氏の言葉にも共通してるものがある。
内容は中々「少女の悩み」が描かれていてグッド。
長さも結構SSに似合う丁度良さだね。
472氏……はまだ投下途中?
やべ、これ割り込みなのか……? そうだったらごめんなさい。
改めて皆のを読んでみると参考になる部分も多いね。
俺は、一人ニートの如く書いてるだけだと今一つの出来になる事が多いからorz
もっと精進して面白いSS書けるように頑張ります。
>>478 俺、あなたのSS好きだよ!
クリブラシ責めでオナ禁の誓いを破っちゃったよ
>>478氏
イヤッハァ!まさかあなた程のSS書きに俺のようなまだ初めてSS書き始めてから48時間も経過してない若造がGJを頂けるとは!
光栄の極みっすよほんと。SSは書いてみるもんだ。
アドバイスはきちっと胆に銘じて、以後のスキルアップに役立たせようと思いますよ。マジサンクス。
それではあなたのお願い、この俺程度でよければ是非とも叶えて差し上げましょう。次のターゲットはゆーちゃんに大決定!
>>472氏
割り込んですまん。
だが…ちょっと投下間隔幾らなんでも長過ぎジャマイカ?
あなたの投下終わるまで、GJレスも新規SS投稿も出来ないんだからさ。
今回は一旦中止にして貰って、体勢を整えてから改めて投稿し直して貰えると助かる。
パソコンが気温の上昇に伴いデレデレに茹っちゃったので携帯から書きますですよ。
>臨時SS書き氏
いやいや、愛と「今までに積んだ経験」があれば、書いた期間に関わらず誰にでも良作を生み出せるのです。
ゆーちゃんSS楽しみにしています。今から全裸で。(逮捕
思い返せば小説なるものはもう五年くらい書いてる。エロ有となると覚えてないけど。
昔の中二病ノートは恥ずかしくて開けません、まる。
今の実験レポート用ノートもかったるくて開けません、まる(マテ
482 :
7-896:2007/07/24(火) 21:43:48 ID:yeV141JO
>>481 その「うれしはずかし赤裸々黒歴史ノート(そこまで言ってねーよ)」
をぜひともうpしてほしいですなぁ(・∀・)ニヤニヤ
…いえ、冗談です…ごめんなさい(腰低)
確かに経験がものを言うかもしれないね…あとはやっぱり書いた数かな?
481氏のSS見てるとやっぱりその5年が滲み出している感じがする
俺もSSじゃないけど絵なら15年は描いてるし…たいしてうまくないけど
最初の頃のとか見ると恥ずかしくて燃やしてしまいたくなる、自分も一緒に
これ人描いたのか?みたいになって
483 :
472:2007/07/24(火) 22:21:16 ID:PxvGfWLz
>>All
すみませんでした。。
word等で一旦まとめてきますんで(推敲もかねて)、
ちょっとの間待っててください。
>>449=478氏
先生のエロ、十分ぐっとくるとおもうじぇ……w
ちょっと毛色違うからかな〜。
お試し版でソッコGJコールした漏れとしては、おっき抑えるので必死だたw
ただ個人的には理由付けの変体男さんの描写だけ関係理解しづらい感じしたから
そこバッサリか、もちょっとkwskってかんじかも。
あとせっかくらき☆すたなんだからもうちょっとキャラ絡めるとSSっぽくなって萌え萌えだとヲモタ。
わざとだとは思うんだけど、二人の倒錯した世界観だけだから、いまいちもったいない気がしたからw
いろいろかいてすまんかったw
おいしかったですっ。
では場繋ぎにのっそり投下
白石×あきらでぬるいエロ、微妙に6スレ目『あきらの虚勢、白石の心情』
から続き
「まったくもー、補導されちゃいますよ未青年が一気飲みなんて……」
「うっるさぁいー、いーから早く、きりきり歩けぇー」
「急いだら揺れますから、具合悪くなっちゃいますよ」
「んん、ゆっくりきりきり歩け……」
「無茶言わないで下さい」
らっきー☆ちゃんねるの収録を行ったカラオケボックスを出ると、外はもうすっかり夜になっていた。
時計は九時半を示していて、繁華街こそ賑やかだけど、街の殆どは仕事を終えている。僕は酔っ払った
あきら様を背に負って、とぼとぼと歩いていた。いくら大人であるスタッフが一緒だからって、ビール
一気飲みして歌いだすとは思わなかった……まったく、僕は肩を竦める。ずり落ちそうなあきら様を、
身体を揺らして支えなおした。ほんのりとした肌寒さは、僕が制服の上着を着ていないからだろう。
普通に背負ったらスカートが捲れてしまうから、あきら様には僕の学ランを着てもらっていた。
大きなそれの下からいつもの長い袖が覗いているのは、少し可愛らしい。
彼女の家路に付き合うことは初めてじゃない、最初は、初めてあきら様に夕飯を奢って貰った
ときだった。行き着けのラーメン屋さん、味玉を許してくれたのを覚えている。方向が同じだから一緒に
歩いて、女の子は危ないから、そのまま送って行ったんだっけ。帰りに買ったコーラが妙に喉を
焼いたのをいやにリアルに思い出して、苦笑する。振動が伝わったのか、背後で彼女が小さくむずがる。
アシスタントとして彼女と一緒に番組を担当してから、もう一年以上。思えば遠くに来たもんだとまでは
思わないけれど、高校二年から三年までと言うのは、中々に青春真っ只中だと思う。そんな時期を
中学生スーパーアイドルの彼女と過ごしたと言うのは、結構良い思い出なんじゃないだろうか――
進路はまだ決めていないけれど、受験勉強ははかどっていないから、多分進学は出来ない気がする。
このまま地味に増えてきた役者仕事で生計を立てられたら、それは万々歳だ。彼女とも、
一緒の世界に、いられるし。
冷たい街灯の明かりに、ぞくりと身体が震える。息はほんのりと白くて、気温の低さを知らせていた。
背中をぺたりと覆っている彼女の体温は高い。酒の所為か、元々か。首に腕を回される。
伝わってくる温もりは、嬉しいようで――複雑で。
自分が彼女が好きなんだろうなあと言うことを初めて自覚したのは、初めての家路。そういう
報われなくて虚しいことは嫌だと思っていたのに、結局どうにもならなくて心をときめかせ続けた期間が
半年ほど。ぺーぺー役者の僕と売れっ子アイドルの彼女、きっと僕は洟も引っ掛けられないだろうことは
容易に想像できて、だからこっそり忘れることにしていた。何か胸の奥がほんわりと暖かくなることも、
笑みが浮かぶことも、どきどきすることも。平常心は元々彼女に鍛えられていた。だからこそ、
きっと悟られてもいないだろう。無意味な咳払い、白い息を吹き飛ばす。身体を揺らして、抱えなおす。
例えば支えている脚の細さや幼さも、首に回されている腕の細さも、項に規則正しく零れてくる吐息の
熱さも、ときどき小さく漏れる声の近さも、何も考えないように。
胸の奥がちりちりと焼けて苦しいのは、今更のことだから気にならない。
だけど一瞬跳ねてしまう心音ぐらいは――許して欲しい、なんて。
「んー、白石ぃ」
「はい、なんですかあきら様。何か飲み物要ります?
丁度そこの自販機、つぶつぶのオレンジジュースありますよ」
「あはは、気が利くね、だけど――あたし別に、酔ってないよ」
とろりと蕩けていた声がふっと温度を失う。
僕は息を呑む。
人通りのない住宅街の道、真ん中で立ち竦む。
声は、耳元に寄せられた。
吐息が、掛かる。
「騙されてやんの、あたしってば天才女優なんだよね。確かにちょっとぐらいは酔っ払ったけど、
歩けないわけないじゃない。悪乗りスタッフに昔っから揉まれてんのよ、こちとら」
「あ――あきら様、あの」
「ちょっと確認したかったんだけどさ。確信したからもう良いわ。白石」
小さくて細い手がするりと僕の首を解いて、胸にぺたりと触れる。
「すっげーどきどき、してやんの」
指摘された途端、顔に全身の血が集まって爆発するような気がした。
ずっと堪えていた拍動は押さえつける力がなくなったことにばくばくと音を立てて、全身を心臓みたいに
鳴らす。熱くなった顔は寒さの所為だけじゃない、恥ずかしさで赤面している。耳元の声と胸に触れる
小さな手、何よりも彼女に気付かれていた事実に、頭が混乱した。何を言われてるんだろう。僕は何を。
確認だと言っていた。確認する為に負ぶわれたのだと。何を確認して、どうしてそれを僕に言うのかが
判らない。ただ、自分の内側の音が漏れ出していたその事実がたまらなく恥ずかしい。隠していた
ものが、ずっと隠していたものがばれてしまったような気がした。そんなはずはない、ただ鼓動が
早いぐらいのことで、僕の彼女への気持ちが判ってしまうなんて、そんなことは有り得ない。
役者の端くれとして、なけなしの平常心を必死に掻き集め、僕は上がりそうな呼吸を押し留める。
何か何気ない言葉を紡ごうとして、だけど口はぱくぱくするばかりで何も言えない。耳元で漏らされる声が、
くつくつとした振動が、くすぐったいのかもしれない。薄いシャツの上から小さな手に胸をなぞられるのが、
そうなのかも。
硬直した僕の身体をぎゅっとして、彼女は言葉を続ける。
「あんたってばあたしのこと、好きなんだぁ」
「す――好き、です」
からかうような言葉に、生真面目に返してしまう。
違う、誤魔化さなきゃいけないのに、どうして本当のことを言ってしまうのか。
押さえつけていたものがなくなって、爆発して飛び出していく、本音。
殆ど自爆のように、僕は震える声を絞り出す。
「僕は、あきらさんが」
「様って付けろ」
「いいえ、あきらさんが」
「白石」
「好きです」
…………。
もし僕が情報統合思念体に作られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースだったら、
環境情報を操作しまくってこれを夢の中の出来事にしてしまってるんだっぜ!
脚を踏み出して歩き続けることも出来ず、僕は背中に彼女の体温を負ぶったまま立ち尽くす。歩くのを
止めると、風がいやに冷たく感じられた。彼女は寒くないだろうか。日々ハードなスケジュールを
こなしている彼女だから、健康管理は大切だろう。考えることは考える、だけど行動は追いつかない。
汗がどっと噴出して、それがまた風に撫でられてぞくりと震えが走った。脚が竦みそうになる。
こんなの、初めての舞台でも経験しなかった緊張だ。
彼女はアイドルで、先輩で、中学生だ。ペーペー役者で高校生の僕が彼女に真剣な愛情を持つのは、
自分でも気恥ずかしいと思う。ついでに自分がロリコンのように思う。収録でたまに脚を運ぶ秋葉原でも、
彼女のグッズはいわゆる……ソレな方々にコアな人気を誇っているし。だけど別に僕は小さい女の子が
好きなわけじゃなくて、彼女が好きなわけで。言い訳ばかりがぐるぐる積もる、頭の中がガンガン痛む。
猫を被った姿、がさつな素の顔、たまに見せる大人びた様子、諦めを知ってる姿。くるくる変わる彼女の
様子を、仕事を通して僕はいつも見せ付けられてきた。欠点が沢山あることを知っている反面で、
その魅力もよく知っている、と思う。一年も付き合っているわけだから。仕事だけだけど、それでも、
仲良くしてもらっていると思っている、わけだから。
だからこそ、本当に好きなんだと言う自覚も、悲しいぐらいにあるわけで。
そしてそれが虚しくて悲しいものであることも、思い知っているわけで。
思い出すのは――彼女の腕を掴んでいた、プロデューサー。
僕はそういうものになりたくないし、そもそもなれはしないんだろう。
やばい、少し、泣きそうだ。
「あは」
高い声が頭の後ろで漏らされる。
「あは、あははは、あははははははははははっ」
甲高い子供の声で笑う。彼女は笑う。
「なんだ、やっぱり、そうだったんだ」
ずるりと身を捩った彼女は僕の首に腕を引っ掛けて、ずり落ちる。くるりと目の前に落ちてきた姿、
こつりと硬いローファーがアスファルトに触れる硬い音が、いやに大きく響いた。必然屈むように
曲げられた背中、彼女に引き寄せられる顔。大きな眼は細められて笑っている、真っ赤な頬は
子供だからか、寒さからか、それとも別の。
ぎゅっと腕に力を込められ、距離が近付いて、キスをされる。
ぷちゅり、柔らかい感触。
行儀良く眼を閉じる彼女の顔の近さを認識したのは、一瞬後。
「ッ〜〜〜〜〜〜!? あ、あきっ、あきら様っ!?」
「さん、じゃなかったのかよ。せっかく頑張ったって認めてやろーと思ったのに、あんたってば本当に
押しが弱いわね……番組じゃあ随分あたしのこといなせるよーになったと思ってたのにさ。
まあ、その方が、あんたらしいっか」
「な、なに、何言って、むしろ何して、あの、すみません僕ッ」
「何謝ってんの、喜びなさいよ」
ぺふんっと、長い袖が僕の頭を叩く。
僕の学ラン、彼女の衣装、重なり合ったそれ。
彼女は笑う、にやりと少しだけ、人が悪そうに。
「スーパーアイドルと両思いなのよ、あんたってば」
※
外から見たことはあったけれど、家の中に入るのは初めてだった。明かりの点いていない真っ暗の
玄関、ぽちっとスイッチを押して明かりをつけてから彼女は靴を脱ぐ。玄関にあるのはそれだけだ。
同居しているのはお母さんだけだと聞いていたけれど、そのお母さんも、今はいないのだろう。促されて
僕も靴を脱ぎ、勧められるままスリッパに足を突っ込む。彼女はいつも持ち歩いている小さなボストンを
玄関に放って、やっぱり暗い階段に向かう。
「ママは多分泊まりだから、気にしなくて良いわよ。よくあるのよね、連絡もろくすっぽくんないし。
どーせ普段からわりと擦れ違い生活してるから、いつものことなんだけど」
「あ、あの」
「あー、別に家庭事情とかとくにないから、気にしなくて良いわよ。お互い自分の仕事に忙しいってだけ。
顔合わせたら普通に話すしさ」
ひらひらと腕を振る彼女は、それ以上の詮索を許していない。ぺたぺたと鳴るファンシーなスリッパを
鳴らしながら、僕は明かりをつけられた階段を上った。目の前を先導するあきら様――あきらさん、は、
僕の学ランを羽織ったまま、その裾からちらちらとスカートを見せている。パッと見に学ランしか着て
いないようにも見えて、なんとも。なんとも。
二階の部屋に通されると、そこは意外と少女らしい普通の様子だった。ただ、中学生の部屋としては、
ブランド物の小物がさり気なく置いてある所為か、少し大人びているかもしれない。高校生か大学生
めいている、思うけれど、勿論僕は本物の女子高生女子大生の部屋なんか訪れたことはない。
レースのクッションが置かれたベッドは布団が少し乱れている。サイドボードには、何冊かの台本。
部屋の中央に立ってくるりと振り向いた彼女は、ステージの上にいるようだった。
上目遣いに見上げられて、微笑まれる。
小さな口元がぺろりと舌なめずりするのに、僕は足を踏み出した。
近付いて、抱き締めて、――キスをする。
一応さっきのだってファーストキスと言うわけじゃなかったけれど、気のせいか、それよりもどきどきした
気がした。小さな彼女は口唇一つとっても僕よりずっと幼い。柔らかくて弾けてしまいそうなそれを
はむっと挟むようにしながら、ゆっくりと舌を差し出す。ゆるく開けられた口内に入り込むと、中はひどく
熱かった。触れた舌は少し緊張して硬かったけれど、絡ませるたびにとろりと溶けるように弛緩する。
半眼になった目、上気する頬、見慣れない表情と近すぎる距離に、変な痛みが生まれる気がした。
どきどきと、する。させられる。
後頭部と腰に添えていた手を、ゆっくりと撫でさせる。くたりと折れそうな膝に気付いて、僕はやんわりと
彼女を抱き上げた。そのままゆっくり床に座り込むと、少し姿勢も楽になる。ちゅるちゅる音を立てて
吸い付く舌が可愛らしく、僕の中に入ってきた。意外と積極的だ。こくりと喉が鳴る音に、興奮させられる。
柔らかくて小さい、もっと近付きたい。僕は彼女の身体を抱き寄せて、身体を跨ぐようにさせていた。
腰にとすんっと下ろせば、高さも丁度良くなる。身体全体をぎゅっとくっ付けながら、夢中で貪るように
すれば、けふりと咳を零された。息継ぎが出来なくて苦しかったのか、慌てて離れると、顎まで垂れる
唾液に気付く。赤い顔と潤んだ眼が色っぽくて、思わず僕はすみませんと謝った。彼女は呆れたように
息を吐いて、しなだれかかってくる。シャンプーの、甘いニオイ。
「謝るな、ってば。あはは、意外と逞しいじゃんあんた……苦学生は身体が資本っての?」
「っ、あきらさん、あの」
「何照れてんの。誉めてんのよ、喜びなさい」
小さな腕をぎゅっと背中に回されて、ぺたぺたと身体に触れられる。薄いシャツ越しのそれは
変な感じだ。ぴったり重なり合っている部分から、じわじわと熱が生まれてくる。それが身体中に
広がっていく。ぎゅっと抱いた腰が予想外に細くて、ごくりと、唾を飲んでしまう。音が大きく、鳴り響く。
標準的な体格の自分より、一回りも二回りも小さな身体を抱き締めている。力を込めたら壊れそうな
女の子を、ぎゅっとしている。緊張に頭の奥や指先が冷たくなって、今にも震えそうだった。堪えるために、
震えそう。貪りつきたい自分を。高校生男子が好きな子の部屋で二人っきりで、親はいなくて、キスして
抱き合って――衝動が生まれるのを、誰が責められるって言うんだ。震える。唾が込み上げる。
またごくりと、音が鳴ってしまう。聞かれて、気付かれて、しまうのに。
「あったかぁい」
甘えるような声に、ぞくりと身体が震えた。
気付いたのは一瞬後だった。僕はフローリングの床の上に、あきらさんを押し倒していた。見下ろした
顔は慌てることもなく、にんまりと笑っている。楽しそうに伸ばされた手が、僕の首に回される。飛び退こう
とした身体は引き寄せられて、留められる。誘われているみたいだ。まさか、そんな。あの高慢で
プライドの高い彼女に。中学生の女の子に。ぞくぞくする。自分の学ランを脱がせて、床に敷く。サイズの
合っていない上着を捲り上げると、可愛らしいキャミソールが見えた。小花柄のそれもたくし上げる。
白くてほっそりしたお腹。
下着は付けていなくて、ぺったんこの胸が直に見えた。震える指先でそっと触れると、それでも自分とは
違うふにゃりとした感触が包み込んでくる。ピンク色の小さな乳首をそっと摘むと、ぴくりと身体が
わなないた。顔を背けて、ちらりと視線だけで伺ってくる様子に、また煽られていく。口唇を寄せて
吸い付くと、甲高い声が漏らされる。
「っぁ、んっ! こら、がっつくんじゃ……強く、吸わないっ」
「あきらさん、あきらさん……可愛いです、あきらさんっ」
「いたい、優しくしろって、白石!」
「んっ、んんん」
ちゅるるるるっと強く吸い付いてから、ゆっくりと解放して舌先を滑らせる。粘つく濃い唾液でちろちろと
転がせば、小さなそれがぷくりと健気に立ち上がる。反対側を指で潰したり抓ったりしながら、僕は夢中で
舐めしゃぶった。垂れていく唾液をなぞってお腹を辿り、やっぱり小さなおへそに軽く歯を立てる。脚を
もじっとさせて、篭った吐息が漏らされる。
たくし上げたスカートの中は、キャミソールとお揃いのショーツだった。女の子が身に着けている下着を
見るのは初めてで、それだけで興奮してしまう。上の方に人差し指を入れて、なぞるようにそっと下ろせば、
脚の間はほんのりと湿っていた。きゅ、きゅっと押してみると、膝がじたばた暴れる。眼を瞑って、真っ赤な
顔をして。
「あきらさん、好きです」
「知ってるわよ。でなかったら、こんなのさせてない」
「好きです、好きです」
「知ってるったら、んんっ」
見つけた小さな突起を布越しに押し潰すと、ぴんっと脚が突っ張られた。たまらなくなって下着の上から
しゃぶりつくと、ひゃんっと可愛い悲鳴を上げられる。唾液を染ませて歯を滑らすと、ぎゅっと髪を
つかまれた。少しだけ身体を起こした彼女が、見たことがないぐらい頼りない顔で僕を見下ろしている。
大きな眼からは涙が零れそうだ。でも嫌がってない。だから僕は音を立てて、吸い付く。じゅるじゅる、
じゅくじゅくと。
「んっゃ、やだ、汚れちゃうって……白石、汚いよぉそんなのっ、ひゃぅう!」
「いいニオイです。あきらさんのニオイです」
「ひ……ゃぁ、変態……みたいだよぉ」
「変態でも、良いです。あきらさんが好きですから」
「あ、ああ、やッはぅうう!!」
下着をずらして直に見るそこは、一筋の毛も生えていなかった。自分が中学生の時には既に
生え始めてはいたはずなのに、彼女のそこはつるつるだ。白くて柔らかい皮膚が僕の唾液で濡れて、
小さな赤い粒が控え目に顔を出している。ズボンの中が一気にきつくなった。そっと、壊れ物のように
舌先を触れさせると、またあきらさんが甲高く鳴く。その声に促されて、割れ目に舌を捻じ込ませる。
ぴったり閉じた個所をなぞりながら、僕は入り口を探した。ちろちろと擽るようにすると、あきらさんの
腰から力が抜けていくのが判る。がくがくと震えるそれを抱き支えながら、つぷりと、僕はそこを見つけた。
「んっあ、あん、ふうう!!」
入り込んだ途端にきゅぅぅっと締め付けられて、どろりと熱いものが込み上げてくる。普段の様子とは
全然違う声、敏感な身体に、僕はどんどん夢中になっていった。どろどろの唾液を注ぎこんで舌を
根元まで捻じ込み、ぐるぐると掻き混ぜるように暴れさせる。酸っぱいような愛液が込み上げてくると、
ぐいぐいとそれを掻き出して彼女の小さな性器を濡らす。ぬめったそこは、襞の感触がきゅぅきゅぅと
締め付けてくる。ゆっくり指を一本忍ばすと、怯えたようにきゅぅぅんっと力んでしまった。ぷは、っと
口を離して、僕は彼女を抱き締める。
「あきらさん、怯えないで下さい。大丈夫です、あきらさん……」
「そ、んな、言ったってぇ……恥ずかしくて、勝手に力、入っちゃうんだからぁ……んぁ、やぁあんっ!」
「大丈夫、です」
小さなクリトリスをこしこしと扱いて、僕は彼女のささやかな胸を甘噛みする。ぽつりとしたピンクの
突起は可愛らしくて、指や舌でこりこりと転がる感触が愛しくてたまらない。きゅんっとヒクつく入り口の
様子を見ながら、僕はもう一度、そこに指を忍ばせた。掻き出した愛液を充分絡めるようにしながら、
ぬるぬるとゆっくり爪先を忍ばす。ゆっくり、……ゆっくり。
第一関節まで入ったところで、解すように掻き混ぜてみる。緩んだところで第二間接まで含ませて、
また掻き混ぜる。やんわりとした動作を重ねていくと、落ち着いたのか、あきらさんも呼吸が段々整って
きた。浅い吐息の中でたまに甘い声が混じるのに、ぞくりとする。泣きそうな顔でじっと僕を見詰めて
いるのが愛おしい。頬にちゅっとすると、困ったような照れたような目元に睨まれた。怖くはない、
可愛らしくて、たまらない。
指を三本まで含ませてからは、動きを変えてみる。手首を使ってじゅぷじゅぷと音を立てながら、
出し入れを繰り返した。その中で色んな個所に指を引っ掛けて、感じる場所を探していく。手前の方を
引っ掻くと腰が浮くとか、奥を突くと声が出るとか。ぞくぞくする。長い袖を噛んで声を殺そうとする
彼女の様子も、音を立てて指を飲み込む小さな性器も。上がる呼吸で、僕はゆっくりと指を引き抜く。
ベルトをはずしてジッパーを下ろし、僕は取り出したものを彼女の幼い割れ目に押し当てる。時間を
掛けた所為ですこし萎えてしまっていたものは、だけどふにふにと柔らかい彼女のそこに触れた瞬間、
また硬くいきり立った。その様子に、あきらさんの喉がごくんっと鳴る。怯えたように眼を見開いて、
だけど、閉じて。
入り口はぬるぬると滑る。慎重に先端を含ませるようにすると、既にそこはキツキツだ。カリの部分は
確かに膨らんでいるけれど、それにしても――痛そうだ、と思ってしまう。押し広げられて突っ張った
赤い内側。ぴんっと張り詰めた個所。
戸惑いを悟られたのか、ぺちんっと長い袖に頬を叩かれた。
言葉はないけれど、許されている。
じっと見詰めてくる大きな眼に、唾を飲み込んで、僕は腰を押し進めた。
「あっ……あ、んゃあ、あああっんん――ッ!!」
キツい、僕が思うよりも先に、彼女は身体をびんっとそらしていた。腰を跳ね上げて脚を突っぱねて、
見開いた眼からはぼろぼろ涙が零れていく。先端を少し押し進めただけで、強い収縮に押し返されそうに
なった。細い腰を抱き締めて、僕はそれでも突きたてる。開いた口からは、荒い呼吸が漏れ出していた。
止まらない。止められない。腰も、呼吸も、愛しさも。
きちきちと音を立てている内側を、掻き混ぜるようにしながら無理矢理に押し広げる。反り返った
それは角度が合わない、僕は彼女の軽い身体を抱き上げて、腰の上に座らせるようにした。ぐっと
体重が掛かって、奥に含まれる。ひどくきつい部分を突き抜けると、ずぬりと一気に押し込まれた。
睾丸が当たって、ぱんっと音が響く。奥の奥まで唐突に征服、してしまう。
「ひゃぁああうう!!」
悲鳴を上げて、あきらさんは背中を反らした。ぱくぱくと口元が言葉も無く喘いで、ぽろぽろと大粒の
涙を零していく。子供のように顔をくしゃくしゃにして、だけど、小さな指先は僕のシャツをぎゅっと掴んで
いた。単純に縋るものが欲しいだけかもしれないのに、ぎゅっと胸の奥が熱くなる。腰を抱き締めると、
先端が最奥を擦った。びくんっと震える身体を抱きながら、ゆっくりと引き抜く。小さな赤い色が、
結合部から零れている。
ゆっくり、ゆっくりとした律動を繰り返すと、しゃくりあげていた声も段々と止んでくる。ひゅぅひゅぅ
喉を鳴らしながら、彼女は僕の首にぎゅっと腕を回した。そのまま引き寄せられて、キスをする。
舌は弛緩して上手く動かないようだったけれど、僕が絡めてあげると、嬉しそうに眼を細めた。可愛い。
可愛い、ひとだ。僕の好きな人は、こんなにも可愛い。
そそり立ったものが、内側をぐりぐりと掻き乱す。浅く、深く、何度も繰り返しながら、指で見つけた
良いところを必死に突いていく。ぐりぐりと襞を擦れば、愛液がどっと零れだすこともあった。
僕のズボンはもうびしょぬれだ。ぐちゃぐちゃと厭らしい音が、止まらない。
ちゅ、ちゅっと浅いキスを繰り返しながら、僕はだんだんと打ち付ける速さを上げていく。込み上げる
射精感はもう限界に近かった。だって彼女の小さな性器は、僕にとって痛いぐらいにキツい。そんな中で
出し入れするのは、あんまりにも気持ち良い。お互いに荒い呼吸の中で舌を絡ませて、僕は彼女の腰を
叩き付けた。何度も、何度も突き下ろす。ぱん、ぱん。ぱちゅん。大きな音が部屋に響く。ぱん、ぱんっと。
「あ、ぁ……すご、なんかぞくぞく、ふるえ……とまんなぁ、ぁ……!!」
「あきら、さん……あきらさんッ」
「きゃあ、ああ、しらいし、しらぃ……んふぁああ!!」
きゅっと小さなクリトリスを抓ると、突き落とされたようにあきらさんは身体をがくがくと震わせる。一瞬の
激しい締め付けに、僕は強い誘惑を振り払いながら破裂寸前のペニスを彼女の中から引き抜いた。
途端に弾けたそれは、びゅるびゅると音を立てながら彼女のスカートの内側を汚す。長い射精だった。
人と重ねるセックスの気持ち良さを思い知るようなそれに、ぜぇぜぇと呼吸が荒れる。
「しらいし……、ん」
ちゅっと、あきらさんは僕の口唇に可愛いキスをくれる。
それからとろりと、蕩けるような笑顔を浮かべた。
※
階下では、ごうんごうんと洗濯機が回る音がする。汚してしまった衣服をぶち込んで、証拠隠滅中だ。
その間、僕は下半身にシーツを撒いて、あきらさんとぷよぷよ対戦をしている。時計はまだ日付を
跨いでもいない、眠るには、少し早い。ベッドに寝転びながらコントローラーをカチカチ鳴らす彼女を
横目に、僕は込み上げる笑いを押さえられない。
「何笑ってんの、負けてるのはあんたよ」
「いえ、あきらさんはパジャマも可愛いなあ、と思って」
「あきらはいつでも可愛いのっ、アイドルなんだからーっ! ぷんぷん!」
「そうですね。泣き顔も」
あ、ミス。
「……人に言ったら殺す」
「そりゃ、僕も警察捕まりたくないですし。でも本当、嬉しいんですよ。僕」
「なぁにが?」
連鎖・連鎖・連鎖。
透明ぷよの大量発生、だけど僕は慌てない。
別に負けても良いし、勝っても良い。
「叶わないと思ってましたから」
「ヘタレ」
「報われないと思ってましたから」
「イジケ」
「愛されないと思ってましたから」
「鈍感」
連鎖・連鎖・連鎖。
あと一つでも落ちてきたら、負ける。
「あたしこそ、こんだけ言ってるのに好かれてて、ちょっと嬉しかったよ」
落ちてきたのはキス。
身を乗り出した彼女の小さな口唇。
にんまり笑った、意地の悪い顔。
……負けました、僕はばたんきゅーと笑った。
終わり。本当にエロ難しいなこの二人。
>>492 テラおっき
GJでっせ
てか落ちがプヨプヨってww
あ、そうか、いろんな意味で「落ち」なのか
つかこな投下。
2レスお借りします
ちりん、と響く風鈴。
ぶぉぉぉ、と涼風を送り込んでいる扇風機。
それらの擬音を除けば沈黙が保たれているこの部屋では、わたしこと柊つかさとこなちゃんが向かい合うように座っていた。
普段どおりの状態といえばそうだけど、ここは学校じゃない。
(どうしよう…会話が、続かないよぉ…)
先日、わたしが思いを打ち明け、晴れてわたしたちは恋人同士になった。
それ以来、わたしはこなちゃんに以前よりどうしても気恥ずかしさを持ってしまっていて。
今も部屋に2人きり、というシチュエーションだけでわたしは変に緊張してしまっている。
それでも、ありったけの勇気を振り絞って目の前で漫画を読んでいる想い人に話し掛けてみる。
「きょ、今日は夏なのにけっこう涼しいよねー」
「そだねー」
「え、えーと…昨日テレビ見た?」
「見てなーい」
「そ、そっかー」
再び続く静寂。
ますます焦るわたし。
こなちゃんはいつも通りにしているだけなのに、どうしても不安になってくる。
所在無く前方に視線を向ける。
青い髪は、時折扇風機からの風に当たってさらさらとなびいている。
チャームポイントである泣きぼくろ。柔らかそうな頬に、よく猫のような笑みを形作る唇。
じっと見ていると、何故か体が熱くなってきた。
これも恋からなんだろうか。
段々視線を下げていくと、ノースリーブで剥き出しになった華奢な肩が視界に入ってしまい、その抱き心地を想像してしまった。
顔が紅潮していくのがわかる。
そんなわたしを不審に思ったのか、漫画を読むのを止め、こっちを見てくるこなちゃん。
「どしたの?つかさ? 」
首を傾げるその仕草があんまりにも可愛くて、緊張しきってカラカラだった喉から自然に言葉が紡がれた。
「こ、こなちゃん…わたしたち、付き合ってるんだよね? 」
「ん…そーゆーことになるね」
「じゃ、じゃあ…」
止まってしまった。がんばれ。言え、言うんだつかさ。こなちゃんが頬を赤らめて続きを待ってる。
「き」
「き?」
「キスしよっ?!こなちゃん!」
「ふぇっ?!」
テンションのままに言い切ったら、脅しみたいになってしまった。
こなちゃんもびっくりしてる。雰囲気もなにもあったもんじゃないけど、これがわたしの精一杯。
「…いいよ。やさしく、してね? 」
受け入れてくれた。
そのことが嬉しくて、顔から火が出そうなほど恥ずかしい。
机を迂回してこなちゃんの横に座る。
ん、と目を瞑るこなちゃん。
その無防備な唇に、近づいてそっとキスをした。
暫くそのままでいた。
息が苦しくなってきたので、ゆっくり顔を離す。
「…つかさ。膝枕して? わたしゲームするから」
…なんか上手く寸止めされた気がするけど、こなちゃんは満足そうだし、いいかな。
うん、今はこれがわたしたちの精一杯。
要望に応えるために、正座をする。
「わかった。はい」
また擬音以外の音がなくなった。でも、今度は心地よい沈黙。
足にこなちゃんの体温を感じながら、たまに雑談をする。
いつも通りの時間。
一回キスをしたら、あっというまに気恥ずかしさは無くなってしまった。慣れた、というわけでもないんだけど。
「何のゲームやってるの?」
「んー、ガ○ダム」
「ガン○ムって、ロボットのあれだよね?」
「ちがうよー、つかさ。ロボットじゃなくてもびるすーつ。そこは譲れない」
こうして、いつも通りの時間がすぎていく。
なんかのたりとした終わり。
つかさとこなたは付き合っても絶対ゆるそう。
>>485氏
Good Job!いやむしろ、God Job!!素晴らし過ぎるっ!!!!
「すっげーどきどき、してやんの」で俺のハートは完全に撃ち抜かれた。あきら様可愛いよあきら様。
貴重なあきら様エロ分、ご馳走様でしたw
そして白石。中学生に手を出した貴様は最早フルボッコどころでは済まさん。
警察にお世話になって来い。さっさと社会的に死んで来い。
>>494 乙です!まったりのほほんな作品も和みますなぁ。
しかし、今日は満足にレスを付ける間もなく次々と新作が投下されるなぁ。
このスレの破竹の勢いはいつまで続くのだろうか……。
>>497 いままでで最高のGJを送りたいと思う
理由を言えって?
つかこなが一番好きな絡みだからです
つかこなならもう何でも(ry
4日で500・・・リロードするたびに新しい作品で追いつきません><
>>485 文章UMEEEEEE!!細かいエロ描写とあきらさまの可愛さに俺崩壊。
>>494 アニメの二人が縁側でのんびりしているシーンが好きなのですごくグッときました。
この二人はかわええなぁ。GJ。
>>500 ネタで言ってるだけで荒らしじゃあないと思うんだ。多分。
おまえら落ち着け
こういう時は、頭の中で、バルサミコ酢を幸せそうにちびちびラッパ飲みしてるつかさを想像するんだ !
>>503 取り合えず俺はそのバルサミコ酢にこっそりと
アルコールを入れておきたいと思う
>>503 >ちびちびラッパ飲み
なんか文学的な要素でもあるのだろうか。
506 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 23:15:05 ID:si2Phae2
>>504 酢こと酢酸は飲用アルコールのエタノールを酸化させたもの
>>504 うむ
そして「あれ ? お姉ちゃん・・・なんだか変な気持ちなのぉ・・・」と、かがみにしな垂れかかるつかさを想像して
さらに萌えんだ !
>>507 そしてそのバルサミコ酢を口移しでかがみに飲ませるつかさ
おおっ? 書いている間になんか凄いことに……
とりあえず、自分も投下させていただきます。
「てけてけかなたさん」最終回です。
>>500 む、すまん。ついニコ動のノリで書き込んでしまった。それとも、ちょっと最近カキコしすぎなのが気に障ったかな?
何にせよ悪かった。俺は割とすぐに調子に乗ってしまうタチなので、早めに叩いてくれてありがと。
もう少し自重を心がけるよ。でも…投下は自重しなくてもいいよな?
>>503-507 スレの雰囲気が悪くなるとすぐに和みフォロー入れてくれるお前ら最高だw
これだからこのスレはやめられん……ほんと大好きだ。
(フォローのお陰で大丈夫だとは思うが)これ以上荒れたらアレなので、もう引っ込むよー。
最後に、蒸し返しスマソ。みんなは気にせずまったりしててくれ。
それは、お父さんが言ってたとおりの穏やかな別れだった。
−−−−− てけてけかなたさん 最終話・ららばい −−−−−
――――
眠りに誘われるように、ゆっくり閉じゆく瞳。
そして、命の全てを昇華し終えたような穏やかな笑み。
「ありがとう、あなた」
握っていたはずのきさらの手が、するりと毛布へと落ちてゆく。
「幸せ……でした……」
その言葉を最後に――
「きさら……?」
彼女の、全ての時間が止まった。
――――
淡々と書かれた一節が、逆に鮮明なイメージを思い浮かばせる。
まるで、本当に私が別れの瞬間に立ち会っていたみたいに。
* * *
お父さんが書いたお話は、やっぱりお父さん自身とお母さんをモデルにしたものだった。
ピアノを得意としていた男の子が、体の弱い幼なじみの女の子に元気になれるようにと願い、
曲を作って聴かせてあげるというのが始まりの部分。成長した二人はそのうち想いあうようになって、
駆け落ち同然で北日本から関東の地へと住まいを移す。
知らない土地での、二人っきりの生活。豊かではないけれど、お互い支え合って自分たち
なりの幸せな日々を過ごしていた。
そして、女性は男性との子供を身ごもることになる。でも、体の弱さが災いしてだんだん衰弱していく。
なんとかして連絡をつけた肉親からは「堕ろせ」とも言われたらしい。それでも女性は
「産みたい」って強く願った。
《生まれてくる子の命を、どうして奪おうとするんですか!?
この子は、私ときょう君の子供です。私ときょう君は、この子に生まれてきてほしいんです!》
その願いは受け入れられた。ただし「諦め」という形で。
ほとんどの人に見捨てられてしまった中で、男性やずっと応援し続けてくれてた男性の妹、
そしてその娘に支えられて女性は出産に臨んだ。
その願いは叶って、元気な女の赤ちゃんが産まれる。その赤ちゃんを抱き上げることが
出来た女性は、まるでそれに満足したかのように床に伏せってしまい、男性はなんとか
元気づけようと、女性と娘を贈る曲を書き上げて二人のもとへと届けることができた。
だけど、その願いも虚しく……さっきのシーンへと続いてゆくことになる。
床に伏せるまでのお話は、お父さんやゆきおばさん、ゆい姉さんに聞いていたことと符合していた。
たぶん、本当にあったことを書いたんだと思う。淡々と書いてあるそれは直接的で、とっても重かった。
私は、それだけみんなに支えられて産まれてきたんだ。
話はまだ続いていく。
残された男性は、寂しさとショックのあまり音楽の作り方を忘れてしまう。娘との多忙な
日々の中であがこうとするけど、泥沼にはまっていく一方。普通の職に就いても音楽を
書きたいという欲望だけは忘れられなくて、自己嫌悪に陥ってゆく。
止まらない負の連鎖の中で、男性は保育園児になった娘にねだられて久しぶりに川沿いの
堤へ散歩に出かける。季節ごとに景色が変わるそこは男性と女性のお気に入りで、物語の中盤
にはこの場面がよく登場していたほど。女性が妊娠したと告白するシーンもこの場所だったけど、
女性が亡くなってからは思い出す辛さから行けなくなっていた。
堤には一キロあまりの桜並木が続いていて、夏場のこの季節には鮮やかな緑のトンネルに
なっていた。娘がはしゃいで走り回っているうちに男性とはぐれてしまい、慌てて探そうと
して逆に深いトンネルの中へと迷い込んでしまう。
その中でさまよっているうちに、男性は一人の女性と出会う。それは、もういないはずの
自分の妻。一瞬混乱した男性だったけど、女性はおかまいなしに男性を連れて歩いて会話を
始める。それは音楽とともに忘れていた二人の「想い出」。見ている途中で娘に起こされて
「夢」だと判ったけれど、失っていたはずの記憶が再現されたことで、欠けていた男性の心が
ほんの少しだけ満たされてく。その日から、休みの日には堤に行くことが日課になった。
緑のトンネルだった並木道が、秋には紅のトンネルに。
紅のトンネルだった並木道が、冬には枯れ葉のじゅうたんに。
枯れ葉のじゅうたんだった並木道が、春には桜色のトンネルへと変わっていって、男性の
心のかけらも「記憶の夢」を見るうちに少しずつ埋まっていった。
桜の見頃も終わろうとしていたある日、桜見物の人通りもすっかり無くなってしまった
堤を歩いている男性と娘の前に、あの女性が現れる。自分の記憶の中には無い出来事に
男性は混乱するけれど、娘が自分にそっくりな女性に懐くのを見て、今の時間をただ
いっしょに過ごそうと思う。
女性と男性に手を繋いでもらいながら、楽しそうに歩く娘。叶うはずの無かったその
光景を見て、男性は思わず胸を熱くする。やがて、いっしょに遊んでいるうちに疲れたのか、
娘が女性の胸の中でうとうととし始める。そして、女性が子守唄――男性が最後に贈った唄を
歌っているうちに眠ってしまい、ついに二人きりになった。
やがて、男性の疑問の言葉に女性が口を開く。
男性が忘れてしまったこの場所の想い出を護っていたということ。そして、二人のことを
ここで見守っていたということ。「心配かけないでくださいね」と拗ねる女性に、男性は
ただ泣き笑いをすることしか出来なかった。亡くなってもなお、自分のことをずっと
想っていてくれたということ。そして、娘の成長した姿を見てくれたことが嬉しかったから。
ただ「ありがとう」と繰り返す男性。それは、最期の時に女性が言ってくれたのに、
自分が言えなかった言葉。それを伝えることで、ようやく男性の心の全ての欠片が揃った。
「私も、ありがとう」と返した女性は「きょう君の音楽が、空の上まで届くのを楽しみに
しています」と言うと、娘の頭をそっと撫でなから男性にくちづけをし、舞い散る桜の中
へと消え去っていった。
帰り道、夕陽の光を浴びながら娘を負ぶって家へと帰る男性。やがて娘が目を覚ますと、
女性と同じ唄を口ずさんであげる。寝ぼけまなこだった娘は喜びながらその曲のことを
聞いて、男性は「お母さんとお前に作ってあげた曲だよ」と言い、少しずつ女性のことを
話していく。再び心の中に湧き始めたメロディを、娘と空にいる女性のために書き上げて
いこうと思いながら。
――これが、お父さんが書き綴った物語。
熱暴走したかがみんがパニクってこなたにムチュール
最後の一枚を読み終わって、表紙へと戻る。
『四季色の迷い路で』と書かれたタイトルを目にしてから、ふと見上げてみれば物語の中のような緑のトンネル。
「ふうっ」
葉っぱの隙間から降り注ぐ光を浴びながら、私は小さく息をついた。
この物語に込められていたのは、永遠の別れをしても忘れないものがあるという想い。
「ありがとう……か」
男性が女性に告げたその言葉は、多分お父さんのお母さんへのメッセージ。それだけ、
お父さんはお母さんのことをずっと想っていたってことなんだろう。
とってもあたたかくて、純粋な想い。小説を読むのが苦手な私だけど、それをたくさん
感じたくてずっと読み進めることが出来た。
「…………」
向かい側の木に寄りかかっていたゆーちゃんも全部読み終わったみたいで、ぼーっと表紙を見ている。
「ゆーちゃん、読み終わった?」
「……えっ? う、うん。全部読んだよ」
呼びかけてみると、我に返ったようにあわてて返事するゆーちゃん。それだけ、物語に
はまりこんでいたのかもしれない。
「なんか、こう……お父さんのお母さんへの想いがいっぱい詰まってたね」
実感を込めながら、私はコピー原稿を抱きしめた。
「うん。おじさんのかなたさんへの想いもそうだけど、お姉ちゃんへの想いも詰まっていたと思うよ」
「えっ?」
「なんていうのかな……主人公の男の人が夢から目を覚ますときって、いつも女の子が
起こしていたでしょ? それに、最後のほうだといっしょに手をつないでて、それって
夢と現実の架け橋みたいな感じだなって、そう感じたの」
「架け橋……?」
「多分、パソコンの中のかなたさんとおじさんの架け橋になったお姉ちゃんのことを
書いたんじゃないかな」
「そっか……そうかもね」
お父さんは、ちゃんと私への想いも書いていてくれたのかもしれない。そう思った瞬間、
私の心の中があったかくなっていく。
「まったく、お父さんってばいっつも変なことしてるくせに、たまにこんなお話を書いちゃってさ」
そんな憎まれ口を叩きたくなるほど、ほっぺたがゆるんで仕方ない。
「やっぱり、おじさんって小説家だったんだね」
「おやおや、ゆーちゃんまで意外そうデスネ?」
「ええっ?! そ、そういう意味で言ったんじゃないよー!」
ゆーちゃんってば、すっかり慌てちゃってる。でもわかってるよ、いっつもマイペースな
お父さんからいきなりこれを見せられれば、意外に思ってもしょうがないって。
「二人して、なにやってるんだ?」
「あらあら、なんだかにぎやかね」
そんな風にゆーちゃんをいじってると、お散歩から戻ってきたお父さんとお母さんが
声をかけてきた。
「あ、お父さんにお母さん。ゆーちゃんってばねー」
「わわっ! だめっ! だめだってばー!」
「こらっ、ゆーちゃんをからかったりしちゃだめでしょ?」
「むー、ちょっといぢってただけなんだけどなー」
「ほっ……」
ケータイの中に入ってるとはいっても、やっぱりお母さんはお母さん。きっぱりとした
声に、私はすぐに話題を打ち切った。
「で、読んでくれたかな?」
そして、待ってましたとばかりにお父さんが聞いてくる。
「うん、全部読み終わったよ」
「私も、全部読み終わりました」
「そうか……で、どうだった?」
どうだったかって聞かれても、言えることは一つしかない。
「お父さんってさ」
たった一つの、純粋すぎる言葉。
「お母さんのこと、大好きなんだね」
「当たり前だろ。かなたは、今でもずっと俺の妻なんだからな」
その純粋さが、お父さんが書いた物語に表れていて、
「うんっ。そのキモチが、物語の中にいっぱい詰まってた」
そんな感想が、私の口から自然に出てきた。
「私も、そう思いました。かなたさんとお姉ちゃんへの想いが、たくさん込められてて」
「そうか……だったら、よかった」
私とゆーちゃんの言葉に、ちょっと緊張していたお父さんの表情がほころんだ。
「たださ、どうしても身内びいきで見ちゃうってのもあるから、世間様がどう見るかはわからないよ」
「ああ、それはちゃんとわかってる。ある意味、これは家族に向けた手紙みたいなものだからな」
「手紙ですか?」
「うん。俺はかなたとこなた、ゆーちゃんにゆいちゃん、それにゆきに支えられて生きてきたからね。
そのお礼として書きたいなって思ってたんだ」
ゆーちゃんのつぶやきに、お父さんが優しく私たちに微笑む。
「あとで、ゆいちゃんにも見せてあげないとな。こないだ来たときに見たいって言ってたし」
「あの、お母さんに見せてもいいですよね?」
「ゆきにかい? なんか照れるなー。今まで面と向かって礼とか言ったことなかったから、
なんて言われるかかわらないし」
「だめよ。私たちへの手紙なら、ちゃんとゆきちゃんにも見せてあげないと」
「うーむ」
ゆーちゃんとお母さんの言葉に、お父さんはまいったなーという感じで頭をかいた。
「……まあ、いっか。後で郵送でもしとくよ」
「お父さんってば照れ屋さんだねー。物語はこんなストレートなのに」
「ほっとけ!」
おーおー、お父さんってば照れに照れちゃって。ケータイの中のお母さんも、ゆーちゃんも
笑いたくて仕方ないって感じだね。
「それで、お母さんも読んだんでしょ? お母さんは、どう思った?」
「私? 私はね」
そう言いながら、お母さんはお父さんのほうを見上げる。
「ずっと想ってくれているのも嬉しかったけど、ちゃんと前に向かって進んでいこうって
気持ちが込められていたのが嬉しかったわ。想いだけに縛られることなく、ね」
「そっか……」
お父さんと会うのを、とても嫌がっていたお母さん。会ってしまうことでお父さんが
ダメになってしまうんじゃないかって心配していたけど、やっぱり大丈夫だったでしょ?
「でも、まさかここを最後の舞台にするなんて思わなかった。確かに想い出の場所だけど、
そう君にはこんなに大事な場所だったのね」
そう。物語の中に出てきた"堤"は、今ここにいる権現堤のこと。
「引っ越してくるときに満開の桜並木を見て、かなたと歩いただろ。書くことに詰まった
ときにはかなたがよく誘ってくれたし、こなたとも保育園帰りによく歩いた」
お父さんはぐるりと辺りを見回しながら、懐かしむように言った。
緑のトンネルが、どこまでも続いていく並木道。そっと吹く風が木々のざわめきを起こして、
私たちを包むようにあたりに響いていた。
「だから、いつかここを舞台に小説を書いてみたいなって思ってさ。それで、かなたと
また会えたときに、こう……ふっと頭の中で繋がってね。最後の舞台はここにしようって決めたんだ」
小さなときから、よくお父さんと歩いた大好きな道。
私がかがみやつかさ、みゆきさんと歩いように、お父さんもお母さんといっしょに
ここを歩いて、思い出をいっぱい作っていたんだ。
>>508 突然の妹の異変に戸惑うかがみ
そして脳裏をよぎったのは、美しく青い髪を棚引かせる少女の姿だった・・・
ゴメン、仕事あるんでもう寝ないといけねえやw
誰か奇特な人がいたら、リレー小説の続き頼みます
「それで、読むときにここへ行こうって誘ったわけ?」
「んー、それもあるけど」
そう言ったお父さんの表情が、少しだけかげる。
「今日は、みんなといっしょにいたかったからな。俺とかなただけがここに来てたんじゃ、
こなたとゆーちゃんに悪いだろ」
「あっ……」
そっか……だから、お父さんは二人で散歩するんじゃなくて、みんなで来ようって言ったのか。
「まあ、脱稿祝いのささやかな外出ってところだ」
「そういえば、まだ担当さんにはコレ送ってないの?」
「んー……もうちょっと、落ち着いてからかな。まだ〆切に余裕があるし、もう少し手元に
置いておきたい気分だから」
「うぉうっ、いつも〆切に追われてる極悪人とは思えないお言葉っ!」
「ふっふっふっ、これからは〆切を健全に守る書き手になってやる!」
ちょっとしんみりした空気を吹き飛ばすように、二人してはしゃいでみる。
「そう言っておいて、次には輪転機が回らなくなるほど〆切を破ったりして」
「ああっ! かなたっ、そんな昔のことは言わんでくれ!」
「そ、それはさすがにあぶないんじゃないかなーって……」
「……お父さん、前科持ち?」
お母さんにゆーちゃんも、いっしょにノッてきた。やっぱり、私たちにそーゆー空気は似合わないよね。
「そ、それはそれとしてだ! 今日はせっかくだし、どうだ? みんなでどこかに食事でも行くか?」
慌てて自分を取り繕うお父さん。でも、
「あー、それなんだけど」
今回は、そのお誘いには乗れない。
「今日は、ゆーちゃんといっしょに料理しようと思うんだ。お母さんから習ったお料理、
いっぱい作って食べてもらいたいし」
「むむっ、そうか。それはそれで楽しみだな」
おお、お父さんの目の色が変わった。やっぱり手料理には弱いですなー。
「お母さんも、食べてくれるよね?」
「ええ、もちろん。期待してるわよ」
「き、期待されてるとちょっとキンチョーしちゃうなぁ……ゆーちゃん、いっしょにがんばろーねっ」
「うんっ!」
ちゃんと、お母さんの技を覚えたってところを見せてあげないと。
それが、私がお母さんにできる唯一のことだから。
* * *
かちゃかちゃと、食器がぶつかり合う音が鳴り響く。
ゆーちゃんが洗い物をしている側で、私は洗い終わった食器を拭いて戸棚に戻していた。
「ふぃー、疲れたねー……」
「夕方からずっと立ちっぱなしだったからねー」
二人して、ちょっとダウナーな声で話しあう。
夕方にみんなで買い物に行って、お料理して、ごはんを食べ終わって、お風呂に入って
後片付けをして、時計を見てみればもう9時。4〜5時間も動きっぱなしならさすがに疲れるか。
「えっと、これで最後だよ」
「うん、りょーかい」
最後の食器を受け取って、ふきんでふきふき……よしっ、完了。
私は鶏大根を入れていた大皿を戸棚に戻して、少し湿った手をエプロンの裾で拭いた。
「お疲れさま、二人とも」
「いやいや、これくらいえんやこらだよー」
手をひらひらとさせながら、ノートPCの中にいるお母さんに返事する。
「二人とも、腕を上げたわね。これならこれから好きな人が出来たとき、いい武器になるわよ」
「す、好きな人だなんてっ……」
「おや? ゆーちゃんは誰かいるのですかな?」
「ううんっ、そうじゃなくて、今まで考えたことなかったから」
んー、確かにゆーちゃんからしたらまだ早過ぎることなのかもしれないね。
「ふふっ、好きな人だけじゃなくて、お友達に食べてもらうのもいいんじゃないかしら。
よくうちに遊びに来る――えっと、岩崎さんや田村さんに食べさせてあげるとか」
「あっ、そうですね。みなみちゃんや田村さんに食べてもらうのもいいかも」
「そういう目的があれば、これから先もっと伸びるはずよ」
「そっか。かなたさん、ありがとうございますっ!」
嬉しそうに、ぺこりとPCに向かっておじぎするゆーちゃん。お母さんも優しい笑みを
浮かべて「いえいえ」と頭を下げた。
最初に見つかったときはパニクったけど、ゆーちゃんは新しいお姉さんが出来たみたいに
喜んでたし、お母さんもまるでもう一人の娘みたいにかわいがってたし……ゆーちゃんと
お母さんを会わせてあげられて、ホントによかった。
「お母さんはさ、お父さんのために料理の腕を磨いていたの?」
「え、えっ?」
ありゃりゃ、お母さんってばわかりやすいほど顔が真っ赤になっちゃって。
「う、うん……私は、お料理でしかそう君のことを支えてあげられなかったから……
だから、いっぱい勉強して、いっぱい作って、喜んでもらおうって……」
「そっかー、お父さんも果報者だね。お母さんにこんなに想ってもらえるなんて。
んで、お母さんはお父さんのどんなところが好きだったのカナ?」
「えっと、それは、その……優しいお話を書いてくれて、私とずっといっしょにいてくれて……
それに……私を、ずっと守ってくれたから……」
おー、顔はもうゆでだこ寸前。お母さんってば、どうしてお父さんの話とか振ると
こんなにわかりやすくなるんだろうね。
「おいおい、かなたをいじるのはそれくらいにしとけよー?」
「あ、お父さん」
仕方ないなーという感じで笑いながら、お父さんが居間から戻ってきた。
「ほっ……」
むぅ、お母さんってばあからさまにほっとしちゃって。でもいいか、お母さんの想いの
ことも知ることができたもんね。
「そんで、用意はできたの?」
「おう、バッチリだ。ちゃんと布団敷いといたぞ」
「お布団?」
きょとんとしながら、お母さんが小さく首をかしげた。
「ああ、みんなで川の字になって寝ようって思ってな。それに……さ」
言いにくいのか、お父さんは苦笑しながらそこで言葉を濁した。
「……そっか」
だけど、お母さんはそれを察して寂しそうに笑う。
だって、今日がみんなでいられる、最後の日だから。
「だからこそ、みんなでいっしょに寝ようって思ってな」
「そう。だったら、私もごいっしょさせていただくわね」
「当たり前だっての。お前がいなけりゃ始まらないんだから」
さっきとは違って、明るく笑う二人。それは、長年連れ添った夫婦みたいに自然だった。
でも、それも当然だよね。長く離れていたって、お父さんとお母さんは小さい頃から
ずっといっしょだったんだから。
「とゆーわけで、パジャマに着替えてるみたいだし、片付けも終わったみたいだし、
みんなで居間に行きますか」
「はいっ」
「おいーす」
返事をしながら、台所の電気を消して居間に入る。居間にはびしっと三組の布団が敷かれていて、
お父さんは真ん中の布団に座ると、その枕元にお母さんがいるノートPCとマイクを置いた。
「まだ、電気は消さなくてもいいよな。まだ9時過ぎなんだし」
「そだねー」
私とゆーちゃんも、それぞれ両端の布団にぽふんと寝転がる。
そして、お母さんを見つめたまま沈黙が流れて……
「……しかし、改めてこうやると、話す話題が見つからないというか」
「そ、そうなんだよね。毎日いっぱいお話してたから」
お母さんが来てから、ほとんど毎日しゃべり尽くしちゃったからなー。
「あら、そう? 私はまだお話したいことがあるんだけど」
「えっ?」
「あなたたちの、これからのこと。今までのことはいっぱい話したかもしれないけど、
これからのことは話してなかったでしょ?」
「あ……そういえば、そうかも」
「だから、それを聞かせてくれないかしら」
にこにこと笑いながら、お母さんは私たちの顔をぐるりと見回した。
これからのこと、かぁ……
改めて考えてみると、確かにずっと話してなかったっけ。
「俺は、これまでと同じように小説を書き続けるよ」
何を言おうか迷っていると、いの一番にお父さんが口を開いた。
「まだまだ書きたいこともいっぱいあるし、何より、昔かなたと約束したからな。
いっぱい物語を書いて、それをそっちへ手みやげとして持って行くって」
お父さんは、少し寂しそうに……だけど、しっかりとお母さんにそう言った。
「ふふっ、楽しみにしてるわ。でも、健康には気をつけてね? 徹夜ばっかりしてたら、
体を壊しちゃうから」
「わかってるよ。まだまだこなたのウエディングドレス姿を見るまでは……って、いかん
いかん、こなたはずっと結婚しないでウチにいるんだった」
「ちょっ、お、お父さんってば勝手に決めないでよっ!」
「そう君、娘の巣立ちっていうのは突然やってくるんだから、覚悟はしておいたほうがいいわよ?」
「ううっ、それだけはイヤだ……」
穏やかにたしなめるお母さんと、血涙を流しそうな勢いで私を見るお父さん。手放したくないからって、
娘の将来を勝手に決めないでほしーなー。
「……でも、言われたとおり無理はしないようにするよ。まだ、こなたとゆーちゃんを
しっかり見守ってあげないとな」
「ええ。あまりにも早く来すぎたら、一ヶ月はお説教とごはん抜きですからね」
「そいつは手厳しい」
そう言って、笑いあう二人。
でも、きっと大丈夫だよ。お父さんって、約束だけは破らない人だから。
「じゃあ、今度はゆーちゃんだな」
「えっ、私ですか?!」
二人の会話を見つめていたゆーちゃんが、急に話を振られてあたふたし出した。
「ええ。よかったら、ゆーちゃんも聞かせてくれる?」
「えっと、えっと……私も、物語を作りたいなって……」
「そっか。ゆーちゃん、絵本を作ったりしているものね」
「はいっ」
お母さん、ゆーちゃんの趣味も知ってたんだ……そういえば、今もゆい姉さんに何か
作ってるんだっけ。
「かなたさんがおじさんのために作っていたように、私もゆいお姉ちゃんにって作っていて……
そしたら、いろいろな人に見てもらいたいなって、そう思ったんです」
「そう。もしよかったら、私にもいつか見せてね」
「はいっ、もちろんです!」
笑顔でめいっぱい応えるゆーちゃん。体がちょっと弱くても、その元気があればきっとできるよね。
「それじゃあ……最後は、こなたね」
くるりと、ゆーちゃんから私のほうへと振り向くお母さん。
「私は……」
だけど、なかなか頭の中がまとまらない。
将来のことなんて、まだまだ先だと思っていた。だけど、改めて言われてみると、高校生活も
あと半年ちょっとしかないんだ。
「……ごめん、まだわからないや」
そして、出てきたのは心配をかけてしまうような言葉。
「これからどうしようとか、そういうのはほとんど考えたことなかったから……ごめんね、
ちゃんとしたことが言えなくて」
お気楽にずっと考えていたことが、こんなに辛いだなんて思わなかった……
「こなた、あまり気にすることじゃないわよ」
「えっ?」
変わらずに明るいお母さんの言葉に、私は伏し目がちだった顔を上げた。
「まだまだ、こなたは18歳なんだから。これからしたいことを見つけても、まだ遅くない
歳だもの。ゆっくり、自分のペースで考えればいいの。したいことをして、その中で自分の
未来に繋がるものを見つけていけばいいじゃない」
「お母さん……」
「そうね。じゃあ、質問を変えましょうか。こなたは、これから何がしたいの?」
これからのこと……それだったら、いっぱい言える。
「お父さんとゆーちゃん、ゆい姉さんやきー兄さんと楽しく過ごして、かがみやつかさ、
みゆきさんと楽しく遊んで、学校でも楽しく過ごして……いろいろ辛いこともあるかも
しれないけど、それ以上に楽しいことをいっぱいやりたい」
楽しいことばっかりなんて、わがままかもしれない。だけど、これが自分の正直な気持ち。
「そう。こなたには、そうやって楽しく過ごしたい人がたくさんいるのね」
「うんっ。みんな大好きだから。お父さんも、ゆーちゃんも、ゆい姉さんも、きー兄さんも、
かがみも、つかさも、みゆきさんも、黒井先生も、みんな、みーんな大好きっ!」
子供に戻ったみたいに、お母さんにいっぱい伝えたいことがあふれ出していく。
……いや、違う。
「それに、ずっと私を見守ってくれたお母さんも、大好きだよっ!」
子供に戻ったんじゃない。
私は、いつまでもお父さんとお母さんの"子供"なんだ。
「私も、こなたのことが大好きよ」
そう言ったお母さんの笑顔が、何故か震えるように映る。
「それに、みんなのことが大好き」
「うんっ!」
ほっぺたを流れ落ちるしずくをぬぐいながら、私は精一杯うなずいた。
「……ごめんね。あなたのそばに、ずっといることができなくて」
「ううん、大丈夫。こうやって、お母さんがここに来てくれたんだもん」
きっと、普通なら叶わなかったこと。お母さんが私たちといっしょにいたいって願って
くれたから、こうやって過ごすことが出来たんだ。
「だから……忘れないよ。お母さんと過ごしたこと、絶対忘れないから」
「俺も、ずっと忘れない」
「私も、かなたさんとのことは忘れません」
涙をぬぐって、みんなで笑顔。
「私も、みんなとのことは忘れないわ」
目が潤んでいたお母さんも、めいっぱい笑ってそう言ってくれた。
「私たちは、家族ですもの」
「うんっ」
そうだよね。
私たちは、一緒に過ごした家族だもん。
それから、みんなで話したいことをずっと話しあった。
友達のことや、ゆい姉さんときー兄さんのこと。お父さんとお母さんの馴れ初めや、
ゆーちゃんや私の大切な子のこと。
ずっとずっと話していって……だけど、体がだんだんついていかなくなっていく。
「ふぁ……」
疲れのせいか、頭の中の眠気がだんだん強くなっていった。
「大丈夫?」
「う、うん……だいじょーぶ」
ゆーちゃんのほうを見てみると、ゆーちゃんもうつらうつらと首をゆらしている。
「おいおい。あんまり眠いようだったら、眠ってもいいんだぞ」
私の頭を優しく撫でながら、お父さんが小さな声で言う。
……お父さんの手って、今でもおっきくてあったかいんだ。
「う、ううん。まだ大丈夫だよ」
「でも、明日も講習があるんだろ?」
「大丈夫だってば」
まだ、眠ることはできないよ。
お母さんのこと、ちゃんと見送ってあげなくちゃ……
「だめよ、こなた。ちゃんと寝ないと」
「だって……だって……」
子供の頃、お父さんにしていたみたいにぐずる。
もうすぐ、お母さんがいなくなっちゃうから……
「そうね……だったら、子守唄を唄ってあげましょうか?」
「子守唄……?」
「そう」
やさしくほほえみながら、おかあさんがわたしのことをまっすぐみる。
「最後に、唄わせてくれないかしら。初めての子守唄」
「最後で……初めて……」
たぶん、これがおかあさんのさいごのおねがい。だけど……
「おかあさん……ねてるあいだに、いっちゃやだよ……」
わたしは、ちゃんとおかあさんのことをみていてあげたいのに。
「大丈夫」
だけど、おかあさんはにっこりわらってくれた。
「私は、あなたたちのことをずっと見守っているから」
「ほんと……?」
「これからも、ずっとね」
「……じゃあ、こもりうた……おねがいしても、いい?」
そのことばに、わたしはあんしんしてそういえた。
「ええ」
おかあさんはそっとめをとじると、すうっといきをすいこんだ。
――やわらかなそよかぜ
――この髪を揺らして
おかあさんのうたごえが、やさしくみみにとどく。
――小さな涙を そっと
――空に連れてく
いっしょにしたゲームのなかの、やさしいこもりうた。
――あたたかなこの手に
――つつまれておやすみ
おとうさんのてのぬくもりと、おかあさんのうたごえ。
――やさしく触れる頬に
――伝うやすらぎ
それが、わたしのことをそっとつつんでくれた。
――そっと瞳閉じてごらん
――楽しい夢見れるように
すうっと、とじていくめ。
――歌を聞かせてあげる
――愛しい子よ 誰よりも
さいごにみたのは、おかあさんのほほえみ。
――この胸にいつも抱きしめて
――あなたを ずっと守りたい
さいごにきいたのは、おかあさんのうたごえ。
――愛しい子よ 誰よりも
――たくさんの愛につつまれて
そして……いしきが、すうっととおざかっていく。
――おやすみ 楽しい夢見て
おやすみなさい……
おかあさん……
そして……
ありがとう。
お母さん。
* * *
「んっ……」
目に飛び込んできた光に、寝返りをうつ。
光って……朝なのかな……って、朝?!
「っ!」
その事実に、眠気が一気に覚めて起きあがる。
そして、枕元にあったPCを見たけど……
「あっ……」
そこには……ただ、デスクトップの画面が映っていた。
「おはよう、こなた」
「……お父さん?」
見ると、お父さんが隣の布団に座ったまま私のほうを向いていた。
「ずっと、起きていたの?」
「ああ」
「お母さんのこと、見送ったの?」
「もちろん」
カーテンの隙間から入ってくる陽の光は、お父さんの寂しそうな笑顔を照らしていた。
「笑顔で、手を振りながら行ったよ」
そう言いながら、お父さんはそっと光のほうを見上げた。
そこはきっと、お母さんが還っていったはずの場所。
「そっか……」
私も、お父さんと同じようにそこを見上げる。
「最後にさ、言っていたよ」
「……なんて?」
「女の子にうつつを抜きすぎないこと」
「……それは、お父さんにじゃん」
「次に、一夜漬けはほどほどに」
「うっ、それは……」
「それと……元気に暮らしてね、だってさ」
「元気に……もちろんだよね」
「ああ、元気に暮らさないとな」
まったく、お母さんらしいや。最後まで私たちのことを心配してるなんて。
「かなたも、きっと見てるからな」
「そうだね」
ずっと見守ってくれるって、約束してくれたもんね。
「さてと、そろそろゆーちゃんを起こしてあげようかね」
「そうだね。ゆーちゃんにも、ちゃんと伝えてあげないと」
私は立ち上がって、ゆさゆさとゆーちゃんのことを揺り動かした。
「ゆーちゃん、朝だよ。ゆーちゃーん」
こうやって、私たちはまた普通の日常に帰っていく。
* * *
「おーい、弁当代持ったか?」
「うん、ちゃんと持ったよ」
ポケットのお財布を確認しながら、トントンと革靴のつま先で土間を蹴る。よし、これで準備OK。
「済まんなー、弁当作るのすっかり忘れてたよ」
「ごめんね、お姉ちゃん」
「いやいや、大丈夫だよ。私だって頭からすぽーんと抜けてたしさー」
どうしてもぼーっとしちゃって、頭の中にちゃんと物事が入らない。うーん、こりゃ夏期講習もやばいかな。
「ほんじゃま、行ってくるねー」
「おう、行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃい、お姉ちゃん!」
「はーいっ」
見送ってくれている二人にしゅたっと手を上げて、私は玄関のドアを開けた。
「おおっ、いい天気だなー」
見上げてみれば、雲一つ無い青空。
風もカラッとしてて気持ちいいし、走ってるうちにぼーっとしたのも治るかな。
「んしょっと」
自転車のスタンドを上げて、ころころと自転車を転がす。
あとは門を開けたら、外に出て閉めて……
「…………」
そう思ったまま、門にかけた手が止まる。
……そっか。
ずっと、見守ってるって言ってたっけ。
もしかしたらと思いながら、ドアに向かって小さく手を振る。
「行ってきます」
そのまましばらくドアを見つめて……えいやっと、自転車に飛び乗った。
さてっと、心配かけないように、今日もがんばりますか!
自転車のペダルを踏み込んで、私は通学路をゆっくりと走り出した。
『行ってらっしゃい』
翼が生えたお母さんが、玄関の前で手を振ってる姿を心に焼き付けながら。
てけてけかなたさん 完
というわけで「てけてけかなたさん」はこれでひとまずおしまいです。
本当ならもうちょっと長くしようとも思ったのですが、あまり長く続けるよりも、
ここでスパッと終わらせたほうがいいと判断させていただきました。
ゆいやみなみ絡みの話は、またいつか番外編でも書けたらということで。
最初のコミカル路線がまさかこういう感じになるとは思わなかったのですが、
「アキハバラ1988」といい、自分がかなたさん絡みのお話を書くとこんな感じになってしまうようです。
最後に、読んでいただいた皆様、アナザーを書いていただいた皆様、そして伺かゴーストを
作っていただいた委員長さんに、絵を描いていただいた妄想屋(仮名)さん、4-243◆X9xLTlcDnYさん、
本当にありがとうございました。
※子守唄の歌詞は、Studio Mebius「SNOW」の挿入歌「空の揺りかご」より一部引用させていただきました。
すいません、久々にマジで泣いてます。
2○歳にもなった男が。
ただ一言。
感動をありがとうございました。
>>526 あれ?画面が見えない…
うわ━━━━━━━━━━━━━。゚・(´ Д `)・゚・。━━━━━━━━━━━━━ん!!
イイハナシダナァ。゚(ぅд;`)゚。
あなたにはGJよりもこっちの言葉の方があっている
すばらしいSSをありがとう
>>526 お疲れ様です。一回目からずっと読んでます。
最終回は悲しいですが、始まりがあれば終わりもある、素晴らしいまとめ方でした。本当にGJです。
そして、割り込んですいません。気づかなかった ・・・orz
530 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 23:51:20 ID:si2Phae2
>>526 アルコールネタにちゃち入れるしか能がないガチな理系な俺は
あなたのこの才能に嫉妬します!
軽い始まりだったのにいつの間にかこんな感動巨編になりやがって・・・・・おいらびっくりだ!
GJGJGJGJGJGJGJ!!!!
>>526 リアルタイムで遭遇したもので、wktkと寂しさ半分で読ませて頂きました
……おかしいな、このモニタ歪んでるよ(;∀;)
優しい優しいおとぎばなしをありがとうございました。
このスレから、一気に進化してきたなぁ エロパロネタが壮大になってきたなぁww
なんだ・・・これは・・・俺の・・・涙か・・・?
長い間お疲れさまでした。暖かくて、最後は少しだけ悲しかったけど、かなたさんはずっとそばにいるんですね。
くそ、この感動をあらわす為の語彙が欲しい。
IDが変わらないうちに
>>478氏
お気になさらず。気づかなかった弱点や課題が見えてきたので、
今書いているもの共々時間をかけて鍛えなおしてきます。
この年になって言う事じゃないけれど、日本語ってやっぱり難しい。
そして
>>526氏、完結お疲れ様でした。
らき☆すた関連の話でこんなにうるっときたのはおきらくカーニバルの
あの話と萌えドリルの双子シナリオ以来だ……。
>>526 ついに完結してしまったんですね…。感動をありがとうございました。
近所迷惑にならぬように、心の中でですが全力の拍手を送ります。
そして最後に一言
「てけてけかなたさん」の映 画 化 マ ダ ー ?(AA略
>>534 ごめん、今手が離せないんだ
。゚(ぅд;`)つ【広辞苑】
ただ一言。
有り難う御座いましたッ!!!
GJ!
あと、最悪な形で割り込みかけてしまったことを謝らせてくれ。
まさかあのタイミングで最終回が投下されるとは夢にも思わなかったんだorz
お、俺は泣かないぜ!
さらば、かなたさん!遠く時の輪が接するところでまた……うわーーーーん!!
◆cj23Vc.0u. 氏!いい話をありがとう!
遠いバンコクの地から、最大級のGJを!
……
こんな感動の嵐の中で恐縮ですが、みさおxこなたで8レス行かせてください。たぶん初めてのエロ方面。
つか、こんなところでなにやってんだ俺orz
----------------------------------------------
「おーす、ちびっ子ー、来たぜ〜」
みんみんとやかましい蝉の声。負けじとばかりに、少女が声を張り上げる。
まだ朝だというのに、夏の太陽が容赦なく照りつける住宅街。
すぐそばに呼び鈴があるのにもかまわず、どんどんと扉を叩く、ショートカットの少女が一人。
やんちゃそうな瞳と、少しハスキーだが可愛げのある口調。
薄手のタンクトップとハーフパンツという夏らしい服装で、アスリート特有の引き締まった肢体(からだ)を包んでいる。
「ふぁ〜い、今行くよ〜」
舌足らずな声とともに、とたとたと足音が大きくなる。
玄関の引き戸がガラガラと開いて……現れたのは小柄な少女。
膝裏まである長い髪は寝癖だらけで、今起きたとこですヨ、と言わんばかり。
ノースリーブのシャツにカーゴパンツという、訪問者と似たりよったりの服装である。
「……あれ、みさきち?」
怪訝そうな顔で、訪問者・みさおを見上げる、こなた。
「あれ、っておま、まだ寝ぼけてんのかー?今日は勉強会やるっていってたじゃん」
にぱっ、と笑うみさおの口元から、八重歯がこぼれる。
「いや、言ってたけどさ……10時集合じゃなかったっけ?」
「え?……あ、あれー?」
……時計の針は、8時をちょっと回ったところ。
どうやら、彼女は派手にフライングをかましたようである。
―x― ―x― ―x― ―x― ―x―
GJ!!シャンゼリオンの前期ED(分からない人ごめんね)聞きながら見てたんだけどさ、
こうなんていうかさ、曲とあっててさ…うまく言えないけど感動したよ。
「まあ、適当に座ってて。麦茶取ってくるヨ」
申し訳程度に手櫛で髪をなでつけながら、こなた。
「おー、さんきゅー」
あぐらを半分崩しながら、みさお。
「♪お〜茶菓子、でっしょ、でっしょ……♪♪♪」
こなたの鼻歌が、台所の方へと遠ざかっていった。
「ふーーっ。……いやー、しっかし朝からあっついなー」
どてっ、と仰向けに寝転んで、誰にともなく独り言。
大の字になったまま、ぐるりとこなたの部屋を見渡す。
年期の入った扇風機が、部屋の空気を掻き回している。
ないよりマシ、とはいうものの、結局吹き付けてくるのは熱風なわけで……
いくらか片付けたような形跡はあるが、それでもみさおにとっては、相変わらずのディープでカオスな異次元空間。
勉強机に鎮座したデスクトップパソコン。その上には、みさおの兄もハマっているアニメのキャラクター人形。
シンプルな作りのパイプラックには、これまたシンプルなMDコンポが載っている。
背後には、隙間なく漫画本が並べられた本棚。……なんでも、屋根裏の書庫にはこの倍以上あるんだよネ、とかなんとか。
「相変わらずすげー部屋だな〜、さすがオタクの第一人者ってか」
オタクと呼んで、からかってはいるものの、みさおはこなたに一目置いている。
泉こなたという少女は、みさおが抱いていた『オタク』のイメージとは随分違っていた。
テンションは高いし(むしろ高すぎるぐらいだ)、人付き合いも悪くない。
早くに母親を亡くしたせいか、いっちょ前に家事もこなす。
そのうえ、体育会系のクラブから引く手あまたの運動神経。
「……そこんとこが、すっげーもったいないんだよな〜」
ちびっ子が陸上部(うち)にいたら、インターハイでもっと上狙えたよなぁ。
……ちきちきっ(かっくん)。
「んぁ?」
首のところのネジが緩んでいたのだろう。傍らの扇風機が、まるで頷くように首を落とした。
「………」
少しの間、扇風機を見つめるみさお。
……そして、
「ヷダジバ・ヤ゙エ゙バゼイ゙ジン゙ダ〜〜〜」
「……みさきちなら、絶対やると思ってたヨ」
いつの間にか戻ってきたこなたが、まったりとツッコミを入れた。
―x― ―x― ―x― ―x― ―x―
みんみんと鳴き止まない、蝉の声。
空になった麦茶のコップ。溶けかかった氷が、からんと音をたてる。
「……ん〜」
「んぁ?」
「暇だねぇ〜」
「そだな〜」
時計の針はまだ9時過ぎ。部屋にはまだ、みさおとこなたの二人だけ。
二人とも、率先して勉強を始めるようなキャラクターではない。……ぶっちゃけて言えば、二人とも他のメンバーの宿題を丸写しすることしか考えていない。
そんな二人が集まったところで、「先に初めとこうか」などという、殊勝な展開になるはずがない。
……かくして二人は、こうして『泉家天井観察会・ただいま大好評開催中!』なのだった。
「いやいや。明日のプールを雨でお流れにしないためにも、そんな慣れないことをするわけにはいかないのだよ」
……どう見ても詭弁です。本当にありがとうございました。
てか、ナレーションにツッコミ入れるのはやめてもらえませんか、こなたさん。
「……なー、ちびっ子?」
シャーペンを鼻の下に挟み、唇を「3」の字にとんがらせたみさおが、声をかける。
「んー、何?」
いつものように、唇を「ω」の字にした気の抜けた表情で、こなたが応える。
「退屈だしさー、いっちょ勝負しね?」
「勝負〜?またかがみ賭けるの?」
共通の親友を賭けの対象にするのもどうかと思うが、二人には『前科』がある。
……去年の夏、二人はかがみを巡って、一度だけ『真剣勝負』をした。
あの暑い時期に耐久マラソンだなんて、よくもまぁバカな勝負をしたもんだ……と、今になっては二人とも思っている。
とはいえ、こうして妙に気の合う友人を得たのだから、悪いことばかりではなかった、というところか。
ちなみに、二人が初めて言葉を交わしたのは、高校3年の秋だった。
かがみを巡って、勝負したのは去年の夏。
そして、『大学受験に備えて勉強会をしよう』と集まっている、今年の夏。
……なんだか、高校3年を何年間も繰り返しているような気もするが、そこは漫画のキャラの宿命ということで、そのうち二人は考えるのをやめた。
「いやいや、今さらそんなコトしたって仕方ないじゃん。今回はほんのお遊びだって」
「こう暑くっちゃ、ゲームする気になんてなんないよ〜」
「いや……まあその、ゲームっちゃゲームなんだけどさ」
「?」
なんだかよくわからない、という顔で、みさおを見上げるこなた。小さな「人」の字を描く口元が可愛い。
そんなこなたの表情を見つめる、みさおの頬が少し赤くなった。
「んじゃ、何の勝負……うむっ・」
こなたが言い終わるのを待たず、
みさおの唇が、こなたの唇に重なっていた。
(うぉ、今日はまた、えらく新鮮かつ積極的な……)
もごもごとしか聞こえなかったが、こなたの言わんとしていることは、しっかりみさおに伝わっていた。
―x― ―x― ―x― ―x― ―x―
こなた、かがみ、つかさ、みゆき……そして、みさおとあやの。
あの一件から6人組に膨れ上がった『いつもの連中』だったが、『勉強』するのは学校の勉強だけではなくなっていた。
唯一の彼氏持ちである、あやのの話を聞くうちに、皆の好奇心は斜め上の方向に向かっていったのである。
……ストレートに言えば、いつしか彼女らは『お互いに身体を許しあう』仲になっていた、というわけだ。
とはいえ、あくまでも『真似事』。
大事な貞操は、やがて出会うであろう彼氏のために取っておく……
皆、そのぐらいの分別はついていた。
ひとつ、抜け駆け禁止。『勉強』はみんなでいる時に限る。
ひとつ、服は脱がない、脱がさない。
ひとつ、本人の了解がない限り、イくまでは責めない。
ひとつ、……入れちゃダメ。
それが、彼女らの『紳士協定』だった。
少女であっても紳士協定……とは、これいかに。
ノリがボーイッシュなみさおとこなたは、自然と責める側……つまり、タチ役を努めることが多かった。
タチ役同士である二人は、ことHな事においては、今に至るまで『勝負』する機会に恵まれなかった。
―いつも飄々としてるちびっ子だけど、イく時はどんな顔すんだろ?
『二人きり』という絶好のチャンスを得て、みさおは今、ずっと抱いていた疑問の答えを確かめようとしていた。
―x― ―x― ―x― ―x― ―x―
接近0ピクト。互いの背中へ腕を回し、零距離での超接近戦。
武器は己の舌先三寸。……とはいっても、口論ではない。
……ぴちゃ、ちゅ、ちゅぷっ……
二人の舌が濃密に絡み合い、時折淫靡な水音を立てる。。
「……ん……んふっ……んぅ……」
右に左に。時折角度を入れ替えながら、二人は互いの唇をむさぼり合う。
戦況は、圧倒的にこなた不利であった。
唇を奪った側と奪われた側。その心構えの差は大きい。
普段のグータラぶりはどこへやら。みさおは短距離走の決勝戦のような勢いで、こなたの口腔を蹂躙する。
「ん……んぅっ?……ん、ん、ふぅんっ!」
なんとか主導権を取り返そうとするこなた。……しかし、みさおも一歩も譲らない。
触れるか触れないかの繊細さで、こなたの歯茎の裏側を撫でる。
油断したかのように見せかけて、こなたの舌を迎え入れ、甘噛みで逆襲する。
いったん唇を離し、ついばむように短いキス。そしてまた深く。
そして、みさおの舌がこなたの上顎を撫でたその時。
「……んむぅっ!?」
がっちりと抱きすくめたみさおの腕の中で、くぐもった声とともに、こなたの身体が跳ねた。
(お? ……へっへー、弱点みっけ♪)
(うぉ、しまった、気づかれたっ!)
こなたに立ち直る隙を与えず、畳みかけるようにみさおの攻撃。ずっとみさおのターン!
「んー!んぅっ、んぅぅう!」
反撃を試みるこなた。……しかし、弱点を見抜かれた今。こなた城の陥落は、もはや時間の問題であった。
―x― ―x― ―x― ―x― ―x―
「……はぁ、あふぁ、ぁ・はぁ……」
もはや、こなたには反撃する力は残っていないかに見えた。
みさおの背に回していたはずの両腕は、今や力無く垂れ下がっている。
みさおを見上げるその瞳は快感に蕩け、意志の光は失われつつあった。
半開きになった、可愛らしい口元。あふれ出る涎が顎を伝い、鼻にかかった甘い吐息が漏れる。
頭頂のアホ毛が、塩水をかぶった水菜のように、シオシオと萎れていく。
『ムネン アトヲ タノム』
そんな文字列が、こなたの頭の中でぐるぐると回る。
もはやこなたは、「えっちなことしか考えられないお人形さん」と化したかに見える。
かすかに身を震わせる彼女を抱き締め、みさおは勝利の脳内美酒に酔いしれていた。
(よっし!毎晩兄貴と特訓した甲斐があったぜー!)
……アンタ何やってんですか、みさおさん。
あとは、最後の仕上げを残すのみだ。
紳士協定その3。『本人の了解がない限り、イくまでは責めない』。
こなたの口から「イかせてください」と言わせ、そして絶頂を与える。
その時こそ、日下部みさおの完全勝利が確定するのだ。
「どだ?ちびっ子、まいったか?」
「…………」
「ほらほら、黙ってちゃわかんないぜー?」
夏服の上からでも、小さな蕾が「触ってほしい」と訴えかけているのがわかる。
……でもね、いくら貧乳でも、年頃の女子高生がノーブラというのは、おばちゃんどうかと思うのね。
「……んひっ……んうぅ……」
痛いほどに尖った胸の頂を撫でられるたび、甘い声を上げて身を震わせる。
「イかせてほしいんだろ?うりうり♪」
「……ぁ……ぁぁぁ……」
弱々しくかぶりを振りながら、こなたの消え入りそうな声。
「ああ〜?聞こえんなぁ〜?」
どこかの世紀末獄長のように、こなたを焦らす。
「……ま……」
「よしよし、ういやつういやつ。今イかせて……ま?」
予想外の台詞に、みさおの意識が逸れた、その瞬間。
「まらら!まら終わらんにょ!!」
堅く目をつぶり、今にも萎えそうな全身に力を込めて、こなたが叫んだ。……舌は回ってないが。
「ひゃぁあっ!」
こなたの指が、みさおの秘所を襲った。
まさかの不意打ちに、みさおの膝が崩れる。
「ひゅ、ひゅじんこうとひて、こんなところでおとされるわけにやいかないんらーー!」
緩急もへったくれもない、意地と気力に任せたこなたの愛撫。
しかし、みさおにとっては、まさに『つうこんのいちげき』だった。
「い、ひはっ、ちょ、やめっ、あ・」
「うりゃりゃりゃりゃりゃ〜〜〜〜!」
「いひぃっ、い、いあ、やうっ……ん・ん・んんっ」
さっきまでの威勢はどこへやら、こなたの背に回した指を震わせ、身をよじる。
「うりゃう・ぅぁ・う・えううっ、うにゃぁぁぅ……」
みさおの震える指が背中をなぞり、こなたの脳を痺れさせる。
「やぁっ、ああんっ、やっ、い・い・いぁ・」
こなたの切羽詰まった指遣いが、みさおの中から女らしい嬌声を引きずり出す。
「あっ・あっ・あっ・あ・あ・あ・あ・あ・」
真正面から抱き合った姿勢で、二人の身体がリズミカルに跳ねる。
「ああっ・ああっ・あっ・ああっ・ああぁっ」
ぷしっ、ぷしゅ……
小さな音を立てて、二人の秘裂から溢れた蜜が互いの大腿を濡らす。
「っっ!!ぃあああああああああぁぁぁぁぁ…………ぁ…………」
固く抱き合ったまま、天を仰いで。
二人は、ひときわ大きく痙攣し……
……そのまま、力尽きたかのように、その場に崩れ落ちた。
―x― ―x― ―x― ―x― ―x―
「……はぁ、はぁ、……はぁ……」
鳴き止まない蝉の大合唱が、やけに遠く聞こえる。
「……はぁ……はぁっ…………」
横たわったまま一言も発せず、互いを見つめあう、みさおとこなた。
そこには、奇妙な男の友情が――もとい、奇妙な女の愛情があった。
……やがて、どちらともなく唇が近づき……
「えへんっ」
聞き覚えのある咳払いに、二人はいきなり現実に引き戻された。
時間は8時55分。『いつもの連中』ご一行様、ご到着。
「あんた達……朝からなにやってんのよ」
一見、冷静にツッコミを入れるかがみ。しかし、その吐息はあくまでも甘い。
「こ、こなちゃん……日下部さん……抜け駆けはずるいよぅ」
先におやつを食べられてしまった子供のような顔で、つかさ。
「大丈夫よ、妹ちゃん。まだまだ時間はたっぷりあるんだから……」
背中からつかさを抱きすくめるあやの。つかさも目を閉じて、あやのに身を預ける。
あやのの唇が、つかさの耳を甘く挟む。
「やぅっ、はぅぅ…………わ、わかっちゃいるけど、やめられないぃ……」
「意外性のあるシチュエーションは倦怠期の特効薬、と聞きますが……これほど効果的なものとは思いませんでした……」
切なそうに両手で胸を抱え、うっとりとした瞳で、みゆきが二人を見下ろしている。
「あ、あわわわ…………」
お互いに見慣れているはずなのに、一方的に見られるのは、やはり恥ずかしい。あわてて身を起こそうとするこなた。
しかしそれは、上からのしかかった、かがみによって阻止された。
「……ま、何にせよ」
紅潮したこなたの頬に唇を寄せながら、かがみが言った。
「抜け駆けの罰は、受けてもらうわよ☆」
「あ〜〜れぇ〜〜……ご、ごめんなしゃいかがみぃ〜、んむっ」
強烈なディープキスで、こなたを黙らせるかがみ。
青と菫色の長い髪がもつれ合い、新たなる戦いが幕を開けた。
「……ちくしょー、いいなぁ……」
あきらめ気味な笑顔で、みさおは二人の絡みを見つめていた。
……しかし残念ながら、そんなみさおにも、休む暇は与えられなかった。
「日下部さん、覚悟はおよろしいですか?」
言葉は物騒だが、その物言いはあくまでも優しく、愛情に満ちている。
「うひゃぁっ、た、高良ぁ?」
「うふふ……」
ゆるやかにウェーブを描くピンク色の髪が、ふわりとみさおを包み込む。
いつもはタチ役ばっかだけど……あふ、たまにはこういうのも、んっ、いいな……ぁんっ。
新たな快楽の波に揉まれながら、みさおはふと、そんな事を考えていた。
― 終わっとけ!w ―
----------------------------------------------
以上です。あじゅじゅしたー。
タイミングとか内容とか、もうなんかいろいろとアレですが、言い訳はいたしませんorz
あと2日頑張って日本に帰ったら、俺、このSSの挿絵描くんだ。
>>550 色々な意味で乙!っていうか死亡フラグやめれww
みさこな…あり得る組み合わせという印象ながらも、
今まで特に妄想したことなかったが…これはいい…!
それと、
>>471 亀レスだけども、いや、亀レスながらもレスをしたいくらい…良い!
こういう見てるこっちがもどかしくなるくらいの雰囲気のSS、好きだ。
お互い好意を持っていても、友情関係から一歩踏み越えるような発言は
意図的に避けそうだなー実際、とこなかがな妄想をしてる時によく考えるしw
>>550 なんという乱交
ぐちょぐちょ
じゃなかった、ぐじょじょ〜
>>550 変なタイミングで割り込みしちゃってごめんねorz
>>553 大丈夫だよ
いまみんなてけかな最終回を読んで
心がおおらかになってるから
>>550 感動したかと思ったらガチエロかよ!
GJ!(GL!)
乙っす。もう時間ギリギリなんで後でゆっくり読ませてもらうよ。
……しかし、このペースで行くと今日中に次スレ突入かな。
やばいよ、マジデ涙腺が崩壊寸前だよ。
>>526 こんなすばらしいssをありがとう。
一体、今日は何の祭りの日なんだ…。皆さん、あまりにも神すぎる。
ひとまとめにしたら何やら祟られそうな勢いだが、高らかに叫ばせてもらおう!
ぐっじょーぶ!! と!
>>526 久々に泣いた
最後に泣いたのはKanonの10話見た時だが、まさかこんなところで泣かされるとわ
ありがとう そして、お疲れ様でした
>>526 完走乙です
予想通り涙腺決壊…… 。・゚・(ノД`)・゚・。
頭の中でBGMが勝手に再生されて、映像が浮かび上がって、
各キャラの声も合成されて……
長編映画を見ているような気分になりました
くどいですが、最後にもう一度
完走乙です
アキハバラ1988といい、てけてけかなたさんといい、
そうじろうさんとかなたさん大好きな私にはストレートど真ん中155km/hです
GJ!
余談だけど、アキハバラ1988というタイトルを見て、
AIBIKI'2888という曲が頭の中に流れました
曲はSSとは無関係なんだけどね
なあ、みんなに聞きたいんだが
非エロなら
男体化こなたとかありかな?
先ほどテレビで、女が男装して男子校に通うというドラマ見てたら降りてきて
>>526◆cj23Vc.0u.氏
感動長編マジでありがとうありがとう。゚・(´ Д `)・゚・。
思えばこのスレに初めて立ち寄った時にリアルタイム遭遇したのがてけかな第一話でした。
かなたさんの可愛さに萌え倒され、その場の勢いで初イラストなんぞ投下させて頂いてスレに仲間入り。
そんなおいらにとってはやはり数あるGJ-SSの中でも特別なSSだったりします。
人は泣くとホントに心が洗われるんですねー……
>>526 もう終わりなんて寂しいです
本当にありがとうございました
>>513,516
感動だいなしだ
失せろ!
他の方の作品に割り込んじゃった自分が言うのもアレだけど、そーいう言い方、いけない。
ちょこちょこまとめサイトみてたりこのスレ見てたりしてたのですが、
アニメ本スレで最終話が上がったというのを聞いたので早速拝読しました。
涙が止まりません。
こんな良作を書かれた◆cj23Vc.0u.氏に感謝と慰労の念を感じてやみません。
ありがとうございました、そしてお疲れ様でした。
アニキャラ個別板のかなたさんスレが落ちてしまったのが、悔やまれて悔やまれて……
あそこにもてけてけの読者いたのになあorz
伺か版のほう、これからどうなるんだろう。
皆さんGJ!!
でもてけてけかなたさんが終わるなんて嫌だい!
>>526無駄だぁぁぁぁ泣くものかぁぁぁぁぁ!!
あれ・・・え?・・・涙・・・・?そんな馬鹿な・・・しかも心が最高に暖かくなってきた・・・
番外編みるまで涙をとめません。ずっと泣いて待ってます。
>>550みさこなGJ!!シリアスの後に最高のデザートが添えられた気分だ。
みさきちスキーにはたまらない極上品ですな。
このスレは末恐ろしい・・・ネタ投下忘れるぐらいに心に余裕が無くなるんだからな・・・てな訳でネタ投下。
ピッピッピッ
「こなたぁぁぁぁ!!!」
ここはある救急病院の一室。泉こなたはベットの上に横たわっていた。理由は極単純。
ひき逃げである。
彼女の命は既に虫の息。こなたの周りにいる人々が心配する中で彼女の命は今まさに潰えようとしていた。
その時天から希望が現れた。
「私は泉かなた。こなたの母親です。私の魂とこなたの肉体が融合すればこなたは助かるでしょう」
「でもっっ!それだとあなたやこなたはどうなっちゃうの!?」
「・・・わかりません。ですがこなたの命を救うにはこれしか方法はありません」
「・・・わかった。その代わり必ずこなたを助けなさい!」
「わかってます。・・・では融合を始めます」
こなたの肉体とかなたの魂、二つが融合したらどうなってしまうのか!?
「私は・・・かなこ(こなか、かこた、)・・・」
携帯からじゃ限度があるorz・・・誰かもし良ければSSに使ってやってくれ。
573 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 04:09:13 ID:6tsgi/1Y
>>526 感動を・・・
感動をありがとうWWW!!!
>>526 ネタも妄想も全て吹っ飛んだ
文章読んでこんなに感動したのは本当に久々です
ありがとうございました
貴方にもかなたさんの加護がありますように
575 :
バド:2007/07/25(水) 05:19:25 ID:WTB2i2Hc
良作の嵐の中恐々と投下します(´・ω・`)
・あきら独白
・非エロ
NGワードは「チケット」です
窓から見える街はキラキラ輝いてるけど、今のあたしはちょっぴりブルーモードでベッドに転がってる
事の発端は一通のファンレター
正確には、一緒に送られて来た遊園地のペアチケットだけど
別にそれ自体がイヤな訳じゃない。あたし程の超級らぶりーアイドルでもファンレターが届くのは嬉しいし、遊園地が嫌いってこともない。数年前に珍しく家族で行った時は身長制限にひっかかったりもしたけど、今はその難関もクリアしてるし
問題はこのチケットを使ってどうやってアイツを誘うかだ
素直に一緒に行きたいなんて言えるはずが無い、でも他の人と行くなんて考えられない
だいたいアイツと一緒じゃないと楽しいはずないのは自分が一番わかってる
一緒に歩いて回ってジェットコースター乗ってホラーハウスで騒いでレストランに行った後に観覧車で――
浮かんでくる妄想を慌てて両手で散らして、誰も見てるはずない事に気づいてなんだか恥ずかしくなった
「あぁもうっ!!」
抱き締めてたクッションをドアに投げつけてちょっぴり自己嫌悪する
なにやってんだあたし
きっとアイツはあたしが素直に誘えば喜んで一緒に行ってくれると思う
間抜けなクセに優しくて、どんなワガママ言っても許してくれて、いつも一緒に居てくれて
つい甘えてしまう
……そう言えばアイツがただのアシスタントから『特別な人』になっちゃったのはいつからなんだろう。最初はただのバカとしか思ってなかったのに。周りにたくさんいるエキストラみたいに思ってたのに
きっとあの頼りないようで、でも全部受け止めてくれる笑顔を見た時から――
「じゃなくてっ!!……コレどうしよ」
また広がりかけた妄想を振り払ってもう一度問題のチケットを見てみる
期限は一週間。それを過ぎたらただの紙きれになっちゃう
それまでに何とかしてアイツを誘わなきゃならないのはわかってる。わかってるんだけど……どうしたらいいんだろ
「うぅ……ロケとか言ってもすぐバレちゃうしなぁ。でも普通に誘うのはなぁ」
丸くなって唸ってみても良い考えは浮かばない
試しにベッドの上をゴロゴロ転がってみたけど、それでもアイデアの神様は来てくれなかった
「…………仕方ない。明日誘ってみるかぁ」
少しの不安はあるけどたぶん大丈夫
いつもみたいに勢いに任せてしまえばきっと何とかなるはずだ
無理矢理そう思い込んで、今日は早く寝てしまおうと頭から布団に潜り込む
明日早く起きてスケジュールの確認をしなきゃならないし、適当な言い訳も考える必要がある
そんな事を思いながら、リモコンで部屋の明かりを消した
いつか、素直に好きって言えたらいいな
579 :
バド:2007/07/25(水) 05:25:24 ID:WTB2i2Hc
白石sideの前日の話でした(´・ω・`)
この時間帯ならいけると思った。反省も後悔もしてる
一応続きも書きたいと思ってます
というか誰か↑の俺の質問に答えてくれ
すまん
よく見たら
>>570が答えてくれてた
忘れてくれorz
>>526 遅くなりましたが、本当にいい作品でした…
終わってしまったのは残念でたまりませんが、かなたさんを見送りたいと思います。
また番外編等であなたのかなたさんに会える日を心待ちにしてます!
なんという神作ッ……! 俺のSSのなんたる様ッ……!!
これでは俺の作品など足元にも及ばぬ……いや、最早ゴミッ!!
この状況で修正版をUPせねばならないとは……こんなに酷なことも無いでしょうっ……!!
だが、だが俺が欲しいものは手に入れたッ! それは……指摘っ!!
肯定でもない、否定でもない。ただ作品に足りない事実を述べた、新たなる階段!!
俺は書くぞ、何度でも書くぞッ! ……SS、嫌いじゃないから。
某ジョジョと某Keyの台詞を織り交ぜた冗談はいいとして、
何はともあれ>526=◆cj23Vc.0u.氏、何をどうやったらそんな感動作になるのでしょうか?
感動系は書けど書けど挫折という酷い有様にて、爪の垢程のノウハウでも教えて頂ければ、と。
ところで「翼の生えた〜〜」って原作4巻の絵はもとよりAIR(検閲されました
何もせんので名無しで。
>484氏
実はあの後読み返したら色々修正ポイントが出てきたんだ。誤字脱字は言うまでも無く。
そこにその言葉。キッチリ直して出直してくるよ。
……あと、「萌え」は全く意識しないで、只々「エロ」と「歪曲」を描いてみた。
だからこなたや他のキャラは背景になってもらった。全く以って後悔は(ry
続編は無いようで作るかも知れない。その時はまた告知します。
>妄想屋氏
何というエロさ……これはもう跪かざるを得ない。しかし死亡フラグは立てないで(w
そういえば、やっぱり妄想屋氏=伺かの絵描きさんですよね?ね?
このスレで伺かネタが出ている時点で……犯人を、あなたです。
>572氏
ちょいっと改造して使わせて頂きます。ネタの提供ありがとう。
……まぁね、こなたじゃなくてゆーちゃんの話になることは書く前から予想できるけどね(ぁ
本当このカップリング好きだな、俺……
>バド氏
こちらは完成後に書きたいかと。楽しみにしております。
あ、量子化学のテスト今日だった……ま、いいか。
>>584 と、取り合えず餅t
じゃなかった落ち着くんだ!!
リラックスリラックス
>>526 てけてけ完結、お疲れ様でした。エピローグで涙腺をやられました。
全力全開のGJを捧げつつ、番外編もお待ちしております。
>>550 548のろれつ回らなくなってるこなたが、むやみに可愛いんですが!
朝から色々みなぎりました、ぐじょーぶ! そしてどうか無事のご帰国をー。
>>584 いつも長文で馴れ合いレスもらおうと必死なところ、ウザいよ
>>590 感想も書かずに煽るだけのお前の方がよっぽどウザいぜ
>>584が馴れ合いに見えるのは、実生活でまともに人と交流できない社会不適合者だからじゃないのか?
一見叩いているように見えて、アンカ−先を示すことで
実は全文チェックして回ってることを晒す
>>590萌えw≡ω≡.
社会不適合者とか……そんなこと言ってるようじゃおまいさんも煽りと変わらんぜ。
他人を貶める言葉は自重しようや。
>>594 「他人を貶める言葉は自重、ねぇ……」
「まぁ一般常識よね」
「そなの? ……かがみん」
「何?」
「可愛いよ、かがみん」
「……リアクションに困る恥ずかしい言葉も自重しなさい」
つかさ「しゃ、社会フィてきぎょう者のくせに〜」
こなた「つかさ、噛んでる、噛んでる…」
かがみ「(慣れない、難しいこと言おうとするから…)」
598 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 11:43:11 ID:CXgQx/3N
明らかに馴れ合って、必死にレスもらおうとしてる奴いるだろ
それがうざいって言って何が悪い。馴れ合いでレスほしいなら、馴れ合い板行けよ
>>598 お前が馴れ合いのないところにいけばいいんじゃね?
>>598 萌えキャラ扱いされた時点で引き下がればいいものを……なにをそんなにカリカリしてるのか
このスレを見てみろ、馴れ合いだのなんだの言って騒いでるのはお前だけだぜ?
わがままを言うのは親にだけにしとけ
あとsageろ
ヒント:夏
それでも、らき☆すたのスレにしては荒れてない件
カリカリしてる奴へのSS返しはさすがだと思うが
みゆき「きっと
>>598は照れてらっしゃるのですよ。だからつい、きつい言い方をしてしまったのですわ。
それにageてるのは、きっと少しでも多くの人に作品を見てもらおうとしてるのだと思いますの。」
生暖かいスレだ…
てか読者が特定の奴を崇拝したり作者が読者にめちゃくちゃ媚びたりするのは確かにちょっと…って所はあるな
別にいい作品にはいい作品と言ってもいいんじゃないか?
まあ、書き手は雑談より作品で語ったほうがかっこいいとはおもうが。
607 :
472:2007/07/25(水) 15:11:22 ID:1mzYAmfG
これから、投下します。
今日は、「泉家訪問計画」ということで、私とみゆきとつかさは、今こなたの部屋にいるんだけど、
「だよね〜、あんまり大きいとね〜」
「そうですね、くさいですよね。」
いつもの、つかさとみゆきの話声が聞こえる。そして、こなたはというと・・・・・・、私達と一緒に部屋にいるときは殆どしない、 パソコンをやっていた。まあ、そんな日もあるのだろう、と思いながら、私はというと、こなたのベッドの上で一人ラノベを読んでいた。
そのうち、この沈黙に耐え切れなくなったのか、こなたが画面を見ながら私に話しかけてきた。
「ねぇ、かがみん。」
「ん?なに?」
「のど渇かない?」
「うん、結構カラカラ。」
まあ、地球温暖化とかもあって、今年は例年より暑いんじゃない?と心のなかでどうでもいい返答をこなたに投げかけていたら、
「じゃあ、ジャンケンで負けた人が皆の分のジュース買ってくること!! 」
「ちょっと、なんでいきなりそうなるのよ!」
「だって、今かがみんが喉渇いたっていったから、私がこの有意義な企画を提案したのではないか、かがみん♪」
「それは、ただ単に渇いたって言っただけでしょ!」
「私は賛成ですよ。」
「あ、じゃあ私も賛成〜」
なんで、こんなのに乗るんだよ!お二人とも!
そんなことを、心の中で叫んでいた。
「(それに、ちょっと一人になりたいし・・)」
今、小さな声でこなたがなんか言ったような気がしたんだけど、気のせい?
「じゃあ、いくよー!せーのっ、ジャーン、ケーン、ポーン!! 」
あまりに唐突すぎて、とりあえずパーを出したら・・・、
「やったー!私の勝ち!」
「負けました・・・。」
「ゆきちゃんも?」
結果はこなた一人がチョキで、残り三人がパーという、面白みのないジャンケンになってしまった。
「じゃあ、三人でいってらっしゃ〜い♪」
「なに!?三人で行くの?」
「チッチッチ。人の話を聞いてないね、かがみん。私は『ジャンケンで負けた人』って言ったから、三人が行くのは当たり前でしょ♪」
「仕方ないわね・・・。」
「こなちゃんは何飲むの?」
「コロネジュース」
コロネジュース!? なんですかこなたさん、その意味不明きまわりない語句は・・・。
「はい分かりました。それでは行ってきますね。」
分かっちゃったよこの人・・・。行って、何買うつもりなのみゆき!? そんな疑惑を広げつつ、私達はこなたの部屋を後にした。
全員が部屋を出たのを確認すると、こなたは母親の写真を片手に持ちながらこう呟いた。
「悲しみが・・・顔に出ちゃった・・・かな・・・。」
「こなたもいきなりすぎよね〜、だいたい自分で言い出したんだから、自分で買ってくればいいのに。」
「お姉ちゃん、こなちゃんがいないからって、それは・・・・・・」
階段を降りて、居間を歩いていると仕事に四苦八苦しているこなたのお父さんが私達を見つけて、こっちに歩み寄ってきた。
「どうしたんだい?皆揃って。」
「あ、こなちゃんのお父さん。こんにちは。」
「今から、ジュース買いに行くんです。」
「そうか、少女三人でそれは大変だなぁ・・・・・・、よし!おじさんが付いていってあげよう。」
「それは助かります。」
いや、実際のところ3人とはいえ今はもう夕方近くなので少し不安だったところもあった。
「それに、ちょっと話したいこともあるしね。」
「え?」
一瞬、おじさんのことだからまた巫女さんがどうとか、正月以外巫女さんになる予定は無いの?とかそういう話だと思ったけど、
おじさんが、いつもより少し真面目な顔だったので、その考えは追っ払った。
「じゃあ、行こうか。」
そう言うとまたいつもの笑顔に戻ったので、はいと返事をしてから4人で泉家を後にした。
外はもう暗くなっていたので今日は、こなたの家にみんなで泊まろうっていうことになった。そして、こなたのお父さんの計らいによって、近くのコンビニ(近くと言っても6`b近くある)まで、4人で歩いていくことになった。
3人でこなたの話題で盛り上がっている時に、私はふと家を出る前にこなたのお父さんが言っていた『話したいこと』が気になって、思い切って聞いてみた。
「あの、すみません。あの、さっき言ってた『話したいこと』って何ですか?」
「あ、やっぱり気になってたか・・・。ちょっと長くなっちゃうけど、いい?」
「はい、大丈夫です。だよね?」
隣のみゆきとつかさに確認を取る。
「はい、私は全然構いませんよ?」
「私も大丈夫だよ♪」
二人の確認が取れたのを確認して、こなたのお父さんはゆっくり話し始めた。
「こなたがアニメやパソコンが好きな理由は知ってるよね?けどそれは、
こなたが三人に話した理由は、多分少し違うと思うんだ。こなたは
君達三人にアニメやパソコンが好きな理由はなんて説明したんだい?」
「あの、こなちゃんのお父さんがそういうの好きだから、一緒に見たりして
そのうち好きになったって聞いたんですけど・・・」
「違うんですか?」
私は少し興味をそそられて、身をのりだして聞いた。
「うん、少しだけ違うね。確かにそういうのは僕も好きだったんだけど、
そこまで熱中する好きだったわけじゃないんだ。こなたの母親、
つまり俺の妻が死んだころ、こなたはやっと歩き始めたくらい小さかったんだ。
だから、物心つくようになってから母親の存在を意識し始めてね。
その度に僕は色々な手を使って誤魔化してきた。けどそろそろこなたも大人になってきてね。小学6年生くらいのころかな。こなたに面と向かって聞かれたんだ。
『私のお母さん死んじゃったの?ホントのこと言って。』ってね。そのときの顔は今でもはっきり覚えているよ、
まるで『どこかで生きてるよ』って言ってほしいような顔をしてた。
けど、こなたも、もう大人だし、そろそろ母の死を受け入れてもいいんじゃなかって思ってね。本当のことをいったんだ。
『今まで隠してきたけどこなたのお母さんは死んじゃったんだ。けど、多分どこかでこなたを見守ってるよ。』ってね。
そしたら、『ん、わかった。やっとすっきりしたよ♪』笑いながらそういったけど、
その日は部屋に閉じこもって、ご飯を一口も食べなかった。そして、その日からだよ。こなたがアニメやパソコン、ゲームに打ち込み始めたのは。
これはあくまでも僕の予想なんだけど、こなたは多分、母の死の悲しみを紛らわすために、忘れるために、アニメとかに熱中したんだじゃないかって。
結果、こなたは段々元気になってきてね。
母親の話になっても顔を背けず、しっかりと話せるまでになった。
「けど、こなたが元気になった心の支えはそれだけじゃないと僕は思ってる。」
「その心の支えってなんですか?」
その答えは分かっていたはずだけど、私は聞いた。
「君達三人だよ。」
その言葉に今までの色んな感情が一気に胸に押し寄せてきて、私はぼろぼろと泣いてしまった。
「君達三人がいたからこそ、今のこなたがあったと言える。君達には本当に感謝してるよ。
ありがとう。」
こなたのお父さんは改めて、私達に礼を述べた。
「学校から帰ってくるとね。『今日ね、みゆきさんがね』とか『つかさがばかでさ〜』
とか『かがみんがね〜』とか、毎日、毎日楽しそうに話してくれるんだよ。
けど、そんな心の支えがあっても毎年くる墓参りの時だけはこなたは悲しそうな顔
をするんだ・・・。今日は妻の命日でね。朝早いうちに済ませてきたんだ。」
「あっ・・・。」
私は今日のこなたがいつもより変なことに今気付いた。そして同時にこなたの異変に気付いてやれなかった自分にかすかな憎しみを覚えた。
「すっかり暗くなっちゃったね。こなたも心配するだろうから少し走ろうか!」
そういって、4人で暗い道を走っていった。
「ただいま〜」
「ただいま〜、こなた!」
私は精一杯悲しみを見せないようにした。
「あ・・・、お帰り〜みんな♪」
居間で一人座っていたこなたが振り向きながら答えた。一瞬、暗い顔が見えた気がした・・・。
こなたの部屋に戻り、今日は三人で泊まることを伝えた。そして、こなたのお父さんから
母親の話を聞いたのも・・・。 しばらく、沈黙が流れて私が口を開いた。
「あんた、ホントは辛かったんでしょ? 今日が命日だったら無理して付き合うことなかったのに・・・」
「いや〜、何言ってるのかがみん♪またツンデレの・・・デレの方が・・・出て来たんじゃ・・・ないの・・・」
そこまで言って、悲しみに耐え切れずこなたは私抱きつきながら声を出して泣いてしまった。
「泣きたいときは意地を張らずに泣きな?」
「そうですよこなたさん、私達がいます。」
「こなちゃん・・・。」
目からポロポロと涙をこぼしながら二人もそうつけくわえた。
その日の夜私達は、みんなで輪を描いて手を繋いで寝た。
(ふっふっふ、かがみんの寝顔は可愛いね〜♪)
(こなちゃん、そろそろやめないとお姉ちゃん起きちゃうよ。)
(ふふふ。でもほんとに可愛らしいですね。)
話し声がして、私は目を覚ました。日差しが眩しい。まわりには、手に写真を持った
こなたと、見守っているつかさとみゆきがいた。こなたがカメラを持っている時点で頭に血が昇った。
「こなた〜!! 私の寝顔撮るな〜〜!!! 」
「いや〜いいもの見せてもらったよ!かがみん♪」
せまい部屋で怒るかがみから逃げるこなた。逃げながら窓から見える綺麗な朝日を見た。
―――――お母さん、私にはこんなに我儘な自分を
―――――両手でしっかり受け止めてくれて、
―――――道から外れた時は、両手で元の道に戻してくれる。
―――――そんな友達がいるよ。
―――――だから、私は大丈夫。
―――――その空の上で
―――――変わっていく私をしっかり見ててね。
「みなさん!早くいかないと遅刻です!」
「あ、ホントだっ!こなちゃん、お姉ちゃん早くっ!」
「ほら早くいくわよ!こなた!」
「うん!」
今日もこなたを見守っている、世界一優しい母親が空のかなたにいる。
【fin】
いかがでしたか?
自分では感動物を書いたつもりで・・・。
みなさん、厳しく評価お願いします。
それと、更新遅くなってすみません。
×
>>614 GJ!
ただ、ちょっとお涙頂戴を狙い過ぎかな〜という印象が無いでもないw
いっそのこともっとアッサリ目にするか、とことん泣かせるかに
絞ったほうがいいんでは?
>>616 こなたが母親を思って泣く、という展開はある意味王道なので、いささか
食傷気味になっているというのはあるかも。
ここはあえて王道を外して、
・三人が部屋に入った瞬間、こなたがぐいっと涙を拭うのが見える
・何事もなかったかのように明るく振舞うこなた、しかし泣き腫らした目でバレバレ
・バレバレだがその事には触れず、ごく自然に遊ぶ三人
・ただ、いつもより少しだけスキンシップ(notエロ)が多い。肩を組んでじゃれあうとか
……というような展開もありなんじゃないかな〜、とか思ったり。
何はともあれ、GJ〜
これ夜執筆したやつを今貼り付けたから、
少し感情が高ぶってて、今見直してみたら、顔が赤くなっていってるのが直のわかった。
みんなの意見聞いて、これからに生かしたいなみたいな・・・
↑ミスwwww
「直のわかった。」→「直にわかった。」
>>526 亀でスマソ、でも一言だけでも書いておきたかったんだ
てけてけかなたさん最終話投下お疲れ様です。久しぶりにほろっときて気がついたら泣いてたよ…
GJ、そしてありがとう
>>618-619 気持ちはわかるが、作者としての発言は前書きと後書きぐらいにして、あとは一名無しに徹したほうがいいよ。
コテハン持ちの職人も、投下時以外は名無しに戻ってる。
投下後は他人の顔でニヨニヨするのが、2ちゃんでのたしなみ。
>>614 見え見えなのがちょっとなあという感じ。
もう少し話の過程を作り込んだ方がいいんじゃないかと思った。
はいはいしたくらいの時に親が死んでも
正直、命日のたびになくってことは無いような気がする
母親っていう認識ができる幼稚園くらいになれば
母親がいなくなった悲しみはわかるけど
それ以前だと死んだ直後は身近な人がいなくなって泣くだろうけど
後々まで泣く事ないんだろうなーたぶん母親の記憶ないし。
自分には母親がいないっていう事実に悲しくはなるだろうけどね。
まさしく原作のこなたのように
小さい頃しんじゃってさーってサラっと言えちゃうのが普通なんだろうな。
みさお×かがみの非エロ投下します。
※原作では三年生のクリスマス直前にかがみがあやのの彼氏の存在について知りますが、この話では秋の時点で知っている設定です。
「なあ柊。ちょっといいか?」
放課後。隣の教室に行こうとしていたかがみの背中を、みさおが呼び止めた。
「何?」
「えーと……その……」
みさおは人差し指で頬を掻きながら、何か言い辛そうな様子だった。
「……あのさ、今日なんだけど、一緒に帰らないか?」
「別にいいけど、何で? 峰岸は?」
「あやのは今日は……用事があって」
「ふーん。一人で帰るのが寂しいの?」
「そ、そんなんじゃねえってば!」
かがみが軽くからかうと、みさおは顔を赤くして反論した。
「分かった分かった。そんじゃ帰ろうか」
B組の方に顔だけ出して、今日はみさおと帰ることをつかさ達に告げ、かがみはみさおと二人で校舎を出た。
「そういえば日下部、部活は?」
「もう十月だぜ? 三年生は夏で引退だよ」
「あ、そっか」
季節は秋。残暑は過ぎ去り、木々の葉も黄色く色づいている。日が落ちるのも早くなってきた。見上げれば、淡い色をした秋空に、広く鰯雲が浮いている。
アスファルトの落ち葉が、一歩あるくたびに乾いた音を立てた。
「秋って、何かこう……あれだよなぁ」
「あれじゃ分かんないわよ」
「分かるだろ何となく。こう、心の中が物足りないっていうか……夏に比べるとテンションが下がるっていうかさ」
「へぇ……日下部も結構、感傷的なとこあるんだ」
「わ、悪いかよ?」
「ああ、ごめん。悪気じゃないから」
「ったく……あやのも柊も、私を何だと思ってるんだよ……」
みさおはふくれっ面になってブツクサ呟く。
「……日下部、峰岸と喧嘩でもした?」
「うんにゃ。いつも通りだよ」
「それにしては何か様子が変だけど?」
「……変かなぁ?」
「うん。変」
「そっか。変か……」
みさおは顔を俯かせ、しばらく黙って道を歩き続ける。かがみもその横顔を見ながら黙って歩いている。
「柊」
不意にみさおが足を止めた。
「急で悪いんだけど、ちょっと、聞きたいことがあるっていうか、相談事というか……」
「つまり話がしたいんでしょう? いいわよ。喫茶店でも入る?」
「いや……出来ればあんま人のいない所で」
人のあまりいない所、といってもすぐにここと思い当たる場所は無い。仕方なく公園の、人気の少ない場所のベンチに二人並んで腰掛けることにした。
「ホイ、柊。あったかいのでよかったよな?」
「うん。サンキュ」
かがみはみさおから缶の紅茶を受け取った。素手で持ち続けるには少し熱く、しばらく両手で転がす。
「それで、何の話?」
「うん……」
みさおは缶ジュースを握ったまま、話をどう切り出そうか考えている様子だ。
「あのさ、柊。変なこと聞くけど……」
数秒の間を置いて、みさおは一つ深呼吸した。
「柊って好きな人いるか?」
「はい?」
目が点になるかがみ。まさかみさおからそっち方面の話とは、想定の範囲外もいい所だった。
「好きな人って、男子で?」
「うん」
頷くみさおの表情に、冗談の気配は一切無い。真面目に聞いていた。ならばかがみは真面目に答えなくてはいけない。
「えっと、私は……今はそういう人いないけど」
「そっか……」
心なしか、みさおはホッとしたように見えた。
「でも何でそんなこと聞くの?」
「うん……あやのに彼氏がいるのは知ってるよな」
「らしいわね」
「あやのはああいう性格だから、自分から惚気話なんてしたがらないだろ。だからその手の話をする時は、いつも私から聞き出してんだけど――」
「いや、無理に聞くなよ。プライベートな話だろ」
「別に無理矢理聞き出すとかはしてないから。……今日の昼もそういう話を聞いてたんだよ。どこでデートしたとか、どういう映画を見たとか、それぐらいのことだけどな」
みさおは缶ジュースのプルタブを開け、一口飲む。少し寒かったのか「私もあったかいのにすりゃよかった」と小さく呟いていた。
「あやのからそういう話聞くときは、いつも野次馬根性で聞いてるけど……何となく……何となくだぜ? ちょっと羨ましいって思う気持ちもあったんだよ」
「ふむ……」
「でさ、今日の話の合間にちょっと言ってみたんだよ。私も彼氏作ろうかな、って」
「……それで、峰岸の反応は?」
「ものすげー驚かれた」
「だろうな」
「柊までそんなこと言うのかよ……」
がっくり肩を落とすみさお。かがみが慌ててフォローする。
「ああいや、そういうんじゃなくて、今まであんたがそういう話することなかったでしょ?」
「そりゃそうだけどさ……私って、そんなに色恋の話が似合わないかな?」
「うーん……」
かがみは腕組みをして考え込む。
みさおは割と社交的なタイプだが、男勝りなキャラが災いしてか、確かにそういう浮いた話とは縁が薄い。正直に言えばその通り、似合わないかもしれない。
「似合わないっていうより、何かこう、普段のイメージとは合わないっていうか……」
「……それ、似合わないって意味だろ」
遠回しな表現を試みたが失敗した。みさおは大きなため息をつく。
「ひょっとして日下部……自分のそういうとこ、気にしてた?」
「少し」
と言うのは強がりだろう。小さな男の子みたいに分かり易い性格のみさおだが、それでも年頃の女の子なのだから。
「しょうがないとは思うけどな。昔はよく男と間違えられてたし」
「日下部の子供時代か……」
腕白小僧を絵に描いたような姿が容易に想像できてしまう。
「柊はどう思う?」
「どうって?」
「私のそういう、男っぽい部分っていうか……」
不安げに尋ねるその様子は、全く普段のみさおらしくなく、悄然としている。
「……どう思うも何も無いわよ。あんたらしくない」
「え?」
「そういう性質を含めて、日下部の自分らしさってもんなんだから。月並みな台詞だけど、日下部には日下部の良いところがあるんだから、そんなの気に病む必要なんて無いわよ」
「……ほんとーに月並みな台詞だな」
「わ、悪かったわね。……それから、日下部にだってちゃんと女の子として魅力的な部分はあるし、きっと需要はあるわよ」
「需要?」
「あ……」
うっかりこなたみたいな表現をしてしまった。
「えっと……つまり、ありのままの日下部を好きになってくれる人がきっといるって話よ」
「そうかな?」
「そうよ。私が保証するわ」
「安請け合いだな」
「勝手でしょ」
かがみは笑みを浮かべてそう言う。みさおもそれを見て、ようやくいつものように、八重歯を見せて笑った。
「……そうだな。悩んでもどうしようもないよな。私は私なんだから」
「そうそう。無理に変わろうとしたってろくなことにならないんだから」
「その台詞、何か実感籠もってるな。覚えがあんのか?」
「な、無いわよ別に! ただの一般論」
「ほんとかよー?」
「本当だってば!」
「ま、そういうことにしとくか。柊のお陰で、何か楽になったし」
「調子良いんだから……」
かがみは苦笑して、薄暗くなってきた空を見上げる。遠くからカラスの鳴き声が響いていた。
「そういえば……」
ふと思い出したように、かがみが視線をみさおに向けた。
「日下部には好きな人っているの?」
人に聞いたのだから、聞かれても文句は言えまい。そう思い、かがみは問い掛けてみた。
「それは……」
「?」
てっきりすぐ否定すると思いきや、言い淀むみさおに、かがみは「まさか?」と耳をそばだてる。
「うーん……」
「いるの? それとも誰か気になってるとか?」
「そうじゃなくて、その……」
みさおは照れくさそうに頭を掻きながら、言った。
「そもそも人を好きになるってどんな感じなんだ?」
かがみの肩がガクッと落ちる。
「ヲイヲイ……そんな段階かよ」
「し、仕方ないだろー! 分かんないものは分かんないんだから!」
「分かったから落ち着け」
「で、どうなんだよ? 好きになるってどういうのなんだ?」
「え、それは、その……」
かがみだって同じ様に彼氏無しの身なのだから、具体的には分かりようがない。
「うーん……例えば、その人と一緒にいたい、もっと仲良くしたい、って強く思うようなものじゃない?」
「そういうもんなのか」
「ほとんど想像だけどね」
「ふーむ……」
しばし腕組みして考え込んだみさおは、
「……あ」
何か考えついたか、ポンと手を打った。
「それなら一人いるかも」
「えっ! マジで!?」
驚いたのはかがみだ。思わず身を乗り出す。みさおはその鼻先に、ちょんと指を突きつけた。
「お前だよ、柊」
「へ……?」
予想外の言葉に、かがみは目を白黒させる。
「出来ればもっと仲良くしたいと思ってる」
「そ、そういうのは好きとは違うでしょうが!」
「そうなのか?」
「そうなの! そもそも私もあんたも女だろうが」
「そういえばそうだな」
「やれやれ……」
ため息をついて、かがみは飲みさしの紅茶を飲む。秋風に吹かれたせいか、だいぶ冷めていた。
「そろそろ行くか。暗くなるし」
「そうね」
二人揃って空き缶をゴミ箱に放り、公園を後にする。
「なあ、柊」
「何?」
「実は今日、あやのデートなんだよ」
「へえ。用事ってそれか」
「あやのは途中まで一緒に帰ろうって言ってたけど、馬に蹴られて死にたくないからな」
「でもやっぱり寂しかったわけ?」
「ちょっとだけな」
「あら、素直ね」
「悪いかよ?」
「ううん。そっちの方が日下部らしい」
「褒められてないよな、それ」
「そうでもないわよ」
「そうか?」
「そうよ」
見上げれば、いつの間にか夕暮れの時間だ。傾いた日が茜色に輝き、東の空からはぼんやり夕闇が立ち上っている。
「今日はありがとな、柊」
「どういたしまして」
「……あーあ。やっぱ秋って嫌だな。すぐ日が暮れてくるし」
「今からそんなんじゃ冬はどうすんのよ」
「冬とかもう、寒さのせいでそんなの気にしてられないじゃん」
「なんだそりゃ」
黄昏れ時、二人は他愛もない話をしながら歩いていく。空には一番星が瞬いていた。
おわり
読んで下さった方、ありがとうございました。
>>629 なんてチャーミングなみさかが!
脳内にボイスつきで再生されました。ぐじょーぶ!
間違った(´Д`;)
>>629 みさおがピュアですなー。
こういう恋心に対する芽生えってのはなかなか新鮮でGJでした。
「鷲宮神社にアニメファン殺到 New!」
ちょwYahoo!のトップにw
このスレ見てYahoo!に戻ったらこの記事があって、激しくフイタ
なにっ!?てけてけかなたさんが新訳映画化決定!?
新エピソードを交えて全3部作に!?
再会は躍動する魂。とき放て『てけてけ』!!
何っ!? 逆転☆裁判の次回作が出るだ(ry
俺、かなたさんはお盆にまた戻って来ると信じてる
そこで上にある帰ってきたかなたさんだな。
>>637 突如、泉家のPCを襲うオイル型ウイルスとヘドロ型ウイルス。
最後まで希望を失わないこなたに、あの十文字の光が降り注ぐ!
―――てけてけの奇跡、いまここに再び!
「帰ってきたかなたさん」
第1話「うぃるすそうしんげき」
第2話「たこうぃるすのだいぎゃくしゅう」
第3話「きょうふのうぃるすまきょう」
第4話「ひっさつ!かなたりゅうせいきっく」
第5話「にだいうぃるすひいらぎけをしゅうげき」
お楽しみに!
>>638 グリッドマンみたいな話になりそうだな…
ミニ編集版をUPしたのでここに告知します。尚、>449は削除しました。
伏線が一つ残っていますが敢えてです。各自妄想をしていて下さいな。
何時の日か必ず書きます故。
ttp://www11.axfc.net/uploader/16/so/N16_22805.txt.html パスワードは同じです、念のため。
指摘通りに(通りに?)ちょちょっと追記してみた。
殆ど20,000字近くなってしまったが後悔は(ry
>484氏、大変ありがとうございました。又感想を頂ければと思います。
さて、俺が何故長文になるのかと言うと言いたい事が沢山あるからだ。一人のSS書きとして言いたい事が。
コテを付けて感想を述べ改善点を(個人的観点もあるが……)述べることに、俺は何らの疑問も感じない。
だが今朝は熱くなりすぎたようだ。済まなかった。
SS書きにとって本当に欲しいのは「GJ!」の言葉だけではなく、今後のSSに必要な「指摘」じゃないかと、思う。
成長する為には他人からの添削が必須。俺はここや他の場所でも同じように添削されてきた。
だからそれなりの中編も書けるようになったんじゃないかと、思う。
だから、俺は指摘する。自分の参考ともする為に。
無論、悪意からの指摘ではないことは分かってくれると信じている。
>7-152氏
これは追記。「かがみは」ではなく、「かがみが」とすればすんなり入っていけたと思う。
具体的なことを言わず批判ばかりになってしまったようで済まない。
>472氏
そうじろうの一人称がブレている。感情によって一人称が変化する人もいるが、
それは中々高等なテク。素材(ネタ)は決して悪くないが、まずそこが気になった。もし只の誤字だったなら問題ないのだが。
次に、何人かが指摘する「お涙頂戴」の批判だが、これは『境遇』を詳しく書いてしまったが故の現象だ。
悲劇のヒロインであるかのようにキャラを引き立てる文章は、見ていて白けてしまう人もいるだろう。
だから、こなたの精神面、心理面をもっと深く書いていけば、自ずと良い小説へとなっていくと思う。
色々あったようだが投下できたようで何よりだ。投げ出さず書き上げる精神こそが素晴らしい。
様々な手厳しい意見に挫けず、書き続けて欲しい。
>629氏
こちらは会話文主体の模様、しかし如何せん会話だけで周りの風景が捉え切れていない感がある。
もっと公園の風景や侘しさ、そこのベンチに座る二人の様子が書ければと思う。
だが、丁寧な描写でみさおの心が揺れ動くのが捉えられて中々面白かった。
上に書いたことと矛盾してしまうが、黄昏の公園に佇む二人が鮮烈にイメージできたのが良かった。
こういう、繊細な、且つほのぼのとしていて気軽に読める文章は貴方の持ち味。
大切にして次に繋げていって欲しい。
上から偉そうに言っているようにも聞こえるかもしれないが、そのような意図は全く無い。
堅い語り口の方が却って言いたいことの語彙があって書き易いんだ。理解して頂けるとありがたい。
以上、長文で申し訳ない。欲を言えば俺が書いて再度UPしたものを読んで、感想や指摘の一つでもあると嬉しい。
但し、以前と同じ、「ダーク展開注意」だ。中には辛い人もいるかも知れない。
それでも読んでくれる物好きがいたならば、どうかお願いします。
では、次回をお楽しみに。次回はカップリング、投下予定共々未定です。
簡潔に書ける事も職人の条件でガンス
人の作品を批評するときは作品投下と分けた方がいいんじゃないか?
本人にその気は無くても、「職人として」何か言ってるように見られる可能性があるし。
643 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:07:24 ID:v9/5jhXW
>>640 さ、流石に今回はレスが長すぎたね…
俺はかまわんのだが
>>584くらいでも
>>590みたいな反応があるから…
この後荒れないといいが…心配だ…
sage忘れすまんorz
自分がそうだからといって職人皆指摘を欲しがってるとは限らんよ
って、つかさがいってた
指摘しようにも文のほうはさっぱりだからなぁ…orz
大変興奮させてもらったけど。
力になれなくてスマン
>642
>640に『一人のSS書きとして言いたい事が。』とあるんだが……
解釈が間違ってたらスマソ
時期が時期だけに、ここはこうだ、あそこはこうだとしっかり言ってくれる人が居ると助かるんだけどね
一つのスレにつき1001レスなり512KBなりの限界があるんで、
なるべく節約しようという心がけが表れることもあると、頭の片隅においてください
>643
ここの住人は紳士だし、大丈夫じゃないかな? と言ってみる
>>647 確かにここの住人は大丈夫なんだが
ときどき荒らし放浪者が…
正直テキストで上げるような臆病者に指摘されてもなあ。
>>648 荒らしに対してSSで返せるぐらいだから大丈夫でしょw
実を言うとらき☆すたのスレは今ここしか見てな(ry
まず2chで個別レスって頻繁にいらなくね?
それ毎回やってる奴って何なの。叩かれても当たり前な気もするんだが。
コテと馴れ合っといて、後で自作品にレスもらおうとしてるようにしか見えん。
過剰な長文・馴れ合いしたいなら、サイト作ってそっちでやればいいだろ。
テキストで上げるのは容量節約にいいと思うけどなぁ。
「あ、あはははは……もう、もうダメッス……」
教室の片隅で、田村さんがさっきからうなってる。
「あ、あの……」
それを見てるみなみちゃんはおろおろしてるし、私もどうしていいのかわからない。
だって、なんか黒いオーラが出てきて近づけないよ……
「デッドライン、デッドラインなんてこのヨからナくなってしまえばいいんッスよ……」
あうぅっ、言葉がなんかカタコトになってきてるよ?!
「ど、どうしようみなみちゃん! 天原先生呼んでくる?」
「……そのほうが、いいかもしれない」
「じゃあ、私が行ってくるね。みなみちゃんはそこで田村さんを見てて」
「わかった」
みなみちゃんが田村さんに駆け寄ったのを見て、私も教室を出ようと駆け出す。
「おいーっす、ゆーちゃ……って、どったの?」
「あ、お姉ちゃん!」
その途中で、お姉ちゃんとかがみ先輩につかさ先輩、高良先輩がひょっこりと教室にやってきた。
「あのね、田村さんの様子がおかしくて……」
「ひよりんの様子が?」
お姉ちゃんはぱたぱたと田村さんと岩崎さんのそばに駆け寄ると、そっと顔を覗き込んだ。
「あー……多分、この時期特有の病気だよ」
「この時期特有の?」
「うん。ほら、よく聞いてごらん」
お姉ちゃんに言われて、私はぶつぶつ言っている田村さんの言葉に耳を澄ました。
「まっシロッスよ。ゲンコー、まっシロ。アハハ、スミのイッテキもオちてりゃしないッス。
……ん? オちて? アハハ、そっか、フユコミの本、オちるんッスネ? ひょひょひょひ)……」
「この分だと、冬コミの原稿が全然進まないままここまで来ちゃったみたいだね」
「げ、原稿かぁ。でもよかった、体調のほうは悪くないんだ」
「いやいや、それは甘いヨ?」
私がほっと胸を撫で下ろしてると、お姉ちゃんはちっちっちっと人差し指を左右にゆらした。
「なにせ、原稿が終わるまではこういう精神状態が続くだろうから……とゆーか、よく
この精神状態で学校に来れたね、ひよりんは」
「ラノベでも作者がこういう状態をかいま見せることはあるけど、まさかこんな風になってるとは……」
お姉ちゃんもかがみ先輩も、呆れたようにつぶやいている。そういえば、今朝からふらふらしてたっけ。
「では、先生は呼ばなくても……?」
「そだね。先生を呼ぶよりも家に連れてったほうがいいかもしれないから、みんなで一緒に
送っていこっか」
「そうね、そのほうがいいかも」
そう言いながら、お姉ちゃんとかがみ先輩はしゃがみ込んで田村さんの肩をゆさゆさとゆすり始めた。
「おーい、ひよりーん。もう家に帰ったほうがいいよー」
「田村さん、大丈夫? 送って行こうか?」
二人の声に、田村さんの首がギギギギギと音がするみたいにゆっくり顔を上げる。
「……イズミセンパイ? ヒイラギセンパイ?」
「おー、こりゃ重症だね……」
こういうのには詳しいお姉ちゃんが重症だっていうんだから、よっぽどのことなのかな。
「イズミセンパイ、ヒイラギセンパイ……そのアイダにハイるのは……かける、バッテン、
エックス、ペケ、そのココロはがっちゅん!」
「ひ、ひよりん?」
あ、あれ? 田村さんが二人のことを見た瞬間、メガネがキュピーンって光り出したよーな……?
「そうッス、そうッスよ! よく考えればここはネタがいっぱいじゃないッスか!」
「あの、ひよりーん?」
田村さんはいきなり立ち上がると、顔を真っ赤にして私たちのことを指さし始めた。
現在444KBか…残りももうわずかだな
「ボケツッコミな百合カップルに凸凹百合カップル、歩く萌え要素の先輩あーんど後輩!
どう見ても天然です本当にありがとうございました! プチサイズの格闘家にお料理属性!
母性あふれる知恵袋にツンデレ巫女さんにほのぼの巫女さん! 小さなお姫様に孤高の騎士!
陸上大好き元気娘に彼氏持ち! あーもードンドコネタがあるじゃないッスか!!」
「わわっ?! ひよりんが壊れたっ!!」
「壊れるっていうか、これって限界越えちゃったんじゃない?!」
あうぅっ、田村さんってば暴走し始めちゃったよぉ!
「しかも名前とかもそうッスよね! 小早川といえば逮捕の美幸! 柊といえば美冬こと
今は石村知子! 泉といえばパトレイバーの野明! 岩崎というば漫画家岩崎つばさ!
日下部といえばジャンヌのまろん! あーもーネタだらけじゃないデスカっ! くそっ!
うらやましぃなぁコンチクショウ!」
「それを言うならひよりんだってゆかりんじゃん!」
「あ、あのっ、あの……」
「ど、どうしよう……」
岩崎さんも私もどうすればいいかわからないし、お姉ちゃんたちまであたふたしちゃってるし……
「ひょっひょっひょっひょっ、こうなったらみーんなまとめてネタに――」
「なぁぁぁぁぁぁぁぁぁにメーワクかけてるんだこのドアホッ!」
「はぷしゅっ?!」
すぱぁんっ!!
「た、田村さんっ?!」
いきなりすごい音がしたかと思うと、色黒で金髪な人がハリセンを手に仁王立ちしていた。
「まったくもー、同人やるときゃ人様にメーワクかけるなって言っただろ! とっとと
家に帰って、ネタ練りするならさっさと寝て起きてからにしろ! 徹夜は厳禁だ!」
「でも、ゲンコーが、ゲンコーが……」
「そんなの自業自得! 特急料金払って納得行くまでやれ!」
「はうっ……」
す、すごい、あんなに暴走していた田村さんを鎮めちゃうなんて……
「あー、ゴメンね。ウチの部のひよりんが迷惑かけちゃったみたいで」
「い、いえ、そんなわけでも」
『ウチの部』ってことは、アニメ研究会の人なのかな?
「さて、これから連れ帰って説教……って、あっ! お前はこの間のちびっ子!」
「ふぇっ?!」
金髪の人が、いきなりお姉ちゃんをびしっと指さした。
「ちくしょうっ! 今日は無理だけど、今度会ったらバーチャでギッタンギッタンに
してやるからな! 覚えてろよっ! さあひよりん、帰ったら説教タイムだ!」
「やめてぇぇぇっ! 八坂先輩、それだけは、それだけはぁぁぁぁぁぁっ!」
金髪の人――八坂先輩に引きずられて、田村さんの声がどんどん遠ざかっていく。
「……あんた、あの子って後輩みたいだけど、面識あるの?」
「さ、さあ? バーチャってことは、ゲーセンの対戦でボコッた子かも」
「あ、あんたねぇ……」
二人して、というか、みんなして二人が言った方向を見たままぽかーんとしてる……
なんだか凄いなぁ、あの二人って。お姉ちゃん以上にパワフルだよ。
「帰ったら、お前の兄さんにも報告すっからな!」
「たすけてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」
「……が、がんばってねー」
廊下の端っこから聞こえてくる二人の声に、私はただそんな声援を送ることしかできなかった。
すごいところなんだなー、アニメ研って……
とゆーわけでいきなり変なのが降りてきました。
ひよりんのように暴走する人をよく見かける季節になったもので。
……投下しても大丈夫だったのかな?(´Д`;)
>>658 GJ、ひよりん暴走し過ぎててワロタw
あと割り込みして申し訳ないデス…orz
661 :
>>657:2007/07/25(水) 23:37:07 ID:YVslowst
>岩崎というば
↓
>岩崎といえば
すいません、保管時に訂正をしていただけると幸いですorz
>>658 GJっす。
うは、何だか懐かしい名前がいっぱいですな。岩崎つばさと言えばぽっけだなあ。
そういえばひよりん、何のジャンルをやってるんだ。
663 :
>>657:2007/07/25(水) 23:48:46 ID:YVslowst
あわわ、また見つかった。
>二人が言った
↓
>二人が行った
ぽんこつにも程がありますな。
>>662 4巻の裏表紙とか見ると、作品内容を見てこうが「こっちの見栄えするキャラ」と言ってるので、
もしかしたら創作なんじゃないかって推測してます。
それが女性向けなのか男性向けかはわかりませんがw
>>658 ナイス暴走。てーかこのまま暴走させ続けたら、と思った俺がいながらもぐじょーぶ。
>柊といえば美冬こと今は石村知子! 泉といえばパトレイバーの野明!
魔人ゾアメルグスターと申したか。さらに、98式AVと申したか。
>>金髪の人――八坂先輩に引きずられて
よくわからんので詳細キボンヌ
>>658 岩崎つばさは今もまんがタウンで連載持ってるんだよな。4コマファンをくすぐる小ネタありがとう!
667 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:58:26 ID:+sgNACym
関東最古の鷲宮神社(埼玉県鷲宮町)にらき☆すたファンが殺到だってよ。
この鷲宮神社、柊家のモデルだと。
>>665 原作に出てくるひよりんの後輩の「八坂こう」のことです。
以下wikipediaより。
八坂 こう(やさか こう)
1991年2月3日生まれ。血液型はB型。左利き。東京都在住。2年F組所属。
得意科目は国語で苦手科目は英語。アニメーション研究部の部長であると
同時に生徒会で会計を務めている。こなたにはゲーセンの格ゲー対戦で
よくボコボコにされている。
>電波の王・◆cj23Vc.0u.先生(※ほめ言葉です)
誤字脱字はまとめwikiに所収されてから、こっそり直すのがいいのですよ〜
俺もよくやるしorz てか、みさこなとか時差発生してるしw
670 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 00:51:50 ID:la8PC50Q
さてそろそろ日記でも投下するか
今俺の中では「ちょい黒つかさ」がブームになっている
○月*日
今日はお姉ちゃんと一緒に「私のこなちゃん」の家にお泊り
夜のこなちゃんを想像してwktkが止まらない
こなちゃんのお父さんとは始めての顔合わせなので
将来のこなちゃんとの関係のために媚びておこうと思う
それから、後でこなちゃんのことをいろいろkwsk隅々まで聞きたいと思う
初めて入るこなちゃんの部屋
まずはにおいを確認する、男のにおいはしないようだ
お姉ちゃんとこなちゃんがゲームを始めた
その間にこなちゃんのベッドに、私のにおいをしっかりつけておいた
お風呂は私達が先に入ることになった
あ〜ぁ、こなちゃんが先だったらお風呂のお湯を飲もうと思ったのに
お風呂から上がり、「私のこなちゃん」が、お風呂から上がってくるのを待つ
お風呂上りのこなちゃん、テラ鼻血が出そうになった
こなちゃんのアルバムを発見した、なんだこのかわいい生き物
おじさんが3歳〜10歳の写真を焼き増ししてくれるらしい、これで夜も寂しくない
宿題をやっていなかったことを思い出して焦るこなちゃん、萌え死んだ
ふとお姉ちゃんを見ると、「私のこなちゃん」がさっきまで抱いていたクッションを抱えて
すーはーすーはーやっていた、顔がエッチだった
こなちゃんのものは私のもの、私のものは私のものなのに
というかこなちゃんは私のものなのに
お姉ちゃんなんか宿題が出された時に、そのノートを学校に忘れてきちゃえばいいのに
※愛情表現です
やっぱり俺の中のつかさはvipper
またあんたか
最近は楽しみになってきたから困る
>>670 >お風呂のお湯を飲もうと思ったのに
変態かお前はw
今回も飛ばしてるなぁつかさ…
そうじろうもオカズ与えんなw
>>670 >こなちゃんのものは私のもの、私のものは私のものなのに
ジャイアニスト!?
今日のvipつかさも飛ばしてんな〜ww
変態でしかも剛田主義かw
しかし俺的につかさは白も黒も美味しくいただける
某スレのおかげで最近つかさを黒にしか見れない俺が来ましたよ
これはいい黒つかさ
>>670 いつも黒つかさを楽しんで見てますよ
GJ!!
677 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 01:38:56 ID:la8PC50Q
このまえvipつかさの日記を書いてたら友達に読まれて
「これつかさじゃね〜よw」
って言われた
vipつかさの良さを分かってくれるのはお前達くらい
>>677 リア友に見られるって……テライタス……。
俺なら確実に死ぬな。その友達がどんな奴かにもよるだろうが。
679 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 02:35:40 ID:lYhHL/VZ
スレのほぼ先頭から一気読みしていたらこんな時間になってしまった。。。仕g(ry
みなさんGJです
あと、亀でスマヌが、
>>133 ちょwそうじろうアニ玉リスナーだったとはw
おいらとは年季が違う。。。
てけてけかなたさんアナザー(天界からの刺客編)
こなた「先生、これが『ていそ』だよ 」
ななこ「あ……ああ、定礎な」
こなた「……この下には、少女の赤いべべが埋められているって、母が……」
ななこ「赤いべべ!?」
しゅと(←矢)
ななこ「ああっ!!い、泉、泉っ!……」
かなた(ていそのことはあれほど言うなと……こなた……)
682 :
4−601:2007/07/26(木) 06:09:04 ID:kFaWhduO
SS投下させていただきます。4レスお借りします。
○こな×かがのようなかが×こな
○R15くらいで
○事後です
百合というものはつまり、俗語である。男性同士の絡みを薔薇と称するのに対して、女性同士の絡みを百合と言う。そのくら
いの知識は、私にもあった。逆に言えば、そのくらいの知識しか私にはない、ということでもある。
まあ、小説とかには、ライトノベル等にはわりと出てくる単語ではあるから、そういうものが存在することは知っていた。知
ってはいたが、まさか自分がそれにどっぷりつかってしまうようになるなんて、少し前の私は考えたこともなかった。
「……どうしたもんかなぁ」
「何が?」
私の腰にしがみつくようにしながらそう言ったのは、昨日までの友人、泉こなただった。今日からはいったいどんな関係性に
なるんだろう。それを上手く言い表す言葉が今の私には見当たらない。
「というか腰を触るな背中くすぐるな!」
「かがみは背中が弱いよネ」
「うるさい」
拳でぐりぐりこなたの頭を押さえつけて彼女の怪しい手の動きを止めると、私は小さく嘆息した。まったく、なんでこういう
ことになってしまっているのか。いろんな原因があるのだろう。たまたまこなたが遊びに来たときに妹であるつかさが出かけて
しまっていたこと。魔が差したというか、その場の勢いというか、そんな感じなのかもしれない。状況とタイミングな変な方向
に噛み合ってしまった結果、そういうことになってしまっているのだろう。
「んー」
今現在の状況。
両親は神社の仕事。
姉二人は友達と遊びに行っている。ひょっとしたらデートかもしれない。まあ、正直どっちでもいい。
つかさはみゆきと買い物に行っている。
まあ要するに、今は家には私とこなたしかいなくて、そしてその家にいる二人はそういうことになっちゃっているわけだ。
と、そんなことを考えているといつの間にかこなたが私の背中によじ登るようにして体を密着させていた。顔がすぐ耳元に。
こなたが息をする度にその吐息が耳にかかってくすぐったい。
「かがみ、かがみ」
「なに?」
「呼んでみただけー」
ツッコミたい気持ちをぐっと堪える。しょうがない。ちょっとくらいはいいだろう。こなたは私に後ろから抱きついた形のま
まで、動きを止める。お互い服着てないから、こう、密着する感触がなんとも。
私は、こなたのことが好きなのだろうか。
うん、仮に好きだとしよう。その場合、これからの私とこなたの関係はどうしたらいいのだろう。まさかおおっぴらに私はレ
ズです、なんで公言して回るわけにはいかないだろう。私にとっても、そしてこなたにとってもメリットなんてなんにもない。
周りからどんな風に思われるのだろうか、なんてことは私にだって分かっている。そして私だってこういうことにならなけれ
ば、周りで好き勝手なことを思う側だったことは間違いない。
「かがみ、怒ってる?」
私の耳朶にこなたの声が触れた。
「……怒ってるわけじゃないわよ」
「本当?」
「本当」
視線を窓の外に向けると、静かな雨がガラスを濡らしていた。こなたと体をくっつけたまま、私はそれをただ見ていた。
「雨はね、好きなんだ」
不意に、こなたがそんなことを言う。私はそんな彼女に視線を向けようとして、けれど首を回すことができそうになかった
ので、すぐに諦めた。
「夕立みたいな唐突に降ってきて唐突にいなくなる雨も、静かに降り出して、いつまでも降り続ける雨も、私は好きなんだ」
こなたが少し、頷いたような気がした。
「そんな雨みたいに、好きだよ」
こなたが私の背中から離れる。私はやっと振り返って、こなたの顔を見ることができた。
「なんて言ったら、かがみは笑う?」
何も身につけていないくせに一切隠そうとしないこなたに、こっちの方が恥ずかしくなってしまう。私は彼女から視線を外
して立ち上がると、脱ぎ散らしてあった服を手に取り、身につけ始めた。
「たぶんね」私はこなたに背中を向けたまま、言う。「笑うわ」
「そっか」
「気障すぎるし、意味がよくわからないもの」
「そうだネ」
「もっとシンプルなほうがいいんじゃない?」
何か飲み物を取ってくる。そう言い残して私は部屋を出た。
気怠い体を引きずるように台所へ行って冷蔵庫を空けると、冷やしてあった麦茶を取り出す。グラスを二つ出して、そこに
氷を放り込む。それらを全部お盆に載せて、私は自分の部屋に戻る。
冷蔵庫が低いうなり声を上げている。
それを聞いて、私は今更ながらに、今この家には私とこなたしかいないんだ、と実感した。
この実感が最初から私にあったら、現在は何か変わったものになっていただろうか?
手がふさがっていたという免罪符を持ってノックをせずに部屋にはいると、こなたは私が出て行ったときと同じような格好
で、同じような場所にいた。違っているのは、普通に座っていたのが、膝を抱えた格好に変わっていることくらいだった。そ
れが重要な変化なのかどうか考えようとして、やめた。今日はいろいろおかしい。
テーブルの上にお盆を置くと、二つのグラスに麦茶を注ぐ。こちらに来るかと思っていたこなたは、それでもベッドの上で
膝を抱えたままだった。
今日は私が変で、きっとこなたも変だ。これは修復できるような変化なのだろうか。
私は小さく頭を振る。
「私は」こなたが言った。「どうしたらいいのかな」
「とりあえず、服を着るのがいいと思うけど」
からん、とグラスの中の氷がぶつかって音を立てる。何かに似ている、と私は思う。麦茶の水面から顔を出した氷と、それ
の何倍もの体積を持っている、水中に隠れた氷。氷山の一角。
「かがみが、好きなんだよ」
「私も、あんたが好きよ」
お互いのその言葉は、防音材に遮られて地面に落ちていくような言葉だった。どこにも響かない。どこにも反射しない。
「あんたは、私の前に、好きな人はいなかったの?」
「いたよ」こなたは頷いた。
「その人の何が、どんなところが好きだったかって、説明できる?」
「それ、意味あるの?」
「さあ?」私はなるべく軽そうに見える仕草で、両手を開いた。「でも、雨みたいに好きだったんでしょ?」
「かがみは?」
「私?」
「前に好きだった人のこと、説明できる?」
「できるわよ、私は」
そうなんだ、と言ってこなたは黙り込んだ。そしてそのまま、しばらくの間私たちは黙っていた。つけっぱなしにしている
テレビからは相手ピッチャーと正対しているイチローの姿が流れていた。私はぼんやりとそれを見ていた。名前も知らないピ
ッチャーが振りかぶる。それに合わせてイチローが全身の筋肉を引き絞るようにほんの少しだけバットを引く。
「かがみのことが、好き」
私は思わず振り返った。さっきとは違う、私の何かに響く声だった。何に響いたのかは分からなくても、何かに。いつのま
にかこなたはベッドを降りて、私のすぐそばにいた。すぐそばで、真っ直ぐ私を見ていた。真剣で、どこか危うい彼女の目。
だから、私は動けない。
「かがみは、どこにもいかないで」
触れるのを恐れるように、だけどこなたは手を伸ばす。背中を向けたテレビからは歓声が聞こえていた。イチローはヒット
を打ったのだろうか。確かめたい気持ちを堪えて、私はこなたの手の中に冷えた麦茶の入ったグラスを押しつけた。氷山の一
角、と私は思う。沈んでいる部分の方がずっと大きいことを考える。
「雨が好きなのは、どうして?」
「わからない」
「私を好きなのは、どうして?」
「わからない」
「そこに、意味はあると思う?」
「たぶん」
私は、かって自分が思いを寄せていた人のことを思い出す。伝えられないままで終わってしまった自分の想いのことを思い
出す。忘れていた何かが、ぼんやりと浮かび上がってくる。私はこなたに触れた。こなたも私に触れた。
ごめん、とこなたは言った。
謝るな、と私は言った。
からん、と溶けていく氷が悲鳴のように音を立てた。
触れた唇は、酷く冷たかった。
こなたがいなくなった部屋で、私はこなたがそうしていたように、ベッドの上で膝を抱えていた。こなたは不意に立ち上が
って「帰る」と言って、私もそれを止めなかった。テレビからはイチローの今日の試合についてのインタビューが流れている。
携帯電話が、メールの着信を告げる。送信者のところに泉こなたの名前。
いい雨だよ
件名もない、それだけの、たった五文字のメール。私はそれを見て携帯電話を畳むと、ベッドを降りて、部屋を出た。廊下
をいつもの三割り増しの速さで駆け抜け、玄関でサンダルをつっかけ、外に出る。
雨だ。
私は軽くステップを踏んで、庭に出た。先ほどよりもいくらか強さを増した雨が遠慮無く私を濡らしていく。それを受け入
れるように、私は両手を広げて、灰色の空を見上げた。私や、私が立っている地面や、生えている植物、建物、無機物、まっ
たく区別することなく雨を落ちてくる。
雨の中で、私は私に触れたこなたの手の感触を思い出しながら、目を閉じた。
そこに意味はあるのかな、なんて考えてみる。
私は明日、どんな顔でこなたと、そして友人達と会うのだろう?
そんなことを、考える。
以上『レイニーロジック』でした。変なSSになりましたが、読んでくださった方ありがとうございました。
あと、ついでのようになってしまいますが、保管庫まとめの方と、保管庫の方で前作を読んでくださった方、
コメントまでくださった方、ありがとうございました。
>>684 なんちゅうSSを書いてくれるんや…
GJ!!
689 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 06:36:40 ID:la8PC50Q
>>678 そいつもSS書いてて
読ませてもらってるような状態だから
別に見られても大丈夫
>>687 しっとりした良いお話ですな。
やさしい笑みで雨に打たれているかがみんを幻視しました。ぐじょーぶ!
>>687 良い話ですな
深いんだけど鬱展開でもなく、こういうの好きです
GJ
すんません
まじで書きました
前後編(前編はまだ平気)寝取られ物なので注意
NGは堕ちたかがみ
今回前編を投下します
「こなた〜。掃除終わった?」
「あっ!かがみん」
こなたは授業中に居眠り十回記念(?)に今日は一人で教室を掃除しなきゃいけないらしい。私はこなたが掃除が終わるのを暇を潰しながら待っていた。
「えへへッ、今終わったよ」
「全くッ…これに懲りたら規則正しい生活を心がけなさいよ?」
「ほ〜い」
下校時間も大分過ぎ、辺りも薄暗くなってきた。今、学校に居るのは私達二人くらいだろう。私はこなたの小さい手を握る。
「さっ、早く帰りましょう」
「…かがみん」
こなたは瞳を閉じると少し背伸びをして唇をちょっとつきだす。
―私はちょっと前から付き合いだした…同性同士なんて間違った事だなんて解ってる。
でも…
私はこなたが好き。
こなたも私が好き。
他に理由なんか要らない。くだらない倫理観なんて関係ない。
私はこなたにキスをする。最初の頃はただ唇を合わせるだけの幼稚なキスだったがいまでは…
「…んっ…ンンッ……ちゅ…」
「…かがみんのキス…えっちぃよ?」
「…ん…バカッ…変な事言わないで」
私達は教室での背徳的な行為に少しの甘みを覚えつつ唇を離した。こなたの唾液が私の喉を伝い身体の芯に広がって行く。
697 :
堕ちたかがみ:2007/07/26(木) 13:32:43 ID:HpY/aNbt
「…家に寄ってく?かがみん」
「ううん。ごめん今日は家事当番だから…」
「ふふッ、かがみん料理下手なのに?」
「もう!……こなたに美味しい料理作ってあげたいから…練習してるの…」
「そっか…裸エプロンかがみん萌え」
「バカッ!」
私達は笑いながら途中まで通学路を一緒に歩く。私は知らなかった。
…これで最後なんて。
明日も…ううん…いつまでも一緒にいれるって想っていた。
ごめんね…こなた…
私…最低だよ………―
「バイバ〜イ、かがみん」
「また明日ね。こなた」
『大好きだった』貴方の事が…
【続く】
696にタイトル入れ忘れ失礼しましたorz
699 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 13:45:42 ID:huASTPwU
最近ギャグ系や、エロ系を書きすぎて、ちょっと億劫になってきた。
けど、感動編なら、なんとか書けそうな気がするんだが・・・。
らきすたでは誰の感動物語が良いか教えてくれorz
感動だとこなたの話が多い希ガス
先生の感動話ってなしかな
>>698 こ、この先どうなってしまうんだ……ドキドキ
みさお×こなた(or逆でも)が読みたい。
NTRでも欝でもギャグでも良いから
705 :
目安太郎:2007/07/26(木) 15:11:15 ID:p6zdNi8u
>>704 今書いてるのが一段落着いて投下できたらな。
それまで気長に待っててくれ。
某エロゲメーカーの社員の個人的なブログに
クオリテの高い絵がある
言う前に貼れよ
スレチ
てか次スレくるまで容量節約しろ
>711
乙です。
>>711 _,-,ニ二ニヽ、
//
//
//__ゞ`、
ヾ`ニ´ : : : : ゝ:  ̄: :`:' ̄:l.、___,/
/: : : : /: : : : : : : : :/ : : l: : : :く‐´´
/: : : /: : : : : : : :/: :/: : : : l: : : : 、:\
l: : : /: : : : : : : : :/: /l: : : : ∧ l: : : :ヽ: :ヽ
/: :/: :/: : : _,:_∠L、:::/: : : /::::l l: : : : :ヽ: : ヽ
l: /://: : : : :/::/':::::/: : : /::::-H、: : : : : lト、: ヽ
l://://: : : イミ土=、_/: : :/:::::::::l∧: : :l: : :l `ヾ、
l/: :l l: : : イ:llo:::::::/:::/://:::テテヵl: : :ハ: : l
l: : :l: l: :/.:l.:l し: 」:::::l/:'::::::P::::/'/l: : :l:N: :l
. l: : : W/: : N 、 `‐':::l::l: : lN V これは乙とかじゃなくて、
. l: : : : :ハ: : : ト、 ー= ノlハ: :ハl
l: : : : : :、: : : 「フ`‐- ,、-┬:T´: :l l/ アホ毛だからね‥‥
. l: : : : :,レ、: : :ヾ、 /、`Y/:l:l: : l
/: : :rニミミヽ: : ヾ、-─┤ `┤: : l
/: : / ̄\ヾヽ: : :ヾ、 l ll: : l
/: : / ヽヾヽ: : lヽ l /l: : l
/: : / l \ヾ、: l ヽ l //l: :/
/: : :l l ハ ヾ、l、、l l////l
乙
.../l80って初めて見た
715 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 20:28:30 ID:la8PC50Q
埋めるためにこんなの投下する
○月×日
今日は「私のこなちゃん」と一緒にあるあるなどうでもいい話をした
隣にいたwikiちゃんはつまらなそうだったけど
私はこなちゃんと同じ空気を吸っているだけで生きていけるから楽しかった
こなちゃんはチョココロネの細い方、こなちゃん曰くおしりの方から食べるらしい
それを参考に、こなちゃんをいただくときは下の方からにしようと思う
ねぎタン塩の話でこなちゃんに軽く怒られた、体中に快感が走った…でもこなちゃんに馬鹿だと思われたかもしれない
どうやらねぎタン塩は普通ひっくり返さないようだ…私はお姉ちゃんの真似をしてただけなのに…
お姉ちゃんのねぎタン塩なんか焼きすぎて網にこびりついてしまえばいいのに
こなちゃんは、棒アイスの最後の一口を舐めて食べきるらしい
私もこなちゃんを食べる時は舐めまわそうと思う
今日は「私のこなちゃん」がお姉ちゃんのお見舞いに来た
お見舞いに来ただけでお姉ちゃんにフラグが立ちそうになった、軽すぎると思う
でもその後のこなちゃんの発言でなんとか免れた
こなちゃんGJ
「私のこなちゃん」に風邪がうつることをwktkしながら全裸で待っていたのにうつらなかった
風邪でうまく動けない「私のこなちゃん」に
体温計さしてあげたり、濡れタオル交換してあげたり、座薬入れてあげたり
おかゆあーんしてあげたり、体拭いてあげながらいろんな部分撫で回したりetc...
しようと妄想を膨らませていたのに…マジ凹む
お姉ちゃんは肝心な時に役に立たない
お姉ちゃんなんかお見舞いのフルーツで太っちゃえばいいのに
※愛情表現です
もうとどまるところをしらない俺のvipつかさ
>715よ、聞いてくれ。あんまスレと関係ないんだけどさ。
ついさっき散歩行ったんですよ、散歩。
そしたらなんかこのスレが気になって仕方ない訳ですよ。
路上で携帯からスレ見てたんだよ。そうしたら>715が投下されてた訳。
思わず噴き出したら丁度右側が民家で、車を出そうとしてた夫婦に白い眼で見られた。
……通報されませんように('A`)
vipつかさは絶好調だなぁ…w
>>717 外でこのスレ見るのは危険だろ…色々な意味でw
「てけかな」とか見て路上で泣き出されたらたまらんw
719 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 21:18:39 ID:la8PC50Q
>>717 vipつかさ「通報されて裁判沙汰とかになっても
お姉ちゃんが何とかしてくれるから安心していいよ」
さあ梅田梅
>>720 ゙i ` :::、 i:: :::.... :. ..::::::' ::: リ
|, ::` .:リ、 ヽ ヽ:::::: :::.. ...:::: ソ
ゝ::.. ::... ..::,ノ ``ゝ、ヾ、:::_ゝ、: : : : : ,ノ
ヾ::: : .. : : : `:: :ン_;;,ヽ、 '~゙`tッ‐:、ゞ、_ゝ ,,;;::::'.. _ノ !
\: : : ::: ::ノ r'`゙'ン, i ::: ```、:-' _丿 ン::::'' ...::::" ソ
`ヾ : : : ' ハ`ニ.' ! .::: 、` ` ::( ソソ:::::.. z'´ ________
゙‐、,_ __ノ_人 !_ :/ ) ::ハ )'!!!ii;,. _, .-''′ /
__ `゙ヽ-、-_\ ,_,二-‐;;''´ : `~ノヽ-、;;:-'″ < 保守だよ〜ん。
r'ヽ ,'i!!!||`!!ii=‐-;;‐'/'i:ハ`''ニ¨~´ ,/ /i ゙ヽ、 \
i. \_ /i/ i~~``~`ー/ i:ハ.; ゙" ,.イ . ノ i ハ、、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\__ ゙ヽ、. /i/ i / ゙i ハ、.__,/ ,// ,ノ i≪iヽ、
,. -‐''二 ´~ ``ヽ、,._ i / ゙i , "´ ,/ !iil≪liiヽ、
,.- '二-‐' ´ ,::' - .. ~ヽ ,/ ,=ミ_i`y-、/ __. -'/ iヾ!iiill≪lliiヽ、
,.-'~,.-''´ ,,,;:-‐フ ;- \_ / ,// /!´⌒`)ー'~~... ,/ i ヾ!iiiiill≪lliiiヽ、
ゝニ´--‐'~ / ,/ ,/~ ∨ // /i´ ..: / iソ\ i ヾ!iiiill≪lliiiヽ、
ゝ、' ,.:'⌒,┬‐--、/ヾ \',/ ,ト-、ノ i \ i ヾ!iiiill≪liiiii〉
722 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 21:27:42 ID:la8PC50Q
'._ -―――┴- _
, ' ´ ______: : : ヽ
':./: : : / _____ ∨: : : :\
/ イ: : : : :  ̄: :i: : : : : : : : : :.\ V: .:[] ̄ ̄ ̄|
/ ´/: : : :/: : : : .:/|: : : : : : .:| : : ヽ: ミ!: .:ハ\____|
/: : : :/: : : : ./-、:.:|:.:. : : : トx―‐Y: : : | >\
. /: : : : ': : : : :/ |:.|: : : : : | \: : |l:.: : :|イヽ!\>
': : : : :|: : : : /._ V \: : | \||: : : |∧ '.
l: : :,'|: :レl: : :ハ !丁テk ヽ:{ |: : : |: :|_|
|: :/ |: : ∧:.:|∧ V::イ} `,==、 |: : | |-、: | 埋めようと思う
|:/ V: : :ハ:|: :.} ` ´ , ・ ': : | |_/: :|
\{ |: : : ゝ、 tーj イ : :/:.| : : :|
ハ: :\\/` ‐ _ァ-- t</: : :/:,イ : : : '.
':_:_:\: : トゝ /__/ /: :/X .|: : : :∧
/  ̄ |\! /--- 、/.// / ∧!. : : : :ハ
| \| | | ,' ̄ ̄`// //, イ: : : : : : '.
| \ _∧V! | / /// |\: : : : : '.
| ` ┤: :j ヽヾ |j/〉'_,. イ /∠_/|_ノ !: : : : :∧
〈 〉:./ \!/__-__´イ } 団|/ 長 |:. : : : : :ハ
∨---イ:/ f ̄¨[ ̄`=-、 ム―――f'′: l:. : : : :'.
∧ニニリ:ヽ_` フ/l ヽ_ノ ,イ| /|:.:. : :l: : : : : |
/: .:| ̄`;/ / X/ l__l ト、___/| |: : : :l: : : : : |
': : :/ヽ-/ / | l | ! | l: : : :|: : :|: : |
|: : /: :/ / ヽ! |__| | ' l: : : :|: : :|: : |
|: // / 、 | 〈 〉:.:. :|: : :|: : |
埋めついでに主張したい。
今週(16話な)のらき☆すたの見所は宮川姉妹でもパティでも長門店員でも、ましてや三十路岬でもない!
晴れハレを歌い終わった後に頬を紅潮させるこなただ!
あの「やり遂げたー」って感じの顔がもう! もう!
可愛いよ可愛すぎるよテイクアウトしたいよむしろ二次元に入り込みたいよウヒョー!
……ごめん。
さあ梅屋敷に行くザマスよ
二次元に入り込んで彼女をゲット。その方法はただひとつ!
ミラースパーク!!
'._ -―――┴- _
, ' ´ ______: : : ヽ
':./: : : / _____ ∨: : : :\
/ イ: : : : :  ̄: :i: : : : : : : : : :.\ V: .:[] ̄ ̄ ̄|
/ ´/: : : :/: : : : .:/|: : : : : : .:| : : ヽ: ミ!: .:ハ\____|
/: : : :/: : : : ./-、:.:|:.:. : : : トx―‐Y: : : | >\
. /: : : : ': : : : :/ |:.|: : : : : | \: : |l:.: : :|イヽ!\>
': : : : :|: : : : /._ V \: : | \||: : : |∧ '.
l: : :,'|: :レl: : :ハ !丁テk ヽ:{ |: : : |: :|_|
|: :/ |: : ∧:.:|∧ V::イ} `,==、 |: : | |-、: | 埋めようと思う
|:/ V: : :ハ:|: :.} ` ´ , ・ ': : | |_/: :|
\{ |: : : ゝ、 tーj イ : :/:.| : : :|
ハ: :\\/` ‐ _ァ-- t</: : :/:,イ : : : '.
':_:_:\: : トゝ /__/ /: :/X .|: : : :∧
/  ̄ |\! /--- 、/.// / ∧!. : : : :ハ
| \| | | ,' ̄ ̄`// //, イ: : : : : : '.
| \ _∧V! | / /// |\: : : : : '.
| ` ┤: :j ヽヾ |j/〉'_,. イ /∠_/|_ノ !: : : : :∧
〈 〉:./ \!/__-__´イ } 団|/ 長 |:. : : : : :ハ
∨---イ:/ f ̄¨[ ̄`=-、 ム―――f'′: l:. : : : :'.
∧ニニリ:ヽ_` フ/l ヽ_ノ ,イ| /|:.:. : :l: : : : : |
/: .:| ̄`;/ / X/ l__l ト、___/| |: : : :l: : : : : |
': : :/ヽ-/ / | l | ! | l: : : :|: : :|: : |
|: : /: :/ / ヽ! |__| | ' l: : : :|: : :|: : |
|: // / 、 | 〈 〉:.:. :|: : :|: : |
>>725 今だ! キックを使え! 目だ!
……あー、なんだ。よう、同年代もしくは俺より上。
728 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 21:47:06 ID:la8PC50Q
2007/07/26(木)
15話あたりからお姉ちゃんが、こなちゃんに対して急にやさしくなった
お姉ちゃんなんかこのスレを埋めちゃえばいいのに
>>727 ミラーナイフが空を斬る〜
…最近DVDBOX1買っちゃったよ
そんな学生オタクもいたり
二次元の男性と結ばれて子供を作ったミラーマンの母(三次元人)は偉大だと思います。
>>723 意義あり!
一番の見所はそのこなたを見て素で楽しんでる二人の横で
一人感慨深く微笑むかがみんだと思います!
……とかいったら黒日記に書かれるだろうか。
733 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 22:01:55 ID:la8PC50Q
私とwikiちゃんが、ステージを終えた「私のこなちゃん」に拍手をしていると
お姉ちゃんがそのこなちゃんを見て感慨に耽り、微笑んでいた
>>732はそこが一番の見所だとか言ってた
>>723のいう「やり遂げた後の私のこなちゃん」の方が正しいに決まっているのに
お姉ちゃんと
>>732なんかハレ晴れを踊っちゃえばいいのに
>>733 仕事早っ!!
なんかデスノートに名前を書かれた気分になったぞ
そのうちにこなたを襲いそうだなw
姉が○ンデレなら妹は○ンデレか・・・
だが悪くない
>>734 アレか、デスノートならぬ「お酢ノート」ってか?
てか次は俺か……死ぬ前に一度こなたのミニマムおっぱいに思う存分口付けt(ばるさみこすー)
738 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 22:19:28 ID:la8PC50Q
>>734が私の日記を見て「デスノートに名前を書かれた気分になった」
とか言っていた
私の日記はデスノートより高性能なのに
お姉ちゃんと
>>734なんか
間違ってカップラーメンのふたを全部開けちゃえばいいのに
男がハレ晴レユカイを踊ると
激しくキモいことはわかった
>>729 なぜ「”かがみ”の世界を通り抜け〜♪」をとばす?
'._ -―――┴- _
, ' ´ ______: : : ヽ
':./: : : / _____ ∨: : : :\
/ イ: : : : :  ̄: :i: : : : : : : : : :.\ V: .:[] ̄ ̄ ̄|
/ ´/: : : :/: : : : .:/|: : : : : : .:| : : ヽ: ミ!: .:ハ\____|
/: : : :/: : : : ./-、:.:|:.:. : : : トx―‐Y: : : | >\
. /: : : : ': : : : :/ |:.|: : : : : | \: : |l:.: : :|イヽ!\>
': : : : :|: : : : /._ V \: : | \||: : : |∧ '.
l: : :,'|: :レl: : :ハ !丁テk ヽ:{ |: : : |: :|_|
|: :/ |: : ∧:.:|∧ V::イ} `,==、 |: : | |-、: | 埋めようと思う
|:/ V: : :ハ:|: :.} ` ´ , ・ ': : | |_/: :|
\{ |: : : ゝ、 tーj イ : :/:.| : : :|
ハ: :\\/` ‐ _ァ-- t</: : :/:,イ : : : '.
':_:_:\: : トゝ /__/ /: :/X .|: : : :∧
/  ̄ |\! /--- 、/.// / ∧!. : : : :ハ
| \| | | ,' ̄ ̄`// //, イ: : : : : : '.
| \ _∧V! | / /// |\: : : : : '.
| ` ┤: :j ヽヾ |j/〉'_,. イ /∠_/|_ノ !: : : : :∧
〈 〉:./ \!/__-__´イ } 団|/ 長 |:. : : : : :ハ
∨---イ:/ f ̄¨[ ̄`=-、 ム―――f'′: l:. : : : :'.
∧ニニリ:ヽ_` フ/l ヽ_ノ ,イ| /|:.:. : :l: : : : : |
/: .:| ̄`;/ / X/ l__l ト、___/| |: : : :l: : : : : |
': : :/ヽ-/ / | l | ! | l: : : :|: : :|: : |
|: : /: :/ / ヽ! |__| | ' l: : : :|: : :|: : |
|: // / 、 | 〈 〉:.:. :|: : :|: : |
742 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 22:26:19 ID:la8PC50Q
>>737がこなちゃんの胸に口付けをするとか言っていた
こなちゃんの体は髪の毛の一本に至るまで私のなのに
お姉ちゃんと
>>737なんか
ささくれができちゃえばいいのに
デスノートじゃないな。
すでにvipつかさのはかがみんの事が10分毎に記されている「かがみん日記」だw
一日何回日記書いてるんだろう、つかさ…w
残念ながら俺はこなかが派!SSはこなかがしか書けないぜ!
…と煽るようなことを言ってみる。
踊る!vipつかさ日記?
746 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 22:36:26 ID:la8PC50Q
>>743が私の日記を「かがみん日記」とか言っていた
この日記はこなちゃんを全てを観察するための日記なのに
お姉ちゃんと
>>743なんか「つかさ」を打ち間違えて「ゆかさ」になっちゃえばいいのに
747 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 22:38:17 ID:la8PC50Q
>こなちゃんを全てを
打ち間違えた
お姉ちゃんなんか胸からやせちゃえばいいのに
748 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 22:42:35 ID:la8PC50Q
>>744はこなかが派だとか言っていた
世界は近いうちにつかこな派で埋まるはずなのに
お姉ちゃんと
>>744なんか
タブが付いている缶詰のタブの部分だけ取れちゃえばいいのに
749 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 22:43:33 ID:la8PC50Q
埋めるためとはいえさすがに疲れた
無理に埋める必要はないと思うんだぜ?
752 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 22:48:09 ID:la8PC50Q
vipつかさ「私、中途半端なの、嫌いなんだ」
>>742を読んで
胸
毛
が目についてしょうがない人は俺と仲良し(´・ω・`)
お前の所為で気になってしょうがなくなったじゃないかw
賠償と謝罪を(ry
>>753-754 携帯でしかここを見てない自分は大丈夫!
…作品投下する時は大変だけど。
>>753さんが胸毛が気になるって言ってました
胸毛ってなんだろう?きっとかわいい動物かなにかなんだね
今度物知りなゆきちゃんにでも聞こうかな♪
どんな動物なんだろう、すごく楽しみ♪
>>742 こなちゃんの胸
毛
ってなってるよね。見たいような見たくないような。
なかなか埋まらないもんだね。
とっくに埋まると思ってた
759 :
目安太郎:2007/07/26(木) 23:33:57 ID:p6zdNi8u
以前につかかがガチエロ投下した俺の身にはどんな不幸が……
761 :
vipつかさ:2007/07/26(木) 23:48:22 ID:la8PC50Q
>>760 私を怒らせたいやつがいるらしい
取り合えず
>>760にはバルサミコ酢の呪いをかけておきたいと思う
でもそのためには「こなちゃんえねるぎー」が必要
ちょっといまからこなちゃんのお風呂を覗いてこようと思う
デジカメとテープレコーダーと一応枕を持って
>>757 ほくろがあってそこから一本の・・・いやああああああああああ
ヤンじゃなくても白黒両方あるというだけで十分だ!
狙いをかがみからつかさへと変更する!
>>760 I wish you were hereの人か?もしそうならありがd
ローカルに保存して今でも時々一人で読んで楽しんでるよ
俺の数少ない心のオアシスの一つなんだ
765 :
760:2007/07/27(金) 00:04:53 ID:nFdAczmB
>>765 そんなに気に入ってくれてるとは。書き手冥利に尽きます。
遅筆ながら柊姉妹モノをまた書いてるんで完成したら投下しますね。
なおこの件はvipつかさタンにはどうか御内密に。
ミスった。orz
>>765じゃなくて
>>764ね。
もしやこれがバルサミコ酢の呪い?
なんて恐ろしい。
>>765 ウッヒョー!首をキリンにしてお待ちしておりやす
例のつかさタンにはこなたの隠し撮り生写真でも送って誤魔化しておきやしょう旦那フヒヒ・・・
白つかさがどうのこうのという話が出てたので
>>715同日のwhiteつかさの日記を投下
○月×日
今日は大好きなこなちゃんや大好きなゆきちゃんと一緒にいろんな話をしました
こなちゃんはチョココロネの細い方、こなちゃん曰くおしりの方から食べるみたい
こなちゃんはチョココロネを芋虫みたいって言ってたけど、私は貝さんの方がかわいいと思う
ねぎタン塩の話でこなちゃんにちょっとだけ怒られちゃった
ねぎタン塩は普通ひっくり返さないみたい…あとでお姉ちゃんにも教えておいてあげよっと♪
今度は大好きなお姉ちゃんと一緒に、おいしいねぎタン塩を食べられるといいな♪
私の大好きなこなちゃんは、棒アイスの最後の一口を舐めて食べきるみたい
私はよく落っことしちゃうんだけど…やっぱりこなちゃんはすごいなぁ
今日は大好きなこなちゃんがお姉ちゃんのお見舞いに来てくれた
お姉ちゃんもすごくうれしそう、よかったねお姉ちゃん♪
早くよくなって一緒に学校いこうね♪お姉ちゃん♪
お見舞いに来てくれたのはうれしかったけど
大好きなこなちゃんに風邪がうつってしまうんじゃないかって心配だった
でもうつらなかったみたいで本当によかった
俺の中の白つかさはいい子
逆に怖いなあw裏がありそうでww
770 :
vipつかさ:2007/07/27(金) 00:26:38 ID:4wj+mELw
今日はこなちゃんがうちに遊びに来る日だ
机の上にわざとらしく
>>768の日記を広げておく
これで高感度うp
こなちゃんは私のもの
この計画が失敗しないよう
こなちゃんがお姉ちゃんの部屋に行かないように
いろいろトラップを仕掛けておこうと思う
娘の成長していく姿をこうして見ていけるのは何よりも贅沢な事だと知る親は一体どれくらいいるのだろうか。
俺はひょんな事でそれを痛い程に思い知り、それからというものこうして毎日娘の成長していく姿を自分の目に
焼き付ける事は欠かした事は無かった。
ただそれも今日までのようだ。
娘が湯船に浸かりいい湯だなを歌う、その上にある外気取り用の窓。
そこに存在する異質な何かと目が合ってしまったからだ。
ほら、そいつはビンのフタをこちらに向け……
1回戦
「私の偽者がいるみたいだ…後で校舎裏に呼び出そうと思う」
「今日校舎裏に呼び出されちゃいました、もしかして告白!?ドキドキだよ♪」
winner white
2回戦
「お姉ちゃんなんか太っちゃえばいいのに」
「お姉ちゃんが最近、太っちゃったといって私に泣きついてきます
お姉ちゃんが痩せられるように、ダイエットメニューを作ってあげよっと♪」
winner white
3回戦
「こなちゃんは私のものなのに」
「私の大好きなこなちゃんはいろんな人にもてるみたい、親友としてすごく誇らしいです♪」
winner white
結論
whiteつかさはvipつかさの天敵
白強すぎで萌えたwww
だれか、白つか×vipつかさとか
771からクトゥルフ的な何かを感じる
>>771 てゆーか二人も覗いてるんだから気付けよこなたw
>>775 ふんぐるい むぐうるなふ つかさ じんじゃ うがふなぐる ふたぐん
(死せるつかさ、神社にて夢見るままに待ちいたり)
こうですか? わかりません!
つかさ死んどるがなw
いあ! いあ! つかさー
779 :
vipつかさ:2007/07/27(金) 01:18:54 ID:4wj+mELw
流石に日記ばっかりじゃまずいかなと思ったので
一応SSも書いてみた
でも、視覚的な要素も追加したいから
投下はもうちょっと後になると思う
内容は上の方で言った「こなた男体化」
視点が周りの女の子だから
男うぜぇって人にも読めると思う
以上、埋めるための余談
男こなたか……その節にはショタっ子を希望したい。
ほら、相手役より背が低くって一生懸命背伸びしたりとか! てーかミニマムでこそこなた。
あ、でも股間の紳士は意外と大口径という線で一つ(こら
781 :
vipつかさ:2007/07/27(金) 01:40:42 ID:4wj+mELw
>>780 残念ながら
SS自体はもう書き終わってしまっているんだ
しかもショタじゃないんだ
しかもイケメン設定なんだ(原作、こなたはかなた似で美人設定らしいから)
男の中では小さいって設定だけど
かがみたちよりは大きい
あとは少し寝かせて、福神漬けを添えるつもり
メインはあくまでもかがみ達だから
追伸 俺の書くつかさはいつも黒いとは限らない
>>771 「こなたお姉ちゃーん、一緒に入っていい?」
「おぉゆーちゃん。いーよいーよ、ジャンジャン入りたまえ。
お風呂への突撃イベントは妹キャラの特権だからねぇ。髪洗ってあげるよ」
「うん、ありがとうお姉ちゃん!」
(ダメだゆーちゃん、そこは危険だ……早く逃げ……ぐふっ)
>>744 >一日何回日記書いてるんだろう、つかさ…w
まあなんだ、一日80回だかBlogを更新した、某しょこたん女史なんてのもいるわけで。
スマソ、SSネタの仕込みでちょいと教えてくれまいか。
平野綾さんって、コンサートのMCの時の口調ってどんななんかな?
敬語とかタメ口とか
敬語でもなくて微妙なライン
DVDとかの特典映像見るとタメ口なんだけどな
なぞだよあの人
むむぅ、dクス。
Blogとか探してみるかなぁ。