☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第二十話☆

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594名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 22:02:28 ID:zqnwPUWh
むしろノーヴェとスバルの関係が気になる。
中の人つながりだけとは思えん……

まぁ個人的に気になるのはクアットロの方なのだが。
機械を組み込んでる体だというのに眼鏡っ娘というのがたまらん。
それともあの眼鏡は伊達眼鏡なのだろうか。
595名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 22:06:49 ID:m1E5sIWe
>>592
最後でワラタ
596名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 22:10:18 ID:VuL5aI9f
>>593-594
どうせアニメが進めば明らかになるような話題なんかわざわざここでやることもないだろうに。
597名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 22:14:59 ID:VaU367R+
妄想するのが楽しい
598y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2007/07/12(木) 22:44:38 ID:hYfj4nFV
残り埋め兼ねてユーノの話、ラスト前投下させて頂きます
・エロ無いです、次でがっつり頑張ります、次こそラスト
599y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2007/07/12(木) 22:45:30 ID:hYfj4nFV
淫獣3章―宿舎内― その2




「もう…もう…エ、…エリオ君のバカぁッーーー!!!ふぇええええん…」
「キャ、キャロこそ、どうしてボクの話しを聞いてくれないんだ!」

タタタタタタタ…
あるか無いかの小さな足音が人気の無い宿舎の中を走り抜ける
(ん?)


ユーノはキュッと足を止め
小さな耳をクリッと動かし首を巡らせた

無事危険領域から脱出してチョロチョロと宿舎内を駆け回っていたところだった
(…はー…ヤバイヤバイ、やばかった!…
               …まさかあんなに早くなのは達に出くわすとは…)
くわばらくわばら…ナンマイダブナンマイダブ…そう呟きながら走り抜け…

声が聞こえた方を見た
ちょうど通りかかった薄暗い通路の奥側のドアが開いて中から少し光が漏れていた
細く高い、やや低く大きい、切れ切れの細い男女の言い争うような声
…はそこから聞こえてきたようだった

(…痴話ケンカ…にしてはやけに幼い感じだな…)

ユーノは興味を引かれて光の漏れる部屋にそろりと向かった
ドアの前に立ち視線を上げると表のプレートには
『【エリオ・モンディアル】& 【キャロ・ル・ルシエ】』とあった
首を伸ばしてその隙間からそっと中を覗き込んだ

「…だ、だからっ…ボクにとってフェイトさんって言うのは恩人だし…その憧れって言うか…
  だ、だってしょうがないじゃないか!あんなに綺麗な人なんだから…その…
   す、…少しぐらいはボクだって、その…えと、よ、横顔とか…見とれちゃう事だって…」

「…だ、だからって、わ、わたしだって、もちろんフェイトさんは大事な人だし…
             お姉さんみたいな…大好きだけど…でもエリオ君の…エリオ君のは…!
  フェイトさんを見る目は…な、何か違うよ!横顔だけじゃないよ…今日だって
                …い、いやらしいもん…絶対胸とかお尻とか見てたし…」

半泣きの涙を貯めたキャロが赤い顔をプイと逸らして語尾が消えそうな声で言った
「おしっ!?」
今度は一気に顔の赤くなったエリオが手振りを混じえ猛然と異議を唱える

「だっ!…い、いぁ、胸…ち、違うよ!なんて事を!?…ひ、酷いよキャロ
   ボ 、ボクはそんな目でフェイトさんを見た事なんか…な、無いよ!い、一度も無いよ!
  そ、…そんな事…そんな胸なんて…」

多少、目を泳がせ口ごもる赤毛の少年、思い当たるふしが無いでも無い…ようだ
(そりゃまぁ、仕方ないよねぇ…)
知り合いの最近とみにエロくなった肢体を思い浮かべ
(ウンウン解る、解るぞ少年)
とユーノが腕組みをして頷き目を細めた
なのはを巡ってある意味敵対関係にあったユーノとフェイトだが
フェイトの体の魅力については何も異議の無いユーノだった

600y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2007/07/12(木) 22:46:11 ID:hYfj4nFV
「そ、そうだ!…キャ…キャロのボクを見る目がいやらしいんだ!
        そんないやらしい目でボクとフェイトさんを見てたんだ!信じられないよ!」
 突然エリオが引きつったように叫んだ

え?と言われた方も信じられないと言う目でキャロが目を見開いてエリオを見つめた
 見つめられた方が、しまったと言う表情でギクリとして一瞬気まずい沈黙が流れた…
それを誤魔かすようにエリオの声がより一層居丈高になり声が高圧的に高くなった
 「そ、そうだよ!キャロが変に勘ぐりすぎなんだ!」

「そんな…そんなのってないよ、今日だって…わたし、わたしエリオ君の事だけを見て
 一生懸命、話しかけてたのに…それなのに、エリオ君はわたしの言う事なんか上の空で
 …フェイトさんやスバルさん達の方ばっかり気にして…
 その上みんなの体の、う、上から下までジロジロ見て…
 シャツの…その、胸の辺りとかとか…、め、目つきがいやらしかったもん!」

「だから違うってば!」
「違わないよ!エリオ君のエッチ!」

キャキャーギャーギャーと言い合う男女の幼い声に混じり
「うわ!」とか「ちょっと!」とか男の子の方の声だけも聞こえ始めたり
どうやら少女の方が実力行使に出て、手当たり次第に物を投げ始めたようだ
キュー…という声も漏れる

(ふーん…ほほぅ…なるほどねぇ…フェイトのとこのねぇ…)

キラーンとドアの端を持ち、目を光らかせたフェレットもどき
(てことは、そのうち…)
サササと手前の廊下の角までさがると彫像の影からじっと部屋の様子を見守った

バン!しばらくすると
ドアが乱暴に開けられて赤毛の少年が飛び出てきた
部屋の中を指差して叫んだ

「も、もう知るもんか!、…キャロの解らず屋!
    ボクはもう今日は他のところで寝るから!…うばッ!」

その顔面に枕がヒットしてクラクラした所へ、何やら幼生のドラゴンらしき子が
ぶつけられた、両者とも渦巻き状に目を回してしりもちをついて座り込んだ

そこへ次々に消しゴムやらペン立てなどが嵐のように投げつけられ
たまらずエリオはストラーダを起動して身を丸めた、フリードもその足元でキューと鳴き身を丸めている
激昂…と言うよりパニック状態の主人に近寄れないようだ

その状態でなお、何か一言二言抗議の声を小さく上げるとエリオは
「…っ…い、行こうフリード、お前ならボクの言う事解ってくれるよな?な?ボク達は仲間だ」
そう言うとキュウ?という白い物体の首を小脇に抱えた
その後ろ頭にパカン!とまた何かぶつかる、筆箱?あ痛!?と空いた手で頭をカバーするエリオ

慌てて赤毛の少年はドアを半ば閉じて傍から避難した
どうしようかとしばし、キョロキョロと左右に首を巡らせて
「…と、とりあえずロビーか食堂に行けば…多分スバルさん達が…」
やがて歩き去って行った

ブツブツと言うその声と足音、キューと言う鳴き声がが遠ざかると
ユーノはトテトテと廊下の暗がりから歩み出て
二人と一匹から一人に住人に減った明かりの方へ向かった

601y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2007/07/12(木) 22:46:58 ID:hYfj4nFV

中からシクシクと低く泣き声が聞こえる
チョロリとドアの隙間から中へ侵入すると
安いが物の良さそうなカーペットの上を足音も無く進む
山吹色の小物体

しげしげと部屋の中を眺めた
(ふーん…)
部屋の半分が少し女の子っぽく質素な中にも精一杯の可愛らしさを表現しているようだ
もう半分は…まぁ機能的と言うか面白みの無いと言うか…ヒーローぽいポスターの一つも無く
 普通の男の子よりかなり簡素な飾り気の無い、多分エリオの側か

首を巡らせる、簡素造りのベッドが二つと机が二つ
そしてその片方のややふわふわした感じのベッドの方の上にピンクの髪の少女が訓練着のままで
ぐすぐす言いながら枕を抱えて顔を伏せ、うつ伏せになっていた
「…う…うぇ…え、…エリオ君のバカぁ…ヒクっ…ぅ…うぅ…」


ふ、と溜息をつくと小動物は肩をすくめクスっと笑った
(あーあーエリオ君とやらも若いなぁ…キャロちゃんかぁ…可愛そうに…)
女の子の扱いが解ってないなぁ…ヤレヤレと首を振る
自分となのはの事は完全に棚に上げてそう考える19歳司書長であった

フフフ…ここは一つ、やっぱり経験豊かなこのボクが…
悩める年若いカップルの
…アフターフォローをしてあげるべきだろう
腰に手を当て考える淫獣であった
ちなみに彼の今までの人生でまともに付き合ったと言える女性は二人
リインとヴィータ、共に推定年齢10最以下である

…そう、その、決して…ボクはこんな小さな子にエロい事とか…ゴニョゴニョ…
ブツブツとベッドの脇で呟く

(…ま、この子達はフェイトや…なのはの部下らしいから…
 うん、こんな状態だとなのは達も困るだろうしなぁ…ボクも一応ここの職員っていうか
 お客扱いだけど、関係者で大人だし、第一なのはの…将来的なパートナーであるボクとしては…
  こういうのは見過しちゃまずいよなぁ…責任ある地位にあるものとして…)

ウムと頷く

 (…傷心の少女を人知れず慰め、影ながらその辺の隊員の細々した悩み事をサポートする…
   うん!我ながらカッコいいじゃないか…たとえバレ…いやいや何かしら伝わっても
 そう言うことなら…なのはやはやてにも感謝されるに違いない…ハズだ…)

誰に向かって言っているのか、おそらくは主に己の良心となのはへの言い訳を
10数秒ほど小さな脳でエロエロ…もといイロイロ考えると、どうやら本人の良心は一応の納得したようで

その獣の目を細めて手…肉キュウ付きの小さな前足をポムと叩き三角の小さな頭を頷かせた
サポート範囲から自然に少年エリオがハブられているのは今更言うまでも無い事だった
そこまでサポートすると別の話に発展してしまうので物語的にも当然であった


ぴょんと体重の無い者のように足取り軽くベッドへ駆け上がった
スルリとピンクの髪の間に体を寄せると、ペロリと小さな舌でキャロの頬を舐めた
少し塩味がした

602y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2007/07/12(木) 22:48:15 ID:hYfj4nFV
「きゃっ!?…え?何?…この子…?」
驚いてキャロは枕を抱えたまま、がばっと身を起こした、涙の跡が残る赤い眼、頬と
少し乱れた柔らかなピンクの髪
それでも彼女の愛らしさを失われていなかった
キャロの目がパチパチと、しばし悲しみを忘れたかのように
目前の物体を見つめ、興味深そうに視線をしげしげと注いだ

(何だろう?この子…柔らかそうな毛並み…)

キャロの注目を浴びたユーノは俄然やる気になって往年の演技を開始する事にした
(思い出せボクの体よ、お前はできる、できるはずだ…思い出せ、あの青春の日々の事を…)
10年前に散々練習し、アリサ達やフェイト相手に散々研鑽を積み
 何度もその芸で己が窮地の身を救ったその技を…

愛嬌たっぷりの仕草でクリっと頭を捻ると
「きゅ?」
と一声可愛らしく鳴いた 

「…え?」
とキャロは言うと
少し当惑した表情から小さく微笑んで片手を伸ばして小さな体を撫でた
ユーノは気持ち良さそうに体を寄せると
ぴょんと跳ねて訓練着の前にしがみつきペロペロとキャロの顔や口を舐めまわした
「え?ちょっと…キャッ、やだ、アハっくすぐったいよ…」
その攻撃にたまらず笑顔になってしまったキャロがくすぐったそうに身を捩り枕を落として
ベッドに転がって縺れ合った






「…でね、エリオ君がね……それで…」
ようやく言葉が途切れた

黙り込んでふさふさした毛並みの頭を撫でるとキャロは
フェレット=ユーノを
きゅっと胸に抱きこんだ
少女のシャツから漂う訓練の名残のどこか甘酸っぱい匂いにフェレットの鼻がクンクンと動いた
デレっとしたその表情にキャロは気づく様子も無い

「…やっぱりわたしが…魅力無いのが…駄目なのかな…」
「……」

ユーノはもぞもぞと少女の拘束から抜け出ると
横たわるキャロの顔の前に立つと、クルリと頭を回して言った
「そんな事無いよ、キャロはとっても魅力的だよ、ボクが保障するとも」

パチクリとキャロの目が見開かれた

ええええええええ〜!?

驚くキャロの前でユーノはチッチと指を振った


603y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2007/07/12(木) 22:49:13 ID:hYfj4nFV
八神家その2



「…んでさ、あたしも半信半疑って言うか、ほとんど信じられなかったんだけど
 ホントに回復してんだよこれが」

ソファーに足を組んだヴィータが指を立ててニヤニヤとどこか自慢気に説明をしていた
ユーノの特殊能力…即ち
ぶっちゃけ、Hすると相手の魔力を回復させる能力の事を


「…まぁ〜…それがホントなら、わ、私も一度お願いしようかしら…ここのところ
 その…ご無沙汰だし…え、や、違うわ、わ、私も回復を担当する者として興味あるから…」
やだもぅ!
と両手を桜色の頬に当ててフリフリしてるシャマル

その隣でシグナムが顔を赤くしてうつむいている、その服の端がしっかりとシャマルに
握られていて、烈火の将の逃走は不可能となっていた

「シグナムはどうなんだよ?、こういうの覚えあるか?今まで」
「え…?ぇえ!?…あ、あぁ…うむ…そ、その…まぁ何だ…概ねそんな感じではないのか…」

ハ?とヴィータ
あらやだー可愛いわシグナム…という顔のシャマルがワクワクしている

まったく、何を言って…
そう目を閉じてヴィータがH話の続きを再開しようとした時後ろから声がかかった
「あ、あのぉ…ただいまです…」
「あらリインちゃんおかえ…」

「リ、リイン帰ってきてくれた……ぁ…」

ヴィータの左右で後ろを見た笑顔のシャマルとホッとしたようなシグナムの顔が息を飲んで固まった

一人気がつかないヴィータがなおも興に乗って話を続ける
「…でさ、ユーノの奴アタシとリインの中に5回も出しやがったのに、まーた
 コスチューム替えたらビンビンなんだぜ、二人とも中開いて見せてって…
  それでまた延長…アイツベッドじゃ性格変わるんだよな、あっはっは」

「…ふーんそんなにスゴイんか?」
「ああ、そりゃもう、アイツさ、女みたいな顔だろ?、でもすっげぇ変態ぽい腰使いで…え?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
振り向いたヴィータの真後ろに腕を組んで仁王立ちの夜天の主が立っていた
なぜか完全BJに身をつつみ、シュベルトクロイツまで抱えている
その前に小さな体をさらに小さく縮めたリインフォースUが顔を赤くして宙に浮いていた

「は…はやて…さん…」
顔に縦線が入って息を飲むヴィータ

「…なーんや、ここんとこウチとこ家の中に知らん間に変な服がぎょーさんこと増えてるとおもたら…
  ほーぅ…そう言う事やったん…最近の子はやるなぁ…そーか、そぉーか…
    …あの○○野郎…(はやてのイメージ保持の為自粛)…と…それはそうと…ヴィータだけならともかく
 そぉかあ…リインまで…あの…」

プルプルと両肩が震えている
その横でリインが「…はぅぅ」と両手を合わせて、どうしようと言う顔で
青ざめたヴィータの顔と下を向いてブツブツ呟くはやての顔をキョロキョロと見ている
どうしようったって…と言う顔でヴィータもリインを見つめ返す
604y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2007/07/12(木) 22:50:23 ID:hYfj4nFV
後ろにはザフィーラが一応のそのそと付いてきていたようだったが
はやてのギラリと鋭い視線の一瞥を受けると、ビクっとして
クルリと向きを変え玄関に戻り隅でパタリと耳をたたみ丸くなった

「あ、あぁ!、そうそう!…あの私、ちょっと台所お方付けしなくちゃ、じゃ、じゃあまた後で…」
そそくさと立ち上がったシャマルが「やだもぅ…こんな時間…」とパタパタとキッチンへ避難していく
え”?
「お、おお!そうだ、私も…!テスタロッサに頼まれてたフォーメーションのプラン書類にまとめないと…」
シグナムもそれに続いて慌てて立ち上がる
ゴン!
ピンクの髪の将はテーブルに膝をぶつけたが痛みに構わず顔をしかめたまま
ヒョコヒョコと早足で災厄の爆心地から遠ざかって行った
な”?

戦友二人の素早い撤退にヴィータは呆気に取られ、リインはオロオロと左右を見た
部屋に残された3人、少しの時間、沈黙が流れた




そしてヴィータは主の怒りに直面する事となった
「二人共今すぐそこに座りぃ!!私は二人をこんな子に育てた覚えは無いで!!!!」

「はっ…はぃい!」
「は…ハイですぅ!」

ソファーと空中から弾かれたように二人が床に正座した
天災に対して抗うほど愚かな二人では無かった
今にもはやてが何やら超呪文でも唱えそうな勢いだったので二人共表情は大マジだった
家の中だけは広域破壊魔法だけは勘弁して欲しかった


この後
ヴィータとリインは
二人してはやての
激怒、大説教タイム→超お尻ペンペン、二人まとめて泣くまで→主大泣き、を味わい

時を経て

再び大激怒に転じたはやてが
携帯を握り潰さんばかりに力を込めて何やら知り合いを呼び出して話したり
ピッピと番号を替えて出た相手に怒鳴ったりして指示を出したりしながら

凄い勢いで玄関のドアから夜空へ飛び出して行ったのが30分ほど後の事だった
飛行許可とか言う言葉など頭に微塵も浮かんでさえない様子の主を
床にへばったまま成す術も無く見送ったヴィータ達だった



居間にシクシクと座りこんで泣くリインと
アタタ…と突き出したお尻をさすっているヴィータが残された
額に二人とも主お手製の即席『反省中』とマジックで書かれた紙が
セロテープで懐かしの中国版ゾンビ、キョンシーの御札よろしく貼られている

605名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 22:53:20 ID:GpuCiC1N
支援
606y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2007/07/12(木) 22:54:14 ID:hYfj4nFV
「いってって…はやてのやつガチ本気で…いってぇ
       …お尻倍くらい脹れてんじゃねぇのかコレ…うーちちち…」
「痛いですぅ…お尻がまっかですぅ…」

涙目の二人が顔を見合わす

「…と、とりあえずユーノの奴に連絡だけは入れといてやるか…今のはやて…
   マジでシャレになんねー…あのバカもし見つかったら…」

「ユ、ユーノさん殺されちゃうですよぉ…そしたら、はやてちゃんが逮捕されちゃうです
    …6課のみんなが困るですよ…みんなに全部知られちゃうし…はやてちゃん頭に血が…」

「…だ、だよな…くそ…あたた…なんでアタシがあんな奴のためにこんな…」

ヨロヨロとグラーフアイゼンに寄りかかって立ち上がると
健気に電話に向かうヴィータだった

「くそ…出ねぇ…どこほっつき歩いてんだあのバカ…」






ラストへ続く

長くなっちゃいましたが次で終わりです、お付き合い下さってる方々ありがとうございます
いろいろ励みなってます
次こそはエロいの頑張るぞーおー、あ、せっかくエリティアのご指名受けたので書いてみます
ニッチなとこばっかやる人間なので甘々なのはあんまり期待できませんが…
607名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:00:07 ID:GpuCiC1N
淫獣…強く生きろよ。
608名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:02:39 ID:mTkKFjxh
淫獣、おまえはもう一生分の女運を使い果たしたんだ。
これ以降、図書館で資料を相手に寂しい一生を送るんだな、おとなしく。

…………はやてのおしおきから生きて戻れたら、だが。
609名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:04:22 ID:qLUK9jzs
>606
あー、えーと、
逃げてー!だか逃げてぇだかわかんねぇ。
610名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:06:15 ID:0u7kvDn3
>>606
淫獣…無茶しやがって…(既に追悼ムード)
611名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:10:50 ID:lJF2rxWH
さらば淫獣。君の事は忘れない……

あとキャロにげてぇぇぇええええ。
612名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:12:21 ID:1+PJP+WM
>>606
…まぁ、なんつーか、骨は拾ってやるって気分だなぁ。
魔王と雷神と夜天の王敵に回して五体満足でいられればド級の幸運だよなぁw
613名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:12:56 ID:4ZwAoPOH
ユーノ…骨は拾っといてやるよ……
最も、凍らされたりしたらそれも叶わないわけだが……
614名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:14:34 ID:Q//TiJhy
淫獣……麻酔無しで去勢手術かな?
615名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:19:26 ID:9F6fMdVX
>>614
(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
616名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:20:08 ID:VaU367R+
>>608

ユーノは発掘した某魔道書から出てきた「ロリ古本娘」を見つけて一生愉しく暮らしましたとさ。
617名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:27:42 ID:UD1w+4X4
>>606
乙でやんす。

>「…まぁ〜…それがホントなら、わ、私も一度お願いしようかしら…
シャマル自重しろwww
>その隣でシグナムが顔を赤くしてうつむいている
これこそシグナムだ!
>…あの○○野郎…(はやてのイメージ保持の為自粛)…と…それはそうと…ヴィータだけならともかく
ともかくwww

ラストも期待して待ってます。
キャロのエロが入ってればユーノはどうなってもいいかな、とも。
618名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:31:24 ID:CI7KZRXN
エリフリに萌えた
619名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:31:57 ID:SVaP1n9A
無駄かとは思いつつもキャロだけは、キャロだけはユーノの毒牙から逃げられないかと願っている
…が、エロパロ的には無理なんだろうなあ…チクショウ、ユーノめ('A`)
6206課の落日:2007/07/12(木) 23:50:40 ID:A17WkYX5
>>606
淫獣・・・・・
とりあえず一言『生きろ』。
たぶん無理だろうけど。

>>619
『6課の落日』を書いた私が言えた口ではないけどここでのキャロって結構酷い目にあってるな・・・・・・
まぁ、某フェイト声の妖精姫と比べればまだましなほうかもしれないが・・・・・
621名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:54:36 ID:MN4QM9Sv
>>606
なんというユーノ。これは南無といわざるを得ない。



ついでに。
フェイトのお見合いの作者ですが。続きができました。
残り容量的に次にまわしたほうが良いのでしょうか?
ワードで10P弱くらいの文量です。
622名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 00:01:22 ID:VRoh7yIw
次にまわした方が無難だと思うが。
623名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 00:09:20 ID:wMsdSG1m
>>620
女主人公で落とそうとすると、スカリエッティに邪魔されるあの人ですね。
624名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 00:09:58 ID:ygVfjoa/
>>620
某エイミィ声のお嬢との扱いの差に俺は泣いた。
625名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 00:11:38 ID:3QvVMKvD
そろそろ容量が気になるな。
というか2週間で1スレ消費か……活発だなぁ
626名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 00:17:46 ID:n2ukQFLR
>>620
落日の犠牲キャラ全員分のフルコースを喰らいまくってるあの人ですな。
627名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 00:39:05 ID:9VUKRObF
スレ立ての時ってサブジェクトの欄には何いれればいいの?
>>1のガイドラインをコピペしたら
サブジェクトが長すぎるって出るんだが
628名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 00:45:08 ID:4rZPcqQo
>>621
無難というなら、適当なうpろだに上げるほうが無難とオモ。
オリ×フェイトって荒れそうだし。
629名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 00:46:51 ID:hBRJn8pv
スレ立てためしてくる
>>1>>5のほうでいいんだよな
630名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 00:47:49 ID:3QvVMKvD
それでおk。ヨロシク
631名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 00:55:26 ID:hBRJn8pv
立ててきた。スレタイのスレ番は短くするために、漢数字からアラビア数字に直したのであしからず。

☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第21話☆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1184255330/
632名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 00:59:22 ID:ahlWVYnM
>>631
633名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 01:11:08 ID:9VUKRObF
>>631
乙ー!
634名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 01:16:14 ID:bUeeNn+g
>>621
まぁ、オリがでしゃばらないなら次スレでいいと思う
てかお願いしたいぐらいだ
635名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 01:20:32 ID:RVlwto8i
>>622 >>628 >>634
ご意見どうもです。

どうしたらいんだろう
今回はかなりでしゃばっているので、かなり問題です。
10P弱中4P分くらいは余裕ででてます。
バトルものじゃないので「オリキャラによる俺TUEEEE!!!」はないですが。
636名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 01:22:02 ID:o+r0hxnh
投下して埋めちゃうってのもアリじゃないか?
637いつのかの450@見合い:2007/07/13(金) 01:27:19 ID:RVlwto8i
>>636
ソレダ!!

というわけで投下してみます。
容量オーバーとかで引っかかったらリリろだにあげることにします。

NGワード
オリキャラ
オリ×フェイト
『酒豪』なのは

今回はオリキャラがかなりでしゃばっているので注意が必要をお願いします。

1:30くらいになったら投下してみます
めて顔を合わしたお見合いから2ヶ月。本人たちの奥手さから3.4回目くらいまでは、はやてとヴェロッサが同伴しての顔合わせだった。ふつう仲人が同伴するのなんてどんなに多くても2回目までである。まあ、フェイトらしいといえばらしいのかもしれないが。
ともあれ、2ヶ月の間に進展はあり、交際が始まった。二人とも忙しい仕事についているので頻繁に会うことはできないが、それなりにうまくやっているようである。



「はい、じゃあ今日の訓練はここまで。お疲れ様でした。」
「「「「お疲れ様でした!!」」」」
なのはの号令とともにティアナたちが挨拶をして彼女たちの一日が終わった。
軽く、ストレッチをしながら軽口を交わしていると、ヴィヴィオがザフィーラに乗って二人のママを迎えにきた。
そしてそこからみんなで隊舎に戻る途中、なのはがはやてに食事を誘おうと回線をつなごうとする。が
「……つながらないね?」
「うん、どうしたんだろう?」
なのは達が首をかしげているとやっと、
『なんだか顔が紅潮して、微妙に着崩れたスーツ』のはやて部隊長が現れた。
そういえば、今日は定期ナントカというやつでアコース査察官が来ていたことをなのは達は思い出した。
「ご、ごめんな。ちょと手が離せんとこやったんよ……」
「「ふぅ〜ん……?」」
もうそんなバレバレの言い訳をしているはやてに『例の流し目』で言葉を返す隊長二人。
「はやてちゃん、そんなに顔を真っ赤にしないとできないようなことしてたんだ?」「うっ」
「はやて、そんなに息が上がるようなことしてたんだ?」「ううっ」
「はやて、服が着崩れるようなことしてたのか?」「ううぅ……」
わかってていじめるスターズ隊長・副隊長&ライトニング隊長。
ちなみにシグナムはフォワード陣(withデカフリード)+ギンガ+ザフィーラに押さえ込まれいる。
「とりあえず……メシ食いにいこーぜ、はやて。」
「わたし達『も』シャワー浴びてからいくからゆっくりでいいよ〜。」
「は、はい〜……。」
真っ赤になって崩れ落ちながら返事をするはやて。きっとこの後で散々弄られるのであろうが、自業自得です。
そのやり取りが終わってから再び、みんなで隊舎に戻っている途中で、今度はフェイトが口を開いた。
「あ、ごめんね。今日はわたしこの後ちょっと用事があるから。」
「用事?……ああ、朝言ってたことだね?」
「うん。どうせ明日はスターズもライトニングも休暇とってあるし……」
隊長二人が話している後ろで、シグナムが声をかけた
「テスタロッサ、どこかいくのか?」
「うん。デートだよ。」
その言葉にライトニング3名は固まってしまった。
「すみません、わざわざ迎えに来てもらって。」
「いえいえ、誘ったのは俺ですから。」
笑いながら車を走らせるマクラーレン三佐。ちなみに愛称はエリック。
エリックもフェイトは普段着よりも少しめかしこんだ服を着ている。
が、エリックはいかにも着慣れていないという雰囲気を醸し出している。
「誘ってくれたのはうれしいですけど、慣れないんなら別に普段着でもよかったんですよ?」
「いえ、そういうわけにも……。こういうのは最低限のマナーだとロッサにも言われましたから。」
まだ多少他人行儀なところがあるものの苦笑いを浮かべながら話す二人は、どこからどうみても『恋人同士』のソレだった。



そして1時間たたないうちに、少しだけ街から外れた洋食店にやってきた。
「いらっしゃ〜い……お?エリックじゃないか。」
「久しぶっす、親父さん。」
出迎えてくれたのは白髪の混じった髪の気の良さそうな男性だった。
「お、エリックもそんな美人を連れてるような年になったか。」
ニコニコと笑みを浮かべながら二人の前に水ーを持ってきて男性は言った。
エリックは苦笑いを浮かべ頬を指で掻きながら短く、まあと返した。
「せっかくだから今日は店にある最高の食材使ってワシのオススメを作ってやるさね。もちろんワインもつけてな。」
そういいながら厨房に入っていく男性。
「ちょ、親父さん!今日俺車なんすけど!?」
「なーに、ワシが運転して帰ってやるさね。」
ご機嫌の親父さんだった。
もう何を言っても無駄だと判断したエリックは正面に座っているフェイトに向きあって顔を崩した。
「すみません、前から強引なんですよ。」
「いえ、いいと思いますよ。なんだか『力強くて優しいお父さん』って感じの人ですね。」
「ですね。よくガキのころに世話してくれたり、メシ食わせてくれたりしてくれたんですよ。」
フェイトが笑いながらエリックの話に耳を傾けていると、先の親父さんよりも少し若いくらいの女性がワインとグラスを持ってきた。
「はい、これはうちからのサービスね。」
「お袋さん……ってこれ親父さん秘蔵の57年物じゃないすか!?」
「息子同然の子が彼女連れてきてるんだから、それくらいしなきゃうちの名折れよ?」
彼女といわれて頬を染めるフェイト。とても3人の子持ち(?)とは思えない。といっても恋愛経験などないのだから仕方ない……
いや、いくらなんでもこの年でこの反応はないかもしれないが。
何はともあれ、二人とも好意に甘えることにした。
「それじゃあ……何に乾杯しましょうか?」
「そうですね……それじゃ、エリックさんが無事に任務から帰ってきたことに。」
「じゃあ、俺はフェイトさんが抱えてる事件の早期解決とフェイトさんの無事を願って。」
「「乾杯」」
少しだけグラスを相手の方に傾け、言葉と目で乾杯をした。

そのころの機動6課

「ふ〜ん?わたしたちが仕事してる間、八神部隊長は彼氏とお楽しみ中だったんだ〜?ふ〜ん?」
もはや何度目となるかわからないこのやり取りを、某所で『冥王』と呼ばれている例の目つきではやてをイジる……
いやもはや、イジメている高町なのは教導官、19歳。彼氏は無限書庫の司書長なのでなかなか休みが取れない。
ちなみにその脇には一升瓶が1本、座っているイスの下には10本くらいにビール瓶が転がっている。
さらに現在進行形でビール瓶は増え続けている。
「も、もう堪忍して……わたしが悪かった。」
「ううん。別にわたしはそのことを責めてるんじゃないんだよ?ただね……」
言葉を切って、ジョッキにいっぱい入っていたビールを一気に飲み干すなのはさん。その姿はどうみてもオヤジです、
ありg(ry。そしてドンとジョッキをテーブルにおいて言葉を続けた。
「なんでわたしはなかなかユーノ君とイチャつけないの!?ティアナにはヴァイスさん!シャーリィにはグリフィス君!
この二人は同じ部隊だから『そういうタイミング』が多くたってなんとも……思わないこともないけど、なんとも思わないよ!!
けどなんで!?なんでフェイトちゃんとマクラーレン三佐とか、はやてちゃんとアコース査察官とか結構……
ううん!かなり忙しいのにちゃんと会ってイチャつける機会があるのになんでわたしにはそういう機会どころか、そういうフラグすらないの!?
なに!?20スレが半分ユーノスレになったせい!?それでなんでわたしがこんな思いしなくちゃならないの!?」
かなりアレな話をしつつはやてを責める(?)なのは一等空尉。メタ発言は控えて欲しいものである。
ちなみにこれはもはや「はやてイジり」ではなく「ただの愚痴」である。
「そ、そんなことわたしに言われても……ユーノ君となのはちゃんの休暇とるタイミングが合わないからとしk」
「だったらほかにも教導官の資格持ってる人増やしてよ!!わたしとヴィータちゃんだけだから休み取りにくいんだよ!!たぶん!きっと!!あー!!もう!!」
そう言って(叫んで?)テーブルにうつ伏せるなのは。しばらくすると寝息が聞こえてきた。
「…………ふぅううううううううううう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
大きなため息とともにずり落ちそうになるほどへたり込むはやて。
「おつかれさま、はやて。」
「自業自得もあるけど災難だったな〜、はやて」
ヴェロッサとヴィータが近づいてきて声をかけた。
シグナムは向こうでつぶれていて、シャマルはその看病をしている。
ちなみにシグナムはヴェロッサどころか、ヴィータに酔いが回る前につぶれてしまった。
その近くではヴァイスとティアナやグリフィスとシャーリィ、エリオとキャロなどがイチャついていたり、
ナカジマ姉妹が哀愁を漂わせながら自棄酒を飲んでいますが、無害です。(明日は休暇なので。)
「あ〜、もう。確かにわたしが悪かったかも知れんけど、ここまでやることないやん……日本酒4合とビール5本とかきつすぎるちゅーねん。」
「ごめんね、はやて。」
かなり気持ち悪そうに天井を見上げていると、額によく冷えたタオルがかけられた。
びっくりして振り返ってみると先ほどまで話題に出ていたユーノがそこにいた。
「「んな!?」」
「やー、ユーノ博士。久しぶり〜。珍しいね?」
「うん、新人達が全員いいレベルまで育ったから、有給使って遊びにきたんだ。」
驚くはやてとヴィータを他所に話を弾ませるヴェロッサとユーノ。そしてなのはの隣に行き、
なのはをやさしく抱き上げた。所謂お姫様抱っこで。
「みんなと飲みたいって気持ちもあるけど、こんな状態のなのは放っておくわけにも行かないからね。
ザフィーラ。悪いけどヴィヴィオもつれてなのはの部屋まで案内してくれない?」
ザフィーラは頷いてからすでに眠りに落ちていた、ヴィヴィオを背に乗せなのはの部屋に向かっていった。
「それじゃあ、あとで。二人を部屋まで送ったら戻ってくるよ。」
そういうとユーノはザフィーラの後についていった。
しかし、ザフィーラ。最近保育犬がかなり板についてきたのは、決して作者の気のせいではないはずだ。
「とりあえず、はい。」
「ありがと〜。」
そういって、レモン水をはやてにわたすロッサ。はやてもそれを受け取りちびちびと飲む。
「ん〜、寝る前にもう一回、と行きたかったけど無理そうだね。」
「う〜、ごめんな。」
冷タオルで顔を拭きながら謝るはやてにロッサは笑いながら頭をなでた。
「いいよ、別に。はやての健康が一番だからね。」
「うん、ありがと。あ〜、でも今日は、その、『する』のは無理やけど。一緒に寝てくれへん?」
恥ずかしそうにタオルで目の下まで隠して、上目遣いでそう言ってくるはやて。
これで『お願い』をされて断れる男がいるだろうか。いや、いない。
というわけで、はやてはロッサがそのことを了解するとロッサに身をあずけて寝てしまった。

「んー、そういやヴォルケンズってザフィーラ以外恋人いね〜な。」
アイスとワインというなかなか通な組み合わせで引き続きシャマルと飲んでいるヴィータがそう切り出した。
「そうね〜。相手もいないし、はやてちゃんの守護騎士だし……そういえば子供って作れるのかしら?」
「ん〜、どうなんだろ。ザフィーラとアルフで様子見か〜。」
「そうね〜。まあ、はやてちゃんの恋路とわたしたちに良い出会いを願って〜」
「かんぱーい」
シグナムが唸っている隣で二人の騎士は今日何度目になるか分からない乾杯をした。

一方、こっちはライトニングお子様組み。
「えりおく〜ん、なんだかあつい〜。」
「キャ、キャロ!分かったから!!とりあえず服着て!!それから熱いなら僕に引っ付かないで!!」
「ふぇ〜……えりおくんわたしのこときらいなんだぁ……そうだよね……わたしえりおくんの足引っ張ってばっかりのお荷物だし、
こんな子に言い寄られて頼られても迷惑だよね……ぐすん。」
「ち、違うって!!キャロのことは好きだし、キャロはお荷物じゃないし、迷惑じゃないし、頼られるのはむしろうれしいことだから!!」
「えりおくん……」
「でも、ここはみんなが見てるから。服着て。」
「うん、部屋にいこ〜。」
「ああ!キャロあぶないよ!!暑いかも知れないけどちゃんと服着て僕に掴まって。」
やっていることはどう見てもオトナです。ついでに酒も入っているようです。本当に、ありg(ry

「そうだな〜。明日あたり街の方行ってみるか?」
「いいんですか?せっかく休暇なのにわたしの用事に付き合ってもらうのも……」
「おいおい、休暇を彼女と一緒に過ごそうっていうのに文句言う男がどこにいる?それとも、ティアナは俺と一緒に出かけるのは不服か?」
「い、いえ!そんなこと!むしろうれしいです!!」
こっちはこっちでティアナとヴァイスがいちゃついていた。
「んじゃ決まりな。どのサイズにするんだ?やっぱナナハンくらいか?」
「いえ、ちゃんと自分の持つのは久々なので400くらいにしようかと思ってます。」
「あいよ。とりあえず明日は俺とタンデムな。」
「はい!」
タンデムと聞いて満面の笑みを浮かべるティアナさん。がんばれ!本編での扱いが不遇でもきっとみんな君を応援してくれている!!

「ねー、ギン姉ー?」
「なぁに、スバルー?」
星空を見上げながらナカジマ姉妹は中央におつまみが乗ったお皿を挟んで隣り合って座っていた。
「なんでわたしたち主要キャラなのに相手がいないのかなー?」
「なんでだろうねー。」
「しかもわたしは3期の(一応)主人公のはずなのになんでマスコットはおろか、男性キャラがあてられないのかなー?」
「なんでだろうねー。」
「エリオの可能性は早々にキャロにつぶされちゃうし、ティアナとの百合フラグもなんかヴァイス陸曹につぶされそうだし。」
「姉妹百合フラグっていう神様の陰謀かなー?」
「それだけは勘弁してほしいねー。」
「そうだねー。」
とても悲しい話をしつつ、チューハイを煽るナカジマ姉妹だった。
そのころのフェイト。
「くぅー。」
「っと、親父さん、お袋さん。本当にありがとうございます。」
フェイトを抱きかかえてエリックは車から降りた。
当のフェイトはその腕の中で気持ち良さそうに寝ている。
「なーに、気にすんな。息子に手を貸してやるのは親として当然さね。」
「そうそう。もっと気楽に私たちを頼ってちょうだいね。」
「……ありがとう、オヤジ、オフクロ。」
エリックがそういうと、夫婦はエリックの車を駐車場において、お袋さんが乗ってきた自分たちの車で戻っていった。
それを見送ってから、エリックは自分の部屋に戻っていった。

「プリム〜、ただいま〜」
「おとーさん、おかえり〜……。うわぁ!おさけくさい〜。」
エリックが自分の部屋に帰ってくると小さな女の子が出迎えてくれた。
見たところ、キャロよりも少しだけ年下、8、9歳といったところだろう。
「んー?そのおねえちゃんだれー?」
「ああ、お父さんの大事な人だよ。」
知り合いとかお友達とか言わないところがやり手なエリックさんだった。
「お父さんの大事な人ー?う〜〜〜ん、恋人〜?」
「まあ、そうだね。」
そして、なかなか鋭いプリムだった。
「悪いんだけど、お父さんの部屋にフェイトさん……ああ、このお姉ちゃんの名前ね。フェイトお姉ちゃん。
で、お父さんの部屋にフェイトさん寝てもらうから、布団の準備と、フェイトさんの着替えを任せられるかな?」
「なんでプリムがやるのー?」
「まだお父さんとフェイトさんはそこまで仲良しじゃないからだよ。」
「よくわかんないけど、わかったー!」
そういうとプリムは奥の部屋に駆け込んで行った。エリックもフェイトも抱えたままその後をついていった。


「おとーさん、お姉ちゃんのおきがえすんだよ〜。」
「ああ、ありがとう、プリム。」
部屋から出てきて、駆け寄ってきたプリムの頭をやさしくなでてエリックは言った。
「お父さんはお風呂に入ってくるから、先に寝てなさい。」
「はーい。あ、プリムお姉ちゃんと一緒に寝たいんだけど、いいかな?」
少し不安な、だが、精一杯の勇気を出している。そんなことが良く分かる瞳でプリムはエリックを見上げた。
エリックにしてみれば、かなり意外なことだったが、その目を見れば断るわけにも行かない。もとより断る気など一切ないが。
普段、あまり自分に対して何も言ってきてくれない『娘』が、直接的には自分に対してではないことだが、
『お願い』をしてくれたのだ。それだけでもうれしいことだった。
「いいよ。ただし、お姉ちゃんの迷惑にならないようにね?」
「うん!」
めいいっぱいの笑みを浮かべて、プリムはフェイトが寝ている。部屋に戻っていった。
「……やっぱり、『母親』ってのは必要なのかね。特にあの年頃の子には。」
プリムが入って行った扉を見て、エリックはそうつぶやいた。
「アルコール抜くために風呂はいるつもりだったのに、結構抜けちまった。……ゆっくり考えながら、風呂に浸かるか。」
そう言ってエリックは浴室に入っていった。
「んー……んぅ?」
目が覚めると見慣れない天井だった。外を見ると日が上がっていた。
体を起こして周りを見渡すとやっぱり見慣れない部屋で、見慣れない物がたくさんあった。
「えーっと……ここはどこ?いまは何時?今日は……休暇か。」
『ここはマクラーレン三佐の自宅で、8時10分です。Sir。』
枕元においてあったバルディッシュがそう答える。
そういえば昨日、予想以上においしい料理とお酒が出てきて少し飲みすぎてしまった気がする。ついでに途中から記憶がない。
『飲みすぎで眠られたので、マクラーレン三佐がご自宅に泊めてくれました。ここまではあの店のご主人と奥方が送ってきてくれました。』
「あ、ありがとう、バルディッシュ。もういいから。」
バルディッシュのおかげでいろいろ思い出してきた。といっても寝るまでだが。
迷惑をかけてしまった。自分は決して酒に強いほうではないのだから控えるべきだった、と後悔しても始まらない。
「とりあえず、おきよう。」
「あー、お姉ちゃんおはよー。」
ベッドから降りると同時に部屋の扉が開いき、小さな女の子が入ってきた。
「え?あ、おはよう……?」
「おとーさん!お姉ちゃんおきたー!」
フェイトがあっけに取られているのもお構いないに、扉の外に向かってしゃべる女の子。
「じゃあ、フェイトさんに着替え渡してリビングに出てきてもらってー。」
「はーい。」
その声がエリックのものだと分かって、落ち着いたような、さらにパニックになったような良く分からないフェイトに、プリムは着替えを差し出した。
「お洗濯はできなかったけど、ちゃんとアイロンはかけておいたよー。」
「あ、ありがとう。えっと」
「わたし、プリム!プリメーラ・ルル・マクラーレン!」
元気いっぱいに自己紹介するプリムに緊張をほぐされたのか、フェイトも笑みを浮かべて事項紹介をすることにした。
「わたしはフェイト。フェイト・テスタロッサ・ハラオウン。フェイトでいいよ。」
「うん!フェイトお姉ちゃん!」
そう言ってニコニコ笑うプリムにいつの間にかフェイトも笑っていた。
着替えが済んでプリムが先行してリビングに向かう。その先にはテーブルに並べられた朝ご飯とエプロン姿のエリックがいた。
「おとーさん!お姉ちゃんきたよー。」
「はい、ご苦労様、プリム。」
腰に抱きつきながら報告するプリムに優しい笑みを浮かべて頭をなでる。
それから目をフェイトにむけて、プリムに向けるものとは少しだけ違うやさしい笑みを浮かべて朝の言葉をかけた。
「おはようございます。フェイトさん。」
「はい。おはようございます、エリックさん。」
同じように朝の挨拶で返すフェイト。いつも親友や同僚、エリオやキャロたちと同じ朝の挨拶のはずだった。
だけどフェイトにはなぜか久しく忘れていた、家族のそれを良く似た不思議な感じがした。
ただ、家族のそれを感じると同時に今まで感じたことのない、うれしいような気恥ずかしいような不思議な気持ちも一緒だったけれど。
「おとーさん、お姉ちゃん、朝ご飯食べよー。」
「ああ、そうだね。ちょっと待って。あとちょっとで目玉焼きができるから。」
「あ、わたしも手伝います。」
そういってエリックと一緒に厨房に立つフェイト。
「すみません、飲み物の準備してくれますか?」
「はい、コーヒーでいいですか?」
「あ、プリムみるくー!」
フェイトが感じた不思議な感覚。それは母と一緒にいたとき、まだエリオやキャロの世話を自分がほとんどしていたときのものに良く似ていた。
ただ、少しだけの頬の熱さと、胸の鼓動の早さと、いっぱい胸のぬくもりだけが違っていた。
家族というのは、やはり必要なものだと。フェイトはそのとき改めて感じた。