1 :
兄:
2 :
兄:2007/06/22(金) 19:04:15 ID:G5KihJPx
12スレが容量オーバーとか出ててので立ててみました
人生初のスレ立てですが大丈夫かな?
立てる時に「http〜が多すぎます」と出たのでテンプレが若干変更されています
といってもhを抜いただけですが
3 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 23:43:54 ID:MMy4EIdT
乙です
すいません、前スレ終わらせてたのに気づきませんでした。
>>1スレ立てありがとうございます。
8 :
兄:2007/06/23(土) 10:13:37 ID:olazfBc/
新スレ初投下行きます
エロが無いorz
前回の話が前半
今回はアイキャッチとCM後の後半です
ビィー!!!!ビィー!!!!ビィー!!!!ビィー!!!!ビィー!!!!ビィー!!!!ビィー!!!!ビィー!!!!
鳴り響く警報、一瞬で戦士の顔になるエンジェル部隊。コンマ一秒を競うかのように現場に向かう
もう過去に受けた惨劇など頭には無い。今はただ一刻も早くデスパイアを倒すことだけを考えていた
なんとか現場に辿り着く。其処はまさに阿鼻叫喚、地獄絵図とはこれを指すのだろう
一部分だけ大地震に遭遇したかのように廃墟となっている。建物は根元から崩れ人が物のように転がる
ただ大地震による災害と違うのが転がっている被害者が裸だということと、むせ返るような性臭、さらに被害者は若い女性のみ。しかも例外なくお腹が膨らんでいた
3人は被害者を見据えて知らず知らず歯を食いしばる。燃えるような怒りが湧き上がってくるのが自分でも分かった
「よう、やっと到着かい?エンジェル部隊さん」
声のする方を見ると上半身は成人の男性、下半身はイソギンチャクを逆さにしたような身体をした怪物
これは恐らくデスパイアの中で最高位と呼ばれる融合型だ
融合型とはデスパイアと人間同士で波長が合った者が合体してしまった固体を指す。
知能は人間のものを使用し、用いるデスパイアの力も融合により増大してしまう。はっきり言って最悪の敵だ
『アカネ、霞、こいつは今までのとはレベルが違うわ…油断しないで』
デスパイアの醸し出す雰囲気や口調、容姿から融合型だと判断したのだろう。玲奈の表情にも若干の焦りが見える
『(慎重に…相手の戦力が判らないことには…)』
作戦を練る玲奈。アカネはいつでも突撃可能な体勢、霞も既に銃を構えて臨戦態勢だ
『ひとまずいつものパターンで仕掛けるわ!…霞、アレは温存して』
玲奈の指示とともに一触即発の空気が一気に弾けた!!
いつもの様に接近を試みるアカネとそれをフォローする霞、二人の間でバランスを取る玲奈。そしてそれを迎え撃つ触手の群れ
だが、融合型といえども単純に攻撃力と耐久力が上がるものであり、動きが良くなるものではない
もうアカネは二人の援護のおかげで必殺の間合いに入り込んでいた
『必殺!!シャイニングナックル!!!!!!』
放たれる必殺拳。轟音と共に光の渦が辺りを包む
いつもならここで戦闘は終了する。だが後方の二人の表情は緩むことはない。今回は相手が相手なのだから
数秒で光は収まっていく。だが、それよりも早く霞と玲奈の前に突撃娘が吹っ飛ばされて来たのだった。何が起こったのだろうか?
『いった〜〜い!!何だよアレ!!』
直ぐに体勢を立て直して立ち上がるアカネ、だが恐らく触手の一撃を受けたのだろう。彼女の制服が一部破り取られたかのようになっていた
『霞、玲奈先輩、絶対に攻撃に当たったらダメ。咄嗟にガードできたけどこのダメージだから…』
よく見ると彼女のナックルに大きな亀裂が走っているではないか。もし直撃を受けたなら…想像は容易にできる
「どうした〜終わりか〜〜?」
デスパイアの軽口が聞こえてくる。光が完全に収まり敵の姿を確認する
どうやらダメージは全く無いようだ。部隊内で最大の攻撃力を誇るシャイニングナックルでさえ無理ならばどうしろというのか
『玲奈先輩…私がアレを使えば……』
霞が切り札の使用を提案する。だが玲奈は直ぐには答えない
『待って……アカネ、私たちもアレをやるわよ。そして同時に叩き込む』
驚愕の作戦…それは未だやったことの無い武装の強化かつ同時攻撃。これ程の賭けがあるだろうか?
しかし、強力すぎる相手には手段など選んではいられない
『玲奈先輩!!正気!?』
アカネは聞き返すが彼女の表情に揺るぎは無い。普段の冷静な彼女のままだ。つまり、これは適切な判断なのだろう
『覚悟を決めて…』
やるしかない…三人は今までにない真っ直ぐな表情だ
キィィィィィィィィィン
それぞれ手にした得物が光を発する。その光は武器を包み、形を変化させていく
魔力を…想いを込めて
やがて光は収束し変形を完了させる。一発勝負のアカネと玲奈の二人も成功させることができた
霞は前回と同じ超大口径狙撃銃、通称狙撃バズーカ
玲奈の槍は刃の部分が自身の背丈ほど巨大化を果たす。古代における斬馬頭に似ているとも言えなくもない
そしてアカネのナックルは篭手のようには肘までカバーされ、手の甲から肘にかけて筒のようなものが存在していた
『行くわよ!!!』
玲奈の掛け声と共に三人とも突撃を開始する。当然触手の群れが迎撃の為に襲い掛かるが強化された武器を一振りするだけで全て消え去った。強化の恩恵を強く感じる
直ぐに触手は再生するがその僅かなタイムラグがあれば充分
『バスターショット!!』
大口径の銃から極太のエネルギーの柱が射出されデスパイアを捉える
『ザンバーストライク!!』
身の丈並みの巨大な刃を振り回し、怯んだデスパイアに追い討ちをかける。あと一撃…
『これで終わりだよ!!』
ゼロ距離に対峙するアカネとデスパイア。彼が顔を引き攣らせるよりも先に拳を胴体にめり込ませる!!
襲い掛かるのは必殺の一撃
『シャイニング…バンカーーーーーーー!!!!!!!!』
腕の甲の部分に設置された筒が爆発音と共に作動し、岩盤採掘用のパイルバンカーの如く敵を文字通り討ち貫いた
威力も光の量も以前とは比べ物にならず、今度こそデスパイアは四散して絶命する
光が収まり、視界が元に戻ると其処には魔力を使い果たしたエンジェル達が倒れるように座り込んでいた
どうやら武器強化状態での必殺技は彼女らの魔力と体力を根こそぎ奪うものらしい
『二人とも…無事?』
二人の妹のような存在を気遣う声
『な…なんとか…』
『ハハ…しばらく動けそうにないや』
全員満身創痍な状態。しばらく休憩した後帰還しようと思い、玲奈が言葉を発しようとしたその時
ドクンッ
『『『………ッ』』』
三人同時に息を呑む。何度も感じたデスパイアの反応、しかも圧倒的に近く三体いる!
『まさか…囲まれている!?』
その通り…デスパイアは彼女らを中心に展開を完了していた。あとは動けない天使達を捕え、剥し、辱めるのみ
やがてデスパイア達を肉眼で確認できるようになり、天使達は一人ずつ触手に絡めとられていく
『このっ……やめてよ!!』
アカネの嘆きとも抗議ともとれる声もむなしく完全に脱出不可能となってしまった三人
『えっ!?…そんな、何処に行くんですか!』
霞が思わず声を上げる。それは彼等のとった行動が意外であったから
何故ならデスパイア達は自分達それぞれの巣に向かって移動を開始したのだ。普段なら捕えたその場で宴は始まるのだが今回はそれをしない。彼らも知恵を着けてきているとでもいうのか
『アカネ!!霞!!くっ…放しなさい!!』
声を荒げても無駄。三人はそれぞれの方向に向かって移動を強制され、どんどん距離が離れていく
この時……これが今生の別れだと誰が思っただろうか…………
つづく
11 :
兄:2007/06/23(土) 10:22:15 ID:olazfBc/
以上です
本来なら戦闘後に本番突入のはずでしたが想定していた以上に戦闘部が長くなってしまいました
よって単独で投下することに…
この方が皆様が本番に入りやすいと思っての判断です
せめて間をあまり置かずにと思って陵辱一発目はほとんど書き終えていたりする
今日の夜ごろに投下しようと考えています
スレ立て&執筆GJ!
ってか前スレ終わってたの気ィつかんかったわ……。
13 :
兄:2007/06/23(土) 21:36:22 ID:olazfBc/
さて、投下しますが自己最短記録樹立です(をい
デスパイアに拉致されてから大分時間が経つ。霞はとにかく恐怖で一杯だった
何処を移動してきたかも覚えていない。いつの間にか洞窟の中の開けた場所に連れてこられたという感じだ
薄暗い洞窟…天井の隙間から僅かに光が差し込み、視界は狭いが自分の周囲くらいは確認できた
恐らくここはデスパイアの巣なのだろう。その証拠に彼等の移動が終了した
だが、それは霞にとって陵辱の開始を意味している
触手が……蠢きだした
霞を拘束し、この場所に連れてきたのはローパーのような生物。身体の表面は不気味に脈動し、その表面から無数の触手を生やしていた
『いや……やめてぇ』
顔を青くしながら弱弱しく声を発するがそれを聴く者も聞く事ができる者もいない。存在するのは本能に忠実な生物のみ
ローパーは最初は手と足だけを拘束していたが、陵辱の開始と共に拘束を強める
首に、二の腕に、腰に、太ももに、豊満な胸にも巻きついていく。それと同時に触手の表面から粘性の液体を分泌させる
『何これ!?…服が、溶けて!?』
そう、まずは下ごしらえとして彼女を裸にひん剥いていくのだった。巻きついた触手から滴る粘液は重力に従い下へ、下へと垂れていく。
それに伴い服も次々と溶かされ、あっという間に彼女は生まれたままの姿へとなってしまった
いや、訂正しよう。ヌルヌルの触手が生まれたままの姿に手足に巻きつき、乳房にはその大きさを強調するかのように巻きつかれている。
恐怖に震える霞…助けもなく、脱出など考えるだけ無駄。もう結末は一つしか残されていない
拘束しているものとは別の触手が動き出す
それらはほぼ同時に霞の秘部と後ろの穴に辿り着き、粘液を分泌しながらクチュクチュと音を立てて撫で回す
『はぁん!…やめてぇ……そんなトコ…触っちゃダメ…』
彼女の嘆きは宙に消え触手は動き続ける。粘液の量が増し水音がさらに卑猥になっていく
その音は洞窟内で反響し、周りの静寂も手伝うことで聴覚からも恥辱を与えていった
しばらく二穴の入り口を丹念に嘗め回していた触手達だったが、もう十分と判断したのであろうか一度退いて行く
『(え?…なんで?……)』
別に期待していたわけではないが、挿入を覚悟していた彼女にとっては肩透かしを喰らったようなものだ
もちろんデスパイアがこの程度で許すはずも無く、新たな刺客が霞の股間に送り込まれる
『ひっ!?…そんなの…そんなの無理!!』
その触手は彼女の腕ほどの太さを誇り所々に瘤や吸盤が付き、表面の数箇所から白濁した液体が噴き出す醜悪という言葉をそのまま表現したような物だった
しかもそれが二本。どこに収めるつもりなのかは言うまでもないだろう
『いやぁ!!……ダメです!!』
ジュブボボボボブ
『ひぎぃぁああああーーーーーーー!!!!!!!ひぃやはぁぁぁんーーーーーー!!!!』
幾ら丹念に二つの穴をほぐされていたとはいえ、腕ほどもある触手を受け入れきれるはずもない
ジュボボグリュムリュリュ
入れる、出す、曲がる、うねる、吸盤、暴れる、振動、回転
人智を超越した責め苦を与え続ける。雌に対する気遣いなどあったものではない
『ひぎゅうぅぅーー!!吸い付いちゃダメ!!暴れちゃダメ!!全部ダメーーーー!!!!』
なおも好き勝手に振舞う凶悪な二本の触手。もう霞の命運はこの触手に預けられたと言っても過言ではないだろう
不意に触手がビクビクと火山の噴火を思わせるような震えを始める
『え!?…ひゃ!……ま、まさか…出すの?…ダメ!…出しちゃ!?…出しちゃダメーーーーー!!!!』
どばびゅびゅごびゅりゅぶしゅーーーーーー!!!!!!!
『あひぃぃぃーーーー!!ダメ!!無理ぃーーーーーーー!!!!!』
一気に絶頂へと昇り詰めてしまった。普通はここで触手の動きが止まり絶頂の余韻に浸ることができるのだが、今回は違った。
『止まって!!お願い止まってよぉーーーー!!』
凶悪で醜悪な二本の怒張は射精しながらも暴れ続ける。射精は行為の終了ではなく、彼等の行うアクションの一つでしかなかった
新たな段階の責め苦が霞を襲い続ける
入れる、射精、吸い付き、振動、射精、暴れる、射精、回転、射精、射精、射精
休むことなく行われる狂気の宴…射精の間隔がどんどん短くなり、遂には常に出しっぱなしの状態で暴虐を繰り返していた。もう何度強制的に絶頂を迎えたか分からない
『もう…入らない!…受け止めきれないよぉ!…ひゃうん!?…イッたばかりなのにぃ!』
その後も延々と天使の処刑は続いた……
『はぁ…はぁ…はぁ……』
あれから何時間?何日?時間の感覚などとうに失っている霞にとってはそんなもの関係ない
最早喘ぐ力も失われ絶頂を繰り返すだけの肉人形と化していた。反応が薄くなったと感じたのだろうか?
ようやく彼女の二穴から凶悪な触手が引き抜かれる
じゅぽぉん
『ふわぁぁぁう……』
卑猥すぎる音と無気力な彼女の声を背に膣穴と菊穴が解放される。両方とも完全に開ききってしまっている、常人なら破壊し尽くされていただろう
大量に流し込まれた液体が逆流を始め、二つの白き滝が生まれる
依然彼女は焦点の合わない目で虚空を見つめるばかり。身体は天使の力で保護されても精神は常人のままなのだから
一度触手が退き、今度は異なる種類の触手が迫る。それは内部に大小様々な大きさの球体の詰まった触手
ああ…これは輸卵管か…
虚ろな意識と瞳で見つめる元天使。もう抵抗する気も起きない
じゅぽ
再び卑猥な音を立て膣穴は輸卵管をなんの抵抗も無く最奥部の密室まで受け入れる。間を置かずに放出される球体
ポコ…ポコン…ポココ…ポコポコン
『ふあぁ……お腹…溜まってるぅ…』
現実なのか夢なのかも分からない。異種の生物を強制的に孕ませられることに感情は泣き叫びながら抵抗したいと思うものの
疲労しきった身体と脳の思考回路はぐったりとしたまま淡々と託卵を受け入れる
『くぅん!…どんどん入ってくるよぉ……』
ポコココン…ボコム…ボコム…
大き目の卵も難なく収容してしまう子宮。本来愛する人との結晶を育む聖域もデスパイアの卵という邪悪な存在で埋め尽くされてる
『あはは…お腹いっぱぁい……ゴメンね…ワタシもう…ダメ』
誰に謝ったのだろうか。それは誰にも分からない
彼女の思考回路はある一線を越えてしまい、表情に薄ら笑いすら浮かべていた
そして彼女はデスパイアを滅する天使からデスパイアを産み続ける存在へと生まれ変わったのである
霞編バッドエンドにつづく
16 :
兄:2007/06/23(土) 21:40:36 ID:olazfBc/
以上です
短すぎで叩かれるかもガクブル
前スレの最後の作品がうpされてから
随分長いザ・ワールドだなとおもってたら
容量オーバーだったのかorz
まあ兄殿スレ立て&新作乙乙
あれ? 延々と続いていくのかと思ったらこれでENDか?
それはあまりに持った得ない。
うむ、せっかくキャラ立ちしてきた頃合で唐突に幕引き
ってのはチョット勿体無いと俺も思った。
それはそうと、メインディッシュよりもマッパ&腹ボコ状態で
転がる被害者たちに気がつけば(;´Д`)ハァハァ
ホント俺ってダメ人(ry
おちつけ兄弟達よ
「霞編」とあるからあと二人分あるってことではないのか
おわっと
兄氏GJであります!!
10スレ目の486からの続きものです。
敗北の女騎士シルフェールは、その麗しき体を魔の手によって陵辱されていた。
半裸に剥かれた白い肌にどす黒い邪気と触手が絡みつき、
身の毛もよだつ愛撫を加えて揉み解す。魔力と媚薬で敏感にされ、
さらに急所を巧みに刺激された肌はたちまちピンクに紅潮し、
秘め事に関しては無垢そのものといっていいシルフェールの精神に、
女であることの悦びを忠実に伝播させていく。
「あぁぁ、こ、、こんなの、、、こんなので、、、」
操も既に奪われていた。淫姦の魔法によって子宮どころか卵管の奥まで犯され、
尻を穿った肛虐の魔力に直腸の終点まで入り込まれている。
魔力の奔流がうねりをあげて両穴を掻き回すと、
腹が破裂しそうな錯覚に襲われ、シルフェールは身をよじって泣き喚いた。
だが、その声に嬌声が交じるのを彼女は自覚していた。
「そ、そんな、あうぅ、、」
物理的な力を伴わない挿入は、処女のシルフェールにさえ痛みを感じさせず、
淫楽のみを与える事ができるのだ。事実、彼女の処女膜は健在なままであったし、
貞操帯に食い込まれたままの尻穴も物理的に割り開かれている訳ではない。
だが、腹に突きこまれた淫術は、女の精神に挿入感を錯覚させて心を犯し、
性感に悦楽を刻み込んで理性を打ち砕く。前後の穴を激しい律動で抉られている
シルフェールにとって、それは現実的な陵辱を受けているのとなんら変わりはなかった。
「このままじゃ、、おかしく、、な、る、、、」
仰け反った体からは既に絶頂の気配すら感じられる。快感への耐性がない分、
処女の方が効果が高い。黒魔法が与える肉悦は、今のシルフェールには
憎むべき敵に痴態を晒す屈辱を凌駕していた。
「あう、、ぅ、だ、だめぇ、、、」
しかし、魔力の陵辱全てが精神的なものだけに留まるわけではない。
卵管にまで分け入った魔力が、卵巣を絞りたてている。
純潔の卵子を得て、子種を植えつけようというのである。
「ふん、ッう、くはぁぁぁ!!」
口に含まされた触手からは、排卵作用をもつ媚毒が放たれる。生臭い液体が染み渡り、
シルフェールの腹の中で魔族の子種を宿すための卵子が生み出され始める。
妊娠を先取りした乳房では母乳の生産までが始まっていた。
黒魔術の陵辱によって、シルフェールの体は、ただの慰み者ではない、
新たな魔族の母体へと作り変えられていたのだった。
「い、いやぁぁぁぁ!!!」
神官騎士の悲痛な悲鳴が響き渡った。
「はぁ、うぅ」
「だめぇ、いやぁぁ!!」
連れ込まれた部屋は寝室の跡らしかった。華美な装飾で彩られた部屋の中央に、
これもまた壮麗で、しかも1人で使うには広すぎる程の大きさの寝台が
2つ並んでいるのが目に止まる。
そこに数人の女性が横たえられていた。その誰もが若く美しい。
おそらく、この城の使用人たちであろう。彼女たちの体には黒い影が這い回り、
そのたびに、揃いの服に包まれた体をよがらせ、悲鳴になりきらない声をあげている。
年端のいかぬ少女から円熟した色気を放つ大人の女性まで、、、
「い、、や、、おなかが、体が熱い、、」
饗宴とも言えるその光景の中心には、異彩を放つ美貌があった。
一際目立つ漆黒の法衣がただならぬ由緒を持つ者である事を伺わせている。
なにより、毒蛇の如き触手に嬲られながらいまだに気品すら感じさせる様子が、
それだけで、彼女が相当な身分の持ち主であることを物語っていた。
異形の手にかかえられていたシルフェールは、その美女の隣に横たえられた。
豪奢な寝台のなかで2人の目が合わされる。
「あ、く、、公女殿下、、、、」
「、、神官騎士殿までが、、、」
面識はなかったが、衣服の残骸が互いの正体を知らしめた。
漆黒の法衣は高位の魔法使いの、そして、首筋を飾る紅玉は皇族に連なるものの証。
その二つを見れば眼前の相手が、100年に1人とも言われる天才的魔道士としてその名を知られた、
麗しの第三公女その人であることがシルフェールには分かった。
だが、彼女の法衣は乳房をあらわにするように引き裂かれ、
むき出しにされた豊満な膨らみを触手の愛撫によって揉みしだかれている。
「うぅ、くっ」
肩で切りそろえられた短めの黒髪が悩ましげに揺れ、艶を含んだ吐息が唇から漏れる。
聞くところによれば公女は自分より2つ年下の筈だが、女としては彼女の方が年上に見えた。
「くぅ、神官騎士殿にこのようなはしたない姿を、、あぁぅっ」
凛とすました横顔は少女の面影すら感じさせるのに、それが快楽に歪んだ途端、
悦びを知った大人の女の顔に変わる。悩ましげにしかめられた眉、涙で潤んだ瞳、吐息に濡れる唇。
その全てが背筋が震えるほどの色気を感じさせた。いったい、どれほどの手で磨かれれば、
自分より年下の女性がこれほどの円熟を得られるというのか。
シルフェールの眼前で、公女の下半身からスカートが剥ぎ取られていく。
あらわになった黒いレースの下着に浮かんだ染みを目にすると、
シルフェールはなぜか自分の体までが熱くなるのを感じていた。
だが、痴態をさらす様はシルフェールもかわらない。鎧を着せられたまま胸当てと
スカートのみを剥ぎ取られ、純白のシルクの下着を性器の形が分かるほど股間に
食い込まされているのだ。
「私の方こそ、殿下の御前で、、きゃぁ、、」
貞操帯の下でシルフェールの下着もまた濡れていた。
「はぁ、き、騎士殿、んんっ」
「く、、、殿下、はぁん」
寝台の上に半身を起こし、公女とシルフェールは口付けを交わした。いや、交わさせられた。
首筋から回って舌にまで絡みついた触手が二人の体を引き寄せ、無理矢理その唇を重ね合わせたのだ。
今、シルフェールたちがいる寝室には異界とつながる無数の「穴」があけられている。
黒く渦巻くその穴からは触手が幾つも這い出し、寝台の上の獲物たちを絡め取っていた。
強制排卵の魔術を施され、魔族の卵子を身篭った彼女たちに子種を植え付けるためである。
触手に導かれ互いの舌が口腔に差し入れられる。
「ん、くっ」
「はぁ、、むぅ」
白い喉が互いの唾液を飲みこむ間に、2人の体は触手によってきつく戒められて行く。
乳首同士が繊毛触手で結ばれ、胸の谷間に二の腕ほどもあろうかという
極太の触手が差し込まれる。
「ふむん、、、」
股間にも触手が通され、張り合わされた性器を嬲りたてる。
触手の背には鋸の刃のような三角形のヒレが無数に立てられており、
無遠慮に肌に食い込んでくる。それが激しく前後に動かされるのだ。
貞操帯に守られたシルフェールはともかく、薄い下着しか履いていない公女は、
敏感な場所へその責めをまともに受けてしまう。
「、あうぅ、、」
下着ごしに性器の熱が感じられるほどの動揺だった。
高貴な気品に満ちていた美麗の公女が悶え泣き、
股間から汗と愛液をブレンドさせた雫を滴たらせる。
脚にからまった触手がそれを旨そうになめ取った。
「そんな、こと、まで。、あぁ、はしたない、、舐めとられる、なんて、、、」
公女が辱められている間、シルフェールはその神聖理力を触手たちに食われていた。
彼女の中で異形に打ち砕かれた魔力中枢が回復しつつあったのだ。いまなら力さえ集中できれば、
再び必殺の一撃を放ち周囲の魔物を殲滅することもできる。だが、もちろんそれは望むべくも無い。
無垢な体を嬲られ、生まれて初めて味わう肉の悦びに身をよじらせるたび、
力の象徴たる純白の翼から砂粒のように理力が零れ落ちてしまうのだ。
神官騎士としての自負の支えとも言えたシルフェールの理力は、
今や陵辱者を悦ばせるための餌でしかなかった。彼女の翼は、お礼にとばかり吐き出された、
触手の白濁液によって無残に汚されていた。
「ん、はぁぁ、、」
眼前の公女も力を食われているのは例外ではない。
彼女の背には、魔法使いの象徴としての、蝙蝠を思わせる黒い翼が出現していた。
それをシルフェールと同様触手に絡めとられ、白濁液を塗りたくられている。
「ん、、だめで、す、、翼は、、感じすぎて、くぅ、」
敏感な翼を嬲られ息を上げた彼女の股間で、触手の動きが一段と深くなる。
背ビレの先端が敏感な肉芽に触れると、峻烈な快感に焼かれた公女の子宮が収縮し、
一際濃密な愛液を吐き出した。
「は、はぁぁぁぁ、、、」
同時に尾を引く悲鳴をあげた彼女はキュッと身を硬くしたかと思うと、次の瞬間には
ぐったりとなって体をシルフェールに預けてきた。
「で、殿下!?」
「あぁ、き、騎士殿、だめで、す、動かない、で、、、」
公女の股間は今程までと違う黄ばんだ愛液でネットリと濡れていた。
それは卵子が完全に子宮へと降り、受精の準備が整った証拠だった。
震える唇から無理矢理満たされてしまった女の嗚咽がもれる。
「ぁぁぅ、、」
やがて、周囲の女性たちからも次々と悲鳴があがり、寝台の上へぐったりと果てていく。
その上気した体へ向けて、色も形も様々な種付け用の触手が胴体を伸ばし始めた。
「はぁ、来ないで、、」
シルフェールの背後で、怯えた声があがる。
種付け用触手は、愛撫用触手に比べて一回り以上も太く、その太さを増した部分に
子種である精子を溜め込んでいた。根元は穴の先にあるため正確には分からないが、
彼女たちの拳ひとつ分ほど膨らんだ胴体が、少なくとも背の丈ほどの長さに伸びている。
人間の男の射精など拳半分にも満たないのだから、その凄まじい量がわかる。
しかも、彼女たちはその口や顔で、触手の精液がとてつもなく濃厚であることを教えられていた。
自然、恐怖に身震いするが、果てたばかりの体は満足に動かない。
間もなく種付け触手が最初の女性を貫いた。
「ひッ、はぁぁぁ!!」
一番年上の色気に満ちた声だった。それを皮切りに悲鳴が連なる。
「はぅぅ!!」
「だめぇぇぇぇ!!」
「ん、あぁ!!」
年端もいかない少女の声もあった。一通りの獲物をモノにした魔物たちは、
最後に残された極上の2人にその毒牙を向けていった。
強い魔力を持つ者にはより強力な子種を孕ませることが出来る。
シルフェールにそれを成す栄誉を与えられたのは、彼女を捕らえた異形だった。
異形の化物は寝台で悶える2人の元へ歩み寄ると、恐れ多くも公女の口でその肉茎を奉仕させた。
そして十分な硬さを得ると軽く精を放ち、
咳き込む公女を尻目にしてシルフェールのみを寝台の中心に組み伏せる。
正上位で無理矢理開かれた脚の間に、異形の腰が割り込んできた。
「け、汚らわしい手を離しなさい、、」
普段のシルフェールならそれを払いのけることができた。だが、
今は力の抜けた腕で肩を押し返すことしかできない。なんなく押さえ込まれ進退窮まってしまう。
「く、こ、こんな事で、私を、、むぐぅ、、」
異形は舌を伸ばしてシルフェールの口を黙らせると、止め具を引きちぎって貞操帯を外す。
あらわになった下着は濡れそぼって透き通り、恥部を隠す役目も果たせていなかった。
それを見た異形の中に人間の男と変わらない欲望が沸き起こる。
掬い取った愛液を頬に塗りつけ、まずはシルフェールに己の痴態を自覚させてやる。
そして下着に手をかけると、恥辱に震える股間に一気に食い込ませてやった。
「ん、くぅぅぅ、、」
シルクの布地越しに、翳りのほとんど無いピンク色の粘膜がくびり出された。
やや膨らみ気味の恥丘がパックリと割れ、内部で蠢く狭口までさらされてしまっている。
その中心に異形の男根をあてがう。
「んっ」
ビクッとシルフェールの背筋が震えた。すでに黒魔術で犯されていたとは言え、
物理的な挿入はまだ受け入れた事がない。その未知の経験に対する恐怖は、
勇敢な神官騎士である彼女ですら怯えさせるのに十分であった。
しかもそれを、心を許した者にではなく、憎むべき敵の醜悪な手によって
成されようとしている。口を塞がれていなければ泣き出していたかもしれない。
眼前の化物が目を細め、いよいよその時が来たことを伝える。
シルフェールの眉が僅かに震えた。
(くぅ、こんなの、、いや、、)
自分を苦しめてくれた女の怯えた表情を肴に一層男根を震えたたせると、
異形は一気に腰を沈めた。同時に舌を引き抜きシルフェールの断末魔を楽しむ。
「い、いや、はいって来ないでぇぇぇぇ!!」
下着ごと突き込まれた亀頭が処女膜を何の感慨もなく突き破り、一気に子宮口まで達する。
シルフェールは二度目のロストバージンの衝撃に意識を飛ばされていた。
黒魔術の挿入で慣らされていたため、痛みはほとんど無かった。
加えて異形の背から伸びた骨筋ばった翼が乳房や腰の括れを絡めとり、
性感帯を上へ下へと揉みしだくと、むしろ喜悦のほうが大きく感じられてしまう。
異形の挿入にシルフェールは女の声で応えていた。
「あぁん、、ふ、深い、、はぁん、、」
異形の方も組み伏せたシルフェールの胸と股間に手を伸ばし、
巧みな愛撫で彼女を昂ぶらせていく。
シルフェールの卵子がまだ卵管の途上にあって子宮に降りきっていない。
種付けをするには彼女を絶頂させて排卵させる必要があることを、異形は知っているのだ。
腰を深く沈めて子宮口をこね回すと同時に、
肛虐の魔法を再び放って後ろからもシルフェールを突き上げる。
「ん、いあぁぁぁ!!」
シルフェールが処女を散らされる横で、公女は股間にある触手の圧倒的な存在感に身を硬くしていた。
「ん、くぅ、、そんな、入るわけが、、」
先程まで乳房を嬲っていた極太触手が彼女にあてがわれた種付触手だった。
だが、彼女はそれだけではすまされない。もともとシルフェールに向けられるはずだった
種付触手が内腿に絡まり尻を伺っているのだ。
「だ、だめです、、そこは、」
陵辱の中でも気品を失わなかった高貴な顔にも、徐々に恐怖の色が濃くなっていった。
魔弾を受けたシルフェールの鎧はあっけなく砕け散っていた。
異形は全裸に剥いたシルフェールを壁際にたたせると、
翼をわしづかみにして後背位で彼女を犯し始めた。
「は、後ろは、いやぁぁぁ!!」
今度は自らの男根を尻に挿れ、代わりに子宮へ黒魔法のペニスを突き入れる。
前後左右、腰を自在に振りながら腕を伸ばし、背中を流れる金髪をかきあげ、
震えるうなじを生臭い口付けで吸いたてる。そのまま上体を引き起こし、
穢れを知らぬ乳房を遠慮なく揉みしだく。
「ん、くぅ、、はぁぁぁ、、」
シルフェールの心は敗北感にまみれていた。実力で戦いに敗れた上に純潔を奪われ、
そして不浄の穴まで辱められてしまった。しかもそれを拒絶しきれずに、
辱めを半ば受け入れてしまっている。
神官騎士としての厳しい戒律の中で築きあげてきた彼女の全てが、
一夜のうちに崩れ去ってしまった。そして、彼女の中にあらたな感情が芽生える。
(いっそ、このまま全て陵辱され尽くしてしまえば、、)
シルフェールの中に眠っていた被虐的な性感が、極限の陵辱のなかで
頭をのぞかせたのだ。
「だ、だめ、、何を考えているの!」
男根が尻から抜かれ、異形の方へふりむかされる。異形は向き合う形になったシルフェールの
腰を抱えあげ、立ったまま男根を彼女の性器へ捻じ込んだ。
今度は尻へは、魔力ではなく、翼を変化さえた触手を潜り込ませる。
「ん、やぁァァァッ!」
声音に拒絶の色はなかった。初めて前後同時に魔力でない実物の異物を受け入れた快感が、
意識を弾きそうなほどの衝撃となってシルフェールの脳裏を焼いたのだ。
「は、はぁ、何、、この感じ、、」
収縮した子宮を突き上げられて全身が仰け反り、腰が浮くような感覚に捉われる。
筋張った触手に肛門を出入りされると、背筋を悪寒に近い痺れがはしり、
言葉では言いあらわせない、うねりの様な疼きが上ってくる。
「んく、ひあぁっ、、」
自分の声すら遠くに聞こえ、もはや何を言っているのか自覚できない。
「こ、これが、イクっていうこと、なの、、」
微かな理性が先程の公女の痴態を思い起こさせた。そして、このままイクという事が
どういう結末を招くかという事も。
眼前の異形が目でそれを伝えてくる。
(お前がイクと同時に、子種を注ぎ込んでやる。)
「い、いやぁぁぁぁ!」
精一杯の拒絶とは反対に、異形に犯される結合部からは黄ばんだ愛液が噴出した。
すぐさま周囲から触手が殺到し、それを舐めとるように股間を這い回る。
「う、いや、だめ、、そこは、、」
暴れまわる触手にクリトリスの皮を剥かれ、シルフェールの全身が
悪寒に捉われたかのようにガクガクと震える。舌を噛みそうになって、もはや声すら満足に出せない。
やがて、股間の群れに背ビレ触手が加わり、尖らせた先端で剥き出しの肉芽を前後に抉り始めた。
「やッ、うぁ、そん、な、、すご、、はぁッ!」
痙攣する体から異物が引き抜かれる。そして次の瞬間、男根と触手が前後の穴に一気に没入した。
「うぁッ!」
突き上げられた顎が天を向き、開かれた瞳が何も無い宙を見つめる。
衝撃で揺らされた子宮が反動で男根の方へと降り、子宮口がなかば亀頭を咥え込む形になる。
そこを激しく抽挿された。前後の穴を異物が激しく出入し、
彼女の身体と意識を高みへと押し上げていく。
「ふぁっ、もう、、だめ、、イ、ク、、」
堪えきれない一線を越え、シルフェールの中で何かが弾けた。
一瞬体の重さがなくなり、次には全身を硬直させるほどの熱い衝撃が体を貫く。
同時に異形の男根が射精した。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
それは声を出していなければ気が狂ってしまいそうな衝撃だった。
膣内に射精される感覚は、彼女が想像していたより遥かに鮮烈で、そして長く続いていた。
化物の射精は何時までも止まらず、
子宮の中に熱をもった不気味な粘液が満たされていくのがはっきり分かってしまう。
「い、やぁ、おおすぎ、、る、、ん、はぁッ!」
絶頂したばかりの粘膜を焼かれ続けるせいで、シルフェールもまた飛ばされる感覚が
何時までも収まらない。張り詰めた神経が弛緩した瞬間、息をつく間もなく次の高みに襲われて、
知ったばかりの女の愉悦を2度、3度と味あわされてしまうのだ。
「うあ、や、はぁッ!、、あう、い、くぅッ!、、はぅ、ま、またぁぁぁぁ!!」
瞬く間に3回上り詰める。絶頂の余韻に余韻を重ねられ、飛ばされる高さがどんどん
高くなっていた。それにつれて味わう衝撃も余韻もより深く長くなるが、
イカされる間隔だけは変わらない。ついにはイキ終わらないうちにイカされてしまい、
絶頂感が止まらなくなる。
「はッ、はうッ、だッ、めぇッ、もッ、もうッ、はぁぁぁぁッ!!」
いまや言葉の1つ1つが絶頂の悲鳴だった。シルフェールは泣きじゃくる子供のように頭を振って、
その凄まじい快感に踊った。すでに腹を満たすには十分過ぎる程の精液を注ぎ込まれ、
新たに射精されても受け入れきれない。溢れた粘液がだらだらと脚を伝って流れ落ちるだけであった。
だが、異形の精力は衰えない。腰を抱く腕に力がこめられ、肛門の触手までが脈打つと、
シルフェールの瞳は恐怖に染まる。
「そ、そんな、もういい、これ以上、後ろにもなんて、はぁう、先端が膨らんで、だ、出すの、、ッ!?」
次の瞬間、直腸にむけて粘液の奔流が放たれた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
後の穴に射精を受けた瞬間、シルフェールの精神は限界に達した。
前後の穴への射精でイカされる回数が2倍となり、もはや彼女がイッていない時は存在しなかった。
その後、それがどれほど続いたのかは本人すら覚えていない。彼女は薄れた意識の中で、
ようやく異物が抜かれるのを感じた時、ただ一言弱々しくつぶやいた。
「やっと終わったの、でも、、、」
その先は聞き取れなかった。気を失ったシルフェールの体は異形の手に抱かれ、
既に触手による種付けを終えた公女の横に横たえられた。
「く、騎士殿、、、」
美麗の公女は腹の中でうずくおぞましい感触に身悶えながらシルフェールに身を寄せると、
自分と同様に穢しぬかれた神官騎士に唇を重ねた。そして、その温もりに微かな安堵を覚えると、
彼女もまた深い闇の中へ意識を堕としていった。
以上でとりあえず終わりです。
公女の方は名前すら考える前に力尽きました。
>>30(;´Д`)ハァハァ
イキっぱなしとか注ぎっぱなしに萌える
両穴攻めは大好物であります!!
>前スレラスト
未知の生物に犯されるのも大好物でありまっす!!
キャラ立ちも良くて面白く読ませていただきました
>>31 GJだよGJ
ここ最近で一番好みだ、ジャンル的にもエロさ的にも
ではさっそく使わせてもら(ry
竜姦らしきものができたので投下します
竜と姫
「はぁ、はぁ・・」
「どうした。もう息が上がったか」
杖を持った少女は黙って頷く。
「経験あるのみだ。あまり無理するなよ」
左手に剣を持ち、長髪の男は残った敵に斬りかかっていく。
「・・すごいなぁ。私、あの人に助けてもらってばかり」
少女は亡国の王女。生き延びるため国を捨てて外へと出た。
魔法の心得はあるがまだ基本的な魔法しか使えず、逃げてばかりだった。
その途中に魔獣に襲われ、ここまでかと思ったが偶然とおりかかった剣士に助けられた。
そして、少女は剣士について行った。何かはわからないが。
「フェルさん!」
男の背後に魔獣が飛び掛る。
「案ずるな」
瞬間に後ろに向き、剣で斬り飛ばす。
剣をしまうと日は傾き夕暮れになっていた。
「やれやれ。今日はここで野宿しなければならないか」
男は森の入り口あたりに少し余裕のある場所をみつけた。
「茂みも結構あるからな。ここなら気づかれにくいだろう」
男は枯れ木を集めて少女は火をつけた。座ってゆっくりしてると話をはじめた。
「レミア、怪我などはないか?」
「は、はい」
「・・しかしお前、王女だったな。1ヶ月前お前を助けてから勝手についてきてるが無用心だとは思わないのか?」
「え?」
「一国の王女がだ。俺のような素性の知れぬ者についてきて無用心だと思わんのか?」
少女は頭を傾げて不思議に思う。
「とんだ箱入り娘だ。相当親から大事にされたんだろう」
「でも、フェルさんは・・何だか安心できるんです。よくわからないけど」
「安心できる?」
「はい、優しそうで、何だか包んでくれそうな・・」
「・・不思議な娘だ」
フェルは少し笑うと少女を寝かしつけて見張りにはいった。
少し間を置いて懐から石を出した。
「・・・この石の存在を知っているのか。この娘は」
白く輝く石。彼は石を持ちながらレミアから離れた。
城が落ちた日。彼女はどうすればいいかわからなかった。ただ、母親から逃げて生き延びろとだけ言われた。
「レミア、逃げなさい。あなただけでも生き延びるのよ」
「お母様、そんなのイヤ!お母様も!」
「・・ごめんなさい。私にはこの国を守る責任があります。あなたは生き延びて欲しいのよ」
「お母様・・」
そう言われてレミアは逃げ延びた。東の大国セアに攻め落とされる城を背に受けて。
「お母様・・・お父様・・」
はっ、とレミアはふと目を覚ました。
「夢・・もう1ヵ月半にもなるのね」
周りを見るとフェルがいないのに気づく。
「あ、あれ?フェルさん?」
下着のみの体に上着をあてて立ち上がって近くを歩くと一体の巨大なドラゴンが茂みの周りを歩いている。
「(きゃっ・・ドラゴン!)」
レミアはすぐに引っ込んだ。
「(こんなのに見つかったらすぐに食べられちゃうわ・・フェルさんを探さないと)」
だが、不意にドラゴンと目が合った。
「あ・・・」
食べられる。そう思ったがすぐにドラゴンは目を外した。
「(・・・はぁー気づかれてなかったのね)」
すぐに元のいたところに戻って布を被った。
「おい、レミア起きろ」
「う、うーん」
ぺんぺんと頬を叩かれ目を開けるとすぐ近くにフェルがいた。
「あ、フェルさん・・どこに行ってたんですか!?私、怖かったんですよ!」
「何があった」
「ドラゴンが・・ドラゴンが側にいて、それで目が合って・・」
「・・すまない。怖かったんだな」
レミアの頭をなでる。
「あ・・はい」
「ドラゴンならここにはいない。出発するぞ」
「(初めて・・なでなでしてもらったの)」
少し顔を赤らめていた。
街道に出るとしばらく歩いた。
「まだ町はなさそうだな、この分だとまた野宿かもな」
「・・そうなんですね」
「嫌じゃないのか?」
「あ、いえ・・またなんだなって」
地図をみると二日はかかる道だ。途中に湖があるのでそこで野宿することにした。
「邪魔だ!」
「えい!」
魔獣が襲ってくるがフェルの剣とレミアの魔法で向かってくる先から倒していく。
飛び掛ってくるものは剣で斬り飛ばし、弱まったものは炎や冷気の魔法で倒した。
「はぁ・・」
「少し休むか」
木にレミアは腰を落として寄りかかった。
「街道なのに魔獣は出るんですね」
「ここ自体人が通らないからな。整備されてないんだろう」
フェルがゆっくりとしているところを見てレミアは胸を鳴らせながら聞いた。
「・・あのフェルさん、フェルさんって好きな人とかいらっしゃるのでしょうか?」
「なぜ聞く?」
「なんとなく・・」
少し渋った表情をすると
「いない」
「えっ、本当に?」
「本当だ。お前はどうなんだ?」
「私がですか?」
「そうだ」
顔を下に向けるとみるみるうちに赤くなる。
だがフェルからは見えている。
「え・・と、一人だけいます」
「一人か」
声がかすれかすれになって言う。
「誰かは・・・内緒です」
「わかった。そろそろ出発するぞ」
彼女がフェルのことに好意を抱いているのはとてもではないが言えなかった。
「ここなら水にも困らん。ゆっくり休めよ」
木の近くに休める場所を作るとそう言った。
「・・そ、それじゃ、水でも浴びてきますね。しばらく入ってないし・・」
レミアは布を持つと湖に向かっていった。フェルは彼女の後ろ姿をじっと見つめていた。
服を脱いで近くの木の枝にかけると湖に入った。
「ぷはぁ!気持ちいい・・」
旅で汚れた体を洗う。何日ぶりだろう。城にいたときは毎日体を洗ってた。
「・・・私はどうすればいいんだろう。生き延びてどうすればいいんだろう」
水面に体を浮かべながらぼそぼそと言う。
「・・このまま誰かにもらってもらうこともできない。・・・フェルさんは私のことをどう思ってるのでしょう」
亡国の王女。だがそんな気はさらさらない。むしろ普通の女の子としての夢のほうが強い。
誰かのことを好きになってもらわれる。そして一緒に生活する。ただの女の子としての夢。
「・・だめなの?・・もうない国なのに責任背負わなきゃいけないの?」
考えるとだんだん重く感じてくる。側にいるのはフェルだけだが話かけても当たり前のような答えが返されるだろうと思っている。
鼻の下まで水の中に入れてぷくぷくさせてると
ズシン。
「えっ!何!?」
重い足音。だんだんと近づいてくる。近づいてくるものは暗いが、月明かりが湖の水面に反射して姿が見える。
「あ・・・ああ」
森で目が合ったドラゴンが今、目の前にいる。
「ど、どうして・・いや、来ないで!」
ドラゴンは湖に近づく。レミアはひたすらあっち行けと言う。
「下がって!下がりなさい!」
言葉は通じているのかもわからず湖にドラゴンは入る。そして
「きゃー!!フェルーー!!」
すぐにドラゴンに捕まった。
ドラゴンの腕の中にいる。だがドラゴンは食べる気配はない。
「な・・なんなの?」
口をレミアに近づけると大きく開けた。
「やっぱり・・」
だが中からとても甘い香りが漂ってきた。
「・・なに?この香り・・」
このドラゴンは自分を食べるつもりではないらしいが何かしようというらしい。
「だめ、早く逃げなきゃ・・」
手の中でもがもがとあがくがしっかり捕まっていて逃げるにも力で逃げれない。
「うーん、風の魔法なら」
魔法を唱えようと詠唱に入った。だが
「ひゃっ!」
ドラゴンがなめてきた。それを何度も何度も。
「や、やめて・・甘いのとネバネバで気持ち悪いわ・・」
執拗になめてくるがそれでもレミアは逃げようともがく。
次第に体じゅうがドラゴンの唾液でベトベトになっていった。
「どうするというの?」
レミアはドラゴンに目を向けて言った。じっと見つめ合っていたがドラゴンが口を開いてまた吐いてきた。
「また・・でも食べるわけじゃないしなんなの?」
しばらく嗅いでいると突然股のところが熱くなった。
ドラゴンは口を近づけて舌を出すと股の亀裂を舐め始めた。
「やめて。あ、あんっ!」
ペチャペチャと舐める。亀裂から透明な液が流れ始めているのをドラゴンは見ている。
「だ、だめ・・やっ」
舐められる度に力が抜けていく。
「フェ・・ルさん・・」
竜に舐められているが次第に気持ちよくなっていく。
そして
「やん、だめぇ!あ、あん!あ〜〜〜〜!」
体を痙攣させて股からすごい量の液を噴出して達した。
「(フェ・・ル)」
好きな人のことを思ってしばらく気を失った。
意識を取り戻すと竜が自分に水をかけて体を洗っていた。
レミアを股のところに持っていくと竜の性器が立っているのが見える。
「い・・いや・・・そんな」
これから自分は竜に犯される。そしてフェルではなくこの竜に初めてを奪われる。
「フェルさんのじゃなきゃいや!離して!」
必死にあがくが離そうとはしない。だが頭の中には声が流れ込んできた。
「俺だが駄目なのか?レミア」
聞き覚えのある声。
「え・・誰?」
「お前の目の前にいる竜だ」
「・・あなたは誰なの?」
「レデニア王国王子にして最後のマムクート、フェル・アデニス」
「・・フェルさん?」
「そうだ」
フェルだとわかるとレミアは安堵した。
今までの行為はフェルと自分の性行為だったのだ。
「人と竜、どちらにもなれるのでな。お前を満足させようと思ったが・・」
「・・いいよ」
「ん?」
「フェルさんの・・ちょうだい」
いきなりの受け入れを聞いて少し驚いたが
「いいのか?壊れるまでやるつもりだが」
「フェルさんなら赤ちゃんできてもいいよ・・」
その言葉を聞くと竜はレミアにブレスを吐いた。さっきよりかなり強い。
「ふぁ・・あん・・だめぇ」
「媚薬効果がある。直に体の芯から疼きはじめる」
さっきの息もあり、レミアは少し目が虚ろになり始めた。
竜はレミアの亀裂に自分の性器を入れた。
「あ・・がっ、痛い!」
「初めてだからな。痛みは伴うが少しずつ気持ちよくなる」
「かはっ・・ひぎぃ!」
気持ちよさよりも痛みが先行した。人間のより数倍大きいものを入れられ処女を奪われたレミア。
「いたい!いたい!」
「もうじき気持ちよくなってくる頃だ。少し我慢しろ」
竜は腰を動かして自分の性器を出し入れする。
レミアも何とか堪えている。
「はぁ・・はぁ・・・ふぁ?」
効き目が現れ始めた。痛みが徐々に消えていく。
「気持ちよくなってきたか?」
「ふぁん、・・うん」
出し入れされているが痛みどころか気持ちいい。
「あっあんっ・・きもちいい・・」
竜は尻尾でレミアの尻の穴にも進入した。
「ふぁあん!そこは・・だめぇ」
前と後ろ両方を攻められる。それも好きな人に。それだけでレミアは幸せそうにしている。
「あ・・・だめぇ、おかしくなっちゃうよぅ」
意識がかすれてきた。このまま果てて彼に身をゆだねようか。
迷っていたがそんな猶予もなく徐々に達してきた。
「フェルさぁん・・もっとはげしくぅ・・・」
「じゃ、こうしよう」
竜に後ろ向きにされてM字に足を開かれる。犯されているのがはっきりと見える。
「あん、あんっ!らめ・・そんなに、やったら、こわれ、ちゃうよぅ」
「受け入れたのはお前だがな。壊れるまでやるぞ」
「そん、なぁ、やぁん。はげしい、よぅ」
貫かれているうちに段々と頂が見えてきた。
「あんっ、あんっ、らめぇ・・なにか、くるのぉ!」
「イクっていうんだ。普通は」
「イク・・イっちゃう〜!」
「出すぞ!」
レミアが達するのと同時に竜もレミアの膣内に向けて許容範囲を超える量の精液をぶちまけた。
それと同時にレミアは気を失った。
それから朝まで延々と犯され続けてレミアのお腹はぽっこりと膨れていた。
「らめぇ・・・おなかいっぱいだよぅ・・」
竜は石をかざすと人に戻った。
「壊れた王女、悪くはないな」
フェルはレミアを抱きかかえると二人で寝床に戻った。
彼と関係を持ったレミア。その顔は王女としてではなく、一人の牝としての顔だった。
「・・こどもが、できちゃったら、いっしょにいてくれる?」
「できなくても一緒にいてやる」
「フェルさぁん・・」
彼女はそのまま眠りについた。
4年後、フェルの助けで何とか国を取り戻したレミアは自国をレデニアと同盟を結ぶことにした。
遠いが要請があればすぐにでもこたえてくれる。
そして二人は結婚したが、式の日以来レミアの姿は見えていない。
「らめぇ・・そんなところ、せめられたらぁ、イっちゃうよぅ」
「ずいぶんと口答えするな」
「ごめんなさい、ごしゅじんさまぁ・・」
レデニア城の秘密の部屋にフェルの牝奴隷となったレミアがいるのはフェル以外知らない。
側には4年の間にできた3匹の竜の幼生がいた。
文章とエロ描写下手で申し訳ありません(´・ω・)
竜と人がふれあうんだったらFEの世界観の方があうよね・・?
GJ!
41 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 17:26:41 ID:XzYEGOg+
GJ!
俺は結構好きだな、最初和姦で牝奴隷になる話。
だが、竜は汚くないから怪物って感じがあまりしないな。
まあ、ともかくGJ。
sage忘れスマソ
43 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 18:23:30 ID:1hcOvxyU
>>39 触手以外もなかなかイイ!
是非奴隷生活をkwsk
神楽スキー氏の桜野タズサ触手凌辱SSまだ〜?
いいねえw
>>42 sage忘れてくれたおかげでこのスレに気付きますたw
職人さんまとめてGJ!
FEと聞くとアースの方しか浮かばない
エムブレムの方なの? アースしかやったこと無いからわからんね
最近、神が連発している中、皆様お忘れでないでしょうか。
今回は、私のお話に便乗してくださった、
皆様方へのお礼も兼ねまして、外伝を書いてみますた。
正直、エロは一部分しかありません、
あまり期待をなさらないように(´・ω・`)
〜便乗様達に捧げる結末的外伝
「近い!近いぞ!感じる!ビンビンくるわい!」
「おぬしもか!わしもじゃ!今までとはまるで違う空気を感じるのじゃ」
「同士よ、水気ではないのかの?、まあ確かに予感を感ずるわ」
「皆の者!聖地は近いぞ!最後のひと気合じゃ!」
「応!!」
暑苦しい塊に、より一層暑苦しい気合が入った。
筋肉隆々の兄貴・・・元腐女子集団は今、最後のスパートに入っていた。
池袋での屈辱に始まり、秋葉への望み、己が集団にのみ降りかかる障害。
そして次々斃れ美少女に身を落としナマモノに嫁いでいった仲間たち。
己が心への葛藤、そして新たに深まる誓い。
様々な思いが、筋肉1人1人によぎった。
そして今。彼らの目標は達成されようとしていた。
「長かった・・・ほんと長かったわい・・・」
「ばかものぉ!歓喜に涙するのは本懐を遂げられてからにせい」
「そうじゃ、そうじゃったのう・・・」
やがて仲間の一人が、いつもと違う風景を目にし、指さす。
「あれを見よ同士よ!あの看板を!」
「おお、あれはまさしくとら○あな」
「アニ○イトの看板もあるぞ!」
「○ッセ○ンオーもあるわい!」
「間違いない!あれこそ秋葉。我らに約束された聖地なるぞ!」
もはや咆哮といっていいほどの喜びの声を上げる彼ら。
「まっておれ・・・日向殿・・・永遠の愛を貴殿に・・・」
「越前殿・・・これからはずっと・・・」
目を血走らせて、そんなうわごとを発しながら、
彼らはついに、この地にたどり着く。
地に足を踏み入れるや、あんなに激しかった逆流がウソのように消えうせ、
街をもっとよく見渡せるようになった。そして、彼らの目の前にあるのは・・・
美幼女、美少女、美姉さん、美熟女
どこをどう見渡しても女。しかも必要以上に質の高い女達・・・。
この光景に、彼らは戸惑いをあらわにする。
「なんじゃ・・・なんじゃこれは・・・」
「女共しかおらぬだと・・・?」
「しかもこの不必要なまでの奇麗ぞろい・・・まさか奴ら・・・」
「そんな・・・ありえぬ・・・そんなはずはない!」
そんな彼(女?)らの疑念や否定が、次に響いてくる声によって打ち消された。
その方角を向いた彼らは、今度こそ仰天した。
あ・・・ん・・・だめぇ・・・
いやぁ・・・アイドルはぁ・・・純潔であるべ・・・ひあっ!
その他ファンのみなさんごめんなさぁいぃ・・・い・・いくぅ〜〜〜!
様々なコスプレをした粒ぞろいの美少女たちが、
往来でファンと称するナマモノ達に犯されている。
中にはカメラ小僧もいて、耐水性カメラでフラッシュを連発していた。
歩行者天国の萌え系ストリートライブかはたまたアイ○スか。
いずれにせよ筋骨隆々の闖入者を受け入れる場面でないことだけは明らかだった。
「ぬうおおおおおおおおぅおぅおおおおっ!!!」
「なぜじゃあああああああぁぁあああぁあぁあああ!」
「これは何たることぞ・・・」
「わしらに約束された場面は!?」
「美少年たちの、美少年たちによる、美少年たちのための失楽の園ぉおぉお」
筋肉一人一人の困惑は、やがて憤怒へ替わってゆく。
「やあたくましき人達。秋葉原へようこそ。ヲタ一族を代表して歓迎しようwww」
後方から可愛い声を聞いたのはその時であった。
振り向くと一人の美少女が立っていた。
栗色ショートボブの愛らしい顔立ち、小柄な体をLLのシャツとズボンで包んでいる。
「来ていただいたところ悪いけどさ、ここってやっぱ、
メンズニーズ要素が強いらしくてさ。少年はおろか蓋すらないんだよねえ。
いやほんと、遠路はるばる申し訳ないけどさwwwww」
愛らしい少女の口元が悪戯に歪んだ。こいつは絶対申し訳なく思ってない。
「おおおおおおおおお・・・・」
やがて兄貴の一人が天を仰ぎ、ひざをついて慟哭する。
それをきっかけに、次々と兄貴たちがひざをつき始める。
なかにはorzの体勢となり号泣する者までいた。
彼(女)らは、一人一人形こそ違えど、絶望していた。
「池袋があんな状態だったというのに!不公平なり!理不尽なり!」
「わしらは、いったい・・・何のためにあの試練を・・・」
「これでは、散っていった多くの同胞たちが、浮かばれぬではないかぁっ!」
しかし、中には、まだ希望を失わない筋肉もいた。
「気をしっかり持たれい同士よ!わしらが立ち上がるのじゃ。
わしらで新たなる腐の道を、貴腐人道を極めようではないか」
気丈にも、絶望にうなだれる筋肉を賢明に説得する。
だが・・・
orzの体勢になり微動だにできなくなっていた筋肉の姿が
ぐにゃぐにゃと変成し、一瞬関取のような女の姿になったが、
やがてまたメタモルフォーゼしていく。
「ど・・・同士よ・・・い、いかん!気をしっかり持つのだ!
わしらの乙女心は永遠のものぞ!同士よ。同士よおおおおっ!」
必死の説得も空しく、メタモルフォーゼは完成していく。
それは、毒々しい緑色をしており、何本か蛸のような脚を持ち、
真ん中に巨大な眼を持っていた。
そして、何処に口があるのか、「それ」はたった一言、こう言った。
「絶望!新たなる道!そしてシュマ○ラスでシュ!」
言うや否や、それは足早に、目下凌辱中の現場へ飛び込んでいった。
「こ・・・こは如何なること・・・」
見回すと、他の筋肉も、同様にメタモルフォーゼを始めていた。
変わるわ変わるわ、巨大イソギンチャクやら犬やら、得体の知れない妖怪変化。
果ては某閉鎖空間のアメーバ状人型生命体までいる始末。
「これは・・・わしらが忌み嫌っていた、あのナマモノども・・・
ということは・・・腐たるわしらの運命とは・・」
「そう、美少女となることをあくまで拒否したものは、
それでもこの世界で生きる以上、もう一つの道を行くしかないってことさ。」
後ろで、先程の少女が口を挟んでくる。
「成程な・・・要は、凌辱せし側に廻るしか、ないということか・・・」
「ご名答。でも、考えを変えればこれは必ずしも悪いことではないかもよ。
何しろ今後、責めの立場として過ごすことが出来るんだぜ?」
少女が淫猥に顔を歪ませながらそう言ってくる。
「この世に、最早BLの神は存在せぬということか・・・
だが私、さほど悲哀や絶望が沸いてこぬ。何故だろうか。
しかもいつの間にか、声、口調まで変わっているようだ」
「おまいさんの今の姿をよく見な。なかなかダンディに生まれ変わってるぜ」
最後の筋肉が自分の姿を見ると、裸一貫筋肉テラテラだった自分の姿が、
いつの間にかコートを着た一見怪しげな紳士のような姿になっていた。
コートの中は暗黒で、正体不明の何かが居そうな雰囲気だったが。
「これは・・・ふむ、物の本で見知ったことがある。
吸血鬼の一種で、変幻自在な混沌を操る者・・・確か、教授だったかな」
「ま、この世界もそう悪いもんでもないぜ。
精々これからの快楽人生、思う存分満喫してくれ。それじゃ・・・」
言いたいことだけ言って去ろうとしたまさにその時、
少女の手をつかむ、1本の触手。
その触手の元を辿ると、思った通り、最後の腐、最後の筋肉だったもの。
今し方変身を完了した教授であった。
「お、おい・・・これは何の真似だいジェントルメン」
当然のことながら、腕を振って見ても容易に解けそうにない。
「快楽人生か・・・ククク」
今度は教授が口を笑みに歪ませる。
「悪くはないな。確かに貴様の言う通りだ。
元々紳士や教授という種には僅かながら憧れもあったしな。それに・・・」
嗤いながら触手を増やし、少女を拘束にかかる。
「この体になってから、性欲と女体への感情が止まぬのだ。
単刀直入に言う、貴様の体、いや、全てが・・・恋しい!!」
先ほどまでヘラヘラ笑っていた少女の顔に、ようやく焦りが見え出す。
「な、なあ・・・冗談は・・・他に一杯、美少女はよりどり・・・」
喋っている口を塞ぎ、己が体に抱き寄せると、教授はこう言い放つ。
「勃きよ・・・触事の時間だ!」
* * *
ひやー。まさかこんなことになってたとはねえ。
妙な気合で激流を逆泳する腐女子兄貴たちに呆れ、一度は興味を失ったけど、
せめて目標に辿り着く所までは見届けておきたいと思い、
再びついていってみたら・・・。
まさか彼(女?)らが、よりにもよって一番忌まわしいと思っていた、
凌辱生命体になってしまうとは。
しかも生命体としての本能が増大し、己が意志で逆らうことが不可能になる、
要するに、「身も心も化け物になってしまう」ことになろうとはねえ。
この世界は所詮、男にとって都合よく出来てるのか、と、
一時は腹も立ったけど、よくよく考えると、彼(女?)らは襲う側。
少なくともイニシアチブは彼(女?)らにあるw
それを証拠に彼(女?)ら、嬉々として秋葉原の住人たちを「つまみ食い」している。
先ほどのアイドル陵辱に参加できなかったタコアメコミは、
手近にいた西天大聖少女に潜在投げ(包み込み投げ)を食らわしている。
いや、投げではないだろう、何せ丸くなった自分自身にすっぽり少女を入れてしまい、
そのまま中で少女の全身を愛撫し犯しまくってるからねえ。
当分出す気はないだろうね。まさにこれ、オカスディメンジョンwwww
かと思えば、うわあ、なんだこれ、
アメーバみたいな奴だとおもったら、次第に人型を形成していって、
触手を多岐に分岐させて、超常現象夢見がち女子高生団長をさらって
コイツも自らの中に入れ、ついでに服も溶かしちゃって、
やりたい放題しているし・・・・
中でも目を引いたのは、こりゃ明らかに○学生じゃないかって少女を、
マントを羽織ったどうみても変質者としか思えない奴に、
良いようにイジラレまくってる所だ。
少女は、その変質者の体に、顔だけ残して全身を埋没させられている。
おおかた変質者の体は、触手か何かで構成されているのだろう。
「ん、んぐっ・・・ぷはっ!ふ・・・腐女子なんぞ・・ぅあっ・・・にいっ・・」
さっきから全身を責められて顔は真っ赤、眼はとろんとしている。
にもかかわらず、体をびくびくいわせつつ、上記台詞を何とか口にする少女。
「何を言うか、貴様こそ、元、容姿のままならぬ哀れな男ではないか。
まだ反省が足らぬようだな。クックック」
突然、少女の声のトーンが上がる。
中でおそらく、急所責めが激しくなっているのだろう。
「ひっ・・・んく・・・ひぐぅ・・・や、やめぇ、や・・・」
責められる度に少女は反応する。それまで強がっていた声が弱々しい。
その愛らしい顔はだらし無く緩み、舌を出して喘いでいる。
「腐女子時代には考えも及ばなかった、肌と肌の触れ合い・・・
それが、これ程までに素晴らしいものだったとは・・・
相手が少年でないのが唯一の悔いだが・・・な」
言うと、変質者は、少女の舌に自分の舌を絡ませ、
そのまま口づけに移行する。
クチュクチュと音がし、少女の体がまたピクピクと動く。
「さあ、性を謳歌しよう!」
それまですっかり弛緩しきっていた少女の表情があからさまに変わった。
次の瞬間、びくびくびくっと体を反応させ、えびぞる少女。
これ、やっぱり「接合」だよね・・・。
「うぁ・・・うああああぁぁっ・・・はっ、はっ、あぁぁ・・・」
強烈な圧迫と、後に襲いくる強烈な性感に、少女の眼は再び見開かれ、
大きな叫び声が上がる。
「あ、あっ、うぁっ、は、あ、あん、あうん」
動きが早くなるにつれ、断続的なその声は、とてもなまめかしくなる。
「良い感度だ。流石はこの町の住人だな」
そういいつつ、すっかり赤くなった少女の耳を甘噛む変質者。
それが止めとなったか、少女は2・3度強くひくついたかと思うと、
「んあっ・・・うあああああああああっ!」
叫び声を上げながらこれ以上ないほどエビ反り、絶頂する。
変質者の方も、限度だったようで、
「いくぞ、おおおおおおおおおおおっ!」
少女と共にそう叫び、両腕でマントを少女に覆い被す。
恐らく、中で「始めての射精」を味わっているだろう。
変質者は、何とも言えない表情をしていた。
「貴様と私は、なかなかの相性のようだ。
しばしの間、夜伽相手を努めていただこう」
そう言うと、マントの中から黒い鹿を取り出し、
少女を乗せて、立ち去って行く・・・
いやぁ〜久しぶりに見入っちゃったわよ、私。
自分の好みではないとは言え、あれほど激しいもの見せられちゃ、
心がときめいちゃうってもんだわよ。
・・・さて、賢明な君達はそろそろお気づきかと思うけど、
そう、私は便乗No1の、あのガッツさん。
全身セクシーダイナマイツな、この世界じゃ異色の存在。
腐女子筋肉達のヲチを当初の目的に、この街にきたんだけど、
もしかして秋葉原なら、あらゆる萌えの殿堂であるこの場所なら、
自分を受け入れてくれるものがあるかもしれない、
という期待も、実はあったのよ。
でもね、やっぱり・・・というか、だあれもあたしを見向きしてくれない。
別に襲われたい訳じゃないけど、こうまで無視されちゃ腹が・・・
いや、やっぱり襲われたい、誰か襲いなさいよ!
そうなの、実は私、待ってたみたいね。誰かが来てくれるのを。
今回の凌辱劇を見せつけられて、気づかされちゃった・・・。
もういいわ・・・待ち続けるの疲れちゃった。
こうなったら実力行使。私が、襲ってやるんだから。
腕っ節には自信がある。生命体1匹なら容易に捕まえられるかもね。
そこまで思った時、不意に私、高い場所に引きずられていることに気づく。
良く見ると、私の腕に白い触手が巻き付いてるのが分かったわ。
本能的に振りほどこうとする。腕力はあるのでなんとか振りほどくも、
すぐさま別の触手に巻き付かれる、次第に数を増やして行く触手。
突然、ものすごい声が、してきた。
UOOOOOO!!スゥエ〜〜〜クスゥイイィダァイナマァイツッッ!!!
「お、珍しいのが捕まってる♪」
「御神体、御乱心?wwww」
「ちゃうちゃう、御神体は守備範囲が神レベルに広いのさwww」
「この筋肉さんも、出戻りにいくのかぁ、いいなあ・・・」
え?え?私?襲われちゃうの!?!?
そりゃ、選んでくれることは、うれしいけど・・・
わ!わ!わ!いきなりそんな白い体に、私の体を沈めるんじゃない!
ZBZBZBZBとめり込まれていく感触はあまりいいものじゃない。
そうしているうちに全身愛撫が始まった。
ちょwwwwwおまwwwww本気かよとwwwww
あのwwww心の準備ってものがwwwwそのwwww
って・・・
アッーーーーーーーーーーー!!!!!
* * *
てなわけで、今のあたいがいるわけよ。
その後は、海岸に投げ出されるわ、妙なもん出産するわ、
ついでに勇者に仕立て上げられるわで、とんとん拍子だったねえ。
しかも、戦士ならいざ知らず、聖職者ねえ・・・wwww
まあ、あるファンタジーラノベを読んだ影響があるのかしらねえwwww
って、おい、あんたら・・・。
全く、もう寝ちまったのかい。人がせっかく話してるのにさあ。
まあいいわ、メンバーも増えたことだし、よろしくね、スク水ちゃんwwww
以上でございます。読んでくださった皆様感謝の至りorz
本編は、中途のエロシーンがなかなか上手いことつながらず
目下難儀中です(´・ω・`)
こんなわたしめですが、お見捨てなくば幸いでございますorz
余談ですが、私は前スレの神の一人の手による、
「The Kingdom Of The Phallus」のようなシチュが
大好きでございますwwwwww
では皆様、今宵はこれにて・・・。
コスプレえっちktkr!(違)
ともあれGJ!
このテンションの高さが俺好み。
>>63 喘ぎ声やべえw w w w w w w w w w w w w w
>>63 コマンドとソフトの情報、ありがたく頂いたwwwwww
やあ(´・ω・`)
僕触手。僕は人間で言う極細で早漏なんだ
だから昔は皆に馬鹿にされてたんだ
でも僕は誰も出来ないことをやってのけた
それは処女膜を破らずに妊娠させること
これを実行してからは僕の触手生は変わったね。正に薔薇色
周りからの態度も変わった。今では僕はこう呼ばれてるんだ
「音速のパスタ君」……とね。
今から触手特有の仕事があるからこれで失礼するよ
処女を破らずにお尻の穴だけで性的な快感を娘さんに教え込んじゃう触手さんとか、
凄く尊敬しますですな。
音速のパスタさんは尿道でもやれそうだね
羨ましいな、俺の触手は中肉中背で特徴ないから
オレもいまから触手特有のお仕事だよ…
たまには手足を拘束する役目じゃなくてアソコにも挿入れてみたいよ…
いまのところオッパイに巻きついて、乳首をこりこりして、顔にぶっ掛けられたのが
一番美味しい仕事だったな。
最近は触手になりたがってる人も多いけど、結構タイヘンなんだぜ…
俺は本数は少ないけどその分太いんだ・・・
だから、やさしくしてあげたいんだけど、みんなすぐに壊れちゃうんだよなぁ…
俺……こないだ噛まれたよ
媚薬担当がたまたま風邪で休んでたばっかりに、おまけに愛撫担当の連中は新人ばかりで……
今、労災申請してる
口担当はタイミングが命だぜ!
流れぶった切ってニュルニュルして書いた。
××天使なら何でも良かった。今は反芻している。
スレ住人の諸兄にデスパ…、もといインスパイアされて書き上げだ粗品でつ。
原作未プレイにつきほぼオリジナル。設定等におかしな点あったらご容赦を。
〜粉砕天使ナツメ 前編〜
「い、ひぃッ!嫌ぁぁぁぁぁぁあっ!!」
魂さえも吐き出してしまいそうな悲鳴が薄暗がりに響き渡る。
白目を剥いた眼差しは虚空を見つめ、細い背筋は体操競技のようにしなり、
張り詰めた全身の筋肉はあたかも息絶える寸前の虫のように震えていた。
ゴプ…ゴプ…、ゴプ…、ゴプン……………………、ぷしゅ。
間の抜けた音を立てて引き抜かれる肉棒。
その先端から放たれる余剰物が制服に染みを作る。
時を置かずにスカートの中から溢れ出る粘性の液体。
ドサリ、と力なく少女はその身を冷たい床に投げ出した。
「…あっ…あぁ……あ……。か、香奈ちゃん……」
その様子を傍らで眺めていたもう一人の少女は、
目の前に横たわる友人の名をわななく唇で紡ぐことしか出来ない。
つい先程、わずか30分前まで、日曜午前の部活を終え一緒に帰宅路を辿っていた親友。
その彼女は今、変わり果てた姿で仰向けに転がり、股間から真っ白な液体を垂れ流し続けている。
「何で……。ねぇ…、何で香奈ちゃんが………こんな…?」
目の前の光景を受け入れることが出来ず、
虚ろな表情で恵子の口はただ意味を成さぬ問い掛けを繰り返す。
「ヌゥゥゥハァァァ……。ウマイ…。オンナ……、オンナぁ〜。もっとだぁ…」
帰ってきたのは冥府の主も思わず布団に潜るようなおぞましい響き。
声の主はブルっとひと度その巨体を震わせると、ゆっくりとその視線を恵子の方へと向け始めた。
「―――――――――ひッ!」
その絶対的捕食者の眼差しに彼女の身体は竦む。
突如マンホールの蓋を跳ね除けて飛び出して来たあの触手たち。
疑う余地も無く、目の前に居るのはその本体だ。
この暗さではその全貌を捉えることは出来ない。
ただ、その身を揺るがす度に響き渡る地鳴りから、
およそ生身の人間が立ち向かえる相手でない事だけは動かない。
闇の中、大人の拳よりも大きな目玉だけがやたらと目立ち、
その根元から伸びる無数の触手が時折輝いては己の存在を主張する。
「次ぃ〜。お〜ま〜えェ〜」
「や…、やだ。わ、わ、わ、私やだ!や、やめて!おおお、お、お願い…!」
ズルリと左右から伸びてきた触手がミニスカートの中へと消えていく。
逃げ出すことは叶わない。両腕は頭上で組まされ、何かツタの様な物で縛り上げられているのだ。
「や、嫌っ…。お、お願い、ねぇ。わ、わ、私こんなの駄目。駄目。
だからッ、他にホラ。な、何か他のをさ、ね?ね?ねえ……ッ!」
恐怖に蝕まれる心が搾り出す哀願の言葉すら相手は意に介さない。
スル、スルリ…、と左右交互に引っ張るようにして、恵子の下着が降ろされて行く。
子供が脱ぎ捨てるように裏返ってズリ落ちていく物体は、
飾り気の無い灰色一色のスポーツショーツ。
陸上の練習を終えてまだ取り替えていないソレは、既に彼女の汗を存分に吸って酷く濡れていた。
外気との隔たりを失った股間は嫌に冷たい。
太腿をゆっくりと滑り、膝の裏をスルリと抜け、
紺色のハイソックスに包まれたフクラハギを静かに進み……。
―――――――――ビッ。
名残惜しそうにローファーの踵に引っ掛かっていた下着が、
ぬたくる触手の内に絡め取られた。
(だ……駄目。私も………やっぱ…犯られちゃうんだ………)
持ち主の身体から離れブラブラと吊るされているショーツに、
恵子はこれから自分が辿る運命を悟る。
それは傍らで消え入りそうな息をついている友人と同じものだろう。
だが―――――――――。
(…………………え?)
到達に目の前で繰り広げられる光景が彼女を困惑させた。
触手たちは恵子から剥ぎ取ったショーツをチリ紙のようにクシャクシャ丸めると、
自らの頭をその中にうずめだしたのだ。
(何…………やってるの、……これ?)
亀頭部を包む布切れをしきりに前後させている。
余り気持ちの良い着想ではないが………、
恵子にはマスタベーションに耽っている様にしか見えない。
いぶかしむ彼女を置いてけぼりにして行為は続く。
―――――――――ブチュ。
(あ……………)
触手たちが一瞬ビクリと律動したかと思うと、次の瞬間、
何か狭いスペースに粘ついた物が注ぎ込まれたような音がした。
程なくして彼女の予想は裏付けられた。
丸まった下着から引き抜かれた触手の引く白い糸によって。
(う……うわぁ…………)
思わず唇の端が引きつった。
他にどんな表情を浮かべてよいのやら分からない。
無理も無い。さっきまで自分の穿いていた下着が、
化け物の慰み物となり果てたのだ。
まだ温もりだって消えてはいまい。
とりあえず……その……吐き気がする。
「ヌプゥゥゥウ、よぉし」
それまで黙って行為に熱中していた化け物が口を開いた。
「オレぇ、これがらまたぁ〜、狩りに出るゥ〜」
「え………あ……はあ?」
どこにあるやも分からぬ口から出てきたのは意外な言葉。
うっかり間の抜けた返事をしてしまう。
つまり……この怪物はこれから巣穴を留守にする……と解釈して良いのだろうか。
とりあえず、差し迫った貞操の危機は回避されたと。
いや――――――、むしろ隙を突けば逃げ出す事だって……。
「オマエはァ、その後にだっぷりと吸い取るぅ〜」
「…………………」
逃げ出す事だって不可能ではないハズだ。
残念ながらタイムリミットがつているようだが。
この段階までは恵子はそう思っていた。
―――――――――しかし、
「そぉ〜れぇ〜まぁ〜でぇ〜にぃ〜……」
怪物は二本の触手で両サイドを引っ張り、
先程のショーツをベロンと広げたのだ。
「オマエのカラダぁ、コレでトロントロンになるぅ〜!」
「………………え?」
何を言っているのか、最初は理解できなかった。
化け物の保持する下着には余す事無く塗りたくられた白濁液。
特にその股布部分の内側にはベットリと、いやドッサリと、
液体というより半固体状に近い粘着物が盛り付けられている。
(な、何……するつもりなの、コイツ?)
恵子の当惑を打ち払ったのは、化け物の次なる一手だった。
別の触手が彼女のつま先をクイっと持ち上げると、
そのベトベトになったショーツが両足首に通されたのだ。
(え、う………うそ………)
恵子の顔が驚愕に引きつる。
脱がされたシーンを逆再生するように脚を昇り、
今度は“穿かされて”いくショーツ。
再着用したとき、丁度その股間に触れる部位には、
これでもかと塗りつけられている怪物の体液が。
恵子の中で僅か数分前の出来事が回想される。
それまで気丈に抵抗していた香奈が、
この液体を内股に吐きかけられたその瞬間。
彼女は壊れてしまったようによがり、悦び、
全身を恍惚に打ち震えさせたのだ。そしてそのまま、化け物の……餌食に。
つまり……このままだと……、
その液体が……恵子の股間とショーツにサンドイッチされて……、
されて………………。
グチャ…………って。
………………………。
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
声帯が切れてしまうのではないか。
そんな心配までしてしまいそうな絶叫。
頭をブルンブルン振り回し、拒絶の意思を表明する恵子。
先程まで彼女の下腹部を覆っていたポリエステルの生地は、
今や狂気の拷問器具となって元あった場所に迫り来る。
「や、やめて!お願い!分かった!抱いていいから!
それだけは待って!ねぇってばぁぁぁぁぁぁぁあ!」
脚を閉じ抵抗しても、汚れた下着はゆっくりと歩みを進めて来る。
膝という最終コーナーを抜ければ残りは太腿の一直線のみ。
ゴールテープまでの距離はもう僅かも残っていない。
「やめて、ねえ!ねえってばぁぁぁぁぁあ!!」
触手に持ち上げられながら、丈の短いスカートの中に
滑り込んでいくショーツ。そして……。
―――――――――クチャリ。
「………あ………」
前袋に大量の粘液を湛えた下着は持ち主へと返却された。
触手が離れると、伸びていたウエストのゴムがパツンと閉じる。
「あ……あぁ……。あ……やぁぁぁぁぁぁあ!!!」
まるで秘部に湿布でも貼り付けられたかのような感触。
恵子のクリトリスには化け物のザーメンをジャムのように
塗りたくった薄布が張り付いて、哀れな肉芽は一瞬にして
そそり立ち、秘裂はその唇をワナワナと振るわせ始めた。
「いやぁぁぁあ!取って!取って!これ取って!!
お願い!脱がして!!もう好きにしていいからさぁぁぁあ!!」
「んぁあ?何言っでるんだぁ〜?オマエのぱんつだろぉ〜?ムフゥ〜」
恵子は目を真っ赤に充血させ、狂ったように腰を振る。
だが、下腹をぴっちり包む下着はズリ落ちる気配など一行に見せない。
当然のことだ。そもそも激しい運動でもズレないのが売りのショーツ。
吸水性も抜群。本来ならば垂れて落ちる運命にある白濁液を完璧な状態で保ち、
じっくりと、十分な時間を掛けて着用者の恥ずかしい場所へと染み込ませ続ける。
「あう……、ひっく……は……ぁ……んッ」
広がる疼きが止まらない。甘く切ない何かが込み上げてくる。
未だかつて味わった事の無い未知の悦びが。
内股から溢れ、太腿を伝わる一筋の光。
これまで一度も使った事の無い割れ目から、
脱水症状を起こすのではと思われるほどの愛液が流れ始める。
「ヌゥゥゥ〜ハァァァア〜」
その様子に満足したのか、化け物はゆっくりと百八十度旋回。
よがり狂う恵子に背中を向けると、ブルドーザーを引きずるような音と共に
暗闇の中へと消えていった。
向かう先は先刻語られた通り“狩り”なのだろう。
だがそんな事を気に留める余裕は今の恵子に残されていない。
下腹部から広がる愉悦の侵略に呑まれ行く少女。
最後の刹那、その唇は自らと親友の身体を弄んだ蹂躙者の名を紡ぐ。
「デ……デスパイ……ア……ッ!」
前線は去り列島の梅雨は明けた。
入道雲の間から降り注ぐ真夏の太陽光。
駐車場を埋め尽くす車のボンネットはさながらバーベキューのような熱さ。
そのフェンスの向こうからはこの季節の到来を待ち侘びていた人々の歓声が聞こえる。
さほど風光明媚という訳でもないこの街でも、つかの間の余暇を愉しむのには難儀せずに済む。
この公営プールもそんなスポットの一ヶ所なのだ。
折りしも今日は夏休み最初の休日。
入場者数は監視員も大わらわと言うほどの大入りである。
だが―――――――――。
一見しただけでは分からないであろう。
この近郊型のベッドタウンとして賑わう街で、
半年ほど前から若い女性の失踪が相次いでいる事を。
事件は表向き明るい住人たちの心にも暗い影を落としている。
そう、誰もが口にこそしなかったが、その犯人像を確証していた。
数年前、世界各地に突如出現した人類の新たなる敵。
その名は…………………。
「ねぇミッチー!次はホラ、流れるプール行こ!流れるプール!」
「うーん!ちょっと待ってぇ!!」
友人に声を掛けられた一人の女性は、プールの中に落とした髪止めを中腰で探している最中であった。
そんな後姿をじれったく催促するように、プールサイドからもう一度お声が掛かる。
「だーかーらぁー、待ってってばぁー!」
髪を掻き上げ、再度視線を水中に戻す。
友人のせっかちにも困ったものだ。
「……………?」
何だろう。その女性はふと思った。
先程に比べると随分と水の中の見通しが悪い。
なにやら白く濁ってきたような感じた。
オマケになんだ、少し妙な匂いがしたような………。
(あーんもぉ!監視員の人に頼もうかな……)
そんな事を考えていた矢先である。
(………………あれ?)
彼女の足に何か動くものが触れたような気がした。
(何か……………居る!?)
刹那の逡巡。そして次の瞬間―――――――――!!!
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
突如、女性の身体は水面遥か高く、空中へと持ち上がった。
真っ赤なビキニを身に着けたハリのある身体に絡み付くのは紫色の毒々しい触手。
ゴブゴブゴブ―――――――――ザッバァン
一泊置いて、プールの水が爆発したかのように弾け飛び、
そのなかから巨大な球体が出現する。
「キャア―――――っ!!!」
「………で、デっ、デスパイアー!!」
誰もが口々にその名を叫ぶ。
現れたのはこの世のものとは思えないおぞましい化け物。
巻貝を思わせるその外殻は半径だけでも軽く数メートルを越え、
楕円形に広がった入り口からは、無数に蠢くツル状の物体、
つまりはデスパイアの触手が無数に生え揃っている。
捕獲器官の先端は花のツボミのように軽く膨らんで、
その頭頂部にある亀裂からは白く濁った液体が止め処なく溢れ出る。
血の巡りの悪そうな肉色をしたソレは正に欲望という概念を物質化した逸物であった。
その根元には爬虫類めいた縦に走る瞳孔の巨大な目玉が左右にふたつ、
つまりはアンモナイトの化け物である。
「ヌゥハァァア!オンナァ、オンナァ、たぐざんいるゥ〜!」
ブルブルっとその身を震わせると、貝殻の中から大量に吐き出されるクリーム色の液体。
その放出物は見る見るうちにプールの水と混ざり合い、
太陽の光を受けてキラキラ輝いていた遊泳場は、
あっという間に白く濁った不気味な液体へと変換されてしまった。
「な、なに!?コレ!?」
「や、やだ……ッ!!」
ツーンと鼻腔を突く栗の花に似た香り。
とてつもなく不潔で生臭い空気が水面から沸き立ち始める。
公営プールは一瞬にして恐慌の渦へと引きずり込まれた。
居合わせた客たちは水から上がろうと先を争ってプールサイドへ殺到する。
それは正に悪夢のような海洋パニック映画のひとコマそのものだ。
「まァずはオマエ〜!!」
ヒュンと風切り音が鳴り響き、デスパイアの触手が走る。
「ひっ!や、やめ、や、嫌ァッァァァア!!!」
ザパッと、二十代前半と思しき女性がひとり、触手によってプールから引き抜かれる。
ヌメった肉蔓は、四肢を無茶苦茶にバタつかせて抵抗する彼女を雁字搦めにすると、
その身体を品定めするかのように引き締まったお腹を撫で回す。
塗りたくられた粘液が肌の上を走り、黒一色のセパレーツに染み込んで妖しく光る。
「ひ、ひぃぃぃい!だれ、だ、誰か、助け……!!」
乱暴に持ち上げられるウエストのゴム。
露出した青い茂みをまさぐるように滑り込んで来る肉の塊。
薄く伸縮性に富んだ水着の生地は、その下で蛇でも飼っているかのようなミミズ腫れを作り、
暴れ回る侵入者の姿を外部にアピールしてしまう。
前袋だけを強引に伸ばされたボトムが、グイグイとTバック状に着用者のヒップへ食い込んだ。
フンドシのような姿に変わり果てた水着によって分断された双つの山からは、
デスパイアの粘液と塩素消毒された水が交互にポタポタと滴り落ちる。
「ヌプウ〜…。そこのォ、オマエはどうだぁぁぁあ〜!?」
「え、え、あ……。あぁぁぁぁぁあ!!」
今度は水色の競泳水着姿の女性が手繰り寄せられる。
デスパイアの触手は、ハイレグラインを持ち上げて水着の内側へ侵入を試みるが、
無駄のない綺麗なボディラインにしっかりフィットした合成繊維は簡単には持ち上がらない。
「ヌゥゥゥゥゥウ、ならばァ、こうじでやるゥ〜!!」
デスパイアは彼女を顔の真ん前まで近づける。そして、
ヌプ―――――――――、ぬちゃぁぁぁぁあ………
「ひ、ひやぁぁぁぁあ!あ、あ、あぁぁぁぁあン!!!」
甲羅の中から伸びてきた真っ赤な舌で、その身を股間から胸元まで一気に舐め上げたのだ。
なすり付けられた唾液がジュワジュワ泡立ち、みるみる内に溶解して行くポリウレタン。
伸縮性に富んだ競泳水着はプチュプチュと悲鳴を上ながら着用者の肌を露出させ、
その下で乳房を守っていたパットがポチャンと水面に落ちた。
窮屈なスポーツウェアから解き放たれたバストは弾けるように自らの存在を主張。
それに応えるようにして、陽に焼けていない白い果実にデスパイアの触手が巻き付けられた。
「きゃぁぁぁあ!!」
「早くッ!早くぅッ!!」
真夏の太陽の下、公衆の面前で繰り広げられる公開陵辱を目の当たりにし、
半狂乱状態に陥った客たちは次々と水から上がり、少しでもその場から遠ざかろうと互いに押し合う。
「待ぁぁぁでぇぇぇえ〜!逃がずがぁぁぁぁぁあ〜!!!」
狩場からの離脱を目論む獲物たち。
その様子を捉えたデスパイアはそ力むように巨体をブルブルと震わせる。
そして…………!!
「逃げるオンナはァ、こうだァァア!!!」
ブパパパ―――――――――、ベチョ!!
「きゃあっ!」
「痛っ!!」
高圧ポンプで湿った物体を押し出すような音。
次々とデスパイアの口器から吐き出される無数の何か。
放たれた物体はミサイルのように空中を滑り、
プールサイドから逃れようとする女性客たちに次々と着弾する。
命中の衝撃にくずおれ転倒する者も少なくない。
背筋を走るヌメった感触に、恐る恐る振り返ると、
そこには………………!
「嫌ァァァァァア!!」
「やッ!何よこれぇぇえ!?」
「ひ、ひぃぃぃぃぃいッ!!!」
寸分違わず女体に張り付いたソレは、目の前の化け物をそのまま縮小コピーしたような生物。
子供の頭ほどのサイズをしたミニチュアサイズのデスパイアである。
「と、取って!誰かコレ取ってぇッ!!」
「は、放して!放して!放してぇっ!!!」
今の世相、デスパイアの好餌を知らぬ者など皆無。
だが、助けに入ろうとする男性たちは、親デスパイアの振り回す触手に容赦無く薙ぎ倒される。
孤立無援の状況下、か細い両腕を酷使し、必死の形相で小さな襲撃者を引き離そうとする女性たち。
しかし、生まれたての兵隊たちは、親譲りの生え揃った触手を巧みに操り、
標的の背中に、腹部に、臀部にガッシリとしがみ付いてまるで離れる気配が無い。
それどころか、そのまま抵抗など物ともせず、劣情が命じる進攻目標めがけてモゾモゾと肌の上を移動。
日焼けした肌に粘液を擦り込みながら、余裕の表情で獲物の股間へと辿り着く。
しして………………!
「ひ、ひぃやぁぁぁぁあ!!」
「や、や、やめてぇぇぇええ!!」
鼠径線を撫で回す触手が肌とウェアの境界線を探り当てた。
瑞々しい肌の感触に燃え盛る化け物たちに対して、水着という衣類はあまりにも無力である。
露出度が高く、生地が薄く、デスパイアたちはその上から自らの粘液を好き放題に塗りたくることが出来る。
女性のボディラインを魅力的にアピールするためのこのスポーツウェアは、
彼らデスパイアにとっては陵辱を待つ性奴隷の布切れそのもの。
美女たちの下半身を守る薄い合成繊維はいとも簡単に持ち上げられる。
その伸縮性に富んだ触り心地と獲物の反応をひとしきり愉しむと、
子デスパイアたちはぬたくる拷問器具をその下へと潜り込ませてきたのだ。
「誰かァ!誰かァァァァあ!!」
「い、い、嫌ァ!嫌ァ!い、い、いぃぃぃぃい!!」
「助けて!たすッ、た、た、たす、助け………っ!!」
辺り一面に繰り広げられる陵辱地獄絵図。
脚を閉じて抗おうにも、秘裂の真下には布地一枚隔てて巨大な果実が吊るされている。
どう頑張っても犠牲者たちはそれを剥き出しの太腿で挟む事しか他に出来ない。
うら若い水着姿の女性たちが、恥ずかしい場所に謎の球体をブラ下げて、ガニ股でもがく異様な光景。
まるでプールサイドが何か妖しい儀式の祭礼場にでも変わってしまったかのようだ。
腰を滅茶苦茶に振ったとろで、慣性で剥がれて飛んでいく程ヤワな生き物ではない。
まるで自分たちが今年の新作水着だと言わんばかりのその態度。
逃げ出そうにもこの姿である。走ることは勿論、満足に歩くことすら叶わない。
狼狽のあまり、デスパイアごと水着のボトムを脱ぎ捨てようとする女の子もいるが、
恥部から尻をグルリと一周して獲物をホールドしている触手の前ではそれすら不可能。
「きゃっ!……や、やめて!!」
「な、………やだ、なんなの、コレ………」
「や、やめて……。なんか、………やんッ」
柔らかなデルタの膨らみを、真っ赤な舌がゆっくりと舐め回す。
塗りたくられる粘液は肌色の三角州に生える茂みでもってしても湛えきれず、
ヴィーナスの丘をトロリと滑り落ち、その下でヒクつく肉芽を濡らす。
理性を溶かし、欲情の苗木を育む魔の液体肥料。
硬く尖ったピンクの突起がふたつ、パットを入れた水着の上からでも判別できるほどそそり立つ。
やがて流れ落ちる唾液には被害者自身の分泌液が混じり始め、
カラフルな流行の水着に他人には見せられないシミを広げていく。
―――――――――そろそろ頃合だ。
「ヌフゥゥゥウ!ト〜ロトロだぁ、ト〜ロトロだぁ。
いっぱい吸っでぇ、もぉっど大きくなぁるぅ〜!!」
大元の巨大デスパイアはその触手を総動員して、一度に十数人もの女性たちを絡め取っている。
ツーピースの水着を身に付けていた女性は、そのボトムをクルクルと、よじれた縄のように丸められて降ろされ、
ワンピース水着の着用者は、肩紐を二の腕の半ばまで外されて乳房を振り出し、
肋骨辺りから下の生地はドロドロに溶かされ、桃色の下半身は真夏の太陽の下に暴かれていた。
皆揃って多量の粘液を浴びせられ、潤んだ瞳は虚ろに垂れ下がり、声帯からは既に悩ましげな囁きが漏れ始めている。
「ヌフゥ。そぉろそぉろかなぁ〜?」
真っ赤なビキニのトップがグイっと持ち上げられ、
カップの拘束から放たれた白桃がブルンと振動する。
一番最初に囚われた、あの髪止めを探していた女の子だ。
「あ……あんっ!ひ……ぁ………あうっ!!」
童顔に似合わぬ豊満な乳房が揉みしだかれる。
ゴム鞠のように姿を変え、形を変える健康的な脂肪の塊。
喘ぎながら首を振る度に、瞳の淵に浮かべられた涙が空中に踊る。
その反応にデスパイアは満足の笑みを浮かべた。
出来上がっている。完全にスイッチが入ったようだ。
「ムゥフゥフゥ〜!いよぉぉぉし!」
ニチニチと、触手の先端を包む包皮がめくれ始める。
徐々に姿を見せ始めた責め具の真の姿。
それは正に大小無数のイボを有する肉の矢尻。
まるで真っ赤なゴーヤそのものである。
「ムフっ、それではぁ〜」
グイっと、その切っ先は潤んだクレヴァスにあてがわれる。
既にクリトリスは限界までその身を膨らまし、
弛緩し切った谷間はドロドロとヨダレを流しながら、
目の前で焦らす果物を咥え込もうと躍起だ。
「い〜ただ〜きまァ〜ず!!!」
クチュ―――――――――ズ、ズ、ズ、ズ、………ズン。
「ぁ…ぁ…ぁ…ふぁぁぁぁぁあ!!!」
「ひぃぃぃぃぃぃい!!!」
「んあッ……あ…あ…あ……あんっ!!」
一糸乱れぬシンクロ率で実行された挿入。
子デスパイアたちもそれに続き、獲物の股間にブラ下がったまま、次々とドッキングを開始。
中には手違いで後ろの穴に差し込んでしまった個体も見受けられる。
真っ赤な逸物は突き刺さるや否や、即座にその身を膣壁に合わせてググっと膨張させ、
ちょっとやそっとでは抜ける事の無いよう、ガッチリとロックをかける。
止まる事無く漏れる悲鳴。足の指はピンと張って開き、腰がガクガク打ち震える。
だが、その腰の動きもデスパイアがゆっくりと抽送を始めるにつれ、
滑らかに、艶やかに、官能的な躍動へと変わり果てていく。
それは触手の突き上げから逃れる動作でもなく、
下腹部の痛みを誤魔化すための運動でもない。
まさに………受け入れた異性のモノに送る情熱的奉仕のうねりである。
「あン……、あン……、あン……、あ……」
「ふくッ……、はァ……、はァ……、はァ……、はんッ!」
欲望の果ての盲目的なグラインド運動。
先程まで悲鳴を搾り出していた喉までもが、いつの間にやら悦びに打ち震え、
蹂躙者をより盛らせるための嬌声を放送している。
「ぬゥ〜ぷゥ〜ぷゥ〜!いいぞ、いいぞぉ〜、いいごえだぁ!
それじゃぁ〜、すごし早いけど、ご褒美をォ〜、あァげようがァ〜!!」
それまでウネウネとその身を波打たせていた触手たちが動きを止め、
あらん限りの海綿体をググっと膨張させ全身を力ませる。
真っ赤なデスパイアの口から漏れる長く熱い吐息。
………間違いない。出すつもりだ。もちろん中に。
熱く煮え滾る欲望が咀嚼された大量のスペルマを。
「これでオマエだち、みィ〜んなオレのお嫁ざんだァ〜!!」
収まり切るハズもない膨大な白濁液が、
凶器の先端から放たれようとした正にその瞬間―――。
―――――――――ザシュ。
「―――――――ヌゥ!!」
果実をナイフで抉るような残響。
デスパイアの右顔面に突き立てられたのは光の矢。
続けざまに三発の閃光が巨体めがけて飛来する。
「ぬぅばぁぁぁぁア!!」
デスパイアの反応も早かった。
眼球目掛けて殺到した光条を間髪入れず貝殻で受け止め、
犠牲者の胎内に注がれる予定だった液体はすかさず別の触手に充填。
攻撃の飛来方向、ウォータースライダーの天辺めがけ放つ。
「…………チっ!流石に硬いわね」
すぐさま宙に舞う黒い影。
一泊送れて着弾した白濁液が遊具を鳥モチのように覆い尽くす。
「逃ィがァずゥがぁぁぁぁぁあ!!」
その影がプールサイドに着地する瞬間を狙って、
先端部を刃物のように角質化された触手が放たれる。
その切っ先が標的に到達しようとした刹那―――。
「はぁぁぁあ、―――――――――ヤァッ!!」
気合一閃。唸りを上げる巨大な鉄の塊。
真横からの乱入者が放った一撃をマトモに食らい、
デスパイアの武器は中腹から跡形も無く吹き飛とんで、
ベチンと、ここより遥か彼方のビル外壁に叩きつけられた。
―――――――――ザ………。
ふたつの対照的な影がプールサイドに並び立つ。
黒一色の、喪服を思わせる装飾の少ないシックな衣装。
足首まであるロングスカートから伸びる細い踵。
その左手には漆黒の衣装に良く映える紫色の洋弓が握られ、
右手には同じ彩のアーチェリーグラブが填められている。
肩に少し掛かるか否かといった長さのプラチナブロンドの髪。
その隙間からは灰色の瞳が二つ、ガラスで出来た刃の様な冷たさを湛えながら、
眼前の狙撃対象を瞬きひとつせず見据えていた。
その傍らに控えるのは白い影。
あからさまに装飾過多な、フリル満載の純白のドレス。
足元には児童文学のお姫様でさえ遠慮するのではと思われる輝かしい靴。
ふくよかな胸元にはペールブルーのリボンがあしらわれ、
慎ましやかな真夏の微風にその身を任せている。
………………そして何より目を引く物体。
細い腕に握られているのは、少女趣味爆発の立ち姿とは余りにもミスマッチなシロモノ。
主力戦車の正面装甲さえも容易く叩き潰すのではと思われる巨大な鉄槌であった。
身の丈ほどもある柄に備え付けられた、紛う型なきスレッジハンマーである。
背中まで伸びた黒髪をなびかせ、強い意志の宿った漆黒の瞳は、
粉砕すべき標的を一直線に捉えて放さない。
「………来ぃたぁなぁ〜!えんじぇるどもォ!!」
五臓の底から相手を呪い、大親の化け物は捕らえていた女性たちをプールサイドに放り捨てた。
「まだ陽が高いってのに、随分と羽振りがよさそうね」
チラリと周囲に視線を配り、ブロンドの少女が口を開く。
辺り一面には触手を差し込まれ、よがり狂う水着姿の女性たち。
その股間に張り付くデスパイアの子供たちは、二人の乱入者もお構いなしに、
哀れな犠牲者の陰部と陵辱遊戯に明け暮れている。
「私たちは今すこぶる機嫌が悪いわ。誰のせいかは言うまでもないわね。
ま、手間は取らせないわ。―――――――――大人しく消えなさい!」
「ブシュルルルルルル!ほーざーけぇぇぇえ!オマエらもオレの嫁にじでやるぅ!
トロントロンにしてぇ、脚ぃ開かせてぇ、めぢゃぐぢゃに流し込んでやるぅ〜!」
デスパイアの陵辱宣言も終わり切らぬ内に、二人の踵は地を蹴っていた。
プラチナブロンドの少女、エミリアが手甲をかざすと、そこには光の矢が出現する。
すぐさま握り締めた洋弓<クロイツァー>にノッキング。
灰色の瞳はエイミングを開始する。
「エミィちゃん!どっちからやっつけるの!?」
並走する黒髪の少女がエミリアに訊ねる。
「決まってるじゃない!デカブツからよ!!」
「でも!小さいのに捕まってる人たちが……!」
「親玉が先よ。元締めを叩かないと堂々巡りだわ」
「わ、わかった!!」
純白の少女、ナツメが自慢の鉄塊を振りかざす。
対デスパイア用戦闘槌<フロムヘヴン>は内蔵タービンを唸らせ、
灼熱を帯びて自らの纏う魔力を最大限まで昂ぶらせた。
「ぶじゅぁぁぁぁあッ!!」
デスパイアが一際巨大な一振りを天高くかざし、
軟体の下に隠れた全身の筋肉を軋ませ打ち下ろす。
―――――――――ズズゥ…ン。
即座に二人の天使は散開。
空振りに終わった渾身の一撃はプールサイドのタイルを
落ち葉か紙屑のように打ち上げる。
「……まずは搦め手からってね!!」
着地を待たずしてエミリアは張り詰めた弦から光の矢をリリース。
立て続けに二発を放ち、計三発の閃光が触手を強襲。
デスパイア本体を護る様に配置されていたそれを串刺しにする。
「ピギィィィィィイッ!!」
「………………っ!?」
その攻撃が合図になったかのように、
辺りを埋め尽くすデスパイア・チャイルドたちが次々と獲物の股間から離れ跳躍。
母体に加勢すべく更なる矢を番えようとするエミリアに殺到する!
「―――――えぇーいッ!!」
どこか平和的な一声と共に唸る剛の一撃。
エミリアの前に立ちはだかったナツメが鉄槌を一振り。
眼前の標的に組み付こうとしていた雑兵達は、
その直撃の前に原形を留めぬどころか粉末状にまで砕かれ四散した。
その大降りの隙を狙い今度は本体から触手が伸びるが、
放たれた肉蔓はナツメの身体に到達する前にエミリアの矢に貫かれた。
「今のナイスよナツメ!サマになってきたじゃない」
「でもっ、これキリがないよ!!」
「分かってる!速攻で決めるから!準備して!!」
「りょ、了解!!」
ナツメの返事を待たずにエミリアは詠唱を開始。
右手のグラブに光芒が集まり静かに大気を揺るがす。
「リカーヴ<クロイツァー>……モード変更、ベラーゲルング!!」
ヴァイオレットに輝く手甲の内に現れたのは一際太い光の柱。
すぐさま巨大な矢は弓にマウントされ、その中心にはターゲットレールが出現。
凍てついた湖面の如き瞳を凝らし、視線はその先に佇む標的を捕捉。
強靭な装甲から僅かに露出した一点を狙う。
―――――――――そして!
「―――――――――フォイア!!」
弓鳴りはたった一発。
だが、撃ち出されたのは視界を覆いつくさんばかりの無数の閃光。
それはまさに光の雨<リヒト・レーゲン>。
世界の全てを飲み干しながら、あらゆる邪念を殲滅する濁流がデスパイアに迫る。
―――――――――しかし!
「なァッめるぬァァァァァァァア!!!」
デスパイアの咆哮。
本体を取り囲んで伸びていた触手たちを前面に集中。
全身の血液を凝縮し、ギシギシ唸るそれを天高く、
遥か上空に振りかざし………、
ザッ………バァァァァァアン―――――――――!!!
………打ち下ろした。
高圧線に迫る高さまで建立された水の壁。
岩も砕けんばかりの水圧に弾かれ、光の軍勢は宙に舞う。
攻撃は失敗……………に終わったかに見えた。
「…………ンなぁ!?」
化け物の顔が驚愕に引きつる。
弾かれた無数の矢は空中に静止、標的を中心にズラリと円陣を組んでいる。
獲物を取り囲み、牙を剥き、今まさに飛び掛らんとする猟犬の群れ。
スーっと、エミリアの腕が持ち上がり、グラブに包まれた人差し指が標的に向けられる。
「――――ラヴィーネッ!!」
沈黙は決壊。次々と獲物に襲い掛かる牙。
雪崩打つ光の渦にズタズタに引き裂かれる触手。
怪物は狂乱の嵐を振り払おうと足掻くが、
幾百の腕を以ってしてもその猛攻は捌く事叶わず。
―――――――――ズブリ。
「ぬぅギャァァァァァァァァ……………ッ!!!」
その内の一筋が水晶のような右目を貫いた。
止め処なく流れ出る青い血液。
尚もジリジリと傷口を焦がす矢を抜き払おうと腕を伸ばすが、
巻きつけた触手までもが光の魔力に焦がされ炭と化す始末。
「ヌゥゥゥ、ヌフゥゥゥ………!」
怒りと屈辱に牙をガチガチ鳴らし、潰れていない方の目で敵の姿を探すデスパイア。
だが、その策敵行動の成果は……………………まさにその瞬間、
スレッジハンマーを振り下ろすナツメの姿を捉えたに過ぎなかった。
「ハアァァァァァァ―――――――――………」
右肩に大きく振りかぶられる鉄塊。
斜め上空四十五度からの急降下と共に放たれようとしている大打撃。
ゴゥンゴゥン唸りながら<フロムヘヴン>は猛り狂い蒸気を吐き出す。
先刻までどこかおっとりした印象を見せていた黒い瞳は、
怖れも慈悲も躊躇も宿さず、今から叩き潰す手負いの肉欲獣を捕縛して放さない。
フワっと、長い黒髪が風を切った。
「………―――――――ヤアッ!!!!!」
―――――――――ゴッ。
音とは、その規模が余り甚大であると人間の聴覚でもって認識されない。
故に、この一撃のインパクト音はホンの一瞬であった。
爆音の代わりに周囲を染めたのは………………まばゆい光。
白昼、もうひとつの太陽が降臨したかのように怪物と少女の姿は光に飲まれる。
一人と一匹を中心に、水面は月面のようなクレーターを形成。
敷き詰められたタイルは波打ち、窓ガラスは弾け飛ぶ。
―――――――――ズズゥゥゥゥゥン。
「ぬ……アァ……ぶふぁッ!がひゅ……、がひゅ……ゴブっ!」
何が何だか、本人にも認知できていないであろうカラフルな液体を吐き出すデスパイア。
圧倒的強度を誇っていたその貝殻には、大人が優に出入りできるような大穴が空けられ、
その下に露出した皮膚までもが衝撃と高熱に曝され、ジクジクと血液を噴出していた。
「………っ!まだ生きてる!!」
必殺の一撃<ジャガーノート>を受けてもなお絶命しないその生命力にナツメは驚愕。
だが、敵は相当弱っている。歴戦の猛者とは言えない彼女の観察眼を以ってしても、
二発目を回避する体力がおよそ残っていない事は断言できた。
止めの一撃を加えるべく、ナツメは<フロムヘヴン>を再び構え―――――………。
「跳びなさいナツメっ!!」
背後から掛けられたエミリアの声。
デスパイアの身体が一瞬、膨張したか見えた。
―――――刹那の攻防。
頭で判断するよりも早く、ナツメの脚はありったけの魔力と筋力を集め、地を蹴っていたのだ。
ごぷ……………―――――――――ドボボボボボボッボップァ!!!
敷地全体を飲み干すのではと思われた白い爆発。
一体あの身体のどこにコレだけの体液が収められていたのか。
質量保存の法則を疑わせるような射精が敢行された。
「……………ナツメ、無事?」
「……な、なんとか。エミィちゃんのお陰で」
すんでの所でナツメは売店の屋根の上へと逃れていた。
一方のエレミアはスピーカー塔の上。
細い鉄柱の上に爪先を使って器用に立っていた。
「………ちッ!まんまと逃げおおせたわね。あと一歩のとこだってのに」
まかり間違っても被りたくない煙幕が落ち着くと、既にデスパイアの姿は無かった。
「どうやって逃げたんだろ?とても動けそうな感じじゃなかったのに……」
「多分、ブッ放しながらザーメンの上を滑って行ったんでしょうね」
「う………うわぁ……。ソレは豪快というか、余り見たくないというか……」
エレミアの冷静な解説にナツメの顔がゲンナリと崩れる。
ハレンチ極まりないスケーターが滑っていったと思われる方角にはキラキラ輝く白濁液の川。
重機で抉ったような爪跡をタイルに刻み、フェンスをブチ破り、プール裏手の緑地の中に突っ込んでいる。
ファインダーに収めておけば、色んな賞が総ナメにできた。………かもしれない。
「でー……、これからどうするの?」
「何言ってるの!追うわよ!!」
「あう、やっぱり………」
エレミアの返事にナツメが嫌そうに溜息をつく。
あんなもモノ、頭から被ったら青春台無しどころでは済まされない。
「エンジェルがビビってちゃダメ!引き摺ってでも連れてくわよ!」
「あー、うん。わかってるって―――――――――」
はァ、―――――――――あぁぁぁぁぁあンっ!
「…………えっ!?」
突如湧き上がった悩ましげな嬌声に、ビクっと二人の声が揃う。
「な………、何なのよ………これ?」
「……………………」
眼下に広がる光景に、思わずナツメは声を上ずらせる。
一方のエレミアは黙って表情を押し殺しその景色を見つめていた。
「あん、あん、あぁぁぁん………あっ!」
「はう……キモチ………いい……ッ」
「はぁ……、はぁ……、はぁ……、うんッ!」
プール全体を洗い流すようなスペルマの海の中で、
先刻までデスパイアに嬲られていた女性たちが悦びに打ち震えている。
どうやら奴の吐いた白い煙幕、いや、精液の大洪水に巻き込まれたらしい。
水着は一人残らず溶かされて汗ばむ身から剥がれ落ち、
先っぽを尖らせた乳房がブルンブルン踊る。
恥部に生い茂る艶っぽい繊毛は日光に曝され、
陰部から流れ出る愛液は真っ白な空間を希釈していく。
膝下までつかりそうな精液の上を流れていく色とりどりの水着の破片。
惨めに汚され尽くしたこの夏の流行の残骸。
ナツメの立っている売店のすぐ下で、
一着の黒い紐ビキニが音を立てて小さくなっていく。
すぐ傍には持ち主と思われるロングヘアーの女性。
右手で自らの乳房を揉みしだき、左手は股間の秘裂へ。
その顔は既に理性を宿さず、極上の歓喜に打ち震えていた。
「ひ………あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁあぁあん!!!」
次々と絶頂の叫びが上がり始める。
「―――ナ――――メ、――――――ツメ、ナツメ!!」
「……………あ!?」
エミリアの声に彼女は再度ビクリと身体を震わせ、我に返る。
「ナツメ、気をしっかり持ちなさい。彼女たち、これでも助かった方なのよ」
「え、あ、うん。…………でも」
ナツメは考えてしまう。
この人たちは、何か悪い事をした訳でもない。
家族と、友人と、恋人と過ごす今日のひと時を、ただ楽しみにしていただけだ。
なのに………いきなり化け物に襲われて、無理やり……されて、女の誇りも奪われて、
こんな格好にまでさせられて、お気に入りの水着もボロボロで、
最後はみんなが見てる前で、自分のカラダを――――――。
「な…、ナツメ!待ちなさい!!」
彼女たちの元に飛び降りようとしたナツメを慌ててエレミアが制す。
「な、何でよエミィちゃん!助けてあげなきゃ!!」
潤んだ瞳でナツメはキッと戦友を見つめた。
「違うわよ!今あの中に足なんか突っ込んでみなさい!
靴なんかアッと言う間に溶けて、あなた彼女たちの仲間入りよ!?」
珍しく強い視線を投げ返してきたナツメをエレミアが諭す。
「……………で、でも」
尚もうろたえるナツメの隣に、エレミアは跳んで来た。
「いい、ナツメ?良く聴いて頂戴。もうじき救護班が来るわ。
彼らはプロだから、あの人たちはそっちに任せて置けば大丈夫。
私たちがヘタに手を出しても何ひとつ好転しないわ。わかる?」
「………………」
同い年の先輩の言葉に、ナツメは瞳を伏せて頷く。
「そうよ、私たちに出来る事はあのデスパイアを仕留める事。
あいつ、手負いだからきっとこれから他の女性たちを次々襲うわ。
そしてこっから先の被害者はこんなモンじゃ済まされない。
それどころか、完全に再生してしまえば、勝てる保障だって無いの。
こっちは今の戦いで手の内明かしちゃってるんだから。
モタモタすれば………次にこうなるのは私やナツメかもしれないのよ?
だからそうなる前に、私たちが奴に引導を渡すのよ。いいわね?」
エレミアの言葉は正論だ。
さほどお喋りではない彼女が、ナツメの為にここまでまくし立てているのだ。
一緒に戦うようになってまだ日は浅いが………、
彼女の気持ちだけはしっかりとナツメに届いていた。
「………うん。ごめん。無茶言っちゃって」
「………………ふぅ」
ようやく出てきたナツメの言葉にエレミアは顔を綻ばせ、ポンっと後輩の肩を叩いた。
そしてすぐさまいつもの表情に戻ると、漆黒の衣装を翻し跳躍。
遊具や建物を飛び石代わりにして、白い海の上空を駆け抜けていく。
目指す先はデスパイアの消えた緑地。
一拍遅れてナツメがその後に続く。
あぁん……あん……あん……あぁぁあん、あん
はぁ、あわわ、んぁ‥‥んんンー
イクっ、イクっ、うそ、もう、イク‥‥ん、ハァ、ひぃ
どこまでも続く痴態の沼。
下から沸き立つ甲高い喘ぎに後ろ髪を引かれながら、ナツメは宙を駆ける。
エレミアに諭された今でも、この声を聴くと逃げている気分に囚われてしまいそうだ。
「……………………」
もう一度、頭の中で彼女の言葉を反芻し、片隅の迷いを打ち払う。
負けられない……。絶対に、負けられない。
ちなみに書いてて結構な長さになったんで、前、中、後編に区切った。
通しでほぼ完成してるので、軽くチェック入れて一両日中にでも続きうpる予定。
お付き合い頂けたら幸いでつ(´・ω・`)
>>95 おつ><
続きが気になって出かけられません><
ドズル閣下乙であります
自分も天使SSの続き書きたいが時間無くて一字一句書いてない…orz
デスパイアより凶悪ですよリアルは…
粉砕天使か…夢は広がる
ムッハー
なんという長編w
続きまってます
ナツメに足突っ込んでもらいたかったw
続きに期待!!
粉砕天使…クラッシュエンジェルってところかな?
とにかく続き続き!!
>>100 クラッシュだとなんか自分も壊れてるみたいで縁起が悪いようなw
スマッシュ(強打)も粉砕の意味があるらしいからそっち方面どうだろ?
何はともあれGGJJです
>>95 GJ! GJ!
>>79の粘液おいしすぎw
女子校のプールに混入して…(*´д`*)ハァハァ
普通に「クラッシャーエンジェル」でイージャン!
とりあえずGJ!!!!
ぶっちゃけ横文字タイトルは全く考えてなかったわ。とりあえず
>>103でおk。
漢字的には“破砕天使”の方がカチョエエんだけど、これだと重機みたいだし。
ってな具合で中編入りますん。
〜粉砕天使ナツメ 中編〜
「どうやらここがヤッコさんの隠れ家みたいね」
「………うん。たぶん」
緑地の最奥部。殆ど手入れが行き届かず、
雑草が腰の高さまで生い茂る一角で二人は足を止めた。
「…………………」
ベトベトに輝く軌跡はここで途絶えていた。
地盤沈下でも起こしたようにボッカリと巨大な穴が天を仰いでいる。
まるで空を飲み干そうと大口を開ける深海魚。
知らずに通りかかれば思わず足を踏み外してしまいそうだ。
「下に………足場が見えるね」
「とりあえず、降りるわよ」
着地地点に例の液体が付着していない事を確認すると、
エミリアは颯爽と暗闇にその身を躍らせる。
爪先が足場を捉えるのと同時に膝立ちで<クロイツァー>を構え策敵。
ざっと周囲を確認し、敵が近くに潜んでいないと見ると、
頭上のナツメに合図。彼女もその後に続く。
「驚いた。人工空間ね。ボイラー室……それともポンプ室?」
右手に出現させた光の矢で、エミリアは辺りを照らし呟く。
「この林っていうか空き地は3年前まで浄水場が立ってたの。
さっきのプールもね、その跡地を使ってるんだよ。
この街の海は殆ど護岸工事されてて、泳げる場所なんて無いから」
「へぇ………、あなた随分詳しいわね」
「うん、中学のとき、社会科のグループ研究で丁度これがテーマだったの。
住宅環境に配慮した新構想の衛星都市型公共施設モデル、ってゆーので」
「なるほど。やっぱこーゆー時、地元の人間は強いわね」
「あ、でも実際に入るのは初めてだから、あまりアテにしない方向でお願い」
コツコツと二人の足音が闇の中を響く。
後から大型の機材を搬入できるように余裕を持って設計された間取は、
まさにバブル期の建造物ならではだ。
ここならあのデスパイアも十分に出入りできる。
「気をつけなさいナツメ。可愛い女の子がこの手の場所に絡むと、
かならず、きゃー、いやー、って襲われちゃうのが昨今の相場よ」
「ヤ、ヤな相場作らないでよー!」
「そんでナツメはきっと、やめて下さいー、とか言っちゃうタイプね。
相手を余計に盛らせるから、よしといた方がいいわよ。そ〜ゆ〜の」
「なによそれ!言わないってば、もー!」
緊張を解そうとしているのか、はたまたプレッシャーを掛けようとしているのか。
そんな先輩にオドオドとスレッジハンマーを胸元に抱き寄せてナツメは抗議する。
いじらしい後輩の反応を楽しみながらも、エミリアの手は大きな金属製の扉を探り当てた。
大型の作業用車両が優に二台は並んで通れるような巨大な造り。
恐らく開閉は電動式だろうが、今は完全に動力が死んでいた。
しかし…………稼動部だけは見事に埃が落ちている。
つまり、とてつもない馬力を持った誰かが力ずくで開け閉めしている証拠だ。それも頻繁に。
「……………ビンゴね」
エミリアは静かに弓を持ち上げ、矢をつがえる。
その後ろで黙って頷くナツメ。
ゆっくりと<フロムヘヴン>を振りかぶり、ヒタリと扉に寄り添う。
聞き耳を立てても扉の向こうは沈黙を堅持。となれば仕方が無い。
「……………準備は?」
「……………オッケー」
ナツメが指を三本立てて合図。
エミリアが黙って頷く。
「イチ、ニィ、サン、……えいッ!!」
――――――――ゴォン。
唸るスレッジハンマー。突風に煽られるトタン屋根のように吹き飛ぶ扉。
現れた前方の空間にすぐさま<クロイツァー>の照準が向けられる。
「…………………」
「…………………」
しかし、その先には何も居なかった。
今までと同じ薄暗がりが延々と続いている。
ふぅ、と肩で息をつき、エミリアが弓を下ろす。
―――――――――しかし次の瞬間!
「きゃぁぁぁあ!!いやぁぁぁあ!!」
すぐ背後から後輩の悲鳴が。
エレミアは振り返りながら跳び退ると間髪居れずに弓を構える。
その先には……………。
「べー」
舌を出しているナツメ。
「さっきのお返しー」
「こ、…………この…ッ!」
麗貌を怒りに引きつらせるエレミア。初めて見せる表情だ。
大股で百八十度回頭するとゴスゴス足音を立てながら彼女は先を急ぐ。
「ナツメがデスパイアに捕まったら、助ける前に小一時間ほど見学させて貰うわ」
「あー!ごめん!ごめんってばー!!」
「ついでだから記念に一枚撮ってあげようかしら?話の種に丁度いいわよ?」
「だーからー!ごめんってばー!」
肩を怒らせスタスタ行ってしまう影を慌ててナツメが追う。
地下の敷地は相当広そうだ。ここだけではない。
この街にはこんな閉鎖施設が至る所に点在している。
昭和初期は軍港。戦後は臨海コンビナート。高度経済成長期は娯楽都市。
そして平成以降は新興住宅地。なかなか方向性が定まらず、
試行錯誤の下に続けられた開発は思わぬシワ寄せを呼んでいる。
化け物たちにとっては正に穴場だろう。
その不届き者を排除するためにエンジェルが投入され、
それを狙って新たなデスパイアが近隣から集まり、
………………事態は収束のメドが一向に立たない。
このままではいずれ街の若い女性全てが連中の性欲処理器具にされてしまうのではないか、
そんな空恐ろしい未来像さえも、エミリアには笑い飛ばせないのが辛いところだ。
「―――――――――あっ!エミィちゃん!!」
「……………今度はなに?」
また冗談だったら承知しないとでも言いたげなジト目で振り返る。
ナツメが指差すその方角を光の矢で照らすと、そこには………。
「……………いよいよ殴り込みね」
乗用車が複数台まとめて通れそうな空洞が大口を開けていた。
僅かな照り返しを受けて真新しい粘液の跡がキラキラ光る。
二人は互いに頷くと己の腕に抱く武器の状態を再度チェック。
悪魔の巣へと足を踏み入れた。
「酷い匂い………。鼻がバカになるわね」
建材で構成された洞窟から岩盤の魔窟へと舞台は移り変わる。
エミリアの言う通り、凄まじい臭気が充満している。
生乾きの精液から沸き立つ悪臭。堪った物ではない。
「これってやっぱ、男の人のアレの匂いだよねぇ……」
「あ〜ら、随分詳しいのね。ま、お年頃だから仕方ないけど」
「なっ!ヘンな事言わないでよ!これってエミィちゃんが読めって渡してきた
対デスパイア用なんとか必勝マニュアルに書いてあったんだからね!!」
「ああ、アレね。企画の段階で古い友人が参加してたから仕方なく
受け取ったんだけど、どうにも家に置いときたくなくて」
「そ、それで私に押し付けたのー!?」
「いらなくなったら古本屋にでも持ってきなさいな」
ナツメがどれだけ恥ずかしい思いをして読破したことか、彼女は知らないらしい。
実際、今も家に置いて来たソレが家族の目に触れやしないか気が気でないのだ。
ちなみに件の大量破壊兵器はベッドの下奥深くに蹴り込まれ眠っている。
中学一年生レベルの隠し場所しか思いつかない自分にも泣きたくなった。
いらぬ心配事を打ち払うように首を振り、視線を前方に戻す。すると、
「エ……エミィちゃん。あれ………なに?」
「…………………?」
震える声で呼びかけるナツメに、エミリアはその視線を追う。
洞窟の壁面で、何か僅かに動いているようだ。
嫌な予感はしたが、見過ごす訳にもいかず、その方角に灯りを向けてみる。
そこには…………………。
「酷い……………」
駆け寄るナツメの背中を、周囲に警戒しながらエミリアも追う。
彼女が見つけてしまったのは……………囚われの身の女性だった。
気を失って動かない。まだ若い、新人のOLだろうか。
上半身を包むのは真新しい黒のリクルートスーツ。
だが、下半身の方は……………何も穿いていなかった。
剥き出しの陰部は真っ赤に腫れ上がり、そこから下はベットリと、
思わず目を背けたくなるような量の白濁液が垂れている。
溶かされず僅かに残ったパンストの名残が膝から下を申し訳程度に包んでいた。
「相当焦ってご馳走になったみたいね」
正面より僅か斜めに陣取ったエミリアが淡々と分析する。
粗雑に扱われた性器周辺の腫れ具合。対照的に殆ど乱されていない上体の衣服。
碌な愛撫を加えずにいきなり行為に及んだのだろう。
再生の為の魔力吸収を急いだと思われる。
「………と、とにかく、降ろしてあげなきゃ………」
惚けていたような瞳に気合を入れ直すと、
ナツメは被害者を拘束している肉の塊のような物体に手を掛けようとした。
その光景を見たエレミアの顔が驚愕に引きつる。
「危ないッ!!」
「―――――きゃっ!!」
咄嗟にナツメを引き寄せ一緒に倒れ込む。
ブピュ―――――――――ドチャ。
その間、一秒も無かっただろう。
拘束具に生えるコブから、勢い良く白濁液が放たれた。
床に飛び散った飛沫の内一滴が、ナツメの衣装に付着。
純白のフリルがジュっと音を立て、小指が通るほどの穴が開く。
「…………う……ぁ」
ナツメは恐怖した。マトモに浴びていたら……………。
先程嫌というほど見た、プールサイドの被害者たちと同じ運命を辿ることになる。
「ご、ごめんなさいエミィちゃん」
「えぇ、まったくよ。………あ痛たた……」
自分の腰を撫でながらエレミアが立ち上がる。
「助け出そうとする人間をカモるためのトラップね。
…ったく、あの軟体生物、やってくれるじゃない」
忌々しげに呪いの台詞を吐き捨てた。
被害者の体を拘束しているのは恐らくデスパイアの身体の一部。
暇を見繕って自らの肉片を切り離し仕掛けて置いたと見て間違いない。
「可愛そうだけど、こっちも救出は後回しね」
「でもエミィちゃんの弓なら遠くから触らずに……」
後輩は被害者の救出に尚も食い下がる。
「それもヤツの狙いよ。こいつで私たちを足止めして、
その隙に蓄えてある子を次々レイプしようって算段。
そうすりゃ私たちが到着する頃には五体満足ってね」
「……………何で、そんな事平気で思いつくんだろう」
ナツメが声を震わせる。ちょっと小突いたら泣き出してしまいそうだ。
「そーゆー連中なのよ。私たちのお相手は。ま、とにかく。
もう触手を挿し込まれてるワケじゃないから、悪いけどもう暫くこのままね。
幸い気絶中みたいだし、ここならまず人目にも付かないでしょ」
「…………………うん」
蚊の鳴くような、小さく消え入りそうな声をナツメが返した。
だが、その小さな囁きの中に、エミリアは確かな怒りの色を感じ取る。
その矛先は言うまでもない。この延々と続く陵辱劇の元凶に向けられている。
(………この様子だと荒れるわね………)
難しいフォローの求められる戦いになりそうだ。
二人は尚も最深部を目指す。
途中、先程のような女性に幾人も出くわした。
エミリアは視界の端でその場所をさり気無く記憶し、
一方のナツメは努めて見ないように振舞っていた。
「言葉にも難儀する下級デスパイアのくせに、
よくもあそこまで大きく成れたと思ったけど、
………タネ明かしはこういう事だったのね」
「―――――え?」
あれから一言も発しないナツメにエミリアの方から声を掛ける。
「奴はここから伸びる上下水道を利用してゲリラ的に獲物を調達していたのよ。
当然、私たちの情報網にも失踪者は引っ掛かるけど、普通の地図じゃ点と線が結べない」
「ああ………なるほど」
「オマケにこんな快適な一軒家持ち。それで今日まで一度も姿を見せる事無く、
あのサイズまで膨れ上がる事が出来たのよ。とは言ってもね。
結局あのガタイを維持するのに餌の供給が追いつかなくなって、
仕舞いにはさっきみたいな乱痴気騒ぎに至っちゃったってトコかしら。
…………要するに、奴の仕組みはもう破綻してるワケ。そこは不幸中の幸いね」
「…………………うん」
返って来るのは気の無い返事ばかりだ。
エミリアは大きく息をつくと、思い切って切り込んでみる。
「ナツメ、あなたさっきから何を考え込んでるの?」
「………え?あ?」
「慣れてないのは分かるわ。私も最初はそんな感じ。
いや、ひょっとするともっと酷かったかもしれない。
けどね、そんな沈んだままで勝たせてくれるほど、
生易しい相手じゃないって事はわかったでしょ?」
「……うん……」
「思い切って吐き出してみたら。歩きながらでも相談に乗るわよ」
「………………」
少々気まずい沈黙が辺りを支配する。
響き渡るのは岩盤を噛む二組の靴の音だけ。
そんな空気に耐えかねてか、ようやくナツメが重い口を開く。
「私たちも……負けたら……あんな風にされちゃうんだよね……」
「…………え?」
今度はエミリアが思わず聞き返す番だった。
「ここで負けたら、やっぱ、私たちも………されちゃうんだよね、って」
伏し目がちに再度呟くナツメ。
そんな彼女にエミリアは一度深く息を吸い込むとこう返す。
「他の結末があるっていうなら是非伺いたいところね」
「あんな事されたら………私、どうなっちゃうんだろ……」
尚も後輩の弱音は止まらない。
ムリも無いか。彼女はまだ三回目の出撃だ。
先輩としての経験という奴を、語って聞かすべきか否か。
いや、やめておくべきだ。そうに決まっている。でも……。
そんな逡巡をしている内に、エミリアの唇は動いていた。
まるで、彼女自身を突き放すかのように。
「別に。強いて言えば少し人生観が変わるだけよ」
「―――――――――え?」
後から思えば、エミリアは少しでも自分を解かってくれる相手が欲しかったのかもしれない。
だから………言ってしまった。背後でナツメの足音が止まる。
「エミィちゃん……、その………」
「私、捕まった事あるわよ」
「……………っ!」
僅かな吐息が気道と擦れる音。それは言葉にはならない。
先輩であり、戦友であり、そして親友でもある少女の告白に、
ナツメの瞳はハッと見開かれる。
「……で、でもさっ!今こうして無事だってことは――――……」
「えぇ、幸か不幸か一晩で助け出されたわ。姉さんにね」
「へ、へぇ………。お姉さん、いるの?」
「あら、言ってなかったかしら。それは悪かったわね」
ナツメはなんとかして話題を逸らそうと試みる。
自分は今、不躾にも友達のとんでもない過去に触れてしまった。
そんな罪悪感が彼女の胸の内に広がっている。
内心後悔していたエミリアも、とりあえずその努力を受け入れる。
「うん、初めて聞いた。どんな感じの人?やっぱキレイなのかなぁ?」
訊き過ぎかとも思ったが、今はとにかく話題を別の方角に持って行きたかった。
「………そうねぇ………」
一瞬考え込むような素振りを見せ、
その直後、エミリアの顔が一気に険しくなる。
「正直、余り褒められた人間じゃないわ」
「え……、あ……。仲とか、悪いの?」
二個目の地雷を踏んでしまったようだ。
自分の学習能力の無さを呪う。ナツメの狼狽は止まらない。
「でも、アレと張り合えるデスパイアなんてダーウィンでも
そう簡単には見つけられないでしょうね。ま、そんな感じよ」
「………はぁ………」
純粋な尊敬と軽い敵意の混ざった声色に、
ナツメはただ戸惑う他に術がない。
とりあえず今の会話からしてひとつ言える事は、
(物凄く、強い人なんだきっと……)
そしてエミリアが今もその影を追いかけている事も。
どこか気難しい彼女。その視線の先にあるものが何となく見えてくる。
ほんの少し、本当に少しだが、彼女の事が解かった気がした。
(なんだか………そこだけは普通の女の子みたいだね)
気が付けば、幾らか気持ちは軽くなっていた。
ナツメは再度歩みを進め、エミリアの後姿に追いつこうとする。
だが―――――――――、
「エミィ………ちゃん?」
「しっ!静かに!!」
今度はエミリアが立ち止まっている。
彼女は唇に人差し指を立て、ナツメを制した。
その真剣な眼差しに気圧されて、ナツメも黙り込み耳を澄ます。
………や、……や、……あぁん……あん……。
進行方向前方より漏れてくる喘ぎ声。近い。
「エミィちゃん!」
戦友の呼び掛けに黙って頷くエミリア。
二人の眼差しが向けられる方角からは、仄かな灯かりが漏れて来る。
奴がいる。今度こそ逃さない。
己の運命を託す武器をもう一度強く握り締め、エンジェルたちは地を蹴った。
「あ……、や……、嫌ぁぁぁぁぁぁぁあーっ!!」
ドク……ドク……、ドク……、ゴプン。
絶望と絶頂の悦びが混ぜこになった悲鳴が響き渡る。
限界まで反り返って跳ねる細い身体。
許容量を遥かに上回る白濁液を注ぎ込まれ、悲鳴を上げる膣壁。
瞳は大きく見開かれ、開け放たれた唇の端から一筋よだれが流れ落ちる。
「ヌブァァァァァア………!ムゥウ〜………」
射精後の満足感と余韻に浸るデスパイア。
ほどなくして彼は獲物の股間から触手を引き抜くと、
少女の片足首に絡み付いていたグレーのショーツをビッと剥ぎ取り、
それをナプキン代わりにして、粘液の滴る肉棒の先端をグイっと拭った。
「来ィたァなぁ〜。まっでたぞぉ、えんじぇるどもぉ〜」
その周囲には力なく横たわる少女たち。十人はいる。
みな半裸で大きく脚を開かされたまま、気を失っていた。
その下に広がる白濁液の池は、既に行為が完了している証明である。
余った精液を拭き終えた下着がベチャリと持ち主に投げ返される。
虚ろな瞳で荒い呼吸を繰り返すその娘はもう、
自らの顔にへばり付いたソレを取り払おうともしなかった。
「………………」
銃口のような、化け物を射殺さんばかりの視線で睨みつけるエミリア。
状況は余り好ましくない。切り落とした触手は既にほぼ再生を終え、
甲羅の方は完璧とは行かないまでも、薄い角質が既に患部を覆い尽くしている。
潰された視力もどうやら回復しているようだ。
襲われた女性の数からすれば、少なくとも万全ではないと思われるが、そんなのは気休めに過ぎない。
戦闘領域はほぼ円形。狭くは無いが決して広くもない。
その気になれば、触手は端から端まで届く。
「………ま、やるっきゃないわね」
構えられる<クロイツァー>。
「貴方に弄ばれた女性たちの分、全部まとめて叩き込みます!」
凄惨を極まる場の空気の飲み込まれぬ様、
強く<フロムヘヴン>を握り締め宣言するナツメ。
「ぬぅかぁせぇぇぇえ〜。先にィ、抱かれたいのはァ、どっちだぁぁぁあ!!」
二人のエンジェルと触手の軍勢が地を離れたのは同時だった。
逃げ場は無い。動きを止めれば即、触手の餌食。
敵は正面以外は頑強な殻に覆われている。
その装甲は手数で押すエミリアの技では抜けない。
必然的にフォーメーションは挟撃。
前方のエミリアが撹乱を担当。繰り出される触手たちを逐次撃ち抜く。
そして背後からは本命のナツメ。隙を伺い、その脳天に必殺の一撃を叩き込む。
「―――――ハッ!!」
弓鳴りと共に一本の触手が壁に縫い付けられる。
尚も足掻き続けるそれに一瞥もくれず再びマウントされる矢。
狙うは肉塊に埋もれる水晶のような輝き。
先程同様、視力さえ封じてしまえば、形勢は一気にこちら側へ傾く。
まだ大して時間も経っていないのだ。
地上で見せた大量射精のような奥の手を繰り出せるほど、モノは貯まってないだろう。
「……………くッ」
だが、敵もそのぐらいは重々承知。
瞳に狙いを定めようとしても、眼前を掠める次なる触手によって、
照準は妨害されてしまう。
「参ったわね。対戦車ロケットでも持って来るんだったわ」
「―――――でぇぇぇやぁぁぁあッ!!」
その背後から、炸裂するナツメのハンマー。
しかし、回避動作の連続で碌な“溜め”の利いていない一撃は、
デスパイアの背中に僅かなヒビを走らせただけで止まってしまう。
「……………きゃッ!」
デスパイアが巨体を捩り背後を薙ぐ。
動きを止めていた所に横殴りの一撃。
右肩を触手で打たれたナツメが吹き飛んだ。
「―――――ナツメ!」
「………だ、大丈夫!!」
岩盤を蹴ってバランスを取り、なんとか転倒だけは逃れる。
すぐさま壁に飛び上がり、追撃してきた触手たちを回避。
ギシギシ伸び切ったソレに腹いせの一振りを見舞う。
「ったく、これじゃマラソン勝負ってヤツね」
その通りだった。だがデスパイアの息も荒い。
押し切れない状況ではないハズだ。
二人とも、少なくともこの時点ではそう思っていた。
デスパイアの半身がグググっと殻の中に引っ込み、次の瞬間、
ギギギィ――――――――――グチュア。
「……………!!」
文字通り“奥の手”だ。
殻から出現したのは先刻の倍以上はある大量の触手。
どうやら奴の背負ってる自慢のブツは、
協力無比な盾であると同時に武器弾薬庫も兼ねていたらしい。
「冗談は顔だけにして欲しいわね!」
「は、反則!反則だよ、あんなの!!」
二人の抗議を無視して触手の大部隊がギシギシと全身の筋肉を軋ませる。
次の瞬間、圧縮されたスプリングが解き放たれたように爆ぜる大群。
繰り出される攻撃が次々と岩盤を穿ち壁を軋ませる。
「ホント、初日からとんだサマーホリデーね!!」
黒衣を翻し<リヒト・レーゲン>で応戦。
だが、押せども叩けども肉の壁の侵攻は止まる気配など無く、
大きなステップでエミリアは後退を余儀なくされる。
壁までの距離はまだあるが、あまり余裕をかましていられない。
「――――――――っ!?ナツメ!上を!!」
「―――――――えっ!?」
叩き付けられる鞭の衝撃に耐えかねて、頭上の岩盤がボコリと剥がれ落下する。
半ば反射的に、振り返りざまの一撃でナツメはそれを粉砕した。
「こ、このままじゃ生き埋めだよ!」
貴重な獲物でもあるエンジェルを捕らえる機会、
そうそう簡単に手放すとは思えないが………。
流石に追い詰められれば分からない。
なにせ奴には強力なシェルターがある。
洞窟を崩壊させてしまえば、最悪でもドローより上の結果を狙えるのだ。
「ナツメ、右よ!早くッ!!」
「―――――――あっ、危ない!!」
あやうく犠牲者の上に落下しかけた一枚をナツメが砕く。
「止むを得ないわ!攻撃は私が捌くから、ナツメは落下物から皆を守って!!」
「無理だよ!それじゃエミィちゃんが――――――っ!!」
「無理でも不利でも通さなきゃならない道理ってのが私たちにはあるのよッ!!」
叩き付けられる肉塊を数本を光の矢で串刺しにする。
奴も堪えている。こんな派手な攻撃、そう長続きするハズが無い。
チキンレースだ。付き合ってやる他に無い。
すぐさま次の矢をノッキングしデスパイアに放つ。
案の定、弾かれた。だが、ここで打ち止めにする訳には行かない。
すぐさまナツメが舞い、スレッジハンマーを一振り。
剥離した大岩を粉々にすると、彼女は汁まみれで気を失っている一人を担ぎ、
気休め程度に安全なこの部屋の入り口へと跳躍する。
その背後に一本の触手が追いすがった。
「あんたの相手はこっちだって!」
解き放たれた矢が不埒な襲撃者を貫いた。
真横から飛来した触手は体を反転させ弓本体で薙ぎ伏せる。
次なる一本をつがえ、デスパイアへ振り向こうとしたその瞬間、
―――――――ベチョ。
「―――――――!!!」
足首に湿った感触。すぐさまエミリアは足元に目線と弓先を向ける。
視界に飛び込んできたのは、黒いタイツに絡みつく赤紫色の触手。
「こ、……………このっ!!」
すぐさま矢を放とうとした。
だが……………、間に合わなかった。
「きゃっ!」
刹那の差で引っ張られる足。可愛らしい声で尻餅をつくエミリア。
起き上がろうと、彼女が顔を上げたその瞬間。
頭上から、……………肉色の塊が降ってきた。
「きゃぁぁぁぁぁぁあー!!!」
二人目の女の子を床に降ろし終えたところで、
その悲鳴に思わずナツメは振り向いた。
飛び込んできたのは我が目を疑いたくなるその光景。
「え、エミィちゃん!!!」
デスパイアの巨体に、エミリアが覆い被されていたのだ。
蠢く無数の触手の下で、彼女は必死にもがいている。
すぐ傍に転がる<クロイツァー>を手に取るが、
その弓までもがすぐさま肉蔓に絡め取られてしまった。
「むっふっふ〜!獲ったァぞぉぉぉぉお!!」
「こ、この!や、放せ、………あぁっ!!」
振り乱されるプラチナブロンドの髪。
完全に組み敷かれ、ヌメった雑兵に絡め取られていく身体。
「この変態っ!エミィちゃんを放せぇぇぇぇえ!!………きゃっ!!」
怒りと焦燥に震える突撃は、唸る触手の壁に阻まれる。
「エミィちゃぁぁぁん!!!」
エミリアの身体は膨大な数の捕食器官に飲み込まれ、
もはや外に出ているのは首から上と右腕だけ。
苦しそうに食い縛られた彼女の口が開き、ようやく言葉を紡ぐ。
「……ナツメ!作戦……失敗よ。他の子達を連れて逃げて!!
お願いだから聞き分けて。あなたは急いで他の天………あっ!」
親友の言葉はそこで途切れる。
ズズズル―――――――ごぷ。
ソバをすする様な音と共に、彼女の姿はデスパイアの貝殻の中へと消えて行った。
「う………うそ……。嘘………でしょ……?」
呆然と立ち尽くすナツメ。現実を脳が処理しきれない。
すぐさま叩き込まれた触手を、半ば身体が自動的に回避した。
「エミィちゃんが………そんな……」
目の前が真っ暗になりそうだった。
虚ろな表情のまま、二発目、三発目の攻撃をハンマーの柄でいなす。
『……や、やめ………や。あ、あぁ………駄目っ!……そこは!!』
デスパイアの体内から、僅かばかりの声が漏れていた。
なにか土管の中で反響するような感じで、ただひたすらそれは聞こえて来る。
「……や、やめて、……お願い。エミィちゃん……そこにいるんでしょ……」
「ヌァア、いるなぁ〜。おれン中でナンか言っでるぞぉ〜?」
うわ言の様なナツメに台詞にデスパイアが返す。
しかしその言葉は彼女の耳には届いていなかった。
ナツメの意識を縛り付けているのは……………、
殻の内側から聞こえて来るエミリアの声だけだ。
『あ、や、や、……嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!』
ナツメの身体がビクンと震える。
ひときわ大きな絶叫が体内から聞こえてきた。
間違いなくそれは友人が何かを踏みにじられた証。
そしてその後に続くのは……………、
『あ……あん、……や…あ………はぁ………んっ』
「ヌハァ!いいぞぉ。いいぞぉ〜。魔力がぁ漲るぅ〜」
デスパイアの傷が急速に再生していく。
プールサイドで嫌というほど聞かされたあの響き。
すなわち、蹂躙される女の声。
それを悟った瞬間、ナツメは―――――――、
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!!!!」
ナツメは爆発した。
「ヌゥゥゥゥゥウ!?」
炎が渦巻き、閃光が走る。視覚化されるほどの猛烈な魔力の噴出にたじろぐデスパイア。
ナツメの握るスレッジハンマーが自らを砕かんばかりに猛り狂う。
別人のように見開かれた漆黒の瞳。怒りに引きつった表情。
噛み締められ、並び揃って剥き出しになる歯。もはや戦鬼という呼び方すら生ぬるい。
彼女が大地を蹴ると、ゴバァンと足元の岩盤が宙に舞った。
「こ、ここ、……こ、小娘ぇっ!!」
虚勢を取り繕うような咆哮。どちらが化け物か分からない。
少女の姿をした鬼神の突進を阻止すべく、条件反射で触手を繰り出す。
だが、その肉の槍は彼女の身体を貫く寸前で、レンジに放り込まれたナマ卵のように破裂する。
ナツメから湧き出し彼女を包む魔力の聖域に、不浄の身はもはや存在さえ許されない。
その姿はまさに燃え盛る大気を纏い大地に突き刺さる流星。
進路上のあまねく存在が無条件で“粉砕”される。
「ま、ま、ま、待で!おれン中にばっ、おまえのっ、な、な、仲間が――――」
「エミィちゃんを!返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!」
振り下ろされる<フロムヘヴン>。天国からの招待状。
咆哮。打撃。炸裂。全ては同時だった。
気化爆弾でも投下されたかのように、辺り一面は真っ白になる。
「ンがば!?ぬぅぅぅがぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?」
―――――――――ズズゥゥゥゥゥン。
アトラスでさえ支え切れないかと思われる強烈な一撃。
直撃を食らった部位が瞬間的に粉末状に砕け散る。
衝撃は外殻を貫通し、内臓を通過し、着弾地点の反対側の甲羅をも突き破った。
摩擦が死んだように大地を滑り、豪快に壁に叩き付けられるデスパイア。
その上に追い討ちの岩盤が容赦なく降り注ぐ。
所々から噴き上がっているのは蒸発した体液。
再生しかけていた甲羅の傷は第一撃の時以上に叩き壊され、
中から真っ赤に裂けた肉と触手が飛び出した。
「ハァ………、ハァ………、ハァ………、ハァ………」
頭がガンガン痛い。手の平がジンジンする。
自分の身体の負荷など一切考えていなかった。
いや、考えてはいけない。いけないのだ。
エミリアが味わされている痛いみは、こんなものじゃない。
「ヌフゥ………が……あば………げぷぅ……ッ」
まだ息がある。そうだった。コイツの生命力は半端じゃない。
ならば再度、今度は剥き出しのその身に鉄槌をくれてやるまでだ。
疲弊した身体に鞭打ち、ナツメが再び<フロムヘヴン>を振りかぶる。
「―――――――え!?」
そこで彼女の動きは止まってしまった。
デスパイアの貝殻に開いた大穴から、何かが這い上がってくる。
間違いない。アレは人間の手。そして次に現れたのは、プラチナブロンドの髪。つまり、
―――――――ベトベトになった………エミリア。
「え、エミィちゃぁん!!!」
裏返った声で叫ぶナツメ。
這い上がってきた友人は数分前とは似ても似つかぬ哀れな姿。
漆黒の衣服は殆ど溶かされ僅かな名残が肌に付着し、
その下のライラックの花を思わせる薄紫色のショーツは太腿半ばまで降ろされ、今まさに溶けていく最中である。
剥き出しの陰部にはこれでもかと深く差し込まれた触手。
その先端は膣のサイズに合わせて膨張し、もはやエレミアに抜くことは叶わない。
それでも彼女は震える歯を食い縛り、上気する肌の感触に耐え、
涙を瞳の淵に押し止めながら陵辱の檻から這い上がってきたのだ。
「ナ………ナツ…メ。…………あぁう!!」
胎内でビクンと蠢く触手に、美しい顔が更に歪む。
「エミィちゃん!!」
再度その名を叫び、駆け寄るナツメ。
「ナツメ……来ちゃ……ダメ……っ!」
後輩の身を案じ、救いの手を拒絶するエミリア。
後一跳びでナツメがデスパイアの殻に飛び乗れる
かといった距離まで近づいたその瞬間。
―――――――ブチュア。
「……………あぁっ!」
エミリアの身体は、穴から追いかけるように飛び出してきた数本の触手に抱きすくめられ、
背中から倒れ込むように肉の中へと引き摺り戻されていった。
その光景をただ見守ることしか出来なかったナツメ。
「よくも……ヒク、よくも……エミィちゃんを……あんな……ヒック」
怒りの表情でボロボロと涙を流しながら震える言葉を紡ぐ。
他の見ず知らずの女の子たちとは訳が違う。
こんな事になるなんて、最初は思いもしなかった。
さっきまで一緒だった親友が、メチャメチャに強姦されてしまう。
なんでこんな思いをしなければならないのか。
……なぜ?分かり切っている。デスパイア。コイツがいるからだ。
「あんたなんか、あんたなんか、サッサと死んじゃえぇぇぇぇぇえッ!!!」
これが止めの一撃。頭上高く振りかぶられる<フロムヘヴン>。
怒りと、憎しみと、ありったけの哀しみを込めて、それは振り下ろされる筈だった。
―――――――ズンっ。
「……………え?」
両手から離れ、ズシンと地面に転がるスレッジハンマー。
「―――――――かはっ……」
悲鳴を上げる肺から吐き出される空気。口の中に仄かな鉄の味が広がる。
武器を振りかぶり、ガラ空きになっていたお腹に叩き付けられたのは、
一抱えほど岩のような物体。チャイルド・デスパイア。この攻撃を……忘れていた。
鳩尾の真下へと入った一撃に、ナツメは膝から崩れ落ちる。
再度武器を拾い上げようにも手が動かない。
(私……、またドジ踏んじゃった……)
発射されたきりチャイルドは動かない。
たぶん、先程の一撃で既に親の胎内で死んでいたのだろう。
だから、代わりに動いたのはデスパイア本体。
所々から血を流す満身創痍の触手でかつての敵、そして現在の戦利品を抱きかかえる。
「手こ……ずらせ、やがってぇぇえ。さあ、お友達が……ぐふ……お待ちだぜぇぇぇえ」
最後の賭けに勝利した暴君は、傷だらけの顔でニンマリ微笑んだ。
(……………ごめん…………エミィちゃん……)
そして―――――――ナツメは頭から飲み込まれた。
真っ白なコスチュームに、同じく真っ白な液体が滲み込んで来る。
濡らされて肌に張り付く生地の感触が、なぜだか酷く気持ちいい。
(結局……負けちゃったんだ……私たち)
ここはデスパイアの体内。彼女は肉の壁でサンドイッチにされているような状態。
ジュクジュクと音を立てて溶け始めた衣装。肌がヒリヒリしてきた。
足掻くにも身動きなど殆ど取れない狭さ。その中を次々と群がってくる触手たち。
先刻までの強敵は今や抵抗ひとつ出来ない。嬲りたい放題だ。
どうやら彼のシェルターは盾と武器庫の他にもうひとつの役割があったらしい。
つまり食糧庫。エンジェルという極上の糧を閉じ込め貪る為の檻。
(このまま私も……裸にされて……無理やり……エッチされちゃうんだ)
他人が嬲られている様なら短期間で嫌というほど見せ付けられてきたが、
その行為が実際どんな感触のモノなのか、ナツメ自身はまだ知らない。
痛くて、悔しくて、恥ずかしくて、悲しくて、今までの人生全てを否定されるような感じ。
ただ漠然と、そんな心情風景を思い描いていた。
(フロムヘヴン……落っことしてきちゃったな……。もう……駄目か…)
僅か三度の出撃で、ナツメの戦いは終わりを迎えようとしている。
不思議と涙は出なかった。ただ心が空っぽになったような感じがする。
私が帰らなかったら叔父さんと叔母さんはどうするんだろうとか、
夏休みが終わって私がいなかったら学校の皆はどう思うんだろうとか、
そんな事ばかりがひたすら頭の中を駆け巡る。
(ハルカ……ごめんね。お姉ちゃん……カタキ……討てなかったみたい)
ナツメは病院のベッドの上で今も泣いている妹に謝る。
もしあの時、エミリアが現れてくれなかったら、
妹は今もデスパイアのオモチャにされていたかもしれない。
そう思うと、彼女には感謝してもし切れない。
こんな結果に終わった今でも、その気持ちだけは変わる事が無かった。
(そうだ……エミィちゃん……)
自分はもう、どうなってもいい。
せめて彼女だけでも助け出したい。それだけは諦めたくない。
確か、エミリアが囚われていたのはもっと上の方だ。
僅かな力を振り絞り、ナツメはデスパイアの体内を這っていく。
フリルがドロリと滑り落ちた。一糸纏わぬ姿にされるのは時間の問題。
いや、その前にたぶん、粘液でおかしくされてしまう。
天使の耐性を持ってしても、デスパイアの媚薬を防ぎきることは不可能。
現に内股の辺りが妙に切ない。タイムリミットは僅かも残されていまい。
だが、そんなささやかな時間も手負いのデスパイアは待てなかったらしい。
ジュルリと触手が一本、溶け掛けのスカートの中に潜り込むと、
ナツメの穿く淡いピンクのショーツをグイグイと引っ張り始めた。
全部溶け切るまでなど到底待っていられない。
さっさと挿入れさせろ。早くオマエの魔力をよこせ。
そう言いたげにナツメのお尻から下着を引き剥がす。
それでも彼女は止まらない。
ショーツが太腿を滑り落ちる感触もお構いなしに、ひたすら這い進む。
曝け出される秘裂。一度も使っていないソコはまだ堅く閉ざされている。
だが、もうデスパイアはお構いなしだ。エンジェル一体では回復が追いつかない。
一刻も早くもう片割れのご馳走にありつかねば。
―――――――クチュ。
「………………あ!」
グググ―――――――グイッ。
「あ……い、い、痛い!い、い、痛ぁあ……っ!!」
殆ど愛撫などされていない身。当然まだ潤っていない。
そんな事など今やどうでも良いと言わんばかりに、肉の責め具は侵入を強行する。
メリメリと楔が食い込むような感触。破瓜の痛みにナツメの顔が歪む。
「ハァ…、ハァ…、エミィ…ちゃん……、エミィ……ちゃ……んっ!」
それでも必死で親友の名を繰り返しながら、尚もナツメは進む。
その時、肉の壁の中に伸ばした右手が何かに触れたような気がした。
握り返してくる。間違いない。人間の手だ。
「エミィちゃん!!」
「……ナ…ナツ……メ…なの?」
肉と触手の釜の中で、ようやく二人は再会した。
「この……お馬鹿…っ。逃げろって……言ったのに…」
熱くなった息を混ぜながら、エミリアが語り掛ける。
「だって、エミィちゃん置いて逃げるなんて……私……できないよ。
―――――――あうっ………あ……痛い………く、…はぁ………」
胎内に完全に収まりきった触手が自らの身体を膨張させ、
ナツメの小さな膣をガッチリとロックした。これでもうナツメには抜けない。
「………ナツメ………」
エレミアの顔が悲しみに歪む。
ここからナツメの背後がどうなっているのかは伺えないが、
そこで何が行われているかは苦痛に耐える彼女の表情が物語っている。
とうとう自分は後輩を守り切れなかったのだ。何て不甲斐ない。
いっその事、代わってやりたかった。二人分、自分が犯されてもいい。
「ねぇ、エミィちゃん」
苦しそうな顔で無理に笑いながら、ナツメが口を開いく。
「私の魔力、……使って。エミィちゃんならきっと、逃げられると思うから」
「……………えっ!?」
我が耳を疑った。作戦失敗の責任は私にあるというのに。
「……ナツメ、あなたって人は……ホントに…」
思わず涙が溢れそうになってしまう。
官能に耐えるフリをして、エレミアは顔を背ける。
「私はもう、ここまでみたいだから…。だからエミィちゃん、今までありがとう。
私の残りの魔力、全部使っちゃっていいから。なんとかならない………かな?」
ナツメの視線はある一点に注がれている。
エミリアと一緒に取り込まれた武器、<クロイツァー>だ。
確かに魔力の扱い方こそ素人だが、ナツメのキャパシティはズバ抜けている。
彼女の残る全ての魔力を奪い取ってアレを撃てば、あるいは……。
しかし、それを実行に移せばナツメは………。
「ごめん、無理」
「―――――――え?」
「私、……もう中にメチャクチャ出されちゃったから。
これ以上、……動けないのよ。……ほんと悔しいけど」
半分嘘だった。確かに一度はイかされたが、自分だって天使だ。
あと一回ぐらい、最後の一撃を放つくらいはやってみせる。
だが、それができるのなら……、
それができるのなら―――――――生き残るべきは、私じゃない。
ナツメはまだこれからどんどん伸びる。もっともっと強くなる。
自分が今いる場所より遥か先の高み。そこでもっと大勢の人を救うことが出来る。
腹は決まった。後悔などしない。この場から逃がすべきは彼女だ。
「あぁう!ちょ、っちょっと!や、やだ!な、なにこれ!?……いやぁ……っ!」
突如、ナツメの身体がリズミカルに揺さぶられだす。ピストン運動が開始されたのだ。
未体験の性技にナツメは甲高い悲鳴を上げる。触手の伸縮に合わせて動く下半身は止まらない。
自分の腰がこんな動作をするなんて、彼女は今まで知りもしなかった。
「やだ!……こ、こんなのやだぁ!止めて!ねぇ、誰か止めてぇ……っ!!」
「……な、ナツメ!落ち着いて!リードされちゃ駄目!呼吸を整えて!!」
「え……エミィちゃん……でもっ……でもっ、私のカラダ……おかしくなっちゃう!」
セックス・テクニックへの耐性などナツメにあるハズがない。全てが初体験である。
何の前振りもなしに強要されたハードな行為に、彼女はもうパニックに陥りかけている。
このままでは、三分と経たずに絶頂へ持っていかれてしまうだろう。もう時間が無い。
エミリアは決意と共にその手を強く握り返すと、渾身の力で肉壁の中から<クロイツァー>を引き抜き、
泣き叫ぶナツメの頬を優しく撫でながら差し出す。
「ナツメ。これを撃って」
「え、……………で、でも!?」
「大丈夫!いつも通り、私がフォローするから!!」
<クロイツァー>は扱いに熟練を要する武器だ。
一撃必殺型の波長を持つナツメとは殊更相性が悪い。
事実、訓練中だけで同型の武器を三機も暴発させて壊している。
だからこそ彼女の武器は剛性の高いハンマーと決まったのだ。
魔力の暴発は術者自身に危害を加えることはない。
なにせ常に自分の体内を流れている物なのだ。
故に、被害を被るのは周囲の人、物、建造物その他。
「そ、そんな事したらエミィちゃんが!」
「だからフォローするって言ってるでしょ」
無理に笑って見せる。その笑顔は当然気休めだった。
「私の魔力はもうカラッポ。吸い尽くされちゃってるの。
ナツメもイかされたらもうアウトよ。だからその前に!」
エミリアは死を覚悟している。ナツメにそれを悟らせてはならない。
「………さあ、早く!このまま揃ってオモチャにされたいの!?」
「…………………」
暫しの躊躇の後、ナツメは決意に満ちた瞳で差し出された武器を受け取る。
エミリアは優しげに微笑むと、静かにその身体を抱きしめてやる。
触手に弄ばれるナツメの動きが止まった。今なら集中できる。
(ナツメ……温かい……)
瞳を閉じ、ナツメの身体を流れる魔力の奔流を探り当てる。
(あなたは本当にいい子。お馬鹿だけど、どこまでも……真っ直ぐで……優しくて)
あまねく迷いを打ち払うように、大きく息を吸い込むナツメ。
これが最後の一撃。彼女は<クロイツァー>を握り締め、その弓先を頭上にかざす。
狙うは一点。未だ完全に塞がり切らぬ再生ポイントを内側から穿つ。
絡み合う魔力の糸。最初は静かに、やがて力強く輝きだす二人の身体。
デスパイアが体内で生まれた違和感にたじろぎ始める。
限界を超えた魔力を注ぎ込まれ、洋弓が悲鳴を上げだす。
グッと腕に力を込め、より強くナツメを抱き締めるエミリア。
二人の鼓動が重なった刻、その一撃は放たれた。
―――――――………ズズズズズズズ。
「ぬぁ?こ、ここ、、こ、こればぁ!?ぬがぁ!?」
突如、身体の奥底から走り始めた激痛。限界を超えた銅線のように焼き切れる神経。
デスパイアの全身が裂け始め、そこからまばゆい光が漏れ出している。
メチャクチャに振り回される触手が内側から沸騰、砂のように崩れて空気中に散った。
クワっと見開かれたデスパイアの瞳が収縮し、ボコリと本体から弾け飛ぶ。
「ぶ………ぎぃやぁぁぁぁぁあぁあああぁぁぁぁぁあ!!!」
ズ――――――――――――――ゴバァァァァァッァ!!!!
瞬間的に膨れ上がった化け物の背中。立ち昇る光の柱。
あらゆる臓器と体液を撒き散らしながら、デスパイアの身体は破裂。
その身を貫いた輝きは天井の岩盤をも突き抜け地上へ。
アスファルトを突き破り、空高く――――――どこまでも空高く天を駆ける。
やがて上空遥か彼方まで走る天使の輝きは、真夏の入道雲の中へと消えて行った。
以上で。今話題の“食の安全”に関わるタイムリーな勝ち方でした(ぇー
残すは締めの後編のみ。馬鹿長くなっちまいましたが、お付き合い頂けたら幸いでつ。
すげえええ!
超GJ!!!!!!!!!
これはwktk
まだまだスレの序盤からスゲェ神作品が投下されているな
いったいこのスレはどうなっていくんだよ
>いったいこのスレはどうなっていくんだよ
決まってるだろう。
太く、長く、どこまでも伸び、広がっていく。
そう、触手のようにな!
135 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 22:25:00 ID:P3laSnjD
>>134 こwwwれwwwはwww
座布団5枚くれてやるよ
そしていずれ、この世は
♀=美女
♂=異形生命体
のみの世の中になるのか。
うむ、何という理想郷。
んじゃ締めの後編をうp。
あんまデカイの投稿してるとまたスレ容量オーバーになるから、程々にせなあかんが。
―――ナ――――メ、――――――ツメ、ナツメ……!
「う……うぅ……。だ、誰……?」
朦朧とする意識の中、遠くで誰かに呼ばれている。
「ナツメ!しっかりして、ナツメ!!」
頭に掛かる靄が晴れるに連れ、馴染み深いその響きは徐々に近づいてきた。
ボヤけた視界の焦点が定まるにつれ、声の主の姿がハッキリしてくる。
心配そうに覗き込んで来る友人の顔。その目の淵には涙が湛えられていた。
「エミィ……ちゃん?」
「ナツメ!無事なのね!?………良かったぁ……」
安堵の笑みを浮かべるエミリア。どうやら、最後の一撃は成功したらしい。
ナツメは仰向けの姿勢からゆっくり身体を起こそうとする。
「………あ………うくッ!?」
ズクリと、股間を突き上げるような痛みが走る。
太腿と太腿の間に何かが挟まっているようだ。
「あ、待ってナツメ。動いちゃダメ!いい?全身の力を抜いて」
言われなくとも力が入らない。その身を再び横たえるナツメ。
エミリアの手がボロボロになって殆ど原形を留めていないナツメのスカートの中へと伸びる。
襲ってきたのはグイっと、何かが引っ張られる強烈な感触。
「あうッ!」
ナツメの股間から、残っていた触手がズルリと引き抜かれた。
本体から既に千切れていたソレは、さしたる抵抗も見せずに排除される。
手の内で力無く垂れ下がる異物をエミリアは憎しみの籠った眼差しで爪を食い込ませると、
ベチャリと床に叩きつけるようにして壁際に放り捨てた。
「大丈夫、もう大丈夫よ」
「エミィちゃんも……無事……だったんだ」
「――――――――え?」
「良かったぁ…。だってエミィちゃん……………、
どっか遠くに行っちゃいそうな感じだったから」
「………な、何言ってるのよ!このお馬鹿!!」
「えへへへへ……」
「……ま、まあ、その前にデスパイアごと殴られた時は正直死ぬかと思ったけど。
今回は結果オーライって事にしてあげるわ。…………もちろん二度とゴメンよ」
相方の鋭さに内心エミリアは動揺を隠せなかった。
自分が今無傷で……いや裸だが……ここにいられるのが不思議なくらいだ。
なぜあそこまでナツメの魔力に介入できたのか、エミリア自身にもよくわからない。
「ふふ、エミィちゃん……なんかとっても温かかったよ」
考えられるとしたらひとつ。最後の一撃を放った際の状況。
デスパイアの触手で二人が繋がっていたからだろう。
エミリアは自身すら気づかぬ内に、互いの性器に差し込まれた触手を通してナツメの魔力をコントロールし、
単なる暴発に終わるハズだった<クロイツァー>のオーバーロードを、必殺の一撃へと昇華していたのだ。
まさかこんな形で勝利を拾うハメになるとは。まさに奇跡と冗談の産物である。
もう一度やって見せろと言われてもまず成功しまい。……と言うか願い下げだ。
「気持ち悪いこと言わない!変な趣味にでも目覚めたの?」
ナツメの言葉にその場は怒りを取り繕って、転がっていた<クロイツァー>を拾い上げる。
膨大な魔力の媒介にされたエミリアの武器は至る所にヒビが走っていたが、
この程度ならまだ修復可能だ。不幸中の幸いと言えよう。
ナツメの<フロムヘヴン>も回収しようとしたのだが………、
残念ながらエミリアの力では持ち上げる事すら叶わなかった。
魔力の助けを借りているとはいえ、このモンスターウェポンを軽々振り回していたとは。
今更ながら舌を巻く。
「とりあえず、ここを出るわよ。着る物も何か探さないと」
周囲にはデスパイアの肉片がこれでもかと散乱している。
他の犠牲者も助け出さねばならないが、いずれにせよ、
このままここで救護班を待つのは少々カンベンして欲しいところだ。
「あ、うん。分かった」
露出していた胸を衣装の残骸で何とか隠しながら返事するナツメ。
今度こそ起き上がり、エミリアの後に続く。
だが、数歩と歩き出さぬうちに、彼女はその場にヘタリ込んでしまった。
「……ナツメ?」
白くて柔らかそうなお尻がペタンと床に張り付いている。
何をしているのか最初は判らなかった。
そのままの姿勢でナツメは………震えていたのだ。
「――――――……たい」
「……え?」
「――――――――痛い」
「……ナツメ……」
座り込んだままナツメの視線は自分の太腿に注がれている。
そこにこびり付いているのは真っ赤な斑点。
他の何物でもない―――――破瓜の爪跡だ。
虚ろな表情で膝まで降ろされたショーツを穿き直そうと持ち上げるが、
既に溶解液に浸蝕されていたピンクの下着はその僅かな負荷が引き鉄になり、
両サイドからビチっと千切れてタダの布切れとなった。
「大丈夫……もう……大丈夫なはずなのに」
頬を伝わる大粒の涙。
「ゴメン。お、おかしいよね、私。だってさ、デスパイアに捕まって
助かっただけでも十分ラッキーなのに……なのに………わたし……」
処女を散らされた証の上に、ポタポタと雫が落ちる。
それに連動するかのように、ナツメのスカートの中から真っ白な何かが流れ始めた。
間違いない。これは………、デスパイアの子種がたっぷりと溶けた白濁液。
なんて事だ。断末魔の瞬間、そのショックでヤツは溜まっていたモノを噴射していたのだ。
それも、よりにもよってナツメの方に。最悪の最後っ屁だ。
「……ナツメ……」
目の前で繰り広げられる陵辱劇に耐え、追い詰められても歯を食い縛って戦い、
遂に自分が嬲られる番になっても決して希望を見失わなかった少女。
そんなナツメに、どこまで酷い仕打ちをすれば気が済んだのか。
いっその事、自分に注ぎ込んで欲しかった。
しかし今となってはエミリアにはどうしてやる事も出来ない。
「だ、ダメだよね。ちゃんと勝ったのに、私、なんでこんなに……悲しんでるんだろ………。
エンジェルなんだからさ、これっくらい……へっちゃらじゃなきゃ……いけないのに……」
助かってからようやく反芻される陵辱の記憶。
あの時はただエミリアを助けたくて、無我夢中で気に留める余裕など無かった。
自分の身体にモゾモゾと異物が分け入って来るあの感触。
忘れられない。そのままこの身が乗っ取られてしまうかと思った。
「なんで……こんなに悲しいの……?……ねえ?」
駄目だ、震えが止まらない。真っ赤に腫れた陰部の疼きが今も彼女を苛ませている。
自分の腰が別人の物の様にグラインドしてしまうあの突き上げ。この世にあんな恐ろしい攻撃が存在したとは。
その身を貪られる。今まで何度も目の当たりにしてきたその責め苦が如何なるものなのか、
とうとうナツメは自分の身体で知ってしまった。
もう、ここにいるのは先程までデスパイアと死闘を繰り広げていた天使ではない。
心の奥底まで刻み込まれた、残酷なロストバージンに咽び泣くひとりの少女だ。
「……ナツメ、もう大丈夫。我慢しろなんて言わない。あなたは本当に頑張ったもの」
永遠に勝利を収め続けられる戦士なんてこの世にいない。
デスパイアとの戦いに明け暮れていれば、いつかは負ってしまう傷だ。
自分だって今日は手酷く犯られてしまった。
2、3日は満足に腰掛けることさえ出来ないだろう。
ただ、ナツメには少しだけ早過ぎた。
出来る事なら………永久に訪れて欲しくなかったが。
だから、今はただもう一度、彼女を抱き締めてやる。
同じ悲しみを共有する友人として、これからも共に戦い続ける戦友として。
「今日は貴方に助けられちゃったわね。今ここに私がいられるのはナツメのおかげ。
改めてお礼を言うわ。ありがとう、……………ナツメ」
「……ひっく……えぐっ、………ひく……」
あれだけ巨大なハンマーを振り回していたとはとても思えないか細い腕が、
ギュッとエミリアの身体を抱き締め返してきた。
ただひとつだけ、今回の事件、エミリアは引っ掛かっている。
来る途中の道筋は一直線。見落とすほどの分岐路も無し。
捕まっていた女性たちは恐らくこれで全部。
取りこぼしがあったとしても程度は知れている。
(――――――――少な過ぎる……)
数ヶ月前から続く若い女性ばかりの連続失踪事件。
その行方不明者の数には到底、いや米粒ほども届かない。
これらの事実から導き出される結論はたったひとつ。
ホントにタダの失踪でした、なんて希望的観測はこの業界では通用しないのだ。
(間違いない。この街、………何かトンデモ無いのがいる!)
「あ〜らあら、残念ね。あなたのペット、ボカ〜ンって負けちゃったわよ?」
ガラスのスクリーンに映し出される抱き合う二人の姿を眺めていた女が、
さも愉快そうに声を張り上げた。いい気味だと言わんばかりの態である。
肩で切り揃えられた黒髪にボッカリと空間に開いた穴のような漆黒の瞳。
夏も本場だというのに厚手のナイトガウンを羽織り、それでいてその顔には汗ひとつ掻いていない
「ペット?ああ、アレはね、とっくに捨てたんだ。
可愛かったのは小さい内だけだったよ、まったく」
返って来たのは男の声。話題への関心の無さを、遠慮など一切無しに声色に滲ませている。
「あっきれた。モラルの低い飼い主の見本ね」
「ハハハ、仕方がないさ。なにせ僕の大事な大事な荘園に手を出したんだ。
それを追放で済ませてあげただけでもこの胸の内の深さが分かるだろう?」
ここは街外れ、港湾施設からそう離れない場所に立つ植物園の跡地。
合併前に隣接していた大型焼却炉の移転に伴い、温室効果の供給先を失いあえなく閉園。
解体のメドも立たずに数年が経ち、園内はかつて首都圏最大規模と称された華やかさを忘れて久しい。
巨大なガラスドームは立ち枯れした南国の木々や花々で満たされ、
さながらドライフラワーの摩天楼、まさに琥珀色の庭園である。
「ハイハイ、そりゃもう心中お察ししますよ、ご愁傷様」
「だが収穫はあったさ。………君も見ただろう、あの二人を!
僕もあんな上玉は久しぶりだよ。この身の内なる昂ぶりが止まらない!
だって想像してごらんよ!あの二人を妻に迎えるその夜を!!
真新しいシーツの上にシワを刻みながら組み敷くその瞬間を!!!
一体どんな瞳で見返してくるのだろう!どんな言葉で抗うのだろう!
あぁ………、白い毛並みと黒い毛並み。純朴な猫と拗ねた猫。
月明かりの下、この二匹が僕の腕の中で鳴くんだよ!?何て事だ!
それはもう、もう――――ハハッ!駄ァ目だ!言葉は無力!言語化不能だ!!」
庭園の中央に鎮座していたのは――――――この世の物とは思えぬ巨大な花。
ラフレシアが路肩のタンポポに見えてしまうような真っ赤な怪物が、
無数の触手が絡み合って作る数メートルもある本体の天辺に咲き誇っているのだ。
そして五枚の花弁が結合する花の中心部から生えているのは人間の上体。
燃え盛る炎のような髪を背中まで振り乱し、切れ長の両目は狂喜に見開かれ、
鋭い爪の生えた両腕を限界まで広げ、ケタケタと興奮気味にまくし立てている青年。
演説は留まる所を知らない。
「………熱くなるのはいいけど、足元もとい根元をすくわれても知らないわよ」
「ああ、もちろん抜かりは無いさ。じきにこの街に住む全ての娘は僕の妾だ。
ここら一帯はこの僕の後宮と化し、彼女たちはただひたすらその恩寵に浴す。
そして僕はあの二人をそこに迎える。もう他のケダモノに怯える必要も無い。
嗚呼、しかしどちらを正妻に取れと言うのか。助けてくれ。悩ましくて気が狂いそうだ」
芝居がかった動作で頭を抱え、男がジュルリと舌を濡らす。
体中から伸びた触手がズクリと脈打った。
「あらあら、そりゃ可愛そうに。しっかし、まあ―――――――――、
古い記憶を辿って訪ねてみたけれど、相変わらず殺風景な王宮にお住まいなのね。
客人を迎えるに当たってマトモな花のひとつも飾ってみたらどうかしら?
………こんな寂れたお城じゃ<茨の王>の名が廃るわよ?」
そのフレーズに反応したのか、俯き加減の真っ赤な眼球がジロリと女に向けられる。
「赤の他人が勝手に呼び出した名だ。何の愛着も湧かない。廃りたくば勝手に廃れろ。
そもそもだ、僕らにとって固有名詞など無味乾燥な文字と俗な発音の羅列に過ぎない。
僕自身、その時代、その時代で一体どれほど多くの呼称を使い古されて来たことか」
貪るアルラウネ、極彩色のロトス、真紅のアンブロシア、千年紀の花、弟切草――――――。
今となっては思い出すのも煩わしい。およそ数え切れたものではない。
そして自分はどうやら今、デスパイアと呼ばれる一群の中に放り込まれているらしい。
崇めたり貶めたり………人間とは本当に忙しい奴らだ。典雅さが足りない。
「それにおかしな事を言うね。花なら用意したじゃないか。
それはもう飛び切り上等のヤツを。こんなに沢山、ねぇ」
先程とは打って変わった優雅な挙動で男は天を仰ぐ。
ドーム状の天井に網目の如く張り巡らされた無数の触手。
そこには数え切れないほどの女性たちが、その身を緑の蔓に戒められ、拘束されている。
どの女性もまだ若い。中にはまだ、あどけない顔の少女まで見られる。
「降ろして…ねぇ、お願い、……ここから、降ろしてってばぁ……、あぁんッ!」
「んふ……はぁ……んっ…!もぅ……、こんなの……、嫌ぁぁぁ、……ひぅ!!」」
「やめて…、やめて…、やめて……あ……あぁ、……あ……、いやぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
いずれも身に着けていた衣類はクシャクシャに乱されて手足の末端に集められ、
起伏に富んだカラダを惜し気も無く曝け出したまま、無造作に吊るされているのだ。
今や護る物など何も無い下半身は、剥き出しのまま前後の穴を触手に制圧されている。
深く深く突き刺さった異物は、中に入り切らなかった部分がベットリと広がって、
出口のすぐ外で肉腫となり、その傍らの性感帯までも巻き添えにして吸い付いている。
蹂躙者が時折ビクンと震えると、そのたびに哀れな女囚の身体は宙を踊り、
胸板の上の白桃がふたつ、たぷんと蠱惑的に跳ねて波間に揺れるのだ。
「素敵だろう。そうだ、なんなら再開を祝して今夜は二人で食事でもどうだい?
みんな美味しそうな子たちだろう。君にも半ダースくらいプレゼントするよ?
あー、そうそう。殺すのはナシだ、やめてくれ。結構集めるの苦労してるんだ。
その代わりに、気に入った服があったら好きなだけ脱がして持って行っていい。
下着はちょっと汚れてるのが多いかもしれないけど、まぁ、そこはご愛嬌さ。
その後は―――――――――、………そうだな………、うん。
一緒にここに転がって星空を眺めよう。君が一体どんな声で鳴くのか、
その綺麗な口が紡ぐ夜想曲を是非、…………僕に教えてくれないか?」
「あらあら、どこで覚えた誘い文句かは知らないけど。
貴方、あまりレディに優しいタイプには見えなくてよ。
………………少なくとも上のアレで判断する限りはね」
抵抗ひとつ許されず犯され続ける娘たちの悲鳴は、会話の最中も遠慮なく入り込んでいる。
「何を言っているんだい?酷いな君は。僕は紳士さ。現にご覧よ。
あそこの彼女たちにもね、健康と美貌の維持に必要な栄養素は
余す事無くたっぷりと分け与えているんだよ。主にお尻からね」
男は自らの行為の人道性を軽やかに主張。
言っている傍から吊るされている一人の身体がビクンと震え、
吸収しきれずに股間から溢れ出た白濁液が滝のように流れ出し、
語り合う二人の近くにビチャビチャと落ちて水溜りを作った。
「彼女たちは僕と繋がる事で楽園の住人となっているんだ。
ここには禁断の果実をどれだけ貪ろうと咎める神はいない」
「あー、悪いけどまたの機会にさせて貰うわ」
疲れた顔で女は踵を返し、背後に控える魔王にヒラヒラと手を振る。
ペットは飼い主に似る。良く言ったものだ。どのみち用件は済んだ。
暇を持て余している訳でも無し、これ以上この男と絡む気には到底なれない。
この化け物がエミリアに興味を持ったとなれば残された時間も僅かだ。
見初めた娘が他人の手に墜ちる事ほど腹立たしい現象は他に無い。
そう………、あの子は私のモノだ。私“だけ”のモノだ。
ああ、口の中が熱い。唾を飲み込むノドが忙しい。
「それは残念。生娘の腰をどれだけ振らせられるか競い合いたかった」
その後姿を見送る化け物は自嘲気味に笑う。
「野暮用あって暫くこの街に留まるから、何か美味しい話があったら呼んで頂戴な。
その時はお礼にさっきのお誘い、………………ちょっとは考えてあげるわよ?」
「そうさせて貰うよ」
枯れ草を踏み抜く足音と共に遠ざかっていく声へ返事を返しながら、
ゆったりと腕組みをして巨大な植物は天井を仰ぎ見る。
徐々に夕闇に染まり行く空をバックに並ぶ自慢のコレクション。
艶かしく波打つボディラインは眺めているだけでも心躍る。
夕日に映える剥き出しの白い肌たちは最高に感慨深く美しい。
その中から適当に、今宵の枕となる相手を選び抜く。
「―――――――――ふむ。野暮用、ね。ハハハハ。
いやはや困ったものだ。相も変わらず一途な女め」
ジュルリと触手が躍動し、瞬時の内に数人の女性が彼の眼前へと手繰り寄せられる。
並べられた不揃いの果実たち。
皆が皆、思い思いの髪型、表情、体型なのだが、二つの共通項だけは決して揺るがない。
それは愛する者を受け入れる為の穴と排泄口を陣取る触手。そして剥き出しの肌。
拘束から逃れようと身を捩り、ボリュームのある乳房をひたすら躍らせる女。
全身にスペルマの化粧を塗りたくられ、ひたすら泣きじゃくる少女。
触手の突き上げから逃れようと、扇情的に腰で円を描き続ける娘。
その身に起こっている現実を理解できず、放心したように涙を流す人形。
誰一人、その努力で事態を好転させている娘はいなかった。
そして化け物の視線はその中の一人に注がれたまま逸れようとしない。
必死の形相で身を屈め、足首まで下ろされた水色の下着とデニムのスカートを掴もうとしている。
その両腕は伸ばす度に触手に引き戻され、それまでの努力を無に帰すのだが、
それでも彼女は諦める気配が無い。止めゴムが緩み、ほつれかけたポニーテールを更に振り乱し、
性器に収まった触手の乱暴に頬を高潮させて耐え、尚も懸命に衣服に手を伸ばす。
「ま、何はともあれ。まずは今夜のお供だ」
その光景を、彼は花びらの上で頬杖を突きながら観察していた。
まるでそれが退屈凌ぎとでも言いたげな気だるい表情。
スカートはともかく、触手を差し込まれたままで、一体どうすれば下着が穿けるのか。
錯乱してそんな事も分からなくなっている獲物をつまらなそうに見つめる。
捲り上げられた半袖Tシャツのすぐ下で揺れている膨らみがふたつ。まあまあの大きさか。
その両脇で連動して動くブラジャーは少々滑稽だ。フロントホックは脱がし易過ぎて戴けない。
しばしの沈黙の後、彼はようやくその口を開いた。
「そもそもヒトはなぜ衣服を纏うのか。生まれたままの姿を隠そうとするのか。
ささやかな疑問ではあるが、これまで多くの学者を惹きつけてきた議題だ」
その声に恐れおののき、娘の抵抗は止まる。
視線を合わせたまま、彼は続けた。
「それは今に至っても多くの仮定と憶測が縺れ解れに混在し連綿と続いている。中には見るべき点も多い。
思わず女を抱くことも忘れ夜通し本をめくって過ごすハメになった事も一回や二回じゃない。
目の下を腫らせたままの光合成は正直ツラかったよ。ハハハハハハ……………。
しかし結論は、だ。残念ながら僕を頭の天辺から根の先端に至るまで納得させる説は
とうとう現れず仕舞いだ。……………なぜだか分かるかい?」
彼女は首を縦にも横にも振らない。蛇に睨まれた蛙のように、
絶対的上位捕食者を前にした動物は震えるままだ。
「それは既に無意識下の結論が僕の中に存在していたからだ。
半ば宗教的なニュアンスを以って、それは僕の頭の中に陣取り、
次々と侵入する新説たちをテリトリーから随時駆逐していたんだ。
いやはや歳は食いたくないものだ。……気が付くのが遅すぎたよ」
そこまで語ったところで、彼の瞳はクワっと、嗜虐の色を帯びて見開かれる。
ズクリと、膣に挿し込まれていた触手が一段膨れ上がった。
「つまり、だ。衣服とは神が我々に与えたもうたプレゼントを包む、
タダの包装紙に過ぎない、――――――――――――とね!!!」
たわんでいた触手がビンと張り詰め、哀れな少女の身体は大の字に開かれる。
その勢いに筋肉は悲鳴を上げ、長い髪は弧を描き、ふたつの乳房はブルンと揺れた。
「恥ずかしがる事は無い。せっかくの贈り物を包み紙の中に押し込めておくなんて失礼な事だよ」
「や………やだ。もう……やだ。ねぇ、私はもういいでしょ。お願い……ここから出して……」
か細く痙攣する喉が僅かに意味を成した言葉を紡いだ。震える瞳からは大粒の涙が流れ落ちる。
その様子を<茨の王>は肌さえも犯すような視線を以って舐め回す。
今宵の添い寝の一番手。多少の抵抗こそ程良い余興だ。物言わぬ人形ではこの昂ぶりは鎮められない。
「さて。そうだな―――――――――うん」
軽く頷くと彼の下半身から新たな触手の群れが伸びる。
その内の一束を彼は手に取り、真っ赤に裂けた口で優しく告げるのだ。
「何やら頑張ってたみたいだし、ご褒美だ。今夜は五本、追加してみようか」
「い、嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!!!」
唸る触手。ドームの天蓋に悲鳴は響き渡った。
長々と失礼致しました。一応これで一旦は終了。
もともと別作品で物語上盛り込めないシチュを消化する為に始めたんだが、
なんか調子こいてバトル分も増えちまったい。
何気に喋る触手モンスターを描くのは初めてだった希ガス。
一度区切るが妄想パワーが再び重鎮されたら次章も書こうかと。
なんだかんだで他にも敵味方のキャラとか練っちまったし。
読み返してみると“エミリア”が所々で“エレミア”になっちまってる。特に中編ミスったな。
しかし、あぶねえ方々に目ぇつけられて終わりってのは流石にヤだね。
追伸、中編でデスパイアの断末魔は当初“ひでぶ”だった。
149 :
感想1げと:2007/07/02(月) 22:42:22 ID:22gpibRU
なんという神
女体永遠と聞いただけで興奮してしまった。
この世界は間違いなく・・・理想郷。
^o^
目をつけられて終わりだなんて私もいやでありますSir!
主人公共々永遠に若さと体を保たれたまま犯されるのが
よいのでありますSir!
続きもまた、無限のシャングリラを共に!Sir!
アナタ最高だよ神だよ!!
もっとハードなシチュにも挑戦してくださいませ
おかげで三日間充実な日を過ごせたぜ
これは良い!
GJ
ナツメとエミリアには悪いが、BADENDルートを望んでしまう…
153 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 15:33:42 ID:EqApIMcw
え!?GOODエンドあるんですか?(外道)
sage忘れゴメンナサイ
自分がBADエンド迎えてくるノシ
にょろ… にょろ…
BADエンドは魔法天使ミサキの「壊れる寸前まで犯して、わざと逃してま犯す」が好き
あの後は、仲間が全員犯されて捕まって、戦えるのはミサキ一人。でも負けてまた犯され、また逃がされるキャッチ&リリースを何度も繰り返すの。
そっちのルートで続編作ってくれんかね。
>>155 素敵すぐる
自分の出産した異形に犯されたりするのかしら〜
157 :
新参:2007/07/04(水) 22:34:54 ID:XYq0nTRO
思いつきで書いたやつを一つ。
板の流れとか無視してるかもしれませんがご容赦を。
『女双子退魔師 亜美・由美』
腕利きの女退魔師として有名な、双子の姉妹亜美と由美。
今日も、退魔の依頼があったが、それは彼女たちをはめるための罠だった・・・
「・・・まさか、依頼主が魔物だったなんて・・・。しかもとびっきり上級の淫魔ときたか。」
「亜美お姉ちゃん・・・。」
そう、依頼主と思われた人物が、実は魔物が変化したものだったのだ。
しかも、その魔物は淫魔であった。
二人は、この後淫魔によって行われる陵辱の宴を思い恐怖し、そして退魔師として覚悟を固めていた。
が、なぜか淫魔は服を脱がし、自身の持つ多数の触手で彼女たちを撫で回すだけにとどまっていた。
「・・・なぜ、さっさと、私たちを、犯さない、の!?」
「・・・!?」
『フフフ。貴様達には数々の同胞達が殺された。
その復讐をこの場でしてやろうと思ったのだが、ただ犯すだけでは面白くない。
貴様達をどれだけ屈辱的に犯せれるのかと考えていたのだよ。
・・・ふむ、そうだ。よし、これでいこう。』
何かを思いついた淫魔は、彼女たちを触手で持ち上げると、先に口の付いた触手二本を彼女らの肛門にあてがった。
158 :
新参:2007/07/04(水) 22:36:12 ID:XYq0nTRO
[sage忘れた、スマソ OTL というわけで、続き]
「・・・っ!」
「・・・きゃっ!」
『今からお前たちのアナルにコイツをぶち込む。痛いのがいやなら力を抜いて素直に受け入れるんだな。』
その言葉が終わるや否や、淫魔は触手を突き入れた。
「・・・くっ!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
こらえる亜美、叫ぶ由美。
そんな二人を尻目に、触手はどんどん体内へと侵入していった。
(そんな、おくに、入られたら・・・あ、当たってる!わたしのウ○チに当たってる!?)
(いやぁ、いやぁ・・・)
(!?これって、吸われてる!?ちょっ、私の中のが吸われていく!!)
(い、やぁ・・・ぃやぁ・・・・・・)
二人の腸内に入った触手は、その先から二人の汚物やら消化中の食べものやらを吸いながら、どんどん奥へと侵入していった。
『ふぅむ、これで腹の中は綺麗に空っぽになったかな?』
二人の消化器官にあるもの全て吸い尽くすと、淫魔は触手を引き抜いた。
「はぁ、はぁ・・・なぜ、こんなことを・・・。回りくどい事せずさっさと犯せばいいものを・・・。」
「・・・あぁ・・・。」
『言ったはずだ、ただ犯すだけでは面白くないと。今のはな、これからお前たちが受ける屈辱の準備に過ぎん。
これからが本番だ・・・。』
というと、淫魔は先ほどとは違う触手を彼女らの肛門にあてがった。
それは先が人間のペニスの形をしたものだった。
『さぁて、では、始めるとするか!!!』
と言って、淫魔は再び触手を突き入れた。
「・・・っあぁ!」
「・・・!!」
二人の体内に入った触手は、前の触手によって掃除された消化器官の奥へとどんどん入り込んでいった。
(・・・何処まで入って、って!?!?!?!)
(・・・お腹が、苦しい・・・え、喉!?口!?)
そして、肛門から入った触手は、何と口からその頭を覗かせてしまった。
そう、彼女たちは触手によって貫かれてしまったのだ。
159 :
新参:2007/07/04(水) 22:37:10 ID:XYq0nTRO
[二度もsage忘れたOTLorz というわけで、続き]
(うそ・・・貫かれた・・・)
(何!?お尻から入って・・・口!?)
『さぁて、それじゃぁ最後の仕上げといきますか。』
淫魔は彼女たちを向かい合って上下互い違いになるようにした。
つまり、お互いの股間を見合っている状態である。
『よく見てろよ、自分の口から出た触手が、姉妹のマンコを犯すところを!!!』
というと、淫魔は口から出た触手を伸ばし、二人の性器につき込んだ。
『ほうら、見ろ。どんどん入っていくぞ。』
そして、つき込まれた触手は彼女らの膣の奥まで侵入していった。
『ほれ、そろそろ子宮まで届くぞ。早く止めないと子宮まで入っちまう。
もし止めてやりたいんなら、口で必死にかみ締めるんだな!』
と言われた二人は、必死になって触手を止めようとしたが、粘液でぬめる触手をとめることは出来ず、
ついに子宮にまで侵入を許してしまった。
淫魔は、触手が子宮の奥までたどり着くと、激しく触手を前後させた。
(・・・だめ、お腹、破裂する!?)
(・・・いや、苦しい・・・)
そして、ついに最後がやってきた。
160 :
新参:2007/07/04(水) 22:37:52 ID:XYq0nTRO
『お前たち、今日排卵日だろ。』
(!!なぜ、それを・・・)
(!!どうして・・・)
『淫魔の俺がわからないわけが無いだろ。ふむ、やはり双子とあって、生理周期は一緒と来たか。
フフフ、しょうし、最後の締めだ!俺の精液をたっぷりぶち込んでやる!!』
(だめ!妊娠する!!)
(今日、中で、出されたら、ダメ!)
『さぁさぁ、そろそろ行くぞ!もし姉妹を妊娠させたくないなら、口で触手を抑える事だな!!
・・・おぉ、出る!!!』
体の中の触手に淫魔の精液が流れ込んでくるのを感じた二人は、必死になって射精を止めようとしたが、
弾力のある触手に歯が立たず、子宮の最奥に突き入れられた触手からほとばしる精液を受けてしまった。
(・・・ごめん、由美・・・わたし、止めれなかった・・・)
(・・・お姉ちゃん、妊娠させちゃった・・・)
『ハハハ!自分の非力を怨め!そして孕め!
はははははははははははははははははははははは・・・・・!!!!!』
淫魔の高笑いの中、二人の意識は途切れた。
///以上。
読みにくくてスマソ。
胃液に耐えられる触手とは…参ったor2
>>160 そのチャレンジ精神グッジョブ。
だが、エロスが足りないっっっっっっ!
例えば、
>>158 >その言葉が終わるや否や、淫魔は触手を突き入れた。
※
>「・・・くっ!」
>「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
この※の部分に、固く閉じて抵抗するも、触手の纏う粘液で強引に開かされていく
描写とか、肛門の淵がズルズル潜り込む触手に巻き込まれて内側に押し込まれる
描写があったらいいなぁ、と。
思い付きおおいにけっこう!
もう少し細かい描写が欲しいかな、シチュエーションはかなり良いので
次に期待
おおっ!俺が昔から妄想していたのと同じシチュエーションだ!
こういう肛門から入って口から出た触手でお互いを犯される話ってどこかから出てないのかな?
突撃天使かのんの原画の田宮秋人の同人ゲームは貫通シチュエーションの宝庫だよ
商業だと二次元ドリームノベルのディバインクロスと聖天使ユミエル4に触手貫通はあった
166 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 08:51:04 ID:vyAVSOB4
神楽スキーまだ?
神楽スキーまだ?
神楽スキーまだ?
神楽スキーまだ?
神楽スキーまだ?
神楽スキーまだ?
神楽スキーまだ?
神楽スキーまだ?
| ∧ ∧
|/ ヽ ./ .∧
| `、 / ∧
|  ̄ ̄ ̄ ヽ
| ̄ ̄神楽スキー ̄ ̄)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.\
|ヽ-=・=-′ ヽ-=・=- / まだ
|:: \___/ /
|::::::: \/ /
緊急告知!!
遂に日本の触手界にあのショクーシュブートキャンプで有名なショクーが来日!
さぁ皆もショクーシュブートキャンプで憧れの極太触手に大変身だ!!!
ポワワァ…
>>166 あげて、プロを呼び捨てにして要求するほどお前はエラいのか?
>165
田宮秋人絵師の作品は確かに「貫通・触手」の良作なのですが…
「キャラが責め殺されてしまうBAD・END」が結構あったりするので
全ての触手人向けではないのが珠に傷。
ガーン!そうだったんか!俺はまたてっきりショクシャーのバイブル的存在と思って勧めてた…
ゴメン…orz
因みに田宮秋人絵師は「聖天使ユミエルシリーズ」等でお馴染みの
黒井弘樹先生とそれなりに親交があり、合作も幾つか存在。
HPリニューアルで黒の画廊が無くなったのが惜しまれる
胃カメラやってカメラ抜くときちょっと感じちゃったなんて言えない…
176 :
神楽スキー:2007/07/05(木) 22:11:16 ID:ovwVTG/g
すいません。
単行本締め切りいっぱいいっぱいなのでちょい今はかけないんですorz
単行本って……まさか夏の原稿ですか?
>>176 単行本っすか!楽しみにしてます
なんか、他の人より厚そうな予感w
>>175 次はぜひとも大腸内視鏡検査に挑戦するニョロ
>>176 原稿お疲れ様です!
ってか律儀にレスする神楽スキーさんに萌え(*´Д`)
萌え製造マシーンじゃないんだからママーリ待とうぜみんな
181 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 05:07:11 ID:rv7QmW1T
神楽さん、これからも頑張って下さい!!!
応援してるニョロ
182 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 12:29:31 ID:ro9INqRx
>172
氏の作品は確かに上位にランクインするけど、「苦痛系で女はまったく感じてない」型が
多いのがなんとも。
>>182 だが、それがいい
氏の作品は苦痛に歪む様を楽しんでるヤツばっかだからなぁ…
後は繁殖するためなら壊れても母胎として機能すればOKみたいな
だれか「串刺しヴェノン」に成りたい奴いるかい?
185 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 22:45:17 ID:VulBkS7j
ヴェノンって親子貫通をした奴?
串刺しはちょっと受け付けれないかな…
さてそろそろスレ違いですよっと
串刺し、とまでなるともはやグロなので、
該当スレはちゃんとあるのでそこでお願いします・・・。
Ψ((゚Д゚;)))Ψ イイイイヤダイヤダオンナノコヲコロスナンテ・・・
ここは優しい触手が集うインターネッツですね
なにを今さらw
苦しむ女の子やいっそのこと殺してくれと泣きながら懇願する女の子を
天寿全うするまで強制的に母体にするのは大好き
もちろん感じてイキまくりで堕ちちゃうのも好きだ
兄貴や神楽さんとかのはプロとか関係なく作風的に好きだったりする
190 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 11:17:42 ID:as4ssuFo
ヴェノンの串刺は女の子のアナルから腸とか胃を通って口まで触手で一本刺しにするプレイだった様な……
>>190 そうだよ
ただ、すぐに相手を壊しちゃいそうなんだよな
ふむ…ヒロイン達に通常ありえないほどの媚薬を投与して強制的に
脳内麻薬の分泌を促したり、物理的に干渉して快楽中枢を刺激したり
する触手行為が「ヒロインに優しい」行為だというならば
確かに私の嗜好は残忍ですね。
>>192 簡単に快楽に堕とすより、最初にある程度の苦痛をあたえそれを徐々に快楽に変えていき
それに戸惑う美少女はたまらんね
youはどんなプレイが好みなんだい?
194 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 16:53:23 ID:as4ssuFo
思いついたあああ!!
和姦系触手と凌辱系触手の長きに渡る対立構造を打ち破る為に覚醒してない魔法少女に各派閥の触手淫魔を埋め込み『敵の魔法少女を狩った数の多い派閥の勝利』として人間側の魔法少女狩りを開始
狩られた魔法少女は淫魔界に送還されプラント化
敗けた触手魔法少女は体中の触手淫魔に襲われる
といったネタを考えた
俺たちは大変な勘違いをしていた!
中世の魔女狩りは実は(ry)ナ・ナンダッテー
魔女…天からトルテ?
暗き天に魔女怒り狂う
この日、○終わり
悲しきかな
猫型ロボット乙
魔女神判か!
200 :
カジワラマサスキー:2007/07/08(日) 17:56:01 ID:P3vodAFy
神楽スキーさん。お久しぶりです。
ところで『orz』ってどういう意味ですか?
小説頑張ってくださいだぉ★
>>200 凹んで四ん這いになった人の図
もしくはバックでやられてる人の図
OTZ
orz
魔(少)女狩りとな!
俺のビッグマグナムが……
ん?
ぽーくぴっつがなんだって?
マグナムっつっても22口径の奴とかあるし
立浪ジョージの『ビッグマグナム』とか。
「太いんだよ、堅いんだよ、暴れっぱなしなんだよ!」
割と新参なモンで保管庫とか漁って見ようと思ってるんだが、
ここの住人的に使えるとゆーか( ゜∀゜)=3ムッハーな作者様を教えて貰いたい。
>>207 貴方の趣味が分からなければこちらもなんとも言えん
ここは和姦や凌辱やら自分みたいに節操ないんで
触手、異種姦、強姦、和姦、輪姦
ジャンルからいうと山ほどあるからな、ギャグもあるし
でもまあ、触手に犯されるなら・・・戦いは数さんとかソレナンテエロゲさんじゃないか?
兄さんはデスパイア限定だし、神楽さんはどっちかというと異種姦
古い人は知らないのでほかに任せたw
まずは保管庫の異種姦モノを一通り読むといいよ
それが一番早い
そこから自分に合うモノや作者が見つかるはず
俺はそうだったんで
>>207 自分的には「◆sTITLw1H1. 」氏の作品がオヌヌメ。
もうなんていうか、
喘ぎ声がたまらんですよ!
あんなにエロイ表現は、参考にしてます。
212 :
兄:2007/07/09(月) 20:24:37 ID:UHt/xvSh
ちょっと実に覚えの無い規制で投下できなかった。
ようやっと投下できるぜ!!(完成したの日曜だけどな)
213 :
兄:2007/07/09(月) 20:26:14 ID:UHt/xvSh
ゴメンなさい編集作業ミスってるorz
もうちょっと舞って下さい
30いや、15分以内に投下する
ワクワクテカテカしながら待ってるニョロ!
ここは薄暗き洞窟、人の手など届かぬ未開の地。
月影久遠の捕えられた洞窟。其処はとあるデスパイアの巣窟であった。
その洞窟に一匹のデスパイアが入っていく。彼はここの住民である
狩りを終え、天使の襲撃を逃れて我が家へと帰ってきたのだった
前述の通り此処は無人である。人の住める環境ではない
だが、水の滴る音や風の音以外に明らかに人工的に発せられる音が含まれている
それは人の声。彼女は…月影霞は未だ生き永らえていたのだ!
帰宅してきたデスパイアが奥地へと進んでいく。ローパー型の彼はゆっくりながらも歩いて(?)いく
このデスパイアは霞を拉致したデスパイアより幾分か小さい。確実に同一デスパイアでは無いだろう
あの声はだんだん大きくなる。彼女の居場所まで近づいているのだ
彼女の発する声は文章になっておらず声と言うよりも音ととった方がいいかもしれない
そしてローパー型デスパイアが最後の角を曲がり、ついに霞との対面を果たした
『ん!……はぁん…いぃ!……』
彼女は豊満な胸に掌を置いて揉みしだき、脚はだらしなく開かれその付け根にある女穴には手を付けずに一心不乱に後ろの排泄口を弄り続けていた
『あぁ!…んふぅん!!……ひゃ!!』
一糸纏わぬ姿で乱れる彼女はエロスよりもむしろ狂気を感じさせた。
その異常性を示すように彼女のお腹は臨月の妊婦にも負けないほど膨らみきっていたのだから
『はぁ…!…あら、お帰りなさい…』
ここで霞はデスパイアの帰還に気付き自慰を終了させ彼を迎える。それは我が子供を迎えるようなものを感じさせる
何を隠そう、このデスパイアは彼女がお腹を痛めて産んだ子なのだ。
ローパーのデスパイアは彼女の元に近寄り一本の輸精管を伸ばす。そのまま霞の口元に持っていき口付けを交わす
彼女は抵抗するどころか自分からディープキスを求めている。実に濃厚な「お帰りのキス」だ
『ふふふ…ママね、オナニーする時もアソコは弄らなかったよ♪』
先程までキスを交わした管を今度は両手で嬉しそうに扱いている。
『お腹の子の為だもんね…それ位ガマンできるよぉ』
両手の動きが速くなり輸精管も快感を示す脈動が速くなっていく。ソレはとても慣れた行為に感じられた
『んふふ…気持ちイイの?…いいよ…ドプドプ出して…』
どぴゅ…ぶぴゅぴゅ…どぴゅん…どぴゅ
霞が許可を出すと同時に彼女の顔から髪から胸、膨らんだお腹や太ももと全てにシャワーが浴びせられる
『ごめんね…お腹の子に触るといけないからソレを挿れちゃダメなの…』
本気で申し訳なさそうな霞。心の底からの慈愛を溢れさせる姿は母性を思わせた
『だから…お口とおっぱいでガマンしてね』
管の中に残っていた白液を搾り出していた手で輸精管を胸で挟み込み、先端を咥え込む。
『んちゅ…ちゅ…れろ…ふむっ…はむ』
口内で縦横無尽に動かされる…舌が先端の上を円を描くように周り、突っつき、嘗め上げる
それと同時に豊満すぎる脂肪の塊に包まれた管はその極上の布団の中で至高のマッサージを受ける
あっという間にデスパイアは登り詰めてしまい発射体勢が整った
どぶ…ばびゅりゅりゅ…ぶぴゅ〜〜!!
先程の射精とは比べ物にならぬ水圧が霞に降りかかる。当然口内だけでは受け止めきれず、彼女の身体は余すことなく白化粧が施される
『きゃん!!…んもう……ママびっくりしちゃった』
それは母が小さい子供を軽く叱り付けるような口調。
『でも…すごい気持ちよくなってくれたの…うれしい…』
霞はデスパイアの頭(?)を撫でる。それに応えるかのように触手で彼女を抱きしめるように包むデスパイア
『あぁん…でも今はダメ…今にも産まれそうなの…』
よく見るとお腹が不規則に中身が動いているのが分かる。寝返りでも打っているのだろうか、彼女に根付いた卵は母体を蹴リ続ける
『お父さんが残してくれた子供…これでアナタもお兄ちゃんよ』
今では目の前にいるデスパイアが唯一の生き残りとなってしまった。父親や多くの兄弟達は狩られてしまったのか帰ってくることはない
こうして霞はデスパイアとの蜜月な時を過ごし続けていたのだった
数刻後…
『んんっ!?…ひゃうん!!…ああ…お、お腹!!』
彼女の身体に更なる異変が起こる。限界まで拡張された胎内にてプチン、プチンという微かな音と共に激しく暴れまわる
ついに誕生の時を迎えたのだ
『ひきぃぃぃん!!…ダメェ…ママの胎で暴れちゃダメェ…』
流石にパンパンのお腹を更に拡げる動きをされるのは痛みが生じるのか顔を歪ませる霞、だが心底嫌がる様子は微塵も感じられない
むしろ痛みさえも快感の一つとしているようだ
『あぁぁ…そう、ソコよ…ソコから順番に…ひゃん!…出てくるのよぉ…』
孵った一匹が子宮口を見つけ、その個室の扉を内側から潜ろうと身を摺り寄せる。その刺激は彼女を更に狂い躍らせた
『きゃ!!…んもぅ…きゃぅん!!…順番に…だってばぁ…』
一匹がゲートを抜けて産道を内から外へと突き進む。その直後、彼女の揺り籠内では2番手を巡って我先にと出口に殺到する赤子達
『大丈夫よ…みんな、みぃんな産んであげるから…』
聖母の表情で暴れまわる赤子が納められたお腹を撫でる霞。それに呼応するかのように暴動は終息をみせる
次々と順番に産道へと移っていく赤子達。そして遂に最初の一匹が最後の出口にさしかかった
『うひゃぅん!…キタわ…出てくるぅ!!!!』
M字に大きく拡げられた彼女の女花が花開き、内部からグロテスクな小型ローパーが顔を見せる。
びちゃり…
大きな水音と共に新しい命が産み落とされた。その姿は既に成体デスパイアをそのまま小型化した姿をしている
その児は早速養分である蜜の摂取に取り掛かろうと細い触手を宙に舞わせる
『ふふ…おっぱいが欲しいの?…あひゃいぃぃん!!!!…またキタ…いいわ…どんどん産んであげる…』
びちゃ…びちゃり…ぶちゃ…
最早霞は聖母の顔から娼婦の顔へと成り果てていた。子宮口を通る刺激に、産道をグリュグリュ進む刺激に、そして産み落とす刺激にイキ狂い続ける
大体が産み終え、彼女の足元には多数の小型ローパーが蠢いている。彼らは養分である液体の詰まった双実に触手を伸ばそうとするも方向が分からないのか一向に辿り着かない
ここで彼等の兄である成体デスパイアが動きをみせる
『え!?…アナタがおっぱい吸っちゃうの?…ダメよ…これは赤ちゃんのモノなんだから…』
霞は彼を叱るが、聞き入れる様子は無く、半透明の先端がお椀型をした触手を2本生やして彼女の双実に向かわせる。
ぴとっ………ぶちゅうぅぅぅ〜〜〜〜〜!!!!!!
そのお椀は霞の豊満な胸に覆いかぶさるように張り付き、内側から搾る動きを見せながら揉みしだく
『ふあぁぁあ〜〜ん…おっぱい…おっぱいがあぁ〜!!』
左右交互に絞り上げる搾乳触手。それに霞の乳房はデスパイアの射精並みの射乳で呼応し、それすらも快楽と受け取って悶える
ここで兄に当たるデスパイアは意外な行動に出る。
なんと兄は弟達全てに細いチューブを伸ばし、全員に行き渡るようにそのチューブ内に吸い取った母乳を流し込んだのだった
『あぁん!…そうだったのね…偉いわぁ、流石お兄ちゃんね…』
何しろ今回生まれたデスパイアは14匹に達しているのだ。一度に母乳にありつけるのは2匹まで、その問題を解決するために兄は一肌脱いだのであった
数時間経ち、生まれて最初の食事を終えた赤子達は眠りに付いた。それを再び聖母の眼差しに戻った霞が見詰める。親子の絆はここまで深いのだろうか
すると今度は兄デスパイアが霞に擦り寄ってくる。拘束触手で優しく抱きしめる。それは母親に甘えると言うよりも恋人を抱きしめるのに近かった
霞はデスパイアを抱きしめ返すと目の前にある器官が突きつけられる。
それは透明なチューブ。中身は透明な柔らかい膜に包まれたデスパイアの卵
『ふふふ…アナタももう大人なのね…いいわよ、ママと一緒に子供作りましょ…』
返事を聞いたのかどうか分からないがその輸卵管を受け入れ口である陰部に導く
『若いのね…卵いっぱい…全部ママのナカに入るかな?』
輸卵管にギッシリと詰められたピンポン玉大のソレは今にも漏れ出しそうである。その輸卵管は既に準備万端の淫穴に押し当てられ
じゅぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ
『あぁあああぁあああぁん!!…いいわよ…もっと奥までぇ!!!』
明らかに人外サイズのソレだが、ゆっくりと、優しく苦痛を与えぬように挿入していく。
『いいわぁ…パパと違ってアナタは優しいのね…そう、そうよ…ソコが赤ちゃんの部屋の入り口よ…』
出し入れを行わず挿入のみを行っていた輸卵管は直ぐに子宮口に行き当たり、律儀に数回ノックした後に赤子の寝室へ押し入る
『きゃうぅん!!…そうよ…あとは元気な卵を産み落とすだけよ…頑張ってね』
直後にぷるぷるぷると振動を始める産卵器官。振動は徐々に先端に集束していき、それが止まった瞬間
ポコポコポコボコポロポロポコポコン
『ひぃやぁああぁああぁぁーーーーーーーーー!!!!タマゴ、タマゴ気持ちイイのぉーーーーーー!!!』
ポロポロボコボコボコン
次々と産み落とされていく命の源、チューブ内を勢い良く流れる卵の様子が見て取れる
『もうダメェ…ママイッちゃうーーーーー!!!!』
彼女が絶頂を迎えても産卵は止まらない止められない。子宮は膨らみ、お腹の内側から主張し始める
さらにデスパイアはお椀型の搾乳触手を二つの胸のふくらみに押し当てる
『なぁに…アナタもおっぱい飲みたかったの?…ふふふ…カワイイ』
搾乳と産卵の二つの責めへと移行し、霞の絶頂ペースも鰻登りだ。未だ産卵のペースは衰えず終わりが見えない
『(ボコン)くぅぅん…はぁはぁ、ママ、お腹もういっぱいぃ(ボコン)くふぅぅ!!苦しいよぉ…』
もう彼女の子宮は完全に満室だ。外から見ただけでお腹が膨らんでいるのが一目で分かる。だが輸卵管の中にはまだまだ卵が存在する
『ゴメンね…ママの子宮…もう限界なの…』
その言葉に従うかのようにゆっくりと引き抜かれる輸卵管。だが彼は物足りないのだろうか、お尻に先端を摺り寄せはじめる
『もう…若いんだからぁ………いいわよ、ママのお尻も使って…』
摺り寄せていただけのソレは窄まりに狙いを定め、再び彼女の体内に侵入を果たした
じゅぶぶぶぶぶぶぶぶぶ
『ふくぅぅぅぅぅうん!!え!?もう産んじゃうの?』
浅く挿入された輸卵管は待ちきれずに産卵を開始する
ポコポコポコボコポロポロポコポコン
『あはぁぁ…お尻…どんどん入ってくる…登ってくる…』
腸の浅い位置から卵は前の卵を押して行きながら埋め尽くす。それは泡が広がるように霞のお腹に溜まっていった
次々と押し込まれていく腸内、最早彼女の下半身は文字通り卵詰めだ
ポロポロボコボコボコン
『はぁはぁ…イイよ…あと少しだね…タマゴ…』
見ると輸卵管内の卵も残り僅かだ。尚も産卵は続き、霞を追い立てる。普通の天使ならば発狂するか気絶。良くて全力での抵抗だが
彼女はデスパイアの全てを全身で受け止める。
そして、遂に最後の一個が産み落とされ輸卵管が引き抜かれる
『いっぱい産んだね…ママ、子宮もお尻もいっぱいだよぉ…』
彼女のお腹はパンパンに膨らんでいる。だが表情は何処までも嬉しそうである
荒い息でお腹を愛おしそうに撫で回して微笑む霞。最早一般人が見たのなら戦慄するほどの異常な精神構造
デスパイアは母体の体調を考えて少し休ませようとしたが…
『ほらぁ…次はせーえきでしょぉ…早く注ぎ込んでママを妊娠させてぇ…』
どうやら本人はそれを望んでない様子だ。
デスパイアは彼女に押されるように2本の輸精管をそれぞれの穴に埋没させ運動を開始する
じゅぷじょぼずぶずこじゅぶじゅぶ
『あぁん!!…きゃあん!!…ひくぅん!!…ダメよぉ…タマゴ、タマゴが潰れちゃう…』
2本交互に出し入れを繰り返す。やはりデスパイアも本能には勝てないのか激しい動きとなってしまう
その動きは子宮と腸内を圧迫し数個の卵が圧壊してしまう。子宮内部と腸内に生暖かい液が広がっていく
もう既に彼女の周りには愛液と卵の内容液と先走り液が混ざり合った液体が飛び散って大きな水溜りを形成している。
『はぁあ…ゴメンね…ママが締めないから…激しくなって、壊しちゃったのね…今イカせてあげるから…』
きゅううううううううううぅ
驚異的な彼女の内圧にあっという間にデスパイアの性器は登り詰めてしまうのだった
どぶ…ばびゅりゅりゅ…ぶぴゅ〜〜!!
ぶぴゅりゅりゅびゅ〜〜〜〜!!!!!
二つの穴で同時に爆ぜる水圧。それは体内の卵の一つ一つ全てに行き渡り受精を完了させる
『はあぁああぁん…わかるよ、わかるよぉ…お腹の中で…卵が息づいてるのぉ…』
霞だった者はどこまでも幸せな表情で受精を完了した卵を全身で感じ取りながら疲労の為に眠りに付いた
その寝顔も此方が癒されるほど穏やかな、天国にいるかのような表情であった
目が覚めてもそこにあるのは拘束と陵辱と生殖。だが、彼女にとってそれは楽園でしかない
霞編 BAD END
219 :
兄:2007/07/09(月) 20:36:55 ID:UHt/xvSh
以上です。
今回初めての和姦に挑戦
残り二人分頑張って虐めます(外道)
ちょww和姦〜?!
拘束と陵辱と生殖は和姦に含まれるんですね
勉強になりました
いい!!
俺、こういう壊れた奴大好き!!
223 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 23:00:30 ID:cHxPMI4t
Σ('Д`;)
GJ!!
新ジャンル『堕ち和姦』と名付けよう。
『堕ち和姦、いいねえ。
こういうBAD ENDって大好きだ。GJ!
兄さん、本気でゲーム化はまだでしょうか?
これにCG付ければそこらのエロゲより上等なものが出来ますぞ
226 :
兄:2007/07/10(火) 18:25:12 ID:oGx57Xv+
Σ(゜Д°;エッ!!和姦じゃないの!?
自分はてっきりおにゃのこが嫌がってなかったら和姦かと思って
そんな基準わかんないよな
兄くんGJ!
このスレ的にはどう見てもグッドエンドです
230 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 19:50:08 ID:s2OXB7lX
>>226 たぶんジャンル的には堕落とか転落とかそのあたりじゃないのかな?
和姦とはちょっと違うと思うが、まあなんにせよエロGJw
触手の触手による触手のための相談窓口
>僕は細すぎて女の子を満足させることが出来ないにゅるどうしたらいいにゅる?
A.クリトリス専門で頑張ってみてはどうでしょうか?縛ると効果覿面ですよ。
>俺は触手なのに今現在痴女に襲われてます。もう枯れ果てそうです助けてください
A.寧ろ本望じゃないですか?
>僕はやった子がドSでとても困ってます。どんなに頑張っても下手糞と罵られてしまいますどうしたらいいと思います?
A.それは寧ろあなたの技術に問題が有るんじゃないですか?もっと技術を向上させるように努力してみてください
>>229 ってかこのスレ的にバッドエンドってどんな状況だろ。
ヒロインが拳王みたいな声あげて括約筋で触手ぶっちぎりとか?
女の子が勝つor悦死以外の状況で女の子が死ぬ
236 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 23:25:06 ID:GNWJc9nx
いきなり2次元エンド
>>234 >ヒロインが拳王みたいな声あげて括約筋で触手ぶっちぎりとか?
想像してみた。
右手に引きちぎった触手を点に掲げる美少女。
握られた触手がビクンビクンと痙攣している。
ヒロイン「我が処女(膜)に一片の穢れなしッ!」
……俺たち触手にとっての最悪のENDでんがな(´・ω・`)ショボーン
このスレ的にバッドエンドか・・・
ものすごいかわいいヒロインがいて・・・
何も起こらない
これ最強
ものすごいかわいいヒロインがたくさんいて・・・
みんな死んでる
触手や怪物がいっぱいいるんだけど・・・
キンチョールで殺せる
ここは鉄拳なインターネットですね。
つまり、世紀末で美少女が「消毒だ―――!!」って言いながら
キンチョールや氷殺ジェットで触手狩りをしてるEDか…
むねに七つの触手を持つ男は、まだですか?
てことは、こういうことか
「おまえはもう、イッている……」
で、体の外部からイカせるのと内部からイカせる派閥が争うんだな。
なんか新しい境地が開けてきたwww
「女の心変わりとは恐ろしいものだなwwショクシロウ!」
こうですか!わかりませんっ!><
「あ…あぁぁんっ……もうダメっ………イクぅ………ああああべしいいいい…………」
>>232 まさかこのスレで早野乙が出てくるとはw
お前らは大きな勘違いをしている。
このスレッドのとんでもない、究極のBADエンドとは
西暦20XX年、世界は核の炎に包まれた。
美少女と美少年の滅びた無限の荒野に…誇りを忘れた触手たちが荒れ狂う
…そういう世界嫌だw
プラネット・オブ・テンタクルか。確かにバッドエンドだなw
>>246 モヒカンで肩にトゲ付きプロテクター装着した男たちがバギーに乗って集落を荒らし回る時代か。
でもって行き倒れの少女(筋肉質)が「しょ……しょく、しゅぅ……」と呻くと。
違うか。
ん〜?何本でイクかな〜?
こうですか?わかりません!><
なんだかんだ言いつつ楽しそうですね!おまいら
虹やエロアニメでたまにある
愛撫は触手で本番は触手操ってる人間が普通に犯してるのは
このスレ的にBADな展開だと思う
じゃあGOODは触手な主人公が
幼馴染か、転校でぶつかった少女と
最終的にゴールイン、という展開ジャマイカ
もう・・・ゴールしても・・・いいよね?
まて、それだと死んでしまうw
暑は夏いなぁ…水着な女の子が巻き込まれるSSを書こうか悩み中
スキルが足りなさ過ぎるのでな
>>240 一瞬みんな「目が」死んでるに見えてしまった
ご丁寧に”あの”メロディ付きで
コートのなかには〜触手が住むの〜
頼れる男戦士〜みんな目が死んでる〜
恋愛に賭けた処女膜〜でも!みんな目が死んでる〜
私とあなたは触手じゃないけど〜
私の友達とあなたは怪物
だいたいそんな〜感じ〜
触手・怪物日和〜
処女かあんた!
♀触手使いVS♀触手使い
マダーっ?つうわけじゃ
触手でほのぼの和姦ってのはこのスレではアウトなのか?
>>262 全く持っておk
陵辱系の書き手が多い(?)だけさ
ディクロニウスのベクターでおにゃの子ハァハァできそうだよな。
>>261 こんなシーンが瞬時に脳内に再生されちゃった。
「質問よ…右のイボイボ触手で挿れるか? 左の極太触手で挿れるか? あててみなさい」
「ひ… ひと思いに右で…やってよ」
NO! NO! NO! NO! NO!
「ひ…左?」
NO! NO! NO! NO! NO!
「り…りょうほーですかあああ〜」
YES! YES! YES! YES! Y E S !
「もしかして前と後ろをジュポジュポ突かれて体中に触手汁かけられてドロドロですかーッ!?」
触手とペアを組んだ少女たちによるバトルロワイヤルだな
幸村いずみ(ただいま寄生中)vsニクス(クイーンズブレイド)みたいな雰囲気で
>>234 触手怪人がヒーロー(漢)に成敗されちゃう話?
うーん、とりあえずこのスレに合うかわからんがちょっと書いてる
設定的には被害を受けた依頼者が、復讐のために触手屋(仮)の男に頼んで、
復讐代行してもらうって感じ
単純に「悪魔(淫魔)と契約」でもいいのでは?
>>269 触手屋という響きは、たまらんものがあるな
あるさわやかな中学生。
幼馴染の2歳年上のおねえさんに性的に欲情してしまう。
すると初めての性的興奮に下半身が、触手化!
実はお父さんが擬人擬態触手で、僕は触手のハーフだった!
こんな下半身じゃお姉さんに告白もできないよ〜。
何とか性欲をコントロールしなきゃ!
ってな感じのプロットが浮かんだ。
>>272 何かそういう話、保管庫で見たような…
3-465様: 『こんな俺でも』(オリジナル)
>>38の続き書いてみました。
その後の結婚生活
それからというもの、レミアはフェルの苗床となっていたがたまには休んでいる。
理性が飛んでなにを言っているかは本人はわかってないが・・
「ごしゅじんたまぁ」
椅子に座ってるフェルに後ろから抱き着いてきた。
「何だレミア」
「お・ね・が・い」
まだ満足してないらしいがお腹がぽっこり膨れたレミアの体を見てフェルは言う。
「体を見ろ。ぽっこり膨れているのに続けすぎると赤子に悪い」
「そんなぁん」
「夜は少し相手してやるから我慢しろよ」
「はぁい。うふふ・・」
本人は何を言っているのかわからない。だがフェルはレミアを大事にしていた。
「キューン、キューン」
「母さんのところに行ってきなさい。お腹すいているだろう?」
子供達が側で腹をすかしているのを見てフェルはレミアのとこに連れて行った。
「子供達の世話もちゃんとするんだ。俺は今忙しくて手がつけれなくてな。終わったら一緒に世話をしてやる」
「はぁい。おいでぇ・・」
4匹の幼竜たちはレミアの乳房にしゃぶりついて吸い出した。
「ひゃう!だめぇ!」
一番小さい竜が吸い付きだした。吸い付く度にレミアは感じる。
「だめよぅ・・そんなにすっちゃだめよぅ」
母乳が出ている。吸い終わると次の竜が吸う。
「やん!はぁん!」
他の竜がレミアの股間に吸い付いた。
「そこ、らめぇ〜〜ん!イッちゃう〜〜!!」
もの凄い量の母乳と愛液を撒き散らしてレミアは達した。
「はぁ・・はぁ・・だめよぅ・・ああん!」
ちびっ子達は汁をなめて吸っている。それでもレミアは達してしまい気絶してしまった。
「おいレミア・・って気絶してたのか。お前達、来るんだ」
フェルの周りに竜たちが集まる。レミアを抱きかかえると部屋に連れて行った。
「さて・・少し休んでからはじめるか。お前達も来るか?」
竜たちはきゃぴきゃぴ言っている。
「ふふ。そうか。ちょっと待ってろよ」
フェルは竜石をかざすと竜に姿を変えた。
「さてと、少し休むか・・レミアもそろそろ出産時期だからな」
竜の姿でゴロンと横になった。
「ふむ・・・はぅん」
フェルは気づくとレミアが性器をくわえているのに気づいた。
「レミア、大丈夫か?」
「はむ・・だいじょうぶれすぅ。おなかのあかちゃんぶじなのぉ」
「さて、今日はちょっと変わったものを用意したんでな。俺の体の一部だから気にしないでくれ」
そういうとフェルの体から竜の頭をしたものが8本ほどのびてきた。
「ふぇ・・なにぃ?ひゃん!」
2匹がレミアの乳房に根元から巻きつき、先端を甘噛みする。
「らめぇ〜〜!そん、なに、しないでぇ〜!」
2匹が太腿に巻きついて股と少し大きくなったクリトリスに吸い付く。
「らめ、イッちゃ、あな、たぁ〜〜!」
また達した。だがお尻の穴にも進入してくる。
「そこは、らめ!らめなのぉ〜〜ああ〜ん!!」
「口も使え!・・といいたいが痙攣してるな」
尻の穴と乳房、クリトリスを弄られて正気を保つどころではない。
「ひ、く、ひく〜!」
何度も重なる衝撃。それに耐えるレミアもレミアだ。
「さて、そろそろ入れるか。お前達、母さんを気持ちよくさせてあげるんだ」
フェルはレミアの中に自分の性器を入れた。
「あ〜〜!」
「まだ味わえよ」
周りの竜に吸われてフェルに貫かれて子供達に弄くられておかしくなっていた。
それでも意識だけはある彼女。フェルはあることをしておいたのだった。
「どうだ?竜になった気持ちは」
「きもちぃぃ、れす〜」
一匹目の子供が生まれてからレミアは竜になりはじめていた。
そして4匹目が生まれてから竜に体質が変わった。もちろん時の流れも変わる。
ここまで耐えていられるのも竜になったおかげである。普通の体ではまず持たない。
フェルの奴隷として過ごすために彼自身が彼女にしてあげた些細なことだが彼女にとっては幸せ極まりない。
ずっと居られるのだから。
「出すぞ!」
「だめぇ〜!あかちゃんおぼれちゃうよぅ〜〜!」
凄まじい量の精液を膣内に出す。同時に回りの竜の頭からも精液が飛び散る。子供達は何がかかったのかわからずに舐め始めた。
「はぁ・・はぁ・・おなかいっぱい・・ですぅ」
王妃としてというよりは牝に近かった。だが彼女はそんなのお構いなし。夫に延々と犯されて快楽の渦へと落とされているのがたまらなかった。
「さてと、この位にしておくか。出産近いからな」
フェルは人に戻って歩いた。レミアは気を失っていた。
「これで5人目か。お前達、いつまでも舐めあってないで来なさい」
4匹の竜たちもフェルとともに部屋から出て行った。
2匹がオスで2匹がメスの竜。
「そろそろ竜石を与えないとな。いつまでも竜のままでは不便だろう」
フェルは妻を抱きかかえたまま歩いていった。
以上です。
レミアは魔が堕ちる夜のシェリスをイメージしましたけど思うように上手くいかない・・
いつもながら文章が下手で申し訳ないです(´・ω・`)
>>277 いやいや堕ち和姦GJ!!
上手い人>(些細な壁)>書いた人>>>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>>書こうとする人
なんだぜ
>>277 GJJJWW
>>278 うまいことをいうwそのあとに
>>>>>>>>書こうとしない人。もう入れよう
あと、GJな壁なw スレ内の上下ではないw スレ住人には上下はないぜ
荒らし以外はwww まあなんいせよGJw
強力な催淫効果がある触手ちんぽを10本ほど欲しいな。
>>281 貴様は催淫効果に頼るというのか?
真の漢触手なら己のテクで堕とせ!!
もしくは嫌がり痛がるのも関係なしにうぬが欲望を満たすが良い!!
>>257 水着+触手と言うキーワードに俺の触手が反応した!
媚薬で濡れた生地が身体に貼り付いてジクジクと蝕まれるとかもう……
超極細の繊維状触手で作られた水着とかどうだ
水分を含むと活動開始。ぴっちりだからやりたい放題(*´д`*)ハァハァハァアハァ
最近あまりみないがワーム物とか
愛液を食べる事で成長、活動、肥大していく
ノベライズ版・突撃天使かのん(二次元ドリームノベルズ)
に「触手が内側に生えた戦闘コスチューム」というのは
あったな。
>触手が内側に生えた戦闘コスチューム
強化外骨格ってそのままだよね
零とか霞とか。
天国にて割腹!
>>284 ナイロン糸そっくりな質感の極細触手で織られた触手布。
その布で作られた触手水着。
乾燥状態では普通のナイロンそのものだが、水に濡れると触手が活性化する。
学校のプールの時間、弱みを握った同級生に触手スクール水着をむりやり着用させ・・・
上級生のライバルに水着をすり替えられる天才競泳少女。衆人環視の選考会で彼女は・・・
露出癖を隠し持った人気グラビアアイドルは、ファンサービスの撮影会でとっておきの水着を・・・
お姉ちゃんの大人っぽい水着をこっそり借用して、彼氏と海へやってきた女の子。水に浸かると・・・
・・・とまあ、こんな感じでw
それ水着の他にも超応用可能じゃね?
下着とかも良い塩梅に仕上がりそうだなw
| ∧ ∧
|/ ヽ ./ .∧
| `、 / ∧
|  ̄ ̄ ̄ ヽ
| ̄ ̄神楽スキ様 ̄ ̄)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.\
|ヽ-=・=-′ ヽ-=・=- / まだ?
|:: \___/ /
|::::::: \/ /
神楽氏は本業創作で多忙ゆえ
しばらくここはないんでね?
書いてる途中でちょい質問でつ(´・ω・`)
SS保管庫じゃなくてここの過去スレのログ、置いてテンプレとかないかな?
無かったら誰か保管してる住人にうp頼みたいんだが………。
餌になる女を増やすため、セックルを無理強いする触手モンスターってのはどうだ?
まだキスもしていない初々しいカップルに襲い掛かり、裸に剥いて抱き合う姿勢で二人を拘束。
密着状態のままニュルニュル愛撫したり、ユッサユッサ揺すったりして合体&中出しを強要。
彼氏「く、くそ……。だ、駄目だ。オレ、もう………ッ!」
彼女「はぁ……んっ。やだ!お願いっ!堪えてよぉ……っ!!」
みたいなカンジで。
必死にドッキングすまいと抵抗するペアには、触手がペニスに吸い付いて射精を促しブツを吸引。
おにゃのこにもう一本の触手を挿入してゲトしたモノをドクンドクン………(;´Д`)
>>295 じゃあその触手には生殖能力がないということかな
でもって、触手クンはそのカップルで人間牧場を…
>>295 彼氏からゲトしたものを体内で変換してからおにゃの子に注ぎ込むとかね
もうハァハァ(;´д`)
>>297 そうして生まれた子供は1ヶ月で年頃の女の子に成長…
>>295 つまりこういうことか
触手「モジモジしてるカップル見てると愛のキューピッドとしては、エスコートしてあげたくなるんですハァハァ」
つまり
「コウノトリ級触手天使・2chエル」
AKIRAのSSです。
前編のみですが、いったん投下。
原作知らない人、すいません…
深夜の廃工場に雌豚どもの喘ぎ声が響く。
雌豚―――駅前のショッピングモールで金田がひっかけた女子高生。
春木屋特製のピーナッツをちらつかせるとノコノコ俺たちのアジトまでついてきた。
髪が赤い女と青い女と緑の女、全部で3人いる。
その3人に、金田、山形、甲斐が身を重ね、思い思いに腰を振っている。
俺はその様子をぼんやりと眺めている。
「くぅうぅっ、そこ、山形くん、そこいいのぉぉぉぉっっ!」
クスリが効いてきたのか、雌豚どもの声のボリュームアップがアップした。
…ビッチ! 俺はそう心の中で吐き捨てると、工場の隅に行き、
割れた窓ガラスから差し込む月明かりの下でカオリにメールを打ち始めた。
まだ起きているだろうか。こんなところは逃げ出して、早く会いに行きたい。
「鉄雄、なにやってんの〜。メグミちゃんのマンコすげえよ。
チンチンつっこむたびにさ、プッププップいうんだぜ。
マン屁っていうの?ウヒャヒャヒャッ!」
「もう、やめてよ、金田くん!」
金田とメグミとかいう赤い髪の女が近づいてくる。二人とも全裸だ。
メグミは下の毛を全部剃っていた。
アソコにピアスを何個かつけているのか、歩くたびにチャリチャリと音が聞こえる。
「お前もヤラせてもらえって。すんげえ、いいから。ほら、早く、ほら」
金田がふざけて俺のズボンを強引に脱がせようとする。
「い、いや、俺はいいって。そんな気分じゃないから」
そんな俺のリアクションがおもしろかったのか、メグミも加わり、
二人で俺を押さえ込んで、いいじゃんいいじゃん減るもんじゃないしと騒ぎながら
ジーンズとパンツをずらしていく。
やめろ!やめてくれ!!
露わになる下半身。
「お前、これ…」金田が言葉を失う。
「きゃっ、小さい!鉄雄くんのアソコ、塩がかかったナメク―――」
「うああああああああああぁぁぁぁっ!」
自らの絶叫で鉄雄は目を覚ました。全身から吹き出した汗で体がベットリ濡れている。
慌てて周りを見渡し、いまの状況を確認する。
オリンピック開催予定のスタジアム。
剥き出しのコンクリートと折れ曲がった鉄筋とパイプで出来た瓦礫の山。
その頂点、玉座に腰掛ける自分。
そして、体に宿る神の力。
笑いがこみ上げる。
そうだ、もう誰にも馬鹿にはさせない。恐れることなど何もない。
キヨコたちがいっていたアキラとかいうガキも、理科の実験室にあるような、ただの内臓標本だった。
目の前に並べたガラス瓶―――AKIRAを眺めながら、鉄雄はニヤリと口端をつり上げた。
誰かが瓦礫の山を登ってくる。
真っ赤なバイクスーツに身を包んだ少年、金田。
「どうしたよ、揉めごとか?」
金田が見下した口調で鉄雄に声をかける。右手には大きなレーザー銃を抱えている。
「ああ、でも、もう済んだんだ」
金田の挑発を無視し、鉄雄がさわやかな笑顔で答える。
「俺はまた心配しちまったぜ。またベソかいて泣いてんじゃ…」
「そういえば金田」
鉄雄はそう遮ると、マントに隠れていた右腕を露わにさせる。
それは、腕というよりも触手だった。
筋肉組織に鉄屑とミミズとムカデが絡んだような極彩色の肉の塊。
それがシュルシュルと伸び、玉座の後ろから少女を引っ張り出した。
少女は気を失っていた。
「この女、知ってるか?」
「ケイ!」
金田がすぐさま鉄雄の頭部にレーザー銃の照準を合わせる。
「おっと、こいつがどうなってもいいのか」
ケイの首に触手がキュッと巻きつく。
「銃を捨てろ」
歯噛みする金田。鋭い眼光で鉄雄を睨みつける。たっぷり1分の沈黙の後、金田はゆっくりと銃を地面に置いた。
金田の目の前の空間が歪む。見えない力が金田を後ろに吹き飛ばして、壁に押しつけた。
「そこでおとなしくしてろ。しっかり目を見開いてな…クッックック」
触手がケイの衣服を器用に脱がしていく。
手のひらにちょうど収まりそうな形の良い胸肉、
程良い肉づきの下半身、恥丘を覆う薄い陰毛。
少女から大人へと成熟途中の艶めかしい肢体を鉄雄がじっくり観察する。
「ちくょぉぉお、てめぇ!やめろぉぉぉ!」
金田が見えない拘束から逃れようと必死にもがく。
鉄雄の左手が肥大化し、ベッドほどの大きさのグロテスクな肉床に変異する。
その上にケイが投げ捨てられた。
目を覚ますケイ。全裸にされていることに気づき、慌てて股間と胸を手で隠す。
自分の置かれている状況が飲み込めない。
「ケイ、逃げろ!」
身を起こして金田の声が聞こえた方向を見ようとした瞬間、
肉布団からカイワレダイコンのように無数の触手が生えてきて、
あっという間にケイの全身を覆った。
「いやぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」
唐突な悪寒に全身が総毛立つ。
触手は人間の中指ほどの太さで、長さは不揃いだ。
健康な舌を思わせる鮮やかなピンク色で、表皮は粘液でベトベトにぬめっている。
「たっぷり舐めちゃうよぉおお、ケイちゃぁぁぁぁん!」
鉄雄の脳内で興奮物質が急速に生成され、瞳孔が全開になる。
目は血走り、広い額に何本も血管が浮かびあがった。
ケイの右肩から首の後ろにかけての辺りを触手がニュルリと舐めあげる。
首筋に生えたやわらかい産毛に泡立った粘液が付着する。
「ひゃう、やっ」
快感。嫌悪。どちらともとれる声を漏らすケイ。
「へ〜、ケイちゃん、首筋が感じるんだ!」
金田にもはっきり聞こえるように大きな声で鉄雄が告げる。
「ちがうの、なんでこんなので。ふざけないで!」
頬を赤らめ、ケイが必死に否定する。
「じゃあ、他のところはどうかなぁ」
仰向けになっているため形がやや崩れた双乳に、蛇がとぐろを巻くように触手が巻きついた。
壊れた搾乳機のように高速に乳全体をもみ上げる肉触手。
同時に、白い粘液を滴らせた先端で、小桃色の乳首を円を描くような動きで何度も刺激する。
必死に声をおさえるケイ。しかし、胸肉を刺激されるたびに沸き上がる快感をおさえられず、
自然と体が反応してしまう。
兄の意志を継ぎ、テロ活動に身を投じ闘ってきた自分。
数々の危機的な状況を強靱な精神で乗り切ってきた自分。
それなのに―――
くやしさと羞恥に耐えきれず、ケイは涙を流した。
築き上げてきたプライドを、醜い触手に完膚なきまでに破壊されていく。
足首に触手が巻きつきVの字開脚をさせられる。
足の指が頭の横の肉床に着くほど体を折り曲げられ、息が苦しい。
「いいなぁ、このマンコ。こんもり肉厚で」
鉄雄がケイの股間に顔を近づけ、ソムリエのようにクンクンと臭いを嗅ぐ。
右手の人差し指で薬指を使って、ケイの淫唇をゆっくりと開く。
密かに膣口から溢れ出ていた女蜜で既に肉襞はたっぷりと潤っていた。
「なんだ、濡れてんじゃん。エロエロだねぇケイちゃん。クリトリスの皮も剥けてるし」
鉄雄が屹立した肉豆を舌先でチロチロと舐める。
「…ん、やっ、やめて、お願い…」
「甘酸っぱくて美味しいな〜、触手くんにも味あわせてあげないと」
鉄雄の舌に替わり、今度は触手の先端がケイの陰核に密着した。
その密着した部分からゾウリムシの足のような繊毛が大量に生えて、
ガソリンスタンドの洗車機のように、ケイのクリトリスを高速で摩擦する。
「っくぅぅぅぅ、やめぇぇっっ、いやぁぁあぁああ!」
307 :
301:2007/07/15(日) 01:35:33 ID:5IWQl1e+
以上です。
続き書いてきます。
AKIRAなつかしす
うはwwwwwww
AKIRAとはテラ懐かしすぎる
>>287 >「触手が内側に生えた戦闘コスチューム」
前スレの
>>174に「ライダースーツの内側は触手がびっしり」って感じのSSがあった。
胎児の天使 サンダルフォン
触手の天使 ニチャンネル
鬼の天使 ツノエル
河童の天使 サラエル
天狗の天使 ウヌボレエル
靫葛の天使 フクロル
餓鬼の天使 ハラヘル
水妖の天使 ムニエル
鵺の天使 キマエル
精子の天使 ナカダシエル
カレーの天使 シエルも忘れずに
>餓鬼の天使 ハラヘル
>水妖の天使 ムニエル
僕お腹が空いてきました><
空の天使 モノレエル
苦痛の天使ヒギイエル
下戸の天使 カエル
羽毛の代わりに触手が生えた羽を持つ天使
321 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 18:50:38 ID:Txu3R/Bp
>>321(宣伝)は、くたばれ・消えろ・失せろ・潰れろ・馬鹿・あほ・間抜け・ドジ。
ポンコツ・トンチキ・ガラクタ・クズ・ゴミ・カス・最低以下の下劣・下等種族。
劣等種族・下衆野郎・腐れ外道・邪道・外道・非道・ウジ虫・害虫・ガン細胞。
ソマン・マスタードガス・ダイオキシン・イペリット・クソブタ・悪魔・電波・殺人犯・ブタ野郎・畜生・鬼畜・悪鬼。
ライトニングロードローラーの餌食になってしまえ・マンキンEXE・欠陥住宅・寄生虫・大虐殺者。
邪気・邪鬼・ストーカー・クレイジー・ファッキン・サノバビッチ・原爆・水爆・核ミサイル・シット・ゴキブリ・ガッデム。
小便・便所の落書き・サルモネラ菌・サディスト・不要物・障害物・産業廃棄物・邪魔者・除け者・不良品・カビ・腐ったミカン。
土左衛門・腐乱・腐臭・落伍者・犯人・ならず者・いんぽ・チンカス・膿・垢・フケ・化膿菌・О157。
放射能・放射線・鬼っ子・異端者・包茎・妄想・邪宗・異教徒・恥垢・陰毛・白ブタ・愚か者・下水道。
ケダモノ・ボッコ・ろくでなし・VXガス・ヒ素・青酸カリ・地獄逝き・ウンコウマー・監獄・獄門・さらし首。
打ち首・市中引きずり回し・戦犯・絞首刑・斬首・乞食・浮浪者・ルンペン・物乞い・下等生物・アフォ。
放射性廃棄物・余命1年・アク・割れたコップ・精神年齢7歳・裁判は必要なし。
不良品・規格外・欠陥品・不要物・チムポの皮が3メートル近くある・糞スレ・埃・掃き溜め・吹き溜まり・塵埃・インチキ・居直り。
ふてぶてしい・盗人・盗賊・残忍・残酷・冷酷・非情・薄情者・ガキ・クソガキ・哀れな奴。
ファッキン・ガッデム・サノバビッチ・シット・ブルシット・ボロ・反省する気も謝罪する気もゼロのDQN・ボッコ・妄信。
狂信者・有害物質・毒薬・猛毒・発ガン物質・誇大妄想狂。他人の悪口は山ほどほざくが反省は一切しないガキ根性野郎・腐れ根性。
腐って歪んだプライドの持ち主・狭量・ボケ・ボケナス・アホンダラ・たわけ。
怠け者・無能・無脳・狂牛病・脳軟化症・思考停止・アメーバ・単細胞・蠅・蚊・カビ・排気ガス。
腐敗・膿・下劣・下等生物・劣等種族・クレイジー・マッド・ストーカー。
人格障害・守銭奴・見栄っ張り・ええ格好しい・粗製濫造品・偽物・似非・ブォケ。
イカレ・乞食・浮浪者・ルンペン・狼藉者・放蕩息子・道楽息子・極道息子・要らぬ存在・ヘッポコ。
迷惑・困りもの・厄介者・村八分・異端者・アウトサイダー・死人・水死体・お前はもう死んでいる。
ナチスドイツ・アルカイダ・ビンラディン・三菱自動車・麻原・731部隊・ポルポト派らと同類。
宇宙一馬鹿で間抜けで弱い種族と同類・下品マン、ギロチン、永遠地獄行き、
ฺღ〠ᩬǛとか意味不明な言葉を発する種族と同類。
他人にばっかり迷惑をかけて自分は迷惑をかけられてないのに.くらいの反省すらしない馬鹿餓鬼。
クソガキ、悪趣味、麻薬売人、首飛び、違反行為、エログロ好き、池沼。
王様に迷惑、伝説に伝わる程の馬鹿、壊れたフロッピーディスク、激極大癌細胞。
しつこいコケ、キモヲタ、グロヲタ、エロヲタ、異常な売買、客としてキムチ.ぐらいも渡せない。
\_WW/|WWWWWWWWWWWWWW/
≫そして、こんな数の悪口を考え、≪
≫作る精神と体力が.ぐらいもなく ≪
≫馬鹿という悪口すら言えないグズ≪
/MMMMMMMMMMMMMMMMM、\
∧_∧
( ´A`)
( )
| | |
.(__)_)
触}Д`)
荒れてる?
最近さー、俺の表面にあるいぼいぼがさ、どうも、張りがなくなっちゃってさ
こう、突っ込んででも、微妙な顔されるだけでどうにもね
なんかいぼいぼにいい食い物とかある? ああ、人間はなしで
俺ほどほどエロ派だから
>>322 ていうか、落ち着いて嫁
>>321は確かにスレ違いの残酷描写スレであるが、
そこで紹介されてる90-94は、
俺たち向きの、「中で永遠に犯される」シチュだ。
・・・まあ、一度、番号誤爆して、残酷描写に
誘導されたという過去経歴がある以上、
手放しで擁護はできないけどね・・・。
それにしても、おまいは荒らしすぎだ。
>>326 322は他スレにも同じカキコしてるただの荒らし
マジレスしても無駄ニョロ
ID:qsstGIeJは同じようなコピペで複数のスレを荒らしてる模様
削除以来もでてる気にするな
・・・とおもったら、残酷描写のほうだった
バカか俺orz
やっぱ訂正、残酷じゃないほうだ・・・
過去ログ残ってないから検査に苦労する・・orz
メカニカルな触手よりやはり生体触手の方が良いよな。
メカ触手は冷たさと金属的硬さを合わせ持つが、生体触手には膣肉を弾き返す弾力その他色々がある。
メカ触手は科学的ギミックによる演出が可能と言う利点もあるぞ。
ナノテク振動波、マイクロマシン散布、コンピューターによる性感神経網走査&電極活性化、などなど。
そこでサイボーグ触手ですよ
サイボーグ触手 誰がために戦う
メカ責めが人気無いのは生触手に比べてビジュアル的に説求力が足りないからだろう。
巨大タンポンみたいな物だから、精神的な屈辱を与えるという点でも弱い。
機械触手はたまに見るけど先端だけが生っぽい(モザイクかかってる)のが多いからな。
どちらかというと機械姦においての拘束目的な感じ。機械にはもっと色々あるし。触手が出張る必要があまりないんだろうな。
338 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 12:46:06 ID:H+7C/pXP
仙台牛タンと称するアメリカ牛のタンを売りつけたり、韓国産のカキを仕入れて地物として売りつけたり、
賞味期限切れのネギトロを東海地方や中部地方に売りさばいてぼろ儲けしたり、水道水沸かした風呂を温泉と偽ったり、
東南アジアで買い付けた安物の鴨をフランス産と偽ってレストランに売りさばいたり、名物ずんだもちのずんだが
中国産だったり
やりたい放題、日本人を騙して商売するアコギな仙台人。
韓国や大阪より酷い。
>>338 何書いてるんだよテメエ…と言いたいところだが、ネギトロのくだりだけは聞きずてならない。
マジかそれ…その売られた地方の人間だぞ自分…
あれですよ
ナノテクで作られた触手ですね。
無機質感にネトネトしたものが分泌されてるんですね。
サイボーグの神経や脳に刺激を与えたりして、
屈強な女火星戦士といえども……
キャハハハッ!
プリンが食べたい!!
>>339 この前ニュースでやってたけど。
仙台で製造された賞味期限切れネギトロが東海や中部に売られたって。
スレ違いニョロ
食文化関係の板で語り合って欲しいニョロ
賞味期限切れの触手
・・・・・賞味?
一夜干しとか塩辛とか…
…触手酒?
飲んだら性的な意味で身体が熱くなってきそうだな
おまいら触手酒やったことないのか!
おにゃのこに一杯でも飲ませるとすぐに潮吹くのに…
でも作るのに苦労するんだよなぁ
まじですか、今から酒風呂入ってくる
飲ませる相手いないけどな!
たまに塩水とか雨に濡れると溶ける触手もいるって聞いたけどw
ここは触手にとって日差しが厳しいインターネッツですね
もうからからに干からびちゃいそうです><
触手好きだけど、ここの投下レベルにぜんぜん届いてないから
他のパロスレで、かるーい触手描写でお茶を濁し、触手欲を満たしてる。
そういうのもアリだな。
シチュど真ん中だけでなく、ふとしたところに散りばめられたシチュだからこそ
抜ける事もある
触手単独ではなく、淫魔の使いみたいな感じしか浮かばない自分がいるorz
娘から上質な淫の気を出させるために触手に責めて責めて責めさせる…
別に触手でなくてもいいと思うよ
>>350 どこのスレ?
>>340 それなんてジャンクフォース?
荒れ果てた地球環境に適した人間を作り出す実験とかでゼペテ内部に拘束され
出産マシーンに半改造されるライザたち
寝ても覚めても機械触手に犯され孕まされ続ける・・みたいな展開が読みたい
355 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 13:05:35 ID:c7zj7XaM
どんなシチュエーションでも構わない。
職人カモン!
日本の岡山には、母親を狩りレイプする”ママ狩り”という習慣があると、
大阪の同胞からきかされた。
我ら大韓民国の人間が味わったことのないような征服感が味わえるらしい。
我らは想像に胸躍らせながら岡山行き大韓航空に搭乗した。
岡山に着いた我らは、駅前の一等地に店を構える同胞を訪ねた。
「ママ狩りはどこへ行けばできるんだ?」
同胞はきょとんとしたが、一軒の料理屋を紹介してくれた。
我らは期待に胸を膨らませ料理屋に飛び込んだ。
わずか5分後に失意のどん底に叩き落とされることも知らずに・・・
ある韓国人の証言
>>356 謝れ!岡山県民の俺に謝れ!
ママカリ美味いんだぞ!
全国ご当地触手
駿河湾の心太触手と長野の寒天触手は兄弟
博多のおきゅうと触手はいとこか?
ままかりはみりん干しが好きだ
軽くあぶってご飯と一緒に食う
最高
>>353 エエー…、ここで言うのちょっとな。
ヒントだけ。人外を操作するゲームの過疎スレ。
アドレス張ってくれ
365 :
301:2007/07/18(水) 22:11:09 ID:AZKtZtBC
淫核に続けざまに加えられる刺激に反応し、
ケイの膣口が餌を求める金魚のようにパクパクと何度も開閉し始めた。
恥蜜がとめどなく溢れ出し、アナルへと垂れていく。
セピア色の肛肉に無数の触手が嬉々として群がり、
肉皺にこびりついた白濁粘液を先端で丁寧に舐め取っていく。
「んっ、クッ…、ふぁぁあ、んんっ」
肉床に爪を立てて必死に快感に耐えるケイ。
連続して押し寄せる圧倒的な悦楽が、羞恥と抵抗の気持ちを意識の片隅に追いやっていく。
アナルとクリトリスの二点集中責めに脳の中心が焼け焦げそうだ。
金田くんに見られている。そう思うと、さらに興奮が増していく。
炎天下の子犬のように呼吸が荒くなり、胸肉が激しく上下した。
「あ〜あ、こんなに感じちゃって。
そろそろオレのチンポも気持ちよくしてもらっていいかな?」
ケイにではなく、金田に同意を求める鉄雄。
「やれるもんならやってみろよ……でも、おっ立つのか?
メグミちゃんに馬鹿にされたあのフニャチンが?」
「ぷぷぷ…くっくっくっ!」
鉄雄の含み笑いを合図に、鉄雄のジーンズの股間部分が大きく波打ち始めた。
「…バカにすんな!バカにすんなっっっ!!女一人救えねえウジ虫が!!
あんときのオレじゃないことをこれからたっぷり思い知らせてやるよォっっっっ!!!」
ジーンズが裂け、赤黒い怒張が勢いよく天に向かって飛び出した。
驚愕する金田。
鉄雄の頭の上にまでそそり立った長茎は、あまりにもグロテスクな形状だった。
太さは成人男性の手首ほどで、表皮が健康サンダルのような小さな肉イボで覆われている。
亀頭部分には、赤銅色の肉触手がみっしり生えていて、
イソギンチャクを彷彿とさせた。
鈴口から垂れ落ちた淫欲の先走り汁が肉幹をテラテラと光らせている。
巨竿がさらにその長さを伸ばす。
仰向けになったケイの口に、上から叩きつけるように進入した。
「んぐっ!おぷっ、ぬちゅっっ、うぐっっっっ」
ケイの口内が一瞬にして、腐りかけの魚のような生臭さに支配される。
喉奥まで突っ込まれたイソギンチャクに咽頭をゆっくりと犯され、餌づきそうになる。
肉棒が引き抜かれる際に歯が雁にひっかかり、こびりついていた恥垢が剥げ落ちる。
恥垢がまざった酸っぱい唾液を何とかして吐き出そうとするが、
仰向け状態で口内を腐肉で満たされているため嚥下せざるをえない。
屈辱の塊が胃へと落ちていく。
「ふぁぁぁぁああ、んちゅる、むちゅっ、んんんっ!」
自ら積極的に舌を使い始めるケイ。
わずかに残されていたケイの自尊心が完全に崩壊した。
「うっわ、コレ最高!カネちゃんもこの子に舐めて貰ったことあるんだよね、ねっ、ねっ、ねっ?」
肉床から湧き出たせた触手でケイの頭をつかみ、無理矢理前後に揺さぶりながら鉄雄が尋ねる。
快感が高まるにつれ、鉄雄の"力"が開放されていく。
鉄雄自身、もはや力を制御できないのか全身が風船人形の様に肥大化し、肌に血管が網の目のように浮かびあがっている。
「気持ちいいぃよお、ケイちゃんっっ!そろそろ挿れちゃおっかな〜!」
ケイの口から引き抜かれた、硬さ充分の長茎が肉ビラに押し当てられる。
肉幹のイボでクリトリスを散々擦り上げられた後、濡れそぼった肉壺に巨亀頭がグイと挿入された。
ブチュチュッ、ジュブブブブチュッ
「くうぅぅぅぅっっ、はっぁぁああぁぁっっんっっ」
荒廃したスタジアムに響き渡るほどの悦びの声をあげるケイ。
オトコだらけのテログループの中でこれまで懸命に生きてきた。
兄を失った寂しさ、一人で生きていくことへの寂しさから、
勢いで肌を重ねてしまった仲間も実は何人かいる。
そのオトコたちからは与えてもらえなかった体が燃え上がるほどの快感。
首と背中が自然と反り返り、触手陵辱の興奮に打ち震える。
膣内の肉襞一枚一枚の感触を味わうように、ゆっくりと怒張が進入してくる。
硬い肉イボが膣壁を刺激するのがたまらない。
「それ、いいいぃい、コリコリいいのぉぉおおぉお」
刺激の継続を懇願するケイ。
股間で粘る白濁液は、もはや触手から染み出した粘液なのか、自分の愛液なのか、
鉄雄の牡茎の先走り汁なのか判別できない。
ストップしていた繊毛触手によるクリトリス攻めとアナル攻めが再開された。
刺激を受ける股間。
その刺激を快感と認識する脳。
体の器官がその2つだけになったような錯覚に陥る。
荒々しくピストン運動を繰り返す肉幹が子宮口寸前まで突き入り、いきなりその動きを中止した。
直後、触手亀頭が電気ドリルさながらに高速で回転を始めた。
右回り、左回り、右回り、左回り、右回り、左回り。
イソギンチャクに規則的に秘壺の奥を犯され、ケイは絶頂への階段を昇り始める。
壁に押しつけられていた金田の体が、いきなりケイの近くまで引き寄せられる。
ケイの秘肉から広がる臭いがはっきりとわかる位置まで、見えない力に頭を押さえつけられた。
肛皺を舐めまわしていた触手のうちの一本が穴の奥へと進入した。
「ひぃぃっ!!」
唐突な刺激に身を捩るケイ。
やわらかな触手は、しゃくとり虫のような動きで出入りを繰り返し、肛虐に怯えるケイに未体験の快感を与えていく。
膣道と肛道、両穴を満たした肉棒が、互いの存在を確認し合うかのように、
間を隔てた肉壁を両側から何度も抉り始めた。
「だめっっ、それ、はさむのいやっぅっ、いっくぅぅぅぅうぅうううぅ!!」
ケイの尿道から潮と尿が間欠泉のように噴き出し、金田の顔面をビシャビシャと濡らした。
白目をむき、口端から泡立った涎を垂らしながらケイは絶頂に達した。
「……っくっ!出そうだ。金田、しっかり見とけよっ、
オレのザーメンがきたねえマンコにぶちまけられるのをよぉぉっ!」
ケイの痙攣に合わせて、淫壺が鉄雄の肉棒を強烈に締め上げる。
ドビュッビュブピュッ、ブュッ、ドビュリュッブュビュッ!
鉄雄は遂に耐えきれず、溜まりに溜まった汚濁液を子宮に発射した。
瞬間、AKIRAの内臓が納められているガラス瓶が破裂した。
鉄雄の体がおぞましい肉塊へと変化しながらさらに膨れあがっていく。
「うわぁぁぁぁあああああああああああっ!」
痛みに耐えきれず、鉄雄が絶叫をあげる。
金田を拘束していた力が突然消えた。
慌ててケイを抱きかかえ、懸命に瓦礫の山を下る。
白い光球が鉄雄を中心にどんどん広がっていく。
スタジアムへと近づくARMYのヘリ。
「なんてことだ、AKIRAへの接触を許すとはっっ。 41号を探せ!
発見次第、SOLによる攻撃を許可する!!」
無線機にむかって大佐が声を荒げた。
光球が徐々に収束していく。その中心に位置する物体が徐々その形を現す。
「なっ、なんだっっ、あれはっ!?」
大佐が指さす場所、スタジアムのど真ん中に男根が屹立していた。
30メートルを超える巨砲。
鉄筋、ワイヤー、パイプ、電飾、コンクリート、すべてを巻き込みそびえ立つ悪魔の猛茎。
根元には、陰毛に替わって極彩色の肉紐が大量に生えている。
陰嚢に浮かびあがった2つの人面疽。
AKIRAと鉄雄。
「すっげぇぇ、気持ちいいよね、鉄雄くん」
「…ああ」
口から黄ばんだ涎を垂らしながら鉄雄が答える。
「手当たり次第に発射したいって感じだよね、鉄雄くん」
「…ああ」
陰嚢に同化した4台の自動車のエンジンがかかる。
「犯りまくるぞぉぉぉぉおぉっっっっ!!」
爆音を轟かせながら、肉砲が外の世界へと加速する。
371 :
301:2007/07/18(水) 22:30:43 ID:AZKtZtBC
以上です。
専用スレがなかったため、ここに投下させてもらいました。
ありがとうございました。
ちょwwオチにワラタ
やあ人間のみなさん
ニュルルの触太郎です
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!!
『おれはおんなのこを襲おうと思ったら、いつのまにか逆に襲われていた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
ミミズと間違われたとかだとか地面を耕してるだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……(AAry
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
/⌒` 三ミヽー-ヘ,
__,{ ;;,, ミミ i ´Z,
ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
_) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
>';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了 それは無理矢理襲われたと
_く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;) 思い込むからだよ
く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ 逆に考えるんだ
) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:}
{ .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ 「『襲いたくなる程』女の子を誘惑した」
ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´
,/´{ ミ l /゙,:-…-…、 ) | と 考えるんだ
,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ
__ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_
\ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、
\ \ヽ `……´/ |l ト、 `'ー-、__
\ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_
`、\ /⌒ヽ /!:.:.|
`、 \ /ヽLf___ハ/ {
′ / ! ヽ
なるほど、じゃあ襲いたい程可愛く触手を書いてみるぜ!
と無理に流れに絡んで投下してみますw
オリジナル、現代物でちょっとSF風味、あと徹底的に和姦。テーマは友情?
377 :
実のトモダチ:2007/07/19(木) 21:09:11 ID:CjANcuvU
1.
午前0時30分。
両親の部屋から物音がしなくなった事を確認して、さらにきっちり15分待ってから、野々宮恭子は
行動を開始した。
部屋の明かりも点けぬまま、窓から差し込む街灯の光を頼りに着替えを始める。
ショーツは専用に用意してある綿の頑丈な奴。色気もいの字もないが、こと洗濯される事に対しては
優秀だ。ブラは恭子の場合、あった方が動きやすくていいのだが、前回お気に入りのスポーツブラを
ダメにされた事を思い出し、諦めた。
続いて、手持ちで一番古いキャミソールの上に、着古しの深緑色のTシャツを重ねる。どこか野暮ったい
チェック柄のスカートは、これまた頑丈さが唯一の取り柄といわれた中学時代の制服である。
恭子は特別ファンッションセンスに恵まれているわけでもないが、それでも今の自分の格好については
自信を持って評を下せる。ダサい。
だが、とにかく今の服装に要求されるのは、夜陰に溶け込む目立たなさと、万一ダメにしても惜しくない
という安価さだ。
最後に、机の引き出しから犬笛を取り出して首に掛けると、彼女は出来るだけ音を立てぬよう、
そっとベランダに出た。前もって用意しておいたナップザックから、運動靴を取り出し、履く。
マンションの三階から柵越しに階下を見下ろすと、初夏の夜特有のどこか生ぬるい風が、恭子の
頬を撫ぜた。
”準備は出来たか?”
唐突に、恭子の頭に声が響く。テレパシーというよりは、自分の中の別人格が話しかけてきたような感じだ。
もっとも、彼女は幸い多重人格者にも精神感応者にもなったことがなかったので、詳しいところは分からない。
「うん、大丈夫。いつでもいいよ、ミノリ。」
と、恭子は小声で、子宮の間借り人に返事をした。別に声に出さなくても、脊髄を介して脳が繋がっている
彼には通じるのだが、実は彼女の思考の大半が常に彼に流れ込んでいるので、色々と混乱を避ける
意味もあり、彼への意思表示はあえて口にするようにしている。
”では早速『体』の方も呼び出そう。犬笛を頼む。”
「分かった。」
言われたとおりに、恭子は首に下げている犬笛を吹く。が、それは人間の可聴域を超える高音で鳴る
ため、普通の人間には何も聞こえない。
するとまもなく、下を見下ろしていた恭子の視界に大きな影が現われた。街灯の明かりを出来るだけ
避けるようにしながら、三、四メートルはあるその塊は、見かけからは想像も出来ないような素早さで
野々宮家のベランダの真下の辺りに移動する。そこで一時、周りを窺うように動きを止めた後、それは
手すりや雨どいを足場に、恭子の待つ三階へと登り始めた。
そう、そして今しがた彼女と会話していた声の正体こそ、この8本の巨大な肢と大小の無数の触手を
備えた、生物学的な分類のふるいにかけられない人造生命体”ミノリ”であった。
378 :
実のトモダチ:2007/07/19(木) 21:10:36 ID:CjANcuvU
事の起こりはおよそ半年前に遡る。
ここでは詳細を省くが、その日、研究所を出てほぼ3日、まともな栄養素を殆ど摂取できずに瀕死の状態
だった人造生物『ミノリ』と、夕ご飯も終わって、採りすぎたであろう栄養素を燃焼させるべくジョギングに
出ていた健康なホモ・サピエンス『野々宮恭子』の、人気のない夜の出会いが、全ての発端であった。
その時、自らの体機能全てを維持することが極めて困難であることを悟ったミノリは、せめて再生が難しい
大脳機能だけでも、なんとか保全できないかと考えていた。そして、彼言わせれば当然の論理的帰結として
(恭子に言わせれば悪魔的閃きの結果)、それを目の前に現われた人間の少女の子宮に移すことを考え付いた。
そしてその結果もたらされた壮絶なすったもんだの末に、二人は当時両者ともが予想だにしなかった関係に
落ち着くことになる。
すなわち、互いの生存と幸福ため、協力しあう関係に。
10メートルの高さを僅か10秒足らずで登りきると、その『体』は一気に彼女のベランダへと乗り込んだ。
より正確には、「流れ込んだ」というべきか。全重で200キロ近いその肉塊は、猫のように身を竦ませると、
バケツで水を流し込んだかのように、その身を一息で、ベランダの内側に埋めた。
おかげで、登るのを手伝ってやろうかなどと、のんびり縁に構えていた恭子は、その勢いに煽われて、
「わぶっ…!」と、情けない声をあげながら、仰向けに倒れそうになった。後頭部がコンクリートにぶつかる、
あと数cmというところで、力強い触手に掬い上げられる。
思わず呆然としていると、やがて太い肢が2本、腰と脇から頭にかけて優しく巻きついた。そして彼女の
体を抱き起こす………と思いきや『体』の中心にゆっくりと抱き寄せる。
その甘えるような仕草に、恭子はふと何かおかしくなって、両手でポンポンとその肢を叩きながら、
お礼を言った。「ありがと、オクトル。」
自分の『体』に勝手な名前を付けて謝辞など言っている少女に、ミノリは何か皮肉の一つでも言って
やろうと思ったが、効果が無いのは分かりきっていたのでやめた。実際、彼の『体』を、恭子が別に
名付けて呼ぶにのは、理由がある。それはミノリの大脳機能と"直結"されている時は、まさに彼の
手足となって動くのだが、今のように離れている時は、ある程度それ自身の意思で動くのだ。
恭子の言葉を借りれば、「ちょっとお馬鹿な忠犬」程度の振る舞いで。
それになんだかんだいって、名付けというその行為は、自分達に対する彼女の愛情の象徴でもある。
たとえそれが、八本足→タコ→オクトパスという哀しいほど安直なものであってもだ。
………やっぱりどこか面白くない。
まだオクトルの第3肢とじゃれている彼女に、ミノリはため息交じりで言ってみた。
”毎度のことだが、42kgの君の体で、私の『体』を抱きとめる事は到底出来ない。こういう時は
奥に控えてくれていると、私としては気が楽なんだが。”
「転んだわたしを助けてくれたのは、ミノリじゃなくてオクトルでしょ。偉そうに言わないの。」
しかし彼の皮肉もどこ吹く風。恭子は、ねー?、などと言って巨大な触手の頭をなでている。
379 :
実のトモダチ:2007/07/19(木) 21:11:44 ID:CjANcuvU
「それにしても、今日は何だってこんな勢いで飛び込んできたんだろう?」
”もう月が大分高い。『体』なりに考えて、出来るだけ人目に付くまいとした結果だろう。”
「おお、最近なかなか賢いぞ。オクトルいい子いい子。」
”ならば聡明なオクトル君の意を汲んで、早急に出発の準備をしてはどうか。いくら小声とはいえ、
こんな所でぶつぶつ独り言を呟いていては、君のご両親やご近所がいつ気付くとも限らない。”
ミノリのその冷ややかな一言に、それまで調子よく喋っていた恭子はう、と言葉を詰まらせた。
確かに、この状況は傍から見れば、真夜中に怪しい娘が、ベランダでぶつぶつ言っているようにしか
見えないだろう。
いや、巨大な触手がベランダにみっしりと詰まっている時点で、それどころではないのだが。
「そうね、かかりましょ。」
そう言って恭子は身じろぎすると、自分を抱き寄せる二本の触手からするりと身を抜いた。
380 :
実のトモダチ:2007/07/19(木) 21:12:36 ID:CjANcuvU
2.
物音を立てないように、ベランダでオクトルがそっと体勢を入れ替える。
床を背に仰向けとなり、恭子はその腹──といっても、実際はそこから生える無数の触手の上──に
寝そべる格好になった。彼女の手首より少し細いくらいの触手が、ゆっくりと恭子の掌に絡んで、
その自由を奪う。同様に腰と足首にも、場所相応の太さのものが優しく、だが確実に巻きついて。
やがて完全に、少女の身体をその巨体に縫い付けた。
普段は、黙ってて欲しい時に限って喋くり回るミノリが、今はすっかり大人しい。恐らく、"直結"の準備に
集中している為だろう、恭子は思う。
"直結"の概念は余りにも単純明快で、齢十七の恭子にも簡単に理解できた。曰く、ミノリの『頭』は
彼女の子宮にあって、『体』は外にある。彼らが一体となって行動するには、両者がきちんと神経で繋がる
ことが望ましい。ので、オクトルの中枢に近い神経索を膣を通して子宮内の脳とつないでしまおう。
大雑把に言えばそういうことらしい。だが、一体どんな魔法をつかったら、現実にそんなSF染みた芸当が
出来るのか、恭子にはさっぱり分からなかったし、ミノリから説明をうけた当時は、彼女はその過程が
意味するものに仰天して、それどころではなかった。
少しばかり物思いに耽っていた恭子の頬を、オクトルの固い触手がツンツンと突く。これからの行為で、
恭子が声を漏らさない様に、猿轡代わりにするものだ。万が一、彼女が思いっきり噛んでもいいように、
外殻付きになっている。
準備いい?聞くようなその仕草に恭子は頷いて、その触手をしっかりと咥え込んだ。
それでも大声を上げでしまった時に備えて、細い脂肪質の触手が、外殻と恭子の口の僅かな隙間を
埋められる様に、待機する。
下準備が整って、恭子はいよいよだ、と深呼吸をする。やがてヌラリとした生殖肢が、ペトっと太股の内側に
張り付いた。その冷たい感触に、彼女は思わず身を硬くする。下手な緊張は身体の準備の逆効果にしか
ならないと、分かってはいるのだが、この最初の感覚だけは、どうしても慣れることが出来ない。
しかし、すぐに何本もの暖かい触手が、彼女の両の太股にぐるぐると巻きついて、マッサージを始めたので、
その緊張はすぐほぐれていった。ひんやりとした生殖肢も、粘液を彼女の太股にこすりつけながら動くに
つれて、すぐに人肌を取り戻す。芯から冷えていたわけではなく、最初の感覚は単に、粘液に濡れた
表面が気化熱を奪われていたからに過ぎない。
大腿筋全体が、触手にほぐされてゆっくりと弛緩していった。それと反比例するように、徐々に硬度を増していく
生殖肢が、太股を濡らしながらゆっくりと少女の付根に向かっていく。
その感覚に気を取られていたこともあって、また別の幾つかの触手が、Tシャツとキャミソールを一気に
たくし上げた動きには、完全に不意を突かれた。
「ひゃっ…!ふっ…んく……」
快感というよりは驚嘆で出かけた声を、口の触手をかんで押し殺した。彼女の顎の上に控えていた脂肪質の
触手たちは、一瞬ピクリと反応したが、それ以上は動かずに、やがて元の位置に戻る。
肌着が急に取り払われてお腹がひんやりとする。初夏とはいえ、汗ばんだ腹をさらしても平気というほど
ではないし、そもそも恭子はあまりお腹が強いほうではない。以前、友達に乗せられてやった臍だしルック
などは二度とすまいと思っている。
そんな彼女の意を汲んでか、すぐに長めの触手が、ぐるぐるとお腹に巻きついた。そして窮屈でない
ギリギリの加減で恭子の腹部を締め付ける。彼女の言うところの、「腹巻き加減」だ。
途中、先端がからかうように恭子の臍の穴を弄る。彼女が首を上げて睨みながら「う゛ー」と唸ると、触手は
いたずらを見つかった子供のように、パット離れた。どうやら、オクトルには、恭子のその反応が面白くて
仕方ないらしいのだが、お腹の弱い彼女としては、正直勘弁してもらいたいというのが本音だ。
381 :
実のトモダチ:2007/07/19(木) 21:14:02 ID:CjANcuvU
そうこうしているうちに、下の生殖肢が恭子の股下にたどり着いた。ヌラヌラとしたその触手は一旦
肌を離れると、秘部を飛び越して今度はショーツの上辺を撫で上げる。ついで新たな触手が数本現われ、
スカートを濡らさぬ様、めくり上げると、端を腹に巻きつく触手に挟みこんで固定した。それから、
コットンの布の上に下りてきて、ゆっくりと彼女のスリットを掻き分け始める。
オクトルの意図を悟った恭子は、しかし首を上げて横に振った。念入りに準備してくれるのは嬉しいが、
今回はとりあえず子宮が"降りて"、受け入れやすいくらいまでしてくれれば十分だ。今晩はこの後に、
より頑張らなければならない行為が待っていることもあって、ここで無理にイって体力を浪費したくなかった。
少し戸惑うような仕草を見せたものの、結局オクトルは素直に彼女の意思に従った。腹に巻きついた触手が
恭子の腰を上げさせ、両足に巻きついていた内の二本が解けたかと思うと、すっとショーツを引き降ろす。
触手ならではの見事な連携に、恭子はどこかおかしさを覚えた。
外気にさらされた秘部が、先程の腹と同様にひんやりと風を感じる。
そんなことを思っていると、ヌラリとした生殖肢が、襞を分け入ってその身を押し付け始めた。まだ中には
入ろうとせず、ちょうど素股の要領で、会陰からクリトリスにかけてを愛撫する。
「くふっ…ふっ…んっ…ふぅううっっ……、ふぁ、ふぅ…」
ようやく始まったクリトリスへの刺激で、恭子の身体も本格的に反応し始めた。湿っている、といった
程度だった陰部は、彼女の液でしっかりと濡れ始める。先程までは、意識して抑えられていた呼吸も、
すっかり上がっていた。今は必死に口の触手を噛んで、なんとか声だけは我慢している状態だ。
手足も時々ビクッビクッと引き付けるが、こちらはオクトルの触手がしっかりと押さえ込んでいるので、
問題ない。
「ん…ん…んくっ!……はっ、ふ…ん…」
続いて、それまでほっぽらかしだった胸の方にも触手が回ってきた。仰向けで流れたバストを集めるように、
淵からトグロを巻いて立ち上がると、最後に恭子の控えめな乳首にその先端を押し付ける。陥没乳頭気味
なので、あまり立っているという感じはしないのだが、硬くなったその部分をグっと刺激されると、恭子は
反射的に身を竦ませた。
お腹に快感が溜まっていく、独特な感覚。子宮の位置が変わるっていうのは、もしかしてこの感覚のことかな、と
どこか惚けた頭で思う。
そろそろかなと思ってきた矢先、唐突にオクトルの生殖肢が、恭子の秘部を離れた。
「ふぁ…ふ…ふ………。ぅん?」
暫らく待ってみたが、どうも触れてくる気配がない。不思議に思って、恭子はきつく瞑っていた目を開けた。
こちらとしては、もう受け入れるのには十分で、それをオクトルが気付いていないとも思えないのだが。
ふと、もしかして彼の方がまだなのだろうか、と恭子は思いついた。秘部に触れた感覚からは、もう十分な
硬さになっている気がしていたが、もしそういうことなら、口で手伝おうかな。
そう考えて頭を上げかけた時、恭子は自分の体がグっと沈み込むのを感じた。
382 :
実のトモダチ:2007/07/19(木) 21:14:48 ID:CjANcuvU
あ、と気がついたときはもう遅い。
足、腰、腹、腕を固定していた触手が、一度に引き寄せられたかと思うと、そのまま恭子の身体は、
オクトルの腹に──つまり触手の根元の方に──しっかりと押し付けられた。
背中からお尻にかけて大量の肉塊が蠢く感触。そして、オクトルの最も細い部類に入る触手達が、少女の
身体を射程に捉える。恭子は来るべき猛烈な刺激に耐えるべく、全身をギュッと強張らせた。
「んあっっ…!はぁ!、ひゃっ!、ふぐぅぅぅーー!!」
予想を上回る強烈な快感。少女の咄嗟の気構えも空しく、唇と触手の合間から、悲鳴に近い喘ぎが
漏れた。脂肪質の触手が慌ててその隙間を埋め、甲高い嬌声を、くぐもったものへと変える。
秘部には、恭子の肌が見えないほどの密度で、触手達が集中していた。親指大のものからトコロテン程度の
のものまで、その太さは様々だ。それらが、水揚げされたウナギのように、恭子の下腹部でのたうち回る。
しかも、それらはウナギのようにただ無目的にうねっているわけではない。触手は襞の皺一つ一つをなぞり上げ、
また数本が固まりとなって尿道を突く。細いものが列を成して、膣前庭をモップ掛けする。
また幾つかは、膣口に浅く入り込み、身じろぎするようにうねって蜜を纏うと、真っ直ぐ陰核へと向かって、
そのぬめりを敏感な豆に塗り込めた。
加えて、背中では、押し付けられた触手達の根元が蠢いていた。時折、密着したオクトルの腹と恭子の
背の隙間をこじ開けるように、手首ほどの太さの触手が乱暴に這い回る。その刺激に、敏感になった彼女の
背筋がブルっと震えると、今度は別の触手が足の方へ伸びていき、快感に震える尻のたぶを引き絞る。
「はっ…!はふゅ!…ひょ、ひょっとまっれ……ひゃんっ!」
ちょっと待って、と静止の言葉をかけようにも、しっかり銜え込んだ触手の猿轡が、それを許さない。
もっとも、例え口が自由でもまともな言葉が発声できたかは疑問だが。
「んっ、くん、ふぅううんっっ……!」
細い触手群はいまや、胸の方にまで上がってきて、彼女のくぼんだ乳首を吸い出せないかと盛んに
吸い付いている。
行為時に、オクトルが恭子の意思に反して動くことは、まず滅多に無い。お臍への悪戯のようなものは
ともかく、はっきりと首を振って示した意思表示に逆らうということはちょっと考えにくかった。きっと別な
意図に勘違いしたんだ、と霞がかかってきた頭で恭子は思う。たぶん、ショーツを濡らしたくないとか、
そういう風にとって考えたに違いない。
しかし、原因がわかっても今となって後の祭り。とにかく、今はオクトルにイってもらう事を考えよう。
自分の意思と関係なく、ビクビクと震える体をなんとかねじ伏せて、恭子が頭をグイともたげた。すると、
オクトルもそれに気付いて、いっとき触手の攻めを緩める。舌で一旦、邪魔な外殻を口外へ押しやると、
彼女は息を整えつつ、なんとか小声で言った。
「も、もう十分…ぅん…だから、入れて?」
383 :
実のトモダチ:2007/07/19(木) 21:15:34 ID:CjANcuvU
今度はオクトルも誤解しなかった。再び恭子に触手を銜えさせると、下半身を拘束していた触手が、両脚を
大きく開かせた。誰に見られているわけでもない(オクトルは別として)し、今さらではあるのだが、その屈辱的
ともいえる格好は、少なからず17歳の少女の羞恥心を刺激する。
一瞬、全ての触手の動きが停止する。挿入する時の、オクトル特有の癖だった。恭子はギュっと目を瞑って、
無駄とは思いつつも、声を抑える固い触手をさらに深く銜え込んだ。そして、
「はうっ…ぐっ!……ふうぅぅんーっ!」
まず、生殖肢の半分ほど──といっても触手なので、正確には勃起している部分の半分──が、一息に
突き入れられた。からだの準備は万端すぎる程できていたが、それでも強烈な衝撃と圧迫感に、恭子は
大きく呻きを上げる。
「んぐぅ……!はう!ふうぅん……はんっ!」
触手はそのまま、半分程の深さを保って往復する。今しがた自分がこじ開けた部分を押し広げるように、
じっくりとその身を進め、恭子の胎の、襞の感覚を味わい始める。
「んっ…くぅん…ふっ…はっ…はうっ…」
動きを止めていた外の触手達も、彼女への攻めを再開した。クリトリスには相変わらず多くの触手が
喰らいつき、時折膣口からあふれ出る愛液を掬うっては、ローション代わりにしてヌメヌメとうねる。
胸の方は、今はやや大きめの触手が巻きついて、若々しい弾力を楽しむかのように揉みあげている。
四度、五度、やや浅い動きを繰りかした後、生殖肢がより深く掘りこむような動きに変わった。
「ふぅ…ん…くっ……!ふぁぅ…」
一突き毎に、少しずつ挿入を深めていく。徐々に押し開かれていく感覚に、恭子はふっ、ふっと息を合わせて
耐える。強烈な圧迫感ではあるが、それまでの直接的な性感を伴うような攻めではないので、我慢するのは
若干楽だ。意識して足の力を抜き、身体をオクトルの動きに合わせる。
しばしして、グイっとやや強めの突きがくる。生殖肢の先端が、ようやく子宮口にたどり着き、そこで一旦、
オクトルの触手全体が弛緩する。全て押し込んで、ようやく一息、といったところか。
そんな反応に、彼女はふふっと笑みを零す。
頑張りすぎだよ、もう。
そんな風に声をかけようと思った恭子だったが、生憎と口がふさがっていたので、代わりに両手を絡め取っている
触手を優しくなでるにことした。
ややあって、生殖肢が抽送を再開した。ギリギリまで引き抜いて、一気に突き入れる動き。どちらかといえば、
恭子を感じさせるよりも、自分が快感を得るための動きだ。しかしオクトルがようやく本気で自分求め始めた
ことに、恭子は別の意味で心地よい気持ちになる。
「はんっ…はあんっ…ふぁっ…くぅん…」
オクトルの抽送のペースが上がり、それにあわせて恭子の息も上がっていく。生殖肢が胎奥を突くたびに、
少女の肺から空気が押し出されるのだ。銜え込んだ触手には口から溢れた涎が流れ、それが月の光に
キラキラと反射した。
足首を押さえつける触手の締め付けがキリキリと強まる。皮膚を傷つける程ではないが、その痛みから
恭子は相手がだいぶ夢中になってきたことを知る。
384 :
実のトモダチ:2007/07/19(木) 21:16:50 ID:CjANcuvU
このまま最後までいくのかな、と思っていると、突然、身体が宙に吊り上げられた。何事か、思うまもなく、
オクトルはそのまま器用に空中で恭子の身体を返し、うつ伏せにする。180度回る視界と、挿れたままの
生殖肢が中でグリンと回る刺激に、彼女が訳もわからず目を回していると、オクトルはそのままストンと
自分の腹に娘を下ろした。
その結果、背中の何倍も敏感な身体の前面が、触手の海に浸かる。
「ひゃううっ?…はんっ、ふがっ、ほぶっ…!んんんーっ!」
大小無数の触手が、顔、胸、腹に面で押し付けられ、這い回る。膝小僧を舐め、乳房を押しつぶし、鎖骨を
くすぐって首に絡む。あまりの刺激に思わず吐き出した殻付き触手を、オクトルが慌てて口に突っ込んだ。
先程までの余裕は一瞬で吹っ飛び、恭子はどこか恐怖すら覚えて、目の前の巨体に必死にしがみつく。
だがそれは、彼女を蠢く触手とますます密着させることになった。
その反応に満足して、オクトルが突き上げを強くする。
「はぐぅっ…!ふぁうっ・・・!んぐぅ…!」
もう完全に射精を目指した、激しい動き。子宮口を叩き付ける様なその抽送は、痛みすら伴ったが、
それでも今の彼女の身体は、絶頂へと上っていくことを止められない。
オクトルの体に抱きつけたことも大きかった。仰向けでされていた時は、純粋な性感こそ大きかったが、
やはりただ拘束されて攻められるのというは、どこか不安で心のブレーキになってしまう。それが今や、
存分に抱き締められるオクトルの熱い体が目の前にあって、完全に取り払われたのだ。
そこにいるのは、文字通り、身の心も牡を受け入れる構えの少女。
「ひゃぐっ…んごっ…んぶっ…んんんーー!!」
オクトルがラストスパートをかける。もう、声を抑えることは完全に出来なくなった。外殻と脂肪質の触手が
口腔を完全に密閉し、それでも漏れ出る嬌声を防ごうと、触手の群れが恭子の頭を丸ごと覆いこむ。
鼻だけでは十分な呼吸が出来ないのか、目からは大粒の涙がポロポロと落ちた。
膣壁が不規則な収縮を始め、襞はオクトルの触手に負けず劣らず蠢いて、生殖肢に究極の快感を
送り始めた。恭子の絶頂の始まりを感じて、オクトルはその腰をやや持ち上げると、自らも終わりに
導くべく、怒涛の勢いで、射精前の膨らんだ性器を突きこんだ。
「ひぐぅ…!ふうっ…ふっ!……ふわっ………はぐぅうう゛ぅーーっ!!」
最後にズンッっと胎奥を突き、脈打つ生殖肢が抽送を終える。ビクッビクッひきつけを起こす奥に、暖かい
モノが打ちつけられる感触。そこは感覚が鈍いので、精液の流れまでは感じられなかったが、それでも腹を
埋める太い脈動と、徐々に広がる熱の感覚が、荒い息の少女にもしっかりと、触手の射精を伝えていた。
385 :
実のトモダチ:2007/07/19(木) 21:17:40 ID:CjANcuvU
3.
恭子は肉体的にも精神的にも、しばらく動けそうになかったが、オクトルとミノリには、ある意味これからが
本番である。"直結"による恭子への肉体的負担を出来るだけ抑えるには、激しい交わりの余韻で、彼女の
身体が開いているうちに行うのが、一番なのだ。
名残惜しげにピクッピクッと締め付ける膣から生殖肢を抜き去る。栓を失って、大量の精液を溢れさせる
そこに、細いが強靭な触手を三本選んで、差し入る。それらはすぐに、胎奥でひくつく子宮口を探りあてた。
絶頂後の敏感な秘部を弄られて、恭子がか細い悲鳴を上げるが、今それに構っている暇は無い。
続けて、別の細い触手が、オクトルの"連結肢"をつまみ上げた。"連結肢"は『体』の中枢神経
に繋がる、軟骨組織やコラーゲン繊維で複雑に被膜された神経である。ある程度の長さまでは、
太い脊索に支持されているが、先端数十センチの部分は、太さ5ミリ足らずの紐状だ。 それ自身には
筋肉組織は無いので、そのまま触手に導かれる形で膣内に運ばれる。
最後にオクトルの触手が、彼女の体をしっかりと拘束し直した。
"直結"の準備が整い、ミノリがいくぞ、と宿主に警告する。まだ頭の霞が取れずに、ぼうっとしていた
恭子は、慌てて外れていた触手の猿轡を噛み直す。
そして、先の三本の触手が、恭子の子宮口をこじ開けた。
「んぐっ………かはっ!…はぁ、はぁ、」
一瞬、生理痛のオバケのような痛みが、強い異物感と共に下腹を襲った。1cm強ほど開口させると、素早く
連結肢を挿入する。子宮内で待ち構えていたミノリの受容部にまで差し込むと、他の触手は速やかに
身を引いて、恭子を中を解放した。
"連結した。これから神経を接続する。有難う。"
一番緊張する過程を終えて、どこかほっとしたミノリの声が、頭に響く。オクトルの触手群から力が
抜けていき、恭子はそのまま『体』に身を預けながら、ん、と了解の返事をした。
ミノリの意識が『体』を完全に掌握するまでの10分程度かかるので、その間に恭子は身支度を整える。
まず例のナップザックを手繰り寄せると、ボトル入りの水を取り出してゴクゴクと飲んだ。一息つくと、腹や胸に
巻きついたままの触手を外して、捲くれあがったTシャツをひき下ろす。足に絡んだ触手も、連結肢を
引っ掛けないよう注意しながら、一本ずつほどいていった。
全身の拘束が解けると、恭子は寝返りを打って楽な姿勢をとった。胎奥の痛みはもう殆ど引いている。
目で外側をざっと確認した限りでは、出血も特にない。一旦入れてしまえば、挿入部の"連結肢"は細く、
また外圧に従い若干変形するので、下手に動かさないかぎり痛むことはない。
しかし本来なら数時間かけて行う子宮口の拡張処置を、ほんの一瞬で終えて平気でいられるのは、
ひとえにミノリの子宮頸部への細工のおかげだ。その人造生命体は、外子宮口が一定以上の刺激を
受けると、自然に口を開きやすくなるよう、宿主の組織を改変していた。
386 :
実のトモダチ:2007/07/19(木) 21:18:57 ID:CjANcuvU
ティッシュを取り出し、簡単に外を拭う。中のものは連結肢との摩擦を抑える役割があるので、完全には
拭き取らない。ショーツはどこにいったかな、と首を巡らすと、少し離れた触手の先に引っかかっていた。
取りに行こうにも、完全に腰砕けの状態でどうしたもんかと思っていると、やおら触手達が動き出し、恭子の
足を取ってさっとショーツを履かせた。続いて連結肢の脊索部分を触手で内太股に縛りつけ、余って弛んだ
紐状の部分はショーツの中にしまい込む。その動きには無駄がなく、またオクトルらしい妙な可愛げや
愛嬌も消えていた。
彼女は触手に尋ねた。「えと、もう"ミノリ"なの?」
”ああ、完全に掌握した。”
ミノリはそう答えると、触手を一本、恭子の眼前でひらひらと振った。オクトルはいまや完全に『頭』の
支配下にあり、ミノリは久しぶりの体を動かす感覚を味わっていた。
恭子は時計を確認する。ちょうど一時半になるところだった。
出発の時だ。
水をナップザックへ戻す。中身を確かめて袋の口を閉め、恭子はそれをミノリに預けた。彼は肩紐を第7肢に
に絡め、それを器用に背負う。背負い鞄の触手って再び恭子の
体の拘束が始まる。
しかし、今度は今までのような色のある動きではない。八本の大肢の次に太い触手が、彼女の脇、股、腰を
正確に固定していく。パラシュートのハーネスの要領だ。やがて少女は巨大な触手の腹に抱え上げられ、
自らもそれにしっかりと抱きついた。出発準備よし。
ミノリはベランダからそっと顔(?)を出すと、素早く辺りの様子を窺った。恭子も耳をすませる。
誰もいない。
次の瞬間、オクトルの登りを上回る俊敏さで、ミノリはベランダを飛び出した。三階分の高さを降りるのに
5秒とかからない。音もなく地表に達すると、触手はそのままの勢いで街灯の影まで移動した。
相変わらず、夜の町は静まり返っている。ミノリはマンションの敷地を出ると、暗い県道を横切って素早く
向かいの木立の中へと飛び込んだ。
一瞬、木々のざわめきが辺りに広がるが、それに気を止めた人間は、やはりいない。
葉擦れの音が収まった時、彼らはとっくに闇の奥へと消えていた。
樹冠から漏れ来る月の光を頼りに、巨大な触手が森を奔る。
その先では、オクトルの同胞たちが、今宵の二人の到着を待っていた。
とりあえず以上です。
これで序章、というかプロローグ、とうかパイロット版、みたいなもんでしょうかw
無駄に長くなってしまった…
設定が若干複雑になってしまったので、そこが一番不安です。うまく伝わるといいんですが。
下書き段階で、あまりにもエロまでが長過ぎたので前半を削ったのですが、
それがよくなかったかな。
読みにくさは………ごめんなさい、精進します。
本格的なエロは初めてなので、目の肥えた諸兄の感想、突っ込み、ダメ出しなど、
もしよかったらお願いします。
うわわわあ、すみません、
>>386にコピペミスがありました
第2段落以下、
出発の時だ。
水をナップザックへ戻す。中身を確かめて袋の口を閉め、恭子はそれをミノリに預けた。彼は肩紐を第7肢に
に絡め、それを器用に背負う。背負い鞄の触手って再び恭子の
体の拘束が始まる。
の部分を、
出発の時だ。
水をナップザックへ戻す。中身を確かめて袋の口を閉め、恭子はそれをミノリに預けた。彼は肩紐を第7肢に
に絡め、それを器用に背負う。それから、再び恭子の体の拘束が始まる。
に訂正でお願いします。
gdgdで申し訳ない。
>>387 gj!!
最近堕ち以外の和姦がなかったので新鮮です。
続きにどんな集団和姦があるやらwktkでごじます。
GJ
和漢スキー触手な自分にクリティカルヒットした
391 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 01:41:32 ID:Kc9OBneT
キタキタキタキタ━━━!
GJ!!
>>387 GJ!!
こういう雰囲気大輔
ミノリとの掛け合いや、オクトルの仕草がかわいいな
次回の投下も触手を長くして待ってる
393 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 06:08:04 ID:xAwfskU2
GJ!!
ありがたく読ませていただいてますが、一口に触手といってもたくさんのバリエーションがあるんですな。
蔦とかのながーい植物に犯されるSSも、こちらに投下していいのでしょうか?
一人旅で道に迷った女の子が、樹齢ウン百年の神木の生贄に……みたいなのを思いついたので。
おk。
竜和姦書いてるけどあまり進んでないしなー・・・
同士触手諸君に聞きたい。
ここは「触手・怪物に犯されるSS」を投下する場だが、通常の絡みが混じる作品はスレ違反なのだろうか?
今書いているSSにそういう場面が含まれてしまったのだが……
というか触手・怪物スレでなんで通常の絡みの入るSSを書くのかと
まあとりあえずうpしてもらえばいいじゃないかwww
>>399 ふつうのカップルがイチャ付いてるとこに触手乱入なら、アリじゃないか?
デート中の男女が触手型異星人にさらわれた挙句
地球人の生殖法を観察するためと称して
拘束されつつニュルニュルされつつ無理やり合体させられる羽目に
こうですかわかりません!><
普段は人間の男の姿をしているが
実は触手とのハーフで興奮するとつい生殖肢がニョローンと
どう見ても通常の絡みではありません
ありが(ry
404 :
396:2007/07/21(土) 01:53:07 ID:KpUrcSlL
触手に犯され体内に種子を植えられてしまい、発情を抑えられず暴走、と言う感じになってるのだが……
返答感謝、いろいろ考えてみる。
う〜ん
寄生スレ向き、かな?
そうだね、読みたい奴はそっちも見に行くだろうし
そっちで書いた方がトラブルがなくていいかも
なんだかサルまん読んでる気分になってきたw
「サルでもかける触手SS教室」
猿は一度覚えれば四六時中カイてるぢゃないか
つまり、触手付きの猿を付くって人間の牝を犯すことを覚えさせると…
それをオカズに四六時中触手でカイてしまうことに…
殺すなら殺すでいいじゃないか
誰か試しに書いてみてくれよ
いやください
触手「おっしゃー!!初めて女の子の相手が出来る!!!11!!1」
こんなにテンションが高いのには理由がある
僕は遂に触手として成人を迎えた。つまり女の子を襲えるってわけ
僕が住んでる集落では成人になるまで女の子を襲っちゃいけないって掟があるんだ
この掟を破ると触手の命である生殖器をちょっきんされるんだ
いままでは掟の性で我慢してたけどこれからは我慢しなくてもいいそして僕は森で女子を探すことにした。
探してから5分程で一人の女の子を見つけた
その女の子は僕好みの超可愛いコでした
触手「よーしおそっちゃうぞー」
初めてで緊張してきたけど大丈夫
僕はこの子にくるくる〜〜〜っと巻きついて両手足を縛って動けないようにした
僕はさっそく特製媚薬入り触手を口に含ませた
「んぐっ・・・・」
ちょっと苦しそうな声を出したけど僕は気にしなかった、、、というより気づかなかった
触手「これが女の子の口の感触か〜〜〜^^」
しばらく口の感触に堪能していると「ぶち!!」っという予想外の音がした
何事かと思うと女の子にフェラさせてたはずの触手を食い千切っていた
僕は意味が分からなかった。分らないが彼女の暴力は続く
気づくと両手足を縛っていた触手も千切られている
触手「なんて力だ……」
僕は感心したがそれどころじゃない。逃げないと殺される
けどいまさら逃げられるはずもなくあまりの激痛に気絶してしまった
気がつくと僕は彼女の胃の中に居た
ざんねん しょくしゅのぼうけんは ここで おわりました
希望通り殺すまでヤったぜ
ちょwww
>>415 おお、しょくしゅよ…しんでしまうとはなさけない
>>415 これは新しいwwwwwwwww
GJwwwwwwwww
>>415 ぶwwwwww 何て新境地www
そこから胃の中から女の子を媚薬づけにして、お尻から出した触手で
ヤリマクリ。女の子をメロメロにしてやるんですよw
ニア きせいちゅう にくらすちぇんじ
さいしょから こんてぃにゅー
げーむおーばー
「人間の」とは書いてないのがミソだな。
狼のメスか何かなんだろうか・・・しょくしゅ君の好みが気になる
触手が存在するくらいだから、多少規格外の人間が居ても不思議では・・・・・・。
・・・・・・・・・人間だよね?
>>415
なんとなくファリスの猛女を思い浮かべてしまった俺ガイル
>425 お前とは朝まで語り合えそうな気がしないでもない。
>>426 ロリかと思って襲ったら実年齢56のマッチョだったなんて…
触手が不幸としか言い様がない
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!!
『おれはロリを襲おうと思ったら、実年齢56のマッチョだった』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
肌のつやがいいだとかボトックスの注射をしてるだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……(AAry
こういうことですか?分りません><
要するに人を見掛けで判断しちゃいけないでおけ?
誰が上手いことを言えとw
DC2のさくらとか
触手戦艦「にじどりーむのべる号」
まいったわね・・・こんなことになるなんて・・・
地球に似た生態系の惑星を突き止めることができ、
その詳細調査に入ったはいいけど、うっかり深入りしちゃって。
得体の知れない物体がへばりついたと思ったら、
調査艇ごと彼らの巣?みたいなのに引きずられている。
このまま調査艇破壊で命を終えるか、彼らの巣に引きずられて食われるか・・・。
そんなことを考えてたら、いきなり調査艇のハッチが開いた。
後から考えれば、破壊じゃなく、開けるということが十分変だったけど、
今自分のおかれてる状況は、そんな所に思考を運ばせるほどの余裕も持たせなかった。
ハッチの中にまろびこんでくる、生命体の触手、触手、触手。
これらがあたしの体に巻きつき、がっちりと捕らえ、
そのまま調査艇から引きずり出され、巣の奥深くに引きずり込まれたからだ。
ん・・・くぅ・・・ふ・・う・・・ぐ・・・
そして私は、彼らの触手に、簡単に言えば「もてあそばれている」
私を引きずった触手たちは、そのままかぶりつくでもなく溶かすでもなく、
着ていた服の中に触手という触手が次々入り込んできて、
体の隅々を撫で回している。
これって、彼らの「調査」なんだろうか。
調査が終わった後、殺されるか食われるかするのだろうか。
しかし私の頭の中で離れない、「もう一つの予感」
彼らの執拗な「調査」と私の中で徐々に膨れる「感覚」が、その「予感」を大きくさせる。
う・・・あ・・・あ・・・そ・・・そんな・・・ぁ・・・
私は、彼らに「突かれて」いる。
最初はすごく痛かったけど、何度も突かれているうちに、
感覚が重くなり、頭がしびれ、からだの芯が熱くなる。
私の触感の全てを調査されてしまったらしく、彼らの一撫でひと撫でが、
私の感覚をさらに高めていく。
だめ・・・こんな所で堕ちちゃったら・・・もう・・・戻れなくなりそう・・・
んぁ・・・んああああああああああああああっ!
そして今私は、彼らの中の一体の・・・内部にいる。
そして、得体の知れないものを産み落とし、
そして、産み落としたらまた突かれる毎日を送っている。
このまま一生・・・いやもしかして永遠に・・・この中で過ごすのかな私・・・
ごめんね、クルーのみんな、私嫁がされちゃった。もう戻れないかも。
あ、また産まれる・・・。
遺伝子異常か何かの呪いか、はたまた暗黒の封印がとかれたか・・・
雄種しか生成されないという、怪現象に見舞われた。
触手星、触手種族。
彼らは今、絶滅の危機に瀕していた。
しかし、希望を捨てぬ者たちがいた。
きっかけは、触手星宇宙ステーションが捕らえた、1体のサンプルだった。
それはまさに、彼らにとって最後の希望。
彼らの遺伝子を継がせ、分かち合えることが出来、
生活を共にできる種族。
何より、彼らを嘗てないほど高ぶらせる、その姿。その声。
彼らはそのサンプルがどこからやってきたかを調査し、
ようやく突き止めた、その種族の住まう場所。
太陽系第三番惑星、地球
そして彼らの希望、人間♀
最早彼らに、選択の余地は残されていなかった。
彼らの存族のために、そして彼らの欲・・・いや希望のために。
一つの戦艦(ふね)が、今出発(たびだ)つ!
>>388 続き期待してるんだけどマダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
438 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 14:20:49 ID:wMC6kq9E
>>436 オーケ、オーケ!
続き書いてるんですよね!?
>まいったわね・・・こんなことになるなんて・・・
まったくだwww
441 :
376:2007/07/28(土) 03:33:34 ID:hQqyw/lb
>>434-436 1レスネタかと思いきやいきなり壮大に展開してびびったw
これは是非続編を!
えー、徹底的に和姦の人ですが、温かい感想にびっくりです。有難うございます。
待ってらした方までいらしたようで…遅筆ですみません。
期待に添えるか不安ですが、以下
>>386の続編です。
442 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:35:06 ID:hQqyw/lb
4.
午前2:00。奥深い山林の、とある大きなブナの根元で、ミノリは足を止めた。そこは下草が生い茂る
急峻な斜面で、よほどのスキモノでなければ、わざわざ足を運ぼうとはしないだろう。ジョギングが趣味
で、足腰には少々自身がある恭子でも、ミノリの助け無しにたどり着くのは困難だ。
しかしそれこそが、ここを彼らのねぐらに選んだ理由でもある。
ブナの根元にはやや大きなウロがあった。一見、何の変哲もないただの空洞である。よく見れば、
周囲に引っかいたような跡が沢山あるのに気付くかもしれない。しかし、それでも熊か何かの仕業だと
勘繰るのが、精一杯だろう。
よもや誰も、そこが触手の巣穴だとは思うまい。
ミノリは、駆け足登山で乱れた息を整えると、ゆっくりとその穴に近づいた。踏みしめた羊歯の葉の音が、
静かな森にやけに大きく響く。獣が迫る気配に、彼には穴の中が緊張するのが分かった。敵か、味方か、
はたまた無害な第三者か。こちらに気付いているのかいないのか。
それを探ろうとする動物的緊張が、夜の森を凍らせる。
だが、そんな野性を欠片も感じ取れない人間が、約一名触手の腹にいた。
「ごめん下さーい。あたしだよ?」
あらゆる意味で場違いと言って差し支えない、その能天気な一言で、周囲の空気が一瞬で溶ける。
次いで、穴の中の緊張が、歓喜へと変わった。
ウロの淵に数本の触手が手をかけたかと思うと、黒い影がミノリめがけて勢いよく飛び掛ってきた。
九本の大きな肢と、腹側に生えた無数の触手、外見はオクトルそっくりだが、その大きさは二回りほど
小さい。しかしその勢いにバランスを崩され、ミノリは大きくたたらを踏んだ。いきなり何しやがると鼻を
鳴らす彼をよそに、その個体は恭子を回りの触手ごと抱きしめて、嬉しそうに頬擦りする。
「うわっと!?おお、ノーナじゃん。熱烈歓迎、ご苦労ご苦労♪」
ミノリごとぐらついて吃驚した彼女も、やはり上機嫌だ。押し付けられた体に手を回し、お腹の細い触手が
集中している辺りを、わしわしとさすってやる。ノーナと呼ばれたその個体──当然恭子の命名──は、
その手つきに気持ち良さそうに伸びをすると、ようやくミノリの体の上から降りた。
手に絡み来る触手をペシペシと叩いてあやしつつ、恭子がしみじみと言う。
「相変わらず元気だねぇ、この仔は。」
”元気過ぎて何よりだ。思うに、もう少し高尚な出迎えの作法を教えるべき頃合ではないかな。”
「三つ指突いてお帰りなさいましって?あらやだ、ミノリにそんな趣味があったとは。」
”……我々の体に三つ指突かせようという君の発想力は、真に感服に値すると思う。これは本心だ。
ところで、たまには彼の全力タックルを受け止める私の身にもなってみてはくれまいか。”
彼女はにやりとした。「そう?でもわたしには”毎度のことだか、貧弱な君の運動神経では、自重のたった
半分のノーナを抱きとめる事は到底出来ない” なんてイジワルなことは言えないな。」
わざわざ危ない場所に立って、勝手に自爆した恭子と、暗がりから不意打ちを喰らった自分を一緒にしないで
くれ、とミノリは思ったものの、賢明にも口(?)にはしなかった。代わりに、彼は少女と触手で猫パンチの応酬に
興じているノーナを、ウロ穴へと追い立てた。
443 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:36:09 ID:hQqyw/lb
5.
週に一度、ミノリと恭子の二人が、この巣穴を訪れる目的は、一言で言えば、この人造生物達の心身の
健康管理である。
森の主と言っても通じそうな風体に反して、研究所の温室育ちである彼らは、実はサバイバル能力が皆無
であった。あらゆる組織を自由自在に自己培養し、別個体の免疫系にさえ介入できるその超科学的能力は、
衣食住が保証された飼育室では、一見無敵に思われた。しかしいざ一歩、外界に出てみると、餌のとり方も
巣作りの仕方も知らない彼らは、いきなり生命の危機に陥ったのである。
今では、ミノリと恭子の必死の学習のフィードバックを受けて、ある程度自活できるくらいにはなってきているが、
それでも、栄養失調などはしばしばである。その兆候をミノリが発見して、対処する。これが体の健康管理。
そして、心の方は恭子の領分だった。
ウロ穴を降りて残りの二体──「デッカ」、「トリデス」と恭子は呼ぶ──からも歓迎の抱擁を受けた後、
二人はテキパキと診察の準備を開始した。
恭子はナップザックから電気ランタンを取り出し、天井を這うブナの根に引っ掛ける。灯りと点すと、巣穴の
様子がぼんやりと浮かび上がった。
中はかなり広い空洞になっていた。ウロは下にストンと落ちた後、樹壁を横に突き破って斜面の奥へ
掘りこまれている。側面はそのままむき出しの土壁となっているが、床には木の皮を剥して乾燥させた
ものが、絨毯代わりに敷き詰めてあった。人が直に寝転ぶには若干ゴツゴツとして痛そうだが、恭子が
ここに居るときは、大抵誰かしらの触手の上に乗っているので、特に困ることは無い。
準備が整うと、恭子は一体ずつ順番に名前を呼んだ。そして、彼女と彼らがじゃれている間に、ミノリが
その体を診察するという手筈である。
恭子に抱かれてすっかり大人しい触手たちを手際よく診ていきながら、ミノリはふと回想する。
初めの頃は、口をこじ開けたり腹を摘んだりする触診に、皆むずがって暴れたりすることが多く、大変な
苦労をしたものだった。そのあまりの悪戦苦闘ぶりに、当時はまだあまり友好的とは言えなかった恭子が、
見かねて協力を申し出てくれたのだが、そこからの道のりも決して平坦ではなかった。
飽きるまで抱き合わせてみたり、疲れるまで遊ばせてみたり、最終手段で少女と一度交わらせてから臨んだ
こともあった。だが一度は成功しても、次はまるで駄目だったり、ある一体でうまくいっても、他の個体
では通用しなかったり。
結局、恭子が、彼らには個々に落ち着かせるコツがあると気付くまでは、うまくいかなかった。 ノーナは
ひたすらお腹をさする、デッカは落ち着かない触手を見つけて抱きしめる、トリデスはとりあえずおっぱいを
触らせておけば大丈夫、という風に。
思えば、あれが『体』達の、"個性"を意識した、最初だった気がする。
そして、この17歳の小娘に、自身の体のことで、自分の無知を突き付けられた、最初。
「トリデス、どっか悪いの?」
”いや、そうじゃない。”
知らぬ間に診察の手が止まっていたらしい。心配そうにこちらを見上げる彼女に、本当になんでもないんだと
言って、ミノリはトリデスの口腔を拡げていた触手を取り去った。
”三体ともまあ健康な部類に入るだろう。ノーナはタンパク質が少し不足気味だから、あとで補うことにする。
それ以外の処置は特に必要ない。季節が良くなってきたおかげだな。”
「そう、よかった。」
ようやく笑顔に戻った恭子が、胸に張り付いている触手を優しく撫でる。今日の診察が終わったことを知って、
トリデスが大きく伸びをすると共に、邪魔をしないよう控えていた二体も、彼女の方に擦り寄ってくる。
そんな彼らを笑顔で迎える人間は、どこをどう見ても、身長150cm半ばの、まだ幼さが残る少女でしか
なかった。
しかし、研究所のどの職員も、またミノリでさえあり得ないと考えていた、『体』群の、つまりオクトル達の
個の発露をもたらした、ただ一人の人間でもある。
444 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:37:50 ID:hQqyw/lb
再び固まっている彼に気付いて、検査が必要なのはミノリの方なんじゃないの、と恭子が笑う。
”集団検診を終えて一休みしているお医者様にそんな言い方はないだろう、看護婦さん。”
「看護"士"さん。それに、医者は婦長に逆らうと生きていけないらしいわよ。」
”ふむ、確かに君無しでは生きていけないという点で、その指摘は全く正しいな。”
「……。あー、うん…、まぁ。」
”さて、私の仕事は終わりだ。次はきみの出番だぞ。”
出番なんて言い方しないで、とだけ言うと、恭子は少しだけ赤くなった顔を隠すように俯いた。
6.
恭子を中心に、四体の人造生物が一つに集まった。一体でも無数と言っていいほどの触手を持つ彼らが
一箇所に集まると、その密度は相当なものになる。恭子は、触手の群れが集まって出来た肉の小部屋の
ような場所へ上がると、着替えを待つ幼児の様に万歳をした。
「今日は、んーじゃあ、デッカお願い。」
すると、肉部屋の壁の一部が崩れ、五、六本の触手が彼女の元に伸びてくる。内三本が、彼女のTシャツの
裾を掴むと、ゆっくりと捲り上げて、彼女の頭から引き抜いた。余った触手達が、布に絡んだ髪をひっつれない
様に丁寧に梳く。
デッカ達に着替えの手伝いをさせるよう言い出したのはミノリだった。触手に女の子の脱がせ方なんか教えて
どうすんだと反論する恭子に、その人工知生体は真顔で言った。
”君が命じて、彼らにさせる。ここが重要なんだ。君がよくやるように、ただ抱きしめて当たり前に話しかける、
それが効果を持つことは私も認める。ただ、君と彼らとの会話のによって、何でもいい、何かやり遂げたという
結果が生まれれば、それは君と彼らのコミュニケーションにより一層の進展をもたらすと私は確信している。”
回りくどくも、妙に熱の入った説得に、少女はどこか納得いかないがらも、頷くしかなかった。
Tシャツとスカートを畳み終えた触手が再び彼女のもとへと伸びる。数本は靴を、残りが肌着に取り掛かった。
この段階に来ると、触手達も焦れてくるのか、壁や床が揺ら揺らと動き始める。だが、今衣装係を務めている
デッカは、比較的おっとりとした性格なので、恭子は安心して身を任せていた。10本の大肢と、四体の内で
最大の350kgを超える巨体の持ち主は、その見た目とは裏腹な繊細な手つきで、彼女の服を一枚一枚
脱がしていく。ノーナやトリデス相手だとだと、なかなかこうはいかないのだ。
とうとうショーツが取り除かれ、連結肢がむき出しになった。膣口から伸びた細い触手が、別の触手で太股に
縛り付けられている様子は、たまらなく淫靡で、それまで触手の動きを目で追っていた恭子も、この時ばかりは
何となく目を逸らす。
「ミノリ、じゃあ……、」
”分離準備よし。何時でも抜いて構わない。”
だんだんと恥ずかしさが勝ってきて、尻切れになる恭子の言葉に、ミノリはあっさりと答える。ん、と声には
ならない返事をして、恭子は連結肢を両手で掴んだ。どうせならこの行程こそ触手に任せたいのに、と思い
つつ、一つ深呼吸すると、彼女はゆっくりと触手を引いた。
「ん…んっ!くうぅ……」
胎の奥に摘まれるような痛み。しかしそれは"直結"する時に比べれば数段に軽いものだ。口を覆うことも
なしに、殆ど声を漏らさず子宮口から引き抜くと、一度触手を握る手を緩めた。ここはベランダと違っていくら
声を出してもいいのだが、気が高まっている時はともかく、素の状態のときに丸裸で大声を出すのは、
恭子としては勘弁願いたい。
ドサ、と音がして、触手の一部が力を失う。ミノリの体の分、つまりオクトルの触手が、急に『頭』を失って
脱力したのだ。だが、ミノリと違って、ものの数分もすれば、オクトルとして動き出すだろう。ミノリが無事分離
を終えたことを伝えると、恭子は膣に残っていた分を一気に引き抜いた。
膣口から細い連結肢がズルリ、と抜け落ちた。それはオクトルと恭子の粘液がねっとりと纏わりついて、
触手の壁から僅かに漏れるランタンの光を、テラテラと反射する。
いっとき、恭子の体が全ての触手から自由になった。久しぶりに自分の足を動かして、畳まれた服のところ
まで這うと、デッカがまだ伸びているオクトルから引き抜いてくれたナップザックへと詰め込む。ありがと、
といってその触手に軽く口付けをすると、デッカは機嫌良く、そのよろず袋を部屋の奥へと仕舞った。
445 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:38:56 ID:hQqyw/lb
さて、と座り直した所で恭子は息を吐く。これでさあどうぞ、と一言言えば始まるわけだが、その口火を
自分が切るというのはなんともやりにくい。ゴソゴソと揺れる触手達が焦れているのは火も見るよりも
明らかで、そんな状態で放置するのは可哀想だとは思うのだが、出来ればこう、流れで何となく雪崩込む
のが彼女の理想なのだ。とはいえ、そんなロマンチックな雰囲気で持ち込む術など『男性』経験皆無の
17歳は例え人間相手でも持ち合わせているわけがなく、というか触手相手にそんなことが出来る人間は
全世界の娼婦を当たっても見つからないだろう。 トリデス達にそれを求めるのは………うん、たとえ世界中
の触手達に出来たとしても、この仔達には無理だ。いるのか知らないけど。
そこまで考えて、やっと諦める。ミノリじゃないけど、毎度の事だが、メリハリの効いたセックスなんてのは
なんかやだなぁと思いつつ、仰向けに寝転んで言った。「えーと、うん、いいよ。」
恭子が言葉を切った途端、触手の部屋が一気に崩れた。天井は落ち、壁は倒れ、床は緩んで彼女の
体を一斉に飲み込む。その余りの過剰な反応に、恭子はやっぱりおかしくなった。吹き出しながらも、
待たせちゃってごめんね、と心の中で謝る。
しかし、そんな余裕を保っていたれるのが、最初の数分だけということも、彼女は知っていた。何本もの
触手が、恭子の手足に絡み、頬を撫で、また髪を梳く。その癖や力加減で、普段彼女は大体どれが誰だか
予想がつくのだが、こうも複雑に絡まれては、正確なところは分からない。ただ、真っ先に左の乳房に
飛びついたアレは、トリデスで間違いない。
まず触手達は、恭子の肌との接地面積を出来るだけ稼ごうとするかのように、我先にと彼女の体を包んだ。
そして、そのさして広くない土地の争奪戦が一段落すると、今度は自分が得た畑を耕し始める。
「んっ…はぁ、きゃんっ………はぁうぅ、」
その触手の数は、オクトルの腹に抱え込まれた時の比ではない。上下左右、あらゆる方向から、うねり
のたくる触手が押し寄せて、恭子の平衡感覚はあやふやになる。
「あっ……はうっ!んふ……ん……」
お腹が突然、ぬらぬらと湿った熱い触手に覆われる。一瞬、誰かの生殖肢かなと恭子は思ったが、それに
しては柔らかいし数が多すぎる。彼女はデッカの幾つにも分岐した舌だろうと、当たりをつけた。
彼女の予想通り、デッカはその大きな頭を恭子の腹の上に陣取ると、口内に溜めた粘液で少女の下腹を
濡らし始めた。その成分は人間の唾液と似ているが、幾分粘度が低くさらさらとしており、その割りに乾き
が悪い。それを舌で触手の合間に塗りこんで、潤滑剤の代わりにする。
やがて舌は、恭子の両足の付け根まで降りてくる。しかしそこは、意外にもぴったりと閉じられていた。
股間はその僅かな三角の隙間にほんの数本、細めの触手が回してあるだけである。これは、恭子が懸命に
閉じようとした結果ではなく、足を拘束する触手群が開こうとしないのだ。彼女を焦らす作戦なのか、或いは
人造生物達がただお互いに牽制しあっているだけなのか。膝上にかかる不揃いな圧力から、恭子はおそらく
後者なんだろうなあと考えた。
下半身でそんなせめぎ合いが起こっている頃、上ではトリデスが一人、お気に入りの胸を味わっていた。
早々に確保した左の乳房の周りを、太く力強い触手がしっかりとガードして独占している。それ自身は
膨らみに触れることはなく、その柔らかな感触を味わうのは感覚に優れたより細い触手達だった。そして
揉み込む際には、他の触手のように一本が巻き付いて絞り上げるようなことはせず、十分な数を割いて
乳首を頂点としたドーム状になり、それが収縮する形で、胸の弾力を1gも余すことなく楽しんでいる。
その呆れるまでの執着ぶりに、何度か「おっぱい星人」に改名されそうになったことがあるトリデスは、
その実、四体の中で一番の変り種だった。
八本の大肢、腹側に多数の触手と、ここまではオクトル達と似ていなくもないが、背中側にも五本の
大肢に近い触手が生えていて、遠目には腹と背の区別がつきにくい。また、口の一部が分化しており、
メインの口の他に、ストローのように伸びた触手の口管がある。
性格は一番落ち着いていると言えなくもないが、より厳密には唯我独尊、割と従順なのが多い触手達
のなかで、恭子が手を焼く困り者でもある。前回、彼女のお気に入りのスポーツブラをダメにした犯人も、
他ならぬこいつであった。
446 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:40:04 ID:hQqyw/lb
そんな彼は、他の触手との押し合いへし合いの末、ようやく例の口管を、左胸まで伸ばしてきた。
足首程度の太さを持つその触手は、唇から分化した先端が、朝顔の花弁状に四つに開いており、その内
には舌にあたる細い粘膜性の触手が蠢いている。
それは、乳首の直上でやっとたどりついた獲物の前に一筋、涎をたらすと、その感覚に恭子が反応する
瞬間に、他の触手をどけて、大好物の肉塊へとむしゃぶりついた。
「きゃっ!?……あっ、ちょっトリデっ…ひゃっ!…はぅっ」
乳房を吸引されるような動きに、恭子はたまらず声を上げた。口管は少しでも多くの肉を含もうと、一度
吸い付いた後も、花弁状の唇をギュッギュっと広げている。それにタイミングを合わせる形で、管の中が
少女の膨らみを吸い上げる。
「あうっ…んっ…ん……も、もうホントに好きだねー、おっぱい…ぃ!…はぅ……」
恭子が無理して呆れたような声を作っても、全く動じる様子はない。口管に左胸を明け渡した触手達は早くも、
今度は三つ巴状態の右胸を攻略できないかと、その隙を窺っている。
胸への愛撫が強まって、恭子の体が徐々に温まり始めた。嬌声が漏れる頻度も段々と高まっていく。
そしてある拍子に、彼女の身体がビクンとはねると、下半身の力の均衡が崩れて、恭子の膝が僅かに
開いた。閉ざされていた秘部が顕わになり、周りで機会を窺っていた触手達は、今がチャンスと一斉に
股間へ伸びていく。
だがその中に約一名(?)、もうどうにも我慢できない触手がいた。
一本のガチガチに勃起した生殖肢が、他の触手を掻き分けて、真っしぐらに膣口へと向かう。
周囲の触手は、敏感な秘部を愛撫するため細く繊細なものばかりなので、その動きに抵抗できない。
邪魔者を難なく排除すると、その生殖肢は勢いそのまま一気に中へと入り込んだ。
「へっ?…やっ、ちょっ、い゛っ!痛っ!……やっ…んあ゛っ!」
一息で奥まで到達する。全身の愛撫と、先のオクトルとの行為の名残で、膣内はぬかるんではいたものの、
体はまだ半開きといった状態で、その強引な挿入は、やや強い痛みを伴った。
「やっ、やめっ、まだだよノーナぁひゃん!…きつい、きついってば!」
手をばたばたと動かすが、触手が複雑に絡まってうまく外れない。他の三体は、恭子の突然の制止に
ビクッと動きを止めたが、肝心のノーナは興奮のため聞こえなかったのか、他の触手が緩んだ隙にますます
拘束を強めて、彼女の腰を自分の腹に引き寄せた。
「あっ…くぅ!…あぅ…う゛ーー、もう!……っくう…」
悪態をついても、胎の中の触手は一段落するまで止まりそうにない。その強引な動きに、膣壁が拡げられた
のか、はたまた単に慣れただけなのか、抽送に伴う痛みは若干和らいだが、その無理矢理な出し入れは、
まだちょっと苦しい。とにかく挿入が楽な姿勢をとりたくて、恭子がもがくと、その動きを察したのか、デッカが
力まかせに膝を割った。
大きくM字に開かれ、腰がやや持ち上がる。背中が下というわけではないので、そう言うのが正しいかは
分からないが、ちょうど"人での"体位で言えば、まんぐり返しと言ったところか。膣道がまっすぐになり、
壁を変に押し退ける動きがなくなって、少し楽になる。
突かれながらも、肩を使って目尻をこすり、涙で滲んだ視界を払った。ノーナのバカの触手を見つけたら
噛み付いてやろうかと前を見る、と、
「うっ…あっ…あん……あ?」
腰高になったせいだろう、勢いよく上下するノーナの生殖肢が間近に見えた。大分暴れたせいで、腕の拘束も
緩んでいる。殆ど反射的に、左腕を触手の筒から引き抜くと、恭子はえいっ、と生殖肢を掴んだ。
効果は覿面だった。急所への突然の攻撃に、ノーナはビクッと動きを止めると、そこで我に返ったのか、
やべ、やっちゃった、とでも言うように、そそくさと触手の力を抜いた。抽送が止まり、余裕が出てきた
恭子が、性器をギリギリと握り締めながら「のおぅーなぁあー君?」っと詰ると、彼はますます萎縮する。
やがて彼は、一本の触手をすっと恭子の眼前に伸ばすと、ごめん、とばかりに頭を下げ、もう怒り収まる
まで噛むなり何なり好きにしてくださいと、スケープゴートを差し出して来た。同時に左手の方は、別の
触手が遠慮がちに絡みつき、だから生殖肢(それ)だけは勘弁を、とばかりに、身を摺り寄せる。
447 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:41:49 ID:hQqyw/lb
その反応に思わず吹き出してしまって、結局、恭子はあっさり許すことにした。
「もういいよ、そのまま最後までして。ただ、さっきみたいな滅茶苦茶はやーよ?分かった?」
そう言って生贄を銜え甘噛みする。ありがたや、とノーナが言ったかは分からないが、恭子が生殖肢を
手放すと、揉み手摺り手で左手から退散していった。
暇でしょうがないミノリが、出し抜けにポツリと言う。
”やれ噛むな 触手が手を擦る 足を擦る”
「……もうね、何でもいいけど、お願いだからエッチの時だけは黙ってて。」
この人造知性体の生みの親は本物の専門バカだったに違いない。会ったらまず情操教育に関して小一時間
説教してやると、恭子が決意を固めた時、ノーナが抽送を再開した。
空気を読んで大人しくしていた他の触手達も、少女への攻めを再開する。やっと開かれた秘部へは四体分の
繊毛が集中し、敏感な核やその周りの外性器を刺激し始めた。デッカの舌も到着し、ドタバタでやや渇き気味
だったそこへ潤いを与える。
「あっ…あんっ…ふぁ……やぁっ!……」
再び激しくなっていくノーナの動き。しかし、今度は周りの愛撫が効いているのか、先程の辛さは感じない。
恭子の心構えが出来ているのもあるのだろう。先程は突然の挿入にビックリして、中々身体が受け止める
体勢に切り替わらなかったのだ。
「んっ……ふくっ…あっ…ノーナぁうっ…あっ」
奥まで突きこむ動きの他に、浅い部分を持ち上げる動きが加わる。先程の無理な行為を反省して、彼も何とか
恭子を感じさせようとしているのだ。Gスポットを探られて、膣壁が急速に弛緩していく。小陰唇が生殖肢に
引きずられて膣口に出入りを繰り返し、そこを愛撫していた細い触手も時折巻き込まれて秘穴へ潜る。
胸は相変わらずトリデスの独壇場だ。左の乳房は専用の口管で存分に吸い上げ、右胸もその執念を
以って徐々に支配率を高めている。その数としつこさに、他の三体はやや諦め気味だ。
そう言えばオクトルの動きが余り感じられない。今日は先に一度恭子を独り占めしているので、遠慮して
いるのだろう。あの仔はそういうとこ、妙に謙虚だしなぁ、と恭子は思う。
中の触手の動きが、大分小刻みになってきた。恭子も感じてきてはいるが、一緒にはイってあげられそうに
ないなと思っていると、出し抜けに硬いぬめりが頬骨を擦った。
デッカの生殖肢だ。そのまま、鼻から耳にかけてのラインへ、その身を扱くように押し付ける。そっか、この仔
もそろそろ限界だっけと気付いた彼女は、左手でそれを捕まえると、自分の口へと導いた。
「ふぁむ…むぐ…んぐんぐ…ふぁ…ふぁぶっ!…んんぅ」
時折襲う強めの突き上げで思わず噛まないように注意する。デッカものは、その大きな体を反映して、
サイズもやや大きめだ。化け物じみた巨根ではないが、それでもちょっとした外人サイズである。口をしっかりと
開けて頬張り、硬い亀頭を舐め上げる。先端の割れ目をほじるように突くと、先走り液が漏れ出して、口内に
薄い塩味が広がった。
「はぐっ…んっ…あふ…んっぐっく、あむ…んぢゅる…」
さらに刺激を求めて、デッカの触手が前後し始めた。相手の興奮を感じて、恭子は吸い上げる動きを強くする。
同時に、左手を添えて幹をしごきつつ、余り深く突っ込まれない様に注意した。
「んぢゅ、れるれる……はむ…、ん!ふんっ!ひゃっ、はうっっ!」
ノーナの動きが一気に大きくなった。射精を控えて、亀頭が膨らむの分かる。腰回りの触手も、恭子の身体を
合わせようと、愛撫をいっそう激しくするが、やっぱりちょっと間に合いそうに無い。代わりにお腹に力を入れて、
中で暴れるノーナの生殖肢を、キュッキュと意識的に締め付けてやる。
「ふっ…ああぅ…はんっ…はう!……ほぶっ?…んぐっ、がふっ!」
すると今度は、デッカの動きが急に大きくなってきた。下に気を取られて、口が疎かになったためだろう、
何とか強い刺激を得ようと、奥へ向かう力が強くなる。しかし膣内でノーナがラストスパートをかけてる
状態では、流石に丁寧な口唇愛撫をする余裕がない。下手したら噛んでしまうだろう。恭子はちょっと
悩んだ末、腹をくくって、左手の力を抜いた。
ディープスロートは苦手だけど、デッカだしそんなに無茶はしないだろう。それにノーナが暴れた時、身体を楽に
してくれたお礼を、今日はまだしていない。その意味も込めて、苦しいのはちょっと我慢だ。
448 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:42:27 ID:hQqyw/lb
「がぼっ…はぐぅ…ぶぇ…んぐっっ…ふううぅうん!」
大口を開けて、歯で傷つけるのだけは避けるように頑張る。喉を引いた瞬間に、息を吸おうとするのだが、
体奥を突くタイミングと違うので、うまく呼吸が合わせられない。再び涙が溢れ出し、あっという間に視界が
滲む。先から漏れ出る味が変わって、彼も終わりが近いのと分かったのが、唯一の救いだ。
そして、ノーナの触手が一度身震いするようにうねると、最後に強く、性器を奥に押し当てた。
「はぐっ、んくっっっくぅっ、あう゛っ………んあぁっ!」
そのまま、グリグリと捻る動きと共に、傘が開く。バシャっと浴びせられる感覚が、先のオクトルの時よりリアル
なのは、恭子がまだ若干の余裕を残しているせいもあるだろう。ノーナはその後、射精を長引かせようとする
ように、数度膣内で身を捻ると、やがて完全に動きを止めた。
ノーナはそのまま、射精後の余韻に浸って伸びているが、恭子の方はそうも行かない。体奥が満たされて
いくのを感じながら、口を犯す剛直へ、必死になって舌を這わせる。
「んぐっ…ううっ…くっんぅ…わぶ!」
下からの横隔膜への揺さぶりが収まって、呼吸は若干出来るようになったが、それでも満足とは程遠い。
嘔吐感が襲う間隔は短くなるばかりだ。とにかく、一秒でも早くデッカをイかせようと、恭子は自分からも頭を
振り始めた。左手も添えて、動きを抑えるのではなく、快感を送り込むために幹を摩る。
そしてノーナに遅れること数十秒、とうとうデッカの生殖肢も傘を開いた。
「んぐううぅぅううっっ!!…ごふっっくっ、…ふ、んぐ、んく…ぅ…ごく……っ」
喉奥に強く精液が叩きつけられる。その感触は膣の何倍も強烈だ。顎を上げ、流し込まれた粘液を、
こみ上げる嘔吐感ごと飲み下す。
しかし体に見合って、デッカの吐き出す精は大量だった。口の容量を巨大な生殖肢で狭められている
こともあり、飲み切れない分が、すぐに少女の唇からあふれ出す。
「んく…ごく…んく…ふっ、げぼっ!?…ごほっ…うぇ………あぅーごめん。」
結局、溢さないようペースを上げようとした所でむせてしまい、半分以上が周りの触手や恭子の体に
飛び散った。慌てて背中を擦るデッカを、大丈夫だから静止して、最後の嘔吐感をやり過ごす。深呼吸
すると、そこかしこから立ち上る、強い牡の匂いが、むっと彼女の鼻腔を突いた。
7.
一息吐いた所で、恭子は自分の状態を確認しようと目を開けた。が、涙で滲んでよく見えない。手や肩で
拭おうにもネトネトなので、「だれかー手のきれいな仔ー。目、拭いて。」と援助を求める。
すぐにトリデスとオクトルの触手がやってきて、彼女の目尻を拭ってくれた。ついでに舌まで伸ばしてきた
オクトルに目ん玉を舐められて、恭子は小さく悲鳴をあげる。
「っもう、あんまりビックリさせないでよ。」
苦笑いでそう言うと、悪戯が成功して楽しそうな触手舌は、彼女に軽くキスして退散する。クリアになった
視界で見渡すと、なんとデッカと目が合った。
『体』達の目は、触手の先でなく体幹に直接付いている。そのため、普段は多くの触手に阻まれて、外側
から直接、その瞳を見ることは難しい。普段、本人達はうまく隙間から覗いているのだろうが、こうして直接
見つめ合うという体験は初めてだ。よっぽど注視して覗き込んでいる、ということか。
どうしたのと聞こうとして、その声が喉から出かかる直前に、恭子は急に合点が言って、出かかった言葉を
飲み込んだ。先程、喉を強引に犯してしまったことを、謝ろうかどうか迷っているのだろう。一応、彼女の側から
承諾した形のはずだが、ちゃんと口に出してOKを貰ったわけではないし、もしかして無理強いしたのかと
心配して、こちらの様子を窺っているのだ。
そんなデッカの懸念を拭ってやろうと、にっこり笑って恭子は言った。
「デッカさ、ノーナが暴走した時、わたしの身体楽にしてくれたでしょ?さっきのはそのお礼。
大丈夫、怒るわけないよ。」
ちゃんと加減してくれたしね、と付け加えると、彼女はまだ不安そうなデッカの生殖肢に吸い付いた。
若干柔らかくなったそれを、手と唇で優しく扱き、まだ中に残っているものを吸い出してやる。思ったより
沢山出てきたが、さすがに今度は零すことも無く、喉を鳴らしてコクンと飲み干した。全部出したかな、
とその鈴口を舌先で探っていると、早速硬度が戻ってくる。
449 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:42:59 ID:hQqyw/lb
最後に少し深めに銜え、性器を舌で簡単にすすぎながら目を開けると、もうデッカの目は見えなくなって
いた。ところが今度は、それまで射精後の倦怠感に伸びていたノーナが、恭子のお掃除フェラに気付いて、
いそいそと動き出す。
ジュポン、とかなりやな音を立てて、膣から生殖肢を引き抜くと、自分と恭子の液を滴らせたまま、彼女の
口元まで持ってくる。空いた胎内にすかさず自分の生殖肢を挿れたのは、トリデスだ。おっぱいばっかり
構ってると思ってたのに、全くもって抜け目ない。
早く、早く、と目の前で触手を揺らすノーナに、恭子は、あんたが元凶でしょー、と呆れた声をかけたものの、
結局は求めに応じてあげた。デッカよりはややぞんざいな動きで、それでもちゃんと綺麗にしてやると、
ノーナも満足して、生殖肢を口から引き抜いた。
それが休憩終了の合図となって、触手達は再び愛撫を開始した。
恭子も、何かわたしだけあんまり休んでないぞーとは思いつつも、四肢を触手に投げ出した。そのまま力を
抜いて、暫くはマグロを決め込むことにする。
トリデスは一旦、生殖肢を奥まで埋めきると、ピストン運動はせず、そのまま中でうねうねと蠢く動きを
し始めた。オクトル、ノーナとやや激しい抽送が続いた恭子には、その優しい動きが有難い。先程、
中途半端なところで止められた身体が、また熱を取り戻していく。
今まで遠慮していたオクトルも、今度は攻めに加わってきた。体を恭子の背後に回し、背筋とおしりを
触手で擦る。かと思うと、頭だけ器用に前へ回して、口を彼女の顔全体に押し付ける。ベランダでは、猿轡を
噛ます必要があって、あまりしていなかったが、実はオクトルは相当なキス魔である。
オクトルに限らず、彼らとの接吻は恭子も大好きなものの一つだ。暖かい腕に包まれた中で、唇に与えられる
優しい触れ合いというのは、やはり何か特別なんじゃないかと、彼女は思う。些か乙女チックな思考回路だとは
自認しつつも、まあ実際今はまだ乙女だしと、自分を納得させている。その相手が触手でいいのかという葛藤は、
もう大分昔のものだ。
恭子と比べてちょっと大きすぎる口唇を、オクトルは器用にすぼめて、彼女の口を吸った。それから舌を
伸ばして、軽く唇をノックし、そして再び口を吸う、ということを数回繰り返すと、段々彼女の方も乗り気に
なってきた。ついさっきまで、疲れて動けんと伸びていたのに、気分次第であっさり復活するのは、さすが
若さといったところか。両手を伸ばしてオクトルの頭を抱え、恭子の方からも、盛んに口を寄せる。
少女の腰の部分には、今はノーナを退かしてデッカが構えていた。幾重にも分かれた舌を、秘部へと伸ばして、
トリデスをくわえ込んだ膣口の周りを、ゆっくりと舐める。彼女の丁寧すぎる清拭で、すっかり硬さを戻してしまった
生殖肢は、行き場が無いので、とりあえず左の膝裏に当てている。
「ん……んぅ…ぁ…あむ……ん…っ…」
前半に比べて、その愛撫は皆、比較的穏やかだ。お陰で大好きな接吻を、あまり邪魔されることもなく、
恭子はかなり上機嫌である。本人が乗ってきたことで、敏感な局所への愛撫無しでも、お腹に快感が
ゆっくりと溜まって行く。
身体が十分に温まってきたのを受けて、トリデスは乳房を攻めを強め始めた。
「んちゅ…ん……むあ…ふっ…っ…くん」
口管が吸い上げだけでなく、先端の花弁による揉み込みの動きを大きくする。そして、快感と痛みの境を、
見極めようとするかの様に、その握力がゆっくりと強くなっていく。
「ふむぅ……あっ…うん…も少し、だいじょぶ…ん…んっ…」
トリデスの探る動きに、恭子が答える。ゆったりとした愛撫でも、もう身体は十分に高まってきていて、
平時なら痛みを伴うような揉み上げにも、彼女はまだ甘い声を上げている。
ここまで来て、トリデスはやっと十分と判を下した。触手の動きが、それまでのただひたすらに甘いものから、
自分が女体を楽しむためのものへと、一変する。
450 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:45:14 ID:hQqyw/lb
「んっ!…ううっ…あぁ…やあっ!…ん……くぅぅ…」
圧力に負けて、触手の合間から膨らみが溢れる。痛みに変わる、ギリギリ手前の匙加減は、さすがトリデスと
いった所で、その弾力を好き放題に揉みしだきながらも、恭子の身体の快感の波が、収まることを許さない。
今では右胸も、ほぼトリデスの触手が仕切っており、例のドーム状の形態をとって、全体を押し潰すように
収縮する。
「あ…あ…っ、はあぁ…ひゃっ…いや…ぁ」
それに連動して、胎内の触手も動きを強める。相変わらず抽送こそないが、ミミズのような蠕動を開始して、
生殖肢が奥へ奥へと膣壁を蹴る。当然行き止まりなので、その動きは空しく内側の襞を擦ることになる。
「んはぁ…んっ!……んあぁっ!…や…いやぁっ!……ん…くぅっっ……!!」
恭子の中から分泌される液が、白濁したものに変わってきた。その変化は、既に二体分の精液が溢れている
秘部では、見た目では分かりにくい。しかし、先程からずっとそこを舐めていたデッカの舌は、その味の変化で、
彼女が本気の汁を出し始めたことを、知っていた。
後ろではさっきから、背筋の一番弱いところを狙って、オクトルの生殖肢がのたくっていた。ひたひたと濡れた
感覚が、ゾクゾクとした刺激を脳髄に送り込む。恭子と安心させるように舌を絡めては、その隙を突く形で
アナルから尾骶骨にかけてを舐め上げる。
三人がかりの愛撫で、全身がじっとりと汗をかくほどに感じている。体はもうとっくに、絶頂へ向かって走り
始めていてもおかしくないのに、ふわふわとした性感だけが、際限なくお腹へと溜まっていく。思わず自分で
内股をこすり合わせようとしたのを、デッカの触手に阻まれて、恭子も気付いた。
「……っっ!」
敏感な三点だけは、まだ誰もさわりもしていない。そこを刺激すれば、彼女が容易く昇りつめることを分かって、
わざと外しているのだ。
焦らされている。
そうはっきり意識した途端、羞恥やら期待やらが、その他興奮と一緒くたになって、彼女の体温を一気に
押し上げた。
「あっ…はぅっ!…んぁ…ゃ…や、っもう、もう…っねぇ!…」
乳首とクリトリスへ、一度向いてしまった意識が離れない。今や、周りで蠢く触手の熱気、側を滴る汗や液の
流れまで、そこで敏感に感じ取れてしまう。そんなに感覚を集中していては、いざ触られた時に、大変なことに
なってしまうと、分ってはいるのだが、脳を冒す膨大な熱が、気を逸らすことを許さない。
「…っ…やぁっ…ねぇ…おねっ、お願ぃ…やっあむっ…ん…ちゅる」
ついに出かけたおねだりの言葉を、オクトルの口が飲み込んでしまう。こうなったら、キスに集中して気を
逸らそう、とその頭部を抱きかかえた時、トリデスの口管の舌が、くぼんだ乳首を引っ張り上げた。
「ひ…!? ひあぁっ!だ…ダメっ…あぁああっっ!」
今日一番の嬌声が巣穴に響く。
間を置かずに、下の核にも触手が走った。デッカは二本の触手が脇を押さえて包皮を開くと、その皮と中の粒の
間に、極細の繊毛を挟み込む。
「んんあぁぁ〜〜っ!!ダメっっ!ヤっ…やあぁっあううっっ!」
狂ったように身体がはねる。しかし三体で計700kgを超える触手群は、しっかりと要所を押さえ込み、
相変わらず正確で大胆な攻めを緩めない。
膣はトリデスの生殖肢を真似たように蠕動を始め、くわえ込んだ性器を自分の奥へと引き付けだした。
それに逆らうような形で、トリデスも緩やかな抽送を開始する。襞と触手がお互いの動きと逆向きに引っ張られ、
強い摩擦が膨大な性感を、こすれ合う二人に送り込んだ。
その興奮に煽られ、胸の揉み上げがさらに強まった。普段の恭子なら、もう苦痛を訴えるレベルだが、脳を
冒す快感の熱に、痛感が弱められた今は、彼女には強い刺激としか感じられない。さらに、口管だけでは
満足出来なくなったのか、彼女を抱え直して頭部を無理やり下ろしてくると、メインの口腔が、直接右胸を
吸い込んだ。
「はううぅっっ!!…んああぅっ!…あんっ!やあぁ、おっぱいが、ひゃんっっ……!」
膨らみを丸ごと綺麗に飲み込んで、その麓を唇で絞っていく。そして、口内で見事に丸く実った脂肪の
果実を、さくらんぼのように舌でコロコロと弄ぶ。
451 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:47:29 ID:hQqyw/lb
膣口で生殖肢の出入りが激しくなってきた。デッカはそれを迂回して、クリトリスへと舌を伸ばすと、
繊毛を挟み込まれたそこを、包皮の上からぎゅっぎゅと押し付ける。途端に恭子が悲鳴を上げて、
くわえ込んだそこが収縮する様子は、外からでもはっきりと分かった。愛液はまるで失禁したかのように
とろとろとあふれ出し、それを片っ端からデッカが舐めとるので、触手の白濁まみれだった秘部は、
逆に綺麗になってきた。生殖肢は我慢できないというように、畳んだ膝裏を無理やり上下して、
溢れたぬめりを、ふくらはぎへと垂らしている。
「ああぁっ…!!やあっっ…!ダメっっ!やだっっ!…あっ!もうダメっっ!!」
ついに身体が走り出した。頭は朦朧としてたが、それでも本能で、一緒にイけそうなのは、トリデスだけだなと
恭子は悟る。そうすると絶頂後の敏感な身体で、デッカとオクトルを受け止めることになりそうだ。
とんでもない事になりそうだが、もうこうなっては、彼女にはどうしようもない。来るべき絶頂に備えて、
頭を振りながら、必死になって快感をこらえる。
「んあっっ!!やっ…ぁ…ぁっ…イク、ねぇっ、もういっちゃうよっ!」
視界が白み、三半規管が狂って、重力の感覚がおかしくなる。両手をばたばたと動かすと、彼女の意を汲んだ
オクトルが、太い第4肢を差し込んできた。それに力いっぱい抱きしめて、彼女はさらに声を上げる。と、
「やぁっっ……!ああうっっ…!!あんっっ…!……っ…、ひゃぁっ!?」
いきなり生殖肢がすっぽ抜けた。性感に浮かされている恭子には、何が起きたのか全く分からない。疑問を
浮かべる暇があればこそ。
「んあっっ……あ゛う゛ぅうぅ!?……ひゃあぁんっっ……!!」
まだ黒く口を開けたままのそこに、デッカの生殖肢が飛び込んできた。小柄な彼女にはややサイズオーバーな
それも、今日はもう既に三体分の生殖肢で、徹底的にこなされたおかげか、恭子の膣は割り合い、あっさりと
飲み込んだ。ギチギチと拡げられる痛みは、もはや快感にしか感じられない。
そして抜かれたトリデスの生殖肢は、まっしぐらに胸へ奔る。そこで待ち構えていた触手達は、素早く両胸
を抱き寄せて谷間を作り、その隘路に生殖肢が飛び込んだ。
間髪いれず、デッカのものが抽送を開始。身体の中心を貫く巨大な楔に、恭子は全身を支配される。息も、
思考も、きっと臓の鼓動さえもが、その突き上げに合わせて動かされた。圧倒的な圧迫感で、快感を
溜め込んだお腹のダムが決壊する。全身が性感の濁流に押し流されて、恭子は達した。
「ひぁ…!やぁっ!……んんんんぁぁぁあぁぁ!!」
絶頂の震えが全身を襲う。それにあわせる形で、少女の胸で猛烈な抽送を繰り返していたトリデスも、
亀頭を乳房で包むようにして、射精した。膨らみを強く寄せて密閉しようとしているが、結局どこかに
隙間があるのだろう、胸の合間から精液が勢いよく飛び出して、再び彼女の顔を汚す。
そして、デッカは止まらない。
「はああぁ、はう、んあっ…っ!!…っっんあう゛っ」
絶頂中の、一番おいしい膣内を存分に味わう。断続的に収縮する壁、生殖肢を飲み込まんとする襞、そして
吸い付くように首を伸ばす子宮口。その快楽を出来るだけ長く味わおうと、陰核の繊毛がざわざわと蠢き、太い
雁首がGスポットを攻めて、彼女を絶頂に押し止めた。
しかしそれも長くは続かず、結局は身体が降りてきてしまう。高まりで訳の分からない状態から、絶頂後の
敏感な状態へと、性感の回路が切り替わる。そこへデッカの怒涛の攻めを受け、恭子は思いっきり泣き
叫んだ。
「はううぅ、!……んはぁ!!…やだっ…!!やだやだぁっっ!!きゃうっっ!」
思わず否定の言葉が混じる。だがその中に、彼らへの静止の合図である、「やめて」と「待て」が入って
いないため、デッカは抽送と愛撫の手を緩めない。
しかし、彼女の中を最高の状態で味わえた甲斐あって、彼に二回目にしてはやや早いゴールが見え
始めた。あまり長引かせると、少女に本格的な負担となる恐れがある。ので、そのまま一気に自分を高める
ことにした。上半身にも触手を伸ばして、伸びているトリデスの隙間から、その膨らみを楽しむ。
452 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:49:22 ID:hQqyw/lb
「はあぅ…っ!…やあぁっっ!!……んああっ……ダメっ…!!」
痛みとも快感とも付かない猛烈な刺激に、やがてジンジンとした痺れが混じってきた。降り切れなかった
身体が、途中から再び昇りに転じたのだ。頭はもうぐちゃぐちゃで、触手達の様子も、自分の身体の状態も、
分からない。ただ、そこは牝の本能というべきか、今自分を抱いているのがデッカだということだけは、
直感的に悟っていた。
「んあっっ……だっ…デッカっっ…ゃっ…くるっ…またくるっ……!」
再びふわふわと浮き上がる感覚。恭子に言われるまでもなく、デッカも膣の様子からそれを感じていた。
途中から無理矢理昇らせられたためか、絶頂に向かう感覚は、さきほどよりは明確ではない。しかしながら、
胎内の蠢きはやはり至高のもので、この機を逃すまいとデッカの抽送がいよいよ激しくなる。
「あう゛ぅ…!…だめぇっ!…ひぃあっっ……かはっ!……はぐぅぅっっ…!!」
身体を触手で固定されているにも関らず、突き上げの衝撃で乳房が揺れる。今は完全に露出した乳首を、
デッカの舌が膨らみに押し戻した。
膣壁が蠕動運動を再開する。蠢く襞は先と同じ、しかし亀頭の膨らみでその摩擦はさらに強まった。もう
中の詳しい感覚などほとんどないはずのに、それでもデッカの生殖肢が、射精に備えて傘を開くのが、
朦朧とした恭子の頭でも、はっきりと分かる。オクトルの肢を抱き直し、どこかに飛ばされそうな身体を
抑えるために、必死になって縋り付く。
そしてオクトルは一度、大きく生殖肢を引くと、傘を開きながらそれを最奥まで突きこんだ。
「やっっ…だめぇっっ……っっ──ッんぁああ゛っ、…っ───!!」
最後の最後で、息が出来ない。声も出ない。それでも、彼女は胎は、血中の酸素を総動員して、銜えた
生殖肢を扱き上げた。大きく膨らんだデッカのそれは、しっかりと栓になっていて、吐き出した精液を、
膣外へと漏らすことを許さない。
子宮口が、おもむろに首を伸ばすと、目の前で白濁を吹き上げる鈴口へ、その吸い口を突っ込んだ。
息が戻り、一瞬、恭子の思考が戻る。射精はまだ続いていた。しかし、さすがに今日は限界だ。お開き、
とだけなんとか言うと、彼女は折角戻った思考を、今度は意識ごと手放した。
8.
バシャバシャと音を立てながら、ノーナとトリデスが行水をしている。恭子はオクトルに抱えられて、彼の
生殖肢を口に銜えつつ、その楽しそうな水音に、耳を傾けている。
ここは、彼らの水場であった。巣穴から少し下ったところにある、崖下の湧水である。粘土層の露頭
から湧き出す水は、水源林のものだけあって、かなり綺麗だ。実際、恭子も今さっき、ここでオクトル、
デッカと共に行水を済ませたところだった。今は三人で、こうして身体を乾かしつつ、残りの二体の
水浴びを待っている。
あの後、恭子がそのまま寝てしまったので、彼らはとりあえず、いつも通り恭子を抱えてこの水場に
やってきた。彼女の全身にべっとり付いた、精の汚れを落とすためである。
つい最近までは、とても水に入れる気温ではなかったので、触手達だけ水に入り、恭子は彼らに
ひたすら舐めとってもらうことで、我慢していた。それでも、わりと奇麗にはなるのだが、当然唾液が
残ってしまうし、気分的にもサッパリしない。なので、前回からは、少々無理をおして、彼らと一緒に
水浴びすることにしたのだ。
それを覚えていた触手達は、水際で僅かに戸惑ったものの、結局、眠ったままの裸の少女を、
そのまま水面に下ろすことにした。そしてミノリがおいおいと思う間も無く、その裸体は20度を下回る
湧水に浸けられ、結果、恭子は悲鳴をあげて飛び起きた。
その後、
「わたしの身体を水に浸けるのは絶対わたしの許可をとってから、まして眠ったままなんてもっての他!」
とよくよく四体に言い聞かせた後、恭子は気を取り直して水に入った。
そして余りの冷たさにカラスの行水で飛び出す(といっても、腰が立たないので触手任せだが)と、
同じくさっさと上がったオクトルの体に包まった、という次第である。
453 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:50:30 ID:hQqyw/lb
「んちゅっ…ちゅる……ぷはっ、ちょっとノーナー!遊んでないで体洗いなよー!」
その結果今は、こうしてオクトルの生殖肢を銜えながら、やんちゃ坊主とおっぱい星人の二体のお風呂を
監督している。
オクトルは結局、自分の番が回ってくる前に、いい所でお開きになってしまったので、水浴びの後も
硬くしたままだった。それに気付いた恭子は、さすがに可哀想になって、残りの触手達を待つ間、口で
簡単に抜いてやることにしたのだ。
巣穴ではかなり限界だったらしく、この分ならトリデス達が上がる前に終わらせられるかな、と思っている
と、ミノリが言った。
”もう帰宅のための"直結"の準備をした方がいいんじゃないか。あれ程の行為の後とはいえ、水を浴びて
君の身体は急速に閉じつつある。”
「あれ程って……。まあいいけど、オクトル、もうちょっとで終わりそうなの。それからじゃ駄目?」
”神経を繋ぐだけで、『体』を掌握はしない。君の身体の負担を減らしたいだけで、オクトル君との戯れの
邪魔をする気はさらさらない。”
恭子はにやりとした。 「…そんなこと言っちゃって、自分が感覚の共有をしたいだけじゃないの?」
ミノリは平然と返した。 ”勿論、君の口唇愛撫が素晴らしいということに異論はないよ。”
また藪蛇だった。そう思いつつ、恭子は赤い顔を誤魔化すように、オクトルのものを吸い上げる。
"直結"は、ベランダの時と同じ要領で簡単に済んだ。オクトルにその意を伝えると、初めはまた生殺しか、
と渋面をしたが、事情を話してそうでないと分かるとすぐに応じた。四体分の挿入と3度の絶頂を受けた
そこは、連結肢をあっさり受け入れ、痛みもさほどではなかった。恭子はそのままフェラチオを続け、結局
繋がって数分もしないうちに、彼あるいは彼らの迸りを受け止めた。
ここで零すと、折角の行水が元も子もない。幸い二度目のせいか、あるいはただ抜きだけに集中したせいか、
たいした量にはならなかったので、彼女は余裕を持って飲み干した。
口でオクトルのものを洗いながら、ふと、ここで「ねぇ、"直結"間に合った?無事感じてくれた?」とか
聞いてやれば、さすがにこの人造知性体の鉄面皮も、剥がせるだろうか、などと恭子は考えた。或いは、
また返り討ちに合うだけか。
思考がだだ漏れなことをすっかり忘れて、権謀術数をめぐらす少女に、ミノリは敢えて何も言わない。
沈黙は金だ。
そうこうしている内に、ノーナとトリデスも、水から上がってきた。
巣穴に戻る際も、ミノリは『体』をオクトルの自由にさせていた。基本的に、どうしてもミノリで『体』を
動かす必要があるのは、人気のある場所だけだった。
中に入ってまず一番に、恭子はナップザックを探し、服を着た。風邪はともかく、お腹をやられてないか、
ちょっと心配だ。時計を見るともう大分朝が近かった。明るくなると、オクトルでベランダからの帰宅が出来なく
なるので、色々面倒なことになる。
後は今日何すんだっけ?と思い出そうとして、行為の前後の記憶が曖昧なことに赤面する。記憶飛ばす
程乱れた覚えはないけどなぁと、頭を掻いていると、ミノリが、ノーナにプロテイン、と教えてくれる。
洞穴の奥の倉庫から、人間用のプロテインサプリを出して、ノーナに飲ませる。こんなんでいいのかと
恭子は思うが、ミノリがちゃんと計算してのことだから、間違いないのだろう。最近は簡単に済むが、
以前は飲ませる量も種類も多くて、結構大変な作業だったのだ。
大分時間が押してきた。別れの時間を悟って、触手達は何となく擦り寄ってくる。恭子も、もう少し
ゆっくりできたらねぇと思うのだが、どうやら今週はここまでのようだ。時間があれば週中でも顔を出す
つもりだが、一応真面目に学生してる身としては、中々そうもいかない。
それに。
”我々のために、君の生活が破壊されたのでは元も子もない。これは、君と共存するしか生きる道が無い
我々の真理であるし、またミノリ、オクトル、ノーナ、デッカ、トリデスの、個人的意見でもある。”
以前そう言った時、ミノリは初めて『体』達を、野々宮恭子の命名通りに呼んだのだ。
454 :
実のトモダチ:2007/07/28(土) 03:51:50 ID:hQqyw/lb
「んーじゃ、そろそろお別れかなー」
そう言って両手を差し出すと、右手にデッカ、左手にノーナ、そして何故か両胸にトリデスの触手が巻きついた。
それでぎゅうぎゅうと引っ張り合いをした後(胸の方は如何ともし難いので好きにさせるだけ)、最後に
顔に寄せて口をつけると、「はい、"やめ"、終わり」と言い手を離す。
静止の言葉で、触手達も大人しく引き下がる。名残惜しいのは恭子も同じだが、ここでぐずぐずした結果
脅かされるのは、ミノリも含めた5人全員の命なのだ。
オクトルに合図してウロ穴を出る。あとは、振り返らなかった。
随分飛ばして、行きの3分の2の時間で山を降りたが、ベランダに飛び込んだ時には、既にやや薄暗かった。
素早く連結肢を外して、オクトルの体の掌握を待つ。激しい運動後で血の巡りがいいせいか、オクトル
の回復も早かった。一分少々で頭部がピクンと動き、恭子が顔を寄せ小声で「オクトル?」と聞くと、
返事がわりに彼女の頭を抱き寄せた。
恭子は逆らわず数度口を吸った後、触手を制して自分から立ち上がる。彼も抵抗しなかった。
瞳は見えなかったが、こちらを見ているのがわかったので、口パクで「ありがと」と礼を言う。
それを合図に、八本肢の巨体は柵の向こう側へ姿を消した。恭子はそのまま座り込んで、彼は誰時の
空を見上げる。後姿を見送ることはしなかった。確か昔に、ミノリがそうしないように勧めたのだが、
理由はもう忘れてしまった。
5分ほどたって、そろそろ部屋に戻ろうとガラス戸に手をかけた時、胎の知性体が宿主に言った。
”全員を代表して礼を言う。ありがとう。”
「どういたしまして。」
そう言葉を返す彼女の表情を、ミノリが毎週ガラスの反射で盗み見ている事を、野々宮恭子は未だ知らない。
二人の姿が部屋へと消える。そして間も無く、町に朝日が昇った。
455 :
376:2007/07/28(土) 04:08:15 ID:hQqyw/lb
以上です。例によって無駄に長い…
メインの触手君達の顔見世なので、思い切って5Pにしたら、収拾付かなくなりましたorz
次回以降は、もう少し数をしぼって、1,2匹の絡みをじっくりとやりたいな、と思います。
ただ今回で早速ストックを使い切ったので、いつになるやら…
クトゥ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
大作乙!!!!!!!!!
いや〜抜けた抜けたww
kita━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !
誠に乙です!!!
スレ違い
GJ!
不覚にもミノリに萌えてしまった。
ここはとある国
この国では人間族と魔族がお互いに対立しているが両者の戦力が拮抗していてるため手が出せないでいる
魔族の国を統治しているのは触手族の王。国の戦力の50%は彼の力らしい
人間族の国を統治しているのはま16〜18歳位の女王。早くに親を亡くしたため無理やり就任させられたらしい
そんな国のお話
?「ヤベェ!新学期早々遅刻する!!」
この慌てている触手の名前はショク=@;・'A`・「:「pl@p。(人間には無い発音
ニックネームはドク 種族は触手
彼は性技の科目は5段階中の5これはこの学校で彼だけである立派だ
だが他の科目・・・特に魔術や戦闘関連の強化では学校で史上最低の成績を誇っている
言うまでもなく落ちこぼれだ。だが彼はどかかしら周りから期待されている。その理由は追々説明するとしよう
好きな女の子のタイプは二足歩行の生き物(主に人間)一応面食い
「遅れる〜〜〜!!はしれはしれはしれはしれはしれ!!!メローーース!!!!!」
ドカッ!!
?「いってーな!!どこみt……ってドクか」
こいつの名前はスカル=「;「・。 ゚д゚ 。:;:/:;.。「「:(人間には(ry
ニックネームは骨夫(本人は嫌がっている)。種族はスカルナイト
学校での成績はドクとはまるで逆だ
魔術、戦闘関連は学年トップ
性技の科目は過去史上最低の成績を保持している
っとこんなことを語ってる場合ではない遅刻しそうなんだ
ドク「はやく教室行こうぜ!骨夫(^д^)9m」 「骨夫と言うなと何度言えば(ry」
そうこう言っている内に3-A教室に到着
「「先生!ギリギリですか!?」」
「はいぶっちぎりで遅刻です」
「「( ゚д゚ )」」
「こっちみんな」
そして新学期は始まった。誰もが今まで通りの平和な年だと思っていた……
学校が終わり帰宅したドクを待っていたのは人間だった
初投下。とりあえず今日はここまでですエロは次回の投稿かその後の予定
文章力の向上は未定です
くそっ!ツッコミ所満載で荒らしばりに叩きたいのだが無駄な勢いの良さに流されて続きを読みたくなってる自分がいる!
>462
そんな貴触手にこの言葉をささげよう。
「くやしい! …でも…」(ビクビク)
>462
このツンデレ触手め
>455
堪能した ただひたすらGJ!
>>461 ???????‘?????
??━━━━━━(? ? ?)━━━━━━ !!!!!
ミギ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!?
彼らは最終的に結ばれると考えて構いませんねッ!?
確かに俺の涙を返して欲しいw
ワロスwww
流れが見事すぎるww
このネタ、昔のスレであったような…
絵そのものは結構昔のものらしいからな。
しかしなんというオチのつけ方だw
ま さ に 外 道 。
触手万歳
478 :
ケンタスキー:2007/08/03(金) 07:30:14 ID:fb6rvuwg
神楽スキー氏は単行本が売れたら
『触手御殿』たてるのかなぁ?
触手玄関・触手部屋・触手書斎・触手風呂・触手キッチン(カウンターチキン)
ウォ触手レット・触手バルコニー・触手庭園・3LDS(リビング・ダイニング・ショクシュ).etc
夢はひろがりんこ♪
orz
479 :
母美知子シリーズ:2007/08/03(金) 14:39:09 ID:PplbHCZL
「ん……。んんっ……」
美知子はあまりの寝苦しさに、深夜にもかかわらず目を覚ましてしまった。
悪い夢を見ていたのだと思う。夢の内容こそ覚えていなかったが、寝汗をびっしょりとかき、胸の動悸も激しくなっていた。
寝直そうかと思ったが、汗に濡れたパジャマが肌に張りついて気持ち悪かった。
着替え直そうかな……でも、めんどくさいからこのままでもいいかな……。などと寝ぼけた頭でそんな事を考えているうちに、次第に頭がはっきりとしてきて、美知子は自分が置かれている異様な状況を認識してしまった。
天井が近いのだ。そして体の安定が非常に頼りない。
「……何……!?」
反射的にベッドから起きようとしたのだが、何かに押さえつけられているかのように手足が、体が動かなかった。そのくせ、空中に浮かんでいるような浮揚感を覚えるのは何故なのだろう?
480 :
母美知子シリーズ:2007/08/03(金) 14:44:25 ID:PplbHCZL
ずるり
何かが美知子の体の上で動いた。それは動いたというより滑ったと言ったほうが正しい動きであったが、
かといってそれが何であるか理解出来るはずがなかった。
ずるり ずるり ずるり
最初のそれを合図にしたかのように、体の至る所で何かが肌の上を滑っていく。
それはヌルヌルとぬめっており、コンニャクで肌を撫でられたような、そんな気色悪い感触だった。
ぞくっ
美知子の体を生理的な嫌悪が走った。けれど、それと同時に撫でられた所にじわじわと染み込んでくるような、
そんな微かな快感も発生していたのだ。
「なによっ……気持ち悪いぃ……」
けれど、『何か』は“そんな事はないだろう?”と言わんばかりに美知子の体を撫で回した。
足の先から太もも、指の先から二の腕、わきの下から腰骨に向かって、ずるずるずるずると、
ぬめる粘液をなすり付けながら、撫で回し続けていった。それは熟練したマッサージ師の、
ローションをたっぷり塗りつけた腕による愛撫と似て、美知子の“ポイント”を的確に突いてくるのだった。
ビクン
「あ……いやぁ……」
美知子の熟れた肉体が、持ち主の意志に反して反応していってしまう。
彼女があげる、堪えきれない嬌声に調子付いたのか、『何か』はブラとショーツをあっさりと毟り取ると、
美知子の豊かな乳房にくるくると巻きつき締め上げ、女陰にやわやわと触り始めていった。
481 :
母美知子シリーズ:2007/08/03(金) 14:47:42 ID:PplbHCZL
「だめ……そこはだめっっ!」
女の本能で危険を察知し、体を揺すって『何か』を振り落とそうとするが、
それはかなり滑っているはずなのに、吸盤で吸いついているかのように、彼女の肌から離れはしなかった。
「もぅっ!! いったいなんなのぉ!!」
涙でにじむ視界の中に、美知子は確かにそれを捉えた。
蛸に似ていて、蛇にも似ている。その長い体の先端には、小さな口がついていて、
その周りに小さなイソギンチャク状の突起がいくつも付いている。全体が粘液にまみれてヌラヌラしていて、
いやらしい肉色をしていて、あちこちにイボみたいなデコボコがついていて……。
そう。それは触手だった。一本や二本ではない。それこそ数え切れない数の触手が、
うようよと蠢き、美知子に絡みついていたのだ。
482 :
母美知子シリーズ:2007/08/03(金) 14:50:30 ID:PplbHCZL
「きゃぁぁぁぁぁーーーーーーーっ」
美知子は悲鳴を上げた。
だが、悲鳴を上げるために口を大きく開いたのがいけなかった。触手がその口めがけて殺到したのだ。
「むぐ……!!」
ぬめぬめと生臭い触手が3本、美知子の小さな口内へと潜り込んでいった。
触手はそのまま食道を下り、彼女の胃の内部へと侵入していく。
「……むっぷ。うぇっ……」
嘔吐中枢を刺激されて、美知子がえずくが、もちろん胃の内容物を吐き出すことはできなかった。
それほどまでにみっしりと口から胃にかけてを触手に占められていたのだ。
胃の内部へと入り込んだ触手は、その先端を大きく開くと、中からスポイト状の器官を露出させた。
そして、
びゅーーっ びゅびゅーつ
と、粘液を発射したのだった。
483 :
母美知子シリーズ:2007/08/03(金) 14:53:09 ID:PplbHCZL
(あ! 中で何か出してる!! ……私、しゃせい……? されてる??)
胃が重くなっていくのが判った。粘液はたちまち胃を満杯にし、食道に逆流し、
口の中まで溢れてくるのがはっきりと判った。
(いやいやいやーーーーーっ)
口いっぱいに、甘い味が広がっていく。予想とは違い、それは苦くはなかったのだ。
相変わらず生臭さはあったものの、甘いクリームシロップ、その味とよく似て美味しくさえあった。
ただ、舌触りは非常に悪かった。なにか繊維質のようなものが混ざっているような、
そんな感覚を美知子の舌は感じ取っていた。
それは、美知子を絶望の底へと突き落とす為の物質であった。そこには触手の“胚”と、
彼女の遺伝子を支配し分解し組み替えていく、ウィルスにも似た微小な“触手”が含まれていたのだ。
『彼ら』は、本体から分泌されるや否や、繭美の肉体に侵入し、彼女を人間とは別なモノに造り変えていくのだった。
いくら繭美が嫌がろうと、この時点で既に彼女の躰は取り返しがつかなくなってしまっていたのだ。
(何これ? よくわからないけど、いやだぁぁ!)
けれど、粘液の噴出は止まらず、行き場を失った粘液はついに、繭美の鼻孔から吹き出してしまうのだった。
「げふっ げふぅぅっ」
鏡を見たら、そのあまりの惨めさに彼女は号泣してしまうだろう。
美知子じゃなかったのかYO!
485 :
母美知子シリーズ:2007/08/03(金) 15:18:01 ID:PplbHCZL
んー我ながらやはり駄作だ
名前も間違えるし・・
俺的には母美知子は萌えるのだが。
あるスレに出てくる,登場人物だが
誰か美知子が触手に猟奇的に犯される小説を代わりに書いてくれ
ちょ、おま、なんという人任せ
おまえの美知子への想いはそんなものか!
首すげ換えSSでいいのか!?
美知子への情熱とエロスをぶちまけれ!!
…美知子さんが誰だか知らんけどな
488 :
牙香具師:2007/08/04(土) 02:19:16 ID:xeUDZfeH
俺たちは大変なかんc(ry
美和子という名前を考えてみるんだ。
美和子を愛してるなら何度も連呼するべきなので
美和子美和子。
子はノイズなので取り去ると・・・
つまり!
触手絵師としても有名なあの人のことだったんだよっ!
な・・・なんd・・・マンドクセ('A`)
489 :
牙香具師:2007/08/04(土) 02:22:05 ID:xeUDZfeH
と、思ったら、
美知子ではないか・・・・
俺にだって・・・間違えることは・・・ある・・・ o....;.rz
アヒィィィ!
491 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 09:24:16 ID:OoD6ky+k
実在している子煩悩でしかっりものの母美知子が猟奇的に触手に
犯される作品は是非とも読んでみたい
493 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 18:59:27 ID:KCPDg+LV
それは、そうでしょう本人も首だけ挿げ替えてるって言ってるわけだし
みんな、そんな事分かってるよ
盗作なら盗作で、自作でもない文に『駄作』なんて言ったら失礼極まりないよな。
その上で、母美知子とやらのSSを要求するなんざ、盗人猛々しいってヤツでないかい?
とりあえずsageようか、夏なんだから
>>479-483はかわいそうな池沼の行動なんだからスルーでおk
なんとなく
>>493からは本人臭がする
触人さん達元気かな……
11スレ目の754からの続きです。
吊り上げられた手首の痛みがなければ、理性を保っていられなかったかもしれない。
人外の絶頂を立て続けに味わったユキエの体は、
未だに暴力的な愉悦の余波によって蝕まれて続けていた。
全身が熱病に冒されたかのように燃え火照り、脚に力が入らず自分を支えることすら出来ない。
弾けとんだ思考も戻らず、何か考えようとするたびに、自らの熱で集中力が溶かされてしまう。
なぜなら、触手に宙吊りにされたユキエの股間では未だに少女が口淫を続けていたのだった。
やや垂れ気味の目元が特徴的な、茶色がかったウェーブの髪を肩で切りそろえた容貌は、
年相応の格好をしていれば良家のお嬢様といっても差し支えない。
その少女が性的趣向を煽るブルマ姿で巨根と化したクリトリスを咥え込んでいるのだ。
既に限界以上に射精した胴体を無理矢理しごいて奮い立たせ、目一杯の吸い口で
管に残った一滴までも吸い尽くそうとする。
「あぁ、んぐぅ、、」
ときおり少女は立ち上がり、口に含んだ精液をユキエに口移しする。
「ふふ、自分の精子なんだから、ちゃんと飲み干すのよ。」
背後からは、もう1人の女、キョウコが手を回していた。
彼女のほうはユキエと同年代、20代半ばに見えるその顔は切れ長の瞳のせいもあって
酷薄な印象を受ける。背中を流れるユキエの黒髪を掻き揚げ、
あらわにしたうなじに印象どおりの冷たい口付けの雨を降らせる。
「、、んふ、むぅぅぅ」
驚くべきことに、少女は自分の腹の中に飲み込んだ精液を吐き戻しながら
ユキエに飲ませていた。可憐な唇ごしに不気味な流動物をとめどなく注ぎ込まれる。
その責めはもともと口付けが弱点のユキエに、新たな悦びを見出させるのに十分だった。
窒息寸前に陥りながらも、少女の唾液と胃液がブレンドされた自らの精液の味に
頭の中が甘く痺れて行くのを止められない。
「あら、感じちゃってるの?」
さすがに意外といった感じの冷たい息が耳にかかった。
「でも、そういう事なら、」
ユキエの動揺を見て取ったキョウコの指先が、ジャケット越しに背筋をなで下ろすと、
そのままスカートの中へ入りパンストの内側にまで潜り込んだ。
そして、爪の伸びた指先が下着を押しのけ、息づき始めた菊門を捕らえる。
「もっと良くしてあげる。」
指輪をはめたままの中指がユキエの肛門へ捩じ込まれた。
「!!」
歩調を合わせるように少女の口付けがより一層深くなり、蠢く舌が喉の奥までを愛撫する。
唇と肛門、体の上下から注がれる愉悦から逃れる術は無く、
あっという間にユキエは絶頂へと追い詰められていく。既に何度も満足させられて
相当に臨界が高くなっているはずなのに、いとも簡単にそこが見えてくる。
指輪が肛門を出入りすると耐え難い痺れに襲われ、
頭に走った閃光に意識までが持っていかれそうになった。
(も、もだめぇッ)
ユキエがまさにその時を覚悟した瞬間、女の指先が引き抜かれた。
触手の拘束も解かれ、ユキエは呆然とその場に座り込んでしまう。
「なんで、やめちゃうの?お姉さんもうすこしでイキそうだったのに。」
「ふふ、自分だけ気持ち良くなるのはずるいかなって思ったの。だから、、」
キョウコは座り込んだユキエの眼前に股間を突き出した。
彼女自身はハイレグカットのレオタードをまとっていたが、
到底そんなものには収まりきらない巨大な男根がそこにはある。
胴回りが少女を犯していた時よりも一回り大きく膨張し、
節々には不気味に蠢く無数の突起が生えだしていた。
「さっきから私たち一度もイッてないのよね。」
「そういう事ね。私もお姉さんに気持ちよくして欲しいな。」
反対側から少女のものとは思えない、隆々たる巨根が頬に突きつけられる。
彼女はブルマを半ずらしにし、天を突く巨根に指を添えて無理やり前に向けていた。
「あ、く、そんな、、」
「嫌ならここで終わりね。言っておくけど自分で慰めるのは駄目よ。」
触手を使ってすかさずユキエの両手を封じながら、
キョウコは腰を一段と彼女の方へと向ける。
「は、あ、」
ユキエ自身、もはや一度果てるしか体を冷ます手立てが無いことを理解してしていた。
こうして、僅かに身をよじっただけで尻の余熱が燃え広がり、体の芯を疼かせてしまうのだ。
やがて、観念した瞳が閉じられて、顔がゆっくりと2人の股間へと向けてられていく。
「ふふふ、素直でいいわ。じゃ、まずはお尻に挿れて欲しい方から咥えなさい。」
間近にみると2人の男根の姿形がより鮮明にわかる。少女の太く逞しい隆々たる巨根、
胴体に無数の節くれが生えたキョウコの異形の男根。つきつけられた2つの肉の凶器は、
本来そこにあるはずが無いという以上に、人間のモノとは決定的に違うグロテスクさを持っていた。
その中で、ユキエは異形の方を選んでいた。尻に味わった指輪の感触が忘れられないのだ。
指輪よりずっと太い節くれが無数に蠢めく男根。それが挿入された時の快感は
先ほどの比ではないだろう事は想像に難くなかった。
「くぅ、こ、こうしないと正気をたもてないから、、だから、、」
「ふふ、墜ちないきらない所なんて、ますます好みよ。さぁ、咥えなさい。」
震える唇が目一杯開かれ、異形の男根を飲み込んでいく。その瞬間は、ユキエが初めて
自らの意思で陵辱を受け入れた瞬間だった。
「ん、、くぅ、、」
頬を一筋の涙が伝ったが、少女の先走り液がたちまちそれを上塗りする。
「ほら、口だけじゃなくて、ちゃんと指を使ってリオにも奉仕しなさい。」
「はんぐむぅぅぅ、、」
後にはくぐもった悲鳴が聞こえるだけであった。やがて、
「はぁん、出すわよ、んッ!!」
「あぅ、お、お姉さん飲んでッ!!」
2人の女の歓喜の叫びと供に無限とも思える射精が注がれ、
制服姿のユキエを身も心も白濁で染め上げていった。
「はぁ、はぁ、、はぁぁ、、、」
静寂を取り戻した空間に汚された女の息遣いだけがこだまする。
胸元にあしらったスカーフ、ジャケットの袖口、スカートの裾、そして引き裂かれた
パンストの裂け目。呆然と膝立ちになった彼女は、スーツ姿のそこかしこから
白濁液をしたたらせていた。頬には穢された黒髪が張り付き、とけた口紅が濁った
唾液と供に雫となって床に落ちていく。暴虐の限りを尽くされた無残な陵辱姿だったが、
その瞳にはまだ理性の光が残っていた。
「さすがに捜査官といったところかしら。
でも、精液をかけられてイッちゃうなんて、相当な好き物ね。」
「それより、ねぇ、キョウコ、わたしもう、、」
「そうね、前戯はこれぐらいで、そろそろメインディッシュをいただこうかしら。」
前戯という言葉に彼女、ユキエの眉が僅かに歪んだ。
(ここまでされてもまだ前段階に過ぎないと言うの?)
前後からユキエを挟み込んだ2人の男根が、ヴァギナとアナルに同時に捩じ込まれた。
「あぁッ!!」
身悶えるユキエを押さえ込み、2人の陵辱者は淫欲に満ちた笑みを浮かべる。
だがここで予想外の事態が起こる。興奮した少女の手元からカプセルが零れ落ちたのだ。
直後現れた2匹の羽蟻型妖獣がユキエを挟んだ2人を更に背後から抱き上げ、
うねる卵管をそれぞれの尻に捩じ込む。
「ちょっとリオ、な、、、なにを、、はぐぅ、、」
「あぁ、き、きつい、、」
しかもその衝撃でさらに別のカプセルまでが割れ、闇の中から10本もの触手が伸びだす。
それらは2本づつが1対となって捻り合い、残された穴、
キョウコとリオのヴァギナへと突入した。
「はぁっ!!、こんなに、多すぎ、るぅ、、、」
「あぁ、て、手が滑って、、んくぅ、」
残った6本が搾乳器へと形を変え、絡み合う女たちの胸元に潜り込み乳房へと吸い付いていく。
「あ、くぅ、、乳首の中にが、熱いのが、入って、、」
少女の苦しげな声が唇からもれる。彼女にとってもこれは想定外であった。
触手たちはお椀型に開いた口で乳房を飲み込むと、内部に仕込んだ毒針を乳首に打ち込む。
搾乳剤が流し込まれた乳房が張りを増したところで舌を螺旋状に絡めて絞りあげ、
同時に強烈な吸い口でもって乳腺の最奥から母乳を吸い上げはじめる。
「いや、いやぁぁ、そ、そんなに、吸われたら、出ちゃ、、う、あぁッ!」
泣き叫ぶキョウコの悲鳴が響き渡った。彼女はサディスティックな性格に反して、
自らが受身に回ると途端に脆くなる。さっきまであれほどユキエを陵辱しておきながら、
いざ自分が責めを受けると、まるで暴漢に襲われた処女のような有様で泣き喚いていた。
「はぁ、、あ、あなた、たち、すぐに止めないと、、、くぅ、んぁ、」
ユキエに向かった一本は股間で勃起するクリトリスを絡めとるのも忘れない。
胴体をぎゅうぎゅうと締め付け、彼女から母乳とともに精液までもを搾り出す。
「ふはぁ、だめなの、一度動き出すとしばらくは、、んむぐぅ、はぁぁ、お姉さんのミルク、おいしい、、」
搾乳器は時おり乳房を離れて唇に潜り込む。そして溜め込んだ母乳を喉の奥へとぶちまけてくる。
もちろん搾乳器が離れている間は母乳を漏らさぬよう、乳首を締め上げてきつく栓をするのを忘れない。
「あう、そんなに、きつく縛れたら、、はぁう、わ、私にも飲ませるの、、んむぐぅぅ」
ユキエにはキョウコの母乳が注ぎ込まれた。そしてキョウコにはリオのものが。
「ふむぅ、、んぐぅぅ、あぁ、、」
互いの母乳を飲まされあい、女たちは一体感を強めていく。さらに妖獣は巧みな愛撫の連携で、
彼女たちの絶頂感まで完璧に同期させていく。
「はぁ、い、イッちゃぅ、、」
「あぁぁ、だめぇ、だめなの、こんな、いやぁぁぁ!!」
「くぅ、、あぅ、い、、く、、、、」
羽蟻妖獣の卵管がうねりを上げ、ユキエの前後の穴に埋められた男根も張り詰めていく。
キョウコとルイに2本づつ差し込まれた触手も頭をパンパンに膨らませた。
「あ、貴方たち、こ、この化物たちに、、どれぐらいの、精液をしこんで、あぁァツ!!」
大量射精でイキっぱなしさせられた経験が頭をよぎり、ユキエの問いかけは悲鳴に近い。
「さ、3分射精できる程。でも、羽蟻の卵に精力増強剤を仕込んであるから、
私もキョウコも、、それに触手たちも10分位は収まらないかも、、んはぁ、、」
絶望的な時間だった。それほどの射精を受けて正気を保っていられるはずがない。
もはや観念するしかないユキエの背後で、キョウコの悲鳴がまずあがった。
「いや、いやぁぁ、膣内射精は、、いやぁぁぁぁ出てるぅぅ!!」
「あぁ、触手が出そうとしてる、、はぁぁ、お尻にも、それに私も出そう、、
あぁ、お姉さん受けとめてぇぇ!」
「ん、、熱いのが、、く、る、はぁッ、イクぅぅぅ!!」
続けざまに悲鳴をあげ、絶頂を告げた3つの肉体に熱い濁流が注ぎ込まれた。
同時に押しとどめることの出来ない絶頂の連激が女たちを包み込む。
彼女たちは絡み合った体を震わせ、思い思いの悲鳴をあげながら、
終わる事を知らない昂ぶりに身体と意識を焼かれ続ける。
腹を容赦なく埋め尽くした粘液の濁流が、彼女たちの意思を無視しその身体に快楽を与え続けるのだ。
その中でも陵辱の中心にいるユキエの苦悶は一層際立っていた。
触手の精液と羽蟻妖獣の卵の効果を受け、彼女を犯すルイとキョウコの男根が
さらに凶悪な変化を遂げていたのだ。
膣を埋めたルイの男根は精管を細く尖らせて子宮の中にまで入り込み、
更にその奥の卵管に向けて精を放ってくる。
「はぁう、あぁぁ、、」
卵巣に直接染み渡る射精に腰が跳ね上がった。
深すぎる射精を受けたユキエは体の奥底に注がれる熱い奔流に成すすべなく身悶える。
さらに、尻にささったキョウコの男根が射精に卵をミックスした。
「ひいぃぃぃ、お尻がぁぁ!!」
こぶし大の殻付き卵が肛門を通るたびに灼熱のような愉悦が背筋を貫く。
それは指輪の時の比などではなかった。しかも直腸が卵で満たされると、
今度は浣腸液が流し込まれ、すぐさま卵は回収される。そして腹が空になると
また卵が押し込まれる。ユキエの尻でそれが延々と繰り返されていた。
「お、お尻が、すごい、も、もう、だ、だめぇ、、、」
開きっぱなしになった肛門からは精液と腸液が溢れ、
下着とストッキングをドロドロに汚した。はだかれた胸からは搾乳器でも
吸いきれない程の母乳が溢れ、臍を伝って下腹へと滴りおちている。
まさに決定的な破滅が彼女に訪れようとした瞬間、
今度はユキエは身体の外側から来た閃光と熱に包まれた。
衝撃波で激しく吹き飛ばされた彼女が状況を認識したのはそれから30秒程が経った後だった。
あたりに轟音が立ち込め、天井の一部が崩落している。その上からサーチライトが差し込み、
銃声が化物たちを薙ぎ払っていた。
「少し遅かったようね。」
やがて聞きなれた上官の声にどうやら助かったことを認識すると、
その場でユキエの意識は途切れた。
医療班に委ねられその場を離れた彼女には、
キョウコとルイの2人の行方について知る由はなかった。
亀の上、長文失礼。
とりあえずこれで終わりです。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
GJGJGJ!
Sir!スレ沈滞阻止の為にも
>>496氏に続きます!Sir!
〜粉砕天使ナツメ 第二話 前編〜
「ハァ…、ハァ…、ハァ…、ハァ…、ハァ…ッ!」
無人の校舎に響き渡るハイテンポな靴音。月明かりに照らされる廊下を一人の少女が駆け抜けていく。
ひっきりなしに振り返りながら、短いスカートが翻るのもお構い無しに、瞳の淵に涙を湛え、背後に迫り来る脅威から逃れようと我も忘れて走り続ける。
先程まで一緒だった友人とも既にはぐれてしまった。果たして彼女は無事だろうか。いや、今はそれでころではない。だって――――――――――、
コツン……、コツン……、コツン……、コツン……、コツン……、
その少女の後を静かに付け回す靴の音。哀れな獲物に迫る運命の刻へのカウントダウン。
「ハァ…、ハァ、ヒィ…、ハァ………ッ、フ…ッ!」
迂闊すぎた。皆と一緒にいれば夜でも化け物は襲ってこないと、何の根拠もなしにエリカは信じていたのだ。美しい顔を恐怖に歪めどれだけ走り回ろうとも、その足音との距離は一向に広がらない。
大腿筋が悲鳴を上あげるほど脚を酷使し、酸素の回らなくなった頭は眩暈さえ起こしているというのに、背後の踵を繰り出す音は一定の間隔を保ったまま優雅にエリカを追跡してくる。まるで悪魔との鬼ごっこ。
あるいはお釈迦様の掌の上で逃げ回っているような、そんな感覚に陥ってしまう。そんな彼女の瞳はひとつの標識を捉えた。
―――――職員室。
巣穴を見つけた兎のように、迷わずその部屋に飛び込み、乱暴にドアを閉め、大急ぎで鍵を掛ける。
もう一箇所の出入り口も忘れない。デスクの影にその身を滑り込ませ、背中を丸め、恐怖に震える体を両腕で抱き止める。出来る事ならこの荒い息も、心臓の鼓動さえも、いや、全身のあらゆる音源を止めてしまいたかった。
コツン……、コツン……、コツン……、コツン……、コツン……、
来た。足音が徐々に近くなる。神様の慈悲でも悪魔の悪戯でもいい。
ガチガチ鳴る歯を必死で食い縛り、彼女はその響きが通り過ぎる事だけをひたすら祈るのみ。
コツン……、コツン……、コツン……、コツン!
祈りは届かなかった。足音は職員室の前で止まる。そして―――――。
コンコン、コンコン。
(―――――ひぃ!)
扉をノックする音。思わず喉のまで出掛かった悲鳴を噛み殺す。
コンコン、コンコン。
再び繰り返されるノック。完全にバレている。もう終わりだ。震える頬を涙が伝わる。いっその事、自分から身体を差し出してしまおうか。機嫌が良ければ最後の一線だけは許して貰えるかも知れない。
いや、駄目だ。そんな生易しい相手ではない。兎に遠慮する狼なんているはずも無い。
脳裏を過ぎるのは一学期の惨劇。帰宅途中、奴らに襲われて餌食になってしまった前の教育実習生。その第一発見者は他ならぬエリカだった。
捕まってしまえば、私も……、私も……、あんな姿に!!
どうすればいい?どうすればいい?どうすれば―――――。
………………………………………。
(…………………あれ?)
それきり事態は動かなかった。静寂だけがその場を支配している。
一分……、二分……、三分は経過しただろうか。物音一つ立てないまま、変化は一向に訪れない。
(まさか………、諦めた?)
助かったのだろうか。だが、足音が去っていった気配も無かった。それとも、今までの恐怖が全て幻覚だったかのような、そんな思案にさえ捕われる。
静まり返った職員室。時計の秒針の音だけが、やたら大きく聞こえて仕方が無い。頭を抱えていた両手を離し、恐る恐る顔を上げようとした時―――――。
ガタァァァァァァン。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
大音響と共に落っこちて来たのは、通気口を覆っていたアルミ製の金網。
ガランとフローリングの上に転がるその落下物の上に、ドサドサと、おびただしい量の蠢く物体が続いて降り注ぐ。
鎌首をもたげ月明かりに照らされるソレの正体は―――――。
(――――――――――蛇ッ!?)
ただの蛇ではない。なぜならその顔には獲物を見据える目も、飲み込む口も、チロチロと出し入れされる二股の舌も無い。
ウロコ一枚持たず鈍い光沢を放つ粘液を全身から滴らせたのっぺらぼうの蛇。
その頭部の形状は先端に小さな口を開いた亀の頭………、つまり剥け上がった男性器そのものである。
ドサドサドサ―――――ドサッ。
次々と天井の穴から這い出し、その数を増やすモンスター。
エリカは弾ける様に起き上がると、殆ど抜けかけている腰を引き摺るようにして扉へと一直線。
先ほど自分が施錠したドアを開けようと試みる。しかし。
「な、なんでっ!?なんで!?なんで!?やだ、開いてよっ!!!」
鍵が外れないのだ。ガタガタと扉枠の揺れる音だけが虚しく響く。
―――――ジュル。
背後に迫る湿った音。振り向いてはいけない。振り向いてしまったらもう抵抗できない。頭の中で何度も自分に言い聞かせる。しかし………。
彼女の本能は、背後でその身に迫っている脅威を確かめるべく、ゆっくりと首を反転させ、視線を後方に走らせてしまっていた。
「…………あ……あ、あ……あぁ…」
その光景を視野に納めた途端、もう彼女の喉から言葉は出なくなっていた。
ガタンと、一歩下がったエリカの背中が扉を鳴らす。ドアを背にした彼女は、密集隊形で床を覆い尽くす蛇の軍勢に取り囲まれていた。
―――――ジュルリ。
エリカを包囲する輪が小さくなる。降伏勧告だ。その身を我々に委ねろと、無言の内に迫られている。
「お………お、お願いっ。……許して」
ようやく喉が搾り出したのは哀願の文句。僅かな沈黙の後、蛇たちは返事の代わりに殺到した。
「いやぁぁぁぁぁあ!いやっ、嫌っ、嫌ぁっ!!」
瞬きひとつする間もなくローファーに鎌首を掛け、紺色のハイソックを這い上がり、ふくらはぎを遡上する突撃兵団。繋ぎ止める本体を持たず、個別に動ける触手たちの機動力は、人間の抵抗など物ともしない。
大量の粘液を内股に塗りこみながら、女の大事なところに一番乗りを目指し我先にと争う。
脚を閉じても太腿同士にできる僅かな隙間に頭を潜り込ませ、両手で払い落とそうとすればすぐさま手首に絡みつき、二の腕から半袖ブラウスの中へと潜入。
悲鳴を上げれば上げるほど、その声に反応して数は増すばかり。
―――――ズル、ジュル、グニュ、グチュ。
「あ、やめ、嫌あっ、嫌ぁぁぁぁぁぁぁ、ぁ、ぁ、ぁ…………………」
次々とスカートの中へ突入してくる蹂躙者。オーソドックスなシルクのパンティは、肌との僅かな隙間から驚くほどアッサリと蛇たちの侵入を許してしまう。
もう終わりだ。結局、素敵な恋なんて一度も味わう事の無いまま、エリカの青春に幕が下ろされようとしている。
――――――――――ズルリ。
大所帯へと膨れ上がった侵入者の重みに耐え切れず、純白の下着が一気にズリ落ちた。その中で夢見心地に浸っていた異形の者たちは、ハッと慌てて再度、脚美線の上をよじ登り直す。
エリカの膝からガクンと力が抜けた。彼女の身体は前方に倒れ込み、蛇の海へと頭から突っ伏したのだ。
「あ………、あ、あ、……………むぐぅ!?」
すぐさま一匹が口腔を占領。まるで椅子取りゲームだ。
あぶれた連中は仕方なくボタンを引き千切りブラウスの中へ。ブラジャーを押し退けるとその下の膨らみ襲い掛かりとぐろを巻く。
グニグニと、気の抜けた軟式テニスボールの様に変形させられる乳房。その先端は既に堅くシコリ始めている。
「むーっ、むーっ!むぐぅ、むん、ふむぅ………ッ!!」
舌で押し出そうとしても無駄だ。味覚器官と敵の筋肉のサイズは根本的に桁が違う。もう呼吸しか出来ない。それしか許されない。
全身を這いずり回る無足爬虫類の軍勢。その気になれば今すぐユカの穢れ知らぬ穴を貫くことが出来る。
だが、敢えてその上の肉芽に注がれる集中砲火。額を流れ落ちる汗、焼けるような喉、止め処なく流れる涙は止まる気配が無い。
――――――――――絶望。
それこそが究極にして他に類無き彼らの好餌。
ブツリと、ブラジャーのホックが壊れる音が職員室に響いた。大きく開かれた股の中心には、月明かりに照らされてキラリと光りが一筋。
少女の身体が女へと変貌遂げる為の下準備は、行為開始から僅か五分も経たず整っていた。下書きの終わった絵画は、ただひたすら筆の下ろされるのを待っている。
一方の蹂躙者。彼らは眼前でおねだりしている穴を差し置いて、その身をぶつけ合い、叩き付け合い、威嚇しあって仲違いに興じていた。
誰もが一番手を譲ろうとしない。同類の身を省みない自己主張が繰り広げられる。
その最中、争う一団を一際巨大な一匹が、鎌首をブンと振るって薙ぎ払う。威容に気圧された雑兵たちはそのまま後ずさり。異存も一発で失せたらしい。
満場一致で信任された巨根は厳かに進み出て、これからドッキングする秘裂をクイっとなぞった。ビクンと弾ける獲物の身体。弛緩し切った穴が下品に口を開く。
その一瞬を逃さず、挿入は敢行された。
くちゅ――――――――――ずずず……ぐ。
「ふむ………むっ!むぐぅ――――――――――ッ!!!」
目玉が転げ落ちそうなほど見開かれる瞳。虹のようなアーチを描く背骨。
骨盤が砕けてしまうようなメリメリという感触と共に、侵入者が深く深く、膣の行き止まりまで突き刺さる。
滝のような汗がドッと全身から噴出した。対照的な優雅さで、一筋の赤い雫が陰部から走る。
爆発寸前の鼓動もお構い無しに開始されるピストン運動。抽送の振り幅は大きく、深く、命さえも引きずり出さんばかりに腰を粘らせる。
「ふ、ふ、……むぅ!……ふむ!……むーっ!!」
流れ出る涎も、洟も、涙も拭うことが出来ない。
股間から徐々に込み上げてくる切なさにその身をただ任せるのみ。
異物の伸縮運動は徐々に激しくなる。窓から差し込む仄かな光の下、エリカの身体は水から上げられた魚のように跳ね回る。そして―――――。
「――――――――――――――むぐッ!?」
ごぷ、ごぽごぷ―――――――ぶちゅ。
吐き出される白いマグマ。圧力の高まりに耐えかねた陵辱者が上と下の口から勢い良く飛び出す。
そのタイミングに合わせて、職員室を埋め尽くしていた順番待ちの面々も、その身に滾らせていた液体を次々と発射。
窓ガラスに、デスクの上に、プリントに、日誌に、デスパイアの精がベチャリと飛び散り白く染め上げる。
「むぅ……、ハァ、ハァ、ハァ………あ……ぁ……」
一面に広まったスペルマの池。その中で無人島のように浮かぶ少女は息も絶え絶えにただ宙を見つめる。
どれくらいの量を飲み干したのか自分でも判らない。確かなのは辛うじて気道は確保されているという事だけだ。
眼鏡こびり付いた白点が、トロリと頬に滑り落ちた。
グジュル、ジュル―――――――ジュル。
視界の端で、ゆっくりと持ち上がる鎌首。座席が空くのを待っていた次の客だ。
弛み切ってゴプゴプと白濁液を垂れ流す陰部に、再びその先端が当てられる。第二部の幕開けである。
くちゃ―――――――ぐちゅぅ………。
「あ………あぁ…ぁ、びぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
途切れる意識が最後に紡いだ叫びは、とても人間の少女が発した物とは思えなかった。
♯
校舎全体に響き渡ったその絶叫に、ビクンとユミエは身を竦める。
また一人、餌食になった。これでもう五人。残すは彼女のみ。
三階一番奥のこの教室は不気味なまでの静まりを見せている。しかしその空気はとてつもなく重苦しく、そして異質だ。いつもの教室がいつもの教室でない。まるで異空間のように。
狩人はまだ満たされていないのだろうか。映画だったら、最後の一人は助かったりするのに。
もう泣いてしまいたい。だが、泣けば見つかってしまう。
そうなってしまえば、待ち受けているのは化け物との―――――――セックス。
(神様……!なんで、こんな……っ!!)
その身の震えを鎮めようと、我が身を抱き寄せたその瞬間。
―――――――ガラガラァァァァァッ、バタァン。
填められたガラスが割れんばかりの勢いで開け放たれるドア。そして。
「ちィ―――――――ッス!おコンバーン!!」
大音量で響き渡る体育会系の挨拶。その主は――――。
「キャァァァァァァァァァァアっ!!!」
褐色の鎧を全身に纏う、巨大なサソリ型のデスパイアだった。
「どうもー、夜這いでぇーす。失礼しまーッす、ってうわ狭ッ!?こんちきしょ、ぬぅぅぅぅぅぅん!!!」
一歩踏み出したところでガタンと音を立て止まる巨躯。
横開きの入り口に半身を挟んだ化け物が、巨大なハサミを豪快に振り回す。まるで落ち葉か何かのように木製のドアは宙を舞い、激突した掃除用具入れをベコリと変形させた。
「ぷーぅ、よっこらせ。あらヤダ奥さん、なーんてガッデム極まり無い寸法なんザましょ。いいかァ!覚えとけよォ!
オレ、総理大臣になったらゼッテー通達出すかんなッ!!全てのガッコーは大型デっちーが最低二体は並んで通れる間取りを義務付ける、ってよ!
オレらだって立派な市民!税金はエッチでお払いします!!ビバ、バリアフリー!!」
ガラガラと、整列されていた机と椅子を薙ぎ払いながら、デスパイアはユミエとの距離を縮める。迫り来る貞操の危機に、彼女は脇目も振らずその場から逃れようとする。しかし。
―――――――ドサっ。
「―――――――きゃあ!!」
「おーっと、何だよ何だよツレないねぇカノジョ。まーちょいと待てって。もう鬼ゴッコなんて年頃じゃァないだろ〜?こ〜んなにピッチピチしちゃってさあ。
むしろ、そろそろ大人の階段ってヤツを上がってみても、いい頃合なんじゃないかな〜?な、な、オレなんかどうよ?手取り足取りリードしてやるぜ、なぁ?」
床の上に倒れ込むユミエ。襲撃者の巨大なハサミが、彼女の右足首を捕らえていた。万力のようにギリギリと締まる凶器。
その気になれば人間の脚など一思いで骨の混じったミンチに変えてしまうだろう。
「いやぁ!放してっ、放してっ、放してぇっ!!!」
哀れな獲物は、辛うじて自由が利く方の足で、デスパイアにガシガシ蹴りを入れ抵抗する。だが、全身を甲冑に覆われた巨大な節足動物はビクともしない。
むしろ攻撃のたびに顔の前で翻るスカートに興味津々といった様子だ。
「うっほー!見える見える、白だよ白!ってかひょっとしてオレ、誘われてる!?だよなぁ!?
イヤッホォウ、来た来たOKサイン!任せとけよー、すっげぇキモチ良くさせてやるからなぁ!!」
長い尻尾がグニュンとユミエの方角に向けられる。そう、コイツはそこだけが普通のサソリと違う。先端に備わっている凶器は毒針ではない。
彼女の握り拳よりも大きな、ペニス以外の何物でもない物体だ。
「つーかキミ、まだバージンでしょ?当たり、当たり?やっぱなー!!ニオイが違うよ、ニオイが。マジで。
いやー、男冥利に尽きるぜホント。こんな可愛い子ちゃんの初めてを―――――――って、あ、くらぁッ!!」
素っ頓狂な声を張り上げる巨大サソリ。彼の掴んでいた革靴だけがスッポ抜け、ハサミの間に虚しく残っている。
最初で恐らく最後の幸運を手にしたユミエは、一縷の望みに縋り、一目散に廊下へと急ぐ。だが―――――、
ガラガラガラ―――――――バン。
「―――――――ひっ!?」
福音は唐突に途切れた。ノブに手を伸ばそうとした途端、真横に開け放たれた地獄の扉。
ユミエの前に立ち塞がったのは黒髪の女性。如何なる慈悲さえも飲み込んでしまいそうな漆黒の瞳が、微笑を湛え彼女を見据えている。
「あ……、ぁ………ぁ……っ」
ユミエは動けない。それ以上前に進めなかった。理屈ではない。彼女の本能が告げている。
目の前にいる女は味方じゃない。いや、そもそも人間じゃない、と。
「―――――――あうっ!!」
突如背後から襲った足元を薙ぐ一撃。ユミエは再び床と対面する。
起き上がろうとした瞬間には全てが手遅れ。彼女の上からデスパイアが覆いかぶさって来ていたのだ。
「んにゃろー。恥ずかしいのは分かるけどよォ、そこで逃げちゃダメだろ〜?せっかくの月夜なんだからさァ、スーパー子作りタイムはこれからだっての」
仰向けで組み敷かれるユミエの顔に、グチャグチャと涎を垂れ流すデスパイアの顔面が寄せられる。ベロリと一回、その巨大な舌が彼女のうなじを撫で回した。
「………随分と手こずってるのね。私、待たされるの嫌いなんだけど」
コツンと踵を鳴らす音。教室に踏み込んできた女は、そんなユミエの姿を見下ろしながら不満気に告げる。
「あ……、姐さん!?いつの間に?」
声に反応したのは意外にもデスパイアの方だった。
「今よ。危うくこの子とぶつかる所だったわ。………ったく、何やってるんだか」
「あぁ、そりゃ道理で。面目ないッス。―――――んじゃ、残念だけどコイツは姐さんの獲物ってぇ事で……………」
「もう結構。アンタがモタついてる内に何人も頂いたわ。だからサッサとして頂戴」
「イエッフー!!流石は姐さん、太っ腹ァ!急ぎますんでチョイトばかしお待ちを!!」
下敷きにしているユミエに向き直り、鼻息も荒く興奮気味にハサミを振るうデスパイア。その鋭利な先端が触れる度に、制服のボタンが弾け跳び、乾いた音を教室に響かせる。
「んー、チョーット控え目なサイズだけと、やっぱ女の子はこれっくらいが一番だよねー!!ウンウン。
いやさ、オレ、牛みたいにデカイ奴とかあんま好きじゃないから。これマジ。ンだからもー全ッ然気にしなくていーよー!!」
ブラウスの胸元を強引に開け放ち、その下から現れた綺麗な膨らみをデスパイアは絶賛。複眼の視線で一通り舐め回した後、真っ赤な舌を伸ばしてブラジャーを退け、もぎたての果実を舌の上で遊ばせるようにして、今度は物理的な舐め回しを加える。
剥き出しの乳房は、肉食動物に追い詰められた小動物のように震え、ひたすら怯える事しか出来ない。
「お願い……です……、み、み、見逃して……ください……っ!お願いですっ!!」
追い詰められたユミエが縋るのは、頭上で佇む黒髪の女性。味方ではない。そう分かってはいるが、それでもユミエは女に助けを求めた。
人間ではなくても、同じ女性なら………、そんな僅かな思いが彼女を駆っていた。しかし現実は非情である。
―――――――ベチャリ。
返事の代わりに、ユミエの顔のすぐ横へとベトベトに濡れた物体が放り捨てられた。
月明かりに照らされたそれは五枚の下着。ドロドロに汚されウエストのゴムも伸び切ったショーツだ。
「ふふ、お友達は一人残らず私がご馳走になったわ。大した魔力も無かったけど、お口の締まり具合はどの子も合格点ね」
白が二枚に水色と桃色が一枚づつ。最後の一枚は水玉模様。いずれもクリーム色の液体にまみれ、所々真っ赤な血のスポットが付いている。
つい先程までこの薄布を履いていたであろう少女たちは、恐らくもう…………。
「部長さんだけ助かっちゃたら、他のみんなが可哀想よ。上級生なら婦人科でも後輩の面倒見てあげなきゃ。ね」
「な、なんで………!?貴女なんで……っ、そんな事を……平気で…ッ!?」
涙ながらに問い返すユミエの顔を、ズイっと真っ黒な瞳が覗き込んで来る。微かに鼻を突く香水の香り。そして彼女は言い放った。
「美味しそうだったからよ」
ナイトガウンを翻し、唇をこれでもかと三日月型に歪め、女はニンマリと笑っていた。
♯
「……さ。早いトコやる事やっちゃってくれる?」
「あのー、姐さん。大変申し上げににくいんですがー………」
今度は何だ、サソリの方から異議申し立てが上がった。
「…………………何よ?テンポ悪いわね」
「スンマセン。まあチョットばかし聞いて下せぇ。オレもホラね、もう結構いいトシでしょ。
いい加減、そろそろ嫁さんの一人も貰ってガキ揃えて見せないと、なんつーかその、男が廃るワケよ。
いや、女の姐さんにまで、こんなん分かれなんて事ァ言いませんよ。うん」
ポリポリと、バツの悪そうにハサミで頭を掻くデスパイア。恐ろしいまでにミスマッチな仕草だ。
「で、なら何が言いたいワケ?」
「そんでまぁ、その、せっかくこのお嬢さんにオレの子種流し込んでもさ、ここに放置プレイしたら病院に担ぎ込まれて中まで洗われて全部台無しじゃん?
でさ、オレ的にはこのお嬢さん、なんとかしてお持ち帰りしたいんスよ」
それを聴いている女は徐々に目を細めていく。あからさまにご機嫌斜め。危険信号だ。
「何考えてるのか知らないけど、どうせこの子も大した魔力は持ってないわ。街で一晩物色してれば、こんな小娘より上物は腐るほど手に入るわよ?」
「いやあのそうじゃなくって、ぶっちゃけスゲェ好みなんすよ、もう。そこでさぁ、姐さんあんましワガママ言えた立場じゃ無いんスけど。どうかこのオレの気持ち、ソイツを酌んじゃ頂けやせんかねぇ……?ホントこの通りで……ダメ?」
ガラにも無く、顔の前でハサミをスリスリと擦り併せるデスパイア。そんな滑稽なリアクションの最中でも、ユミエを組み敷く脚の力が緩むことは無い。
「駄目」
嘆願は虚しく退けられた。
「泣いていいスか?」
「駄目」
ちぇっと舌打ちし、デスパイアはコツンと椅子を一個蹴飛ばす。
「我慢なさい。この子達は撒き餌よ。最高の獲物をここに呼び出す為のね」
―――――――撒き餌。
そんな物の為に、自分はレイプされるのか。他の部員たちは踏み躙られたのか。怒りと絶望に震えるユミエの頬から、大粒の涙が流れ落ちる。一方の蹂躙者は残念そうに、大きなタメ息をつきながらユミエに向き直った。
「ゴメンネー、お嬢ちゃん。なんかオレたち結局ロミオとジュリエットで終わるっぽい。
だからさァ、せめて今夜は夜が明けるまで相手してやるから、それで我慢してくれなァ」
ハサミの先端でクイっとユミエの頬を拭い、掬い上げた涙をぺろりと舐める。
「そんじゃあ、これ以上焦らしちゃうとお互い萎えちゃうし、姐御の雷落ちると怖いから、ぼちぼち合体と行きますか」
ズルリと、尻尾の先端の皮が剥かれた。チーズのような異臭が辺りを満たす。
現れたのは真っ赤に怒張した欲望の塊。巨大なペニスは所々に“返し”が設けられ、一度挿し込まれたが最後、被害者には抜くことが出来ない凶悪な造りになっている。
オマケにその窪みにドッサリこびり付いている大量の黄色い恥垢。衛生状態が最悪である事は疑う余地も無い。あんな物挿入されたら一巻の終わりだ。何を伝染されるか分かったものではない。
トドメに切っ先で酸素不足の金魚のようにパクついている穴は間違いなく精液の射出口。その気になれば人間の小指くらい入ってしまいそうな直径が通過する液体の量を何よりも雄弁に物語っている。
思いつく限りの絶望的要素を満載したその尾がググッと撓った。背中側に持ち上げられていたソレは、逆方向へと反り返って所有者の胴体下へと滑り込み、組み敷かれたユミエの下半身を目指すのだ。
「あ、大丈夫だよこれ。入れる時はちゃんと通るサイズまで縮められるから。まァ、中で元に戻るんだけどねー。だはははは!!」
「いやぁぁぁぁあ!やだぁっ……放してッ!そんなの嫌だぁぁあっ!!!」
「うんうん、誰だって初めは怖いんだよ。ホラ、俺の手ぇ握ってイイからさ」
力の篭った内股を掻き分け、ユミエの短いスカートの中に臭気を放つ先端が吸い込まれていく。
「は〜い、おぱんちゅさ〜ん。ちょっと脇から失敬しますよ〜」
「ひ……ひ、ひ、ひぃぃぃぃぃぃいっ!!!」
股間に達した逸物がクイっとショーツの股布をズラした。暴かれる桃色の秘裂。今夜まで誰一人触れさせずに来た女性のシンボル。だが、その運命も今や風前の灯。そして遂に―――――――、
「ほんじゃま、そ〜れドキドキドッキング〜、パン横そ〜にゅ〜!」
「や、ひぁ………!いやぁぁぁぁぁぁあ、あふぅ、ひあぅ、痛ぁぁぁぁぁぁあ!!!」
ぐにゅう―――――――めりめりめり…………
「よぅし!もうチョイ奥、もうチョイ奥なぁ〜!あ、そうそうそう!!うっほ、いいカンジ〜!!」
「痛い!い、い、い、………あ、あぁぁぁぁ……………………ッ!!」
聖域に雪崩れ込み暴虐の限りを尽くす肉の柱。滴り落ちる純潔の証。背骨に沿って電極を打ち込まれたような衝撃が全身を駆け巡る。
下半身を裂かれるような痛みから逃れようと、ユミエは死に物狂いで腰を浮かすしかない。
「おーし、そうそう、ここで浮かすんだよ。な〜んだ、バッチシ分かってンじゃな〜い!!やっぱお年頃ってヤツだよねー。お嬢ちゃん、きっと床上手になるよ。彼氏が羨ましいぜ、くぅ〜!!」
「い、い、あ………ッ。……ぬ、抜いて!は、早く……抜いてぇッ!!!」
「ヌ、ヌいて!?ヌいてと来たか!?いっやー、こりゃ参ったねー。おねだりされちゃったよ。ヌいてだってさ、マジ積極的。
よぅし任せろお嬢ちゃん。欲求不満が溜まってたんだな?オレも男だ。存分にヌかせて貰うぜ。
見ろよコレ。ギシギシだろ?中にすっげぇ溜まってるからさ。お望み通りその身体ん中にたっぷりヌコヌコしてやるからなァ。くぅーもー、サイッコォー!!!」
どこまでも白々しい曲解。見ろと言われてもこの体勢でユミエの視線は逸物に届かない。
だからそのモンスターがどれだけ膨張しているのか彼女にとっての知る術は唯一、陰部を突き上げる異物感のみである。確かめるまでも無く明らかにソレは巨大化している。これ以上膨れられたら骨盤が砕けてしまいそうだ。
「ハイ、ここで振る!恥ずかしがらずに、あ、それワン、トゥー、ワン、トゥー!!もっともっと、リズミカルに!!」
「あふ……、やぁ…ひ…、ぎ……、あン!あふッ……、い、いたっ……はひぃ、あ……、ぁン!!」
「いいよ、いいよ〜、キッモチー!あ、そーそー忘れてた。お尻で“の”の字を描くように動かすと、男の人とっても喜ぶから覚えといた方がいいよー。ここ、テストに出るからねー」
彼女に出来る足掻きはそのストロークに併せて全身を上下させ腰を振り続ける事。極限状態のベリーダンス。とても抵抗なんて呼べる行為ではない。むしろ奉仕だ。恍惚に浸り呆けるデスパイアの顔が何よりもそれを証明している。
だが、こうでもしなければユミエの膣は破壊されてしまう。否が応でも楕円軌道を描く下半身。小振りな乳房はゼンマイ仕掛けの玩具の様に胸板の上で飛び跳ていた。
「うっほ〜!出て来た出て来た、らぶらぶじゅ〜す!絞りたてドリンク飲み放題ィ!!」
「あう、やぁっ、お、お願いっ!!もう、あ、もう止めてぇッ!う、うご……あっ、動か、ないっ、……でぇ!!」
滴り落ちる透明な雫がチュルチュルと小気味良い音を立てながら肉棒に吸い上げられる。
勢い余って振り飛ばされた愛液は教室の床に透明な斑点を刻み、その上に柔らかなお尻が何度も何度も叩き付けられ、ペタンペタンと音を立てながら恥ずかしいシミを伸ばしていった。
「お、お、お!?来た来た来たァ!オレの愛しのムスコ達が、込み上げて参りましたよォ!!」
ボッコリと、ラグビーボールのような膨らみがデスパイアの尻尾の中をやって来る。
そのコブに詰まっているモノは、………恐らく本人の解説する通りなのだろう。何にせよ狂ったように腰を振り続けるユミエにはもうどうすることも出来ない。
早く行為を終わらせて欲しい。それだけが彼女の願い。そんなに大逸れた望みではないハズだ。しかし、今日は危険日だ。今、ここで出されたら………。
「そんじゃ、とびっきり熱い夏の思い出!このオレのレッスン、存分に受け取ってくれよなァ!撃ち方よ〜いッ!!」
「い、ひ、あぁぁぁ……、や、やめぇ………、ひぁう、……止め……てぇ……」
「いやムリ。オレ早漏。―――――――ってなワケで発射ァァァァァァァァア!!!」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁあッ!!!」
ごぶごぶごぶ……―――――――ごっ、ぶしゅぁぁぁぁぁあ。
「あ…、あ…、あぁぁぁあ、熱い!熱い!あ、あ、熱いィイ!!」
お腹の中で煮え滾る釜が横転したようだ。大物を咥え込んだ膣にその煮汁を受け入れる余力がある筈も無く、接合部から鉄砲水のように迸る白濁液。横倒しの机に、椅子に、化け物の精液が降りかかる。
脇に掛けられていた私物も一瞬にしてベトベトだ。壁にまで届き、ロッカーも既に使用不能。
恐るべきスペルマの逆噴射は、その上に張り出されている美術の作品までも真っ白に塗り潰してしまった。
「んー、はぁ〜………。やっぱこう、中出しってのはだな〜………。なんて言ったらイイのかな、こう…………。
ぶっ放した後にヒクヒクしぼんでいくナニを、女の子のアソコが優し〜く締め上げてくれるトコに醍醐味があるんだな。
こんなカワユイ子が最後の一滴までチョーダイっておねだりして来てると思うと、くぅ〜、もォたまんねぇっすよ!」
「ああ。そう。機会が有ったら参考にさせて貰うわ」
事後の幸福感をわざわざ言語化するデスパイア。だが、その下に組み敷かれた少女はもう反応しない。虚ろな瞳で何やらうわ言を並べている。代わりに声を掛けてきたのは壁にもたれて一部始終を見学していた女。
「よ。と。さて、終わったみたいね」
背中を壁から剥がし、軽く背伸びをし身体をほぐしている。そのすぐ隣まで飛び散っている白濁液にもお構い無しの様子だ。
「………へ?なに言ってんスか姐さん。今のはホンの前書きッスよ?オリンピックで言うなら開会式。映画で言うなら予告編ってトコで。
まだオレの中のモノはバケツで汲み出すほど溜まってるんスから!!嘘じゃないっスよ!?見せろってんならマジで出しますから。これホント!!」
ゴキゲンだ。盛り切った化け物はハサミをブンブン頭上で旋回させて主張する。流石にと言うか、耐えかねた様子で女の顔がゲンナリと歪んだ。
「……ああ、なんか、もういいわ。そこらへん散策してくるから、気が済んだら呼んで頂戴な」
「サー、イエッ、サー!!」
ガラガラとドアを開け、待ち疲れた様子で教室を後にする。
「最高の獲物ねぇ……。なんつーか、姐さんも一途だよなァ」
その哀愁漂う後姿を見送るデスパイア。誰に聞かせる訳でもなく、率直な感想を口にする。
「女同士の禁断の恋ってヤツも、なかなかどうして難儀なモンで」
少しでも好みの女を見掛ければ好き放題犯しまくって生きる彼には、到底理解出来ない人生だ。
軽蔑している訳ではないし、かと言って憧れている訳でもない。彼女と組むのはあくまでエンジェルを犯る為だ。早い者勝ちは暗黙の了解である。
ただ……、もし、あの女の方を自分のモノに出来るとしたら………。いや、論外だ、論外。分を弁えない者は長生きしない。これは真理だ。なんせ彼女は……。
「う……ぁ、……あ……、ひく……、ひっく……」
「ん、あぁ?………あっ、メンゴ、メンゴ!忘れてたわ、なははは!」
下から聞こえてきた啜り泣きにデスパイアの意識は引き戻される。快感の引き潮も去り、再び疼きが満ち始めていたところだ。そろそろゲーム再開せねば。
「いや〜、神様も人が悪いよねぇ。女の子のカラダをこんなイジワルな造りにしちゃってさぁ」
ズクンと尻尾を波打たせ、管の中に残留していた精液を、残さずユミエの中へ注ぎ込む。
次の弾は既に砲身の機関部に装填済み。ちょっとの刺激でもう暴発してしまいそうだ。
一方のユミエ。どうした事か涙に濡れた目尻はトロンと下がっている。彼女自身も気が付いていた。自分の身体が何かおかしい、と。
「あ……、あ、あぁ……、熱い……パパ…、ママ……、熱いよぉ……」
そう、熱いのだ。先刻まで下半身を突き抜けていた痛みは嘘の様に消え去っている。
代わって込み上げて来るのは言葉にならない気持ち良さ。異物の妨害さえなければ、疼く内股を擦り合わせていたかもしれない。
天井目掛けてそそり立ち微かに震える乳房の先端は、鼻を鳴らしてご飯をねだる仔犬のようでさえある。
「んー、お〜よしよし。そろそろお股が寂しくなってきちゃったかな〜?でーも心配ゴム用!
今夜は一晩かけてキミを特訓してやるからなー。日が昇る頃には日本一エッチな女の子だよ〜!!お礼は魔力でいいからネー!!」
逸物に再び力が込められ、彼女の身は大きく跳ねた。チューブの中は既に二発目が向かって来ている。止まりかけていた汗が毛穴からドっと噴き出す。頭が痛い、目が回る。立っているのか寝ているのかすら既にあやふやだ。
「熱い……、熱い…の…、あ……つ……」
虚ろに繰り返される彼女の呟きだけが、真夜中の教室に響き渡っていた。
♯
「―――――――暑い……」
昼下がりのカフェテラス。真夏の太陽は容赦ない。
「暑い……。なにコレ、ほんと暑い。湿度とかも幾つよ?うはっ、……暑い」
「………………………」
聞いているだけで発汗機能がやられそうなフレーズが続けざまに放たれる。
困惑の表情を隠さずに紅茶を啜るナツメの向いに構えるのは白人の女性。ウェーブのかかったブロンドをポニーテールと言うには少々乱暴に束ねた髪型。
テーブルにベタリとへばりついた顔は表情が読み取れない。これは軟体生物の一種だろうか。このまま放置しておけば口からヨダレと一緒にゴーストが出てくるかもしれない。
年齢はナツメとそう変わらないと思われるが、流石に外国人女性となると少々自信が無い。どんなに高く見積もっても二十代前半より上という事は無さそうなのだが………。
いずれにせよ、この季節にタートルネックとロングスカートで決め込み、オマケに厚手のオーバーコートを羽織るなど、この国の夏を舐めているとしか思えない暴挙だ。
「あの……………」
「日本暑い。本気で洒落ンなんない。空港出たらサウナよサウナ。料金払った覚えなんて無いっつーの。これが噂のヒートアイランドってヤツ?北極大陸じゃなくても溶けちゃうよ?チベットも溶けちゃうよ?地球温暖化とかホントありえない」
ナツメの声を掻き消すのはザクザクというカキ氷の音。親の仇のようにスプーンで抉られている氷菓子は既に三杯目。ここは午後の炎天下のカフェテラス。冷房の利いてる店内は既に満席だ。アザラシのように伸びている女性は、中の客を恨めし気に横目で見つめている。
ちなみに大陸は南極の方だ。念の為。
「あぁーのぉー…………」
「ん!?あぁ、悪い悪い!!ちょっとボツワナ辺りに飛んでたわ。ハハハ……」
前回より大きなボリュームで、少しワザとらしく声を掛けるナツメ。ようやく目の前の女は反応し、卓上からその顔を引き剥がす。
美人だ。だが、知的美人という趣きではない。スクリーンを賑わせているブロンドの女優たちともチョット違う。どこかこう、摩れたような。それでいて油断のならないような。何とも独特の印象を与える人物だ。
美しい毛皮を纏った猫科の猛獣、なんて例えは流石に失礼だろうか。歴代のクラスメイトを振り返っても似たような雰囲気の人物は出てこない。いずれにせよ、ナツメが今まで見たこと無いタイプの相手なのは確かだ。
語り口からしてもあまり育ちの良さそうな印象は受けないが、一方で声はとてつもなく綺麗で深みがあり良く通る。
「えーと、それで……」
「マルーシャ=アレクサンドルヴナ=トルスターヤ。長いんで知り合いにはマルーシャかマルーで通してるから」
「あ、はい、マルーシャさん。お名前だけならエミィちゃんから聞いています」
「エミィちゃん……ねぇ。もうそんな風に呼ばせてるのかアイツ。懲りないねぇ………」
「え、あ、何かマズかったですか?」
「うんにゃ。独り言よ。聞き流して頂戴な」
マルーシャと名乗る娘は気の抜けた感じでヒラヒラと手を振り話を流そうとする。
そんな彼女の指をさり気無く網膜に焼き付けるナツメ。ここらへんの目敏さはエミリア仕込だ。爪はどれも端麗に整えられ丁寧にマニキュアが塗られていたが…………、一方で手の平は要所要所で乾いた皮が厚くなり何度も剥けた痕跡が見られる。
これは相当な猛者だ。
「ま、エミィがどこまで話したかは知らんけど、一応、アタシの口からも紹介させてもらうわ」
「お願いします。………って言うか私まだ呼び出された理由も分からないんですけど」
「まぁまぁ、話を急ぎなさんなって。順路通りに回ろうや。怒りんぼエミィが日本に来る前、欧州でデスパイアと戦ってた話は聞いてるね?」
「ええ。確か、三人でチーム組んでたとか………」
「そ。アタシはそん時の仲間よ。あと一人ね、困った子がいたんだけど、それも追々話してくから……」
そこまで言って、彼女は一度スプーンを口に運んだ。釣られてナツメもティーカップに口をつける。
「とりあえず、この写真を見て頂戴な」
「……………?」
差し出されたのはプリンター用紙に印刷された少々不鮮明な画像。写っているのは黒髪の女性。
全身を包む紺色のナイトガウンに目線を隠すサングラス。相当古そうな皮製のトランクを転がしながら、恐らくは通路を歩いている。
「先月、空港の監視カメラが捉えた映像よ。この女が到着したのはベルリンからの国際便」
「ドイツ……ですか?」
「この二十分後、機内のトイレで客室乗務員の女性が裸で発見されたわ。服はドロドロに溶かされて、既にメチャメチャに暴行を受けた後だった」
「―――――――じゃ、じゃあ!この人、デスパイア……っ!?」
「ご名答」
「じょ、女性のデスパイアっているんだ……。しかもこんな人間そっくり……」
「珍種と言えば、ま、珍種だね。むしろオンリーワンってヤツなのかな。コードネームは“サーペンタイン”。つまりは蛇紋石ね。にょろりーん、ってな具合で」
そこまで述べてマルーシャは一際大きな氷の塊を口にする。左手は鎌首を作って見せ、蛇のジェスチャーでおどけていた。
「他の客や乗務員は全く気づかず。入管の職員も記憶に無し。オマケにパスポートは赤の他人の物と来た。真実を捉えたのはカメラだけ。相当なヤリ手ね」
「なんか………国際テロリストみたい………」
「ハハ………。ンまぁ、あながち的外れな例えじゃないね。ただし容疑は連続婦女暴行」
口の中で溶ける塊をゴリゴリと咀嚼しながら彼女は同調した。ナツメは紅茶をもう一口啜ると再度その写真を覗き込む。
「でも……なんかこの人、東洋系って言うか………日本人っぽいですね」
手にしていた紙をマルーシャにも見える位置に戻し、ナツメは指差した。
「そーよ」
「―――――――え!?」
あっさりと肯定するマルーシャの顔を目を丸くして覗き込むナツメ。
「本名は辻堂ユイ。さっき言ったエミィと愉快な仲間たちの最後の一人。元エンジェルさね」
「元………天使…!?」
「ポジションはフロント。ここもアンタと一緒だね」
信じられない。その一言の他に感想が出てこない。そこへ更なる追い討ちが掛けられるとは誰が予測できようか。
「んで、帰国の目的は九分九厘、―――――――エミィだ」
♯
真夏の太陽もそろそろ傾き始めている。
この国に来て、もうかれこれ一年。一度も訪れた事の無かった母方の故郷。この強い西陽だけは未だに馴染む事が出来ない。強烈で、それでいてどこか酷く切ない感じ。
全語彙力を投入しても上手く言い表せない。この感触、母なら一体どう表現しただろうか。
夏休みの静まり返った教室を、エミリアは一人闊歩している。ここは彼女の通うミッション系の女子校。
小高い丘の中腹に建てられたこの学校は、帰国子女や在留外国人の息女が多く在籍し、ハーフの彼女でもさほど労せず溶け込み、束の間の日常を送ることが出来ていた。
だが、その平穏もどうやら終わりを告げようとしている。
六名、犯られた。被害者は全員が天文部の女子。昨夜の台風一過を利用して、屋上で星空観察を行っていた際、不幸にも襲われたようだ。
これほど派手に備品を壊して回っていると言うのに警報装置は一切作動せず。下級ではない。頭の回る手練の仕業だ。それでいて、これでもかと痕跡を残していく。どこまでも不敵な奴。
他の生徒たちはパニック状態だ。無理もない。次に襲われるの自分かもしれないのだ。いや、そもそも、もうこの街の女の子に安全な場所なんて恐らく無い。
今や近隣の病院は奴らに踏み躙られたと思われる女性たちが毎日のように担ぎ込まれているのだ。思われる、と表現するのは情報規制ゆえにエミリアでさえ正確な数を掴み兼ねている為である。
それは被害者のプレイバシーを考慮すれば至極当然の措置なのだが、実際は診察も受けず、家族や友人にも打ち明けず、デスパイアに犯された事を一切伏せてしまう者も少なくない。
それが仇となり、後になって連中の子種を植え付けられていた事に気づき、悲劇に追い討ちを掛ける女性だっているのだ。
表沙汰にならない事例を考慮すれば被害の実態は想像以上。全国規模の行方不明者も勘定に入れれば気の遠くなるような数字だ。もはや状況は如何なる逡巡も許さない所まで来ている。
話しは現場に戻る。部員たちは皆、散り散りの場所で見るに耐えない姿で発見された。
最後の一人が見つかったのは三階一番奥、エミリアのクラスの教室。室内の備品はことごとく薙ぎ倒され白濁液の海に浸かっていた。
少女はそこで夜通し犯され続けていたらしい。激しい行為に腰を痛め起き上がることも出来ず、早朝の教室で一人泣いているところを発見された。衣服はズタズタにされて周囲に散乱し、身に着けていたのはソックスのみという酷い有様。
全員が即検査、そして入院となった。教室から溢れ出た精液は廊下まで満たし、非常階段にまで達していたそうだ。
そして………、そんな惨状の中、エミリアの机だけが元の位置に戻されていたのだ。
その上に広げて置かれていたのは六人分のショーツ。すべてに処女喪失の爪跡が刻まれていた。酷たらしいまでの宣戦布告。敵はエミリアを知っている。そして、―――――――エミリアも敵を知っている。
自分を追っている、たった一体のデスパイア。貴女がこれ以上、自分を避け続ければ、犠牲者は更に増えるぞと。そう彼女は警告してきている。どうやら、三年越しの戦いに決着をつける時が訪れたようだ。
夏休み中の部活動は全面停止。現場検証も既に終わり、清掃も一通り完了している。今校舎に残っているのは忍び込んだエミリアだけだ。
静かな教室に差し込む西陽は殊更眩しい。黙って質素な椅子を引き、背もたれに背中を預けると、机の上に両足を投げ出し彼女はひたすら待つ。その傍らには既に修復完了して久しい相棒<クロイツァー>。
探す必要は無い。彼女は恐らくここに現れる。三年前と同じ顔で、同じようにやって来る。
目蓋を閉じれば蘇る。屈辱と哀しみと、そして同情が綯い交ぜになったこの想い。忘れよう筈がない。エミリアの初体験を奪ったのは、美しい顔を狂気に歪めた後輩の少女。
二人の苦しみは断たれぬまま、こうして今日まで縺れ込んでしまった。いい加減、幕を下ろさねばならない。どちらにとっても不幸な結末なのは承知の上だ。
キリキリキリ―――――――………ブツン。
共に戦っていた頃の思い出。ユイの笑顔を打ち払うかのように、もう一度<クロイツァー>の弦を鳴らす。
キリキリキリ―――――――………ブツン。
ふと思った。自分は今どんな顔をしているのだろうか、と。この教室に鏡が置かれていないのは救いだった。
♯
「エミィ……ちゃんが……狙い?」
カフェテラスに差し込む日は徐々に傾き始めている。
「ユイはね、完璧エミィに惚れてた」
追加注文したレモンティーの氷が溶けてカランと鳴った。
「もちろん、エミィもアタシもユイの事は大好きだったさ。西はイベリアから東はバルカンまで、こんな齢で幾度も死線を潜り抜けて来た本物の戦友ってヤツ。神様にだって自慢できた仲間さ」
再びカランと氷の鳴る音。今度はナツメのクリームソーダだった。
「でもね、ユイがエミィに求めてたのは、その程度の関係じゃなかったんだよ。
だけどそんな事エミィの奴に分かる筈が無い。アタシだってエミィの横顔を寂びそうに見つめるユイの目線に、それほどまで深い意味があったなんてそりゃ気づきもしなかった。
そんな状態がどれっくらい続いたかねぇ………。今となっちゃ考えても詮の無い事か。そんでとうとう、三年前のあの日、アイツはエミィをミュンヘンの寂れた教会に呼び出した」
前髪をクシャリと潰しながら、マルーシャは額に拳を当てる。
「新月の夜だったよ。ユイはいきなりエミィに永遠の愛を迫った。当然、エミィは冗談だと思った。
んでどう答えたかは知らない。アタシとイゾルデが駆けつけた時、二人はイエス様の前にいた。エミィはもうボロボロで、一方のユイは化け物になってた。お取り込み中だったよ。酷いもんさ」
「……イゾル…デ?」
「ん、あぁ、エミィの姉貴さ。アタシの師匠でもある」
市営プールの一件。あの時エミリアが口にしていた人物の名が判明する。
もう少し探りを入れてみたい衝動に駆られたが、今は他に訊かなければならない事が山ほどある。そこを掘り下げるのはまたの機会にして、ナツメは次なる疑問を口にした。
「あの……、どういった過程でユイさんはデスパイアに?」
「さあ。わかんね。ただ、あの子はよく倒した連中の触手とか切り取って集めてたね。標本みたいに。確か」
「そんな物、集めて一体何に?」
「それもわかんね。勲章か何かだと思ったんだけど。すまないねぇ」
謝るとマルーシャはストローに口をつける。ズズーっとグラスの中の液体が水位を下げて行った。少々品の無い音を立てて底の一滴まで平らげると、彼女はナツメを真正面に見据える。
「ま、とにかくだ。ユイのヤツは間違いなくこの街に来る。事によっちゃもう来てるかもしれん。そこでアタシの目論みはエミィより先に彼女と接触すること。そんであわよくばユイを始末する。
身内から出た錆だからね。これだけは後腐れの無いようにしておきたいんだ、ホント」
「え、あの、だったらエミィちゃんや私と一緒に………」
「戦力で比べりゃ正論だけど、そいつぁ駄目だよ。あの日から、ユイの話しが絡むとエミィも普通じゃなくなっちまった。ちょっと情報掴むたびに先走って勝手に暴れて。そんで二、三日沈んで繰り返しだ。
悔しいのか、それとも責任感じてるのか、あるいは半々か。いずれにせよ可哀想って言やあ可哀想だけどさ、もう今のエミィにゃアイツは任せられないんだ」
「あの、言ってる意味は分かりますけど……、エミィちゃんは独断先行とか、そういうのは絶対無いと思います」
容赦ない酷評に思わず親友の肩を持ってしまうナツメ。だが、共に過ごしてきた歳月は目の前の女性の方がよっぽど上なのだという事実にすぐ思い当たってしまった。
「……分かってない、全ッ然分かってない。確かにアイツはクールで頭も良く回る女だよ。けどね。一見静かに見える海だって、その下じゃマッコウクジラと大王イカが死闘を繰り広げてるワケよ。そこんとこオーケイ?」
「…………はぁ………」
案の定、そこをマルーシャに突かれた。少々例えがダイナミック、というかズレている気もするが、言わんとしている事は十二分に理解できる。
「とりあえずナツメ、アタシが今日アンタに頼みたい事は、だ。この女の姿を見たらアタシに速攻で知らせて欲しい。
連絡先は………そだな。今朝アタシがアンタを呼び出すのに使った番号、そっちに頼む。いつでも捕まるからさ」
マルーシャが再度、冒頭に見せた写真を掲げ強調する。
「それで、私も一緒にユイさんを止めればいいんですね?」
「いんや。ソイツはいい」
「―――――――え!?」
自信に満ちた表情で問い返したナツメはその返事に固まってしまう。そんな彼女に詫びれもせずマルーシャは続ける。
「ナツメ。ハッキリ言っとくよ。アンタとユイじゃ勝負にならない。実力キャリア共に差が有り過ぎる」
彼女は断言した。
「足手纏い……、いや、人質にでも取られたらアタシもエミィも一巻の終わりだ。
それだけじゃないよ。何よりアンタの身だって危ない。エミィが何を考えてナツメに天使をやらせてるのか、アタシは知らないけどね。ボチボチここらでもう手ぇ引きな。それがアンタの為でもある。
泣き見てからじゃ何もかも遅いんだよ。いいね?」
そこまで言って、彼女は席から腰を上げた。そしてゴトリと、テーブルの下に置いてあった荷物を持ち上げる。楽器ケースのようなやたら横長のトランク。その大きさは実にマルーシャの身の丈ほどもある。
あまりマトモな物が入っているとは、ちょっと考えられない。そのまま踵を返しカウンターの方角へ。もうナツメの事を振り返ろうともしなかった。そんな彼女をナツメは―――――――。
「……………何のつもりだい?」
「…………………………」
マルーシャの歩みが止まる。テーブルから身を乗り出したナツメが、無言で彼女のコートの裾を掴み放さないのだ。ギロリと、斜めに振り返ったマルーシャの瞳がそのナツメを見返す。
さっきまで机の上に伸びていた女性と同一人物とは思えない。眼を合わせただけで心臓に風穴を開けられそうな、まるで金属のような鈍い光沢を放つ目玉。その中心に浮かぶ虹彩は魂魄を撃ち抜く大口径の銃口のようですらある。
「…………………………」
怖く無いと言えば嘘になる。怒った時のエミリアだってこんな目はしない。達観というか何かとてつもない悟りと共に一線を越えている人間の眼だ。
だが、ナツメは退かない。退く訳にはいかない。デスパイアと戦うと決めたあの日、そう―――――、退くという選択肢は既に粉砕済みである。
「私は戦えます」
「その通り。なまじ戦えるから余計危ない」
「足は引っ張りません。もし捕まったら、私ごとデスパイアを倒して下さい」
「言っていい事と悪い事がある。親御さん、泣くよ」
「父と母はもう――――――いません」
「そいつは悪かったね。でも、失う物の無いヤツの戦い方ってのは尚更危うい」
「だから、私はエミィちゃんを失いたくありません」
顔だけ半分こちらに向けていたマルーシャが、ようやく体も反転させる。そのまま睨みあう事どれぐらいだったろうか。
「――――――ハァ………」
根負けしたかのように金髪娘は溜息をつく。
「なんでこうエミィのヤツは変な子ばかり拾って来るんだろ」
ガランと、彼女は戻したばかりの椅子をもう一度引いた。
「とりあえず、………コーヒーでも追加しよっか?」
ナツメはようやくマルーシャのコートを放した。
♯
「一応、確認しとくけど………」
「ハイ、私が捕まった場合は見捨てて下さっても――――――」
「待て待て待て。仮にもアタシらはエンジェル。清く正しい天使サマなワケ。だから仲間を見捨てるのはナシだ。神風アタックも禁止。まずこれ、叩き込んで置きなさいな。オーケイ?」
「あ、ハイ………。でも………」
「いい。そんときゃ責任持ってアタシが助けたる。新入りがそんな切羽詰った事考えるなっての。ただし、相手は本物のド変態どもだ。人様に言えない傷の一つや二つは覚悟しときなって事」
人に言えない傷。ナツメの脳裏を公営プールでの死闘が掠める。だが、今はそれを悟られたくなかった。
「わ、……わかりました」
カチャリと、二人の前にコーヒーと紅茶が運ばれて来た。
「ま、重ねて伝えるようなことは特に無いね。アンタの戦い方は大体知ってる。後は、そうだな………。とりあえずエミィのオツムが引っ繰り返らないよう、神様に祈っといて」
「なんか………信じられないです。あのエミィちゃんにそんな激しいとこがあるなんて」
「信仰は自由。信じられないならそれも良し。ただ、実物見てから戸惑ったりはしないように」
「……………ハイ」
二人は同時にカップを啜る。さっきまでの緊張はほぐれて、それでいてまだどこか居心地が悪い。だが――――――――、嵐の前のお茶会、悪い気はしないひと時だ。
「――――――ンあ、忘れてた!」
唐突にマルーシャが、そんな空気を壊す声を張り上げる。
「………何か?」
「いやー、危ない危ない。そうだ、デスパイアとこれから渡り合おうって乙女には、コイツを忘れちゃいけないトコだった。あー、気づいてよかった、ホントに」
「……………………?」
ナツメの困惑を他所に、彼女はゴソゴソとコートの中を探っている。そして、
「むっふっふ……。遠からば音に聞け!近くば寄って目にも見よ!!」
バサッ――――――――!と翻る外套。
「じゃじゃーん!対デスパイア用ドキドキ必勝マニュアル新装改訂版ー!!」
「――――――むぼふぅッ!!!」
世紀末系の悲鳴と共に豪快に噴出される紅茶。危うく茶色に染まりかけたその書物をマルーシャが慌てて頭上に持ち上げる。
「ア、アンタなにすんのよ!?いきなし!?」
「い、いや。むしろ、それは私のセリフって言うか………っ!」
飛び出したのは地獄の恥ずかしい本。慌てて他の客の視線を伺ってしまう。忘れるものか。エミリアに必読だと押し付けられて、夜中ベッドのスタンドを灯し内緒で読破した一冊。
訳の分からない単語は辞書とネットで検索した。18歳未満お断りなサイトがズラーっと並んだあの光景は履歴から消せても記憶からは消し難い。
どうしよう。そう言えば弟は今日、丸一日家に居るんだ。もし、私の部屋で勝手に漫画とか探してたら………。何はともあれ、今はこの場を切り抜け手ぶらで生還するのが最重要任務である。
「い、いや、だから、その。ここでソレは少しイケナイって感じで………っ!!」
「はぁ?何言ってんのアンタ?新入りだからって物を知らないにも限度ってモンがあるんよ。コイツ抜きでデスパイアと渡り合おうなんて、ピッケル無しでK2踏破に挑むも同然!!」
「……あ……いや……そのっ」
とりあえずソイツをまずは隠して欲しい。日本の法律上その本を並べて許される公の場は書店の片隅の桃色ゾーンだけだ。
次に表紙。化け物と美女の絡み合いはもう勘弁して。教科書ってのは普通、もっと無難なデザインで。
いや、そもそもソレ、もう絶対エロ本以外の何物にも見えない。中身も何物でもない。
「と、いうワケでナッちゃん。聖書よりもマルクスよりもアリガタ〜イこの教典。謹んで受け取りなさい」
「そ、そ、そうじゃなくて!ウチにも既に一冊あるみたいな……っ!」
「へ。そーなの?」
マルーシャの顎が落ちる。態勢の立て直しに苦闘しているようだ。いける。後一押しで駆逐完了。多分。
「あー、んー、まぁでもこっち一応改訂版だからさ。手許に置くならやっぱ最新鋭の知識ってヤツを………」
「わ、私のも改訂版ですッ!!」
嘘だ。と言うかもそもベッドの下の核兵器が第何版なのかすら知らない。迂闊に取り出せばいつIAEAの査察官、もとい家族の目に触れるか分かった物ではない。今、金庫って幾らくらいで買えるんだっけ。
「む〜ん、そりゃ残念。せっかく企画の段階から前面監修してきた本なのに。タダであげるってんだからさ、もう一冊くらい受け取ってくれたってー」
「………………」
今の一言で、現在、自分の所有物になっている一冊を、エミリアに押し付けた犯人も判明した。目下、ナツメは刑事告発を検討中である。罪状は純情乙女強制羞恥罪。検察側の求刑は懲役五十年で。
「ま、しゃーないモンはしゃーない」
「………………」
本当に諦めたのだろうか。ナツメはフェイントを恐れていた。
「ふぅ。そんじゃアタシはボチボチ行くとしますか」
コーヒーを一気に飲み干し、よっこらせと、マルーシャが椅子から腰を剥がす。
「お世話様でした」
「何言ってんの。お世話はこれからだって」
ジト目で礼を述べるナツメにニカっと彼女は笑って見せた。先程より幾分軽い足取りで、踵を返しナツメの前から去っていく。
「あ、そうそう!」
「………………」
まだ何か出てくるのか。警戒感も顕わにナツメは身構える。
「その本には結局載せなかったんだけどさ………」
「………………?」
「何があっても、例え連中の玩具にされてもさ。女に生まれた事を後悔しちゃあダメだ」
「え、それって……どういう……?」
「最期の瞬間が訪れても、パパとママへの感謝は忘れるなよって。そーゆー事!」
そう宣言すると、マルーシャは背中を向けたままヒラヒラと手を振る。
「アドバイス以上。ほんじゃなー」
リアル多忙につき遅筆に拍車の掛かった第二話です。
しっかし相変わらず長いな。もう少し削り方っての覚えにゃあかん。
簡単な校正&チェック済ませたら続きも投下予定。
あ、そういや保管庫の誤字脱字も直したかったんだよなー('・ω・`)
ちょっと待って・・・エロ以外の文章がうますぎて引き込まれる。いやエロもいいけど!
それ以外もいい!・・・素人じゃないとか?
うぉおGJすぎるぜドズル閣下
サソリのデスパイアに惚れそうな俺がいる
続きもwktk
でもデスパイアなら精液だけじゃなくて卵産み付けもいいかも…
デスパイアが素敵すぎです。
早くいぢめてやってください^^
それはそうと本家(?)の兄さんは何処に行ったのかな……
スピード感あるなぁ…
前半の迫力あるエロと、それを減速させない後半の展開が見事です
GJとしか言いようがない
あと、ドキドキ必勝マニュアル新装改訂版下さいw
このスレってレベル高いよな
触手はさ…ヒロインに引きちぎられた触腕の数だけ強くなれるのさ…
くっそお
エロ過ぎるwwwww
なんかさぁ…
テレビ見てて、クラゲの話しが出てきてナレーターが
「触手を伸ばし餌を絡めとります」とか逝ってその映像がでたら
ドキドキするのって漏れ病気かなぁ…
なんというか物語としても十分凄いよな。
会話のテンポと小気味よいギャグがプロレベル。
物語の核心だけ抽出すると恐ろしく悲壮な物語のはずなのに、なんてすばらしい筆力
GJJJJJJJwです
これは間違いなくメディアミックスしてもいける。
久しぶりの中将閣下だw
いや〜エロイ!
>>539 私は「中国が月資源に触手を………」という記事だけでもドキド(ry
>>531 GJGJ
なんだこの饒舌なデスパイアw
サキュバスクエストの触手版みたいなRPGを考えてるんだが、
そうゆうネタとかって、ここに書いても大丈夫なのかな?
胸に重点的にヤル触手小説ってないか
じゃ、後編行きます。あんまエロくなくてすんません。
〜粉砕天使ナツメ 第二話 後編〜
足早な長針は幾度短針を追い越したのだろうか。夜の校舎は外界から完全に隔絶されたかのように静まり返っていた。
時折、正門の前を通過し行く車のヘッドライトも三階のこの教室までは届かない。その数ですら今はもう疎らだ。
もうじき日付も変わろうとしている。果たして夜とはこんなに短いものだったのだろうか。
「―――――――ふぅ………」
エミリアはひたすら待っていた。幻影が目蓋の裏で踊っては跳ねる。それは幾夜もうなされて来たユイの姿。そして、人間として在りし日の彼女の笑顔。
回想は止まる所を知らない。黒い森で無邪気に暴れ周り迷子になった彼女。デスパイアにトドメの一撃を打ち込んで同時に足を滑らせ、そのままドナウ川に落っこちた彼女。
そして………、月明かりに照らされるステンドグラスの下、自分を組み敷き、下着を剥ぎ取り、同じ人間とは思えない形相でエミリアにむしゃぶりついて来たユイ。
今となっては全てが遠い日、いつか見た夢。蜃気楼の如き思い出である。
追憶を打ち払えば、次に浮かんでくるのはついこの前、出会ったばかりの少女の姿。
あの晩、嬲り物にされている妹を助け出そうと父親のゴルフクラブでデスパイアに殴りかかって行ってナツメ。
その後、幾度と無く戦いを志願し自分に付き纏った彼女を、エミリアは何度も諌めては遠ざけた。もっとも、今にして思えばその程度で引き下がるような子ではなかったのだが。
そんな彼女だからこそ、エミリアはナツメにユイの存在すら教えていない。彼女にまで累を及ばせる訳には行かないのだ。そう、これは私の問題なのだから。
願わくば今夜で全てに片を付け、次にナツメに会う時は何事も無かったかのように振る舞いたい。だが、それが叶うこと容易ではない現実も重々承知している。
3年前、デスパイア化したユイに自分は手も足も出なかった。
あの日以降、戦いに明け暮れた来た末に手にした今の実力。それを信じていない無い訳ではない。だがしかし、五体満足で勝たせてくれる相手でもないだろう。いや、下手をすれば今度こそエミリアはユイの手に堕ちる。
ひょっとして先週の昼食がナツメと交わした最後の言葉だったのかもしれない。そうなれば自分はとてつもなく残酷な仕打ちを彼女にしてしまった事になる。やはりこの一戦、負ける訳にはいかないのだ。
決意を新たに、相棒<クロイツァー>を握り締めたその時だった。
「―――――――!」
空気が変わった。それ以上は言葉には言い表せない。
強いて言えばおよそ人が抱けるあらゆる負の感情を釜で煮て漆喰で固めたようなドス黒い思念。ある種の高潔ささえ感じさせていた月夜の闇が、何かドロリと下卑た暗黒へと変換されたのだ。間違いなくデスパイアの気配だ。
耳をそばだて息を呑み、五感とプラスアルファを研ぎ澄ます。
「―――――――?」
足音が近付いている。それはいい。ただ、その数がとてつもなく多いのだ。二本の脚で大地を踏みしめる生き物の類では無い。
ユイではないのか?ならば一体何者がここに?結論を出す暇もなく、違和感の正体と思われる気配は扉の前までやって来た。そして、
ガラガラガラ―――――――バタァン。
「ちィ―――――――ッス!二夜連続でおコンバーン!!」
誰の断りも無く破られた深夜の静寂。黒板側のドア豪快に開け放ち、仰々しく現れたのは褐色のサソリ型デスパイアであった。
「やっほー、エ〜ンジェルちゅわ〜ん!お待た〜!………ってドア修復されてる!?こんちくしょ、ホワチャァァァァァア!!!」
招かれざる来訪者は場違いなテンションのまま、香港映画のような怒号を一発。頑丈な角質に覆われた脚で開かない方のドアを蹴り倒し、教室の中へとその巨体を躍らせる。
「いーやー、日本の建造物は狭いの何のって。女の子の喘ぎ声なんて三町先まで筒抜けじゃん?ねぇ?」
「……………」
机や椅子をガラガラと薙ぎ払いながら一歩一歩近寄ってくる乱入者。しかし、その先に腰を据えるエミリアは一向に動く気配が無い。
「ン、なになになに?ひょっとしてオレのマッスルボデーにもうトキメキモードとか!?」
自分の席に腰掛けたままの少女を前にして、デスパイアはアレコレとボーズを決めて魅せる。事これに至って、目の前の化け物を冷ややかに見つめるエミリアは、溜め息混じりにようやくその口を開いた。
「悪いけど、人を待ってるの。見なかった事にしてあげるから、どっか行って貰えないかしら?」
「…………………………」
およそデスパイアを前にしたエンジェルの台詞とは思えない言い草が端麗な唇から紡がれる。
その表情は全く興味をそそらない対象を見下げるソレ。なまじ美人なだけに相当きつい。相手のデスパイアも暫し硬直している。エミリアの返事を頭の中で整頓している様だった。それから待つこと約5秒………、
「ンだとゴルァ!!世間じゃ“斜め45度の流し目でマリア様もご懐妊”と言われる、このデス業界随一のナイスガイをナメんのも大概にしやがれッてぇーのゥ!!!」
全身を真っ赤に染め上げ地団太踏みながら喚き散らすデスパイア。こうなるとサソリというよりも茹で上がったロブスターに近い。余り大きな声では言えないが、正直、美味しそうですらある。
「ああ、そう。プレイメイツの尻でも追いかけてなさい。お似合いよ」
「ゴッダムユーッ!ファッキンビィィィッチ!!トサカに来たぞ小娘ぇッ!!!もうアレだアレ。ぜってー泣かす、マッパで泣かす、孕まして泣かす!
シャワー浴びたかァ!?よっしゃ、いくぜ百万発!くらぁぁぁあッ!!柔道チョ――――――ップ!!!」
怒声と共に巨大な鋏脚が夜の教室を切り裂く。エミリア目掛けて放たれた大振りの一撃は、轟音と共に彼女の座っていた席を真っ二つに叩き割り、そのまま床をも打ち抜いた。
軽やかに身を翻し、ロッカーの前に降り立つ黒衣の少女。その右手のアーチェリーグラブには既に光の矢が携えられ、月明かりに満ちた教室はもう一つの灯篭に照らされる。
「っしゃあ!バッチ来いやコルァっ!!」
闘志を剥き出しに挑発するデスパイア。返事の代わりに返って来たのは弓鳴り。
―――――――ガシィィィイ。
だが、<クロイツァー>を離れて闇を駆けた一撃は、化け物の頑強なハサミで見事に捕獲される。強靭な甲冑の庇護下にあるその肉体は、表面を光の魔力に焦がされようと一向にお構い無しだ。手練の天使に正面決戦を挑むだけの事はある。
「ハッハァー!見たかァ、真剣白刃取りィッ!!微妙に違うけど気にすンなァ!!」
しかし、その会心の笑みはすぐさま凍りついた。
彼の複眼が次の瞬間捉えていたのは、二発目の矢のように一直線に突っ込んでくるエミリアの姿。
凍てつく瞳は感情を読み取らせる事無く、その右手には再び光条が握られている。
「ま、マジっすか!?」
一発目の矢をキャッチしている為に両腕は迎撃に使えるはずも無く、自慢の凶器は呆気なくエンジェルの踏み台と化す。
緩やかなカーブを描くハサミの上を一気に駆け上がりエミリアは飛翔。天井ギリギリまで上昇し全体重を乗せて急降下。その眼光が狙っていたのはデスパイアの頭頂部。
―――――――ザシュ。
「ぬ、ぬがぁぁぁぁぁぁあッ!!!」
魔力の塊が遠慮なく脳天を貫く。エミリアの右手に握られていた矢は弓本体を経ず、彼女の腕によってナイフの様に直に突き立てられた。
急所を一撃され、余りの激痛に仰け反り返るデスパイア。その挙動で露わになる柔らかな腹部。
続いて唸ったのは手甲を填めた右腕。その細腕からは想像だに出来ない鋭いアッパーカットが風を切る音と共に顎の下に叩き込まれる。
真下から突き抜けた鉄拳の衝撃は頭蓋を軋ませながら脳天の傷口まで容赦無く到達。
哀れなデスパイアは勢い余って天井に激突し、砕いた蛍光管を辺り一面に撒き散し、溢れる緑色の血液もその後に続く。エミリアは尚も攻撃の手を緩めない。
「―――――――ハァッ!!」
落下してくる巨体目掛けて踵を蹴り反転しながら跳躍。錐の如き鋭角を描いた爪先が標的に迫り……。
「あ、タンマタンマタンマ、……――――――むぼふぅッ!!!」
―――――――ドゴンッ。
その胸部目掛けて強烈なサマーソルトを見舞う。
―――――――ズズゥン………。
吐瀉物を盛大に撒き散らしながら床に叩きつけられるモンスター。猛攻の主は何食わぬ顔でその目の前にストンと着地。宙返りで乱れたプラチナブロンドの髪を優雅に撫で整えたのだった。
「………て、てめ………っ!なんで弓使いがボカスカ殴って来ンだよ!?オマケに浮かして落とすって詐欺だろコレ………、ごふッ!?」
「自分で言ってたじゃない。狭いのよ、ここ」
「な、ナルホド……。って納得できっかよ!こんクソアマっ!!」
中々どうして打たれ強い。止まらぬ出血もお構い無しにその身を持ち上げるデスパイア。その恨めし気な視線の先に位置するエミリアは、既に次の矢をノッキング完了している。
「ンだよそれ。うっふん、さぁトドメよ〜ん♪ってか!?そうはイカのアニサキス!!」
サソリ型の体躯の象徴とも言える長い尻尾がエミリアに向けられた。その先端は充血した肉色の巨根。既に包皮が剥け上がりはちきれんばかりに膨張して震えている。
「―――――――っ!?」
どびゅ―――――――べちゃ。
間一髪のサイドステップで直撃を逃れたエミリア。ツーンとした精臭が教室全体に広がる。彼女の背後の黒板は汚れたミルクを塗りたくられ、一瞬の内にホワイトボードと化していた。
「アウチ!ガッデーム!惜しいッ!!」
「………随分と下品な飛び道具ね」
「ンな事言ってイイのかなー?もうじきレディのお腹はコイツでタプンタプンになるんだぜぇ?魔力で浄化なんて野暮な真似はパパ許しませんよ〜!ヒャッホーゥ!!」
ごぷん、と次の弾がこれ見よがしに掲げられたペニスへと装填された。よくもまあ、これだけハイペースで出せたものだと感心させられてしまう。
「ホラホラ行くぜぇ!美白ブームの最先端!デスパイア特製スペルマ・ファウンデーション!!クールビューティーなあの子も汁だく美女に大変身!!さぁ、ベチョっといっちまいなァ!!」
どびゅ―――――――っ、どびゅ―――――――っ。
間断なく撃ち出される白濁液の塊。その照準の一歩手前を疾走するエミリア。彼女がステップを踏むたびに透き通った白銀の髪が鈍色の軌跡を闇へと残す。
その通り過ぎた後には一拍遅れて真っ白な液体が着弾し、幻想的なほどの美が舞っていた空間を欲望のヘドロで染め上げていく。
「なーッはははははァ!こーれぞホントのセックス・マシンガーン!一発当たればお股がキュン、ってなァ!!だーッははははーァ!!」
「後で請求書見て腰抜かしても知らないわよ!」
彼女も逃げてばかりではない。驚異的なバランス感覚で走りながらも弓を引き絞り、化け物めがけて一撃を見舞う。
だが、その煌きも巨大なハサミで打ち払われて宙を舞い、窓ガラスを砕いて深夜の空へと消えていく。
「そらそらそらァ!コイツをブチ込んでザーメンロケットにして飛ばしてやるぜぇ!行き先はズバリ精子衛星軌道!なーんってなァ!!」
ヒュン―――――――、ガキィィィン。
「いてッ!ンだコラァ!今の笑うところだろッ!!」
帰国子女は愚か、ましてやハーフにそんな親父ギャグを理解しろと言うのも無体だ。
「………っのアマ〜!お約束通り俺を本気にさせやがったなァ!!いいだろう。目ン玉かッ広げてご覧あれ!
俺の股間が真っ赤に燃える!オマエを犯せと轟き叫―――――」
「―――――――ハッ!」
どごっ。強烈な上段回し蹴りが化け物の首を右方向に60度ほど湾曲させる。だが、
「た、大概にしやがれよテメっ………!!決め台詞の最中ぐらい神妙にしてろ!アバズレがぁ!!」
人間ならば一撃で頚椎を叩き割り三途の川を渡らせる蹴撃も、化け物には大したダメージになっていないようだ。
「………フン!プールの奴といい、コイツといい、大した装甲厚ね。ツラの皮の厚さがそのまま反映されてるわ」
「そうでもねぇぞ?やっぱ可愛子ちゃんの前でチンコぶ〜らぶらってのは結構ハズくてな。アナルがあったら入りたい、なーんって!!分かったらサッサと挿入れさせやがれぇッ!!」
咆哮と同時に突き出されたハサミを、大きなバックステップで回避するエミリア。だが次の瞬間、その背後に固い感触が。
「そぅら!追い詰めちゃったぞー。どうする?ん、どうするゥー?ホラホラ、チワワも訊いてるぜ?」
ガタンとエミリアの背中に触れるロッカー。白濁液を連発しながら間合いを詰めて来た敵に、いつの間にやら彼女は教室の隅へと追いやられていた。
左右を抜けて逃れようにも待ち構えているのは巨大なハサミ。上を飛び越そうとすればそこには怒張した逸物が我慢汁をダラダラ垂れ流しながら構えている。
「あー………いってえ、まだ痛むぜ畜生め!手こずらせやがってよォ、ンー?」
未だに塞がらぬ頭の傷口を撫でながら、デスパイアが毒づく。
「今度からはせいぜい特大のコンドームでも持ち歩くこったな。なんせ俺サマは紳士だからよ、頑張ってお願いすりゃ装着してやらねぇ事も無いぜ?
ま、後で中身は全部飲んでもらうけどよ!ヘヘヘ………」
額に青筋を浮かべながら、ズシリと一歩間合いを詰めるデスパイア。
「さ〜て、どんなプレイがお好みかなァ〜?とりあえず一枚づつ脱いで貰おっか?あ、その前に下着の色を当てっこなんてどうよ?
ンでよ、ンでよ、当たったらその綺麗な唇で俺のナニにたっぷり御奉仕してくれよ。実は結構イケたりすんだろ?なァ、なァ?」
銀色の糸を引く男性器をエミリアの顔の前でユラユラと見せ付けるデスパイア。だが、目の前の天使は動揺する気配すらない。とことんポーカーフェイスを決め込んでいる。
生意気な女だ。まずはそのスかした顔からメチャクチャにしてやる。そんな事を考えていた折、唐突にエミリアの口が開いた。
「ひとつ、尋ねていいかしら?」
「ん、あぁ?ひょっとして、子供の名前は何がいいかしらー、ってヤツ?んだな、俺的には男の子ならダミアン。女の子ならミザリーなんてのは――――――」
「今朝、この教室で倒れてた子。やったのは貴方?」
デスパイアの投げ返すボールを完全に無視してエミリアは問う。
「ンだよ、面白くねぇな、そんな質問かよ。座布団没収」
デスパイアがつまらなそうに舌を鳴らす。そんな彼は、少女の瞳の奥で静かに蠢いているドス黒い殺意に気が付いていない。
「もち俺だぜ、俺。オレオレ。大した魔力も持ってねぇガキだったけどよォ、見た目的にメッチャ好みだったんでなァ。
そりゃもーアソコがガパガパになるまで犯ってやったぜ。もう人間のイチモツなんか一生収まンなくなってんじゃねぇの?」
教室の窓際を見遣りながら、肉欲獣は愉快気に語る。
「あ、ひょっとしてお友達だったのかなァ〜?そりゃあ悪い事しちまったぜ。許してちょ。
だって羨ましいよなァ。あんなにたくさん汁貰ってよォ?天使ちゃんだって欲しいよなァ?あ、そだ!ピキーン、いい事思いついたー!」
グイっと先端から垂れていた先走りを拭うと、デスパイアは自らの性器をエミリアの頭上に持って来た。
「こっからドロドロっとぶっかけて、天使ちゃんをクリームパフェにしーちゃおーっと!どわーははははははァッ!!」
だが、その笑いはそう長く続かなかった。
「なんだ、アンタだったんだ………」
「……………へ?」
―――――――ザシュ。
ボトリと、大きな弧を描いて宙を舞った物体が背後の床に転がる。
「な………、う 、うそ……?」
ドクドクと流れ出しているのは精液ではない。緑色の血液だ。尻尾の先端に飾られていた不浄の魔槍が根元から無くなっている。
怪物の視線は自然とエミリアの右手へ吸い寄せられた。そこに装備されているのはアーチェリーグラブ。
ただ、先刻までとの違いが一つ。手の甲の部分から、三本の鋭利なクローが飛び出し、残忍な輝きを放っていたのだ。
「あ、隠し………武器、……っスか?」
エミリアは応えない。代わりに一歩踏み出し、もう一度、右手の鍵爪を唸らせる。
―――――――ザシュ。
「ぬ、ぬぎゃぁぁぁぁぁぁあ!!」
突き刺さったのは左目。エミリアの一撃は複眼を貫いただけでは飽き足らず、そのまま手首を90度ひねり、その奥の視神経に至るまで無慈悲に掻き回す。
「あぐっ、ぬがあ!ぬ、抜け!抜いてくれぇ!!あが……ぬ、抜きやがれっての!!」
因果だ。顔面内部で尚も破壊活動を繰り広げる鍵爪に堪えかね、デスパイアの悲鳴が上がる。辛うじて意味を成していたその叫びは、奇しくも前の晩に嬲り物にした少女と同じ慈悲を求めていた。
ぐちゅ―――――――ぶしゅっ。
鮮血の迸りと共に、ようやく引き抜かれるエミリアの右手。白い肌と返り血のコントラストは狂気の芸術が為す壮絶美である。
「ぬば、がふッ!て、テメェ……。きィ、汚ねぇぞ!天使のッ、…やる……こと…かァ!?」
「心外ね。私は職務に忠実なだけよ。それに………」
ここに来てようやくエミリアの麗貌は、僅かではあるが憤怒の色が差した。
「抵抗一つ出来ない女の子を大喜びしながら玩具にした奴に、一体誰を詰る権利があるのかしらね。教えてくれる?」
傷口を押さえながらヨタヨタと後ずさりするデスパイア。その眉間に<クロイツァー>の照準がピタリと合わせられる。
「………ち、畜生め。とんだ厄日だっての。……クソっ!!」
「こっちの台詞ね。とんだ無駄足だったわ。帰って寝直さなきゃ」
キリキリと、限界まで引き絞られる魔力の弦。断罪の一撃は目前まで迫っていた。
「あ、姐さん。やっぱ、俺一人じゃ無理っぽいです。頼ンます!!」
「……………アネ、…さん?」
矢を解き放とうとした指がピタリと止まる。目の前のデスパイアが何を言っているのか、エミリアには理解できなかった。
だが、次の瞬間。全身の毛穴が震え立つような寒気が彼女に走る。
「―――――――っ!!!」
ハッとエミリアは<クロイツァー>の弓先を出入り口の方角へと向ける。そして、気配の主を探す灰色の瞳は、扉にもたれ掛かる一人の少女の姿を捉えていた。
「…………………ユイ」
♯
悪夢。ナツメの目の前に広がっている光景は、他に例え様が無かった。
とてつもない数の触手が、肉色の津波となって押し寄せ街を飲み込んでいく。
そしてその先を逃げ惑うのは年頃の女性たち。追いつかれた者から、抵抗ひとつ出来ず、次々とひん剥かれて裸にされていく。
ベルトの金具が弾け飛び、引きずり下ろされるジーパン。ホックを外され宙に舞うスカート。商店街の歩道に放り捨てられるホットパンツ。
乱れ飛ぶのはYシャツのボタン。まだ温もったショーツが植え込みに投げ捨てられた。信号機に引っ掛かっているのは、放り投げられたブラジャーだ。
必死に閉じようとする太腿は力ずくで開帳され、大通りは甲高い悲鳴の混声合唱で満たされていく。
追い詰められ、遂に校舎の屋上から飛び降りた少女。しかし、地面に激突する前に、その身体は触手に抱き止められる。
あっと言う間に彼女の身につけていたセーラー服が剥ぎ取られ、代わりに校庭に落下した。
そのグラウンドも、触手に絡め捕られ、桃色の局部に集中砲火を浴びる女子生徒たちで埋め尽くされている。
ベキベキと体育倉庫の扉がこじ開けられ、中から引きずり出される女の子たち。バンザイのポーズで両手首を縛られ、抗う間もなく体操服を脱がされる。
水泳の授業中だったプールサイドには、群青色のスクール水着を膝下まで降ろされた少女たち。発育途上の胸は触手に縛り上げられ、変幻自在にその形を変えている。
道路を埋め尽くした触手は建物の中へも侵入していく。
ビルの窓から女物のスーツが放り捨てられ、街路樹の枝に引っ掛かった。オフィスビルからはビリビリと、ナイロン製のストッキングが引き裂かれる音。
続いてベトベトになったレース編みのショーツが窓から放られ、すぐ下に停められていた自動車の天井にへばり付く。その車のボンネットをベット代わりに、半裸の女性が組み敷かれ、前後の穴を肉蔓で弄ばれていた。
ぶちゅりと音がする度に、彼女たちの膣は白い爆発でドロリと満たされ、湛え切れなかった欲望の残滓を僅かな隙間から噴き出し逃がすのだ。
ショーウインドウにビチャリと飛ぶスペルマ。ごぼごぼと排水溝を流れるのも雨水ではなく大量の精液である。
足首まで浸かる白濁液の洪水にタイヤが空転し動き出せない自動車にまで触手の軍団は襲い掛かった。
ドアをこじ開け、運転席の女性を容赦なく性処理器具にする。バックから突かれ、剥き出しの乳房がハンドルに押し付けられる度にやかましく鳴るクラクション。
後部座席ではまだあどけない顔の少女がパンティーを奪われ、今まさに挿入されようとしている。
ホームに止まっていた電車にまで触手は雪崩れ込み、逃げ場を失った獲物に襲い掛かる。
吊革に両手でブラ下がったまま、股間を突き上げられるOL。シートの上にはM字開脚を強要されている女子学生。女性専用車両など目も当てられない光景だ。
誰一人、この凌辱劇から逃れられる者は居ない。膨大な量の液体を注ぎ込まれる彼女たちのお腹は見る見る内に膨らんでいく。
駅前で、公園で、庭先で、学校で、商店街で、大通りで、オフィス街で、あられも無い姿になり果て犯される女性たち。咽せ返るような甘い性臭が街全体から沸き立っていた。
その凄惨極まる光景を、ナツメはただ眺めている事しか出来ない。街全体が一望できる小高い丘の上で、触手に拘束されながら、妊婦のように膨れたお腹の彼女は泣いている。
「ごめんな………さい。……ひっく……、ごめん……な…さい……、えぐっ……」
覚悟なんて物がどれほどの役に立ったというのだろうか。ナツメは謝り続ける。膣内射精の餌食となり、ゆくゆくは奴らの子孫を身籠る運命にある女性たちに、ひたすら謝り続ける。
自分が負けてしまったから、エンジェルが負けてしまったから、この惨劇は引き起こされてしまったのだ。だが、その言葉が彼女たちに届くはずも無い。
無力な天使は自らの残した結果をひたすら見せ付けられるだけ。これから先、ベルトコンベア上の流れ作業のように、ただひたすらデスパイアを“生産”し続けるであろうこの街の姿を。
永遠に……………、そう、永遠に……………。
ふと目の前に一人の女性が立っていた。夕闇を思わせるガウンを羽織り、微笑を湛えた娘。その女は身動きできないナツメの耳元に唇を寄せ、こう囁いたのだ。
「うふふ………、いいザマ。それじゃ、エミィは貰っていくね」
「――――――――え!?」
♯
………R…!RRRRRRRR!RRRRRRRR!RRRRRRRR!
「―――――――あ………」
彼女の意識は深淵から揺さぶり起こされる。呆けていた聴覚は耳元で響いていた電子音をようやく拾い、ナツメはガバと飛び上がった。
ここは自室。そしてベッドの上だ。どうやら普段着のまま眠りこけていたらしい。
「夢、………だよね?」
昼間の話が尾を引いているのだろうか。両親を失ってからというもの、幾度と無くデスパイア絡みの悪夢にはうなされて来たが、先程まで強烈なインパクトを持ったビジョンは流石に初めてだった。
パジャマに着替えるのも忘れてせいか、寝汗でベットリとへばりつく衣服が妙に気色悪い。まるで今も、触手に絡め捕られているかのような………。
「あ、いけないっ!」
慌てて彼女はあまり馴染みの無いデフォルトの着信音を発する携帯電話を手に取った。
夕食の後も、シャワーの後も、マルーシャから聞いた話が頭から離れなかったナツメは、何とか気を紛らわそうと、さほど乗り気ではない着メロ選びや壁紙変更に打ち込み、その甲斐あってか否か、いつのまにやら眠りに落ちていたのだ。
そろそろ傷が目立って新機種に買い替えたいと思っていた小さなディスプレイ。そこに並んでいる番号は間違いない、マルーシャの物だった。
「す、すみません!もしもし!?」
『ナツメ!よしよし、起きてたか。夜更かし朝寝は悪い子の基本。上出来ね!』
「――――え?あ、いや、正直うたた寝してましたけど………?」
火急の用、と言う訳ではなさそうな反応だ。
『結構。それよりマズい事になった。実はエミィが自分の通い先でドンパチ始めたらしい』
半開きの二重目蓋が見開かれ硬直する。前言撤回。ナツメの眠気は一瞬にして吹き飛んだ。
「か、通い先ってあの丘のところの!?」
『そ。クリスチャン風の女子校?あー………、名前なんてったっけ?』
「そんな事より!相手はその、昼間聞いたユイさんなんですか!?」
『わからん。ってか今は何とも言えない。ただ、あのバカチンが一人で戦ってるトコからして………』
携帯電話の向こうから聞こえているマルーシャの息遣いは弾んでいる。どうやら彼女は全力疾走中らしい。
「わ、わかりました!とにかく急ぎます!!じゃあ、学校で………っ」
『待ったナツメ!まだ切ンな!!』
「え、あ、ハイ………!?」
ナツメは耳から放し掛けた機械を慌てて所定の位置に戻す。
『いいか?良く聞けナッちゃん。こっからが一番重要だ』
一拍置いてマルーシャが続ける。
『場所的に言ってアンタの方が先に現場に着くから、もし相手がタダのデスパイアだったらエミィに加勢だ。二人掛かりで押し花にでもして尻でも拭いちまえ。そんで万が一、相手がユイだったら――――――――』
ナツメも息を呑み耳をそばだてる。
『相手がユイだったら、エミィを引き摺ってでもいいから全速力で離脱しろ!無理だったらアタシが到着するまで時間を稼げ!落語でも手品でも何でもいいから正面からの殴り合いだけは避けろ。
そんで万が一の万が一、ホントに万が一だぞ!?エミィがもう助け出せそうにもなかったら…………、そんときゃアンタひとりでその場から一旦逃げろ。いいな!?』
最後の一節に、ナツメの目は点になった。
「そ、……そ、………そんな!マルーシャさん、貴女、自分が何言ってるか分かってるんですかっ!?」
抑えなくては。頭ではそう思っていた。しかし気が付けばナツメは、金切り声にも近い怒声を電話越しにぶつけていたのだ。
『聞き分けるんだよ、ナツメ!いいかい、ユイの奴はタイマン張って負けた事は一度も無い。殆ど無敵だ。サシだと呂布よりもハルクよりも強ぇんだよ!その気になりゃプレデターだってコンマ三秒でヴァルハラ直行便だ!!』
「で、でも!………エミィちゃんを見捨てるなんて!!」
『見捨てるもんか!そんときゃナツメ、一旦仕切り直しだ。そんでいいかい?二人でエミィを助け出そう。ファンタジーよろしくお姫様を取り返すんだよ』
見捨てる。その言葉に返って来たマルーシャの台詞は、精密機器を挟んでも分かるくらい昂ぶっていた。
ナツメは恥じた。昼間、諌めるマルーシャに頑固に食い下がったのは自分の方なのだ。なのに自分は今、彼女に一番辛い役回りを押し付けて、しかもそれを非難している。どう考えたって理不尽なのはナツメの方だった。
「………ご、御免なさい。無茶言っちゃって」
『気にすんな。万が一の話だからね。それにだ、あのエミィがそうそう簡単に捕まると思うか?そんなヤワなタマじゃないよアイツは。心配なら保証書出してもいいくらいさ。ハハ………』
宥めるような口調で言い聞かせると、マルーシャは続ける。
『んで、そうだな………。20分、いや30分だ。アタシの到着まで持たせてくれ。今、こっちもシベリア超特急だからさ!』
「わ、わかりました。じゃあ、出ます!!」
『ああ、頼んだよ!』
時計に目をやりながら、ナツメは携帯電話を切る。日付はとっくに変わっている。
マルーシャの看破していた通りだった。エミリアは一人で戦いに赴いたのだ。置いてけぼりを食った寂寥感が硝子の破片のようにナツメの胸に突き刺さる。
確かに二人で共に戦った時間は決して長いものではなかったが、それでもナツメは二人の間に揺らぐ事の無い信頼感が芽生えた物と確信していたのだ。
それだけに、エミリアの気持ちが分からなかった。
巻き込みたくない。そんな陳腐な言い訳を、今更突きつけられる筈が無いと。
(………いけない。こんなんじゃ)
再度、マルーシャの言葉を反芻させる。聞いての通りならば相手は尋常な腕前では無い。雀の涙ほどの迷いでも抱いたまま渡り合えば、勝敗は戦う前に決してしまう。
困った時は深呼吸、と母がいつも冗談交じりに言っていた。大きく息を呑み決意を新たにすると、ナツメは月明かりの下に飛び出して行った。その右手に力の源、純白の結晶を握り締めながら。
♯
夏の夜風が湛える湿気は、上空に逃げても緩和される気配が無い。相も変わらず、不快な空気が首筋に絡みつき、白いうなじを捕えて放さずにいる。
「………やっぱマズったかねぇ………」
ビルの屋上に降り立った人影。通話を終えたマルーシャは一人呟く。思い起こされるのは昼間のやり取り。やはり許可するべきではなかったのかも知れない。
あの様子では、ナツメが律儀に自分の言い付けを守るかどうかは微妙な線だ。
まあ、今となっては後の祭り。“助けてやる”と大風呂敷広げた手前、善処する他に無い。
藤沢ナツメ。なるほど、確かにエミリアが選んだだけの事はある。潜在的な魔力は相当なものだ。下手をすると自分よりも上か。
向かい合っているだけでチリチリと伝わって来るくらいだ。ダイヤの原石なんて例え方がこれ程までしっくり来る娘は、後にも先にもそうそう見つからないだろう。
しかし困った子でもある。大切なものを守りたい気持ち、これを否定するつもりなどマルーシャには毛頭無い。
ただ、肝心の天使が倒れてしまっては、守りたいものも、これから守るであろうものも、何一つ守り通せる筈が無い。駆け出しに有り勝ちと言えば有り勝ちだ。
要は優先順位という物が付けられない。俯瞰で物を見れないのだ。目の前の事象に対し、人参をブラ下げられた駄馬のようにひたすら喰らい付いてしまう。
「結局、若さってヤツか」
もちろん年齢の事ではない。それなら自分もそう変わらない。彼女が言いたいのはそのものズバリ“経験”だ。
天使は何処まで行っても天使であり、逆立ちしたって神様にはなれっこないし、その神様が人間に与えたもうた時間もこれまた短い。一人の戦士に守れる物なんて、手の届く距離にある物の中からでさえほんの一握りなのだ。
アレもコレもと欲を掻けばいずれ足元を掬われる。個人の肩に乗せられる積荷は本人が思っているよりもずっと小さい。
少なくともマルーシャはそう信仰しているのだが……、あの真っ直ぐなナツメにそれを今すぐ理解しろと言うのも無理なオーダーか。
結局、エミリアという人間磁石が引き寄せた娘にまたもや振り回される自分だけが残った。いやはや苦労の絶えない人生だ。
「………ったく、相変わらずモテモテじゃないか。エミィの馬鹿ちん」
どこまでも自覚の無い友に愚痴をこぼしながら、湿った向い風にコートをなびかせ大きく跳躍。自動車のテールライトを遥か下界に望み、街灯の眩しく輝く大通りを越え、向いのオフィスビル屋上へ着地。
月に照らされて輝く金髪を掻き上げると、目線は既に次の足場へ。建物の高低差など気にも掛けない。その全てが流れの中の飛び石同然である。
「まァ、頼り無いのは今回アタシも一緒さね」
エミリアとユイがドンパチやるなら、二人は恐らく人気の無い場所を選ぶ。真っ先に候補に挙がるのは、沿岸の旧コンビナート地帯。次に廃ビルの目立つ駅南口の再開発地区。
そんな具合にマルーシャは踏んでいたのだが、二人は仲良くその斜め上を行ってくれた。
「まさか夜の校舎とはね。しかもエミィの通学先」
駄目押しにその場所はマルーシャが網を張っていたポイントから街の中心線である高架を挟んで丁度反対側に位置する。とんだタイムロスを食った。まさかナツメをアテにする羽目になるとは。
呼び出すヤツも呼び出すヤツだし、ホイホイ出向く方も出向く方だ。朝になったら一体どんな騒ぎになることやら。ただでさえ、前日のデスパイア騒動で耳目を集めていたのに。
どうやらお二人さんの頭は予想以上に発酵食品と化していたらしい。そして自分の勘も酷い体たらくだ。これは相当鈍っている。
「やっぱ暑さだな、暑さ!それとあと湿度!!」
温帯モンスーン気候に全責任を押し付けると、彼女はその身を夜空に躍らせた。
♯
静寂。例えるならば、この世でたった二人きりになったような瞬間。彼女の繰り出す爪先の音も、消え入りそうなデスパイアの虫の息も、エミリアには届いていない。
そして月は万物の観測者であるかの如く窓の外に佇み、対峙する二人を無言の内に見守っている。
「あ……、姐さん。ヘルプっす、ヘルプ……。姐さァん…」
彼女の注意を引くように、デスパイアがハサミを持ち上げ喉を震わせる。その傍らまでコツリ、コツリと歩みを進める夕闇の娘。
そのシルエットが化け物の顔前と重なった瞬間――――――――。
ドシュッ――――――――ごろん………。
エメラルドの破片のような美しい飛沫が教室を彩った。そして血の匂い。床に転がっているのは、先刻まで助けを求めていたデスパイアの頭部だ。
「あ……やっぱ、……こうなるんスね。ハハ……、いや………、わ、わかってた…ってか。で、……でも俺。姐さんの、そーゆーキツイとこ、結構、好きだったり………っ」
――――――――――ゴバシュ。
湿った破砕音が再度響く。首だけで紡がれる辞世の句はそこで途切れた。
四分割された醜悪な顔面からは最期の表情が消え、デスパイアと呼ばれた化け物はサラサラと、砂とも埃とも分からぬ粉末へと変質し、音も無く崩れ去っていく。
その様子を見つめもしないユイの両手はポケットに差し込まれたままだ。傍目には、彼女が何を持って今の一撃を繰り出したのか、全く測り知る事が出来ない。
コツンともう一度踵を鳴らし、優雅な挙動でユイはエミリアの正面に向き直った。
「やあ。エミィ」
数秒前の惨劇に馴染まないとても子供っぽい声。それは記憶の彼方で響く音色と全く同じ物であった。
「なんか………、また綺麗になったね」
エミリアは一言も発しない。目の前のユイは三年前とまるで変わっていないように見えた。彼女を中心とした僅かな空間だけが、時間という概念から開放されているかの如き錯覚さえ受けてしまう。
暫しの沈黙を挟んでようやくエミリアの口が開いた。
「………どうして、こんな下っ端を差し向けたの?」
ユイは嬉しそうに白い顔を緩める。
「釣り餌よ、釣り餌。久々にエミィの戦ってるとこ観たかったしね。前よりずーっと格好いいよ。流石、私のエミィってとこだね」
「貴女、そんな物の為に………」
ここの生徒たちを。そう言い掛けて止めた。もう、そんな言葉の通じる相手ではないのだ、彼女は。
「仮にエミィが負けちゃっても、私はちゃんと助けたよ?その方が手間省けるしね。で、そのままホテルに―――――」
―――――――――キリキリキリ………。
だからエミリアは黙って<クロイツァー>を引き絞る。フルドローされた凶器の切っ先は言うまでもなくかつての仲間の眉間へ。
「あ、もう始めるんだ。相変わらずせっかちだね」
パサリと、ユイの纏っていたガウンが木目の床に落ちる。その下に彼女が着込んでいたのは、黒一色の生地に白いフリルをあしらったロングドレス。
「――――――――ッ!!」
弓先が微かに震える。エミリアの顔が軽く引きつった。間違いない、あれは………。
「えへへ、覚えてる?エミィから貰ったヤツだよ。どう、似合ってる?」
忘れるはずも無い。3年前、敗北を喫したエミリアが脱がされた衣装だった。
「ちなみにね………、ホラ、下もだよ」
ユイは恥じらいひとつ無く笑顔でスカートをたくし上げる。彼女が履いていたのは紫陽花のような刺繍とグラデーションが美しい洒落たショーツ。もちろん、その下着もエミリアの………。
―――――――――スタァァァン。
「あー、エミィったらもう怒ったー」
ユイの立つ背後の黒板に突き刺さった光の矢。自らの頭めがけて飛来した一撃を、彼女は僅かに首を反らすだけで回避していた。完全に見切っている。
「んじゃ、これ以上エミィがプリプリしちゃう前に――――――――」
ユイは背中に両腕を回す。静かな教室に、パチリ、パチリ、と2回続けて、金具か何かを外す音が響いた。
「力ずくでお持ち帰りといきますか!!」
宣言と同時にユイは両腕を突き出す。左右の手に握られていたのは、艶の無い黒一色に染め上げられた大小の冷兵器。
「………………」
その姿を認めたエミリアの顔は一層険しくなる。
右手に握られているのは、大人の前腕部ほどのリーチを持った戦闘用マシェット。名は<ヘンゼル>。
そして左には小振りながらも凶悪な意匠を施した片刃のファイティングナイフ<グレーテル>。
女を貪るのに夢中な幾多のデスパイアを、背後から物音一つ立てずに地獄へ送ってきた自慢の双子。それが今もなお健在である事をエミリアは確証するに至る。
―――――――――シュタッ。
そして次の瞬間、一陣の黒い風が教室を駆け抜けた。脇目も振らず地を這うような低姿勢で一直線にエミリアへ突っ込んでくるユイ。
(―――――――――くっ!)
エミリアはすぐさま一歩飛び退くと同時に、傍に転がっていた机をひとつ、ユイ目掛けて蹴り上げた。
乾いた音と共に、放られた備品は空中で真っ二つに叩き割られる。左右どちらの凶器で両断されたのかは判らないが今はどうでもいい。
「―――――――――ハッ!!」
その僅かな挙動を付いて、気合と共に矢をリリースするエミリア。狙うは左右に分断された机の向こうから覗くユイの姿。
邪悪なデスパイアを貫き、焦がし、滅する一撃が、かつての戦友に放たれる。しかし。
―――――――――ガキィィィン。
耳をつんざく金属音。左手の<グレーテルが>一閃。光の矢は造作も無く弾かれ廊下側の壁に突き刺さった。
苦い表情を隠せないエミリアを捉え、その位置からさらに一歩大きく踏み込むユイ。唸ったのはリーチに長けた右の<ヘンゼル>。
―――――――ヒュン。
無理のある体勢で強引に床を蹴るエミリア。敵の頭上を飛び越え、狙い違わず胸元目掛けて繰り出された一振りを辛うじて回避する。掠った切っ先が、ピシリと長いスカートにスリットを作った。
そして着地と同時に振り向きユイの姿をサーチ。いや、探すまでも無かった。敵は今、顔が触れるような距離で逆手に持ったナイフを振り向きざまに打ち下ろそうとしている。
―――――――――ガキィィィン。
「くぅ………っ!」
両腕の筋がギシリと唸る。エミリアは半ば反射的に<クロイツァー>本体とクローを交差させ、その一撃を受け止める事に成功した。脊髄に感謝したいくらいだ。
だが長くは持たない。武器の剛性は敵が上。魔力を纏った三つの凶器がせめぎ合いギリギリと悲鳴を上げる。
エミリアが相手を突き飛ばそうと踏み込むのより一歩早く、ユイがフリーになっていた<ヘンゼル>を振り上げた。
「こ、この………ッ!!」
―――――――どごッ。
「あ、………たたたッ」
刃の到達よりも早く、その脇腹を目掛けて至近距離から膝蹴りを見舞う。戦闘開始から経てようやくマトモな一撃を食らい跳び退るユイ。その隙に大きく助走するエミリア。
体勢を立て直そうとするユイが転がるのとは真逆の方角だ。雲一片の逡巡も無く頭を下げ、右肩を突き出し、エミリアは窓際へと疾駆する。そして跳躍。
ガッシャァァァァァァアン。
打ち破られる窓ガラス。漆黒の天使はそのままベランダも飛び越え、その身を夜空に躍らせる。
黒衣を翻し、白銀の髪を靡かせ、3階の窓から飛び降りた彼女。月明かりに照らされて舞うガラスの破片と共に空中で一回転。夜の校庭に利き脚から着地する。
膝に走る衝撃を堪える暇も無く首筋を焦がす背後からの殺気。飛び退いたエミリアが半秒前まで立っていた場所に、投擲されたナイフが突き刺さる。
それに追い縋る様にして飛び降りて来たのはユイだ。
空振りし、砂を噛み突き立てられたナイフを引き抜くと、左手の中で鮮やかにスイッチ。得物を逆手に持ち返え防御姿勢をとる。
陸上競技用レーンを引く石灰を巻き上げ、校舎から距離を取るエミリア。宙に踊る白煙の匂いが鼻につく。流石に教室の中でユイと渡り合うのは無理があった。
なにせ端から端まで彼女のテリトリーだ。だがここなら距離は十分過ぎるほど取れる。攻勢に出るなら今に於いて他に無い。
「リカーヴ<クロイツァー>……モード変更、ベラーゲルング!!」
詠唱開始と共に幾筋もの輝きが右手のグラブに集まり出す。現れたのは一際長大な光の矢。優しく、柔らかく、それでいて凶暴な光の集合体が<クロイツァー>にマウントされた。
切っ先から走る蒼白いガイドレール。その矛先は微動だにせず、標的の顔の中心線を捉えている。
「………………」
ユイは表情を変えない。想い人から向けられる渾身の殺意も、魔力の余波に巻き上げられる砂の匂いも、彼女の微笑を崩すには至らない。
待ちに待ったこの日、遂にやって来たこの夜、引き下がる理由など絶対絶無。肺腑に突き刺さる憎しみの視線さえ今は心地良い。
鉄壁の沈黙を維持したまま、双子の凶器を構え彼女はただ月下に佇む。
「―――――――――フォイア!!」
沈黙を破ったのはエミリアの撃声。夜の帳を切り裂く弓鳴りが校庭に木霊した。
放たれたのは無数の閃光。辺り一面を満月に呑まれたかの如き輝きで包み込みながら、滅尽滅相の暴風は迫り来る断崖のようにユイへと襲い掛かった。しかし。
「レイヤー<ヘンゼル>、形態更新、バティレーサー!アンカー<グレーテル>、モード変更、コンストリクター!!」
唇の両端を目一杯吊り上げ放たれる咆哮。底の見えない深淵の黒さを湛えたユイの瞳が、まるで蛇のそれの様に縦瞳孔へと変貌する。
月に届けとばかりに振り上げられる<ヘンゼル>と<グレーテル>。その刃には大蛇の如くのたうつ魔力が絡み付き、真夜中の大気を嬲り物にして唸りを上げている。
エミリアの<リヒト・レーゲン>がその身に達しようとした正にその瞬間、燦然とユイの両腕は振り抜かれた。
「―――――ッシャァァァア!!<レティキュレート・パイソン>!!!」
ガギギギギギギギギギギギィ―――――――――イ………ン。
けたたましい刃の二重奏。敷地内に収まり切らず丘陵全体を制圧した激発音。撃ち出されたのは網目状に編まれた剣戟の嵐。
両腕から繰り出される冷兵器の連続高速斬撃は如何なる黒よりも暗い闇を纏い迫り来る光の雨を迎え撃つ。
グラウンドの砂を一粒残らず巻き上げる魔力の余波。校舎の窓ガラスは衝撃により一枚残らず砕け散り、月明かりを受けた光のシャワーが校庭一面に降り注ぐ。
「………なっ!?」
もうもうと立ち込める土煙が幾らか収まりようやく視界が開けた時、エミリアの両目に映っていたのは無傷で立ち尽くすユイの姿だった。
あの猛攻を全て、尽く、一発残らず捌き切ったと言うのか。
銀色の瞳に湛えられた闘志が揺らぐ。それは恐怖。この3年間、一度も味わう事の無かった、そして二度と味わう事は無いと信仰していた感情。
「フフ………ふはッ、アハハハハハハハッ!!」
笑っている。ユイは笑っている。心底、愉しそうに笑っている。
「ふぅ〜―――――。さぁ、エミィ」
………………ジャリ。
靴の踵が砂利を噛む音。ユイが一歩前に踏み出し、エミリアが一歩後退する。
「どうするのかな?」
蛇は獲物を追い詰めつつあった。
♯
「い、今のって!?」
鼓膜を食い破らんばかりの凶暴な響きに、ナツメは背中まで伸びた美しい黒髪を翻し丘の中腹を仰ぎ見る。
闇の中に佇む年期の入った校舎は厳かに静まり返り、遠目にはさながら神殿のような威容を誇っていた。しかし今やその静寂は破られ、砕け散ったガラスの破片が波間に踊る気泡のように夜空を舞っている。
間違いない。誰かがあそこで戦っている。戦いを前に研ぎ澄まされた彼女の肌は、僅かに流れてくる魔力の余波から、その主の正体までも感じ取っていた。
「間違いない。エミィちゃんに、それと………」
ズクリと背筋を冷たい感触が一撫でする。一瞬だけ感じ取れたとてつもなく禍々しいオーラ。撃発音と共に僅かな間だけ漂ったその魔力は、もう既に拾うことが出来ない。
代わりに後に続くのは感じ馴れた親友の魔力。先刻より幾らか弱々しくなっている。ここに来て予感は確信へと変わった。疑問を差し挟む余地は無い。エミリアは何かとんでもない相手に追い詰められている。
「………………」
どうやら事態は最悪の方向に突き進んでいるらしい。唇を噛み、その手に握り締めた力の源を見下ろすナツメ。
止めておけ、まだ早い。物言わぬ純白のクリスタルは無言の内に警告している様だった。大丈夫だ、信じろ。一方でそう励まされている様にも見える。
分からない。今、自分が進もうとしている道は果たして正しいのだろうか。戸惑うナツメをいつも傍らで叱り飛ばしてくれた彼女は隣に居ないのだ。頼みの綱のマルーシャも到着していない。
ガキィ………ィン…。
遠くで再び音がする。迷っている暇は無い。
「お願い………!間に合って!!」
震える瞳でその先に広がる闇を見据え、ナツメは大きな一歩を踏み出した。
♯
「ハァ………、ハァ………、ハァ………、くッ!」
鈍い痛みの走る左肩を押さえながら、エミリアは壁に寄りかかった。ここは学校の敷地内にある礼拝堂。校舎裏手に広がる広葉樹林の中に佇むこの学校のシンボルだ。
明治時代に建てられた慎ましやかなこの文化財は、今や老朽化のため立ち入りが禁止されている。
「………私ってば、本当に無様ね」
ステンドグラスから差し込む柔らかな光の下、彼女は自分の右手を見遣った。ベットリと、気が滅入る匂いのする真っ赤な液体がこびり付いている。左の肩口がまたズキリと痛んだ。
魔力を使えば傷の治療も可能だが、回復に割ける力があるなら少しでも攻撃に回さねばこの猛攻は凌げない。これが現実だ。一度守勢に回ってしまえば一瞬で押し切られてしまう。
「ホント、お笑いだわ………」
軽い自嘲と共に疲弊した全身に鞭打ちその身を起こす。
圧倒的だった。まさかこれ程とは。
ユイはまだデスパイアの力を開放してすらいないと言うのに自分はもうこのザマなのだ。信じられないとかそんな話ではない。ただ笑うしかなかった。
残された魔力もそう無い。決めるなら恐らく次がラストチャンス。
ギィィィィィィ………………バタン。
「どうしたのエミィ?もう逃げないの?」
重い木製の扉が開閉する響き。死神の到着を告げる鐘が打たれる。
「懐かしいなぁ、ここ。小さい頃、みんなに内緒でよく入り込んでたっけ」
教会の中に入って来た人影は愉しげに告げた。
神の御前だというのに恥じ入りもせず舌を舐め回し、およそ人の物とは思えぬ視線をこの3年間追い求めてきた獲物の身体を這いずり回らせ、所々破けた服の上からその完璧なプロポーションを品定めする。
「待った甲斐があったわぁ………。エミィの躯、前よりすっごく好くなってるよ」
マシェットの背をトンと肩に乗せ静かに歩みを進めるユイ。心なしか荒ぶっている呼吸は激しい戦闘によるものではない。その証拠に、彼女は口の中を満たすツバをゴクリと飲み込んだ。
その視線の先で立ち尽くすエミリアの肩口に附けられた傷からはポタポタと赤い雫が滴っている。
「さ、エミィ。もう降参の時間だよ。私だってこれ以上、貴女を傷物にしたくないもの」
「ハ、冗談………。私はまだまだ行けるわよ」
「ふふ、もうそんな風に強がる必要なんて無いのよ。全ては運命。決着は付いたわ。後は神様の前で、生まれたままの姿で愛し合うの。
事のついでにその傷も治してあげるわよ。お互いの魔力を分かち合いましょ」
ギシリと、古びた床を軋ませユイが歩み出る。
「さぁ、エミィ………。脱いで」
両手を差し出し距離を詰めてくる敵に、痛みを堪えながら<クロイツァー>を擡げるエミリア。
小突けば霧散してしまいそうに震える腕とは対照的な眼光だけが輝きを失わずにそこにある。その姿はユイの笑顔を曇らせた。
「………うわ、エミィしつこ」
「お互い様でしょ」
「前々から思ってたけどさ、やっぱエミィって頑張り過ぎ。そんなに焦らなくても今夜はたっぷり安心させてあげるよ。
もちろん、……………私の腕の中でねッ!!」
ヒュンとユイの身体が宙に踊った。右手に握ったマシェットを振り被りながら流れ星のように標的の間合いを侵略。
瞬き一つさせぬ間に矢を放とうとする<クロイツァー>を一撃し、同時に膝蹴りを繰り出そうとするエミリアの軸足を足首に絡めて薙ぎ払い、遂に礼拝堂の床へ彼女を組み敷いた。
衰弱した獲物はもはや抵抗すら見せない。
「長かったわ。この夜を私がどれだけ待ち望んできたのか。エミィ、貴女に分かる?」
身体の下からキッと睨み返してくるエミリアの前髪をサラサラと撫で回しながら独白するユイ。
その手はゆっくりと下がり、軽く唇に触れ、首筋を流し、柔らかな胸の感触を服の上から愉しむと、そのまま降下してスカートの裾を捉えた。
節足動物の脚のように動く指がフレアの下に潜り込んで来る。
「さぁ………、始めましょうか」
空いていた右手の指が胸元のボタンへ走る。その触覚器官が服の下に潜む柔らかな脂肪の塊を捉えようとした時だった。
「ええ、私も待っていたわ。―――――この瞬間をね!!」
「っ!?」
ガシリと、その手首をエミリアが掴み取る。咄嗟の出来事に上体を起こすユイ。彼女が離脱するよりも早く、エミリアの唇が次なる句を刻んだ。
「――――ラヴィーネッ!!」
ガシャガシャガシャガシャァァァァッァ。
空間を舐め尽す破砕音。砕け散る虹色のステンドグラス。美しい窓ガラスを突き破って全方位から殺到したのは光の矢だった。
(――――――トラップ!?)
礼拝堂に逃げ込む前に、エミリアが放っておいた無数の矢。
木々の間に埋もれ、建物を取り囲むように配置されていたそれが、彼女の一言をスイッチに再起動。詠唱句通りに雪崩の如く、ユイ目掛けて襲い掛かったのだ。
回避しようにも組み敷かれた体勢のままギリギリと手首に爪を食い込ませて来るエミリアがその動作を許さない。
ユイは唯その灰色の瞳を見つめる。怒りと、哀しみと、僅かな同情の綯い交ぜになった視線が自分に投げかけられていた。そして。
ザシュザシュザザザザザ――――――――ザシュッ。
「え、………えみ…い…?」
口の中に鉄の味が広がる。そこには全身を光の矢で貫かれたユイの姿。真っ赤な返り血が古びた床を染め上げ、エミリアの衣装まで黒々と濡らして行く。
右手を離してやるとユイはフラフラと立ち上がり、床に転がる<ヘンゼル>と<グレーテル>を拾い上げ、糸の絡まったマリオネットのような足取りで後ずさって行く。
大きな咳と共に、赤黒い塊が喉から吐き出された。その様子を視界の中央に納めながら身体を起こすエミリア。力の篭った両腕には、戦闘開始から片時も離さなかった彼女の相棒が握られている。
「………う……あ……ぁ、がふっ。……え………、エ…みぃ…」
「ユイ………。ごめんなさい」
キリキリと張り詰める弦。それはかつての仲間への死刑宣告。
「――――――――さようなら」
別れの一言。放たれた矢は既にハリネズミのような姿になっているユイの胸板を貫いた。
両手に漆黒の凶器を握り締めたまま、イエスの磔像を背に白目を剥き、膝から崩れ落ちる元天使。
長い年月を掛け積もりに積もった埃が宙を舞い、ドサリという虚しい響きだけが悲しいほど高い天井に反響する。
それを最後に、礼拝堂の中は再び静寂に包まれたのだった。
♯
「………………」
エミリアは黙って弓を下ろす。勝利。これは果たしてそう呼んで良いのだろうか。
そこには一仕事終えた安堵感も達成感も存在しない。在るのは胸に大穴を穿たれたような虚しさだけ。
暫しの間、彼女は瞑目し、ただ独りこの空間に残された寂寥感に耐えていた。やがて震える灰色の瞳を開くと、エミリアは静かに信徒席の間を進んでいく。
不思議と涙は流れなかった。自分は随分と強くなったものだと感慨に浸る。行く手に横たわる亡骸はカッと両目を見開き、拡散した瞳孔で天井を睨み付けたまま、目線だけで今も彼女を求めているようだった。
エミリアは静かに膝を折り、暫くその死に顔を見つめた後、目蓋に優しく手を添え柔らかに閉じてやる。
「おやすみなさい。………ユイ」
かつて何度も掛けてやったその言葉を口にしエミリアは立ち上がった。
まだ夜明けまでは幾許か時間がある。遺体はこのままでいいだろう。体内を循環する魔力が途切れればデスパイアの身体は分解が始まる。朝になればもう、ここには二振りの刃物が残っているだけ。それがきっと彼女の墓標なのだ。
これで良かった。そう信ずる他に無い。家族の居ないユイ事を弔い、記憶しておいてやれる人間は、どの道もう自分しかいないのだから。
そうしてエミリアがユイの傍から離れようとしたその刹那だった。彼女の耳は今日一番の凶報を拾う事になる。
――――――――ピチャリ。
「………………え?」
水の音がした。足元からだ。視線を落とすとそこにはユイの身体から流れ出た鮮血。
――――――――ピチャリ。
白昼夢のような光景にエミリアの顔が凍りつく。真紅の水溜りを作っていた赤い液体は、あたかも自らの意思を持っているかのように床の上を這っていたのだ。
信徒席の間から、壁際から、床下から………。ユイの身体から噴き出し広がっていた血液は、流れ出た時の映像を逆再生するかのように元来た道を辿っていく。
「甘いよエミィ」
ゾクリと背筋を走る悪寒。聞き馴れた声が耳元でした。振り向けばそこには真っ赤な唇。端から垂れた血がその上を滑り口の中へと帰って行く最中だった。
「―――――――なッ!?」
咄嗟にその身体を突き飛ばそうとする。だが、間に合わなかった。肩口に走る灼熱痛。首筋に熱い吐息が吹きかけられている。
「………くッ!?あう……あ……、あぁッ!」
斃した筈のユイがエミリアに組み付いている。その針のように細く鋭い彼女の牙は、エミリアの白いうなじに突き立てられていた。
苦悶の声が天使の喉から搾り出される。そんな姿を嘲笑うかのようにズルズルと音を立て、流れ出た血液は今もユイの肉体へと帰還していく。
「ごめんねエミィ。今のはちょっと心臓に悪かったかなァ?」
ユイの唇が離れ、ようやくエミリアは開放された。彼女はよろめきながら後退し化け物の姿を視野に納める。
信じ難い光景だった。眼前に佇むユイの衣服は所々が破られ、穴が開き、地肌が露出している。そこから顔を覗かせている傷口がズブズブと蠢き、自らを塞ごうと躍動しているのだ。
再生。そんな生易しいレベルではない。これはもう“蘇生”と呼ぶべき現象ではないのだろうか。
「へっへー。あれっくらいじゃ私は死なないよ?エミィのお嫁さんになるまではね」
「ゆ……ユイ!あ、貴女っ………、一体!?」
恐怖に攫われそうになる意志を奮い立たせ、エミリアは<クロイツァー>を構えようとする。だがその瞬間。
「う!………くぅ!?」
視界が揺れる。ガクリと折れるエミリアの身体。腰から引きずられるようにして、彼女は埃まみれの床に膝を付いていた。
(ど、―――――――毒!?)
全身の筋肉が言う事を利かない。立ち上がろうとしても下へ床へと身体は持っていかれる。この身が鉛の塊に化学変化したようだ。
腕の力も抜けてダラリと肘が伸びる。<クロイツァー>を握り締める指までもが静かに緩み始めた。
――――――――ガシャッ。
手の平が開かれ、幾多の死線を共に潜り抜けて来た相棒が床に転がった。そしてエミリアの目の前にはもう一人の相棒。いや、元相棒。徐々に力を失っていく彼女の姿を心底嬉しそうに眺めている。
「……………くッ」
駄目だ。戦闘続行は不可能。逃げなくては。しかし身体はもう彼女のコントロール下に無い。残る力の全てを振り絞り、大きく一歩跳び退ろうとしたその時、ドサリと大きな音が礼拝堂に残響した。
「……………!!」
視界が反転する。目に飛び込んできたのは質素な装飾を施された古めかしい天蓋。そしてその下で満面の笑みを浮かべるユイの麗貌。仰向けになったエミリアのお腹の上に彼女は跨っていた。
「………エミィ………」
母親に甘えるような囁きと共に、彼女の笑顔が飛び込んでくる。吸い寄せられるようにうなじを撫でるユイの唇。鼻先はサラサラと、心地よい香りを放つエミリアの銀髪を掻き分けている。
汗ばんだ肌の全てを包み込もうとする吐息が首筋に吹きかけられた。そしてユイの利き腕はエミリアの下半身へ。
長い指はせわしなく運動し、漆黒のロングスカートを獲物の腰に繋ぎ止めるホックを探り当てた。
「………エミィ………」
もう一度、手にした戦利品を確認するかのようにユイが囁く。パチリと、月明かりの中、留め具の外れる音が響く。
「――――――――大好きだよ」
その一言に何か言い返そうとした瞬間、開きかけた彼女の唇はもうひとつの艶かしい唇によって奪われた。逃げ場を失った吐息が唾液の風船を作りながら唇の端から溢れ出る。
分け入って来る舌の感触に、エミリアは自分が敗北した事を悟った。
突然ですがここで悲しいお知らせです。
昨日未明、サソリ型デスパイアとして有名なスコルピオン遠藤(仮名)氏が、頭部損壊のため搬送先のゴミ捨て場で亡くなられました。
国際噛ませ犬委員会(IKC)の初代会長として精力的に活動して来た同氏の突然の訃報に、全米各地からは「………誰、それ?」など、その死を惜しむ声が上がり、一夜明けた今もワシントンは深い悲しみに包まれています。
尚、氏の葬儀は近親者のみで執り行われるとの事です。以上、お昼のニュースでした。
ホントは一話だけでこのエピソード終わらせるつもりだったのに、ダラダラと伸びて次の第三話も使うハメに。
バトル大杉で大したエロもなくホンマ御免なさい。何とか四話以降がニュルニュルになるよう、精進します。
いやああああああああGJ!!!!
もうホント自分がエロ目当てなのかそうでないのかわからんぐらいあんたのとりこ。
蠍に代わる、ユニークでかつ女性に紳士的な陵辱魔を
用意していただけるなら、何のモンクもありませぬ。
ていうか、多人数永遠陵辱は引き続きおねげえしますぜ神様。
サソリーーーーーーーーー!!
すんげえよ…ニュルニュルがなくても大満足だぜ
んじゃ氏の葬儀に行かなきゃいかんのでこの辺でノシ
(´・ω・`)サソリ……
ぞう大魔王っぽいもの
とか
ハーピーっぽいもの
とか
・・・・だめか(汗
遠藤さんww
一発屋のままで終わるのはもったいないほどの名キャラだった
次はにょろにょろにも期待
ここまで来るとハッピーエンドにして欲しいぜ
そんな……Σ('Д`;)
>>576 エミィちゃんとユイの堕ち和姦ですね、わかります
>>576 茨の王様によるナツメエミリアマルーシャユイと街の女全員纏めてハーレムエンド
〜誰を本妻にしようかな?〜
ですね?わかります。><
>>575 本当に惜しい漢(笑)を無くしました。
きっと部長のユミエ嬢の胎内に宿った遠藤jr.が無事に産まれ
立派に亡き父の遺志を継いでくれると信じてますww
堕ち和姦は狂って頭が不随状態になるからなあ
表情からして、もはや五体満足じゃなくなる。
やっぱここは人格を持ったまま永遠。
頭はイヤイヤ体は和姦、
もしくは元の人格のまま妖魔を受け入れるヒロイン
これこそ、真の触手TRUE ENDだと思うが
どうよ触手PEOPLE達よ。
堕ち和姦も好き。
人格保ったままも好き。
分け隔てなく美味しくいただくのが、
真の触手魂にょろよ。
ていうか、○○が好きって主張するのはええけど、
××はいかんって書き方はウザイにょろ。
連載モノって性質上、レギュラーキャラがアハハ状態まで壊れると続かなくなるんで
ハードなエロは全部脇役行きになっちゃうんだよなー…。サジ加減難しいわ(´・ω・`)
でもいい加減、四話ぐらいにゃ産卵とか入れたい…。
ところで某氏の単行本が出るみたいだが、こないだと絵師違うのね。
前の絵師のが好きかなあ。
絵師としては鉄板な人なんだけどねw
やっぱり単行本となるとある程度制約があるんじゃないかな?
絵師さんの都合もあるだろうし、しかしあの絵師さん今連載の挿絵も書いてるはずだぞw
586 :
兄:2007/08/12(日) 22:04:30 ID:0luf7GGV
お久しぶりです。
かなり間が開きましたが続きを投下したいと思います
スコルピオン遠藤氏に捧ぐ
『うっ!…この!放しなさい!!』
ここはとある森の水辺周辺。玲奈を捕らえて此処まで連れてきたのは多足の水棲生物であるイカをモデルとしたデスパイアであった。
『(こんな所まで連れてきて…一体どうするつもり…)』
簡単な予想は出来る。とは言っても悪い方向である”陵辱”という結論しか出てこないが…
デスパイアがエンジェルを捕らえたその場で捕食――すなわち性交を行わないのであれば、それなりの考えがあっての事だろう。
『(どうせロクでもない考えなんでしょうけど…)』
そして、とある泉の元まで辿り着く。水は透き通るほど綺麗で飲み水としても扱えそうな程だ。
ここで意外にもデスパイアは玲奈を触手による拘束から解放したのだった。……ただし、水の上で
『きゃ!!』
突然の解放にとっさの行動を取れるはずもなく、彼女は重力に従って泉の中に落下してしまう。
水深はそれ程でもなく、彼女自身もカナヅチではない為にそれ程問題ないように思われた
『ぷはぁ!!』
少しだけ驚いたが水面から顔を出し、胸元まで水に浸かりながらデスパイアを睨む。
だがデスパイアは喜々として蠢かせるだけだ
『(とにかく解放されたんだから逃げる手段を…)』
と、周りをグルリと見渡せばこの泉には多数の生物が生を営んでいるのが確認できる。
クラゲにイソギンチャク、ヒトデやウナギ…
『(おかしいわ…泉に何故海の生物が?――――――――ま、まさか!?!?)』
そう、此処に住む生物は皆デスパイアだったのだ。
彼女は今、ツバメの巣に運び込まれた食料となんら変わりは無い。
何故なら”食欲”旺盛な生き物によって処理されるだけなのだから。
『やめなさい!!こ、来ないでちょうだい!!』
玲奈に殺到する生物達。彼女は脱出を試みようとしたのだが、既に両足はイソギンチャクにそれぞれ飲み込まれるように固定されてしまう。
彼女専用の靴となったイソギンチャクは指の一本一本を丁寧に嘗め回すと同時に生脚に沿って触手を巻き付けて行き今度は玲奈専用のニーソックスを形成させる
その靴は恐ろしいほど鈍重な為に最早脱出は不可能だ。さらに背後から別の生物の気配が感じられる。
『痛っ!!……』
後ろからクラゲのようなデスパイアが迫り、そのまま彼女の首筋に痛みを走らせた
痛みは一瞬だったが痺れに似た感覚が全身に回っていく。あっという間に脱出どころか抵抗すら出来なくなる彼女の身体。
クラゲの触手で固定されることで溺死は免れたが、どう考えてもプラス思考は出来そうも無い
『今度は…なに?』
玲奈の元に近づくモノ達。それはウナギと呼ばれる生物だ。それも数匹ではなく数十匹を超える数が忍び寄ってくる
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
『きゃ!そんな!?服の中に…きゃん!!暴れちゃ…んっ!…ダメ…』
服の隙間から殺到してくるウナギ達。暴れまわるソレは胸や秘部や菊門を初めとした部位を徹底的に責め立てる
にゅるにゅるにゅるにゅるにゅる
『いやぁ!…ぬるぬるして…くぅ!…気持ち悪い…』
服を着たまま水中に投下された為、肌に張り付く服でさえ不快を感じるというのにさらに生き物がその中で蠢くのだ。気持ち悪くない方がおかしい。
遂に下着の中にまで侵入したウナギ達は直に刺激を与え、その数は尚も増え続けて行く
『やめて!!そんなに入られたら…服が…破れる!!』
ビリィーーーーーーーーー!!!!!!
彼女の願いも虚しく衣類は大量のウナギの侵入に耐えかね、内側から崩壊してしまった。
胸部が下着ごと大きく破壊されて彼女の形の良い乳房が露になり
下半身の大切な女の部分を隠す砦は脆くも崩れ去り、その残骸は水中を漂うこととなった。
ウナギ達の人海戦術により半裸状態となってしまった玲奈だが、さらに責め苦を与える存在が彼女に襲い掛かる!!
『(なに?胸のウナギが……一斉に下に!?)』
突然彼女の胸部を刺激していたウナギが逃げて下半身へと向かう。だがそれは新たなデスパイアであるヒトデが接近していたからだった。
どうやらデスパイア間でも上下関係はあるらしい。だが今はそんなことどうでもいい
『今度は…ヒトデなの…ふぁん!?…もう…んっ!…許してよぉ…』
そのヒトデは内側の表面にびっしりと繊毛のような細かい触手が生え、中心には穴のようなものが確認できる
ヒトデは彼女の双丘に一匹ずつ張り付く。その姿は星型のブラジャーのように見えなくもない
『んひゃあ!!……そんなに…!…吸わないで!!…んくぅ!!』
ヒトデの中心地の窪みに咥えられるように嵌った乳頭は強く吸引され、時折噛むような動作や擽るような動作も織り交ぜられた。
更にヒトデは全身を使って胸を揉む、弄る、こねる、引っ張る。そんなヒトデの胸責めに玲奈は音を上げるしかない…
『ひゃう!…胸は…やめて…おかしくなっちゃう………!?きゃん!!』
今度は下半身に異変を感じる。なんと大量のウナギの内二匹が穴に潜り込もうとしていたのだった
『そこは…!…あなたの…家じゃないぃん!』
ズルリ…ジュルリ…
下半身に密集したウナギ達はデスパイアとしての本能で何をすべきか、何処に入れば良いのか理解しているようだ
『あぁ…入ってきてるぅ…おっぱいも…アソコも…お尻も…みんなやめてぇ!!』
今の玲奈は胸にヒトデ型のブラを装着し、ぬるぬるした黒光りするパンツを履き、ピッタリとフィットする靴を履いた状態である
その衣服達は彼女の悦情を急速に昇りつめさせていく
『おねがいだから…!…これ以上は…だめなの……』
もちろんデスパイア達は彼女の言葉を完全無視。唯ひたすら己の欲望の赴くままに行動を続ける
『動いちゃダメェ!!』
ウナギが膣内と腸内でのたうちまわる
『噛んじゃイヤァ!!』
ヒトデが乳首を甘噛みする。
口を塞がないのは責め手が水面から出れないのか、もしくは悲鳴を聞く為なのだろうか…
『いやぁ!!…もう…イク!…(こんな下級デスパイアに…)』
玲奈の絶頂の予感を感じ取っただろうか、デスパイア達もビクビクと身体を震わせて自身の欲望を吐き出さんとする
その動きがまた玲奈を登らせる。二度と降りれない頂へと
『ん……はぁぁあぁぁあぁぁーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!』
ドブリュウウウゥゥゥゥゥ!!!!!
濁流は一度のみ、彼女を犯し続けていたのは最下級に属するデスパイア達であったのだから。
更に浴びせられた邪液は数のせいで多いものの、ナカに注入されたのは一匹ずつであった為に彼女の「肉体的」ダメージはそれほどでもない
だが、最下級のデスパイアに無抵抗に犯され、あまつさえ絶頂を迎えるという屈辱の「精神的」ダメージは計れない物がある
『うぅ…ぁ…こんな…ザコに犯されるなんて…』
玲奈はこれまでエリートとして生きてきた。
でも、何時もなら蟻を踏むかのように殺すことの出来る最下級デスパイアに良い様に性の捌け口として扱われたのだ
エリートとしてのプライドは脆くも打ち砕かれたことだろう
しかし、玲奈がどんな状態であろうとデスパイアの都合が無い限り終わりは訪れない
玲奈を取り巻いていたデスパイア達が蜘蛛の子を散らすように逃げていく。何事かと視線を前に向ければ一匹の大型のデスパイア
それは彼女をここまで連れてきたデスパイア。イカ型の彼は未だ陵辱を行っていないのだ
『なんなの?……アレ?』
彼が振りかざす男根のような触手の根元には袋のようなものがぶら下がっている。少し透けて見えるその内部には液体が詰まっているようだ
『ひょっとして?…あれは…全部精液!?』
彼女の勘は奇しくも的中していた。輸精管と思われる触手の根元にある精液溜り。問題なのはその量だ!!
目測で米俵ほどはあろうかという大きさだ。あれだけの量を何処に注ごうというのか?
考えるまでも無い――――玲奈だ
『…いや…ぁ…』
まだ身体の痺れの残る身体で逃げれる訳が無い。魔力は回復しているどころか逆に吸われている。
さらに今は彼の得意な地形である水の中だ。勝てる要素、逃げる要素は一つたりとも見つからない、見つけられない
頭の中で逃げようと作戦を幾つか立ててみるが、結果をシュミレートすれば全て一つの「答え」が待っていた
玲奈が絶望の思考を繰り広げる間に彼は水面に降り立つ。すると水を得た魚のように素早い動きで両腕、両脚と触手を絡めていく
「答え」まで後一歩だ
『や、やめて!!…そんなにいっぱい…入るわけない!!』
デスパイアは精液袋を揺らしながら両脚に絡みついた触手で彼女の脚を開かせ、充分な輸精管の入り込むスペースが確保できたところで止める。
余分な行動は一切存在しない。性交への最短距離を進むだけだった
触手による拘束は強く、玲奈の力ではビクともしない。そんな彼女を尻目に輸精管の触手が鎌首をもたげて股の部分へと近づいていく。
『ひっ!?……』
恐怖で顔が引き攣らせながら触手の先端と彼の精液袋を交互に見てしまう
『(この先から…あの精液が…)』
そんなおぞましい想像が思考を完全に支配してしまい身体を震わせる。それとは対称的に陵辱への期待から触手を震わせるデスパイア。
遂に触手の先っぽが女穴に触れる
ジュブブブブブブブブブ
『が!?……はぁ…一気に…お…く…ま…で』
ソレは「戻る」ということは行わず彼女のナカの道を乱暴に歩む。先程の下級デスパイアのような陵辱とは違い、今回は既に暴力に近い
『痛…い…お願い…抜いてぇ…』
ウナギ達によって道が解されていなければ彼女のソコは確実に破壊されていただろう。
玲奈の声にならない悲鳴を耳にしながらデスパイアの欲望の槍は子宮口という名の行き止まりを乗り越え、目的地に到達する
『あ…あぁ…ナカで…膨らんでる…膨らんでるよぉ…』
赤子の揺り籠に顔を出した輸精管は先端を膨らませることにより、まるでアンカーの様に触手を固定してしまう。
そしてその行為の直後、デスパイア本体は激しく震えた
『いや…いや…いやぁ…!』
精液袋が一度大きく跳ねて中身が輸精管へと流され、勢い良く流された精液は玲奈の子宮へと架けられた橋を渡っていく。
『ダメ…精液…いらなぃ…』
涙を散らせながら頭を振るが流れは止まることなく彼女へと迫る。もう矢は放たれたのだ…祈ることも願うことも許されない
そして数瞬のうちに膣内に消えラストスパートをかける
『来る…昇ってきてる!?膨らんでる!?…もうそこまで!?』
そして先端の膨らみが更に大きくなったのが最後だった
ごびゅるるるるるびゅうううううぅうぅぅぅうーーーーーー!!!!!!!!!
『ひぃあああああああああああああーーーーーー!!!!!』
激流は一秒とかからず彼女の子宮を埋め尽くす。子宮内の水圧は増してゆき触手と子宮口の間に僅かに隙間を作り出したのだった
その隙間から夥しい量の精液が逆流を始める。そうでもしなければ彼女の子宮は簡単に破裂してしまうのだから
ごばびゅるるるるるゅうううううぅうぅぅぅうーーーーーー!!!!!!!!!
『ぎぐぅぅぅぅぅうううぅぅ!?』
まだまだあの精液袋の中身は半分も無くならない。射精の勢いは衰えを知らず、胎内での逆流も激しさを増す
精液が子宮の壁を打ち付け、中で渦を巻き、漂い、最後に逆噴射を行う。
いつの間にか彼女の周辺の水の色が白色に変色している。あれだけの射精と逆流だ、無理もない。
あとどれだけこの地獄を味わえばいいのだろう…あの大量の精液を流し込まれれば終わるのだろうか…それとも再びなにかが始まるのだろうか
子宮が拡張されることによって膨らんだ腹部を晒しながら白目を剥き気絶する玲奈
今後の彼女の運命を知るものは誰も居ない。
――――――― 極一部の者を除いて……
玲奈編バッドエンドへ続く
591 :
兄:2007/08/12(日) 22:14:59 ID:0luf7GGV
以上です。
かつては週一のペースでしたが今では何処かの漫画家並ですorz
でも絶対完結させます
>>583 >連載モノって性質上、レギュラーキャラがアハハ状態まで壊れると続かなくなるんで
ですよね〜。途中で何度壊したいと思ったことか…
自分はもう壊すだけなんでゲヘヘのヘですが( ̄ー+ ̄)
おお、GJっす!
気長に待つので続きも頑張って下さい
余談ですが某漫画家がそろそろ復活するとかしないとか
>某漫画家がそろそろ復活するとかしないとか
誰?
少年跳躍のネームをそのまま掲載させる人じゃね?
兄さんGJッス
射精までじわじわと追い詰めていく感じが大好きあります
これからどう壊してくれるのか今からwktkが止まらない
>>591 GJです!スランプ脱出したみたいっすね!
>>592 原稿に向かうと吐き気がする病気治ったのか(笑)
忘れたころにやってくる学校の7不思議その6
更衣室の白いちゃんちゃんこ
美香は疲れきった顔で差出人不明の紙片に目を落とす。
『秋山先生はこの炎天下の中で児童に走りこみをさせているらしいですが、
昨今何人もの人々が熱中症で倒れる事件が報道される中、
そんなことをして児童に何かあったときに責任は取れるのでしょうか?
もっと指導者らしく社会で起きていることを勉強してください』
またか、と内心ため息を吐く。
ちゃんと水分はとるように指導はしているし、
生徒たちが倒れないよう木陰の多いコースを選んでいる。
前の日に徹夜をしたりして体力が落ちていない限り、
あの距離走っただけなら倒れることはないだろうに。
『勉強してほしい』のはこっちの言い分だ。
去年まで勤めていた田舎の学校ではけしてこんな怪文書が届くことはなかったのに、
この学校に着任してからというのものはこんなことばかりだ。
距離をとる生徒、わずかな事に揚げ足を取る保護者、金のためと割り切って仕事をする同僚達。
今のクラスを受け持ってからというもの日に日に
教師という仕事を続ける熱意と自信がなくなっていた。
「秋山先生、コーヒーはいかがですか?」
美香は慌てて紙片をもみくちゃにして手の中に隠し、笑顔を作って振り返る。
彼女の背後には同僚の中で一番年齢が美香に近い高木が立っていた。
「ありがとうございます、高木先生……。
先生は、サッカー部の指導ですか?」
「ええ、午後から5時間ほど。あいつらこの暑い中元気なもんですよ。
しかし、3時ぐらいに雹が振ってきたときは驚きましね。
生徒達に怪我がなくて何よりでしたが。
全くあいつらときたらこっちの気も知らずはしゃぎまくって
非難させるのに苦労しましたよ」
日に焼けた顔を緩ませながら高木は快活に笑った。
「お疲れ様でしたね、こっちもあの時3号棟で窓が割れて大変でしたよ。
……でも、楽しそうでいいですね」
「秋山先生こそ、今日は水泳部の活動があったでしょう?」
美香は笑顔を作ろうとするが、歪んだ表情しかできない。
彼女は嘘を吐くのが上手いほうではない。
「私の場合は……生徒と、その、上手くいってないですから。部活も、クラスも」
高木は年齢が近いだけではなく、この学校の教師の中でも一番
生徒のことを考え、生徒にも慕われている教師だと美香は思っていたので、
他の同僚には話せないようなことも自然と口にできた。
「まあ、先生のクラスは特に塾通いの子が多いですからね。牧原みたいな」
『牧原』という単語を聞いただけで美香の体は少し硬直する。
「彼女は……特に、私に対して壁を作っていますから」
牧原沙耶香はクラスの女子グループの中心人物だ。
彼女が美香に対して心を開いてくれないと、他の女子も美香とは距離をとって接してくる。
そんな人物が美香が監督をする水泳部の部長でもあるのだからたまったものではない。
授業の時間も部活の時間も美香の心が安らぐことはなかった。
「でも牧原も、近頃雰囲気が変わってきてませんか?
さっきもにこやかに挨拶してきたから、びっくりしましたよ。
俺はてっきり秋山先生と仲良くなってあいつも変わったのかな、
なんて思ってたんですけどね」
「確かに前より明るくなったんですけど……
でも、私には思い当たる節はないんです」
夏休みに入ってからだろうか、牧原に笑顔が多くなったのは。
しかし美香には、それだけでは彼女が自分に親しくなったと等号で結べない。
それに、笑顔は威嚇に使われることもあるのだ。
精神的にまいっている彼女には、教え子の笑顔すらも恐怖の対象に見えてしまう。
そして、高木が職員室を出てたっぷり10分近くたってから
ようやく美香は高木の発言にあるおかしな点に気づく。
(高木先生、『さっき』牧原さんに会ったの?)
水泳部の活動は午前中だというのに、
なぜ彼女は西日が差すこの時間まで学校にいたのか?
更衣室の鍵を握り締め、美香は足早にプールへと急ぐ。
職員室に二つあったはずの更衣室の鍵は、一つしかなかった。
雹が降ってきて美香が職員室を離れた時間帯に、
何者かの手によって奪い去られたのは明白だった。
更衣室は密室だ。そこで何かが行われていても、周りからはわからない。
美香自信も、高校生の時部室で喫煙やふしだらな事をしている同級生の噂は聞いたことがあった。
いや、教え子自信が悪事を働いているならまだいいが、もしも美香以外の不審者が
無力な少女を密室に連れこんだとしたら。
自分の想像に思わず美香は体を振るわせる。
逢魔が時の怪しい陽光が、不吉な予感を生み出させる。
プール脇のコンクリート製の小屋の前で、美香は深呼吸をする。
小屋の中が、目的の更衣室だ。
(落ち着いて……まだ、牧原さんが中にいるって決まったわけじゃないんだから……)
更衣室のノブに鍵を開け、ドアを開こうとするが、
ドアはまるでセメダインで固められたかのようにピクリとも動かなかった。
更衣室のドアノブに手をかけたままうろたえる美香の耳に、怪しげな声が届いた。
「「……ちゃ…ち…んこ………ろ…」」
子供なのか、老人なのか。
男性なのか、女性なのか。
一人なのか、複数なのか。
年齢も、性別も、人数すら判断がつかない声が、美香を迎えた。
「……あなたは……誰……?」
生徒ではない。
教師でもない。
保護者でもないだろう。
それよりもそもそもこの声は。
人間なのか?
「「「白…ちゃ…ち…んこ……たろ…」」」
もう一度声が聞こえた。
さっきよりも大きな声量で。
その時、美香の頭の中には、小学生のころ聞いた怪談が浮かんできた。
『ねえ、赤いちゃんちゃんこって知ってる?』
体が震える。
粘ついた汗が全身から吹き出る。
今更衣室の外には人影一つ見当たらない。
そして更衣室の中からは得体の知れない声が聞こえる。
うら若い女性なら、すぐにでもこの場を離れるべきだろう。
しかし、美香には、逃げ出せない理由がある。
「中に……牧原さんは……女の子は……いるの……?」
それは聖職者としての義務。
教え子がいるかどうかを確認しないうちは、
この場を離れるわけにはいかない。
「「「「白…ちゃんち…んこ着…たろ…」」」」
『誰も人気のないトイレでね、「赤いちゃんちゃんこ着せたろか」って聞かれるの』
声の主は質問に答えない。
だが次の瞬間、答えてもらう必要はなくなった。
「せん………………せい………………なんで………………?」
牧原の声が、更衣室の中から聞こえてきたのだ。
息も絶え絶えな少女の声が、正体不明の声と同じ場所から。
次の瞬間、美香の中の何かが弾けた。
恐怖で竦んでいた体が動き出し、ドアをどんどんと叩いて大声を上げる。
「牧原さん!?いるの、返事して!!」
美香の叫びに、教え子は答えない。
変わりに聞き飽きたあの声が、質問を返す。
「「「「「白…ちゃんちゃんこ着…たろか」」」」」
『でもね、絶対に「着る」って答えちゃいけないだよ』
「うるさいっ!!ここを開けなさいっ!牧原さんをどうしたの!?
警察を呼ぶわよ!!」
右手でドアを叩き続けながら、左手で携帯を出そうとしたその瞬間、
何かが彼女の手の甲を掠めて携帯を取り上げる。
はっとしてそれを目で追おうとするが、
それはまるで燕のような素早さで小屋の屋根の上に消えた。
呆然として思わず声と体を止める美香。
しかし、教え子のことを思い出し、気力を振り絞って
動かないドアノブをガチャガチャと捻り続ける。
「早く開けなさいっ」
「「「「「「白いちゃんちゃんこ着せたろか」」」」」」
『「着る」って答えたらね、首を千切られて流れ出る血が体を伝って』
まるでその声は自分の背後から聞こえるかのように大きくて、
思わず美香は全身に鳥肌を立てる。
しかし美香は恐怖を振り払うかのように金切り声を上げる。
「ちゃんちゃんこでも何でも着てやるわよ、だからさっさと」
次の瞬間、突然ドアが内側に開く。
と、美香の体が何かに掴まれ、刹那の速度で内側に引きずり込まれる。
びちゃりという音ともに、美香の体が更衣室の上で豪快に転ぶ。
『体を伝う血で、赤いちゃんちゃんを着ているみたいになるんだよ』
しかし少しも痛くない。
血のようにどろどろした液体。そしてその下にある生暖かい柔らな肉の感触。
そして、顔を上げた美香がそこに見たものは――――
空中に浮かぶ、牧原沙耶香の生首。
生首と目が合った瞬間、美香の精神は極限の恐怖に爆ぜ、意識を失った。
「先生、起きてよ」
目の前に広がるのは、牧原沙耶香の生首が
どこからか伸びてきた男性性器を小さな口で啄ばむ姿。
そのあまりに非常識な光景に、美香の脳はそれを現実と認識しなかった。
「ほら先生、いつまでもボーっとしない」
そこでようやく美香の頭は、人並みに回転し始める。
と同時にまた気絶しようとするが、教え子がそれを許さなかった。
「あ、ほら先生、何また気を失いかけてるの?しっかりしてください」
沙耶香に支えられ、といっても彼女の体格では大人一人を支えるのが無理で
教え子が教師に押し倒された瞬間、
ようやく美香は少女の体が首の下についていることに気づいた。
しかしそれは、薄暗い闇の中ではコンクリートの白い壁と同化するほど
真っ白な液体が満遍なく付着していた。
故に、液体のかかっていない首から上だけがだけが宙に浮いているように見えたのだ。
「……牧原さん…………これは…………」
教え子を押し倒して気づいた。
彼女とじかに胸や腰の皮膚と皮膚が触れ合っている。
自分も、彼女も何一つ身に着けていない。
羞恥で頭に血が上り、急速に意識がはっきりとしてくる。
「な、ま、牧原さん、これは!」
なぜあなたが更衣室にいるの?
なぜ二人とも裸なの?
更衣室の床一面満たしているこの白い液体は何?
その下に敷き詰められたどくどくと脈打つ細長い管は?
そして今私達の周りをとり囲んで鎌首をもたげているこの卑猥な形の肉塊は?
聞きたいことがありすぎて、美香は口をパクパクするだけで何も言葉を発せられない。
しかし聡明な生徒は、彼女の言葉にならない問いに対して独り言のように答える。
小学生とは思えない妖艶な笑みを口元にたたえながら。
「最初にこの子達に会ったのは、夏休みの初めです」
肉塊が、美香の両腕にまきつき、彼女の体を少女から引き離す。
「忘れ物を取りに来て、あの問いに答えたんです」
あの問いとはつまり、「白いちゃんちゃんこ着せたろか」であろう。
「私、今家庭が最悪で。お父さんとお母さんは離婚しようとしてて、
そのせいで精神的に不安定で。1学期は先生にも当たっちゃって、
悪かったと思ってるよ。だから、その時も赤いちゃんちゃんこみたいに
殺されてもいいかななんて思って「着てやる」って答えちゃって」
どう見ても先端が男性性器にしか見えないそれが、
何十本も群れを成して美香の体の上を這い回る。
腰や首筋、足首や肩甲骨の上など肌と神経の間の肉が少なく、
直接神経を刺激しやすい場所ばかりを、
まるで蛇が獲物を締め上げるかのような
ねちこっさで這いまわれると、いいようのない
感覚が皮膚の下に溜まり始める。
押し倒された時髪に付着した白い液体を指で拭き取りながら、
目の前で少しずつ上気する女教師の肌を見て沙耶香はにっこりと笑う。
その笑みに込められたいいいしれぬ色気に、
美香はこの怪しげな肉塊が彼女に何をしてきたのか大体の見当がついた。
そしてそれは、今から彼女がされることでもあるのだろう。
「おねがい……牧原さん、これやめさせて、ひぃっ」
肌の上を摺っていた肉塊たちが、少しずつ移動を始める。
腰を責めていたものは下降を。
首筋を責めていたものは口の辺りへ。
足首を責めていたものは上昇を。
肩甲骨を責めていたものは前方へ回り込む。
一斉に始まる、粘膜への肉棒大移動。
「私に止めることはできないの。先生が言ったんでしょ?
ちゃんちゃんこを着るって」
気がつけば、目の前の少女の回りも肉棒が蠢き始めている。
無垢さと淫らさが不思議に入り混じったその光景に目を奪われているうちに、
美香の両手首と両足首に細長い陰茎が巻きつき、
体を無理矢理開かせる。
「や、ちょっと!!」
「いつも鍵を借りていたら怪しまれるから、合鍵を作ってたんだけどなくしちゃって。
ちょうど今日雹が降ってる間に取ってきちゃったんです」
ぺろりと舌を出した沙耶香の口の上に肉棒が差し出される。
彼女はくすくすと笑うと先生に見せ付けるように舌を這わせる。
その笑みに込められたいいいしれぬ色気に、
美香はこの怪しげな肉塊が彼女に何をしてきたのか大体の見当がついた。
そしてそれは、今から彼女がされることでもあるのだろう。
「おねがい……牧原さん、これやめさせて、ひぃっ」
肌の上を摺っていた肉塊たちが、少しずつ移動を始める。
腰を責めていたものは下降を。
首筋を責めていたものは口の辺りへ。
足首を責めていたものは上昇を。
肩甲骨を責めていたものは前方へ回り込む。
一斉に始まる、粘膜への肉棒大移動。
「私に止めることはできないの。先生が言ったんでしょ?
ちゃんちゃんこを着るって」
気がつけば、目の前の少女の回りも肉棒が蠢き始めている。
無垢さと淫らさが不思議に入り混じったその光景に目を奪われているうちに、
美香の両手首と両足首に細長い陰茎が巻きつき、
体を無理矢理開かせる。
「や、ちょっと!!」
「いつも鍵を借りていたら怪しまれるから、合鍵を作ってたんだけどなくしちゃって。
ちょうど今日雹が降ってる間に取ってきちゃったんです」
ぺろりと舌を出した沙耶香の口の上に肉棒が差し出される。
彼女はくすくすと笑うと先生に見せ付けるように舌を這わせる。
「駄目よ、こんな、ああ、駄目、駄目駄目だめぇっッ」
唇が、乳首が、肛門が、大陰唇が。
伸びてきたペニス触手に突付かれ、
優しくも耐えられない感覚が教師の皮に隠れた雌を無理やり掘り起こす。
乳首がそそり立つ。吐息が蒸れる。菊門が蠢動する。女性器が潤おう。
「大丈夫だよ先生。子供の私でもどうしようもなく気持ちよくしてくれるぐらい、
優しくて、激しくて、とってもとっても上手いんだよ。
大人の、先生なら、私より、もっともっと気持ちよくなっちゃうかも、ね。
あ……あぁん……」
教師に嬲っているものより少しサイズの小さいものを
前後から受け入れながら、沙耶香は湿りきったため息を吐いた。
「ああ、駄目、牧原さんしちゃ駄目、子供はしちゃふむああああぁぁっ」
粘膜の表面を擦っていた肉棒たちが、一斉に粘膜の中へ侵入する。
口内には2本、肛内に1本、膣内に2本。
まるで輪姦されているような恥辱と、人間相手では味わえない快楽に女教師の脳が解ける。
「ふ、ふぁ、ふわぁぁぁ」
「殺される……つもりでいた私を……出迎えたのは、
家の、ことなんか、どうでもよくなるぐらいに気持ちのいい、
それはそれはめちゃくちゃにぐらいすてきな、セックスだったの。
……だから、ねぇ。先生も、楽しん、じゃお?」
背が反る。腰が回る。汗が飛び散る。
膣内に2本刺さった陰茎は、巧みなコンビネーションで
片方が突き刺せば片方が出る、を繰り返す。
交互に抽出されるその快感は、男性経験の少ない美香を狂わせるのには十分だった。
その上、恐ろしいことが起こった。
両乳房と殷賑の上までさらに伸びていた3本のペニスの尿道に当たる穴が、
ぱっかりと開き、硬く大きくなった乳房と淫核の上に覆いかぶさったのだ。
「ひ、ひ、ひい、ひいいぃっいいああああああっ」
生まれて始めて女性なのに味わう、挿入する感覚。
しかも一斉に3つの箇所を同時に、だ。
「すご、せんせ、わたし、そんなのっ、できなぃ、ぁ、ぁあああ」
口の端から、男根の隙間から善がり声が吐き出される。
美香が上り詰めると同時に、貫くペニスが怪しく震える。
その中を、尋常ならざる量の液体が通過するために起こるバイブレーション。
「ひ、や、あ、あああああああああああっあっっっ」
「せんせ、ぃ、いっ、しょに真っ白にっまっしろにぃぃっ」
少女の真っ白という言葉が引き金だったかのように、
二人の雌を犯していたペニスから一斉に白い液体が噴出した。
「おああああああああああっっっっっああぁぁぁあっ」
「ひやわあああああぁぁぁっっっ」
噴出す精圧で、美香の口から、肛門から、陰唇から、乳首から、淫核から、
挿入していたものや挿入されていたペニス達がペットボトルロケットのように一斉に飛び出す。
そしてそれらが美香の全身を白く染め上げた瞬間、
美香は最初の時とは正反対の感覚に心を支配され意識を失った。
「先生、またいっしょにイきましょうね」
「あの、牧原さん……もうあんなことは駄目……な、なにを……」
いきなりスカートをめくって自らの秘部に触れる生徒に対して怒ろうとするが、
彼女の濡れた指先見ると語尾が小さくなる。
「そんなこといいながら先生、ちゃんちゃんこ着る気満々じゃないですか。
下着越しにこんなになるなんて、先生って本とエッチですね。
じゃ、私先に行って待ってますから」
弾むような足取りで職員室を出て行く教え子を美香が呆然と見送っていると、
入れ違いに高木が入ってきた。
「秋山先生、やっぱり牧原とは仲良くなったみたいじゃないですか」
美香は、小さな声で答える。
「まあ……一応、なったんでしょうか」
「なってますよ。それに心なしか秋山先生もすっきりした顔してますし」
「なっ……!し、してません!」
いきなり顔を真っ赤にして部屋を出て行った美香の後姿を見ながら、
高木はぽかんとした顔で首をひねった。
「俺、なんか変なこと言ったか?」
終わり