戦国BASARAでエロパロ 信者4人目

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1名無しさん@ピンキー
戦国BASARAのエロパロを読みたい人、書きたい人のスレでございます。
エロに限らず本番無しの話、ほのぼの甘々な話、小ネタも歓迎しておりまする。よしなに。

話を投稿する場合は名前欄にて以下の旨を明記してくだされオヤカタサムァー。
・カップリング
・陵辱、強姦などの話
・その他、特殊な設定で話を創作した場合

ウホッ! な話は数字板の「ビデオ棚」スレに投稿してくだされオヤカタサムァー。
荒らしは「するぅ」ですぞ! それとsage推奨でござる。
女体化やその他の特殊な設定を使った場合は下記の避難所に投下するでござる!

えしどののさんせんもずいじぼしゅうちゅうですよ。

いくらexcellentな作品でも無断転載は御免だぜ。まぁ常識だがな。


前スレ
戦国BASARAでエロパロ 信者3人目 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160419654/l50

過去スレ
戦国BASARAでエロパロ 信者二人目 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156098217/l50
戦国BASARAでエロパロ http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1123869802/l50

保管庫
戦国BASARA-エロパロ保管庫
http://www12.atwiki.jp/bsr_e/

落ちたときの避難所 兼 女体化等特殊設定投下スレ http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/6047/1176908964/
2名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 16:10:16 ID:rDo/hLE+
住人の心得
一、ルールを制すること2chを制するが如し
一、荒らしに構うこと厨房の如し、初心者は半年ROMれ!
一、バカに構うこと大バカの如し、構わず鼻で笑っとけ
一、発言すること責任が伴う如し、荒れそうな発言は控えい!
一、スルーすることマナーの如し、苦手キャラやカプ、シチュは即効スクロール又は透明あぼーんじゃ!
一、新米職人を見守ること母の如し、新芽を摘むという無粋な行為は愚かなり
一、GJを惜しまぬこと職人を育てるが如し
一、マターリ維持すること神スレの如し
一、「自分は大丈夫」と慢心するでないぞユキムルァ!

職人の心得
一、慣れ合いを求めること初心者の如く
一、リク受付すること慣れ合いを求めるが如く、程々にせい!自分の好きなように書かんか!
一、投下すること職人の如く、できれば完結済み作品推奨、無理な場合は最低2,3レス分の文章を書き溜めておけ!
一、コテハン名乗ること覚悟の表れが如く
一、自己主張することうつけの如く、物書きならば作品で語らんか!
一、躊躇することチキンの如く、堂々と投下せい!
一、推敲を怠ること愚か者の如く
一、忠告すること師の如く、カプや特殊シチュの場合、名前欄で警告。注意書きもあれば尚良いぞ!
一、去り際の美しいこと神職人の如く、自分語りなど興味は無いわ!
一、言い訳することヘタレの如く、腕を磨かんか!
一、平常心を保つこと勝負を制するが如く、頭を冷やせ! 煽りに構った奴が負けじゃ!
一、学習すること常識人の如く、人の振り見て我が振り直せ、怠れば明日は我が身
一、謙虚なこと好印象の如く、だが行き過ぎた慰め待ち・卑屈な姿勢は出直してこい!
一、GJもらえない・批判・パクリ認定厨・粘着電波など、転んでも泣くでないぞユキムルァ!
一、女体化は避難所へ投下、他どこに投下すればわからないときも避難所へ投下せい!
一、謙信SSの投下場所(本スレか避難所か)は全て職人の判断に任せるが如く、
  軍神の性別は…え、ええいっ!どちらでもよいわ
  じゃが、投下時には必ず名前欄に性別記入(男、女、両性等)を忘れるでないぞ!情けは味方、仇は敵なりじゃ
3名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 16:37:37 ID:bgBEO5uQ
>>1乙にござりまするオヤガダサムァ!!!!!!!!!!!1!!!1
4名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 20:21:18 ID:T80NLUvY
>1乙! あんたほんまにべっぴんさんやぁぁぁ!!!
5名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 20:59:46 ID:GchZm0TZ
>>1乙!! さすが大将疾きこと風の如く!!!
そして神の降臨をお待ち申す。
6名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 01:57:44 ID:uRJl4G1a
>>1乙!

前スレ684の続き投下します。
それと、感想ありがとうございました。
7元親×濃姫 陵辱:2007/06/12(火) 01:59:32 ID:uRJl4G1a
濃姫の足にしがみついていたオウムが突然、大仰な羽音を立てながら木の枝へ飛び移った。
元親は驚いて、思わずその姿を目で追った。
首を傾げたオウムはいつもの調子で、黄色と青の風切羽を広げて見せる。
「モトチカ、モトチカ!」
「ったく、脅かすなよ」
溜め息混じりにオウムをたしなめ、元親は枝に吊る下がった網の様子を窺った。
幾度も軋んで擦れたわりには、縄の耐久度は衰えていないようである。これなら安心だ。
元親は濃姫の方に視線を戻した。
脱力した濃姫は、汗ばんで光る喉もとを元親の前に晒して全体重を預けたまま、快感の
波間をゆらゆらと漂っている。
しどけなく開かれた太腿がもぞもぞと動くたび、白い肌に垂れる唾液混じりの愛液が
艶かしい色を放った。
べっとりと蜜を含んで、茂みが重々しく光っている。
舌と鼻の奥に残る女の甘い性臭が、元親の脳を痺れさせた。
元親は彼女を片手で支えたまま器用に着物をくつろげて、痛いほど勃起した肉塊を取り出した。
衣擦れの音が耳に届いたのか、濃姫は焦点の定まらない呆けたような目をこちらに向けている。
「あ、ああ……!」
先走りが滴りぬらぬらと光るそれを見て、濃姫の体がふるえた。
恐怖や屈辱からではない。大きく膨れて血管を浮かせている男茎が、彼女に確かな快楽を
約束するものだと確信して、再び腰の奥が切なくなったからだ。
だからこうも瞳を輝かせ、頬を上気させている。
「ハハハッ……そんなに、こいつが欲しいのかい?」
濡れた肌に先端をクリクリと擦りつけた元親は、思わず出そうになった呻き声を嘲笑で
ごまかして奥歯を噛んだ。
元親の欲望は、今や切実なものになっていた。
このまま激しく腰を叩きつけたいのは山々だが、強い摩擦に刺激されてうっかり精を
漏らしてしまっては格好がつかない。
元親は体の芯を冷ますように二、三度深い呼吸を繰り返してから、慎重に腰を沈めていった。
「ああ……あ、う、んっ」
まどろみから醒めたばかりの濃姫が、くぐもった声を出しながら元親を迎えた。
濡れた柔肉が先端を包み、炎の熱さで肉棒を咥えてくる。
牛歩のごとく腰を進ませていくと、焦らされていると勘違いしたのか濃姫が切羽詰った
様子で啼き悶えた。
8元親×濃姫 陵辱:2007/06/12(火) 02:00:57 ID:uRJl4G1a
涙の皮膜に覆われた目が、生殺しにするつもりか、と訴えている。
切羽詰っているのは、むしろこちらだ。
それだけに濃姫の態度は好都合だった。
「どうしたい?」
余裕と意地の悪さを含んだ笑みを無理矢理につくり、濃姫に向かって低く囁いた。
「ううっ、やあ……っ」
濃姫の太腿がビクビクとふるえる。汗でぴったりと密着した白い肌が粟立つ感触がした。
膣口が締まり、亀頭を覆う柔壁のぬかるみ具合がいっそう増していく。
元親の頭の中でチカチカと白色の光が爆ぜた。
打てば響くような心地よい反応に、自然息が荒くなってくる。
奥歯を数回噛み合わせ、ゆっくりと息を吐くと、元親は下半身に体重をかけた。
男茎をぐっ、ぐっと小刻みに挿入させながら、濃姫の太腿の肉を握り締めるように強く掴む。
「あぐ、いああっ、んうっううんっ!」
痛みに歪んだ表情はすぐに蕩けて、濃姫の顔は喜悦の色に染まった。
「……食いつきがいいじゃねえか。こんなふうに抱かれるのがアンタの好みなのか?」
返事を待たずに、今度は尻をパチンと叩き上げた。
「ああんっ!!」
振動が内部を揺さぶって、元親の腰を刺激する。
白い尻や太腿を打擲し続けると、濃姫は断続的に喘ぎを漏らした。
肢体を波のようにうねらせ、跳ねる。
肉を打つ、破裂音めいた乾いた音色が耳の奥で反響し、その音に重なる濃姫の甘ったるい
悲鳴が元親の背筋をゾクゾクとさせた。
絡みついてくる肉襞を押し割りながら半ばまで埋没させたところで、元親は手を止めて
濃姫の顔をぼうっと見つめた。
「あふぅ……はぁ、ふぅ、ううんっ」
額に張りついた髪をそのままに、恍惚とした表情を浮かべている。
とろんとした瞳はどこを見ているのかさえ分からない。白痴じみた目の色が妖しく、
淫猥さだけを元親に印象づけた。
露出した肌は汗でヌルヌルとしていて、裸よりも淫らだった。

元親は濃姫の細い腰を抱き直すと、ほとんど衝動的に男茎を奥まで突き刺した。
「はあああっ!!」
濃姫の唇から嬌声が放たれると同時に肉の通路はざわめいて、元親を優しく包み込む。
背筋を走る快感に息が詰まった。
仰け反った体に、さらにぐりぐりと腰を擦りつけた。
抱えた腕の力を抜き、腰と腿で濃姫の柔らかい尻を押してみる。すると、軋んだ網が
頭上の枝を支点にして揺らぎ、彼女の体ごと少し遠ざかっていった。振り幅は短いので、
すぐにもとの位置まで引き返してくる。
「ああ……ああん!」
繋がり合った部分が外れない程度に腰を動かすだけでゆるやかな摩擦が立て続けに生まれて、
先ほど濃姫をいたぶっていた振り子の動きが、今度は双方に悦楽の甘い痺れをもたらした。
楽しい遊戯を発見した気分だった。
元親は子供のような無邪気さで網を揺すり続けた。
「ふうん、んうっ、はあぁ、あっ――あはぁっ!」
体を押すときよりも、揺り戻されて深く繋がる瞬間の方が、視覚的にも触覚的にも楽しかった。
その場に立っているだけで、淫らに濡れた花陰の中に赤黒い男根が深々と突き刺さっていく
様子を存分に眺めることができる。
濃姫もその瞬間がくると、極度に乱れた。
ただ足を開いているだけの彼女は、彼女の意思になどまるで頓着しない、残酷で、単調な、
のろくさとした網の動きに弄ばれている事実にひどく興奮した様子で、少しの恐れと
大きな悦びを内に含んだ表情を浮かべて声高に叫びおののく。
戻ってきた尻が腰にぶつかる小さな衝撃に次いで、収まらない揺れがトントンと跳ねる
ような動きを加えた。
9元親×濃姫 陵辱:2007/06/12(火) 02:02:13 ID:uRJl4G1a
ゆったりとしたその摩擦は、冷静に考えれば肉体に対しての刺激に欠けていて、物足りない
ものと言ってもよかった。しかしその物足りなささえ昂ぶって燃える肉体の前では、
むず痒いような快感に姿を変える。
この異常な興奮は今の状況でしか味わえない、しかも偶然の産物のようなものだった。
敵対者同士で、主導権を握った者が相手を一方的に嬲る。かしこまった寝屋でなく爽やかな
潮風が吹く野外という場所で、『網』という道具を本来の用途と異なる使い方をしながら
交わる――この状況。
こんな経験は元親にとって初めてであったし、おそらく濃姫とて同じであろう。
行為の中に非日常的な、変態的な異常性を見出しているからこそ、こうも心身が昂ぶるの
だった。

「おっ、と」
気分が高揚するのに任せて腰を押したところ、勢いが勝って結合部が外れてしまった。
抜け落ちた肉茎は濃姫の吐いた愛液でヌラヌラと光り、吹いてくる夜風が染みた。
「んっ、んん……」
濃姫が不満そうな呻きを漏らしながら、まるい尻を左右に振った。
尻から内腿にかけて、うっすら赤いのは先ほど元親が叩いたからだろう。
新鮮な桃のような色に染まっていて、そのくせ咲き誇った花弁のあたりはアワビのように
生々しい。
割れ目から大量に滴る粘液が、ヒクつく尻の穴にべっとりと絡みついている。
元親は腹の奥から熱い息を吐き、そして笑った。
「本気出すかァ」
濃姫の桃尻を抱えたまま一歩踏み出し、太い木の幹に彼女の背を押しつけた。その勢いに
乗って、猛る肉塊を濃姫の胎内に捻じ込む。
根元まで一気に挿入され、濃姫が大声を上げた。
「あっあああっ!!」
濃姫の体が支点より奥に位置しているために、網を支えている頭上の縄が斜めの角度で
ピンと張っている。そればかりか戻ろうとする力が働いて、挿入の深度が深まった。
元親が後退しない限り、この状態が続くのだ。
「あっ、すご、い、うっ……奥、までっ、はぁうっ」
濃姫が体をブルッとふるわせた。
10元親×濃姫 陵辱:2007/06/12(火) 02:04:07 ID:uRJl4G1a
それを合図に、元親は腰を濃姫に叩きつけた。
「ああーっ! あ、あっ、あっ!」
少し退いては奥まで穿ち、ときどき胎内で肉塊を振動させる。
ザラザラとした襞の感触に荒々しい摩擦を加え続けると、痛いほどの快感が押し寄せてきた。
蠕動する襞の壁を押し上げるように突けば、濃姫が半狂乱になって手足を振り乱す。
「あひゃああっ、ああぁっ!」
元親は息を荒らげながら、前後運動に拍車をかけた。
愛液がヌチャヌチャとしたいやらしい音を立てながら、男根に掻き出されて飛散していく。
元親は膣内で引っ掻き回すように暴れては、腰をひねってグリグリと捏ねるように動いた。
油断させるように小刻みに腰を振ったあと、ガツンと強い一撃を加えると濃姫が一瞬
息を詰まらせた。
「……っふくぅっ! あはぁーっ、壊れるっ、こわれちゃうぅっ!」
子宮口に当たり、硬い肉が先端を撫でてくる。
そのまま腰をぐっと押しつけると、濃姫の喉が痙攣した。
「あ……っ、ああ、あ……っ」
呼吸を止めて、口をパクパクさせている。
元親は笑った。
「これがホントの『陸に上がった魚』ってぇやつだな。よぉ、気分はどうだい?」
「……っ、はあっ、はあっ! やぁ、はぁっ、ああぁっ!」
少し趣向を変えて、ただ突くのでなく角度に気を配って抽送を続けてやると、膣の内部で
襞のひとつひとつが歓喜したように蠢いて、ドロドロに溶けた柔壁で元親をきゅうっと
締めつけた。
「くっ、すげ……」
凄まじい快感に目が眩む。
元親は負けじと斜行運動を続けながら、ひたすら出し入れを繰り返した。
「あはっ! あっあーいいっ、いくぅ……イく、イクッ!」
濃姫は濡れた唇から舌を突き出し、乱れた浅い呼吸の間で限界が近いことを告げた。
締めつけがきつく、小刻みになる。
――と。
「イク、イク!」
ふいに頭上から甲高い声が響いてきて、濃姫と元親は同時にビクッと体をふるわせた。
「イクー! モトチカ!」
オウムが口真似をしているのだ。
緊張感が失せた代わりに、無邪気なオウムの振る舞いは濃姫の羞恥心を巧みに煽った
ようだった。
「やっ、やん、い、やああっ!」
さんざん痴態を晒しておいて、今さら恥ずかしがるのはどうかと思うが、それでも顔を
赤くする濃姫は最高に可愛らしい。
「『イク、イク』って、アンタが今、言ったことじゃあねえのか?」
かすれた声で切れ切れに言うと、濃姫は息を荒らげて喘いだ。
「ううんっ、うあっ、いやあぁ、やあっん、やぁっ」
「イク! イク! イクーッ!」
「ウチのオウムに妙な言葉教えやがって……とんでもねえ女だな」
「あっ、ああっ! や、あ、あっ……!」
耳元で低く囁くと、濃姫の肉体が外と内でガクガクとふるえた。
強烈な締めつけに痺れた脳髄の命じるまま、元親は下半身を強く揺さぶった。
叩きつけるような強烈な一突きが、濃姫の肉体すべてを痙攣させた。
「ひやあっ、ああっ! いくっいくぅうっ、ああっあああぁ――……ッ!!」
「くっ!」
元親は呻いて、締めつけてくる濃姫の胎内に熱い精液を存分に撒き散らした。
11元親×濃姫 陵辱:2007/06/12(火) 02:05:39 ID:uRJl4G1a

ことが済んだあとも、元親は濃姫を網に吊るしたまま放置しておいた。
理性の戻った彼女の顔からは、生々しい情欲の色がきれいに払拭されていた。毅然と
張った頬が青白い。
はるか遠くで聞こえてくるのは、長曾我部軍の勝ち鬨だった。
「俺らの勝ちだ。最初ッから分かってたことだけどな」
背後に向けていた視線を戻し、
「さて、と」
元親は濃姫を見おろした。
彼女に告げなければならないことがあった――。

最初から元親は、辱めた濃姫をこのまま尾張に帰そうと決めていた。
もともと喧嘩をしかけてきたのは織田側からだ。なのに、信長自身は尾張から出てこない。
内乱でも抱えているのか、それとも戦略的な意図があったのか。そんなことはどうでもいい。
織田は長曾我部元親を侮った。
それが元親の中の真実だ。彼の怒りはそこだけにある。
だから濃姫をこのまま尾張へと帰すのだ。
喧嘩の作法も知らぬ田舎者への鬼たちの憤懣を、怒号を、濃姫の口から存分に聞くといい。

元親がそう言い終わると、濃姫はまた生意気な表情をした。
「わたしを生かしたまま帰すの? 甘いわね」
「敗軍の将を主のもとに送り返すことほど、酷なことはねぇと思うがな」
言うと、濃姫は顎を突き出して目を細めた。
「馬鹿な男。今度は、必ずお前を倒してみせるわ。わたしのこの手で」
「馬鹿はそっちだろう。やめときな、返り討ちに合うのがオチだぜ。それとも、そんなに
鬼が気に入ったのか? ハハハッ、逢引きのお誘いかい?」
濃姫は喉の奥から笑い声をこぼした。
「……ふふっ」
応とも否とも言わずに、元親の顔をまっすぐに見つめている。
「来るなら本気で来いよ。そしたら今度は優しく可愛がってやっから」
元親は彼女の体を片手で抱き寄せ、口の端を吊り上げて見せた。
少し首を動かすだけで唇同士が触れ合いそうな、ギリギリの近さで濃姫の美貌を眺めて
いると、元親の肩にオウムが舞い降りた。
「モトチカ、オタカラ!」
びくっと戦慄いた濃姫の耳に元親はそっと囁いた。
「よォ――アンタ、なかなかいい波だったぜ?」
風に混じった潮のにおいが鼻先をかすめて通り過ぎる。
濃姫の唇が、笑みのかたちに変わった。



おわり
12名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 09:44:10 ID:ZsPOzNbx
ブューティフルゥゥゥウ!
神すぎるよ…GJ!
13名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 11:15:53 ID:Gpw30kmR
神じゃ!!神が降臨なされたァァアアアアアア!!!!!
エロすぐる…
14名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 12:37:18 ID:x9ovj1ar
神様ありがとうございまするぅぅぅぅううう!!!!
そしてスレ立てしてくれた>>1もありがとぉぉぉぉおおお!!!!
15名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 21:09:39 ID:kWW9eOI9
こんな鬼蝶を待ってたぜ!!
神の次回作にwktkしてまってる。
16名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 22:07:48 ID:yvUnp5kx
元親×濃姫の職人さん、お疲れ様でした。
つ囲囲囲囲囲

ちと確認というか質問なんだが、
慶次が濃姫を呼ぶときは「濃ちゃん」だったっけ?
17名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 01:13:28 ID:28ZIcFqw
お濃ちゃんだな
18名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 07:41:29 ID:CjrjUh0/
信長に「濃ちゃん大事にしてやんなよ」とか言ってたっけか。
1916:2007/06/14(木) 10:28:09 ID:tyfiHxkW
ちゃん付けは確定で時々「お」が付くんだろうな。
>17さん、>18さん、マリガトー
20名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 18:29:03 ID:tHHyfg+n
GJGJGJGJ!上等だぜあんたぁ!!!

話の流れから慶×濃がくるのもコソーリ期待してますワフォ-
21名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 22:12:52 ID:i9WOgdU/
前スレで慶濃ちょっとあったっけか
22慶次×濃姫 1:2007/06/15(金) 00:02:12 ID:2b+etmvd
前スレの神すぎる慶次と濃姫に触発されました。
・信長没後の慶次×未亡人濃姫
・濃姫は信長没後、前田家に身を寄せているという脳内設定
・一度だけの関係のはずが、お互い溺れちゃう二人

濃姫ネタ続いて食傷気味かもしれないが…。ごめんよ。
苦手な方はスルーお願いします。





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蝉の声が耳の底で唸る。
それは戦いの中の怒声のようでもあったし、また静かな読経のようでもあった。
濃姫はそこまで考えると、そっと自嘲気味に微笑む。
彼女の愛した者は、読経の類を嫌悪していた。
自らの妻が蝉の声に仏教を思うなどと知ったら、彼はどうするだろう。
烈火の如く怒るだろうか。それとも「馬鹿な女よ」と笑うだろうか。
いずれにせよ、無駄な想像だ。
彼はもういない。彼女の愛した者はもう、どこにも。
「お濃ちゃん」
声をかけられたのだと気づくのに、しばらくかかった。常ならば騒がしく派手好きである
この男と、その声の密やかさがあまりにもかけ離れていたためだろう。
慶次。呟いたそれが、目の前の男の耳に届いたのかは分からない。
しかし慶次は濃姫の姿を認めると、フッと微笑んだ。
23慶次×濃姫 2:2007/06/15(金) 00:04:14 ID:tyfiHxkW
「なぁにボーッとしてんですか」
「……何か、用?」
「いいや。濃ちゃんに会いたくなっただけだ。だめかい?」
ちろちろ。蝋燭のように脆弱な、しかし消えることのないだろう炎。
慶次の瞳の奥に揺らぐ熱を例えるならば、それが一番近いように感じた。
濃姫にはそれが見えた。見えて、しまった。
それに動揺する暇もなく、濃姫の世界は慶次の手によって反転させられる。
漏れでたため息は、何を示すものだったのだろうか。
押し倒されたせいで着物と畳がこすれ合い、しゅるしゅると音をたてた。
着物の色は黒。濃姫の中の太陽が死んでしまった日から、彼女もまた闇に暮れた。
それを咎めることができる者などこの屋敷にはいない。もちろん、慶次も同様に。
慶次はそっと視線を外した。

外の世界を照りつける太陽が明るすぎるためか、部屋はより薄暗く映った。
薄い闇が二人の横で不恰好な影絵を作る。
それを見つめていた濃姫の首筋を、慶次の舌が撫ぜた。
じっとりと湿度の高い空気に熱されたそこは汗ばんで、ひどく淫靡につやめいている。
快楽に耐えているのか、眉間に皺を寄せた濃姫の、その固い表情ですら慶次の欲を煽った。
しかし慶次は首筋から顔を引き離した。
濃姫の両手が、慶次を拒むかのように突き出されたからだ。
「まだ明るいわ」
「夜まで待てねぇ」
「利家殿やまつ殿に聞かれたら」
「こんな広い屋敷で音なんか聞こえるもんか」
「大体、今はそんな気分では……」
「帰蝶」
びくり。濃姫の肩が揺れる。
「その名で呼ばないで」
「アンタが呼べって言ったんだ。あの夜。なぁ、そうだろう? 帰蝶」
「……呼ばないで」
「帰蝶」
24慶次×濃姫 3:2007/06/15(金) 00:06:12 ID:2b+etmvd
あの夜で終わらせるはずだった。たった一度きりの行為にするはずだった。
それは寂しさを紛らわすためだけの、何の感情も含まない行為であるはずだったのだから。

濃姫の両の手首を、慶次の掌が包んだ。ゆっくりと左右に開き、固定させる。
それは抗おうと思えばいつでもできるような、ひどく優しい力であった。
しかし濃姫は抵抗することができなかった。
慶次の瞳にある熱を、見てしまったからだ。
愛した者が一度たりとも向けてはくれなかった、しかし欲しくてたまらなかった感情を、
この男はくれるからだ。惜しみなく。溢れるほどに。
「帰蝶」
とうとう、濃姫は瞳を閉じた。

唇と唇が触れ合う。その柔らかさに、慶次はこっそり驚いた。
初めて濃姫と繋がったあの夜は、唇に触れなかった。
誘われるまま愛撫し、まだ濡れてもいない領域を侵した、あの夜。
『呼んで。帰蝶と、……呼んで』そう言ってすすり泣く濃姫を熱にうかされたように
求め、溺れた夜。
唇の弾力と弾力が拮抗し、たわむ。
しっとりと濡れたように輝く紅。それが慶次の唇に吸い付く。
触れては離れ、離れては触れる。
もどかしいほどの柔らかな愛撫に根負けしたのか、濃姫の唇が小さく開いた。
誘われるように慶次の舌が這い出る。
唇を幾度か往復し、ゆっくりと濃姫の口内へ侵入した。
舌先が触れ合う瞬間の、ぬるりとした感触。熱。今にも溶けだしそうな柔らかさ。
それがたまらなく愛しい。
一度触れ合ってしまえば、もはや離れることなど不可能に思えた。
舌の裏を舐め、舌先でくすぐりあい、絡めあう。
頬の内側や上あごを這うように撫ぜていくと、濃姫の口からくぐもった声が漏れた。
「っ、う……」
角度を変え、唇を貪りながら、指はするすると濃姫の肌を滑る。
闇色の着物を割って、なめらかな頂に触れた。そこもしっとりと汗ばんでいる。
25慶次×濃姫 4:2007/06/15(金) 00:10:22 ID:2b+etmvd
暑さのためか、行為のためか。後者なら嬉しいが、慶次には気にしている余裕もない。
形を確かめるように撫ぜると、やわやわと揉みしだく。
その手つきは驚くほどに優しい。しかし優しいからこそ、余計に濃姫の羞恥心を煽る。
慶次の掌の中で自らの乳房が淫らに形を変えていくのを、濃姫は真っ赤になりながら
見つめていた。

惜しみながらも唇を離すと、慶次は濃姫をうつぶせに横たわらせた。
濃姫は着物が皺になるのを気にしたが、体の下から着物を引き抜こうとした腕は、慶次に
止められた。
「アンタの体が傷ついちゃあ、いけねぇ」
低く呟いた声の温かみに、濃姫は何故か泣きたくなった。目の奥がジンと熱くなり、
それを気取られるのは癪なので、わざと唇を吊り上げて自嘲的な声で笑う。
「私の体が傷ついたところで、もうそれを憂える人はいないわ」
濃姫の体が傷ついたところで、彼女の愛した者が悲しんだかどうかは甚だ疑問ではあった。
しかし言わずにはおれなかった。彼の存在を常に心の中に留めておかねば、何かが
爆ぜてしまうと、そう思った。
慶次の指が背中に触れる。ツツ、と擽るかのような動きは、けれど今の状況において
言えばただの愛撫だ。背骨を辿る指の執拗とも言える動きに、濃姫は苦しんだ。
「ぁっ…ん」
「憂える奴がいねぇって、本気で思ってんのかい?」
言いながら口付ける。濡れた感触に、濃姫の背がぴくりと反応した。
ひくひくと震える白い肌が艶かしく、慶次は憑かれたように幾度も幾度も唇を落とす。
時折歯をたて、また強く肌を吸い上げた。そのたびに濃姫の唇から、吐息とも声とも
つかぬ音が漏れる。
白い肌に赤い鬱血痕が映える。
「なあ、本気でそう思ってんのかい?」
「ふ、っあ、あ」
「俺が何も思わないって? 好いた女の肌が傷ついて、心が痛まないと?」
「っ……けい、じ」
ぬるりと這った舌が、濃姫の首筋をなぞった。たちまちに皮膚が粟立った。
ぞくぞくと背中を駆け上がる感覚に、思わず息を呑む。
26慶次×濃姫 5:2007/06/15(金) 00:11:54 ID:2b+etmvd
ぴちゃり。耳をねぶる音。触覚だけでなく聴覚までも侵されて、濃姫は悶えるように体を
捩った。それで開放されるわけもなく、行き場のない指が畳をかきむしる。
脇から手が伸びた。先ほどの続きだとでも言いたげに、その掌は乳房を弄る。
しかしその先端には決して触れない。その周りを執拗になぞりながら、濃姫の反応を
窺っている。
焦らされている。そう思うと濃姫の体はカッと熱くなった。
みるまに桜色に色づいていく彼女の肌は、艶美としか言い様がない。
――このままむしゃぶりついて無理矢理でもこの体を思うさま蹂躙してやりたい。
――そこかしこに痕を刻みつけ、彼女を自分だけのものにしたい。
むくむくと暗い欲求が慶次の頭をもたげる。

囁いた声は、自分でも笑ってしまいたいほどに低く、また掠れていた。
「帰蝶。俺はアンタが好きだ。どうしようもねぇほど……好きだ」
言った瞬間、慶次は乳房の先端、触れられてもいないのに硬くとがってしまったそこを、
指で弾いた。
「ひゃあんっ!」
快感が波のように濃姫を襲い、濃姫はびくびくと体を強張らせた。
濃姫は体を捩って強すぎる快感から逃げようとするが、その行動は慶次の手を
より侵入しやすくするだけだ。
後ろから抱きすくめる形で覆いかぶさった慶次の、心臓の音が濃姫の背骨をつたって
鼓膜の底に落ちていく。
どくどくと確かに生きている証を刻む音は、濃姫を不思議と安心させ、また心臓を甘く
疼かせる。この男は生きて、自分を愛してくれるのだと、それに甘えてしまえと、
どこからか声がする。
慶次の手は胸をつたって下腹部に伸びていった。濃姫はそれに気づいていたが、
もう逃げることはしなかった。否、できなかったのかもしれない。
慶次の手が侵入しやすいように膝を曲げ、体を丸める。
後ろから無骨な掌を這わされると、一瞬これが慶次のものか、彼女の愛していた者の
ものか分からなくなりそうだ。しかしそれは本当に一瞬のこと。
こうやって優しく、壊れ物を扱うかの如く触れる手は慶次だけだと、もう分かっていた。
27慶次×濃姫 6:2007/06/15(金) 00:17:40 ID:2b+etmvd
ぐちゅ、と淫靡な水音があたりに響く。耳を覆ってしまいたくなるようないやらしい
音だったが、慶次は嬉しそうにフッと微笑んだ。
その拍子に吐息が濃姫の耳にかかり、それだけのかすかな刺激にまた、濃姫の体の
奥で蜜がとろりと溶けていく。
「……濡れてるな」
低い声が孕む情欲の熱に、濃姫の体は自然と反応してしまう。
はあっと吐き出された吐息の甘さに、慶次はそっと目を細めた。
入り口の襞を丁寧になぞると、そこは快感に打ち震える。
ぷっくりと尖ったその肉芽を、少し強めに摘んだ。
「ふぁあっんっ!」
濃姫が驚いたように顔だけを慶次に向け、軽く睨みつける。
しかしその仕草は意識的か無意識的か、誘うように淫靡だ。
濡れた瞳にすくうような上目遣いをされ、慶次はゴクリと喉を鳴らしていた。

たまらずに指を突き立てる。濃姫の白い喉がのけぞった。
濃姫の中は驚くほどに柔らかく、また熱かった。
指の侵入を阻むかのように収縮し、ひくつくそこは、けれど慶次の指の動きひとつで
たちまち淫猥に溶けていく。
指を軽く曲げながら内壁をこりこりと引っかき、濃姫の感じやすい場所を探す。
それだけでも大変な快感に襲われるらしく、濃姫の体は乱れ、快感に溺れた声が
あられもなく唇から落ちていった。
「ん、あぁああっ、けっい……じ……」
抜き差しを繰り返していくと、濃姫の足の付け根、さらには太ももまでもがとろりとした
粘着性の強い液体で濡れていく。
なめくじが這ったようにぬらぬらと照り輝く足に噛み付いてしまいたい衝動が慶次を
襲い、彼はそれに抗うことができそうもなかった。
指を引き抜く。喪失感に濃姫の口からはハアッと名残惜しげなため息が漏れた。
体を仰向けにさせると、慶次はすぐさま太ももに齧り付いた。
28慶次×濃姫 7:2007/06/15(金) 00:19:21 ID:2b+etmvd
そっと歯を立て、舌を伸ばす。
たちこめる女の匂いに、眩暈にも似た興奮が慶次の頭をぐらりと傾かせた。
太ももを舌先でくすぐるように撫ぜ、次第に登り詰めていく。
もどかしい刺激が濃姫を絶えず刺激し、腰を揺らめかせながら濃姫は高く喘いだ。
時折、自分の行動に気づき、慌てて指を噛んで声を抑えようとする。
その様子が大変可愛らしく、また嗜虐心をそそることに、彼女は気づいていない。
さてどう反応するかと思いながら陰核を舌全体でべろりと舐めあげると、濃姫の背が
弓なりにしなった。
「はあっああぁん!やぁあっ」
「ん? 嫌かい?」
慶次は言いながらすばやく顔を離す。突然消えた快感を探し、そこはひくひくと
蠢いている。だが、そう簡単に与えてやる気にはなれない。
濃姫が縋るように慶次を見上げた。慶次の唇がとろりと弧を描いた。
自分でも意地悪だと分かる表情で、濃姫の耳核を直接叩くように優しい声を降らせる。
耳に息がかかるだけでも感じてしまうのだろう、慶次が声を出すたびにじわじわと
濃姫の目元は潤んでいき、唇からは荒い呼吸音が聞こえた。
「はあっ、はっ、んぅ」
「どうした?」
「んっ、ふぅぅ……慶次……」
「嫌なんだろ? それとも欲しいのかい?」
「はっはあ、はあ」
「帰蝶、言えよ。俺ァ、アンタの頼みなら何だって聞いてやる」
「慶、次…んあぁ…」
慶次は耳元から顔を離し、真正面から濃姫を見つめた。
今にも泣き出しそうな、しかし泣き顔とは違う艶かしい表情で、赤く染まった頬で、
潤んだ瞳で慶次を見上げる濃姫に、慶次は触れるだけの口付けを落とした。
濃姫の腕がゆるゆると静かに持ち上がる。
戦場に出ているとは思えない、白く細い女の指が慶次の頬を柔らかに撫ぜ、腕が首筋に
巻きついた。
「欲しい。……もっと欲しいのよ。お願い、慶次……」
29慶次×濃姫 8:2007/06/15(金) 00:20:55 ID:2b+etmvd

慶次は、突如湧き上がった激情に身を焦がされた。体の奥にズンと熱が篭り、それは
勝手に鎮まるはずもなく、開放されるのを今か今かと待っている。
着物を手荒くくつろげると、それは姿を現した。
赤黒く血管を浮き出させて脈打つ男茎を、濃姫にあてがう。ぐちゅりと先端が擦れる。
ああ、と濃姫の唇から期待の吐息が零れる。
慶次は一度大きく深呼吸すると、一気に腰を沈めた。
「ああーっ!はあぁあぁっ!」
瞬間、濃姫の中で何かが爆発した。爪先から頭まで、電流が駆け巡るようにビリビリと
快感が襲い、濃姫の目の前が真っ白になる。
濃姫の内部が縮こまり、その締め付けに慶次もグッと眉間に皺を寄せた。
食いちぎられそうなほど強い内壁の快楽に、気を緩めるとすぐさま達してしまいそうだ。
「ああ、ふあああ、けっ、い……じ……」
「っ……入れた途端イッちまうたァ、いけねぇ姫さんだ」
奥歯を噛み締めながら薄く笑うと、達したばかりでびくびくと震える最奥に腰を押し付ける。
「ひぃっ!うっ」
ぐりぐりと奥を刺激してくる肉棒に、濃姫は狂ったように身を捩らせた。
あまりに強すぎる快感は痛みと恐怖を連れてくる。ぽっかりと開いた穴にストンと落ちて
しまうかのような錯覚にとらわれ、濃姫は子どものように首を振った。
しかし体を動かせば内部の中で慶次の先端が擦れ、また新たな快感を生む。
いつしか快感を避けているのか追い求めているのか濃姫自身にも分からなくなり、
濃姫はどうすることもできず瞼を閉じた。水をたたえた瞳からころりと水滴が零れ、
それはすぐ慶次の唇に拾われていく。

濃姫の腰の動きに煽られて、慶次も疼く熱に我慢の限界が来ていた。
丸みを帯びた女の腰を掴み、動くたびにグチグチと卑猥にうめく膣内を掻き回すように
腰を打ち付ける。幾度も前後運動を繰り返し、しかしその度に男根は違う場所を突いた。
「くっ、熱ぃ……」
「ふぅっんっ、あぁん、慶次、けいじ、けいじぃ……」
30慶次×濃姫 9:2007/06/15(金) 00:22:07 ID:2b+etmvd
「……ッ」
噛み付くように唇を合わせ、混じりあった唾液を飲み込む。
その間も腰の動きは休まる事がなく、きゅうきゅうと締め付け絡み付いてくる襞を
摩擦しながら、慶次は最奥に何度も熱い杭を打ちつけた。
濃姫は襲い来る刺激に喉を仰け反らせた。体は言うことを聞かず、特に足先は彼女の
意思に関係なく戦慄き、小指が反り返ってしまう。
始めに挿入された時と同じ感覚、しかし先程よりずっと激しい。まるで濁流に飲まれる
瞬間を、波が自らを襲い沈める瞬間を、待っているかのような。
漠然とした恐怖、そして、その中に見え隠れする期待。色々な感情がない交ぜになり、
濃姫はたまらず慶次の背中に爪をたてた。
それは閨においては痛みを伴った甘い刺激となり、慶次をますます追い立てる。
「帰蝶ッ!」
「ひゃぁあっ、あ、あっああ!」
抱きしめるように肩を掴むと、慶次は一気に腰の動きを速めた。
先端で奥を擦り、ねぶるように捏ね回す。結合部から音が出るほど強く腰を打ちつけ、
内壁に衝撃を与える。
容赦のない突きに、濃姫の口から溢れ出る喘ぎ声はさらに艶を増していく。
そして慶次が一際強く昂ぶりを捻じ込むと、濃姫の体がガクガクと痙攣した。
「ああっ、あっ、ふあああーっ……!」
足は糸を張ったように一直線に伸び、唇から紡ぎだされた甘い喘ぎは咆哮となって空気を
揺らす。
熱い内部がどろりと溶け、襞という襞が慶次を飲み込んだ。
「はっ……帰蝶……!」
どくり。何よりも熱い白濁が吐き出され、濃姫の膣内を満たした。

31慶次×濃姫 10:2007/06/15(金) 00:23:49 ID:2b+etmvd

日はとうに傾き、西側に位置するこの部屋をじりじりと照らしつけていた。
忘れかけていた世界の音が鼓膜に帰ってくる。蝉の声が耳をつんざかんばかりに喚きたて、
部屋の温度を上げていった。
背中も膝裏も、全身を互いの汗でぐっしょりと濡らした濃姫は、未だ肩で息をしながら
着物を拾い上げた。
自身の下で二人分の体重を受けたそれにはくっきりと皺が入り、着られたものではない。
「……帰蝶」
濃姫の肩口に顔を埋めるようにして、慶次が低く囁いた。
まるで懇願するかのような口調に、濃姫の心臓がぎりぎりと締め付けられる。

本当は気づいていた。この闇色の着物を纏う必要がないことも、自身の中でかつての夫が
「愛していた者」に変わってしまったことも。
ただ、認めるのが恐ろしく、自らの心変わりが悲しい。罪悪感にも似ている。
「私は、上総介さまを愛していたわ」
「……うん、知ってるよ」
「愛して、いたのよ」
「うん。……でも」
蝉の声が一瞬、止む。奇妙なほどの静けさに、太陽も姿を雲間に隠した。
濃姫の下唇を優しく食んだ後、慶次は微笑む。それは戦いの最中、勝利を確信した時の
ように獰猛に、またその一方で、ひどく穏やかに見えた。
「今アンタが見てるのは、俺だ。……そうだろう?」
頷くことも首を振ることもできずただ慶次を見つめるばかりの濃姫に、慶次はもう一度
口付ける。
行為を思い出させるように濃厚なそれに、鎮めたばかりの体が再び熱を持った。
この唇を、腕を、慶次を拒むことなど……濃姫には、もうできない。




-----------------------

以上です。
前レス648さん、勝手に設定をお借りしたこと、お詫び申し上げます。すみませんでした。
3216:2007/06/15(金) 12:44:34 ID:2b+etmvd
ごめん、上の文で「前レス648さん」てあるけど「前スレ」です。
重ねてお詫び申し上げまする。
33名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 13:08:48 ID:v4hw5mhB
慶次×濃姫ブューティフルでござる!
ああ…イイッ…!川|∀゚川
34名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 16:14:36 ID:tuC2Zw0P
みっちゃんハウス!w

前スレ648です。
まさか自分の駄文が基でこんな綺麗な話が読めるとは思わなかった。
本当にありがとう。
35名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 16:41:56 ID:IV7G5BTA
前スレ埋めないのか?
36名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 17:10:34 ID:KdH/QaYc
>>35
確か、容量が481KB以上なら一週間書き込み無しで落ちるはず
どうだっけ?
埋めた方がいいのかな
37名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 17:42:11 ID:IV7G5BTA
>>36
あ、そうだったのか
レストン
38名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 16:09:24 ID:9DjkC6LY
>34さん、優しい反応にほっとしました。こちらこそ素敵な慶濃をありがとう。
>33さんもありがとう。みっちゃんw


何だか過疎っているので幸村×濃姫の残骸でも。



------------------


きっかけはいかにも「有りがち」で、だからこそ想いは激しかった。雷に打たれたよう、
とはよく言うが、まさか自分がそれを体感する日が来ようとは。
 帰蝶……「濃姫」と呼ばれる魔王の妻と出会ったのは、戦場であった。
 彼女はまさしく蝶だった。黒と紅の着物を身に纏い、怒号と弓矢、剣の弾ける音が
入り乱れる業火の中を、舞い踊っては妖しく笑う。
 幸村はその姿を見、そして何かに憑かれたように動けなくなった。
『女といって侮りはせぬ!』
 そう叫んではみても、いつものような闘志が湧かない。視線は目の前の女の印象的な
目や、細い腕や、白い腿を行ったり来たりする。おかしい。これは、おかしい。
『あら、貴方がお相手してくださるの?』
『ぬう……は、破廉恥でござる!』
『ふふっ、子供ね……』
咄嗟に出た言葉――その台詞は彼女に向けたものでなく、むしろ自分の邪な視線に
向けたものだったのだが――に、帰蝶は薄く笑った。
 それは幸村をからかうような微笑であったが、幸村はまたも頭の中が真っ白になる。
 美人は泣いても怒っても美しいが、笑顔となるともはや凄味があると言っていい。
 帰蝶の笑みはまさしくそれで、ゆるく唇を持ち上げただけのその微笑に、幸村は
文字通り陥落した。

結果だけ言えば、武田軍は織田軍に勝利し、将であった帰蝶は捕えられた。それだけの
ことだ。
信長の出陣していない織田軍は、手こずりこそすれ、勝てない相手ではない。
自分達はそこまで侮られているのかと信玄は屈辱に震え、その怒りが帰蝶に向かう
のではないかと幸村は気が気でなかった。
 帰蝶の処分を任せて欲しいと積極的に申し出たのも、そういったあせりがあったからだ。
 幸村から人質を引き取りたいなどという申し出を聞いたのは初めてで、信玄は一瞬
訝しげにその眉を寄せたが、存外すぐに帰蝶を受け渡してくれた。
 おそらく、自分の気持ちに気付かれたに違いない。横から幸村に助け舟を出してくれた
佐助も同様だ。あまりの羞恥に叫びながら逃げだしてしまいたい衝動に駆られると同時、
焦がれた女が手元にいるという現実に、幸村は酔いしれるような愉悦を覚えた。



---------------------

ここまで書いて、幸村と絡ませるならかすがかまつの方が自然だと気付いた。
逝ってきますお館さむぁ……
39名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 03:47:01 ID:j2ul7d70
がんばってくれ期待してる
40名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 12:42:04 ID:Infw9MEM
蘭丸を…
41名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 13:08:17 ID:Rc5Oiqwj
>40
蘭丸を?
42名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 23:02:02 ID:nK+aIntF
>>38
逝くのはまだ早いぞ、ゆきむるぅわぁ!
むしろかすがやまつ相手よりもインパクトがあって良いと思うよ。
坊やと侮って手玉に取ろうとした濃姫が、逆に幸村の激情に翻弄される
…という感じでどうかな?
続けられそうならぜひ書いて。待ってるよ
43名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 23:26:00 ID:YtwdMCPf
「に、任務のため、仕方なくなんだからな!」なかすが相手でも
面白そうだとは思ったけど、それじゃあまりに佐助がかわいそうなことに気付いたww

で、蘭丸がどうした?
44名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 21:46:51 ID:JNARL65y
あ、ところで当方ファンブック系統買ってないんでよく知らんのだけど、
佐助→かすがはデフォなん?
1だと→って程の執着は無かったようだけど2ではかなり色つけてたんで
そういう設定になったのかすら?
45名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 01:41:43 ID:5OwQcUyV
>44
2のオフィシャルコンプリートワークスに載ってたけど、プロデューサー氏はそう考えてるみたいよ。
ちなみに謙信さま→お館さむぁも考えてるとか
46名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 01:09:11 ID:ym2WNcXZ
44や45を読んでいたら前スレの武田軍vs上杉軍のエロパロが読みたく
なってきた俺がいますよ

ちょっと読み返してくるわ
あれは神だな。今更ながら
つ囲
47名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 01:50:31 ID:xd7Oq+q+
保管庫見て小説にくらべ絵があまりに少ないと思い流れを全く読まずにかすが投下
ttp://www.vipper.org/vip539592.gif.html 文字なし
ttp://www.vipper.org/vip539593.gif.html 文字あり
ばさらのエロ絵をあまりみかける機会がないのでこちらも増えてほしいところ
もちろんエロ小説も大好きであります投下wktkしてますぜ
48名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 09:18:46 ID:MwkYSjKc
蘭丸と………誰でもいいや。
誰か女キャラとヤってくれたらそれでいい。
49名無し:2007/06/24(日) 16:08:03 ID:2GJLCop+
素晴らしいな
50名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 18:02:32 ID:ym2WNcXZ
>47
ぐっじょぶでしたよ。わっふるわっふる
51名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 11:46:04 ID:Zf2pt1df
>>47
見れませんでつた(ノД`)
ログ下さい…
5247:2007/06/26(火) 19:26:07 ID:ebchSaC+
>>51
http://p.pita.st/?49shijsu
こんなこと今回だけなんだからねっ!
53名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 21:33:58 ID:bAJofCId
>>47
おまい優しいな…
おいちゃん思わず…(つω`*)ポッ
54名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 10:12:57 ID:ILZ4cLZq
>>47,>>52
GJ!!47の優しさに惚れた

誰かこの神絵を見てかすが作品書いてくれるお方はいないのだろうか
wktkしながら待ってる
55忠勝×かすが/解説・家康 強姦:2007/06/29(金) 22:07:58 ID:uB3azJ+d
――三河に不穏な動きあり。
そんな情報がかすがのもとに届いたのは、夏の暑い日のことだった。

「みかわ。とくがわいえやす。ほんだただかつ……」
謙信の声音は、濁ったような重い熱を含む大気を澄んだ透明さでふるわせながら、かすがの
耳に染みていった。
じっとしているだけで汗ばんでくるほどの暑さの中、謙信のまわりの空気だけは常と変わらぬ
気温を保っているかのように冴え冴えとしている。
思わず懐に飛び込みたくなる衝動を彼女に抱かせ、けれどこの神域に俗人が踏み込んでは
ならないと物怖じさせるような厳かさと静謐さが、かすがの体を正座したままの体勢に
保たせていた。
今日の謙信は、常にも増して神懸かって見えた。
夏の陽射しですら、無粋な暑苦しさで謙信の思考を乱すことなどできはしない。
かすがは涼しげな顔の我が主をうっとりと見つめて、暑さからくるものではない体温の上昇を
なかば心地よく感じながら黙っていた。
「ほんだただかつ。あの、きかいにんぎょうのような、おとこ」
戦国最強と謳われる、本多忠勝。
三河になにかの動きがあるならば彼が関わっていないはずはない。
そして、それを擁する徳川の動向は決して無視することができないものだった。例え今は
上杉と敵対関係でなくともだ。
ぽつぽつと言葉を漏らしていた謙信の唇がふいに閉じ、青い瞳が思慮深げな色を湛えて揺れる。
ああ、とため息をこぼしたかすがの顔に、まもなく謙信の視線が注がれた。
「かすが」
短く名を呼ぶ謙信の相貌はひたすら美しく神々しく、それがかすがの胸を打ちふるわせた。
「はい」
かすがは静かに顎を引いた。
謙信もまた頷き返す。瞳の色が優しい。
顔がぽっと火照るのを感じて、かすがは取り繕うように早口で言った。
「探って参ります」
三河に向かう道すがら、かすがは謙信の顔ばかり頭に思い浮かべていた。
56忠勝×かすが/解説・家康 強姦:2007/06/29(金) 22:09:08 ID:uB3azJ+d
家康の居城に忍び入ったかすがを待っていたのは、驚きと疑惑だった。
「これは……?」
思わず口に出した言葉がいやによく響く。
かすがはキュッと口を結び、辺りを素早く見渡した。
冷たい空気に混じっているのは鉄臭い油のにおいだ。それが、はるか下方から階段をつたって
流れてくる。
――地下室、か。
かすがは視線をあちこちに動かしながら、猫よりも静かに足を踏み出した。
ここに至るまでの道のりは平穏そのものだった。城下町も道行く人も、城の門番も城の
内部も拍子抜けするほどの明るい表情でかすがを驚かせた。
三河に不穏な動きあり。なんだ偽情報を掴まされたか、と思った矢先に地下へと続く扉を
発見したのだった。
疑り深く足元の暗闇を睨みながら、かすがは慎重に足を進めた。
通路の横幅は人ひとりが通行するのがやっとの広さしかない。それがぐねぐねと蛇行する
ように曲がっていて、ひどく見晴らしが悪かった。人の気配がないのが幸いだった。
しばらく経って、ようやく地下の構造が分かってきた。
例えるなら、ここは巨大な蟻の巣だった。
下へ下へと無数に広がる地下道と、等間隔に点在する鉄の扉。重量感のある扉を極力静かに
開けてみると、ちょっとした空間が広がっている。鉄くずを無造作に積み上げた部屋や
平たい布団が敷かれた畳部屋、食事を摂った形跡の残る部屋もあった。
明確な生活臭があるにも関わらず、依然人の気配だけはしなかった。
かすがは撤退した方がいいと分かっていながら、なおも階段を下り続けた。
鉄臭い悪臭がどんどん濃くなってきたからだ。
危険な、嫌なにおいに近づくということ――それは取りも直さず、三河へ潜入した目的を
達成できるという予感に他ならない。

無謀なことをした、とかすががハッキリ悟ったのは、その直後のことだった。
目の前には、すり鉢のような形状になっている大部屋が広がっている。これまでの道のりが
蟻の巣なら、ここはさながら蟻地獄の巣だった。
「ここは……?」
部屋に踏み込んだかすがの背後で、扉が不気味な音を立てながら閉まる。
――しまった!!
叫んで後ろを振り向く前に、全身を電撃が駆け抜けた。
「う、あああ――ッ!!」
閃光が暗闇を斬り裂く。
鋭い痛みが全身を這い回っては、眼前でチカチカと光が跳ねた。
体の自由が利かない。
かすがは前のめりに倒れていくのを感じながら、前方へ視線を投げた。
部屋の中央に巨大な人影が見えた。
稲妻に照らされた彼の装甲が、剣呑な光でかすがの目を嬲る。
「本多、忠勝……!」
最後の抵抗のように声を絞り出す。
かすがの意識は、暗く重く濁っていった。
57忠勝×かすが/解説・家康 強姦:2007/06/29(金) 22:10:11 ID:uB3azJ+d
金属が擦れるような音が耳に障る。
「う、う……」
かすがは低く声を漏らしながら、ゆっくり目を開けた。
焦点が定まらない。手のひらを顔の近くまで持ってこようと思ったが腕はかすがの意思どおり
には動かずに、ただ痛みだけを訴えてきた。
頭を振ったかすがの耳に男の声が入ってきた。
「目が覚めたようだな」
その声がかすがの意識を覚醒させた。
「お前は……!」
叫んだかすがの眼下で、黄金の甲冑に身を包んだ男が不敵に笑っている。
徳川家康だった。
彼の身の丈よりも長い槍を軽々と持ち、かすがの方へと向けている。その切っ先には糸の
ように細い光が、絡まるようにして這っていた。
かすがの体に電撃を放ったのは家康に違いない。
反射的に身構えようとしたものの、かすがの体は彼女の自由に動かせられなかった。
「くっ」
両手を高く掲げさせられ、手首には鉄の縛めが施されている。
手首から伸びる頑丈そうな鎖は天井付近の梁に繋がれており、かすがは両手を広げたまま
宙吊りの格好になっていた。
かすがは視線を家康の方に戻す。
それを待っていたかのように彼は口を開いた。
「上杉殿の忍がワシの城になんの用だ」
「私はなにも吐かないぞ」
ぴしゃりと跳ね除けるように言うと、家康は笑った。
「ふっふっふ。なんの用か、想像はついておる。わざわざ探りにくるとはご苦労だったな。
ははっ、そう構えるな、殺す気はない。用が済んだら帰してやろう。約束してやる」
少年のような明るい笑顔だった。それが薄気味悪くて、かすがは身じろぎした。
鎖が耳障りな音を立てる。
「用、とはなんだ」
「お前には特別に見せてやる。――いや、むしろ見せたいのだ! 進化した本多忠勝の
その雄姿をなっ!」
声とともに部屋の照明がカッと明るさを増し、かすがの目を眩ませた。
「さぁ起きろ、忠勝ッ! お前の力を見せてやれ!!」
「……!?」
叫んでかすがの背後を指差した家康の視線を追う。
そこには、かすがが気を失う前に見た、あの巨大な人影があった。
家康の声に応じるように、人影は軋みながら腕を動かした。
兜の下で一瞬光った目は、まるで炎のように赤い。
鉄の装甲が彼の動きに合わせて鈍く輝き、ガシャガシャと恐ろしい音を立てる。
「…………」
かすがはこのとき、身内から湧き上がってくる抑えがたい恐怖に赤子のように怯えること
しかできなかった。
――戦国最強、本多忠勝。敵兵に、同じ人間とは思えないとまで言わしめるほどの武将……。
確かにそうだ。この男は人間の範疇を超えている。
恐怖から逃れるように、かすがは本多忠勝から目を背けた。
「忠勝っ! 起きるんだッ」
家康が声を張り上げた。
「……!……!……!!」
58忠勝×かすが/解説・家康 強姦:2007/06/29(金) 22:11:29 ID:uB3azJ+d

  ――――――――――――――――――――――


   走己
  
   重力        戦国最強
               本 多 忠 勝

  ――――――――――――――――――――――


地響きのような音とともに、本多忠勝は立ち上がった。
「……っ」
背後にある圧倒的な威圧感にかすがは息を詰まらせる。
「はははっ、どうだ。これが本多忠勝だ。間近で見られて嬉しいだろう」
家康は喜色満面といったふうな表情でかすがの顔を覗きこみ、次いで部屋の隅から巨大な
桶を抱えて戻ってきた。
中には水のようなものが入っているらしく、跳ねてぴちゃぴちゃと音を立てている。
かすがは敵意を剥き出しにして家康の顔を見据えた。
部屋中に充満する鉄臭い油の不快なにおいに、かすがは知らず苛立っていた。そして
そこに立つ本多忠勝という男に怯えていた。
「なにをするつもりだ」
「ふっふっふ」
家康は面白そうに笑っている。
「なにを――!」
「やれっ、忠勝!」
背後で鉄の塊が動く気配がした。
とっさに後ろを振り向いたかすがの瞳に、本多忠勝が映る。
忠勝の顔は兜の影と面具に隠されていて、ほとんど見えない。真一文字に引き結んだ
唇の表情は無機質なものだった。
「やっ、やめ……!」
かすがは、腰の辺りにあてがわれた手のひらの硬い感触に悲鳴を上げる。
と同時に、彼女の装束は無残に引き裂かれていた。
腹から腰にかけてを覆っていた衣が真横に裂かれて、忠勝の太い指に絡まっている。
「あ、ああっ」
秘所を男たちに見られるのを嫌って、かすが身をくねらせた。
「よーし、上手いぞ忠勝。器用なもんだ」
かすがの羞恥など気にしないそぶりで家康は笑うと、手に持った桶を抱え直した。
「それっ!」
楽しげな掛け声とともに、桶の中身をかすがの体にぶちまける。
うっ、と声を上げたかすがは、すぐに桶の中身が水ではなかったことに気づいて訝った。
体にかけられたこの液体は、水よりも粘度がある。肌に纏わりつくようにして徐々に下へ
流れて、床に水溜りを作っていく。
この液体はなんだ、と問う前に、家康は忠勝に恐ろしいことを命じた。
「忠勝。まずは指でこの女を犯してやれ、いきなり『アレ』では驚くだろうしな」
「なっ!」
「……!……!!」
59忠勝×かすが/解説・家康 強姦:2007/06/29(金) 22:12:35 ID:uB3azJ+d
忠勝は家康の命に従順に従った。
謎の液体を指に絡ませると、迷うことなくかすがの秘所へと向けていく。
「やめろっ、ああっ、やめっ!」
硬くて太い忠勝の指が肉芽を擦り、秘唇を撫でる。
指の動きはどこか作業的なもので、しかし異様に執拗な愛撫でもあった。ヌルヌルとした
感触は、かすがの中に嫌悪感ではなく快感を呼び起こさせていた。
「あっ、あうぅっ、謙信様ぁっ」
膣口の周りを撫でる指先に、かすがの腰が跳ねる。
ぐっと押し割るようにして、忠勝の指が穴の中に潜り込んでいった。指とかすがの秘所に
溜まった粘液が、挿入を容易なものにしていた。
「ふあっ、あああっ!」
指一本が入っただけとは思えないような圧迫感に、かすがは声を上げた。それだけでは
ない、冷たく硬い感触は異物を膣に挿入したときような感覚でかすがを戸惑わせた。
さらに深部を探られる。
忠勝の指の関節のひとつひとつが膣口に引っかかり、あるいは胎内で襞を掻いた。
「ふぅっ、ああっ、あっ、あっ……!」
喘いでいるうちに自分の腹が愛液を吐き出し始めていることに、かすがは気づいていた。
背後の忠勝はそれに気づいているのかいないのか、表情を変えないまま、かすがの中を
指で犯し続けている。
快感に翻弄されつつも、かすがは疑問を感じていた。
家康は『進化した本多忠勝の雄姿』と言っていた。三河に不穏な動き、というのは家康の
口ぶりからして本多忠勝がなにか強力な力を手に入れた、とかそういう意味なのだろう。
だとしたら、それはどんな力だろうか?
そこまでなんとか考え、次の瞬間、かすがはギクッと体を強張らせた。
家康がかすがの顔を面白そうに眺めている。
「忠勝、もういいぞ」
言うと、胎内で蠢いていた指が勢いよく抜き取られる。
「あぁうんっ」
節くれ立った指が膣口に引っかかる感触に、かすがは嬌声を上げた。
息を整える間もなく、家康は大声で叫ぶ。
「ふふっ、ふふふははははっ! 生まれ変わった忠勝の真価、それを拝ませてやろうっ。
――忠勝ッ、真・攻撃形態だっ!!」
「……!……!!」
目を丸くしたかすがの背後で、忠勝の動く音がする。
「!?」
振り向いたかすがは息を飲んだ。
攻撃形態、の声に応えて忠勝の背中に大砲がせり上がってくる。
同時に、下半身にも変化が訪れた。
甲冑を押し上げるようにして股間から長いものが伸びてくる。
ウィーン、という聞き慣れない音が不安を呼び、かすがの顔を強張らせた。
それは天を仰ぐ姿勢を崩さぬまま、やがて静止した。
60忠勝×かすが/解説・家康 強姦:2007/06/29(金) 22:13:43 ID:uB3azJ+d
「な、これ、これは……」
かすがは動揺を隠せなかった。
「すごいだろう、驚いたか!?」
かすがはもう一度、忠勝の股間をまじまじと見た。
これほど長く大きな、それでいて硬そうな、しかも強そうな男性のアレを見るのは初めて
だった。
股間の巨砲を前にしては、背中に装備された大砲さえ霞んで見える。
「これが男の浪漫ッ。おっきくって太いのだっ! この流線型、この色艶……これぞ
男の象徴ではないかっ! カッコいい、カッコいいぞ忠勝ーーーッ!」
家康はちょっと気味が悪いくらいひとりで盛り上っている。
かすがは絶句していたが、まもなく立ち直ると家康に問い正した。
「ちょっと待て! これが、お前の言う『進化した本多忠勝』というやつなのか!?」
「そうだっ。凄かろう、羨ましかろう! こんなすごい逸物をもっているのは世界広しと
言えども、この本多忠勝だけよ。わっはっはっは!」
「凄いが、羨ましくなどないっ!」
かすがは嫌な予感を感じながら、さらに問うた。
「では、三河に不穏な動き、というのは」
「ワシが撒いた噂よ。試運転代わりにどこぞのくのいちに実験台になってもらおうと
思ってのう」
「なんだと!?」
「ふっふっふ、おしゃべりはここまでだ。なぁに、済んだら解放してやると言うただろう」
かすがは今度こそ絶句した。
拒絶することなど許されなかった。
この、凶器のような男性のアレに犯される。犯されてしまうのだ!
「ああ、謙信様……申し訳ございません」
悔しさと屈辱感でいっぱいになった頭で、そっと謙信のことを思う。
「忠勝ッ! お前の第二の機巧槍の威力、教えてやれ!」
背後で忠勝が頷く気配がした。
両足を掬い上げられ、大きく開脚させられる。
「いやっ、いやーっ! 謙信様ぁあああっ!」
「……!……!!……!!!」
指で慣らされた、濡れた秘所に忠勝の槍が深々と刺さっていく。
問答無用の攻撃に対して、かすがには抗う術などない。
尋常ではない圧迫感に襲われて、ただ息を詰まらせていた。
「あ、あうっ。謙信様……」
「のこのこと探りにきたのが、運のツキだったな」
かすがの口からしきりに謙信の名が出ることに辟易したのか、家康は顔をしかめている。
「そんなに慕うておるなら、軍神の尻を追いかけてるだけにしておけばよかったものを」
刹那、顔を上げたかすがは家康の顔をキッと睨みつけた。
「謙信様の尻と言ったか、おのれぇっ!!」
謙信に対する不埒な言葉、それをかすがは見過ごすことができない。
家康は一瞬、目を丸くした。
「尻を尻と言うてなにが悪い」
「下劣な――ウッ」
ずん、と突き上げられ、かすがは呻いた。
61忠勝×かすが/解説・家康 強姦:2007/06/29(金) 22:14:49 ID:uB3azJ+d
深々と差し入れたところで止まっていた忠勝は、もしかすると家康に対するかすがの態度に
抗議の意味を込めて動き出したのかも知れなかった。
乱暴に腰を打ちつけては、かすがの悲鳴を待つように静まる。かすがが甲高い声で叫ぶと、
また一突きを加えるのだった。
「ああっ、ううんっ!! はあぁっ、あんっ」
かすがは、忠勝の硬い男根にひたすら突かれ続けた。
肉路をぎゅうぎゅうと押し開かれ隙間なく擦れることで生まれる摩擦は、甘美な快感とは
言いがたいものの、確かにかすがの肉体に快楽をもたらしていた。言うなれば、戦慄する
ほどの激しい衝撃と呼ぶに相応しい、荒々しい官能だった。
「はあっ、ああーっ! あううっ、うくうぅっ」
忠勝の腰の動きは徐々に早まっていく。
「でかい! 硬い! 速い! すごいぞ忠勝、いいぞ忠勝ーッ!」
家康は忠勝への賛辞の言葉を興奮しながら叫び、腕を振り回していた。
「……!……!!……!!!」
「あああーっ! ああっ!!」
ガンガンとまるで掘削機のような振動が、かすがの胎内でこだました。
抉るように、掘り返すように、刺し貫くように、忠勝の男根はかすがを犯す。
唇から唾液が零れ、喉から胸へと伝っていく感触がした。それを拭うことすらできないのが
歯痒くもあるが、胎内を行き来する男根の振動を前にしてはそんな思いなど些細なことに
すぎなかった。
と、依然興奮したままの家康が、また忠勝に声をかけた。
「今だッ、忠勝! お前の最後の技を見せてやれっ!」
「……!!……!!!」 
最後の技?
と、快楽に痺れた頭の中で繰り返したかすがは、すぐに悲鳴を上げていた。
「ひぃっ!?」
中で男根が異様な動きを見せていた。
グネグネとおかしな動きをしながら、ぬめった膣壁を巧みに刺激している。
「ああっ!? はあっ、ああっ、ああっ、ま、回って、回ってるううーっ!!」
事態を把握したかすがは、喘ぎながら舌をもつれさせた。
62忠勝×かすが/解説・家康 強姦:2007/06/29(金) 22:16:06 ID:uB3azJ+d
胎内で、忠勝の男根が回転しているのだ。
忠勝の股間からは、キュルキュルと金属が摩擦するような音が響いている。
「だめえっ、やめてっ、こ、こんなっ」
右に回転したかと思えば、今度は逆回転を。
予測不能な動きに加え、忠勝はそのまま腰を揺すり始めた。
「やーっ、ああっ! 痛っ、いいっ、いいーっ!!」
「いいぞ、忠勝。敵は陥落寸前だーッ!!」
「……!!……!!!」
ぐちゃぐちゃと水飴を捏ねるような音に忠勝の男茎が回転する音が混じり、無機質で
いやらしい妖しい音となって広い部屋に響き渡る。
「あ、あつ、熱いぃぃっ! はあぁっ、熱いぃっ」
急に熱を帯び始めた忠勝の男根に、かすがは悲鳴を上げた。
火掻き棒で胎内を抉られているような感覚だった。
痛みと快感が同時にかすがの肉体を犯す。
ガンガンと突き上げる忠勝の腰の動きはいっそう加速していき……、
「イけーッ! 忠勝ー!!!」
「イクッ、イッ――痛っ! ぃたっ、ああぁんっ!……えぇっ!?」
「……!?……!!!!!!!!!!!!」
――ガクン!
突如、プシューと息を吐いて忠勝はその場に崩れ落ちた。
音を立てて男根が抜け、同時に解放されたかすがの足は空中でふらふらと踊った。
「あっ、ああ……?……あうっ」
なにが起きたのだ。
眉をひそめたかすがの耳に、家康の悲鳴が飛び込んできた。
「忠勝? 忠勝!?――た、ただかーーーーーつ!!!」
叫んで忠勝に駆け寄ると、彼の身体を医者のような眼差しで見て回る。
気を失っているのだろう、忠勝のその顔に家康は何度か軽い平手を見舞っていたが、やがて
顔を左右に振ると、肩を落とした。
家康はその場に膝をついて、ガックリとうな垂れた。
か細い声が、かすがの耳に届いた。
「は、早過ぎたんだ……。すまぬ、すまぬ、忠勝!」



「なんだったんだ? アレは……」
意気消沈した家康はまもなくかすがを解放したものの、越後に帰る道すがら、彼女の足は
重かった。
どうすればいいのだ。謙信様になんと報告すればいいのだろうか。
犯されましたとは言えない。さりとて、本多忠勝のアレはおっきくってすごいんです、などとも
言えはしない。
憂鬱な思いでふと顔を上げたかすがの頬を、風が撫ぜていく。
西の空はいつの間にか暮色に染まっていた。
ひぐらしが物悲しい声で鳴いている。
「あ、あぁ、謙信様」
夏なのに、風は冷たい。



おわり
63名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 00:00:36 ID:GMetlG38
>55
GGGGJJJJッ!
つーか家康の解説ワロタww
64名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 10:22:08 ID:eD64ULRh
「早過ぎたんだ」ワロスwwwwww
そしてGJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
65名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 19:04:16 ID:wOJ+CRUO
>>55
GJGJ!!!!!家康にクソワロタwwwwww
かすがハァハァ(*´Д`)
66名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 11:53:57 ID:gPOJGNfj
>「謙信様の尻と言ったか、おのれぇっ!!」
ハリー・オードかよw
67名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 15:29:22 ID:S7qI4oeg
GJGJGJ!強姦なのに笑える!

悩んだ揚句に「すっごくおっきいんです」と報告して
謙信様を嫉妬させてやるんだ、かすが!

あ、忠勝が早過ぎてかすががイケなかったなら
帰り道で同じく徳川の動きを探りに来た小太郎か佐助と鉢合わせて
疼きをおさめてもらうのもいいね
68名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:08:32 ID:28TiFoCL
>>67
>帰り道で同じく徳川の動きを探りに来た小太郎か佐助と鉢合わせて
>疼きをおさめてもらうのもいいね

そ、それだーーー!!!!
69名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:19:29 ID:PguEspWu
>>67
それ、イイ!!
禿期待!!
70名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 03:54:47 ID:/nSgu02y
>>67
もういっそ3Pしちまえばどうだろう
無言で的確にかすがの感じる所を攻めてくる小太郎
言葉攻めでちょいS入ってる佐助
イケなくて悶々としてたかすがもこれで大満足だな!
71名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 17:55:12 ID:l1D78u0x
>>67=孔明

避難所の学園パロディ?ネタにもう付いて行けないんだぜ
72名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 18:35:24 ID:Igduo+Ag
>>67
佐助と小太郎が分身して林間パーリィとかもいけるな
73ちょっと愚痴が通りますよ…:2007/07/06(金) 00:38:59 ID:AtUGvy6Q
>>45
ありがd。御礼が大変遅れてスマソ。

なんつーかあれだ、妄想ですき間を埋める楽しみを公式に奪われると泣けてくるトホー
更に公式で学園かyo
74名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 15:00:37 ID:QYnJZXil
学園パロといえば、ナルトのエンディングが学園モノになってたな。
原作が漫画なら、描くのは当人だから違和感なかったが
BASARAは、パロを同人作家に描かせるから同人誌にしか見えないんだよな
75名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 20:30:20 ID:+lVVwowf
銀魂は同人でよくやるネタを原作でさっさとやっちまうから
同人泣かせだと聞いたことがある。
BASARAもそれをやろうとしてんのかねぇ。
考えすぎか。
76名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 11:48:34 ID:d0shCMcE
さて、そろそろエロパーリーが始まっても良い頃だ
77名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 17:06:09 ID:78NaoFvM
パーリィ
78名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 17:47:52 ID:8GgCi64U
Let's パーリィ 秀吉
79名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 23:27:42 ID:iYqH1zjf
 |ω・`) ダレモイナイ・・・カスガ投下スルナライマノウチ
 |⊂

 |ω・`)つhttp://p.pita.st/?jzcqmlr6
 |

 | パーリィマデノハシヤスメニデモドゾー
 |彡 サッ
80名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 23:42:00 ID:mDrD59Ei
わっ…わわわわっふるゥゥゥウ!
あなたが神だ…!
81名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 21:03:51 ID:Lj6r1AGN
かなり下がってるからあげるよ
82名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 23:32:20 ID:xg55icU+
本スレの画像を常に保管できない件についてorz
83名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 21:47:01 ID:1JZl015n
>>55-62の続編いきます
ネタくれた人ありがとう
84小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 21:48:18 ID:1JZl015n
西日の反対側はすでに夜闇が濃い。
越後へ帰る道の途中、明るさから逃れるようにして分け入った暗い森の中で、かすがは
そっと耳を澄ませた。
聞こえてくるものは、ひぐらしや鴉の鳴き声だけではなかった。彼女の耳の奥には、まだ
本多忠勝の起動音が残っている。
破壊の象徴のような荒々しい音。かすがの胎内を壊さんばかりに暴れる、あの音。
不埒な想像を脳裏に描いただけで、胸の奥と腰が甘く痺れた。
あと一息だった。
あともう少し、ほんの数回だけ忠勝に刺し貫かれたなら……。
「ああ……!」
犯されながら感じていた。それどころかもっと欲しがっている今の自分を自覚して、かすがは
崩れ落ちるようにその場に座り込んだ。これ以上、己が身を越後へ近づけたくなかった。
胸の中には想い慕う謙信の微笑が眩しく輝いているのに、同じ胸に醜悪な願望を住まわせている。
汚してしまうと思った。
醜い欲望が、麗しい謙信の面差しを汚してしまう。
「――だめだっ」
こんな願望は一刻も早く捨て去らねばならない。
涙目になって表情を強張らせたかすがはしかし、思いとはうらはらに細い指先を淫らな
秘裂へと向けていた。
そこは濡れた感触で指を包み込み、最奥を抉られるのを求めるようにヒクヒクと収縮している。
「くっ……うううっ!」
いやらしい女だと、己自身を折檻するような気分で二本の指を強引に刺し入れると、痛みを
ともなった快感に肉体だけが歓喜した。
あの官能を体が思い出している。それで悦んでいるのだ。
「ううっ、はっ、んん、ううぅっ」
膣壁が指を締めつけながら、いっそう愛液を吐き出し始めた。
グチャグチャと泥を捏ねるような音に興奮して、喘ぎながら頭を左右に振ると、髪に染みついた
忠勝のにおい――鉄と油の不快なにおいに鼻の奥を刺激され、背筋に電撃にも似た疼きが走る。
「あはぁっ、ふうぅんっ!」
仰け反りながら片方の手で肉芽を摘まむと、もう後戻りはできなかった。
「はぁっ、はふ、ううんっ、ん、んーっ!」
顔と上半身を地面に擦りつけ、腰を高く掲げて尻を振る。
指先だけが明確な意思を持って動くだけで、かすがの頭の中では本多忠勝に、あるいは
別の何者かに激しく犯されているという妄想が繰り広げられていた。
「あ、あ、あんっ、はぁあっ、ああんっ」
膣内の壁という壁を二本の指が抉り、掻き回す。
陰核を転がす指の動きが加速していく。
丸い尻が軸を失ったように無軌道に揺れ動き、ときどきビクリと痙攣する。
喘ぐたびに地面の泥と腐敗した落葉が口中に入り込み、鼻腔に青臭いにおいが充満した。
鼻息は獣のように荒い。
「はああっ、ああっ、あううっ!」
かすがは頭の中の冷静な部分で、手が足りないなとひたすら考えていた。
いや、冷静なのかどうか分からない。分かるのはそれがひどく切実な思いだということ
だけだった。
――足りない。
自分にあと二本、いや一本でもいい。余計に腕があったなら、その手で尻を撫で、乳房を
撫で回せるだろうに。
「足り、ないぃ……んふうっ、あ、はぁっ!」
指の動きがさらに速まった。

狂ったように自慰に耽っていたかすがはだから、突如として首筋に衝撃が走り視界が霞んで
いったときも、自分の体が絶頂に登りつめたものだと勘違いした。
ただ、視界に入った男の顔を見て訝った。
――赤毛の男だ。
しかしあの飄々とした、ゆるい男ではない。
――なんだ。こいつは風魔の……
かすがの思考はそこで途絶えた。
85小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 21:49:30 ID:1JZl015n
「なるほど、こやつが徳川の秘密を掴んでおるというわけじゃな?」
枯れたような声が耳に届いた。
「う……」
ゆっくりと顔を上げたかすがは、首筋に残る痛みに声を上げた。
霞んだ視界が徐々にハッキリとしてくる。
「目が覚めたようじゃな」
かすがの目の前には、背中の曲がった老人が槍を抱えて立っていた。
彼の顔には見覚えがある。
「ほ、北条氏政っ!」
即座に構えを取ろうとしたかすがだったが、体は動かなかった。
呻いて背後を振り返ると、後ろ手に縛られた自分の腕が見えた。さらに腰の周りには荒縄が
巻きつき、柱に括りつけられている。
「くうっ!」
腰に食い込む縄の感触に苛立ちながら、かすがは周囲の様子を観察した。
妙にほこり臭く、日中の熱がこもっているように蒸し暑い。
暗がりに目を凝らすと、どうやら木造の部屋のようだった。ただ、造りが少し変わっている。
奥行きがある代わりに天井は低い。しかも低いだけではなく、かすがの左手方向に行くに
つれて斜めに傾いていた。
見えるものといったら小さな窓と、一定の間隔で立っている柱ばかり。その中のひとつに
かすがは括りつけられていたのだった。
小さな窓からかろうじて見えた景色は月光に照らされた城下町で、まるで上空から睥睨する
ような景観だった。
――屋根裏部屋なのか。
考え至って、かすがは苦笑した。
だからなんだというのだろう。
地下室の次は、屋根裏。だが、場所は違えどまたしても捕らわれたという事実は変わらない。
自嘲するように鼻を鳴らしたかすがは、次の瞬間ギクッとした。
氏政以外の何者かの気配、人影が闇に溶けている。
影が薄い、とでも言えばいいのだろうか、注視しないと輪郭さえ掴めそうにないその人影は
やがて気取られたことに気づいたのか闇の中から自ら姿を現した。
――風魔小太郎!
心中叫んで、かすがは気を失う前のことを思い出した。
「あ、ああ……」
「目が覚めたところで、聞きたいことがあるのじゃが」
恥ずかしさに悲鳴を上げそうになったかすがの声を遮ったのは、氏政だった。
彼は白い髭を片手で弄りながら続ける。
「徳川の動きについて、知っていることをすべて話してもらおうかのう」
ようやく、今の状況が飲み込めた。
かすがが徳川の城から無事に出てきたところを、風魔小太郎は見ていたのだ。そして、情報を
掴んできたに違いないと踏んで、白状させるべく相模まで拉致してきた……森の中で自慰に
耽っていたかすがの隙をついて。
「……くっ」
しかし。
理解はできたが得心がいかない。
「北条は織田に下ったはずではないのか」
この情報もまた、三河で入手したものだった。北条は織田の脅しに屈し、近々武田との同盟を
一方的に破棄するらしい。
なのになぜ、織田の同盟者たる徳川の内情を探るのだ。
かすがが言うと、氏政は眉間に皺を寄せた。
「馬鹿もん! 魔王との関係など、しょせん一時しのぎに過ぎぬわい。……この北条氏政、
乱世の風に儚くそよぐ戦国枯れススキ――織田に負けた、いや世間に負けた。だが相模を
追われたわけではないっ! ご先祖様の名にかけて、いつか必ずかつての栄光を取り戻して
みせるのじゃ。織田に徳川、武田も、いずれは北条家の栄光の前にひれ伏す運命よ!」

「うほっ! そりゃまた豪気なこった」

軽い調子の声が、どこからともなく響いた。
86小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 21:50:49 ID:1JZl015n
「――!?」
小太郎が得物を構える前に、ぽかんとした表情を浮かべた氏政の背後に男が忍び寄っていた。
氏政の喉元には刃物の切っ先が突きつけられている。
「はいはーい、どちらさんも動かないでちょうだいね、っと。とくにアンタ。雇い主が
死んじまったら、困るだろ?」
「…………」
「しええ〜っ、ご、ご、ご、ご先祖様ぁーっ!」
動揺したそぶりさえ見せない小太郎とうって変わって、氏政はひどく取り乱している。その場に
尻餅をついて悲鳴を上げた。
「あーもう、動かないでって言ってるでしょうがっ!」
男は小太郎を目で牽制しながら懐から荒縄を取り出すと、床に倒れたままの氏政を近くの
柱まで引きずって縛り始めた。
かすがは声を上げた。
「佐助っ!」
なぜこんなところに、この男がいるのだ。そういう驚きを込めて呼んだ名に、猿飛佐助は
なにを勘違いしたのか妙に嬉しげな顔をすると、相変わらずの飄々としたしぐさで片手を
上げた。
「よう、かすが。いーいカッコしてんじゃない」
「なぜお前がここにいる!?」
「なぜって。まぁ、細かいところはどうでもいいでしょ。それより……よいしょっと」
「ぐえっ、げほっぐぇほっ! こんな老骨になんたる仕打ちをするんじゃ!」
思い切り縛り上げられ悲鳴を上げた氏政に構わず、佐助は小太郎の方へ向き直った。
「三河では、どーも。ま、今回はやり合うつもりはないから仲良くしようぜ」
言いながら、笑顔で氏政に刃を突きつけている。
「…………」
小太郎は一歩後ろに下がると、手に持った手裏剣を床に転がせた。
「うん、話が分かるじゃないの。さてと――」
さらに口を開こうとする佐助を、かすがは遮った。
「待て、お前『三河では』と言ったか。お前も徳川を探っていたというのか?」
「まあね。ってか、話の腰を折るなよなー。この場の主導権、誰が握ってると思ってんの、
かすがちゃん?」
「くっ」
ひどく屈辱的だった。
かすがが唇を噛み締めると、今度は氏政が青ざめた表情を浮かべながら佐助に問いかける。
「お主まさか――た、武田の忍びか? 目的はなんじゃ、ワシか、ワシの命か!?」
ほとんど助命を乞うような口調に、佐助は肩をすくめた。
「まさかー。暗殺するならもっとうまくやりますっての。俺はね、ただ情報が欲しいだけ。
じいさんが武田を裏切る気満々だってことはよーっく分かったから、あとは黙ってこの場の
人質をしてくれりゃいいんですよ……ってね」
氏政に向かってというより、かすがに語りかけるような言い方だった。
知っている情報を吐け、と。
全員が黙り込むと、佐助は愉快そうに言った。
「ねー、かすが。徳川について、知ってることを教えてくんないかな? 全部吐いてくれたら、
縄を解いてやるからさ」
すべての主導権を佐助が握っている。
観念したかすがは、言葉を選んで真相を語った……。
87小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 21:51:57 ID:1JZl015n
「つまり、どういうこと? 本多忠勝がすげー業物を持っているって、ただそれだけ?
冗談はよし子さんだぜ、かすが」
「冗談ではない。地下室で見たものはそれだけだった」
「う、羨ましいのう……」
「…………」
そう言ったのは氏政だ。
小太郎は無表情のまま、ただ黙っている。
「じゃ、俺らは揃って徳川家康が流した噂に踊らされてたってことかよ。あーもう、たまんねえ
なぁ」
「そういうことだ」
本多忠勝に犯されたとは言わずに、あくまで目撃したと言い換えて語ったかすがは、内心
気が気ではなかった。
真相が知れたら、口から口へと伝わってやがて彼女の敬愛する謙信にまで知られてしまうかも
しれない。
それだけは避けたかった。
「ま、いっか。おかげで思いもかけない北条の内情が掴めたんだしな」
「ううう……」
話が逸れたことにほっとしたかすがは、佐助が妙なことを言い出さぬ前に切り出した。
「もういいだろう。約束どおり縄をほどけ」
「はいはい。――っと」
胸の前で印を結んだ佐助の体から、黒い影が出現した。かすがの方へ歩み寄る佐助の代わりに
その影分身が氏政の首筋に苦無をあてがう。
「動くなよ」
「…………」
小太郎に視線を投げて、抜け目のない笑みを浮かべた。
その笑みをかすがへと向けると、佐助はそっと囁いた。
「で? 本多忠勝のナニはどんな具合だったのかなぁ。か、す、が?」
「なっ!?」
頭をがつんと殴られたような気分だった。
――知っている? まさか?
「なにを、言っている?」
「俺様は知っていることを全部吐いてね、って言ったんだぜ」
「だから私は……!」
「嘘つくんなら、縄ほどいてやんない」
「嘘など」
「ついてない? 馬鹿いうなよ、かすがー。も一度、教えてあげよっか。俺も、三河に、
いたんだぜ?」
ゆっくりと語りかけてくる佐助の目が、まとわりつくような光を放ってかすがに迫る。
「地下から出てきたお前が腰をカクカクさせながら歩いてたところも、そのあと森でなにを
してたかも――」
血の気が引いていく。かすがは狼狽しながら叫んだ。
「み、見ていたのかっ!」
「見ちゃったんだなぁ、これが」
佐助は面白がるように、さらに続けた。
「指突っ込んでグチャグチャに掻き回して、ケツ振りながらひとりで大声出してよがってたの、
俺らは見てたってわけ。ねぇ?」
佐助は振り向いて小太郎に呼びかける。
「あ、あ……」
今まで表情を変えなかった小太郎の口に、一瞬下卑た笑みが浮かんだような気がする。
かすがは、ぎゅっと目を閉じた。
「本多忠勝に犯されて、それを思い出してしてたわけ? そんなによかった? それとも、
物足りなかったのかな? ねー、かすが。教えてよ。どっちなの?」
嬲るように問われて、背筋が快感に痺れた。
88小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 21:53:24 ID:1JZl015n
「ぅうんっ! やあっ、あ、ぁっ」
後ろ手のまま床に転がされて、かすがは密かに悦んでいたのかも知れない。
森の中で自慰に耽っていたかすがは確かに、何者かに犯されていることを思いながら、
自身の肉体をいじっていたのだから。
体を這う手は四つだ。
それが装束を脱がせながら、かすがの肌を撫で回している。
「あはっ、こんなふうにされるの好きなの、かすがは?」
かすがの顔を覗きこんで佐助は笑った。
腿の間にかすがの頭を挟み、両手で胸を弄んでいる。
「あ、あっ。はあぁっ」
ぐっと力を込めて握られるたびに、男の手の中で乳房がひしゃげて滑稽な表情をつくる。
立ち上がった乳首は乱暴に捏ねられるのを待っているのに、わざとそこを避けて揉みしだかれる
のがかすがの焦燥感を煽った。
そこに別のところからの刺激が襲いかかる。
小太郎がかすがの脚を開かせて、汗ばんだ太腿を撫で回し始めたのだ。
無表情のまま、そのくせ触れてくる手の動きは執拗なところが、本多忠勝の姿を思い出させて
かすがを異様に興奮させた。
「そうそう、ちゃんと可愛がってあげてくれよな。俺様の命令どおりにね」
「…………」
なにも語らないままの小太郎だったが、かすがを愛撫する彼の手は積極的に動き続けている。
氏政の命運を佐助に握られている、それはたぶん建前に過ぎないのだろう。佐助の言うがままに、
そしてそれを楽しむように、かすがを存分に焦らすという目的を忠実に実行していた。
「んうっ、くうう……」
ただの拷問より苦痛で、甘美な責めだった。
一番触れて欲しいところは決して触れてもらえないもどかしさに、知らず腰が浮いてくる。
全身が焦燥の汗に濡れたところで、佐助はかすがの頬を撫でてきた。
「でさぁ、かすが。話を元に戻すけど、本多忠勝はどうだったのかな。すごかったの?」
指先で唇を撫でられただけで、腰の奥が熱くなる。
ちょっとした愛撫のひとつひとつが、かすがの深奥にある炉にくべられる薪だった。
意図的に少しずつ投げ込まれていく火種は、焦らされていることで生じる過剰な欲求を
確実により大きなものへと燃え上がらせていく。
「よかったの?」
「ふ、ううぅっ、あう」
佐助の問いに、かすがは首を縦に振った。
頷こうとして振ったわけではない。佐助の腿にがっちりと挟まれた顔は、どうやっても
横には振れようがないからそうしたまでだった。
「だめ。ちゃんと、言葉にして言ってみてよ。ほら」
「あ、が……ふむっ、う、んううーっ」
口の両端から佐助の人さし指が入り込み、舌をくるくると撫ぜてくる。
そうするうちに、かすがに噛みつく意思などないことに気づいたのか、佐助はさらに
指を増やして口の中を探った。
歯の裏を爪で弾き、歯茎を撫で回す。舌の裏に指を滑り込ませて柔らかな粘膜を押しては、
舌の表面を別の指でなぞった。
89小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 21:54:26 ID:1JZl015n
「んん、いい感触だわ、これ」
「あふ、う、んぐっ、あ、あっ」
「いい顔してるぜ、かすが」
他人になど触れられることのない無防備な口の中を蹂躙されると、まるではらわたに腕を
突っ込まれているような錯覚さえ覚える。
目の前で動き回る腕ごしに見える佐助の表情に、かすがは胸を焦がした。狼や狐が、捕らえた
兎を生きながら食らっている姿が頭に浮かんだ。
かすがは兎だった。肉食獣に貪られる、兎なのだ。
「ああ、はぁっ……もっと」
糸を引きながら離れていく指を見つめながら、かすがは、ねだるように声を漏らした。
「もっと?」
微笑を浮かべて聞き返す佐助に、今度は意思を持って頷き返す。
佐助は首を横に振った。
「ちゃんと質問に答えてね。ね、かすが。本多忠勝はどうだった?」
唾液に濡れた指先が、かすがの胸をつつく。
「はぅっ、ううんっ」
頂に向かってゆるゆると上った指は、一番触れてほしいところを避けて通ると、下方へ
いってしまう。
「あ、あ……やぁっ」
「すごかったの? 俺に教えてよ、かすが」
「ふ、ううんっ。す、すごかった……!」
「へぇ?」
「おっきくって、硬くて――」
思い出してぞくりと体を戦慄かせると、腿のあたりを這う小太郎の指先が、先を促すように
つんつんと肌をつついてくる。
「ああんっ、で、でも……」
「でも?」
「途中で、止まってしまった……もうちょっとだったのに」
腰が自然に持ち上がった。物欲しげにクイクイと動くかすがの下半身を見て、佐助は笑った。
「もうちょっとのところで、イけなかった? だから、森の中であんなことしてたの?」
「…………」
顔を赤く染めて頷いた。
次の瞬間、かすがは嬌声を上げていた。
佐助の指が乳首を爪で弾いたのだ。
「だってさ。かすがは物足りなくって自分で自分を慰めてたそうだぜ、かわいそうに。
満足できるまでご奉仕してあげようじゃないの」
佐助は笑いながら小太郎に向かって言った。
次の瞬間、小太郎の指がかすがの脚の間に潜り込んだ。
「はあっ、ああっあん!」
張りつめていた肉芽に軽く触れられただけで強烈な快感が走る。同時に、尖った乳首を
キュッと摘ままれ、全身が痺れた。
90小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 21:55:28 ID:1JZl015n
今、この部屋の中で一番の苦痛を味わっているのは、彼だ。
目の端に蠢く人影を捉えて、かすがはそう思った。
見えるのは、柱に縛りつけられながら小鼻を膨らませている氏政の姿だった。かたわらには
依然、佐助の影が寄り添って苦無を突きつけている。
男らの手で蹂躙されるかすがの姿態を見つめる氏政の目つきは、欲望に燃えながらも
決して触れることはできないという諦観の念を裡に秘めて、歪な光を放っていた。
その視線がひどく心地いい。
かすがの頭の中には、苦痛などという言葉は見当たらなかった。
かすがは喜んで、佐助と小太郎に嬌声を捧げていた。
「はぁうっ、うん、あぁ……あぁっ!」
肉芽を爪弾く小太郎の腰に脚をからめて「もっと」とせがむ。
すると、ぐいぐいと締めつけるかすがの脚が煩わしいのか、小太郎は膝裏に手のひらを滑り
込ませると、脚を引き剥がした。そのまま腿を床に押しつけ、泥のついた草履で踏んで固定する。
「あんっ、や、あっ」
陰核への刺激よりも、乱暴に扱われているということに興奮を覚えてのけぞったかすがは、
小太郎の行動を見ていた佐助の表情の中に憤りの色を見つけていた。所有物を横取りされた、
子供のような顔だった。
しかしそれはほんの一瞬のことで、彼の顔はすぐに新しい遊びを思いついたような愉しげな
ものに変わり、同時にどこか倒錯的なものを思わせる歪んだ笑みを口元に浮かべた。
「へへっ。もっと興奮させてやろっか」
腿に挟んだかすがの顔を覗き込むと、両手で目を覆ってくる。さらに、深い暗闇に包まれた
かすがから聴覚まで奪おうというのか、耳を圧迫するように太腿を強く押しつけた。
「あっ……」
漏らした声が頭蓋の中で反響する。
そして、何も見えない世界の外では小太郎の指が変わらず動いていた。
「やあうっ、ん、はっ!」
背筋が痺れる。
何をされているのか己の目で確かめられないこと。それは言い換えれば、すべてが予想外の
快感だということだった。
肉芽を摘まんでいた指の感触が失せた。
次はどこを触れるかと予測してみても、快感の度合いを想定していても、実際に小太郎の指が
触れると想像以上の刺激が襲いかかってくる。
単に陰唇を撫でただけなのに、無軌道な線を描く指の感触はひどくかすがを乱した。
自然に突っ張った脚は、足蹴にされているために自由にならない。
膣口のあたりをくるくると撫でられたかと思うと、指が穴の中に侵入してくる気配がした。
「あ、はぁあっ。ああん指っ、指が入ってきたぁ……」
頭の中に響く自分の声の淫らさが、脳髄を蕩けさせる。
上壁に押し当てるようにしながら動く指は、出入りを繰り返すうちに二本、三本と増えていった。
91小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 21:56:29 ID:1JZl015n
大した抵抗もなく飲み込んで、指が往復するのを助けるように伸縮している肉路の蠢きを
自覚すると、愛液が指にからむ様子とともにぐちゃぐちゃという幻聴が聞こえてくるようだった。
「はふっ、ふうぅんっ! ああんっ」
激しい指の動きに仰け反ると、ふいに耳を押さえていた膝の力が一瞬緩み、卑猥な水音が
飛び込んでくる。
「すっげぇいやらしい音がしてるぜ、かすが」
「あぁ、あぁんっ」
佐助の声が頭に響く。煽るような口調が、快感だった。笑っているのか、目を押さえている
手が振動している。
再び聴覚が遮断されると同時に、肉芽に強烈な刺激が与えられた。
「ひあぁっ! ああっ!」
敏感なところを押され、弾かれ、転がされる。
加えて、突如として乳首に温かいものが触れた。
舌の感触だ。
佐助が前屈みになって、乳房に舌を這わせているのだろう。
「あぅ、はあぁ、ああっ」
乳首全体が柔らかなもので包まれて、先端に堅いものが当たった。強い力で吸われながら
甘噛みされ、舌先が抉るように動いている。
膣内と陰核と乳首と――いっぺんに愛撫されて、かすがは高い声で喘ぎ続けた。
92小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 21:57:49 ID:1JZl015n
いつの間にか耳を覆っていた膝の力が緩くなっている。耳を澄ますと、ぴちゃぴちゃという
音と荒い息遣いが聞こえてきた。
「ふっ、ぅんっ!」
乳首が痛んだ。
凄い力で引っ張られている。
「お、伸びる伸びる」
くぐもった佐助の声が聞こえ、それで乳首を口で吸われたまま上に持ち上げられているのだと
いうことが分かった。
「あっ、あう、あ、はぁっ! アぁあっ!」
「あれ、かすがイきそう?」
声と同時に乳房の重みが胸部に返ってき、さらには目隠しをしていた手がどけられる。
楽しげな佐助の顔が、目に浮かんだ涙で滲んで見えた。
断続的に喘ぎ声を漏らしながら視線を下半身の方へ向けると、小太郎が秘所を責めている
様子が飛び込んできた。
刺激的な光景だった。
脚をがっちりと押さえつけながら、両手は忙しくかすがの濡れたところを弄んでいる。
「ああっ、あっ、あっ、はぁっ――ふぐぅっ」
佐助は、かすがの口の中に指を入れながら上半身を抱え上げると、秘部の様子がよく見える
位置で彼女の体を固定させた。
「ほらほら、よーく見てみなよ。すんごいことになってるからさぁ」
「ふ、ふむっ、んんうっ、んっ!」
びしょびしょに濡れた小太郎の指が、音を立てながら膣内を出入りしている。もう片方の
手は陰核をひたすら撫で回し続けていた。
「じゃ、そろそろイッてみようか、ねぇ?」
嗜虐的な声と熱気が耳に吹きかけられ、次いで佐助の片手が乳房をすくい上げた。
乳首を、ほとんどつねるような強い力で摘ままれる。
「ふぅうっ! はふっ……は、あっ」
首筋に熱い舌があてがわれ、下から上へ舐め上げては耳たぶにしゃぶりつく。
意識を朦朧とさせる、泥を捏ねるような粘ついた音を聞きながら、かすがは視線を氏政の
方へ向けた。
好奇の色に貪欲さの加わった視線が、彼女の全身に惜し気もなく注がれていた。
「――あっ、ああっ」
その目の暗い輝きがかすがの背筋を鞭打った。
痺れるような快感に、喉の奥から悲鳴が漏れる。
「あふっ、はっ、あ、あっ……っく、イくぅううーっ!!」
ぎゅっと閉じたまぶたの裏にも貪欲な視線は依然として残っていて、それがかすがを絶頂へと
導いた。
93小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 21:58:53 ID:1JZl015n
「あ、ああ……」
浮遊感を感じながら荒い呼吸を整えているうちに、いつの間にか手首の縄が解かれていた。
このまま床に転がっていたいと思っているのに、佐助の腕がかすがの体を無理矢理起こす。
唾液の滴る口元を指で拭う感触に眉を歪めると、
「はいはい。起きた起きた、っと」
佐助は咎めるような顔つきで、かすがの尻を軽く叩いた。
「んんっ」
汗ばんだ頬に張りつく髪をそのままに、佐助の体にもたれかかるようにして立ち上がると、
彼の肩ごしに氏政と目が合う。
物乞いのような目つきは一国の主に相応しくなく、だからこそ余計に印象的だった。
腹の奥から新しい液汁が湧き出すのを、かすがは感じた。
氏政の視線が最後の後押しをした。そのことに気づいたのか、佐助はなにかを確信したような
怪しい表情を浮かべながらかすがの手を引き、わざわざ氏政が縛りつけられている柱まで
連れて行った。
四つん這いになれと言うのでそれに従うと、佐助は氏政を縛りつけてある柱の裏に背中を
預けて手招きする。
「はい、舐めてね」
あぐらをかいたまま着物をくつろげ、かすがの鼻先に男根を突きつけた。
ごくり、と喉が鳴る。
赤黒い肉塊は硬直しきって上向きに反っていた。
かすがは解放されて間もない手でゆっくりと筒を掴むと、舌を尖らせて先端をちろりと舐めた。
その行為に鼻息を荒くしたのは、間近にいながら傍観することしか許されぬ氏政だ。
興味津々といった様子で、突きつけられている苦無の存在も忘れたかのように首を伸ばして
こちらを見つめている。
氏政に気を取られているうちに、佐助は小太郎に向かってなにか合図を送ったようだった。
かすがが男根に本格的に舌を這わせ始めると、背後から小太郎が迫ってきた。
「んっ、ふぅっ」
ぬめった肌に熱いものが押しつけられると同時に、床に肘をついていたかすがの腕が佐助に
引かれる。
体勢を崩して上向いた尻に小太郎がのしかかってきた。
「はっ、ああぁーっ!」
膣肉を押し広げ、堅いものが一気にかすがの奥まで貫く。
深々と入ったのをさらに深くへ詰め込もうとするように、小太郎はかすがの腰を掴むと
痛いほど肉を擦り合わせた。
息を詰まらせていると、今度は佐助が肩甲骨のあたりを撫でながら催促してくる。
「んむっ、ふっ……うん」
かすがは佐助の太腿に手を這わせながら肉茎を飲み込んだ。しょっぱい味が口に広がる。
舌を蠢かせながら頭を上下に動かしていると、その動きに合わせるように小太郎が腰を使い
始めた。
かすがが男根を喉の奥まで咥え込んで軽くむせると、膣内に刺し込まれたものが揺さぶりを
かけてくる。小刻みに首を振ると、亀頭が抜け落ちるぎりぎりのところで進退を繰り返した。
「ふうんっ、うん、はふうぅうっ」
そのうち、どちらが動きを合わせているのか分からなくなり、かすがはとにかく佐助の
ものを頬張る作業に熱中した。
速い摩擦を繰り返せば、同じだけのものが胎内に返ってくるのだ。
じゅぷじゅぷと液体が跳ねる音も、もうどちらの側から鳴っているのか判別がつかない。
94小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 21:59:58 ID:1JZl015n
「ふ、んんっ、ん、むぅっ」
口の中に含んでいる肉塊と同種のものが、腹の中で躍動している。
それを思うと、全身を一本の棒で貫かれているような気分になった。
頬を凹ませてズズッと強く吸うと、佐助が息を弾ませながら笑う。
「すっげーやらしいのな、かすがってば。両方の口からよだれ垂らして男を咥え込んでさ、
自分でケツ振ってるの分かってる? そんなに嬉しいの?」
「んうっ!」
佐助はかすがを男根から引き離すと、上気した顔を氏政の方へ向けさせた。
「ほらほら、しっかり見られてるんだから。もっとお上品にしなきゃだめでしょ」
「あっ、あ、あっ……」
氏政の視線を正面から浴び、かすがは切れ切れにため息を漏らした。
佐助はかすがの頭を自身の肩に乗せた。かすがの顔と氏政の顔が向き合うかたちにすると、
手で乳房を愛撫する。
よがり声を上げるのを間近で見られ羞恥心に頬を染めたかすがに、小太郎が強い一撃を
見舞った。
「あ、あぁ……っ!」
あまりの勢いに、一瞬腰が浮き上がる。
続けざまに何度も突かれ、そのたびに高い声と肉のぶつかる音が響いた。
腰に響く打撃と快感が、かすがを頂上まで追いつめていく。
「んうっ、くあぁっ、あぁっ――あアッ!!」
「あー、ちょい待ち。勝手にイッちゃだめだからね。ほら、かすが、こっちこっち」
静止の声がかかると同時に、かすがはズルズルと佐助の胸を滑り落ちた。
肉塊を口に含み直すと、佐助の両手がかすがの頭に添えられる。小太郎が腰を進めるのに
合わせて、佐助は強引にかすがの頭を押さえつけた。
喉に先端がぶつかって、嗚咽が漏れる。
「んぐっ、うむぅうっ! っぐ、んんっ!」
佐助の手と小太郎の動きは徐々に速まり、かすがは快楽に翻弄されながら息を詰まらせる
だけだ。
「じゃ、同じ忍同士の誼ってことで、仲良くイこうじゃないの」
「…………」
楔を打ち込むように力強く押し入ってくる男根が、肉壁を激しく擦った。
「ふむぅっ、ふっ、んうーっ、んんんーっ!!」
何度目かにひときわ強い快感の波が押し寄せ、かすがは頭を上下に激しく揺すられながら
呻いた。
口の中に熱い液体が迸り、胎内では肉茎がびくびくと跳ねる。
嚥下しきれず口から滴り落ちた白濁が、唇と顎を汚した。
「んふう、んあ……っ」
崩れるようにその場に倒れたかすがの耳に、
「やー、出た出た。あっははっ、溜め込んどいてよかったなんて思ったの、初めてだわ」
軽い口調の佐助の声が響いた。
95小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 22:00:54 ID:1JZl015n
「じゃ、次いってみようか」
こともなげに言ってのける佐助に、かすがの顔は強張った。
「ちょっと待て。少し、休ませ――」
別に助け舟を求めたわけでもなかったが、ふと小太郎の方へ目をやったかすがは、次の瞬間
絶句した。
つい先ほど射精したばかりなのに、彼の股間にはもう硬直したものがそそり立っている。
「若いのう……羨ましいのう」
そう言う氏政は、佐助の下半身を見つめていた。こちらも同様に、硬度を取り戻している。
休ませろと訴えようとしたかすがは振り向きざま、佐助の腕に捕まっていた。
「あぁんっ!」
いきなり乳首に吸いつかれて嬌声を放つと、条件反射のように腰が疼く。
佐助の頭を掻き抱くようにして身をすくめ、結果、乳首をもっと吸えとでもいうような
淫らな体勢になっていた。
質量のある乳房を顔に押しつけられた佐助は、かすがに熱っぽい視線を投げかけながら
ちゅうちゅうと音を立てて乳首を吸った。
「ふ、ううんっ、あ、あっ」
「ねー、かすが? ちょっと休んでからにする?」
体を無理矢理燃え上がらせられたところで、佐助が意地の悪いことを囁いた。
憎たらしいやつだ。
頭にからめた腕に力を込めると、仕返しとばかりに乳首に歯を立ててくる。
「んくっ、はぁあっ」
佐助は、悶えた肉体をいいように操縦して体に跨らせると、かすがを下から見上げて言った。
「咥え込むとこ見ててやるから、ゆっくり入れてよね」
言いながら、手を伸ばしてかすがの乳首を引っ張る。
「ほらほら」
しきりに促す佐助の声は耳に響くと同時に腰へ伝達されて、柔肉を蕩けさせた。
「んっ」
幹を手で押さえ、狙いを定めて腰を落としていく。
愛液がぴちゃりと鳴った。
「おー、すごいすごい」
股間を見つめる佐助は具体的なことを言わずにいて、それがかすがの想像力を刺激した。
どんなふうに膣口が広がり、肉棒を飲み込んでいくのか。頭の中で描いたものは実際に見るより
卑猥なものに違いない。
「あっ、はぁっ……はぁあっ」
ひくひくと動く陰部は佐助を貪欲に飲み干しながら、粘液を吐き続ける。
中ほどまでゆっくりと挿入させたところで、かすがは極限まで満たされたい欲求に負けた。
「ああぁあーっ!!」
衝動的に尻を落として、そのまま甲高い声で叫ぶ。
佐助が呻きながら、かすがの腰を掴んだ。
「あっ、あ、あっ……く、うぅうっ」
臀部をぐりぐりと押しつけながら、腰をひねる。
いっぱいになった胎内の充足感に、脳髄が甘く痺れた。
96小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 22:01:59 ID:1JZl015n
「羨ましいのう……」
快感に喘ぐかすがの耳に、切なささえ感じさせられるような声が届いた。
氏政だった。
繋がったまま動きを止めたかすがに、彼は視線を投げかける。
眩しそうに目を細めると、ため息を漏らした。
「若さ、若さってなんじゃ?」
ぽつりと漏らした氏政の言葉に答えたのは、佐助だった。
「諦めないこと、じゃないですかねぇ」
「言うなっ。諦めなくても振り向かなくても――勃たんものは勃たんのじゃっ!!」
勃たない。それは衝撃的な告白だった。
しかし悲鳴のような声高な叫びに、佐助は同情心のかけらも感じさせない軽薄なしぐさで
肩をすくめる。
「うえっ、なんか大人しいなーとか思ってたら、そういうことだったんですか。んでも、
そんなこと俺に言わないで下さいよ……」
「笑いたければ笑えっ」
自棄になったように喚く氏政の顔には、自虐的な色が悲壮感とともに張りついている。
口を閉ざそうとしない氏政に、佐助は根負けしたように「やれやれ」と首を振った。かすがに
視線を戻して言う。
「んー。じゃあ、かすが。握っててやってよ、ご老体がうるさいからさ」
「うるさいとはなんじゃ。最近の若者は年長者に対する――はうぅっ!」
氏政が恨み節を言い終わる前に、かすがは彼の股間に手を伸ばした。
着物の上から撫でながら、腰帯を解き着衣をくつろげていく。
「や、やめーいっ! やめ、ああ、やっ! ご先祖様あぁーっ!」
縛られた状態でいいように扱われるのが恥ずかしいのか悔しいのか、氏政は悲鳴を上げて
首を横に振るのだが、老いた瞳に浮かぶのは期待感だけのように見える。
かすがは萎えた肉塊を手の中に包み、ゆっくり揉むようにしごき始めた。

佐助の胸に顔を埋めて、氏政を愛撫しながら尻を動かしていると、背後から小太郎の手が
伸びてきた。
尻の肉を撫でながら、割れ目に沿って下方へと向かっていく。
愛液のからんだ指が肛門に触れた。
「ああんっ!」
指の腹で強く押されて、かすがは仰け反った。指を排除するかのように穴がヒクヒクと
収縮する。
輪を描く動きで撫でられ、尻襞が伸ばされていった。
「やっ、あはっ……はぁんっ」
ゾクゾクとした悪寒にも似た痺れが背筋を舐めた。
排泄器官は小太郎の手で徐々にほぐされていき、気づいたときには指が肛門に進入して
きている。
「んんっ、くうんっ!」
子犬じみた声で鳴いて顔を歪めると、菊門と膣口がぎゅっと締まる。
その締まった穴をほじくるようにしながら、小太郎は指をさらに奥へと埋没させた。
「あああんっ、やあぁっ! はーっ、はぁあっ!」
途中で指を鉤のかたちに折り曲げ、腸壁を押す。ぐねぐねと動かしながら、抽送を繰り返す。
そうされるうちに肛門の異物感は徐々に失せていき、残ったのは意識を手放したくなるような
官能だけだ。
かすがは体内にわだかまる快感を外へ解き放つかのように、男根を握った手を素早く動かした。
「ああっ、はぁ、うくぅうっ!」
鈴口を指先でつつき、幹を撫で、裏筋をなぞる。
小太郎を真似て執拗に責め立てると、氏政は女のように腰を揺り動かした。
97小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 22:03:06 ID:1JZl015n
下半身に穿たれる強烈な快感に悲鳴を上げながら男茎を握っているうちに、手の中のものに
変化が生じていた。
「た、勃った!」
かすがは思わず叫んだ。
手のひらには確かな手応えがある。
見ると、ふにゃりと首を落としていた肉塊がわずかに鎌首をもたげていた。
目の前で男を咥え込んでいる女の姿態に煽られたか、はたまた肛門を指で犯されて悶える
かすがの淫らな声がよかったのか――とにかく氏政は勃起していた。
「勃った、勃った! 魔羅が勃った!」
「おっ……おおーっ!!」
瞬間、部屋の全員の胸には言い知れぬ感動が満ち満ちたに違いない。
どこからともなく拍手が鳴り響く。
横を見ると、佐助が手を叩いていた。
「おめでとうっ、ご老公! 年寄り扱いしてすいませんでした。あなたはまだ若いっ!」
何年ぶりかに男を取り戻したのだ。氏政の顔は誇らしげだった。
興奮して上気した頬は、無邪気な子供のように艶々として赤い。
「は、ははは、ふぉっふぉっふぉっ! ワシの人生まだまだこれからじゃ、若いもんには
負けんぞ。あと二十年は生きてやるわいっ」
胸を反らせて笑う声が、十年ほど若返ったかのように溌剌としていた。
「いや、もっと生きる! ふはははっ、ご先祖様ーっ、やりましたぞー!」
そのとき――、
「あはは、それはどうでしょうねぇ」
軽い口調で言った佐助の目は笑っていなかった。
声の中に獰猛な響きが混じっている。
「ほえ?」
真正面から獲物に矢を射かける狩人の目をして、佐助は言い放った。
「武田との同盟を破る北条を、ウチの大将が許すとでも思ってんですかねぇ。すっげぇー
おっかないぜー? お館様は」
口調は冗談のように軽々しく、しかし声は太い。
「!!」
氏政の顔が、さっと青ざめていく。
「あっ」
かすがは手の中のものの異変をいち早く察知して、思わず叫んだ。
萎えている。
若かりしころの氏政の面影を海綿体に宿して勃ち上がった男の象徴は今、見る影もなく萎え、
しょんぼりと肩を落とすようにして垂れ下がっていた。
氏政のばかっ、いくじなし! そんなふうに、彼を叱咤するようにいくら擦りしごいても、
もう反応はない。
「あ、ああ、あ……」
一気に老け込んだ氏政の口からは、意味を成さぬ声だけが吐き出されている。
「佐助っ、見ろ! お前があんなことを言うから、萎びてしまったじゃないか!」
「そんなこと言ったって、もう言っちゃったもん」
「…………」
佐助の非情な振る舞いを咎めたかすがに、氏政はうわ言のような言葉を投げた。
「お若いの……。優しい娘さんじゃのう……――愛……愛ってなんじゃ?」
「え? あの、そうだな。ためらわないこと、だろうか?」
かすがは答えたが、氏政はもうなにも言わなかった。
氏政のソレは二度と勃つことはなかった……。
98小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 22:04:00 ID:1JZl015n
「さて、と。外野が黙ったところでジャンジャンバリバリやろうぜー」
暗い沈黙をさらっと流して、佐助は腰を動かす。
思いやりが足りないと小言を言ってやるつもりで開いたかすがの唇は、たまらず嬌声を
放っていた。
乾くことを知らない蜜壷から、絶えず粘った音が漏れる。
「ん、んんっ」
尻を揺らしながら佐助の胸元を掴んでいると、肛門が熱を保ったままむずむずと疼いた。
そこに、
「かすが、なんか物足りないなーとか考えてるんでしょ?」
「えっ?」
「そういう顔してるじゃないの」
頬を両手で包まれ、顔を覗き込まれる。
見透かしたような目をして見つめてくる佐助に、かすがの胸は熱くなった。
そんなに分かりやすい顔をしているかしらと思い、無理に頬を引き締めてみると、佐助は
面白がって笑った。
「笑うなっ――くぅっ!」
「ケツの穴に欲しいんだろ? 言ってみなよー、ほらほらっ」
胎内で肉棒が意地悪く動く。
――そんな恥ずかしいことが言えるか。
かすがは口を引き結んでじっと耐え、返答の代わりに膣を締め上げた。
早く射精してしまえばいいと思ってそうしたのだが、かすがの目論みは早々に見破られた
ようだった。
卑怯者、と軽口を叩きながら、佐助が小太郎に指示を出す。

「あ、やぁっ」
白い尻肉を左右に開かれたかと思うと、小さな窪みに先端があてがわれた。
すっかりほぐされた穴めがけて、小太郎はゆっくりと体重をかけてくる。
「くうぅっ!」
「力入れちゃだめだって。はい、深呼吸ー」
子供をあやすような口ぶりで言った佐助が、かすがの体の強張りを解こうとするように背中に
手を回し、ぽんぽんと優しく叩いた。
「ふうう……はぁ、あう」
「吸って、吐いてー。吸ってー。うん、いい子いい子」
佐助の言うがまま素直に深呼吸をしてから、かすがは彼の態度に少し腹立ち眉を吊り上げた
のだが、背と頭を撫でられる感触が心地いいものだったので黙っていることにした。
「んっ……はっ」
吐く息に合わせて、男根が挿入されていく。
共同作業をするように各自が己の役割をこなしていくうちに、奇妙な一体感がかすがの胸に
去来した。それが、肉体を満たされて感じる享楽と混じり合って意識を塗り潰していく。
繋がった部分にねっとりとこもる熱が、かすがを喘がせた。
「ああぁっ、ふぁっ、は、入ったぁ、あっ」
「あははっ、なんか変な感じー」
「…………」
薄い肉壁ごしに、ふたつの塊がかすがを圧迫する。それを感じたのだろう佐助が笑いながら、
かすがの尻に手を伸ばした。
99小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 22:05:17 ID:1JZl015n
佐助は、ぐっと掴んだ尻を強く揉みしだく。
「んっぁ、やあぁっ!」
隙間なく詰まったものが、なおもかすがを圧迫して息苦しいほどだった。
慄いて佐助の体にしがみつくと、上下の穴がきゅうっと締まった。
「ね、動いてもいい?」
囁きかけてくる佐助の呼気が熱い。
背筋がゾクゾクするのを感じながら数回頷いて見せると、蕩けた膣壁の合間で佐助が動いた。
続いて小太郎が腰を揺する。
「あぁぁっ、はぁ、あぁっ! やぁっ!」
小刻みな振動が途方もない快楽をもたらし、かすがは鋭い悲鳴を上げた。
ぎゅっと閉じた目のふちから涙が滲んでくる。
尻に火がついた、と言うと別の意味になってしまうが、まさに尻と腰が燃えるような感覚だ。
かすがは、まるでその炎に怯えて飛び込んだ川に溺れてしまったかのように、半狂乱になって
腕を動かしていた。
「あっ……はぁっ、はあぁっ、あぁーっ!」
「へへっ。可愛いーなぁ、もう」
佐助がかすがの右腕を捕まえた。
左手は小太郎に掴まれ、後ろに引かれる。
ぐいと引っ張られた分だけ挿入の深度が増して、穿たれた陰茎に肉が絡みついた。括約筋が
絶えずヒクヒクと男を甘噛みしながら、摩擦の快感に歓喜する。
こめかみを流れた汗を、佐助が舌を伸ばして舐めた。
頬や鼻筋、まぶたの上から額へと這い、
「……ね、かすが? 穴ん中、ぎゅうぎゅう詰めにされてる気分はどう?」
微かにふるえる問いかけの声さえ舌と同じ熱気と湿り気を帯びていて、かすがの肌を舐めて
くるような熱っぽい響きだ。
「あっ、はあぁぁっ! い、いっ、すごいっ、もう、だめっ……」
「もうだめなの? でも、もひとつ空いてるところ、あるでしょ」
え? と表情だけで答えると、佐助はかすがに口づけをした。
「んっ……んんっ!」
いったん唇を離し、今度はついばむように何度も軽く唇を合わせる。
「ここ。空いてるじゃない」
言いながら小さく笑う。
互いの呼気を混ぜ合わせるように息を吹きかけ、薄く開いたかすがの唇に舌を潜り込ませた。
歯列や歯茎を撫で回しながら舌を激しく動かす。
そうしながら同時に腰を突き上げた。
「んんっ、ふ、はふっ……や、んううっ!」
やがて呼吸もままならなくなる。かすがは苦しげに呻きながら佐助から逃れようとするのだが、
唇を離してもすぐに捕まって、再び口内に舌を差し込まれた。
何度逃げても同じように舌が挿入される。
「ふっ……は、あぁっ、ふうぅっ!」
進退を繰り返す舌を唇で締め上げ、追い出すように舌で応戦し始めると、荒々しい口づけは
情交と同じものになっていた。
肉路の圧迫を唇で再現し、頬を蠢かせて舌を吸えばその動きは襞の蠕動と変わらない。
100小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 22:06:20 ID:1JZl015n
奥まで刺さった小太郎の男根がズルズルと抜けていく。
「あはぁああっ! ん、ふぅっ!」
開放感にも似た原始的な愉悦がドッと押し寄せ、大声を上げて喘いだかすがの唇は、すぐに
佐助の口で塞がれた。
小太郎は浅いところで動きを止めると、肛門を責め立てるように短い間隔で腰を前後させ、
同時にかすがの左腕をぐいぐいと引く。
「ひあぁっ!! あっ……ふ、んんっ、んんーっ!」
小太郎が浅く速くを繰り返すと、膣内ではそれと対照的な動きが始まった。
佐助がゆっくりと、重々しく、膣壁を擦っているのだ。
濡れた肉壁を亀頭でごりごりと削るような律動。腹を抉るような強圧に、たまらずかすがは
仰け反った。
そこへ前から後ろから掴まれた腕を引っ張られて、体がゆらゆらと揺れる。
「だめぇっ……きもち、いっ! ああぁっ!」
かすがは、ぶるりとふるえた。
「あっ、はぁあっ、ハァっ、いくっ! くぅうぅううっ!!」
ビクンビクンと痙攣し、切れ切れに吐息を漏らしながら佐助の胸に落ちる。

「……っ、くぁ……――ぁああ、ああっ!」
快感の余韻に浸る間もなく、喉から零れたのは悲鳴だった。
「やぁっ! いやぁ……やっ、はあああぁぁっ!」
――達したのに。
佐助と小太郎は動き続けている。
そればかりか、小太郎の動きに合わせるように佐助の腰が上下に跳ねた。
「動いちゃ、ああっ、あああああっ!」
膣の奥深くまで潜り込んだ肉塊が、子宮口を幾度も叩く。
「こんなっ……ううっ、イクっ! また……いっちゃうっ!!」
かすがは佐助に腕を掴まれたまま、彼の肩を握り締め爪を食い込ませた。
その手がブルブルと小刻みにふるえる。
「あ、あ、あ、あ、あっ……!!」
佐助が耳元でなにか言った。
かすがには聞こえない。
この状態は、ひどく酔っ払ったときに似ていた。なにが起きているのか、分からない。
腰に衝撃が加えられていることだけ、分かる。
衝撃は快感だ。たぶん。
極上の快感が肉体を打ち揺すっているのだ。
隙間なく埋め込まれた温かいものが、体の中を行き来している。
「うくぁあぁアッ……ッ!」
突然なにかが弾けた。
白色の雷光が視界を塞ぐ。
「ぁあっ、あっ、あっあぁっ! くぅっ、いくっイくううぅう――ッ!!!」
これ以上ないほど満たされたかすがの体は、歓喜するようにビクビクとふるえながら
白い世界に落ちていった。
「――あ、あぁ……ぁ……」
遠いところで、次はどんな趣向でしようかと言う声がする。
けれど泥酔した者の常として、かすがはその後のことはよく覚えていなかった。
101小太郎・佐助×かすが/氏政公がみてる:2007/07/19(木) 22:07:26 ID:1JZl015n
酩酊の宴は終わった。
「いやー、スッキリしたー」
言ったのは佐助だったが、その言葉はかすがの心を代弁していた。
「…………」
小田原を後にして、もうずいぶん経つ。
憑き物が取れたような気分だった。名残惜しいとか物足りないとか、そういう不埒な思いは
すべて相模に置いてきたのだ。
だから、身が軽い。――代わりに、尻と秘所がヒリヒリする。
かすがは佐助があれこれ言うのを、つんけんとした態度で牽制しながら、それでも一緒に
並んで歩いていた。

佐助は思い出したようにあっと声を漏らすと、かすがに向かって念を押すように言った。
「あんなことしたの、他言無用で頼むぜ。旦那と大将に知れたら、さすがにお咎めなしって
わけにはいかないからさ」
「ほう?」
「堅物で困るぜ、ったくもう……」
へらへら笑って言う佐助に、かすがは意地の悪い表情を向けた。
「バレたら首が飛ぶか? 面白いな、いいことを聞いた」
「やだなぁ、脅すつもり?」
鼻で笑って見せると、佐助は大仰に肩をすくめる。
「なに言ってるのさ、お互い様じゃないの。いいのかなー、かすがの大事なご主人様に
あることないこと伝えちゃっても。かすがの体のどこが弱くて、どこが一番感じるか、みんな
教えちゃってもいいんだぜ?」
「貴様……!」
即座に苦無を構えると、佐助は飛ぶように後ろへ下がりながら笑った。
「だから、お互い様ってこと。怖い顔すんなって、仲良くいこうぜ」
「…………」
軽薄そうな顔をしばらく睨んでいたかすがだったが、無言で苦無を収めると佐助に背を向けた。
その背中に佐助はしつこく話しかけてくる。
「ねー、かすが。越後まで送ってやろうか?」
「いらん」
駆け寄ってきた佐助に鋭い声を投げつけるものの、彼は食い下がってきた。
「送ってやるよ。ついでに今度はふたりっきりで……なんてね」
そう言うと、ぱちっと片目を閉じて見せる。
いたずらっぽい顔の裏にいまだ情欲の炎がくすぶっているような、そんな表情だった。
あれだけ欲にまみれていながら、なお求めるものがあるのか。
佐助の欲望が一途に自分だけを見つめているのだと思うと、
「……ふふっ」
かすがはその顔に優しく笑いかけていた。
腕を自分の肉体に絡ませ艶っぽく腰を振ると、佐助がひゅうと口笛を吹く。
手のひらで胸のあたりをひと撫でし、そのままするすると装束の中へ滑らせた。
「おっ」
いいねえ、とばかりに頬を緩める佐助の眼前にソレを構えて見せる。
「なっ!?」
佐助は目を丸くした。
かすがの手の中のものと、かすがの顔を交互に見ながら絶句している。
「……ふふふふっ」
「――へへっ、冗談……?」
前にもこんなことがあったような。
言いながら引き攣った笑みを浮かべた佐助に構わず、かすがは笑って拳銃の引き鉄を引いた。



おわり
102名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 23:23:03 ID:mQdbNRKq
ぎゃああああああああああああああぐっじょぶうううううううう!
じっちゃんが絡むとは、腹抱えて笑った!!!神!!
103名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 23:30:26 ID:Mx6O0805
宇宙刑事吹いたwwwwww

超GJ!
萌えたしワラタw
104名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 05:15:03 ID:iLnX9sm5
グッジョブ!!!

この後、謙信様にお仕置きされるかすがが見たいでござる。
105名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 01:18:44 ID:VSXpfoAb
飄々としたゆるい男GJ!
次、イってみようwwww
106名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 17:41:38 ID:TAAijWxZ
かすがの快楽だらけな一日エロスwww
事の次第を知らん謙信様にお仕置きをねだるのだろうか?

小太郎って、2の画集で見た感じだとゴルゴっぽい顔だちをしてる
忍びの中ではいちばん性技に長けてそうだな
107名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 04:45:38 ID:3ZwSrBfX
ぐっじょぶ!しかし宇宙刑事wwww

小太郎ってゴルゴっぽい顔立ちだったのか
なんか想像して噴いてしまった
108名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 22:01:23 ID:d56nelDJ
ダブルパックあげ。
109名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 20:54:15 ID:xZDiAXx/
小十郎とまつで不倫モノを書こうとしたんだが
料理談義に花が咲くばかりで、ちっともHな方向に進まない or2
110名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 03:17:10 ID:ZR/yFjBH
ま、>>1にもある通り、エロは必ずしも必要というわけじゃないから一旦書いてみれば良いさ。
そこから何か話が発展するかもしれんし。
111名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 17:42:24 ID:tXQLDpWH
不倫の雰囲気になれずに料理談議に花咲かせるまつこじゅ
むしろ見たいなそれ(´∀`)ワッフォ-
112名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 03:39:18 ID:rzWhUBWh
Q.上司が全く野菜を食べてくれません。
健康にも悪いし、何より自分が丹誠込めて世話をした野菜なので、何としても食べて欲しいのですが……
東北地方 K・Kさん
113名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 11:47:45 ID:ZuqCOm2g
やばい…何気に読みたいぞそれ
わっふるわっふるるるr
114名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 14:33:51 ID:LY/yhx0K
>111
お互い旦那・上司が野菜食ってくれない的な愚痴をこぼしつつ、
こう調理すれば野菜って気づかれないよ!と料理談義。
それを浮気か?!とこの世の終わりのような顔で柱から家政婦は見た状態で覗いてる
犬千代さまが浮かんだ。


話が変わるけど、東北地方のK・Kさんって
フルネームだとK・K・Kになるんだよな…何か嫌だなw
115名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 14:49:20 ID:PJRyBhc2
名前と苗字の頭文字が同じ奴はエロいとか小学生の頃言ってたな。
116名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 15:01:11 ID:gBaJu/Dg
K 片倉小十郎の
K 簡単
K 小料理今日の一品
117名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 19:38:56 ID:gChaTAgj
>>114
それ、いいね!

楽しげな二人を見てしまって(または伊達に変な事吹き込まれて)
浮気と勘違いした犬千代とまつが夫婦げんか

傷心のまつに小十郎がよしよししてあげる

嫉妬した犬千代が小十郎にサシで勝負を求める

「私のために争うのはやめて!」

ザビー光臨

皆で力を合わせてボコる

和解でめでたし

こんな感じで
118名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 13:52:50 ID:6t9T2Sho
ザビーカワイソスw
ザビーも混ぜてあげようぜ〜。
119名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 18:59:35 ID:mnaZ2P6W
ザビーが来たらオクラとか島津とかまで来て乱交騒ぎになっちまうw
120名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:32:36 ID:WnsW14a2
職人待ちage
121名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:53:00 ID:KuKDu80p
かすがを性的な意味で泣かせたい
122名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 20:18:04 ID:gEXPTnd7
かすがタンをレイープしたい
123名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 21:27:36 ID:pHCgqtbE
保守の槍、一
124名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 18:39:12 ID:UvLofqlW
こじゅ×まつ待ちの槍、二
125名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 18:50:37 ID:L9ug5bXq
顕如×かすが待ちの槍、三
126名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 04:32:31 ID:JV2EMyrB
市の触手×かすが待ちの槍、四
127名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 23:34:47 ID:QGNQ18JE
けんしんさま×かすが待ちの槍、五
128名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 01:11:45 ID:ik1vnxQ2
爆散!
129名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 05:17:32 ID:mmRmnOeA
死ぬ前に
かすがの分身プレイを
読みたかった
130名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 07:09:53 ID:cg5tqmFk
おまいらの団結力に感動した。
131名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 20:52:08 ID:ET+GqMpp
五本槍に全それがしが泣いた
132名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 05:18:08 ID:D/JZOTuZ
利家とまつ
133名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 22:26:40 ID:8ySXLujU
謙信とかすが
134名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 10:18:21 ID:iGIx0VQi
長政と市
135名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 12:28:06 ID:bXEb6m0X
秀吉とザビ
136名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 12:33:08 ID:vECQKXjD
アニキと私
137名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 14:23:56 ID:MttNqn8E
アニキといつき
138名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 18:15:32 ID:uIe09xuQ
アニキと野郎どもと鳥親と
139名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 00:50:54 ID:ajSCCd/2
>136
ボディビル
140名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 03:05:30 ID:CoICNzy5
空気読まずに お館様と謙信
141名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:01:00 ID:NGKN2s2x
武田軍×上杉軍の続きキボンヌ
142小十郎×まつ7:2007/08/28(火) 14:26:04 ID:d7ziQ8/8
空気を読まず投下。信者3の150あたりの続き。


―屋敷に戻られましたら、まつめの所へお越しいただけまするか?

それが奥さんの願いだった。
屋敷に戻ったころには外は暗くなっていた。
「HEY 小十郎、そんな汚ぇ面引っさげてどこへ行く気だ?」
どうやら泥で汚れていたらしい、政宗様に言われるまで気がつかなかった。
俺は奥さんのところへ行くことを伝えると、にやにやしながら湯浴みをすすめられた。
「政宗様、あの方はあれでも前田利家の妻。政宗様が考えているような事にはならぬと思いますぞ。」
「HA!もしかしたらそういうDESTINYになるかもしれねーだろ!」
いいからrun a quick bath、さっさとひとっ風呂浴びて来い!と言われ、風呂に押し込められた。
俺は手早く風呂を済ませ、奥さんの所へ向かう。

「奥さん、俺だ。」
「…どうぞ、お入りになられてください。」
すっと襖を開け、中に入る。部屋の中は薄暗く、灯はひとつ・ふたつしかついていない。
おまちしておりました、と深々と頭を下げる奥さんは昼間と違う、牡丹色の着物を着ていた。
俺は奥さんの向かいに座り、用件をたずねた。
「このような薄暗い部屋に男と女、想像はつきましょう?」
「奥さん、あんた…」
最後まで言い切る前に口付けられ、言葉を遮られる。
舌が滑り込み、絡み、吸われ、歯茎をなぞられる。
「…小十郎様、お慕い申しておりまする…。
 さあ、一緒に気持ちよくなりましょう…?」
俺は軽く酸欠で深く考えることはできなかった。
143小十郎×まつ8:2007/08/28(火) 14:28:42 ID:d7ziQ8/8
まつは小十郎の着ている物を剥ぎ取り、下半身を露出させ彼の一物を手に取った。
「ぴぎゃあぁあ!」
「…は?」
まつは耳を疑った。
「どっ…どうぞっ!これからよろしくおにゃがいっ!!おにゃがいひまひゅう〜っ!!」
今、何と?
明らかに今喋ったのは小十郎。
あの低い声で、あのがっしりとした体躯で、あの893顔で、「おにゃがいひまひゅ」
信じられなかった。なんというギャップ。なんという言葉使い。
まつはなんだか楽しくなり、攻め続けた。
「まぁ小十郎様、このまつめに何をお願いいたしまするか?」
「こじゅうろうのぉ…こじゅうろうのおちんぽいじめてくらしゃひっ!!」
「だが断る。」
「バカ!バカ!ちんこ!」
「あえて竿には触れませぬ。」
「やっやあぁらめえっ、たっ…たまぁ…!!タマタマはぁ…あはぅっ!!
 そっそこいじられると…く…なるぅ…こじゅうろうのちんぽみるくこくなっちゃうんでしゅぅッ!!
 んあっ!!んあおっ!!つっ強いよおぉたまもみつよいのおっ!!!」
「まあ、もう終わりですか?」
「らっ!らめぇええええ゙え゙え゙え゙!!!みゆくぴゅーってっ!ちんぽにぎやないれえええぇぇえ!!」
「だが断る」
「だっだめですぞぉっ!!こじゅうろうのッ…こじゅうろうのおしりほじっちゃあっ…はっはへえっ!!
 こっ、こじゅうろうのおしりあなぁ!!いじってぇおくさぁんん!ほじほじしてぇっ!!
 あ゙あっでるっ…!! たまみるくでるっ!! でっでるうっこじゅうろうのこくまろみるくぅ!!
 おしりほられて変態みるくがきちゃうのおぉっ!!!!!」
「そんなに菊門をいじられて気持ち良いのですか?気持ちよければ万歳をなさい。」
「は、はいいぃっ!こじゅうろうきもちいすぎてバンザイしちゃうぅっ
 バンザイっ、ばんじゃいっばんじゃい゙っ!ぱゃんに゙ゃんじゃんじゃいぃぃっ!!」
「ほほ、小十郎様。そろそろいきたいのではありませぬか?」
144名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 15:38:35 ID:RrPnagNg
>>143
不覚にも噴いたw人妻恐るべしwwwww
145名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 15:53:31 ID:oSNCvMFn
こらwwwwwww
思わず元ネタ本読み返しちゃったじゃないかwwwww
146名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 17:21:10 ID:vx9eSxwf
みさくら?
147名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 18:42:37 ID:oSNCvMFn
そう、みさくら。
の、某格ゲーショタ本。
148名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 21:54:05 ID:dgs2opo7
何やってんだw


GJ!!
149小十郎×まつ9:2007/08/29(水) 01:27:00 ID:uOcYwGut
「おだつなァ…!!!!!!」
 ゴ ス ッ
「きゃぁっ!」
小十郎は今までの様子とは打って変わり、ものすごい形相でまつを殴った。
「痛…っ!こ、小十郎様!?何をしまするか?!」
「黙れ忍、いい加減にしろよ…!」
いつもの低い声で、怒りを抑え、唸るように言う。
今までまつだと思っていた女、忍はぱっと表情を変えた。
「なぁーんだ、ばれてたのかぁー、失敗失敗。ニャハ♪」
まだ幼い忍は明るい声で喋る、すごく軽そうだ。
「貴様どこの忍だ、前田利家の奥方はどこだ。」
「ぷーん、あんたあたしにげんこ張っといて何いってるのさ?
 自分でさがしなさいよー。あたししーらない!」
「もう一度殴られたいか?」
強く右の拳を握り、左手で胸倉をつかむと忍は焦った様でぶんぶんと顔と手を振った。
「い、言うから手離して!えっち!すけべ!変態!ろりk」
 ゴ ッ
「いったぁーい!もう!実家に帰らせていただきますぅ!」
ばっ と一瞬のうちにつかんでいた牡丹色の着物の中身は消えうせ、はらりと落ちた。
「へっへー♪ばいばーい♪」
「お、おい!」
全裸の忍は部屋の窓からまっ逆さまに飛び降りた。
慌てて窓をのぞくとすぐ下の屋根に全裸の忍がいた。
「兄さん、結構でかいね♪でもあれ演技でしょ?ちょっと不感症なんじゃなぁーい?ニャハハハ♪」
余裕の捨て台詞をはき、忍は姿を消した。


奥さんとあの忍が入れ替わったのはきっと屋敷に戻ってきたときだ、それまではずっと一緒だった。
俺は伊達軍のやつらを叩き起こし、忍をを探させた。
屋敷内は勿論、近くの山、堀の中まで。
あの忍はきっと奥さんの居場所を知っている。もしかしたら見つかる前に殺すかもしれない。
伊達の領地でそんな事があれば、きっと前田の軍が押し寄せてくるだろう。
前田だけではなく、織田も来るかもしれない。絶対に不利だ。
そんな事を考えつつ、俺は畑を一つ一つ確認していった。非常時だが、他のやつらに荒らされたくないからだ。
昼間きた畑に走って行くと、奥さんが座っていた。
牡丹色ではなく、桜色の着物。月明かりのせいか少し青がかって見える。
「奥さん!」
「まあ小十郎殿!ご覧下さい、今日は月がとても明るくて綺麗でござりまする!」
「あんた、俺がどんなに心配したか…!」
「この月、犬千代様も見ていらっしゃるでしょうか?」
この奥さんは人の話を聞かない、聞いていない。
「…きっと、向こうでも同じ事を言っているだろう。冷えてきた、早く屋敷に戻るぞ。」
「はい。」
帰り道、今日は疲れたから明日部屋に行くと伝えた。
150小十郎×まつ10:2007/08/29(水) 01:28:39 ID:uOcYwGut
「HEEEEEEEYYYY!!!小十郎おおおお!!てめえ俺のSecret book読んだだろおおお!!!」
屋敷に戻り、やっと寝付けそうと思った時に鬼の形相で政宗様が勢いよく襖を開け、壊した。
「おっしゃる意味が、わかりかねますが…。」
「俺が隠しておいたMISAKURAの本だ!知らねぇたぁ言わせねぇぞ…!」
雷が政宗様の拳に見えた、本気で怒っている。
「あの、本当に知らないのですが…。」
「小十郎、てめえ散々MISAKURA語喋っていただろう!!らめええとかよぉ!」
「は…?政宗様、覗きとは趣味が悪いですぞ。」
自ら覗いていたことを自白した政宗様は相当頭にきているのか、そんなの関係ねえと言わんばかりに怒っている。
ちょっと電気が流れて気持ちいい、寝れるかもしれん。
「あれ、藤次郎なにしてんの?」
ひょっこり頭をだしのんきに話しかけてきたのは成実、少し間が悪かった。
「narumiか…、てめえ俺のMISAKURAの本しらねぇか…?」
目が完全に獣、いや竜だ。いつ城を破壊されるか心配だ。額がさらに広くなりそうだ。
「え、あ、元の所に、もどった、かも よ?ね?足はえて さ?」
冷や汗をかき、ぎこちなく喋る。目は完全に泳いでいる。
絶対こいつが犯人だ。そう確信したのか政宗様は俺から離れ成実の元へとにじり寄る。
「narumi…てめえ…」
バタバタと走って逃げる成実とそれを追う政宗様を尻目にあくびをひとつ。そして再び布団に入り込む。
成実が持っていた本をさらっと読んだのは俺の心の中だけにしまっておこう。


翌日、俺は奥さんの部屋へと向かった。
今度こそは本物だろうが、一応湯浴みを済ませてきた。
「奥さん、俺だ。」
「どうぞ、お入りになられてください。」
昨日と同じやり取りに少々驚きつつも平静を装いなかに入る。
「さあ小十郎殿!今日こそはまつめのお願いを聞いていただきまする!」
「で、その願いってぇのが…?」
「伴天連の言葉の書き方と読み方でござりまする!さあさ、お座りになられてくださりませ!」
ふと笑みがこぼれた。元気だ。春の風のように強く、優しい。
「俺もそんなに詳しいわけじゃないんだがな…。」
急かされ、俺は隣に腰を下ろした。




後日
「なあ小十郎。」
「何ですか?」
「お前、なんであの時らめえとか言ってたんだよ。」
「忍をおだたせ、不意を突くためです。」
「そうか…。」
「政宗様、今後覗きはよして頂きたい。あとそれをネタに自慰をなさるのはどうかと…。」
「…そういうこと、言うなよ。」
「言わねば辞めぬでしょう。」


別のところで後日
「犬千代さまぁ〜〜〜〜!!!」
「まつぅうううう〜〜〜〜!!」
ガシッ
「利もまつ姉ちゃんも熱いねえ…。」
151小十郎×まつ:2007/08/29(水) 01:54:38 ID:uOcYwGut
それから小十郎は忍が苦手になった。
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        = 終わり =

当初考えていた最後とは違う気もしますが、これで終わりです。
忍のイメージは無双のくのいち、わからない方は兵卒BASARAの武田軍に出てくるくのいちと思ってください。
小十郎×まつの裏側も考えていますが、それはまた後ほど…。
ありがとうございました。
152名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 06:41:02 ID:bpCPZWqW
予想の斜め上を行ったっきり帰ってこない展開に感動した。
いいぞ!もっとやれ!
153名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 12:29:46 ID:/zkZ+DI+
政宗何やってんだwww
154名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 20:06:38 ID:ZW2jGtEQ
GJ!
「でもそんなの関係ねぇ!」とシャウトしながら地面をグーで掘りまくる
ダテムネを想像して笑った。
155名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 10:44:00 ID:kuNOlYYz
MISAKURAGJwwwwww

どうでもいいが、まつの中の人がCMでらめぇぇぇって叫んでたの思い出した
156名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 03:53:58 ID:SZ7iYV/n
ここで空気読まずにお館様×けんしんさま希望

けんしんさまのストーリーモードでお館様が助けにきてくれた時は感動したなぁ
157名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 04:55:31 ID:ezMUmfi1
全く。早く発売してほしいんだぜ。
今回はこれまでNPCだったキャラも使えるって噂だし
エロにも幅が広がるんじゃないかと信じている。
158名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 15:33:05 ID:+Foz+b7D
避難所鯖落ちしてる。一時的なものかな?
159名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 21:49:25 ID:o08llV/D
かすがの目の前で、氏政に凌辱される謙信(♀)
160名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 22:26:33 ID:a0MyKaRU
何故か腹上死しそうで怖い
161名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 00:34:14 ID:lztYdef2
謙信様のハンパねぇ締めつけで氏政爺、即昇天。
162名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 19:21:30 ID:D8KZBlrq
そういうときの為にかすがに仕込んで貰ってたりしてな>締め技
163名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 15:51:03 ID:wi6zgqzT
もーさ、ド鬼畜松永が女キャラ全員凌辱だな。松永弾正漫(こ)遊記。

…なんだか史実とあんまり差が無い。
164信長×濃姫:2007/09/13(木) 21:08:32 ID:2zlYJ1w8
――萌黄色の戦装束が眩しい。
濃姫は目を細めて、前田利家の妻・まつの姿を眺めていた。
白い太腿があらわになっているものの下品さは感じられない。普通なら顔をしかめて然る
べき肌の露出は、まつの内側から滲み出る気品と凛々しさによって、ただ彼女特有の柔和さ
を強調するためだけに美しく映える。
珍しく家の中で戦装束を纏っているので理由を問うと、
「戦かと思ったのでござりまする」
まつは笑った。
「犬千代さまと慶次が、喧嘩をしているだけにござりました」
「あら……」
ある意味、戦に違いないのだろう。
屈強な男がふたり、悪ガキのように暴れまわっているところを想像すれば、そんな考えが
自然と浮かぶ。
ひとしきりクスクスと笑ったあとで、濃姫は信長からの書状をまつに渡した。
お茶でもどうぞと勧めてくるので縁側に足を運ぶ。
くつろいだ雰囲気が漂う前田邸ならではと言うべきか。温かな陽だまりが遊ぶこの縁側が、
一番美味い茶がすすれる場所だった。
「その装束、素敵ね」
改めてまつを見つめて言うと、彼女は慌てた。
「申し訳ござりませぬ、あの、着替えて参ります」
主君の妻に会うのに、この格好では無礼に当たる。そう考えたのだろう、まつは深く頭を
下げてから腰を上げかけた。
「いいのよ。そういうつもりで言ったのではないの」
「え?」
「本当に、素敵だと思っただけ。ねぇ、そのままでいてちょうだい」
「は、はい」
見つめたまつがモジモジと所在なげなしぐさで俯いたのをいいことに、濃姫はからかい
半分の不躾な視線をぶつけた。
まつに逆襲されたのは、そのすぐあとのことである。
「濃姫様のお召し物もお綺麗で……素敵でいらっしゃいまする」
「そ、そうかしら」
今度はまつが、濃姫を観察するようにして眺める。
喪服みたいだろうと笑って言うと、いいや綺麗だと頑固に言い張った。濃姫がむきになって
世辞など言うなと唇を尖らせれば、世辞など言わぬとまつは譲らない。
頑迷な、とほとんど睨むような目で見合うものの、お互いに、自分にないものを相手の中に
見い出していて、それを羨ましいと思っていることが分かった。妬み嫉みの類でも一方的に
でもないので、親近感だけ強まる。
だから、目が笑っていた。
「うふふっ、ふふふ」
大人げないやりとりに思わず噴き出した濃姫に続いて、堪えられなくなったのだろう、
まつも明るい笑い声を上げた。
「ああ、おかしい。もうっ、強情ねぇ!」
「ふふ、濃姫様こそ」
まつは微笑を浮かべたまま立ち上がった。
「やっぱり着替えて参ります」
「あら。だめよ」
「いいえ、着替えて参りまする」
「でも……――うふふふっ」
また、妥協しない子供の攻防が始まる気配がする。込み上げる笑いを喉で殺しているうちに、
まつは奥へ下がっていった。
165信長×濃姫:2007/09/13(木) 21:09:33 ID:2zlYJ1w8
躑躅色の小袖で濃姫の前に現れたまつの手に、先ほどまで着ていた戦装束が畳まれている。
「まつ?」
訝って目で問うと、まつは控えめな態度で答えた。
「よろしければ、一度お召しになって頂けませぬか?」
「わたしが?」
目を丸くした濃姫に、まつはきっと似合うはずだと今度は少し強い口調で言う。
濃姫は逡巡した。
実のところ、この装束を着てみたいと思う心があったりする。
こんな鮮やかな萌黄色はちょっとない。どんな染料で染められたのかという興味よりも――
濃姫も女だ――純粋に身に着けてみたいと思う気持ちが強かった。それを見透かされたの
かしらと考えると、気恥ずかしくもある。
「でも、ねぇ……」
濃姫は気乗りしないふうを装って、まつの顔を見る。
「ぜひ」
言葉すくなに言って、まつは装束を濃姫の膝元に寄越した。それでも困った顔をつくっていると、
「濃姫様は、ご自分の後姿を見てみたいとお思いになられたことがござりまするか?」
と、おかしなことを言い出した。
「え?」
「まつめは、ずっと思っておりました。されど、鏡を見ても湖面を覗いても、なかなか己の
後ろ姿というものは見ることができませぬ。見えぬと、余計に見たくなりまする」
「そ、そうね」
頭のいい女だ、と思いながら濃姫は答えた。
まつは濃姫が例の装束を着てみたいと思っていることも、それを言うのを恥ずかしく思って
いることも知っているのだ。だから、あくまでも「まつが、濃姫に衣装を着せたがっている」
というように衣装を勧める。自分の衣装を他人に着せて、その後姿を見たいのだ、と。
そうでなければ、人を着せ替え人形扱いする気か、とも取られかねないことを、わざわざ
願い出るはずもなかった。
「だから、ぜひ」
「うふふ、分かったわ」
こちらを立ててくれるまつの言葉をこれ以上拒めるはずもない。けれど、上手い具合に乗せ
られるだけというのも面白くない。
「じゃ、こうしましょう。あなたはわたしの、わたしはあなたの、それぞれ後姿を見るの。
わたしも自分の後姿が見てみたいわ」
「まあ……そんな」

――こういうわけで、女ふたりはそれぞれ衣装を交換して見せ合ったわけである。
目の前には濃姫の身なりをした、まつが立っている。
髪を結い上げ、黒と赤の蝶柄の着物を身に纏ったまつは常より五つほど大人に見えた。いや、
大人にというと語弊がある。彼女はもう大人の女であるが、濃い色の着物を着ると渋みのような
ものが出て、朗らかな賢妻といったまつの印象は、落ち着いた色香漂う女へと変わったのだ。
「変わるものねぇ」
しげしげと眺め、後姿を見るのもおざなりに、濃姫は嘆息しながら彼女の唇に濃い紅を
つけてやる。
「あの、濃姫様」
「じっとして、そう……これでいいわ」
正直なところ、人形遊びをするような楽しさがそこにはあったが、言ったらあんまり無礼
なので濃姫は黙っていた。
「うん、綺麗よ」
いつものまつと今のまつの、どちらが美しいというわけではない。似合う似合わぬで言えば、
当然見慣れたいつものまつだと断言できる。だが、この変身ぶりは素晴らしいの一言であった。
さすがはまつである。変身するのには慣れていると見えて、最初は戸惑った顔ばかりして
いたのに今はすっかり順応して、裾の開き具合や衿元を手慣れた様子で弄っていた。
濃姫の方はというと、照れというよりもはや慙愧に耐えないとさえ言えるほどの猛烈な
恥ずかしさが込み上げていて、まつのことを構っていなければ平静でいられぬほどなのである。
166信長×濃姫:2007/09/13(木) 21:10:29 ID:2zlYJ1w8
後姿を見るのが目的なのだろうと言わんばかりに、決してまつに正面を向けずにモジモジ
していると、遠くから馬のいななきが聞こえてきた。
「何かしら?」
外へ目を向けると、聞き慣れた声が耳に届く。
「濃姫様ぁーっ!」
「蘭丸君?」
馬から転げ落ちるような勢いで前田邸に駆け込んできたのは、森蘭丸である。
あれっ、と一瞬戸惑ったような声を上げ、しかしすぐに濃姫の顔を見上げた。
「やっぱりここにいたんですね」
まつが差し出した湯呑みを辞退した蘭丸は、茶菓子を口に放りながら言った。
「信長様がお呼びですよ、濃姫様。遅い、とお怒りになってます」
濃姫は短い悲鳴を上げた。
「大変!」
書状ひとつ届けるのも満足にできぬのか、と低い声で唸る信長の姿が目に浮かぶようだ。
「濃姫様、申し訳ござりませぬ」
「あなたのせいじゃないわ」
飛び上がるようにして立ち上がった濃姫は、一刻も早く安土城に戻るべく馬を駆り――その
途中で再度、悲鳴を上げた。
まつと交換した着物、それを身につけたままだったのだ。

「上総介様。も、申し訳ございません」
「遅い!」
もう西の空は赤く染まっている。
背中を向けたまま天守閣に佇む信長に深く頭を垂れ、萌黄色の戦装束もそのままに濃姫は
萎縮していた。
こういった場合に信長は振り向きもせず、無言の威圧を与えてくることが多い。
視界にさえ入れてもらえないのは悲しいが、今回は振り返らないでいてくれた方がありがたい
かも知れなかった。
この格好を見てなおさら怒るだろうかという恐れと、それさえ無視されるかもしれない恐れ。
交互にふたつの不安が押し寄せて、心臓が挙動不審になっている。
振り返る気配がして、濃姫はさらに萎縮した。
「使えぬ――」
『女よ』
そう言おうとしたのだろうか?
紅い外套を大仰に払いながら振り返った信長は、そこで言葉を切った。
頭を下げているので彼の表情を確認するすべもないが、どうも絶句したような感じがする。
――と、顔を上げる間もなく、信長は怒ったようにガシャガシャと甲冑を揺すりながら、
こちらに歩み寄ってきた。
冷たい指が頤を無理に掴んで、濃姫の顔を上向かせる。
「か、上総介様……」
濃姫は驚いて、目を見開いた。
奇妙なものを見つけた。信長が、笑っているのである。
「面白い」
短く言うと信長は、頭に巻いた萌黄の布越しに濃姫の頭に手を乗せた。
――そうだった!
濃姫はまつの格好をしているのだ。
信長は驚いたに違いない。濃姫の声のする方向に振り返ったものの、そこには前田利家の
嫁の姿をした、見慣れぬ女が平伏していたのだから。
夫の機嫌がよろしいことは喜ばしいが、しかし濃姫は気恥ずかしさが込み上げてき、真っ赤な
顔で目を伏せるのがせいいっぱいだった。
「濃!」
と呼ばれ、
「は、はい」
ふるえる声で返事をすると、やはり信長は機嫌よさそうに口の端で笑う。
「――ついて来い!」
言うなり再度外套を払って、信長は濃姫に背を向けた。
167信長×濃姫:2007/09/13(木) 21:11:31 ID:2zlYJ1w8
何か用事を言いつけられるものと思っていたが、予想に反して向かった先は寝所であった。
「あの、まつと会って……着物を交換して……」
「ほう?」
「そのまま、帰参しまして……あの」
鷹のような目で射竦められ、濃姫はしどろもどろになっていた。
――と。
「…………?」
ふと壁際にある大きな姿見を横目で見、――濃姫はそこに見知らぬ女を見つけた。
頭に巻いた布のせいか目鼻立ちがハッキリとして見える吊り目の女は、自分によく似ている。
濡れたように艶めく長い黒髪が肩から胸へと流れ落ち、その下の左肩の肌があらわだ。
ぴったりとした衣装のために胸のかたちや腰の線が際立って見えるが、右の胸当てがなにか
雄々しく毅然とした印象を女につけ加えていた。
足をきちんと揃えて座っている。仄暗い室内に太腿の白さが浮き出て、眩しいほどだった。
無邪気な幼さと大人の色香。対照的な属性が半々に混じり合ったような、不思議な雰囲気を
醸し出している。
そこに信長が歩み寄り、肩膝を折って女の横顔を覗き込んだ。まるで、この上なく愛しい
女を見るような優しい目をしていた。
濃姫は、ふるえる手で自分の頬に手を当てた。姿見の中の女もすこし首を傾げて手を頬に
やっている。
――これが、わたし?
信長の手が濃姫の手首を強く掴んだ。そのままずるずると引き摺られるようにして、抱き
寄せられる。
篭手を外した手のひらが濃姫の頬を撫で、顎を掴まえた。
濃姫を見下ろしていた信長の顔が接近し、そのまま唇に落ちる。
「ん……っ」
噛みつくように口を吸い、獲物を食らう獣のしぐさで信長は濃姫を押し倒した。
「違う女子のにおいがするわ」
くつくつと喉で笑い、信長が胸に顔を埋める。
厚手の布越しに体温が伝わり、濃姫は剥き出しの太腿を擦り合わせた。
こんなふうに身体を求められるのは久しぶりのような気がした。口調はいつもと変わり
ないが、信長の声はすこしかすれていた。
いつもと違う。
この装束のせいだ。
目が眩むような猛烈な劣情が込み上げて、それが濃姫を血迷わせた。
「そんな。……そんなこと……言っては、嫌でござりまする」
まつの口調を真似て言うと、自分の言葉に酔う。くすぐったいような、妙な気分だ。
信長も上機嫌で笑っている。
168信長×濃姫:2007/09/13(木) 21:12:22 ID:2zlYJ1w8
む、と唸る声が聞こえて、濃姫は信長の顔を窺った。
見れば濃姫の装束を脱がそうとしているのだが、見慣れぬ上に扱い慣れぬ、いつもとは違う
服のために、どうしたものかと思案している様子である。
それがまた、濃姫の胸を焦がした。
なんというか――年若い頃の夜のもどかしさを思い出し、興奮とも違う奇妙な熱い感情が
込み上げてきたのだ。
「お待ちを」
信長が短気を起こして、まつから拝借している装束を引きちぎっても困る。
彼の手に手を重ねて、自分で脱ぐと濃姫は目で言う。
しかし信長はかすかに首を横に振った。
これでいい、と。
「上総介様?」
明らかに愉しんでいるときの顔だ。信長はこの状況を面白がっている。
まず腰の防具と帯が解かれた。
だがこの衣装は普通の着物と違うので、それだけでは衿を割って肌に触れることはできない。
「あ……っ」
腰のあたりから潜り込んだ手が、布と肌との狭い隙間で窮屈そうにしながら、ゆっくりと
濃姫の肌をまさぐった。
ぴったりとした装束が余計に張って苦しく、しかしそのせいで密着している信長の手のひらの
感触が心地いい。
宝物を見つけたように勢いよく伸びた手が、濃姫の乳房を握り締めた。
布の下で骨ばった手が力強く動き、柔らかな乳がぐにゃぐにゃとかたちを変えている。
「……っん、ふ」
抑えた喘ぎで信長に応えながら、濃姫は彼の首に手を伸ばして優しく撫でた。
なぜだか、いつもは畏怖すら感じる男の顔が、かつて「尾張の大うつけ」と呼ばれていた
ころの、破天荒な野生児然とした青年の顔をしているように見えたのだ。
愛しいという思いが胸を握り締める。濃姫はそれに翻弄されながら、手繰り寄せるように
信長の首を撫で続けた。
器用なもので、信長は己の甲冑をゆっくりと脱ぎ捨てつつも片手での愛撫を止めようとはしない。
渋い顔の中に焦りと余裕の表情が交互に浮かんでは、濃姫のことを睨むようにして見つめる。
思わず微笑を漏らして見返せば、信長は調子に乗るなとでも言いたそうな顔をして濃姫の
乳首をつねった。
「あああ……ッ!」
突然の襲撃に、濃姫はびくりと体を仰け反らせた。
嬌声を上げる濃姫の口を、信長の唇が塞ぐ。
さらには後ろから後頭部を押さえて逃げ場を失くしたところで、信長は口を吸いながら
胸の突起を執拗に虐めた。
「ん、く、ふぅっ……はふっ!」
指の腹で先端を撫で、転がす。優しく労わるようにさすってから、親指と人差し指でぎゅっと
潰すように捻り上げた。
口の方も容赦がない。
痛みに歪んだ濃姫の顔に髭を押しつけながら、丹念に唾液を唇にまぶしていき、口中で舌を
ねっとりと絡ませたかと思うと、唐突に口を離した。今のねんごろな口づけが嘘のように、
荒々しく歯を当てて、本当に噛みついてくる。
呼吸すら許さぬように覆い被さってくる信長の隙をついて、濃姫はひと呼吸を得難いものの
ように大事に肺腑の奥にしまい込んだ。
空気が甘露のように甘い。……いや、信長の唾液が甘いのだろうか。
どちらがそうなのか判別がつかない。
ただ、尊いものを欲深に貪り合いながら、濃姫は自覚できるほどの必死な顔をして信長の
肩を抱いた。
169信長×濃姫:2007/09/13(木) 21:13:33 ID:2zlYJ1w8
下腹部のぬめりがいよいよ気になって、濃姫は半身を起こした。
借り物を汚してしまう。
丈の短い萌黄の布を腰から下げようとすると、そこに信長の手が絡みついた。
「上総介様」
と、名を呼ぼうとしたところ、首筋を舐め上げられながら組み伏せられる。
「んんっ、あぁんっ」
湿った吐息に接した肌を、ぞろりと舐める舌と口髭の感触。
喘ぎ悶えるうちに、信長は引ったくるような乱暴さで腰を覆っていた衣装を取り払った。
どこか遠くの方で、ぱさりと布が落ちる音がした。
まつの物だから大事にしろ、となど口が利けたとしても言えはしないが、濃姫は新たな
快感に襲われて、彼の名と高い声しか吐き出すことができない。
「上総介様ぁ……あ、ああっ、あああっ!」
衣服を脱がしたその手が、柔肌を指でなぞっている。
茂みを掻き分けた信長の指は濡れそぼった肉唇を、濃姫が瞠目するほど優しい手つきで撫でた。
愛液を指に絡めながら執拗に愛撫を繰り返し、入り口をつつくのもまるで中の様子を遠慮
がちに窺っているようなそぶりである。
それだけに……。
また例のごとく、急に乱暴に扱って濃姫を驚かせるのだろうと予想がついた。
「ん……んう、上総介様……」
期待とも恐れともつかないふるえ方で体を縮こまらせると、信長は上半身を起こして濃姫の
頬や額を唇で撫でる。
まぶたを熱い舌で舐められ、濃姫はそっと目を閉じた。
直後、信長の太い指が唐突に胎内に潜り込んだ。
「……っ、はあぁっ! ああうっ」
濃姫は悲鳴を上げる。
予想どおりの乱暴さだった。
「か、上総介、様……もっと優し……」
眉間にしわを寄せながら切れ切れに言うと、信長は鼻で笑った。
「――何か言ったか」
はっと息を呑んで、濃姫は信長の顔を上目遣いに見上げた。
鋭く言い放った信長の、声が優しい気がする。声が笑っているように聞こえる。
濃姫は目尻に涙を溜めたまま、泣き笑いにも似た微笑を浮かべた。
「……もっと」
もっと、お情けを。
そこまで言う代わりに信長にしがみついて、媚を売るように、ねだるように頭を擦りつけた。
「くっ、ふ……はあ、あぁあっ」
緩急と強弱、飴と鞭の愛撫を受けながら、喘ぐ。叫ぶ。すすり泣く。縋りつく。
そうしながら、信長が鎧を脱ぎ捨てるのを手伝った。
170信長×濃姫:2007/09/13(木) 21:14:29 ID:2zlYJ1w8
濃姫の足を邪魔なものを扱うように両側へ押しやって、信長は腰を進めた。
「んっ……」
屹立が濃姫の肉を左右に割り裂く。
地中に杭でも穿つかのように穴を強引に広げて、亀頭がずぶずぶと埋まっていった。
ひっ、と思わず小さな声を上げて逃げる濃姫の腰を両手で掴み、信長は無遠慮に男根を
捻じ込んだ。
「いああぁっ! あ、あうっ!」
びくん、と大きく戦慄いて、濃姫は腕を突っ張らせる。
握り締めるものを探していると、信長が両手を差し出した。――いや、差し出すと言う
よりも濃姫が余計な動きをするのを厭うて、先んじて捕まえた上で固定させたと言った方が
正しい。当分放す気はないようで、手首を掴む力は痛いほどに強かった。
ぐっと腰を押しつけながら、信長は濃姫の顔を見下ろした。
涙でべたべたになった顔を見られるのが恥ずかしく、けれど隠そうにも手が自由にならない。
濃姫は、さっと顔を横に背けた。
「濃」
咎めるような声が遥か上方から降ってくる。
「――――」
「……濃!」
魔王の言葉に逆らうよりも、ひどい顔を見られる方が恐ろしい。
しかし信長は許さんというふうに低く唸ると、手首を掴んだままの手で濃姫の顔を両側から
挟み込んだ。
「あっ、や……んっ」
無理矢理に仰向かせた顔に信長が被さった。
舌が唇を割って、歯列をなぞる。
「んうっ! ふぅっ……んーっ!」
腰をニ、三打ちつけられて、体が大きく揺れた。もっと、とせがむように賑やかな水音を
立てた、結合部の粘っこい響きに耳が熱くなる。
奥まで男根を刺したまま、信長はさらに腰を擦りつけた。ぐっぐっ、と、下半身すべてを
濃姫に埋没させるような動きだ。
塞がれた口の中に嬌声の熱がこもる。
それを舐め取り食んでから、信長はまるで言葉を失くしたかのように喉で濃姫の名を呼んだ。
応えて信長を見つめると、冷たい鋼色をした目が濃姫の間近でゆっくりとすがめられる。
畏怖と恋慕の情が込み上げて、心臓が跳ねた。目が眩む。
自由になる足を信長の腰に絡みつかせ、捕まえた。足を交差させると、信長は煩わしそうな
顔を浮かべる。
手首と、腰と。互いに互いを拘束し合った格好だった。
171信長×濃姫:2007/09/13(木) 21:16:11 ID:2zlYJ1w8
濃姫の濡れた肉を捏ねくりながら唇に噛みついていた信長だったが、さすがに飽いたのか
突然口を離した。
濃姫は大きく息を吸った。空気が冷たく喉に刺さる。
「はあぁ、……あっ」
ふいに右手の拘束が解かれ、安堵と名残惜しさのようなものを感じた。
信長は空いた左手で、今まで胸で潰していた濃姫の乳房を装束の上から掴んだ。
それが手首を掴んでいたときのような強さでだったので、濃姫はびくっと体をふるわせた。
下から上へと押し上げるように豊かな膨らみを揉みしだき、なにやらくつくつと笑っている。
また飴と鞭なのだ。
急に赤子の肌でも撫でるように乳房に触れて、濃姫を悦ばせる。かと思うと引きちぎらん
ばかりに肉のかたまりを掴んで捻る。
乳を左右から平手打ちで叩かれて、濃姫は弱々しく抵抗しながら喘いだ。
「心地良い感触よ、フハハ……」
信長は低い声で笑い、濃姫の淫奔なさまを楽しむように見やりながら、腰を揺するのも
忘れない。

官能に乱れた濃姫が次第に切羽詰った声で鳴き、四肢をびくびくと動かし始めたころ。
信長は、
「濃!」
と鋭く言った。
「はっ……はぁあっ!」
嬌声でもって応えると、信長は腰を動かすのを止めてから、改めて濃姫を抱え直した。
「……ついて来い」
勝手に登りつめることすら許さぬと、そう言うかのような低い声だ。
返事を待たずに信長は、抱えた濃姫の腰を自らに打ちつける。
「っ……! はっ、あああっ、あああッ!」
体の芯がふるえ上がるような凶暴さで、信長はすこし残忍な表情を浮かべながら濃姫の
肉体を揺さぶる。
この世で一番恐ろしい夫。同時に、誰よりも愛おしい魔王。それが目の前にいる。
濃姫は悲鳴と歓声を上げながら、信長の首にむしゃぶりついた。
無意識に背中に爪を立て、肩に歯を立てる。
信長は唸り声を上げながら、肩を揺すって笑っていた。
ひいひいとみっともなく泣きながら、濃姫は襞を抉られ、擦られ、その快感に没頭した。
「あうぅっ、ふ、うあぁっ! ん、くぁ、は――はあっ、あっアアッ!!」
上壁に与えられた摩擦に呼吸を止め、次の瞬間、あっけなく果てる。
「あ、あ……はぁ……っ」
「――余について来いと言ったはずよ」
鞭打つように断罪する信長の声が脳に直接響く。ふいに腰の動きが優しくなった。
「あ、あ……あ」
襞のひとつひとつを丹念に撫でるようにしながら、肉路の締めつけを味わいつくすかの
ようなゆっくりとした律動。
思わず、
「ずるい」
と零した濃姫の言葉を、信長は聞き咎めた。
「何か言ったか」
「……いえ」
「言ってみよ」
「いいえ」
信長は、他では決して見せないような顔をしている。
秘所のくすぐったさは、やがて甘い快楽に変わった。
「あ、はぁ……、ああ……」
か細く喘ぎながら濃姫は、膣内を意識的に蠢動させた。絞るように包み込んで、信長の
背に両手を回す。
信長が低く呻いたところを狙って耳元で、
「お慕いしておりますと、そう申し上げたのです」
そう言ったつもりだったが、ほとんど喘ぎ声になって空気の中に溶けていった。
聞こえたかどうか。
信長はハッと馬鹿にするような声を上げ、愚かな女よ、と唄うような錆び声で言いながら
濃姫の胎内に白濁を注ぎ込んだ。
172信長×濃姫:2007/09/13(木) 21:17:24 ID:2zlYJ1w8

「この間はごめんなさいね」
結果として数日拝借することになってしまった萌黄色の戦装束。
まつのもとに返して、洗っておいたからとつけ加えながら濃姫は苦笑いを浮かべた。
――いつもの装いと違う格好だったから閨で燃えた、などと言えるはずもない。
まつはなぜか一瞬顔を赤くしてから、濃姫の衣装を「洗濯しておいた」と言いつつ差し
出した。
お茶でも、と勧めるまつに、寄り道するとまたお叱りを受けるからと丁重に断りを入れ、
濃姫は帰路につく。

後日。信長は何を思ったか、懇意の商人を呼び寄せると南蛮の女中服を買い求めたのだが、
これはまた別の話である。



おわり
173名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 21:31:24 ID:JBJOVxth
GJ!
濃姫様美しいよ濃姫様
としまつバージョンもぜひ読みたい物だ
174名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 21:52:29 ID:NBcz52zR
GJ!
この二人実は仲いいんじゃないかと思うのにゲームだと信長が冷たいから、
こうやってエロエロしてる二人に萌えた…

濃姫の衣装で激しくやっちまったとしまつもぜひ!
175名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 22:14:39 ID:7YjIHo0P
趣向も文章もエロスも激しくGJ!
176名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 10:16:37 ID:QNXYWSkP
GJ!!
ぜひ利まつと女中服バージョンも読みたいです!
177名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 21:22:42 ID:YGbG2ZeL
魔王さまエロス…GJ!
としまつサイドも読みたい〜!
178名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 23:09:21 ID:FxGgetaM
>南蛮の女中服

まさかメイド服かw
179名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 23:31:54 ID:4wN7X2r7
GJGJ! 利まつサイドが気になる〜!

>>178
南蛮の女中服、メイド服のことだと思うけど
でも時代が16〜17世紀頃ってどんなだったんだろ……なんて言うのは野暮だなw
180信長×濃姫 女中服篇:2007/09/15(土) 01:45:07 ID:TnOqPtfi
「これが南蛮の女中服。メイド服、というものよ」
信長は厳めしい顔をして、我が妻に言った。
黒い服に白い前掛けをし、頭には襞飾りのついた白い布。機能的な印象の南蛮の装束を
身に纏い、濃姫は戸惑ったような顔をして立っている。
「冥土服、にございますか」
濃姫はなにか恐ろしいものを見るような目をして、そっと呟いた。
「あの、上総介様。これを着せて……わたしに何を?」
その言葉を待っていたのである。
信長は高らかに笑った。
「フ、フフフフ、ハハハハ、ハハハハハハッ!!」
バッと外套をはためかせ、信長は濃姫の前まで跳躍した。彼女の腰を掴む。
傲慢に、乱暴に、非情に……犯す!
いつものことである。
「黙れ、女中風情が過ぎた口を利くな!」
叫んで、白い前掛けとともに腰帯を解き始める。
「きゃっ!」
濃姫は悲鳴を上げた。
そのまま、腰帯が解かれる動きに合わせて体をくるくると回転させながら、
「あーれーっ。お止めください、お代官さまぁーっ」
「……なんでやねんッ!」
――バシッ。
信長の浪速必携が鋭く唸った。
「か、上総介様……っ?」
よほど痛かったか、濃姫は涙目になって信長の顔を仰ぎ見る。
信長は怒鳴った。
「『ご主人様』と呼ばぬか、たわけが!」
「も、申し訳ございません、ご主人様。では、もう一度」
「興も醒めたわ……消えよ」



おわり

利まつバージョンは気が向いたら投下させていただきます。
感想どうもありがとうございました。
信長公はコスプレマニアというわけではありません。

>>179
言っちゃ、らめえええ!!
181名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 15:38:40 ID:DbIUGdWx
>>179
いや、16〜17世紀のメイド服なんて
それこそ清楚なヴィクトリアンスタイルで萌えるじゃないか!
有能で大人な濃姫とまつにはぴったりだ


182名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 18:02:44 ID:UMgk27S/
>>180
濃姫かわいいwワロタw
GJ!
183名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 17:00:58 ID:jl5+bXvc
GJ!!!!

かすがタンレイープモノが見てみたい
184sage:2007/09/19(水) 08:01:56 ID:onuSjPbv
>>180
「あーれーっ。お止めください、お代官さまぁーっ」
「……なんでやねんッ!」

の所にワロタw
利まつバージョン気長に待っておりまする
185名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 19:55:49 ID:oUs7htqf
アッー!!
姫和子×伊達男
伊達男×姫和子
さ ぁ ど っ ち ?!
(姫和子はとんだM野郎だと睨んでいる)
☆バサカプ★
虎若子×竜の右目
武田の忍×竜の右目
オクラ×姫和子
竜の右目×伊達男
魔王の子×魔王
M秀×魔王
天真爛漫娘→伊達男
天真爛漫娘→風来坊
風来坊×伊達男
風来坊×竜の右目
姫和子→竜の右目
姫和子×伊達男
仮面吐血→猿→魔王→嫁
仮面吐血→猿→風来坊→伊達男or竜の右目
宣教師→武将の皆様vV
や り す ぎ た !!
と言うかこじゅ、ケツ狙われすぎだと。
でも林は伊達男と竜の右目と魔王が大好きです。
因みに、仮面吐血は半の事です。
あの子、猿には健気に恋してたら笑える(ひでえ)
http://www.alfoo.org/diary9/TOKYOGOTHIC/
186名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 20:49:54 ID:6rURNIXk
晒すなよ

ところで天真爛漫娘って誰
187名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 21:14:13 ID:D1srrmPN
いつきじゃないの?
188名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 21:39:16 ID:EDJiGGPg
801は駄目ですよ
189名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 00:01:05 ID:oy1yTEp1
190名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 20:47:15 ID:lpsVVpVX
191名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 17:54:44 ID:WuQCH892
そういちろう…じゃなくて、ゅ

あ〜ん、武田軍×上杉軍の続きを身もだえしながら待つ。
192名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 20:36:59 ID:kCIxURBJ
右上の広告の
私のおくちがさみしいの・・・何か入れて!
という文字を
私のおくらがさみしいの・・・何か入れて!
に見えたorz
ほっしゅー
193名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 20:40:45 ID:kCIxURBJ
文字「を」じゃなくて、文字「が」だ。
何やってんだ自分
194名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 20:51:53 ID:AIxFh6wc
>>193
生`。で、さみしいおくらには何を入れたらいいと思う?
@濃姫のバズーカ
Aまつの薙刀
Bいつきのハンマー
Cかすがのクナイ
195名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 00:19:25 ID:X9vxS8iR
オクラ死亡フラグw
196名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 00:36:47 ID:FGnjlKfL
これも追加しといてくれ

D市の足元から出てくる黒いヤツ
197名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 19:02:04 ID:bwBChnFU
5つのうちから一つだけなんて。
全部入れてあげてください。
198名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 19:12:29 ID:DLUXgLyI
やめてーおくらがこわれちゃうー
199名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 22:05:30 ID:6CHSYKtW
オクラのオクラが壊れちゃう
200名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 20:53:22 ID:MUNZFu6C
なんだか撲/殺/天/使ド/ク/ロ/ち/ゃ/んを連想したwww
201名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 04:22:22 ID:dIlntai0
ソォレがワタシの愛なのデェェェェス!!
202名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 20:30:30 ID:ly7jzJBu
前田家3人の大乱交エロス、信玄謙信の大人エロス、佐助かすがの純愛エロス
が読みたい
203名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 17:17:39 ID:s5IwRZ0A
外伝期待age
204名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 23:40:43 ID:2HnpObXF
外伝でエロい意味で楽しみなのは忍3人と浅井夫婦だな

ストーリーのない既存武将にも新しい台詞の掛け合いがあったらいいね
205名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 15:36:19 ID:B9xgPT4F
誰か佐助かすが恵んでください。
ほしゅー
206名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:18:41 ID:1ty77v9m
いよいよ来月末(予定)だからなー。
皆そろそろ充電期間に入ったかな?
207名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 20:57:23 ID:Six/Otei
CROSSWISEを熱唱しつつ保守
208名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 20:42:00 ID:HmoEub2O
佐助かすが、ちょっぴりビターでエロ無しなものだったらあるけど、
それじゃ仕方ないよね。
209名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 20:49:57 ID:IVK10YOW
>>208
過疎ってる今ならエロなしでもいいんジャマイカ?
つか、読みたいよ。ぜひ投下してくれ
210名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 21:46:06 ID:L5B7SUet
エロ無し?萌えがあれば無問題
忍ブ愛、投下プリーズ!!
211【エロなし】佐助×かすが『痣』1:2007/10/19(金) 21:57:19 ID:HmoEub2O
雨の中、いつものようにその男は立っていた。
小さな寺の軒先に気だるそうに身をもたれ、はしばみ色の瞳はどこかの虚空を睨んでいる。
若草色の着物の裾に点々と泥跳ねがしていた。いつもの陽気ななりを消し去った、その姿は人をぞくりとさせた。
これがあいつの本当の姿だ、とかすがは己に言い聞かせた。上杉の忍びが使う京屋敷から離れた古寺が、密会の場所だった。
「待たせたな」
かすがは門をくぐり、泥に下駄の歯を埋めながら佐助の元へと歩いていった。潜伏中のかすがは、流水紋を散らした白の小袖に青い帯を締めていた。
「よっ!」
佐助が手を上げて応える。その袖も湿って色が変わっていた。
「濡れただろうに。急に呼び出して何の用だ?」
「雨は予定外だよ。こないかと思った。会えてよかったぜ」
高い声をあげる男をかすがは見上げた。なぜそんなにあけっぴろげに笑うのか、かすがにはわからない。
「それで」
「言ってただろう、一向宗の動きを知りたいって。顕如が本願寺に戻る日がわかったぜ。知りたい?」
「いいのか!」
かすがの声に、得意満面に佐助は懐から小さく折り畳んだ紙を取り出した。
「構わない。ただし、条件がある。覚えてるな」
「……条件?」
「一向宗の情報を流したら一晩遊ぶって、約束したろう」
かすがは金色の眉をはねあげた。
「なんだそれは」
「覚えてないの?」
「覚えていない」
212【エロなし】佐助×かすが『痣』2:2007/10/19(金) 21:58:25 ID:HmoEub2O
「ちょっと待てよー。いや、やっぱりって言うべきなのかな」
自問自答しながら、へなへなと佐助は崩れ落ちた。軒の柱に身を預け、佐助は上目遣いでかすがを窺った。
「かすが、本当に覚えてないの」
「何度も同じことを言わせるな」
「冗談きついよ。慶二と飲んだ時に話したろ」
「私がそんな下種な約束をするわけがないだろう。覚えていないものは覚えていない」
「け、慶次に確認してみてたりしない?」
「確認してもいいが、私が覚えていない約束は果たして有効なのか?」
佐助は口をつぐんだ。やがて天を仰ぐ。声にならない溜息が雨空に洩れた。

「用は済んだようだな。これは受け取っておこう」
かすがは紅い唇を歪め、佐助の手から小さな紙切れを奪い取った。
「おい、ちょっと。ただで持っていく気か」
紙切れを握ったかすがの左手を佐助がつかんだ。佐助が身を伸ばす。互いの視線が絡んだ。
 佐助が目を細め、距離を縮めた。顔が見上げる距離にある。身の丈が追いつかなくなってから、どれほどの時が経ったのだろう。かすがは臍をかんだ。
「離せ!」
かすがの金色の髪が揺れた。黒い手甲がはめられた手はかすがの手首を掴んで離さない。
触れそうなほどに、抱きとめられそうなほどに近づいた若草色の衣の肩を意識して、なぜかかすがは顔をそらした。
「俺様がどういうつもりでいつもあんたを手助けしてきたと思ってる」
「そんなこと知るか」
「かすが、少しでも考えてみたことある」
「……ない」
「ないの? 相変わらずひどいなー」
「勝手にしろ。離せ。気は済んだろう」
213【エロなし】佐助×かすが『痣』3:2007/10/19(金) 21:59:56 ID:HmoEub2O
かすがが動いた。帯のうちに仕舞った短刀を佐助の首に這わせる。左手を締め付ける力がゆるむと後ろに跳び退った。泥を踏む鈍い音がする。
「まったく、何のつもりでわざわざ使いなぞよこしたんだ。理解できん」
かすがが本当に言ったことかどうかもわからない。そんな下らないたわごと、通用するはずがないと知っている男だ。
「たまにはかすがの顔でも見ようかなと思ってね。その着物似合うねー」
佐助がの唇をゆがめた。笑みにならない。ある一つの予感がかすがの頭をかすめた。
殺してきたか。佐助の細められた目に血と殺戮の匂いがした。かすがにくれた話とて、暗殺の仕事の戦利品の一つかもしれなかった。
「仕事の後か」
尋ねるかすがに、佐助はただ微笑した。この男はいつもそうだ。血を流すと、戯れを演じにやってくる。
「いやならば里に願って役を変えればいい。甲斐の虎とて無下にはしないだろう」
「俺の仕事が嫌だと思ったことなど一度もないよ。真田の旦那にも大将にもずっとついてゆくつもりだぜ」
「ならば、何の問題がある」
重ねて問うかすがに佐助はへへっと笑って頭をかいた。なぜだかかすがはいらいらした。
「不愉快だ。下らんことで二度と呼び出すな」
へらへらと笑う佐助を一瞥して、かすがは天へと跳躍した。佐助の姿が視界から消える。重く迫った灰色の空をかすがは見つめた。
「軍神の旦那に差し出す前に、俺がそれやったこと忘れないでね」
「私はそこまで忘れやすくはない。またな」
佐助がかすがに手を上げた。古寺の瓦でかすがは二度目を踏み込む。隣の屋敷の屋根へと飛び移った。辺りに怪しい気配はない。かすがは歩を進めた。
 雨空の下、屋根から屋根へと伝っていった。濡れた瓦が黒光りする。足を滑らせないように体重を加減してかすがは跳んだ。
上越で一向宗に手こずっている主君に顕如の情報を渡せるかと思うと、かすがの顔はほころんだ。
早く京での勤めを終えて、春日山城に帰りたいと思う。
 遠回りをして上杉の屋敷に近づき、かすがは路地で着地した。両足をふんばって衝撃を吸収した時、振り上げた左手に微かな痛みを覚えた。
袖をめくると、手首から少し離れた辺りに赤い痣ができている。佐助に握られた時についたものだろう。
 ――俺が協力してる理由、わかってるか。佐助の言葉がかすがの脳裏に浮かび上がった。
佐助の腕が、骨ばった指が、声が、思い出される。かすがは頭を振った。なぜそんなことを思い出すのかわからない。
 かすがは右手で痣をなでた。この痣が消えるまでは、帰れない。謙信様に知られたくない。耳たぶが熱くなった。
不意にこわくなって、かすがは駆け出した。気づいてはいけないことに、気づいてしまいそうだったから。
214211:2007/10/19(金) 22:01:12 ID:HmoEub2O
投下完了です。初めてなので要領がよくわからなくてすみません。
お目汚し失礼いたしました<(_ _)>
215名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 00:20:42 ID:ODoqjKGk
>>214
GJ!二人がそれぞれに抱いている想いのぎこちなさが切ないね。
エチはなくても手首に刻まれた痣がほんのりエロくていい感じだ。
また何か書いて欲しいよ
216名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 17:01:13 ID:3ZNzqr++
>>214
ぐっじょぶ!!!
上の方と同じく、痣にほのかなエロさがあっていい!

帰りが遅くなったかすがに疑念を抱いた軍神の旦那がどうでるかな〜、とか考えてしまったよ
217名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 15:03:44 ID:QQ7C+gk1
意外と気づいてもそのままでいそう。けんしんさま
良い部下+美しい調度品を愛でるって感覚っぽいし
218名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 15:51:20 ID:W+UqCXdJ
そういえばいつだったか
かすがそっくりのくのいちが出てるエロゲの話題があったが
ここの住人でプレイしたヤシはいたんだろうか
俺は同居人に隠れてエロゲする度胸がないorz
219名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 16:27:14 ID:iLwj9Jkd
>>218
kwsk
220名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 18:54:03 ID:AL+oeFOD
あ〜あったな〜
舞とかかすみとかも居る奴じゃなかったっけ?
221名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 20:16:05 ID:uw3TKuNb
戦国ランスだったっけ?
222名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 17:48:15 ID:Hou1sy/N
ランスじゃなくて、もっとアレっぽいやつ
223名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 05:40:40 ID:I6TquvBI
恋姫ムソ?
224名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 06:42:00 ID:H40JnPHu
プレイした事は無いけど、たぶん風林火山(漢字は違うかもしんない)だと思う。

かなり凌辱色の強いゲームだったはず…
ちなみに、かすが似のくノ一が仕えてるのは、今川義元をデブらせた様な白塗りの変態親父
225名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 16:36:46 ID:GWLXRo0h
今川にせ元?
226名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 22:12:48 ID:H40JnPHu
ルネから出てる風輪奸山だった。

にせ元…うん、まさにそれw
227名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 20:57:42 ID:6vP+KpsC
>>226
トン!!

公式見てきた。かすがそっくりで吹いたwwww
228名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 22:13:56 ID:Xrb+1gie
顔だけ見ると正にかすがだけど髪の分け方が微妙に違うなw
229名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 09:17:17 ID:gCxcumr4
そりゃ全部が全部似てたら色々と問題が出るだろうさw
230名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 23:01:48 ID:ii+XKBIg
ランスの五十六とKGが似てると思うのは俺だけだろうか。
231名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 09:01:49 ID:aBbF2qM/
KG=空気ガン無視
KYの上位か。
232名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 21:35:48 ID:Mx28bhNK
>231
ちょwww慶次なだけに爆笑したwwww
233名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 19:35:00 ID:yFPSIxII
「ねェ、言って…かすが」
吐息まじりの低い声が女の耳朶を打つ。
「だ…誰が言うか……んぁ!…いや…だ……離せ、佐…助!」
「言わなきゃずっとこのままだよ。おまえ、いつまで我慢できるかな?」

鮮やかに色づいたそこは、しっとりと露を含んで震えている。
男の掌が、しなやかな脚をゆっくりと撫で上げる。
「やめろ!馬鹿…そこ…は」
内腿まであとほんのわずかという所で、指の動きが止まった。
「ふ〜ん、なら終わりにしよっか」
「あ!…やっ…そ、そんな」
「じゃあ覚悟きめてよ……そうすりゃお互い楽になるから、さ」
お気楽な声音とは裏腹に、男の表情からも余裕が失せている。
「あぁっ!……佐助」
ついに、かすがは喘ぎと共に救いを求めた。



「保守」
234名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 15:06:00 ID:A6zDrCHU
>>233
なんという生殺しw

風魔外伝ストーリーを見て
忍び3人が豊臣領に向かっている隙に
龍虎がこっそり逢引きしてるに違いない
と妄想してみる

ほっしゅ
235名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 17:06:01 ID:qU8rBFxH
ほしゅ
236名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 23:54:24 ID:5Zs63rvw
ほしゅ
237名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 01:50:02 ID:G2gya/9Q
圧縮回避保守
238名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 09:03:38 ID:qMBLWX4b
まつに言葉責めされながら犯されたい
239名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 17:43:08 ID:nXAPEGdd
市ストーリーで光秀×市に目覚めるとは思わんかった
240名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 02:04:51 ID:BkD+ZHs5
ほしゅ

早く外伝やりたい…
241名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 08:40:28 ID:X1AOzrRR
外伝したよ。長政のツンデレっぷりに和んだ
浅井夫婦にそこまで萌えてなかったけど今回で一気に噴火
242名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 03:04:21 ID:8R7a8BXi
本編じゃ関係ない松永×市に萌え
ドSな紳士wとドMな姫様で公開調教してほすい
243名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 04:54:06 ID:zGXJjsnX
ここで風魔・佐助×かすがを所望してみる
244名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 07:20:14 ID:1cBTfduR
松永さんが薬使いなことに燃えた
ぜひ催淫効果のある香をたいて調教を…ww
245名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 09:34:07 ID:GmoNKiWw
>>242
フルボッコにされて身動き取れない長政の目の前でやってほしい。
三人衆との複数プレイとか。
市がめっちゃ喜びそうだが。Mだし。
246名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 12:43:31 ID:LhqhRpPz
信長×市でもオッケ?
「フン…。市よ、長政とはどれだけ褥を供にしたのだ」
「…いや、兄様」
「ほう…あの頃と変わらぬ色合いよ」
「……だ、駄目」
「変わらぬなぁ、市よ。お前のその被虐に溺れて悦に耽る様は、ワシに自ら抱かれに来た時とまるで変わらぬ」

こんな感じ。

2だったと思うが、蘭丸が

「是非もありません」
って信長を真似たときに市が、

「フフフ…、兄様の真似のつもり?……片腹痛い」

って激昂したのを見た時は、なんだ、市って結構信長好きじゃんと思ったもんだ。
247名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 14:50:06 ID:GmoNKiWw
>>246
オッケイ!
全裸で待ってる!
248名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:01:38 ID:xLAM6RCe
>>246
信長公の一人称は「我」か「余」じゃない?
細かいトコすまんね
249名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 00:47:10 ID:HhkAXDlt
>>246
wktk!
兄妹で合体しているところを某変態の長髪が覗き見ですね。
250名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 02:48:56 ID:BYxKSx5R
浅井夫婦の純愛初夜ものとか見とうございます!
251名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 00:39:14 ID:a9WQETZ7
風魔フォー!!!激しく燃えたよああいうふいんきが最近のBASARAには欠けすぎてたyo!
いぶし銀すぎてエロ難しいがな
252名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 12:41:44 ID:fvf5NxZF
浅井夫婦はどっちもそっちの方は消極的そうで、夜の営みが想像出来ない。
それとも長政は床でもあんな調子なのかな。
253名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 20:09:59 ID:ZhKd+5Lf
市は以外とエロいイメージだ自分は
長政はとこもツンデレだろうなw
254名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 19:26:16 ID:+xiPORFC
市がエロいのは意外でもなんでもなかろう! 第二衣装の構造不明なスリットがイヤラシイ
あとあんな妖艶でエロい体つきなのに中身はロリなとこがたまらない
マゾだけどサドでもあるし市×長政様もアリかと
255名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 06:45:08 ID:FN3P3ypd
市と長政wktk
256名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 19:09:04 ID:Qn2gTuie
257名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 16:25:46 ID:hCQlQ2Yn
258名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 21:18:11 ID:p7OINStK
浅井夫婦も見たいが、織田夫婦の濃厚なねちっこいプレイも見たい。
蘭丸が寝たその後にうふふ的な。
259名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 21:54:42 ID:R4sww5Ee
光濃良いな
260名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:24:25 ID:jfJ4bozI
忍組の絡みキボン
261名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 12:33:45 ID:AYn03QlQ
おれさま、いれる!
おれさま、はげしくうごく!
おれさま、なかにだす!
262名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 13:45:12 ID:iNWGqrZC
武蔵自重w
263名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 00:41:19 ID:r99x4FwP
なにかだす!と読み間違えて、それはそれで間違いないと思った自分自重
264名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 01:06:35 ID:5NzrdpYk
誰かオクラ出せよオクラ
265名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 06:08:23 ID:IhqtP8hG
毛利元就×オクラ1袋
266名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 07:24:21 ID:9R6sE8/U
オクラでねばねばプレイ?
267名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 08:18:47 ID:XgyDY76e
にせ元軍団×お市


を書こうとしたがダメだったw
まだキャラ把握が浅いからな…
268名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 10:11:38 ID:kGs8OSkE
>>267
にせ元にも何パターンかあるからな
269名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 00:39:07 ID:+1SgNYJQ
>>265
ちょっ・・・なんだその共食い的なオクラ一人よがりwwww
270名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 01:18:43 ID:jxLGFKYO
久秀×誰か
271名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 04:26:42 ID:eeQpSM9Z
三好三人衆×誰か
272名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 07:24:53 ID:ZpylS9k5
久秀×三好三人衆

遊びで考えたつもりがめちゃくちゃ渋くなってしまったwww
273名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 07:48:32 ID:ijI6rSKY
>>272
さすが松永久秀
三人衆を同時にとはw

お市様が三人衆にリンカーンされる話が読みたい
作中だと接点ないけどさ
274名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 10:26:53 ID:ogUAM1w2
2ん時は普通に浅井兵いっぱい×お市とか考えてました
なんか妖しい魅力で兵を操ってる感じだったんだよな
長政の知らない所で

プレイヤーキャラになったらイメージ変わっちゃったけど
275名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 17:46:38 ID:oCATA0gd
漏れも2までは敵武将はもちろん雑兵も総動員で攻められる市を考えてたな
しかし今となっては長政以外は考えられない
というか、頭の中は長市エロ妄想でイパーイヽ( ゚∀゚)/
276名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 18:09:00 ID:kU4qgpp0
>>275
書いて投下汁
277名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 19:02:16 ID:vaRl2Ia8
ドSかすが×ドM佐助を妄想した俺は異端www
かすがの足こき見たいっすww
278名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 19:43:57 ID:cAInoMhi
>>277
書いてしまえ
279名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 22:26:06 ID:ijI6rSKY
俺だって長政×市が最高だと思ってるよ
でも、だからこそ雑兵やら三人衆やらにヤられちゃう市を想像すると燃える…変態だな
280名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 22:47:21 ID:M5fKULAJ
>>234
亀レスだけど龍虎の逢引に同意
大人の雰囲気でしっとりしっぽりなんだろうなー
281名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 13:03:35 ID:tfqpXca8
かすがと佐助は出張先で小太郎にやられ、
お館様と幸村は市にやられ、けんしんさまと無敵も市にやられ…
という具合に川中島組が全滅してしまったんじゃないかと想像して悲しくなった(´・ω・`)
けんしんさまが市に冷たかった事に、お館様への強い思いが感じられた。
282名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 14:12:37 ID:8gk5fr4l
そうですね
信玄も幸村もけんしんさまも無敵も市にヤられてしまったと
…? けんしんさまはヤれるのか?
っていうか、他の3人はともかく無敵まで…無敵のクセに生意気だ!
283名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 09:33:15 ID:pjbb7RS8
自分もお館様×謙信様好きだったから、市ストーリーで市に容赦ない謙信様に、
甲斐の虎への思いを感じずにはいられなかった……
かすがも亡くしちゃって武田軍も討ち取られて、
市を仇として意識してたかして無いかは分からないけど、
信玄殺した市に自分も倒されて、っていう謙信を想像したら泣けてきた。
強い人だから最後まで気丈だったけど、内心どうだったんだろう。
自分の手で信玄を討ち取るのとは違う悲しさがあるよ……

今回、長市と信謙が萌えに萌えたぎったからいいなぁと思ったんだけど、
英雄のストーリー沿いの長市の話も、かす謙含めた信謙も、
妄想するとどうしてもプラトニックになっちゃう。どうしよう。
284名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 20:34:25 ID:MocV3vpb
いや、小太郎ストーリーの最後ではまだ二人とも死んでない

でも禁術使った為に体力が尽きてボロボロな状態

燃え盛る炎の中2羽の鳥達が二人の元へ

衣服を引っ張るが一羽で一人は持ち上げられない

かすがを助けてやるよう佐助が鴉に伝える

「男たるもの、最期までカッコ良く…ってね」
「ばか…なんで…っ!」

的な展開キボンヌ
285名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 21:46:37 ID:aH9Mx4hR
>>284
全俺が泣いた
286名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 14:57:14 ID:O2UCCOF9
>>284
しかし、心配して様子を見に来たお館様と謙信様に助けられて
結局はカッコよく決めきれない気がする

んで、かすがは内心ホッとしつつ
「なんてしぶとい男…」
とかツンデレ炸裂するんだな、きっと
287名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 20:53:59 ID:LCZyHJpB
このまま死亡扱いにしておけば武田上杉に風魔の魔の手が迫ることもないだろうから
二人でひっそりと暮らさな・・・いやかすが嘘です冗談だから苦無しまって群蛍ヤメテェェェ



小十郎で最北端行ったらいつきの反応が「お侍なんてもう信じられねえだ!」って泣きそうだった。
一体何があったんだ。
288名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 22:48:18 ID:fGfDlogQ
いつきたんごめんね
武将を育てるときは絶対に村へ行ってるんだ

そんないつきたんも何度か行ってるんだよ………
289名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 00:44:48 ID:Id+LGGwT
>>287
2のストーリーモードのことがあるからじゃないか?
あと小十郎は一揆衆相手だと、敵は殺すなとか言ってたような気がする。

いや、でも、
怖い目にあえばいくさ場に出なくなるだろうという小十郎なりの優しさで、
「小娘がいきがるんじゃねえ」といつきの服をひん剥いたりしちゃったのかもしれない。
それで、涙を浮かべながらも反抗を止めないいつきの目に、ついついムキになった小十郎は

…ん?玄関で緒の切れる音がしたようだ。ちょっと見
290名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 01:05:11 ID:F7YmByui
同じ土の恵みを知る者として何かしら通じる所はあったんだと信じたい。

畑仕事で硬くなった手に触れていつきは「この人なら信じてもいいかもしれない」と心が揺れる。
小十郎はいつきを優しく撫で、前掛けの紐を外し・・・


おや、こんな時間に野菜の宅配び
291名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 08:36:41 ID:gZNqRd/c
>前掛けの紐を外し
そういえばいつきって金太郎みたいな服だったな
寒くねぇだかな…
292名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 16:00:19 ID:IhokM9BH
なんだこの昼メロみたいな流れw
小十郎は三河屋さんかよ

いつきちゃんの服は脱がせるためにあるよ
背中に手を回してだな…こう、スルッと……うん?なんかでかい雪玉が
293名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 20:24:13 ID:Q/deik1q
存外いつきが人気で嬉しい俺が通りますよ
いつきで摺上原行くと、ちゃんとストーリーモードの台詞出てきて嬉しい。
伊達主従揃っていつきを愛でるがいい。
性的な意味で。

そんないつきの前掛けはちっさい谷間に寄せてぽろりを楽しむためのデザインなんですよ
…背後から雷球が複数飛んできt
294名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 23:38:02 ID:Id+LGGwT
職人が討死するスレはここですか?
つ【不死香炉】
さあ、欲望のままに書けばいい…

>>293
摺上原で3Pっすかw
性的な意味の双竜が大暴れww
295名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 00:24:03 ID:QMhH6+0O
いつきを自分達好みに育ててから収穫する伊達主従が頭を過ぎった。でも成長したらいつきらしくないか。
296名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 08:17:55 ID:BuGW9Q2i
でも今のままじゃ穴が小さすぎて入らないんじゃないかと心配してしまう
二輪挿しもできな……おや、こんな朝っぱらから馬の鳴きg
297名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 14:25:16 ID:/hyTe9H8
>>296
なーに、しっかりゆっくり時間をかけてほぐしていけば大丈夫…か?

ところで、奥州といつきってことでごぼうプレイ(野菜プレイ)とか思い浮かんだ
もちろん、使ったあとの野菜はみんなで食べます
…最低だな俺

ん?なんか法被を着た農民がたくさn
298名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 15:46:49 ID:qiEP1IVP
いつき親衛隊全滅の危機w

そういや主人公格3人のノーマルは意外に少ない気がするので
伊達×いつきはぜひ読んでみたいぜ!
299名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 20:54:50 ID:p/oQSu0s
>>298
激しく狂おしく明智のように同意。

伊達は遊び慣れてそうだから、その手腕でまだあどけないいつきに
大人の世界をたっぷりと教え込んで欲しい
指でじっくり慣らせば入るだろうし

あれ?急に空から雪だるまg
300名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 21:11:11 ID:ZkjRelJ+
"極殺レイプ"と言う言葉が浮かんだが、AVタイトルみたいだw
301名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 00:08:06 ID:jKMX08DM
伊達いつきの流れ有と聞いて飛んできましたよ。

じっくり慣らしてねっとり頂いてください筆頭!
302名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 07:21:17 ID:gQ/YPo32
そういえば、いつき=愛姫説をどこかで見たなあ。読みが同じだっていう。
あといつきが信仰する神様と、愛姫が神社を建てて祀った神様が同じらしい。
まあ、ただの偶然だと思うがw
303名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 09:37:29 ID:7q2EevLl
いつき=愛姫説の話は荒れるからやめようぜ
304名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 13:36:26 ID:2cFCu4zD
いつき親衛隊によるいつきちゃん集団レイプ
愛がないなぁ…

いや、ザビー様も「愛など…イラヌッ」って言っておられるし…
305名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 17:46:32 ID:/2gM6nth
どっかでロリコンの歌があったような気がする。
ボクは遠くから見守るだけで満足、とかそんな感じの歌詞だった。
親衛隊も××されるいつきを見てハァハァして満足しちゃうんじゃないだろうか。もちろん手でシコ

ん、なんか遠くからピンクの法被の男たちが
306名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 19:37:11 ID:yXicLnp9
つまりそれは親衛隊の衆人環視つきで、性的な意味で鎮圧されるいつきということか。
親衛隊は誰かがいつきに手を出そうとすると、「いやオラが」と誰かが止めに入って、結局誰も手が出せないと予想。
よってここまでの流れを読むと、伊達は好きなだけいつきを味わえると。

お?でっかい岩が飛んできた
307名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 19:45:29 ID:2cFCu4zD
やっぱ愛は必要だな

「いつきちゃぁ〜〜〜〜ん!だいすきだべぇ〜〜〜!」
夜な夜なこう叫びながら、いつきのくるぶしやら髪型やらを想像してシコシコする親衛隊
もちろん(脳内)いつきの返事は「いつもありがとな!てへへ」

これならいつきはレイープされず、親衛隊も自家発電で満足
丸く納まるな!
308名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 19:54:48 ID:2cFCu4zD
リロード忘れただ
>>306つまりこうですね

   ○ ○ 
 ○     ○
○  ●□  ○
 ○     ○
   ○ ○

○…親衛隊。いつきの姿にハァハァしてオナーニ中
●…いつき。親衛隊に見られながら伊達に鎮圧されてる(性的な意味で)
□…独眼竜。いつきを性的な意味で鎮圧中
309名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 20:00:47 ID:suBs3Q48
伊達の口調って書くの難しくないか?英語苦手なせいかルー語になってしまう。
310名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 21:42:35 ID:waC0YGRW
>>305
ロ・リ・イ・タ!ぼくはあぶないおにいちゃーん♪とかって歌だろ。
キモデブの全裸写真がバックのフラッシュで初めて聞いた時、笑い死にしかけた。
311名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 22:17:33 ID:AStNy2jG
>>308
ぶっかけモノのAVの撮影現場かよwww
312名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 03:50:17 ID:Nq3pplzg
小十郎×濃姫とか書いて欲しいな。
なんか極道ポイけど。
313名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 04:42:58 ID:bC2N/6nJ
>>308
○、●、□の位置関係を見てると
稲葉山での豊臣軍、女謙信、半兵衛とか
忍びの里の忍者、抜け忍かすが、仕置き人佐助とか
かすがの影分身、佐助、かすが本体とか
雪組、女(男)キャラ、男(女)謙信とか
織田軍、市、信長とか
男祭武田軍、女キャラ、幸村とか
色々と楽しめるじゃないかと思ってしまった自分がいる

あれなんか目の前が凍っt
314名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 08:11:12 ID:16SkvW7b
>>313
両手にかすがは佐助の妄想です
そこは佐助影分身かすが佐助で

市って固有技使うとき「好きにして…」っていうよな
いやらしくて素晴らしい
315名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 12:43:44 ID:AxRO8iny
>>314
しかもその台詞を言う時の固有技は「抱け我が胸」
つまり「私の胸を好きにしていいのよ」ということに違いない

まったくいやらしいですね
素晴らしい
316名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 15:44:36 ID:fcZAxRER
>>313
性的な意味で半兵衛の謀略にはまったけんしんさまを
性的な意味で救出しにくるお館様の話が読みたくなった。
あのシーンは感動したなあ。
317名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 19:08:17 ID:LR8/3Is9
市はいやらしくて実にけしからん。大好きだ。

>>313
男祭武田軍+幸村=幸村の筆おろし?
男臭いとか汗臭いとかキーキー罵倒しながら挿入されるかすが。
佐助はかすがを寝取られてるのに、佐助のご子息はギンギン。
そんでかすがさんぶっかけ祭開催。

なんていう白昼夢を見た。
318名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 16:56:52 ID:60/s5qeK
まつもけっこうエロい身体してると思うが、どうもエロ妄想しにくい…
前田家絡みでないまつのエロ、誰か妄想してみてくれー
319名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 19:04:47 ID:CUP/q3dY
毛利×まつで言ってみる(ドラマCD的な意味で)
320名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 02:21:28 ID:lp0UYY8p
まつは前田家以外の男と、というのが妄想できないのでなんとなくお市×まつで妄想した。
主に黒い手責め。触手責めみたいな感じだけど。
しかし黒い手であちこちもみくちゃにされたら、なんかその闇属性の影響でまつの精神が壊れてしまいそうで怖いな。
321名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 07:54:55 ID:0Wf+hQjC
あの黒い手は長政さまをあれこれするためにあります
外伝では黒い手責め出来なくなっててガッカリ
322名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 07:57:31 ID:FGJozf+E
むしろ、まつも人妻なんだから
定番の三河屋さんとおくさんネタで



三河?家康・・・?
323名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 08:33:01 ID:XNY48ZL1
家康声で「ちわー三河屋でーす」吹いた。

そういえば一時ゴボウの人×まつってなかったか?
324名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 09:37:34 ID:Zmz8F+pV
家康が片倉印のゴボウを配達するのかとオモタ
325名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 11:16:09 ID:gwJdbnru
当然家康は忠勝に乗って配達するんだなw
しかし家康の話って案外無いな。ロボと遊ぶのが楽しいお年頃だからか。
326名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 12:43:42 ID:EAFX1Ld9
奥さん、米屋です
327名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 14:39:43 ID:IEth6pA1
前田家へ宅配した際にまつを押し倒す家康
328名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 14:49:51 ID:k/IdIPGz
329名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:23:13 ID:h40NeD7O
押し倒すまではよかったが、動物達の思わぬ反撃にあって形勢逆転
まつ様におしおきされて再起不能になりそう(性的な意味で)

獣が群がってもおかまいなし、強引に力で捩伏せてくれそうな男がいい

体格良さそうなのはザビー、島津、元親、信長、お館様、小十郎あたり?
330名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 18:14:37 ID:Sapkuz+3
けんしんさまと松茸プレイ
331名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 18:47:17 ID:E8jpxxyM
それは春日山に生えている松茸なのか
上杉殿に生えて(ry
332名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 18:59:55 ID:QnAJQNnP
まつをヤりたきゃ五郎丸に勝てとかww
忠勝の中の人に一票w
333名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 19:50:40 ID:IEth6pA1
動物たちは忠勝がなんとか(ry



家康好きの>>327が根性で家康を推してみる
334名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 20:39:48 ID:ISPJ1Nl7
この流れでベタに旦那とでもいいかもしれんと思った自分は異端w
335名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 20:51:19 ID:FGJozf+E
獣と聞いて
まつがペットと獣姦が浮かんだ俺は死んでいい
336名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 20:51:32 ID:XNY48ZL1
利でもいいならオラは慶次を推すだ
動物は夢吉に任せて。
337名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 21:17:36 ID:EAFX1Ld9
利とはゲーム内でもイチャイチャしてるからなぁ
どうせなら旦那じゃない男にヤられちゃう方が…

>>336
KGでもいいかもw
利家が留守の時に訪ねてくる慶次
旦那のために飯の仕度をしているまつの後ろ姿を見ているうちにムラムラと来て…
しゃもじで返り討ち

でも諦めない慶次
強引に着物を剥ぎ取り、その下に着てる戦闘用の服も剥ぎ取ろうとして…
おたまで頭を殴られて気絶

…だめだ、どうしてもまつが勝ってしまうw
338名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 22:12:26 ID:i36bbxLr
利家ストーリーでも外伝の対戦でも、力関係は まつ>慶次 だもんなー。
よしんばまつを押し倒しても前田軍が黙っちゃいない。
339名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 22:29:42 ID:DTFLgZxh
長政ストーリー後の長政×市…
実はまだ致した事がない二人が、帰路の途中で…
とかふと思いついたけど、誰か書いてくれまいか。
340名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 08:15:52 ID:X7w+8XNe
長政を黒い手で拘束して、黒い手で服を脱がせ、黒い手でチンコしごいて、黒い手で意識を失ったままの市の中に導く…
341名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 23:19:35 ID:4qVL6W6J
市が初めてだと、全然知識が無いだろうから
全部ネガティブな方向に考えそうだと思った。

キスしても
(…!長政さま…市の口を塞いで……息を止めて殺そうとしてるの…?
 ……ああ…これも全部市のせい…)

おっぱい揉んでも
(…!長政さま…市の心の臓を止めようとs(ry

下半身にいたっても
(…!長政さま…きっと市のお尻から毒を(ry
342名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 23:41:57 ID:jUXVh8j0
信長の妹である市にそれはないと思われ…
長政も知識なさそうだな
343名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 00:06:09 ID:6sEP45iw
家臣から「長政様、姫様にいいとこ見せましょう!」なんて言われるぐらいだしな。
344名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 01:56:38 ID:qsGd0pzS
全部わかってるけどあえて
>>341のように言って長政を焦らせる市。
違う!そうではないのだ!じゃあ、なんなの……?
だからそれはつまり、と長政様に説明させて
羞恥プレイの市。
345名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 08:03:16 ID:L5RKzqfu
朝っぱらから脳がやられた

市はサドマゾでお願いします
346設定:初夜:2007/12/25(火) 09:27:13 ID:IgTJ1W93
「市…殿方と床をご一緒するの…初めてなの…」
「そうか…それは正義だぞ、市」
長政は平静を装いつつも、内心どきまぎしていた。
男と床を一緒にした経験がない…それはつまり、生娘だと言う事だ。
長政はいつ手を伸ばそうか考え込んでいた。

…―十数分後。
「…すぅ…すぅ…」
お市は寝息を立てていた。…眠ってしまったらしい。
「な、夫を差し置いて先に寝るなど…悪だ!」
夜はこれからだと言うのにとっとと寝てしまったお市。
腹を立てた長政はお市に背を向けた。

「…ん…なん…だ?」
夜も大分更け日付が変わった頃、長政の身体に異変が起きた。
なんだか身体が熱い。それも下半身に集中している様だった。
まだはっきりしない意識へ耳元から、くちゅくちゅと何かをすする音が届いてくる。
恐る恐る手を伸ばしたら、指に髪が絡まった。
「長政…さま……んっ…ちゅ…」
自分の名を呼ばれ、ハッと上体を起こし布団を捲った。
するとそこには、長政の一物を一心不乱にしゃぶるお市の姿があった。
お市の唇が吸い付く度に、男根の先から透明な液体が零れ落ちr
※この書き込みは悪と見なされ表示出来ませんでした
※続きを表示させる為に削除削除と書き込んで下さい
347名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 09:37:25 ID:ovrYZtWF
>>346
生殺しなど・・・断じて許されるものではない!
削除削除!
348名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 14:31:07 ID:PI6XryJX
削除削除!!!
349名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 14:51:55 ID:O09p10ps
削除削除!!!
350346:2007/12/25(火) 18:37:03 ID:IgTJ1W93
>>347-349
削除削除ありがとうw

ある程度まとまったんで投下しようと思いきや、PC側が人大杉だった…w
専ブラでも駄目だったんで人減ったらまた来ます〜ノシ
351名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 20:33:19 ID:j3zXiliP
削除削除!って、もういいかw

武蔵「この島は おれさまじるしの島! 逃げ場なんかねーぞ、ばーか」
この台詞、女キャラに対してだと危ない台詞に聞こえなくもないw
島に閉じ込めて二天一流卑奥義(卑猥な奥義って意味)で女キャラに襲い掛かる武蔵
で、>>261になる
352長政×お市1:2007/12/26(水) 10:58:11 ID:9VL0x5nW
346の続きを投下します
冒頭推敲し直したので最初からとなります


-----妻の嗜み<舌技篇>--------------------
「市…殿方と床をご一緒するの…初めてなの…」
「そうか…それは真の正義だぞ、市」
長政は平静を装いつつも、内心どきまぎしていた。
男と床を一緒にした経験がない…つまりそれは生娘だと言う事だ。
長政はいつ市の身体に手を伸ばそうか考え込んでいた。

…―考え込む事、十数分後。
「…すぅ…すぅ…」
お市は寝息を立てていた。長政を待ち切れなかったのか、眠ってしまったらしい。
「なっ…!夫を差し置いて先に寝るなど…悪だ!」
夜はこれからだと言うのに、とっとと寝てしまったお市に長政は腹を立てたが、
すやすやと眠っているところを起こす気になれなかったのだろう。
身を捻ると背をお市に向け、意識を手放した。


「…ん…なん…だ?」
夜も大分更け日付が変わった頃、長政の身体に異変が起きた。
何だか身体が熱い。それも下半身に集中している様だった。
まだはっきりしない意識へ耳元から、ちゅるちゅると何かをすする音が届いてくる。
音のする方へ恐る恐る手を伸ばしたら、長い髪が指に絡まった。

「長政…さま……んっ…ちゅ…」
自分の名を呼ばれ、はっと上体を起こし布団を捲る。
するとそこには、長政の一物を一心不乱にしゃぶるお市の姿があった。
お市の唇が吸い付く度に、亀頭の先から透明な液体が零れ落ちた。
「何をしている!」
「…んちゅ…なにって…長政さま…を…んふっ……気持ちよくして…あげてるの…」
お市は長政の一物をぴちゃぴちゃと舐めながら、今の状況を説明した。
353長政×お市2:2007/12/26(水) 11:00:19 ID:9VL0x5nW
初めての行為に長政は驚愕する。口に食物以外のものを含むなんて、有り得ないと。
だがそんな彼の戸惑いをよそに、尚も市の愛撫は続く。
そそり立った一物をそれはそれは大事そうに愛しみながら、
陰茎の裏側を舌の先で上下にゆっくりとなぞる。
すぅーっとなぞられる度に、長政の身体が小刻みに震えた。

「……っ…ぐぅ…」
息を吐きながら眉間にしわを寄せる長政。市にはその姿が苦しんでいる様に見えた。
「長政さまが…んぅ…気持ちよくならないのも…ちゅ…市のせい…」
動かし続けていた舌がいつしか止まった。
急に途絶えてしまった快楽に、長政が思わず不平を洩らす。
「ば、馬鹿…止めるんじゃない…」
「…え?…長政さま、気持ち良いの?」
「まあ…そうだな…」
長政の言葉に今度はお市が驚いた。瞳に涙を浮かべながら、
「市…すごく嬉しい…もっと頑張るね…」
そう告げると、長政の一物を全て口に含んだ。
ゆっくり揺さぶりながら、舌を亀頭に押し付ける。
お市の舌は長政を捕らえて離さない。彼は心も身体も絡め取られてゆくのを感じた。

初めて味わう快感に、長政はどうにかなってしまいそうだった。
「市…もう充分だ…」
「長政さま…まだ終わってないよ…ココから…白くて熱いのが出てない…」
「これ以上は…市の美しい顔を汚してしまう…」
「いいの…長政さまの…すごく熱そうで…市、欲しい…」
自身の汚らわしいものをお市にかけるなんてとんでもないと思っていたが、
お市は心の底から望んでいる様だった。すると今度はおかしなもので、
彼女に有りっ丈のものをぶちまけたい気になっていった。
354長政×お市3:2007/12/26(水) 11:08:04 ID:9VL0x5nW
「後悔しても知らんぞ」
「うん…」
お市は長政の一物を再び咥えると、自分の唾液を混ぜながら吸い付いた。
身をよじる長政は、内心かなり複雑な心境であった。
これではまるでお市に犯されているみたいだからだ。
けれど、お市の舌から繰り出される刺激の前では成されるがままだった。
じゅっ…くちゅ…ちゅるちゅる…淫靡な音だけが聞こえてくる。

「うぐっ…はぁ…っ…!」
快楽の境界線を突破した長政は、お市の口の中に沢山の子種を出した。
口の中に納まらなかった白い体液が唇の端から流れ出る。
「長政さま長政さま…いっぱい出たね…これも市のせい…?」
「そうだ…市が私の男根を滅茶苦茶にするからだ…」
「長政さまのあんな声…初めて聞いた…今度は市を…市を気持ち良くして…」
お市は自分の襦袢の裾を少し持ち上げて見せた。
襦袢の隙間から見え隠れする茂みの更に奥で、きらりと光るものが確認出来る。
長政はお市の太股へ手を滑らせた。すべすべとしていて柔らかい。
太股を過ぎ更に進行すると、指先にぬるっとしたものが触れた。
さっきまで縮み込んでいた長政の一物が、徐々に持ち上がる。
「長政さまの…元気になった…」
嬉しそうに微笑むお市をよそに、長政は先程の行為を思い返す。
晴れて夫婦になったとは言え、寝込みを襲われる大失態。
挙句、身を委ねてしまった自分自身に憤慨していた。
「良かろう。私の正義をお前に注ぎ込んでやる!」
長政は自身を軽く握ると、お市の一番感じ易い部分に押し当てた。


...続く
-------------------------
以上です。実際に投下してみると短いもんですね
次はもう少し長く書けたらと思います
お付き合いありがとうございましたノシ
355名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 13:11:37 ID:xwJJjkwy
ちょっwGJ!
相思相愛で互いに気遣いあってるのがイイヨイイヨー
356名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 13:36:07 ID:n0TWRZLm
GJ!
続き待ってる
357名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:26:51 ID:PmBpfGt3
>口の中に納まらなかった白い体液が唇の端から流れ出る。
脳内で描写された。こりゃエロい!
それにしても積極的な市かわいいよ市
GJでした!
358名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:36:45 ID:M+useQKk BE:659520386-2BP(1000)
hssh
359名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:45:01 ID:mmuF9SrN
エロパロのほうにも襲撃が来てるのか。
こりゃ最悪の場合避難所に撤退するしかないな。
360名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 17:21:21 ID:pSTyX931
濃や市を調教するエロリスト松永キボンヌ
松永はフランソ書院並の表現wで実況してくれそうだw
361名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 17:55:59 ID:gYLIDW8E
ザビエモン3号に磔にされて伝道こけしでメチャクチャにされるおなごはマダデースカー?
362名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 19:21:46 ID:9B2dHWsA
>>361
それこそまつ様に贄となっていただきたく。
カラクリで無慈悲に攻められるのは好きだ。
363名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 19:43:04 ID:TbLlhNVl
ザビー「これ、ワタシが作った傑作ネ!ワータシの科学力、見せてあげマショー!」

              機
              巧
           エ 性
           ロ 具
    起      ザ
           ビ
    動      l
364名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 21:17:15 ID:C10s2oOR
それらも良いが、時期的に前田・織田・浅井夫婦の姫初めネタを希望。
来年も煩悩いっぱいです。
365名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 17:32:25 ID:leqoZB2I
性的な意味でのスポットが当たらないキャラのエロを考えてみよう
うーん…島津?(島津の場合、性的な意味でないスポットも当たらないけどな!)

股間の刀で一刀必殺!
一撃で女をイカせる示現流の使い手
って、なんかしっくりこないなー

誰かあまり話題に出ないキャラのエロ妄想をよろ
366名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:59:46 ID:YZpphgDP
今川とまつなら

家を守る為なら恐れを知らぬそちは誠に良い妻じゃ。ほぅ、顔や心ばかりか体までもが艶やかで美しいのぅ。良い夫にも愛され、麿のような惨めさや弱さなど知らないでおじゃるよ。
だからこそ!麿はそちを……。そちを汚してしまいたいのでおじゃーっ!


すまん、妄想の才能すらない。
367名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 23:39:14 ID:ZH3QLyAg
何故だろう、ルパン脱ぎでパンツ一丁になった今川が飛んでいっても、
四番の櫂で打ち返されてしまうような気がしてならない。

あとエロに出しにくいのは本願寺と竹千代とホンダムと無敵の人かね?
368名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 11:40:10 ID:yj4L3OU7
北条のジイさまはもう枯れてそうだw
369名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 12:59:17 ID:Wv/v4aP7
島津と違って北条はなあ・・・下手したら死にかねんww
370名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 19:03:21 ID:TDg6Iec6
北条氏政

腹 上 死
371名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:27:31 ID:cqsPj7Ah
北条はイクんじゃなく逝くんだな、リアルに。ご先祖さまに見守られながら。
372名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:29:44 ID:fjg2C/F+
北条のじっちゃんは「ごしぇんじょしゃま〜!」と言ってイって逝きそうだ。
373名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 09:58:42 ID:lz14LgXd
昇天した途端にご先祖様と顔を合わせたりしたら
もの凄く恥ずかしいんじゃないだろうか
374名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 10:44:00 ID:J1PHH3t5
>>367
そこは家康でしょう。

俺?俺は家康好きの粘着ですけど何か?
375名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 00:39:18 ID:huGizhxw
かすがと戦闘になった時の
「くのいちといえば、湯煙の向こうにあれやらこれやら見え隠れ…」で
麻呂×かすがが浮かんだ。
麻呂は時代劇の見過ぎだw
376 【小吉】 【1526円】 :2008/01/01(火) 01:39:40 ID:SEELJIeW
日は大安、くじは出るか?
377名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:45:31 ID:SEELJIeW
市はこじゅを小十郎様じゃなく景綱様と呼ぶんだろうか。
と思ったらちょっと萌えたんだ。
378名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 08:03:27 ID:rpCBiq3d
いや、名前で呼ぶほど親しくないのではないか?
つか、どうせなら「片倉様」の方がしとやかでいいな
379名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 10:49:38 ID:1+IlvEh4
でも市は何故か伊達軍嫌ってるからなぁ
そもそも名前なんか呼ばないんじゃ…という疑念が
380名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 18:40:07 ID:d7n21KSU
『市…見られてる方が、すごく…燃えるの…』
今宵もお市様の艶かしい腰使いに、我が主君は翻弄されております。
瞬きするもの惜しい位、二人の交わりにいつも釘付けでした。
長政様はご存知ありません。これは、お市様と私だけの秘密でございます。
ttp://www.uploader.jp/user/sample/images/sample_uljp01519.jpg

あけおめことよろ!浅井夫婦ひめはじめの陣でしたw
381名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 19:06:15 ID:GiVjTi76
あげましておめでとうございます
382名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 00:17:08 ID:2lCux03r
>>380
なんとうらやましいことを!
自分が代わって見たいくらいですぞ!!
もう市がサドデレ、サドマゾにしか見えなくなってしまったではないですかw
超GJ絵をありがとうございます!!!
383名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 14:11:53 ID:cX4/RlHx
おめでとー!

>>380
これはスバラスィ!ぐっじょぶでござる!
では某も天井裏から覗いて…ぎゃー、長政様と目が合った!さくじょされr
384名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 18:47:09 ID:gqQ7FOw2
慶まつ誰か書いて 背徳的な感じで
385名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 02:21:35 ID:EiRJrNH2
ぅおやかたさぶぁああがかすがたんを使って、幸村に教育。もちろん性的な意味で。
そして教育の様子を陰からコッソリと佐助が覗きながらオナヌーとか。
386名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 07:35:19 ID:fW3Pw7hU
>>385
かすがの昇天時はやはり「けんしんさまぁぁぁぁ」なのか?
387名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 13:45:17 ID:9CRUWyiD
>>386
昇天寸前にそれを聞いて一気に萎える佐助の情けない姿が頭をよぎった

謙信様はのんびりと酒をたしなみながら
お館様に犯されるかすがの艶姿を眺めてるといいね
ときおり言葉責めで参加したりして
388名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 15:03:47 ID:rJW+Eajs
最初は嫌がるかすがだけど、けんしんさまに
「かいのとらにおかされるおまえのすがたもうつくしいですよ」とか言われて、
嫌なのとけんしんさまに美しいって言われたのとで混乱して徐々に乱れていくと
389名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 07:11:03 ID:PN5gaPWg
幸村が終始「破廉恥でござる」の連発でやかましかったりとかも考え…

おっと>>385、IDがJrだからpinkに来るには早いぞww
390名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 07:34:18 ID:cgXAYyX6
そこは「子供」という意味でのJrじゃなく
股間のJrなんじゃね?

破廉恥である!
391名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 22:21:21 ID:cPLLw15x
まつネタが読みたいが利まつ以外でと言われると
凌辱その後を考えて夫婦がものっそい切ない事になりそうなので

いっそ まつ×慶次 とかで筆卸しネタとか女攻めの練習(犬千代様の御為に!)とかどうだろう。
あれ、窓の外に熊っぽい影g
392名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 01:24:33 ID:BFOedWqu
利まつ夫婦なら、何があっても全て犬千代様が受け止めてくれるよ。
まつの愛する犬千代様は、まれに見る器の大きな人だ。

とは思うけど、利まつ夫婦でまつ陵辱は確かに辛い…。
いっそ利家死後設定で、とも思ったけどそれも悲しい。
393名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 02:23:50 ID:iWal0HZz
死後は余計に辛い……。
凌辱後でちょい男性恐怖症になりかけのまつを今までで一番優しく抱いてあげる利家とかどうだろう。
有りがちかもしらんが。
394名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 05:29:45 ID:tTAr1hlT
>>393
そういう優しく抱く男ネタめちゃくちゃ好きなんですけどw
395名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 05:42:21 ID:iWal0HZz
>>394
自分で言っておいて書きたくなるでないかw
書いてくれよぅww
396名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 13:30:59 ID:QruT5TAX
じゃあ濃姫×まつ&市で
397名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 16:27:53 ID:a7gh76B5
風魔×風魔×風魔×風魔×風魔×風魔×………でどう?
398名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 16:44:33 ID:6QsyTLOW
バターになりそうだなw
399名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 18:13:37 ID:eF7SGqZi
ああ、熱血!武田道場其の三のようなやつで。
400名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 02:28:22 ID:JtglOAQN
なんだこの流れwwww
401名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 18:16:43 ID:A/yjeuzn
>>395
今日すっげー寒いけど
全裸で待機してるノシ
書いておくれ〜!!
402名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 01:33:55 ID:/mGZikxS
犬千代は平気で八回戦ぐらいまでしそうだ
403名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 02:25:51 ID:r58PfZ7a
それがし元気ー!
404名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 07:26:19 ID:JPD7/zzE
ちょ、元気すぐるwww

>>401が嬉しい事言ってくれたので頑張りたい…
がちょいと時間かかるかも。
なので他の絵師様文字書き様にwktkしながら〜
405名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 08:43:43 ID:Ha7Pkmqm
夜はさすがにまつが先にギブアップしそうだなwww

利「まつ!久々にとろろでも食いたいな!」
なんて言われたら、夜は大変なことに…
406名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 11:40:00 ID:0PtxTHcw
まつストーリーで絡みが合ったやつを考えて、アニキならきっとまつを…と妄想
いくらでも釣りしていいけど、そのかわりに野郎共に性的な意味でうまい飯を
407名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 22:19:44 ID:NXGNOOiQ
なぜか野郎共に搾乳されるまつが浮かんだ
408名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 22:24:57 ID:JPD7/zzE
乳牛まつカワユスw

まつストーリーで考えたら前になんか出てた三河屋小十郎が出てきた。
「おら、生で食ってみろよ」
「こ、こんなに太い人参口に入りませぬ…」
「良いから頬張れよ、下の口には俺の極太大根入れてやる」
とかなった

/(^o^)\小十郎じゃなくて自分の頭やばい
409名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 23:08:05 ID:kZuqFlni
>>396
濃様相手だとまつ濃な自分の脳内

2の濃様ストーリーで前田家、特にまつは濃様大好きなんだなーって思った。
いつきといいかすがといい、行く先々で女性陣に気遣われてるよな濃様。
410名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 09:02:18 ID:2wHESwrw
>>408
よう、自分ww
ぜひ続き書いてくれ
411名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 18:02:05 ID:z+YCf7oq
「それは大根ではなくもやしにござりまするw」
「なんだと?」
「大根に例えるなら、犬千代様くらいのモノをお持ちになりませぬと」
「…(そ、そんなに凄いのか)」
412名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 21:35:58 ID:oqi2ab5g
三人衆A「俺のケツの中でションベンしろ」
三人衆B「腹の中がパンパンだぜ」
三人衆C「俺はノンケでも食っちまうからな」






うろ覚えなんで良ければ誰か訂正してくれたら嬉しいです…
413名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 07:05:20 ID:fUVx6xNU
>>411
もやしと言われるとオクラを思い出すw
414名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 18:23:04 ID:JiHHqxeR
もやしとか大根とかで真面目に考えてしまったんだが
犬千代=チョイ太め長さ普通、体力と優しさ勝負
小十郎=太さ普通長め、技巧派
とかマジに考えてしまった。雄の話で申し訳ない。
415名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 19:29:55 ID:qIKrz3Ns
>>413
やーいやーいもやしっこー
416名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 20:01:28 ID:GEfZZyPg
>>414
忠勝=根元極太だが先細、回転派

こうですか?
417名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 20:38:43 ID:mTL0YzQW
>>414
伊達=6本生えてる
418名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 21:00:44 ID:n6pHXDHn
>>417
ちょwwwwww
419名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 21:55:23 ID:3CM1lvtF
蘭丸はチョコバナナが生えております
420名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 22:14:55 ID:QMbP3BYU
幸村=二本生えてる
お館様=でかくて重い
けんしんさま=はやい
ザビー=弾数無限大

こうですか?
421名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 22:32:37 ID:vxwTemsJ
けんしさまに泣いた
422名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 22:37:45 ID:f3mEIIFP
はらいてぇwwwww
423名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 22:57:14 ID:fUVx6xNU
光秀=くねくね動く
信長=黒いオーラ纏ってる

こうですね
424名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 22:59:07 ID:mTL0YzQW
幸村=常に大噴火
歩いた跡がすごいことになりそうだが…
425名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 23:20:14 ID:QMbP3BYU
すると

長政=三分間だけ光る。その間はサイズも強度も攻撃力もウルトラマックス
市=絡みついて引きずり込んで吸い尽くす

で、よろしいか。
426名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 23:53:17 ID:xXbhYnvF
慶次→無駄にデカい、下手の横好き
竹中→何故か伸びる、持続する体力無し
小太郎→一瞬消える、動きが素早い


市以外の女性陣はどんなだろう。
427名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 02:19:25 ID:ueEhontq
なんかKGがリアルで泣けるw
428名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 02:55:16 ID:PL1+pfLT
>>426
いつき→村一番の腕力を生かし、男性の体を抱えての逆駅弁ファック
429名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 02:58:05 ID:0d0jD5Qy
己の無駄口で思いのほか皆が盛り上がっててびっくりw

かすが→多種技巧派でも詰めが甘いので自分も気持ち良くなっちゃう
まつ→健康体力派、御残しは許しません系?
濃姫→器がどうこうより色気派
いつき→ちっさい

男より遊びにくいww
430名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 02:58:36 ID:0d0jD5Qy
>>428
奇才がww
逆駅弁ってどうやんだwwwww
431名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 07:45:50 ID:1C3OeCYW
忠勝はパターンが豊富だぜ?
突進形態…勢いよく突く。基本。
機動形態…ピストン速度が上がる。
防御形態…コンドームで感度を鈍らせ、イクのを耐える。
攻撃形態…射精。連射可能。弾数も豊富。
援護形態…複数のチンコで相手にぶっかけ。
電磁形態…チンコに電流を流し電気責めに。SMプレイ用。
432名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 07:50:10 ID:4L8t+1q6
顕如→金色の精子
家康→ぞうさん
松永→爆発
兼続→無敵
433名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 08:26:27 ID:/hFfqErN
(ムテ皿キ)寝所でもおれは無敵ィ!

いつき→小さいうえに体力もないがそのおかげでせめやすい
かすが→分身する。ひとりずつするのがセオリーだがまとめて相手するのもいい
まつさま→鷹、熊、土竜、猪、狼など多種多様な折檻プレイが可能

あれ…段々普通になって来た
434名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 09:06:42 ID:0d0jD5Qy
>>433
ふとものすごく、
かすが4人(裸)くらいに襲われてる佐助の図が見たくなった。
435名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 20:10:19 ID:xQrCY3WD
>>434
すげぇ幸せそうな顔で干からびてんだろうな、佐助
436名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 20:11:51 ID:1C3OeCYW
佐助「頼むぜ、俺に楽させてくれよな!」
自分では動かず、かすがに動いてもらう佐助w
437名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 23:46:26 ID:0d0jD5Qy
佐助「(こんなに美味しい思いしちゃっていいのかねぇ)…んじゃ、いいってんなら、遠慮なく…」
かすが1「ん、」
かすが2「ちょっと待て、私は放るのか?」
かすが3「私はどうなる」
かすが4「ずるいぞ貴様ら!」
佐助「ちょ、ちょっとちょっと」
かすが1「どうせ同じなんだからいいだろう」
かすが2「二番や三番手はごめんだ!」
かすが3「じゃあいっぺんに相手させればいいじゃないか」
かすが4「成程」

佐助「……え?」

ってな感じで二人位にご奉仕されて一人の胸揉まされて
一人には濃いキスでもかまされる(なすがまま)なへたれ佐助w

って書きながら佐助も分身すりゃおkじゃね?とおもった

(-゚∀゚)<でも快感も分散されちゃいそうでもったいないよねー
438名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 00:37:32 ID:ZwTfwNSy
そこで分信玄と猿田幸村の合わせ技!

二人きりなのに多人数プレイもスワッピングもOk
奥が深いな忍道。
439名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 06:34:49 ID:aik6Unc9
佐助は真田姿の自分とか御館様姿の自分とかに犯されてるかすがみてどう思うんだろうか。

佐助の黒い影が実は佐助の暗い部分とか浴びた血の凝り固まった感じのこうダークな欲みたいなもんで
それが佐助が意識しない内に勝手に暴走してかすが犯して
でもかすがは佐助の気持察してやって何も言わないでやる

とかいうのは流石に電波過ぎ?
440名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 14:43:03 ID:xdotPV7x
同じような組み合わせばかり話題になる黄がする。
やっぱ女キャラが少ないからかな。

>佐助の黒い影が〜
要するに、性欲を持て余す、と。
441名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 15:49:30 ID:syA5CUQB
>性欲を持て余す
要約しすぎwwwww
442名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 17:05:23 ID:zYYqbxA1
作中で明確な夫婦関係だったり、恋愛感情が描写されてるしね。
まずそこをクリアしないとキャラ違っちゃって書けないのが難しい。
単発ネタやギャグならまだしも、一定の長さのストーリーとなるとさ。
443名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 18:22:56 ID:SpqMZ3jx
2を久々にやって男キャラ×濃姫のイチャイチャエロエロが見たくなっちゃった俺は
どうせ異端さ…って拗ねるしかない状況ということか。
444名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 21:27:19 ID:RxPNHCKP
佐助×愛姫とか読んでみたい。
伊達だとあんまエロくならないというか虐められない気がするんで。
445名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 21:32:34 ID:A+jUqhpY
愛姫出てきたらとりあえず萌えるw
どんなグラになるだろう
446名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 23:16:26 ID:GQWhqGlU
>445
グラじゃないが、某キャサリンみたいな喋り方のを想像したw
447名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 00:57:20 ID:iy1lWMFl
佐助「どうだい、忍の味は?」
愛姫「Oh,yes,yes,yes!」
448名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 02:17:01 ID:9IElkszl
どんな洋モノだwwww
449名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 07:49:06 ID:vHF0hn/+
凌辱が似合うかどうか考察

濃姫→捕まって雑兵どもに…って展開がなぜか似合うw
かすが→くのいちといえば潜入して捕まってエロい尋問以下略
いつき→「いつきちゃぁ〜ん!大好きだべぇ〜〜!」でおk
まつ→うーん…難しい
お市→暗い、陰鬱な展開の凌辱劇が容易に想像できるが…マジで暗いなぁ
450名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 08:23:05 ID:OTSvwjpC
>>449
濃姫はむしろ自軍に…ってイメージ。信長がやれ、とか言うとか。

まつは普通に捕まって雑兵に〜ていうのが似合うと思う俺は異端?
451名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 10:16:51 ID:ELMS+M/w
まつは、捕まって雑兵にの〜はずが
何故か雑兵を「腰の振りが甘うございますよ」
とか言ってしつけ直しそうなイメージがw
某スレの影響かな
452名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 10:31:14 ID:OTSvwjpC
うーん、まつは気丈だし気も強めだし、はっきり言うが
やっぱり大和撫子的に亭主を立てて自分は引いて、だから
貞操観念とか堅そうだと思っていた俺はやっぱり異端orz

濃姫はキングメーカー的な一面もあるから信長の為になるんだったら、ってなりそうだが、
まつは身体に関しては利家のみに許してる感じの話が読みたいぜ…無いかorz
453名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 11:54:01 ID:XiRZ62CV
市は暗くしなくても…浅井兵複数で
なんていうか、こう……魅了? で兵の士気MAX
「市、長政さまのお役に立ちたいの…でも、これしか出来ることはないし…」で
無印んときの兵士の「姫様のお願いならなんだって聞いちゃうぜぇ〜」がエロス

もちろん旦那は何も知らずに今日も明日も削除削除!
454名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 12:50:42 ID:KMPD3qsa
>>451
しゃもじスレ住人発見w
455名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 13:08:16 ID:vHF0hn/+
>>453
そのシチュは用意に想像できるし美味しいけど、>>449に書いたように凌辱となるとなぁ…
凌辱に限ると、俺は暗い展開しか思いつかないやorz
456名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 16:27:48 ID:QLy5EPcx
>>455
むしろ市の方が凌辱しそうで
457名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 19:54:35 ID:RQbC+XSw
>>456
相手が長政様だと信じて疑わない俺ガイル
市は外伝の鬱EDを見たせいで、暗い陵辱系が想像できなくなってしまったorz
458名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 20:51:01 ID:nraJ7LgO
まつは基本旦那だけのものだがネタ的には割り切ってるのがいいな。
独占なんて勿体無いし組み合わせしやすいタイプだと思う。
459名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 22:36:29 ID:EC2//Yh3
いつきは村の連中にリンカーンの前に、村の連中がバトルロワイヤルになりそうだ。
460名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 23:15:42 ID:AxzgvM9N
明るい陵辱ってどんなんだ…?
461名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 23:56:10 ID:PaMpxMbl
や、やめろ市ッ!
な、なんだその黒い影は!
正気に戻れ!
市、市ッ・・・・アッー!

明るい陵辱?
462名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 00:27:56 ID:iyHiKqJC
救いようがある陵辱っていうか、何というか。
後味が悪くない感じの陵辱?
自分で言っててわけわからなくなってきた…
陵辱は普通後味悪いもんな。
すまん、悩ませて orz
463名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 00:37:04 ID:vya3/W2Z
陵辱されて
「長政さま…市の事、嫌いになったでしょ…?
 もう市の事捨てていいよ…」
「無駄口を叩くな市!」
的展開? >明るい陵辱




464名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 01:50:52 ID:BVvPUAaD
北条のおじいちゃん的明るい陵辱を考えてみた。お相手は市。

「ほれほれ、ヒイヒイ鳴けい!北条の栄肛門の前にひれ伏すのぢゃ!…あだだだっ腰がっ、腰がぁぁぁ」
「…痛いの?苦しいの?」
「な、なんのこれしき、北条家代々の技を見るがいい!突撃ぃぃ!」
「あ…精液が、こぼれおちていく…また一滴」
「ごごごごごしぇんぞさまぁ〜!(ドクッドクッ)」


抜けねえw
465名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 07:56:48 ID:tYmksEoG
>>460
陵辱そのものが暗いのは確かだな
でも市の場合は特に暗くできそうだから
長政が死んで、暴走した織田軍兵士に慰み者にされて、そいつらは信長に粛清されて助かったかと思いきや、
今度は信長の命令で敵軍を性的な意味で骨抜きにするためにこき使われる…
こんな展開がすぐに想像できてしまう

明るい陵辱は…あってもギャグだろうw
でも、>>462の言うように、救いがあったりすれば暗くはならない
466名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 08:22:51 ID:tYmksEoG
ザビー的陵辱

「オー、アナタ愛知らなーい、悲しいネー
 でもダイジョブ! ザビーがこれでで愛教えてアゲルネー」
「なんでそんなことするの…市が悪いの…?」
「ザビー教教訓その2・愛はスベテ奪う!」
「お願い…犯さないで…ひどいことはやめて…」
「グッフッフ、まだまだデスヨ!」
「熱くなってきた…中に出したい…?」
「アナタにも愛をアゲマース(ドクドクッ」
「あっ… また一つ、精が零れ落ちていく…」
(数時間後)
「うふふふふふ…ははははははッ!」
「コ…コレデ……最後の一発…ヤラセはセンゾ……(ドクドクッ」

「オーウ、あれがウワサの…サンズ・リバーネ……(ガクッ」

ダメだ、書いてるうちに勝手に市が搾り取る話にw
467名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 10:44:47 ID:2u0/0xPO
何気に武蔵好きなんだが、なかなか女性陣と絡ませ辛いな
気分がエロ方面に行かないというかw
468名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 11:12:51 ID:bjkuQiYX
>>466
な、何か明るいな…。救いがあるかどうかはともかくとして。

>>467
武蔵なら濃姫様辺りを無理矢理に、のつもりが子供みたいに窘められ甘やかされつつ脱童貞…とか?
469名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 13:37:11 ID:tYmksEoG
>>467
「なんかムラムラしてきたなー。よし!おれさま、おんなとヤる!」
やっぱダメだなw武蔵のエロは想像しにくいww
470名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 18:11:12 ID:w8jZG1Qc
武蔵のエロってほんとに想像しにくいなww

救いのある陵辱っていうと>>393みたいな展開か?

裏BASARA外伝 長政ED
織田兵に陵辱されまくった市は…

市「うふふふ…あははははっ!
  もう限界なの?もっと出さないの?
  市はまだ大丈夫…」
ガシャン!
長政「い、市…。」
市「!な…がまさ…様…?」
長政「どういうことだ市!周りの、男たちは…!」
市「…長政様…市は…市は…陵辱されたの…。」
長政「!?」
市「最初は嫌だったの…でもね、だんだん気持ち良くなってきて…。
  いつのまにか自分から求めてたの…。…それで…こうなったの…。」
長政「…。」
市「長政様は…こんな市…嫌いだよね…。嫌いになって、いいよ…。
  嫌いに…なって…ね?」
がばっ
市「え…。」
長政「しっかり掴まっていろ。」
市「駄目だよ…長政様。市…汚いよ。
  …汚れ…ちゃったんだよ…?」
長政「無駄口を叩くな!市は私の妻だ!!
   それに変わりはない!!」
市「!」
長政「…それでも、汚いというのなら
   私が…汚れを削除してやる…。」
市「長政様…。」

ここで力尽きました。
わかりにくいけど、市は長政様にお姫様抱っこされてます。
本物の外伝はこんなEDではありません、あしからず。
もしかしなくても陵辱っぽくないかも。
>>466様のように市が搾り取る人間になってしまう… orz
無駄に長くてスマン。
471名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 20:29:16 ID:tYmksEoG
>>470
救いがあっていいジャマイカ
でもやっぱ市って暴走しそうねw


武蔵
「おれさま止まんねー」←女を犯しまくる武蔵
「えーと…今ので五と六の…次でえーと…」←5回6回と普通にヤれる絶倫武蔵
「今ので何人? 数えるのめんどくせー」←数えるの面倒なくらいたくさんの女を犯す超絶倫武蔵w

既存の台詞でエロ妄想をするのが精一杯です
472名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 22:07:37 ID:9b2mGViA
>>470
萌えたw
市はどんなに陵辱されても最後に長政様という救いがあるからバッドエンドにはならなそう
473名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 22:09:53 ID:UycwVIZE
>>472
長政様が来るまで物凄い鬱だがな・・・
474名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 00:21:40 ID:akW62hCA
ものすごい欝があるからこそ最後の萌えカタルシスが倍増するんだぜ。
そこをいくと市は長政様が生きてさえいればハッピーエンド率高くていいね。
市に限らず夫婦は全部そうだと思うけど。
475名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 09:30:43 ID:pOM4p/Ej
救いのない鬱話も好きだ
陵辱の果てに長政様の幻影に救いを求め、自らを犯す男どもを長政様に見立てて乱れ続けるとか
…あ、書いててへこんできた
だがそれがいい…

しかし、やはり市は陵辱が似合うのかなw
476名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 10:48:42 ID:SzkuZGBF
陵辱されてもよし
陵辱してもよし
ハッピーエンドでもバットエンドでもよし
何でもできる、それが市クオリt(無・言・即・殺)
477名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 21:05:05 ID:p0mFIu7j
顕如様金ばらまく→仲間謀反→犯されるシチュ
478名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:13:05 ID:F9hO/TSe
ごますり棒
「拙者を踏みにじってくだされぇぇぇぇぇ」
「拙者をしばいてくだされぇぇぇぇぇぇ」
「それがしを冷たい目で見てくだされぇぇぇぇ」
「オレの命を吸ってくだされぇぇぇぇぇぇ」
「オレを根の国に引きずり込んでくだされぇぇぇぇぇぇ」
「拙者の頬を大判ではたいてくだされぇぇぇぇぇぇ」
「拙者を第六天へ連れてってくだされぇぇぇぇぇぇぇ」
「私を駒にしてくだされぇぇぇぇぇぇぇ」
「それがしを掴んで投げ捨ててくだされぇぇぇぇぇぇぇ」
「それがしを畑のカカシにしてくだされぇぇぇぇぇぇぇ」
「オレを木槌で叩いて土に埋めてくだされぇぇぇぇぇぇ」

・・・などなど、亡者の如く群がり来る兵卒と武将たちに押されて逆強姦。
479名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:43:22 ID:Q2c5JqiW
おなごキャラにごますり棒を突っ込むのかと思った
480名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 09:45:34 ID:W0TNd3fr
みんな市を好いてくれたばかりに…
481名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 02:48:30 ID:QkxSCkFY
みんな市を犯してくれればいいのに…
482名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 04:19:12 ID:vm7c8TZM
凌辱された時の反応

まつ様→「犬千代様の方が凄うございます」と逆レイプ
市→「これも市のせい」と半分マグロ状態だが途中でプッツンして逆レイプ
かすが→「忍たるもの・・・」とかいいながら結局クリムゾン
濃姫様→ただひたすら耐える
いつき→普通に可哀想なほどレイープされる
483名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 22:02:02 ID:Jt1oMXeS
 
484名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 22:08:19 ID:Jt1oMXeS
クリムゾンワロスw
生かすが様の生乳を拝見してもよろしいでしょうか?
485名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 23:34:43 ID:0YFHYgk/
直江兼続×鬼小島弥太郎
486名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 13:15:53 ID:Jph8TWaF
無敵「セックスでも俺は無敵!」

かすが「お前は私をイカせられない…それだけだ」
お市「いつかはイクの…だから、あなたが先に…」
濃姫「せめて…苦しまずにおイき」
いつき「まいったって言うまでやめねえぞ!」
まつ「御精子、頂戴つかまつりましてござりまする」

無敵「うわぁぁぁぁぁ!無敵なのに先にイッたぁぁぁ!」
487名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 15:27:41 ID:PtVGgnsO
無敵逆レwww
488名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 01:22:06 ID:qWfaubxJ
ドラマCD聴いてたらものすごく伊達と市に萌えた。
ヤンデレ一直線の市とそんな市に苛立ちつつもほっとけない伊達とかそんな
感じでエロイ人書いてくだされぇぇえええぶるわぁぁぁぶるまぁぁあ

でも結局長政と市が一番萌える。
489名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 06:36:22 ID:lLbBcuye
公式カプ(夫婦)しかいないようなゲームだから夫婦以外での和姦って難しいよね
490名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 18:22:12 ID:VugJhpYE
そうなんだよなあ…。しかも夫婦仲はけっこういいし。考えられるとしたら
・陵辱
・不倫
・まったく別のパラレルワールド(学園バサラみたいな)
こういうのしかないのかなあ。
491名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 20:48:27 ID:NnH7v5Vh
・結婚前の恋愛
492名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 01:43:45 ID:dCe/JWw4
婚前交渉とは、破廉恥である!
493名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 02:21:12 ID:p3z3pn4N
結婚する前って女性陣(とその夫)はともかく男たちはたぶんほとんど少年時代?
ショタ×ちょっとお姉さんってことですかハアハア
494名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 10:11:49 ID:fGq64VCN
婚前…
明智に食べられちゃう濃姫様か
あ、もちろん性的な意味で
495名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 14:15:23 ID:zetyc48E
>>494
想像して激しく萌えた
496名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 18:11:50 ID:DtHghdvb
美濃の姫様時代の帰蝶と光秀が読んでみたいな。
光秀の濃姫へのセリフがすごく好きだ。
497名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:37:33 ID:qYQlgLgm
セリフ意味深だよなー。製作サイドは光秀→濃姫にしてるのか?と思った
498名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 18:26:52 ID:x4mu4IgE
帰蝶が嫁いでからおかしくなった光秀を妄想
499名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 19:17:08 ID:/SmiHDL+
光秀→濃は司馬小説でよく見る
500名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 22:28:44 ID:nBvrbCJ8
光秀→市も見てみたい
501名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 22:45:17 ID:v+ynUSCi
ここであえて蘭→濃の真面目なの希望とか言ってみる
502名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 00:42:42 ID:taLzosrH
蘭丸→濃姫ってこんな感じ?


「蘭丸くん、だめよ、だめ」
「どうしてですか?」

 切れ切れに言う濃姫様の唇がぱくぱくと開閉する。
 闇夜でも浮かび上がる赤い唇は誘っているみたいだった。
 指を動かすと同時に水音がこぼれ、濃姫様があえぐ。熱っぽい瞳に自分だけが映って
いるのはすごくいい気分だ。
 ぬるりと滑るそこから指を引き抜く。一瞬濃姫様がほっと息を吐き出した。でも、
蘭丸は知ってるんだ。
 ――その目が物足りなさそうに揺れたのを。
「あうぅっ!」
 さっきまでさんざん指を抜き差ししてた場所よりほんの少し上、小さな突起がある。
ぐっしょりと濡れた、いやらしい花の芽だ。指先で弾くと濃姫様の体全体がびくびく
震えておもしろい。
 何度も弾いた。何度もこすって、優しくつねった。
「やめっ! やめてぇ! ああっぁっああーっ!」
 やめて、という声じゃなかった。手が何かを探しているかのように宙を舞う。白い
指先が妙に艶めいて見えて、思わず掴んだ。
 口に含んで舐めまわす。濃姫様が泣きそうな目でこっちを見ている。
「はあっ、はっ……も、う……だめぇ……」
 戦場で見せる強気な表情も、信長様に見せる敬愛のこもったまなざしも、今はない。
 瞳は心細そうに潤んでいた。頬は上気して、明かりがなくてもその赤さが分かる。
唇から絶えず吐き出される荒い息と甘ったるい声が、背中をゾクゾクさせる。
 熱くほてる頬に手を当てると、濃姫様が小さく震えた。
「濃姫様、気持ちいい?」
「ら、蘭丸く……」
「濃姫様」
 太ももの間に足を滑り込ませる。ぼうっとした表情がみるみる強張って、唇が戦慄く。
「蘭丸くん、お願い……それだけは」
「濃姫様、蘭丸は」
 さっきから痛いほどに勃起していた。指で弄り回したそこはぬるぬるのぐちゃぐちゃ。
滑ってうまく入らない。ぐ、と押し当てると、濃姫様が声にならない悲鳴を上げる。
 その顔も、きれいだ。
「濃姫様が大好きなんです」

------------

濃姫は蘭丸に迫られたら拒みきれないイメージがある。
503名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 07:39:46 ID:9YAEBNcO
蘭濃(・∀・)イイ!
もっと読みたいのでわっふるわっふる。
504名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 07:46:59 ID:KhSRjmIo
GJ!!!
505名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 22:32:56 ID:VDFSlsmd
蘭濃GJ!!(*´д`)


ところで、小十郎×けんしんさま(♀)が読みたいと思っている俺は異端?


506名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 07:28:27 ID:sfKBd/jA
GJ!!続きが気になる!!!

蘭丸君と濃姫様も読みたいが、元親×家康(♀)も読みたくなってきた。
507502:2008/02/02(土) 09:03:15 ID:OftSVjow
ここで濃姫様×家康とか言ってみる
竹千代くんとか呼んで親しげだし…筆おろしも手伝ってあげればいい
508名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 09:04:47 ID:OftSVjow
あ、ごめん。上の名前欄は502さん乙を本文に入れようとして間違えた
509名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 02:00:43 ID:UgENh4uO
伊達主従がいつきをおいしく食べる話がいいと思うんだ
510名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 12:25:58 ID:0bZ92jL9
食べられちまったべ
511名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 14:43:18 ID:B2usS3rt
まつ(♂)×利家(♀)とか考える
ベタにごっつんこ☆で性別が変わるとか

ごめん…なんかテレビがぶっ壊れてゲームができないせいで頭がいかれてしまったみたいだ。
ちょっと五郎丸を素手で捕獲してくるノシ
512名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 17:10:40 ID:8zVfjbyQ
>>511
特殊設定とかだと避難所のほうがいいかもしれないな。
話の合う住人もそちらのほうが多かろう。
513名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 20:27:07 ID:2PGDWUIN
  .: + ...:.    ..:...:.. :. +
  . ..: .. .   + .. : .. .
  ..  +   ..:.  ..  ..
 +     :.     .  +..
  .    : ..    +  .. .
  .. :..      __  ..
  .    +   |: |
          |: |
      .(二二X二二O
          |: |    ..:+ ..   >>511
     ∧∧ |: |            無茶しやがって…
     /⌒ヽ),_|; |,_,,
_,_,,_,〜(,,  );;;;:;:;;;;:::ヽ,、
"   "" """""""",, ""/;
 "" ,,,  """  ""/:;;
 ""   ,,""""" /;;;::;;
514名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 04:18:10 ID:VavUcAXr
>509を見てからゲームやってたら、小十郎×いつき妄想が止まりません…!
1&2では伊達いつ&佐かす妄想だったのに!


上手く纏まったら投下…いや、需要ないかorz
エロくはできないだろうしな
515名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 06:49:39 ID:k0y9JHTV
野暮な誘い受けは無用!萌えのままに書き進めるのじゃユキムルァ

伊達いつ&佐かす妄想もどんどんしてくれ
わっふるわっふる
516514:2008/02/06(水) 23:35:57 ID:Z0mpq8UV
>515
はっ!このユキムルァ慢心しておりました!
この熱く滾る萌えを、テキストエディタにぶつけて参りまするぅ〜!!!
517名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 17:44:11 ID:toKZdmYM
ゴボウの右目といつきを待ちつつ明智と濃姫の婚前交渉を妄想しながら保守でもするか。
518名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 21:56:40 ID:7HcUrxX9
それじゃまるで筆頭=ゴボウみたいじゃないかww

しかし明智の中で濃姫ってどういう位置づけなんだろうな。
考え出すとカオスすぎてワケワカランことになりそうだ
519名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 20:30:06 ID:bPrvRDlT
明智の中の濃姫……
最後の良心にして全ての狂気の引き金、な感じがする

濃姫が嫁いだことがきっかけで狂気が始まり、
濃姫に殺されることで狂気が収束すると
理想的な明智→濃姫になるんではないか
520名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:31:07 ID:S9wmZxSc
>>505
こじゅけん俺も読みたいぜ!

2無印の伊達ストーリーって川中島乱入戦の後
幸村と一騎討ちだから
小十郎は川中島にとどまって
けんしんさまと酒を酌み交わしてたりしないかな

かすがもいないし、何かの弾みでエロいことになっても無問題
521名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 01:00:04 ID:ovRXaOxR
皆様に松永殿口調でクイズ形式な投下をしても宜しいですか?
携帯からなんで、ちょっと読みにくいモノなんですが…。
522名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 03:09:03 ID:BsXqwbOC
>>521
内容の見当も付かない。
取りあえず投下してみては?
523名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 23:05:27 ID:NPYLFLsY
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
524名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 13:25:56 ID:UOOOUDyy
マルチはやめなさい。
525521:2008/02/14(木) 15:09:47 ID:uIYVDZT9
携帯なんで、小出しになってしまう事をお許し下さい。
526クイズ 性のあれこれ1:2008/02/14(木) 15:11:23 ID:uIYVDZT9
諸君、今日は女人が菓子を贈る日だと言う。
…渡したかね?菓子を。
さて…此所に居る、という事は諸君は成人、という事になる。
少し、試させて貰おうかな。

なに、簡単な質問だ。これから私が読み上げる艶事。それに対して卿達の答えを知りたい。ただ、それだけだ。
527クイズ 性のあれこれ2(長政×市):2008/02/14(木) 15:13:54 ID:uIYVDZT9
「い、市…」
「長政さま…」
濡れそぼった声が、互いの鼻腔をくすぐるまでに近い。
縮こまる市の黒髪を震える指が掬えば、はた、と見上げる暗い室内の闇すら飲み込んでしまいそうな黒い瞳が長政を捕らえる。
その瞳は絶望の色をゆらゆらとくゆらせながら、これから行われるであろう秘め事に期待して、重さに堪えかね花ごと落ちる椿の様な輝きを含んでいた。

「……っ!」
「…っん、んふ、んンぅ…!」
おもむろにに合わさる唇。かち、かちと歯がぶつかる稚拙な口付け。
舌を絡ませる事など考えもつかない接吻を、互いの息が絶えそうになる位交わす。

やがて、長政の唇が市の唇を離れ、頬を、瞼を、首筋を蹂躙し始めたのを機に、市は背に添えられた長政の腕にその身を任せた。

「市…?」
「いいよ、長政さま。市を好きにして…。」
ずしり、と己の腕に投げ打たれた市の肢体と、彼女の唇から零れた言葉は長政の理性を淡雪の様に解きほぐし、「雄」を奮い立たせる。

「良いのだな?」
「………うん。市を目茶苦茶にして…。だって市…長政さまの『お嫁さん』だもの…」

その言葉が長政の理性の楔を解き放つ。
言葉など必要ない程に、長政の舌が、指が市の肢体を嘗めまさぐっていく。
528クイズ 性のあれこれ3(長政×市):2008/02/14(木) 15:14:59 ID:uIYVDZT9
乳房を吸われ、唾液の糸を引く乳首を挟まれ、扱かれ歓喜の声を上げればその唇を荒々しく塞がれ。

「な、がまさ、さま…女陰(ほと)も…。市、長政に女陰を…!」
「何っ!女陰!!女陰かっ!?」

市にねだられるままに長政が彼女の太股に手を掛け、ぐい、と押しやれば、市の秘裂がくちゃりと音を立てて痙攣する。

「なんという事だ…!」

市の膣口から溢れた蜜は菊門まで溢れ、尻肉を伝い背を這い滴り落ちていた。

「くっ…、これも織田の、魔王の血か…!」
「…違う。市、兄様とは違う…!市は…長政さまが見てくれるから、こんなに、じゅん、ってなったのに…!」
「…!」

思わず漏れた言葉に、「織田」という言葉に市は酷く反応し、唇を噛み締め涙を浮かべる。
嗚呼、しまった。

市に「織田」は禁句だった。
市の涙に呼応する様に、彼女の膣からはさぁっと蜜が失せる。
身体を丸め嗚咽を漏らし、「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣き咽ぶ市。

「……泣くな」

『姫様に良い所を見せる好機ですぞ!』
『姫様が寂しがっておりますぞ!』
いつも戦場で聞く理の兵達の声がびしり、と親指を立て長政の脳裏を過ぎる。
529クイズ 性のあれこれ4(長政×市):2008/02/14(木) 15:17:35 ID:uIYVDZT9
これではいかぬ、逃げてはならぬと咽ぶ市に、否、己と己の蔭茎を奮い立たせる。

長政は、折れた。

「めそめそと泣くな」
「……長政さま?」
「わ、私達は…夫婦、なのだ」
「め、お、と…?」
「繋がる事こそ、正義!!」
「あぅぅっ!!」

ずぶり、と音がする位に勢い良く長政は市の膣に己の蔭茎を付き立てる。
ぐちゃりぐちゃりと柔肉を引き裂く蔭茎のなまめかしい感触は、果たして市の蜜の為なのか破瓜の血潮なのか。

「う、くふう、ぅあぁ、あうくぅぅ、うあ、ん、ながまささまぁ、ながまささまぁ…ん!」
「市ぃっ!市ぃぃぃぃっ!」

蔭茎が襞に包まれ、激しく精を吐き出しそうになる感覚。
市の女陰は長政の精を絞り出さんとなまめかしく蠢く。
重なり合う二人の肉体。
粘着質な音を立て、穿つ蔭茎とそれを受ける膣。繋がる互いの陰毛が擦れ合う位にまで…。
「くっ…!うおぉぉぉぉ!?」
「?」

唐突に長政の蔭茎が、市の膣の襞に絡まり身動きが取れなくなる。
ぎちぎちと締め上げる膣の感覚とは異なり、市は特に変化も無く何事かと長政を見上げるばかり。
引き抜こうと身体を動かしてみても、蔭茎はピクリとも動かず。

―二人は繋がったまま一夜を過ごしたと言う―

ついでに繋がったまま医者に運ばれた。
530クイズ 性のあれこれ5:2008/02/14(木) 15:18:27 ID:uIYVDZT9
……不憫不憫。
まさか性交の最中にこの様の事が起こってしまうとは。

…さて、ここに居る諸君。この憐れに合体したまま医者に運ばれる愛欲に溢れた者が年間何組いるか解るかね?

簡単だと思うが…。



Q1,毎年膣痙攣で運ばれるカップルは何組かお答え下さい。

失礼しました。
531名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 16:55:38 ID:ht5Y5twE
GJ!
答えはわからないけど現実にあるのか?
都市伝説だと思ってたよ
532名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 17:51:45 ID:829a/vI/
GJでござる!
半蔵の門にもそういうシーンあったな。
ムラムラして挿れちゃったのはいいが抜けなくなった忍者半蔵くん。

20組ぐらいかな?
533名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 00:16:32 ID:eY/S2P2A
GJ! 出題から地の文、セリフにいたるまで
松永の中の人の一人芝居で脳内再生したら死にそうになったw

…で、回答だけどこれって引っ掛け問題だよね?
カップルだからひと組じゃないかな
534名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 05:38:39 ID:qfSJhz9i
GJ!
>>553 そういう事か

余談だが、元看護士の知人が、急須が刺さって抜けなくなった患者を看た事があると言っていた
膣痙攣で抜けなくなるって言うのも、ありえなくはないんじゃないかと思った
535名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 11:54:13 ID:Zq9ngRzn
>>530GJ!長政が少し変な人でワロタw
本当にそんな統計あんのか。謎々か何かじゃないかと言う疑念が晴れない。何せ松永だし。
Q1ということは第二問を期待してもよろしいですね?
536名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:11:44 ID:Dd2WHn0h
>>530 GJ!
例が浅井夫婦な所がまた素晴らしい
うっかり膣痙攣について調べてしまいましたぞ…orz
537名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 19:42:43 ID:SSGE72bj
して、正解は?
@越後製菓
A娘の真麻
538名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 12:25:58 ID:JsQ8qM8Z
娘の真麻!!!!!!1!!11!!
539性のあれこれ 解答編:2008/02/19(火) 22:03:54 ID:fDwkeyuK
先日幼児に雪玉をぶつけられ、しかも中に石が入っていた。苛烈苛烈。生え際の怪我は出血が激しい。君達も気をつけ給え。

正解を発表しよう。

零組、だ。

フフフ、根も葉もない都市伝説だよ。一応、由来があるのだがね。
第二次世界大戦下の英国で独逸の爆撃にあった一組の夫婦が行為中の格好のまま死んでしまった。
それを見た者が「この夫婦は膣が締まり抜けなくなって逃げ遅れた」と噂したのが始まりで、医学的には全く根拠の無い虚偽の話。

……いやはや、これが真実かどうかも怪しい限りだがね。
私は解の成否は問わない。このスレが賑わえば、楽しみ賃は結構だ。





(問二はまたの機会に。記憶とネタがちょっぴり飛んでしまいました)
540名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:12:26 ID:6xSmQZRm
なぁんだ、都市伝説なのか。エロマンガのネタにはなりそうだけど。
松永先生ー、第二問楽しみにしてますよー。
541名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:25:22 ID:8aBKd9B4
松永先生エロス!
542名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 02:22:33 ID:5YSoA16R
>>539
松永先生!!お疲れ様です!!
石入り雪玉とは苛烈苛烈…。生え際は大丈夫ですか?www
第二問も正座してお待ちしております
543名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 00:49:58 ID:MZ2GTKDw
一揆集たちの目の前で奥州さんとこの筆頭くんに犯されながらだんだん感じてきちゃって
アンアン言い始めて最終的には「一揆を鎮めるため」とか何とか適当なこと言われて
連れ去られて奥州でドロドロに愛されるいつき

…を想像したのでエロイ人〜!出前一丁〜!
544名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 01:10:39 ID:WGqgDf7H
いつきエロは見たいけど、二次成長してないから
体にかかる負担も大きいんじゃないかと思うとちょっと気の毒になる。
秀吉×いつき なんて物理的に不可能だぁぁぁ。
どげんしたらよかね。
545名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 07:06:28 ID:Z2WOqxX1
負担がかかりそうなら徹底的に慣らして濡らしてGo!
という流れが前にあったな。
こっちにも筆頭×いつき一丁追加ー!

デカ猿はそれ以前の問題っぽいからスマタとかでどうだろうヒデヨシ。
546名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 10:41:49 ID:yRc1vANq
体がでかいからってナニもでかいとは限らない

うわやめてひd
547名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 16:45:34 ID:UNozpEdW
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事が出現!
ttp://godblessall.net/2ch/01_info.html
548名無し@ピンキー:2008/02/26(火) 16:46:56 ID:CABf1bvn
>>546
おまぃゎ腐女子認定(・∀・)モナー
549名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 19:04:35 ID:UgXDBw3x
>>548
いや、スマタも出来ないヤシの僻みだろwww
550名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 23:02:04 ID:0FdI40on
大きさ自在でいいよ。
551名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 00:11:49 ID:rksrVcXU
それだ
552名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 19:29:16 ID:6g+9mRVP
女性の身体を洗い、マッサージをする仕事になります。
女性は必ずしも可愛い娘ばかりとは限りませんが。。orz

射精の瞬間を見たいという要望も多数あります。
エロ行為をして報酬を得れるなんて楽なお仕事と思います。
(本番はNGとしておりますので、ご判断下さい)

完全自由登録なので、専業にしても、副業にしても貴方のされたい様で結構です。
詳細はメールにて。
[email protected]
553名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 22:57:04 ID:jUBFIIK+
如意棒かw
554名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 23:53:27 ID:nPNrJjoB
伸びろ如意棒
555名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 12:12:56 ID:479VfdgY
鎮まれ如意棒
556名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 01:03:21 ID:LOvjg5gt
曲がれ如意棒
557名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 01:24:26 ID:mLddLjH6
折れろ如意棒
558名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 16:41:18 ID:PjySHP43
入れ如意棒
559名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 23:02:46 ID:+Z3iCQe+
尖れ如意棒
560名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 01:53:01 ID:b0dReaEq
貫け如意棒
561名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 12:11:56 ID:zn6NZ5yh
あげ
562相模/筆頭×いつき:2008/03/03(月) 04:21:14 ID:5VTr8XS+
保守がわりに投下。
まだやっていませんが。

=========

「こんな綺麗なもん、本当に着ても良いだか?」
政宗から渡された小袖を広げて自分の体に当ててみたいつきは、そっと彼の顔を見上げた。
上質な絹を薄紅に染め上げた生地で作られており、愛らしいいつきに丁度合う。
「ああ、構わない」
そのつもりで用意したんだ、という彼の言葉を信じ、いつきは頬を染めて俯いた。
「…だども……」
「Ah、どうした、いつき?」
訝しげに軽く眉を顰める政宗の視線から逃れるように背を向けると、
ぎゅっと小袖を抱きしめ、唇を噛む。
「遠慮することはないんだぜ?」
そっと細い肩に手を置いて、いつきの白い耳朶に触れるように唇を寄せると、
政宗は出来るだけ優しい声で囁いた。
それだけで彼女は更に顔を赤くした。
「…あの…」
「政宗、そう呼べって言ったろ?」
いつまでも『青いお侍』なんてあだ名で呼ばれるのは嫌なんだ、と言う。
彼女の反応に気を良くしたのか、添えていただけの手を回し、政宗は後ろからいつきを抱きすくめる。
「…言う事を聞かない悪い子にはお仕置きが必要だな」
「ちが・・・っ」
にぃ、と悪戯っぽく笑う政宗の声に、慌てて振り返ろうとしたいつきだが、腕力で敵う筈がない。
隙につけ込まれて、そのまま唇を奪われる。
ちう、と柔らかな感触を楽しみながら触れていた舌が、薄く開いた唇から入り込む。
粘膜を探るような舌の動きに、いつきの思考は止まり、自分が何をされているのかも分からない。
前に接吻をしてくれた時にはもっと慈しむような感じであったのに。
そう思いながらも、いつきの白い喉は艶めいた喘ぎを零す。
「………!」
まだ男を知らぬ身であるが、体は女であるという事を主張しているようだ。
未知の感覚に体の奥が疼きだす。
「良い声しているじゃねえか」
もっと聞かせてくれよ、と言う政宗の声が遠く聞こえる。
腰を抱く彼の腕に支えられるように、いつきはがくりと膝を落とす。
ふわりと横抱きにされ、額へと政宗に口付けられるのをぼんやりと見ていた。

奥の部屋へといつきを連れていくと、政宗はいつの間にか脇に控えていた片倉に
しばらく誰も近付けるな、と命じると、ぴったりと襖を閉じた。
短く溜め息をつくと、片倉はその場を下がって部下達に政宗の命令を告げた。
563名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 07:43:22 ID:iA/Yz85I
筆頭×いつき待ってたー!!
わっふるわっふると呟きながら仕事してくる。
わっふるわっふる超わっふる。
564名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 18:08:42 ID:WrAwDK9M
筆頭ー!いつきー!
待ち望んでた二人だけにとても嬉しい。わっふるいっぱい焼いときますね。
囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲
565名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:39:52 ID:4HEpdfLI
>564
わっふる一つ、いただきます 囲

わっふるつーか、ズラリと並んだ布団に見える…
566名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:59:05 ID:GueJRrfK
本願寺が入ってるのが当たりだぜ
567名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:40:56 ID:raHiGhJu
>562
おおおおおおおワッフルワッフル!!!!囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲
続きも正座してお待ちしておりまするー!!!!!!!
568名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 15:47:25 ID:rzzJlOGs
某も戴きます!
つ囲
569名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 10:39:03 ID:dBqN7Yb+
ぶったぎって申し訳ないが、過去ログ読んで元親×まつに萌えてしまったので投下させてくだされ。
まつ好きなんだけど、利家以外とのCPだと需要が無いのかな・・・
570名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 10:39:52 ID:gkK3H59u
【中国】スター三人、無修正写真流出「セックス?スキャンダル」

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[?思慧]-37P-
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_2.shtml
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_1.shtml
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63187.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[梁雨恩]-40P-
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63186_2.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[??思]-10P-
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63185.shtml
571名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 10:54:18 ID:4WxPtawx
>>569
そんなことない。
元親×まつ楽しみに待ってる。
572木賊/元親×まつ:2008/03/06(木) 13:20:09 ID:dBqN7Yb+
とんとんと小気味良く響く包丁の音がする。
日の暮れかけた台所に一人立つまつの前には、刻まれた山盛りの野菜が鎮座して、今尚その嵩を増やし続けている。
時折開けられる幾つもの鍋の蓋から漏れ出る胃袋をくすぐる匂いに、背後の座敷でごろりと横になっていた元親は、目を閉じたまま満足げに鼻を鳴らした。
「いつもながら、匂いだけで腹が鳴いてらぁ」
「もうしばしで出来ますゆえ」
まつがくすくすと笑いながら背中越しに元親を振り返って言った。
声にも表情にも、好意的なあたたかさがある。

夫を伴って長宗我部領に釣りをしに(密漁ともいう)来た際の口約束を、まつは律儀に守り続けていた。
今では多ければ週に一度、決して近くは無い自領から、こうして海の男達に自慢の手料理を振る舞いにやってくる。
美味くて温かい料理に綺麗な女、只でさえ女っ気の少ない海賊達に諸手を上げて歓迎され、あっという間にまつは元親の部下達と馴染んでいた。
態度や口調こそ荒っぽいが、海賊達は裏表の無い真っ直ぐな人間ばかりで、自国の人間と接している時のような気安い快さがある。
きっと、上に立つ人間に似たのだろう。
時に大きな童のような、この男。

小さく歌を口ずさみながら鍋をかき混ぜるまつの背中が随分と楽しげに見えるのが不思議で、元親は立ち上がってその背に近付いた。
「何がそんなに楽しいんだい?」
「元親殿、今日ののっぺい汁は今までで一番の出来でござりまするよ」
573木賊/元親×まつ:2008/03/06(木) 13:45:34 ID:dBqN7Yb+
重なる行き来の内に、長宗我部殿からいつの間にか変わった己の呼び名がこそばゆい。
逆に、回を重ねる事にまつの名前を呼ぶのに僅かに身構えるようになった自分の柄にも無い青臭さが、元親にはおかしかった。

「いつもそう言ってるじゃねえか」
「作る度に、その前を上回る会心の出来なのでござります」
「そうかい」
「そうです!」
「そうかい」

たったそれだけの事に誇らしげに笑む顔が人の妻とは思えぬ程無邪気で幼く、元親は思わず釣られて歯を見せた。

「元親殿は時折童のようですね」

それを見てより一層笑みを強くしたまつが、先ほどから頭に思い浮かんでいた言葉をつと口にする。

「笑った本当の理由はそっちかい」
「決して馬鹿にしている訳ではござりませぬ。そういう所が可愛らしく見えてならないのです」
「おいおい、泣く子も黙る鬼ヶ島の頭領に、言うに事欠いて可愛いはねェだろ。第一、俺のが年も上じゃねェか」
「殿方は幾つになってもやや子のようですよ。犬千代様に良く似ておられまする」

滲み出る愛おしさが自然過ぎて、ともすれば聞き流してしまいそうになる夫への愛。
いつもならば犬も食わないと笑い飛ばしているなんの事はない言葉が、存外な不快さで元親の腹の中に沈んだ。
似ている、その単語が何故だか妙に気に食わなかった。

「利家と俺、かァ?似てンのは腹が剥き出しな所ぐらいだろうが」
「うふふ、まつの好きな所が、良く似ておられまするよ」

又だ。
こそばゆさと共にぴりりと刺さる一抹の不快感。
だが元親はそれをおくびにも出さずに軽く笑って視線を鍋に移動した。
まつは目ざとくそれを確認すると、小皿に熱々の汁を取り分けて息を吹きかけ冷まし始める。

「元親殿、お味見を」

にっこり笑って差し出された皿に、元親はそのまま顔を近付けた。
啜った味噌汁は舌がぴりつく程にはまだ熱く、懐かしい味がする。

「如何でござりまするか」
「あぁ、美味ェ。あいつらも喜ぶな」
「嬉しゅうござります」

子供みてえなのはアンタの方だろうが。
元親はまつの顔を見下ろす。
胃袋も腹のもっと奥の所もあたたまるような、心からの笑顔があった。
常日頃接する武家の女達のような気位の高さも、人の妻である事による徒っぽさもまるでなく、向けられるのはいつだって明け透けなまでに真っ直ぐな感情。
春光のように染み入るのは、童の如き無邪気な好意だった。
574木賊/元親×まつ:2008/03/06(木) 17:35:47 ID:dBqN7Yb+
「なぁ」

鼻をうずめた髪の匂いは日向の新緑。
裸の腹とくっついた薄物の単越しの背中は半ば沈んだ太陽と同じ緩やかな温もり。
気の利いた言葉を考えるより余程早かった。
元親は再び台所に向かったまつを背後から抱きしめた。


「元親殿?」

背中から不意に伸びた腕の巻きついたこの状況を理解できずに、まつは不思議そうな声を上げた。

「どこか、お体の具合でも?」
「アンタが欲しい」

まつの右の肩口に埋まった顔が、見えないまま僅かにくぐもった呟きを届ける。
驚いたのは一瞬で、すぐにまつは困ったような微笑みを浮かべた。

「・・・まつは、犬千代様の妻にござりまするよ」

手にしていた杓子を置き、まつは諭すように両肩の前に回された元親の手に触れた。

「知ってる」
「わたくしはあの方をお慕いしておりまする」
「分かってんだ、でも、アンタが欲しい」

元親はまるでだだをこねるように、高い鼻梁を左右に往復させた。
髪からは若葉の芳香と共に作りかけの夕餉の匂い。
そしてまつ自身からは汗と混じって微かに甘い香りがした。
575名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:52:11 ID:TVZh8Dgb
アニキキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!! わっふるわっふる♪
576名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 07:03:15 ID:ZuhQHSv9
みなさん、焦らすのが実にお上手だ…ああ、イイ…
わっふるわっふる……ククク

いつきもまつも待ってる。全裸で。
577木賊/元親×まつ:2008/03/11(火) 15:50:54 ID:0XsSl/6M
「・・・土佐の灘を知ってるか?」

腕の力を緩めぬまま、おもむろに元親が問うた。
吐息が頬を掠めるくすぐったさと、状況にそぐわないその唐突な問いにまつは少し困惑した様子で元親を目だけで見やった。
まつの挙動に気がついたかのようにゆるゆるとしろがねのこうべが持ち上がり、元親は木製の格子の嵌った窓の向こう、些か荒れた様子の海原に視線を投げた。

「土佐の海はな、俺達人間の都合なんてお構い無しに、船も人も塵か芥みてぇに薙ぎ倒してく怖ぇ怖ぇバケモンだ。
だがな、時折気紛れに凪ぐ瞬間があって、そういう時ぁ、普段が嘘みてぇに穏やかで鏡みてぇに綺麗でな。僅かな波に揺られてる時ぁ観音様の腕の中にいるみてぇなんだぜ」

故郷の海を語る低い声音は酷く優しい。
利家と似ているようで違うのは、例えばこういう時の表情だ、とまつは思う。
手の掛かる大きな子供が瞬きする間に成長を遂げ、
それまでの子供染みた挙動などまるで感じさせないような深みのあるまなざしを以って情熱を傾ける何かを語る。
文字通り子供を慈しむような心持ちで海賊達の世話をしながら、その些末な一点だけが、まつの微かなしこりとなっていた。
578木賊/元親×まつ:2008/03/11(火) 15:51:58 ID:0XsSl/6M
エラー続きで投稿できない内に日ばかり過ぎてしまいました><
続き落とさせて頂きます。
579名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 16:12:23 ID:oTFYZkCv
おお!お待ちしておりましたぞ!
わっふるわっふる
580木賊/元親×まつ:2008/03/11(火) 16:47:34 ID:0XsSl/6M
悠長に夫との違いを思う余裕は瞬間で消えた。

「そういう時の海に、アンタは似てる」

その針の先程の危惧が今、形となって目の前にある。
己を委ねる母なる海を語るのと同じいとおしさを込めて、秀でた眉骨の下の片側だけの眼がまつの顔を至近で捉えている。
だがそこにはいとおしさだけではなく、哀願するような、それでいて、捕らえた鹿の首をへし折る飢えた山犬のように、肉を渇望する獣のような、そんな光があった。

「元親殿、お戯れもここまでならば笑い話で済みましょう。どうか、お手を」

隠せぬ焦りが、己の声を僅かに揺らめかせている。
自然な風を装って逸らした目も、きっと泳いでいたに違いない。
口先の諫言一つで男の腕が解かれる筈は無かろうと思いながらも、無音で注がれる視線の熱さに耐え切れなかった。
581名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 16:58:28 ID:0XsSl/6M
謎エラーが連発するので又時間を置いてきます。重ね重ねすみません・・・
582名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 17:33:11 ID:NPEvdVUa
つ…続きが欲しい〜!
早くエラーが解けることを祈念しつつわっふる焼いて待つ
つ囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲
583名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 17:33:25 ID:ugTDrf5h
いつまでも待っておりまするゆえ
ゆっくり投下なさって下され。
つ囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲
584木賊/:2008/03/11(火) 18:00:31 ID:0XsSl/6M

曲がりなりにも心を許し安心していた相手のほんの一瞬前との激しい落差に、身体も頭も上手くついていかない。
己を目端の利く女だと思っていた愚かしさを、まつは身をもって感じていた。

「駄目だろ、オレみてぇな餓鬼相手にそんなに警戒なんてしちゃあ」

先程よりも少し掠れたように聞こえる元親の声が、笑いながら見透かすようにまつの耳元をさらう。
思わず身を硬くしたまつの肩から胸の柔らかい部分に、回された腕がじわじわと力を増して食い込んだ。
ざり、と元親の腕に巻かれた蒲葡の土佐木綿が、拍子にまつの襟元の合わせにひっかかり僅かにくつろげる。
少しだけ広がった襟元から、己の身体の匂いと焚き染めた甘い香が周りに広がる位に立ち上った時、身体に更に不自然な力が入る事をまつは止められなかった。
まな板に形ばかり置いていた両の手は、使いさしの杓子を落としながら宙を彷徨う。
元親の腕を剥がそうとして中途で止まったのは、じとりと汗ばみ始めた掌で触れる事が躊躇されたからだった。
何もかもが、得意の網に絡め取られていくような錯覚。
緊張で体温が上がったのか、それとも密着するもう一つの体温に当てられたのか、まつの脇の下から肋を通って汗の雫が流れていった。
585木賊/元親×まつ:2008/03/11(火) 19:24:31 ID:0XsSl/6M
腕の中に閉じ込めた女が、徐々に身を固くしていくのを、元親は抑えられない昏い高揚と共に感じていた。
波の行き戻りが永い時間をかけて貝殻の角をまろやかに磨くように、些細な意識から時間をかけて積もっていったそれひとつずつは小さな感情だったものは、今や幾重にも積み重なって、自分でも仕舞いこめない程の勢いで元親の腹の蓋を突き上げている。
それが又、同じく些細なきっかけで表に出てしまった。
まつの笑顔に引き寄せられるように触れてしまったのは、正しく勢いだった。

細い肩口に顔を埋めるようにして囁いたのは怖かったからだ。
人のものだと分かっている女。
人前で臆面も無く夫への愛を謳う女。
女を知らぬ青臭い小僧でも無いというのに、我慢出来ずに吐露した己の感情を否定される事が恐ろしかった。
まつが居るゆるりと過ぎる平和な時間が、いつしかかけがえの無い物になっていったせいもある。

だが、元親を男というより手のかかる子どもに近い認識で捉えていたと言ったまつが、抱きしめた腕の中で刹那怯えたような目を見せた時、早計を悔やむ心はあっという間に別の感情に取って代わった。
悪意を持った言い方をするならば、敢えて可能性から目を背け擬似的な家族ごっこを楽しんでいたまつを、強引に現実に引き戻したのが他ならぬ自分の温度である事が、思いの他痛快だった。
あの笑顔でずっと居て欲しい、大切にしたい。
そう思う気持ちと比例して、己の中に膨れ上がっていく悪戯心を通り過ぎた嗜虐心。
男なのだと、分からせてやりたくなった。
586名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 20:42:27 ID:35Kit6Oe
時間を置いてるんですね、わっふる食べて待ってるー
囲囲 旦

木賊って……とくさ? 植物の?
587名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 20:48:57 ID:k4OhQuAq
なんという焦らし上手な…
某わっふる作って待っているでござる!!
588名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 22:14:16 ID:poPREXWi
佐かす書いたんだけど今投下しても大丈夫かな?
589夜明け前(佐×かす)【注意書】:2008/03/14(金) 22:24:12 ID:poPREXWi
サクっと落としときます。
以下の事柄が含まれますので苦手な方はスルーして下さいね。


●佐助×かすがの過去の話●

●オリキャラ有り●

出て来るのは主にこの3人

【佐助】
・かすがより年上で20代前半に年齢設定してあります
・過去に兄弟を亡くした設定になっています

【かすが】
・佐助より年下で10代後半に設定してあります
・孤児で佐助とは幼馴染みではなく修行仲間に近い設定にしてあります

【千代女】
・実在の人物ですがバサラ本編には出て来ません(オリキャラ)
・かすがの師匠に設定してあります
590夜明け前(佐×かす)【1/20】:2008/03/14(金) 22:26:31 ID:poPREXWi
物心ついた時、娘はもうそこに居た。信玄の義姪にして甲賀流の流れを汲む「巫女頭領」、
望月千代女の屋敷である。
娘はどうやってここに来たのかまるで記憶に無い。親兄弟と過ごした記憶はもっと希薄で、「泣いても腹は膨れない」と
誰かにいつも叱られたのは覚えている。
そんな娘と同じようにここへ来た子ども――女児ばかりだった――は、皆身寄がなかった。
「お優しい望月様は身寄りの無い子を集めてらっしゃる」
世間ではそんな声も聞かれ、これも信心深い武田家の施しだと人々は有り難がった。
だがそこで実際行われている事を外の人間は知らない。
集められた女児達は、まず篩いに掛けられる。
美しいか否か。機転が利くか否か。強靱な精神力が有るか否か。
そして見込の有る者が次の段階へと進んだ。
脱落者は機密保持の為、容赦無く斬り捨てられた。
「養子の口があった」「働き口が見つかった」と呼び出され、これは祝いだと言って普段は絶対食べられない菓子を
目の前に出される。十にも満たない子どもは無邪気に菓子を頬張る。
食べ切らない内に眠気に襲われ、菓子を手にしたまま昏睡に陥る。そこを一突きして殺すのだ。
591夜明け前(佐×かす)【2/20】:2008/03/14(金) 22:30:05 ID:poPREXWi
選別された者にはより過酷な試練が待っていた。
舞、謡、楽器、薬学、陰陽道、占い、護身術、閨房術。
これら全ての知識を叩きこまれた少女達は、漸く一人前の歩き巫女となる。
甲斐を発った彼女達は西へ東へ当て所もなく彷徨い、昼は辻占いや舞で人々の目を集め、
夜は誰とも知れぬ男達に身を任せる。
そうして見聞きした情報は繋ぎを通じて逐一信玄の元へ届けられた。
有触れた歩き巫女の候補の一人として、娘もまた千代女の手解きを受けていた。


護身術の訓練をしていた時の事だった。全員が二間離れた場所から苦無を小さな的に当てるよう命ぜられた。
皆が手間取る中、スタンという音と共に的の真中に苦無が刺さった。あの娘だ。
二間が三間になろうが四間になろうが、その精度は落ちない。
――これは逸材だ
千代女は直感した。
娘の素質はずば抜けている。
このまま鍛練を積めば彼女は最高の歩き巫女、いや、望月家の養女にして敵対勢力へ嫁がせるなりしよう。
局や腰元でも良い。そうすれば美貌を武器に睦言に持ち込み、相手が達する瞬間その首を欠く事が出来る。
その日を境に、娘は千代女から徹底的に忍術を仕込まれた。
592夜明け前(佐×かす)【3/20】:2008/03/14(金) 22:35:03 ID:poPREXWi
次の任務に歩き巫女の候補を伴うよう千代女から言われた時、佐助は違和感を隠せなかった。
戦忍と歩き巫女は根本的に違う。戦忍は戦闘に重きを置き、歩き巫女は情報収集に重きを置く。
――あれはただの歩き巫女ではない
夜の帳の降りた薄暗い部屋の中、灯の周りに蛾が纏りついている。
脇息に凭れた千代女の顔に珍しく興奮の色が浮かんでいた。
――血に憶さないかどうか見てやっておくれ
千代女がその者に一体何を期待しているのか――それは佐助の範疇ではない。
甲賀の血脈である甲斐信濃二国巫女頭領の千代女に命ぜられれば、
一介の忍である自分に拒否権は無い。「御意」と謹んで承った。
しかし歩き巫女の候補と言っても、千代女の屋敷には女の数が多い。
一体誰の事を……と思っていた所、奥の襖が静かに開いた。一人の娘が座している。歳は十代半ば過ぎくらいか。
その顔を見て、佐助は「ああ」と思った。
前に見たのは五年程前だったか。佐助の師が千代女の屋敷に用があって一緒に行った時だ。
あの時、娘は屋敷の庭で自分より年下の子ども達の面倒を見ていた。その白い手で毬をつき、皆で童歌を歌っていた。
593夜明け前(佐×かす)【4/20】:2008/03/14(金) 22:41:11 ID:poPREXWi
やがて毬つきは蹴毬に代わり、子ども達は歓声を上げながら走り回った。
特にやる事も無い佐助は、離れた場所から壁にもたれてその光景をぼんやり眺めていた。
突然佐助の足元に毬が転がって来た。拾おうと屈むと、細い足が目の前にあった。
佐助は無言で毬を拾うとズイとぶっきらぼうに娘に差し出した。十代半ばの思春期で、異性と話すのが妙に照れ臭い時期だった。
「かたじけのうございます」
毬を受け取った娘はにっこり微笑んだ。十を少し越えたくらいか、その花の様な屈託の無い笑みに佐助はドキっとした。
「あ、あぁ…」
ドギマギしながら佐助は娘から目を逸す。丁度その時、佐助は師に呼ばれた。
助かったとばかり逃げる様にそそくさとその場を立ち去ったのだ。
(――あの時の娘か)
良く勤めるように、と言うと千代女は二人を下がらせた。


既に千代女の屋敷を辞して一日。佐助はいつもより若干速度を落として娘と走っていた。
佐助はこの娘をどう扱ったものか正直はかりかねていた。
歩き巫女は戦闘になった場合逃走するのが常だ。刀を交えて斬り結びはしない。
おまけに千代女から直接承った手前、怪我でもされたらと思う。
594夜明け前(佐×かす)【5/20】:2008/03/14(金) 22:47:07 ID:poPREXWi
ここまでの行程を見る限り、娘―かすがと言った―の力量は並と言った所か。
問題は如何に感情的にならず冷静でいられるかだ。若いだけに難しいが、いざとなれば当て身でもして連れ戻せば良い。
今回は戦忍の戦を見せるだけだ。
「なぁ、覚えてるか分からないけどさ」
道程の八割を来た所で、緊張をほぐすべく佐助は軽い調子でかすがに話し掛けた。
「俺、前に一度かすがと会ったよな?」
「……え?」
だがかすがは覚えていなかったようで、眉根を寄せて考え込んでしまっている。五年も経てば当然だ。
愚問だったと気付いた佐助は慌てて取り繕った。
「あの、気にしないで」
「申し訳ありません猿飛様」
真面目な返答と慣れない「猿飛様」という呼び方に背筋がむずかゆくなる。
最も自分の方が四、五歳年上だから敬称で呼ばれるのは当然だが。
「佐助でいいよ」
「はい佐助様」
(生真面目だな)
僅かな言葉の端と仕草を読みながら佐助は考える。
「頭領から聞いているだろうが、今回お前は見るだけだ。俺の後ろを離れるなよ。危なくなったらさっさと退散しろ」
「はい佐助様」
かすがの表情が些かムッとなったのを佐助は見逃さなかった。
595夜明け前(佐×かす)【6/20】:2008/03/14(金) 22:53:37 ID:poPREXWi
(良く期待に応えようとする、勝ち気、生真面目、甘え下手、それに少々撥ねっ返りの気有り、と)
佐助はかすがの評価を心の中で淡々と付ける。
千代女の考えが読めて来た。かすがを使い、閨の中から天下を取るつもりだ。何千何万の兵を使う必要はない、
この娘ただ一人居れば事足りる。
(効率は良いな)
将来彼女の閨で一体何人の男が殺されるだろうか。
(俺まで仲間入りしませんように)
佐助は普段信じて無い神仏に柄にも無く祈った。自分自身二十歳そこそこの若者である。
つい魔が差して快楽に溺れようものなら命は無い。
「……?」
あまりまじまじと見つめ過ぎたのか、かすがは怪訝そうな表情を浮かべて居る。
「ああ、気にしないで」
取り繕うのはこれで二回目だ。
かすがに再会した時、佐助は内心臆面した。
彼女が予想以上に美しく成長していて圧倒され、すっかり畏縮してしまった。これで後二、三年経てば更に美しくなるだろう。
でもどんなに美しくてもかすがは女としての幸福を掴めない。
愛され体を重ねる度、自分を愛した男を殺すのだ。
自分から誰かを愛する事も許されず、死ぬ迄千代女の傀儡のままだ。
596夜明け前(佐×かす)【7/20】:2008/03/14(金) 23:00:17 ID:poPREXWi
(乱世とはいえ辛いね)
佐助はかすがを不憫に思った。勿論そんな事をうっかり口にすれば千代女の怒りに触れるだろう。
さてと、と頭を任務に切り換える。
「それじゃ、ついて来な」
「はい」
目指す砦に向け、佐助はかすがを伴い再び夜の底を走った。
か細い月の弱々しい明りが不安げに二人の足下を照らす。
今回の任務は国境にある小さな砦の主の暗殺だった。
(うまく行けば明後日の払暁には帰れるかも)
佐助はこの時そう考えていた。


三刻後、佐助は楽観していた自分を心底呪わしく思った。
彼は今、かすがと共に偶然見つけた低い崖の狭い窪みで追っ手をやり過している最中だった。
怪我をさせまいと思っていたかすがは左足に軽い傷を受けている。
任務は成功したし、かすがが血に憶することも無かった。
予想外だったのはかすがの力に全く歯止めが利かず、佐助はほとほと困り果てた。
(あれは一体何なのか)
佐助は内心首を捻る。
全ての敵を殲滅する彼女の激しい戦い方は、まるで復讐だ。
――何に対して?それは佐助に分からなかったし、かすがも気付いていないのかもしれない。
ただ、かすがが見せた鮮血の舞を佐助は忘れられなかった。
597夜明け前(佐×かす)【8/20】:2008/03/14(金) 23:06:46 ID:poPREXWi
このまま彼女を放っておけば砦中の人間を殺してしまう。佐助はそう直感した。
今回は暗殺であり殲滅する必要は無いのだ。
(さっさと逃げろって言っといただろうが)
佐助は舌打ちして閃光弾を投げようとした。
その刹那、槍が無心で舞い続けるかすがの足を掠る。
(ほれ言わんこっちゃない)
次の瞬間眩い光が辺りに溢れ、人々は目を瞑った。
その隙を突いて佐助は舞い続けるかすがを無理矢理担いで退散し、
砦のそばの隈笹が一面に生い茂る場所に窪みを見つけて息を潜めているのだ。
言いたい事は山程あったが、今は身動ぎ一つせずに追っ手を撒くしか無い。
砦での戦闘からまだ四半刻も経っていないのだ。何か行動を起こすには早過ぎた。
当初の予定であればもう帰路に着いていた筈だ。
(やれやれ…)
誰か近付く者が居れば隈笹が音を立てるだろう。
息を潜めながら佐助は時が経つのを待った。


かすがは既に自分で傷の手当を終え、静かに佐助の次の指示を待っていた。
低くて狭い窪みの中、腕組みして座っている佐助は無言のままずっと外に視線を投げている。
薄暗い中微かに見えるのは橙色の髪だけで、後ろに座るかすがからは表情が読めなかった。
598夜明け前(佐×かす)【9/20】:2008/03/14(金) 23:11:47 ID:poPREXWi
(余計な事をしてしまった)
かすがは心底申し訳なく思っていた。
あの時、佐助が取囲まれたのを見てかすがの身体は勝手に動いてしまった。
冷静に考えれば「空を斬る忍」と称される佐助に、新兵である自分の助けが要る筈も無かったろう。
随分差し出がましい真似をしたものだと自分を恥じた。
今自分に出来る事は、せめて物音を立てず大人しくしている事だけだ。
かすがの申し訳ないという視線を佐助は項の辺りにひしひしと感じていた。
本当の事を言えば、さっきは少し危ない状況だった。
それを察知したかすがは絶妙のタイミングで佐助を救った。
(全く大したものだ)
佐助は舌を巻いた。流石は千代女が直々に仕込んだだけに筋が良い。
しかし佐助もまだまだ若いだけに、素直に助けて貰った礼が言えるかと言えばそうではない。
彼女に他意は無かろうが、何となく勝ちを横取りされたような気分になってしまう。
それぐらいの事自分で何とか出来たんじゃないかと思う部分もあり、
また、少しは見栄を張りたいという若者らしい欲求も有る。
(調子狂うよなぁ…)
かすがの柔らかい胸は佐助の腕に触れ、すぐそばにその息遣いを感じていた。
599夜明け前(佐×かす)【10/20】:2008/03/14(金) 23:16:36 ID:poPREXWi
実は窪みに入って以降かすがの方を向けない理由がそこにあった。
余りに近過ぎるのだ。
暗闇の中とは言えなまじ戦の後で高ぶっているだけに、かすがの方を向いたら何をするか分からない。
彼女の閨で葬られる第一号になってしまう可能性があった。
そうならない為に佐助は辺りの警戒に神経を尖らせていた。
その時、かすがが背中で震えているのに気が付いた。
初めて人を斬った実感が湧いたのか、全身をわななかせている。
「………」
外を向いたまま佐助はかすがを自分の腕の中へ抱き寄せる。
(お前忍に向いて無いな)
しっかり胸にしがみついて震えるかすがの背を優しく擦りながら、
佐助は心の中で苦笑した。
かすがは何と脆く儚い存在である事か。
腕の中で震える温かく柔らかいものが今にも砕け散ってしまいそうな感覚を佐助は覚えた。
(本当、向いて無いな)
肌に感じる暖みを佐助はいつまでも覚えていた。
600夜明け前(佐×かす)【11/20】:2008/03/14(金) 23:25:05 ID:poPREXWi
一年が経ち、佐助は真田忍隊の勤めが忙しくなり戦場を駆け回る日々が続いていた。
忙しさも一段落した頃珍しく千代女から呼び出しが掛かった。
半年程前越後へ出向いたかすがと繋ぎ役が帰らないという。
千代女は大変気を揉んでおり、見つけたら必ず連れ帰る様に重ねて佐助に命じた。
――あれには甲賀の禁術が伝授してある
脇息に凭れた千代女が握り締めている扇が、ミシッと音を立てた。
――決して敵方に渡る事罷りならん
能面の様な千代女の顔からは、隠し切れない焦躁が滲み出していた。
佐助はいつもの如く御意、と謹んで承る以外無い。
(あいつは何をやっているんだ)
何人か二人の所在を探りに行ったらしいが、越後の軒猿は殊に忍を狩る術に長けている。帰って来た者は未だ皆無だった。
既にかすがも葬り去られているのではないか――そんな考えを佐助は降り払った。
仮にも甲賀の禁術まで会得した忍が易々と討ち取られる訳が無い。
怪我を負って身動きが取れないか、敵に囚われているか。いずれにせよ自分の助けが必要だろう。
(やれやれ、世話の掛かる)
まだこの時佐助はそう思っていた。
601名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 23:28:36 ID:poPREXWi
続きはまた後日投下します。お目汚し失礼しました。
602名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 00:38:28 ID:+swz/M1E
GJ!続きが楽しみwktk
603名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 04:43:22 ID:SkQPDZcL
GJ!佐助×かすがだ−
楽しみにまってます。
604588:2008/03/15(土) 22:26:26 ID:ICowO1se
昨日の佐×かすの続きを投下します。

苦手な方はスルーして下さい。宜しくお願いします。
605夜明け前(佐×かす)【12/20】:2008/03/15(土) 22:27:44 ID:ICowO1se
越後に入って佐助は愕然とした。
かすがは生きていた。怪我を負っていたわけでもない。
だが、彼女の心は完全に謙信に囚われてしまっていた。
彼女の目に映るのは謙信の姿だけ。彼女の耳に入るのは謙信の言葉だけ。
謙信に囁かれるまま、かすがは何の躊躇も見せず猛然と佐助に斬り掛かって来たのだ。
「おいおい、冗談だろ?」
最初の一撃でかすがが本気だと分かった。苦無と手裏剣が火花を上げてせめぎ合う。
二人の距離は肉薄していた。まるであの夜の時のように。
「お前、自分が一体何してるのか分かってるのかよ!!」
「黙れ!!」
謙信はかすがの背後で悠然と二人の斬り結ぶ様を眺めている。
「みせておくれ、わたくしのうつくしきつるぎよ」
「はい、謙信様」
佐助は舌打ちして謙信の方へ狙いを変え、地中に潜って距離を詰める。
至近距離まで近付き謙信を仕留めようとした。その刹那、佐助の前にかすがが割って入る。
「させるか!!」
「どけ!!かすが!!」
「うるさい!!」
激しい剣戟が続いた。
一体この半年の間に何があったというのか。
かすがに何が起ったのか。
何も分からぬまま、佐助は戦った。
606夜明け前(佐×かす)【13/20】:2008/03/15(土) 22:32:48 ID:ICowO1se
半年前任務に訪れた先で、かすがは神に出会った。
この上無く美しく高潔な神は言った。かすがが美しいと。
夜にしか生きられず、夜でしか生きる術を持たず、夜を血で染める穢れた女。
かすがは自分自身をそう蔑み疎んじていた。
浮世の汚穢を寄せ集めた様なこの自分が、よもや美しいなどとは晴天の霹靂だった。
神は続けた。
戦により民草の生活がどんなに踏み躙られているか。
一刻も早く乱世を終結させ世の歪みを正す必要があり、その為にかすがの力が要る事も。
(この私が、誰かの役に立てる?)
だがその疑問は浮ぶと同時に消滅した。
今自分の目の前に居るのは凡百な将ではない。
――神だ。
神の言葉は全て正しく、また神に不可能は無い。
(私がこの方のお役に立てる)
かすがの胸の内から言葉に出来ない感情が溢れた。
この世で千代女の屋敷しか知らず、血と色に染まるしかなかった穢れた自分を、
この方なら救って下さる。
夜毎肌を這い回る男達も血腥いしがらみも全て断ち切る事が出来るなら、
かすがは命など要らなかった。
「この命は、あなた様のもの」
神に跪き頭を垂れるかすがは、生まれて初めて充足感を味わった。
607夜明け前(佐×かす)【14/20】:2008/03/15(土) 22:37:48 ID:ICowO1se
『死ニタイノ』
かすがの剣戟の奥の呟きを聞いた時、佐助の背は粟立った。
(今、何て…?)
佐助は苦無を打ち返す。その火花の一つ一つがまた呟いた。
『私ハ アノ方ノ為二死ンデ 穢レヲ浄メルノ』
『アノ方ノ中デ 私ハ永遠ニナル』
『ソウスレバ ズット一緒二居ラレルカラ』
『イツマデモ アノ方ノ傍二 離レナイデ』
一度に返って来た答えに佐助は戸惑った。そして一番聞きたかった事を聞いた。
「何であいつなんだ?俺じゃなくて」
その途端、かすがが一段と険しい表情になった。
「お前に……っ!!」
瞬時に距離を詰め降り降ろされた一撃は、今迄と比較にならない力が込められていた。
二人は再び肉薄する。
「お前に私が救えると言うのか?!」
「……救う?」
「お前に何が出来る?!私をあの屋敷から連れ出せるのか?!あの夜から、あの閨から……
 私を解き放てるのか!!」
「………っ」
そんな事――佐助は疾うに答えを出して居た。
自分に出来る筈が無い。
かすがを千代女から解き放てば叛逆になる。そうなれば抜け忍になるしかない。
一人の女と自分の持てる全てを引換えにする青臭い無謀さや熱さなど、
佐助は遠い昔に捨てていた。
608夜明け前(佐×かす)【15/20】:2008/03/15(土) 22:43:01 ID:ICowO1se
――ならばせめて彼女に寄り添い支えよう。傍に居る事なら自分にも出来る。
かすがを伴って以来、佐助は忙しい合間を縫って何度も千代女の屋敷を覗いた。
既にかすがは千代女からの任務をこなしていた。
閨の中で己を愛した男を悉く斬り捨てる――まだ若い彼女は、たった独りで
その重荷に堪えねばならなかった。
あのかすがにそんな事が出来るだろうか。独りで泣いているんじゃないか。
余計なお節介だとは思いつつも佐助はそう心配していた。
案の定、いつも人気の無い場所でかすがは膝を抱え声を押し殺して泣いていた。
近付いて声を掛けると彼女は腕の中に飛び込んで泣いた。
顔を埋めて「もう堪えられない」と言いながら佐助の胸で泣きじゃくる。
取り縋るかすがを佐助はそっと抱き締めた。
何も訊かない、何も言えない。そんな苦い逢瀬を二人は幾度も繰り返した。
最初からこうなる事は分かっていた。
千代女の企みも、かすがの哀しみも、自分の無力さも。
今は凍て付く夜の世界だ。でも必ず夜明けは来る。彼女が解き放たれる日がきっと来る。
佐助はそう信じて前にも増して戦に没頭した。
かすががもうこれ以上、誰かを殺さなくても良いように。
609夜明け前(佐×かす)【16/20】:2008/03/15(土) 22:48:29 ID:ICowO1se
佐助は待つ道を選んだが、かすがは違った。
彼女は待ったりしない。死んで謙信が作る夜明けの礎になる事こそ彼女の悦びなのだ。
(それで死にたい、か)
佐助は急速に自分が乾いていくのが分かった。
絶望の闇の中、灯に惹かれ焦がれる哀れな羽虫を一体誰が止められよう。
(でもお前――)
言葉にならない苦い思いが佐助の喉を塞いで息を乱す。
自分と謙信は初めから比較にならない。
でも謙信はかすがの命を踏み台にしようとしている。
そこが佐助は気に入らなかった。
結局謙信も千代女も同じだ。でもかすがは喜々として謙信の為に死のうとする。
それも気に入らなかった。
「死んだら…死んじまったらそこで終りだろうが!!」
「――くっ!!」
佐助が渾身の力を込めて放った一撃を受止め、かすがは大きく後ろに飛びすさった。
体勢を直したかすがは改めて苦無をしっかりと握り直す。
佐助を取り巻く風が変わった。
(これが空を斬る忍)
果たして自分に勝てるだろうか。刺し違えれば僥倖だろう。
「うっ……」
あんな眼をした人間をかすがは見た事が無い。
――無機質な絶対零度の眼。
かすがの背に冷たい物が走る。
後ろの謙信さえ静かに刀に手を添えた。
610夜明け前(佐×かす)【17/20】:2008/03/15(土) 22:53:28 ID:ICowO1se
「本気なんだな」
「ああ」
「……そうか」
それだけ言うと、佐助はかすがに背を向けた。
「俺はお前を斬れと言われて無い。お前を連れ戻せと言われただけだ」
佐助は半分かすがの方を振り返る。その眼に最早先程の冷たさは無かった。
「好きにしろ。今俺がしてやれるのはここまでだ。後は自分で始末を付けろ」
「い、言われる迄も無い」
かすがは戸惑った。他人に優しくされた時どうしたら良いのか分からないのだ。
彼女の不器用さを見て佐助は寂しげに笑った。
「辛くなったらいつでも俺の所に来いよ。胸ぐらい幾らでも貸して…」
「うるさい!さっさと行け!」
かすがは真っ赤になって言葉を遮った。
「……じゃあな」
次の瞬間佐助はかすが達の前から忽然と姿を消した。
ヒラリと黒い羽がかすがの掌に舞い落ちる。かすがの胸に何かがつかえたが、
それが何であるか彼女は図りかねた。
はっきりしているのは、これから本格的に千代女や佐助と刃を交えるという事だ。
その覚悟は既に出来ている。
今度佐助に会うのは戦場だろうか、任務先だろうか。
(私は、後悔などしていない)
その眼に剣としての決意に満ち溢れていた。
611夜明け前(佐×かす)【18/20】:2008/03/15(土) 22:58:35 ID:ICowO1se
佐助は千代女の屋敷に戻ると事の顛末を報告した。
「お前ともあろう者がみすみす取り逃がしたと言うのか!?」
千代女の扇が真っ二つに割れた。
怒りの余り千代女の顔色は青くなりワナワナ震えている。
佐助はじっと静かに頭を垂れていた。
「我が甲賀の禁術、敵方に漏れて何とする!?答えや佐助!!」
「――畏れながら」
佐助は淡々と理由を告げた。
かすがは禁術を会得しているもののまだ未熟で、とても他の忍に秘儀を伝授するだけの
能力が備わっていない事。
今突然望月が単独で上杉に戦を仕掛ければ、武田から叛意有りと受け取られかねない事。
最後に今回かすがを使ったのは千代女の独断であり、武田の意向では無い事。
「くっ……」
流石の千代女も黙るしか無かった。
「……下がって良い」
不機嫌な表情のまま、千代女は佐助を下がらせた。
誰も居なくなると千代女は割れた扇を力任せに襖に投げ付け爪を噛む。
(何と口惜しい)
かすがの代わりを早急に育てねばならない。
しかしそうは言っても適当な者などなかなか居る筈もなく、千代女は臍を噛んだ。
先に織田方へ送り込むべきだったと後悔したが後の祭りだ。
(まこと口惜しい事よ)
612夜明け前(佐×かす)【19/20】:2008/03/15(土) 23:03:25 ID:ICowO1se
――羨ましい
最後に逢った時、故郷の事を彼女に話した。
――私には帰る所も家族も無いから
国境の大鳥居がある小さな峠には今も自分の家族が暮らしている。
「今度連れてってやるよ。何も無い所だけど」
「迷惑じゃない?」
今迄腕の中で泣いていたかすがはまだ涙の残る眼差しで佐助を見上げた。
「そんな事無い。『また娘が出来た』って喜ぶさ」
「また?」
「妹が生きてりゃ、お前と同じくらいの歳になってたからな」
危うい足取りでいつも自分の後をくっついて来た妹は、三才にならず逝ってしまった。
かすがの世話を焼くのはどこかに妹の面影を重ねていたからだ。
「正月休みに一緒に帰ろう。
 ああ、でも俺、毎年親父に雪掻きさせられて休みが終るんだったな。
 お袋も早く嫁さん貰えって煩くて……」
帰ろうと思った途端煩わしいあれこれを思い出してしまい、佐助は頭を抱えた。
「フフフ…」
そんな佐助を見てかすがは笑った。最初に会った時に見せた花の様な笑みだ。
「絶対連れて行く。約束だ」
「うん」
夕暮れの空に宵の明星が輝いている。
二人は初めて唇を重ねた。
絡めた舌先の柔らかさに、くすぐったい感覚とささやかな幸せを味わいながら――。



彼女が居なくなったのは、その直後の事だった。
613夜明け前(佐×かす)【20/20】:2008/03/15(土) 23:09:08 ID:ICowO1se
屋根の上で仰向けに寝転んだ佐助は星を眺めていた。
空にはあの夕暮れの時と同じ宵の明星が輝いている。
あいつは元気にしているかな、などという佐助の感傷をよそに、
さっきから熱血師弟が互いを呼び合いながら殴り合っていた。
いい加減止める頃合だ。佐助は溜め息を吐くと胡座をかいた。
遠く越後で彼女も溜め息を吐いているだろう。
そろそろ彼女の主が晩酌を始める時間だ。
謙信は大胆にも毎晩独りで縁側に腰掛け、梅干しだけを肴に手酌で呑む。
危険だからせめて供を付けるか屋内で嗜んで欲しいとかすがは嘆いているらしい。
今一つ考えの読めない謙信だが、佐助は感謝している事があった。
高潔な彼は決してかすがを閨に送らないのだ。
あのまま閨に送られる日々が続いていたら彼女は遠からず自害していただろう。
皮肉な結果だが武田を出たからこそ彼女は今日まで生きている。
いつか夜明けが訪れたら、約束通り彼女を自分の故郷へ連れて行きたい。
一緒に暮らすのもきっと悪くないと思う。
それまで悪態をつかれようが邪険にされようが、危なっかしい彼女を見守って行こう。
それが暗闇から彼女を救えなかった自分への罰だ。
さてと、と佐助は立ち上がる。
(お互い、頑張ろうな)
佐助は微笑み掛けた。
彼女も見ている、この星空へ。
614588:2008/03/15(土) 23:11:12 ID:ICowO1se
拙い文章にお付き合い頂きましてありがとうございました。
GJ下さった方、励みになりました。本当にありがとうございます。
また腕を磨いて精進して参ります。
615場皿:2008/03/16(日) 04:36:55 ID:76PXoVdi
>588
お疲れ様でした。良いお話を有難うございましたー!

また次作をわっふるしてお待ちしております!
616名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 10:49:20 ID:jJLhB863
佐助せつねぇ…。
すごく深くて良い話でした!GJ
ちょうど佐助とかすが読みたいと思ってたから歓喜した。
617名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 19:20:49 ID:y+N/tkuz
いい話だったよGJ!ちっとも拙くなんかないから自信持って。
また何か思いついたら遠慮なく投下して下さい。
618名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 19:45:57 ID:cENkXZqT
>>588殿
GJ!
設定も話も素敵です!!ありがとうございました。
自作も正座してお待ちしておりまする
619名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 00:07:00 ID:0w+ONHgc
元就×濃姫が見たいなあ・・・
620名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 00:55:59 ID:kl0v5SOl
ちょっと賤ヶ岳もマンネリになってきたので気分転換に一身同体戦やってきた。
いつきのパートナーは政宗なのか。やっぱりと言うか意外と言うか。
というわけで、パートナーを組むことになった経緯をひとつ。
621名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 03:32:18 ID:xoA3AD/w
>>588
Gj!
切ない話でよかったです!
たまにはこんな佐助×かすがもいいですね。
いつか佐助の思いが報われるといいな・・・
622名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 23:21:16 ID:2yO4TN6l
>>620
いつきが政宗を叩きのめして強引に連れて来た
623名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 00:18:24 ID:QlGjsvUB
>>622
今うっかり萌えた。
624名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 22:52:18 ID:d6j5+gbo
蘭丸×いつきも見たい…
625名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 10:50:15 ID:KBuDLaOk
前田夫婦のラブラブ物が読みたいです・・・
626洗濯日和(前田夫婦)1/2:2008/03/22(土) 23:33:26 ID:3t8Zo9AC
>>625

昔書いたものでよければ。



************



今日はとってもいい天気。

お洗濯物が、よく乾きそうでござりまする。


「犬千代さま、お布団を干そうと思うのですが」


縁側に寝転んでいる夫の顔をさかさまに覗き込むと、生返事が返ってきた。


「―…ああ、」

頼む。


と。

春の陽気に誘われて、
あいかわらずうとうとしている利家に言葉を投げかける。


「ついでに手にされていらっしゃる毛布、洗ってもよろしいでしょうか?」


利家がいきなりがばっと起き上がったので、こちらがびっくりしてしまった。
大きな体を縮ませ、うつむいて、もじもじしている。


「こ、これは、ダメなんだ。今度にしてくれ」

「なにをおっしゃいます、ここのところ花曇ばかりでしたでしょう。
晴れているうちに済ませてしまわねば」

「まつ、悪い!!今度な」


毛布を抱え込むと、そっぽを向いてしまった。
大きな成りして、中身は手のかかる子供のよう…。


「いーぬーちーよーさまー!」

「だーめーだー!!!!」

結局、毛布の引っ張り合いになる。
627洗濯日和(前田夫婦)1/2:2008/03/22(土) 23:35:02 ID:3t8Zo9AC
「今日中に全部洗濯を済ませてしまったら、
次に晴れた日は一緒にお出かけできますよ」
その言葉に利家がぴくりと動きを止める。
うん、あとひといき。

「犬千代さまのために、大きなおにぎりもたくさんこさえますゆえ」
「…」

黙って、利家は毛布を差し出した。

「まつ、ごめんな」
「なにゆえ、この毛布にそんなにこだわりをお持ちなのです」

この毛布、と手にとって、まつは気づいた。
これは利家のものではなく、自分のものだった。

「まつの、いい匂いがするから、離したくなくて」

でも、まつと一緒に出かける方がいいな、と
照れたように笑った。

「犬千代さま」
「ん?」

こちらを向く利家に、毛布をそっとかけ、あぐらをかいたその膝に腰掛ける。
硬く強い、男の脚の感触だった。

「…まつ?」
「失礼いたします」

頭のてっぺんに、利家の鼻先が当たって、くすぐったかった。

「まつはあったかいなぁ」
「毛布を纏われているからですよ」
「いや、まつ自身があったかいのだ」

後ろから、利家がやさしく腕を回す。
背中にあたる胸は、いつもより少し熱くて、早い。
春の陽気に、あなたとわたしの温度が溶ける。
通り雨が来ればいい。

洗濯なんかやめてしまって、

あと、

もう少しだけ。
628626−627:2008/03/22(土) 23:36:30 ID:3t8Zo9AC
文の最後に「終」を入れ忘れましたがこれで終りです
エロ無しな上に稚拙な文でゴメンナサイ!!!
629名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 00:46:46 ID:RZUGRaL/
とてもいい!
この夫婦はやっぱ和むなあGJ!
630名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 22:40:16 ID:8CEOh2ig
ニヤニヤが止まらない!
素敵な利×まつをありがとう!!
631名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 23:03:28 ID:0yuPPtmm
GJすぐる!
前田夫婦はほのぼのしてて大好きだ
632626:2008/03/23(日) 23:26:46 ID:UlH5AFOr
みなさん、GJをありがとうございます!!素でうれしいです!
もうひとつ昔にかいたものがあるので、
厚かましながら投下させていただきます。
エロ無しですが、よろしければまたお付き合い下さい。
(次から始まります)
633あまいのがお好き(前田夫婦):2008/03/23(日) 23:29:53 ID:UlH5AFOr
利家とまつは、慶次のいる京の都へ遊びに来ていた。
店先には華やかな着物や雑貨が所狭しと並んでいて、
さっそく利家がそれに目をつける。

「あの小紋、まつに似合いそうだなぁ」
「まぁ、犬千代さまったら」
「じゃ、俺はちょっと夢吉とその辺見てくるからさ、仲良くやんなよ!」

相変わらずの仲良し夫婦っぷりを見せ付けられ、
慶次が気を利かせて場を離れた。

「あっ、おい、あんまり遠くへ行くなよ!」
「もう、慶次ってば…落ち着きのないこと」

残された二人は顔を見合わせ、仕方ない子だ、とくすりと笑った。

「犬千代さま、わたくしたちも二人で見物いたしましょうか」
「うん、そうだな!まつ、どこか見たいところはあるか?欲しい物はあるか?」

着物でもかんざしでも香でも、欲しい物は何でも言ってみろ、
と顔を覗き込まれる。
考えた後、まつはためらいがちに、

あの、わたくし、

あんみつが食べとうござりまする。

と言った。

少し恥ずかしそうに、主人と甘味処を交互に見つめる。

「おお、某もちょうど腹が減っていたところだ!」
利家が明るく答えた。
634あまいのがお好き(前田夫婦):2008/03/23(日) 23:32:13 ID:UlH5AFOr
「おまちどおさま」

二人を隔てる机の上に、硝子の器が置かれる。
鮮やかな寒天に彩られた餡蜜を前に、
まつは少女のようなうれしそうな目をした。
それでも“いただきます”と行儀よく両の手を併せ、
綺麗な所作で器を手に取った。

「うまいか?まつ」
「ええ、とても」
「そうかそうかー!それはよかった」

満足げに頷く夫は、頬杖をついてにこにことまつを見つめていた。
顔を上げると、ぱちりと一瞬互いの視線がぶつかる。

犬千代さまが、こんなにまつめを見つめていらっしゃる。
あんみつだなんて、子供みたいだったかしら。
せめて、お茶でもしませんか、とか、他の言い方があっただろうに。
途端に恥ずかしさがこみ上げてくる。

熱くなった手のひらに、硝子の輪郭がひやりとつめたい。

「と、ところで犬千代さま」
「ん?」
「犬千代さまは、お召し上がりにならないのですか?」

焦っていたとはいえ、何の気なしに口にした話題だった。
利家は頬杖をついたまま、きょとんとしてこちらを見た。


「いやぁ、それがしも、腹が減っていたはずなんだが…
まつが美味そうに食べる姿を見ていたら、それだけでもう腹いっぱいで幸せだ!」


ああ。

なんのためらいもなしに、

あなたさまは、

澄み切ったあおぞらのような笑顔で、そうおっしゃるんですもの。



匙が手から滑り落ちた。


犬千代さま、

あなたの甘いお言葉で

まつめも、お腹いっぱいでござりまする。




―了―
635633−634:2008/03/23(日) 23:35:13 ID:UlH5AFOr
二日連続での投下申し訳ございません。
前田夫婦への愛ゆえについついやってしまいました。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
636名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 21:12:37 ID:kOcIwuXR
GJ!GJにござるぅううう!
まつ可愛いなあまつ
637名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 00:40:46 ID:KANnbXzN
二作も素敵な作品を有難う!GJ!
利まつイイ(*´д`)
638鹿の子 ◆sgQn.7ocCg :2008/03/26(水) 23:15:02 ID:vLDwQpCu
先日、前田家を二作品投下したものです。
皆様、感想ありがとうございました。本当にうれしいです!!
保管庫での分類の都合により、名前とトリップつけてみました。
書き溜めていたものがもう一作品あるので、
うpさせていただきたいと思っております。

※また前田家です
※四郎丸×まつ(?)です。
獣姦…とまではいきませんが、まつ様がちょっとえっちな気分になります。

駄文ですが、おkという方のみ、またお付き合いよろしくお願いいたします。
(次からです)
639鹿の子 ◆znY2D3dUUE :2008/03/26(水) 23:25:09 ID:vLDwQpCu
「まつー!!おかわりだー!
夕餉時の前田家。
元気よく叫ぶ当主・利家の片手には、味噌汁の椀が握られていた。
「はい、はい、ただいま…あら?」
その愛妻・まつがふと目をやると、いつもある位置に鍋がない。
膳の傍らにおいたと思っていた味噌汁の鍋を、台所へ置き忘れてきたのだ。
「犬千代さま、しばし、お待ちを」
まつは利家から椀を受け取ると、急いで台所へと向かう。
鍋から味噌汁をよそい、利家の元へと縁側を通ると、その横でくぅんと甘えるような鳴き声がした。
「四郎丸?」
見ると四郎丸が、尻尾を振ってまつを見上げていた。
あなたもお腹をすかせていたのね。わたくしの殿と同じにござりまする…。
くすり、と口許が緩む。
瞬間、うっかり椀を持った手を滑らせてしまった。
「きゃ…っ!!」
カラカラと椀が転がる軽い音と一緒に、味噌汁が床に飛び散った。
四郎丸も驚いたように飛び退く。
出来立てではなかったため幸い火傷はしなかったが、せっかくの味噌汁がこぼれてしまった。


「…!四郎丸、大丈夫?」
うぉん、と一吠え、主人の声に応える。
「ああ…わたくしとしたことが…。犬千代さまが、待っていらっしゃるのに」
それだけではない。
前掛けはしていたものの、薄紅梅色の着物も汚れてしまっている。
京の都に出かけた時に利家が買ってくれたこの着物。
優しい桃色がまつに似合いだと、彼が贈ってくれて以来、大切に着ていたものだった。
がっかりしたまつは、肩を落としてため息をつく。
片付けようと立ち上がると、少し下がっていた四郎丸が、
尻尾をぱたぱたさせてまつの方へ歩み寄った。
(タイトル入れ忘れました…。ごめんなさい。以下、続きです)

「四郎丸…」
大丈夫?と心配するように、身を乗り出しまつの頬をぺろりと舐める。
「…ふふ、心配は無用にござりまする」
にこりと笑って答えると、四郎丸がうれしそうに縁側に飛び乗り、まつを押し倒した。
「きゃ…!」
じゃれつかれた勢いで、まつは縁側に尻もちをついてしまう。
「こら、土足ではお行儀が悪うございまする!」
その声の調子に、いつもの元気が戻ったとはしゃぐ四郎丸がまつの身体に前足をかけた。
犬とは言っても体格はよく、二本足で立ち上がるとそれなりの大きさになる。
「四郎丸、なりませぬ!離しなさい!!」
まつが怒って四郎丸の前足を握った。
と、四郎丸はまつの手に鼻を近づけ、ふんふんとその匂いを嗅ぐ。
先ほどこぼした味噌汁がついていたのか、四郎丸はおいしそうにまつの指をしゃぶり始めた。
その重さに、まつは動きを封じられてしまう。
「こ、こら!いけません!」
突然のことに戸惑いながらも、四郎丸に乗られ身動きがとれない。
四郎丸はお構い無しにまつの指の間にまで、そのざらりとした舌を這わせる。
そこは利家以外の者になど、触れられたことのない敏感な領域。
夫の愛撫とは似つかぬ動物的な舌使いに、まつはびくっと身体をこわばらせた。
「…!」
四郎丸がおもむろに手から顔を離し、まつの身体中を嗅ぎまわる。
腰に回された前掛けのところで、四郎丸の顔が止まった。
「もう、悪戯する子はご飯抜きに…」
まつが身体を起こそうとしたのもつかの間、四郎丸はまつの前掛けの、ちょうど太ももの間に顔をうずめて、なにやらもぞもぞしている。
「なっ…!!」
相手は動物とはいえ、恥ずかしさに思わず顔が上気する。
自分の前掛けの股あたりに目をやると、味噌汁が零れた跡。
腹をすかせた四郎丸は味噌汁の匂いを嗅ぎつけ、懸命に前掛けに鼻先を擦り付けている。
そうだ、前掛けをとれば…。
気付いて後ろに両の手を回すが、きつく結んでしまってなかなかほどけない。
その間にも薄手の着物の上から、四郎丸が鼻先で乱暴にまさぐる。
「っ、およしなさい…っ、後で、説教…です!」
無骨な硬い鼻先が、利家にしか晒したことのない場所を強く刺激する。
焦れば焦るほどもつれる紐を後ろ手で探ると、四郎丸がまつの華奢な肢体に更に体重をかけた。
「…しろうまる…っ!」
叱咤のつもりが、思いのほか甘えたような声が出た。
身をよじらせ振り払おうとするが、
その甘い声に褒められたと思いこんだ四郎丸が、よりその奥を探ろうとする。
倒れこんだまつの着物の裾が割れ、白い脚が宵闇の縁側にふわりと浮かび上がった。
「や…!は…っ、はしたのう…ございますよ、しろ…っ!」
はしたないのはどっちだ、こんなところでこんな声を上げて。
思いがまつの頭を駆ける。
ふと、自分の秘部をとろりと伝う生ぬるい感触があった。
外気に晒された一筋のそれは、途端に熱を奪って冷えていく。
いや、まさか、こんなことで―…?
考えたくもなかったが、脚に伝った確かな感覚。
懐いた犬に組み伏せられ、探られ、感じて―
まつめは、なんと節操のない女子なのでござりましょう…!

「いぬ…ち、よ、さまぁあああっ!」

吐息交じりの、情事の最中のような声が出て
思わずまつは口を塞いだ。
まもなく、どたどたと大きな足音が屋敷中に響き渡る。
大きな握り飯を片手に、利家が現れた。
犬に組み敷かれた己の妻の姿を確認するや否や、
まつうううぅううう!!!!と、ものすごい勢いで縁側を駆け、彼女を抱きしめた。
「まつ、平気か、まつうう!!!怪我はないかぁああ!!!」
「犬千代さま…大丈夫、でござりまする」
「よかった…まつの身に何かあったら、それがし、それがし…」
ぎゅう、とまつを抱きしめ、安心しきった様子でにっこり微笑んだ。
「こら、四郎丸!まつをいじめてはいけないぞー!!」
まつもいつもの優しい夫の声に、平静を取り戻した。
「申しわけござりませぬ…お代わりを損じてしまいまして」
「いらぬ!!まつが無事ならそれで…それに、まつが作ってくれたこの握り飯が…」
そこまで言い、あーっと利家が叫ぶ。
見ると、片手に持っていたはずのおにぎりが地面に落ち、
それを四郎丸がはぐはぐとおいしそうに食べている。
夢中で向かってきたため、落としてしまったのだ。
「ああ…それがしの…飯が…」
がっくり肩を落とす夫に、まつはにっこり笑って言った。
「もう一度、作り直しまする。四郎丸も、お腹をすかせておりますれば」
「…そうかー!じゃあ、みんなで、夕飯にするかー!!
まつ、それがし、明太子の握り飯がいいぞ!」
「ええ、ただいま」

幸せそうな夫婦の声に、わん!と、四郎丸が元気に吠えた。
「それより、まつ、脚…?」
忘れていた。はっとして赤くなるまつに、利家がきょとんとして言う。
「葱と味噌汁が、脚にまで」

…え?

よく見ると、自分の太ももには、味噌汁の具だった葱のかけらがついている。
その上、四郎丸にじゃれつかれたため、泥だらけだった。
善くない誤解をしていた自分が、恥ずかしくも滑稽で、思わず笑ってしまった。
「ふふ…、恥ずかしゅうござります」
「まずは風呂に入るか!それがしがまつの背中を流す!」
「まぁ、犬千代さまったら」


夕暮れの夏。暖かいご飯の匂い。


「まつ、大好きだー!!」
「犬千代さま、まつめも、お慕いしておりまする」


前田家には、
今日も、幸せな笑い声。
643鹿の子 ◆sgQn.7ocCg :2008/03/26(水) 23:36:59 ID:vLDwQpCu
以上にござりまする!
長い上に稚拙な文章で、大変申しわけございません。
ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
644名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 23:46:06 ID:Zo//1+H9
リアルタイムktkr!GJ!!
前田夫婦いいよ前田夫婦(´∀`*)ハァハァ
645名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 18:37:03 ID:lQL3nqZ1
エロいけど抜けない、抜けないけどエロい…
鹿の子GJ!マジGJ!
646鹿の子 ◆sgQn.7ocCg :2008/03/28(金) 21:53:51 ID:gUA7Omtb
今回も読んでいただけて、本当にうれしいです。ありがとうございます。
突然現れ、アイユエニー前田家作品ばかり投下する自分ですが
それにもかかわらずGJを下さる皆様に、本当に感謝しております。
私情ですが、四月から新生活が始まりますゆえ
作品を投下する機会が少なくなってしまいそうなので、
今ここぞとばかりに、長編を投下いたします。

※史実ちょこっとありな犬千代×まつ
※つまり幼少利家とまつでしかもちょっとばかしエロ
※そのわりに史実無視気味な点もあり

そんなの関係ありませんぞオヤカタサムァー。
読んでやろうユキムルァアー。
な方のみ、お付き合いをよろしくお願いいたします。
(次からです)

ちなみにわたくし、「しかのこ」ではなく「かのこ」です。
はぁ、と大きく息をつく。
時は丑の刻。
明日の朝も早い。もうそろそろ寝ないと明日に響くだろう。
行燈を灯したまま布団に潜り込むと、犬千代は目をゆっくり閉じる。
まもなく、からからと戸を開ける音がした。

「―誰だ?」

すばやく布団から抜け出し、構えた。
空気が張る。
武士たるものは、いつ襲われてもいいように、気が抜けない。
もっとも、襲われたくないというのが本音だが…。
いずれにせよ、誰だ、こんな時間に。

「いぬちよさま」

顔を覗かせたのは、まつ。
数え年は十二という、お転婆盛りな妻を犬千代が娶ったのはつい先日のことである。
夫婦ではあるが、二人は未だ別々の部屋で寝ていたのだった。

「まつ…どうしたのだ、こんな時間に」

張り詰めた空気が緩む。
敵軍の奇襲かと思ったら…
構えたものの、よく見ると自分の服は寝巻きな上、入ってきたのはまつ。
きまりがわるく、犬千代はぼりぼりと頭をかく。

「いぬちよさま。まつめは、夜這いに参りました」
こんな時間に何の用かと思ったら、まつが口にしたのはなんともたちの悪い冗談。
寝ぼけていた犬千代には、彼女のませた発言はまさに寝耳に水だった。
「よば…!?意味は、知っているのか?」
「好きな殿方のところへ、夜、遊びに行くことです」
なんとなく違うとは思ったが、分かりやすく説明できる自信もなかったのでつい、
大体あっているぞ!と答えてしまう。
「ところで…まつ、眠れないのか?」
問いかけると、はっとした顔をした。
「ちがいまする」
僅かに頬が染まって見えたのは、行燈の光のせいだろうか。
幼さの残る声でぶっきらぼうにおやすみなさいませ、と言い、
まつはまた戸を閉めようとした。
「あー…、待て、まつ」
慌てて引き止めると、 まつが半開きの戸から顔を覗かせた。
「せっかくだし、少し話さないか」
「…ん」
戸口でもじもじしていたまつがトコトコと隣までやってきて、腰をすとんと落とす。
「ちょっとだけでござりまする」
目をこちらに向けて、小さく呟いた。
まだ幼さが抜けきらないその仕草を、愛しく思う。
寝室を共にせずとも、犬千代はまつを“妻”として、大切に想っていた。
人から、はねっかえりのじゃじゃ馬といわれようと、
犬千代にとっては可愛く、ただ一人のかけがえのないひとであった。
しかし、彼には気にしていることがあり、共に寝る心は未だ持てなかった。

「いぬちよさまは、まだお休みにならないのですか」
思ったより近くでまつの声がした。
行燈のたよりない光だけが、漆黒の闇に飲まれかける二人をかろうじて浮かす。
「あぁ、今ちょうど寝るところだった」
「さようにござりまするか…ごめんなさい」
「いいんだ、いいんだ。それがし、まつが寝たら、部屋まで運んでってやるぞ」
「じゃあ、まつはいつ眠くなっても大丈夫にござりまする」
まつの頬が緩む。

かわいい、と思ったその時、
先ほどから自分の胸が早く打っていることに気付いた。
「ダメだ、やっぱり、自分で帰るのだ」
「いぬちよさま…」
「あ…えっと」
泣きそうになるまつの頭を行き場のない手で撫でてやると、
うれしそうな恥ずかしそうな、そんな顔で、懐いた子猫のように擦り寄った。
自分の手にすっぽり収まるほどの小さな頭。

犬千代がまつと寝ない“理由”は、これであった。
二人には、少しばかり年の差があった。
もちろん、二十、三十と年齢を重ねるごとに
気にならなくなっていく程の僅かな差ではあったが、
歳若い犬千代には、これが何か一生かかっても埋まらない差のような気がしていた。
まつを想えば想うほど、一点の汚れのない彼女に自分が触れてはいけないと強く感じる。
頭を撫でるその行為すら罪悪に思えて、なんとなく手を離した。
目に見えないはずのその差を、形で見せ付けられた気がしたのだ。

そんな気持ちを知る由もないまつは、なんだか花見のようでござりまする、とか
金平糖、持ってくればよかったとか言いながら、はしゃぎはじめた。

「…そういえばまつ、先日、ここの近くで猫を見たのです」
「…あ、それがし、この間、団子をあげたぞ」
「知っておられるのですか?」
「三毛のだろう」
「さようでござりまする、喉のこのへんに、濃い茶色のぶちがあって」

このへんに、と言いながら犬千代の喉のあたりを触る。
そういうときは自分のでやってくれ、と言いたかったが、
まつがまた泣き出してしまいそうなので、やめた。
触られたところが熱を帯びた気がして、あわてて話題を変えようとする。

「まつ、ところで」
「それで、猫はこのへんを触ると、気持ちいいのだそうです」

まつは頑として猫から話題を変えようとしない。
こうなってしまうと、とことん満足いくまで彼女の話に付き合わなければいけないのだ。
それより、手を、離してくれないか…。
犬千代の願いなど知る由もなく、まつは喉を撫でてくる。

「いぬちよさまもここ、気持ちよいのですか?」
「それがし、人間だから、その…」
気持ちを悟られないようにと目をかたく閉じ忍耐を極めると
心地よいのだと勘違いしたまつが更に丁寧に手を動かす。
やわらかい指先。
やめろと言いながらも、あと少しだけ、
このまま撫でていてくれればいいと思っているなんて、絶対に知られてはならない。
必死に耐えた。
「く、くすぐったい…」
「くすぐったいのでござりまするか?」
「そうだ、だから、ダメだ!!」

まつにあんまり触られると、変な気を起こしてしまいそうだった。
自分の中でなんとか均衡を保っている天秤が、いとも簡単に覆されてしまいそうで。
犬千代は、真剣に まつの目を見つめた。ところが、
「いぬちよさま、くすぐったいの、苦手でござりまするか?」
まつがにんまりして、飛びかかってきた。
思わず受け止めてしまう。
「いぬちよさま、こちょこちょー…でござりまする!」
犬千代=くすぐったがりという方程式を刷り込まれた彼女は、
小さな手で、これでもかというくらいにくすぐってくる。
いけない。まつを大切に想うのなら、これくらいのことに耐えられなくてどうする。
「こら、やめるんだ、まつ!!」
かろうじて平静を保ち、叱り付ける。
「いやにござりまする、きゃはははは」
まつが笑う。慌てるそれがしを見て、すっごく楽しそうに。
くすぐったいんじゃないんだ。

ばか。

まつの、ばか!

「…だめだと、言っただろう?」

脇腹に触れた手をぱしっと取ると、 まつが息を呑む気配がした。

「あ…ごめん、なさい、まつめは」

謝っても、無駄だ。
襲われたなら、返り討ちにするまで。
武士とは、時にそういう残酷なものなんだ。

「―お返しだ」

短く言うと、 まつの体に手を回した。
びっくりするくらい華奢で、それでも、ふわりと柔らかい。
ああ、小さくても、ちゃんとおなごのからだをしている。
破裂してしまいそうな心臓と逆に、頭は冷静に分析していた。
こんなことで、こんなに動揺するなんて…。
大人びたところのあるまつには、笑われてしまうかもしれない。
それでも余裕なふりをして、脇腹、腕、手のひら、背中。
順番に容赦なく撫で回す。
「はははは、あっはははは、や、やめてくださりませ、いぬちよさまー」
けらけらと声を上げ、身をよじらせる まつの降伏宣言にも構わず、
夢中で思い切りくすぐった。
引き寄せた首筋から、甘ったるい、子供くさい、女っぽい、不思議な香りがして
それだけで息が詰まる思いがした。
だめ、いいだろう、いけない、もっとさわれ。交互に理性と欲望が頭をかすめる。
大切なまつに触れてはいけないという、壊れ物に触るような気持ちが、
もっと触れてみたいという獣の如き単純で欲望じみた衝動に支配されそうになる。
仮にも引き止めたりするのが、そもそもの間違いだったかもしれない。
そんな思いと裏腹に、善くない気持ちは加速していく。

「いっ、いぬちよさまぁ、」

不意に、少し高い声が闇に溶けた。
その声が何か合図のように思えて
そっと胸に手を這わせると、少し膨らんだ、触られることに慣れていないような、
思ったとおりの感触がした。

「いぬちよさま…?」
名前を呼ばれて我に返る。
とてつもなく恐ろしいことをしてしまったような気がして、ざっと血の気が引く。

いやな沈黙。


「返り討ち…だ!」

おどけてみせたはいいけど、何の反応もない。
己の欲望に負け、大切なまつに触れてしまった自分に、嫌気がさした。
最低だ。

「まつ、すまな…」

謝ろうとしたら、遮られた。

「まつは…夜這いに来たと、申しましたでしょう?」

はかない灯りに浮かされた、潤んだ瞳。
なぁ、まつ。
そんな顔をしないで。
そんなこと言わないでくれ。

それがしは、本当に、どうにかなってしまうぎりぎりのところなんだ。
まつの、耳を疑ってしまうような言葉は
いとも簡単に闇に呑まれて消えた。


「まつ、冗談はよせよぉ…」
「いぬちよさま」
「ほらっ、帰るんだ」
「まつといぬちよさまは…夫婦でござりましょう?」
「いいから、帰るんだ」
「…お怒りでござりまするか?」
「ち、違う!!よい子は寝る時間だからだ!」

もちろん、余裕なんてない。
目が合えば引っ込みがつかなくなりそうで、顔を背けた。
鎌をかけたのにかわされたまつは、なにやら不機嫌そうに顔を覗き込もうとしてくる。

「まつのこと、お嫌いにござりまするか」


大好きだ。
言いそうになって、慌てて口をつぐんだ。

「…」
「いぬちよさま!まつめは、まだ童かもしれませぬが…あなたさまの、妻にござります!」
「その、でも、」

駄目なんだ。
触ってしまえば壊れそうで、それでも抱きしめたくて。
どうしていいかわからない思いが、犬千代のからだを、言葉を、吐く息を震わせる。
はっと顔を上げると、まつと目が合った。
部屋を包む闇の色より、奥底が見えない深い色の瞳に
迷子のような顔の自分が映っていた。


それがしは、

まつが、

すきだ。


馬鹿みたいに途切れ途切れになった言葉をつなぐと
零れたそれは、言わないようにしていたあの台詞だった。
「…いぬちよさま」

抱きしめた両腕に思わず力が入って
まつががふっと息を吐いた。

「す、すまない」
「だいじょぶ、にござります」

そう言って、少し見つめあった後、
どちらからともなく唇を重ねた。
刃物や武器の硬く冷たい感触に慣れた口許に
まつの唇は、あまりにも温かい。
舌でその両端を割った。小さな歯をなぞり、中を探り、まつの舌を捕らえる。
「…っ、ふ、うう」
声を封じるように、深く口付ければ
ますます鳴きそうな気配を見せる。
その仕草がたまらず、もう一度強く抱きしめた。
「まつ、可愛い…」
まつは黙ったまま、肩を大きく上下させている。
裾からすらりと伸びた脚を撫で、内腿に触れると
まつが強く拒否した。

「いけませんっ」
「仕掛けたのは、そっちじゃないか…」

だめです、と何故か叱られる。
それでも火がついてしまったものは、仕方がない。
「だめ…あっ、あの、あの、ほんとにもう、だめ、です」
まつの懇願などお構いなしに、
手のひらを脚の付け根にゆっくりと滑らせる。
戦の日々にさらされた自分のざらついた手のひらが、
まつのやわらかい太腿に吸い付く錯覚さえ覚えた。

ふと、行燈の灯りがわずかながらも、
障子に自分とまつの影を映し出していることに気付き、手を止める。

「いぬちよさま?」
「まつ、布団に入ろう」

優しく言ったつもりが急いたように聞こえて、ばつが悪かった。
布団を捲って、まつをゆっくりと寝かせる。
明日の朝、下女の間でまつが噂の的にならぬようにとの、犬千代なりの配慮だった。
影とは…。今の今まで、そんな基本的なことすら思い出さなかった。
戦だったら真っ先に倒されているところだ。
寝具に潜り込むと、まつが声を潜める。

「いぬちよさまと一緒に寝るのは、初めてでござりますね」
「―…ああ、そう…だな」

まつが静かに呟いたが
犬千代はそれどころではなかった。
震える指で、まつの鎖骨と胸のあいだを、つ、と指でなぞる。

「あっ」

ゆっくり、焦らすように手をその下へと動かす。
犬千代の手のひらには少し足りないくらいの膨らみの先端を、指がかすめた。
硬くなった先端を優しく指で転がす。
その指が震えているんじゃないかと思うほど、
余裕を装った声が上ずっているんじゃないかと思うほど、
熱に浮かされたような感情が犬千代を高ぶらせる。

「いぬちよさまぁ…」

まつが甘えるような、ねだるような鳴き声をあげた時には、
冷たかった布団は二人の熱で温まりきっていた。
犬千代は、心を決めた。

「まつ。―まことの夫婦に、なろう」

まつが困ったような、安心したような気配を見せる。
自分で呟いたその言葉に、腹の底に重く沈む感情が、確かに感じられた。
不意に「いけないこと、してるようでござりまする」と囁くまつの声に
己の心が形になってしまったようで、少し焦った。

いけないはずはない。それがしたちは、夫婦なのだ。
夫婦が同衾しないなど、おかしな話はない。
愛し合っている者同士なら、共に寝るのが道理であろう。
自分にそう言い聞かせても、罪悪感は拭えなかった。
それでも、いけないと思えば思うほど気持ちがはやって
耐え切れずにまつの両足の間を探った。
小鳥の羽のように、生え揃わない、かたい産毛が指に触れる。
大人になりきったかどうかの其処は、ふかふかと柔らかく
思ったよりも強く、湿った生暖かさが指に絡んだ。
「!…っ」
「まつ、夫婦とは、こういう…ものなんだ」

犬千代の言葉がまつの薄い耳元をさらった。
きゅっと閉じた両脚のせいで、埋もれた性感帯。
ゆっくりとそこを、指先で撫でた。

「っ、はぁっ…ああっ」
「大丈夫か、痛くはないか…?」

溢れかえる蜜を指先で救い、小さな芽に擦り付けると、
まつがうつむいたまま肩を震わせた。
撫でれば撫でるほど、そこは硬く存在を主張する。

「いぬちよさま、まつの、まつの…その…からだが、変にござりまする」
「心配ない、こういうことをすると、おなごはこうなる…らしい」

“らしい”と伝聞の言葉しか使えない自分が、情けなくも嬉しかった。
経験はないが、その分、初めての相手がまつなのだから。

「まつの…ここ…が、すごく、ぬるぬるするのですが」

ここ、と恥ずかしそうに自分の陰部を指差した。
いつも男子のようにやんちゃに弓を引く手が、震えている。

「安心しろ、病気ではない」

指をかたく閉じた女陰にあてる。
ひくひくと時折小さく動きながら、犬千代の指をとろとろと溶かしていく。
寸分の隙も見せぬ其処に、自分の太く無骨な指を一本入れることすら躊躇われた。


「いぬ、ちよ、さ…」

情欲を初めて覚え、快楽を求めるように。
それでいて、その自分に戸惑うように。
まつは、潤んだ瞳から涙を零した。
それでも苦しげな微笑みを浮かべ、彼女は夫を見上げる。
「…まつ」





まつ、わかっているんだ。

わかっていたんだ。

まつの、それがしに対する「好き」は、
それがしのまつへの「好き」と、全然違うことを。

まつは、きっと、それがしのような「好き」という気持ちをまだ知らない。

まつの「好き」は、
こんぺいとうも、屋敷にやってくる野良猫も、気に入りの萌黄色の着物も、
ふわふわ散る桜の花びらも、それがしも、全部同じ。
それがしがまつに思う、大人の、もっと汚くて、悲しい、切ない「好き」ではない。
屈託のないいつものまつの笑みと、今自分に向けられている苦しげな表情を思い、
犬千代は胸が締め付けられた。


それがしのために、まつは、無理をしている。


「まつ、もう、終いだ」
「な…ぜに、ござり…まするか?」
息も絶え絶えにまつが問うた。
「それがしは、まつが好きだから―…無理はさせたくない。今は、こうさせてくれ」

まつを抱きしめると、先ほどの甘い香りが汗の匂いに混じって鼻先に広がる。
ほんの数十分前の記憶だというのに、
ひどく昔の記憶のような、懐かしい気がして、涙が出そうになった。
ひと呼吸置いて、その香りを胸いっぱいに吸い込んだ。

「いぬちよさま?」
「―すまなかった」

でも、ひとつだけ、思うのだ。
無理して背伸びをしていても、まつの、それがしを好きと思う気持ちは嘘ではない。
今はまだ小さな「好き」かもしれぬが、きっといつかそれがしに追いつく。
それから、本当の夫婦になろう。
ゆっくりでいい。まつの気持ちが追いつくまで、



それがしは、ずっと、待っている。
「―…犬千代さま?」
「…ん」
床に寝転んでいた利家の顔を、まつが箒を片手に覗き込んだ。
「掃除中にござります、どうぞ、縁側に」
「ああ…すまん」

手際よく掃除を始めたまつの後姿を、ぼんやりと見ていた。
すらりと伸びた手足に、艶やかな黒髪。柔らかな腰は、背中からしなやかに曲線を描く。
美しく成長した妻は、本当に、あの日それがしに「よばい」をかけた童だろうか?
思い出した過去はすべて夢のようで、自分の思い過ごしのような気さえしてくる。
背中に当たる畳のちくちくとした感触だけが、確かであった。

「犬千代さま、お元気がございませぬようで」

まつが再び、横たわったまま動かない利家の顔を覗き込む。

「―…いや、その」
「どう、なさりました?まつめにお話くださりませ」
夫の手を取り、隣へと腰を下ろす。

「わたくしたちは、夫婦ではござりませぬか。さぁ、遠慮なさらず、何なりと」

大きな瞳は、変わらぬ宵闇の如き深さ。

「まつは―…変わらないな」
「え?」
「それでいて、変わった」
「あの、お話が見えませぬ」
「いいのだ、それで」

その瞳に映し出された己の姿は、あの日とは違う迷いのない目をしていた。

「分からなくっていいんだ!それがし、まつが好きだ!」
まつが優しい笑顔で言う。
「もちろん、まつも―…愛しておりまする」
「それがし、今夜は大好きなまつに、夜這いをかけるぞぉ!」

犬千代さま、夜這いなどとは、昼間からはしたのうございます!
と叱りつけるまつの声が、“夜這い”の言葉に
過去を蒸し返されたような、気恥ずかしさを帯びていたような気がした。


まつが好きだ。

あの日と変わらない思いでただ真っ直ぐに思い、
かけがえのないひとを強く抱きしめた。

それがしは、

まつが、


「好きだ」




―了―
657鹿の子 ◆sgQn.7ocCg :2008/03/28(金) 22:17:59 ID:gUA7Omtb
以上です。ものそい長さになってしまって、誠に申しわけございません!
楽しみに読んでくださっている方が一人でもいらっしゃれば、
本当に、嬉しく思います。
それでは、みなさま、またお会いする日まで。
稚拙にはございますが、いずれ再び、作品を投下させてくださりませ。
658名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 23:49:56 ID:BiKJPZq/
>>657
うおおお大作GJでござる!!
一人でもやもやしてる犬千代さまかわいいよ犬千代さまw
またの投下お待ちしておりますぞオヤカタサムァー。
659sage:2008/03/31(月) 10:28:28 ID:R+ilabSm
>>657
素晴らしい!の一言です。

出来れば続きとして二人の初夜を!
到達するこの上ない幸せな感じのまつの破瓜をこの可愛らしさで
読みたいです。
是非ともよろしくお願いします。
660名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 10:29:58 ID:R+ilabSm
sage間違いすみません。。。orz
661名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:01:40 ID:gOx9qKst
>>657
毎回読ませてもらってるがGJ!まつの可愛さに鼻血が止まらんぜ!
一段落したらまた遊びに来てくれな!
662名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:09:36 ID:ErRv6ohF
利まつGJです!!
まつ可愛いよまつ(*´Д`)
663名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:10:24 ID:CHdc1N+Y
保守
664MGS@戦国BASARA:2008/04/03(木) 20:14:42 ID:96zaBkb0
完全にネタ。
ふざけた設定を許せる方、寛容な方はどうぞ。



【搬入ドッグ】
「こちらモンキー。予定ポイントに到着した。大将、聞こえるかい?」
「良好じゃモンキー。時間通りじゃな。ブランクが有るとは思えぬ」
「へっ、待たせたな」
「今回お主に与えられた任務は二つ。
 一つは織田・徳川連合軍に囚われたワシの義理の兄弟・本願寺顕如と今川義元の救出。
そして本田忠勝出撃準備の確認の有無じゃ。
奴等の要求は松永の九十九茄子じゃ。
24時間以内に要求が受け入れられない場合は本田忠勝を出撃させると言っておる」
「本田忠勝…!?あの最強の武人か」
「既にタイムリミットまで18時間を切っておる。頼んだぞモンキー」


【ヘリポート前】
「……滅機?長曾我部のカラクリが何故こんな所に」
「それにしても、この様な嵐の中カラクリを起動させるとは無茶でござるな」
「誰だ?」
「まだ紹介していなかったのう。今回の作戦でセーブを担当する真田源二郎幸村じゃ」
「お初お目にかかる、モンキー殿。セーブしたくなったら某に連絡するでござるよ。
 無線周波数は140.96。セーブ専用回線でござる」


【セーブ選択時】
「セーブでござるか?」
>YES
  NO
「お館様の教え・その壱!『慢心するな、精進あるのみ』!
 十分の勝ちが一つの負けに繋がると知れ、と言う意味でござるよ。
 うおおおお!!流石はおやかたさむああああ!!
 モンキー殿もこまめなセーブを心掛けるが宜しい」


【B1独房】
「動くな!」
「!」
「本願寺顕如を殺したな。何て酷い事を」
「実戦は初めてかい?新米」
「新米じゃない!う…動くな!」
「目に落ち着きが無く視点が定まらない。新兵特有の目だ」
「………」
「――返し刃になってるぜ」
「!?」
「さーて、どうする?新米!」
「言ったはずだ!新米扱いするな!」
「どうした新米!斬れ!」


【B2武器庫】
「生き延びた所を見ると、どうやら素質はあるか?」
「あなたは?」
「今まで名前が必要になった事は無いね」
「あ…!もしかして、モンキー?」
「そう呼ばれた事もある。お前がかすがだな」

……To Be Continue……(※続きません※)
665名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:54:01 ID:tmHt9mb7
www
ちょっとMGSやってこよう
666名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:23:05 ID:d5pXwn56
>>664
セーブ時の豆知識wwwそんなのあったなあ
芸が細かくてワロタww
667名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 01:37:55 ID:W2F5Xozk
ワラタw
モンキー誰だw
668名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 03:40:15 ID:pmqzyyvy
ワラタwwwww
スネークだとカッコイイのにモンキーだと
何かいまいちかっこよくない!!不思議!www
669名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:57:36 ID:0C65yEp5
ワロタwwwww
ぜひ段ボールをかぶってくれwww
670続・MGS@戦国BASARA(4スレ目588):2008/04/06(日) 09:34:28 ID:Jcg4hlGL
連投申し訳無い。

調子に乗って第2段。決して良いセンスではありませんが、ふざけた設定や
細かい間違い、前回との矛盾点を気にしない方はどうぞ。
尚、一部の台詞は省略して有ります。
誰かが楽しんでくれればいいな。それでは、いざ忍び参る。




【平原】
「気をつけなさい、モンキー!そこは地雷原です」
「誰だ?」
「……ファンの一人ですよ」
「旦那、聞きたい事がある。
 この無線に外部からの割り込みは出来るのか?」
「こちらでもモニターしていたでござるよ。
 確かに部外者であろうとモンキー殿の無線周波数を知っていれば割り込みできる。
 だが、一体どこで知ったのでござろうか?周波数は極秘事項だが……」

【核弾頭保存棟】
(VSニンジャ戦)

「ククク……懐かしいですね。この痛み、ずっと待っていました。これです、この拳!」

「もっと痛みを下さい」

(戦闘終了後)
「……光秀。奴は明智光秀だ大将」
「何じゃと?奴はお主に…」
「そう、殺されたはず。でも生きていたのよ。
 それから4年間。彼は死ぬ事も許されず、強化骨格と麻薬漬けにされ弄ばれたわ」
「酷い話じゃ」
「……濃姫」
「なに?」
「何故今まで黙っていたんだ?」
「機密事項、だったから」
「それだけかい?」
「………」

……To Be Continue……※今度こそ続きません※
671名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 12:22:47 ID:GMGrrkpD
おお、MSX版ネタまで!今回はちょいとシリアスな感じでかっこいいね
672鹿の子 ◆sgQn.7ocCg :2008/04/06(日) 15:18:17 ID:j5j7fHId
お久しぶりでございます。皆様、前回も暖かいGJをありがとうございました。

>>659
お付きあいいただき、ありがとうございました!
稚拙な文章ではございますが、リクエストに必ずお応え致します。
生活が落ち着きましたら、必ずや利家とまつの初夜をうpしに参りますことを、お約束いたします。

>>658様、>>661様、>>662
ご覧頂き、ありがとうございます。
近いうちにまた前田家を投下いたしますので、
その際はまたぜひともお付きあいをよろしくお願い致しまする!

携帯から失礼致しました。
673名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 17:36:18 ID:zUp+pPwW
>>672
楽しみにしてます!
674名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 02:04:16 ID:zuK3t0Kx
伊達いつ・・・・・。が読みたい!!
675名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 06:16:30 ID:4oBQg78H
>>667
猿 飛 佐 助
676名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 02:08:31 ID:5RYLUhnk
ここはエロ絵以外はダメなのかな?まあ落書きな訳だけど。
http://p.pita.st/?cwgm1k70
677利家×まつ:2008/04/10(木) 08:44:33 ID:xDpMFJrA
「それじゃ」

聞こえてきた声に顔を上げると、気色悪いほど邪気の
見えない笑みで慶次が立ち上がるところだった。

「俺はそろそろ引き上げるわ。」
「え、もう寝るのですか、慶次?」

利家と一瞬視線で会話して、早々と部屋を出てゆく。

どうやら、知らないところで何か示し合わせていたらしい。
ふたりの時間と空間を得るためとは言え、蚊帳の外。
少し面白くなかった。

唐突に訪れた静寂は、却って肌をひりつかせる。


ぷ、と少しむくれたふりをして湯殿に逃げようとするのを
あっさりと腕の中に引き込まれた。

初夏を思わせる陽気な笑顔、それに不向きなセクシャルな
意味を持った指の動きに火照る。
678利家×まつ:2008/04/10(木) 08:45:29 ID:xDpMFJrA
「まつ、汗をかこう。」
「…っあ…?い、犬千代さま?」

それは誘いの言葉にしてはちょっと色がなさすぎでは。
でも、何も言い返せないのはそれを望んでいるから。

ちょっと拗ねながらも身体の方は早くも愛撫に応え始めていた。
触れられるより前に立ち上がってしまった胸の先を指先で確かめ
嬉しそうに笑う気配が伝わってくる。

図々しくて、甘ったれ。
少し掠れ気味の低い声。

深いところに隠してある官能を呼び起こされる。
いい気にさせるのはちょっと悔しいが、
服の上から押し潰すように捏ねられると、肉の芽は益々固く尖った。

あちこちを擽られ、あやされ、焦らされてすっかり力も抜ける頃には
膝を閉じることも叶わなくなっていた。

「…う…ん…」

丁寧に解された奥に先端を潤ませた熱の塊を押しつけられ、淫らに
押し付けられた部分が口を開くのが自分でもわかる。
与えられる快楽の予感に咽び泣く身体は、指先から髪の先まで全てが
甘く痺れていた。
679利家×まつ:2008/04/10(木) 08:46:13 ID:xDpMFJrA
一気に強く奥まで突き入れられたら、その衝撃だけで弾けてしまいそう。

利家は無茶なことはせず、形を馴染ませるように味わうように丁寧に
ゆっくりと捻じ入って来る。

内壁を擦られて沸き上がる軽い絶頂感に、内腿が細かくふるえた。

「は…あぅ……ッ」
「ここに当たると、ぎゅうぎゅう締めつけて来る。」


初めての夜はつい先日のこと。
破瓜の痛みと初めての利家とふたり、ぎこちなく泣いていたのに。

つい先日覚えたばかりのことを、そんなところばかり覚えが良くて。
一番感じるところを抉られ、イきそうになると今度ははぐらかされる。
上手い具合にコントロールされて、翻弄されるしかない自分が歯痒い。

「……く、…っん……」

抜き挿しされるリズムに合わせて腰を少し揺らし熱を刺激する。
自分ばかり悦すぎて訳がわからなくなってしまうのが我慢ならなかった。
680利家×まつ:2008/04/10(木) 08:46:46 ID:xDpMFJrA
「…っあ、まつ、すごい、良い……最高…」

溜息と共に降ってきた感嘆の声に目を開くと、恍惚の表情で見つめる瞳に
理由もなく鼓動が跳ねた。

吸い込まれそうな気分になる。

「な、もう、いい?」

甘える仕草で囁きながら、耳朶を軽く噛まれた。
頷く代わりに背中に腕を回すと、大きな手で腰を固定され、深く強く突き上げてくる。

「…あぁっ、あ、あ……いぬち……よさ……ま」

目が回るほど揺さぶられ、駆け抜ける快感に目の裏で火花が散った。



浴室に連れて行かれ、頭から足先まで洗われた後、清潔なシーツと柔らかな夜具にくるまれた。

「ほら、まつ」

大事に丁寧に両手に包み込んで白湯の湯のみを手渡された。
むず痒いような快適さに身も心も浸り切って、爪先まで愛おしむように扱われる。
心の負担にならない程度の絶妙な心地よさ。

肩を引き寄せられ、洗いたての髪を指でゆっくりと梳かれ、両手の中の湯のみを黙って握りしめた。

こんな風に安らげる自分にも、段々と慣れて来た。
それを不快に感じさせない気遣いがまたさり気なくて、どこまでも心憎い。


「このまま寝ても良いぞ。」

利家の腕の中で次第に微睡み始める。
やがて合図のように目蓋にくちづけられ、そのまま深い眠りの淵へと誘われた。


681利家×まつ:2008/04/10(木) 08:51:40 ID:xDpMFJrA
終。

最後はふとんにくるまれたまつが赤ちゃん抱っこ。
682名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 03:20:48 ID:jgJDDa+o
>>677
GJ!
683名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 18:45:53 ID:4yWaoDCI
近頃の利まつ投下コンボに鼻血が止まりませぬ!
GJGJGJ−−−−−!!!
684利家×まつ:2008/04/16(水) 14:34:43 ID:ArCtJY8m
まつ、剃毛ネタ注意。慶次もまつの局所触りあり。




にかくこの不快感をどうにかしたかった。

一週間ほど前にふと気がついたソレ。
利家に気づかれたら何と言われるだろうと気恥ずかしさに狼狽え思わず剃毛をした。

問題はその後でやって来た。痒い、のである。

剃ったばかりのときはどうということもなかったのだが、
やがて生え始めた毛は皮膚を荒らし、激しい不快感をもたらした。
しかも眠っている無意識のうちに掻いてしまったりもして、肌は
益々痛んでゆく。
不快感と痛みを誰にも言えずに、頭を悩ませつつ眠れない夜を過
ごしていた。

 それにしても、痒い。

下肢を襲う凄まじいまでの痒みに耐えかね、まつは躊躇いがちに熱く
火照るその部分にそっと手を差し入れた。






685利家×まつ:2008/04/17(木) 09:06:59 ID:r/1zrJ7A
そのときかけられたは入室の声は、控えめすぎてまつの耳には入らなかったらしい。
唐突に襖が開かれ、室内に足を踏み入れようとした慶次の笑顔が固まった。

「…………」
「…………」

まつも硬直しているが、流石の慶次も言葉が出ない。
何しろ慶次の視界に映っているのは

夜具の上で、袷の前を開いてその中に手を差し込んでいるまつ、
という、あまりに刺激的なものだった。

「……失礼」
「ま、待ってください!慶次!」

彼にしては限りなく慇懃な詫びの言葉で張りついた笑顔のままドアを閉めようとした
慶次を慌てて呼び止めた。

「…う、ん…、でも…」

 ふすまを5センチほど開けてそこから覗かせた目をしきりに瞬かせながら、慶次はそうっと覗いた。
バクバクと波打つ心臓を宥めなつは自身に落ち着けと言い聞かせながらゆっくりと言葉を紡ぐ。

「誤解です。いいから早く入って閉めて。」
「…失礼します」

 気を取り直したらしい慶次が、ようやく室内に入って来た。

「…あの…」

 怪訝そうな表情の慶次を前に、まつは黙って袷の前をそっと開いた。

慶次は屈み込んで目を見張る。
さらされた下肢には、肌より幾分暗めの色をした本当に控えめな毛がすべて3ミリほどの
長さで生え揃っている。
見るからに痛々しく赤く腫れた皮膚は、ところどころ引っ掻き傷になっている。


「これは…」

露わになったまつの下腹部を見て、慶次が眉を顰める。
 
「何でまたこんなことに…」

ここで下手にごまかしても誤解が広がるばかり。
覚悟を決めた。
自称遊び人の甥。もしかしたらなんとかしてくれるかもと淡い期待を持って
まつは事の顛末を説明した。

なにも無いソレをそれは嬉しそうにしていた利家。
生えたら嫌われるのではと思ってしまった自分。

慶次の視線が宙を彷徨う。我が叔父にそんな趣味は無いはずである。
明らかな否定を示すまつに慶次は目眩を覚えた。
686利家×まつ:2008/04/17(木) 17:11:34 ID:r/1zrJ7A
「…引っ掻いちゃったの? これ」
「チクチクして痛いのです。痒いし」

憮然としたまつの顔を見つめ、露わになった下腹部を見て、慶次は深い溜め息をついた。

「ダメだよ、こんな…肌が傷だらけじゃないか。」


まつの前に跪き下肢をあらためた慶次はその痛々しさに眉を顰めると、すぐに自室に戻り薬箱を持って来た。

「取りあえず薬を塗らないと…ちょっと失礼。」

そのまま部分に伸ばされた手を止め、まつは頬をうっすらと染めて薬の瓶を取ろうとする。

「自分で…」
「大丈夫、任せて。その…奥の方までは、自分じゃよく見えないよ。」

 言いにくそうに言葉を選ぶ慶次の手元を見ながら、きり、と唇を噛んでまつは大人しくするがままに任せた。

「ああ、可哀想に、こんなに赤くなって…ここも傷に。しみるけど、少し我慢な。」


慶次の指が臍の下から始まってその下、更に奥、と軟膏を塗り拡げてゆく。
ヒヤリとした感触に縮こまった花芯は、その周囲を撫でられることにより、少しずつ潤いを増した。

もちろんそれを揶揄することもなく、慶次は表情を変えずにただ薬を塗っている。
それが余計に居たたまれなかった。

薬はピリピリと傷にしみ、でも痒みが緩和されて少し気分が楽になる。
ほっと肩の力を抜いたその瞬間、襖が何の前触れもなく再び開いた。

「…な…」

 入り口で固まる利家の姿に、まつは言葉が出ない。

「……っ」

 何しろ、利家の視界に映っているのは

袷を開き、下肢を露わにして座っているまつの前に何やら手を添えてかがみ込む慶次後ろ姿
という、あまりに衝撃的なものだった。
687利家×まつ:2008/04/17(木) 17:30:28 ID:r/1zrJ7A
「…い、犬千代さま!」

 振り返った慶次の陰で慌てて後ろを向き、着衣を直す。

「な何、してたのか、な? 」

やっと呪縛が解けたように部屋の中に踏み込めた利家は、二人を見比べた。
冷静なつもりでも動揺がその瞳に揺らいでいる。


説明されてようやく事態を把握した利家は、返す言葉もなく首の後ろを掻く。

毛も、揃わないうちに。 (いや、だって嫁に貰っちゃったし)
誤解されても仕方が無い。 (ご、誤解?な、なんの?)
嬉しそうにとか、してんな。 (誰も触れた事もないと思えば嬉しくて当然)


揶揄する慶次の言葉に思っていることすべて飲み込んでごもっともとうなだれる。



「それじゃ、俺はこれで。せっかく薬も塗ったんだし、当分の間は刺激しないようにね。」
 

慶次は念を押してから部屋を出て行った。

残されたふたりは、澱む空気の中で気まずく立ち尽くす。
互いに表情を盗み見ようとして視線がしっかりと合ってしまった。
688利家×まつ:2008/04/18(金) 21:01:13 ID:NObuAi0k
「……」

何とか声をかけようとした利家は、夜具に正座したまつを横目で見た。

「…あの、まつ?」
「……」

まつは俯いたまま唇を噛む。夜具上に置かれた手がそっとシーツを掴んだ。

「ご、めんな、大人になるまでって約束してたのに…」

詰るような言葉に顔を上げたまつは、待ち構える視線に囚われる。
その語尾は徐々に強さを失くして行った。

「だってそれは…元はまつめが我慢出来なくなったのでございます。」 



「慶次に触られてちょっと濡れて、たのか?」

 何て目ざとい、とまつは心の中で鬱ポーズを取る。

「…申し訳もございませぬ。修行が足りませねば、くすぐったく動きがその、なんとも。」


「そんなの、言えば某が塗ってやったのに。」
「犬千代様でございまするともっと大変なことになっておりまする!!」

勢いがついてうっかり口を滑らせたまつは、ハッとして唇を引き結んだ。
利家は瞳を光らせて笑う。さっきまでと違う色をした視線に気づいた。

いつの間にか隣に座る。

「某に触られたらもっと?」

逃がさないと言うように腰に手を回して顔を近づけた。

「修行して我慢出来るようになって貰っては某が、困る。」

 う、と詰まったまつの背に手を滑らせ、もう片方の手で細い指を握り込む。

相手の瞳に自分の姿だけを映しながら、ゆっくりと指を絡ませ合い、吸い寄せられるように
唇が近づいて行った。

吐息が触れ合っただけで、溶けそうな官能が全身を駆けめぐる。
柔らかく唇を重ね舌を絡め合うと、湿った音と息づかいだけが響いた。
689利家×まつ:2008/04/18(金) 22:19:20 ID:NObuAi0k
「…ん…」

背に腕を回し合って、濃厚なくちづけに酔いながら縺れるように倒れ込む。
首筋に顔を埋め、更にその先を求めて動く利家の手をまつの手が慌てて押
さえた。

「…ま、待っ…犬、千代さま…っ」
「何で?…」
「…だ、だめ!」

 ぐいっと押し退けられ、渋々手を離す。

「まつ?」
「さっき慶次が…擦れるとまた痒みも酷くなるから、と。当分は…」
「…あ、そうか。」
 
毛先が肌に刺さらなくなるまでの間、しばらくお預けを食うことになり、
残念そうに見た。
しどけなく横たわるまつの細い腰。
見つめていた瞳がふと輝きを取り戻す。

「後ろからすればよいではないか?」
「…え?」

振り返る隙を与えられず、今度は俯せに押し倒されて、まつは枕に顔を
埋めながら藻掻いた。

「…きゃ…っ」
「ほら、擦れると痛いんだろ?」
 
突っ伏したまつの腰を掲げさせ、くるりと剥くように着物の裾をまくり上げた。

「…や…っあ…っ」

 むき出しになった白い尻をふるわせながら、まつはシーツを握りしめた。
中途半端に着物のせいで手が拘束された格好になり、利家の手はうまく動け
ないのをいいことにどんどん先へと進む。
 
「あ…んん…っ」

柔らかくなるまで根気よく指先でゆっくりと解され、零れる声を抑えられなくなる。
潜り込む指の節に擦られ、揺れる花芯の先から蜜液が滲み出した。

待ちかねたように飛び出してくる熱源を握ると軽く扱き、口を開いて待つそこ
に擦りつけた。
熱い塊を入り口に押しつけられ、まつの唇から溜め息が漏れる。
690利家×まつ:2008/04/18(金) 22:25:35 ID:NObuAi0k

「挿れていい?」
 囁くように問われて、唇を噛みしめながら、こくりと頷いた。

白く細い項がほんのりと赤く染まるのを愛しそうに眺めながら、血管を浮かせた
それを中に少しずつ埋め込んでゆく。   

「…あ…あぁ…っ」

入ってくる利家を反射的に締めつけてしまい、内壁が引き攣れた。
あまりの狭さに立ちゆかなくなり、胸の飾りを摘み上げる。
指先で押し潰したり転がしたりされると下肢から少し力が抜け、食いしばるような
きつさが緩和された。

「んっ…ふ……」

 ヒクヒクと波打ち出した粘膜を感じながら、緩やかに腰を使い始める。
濡れた部分を擦られる音がくちゅくちゅと響いた。

「これ、イイ?」
「…ン…」

 微かに頷きながら、まつの腰がその動きに合わせて回転するようにうねる。

「あ、あっ…ん…」

薄く開かれたの瞳は艶っぽく潤み、水面に映る灯りのようにゆらゆらと揺れる。

「…っあ、も…う…っ」

 
 
きつく閉じた目尻から涙が伝った。翻弄される悔しさとどうにもできない気持
ち良さで混乱し、理性的な思考は組み立て直しがきかないほど粉々に砕かれる。


小刻みにふるえる肩に気づいた利家は優しく、でも強く激しくまつの最奥に突き
入れた。
691利家×まつ:2008/04/18(金) 22:30:07 ID:NObuAi0k
「…はぁっ…あ、あ…っや……」

 細い指先がくしゃくしゃになったシーツに弱々しく爪を立てる。
腕が身体を支えきれなくなり、頬を枕に押しつけながら腰だけを突き出す
格好になった。
ヒクつく内壁の甘美なうねりを味わいながら昇りつめる。
「…俺も、…」
 
立て続けに容赦なく腰を打ちつけられ、きつく閉じられたまつの目の裏に
光が散った。

「あ、あっ……ア!いぬち、……よさ……ま!!」

 

692利家×まつ:2008/04/19(土) 03:13:02 ID:rvKHWJcT
「そろそろお湯溜まったかなぁ。まつ、風呂に行こう」

力なく首を振るのを無視して、利家は動けないままの細い身体を難なく抱き上げた。

「…っや…」
「落っこちるぞ。」
 
ぐらりと体勢が傾ぎ、まつは反射的に首にしがみついた。

にっと笑った悪戯っぽい瞳にようやくからかわれたことを悟り、頬を染める。
これ以上は無い程顔をほころばせ腕の中の身体を抱え直した。


まつの嫁入りにあたり整えた利家自慢の露天の湯殿には既に湯がほどよく溜まっていた。
軽く身体を流して湯に浸かるとふっと緊張が解ける。

向かい合わせに湯船に浸かった利家もコキ、と首の骨を鳴らしながら満足そうに息を吐く。
形良く盛り上がった二の腕の筋肉に見とれてしまったまつは、居たたまれない様子で視線を逸らした。


「それにしても痛々しいな。」

落ちた視線の先を辿って、まつは更に頬を赤らめ膝を窄めた。


「ごめん。」

思わず凝視してしまった無遠慮であった自分をごまかそうと空を仰いだ利家は、
小さく瞬いている星を見つけた。小さくて可愛くて輝いている。
まつみたいだ、と小さく呟く。

「某、今でも時々信じられなくなる。」

溜め息と共に押し出される本音は、むしろ素直すぎるくらい滑らかに唇に乗る。

「何がでござりますか?」
「まつが某のものだということが。」
「え?」

顔をみようとはせずに湯に顎までつかりながら独り言のように囁く。


「きちんと、話そう。これから時間はたくさんあるのだから。」


ずっと視線が絡み合い、いつの間にか手を取って膝の上に乗せられた。

「ずっと一緒だ。」

同じ星を見つめながら、まつも幸せそうな息をついた。
幸福な胸の痛みをふたり味わっていた。




693利家×まつ:2008/04/19(土) 03:15:13 ID:rvKHWJcT
熱い唇で想いを確かめ合うと、充血し始めた湯の中の「利家」がゆっくりと頭を振る。
その先端に内腿の辺りを擽られ、まつの身体が跳ね上がった。

「まつ…もう一回…良いか?」

甘えるようにねだられて、頬が引き攣る。見開かれた瞳は困惑に揺れ、怯えるように睫毛がふるえた。
慌てて腰を浮かそうとするのを捕まえられ、柔らかく解けた縁を指でなぞられる。

「…も…無理…っ」
「某、優しくするから、な?」

詰る言葉は吐息にその姿を変え、湯気の中に溶けて消えた。
言葉が終わらないうちに利家が微量の湯と共に内部に侵入して来る。

「…あ、あぁっ」

あれほど慣らされたのに圧迫感は緩和されない。穿たれた利家の熱で軋むほどに押し広げられ、
まつの奥が軽く痙攣した。 

目眩のような快感の中で、まつは自分を包み込む温もりを全身で感じていた。



あまり遠くない未来。
幼さの残っていた胸や尻が丸みを帯び、しっとりと大きく美しくなる。
そしてがっちりとその尻に敷かれる事になる。

心配のあまり剃毛したことなど笑い話。今の若いふたりにはそんなことを
予測する余裕はもちろん、ない。




おわり。
694名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 05:40:12 ID:DuQISmY0
GJ!!
今はほのぼの夫婦だけどこんな初々しい時もあったんだなぁ…朝から萌えたw
695名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 09:15:57 ID:QmvPUEEq
GJ!
慶次絡みなのも良かった
696名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 10:25:37 ID:VUZTjSf1
GJ!

でも…利まつは食傷気味

そろそろ違うカプ読みたい
697名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 17:55:38 ID:PUhJJjoi
かすがリンカーンきぼん
698名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 18:04:43 ID:nFoOFNP0
今こそ696が筆を持つ時ですぞ!
699名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 20:12:14 ID:VUZTjSf1
>>698
はっはっはっ
実はBASARAやったことないんだ
ここでSS読んで女性キャラにハマっただけだし、原作の内容は知らないんだ
そんな人間が書いた話でもおkかい?
700名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 22:24:05 ID:fedHlkG2
最悪スルーされるだけだからいいんじゃね
701名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 04:06:39 ID:AjnLbY8B
急かすわけではないんだが未消化のSSの続きも激しく気になって仕方ないんだぜ
702ハナシノブ【注意書】:2008/04/20(日) 21:39:50 ID:aErckzVG
以前「夜明け前」を書いた588改め4スレ目588です。
感想を下さった方、ありがとうございました。本当に嬉しかったです。
さて、今回書き上がった物があるのでサクリと落としておきます。


・佐助×かすが
・「夜明け前」の続編
・英雄外伝 風魔小太郎外伝ストーリーネタバレ
・天王山抹消戦を旧暦4月(現・5月)に設定し、以降旧暦で話が進行

こんなストーリーモードの導入があったら良いなと思って書きましたので、
「何故ここで終るの?」と感じる方もいらっしゃると思います。
また、事の最中の描写は抜いてあり突然翌朝になります。

題は「君を待つ」「来て下さい」という花言葉を持つ花忍から取りました。

苦手な方はスルーして下さい。宜しくお願いします。
703ハナシノブ (佐×かす)【1/17】:2008/04/20(日) 21:43:10 ID:aErckzVG
京土産だというその小さな包みを開けた時、かすがは思わず息を飲んだ。
翡翠の玉があしらわれた玉簪が現れたからだ。
石こそ小さいし造りも簡素だが、その深い翠色に一目で高価な物と分かる。
「赤いのとどっちにしようか迷ったんだけどさ」
いつの間にか隣に立った男がヒョイと簪を手に取り彼女の耳元に添え、
満足気に笑った。
「うん、やっぱりこっちの方が似合うな」
見上げると屈託の無い柔らかな眼と視線が絡む。
「綺麗だ」
それは独り言だったのかも知れないが、思わず顔を赤らめ顔を背けた。
一番認めたく無いのは自分が心を動かされたのが優美な簪では無く、
この男の眼差しや言葉だという事実だ。
余りに高価な物だしそもそも受け取れないと言うと、彼は預かっていて欲しいと言う。
「翡翠はお守りだから大事に持ってろよ。今度私服の時着けて見せてくれよな」
頬を弛ませたまま彼が帰る素振りを見せたのでかすがは慌てた。
「待て!だから私は…」
「それじゃあな」
言い分も碌に聞かぬうちに彼は忽然と姿を消してしまった。
一体何故あの男は危険を冒してまで土産一つ手渡す為にわざわざ上杉領まで
来るのだろう。
全く度し難い迄の酔狂だ。
彼女は怒るのを通り越してつくづく呆れ果てた。
704ハナシノブ (佐×かす)【2/17】:2008/04/20(日) 21:47:06 ID:aErckzVG
結局簪は手元に残されたが、武家や大名の姫君で無いかすがには過分な代物だった。
私服を着た時、一度だけ隠れる様に自室で挿してみた事がある。
長持から取り出した青銅の手鏡に油を引いて恐る恐る覗き込むと、
そこには髪に深い翠色を乗せた見知らぬ女が映っていた。
かすがは目を瞬かせ、食い入る様に鏡を凝視した。
これが本当に自分なのかとても信じられない。
――綺麗だ
突然男の言葉が思い出され、あの屈託の無い柔らかい眼と簪が添えられた時
微かに触れた指先の感触が甦る。
何故見られたり言葉を交すと居心地が悪くなるのか、やっとかすがは理解した。
敵で無く忍でも無く、戦場ですら彼から女として扱われる事に苛立ちを覚えていたのだ。
――今度私服の時着けて見せてくれよな
こんな自分の姿を誰かに晒すなどかすがにとって恥辱に等しい。
誰かに見られてはと急いで簪を引抜き鏡を伏せる。
紅潮した頬と喩えようもない胸の疼きに狼狽え、暫く動悸が治まらなかった。
どうせあの言葉や仕草も喜車の術で自分をからかっていただけだという思いと、
心のどこかで本気にしてしまう自分が居て歯がゆい。
(馬鹿馬鹿しい。忍を市井の女の様に飾り立ててどうだと言うんだ)
八つ当たりめいた怒りを覚え、かすがは以後絶対身に着けまいと臍を曲げた。
それきり玉の簪は鏡と共に長持の奥底に仕舞い込まれたままだ。
705ハナシノブ (佐×かす)【3/17】:2008/04/20(日) 21:51:21 ID:aErckzVG
二度と着けるまいと思ったあの簪の夢を、最近頻繁に見る。
本来捨てるべき物だがつい捨てる機会を逸し、今でも越後に置いたままだ。
目を覚ますと丁度夜が明けた頃だった。空気はまだシンと冷えている。
身体を起こして見ると左足の痛みは引いていたし、利き手の感覚も戻っていた。
天王山で風魔に敗れてからもう四月経つ。
辛うじて自分が今生きているのは世話焼きな同郷出身者のお陰だった。
自らも重傷を負いながら彼は燃え盛る山頂から自分を抱えて落ち延びた。
追手が掛かる事を虞て繋ぎを入れるのも憚られ、用心深く居を転々として
漸く二月前に上田城下の外れにある彼の家まで辿り着いた。
初め一月はどちらも這うのが精一杯だったが、自分だけは上田に来てからも
暫く床に就いていたのだ。
山崎からの度重なる移動の際、彼はずっと左足に深手を負った自分を背負った。
最初は背負う背負わないで大喧嘩したものだ。
お互い気が立っていたせいで軽い口喧嘩すら数日尾を引き険悪さに
拍車を掛けたが、結局かすがが折れた。
同郷出身者の一度決めたら梃子でも動かない頑固さを良く知っていたからだ。
独り身の彼の家は、三畳程の三和土と囲炉裏の付いた六畳の板間が一つ
有るだけの極めて簡素なものだった。
部屋の中も必要最低限の物があるだけで生活感が殆ど無い。
その殺風景な侘しさに、今まで空き家だったのではないかとかすがは思った。
706ハナシノブ (佐×かす)【4/17】:2008/04/20(日) 21:54:20 ID:aErckzVG
床を上げ、衝立の裏で彼が用意して呉れた薄い浅葱色の小袖に着替えた。
流石に忍装束では目立つ為、まだ二人共傷が治り切らない時に
彼が骨を折って揃えて呉れた小袖だった。
これを見た時、最初に礼を言わずつい「何故」と言ってしまった。
彼はいい加減うんざりした面持で「何でお前は一々理由を訊くんだ」と返し、
そこからまた口喧嘩になった。
最後に彼は「つべこべ言わずにさっさと着替えろ」とぶっきらぼうに
小袖を彼女の前に放って背を向け、胡座をかいて頬杖ついた。
その態度に傷付いた訳では無いが涙が零れた。
敗北の衝撃と足が動かない動揺で不安定になっていた為涙が止まらず、
かすがは俯いて座ったまま長い間肩を震わせていた。
「身頃揃えたか?」
何とか涙を拭き小袖に腕を通した時、背を向けたまま彼が相変わらず
ぶっきらぼうな調子で問い掛けて来た。
「帯締めてやるよ。利き手がまだ動かないだろ」
彼の最大限の譲歩だ。
「頼む」
大人しくかすがは従った。
「……ごめんな」
後ろから白い帯を文庫結びにしながら彼はポツリと言った。
(いつも先に謝るのは向うだな)
そんな事を思い出しながら身仕度を整えていると家主が帰って来た。
707ハナシノブ (佐×かす)【5/17】:2008/04/20(日) 21:57:21 ID:aErckzVG
行李を抱えて帰って来た家主は彼女を見ると「ただいま」と声を掛けた。
「うん……」
かすがは戸惑う。
居候の自分がどう振る舞って良いのか分からず、いつも歯切れの悪い返事をした。
家主が帰ってきたのはこれで六度目だが、未だに何と答えて良いのか掴めない。
彼は気にせず戸を閉めて上がり框に腰を掛け、行李を脇に置いて足の小具足を外す。
その間に湯を沸かした。
上田に戻るなり仕事に復帰した彼と異なりかすがの傷は未だ癒えない。
手持ち不沙汰と居た堪れなさからつい慣れない家事に手を出した。
お陰で料理は人並みの域まで上達したが、それはどんな物を出されても
顔色一つ変えず食べ続けた家主の忍耐の賜物だった。
食事中、普段口数の多い彼は俯いて沈黙する。
美味いと言えば嘘になり、だが不味いとも言えない膳を前に編み出した秘策だ。
朝餉を済ませると一週間振りに帰宅した家主は、着替えるなり自分で床を設え
布団に潜った。
真田忍隊は上がりの前日に寝ずの番をするらしく、彼の休みは専ら睡眠に充られる。
早々と寝息を立て始めた家主を尻目に、水仕事を片付けてしまおうと
盥を取りに三和土に下りようとした時、框に置いたままだった行李を引っ掛けて
中を床にぶちまけてしまった。
(――え?)
中身を拾い集めようとした手が止まる。
それはここに有るはずの無い物だった。
708ハナシノブ (佐×かす)【6/17】:2008/04/20(日) 22:00:34 ID:aErckzVG
かすがは花色と葡萄の二着の袷を仕立てている所だ。
薄い浅葱と一斤染の二着は単で、八月の山の中では少し肌寒い。
全て質素な無地だったが彼女は気に留めなかった。
わざわざ貴重な布を用意して貰えたのだから、色や柄に注文を付けるなどという
滅多な真似はしない。
最初箸すら持てなかった利き手は針仕事をこなすまでになっていたが、
とても忍として要求される精密さに程遠い。
深手を負った左足の事も考えるといつも陰鬱になった。
癒え切らないこの足は、普通に歩く事は出来ても以前の様な跳躍は全く出来ない。
最も基本的な能力だけに激しい焦燥に駆られたが、家主から焦らず治すよう
何度も言われ、癒えていないからだと思い込もうとした。
ここで家事の真似事をしたのは傷から目を背ける為だったのかもしれない。
今まで見て見ぬ振りをして誤魔化して来たが限界だ。
家主が持ち帰った行李の中身は無慈悲に現実を突きつける。
見慣れた青銅製の手鏡と木製の櫛。
丁度掌に収まる丸い漆塗の紅入れ。
諸々の手入に使う油が入った陶器。
そして深い翠色を湛えたあの翡翠の玉簪――。
長持の中に仕舞ってある筈の、決して多いとは言えない自分の持ち物だ。
越後の自室にあった私物が上田の板の間で散乱していた。
これが一体何を意味するのか。
認めたく無いものを認めざるを得ない瞬間が遂にやって来た。
本能的な怯えで身体が震え、幾ら呼吸しても息が出来ない。
極度に混乱した頭の中でかすがは一つの答えを出した。
剣としての自分は、既にあの夜天王山で死んでいたのだ。
709ハナシノブ (佐×かす)【7/17】:2008/04/20(日) 22:03:41 ID:aErckzVG
佐助が謙信と極秘裏に連絡を取ってかすがの生存を伝えたのは最近の事だ。
命はあっても忍として役に立たない事実を告げねばならないのは
大変辛いものだった。
晩酌中それを聞いた謙信ははらはらと涙を流したが、
いつかこういう日が来ると覚悟していた、と言った。
「お前はさぞ私が憎いでしょうね。剣を奪い、道具として扱った挙句折ってしまった」
涙を拭きもせず珍しく自嘲気味に謙信が言った。
「あんたはあいつを誰かの閨に送らなかった。それには感謝してるさ」
謙信は微かに笑う。
「世話を掛けましたね、武田の忍。私の言えた義理ではないが――剣を頼みます」
表面上かすがが死んだと口裏を合わせる事を固く取り決め、
最後に彼女の身の回りの物を持って行くように言い謙信は晩酌を再開したが、
幾ら飲んでも酔う事は出来ない。
(いつもこの一時、お前は私を守る為心を砕いてくれた)
供も付けず独り気侭に縁側で晩酌を楽しめたのは、かすがのきめ細かで
行き届いた配慮があったからに他ならない。
ほんの短い間でも主に寛げる時間を、と警護を目立たせぬ様に
細心の注意を払っていた。
常に自分の懐刀として側近くに仕え、一心に慕ってくれた剣。
戦場で「斬れ」と言えば綺羅星の如き華麗な技で敵を薙払ったあの姿は、
もう二度と戻らない。
「……あなや、私の美しき剣が今は夢幻か……」
彼は独りごち、杯に映る月を一息に飲み干した。
710ハナシノブ (佐×かす)【8/17】:2008/04/20(日) 22:06:25 ID:aErckzVG
普段の休みならまだ寝ている昼前に佐助は起き出して来た。
「出来れば冬になる前に帰りたいんだけどさ」
次の仕事は長丁場で、二月は帰れないと庭で薪を割りながら言った。
彼の格好は戦場と全く違う。
野良着を着て、普段鉢金で引っ詰めてある橙色の髪を後ろで結い、
腰に手拭をぶら下げているその姿は農民にしか見えない。
郷士の息子である彼は身の回りの事は勿論田畑に至るまで器用にこなした。
「これだけあれば足りるか」
区切りを付け、縁側で葡萄色の袷の仕上げをしているかすがの隣に
どっかり腰を降ろして汗を拭う。
今日は良く晴れていて少し動けば汗ばむ程暖かい。
「一度にこんなに割らなくても良いだろうに」
丁度仕上げた小袖を畳み終えたので、一息つく彼に話し掛けた。
「ひょっとすると雪で年明けまで長引くかもしれないんだ。
その間に薪が切れたら大変だろ?」
彼の湯呑に白湯を淹れながらいつあの行李について問うか考えていると、
先に切り出された。
「なあ、このまま俺と一緒に暮らさないか」
唐突な言葉に驚いて湯をこぼしてしまった。
「……何?」
「ずっとここに居てくれよ」
いつもの軽薄さを装う表情の奥には拒絶を恐れる色が浮かんでいる。
かすがは「ふざけるな」と言わなかった。
呆れたり冷笑したり、佐助を張り倒したりする訳でも無い。
静かに目を伏せ、一呼吸すると小さいがはっきりとした声で言った。
「謙信様が、そう言われたか」
二人の間に気まずい空気が流れた。
711ハナシノブ (佐×かす)【9/17】:2008/04/20(日) 22:09:31 ID:aErckzVG
近所の住民が通り掛ったので佐助が良い陽気ですね、と気さくに声を掛けた。
表向き夫婦という事になっているせいで、無邪気に子はまだかと尋ねられる
時もある。
授かりものだからとはぐらかす彼に内心かすがは鼻白む。
部屋の両端に各々の床を設えるとは冷えた夫婦もあったものだ。
最も自分がしていた仕事を考えれば当然だろう。
遠く離れた床を見る度、否応無くかつて逃げ出した場所を思い出した。
高く晴れた空の下、風は日々秋めいて来た。じき紅葉が始まるだろう。
傷を負ったのは緑が眩しい頃だった。
いつか治る、きっと良くなると思う内にこんなにも時間が経ってしまった。
白湯を一口飲んでから彼は語り始めた。
あの後追手が掛からない様にかすがは死んだ事になっていて、
自分と謙信以外真実を知らない事。
ここで暮らして居るのは千代女を始め他の忍達にも隠してある事。
かすがが戦場に戻れない事を知って謙信が涙を流し、彼女を頼むと
自分に託した事。
今朝持ち帰って来た行李には彼女の私物が入っており、
謙信が持って行くよう言った事――。
全部話し終えると昼過ぎになっていた。
かすがは淡々と庭に視線を投げたまま彼の話を聞いた。
「……話は分かった」
葡萄色の袷を持って彼女は立ち上がる。
「少し考えさせて欲しい」
「返事はいつでも良いさ。…ずっと待ってる」
佐助の最後の一言がかすがの胸に鋭く突き刺さり、逃げる様に背を向けた。
712ハナシノブ (佐×かす)【10/17】:2008/04/20(日) 22:12:59 ID:aErckzVG
あの後夕方には戻ると言って佐助はそそくさと買出しに行った。
狭い家の中で一人きりになりたいかすがに気を遣ったのだ。
三和土で夕餉の支度をしながら彼女はずっと余所事を考えていた。
考えさせて欲しいと言っても他に選択肢は無い。
たとえ越後に帰るとしても女の独り歩きは国境で止められてしまう。
それに戦えなくなった自分に追手を撒いたり倒したりするのは無理だ。
自分を全力で庇って呉れている佐助の立場もある。
何より主の謙信が自分の身を彼に託した以上、ここに留まるしかない。
頭では理解していても「主の元へ帰りたい」と希う気持ちと、一度棄てた場所へ
戻る疚しさはどうしても拭い切れなかった。
希望が悉く打ち砕かれ、後は空しさしか残っていない。
今朝まで治ると信じていた自分の浅はかさが心底恨めしかった。
彼が真実を伏せていたのは自分に無謀な行動をさせない為だろうがしこりが残る。
今まで歩んだ事の無い道に踏み出そうとしている事実にも戸惑っていた。
全てに決着をつけ幕引をするのは自分だと言うのも分かっていたが、
そんな気力が自分の裡にあるだろうか。
様々な感情が津波の様に次々押し寄せて自分を翻弄し、一気に引いて行った。
野菜を刻む手を止め包丁を置いて上がり框にペタンと腰を下ろす。
(――疲れた)
空っぽになったかすがの中を虚無がジワジワと満たして行く。
もう全部投げ出してしまいたい。いっそ死んでしまおうか。
いつも自分は叶わぬ事を望む度し難い存在だと、かすがはどこかで自嘲した。
713ハナシノブ (佐×かす)【11/17】:2008/04/20(日) 22:17:11 ID:aErckzVG
夕餉を済ませたかすがは早めに床を設えた。
とても眠る気になれなかったが、布団を被り身体を丸めて無理矢理目を閉じる。
そうしないと虚無が満ちて脱力した五体が今にもバラバラになりそうだった。
「かすが」
後ろから声がした。
「今迄の事は全部忘れろ」
「そんな事出来るはず無い」
背を向けたまま彼女は答えた。主の事を忘れられる日が来るとは到底思えない。
「……だよな」
溜め息混じりに言うと彼は脇に胡坐をかいてかすがの頭を撫でた。
辛い時、いつも彼は何も言わずこうして呉れた。
自分は彼と任務に当たったあの夜から少しも成長していない。
この四ヶ月間改めてそれを嫌と言うほど思い知らされた。
「何でいつも中途半端に優しくするんだ」
佐助の手が止まる。
「突き放してくれればお前の事が嫌いになれるのに」
男の寝首を欠く女は抱けないとはっきり言って欲しかった。
「かすが……」
「もう私に構うな」
誰かに寄り掛からないと立って居られない今の自分を、誰より自分が
嫌っていた。
こんな自分などいっそ消えてしまえば良い。
全てに苛立ち、全てに絶望し、全てが哀しい。
「――お前なんか、嫌いだ」
それはかすが自身に向けた言葉だった。
714ハナシノブ (佐×かす)【12/17】:2008/04/20(日) 22:20:27 ID:aErckzVG
「……お前の一番悪い癖はな」
佐助は彼女の頭を再び撫でながら低い声で静かに諭す。
「大きな壁にぶち当った時、死んで楽になろうとする事だ」
「………」
図星だった。彼は的確に自分の心を見透かしていたのだ。
「確かに今の世の中、戦馬鹿だらけで生き難い。
 浮世を儚んで死んだ方がマシだって思う時もあるさ。
 でもなかすが、この世は戦ばかりじゃない。
 お前が知ってるのはほんの一握りの事だけだ。
 戦なんて関係ない平凡な生き方がある。お前にもそれが出来るんだ」
厳しいがとても優しい声色で彼は続けた。
「苦しみでのた打ち回ろうが精一杯足掻いて生き抜け。最期の時までな」
何故この男は冷酷な迄自分に生きろと言うのか。酔狂でなければ救い難いお人好しだ。
「いつもお前が焼くのは、余計な世話ばかりだな」
かすがは背を向けたまま諦めを含んだ声で呟いた。
「どう言われようが性分でね」
いつもの調子で佐助は言った。
「あんまり深く考えないでここで暮らせば良いじゃない。
 正直この家俺一人じゃ持て余しててさ。
 帰った時に誰か居るのと居ないのは全然違うし、居て呉れると助かるよ」
勇気を奮い起こして訊いてみる。
「……男の寝首を欠いていた様な女でもか?」
「うん、それでも」
即答され、胸にズキンと痛みが走った。
チラリと彼の方を見る。ヘラヘラした表情を浮かべ、これが犬なら
尻尾をブンブンちぎれんばかりに振っているだろう。
かすがは溜め息を吐いた。
「本当に酔狂な奴」
715ハナシノブ (佐×かす)【13/17】:2008/04/20(日) 22:23:52 ID:aErckzVG
起き上がると彼が懐から何かを取り出した。
「これ、持っててくれたんだな」
深い翠色を湛えた、翡翠の簪。
かすがは横を向きぶっきらぼうに呟く。
「捨て損ねていただけだ」
苦笑しながら佐助はかすがの耳元にそっと翠色を添えた。
「やっぱり良く似合う」
屈託の無い柔らかな眼を見詰め返す。
眼が合った瞬間、鳶色の双眸が微かに揺れた。
「忍には過ぎた代物かも知れないけど、たまには……いや」
そこで一旦彼は言葉を切って簪を引く。
視線を落とし下唇を噛んで少し逡巡していたが、再び顔を上げると
改めて簪をかすがに差し出した。
「これから先ずっと着けて呉れないかな、なんて」
何故この男はこうなのだろうとつくづくかすがは呆れた。
あれ程死ぬな死ぬなと口喧しいのに、肝心な所はいつも照れてしまう。
差し出された簪に目を向けた。
受け取れば忍の道と全く違う、市井の道に踏み出す事になる。
不安は大きいがもう自分は独りでは無い。
橙色の髪と鳶色の双眸を持つ酔狂な世話焼きが一緒だ。
忍の先輩で、家主兼同居人で、昔青臭い関係になったその骨張った手に、
かすがは自分の白い手を重ねる。
初めて会った時彼は少年で、自分はまだ子どもだった。
その時手渡してくれたのは鞠だったらしいが、幼かったかすがは覚えていない。
でもきっと自分はこうやって微笑んだ筈だ。
「……うん」
佐助が泣きそうな顔をしている。何故、と思いながら眼を閉じて唇を重ねた。
彼の腕の中、そのまま自分の帯が解かれる音を聞いた。
716ハナシノブ (佐×かす)【14/17】:2008/04/20(日) 22:27:03 ID:aErckzVG
睦言の後佐助はまず謝った。
どうも怖気づいて抱けなかったと言ったが、かすがは看破していた。
市井の道へ強引に放り込む事だって出来たのに、それをしなかったのは
彼が与えられた道と選んだ道の大きな違いを知っているからだ。
「……ウソツキ」
余韻を匂わせた甘い吐息で囁くとそのまま彼の耳を甘噛みした。
翌朝まだ暗い内に彼は発った。
起き上がると昨夜の名残が少し溢れる。
彼の激しさが一晩で体中を駆け抜け、まだ幾分気怠さを引き摺っていた。
――もっと早く体を重ねていれば叛かなかっただろうか。
髪を梳かしながら鏡の中の自分に問い掛ける。
それは違うと鏡に映る自分は答えた。
きっと自分は叛き、互いに憎み合いながら身体を求め合う爛れた関係に
なっていたか、叛いた時に殺されていただろう。
梳かして結った髪に翡翠の簪を挿す。
私服の時に着けて欲しいと言われたのはもう随分前だ。
見慣れない自分が鏡に映る。だがそれを見てもう取り乱す事はなかった。
ずっと昔から彼には自分の姿がこう映っていた。
市井の道を選んだ今、それを恥じる必要は無い。
今迄の事をすぐに全部忘れられないが、少なくとも心の奥底に鍵を掛けて
仕舞っておこうと決心した。
自分は最早剣で無く、唯の女なのだ。
秋も深まった頃、彼女は初めて体調の変化を感じた。
717ハナシノブ (佐×かす)【15/17】:2008/04/20(日) 22:30:13 ID:aErckzVG
木枯らしが吹くようになっても佐助はまだ戻らなかった。
冬になる前に帰りたいと言う希望は叶わなかったようだ。
暮が近付くと一段と寒さが厳しくなり、雪が舞うようになった。
寒さが障りにならないか心配したが、彼が多めに薪を用意していたお陰で
体調を崩す事は無かった。
――ひゅうううう
年が改まって間もない晩、かすがはその音で目を覚ました。
――ひゅうううう
最初はただの風の音だと思ったがどうも違う。
――ひゅうううう
この呼び掛ける様な音は一体何の音だったろう。
――ひゅうううう
どうも気になって寝巻のままそっと縁側の戸を細く開けた。
――ひゅうううう
「―――!!」
外を見たかすがは文字通り凍り付いた。
満月を背にして庭先にあの男が立って居る。
自分から忍としての命を奪った男。
姿を見た者は全て葬り去って来た故に伝説と呼ばれる男――。
声にならない声で彼女は呟いた。
「……悪、魔」
――ひゅうううう
答える代りにその口から風の音がした。
体は震えて足が竦み一歩も動けないが、今ここで死ぬ訳には行かない。
悪魔はジリジリ彼女に近付いて来た。彼女は僅かに後退る。
(まだ死ねない)
悪魔の姿が一段と大きく迫り、その影が彼女を完全に呑み込んだ。
(私は、まだ死ねないんだ――)
718ハナシノブ (佐×かす)【16/17】:2008/04/20(日) 22:33:23 ID:aErckzVG
「どうした?佐助」
突然足を止めた従者を見て、白い息を吐きながら幸村が馬上から尋ねた。
任を終え帰路を急いでいる所だ。
「いや…何でも無え」
「ならばぐずぐずするな。また雪が降り始めたら厄介だぞ」
若い主はせっかちに手綱を握り直した。
ただでさえ信濃は急峻な地形のせいで行軍が困難だが、これ以上雪で足止めを
食うのは何より避けたい。
「分かってますって」
答えながら佐助は妙な胸騒ぎを覚えた。
(まさか、な)
白いものがヒラリと視界を過ぎる。二人は同時に天を仰いだ。
「また降り出したか……急げ、後僅かだ!」
幸村は忌々しげに呟くと隊員達に号令した。
遅れたりはぐれたりする者が居ないか佐助は眼を光らせる。
ふと自分の掌に雪が舞い落ちるのを見た。
体温で雪が儚く融けていく様は余計な事を思い出させる。
掴んだと思ったものがすり抜けた時の苦い思い。
一度目は奪われ二度目は自分の目の前で喪い掛けた。
ふと三度目はあるのかと考え、佐助は拳を握り締め視線を隊へ戻す。
かすがに執着するのには理由があった。
彼女と居れば、普段忘れがちな人としての感情が甦る。
隠し切れない血腥さを持つ自分でも、まだ人間なのだと確認したかった。
自分が剣なら彼女は鞘で、二つ揃わなければ意味がない。
鞘を喪えば自分は返り血塗れの抜き身の剣になってしまう。
抜き身の剣は敵味方関係無く傷付け、徐々にヒビが入って最期は折れる。
かすがを喪うのは最も忌諱すべき事だった。
719ハナシノブ (佐×かす)【17/17】:2008/04/20(日) 22:37:31 ID:aErckzVG
翌朝上田に到着し、細かい采配を終えた彼は久々に自宅に戻った。
白い息を弾ませ、長い留守になった事をどう詫びるか考えながら家路を急ぐ。
雪が降るだけあって今日は身を切る様に風が冷たい。
そうだ、朝餉にそばがきが食べたいとかすがにねだってみよう。
いい大人が間食を食事代わりにするなと彼女に叱られるだろうか。
しかし羹をすするという経験はここ半年近くすっぱり抜け落ちている。
ネズミの様に薄暗い所で干し飯や兵糧丸をひたすら齧り続けた記憶しかない。
長い仕事の後くらい少々甘えて我侭を言ってみたかった。
だが、そんな思いは家が近づくと跡形も無く消し飛んでしまった。
縁側の戸は開いたままで家の中はもぬけの殻だ。
(何でこんな時の勘は良く当るんだよ)
舌打ちしながら土足のまま中に上がる。
血痕が見当たらないので拉致された可能性が高いだろう。
薪の残量や寝具がそのままになっている様子から、それが一両日中の
夜間に起きたと当りをつける。
更に詳しく室内を見回すと壁に何かあった。
それはあの翡翠の簪で、矢文宜しく文が結び付けられ小さな布切れと共に
壁に突き刺さっている。
簪を引き抜き文に目を走らせてから布を広げたが、摘み上げて凝視した。
まだ縫いかけの産着だ。
一体これに何の意味があるのか。そもそも何故ここに産着があるのだろう。
結論に至るまで少々時間が掛かったが、至ると同時に血の気が失せた。
たった一度の契りで彼女は自分の児を宿したのだ。
佐助の眼が無機質な色を帯びて文は無言のままグシャリと握り潰された。
次の瞬間彼の姿は消え、産着と文だけが黒い羽が舞う中残される。
その文末には松永弾正の署名があった――。
7204スレ目588:2008/04/20(日) 22:41:08 ID:aErckzVG
読んで下さった方、ありがとうございました。
最後に一つプチネタを。



アスパラガスの花言葉は、無敵


お目汚し失礼致しました。
721名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 22:47:30 ID:MtrPTEYS
リアルタイムで読ませてもらったが、マジGJ!
ほんとよかった。
722名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 01:49:24 ID:gU3H6tgN
超GJ!情景描写や時代物の(行李とかそういうの)言葉遣いが丁寧で、
安心してすんなり物語に入っていけた。二人が結ばれたとこは切なくて泣きそうだぜ…
また作者の作品読みたいので待ってます!
723名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 08:59:37 ID:5d3paQti
うおおおぉおぁああ!
GJです!
忍大好きせつな萌の人間には大変美味しゅうございました!
724名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 12:53:35 ID:R0VN7a/m
超GJ!!!!!
話の構成がしっかりしてるし、2人の会話もすごく良かった!

そして予想外の展開に、いい意味で裏切られたぜ!
これからもがんばってくれ!

あ、下がってるから上げるね
725名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 20:39:25 ID:wiT19u/N
すごい引き込まれる文章だな〜。佐かすがますます好きになった!ありがとう!


今度はアスパラガスをタイトルでww
7264スレ目588:2008/04/22(火) 23:15:47 ID:0LxKk7uJ
感想を寄せて頂きありがとうございます。一つ一つ読んでます。
佐かすの需要がどれくらいあるのか分からず、正直投下するのを迷ってました。
また書きあがったものが出来たら投下させてください。
727名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:19:16 ID:cu4SxjLQ
保守
728相模/夕暮(筆頭×いつき):2008/04/27(日) 18:35:32 ID:0IlOKTsx
保守がわりに短文投下。
筆頭×いつきで甘いものを目指してみました。
エロはないのですが、もどかしい感じで。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

山裾に沈んでいく夕陽を眺めながら、いつきは小さく溜め息をついた。
そのまま後ろにぱたりと倒れこむと瞼を閉じた。
「どうした、いつき?」
「…えっ!」
不意に頭上から聞こえた声に吃驚して飛び起きる。
少し身を屈めて彼女の顔を覗き込む伊達政宗の姿に更に驚き、ちょこんと正座をした。
「Oh,sorry…今日は頑張ったからな、夕餉まで休んでいても良いぞ」
ちぐはぐないつきの様子に吹き出しそうになるのを必死で堪えながら、政宗は手で制した。
そして彼女の正面へと腰を降ろす。
「今日の様子なら、あと十日もすれば一緒に遠乗りに行けるな」
蒼味がかった隻眼を細めて表情を和らげると、いつきに声を掛けた。
「だども…」
「そんな顔をするんじゃねえ、あの時、俺達に啖呵切ったお前はどこいっちまった?」
政宗は悪戯っぽく笑いかけると、いつきの小さな顎へと指をかけた。
そのまま掠めるように軽く口付けると、じっと大きな瞳を覗きこむ。
「な、な、な…」
耳まで赤くそまったいつきは、そのままくるくると目を回すのではないかという程に慌てていた。
「お前は俺の隣に立つんだろ?」
「…んだ」
「ほら、良い女が台無しだ」
ぽん、と肩を叩かれ、いつきは瞳をぱちくりと瞬かせて再び赤面した。
「そうだな…明日はちょっとお休みにするか」
あまり根を詰めすぎても体を壊してしまうからな、と呟き、政宗の口元に緩く笑みが浮かぶ。
「俺も久方ぶりに休みが欲しい」

(続く)
729相模/夕暮2(筆頭×いつき):2008/04/27(日) 18:36:23 ID:0IlOKTsx
長いといわれたので分けました。

政宗は手を伸ばすと、いつきの細い体を抱き寄せて、胡坐をかいた自分の膝の上に乗せた。
咄嗟に状況を掴めずに、ぱちぱちと大きな瞳を瞬かせていたが、いつきはすぐに顔を赤らめるとじたばたと暴れだした。
「まだ明るいだ…」
「ん、何だ、そんな事を気にしているのか?」
お日様が、と言い訳しようとするいつきの頬に口付けながら、政宗は細い顎に手をかけた。
「…それに夕飯もまだ食べていねえだ」
いつきの言葉に反応するように彼女の腹がきゅうっと鳴った。
二人は顔を見合わせ、しばし固まる。
「Ha…お前らしいな」
何だか気が削がれたぜ、と呟き、政宗は手を離した。
「あお…」
「俺の名前は『青いお侍』なんかじゃねえぜ、いつき」
「う……」
指をぐりぐりと弄りながら、いつきは政宗の名を呼ぼうとしているが、どうも最後の一歩が踏み出せない。
「…焦りすぎたか、俺も」
ふう、と溜め息とついた政宗はいつきの頭に手を置いた。
思案する素振りを見せ、何かを思いついたのか、彼女の顔を覗き込む。
「それじゃあ、夜にお前の所に行こうか」
「へっ!?」
「……喉が嗄れるまで俺の名前を呼ばせてやるよ」
それなら夕餉の後だし問題ないだろう、と意味深に笑う。
「ま、ま、待つだ…それは……」
「明日は休みだ、少しばかり遅く起きても構わねえぜ?」
長い腕でいつきの細い体を抱きすくめて捕まえると、政宗は果実のように赤くそまった耳朶を甘く噛みながら囁きかける。
そのまま政宗の手がいつきの着物の袷に触れようとした時、不意に背後から声がした。
「…政宗様」
ぱっと手を離すと、政宗は忌々しげに後ろを振り返る。
障子の向こう、正座して控えていた片倉は十分に間を置いてから入ってきた。
「夕餉の支度が整いましたので呼びに来たのですが…」
「OK,すぐに行くぜ」
「くれぐれも遅れませぬよう」
ぴしゃり、と障子を閉めると、足音が遠ざかっていく。
「さあ、飯を食いに行くか」
いつきに差し伸べられた政宗の手は温かかった。

(とりあえず終わる)
730名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:46:48 ID:3QpoELqZ
ぐっじょぶでござるぁぁぁぁー!!
凄く萌えた!満たされた!

欲を言えば次の機会にでも
筆頭といつきがにゃんにゃんしているところが読みたいでござるよ
731名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 23:27:09 ID:Q3SuCnTp
なんて可愛い・・・!
エスコートも完璧ではないですか筆頭ー
732名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 18:27:02 ID:Q9AurRTY
萌えた萌えたァァァア!

筆頭がかわいいよ。年相応な感じだな。
733名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 21:14:30 ID:t34t05HR
壁|'。')期待age
734名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 21:28:25 ID:jjXZYpE5
格ゲーおもしろい?
735名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 23:06:18 ID:5DF0RE6W
>>734
自分は面白いと思っているよ
もともと格ゲーを以前やっていたから、すんなり操作も慣れたし。
格ゲーに慣れていないと慣れるまでが大変かな?
あまり分かってなくて適当でもなんとかなったりするから、とりあえずやってみるのが一番と思うけど
736名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 23:53:16 ID:6m3QxPdd
格ゲーまったくやったことなかったけど、
BASARAはあっさり出来るようになったよ。
ど素人でもずばんずばん進んでいけるのが楽しい。
慣れてきたらきたで、いろいろ技とかコンボ試せるのも楽しい。
何よりキャラが面白かった。
737名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 02:14:01 ID:0OkTyuU7
保守
738名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 01:32:06 ID:1XMvbZ+4
アスパラガスさん待ち保守…!!!!
7394スレ目588:2008/05/11(日) 15:13:47 ID:snGxwB5K
昨日投下しようとした物を誤って削除してしまい今最初から書き直しています……。
名指しは職人の方々の作品投下意欲を鈍らせますので、出来れば避けて頂きたいです。申し訳ありません。
740名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 23:26:51 ID:1XMvbZ+4
>>739
スミマセンでした…以後気を付けます!
頑張って下さい!
741名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 23:23:53 ID:wQGQnkxl
電撃マ王の漫画のおかげで、
慶次×けんしんさま(♀)に萌まくりな俺が通りますよ。

通りついでに保守あげ
742名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 02:55:22 ID:iwgrop6B
保守ついでに妄想。

雨が降って肌寒い夜に布団の中で抱き合って温まっている浅井夫婦が思い浮かんだ。
口では何かと文句言いつつ、しっかりと市を抱きしめている長政さまとか。
743名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 16:16:04 ID:fxZCSrHc
>>742
それ萌えた、激しく萌えた
自分は光秀×帰蝶を妄想してる
織田家に嫁ぐことが決まった帰蝶に元服したばかりの光秀がいろいろするんだ。

書きたいけど携帯だからどうしようもなすorz


そんな吐き捨てすまん
744名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 20:15:48 ID:JZRnysQM
>>743
是非書いてくれないか
7454スレ目588:2008/05/20(火) 22:46:37 ID:CYeAvj/X
短い佐かすを投下させて頂きます。
苦手な方はスルーして下さい。宜しくお願いします。
746溺れる月(佐助×かす→謙信) 【1/3】:2008/05/20(火) 22:50:11 ID:CYeAvj/X
暗闇の中雨音だけが響いていた。それは陸に居ながら溺れて行く幻覚を抱かせる。
月の無い晩、この夜の中でかすがを包むのは降り頻る雨音だけだ。
音も無く寝間の戸が閉まった。
誰かが衝立まで歩き、掛けてあった手拭で濡れた身体を拭いている。
程無く衣擦れの音がして布団の中に潜り込んだ人影は、
まだうっすら濡れている額をかすがの背に押し当て後ろから抱き竦めた。
寝間着一枚通してその冷たさがじわりと染み出す。
かすがは何も言わない。
夜具に入り込んだ不埒者を叩き出す訳でもない。
ただ目を閉じてじっと雨音に聞き入っている。
今夜も自分は溺れるんだ――背に広がる冷たさとは別の厭わしさがかすがを支配する。
背中の深い溜め息が雨音を遮った。
濡れている脛を足の裏でなぞると冷たい足が素早くかすがの足を
内側からがっちり絡め取り、股の間に割って入る。
「へへ、待った?」
聞き慣れた声が耳元で響いた。やはり今夜も自分は溺れるらしい。
「別に」
背を向けたまま素っ気無い返事を返す。
「あーあ、毎度の事ながらつれないねぇ。ここまで来るの大変なのに」
軽く愚痴めいた口調が一層嫌悪感を増大させたがそれでも相手を拒めない。
仄かに冷たさを残す唇が耳の裏から首筋へと滑って行く。
雨が降る夜、二人は共犯者になった。もう何回目の秘め事か覚えていない。
秘め事の間、暗闇の中で尚かすがは固く眼を閉じる。
瞳を閉じればそこに一番愛しい人の姿が浮んだ。
乳房をまさぐる節くれ立った指はたおやかな指に変わり、
自分を見詰める視線は涼しく麗しいものに変わる。
絡ませた腕や足は細くなり、熱っぽく囁かれる名前はあの呼び名になった。
かすがの口から誘う様な焦れている様な甘い吐息が次々に咲く。
――謙信様
思わず言いそうになり僅かな理性で咄嗟に薬指を噛む。
弁えるべき所を知る二人は決して快楽を餌に取引を持ち掛けたりせず、
かすがも寝間で主の名を口にしなかった。
夢を見たい。せめて今だけ甘い夢を見て酔い痴れていたい。
体を重ねている相手があの方で、抱かれた後身体に残る汗の匂いがあの方の
ものなら何て僥倖だろう――。
今夜も男の腕の中でかすがは泡沫の夢に溺れた。
いつも自分を擦り抜けて遥か高みを望み続ける方。
どんなに慕っても自分をモノとしか見てくれない方。
初めは傍らに居られるだけで幸せだった。
モノで無く女として見て欲しいと言う思いが押さえ切れなくなったのは
いつからだったろう。
もっと自分を見て欲しい、その手に触れたい、抱き締めて欲しい、一つになりたい――。
叶わないと思えば思う程激しさを増す行き場の無い熱はかすがの中で嵐となって荒れ狂う。
男が忍んで来たのは丁度そんな夜で、雷鳴轟く驟雨の中だった。
747溺れる月(佐助×かす→謙信) 【2/3】:2008/05/20(火) 22:54:43 ID:CYeAvj/X
男は雨に濡れた両手でかすがの頬を挟んで何か呟いたが雷に掻き消された。
離せと言うつもりで開いた口を男の口が塞ぐ。
撥ね除けようとする心とは裏腹に男の首に自分から腕を絡ませてしまった。
最後の一滴で満たされた水盆から滴が零れる様に、口付けだけで二人は堕ちた。
稲光が縺れ合う姿を鮮明に浮かび上がらせる。
闇の中現れては消える残像を網膜に焼き付けながら、二人は互いを傷付け合い
傷を舐め合った。
男の体温が虚ろな肌を埋めて行く。
身体の芯から込み上げる熱い波に溺れ掛け、かすがは主の面影を抱いたまま
男の背に爪を食い込ませた。
驟雨と共に与えられた慰めは雨と共に去った。
月明りが腰巻一枚で横たわるかすがを薄く照らす。
絡めた腕も与えた乳房も繋げた所も、全て酷く穢れた気がした。
何故――今更ながらその思いが胸に去来する。
何故抱かれてしまったんだろう。
何故あいつは抱いたんだろう。
何故こんなに苦しいのに、また逢いたいと思うんだろう――。
かすがは指先で左肩の赤い印をなぞる。
――空いてる時もし雨が降ってたらまた来るよ
別れ際、男がそう言って残して行ったモノだ。
二度と来るなと言う言葉は遂にかすがの口から出なかった。
その夜以来雨が降ると二人は共犯者になり、全てのしがらみを振り切って
夜の底へと堕ちて行く。
深く堕ちる度かすがの胸は痛んだが、同時に齎される強い甘さに耽溺した。


いつの間にか雨が止んでいた。
月は出ていないのか辺りは真っ暗で微かに木々の葉が風に戦ぐ音がする。
他に聞こえて来るのは自分を捕えて離さない男の鼓動と息遣いだけだ。
かすがは自分達だけが夜の底に取り残された様な錯覚を覚えた。
静寂の中ポツリと呟く。
「お前と居ると身と心が分かたれて行く」
「一緒に戻れば楽になれるさ」
「………」
「火照りを鎮めるだけの交わりがそんなに辛いならな」
事も無げに言う男に眉を吊り上げた。
「出来ない事を言うな」
そう答えると男がくっくっと喉を鳴らす。
「お前だって俺を傷付けてる癖に」
何時も冗談半分のこの男が傷付く事などあるのだろうか。
「惚れた女が他の男を想ってるのは結構辛いんだぜ?
 まして抱くなら尚更ってね」
「……なら、何で?」
男はかすがの柔らかい髪をゆっくり掬い上げる。
「誰かさんはお前のこんな姿を知らない――それで薄っぺらな自尊心を
 満足させたいのかもな」
「フン、物好きなこと」
「お前だって同じだろ?」
再び男は髪を掬い上げる。かすがはその手を捉え頬擦りした。
男の親指が唇を愛しげになぞる。
「確かにお前と体を重ねる度に傷付く」
唇に這う指を軽く吸った。
「でもこの痛みが無いのは堪えられない」
「……悪い子だ」
獰猛さを含んだ低い声に甘い被虐感を味わいかすがの背が粟立つ。
今夜は少し深く堕ち過ぎたらしい。
748溺れる月(佐助×かす→謙信) 【3/3】:2008/05/20(火) 23:00:08 ID:CYeAvj/X
取り返しがつかなくなる前にかすがは男の腕を擦り抜け身体を起こし、
寝間着を肩に羽織った。
「……ありゃりゃ」
頼りない月の光が滑り込み闇の中かすがの座る姿が朧に浮ぶ。
男が溜め息を吐いた。
「今夜こそ捕まえられると思ったのになぁ」
横になったまま頬杖をつきかすがの寝間着の袖をパタンパタンとひっくり返す。
子供染みた仕種を見ていると男と目が合った。
今夜まともに顔を見るのはこれが初めてだ。
その目は全てを達観した老人の様でもあり、駄々をこねて拗ねる子供の様でもある。
男の目には自分がどう映っているのだろう。
何故だか男が一瞬寂し気な笑顔を作った。
「ま、所詮月を捕まえようって方が野暮か」
男は起きて手早く身仕度を整える。
「んじゃ、またな」
かすがはいつも答えない。
一緒に居たい気持ちと主に対する後ろめたさが相俟って外方を向いたまま黙っている。
肩を竦めて「やれやれ」と呟くと物音一つ立てず男は去って行った。
残されたかすがは深呼吸をすると褥に顔から突っ伏し、暫くそのまま動かない。
後何回堕ちれば自分達は気が済むのだろう。
これから先何回主に秘密を作るのだろう。
何故いつ男が訪うか待ち遠しく感じるのだろう。
厭わしい――肌にも髪にも夜具にまで男の匂いが染み付いている。
雨音と暗闇に紛れてやって来る男も、それを拒めない自分も厭わしい。
でもあの痛みと泡沫の甘い夢に溺れるのは何物にも代え難い。
雨が降る夜は厭わしい。
月の無い夜が厭わしい。
厭わしさと期待を胸にかすがは次の雨の夜を待つ。
雨が降る夜、二人は共犯者になった。
7494スレ目588:2008/05/20(火) 23:05:20 ID:CYeAvj/X
読んで頂きありがとうございました。
佐かす以外のものが書ける様精進して出直して参ります。

>>743
是非読みたいのでお暇な時に書いて下さい。
因みに私は携帯でガチガチ打ってますよ。
投下したのは全て携帯で作りました。
750名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 00:21:39 ID:CXUz5Ktk
>>745佐かすGJ!!
共犯てのになんだか非常にときめきましたハァハァ

そんな自分は743なんだが、ちょっと頑張って光蝶書こうと思ってきた。
いっつもSSしか書かないから書ける気がしないけどがんばる!
携帯でもがんばるよ秀吉!
751名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 07:15:15 ID:tZ7QmP5P
どっちも切なくて泣きそうだ
GJでござる!
752名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 09:26:12 ID:CXaV4dN0
禿萌えたけどセツナス
GJでした!
753名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 23:23:15 ID:Z1fDS8FX

743です。本当に書いちゃいました。
きちんとしたの書いたことない上に携帯だから見にくいことこの上ないと思います。
改行てどのぐらいですればいいんだ…(´・ω・`)

とりあえず途中まで投下します。
エロはまた後ほど投下しにきます。
萌のかけらもありませんがどぞー。
754光秀×帰蝶 1:2008/05/22(木) 23:24:13 ID:Z1fDS8FX

もうすぐ梅雨になると、白髪のまだ少し幼さの残る青年は手にした書物を閉じ思った。
雨の日は嫌いではないが、何日もそれが続くとなると少し憂鬱になる。
それは誰もが思うことだろう。
「もうすぐ、梅雨ね」
それは青年の隣にいる少女にも言える事であった。

「帰蝶は、梅雨はお嫌いで?」
「あまり好きではないわ、じめじめしているんですもの」
帰蝶と呼ばれた少女は、自身の髪を弄りながら青年の問いに答えた。
「桃丸も雨ばかり続くと嫌でしょ?」
「そうですね、帰蝶の機嫌が悪くなるのであまり好きではありませんね」
とばっちりを受けますから、と笑いながら言うと少女は気に食わなかったのか、眉を潜めて頬を膨らませた。
「ふふ、冗談ですよ。それと、私はもう桃丸ではなく、光秀ですよ」
青年、光秀は柔らかく笑むと少女の眉間に指を伸ばした。
「ほら、せっかくの綺麗な顔に皺ができてしまいますよ?」
「もう、あまりからかわないで!」


そんなやり取りをしていたのが、数日前。



「も…光秀、お話があるの」
光秀は数刻前に帰蝶にそう告げられ、部屋にに来るように言われていた。
今にも雨が降りそうにぐずついた天気の中、光秀は足早に彼女の部屋へ向かった。
755光秀×帰蝶 2:2008/05/22(木) 23:25:11 ID:Z1fDS8FX

戸を開けると、少女は部屋の中央に座っていた。
「話とはなんですか?」
光秀は帰蝶にゆっくりと近付きながら尋ねた。
遠くで雷が鳴っている。そろそろ雨が降るのだろう。

「…光秀、私お嫁にいくの」

今帰蝶がなんと言ったのか、光秀には理解できなかった。否、したくなかったのだ。
幼い時からずっと供にいた少女が、自分から離れてしまうことを認めたくなかった。
自分以外の誰かが、この少女に触れることが許せなかった。
「…今、なんとおっしゃったのですか?」
「お嫁にいくの。尾張の織田家よ」
自分が混乱しているのに、彼女は酷く落ち着いているのが気にくわなかった。
自分はこんなにも想っているのに、それに気付かず他の男のものになってしまう。
許せなくて、悔しくて、悲しかった。

雨が少しずつ降ってきた。
だんだんと強さを増していく雨は、光秀の心のようだった。
今まで彼は、帰蝶をとても大切に扱ってきた。
幼なじみだから、いとこだから。
理由はたくさん付けれたけれど、一番の理由は彼女を好いていたからだ。
生まれながら白髪で、親にも家臣にも疎まれていた。
彼女だけは、普通に接してくれた。
それは、彼女も自分と同じ気持ちだからだと思っていたのに。
裏切られた
そんな思いが広がり、悲しみは怒りへ変わっていった。
雨は強く、雷も鳴りだした。
756光秀×帰蝶 3:2008/05/22(木) 23:27:06 ID:Z1fDS8FX

「…そう、ですか織田に…ですか」
あんな大うつけの元へ彼女は嫁ぐという。
それが余計に腹立たしかった。
未だ見たこともない織田に怒りと殺意を覚えた。
だがそれ以上に、目の前にいる少女に怒りを覚えていた。
その怒りを必死に押し殺し、勤めて平常に接した。
それも、彼女が嬉しそうに話す度に崩れていく。
「あの方の為ならなんでもするわ。どうしたら喜んで頂けるのかしら」
彼女のその言葉で、無理して作り上げた平常心は脆くも崩れ去った。

「…男が喜ぶこと、なら私も教えることができますよ」

にこり、と警戒を与えないよう笑顔で言うと
「どんなこと?私にもできるかしら、教えてくれないかしら?」
彼女は微笑みながら応えた。
「もちろん、貴女にもできますよ。只、少し練習が必要なのですが」
「大丈夫よ、お願い教えて?」
「…途中で投げ出したりしませんか?」
「ええ」
彼女の言葉に、気付かれぬ様にニヤリと光秀は笑った。
そして彼女に近付き、頬に手を添えていつもの様に微笑んだ。自分の醜い心の内を悟られぬ様に。

「…では、始めましょうか?」

そう言いゆっくりと彼女の唇に自分のそれを重ねた。




とりあえずここまで。
エロパートは次からです、エロまで長くて申し訳ないorz
757名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 23:43:38 ID:MuaoYcjJ
GJ!
続きが楽しみすぎる
758名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:05:23 ID:asFn5G0O
GJ!続きの投下を楽しみにしております!
759名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 12:32:14 ID:V7PgD3gj
GJです!濃姫かわいいよ濃姫

改行その他はこのスレの>>880辺りから読むと多分参考になると思います。
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209913819/
760光秀×帰蝶 4:2008/05/23(金) 18:06:53 ID:6qkhseax
光秀×帰蝶の続きです。
エロてむずい(´д`)



帰蝶が呆けている間に舌を彼女の咥内に差し入れる。驚き動かないのをいいことに、強く抱きしめ咥内を堪能した。
今まで味わうことも叶わないと思っていた彼女の咥内は、とろけるようだった。
「っ…!」
自分が何をされているのか気付いたのか、ようやく帰蝶が抵抗を見せた。だが、始めて起こった出来事に戸惑い、その抵抗はとても弱いものであった。
口を離すと、どちらのものとも解らぬ唾液で出来た糸が二人を繋ぐ。糸はすぐに切れた。
「…っ何を、するの!」
そう言う彼女の頬は、酸欠からか軽く赤みがかっている。瞳は潤み、まるで誘っているかのようだ。
「…貴女が、教えてと言ったのですよ?」
「っでも、こんなっ…」
「投げ出さないと言ったのは、貴女ですよ?」
「でもっ…」
「…夫となる方を、喜ばせたいのでしょう?」
「……」
「…大丈夫、これは練習ですから。それに、上手くできたらご褒美をあげますよ」
幼子にするように頭をゆっくりと撫でてやる。いつもの様に笑顔で言えば、帰蝶は不安そうな目をしながら彼を見つめ
「…がん、ばるわ」
と言うのだった。

光秀はその場に帰蝶を横たわせ、再度口付けをしながら器用に彼女の着物の帯を外し始めた。彼女の白い身体がだんだんと露になってゆく。
口をずらし、耳元を舐めると帰蝶の身体がぴくりと動いた。
「みっみつ、ひで…」
不安気に彼女は言い、光秀の頭に手を差し込んだ。
「大丈夫ですよ、恐いことはありませんよ」
「や、そこで喋らない、で…」
擽ったいのか、感じているのか。とりあえず感度は良さそうだ。
彼女の夫となる者よりも早く、彼女にこのように触れるのが最初だという事実に光秀は酷く優越感を感じた。
着物を左右に開くと、帰蝶は産まれたままの姿となった。
着物の上からでは解らなかったが、胸の膨らみは中々に大きい。しかし無駄な肉など一切なく、その身体はただ美しかった。
誘われるように光秀は彼女の乳房に触れた。壊れ物に触れるかの様に優しく触り、軽く揉むと確かな弾力が感じられた。
頂きには触れずにゆっくりと揉み続けると、帰蝶の口からは切なげな溜め息が零れ始めた。首筋をねっとりと舐めると、少しずつ息が荒くなる。
いつも見せる可愛いらしい少女な顔ではなく、少しずつ『女』の顔が現れてきた。彼女を自分の手で変えていることに、光秀は興奮を覚えていた。
761光秀×帰蝶 5:2008/05/23(金) 18:09:29 ID:6qkhseax
首筋から段々と舌を胸元へずらしていく。柔らかな乳房は、まるで高級な菓子の様に甘い味さえしそうだった。
先端をペロリと舐めると、帰蝶がとても小さく声を発した。
「声、もっと出して下さい」
「…はず、かしい」
「ふふ、周りには誰もいないから大丈夫ですよ。それに声は出ている方が男性は喜びますから」
我ながら汚い手を使っている。
光秀はそう思いはするが、もう止めることはできなかった。

彼女が気持ち良さそうにする度に、怒りはだんだんと収まってきた。
その代わりに自分の手でもっと乱れさせたい。今、この時だけでも自分しか見えない様にしたい。という欲望が光秀の中で膨れ上がりだした。
形を確かめる様に舐め、次第に舌の動きを激しくした。まるで赤子が母乳を求めているかの様に見えるが、光秀の舌は意思があるかのように動く。
「あっやぁあ…!」
軽く噛んでから強く吸うと、ついに帰蝶は喘ぎだした。
それが嬉しくて、何度も強く吸うと同時に空いたてでもう片方の乳房に愛撫をする。
「やっ変…光秀ぇっ!」
「大丈夫ですよ、それが正しい反応なのですから」
始めての行為に対する不安と、今まで感じたことのない感覚に帰蝶はただ首を左右に振るしかなかった。
背中にぞくぞくとした感覚が走り、足の付け根が疼いてきたのが自分でも理解できた。だが、その正体を知らぬ少女にとっては恐怖にしか感じられなかった。
光秀は乳房から頭を離し、再度帰蝶に口付けると手を少しずつ下方へ動かしていく。腰や下腹部を撫でると彼女の身体は小さく固まった。
「…そんなに、身体に力を込めないで下さい」
「だ、だって…」
羞恥からか、恐怖からか、彼女の目には涙が溜まっていた。罪悪感が胸を責めたが、もうこの昂りを鎮めることは光秀にはできなかった。
目元に口付け、涙を舐めとる。当然ながらそれはしょっぱい。光秀は一度帰蝶から離れ、体勢を整えた。
揃えている膝に手をかけ、優しく両に開く。今まで誰も見たことがないだろう帰蝶の秘部は、もう既に濡れそぼっていた。
「見ないで…!」
羞恥に顔を真っ赤に染め、彼女は哀願する。光秀は聞こえない振りをして彼女のそこに指を這わせた。
762光秀×帰蝶 6:2008/05/23(金) 18:11:02 ID:6qkhseax
くちゅ、と音を立てて帰蝶の愛液が光秀の指も濡らした。
「ふふ…濡れてますねぇ」
「ふっ…やぁ…!」
「おやおや、嫌だなんて言ってはいけませんよ?」
自分の手で彼女がこんなに濡れたことが嬉しくて、そのまま指を擦る様に動かす。
「わかります?ここに貴女は男性のモノを銜えるのですよ。私の手も貴女によってぐしょぐしょになってきましたよ」
恥ずかしさに堪えれないのか、彼女は自分の顔を両手で覆う。勿論、そのような事を光秀は許す訳がない。
「駄目ですよ、顔を隠したら…。そんなことをしたら嫌われてしまいますよ?」
そう告げると、彼女は渋々と手を退ける。光秀は満足そうに頷くと、未だ隠れている突起を擦り始めた。
「あっやっやだぁっ!」
「こらこら、違いますよ」
親指と中指で挟み、こねるように愛撫する。彼女は声をあげて震えるしかなかった。
「やっやだ、やぁあっ!」
「嫌なんて言っちゃ駄目ですよ」
「だっ、て、…ゃんっ!こ、こわ…い!」
「嫌、とか恐い、というのを、全て気持ち良い、と言ってみてください」
そうしたら、気持ち良くなりますからと言うと光秀は突起を責める手はそのままに、再び乳房を舐めだした。
「あっ…ひゃうっやぁぁあ!」
「ほら、違うでしょう?」
「ぅ…んっ気持ち…ぃっぁっあん!」
与えられる強すぎる快楽に、帰蝶は泣きながら喘いだ。

「きも…ちぃ…み…っひ…でぇ」
「そうです、もっと言って下さい」
「やらぁあ!ひもちいっあっぁぁあっ!」
乳首と突起を強く刺激すると、帰蝶は一際高い声を出して大きく痙攣した。どうやら果てた様だ。
だらりと四肢は投げ出され、荒い息だけが響く。
「ふふ…初めてなのにこんな…。素質あるんでしょうか」
光秀は彼女の愛液で濡れた手を舐める。帰蝶を休ませる事もなく、今度は身を屈めて彼女の秘部に顔を埋めた。
「み…ひでっ…」
「まだまだですよ」
女の性臭を胸一杯に吸うと、割れ目に沿って舌を這わせた。そこからは、確かに女の味がした。
舐めても舐めても蜜は零れ、どんどん床を汚していく。その間も帰蝶の口から喘ぎは止まらなかった。
763光秀×帰蝶 7:2008/05/23(金) 18:12:35 ID:6qkhseax
「貴女のここ…とても美味しいですよ」
「ひぅっや、ぁあんっ!」
突起を舌で突くと、彼女の身体は大きく震えた。割れ目から舌を侵入させる。始めて異物を受け入れようとするそこは、舌でさえきゅうきゅうと締め付ける。
「ん…いいですか、ここに入るんですよ」
「きゃうっやぁ…しゃべらな…でぇ!」
「もう充分濡れていますし、大丈夫ですかねぇ」
光秀は帰蝶の秘部から顔を離し、自分の着物の前を広げた。既に硬く張り詰めたそれを取り出し、秘部になすりつける。
「少し、痛いかもしれませんが、大丈夫ですからね」
何が大丈夫というのか。自分の発言の適当さに呆れながらももう我慢はできなかった。
ゆっくりと自身を埋めていく。初めてではやはりとてもきつく、先端が入るのもやっとだ。
帰蝶も声も出ないのか、目を見開き口を開閉させていた。光秀は腰を進める。
「ぃ…やぁぁぁあああああ!!」
「…っはぁ、力を抜いた方が…楽ですよ」
目をつむり、一気に貫いた。
ぶちぶち、と膜の破れる感触がして全てが埋まった。
「やぁぁぁっ痛い、痛いぃぃい!」
嫌々とするように首を振り涙を流す帰蝶。光秀は抱きしめるしかできなかった。
帰蝶の方が辛いのだろうが、光秀自身も辛かった。きつく締め付けられていて気を抜くと今にも達してしまいそうな程に、彼女の中は心地よかった。
いつまでそうしていたか、段々と帰蝶が落ち着いてきた。
「ふっ…ご、ごめん…なさい」
「大丈夫ですよ」
謝る彼女をあやす様に頭を撫でて口付けをする。しかし、光秀もいい加減限界が近かった。
「…っ動きますよ」
「え…まっまって…っ!」
一旦動いてしまったら、もう彼女の声は聞こえなかった。熱く、絡み付いてくる彼女の中に夢中になってしまうのだ。
獣のように帰蝶を求めて動いた。

幸いなことに、次第に帰蝶の声から痛みは消えていきその声は快楽を表すようになっていた。
動く度に揺れる乳房も、先程の言い付け通りに『気持ち良い』と言う彼女自身も、全てが愛おしく感じた。
「あぁぁっきもちっ気持ち良いのぉ!」
「ふっ…帰、蝶…好きだと言ってみて…下さい」
「あぅっやっす、き…好き!」

快楽に溺れている彼女にもう理性はなく、ただ叫ぶだけだった。光秀の心は満たされないまま限界が近づく。
764光秀×帰蝶 8:2008/05/23(金) 18:15:31 ID:6qkhseax
「ひぁっなにかくるっ!ふぁぁぁっ!」
「くっ…はっ出ますよ!」
腰を掴み、今まで以上に激しく腰を動かした。肌のぶつかる音と水音、女の喘ぎ声と男の荒い息が部屋を埋め尽くす。
「やぁっひぁぁぁあんっ!!」
「…っ…!」
帰蝶が限界を迎えると、その締め付けで光秀も彼女の胎内で果てた。2、3度震え精を出し尽くす。
「ぁ…うあ…」
帰蝶は虚ろな瞳で光秀を見つめ、柔らかく微笑んだ。まるで、愛しいものを見るかのような瞳だ。

「…、も…まる……き」
「…え?」
今彼女が何と言ったのか聞き取れずに尋ねようとしたら気を失ってしまったのか、瞼を閉じてぐったりとしていた。
光秀は彼女から自身を抜き出すことにした。起こさない様に、ゆっくりと動く。
ぽっかりと空いた穴からは、光秀の欲望と血が混ざり桃色の液体が流れ出す。まるで、幼い頃に見た桜のようだと光秀は思った。
自分と彼女の身なりを整え、光秀は頭を抱えた。
どうしてこんなことをしてしまったのか。
確かに、帰蝶に怒りを感じた。壊してしまおうとも思った。けれど、いざ行為が終わってしまうと胸には虚しさと愛しさしかなかった。
眠る彼女の髪を掬い、感触を楽しんだ。

拒まれたのならまだ吹っ切れた。なのに、理由を付けて丸め込んだとはいえ彼女は自分を受け入れてしまった。
嬉しいのに、悲しい。


「…行か、ないでください…」

そうだ、本当はこの一言が言いたかっただけなのに。
小さな呟きは雨音に掻き消され、頬を伝う涙を見た者は誰もいなかった。







収拾がつかなくなったので無理矢理終わらせましたごめんなさい。
言い訳は色々あるけど我慢…が、ま…orz

orz
そういやタイトルないし。

>>759さんの教えて下さったスレを参考に改行頑張ってみたんですが…。あれ、できてなくね?
とりあえず読んで下さった方、ありがとうございました!
765名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 19:39:12 ID:750wFGwi
GJ!エロく、かつ切なく最高でした!
766名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 23:00:56 ID:V7PgD3gj
萌えました!GJ!
次作わっふるしながら待ってます。
767名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 23:01:23 ID:tli/9cw2
光濃GJ!
帰蝶かわいいよ
768名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 00:11:04 ID:CdBidWwv
次は、初夜の時に生娘じゃなかったことを、若魔王にネチネチと
言葉攻めされながら、体の方も攻められる帰蝶キボンw
769名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 07:56:47 ID:Oi50dQeq
>>768
実はいつか迎える妻の為に童貞を守っていた若魔王が頭を過ぎった。慣れたフリして攻めながらも心で号泣w
770名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 19:21:42 ID:kGD74ohg
若魔王切なすぎるwww
771名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 22:18:22 ID:U6C+oP8e
>>743
光秀も帰蝶も切ねえ・・・GJ!

>>769
若魔王、心で号泣は何か可愛いwww
772名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 23:14:14 ID:H07HRTQN
下がり過ぎだろ。あげ
773名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 22:13:09 ID:f6thPDeJ
あげ

誰か半兵衛×かすがの
調教モノ書いてくれ
774名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 14:54:26 ID:ChqMLhgm
でも丸と犬の初めてはもらったけどな
775名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 21:11:12 ID:3XDbixUL
どなたか「けんしんさまの口調がブーム君になってしまう呪い」を解いてくれる方はいらっしゃいませんか!
776名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 00:07:13 ID:5wEOkHVQ
>>775
謙信様が喋ると何故か某トンガリ坊ちゃまが脳裏に浮かぶ自分じゃむりです。
あれ、全然違う筈なんだがな…。

ところでヤンデレ明智て書いたら怒られる?
777名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 02:41:03 ID:svjfEH/9
>>776
むしろお願いしたい
778名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 11:04:37 ID:QcusfTVh
明智はむしろヤンデレでは
779名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 13:16:50 ID:AewflrNC
デレてねーよただひたすらに病んでるよ
780名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 15:58:02 ID:ZrLs4DWS
光秀は
×ヤンデレ
○ヤンデル
と…...~φ(。。)
781名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 22:51:05 ID:DZCdLbpl
光秀はヤンデルクイナ
と…...~φ(。。)
782霧夢(幸村×かすが)【1/5】:2008/06/19(木) 01:50:56 ID:3+bxJOCt
需要あるのかどうか分かりませんが、幸村×かすが書いて見ました。
でもどっちかというとかすが×幸村。微エロ。


・・・・・・・・・・・・・・・

露わになった白肌を水に沈める。
人の手の届かない霧深い山の中、小さな湖、静かに響く水音と広がる波紋。
忍である事、戦場の事、全ての鎖をほんの一時だけ解く事が出来る影の、
私の唯一の場所が此処にあった。
日が昇ろうと沈もうと一瞬もその身から緊張を解く事が許されない世界。
生と死の隣り合わせの一生。でも、此処だけは、ほんの僅かでも只の女になれる。
剣も忍び装束も全て脱ぎ捨て此処で体を洗い流すだけで開放感に満たされる。
心酔してる主の前でも見せた事のない私だけの場所が此処にあった――のに。

闖入者はその静寂な場を全てぶち壊すかの様に現れたのだ。否、ぶち壊してきた。

「…………何。」

最初は獣の遠吠えが聞こえたか思ったら、背後から雪崩の如く滑り落ちて
その男はこの湖へ向かって豪快に落ちて来た。
落ちた拍子に跳ね返った水を頭から被せられ暫し呆然としてしまう。
目の前で落ちた男は体を湖から起こすと、
犬みたいに首をブンブンと横に振って水を払って顔を上げる。
戦場で何度か見たことある。嗚呼、見間違いでなければ其の顔は。

「真田…幸村…?」
「…………はっ……」

武田の虎若子らしき男は間の抜けた顔を上げたかと思えば、人の姿をまじまじと見るなり暫しの間。
やがて口をぱくぱくと動かし、顔はみるみる内に真っ赤になっていて何何だこいつはと思ったが、
突然の出来事にすっかり頭から飛んでいたが、その時にやっと私は自身が全裸だった事を思い出した。

「は、はははははれんっ……!!ははれ、はれ破廉恥!!!うう、うわあああああああ!!」

体を隠して見るなと抗議する前に向こうが勝手に暴れ始め水の中で
バシャバシャと跳ねたりひっくり返っていた。
鎧の重みと水を吸ってしまった服の重み、更に変な暴れ方をして、幸村は半分溺れかかっていた。

「お、おいこら馬鹿!起きろ、溺れるぞ!…………ああ、もうっ…!」

783霧夢(幸村×かすが)【2/5】:2008/06/19(木) 01:53:40 ID:3+bxJOCt
霧山の向こうへと白い鳥が足に文をつけ、飛び立って行った。

武田の将が此処にいるならば考えられるのは奇襲。
一刻でも早く主の下に着くようにと願いを込めて見届ける。
――尤も、その将がこんな所にいるならば、
今頃その武田部隊も士気の低下やら混乱が起こっているだろうが。

この湖は上杉領の中でも険しい山と深い霧に万年囲まれた秘境に近い場所。
普通の人間は愚か、身軽な忍でもなければまず好んで来る者はいない。
それ故、私の唯一の憩いの場だったのに。
「迷っただろうとはいえ、よくもこんな所まで自らの足で来たものだ…
方向音痴ならここまでくると賞賛する。」
幸村は服もぼろぼろで、体中は木の枝や葉で出来た様な切り傷と
後は何処でどうやって打ち付けたのか分からない痣だらけ。
敵の将ならば黙って溺れ死ぬのを待ってれば得だったのに、
不意にとはいえ何故助けたのだろうと今更ながらに後悔している。
「んんっ…ん…」
「気付いたか。」
幸村がゲホゲホと口に含んだ残り水を吐き出して起き上がる。
寝ぼけ眼は私の姿を見るなり丸くした。理由あって私は未だ全裸だ。

「は……は、はれん、破廉恥いいいいいい!!!!」
「うるさい、いい加減黙れ。」
「何という破廉恥な姿を!お、おお女子がはだ、裸で!!」
「お前がこんなにしてくれて何を言う。」

破廉恥破廉恥と吼える煩い虎若子の前に黒い布切れを差し出す。
幸村が滑り落ちてきた場所は丁度脱いだ服を置いていた場所だった。
残念ながらもう無残な形で着る物はない。
「………も、申し訳ない。」
親に叱られた子の様にしゅんとなり頭を下げる。こういう所だけは無駄に馬鹿丁寧だ。
「か、風邪を引く!某ので良ければ、き、きき着るが良い!」
そう言いながら自分の着ている上着を脱いで押し付けてきた。
顔は真っ赤にして頑なに背けつつ。

汗臭い。という言葉は心に留めておいて一応有難く借りる事にした。

784霧夢(幸村×かすが)【3/5】:2008/06/19(木) 01:55:37 ID:3+bxJOCt
「お前、腕が深くやられているじゃないか。」
「あ、ああ、大丈夫だ。其の内止まる。」
「馬鹿を言うな。血が止まってないだろう。来い。」

背けたままの彼の手をやや強引に引いて湖畔へ連れて行く。
上着を脱いだ体はやはり傷と痣だらけで未だ血が出ている部分もあった。
「は、離せ!」
「良いからじっとしてろ。」
幸村の手を取り、体の傷口に塗るように水を取って、流す。
背中に回るとまた傷と痣が大なり小なりとついていた。
「こんなになるまで一体どんな歩き方をしたんだ?」
「……………。」
幸村は何かを我慢しているような妙な顔をして答えない。
大方、一体なんでこんな事になってしまったのか。とでも考えてるのか。
だがそれは私も言いたい。何でこんな事になったのだか。
彼から借りた上着は前が開いている為、体を流したり布切れで止血している時に
時々彼の背中に胸が僅かに触れてしまったりするとビクリと幸村は反応した。
そうでなくても治療中はずっと体は異様に固まったままで、顔は相変わらず、耳まで真っ赤だ。
あまりにも過剰すぎるその様に少々呆れため息が零れた。
「…お前の嫁になる娘は気の毒だな。」
「そ、某は嫁などいらぬ!」
本気で言ってるなら重症だ。仮にも一城を持つ武将でもあると言うのに。
そんな事を言ったらお前の大将が泣くぞ。

降って沸いた悪戯心に、幸村の背中にぴたりと自らの額と胸を軽く押し付けた。
水滴が混じって皮膚と皮膚は吸い付くように重なって、胸が背中の線に沿うように柔らかに潰れる。
背中の突然の只ならぬ感触に幸村はますます動揺して顔をますます紅潮させた。
「な、なな、何をする!!」
「女は恐いか。」
落ち着かない返答ばかりする幸村とは対照的に宥める様に静かに柔らかな言葉を返す。
言葉を吐く息も背に触れて彼はさらに体を震わせた。どれだけ免疫がないんだ。
女と手を触れた事もないのだろうか。ないのだろうな。
そう思いながら無意識に幸村の腰に自分の手を回して目を瞑っていた。
785霧夢(幸村×かすが)【4/5】:2008/06/19(木) 01:57:18 ID:3+bxJOCt
「一つだけ。」
「………な、何だ。」
「女を見るたびに無闇に破廉恥などという言葉を投げるのは止めた方が良い。」
「お前が思うように恥じらいを持ちながらも、想い人に馳せて努める女もいる。子種を受ける痛み、
未来の子を成す痛みにも耐える。大事に想う主を守る為、血を繋げる為にな。」

「お前はそんな女も恥知らずに見えるのか?」



「……………すまぬ。」

そう呟いた返答は暫しの静寂の間が通った後。
「その、」
「何だ。」
「女子が恐いわけでは、ない。」
「…………。」
「戦で傷つき、泣くのはいつも女と子供だ。勝とうが負けようが何処かで傷つく者がおる。
何度やってもそれはどうしても変えられなかった。」

良くある事だ。
戦火に巻き込まれ、混乱に乗じた野盗に襲われ、部落一つが消えるなど混乱の世には良くある事。
家を焼き払われ、財産は全て奪われ、子供を目の前で殺され、
泣き叫ぶ女は慰み者にされて最後は無残に殺される。良くある事だ。
それが自分にとって敵ならば悪として立派に成敗する事も出来よう。

だが現実は敵も味方もない。戦場は分かり易い弱肉強食を絵に描いた様に容赦なく目に映す。
夢と理想を抱いて初陣した彼に取っては次々と目の前で乱暴に犯されて
後は塵の様に捨てられていく女達の末路はあまりにも惨い現実だった。
男達の士気を上げる為には尤も容易で効率が良いからと差し出された事もあった。
「武士として戦うならば、お館様の上洛を成す為ならば、
その様な現実も受け入れなければならぬ事もあると言われた。 自身にもそう言い聞かせてきた。」
でも、もう限界だったと。彼の体は酷く震えていた。虎の若子は武士としてあまりにも純粋過ぎたのだ。
「迷ったのではない。逃げてきたのだ。某は、兵を、国を守らねばならぬと言うのに逃げてしまった。」

彼の背中に彫られた無数の傷と痣をもう一度見つめる。
どれだけ必死になって、夢中になってここまで逃げてきたのだろう。
抑えていた気持ちと、幾度と頭を巡る葛藤と、武士としての使命と共に。
幸村の体を伝って向き直る。覗き込んだ彼の眼は堪え涙で溢れていた。
何時の戦だったか。あの時に見た彼の姿は野原を思うがままに駆け回る虎の如く、
相手を勢いだけでなぎ倒す恐ろしくも勇ましい姿が印象的だった。
でも今此処にあるのは年相応の少年だ。
理想と現実の壁に勝てなくて。情けない自分が悔しくて、でも最後の精一杯で意地を張って。

「…男でも、泣きたい時は泣いて良いんだぞ。」
今にも零れ落ちそうな彼の眼に浮かぶ涙をそっと拭いて、頬に手をかけた。
「命が散る事に、惨い現実に涙して悲しむ武士がいるならば、
戦が終わるその時までその心を片時も忘れる事がなければ。
散っていった者も少しは報われる…きっとな。」
子をあやす母のように震える彼の体を優しく抱き締める。
「今一時なら、私で良ければ胸を貸そう。心に溜まった悲しみも怒りも全部受け止めよう。
だから、もう堪えるな。」

幸村は崩れるように私の胸へ滑り落ちた。彼の涙が私の胸を濡らした。
私は只、栗色の髪を撫でていた。
ひとしきり泣いた幸村が僅かに顔を上げた時に目が合った。
私は――静かに唇を落とした。
786霧夢(幸村×かすが)【5/5】:2008/06/19(木) 02:02:49 ID:3+bxJOCt
僅かに薄まった霧から覗く空をみる。そこには鮮やかな夕焼けが見えた。
膝の上で穏やかに眠る男の髪を私はずっと静かに撫でていた。

一線を越える事は無かった。二人は只、互いの体を抱き締め、
撫でては唇が触れ合うだけの柔らかい接吻を繰り返した。
飯事の様な愛撫も彼に取っては女に対しての最大限の愛し方だった。
私もそれ以上超えるつもりはなかった。
一度とはいえ逃げ出してしまった彼は武士としては失格なのだろう。
それでも、彼には人間として大事な物を持っていたから。

「そして私も、やはり忍としては失格なのだろうな……」
後ろの木にぶら下がる影に向かって言葉を投げた。

「さあ、どうだろうね。」
影は地に着いてその姿をようやく現した。
「…いつからそこにいた。佐助。」
「そんな睨まないでよ。酷いなあせっかく着替え持ってきてやったってのに。
…ついさっきだよついさっき。」
着替えまで用意して置く余裕な姿でついさっきはないだろうと睨み返すも
相も変わらず飄々としたその忍は深い眠りに着いた虎若子をひょいと拾い上げる。

「とにかく…子供の躾け位ちゃんとしろ。」
「そうするよ。家出人捜索にこんな所まで行くなんてもうこりごりだ。」

帰りもきついんだぜ、と余計な言葉が減らない忍にそっぽを向いて早く帰れと促した。
また綺麗な裸拝ませてね、という再度余計な一言に煩い帰れ殺すぞと脅せば
溜息交じりに大きな羽音が聞こえ、幸村の気配も佐助の気配もそこで消えた。

小さな湖はまたいつもの平穏な景色を取り戻す。
胸に残る幸村の涙の痕を見て、もうこれ限りで忘れようとしていたのに、あの顔が再び頭を過ぎった。
次に戦で会った時、私はもう一度剣を向ける事が出来るだろうか。
主の為にと剣を振るっている自分も、何時終わるか分からぬ戦に結局は自身を誤魔化している。
戦う度に自身を只追い詰めてるという事に薄々気付いてはいる。

それでも。

「私は……私には謙信様がいればそれで良いから。」

言い聞かせるように私は胸を押さえ、そして霧の向こうへ飛び立った。


・・・・・・・・・・・・・
「佐助。」
「今度は何だい旦那。」
「すまなかった。」
「もう黙って抜け出さないならそれで良いよ。」
馬乗りの幸村の歩調に合わせて空を飛ぶ忍は一つ大きなため息をついて呟いた。
「しっかし旦那に先越されちゃうなんて思わなかったなあ〜…」
「な、何の事だ佐助。」
「どう旦那。女の子の唇は美味しかった?」
「なっ…!!なああななんあ何をさ、ささ佐助、なな、ななんでそ、……ああああっ!!」
大きな音と共に幸村は派手に落馬した。


「あっれー?少しは免疫ついたかと思ったのにねえ……」


【終】
以上です。書き始めは幸村攻めのつもりだったのですが、
幸村が主導だと話が進まなく…すみms
787名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:33:28 ID:sbg6Wtra
これはいいな
788名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 05:00:59 ID:bXCJdY8A
GJです!
かすが良い子だなぁ。
また作品読みたいので投下お待ちしてます。
789名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 17:19:52 ID:rsRBsWZK
超GJ!!
ちょっと切なくて、甘くて萌えますた。

乙です!
790名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 20:07:06 ID:RydqA2ql
ぐぐぐぐっじょぶでござるぁぁぁぁーーーー!!
791名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:17:14 ID:qCoGlDYc
す…素晴らしい!
あれ?目から汁が…。
幸村のことただの暑苦しいヤツと
思ってたのに、ちょっと好きになっちまった。
GJでした!!1!!!
792名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 18:16:09 ID:3I5xZxWn
かすが可愛いなあかすが
GJと言うより他がない
793名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 10:38:46 ID:UUpAs4tf
GJと書いてゴッドジョブ!!
幸村×かすがは密かに大好きなので嬉しかったです。
次回は幸村攻めで是非とも一線を越えていただきたい!ガンバレ幸村!!
794名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:56:23 ID:ysSvoAWO
かすがの台詞が泣けた
GJ!!!
795名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 17:56:22 ID:J+018mC9
幸村いい奴だよ幸村
かすがいい子だよかすが
ぜひまた投下プリーズ!

さりげなく佐助もよかった。
この二人がくっついたら佐助どうするんだろw
796782:2008/06/24(火) 21:50:19 ID:77gw5Spm
予想外の反応にびっくり感動です。本当にありがとうございます。
でも今読み返したら日本語おかしい部分がちらほらと…orz
今度から書く時は少し寝かせてから出そうと思った。

幸かすは個人的に姉弟のイメージが強いのでなかなか一線越えが
形になりませんが、出来上がったらまた投下させて頂きたいと思います。
797名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 15:26:35 ID:SuT3/DkO
幸かすGJでした!
保守ついでにあげてみた。

ところで、ヤンデレ明智を書こうとしたらただの病んでる明智になりました。
すんごいキモチワルイ!
やっぱヤンデレは無理か…。
完成したらまたきますノシ
798名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 07:55:32 ID:k9FJQglK
>>797
大丈夫!
病んでるのがある意味光秀の醍醐味だから!
ワクテカして待ってるよ
799528:2008/06/30(月) 03:11:40 ID:wNJM06sK
かなり間が空きました。
改めて携帯+読みにくい事を前提に投下します。

かすが凌辱です。
800続 性のあれこれ1:2008/06/30(月) 03:12:48 ID:wNJM06sK
かすがは、捕らえられていた。
敵陣の真っ直中で多数の男達に乳房を揉みしだかれ、乳首を吸われ、陰核を舐め回され、膣を指で掻き回される。
一通り弄ばれ、膣を掻き回していた男がかすがの前髪をぐいと掴み、生暖かい息を吹き掛け囁いた。
「可愛い面して、女陰はぐちょぐちょだぜ…雌猫よぅ。入れて欲しくて堪らねぇんだろぉ?」
「…………」
かすがは答えない。自分の蜜が絡んだ中指を頬に押し付けられても、ふん、と男からわざとらしく顔を逸すだけ。
「ぶち込んで欲しいんだろぉ!今の状況判ってんのかぁ?!」

ばしっ。

手甲をしたままの手で思い切り頬を張られる。白い頬はみるみる腫れ上がり、切れた唇の端から一筋の血が流れて滴った。

―確かに―

こいつ等の行為に身体は反応している。乳首は隆起して女陰から蜜は滴ってはいる。

―だがな―

かすがはぺろりと舌で血を掬い上げると、目を細めて唇を窄めた。彼女を打った男を見つめる。

―私はくのいち―

媚びる様な視線におののいた男達の下卑た笑いを余所に、俯いたかすがは実にふてぶてしく目を爛々と光らせ唇を歪ませる。

―貴様等の精、ごっそり抜き取らせて貰うさ―
801続 性のあれこれ2:2008/06/30(月) 03:14:25 ID:wNJM06sK
「おっ、おっ、おっ…うぅっ!」
かすがの金色の髪を陰茎に絡ませながら、男は彼女の口腔に精を吐き出す。
震える陰茎をずらして亀頭を舌で刺激すれば、じわりと更に精液が迸った。ぶるぶると首を揺すり絶頂を迎えた男を尻目にかすがはすかさず彼女の乱れた姿に欲情していた男の陰茎を咥え込む。

―もっと、だ―

「くあぁっ!」
かすがの膣を突き上げていた男が同じく震えて彼女の子宮に精を吐き出した。

―まだだ、まだ…!―

じゅぽじゅぽと音を立てて陰茎を啜るかすがが、尻を突き出し白濁した液を膣から滴らせれば。また別の男が花に誘われる蜜蜂の様に女陰にむしゃぶりつく。

「おぉ、おぉ!畜生、こんなにぐちょぐちょのゆるゆるにしちまいやがって…」
わざと音を立ててかすがの膣に指を突き立てる男が、多少残念そうに呟いた。
それでも膣に陰茎を突き立て、激しく男は腰を振る。


「うおぉう!」
「くはぁっ!」
「らめぇぇっ!!」

―半刻も立たぬ内に―

白濁した液体を滴らせ、ふん、と息を吐くかすがの周りに奇妙な赤い玉を転がした男達が地に伏していた。

「貴様等の精、たっぷり受け取った」

呟いたかすがの肌は、やけに艶やかだった。男達の精を搾り取り、満面の笑みで彼女はその場を立ち去ったのだ。
802続 性のあれこれ出題:2008/06/30(月) 03:15:07 ID:wNJM06sK
絶倫絶倫w
いやはや、くのいちは恐ろしい。
卿等も気をつけ給え。誘って来る「女」は必ず下心があるものだw

Q2:膣は性交を重ねると、緩くなる

Q3:何度も射精すると赤い玉が出て、「打ち止め」になる

Q4:精子は栄養満点だ

忘れた頃にやってくる。それが「性のあれこれ」だ。
803名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:21:37 ID:Q9JjAaQT
>>802
懐かしのボンバーマン松永乙wwwこれ○×問題ですか?
××○かな……
804名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:46:31 ID:/Mj6HNbo
らめぇで鼻水出たwww

えーと〇××かな?
805名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 15:48:47 ID:xCJSeFTq
全部×にしてみる

解答編待ってます、松永先生!
806名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 16:42:02 ID:Ztwr4bWb
性のあれこれキテル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!
前回すごく笑ったので心待ちにしてたでござるよw

A:○××かなあ。
前全部×だったから今回もとは思うがあえて。
解答お願いいたしまする。
807名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 01:14:35 ID:euSNLZC/
らめぇぇワロタww
くのいち本来の姿?のかすががかっこよかったですw

自信無いけど○××かなー。教えて松永先生。
808続 性のあれこれ 解答編:2008/07/02(水) 02:19:28 ID:NVvvmUhP
さて、解答だ。間違えた者は…(すっ、と指を翳して)……いやいや。先ずは卿達の聡明さを称えよう。
問参を誰も〇にしなかったのは素晴らしい。順序は逆になるが、問参から解説しよう。

簡潔に言えば、これは「親父ぎゃぐ」なのだ。昔の「ぱちんこ台」は打ち止めとなると目印として「赤玉」が出た事に引っ掛けて「打ち止め=赤玉」と言う。卿等の祖父に聞いてみてはどうかね?…まぁ、その後の祖父との関係については責任は持てないが、ねw

さて、問弐については…これも×だ。女人の膣は伸縮性に実に富んでいる。性交、更には出産でも膣が広がる事は無い。卿等の居る時代には「膣圧計」なる素晴らしい器具がある。それを使えば一目瞭然。
「名器」はいつ迄も「名器」だ。

問四だが…先ず、実際精液が一回の射精でどれ位出るのかから始めよう。

「5〜7_g」

がっかりしたかね?しかも成分の殆どが水分で、たんぱく質や「こらぁげん」は数cという有様だ。栄養価等、たかが知れるだろうww
よって、これも×だ。
正解は全部×。くだらない都市伝説に惑わされず、楽しい「性らいふ」を贈り給え(指を弾く、後には火薬の焼けた匂いと焦げた地面だけ)


機会があれば、また今度。
809名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 16:06:42 ID:u14or2il
松永先生、またぜひ来て下さいww



そういえば、松永のSSってまだ投下されてないよな。
松永×濃姫の凌辱ものとか読んでみたい…。
810名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 00:15:35 ID:DL4STSXp
>>809
松永先生に凌辱される濃姫を妄想しようとしたのにただの不倫ものになってしまた
欲のままに絡み合う関係とかいいかも

「魔王の妻…とは形ばかりか?欲に餓えている獣の様な目ではないか」

とかなんとかいって破廉恥なことをし始める松永先生に
夫婦だけど夜のこととか一切ないから欲求不満な濃姫は抵抗ができない

松永先生は楽しみながら、濃姫は背徳感を感じながらも快楽に負けて身体を重ねる…

みたいなことを妄想した
でもまずなんでそんな関係になったかがわからん
811名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 20:03:41 ID:vTvuvCDS
>>808
松永先生勉強になりますた!!
すでに自分の中で松永=先生になってきてるw


>>810
松永そういうの似合いすぎるw
ありきたりだけど、人質助ける為に松永んとこ行ったけど逆に捕まって……みたいな?
812名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 23:43:04 ID:pD2Q3Mzp
人妻三人攫って柱に縛りつけて動けなくして
それぞれに三好三人衆あてがって無理矢理やらせて
それを杯片手に膝に猫乗せて眺める松永を受信した
そして達した順番に今度は自ら味わうと
813名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 11:01:28 ID:nm4xXGbT
>>812
ひとりだけ三郎丸にボコボコにされてるんですね。わかりま(ry
814名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 01:17:37 ID:1tT+D46l
まつ姉ちゃんはパッと見無害そうなのに一番怖いな
815名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 01:25:07 ID:Y7nq+liC
それは旦那をしっかり尻に敷いているからですよw

北国のアイドルやうつくしきつるぎも先生の毒牙に!
816名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 11:33:39 ID:YvtLreIP
これも花嫁修業の一環です、と教え込むんですね。わかります。
817名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 03:12:00 ID:1id8POYJ
>達した順番に
とか言われると、順番が気になります松永先生!
818名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 12:40:41 ID:yeeTycVe
>>810
書こうかと色々考えたが
どうしても、団地妻に良いよる宅急便の兄ちゃんみたいにしかならなくて辞めた
おいしいと思うんだけどなー
819名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 20:20:27 ID:ftuKoJtq
そのまま書いたらいいじゃないか。
欲望のままに行動しろって、松永先生も仰ってるじゃないか。
820名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 21:14:42 ID:PKdgOcez
冷静に書くより、欲望のまま勢いに乗って書いた奴の方が良かったりする
ソースは俺
821名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 07:57:45 ID:lNhIgFv+
松永先生のお言葉には背中を押されますな
とりあえず下がりまくってるのでアゲ
822名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 19:12:02 ID:WNYYQB7b
ところでわたくしはいつまでおんせんぷれいとやらをしていれば
よいのでしょうね? このままではとけてしまいますよ
823名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 23:32:15 ID:T0zwI54/
>>822
どうぞ、そのままこころゆくまで、
おつづけくださいけんしんさま。
ごじつでかまいません、かすがさまとのじょうじをかたってください。
824続々 性のあれこれ:2008/07/20(日) 01:11:39 ID:kvELOkEZ
さて、そろそろ趣向が卿達にも判って来たと思うが、敢えて出題させて貰おう。
温泉…といったらこれだろう。
825続々 性のあれこれ 蘭丸の日記:2008/07/20(日) 01:12:46 ID:kvELOkEZ
蘭丸、今日はお城がいちぼうできる温泉に一番乗りでした。
お城をながめながらお湯につかってたら、なんだかワクワクしてきました。
そしたらチンチンがたってきたので思いっきりシコシコしてみました。
お城を見ながらチンチンシコシコするのはとても気持ちがいいです。
シコシコシコシコしてたら、湯船に白いの出しちゃいました。すっげ〜気持ち良かったです。
濃姫さまが蘭丸の次に温泉に入ったんですが、白いのはバレませんでした。

そのあと、信長さまが光秀の変態ヤローのせいで行方不明になっちゃって…。でも色々あって、濃姫さまが光秀をぶっ殺したあと、濃姫さまに赤ちゃんが出来ました。

…でも、変なの。蒼いのが言うには、信長さまと濃姫さま「せっくすれす」とかいう、一緒に寝ない事だったみたいなのに…。
コウノトリが連れて来てくれたのか、玉菜(きゃべつ)に赤ちゃんがいたのかな?
でも、赤ちゃんができたのはうれしいことです。

信長さまが帰って来るまで、蘭丸が濃姫さまとおなかの赤ちゃんをまもります。
826続々 性のあれこれ 出題:2008/07/20(日) 01:17:52 ID:kvELOkEZ
……無邪気無邪気。

いやはや、実に恐ろしい。自分のした事に責任すら感じない、子供のいたずら…?
よくある話だが…どうかね?

問:湯船に射精し、その後妊娠する可能性のある女性が入浴すると受精する。
827名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 03:18:30 ID:NBuZsWO+
>>825
蒼いの自重w

精子が膣の中に入らないかぎり妊娠はありえないでしょ
湯船の精液では受精しないに一票
828名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 08:40:23 ID:UgBA8KHe
精子の保存は確か冷たい方が良いと聞いたので×だと
多分浸透圧の関係で生存出来ないと思います
829名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 09:50:33 ID:93ABNuLs
精子は熱に弱かった気がする。×でお願いします、松永先生!

しかし空気に触れても死滅するって聞いたけど本当か?
830名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 21:22:02 ID:u1jEmt4W
ヒトの体温より若干低い温度(35℃前後)が最適と聞いたから、風呂の水温じゃ無理
831名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 02:20:14 ID:BESO93su
>>824
出た瞬間全滅wwww
卿達より卿等の方がいいんじゃないかと言って見る。
832名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 13:41:26 ID:BGoBH9I4
質問だが、いつきで本番が少ないのって皆ロリ自重してるからだろうか?


後、話題には登るのになかなか書く人が居ないあのカプ・・・
慶次×まつ..._| ̄|○<ヨミテェ
833名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 14:27:49 ID:qsfUey2e
>>826
いやいや、これは×でしょ松永様w
…×だよね?
834名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 15:29:33 ID:cWiN8fSL
無印上杉軍のOPの後
暗殺者の寝返りなど簡単に信用できない
そこで、上杉への忠誠心を試すためだとか言って
かすがに兵全員の相手をさせてしまう腹黒謙信様(自分には指一本触れさせない)

をこっそりリクエストしてみる
835名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 19:02:15 ID:/JqWbwi+
>>832
(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマ
筆頭がいつきにおイタするのとか
KGがまつにセクハラするのとか
欲望のままに欲してみる。
836 ◆Al94qE2sQg :2008/07/24(木) 19:01:45 ID:g0iq/C3H
赤いの×濃姫ってまいなー杉?
837名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 08:39:15 ID:FiDgxcpz
マイナーだとは思うけど読んでみたい
838名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 09:48:14 ID:igM4T9TM
無印の時から、幸村への濃姫様の台詞はやけにエロ美しい
839名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 10:09:15 ID:RLG3kuTt
幸村みたいな女性に免疫がない、性的な事が未体験なタイプって
一回体験して性的な悦びを知ると、今度は逆に快楽に溺れて肉体を徹底的に貪りそうな気がする。
840名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 13:11:44 ID:U0WTusY/
幸村って濃姫のことなんてよんでたっけ?
奥方?濃殿??
841名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 02:55:54 ID:3c7BfclY
保守
842松永×幼濃姫(1):2008/07/28(月) 23:28:49 ID:abycZ+vC
松永×ロリ濃姫(帰蝶)
需要がなくても構わない!
斎藤道三と松永先生知り合いだって言うから!!

…避難所送りにしたほうがいいですか?








美濃の蝮と呼ばれる男は、旧知ではあるが友と呼ぶにはいささか苛烈な間柄である。
世間は下剋上という言葉で松永と斎藤を並べたがるが、国盗りという言葉以外に共通項などありはしない。

否、一つ。

美しいものに執着する、耽美に悦楽を覚える人種、その一点のみで二人は交流を保っていた。

ある日、松永自慢の茶器へ餓えたような視線を送っていた道三が、ふと顔をあげた。

「今日の花は菖蒲であったか」
「左様」

道三自慢の花器に活けられた花は菖蒲。
今を盛りに美しい花、そのはかなさもまた哀れ。

「花器には収まらぬが、良い花が咲いておる。お見せしよう」
「それは興味深い」

競うように持ち込んだ茶器に花器、いささか道三のものが見劣りするのは確かだった。
しかし、にわかに機嫌を良くした道三に興がわいたのもまた事実。
松永が言われるままに中庭へ歩を進めれば、菖蒲の緑の中に、ひときわ大輪の紫が見えた。
白地に踊る、菖蒲の中の菖蒲柄。

「帰蝶」

呼ばれて振り返る幼子は、絹糸のごとき髪をわずかに揺らし、こちらを仰ぎ見た。

「ととさま?」

薄く開かれたリンゴの唇に松永の喉が鳴る。

「佳い花であろう」

どれほど魅入っていたのか、したり顔の道三に松永の口の端が歪む。

(なるほど、今度は私が餓えた視線を送っていたわけだ)

「いや眼福。これは末が楽しみなことだ」
「ふふふ」

含み笑いで道三は姫君の手を引いた。
視線をそらさない松永に何を感じたか、そっと姫君は庇護者の影に隠れた。

(男の欲情を本能で解するか、末といわず楽しみな姫君ではないかね。)

843松永×幼濃姫(2):2008/07/28(月) 23:29:27 ID:abycZ+vC
視界の隅で蝶々が踊る。

「松永さま」

舌足らずな貴夫人はいじらしい足取りで武士のもとへ駆けていく。
今日は薄緑の紗に揚羽の柄。父親の見立てだろうか、涼しげに美しい。
あの日以来足しげく土産を持参して通う松永に、すっかり警戒を解いた様子でなついている。
その警戒心のなさが愛おしくも愚かしい。

「帰蝶殿、今日は桃丸はどうされた?」
「桃丸?」

きょとん、と純真な瞳を丸くして、姫君は首をかしげる。
世が世ならば天子に愛でられたやも知れぬ、ぬばたまの髪はさらりと揺れる。

「桃丸ならば、ととさまの…父上の御用でおりません」
「そうかね」

年の離れた従兄殿は、この無邪気な蝶の番犬だ。
守護者の不在を簡単に暴露してしまった帰蝶の手をとり、安心させるように頭をなでた。
くすぐったそうに身をよじるしぐさに、猫を思い出す。

「今日は、とっておきの茶器をお見せしよう」
「茶器…?」

幼い瞳に、失望と好奇心が浮かぶ。
甘いお菓子や煌めく簪を期待したのだろう。
しかし、父親の陶酔然とした茶器への情熱を見知っている少女の関心を引くには十分だったようだ。

「ただし、帰蝶殿にだけ…それもごくごく秘密裏に」
「秘密?」
「私の一等大切な茶器だ。父君にも見せたことはない」
「父上も…」
「誰にも秘密に、内密にできるというなら」
「…はい!誰にも、秘密にします」
「重畳、重畳。ではこれをあげよう」

指先ほどの琥珀の飴玉を差し出すと、疑いもなく小鳥の口に放り込む。
きらきらと好奇心に輝く瞳に屑ほどの良心の痛みと…嗜虐めいた歓びの予感が松永を貫いた。
小さな手を引いて、花々の間を通り抜ける。
母屋から離れた庵…道三の持つ茶室の一つにたどり着く。
周りに人はいない。
ひっそりとしたその庵の扉が、ぱたりと閉じられた。
844松永×幼濃姫(3):2008/07/28(月) 23:30:11 ID:abycZ+vC
稽古事では立ち入ったこともあるが、作法に則らずに茶室へ入り込むのは初めてのことである。
帰蝶はわずかな緊張と身の内のわずかな違和感にぎゅっと松永の手を握った。

「そこへかけたまえ」
「はい」

素直に松永の向かいに正座する。
父が常々羨ましいとこぼしている松永の茶器、それを見るために。

(…なんだか、おかしい…)

体の違和感がぬぐえないのだ。
確かに蒸し暑い季節ではあるけれど、外側からではなくて体の内側から熱い。

(でも、松永さまに失礼があっては…)

幼くとも厳しい教育を受けてきた美濃の姫君として、帰蝶はしゃんと背筋を伸ばして松永を見上げた。
おや、と、松永は口の端を持ち上げた。
主犯はこの男である。先ほどの飴は大陸から手に入れた媚薬。
肉体の快楽を知っている女であれば耐えがたいほどの焦燥を覚えるそれだが、幼すぎる姫君にはいささか効果が薄いらしい。

「…どうかしたかね?」
「ぃえっ…ぁ、」

声が裏返ったことで帰蝶はますます動揺してしまった。
動揺してこぼれた吐息が熱っぽい。
熟れた桃の様に染まる頬に、震えるまつげが影を落とす。

「熱でも?」
「ぁ、」

触れられた肌がざわりと粟立って、帰蝶は震えた。
その反応に気を良くした松永は、膝で詰め寄ってその細腕をとらえた。

「城下で流行っている病やもしれん」
「えっ」
「失礼するよ」

薄く笑った松永の笑みは帰蝶には見えなかった。
唇が重ねられ、意図するところのわからない幼子は侵入してくる舌をこばむことができなかった。

「んっ…んんっ」

苦しげに訴えられる抗議の声に、しゅるしゅると布の擦れる音が重なる。
角度を変えてその柔らかい唇を味わいながら、松永は帯をほどき終わってしまった。
簡単に止めてある数本のひもも器用に探り当ててほどくと、紗の着物の隙間から珠の肌がのぞいた。

素肌に当たる空気に帰蝶はびくりと体を震わせたが、死んでしまうのではないかと思うほど口を吸われていて、
しかも体の中には何か得体のしれない疼きがあって、思うように動かせない。

「今私が診て進ぜよう」
「は…ぁ…」

無骨だが繊細な手が、茶器を扱うように優しく姫君を畳に寝かせ、着物の前をはだけさせた。
白い肌に黒い髪が散って、その隙間から薄桃色の乳首が覗いている様は、初々しくも瑞々しい果実を思わせる。
薬のせいか口付けのせいか、とろんとした目つきで帰蝶はただ松永を見上げている。
845名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 23:50:47 ID:abycZ+vC
とりあえずここまでー
846名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 00:33:11 ID:5C6moANS
まさか松永×濃姫(幼)が読めるとは!

続きワッフルワッフル
847名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 13:02:50 ID:KVBMHyoO
こ、これは…!
続きワッフルですぞ
848名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 16:10:10 ID:sfSNHJHC
ワッフルワッフル!(*´∀`)
続きを楽しみにしております!
849名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 20:37:45 ID:zGf4b2xd
女体化ネタがちょっと浮かんだんだが避難所行きかー…
と思ったら避難所が1000スレ行ってるじゃないか。どうしてくれる
850名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 21:31:37 ID:aTrhwrwM

戦国BASARA エロパロ避難所 女体化5夜目
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/6047/1210920336/l100
851名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 22:07:58 ID:fAfC748P
わっふるわっふる!
852名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 00:00:37 ID:Jp0W9ONz
わっふるわっふる!
続きを全裸で待っておりまする。
853松永×幼濃姫(4):2008/07/30(水) 00:10:54 ID:6SRxmNPS
大丈夫そうなので続き投下します〜








膨らみと呼ぶにはささやかすぎる胸をやわやわと揉むように撫で、その肌のきめ細かさを愛でる。
くすぐったさが勝るのか、細腰をよじって逃れようとする様は猫そのものだ。
まだ閨術を教わった気配はないのに(そもそもこうして男の前に肌をさらしている意味も知らない様子なのに)
男を誘うすべを知っているようだ。松永はくつりと喉の奥で笑った。

「まつ、なが・さま、ぁ…?」

混乱から、不安げな声で帰蝶は松永の手を止めようともがく。
傷をつけないようにその手を取って口づけると、松永は優しく優しく囁く。

「やはり、卿は病にかかっているやもしれないな」
「…っぁっ、ぁん」

脇腹をなで上げ、胸の頂をつまむ。
ぎゅうと押しつぶすように力を込めれば、刺激が強すぎるのか骨細の体は雷に打たれたようにびくりと揺れた。

「体がおかしいとは思わないかね?」
「はぁっ…はぁっ…ぁぁ」

こくこくと大きく首を縦に振るたび、細い髪の毛がひらひらと踊った。
固くとがった乳首を解放し、掬いあげるように優しく撫でてやると、帰蝶はほっと息をついた。
少し無体をしすぎたかと、松永は帰蝶を膝に抱き上げた。
するりと帰蝶に絡みついていた着物が腕から抜けて、細い二の腕があらわになる。
ぐったりとのけぞった首が艶めかしくも白いので、惹かれるままに口に含んだ。

「ひぁっ!?」

なめ上げ、歯をたて、思うさま味わう。
ぞくぞくという震えの他に、しゃくりあげるような泣き声が重なって松永は動きを止めた。
帰蝶は漆の瞳を潤ませて、ほろほろと涙をこぼしている。

「何を嘆くのかね?蝮の姫よ」
「だって…松永さまは、私を食べてしまわれるのでしょう?」

その言葉の意味合いであれば、正しく松永は帰蝶を食べつくすつもりであるが。
この怯えの意味合いが違うことを、やはり正しく松永は理解していた。

「私が喰らうは卿の身の内の病のみ」
「…?」
「その熱も、疼きも、私に委ねればすべてとりさってあげよう」
「…食べたり、しない?」

先ほどの甘噛みを捕食と勘違いしたらしい。
松永は自信が薄気味悪くなるほどやさしい笑みを浮かべて幼子の髪をなでた。

「私が卿を害することは、天地が裂けようともあるまいよ」

そう、害するつもりなどない。
ただ、優しく蹂躙するだけだ。
そんな内心の声など聞こえぬ帰蝶は、場違いにも安堵の笑みを見せた。
優しい父親の友人に、間違いなどないと信じ切っている。
854松永×幼濃姫(5):2008/07/30(水) 00:13:06 ID:6SRxmNPS



松永の手が行為を再開し、その薄桃の乳首を口に含んでも、くすぐったそうに身をよじるのみだ。

「ふぅっ…ぁっ、あんっ」

己の唇から洩れる息が常と違うためであろう、帰蝶は無意識に声を抑えようとしていた。
美濃の姫君としての矜持であったかもしれない。
しかし、抑えてもこぼれる艶声は成熟した男の本能をただあおるものでしかない。
あえぎ声は、抑えて漏れるものが一番飢えを誘うことを知っているかのように。

「ぁあっ…やぁ、ぁふっ」

その細腰を両手でつかめば包めてしまいそうなほどにこの器は小さい。
執拗に、固く尖った胸の頂を吸い上げ、舌で押しつぶすようにねぶると、帰蝶はふるふると首を振った。
薬の影響かもともとの感度か、帰蝶は敏感に反応しては背をしならせ、足をひくつかせた。



松永は自身の羽織を畳に敷くと、そこへ帰蝶を横たわらせた。
白い肌に汗をにじませた帰蝶は、人形めいた美しさと生々しさが合わさって倒錯的な艶めかしさを見せる。

「嗚呼、ここだ」

わざとらしくもさも見つけたかのようにその腰を抱えあげ、足を広げて固定した。
ちょうどM字に開かれた足の間には、処女独特の肌色と、子供独特の汚れない薄桃が覗いている。
まだ毛も生えそろわない恥部が、時折ひくりと動くのが目に楽しい。
顔を近づけると、吐息に反応したのか、びくりと帰蝶が震え、目が合った。
腰を固定されているので、逃げることもできずただ見下ろすことしかできない。

「見えるかね、毒が」
「ひぅぅっ!?」

松永は遠慮なくその割れ目に指を入れると、しっとりと湿った入口をぐるりと人差し指で回転させた。
そのまま手を引くと、つと糸を引いてわずかな液がてろりと光る。
帰蝶が息をのむ音がした。
再びその幼い蜜壺へ無遠慮に指を挿入し、ほのかにぬめりを帯びた内壁を探る。
予想はできていたことだが、指一本でかなりきつい。

「いかに蝮の姫君といえど、この毒は卿にはつらかろう」
「ふぇっ、ま、まつながさっ…いっ…ぁ…」
「おっと…足を閉じては治すことも叶わない。そのまま力を抜いていなさい」
「ふくぅっ…ぅ、ぁ、やだぁ…中、いやぁ…」

臓腑をかき回されるような違和感と、痛み、そして肌の内側で感じるぬるりとした何かに帰蝶は怯えていた。
毒だと言われれば毒なのだと信じてしまえるような、それほどの恐怖だった。
855松永×幼濃姫(6):2008/07/30(水) 00:13:44 ID:6SRxmNPS
松永の指は繊細に、しかし依然無遠慮にぐりぐりと帰蝶の中でうごめいている。

(いや、名器名器。よく締め付けて絡むことだ)

肉壁の感触を楽しんでいた松永だったが、ぷくりと愛らしく熟れた豆に目をとめた。
幼さゆえか処女ゆえか、恥ずかしげに埋まっているそれを空いた左手でゆっくりと押しつぶす。

「ひぁっ!?」

快感に逃げようとする体を、足を抑えて固めてから口を近づけた。
口に含めばほのかに雌の匂いがして、よく回る銘酒のように松永を酔わせた。
舌先で転がしてやれば、中を探っていた松永の指をきゅうと入口が締め付けた。
反応の良さに思わず笑みがこぼれる。
指を引き抜くと、ひくんと秘所が反応した。

「…ぁっ」

帰蝶から洩れた声が思いがけずねだるような甘さを含んでいたので、
松永はずいと帰蝶の顔を覗き込んだ。
とろりと酔ったように焦点の合わない眼で松永を見上げながら、帰蝶は首をかしげた。

「まつなが、さま、」
「なんだね?」
「体が、おかしくて…」

帰蝶は戸惑っていた。
薬のせいではあるが、体の内側からむず痒い様な熱い様な何かがせりあがって不愉快なのに、
松永の指が中を這いまわっている間はそれが一切なくなるのだ。
こうして指を引き抜かれた今はまた切なくてむず痒くて仕方がない。
味わったことのない焦燥に、幼い体は我慢というものを知らなかった。

「もっと…もっと、して、下さい…」

その舌足らずなおねだりは、無邪気を形にしたような愛らしい唇から発せられたのだ。
女と呼ぶには幼い体はくたりとだらしなく男の前にさらされて、己のしていることの意味さえ理解できていない。
856松永×幼濃姫(7):2008/07/30(水) 00:14:21 ID:6SRxmNPS
これほど扇情的な光景はそうはあるまい、松永はつばを飲んだ。

「少々荒くなるかもしれないが…かまわないかな?」
「…ぅ、んんっ、は、い…はぃっ松永っ、さまぁ」

再び指を入れた秘所は狭さは相変わらずだが先ほどより潤んでいる。
口が笑みの形になるのが止められない。
松永は二本目の指を滑り込ませた。

「ぁうっ…!」

帰蝶の柳眉が一瞬苦痛の形に歪んだが、刺激は疼きを納めてくれる。
背筋を貫く甘美なものが官能の歓びだと理解しないまま、幼子は貪欲にそれを求めた。
愛らしい人形が、悶え、喘ぐ姿に嗜虐的な欲望が頭をもたげる。
この経験のない花はもう指二本で限界だろうことは彼の目にも明らかだが。
薬で官能を無理やりこじ開けられた体は幼いというのに蜜をあふれさせて呑み込んでいるのだ。

(出来ない道理はあるまい)

実に無理ばかりの理論で、その実ただ嗜虐的な欲求に耐え切れず、
松永は三本目の指をねじ込ませた。

「いっ、痛い!痛いっ嫌ぁっ松永さまぁ!」

哀れにもぷくりと膨らんだ下腹部を見下ろしながら、ぞろりとその指を動かした。
痛い痛いと帰蝶は泣きながら体をよじるが、そうすると松永がじっとしていても指と肉壁が擦れてずるずると
愛液を掻きだしてしまう。松永の手を伝って、透明な蜜がとろとろとあふれてくる。
しばらくそうしてじっとしていると、痛みが治まってきたのか、帰蝶はおとなしくなった。
動くと痛むことを学んだのか、肩で息をしながら松永の様子をうかがっている。
ここに至っても助けを呼ぶという考えの至らない姫君の幼さに、改めて松永は苦笑した。

(佳い花だが、すこし無防備にすぎる…虫も寄ってくるだろうに、もっと棘をつけてやらねばなるまいな)

ずるりと一気に指を引き抜くと、帰蝶はびくりと震えた。
ものほしげに入口がひくつくので、やさしく、ぬるりとした蜜を塗り込めるようにその入口をなでてやる。

「もう少しで病も治せるが…最後の治療は少々手荒い。耐えられるかね?」
「…っ」

先ほどの痛みが脳裏に走り、体をすくめた帰蝶だったが、
予想外に目をそらしてこくりとうなずいた。

「帰蝶は…帰蝶は蝮が娘です。恐れるものなど、ありましょうや」

この場合その健気さこそが最大の問題だと、彼女に教える人間はいなかった。
頼りない小動物の威嚇に似た強がりは、猛禽類にはやさしい晩餐にしかならない。
857松永×幼濃姫(8):2008/07/30(水) 00:15:39 ID:6SRxmNPS
松永は懐から絹の袱紗を取り出すと、二つに折って帰蝶に差し出した。
不思議そうな顔をする帰蝶の口に噛ませると、ゆるりと笑う。

「先ほどから唇を噛んでいる様子が、実に哀れでね」
「…っ」

上品な香をたきしめた袱紗を、小さな唇に噛ませたまま、松永は帰蝶の体を反転させた。
やわらかな桃尻がひんやりと心地よい。
軽々とその腰を持ち上げると、衣の前を寛げた。
すでに苦しいほどに張りつめていたそれが、茶室の薄暗い畳に影を落とす。
その大きさから帰蝶が恐慌状態にならないための配慮である。

ぐ、と

おしつけても、先ほども花には入らない。
ささやかすぎる蝶の花にねじ込むには哀れなほどの体格差。
しかし、朱色の袱紗を唇に噛ませ、ふるふると震えているその姿が松永の嗜虐心を煽ってしまった。

「んんっ!!!んー!!!!」

振り向くこともできないほどの激痛が帰蝶を襲う。
手足をばたつかせても、腰を抑えている松永の手はびくともしない。

「美濃の姫君ともあろうものが、はしたない」
「っ!!」

その言葉に帰蝶の抵抗はぴたりとやむ。
黙って手足を突っ張らせ、激痛に耐えている。
その隙に武人の腕は無理矢理に秘所をこじあけ、とうとう雁の部分をすべてねじ込んでしまった。
流れた血を指にとって舐めながら、松永はさらにぐいと腰を進めた。

「…んぅ、んーっ!!」

半ば中に浮かされるように挿入されながら、帰蝶は耐えていた。
痛いほどに狭いそこを傷だらけにするつもりなど松永にはなかった。
しばらくはつながったまま、先ほどと同じように痛みに慣れるのを待つ。
帰蝶が肩で息をし始めると、とん、とん、と軽く後ろから突いた。

「んっ、んっ、んんっ」

小さな体を持ち上げ、膝に抱えあげる。
えぐれる位置が変って帰蝶は涙をこぼしたが、松永はやはりとん、とん、と軽く挿入を繰り返した。
うしろからささやかな胸のふくらみを愛撫し、花芯にも愛撫を加え、首筋を甘がみしていくと、
次第に挿入が容易くなった。蜜の量が増したのだ。
858松永×幼濃姫(9):2008/07/30(水) 00:16:02 ID:6SRxmNPS
(そろそろ、かまうまい)

つらぬいたまま、人形でも扱うように帰蝶の体を反転させる。
帰蝶は袱紗を加えたまま、目を堅くつぶって震えている。

鷹狩りの最中に、仕損じた兎を思い出した。
急所を外した獲物は、それは無残に震えているのだ。

(それもまた、哀れというのだろうがね)

震える幼い体を一気に引き下ろした。
弓なりに反った背中を支え、ずるりと自身を引きずり出し、抜けぬところからまた一気に引き下ろす。

「んーーーーっ!!!」

ぼろぼろと零れる涙、震える睫毛、白い肌に朱色の袱紗。
これほど背徳の中にありながら、ただ美しい絵画のようでもあって、松永は酔ったように腰を打ち付けた。
淫猥な水音はぐじゅぐじゅと泡立つ音に変わり、太ももがぶつかるたびにぱちんとはじけるような高い音をたてた。

「!」

と、松永の一物がひときわ強く締め付けられた。
その感覚を松永は知っていたが、それは成熟したおみな達に感じてしかるべきものだ。
まさかと、帰蝶の加えている袱紗を取り去った。

「あっ…ぁあ、ふっ…んっ」

嫌だ痛いの言葉を覚悟していた松永の耳朶を打ったのは、予想外の善がり声だった。
陶然と男根を飲み込み、瞬きの隙間に焦点の合わない眼で快楽を見つめながら、幼子はきゅうきゅうと松永を締め付けていた。
無論故意ではあるまいが、器の小ささもあいまってかつてない快楽を松永に与えていた。

「流石、と言うべきか…卿は傾国となるだろう、末の恐ろしい花だ」

凄みのある笑いを口元に張り付けたまま、松永は帰蝶を抱える腕に力を込めた。
がくがくと揺さぶられ、帰蝶の嬌声がいっそう激しくなる。

「ぁああぁっぁ、やぁ、んぁ」
「くっ…」

ひときわ強く締め付けられ、松永は己の精を小さな蜜壺に放った。
ただでさえいっぱいに満たされた器からは、どろりとあふれて羽織を汚した。
859松永×幼濃姫(蛇足1):2008/07/30(水) 00:30:53 ID:6SRxmNPS


「美濃の国と和睦を結ぶか…悪くない」

夕暮れを告げる蝉の声が、茶室に響く。
すっかり身支度を整えた松永の膝で、やはり身なりを整えた(松永が整えた)帰蝶が眠っている。
懐の袱紗には、幼い紅が朱色の真ん中でかすれていた。
親子ほども年の差のある幼子に、耽溺しきっている自分を松永は小さく嗤った。

(いずれいずれ、時が来るまで)



じきに斎藤道三は鷺山城に隠居し、帰蝶も連れだって居城を移ったため、
その後松永と帰蝶が顔を合わせたのは数えるほどである。
あまりに幼すぎる混濁した記憶は、やがて帰蝶からは忘れられる。

恭順の意は九十九髭茄子

織田に下った松永は、年重ねて謀反を起こし、今一人の捕虜を手に入れていた。



縄を打たれたまま畳に転がされた濃姫は、そこが茶室であることを悟るとさらに混乱した。
花器に飾られた花は菖蒲。
床の間の花器も、飾られた茶器も、湯を沸かす釜も、何もかもが一級品。
和歌に通じ茶道に通じ、その所有する品々は諸国垂涎の的である。

(なぜ…捕虜を尋問するならもっと…)

ここはあの男の心臓部とも言える場所ではないのか。
それと同時に、ひどく体が粟立っていた。
この香り、あの男の焚きしめた香を嗅ぐたびに、なにか得体のしれない衝動が
濃姫を襲うのだ。意味もなく不安にさせる、父の友人とはいえ、あの男は嫌いだった。

「近々畳替えを考えていてね」

す、と
声に遅れて松永が入ってきた。
作法に則っり、流れるような所作で窯の前に座す。

「真新しいものというのは往々にして馴染まないものだが、
真新しい井草の香りには落ち着きを覚える…不思議なものだ」

まるで世間話をするように。
まるで茶の湯でも始めるように。

「私をとらえてどうするつもり、上総之介殿は」
「うつけ殿は」

私など、と続けようとした濃姫に、強い声で松永は言葉をかぶせた。
その強さに、うつけと呼ばれた無礼を濃姫は一瞬遅れて理解した。
しかし、濃姫が怒りを口にする前に松永は口を開いていた。
860松永×幼濃姫(蛇足2):2008/07/30(水) 00:31:53 ID:6SRxmNPS

「卿を、満足させられたかね?」
「…何の話?」

口の端を釣りあげて、松永は嗤った。
静かな笑いだった。

「魔王と呼ばれるほどだ。さぞ、卿の肉欲を満たしたことだろう…それとも、魔王の方が溺れたかね?」
「おだまりなさい!」
「卿には…情をあげよう」
「何を…っ」

ぱさり、濃姫の前に朱色の袱紗が投げ出される。
絹の袱紗は仕立てはいいが、いかんせん古ぼけているように見えた。
だが、濃姫はその袱紗の中央、かすれた紅に引き付けられた。

「体がうずくのではないかね?卿が眠っている間に飲ませた水、いつぞやあげた飴玉と同じもの
…あの時のように可愛らしい反応では済まないだろう」

飴玉
琥珀色の

一回、二回、釜を柄杓がかき混ぜて、一滴の滴をぽとりと落とす。
美しい茶器に注ぎこみ、完璧な角度で釜に戻した。

茶室の、薄暗い明り
上品な、空焚きの香
体の内にこもった熱が、じりじりと濃姫を追い詰める。


「…誰が卿に肉の悦楽を教えたか、思い出せたかね?」



ようよう手に入れた、いや、取り戻したよ、蝮の姫君。








蛇足でしたorz
そして松永×濃姫に続…だれか書いてー
861松永×幼濃姫:2008/07/30(水) 00:35:14 ID:6SRxmNPS
一応↑で松永×幼濃姫完結です!
いいわすれたーごめんなさいー
862名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 00:45:16 ID:IVhMZFqM
GJ!
松永雰囲気あってイイヨー
幼帰蝶も濃姫もエロ美しい。

続きもワッフルしていいかい?
863名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 07:00:21 ID:2LOp18yE
GJすぐる!
まさにエロうつくしい!
864名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 21:28:49 ID:XVWjLxbl
圧縮回避保守
865名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 21:39:12 ID:fgvR7ChP
GJですぞ!

余談だけど、
今2の濃姫さまルートの三章で幸村をフルボッコしたんだが、濃姫にはそなたって言ってた
866名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 01:55:11 ID:+Zst+rgA
保守
867名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 10:24:31 ID:8uBBh/em
(´∀`*)松永先生のおかえりは何時かしらワクワク
868名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 17:08:12 ID:yDx+zSFD
>>861
GJ!ロリなのにしっとりした色っぽい雰囲気ですごく好みのエロだった
続きもわっふるわっふる!

幸村と濃姫もこっそり期待
869名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 01:01:40 ID:0bt3Q3+M
政宗×市

密かに萌え
870名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 13:48:03 ID:SI6RSqI/
>>869
伊達は市に嫌われてるから…レイープ?
871名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 16:54:30 ID:/iMly9GI
市にレイプとか嵌りすぎて逆にきっついわー
872名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 00:26:22 ID:/I7r4YJT
むしろ市が伊達を逆レイープ。
873名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 14:41:59 ID:QttMIexv
手のひらに刀ぶっ刺して伊達の上に跨ってるレイプ目市を想像した
これはいい
874名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 15:03:04 ID:W3TgahEz
黒い手で伊達を拘束して逆レイープなら書きかけたことあるw
データ飛んでないけど
875名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 16:50:22 ID:1MDkBumM
>>874
あとは…わかるな?
876名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 16:50:53 ID:5Z73U2vW
>>874
飛んでないなら今すぐ書くんだ!!!
877名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 17:22:23 ID:W3TgahEz
残念ながら、データが飛んで「ない」んだ…
書きなおす気力も飛んだ
878幸村×濃姫:2008/08/06(水) 02:46:35 ID:8MTGS6JA
>>861です…
幸村×濃姫、妄想したら書けそうだったんで
途中まで書いてみたんだけど…
>>836、先に投稿させていただきます。横入りすみません






戦国の世の常で、戦に敗れ属国となった国には人質が要求される。
 多くは反乱の時祀り上げるべき後継ぎであったり、それに近しい一親等の縁者であったりする。
 上洛し、天下を治めた武田のもとには、やはり各地からの人質が集められ、
相応の待遇を受けてひっそりと暮らしている。
 多分にもれず、織田の人質として濃姫は京にいた。
 敗将…魔王と呼ばれたかの夫は、遺体こそ見つからないが死んだものとされている。
 生きていても、再び首をさらされるだけ。
 ただ静かに、ただ夫のの残骸を守るためだけに、濃姫は生きていた。

 眼下の京は桜の祭り、賑わしさと騒がしさが楽しげな喧騒となって鼓膜を打つ。

「お濃ちゃん、飲んでるかい?」
「慶次」

 着物の襟首も艶めかしく、視線を流して濃姫は振り返る。
 ほんのりと染まった目もとが実に色っぽく、慶次の目じりが下がる。
 しかし人質としての生活、慣れぬ京の都で今亡き夫を偲ぶ生活、いささか痩せた頬が痛ましい。

「あぁぁ旦那、飲みすぎですって!」
「このくらい武士であればーっ」
「そうそう、武士ならこれくらい飲めないとな」
「あんたもあおらない!」

 一服の絵画のような窓べりから一歩引けば、そこは酔っ払いどもによる惨状である。
 虎若子とその忍びを見やって、濃姫はひそかに頭を押さえた。
 まつの使いで現れた慶次を見た時は、その懐かしさと明るさにひそりと涙を隠した。
 桜の季節だから祇園を案内してやると言われれば、確かに京の桜は美しく、
祇園は庭だと豪語する慶次ならばさぞ美しい桜を見せてくれるだろうと花見に応じた。
 
 なぜか案内された部屋には武田の若獅子とその忍主従がいたのだけれど。

879幸村×濃姫:2008/08/06(水) 02:46:59 ID:8MTGS6JA
 親しい友人なのだと慶次に笑われれば、濃姫には返す言葉もない。
 甲斐の虎の懐刀を前に無礼を許される権利など、人質の濃姫にはないのだから。
 それに、知らぬ人ではない。
 知らないからこそ、困る。

 幸村は何かと濃姫を気にかけてくれた。

 夫を殺したその手で、夫の最期を見たその瞳で、じりじりと焦げ付くような視線をよこす若者が
濃姫は苦手だった。夫の敵だというのに、憎ませてもくれない、逆恨みと分かっていてもただ憎い。
 ほら、今も、濃姫の視線の先で、目が合うだけで赤い顔をさらに赤くしてフクロウの如く首ごと視線をそらす。
 色恋に聡い慶次が気づかないわけがない。
 そして彼の忍び、佐助もあきれたような視線をよこした。

「…あれ?」

 視線をそらしたまま、頭を振ったのが良くなかったのか、ごつりと景気のいい音をさせて幸村は転倒した。
 
「幸村ー?」

 酒が回ったのか当たり所が悪かったのか幸村はぴくりともしない。
 ただ呼吸が規則的なのを確認して、佐助はため息をついた。

「だから飲みすぎだっていったのに」
「隣に寝かしとくか」

 決して華奢とは言えない幸村の体を軽々と抱えると慶次は隣接した部屋にしかれた布団に放り出した。
 桜の眺めがいいからと慶次が用意したのは宿の二階、人数分用意してある布団が何とも寒々しい。
 一瞬この4人で並んで眠るさまを想像し、濃姫と佐助は同時に苦笑した。

「悪いね、うちの旦那、お子様で」
「酒の飲み方はそろそろ学ばないとなぁ」

 幸村は飲みすぎた。濃姫の姿を認めたとたん赤面し、慶次に「はれんち」を連発し、
逃れられないと悟ると浴びるように酒を飲み始めた。
 露骨すぎて三人ため息しか出ない。

「…ね、あんたは旦那のこと、どう思ってんの?」
「佐助」

 慶次がとがめるように声を大きくしたが、佐助はひたと濃姫を見つめたままそらさない。
 濃姫は眼を伏せる。
『織田の奥方』
 顔を真っ赤にして、暴れ馬もかくやと日参してくるボウヤ。
 その手で夫を殺した武将。
 織田の行方を握る武田の懐刀。
 無下に扱うこともできず、それでも湧き上がる哀惜と憎悪を抑えることができず、何より
 向けられる視線の熱さに、慈しみに満ちた扱いに、ほだされそうな自分こそ憎みたかった。
880幸村×濃姫(3):2008/08/06(水) 02:47:37 ID:8MTGS6JA

「もう少し年をとったら化けるんじゃないかしら?」

 わざと答えを揺らすと、佐助は無言で目を細めた。
 殺気に似たそれに、普通の姫なら悲鳴を上げたかもしれない。
 しかし、濃姫は力なく嗤うだけだ。夫と過ごした時間は、そのまま戦場で過ごした時間。
『今日からそなたは濃と名乗れ』
『は、花をっ…そなたに、届けたくて…』
 穏やかな時間も確かにあったはずなのに、思い出そうとすれば最近の幸村に塗りつぶされる。
『濃よ』
『奥方!』
 耳慣れた低い声が、若く生命に満ちた声にかすれていく。
 その事実がただ恐ろしかった。

「旦那は、あんたのこと…わからないわけじゃないだろ?」
「わかりたくもないわ」

 濃姫は手元の盃を傾けて酒をあおる。
 こくりと、喉が鳴った。

「上総之介様を殺したボウヤを、私がどう思うかですって?憎い以外の何があるの」

 わざと語気を荒げたのは、瞳が揺れていることを自覚してたからかもしれない。
 そうであればいいと、縋るように握りしめられた手が白くなる。
 ふ、と息を吐いて慶次はその手をほどいてやる。

「お濃ちゃん…そうやって自分を追い詰めるのはやめな」
「…お前に何がわかるの…」
「わかるさ。お濃ちゃんは魔王に恋してた…与えるばかりの恋を」
「ちがうわっ!私は、上総之介様は、与えてくださったわ…」

 視界が歪むが、涙をこぼすことは蝮の娘として、魔王の妻として矜持が許さなかった。

「あんたがさ」

 佐助は静かに酒をあおる。

「あんたが、幸せそうじゃないから、つらそうな顔して戦場に立つから…旦那は織田を討とうと決意した」

 もともと戦うしか道はなかったかもしれないけど、そう佐助は付け加えた。
 武田の力は強大で、織田は唯一武田に対して平身低頭の外交を続けた。
 織田が力を蓄える前に武田は動き、そして織田は壊滅した。

「…惚れた女、助けたかったんだろ」
「…私を…?」
「…」

 喧嘩でも始まったのか、喧騒が大きくなる。
 桜の花びらがひらりひらりと濃姫の膝に落ちる。

「…頼みがある」

 向き直った佐助の気迫に、濃姫はわずかにあとじさった。
 
881幸村×濃姫(4):2008/08/06(水) 02:48:32 ID:8MTGS6JA
「一晩でいい、旦那と」
「ふざけないで!」
「ふざけてない」
「なお悪いわ」
「あんたは織田の奥方。織田の人質…旦那は武田の武将、真田の跡取りだ
 旦那がどんなに想ったって、どんだけ思いつめたって、結ばれることはない」

 じくり、濃姫の胸にとげが刺さる。
 死んでしまいたいほど大きな胸の穴を、憎しみでも戸惑いでも、覆ってくれたのは幸村だ。
 
「はっきり言って、あんたは旦那の初恋だ。初恋ぐらい、添わせてやりたい」
「無粋だぜ、佐助。恋のかじ取りに手ぇ出すもんじゃねぇ」
「放っておいて旦那が進められると思うか?」
「体で、心が切れるかよ。それこそ無粋だ」
「思い出くらいはあってもいい」
「一緒になればいいじゃねぇか」
「そんなこと出来ないのはあんただってわかってるだろ」

 織田の寡婦。慶次もわかっているのだろう、つらそうに眼を伏せた。
 帰蝶を抱くことは美濃を抱くこと、美濃を制する者は天下を制すると言われた要所、それが帰蝶の価値だった。
 今は、織田に慕われている御台所…人質としての価値しかない未亡人。
 真田の妻にと望む人間は、武田にも織田にもいはしない。

(…思いきれと、いうのね)

 濃姫はそっと目を閉じた。
 この忍びは、濃姫の心にあるささやかな波紋など何もかも知った上で言っているのだ。
 幸村の思いを添い遂げると言いながら、濃姫の心が傾いていることへ釘をさしている。
 
「…桜が、綺麗ね」

 窓の縁にもたれるようにして、濃姫は囁くように呟いた。
 美濃にもこうして桜は咲いた。幼い思い出の花見はただ優しい。
 織田の桜をよく覚えていないことを、濃姫は少し残念に思った。

「…春の宵だもの、夢くらい見るでしょう」

 佐助と慶次の目が隣室で眠る幸村に向いた。
 
「お濃ちゃ…いや、なんでもねぇ…」

 慶次が伸ばしかけた手を力なく落とす。
 こんなつもりではなかったのだろう、眉を寄せる慶次を、優しく見つめて濃姫は二人を見送った。
 祇園の桜は、ただただ美しく黙って散るのだ。

 おみなのようだと、濃姫は小さく嗤って障子に手をかけた。
 
 




とりあえずここまで。
エロスシーンうまく書けるといいですが…
882名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 20:31:14 ID:ffuZcvp5
うおおおおお
期待で胸が張り裂けそうです
883名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 20:38:47 ID:0OD68otG
ぐぐぐっじょぶ!
884名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 23:02:04 ID:fpbsxsYX
濃姫様…!
885名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 02:16:15 ID:zSFK3/YJ
楽しみ
886名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 11:02:43 ID:rP5/R2Vr
wktk
887幸村×濃姫(5):2008/08/08(金) 03:09:28 ID:LB98kkiO
続き投下しますねー…ほかのみんなも続いてくれると信じてる!w



下腹部の違和感に、幸村はぐらぐらする視界の焦点をなんとかして合わせようとした。
 
「あ…くっ…」

 自分の口から洩れた声に、恥ずかしさの余り一気に覚醒する。
 いったい何事かと体を起こせば、ずきりと頭が痛んで視界がまた揺れる。
 しかしその先にある光景に幸村は絶句を通り越して硬直した。
 すっかりくつろいだ…くつろぎすぎた着物はもはや体を隠す役割を果たしておらず、
大の字に開かれた足の間に濃姫の顔があったのだ。

「…う、を、お、おおおおおおおおおおおおおおおお!?うぐっ」
「しっ」

 身を乗り出した濃姫の指が触れたとたん、大砲にどやしつけられたかのように幸村は黙った。
 襦袢姿の襟の合わせからは素肌が透けて見える。

「これは夢よ、ボウヤ」
「夢…っ!?しかしこんな破廉恥なっ」
「夢よ。そうでなければ…」

濃姫の空いた右手が、幸村の男根の竿に触れた。
ゆっくりとしごき上げる動きに腰が浮きそうになる。

「私がこんなことするはずがないでしょう?」
「そ、れは・・・っ」

混乱する頭が導き出す結論。
そう、濃姫がこんなことをするはずがない。潔癖な女性なのだ。
彼女の夫を殺したのは幸村で、いつも悲しみと苦しみの混ざり合った表情で
幸村の訪問を迎えていた。あの佳人が振り向くことはない。

先走りの汁を掌に絡ませるように時々亀頭に触れながら、濃姫は幸村をしごいて追い詰める。
すでに固く滾ったそれは限界に近かった。

「くっ」
「夢よ、ボウヤ」

言い聞かせるように濃姫が繰り返す。
(…そうだ、濃姫殿ならばもう某のことを「ボウヤ」とは呼ぶまい…)
人質として、ただ礼儀として、「幸村殿」と呼ぶその声がひどく悲しかった。
(やはり、夢なのか)
現のはずがない。何一つとして、現である要素がない。
細い指が陰嚢の後ろまで柔らかく這いまわり、滴る露で滑るほどの竿を強くしごき始めた。

「う、あっ」

短く呻いて、幸村は射精した。
勢いよく飛び出た精液が濃姫の手をべっとりと汚したが、幸村のそれは一向に萎える気配もない。

「あらあら、若いのね」

含み笑いで赤黒い肉塊に口づけると、ひくりと反応して震える。
指についた精液を、赤い唇と湿った舌先が舐めとるのを幸村は呆然と見上げていた。
ぴちゃり、という水音が耳からも幸村を犯しているようだ。
酒が残っているのもあるが、酔いというならこちらの方が段違いに強い。
888幸村×濃姫(6):2008/08/08(金) 03:11:08 ID:LB98kkiO
「は…っ破廉恥、な…」

いつもなら合戦でもあるのかと疑うほどの大声が、情けなくもかすれたことに濃姫は首をかしげた。
この若武者は何が悲しいとこんな泣きそうな顔をするのだろう。

「…情けない…」
「ボウヤ?」
「あさましい…これが某の心なのか…」

こぶしを握り、瞑目する幸村に、濃姫は小さく息をのんだ。
幸村は気づかぬ風で首を振る。

「濃姫殿を…お守りしたいと、そう…某は、それなのに…っ」

切腹しかねない勢いの幸村に、しばし考える。
自分たちが思った以上に純粋な、甲斐の虎若子。
愛しい、と思った。
しかし、この感情はかつての夫に向けたものとは違う。
ゆっくり、腹筋から胸筋まで舌を這わせる。日に焼けた肌を甘く噛むと、幸村が目を開いた。

「私を好き?ボウヤ」
「…っ、す、す…えぇい、確かにそなたは慕わしい女人でござる!!」

夢の中ならと自暴自棄になったのか、自棄ぎみに幸村が吐き捨てた。
そっと微笑んで、濃姫は抵抗しない首筋を撫でる。

「愛する人であれば、欲が出るものよ。手に入れたいと、願うもの」
「願えど…そなたは手には入らぬ、入れられぬ」

血を吐くように幸村がつぶやいた。
誰にも望まれず、武田の益にもならない、殺すしかない想いは強すぎて鬱屈していく。

「夢の中であれば叶うわ」
「汚したくござらぬっ!」

幸村にとってはこれは夢の中、己の欲望が形をとったと考えれば潔癖な幸村には苦痛だろう。
濃姫は小さくため息をついた。

「そんな簡単に汚れないわ」
「…何を…」
「甘く見ないで。女を体で汚せると思うのは、男の思い上がりよ、ボウヤ」

唇が触れた。
甘い香りが幸村の鼻腔をかすめる。頭の芯がしびれていく。

「夢よ、幸村」

言い聞かせるように濃姫が囁くのと、幸村が濃姫を組み敷くのはほぼ同時だった。

889幸村×濃姫(7):2008/08/08(金) 03:12:40 ID:LB98kkiO
「濃姫殿…濃…」

せわしなく襦袢の隙間から手を差し入れながら、縋るように名前を呼ぶ。
濃姫は背中に手を回すことでそれに答えた。
襦袢の上から幸村が豊満な胸をもみしだくと、薄い絹の襦袢からうっすら透ける桃色の乳首がつんと尖って上を向いた。
ごくりと喉を鳴らすと、幸村は襦袢の上からそれを口に含んだ。

「ん、ぅ」

じんわりと、布越しの感触はやがて唾液が襦袢にしみて一気に直接的な愛撫になる。
舌とは違う、濡れた布でこすられる感触に濃姫は腰をくねらせた。

「ぁ、んんっ」

動いた拍子にゆるんだ襟元から胸がこぼれ、濡れた乳首が外気にさらされてさらに固くなる。
やわやわと弾む感触を楽しんでいた幸村だったが、耐え切れなくなったようにかぶりついた。
帯をほどき、くびれた腰元やすらりと伸びた足に見惚れる。

「美しい」
「う、美しくなど…ひゃん!?」

突然内またをなめられ、濃姫は甲高い声を上げた。
左足の刺青が踊る。
艶めかしく戦場で踊るこの蝶に、どれほど惹かれ混乱したことか。
丁寧に、幸村はその蝶を舌でなぞった。

「あぁ、や、くすぐった…あんっ」

濃姫の反応に気を良くし、幸村はがしりと濃姫の足を固定すると何度も足の付け根から内股を往復した。
濃姫からは甘い香の匂いと、仄かに酒の香りがして、酔うように幸村はそれに噛みついた。
何度目だろうか、幸村の鼻先が濃姫の茂みに触れた。
呼吸で吹きつけられる息がくすぐったくて濃姫は腰を浮かす。

「…濃姫殿、濡れておられる」
「ぁ…」

吐息のようなため息とともに濃姫の顔に朱が上った。
まるで幼子のようにきらきらした瞳で秘所をのぞきこまれると、なんともいえない羞恥が濃姫を襲う。
幸村は濃姫の羞恥などかまわぬ風で腰を持ち上げると、そのまま肩まで担ぎあげてしまった。

「えっ、幸村、何を」
「こんなところまで…」

太ももを肩に乗せると、腰を支えて幸村は濃姫の秘所に顔を突っ込んだ。

「!!あぁぁっ、んふっ」

じゅる、じゅく、滴るような水音をさせて、幸村の舌は濃姫の秘書に侵入してきた。
濃姫がびくりと体を震わせるが、足は幸村の肩に担がれて空をかくばかり、腰は伴力のような力で支えられている。
稲妻のように体をかける快感に濃姫は精いっぱい背を弓なりにそらして耐えた。
茂みに埋まった幸村の鼻息が、ちょうど陰核を刺激して微妙な快感を与えてくる。
子供が飴を舐め尽すように、幸村はひたすら蜜壺を舌で探り続けた。

「あぁっ、あん、ぁ、ゆきむ、ら、んんっ」
「…っぷは、はぁ…あぁ、こんなに…」
890幸村×濃姫(8):2008/08/08(金) 03:13:12 ID:LB98kkiO
濃姫の秘所から幸村が顔を上げると、中に浮かされる形になった濃姫の秘所から臀部にかけてぬらぬらと光る愛液が見えた。
ごし、とこぶしで顔をぬぐって、幸村は濃姫をおろした。
力を入れて快感をそらすことができない体制だったため、濃姫はぐったりと布団に体を投げ出した。
力の抜けた様子に幸村は少し戸惑ったが、濃姫の花がひくひくと動いているのに目をとめた。
そっと、優しく触れると、ひくりと反応する。
やわやわと外唇だけをなで続けていると、やがて指をべとべとにするほど蜜が滴り落ちてきた。

「感じてくださるか」
「ぁ、ふ…ええ、幸村、ふぁっ」

恐る恐る指を差し込むと、熱い内壁は一瞬拒絶するように収縮し、やがてざらりとした襞で指を迎え入れた。
ぷくりとした豆を親指の腹で撫でると、濃姫の嬌声が大きくなった。
ゆっくりと指を挿入を繰り返すと、かきだされた愛液が糸を引いて流れていく。
そのさまを、幸村は熱に浮かされたように眺めた。
執拗なまでの愛撫に、濃姫は足を閉じることで抗議した。
太ももの隙間から手を抜くと、くちゅりと粘度のある水音で指は解放される。

「幸村、もう…」

その先は濡れ切った幸村の指先が示している。
雌の匂いに酔ったように幸村は指を口に含み、濃姫の足を押し開いた。
濃姫は抵抗しなかった。
だらしなく涎を垂らして限界を訴える肉塊をつかみ、蜜滴る秘所にぐっと押しこんだ。
めりめりと、締りの好い器の中に男根が飲み込まれていく。

「ひっ…ぁ、く、大きっ…」
「は、ぁ…濃姫殿…」

下腹部にじかに響く熱く湿った感触に、幸村は陶然と濃姫の腰をつかんだ。
体重をかけて、根元まで埋めてしまう。
濃姫は、自分の体の中にあるものの大きさに、深さに、夫を思い出していた。
夫とは違うものが、自分の胎内にある。
その事実が唐突に濃姫の目に涙をあふれさせた。

「!…痛むのか?」
「いいえ、違うの」

幸村が濃姫を抱きしめる。
ぴたりと素肌を密着してしまえばこの世に二人の間を邪魔するものなど何もないように思えるのに。
幸村の背中には武田という国が背負われていて、濃姫の中には夫がいる。
濃姫の涙を唇でぬぐい取ると、幸村はゆっくりと動き出した。
ずるりと、内壁と男根の擦れる感触に二人の肌が粟立つ。
891幸村×濃姫(9):2008/08/08(金) 03:13:43 ID:LB98kkiO
「ん、ふぅ、」
「今だけは・・・どうか」

ぎりぎりまで引きずり出したそれを、幸村は力任せに再び打ち込んだ。
ぱん!とこぎみいい音が響く。
ずん、と臍のあたりまで響いた感覚に濃姫はのけぞった。
続けざまに幸村は強すぎるほどの挿入を繰り返す。

「ひぐっ、あああっ、あっ、ひっ」
「どうか、某だけをっ」

嬌声さえ途切れ途切れになる。
濃姫はうるんだ瞳に荒々しい若武者をとらえて…小さくほほ笑んだ。
もっとしっかり見たいと思うのに、下半身からせりあがる衝動は獣のように
目の前の体をむさぼることしか考えさせない。
ごつごつと子宮口まで届く快感に濃姫の足がびくりとひくついた。

「濃姫殿っ濃っ…っ!!!」
「ひぁ、イクっ、あ、あああああっ!!!」

ひときわ強く締め付ける濃姫の動きに抗わず、幸村は胎内に射精した。
白濁した液体が締りのいい蜜壺を埋める、ねっとりした感触を教える。
汗ばんだ体を後ろから抱きしめて、幸村はその香りのいいうなじに顔をうずめた。

「泣かないでくだされ」
「んっ」

濃姫は答えなかった。
いまだ衰えを知らない幸村が、胎内でもう一度その大きさを取り戻したせいで、返事は嬌声にかわってしまう。
いったいどこまでむさぼる気なのだろう、この若武者は。
どうか泣かないでくれと、繰り返し呟きながら再び押しつぶしてくる虎若子を優しく抱きしめる。
鍛えられた肩ごしに、桜の花が散っていくのが闇に見えた。

892幸村×濃姫(10):2008/08/08(金) 03:14:06 ID:LB98kkiO


小鳥の鳴き声がして、幸村は眼を覚ました。
ぼんやりする頭で、ここは一体どこだったかと部屋を見渡す。
自室ではない。
ぼんやりとしたまま襖に手をかけて、幸村は硬直した。
窓べりに腰掛け、ぼんやりと外を眺めている佳人があまりにも美しかったからではない。
幸村は可能な限り迅速なスピードで己の着物を見やり、背後の蒲団を振り返り、目の前の濃姫を確認した。
寝ていたせいで着崩れたのだろう、しかしそれ以上の何か…具体的には先走りの染み等…は褌にさえ見当たらない。
布団はいつもの通り蹴飛ばされたらしく無言で床の上に横たわっているし、それ以上の(以下略)は見当たらない。
(あぁ、そうだ、夢だ…夢以外の何がある)
目が覚めて、隣に彼女が寝ていたら、それはどんなにか幸福な朝だろうかと幸村はうなだれた。

「あら、目が覚めました?幸村殿」

幸村殿
遠い呼び名が、幸村の胸に小さくずきりと突き刺さる。

「昨日は急に倒れてしまわれるので、心配しました」
「そ、それは・・・申し訳ござらぬ…」

くすくすと笑う濃姫に、幸村は赤面して頭を下げる。
本当は土下座して詫びたい気持ちでいっぱいだった。
何度も何度も、濃姫の声が枯れても、きゃしゃな体を犯し続ける夢を見た。
それも、強姦ではなく和姦で…願望にも程がある。
濃姫はただ桜を眺めている。
その横顔は、やはりいつもと同じようにさびしいのだ。

「そなたは・・・桜が、好きか?」
「・・・桜は、おみなのようですもの。一春のためだけに咲くのを、いじらしいとは思わないかしら」

力なくほほ笑む濃姫に、幸村はただ「そうか」と言葉にもならない返答をした。
佐助が迎えにきて、慶次が濃姫を連れて帰っても、幸村はぼんやりと通りの桜を見上げながら歩いた。

「…旦那」
「ん」
「泣きながら歩かないでよ恥ずかしい」
「すまぬ」
「一応人目もあるし、旦那有名人なんだからさ」
「ああ、すまぬ…だが」
「…はぁ…逆効果か」
「?」
「なんでもない」



桜は二度咲かない。
遅れてきた春に、散った桜は戻らない。
仄かな香りの、夢を見せるだけ。


893幸村×濃姫(了):2008/08/08(金) 03:16:02 ID:LB98kkiO
幸村×濃姫終了です。
基本濃姫しか書けないんだ…
連投すみません。ちょっと自重します。
894名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 04:11:40 ID:T5icv9Ud
GJ!
雰囲気のある文体で好きです。

幸村いい奴だよ幸村。
濃姫には儚げな雰囲気が似合うね。濃姫と桜の取り合わせが(・∀・)イイ!
895名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 14:26:38 ID:1MBvwgNX
GJ!!
もしかして松永×幼濃姫書いた方ですか?

前回も今回も文章や情景がすごく素敵でしたから、これからも気の向くままに投下なさって下さい。
896名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 21:35:58 ID:Hf91N3FC
ぐっじょぶううううう
エロイだけでなくすごく魅力的な文章を堪能させてもらいました。
897名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 01:42:39 ID:MAB3hDDA
898名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 00:04:05 ID:xL6yXCXU
いつきちゃんでエロいのを……と考えてみたが一揆のお仕置に座敷牢で小十郎に躾られるくらいしか浮かばなかった。けど、どうしてもエロじゃなくほのぼのになるんだ……。
いつきちゃんでエロは難しいな。
899名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 09:10:36 ID:/aVhjwBf
>>893
乙でした!
900名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 15:12:26 ID:AghFm+VV
>>898
1の筆頭だったら多少鬼畜でもやってくれると信じてる。
農民たちに聞こえるように、隣の部屋でYa-Ha-!

でもいつき好きだから、最後は和姦がいいと思ってしまう
901名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 15:23:20 ID:AMYldN6F
2の筆頭だと最初はゴラア!!!って感じで犯すけど泣きはらすいつき見て
しゃーねーなーとかいって最後は優しくしそう
902名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 19:44:43 ID:itF+/XlA
パンチラオブジョイトイな感じの筆頭でプリーズ
903名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 08:51:59 ID:S0U1VlAN
>>902
意味不明
904名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 09:11:58 ID:CsgCRCgD
>>903
>>902の元ネタは多分これ。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm3752689
905名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 18:45:46 ID:yxVmESkH
「お…おらのぱんつは…あっ…青の…ひゃあぅっ…しましま…」

wktkな筆頭と無理矢理捲き込まれたktkrの前でストリップするロリータの映像を受信しました
906名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 19:50:52 ID:AZyQcM6Z
>>905
もっと受信してくれ いや、してください
907名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 19:55:01 ID:7Q9pDfa5
遅れながらも幸濃ぐっじょぶぅぅぅぅうううああ!!
エロいし切ないし言うことなし

欲を言えば若魔王×濃姫が見たい
908名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 08:07:52 ID:MY0PG49a
今更ながら>>703が、自分の中で神作だった
>>703さんGJです!!

あのSSの続きで、佐かすのラブラブEDを受信しまくりな自分
909名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 10:52:26 ID:WHe78uGq
>>902
ボツイラストでようじょのパンチラ見るどころか
パンツむしり取ってたオープンスケベですね
910名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 11:01:25 ID:dEDGiU49
>>588さんの
>>703の「ハナシノブ」に感化され、短い佐かすを書いてしまいました

>>588さんすみません
苦手な方はスルーしてください

初投下です

−−−−−−−−−

その後、数日は佐助は家にいた。

あの夜からかすがは佐助に対して、素直になりつつあった。
でもかすがの性格、少しずつであった。
佐助はそんなかすがの変化が嬉しくてたまらなかった。

かすがが夕餉の支度をしている
台所に立つかすがの後姿を佐助は胡座を掻きながら、頬杖をついて見つめていた
『あいつは俺と一緒にいてくれると言っていた』
佐助はその事を思い出すだけで嬉しくもあり、不安であった。
本当はまた自分の腕からいなくなってしまうのではないかという不安

「かすが・・・」
「なんだ?」
かすがは佐助の方を振り向いた
佐助の顔は真顔でかすがを見つめている
目が合った瞬間、かすがは顔を赤くしながらまな板に視線を戻した
「まっ、まだ夕餉は出来てないぞ。
 もう少しだから待っていろ・・・」
また包丁の音が鳴り始めた時だった
かすがを温かい腕が包んだ
「お前を失いたくない・・・」
佐助は力強くかすがを抱き締めた
でもその声は不安雑じりで掠れていた
「……」
かすがは優しく佐助の腕に手をあてた
「昨日の夜も言ったではないか
 …一緒にいると…」
かすがのその言葉は本心から出た言葉だった
謙信様を忘れる事は出来ないが、この腕のぬくもりを手放す事の方が出来ない
忍びの自分ではなく、『女子』として愛してくれてる男のぬくもりを
手放したくなかったからだ
かすがは佐助の方に向き直し、佐助の顔を優しく両手で包んだ
「私はお前の妻であろう?」
優しく微笑みかけ、そっと口付けをした

911名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 11:04:18 ID:dEDGiU49
初投下なので、ヘタなSSでお目汚し失礼しました
912うたかた【注意書き】/4スレ目588:2008/08/13(水) 22:40:44 ID:33bSabfv
>>910
大丈夫ですよ。お気になさらずに。
健気で可愛らしいかすがですね。gj!

書きあがったので投下させて下さい。
時間の都合上連投になってしまい>>910さん大変申し訳ありません。

・【!】死にネタ要注意【!】
・ハナシノブの続編
・佐助×かすが
・筆頭×いつき(少しだけでメインではありません)
・いつき=愛姫説採用
・真田主従はどちらも子持ち
・キャラの年齢が30代〜40代に突入

大坂夏の陣がベースになっており、死にネタを含んでいます。
苦手な方は激しくスルーを推奨です。
本編に未登場の史実キャラ、重綱・阿梅・幸昌(大助)・横山隼人(黒脛巾組)と、
オリキャラで佐助の子どもが出て来ます。

オリキャラ出過ぎですが、許せる方はお付き合い頂けると幸いです。
宜しくお願いします。
913うたかた【1/18】:2008/08/13(水) 22:45:01 ID:33bSabfv
闇の中聳え立つそれは巨大な塔を思わせた。
濠を全て埋め立てられ無防備になった城は地の果てまで覆い尽くす大軍に
取り囲まれている。
大気はいつに無く張り詰め、その場に居る者が皆固唾を飲んで夜明けを
待っていた。
大軍の中から数機の騎馬が城門の前に進む。
「片倉小十郎御約束通り参上仕った。開門して頂きたい」
細面の優美な若者がそう告げると小十郎だけが門の内へ通された。
「片倉殿、突然の事ですまぬ」
赤備えの武士が小十郎に向かって頭を下げる。年は三十代半ばだろうか。
彼が戦の最中に矢文で娘との婚姻を申込んだのはまだ昨日の事だ。
「どうかお顔を上げて下さい。真田殿の武勇は殿や父から良く伺っております。
それで……」
小十郎は幸村の後ろに所在なげに立つ女子供を見た。
「阿梅」
幸村が呼ぶと年長の娘が顔を上げた。一目で青ざめているのが分かる。
「お前の婿になる片倉重綱殿だ」
怖々と前に進み出た娘は目を伏せたままだ。
「詳しくは後程。とにかく安全な場所まで参ろう」
「はい」
阿梅は小さな声で応えた。
「大助、お前も」
十を過ぎて間もない弟に阿梅は声を掛ける。
「大助は真田家の嫡男です。ここに残ります」
父親に良く似た少年はきっぱりと言った。
「阿梅殿」
小十郎に促され阿梅は身を割かれる思いで兄弟と共に城を後にした。
もう二度と生きて父と弟に会う事は無いのだ。
婚姻と肉親の死を同時に味わう混乱で呆然としたまま阿梅達兄弟は山寺に預けられた。
「戦が終ったら迎えに来る。不自由だが辛抱して欲しい」
短く言い残すと未来の夫は慌しく陣へ戻って行った。
(今日父が死に、弟が死に、戦の世が終るのか)
阿梅は頭の片隅でぼんやりと考えた。
914うたかた【2/18】:2008/08/13(水) 22:50:00 ID:33bSabfv
一人の男が駆けて去って行く騎馬達を山寺の屋根の上から眺めていた。
長めの橙色の髪を鉢金で引っ詰めた男は四十に差し掛かった頃で、
器用に軸足を使って空中に腰を下ろしている。
(やっぱり若旦那は来なかったか)
主をそのまま小さくした様な少年が一行に居ないのを見て溜め息を吐く。
「やれやれ…」
あの少年をどうやって宥め透かして此所まで連れて来るべきか。
男は暫し黙考する。
その時背後に気配を感じた。
「ちょっとアンタ、此所で何して……ってあれ?」
若い男の声だ。
振り向くと黒い脛巾を着けた青年が居た。
「よう、また会ったな若僧」
独眼竜が直々に組織した忍集団は揃いの黒革の脛巾をしている事から
黒脛巾組と呼ばれている。
少数精鋭で人数は最盛期の三つ者に比べれば一割程度でしかないが、
殊に諜報や籠絡に於て群を抜いていた。
「真田の忍隊長の親父さんじゃない。何の用だい?」
青年は顔を見るなり親しげに話し掛けた。
「ちっと様子見に来ただけだし、もう帰るわ」
うぅん、と首を回して忍隊長は立ち上がる。
「頃合を見てあの撥ねっ返りを外に出す。頼めるか?」
「任せてくれ。親父さんは?」
青年に親父呼ばわりされても気に留めず忍隊長はヘラっと笑った。
「俺は良いさ。俺達みたいな古い戦忍はここですっぱり滅んだ方が良い。
 ……それに」
一瞬、忍隊長の目がとても穏やかになって青年は驚いた。
「あいつの母親を独りにしとけないからな」
915うたかた【3/18】:2008/08/13(水) 22:55:04 ID:33bSabfv
「馬鹿親父!一体何処ほっつき歩いてたんだ!」
城に戻った佐助を迎えたのは十七になったばかりの娘の翠の罵声だった。
長い金の髪を無造作に後ろで束ね、男物の忍装束に身を包んだ娘の顔は
女房に瓜二つだ。
心根の優しい所や勝気で男勝りな所まで良く似ていて佐助は苦笑する。
翠は母親に会った事が無い。
難産の末に産まれた直後、児の顔を見て安心した母親はすぐ息を
引き取ってしまった。
「ちっとな。そうだ、若僧に会ったぞ。阿梅様達の警護に当るみたいだ」
「隼人が…?」
その名前を呟く娘は年相応の顔を見せる。
調べた所、独眼竜の抱える忍の中でも青年はそれなりの地位にあるらしい。
半年前の冬の戦で彼と娘の間に何かあったらしいが敢えて佐助は
深く詮索しなかった。
だが、その後小競合いの度に青年が娘を追い掛けるのを何度か見て居る。
寄るな触るなと苦無を投付けられて退散した遠い日を思い出した。
「若旦那はどうした?まだ残ってるのか」
「『俺は退く訳にいかん』だって。状況分かって無いのかあの馬鹿大助!」
苛立ちを隠さず翠は爪を噛む。
「お前なぁ、もうちっと娘らしくしろよ。若僧に嫌われるぞ」
娘のがさつな言動に半ば呆れつつ佐助は諫めた。
「フン、別に構うものか」
吐き捨てる様な物言いまで女房そのものだ。
「そう言う所まで本当母ちゃんそっくりだねぇ。振り回される若僧も
 気の毒だな」
翠はプイと向うを向いた。
もっと素直さに重点を置いて育てるべきだったと今更ながら後悔する。
「忍にするな」と女房から釘を刺されていたにも拘らず
忍隊の中で育った娘は自ずと忍術を習得してしまったが、
流石に佐助も殺生と閨房術だけは厳しく禁じていた。
916うたかた【4/18】:2008/08/13(水) 23:00:01 ID:33bSabfv
「頼む。只でさえ母ちゃんの言付け破って忍術教えちまったんだからさ。
 この上がさつな所が直らなかったら父ちゃんあの世で苦無の乱れ打ちだ」
つい懇願する口調になる。
佐助は気付かないが、それは女房を拝み倒した時と全く同じ口調だ。
そんな父親に冷たい一瞥くれただけで再び翠は外方を向いた。
「また女達を城から逃がすって。親父も警備に当たれって幸村様が言ってた」
「そうか。多分これで逃げる者は最後だろうな」
大坂城には二百人以上の娘が養女の名目で囚われていた。
彼女達は皆良家の子女ばかりで十二になると秀吉の閨に上がり妾となる。
その世話をする侍女達や下働きの者まで含めると女の数は相当なものだった。
「お前も行け。こんな負け戦に付き合う義理は無いぞ」
何度も佐助は促すが娘は頑として受け付けない。言外に父娘でと言っている。
佐助にとってそれは出来ない相談だった。
この戦は言わば天下獲りと言う国を挙げての乱痴気騒ぎの終点だ。
今までその祭の輪の中で踊り続けて来た大人が幕引をするべきで、
若い世代に背負わせる事は無い。
(やれやれ、本当に困った撥ねっ返りだ。頑固な所は一体誰に似たんだか……)
警備の合間、佐助は懐から取り出した玉簪を見詰めながら考えた。
娘の一度決めたら梃子でも動かない頑固さは父親譲りなのだが、
当の本人はてんで気付いていない。
その玉簪はどこにでもありふれた様な品だが、とても大切に佐助は扱う。
石に瑕は無いか暇さえあればしょっちゅう確かめた。
それほど大事な物なのに佐助は何処へでも玉簪を携えていく。
かつてこれを身に着けていた者の姿を重ねているかの様に、片時も離そうとしない。
(なぁ、お前はどう思う?)
朝日に照らされ玉簪の石が光った。
深い翠色を湛えた翡翠の玉を覗き込む佐助の目は、戦場に不釣合いな程穏やかだった。
917うたかた【5/18】:2008/08/13(水) 23:05:03 ID:33bSabfv
警備から戻ると既に幸村は馬上で手綱を握っていた。
出陣が迫っているのだ。
「おお、ご苦労だったな佐助。後の陽動は任せたぞ」
「征くのか旦那」
深刻な顔付きをした従者を幸村は一笑に付した。
「俺は武士だ。武士には武士の道がある。お前達忍に忍の道がある様にな」
道と言う言葉が佐助に重く伸し掛かる。
市井の道を選ばなければあいつは生きられたのではないか――佐助は今も悔やんでいた。
二十年近く経った今も、産まれたばかりの児を見て微笑んだまま逝った顔がちらつく事がある。
(赦してくれ。俺はお前の命を縮めただけだ)
女房の墓前に立つと佐助はいつもそう詫びた。
「若旦那は?」
重苦しいものを振り払う様に話題を変える。
「子供をこの陣には加えん。父として武士の生き様を見せるのみよ」
猪突猛進な熱血漢だった幸村は沈着な武士へと成長した。最早傅役の必要など微塵も無い。
幸村が少年の様な笑顔になった。
「さらばだ佐助。最後までお前には世話を掛けた。だが俺は戦馬鹿の方が性に合う」
佐助もいつもの困った様な諦めた様な笑顔になる。
「あばよ旦那。楽しかったぜ」
「――佐助ぇっ!!」
突然幸村の拳が佐助を襲った。
寸での所で佐助は拳を受け止める。
主従はニヤリと笑い合った。
「また、来世で会おうぞ」
「ああ」
幸村は手綱を廻らせ出陣を待つ兵達を激励した。
「豊臣の兵よ、これがこの国最後の大戦だ!これが武士の晴れ舞台だ!
 今こそ荒ぶる魂を以て己が力を存分に奮え!
 たとえ最後の一兵になろうとも徳川の眼に我等が旗印を焼き付けてやろう!
 ――征くぞ、日の本最強の古兵達よ」
918うたかた【6/18】:2008/08/13(水) 23:10:02 ID:33bSabfv
「始まったか」
青い鎧兜に身を包んだ隻眼の男が呟いた。
「左様で」
傍らには山寺から戻った小十郎が控えている。
「時に政宗様。今少し陣を前に出されては如何でしょう。
徳川殿の目が光っておりまする故」
それは暗に家康が抱える伊賀者達が自軍に忍び込んでいる事を指した。
恐らく将の働きを細大漏らさず報告する為であり、怠けていれば後で咎められるだろう。
「気にすんな小十郎。こっちは昨日散々痛い目見たんだぜ?
 今日は誰かに譲ってやらなきゃunfairnessってもんだ」
「ですが――」
カラカラと政宗は笑う。
「Ha!こんなつまんねぇ戦、高みの見物で充分さ。
 万が一徳川本陣の馬印が倒されたら動く。焦らず構えてろ」
最早小十郎は黙った。徳川の馬印が倒れるなど有り得ない。
それに昨日の戦で著しい損害を受けた自軍を徒に動かす訳には行かなかった。
政宗も本当は戦いたくてうずうずしているが、これ以上損害を被らぬ為に自重していた。
「所でお前のprincessは無事か?」
暇を持て余して政宗は話題を変える。
「はい。真田殿が政宗様に深く感謝しているとの事です」
「Shit!幸村め一切合切俺に押し付けやがって。こっちは良い迷惑って奴だ」
口では悪態をついているが政宗は上機嫌なのが良く分かる。
――あのお二方には敵味方を越えた友誼があるのだ
以前父から聞いた言葉を小十郎は反芻した。
(阿梅殿と私も敵味方を越えて夫婦になれるだろうか。
 ――たとえ私が真田殿を斬り、あの弟をも斬ったとしても)
青ざめ震える阿梅の顔が一瞬胸に浮んだが、小十郎の理性はすぐにそれを打ち消す。
(何れにせよ生きて帰った時の話だ)
919うたかた【7/18】:2008/08/13(水) 23:15:03 ID:33bSabfv
入梅も間近な頃、赤子を抱いて現れた佐助に幸村は仰天した。
先の遠征の直前に所帯を持ったが難産で亡くして鰥夫になったのだと言う。
「結局三月かそこらしか一緒に過ごせなかったよ。可哀相な事したな」
「後添えは貰わぬのか?」
「まだそこまで考えられなくてね。差当り乳母を雇って凌ぐさ」
佐助は子の母親に触れなかったが、長じるにつれそれが誰であるか明らかになった。
「翠は母親に良く似ておるな」
ある時幸村は幼い翠に言った事がある。
「幸村様は母をご存じですか?」
七つになった翠はびっくりした。
「ああ、良く知っておる。佐助から聞いておらぬか?」
翠は首を振る。
「そうか……」
それから数日後、翠は偶然男達の会話を耳に挟んだ。
「……しかしあれも母に益々似て来たな」
「あの忍も恐ろしい女と契ったものよ」
「まさか月下為君とは……。他の男なら死んでおるわ」
「誰ぞあの娘と契って朝まで首が繋がっておるか賭けぬか?」
「止めておけ。あの女の娘なら皆首を掻き斬られてあの世行きじゃ。賭けにならぬ」
「相違無い……」
男達が自分と母の事を話題にしている事は分ったが、何故母が恐ろしいと言われるのだろう。
母の事を尋ねると父はいつも同じ答えを繰り返した。
「顔も性格も皆お前にそっくりさ。翠は本当母ちゃんに良く似てるよ」
父は母を恐ろしいなどと言った事は無い。なのに何故男達はあんな風に言うのだろうか。
「げっかいくん」という耳慣れぬ呼び名と、
あの女の娘なら皆首を掻き斬られてあの世行きだという言葉が
翠の頭にこびりついて離れなかった。
920うたかた【8/18】:2008/08/13(水) 23:20:01 ID:33bSabfv
「母さんって何をしてた人?」
夜、忍具の手入をしている父に翠は尋ねた。
「どうした急に?」
手を休めず父は応える。
「男の人達が言ってた。『恐ろしい女だ』って」
一瞬父の手が止まった。
「聞き違いさ」
「本当だもん。私は『げっかいくん』の娘だから皆の首を斬――」
突然父が拳で力任せに床を叩いた。
翠は驚いて黙る。こんな乱暴な父を見たのは初めてだ。
父は溜め息を吐いて暫く眉間に手を当て考えていたが、真直ぐ翠の目を見て
話し始めた。
「良いか翠。母ちゃんの事をとやかく言う奴は多い。
 でも、連中が何と言おうと母ちゃんは誰より強くて優しい人だった――本当さ。
 嫌な事や辛い事を沢山乗り越えて父ちゃんなんかと一緒になってくれたし、
 命懸けでお前を産んでくれた。
 生きた時間は短かったけど母ちゃんは一生懸命生き抜いたんだ。
 その母ちゃんそっくりのお前も強くて優しい子だよ。
 父ちゃんが言うんだ、間違い無いぞ」
父が初めて語る母は男達が話していたものと程遠い。
だが翠は父の話を信じる事にした。
「でも怒った母ちゃんはおっかなくてなぁ。
 言付け破って父ちゃん忍術教えちまったからきっとあの世でカンカンだ」
慌てて翠は言う。
「私が怒らないでって母さんに言う。父さんは悪くないって」
「ありがとよ。母ちゃんお前には甘いだろうからきっと父ちゃん見逃して貰えるな」
父は翠の頭を撫でて悪戯っぽくパチリと片目を閉じる。
まだ翠が幼く、比較的世も安定していた頃だった。
921うたかた【9/18】:2008/08/13(水) 23:25:01 ID:33bSabfv
夕暮れが迫っていた。
幸村達が出陣してから半日以上が経過している。
中庭に立つ父の傍らに翠は久し振りにそれを見た。
背中の大きく開いた黒服を着た若い女の幻だ。
女は自分だけに見え、いつも後ろを向いている。
「父ちゃん一応隊長だろ?だから色々あるんだよ」
そう父が気遣う娘を丸め込む時、決って若い女は姿を現した。
父の傍らにそっと寄り添い、背や肩に手を置いている事もある。
小さい頃から何度も見て来たせいか怖いと思った事は無い。
今日女は父の背に取り縋っていた。静かにかぶりを振り、肩を震わせている。
翠は息を飲んだ。
初めて振り返ってこちらを見た女の顔は、驚く程自分に良く似ている。
(母さん?)
泣き顔のまま笑みを浮べ、父の肩をポンと叩くと女の幻は淡雪の様に消えた。
「翠か」
背を向けたまま父が呼ぶ。
「親父、今…」
「うん?」
父の手には母の形見の翡翠の簪が握られていた。
恐らく父は母に相談したい事があったのだろう。
母もそれに応えるべく幻となって現れたのではないか――翠はそう直感した。
「母さんに何話してたの?」
「色々さ」
「何か言ってた?」
父は肩を竦めて笑う。
「どうだろうな。でも傍であいつが聞いてた気がするんだ」
「誰か泣いてたよ」
「え?」
「黒い服の女の人が泣いてた。今親父の背中に抱き付いてさ、イヤイヤって」
父は簪に視線を落とした。
「そうか……」
顔を上げ宵の明星を見上げる。
「……そうか」
翠には父が寂しげに笑っている様に見えた。
922うたかた【10/18】:2008/08/13(水) 23:30:02 ID:33bSabfv
「翠、若旦那を連れて阿梅様の元に行け」
父の口調は有無を言わせない忍隊長のものだ。
「これは大人がケリを着ける最後の大戦だ。
 お前や若旦那みたいな子どもに横槍入れられちゃたまらん」
ここで殉じるつもりだ――翠は分った。
「若僧を頼れ。父ちゃんの眼に適う男なんてそうそう居ないぞ」
佐助は父親の顔に戻り悪戯っぽくパチリと片目を閉じる。
「こんな所でお前を死なせたら母ちゃんに合わせる顔が無いからな。
 お前は忍じゃないんだ、好きに生きろ」
翠は唇を噛み締めた。
「うん」
佐助は頷くと翠の手に翡翠の簪を握らせた。
「嫁に出す時渡すつもりだったけど今渡しとくな」
両肩に手を置き改めて女房に良く似た娘の顔を覗く。
翠が生まれた晩を思い出した。


――見て、やっと生まれたわ。女の子よ
微笑む女房の隣に生まれたばかりの赤ん坊が眠っていた。
後産で傷ついた胎内の大きな脈から血が止め処も無く失われ、
女房は血の気の失せた顔色をしている。
――名前は考えてくれた?
「うん。翠だ」
――みどり
青白い手が愛しげに生まれたばかりの娘の頭を撫でる。
――お願い、この子を忍にしないで。私の様な目に遭わせたくない
「分かってるよ。この子が大きくなる頃にはきっと戦も終わってるさ」
突然娘が甲高い声で泣きだした。
「ああ、重湯だな。ちょっと待ってろよ」
慌てて佐助は三和土に降りた。
――よしよし、翠。良い子ね。ほら、泣かないで……
「これじゃ温過ぎるか――」
重湯と手拭を持って振り返った時、楽しい夢を見ている様に微笑んだまま
女房は眠っていた。
二度と覚める事の無い眠りだった。
923うたかた【11/18】:2008/08/13(水) 23:35:09 ID:33bSabfv
尚も甲高く娘は泣き続ける。
佐助は泣かない。
泣きたくても泣けない。
涙は遠い昔に凍て付かせたままだ。
静かに枕元に坐り、まだ温かい女房の頬に触れた。
揺り起こせば目を開けて重湯は、と尋ねそうだ。
(なぁ……お前、幸せだったか?)
望まぬまま生き延びる為忍になり、閨を血で染め、叛き、
紆余曲折を経て自分の元に戻った妻。
生きて居て呉れれば良いと思っていた。
暗闇から救えず、かと言って奪う勇気もなかった弱気な自分の傍に
居て欲しいと頼んだ時、迷わず是と言って呉れた。
ずっと離れず共に生きるつもりだった。
だが寄り添う事が出来たのは児が胎に居たほんの短い間だけだ。
佐助はぎこちなく娘を抱いて重湯を含ませた手拭を吸わせてやる。
娘は拳を握り締め懸命に重湯を吸った。
(翠、いっぱい泣いて呉れ。父ちゃん泣けないんだ。だからお前が代りに泣いて呉れよ)


翠が泣き止まない時は昼夜を問わず肩車をして空を飛んだ。
母が恋しいと言えば、宵の明星を指差して「あそこでいつもお前を見て居る」と教えた。
高熱を出した時は女房に助けて呉れる様に祈った。
良く無事に長じてくれたと佐助は思う。
勝気な所や男勝りな所を矯める事は出来なかったが、それはあの若者に託そう。
「さ、もう行け。達者でな翠」
佐助に背中を押され走り出したが、一度だけ翠は振り返った。
「死ぬなよ馬鹿親父!!」
涙混じりの罵声に佐助は手を挙げて応える。
徐々に遠くなる後ろ姿を見送りながら小さく呟いた。
「……生きろよ」
924うたかた【12/18】:2008/08/13(水) 23:40:00 ID:33bSabfv
安居神社の境内に赤備えを身に着けた負傷者達が座り込んで居る。
彼等こそ徳川本陣深くまで切り込んだ真田幸村率いる真田隊の生き残りだ。
自身も傷を負いながら幸村は休まず他の隊員の手当てをしていた。
槍の先端は既に綻び、彼の腕も二槍を支え切れなくなっている。
「幸村様、やりましたね俺達…」
「ああ。徳川に目に物見せてやった。あの三河守の驚いた顔と言ったら無い」
顔面蒼白の家康は本多忠勝に守られ命からがら撤退した。
ここまで敵の心肝寒からしめた負け戦などあるまい。
圧倒的な兵力差がありながらも馬印を蹴倒した倒した彼等の心は昂ぶっていた。
「真田源二郎幸村殿とお見受け致す」
背後から声がした。
「拙者西尾仁左衛門宗次。御首、頂戴致す」
幸村は振り返りもせず手当てを続けながら静かに言った。
「某逃げも隠れもせぬ。が、暫し待て。この者の手当が先だ」
「幸村様…」
淡々と包帯を巻く幸村を見て西尾は刀を下げる。
「相分かった」
「忝い」
手当てを終えた幸村は最後の力を振り絞って二槍を掴んだ。
――きっとこの武士に自分は負ける。
悔いは無い。
子ども達を政宗の元に託した今、後顧の憂いも無い。
胸に有るのは六文銭の旗の元、数多の戦場を駆け抜けた矜持のみ。
瞼を閉じると巨大な戦斧を傍らに置いた大きな背中が見えた。
あの背中に追いつこうと、自分はいつもひた走り続けてきた。
一体どのくらい近付く事が出来ただろうか。
熱い拳で語り合い、抜山蓋世を体言した様なその出で立ちに若い自分は圧倒され、
仕える事の出来る仕合わせを人一倍噛み締めたものだ。
そして不幸にも、遂にその人を超える主君を幸村は見出せなかった。
(見ていて下され、お館様)
幸村は亡き師に呼び掛け息を整えると二槍を構える。
「西尾殿とやら、いざ参られよ。この真田源二郎幸村がお相手致す」
925うたかた【13/18】:2008/08/13(水) 23:45:06 ID:33bSabfv
暗闇の中、翠は大助を半ば担いで走る。
最期まで城に踏み止どまろうとしていた所を邪魔された大助は激しくもがいた。
「こら翠離せ!破廉恥だぞ!」
「五月蠅い!つべこべ言わずに走れ、馬鹿大助!」
叱咤しつつ、翠は天満門を出てからずっと自分達がつけられているのに気付いていた。
恐らく徳川に与する伊賀者だろう。
(数が多すぎる……!)
尚も暴れもがく大助に苛立ちながら翠は舌打ちした。
大助を守りながら阿梅達の居る山寺まで辿り着けるだろうか。
(ダメだ、弱気になれば負ける)
父が居ない事で自分が激しく動揺しているのが翠には情けない程良く分った。
山寺まで後少しと言う所で遂に囲まれ、翠は大助を庇いながら苦無を構える。
「敵か!?」
徒ならぬ雰囲気を察して大助も獲物を構えた。
父の手ほどきを受けた大助の短槍の腕前は佐助を唸らせた事もある。
「若旦那は筋が良いよ。流石は真田幸村の息子だね。
 ひょっとすると父君を越える日はあっという間にやってくるかもよ?」
そう親子二代の傅役になった佐助に褒められると、大助は舞い上がった。
早く父のような立派な武士になりたいと人一倍鍛錬に励んだものだ。
「囲まれた。いいか大助、絶対私の傍を離れるな」
翠が低い声で言った。
姿は見えなくとも圧倒的な数の殺気がジリジリと二人の肌を焼く。
無意識の内に翠は翡翠の簪をしまった懐に手を伸ばした。
「――!!」
突如新しい気配が猛烈な速さで翠達と敵の間に割り込んで来た。
「良く頑張ったな翠!後一息だ、さっさと走れ」
「隼人…」
僅かに気が弛んだ翠に厳しい声が飛ぶ。
「気を抜くな、行け!坊主、お前も自分で走りな!女に担がれてんじゃねぇ」
「こっちだって好きで担がれ……うわっ」
大助は最後まで言えず再び翠に担がれる。
追おうとした忍の前にすかさず隼人が苦無を投げて遮った。
「あの二人はウチの筆頭のお客でね。お引取り願おうか」
926うたかた【14/18】:2008/08/13(水) 23:50:03 ID:33bSabfv
佐助は満身創痍で城の片隅で壁に背を預け胡座をかいていた。
全身の痛みで感覚が麻痺している。鉢金を外し落ちて来た髪を掻き揚げた。
城内には火が放たれ焼け落ちるのは時間の問題だった。
(なぁ…俺、これで良かったよな?)
ここに居ない彼女に問い掛ける。
突然、頬に誰かの掌が触れた。
その懐かしい感触に目を開けると、薄い浅葱色の単を着た彼女が居る。
「…嘘だろ…」
娶ってから三月半しか共に居られなかった愛しい妻。
彼女が生きていた時の思い出が次々に甦った。
初めて逢った時鞠を手渡した事。
再会した時美しくなっていて気圧された事。
彼女が叛いて敵と味方に分かれた事。
怪我をした彼女を背負って延々と歩いた事。
翡翠の簪を受け取ってくれた事――。
振り返るには遠く、眩し過ぎる日々。
群雄割拠の中陽炎の様に消えたあの日々と共に彼女は逝き、
自分は忘れ形見と共に取り残された。
赤子だった娘が今では母親の生写しだ。
「……夢でもいい、幻だっていい」
痛みを堪え生前のままの彼女に震える手を精一杯伸ばした。
「ただもう一度……お前に逢いたかった」
凍て付き枯れ果てた涙が温かく頬を濡らす。
妻の名前を呟いたものの、最早掠れて声にならない。
金の髪の柔らかい手触りも、触れた手の温もりも、まるで生きているようだ。
「流石に疲れたよ。ちょっと…一眠りさせてくれ」
佐助は妻にゆっくり凭れ掛かる。
――こんな所でうたた寝すると冷えるわよ
まだ上田に居た頃、縁側で寝そべっていると必ず妻に窘められた。
この陽気だから大丈夫だ、と佐助は言う。
そのまままどろむと小袖を掛けておいてくれたものだ。
――風邪引くぞ、馬鹿親父
佐助は僅かに笑みを浮かべる。
妻の温かい胸に抱き止められた刹那、燃え盛る天井が二人の上に崩れ落ちた。
927うたかた【15/18】:2008/08/13(水) 23:55:08 ID:33bSabfv
大坂城は落ちた。
豊臣は滅び、天下は徳川の物となった。
「I'm home, My sweet honey!」
帰還した政宗が妻を軽々と抱き抱上げて口付ける。
「怪我してねぇだか?藤治郎様。何はともあれ、稲刈りに間に合って良かっただ」
嫁いだ時妻は名を改め「愛」と名乗って居る。
愛はその名の通り愛くるしい笑みを浮べた。
「おいおい、夫の無事と稲刈りが同列かよ。相変わらずだな」
政宗は苦笑する。
「藤治郎様も米もどっちも大事だべ。何でそんな事言うだ?」
今度は頬を膨らませた愛の額に唇で触れた。
「Forgive me.」
政宗は膝に愛を座らせ、煙草盆を引き寄せる。
「小十郎の嫁さんは赤いお侍の娘っ子なんだべ?似てるだか?」
背を政宗の胸に預けて見上げながら愛は尋ねた。
「いや、そうでもねぇな。忍の娘の方は母親そっくりだったぞ」
妻の銀の髪を撫でながら政宗は答えた。翠を見た時、忍は年を取らないのかと
一瞬思った程だ。
「本当か?おらも一度会ってみてぇだ」
愛が目を輝かせる。
「ああ良いぜ。今度城に呼んでやるよ」
煙管を咥えながら気安く政宗は応じた。
「今日ぐらいはゆっくりさせてくれ。戦の後のゴタゴタも片付けなきゃなんねぇし……」
考えを巡らせながら深々と紫煙を吐き出す。
遺族への補償、武器と人員の補充――その他にもやるべき事は山積していた。
「半月待ってくれ、それで全部終らせる。それにしても」
「?」
愛は首を傾げる。
「これからは誰も戦場で死ぬ事なんざ出来ねぇ。あぁ、つまんねぇよなぁ」
何か言いかけた愛など目に写らないかの様に遠くを見て政宗は呟いた。
「幸村は――あいつは日ノ本最後の武士になって逝っちまった。
 最後の最後まで勝ち逃げしやがって」
928うたかた【16/18】:2008/08/14(木) 00:00:01 ID:UFOQu5kj
庭の縁側で愛は感嘆した。
「本当だ。あの姉ちゃんそっくりだべ」
愛にまでそう言われて翠は狼狽える。
政宗と良い幸村と良い、雲の上の人達が何故自分の父や母を知って居るのだろう。
「な?言った通りだろ」
何故か誇らしげに政宗が言う。
「懐かしいだ。おめぇの母ちゃんが軍神の側に居たのがついこの間の事みてぇだ」
「お前が一揆の連中纏め上げてたのもな」
隣に坐る煙管を持った政宗が横から口を挟む。
「藤治郎様!」
愛が唇を尖らせた。政宗は本当の事だろうが、とくつくつ笑う。
少し年が離れているが政宗と愛はとても仲睦まじい。
どこか兄妹を思わせるような雰囲気も持っていた。
「私の母はどんな人でしたか?」
勇気を出して翠は尋ねた。
「そうだなぁ……」
政宗は煙草盆に肘を付き、煙管を咥えながら良く澄んだ空を見て考える。
「血の気が多くて、思い込みが激しくて、怒ると怖い――って痛ぇぞ愛!」
愛に尻を抓られ政宗は悲鳴を上げた。妻の怪力は健在だ。
「そんな事ばっか言うでねぇ、藤治郎様」
ブツブツ文句を言う政宗を尻目に愛は翠の方を向く。
長く美しい銀の髪が幾筋か前に垂れた。
「堪忍な。おめぇさんの聞きたい答えじゃなかったべ?」
「いいえ、母の良い事も悪い事も聞き及んで居ります」
その落ち着いた態度に愛は感心した。
「おめぇさん優しくて聡いだな。――隼人」
控えていた隼人が愛を見る。
「おめぇも嫁子貰うならこう言う娘っ子にするだよ」
それを聞いてカラカラと政宗が笑った。
「そうだぜ、隼人。小十郎も娶ったんだ、序にお前も祝言挙げちまいな」
929うたかた【17/18】:2008/08/14(木) 00:05:04 ID:UFOQu5kj
「筆頭、冗談も大概にして下さいよ」
慌てて隼人が言った。
「Ha!何が冗談だ?その娘にattack掛けてんの知らねぇ俺じゃねぇんだぜ?」
政宗が戦場の笑みを浮べて恫喝する。だが次の瞬間愛に頬を抓られ悲鳴を上げた。
「そんな怖い顔するでねぇ。怖がらせてどうするだ?」
「分かったから離せって!ちょ、マジ痛え!」
翠と隼人は顔を見合わせ呆れた様に笑った。
「お方様の言った事、気にするなよ。あの方はいつもああなんだ」
並んで歩きながら隼人は言った。
二人の前を下がった翠は、隼人に送られて厄介になっている片倉の屋敷へ戻る最中だ。
「でもあんな事言い出したのも俺が黒脛巾組辞めるからなんだけどさ」
「辞める?」
翠は驚いた。
「天下泰平で忍抱えてちゃ不穏過ぎだろ?
 豊臣の時みたいに謀反捏ち上げられたら洒落にならないし」
小石を蹴って歩きながら隼人は答える。
「これからどうするの?」
歩みを止めて尋ねた。もう会えなくなるのかと不安になる。
「船に乗るんだ」
隼人は笑顔だった。反対に翠の表情は曇る。
「……遠くへ行くのか」
「ああ。お前も行かない?もし、嫌じゃ無かったらだけど」


二月後、翠は世話になった小十郎夫妻に別れを告げた。
「どうだ翠、背は俺が勝ったぞ」
「五月蝿い。背より頭で勝てなくてどうするんだお前は」
痛いところを突かれて固まった大助を見て翠は溜め息を吐く。
「全く…。精進しなさいよ、日本一の兵になるんでしょ?」
「言われずとも分かっておる!」
むくれてそっぽを向いた大助の頬に柔らかいものが触れた。翠の唇だ。
大助が首筋まで真っ赤に染まったのを見て初心だな、と苦笑する。
「じゃあね、馬鹿大助」
破廉恥、と言う大絶叫を背に、翠は軽やかに駆け出した。
930うたかた【18/18】:2008/08/14(木) 00:10:06 ID:UFOQu5kj
「すまねぇ、遅くなった。大丈夫か?」
佐助は漸く妻と再会した。
遠征から帰ると家が蛻の殻になっていて、手掛りを元に荒っぽい方法で捜し出した。
力ずくだったが今はそんな事に構って居られない。
「平気」
少し痩せた妻は健気に答えた。
その目立って来た腹に佐助は手を当てて話し掛ける。
「おーい、父ちゃんだぞー。ただいま」
ポコン、と何かが妻の腹の中で跳ねた。
「ははっ、返事してら」
男か女か生まれるまで分からないがどちらでも良い。今から楽しみだ。
「じゃ、我が家へ帰りますか」
妻を抱え大鴉に掴まって空を飛びながら気がついた。
(そうだ、名前考えなきゃな)
親から一文字ずつ取ろうかと考えたがどうも上手くいかない。
妻の顔を見る。月下為君、軍神の懐刀――。
「あ」
「何?」
佐助はヘラっと笑う。
「いや、別に」
一緒になって欲しいと妻に差し出した、深い翠色を湛えた翡翠の玉簪。
(女なら翠も良いか)
もう一つ忘れていた事を思い出した。
「なぁ、帰ったらそばがき作って」
「良いけど……」
妻が怪訝な顔をする。
正月の蕎麦切りならまだしも、そばがきを食べたがるのは珍しい。
「よーし、しっかり掴まってろよ!」
佐助は速度を上げた。
――早く帰ろう。そばがき食べて、子どもの名前考えて、仕事もしなくちゃ。
   ああ、それにしても疲れたな。帰ったらまず一眠りしよう――
一番大事な光を大切に抱えて佐助は飛ぶ。
暁の中、その姿は朝日へ吸い込まれて行った。
9314スレ目588:2008/08/14(木) 00:14:22 ID:UFOQu5kj
読んで下さった方、お付き合い頂きありがとうございました。
死にネタで申し訳ありません。
また思いついたら投下させて下さい。

>>743
携帯乙です。でかしたぞ半兵衛!
次作正座してお待ちしております。
932名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 00:27:22 ID:UFOQu5kj
容量490kb超えたので次スレ建てました。
移動宜しくお願いします。

戦国BASARAでエロパロ信者5人目
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1218640918/
933名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 01:22:24 ID:Gj0h4VLe
>>931
GJ!!!これは最早SSではない!!芸術であります!!!

読み始めてすぐに泣きそうになって、佐助と幸村が別れる場面からずっと泣いてたよ…。
翠にだけかすがの姿が見えてたり、佐助と翠が昔を思い出す場面が特に切なかった。
SSでこんなに泣いたの初めてだけど、最後に子供世代が幸せになってくれて本当に良かったよ。

あと、一番最後の場面が佐助がかすがを助けた直後っていうのも良い演出でした。
次回作も楽しみにしてます。

長々と感想すいません
934名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 10:41:15 ID:A2y8myN/
GJでした!
パスタが冷めるくらい読みふけってた。
ちょっとだけ伊達いつも読めてまりがたやーまりがたやー (-人-)
935名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 13:05:09 ID:8B5/TDTh
GJでした!
泣いた(つД`)
936名無しさん@ピンキー
乙でした!!!
ああああ…素敵すぎる
目元が熱いです
なんかもう言葉にならないです…胸がいっぱいです‥
ほんとにほんとに素敵な作品ありがとうございましたあああああ
次回作も期待していますっ