NOIRとMADLAXとエル・カザドでエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
真下百合ガンアクション三部作のエロパロスレです。
※百合推薦
2名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 11:06:15 ID:sVlc6Uzy
スレタイが全角だから、検索でヒットしにくくなってしまうと思うよ…。
3名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 11:07:33 ID:JKynvFtK
>>2
普通に引っかかるんだが
4名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 17:15:10 ID:qyp5d0WE
すぐにオチそうな勢いだなw
5名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 19:42:16 ID:C6VjK5a6
こういうのは書きたい奴が立てるものじゃないのか?
6名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 09:35:03 ID:SFW88DB9
削除依頼だしてこい
7名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 10:13:23 ID:zfGgQ1pC
>>1
待ちな、百合じゃなくて輪姦ものを(ry
8名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 03:04:21 ID:jBR2mn7R
イントッカービレの部下の3Pキボンヌ
9名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 12:05:44 ID:x+lJhgkF
むしろイントッカービレ×ミレイユで頼む!!
10名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 18:14:07 ID:/cbtVZlk
アルテナと兵士で
兵は多いほどよし
11青春のエリノア(マドラックス外伝)前編1:2007/06/17(日) 18:26:39 ID:FcFWU0Si
「お嬢様……」
 エリノアはもう一人で半日以上も密林の中を彷徨っている。
(やっぱりガザッソニカになど来るんじゃなかった)
 胸の中で一人ごちる。そうはいえども「後悔は先にたたず」だった。
(やはりお嬢様が何と言おうとお引止めするべきだった……)
 そうすればこんなことにならずに済んだのに。内戦の国でお嬢様は行方不明。
そしてお嬢様を探しているうちに付き添いのエージェントともはぐれてしまった。
 体中が汗ばみうなじを汗が伝う。
 エリノアはため息を吐いた。この国は熱い。下着だけでも脱ぎ捨てたくなるほどに。
「マドラックス……」
 半ば恨めしい気持ちで呟く。マドラックス、それがエージェントの名前だった。
愛しいマーガレットお嬢様と同い年の少女で自分にはないお嬢様との「繋がり」を持つ女。
 胸の中に渦巻くこの感情は嫉妬だろうか?
 エリノアにとってマーガレットは自分の命そのものだった。それを横から現れた女に奪われるとは。
「駄目」
 彼女は激しく頭を振った。こんな邪な想いをマーガレットは受け入れてくれないかもしれない。
そんな不安が胸の中に渦巻く。
「お嬢様……」
 今頃、マーガレットお嬢様はどうしているだろう? 心配で気が気ではなかった。
 救いを求めるような気持ちで何度もマーガレットの名を呼んだ。
 マーガレットはメイドの自分に守られていると思っている。しかし本当は自分がマーガレットにすがっている。
エリノアはもう、心も体もお嬢様なしでは生きていけない。
 つと少女の頃の思い出が脳裏に蘇ってきてエリノアは頬を朱に染めた。
 まだ二人が子供だった頃。
 一目見て心を奪われた。
 そしてマーガレットがエリノアのベッドに潜り込んできた晩には体までが支配されてしまった。
12青春のエリノア(マドラックス外伝)前編2:2007/06/17(日) 19:43:51 ID:FcFWU0Si
 まだ十代も半ばの頃。あのお屋敷の自室で眠っていたときにマーガレットはやってきた。
「一緒に寝てもいい?」
 エリノアは闇の中で喜びの微笑を浮かべたと思う。
(かわいいかわいいかわいいかわいい……)
 そのとき頭の中にはそれしかなかった。
 掛け布団をめくってやるとお嬢様は少しはにかんだ呼吸で潜り込んできた。
「エリノア」
「何でしょう? お嬢様……」
 答える声の抑揚は嬉々としたものだったに違いない。マーガレットはエリノアの胸に額を擦りつけてきた。
(寂しいのですね)
 考えてもみればマーガレットはお嬢様でありながら共に暮らす肉親がいない。
 エリノアはそっと腕を差し伸べて枕にしてやった。
「ううん、何でもないの」
 マーガレットは安心したようにして小さな頭をエリノアにゆだねた。そして小さな掌でエリノアのパジャマにしがみついてきた。
 そっとその髪を撫でるとうっとりとするような手触りだった。
 腕の中に小さな体をだかえていると幸福な気持ちになってしまう。母性本能というやつだったのかもしれない。
「エリノア」
 ふいにマーガレットが耳元で囁いた。
「何でしょう?」
 一瞬、マーガレットは思案したように動きを止める。
 しかし次の行動は予想だにしていなかった。
「これ、知ってる?」
 マーガレットの指がパジャマのズボンのふちに差し入れられる。
「な、なにを?」
 お嬢様の華奢な手が下着の中にまで潜り込んできてしまう。……さっきベッドに入ってきたときのように。
13青春のエリノア(マドラックス外伝)前編3:2007/06/17(日) 20:06:29 ID:FcFWU0Si
「かわいいよ、エリノア」
 マーガレットが乳首から口を離し囁く。その唇からエリノアの乳房の間に唾液が糸を引いた。
「すごくかわいいよ、エリノア」
 その言葉が頭の中を痺れさせ胸が苦しくなってしまう。
 当時まだイクことを知らなかった。しかしあのときたしかに達しかけていた。
 それが証拠に……

 ぷちゅん。

「あああああああああああ!!!!!」
 喉から迸った叫び。マーガレットの指が体内に潜り込んでいる。
「ア、ァああ、〜〜〜〜!!」
 エリノアは枕に噛みついて声を殺す。
(指が、指がぁ〜〜〜〜)
 胎内で恐ろしくかわいらしいものが跳ね回っている。
 マーガレットお嬢様は真剣そうな息遣いでエリノアを愛撫する。その細い腕で腰を抱き手をせわしなく動かして。
「〜〜〜〜〜〜!!!」
 内臓が痙攣しそうになる。全身が性感帯になったようだった(当時は「性感帯」という言葉すら知らなかったが)。
「ッ、ッ!! ッ!!」
 何かが体内からあふれ出してくる。液体があふれ出してくる。
 マーガレットは楽しそうに言った。
「エリノア、洪水みたい」
 溢れかえった愛液はショーツの中のお嬢様の手をべとべとに汚していた。
14青春のエリノア(マドラックス外伝)前編4:2007/06/17(日) 20:13:44 ID:FcFWU0Si
 エリノアはふと我に返った。ジャングルの中だ。
 下着が濡れているのは汗のせいばかりではない。
(わたしったら……)
 エリノアは赤面した。そういえばあの晩も汗まみれだった気がする。
 そのときだった。ゲリラの兵士たちが木陰から姿を現したのは。
「動くな!」
 エリノアは踵を返して逃げようとする。しかし腕を捕らえられてしまう。
「おい、どうした?」
 後から現れた兵士たちは彼女を見て好色に顔を輝かせてた。中には早くもズボンの前を膨らませている奴もいる。
 その数、約十名。
 これから何が起こるかは言わずと知れたことだった。
「ひっ!」
 エリノアは恐怖に顔を引き攣らせた。
                       (前編5へ続く)
15名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 20:15:20 ID:FcFWU0Si
この間窓見たので検索してたらこの板も引っかかった。
で、試しに酒飲みながら書いてみた。
16名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 21:06:07 ID:kC9M4h53
こんなに早く神が降臨するとは!!
17青春のエリノア(マドラックス外伝)前編5:2007/06/18(月) 00:54:27 ID:5GE36IdW
 ゲリラの男に背後から羽交い絞めにされる。
「いやッ! 離して! 離してください!」
 もがくエリノア。その胸が男の腕に触れて男は喜びに顔を歪めた。
「大人しくしろっ!」
 乳房をワシづかみされてしまう。頑丈な五本の指が服の上からエリノアの柔らかい肉に食い込む。
「痛いッ!」
 取り乱したエリノアの声はヒステリックでさえある。乱れた髪が汗ばんだ首筋に張りついていた。
「きゃ!!」
 悲鳴を上げたのはスカートをめくりあげられたからだ。別の男が覗き込むようにしてそこを見つめた。
「なんだよ」
 男は嘲りと喜びの混じった表情でエリノアの顔を見上げる。
「濡れてんじゃねえか」
 たしかにそこはあかあかと濡れていた。白いレースのついた下着には大きな染みができて中身が透けている。
栗色の淡い繁みが浮かび上がっている。エリノアはそのことに気がついて真っ赤になった。必死になって首を横に振り否定しようとする。
「許してくださいッ!! もうゆるして……」
 エリノアは耳の端から太ももまでを真っ赤にして寛恕を乞う。しかしそれは全くの逆効果だった。
男どもの獣性を高ぶらせるだけだ。
「ひあゃんっ!!」
 艶声をあげてしまったのは突然に触れられたから。お嬢様との濡れた思い出に敏感になっていたそこはいやがうえにも反応してしまう。
「へへ、好きモノが」
 男が指先で円を描くように染みをなぞる。
「こんなっ……もう、やめ……」
 いくらもがいても後から羽交い絞めにされて逃れることができない。
男たちはエリノアが朱に染まった足をまごつかせるのを見て卑猥な笑みを浮かべている。
「イヤッ!!!」
 半狂乱になったエリノアは思わず男の顔に膝蹴りしてしまう。
18青春のエリノア(マドラックス外伝)前編6:2007/06/18(月) 00:57:26 ID:5GE36IdW

 男は尻餅をついた。
 一瞬、その場の空気が凍りつく。エリノアは「しまった」と思ったが後の祭りだった。
「このアマァ!!」
 蹴られた男が怒りを露にして立ち上がる。般若のような顔は完全に人殺しのものだった。
「ァ、ごめんなさ……」
 謝罪の言葉すら終わらないうちに男の鉄拳がみぞおちに埋まる。
「!」
 胃液が逆流してすっぱいヨダレが顎へと伝った。食事をとったばかりなら確実にもどしていただろう。
 目の前が暗くなり自分がどこに居るのかさえおぼつかなくなってくる。
(わたしは、どうしてこんなところに……)
 混乱した記憶と朦朧とする意識の中であの晩の出来事が蘇ってくる。

「こうするとね」
「お、お嬢様?!」
 あのときマーガレットの手はようやく毛の生え始めたエリノアの恥部をおおっていた。
「すごくきもちいいんだよ」
 マーガレットの指が肉襞をかき分けてくる。
 エリノアは抗おうとしたがすぐに受け入れてしまった。それほどまでに甘美だった。
「どう?」
「……………」
 エリノアは息を詰まらせて黙っていた。しかしそこは熱を帯びてくる。
(ああ、そんなに、そんないじったら)
 マーガレットの指がエリノアの襞をつまむ。親指と人差し指でつまむようにして陰核を剥いてしまう。
(非道い、こんなの、非道い)
 マーガレットが上着のボタンを外す。そして膨らみかけた乳房を猫の舌のように舐めた。
19青春のエリノア(マドラックス外伝)前編7:2007/06/18(月) 01:03:13 ID:5GE36IdW
「ぁ、ぁぁ」
 エリノアは夢現にあの晩の記憶を辿る。
 それは単なる欲情を通り越して神秘的な感覚でさえあった。全身が熱くなりとろけそうになる。
(おじょうさま、おじょうさま……)
 もうどうなってもいいとさえ思えてしまう。そんな自分が我ながら信じられなかった。
「エリノア、きもちいい?」
 エリノアは「はい」と答えるわけもいかず当惑する。マーガレットは闇の中で悪戯っぽく目を光らせていた。
「どう?」
 黙っているエリノアにマーガレットは不満そうに呟く。そしてその指でクリトリスをこねくった。
「う!」
 エリノアは小さく悲鳴を上げた。そこはもう愛液でとろとろになっている。いまだかつてそんなになったことはなかったほどに。
「お嬢様、そんなこと、い、いけません……」

「おい、起きろよ」
 エリノアは頬をペチペチと叩かれて目を覚ます。髭もじゃの軍服男が目に入る。秘部が妙な感じだった。
 はっとして意識が戻る。
「おじょう、さま……」
 優しい思い出は夢と共に流れ去り現実の地獄へ引き戻される。
 まんぐり返しの姿勢で恥部をさらけ出していた。脇の草陰に引き裂かれたパンティがなげうたれている。
 メイド服は臍までめくれて胸にかかっていた。
「え、あ、ぅ……?」
 混乱した頭で思考する。その光景が何を意味しているのか理解するのに数秒を要した。
「ぁ」
 異物感。何か節のあるものが自分の中で蠢いている。知った感覚だった。だが何か違う。
「アア!!!」
 エリノアは気を失いそうになる。戦慄に似た感情で彼女は血相を変える。
 男の指が深々と埋まっている!!
「イヤアアあああああああぁぁぁぁ!!!!!」
 エリノアの金切り声に似た悲鳴がジャングルに響き渡る。踊るように震えた彼女の股間から夢と刺激に溢れた雫が伝って胸の近くまで流れた。


                             (中編へ続く)
20名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 01:04:29 ID:5GE36IdW
あ、ID変わったみたいですね。
続きはまた気が向いたときに書きます。
21名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 19:49:42 ID:ssNXmL2V
>>20
22名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 18:11:21 ID:RI8K5uN2
>>20
GJ!楽しみに待ってます
23名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 22:41:52 ID:U1+dMle5
エリノアといえば随分前にMADLAX単独のスレでエリノアがマーガレットの目の前で酷い目にあうのがあったんだけど、
確かそれが微妙に未完のままだったと思うんだけどあれ完結したのかな?
待ってたのに結局完結せずに終わってしまったような。
もう随分前のことになるけど。
24名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 14:31:10 ID:cHHMuE92
hosu
25名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 21:50:26 ID:yTtbhBbD
霧香×クロエ希望
26名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 22:50:45 ID:WX/Bweog
>>23
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1081425641/l50
これの183からの?

自分は今更ながら怖い人と窓の百合が読みたいな
絵的に胸合わせが映えそうな二人だ
2723:2007/07/02(月) 01:08:03 ID:TyT8PoEI
教えてくれてありがとう。
ただそれもなんだけど、もう一つ同じようなのがあったんだよね。
それはあんまり殴られたりせずに、戦いながら服が少しずつ破られていって、本番前に散々辱めるってのが外道でちょっとよかった。
http://red.ribbon.to/~depository/log/
今見れないけどここの80番では410までレスがあったみたいだから、多分その後にあったんではないかと。
救いようのないバッドエンディングみたいなことを作者が言っていたのに、そのエンドがなかったような。
とりあえず情報提供大感謝っす。
28名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 00:47:12 ID:vuerIh18
エリス×ナディ希望
29名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 03:54:02 ID:doj20k/G
ターコス タコス
30青春のエリノア(マドラックス外伝)中編1:2007/07/08(日) 19:50:05 ID:G4aEaVcq
 エリノアは理解などしたくなかった。知らない男の指がずっぽりと埋まっているなどとは。
(いやッ、こんなのイヤ…・・・)
 エリノアはまんぐり返しの姿勢で下半身を白天に曝しつつ激しく頭を振った。
「へへへ」
 男たちがいやらしい笑みを浮かべている。
「すぐによくしてやるさ」
 指を差し込んでいた男はエリノアの陰核に舌を這わせる。
(…………)
 エリノアは終始無言だった。ただ涙目で陵辱される自分の大切なところを凝視している。
 うだるような暑さが細胞の一つ一つを弛緩させていくのかもしれなかった。
 ねばっこく、くすぐったいような感覚が滲んでいる。
「また濡れてきてないか?」
 男がにやりと笑った。花瓶の口のように天上を指したエリノアの生き穴を囲む野獣ども。
事実としてその節くれだった指の動きは再びぬめりを増してきていた。
 エリノアは小さく息を吐く。
(頭がおかしくなりそう……)
 リアリティが薄れていく。ジャングルの森の匂い。
謹厳な生活に押さえつけられていたものが染み出そうとしているのかもしれなかった。
 こりこりこり。指の腹がGスポットを摩擦している。
「ぅっ」
 エリノアはとっさに視線をそらした。その瞳は切なげでもはやまともな思考ができないのかもしれなかった。
(わからない、もう、わからない……)
 どうしてこんなことになってしまったのだろう、と彼女は思う。どうしてこんな国に来てしまったのだろう?
 不意に涙が溢れ出してしまう。
31青春のエリノア(マドラックス外伝)中編2:2007/07/08(日) 20:03:47 ID:G4aEaVcq
「おい、泣いてるぜ」
「そそるよな、この女」
「悔しいのと気持ちいいのがまぜこぜになってら」
 もう逃げられない、とエリノアは思う。もうこの状況では……
 しかしそんな諦めもすぐに吹き飛んでしまう。
「も、もう我慢できねえ!!」
 男の一人がそそりたった肉凶器をもろに出す。
 異形の物体だった。
 エリノアの顔に再び絶望が宿る。
「ああああああああ!!!!!!!!!!」
 我に返った彼女は突如身をくねらせ、男たちを振りほどいて走り出す。
 しかしすぐに背後から囚われてしまう。肘の辺りをつかまれて引き倒されるエリノア。
スカートがめくれて白い尻が再び曝される。
 男たちは数人がかりでエリノアを四つんばいに押さえつけた。
「おい、やっちまえ」
「おう!」
 戦闘でもやっているかのように元気のいい男たち。
 エリノアは腰を高く上げた屈辱的な姿勢をとらされる。
「許して! 許して! そ、そんな、ま、待って……」
 混乱しながらもかろうじてそれだけ言えた。しかし意味はない。
 何かが当たる。妙に硬く脈打つ先端が。
「ぅアアァアゥホオオォォオオオオオオオ!!!!!!」
 エリノアは素っ頓狂な叫びを上げる。膝ががくがくし腰が抜けそうになる。
 破瓜の震える腿を鮮血が伝う。
32青春のエリノア(マドラックス外伝)中編3:2007/07/08(日) 20:16:21 ID:G4aEaVcq
「入ってる!! 入ってる!! 太いィィィ! 太いの、ふといの刺さっちゃう!! 刺さってちゃうううう!!!」
 最後には呂律が回らないその言葉が男たちの欲情をそそるだけだということにすら気がつかない。
「あ、あ、中が、さける、やぶけちゃいます、い、いたい、イタイ……」
 瀕死のように目を大きく見開くエリノア。
 陵辱者の手が腰を強く掴んで離さない。串刺しになってしまう。
「ぁ、ぁ」
 エリノアの足の間に飛沫が走る。
「おい、漏らしてるぜ、この女」
 ゲリラの男たちがどっと笑う。エリノアは失禁していた。
「いじめないでください、ぃ、ぃじめないで……」
 エリノアは前の男の胸に縋りつくようにする。とはいえそれは哀願ではない。
ただ耐えるためにしがみついたに過ぎなかった。全身から脂汗が噴出している。
「いたい、です、いたい……」
 抑揚の無い声がかえってエリノアの心中を表していた。
 しかしゲリラたちの知ったことではなかった。
 肉と愛液の淫音。背後から貫いてメチャクチャにかき回している。エリノアは終始、無意識に可愛らしい仕草を示す。
「……ぅ…ぅ………」
 全身をまごつかせて暴力的な反復を受け入れるばかりだ。
 エリノアは悩ましげに足をかくかくさせる。もはや言葉も無かったがそのくねる腰が美しい肉であることを示す。
彼女は肩で息をしながら何も考えられなかった。
「…………」
 エリノアは自分が陵辱されていることを全身で感じていた。
「おい、出すぞ」
 男の精液が注ぎこまれ飛沫は子宮にまでも届いてしまったかもしれない。
 エリノアは無反応だった。
 ただ青ざめた唇を震わせて怯えるように振り返っただけだ。

                   (後編へ続く……かもしれない)
33名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 19:48:29 ID:RfMGk/fn
続きキタ━━( ・∀・)´∀`)*゚ー゚)゚∀゚)`Д´)=゚ω゚)-_-)´_ゝ`)゚Д゚)‘∀‘)゚д゚)´ー`)━━ッ!!
34名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 12:47:22 ID:aK5v4OhN
いつのまに・・・
とにかくGJ!
35名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 04:49:22 ID:Szs88SHP
保守
36名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 20:48:45 ID:+4rsk91t
保守
37名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 02:21:50 ID:cvGPqAvu
保守
38名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 23:29:51 ID:QQrK31lk
39名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 21:55:45 ID:aS6kj9mu
保守
40名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 00:42:40 ID:5ltNq11U
保守
41名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 03:20:23 ID:2Mz3CvQu
保守
42名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 22:54:03 ID:2Mz3CvQu
保守
43名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 22:27:49 ID:mJAdMwZm
保守
44名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 23:26:37 ID:SPWGjJ+8
仲良し夫婦の仲良しっぷりを書いて下さい
45名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 01:53:41 ID:wUnB7VTo
保守
46名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:47:57 ID:g0go1/F+
エリス×ナディで一本書いた。エロはあんまりない
博士とエリスがちゅーしたなんて信じてません
47名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:48:43 ID:g0go1/F+
あの時感じた想いは、一体何だったんだろう。

食事を摂る為に立ち寄った街のタコス屋で、ナディがトイレに席を立ってからずっとエリスは考えていた。
リカルドとナディの仲睦まじい様子を見て、淀んだ感情を覚えたこと。
もう数日前の出来事ではあったが、エリスは未だにその感情が何だったのか理解出来ずにいる。
ナディが自分の隣に居てくれないことが嫌だった。
ナディが自分を見てくれないことが嫌だった。
ナディがリカルドと視線を交わし微笑み合うことが嫌だった。

「あたしとリカルドが仲良くしてたから、それで…」
あの時ナディが言った言葉を反芻する。
認めるのが何となく悔しかったので否定はしてみたけれど、エリスが感じたものは間違いなくそれだったのだと思う。
傍に居て欲しい。
触れたい。
触れて欲しい。
遠い昔エリスが博士に持った想いと限りなく似ている。
博士にはエリスなりに思考を重ねプレゼントをするという形で想いを伝えようとしたけれど
今の彼女は昔を凌ぐ程の、相手を求め自分を惑わす強烈な感情をどうしたら良いのか、完全に分からなくなっていた。
48名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:49:15 ID:g0go1/F+
「それでお前、あの娘をモノに出来たのかよ」
ふと、大きな声がエリスの耳に飛び込んでくる。
声の主にぼんやりと目をやると、数席離れたテーブルに座った大柄な男が三人、下卑た笑みを浮かべていた。
「当たり前だろ。昨日の夜なんか、大喜びだったんだぜ、あの女」
「おい、詳しく聞かせろよ」
得意げに鼻を膨らませて語る男と、無闇に囃し立てる仲間の二人。
お昼時で人も多い時間帯、店内で食事をしていた大勢の客が、下品な会話を繰り広げる男達に眉を顰める。
ところがこの手の話に嫌悪を示してもおかしくはない程客の中でも幼いエリスは、掴んだジュースのコップを口に運ぶのも忘れるくらいに、彼らの会話にじっと耳を傾けていたのだった。

好き勝手に喋り倒した男達が店を出て間もなく、ナディが戻ってくる。席を立ってから十五分近く経っていた。
「エリス。食べ終わった?」
「ナディ…遅かったね」
「ついでだからすぐ隣の宿をとって来たんだけど…どしたの?何かあった?」
「…ううん。何でもない」
「何でもないって顔してないわよ。人も多いから平気だと思ったのに…もしかしてまたあいつが来たとか」
「違うよ。本当に何もなかった」
「そ?ならいい。じゃ、ちょっと買い物してから宿行こっか」
「いえっさ」
男達の話から学んだ、どうやら仲良しな人とする行為について。
本当にそれで好きな人を喜ばせる事が出来るのかと疑問に思っていたエリスは、ナディの笑顔を見て決心を固めた。
49名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:49:56 ID:g0go1/F+
何事にもタイミングは必要である。
エリスはベッドに腰掛け、部屋の窓辺に立って外を眺めているナディの後姿を見つめていた。
あまり世間に詳しくないエリスでも、今から実行しようとしている事に何となく後ろめたさを感じていたのだ。
いつもなら無言でも心地良く二人の間に流れる空気が、今は重い。
「ね、エリス」
「?」
後ろを向いたままのナディの両肩が揺れる。どうやら笑っているようだ。
どうして彼女が笑っているのか理解出来なかったが、ナディが嬉しいならエリスも嬉しい。
どうせなら顔をこちらに向けてくれれば良いのに、とエリスは思った。
「今日は珍しく会わなかったわね」
「会わなかったって?」
「リカルドとリリオ。最近は、行くところ行くところで会ってたのに」
「…リカルド」
嬉しそうなナディの心に存在していたのは、リカルドだった。その事実に、エリスは言葉を失う。
代わって数日前に覚えた感情が、再び胸をざわめかせる。姿を見せてもいないリカルドを思うナディに、それは恐らく以前よりも上回っていた。
―早く。早くしないと、ナディがリカルドの元へと行ってしまう。
50名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:50:32 ID:g0go1/F+
「ナディ」
「んー?」
「こっちへ来て」
「何よ?」
軽い態度と足取りで、エリスの様子に何の疑問を抱かず、ナディがやって来る。
「ここ座って」
「…?はいはいっと」
そのままエリスの横にあぐらを掻く。
「ナディ」
「うん?」
「…ナディ」
「だから何って」
肩に手を置いて、至近距離でナディを覗き込む。形の良い眉が、困ったように下がっていた。
じっとエリスを見つめる青い瞳に吸い込まれそうになり、エリスが思わず凭れるように体重を預けると、ナディはいとも簡単に仰向けに倒れた。
「こら、エリス」
「…」
胸に頭を乗せ心音に耳を傾ける。
ナディが優しい言葉をくれる時は、いつもエリスの鼓動が弾む。
比べて静かなナディのそれは、恐らくこの行動をただの戯れだと思っているからだろう。
露出した腹を人差し指でなぞられて、始めてその心臓は律動を崩した。
「ちょっと…」
「ナディのお腹、ぷにぷにしてて柔らかい」
「喧嘩売ってんの、あんた」
「…売ってない」
チープな旅を長く続けているとは思えないほど滑らかなナディの肌の感触に溺れそうになるのを、エリスは自分で押し止める。
ナディを怒らせたい訳ではないのだ。思い返せば、自分が口を開く度にナディの機嫌を損ねているような気がして、暫く黙っていようと決意する。
健康的な褐色の腹にそっと口付けた。
51名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:51:08 ID:g0go1/F+
「こら、こらこら!エリス!何してんの!」
慌てて肘を立て上半身を起こすナディに構わず、エリスはぺろりと腹を舐めた。
まだシャワーを浴びていないから、少ししょっぱい。綺麗にしてあげるつもりで、密着する舌の面積を広げた。
「エリス!」
臍に到達すると、始めてびくりと反応らしい反応をナディが見せてくれたので、エリスは其処に舌を捻じ込み奥へ突き入れた。
「…っ!いい加減にしなさい!」
「…ナディ…」
一喝され、頭を下へ押される。拒絶を示されたエリスは、顔を上げ悲しげにナディを見つめた。
もっと強く叱り飛ばそうとしたナディが、それを見て怒りを萎えさせ溜息を吐く。
「いきなり何するのよ」
「どうして怒るの…?」
「どうしてって…あんたねえ」
何をどう説明したら良いか分からず髪の毛をくしゃくしゃに掻き毟るナディの両手を取り、エリスは勢い良く枕に押し付ける。
再び大きな音を立てて仰向けに倒れる事となったナディ。驚きに目が見開かれる。
「…エリス?」
「怒らないで。もうちょっとで、ナディを気持ちよくしてあげられるから」
「はあっ?って、何処触ってるの!」
あまり豊かとは言えない胸の膨らみを服の上から空いている左手を使って包み込む。
「やめ、なさいっ!」
性急に裾から侵入した指で直接肌に触れられるのを感じ、身体を捩って逃げようとするナディだが、両手首を強く頭上に纏められているので自由が利かない。
つい最近まで賞金稼ぎをしていたナディ。力には多少の自信がある。
これが非力な少女ならばどうにでもなるのだけれど、相手がエリスでは到底敵わない。
足をばたつかせてみるも、エリスに跨られ完全に動きを封じられる結果となった。
52名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:51:43 ID:g0go1/F+
本格的な抵抗により焦るエリスは胸への愛撫を早々に諦め、ナディのホットパンツへ手を掛ける。
片手で器用に止め具を外し下着と一緒にずり下ろした。
「エリス、あんた…」
エリスが何をしようとしているのかようやく理解したナディが、呆然と呟く。
早く。
早くしなければ。
焦燥感を秘めた瞳が、ナディの露わになった秘所を凝視する。初めて目にする訳ではないのに、その光景は何故かエリスを昂らせた。
「…」
壊れたりしないよう、そっと陰毛を撫でてみる。髪の毛とも違ったその手触りに、エリスは息を呑む。
ナディの様子を窺うと、彼女は頬を薄い桜色に染めて唇を引き結び、視線を外へ向けていた。
(嫌がるの、やめてくれた)
その事に無性の喜びを覚え、ぴったりと閉じた線を中指を使って横に広げてみる。
濡れているとまではいかないが、じっとりと湿った其処は高い温度を持っていた。
「…あっ」
強弱すらつけない勝手気ままな拙い動きではあったけれど、膣へと浅く挿入された冷たいそれを感じ、ナディは小さく悲鳴を上げる。
「ナディ」
「…なによ…」
「…これからどうしたらいいのか分からない」
「…へ?」
思いがけない言葉にナディがきょとんとエリスを見やると、拗ねた表情で唇を尖らせていた。いじけたようにナディの性器を弄りながら。
「あの人達は、女の人の此処にいれると喜ぶって言ってた。でも私、持ってないから」
「…あの人達って誰?此処にいれると喜ぶって何?」
「さっきご飯食べたところで聞いた。此処にいれるって言うのは…」
「わーわー!もういい!もういいからとりあえず手を離しなさい!」
「でも…」
「さっさとする」
「…いえっさ」
低い声で凄まれたエリスは、不承不承といった様子でナディの手首を解放すると、ナディはすかさず着衣の乱れを直した。
53名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:52:25 ID:g0go1/F+
「それからあたしの上からも退いてくれる?」
「でもナディ…」
「あー、もう。何なのよ、一体」
「もっと仲良しになりたかったのに」
「充分仲良しでしょうが」
「もっとなりたかった。でも出来なかった。ナディが好きなのに」
余程の事がない限り泣いたりしないエリスがポロポロと涙を流し始めた事に面食らうナディ。
一つ溜息を吐いて赤くなった手首を擦りながら半身を起こし、エリスと向かい合った。
「エリス」
「ごめんなさい、ナディが嫌がることして」
「分かったから、顔を上げなさい」
日頃エリスを包み込んでくれたナディの優しい声に、ようやくエリスが顔を上げる。
数秒逡巡した後、ナディは頬に伝う涙を唇で拭ってから、それをエリスの唇へと合わせた。
すぐに離れたナディの顔を、今度はエリスがきょとんと見つめる。
「…何してるの?」
「……ああ、もう。あんたって娘は…。色々とぶっ飛びすぎなのよ」
「?」
「嫌だった?」
「嫌じゃなかった」
「嬉しい?」
「嬉しい」
54名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:52:57 ID:g0go1/F+
自分の指で唇に触れながら、エリスが表情を緩める。ナディの温もりが、そこに残っているような気がして。
そんなエリスを見て苦笑しつつも、唇を塞ぐその指を取って、ナディはもう一度口付けた。今度は、さっきよりも少しだけ長く。
お互いの吐息が感じられる程の近い距離で、ナディは囁く。
「エリスの好きっていうのは、こういう事でしょう」
「ナディはこれで喜ぶの?」
「…喜ぶ」
「…じゃあ、あの男の人たちが言ってたのは?」
「間違いではないけれど…あんたにはまだ早すぎる」
「私がもっと大きくなったらナディと出来るようになる?」
「……まあ、やりようによっては」
「ならこれでいい」
「…なんか腹立つ…」
いつも欲しい答えをくれる大好きなナディ。
好きを伝える方法を教えて貰った事があまりにも嬉しくて、エリスはナディに飛びついた。
呆れつつもその頭を撫でながら。
そもそもそんな事をエリスの耳に入れた奴は何処のどいつで、どうにか探し出して身体に風穴を開けに行きたいと思うナディであった。

おわりー
55名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 17:54:27 ID:bpr0V43F
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGGJGJG!!!!!!
56名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 19:12:06 ID:2KjR21vL
ナディ&エリススレからきました〜
>>46マジGJ
仲良し夫婦最高
57名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 19:19:58 ID:eWimaf1B
GJ。読んでる間ずっとニヤニヤしてたわ
58名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 01:48:58 ID:U5ybuQGX
過疎スレに神が舞い降りた。これからもぜひ投下してくれ。
59名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 16:34:48 ID:aBKg2IPK
GJ過ぎる LA×エリスも書いて
60名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 19:33:00 ID:aP13/aPk
ブルーアイズ×ナディで頼む!
61名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 02:15:40 ID:f3PftaNF
霧香×ミレイユ純粋エッチもの希望
62名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 05:34:22 ID:PehZ+B2x
エリノア×マーガレットで頼む
男は絡まない奴で
63名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 23:29:04 ID:ADroU4U2
保守
641回目 ◆nmNUtM8p6o :2007/08/17(金) 22:11:50 ID:29BXHn+M
「ナディ、ひさしぶりね。一ヶ月ぶり、かしら」

暗い部屋にブルーアイズの声が響く。
そして電灯がともるのと同時に現れたのは、後ろ手に手錠をかけられて
椅子に座っているナディの姿であった。

「ちょっと、何なのよ。道歩いてていきなり殴られたかと思ったら、こんな
陰気な部屋に閉じ込めて」

「あら、身に覚えが無いとでも言うの?あなたには既に警告したはずよ。
忘れたのなら、もう一度言ってあげる」

「…こういう回りくどいとこ、昔っからよね」
ナディがぼそっとつぶやいた。

コツコツコツ。小気味良いハイヒールの足音を立てながらブルーアイズが
ナディに近づいていく。
「エリスから離れなさい」

「いやよ」
きっぱりと拒否するナディであったが、それを予想していたかのように微笑する
ブルーアイズ。そっとナディの耳元に顔を寄せながらささやく。

「あなたのそういう強情なところも、昔からよね」
そう言いながら、そっとナディの髪を撫でた。


…つづく
65名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 19:49:08 ID:pzULR38k
保守
66名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 21:25:36 ID:O0AcZXgI
>>46
ありがとうありがとう
いい夫婦だなほんと

>>64
期待してまっす
67名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 21:59:02 ID:gL1NNnis
>>46、GJにも程がある!
読んでると情景が頭の中に浮かんでくるようだったよ
やっぱり混じりっけなしの百合はいいな
682回目 ◆nmNUtM8p6o :2007/08/19(日) 00:56:01 ID:36FyhmPK
長い髪の隙間からのぞいた耳を、優しく甘噛みする。

「…!」

ビクッとするナディ。

「意外と敏感なのも、昔と変わらないわね」
そういいながらナディの顔を横に向け、突然に唇を奪う。

「んっ…」

ブルーアイズは激しく舌を送り込んでいた。

「んんっ…」
ナディはただ悶えるしかない。
そのまま、ブルーアイズの手が褐色の首筋を愛しげに撫で回した。

悶えるたびに、後ろにまわされた両手に力が入って、手錠がガチャガチャと
音を立てる。

ブルーアイズの手がナディの小ぶりなふくらみの上に伸びると、ガチャガチャ
という音はさらにうるさく響いた。

「んっ…んんっ…!」
いまだその口はふさがれているが、悶える声はさらに激しさを増す。
693回目 ◆nmNUtM8p6o :2007/08/19(日) 01:03:05 ID:36FyhmPK
「はぁっ…」

やっとブルーアイズが唇を離した。
二人とも息は荒い。

「たまにはこうやって、一方的に責められるのもいいと思わない、ナディ?」

ナディの肌は赤らんでいて、目もうっとりとしている。
いつもの彼女からは想像できないほどぐったりとした様子だ。

「でも、あなたばっかり気持ちよくなるのもずるいわよね…」

口許にいたずらっぽい笑みを浮かべながら、椅子に座らされているナディの
後ろに回った。

カチリ。
ポケットから取り出したカギで手錠を開ける。

「ほら…触って」
ナディの手を自分の頬へと導いた…その刹那。

あっという間に手錠をブルーアイズの両手にかけ直したナディは、
ブルーアイズの背後に回った。

「おマヌケねー。悪いけど、責めるのはあたしの仕事って決まってるんだ」

…まだつづく
70名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 06:08:07 ID:p+JKmjIu
盛り上がってまいりましたな
71名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 03:30:20 ID:g4MLGCa3
なあ、非エロはどこに投下すればいいんだ
72名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 03:37:08 ID:efk1BXSU
何気なく投下しちゃえよ、ここに
書く人も少ないんだし、ちょっとくらい許す!主に俺が
73名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 03:49:12 ID:g4MLGCa3
百合スレに投下してきちゃったぜ
大したものじゃないがよかったらどうぞ
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1168378712/226-
74名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 05:09:41 ID:S7WT0Uzr
>>73
こういうのを読むとやっぱ百合はいいなと思うw
75名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 17:33:25 ID:jE6zbShu
>46 やっぱエリスは攻めだよね >69 続きまってます
76名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 22:26:48 ID:HgJztITV
>>69
待って        いる
77名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 18:34:11 ID:mjTeLBDK
78名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 18:35:05 ID:mjTeLBDK
>>69
俺はフル勃起しながら続きを            待っている。
794回目 ◆nmNUtM8p6o :2007/08/23(木) 21:18:52 ID:SR+pR6gv
「はい、椅子どうぞ」
先ほどまで自分が座っていた椅子を手元に引き寄せると、そこに
ブルーアイズを座らせる。

「ずっと立ってて疲れたでしょ」

「くっ…油断したわ」

「とか何とか言っちゃって。 ・・・ほんとは、こういうことして欲しかったんじゃ
ないの?」
今度はナディがブルーアイズの耳元にささやく。
そして、ストッキングに包まれた太ももをそっと撫で回した。

「あぁっ…」
思わず声を上げるブルーアイズ。

「ふふ…感じてる。いつも強がってるわりに感度いいのよねー」

ナディの手が、太もものさらに奥まで伸びていく。その手がスカートの中まで
入っていったとき、予想以上の湿り気を感じた。

どうやら、先ほどナディを愛撫していた間にも、かなり昂ぶっていた様子だ。

「あらあら…こんなに濡らしちゃって」
薄く笑を浮かべながらナディはなおも手の動きをゆるめない。
805回目 ◆nmNUtM8p6o :2007/08/23(木) 21:24:27 ID:SR+pR6gv
「くっ…」
屈辱を感じて顔をそむけるが、ナディの手が動くたびに口から声が漏れる
のを押さえきれない。

「…っ!あぁっ…」
その声はだんだんと甘く切ないものに変わっていく。

スカートを止めているジッパーを、ナディの右手が少しずつ開いていく。
同時に左手は、ブルーアイズの胸へと伸びた。

「あっ…!」
胸の周りをさっと撫でられた瞬間、ブルーアイズがつい声を上げた。

最初は乳房の周囲だけを。しかし、胸をさする手の動きは次第にブラジャーの
中へと潜り込んでいく。

ナディの左手の指先が乳首に達したとき、これまでよりもひときわ大きな
声が漏れた。
「んんっ!」
816回目 ◆nmNUtM8p6o :2007/08/23(木) 21:28:10 ID:SR+pR6gv
「あーあ、もうビンビンね」
そういいながらナディは、乳首を指先で弄ぶ。

「いやっ…あぁっ!」
ブルーアイズの声も激しさを増していく。

責め立てるナディの動作さえ、激しくなってきている。一度手の動きを
止めると、ブラジャーのホックを外した。

外観以上に大きなブルーアイズの乳房は、重力に逆らえずわずかに
たゆむ。すかさず左手全体でそれを包み込むと、なおも指先で乳首を
いじり続ける。

空いている右手が、開きかけたスカートのジッパーをついに一番下まで
降ろしきった。
82 ◆nmNUtM8p6o :2007/08/23(木) 21:30:04 ID:SR+pR6gv
間が開いてしまって申し訳ないです。

コミケでカゼをひろってしまい、数日間ダウンしてました。

次で終わりの予定です。
83名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 20:03:06 ID:Mg++WKFk
クロエの心情描写がよく分かるSSお願いします
84名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 18:32:25 ID:imGizoYQ
俺もなんかSS書いてみたい
85名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 01:34:06 ID:AN5DIEXE
ガンバレ!!
86名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 22:14:23 ID:GvjwDYdq
保守
87名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 23:55:30 ID:K9pMpOQM
>>82
今回もGJ!
十分養生してください
88名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 00:37:10 ID:BUOaayYV
青春のエリノアの完結も待ってます
897回目 ◆nmNUtM8p6o :2007/09/07(金) 00:37:54 ID:yymJVHLu
ゆるんだスカートを少しずつずらしていく。ナディの指先が、下着越しに
湿った部分に触れた。

「んあああっっ!」

下着の上からではあるが、焦らすような手の動きにブルーアイズは激しく
反応する。ついにナディの指は、下着をずらしながら直接茂みの中へと
入っていく。

「ふふ、グチョグチョじゃない」
クチュクチュと音を立てながら、ナディの指がブルーアイズの秘裂を蹂躙
しはじめた。

「あぁ…うっ…はぁ!」
身をよじらせるブルーアイズ。


ツツツッ…
裂け目の中に中指が少しずつ沈んでいく。

「ひあ…あぁ…」
もはや、ブルーアイズの瞳からは理性の光が失われつつあった。

「こうやって責められるの…好きなんでしょ?」
さらに人差し指までもが挿し入れられた。
2本の指が掻き回すような動きを始める。
908回目 ◆nmNUtM8p6o :2007/09/07(金) 00:49:00 ID:yymJVHLu
「だ…ダメぇ…!」
身をのけ反らせながら我を忘れて叫ぶブルーアイズ。彼女の中でナディの
指がうごめくたび、意思に関係なく激しく腰が浮き上がってしまう。

同時に胸の頂点にある突起を苛めている指の動きも、より細かく執拗な
ものになってきていた。

「ふふ、もう限界?ねぇっ?」

恍惚としたブルーアイズの顔をナディがのぞきこんだ。荒い息を吐きながら
ブルーアイズの瞳は何かを訴えるように熱っぽく見つめ返す。

「イきたいんでしょ?そうでしょっ?」

いつになくサディスティックな表情を浮かべたナディが問いかける。

いまや言葉を発することさえままならないブルーアイズの顔が、うなずく
ように縦に動いた。

「かわいいとこあるじゃない…んっ!」
激しく唇を奪う。下を差し入れると、ブルーアイズもむさぼるように舌を
からめてくる。

(んんっっっ!んっっっっ!)
嗚咽のような、声にならない声がブルーアイズの喉から何度も漏れる。
その度にくねる腰の動きが次第に強く、大きくなっていき…

…ブルーアイズはついに達した。

「ぶはぁっ、あぁっ…あぁ…」
ふさがれた口が開放されると、大きく呼吸をしながら切なげな声を漏らす。
潤んだ目はじっとナディの顔を眺めていた。

「いい子ね…ごほうびよ」
そう言うと、ブルーアイズの額にそっとナディが口づけた。
919回目 ◆nmNUtM8p6o :2007/09/07(金) 00:53:20 ID:yymJVHLu
ようやく呼吸が落ち着きつつあったブルーアイズは、少し驚いたように
眉を動かしたが、それはすぐに満足げな微笑に変わった。


「さってと…じゃ、またね」
いつの間にか身支度を済ませていたナディは、さっとポンチョを翻すと
ドアに向かって歩いて行ってしまう。

「待って、ナディ!」

そう言ったときには、すでにナディの姿は暗い廊下の中に消えていた
のであった。




…これまで、ナディ攻略に成功した者は            いない。
92名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 01:54:02 ID:2eqorO6p
>>91
GJ!ラストワロタw
是非エリスに攻略してほしい。
93 ◆nmNUtM8p6o :2007/09/08(土) 11:12:38 ID:D+AYxSnt
感想どうもありがとうございます。
完結までにズルズルと長引いてしまい、申し訳なかったです。

次回はブルーアイズ×Bレディか、ナディ×リリオというカップリングで
書いてみたいですね。いつになるかはわかりませんが。

NOIRとMADLAXも時間があったら研究してみますです。
94名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 16:06:30 ID:rTVPUFiK
>ブルーアイズ×Bレディ ナディ×リリオ
どっちもwktkして待ってます
95名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 16:21:59 ID:71PyOIMN
ちょwなんでそんなマニアックw
でも期待してるわ。
96名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 01:44:16 ID:hs4fOYee
保守
97名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 23:46:18 ID:iD8jt+aW
マドの少年兵、逆レイプとか。

情報の為に、戦闘以外知らない少年兵に快楽仕込んで
最後に首の骨をやさしく折るような感じ。
98名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 01:01:13 ID:BpQK2URV
あげ
99名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 03:00:08 ID:VsI0cCfm
パソコンが壊れてなかったらSS投下すんのに……orz

直った時はじゃんじゃん投下させてもらう
100名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 05:00:25 ID:99ZqYU1N
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1168378712/
まあ何が何だか最早もうよく訳が分からないですけれど取り敢えず貼っておきますね
101名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 23:39:09 ID:rTh7yriS
そして誰も居なくなった
102名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 20:42:16 ID:rK/QRdaM
いる。ずっと神光臨を待ってる。
103名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 21:02:25 ID:m6abSPb/
一番読みたいシチュは?
104名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 01:29:42 ID:UD+OQxny
リリオ×Bレディなんて言えない
105名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 01:49:59 ID:+FcXXOR4
王道にエリナディで
106名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 02:14:59 ID:D0Lrs4ug
量産型ローゼンを亡き者にしようと企むBレディズのギャクが読みたい
107名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 00:20:19 ID:9G9M5cFX
保守
108名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 00:45:19 ID:Pj7UIRCv
保守
109名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 02:23:19 ID:LQ7SPyKJ
保守
110名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 21:36:44 ID:khWcIAni
保守
111名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 08:55:44 ID:/nqJz5pT
保守
112名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 23:24:38 ID:G+34wL9t
神の光臨を待つ
113名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 11:26:01 ID:LHfObzZs
変態×エリスチンチン
114名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 12:13:45 ID:D3tP9M9Y
百合には神候補が下りたのにな
115名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 00:24:39 ID:n/1+dINJ
怖「ちょっと、何の真似なの…!?」

ある寂れたホテルの一室。全裸の怖い人…

窓「ふふ…恥ずかしがることないわ。こんなに綺麗なのに」
怖「…!!何を…」
窓「それに、あなた私のことが好きなんでしょ?」
怖「なっ!?」

驚く隙にキスする窓。
さっき一緒に食べてたパスタの味に怖い人くらくら

窓「くすっ、かわいい人……」



こんな感じの神SSをお待ちしております。
116名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 01:21:26 ID:67vTthzH
>>115
そこまで書いたなら、仕上げてもいいんじゃないの?
117名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 21:09:24 ID:jagLWNMH
>>115
俺も読みたい
いっそそのままSSに仕上げちゃって下さい
118名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 17:30:55 ID:bMfueq/z
なんという過疎
119名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 22:50:34 ID:gcbd5QR2
ここは普通のはしっこ…
120名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 23:38:30 ID:TPszfK3m
保守
121名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:35:00 ID:r+/tou79
保守
122名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 20:46:19 ID:tiGUNzrT
>>116
>>117
おっけー。書いてみる。
123名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 22:31:49 ID:/x9CYOmt
>>122
待ってる!!
124名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 01:00:54 ID:v8mUQ2Ty
オワタ。保守の代わりにはなるだろう。


 月が眩しい夜だ。
 ソファーに身を沈め、傍らのベットで眠るリメルダを見つめる。
 安ホテルの小さな一室。壁の方に背を丸めて眠る女性。
何時か同じ光景を見たことがある。私を変えてくれるきっかけを作った女性の背中を見ていた日。
あの日から私は変わった。守りたい、傍にいたい人が出来た。求め、望み合う喜びを知った。私がマーガレットの半身だっと知ってからは、その欲求は募るばかりで―
――でも、その人はもう居ない。今、私の隣に居るのはリメルダ・ユルグだ。

「リメルダ…?」
呼びかける。返事はない。近寄り、シーツの上に手を置く。何時もの彼女なら直ぐにでも跳ね上がって私に銃口を向けただろう。今はただ規則正しい揺れだけが掌から伝わる。
 思った以上に薬は利いていた。彼女が何の警戒も無しに私が作った食事を口にするようになるまで随分と時間がかかった。この日をどんなに待ちわびたことだろう。
 肩を掴みこちらに向かせる。無防備な寝顔が晒される。張り詰めた凛とした彼女も美しいけれど、私は今の自然な表情の方が好きだ。
 効果が何時まで続くか確証は持てない。手早く済ましてしまおう。シーツを払い、用意したロープで彼女の手足を拘束する。服には手をかけなかった。それは後の楽しみにしよう。
 これから先のことを考えると期待に心が弾む。
125名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 01:03:05 ID:v8mUQ2Ty
 頬に手を添え顔を近づかせる。身動きが取れずに寝苦しくなったのだろうか。長い眉を僅かに歪ませている。震える瞼にキスを落とし、そのまま下へ向かって唇を重ねる。
 角度を変えながらふくよかな官職を味わう。舌を差し入れ、歯を抉じ開ける。柔らかく湿った彼女の口腔は温かかった。隙間から零れ出る唾液を啜り、漏れる吐息さえ吸い上げる。
 「……あっ、ん」
 擦れた声。リメルダは息苦しさに身じろぎをしながら意識を覚醒させようとする。彼女の視覚に良く映るよう私は唇から離れる。
 「おはよう、月が綺麗よ。リメルダ」
 「――!!マドラックス…!」
 私を視野に入れた途端にリメルダはハッと目を開け、起き上がろうとする。もちろん手足が縛られたままで上手く起き上がれるはずがない。彼女はバランスを崩し、自分が今どのような状態なのかに気がつく。
 「な、何の真似?早く解きなさい!」
 わざわざ答える必要は無い。拒否の意志を伝えるため、再び彼女をベットの上に仰向けにして押し倒す。下から上がる抗議の声を無視して、耳たぶを噛む。鎖骨を吸う。
 残念だけどキスは控えよう。舌を噛み切られるかもしれない。
 リメルダの顔を味わいながら私は彼女の服を脱がす。必死な抵抗のため上手く脱がせず結果的に引き千切るような形になった。それが却って私の欲情を煽る。怒りの声が部屋中に響き渡る。
 私たちはまるで格闘でもするかのように揉み合った。少しずつ、でも確かに服を剥ぎ取った先から彼女の肌を顕にする。
126名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 01:03:44 ID:v8mUQ2Ty
 ――月明かりに照らされたリメルダの裸身。千切れた衣服の残滓が艶かしさを際立たせる。
 「綺麗よ、リメルダ」素直に思ったままの気持ちを囁く。
 「ふざけないでっ!」
 リメルダは必死に身をよじらせている。 私の視線からほんの僅かでも逃れようとするかのように。その動きのせいで豊かな胸が揺れて余計に引き付けられると言うのに。
 「恥ずかしがることないわ。こんなに綺麗なのに」
 まるで興奮している猫をあやしているみたいだ。糾弾の声は途切れないけど、私は構わずリメルダの胸に掌を押し付ける。
柔らかい張りのある弾力。片手では零れ落ちる程の乳房の形を思うままに変える。緩やかに揉む。先端を摘み、捻る。乱れる、声。
舌の先で突起を転がし、歯を立てる。もう一方の手はリメルダの紅く染まりつつある身体中をなぞる。指先で幾多もの線を描く。

――何時しか私の耳から入ってくる声に微かな甘い疼きが添えられていた。その意味を確かめるために手を下へ下へと茂みの更に奥へ向かわせる。
 抵抗が一段と強くなった。無視して進めようとするとリメルダが叫んだ。
 「いい加減にしなさい!見損なったわ、マドラックス」
 「どうして?」
 「私は…ヴァネッサ・レネでは無いわ!」
 意外な言葉に手を止める。ヴァネッサ…?なぜその名前が。確かに私は先ほど眠っていたリメルダの後ろとヴァネッサの姿を重ねていた。そんなことをリメルダが知る訳がないし…
 ――ああ、そうか。
 彼女は嫉妬しているのだ。ヴァネッサ・レネに。思わず頬が緩みそうになる。
 「あなただからこうしたいの…」
 耳元で囁く。息を吹きかける。リメルダの身体がぴくりと跳ねる。
 「それに…あなた、私のことが好きなんでしょ?」
 びくんと波打つ身体を抱きとめる。否定の言葉を出される前にその口を塞いだ。今は噛み付かれたりなんかしない―そんな自信があった。
127名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 01:05:23 ID:v8mUQ2Ty
 止めていた手を再び動かせる。臍を通り抜け足の間に指先を差し入れる。
 辿りついた先は零れ落ちるほど濡れていた。とめどめなく溢れる蜜に指が絡みつく。感じてくれていた。それを確かめられてとても、とても嬉しかった。
 硬くなっている秘芯を押しつぶす。傷つかないよう、そっと。触れるか触れないかの強さで突起を弄る。
擦る毎にリメルダの身体の反応を感じた。そして、露を含んだ中心に人差し指を沈み込ませる。暖かい。濡れそぼったそこに入るのは容易いことだった。
中の感触を――襞の一枚一枚を確かめる。指を曲げ内側でゆっくりと掻き回す。奥まで潜り油送を繰り返す。私の指が蠢く度にくぐもった声が上がった。
 「リメルダ、声を聞かせて」
 返事は無かった。
 片手を秘裂に潜り込ませたまま、私はリメルダの身体中にキスを降らす。すべらかな肌触り。
所々に傷跡が残っていた。その痕は彼女が私のいる―戦場の人だという証明であった。私はその痕を吸い、赤い痣を残す。彼女の中に私がいた印を刻む。
 「綺麗よ、リメルダ。とても、綺麗」
 ねえ、リメルダ、リメルダ・ユルグ。あなただから、あなただからこうするの。他の誰でもない。あなただけが。
 「マドラックス、マドラックス……」うわ言のような呟き。途切れがちな吐息が彼女も少なからず興奮していることを表していた。限界が近づいている。
 早く楽にしてあげよう。両手両足の拘束を解く。抵抗は、もう無かった。
128名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 01:06:24 ID:v8mUQ2Ty
 足を開かせ中心に舌を添える。どろどろと半透明に濁った液を掬い取る。リメルダの身体が一層高く跳ね上がる。水音が室内の空気を湿らせる。
 「ん、あ、あぁ……」
 高い嬌声は私に満足感を与えてくれる。舌の動きを速める。びくんびくんと太腿が小刻みに震え熱を帯び出した。
快感を得ているのは彼女だけではなかった。私の中心にも甘い疼きが絶えず纏わりついている。下着の湿りが感じられる。
直接、私に快楽は来なかったけど、私にも確かに淫らな熱が上がっていた。悦んでいる。こうすることが、私の悦びとなっている。
 あの日から―ヴァネッサ・レネを守ると誓った、共にベットで寝そべり互いの背中を意識していたあの日から、私は誰かの傍にいる喜びを知った。隣の人のぬくもりを知った。孤独というものを知った。
 もっと知りたかった。抱き合って熱を分けて交わり――心の寂寥感を満たしたかった。際限が見えない情欲。
それを、ヴァネッサやマーガレットにぶつけたくなかった、いや、見せられなかった。無垢で、傷一つ無い、善良な世界で生きてきた彼女たちは今すぐにでも壊れそうだったから。
実際、ヴァネッサは狂った世界に身を踏み出してしまいその命を落とした。今でもそのことを考えると胸中が後悔で渦巻く。
 ヴァネッサを失い、マーガレットとも一つになれなかった――そんな私の隣に居たのがリメルダだった。私と同じ世界の住人。傷を持った女性。
――見続けるわ、あなたを。
そう言われてどんなに嬉しかったことだろう。私がどんなに離れても彼女は追いかけてくれた。彼女だけが、リメルダだけが私の普通を、全てを受け入れてくれるのだ。  
 リメルダ。傍にいて。私を受け止めて。私を、忘れないで。あなたの中に私をいさせて。
 告げられない想いを籠めて一段を力を込めて秘芯を押しつぶした。
 ――甲高い、絶頂を告げる声が上がった。
129名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 01:07:47 ID:v8mUQ2Ty
 どれくらい時間が経ったのだろう。行為の余韻に火照った体が冷めつつある。
 リメルダはぐたりとベットの上に横たわっている。その髪を梳いながら私は彼女の目覚め待った。
 「離しなさい」
 やがてリメルダは私の手を払い除けると起き上がった。
 「あ、起きた?だいじょ――」
 「今日のことは油断していた私のミス。でも――」
 彼女は真っ直ぐに私を見つめる。
 「でも、あなたのことを許す訳じゃない。傍にいて、何時か必ず私の手であなたを殺すわ」
 そう告げると彼女は手早く衣服を身につけると部屋を出て行った。これで当分彼女との寝所は別になるだろう。
それは少し残念だけど、大丈夫。機会は幾らだってある。何故なら―
 「ええ、待ってるわ」
 彼女は変わらず私の傍にいる道を選んでくれたから。

 もっとも近い位置で、私の一挙一動を見つめてくれるのだろうか。私はその視線を常に感じていられるのだろうか。
求め、望まれる関係。何て馬鹿みたいなんだろう。殺し、殺されようとするが故離れられないなんて。だけどこの歪んだ世界に相応しい形とも言えるのでは無いだろうか。

 それが、私の、私たちの普通なのだから。

130名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 01:08:39 ID:v8mUQ2Ty
以上、残業帰りのリーマンの提供でお送りしました。
かなり見づらいな。すまん。久しぶりに窓が見たくなった。
131名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 02:37:09 ID:z0RkMz66
>>130
GJ!!!! 待ってた甲斐があった・・・生きててよかった・・・
132名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 02:40:27 ID:K5IO7DHF
>>130
GJ!
「私は…ヴァネッサ・レネでは無いわ!」が切ない!
133117:2007/11/11(日) 02:55:57 ID:c1PJ9OHL
>>130
GJ!!!!!
窓に求められる怖い人っていいなー
SSに仕上げてくれてありがとう!
週末なのに残業おつかれさまです…
134名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:22:14 ID:bkhy/L1g
>>130
俺の大好物のマドリメと聞いて全裸でエルダ・タルータしに来ました!!
超GJ!!
135名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 00:35:31 ID:tddDlwIj
エリマガで適当に書いてみた。
6話の後日談の癖に6話見直してなかったんでかなり間違ってるはず。後、エロ描写が手抜き。



腕が、痛い。

「お嬢様、つきましたよ」
暗闇の中、優しく響く声が聞こえる。わたしはその声を良く知っている。そして、わたしは何時もこう答えるのだ。
「おはよう、エリノア…」
目を覚ます。わたしは車の後部座席にいた。前の座席にはエリノアとヴァネッサがいる。心地よいリズムとなっていたエンジンの振動は聞こえない。
そうだ、わたしは今パーティーの帰りで、男の人が突然腕を掴んできたパーティーの帰りで――腕が、痛くて――エリノアが助けてくれて……
ここはヴァネッサの車で、外はもう暗くて。
「おはようございます、お嬢様」
それでもエリノアの笑顔と、声はいつもと同じだった。
136名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 00:36:08 ID:tddDlwIj
あれからヴァネッサと別れて、遅めの夕食を食べて、お風呂に入って、寝巻きに着替えて、ベットに潜り込んだ。その間、ずっとエリノアが傍にいてくれた。心配そうな顔で、ずっとわたしを見ていた。
「お休みなさい、お嬢様」
シーツをかけて、髪を撫でてくれた。優しい声。暖かい手。
「エリノア……」
「はい、なんでしょう?」
「腕が痛いの」
「まあ!」
エリノアがわたしの腕を持ち上げる。「この腕ですか?どこが痛むのですか?」わたしが痛むところをもう一方の手で指差すと、そこを摩ってくれた。ふーふーと息を吹きかけてくれる。くすぐったかった。でも痛みが和らぐ。髪も梳いてくれた。背中をぽんぽんとしてくれた。
柔らかい手の感触がとっても気持ちいい。もっと、もっと色んなところを摩って欲しい。触って欲しい。
その気持ちに体が応えてくれたのだろうか。それともこの気持ちはいけないことだと頭の隅で考えたのからだろうから、不意に胸がじくじくと痛んで来た。
息も苦しくなって、目の前が真っ暗になって、怖くて、怖くなって「エリノア…!」助けを求めるためエリノアの腕を掴んで引き寄せる。エリノアの体がベットに沈む。ふわりとエリノアの香りが立ち上がってきた。
「どうしました?お嬢様?まだどこか痛むんですか?」驚きの声。でもわたしを気遣ってくれる優しい声。ああ、呼べば答えてくれる。望めば応えてくれる。
だから、今もきっと。
また、腕が痛んでくる。腕が、呼吸が、胸が――摩って欲しい。撫でて欲しい。
137名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 00:37:38 ID:tddDlwIj
「エリノア…」耳元で囁く。そして伝える。「痛いの」
「どこかですか?」雰囲気の違いを感じ取ったのだろうか、エリノアの声にも緊張が交じる。
わたしはエリノアの手を取り、寝巻きの中に潜らせ胸の上に導く。ハッと息を呑む声。手をほどいたりはしなかった。
「胸が痛くて…苦しいの」そして、そのまま顔を近づかせ、唇を重ねた。エリノアの唇を通して息を吹き込ませるために。
「お嬢様……」離れて見つめ合う。小さなランプ一つだけの明かりの中。エリノアの顔はちょうど影になって良く見えない。でも、エリノアの顔はきっと紅い。きっとわたしも。
「お願い――」何を指すのか、言葉を続ける必要は無かった。
わたしたちはもう一度キスをしたから。
口をわずかに開き、吐息を送りあう。舌を入れ、舌に触れ、味わい、飲み込む。何も考えられない。暖かいなめらかな感触。
体が震える。寒くは無い。寒くはないけど。ぴたりと体を寄せ合い、肌着を通してエリノアの温もりを感じる。
「痛い、痛いの」腕が、胸が、そして下腹が。じくじくと。疼きとなり――エリノアがわたしにくれる甘い疼き。もっと、もっと―
「お嬢様…」応えてくれる。触れてくれる。ゆっくりと、穏やかに。
優しい声。わたしの肌を辿る暖かい掌。温もり。全てが波となり、わたしを覆う。さざ波にたゆたう。呑み込まれる。
わたしは声をあげてるのだろうか。
下腹の痛みが、疼きが強くなる。もどかしい。
エリノア、触って。お願い。声には出していない。出していないはずだけどエリノアの手が脚の間に伸びてくる。そして、触れた。剥き出しの、それが何なのか良くわからなかったけれど、剥き出しとなったわたしの実にじか触れる。痛い。そこはむしろ触られるほど痛かった。
だからもっと求めるようになる。強く。切実に。「お願い――」
 やがてエリノアの指が入ってくる。滑り寄ってくる。ゆっくりと、でも確かに。
 「ああ――」押し寄せては、引いて。くぐもった水音が耳に流れ込む。わたしの奥から何かが込み上げてくる。痛みは頂点となって。怖くて、応えて欲しくて、「エリノア、エリノア」
 ――マーガレット。
 優しい、優しい声。
 その声に導かれるように意識は真っ白になった。
138名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 00:38:26 ID:tddDlwIj
「お嬢様、朝ですよ。早く支度をして学校に行きませんと」
シーツにくるまっても、その声は良く響く。優しい声。わたしの大好きな声。
「おはよう、エリノア」
目を覚ます。飛び込んできた陽の眩しさに目を細める。ちょうどエリノアがカーテンを開けていたからだ。
光の中、差し込んでくる日差しに遮られてエリノアの顔は良く見えない。
でも、わたしは知っている。その笑顔を。そして、応えてくれる優しい声を。
「おはようございます、お嬢様」

 腕は、もう痛くない。

139名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 00:39:38 ID:tddDlwIj
以上、残業続きのリーマンの提供でお送りいたしました。
神登場を期待しつつ…誰か窓禍書いてくらさい。
140名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 01:09:54 ID:F1lgKPCr
>>139

おお!また良い仕事を!!睡眠時間削ってGJですだ!
141名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 02:02:57 ID:a0+D8qjU
>>139
テラGJ乙
オサレすぐる
サントラで癒されてくださいな
142名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 06:58:17 ID:PUPSJUdn
エロはほぼないんだけど…一応ナディ×エリス
143名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 06:58:51 ID:PUPSJUdn
帰る場所を求めていた。
家も、大切な人も、何もかもを失ったあの日から。
鼻腔をつく焦げた匂い。戦慄すら覚える程の苦悶の声をあげる村人を嘲笑うかのように、ぱちぱちと爆ぜる炎。
悲嘆に暮れながら、足が動かなくなるまで歩いた道。
ずっと求めていた。

それなのに、何故。

窓ガラスに映る自分を、ナディはかれこれ数十分眺めている。
ロベルトの所にいた時間を不満に思ったことなど一度たりとてなかった。
むしろ、幼い頃から願っていたものを、やっとこの手にする事が出来たとすら思っていたのだ。
帰る場所。ありのままの自分を受け入れてくれる優しい人達。
その筈なのに、何故自分はあの日常を、「物足りない」と感じたんだろう。
エリスに指摘されるまでは自覚出来ないくらいの、それは小さな小さな想いだった。
自分達を狙う人間がいなくなったとは言え、それらを置いてまでエリスと二人再び当てもない旅へ出ることを選んでしまうほどには。
自由はそんなに良いものじゃないなんて、ブルーアイズに偉そうな口をきいていたのに。

精悍な顔立ちをした昔の雇い主を思い出そうとして、同時にアミーゴタコスの支部長という彼女には恐ろしく似合わない肩書きまで浮かんでしまって、ナディは小さく吹き出した。
読書中の相棒に聞こえてしまっただろうかと、椅子の背もたれに手を掛け、慌てて振り返る。
144名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 06:59:41 ID:PUPSJUdn
ベッドの真ん中に座って薄い絵本を熱心に読んでいるエリスは、どうやら全く気が付かなかったらしい。
絵本は、この宿に入る前に古い本屋で買ったものだ。
資金の余裕が出来るまで無駄な浪費はしないつもりだったけれど、店前の棚に積まれた絵本の表紙に魅入られたエリスがその場を中々動こうとしなかったから、仕方なく。
とは言え、あれだけ気合を入れて読んでくれれば、買った甲斐があるというものだ。
懸命に文字を目で追うエリスの横顔を見つめていると、再びもやもやとした思いがナディの心を塗り潰し始める。
そう。帰る場所を求めていたのは、自分だけじゃない。
エリスに気を使わせてまで選び取ったこの道が、本当に正しかったのだろうか?
旅に出ようと決めたあの瞬間こそは世界が煌めいて見えたものだけれど、日を置くにつれその疑問が大きくなってくるのだった。

気取られぬようそっとベッドに忍び寄り、音もなくエリスの後ろに座ってその華奢な身体を抱え込んだ。
エリスは驚いたりせず、ちらりと振り返ってナディを無表情に確認すると、再び本の世界へと舞い戻る。
それがなんとなく気に入らなかったので、腕を抱える力を込めて強制的にページを捲る手を止めさせた。


「どうしたの?」
「それ、そんなに面白い?」
「…面白い。ナディも一緒に読む?」
「どんな話なの?」
「騎士さまとお姫さまの話。騎士さまはお姫さまの事、いつも守ってくれるんだよ」
「ふーん、ま、よくある話ね」
「私とナディみたいだね」
「お姫様って柄かね、あんたが」
「お姫さまはナディ」
「…」
「騎士さまはエリス」
「ふ、普通逆じゃない?」
「逆なの?」
「…はいはい、どうせあたしは弱っちいお姫様ですよ」
エリスの肩に顎を乗せ唇を尖らせて拗ねるナディだけれど、エリスから離れる気分にはどうしてもなれなかった。
やがて読書を諦めたエリスが、苦笑を浮かべて絵本を閉じる。
「嘘。ナディはずっと私を守ってくれてるから、ナディが私の騎士さま」
そっと頭を撫でられる感触に心地良さを覚えながら、ナディは考える。
この子は、いつからこんな風に人を思いやる事が出来る様になったんだっけ。
出会った時から本質は変わっていないのかもしれないけれど、自然な温もりを伴うそれは、いつの間にかエリスの中に詰まっていた。ともすれば零れてしまいそうな程に。
そんなエリスに、自分は寄り掛かってしまっているのだろうか。
145名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 07:00:47 ID:PUPSJUdn
「だけど、誰ももう、エリスを危ない目に合わせたりなんかしない」
エリスの冷たい頬に自分の頬を寄せ、呟く。
自由なものだけが触れられる青い空。果てしなく広い荒野。二人なら、何処へでも行けるのではないかという錯覚。
孤独な一人旅ではなく、隣にエリスが居ればこそ輝く時。ウィニャイマルカを目指すという以前のような明確な目的がなくても、想像するだけで心が躍る放浪の旅。
ナディはそれを心の底で確かに望んでいたのだ。そして、その自分勝手な願いを叶える為の絶対条件であるエリスを巻き込んだ。
自分はもう、エリスの騎士なんかじゃない。
「人生、何が起こるか分からないよ」
「これ以上何があるっての?」
「あの二人組が、脱獄してまたくるかも」
「うわ、やめてよ。折角忘れかけてたのに」
「ふふ」
落ちてくる沈黙。
ナディはエリスを抱え込んでいた腕を、折れてしまいそうなくらいに薄い腹に回して強く抱き寄せた。
眼前には透き通るように青白い首筋。
おもむろに其処へ顔を埋めてから、緩くウェーブがかかった髪の毛を唇で抑え付ける。
エリスは、目を閉じてじっとその行為を受け止めていた。
「ナディ」
「ん?」
「今日は甘えんぼ」
「…そうかな」

こんなに細くて小さい身体で。ナディと出会ってからは勿論、それ以前にも、どれ程辛い環境に耐えてきたのだろう。
エリスを狙う人間がいなくなったというのなら。
彼女に与えるべきだったのは、夢のように穏やかな時間の流れる、安息の地だったのではないか。
重なる思念を振り払うように、エリスの小さな胸を掌で包み込む。
薄い生地で出来たワンピースの寝着の上から、その形をなぞるように撫でると、エリスは一つ吐息を漏らした。
二人がこのような行為をするのは、初めてのことではない。
ローゼンバーグをこの手で葬った日の夜、お互いの存在を触れることで確かめ合った時から、何度かその熱い想いを交わしてきた。
その最中でさえ声をあげたり、あまり乱れた様を見せないエリスだけれど、稀にエリスの方から身を寄せてくる時もあるので嫌がってはいない、筈だ。
エリスはいつだって、ナディのしたいようにさせてくれている。
「ねえ、エリス」
手の動きを止めぬまま、柔らかなエリスの耳朶を震わせ、ナディは囁く。
「?」
「リリオに会った後は、どうする?」
「…?」
「その後は…なんにもする事なくなっちゃうね」
裾から侵入した指先で太股の素肌を直に撫でられても、エリスは特に何の反応も見せずに答える。
「そうだね」
「そうだねって…」
「いけないの?」
何の問題があるのかと問いたげな表情で振り返る。
一瞬たじろいだナディだったが、なんとか言葉を紡ぐ。
146名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 07:01:38 ID:PUPSJUdn
「いけないって事はないけど。それからは目的もなくずーっとぷらぷらするのよ、エリスはそんなんでいいの?」
「ナディがいいなら」
いいに決まっている。そもそも自分自身が選び取った道なのだ。
あの暖かい場所でずっと暮らしたいと思ったのも確かだけれど、エリスと旅に出たいという気持ちがそれを上回ったのもまた事実だった。
目が輝いている自分を好きだと言ってくれた。
心の何処かで願っていた想いの欠片を探し出し、背中を押してくれた。
ナディを悩ませるのは、ただ一つ。そんなエリスが、果たして自分と同じように思ってくれているのかという事だけだった。

それきり黙りこんだナディを、不思議そうに覗き込むエリスの唇を素早く塞ぎ、その輪郭を確かめながら舌を這わせる。
しっとりと湿った薄い上唇を噛み、誘うように端を吸う。それでも、エリスはただその行為を静かに受け止めるのみ。
そんな様子に、僅かに苛立ちを感じたナディが顔を離す。
何の感情も込められていないようにも思えるエリスの無機質な瞳が、不機嫌に眉を顰めた自分の顔を捉えていた。

「…」
一つ溜息をついてから、ナディは無言で腰まで捲り上げていたエリスのワンピースを整え、身体の向きを変えてベッドから両足を下ろした。
「ナディ?」
「…もういい、なんでもない」
「私、嫌じゃないよ?」
「だから、もういいってば」
背後から掛けられる言葉を、強い声で跳ね返す。
振り返ってわざわざ確認しなくても、戸惑いの滲んだ表情でこちらに視線を向けているであろうエリスを容易に想像出来た。
―何やってんだろ、あたし。
一拍遅れて、自己嫌悪の波が押し寄せる。
エリスの態度はいつものそれと何ら変わりはなかったのに、自分は何をむきになっているのだろう。
「ナディ」
「…」
一人で考え込み些細な事に腹を立て、エリスを怒鳴ったりして、馬鹿みたいじゃないか。
「ナディ」
「なによっ」
しつこく思考を邪魔されたナディは反省虚しく、八つ当たり気味に声を上げ振り返えると、エリスは首を傾げて微笑んでいた。
予想もしていなかったその微笑に、怒りや罪悪感が急速に吸い取られていき、脱力する。
「…今日のナディは我がまま」
「…」
「分からず屋」
「…」
「自分勝手」
「…はいはい、すいませんでしたねー!どうせあたしは自分勝手な人間ですよ」
普段子供みたいなエリスに我がまま呼ばわりされると、妙に恥ずかしい。しかも図星だ。
やけになって仰向けに倒れたナディを追って、エリスがゆっくりと覆い被さる。必然と至近距離で目が合い、睫毛が触れ合う。
驚く間もなく、流れるような自然な動作で口付けられた。
「我がままで、分からず屋で、自分勝手で、甘えんぼ」
底抜けに優しい声を聞き、楽しげに揺らめくエリスの瞳を見て、ナディは言葉を失う。
「でも、大好きだよ」
全身を駆け巡る愛おしさに、目頭が熱くなるのを慌てて指で押さえ堪えた。
我がままで、分からず屋で、自分勝手で、甘えんぼ。

―本当に、彼女の言う通りだった。

147名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 07:05:02 ID:PUPSJUdn
「リリオに会ったら、次はフリーダに会いに行く」
ベッドに転がったまま天井を見つめるナディの胸に頭を乗せたエリスが、思い出したようにぽつりと呟いた。
「フリーダ?懐かしい…って、めちゃくちゃ遠いじゃない」
「駄目?」
「時間は腐るほどあるからいいけど、その前にお金貯めないと」
「ナディと一緒なら何でも出来るよ」
平然と吐かれた言葉には、エリスの本気はあまり感じられない。
それでも、ナディは素直に受け止める事が出来た。己の単純さに苦笑しつつ上半身を起こす。
「…ま、いっか。そろそろ電気消すよ」
「いえっさ」

エリスはいつだって、ナディのしたいようにさせてくれる。
このまま旅を続ける事をエリス自身が求めているのかと問えば、彼女は首を縦に振ってくれるだろう。
そんなずるい質問はしたくないし、エリスの真意を理解出来る日がくるとは、到底思えない。恐らく考えるだけ無駄だ。
けれど。
今更気付いたというのも情けない話だが、ずっと求めていたナディの帰る場所は確かに此処にあったのだ。
エリスも少しはそう感じてくれているのだとしたら。
それほど嬉しいことはない、とナディは思った。

おわり

エロパロスレなのにごめんね
148名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 08:35:10 ID:HNXlr8jZ
>>147
いいよいいよー!! GJ!
充分いちゃついてるから、むしろおk。
149名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 12:02:10 ID:9ef7/lo0
>>147
GJGJGJ!エロとか飾りなんですよ!
150名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 21:27:10 ID:kI6P2Ren
キタキタキター!
テラGJ!!!
151名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 23:33:44 ID:Wi6zxdte
この二人はエロなんていらんのです!
GJ!!
152名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 13:20:13 ID:e+2uUNIf
最近、投下が多くてボクうれちい
153クロエ×白霧香 1/11:2007/11/19(月) 00:10:51 ID:UoLunX94
窓→ナディエリと来たのでNoirで。クロエ×白霧香で。(白霧・黒霧って焼酎みたいだ・・・)




(そういえば、初めてのお揃いね)

 あの時、少し照れくさそうに背を向けたミレイユが肩越しにちらりと一瞥をくれて、確かにそう呟いたの
を昨日の事のように霧香は思い出していた。心底嬉しそうな無防備な笑顔を向けた霧香に、パートナー
は一瞬戸惑いを見せる。「変な子ね、そんなお古が嬉しいの?」散らかった衣類をごそごそ仕舞いかけ
た手を止めて、ミレイユは目を瞬かせる。そんな怪訝そうな表情も、溜息混じりに肩を竦めて見せる仕
草の一つ一つも、全部覚えている。
「うん、ありがとう」
 霧香はそうつぶやいて、スカーフを抱き締めたのだった。

 霧香の首筋を弾丸が掠め、あわやという傷を負ったのはいつの事だったろう。恐らくは、「ノワール」を
名乗り初めて暫くの頃だろうか。まだ連携が巧くとれず、死角に潜んだ狙撃手に気付かなかったミレイ
ユを庇った結果だった。その場の出血量に反してさしたる深手でもなかったのだが、間を置かず舞い込
んでいた次の仕事は、物騒な傷跡のアクセサリーは御法度な現場だった。ミレイユは落ち着いた赤、霧
香は淡いブルーのフォーマルを準備し、華やかな場への潜入を予定していたのだが、首筋や肩の露わ
な装いでは真新しい傷跡は確実に人目を引きそうだった。

「目立つよね」まだうっすら血の滲む銃創に肌色の保護テープを重ねてみるが芳しくない。溜息まじりに
鏡に向っていた時だった。
「しょうがないわね、これならそのドレスにも合うかしら」
 しゅるり、と首に掛けられたのは薄手のスカーフだった。薔薇の透かし模様の織り込まれた透ける生
地のそれは幅狭で、慣れない霧香にも扱いやすそうな代物だった。「髪はちょこちょこっといじって、首
はそれを巻いておけば隠せるし、ついでに少しは様になるでしょ」首筋に滑るなめらかな肌触りの生地、
(彼女の移り香がまとわりつく、)ミレイユの指先が器用に動くのを胸元に眺め、されるに任せ霧香はじ
っとしていた。

「ほら、これならあんたにも結べるでしょ、やってごらん」鏡に映った自分と、横に立つミレイユを交互に
見比べる。巧く傷跡を隠しつつ華を添えるスカーフは、いつもならミレイユと並ぶとどうしても子供っぽく
映ってしまう霧香をほんの少し背伸びさせてくれていた。
「ドレスは経費だけどね、それはあんたにあげる。同じので色違いのを持ってるから」
「じゃ、お揃い?」あまりに無防備な笑顔を鏡越しに見て、思わず目を逸らせたのはミレイユだった。そ
んな無邪気な笑顔は初めてだったが、霧香自身気付いていないようだった。
「そうね、そういえば」
 そういえば、初めてのお揃いね、とミレイユは背を向けて呟いた。
154クロエ×霧香 2/11:2007/11/19(月) 00:13:01 ID:UoLunX94

「おそろい、なんだよ」
 霧香はスカーフに手を伸ばす。一人きりの部屋はひどく広く感じる。明かりもつけず、霧香は一人ベッ
ドに身体を丸めるようにして横たわっていた。眠れはしない。窓を打つのは降り続く雨の音だ。時折、地
響きを立てて通りを車が通り過ぎてゆく。水飛沫の撥ねる音、コツコツと石畳をゆく人々。昼間ながら、
降りしきる雨は薄闇で部屋を重く満たしていた。

 コルシカに、“くに”に帰ってくるわ、そう告げて彼女は旅立った。何処へゆくのも一緒だったのに、頑
なに後を追う事を拒む背を見送ってからそうも経っていない。しかし、もう何年もそうしているかのように
感じられる程、霧香はこの世界で目を開いて以来の久しぶりの独りの時間を持て余していた。

 帰る、それはミレイユの戻るべき場所であって、自分を迎え入れてくれる場所ではない。(家族の、両
親の、幼い日の記憶。)そしてそれは、霧香とは違い彼女には心の拠り所が、捨てた、或いは奪われ、
失ったとはいえ、還る場所があるのだと告げていた。屹然と二人を隔絶するその一言を残し、遠ざかる
姿を思い出しながら、霧香は自らの帰還叶わぬであろう故郷をぼんやり思った。そもそも、そんな地が
自分にあるのだろうか。(還る、還るとしたら。)くに、故郷。日本、の事だとも思えない。

 しなやかなスカーフは冷たく心地よかった。


 汚したり血の染みをつけないように気をつけたお陰でスカーフは疵一つなく無事だった。ドレスはとい
うと、日の目を見たのは僅かな時間で、「仕事」に突入するや否や動きやすいようにと裂かれ、返り血と
火薬が跳ね飛び、あっという間に観るも無残な有様となった。必要経費だとはいえ、ドレスもそこそこ高
いんだからね、とミレイユは呆れ返ったが、霧香は仕事が無事終わったことよりも、ましてやドレスなど
よりも、スカーフが無事なことに満足していた。


 降り続く雨以外、音のない部屋はひどく重苦しかった。
 するり、と冷たく滑らかに霧香の手の中にスカーフは緩く納まっている。傷はうっすらと跡を残すばか
りだ。仕事に差し障ってもいけないし、何より何処かへ失くしてしまうのが厭で大事に仕舞っていたそれ
をぎゅっと胸元に抱き締め、更に手足を縮めて小さくなる。自分の過去への手掛かりを少しずつ手繰り
寄せるたび、ミレイユとの距離が広がってゆく。思い出したい筈なのに、失くしたものを取り戻した時、
かけがえのないものを失ってしまいそうで、足元が竦むような感覚に襲われる。それでも、自分の事を
知りたいという誘惑には勝てない。命の遣り取りをしている時には感じたことのない懼れに霧香は揺れ
ていた。偽りの(そう、偽りにはちがいないのだが)平穏を破ったのは、あの子だ。
155クロエ×霧香 3/11:2007/11/19(月) 00:15:53 ID:UoLunX94

 終わりのない思索を破ったのは、ドアの外の微かな気配だった。びりりと緊張が走るが動けない。音
もなく扉が開き、隙間から音もなくゆっくり入ってきたのは、件の少女だった。静かに雨粒を払い、重た
げに黒々と水を吸ったコートを椅子にかけた姿には不動の自信と余裕が感じられ、(コートを脱いだと
いう事は互いに警戒を解こうという歩み寄りか?)微塵も隙はない。目下、最強の敵にして、霧香を宿
命へと誘う少女。そして、何処か心を揺らし、ざわつかせる少女。

「ノックしたのですが、気付いていただけなかったようなので」
「・・・クロエ」
「お一人ですね。お友達はコルシカへ帰ったのでしたっけ」ぽたり、雫が床に落ちて丸い染みを幾つも
作った。

 コートの下は完全武装とまではゆかないものの、年相応とは言い難い剣呑さと機能性に溢れた出で
立ちだった。霧香はといえば、着替える気にもなれず、夕べからシャツ一枚の格好だ。クッションの下に
はベレッタが隠してあるが、遠い。余りにも迂闊だった。殺気が感じられないのだけが救いだったが、丸
腰状態で気を許せる相手ではない。

「今日は、あなたに会いに来ました」
 間合いを計りかねて動けない霧香を察した様子で、彼女は屈託なく笑った。先だっての奇妙な茶会の
時と同様、静かで、そして少し穏やかだった。

 即座に交戦状態へと雪崩れ込むことはとりあえずなさそうだと判断し、出来るだけ何気ないふりで起
き上がってクローゼットに手を伸ばす。一挙手一投足に目線が纏わりつくのを痛いほど感じながら、霧
香はバスタオルを差し出した。
「風邪、ひいちゃうから」
「ありがとう」
 子供のような笑顔は、なぜか霧香の胸を鈍く抉った。タオルの下に潜ませた予備のコルトに触れられ
ないまま、霧香は椅子を勧めていた。

 白いタオルが彼女の顔を覆い隠し、その視線から束の間解放されて霧香は少しほっとする。同時に
その表情が窺えず、新たな緊張が高まるのを感じながら、そろそろとベレッタに手を伸ばす。そんな霧
香の心中を気にも留めない様子で、ふぅ、とひとつ息をつき、クロエはくしゃくしゃに乱れた髪を軽く振り
やると、コートを黒く染める飛沫を丁寧に拭ってゆく。ふと顔を上げ、じっと見守る霧香と再び目線が絡
む。また笑顔。今回も完全に彼女のペースだ。しかもミレイユは居ない。ひとりでどうにかするしかな
い。

 慌てて伸ばした手を引っ込め、つられて頬の筋肉が弛緩するのを感じたが、自分はひどく困った顔を
しているのだろうと霧香は感じた。もとより、笑顔というものが苦手だ。向けられるのはいい、だが返せ
ない。笑顔に限らず、自分にはそういった能力が欠落している。鉛玉の応酬ならば、向けられる前に叩
きこめばよいから簡単だ。しかし。
156クロエ×霧香 4/11:2007/11/19(月) 00:17:59 ID:UoLunX94

「・・・やまないね」
「はい」
 でも雨は好きです、と続いた涼やかな声が嬉しそうな響きを含んでいることに気付く。私に話しかけら
れてこの子は嬉しいのだ。自分から彼女に話し掛けたという事実を他人事のように不思議に思いなが
ら、霧香はまだ濡れそぼっているクロエの髪を見る。受け答えはきちんとしている。よい保護者に恵ま
れたのだな、ふとそんな事を思う。育ちの良い少女の姿をした暗殺者。・・・悪趣味極まりないわ、とミレ
イユなら一刀両断しかねないが、礼儀正しいだけ私よりましかもしれない。

(いつまでもそんな恰好じゃ風邪ひくわよ。ほら、ちゃんと拭いて。あんたって子は本当にどこか抜けて
るわよねぇ)
 存外、御節介焼きなミレイユの声が蘇る。そんなこともあったっけ。

「おいで、頭乾かそう」
 一瞬、きょとんと切れ長の目が見開かれる。「ドライヤー持ってくるからそこに座ってて」一呼吸置いて
返ってきた、はい、とひときわ明るい声が天井に跳ね返った。それとは裏腹に、もやもやと広がる暗澹
たる雲は霧香の胸中を満たしていったが、自分でそれが何を意味しているのか理解できなかった。届
きそうで届かない、光る葡萄に手を伸ばしている、そんな気分だった。


 ごおおお、という騒音と熱を含んだ風が、沈んでいた部屋をやわらかく満たしてゆく。こうしていると何
という事はない、歳の近い者同士なのだ。そう、私たちは二人ともまだ子供なのだ。
「ほどいてもいい?」
「ええ、構いません」

 無造作に束ねた髪をぱさり、と広げながら、霧香はドライヤーの風がまんべんなく当たるように注意し
ながら、自分は一体何をしているのだろう、と考えていた。顔を上げると鏡の中のクロエは大人しく脚を
揃えて椅子にちんまりと腰かけ、気持ち良さそうに目を閉じている。その後ろに立って、こちらを見つめ
るなんとも複雑な顔をした自分と目が合う。手元、さらさらと指の間を滑るまっすぐな髪。ごおお、手に
響く振動と、跳ね返って顔に当たる温風。ごおお、ごおお、ごおお。

 少女の腕前は、まさに今本能が告げている通りだろう。何度かの擦れ違いと邂逅でも明白だ。与えら
れた仕事はいかなる状況下であれいかなる相手であれ確実にこなすに違いない。ならば、仕事抜きで
来たと彼女がそう云うのならそれはそれで信憑性があるように思われる。さほど言葉を交わしたわけで
もないのに彼女を信じている自分が不思議ではあったが、それは理屈ではなく肌で感じる直感にも等し
いものだった。純粋なのだ、と、眼の前に坐った少女を思う。純粋で、ひたむきで、無邪気で、冷酷なの
だ。(彼女の眼には、私はどう映っているのだろう?)

 ふわり、と甘い香りが鼻腔をくすぐる。ミレイユとは違った、ほのかなやさしい香りがする。この仕事に
携わる者のセオリーとして香水は厳禁だ。しかし、人工のものではない年相応の少女らしい匂いが熱
風に煽られて霧香を包む。ミレイユ以外でも女の子っていい匂いがするんだ、と霧香はぼんやり思っ
た。
157クロエ×霧香 5/11:2007/11/19(月) 00:20:07 ID:UoLunX94

「前にね、ミレイユがこうして乾かしてくれたことがあったの」
「・・・そう」
 ドライヤーの唸りでよくは聞き取れないが、小さな応えは続きを促すように耳に届いた。
「やっぱり雨が降ってて、びしょ濡れになったの。私はあんまり気にならなかったんだけど、ミレイユに
叱られちゃって。でも、人にしてもらうと案外気持ちいいよね。乾かしてもらううちに眠たくなっちゃって、
うとうとしてたらまた怒られちゃって」

 くっくっと笑みが零れる気配。つられて、今度こそ霧香は小さく笑った。
「ええ、とても。・・・とても、気持ちがいい」夢を見ているような、そんなクロエの声を霧香は心地良く感じ
ていた。いつもより饒舌な自分も悪くない。・・・ミレイユには怒られそうだが。

 霧香の指が髪に、地肌に、項に触れるたび、クロエはうっとりと息を吸い込む。全神経をその微かな
接点に集中するように、注意深く、それでいてそれを気取られぬよう、ひそやかに。ごおお、耳元の騒
音までもが心地良いと云わんばかりの表情に、霧香は彼女が危険な存在である事を忘れてしまいそう
だった。惹かれているのも、確かだった。

「お友達が、大事なのですね」
 どこか遠くへ問いかけるような声に、思わず霧香は手を止める。髪はもうあらかた乾いていた。何時
の間にか、鏡の中のクロエはこちらをじっと見つめている。少し含羞むように霧香は目を逸らし、無言で
小さく頷く。クロエの眉がほんの僅かに翳った。
 かちり、とドライヤーのスイッチが切れると同時に、夢も解けたように二人は感じた。

 動かないで、と肩に手を置いて促し、どんなふうに結んでいたのだっけ、と霧香はクロエの髪を束ね
てみる。巧くいかない。どうにもこういうことは霧香は不得手だ。それもあって彼女自身、手の掛からな
い切りっぱなしの髪になるべくしてなっている。きっと自分は昔からそうなのだろう。あのスカーフも、結
局ミレイユに結んでもらった。そう、私たちは確かにあの時、私達は。

「あたしたちは二人でノワールだから」自分の声がどこかしら誇らしげに響くのを初めて霧香は感じてい
た。この少女といるとどうにも不思議な気分になる。ミレイユとは違う、彼女の纏う独特の空気に自分は
反応し変化して行く。そして何より、第三者を介することで漸く、二人でいる事の意味を再確認する程ま
でに、ミレイユの存在が自分の中で大きな位置を占めていることに初めて霧香は気付かされた。
「ふたりで、ひとつ?」
「うん」自らの言葉で肯定してみると、どれほど自分がミレイユに依存しているのかが改めて認識される。
それはとても満たされた気分だった。だから自分は待っているのだ、彼女が帰ってくるのを。そう、それ
でいい。それでよいのだ。
158クロエ×霧香 6/11:2007/11/19(月) 00:23:57 ID:UoLunX94

「でも」束ねきれない髪を御しあぐねていた手を制止するように、そっと手が重ねられた。はっとしたが、
それを振り払えず霧香はクロエのほっそりした指先を注視する。そこから甘く痺れるような感覚が広が
ってゆくような気がした。椅子に腰掛けたまま、腕を伸ばすクロエは静かに、しかし有無を言わせぬ力
強さとしなやかさで霧香の腕を絡め取る。
「あなたを置いて行った」
「・・・それは」
「わたしならあなたを一人にしない」
「クロエ」
 腕に力が込められる。引き寄せられるまま、見上げるクロエを覗き込むように霧香は身を屈めた。

( あ )

 口唇に押し当てられた柔らかく冷たいものが、そして仄かに熱を帯びてゆくそれが彼女の口唇だと気
付くまでに数秒かかった。もしこれが胸に向けられた銃口ならばとっくに自分は死んでいる。でも霧香
は目を見開いたまま動けなかった。少し湿った音を残して、ゆっくりとその感触が離れてゆく。抗わない
のをどう受け取ったのか、もう一度クロエの顔が近付いてきた。やや伏せ気味の長い睫毛の一本一本
がくっきりと見える。思わず泳いだ視線の先、鏡の中に、白くしなやかな喉が反って霧香を求める姿が
飛び込んできた。再び口唇を覆う感触に、首に絡みつく腕に、霧香は思わず目を閉じた。

 二度目は深く、静かに秘めた情熱を隠そうともしていなかった。息が詰まりそうになりながらも、それ
が自分にとって恐らく初めてではないことを霧香は感じていた。私は、クロエを、知っている。クロエは、
私を、知っている。私が忘れてしまった事のひとつひとつを覚えている。嘆いている。そして、責めてい
る。視界を閉ざせば残る感覚は恐ろしいほどに研ぎ澄まされ、次々と提示される現実を伝えてくる。そ
れでもどう応えればよいのかわからないまま、霧香は呆然としながら自分を籠絡しようとうごめく熱い舌
を、柔らかな唇の感触を、どこか遠いもののように感じながら受け入れていた。

 どれほどそうしていただろう。ようやく開放されて、はぁ、と息をつく。思い出したように、雨の音が唐突
に耳に甦ってくる。悲しみのものか苦しみによるものか生理的なものか、判然としない涙が溢れていた。
「ごめん、クロエ、私わからない」知らず霧香は詫びていた。なぜかはわからないが、彼女の深い哀し
みが流れ込んでくるのだけは痛いほど感じた。だから、きっと泣いているのは自分ではなくクロエなのだ。

「忘れたのでしょう」
「クロエ」
「それも試練なのです、仕方の無いことです、でも必ず、必ず思い出せます」
「ごめん」
 ごめんクロエ、ごめん、ごめん、・・・ミレイユ。霧香はその名を口に出せずただ顔を覆って後ずさる。ブ
ーツの足音が微かにして、自分を抱き締める腕を感じた。がたん、と椅子が倒れる音。嫌、嫌、と顔を
上げられないままかぶりをふる。恐らく年下のこの少女は幾分霧香よりも背が高く、長い手足と落ち着
いた物腰は霧香よりも長じて見えた。自分はこの腕を知っている。そう、確かにこの腕も、そのくちびるも。
159クロエ×霧香 7/11:2007/11/19(月) 00:26:45 ID:UoLunX94

 振り払おうと伸ばした腕を取られ、どさりともつれ合って二人は倒れこんだ。即座に膝を割って脚が割
り込んでくる。押し返せないのは力で抑えられているからではなく、心が縛られているからだ。零れ落ち
る涙を留めようとするように唇に含んで、クロエは頬に、額に、キスを落す。一枚はおったきりのシャツ
がもどかしげにたくし上げられ、彼女の指が慣れたように緩やかに肌の上をなぞり上げるのを感じ、頭
の中が白くスパークする。あがりかけた悲鳴を反射的に飲み込み、霧香は両手で自らの口を塞ぐ。

「そう、“声を立てるとアルテナに気付かれて”しまいます」
 くす、と含み笑い混じりに耳元でクロエが囁く。でもそんな事も彼女はお見通しでした、と嬉しそうな呟
きが追い打ちをかける。うっとりと頬を摺り寄せられて、少女の髪が頬を、首筋をくすぐった。
 アルテナ。アルテナ。霧香は、ぎゅっと目を瞑った。そう、気付かれないように息を潜めて、もつれあっ
て、絡み合って、深く深く結びついて。深く。

 どこか遠くで女の声がする。落ち着いた思慮深い声。ミレイユではない別の大人の女。傍にもう一人。
どこだろう。ここは、何処だ。

(あなたたちは一対の剣。あなたたちの全身が武器そのもの。でも、あなたたちは女性であるが故に、
自分の肉体そのものが武器でもあり弱点でもあります。そのような武器として使うにはまだまだ早いの
ですけれど、弱点として利用されないようにする為には、心と身体を切り離すことが大事です。決して呑
まれてはいけません。心と身体は、別でなければなりませんよ)

(知らない誰かがあなたに触れるなんて嫌。そんな手を使わなくても、さっさと殺してしまえばいいのよ、
そうでしょう?そうして、心も身体も他人に溺れてしまわないように、私達が強く結ばれていればいい)

 あれは。あれは、いつのこと?何の事?私は、誰なんだろう。あれは誰?

 呆然と口元を押さえていた手は掴み取られて、頭の上で押さえつけられる。咄嗟に抗おうとするが、
クロエの腕はびくともしなかった。のしかかったクロエは少し手を伸ばし、すぐ横のベッドからシーツを
引き寄せる。涼しい衣擦れの音がして、霧香ははっと目を瞠る。少女の手の中に青い布が見えた。
「駄目、それは」
 手にしたスカーフで霧香の手首を戒めてゆくクロエに表情はなかった。「暴れたら破れますよ」

「お願い、やめて」
 哀願が空しいことだとはわかっていたが身体が竦んで言う事をきかない。絶妙な力加減で縛られたス
カーフは、少しでも無理に解こうとすればいやな音を立てて引き攣れ、しかし痕を残すほどの拘束力も
持たなかった。裂いてしまうのは簡単だ、蹴り上げて少女を跳ね除けることも出来た。だが霧香にはど
ちらも出来なかった。
160クロエ×霧香 9/11:2007/11/19(月) 00:29:52 ID:UoLunX94

「あなたは大切なものを守ればいい。あなたがそう望むなら。でも、」
それきり、クロエは口を噤んでしまった。彼女にひどく辛そうな顔をさせているのは自分だと理解できて
も、彼女の願いは自分の望みに連なるものではないから、と霧香は心のどこかに温かみの無い諦観を
覚えていた。ならば、私の望みは何だと云うのだろう。己の心の痛みにすら鈍感な私は、欲しいものも
夢も希望にも憎しみにすら心当たりがない。ただ一つ、自分が誰なのか、という問いを除いては。

 皮肉にも、その答えを手にしているのは他ならぬ、今にも泣き出しそうなこの少女なのだ。私たちは、
互いが切望してやまないものを持ちあわせておきながら、それを与え合うべきではないと達観してしま
っているが故に、互いを満たし合う術を持たない。

 かつての自分は、こうして彼女の情熱に流されるように、半ば諦め半ば憐みながら、その衝動を受け
止めていたのだろうか。それとも、互いに強く求めあって?否、自分の裡にそれほどの激情が潜んでい
るとも思えない。拒否するほどの嫌悪はないが積極的に求める程の渇望もない。これほどまでの純粋
な想いを前にしてさえ、揺らがない自分が哀しかった。そして、それすらも心得ているかのような少女の
動きには迷いがなく、ただ獣の本能のみを奮い起そうとするように巧みで、霧香には哀しい道化に映っ
た。いや、だからこそ私のような存在にさえも等しく、肉体の快楽は与えられているのかもしれない。

 丁寧にシャツの前を広げ、全身をくまなく愛撫する指先に、口唇に、霧香は何度もびくんと跳ね上がる。
霧香の思いを余所に、少女は物慣れた手つきで確実に霧香自身も知らない箇所を拓き、苛み続け、翻
弄した。幼い胸のふくらみを柔らかな舌が捉え、唇が包み込む。堅くなっていた突起は徐々に導かれ、
ぷっくりとほころんでゆく頃には、全身を駆け巡る熱と切迫した鼓動、浅い呼吸が霧香の意識を凌駕し
てしまっていた。

 もう何処をどうされているのかも解らない。体の奥深く、じんじんと疼く熱の正体を知った上で、指先は
巧みに煽っては退き、退いては煽ってゆく。下着の上からでもそれとわかる潤いに触れると、霧香の耳
元で満足げな笑みを洩らし、緩やかに指を滑り込ませてくる。反射的に閉じようとした膝は、割り込んで
いた脚に開かされる。傷一つつけまいとする残酷なまでの丁寧さで、潤みを愉しむかのように指先はう
ごめいた。

「だめ、やだよ、やめて、あ、」
引き攣れたような自分の声が殊の外大きく感じられ、霧香は息を呑む。簡単に開放する気など微塵も
感じられない愛撫は執拗で、絶え間ない快楽はどんな拷問よりも遙かに耐えがたく感じられる。そこか
しこに漂うあどけなさとは裏腹に、少女の指先は狡猾で、容赦なく霧香を責め続け、それでいて一度も
達する事を許さなかった。
161クロエ×霧香 10/11:2007/11/19(月) 00:32:11 ID:UoLunX94

 知り尽くしている、そう云わんばかりの指先は急く様子も見せず、霧香をゆっくり押し広げ、めくり起こ
し、静かに滑り込んでくる。いっそ奥まで貫いて欲しいと収縮を繰り返すそこを嘲笑うかのように退いて
は深く沈み、ゆっくりと奥を擦りあげてゆく。言葉にならない声は、制止を求める哀願なのかどうなのか
自分でも判らない。その手から逃れようとし、且つより深く求めようとして腰を捩っているのは本当に自
分なのか。もう何も考えられない。ただ、意地悪く遠ざかろうとする指を必死におしとどめ、奥へ導こうと
締め付け、吐き出し、再び呑み込もうと必死に喘いでいる。心では、報われない少女を哀れみながら、
身体は懸命に少女に応えようとしていた。

 切なげに漏れる息のリズムが変わったのを察してか、徐々に指の動きが早くなってくる。そう、ずっと
こうしたかった。こうされたかった。こんなふうに、深く深く結びつきたかった。首筋を這う熱い吐息に、
胸をまさぐるしなやかな指に、霧香は全てを委ねきっていた。名前を呼んで欲しい。抱き締めて欲しい。
背を撫でて、髪を撫でて欲しい。封じられた腕がもどかしい、しがみ付いて、頬を寄せあって、肌を寄せ
あって。此処に居てもよいのだと確かめたい。傍に居てもよいのだと云って欲しい。

 他人のもののような甲高い嬌声が間遠に響く。交じり合った吐息が鼓膜を擦る。深く唇を舌を貪りあい、
悲鳴を飲み込み、互いの唾液を絡めあう。胸の奥の呼気まで吸い上げるように深く、深く。押し広げら
れた脚の痛みももう感じない。耳元で囁く声、私を呼ぶ声。きつく閉じた瞼の奥には白く広がる闇。手を
伸ばせばきっと届く。ああ、ああ、私もそこへ。どうか、私をそこへ。呼んで、私を。
・・・か。・・・りか。霧香。
(霧香)

「ミレイユ、」
 その声がする方へ、霧香ははっきりとその名を呼んだ。

 刹那、閃光が雲間を切り裂き、薄暗い部屋をまばゆい光で包みこんだ。二人の時間を凍て付かせ、
鼓動までも奪い去ろうとする稲光は一閃、絶頂の名残りと悔悟に引き歪み、或いは虚を突かれたように
茫然と目を見開いた対照的な二つの貌を白く浮かび上がらせ、互いの脳裏に焼き付けて、消えた。過
ぎ去った光を追うように遠く雷鳴が轟き、やがて後には仄暗い闇と雨の音だけが残った。
162クロエ×霧香 11/11:2007/11/19(月) 00:34:36 ID:UoLunX94

 ざあああああ。外の石畳を打つ雨は何事もなかったかのように再び激しさを増してゆく。
 上半身を起こしたまま、凍りついたようにクロエは動かない。逆光と覆い被さる髪に遮られ、薄闇に慣
れた眼にも表情は窺い知れない。とりかえしのつかない事をした、と霧香は瞬時に悟ったがもうどうす
ることもできなかった。「クロエ?」返事はなく、代わりにぽた、と、頬に温かいものが落ちてきた。ぽた、
ぽた、ぽた、と後から後から落ちるそれは、動けない霧香の頬に筋を残して零れ、耳の横を伝って落ちた。

「ごめん、クロエ、ごめん」
 やはり返事はない。僅かに顔を背け、ぐい、と手の甲で、掌で、目元を拭う。その子供じみた仕草を成
す術もなく霧香は見上げる。ぐす、と小さく鼻をならし、クロエは無言でナイフを取り出した。一瞬、凍り
つく霧香の顔の上をしなやかな身体が伸びあがり、影を落とす。ぶつ、ぶつ、とひどくゆっくり響く音の
意味を覚って、霧香は胸を裂かれる思いに息を殺し、目を閉じた。ぶつん、最後の音と同時に腕が自由
になった。

 乾いた金属音が床に転がると同時に、クロエは無言で縋りついてきた。ゆっくり目を開けると、指先に
は繊維片が触れた。霧香は黙って、胸に額を押し付けて祈るように伏すクロエの髪を撫で、その背に手
を廻した。声もあげず、背を丸めてただ涙するだけの子供を今は抱き締めてやりたいと心から願った。
 半ば抱き上げようとするほどに強く廻される腕に、摺り寄せられる滑らかな頬に、霧香は無言で詫び
続けた。




 雨はあがっていた。少女の姿はもうない。後には、細切れになった青い布の残骸が散らばるばかりだ
った。既に身体は冷えていたが、全身に残る倦怠感に任せ、霧香は身体を小さく丸めて横たわる。雲間
からは傾きかけた夕陽が差し込み、伸びた窓の形に足元を紅く染めていた。音のない仄暗い夕闇の中、
許しを請うべき相手も縋るべき相手も失ったまま、膝を抱えて目を閉じる。

 命を奪うよりも心を傷つけるほうがときに重く圧し掛かる。そんな時だけ、自分の心は健全に機能する。
とんだ皮肉だ。いや、屠ってしまえば相手の心に触れずに済む、ただそれだけの事だったのかも知れ
ない。感じないのではなく、感じまいとしていただけなのか。それとも、心を殺して向ってくる敵ばかりを
相手にしていたのか。それがこの世界に生きるものの礼儀とでもいうのか、まるで傷を舐めあっている
ようではないか。いや、やはり心に欠落を抱えた罪人たる自分への罰なのか。

 傷ついた少女の心を慮ってのものではなく、傷つけてしまったことへの自責の涙は、きっと汚れてい
る。穢れきっている。流しつくしたところで雪げるものではないのだ。霧香は自身をかきいだく。

 早く帰ってきて、と霧香はただそれだけを願った。




おわり。
ごめん、番号まちがえた。8/11はなし、全部で10だった・・・スマソ、逝ってくる。
163名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 02:03:12 ID:wEoouGK8
>>147GJ!エルカザドのSSここでしか見れないわまじで
>>162GJ!これで三部作揃った!ありがとう!
164名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 06:15:59 ID:KY+PfWa2
>>162
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
165名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 20:46:31 ID:7Vvl6O/d
最近ぼちぼち投下してくれる神様たち、ありがとう。
166名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 01:44:50 ID:1FWiM0z2
百合しか需要ないのかな、やっぱり
167名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 12:48:05 ID:+1cUKvnP
>>166
いやそんなことは。とりあえず投下だ!!
168名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 17:28:03 ID:IPMsm2y4
コミックのエル・カザドでエリスを人質に取られたナディが服を脱げと強制させるシーンがかなりツボだった。
だからそういう鬼畜なのもぜひプリーズ。
169名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 17:28:57 ID:IPMsm2y4
間違えた、強制させるじゃなくて強制させられるだった。
170名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 22:14:32 ID:bDw6/pdq
>>ナディが服を脱げと強制させるシーン
たとえ間違いでもそれはそれで…良い。
171名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 11:12:25 ID:dJIWNZso
>>166
需要とか考えると何も出来なくなるわ。
自分のリビドーをフルに開放してこそ神エロパロが生まれるんだ!
172名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 20:19:01 ID:KBE4+/H1
マドとミレイユ辺り普通に男性経験ありそうな漢字だがな。
他のキャラはともかくこの2人は百合っぽさは・・・まああるか。
173名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 22:33:14 ID:WeVmKFb/
保守代わりに何か書くわ。今日はもう寝るけど。
174名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 23:11:01 ID:O2TLKIev
>>173
期待して待ってる!!
おやすみー
175名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 23:46:55 ID:ZwRse7+1
age保守
176名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 23:04:52 ID:vw5CHf1S
ほっしゅ
177名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 15:37:34 ID:AGbCRrOS
ここからは窓攻めという本質に目覚めたリーマンの提供でお送りします。
窓禍に挫折したんでナハルで。
178名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 15:38:39 ID:AGbCRrOS
この国に戦火を包み隠す雪が降ることは無い。しかし終わりは来る。マーガレット・バートンによって時代は変わり、フライデー・マンデーの望んだ歴史は終焉を告げようとする。
突然の国王崩御のニュース。誠しなやかに流れる共和国の噂。人里離れたドアイホ村でも大きなうねり声は流れ込んでくる。だからなのか今日は不気味なほど静かだ。銃声の無い山はぴんと張り詰めたようで息が詰まる。
ナハルは静まり返った木々の群れを見つめながら思いを馳せる。彼女の心のしこりとして残っている一人の少女の姿を。
マドラックス。その手に銃を持つ少女。内戦はそう遠くない日に終わる。なら彼女の銃口はどこへ向かうことになるのだろう。
……決まっている。別の戦地へ行くだけ。彼女ならどこへだって赴くだろう。ガザッソニカは真実を探求するための場所だっただけ。彼女がここにいる理由はもうないのだから。
私は会いたいのだろうか。ナハル本人にもわからない。だが、胸のしこりが消え去るきっかけをつかめぬまま自分は時代を見据えることが出来るのだろうか、という漠然とした不安があった。
 クアンジッタ様、申し訳ございません。己の使命を果たして潰えた主の姿を思い出す。彼女にもあったのだろうか。悲しみと、焦りと、どうしても惹かれてしまう心が。
 手に残ったのはマドラックスのなめらかな、頬の感触。指先に残った彼女の体温。やはり私は会いたいのかもしれない。会って、語る言葉は無いが。マドラックスがナハルの迷いを無くすだろうという確信がある。
 そして――ナハルはまた気づいていた。
 望みさえすれば彼女は来るのだと。何時だって、どこへでも。
 今、この瞬間でも。
179名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 15:39:34 ID:AGbCRrOS
 「久しぶり、ね」
 背後から聞こえて来る声は変わりなく涼やかな響きをもってナハルの耳に届く。ナハルは敢えて振り向かず答える。「何の用だ」
 「さよならを言いに」ああ、やはり――
 「この国を去るのか」
 「ええ、アンファンの動きが別の所に移ったから」
 「まだアンファンと関わっているのか」
 「仕方ないわ。体よくアンファン関連ではこき使われるようになっちゃっのよ」やれやれと肩をすくめ、苦笑している。視界に映らずとも手に取るようにわかった。
 無意味な会話だ。違う、こんなことを望んでいる訳ではない。
 「なぜ私のところに来た」しかし、確かめたい気持ちもあった。
 「だって…あなたが呼んだんでしょ?」気配が近づく。「理由、聞かせてくれる?」
 吐息がナハルのうなじを掠めて、思わず顔をしかめる。慣れない感覚だ。だがこれこそがナハルに答えを与えてくれるものだと気づく。答えはもう決まっている。ありのままを受け入れ、本質を見定める。そして手に入れるのだ。時代を見据える曇りのない心を。
 振り向きマドラックスの姿を映す。鼻先が触れそうな距離に微笑を湛えた少女の顔があった。ナハルとは違い彼女の顔から迷いはもうない。
 ナハルは再び胸ざわつくのを感じた。私も進むべきだ。私の使命のために。
 「私を抱け」考えに考え付いた末に思い出した言葉だった。これほど自分の望みを簡潔に一言で済ます言葉はない。こういうことを長々と話すのにはナハルもどこか抵抗を感じていた。
 マドラックスは数度まばたく。意味が通じなかったのだろうか、焦りが走るがそれは杞憂に終わった。マドラックスはやがて顔を綻ばし、頷く。そして囁いた。吐息がナハルの唇を撫でる。
 「せめて、天井のある場所にしましょ」
 
180名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 15:41:29 ID:AGbCRrOS
ナハルは村はずれにある古びた小屋へマドラックスを導いた。ここなら誰にも邪魔されないだろう。
 「なんにもないわね」室内には家具一つ置いていない。使われずに朽ち果てるのだけを待っている。「床さえあれば出来るだろう」
 「それもそうだけど…」マドラックスは身に着けていたジャンパーを脱ぎ床に置く。
 「使って、埃だらけだから」
 余計な気遣いだとナハル思った。どうせ汚れるのには変わりない。だがマドラックスの言葉は不思議とナハルの心臓を高鳴らせた。言われるがままナハルはその上に腰掛ける。暖かい。マドラックスの体温がまだ残っている。
 「さすがに横になるのは無理そうね」マドラックスは逡巡するように眉をしかめる。そしてナハルの背後に回りこむと腰に両腕を回し座り込む。自然とナハルはマドラックスに抱きかかえられるような形になった。「これで大丈夫」マドラックスは満足そうに呟く。
ナハルは目を閉じた。この姿勢では顔を見ることが出来ない。ならばせめてマドラックスが与える感覚に集中するのだ。背中に伝わるふくらみに、熱に。そして。
 最初は口づけから始めるもの。世間から離れて育ってきたナハルでも始まりはキスだという認識があった。マドラックスもまた同じだ。ナハルの頬に手を置き、傾かせ唇に己のそれを押し付ける。
ふっくらとしていて、柔らかい。啄ばむように離れては、また近づき、緩やかに。その度にマドラックスの髪がナハルの顔を撫でる。
優しい口づけだ。優しすぎてもどかしい。再度唇の端に吐息を残して離れようとするマドラックスを逃すまいと舌を伸ばしマドラックスの唇の表面を撫でる。吸い付けられる様にマドラックスもまた顔を近づかせ深く深くナハルの口の中に熱い塊を入れる。舌を絡めつかせ繋げる。
水音は口腔に溜まり呑み込まれ消える。繋がった先にわずかな隙間から唾液がこぼれナハルの衣服で覆っていなかった腰に伝う。冷たい。それで自分の身体がどれほど火照っているのかに気づく。
マドラックスはキスを続けながら落ちていった液体の行方を探るようにナハルの腰をなぞる。鼓動が速まる。
181名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 15:42:49 ID:AGbCRrOS
マドラックスの手が辿る。ナハルの剥き出しとなった肌を点々と。太腿を滑り、背中につつっと一線を残す。それでいて敏感な場所を避けるように。
むず痒い。触れて欲しいのはむしろ隠している方だと言うのに。望みを言葉にしようにも口は塞がれている。ならばこの身で伝えようとしても後ろから強く抱きすくめられ身動きを取ることが出来ない。
「苦しかった?」ナハルの抵抗を感じ取ったのだろうか、マドラックスの顔が離れる。ナハルは乱れた息を整える。「違う」言うべきだ。足りないのだと。触れるべき所はもっと――だが、言葉は吐息に宙にまぎれて消える。
「そう、よかった」ナハルの様子に気づくこと無くマドラックスは微笑む。そして笑顔のまま胸を包む衣服を上にあげた。外気が胸の先端に触れる。既に硬くなったそこは震えていた。
ナハルはもう一度息を吸い込む。胸の高まりを抑え付けるために。ようやく望んだ場所に降りてくる。マドラックスの右手がナハルの乳房に沈む。掌全体で覆い隠してはゆっくりと揉み上げ、円を描く。指で張り詰めた乳首をつつき、強く押す。挟んではこする。
「あっ、く、ん……」ナハルは息を吐くごとに漏れる自身の嬌声を聞いた。自分でも驚くほど甘く切なかった。マドラックスの愛撫は続く。うなじにキスをし、舌先でざらつきを残す。ぞわぞわする。産毛が逆立つようだ。
胸に刺激を、顔にぬめりを、そしてもう一方の手は徐々に胸元から腰へ這って行き、そして。
来る、来る!目を閉じ刺激に耐えようとするが、何時までたってもマドラックスの指は降りてこなかった。代わりに鎖骨を伝う唇が開く。
「ねえ、こういうの始めて?」突然何を…目を開き視線を移すとマドラックスは好奇心を露にした表情で覗き込んでいた。
「何が言いたい?」
「教えて」マドラックスの熱っぽい眼差しが強くなる。ナハルは耐え切れず視線を反らし、ぽつりと呟く。
「始めて…だ」
「そう…嬉しいわ」マドラックスの手が服の上からナハルの内股を一回撫でた。突然の刺激に大きく息を弾ませる。片隅でマドラックスの声が遠のく。「始めてって…何時まで経っても記憶に残るものでしょ?」
182名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 15:43:20 ID:AGbCRrOS
下半分を覆う衣服を取り去ることは無かった。代わりにマドラックスの指は中に潜り込み姿を消す。ナハルはきつくきつく視界を閉じて中でもぞもぞと蠢く動きの一つ一つを感じようとする。
マドラックスの手は茂みの向こうから始まる線の表面をなぞる。ぴたりと閉まった入り口を開き、今度は中から一線。間にある芽を探り当て指を添える。
「そこは…」今までと比べようも無い波の予感がする。「大丈夫」マドラックスはナハルの耳たぶを甘噛みし、花芯を掴む。
「ああ…っ!」仰け反る。悲鳴があがる。綻ぶ。溶ける。何も考えられくなる。
途切れない手の動き。芽を弄った指は入り口に宛がわれる。濡れた液がマドラックスを中へと導く。進んでゆく。辿ってゆく。奥へと、来る。
ナハルの中のしこりが剥がれ落ちて言った。鎖骨には舌の、胸には掌の、そして下はナハル自身の熱で。だが、その先はナハルが求めていたものではなかった。ナハルを迎えたのは期待していた透明な心ではなく、銃をもった少女の手の感触。
これが、私の本質。否定する必要はない。満たされるからこそ私は真っ直ぐに見据えることが出来る。時代を、マドラックスを。後もう少しで埋め尽くされる。ナハルの心が、マドラックスの体温と、感触で。
――そして、奥から込み上げて来る衝動に身を任せる。
183名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 15:44:06 ID:AGbCRrOS
予想と少し違ったが確信は正しかった。迷いはもう無い。以前よりも視野が晴れたような気がする。ナハルはマドラックスに身を委ね弾む息を整える。マドラックスもまたナハルの肩に頭を寄せていた。
「これからも…戦うのか」
「ええ」
「もう理由もないだろうに」
「あるわよ…私にはなすべき事がある」
それが何を指すのか、迷いが消えたナハルにははっきりとわかることが出来た。彼女は追い続けるのだと。彼女が唯一殺すと決めた相手を、どこまでも。何度でも。
それは終わりのない道だ。ならば私は見据えよう。彼女の生き方を。
「心配しないで、もう一人じゃないから」
マドラックスは微笑む。彼女もまた満たされているのだ。その相手は――それは心に留めておこう。今、マドラックスはここにいる。それだけは確かだ。
伝わる体温はナハルに眠気を誘う。目を閉じればマドラックスは、もういない。それで良い。彼女はどこにでもいて、私は何時だって見続ける。曇りの無い目で真っ直ぐに、戦うことを選んだ少女を。
――ありがとう。
眠りの淵に導かれる寸前、流れてきた声に耳を傾ける。それは何時まで経っても消えることはなかった。
184名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 15:45:08 ID:AGbCRrOS
以上、今まで以上に見づらくてワロっちゃったリーマンの提供でお送りしました。
すんません……
185名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 19:48:53 ID:gS2Nd7Z6
>>184
乙!会社なのでレス出来なかったんだぜ!
やっぱり窓いいよ。d!
186名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 20:10:29 ID:3R2zJLr+
>>184
珍しい組み合わせだがGJ!
最近ここといい百合スレといい、投下率上がってきて嬉しいぜ!
187名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 23:02:39 ID:/DleP+S/
投下率、あがってんのか?w
188名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 00:02:29 ID:RZi4vqNX
ずっと神職人を待ってる。保守し続けて何時か。きっと、絶対。
189名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 20:03:37 ID:P9GJxmPb
ノワール分が不足している…
>>153に続く職人を待ってる!
190名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 01:09:46 ID:qA4frj48
ほっしゅほっしゅ
191名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 01:21:52 ID:sykw+k3e
エルダ・タルータ保守
192名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 13:34:59 ID:zuovcoqL
サークス・サーク
193名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 00:21:41 ID:s8pzHP2c
アーク・アルクス










メア!
194名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 08:12:42 ID:M0M7ptJz
誰かエリス×ナディも書いてくれw

195名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 10:15:50 ID:fMDCgYUn
エリス×ナディが出にくいのは本編があまりにおいしすぎて満足しきっちまうってのがあるんだなw
196名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 14:06:19 ID:nqtRPhGS
ナディを押し倒すエリス

エリス「遺言があったらどうぞ」
ナディ「や、優しくして……ってそれ私の台詞でしょーが!」
197名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 17:28:04 ID:M0M7ptJz
ワロタww
198名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 17:30:50 ID:M0M7ptJz
エロっていうよりほのぼのが似合うカプなんだな
199名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 00:57:05 ID:NZQFT9YD
友達&親子以上恋人未満みたいなイメージ
200名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 08:47:24 ID:FiaOTkOD
見たいシチュエーションと組み合わせは?
201名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 15:04:21 ID:+2WZP9k5
漫画のエルカザはエロい
202名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 15:27:30 ID:FI4WjuWc
>>200
俺の大好きなミレイユがイントッカービレに辱められる
203名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 17:47:56 ID:UPKtL01u
しかも幼少期
204名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 01:31:23 ID:imXJ3Ukb
それを見て心ざわめく霧香。
あの誇り高いミレイユがあんなにも乱れるなんて…!
もっと、もっと見たい。ミレイユの素顔を。紅く染まった頬の熱を感じたい。
気がつけば霧香も交わり、3Pへと……
205名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 18:54:39 ID:07pMexKD
窓とノワールはともかく今が旬のエルカザすら投下がこんなに少ないとはw
206名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 16:47:12 ID:+hyxJiJK
誰かナディエリ書いてくれー
207名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 06:08:46 ID:87ayj1A3
ここは戦場よ。誰かだけに頼ってばかりではパン一つ手に入らないわ。
あなたの煩悩はあなた自身の手で開放しないと。
208名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 07:36:46 ID:LjFap0Sp
ウィニャイマルカ=インナーワールドへ繋がるピラミッド
というリンク設定を捏造してエルカザとスパライのキャラが競演できないか考えてみる

ナディとコロナはウマが合いそうだ
209名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 08:05:12 ID:vsdhCdgI
クロエで書きたいが何喋るのかようわからん
210名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 08:57:04 ID:GA7vdKbP
漫画エルカザドのエロ展開からさらにエロい展開に発生させるやつを誰か
211名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 10:48:14 ID:sobnHOC4
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212名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 14:48:04 ID:SRGTHZnl
まだ生きてたのなこのスレ

良かったけど、俺にできることは何もない。
213名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:32:14 ID:Z9tzFx0x
真下キャラは何故かエロじゃないほうが萌える

といいつつ、毎週このスレ覗いてるけど。
214名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 22:49:59 ID:pWYv856n
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             _,.[_`  l/ /7::::::::`ゝ_,......∠:.:.:=┴―y―z__」 
 r‐―-―――――'"〈l l::> ∠=-'´::::::::::」 ____,..-‐‐'"´ ̄ ̄ 
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    ,ハ  ̄ ̄ ̄\_/∠_//:::::::/    _>:.:)  
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215名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 23:33:30 ID:M+useQKk BE:274800645-2BP(1000)
hssh
216名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 19:29:22 ID:OyubH+vf
ナディ何を宣伝してwww
217名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:45:17 ID:ZCDhztd/
>>213
君は矛盾している!
218名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:26:23 ID:6IzlGCQN
萌えは心が求めるもの、エロはおちんちんが求めるもの
仕方ないのさ
219名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:50:51 ID:Tsl42JZZ
>>214
クソワロタw
220名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 04:01:58 ID:lsQmWfQs
保守
221名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 20:26:46 ID:T0sWp6dd
一ヶ月近く投下無しか…とても普通だな。
222名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 09:06:37 ID:QiQ1Ico0
あけおめ
223名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 14:28:49 ID:RPjx/GmQ
関係ないはずのスレのスレタイがアミーゴタコスで吹いた
224リリオ×リカルド いっしょにお風呂:2008/01/03(木) 17:14:28 ID:GW7Gml+m
「いい湯加減だな。」
「うー。」
「いいかリリオ、ちゃんと40まで数えるんだぞ。それまで出たらダメだ。」
「おー。」
「ウノ…ドス…とれっっ!?」
「う?」
「や、やめろリリオ…なぜ俺のダンディーを…」
「うー?」
(…く…かわいすぎて怒れん…)
「…クアトロ…シンコ…せぃすっ!?…シエテ…オチョ…ヌえっべ!?」
「おぉー。」
「ディエス…オンセ…ドせっ!とれせっ!?…カトルセ…キンせっ!」
「きゃっきゃっ。」
「っとれいんたいしえてぇ!とれいんたいおちょぉ!とれいんたいぬぇべぇぇっっ!?…ああぁ…クアレンタ(40)…」
「お?」
「…上がるぞリリオ…」
「うー。」
その夜リカルドは久しぶりに泣いた。

世界のリカルド-3の倍数と3の付く数字のときだけ気持ちよくなる- 終わり

ごめんなさい。
もちろんメキシコにこんな日本くさい風呂の入り方があるかなんて知りません。
225名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 18:40:06 ID:5PxrEee0
>>224
なんかワロタww乙w
226名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 09:30:31 ID:UBj7V0Z+
保守
227名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 05:24:51 ID:zkczfat4
保守
228名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 01:04:58 ID:GTRh3VD5
ほしゅタコス
229名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 23:17:09 ID:YrAjwl9W
百合スレは投下がいっぱいなのに…やっぱ真下作品はエロ想像しづらいのか?
230名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 22:13:24 ID:zhOtPc+g
ほしゅパスタ
231名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 23:04:50 ID:k/FFco3b
よいしょ
232名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 23:06:34 ID:J1Jfu8+f
そろそろあげておいた方がいいかな
233名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 22:13:33 ID:XKw91Hm+
ここのエルカザは素敵過ぎる
234名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 22:08:56 ID:AharaWks
ノワールも素敵すぎる
235名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:05:16 ID:CQIzt90M
MADLAXも!
236名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:14:28 ID:ftea6B6q
ようはみんな素敵って事タコス
237名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:15:43 ID:/yd8KZg2
保守
238名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:45:07 ID:yocA8mnz
漫画版エルカザドで書いてほしい
漫画だとナディがエロく描かれてる
239名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:53:01 ID:735gxc/q
ここのナディも十分エロい。エリスが行動に移したら無抵抗な所とか…
そっけないエリスにむきになるとことか、自的ににツボ付き過ぎの二作。
240名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 21:50:26 ID:3ftTbqVr
にに=に 付き=突き
241名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 01:23:18 ID:oBcaIhtc
足は抜くな
下着を降ろすのはヒザまでだ
ってやつか
242名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:00:52 ID:1gK63D4V
保守
243名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 19:57:19 ID:U2KldOIC
ほっしゅ
244名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 13:08:00 ID:4BnNy/7x
漫画版エルカザドの一話で、もしエリスが力を使わなかったらナディはどうなったのか?ってところを誰か書いてほしいです
245名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 20:09:03 ID:UL8a/sQl
その場合、ナディが処女なのかどうかが問題だな
246名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 21:49:44 ID:xGQxhHDD
売り飛ばされて、ブルーアイズに買われr
247名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 10:43:28 ID:VFts+8lu
ブルーアイズにエリスの護衛を頼まれる→ループ
248名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 22:50:46 ID:HQiSlYf4
ほしゅ
249名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 18:01:52 ID:C3cdau0H
百合である必要はないと思うんだ
百合板にあるし
250名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 18:12:31 ID:r5Dst29z
まあそうだけどそもそも投下自体が無いから。
それに百合板の雰囲気は苦手だ。
251名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 22:33:13 ID:ihwqCwhF
>>247
エリスに出逢う頃には、ナディの首にはブルーアイズの首輪がついてたり
252名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 08:30:55 ID:ueIRZwAz
首輪に手を伸ばすエリス。
ナディ「駄目っ! これはご主人様の…」
エリス「がびーん…」
253名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:48:07 ID:uhpYAAP6
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
254名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 11:11:13 ID:p/3XGfR0
ほしゅ
255名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 12:10:04 ID:Q4HEa5aM
sage保守って効果あるの?
256名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 14:34:28 ID:ZML9jsub
あるよ
257名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 04:29:58 ID:5DEgvAYb
>>255
dat落ちの基準は、スレの位置の上下じゃなくて、
最終書き込みはいつか?だから。
258名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 19:01:59 ID:JSNFxQ6E
そうなんだ。てっきり一番下に居て新スレ立つと消えるのかと…
…投稿、ないな。百合は駄目らしいから自分も無理だし。
259名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:30:11 ID:QmvtK+zq
別に百合じゃなくても問題ナッシング
260名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:43:02 ID:6SvmtVZn
百合でも百合じゃなくてもいいよ
261名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 10:40:20 ID:jjTf9CAV
自分も書きたいけどみんなレベル高くてなぁ・・・
神に期待
262名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 12:45:58 ID:YSs8qq+K
どんな作品でも無いよりはマシだと思うのは私だけなのか…
技術云々じゃなくて、どんな物でもそれを書けるのは
その脳を持ってる人だけ。とにかく色んな作品が読みたい。
真剣に書けばいい所は必ずあるから乙レスできるし

まぁ、じゃあ自分で書けよこのタコすけっていうのが結論ですが…
263名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:29:29 ID:29hRUsy/
ひゃあ!私、知りません。保守なんかじゃありません><


 ある日のアミーゴ・タコス支部長室内の出来事だった。
 ブルーアイズの悩ましい溜息が事務所の空気を揺さぶっていた。スティーブン青年は営業中のため席を外している。
 ブルーアイズはじっと目の前にある湯気立つコーヒーを見つめる。そして手をかざし念じた。
 冷えろ。冷えろ。アイスコーヒーになれ。
 しかし立ち上る湯気が消えることはなかった。予想していたもののブルーアイズは失望を禁じえない。がっくりと肩を落とす。
 ブルーアイズは大いに悩んでいた。あの日、エリスを救った魔女の力は奇跡に過ぎなかったのだろうか。
 もう一度力が使えたら。いや、力など本当はどうでもいい。自分が魔女だという証さえ得られるのなら。

 「お悩みですね」
 「だれ!?」
 不意に、背後からかけられる声。慌てて振り向くとそこにはブルーアイズの悩みの原因の一つであるエリスがいた。
 「どどどどうやってそこに??そもそもどうしてここに来たの!!??」
 「普通に歩いてきただけだよ?それに私、魔法少女だから」
 「答えになってないわ」そもそも魔法少女とは何だ。
 「あなたのお悩みをずばっと解決。魔法少女エリス参上!」くるりと回ってびしっとポーズを決めるエリス。
 「……ナディはどうしたのよ」
 「ちょっとそこらでアルバイト」
 「あなたも手伝えば?」
 「うん、だから来たの」
 「要するに暇なのね」
 「イエス」
 思わずブルーアイズは頭をかかえる。厄介な存在に絡まれてしまった。大体ブルーアイズの悩みの主な原因はエリスであるのだ。その本人が解決するなどと――いや、もしかしたらその本人だからこそ。
 「エリス、私の悩みが何なのか知ってるの?」
 「うん、自分が本当に魔女だという証拠が欲しいんでしょ?」 
 ブルーアイズははっと息を呑む。図星をつかれしまった。
 わずかな期待を込めて尋ねる。「ならあなたがその証を私に教えてくれるの?」
 「もちろん」
 「どうやって?」
 「それは――」
 言葉の途中でエリスの瞳がわずかにざわめく。するとブルーアイズは糸が切れた人形のようにどっと床に倒れこんだ。ぴくりとも身体が動かなかった。エリスの魔女の力が発動されたのだ。
 「魔女神判で教えてあげる」
264名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:29:50 ID:29hRUsy/
 「魔女神判!?」エリスを見上げながらブルーアイズは尋ねる。魔女裁判と何が違うのだろう。
 「魔女の身体のどこかには『魔女の紋章』があるの」
 「そ、そうなの?」
 初耳だった。力こそ無いものの魔女の歴史に詳しいはずだったブルーアイズも聞いたことがない。議長が隠してたのだろうか。
 「それを探すのと私の身体を動かせなくすることとどういう関係があるの?」
 「紋章は魔女がドキドキすると浮かび上がるんだって。だから」
 言いながらエリスはブルーアイズの服に手をかけ、ジャケットを脱がした。
 「抵抗されると色々面倒だから」
 そして、ブラウスのボタンを解き、開かせ、その中にあったブラを抜き取る。職人の巧みを思わせる鮮やかな手並みだった。
 「ちょっと!」唐突過ぎる展開にブルーアイズはついていけない。
 しかしエリスはその様子を気にせず、手始めにブルーアイズの剥き出しの太ももに触れ、ゆっくりと撫でつけた。
 「わ〜すべすべ」
 「や、止めなさい!」
 「大丈夫、緊張しないで」エリスはふっとブルーアイズの耳に息を吹きかける。
 「はぅん」ただでさえ身体が動かせないのにブルーアイズはくてっと力まで抜け落ちてしまった。
 「あ、耳が弱いんだ。ではでは」
 エリスはブルーアイズの耳たぶに舌で舐め、耳の輪郭をなぞる。
 「んっ…ふぅん……」
 舌先が耳の奥へ侵入する。ブルーアイズの聴覚の半分がエリスの立てるピチャピチャとした水音に覆われた。エリスの息遣いが耳を震わし、熱いぬめりがブルーアイズの強張った身体を溶かす。
 しばしの戯れの後エリスが離れると、ブルーアイズの耳に残った熱い唾液の跡が空気に触れる。冷やりとした感触にブルーアイズは身は震した。
 エリスは舌でブルーアイズの耳を弄りながら、手を再び動かす。太ももに触れていた手のひらを徐々に上へと向かわせ、スカートの内側に潜り込む。ブルーアイズがびくりと反応したが構わずエリスは内股をさわさわと手を這わせる。
265名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:30:39 ID:29hRUsy/
 エリスのテクニカルな動きにブルーアイズは堕ちかける精神をかろうじて保ち、疑問を言葉にする。
 「こ、こんなんで本当に紋章が出るの?」
 「もちろん」エリスは妙に自信に満ちた声で答える。
 「ほら、もう浮かび始めてるよ」
 どういうこと?疑問の声はやがて嬌声へと変わる。
 「あんっ……!」
 エリスのもう片方の手の指がブルーアイズの勃ちあがり、張り詰めた乳首をつついたのだ。
 「ピンク色の乳首が紅くなっちゃったし、大きくなったし、これが紋章なのかな」
 「んな訳ないでしょ!そもそも何が紋章なのかわからないの??」
 「大丈夫大丈夫」
 「大丈夫なわけが……ぃやっ…ぁっ……摘まないで!」
 エリスは指先でブルーアイズの乳首をこすったり、捻ったり、転がしたりと一通り楽しんだ後、今度は両の手のひらで乳房を包んだ。
 乳首の突起を押しつぶしながら円を描く。回しながら手のひらを左右にわずかに摩ると、乳首もそれにともなって摩擦し、ブルーアイズの快感を高める。
 「すっごく柔らかい。ナディのよりふっかふっか」
 ナディが聞いたら何時もの決め台詞と共にハイキックをかましかねない言葉をエリスは平気で口に出しながら夢中でブルーアイズの胸を揉む。
 「それにすっごくドキドキしてる。もう紋章が浮かんでもおかしくないね」
 「は……、あっ!……やっ」ブルーアイズはその手つきに溺れきっていた。喘ぎ声を止めることが出来ない。こんな小さい少女に好き勝手にされている自身に情けなさを感じながらブルーアイズの理性は快楽を上回り、声となる。
 だが身も蕩けるような愛撫は突如止まった。はっとしてブルーアイズはエリスを見つめる。目尻に浮かんだ涙の奥に見えるエリスは渋い表情でブルーアイズを眺めていた。
 「違うみたい」
 「なにがよ」中途半端なところで止めたりしないで欲しい。抗議の意を込めてブルーアイズは問いかける。
 「乳首だけ紅いのかと思ったら身体全体が真っ赤だよ。やっぱり紋章は他のとこにあるみたいだね」
 当たり前だ!そもそも本当に存在するの!?ブルーアイズは湧き出る怒声を無理やり引っ込める。気ままなエリスのことだ。機嫌を損ねたら放置プレイへと移行するかもしれない。それだけは避けたかった。
 ブルーアイズは既に止まれない領域にまで達していた。
266名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:31:33 ID:29hRUsy/
 「もうここにしか残ってないよ」
 そう言ってエリスの手が向かった先は最初ほんの少し触れたスカートの内側だった。ブルーアイズは期待と不安を込めてその様子を見守る。
 エリスはスカートのホックを外し、下着と共に引きずり降ろす。ブルーアイズの秘部がエリスの前に広がった。さすがのブルーアイズも羞恥で顔を背ける。
 「きれい〜ピンク色」それにしてもいちいち感想を言うのは止めてほしい。
 「ん〜でもナディのとほとんどおんなじだな。どこに紋章があるのかな。もっとドキドキしなくちゃいけないのかな」
 独り言を呟きながらエリスはずいっとブルーアイズの秘部に顔を近づけ、ふっと吐息を送る。ぴくっとブルーアイズの身体が跳ねる。
 そしてエリスは耳の時と同じように舌先でまずスジを縦に下から上へとなぞり、辿り着いたクリトリスをつつく。舌から繋がり導かれるようにクリトリスに唇を寄せ、啜った。
 「ああっ……!」待ち望んだ快楽にブルーアイズの口から悦びの声が漏れる。
 「奥のほうにあるんだね、きっと」
 唇を離し、エリスは指でブルーアイズの閉じた秘部を開く。エリスの目にそこはどう映ってるのだろうか。紋章は見えたのだろうか。いや、ブルーアイズはもう紋章などどうでも良かった。魔女のことも。ただエリスのくれる悦びだけが欲しかった。
 ブルーアイズの心情を知ってか知らずか、エリスは指を入り口へと差し入れる。エリスの愛撫がもたらした愛液によってそこは十分にほぐれていた。エリスの華奢な指はあっという間にブルーアイズの中へと消える。
 「あったかい、びっちょびっちょ」
 エリスは顔を近づかせた姿勢のままだった。一方の指で秘部を開き良く見えやすいようにしている。そのためエリスが喋るごとに息がブルーアイズのクリトリスを撫で、ブルーアイズは二重の責めで悶える。
 紋章を探すためだろうか。エリスの指は往復というより、掻き出すような仕草だった。膣の中で指を曲げると自然と回す動作になり、その動きが期せずしてブルーアイズの快楽の中心点を突くことになる。
 「エリス!もっと……あっ!!」
 ブルーアイズの絶頂へと向かっていた。エリスは答えずブルーアイズの中を観察することに熱中している。視線が熱となり更にブルーアイズを高まらせる。
 身をよじらせたかったが身体を動かすことが出来ず、行き場を失った感覚の全てがブルーアイズの中心へと集まる。
 ――やがて、その瞬間は来た。
 「…あっ…やだ…ああっ!! 」
 思い切り声を上げようとした瞬間だった。
 「見えた!」
 「あああああああっ!!!!!」
 エリスが歓声を上げたが、その声はブルーアイズの叫びに掻き消され、エリスが何かを見たという事実さえ隠してしまった。
267名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:32:19 ID:29hRUsy/
 行為の終わりの直後、ばんと扉が開き、ブルーアイズが今いちばん聞きたくない声が飛び込んできた。
 「なになに!?どうしたの、ブルーアイズ!!」
 「あ、ナディ」
 固まった――もともと動けなかったが――ブルーアイズと違いエリスは落ち着いた様子でナディの方へ振り向く。
 「ちょっ!どういう状況なのよ」案の定ナディの方は平然とすることが出来なかった。ほぼ全裸のブルーアイズとエリス。言い訳のしようもなく、実際その通りの行為をしたばっかりだった。
 しかし、ブルーアイズは何か言う気力も起きず二人の様子を見守ることにする。身体の束縛はもう解けていたが、今はただただ疲れていた。
 「エリス!あんた、私という者がいながら」
 「聞いて、ナディ。私、魔女の紋章を見たんだ」
 「パードゥン?どういうこと?」
 「魔女はね、ドキドキすると紋章が浮かんでくるんだ」
 「ほほう、だからブルーアイズをドキドキさせたって訳ね」
 「ナディ、怒った?」
 「少し」
 「私のこと、嫌いになった」
 「そんな訳ないじゃない!」
 「良かった。じゃあ私の紋章を見てくれる?」
 「え?ああ、うん。わかった。じゃあ、ホテルに帰りましょうか」
 痴話喧嘩は終わったようだ。二人は仲良く出口へと向かう。扉の向こうに足を踏み出す直前、ナディは振り返りブルーアイズに声をかけた。
 「じゃね、ブルーアイズ。また今度。風邪引かないようにね」
268名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:34:05 ID:29hRUsy/
 取り残されたブルーアイズは冷たい床に身を置き、行為の余韻を噛み締めていた。
 このままでは確かに風邪を引いてしまう。しかも後もう少しでスティーブンが帰ってくる時間だ。
 しかし、しばしエリスの指と手の感触に身をゆだねたかった。
 結局ブルーアイズはエリスの言う魔女の紋章を見ることは出来なかった。ナディとエリスの会話でエリスは何と言ってただろうか。うまく思い出せない。
 今は魔女のことなどどうでも良かった。
 
 魔女の紋章の真相は謎のままだったが、ブルーアイズの悩みはある意味解決されたのだった。



以上です。ありがとう真下。窓以外は初めてなんで少し緊張。
269名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 12:45:03 ID:/FdEXNcA
乙かれ!! まさかこんなに早く投稿とは嬉しい限り。
GJだけ言って終わるのが普通なんだろうけど感想を…

※ネタばれ注意↓
冒頭のブルーアイズ可愛かった
エリスが攻める理由付けが上手い
ただ、工口を読むにあたって出てきて欲しくない
単語が出てたのが残念だった…多分自分だけだけど
最後にナディが来るとは良い意味で予想外。
心広過ぎだね。流石は私のナディです。
読みながらこの続きが脳内で始まり書けました。
ナディエリ派へのアフターケア感謝。
とにもかくにもありがとうござい真下。
270名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 18:07:57 ID:af+zMbIf
保守的傾向
271名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 23:16:38 ID:Og1r2EP9
ほしゅ。そして神を待つ
272名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 23:26:52 ID:OLfGaMPo
お前らもっと職人を労わるべきだぞw
273名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 05:42:35 ID:EHpwGf7t
?どういうこと?
274名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 19:40:08 ID:H6BoAlXd
そして誰も書かなくなった…
275名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 13:11:39 ID:dfLttag5
最近真下スレ全般が活気がないな
276名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 22:23:51 ID:ExS9QLia
あげてみようぜ
277名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 02:58:02 ID:ZYnTRlgc
ほしゅってみようぜ
278名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 00:50:23 ID:R5bLEtxD
保守
279名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 14:56:16 ID:MAlIk6+1
保守
280名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 02:46:23 ID:ajCRNLPT
保守
281名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 12:54:42 ID:j/ifScRF
保守してくれてる人はどんなのが読みたいんですか?
282名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 16:35:56 ID:k9qPZTKX
283名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 22:28:23 ID:FFMW97C3
NOIRか、観た事無いから力になれそうもない…
訊いといてすみませんです…
284名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 16:58:43 ID:uLGAfLRZ
>>283
DVDを借りて来るんだ
若しくはニコニコ動画とk(ry
285名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 19:13:44 ID:9lp8JGSM
なるほどその手があったk(ry
286名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 22:24:41 ID:LUdNsUpo
「________?」

何それ、あたしに訊いてるの?
逆光で顔の見えないバーの店員。トレイに割れたグラスを乗せたまま、
カウンター席のあたしに向かって問いかける。
後には壁が無く、オープンカフェのように椅子とパラソルが並ぶ。
他に客は見受けられないが、忙しいのか。単に新人の為、
接客に慣れていないのか。やけに慌てて、舌が上手く回っていない。
…だったらあたしの事なんてほっとけばいいのに。
「_____?」
それなら苦労しないって
「____。」
そうだけど。
「___!」
……え?
最後の一言を、持参した辞書で引き損なったその瞬間。
一斉に明かりが落ちる。
電力で動いている物だけではない。太陽も、路上のガラス片も、月も星も、全部。
…最後に、願いだけが残った。



The bar


287名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 22:25:33 ID:LUdNsUpo
家はなかった。家族もない。行く宛てもなし。自分を肯定するものは何一つ、なかった。
ずっと続くんだろうな、この旅路。
砂埃で塗装されたハイウェイに視線を沿わせて、行き当たりの山脈を見つめる。
旅が続く…嬉しい事でもないし、さして嫌とも思えない。
自由という名の不自由に飼い殺されそうだった。…何処へ行っても、何を見ても。
ずっと居たいと思える所は見つからない。それは何処にも行けないのと、同じ。

そんな折舞い込んできたのが、青い瞳のあいつの以来。
…金髪の少女の護衛? 賞金稼ぎというのは言うなれば悪人相手の殺し屋だ。
護衛を任せるなんてネジが一本飛んでるとしか思えなかった。
第一あたし自身、か弱い(かどうかは別として)カテゴリ分類するとすれば
護衛を必要とする側の少女なのだ、一応。そう講義すると、その青目。
「…だから良いんじゃない? きっと」
瞳は澄んでるくせして、言葉を濁して煙に巻くのは上手い。
連絡先と護衛対象の写真だけ握らされて、宜しく頼むと放り出された。
…間違って殺しちゃわなきゃいいけど。なんて、軽い気持ちでその子を探す。
その後何日かして、占いを生業にしている老人の家に、金髪の少女を見つけた。

それからは、凄い。
今まで、死ぬのは怖くなかったし、全ての事柄は、ひとつ壁を隔てて向こう側で起こっていると思っていた。
頼んでもいないのに突っ掛かって来るのは、何も語らない孤独だけ。
それが、2人になっただけで、世界が目紛しく変動を始めた。
命のやり取りをしていた頃には全く感じえなかった、感動、嫌悪、愛憎と、恐怖
…といった類の奴等が急に、あたしにコンタクトを取ってきたのだ。
なぜ、急に? ……この子と道を同じくしてからだと、認めるより他になかった。
だって、恐怖の大半は、この子を失うかもしれない。というものだったから。
感動は、家族についてだったから。
嫌悪は、…言ってしまえば、この子を奪おうとするモノ全てに向けた。
あのどこかあたしと同じ匂いのする少年と、性格の悪い眼鏡男が
容赦なく吹き付ける愛憎を掻い潜りながら…2人で南へ。
何があるのかは分からない。……ウィニャイマルカ、それは永遠の場所。
彼女の婆ちゃんはそう言っていた。そこに行けば、あたしの旅路の終末も見えるだろうか。
288名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 22:29:55 ID:LUdNsUpo
…変な期待を胸に辿り着いた場所は、一寸の光も差さない、痛みと、諦めと、破壊の意思が渦巻くだけの廃墟。
奇跡としか言いようのない生還を果たして、また始まる2人旅。
途中、とある町で、住み込みで雇ってくれるという老夫婦に出会い一度は腰を据えようかと思いもした。
暖かく迎えてくれる家族、拳銃の要らない日々、…幸せを見つけた筈だった。
なのに、…立ち止まれない。
ここには居られないと、胸の奥深く、鼓動を刻む肉塊の中で、何かがざわめく。
結局この子を連れ出して、また荒野に逆戻り。隣で微笑む彼女を見て、
この身勝手な愚か者はようやく気付くのだ。 ああ、きっとあたしは――
「ナディ?」
「うぇ!?」
不意に名を呼ばれ、思考の波から意識を引き擦り出される。
その際、先程まで古いメモリーばかり参照していた所為か、つい最近の出来事を刻んだ箇所が
何処かに紛れ込んでしまい、自分の置かれた状況が上手く把握できない。…辺りは屋内、
なかなかに古いが清潔で、小さな部屋だ。雪のように白いシーツのかかった少々大きめのベッドが一つ。
あたしはそれに腰掛け、今までの旅路を回想していた様だ。多分、どこかの宿だろう。
右隣を振り返って、名を呼んだその人を見やる。先程まで展開されていたお話のメインヒロイン。
エリスがベッド上で腹這いになって、頬杖を突きこちらを窺っていた。
「……考え事?」
「ああ、うん…まぁね」
ペドロやニーナ達と別れた後、あたし達は未だに旅を続けていた。
この子も恵まれない星の下に生まれたものだとつくづく思う。
嫌味ったらしい機械仕掛けの魔女が旅のお供にと差し向けた
自分の事しか考えない赤毛の従者に、逆に連れ回されているのだから。
だからこそ…最近、よく考える。この旅の終わりは、何時、どのような形で降り注ぐのだろう。
その時エリスは、何を思っているのだろう。あたしはその瞬間も、隣に居るのか。
言葉には出さない。エンドの話なんかしたって、この子にはきっと伝わらないから。
口をつぐんだまま、相棒の瞳を覗き込む。何か答えが得られやしないかと思った。
「OK」
「…何がよ?」
確かに応え、ではあるけれど、何に対してなのか分からない承諾だけ放られても、調理のしようがない。
間の抜けたその掛け合いに隙を見出したのか、今度は眠気が大群で押し寄せてきた。
抵抗する理由もないので、視界半分をまぶた裏の黒で塗りながら、短距離で座れ、
且つ寝心地の良さそうな椅子を探す。立ち上がろうと腰を浮かせた。
……? おかしい。 眠気が既に四肢にまで進行していたのか、立ち上がることが出来なかった。
その上、長らく愛用して着馴れているはずのホットパンツに、妙な違和感。
サソリか…あるいは。恐る恐る敵が居ると予測される部位に視線を動かす。
289名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 22:32:43 ID:LUdNsUpo
「…エリスー」
「なぁに?」
「…その手離してくんない?」
後ろポケットに白く細い指が数本引っかかってあたしをベッドに固定していた。
小さくやれやれと溜め息を吐いて、開放する様子のないその腕を外しにかかる。
案外すんなり抜けたのも束の間、エリスは横になった体勢を素早く立て直し正座。
今度は右手首を捕まれた。
「あのね、もう寝たいんだけど…」
「わかってる、…また椅子?」
「うん。その方がよく眠れるし」
そういえば大分前にもこんな事があった。
まどろみの中に半分浸かったまま、自分が椅子で寝る意味を説明したあの日の事を思い出す。
いつ寝首を掻かれるかわかったもんじゃないから、すぐにでも動けるように。
拳銃の形をこの手に染み込ませてからずっと、心安らかな深い眠りに包まれた事は一度もなかった。
それは戒めであるし、当然の報い因果応報、身から出たサビ。
エリスに、『こういうことをしろと言わない』と宣言されてから、殺し屋の肩書きを下ろしはしたけれど、
長年続けてきた習慣というのは、なかなか変えられないものだ。
「…うそ」
「はぁ? 嘘とかOKとか、あんたちょっと今日おかしいんじゃない?」
何時にも増して解読不能な魔女語の羅列に、眠気も加わって少々キツイ口調になってしまった。
その矛先に位置する彼女はさして堪えた様子もなく、逆に腕を掴んだ手に力を込める。
「だって…もう居ない」
「だから、何が」
「危ない人」
「そ………」
当然。だってあたしは銃を捨てたから。…万が一の事態に備えて所持してはいる。
けど、利益の為には二度と使わないつもりだ。
エリスにしたって、賞金首のリストからはとっくの昔に除名されている。
ずっと入院していたというまぬけたオカマコンビ以外の賞金稼ぎには、知れ渡っているはず。
もう、命を狙われはしない。なのに、横になれないわけ。…ただの習慣。それ以外に何がある。
どこの法則をどう当て嵌めたって、他に導き出される正解はない。それを眼前の彼女は嘘だと言う。
……嘘?
「そこまで言うんなら、本当って何なわけ? あんた知ってるの?」
挑発的にそう問いただす。…違う。嘘、これが嘘だ、こんなこと訊きたくない。
視界良好。流れは最悪。長い間他人の波に揉まれて研磨されてきた経験から言わせて貰う。
今形成されつつある川は、必ず氾濫して、あたしの船を飲み込む。漕ぎ出すのは自殺行為。
もしエリスが答えを提示してきたらどうするつもりだ。…止まって、止まって。
これ以上この話は危険だ。わかっているのか。頼むから夢なら醒めて。
「…知らない。けど、これだけは知ってる」
「…何を?」
開けちゃだめだ。
「……ここにはナディと、私しか居ないの」
…本当に当たり前の事柄。今の状況を言葉にしただけの説明文。
ただそれは、耳に入っただけで、あたしの中で眠っていた何かを目覚めさせる魔力を秘めていた。
使っては駄目だと言っているのに、この子は持ち前の呪文で、檻を開けてしまったのだ。
無意識に、無造作に、ずっと囚われていた猛獣が解き放たれ、音も無く、目の前の獲物を
純白の雪原に押し倒す。自分の末路を悟ったのか、黄金色の毛並みをした動物は
自分が咽喉元から血を噴いて息絶えるその瞬間を受け入れようとでもするように、空の拳を握り締める。
…人間だったら、原子さえ操るというこの被食者を保護しようと躍起になるだろうか。
…でも、あたしはもう人間じゃないから。魔法をかけて飢えたコヨーテにしてしまったのも、他ならぬこいつ。
「わけがわからない。離してって言うなら、今だけど?」
出来うる限りの挑発的な声色で、そう言い放つ。しかし、確実に離せる保証はない。
やっと食事にありつけると意気込んだのに、今更鍵爪を仕舞うような脳ある鷹じゃないから。
壁際に置かれた小さな机の上の、スタンドが発する明かりを頼りに、捕食者の下で動かないそいつの顔を覗き込む。
透き通るような白い頬を、内から湧き上がる朱で染めて、きつく口を結んでいる。
あたしの手に押さえつけられている、尋常ならぬ怪力を秘めている筈の細い腕。…抵抗は無い。
290名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 22:38:46 ID:LUdNsUpo
「…わかってたの?」
あたしが欲していること。
「わかってた」
もう、一緒に眠れないこと。
「どうなるかも知ってるの?」
誰も語らない思いの肉薄。
「それは知らない」
奥へ引っ込んだ睡魔の代わりに意気揚々と表へ出てきた色魔が、強烈な期待はずれにがっくりと肩を落とす。
知らない。 …ここまでさせておいて、そんなのってありか…。
ずっと屋根を持たずに、この大き過ぎる天体を駆けずり回ってきたのだ。
世界が広く、色んな人種でごった返しているのは認める。
色んな人種の中にまさか、どうなるかもわからずに異性を誘惑する人間が含まれているとは。
…いや待て、あたしは男じゃなかった。しかもエリスも人間ではない。
普通の常識で測れる思考回路を持っていないということか。
旅の途中、貧しく元から痩せていた財布を更にダイエットさせてまで色んな本を読んでいた彼女。
博士とやらと暮らしていたらしいから、蔵書の医学書でも読んだのかも知れない。
どちらにせよその中に含まれていたのだろう、…熱い夜の存在。ただ、
磁石の同じ極同士を近付けても引き合ってしまう事例があることまでは書かれていなかった。
道徳的によろしくない体勢のまま項垂れる。
「…駄目?」
何も分かってないくせに。上目遣いにそうねだる彼女。
あたしの胸中で点滅している答えをそのまま伝えるとすればそれは、
‘駄目じゃない’、になるのだろう。人の底辺と言われてしまえば、その通りかも知れない。けれど。
…教えてしまいたい。このまま、壊してしまいたい。彼女も、今ならまだ約束されている明日の穏やかさも、全て。
裁判所内で即席の国会が開かれた。席に着くのは気難しい顔ばかり。中央に立つあたしを、悩ましげに見つめる。
『思うとおりにやればいい、我々は貴女自身だから…』‘止めはしません’。法廷は案外あっさりと閉廷。
……どうせなら、やれ、とか、やるな、とか、言って欲しかったんだけどな。
政策を実行するにしても、罪の意識を少しでも薄らげようというアフターケア付きだったらしい。
人民へ宛てた注意事項を録音したテープが、口を介して再生された。
「まず、あたしが子供に戻るかもしれない」
「ナディは十分若いよ?」
「あと、何も考えられなくなる」
「いつでもナディはうすらタコス」
「それと、一睡も出来ずに朝になる、とても疲れる」
「明日の運転はナディに任せるね」
「………あんたの大事な物を――」
――…奪うかも知れない。そう続けようとする私の唇を、
既に殆ど力の入っていなかったあたしの呪縛をすり抜けた、エリスの右手人差し指が止める。
穏やかで、柔和で、泣きつきたくなる表情。どこか、帰る場所を思わせた。
「私は、本当に色々貰ったから」

――なんでもあげたいと思ってるんだよ?
鼓膜がその言葉を脳に届け咀嚼し始める前に、あたしはエリスの首筋に噛み付いていた。

「ふ…ぁっ」
扇情的な吐息が耳にかかる。既に情欲に犯されてどろどろに腐った脳髄が、更に沸き立った。
奇跡的に沸騰を免れた理性の生き残りが、熱にうなされ震える腕で、未来の予想図を書き起こす。
…たったこれだけでこんな声を出されてしまっては、心に巣食う獣が願いを遂行する頃には、
この子を失っているのかもしれない。…ひょっとなくても、それがあたしの旅の終わりなのだろう。
もともと空っぽの人間が、何かで満たされて、またそれを失うのは、きっと、
何も無い事を認めた時などとは比べ物にならない程の喪失感。それを敢えて味わう? “…正気じゃないよ。”
今ならまだ戻れる。頭を冷やせ、カウンターに氷水を注文するだけでいい。もう独りなんて嫌なのに。
狂った総督が容赦なく流す電気信号に逆らい、唇を離す。負荷に耐え切れず悲鳴を上げる筋肉。
ちぐはぐで両極端な願いが反作用し今にも破裂しそうだった。このまま張り裂けて死んでしまった方が楽なくらいで。
…感情が飽和状態でただ震えるだけしかできない愚者を、優しく抱く人があった。背中に右腕を回して、引き止められる。
291名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 22:44:20 ID:LUdNsUpo
「…大好きだよ、ナディ」

…それを、聞きたかったのかも知れない。
あたしを辛うじて人間に繋ぎとめていた最後の糸が、切れる音を。鎖が千切れる、その瞬間を。
飼い主が躾を放棄し制御の利かなくなった猛犬は、一番手近な、彼女の内部への入り口に口付けた。
「っ! ……んぁ…、は……ぁッ」
熱を感じたい。自らを肯定してくれる存在を手に掛ける感覚を知りたい。
その一心で、エリスの口内に舌を這わせた。案外広くて、奥までは届かない。
あたしの縄張りだという印を付けるように、そこらじゅうを舌で嘗め回し、貪った。
先刻まで、自分以外の何かが口内を蹂躙する慣れない感覚に強張り奥に潜んでいたエリスの舌が、
おずおずとあたしの舌に触れた。…腫れ物かあたしは…バカ。…そんなことしたら、もう離せないんだから。
仮面舞踏会で紳士が淑女の手を取りダンスへ誘う様に、ゆっくりとこちらへ招く。
右も左も分からない舞台で迷子にならないように、見失わないようにと、ついて来てくれた。
丁度2人の中間地点かと思われる地点に辿り着くと、とたんに紳士の仮面が剥がれ落ち、変身が解ける。
本来の姿は紅い蛇。勿論、彼女の体が目当て。逃がすまいと絡みつき、…弄る。
「ふぁ……っ…」
くちゅくちゅと卑猥な音を立てて、絡み合った。エリスはされるがままにするどころか、逆に求めてくる。
欲求に上乗せする形で、あたしもそれに応えた。互いの舌同士が口内を犯し犯される感覚。
既に思考の半分以上が機能を停止し、止め処なく溢れ出る熱を受け入れるに任せていた。でも、まだ足りない。
「くはっ …はっ……はぁ」
どちらともなく、唇を離す。エリスが与える興奮に乱されてしまったのか。呼吸のリズムがおかしい。
当の彼女も、なんとか息を落ち着けようと、あたしに押さえつけられていない方の手を胸に置いて
ひゅっひゅっ…と、どこか気管支を患ったような音を立てている。その様子が何故か、気に食わなかった。
胸を押さえる手を掴み、強引にもう片方の手と同じように囚われの状態に戻す。
不意の、思いやりを欠いたあたしの行動に驚きエリスがこちらを見た。
荒い息が落ち着きを取り戻すにはまだ時間が要る。目だけで、どうしたのと訊かれた。
どうもこうも、あたしは怒っているのだ。あんたがあたしをほっぽいて肺なんかに構っているから。
だから、…あんたに罰を与えたい。
「っ…エリス…飲、んでよ…」
何を、なんて訊かなくていい。どうせまだ喋れないんだから。
生命を維持する為の酸素ぐらいは口でなくても確保できるだろうと、もう一度エリスに深く口付ける。
腹を空かせた野犬のように、唾液が流れ出た。それを、彼女に流し込む。
エリスが目を見開き、もがいた。あたしの行動に、人ならぬ存在の意思が混じっているのに気付いたのだ。
…これで終わりかなと思った。すぐに腕を振り払われて、吐き捨てられて、部屋をとび出す。それで……終わり。
「――っ!!」
……その予想は外れだった。聞こえてきたのは、あたしを受け入れる為に口を開けたままの彼女が
咽喉だけを鳴らして薄汚いあたしの消化酵素を飲み込む音。驚愕して唾液の糸を引き離れたのは卑しい暴君の方だ。
潤んだ瞳が、ぼんやりとこちらを映している。まるで困った子供を慈しむような、穏やかな表情。
…わざとだ。野生の動物に黙って指を噛ませるように、匂いを嗅がせて仲間だと認識させるように。
既にあたしに人語が通じないのを知っていて。大丈夫だと言いわせても、まだどこか安心できないのを見透かして。
私も貴女と同じだと、認識させる為の行動に運んだ。ひょっとしたら、荒い呼吸音さえその為の撒き餌。
頭に血が上る。
…今度こそ本当に戻れない。停車駅は今ので最後だ。…もう、どんな終点に着こうが知ったことじゃない。
ついさっき捕らえたばかりの両腕を解放し、右手両足で体重を支え、左手をエリスの肩に添える。そこに掛かった
黄色いキャミソールワンピースの紐を掴み、細い肩を難なく潜らせ腰まで下ろした。終始、手が震えていた。
素肌が露わになった上半身。その綺麗さに、思わず息を呑む。エリスの裸体を見るのは初めてではなかった、
けれど。…違うから。この目は、貴女の優しいナディの目ではないから。貴女の何を見ても汚したいと思う。
着衣を剥がれても尚あたしに向けるその微笑みさえ、いやらしく歪めてしまいたい対象。
「…エリス…ッ」
右わき腹を軽く甘噛みして、舌を這わせた。エリスが身を震わすのを感じながら、そのまま徐々に上部へ舐め上げる。
底なしに柔らかい腹部を抜けて、浮き出た肋骨が連なり織り成す隆起部を過ぎると、小高い膨らみに差し掛かった。
292名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 22:47:31 ID:LUdNsUpo
「………」

 何度過去を振り返っても出てくるのは紅に塗りつぶされた一枚のカンバスだけだった。
 いや、巨大な紅に混じって立ち尽くしている、小さな赤が真ん中に一人。
 今にも崩れ落ちそうで…押しつぶされそうで。何故か、目から青を零している。
 何故か? …何故? あたしはどうして泣いてた? なんでそこに居た??
 あの人は居たのか、それとも亡くなったのか。あたしは確かにあたしとして…
 …分からない。分かるのはたった一つだけ。 何もない。ただそれだけ。

二度と起きて欲しくないフラッシュバックに囃し立てられ
今度こそ一握りの理性も介せずその言葉は紡がれてしまう。
「……かあさん…」
――…重過ぎる。純粋なようでいて、酷く人間的で見境が無い。その希求。
これ以上この子に何を望めば、あたしは気が済むのだろう。申し訳無さの前に、途方に暮れた。
守ると言った。守ってあげようと思った。なのに、守ってくれる存在を、エリスの中に求めていたのだ。
本当にどうしようもない、下らない命を持つ赤。あの絵と同じ青が、視界一杯に溜まり、白い肌に落ちる。
目に留まるを許された青は次第に変色を始め、やがて、黒に。………違う。これは光が入ってこないだけ。
気付けば、エリスに頭を抱き抱えられていた。そっとあやすように…囁く。
「……いい子」
だから。もう、それ止めてよ。…無償で癒すの。なんでも、与えてくれるの。
そんなだから、勘違いする。求めてもいいと、思ってしまう。 もっと…もっと。
…暖かい闇の中で、エリスの乳房を貪った。ちゅぷちゅぷと、ねっとりした水音だけが脳を溶かす。
「…んッ ぁ………ナディ」
恍惚に満たされ、時すら止まった暗がりの外から、大部分を快楽に侵食された声色で名を呼ばれる。
同時に頭を締め付ける力が強さを増し、いくらか聞く耳を持つ思考回路が目を覚ました。
「何も出なくて、…ごめん、ね」
真剣にそう謝るエリス。…良いよ。つーか、恥ずかしいから言うな。
「ん…でも、本が言うには…っ…赤ちゃんが出来ると、出るようになるって…」
全く羞恥心の感じられないその一言に、赤と黒が点滅する。
思えば今日は、まだ夜遅くない時間から獣と色とが宴を催していて、嫌な感じだった。
ここまで来ると、この少女は癒すどころかとことんあたしを貶める為に遣わされたとしか思えない。
もうどうなっても知らないと言った。そう自分に言い聞かせて、ベッド下に手を入れる。
‘それ’に小指があたった。引き寄せて、形状を確認する。
路地裏で妖しい物を押し売りされたのも、それを買ってしまったのも、今日が始めてだ。
そして、使うのも、今日が…。 頭を起こそうと、微かに首を振る。ゆっくりとエリスの腕が解けた。
身を起こし身体と身体の間に空間を作る。何分かぶりに顔を見合わせて、熱を帯びた吐息と視線が絡み合った。

「じゃあ、……あたしの子供生んでよ、エリス…」

取り出したのは、人の肉に近い柔軟性を持つ素材でできた、男性器を模した物。
反対方向に同じ物が伸びており双頭で、双方先端に小さな穴が開いている。
中間の結合部分に小さな黒い箱が付いていて、なかなかに長く、ぐにゃぐにゃして据わりが悪い。
その下卑た、純粋な肉欲と厭らしさの塊を目の前に差し出して、返事を待つ。

「ナディが良いなら…良いよ」
きっと後悔するよ。
「後悔するのは乙女のナディ」
「…?」
それは止めろと言う事?
「最初は、大事。全部あげたいって、言った」
ああ、そうか。
「うん…」

指でいい? そう訊くと、彼女は微笑んだ。
293名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 22:52:26 ID:LUdNsUpo
先程腰まで下げただけだったキャミソールを、下着ごとつま先まで下ろす。
事前に了承を得た為か、今度はまるで嘘のように滑らかに手が動いた。
露わになったエリスの秘部を、舐める様に見つめる。やはり…綺麗。
ツルツルとした二つの白い砂丘。彼女の髪と同じ毛色の雑草は全く生えていない。
個人差と言うよりは、エリスという名の生命そのものが異質であり、これは当然のように思えた。
要するに…‘作者’が、この魔女の設計図から無駄だと思われる第二次性徴を除外したのだ。
…反吐が出る。けれど、そのエリスをどうにかしようとしている自分こそ、マッドサイエンティスト以上に、醜悪。
気持ちの悪い考えを自己完結していると、胸元でぱちんと音がした。
見るとエリスがあたしの上着のホックに手を掛け、既に二つ目を外しにかかっている。
「…何やってんの?」
「ナディも」
も? あたしも…裸になれと? まぁ、確かにこちらだけ完全装備というのは不公平かもしれない。
提案を飲んで束の間されるがままにしていると、三度目の金属音と共に胸部がはだけた。
支えと防壁を同時に失い、眼前のエリスに向かって突き出される胸。少し、顔が熱くなる。
今更恥らうあたしにはお構い無しに、今度は腰のベルトに伸びるエリスの魔の手。
「ちょっ! 待った、それはまだいいでしょ?」
「…分かった」
いかにも不服そうに頬を膨らませる相棒を尻目に、一旦上体を起こし、
肩にかかったままの上着から腕を抜く。着地点を確認もせずに放って、再びエリスに覆い被さった。
一糸纏わぬ彼女。ここがどちらかというと南国に属している地域で良かったと思ったのは初めてだ。
けれど、あの丸顔の空の王者が再び活動を開始しこの部屋を包囲するまで、もうそんなに時間はない。…急がなくては。
「……いくよ?」
返事は無かった。まるで寝てしまったように目を閉じ、身動き一つしないエリスとの距離を完全に埋める。
出来るだけ体重は脇に除け、極力かけないように、そっと身体を重ねた。あまり豊かではない
胸同士が触れ合う。…余計な雑念を振り払うように頭をエリスの左肩に乗せた。
それを合図にしていたのか、彼女の細い両腕が伸び、あたしの背中に回される。
抱き締められた瞬間、いつの間にか張り詰めて咽喉元に引っ掛っていた緊張が、ふと抜け出た。
…大丈夫。 恐る恐る左手を動かし、手探りで目的地を探す。彼女の中心部はすぐに見つかった。
柔らかで優しいその割れ目に、中指が沿うように手を添え、愛撫する。
「ぁっ…」
ビクンと身を震わせ耳元で囁かれる、妖艶な、言葉にならない言葉。今のあたしを動かせる唯一の言語。
同時に、生暖かい、彼女の体温と同じ温度の蜜が染み出し指を濡らす。性交を行う為の機能は省かれていなかった。
不謹慎にも嬉しく思う反面、よもや‘作者’が‘楽しむ’つもりで残したのではと思い当たり、考えるのを止める。
中指を浅く谷間に沈めると背中に爪を突き立てられた。分かってる、あたしだってもう我慢できない。
溢れ出た性液を十分に絡めて――

「エリス…ッ!!」

――膣に挿入した。

「くぁ…ァぁアアぁああアああァァぁああぁあ゛あ゛!!!!!!!!」

いつものこの子の物とは思えない、絶叫。小刻みに跳ねる身体で、あたしの骨が折れるのではと
危惧するような力を振り絞り、抱きついてくるエリス。…これ以上はあたしからは動かないつもりだった。
エリスの中に入る事が出来れば、それで良かった。静かにエリスの出方を待つ。
しかし、どうにもなかなか動きが無い。誰も踏み入った事のない場所に、無理矢理入り込んだのだ。
あたしが思っている以上に痛いのかもしれない。こうしているだけでも、動く事もできない程に。
すぐさま引き抜こうと腕に力を篭めると、それを押し止めるように、別の手が重ねられた。
「…エリス…」
「もう少し、ここに居て…」
「でも…」
「ちょっと、痛い。だけど……すごく嬉しいから」
肩で息をしながら、そう言って微笑む彼女。相対的に、やはりこのまま掻き回して
ぐちゃぐちゃにしてやりたいとさえ思ってしまう自分を紙一重で押さえつける。
受け入れられればられる程、手に負えない大きさに肥大する欲情に、焦りを覚えた。
いくらかして、エリスの手が離れる。今度こそ中指がゆっくりと引き抜かれると、
甘く痺れる様な溜め息を吐き、続いて放ったのはたった一言…
294名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 22:56:06 ID:LUdNsUpo
「次は私の番だね♪」

…だった。………こんの子悪魔、さっきまでのしおらしさは何処行った。
もう避けるのに使えそうな言い訳は見当たらない。脱がせるのが難しいので立て、と
怪力にモノをいわせた魔女に命ぜられ、言われるがままベット脇に立つ。
ベッドに腰掛けたエリスがベルトの金具を外しにかかる。外し方が分からないとか
そういうオチを一応期待してはみた。予想通りすんなり外れる。
「ひ…一思いに下着は一緒に下ろしてやるのが人情ってもんよ?」
「私は魔女。人間じゃない」
「あたしもそうしたでしょ?」
「私は順番はどうでも良かったよ?」
「……お願いします」
「まぁ、いいや」
流れ的に、「それはあたしの台詞。」と突っ込みを入れたかったが、冷静に考えるとそうでもないので黙っておく。
魔女ではあるがさほど鬼でもないエリスはあたしの注文を受け付けてくれた。
細い指を下着と肌の間に挿し入れ、引きおろす。膝までで止めてふざける事もなく、ぱさりと床に落ちた。
ベッドと体勢と身長の高低差。割って足して弾き出される高度。
…エリスの丁度目の前に姿を現したあたしのそこを見て、エリスは固まった。
「…黙るな」
「ふさふさだね」
「やっぱ黙って」
「セクシーだね」
「……」
「髪と同じ色」
「いい加減黙らないと、風穴が開くよ?」
「もう開いてる」
「ぬ…」
確かに…。下品な男どもが使う隠語でなくても、あたしは彼女の心臓を打ち抜いた前科持ちだ。
ハートを打ち抜いたとも言い換えられる。…この度はエリスを嫁に迎えて責任を取らなければならないのだろうか。
仕方が無かったもしくは同意の上とはいえ、同性であるあたしがキズモノにしてしまったのだから。
阿呆な考えが頭中でぐるぐる回りあたしが百面相するところを、エリスがじっと見つめる。
その視線に気付き、自分が全裸である事を思い出して肩を竦める。自身も同じ格好の癖に、
やけに冷静な彼女。こちらに向かって手招きして、自分の腕に収まるよう促す。…この子、こんなに大きかったっけ?
特に深く考えず、エリスの細く白い腕に飛び込み2人してベッドに倒れこんだ。……全然違う。
ただ穿いていた物を脱いだだけ。抱き合うと言う行為は同じ。なのに今の方が断然彼女と深く繋がっている気がした。
衣服はつまり、見せたくないものを、見せたくない人物から隠す物。
全てを共有したいと思える貴女の前では不要だったのだ。
どんなにカッコ悪い部分を見せたって、汚い部分をひけらかしたって、存在が、存在を肯定するから。

不意に、エリスの手があたしの秘所に触れる。そこは自分でも気付かないうちにじっとりと濡れていた。
はっと息を呑むあたしに、肩に嵌まった頭を外しエリスが顔を上げる。目を覗き込むと、奥底にゆらゆらと炎が灯っていた。
それがただ単に貴女の瞳に映ったあたし自身ではなく、元々くすぶっていた火があたしを前にして燃え上がったモノなら、嬉しい。
あたしは目を閉じる。エリスがいくらか手順を踏まず暴力的でも、その為に付いた傷さえ、受け入れたかった。
陰毛を掻き分けた奥で粘液を弄ぶ音が響き、…拙い動きではあるけれど、同時に開いた手で体中を愛撫される。
身体が……熱い。
名前を呼ばれたり、と言った予兆は何も無かった。ただ、クチュ、と音を立てて……エリスは入ってきた。

「あッ …ァアあぁアぁあアァぁぁぁあァァああああ゛ア゛!!!!!!!」

人のことは言えない。自分がどんな声を出しているのかなんて気にもならなかった。
嬉しくて、嬉しくて。しょうがなかった。嬉しさのあまり狂ってしまいそうで、意識を手放すまいと必死にエリスに噛み付いた。
貴女が身体を重ねてくれた。今、自分の中に貴女が居る。…どうしようもなく幸福で、このまま壊してしまって欲しくて。
正常な思考など到底望めない精神状態のまま、首だけ動かしてエリスの横顔を見据える。似合わない汗を滴らせ、
髪を取り乱し、鬼気迫る形相で指先に神経を集中させている姿が、網膜に焼き付いた。
295名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:02:38 ID:LUdNsUpo
「っエリス…」
「なぁに…ナディ?」
「…もう少し…ここに居て」
「……いえっさ」
…暫くして、約束の‘もう少し’が期限切れ、仄かな熱をあたしの内に残し、エリスは指を引き抜いた。
軽く目眩が襲う。流石に2人とも疲労が蓄積し、体中の関節が悲鳴をあげていた。
2人でベッドに寝転び、おざなりに布団をかぶる。当初の目的の前の、ささやかな休息。
元から頼りなかった電気スタンドの光を布で更に遮り、殆ど相手の輪郭さえ見えない中で向かい合い
互いの指を交互に絡める形で片手を繋ぐ。眠ってしまわないように、という意味もあった。
それでもまどろむあたしの脳に、エリスの素朴な問い掛けが響き渡る。
「ナディ……当初の目的ってなに?」
……。…………もうグレていいかな? 
下拵えの際に邪魔だったのでひとまず除けておいたあの長物を布団の外から引っ張り込み、
先端でエリスの頬をペシと叩く。なんだかとてつもなく情けない光景だけれど、後には引けない。
「…子供」
「あー」
……いや、寧ろエリスが忘れて居る今がまさに引くチャンスか。なんだか間延びした
エリスの返事、きっと眠いに違いない。勢いに任せ犯した過ちを無かった事にする最後のチャンス。
自分の性を否定する、こんな物は、ベッド下にでもうっかり忘れて行ってしまえば良い。
実行に移さないという作戦を実行に移すべく、妖しくたわむそれを握った手を、何気なくベット下に――
「やろう、ナディ」
――ベッド下に…移動させ、手を離すつもりで居た。大型寝具の端まであと数センチというところで、
エリスが勢い良く起き上がり膝立ち。やる気に満ち溢れた瞳でそう言い切る。
隠れ蓑を剥がされ図らずも心の中まで不恰好なあたし。なんとか後ろ手に肘を突き身を起こす。
「あ、あんた大丈夫なの?」
「都会の女は寝ないし、疲れないんだよ?」
「その前に都会の女じゃないでしょう」
「……そうなの?」
古びたジープに乗って放浪してる2人組みの片割れがどうやったら都会の女になる…
やれやれと疲労成分の多量に含有した溜め息を一つ吐き、相棒の顔を覗き込んだ。
…人形に嵌める為の作り物のように綺麗な目。それで居て、酷く人間的な欲情の光を宿している、
その恩恵を受けて、ここまで来れた。見つめている内にあたしにも飛び火したのか、決心が固まった。
「…離さないよ」
「………何があっても」
どちらともなく笑いあって、横たわる。眠気どころか、疲労も何処かへ飛んでしまっているから、不思議。
エリスを仰向けに、そこへあたしが四つん這いになって覆い被さった。
彼女の鎖骨に口付けする。度重なる刺激に感化されたのか、それだけでも
身体が過剰に反応し、動悸を抑える事が出来ないようだった。あたしの背中に手を回す。
焦燥感と、期待。ほんの少しの恐怖が入り交ざる、今にも目の前の人物に噛み付きたくてしょうがないと言った表情。
天を仰いでいる所為で、それも叶わない。あたしは肘を折ってエリスの射程距離に踏み込む。
一拍も置かず、首筋にエリスの唇が這った、振り払おうとはせず、右手で下腹部を撫でる。
段々と荒くなる呼吸音。何往復かした後、エリスの身体から力が抜けたのを見計らって更に下へ。
「ぅ、ぁ…ッ」
茶褐色の冷たい指が割れ目に触れる感覚が、脳を犯しきってしまわないように、顔を真っ赤にして耐える彼女。
その様子がとてもいとおしくて。意地悪をしたくなって。内部に入るか入らないかぎりぎりのところで、
何度も繰り返し前後させた。焦らしに耐えかね、徐々に潤み出す瞳と秘所。
…そろそろだ。エリスの枕元に置かれた双頭のそれを手にし、十分に蜜を滴らせたエリスの性器に
先端をあてがう。今までに無い感触に大きく身を震わせた。指などとは比べ物にならないその太さ。
本当に入るのだろうか。…躊躇している場合じゃない。聞けばこの穴から人の子さえ産まれるというじゃないか。
出来る限り先の方を持ち、エリスの秘所をなぞりながら、入り口を探る。
「ナ、ディ…」
名を呼ばれ、手を止める。間違いなく、ここだ。傷付けない様に、細心の注意を払い少しずつ、押し込んだ。
抵抗があったのは最初の少しの間だけ、それを過ぎると、後は嘘のようにするすると飲み込まれる。
「はッ…ぁっ…」
ここまでかと思われる深さまで潜らせ、手を離す。少し距離を置き、エリスの全身を眺めた。
股から伸びているそれは、異様で、異質で、とても厭らしい。
296名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:11:49 ID:LUdNsUpo
「エリス…、目ぇ開けられる?」
少しでも動いたら、身体に仕掛けられた爆弾が破裂するのだろう。
恐る恐る顔を引きつらせながら瞼を開き、こちらを見つめるエリス。
力が入らず震えている彼女の手に、自らの性器と繋がっている管の逆端、
もう一方の男性器の頭を拾い上げ、持たせた。その際、挿入部が膣壁とすれてしまったのか、大きく身体が跳ねる。
どの時点からか、喘ぎ声すら発さなくなったエリスに、追い討ちを掛ける様に、残酷な依頼をした。
「…それさ、あたしに入れて」
驚愕に目が見開かれる。…信じられない。パクパクと開閉するだけで声の出ない口は、そう言っているのだろう。
想像も出来ないが、声が発せ無い原因は、大気を震わせる為に腹筋へ送る力さえも動員しなければ耐えられない程の激痛。
咽喉から掠れた空気をもらす彼女はそれでも、ゆっくりと先端を持ち上げる。
エリスの痴態を糧に、既に濡れそぼりヒクついているあたしの秘部に差し込んだ。
「ぅあッ!! かっ…く…ぁ」
一瞬頭が真っ白になった。…これが、男性の生殖器。緩やかに膨らむ先端が膣内を突く。
痛いような、気持ち良い様な。何とも言えない感覚がぞくぞくと全身を走る。
眼下のエリスと目が合った。引き攣った痛々しい笑顔。…胸が締め付けられる。
自分が感じているのとは違う痛みを小さな身に受けているのが容易に察せられた。
すぐに2人の間に引かれたラインから開放して、涙を嘗め取ってやりたかった。
けれど、まだ時期尚早。忌々しい目的を完遂するまでそれは出来ない。
あたし達は今、道具を介して繋がっている。けれど、繋がっているだけだ。
女性が子を産むには、男性の精子が子宮に送り込まれる必要がある。
その為に足りないもの。それは…奇妙な揺れ唯一つ。あたしはゆっくりと、
二人を結ぶ管の中央に位置する黒い箱へ手を伸ばす。管が繋がっている二面を除いて
完全な正方形の面のうち、一つに、小さな突起を見つけた。親指を掛け、呟く。

「……ごめんね、エリス」

スイッチが入れられた。

「「あ、あッ あぁあぁァああァぁぁぁぁアあアア゛あ゛!!!!!!!!!!!」」

ただのでくの棒と思われていた‘それ’は、ようやくの本領発揮に、
加減というものを一切かなぐり捨てて、2人の中で暴れた。

「ナ、ナディ…ナディッナディ!ナディッッ!!」
「エリ…あ、ぁッ…エリスッ、エリスッ!!!!!」

目の前に居るのに、まるで互いの姿が見えないように名を呼び合う。
今までに味わった事のない強大な快楽の波に押し流され互いを見失ってしまいそうだった。
機械に与えられている恍惚があまりにも大き過ぎて、心地よくて、悔しくて。
ナディはエリスが、エリスはナディが、ここに自分と貴女が居るという事を忘れてしまわないように、
首筋に噛み付き、深く口付けをし、身体を弄り、存在を確かめ合った、しかし、
それすらも2人を繋ぐ‘奴’の勢いを増すのに一役買ってしまう。…自分一人だけならまだ良かった。
これは機械だから、事の後に自分の恥ずべき行為を思い出し、作り物相手に何をバカなと思える。
けれど、科学の産んだ子宮への最高の刺激と共に、最愛の人が肉体をもって抱いてくれる。
この状況は、まるで男性器をもつ彼女と身体を重ねているような感覚を生み出し、2人の遺伝子を疼かせた。

「ぁ…ぁああァぁああアア゛ぁッ…ナ、ナディッ…ナディーーーーッッ!!!!」
「エリス…エリ、スッ…くぁ…ぁッ……ぁあぁあァぁぁア゛あ゛あ゛ーーーッッ!!」

何かを留めていた糸が切れる。クパァっという音と共に、ナディの膣から性液が溢れ出た。
この事態の為に特化され作られた男性器を模した管を通って、エリスの内部へ流れ込む。

「…ぁッ は、あッ…エ…エリス。…ッ…感じ、る?」
「感じるよナディ、んぁッ! …ナディが、ナディが入ってくるっ!
 …でも…ッ ふぁ…あっ! …ぁあぁァあああぁあぁアあ゛あ゛!!」
297名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:19:47 ID:LUdNsUpo
エリスの子宮のキャパシティの限界を越え、ドプッという下水が逆流したような水音と共に、
未だ振動し続ける偽りの男性器と、ナディとエリス、2人の性液が混ざった液体が排出された。
それでも絶頂には至っておらず、四肢を投げ出し、肩で息をしながら横たわる。
エリスのその姿に、ナディはほっとしたような、残念なような、形容し難いおかしな気持ちになった。
しぶとく自分の子宮に潜り込んだまま振動を止めない双頭の男性器のスイッチを切り、ゆっくり引き抜き脇へ放る。
腕に力が上手く入らない。がくがくと鳴り休ませてくれと講義する肩肘に根負けし、エリスの隣に倒れ込んだ。

「はぁ…ッ…… は…ぁ」

もうすぐ夜が明ける。乱れた呼吸音に労わりの念を送り、町の喧騒が戸を叩くまで眠るようなだめる。

「……ん、…ナディ?」
「へ…? 何…エリス」

底無しの体力を持つのはやはり相棒の方。

「これで、赤ちゃん生まれるかな?」
「……」

きっと、多分。それは無理なのだろう。身体をエリスに向けて、その頭を抱きかかえる。
うそ、ウソ。嘘嘘嘘。自分を構成するのは虚偽ばかりだ。まるで子を授かれるような言い回しで彼女を騙して、
身体を奪い、自分の体液を最愛の人の子宮へ送り込む事に快感を覚えていた。
これはまるで、結果が出ない事を除けば生殖行為その物。前に生意気な保安官の子供に、
おとこおんなと呼ばれていたことを思い出し、内心苦笑する。全くもってその通りだったのだ。
決して褒め言葉ではない、きっと彼も幼いながらに分かっていたのだろう。
あたしがエリスを見る目に、たまに鬼火がちらついている事。その火はきっと、エリスを傷付ける事。

「出来ない、…ごめんね…」
「…そっか。……でもね、ナディ」
「?」

ここに来て、でも、で続くような事柄があるだろうか。腕を解いて、彼女の顔が見えるように少し距離を取る。
見えた表情からは、騙され、穢されたことへの悔しさも怨みも読み取れなかった。はっきりと、張りのある声で――
「私は、ナディが居ればそれでいい」
――言葉が出なかった。どうしようもなかった。からっぽのあたしは、ずっと、消える場所を探していた。
それがいつの間にか、一人の少女を住まわせてしまって、その人はこう囁く。居ても良いって、そう言うのだ。

「またやろうね」
「…ばか」

けど、あんたは何もわかっちゃいない。あたしがあんたをどれだけ好きか。
どれだけかと言うと また が 今 にもなりえるぐらいなのだ。
298名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:20:43 ID:LUdNsUpo
「あ…待って、ナディ」
「?…何」
「べちゃべちゃだから…」

飼い主の不意の静止と理由の提示に、覆いかぶさり主人の顔を嘗め回す赤毛の駄犬の動きが止まる。
べちゃべちゃという表現の似合う場所と言ったら、…あそこしかない。あたしはそこに目をやる。
確かに濡れまくっているのを見て、とんでもない考えが芽生えるのを感じて、
急いで視線を彼女の顔に戻す。でも気になってもう一度盗み見た。一瞬だけ。
「あー…そうだね、もうシャワー浴びた方がいいか」
折角高めの設定をして身を清める設備のあるホテルに泊まったのだ、チェックアウト前に済ませたい。
最もな意見を、並々ならぬ努力でいかにも冷静な風を装い発言した。…つもりだったのに。
彼女は笑う。優しく微笑んで、何もかも見透かして。

「…嘗めてくれる?」

あたしのしたいように。
願ってもない申し出に…顔が赤くなるのが分かった。目を逸らす。あたしがエリスをどれくらい好きか
分かっていないなんて、我ながらよく思えたものだ。本当はもう、考えさえ伝わってしまうくらいに、近かったのだ。
寧ろあたしの方こそ、エリスの事をまるで理解していない。思考がだだ漏れなのはあたしだけという状況。
不公平ととるか、もしくは、あたしの頑張りが足りないのか。変態としか言いようの無い願望を悟られてしまった
恥ずかしさに、黙ったまま四つん這いで彼女の足元へ移動する。顔が見えなくなり、
胸部、腹部、腰と来て、そこに辿り着いた。先刻、あたしの体液が注入されて、氾濫を起こしたエリスの秘部。

「……」

無造作に投げ出された足を撫でる。膝裏に手をやり、ゆっくりと開き立たせた。
両腿の付け根の中間はどちらの物ともつかない性液でヌメヌメと光っている。
それが今のあたしにはどんな宮廷食よりも美味しいご馳走にさえ見えた。
夢みたいな現実に浮かされて微妙に焦点の合わない目でなんとか捉えたまま、
顔を近付けて、軽く息を吹きかける。ビクッとエリスの腰が跳ねた。……顔が見たい。
頭を上げようとするが、角度的にも表情を拝むのは無理だと早々に諦め、
両手をそれぞれの太ももに添え動かないように固定する。
何を感じたのかあたしを求めるように厭らしく蠢く彼女の扉に、そっと口付ける。

「ぁ…っ」

遠方から、赤毛の獣を駆り立てる呼び声が聞こえた。
抗うつもりは毛頭無かった。閉じたままの線をなぞるように舌を這わせる。
時には浅く割り入りながら味わうように。何度も、何度も、何度も。

「んぁっ…あッ ナディ、ナディッ くぁ…は、ぁッ!」

頭を両手で捕まれ、秘部に押し付けられる。…求められている。嬉しくなって、乱暴に貪った。
その度に反応する彼女の身体がいとおしくて。あふれ出る体液を全て飲み干してしまいたくて。
律法を記した石版、元から無かった気すらする理性、立ち入り禁止の文字。
それらが音を立てて崩れるのを感じながら、舌を彼女の膣に差し入れ、子宮の中を、かき混ぜた。

「あぁァああぁアあ゛あ゛ぁぁああッ! ナディッナディッナディーーーーーッッ!!!!!」

最後にあたしの名を呼んで、エリスは果てた。







299名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:24:51 ID:LUdNsUpo
バーの明かりが復旧する。
電力で動いている物だけではない。太陽も、路上のガラス片も、月も星も、全部。
…最後に、達成された筈のその願いは、それでも消えはしなかった。

「……」

カウンターに座っている。___も居ない、ここは宿じゃない。
急に怖くなって、先程まで___に触れていた筈の唇に触れる。
感覚が残っている。ありありと思い出せる。なのに……あの瞬間さえもこのバーと同じ、夢?
話が違うじゃないか。ふてくされて左頬をカウンターテーブルに乗せ、初めて入店したときの店員の説明を思い出す。

「…ここは手の届かない旅人の場所って聞いたんだけど…」

言いながら…ひょっとしてと思った、…ああ、分かってしまった。みんなみんな分かってしまった。
…これが現実なのか。あたしはまだ、しがない賞金稼ぎで、永遠に永遠に、___なんかには会わなくて。
だから、手が届かない。だから、この店は濃い酒の匂いで客を酔わせて、あんな夢を見せるのだ。
…頃合いかなと思った。夢は、もういい。もう、空っぽの自分に酒を注ぐような真似はしたくない。
荒野を歩こう、たった一発の頭蓋を砕く銃声が誰にも届かない所を。崖から落ちた肉塊にハゲタカだけが気付く場所を。
空のグラスが貧相で嫌だけど、注ぐ為の酒を買いたくないなら、グラスごと割ればいいんだ。
とても良い案に思えた。席を立とうと顔を上げると、視界の左隅に懐かしい黄金色が点滅した。
ゆっくりと、振り向く。とても長い時間をかけてようやく、いつの間にか隣に人が座っているのだと分かる。

「あ……え…?」
「マスター、彼女にお水を一つ。」

――エリス。

「なぁに、ナディ」
「な、何で?」
「お水はタダだから、お釣りは取っといて」
「じゃなくてッ、なんでここに居るの!?」

あたしは弾かれたように立ち上がりそう怒鳴る。
訊かれた事の意味が分からない様子で、きょとんと目を瞬く彼女。続いて、ああ、そんな事か…と。
トリックとか手品のネタばらしでは無く、本のページを捲る方法でも、教えるように。

「私も、ナディに手が届かなくて」

言い終わるか終わらないか。抱き締めた。彼女の形、体温、匂い、全てを五感に刻み込むように強く。
本当に居るのだ。夢じゃなくて、でもこれは夢で、どっちなのだろう。どっちでもいいかもしれない。

「だめ」
「あいたッ」

赤毛の上からでこをしっぺされる。面積に関わらず相当な衝撃。エリスを捕縛する腕を放し、患部を擦る。

「夢は、痛くないけど悲しいから」
「うん…」
「私は、居るよ。ナディも、抱えきれない色々を持って、ちゃんと」
「……うん」

なんとなく所在無さ気に、2人してカウンターに向き直り、あたしは再度席に着く。

「…でも、このお店は夢。マスターがそう言ってた、ナディのおでこが痛いのも気の所為」
「そう言えば痛くは…って、そんな事教えて貰ってないんだけど」

運ばれてきていた水のコップの口を指で叩いて、カウンター奥でグラスを磨く
恰幅の良い強持てスキンヘッドを見やる。返事は無い。
300名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:27:33 ID:LUdNsUpo
「エリスとマスターは仲良しだから」
「あ、そう」

不愉快だ。

「…それも今日でお別れだって」
「ん…お店に来ないって事?」
「ナディに届いたから、卒業」
「ぁ……」
良い感じに忘れていたのに、折角結構な清々しさを演じていたのに。不意に蘇る獣の記憶。
喰い付いて絡めて溶け込んだ、肉欲の照り返し。羞恥心と自尊心に思わず肩を丸め、目を伏せる。
そこへ更に彼女の一言が追い討ちをかけた。
「…熱い夜だったね」
「ッ!! …ばか」
彼女の言う熱い夜は、確かにあった。となると、あたしもあの後すぐ、移動する間もなく寝てしまったらしい。
…目が覚めるととんでもない所に顔を突っ込んでいるのは容易に想像できた。先に起きれますようにと、強く願う。
「あーーー、…ホテルの人が来る前にシャワーが浴びたかった」
「大丈夫。鍵は掛けたよ」
「あのね、普通ホテルは何所の部屋でも開けられる鍵束がちゃんとあって」
「魔法で」
「……どうしてそこまで?」
ちょっとはにかんで、少しも悪怯れずにエリスは言う。

「今日こそって決めてたから」

もう、限界だった。駄目だこの店、心臓と精神衛生によろしくない。
夢じゃないちゃんと質量のある彼女に、触れたくて、触れたくて、しょうがない。
あの部屋で起きて、笑いあって、チェックアウトして、また旅をして。何度でも手の届くあの世界に
……戻ろう。やっと分かった。あの空虚を埋める方法、本当は空だった訳じゃない。
この子に会って、あらゆる感情を味わった。エリスに会ってやっと、あたしは生まれた。
母を見出して、伴侶さえ求めて、本能のままに穢した。…死を味わいさえした。
実の所エリスは、あたしの全てなのだろう。
そんな存在をナディなどという小物が把握して留めておくなんてどだい無理な話だった。
どれだけ与えられ満たされて居たって生きている限り欲が尽きる事は無いのだ。
その証拠にこの願いは永遠に消えないだろう。何度愛を囁かれても、幾度身体を重ねても。
…貴女が欲しいとあたしは叫び続ける。不安と餓えと共に、歩んでいく。

「…エリス」
「なぁに?」

顔は見ない。自分の腕で作った輪に少々火照った顔を半分うずめたままで。

「…愛してる…」
「………いえっさ」

肩に僅かな重量。…こちらに寄り掛かり頭を預けたエリスが、ポツリと一言。
…聞き違いでなければそれは……私も、と、呟いたように聞こえた。
二人は連れ立ってカフェのようなバーを後にする。
床板が途絶え、三段程しかない軋む階段に足をかける。辺りは白い光に包まれた。
そして、ナディはまた気付かない。エリスにとってのナディもまた、すべてだということ。
不安や恐怖などというものはもう必要なくて、ただただ。

「――大丈夫だよ。ナディ」

……そういうこと。

301名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 00:04:17 ID:vzp3K9Nd
大作をありがとう!!
302名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 19:39:35 ID:eNYEUK+Q
GJ
303名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 00:57:43 ID:wNSPCBLG
まさにこんなナディエリssを読みたかったんだ…GJ!!
304名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 01:39:53 ID:pw4X6pAa
保守
305名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:54:18 ID:zu7eT8Qi
306名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 02:52:16 ID:5UKdK8Bl
保守
307名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 03:35:04 ID:vnF90Hpk
なんという過疎
308名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:17:08 ID:BOR6x40m
しかし俺が居る
309名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:20:26 ID:B6CQ9U6x
五日たっとるがなww
310名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 12:10:31 ID:nGqZHcef
遅れたけど、おれもいるぜ
311名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 20:31:12 ID:ja1RDmEx
おれもいるぞ!
312名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 23:40:35 ID:4t/8icCf
遅まきながら、ノシ
313名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 16:31:23 ID:sWENqRdx
314名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 17:01:35 ID:UsjRvcWb
315名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 14:57:02 ID:LDzzKmeX
316名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 18:21:44 ID:0f8WUBLf
317名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 20:09:05 ID:x30LhOp1
神を待って捕手
318名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:48:48 ID:attYrMAy
BE→ブルーアイズのことです

エリス 「いいなぁ わたしも鳥みたいに 飛んでみたい…」
ナディ 「ぁぁ たしかにねぇ気持ちイイかもね〜、もしも羽があったら
    自分で行きたいなぁ〜って思うところに自由にいけるんだから…」

BE  「…」

エリス 「ジユウ…」

エリス 「ナディはどこかいきたいところがあるの?」
ナディ 「ん? んーー…ぇ良く考えたらなかった、ぇへへ…」

BE  「…お世辞にも建設的な人生とは言えないわね…」

ナディ 「でも行き先なんてドコだっていいの
     …ただし、一人旅だけはナシっ」

BE  「…ん」

ナディ 「誰かがいっしょじゃないとね」
エリス 「だれかって わたしのことぉ?」
ナディ 「死んだって教えない」
エリス 「おしえて」
ナディ 「イーヤーだ」
エリス 「なーんーで?」
ナディ 「どーおーしーてーも」
エリス 「おーしーえーてーくーれーてーもーいーいーとーおーもーうぅ」
ナディ 「んん長いよォ」

BE  「…はぁ」


BE  「…どうしたのナディ、退屈なんだから なにか話を聞かせてよ」

ナディ 「…ん…? んぅ ちょっとぉ…コラぁ エリス」
エリス 「ナディおきた」
ナディ 「そういうのは夜でしょぉ」
エリス 「えへへ いえっさ」

BE  「!」
319名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:54:29 ID:MD/L+MKD
それぐらいの匂わせあっても良かったよね…(駄目だろ
っていうか、よォとかしょぉとかw
320名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 00:50:05 ID:fFuTXMgt
>>318

ナディ 「んもうぅ…それより、ホラ 鳥でしょ?鳥」
エリス 「ナディ 顔まっか」
ナディ 「ん、…もう! アンタが悪いんだからねぇ!」

話を逸らそうとしたが痛いところをつかれ、しまい込もうとしていた
欲情がぶり返してしまった。そして、顔だけを寄せ合い唇を重ねる…。

チュ…チュゥ、くちゅ…チュ

二人の行為はやがて舌を絡ませあう粘着質な深いものへと変わっていく。

BE  「(な、なにやってんのよっ あ、…あのふたり!)」

いきなりの情事にさすがのブルーアイズも焦りを隠せない。
『オトコとオンナ』の行為ならまだ抗体はあるが、『オンナ同士』の行為は
ない。はじめてだった。
しかも、そのはじめてを理由はどうあれ盗聴というカタチで…

ナディ 「んぅぅ! あん! エリスぅ…」
エリス 「ナディのむね 小さいね」
ナディ 「ほっとけぇ、…んっ というかぁ、アンタだってぇ…はぁぁ あぁ」

二人は互いのカラダを優しく愛撫、そして時折 舌を絡めあった。
もちろんその状況はすべてブルーアイズの耳に届いている。

BE  「(はぁ…はぁ…はぁ、んく はぁ…)」

部下二人に悟られまいとしているがブルーアイズは興奮していた。
どこかあの二人を管理しているような感覚で頭が埋め尽くされる。
その感覚にさらに聴覚へ神経を集中させ盗聴にいそしむ。
二人の声、粘着質な音、衣擦れの音、ナディが踏んだ小石の音まで
すべて捉え、そして脳内で再現する。

BE   「はぁ・・・はぁ・・・」
Bレディ紫「えっと…その、呼吸が乱れてます…どうかお鎮めを…」
BE   「…ちょっと、これからすることに、なにも聞かないで頂戴ね」
Bレディ紫「は?…、は、はいっ…」
BE   「あなたもよ?!」
Bレディ金「は、はい…」
BE   「ナディ…あなたは運がいいわね…
     少しの間引き金から指を離してあげるわ…」
321名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:48:32 ID:ARHh5GtH
>>320>>318とは違う人?
だとしたら口調合わせるの大変でしたよね、お疲れ様です。
Bレディ達は上司を選ぶべきだと。前半のエリナディgjありがとう。
最初はどうかと思ったけどこういう語尾もアホっぽくてなかなかいい。
322320と318:2008/06/01(日) 18:35:45 ID:3UDnNZ5O
>321
あ、あの・・・いっしょですぜ


あとアホというか…
テレビでこういってますので…
323318:2008/06/01(日) 19:34:15 ID:3UDnNZ5O
>>320

ブルーアイズはクギを刺した後、近くにあった岩によりかかり
その場で自慰をはじめた。

Bレディ紫「あ!ええ?!ちょ、…その、な、なにをして…!」
BE  「聞かないでっていったでしょう!?少し待ってて!」
Bレディ紫「は、いぃ…で、ですがこのままだとチャンスが…」
BE  「すぐ済ませるわよぉ! あ、くふぅ…んぅぅ」

Bレディ紫はどこか恥ずかしいような感覚にその場から少し離れた。
しかし、上司が行っている行為が気になってしまい、悪いとは思いつつも
おそるおそるのぞきをはじめてしまう。

Bレディ紫「(あぁ…も、もう下着の中ですか?? あ、ああ…
そんな激しく指を…はぁ、はぁ)」

BE  「ま、まったくぅ…仕事中にこんな、んくぅ!
    事、させないで、ちょうだいよねぇっ! ふぅっ ふぅ」

はじめての興奮に時間をかけてゆっくり昇りつめたかったが今は時間がない、
ここで下手を打てば自分の身が危ない。

(それでもしたい
欲情を抑えきれない)

急いでいたがその心配は杞憂に終わっていた。

BE  「(こんなに短い時間で…こんなに濡れてる…)」

相変わらず耳にはナディとエリスの愛し合う音が伝わってくる。
さっきよりも少し声のトーンが上がっている。

BE  「…んん! あぁ、はぁ! んっ!んんぁぁぁ!!!!」

大きく肩で息をしてスパートに入る。
あとは一気に昇りつめるだけ…

BE  「き、はぁあ! 〜〜〜〜〜っっっっ!!!!」

太ももの内側に思い切り力をいれて快楽の波を受け止める。
間違いなく今までの中で一番の気持ちよさだった。

BE  「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

全身から力を抜いて余韻に浸りたかったがそうもいかない。
そこそこに浸りまたライフルの前に戻る。
幸いまだ二人とも行為の最中、絶好のチャンスを逃すかもしれないという
最悪の事態だけは回避できた。

BE  「ふぅ…」
Bレディ紫「…鎮まりましたか?」
BE  「そ、そういうことは言わないの! さ、さあ 二人とも再開よっ」
Bレディ紫「(録音しといてよかった…)」
Bレディ金「(録音しとけばよかった…)」

324名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 22:10:13 ID:ARHh5GtH
>>323
そうか同じ人…ああなるほどねテレビでこう言っ…てないよww
Bレディ紫なかなかのやり手…! 抜けてる金も可愛い。
でもやっぱり真ん中のエリナディ2行だけでもうお腹いっぱいです。
本当にありg(五月蝿いので省略されました
325318:2008/06/01(日) 23:17:03 ID:3UDnNZ5O
あまりブルーアイズ好きはいないのか…
326名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 22:03:01 ID:jNd20pNx
ともあれ、新作をありがとう!!
327名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:10:36 ID:Tzv/KzXU
ほす
328名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:50:35 ID:uFvSpdcf
クソッ!
カザド物を考えてたんだが、つい気まぐれ起こして
マドラックスみちゃったじゃねーか!(マドは見てなかった)
どうしてくれんだ!

ああ〜〜!!
マドとマガがぁああ〜!
329名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 00:35:28 ID:z7YfL448
いいから早くその妄想を書け
330名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 21:21:01 ID:nFro9Z9p
そうだそうだ! 早く書け!
勝手なお願いなのは知ってるけどな!!
331318:2008/06/07(土) 22:40:35 ID:NoS7VhcE
『リメルダの』

「あぁあ・・・、マドラックスう・・・あぁ・・・イイ・・・」

女性用個室で行われている指による自慰。しかも、声を殺そうともしていない・・・
目はウットリとしていて、吸い付きの良さそうな唇はだらしなく開き端からはヨダレが
垂れている。
その姿はまるで、愛しい恋人との行為を待ちきれず職務中に催してしまった、
という表現がぴったりだった。

マドラックス・・・

もうアナタしか見えない・・・
もうアナタのことしか考えられない・・・

これは恋・・・?

フフ ちがうわよね?
だって、私はこんなにもアナタを殺したいと思ってるんですもの・・・

「んっぅぅぅ!! んぅぅ!!! くはぁ!はぁ! ぁ、ぁ、ぁ!」

自分の芯を指で優しく絡めるように弄ぶ。
秘部からクチュクチュと音を発し、その音は自分の鼓膜を伝って、脳へ・・・
ただそれだけでも気持ちが高ぶっていく。
そして、芯を弄んでいた右手をねぶる。
編み物でもするのが似合いそうな美しくしなやか指へ愛液と唾液を交換するように
舌を這わせた。

マドラックス・・・

アナタを殺すまで
アナタしか見えない・・・

私は狂ってるの・・・?
アナタしか見えなくなった私は
アナタを殺したら・・・
何が見えるの・・・?
教えてちょうだいよ・・・

マドラックス・・・

「あ!あイ、イクゥゥウウ〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!」

ひとしきりカラダを痙攣させたあとはダランと全身から力を抜き余韻に浸る。
心地よい疲労感と残っているアクメの残り香がカラダを包み込んでいく・・・。

殺したい・・・
殺してあげる・・・
私が・・・アナタを・・・

そう・・・きっと、私は狂ってるんだわ・・・
殺したいほど愛おしい・・・

マドラックス・・・
332名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:28:20 ID:eNYHQL8V
超GJ!!!
333318:2008/06/09(月) 00:21:28 ID:IAmUs1FP

マドラクス「たぁだいま〜」
リメルダ 「ああ、おかえりなさいラクス。
      遅かったのね? 今日はたらこパスタよ」
マドラクス「んんっ い〜わね おいしそ」

マドラックスは帰ってくるなり出迎えてくれたリメルダの放つ
「パスタ」という言葉にいち早く反応を示し、喜びを表現した。
その「好きな食べ物に反応する」という可愛らしい仕草にリメルダは笑顔で返した。

リメ「あと少しだから、待っててね」

プルルルルっ プルルルルっ

マド「うん、楽しみに待ってるー、んー…(ピッ)、…もしもし?」
SSS『もしもし、マドラックス。私だ、依頼を頼みたい』
マド「スリースピード、うん、いいわよ。
   で、なんの依頼? …うん、うんうん…」

マドラックスは電話からの声を聞きながら手近にあったイスに横向きに腰掛ける。

リメ「ふぅ よし 出来た、と…ラクス、出来たからね〜」
マド「うん、うん…あぁ うんわかった。…うん、なんでもないよ。じゃあ
   期限は一週間でいいのね?うん、はい、はーい…それじゃ…(ピッ)」

話の邪魔をしない程度に簡潔に料理の近況を伝えるリメルダ。続けてお皿やコップ
を用意する。

リメ「どんな依頼だったの? はいコレ フォーク」
マド「えっとね…ありがと。中東でホラ、暴動起こしてるいくつかのグループ
   を潰してほしいそうよ。オマケとしてほかのグループに牽制を与えて     
   くれ、だって。ん〜、おいしい〜、んぐ
   要するに『そこそこ大きなグループのアタマの始末』よ。
   やりかたは自由でね。期限は一週間」

パスタをまくまくとほおばりながら説明しようとするマドラックス、
料理のおいしさに途切れがちになりながらも…。
334318:2008/06/09(月) 00:23:23 ID:IAmUs1FP
>333
リメ「時間を稼ぎたいのかしら?一週間…私も手伝う?」
マド「うーん…、『いくつか』だものねぇ…。うん、おねがいするわ
   …それに情報ほとんどないし」
リメ「おしえてくれないの?ほら あなたのクライアント」
マド「そう ま、いつものことよ、
   …それよりコレ、このパスタ」
リメ「ん?なに?」
マド「すごくおいしいわ。あなた天才じゃない?料理の」
リメ「あ、ありがと、うれしいわ、そ、そんな…ほめすぎよ」

やや大げさな褒め方だったが、好きな人にされるとそんなことは
どうでもよくなってしまう…。
彼女の顔は紅潮していた。

(うれしい…)

いつしか二人の手は止まり、触れ合う互いの手…
…席を立つ格好で唇を近づけていく…

ちゅ…ちゅる…

マド「…しょっぱい…」
リメ「…そ、そうね、うふ、うふふふ。さ 早く冷めないうちに食べちゃいましょ」
マド「そ、そうねっ。…んー おいしっっ」

見つめ合うと思い切り抱きしめたくなる感情を抑えて
なんとか二人ともディナーを乗り切った。
335318:2008/06/09(月) 01:19:43 ID:IAmUs1FP

マド「ねぇ 今日もあれやりましょ?」
リメ「ええ…そうね。んふ」

そういうとリメルダは部屋の明かりを消した。
消えたのを確認するとマドラックスは一枚一枚衣服を脱いでいく…。
それにリメルダも続く…。
月光に照らされた二人の美女の裸体、その神秘さと美しさに
しばらく見つめ合う…。

リメ「キレイ…すごく…」
マド「あなたもよ…メル…」

ひとしきり見つめ合った後はベッドへ場所を変える。
リメルダが気持ちマドラックスを押し倒すように…。
少しでも相手のカラダに触れたい想いで、より多くの面積に触れるよう抱き合う。

唇で
指先で
腕で
胸で
お腹で
脚で

鼓動を感じ
柔らかさを感じ
ぬくもりを感じ

そして手と足で抱き合い続けることで想いを伝える

リメ「…いいわね、『ハダカの付き合い』って…」
マド「ええ…ニホン人の感覚って、独特だけど…でも、
   キライじゃないわ…、こういうの」
リメ「ええ、好きな人とこれほど愛が深まる行為もないものね…」

すぐ目の前には愛しい人の瞳
カラダ中触れ合う安心感
体熱を共有する一体感
それらが二人の心を満たしていく…

でもそれだけじゃ、まだ満足できない…
もっと…
もっと愛し合いましょう…

マド「(メル…)」
リメ「(ラクス…)」
336名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:45:28 ID:W6TWzVJf
すばらしい!大好きなマドリメだ!!次回作も期待しておりますw
337318:2008/06/09(月) 20:55:33 ID:OBs7RL8u
あだなが気に入らなかった人は
脳内で補完おながいしまつ
338名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:57:19 ID:CXOQqMLM
ありがとうと言わせてくれ。いいだろう?
339318:2008/06/09(月) 22:08:28 ID:OBs7RL8u
>336
一応気軽に読めるように文は少なくしましたが…

>338
読み手がいなきゃ
書き手は死ぬ。

言ってくれ…
いろんな声が聞きたいっ
340318:2008/06/09(月) 23:38:50 ID:OBs7RL8u
○メグ→一般的な「マーガレット」のニックネーム

エリノア「お嬢様っ」

エリノア「マーガレットお嬢様っ」

エリノア「マーガレットお嬢様、返事はなくても勝手に入ります」

ガチャ…


エリノア「お目覚めの時間です、マーガレットお嬢様。
     …予定より2分47秒過ぎてしまいました」
メグ  「すぅ…すぅ…」
エリノア「…、そうですか…、わかりました、では
     『起こし方その3』を遂行します。」
メグ  「…すぅ…すぅ…」

エリノア「…(もそもそ…)」

エリノアは不敵な笑みを浮かべてマーガレットに対して
マウントポジションを行う。その状態からさらに…

エリノア「マーガレットお嬢様、お目覚めの時間です。遅刻してしまいますよ?」
メグ  「うぅんん〜…もうたべられないよぅ…」
エリノア「お嬢様、テンプレートにもほどがあります。
     …、このままですと『起こし方その4』も遂行することになりますが…?」
メグ  「エリノア…パスタとアイス逆だよぉ……すぅ…」
エリノア「かしこまりました。お嬢様。『起こし方その4』を遂行します」

341318:2008/06/10(火) 01:24:21 ID:xxW1wpCF
>>340

ちゅ…

エリノア「(あぁぁ…私、お嬢様が寝ているのに唇を奪ってしまうなんて…)」
メグ  「すぅ…ん、んぅぅ…」

『その4』でも起きないマーガレットにエリノアはなぜか小声で言い放つ。

エリノア「(では続いて『その5』を遂行します。)勝手に、ハァハァ…」

少しづつ顔が上気していくエリノア、しかしその顔は実にうれしそうだった。
後ろめたさなど微塵も感じていない様子でマーガレットのパジャマのボタンを
プチプチとはずしていく。

エリノア「まぁぁ…」

目の前にマーガレットのムネが露になったところでエリノアは歓喜の声をあげた。
なぜならマーガレットの可愛らしいムネが前より少しボリュームアップ
していたからだった。
成長したといってもまだまだ発育途上、エリノアは自分が成長具合を確かめる義務があ
る、とやや興奮気味にそっとムネに触れる…。

メグ  「んぅ…っっ…」
エリノア「ハァハァ…(つんつん…)」
メグ  「んん…(ピク…)」

つついてもおきないので次は手のひらでしっかりと揉みながら硬くなり始めた先端のチ
ェリーをつまみあげる。

メグ  「んんっ っふぅ、んん…ぁ…ぁ」

次第にマーガレットの呼吸が荒くなり肩で息をし始める。同時にしきりに頭を
左右に振りなにかから逃げようという行動を無意識に起こしていた。

メグ  「はぁ、はぁ…は…え? あ、れ?エ、リノ…ア、んふぅ!」
エリノア「お嬢様、お目覚めですかぁ??ハァハァ…」
メグ  「あっ!あうぅ!あん、んぅぅぁ!や、やめ…エ、エリノ…アぁぁぁああ!」
エリノア「お、お嬢様っ!イってしまわれるのですか??!イク時はイクって言わなけ
     ればダメですよっ…?!」
メグ  「あ!あああ!!エリ…ノアやめてぇ! あ、あああ!ひぃ!、あ!あ!」
342318:2008/06/10(火) 01:25:09 ID:xxW1wpCF
>>341

マーガレットはエリノアの攻撃を止めようと手首をつかむが、逆に攻撃を激しくされて
しまいつい手を離してしまう。
どうすることもできなくなったマーガレットは
頭を左右に振り
カラダをよじり
完全にエリノアの支配下に置かれ、もう観念したのか目にはうっすらと涙を浮かべ
手は口の辺りで固めてしまう。

あぁぁ…今
お嬢様の快楽をコントロールしてるのですね、私が…
かわいいです…
マーガレットお嬢様…

メグ  「ふぁ!あああ!イ、イ、くふぅぅううう!!!!!」
エリノア「そぉれ!!!」
メグ  「?! ひ、ひぃ!ひああぁぁぁぁぁああああああああ!!!!」

エリノアがカチカチになった二つのチェリーを強めにつまみあげると
マーガレットは盛大な絶頂を迎えた。
エリノアを少し持ち上げてしまうくらいに首と背中を三日月のようにのけ反らし、脚をピン、とはらせる。

…どさっ…

メグ  「あ、あ、あっ はぁっ、はぁっ…あ、あ、あ、あー・・あー・・あー」

壮絶なアクメにマーガレットは激しく狼狽していた。
少しなにかがこすれる度に反射的にビクッ!となってしまうが、それでも少しづつ
呼吸は落ち着いていく。

エリノア「…とても可愛らしかったですよ、マーガレットお嬢様…」

…ちぅ

最後に唇にキス。

メグ  「はぁ…はぁ…エリノア…」
エリノア「おはようございます、お嬢様」

完全に目を覚ましたマーガレットにエリノアは目いっぱいの笑顔で迎えた。
こうしてまた、いつもの朝がはじまっていく…。
343名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:37:24 ID:ryI+vtDV
いい…とてもいいです!
344名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 09:35:28 ID:aLrooUN9
もう、たまりません!!
345318 1/1:2008/06/12(木) 00:18:46 ID:ZMX3j17m
『リメルダ(物語序盤)』

マドラックス…か…

私はあの時…一度死んだ…

スコープ同士での対峙…
でも私はあそこで引き金は引けなかった…
まさか相手があんな少女だとは…

何をバカなことを…
自分だってオンナでしょ

『オンナだから…』
『オンナのくせに…』

決まってこのセリフ
そう言われるのが大キライだった

一緒に戦いたいから戦場にいるんだ、と…
なんでオトコとオンナでわけるんだ、と…

どんな結果になっても言い訳はしない、なのに…
いつの間にか自分も周りと同じになってたのね
注意しているつもりだったけど…

知りたいわね…
あの娘の仕事がっ
どういうやり方でいくのか…

最終的な結果は同じだとしても
そこに行き着くまでは人それぞれ…

たとえば100人のエージェントがいる
ほとんどのエージェントが『あ・い・う』で仕事をはじめるとする

でもあの娘は違う…
マドラックスは『A・B・C』ではじめる

私はどうはじめるのかしら…?
大体のやり方じゃない…
かといってマドラックスとも違う…

私のやり方は『1・2・3』…?

わからない…

微妙に違うそのやり方…
知りたい…

アナタと会うことできっとわかる
アナタと闘うことで見えてくる
早く会いたい…

フフフ…
後悔させてあげるわ…
あの場で私を仕留めなかった事を…

ねぇ…
マドラックス
346318 1/1:2008/06/12(木) 00:40:52 ID:ZMX3j17m
『リメルダ(物語終盤)』

どうしてかしら…
あの娘の顔しか…
浮かばない

いや…
もうごまかさない

私はあの娘を求めてる…
冷めたフリしてたらあの娘に追いつけない



…そして
今まで自分のしてきたこと…
間違えてなんかいなかった…
軍での行いに後悔はしてない

でも…
ここから先は何もわからない…


わかっていることはただ一つ

ホンモノは…あの娘だけ…

私はとことん本気でアナタを追い求めるわ…
だから、アナタも本気で応えて…
マドラックス…
347318:2008/06/12(木) 00:42:21 ID:ZMX3j17m
>>331は物語中盤くらいですかね


…たぶん
348318:2008/06/16(月) 01:46:09 ID:gmJYcncB
リメ「はーい、こっち〜はい ごくろうさま〜(ピ〜っ ピピ〜っ)」

リメ「ちょっと降りてもらえるかしら?調べたいことがあるから」

ガチャ…

シャーペンの芯を出しながらバインダーにはさまれた紙の書き込む項目を確認
する。
ドアの開く音を聞きドライバーを確認するところで少し戸惑う。

リメ「あらあら…、こんな時間にそんな格好で出歩いてたら危険よ?
   かわいらしいんだから…、とりあえず免許証見せてね」
マド「ないわ…」
リメ「は?…私の聞き間違いかしら?
   ない、って聞こえたけど…」
マド「ええ、ないわ…」
リメ「それじゃ無免許よ?
   アナタわかってる?自分のしたこと」
マド「ええ、わかってるわ…自分が無免許だということも…
   そして、この車が他人のだということも…」
リメ「なっ・・・!」
マド「でも・・・こうするしかなかった・・・
   こうするしか…なかったのよ…(ずず…ぐす)」
リメ「こうするしか・・・て・・・。 !」

リメルダは異変に気づいた。暗くてわかりづらかったが
彼女の赤ドレスと美しい金髪は少し土で汚れていて
顔には少し血がついている。

リメ「アナタ…まさか…」
マド「(くすん…ずず…)」

彼女は泣くのを必死にこらえている。
その姿を見ていると無性に力になってあげたくなり
抱きしめて頭を優しくなでてあげていた。

リメ「とりあえず…私の部屋…きなさいよ?
   安心できるから…ね?」
マド「うん・・・(グス・・・)」

(まだつづきは書けませんがつづきます)

署に連行じゃないの?という疑問はこの際 気になさらずに・・・
また このSSはMADLAX本編とはなんの関係もありません。
ご注意ください。
349名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:18:41 ID:Y9Uy1Mg0
リカルド
350名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:44:50 ID:2VI2eaWB
おk。続き待ってるよ!
351名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 22:39:43 ID:jHfM35rb
おなじく!
352318 「婦警とドレス女2」:2008/06/18(水) 01:50:44 ID:GL/EIYNY
>>348
がちゃ・・・

リメルダ「は〜い、さぁ どうぞ〜」
マドラクス「・・・おじゃまします・・・」

リメルダの部屋はいいカンジのワンルームマンションだが
玄関から部屋を見渡したとき彼女はしまったことに気づく。

リメ「あ・・・ちょっと散らかってるけど…そ、そうだわ
   シャ、シャワー…でも浴びたら??ね」
マド「…うん、ありがと」

制服の上着を脱いで部屋を軽く片付けようとしたが
マドラックスが袖をつかみそれを制止した。

リメ「ん?…どうしたの?」
マド「一緒に…」
リメ「…うふ、わかったわ…一緒にはいりましょ…」

二人でシャワーを浴び汗を流していく。
リメルダはマドラックスの後ろに立ち彼女の肩や二の腕あたりに手をそえ
励ますようになでる。

リメ「(あぁ…、さすがにレイプされてしまうだけあって、なんというか
   キレイ…すごいわ、曲線の描き方が…。オンナの私でも触ってみたいと
   思うもの…)」
マド「…私…マドラックス…アナタは?」
リメ「え? 私は…リメルダよ。そういえば自己紹介まだだったわね」

急な質問に焦ったがすぐに落ち着きをとりもどす。
マドラックスは名前を聞くと静かに振り返り、リメルダのカラダを見つめた。

マド「リメルダ…のカラダ…キレイ…」
リメ「そ…ぉ? アナタも相当キレイよ」
マド「ありがとう…リメルダ…。うれしい…」

ちゅ…

フレンチキスを4、5回…
柔らかさを味わうように…

リメ「ん〜〜…んん…」
マド「柔らかい…。ねぇリメルダ…、私のカラダを…洗って…?」
リメ「…ええ、いいわよ…」
353318 「婦警とドレス女2」:2008/06/18(水) 01:51:43 ID:GL/EIYNY
>>352
マドラックスはリメルダの手をとり自分の全身に這わせるように導き、
リメルダはそれに優しく応えた。

リメ「ど〜お?気持ちいい?」
マド「うん、すごく…。…ここも洗ってっ」
リメ「え?!…そう、よね…うん、しっかり洗ってあげる…」

秘部に導かれたとき、一瞬迷ったがすぐに全身と同じように指を這わせる。


クチュクチュ…くちゅちゅ

マド「んんぅぅ!…あ、あぁ…はぁっ…はぁぅ…」
リメ「…つらかったでしょ?悲しかったでしょ?…
   でも、もう安心よ…、私はひどいことはしないから…」
マド「リメルダの…指ぃ…はいって…あぁぁ・・・」
リメ「痛くなぁい?大丈夫?もっといれるわよ??」
マド「あっ あっ あっ!う、うんっ いれて…リメ、ル…ダのなら…
   いいっ、ぁぁぁ!!」
リメ「はぁ…はぁ…、イクの?ねぇイクのぉ?マドラックスぅ!」
マド「あ、う、うんん!イ、イク、のぉ いいのぉ!リメルダの、ゆびが…
   く、くふぅううううぅうっぅぅううう!!!」

思い切りはしたない姿での絶頂だったが不思議とリメルダにそれを見られても
いやな気にはならなかった。
むしろもっと見てほしいと思ったほど…。

落ち着いてから、マドラックスはリメルダの豊満なムネに少し顔をうずめ
頭をなでられながら抱かれている。

リメ「気持ちよかった…?」
マド「うん…」
リメ「変な気起こしちゃダメよ?」
マド「うん…」
リメ「いいコね…」
マド「ねぇ…リメルダ…?」
リメ「んん?なぁに?」
マド「私…パスタが食べたい…うん、パスタ…」
リメ「突然ねぇ…今から?」
マド「うぅん…本当は今から食べたいんだけど…」
リメ「だけど…?」
マド「今は…もう少し…こうしていたいの…」

うん…、と小さくうなずき、頭をなでるのを再開するリメルダ。
静かで暖かく、柔らかくて優しい時間が二人を包む…。
354名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 08:32:42 ID:IIpTAkGh
MADLAX観たこと無いけど
このマドラックスは可愛いと思えた。
作品知らない人にも分かるって凄い。GJ!
355名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 14:16:22 ID:QJjxW/xb
GJ
リメルダ大勝利
>>354
さぁ今からマドラックスを見るんだ
356318:2008/06/19(木) 01:16:11 ID:Yz87PPwZ
メグ = マーガレット

メグ 「ヴァネッサせんせいっ、ききたいことがあるんですけど…」
ヴァネ「うん?なにかしら?」
メグ 「『でぃーぷ・きす』ってなんですか??」
ヴァネ「! ごぶぅ!」

突然の不意打ちに完全にやられたヴァネッサはそのあせりを、
『コーヒーを吹き出す』というカタチで出し惜しみせず表した。
オマケに変なところに入ったらしく、相当苦しそうにセキをしている。

メグ 「せ、せんせい!? どうしたの??」
ヴァネ「い、いや、なんでも、ゲホ、えほっ ないのよ、うん…」
メグ 「エリノアにきいてもおしえてくれないし、クラスの子たちにきいても
    おしえてくれないんだもん…、ヴァネッサせんせいならおしえてくれ
    るよね!」
ヴァネ「…え、えっとねぇ…げほ…そのぉ…あー…なんというか…まだアナタには…」
メグ 「(じわ…)…ヴァネッサまでそんなこというの?」
ヴァネ「あ、あのね!? 別にアナタをいじめるために教えないんじゃなくて、
    えっとホラ、私もさ、し、したことない・・・から」
メグ 「うー…、…ん?それじゃあヴァネッサせんせいは知ってるけど
    したことないってことですか?」
ヴァネ「…そ、そうね…そう、なるわね…はは、はははは…」
メグ 「…」
ヴァネ「…」
メグ 「ヴァネッサせんせい?」
ヴァネ「な、なに?」
メグ 「してみようよ?」
ヴァネ「はぁ?!」
メグ 「そうすればふたりともばかにされないからっ、うん いいかんがえ」
ヴァネ「こ、こらっ 勝手に話を・・・、わぁ!」
メグ 「ん〜…」

反論むなしく、目を閉じて自分の唇を突き出すマーガレット。

ヴァネ「(ど、どうするの、私!相手はマーガレットなのよ?!
    いきなりディープはまずいんじゃないの?!イヤイヤ、そうじゃなくて!
    オンナ同士でキ、キス…。あ、いや、そうは言ってもどこかの国では
    同性同士での結婚も認められて…、わ私とマーガレットが結婚?
    …じゃなくて!な、なに考えてるのよ!わ、わた、しは!相手はお隣の
    カワイイ…か、かわいい唇…やわらかそ…て、うぁぁああ〜〜…!!!)」

目を閉じてひたすらワクワクしているマーガレットを前に
激しいジレンマに襲われ、ヴァネッサは頭を抱えて身悶えている。
357318:2008/06/19(木) 01:18:07 ID:Yz87PPwZ
>356の続き

メグ 「んー…」
ヴァネ「ゴクっ…(ちょ、ちょっとぐらいなら…いいわよね?
    …チャっと済ませれば)」

・・・ドキドキドキドキ

ヴァネ「(そ、そうよ、これはマーガレットに正しい知識を教えるための
    『教育』なのよ! だか、ら…ちゃんと教えてあげなくちゃ…
    お隣のおねーさんとして…マーガレットの家庭教師として!)」

異常な状況を乗り越えるためにはまず認めなくては、と思い、やや強引に結びつけて
正当化する。

メグ 「ヴァネッサせ〜んせ〜…」
ヴァネ「じゃ、じゃあ…ちょっと…だけよ?…」
メグ 「っっ うん! ありがとう!ヴァネッサだぁいすきぃ」

マーガレットの無垢な笑顔とおそらくホンネであろう、
という言葉にあっけなく心を射抜かれてしまう。

ヴァネ「(か、かわいすぎ…え、えい!)」

ちゅ・・・ちゅく、くちゅる…

メグ 「!!?? ふ、ふぁあ!んん〜!むぅぅ、んん〜ぷはぁ!はぁ、はぁ」

唇がふれる、ということは大体わかっていたが舌を絡める、までは想像できて
いなかったらしく、顔が真っ赤に染まっている…。

ヴァネ「ふう…今のがディープ・キスよ わかった?」
メグ 「…う、うん…」
ヴァネ「…ど、どう?」
メグ 「にがい…」
ヴァネ「あ…ああ コーヒー飲んでたしね」
メグ 「でも、よかったかも…」
ヴァネ「そう…?よかったわ それは」
メグ 「そうだ エリノアにもおしえてあげなきゃ!」
ヴァネ「え?! ダ、ダメよ!それはダメよ!」
メグ 「どうして??」
ヴァネ「ど、どうしてって…その、ホラ、エリノアはもう知ってるから、ね!?知って
    たから、アナタに『教えない』っていったんでしょ、って…ハハ」
メグ 「そっか…たしかにそうだね」
ヴァネ「そうそう」
メグ 「ずるっこだ、エリノアは」
ヴァネ「そうそうそれよそれっ、ねー」

エリノアに知られたら何言われるかわかったものじゃない、となんとか
漏洩だけは免れたヴァネッサだが、彼女の心にはマーガレットに対して
少しづつあたたかい気持ちが膨れ始めていた…。
358名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 08:31:29 ID:+Ux4NSvd
面白いし可愛いしGJ! アニメでもこの二人は仲良いの?
359名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 11:03:55 ID:tXnobzyD
「ずるっこだ、
エリノアが変装した回のセリフがさりげなく入っていて、いい感じ
360名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 17:46:05 ID:TtE+6awY
>358
お隣さんでマーガレットの家庭教師(昔)をしていたり
ブックワルド社員用のホテルに連れてったりしてるので
仲イイでしょうね。
エリノアとの言い合いも、仲良し特有の雰囲気でてますから。
361318:2008/06/19(木) 17:53:59 ID:TtE+6awY
「社員用」←間違い
「役員用」でした。

バネ「役員用なんだけど…チョコっと書類をネっ」
メグ「ずるっこだ!」
362名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 21:58:16 ID:L8kVNAhJ
>>360
そうなのか、ありがとう。お隣さんで家庭教師とかどんだけ…
ずるっこだ発言可愛過ぎる。
363名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 21:07:59 ID:xQG3xj5Q
遅ればせながらGJ!!
364318:2008/06/22(日) 18:50:17 ID:G9Um2ubL
カチャ…

リメルダ「ただいま〜、と…」

リメ「う〜〜〜・・・・・」

部屋の隅にある木のハンガーめがけて上着を放る。見事にハンガーにかぶさったが
確認はせず、そのまま一伸びし

バフゥ〜〜

とベッドへうつ伏せになるように飛び込んだ。
二回ほど疲れきった体が跳ねる。

リメ「すううぅぅ、はぁあああ・・・・ふかふかぁ・・・」

この瞬間がたまらない。
気を抜くとドロのように眠ってしまうので、気を確かに持ち
まぶたが閉じようとする誘惑に必死に抵抗する。
そうすれば、いつまでもこの最高のウトウト感を満喫できるのだから…。

??「おつとめごくろうさま」
リメ「うん?…っっ?!」

何者かの不意打ちにより
頭の中のスイッチがすべてONに戻される感覚…
完全に目がさめた。
振り返るとすぐ目の前に赤いドレスを着たマドラックス立っていた。
そのまま耳元で

マド「遅いわよ?? もう隙だらけじゃない…」
リメ「マドラックスっ」
マド「待って!このまま!…今日は違うの、このまま力を抜いて、そう…」
リメ「何なのっ?」

振り返ったリメルダは今にも食ってかかりそうだったが
やんわりと抑え趣旨を説明する。
そして、少しイタズラっぽく笑みを浮かべ

マド「そう怖い顔しないで…? …もっと、あなたを知りたいな、って…それだけ」
リメ「…知りたい??」
マド「そ…、たとえば…肩を揉んであげたらどんな声をだすのかな、とか…」
リメ「はぁ?…」
365318:2008/06/22(日) 18:51:17 ID:G9Um2ubL
マドラックスはリメルダのすぐそばに座り、そのしなやかな指を腰から
肩へくすぐるように這わせる。
そこから、意外にもマトモに肩揉みをはじめた。

リメ「…んん…きもちいい…」
マド「うふ…結構疲れてるのね…すごいカタイもの…」
リメ「ぁぁ〜〜…んん〜、いい〜…」
マド「脚もむくんでる…」
リメ「あ!…ちょっと、まだ汗流してないから…汚いわ…あぁ!あ!
   そ、それ、すごい!んんぁぁ!!きもちいいぃ!!」

リメルダの訴えを無視するように
脚の膝から下を抱くようにし、ふくらはぎの上から両側から搾るように
つま先へ向かう。微量だがいつのまにか潤滑液のようなものが
塗られていて引っかかりはない。

マド「もう片方も…ね」
リメ「ああぁぁぁああ〜〜〜!!」

普通にやられても気持ち良いのだが、
それに増してリメルダの脚は疲労で参っているので、
その気持ちよさは言葉そのまま、天国そのもの。
その流れで太ももにも行く。

マド「気持ち良さそう…」
リメ「ぁ…ぁ…ん、ぁ…」
マド「…次は…、お尻のマッサージね…?」
リメ「ちょ!!…やめ…っっ、あ!」

ほうけていたリメルダが反応したときにはすでに遅く、
彼女のスカートはマドラックスによって捲り上げられストッキングに包まれた
お尻をムリヤリ晒されてしまう。

マド「ウフフ、…へぇ〜? あなたってTバック穿いて仕事してるんだぁ…?」
リメ「しょ、しょうがないでしょっ、フルだとライン見えちゃうんだから…っ」
マド「くすっ、そういうことにしておいてあげる。さあ、マッサージするね…」
リメ「ふあぁ…」
366318:2008/06/22(日) 18:52:08 ID:G9Um2ubL
マドラックスはお尻にも同様のマッサージを行う。
内側から外側へ
外側から内側へ
体重をかけてゆっくり押しながら移動する。

マド「ねぇ? あったかくなってきた?」
リメ「はぁ…はぁ…ぁっ、はぁ…」
マド「力、抜けきれたみたいね…、うん、抜けてる」
リメ「も、もぉ…い、いい…でしょ…?」
マド「まだよ、まだ…、もっといろいろなリメルダがみたいもの…」

腰、背中、そしてもう一度首筋、肩をマッサージ。
それが終わると今度は仰向けにさせ両肩を体重をかけて押す。

リメ「うっ、ぅああぁぁぁ!!!!」
マド「すごくいいわ…その顔…気持ちよすぎてどうしたらいいのかわからない
   ってところかな…?」

いつしかマドラックスの表情には優しさと、少しではあるが淫らな雰囲気が
混じっていた。
肩の次に、アタマを両手で抱くように固定し耳をねぶる。
耳たぶをねっとり舐めまわし、同時に脳を蕩けさせるような熱い吐息を
穴から送り込む。

リメ「あ!あつっ…ぅいい!!ぁぁあ!!」
マド「はぁ、はぁ…もちろんコッチも…」
リメ「ぁぁぁぁぁ…っっ!!」

10分ほど舐めまわされた耳たぶは真っ赤になり沸騰してそうな感じになっていた。
それをもう片方にも…
マドラックスを引き離そうとするがすでに体は脳の命令をきける余裕はなく、
脚をもじもじさせたりマドラックスのドレスをつかむくらいが限界だった。

マド「はぁ…はぁ…どう? よかったぁ?」
リメ「…はぁ…はぁ…」

リメルダが小さくうなずくとマドラックスは自分のヨダレを拭い
フレンチ・キス。
2,3度繰り返した後、近くにあった紙切れになにかを書き始める。

マド「…はい、コレ私のケータイの番号」
リメ「……?」
マド「またしてほしかったらかけてきて…」
リメ「…え、えぇ…」

マドラックスは紙切れを握らせると軽く微笑み、最後にもう一回キスをして部屋から出

て行き、ベッドの上には放心気味のリメルダだけが残された。
367名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 02:51:46 ID:KfBB+Rgz
いい!すごくGJです!!マッサージの続きを希望します!
368名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 01:16:39 ID:iBi5udDk
GJ!!
ミレイユのマッサージも見たいです!
369名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 18:04:01 ID:OLO9vSBx
霧香とマドラックスとナディが戦ったら誰が勝つだろう…
まずナディは死ぬねw
370名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 18:06:50 ID:tvcNqikB
ナディはエリスがついてれば百人力なんだけどな・・・
371名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 18:15:40 ID:SonODccK
ペアを組んで戦闘力が低下しなかったのはエル・カザド組だけだね、そういえば
372名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 19:05:14 ID:OLO9vSBx
マドラックスて超が付くほど浮気者!?
本妻→ヴァネッサ 愛人→リメルダ 愛人A→マーガレット
373名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 19:20:34 ID:D52+2V6Z
なんて奴だマドラックス!しかし!!
<エリス>
「好きだから」→博士
「胸タッチ許可」→ナターリア
「ナディがいいならキス」→オルテガ
「ナディがいいなら結婚」→ペドロ
「目が輝いてる以下略」→ナディ
負けてない!!
374名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 22:00:49 ID:o/G9+oXl
マドの本妻はマガだろ…
ヴァネッサは初恋の人。怖い人は愛人。
375名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 22:15:02 ID:p83PBtI/
リメルダ「そ、そんな!
     私とはお遊びだったの?!

     ウソよ!
     ウソだといってよマドラックスぅ!」←半泣き
376318:2008/06/24(火) 23:54:29 ID:p83PBtI/
ミレイユ「…キリカ」

ミレイユは小さくつぶやく。
心配そうに見つめる先にはボーっと窓の外を見ているキリカがいた。
少し暇があればすぐこの状態。

原因は…
絵描きの友達を失ったこと…

…だから言ったのに…


ミレ「…」
霧香「?…ミレイユ?」

ミレイユはそっと首に手を回して霧香に抱きつく…
頭を撫でながら優しくささやいた。

ミレ「ねぇ、元気だしてよ…見てられないの…」
霧香「…」
ミレ「ねえったら」
霧香「ミレイユ…」
ミレ「ん?」
霧香「ミレイユはこうなるって…わかってたの…?」
ミレ「…まぁ…確信はもてなかったけど…想像はできたわ…」
霧香「私が…、…私が…つらい思いをすることも…?」
ミレ「…うん」

霧香の目からは涙が流れていた。
涙と同時に不満も口から放出される…。

霧香「どうして…?
   どうしてミロシュさんは殺されたの…?

   …私は
   …ただ、一緒に絵を描いていたかっただけなのに…

   どうして…」
ミレ「…キリカ」
377318:2008/06/24(火) 23:55:49 ID:p83PBtI/
>>376の続き

霧香は自分からミレイユに抱きついてムネに顔をうずめすすり泣く。
ミレイユはむりにはがそうとせず、さっきと同じ
ガラス細工を扱うように抱きしめる…
そして、諭すように話し始めた。

ミレ「キリカ…

   私たちは…
   普通の人たちとは違うの…

   私たちは…ノワール…

   私たちは…日の当たる表通りは歩けないのよ…
   私たちが歩けるのは…

   日の当たらない…
   暗い裏道…

   たとえ一時、表通りを歩けたとしても…
   また…すぐに…裏道を歩かなくてはいけないのよ…」
霧香「…うん…、…わかった…」

柔らかいたとえだったが
霧香にとって受け入れるには厳しく辛い宿命にかわりはない。

ミレ「でもキリカ…、アンタだけに辛い思いはさせない…」


だって
私たちはノワールですもの


ノワール…

二人で一つの…
殺しのユニット
378名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:16:24 ID:LGja7fG0
NOIR来たぜ!
ありがとう!
379318:2008/06/25(水) 23:55:16 ID:7GaO+9qX
リメルダ「ん? そういえばこのまえ頼んでおいたデータ、
     整理しておいてくれたかしら…??」

リメ「…ちょっと覗かせてもらうわよ…マドラックス、うふ」

カチ…カチ…

リメ「んー…と…、ん!コレかしら…『file』…」

カチ!

マドラックス「ただいま〜…、ごめんなさいね、ちょっと通りで面白い人
       がいて…アタマの上に赤い洗面器…てちょっと、リメルダ!」

ピピピピピピーーーーー!!!

リメ「え?! な、なに?!」
マド「! リメルダ!それ見ちゃダメ!!」
リメ「え??」

「ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA
ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA
TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TA
LUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA
ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA
TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALU
TA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA EL
DA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TAL
UTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA E
LDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TA
LUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA ELDA TALUTA E
LDA TALUTA・・・」

リメ「はぁっ…はぁっ!…はぁっ!」
マド「リメルダ!」

(ドクン… ドクン…)


オンナのクセに…
オンナだから…
カレシいるの?
黙って命令を聞いていればいいのだ…
したことある?
高飛車だな…
所詮式典用…
女王様気取り…
ムチ似合いそうだな…
そんなライフルより俺のマグナムで…
実は受けなんじゃ…
私の愛人になるというなら親衛隊に入れてあげても良いぞ…
オンナはすぐ泣くなァ ハハハハ…


リメ「あ…ぁ…あ…ぁぁ…」
マド「…リメ…ルダ…」
リメ「マ、…マ…ド…」
マド「…っ?」
リメ「マドラックスぅぅぅぅう!!」
マド「きゃぁ!ちょっ!…」
380318:2008/06/25(水) 23:57:04 ID:7GaO+9qX
↑がいしゅつだったらスマソ
381名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 08:33:10 ID:W7Rd99D+
これは何か元ネタがあるんですか?
面白かったです、ありがとう!!
382名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 22:59:39 ID:28tos2jY
怖い人も酔っ払って壊れたら禍やレティシア相手にエロ話をするんだろうか・・
383318:2008/06/26(木) 23:36:58 ID:Qb2zhUX3
>382
書いてみました。

メグ = マーガレット
シア = レティシア


リメ「ぷぅっはぁあ!! ってぇかオトコがなぁんだよぉ!
     一人でもいいだろっアッハハハハ! はぁ〜〜ぁあ〜〜…」
マド「あ〜ぁ…呑まれちゃった…」
メグ「だ、大丈夫…ですかぁ…??」
エリ「大丈夫ですよ、コレはコレで面白そうですし」
バネ「面白そうって・・・あなた」

リメ「うっせぇぇ こちとらもうオトナだぞぅ!」(酒瓶をゴトンと乱暴に置く)
エリ「はい!は〜い!」
リメ「なんじゃいエリ〜」
エリ「オ、オトナの付き合いとゆーと、やっぱりエロエロですかぁ?!」
リメ「ぉぉ〜…エロエロよぉ」
エリ「まあ!た、たとえばぁ?!」
リメ「たぁ〜とぉ〜えぇ〜ばぁ〜…」

チャチャチャ〜 チャ〜チャチャチャチャチャチャチャチャ〜…
(次第にみんな(レティシア以外)の顔が真っ赤に)

シア「…え? 今のどういう意味?」
メグ「しっ! オトナになればきっとわかるよ…」


翌朝…

リメ「う゛〜〜〜…アタマいたぁ〜い、でもなんでぇ〜…?
   あ、マドラックス、おはよ…え?」
マド「(///)」(スタタタ)

シア「おはようございます、大丈夫ですかぁ??」
リメ「だ、大丈夫って…なにが?」
シア「あ、リメルダさん、質問があるんですけど」
リメ「う、うん?なに?」

チャチャチャ〜 チャ〜チャチャチャチャチャチャチャチャ〜…
リメ「う…  うぅぅ!   うぇぇえっ」

シア「…って どういう意味ですかぁ??」
リメ「ちょ、あなた、どこでそんなこと聞いたの?!」
マド「アナタでしょ、アナタ」
リメ「!?」

バネ、エリ、マド「リメルダ先生、おはようございます!」
バネ「昨日は遅くまでお疲れ様でした!」
エリ「大変勉強になりました!」
メグ「先生、そんけいしますっっ」

リメ「えぇ? ちょ、ちょっと? なんの話?何はなしたの?
   誰か教えてよーーー!!!」


ということですね。
384318:2008/06/26(木) 23:40:36 ID:Qb2zhUX3
>バネ、エリ、マド
マドじゃなくてメグですね。スマソ

レティシアは、なんと声まで一緒じゃないですか、と。
385名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 12:13:51 ID:8K+W2zF3
中の人が被っているのであずまんが大王と親和性が高いですね
貧乏姉妹物語だと親子になるんだな・・・

禍は家事出来ないだろうけどレティシアはどうなんだろう
386名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 13:14:16 ID:ulWfBh+a
窓が料理(パスタだけだが)出来るんだから、頑張れば本体である禍だって出来るはず
しかし下手すれば365日3食パスタになる悪寒…
387名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 15:18:50 ID:GDoCTDkU
13話だっけ?羽が「友達の作るパスタの味に似ている」って言ってたから禍もパスタだけは作れるのかな?
388名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 16:06:37 ID:nfA1wi7E
>>387
その羽が言ってる「友達」ってのはエリノアのことだと思うんだ
直後にエリノアが何かゆでてるシーンくるし
389名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:52:53 ID:f6T+SXHr
つっくりましょー♪つっくりましょー♪さてさて何ができるかなー?

と歌いながらレティシアが料理するんだろか
390318:2008/06/28(土) 00:25:57 ID:qxPLeh37
ちょいとみなさんにお聞きしたいのですが
エリノアは死亡してまったわけですが(悲しいことです)
SSにだしても問題ないですよね?(後日談のお話です)

マドラックスも何発も撃たれたのに生きてましたし…
391名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 01:25:06 ID:hzGvBwyg
ヴァネッサも生き返って欲しかったり・・・

マトリックスのメロビンジアンが金月ぽかった(中の人のせいだろうけど台詞回しも)
392318:2008/06/28(土) 01:27:56 ID:qxPLeh37
>>391
>ヴァネッサも〜
スマソ。
393名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 03:06:27 ID:Q3LSyJu9
>>389
好きとか嫌いとかはいい、パスタを食べるんだ
394318 「ノースリーブと赤ドレス」:2008/06/28(土) 23:13:03 ID:yWmzKRdp

リメルダ「カラオケとか…なかなか久し振りなんだけど・・・」
マドラックス「へ〜 この国にもカラオケあったのね、失礼だけど」

マドラックスがページを何回かめくりながらなかなか失礼なことを口走ってしまう。
ページをめくったときの空気の流れで着ている赤いドレスの肩ヒモが下がっていく。

リメ「ちょっと、ちょっとちょっと! それひどいんじゃなぁい??」
マド「ごめんごめん…、冗談よ、うん、冗談」
リメ「んもぅ〜」
マド「さ…気を取り直して最初、私からうたってい〜い?」
リメ「ええ、いいわよ。次わたし〜」

ぴっぴっ・・・ぴぴぴ・・・
ピピ!

   (ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤイーヤ)
   (ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤイーヤ)

マド「やっぱり最初はコレよねっっ」

   (ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤイーヤ)
   (ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤイーヤ)

リメルダがなにか聞いてきたのだが急騰するテンションと
彼女の繰り出すキレのあるオサレポーズの前になすすべなくかき消された…

マド「たましい〜のはな〜しを聞かせてよ〜っ
   瞳をそら〜さず見つめてよ〜っ
   アナタはわた〜し〜がどこにも〜、い〜ないとお〜もっている〜
                (ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤーイヤ)
   見えない、場所〜まで走るなら〜っ
   いらないかざ〜りは振り捨てて〜っ
   心をむき〜だ〜しにしても〜、に〜もつはお〜もす〜ぎるの〜
                (ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤーイヤ)
   ( someday somewhere anytime anyplace )
   吹けば飛ぶ〜よなゆ〜め〜だけが〜
   ( you don't make her obtained angel )
   ふ〜たりを、結ん〜で〜るっ

   全て〜を〜見〜せるほ〜し〜の!み〜ちびき〜にそ〜むい〜て
   まっす〜ぐ〜に〜かけあ〜が〜る!そ〜らにあ〜るト〜ビラ〜へ
   どこ〜ま〜で〜もわた〜しは行くのっ

   (ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤイーヤ)
   (ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤイーヤ)

   はなびら〜の黄い〜ろい寂しさを〜っ
   二つのここ〜ろで舐めあえば〜っ
   アナタはこど〜く〜がここから〜、消〜えるとおも〜っている〜
                  (ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤンマーニ、ヤイーヤ)
   今だけ、欲し〜い慰めより〜っ
   乾いたはや〜りの笑いより〜っ
   私はアナ〜タ〜の真ん中〜が〜見たいと思〜ってるの〜っ

   ・・・・ 
395318:2008/06/28(土) 23:14:42 ID:yWmzKRdp
スレチではないですよ!
…たぶんそういう流れにいきますから
396318:2008/06/29(日) 00:25:57 ID:uq1+5hF4
(非エロです)

メグ = マーガレット
シア = レティシア


…ガチャ(こそ…)

シア「ただいまぁ…」
メグ「あ、おかえり、レティシア」
エリ「おかえりなさいませ、レティシアお嬢様」
シア「…(ぐす)」

二人とも柔らかい表情で迎えたのだがレティシアの表情は浮かない。
その理由はどこにでも見られる、ある意味仕方のないこと…
…途中から街へ来た人だけの悩み…

レティシアが泣き出しそうなのもまさにこれが原因だった。
マーガレットは彼女の前で膝をついてしゃがむ。

メグ「…まだみんなと遊べてないの?」

シア「…うん…」
メグ「う〜ん…」
エリ「レティシアお嬢様、みんなと遊びたいのでしたら
   自分から『遊ぼう』と、声をかけなくてはいけませんよ?」
シア「だって…エリノア…」
メグ「勇気をだして…
   私もエリノアによく言われたわ。
   『声に出さなければ何も始まりませんよ』って…」
シア「でも…こわいよ…」
メグ「じゃあ…今度はおねえちゃんもついてってあげるから…ね?」
シア「…う、うんっ」
エリ「いってらっしゃいませっ」

レティシアの手を取り歩き出すマーガレット。
二人の背中を見送ったエリノアは少し感慨深いものを感じていた。

エリ「(マーガレットお嬢様…、すっかりご成長なされて…
   『立場は人をつくる』
   とはよくいいますが、まさかわたくし自身の目で拝見することができるとは…
   …このエリノア、大変うれしく思います…)」



(とりあえずこの三人をかきますた)
397名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 21:47:24 ID:sSS31rSd
俺はエロがなくてもかまわないんだぜ。
また作ってね。
398318 「ノースリーブと赤ドレス2」:2008/07/01(火) 00:41:07 ID:smxwBdwj
>>394のつづき
マド「ふぅ…うたったうたった…」
リメ「次私ね」

ぴぴぴ、ピピピ・・・  ぴ、ぴ・・・

  〜〜〜♪〜〜♪〜♪〜〜

マド「うふふ、アナタの歌声、ちょっとわくわくするかも、うん、わくわく…」
リメ「そう?? これはプレッシャーだわぁ」

  〜〜〜♪♪〜〜♪〜

リメ「重なり合うビ〜ルの陰は、優しぃさを持ち寄り誘うドア…
   目に映るすべ〜てのものが、このつぅき夜のように 終わぁても…

(ラップ)(move and look ahead 行き場を失う前に そう
      未来というその空間は この手でこそ開くモノ)

   積もる明日という星降り始め ゼロ回る頃 だ〜れの生き方も…
   時計の針〜の溶〜かす氷が、落としたもの〜は マ〜ニュアルなどない

   (deep!)悲しみのた〜び〜に〜…
   (needs!)失〜ったも〜の〜が〜…
   (keep!)加速する日〜々〜にっ
   where is the action? どこか〜、続いてる

   lights and any more 華やぐ〜リズム
   lights and any more か〜けてみる
   lights and any more アクア色の〜〜〜〜
   lights and any more 光へ…」

マド「あぁ〜 なんかいいわね この曲…
   さわやかというか…なんというか…わかんない」
リメ「なによそれ、ふふ」
マド「曲のスピードは速めなんだけど、んー
   それにのる歌詞はゆるめというか…やっぱりわかn
リメ「前を見る〜こと〜がどれほど、難ぁしいかまだ 知らぬまま…
   駆け抜ける日々〜を過ごした、思いぃ出は胸に 押ししまって…」

(ラップ)(move and look ahead 行き場を失う前に そう
      未来というその空間は この手でこそ開くモノ)

   積もる明日という星降り始め ゼロ回る頃 す〜べて終わるのは…
   時計の針〜の溶〜かす氷が、落としたもの〜は 自〜分で壊しそうな…

   (deep!)平行をた〜ど〜る〜…
   (needs!)気まぐれな cheap this place…
   (keep!)ラディカルにか〜わ〜る〜
   君のスタァンス bad place すり抜けて…

   lights and any more ビートな朝を
   lights and any more は〜しりだす
   lights and any more 七色し〜た〜〜〜〜
   lights and any more 波まで…

   〜〜〜〜・・・」
399名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 02:00:55 ID:6yJA1gZ/
興奮した窓が京都弁になるのかな(笑い)
400名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 02:26:08 ID:bEWd1Wgg
ピートとチャーリーが乱入する?
401318 「ノースリーブと赤ドレス3」:2008/07/01(火) 20:44:03 ID:lGVkWxzm
>>398の続き
二人は交互に歌い合い自分の歌声を聴かせあった。

マドラックス、リメルダ、マドラックス、リメルダ…
ときどき マドラックス、マドラックス
それからまた交互に…

最初のほうはテンションが上がりやすい曲が多かったが次第に
落ち着いた曲調のもの、またはバラードなどのしんみりした曲に変わり、
さらに積極的に歌わなくなった二人は注文した食べ物や飲み物に手をのばしはじめた。
それぞれ対面するように座っていたが、リメルダがマドラックスの隣へ…。

マド「んぅぅ、なぁにぃ?…んふ」
リメ「ん〜、べつにぃ…?うふふ…」

互いのカラダに寄りかかり軽く見つめ合って照れ笑い。
言葉ではそっけない素振りだが自分の手でしっかり相手のぬくもりを感じていた。
ただ、触りあうだけ…かと思われたが、リメルダが急に行動に出る。
マドラックスをイイ感じの力でギュッと抱きしめて、

マド「あぁんっ! リメルダぁ…どうしたの…?? 急に…」
リメ「ん〜? どうしたのって…アナタがこういうの望んでたんでしょぉ??」
マド「な、なにいってるの?? ん〜ぅ…リメルダったら…」
リメ「なにって…アナタがいったんでしょぉ??『抱きしめてほしい』って…」
マド「え…? そっ、…それは…歌詞でしょ? ひゃぁ! やめ…あん!…」

側面から裏へまわりマドラックスの腕を封じ込めるように手を回し
抵抗が弱まったところでムネを触り、さらに問い詰める。

リメ「本当かしら? そんなこと言っても…アナタのうたう歌うたう歌すべてに
   『抱きしめてほしい』だとか『ずっと離さないで』とか
   そういう歌詞が必ず入ってたの私、見逃さないんだから」
マド「ぐ、偶然よ…もぉ…ぁっ、ぁ」
402318 「ノースリーブと赤ドレス4」:2008/07/01(火) 20:45:12 ID:lGVkWxzm
>>401の続き

リメルダの手に収まるか収まらないかぐらいの程よい大きさで、
手のひらに少し力をいれれば従うように変形し、もちもちとしたさわり心地を
彼女に堪能させる。マドラックスの声も拒んではいるものの少しづつ悩ましい息が
漏れていく…。

リメ「あ〜あとこんなのもあったわねぇ?
   『見つめられるだけで〜』とか『抱きしめられると~』とか
   『君の理想に近づきたい〜』とか、あぁ、あとすごいのあったわ…
   『そばにいるとカラダ中が熱くなる』とかぁ、ドキドキしちゃう…」
マド「う、歌って…だ、ひたぃ、恋の…あぁ!」
リメ「んふふ…『ハラハラして息できなくなっちゃってる』じゃないのぉ?
   …かわいい…」

マドラックスは反論できないようにムネの先端にも刺激を加えられてしまう。
こういうやり方はイジワルだが、リメルダにそうさせてしまう魅力が彼女に
あるのもたしかなこと。

マド「あ!ああっ…! ね、ねぇリメルダ?! やっぱりアナタ髪、下ろしたほうが、似合…ぅぁん!」
リメ「んふふ、ありがと。でも話し反らそうとしてもダァメよ?」
マド「そ、んなつもりじゃ…」
リメ「え?ノースリーブも似合ってるですって? あらそお〜、ありがと〜」
マド「えぇ?そ、そんなこと…??」
リメ「え?このパンツもイイって?? あ でしょー?!」
マド「な、なにを…?   …あ!!」

マドラックスは言ってもいないのに返ってくる言葉が理解できなかったが
リメルダのイジワルそうな含み笑いを聞いて、ハッと気づく。

―――逃げ道をつぶされてる!

しかし、時はすでに遅く、
リメルダは言葉による牽制を終えて、マドラックスのうなじに舌を這わせていた。

マド「ふぁぁっ…んん!!!(ゾクゾク)」
リメ「んふふ…いっぱい抱きしめてあ・げ・る…」

403名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 12:02:26 ID:zLPg1WGV
勝手なお願いなのはわかってる。
続きはまだですか!?
404318 :2008/07/06(日) 16:25:57 ID:oEmilQ2z
あ!!
すみません
てっきり飽きられたのかと…。
別の考えちゃいましたよォ。

「リメルダのスナイパー教室」(非エロ)とか…
「ドSレティシア」(シア×マーガレット)とか…

(あとコチラも勝手でなんですがメタルギア買ってしまいましたので
すこし投下が鈍ります。なにとぞご理解を)
405名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 18:31:14 ID:5CgmronI
確かに8話あたりのレティシアなら女王様っぽい・・・
406名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 22:11:02 ID:zLPg1WGV
>>318
いえっさ
407318 :2008/07/09(水) 20:08:48 ID:Iz4A4czB
ぐぅ…

マド「ん…すこし小腹が…」

お腹の小さな違和感を感じたマドラックスは
ソファに座ったまま首を後ろに反らした。
ダラけた格好のまま上下逆になった世界の中にいるリメルダに問いかける。

マド「ねぇリメルダぁ〜、なにかなぁい?」
リメ「うん? なにかって…あ、そうだ。
   バナナならあるわよ」
マド「それでいいわ。ちょーだい」
リメ「ん」

少し皮に茶色い斑点が出ているバナナを一本、マドラックスに渡す。

マド「いいカンジに熟してきてるんじゃない?コレ おいしそ」
リメ「んふふ… ちゃぁんと『ムいて』食べなさいねぇ…?」
マド「むかないと食べられないでしょ、って」
リメ「うふふ…」
マド「???」

マドラックスがバナナの皮を剝いているのを
なぜか少し紅潮させた顔で様子をみているリメルダ。

マド「あ〜ん…」
リメ「(パシャ!)」
マド「きゃ!…ちょ、っと! なにするのよ?いきなり」
リメ「うんうん? なんでもないわぁ ささ、はやく食べて…」

いきなりのフラッシュが今まさにバナナを食べようとしたマドラックスを襲う。
犯人はリメルダだったのだが何もなかったかのように再開を促す。

マド「ヘンよ? リメルダ。…あ〜ん…(パクッ)」
リメ「スト〜ップ!」
マド「ふはっ?」
リメ「(パシャ!)」
マド「一体何なの…???」
リメ「これで終わりだから…続きをどうぞ。
   …大丈夫だからっ」
マド「んー…(パクッ)」
リメ「んふ…おいしい??」
マド「(まくまく…)おいしいわよ?」
リメ「ホント…おいしそうねぇ? ウフフ」

マド「ヘンなの」
408名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 22:41:04 ID:CRM76zQZ
おお!
来た来た!!
409318 :2008/07/09(水) 23:12:02 ID:Iz4A4czB
ちょっとこれでガマンしててくらさい。

>407はわかる人にはすぐわかりますネ!
410名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 02:46:10 ID:3in5AdM1
百合専門?
マドが男攻めするとかは需要ある?
411名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 23:53:45 ID:yImBXMDj
いちよー百合推薦、だから良いと思います。

カロッサさんとかだしてもなぁ…
もえねぇ
412名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 23:56:48 ID:jcumRJtg
ここいけばいいと思うよ。

百合属性の女を男や魔物で犯したり調教するエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209861646/l50
413名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 06:26:55 ID:1TpNbGZ2
マドマガプリーズ
414名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 20:52:56 ID:ZBXXODv/
なんでもいいからバンバン頼むぜ>職人さん
415名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 11:39:11 ID:DoquTtR1
同意する!
416318:2008/07/13(日) 21:02:13 ID:wYKDZ+DQ
リメ「マドラックス、あなたに荷物届いてるわよ」
マド「んん? 荷物?」
リメ「ええ、…て、あなたが頼んだんじゃないの??」
マド「いえ…、頼んだ覚えは…ないけど? …うん、ないわよ」
リメ「??? だって、あなた宛で来てるのよ??」
マド「差出人は?」
リメ「書いて…、ないわね」
マド「ポストにはいってたの?」
リメ「そう、折りたたむようにして」
マド「うーん…、あやしい…開けたら爆発…はしないかな?…その薄さじゃ」
リメ「中は柔らかいみたい。…それに軽い、布っぽいカンジね…、開けてみる?」
マド「え、えぇ…気をつけて…」
リメ「…」

びりっ…
びり…びり…
(そ〜〜…)
びり

リメ「? なにこれ? 服?」
マド「なっ!(///)」

リメルダが赤いものをバサッと広げるとそれはすぐにわかった。
同時に確信できるほどの証拠がポロッと床に落ちる。
なにかの耳をモチーフにした飾りとストッキング…

特徴的なレオタード…
カジノとかそういう類の場所にいるウサギ…

417318:2008/07/13(日) 21:02:42 ID:wYKDZ+DQ
マド「それって…『例のウサギの服』…じゃないの?」
リメ「うん、かわいいわね〜…」
マド「え?! ちょっと…!」
リメ「んふふ…、ねぇ? ちょっと着てみなさいよ??」
マド「バッ!…カなこと言わないでよ! なんで、そ、そんなもの…イヤよ!」
リメ「ちょっとだけでも…」
マド「イーヤっ!」
リメ「どーおーしーてーも?」
マド「死ーんーでーもーイーヤっ!」
リメ「着なさいっ」
マド「ぁん…」

リメルダの口調がキツくなったとたん、マドラックスの態度に異変が起きた。
顔を赤らめカラダをモジモジさせて、少し熱を帯び始めた目はリメルダの視線から
はずして宙を泳ぐ。

リメ「んふ。…着ても悪いことばかりじゃないでしょう?」
マド「ぁ、ぁ…ど、どういうこと…よ…?」
リメ「依頼でそういうところへ行ったとき…とか…? 潜入する時にちゃんと
   着こなしてないと…もしターゲットがウザギに目ざとかったりしたら
   すぐバレるわよ??」
マド「そ、それは…そう、だけどぉ…でもぉ…」
リメ「いいから着なさいっ」
マド「ぁぁん…う、うん…」
リメ「そ、…いいコね…うふふ」

リメルダに強く言われると逆らえない…
な、なんで…?
ありえない…
あぁ…その目…
その目で私を見ないで…
カラダが言うことをきかなくなる…
その声で命令しないで…
命令の先をききたくなっちゃうわ…
あぁ…リメルダ…
やめて…

418318:2008/07/13(日) 21:03:52 ID:wYKDZ+DQ
気になるところでストッp
419名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 11:25:05 ID:guK8wsZz
胸の大きさはクアンジッタ様>窓≧羽>襟≧怖い人>ナハル>禍みたいなかんじだけど
身長はどうだったっけ
420名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 13:48:14 ID:Dpylt4aR
バニースーツはオーダーメイドでないと作れないんじゃなかったっけ。
どうやってサイズを計ったんだろう。
421318:2008/07/14(月) 17:39:54 ID:MD09NN6w
>420
まさかそんな制約があったとは…
勉強不足でした。

まあ、そうだとしても支障はないですね。
犯人は一人しかいないですから。
(先バラしちゃってあれですが…)
422名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 00:46:29 ID:Zy9VCyT9
ヴァネッサは何回か抱きしめたし、エリノアも怪我の手当てをしたときにサイズを知った可能性もw
423318:2008/07/18(金) 01:42:17 ID:BW1cM/8I
>>417の続き

マド「き、着たわよ…」
リメ「あぁ〜〜〜… すごくステキよ、マドラックスぅ…」
マド「うぅ…、そんなにジロジロ見ないで…」

カラダの後ろ側をリメルダの視線から守るように振り向き、
出来る限り手でカラダを隠す。

リメ「誰がこっち向いていいって言ったのっ、ちゃんと立ってなさい!」
マド「あ、ぁぁ…うん…」
リメ「ウフフ…、そうそう、そのままよ…」

一喝の後、手も体の横で固定するように言われ、なす術がなくなったマドラックス。
好きな人にいいようにされる…
縛られていないのに縛られている感覚…
その不思議な拘束感が次第に彼女の脳をマヒさせていく。

リメ「ん〜? どうしたのぉ? 息が荒くなぁい?」
マド「はぁ…、もうダメぇ…リメルダぁ、アナタに見られてると…私…」
リメ「ん〜? 私に見られてると、なぁに??」

マドラックスはリメルダと目を合わせなかったが、リメルダはそれを許さず
ほっぺたを両手で包んで強引に自分の視線に重ねさせ、ついでにキス。

マド「イ、イヤぁ…。み、見られてると、ドキドキするの…ドキドキして
   カラダが熱くなって…あぁん!」
リメ「見られるだけで感じちゃうの、ん?ね〜ぇ?」
マド「(ぐす)ねぇ?も、もういいでしょ?
   恥ずかしいの…この格好…もう、ゆるして…」

(その『ゆるして』の図)ttp://pc.gban.jp/?p=12622.jpg

恐らく無意識であると思われる『体を出来る限り手で隠す』
というマドラックスのその行為は、知らないうちに
リメルダのサドっ気を、まるで背筋をツメでなぞるかのようにくすぐっていく。

リメ「ダメっ、もっと見せてもらうんだから」
マド「…っっ、ねぇどうしちゃったの? 今日のリメルダ、少し怖いわ…」
リメ「いつもと変わらないでしょう?…ウフ、…いつもと違うのは今、私の目の前に
   可愛いウサギがいること…」
マド「…それは、アナタが…」
リメ「知ってるぅ? ウサギって可愛がってあげてないと死んじゃうんですって、
   本にそう書いてあった。」
マド「わ、私はウサギじゃ…」
リメ「どこからどう見てもそうよぉ?
   無意識にいじめたくなる可愛いウ・サ・ギ」

横からマドラックスに熱い息と熱のこもった濡れた声で囁き
そして『ついでに』ねぶる。

マド「ふぁぁあ…」
424名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 23:00:12 ID:bWQzb+aG
ハァハァ続きはまだかい?
425318:2008/07/21(月) 23:54:34 ID:L9Vqt9Db
>>423の続き

ナイスプロポーションのウサギを後ろから抱きしめなおした。
柔らかさと温かさとニオイを貪るために・・・
リメルダはウサギマドラックスのボリュームのある後ろ髪に顔をうずめ
荒い呼吸で彼女のニオイを吸い込み、熱い息をうなじへ吐く。

マド「ちょ、…ぅぁん! リメ…ル、くぅ…!」
リメ「ん〜? こらこらぁ 飼い主に逆らうんじゃないのっ、もぅ」

ピシっ

なんとか束縛から逃れようとする仕草をされて
不意にストッキングに包まれたお尻と太もものあたりを張られる。

マド「ぁいたっ!…どうして叩くのよ、ぁん!」

柔らかさと張りを持つ肉の塊が見せる一瞬波打つさまはリメルダのような
Sでなくても、もっと叩きたい、という衝動にかられるはず。

リメ「飼い主様の言うこときけない悪いウサギにはオシオキしかないでしょぉ?
   ウフフフ…」
マド「もぉ!…いい加減にしな、…いとお、おこ…るわよ! わたしぃ…あぁ〜ん」
リメ「いい加減にするのはアナタでしょう!…ちょっとこっちに来なさい!」
マド「キャ!…わ! すごい力…やめ…」

マドラックスのカラダをクルッと180度回転させて、そのまま両肩を押して
コントロール、ふかふかのソファに突き飛ばした。
バフゥンっ!と跳ね、カラダが落ち着いた後、なにか言おうとしていたのを
リメルダに封じられるように両手を縛られてしまい、さらに自由を奪うためソファの
後ろ側に設けてある金属製のリングにはめる。

これで完璧に上半身の自由はきかなくなった。
426名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 11:05:17 ID:asUyG9/4
中の人つながりだと、禍と怖い人でこういうの作れますね
                                      _,. -----..、
                                    ,.-'"´::::::::::::::::::::::::::`:..、
                                 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                                /:::::::::::::::/ーi::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                     ,. -‐'" ̄ ̄::`::ヽ /イ::::::::::/::// |::::::::i!:::::::::::::::::::::::::::::i
                    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::/ムヽ  |:::ハ:L_ト::::::::::::::::::::::::::!
                  /:::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::ヽ,イ⌒ヽ  !i!ハムト!、::::::::::::::::::::::
                 /:::::::::::ハ::::::::::::ト、:ト、:::::::::::::::::::ヽヽi!リ u `イfィヽ:ハ::::::::::::::::::,'
                  /::::::::::ハレヾ、:::::Y≧ニヽ、:::::::::::::ハ⌒ ,    r、イ リ /::::,. -、:,.'
                /:::::::::::::ヒムヽ \イ´!トメト、:::::::::::::ヘ `    //// /:::/う }Y
               ,'/!ハ::::Kゞィリ ) 冫7テf´/::::::::::::::ハ `こ ‐-' u /:::::じ_/
                 |/ヽ::::弋  ヽ    イZ,イ::::::::::::::ト、ヽ    _,./::::::/´
                 ! /::::ト-` ヽ⌒ソ u  ハ:::::::::// ` `T フ7'::::::::;イ
                 /::/::\   こ    イ::/::/!ハ! ̄ ̄/ /::::::::::ノ |
                  レ' /イ/ レト-- イ   !ハ/   ヽ / イ/:::,.-‐'´  ヽ
                f`,Yゃ、_f´Y⌒ ー!: : :/: : : ム _    りイ--     ヽ
                .!  ヽ= ! ヽ`ヽ- 、: : :  . : : : : : ヽ' ´      /     ',
         .r-(` ー'⌒ヽ>、 `ヽ!_  ヽ   ヽ-  : : : : : : : ',      /        !
       (⌒ヽィ`ー--イ冫 \     ',   ヽヽ: : : : : : : : :'.,    !      ,'
        ゝ-こY_ノ   { ヽ _ `     ヽ     \: : : : : : : :ヽ  ノ      /
        ゝ__r_)、   ` ト        `- 、    \: : : : : : : V       /
         ヽ_ノ、     ヽ_        `-' 、  ハ: : : : : : :ヽ    /
427318:2008/07/28(月) 00:16:25 ID:LDbeXNhs
>>425の続き


手に気をとられている間に脚にも拘束をほどこしはじめる。
ソファの肘掛にそれぞれ脚を乗せられ、閉じることができないように足首をソファ側面

の真ん中あたりで拘束。
ソファとの間にクッションをはさみ、秘部を突き出させるようにM字開脚させられた。

マド「リメル、ダってば・・っっ!」

ギシッ…ギシギシ

リメ「ムリムリぃ、観念なさいな。くふっ」

(ぁぁぁ…、私、今マドラックスに卑猥な格好させてる…
しかも、ゴクッ…、手を伸ばせば好きなだけ、好きなように
マドラックスのあられもない姿と声を楽しめる立場に…
あぁん、鼻血でそう…)

マド「ちょっ、…ねぇ?? 落ち着いて…?リメ、ルダ…」
リメ「あら?私は至って落ち着いてるわよ〜?
   今にも理性が飛びそうだけどね、ウフフフフフフフフ…」

リメルダがマドラックスの顔を指でスススとなぞる。
そこからだんだん下へ
首から肩、肩からムネ、円を描きながらムネの先端へ、先端にたどり着くと
軽くつついたり、コネまわしたり…

マド「はぁぁぁああ…っっ!」

中途半端な触られ方にブルブル、とトリハダを立たせてしまい
吐息も熱を帯びていく。

ひとしきりイジったあとはお腹、わき腹をさわさわ駆け巡り
両方のVラインを同時になぞってそのままワレメには行かず、ムッチリした内股を
くすぐる。

マド「あはぁ〜…アン! ぁぁ…あー んぅぁ! ひぃ…はぁ…はぁ…」
リメ「あ〜らあら、濡れてきてるじゃないの〜??いやらしい…」
マド「え? ウ、ウソよっ、んぅ、そんな、こと…は、ぁあん!」

実際には濡れていないのだがリメルダに煽られ、「感じている証拠」は
ワレメの部分に少しづつ広がっていった。
さらに責め立てるようにワレメはなぞらずその両脇を平行になぞっていく…

マド「ふぁぁああっっ!!…くふぅっっっ!」
428318:2008/07/28(月) 00:17:40 ID:LDbeXNhs
>426
なぜリメルダとマドラックスで作らないのだ!!
429名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 19:18:31 ID:YXhoPeIG
スレ数が800になってる。圧縮間近ってことで念のため。
エルダ・タルータ保守
430318:2008/08/01(金) 00:17:42 ID:JfQxc7kk
>>427の続き

あぁぁ…
マドラックスが悶えてるぅ…
私の指でマドラックスの快楽をコントロールしてる、今っ…
これがどれほど私を興奮させることか…

ずっと前からのジマンだったの
このキレイな指達が…
細くて
長くて
広げるとキレイに反る指達
そしてその指をさらにキレイに見せてくれるツメ…
マニキュアなんか塗る必要ない…
付けヅメもいらない…
巷で流行ってるアートなんかも私のツメには必要ない…

それと私が一番すごいと思うのは、まだ一度も割れたことがないこと。
カタすぎてもダメ、割れる
柔らかすぎてもダメ、もげる
カタさと柔らかさ、本当にバランスがいい…
だからキレイなものには半ば宿命的につきまとうモロさもない…

しなやかで力強い、とでも言うのかしら…??

あぁぁ、それにしてもキレイ…
私はカラダで一番好きなのが手の指…
この一番好きな部分で一番好きな人の一番敏感なところをいじりたい…

そして目の前でイカせたい…

私のこの指でマドラックスが
気持ちよくなってカラダをブルブル震わせながらイク姿が見たい…
その姿が見たいのよ…
431名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 00:28:14 ID:PdKZHhd3
続きwktk
432318:2008/08/10(日) 23:54:42 ID:9dCzpICW
>>430のつづき

リメ「はぁ…はぁ…ねぇ? マドラックスぅ…?
   おもらししたみたいに…びっしょりよぉ?? コ〜コっ」

ワレメのあたりは素材が違うのかと思わせるほど濡れていて
そこをツンッ、と軽くつっつく。
ただそれだけでマドラックスはS心をおおいにくすぐる反応を示す。

マド「あ?! あああぁぁぁ!」

内股をブルブルっと震わせ閉じることが出来ないとわかっていても
脚を閉じようとし、カラダをうねらせる。

マド「…ひ、…ぃゃぁ…うぅぅぅうううっぅぅ…」
リメ「私の指で…こんなにメロメロに…」
マド「ふぅぁ…っ」
リメ「(そろそろ…イカせてあげましょ…)」

気がつけば二時間ほどマドラックスのカラダを堪能していた。
時間を忘れるほど彼女のカラダは魅力に溢れている。

…ぬちゃ…

マド「み、みなぃで…いやぁ…」
リメ「あぁぁ…」
433318 (ドSレティシア):2008/08/10(日) 23:57:28 ID:9dCzpICW
浮かんだやつです


メグ「や、やめ…あぁぅ!」
シア「おねえちゃん…気持ちいいところはどこ?どこなの?」
メグ「ふぅあ!い、イヤぁ…
   どうしてっ…こんなことするの?」
シア「フフフ…、フフフっ フフフフフ!ハハハハ、ハハハハっ どうして?
   どうしてですってぇ?そんなこと、フフフ、おっかしいっ」
メグ「っ…」
シア「…こうしたいからよっ、ほかにはなんにもないの。
   …こうしたいからこうするの
   他に理由なんかないわ、フフフ」
メグ「レ、ティシア…」
シア「おねえちゃん…
   どこを触ればきもちよくなれるの?
   ねぇ、おしえてよ…おねえちゃん…」

434名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 04:15:45 ID:iNwJcrWh
保守
435318:2008/08/18(月) 00:32:39 ID:KatZjtm2
>>433

ワレメの部分をめくると、ムワッとメスの匂いがリメルダの鼻孔をくすぐる。
吹き飛びそうな理性をとどめておそるおそる口付け…

マド「あぁぁああ!!!!」

続けて花びらを広げると大量の愛液が流れてきた。
その光景を見て垂らすまいとレロン、と大きく舌を這わせると、
さすがにこれは効いたようで脚をやや痙攣させ悲鳴に近い嬌声をあげた。

マド「ひや!!!!ら、め!!!!あぁぁ!!!」

意識を一気に持ってかれそうな一撃に軽くパニックに。
そこへ追い討ちをかけるようにリメルダはマドラックスの秘部に
中指を挿入、壁に当たるまで曲げ速めにこすりあげる。

マド「っっっっっっっ!!!!!」

あまりの気持ちよさに言葉が出ない。
そこにトドメを刺すように女芯をむき、吸い上げる。

マド「〜〜〜〜〜〜っっっっっっ!!!!!!」

何の迷いもなく頭に突き刺さる気持ちよさを前に、遂に大量の潮を噴きアクメに達したマドラックス。
噴き出る液体に気づくとリメルダは舌を伸ばして…というか穴めがけて一滴も逃がさんと吸い付く。
そして、ワザワザ喉を鳴らして飲みほす。マドラックスに聞かせる意味もあったのだが、それとは別に
自分が変態的な行為を好きな人に行っているという陶酔感もあった。

マド「っあ、っっぁ、ぁ…ぁっ…っっ、ぅ、っっっぁ…」
リメ「…ぷはっ、…ハァ、ハァ…マド、ラックスぅ…?」
マド「っっはぁ、はぁっ…はぁ…っっぁっ、…」

まともな返事は大きすぎる快楽のの前にまったくこなかった。
だが、リメルダはなにも言わず唇にキス、抱きしめるようにしてムネに顔をうずめていく。


(やっと終わった、ふぅ)
436名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 08:56:41 ID:Pu2Zj1ac
来た来た!
437名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 18:04:01 ID:P1beP5+T
3部作のキャラで女の情念みたいなものを感じるのは怖い人くらいかな
438名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 16:11:47 ID:w5FbkdGp
NOIRのを誰か書いてくれ
439名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 22:07:25 ID:P0Su6g7O
ほしゅ
440名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 20:27:23 ID:VgCwqen/
よさそうなネタが思いつかん

すまねぇ
441名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 23:57:36 ID:bU/qrwW1
保守
442リプレイ1 (カザド):2008/09/23(火) 11:16:31 ID:ljLHrcws
怖くてしょうがない なくすのが怖い
怖くてしょうがない 守れないことが怖い
怖いけどしょうがない 居なくなるしか見当たらない


控えめなノックさえ省略して、廊下に続く引き戸が開いた。
デスクに向かってモノを書いていた手を止めて、あたしはそちらを見る。
外から差し込む夏の日差しの縄張りに足だけ晒して
既にあと1m程の位置まで近づいて来ていた客人は、不思議そうな顔で。

「何やってるの?」
「…詳しくは面倒だから言わないけど、白衣着て保健室に居るんだから保険の先生でしょう」
「そっか…」

半そでの制服を着た少女はそうポツリと一言言ったきり
カーテンの揺らめく窓に目をやるとそのまま動かなくなった。

「あんたこそどうしたの、言っとくけどサボりは駄目よ」

とは言ったものの、この学校は鋼の精神と肉体を持っている子供しか生徒として迎えないようで、
仮病や怪我で来る生徒は今の今まで一人も居ない、
突然の来訪者に少々嬉しい気さえしながらあたしは回転椅子の上部を回して体ごと向き直る。

「来たのは病気だから」
「病気? 熱っぽいの?」
「血が止まらないの」
「え」
「…白血病?」

風邪とか鬱とか。想定していたものとはかけ離れた大病の登場に一瞬思考が止まる。

「ど、どこっ 怪我してるの?」

それが本当なら一刻も早く大病院に連れて行かなければいけない。
思わず椅子を膝裏で蹴り勢い良く立ち上がる。
私の必死の問いかけに色白のその子は、今まさに穿いているスカートの裾に手を掛け――

「下着の中」
「…それは冗談で言っているのか?」
「違う…見る?」
「いやいい分かった」

突然の猥褻行為未遂に、頭痛が走った。額に手を当て、
彼女の両親が赤飯を炊いてその状態の本当の病名等、色々教えてやらなかった事と、
本人も特定の保険の授業をボイコットしたであろう事を推測する。

「学校来てから急に? 染みて誰かに見られなかった??」
「ティッシュを敷いたから」

多分早い段階で違和感を感じてトイレに駆け込み事の重大さに気付いたのだろう。
どうすればいいのかわからずに、とりあえず脇のロールペーパーで
応急処置を試みる初心者に想いを馳せて内心微笑ましく思う。
本人にしてみれば笑い事ではないわけで、
あたしは僅かに口角の上がってしまった顔を見られないように背を向け、薬棚の戸を開ける。
443リプレイ2 (カザド):2008/09/23(火) 11:20:33 ID:ljLHrcws
「とりあえず、ほらっ」

備え付けの安いナプキンを一枚取り出してほおってやると、
受け取った体勢のまま数秒硬直し、首を傾げた。

「…そりゃわかんないか」

おいで、着けてあげる。素面でそう言ってしまう事の重大さに、もっと早く気付くべきだった。

「…ここでやるの?」
「さっきスカートまくってパンツ下ろそうとしてたくせに」

トイレは狭いから、指導しにくいでしょとあたしは説明した、
実際は指導するようなことは殆ど無い。脱いで開けて張って穿くだけ。
誰かに見られないようにと、まるでそれが最善のアクションであるかの如く、
戸の全てに錠をして、カーテンを閉める。

「ほら、乗って」

それはおかしいでしょう、どこかでそう囁く声に気付かないふりをして
回転椅子に再度腰掛け太腿を叩く。と、自称白血病の彼女は一瞬逡巡して――

「……ん…」

――腕の中に納まった。

「…あんたそんな事してると、誘拐されるよ?」
「ナディにならいいよ」

膝の上に座った少女を後ろから抱きかかえるあたしの耳元で
不意に紡がれるその単語。――ナディ。

「誰それ…」
「撫井奈々子」

続いて自分の本名を呼ばれて、そう言えば入り口の柱に
火元管理人プレートなるものが掛けてあったっけと、思い当たる。

「そう、なでいななこね」
「変な名前」
「確かにしっくりはきてないけどさ」
「だからナディ」
「………うん」

悪くは無い。だから、変な感じ。でも確かとある国でのその名の意味は…
…沈黙と同時に穏やかな風が訪れる。カーテンを揺らして夏の日差しが床にこぼれた。
まんまとカーテンを掻い潜り部屋に入り込んだ風もはしゃぐ。
ペーパーウェイト代わりにしているインカローズ下の書きかけ書類もつられて踊った。
444リプレイ3 (カザド):2008/09/23(火) 11:23:15 ID:ljLHrcws
「あんたは…」

  かさかさ

「…誰?」

あたしに名無しなんて名前をくれる人、この肌に触れて、攫われてもいいとまで言ってくれる人。
そんな貴女を、あたしは知らない。

「名前なら、ここ」

薄いお腹に回していた手をとられ、今度は同じ身体の中でも大層小ぶりな左胸に乗せられる。
白いセーラー服の上から指先に感じるのは、胸ポケットに入った小さな生徒手帳の気配。
確かに、表紙を開けば証明写真と一緒に固体名が記されているんだろう。
しかし怠惰なあたしの右腕はそいつを引っ張り上げて腹の内を覗こうとはしない。

「直接教えてよ」
「…須藤江里」
「すどう…えり…」

こんなブロンドに碧眼で、堂々とよく言えたもんだと、内心呆れながら、採取した単語を脳内検索に掛ける。
…聞き覚えがない。そもそもこの部屋の利用者リストに名が書き込まれた事さえ一度もないのだ。
一応全校生徒の名簿は持っているが、何度目を通しても、内容が頭に入ることは無かった。
誰も来ないんだからさ、無駄じゃない。そうやって言い訳する事さえ、いつからかやめてしまった。

「先生失格」

考え全て、手のひらから彼女の胸へ伝わってしまったらしく、そんなことを言われる。
言われてみれば、あたしも髪が赤い。
こんな髪でよく、生徒の心と身体を守る部屋の管理人だなんて、言えたものだ。
不意に、彼女の胸上に乗ったあたしの手に重ねられたままの白い手が、握る力を増す。

「私にも…」

…名前。…ナディと対のやつ。
言われたわけでもないのに、この小さな胸の中ではそう続いているのだと、思い込む前に理解してしまう。
考える間も、必要なくて。

「――エリス。」

エリス。そう呼んでやると、上半身だけでこちらを振り向き、
長年連れ添った相棒にでもするような笑顔を向けられる。頬が熱い。

「ナディ。」

――何しにきたか分からないね。
そう指摘するエリスに、開封されず左手に掴んだままの生理用品を何分かぶりに再認識した。
忘れてた。
445リプレイ4:2008/09/23(火) 11:24:55 ID:ljLHrcws
「ぁ…えっと、じゃあやるから、ちょっと立って」

なんで膝なんかに座らせたんだろうホント。
今日の脳のとろけ具合にあたり、夏の生モノの足の早さを嘆きながら腕を解くと
名残惜しみなどせずにさっさと巣立つ生徒の背中が見えた。
回れ右して、透き通るように白い顔と正面から対峙する。

「…? ほら、脱いでよ」
「教えて?」
「いや、だから…」
「最初から」
「…はいはい」

言われるまま、勤め先の生徒のスカートに手を入れ、下着を下ろす。
おかしさに気付ける基準など、そそくさと何処かに出張してしまっていた。
証言の通りに敷かれていた血染めのティッシュを摘んで、脇のゴミ箱にフリースロー。
量増しを除けた底にはやはり小さめの赤い紋様ができていた、
下着の替えは備品に無いし一応乾いているようなので、無問題として先に進む。

「で、これをこう開けて、貼るわけよ」
「ん…」
「最大限カバーできる位置はまぁ、経験と勘ってことで」

短過ぎる講義を適当に幕閉じながら、下着を上げる。
その間でさえ、細い太腿に挟まれたその場所を意識しなかったと言ったら、嘘になるだろう。
何かを振り払うように立ち上がって、窓を開け、錠を外して、いつでも逃げられるように環境を整える。
誰がって、赤い猫に狙われた、可哀想な小鳥がだ。

「そう言えば、今授業中じゃないの?」

椅子に勢い良く偉そうに腰掛け、行っておいでよと、精一杯の虚勢を張る。
この胸のざわつきだけは、知られたくない。
こちらは水面で一所懸命急いているのに、なかなか猫の棲家を出ない小鳥はあさっての方向を向いたまま。

「…お腹が痛い」

……心臓が跳ねた。
間違いなく、個人差はあるが酷い人は酷いと評判の合併症。
しかしながら当人は留まる為に訴えたのではないらしく、そのまま踵を返して入って来た戸へ引き返していった。

「…?」

不意にその歩みが止まる。どうしたんだろうと思っていると、
椅子に座っていた筈のあたしの視線がいつの間にか高くなっていた。
そして、右手の内に柔らかい感触。形は察するに、円柱で、そう、丁度目の前の少女の手首のような。

「ぁ…」

怪訝そうに寄せた眉の下の、綺麗な瞳に射抜かれて。
「ベッド空いてるから、横になって行けば?」 そう口走るほかない。
446リプレイ5:2008/09/23(火) 11:27:09 ID:ljLHrcws
―― 違う。ずっと誰も来ないから少し寂しいだけ。

天井から伸びる天蓋付きのパイプベッドに寝かせた後、
一人で囲むには大き過ぎる机に向かい、書きかけだった書類に目を通す。

―― そう、辛そうだったから。

脳が二分されて何かくだらない事に使われてる。全く内容が入ってこない。

―― 意味なんて無い、チャイムが鳴れば送り出すってば。

……ふと、今何限目なのか気になって、手首に目をやる。
腕時計はしていなかった。壁にも、何処にも、時を刻む物は掛かっていない。変だ、今気付くなんて。
…そもそもこの世に時間なんてあっただろうか。

ベッドを囲むようにして空間を隔てる淡いクリーム色のカーテンに手を掛け、中を除き見る。
育ちだけは良さそうな彼女が頭から布団を被っているのが見え、少々驚いた。
そんなに痛いのかと心配になりそっと中へ入る…そういう言い訳が立つのを確認して、忍び込んだ。

…顔を見るだけ。そう自分に言い聞かせて近寄る。寝具越しでは見えやしない事も分かっているのに。
すぐ隣まで来て枕元に顔を近付ける、布団から白い手が生えている事に気付いたときには、もう遅かった。
腕を掴まれたかと思うと、布団が勢い良く持ち上がり、引きずり込まれる。
女生徒で括られる存在が持っていていいレベルではない、凄い力で。
あっという間に、辺りは暗闇だった。聞こえるのは、すぐ隣でか細く、且つよく響く呼吸音だけ。

「…なんで?」

一応、訊いて。

「……したかったから」

聞き終える前に、動いていた。理由なんてもう意味の無い物だったから。
視界ゼロの闇の中、彼女の居るであろう方へ向けて腕を伸ばす。
脇を潜り抜けて、引き寄せる。目の見えない状態のまま、キス。

「「ん…」」

軽く唇同士が触れて、擦り合う。この行為も‘したかった’に含まれていたらしく抵抗は無い。
けれど、それだけでは目覚めた野獣が暴れるのを抑えきれなくて。
荒れを知らない柔らかな唇の間に、欲深い舌を捻じ込み、歯列をなぞる。

「ふぁ……ぁっ」

嫌がっているのか、感じてるのか、目を開いても顔は見えなくて。
身を捩りはしても決して離れようとはしないのに気を良くした猛獣は、彼女の舌に自分のそれを絡める。

「ぁ…ふっ…うぅ…」

相手の本心を確かめるように、身体をまさぐり合った。
生理の処置の仕方は知らないくせに、前ボタンを開け放した白衣に手を忍び込ませ愛撫する細い指は
まるであたしの身体の全て知っているような官能的な動きをする。
けれど、どの側面から見ても自分達の関係は教師と生徒。
会ったばかりの間柄で、こんな事をしているなんて、普通の常識では考えられない。
ただ、彼女に付けられた名が、エリスと結ばれたいと願っていたから。
…本能的なもの、他には何も無かった。
確かな事は、ベッドの上で貴女に手を差し伸べられて、あたしは既に欲情していた。それだけ。
447リプレイ6:2008/09/23(火) 11:29:48 ID:ljLHrcws
「…っは」

四方を分厚い布地で囲まれたままの上に長時間の接吻は無謀だった。
息苦しさを感じてあたしから唇を離す。起き上がって重みのある闇を払うと
カーテンの隙間から伸びる光が目を刺した。次第に慣れてきて
次に見えたのは、制御の効かないあたしの腕に着衣を乱され肩で息をする少女。

「……まぶしい…」

手でリボンの解けた胸元の布を寄せながら、起き上がると、ゆっくりと養護教諭の方を見た。
目が合うと、柔らかく微笑んでナディの頬にそっと触れる。

「おしまい?」

挑戦的な二幕目の誘いにいとも容易く、静かに…それは怒った。
さも意に介していないように無表情のまま、頬に添えられた手を振り払いベッド脇に足を下ろして足元を見る。
引きずり込まれた時にスリッパを蹴り飛ばしてしまったらしく、床にあるのはエリスの分だけだった。
探そうともせずに座り込んだまま、時が過ぎるに任せる。
…微かに背後で音がした。3本、4本目の足が床に下り、並んで主人の帰りを待っていた履物を身に着ける。

「……行くね」

表情は見えなかった、ただ、声がとても…。

……悲しい、あたしは悲しい。純白のベッドの上で心だけが醜く汚れていくのがわかるから。
先程と同じように背を向け動き出そうとする彼女の腕を掴み、今度は引き寄せる。
両膝を左右に退けて作った三角のスペースに座らせ、後ろから抱き締めた。

「…それで?」

具合は、どう?

「……お腹が痛い」

腕の中の小さな患者の容態を耳に、夏服のスカートの中に迷い無く手を差し入れる。
逆の手で胸の膨らみを揉みながらすぐ目の前の白く細い首筋に唇を寄せると、小さくため息を漏らした。

部屋の鍵は開けたままだった。誰かが戸を開けて入ってくるとも思えなかったし、
もし例外が起きたとしても、始めてしまった行為は止めるつもりも無かった。
薄手のスカートの中、酷く細い腿をゆっくりと撫で上げる。

「は…ぁ…」

体幹に収束される付け根に行き当たると、円周をなぞって内側へ回る。
先程この手で下ろしたばかりの下着の上から、
血液を漏らして発達し終えたと主張する秘部を、さすった。

「んぁっ」

恥ずかしそうに、それでも我慢できずに声をあげるエリス。

「…何、自分でした事でもあるの?」

心底厭らしい追い詰める為だけの言葉が自分の口から出ているのに、
教師として嫌悪するどころか、昂りしか覚えない。
一番外側の太いのと細いのを除く3本の指だけで、厚いナプキン付きの下着の上から、膣を突く。
腕の中で小さな体が震えるのを感じて、擬似的な性行為の快感が体中を駆けた。
448リプレイ7:2008/09/23(火) 11:35:19 ID:ljLHrcws
「ぃ…や…」
「っ…違うでしょう…感じる、気持ち良いって言うの…」

月に一度、性器が胎盤を排出する間身体が敏感になるのも相まってエリスが受ける刺激は相当なものだった。
胸を愛撫し続けていた左手が、徐々にせり立ってきた乳頭に気付く。指先でくりくりと弄り回すと、大きく身を捩った。

「あぁっ」

快感の波に流されてしまわないように脇でベッドに爪を食い込ませ耐えていた手が不意に起き上がる。
彼女の背後。死角に入っている筈の白衣の胸元付近を掴んだ。そして――

「…ナ…ディ…」

――。執拗に彼女を攻め立てていた手の動きが止まる。

…その名は今呼んじゃ駄目、あたしがあたしじゃなくなるから。
ずっと遠い別の世界、同じ白い衣を羽織っていながら、薬品臭い四角い部屋ではない開け放たれた大地の上、
真っ青な空の下を自由気ままに旅をする誰かが、その単語を餌に何かを引き出そうとしている。
あたしの中から、エリスが愛しくてしょうがない、育ちの悪い放浪者を誘い出す。
そして言う、『あんたの彼女を思う気持ちはあたしのコピーでそう長くは続かない』。

‘名無し’であった頃の記憶なんて無い。いつの間にかあたしは漢字で組んだ呼び名をもって、ここに居たから。
時計は無く時間も塞き止められ四季だけが動き家に帰った記憶も無い。
生徒なんか一人も居なくて、戸は開くのに外に出ようとも思わなかった。
いつも何か書類を片付けていたけれど、意識して紙面を見ればそれらは全て真っ白なのだ。

でも、そんなのはどうでも良い事だった。だって貴女は来てくれたから。

「エリス…」

ナディはナプキン上の指を完全に離し、慈しむように下腹部を撫でた。
同時にエリスも白衣を掴んでいた手を開いて、養護教諭に似つかわしくない褐色の頬に手を添える。

「私も、おんなじ…」

気が付けば教室にいた、誰も居ないのに授業があって、チャイムが鳴って、
姿が見えるのにどんな人なのか分からない教師の話を聞いて、
聞こえている気がするのに意味を成していない風の音のようで。
なのに、何限も何限も疑問すら抱かずに受けた。そんな時、前触れ無く訪れた身体の変調。

でも、そんなのはどうでも良い事だった。だって貴女は居てくれたから。

ナディの頬の上を白い手が滑り落ちる。
力なく高度を下げると紺のスカートを挟んで、子宮に乗ったままだったナディの手に重ねた。

「ナディ…まだ止まらないの」

じわりじわりと染み出しているのは、血の赤だけじゃない。

「きっと全部出しちゃえば楽になるから」

徐々に脳を犯していく、肉欲の黒。

「ナディが…出して」


449リプレイ8:2008/09/23(火) 11:41:13 ID:ljLHrcws
気付けば夢の如く服が霧消して、二人は何も着ていなかった。

「ぁっ…ああ…」

目の前の光景が信じ切れず震える手に、見た目にも滑らかな肌が触れる。やっぱりとても暖かくて。
先程まではあった筈の布で出来た隔たりが消えて、もう誰も止めてはくれない。
一糸纏わぬ彼女を浅黒い身体全体で強く抱き締める。
欲深い褐色の手はエリスの手を上に乗せたまま、あらわになった彼女の秘所へ滑り込む。

「エリスッ……か、掻き出してあげるっこの手で…出してっ」
「うん、うん!」

早く。
混線した頭のまま、断続的に血を流し続ける割れ目に中指を浅く沈める。

「はぁっはぁっ…ぁ゛…」

生理の為に外へ反り返り突き出した膣口の襞を傷付けないように注意しながら
既に溢れ返っていた性液と血が混ざった粘液を指に絡めて、
ちりちりと精神が焼け焦げる音を聞きながらゆっくりと、舐めるように。
身体の中で唯一性行為のみに特化したと言われる突起ごと、愛撫する。

「くぁ…ッ ナ…ナディ、気持ち良いよ…! 好き…大好きッ」
「っ…エリスッ」

掻き回して、ぐちゃぐちゃにして、壊してあげたい。
生まれた意味さえ忘れさせて、あたしのものにしたい。
あたしの匂いでいっぱいにして、薬物の中毒者みたいに欲して。
その目を塞いであたしだけ見えるように、耳も閉じてあたしの声だけ聞いて。
夢とか現実とか、もう全部下らない、なんの価値も無い。ここに居ればそれでいいの。

お願い

だから

壊して

壊してよ!


“ あ ん な 終 わ り な ん て 忘 れ さ せ て ”



「ナディッ、入ってきて!!」












――おいで。

450リプレイ9:2008/09/23(火) 11:43:56 ID:ljLHrcws
くちゅ…

「!!ぅぁ、 …ァあアァあぁあァあ゛ぁあ゛!!!」

―― 絶叫。

「ぁあ…ふぅ…ぅ…エリス…入ってる…あ、あたしの…」

そんな事ぐらい感覚で分かるだろうに、だからこその悲鳴だと知っていて、
性器にナディの一部が入り込み痙攣し続けるエリスにそう伝える。
それなのにエリスは震える口を開いて、律儀に返事を返してきた。

「欲しかった、ぁ…ナディの、カラダ、全部」
「う、ん…っは、ぁ…」
「ココロだって…でも…何処に向いてるのか、分からなく、て…」
「ぁっ…」

性器を玩ばれているのは彼女のほうなのに、
まっすぐに伸びてくる言葉に精神をじかに触れられて、こちらの方がおかしくなりそう。

「ずっとナディと、交尾したかった、ナディの胤も…私に入れ、て」
「は…あぁ゛」
「でもっ」


『――ごめん。ごめんねエリス、やっぱりあたし、駄目だ…』


「ナディ、は…っ」


  遠い記憶。


「……あんたを、置いていった……?」

繫がりなんて要らないから…ここで会ったのが初めてだったら良かった。
だって、貴女を手放すなんて、あたしができるわけは無いもの。
だから、…泣かないで欲しい…。

「私が、男だった…ら、よかった?」

どんな本心も慰めにはならない。

「それと、も…全部、嫌いだった?」

逆に貴女の言葉は、突き刺さり過ぎる。

「っ…ばか!!」

ベッドの上でこんな時に、昔の女の話なんかしないでよ。
あたしが知っているのは今この瞬間だけだ、エリスの言う名無しとしてなんて生きた覚えはない。
今だけ見て欲しいのに、あたしだけ見て欲しいのに。名前も持たないそいつに手が届かない。
もう、いい。
451リプレイ10:2008/09/23(火) 12:01:39 ID:ljLHrcws
「んっ!」

口を塞ぐ為に、エリスに入り込んだまま止まっていた指を動かす。
心地よく指を締め付ける膣の中、性液と体温でとろけそうな指を、何度も何度も往復させる。
強姦魔にでもなったように、自分でも信じられない程慈悲のないピストン運動。

「くあっ、ぁ゛ナ…ディ! 」
「ふぅっ…ぅう…」

分かってないようだから教えてあげようと思った。
彼女の知っているナディが言えなかった事。「実はあたし、男なんだ」って。
刺激を加えていないのにほら、あんたを抱いているだけで、こんなに濡れてる。

「あぅ……エリスぅ…」

逃げられないようにエリスの前に回した腕に力を込めて。
腰の奥のもどかしさをとって欲しいと強請るように、エリスの臀部に秘部を押し付けた。
暖かく優しいエリスの中に溶け込んで、消えてしまいたい。
…嘘だよ。
消えたりなんかしない。例え何に絶望しようと絶対においてなんか行かないから。だから…

「ナディっ…」

――繋がりたい。

エリスの中で指の間接を曲げて、壁のほんの一部ざらついた場所を探り当て指の腹で撫でる。
びくんと身体を跳ねさせ、ぴゅ、ぴゅと体液が噴出した。エリスはこれ以上無いほど顔を紅潮させて喘ぐ。

「…可愛い。」

最後まで苛め抜いてから、愛しい人の体液でとろとろの指を、ゆっくり引き抜く。
続いて白くて細い首筋に噛み付いて肩で息をするエリスをゆっくり押し倒し、
彼女の血で赤く汚れたベッドに寝かせる。
その上に重なるような体勢になって、腰に片手を這わせた。
徐々に足先へ移動して、太腿を過ぎ膝裏へ。そのまま持ち上げて膝を折らせ、
一旦上半身を起こして膝立ちになると、先程立たせた足を、近い方の自分の太腿に乗せて
足が交差するようにエリスの足の間に滑り込んだ。ゆっくりと、血と性液で濡れた秘所同士を、重ね合わせる。
452リプレイ11:2008/09/23(火) 12:10:15 ID:ljLHrcws
「「は…ぁ…」」

結ばれる感覚に酔いそうになりながら、もう一度身体を倒して手をつき、啄ばむようなキスをする。
零れた涙の跡を拭って、代わりにあたしの印をつけるように、頬、鎖骨、心臓まで。
最後に唇に来て、舌を雌雄同体の生物さながらに絡め合いながら、腰を動かし始める。
覚えてもいないいつかみたいに、足の付け根のくちが血を求めて、エリスにしゃぶり付く。
ねっとりと濡れた音が二つ響くのを聞きながら、本当にこのまま深く染み込んでいけるのではと錯覚した。

(もっと強く)

そう誰かに言われて、腰を振る速度を速める。下から聞こえる音がグチュグチュと大きく響いた。
互いの性器が激しく擦り合い、体液を溢れ出させる。
触れ合う部分からどんどん熱くなって溶けて一つになっていくのが分かった。頭が割れそう。

右も左も分からない。元々曖昧なことわりの全てが脆い砂の城のように崩れていった。
さらさらと肌の上を通り過ぎる、世界の流れていく音。

「…んぁ…は、ぁ…んああ゛っ!」


 ――ねぇ。


  伝わるかな?
        貴女は恐がっていたけれど
  今なら言えるよ
        性なんて関係ないの
     あなたの存在全て
  手に入れてしまいたいんだよ


「くぁっ…       あッ!!」



(――エリス。)





453リプレイ12:2008/09/23(火) 12:13:46 ID:ljLHrcws
気付くと白い場所に居てエリスの姿が無かった。
…やっと思い出す。

あたしはあたしで。やっぱりあの子を置いて行ったナディそのもので。
だけど、本質は変わらない。

貴女が好きだよ。

ただ、不安の中に芽生え育った蔦が足に絡んで、行き場を失ってしまった。それだけなのに。
彼女を置き去りにして崖へ向かったのを、覚えているから。

…身を切る風はとても冷たくて地面は足の遥か下。
最後に聞いたのは、身体の潰れる音だった。

 ――一度は全て諦めてしまったあたしに、素敵な時間をくれた誰か。ありがとう。
 でも、こんな舞台まで手配して貴方になんの利益があるの?

 ――あの子は今幸せですか、泣いてても少し嬉しい。
 今何処に居ますか、あたしと同じ場所から連れて来たとか言ったら、承知しないから。

苦笑いしながら問いかけても、返事はこなくて。
当然だ、これから一番深いところに沈んでいく自分に誰が話し掛ける?
急に、頭が温度を下げた。辺りの白が徐々に黒になる。
余計だったのはなんだったのか、いや、…足りなかったものこそが、…そう。

…愛だけで、生きていければ。良かったね。そうしたらきっと、貴女の手ももっと早く取れたのに。

 ――…ごめんね。

崩れていく仮初めの身体を前に、目をとじる。

















454リプレイ13 終わり:2008/09/23(火) 12:17:27 ID:ljLHrcws
「みつけた。」

輝くフィナーレを。

「ナディ、…危ないから」

白衣じゃない白い衣を羽織って、あたしはまた崖の上に居た。

「…エリス?」

腕を取られている。後数歩で視界が途切れる、一度はこの身の血を啜った物語の淵に足をかけたまま。

「なんで来てくれたの…なんで」

確かにあたしは前に命を貰ったりもした、でも時間を戻すのは流石に反則じゃないのか?
だってそれ以前に、置いて行ったのはあたしの方なのに。

「いいの」

そのまま手を引かれて、崖から後ずさる。
醒め遣らぬ身体のままで途中小石につまづいて、二人して倒れこんでしまった。
いつもと違うのは、エリスの方があたしの頭を抱えて守ってくれた事。
それがあまりに心地よくて、相対的にあたしは気遣いと感謝を忘れてしまう。

「エリスさ…」

……実際のところ、あの時間があたしだけの妄想でないかは疑わしかった。
なのに歯止めが利かなくて、あんなことになって。でも。
貴女の熱を知るのが怖くてはめたままの手袋。先の見えないこの先。まだ片隅に残る闇。
どれを見ても、もう自分の鼓動を止めようとは思えなかった。
どうしたってエリスの傍に居たいとはっきり言える。
欲するものだけが今、確かに前とは違う。だから――

「…あたしが、あんたが欲しいって言ったら、どうなる?」

――言うしかない。
したらば、手を取られた、引っ張り上げられるのを目で追っていくと太陽の中に。
光を放つ二人の手が見ていられなくて目を細めると、今度は日の光とは違う暖かさを手の平に感じて、
気付けばそれは、エリスの左胸。

「…名前なら、ここ。」


どうだとあんな事させると思う?って、逆に叱られたりとか。
455名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 20:45:57 ID:RkI1HbpC
神きてたああああああああああああああああああああああああ
なんというエロスなエリスにナディだ、GJ!!
456名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 11:27:04 ID:Jv0K8D7o
すげえのが来てた
前にも書いてた人だと思うけどこの人の文章好きだ
457名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 00:20:46 ID:9m29cNIv
保守
458名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 01:26:30 ID:HXacuPjs
保守
459名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:24:14 ID:aErK1OCS
あげ
460名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 00:16:44 ID:Mmcb+4Qy
保守!
461名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 19:06:03 ID:trvi8hKP
ほす
462名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 22:55:54 ID:MLDi28va
圧縮が近そうだ…

保守
463名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 23:29:06 ID:hX1fP8g1
保守
464名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 23:39:00 ID:JBKRVYUy
マガ「ねぇねぇ ヴァネッサせんせえ」
バネ「ん〜 なぁに?」
マガ「きょうね、あたしね、がっこうで『ムネがないね』っていわれたの。」
バネ「…そんなことないわよぅ」

マガ「それでね…もしずっとずーっとないまんまだったらどうしようって…
  あたし…きっとあかちゃんにおっぱいやれないんだわ…おなかすいちゃうよね、あかちゃん
  どうしよう… あかちゃん、いっぱいなくわ…、かわいそう…」

バネ「マーガレット…。」


バネ「夜、寝る前にでんぐり返しをすれば…
  胸が大きくなるそうよ?(ニコ)」



その日の夜…

コロン…

マガ「う゛〜〜〜〜ん…?」←(だまされてる)

バネ「あぁ…マーガレット…(うっとり…)」(外から)

465名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 20:40:21 ID:KQ1VHfQO
圧縮が来そうでこないな

>>464
そういや、もとは同一人物なのにマガとマドの胸って何であんなにサイズが違うんだぜ?
まあ、外見からしてほぼ別人だけどさ
466名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 21:05:43 ID:mL0dK1Eh
カロッスアとプウペの外見も全然違ったような
467名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 17:47:32 ID:/cemtsbf
        ∧∧  ♪           
       ('(゚∀゚('ヽ やんまーに やんまーに  ♪
   ♪  ('ヾ,  ` ) 
       ` 、,, /
         (_,/  ソイヤソイヤ
468名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 18:49:05 ID:N0HqB3Nx
ところでカザドで生えものって大丈夫?
469名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 22:11:22 ID:BeyPRa//
俺はおk
470呼ぶ声1 (カザド):2008/12/30(火) 23:48:39 ID:N0HqB3Nx
その日、安いなんてレベルじゃないホテルに泊まった。
通された部屋では誰も見ちゃいないのに、等間隔で曲線を描いて
こっちこっち、ベッドとランプの乗った小机以外では唯一の家具である振り子付きの時計が鳴っていた。
大きくて、のっぽ、年老いてる。あたしよりちょっと背が低い。
深みのあるウォールナットカラーで、卓上のランプに照らされニスが優しく語りかけるように煌く。
不意に、今までの旅の話を聞かせてやりたくなった。
相棒が真似しそうだから、あたしはくちにも出さず語りかける、彼はこっちこっち笑った。
寸分も狂わぬ音で。どうして飽きもせずそんな音で鳴るのか。
そのときちゃんと考えたら、呼ばれているのに気付けただろうか。
さっさと部屋を飛び出して、逃げおおせただろうか。

 呼ぶ声

それは眠りに入る直前の事だった。
装飾の美徳の欠片も感じられない無骨なさし物
底板が今にも抜けそうなボロボロのベッドの上で。

「私とエッチしたいの? ナディ」

…突然、彼女にそんな事を言われた。その時には時計の音も聞こえなくなっていた。
それどころか、時と共に心臓さえ止まっていて。

「…え?」

疑問符を先鋒に、天井の木目と相対していた身を返して彼女と同じように腹ばいになる。
それがマッサージになったのか、なんとか息を吹き返した心臓でもって、彼女を見据えた。
…何をふざけた事を…とも、思えなかった。聞き間違いだろうとしか。
だって、記憶に残る彼女が発する言葉としてはありえない部類だったから。
あたしの頭はいつもの純粋無垢な彼女の笑顔をリピートするのに必死で、その事実を受け入れなかった。
無意識に、受ける筈のないであろうダメージを緩和しようと、
湿ったマットの上、シーツ代わりのタオルケットをぎゅうと掴む。

「今なんて言った?」
「エッチしようかって」

ばかな。ばかなばかな、

「…今度はどんな本読んだのよ」
「ナディという名の女性を」

あんまりにロマンチックな響きに、重度の眩暈を覚える。
つまりこう言ったのだ、「あんまりナディがみりょくてきだから、よくじょうした」って。
わかりきっていた事。 われながら罪… わるいのはあたし……
をいをい違う違う!!! わけ分かんない! えっちなんて…
…5W。1H。
471呼ぶ声2:2008/12/30(火) 23:50:15 ID:N0HqB3Nx
「あのね。まぁ…好き嫌いのない読書家のあんたの事だから
 その…え、えっち、とか…、何をするか分かってるでしょ、無理だから。」
「ナディは爪が甘いね」

…本当に。聴力の低下が起こした誤植なら良かったのに。
見ると、布団に指を食い込ませ防御体勢に入っていた筈の左手が消えていた。
姿を見せないまま、神経通信で、なにやら柔らかい感覚を送ってくる左手。
あ、と思ったときには遅くて、ようやく生存を確認すれば、
エリスの手に捉えられあっけなく捕虜になり成す術もなく爪を嘗め上げられている手が目に映った。
彼女の舌が、瞳さえ犯していく。

「わぁッ! ちょっとあんた急に何嘗めて!!」

大げさに非難、それが打開策。

「甘い」
「だから何!? じゃなくて話摩り替えるな!
 ‘この先は行けない’の、だから何事もなく旅は‘先に進む’んじゃない…ああもう!!」
「本気」

…本気なのは分かったから。

「……もう、勘弁してよ…」

無理なんだから。分かってるんだから。だから、困らせないで欲しい。
こいつはどうせなにも考えちゃいないんだと、手を捕らえられたまま力なく顔を伏せる。
いつだってそうだった。抱き締められておかしくなりそうなのはあたし
命さえ貰って半身になった気になっていたのはあたし。
なのにエリスはそのどれも、全く深く受け止めちゃいないのだ。悪気なく純粋に、残酷だから。

「無理じゃなきゃ…いいんでしょう?」
「………何…?」

また、よく聞き取れない。というより聞きたくない。ただ、何か…。
ずっと欲していた、何かの気配を感じて、聞き返した。
472呼ぶ声2:2008/12/30(火) 23:51:18 ID:N0HqB3Nx
「無理じゃなきゃ、良いんだよね? おとことおんななら、ふうふ。」
「…ぇ?」

随分昔の話を持ち出してきたなと。アーカイバの管理人が言った。
今も大切に保管されてる、エリスに酷い事された思い出。
夫婦は男女だって説いたら、『いいの。』なんて言って。腕を絡めてきたあの夜。
沸く血に任せて踏んでしまいたかった、車のブレーキと心のアクセル。
ブレーキは黒く重たくて、アクセルはスパイクがびっしりで、足を貫くのは容易に想像できた。
だから、いつものナディは、車を走らせ続けた。
血を流す事の出来ない歪んだ勇気は、『やきもち焼いてたの?』なんて、冗談半分の設問をしただけ。
当たり前だ。自分達は、祝福されやしないのだ。ましてや夫婦なんて――

「――…なれるよ?」
「っ?!」

強い力で肩を押される。簡単に身を返されてしまい、再度目の前に広がる天井の木目。
それもすぐさま柔らかい金と碧眼を有した白で埋め尽くされると、薄紅色の口が怪しく歪んで、笑顔を作った。
嫌な予感の通りに、ヘソの辺りに異様な熱。シュウと音がすると腰周りが楽になった。
留め金を溶かされベルトが外されたと気付く前に、強引にチャックを裂きながら何かが‘そこ’を這う刺激。

「あっ! ぁぅ…ッ」

……白い手が、ナディの性器を撫でていた。

「じゃま」

抵抗しようにもあまりに急過ぎて変な声を上げるだけのナディを余所に、エリスはホットパンツを下げに掛かる。
更に下着までその手に掛かって。完全に防壁を無くして醜態を晒すナディの秘所。
情けなくて、恥ずかしくて、何処かが歓喜に震えていて、泣きたくなった。

「なんでこんな…やだぁ…」
「…ごめんね。」

穿いていた物を下げるのは膝までにして動きさえ封じておいて、そう謝る彼女。
謝罪の舌の根も乾かないうちに、また赤ん坊みたいな体温の手を、
髪と質の違う赤毛の上に添えるとゆっくりと弁明を始めた。





「ナディを、おとこのひとにしてもいい?」
473呼ぶ声4:2008/12/30(火) 23:52:55 ID:N0HqB3Nx
「……なん…」

…ああ、だからあたしは、たまにこの世界がすごく嫌になるんだ。
そんな夢みたいな話。全ての素である分子を変化させて
身体の構造まで変えてしまおうなんて馬鹿げた話。
それが出来るという貴方と、出来るならやってしまって欲しいあたし。
前者は犯してしまいたい、めちゃくちゃにしたい。
後者は殺してしまいたい、ぐちゃぐちゃにしたい。
泣きたいぐらい、永久に叶えたい願い。成せるのなら、明日なんて要らない。

「………して…」
「聞こえない…」
「して…やってよ…エリス…」
「……我慢できる?」
「――っ?! ぁ゛あッ」

答えも聞かずに、非情な魔女は力を発動させた。手の触れた部分が燃える様な熱を帯びる。
中に居る生命の胤が全て、急激に成長し出したような、内から突き上げる熱。
マグマになって溶けたのかグチュグチュと音がして、性器が新たに構築されて行くのを感じる。
もうすぐ我が子にさえ会えるのだ、そう思うと、心までもが痛みを伴う熱を纏った。

「ぁっ…く、ぅう…あ…」
「は、ぁ…は…っナディ、大丈夫、だから…外に出すだけ…」
「…っぁあ…ん…エリスぅ……」

相当負荷が掛かるのか、ナディと同じように額に粒の雨を浮かせて、
どこからか空気が漏れたようなと息をするエリス。
その様子がたまらなくいとおしくて思わず頭を抱き寄せる。
創造主にそうあるように作られた命を、断りも無く作られた存在が作り変える。
多分、これ以上ない冒涜なのだろう。
今すぐに二人が掻き消されてしょうがないような、世界を破滅させる術。

「くぁ…ぅ…エリス…!!」
「っ…! ナディ!!」

異常なまでの熱に精神もカラダも溶かし切られて、死を覚悟したその時。
……くちっ…と音がして、…その肉塊は生えた。

「ぁあああ゛っ、エリスッ」

彼女の手の下から生えて来た男根。必然的にエリスの手は突出したナディの性器の上に乗る形になる。
まるで自分の成功を親に知らせようとはしゃぐ子供のように、
そこに自らの手を重ねて、エリスの手ごと包み込ませるように揉んだ。

「ナディは…淫乱だね」
474呼ぶ声5:2008/12/30(火) 23:54:14 ID:N0HqB3Nx
もうどう言われても態度を改めることは出来そうになかった。その通りだと諦めたから。
神経もちゃんと通ってるみたいで、エリスの指一本一本の感覚がナディの深層を掻い繰る。
とても心地よくて。本当に、どうしようもなくくだらない自分。

「あぅ…あぅぅ…」
「もう大きくなってる…硬い」

一部だけ。魔法で突き出させたほんの小さな部位。
そこに触れられるだけで、自分という存在全て掴まれているように感じて、
酷く卑猥な自分の存在の不必要さと、庇護されている自分の価値が溶けて混ざり、体中を痺れさせた。

「気持ちいい?」
「気持ち…いい…」
「…挿れたい?」
「エリス…くぁ…ぁ…」

馬鹿だと思う。…挿れたいだなんて、一つになりたいなんて…あたしはやっぱり馬鹿だ。
ずっと希求してたのに肯定もできない大馬鹿、だから。

「…いいよ」

…全部察してそう言うあんたは、もっと大馬鹿。
ホットパンツと下着から完全に足を抜いて赤いベストも脱ぎ捨てた、
まず自分が全裸になってから、エリスの体も起こさせて同じように服を脱がせる。
その最中も手は、彼女の胸の突起を弄くり、肌を嘗め回して、やまなかった。
はぁ、と熱い吐息を吐いて身を捩る彼女にも、責任の一端があるように思う。
全て終えてお互い何も纏っていないのを確認してから間髪入れず先程とは形勢を逆転させる。
狡猾な蛇のように脇を通し背中に手をまわして小さな細い体を組み敷く。
抵抗などまるでなくて、それどころか膝を立たせナディの腰に細い手を回してきた。
十分過ぎる、同意の合図。
首筋に噛み付いて身体の中心を合わせ、エリスの秘部に生えたばかりのそれを押し付けた。
餌にありつけると奮い立ち膨張した男性器が、彼女のうちから溢れ出している体液に触れる。
準備は出来ていた。

「ふぅ、ぅ…っエリスぅ……愛してる…んぁっ」
「っ…あッ」

えぐるように押し込んだ。
ぬめった彼女のカラダが強引に開かれる音を聞きながらとろとろに溶けた壁伝いに、ゆっくり奥へ。
少し進むごとにエリスが小さくあげる悲鳴さえ、心地いい。
エリスを貫く、あたしがエリスと一つになる。
彼女の体を味わいながら、ひくひくと震えるあたしの蛇、嬉しい。

「エリス、痛く、無い?」

くちが勝手に発したその一言で、本当は今すぐ壊してやりたいくせに
思いやりのあるナディの仮面を被ったままだったのに気付く。
自分では剥がせない、いつものあたしの仮面。
475呼ぶ声6:2008/12/30(火) 23:56:36 ID:N0HqB3Nx
「気持ちいい…気持ち良いよ…ナディ」
「!!」

それを容易く割ってしまうのも、やっぱりエリスだった。
一枚目の枷を剥がされ低く唸る情欲をなんとか押さえつけて、
エリスに入り込んだままの姿勢で体を停止する。
これ以上を望むのは過ぎている。繋がることができればそれで十分の筈だ。

「ふぅ……うぅううう…ぁふ…エリスぅ…」

でもやっぱり、足りなくて。

「動いて良いよ……ナディ」

……ありがとう。

「―っ、…ぁ…ぁ…ぁ…」
「んっ…そう…いい子…」

――いい子。
彼方に置いてきた遠いいつか…エリスが自分に命をくれたのを強く意識する。
エリスは実際、ナディを生んでくれた人、母だった。
その母がカラダをくれたのを理解する。好きにしていいって言ったのを知る。
腰から這い上がる快感に抗いもせず飲み込まれるに任せた。
もう手加減なんかしない、牙を食い込ませて、肉を食い千切り、全てあたしのモノだ。

「ぁう…あうぅ…」
「ナディ、もっと…奥。 …そこ…ぁッ」
「くぅ…くぅ…あ、ぁあッ…好き…好きぃ…」
「っ、上手…んぁ…っ」

何処までも主導権を主張する魔女のくちをじぶんのそれで塞ぐ。
頭を手で固定して、歯の間から舌を差し込み透き通るような白の歯列をなぞり唾液を啜った。
その間も腰を動かしてエリスのカラダを引き裂いてしまいそうな激しさで
最奥まで入り込んで引き抜く、何度も何度も出し入れする。
エリスの中から引き連れてきた愛液が、膣口でじゅぷじゅぷと泡立った。
いや、これは二人の体が溶けた物かもしれない。
繋がったそこは異常な熱を帯びていて、体が溶けてしまってもおかしくないように思えた。
だって、生やした時より熱い…あつい……アツイ!!!!

「―ッ!」

耐えられない熱気の中不意に背筋を駆ける悪寒。
咄嗟に腹部に力を入れてそれを塞き止める。
…遅かった……ばれた。まずい。これだけは知られたくなかったのに。
まさか機能までも、ここまで似せてあるなんて。
476呼ぶ声7:2008/12/30(火) 23:58:47 ID:N0HqB3Nx
「ふぅっ…ふぅうっ…」
「…ナディ」

――言わないで。

「ぇ…エリスぅ…」

――恥ずかしい。

「我慢しないで…」

――やめて。

「出して。ナディが、欲しい」



「そんな事言っ、〜〜ッ! ぁあああ゛っ!! エリスの中気持ちいいよぉッ!!
 ごめんごめんなさいごめんねもう出…ッ! ぅあッ……ァァあアアぁああ゛ぁああ゛!!!!」
「――っ! くぁぁあぁああ゛っ ナディッッ!!!」

男の人も異性と交わるとき、こんな想いを感じるのだろうか、
暖かくて柔らかい、愛しい人の肉体に受け入れられる。
拒絶なんかされないのに怖くて、逃げられないように掻き抱く、
動けないようにしてただただ中に白いモノを吐き出す。
あたしの情報を持った液体が、エリスのカラダに注がれる。
何よりも下卑た遺伝子を彼女に刻む。びゅくびゅくと蠢いて犯す。
脳が焼き切れそう。
全てに勝る本能が求めてやまないモノを、手に入れてしまった。

嬉しくて、泣いた。














どこかでこっちこっち音がした。
目を開いてまだどこか眠ったままの頭でゆっくりあたりを見渡す。
壁と屋根があるだけの安過ぎる部屋。ウォールナットの時計が鳴っている。
ふと思いあたって、足の付け根、両腿の間に手を差し入れた。
…ない。
代わりに見つけたのは、すぐ隣で微笑む金髪の悪魔。愛しい人。

「ナディ…今度は……私」

夢のような現実で夢に落ちる前、あたしが有していたものは…そこに。
477名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 02:24:16 ID:ImZswkek
すげえな、あんた・・・惜しみないGJを!
478名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 06:51:49 ID:rlkFr+Gc
ナディエリきた!激しくGJ!
479名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 11:09:47 ID:7AlNnDH6
GJ!GJ!!
480名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 09:49:03 ID:1bXWiFVh
何コレ最高のお年玉として受け取っておく
481名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 22:22:27 ID:1s45dzVT
余裕のないナディとそれを優しく受けとめるエリスがいいな
本当にGJ!!!
482名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 07:09:28 ID:sW920KnR
保守
483名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 00:31:16 ID:p9CCrI+A
        ∧∧  ♪           
       ('(゚∀゚('ヽ やんまーに やんまーに  ♪
   ♪  ('ヾ,  ` ) 
       ` 、,, /
         (_,/  ソイヤソイヤ
484名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 00:32:03 ID:ZM+Ds5Xy
>>483
なにパクッてんだ
485名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 00:39:29 ID:ZM+Ds5Xy
>>483
そのAAにも一応元ネタがある
さらに改造してるんならまだしも、自分が改変したものを
そのまんま使われると、何か恥ずかしいんでやめてくれ
486名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 01:14:32 ID:6phiLJfT
 ♪    ,_(ゝ
     γノノ~り) ;y=‐
       从 ゚д゚)/     ヤンマーニ
   ー=y;/| y |        ヤーイヤー
      <へ \
       ~~~>~
487名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 01:10:13 ID:IJCUChWM
>>485
2chでそんなの気にしてたらAA書き込めなくなるぞw
488エルカザド初心者:2009/01/26(月) 22:06:02 ID:JJFqYkT8
私たちの旅は続いていた。
というより、終わりなんてないんだった。今はお金を貯めるため、とある街のタコスでバイトしている。
エリスは今や店内ナンバーワンの人気。
…こんな可愛いんだから当たり前か。
ちなみに私はナンバーツー。ちょっと嬉しいな。
でもその人気も時には危険。前もあったけど、破落戸が店に来ると決まってエリスにちょっかい出してくる。私にはそれが本当に許せないよ。

今は勤務中。
「ナディ…」
後ろで不安げな声がした。振り向くと困った表情のエリス。
「どうしたの?何かあった?」
エリスは店内を指す。
「あいつか…」
最近よく来る、嫌な客。エリスに変なことしないし、別に不良なわけでない。むしろ好青年って感じ。
でも…あいつ、エリスのこと好きそうだ。純粋に恋をした瞳だけど…私にとっては嫌な客。
「どうしたの。あいつがなに?」
「この後、一緒にドライブしようだって」
ついにナンパかあいつめ。化けの皮がはがれたな!本当に嫌な客だよ。
「で、なんて言ったの?」
まさかとは思うけどさ、エリスOKとかしてないよね?…してたら私、悲しい…。
「…ナディが嫌なら、しないよ」
…とりあえず安心。でもまだ聞きたいことがある。
「あんた…私が嫌じゃないって言ったらOK出すの…?」
「…絶対しないよ?」
即答だった。…嬉しい。本当にもう、可愛いんだから!
「じゃあ断ってきて?」
「いえっさ」
エリスがあいつの元へ行った。眺める私。エリスは首を横に振る。するとあいつは…なんとエリスの手をとった。説得しているようだが、私にはもう我慢ならなかった。私の恋人に、さわらないでよ。
私は気がついた時にはあいつのとこへ行っていた。エリスとつないでいた手を無理やり離して、
「お客さん、困ります」
といってエリスを連れて店の奥に戻ってきた。あいつはびっくりして、そのあとガッカリしてたけど、知ったことじゃない。
「…ナディ、怒ってるの?」
「…まあね。いきなりエリスに触るんだもん。」
するとエリスはクスリと笑って、
「ナディの我が儘」
だなんて言った。…確かにそうだね。
私は我が儘だ。でも、エリスは私が独り占めしたいんだよ。誰かに近付けたくないよ。
…なんて私は意地が悪いんだろ。
「でもありがとう。大好きだよ」
――私はその言葉を聞いて、泣きたくなった。
489エルカザド初心者:2009/01/26(月) 22:17:08 ID:JJFqYkT8
私も言った。
「私も…大好き」
私たちは見つめ合って。どちらともなく唇を近づけてゆく…あと少し、のところだったのに――
「おーい、すまないんだが、人手が足りないからどっちか出てくれ………ない…か…?」
「「!!」」
びっくりした…店長だった。
勢いよく入ってきて、私たちを見つけて…気まずそうな店長。
私は滅茶苦茶恥ずかしかった。でもエリスは幸せそうな表情のまま。
「…じゃ私行きますよ」
半ば投げやりな気持ちで私が引き受けた。
「いや、本当にすまなかった…」
「いえ。私たちが場所を選ばないのがいけないんですし」
急いで店内に行こうとする。
すると、エリスが言った。
「行ってらっしゃい、ナディ」
振り向くと…エリスが、手を振っていた。まるで天使のようだった。
私もすかさず言った。
「行ってくるよ、エリス」
私はその場を後にした。

490エルカザド初心者:2009/01/26(月) 22:21:16 ID:JJFqYkT8
勢いで書いてしまったorz
エロなしすいません。エロは苦手です。期待してた方がいたらごめんなさい。
まだエルカザド知って間もないんでなんかいろいろ違う気がするんですが…なんか変なところあったら適当に無視しちゃって下さい。
ナディ×エリス、神!
491名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 23:36:05 ID:lPzpv02G
正直なナディが可愛いな、GJ!! エロがないのが気になるなら
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1199499203/
とかは作品保管までしてくれるから今後投稿したいときは好きな方にどうぞ。
既に知ってたらすみません…ナディエリは至高!
492名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:04:30 ID:JJFqYkT8
>>491
ご親切にどうもありがとうございます!
こっちは初めて知りました。過去の作品が読めるのが嬉しすぎますw
493名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 12:16:58 ID:eQgahn2C
>>476の続きです 少々時間が逆行しています


私の上で眠ってしまった赤を、起こさないように慎重に身体から引き抜いた。
その瞬間さえ敏感に感じてしまって、そこまで私は穢れているのかと、下唇を噛む。
隣に仰向けに寝かせる。…もう何度目のポジションチェンジだろう、苦笑しながら覆い被さる。
時間はたっぷりあると、壁際で私達の情事を見物していたノッポの時計が鳴った。
ぬらぬらと光る私を犯していたモノに手を添えて、先程とは逆回りに元素をかき混ぜると
眠りの中で熱を感じたのか、赤が眉をひそめて寝言を言った。

「…エリ…あかちゃ…」

……ん……。
もしかしたら、子宮が元に戻ろうとしている熱が介入して私との子供の夢の中でも見ているのかな。
無性に嬉しくなって、術で醜くひしゃげた男性器に手を添えたまま、片腕で抱き締める。
そこで気付く。もし…そうだとしても、さっきの行為で孕むのは私の方の筈だ。

「…ナディは、乙女だね」

手の中でジュッと音がした。
出来上がった割れ目に中指を這わせて、ナディの性器が女性のそれに戻ったのを確認する。
これで元通りだ。
さっきは自分の勝手で、‘無理’に寄りかかるナディに、無理させちゃったから。
今から服を着せて、シーツを乾かせば、夢で済ませられる、……大丈夫。
全てもみ消して明日からも‘いつも通り’を得ようとする甲斐性なしを、不意に、眩暈が襲う。
昔博士のところで体中の血を抜かれた時みたいに、方向感覚さえ狂わせる気だるさ。
ああ…力を使い過ぎたかもしれない。安普請の部屋が、ぐらぐらと歪み出した。
揺れの全く伴わない、地震。天井さえ下がりだして押しつぶそうとしてる。
空間が縮小して、闇に落ちる。
最近こんな事ばかりだ。まだ、やらなきゃいけないことがあるのに
……裸になってるぐらい、起きてから言い訳しよう、なんて、
やんわりと迫ってくる眠りを受け入れようとしたその時、
狭い部屋に溢れたのは、ぼーんぼーんという重く真っ黒な音。
TPOをわきまえない背の高い悪趣味な時計の、脳を揺らすハスキー通り越したダミ声。
姿は悪くない、焦げたような渋い茶色で、
文字盤枠のシンプルながらに植物の蔦のような装飾も美しい。
ただ、音が出るってだけで、生きている気がするから。
この夜にナディ以外の誰も招きたくなかっただけ。
当の時計はエリスの投げかける視線に含まれたマイナス評価を気にした様子もなく。
…まだ鳴っている、さっきので10…11…12…――12時だ。
深夜0時。以前ナディに読んでもらった童話では、変身の魔法の解ける時間。
どうしてそんな事を思い出したんだろう、最近寝るのが早かったから?
すっかり眠る気を無くして考え出す頭の中で…ぱちんと、誰かが指を弾いた。
文字通り弾かれたように、エリスは思い立つ。――そうだ、まだだ。まだやることがあるのだ。
“魔法を掛けなきゃいけない”。
まだ終わりじゃない。
ナディの厭らしい姿が、もっと見たい。
何の疑問もなく、自分の性器の上に右手をかざした。
先程彼女に施したのと同じ、‘ただ出すだけ’の魔法。
4942:2009/02/02(月) 12:44:46 ID:eQgahn2C
「――ぁッ、う…っ」

激痛。思わずベッドに倒れこむ。患部自体は痛くはない、激しく痛むのは胸の奥だった。
彼女と交わっている時と同じ感覚。熱くて、いとおしかった。同時に、とても悔しい。
ナディが起きていたら。そうしたら、抱き締めてもらえるのに。一人でこの昂りを感じるのは嫌だ。

「ナ……ディ…」

相棒は起きない。投げ出された手をぎゅうと握る。
手から伝わるぬくもりがくれたささやかな安堵で、この状況の分析を図った。
……やはり、今日の私達はおかしい。
もうやらないつもりだったのに、さっきだっていつも通りを、演出するつもりだった筈だ。どうしてこんな――

「っ……?」

視線を感じて、振り返る。
そこには催眠術にでも掛けようとするように等間隔で左右に振れる丸い物。
時計の振り子だ。
燃料が無尽蔵かと思われるほど長命のランプに照らされ妖しく光っている。

「…なた…が…」

誰かに、呼ばれた気がした。



Solve et Coagula


4953:2009/02/02(月) 12:46:03 ID:eQgahn2C
当然の如く、一人きりでは生やした異物を持て余した。
かと言ってまた元に戻すのも癪だ。八方塞でぐっすり眠っている相棒の寝顔を見つめる、
いつも先に寝てしまう為に滅多にお目にかかれない、ナディの可愛い寝顔が見える。
起こしてしまうのも、勿体無い気がして。折角だけれど‘招待’は断ろうとした矢先だった。
時間差で、夢の中の彼女にようやく声が届いた。
エリスの呻き声に呼ばれたように、ナディがゆっくりと、起き出した、…起きて、しまった。
寝ぼけ眼のまま最初にしたのは、腿の間に手を入れる仕草。
…まずい。アレを探しているのだ。この格好では言い逃れられない。
綺麗な青の丸い粒が揃って私を見て、その視線は徐々に下へ下がりそこで止まった。
しょうがない、こうなったらもう、全部夢という事にして――

「ナディ…今度は、私」

――…夢という事にして、交わればいい。台本にはそうあって。
ただただ本能に忠実な唇は堕落の坂を転がり落ちる。
突拍子もない私の言葉に、起きたばかりの赤は夢でも見てるみたいなとろんとした目を一瞬見開いた。
…彼女に‘ない’わけも、私に‘ある’事実も、全て理解する。

「ふっ…ぁ…ぁう…」

一度低く唸ると、まるで腹ペコの上に待てをされたライオンみたいに悲痛な顔で、私ににじり寄ってきた。
と思ったら、ゆっくり押し倒される。ナディは身体を寄せ頬擦りをして、グルグル唸った。

「欲しい…エリス欲しいよぉ…」

知ってる、その言葉の意味。食べたい、そして、食べられたい。
彼女から無くなって、今は私にある、これに向けられている。これを挿れて欲しいって言ってる。
ずっと我慢していた所為か、今日のナディは異常なくらい情欲旺盛だ。
それが少し可笑しくて。本心なのかどうか推し測るように、意地悪を言いたくなった。

「駄目、腰振らないでナディ」
「抱いて、犯してぇ!」
「…ナディが強請ったら犯した事にならないよ」
4964:2009/02/02(月) 12:47:36 ID:eQgahn2C
――やっぱり。
催眠術だ。あの時計に、掛けられたんだ。この人は、私の知ってるナディじゃない。
さっきだってそうだった、いつものナディなら、私がエッチしようなんて言ったら
冗談で通すか、小説の悲劇のヒロインばりに部屋を飛び出して、後で仲直りするぐらいできる。
今のナディは、欲求、本心、好き嫌い、そんなものをそのまま出している。
どうしてわかるかって、だってそうじゃなきゃ、この夜が‘仕方なく’でできた事になる。
私のわがままで仕方なく、ナディは私を抱いて、私に抱かれたいって言う…
………そんなの、死んだほうがましだから。
横になった私の上に覆い被さって擦り寄るナディを抱き締める。
そのままごろんと身体を90℃傾けて、横に並んで隣り合うようにした。
今のナディなら何でも言う事を聞くだろう。
肩を押して、ナディに背を向くように促す。
少しだけ眉をへの字にした後、いつもの背中の開いたベスト、…どころか、
生まれたままの姿、全く何も着けていない褐色の背中をこちらに向けた。

「…きれい…」

健康的な形というのがどういうものかはわからない。ただ直感的にそう思う。
本当は、ナディの全ては綺麗だといつも思っていた。
照れくさいとかじゃなくて、真面目に受け取ってくれないから、言わなかっただけ。
浮き出た肩甲骨に一つキスをする。背骨の隆起を指でなぞると、へびみたいにくねくねと蠢いた。
…この下に繋がっていたモノが、私の中に入り込んだんだ…
変な気分になりながら、ナディの脇から手を伸ばして前方に腕を回す。
抱き寄せると、手に入れたばかりの男性器がナディのお尻に触れた。びくっと褐色の身体が縮こまる。
声には出さなかったけれど、思わず笑ってしまう。口だけは達者なのだ、こんなに怖がっている癖に。
そっとナディの子宮の上に手を添えて撫でる。

「ぁぅ…挿れて、くれないなら、触らないでぇ…」
「…ナディ、冷たい」

身体は、とても熱いけど。

「エリスッ 好き…好き…」

我慢ならないといった風にナディが身を翻してまたのしかかってきた。
横を向いたままのエリスに何かを強請る様に、首筋や耳を嘗める。
くぅくぅ鳴く相棒を横目で見て、少し、相手をしてあげようと思った。

「知ってる?ナディに存在価値なんてないよ。ただの肉塊。
 名前もつけて貰えなかったし、誰も興味が無いの」

心無い言葉の効果はてきめんで、名もない相棒の顔はみるみる苦痛に歪んでいった。
この赤毛さん、“金髪の魔女は‘ナディ’の意味を知らない”、そう思っていたんだろうなと、内心ほくそ笑む。
精神が意地悪く醜く歪んでいくのがわかった。これが男性器に宿った支配者の本性か、
それとも視界の外から音声だけで自己主張する催眠術師の所為かは、わからない。
4975:2009/02/02(月) 12:49:51 ID:eQgahn2C
「あうぅぅ…うぅぅぅ…」

情けない呻き声が聞こえたと思ったら、頬にポツリと雨が落ちてきた。
思うに、しょっぱめの。味見しなくても分かる。ナディの目にも溜まっていたから。
今まで二人で歩んできた先の見えない旅の中でもこんなのは初めてだった。
あの強いナディを泣かせてしまうなんて、事は。
…触れちゃいけなかったんだ。
エリスは名前の意味は知っているけれど、その名前である意味は知らない。
可愛くてつい、だ、何処かの世界には好きな子を苛めたくなる性癖があるって聞いたから。
そんな弁解も通じないくらい本気で泣きに入る名無しさんを前に、静かに焦りだす自分が居た。
刺激しないように慎重に、身体をナディに向け直して涙の伝う頬をあやすように撫でながら、
本当はさっき続けて言うつもりだった台詞を今更溶接してみる。

「でもね、私が貰ってあげる」
「っ……あ、ありが…と…、ありがとうエリスっエリスぅ…」

…だめだ、と思った。
この子は、ナディは、…過ぎる。

「――ッ!」

気付いた時には遅かった。
先程ナディに精液を注がれた時の事を思い出す…多分あの時も同じだったのだ。
ナディを貫く為に生やしたそれが、そそり立っていた。心なしか血管が浮き出て、ぴくぴく動いている。
生きているんだ、ナディと一つになりたくて、犯したくて、しょうがないんだ。
はたと思い出す。…そういえば、私もそうだった。今更何を理性に縋っているんだ。
これはエリスの心そのものなのだ。隠し切るのは無理だし、意味がない。

「胤が…溜まってきたみたい」

自分の性欲を改めて認識した魔女は先程のへたれみたいに動揺はしなかった。
静かにそう伝えると、褐色の頬に情熱の赤が走る。

「ぇ…エリスッ 入れて、ここに、入れて!」

羞恥を感じる心を振り払ってナディは片手で自らの秘部をまさぐる。
既に性液で濡れそぼったそこを、過去にエリスを何度も抱き締めてくれた優しい指が這う音がした。
…頭に血が上る。
本当は…あまりそういう事をしないで欲しい。自分で自分を抱くような行為は避けて欲しかった。
そのカラダを開いて汚すのは、私だけでいい。
4986:2009/02/02(月) 12:51:53 ID:eQgahn2C
「ナディは私の胤入れだよ」
「それでいいッ そうして欲しいよぉ…っ」

そんな関係になりたいわけでもないのに、今日のお互いの口はまるで手の付けられない猟犬だ。
ベッドの上で横になったまま、天を仰ぎ見る。
エリスの肩の横に手をついて震える魅力的な身体。抑えきれない欲求を湛えた深い青の瞳があった。
ゆっくり、抱き留める。
殆ど直立して禍々しい凶器と化した男性器がナディのお腹に当たったけれど、我慢してもらった。
そっと赤髪の天使を白い大地に下ろして。お互いの上体を起こし、続いて密着した体を離す。
距離が開くほどに悲観度を増すナディの顔を尻目に、手だけ繋いだまま、エリスは白い営みの舞台から降り、脇に立った。

「挿れてあげるから、おいで。」

勿論ナディは、立ってどうする気だって困惑顔になるだろう。そう思ってた。……が、甘かった。
赤毛の相棒はまた困惑の色を見せるどころか、すばやく手を解いたかと思うと四つん這いのままベッド脇のエリスに駆け寄り…

「あう…あぅ…」

…舐めだした。

「!? く、ぁッ…ふぁ…あ゛……ぅあァアア゛ッ!!!」

未だに眠たそうな、でも燃えるように光る目で。
ナディはこれ以上膨らみようがないくらい膨張したペニスを、
舌の上で転がしてそれでは飽き足らず口に含み、唾液を擦り込む様に、びくびくとうねる肉棒を甘噛みした。
先端をぐりぐりといじくられ、歯の浅く食い込む感覚、じゅぷじゅぷという卑猥な音に耳を蹂躙されて、
経験した事のない恍惚に体中支配されてしまったように動けない。
なのに何故か腕だけは二本とも結束して、ナディの頭を捕らえ更に押し付けていた。

「んあアアぁァああッ! ナディッ いやぁっ!!」

ようやく腕のコントロールを取り戻しナディを引き剥がしたのは不覚にも長い時間その快感に悶えた後だった。
とりあえずは、想定外の奇襲に混乱して居たのだと思い込むことで精神的ダメージを緩和する。
身体と心の芯がナディの舌になで上げられる、あんな汚い部分をナディの味覚に感知させる、下劣な行為。
話には聞いてたけど、まさか自分でやるなんて、思ってもみなかった。
4997:2009/02/02(月) 12:53:27 ID:eQgahn2C
「ぁう、ぅぅ…食べちゃ…だめ!!」
「じゃあ早く挿れてッ 挿れてよぉ!!」

こちらを睨み付け激昂するナディの言葉にはっとする。
すすげるくちなんかとは比べ物にならない程大切な場所、
どんな宗教でもけっして同性が触れてはいけないとされている場所。
エリスはこの汚い部分をそこに。ナディの身体に入れようとしていたのだ。
ナディの子宮に、ナディの中に、…受け入れられたい。
全てがシンプルに、収まった。
それだけでいい。
世界も居場所も明日も必要ない。
まとめて全部で、ナディだから。
急に、熱が下がる。困惑、恥ずかしさ、保身、背徳心、それら全て、全て。掻き消えてしまった温度の低下。
逆に熱を持ったのは、胸中で叫び踊る狂気。ナディを壊す。めちゃくちゃにする。泣いても許さない。
もう、誰にもあげない。そんな黒い部分。
かちっと、エリスの中でスイッチが入った。その瞬間を待っていたのは、ランプの作る二人分の影の片方。
立っているらしき小柄な影が、寝具の上に座り込んだ影に近付き、重なってそのまま倒れ込む。
ちょっと動けば盛大にギシギシと軋む家具の上で、エリスが最愛の人に迫る。
けれど音は気にならなかった。鼓膜の要領には隙間もなかった。ナディの鼓動と吐息で埋め尽くされていたから。
力が強くて良かったと思う。急に強気になった相棒を前にして今度はおろおろしてるナディを、いいようにできるから。
ベッドに磔にするように、仰向けにして両腕を押さえ込む。よく見えるようになったピンク色の乳房を、すすった。

「あっ、エリ…」
「…ナディのここも、勃ってるね…」
「―っ……ぁぅ…」

初めて受ける側になって、ようやく身の程をわきまえたのか、自発的に動くのをやめて受動する。
本当に半端のない受け受けしさのナディ。どれが本当の彼女なのか。
最近になって思う。人は、深く知ろうと近付けば近付くほど、わからない。
私を欲しているのは分かってた。でもそう言ってくれないから、よく分からなくなった。
それを思えば、魔女は変かもしれないけれど、嘘を吐かないよ。例えば自分にだって。

「混乱させてごめんね、ナディ……好き」
「っエリス、あ…あたしも、愛してる」
「うん。」

そう言えるまで、時間が掛かったね。
たどたどしい告白に思わず笑みが零れた。同時に、胸の奥で破壊の衝動が叫ぶ。
 優しい言葉なんか要らない、早く、壊せ。
言われるままに彼女の死角をにじり進んで、ペニスをナディの秘部に押し付ける。
次の瞬間、生殖器に伝わる感触の想像との格差に胃が捲れ上がった。
足が閉じたままで、ナディの中心に触れることが叶わなかった結果。
滑稽なほど急いているのは自分の肉欲だけで、整った細い緋色を乗せた空色の目は揺れもせずにこちらを見つめている。
拒絶されたように感じて、胃の内容物どころか内臓全部吐き出してしまいそうになるのを、必死に食い止める。
5008:2009/02/02(月) 12:54:51 ID:eQgahn2C
「……ナディ」
「…、…な…に…?」

怖い

「私を、入れてくれる?」
「ぁっ…あぅ、…ん…来て…きてぇ…」

微かに震えを帯びた声での尊大な要求に抵抗もなく、ゆっくりと、膝を折り腿を上げた。
私が入り込めるように、縮れた陰毛で覆われた秘裂を晒すナディ。
自分だって怖いくせに、カラダを預けてくれる愛しい人。顔だって、髪に負けないぐらい赤くて。
先程この身を襲った恐怖など一気に吹き飛んで…守ってあげたいと、そう強く思った。
この子の全部、所有して、私は責任をとるのだ。
ばちんと大きな音を立てて脳がショートした。魔女の頭は電化製品なのだと、この夜初めて知った。
それからの事を語るに…、私は思いやりがない。彼女は痛くないか訊いてくれたのに、
ナディと合体できると思った時には、くぱぁと、ナディのカラダの裂ける音が聞こえていたから。

「ぁあァァアアア゛ッ!! エリスっエリスッ! もっと、壊して! 」
「くぁ…あふ…ナディ…ごめ、んぁあっ」

その謝罪は不意を突いて行為に移った事に対してではなく行為そのものに対してだった。
さっき彼女が私にしてくれたように、気持ち良くしてあげられているかどうか酷く疑問。
言うなれば私は下手で。貪るように無我夢中で進退を繰り返す。
ナディのお腹に入っている、その事実を意識するだけで、泣きたいくらい気持ち良くて、何も考えられない。
どくどくと内側が脈打っている、ナディの中に私がいる。これが本当の姿だった気がする。
今一つになったんじゃない、やっと戻ってきたんだって。わかるから。
ずっとずっと探してた。試験管で目覚めるもっと以前に失くしてた言葉、今やっと見つかったよ。

――ただいま。

「ぁあァぁあアァぁあぁア゛ぁああ!!!!!」

見るに耐えない不細工な求愛だった。
そんなに長くない腕を彼女の背に回す、爪で引っ掻いて固定する、
いつか読んだ図鑑に載っていたカメみたいに所構わず噛み付いて胸に顔をぐりぐり押し付けた。
 貴女しか要らない、
だからお願いがあるの。
 どうか。
…受け入れて欲しい。
足の付け根でうねる男根。放たれる卑猥な音に思考を犯される中、不意に自分の背にも柔らかな手の感触がある事に気付く。
はっとして何よりも大好きな人の顔を見る。彼女は身体を裂いて酷い事をする魔女に向かって、確かに微笑んだ。
笑顔は次の瞬間羞恥に歪み、エリスにも分かるほどにナディの膣がきゅうと狭まる。―欲しがってる。
5019:2009/02/02(月) 12:56:55 ID:eQgahn2C
「ナディッ! 駄目ぇっ…締めないでッ、出ちゃう!!」
「全部出してッ 欲しいのぉっ!!」
「ぁぁあああああ゛!!! ナディッ好き! ありがとう!
 生まれてきてくれてありがとう!! 私と交尾してくれてありがとう!!!」

こんな化け物と出会ってくれて、私を太陽みたいな温もりで守ってくれて、ありがとう。

「―――ッ ぁぁあッッ!!!!!」

私から溶け出た白い穢れで、ナディの中を汚す。
褐色のカラダがびくびく跳ねる。膣口と男性器の隙間から精液が溢れ出した。
他の誰にも見た目にはわからない、ナディが私のモノだという印。
拭ってあげたりしない。貴女に染み込んで一生離さない、それどころかこれからだって何度でも。
貴女の声が、眼差しが、カラダが、私に触れる。その瞬間だけ、私は自分の価値を信じられるから。














50210(終わり):2009/02/02(月) 12:58:19 ID:eQgahn2C
「ふぅ…ふぅ…っ」
「……涙出てる…悲しいの?」

束の間思考を奪っていった快感の波が引くと、身体を浮かせて周囲を観察する余裕も出てきて、
生殖器を重ねたまま苦しそうに息をするナディの目に、小さな光の粒があるのを見つける。
泣き虫の彼女の事…そっと指ですくって舐めると案の定しょっぱかったので訊いてみた。
しばらくして、なんとか肺をなだめ落ち着かせた彼女は、不貞腐れた顔をして。

「…あたしはあたしで別人になってた自覚あるけど…それにしたってエリスは…酷い…」
「ごめん……でもね…きっとこれからもこんな風だよ…」
「なんっ!? …どうしてよ…」

ナディがただの肉塊とか、誰も興味がないとか、そんな事を言う理由。
少し、情けないし、愛する人を傷付ける正当な理由としては、足りないかもしれないけど――

「本当の私は臆病だから…ナディに私しか居ないと思わせたいの。
 ……ナディの中を…心もカラダも、私だけの場所にしたい。…それでいいよね?」

精一杯の、心からの答え。

「っ……。…当たり前…」
「ん……私の胤…よろしくね」

本当は、言葉であれだけ求められてもどこか不安で。
もし万が一断られたらどうしようと心臓が跳ねていたのがまだ治まっていなくて。
平静を装って、似合わない台詞が吐いて出た。だから、これは手が勝手に発言に合う行動をしただけ。
そっと互いの身体の間に片手を入れてナディのお腹を撫でただけ。とばっちりを受けたのはナディだ。

「ぁ…」

未だ熱の篭る溜め息を吐いて不意の刺激に身を震わせながらも、
揺れる瞳に映るのは、触れ合った場所が解けていく不安。
…欲しがってくれている。そう思うと、やっぱりおかしくなりそうに幸せで。

「大丈夫。まだ居るから」

そう言ってやると、ナディは安心したように目を瞑った。その様子を見て、エリスも肘を折り身体を重ねる。
自分も目を瞑ろうとして、ふと、すぐ隣に招かれざる客がいた事を思い出し、横目であの光沢具合を窺う。
驚いた事に、そこに期待した煌きは見当たらなかった、ニスが剥げて輝きが色褪せたわけでも、
頼りないランプの火が消えたわけでもない、時計は跡形もなく綺麗に消失し、
小さな机上の光が照らし出すのはこげ茶の板張りの壁だけだった。
けれど堰を切ったように猛烈に押し寄せる眠さもあってか、折角落ち着いたナディに話す気にもなれなくて。
消えた時計より、残されたこの時間が大事で。

繋がったまま、抱き合って、……眠った。
503名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 23:06:13 ID:9+nZtfWG
良すぎて俺が妊娠した
504名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 01:05:49 ID:wxvxtOta
保守
505名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 17:15:36 ID:wwaopIL+
リメ「マドラックス、はいチョコ」 つ
マド「はい,…って…、ボウルに入ったままじゃない? しかも固まってないし。
   普通型とかに流して色んなカタチに固めるんじゃないの?
   ちょっと飾りっ気なさすぎない?…あなたらしい…という言葉では済まされないくらいに」
リメ「うふふ…」

おもむろに固まっていないチョコを人差し指で一すくいし自分の首筋に塗るリメルダ。

リメ「さあ、舐めてぇ?…マドラックスぅ(はぁ はぁ)」
マド「!」



ネタが思いつかなくなって久しいがやっと思いついたのがこれか…oez
506名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 15:43:42 ID:SBITe7Ln
さすがエロい人w
ところで oez ってどんな体勢?
507名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 19:08:49 ID:WLKK2a2g
oez = オープニングのマーガレット
508名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 02:07:43 ID:8gYJjIhl
ほす
509名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 13:38:52 ID:Wqp884YX
oez
 oez
  oez
   oez
    oez
    oez
     orz




とりあえず保守
510名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 12:44:20 ID:qlthnLri
なんか昔エリスがナディの母乳を飲もうとするコピー本
とやらが某所から出たらしいんだけど誰か内容知ってたら
教えて下さい、臨場感あふれる語りで。
511名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 20:37:41 ID:9bEPXTL5
臨場感溢れる語りとか難しいなw
512名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 23:16:35 ID:YiYM/u63
hosyu
513名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 22:15:42 ID:Klbp7+Q6
霧香の話が読みたいぜと願望を書いてみる
514名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 18:22:30 ID:cPseFqeF
NOIRの作品自体滅多に見ないし厳しいんじゃね?
515名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 21:27:55 ID:Bl0EbZdN
他人に頼るな自分に頼れ
516名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 23:04:26 ID:kEXffwGb
それを言ってたら雑談もなにもできなくなるだろw
517名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 19:59:24 ID:2PAnxsFi
保守
518名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 14:07:33 ID:2GCIJMQj
ネタが生まれる雑談なら大歓迎だ
519名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 23:19:51 ID:X/suGeV7
520名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 12:23:52 ID:B9pK+p84
最近エリスがしたみたいなふくれっツラを霧香がしちゃう


おれっちの頭の中でoez
521名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 14:04:29 ID:j2/cq6YP
最近幽々白書を読んで富樫絵になった

頭の中のナディとエリスがorz
522名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 16:45:04 ID:fkDZgDWY
それはひどい…
523名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 01:07:11 ID:fPxl/DRc
ほしゅ
524名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 00:42:24 ID:UE5jXdvp
ファントムのキャルがまんまエリスだった
525名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 13:44:48 ID:O/10sWfS
ファントムもBEETRAINだからな…
友人もアインが霧香に見えるって言ってたし、

そもそもアインは原作では銃を横とか斜めとかに構えない。
526名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 03:43:43 ID:Lpf6qnlP
ほしゅ
527名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 11:42:24 ID:0VksT5eF
>>525
監督がアインは霧香を意識したと自ら言っているよ
528名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 00:10:06 ID:rj3G5B1U
保守
529名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 01:19:21 ID:c3nW6lXp
今 ノワールの同人描いてるからガマムするんだっ
2ヶ月で終わるかどうかはわからんが。
530名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 05:31:15 ID:3nJ+7vmG
>>529
夏コミ!?
マジなら当日速攻でゲットしに行くよ
531名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 08:21:26 ID:4Z+p73U2
誰かカザドも出してくれ…13、14なら行ける
532528:2009/06/22(月) 10:10:35 ID:hMTC5/er
マシータ三部作で出したいが多分間に合わないだろうなぁ…
533529:2009/06/22(月) 12:19:56 ID:hMTC5/er
>>532は名前ミス
正しくは529です
すんまそん
534名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 12:39:52 ID:4Z+p73U2
そんな事言ったら>>531の13も15の間違いだった。
…ナディエリ本欲しいです。
535名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 13:03:47 ID:+a9gxoi6
虎で通販してくれ
536529:2009/06/23(火) 00:10:26 ID:efbJx2n+
>>531
13、14??

>>535
ちゃんとした本のカタチになりそうもないけど…??
537名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 05:13:41 ID:32NhAX9F
>>529
ミレ×霧希望!!
甘いやつで(笑)
538529:2009/06/23(火) 07:24:49 ID:QmcBz7xW
なにかいい販売方法があったら話しておくれ…

話が被ってたとしても勘弁ね。調べてないから…
案ずるな 今、キリカがミレイユの巨乳を後ろから抱き付いて揉み始めた(仮)ところだよ。
539名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 05:25:21 ID:E+/ICXV3
>>529
うーん、夏コミならジャンルごとに並ぶはずだから
Noirに興味ある人ならミレ霧表紙を見せるだけで
買うんじゃないか?

つーか、おれがそうだ(笑)
いや、マジで期待してるから当日頼むぜ
540529:2009/06/24(水) 07:41:38 ID:kUZbPtdE
わかりやすく
「マシータ物」とか
「ノワール物」とか書けば見易いんじゃないか?

印刷したいなぁ…
でも金が…

プレッシャー星人みたいになっちゃうからやめれw
541名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 05:23:03 ID:ZiFWDwDa
当落わかってからしばらくたつけど
今回はスレタイのサークルさん結構いるのかね?

カタログくるの待つしかないか…
542529:2009/06/30(火) 23:44:28 ID:ZieTUsKP
そういえば俺サークルチケット出してないじゃん

・・・
余、余計なことは考えない・・!!
描けばいいのだ!描けば!
ウルトラマンだって血のにじむような努力をしてスペシウム光線を出せるように
(ぶつぶつ…)
543名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 05:22:25 ID:XeIaSxkg
>>542
え?サークルチケットって受かれば自動的に
郵送されてくるものじゃないんだ
544529:2009/07/01(水) 19:12:13 ID:S3OpmV0N
>>543
申し込むという意味です
まあ・・・なにか他の方法がありますっt
545名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 05:42:42 ID:rLkXVFJN
ファイト!
546名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 05:58:49 ID:nw5cDYNB
>>544
委託とか?
教えてもらえれば、通販でも俺は買うよ
がんばれ〜
547529:2009/07/09(木) 22:58:25 ID:JJVCPM1Y
ミレイユのオパーイが大きくなっちゃった…
ここの住人は別に胸が大きくてもアレルギーとかないですよね?
548名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 06:12:21 ID:pbErQnNM
ない!むしろいいww
不自然に大きくなければもっといいけど
549名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 01:16:53 ID:dzsexgEU
>>547
どんとこい
550529:2009/07/20(月) 03:44:59 ID:FlAJf4gJ
こういう感じで。
待ってて〜っ

http://imepita.jp/20090720/132520
ttp://imepita.jp/20090720/132520
551名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 08:05:00 ID:CuBS8VDJ
っ見れない…
552529:2009/07/20(月) 08:21:50 ID:/1EAqGVa
553名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 10:25:55 ID:o18NLmqs
>>529
GJ!
待ちきれませんw

ところで、カタログもう買った人いる?
おれは通販だからまだだけど、
Noirサークルさんどのくらいいるんだろ
554名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 23:48:21 ID:4TGBDuc/
最高じゃん(^∇^)
ミレ霧じゃ無く、霧ミレっていうのが
またいいよ。通販希望〜
555529:2009/08/03(月) 00:23:04 ID:igqRU2i4
知り合い全滅か…

…ま、まあ、他のイベントで…ははっ…

近況はミレイユがムネだけでイかされて
揉まれるのが好きになっちゃったところです
(といっても変わるかもしれませんが)

通販、か…
登録とかでしょうか?? その通販(虎など)のサイトに
556名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 22:37:14 ID:4spri6Go
全滅ですとΣ(・□・;)

トラだと最初に見本誌を送って
連絡待ちみたいですね。
サイトに詳細が載ってましたよ〜
557529:2009/08/03(月) 23:05:52 ID:OW0J8kNx
ちょっとサイトの詳細読んでくr タッタッタ・・・
558名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 08:39:11 ID:mmMLeY1V
ワクワク
559名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 17:52:37 ID:yvbQ4T+w
>>553
カタログ買った。Noir4サークル入ってた。カザドは1。マドラごへごほ!!
…Noirなんて毎回出してくれてる人居るんですね。この差は一体…。
560529:2009/08/09(日) 20:36:41 ID:lvgIrAR0
読んできた!
たくさん刷らなくてもいいんだ
これはかなりデカい収穫ですよ!?
なにしろ一番引っかかっていたのは製本ですからねぇ〜…(ちょっとなさけないケド…)
561名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 05:37:34 ID:X8XH+7Tz
>>529
ますます期待!!
いろいろ大変だと思うけど頑張って
562名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 20:51:09 ID:oQGZXW4y
とりあえず二冊予約(^∇^)
563529:2009/08/10(月) 23:36:09 ID:MaM7AOcI
>>562
予約って…ww
データですよ??
564名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 08:11:17 ID:pl7phRno
お、もしかしてダウンロード販売?
565529:2009/08/12(水) 12:21:58 ID:KoFChQas
あっしに製本するようなカネも度胸もないでやんす…

近くに印刷所あるけど…
(請け負い内容のところに、なぜか同人誌だけ赤い文字で書いてあるので、同人の人も来てね!という意味なんだろうけど…)

なのでダウンロードで!
コピー本で出すのもアレですので
566名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 08:36:33 ID:Y/aIy1xx
待ってます!
567名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 19:23:37 ID:xRaOZMZq
保守(´・ω・`)
568529:2009/08/29(土) 23:41:26 ID:E4GNy09S
妄想リメルダっていうのも考えた

リメルダがマドに対して「ああだったら…?」「こうだったら…?」
みたいにリメルダの脳内でのエロ事。
なので実際には

マド「どうしたの?リメルダ…(キョトン)」

というカンジ
脳内なので色々な制約を気にする必要はないのでいいと思ったのですが
住人の方々はそういう「夢オチ」みたいなのは…??
569名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 11:06:14 ID:WKFnxaDF
俺はオッケー!
570名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 17:23:47 ID:p2SN+BwC
もちろんOK!
571名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 16:10:23 ID:foqGDr0h
おk
572名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 14:11:14 ID:0vDdoxBJ
保守〜
573名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 19:03:08 ID:9+nZy9F+
このスレのジャンル的には、ファントムって含まれるのか?w
574名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 22:50:40 ID:+ClqKTLW
まー、霧香さんが出演してるしなー
575名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 12:56:52 ID:Ue8TzUaW
ファントムだらけならまずいと思うけど、
ちょっとならいいんじゃない?
576名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 19:30:28 ID:wkeQ15BW
577名無しさん@ピンキー:2009/10/23(金) 20:13:12 ID:qHTw8GvC
しゅ
578○∞〜:2009/10/24(土) 14:59:33 ID:PNJY1PkF
だれか、マレンヌが好きだって奴いない?
579名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 16:03:02 ID:9EC56JKn
ほしゅー
580名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 12:28:49 ID:4YO/vTsV
マンガってムズいんだね…
正直ナメてた なんかコマ割がみんな同じ感じになっちゃうのぜ…
581名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 04:42:07 ID:i7nWcA4D
お疲れ様です!
やっぱり大変なんですね
でもどこまでも待ってます〜
582名無しさん@ピンキー:2009/11/20(金) 12:33:07 ID:XNfz35cK
窓羽読みたい
583名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 20:08:18 ID:i2phHnxb
俺は同じでも無問題!
ラブラブミレ霧が見られたら最高です
584名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 23:58:34 ID:AReHFX5W
保守アゲ
585名無しさん@ピンキー:2009/12/30(水) 18:33:35 ID:Jr4HIjqC
今年最後の保守
586名無しさん@ピンキー:2009/12/30(水) 21:37:16 ID:x6Q/jkYy
乙!
587名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 06:07:36 ID:0PIlGmvs
保守
588名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 19:16:24 ID:uqLRQi+/
ほーしゅー
589名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:38:30 ID:gG8FrCY7
随分前に見失っていたこの場所に、久々に戻ってきた

素晴らしい職人さんがこんなに作品を投下していたとは…!
ここ数年のリメマドへの飢えは、俺自身の怠慢が招いたものだったんだな…orz
遅すぎるけど318氏に、たいへんGJです!!!

これから他の作品もじっくり読ませてもらいます
590名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 07:11:35 ID:wO+HeHiO
ナディ×エリスは誤り
エリス×ナディが真実
591名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 18:27:38 ID:eJ/7w+mG
保守
592名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 20:50:51 ID:qa61Oeb9
やっと解除か〜
593名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 23:11:36 ID:EwC5Uk2s
まだノワールの本スレが落ちてるw
頼むから早く復活してくれ
594夕叢霧香:2010/03/03(水) 01:25:32 ID:khwNpX6m
仕方ないよミレイユ
595名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 19:04:52 ID:pfdijJux
考えてもしかたないよ・・・
596名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 00:22:18 ID:u67KVrHd
仕方ない仕方ない
597夕叢霧香:2010/03/05(金) 18:18:37 ID:3MUo2HBG
主砲射撃よぉーいっ!


…てぇーーーー!!!!
598名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 15:24:22 ID:F70ocveh
保守
599名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 21:51:15 ID:l0Hflkli
うそ!ノワール本スレ落ちた!?
ありえないorz
600名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 00:15:22 ID:vN4TW54D
復活・・・
601名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 20:38:37 ID:EjlRA7Yw
ナディ・エリの旅はまだまだ続く
602名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 11:12:09 ID:DpCIX3WQ
>>599
こっちが落ちないように頑張ろうぜ
603名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 22:47:25 ID:/P+oojhq
>>602
そうだな。皆で死守だ
604名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 22:55:17 ID:66lXPLXC
神の降臨はまだですか(T_T)
605名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 11:51:44 ID:btch0+Gv
百合総合スレには降臨してるよ
606名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 22:52:09 ID:09MlS1Ob
>>605
ありがとー!
もしかしてNOIR/MADLAX/エル・カザド 百合総合以外にもあった?
607605:2010/05/19(水) 00:56:10 ID:8A9vymmV
>>606
俺が把握してるのはそのスレだけだなー
他にあったらむしろ教えてほしい!
608名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 20:12:37 ID:hO79cKFQ
>>607
ごめん。俺もここしか知らない。
アニキャラ総合にスレはあるけど、SSはないはず
609名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 18:27:48 ID:ygx1PL4q
エルカザドの設定資料集ってないの?
610名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 19:50:21 ID:1lLThSh9
>>609
アニメイトで売ってたよ
数が少なかったのか、俺がやっぱり買おうかなぁ…と思った時にはなくなっていた…
ttp://homepage2.nifty.com/iroha-way/column/movic2007.html
ただ、他のmovicの設定資料集と同じく絵ばっかりであんまり面白みはないかも
611名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 20:08:30 ID:ygx1PL4q
とりあえず資料がほしくってさ
ノワールはアニメイトでずっと前に買い、マドは今日届いた
あとはエルカザドだけなんだ!
クソっ…!
DVDはあるけどいちいち読み込むのもなぁ…
612名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 15:55:38 ID:96qUySUo
窓が全裸で戦うシーンは非常にツボ
非セクシャルな雰囲気が逆にエロい
613名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 20:39:40 ID:E2RPri/5
16話でドレスに着替えさせられてると言う事は窓は気絶中に敵にスッポンポンにされたと言う事か……
614名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 21:01:57 ID:iFqmwI06
ほーしーゅー
615名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 16:27:35 ID:ddCwoM5r
明日から祭典が始まる
ノワールサークルさん頑張れ!
616名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 21:21:43 ID:SkJ2d+9g
百合スレ落ちた?
617名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 05:03:11 ID:nzHmZ/ML
>>616
落ちたみたいorz

誰か続きのスレ、立ててくれないかな?
俺立て方分からないよ
618名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 06:36:34 ID:XzrA0Iyp
立ったみたいな
619名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 22:26:53 ID:5Fji+uqU
>>618
本当だ!
百合百合なSSは、日々の糧だよねw
620名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 13:27:25 ID:C648YJC9
ミ「静かね・・・」
霧「うん・・・」
621名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 03:23:24 ID:bBK04inw
エリス、いいよ、エリスぅ
622名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 20:44:59 ID:9Av/ccgk
保守〜
623名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 00:35:47 ID:+NzvG8wn
百合が多いけど百合スレとこっちと別に立ってるから過疎っちゃうんだよな
だが保守
624名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 18:30:07 ID:uscedslB
>>623
ナイスだ!
俺も気付いたら保守するよ(^-^)/
625名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 09:21:27 ID:1Ffi/ylA
本スレも速報スレも、実写化ネタだらけにw
百合は期待できそうもないな〜
626名無しさん@ピンキー:2010/11/30(火) 20:38:37 ID:WU/v3hMV
ほしゅ
627名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 00:13:07 ID:ksJfuI3I
>>625
やっぱり百合総合だけだな
期待できるのは
628名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 12:06:56 ID:9ycsQxns
今年最後の保守
629名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 10:50:45 ID:cDvUBq9g
初保守
630名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 00:05:42 ID:HzB6t43z
ほ〜し〜ゅ〜
631名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 04:54:00 ID:95oupLrW
保守!
632名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 01:31:39.50 ID:T+m4rWIh
復帰
633名無しさん@ピンキー:2011/04/04(月) 21:10:52.14 ID:Y58QTU6x
今年でNOIRは10周年か…、はやいもんだな
634名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 22:37:49.25 ID:FPqGA/i3
ノワールはハリウッドで映画化だってさ
635名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 11:27:15.97 ID:7PMcMU43
ヤンマーニ・ヤンマーニ♪
636名無しさん@ピンキー:2011/05/18(水) 21:44:15.77 ID:SLZ1nEUm
ttp://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1106.php
窓スレより転載。
まさか今頃になってエリノア主役でスピンオフ作品が出るとは思わなかった。
637名無しさん@ピンキー:2011/05/18(水) 23:06:50.90 ID:wDtlwcIW
これはすごいわ
本スレ見てないから気付かなかったわ

転載サンクス
638名無しさん@ピンキー:2011/05/21(土) 22:54:53.57 ID:btUhXtxS
藤原征矢さんじゃないか。
かたゆでスキでもあった俺得だな。
639名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 18:20:28.52 ID:e1dl2IQC
640名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 18:37:20.82 ID:e1dl2IQC
641名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 22:12:53.64 ID:tcWajlRW
保守
642名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 01:01:02.81 ID:jlWS6CTm
保守
エリノアのスピンオフの続きはいつ出るのかな
643名無しさん@ピンキー
シルヴァーナ萌え