【MH】モンスターハンターでエロパロ 4匹目【モンハン】

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1ガノ(ry
ここはモンハンのエロパロです。
擬人化・龍姦なんでも来い!
基本的にsage進行で。

容量限界となった前スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173983038/

前々スレ
MHでエロパロ!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1141488219/

容量限界となった栄えある前々スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171548741/l50#tag698

前スレのお方が個人的に残された前々スレのログ(.txt)
ttp://zetubou.mine.nu/timer/upload.cgi
[bomber37410_d60.txt]

モンスターハンターSS保管庫
ttp://ss.ares-ac.com/mh/
2ガ(ry:2007/05/13(日) 11:09:34 ID:ugGwPbWg
立てました。
そして早速間違い発見orz

>>1

×前々スレ

○前々々スレ
MHでエロパロ!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1141488219/

まことにもうしわけありません


続けてもかまいませんか(汗)
3名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 13:20:45 ID:WInhIu3j
続けてください
4ガノトトスといっしょ:2007/05/13(日) 13:58:28 ID:ugGwPbWg

(そ、そろそろ、ヤバいな…ッ!)

限界が近づいたノルスは両手で彼女の腰を掴み、ケガの痛みも省みず、
今まで以上に深く、激しく彼女を攻め立てた。

「きゃんっ…!? …あ、あっ! あん、あ、ぁああっ…!」

「ッ!」

最後に激しく腰を突き上げて、彼女の一番奥の奥まで繋がって、
自らの想いをたたきつけた。彼女の中もまた、その想いにこたえるように、
放たれたものを一滴残さず受け入れようと、きつくノルスのものを締め上げた。

「あ… ん、…!ん…っ…  …う… ぁぅ… で、でて… る…」

一回、二回… 彼女の中に放たれた精が、彼女の胎内を満たし、
あふれた想いが、いまだ繋がっているその場所から溢れ出す。

「ふぁ、… ん、ぅぅ〜…」

頬ばかりか耳ひれまで火照った彼女が、力を失ってノルスにもたれかかった。
ノルスもそのまま彼女を受け止めるようにして、地に背中をつけた。
5ガノトトスといっしょ:2007/05/13(日) 14:00:21 ID:ugGwPbWg

朝起きると、彼女はそばにいなかった。

…ま、彼女の目的は達したんだから、そうだろうな。一夜の恋… か。

ノルスは傍らに落ちていた装備類をかき集めると、湖の水を頭からかぶった。
冷たい水が記憶を鮮明にし、昨晩の出来事を頭に浮かび上がらせた。

「…フッ」

ノルスは一つ自嘲気な笑みを漏らすと、道具袋の中からタバコ盆を取り出した。
紅蓮石も取り出そうとして、あれはもうないことに気付き、仕方なく砥石どうしを
かち合わせて火花を出そうとするが、なかなか火がつかない。それでも、なんとか種火を作って、
シケった刻みを煙管に入れて吸い始めた。紫煙をくゆらせながら、取りとめもないことを考える。

(あの子… 名前がないっていってたけど、どんな名前なら似合うかな…)

その時。
6ガノトトスといっしょ:2007/05/13(日) 14:01:46 ID:ugGwPbWg

ぴゅー。

突如吹き付けられた水に、じゅ、と、種火ごとタバコが消された。
驚いて振り返ってみると…

「ひ、あぶない」

「き…君は!」

「わたし、へん。いつも、あさ、もどる。でも、もどらない」

「あなたの、せい?」

呆気に取られて煙管を落としたノルスに、彼女が後ろ手に持っていたものを差し出した。

「これは…」

それは、あの時、彼女自身が折った、鬼斬破だった。
まっぷたつに折れていて、もうどう打ち直してもどうにもならないだろう代物。
7ガノトトスといっしょ:2007/05/13(日) 14:03:12 ID:ugGwPbWg

「これ、あなたの、つめ」

「つめ? … あ、ああ、う、うん」

「もう、だめ?」

「…ぁあ、もう駄目だろうね」


「…ごめんね」


眉を下げて謝った彼女に、ノルスは最初更に呆けていたが…
しばらくして、濡れた髪を掻き揚げ、微笑みながら、答えた。


「君と出会った最初のときから、別に君の事を怒ってはいないんだ」
8ガノトトスといっしょ:2007/05/13(日) 14:04:04 ID:ugGwPbWg

ふん、ふ ふふんふん…♪

ノルスの家の台所で、保湿性のサマーセーターを来た彼女…
今の名前は「トト」が、レオンと一緒に料理をしている。以前は火をみるだけでも近づこうとしなかったけど、
最近はだいぶ慣れてきて、ご覧の通り料理までするようになった。

「何作ってるの?トト」

ノルスが台所の入り口のカーテンを開けて入って来、彼女に呼びかけた。
その問い掛けに、トトが微笑みを返して言う。

「ティエン、チー。東から来た、行商人、お姉さん、教えてくれた」

「へぇ〜。いいにおいだね。どんな料理?」

「要するに食用カエルの丸焼きニャ」

「は、はは…」

「これだけ、やめられない」

「旦那、突っ立ってないで手伝ってくれニャ。お客さんの分も出さなきゃならんニャ」
9ガノトトスといっしょ:2007/05/13(日) 14:05:33 ID:ugGwPbWg

あれから、俺は村に帰って、一般の人向けの観光ツアーガイドを立ち上げた。
モンスターも少ないとはいえ戻ってきたから、元ハンターとしては妥当な仕事だと思う。
資本金は折れた鬼斬破の下取り代と、レオンからの餞別だ。なんとか成功して、食うには困ってない。

トトを家につれて帰ったとき、レオンには「旦那も懲りないニャ〜 尻軽!」とかさんざ悪態を付かれたが、
トトの人柄(?)を見て、言葉から料理から熱心に教え込んでいるようだ。
ほんと、コイツは姑的ポジションがよく似合う。

どうやらトトは、もうガノトトスの姿には戻れなくなってしまったらしい。でも、後悔してない、と、彼女は言ってくれた。

ちなみに、彼女の期待してた「タマゴ」も、結局は生まれなかった。

でも…もう少し稼いで、余裕ができたら、二人で一緒に考えることにしている。
10ガノトトスといっしょ:2007/05/13(日) 14:06:43 ID:ugGwPbWg

「いらっしゃい、ませー」

トトと一緒にお客に料理を配りながら、今でもふとたまに思う。

もし、あのとき、俺に余裕があって、ポッケ村に向かっていたら。
トトとも出会わないまま、いまでもハンターをやっているのだろうか、とか。

ポッケ村から出戻りしてきたハンターたちを見るたびに
(彼らは何故か一様に暗い顔をして、
「tnksn」と、ハンターたちの中で最低のスラングを繰り返すだけなのだが)

これも運命かな、とか、思ってしまう。でも、いいさ。俺はむつかしいことはニガテだ。そう…


「わたし、しあわせ… ノルス」

「ああ… 俺も」



「まったく、ごちそうさまだニャ」


おしまい
11名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 14:45:37 ID:vFxLyb9A
超絶一門GJ
12名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 15:22:41 ID:sMYnm3/b
ちょっと翠ガノ捕獲してくる
13名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 19:04:44 ID:IAsERF4t
前のは最大60日で消えてしまうのでログ持ってきた
http://www.2chan.net/
あぷ小
[f255610.txt] お狩りします
DLパスは要求されなかったから多分無い。
もっといいあpろだ見つけた人報告頼む
14名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 19:05:18 ID:IAsERF4t
うわ、直リンしてしもた
15名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 21:05:47 ID:VKuEil6O
>10
もう、なんていうか…GJ!
今、○山龍のノベゲを仲間と作ってるが、いい刺激受けた。
よーし、夏までにココで一章マスタうpするぞ!
…ティガさんは、…ゴメン、やっぱムリぽ
ノベゲ完成させるってことで手打ちにしてください…

>13
ココは?
ttp://zetubou.mine.nu/timer/upload.cgi
16ガノトトスといっしょ:2007/05/13(日) 21:22:49 ID:ugGwPbWg
ど、どうも(汗)

機会がなく、ずっとこれませんでしたが、
今ログを見返してみたところ、シャロさんの作者様が
私の設定を使ってくださったという!

まことにありがとうございました、
どんどん使い倒してください…

て、流れはもうそういう流れじゃない、ですかね(汗)

それではまた会う日まで…
17名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 22:57:35 ID:8o24nSNO
前スレに書き込もうとして「なんで弾かれるんだ!?」って格闘してたww

トトさんマジ可愛いよトトさん
面白くて可愛くて読みやすくてもうもう G J !!
18名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 23:48:16 ID:YRU7TXCN
>>16
さんGJです!!
読みやすくておもしろかったです!
ところで、今ヒマでモンスター生態全書読んでたらこんな文章が…

ガノトトスは卵胎生である。
交尾後の雌のガノトトスの胎内で、数十匹もの稚竜が孵化する。
孵化したときから壮絶な共喰いが始まり、動くものをすべ

て食べ終えて勝者の一匹が決まると、母親は未受精卵を胎内に排出して、一匹となった我が子に食べさせる。
〜略〜
稚竜が親の3分の1ほどの大きさ(70〜80cm)になるまで子育てを続けた後に出産するが、出産後は一切の面倒を見ない。

…ガノトトスの世界はかなり過酷みたいです。
19名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:17:22 ID:VwNw3SPy
ん?って事はガノは出産するまでは腹の中で子育てすんのか?

…お腹ザクザク切っちゃった
((( ゚д゜)))ガクガク
20名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:41:45 ID:TBOZZkXN
フルフルなんてもっとすごいですよ。

フルフルは雌雄同体で、自分の体内で卵と精子を作り出して受精卵をこしらえる。
フルフルはアプトノスなどの大型草食動物を雷ブレスで麻痺させ、その体に受精卵を産み付ける。
獲物が飛竜などの大きな生物の場合は、同時に多数の卵を産み付けるようだ。
卵は宿主の体内で孵化し、内蔵などを食い荒らしながら成長し、食べ尽くすと体皮を食い破って外に出て来る。
幼体は翼を持たず、ミミズのような姿をしている。
大きくなると変態し、成体となる。

………グロい
21名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:37:28 ID:bTwjG4E3
一口に飛竜といっても全然生態が違うのな。
22名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 02:19:22 ID:760VHSHH
>>16神・・・神が降誕なされたぞー!!何をしている!さっさと黒龍の丸焼きと金火龍のしゃぶしゃぶを用意せんか!
おもてなしが出来んだろ!!

マジGJ!
23名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 04:53:31 ID:ZTPK96Ah
うあぁぁぁGJ!
むしろGodJob!

久々に文章だけでちんちんおっきおっきした。
24名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 10:35:18 ID:1WbbIlel
何故かは知らん。
神の作品を呼んでいたら、カエルを垂らした時のガノトトスのヒレの動きを思い出してほほえましい気持ちになった
(近づいてきて→顔の横のヒレを振って→頭のヒレを振って→パクリ)
25名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 11:58:56 ID:Abk5MI42
>>18
確か鮫の仲間にそういう繁殖の仕方をするのがいて
それをガノトトスの繁殖のモデルにしたという話も・・・
26名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 22:28:49 ID:xwcXgD/X
>>20
電撃クエのちびフルフルに押さえ込まれてるボーン装備の女ハンターを妄想してしまったじゃないか
どうしてくれる
後ろからガシガシ突かれて無理矢理イかされ、子宮に卵を産みつけられる
誰にも言えず、悩むうちに孵化
子宮内で成長するフルフルに恐怖と快感を感じながら過ごす毎日
自分で子宮口をこじ開け、まだ突起物にすぎない羽根や足をばたつかせもがきながら出てくるフルフル
殺そうと武器を構えるが自分のことを必死に探すフルフルを見て母性本能が芽生え、育てていこうと決心する女ハンター

ここまで妄想が膨らむのも考えものだなぁ…
27名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 00:16:05 ID:gnNdoacy
で、ランポスのちんこは結局どういう形になったんだい?
28名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 00:27:36 ID:BnimZZcs
つまりフタナリ親娘丼が可能なわけですね。

>>27
……キミはどんなチンコがいい……?(大気圏に突入しながら
29名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 00:36:41 ID:k8SGqvEy
蟲愛でる少女思い出した
30名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 01:12:02 ID:zi9cR3f4
ちびフルフルに拍子抜けして帰ろうとしたら後ろからちびフルの放った電撃で麻痺して動けなくなったとこを犯され、さらに近くにいたもう一体に後ろまで奪われる
ダレカカイテー
31名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 01:27:21 ID:1N5zYMzC
おまいが書け
32名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 23:19:54 ID:BOSz6oSM
『フルフルの狩猟かぁ…』
そう呟いたのは最近腕を上げてきた女ハンター、シロだ。
集会所で仲間を集めたがフルフルに用があるハンターが居らず、一人で行く羽目になってしまった。
シロはフルフルを何度か倒した事があるので特に対策をするわけでもなく沼地のベースキャンプに来ていた。
支給品を取り、ポーチに入れ出発する事にした。
「さてと、そろそろ行きますか。フルフルは確か洞窟のなかだよね。早く鬼斬破欲しいな〜。」
独り言を言いつつ洞窟に入り、ホットドリンクを飲みながらフルフルの捜索を始めた。
「電気袋ちゃ〜ん、出ておいで〜。早く出てこないとこやし玉投げちゃうぞ〜。」
などと下品な事を言いつつ奥に進むと、一匹のフルフルを見つけた。
「あっ!フルフルちゃんみーけ!…………小さ!!」
見つけたフルフルはかなり小さく、これを討伐しては素材が手に入らなそうだ。
33名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 00:17:20 ID:vUszBxvQ
「仕方がない、出直してこようかな。出きれば多人数で楽に狩りたいしね。」
シロはそう言ってベースキャンプに帰ろうとし、背を向けようとした瞬間
『ぶるぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』←これがやりたかった
フルフルがバインドボイスをした。
「きゃっ!」
シロは突然の事に体がすくみ動けなくなってしまった。
そしてフルフルは尻尾を地面に吸い付かせ、電気ブレスの用意をし始めた。
「まずい!あれを喰らったら……うっ」
ビリッ!
体は動ける様になってはいたが反応が遅れて当たってしまい麻痺してしまった。だが愛用のゲリョス装備のおかげでダメージはさほど大きくなかった。
(クソ!油断した!早く攻撃して来いよぉ。)
ネコタクは気を失ったハンターをベースキャンプまで運んでくれる。だからシロは早くフルフルに攻撃されて気を失おうと考えていた。
フルフルが少し離れたところから歩いて来た。
(早く尻尾なり飛びかかりなりしなさいよ。)
そしてフルフルが噛みつき攻撃をしたが、フルフルが噛みついたのはなんとシロの腰防具だった。
噛みつかれて引っ張られ『バキッ!ブチ!』と音を立て、防具はいとも簡単に壊れてしまった。小さいとはいえフルフルの力は強かったのだ。
(え?ちょ、ちょっと!こんなの聞いてないわよ!)
シロが驚いているとフルフルは露わになったシロの秘部に頭を近づけ匂いを嗅ぎ始めた。
34名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 00:19:41 ID:vUszBxvQ
ここで止めてみる罠。
ぶっちゃけ『ぶるぁぁぁぁぁぁぁ!!!』やったし、一回勢いなくなると恥ずかしくなるから多分もう書かない。
まあ初めてにしては頑張ったよ、うん。
35名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 00:25:45 ID:UUO8PW8l
フルフルはむしろ『ビョエェェェェ!』のような希ガス
しかし寸止めGJ
続きを読みたいが俺には書けない罠
36名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 00:57:30 ID:X74ZVMWH
>>34
途中で諦めるなよ!!
最後まで頑張れよ!!
そしてGJ!!


前スレでランポスを書くとか言ってたがやっぱ俺には無理だった様だ…


なんて罠
(本当だけどね)
37名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 01:14:49 ID:vUszBxvQ
うあっ、今読み返したら
〜だった。〜した。
てばっかなってる。悔しいからもっとマシにして書いてみるかも。
まあ携帯で書いてるから編集がめんどくさいんだけど。
38名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 01:36:06 ID:QWOIXn9c
>>30だがGJ
実は自分でも書いてんだがエロ部分が難しくて…
いきなり頭突っ込んだら痛いだけだし単調だから飽きるだろうと思ってねちっこく責めようと思ったが文章が浮かばないorz
39名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 11:30:06 ID:FfiVhw4v
>>33セル?
40名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 12:49:43 ID:hyjQYHRF
>>34
まずはGJ!、続きを書いてくれるならさらにGJ!
そしてビクトリームだろ?

フルフル二体(擬人化フタナリ)にイかされる女ハンターのネタ書いてるが、導入部が長すぎてエロに続かない…
エロシーンだけ書いて後は脳内補完でもしてもらうかなぁ…
エロシーンだけフルフルに戻すかなぁ…
41名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 19:17:02 ID:lQAQ1bMv
>>39
穴子さんとバルバトスを忘れるな
42名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 20:22:16 ID:vUszBxvQ
フルフルってティムポゥあるのかね?
いや、フルフル=ティムポゥという話じゃなくて
43名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 21:54:30 ID:Yo10uLAd
シッポの先に穴があるっぽいし、そこからじゃね?
44名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:26:00 ID:stax59h3
覇龍にレイプされるグラ・・・止めておこう
45名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:28:14 ID:vUszBxvQ
>>43
ああ、やっぱアレか…
46名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:46:43 ID:Yo10uLAd
フルフルにシッポの部位破壊=切断があったら



ガクガクフルフル
47名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:48:07 ID:Yo10uLAd
しかし…フルフルの生態って

「年をとると顎の部分がよれよれになって伸びなくなり、
 こうなると餌をうまくとれずに衰弱して死んでしまう」(ハンター大全2)


w
48名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 00:01:16 ID:QWOIXn9c
ハンターに噛み付くも顎に力が入らず甘噛みになるフルフル妄想して萌えた
49バルバトス萌え:2007/05/17(木) 01:15:08 ID:uZpDs09C
続き


(ひぃ!き、気持ち悪い!)
その時、シロの秘部に鼻を押しつけて匂いを嗅いでいるフルフルは何かを確信しし、シロの秘部に穴の開いたキモイ尻尾を伸ばしてきた。
(いや!やだ!やめて!)
どんなに心の中で叫んでも、抵抗しようとしても、体は痺れて動かないしフルフルにシロの心中はわからない。
そしてフルフルは容赦なくシロの体内に自分の尻尾を進める。
(うっ…くっ…)
シロの秘部はまだ濡れていなかったがフルフルの尻尾が常にヌルヌルしているためそれが潤滑油の役割を果たしフルフルの尻尾は以外とスムーズにシロの体の奥まで侵入出来た。
(か、硬いのが奥にあたってる…)
シロの奥まで侵入したフルフルは自分の子種を出そうと動き始める。
(あっ!だめ!そんな動かないで!ひっ!ああっ)
初めは気持ち悪がっていたシロだが、フルフルが動き始めたら快感を感じてしまった。
声こそ出せないものの、フルフルが動くと体に快感の電気が走る。
50名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 01:17:28 ID:QfHKfgK/
なんとなくフルフルの特徴を纏めてみた。

・雌雄同体
・公式配布中の小さい子
・見た目
・電気責め
・赤い奴は頭が伸びる
・口から白いものが出せる
・ルパンダイブ
・尻尾の穴は普段は隠れてて、特定条件下でないと見れない
・破壊部位は頭・胴体。破壊すると全身傷だらけ
・目が見えないのに歩き回るし飛び回る
・獲物は丸呑み

通常のエロパロに飽きた方は、陵辱・ふたなり・ロリショタ・痴女とお好みのトッピングをどうぞ。
51バルちゃん萌え:2007/05/17(木) 01:18:01 ID:uZpDs09C
昨日よりはマシな文章になったかな?今日は眠いからもう書かない。
しかし、携帯の予測変換「ふ」の一番上が「ぶるぁぁぁぁぁぁぁ」だったw
他人に見られたくねぇ〜w
52名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 01:22:39 ID:QfHKfgK/
>>51
空気読まずに書き込んじまったから、謝ろうとしたら焦らしプレイか!
続きが来るのを下半身裸で正座しながら待ってるぞ。
53名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 12:51:34 ID:dC/eXgNf
空気読まずに
口の中に生殖器があるようなのってどれがいいかね?
口の中に下半身だけ引きずり込まれて悶える描写が浮かんだんだが、肝心の相手が浮かばねぇ
ガレオスあたりで砂の中から下半身パックン、噛みちぎられるかと思ったら徹底的に舐められてイかされて挿入される感じか
口を放して覆いかぶさるのもありかと思うが、飛竜が前戯するのもどうかなぁと…
54名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 18:32:36 ID:C45e4v9A
>>53
頼む頼む頼む頼むとにかく頼む
55名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 20:16:53 ID:cPmnc+bv
>>53

飛竜だって… イキモノなんだぜ?

いや、前戯をする動物なんか知らんけれどもw
56名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 21:00:40 ID:WLyo1iuc
>>55
なんのための「繁殖期」なのかと。
そこらじゅうを牝飛竜がヌレヌレで歩いてるんだぜ?

オスの飛竜はギンギンで近寄りがたいけどな!
57名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 21:09:06 ID:cPmnc+bv
タスマニアンデビル並みに凶暴化するディアブロス(黒)

実際勘弁してくれ…
58名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 17:04:24 ID:beEYDK/J
フルフルの擬人化って両目に包帯ぐるぐるまいてそうだ
巻き方は綾波レイみたいにいい加減な感じ

>>57
確かに勘弁してほしいな
59名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:52:44 ID:TETn50Xy
>>58
包帯より目の色素が薄い方が良いかな?

…まあ俺が綾波嫌いなだけかもしれないが。
60名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 00:46:21 ID:KEdNazJe
>>59

なんか知らんがちょっとヘコんだw

というわけで、>>58殿の指摘で、以前入手した
いにしえの擬人化画像があったのを思い出し、貼ってみる

ttp://ossan.fam.cx/up/gazo/src/1179503053149.bmp

考えることは皆同じ…か
61名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:55:24 ID:JuY2Ncry
(こ、こんなモンスターに犯されて、ん、ああっ!か、感じてるなんて私、変態みたいじゃない…)
しかしどんなに心ではフルフルを拒絶してもシロの体はフルフルを受け入れ、快楽を求め始めてしまっている。
そしてフルフルが少し激しく動き始め
(ふああ、いやだ、イヤだけど……ん、はぁ…すごいよぉ。)
電気ブレスを喰らった時の麻痺も治って体も動くようになった。
洞窟内にはシロの喘ぎ声と卑猥な水音が聞こえる。
「ん、ああ!イイよぉ!きもちいいよぉ!もっと、もっと奥に入れてぇ…」
フルフルの尻尾が更に激しく動き、スパートをかけはじめた。
「あっあっあ!イイ!すごい!すごいよぉ!ダメ、激しすぎるよぉ…イッちゃう!イッちゃうぅぅ!」
フルフルがシロの子宮口のところで尻尾を止め、普段から脈打っている皮膚が更に大きく脈打ち、アビノエキスが大量に子宮に流し込まれる。
「あああああ!!出てる!子宮に出てるよぉ!」
子宮にアルビノエキスが注がれると共にシロは絶頂に達した。



5分後…
にゃーにゃーにゃー、ポイッドサ、ゴロゴロゴロ
ベースキャンプに秘部からアルビノエキスが漏れてる女ハンターが一人倒れていた。



更に一週間後…
「この前の屈辱!必ず返す!待ってなさい、ちびフルフル!」
沼地のベースキャンプにザザミ装備一式(スロットでガード性能)とガトリングランス改を持ったシロがいた………
62名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:58:43 ID:JuY2Ncry
エロってむずいね!
また書きたくなったら拙い文を書きに来るかも。その時はまたよろしく!
尻尾からアルビノエキスが出たのは勘弁して、卵出されてキャラが死ぬのはまずいと思ったので。
63名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 03:34:11 ID:KEdNazJe
よ〜〜〜〜しよしよしよしよしよしよしよしよしディ・モールトベネ!
たいしたヤツだ>>62お前は(ナデナデ)

フルフルって存在自体がヱ口いな
64名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 06:53:51 ID:mdlrIdor
まぁ元ネタがインドのサキュバスだしな
65名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 07:17:11 ID:JuY2Ncry
>>64
おまえ………詳しいな。

まさかtnk
66名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 08:22:50 ID:c6yM/ddt
>>65
少し詳しいヤツならわかるだろ
67名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 09:50:30 ID:KEdNazJe
俺には某量産機にしか見えなかったが…


グラビは初
68名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 13:00:34 ID:obteLYTV
>>61gjだ
褒美に俺のフルフルを上げよう

>>67俺も量産機にしか見えんかった
作れる剣が明らかにそいつが持ってるのにしか見えなかったし
69名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 14:21:39 ID:I34EwohG
>>67
あれ?俺がいる…
70名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 16:41:47 ID:IlgOdncw
SSを投下します。
71名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 16:45:51 ID:IlgOdncw
あるハンターが素材採取ツアーで火山を訪れていた。
彼の名はラルク。
HR5のハンターであり、ハンターがかなり多いコルスタン村で5、6番目の実力を持つハンターだ。
「アカムトルムとやらが火山に出現したとか言ってたが、火山は広いんだし、簡単には遭遇しないだろう」
ラルクはピッケルグレートで採掘しながら一人呟く。
そう、今ギルドでも未確認の覇竜アカムトルムが現在ラルクのいるコルスタン村近くの火山に出現し、現地の飛竜を蹴散らして火山に居座っているらしいのだ。
現在、コルスタン村で最も実力のあるHR6のハンター三人がアカムトルムの討伐に向かっている。
そんな事を思い出しながら、採掘していると宝石と見紛うほどの美しく輝く石を見つけ、採掘した。
「なんだ?この鉱石?今まで見たことがないぞ」
ひょっとしたら、ギルドや大陸でも確認されていない鉱石かも、と思い。
ラルクはそれをリュックに入れ、持ち帰ることにした。

ラルクがベースキャンプに戻るために移動していると、三人のハンターがアカムトルムと交戦しているところに出くわす。
アカムトルムがこちらに気付いたのか、ラルクの方に向きを変える。
「ラルクか!さっさと逃げろ!」
そう三人のハンターの一人ムーブにそう叫ばれ、ラルクはアカムトルムから逃げるが、アカムトルムが放った竜巻を直撃はしなかったが、吹き飛ばされ、意識が暗転する…。

しばらくして、ラルクが目を覚ますとアカムトルムがいなくなっていた。それを確認するのと同時にムーブ達と他にもう一人自分と同じくらいの年齢の女性が裸で倒れているのを見つける。
「なんで女がこんな所で裸で倒れているんだ!?」
ラルクは驚き、そう疑問に思いながらも、剥ぎ取ったばかりのイーオスの上皮を全部使い、乳房と股や尻が隠れるように胸と腰に巻きつけてから、余っていたクーラードリンクと回復薬を飲ませ、抱き上げてベースキャンプに向かって移動した。
アカムトルムに遭遇せず、なんとかベースキャンプに辿り着いた。

そしてラルクは、ムーブ達が倒れている場所に戻って、ムーブ達を一人ずつ背負ってベースキャンプまで運び、ネコタクチケットを納品して素材採取ツアーを終了させた…。


72名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 16:50:35 ID:IlgOdncw
「それは災難だったね」
「ああ、全くだ」
「しかも、後でリュックの中を確認したら、どういう訳か知らんがせっかく手に入れた謎の石がただの石ころになってた」
「あたしも見てみたかったな、その綺麗に輝く石」
ラルクは素材採取ツアーを終えて、集会場の酒場でそこの店員であるアリスと酒を飲みながら今回の素材採取ツアーについて会話していた。
「で?その女性はどうしたの?」
「今はとりあえず、俺の家のベッドに寝かせてる」
その女性というのはラルクが介抱し、ベースキャンプまで運んだ女性の事だ。
ちょうど、その時にラルクが素材採取ツアーを終了した後もアカムトルム討伐を続行していたムーブ達とアカムトルムを討伐した際にその死骸を調べようと彼らに同行していたギルドや古龍観測局の関係者達が帰ってきた。
彼らの話によると、あれからアカムトルムを討伐しようと火山中を巡ったのだが、全く遭遇できず、あきらめて戻ってきたらしい。
結局、アカムトルムが火山にいないことから、ムーブ達三人がアカムトルムを退けたことになった。

ラルクは酒場から自宅に帰り、着替えたあと、ベッドで寝ている自分が介抱した女性の方に視線を向ける。
まだ目覚めていない。
ラルクがなんとなく女性の寝顔を間近で覗くと、女性が目を覚まし、両手でラルクの首を絞め、マウントポジションになる。
「(なんて、強い力だ!)」
首に凄まじい力を感じ、なんとか女性を突き放した。
突き放され、尻もちをついた女性は自分の両手を見たあとで鏡に映った自分の姿に驚き、思わず、叫ぶ。
「なんだこれはっ!?人間になってる!!」
「何を言ってるんだ?お前?」
ラルクが言い終えた瞬間に女性が立ち上がり、両手でラルクの胸ぐらを掴む。
「私に何をした!」
「か、火山で倒れてるのを介抱してここまで運んで寝かせたんだよ!」
「だから!なぜ、どうやって、私の体を人間のそれにしたのかを聞いている!」
「どういう事だよ!」
……とりあえず、二人は事情等を確認することにした…。
73名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 16:52:34 ID:IlgOdncw
「要するに、お前はあの時のアカムトルムで気絶した俺に止めをを刺そうとしたら、俺のリュックの中にある何かが光り、その光を浴びて気絶し、目が覚めたら」
「人間になっていた。ということだ」
「何か心当たりは?」
女性はラルクに対し、そう尋ねる。
ラルクはしばらく唸る。
「あっ!あれだ!」
そう言って、ラルクはリュックから例の石だった石ころを取り出し、女性に見せる。
「この石は俺が見つけてリュックに入れた時は宝石と見紛うほど、美しく輝いていたんだが、帰ってリュックの中身を確認した時にはただの石ころになってたんだ」
「多分、お前が人間になったのはこの石の力だ」
そう、ラルクは推測する。
それを聞いて、女性は納得したのか、してないのか、どちらとも読めない様子で口を開く。
「そして、元に戻す方法は今のところは不明という訳か」
そう呟いたあと、女性はある提案をする。
「ここが貴様の棲み家であるのに火山にいたことから察するに貴様は様々な場所へ移動したりするようだ。だから、貴様の仕事とやらを手伝う代わりに、私を元に戻す方法を探すのを手伝え。もちろん私が元の姿に戻ったその場は見逃してやる」
「本気か?」
「人間に成れ果てたとはいえ、体力等なら、人間より上だ。貴様にとっても、悪い話ではあるまい」
ラルクはしばらく考え、そして、女性の提案を受け入れた。
「そういえば、まだ名前を聞いてなかったな。名前は?」
「貴様は他人に名を聞くときは自分から名乗るものだと、親から教わらなかったのか?」
ラルクは女性に名前を聞くが女性にそう返され、ラルクから自己紹介をする。
「俺はラルク・エルフィード。年齢は22歳」
「イレーネ・ゼレシア。年齢は21だ」
互いに自己紹介を済ませた後、ラルクは「よろしく」と言って手を出し、握手を求めるが、
「私と貴様が始めるのは利害の一致した互いに心許せぬ協力関係、仲間とかそういうのではない」
イレーネは小馬鹿にするような表情でそう言って握手を断り、ベッドにあった掛け布団を持ち出しアイテムボックスの隣に体育座りのようなかっこで寄り添い自分に掛け布団を掛ける。
「貴様の仕事とやらについては明日の朝に聞く」
そう言って、イレーネは寝てしまった。
ラルクは風呂に入ったあと、押入れから予備の掛け布団を取り出し、ベッドで寝た…。

こうして、ハンターと元覇竜の奇妙な狩猟生活が始まろうとしていた…。
7471:2007/05/19(土) 17:00:10 ID:IlgOdncw
長編SSです。
エロなくてすいません。
エロとかはそれなりに過程とかそういうのを踏まえて書きたいので…
下手な文章ですいません。
不愉快だったら、大人しく引っ込みます。
75名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 17:39:19 ID:ahCDvNwg
続けて続けて
76名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:05:25 ID:JuY2Ncry
我が世の春が来た!って感じだ。
ささ、続きをどうぞ。
77名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 03:11:00 ID:gaj51F+W
>>74GJ!ツンツン娘キタァー!
最後まで頑張って続けてくれ。
78名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 15:00:22 ID:coXlsHyu
ただ今、擬人化したモンスターたちによって建てられた
王国の物語を考えているんですが…

この場所に投稿しても大丈夫ですか?
79名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 15:18:34 ID:zp/v/dwx
賛否両論が予想される
80名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 15:36:55 ID:coXlsHyu
>>79
やっぱりそう思いますか?

81名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 15:41:05 ID:zp/v/dwx
断っておくが投下するな、と言ってるわけじゃないんだぜ

ただおそらく受け入れれない人も出てくるだろうなって話
82名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 16:42:13 ID:9USGOh/t
txtとかでうpするようにすれば良いんじゃないかな
83名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 20:15:34 ID:hCg4otTJ
変なところに誤爆した……
ナナ擬人化、序章上がったんで投下しいていい?
84雲9の人:2007/05/20(日) 20:30:22 ID:Ph82g0KM
>>78
俺は完璧に受け付けられない人だけど、トリ付けたり投下前に注意したりしてあぼーん出来るようにしておけば問題は無いと思う
そこまでやって荒れるヤツはほっとけ

>>83
俺らが拒否するとでも?
85ハニー:2007/05/20(日) 21:06:18 ID:hCg4otTJ
thx。
適当に行きます
86ナナたんは幼な妻(仮:2007/05/20(日) 21:07:16 ID:hCg4otTJ
俺は苦笑を浮かべていた。
 笑みを浮かべると同時、首筋に触れている冷たいそれが、僅か動いた。ちくりと痛み。
 俺の首筋に突きつけられていたのは、剥ぎ取りナイフ。
 黒鎧竜の甲殻だろうが、ゴム質の皮だろうが、各種内臓だろうが、スッパリ剥ぎ取れるハンター最強の得物だ。
 刃渡りが短い為、サイズのデカいモンスター相手には、有効打になりえないが、
 人間相手だったらどんな武器より威力があるんじゃないだろうか?
「……何の真似だ?」
 視線を、向けた先には、二人の少女。
 仮にもハンターたる俺の腰から見事にナイフを抜き取り、
 俺の首筋に押し付けている、十代後半の少女が、背中に年下の少女を庇い、紫の瞳で俺を睨みつけている。
 なんと全裸。
 腰まである長さの、僅か紫がかった黒髪が、もみ上げが乳房にかかって、僅かたわんでいる。
 ただ、その美しい裸よりも、目を引くものが有る。

 耳だ。
 もみ上げの後ろから飛び出した、突き出て、紫色に毛に覆われた、耳。

 なんだこりゃ

 肩をすくめると、首筋の痛みが強くなった。
 視線だけで下を見る。腕が僅かに動いていた。
 わずかナイフを押し込んだ、白く細い腕の先をたどり、肩を通って、少女の顔を見る
 美しい曲線を描く眉、その間に刻まれた強烈な皺が、俺に向いている。
 背中の向こう、突き出された小さな頭からは、おびえるような……
 つーか、あからさまにおびえた朱の瞳が、俺を見下ろしている。
 その、少女達の顔に、今はもう居ない妻と娘の姿がフラッシュバックし、
 俺は、苦笑を、わずか歪めた。

 ナナたんは幼な妻(仮
87ナナたんは幼な妻(仮:2007/05/20(日) 21:07:58 ID:hCg4otTJ
 良い満月だった。

 灯りが不要な夜の砂漠。
 蒼い砂の上に、一つの巨大な、龍の亡骸が在った。
 既に、その甲殻も、肉も、何もかもを失っていても
 なお見るものを威圧する、完全なままの古竜骨
 強靭な四肢と、背に生えた翼と、頭蓋にある二本の巨大な、折れた角
 その、残骸となった白。

 砂の地面へとつっぷし、それでも進もうと、
 その前足を突き出したままで命を失っているそれは、
 大きな、テオ・テスカトルの遺骸だった。

 俺は、その、砂に半ば埋もれた頭蓋に、背中を預けてすわって居る
 暖かく感じるのは、炎王龍の骨だから。という俺の錯覚だろうか
 焚き火を起こすと、火からは離して愛用の狩猟笛を下ろし、軽いが、蒸れる兜を脱いだ。
 地面に、甲虫をモチーフにしたそれが転がる

 長い間、所属していたパーティが、追い続けていたある飛竜の討伐を期に解散――
 いや、ちがうか。
 正確には、パーティのガンランサーと、片手剣使いの女が結婚することになり、
 解散することになったからだ。
 しかも、もう一人のヘヴィガンナーも故郷に帰って、幼馴染と結婚するらしい

 ガンランサーは言った
――ん。この戦いから、生きて還れたら、僕と結婚しよう
 片手剣使いは微笑んで
――返事は、生きて返ってから、ね?
 ヘヴィガンナーは写真を取り出し
――ほら、これが俺の幼馴染さ
88ナナたんは幼な妻(仮:2007/05/20(日) 21:08:40 ID:hCg4otTJ
「何で生きてたんだ連中……」
 苦笑交じりに呟いた。祝福はきちんとしたのだ。
 多少のやっかみぐらい許してくれるだろう。
 俺に残ったのは、いくらかの名声と、来年、30になる年齢だけなのだから。
 いまやおっさん間際である

「……だからっつーわけでもねぇんだけどな……」
 言いながら空を見上げる。蒼光を放つ月を視界の中に入れる
 此処に来たのは2度目の事だ。

 ……妻と娘を失ったことによる、絶望的な喪失感は、
 自分から全てを奪ったあの龍を、10年かけて討ち果たしたとしても、
 自分の中に残ったままだった。
 ただ、膨大な疲労感だけが、体の芯に残っていた。
 既に、自分は死んでいるのと同じなのかもしれない。
 あれを、追うことが、自分に残されていた唯一の生きる理由で、
 あれを、討伐してしまった以上、もう、自分に何も残っていないのは当然のこと。
 
 これから、自分はどうしたらいいのだろう。

 んなことを考えていたら、ふと、足が此処に向いたのだ。
 俺達が倒した、このテオ・テスカトルの亡骸に。

 30過ぎてモラトリアムかよ。とは思う。
 だが、来てしまったものは仕方がない。

 一度目は、5年前の事。
 街の近くに住み着いた、テオ・テスカトルと、ナナ・テスカトリの夫婦、その撃退依頼での事だった。
 やたら、通商ルートに襲い掛かってきて危ないからとか。
89ナナたんは幼な妻(仮:2007/05/20(日) 21:09:23 ID:hCg4otTJ
 俺達は、砂漠に出ると、すぐにつがいの炎龍に出会った。

 熾烈な戦いだった。
 今でも、右肩から胸にかけて、その時の火傷が残っている
 俺の背中で眠る、テオ・テスカトルにつけられたものだ。
 
 確かに、連中は強いと評判だった
 ギルドで認識させれば、仮にGクラス、もしくは上位と称される事になるであろう、特別な連中だった。
 だが、別に討伐する必要は無いのだ。
 適度にダメージを与えてやれば、頭のいい古龍のつがいは、撤退する筈だったのだ。

 俺のゴルトリコーダーが、ナナ・テスカトリの角と引き換えに半壊した。
 角が、ゆっくりと、地面に落ち、硬質的な、砕けた断面が見える。
 上がる、悲鳴。ナナ・テスカトリのあげるそれと、仲間の上げるそれ。
 同時に、横合いから、庇うように突進してきたテオ・テスカトルの一撃が掠って、俺は弾き飛ばされる。
 よろよろと立ち上がると同時、テオ・テスカトルが俺のほうを向きなおした。
 俺は、砂まじりとなった最後の薬草を、口の中にほおり込み、笛を構えなおした。
 じゃり、と、砂ごと、飲み込む。

 もはやクーラードリンクも付き、じりじりと身を焼く太陽が、俺達を焼く。
 二匹の古龍は、尻尾を切り落とされ、翼を傷つけられ、角を弾き飛ばされても、
 足を引きずるようになっても、まったく、引く様子を見せなかった。
 それどころか、なお凶暴性を増し、俺達へと執拗に攻撃を続けてきた。
 全ての薬品や機材、食料、回復弾まで尽きて、リソースは自分の体だけ、
 残念なことに、俺の今持っている狩猟笛には、体力を増強、もしくは回復する旋律がなかった。
 半壊ゴリ子だしな。
 鎧も砕け、その役目を果たしていたかは怪しい。

 俺達は最後の勝負に出た。
 ナナ・テスカトリを、身軽な片手剣使いが一人でひきつけているうちに、
 テオ・テスカトルに集中攻撃を仕掛けたのだ
90名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:12:00 ID:hCg4otTJ
 あえて、ヘヴィーガンナーが前に出る。当然、装甲が薄い奴だ。狙いをつけられる
 吹き飛ばされるのを覚悟で、テオ・テスカトルのツメをシールドで止めた。
 飛ばされたヘヴィーガンナーを、その後ろにいたガンランサーが、
 分厚いシールドで、さらに受け止める。
 二人の動きは止まった。
 テオ・テスカトルが、トドメを刺すべく、タックルを繰り出そうとする。
 その予備動作を見たとき、俺達は、全員、にやりと笑ったのをよく覚えている。

 直後、突撃してきた古龍へと、ヘヴィーガンナーとガンランサーが、
 相打ち同然に、最後の拡散弾と竜激砲をぶち当てた。
 纏めて吹き飛ばされ、動きを止める二人と、一瞬ダウンしたテオ・テスカトル。
 俺は仲間に構わず、そして仲間を救う為に、テオ・テスカトルの眼前に転がり込むと、
 叫びを上げながら、狩猟笛をぶん回し続けた。
 一撃叩き込むたびに、砕けた手甲の隙間から、激痛と共に、血が飛び散って砂に消える。
 テオが、ぐらりと倒れる。
 スタン。
 最後のチャンスだと思った。
 背中から、片手剣使いの悲鳴が聞こえる。
 構わない。
 ぶん回し続けた。
 意識を取り戻したテオ・テスカトルが、前足を踏み出そうとして、つっぷす。
 効いている。
 振り下ろしから、叩きつけに。幾度も、幾度も叩きつける。
 それでも、テオは動きを止めず、僅かに足を動かし、小さく、吼える。
 構わない。叩く。叩き続ける。
 ふと、視界が奪われた。俺の周りには、いつの間にか、膨大な量の火の粉が在る。
 粉塵爆発の仕掛けだ。
 テオの周り、失われた筈の炎が僅か、垣間見えた。
 直後、閃光と爆風と熱が、辺りを蹂躙する。

 それでも、俺は、ずっと、ずっと。
 意識の続く限り、狩猟笛を振り下ろし続けていた。
91名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:12:40 ID:hCg4otTJ
 悲しそうな声で、目を覚ました。
 それは、俺の目の前に倒れ付し、動きを止めたテオ・テスカトルに、頭を摺り寄せ、
 小さく、甘えるように鳴く、ナナ・テスカトリの声だった。
 折れた角同士をすり合わせても、頬を触れ合わせても、甘噛みしても、テオは動かない。

 つか、目の前で20メート越えの二匹がもさもさしてると迫力あんなぁ。
 と、どうしょもない事を考えた事を覚えている。
 やがて、テオ・テスカトルが死んだことを理解したのだろう。
 ナナ・テスカトリは此方を見て、歯を剥き出しにして、威嚇した。
 俺はにやりと笑い、傍らに落ちていたハーフな狩猟笛を、手元に引き寄せる。
 全身、痛みを感じない。
 もはや、痛覚がふっとんでんな。

 さて。最後の勝負だ。なんぞと思っていたら、
 歯を剥いたナナ・テスカトリが、急に顔の向きを変えた。
 もう、此方には目もくれない。背を向け、ゆっくりと歩き出した。
 ぼろぼろになった翼は、既に空を飛ぶこと叶わず、足を引きずり、血を流しながら、それでも。ゆっくりと
「……あ……?」
 はて。
 俺は、
「おい。起きろ」
 周りに一言かける。
 物音。
「ん」「あ」「……腹減った」
 死んだフリをしていた3人はそれぞれ奇声と共に起き上がると、ナナのほうを見て
 揃えて首をかしげた。 
 ( ゚д゚ )?
 ( ゚д゚ )?
 ( ゚д゚ )?
 こっち見んな
 知るかよ俺が。
「……追うぞ」
 つぶやき、俺は立ち上がる。
92名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:13:45 ID:hCg4otTJ
 俺達を気にしつつも、ナナ・テスカトリは、砂漠の端、交易ルートを掠めるような場所、
 炎妃龍が身をかがめ、彼女がやっと通れる様な洞窟へと入っていった。
「……んー?」
 カンテラを持つ、ガンランサーの変な声。
 ああはいはい。地図には載ってねぇよなぁ。だから20超えの男がんな声出すな気色悪い。
 投げやりに声。
「んー」 
 もういいわ!
「……あ」
 片手剣使いが何かに気付いて、口に手を当てる。
 なんだよ
 片手剣使いは微笑みを浮かべ、口を開いた
「あのね……あれは」
 おう。
「やっぱやめた」
 なんでだよ!
 教えろよ!?
「ああ……」
 かすれた声をヘヴィーガンナーが上げる。
 お前も解ったのか?
「……腹減った」
 俺もだっつの!

 ……既に緊張感は失われていた。
 俺からもだ。
 大体の事は、解っていたから。

 ナナ・テスカトリが入り込んだ、奥の奥。
 小さく、開けた場所で、ナナ・テスカトリが立ち止まる。
 上空から、僅か、光が差し込んでいた。
 やっと、ナナ・テスカトリが収まる広さの広間。
 その奥に、小さな温泉が沸いている
 温泉の中には、大きな卵が一つ。存在していた。
 
「……テスカ、卵、生むのかよ……?」
93名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:14:59 ID:hCg4otTJ
 その卵に、ひびが入っていた。既に、かなり大きめだ。
 炎妃龍がこちらを振り返った、威嚇する。
 狭い洞窟の中、響く声はか細い。
 ちりちりと、のどの奥にひらめく炎が見えるが、もう、ブレスさえ吐けまい。
 けれど、俺達は、その開けた空間へと、入り込まなかった。
 武器をしまい、一歩を下がる。
 殻が、完全に剥がれ落ちた。
 <彼女>が振り返る。
 
「――」

 その感嘆は誰の声だったのか。

 カラの内側、小さな泣き声がしている
 まるで、生まれたばかりの子犬か子猫のような、濡れそぼった姿。
 体躯は小さく、頭ばかりが大きく、けれど、特徴的な角はそのまま。
 甲殻はまだ出来ていないのか、全身が毛で覆われている。
 それは、ナナ・テスカトリの幼生だった。
「……マジか……」
 ナナ・テスカトリは、幼生のそれらにおおいかぶさった膜を、
 丁寧に。
 静かに。
 ゆっくりと。
 いとおしそうに
「……美味そうに……」
 ヘヴィーガンナーに砲撃×3ジャンプ切りからコンポ回転切り叩きつけスタンプ
 剥いでいく。

 ……ため息を、再び吐いた。
94名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:16:09 ID:hCg4otTJ

 つまり、全ての原因はこれなのだ。
 人の居住区近くで行われた古龍の繁殖。
 そりゃ、凶暴化するし、逃げんだろうさ。
 俺は振り返る。
「どーすんよこれ……」 
 アイルー宅人便がヘヴィーガンナーを運んでったので、ガンランサーと片手剣使い、二人に問うた。
「……んー……」
「……この場所を、離れるまで私達が見張って、……離れたら、撃退完了、でどうかな?」
「ん」
「……だな」
 俺達はうなずき合い、その後、街で補給すると、洞窟の入り口近くにベースキャンプを作った。
 人間と、ナナ・テスカトリ、両方を守る――つーほど大げさに言うつもりもないのだが。
 時折、アプケロスを狩っては、入り口にもってってやったり。
 ……偽善を通り越して自己満足の極みとは、解ってはいたのだが。
 傷つききったナナ・テスカトリが、ふわもこの幼生を連れて、そこを離れたのは一週間後の事であった。

 少しうとうとしていたらしい。
 気がつけば、火は消えていて、
 少し離れて正面に、一対の光る目が俺を見ていた。
 鋭い、二足歩行の鳥竜種の瞳。大きい。
 ドスゲネポス、あたりだろうか?
 気にせず、俺は、再び火をつける。
 焚き火の周りに刺さっていた、こんがり予定こげ魚と、こんがり予定こげ肉を見て、舌打ちした。
 それらを、投げやりに離れ始めた気配に投げつけると、どこかに運び去られていく音がする。
「……わりぃ事を、したな……」
 背中の古竜骨に話しかけても、返事はない。
 俺は、立ち上がった。
 これからどうしたものだろうか。
 目的もなく、此処に来たはいいけれど、来たからって目的が出来るわけでもなく。
 何も、得ることは出来なかった。
95名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:16:54 ID:hCg4otTJ
 全ては、消えた。
 龍の討伐でもって、俺が、生きる意味は、なくなった。
 ……だから、だろうか。
 どうしたらいいか、解らない。
 死ぬことを選べるほどの気力さえ、残っては居なかった。
 急いで、死ぬ理由がない。とでも言おうか。
 要するに、今の自分は、空虚だったのだ。
 これから、どうしようと思う。

 客観的に見れば、解ってはいるのだ。
 どの道、もう、自分にはハンター以外の人生を歩めるはずもなく。
 ゆえに、死ぬまで、戦い続けるしかない。
 空を見上げた。
 行こう。と思った。
 龍がいる限りは、俺の食い扶持もなくなるまい。
 また、どこかのパーティにでも加えてもらうか。
 そんなことを考えながら、テオ・テスカトリの亡骸に声をかけた。
「じゃぁな」
 床に転がる兜を手に取ったところで、

 ……
 耳に、物音。
 ――?
 同時、砂漠の向こう、遠く離れた場所に、光が見える。
 それは、炎の赤だ。
「……あんだ……?」 
 俺はごそごそと双眼鏡を取り出し、覗き込んだ。
96名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:17:37 ID:hCg4otTJ
 うわああああああああああ!!!!!
 叫びそうになってしまった。
 あわてて、取っておきの強壮薬Gを取り出す。
 狩猟笛使いには、あまり必要でない道具だから、本当の虎の子だ。
 一気に飲み干す。
 全身に、膨大な興奮が押し寄せてきた。
 ……んな……ろッ!
 兜をかぶりなおし、俺は、全力で走り出した。
 
 どーなってんだよこの砂漠は……!
 双眼鏡の中には皮膜の翼が生えた、巨大な四足獣が居た。
 赤の甲殻と紅の鬣を獄炎で覆い、巨大な牙を覗かせる口の奥、ちろちろと炎が覗く。
 凶悪な面構えと、鋭い瞳。
 間違い無い。
 テオ・テスカトル。
 しかも、デカい。
 明らかにデカい。
 デカ過ぎる!
 その全長、30mオーバー!
 俺達が戦ったテスカは、テオが22−3、ナナが18−9って所だった
 あそこまでいくと、もはや突然変異か亜種かである。
 
 砂漠のど真ん中、へ走る。
 炎王龍が居る場所に。
 居るだけだったら構わない。
 だが、テオ・テスカトルは走っていた。
 こちらに向かって。
 いや、それさえも大した問題ではない。
 テオ・テスカトルは走っていたのだ。
 こちらに向かって逃げてくる人影を追って。
 そして、俺が双眼鏡をのぞいた瞬間、その人影は倒れ付したのだ。

 そりゃぁゲリョス並のダッシュもかけるっつーの。
97名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:18:32 ID:hCg4otTJ

 俺は、大きな岩の陰に滑り込む。
 茶色い岩肌には、ハンターがモノディアを突き刺しまくったのだろう、穴が無数に開いていた。
 なぜか、テオ・テスカトルは、人影の前で立ち止まり、
 ……そう、嗤っているように見えた。
 ……変なテオだなおい。
 そう思いながら、俺は倒れ付した人影をみて、目を見張った。
 テオの獄炎に照らされたおかげで、詳細がわかった。
 そこに居たのは、女だった。
 正確に言うのならば、少女だった。
 もっと正確には、砂に倒れ付した少女が居た。
 しかも、二人。
 幾らか年齢差がある。
 幼い方を、年上の少女がしっかりと抱きしめ、何かから庇う様にして地面に突っ伏している。
 ロクに服も着ていない。全裸だ。
 色は良く解らないが、腰まで在る髪の毛に隠れた背中と、まだ肉付きの薄い尻が見えている。
 俺の尻センサーは十代の後半だといっている。
 隠れて見えないが、下側のもう一人は、上側の少女の首に巻きつく細い腕を見ると、十代前半くらいか?
 ……ああ?
 砂漠だぞ砂漠ここ。
 何故、全裸?

 ……。
 どうでもいいな。
 思考をハンターとしての意識に切り替える。
 テオ・テスカトルが、その、少女達に前足を伸ばしたからだ。
 やばいだろ、それは。
98名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:19:31 ID:hCg4otTJ
 既に俺は、岩越しに閃光玉を投げ込んでいた。
 炎王龍の獄炎が、白く眩い光にかき消される。
 のけぞり、咆哮する、テオ・テスカトル(大
 ああ混乱してる混乱してる。
 ……。ていうか、あ。あのままだとあいつら、危ない?
「こっちだ! 犬っころ!」
 俺は叫びを上げた。
 声に反応して、巨体が此方を向く。
 口が大きく開かれた。ブレスの構え。
 おーけいおーけい。
 俺は、少女達とテオの間に走りこみながら、続けて球体をテオの顔面に
 否、口の中に投げ込んだ。
 プレゼントだ。
 それは、コヤシ玉だった。
 見事に、入り込んだコヤシ玉が、ブレスに引火して爆発。
 あたりに壮絶な悪臭が漂う。
 俺は構わず、少女達の傍に駆け寄り、モドリ玉を地面に叩きつける

 戻ってきたのは、先ほどのテオ・テスカトルの遺骸。
 トドメといわんばかりに、消臭玉を投げた。
 鼻と目は潰した。
 少女達を引きずって、巨大な頭蓋の中に隠れる。
「……守ってくれよ……」
 都合のいいことを。
 と思いながらも、つぶやいて。
 双眼鏡を取り出して、隙間から、巨大なテオ・テスカトルを伺った。
 しばしのたうちまわっていたそのテオ・テスカトルは、
 やがて我を取り戻すと、
 辺りを見回していたが、まったくもってあさっての方向に、
 ……正確には、オアシスの在る方向に飛んでいった。
 うよし。OK。しのいだ。
99名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:20:13 ID:hCg4otTJ
「……ふぅぅぅ……」
 少女達を引きずって、月明かりの中に出る。
 ……。
 俺は、月明かりに照らされる、少女達の裸体を見下ろした。
 ……。
「……うおお」
 なぜかあわててあたりをきょろきょろと見回す。
 誰もいない。当然である。砂漠である。
 ……何故、俺辺りを見回して?
 別に何もしていないし、しないぞ?
 大体、俺は巨乳好きなのだ巨乳。こいつらは貧乳だぞ。みえないけど!
 ええい何もしないっちゅうねん!
 大体、大きいほうの背中には傷だらけで切り傷やら焼けどやら傷痕が――
「……傷跡?」
 僅かに、瞳を細める。
 なんだこれ。
 優美な曲線を描く背中の薄い肉に、火傷と切り傷、そして、穿たれた様な痕が見える。
 否、背中だけではない、目立たないが、尻、足、腕、肩、見える限りの範囲に、うっすらと傷や火傷が在る。
 ……さっきのテオ・テスカトルに、か?
 だがしかし。どうだろうか
 仮に、防具もつけずにテオ・テスカトルに襲われたら、ふつー即死する。
……と……考えている場合じゃないな。
 初見の相手は、じっくり観察する癖が付いてしまっている。
 舌打ち一つ。笛を背中に収めた。
 モンスターがうようよしている砂漠に、全裸の少女二人を放置プレイしとく程、俺も薄情では在りたくない。
 俺は少女達に近寄ると軽く、上の少女の背中を叩いた。
 反応なし。故に意識もなし、と。
 続いて、両者の脈拍と呼吸を確認する。大丈夫だ。
 夜の砂漠は寒い。まずは保温と。あとは水分補給か?
 幸い、ホットドリンクはまだ4本有る。
 一旦、安全な場所、テオ・テスカトルの頭蓋の間近に毛布を広げた。
 ついでに兜も脱ぐ。……忙しいなおい
100名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:21:03 ID:hCg4otTJ
 俺は、少女達の元へと戻り、まずは年上の少女を抱きかかえようとして、
 結局纏めて抱き上げることになった
 意識を失った状態でも、年上の少女は年下の少女を放さず、
 年下の少女は、年上の少女の首に絡ませた手を解かなかったからだ。
――軽い。……のかね?
 それほど重量を感じない。
 毛布の上に向かい合わせて寝かせる。
 何処か、呼吸が落ち着いたように感じたのは気のせいか。
 首の下の毛布を丸めて簡易の枕を作ってやり、呼吸しやすいようにしてやる。
 最後に、顔にまとわり付く髪の毛を払った。
 顔が見える。
 俺は僅かに息を呑んだ。
 酷く、美しい少女達だった。
 姉妹なのだろうか? とてもよく似ている。
 幾らか、年下の少女の方が、顔立ちが丸っこいか? 当然ではあろうが。
 肌の色は共に白く、耳を隠す髪は、細く、絹衣の様に垂れ下がって毛布の上に広がり、
 揺らめく炎光を受け、艶やかに光を跳ね返している。
 髪色は、僅か紫がかった黒。
 閉じられた、つり上がり気味の瞳の睫は長く、その上には細い眉が。 
 年上の少女の、細い顎のラインの下、細い首から鎖骨に、
 年下の少女のわずかぷっくりとした頬が摺り寄せられていて、
 美しい曲線を描く、掌に収まりそうなサイズの胸の先と、
 膨らみかけの、乳房とさえ呼べない胸板の桜色とが、ちょうど触れ合わされ、
 下には、ほんの僅か、理想的な薄さの脂肪が付いた、すべすべした腹が続いていて、
 浮き出た骨盤。僅か茂る丘と、一本も生えていないすじが――
101名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:21:45 ID:hCg4otTJ
――そこまで行って視線を逸らした。
 変態すぎるわ俺
 子供とはいえ。……子供とはいえ。子供とはいえ!
 寝てる女の裸をじろじろと見るなんぞ最悪だ。
 これ以上はないって所まで見たけどさ。
 なんとなく後ろめたく、再び辺りを見回す。
 ええと、ほら大丈夫だって!
 辺りに在るのは月と、砂と、あと――
   ∩Ш∩
  Шo゚ω゚oШ
   川川川  
 .c(,_uuノ

「……」
 
  Шo゚ω゚oШ

「ええいこっち見んな!?」
 空虚な炎王龍の眼窩が、此方を、責めるようにして、見ていたような気がして、叫びを上げた。
 もしくは、苦笑、か?
「ひ、貧乳になんて興味ないんだからね!?」
 何を誰に言ってるんだろう俺。
 まぁいいやもう。
 とりあえず、年下の少女と、年上の少女の前面には傷跡がなかった。
 当然、頭部もだ。
 背中の傷とて、致命的にまで深いものはない。応急処置しておけば、命には関わらないだろう。
 両手のマーノをはずして年上の少女の背中に回り込む。
 蜂蜜のとろみを持った回復薬を、蒸留酒につけて消毒した指先にとり、傷口に塗りこんだ。
 性的な意味はなしで、丁寧に、塗りこんで行く。とろり。とろりと、柔らかな背中の肉に、指を触れさせる。
 性的な意味はないんだって。
 え? しつこい?
 うーむ。でも俺、蜂蜜、大好きなんだよな。
 だから、こう、つい熱く、蜂蜜の描写に魂をかけて……
 誰に言い訳してるんだ俺
「む。」
 触れたとたんに、僅か、俺は驚きを感じた。
 少女の背中が、とても暖かかったからだ。
「疲労、か……? ま、熱病つーほどじゃない、か」
 つぶやきながらも動きは止めない。顔色はいいから、大丈夫だろう。
 豪勢に、生命の粉塵をかけ、回復笛で追い討ち。
 少し迷ったが、ホットドリンクとクーラードリンクの両方を、半分づつ飲ませてやった。
 よくよく考えると、これって効果両立できるしな。
 最後に俺は、かなりの苦労と、ちょっとの役得を感じつつ包帯を巻いた。
102名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:22:39 ID:hCg4otTJ
 それは、耳だ。
 耳である。
 耳なんだ。
 いや、耳なのはいいのだが、何故?
 何故、この少女の耳は、尖っている?
 というか、もふもふ? もふもふ! ふも! ふもっふ!

「――っは……!?」

 あぶないあぶない。
 頭の中にパワードスーツが数体沸いて暴れまわる寸前、俺は正気に戻った。

 場所は、普通の耳と同じ所。
 ただし、大きさがケタ違いに……つーても大したワケじゃないが……大きい。
 髪の毛より、幾らか明るい、紫色をした毛で覆われていて、今まで長い髪の中に隠れていて気付かなかった。
 決してちちしりふとももに目を奪われていたわけではない。
 あーんなほそいのやちっこいのなんてまったく好みではないのだから。
 ぴんくが目に残ってたりなんてしません!
「……うーむ」
 俺は思わず、指を伸ばして、耳に触っていた。
 ぴく。ぴぴく。とちいさく細かく動く耳。
「う、うお、うおおお……」
 思わず、感動に近い奇声を上げる俺。
「……」
 俺は、年下の少女のもみあげもずらしてみた。
 幾らか小さく、尖ってはいないけれど、より細かい、ふわふわとした毛で覆われた耳が、
 ぴょこん。と、震えながら、飛び出してきた。
「うおおおおおおおお!?」
 触って見る。ちょんちょんと指先で。
 幾らか、弱く、ぴくぴくと、震えた。
「おおおおおお!!!!!!!!!」
103名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:23:20 ID:hCg4otTJ
 ちょんちょん。ぴぴぴくく。
 ちょんちょん。ぴく。ぴくぴく
 つんつんつん。ぴぴぴぴぴ
 つんつんつんつんつん。ビク! ぴくぴくぴくぴく!
 はしっ! ぴくぴくぴくぴくぴく!!

 ハニー・ザ・ハード

 少女達を救う為、テオ・テスカトルに立ち向かったハニー・ザ・ホルン
 だがしかしそれは、ふわふさ耳の巧妙な罠だった

ふわふわ耳「貴方の人格は、私達に崩される為に築いてきたんですものね」
    俺「仲間の冷たい視線さえあれば・・・こんな耳なんかに・・・!」
ふわふわ耳「よかったじゃないですか 誰もいないですよ」
    俺「んんんんんんんっ!」
ふさふさ耳「へへへ おい、指を出せ。ぴくぴくしてやる」
    俺(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
ふさふさ耳「ハニーさまの熱い視線ゲ〜ット」
    俺(いけない…! 三十路前なのにふわもこ好きなのを悟られたら…!)
ふわふわ耳「ハニー様の生タッチを拝領してもよろしいでしょうか?」
    俺「こんな奴らに…くやしい…! でも…さわっちゃう!」(ぴくっぴくっ
ふさふさ耳「おっと、鼻血が出てしまったか。いつまでも甘い感触が取れないだろう?」
 
  本当に幸せなのがくやしいですね

 ……。
 駄目すぎる俺。
 俺は鼻血をぬぐった。
 首を振り、正気に戻る。さっきっから異世界に飛びっぱなしだよ。
104名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:24:15 ID:hCg4otTJ
「……なんだ、こいつら……」
 気になるが……、今日聞くのは無理っぽいな。
 あんだけ大騒ぎしても起きないわけだし。
 疲れているのだろう。
 というか、俺が疲れているのか。
 もう一枚の毛布と、対日射用のマントも被せてやると、
 自らも、少女達の頭の傍、テオ・テスカトルの頭蓋によりかかった。
 笛に縋って体を安定させる。
「……一泊させてくれ」
 冗談交じりに唇をゆがめると、背中に話しかけた。
 目を覚ましたら、事情を聞こう。
 そう思って、俺は意図的に意識を落とし、半仮眠、とでも言える状態に自分を持っていった。
 これでもいっぱしのハンター。何か有れば、直ぐに目覚めて戦える。
 大丈夫だ。問題ない。





 結局、大丈夫じゃなかったわけだが。





 というわけで。
105名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:25:06 ID:hCg4otTJ
 俺は気がついたら首筋にナイフを突きつけられていた。
 年上の少女はひざ立ちになり、右腕を伸ばして俺の頚動脈にナイフの先端を、僅か沈めていた。
 その後ろ、左腕で庇われた、幼い少女がしゃがんで背中に居る。
 まぁね。予想していましたよ。こんな状況は。
 予想してないのは、仮にもハンター暦十数年な俺が、
 こんな子供達がナイフを抜く気配を見逃すって事ですよ。
 あーあ。
 だめだこりゃ。
 なーにが仮にもハンター暦十数年だよ。
 うむ。
 引退しようかなぁもう。
 幸い、死に掛けるのは慣れている。いまさらこの程度で動揺もしない
 空を見上げる。
 月はとっくに沈んでいて、もうすぐ夜明けな空は白かった。
 浮かんだ、面影を、強く目を瞑って振り払う。
 目を開いても少女達は、動く様子がない。此方を見ている。
 此方に、憎悪の視線を向けて。
「……?」
 ふと、俺は僅か、不自然さを感じた。
 そう、憎悪。
 少女の、紫の瞳にあるのは、警戒でも、敵意でも、嫌悪でもない。憎悪だったから。
 俺という個人に対して向けられた、明確な殺意。
 はて?
 警戒ならばともかく、殺意、ねぇ?
 間違いは、ないかと思う。
 なんでだろう?
 心当たりが在るとすれば、じろじろ見たか耳をふさふさしたぐらいだが……
 今もじろじろ見ているし、なぁ。
 あんまり、ナイフ首筋に当てられてるって、気分のいいものじゃない。
 向こうも、首筋にナイフを当てたは良いが、こっから先、どうしたものか。と困っている感じだ。
 俺を殺すのはいいとして、俺を殺したら、何か起こるか。というレベルだが。
106名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:25:58 ID:hCg4otTJ
 さて。
 空が白い。朝日が、地平線の奥に上ってきている。
 このままここにいたら、俺はともかく、この少女達は焼け死んでしまう。
 俺は、口を開いた。
 ナイフが少し押し込まれ、首元に血の流れる感触を覚えるが、構わない。
 わずか、唇をゆがめながら、
「お前さんらを助けたのは俺だ。その相手にこの仕打ちは――」
「黙れ」
 押し殺した声。
 吐き捨てるように、凛とした響きが俺に叩きつけられる。
 俺は肩をすくめ、黙った。
 黙れという声にではない。
 ナイフを突きつける少女の紫の瞳の端に、わずか、涙がにじんでいる事に気付いたからだ。
 水滴は膨れ上がり、まなじりから零れ落ち、頬を撫ぜるようにして、落ちた。
 赤い、きれいな唇を強く噛み締めている。鋭い犬歯が食い込んで、さらに眩い紅が一筋、首に落ち、
 涙と混ざって鎖骨から、胸へと落ちた。
 少女が、俺へと大声をたたきつけた。
「貴様、貴様は……! 何を、……ここで何をしている!?
 まだ、彼を! ……彼を殺してからも辱める気か!?」
 俺は片方の眉を吊り上げた。
「何って、いや別に何もてか彼って誰?」
「黙れ!」
「ええ!? そっちが聞いてきたんだろ!?」
「黙れ!」
 うわあ人の話利いていませんよこの人
「黙れ!」
 むちゃくちゃだ
 モノローグにまで黙れとか言われても俺困るぞ
 ダメだ。
 よくわからんが、この少女は俺の話なんぞ聴く気がないらしい。
 憎悪で、理性が吹っ飛んでしまっている。

 耳を触りまくったのがいけなかったか?
107名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:26:41 ID:hCg4otTJ
 んなはずないか。
 すこしづつナイフが首筋に押し込まれてくるのを感じていたが、俺はわりかし冷静だった。
 もう、それほど生きることに執着はないのだし。
 ただ、まぁ、理由もわからず死にたくはないが。
 俺が、腰につけてある痺れ投げナイフの位置を確認した所で。
 庇われている、年下の少女の手が、年上の少女の首に、ゆっくりと巻きついた。
「……あ……」
 裸の、細い腕が抱きついている。
 うーむ。エロい――のはともかく。
 ゆっくりと、剥ぎ取りナイフが下ろされ、唇から流れ落ちたままの血がぬぐわれた。
 
 ふぅぅう。命の危険は過ぎたかな?
 
 とか思っていたら、年上少女の目が見開かれた。
 薄く
 背筋に寒気が走った。
 それは、殺意どころか、もっと強烈なもの。
 まるで、子の前に立ちはだかる、手負いの獣のような、絶対の、本能的な意思。
 いつぞやの、ナナ・テスカトリのように、俺を、見ている――
 
 え?
 
 気がつけば、俺は砂の地面に叩きつけられていた。
 少女は俺の胸の上に馬乗りになり、左手で、俺の首を押さえ込んでいる。
 俺が反応出来ない速さ。
 予備動作なしのタックル。
 凄まじい膂力だった。
 首に添えられた手は、俺の呼吸こそ止めないものの、その気になれば首など一発で折れるのだろう。
 そして、右目の前には、今にも落ちてきそうな光る刃。
 この力なら目を貫通どころか、頭蓋の向こう側にまで突き出るに違いない。
 左目には、美しい少女の顔や、俺に向かって僅か落ちてきている小降りな胸やら、
 すべすべした腹やら、足を完全に広げているせいでご開帳状態となっている――
「……くっ……」
 呻くような声で視線は再び、冷酷に此方を睨みつける少女の顔に。
 ああんもうああんもう! あと、あとちょっとだったのに!
108名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:27:30 ID:hCg4otTJ
「……」
 少女が、幾らか不満そうに此方を、正確には
 左眼に突きつけられている、麻痺投げナイフを見ている。
 さっきのうめき声はこいつか。
 舐めんでもらおう。そのくらいはするさ。
 少女、そこに繋がっている、俺の腕をたどって、俺の顔を見た。
「……ハンター、ここで何をしていた?」
「……話、聞いてくれるのか?」
「手短に話せ。少しでも怪しい動きを見せたら、殺す」
「俺のほうが早い。とかは思わない?」
「私が早い場合はお前だけが、お前が早い場合はお前も死ぬ」
 まぁ向こうは倒れこめばいいしな。……物騒な話だ。
 うーむ。
 ともかく。
 即死はなくなったっぽいし。
 ……まぁ、……いいか。

「ってもな、たいしたことはない」
 俺の所属していたパーティが、長い間、ある龍を追いかけて居た事。
 ソイツをどうにか討伐して、で、解散する事になった事。
「……それが、ここに来ることとどう繋がる?」
「……えーっと、な。感傷、かね。俺以外の連中がみーんな結婚するんでな。
 つい、こう……その、なんだ。ほれ、このテオ・テスカトル、俺達が狩ったんだが」
 ナイフが1mm、目に近づいた。
「うわあああちょ、ちょい待て!? いきなりはずるいぞ!? 俺一瞬今刺しそうに」
「話せ」
 更に1mm近づいた!?
 俺はあわてた。
 つがいのナナ・テスカトリが居て、しかも子育て中だった事、
 殺したことを、後悔してしまった事。
 ついでにアプケロスとか狩りまくっていた話とか、
 俺達が死んだと思って、ナナテオを狩りに来たハンターたちを追い返した事までぶっちゃけた。
 なんでこんなこと話してるんだろうか俺。
 それを、少女は冷たい瞳で、じっとこちらを見ながら、聞いていた。
「あー、もういいか? 俺、あらかた、話したんだが……」
109名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:28:38 ID:hCg4otTJ
「……」
 返事してくれー
 俺のか細い声に、少女は僅か頷いた。
「……いい、だろう」
 何が。
 此方の生暖かい視線を意にも介さず、少女は続けた。
 どうでもいいが、段々鎧の中が暖かくなってきたな。
 まぁ、馬乗りになられてればそうなるか?
 あと、鎧の背中がでっぱってて馬乗りだと痛いな
 とかのんきに思っていたら、
 ざっく。
「ひいいいー!?」
 俺の顔の横に、剥ぎ取りナイフが突き刺さった。
 それは、突き刺されたのではなく、手放されたからだ。
「いて、いて! いてててててて!?」
 その上、少女は空いた右手の人差し指と親指で、俺の耳をつまんだ。思いっきり強く。
「つうか痛い! マジ痛!? 何!? 何!? 俺の耳に何か恨みがあんのか!?」
「耳には、無い……」
「なら……」
 俺の叫びなど無視して、俺の、投げナイフを持った腕を取り、体の横へと持っていく。
 視線を、俺の顔の隣に向けた。
 顔が近い、首筋から、僅か汗交じりの、雌の匂いが、俺の鼻腔、へと
「おい」
 いつの間にか、俺の上に、覆いかぶさる少女。
 裸の肩が俺の目の前にあり、俺の顔の左側に少女の顔が在る。頬に、ふさふさの耳が触れている。
 肩越しに、俺を、複雑そうな顔で見下ろす年下の少女が居て、
「あのー」
 と、その年下の少女に、話しかけようとして、
「おうおわぁっ!?」
 俺は奇声を上げた。
110名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:29:23 ID:hCg4otTJ
 俺の上に、少女がうつぶせになると同時、
 熱い舌が、ぬめりと共に、俺の耳を舐め上げたからだ。
 耳たぶに触れた熱さが、序々に遡ってきて俺の耳の穴を侵食する。
 ざらざらとした感触と共に、熱い唾液と唇が俺の耳をくわえ込んだ。
 舌が上辺部に触れる。
「ひいいいいー!?」
 混乱する俺を無視して、軽く、犬歯が、耳に添えられると同時、

 軟骨の砕ける感触。
 痛み
 熱さ。

 俺の口から、苦悶の呻き。
 俺が反射的に、耳へと手をやると同時、少女が、唇の間に一つの、
 小さな、小さな肉塊を銜えて、俺の顔から離れる。
 それは、俺の、耳の、小さな欠片。
 犬歯で、削りとれるだけの、血にまみれた俺の一部。
 その、軟骨を、唇は口の中に押し込み、少女の顎が動く。
 嚥下の動き、噛み砕いたそれが、少女の細い喉を通っている
 白いみぞおちが、動く。
 ちょっとまてい。
「……何を食ってんだよ……」
 少女が、息を吐いた。
 いつの間にか再び、瞳の端にあふれていた涙を、目を瞑って、振り払う。
「……これで、……おしまい……に、する」
「……何を」
 俺は、投げやり気味に聞いた。
 思考は冷静になっていた。
 もう、何この俺置いてけぼり劇場。
 期待して損した。
 少女の視線が、テオ・テスカトルの遺骸に向く。 
111名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:30:05 ID:hCg4otTJ
 あ……?


 何?
「彼を、殺しただろう……?」

「あー……っと」
 ……
 えー。
 ……何。何言いたいのこの子?
 少女が此方を見た。
「……まだ、解らないのか?」
 わかりたく、無いというか
 うーむ。
 言うしかないか。
 俺は、まったく信じていないまま、つぶやいた。
 その、どこかで見たことがあったような、ふわふわの耳を見ながら。
「お前、あの時のナナ・テスカトリ、か……?」
 少女は、あっさりと、頷いた。
「人間は、私達の事を、そう呼んでいるらしいな」
 と、少女は、俺の上から立ち上がりながら言った。
 体の前に掛かった髪をかきあげて、背中へと戻す。
 俺に向けた背中で、緩やかに髪が揺れた。
 その横へ、今まで黙っていた、年下の少女が走っていく 
 此方を見て、年上の少女と顔を向け、何事か話しかけている
 こちらに顔を向ければ、眉尻が下げられ、僅か額に皺のよった、
 薄い悲しみの表情が、俺へと向いていた。
 ……あーあれが、あの時の、ふわふわなケダマか……? か?
 ンな、馬鹿な。
 という思いと。
 何処かで、なるほど。と考える、俺の頭があった。

 長いこと、ハンター家業をしていると、時折、おかしな噂話を聞く。
 人間の姿したキリンに、ハンターが助けられたり、
 リオレイアが、人間になったりする。という話だ。
112名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:30:50 ID:hCg4otTJ
 俺も、いくつか直接、聞いたことが在る
 亜種のモノブロスがモドリ玉で人間になったり
 亜種のフルフルがモドリ玉で人間になったりしてハンターと結ばれた、とか。
 一種の、ハンターの妄想というか、願望に近いものだと思っていた。
 とりあえず、ハンターの意見としては、だ。
 ハンターと竜の恋愛だけはねぇだろ。と、馬鹿にしていた。

 正直、まったく、信じては居なかった。
 どのくらい信じていなかったというと、
 駆け出しの頃、イャンクックにモドリ玉を無理やり食わせて死にかけたくらいには、だ。
 まったく、亜種を狙えばよかった。

 ……じゃなくて。

 ……ああ
 ……なるほど。
 じゃぁ、この二人の少女達は親子か。
 外見年齢が4−5歳ぐらいしか変わらないから、姉妹かと思っていた。
 むしろご褒美です。
 まぁ、人間じゃないしなぁ。
「あー……つまり、そのふさふさの耳はそういうことなのか?」
「……耳?」
 少女はわけのわからない。という顔をした。
 僅か小首を傾げると、俺の頬の上の髪も揺れる。耳も釣られて傾げられた。
 何がおかしいのか理解していないらしい。
 え。何で?
「……?」
「……?」
 しばらく、俺達が沈黙し合っていると、
 年下の少女――つまり、ナナの幼生が、
 年上の少女、つまり、母親の耳をおもむろに引っつかんだ。
 ふに。ぴく。
「あ……」
 ふにふに。ぴくぴく
「う……」
 ふにふにふに。ぴくぴくぴく
「ん……」
 ふにふにふにふに。ぴくぴくぴくぴく
「んぅ……」
 しばらく、為すがまま、耳をさわられていた年上の少女だったが、
 やがて、首をふって、手を振り払った。
113名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:31:57 ID:hCg4otTJ
 ……一体……?という顔をする。
 振り返ると、おもむろに両手を伸ばして、年下の少女の、ふわふわの耳を掴んだ。
 くにくに。ぴく。
 くにくにくに。ぴくぴく。
「……」
 次に自分の耳を掴んで、
「……」
 くにくに。
「……」
 ぴくぴく。
 ああああ俺も触りてええええええ!!!!!!!
 じゃねぇよ。
「ええと、」
 少女は……というか、母親ナナ・テスカトリしばらく沈黙し、
 ぴくっ。とすばやく、耳を動かしてもみ上げの中にしまった。
 うわあなかったことにしやがった!? ひでぇ! 鬼! 悪魔!
 
 ……。

 いや、そうじゃない。
 ふさふさに我を忘れるところだった。
 ……。マジ、か?
 俺は、上半身を起こし、年上の……否、若い母親の尻の曲線へと目を合わせながら声をかける
 包帯を巻かれた背中が、痛々しい。
「証拠くれ」
 確かなものが欲しかった。
 凛とした声が、俺へと帰ってくる。
「……立て」
 たった。
「……来い」
 行った。
 娘を、左手で庇いながら、母親が俺のほうを向く、
 額に掛かった前髪を、右手で掻き揚げた。
「……あー……」
 白い、硬質な物が、二つならんで額の上にある。
 そこにあったのは、俺がぶんまわしで見事にぶち折ったもの。、
 根元だけとなった、ナナ・テスカトリの、特徴的な角の痕、だ
 サイズは小さくなっているが、俺の折ったそのままに形を残している。
「……マジかよ」
 俺が呟くと、髪の毛が、戻される。
「……納得したか?」
 納得した。
114名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:32:45 ID:hCg4otTJ
「……信じられねぇ、けど……いや、事実か。……く……む…………ええと、なれる、もんなのか……?
 龍が、人間に、なんぞ」
 睨みながら、目の前の少女、ナナ・テスカトリは、俺を見上げる。
「……少なくとも我々とっては……当然、だ」
 俺の常識が、ガラガラと崩れていく音を聞いた。
「ただ、ならないだけだ。……他はどうかは知らないが、私達にとって、それは屈辱、だ……
 少なくとも、死ぬ方が、よほどマシなほどに、な……。貴様達、ドスコンガになるくらい、ならば」
「どすっ」
 ひでぇ言われようだなおい。俺は僅かな反発心を感じて、投げ返す。
「なら、なんで、アンタらは人間になってんだよ耳以外」
「誰のせいで……!」
 一瞬、瞳に炎が宿る。
 言いかけ、だがしかし、左腕にすがる娘に気付くと、俺をにらみつけながらも、言葉はとまる。
 そのまま、胸が膨れ、深く息を吐き出した。心を押さえたらしい。
 俺は、それを待ってから、声をかけた。
「俺が原因、なのか?」
 少女は首を振る。
「……いや、……どうだろうな」
 めっちゃ気になるんですが。
「……どーしたか聞いてもいいか。つか、主原因に教えてくれよ」
 少女は、唇を閉じたまま、しばし迷っている様子だったが、
 やがて、口を開いた。
 いいだろう。と。
「……私達は、あの後、ずっと此処に居た。
 彼の眠るこの場所を、離れたくは無かった。
 幸いに、私達を脅かす存在は居なかった。
 飛竜共も、貝どもも、私達から引けば、わざわざ追いかけてくる連中も居なかった」

 そりゃナナ・テスカトリは食えないしな。
 モンスター同士なら、そういうものだろう。
「だから、……平穏な日々だったと、言ってもいいのだろう
 ……数日前、アイツが帰ってくるまでは、な」
「アイツ?」
「……貴様達は、……テオ・テスカトルと呼ぶ。
 同種の、別のオスだよ。彼ではない、テオ・テスカトル。
 前の夜、見たんだろう?」
 アレか。
115名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:33:53 ID:hCg4otTJ
「……それの何処が、問題だったんだ?」
「……私を、狙ってきた。……繁殖の、相手として、な」
 顔は凛としたままだが、耳が、僅か、もみ上げからはみ出た。
 その後ろでも、娘のナナ・テスカトリが、同じように、耳を畳んでいた。
 表情には、明確な怯え。
 それでも、毅然と、
「別に、それ自体は構わない……。ただ、」
「……だた?」
 俺から、娘を庇うようにして、母親は呟く
「そいつは、……この子を……この子を、殺そうとした……だから」
 その声だけは、どうしても震えてしまうらしい。
「なるほど……」
 頷く動き。
 肉食性の牙獣種に、確か、自分の血の繋がっていない子供を、殺すとかいう奴が居た。
 たしか、ナナテオから角と翼を取って、小さくしたような感じの奴だった。
 テオもそういう習性を持っているのだろう。
「私では勝てなかった。どうにかその場は逃げ出して……どうしても、あのままだと目立つから、
 この姿になって……」
 だから、あの傷か。
「ふらふらと、……他には思いつかなかった。彼の……彼の寝てる場所に
 ……近づいて行ったら、また、直ぐに見つかって」
 いくら母親といっても、俺よりも遥かに年若い姿は、酷くか弱げで。
――

 ……安心しきった笑みを浮かべた顔が、俺の足元に転がってくる

――
 世界がぐらぐらする。
 駄目だ。
 顔つきも、体つきも、見た目は完全に。
 その精神さえも、違うというのに、
 ただ、母娘というだけで、

 ぐ……やばい。しっかりしろ俺。
116名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:34:55 ID:hCg4otTJ
「あとは……」
「俺が助けに行った。と?」
「そうだろうな……」
 ……その場に沈黙が落ちる。
 壮絶に気まずい。
 そりゃ、なぁ。
 ……一つ、気になったことが在る。
「……それは俺達の、せいか? 
 この、俺の後ろに居る、テオ・テスカトルが生きていれば……
 ……いや、この言い方は卑怯か。
 俺達が、お前の夫を殺さなければ、防げた事態、なのか?」
 しかし、少女は首をゆるやかに振る。髪が連なって、ゆるやかに揺れる。
「……解らない。それだけ、あの、【炎龍帝】は……」
 悔しげな声。だがしかし、最後の単語がぴんと来ない。
「……エンリュウテイ?」
「私達の間での、あのテオ・テスカトルの呼び名だ」
 ……。というか呼んでるんだ。俺達の言語で。
「……言っておくが【炎王龍】と【炎妃龍】の名前は、人にまぎれた<私達>自身が広めたのだからな……」
 自称だったのかよソレ!
 意外と愉快な生命体だったんだなナナテオて。
 ともかく。
「……無意味な前提だったな」
 まいった、ものだ。
 俺は、肩をすくめて
「……俺を、殺す、か?」 
 そんなことをつぶやいていた。
 ナナは、僅かに、そう、うっすらと笑む
 鋭い犬歯が、覗いた。
「そうしたい、所だ」
「そか。じゃぁ、どうぞ」
 なら、そうやって死ぬのもいいだろう。
 どの道、もはやする事もない。
 このままハンター家業をやめられず、モンスターに殺されるのは、確実なのだから。
 なら、多少でも、誰かの気が晴れた方がいい。
――ロクでもない事思い出してナーバスになっちまってンな。
 ……苦笑した。
117名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:36:47 ID:hCg4otTJ
 俺の言葉に、ナナ・テスカトリは目をぱちくりさせた。
 一瞬、そのことを考慮したのだろう、瞳を獣のそれにして、俺を睨み、
 だが、口を開いた。
「……その前に……私からも、一つだけ聞かせてもおう
 ……お前が、助けた。と言ったな?」
「へ?」
 俺が変な顔をしたせいだろう、声が僅かに荒くなる。
「……あの、テオ・テスカトルから、私達を助けたのだな?」
 ああ。あのでっかいのな。
「まぁ、アレは実はオナベでナナ・テスカトリですってな展開じゃなければ、間違いなく」
 俺の軽口には反応しなかったらしい。
「解った」
 母親ナナ・テスカトルは頷いた。
「貴様は、私と娘の命を助けた。私が貴様を殺す事は、……私と、この子の誇りに反する」
 マジ?
「いいのかよ、それで?」
「人間がどう考えるのかなど、どうでもいい」
 そのまま、半ば、自嘲じみた、半笑いの口調で
「感謝する、ハンター。もはや会うこともないだろうが」
 言うと、振り返り、娘を促す。
「行こう」
 そう言って、歩きだす。
 同じく歩き出した娘の方が、此方を振り返り、
 軽く、ほんの軽く、悲しげな微笑を浮かべた。

――

 血にまみれた、服の切れ端と、腕の切れ端。

――
 う、う……
 過去の光景が、未来に、このままではきっと起こりえる可能性の想像と交じり合う。、
 俺は頭をふって、浮かんだ映像を振り払う。
 妄想には違いない。だが、俺の判断は、そうなってもおかしくないといっていた。
 あの巨大なテオ・テスカトルに見つかり、娘は殺され、母親は犯される。と。
 裸身のまま、砂漠を歩き出そうとするその背
 俺は、自分がどう考えているかも解らないまま、あわてて声をかけた。
118名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:37:39 ID:hCg4otTJ
「ちょっと待ておい!」
 声をかけても、二人のナナ・テスカトリは反応しない。
 俺は、ダッシュで前へと回り込み、立ちふさがった。
「待てって! これからどうするつもりだ!?」
 考える事さえ出来ず、そんなことを言っていた。
 母親ナナ・テスカトリは、無表情なまま。
「答える必要はない」
「答えるのに大した手間だって必要ないだろうが」
 ふん。と、鼻を鳴らして、
「……逃げるさ。可能な限り」
 意地になったように、つぶやく。
 その、諦めにもにた、無感情な言葉を聴いて、

 俺の感情は、やすやすと理性の手綱を引きちぎった。

 ……おい
 俺は、問い詰めるように、言う。
「何処に?」
 ……ちょっと待て俺
 ナナ・テスカトリは、苛立ったように。
「何処にでもだ。私達に出来るのは、もう、それぐらいしかない」
 ……待てって。何を考えてるんだ俺
「逃げ切れるとでも思ってるのか? いや、思ってないだろ?
 そっちのガキは殺されて、お前は別の子供を孕まされる。無理やりな」
 ……お前、それは、
 その言葉を聴いて、ナナ・テスカトリの母娘は、震えた。
 娘は怯えに。母親は、怒りと怯えと屈辱に。
 母親は、肩を怒らせて俺の眼前へと来ると――そうすると、母親でも俺の胸元までしかない――
「ならば他にどうしろというのだ……!? 立ち向かえとでも言うのか……!?」
「どうせ追いつかれるっつってんだよ! 所詮は猫だな……? その程度しか思いつかないのか!?」
 ……何言ってるんだ俺
「な、ん、だ、と……!?」
 殺意が、母親ナナ・テスカトリから吹き上がるが、構わない。
「だって、そうだろうが!」
 それは、単なる事実だから、ナナ・テスカトリが顔をくしゃくしゃにする
「……なら、何か……」
 俺、どうするつもりだ!
「なら……! お前には……どうすればいいのか解るというのか……!?」
「おうともさ!」
 俺は――
「俺が逃がしてやるよ」
119名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:38:24 ID:hCg4otTJ
「……は?」
 殺意が吹き飛び、驚きと呆れを通り越して、ぽかーん。とした顔が、俺へと向けられた。
 その、半開きとなった口を身ながら、俺は言う。
「俺が、逃がしてやる。と言った」
「……頭は大丈夫か、貴様?」
「……大丈夫…………えーっと」
 言ってから、俺も顔から血の気が引いて、青ざめた顔になっているのを自覚した。
 だからって割かし本気で俺の事を心配する様な顔で言わんでもらいたい。
 俺は、心の中で悶絶していたのだから。
 ああああああああ
 やぁぁぁぁぁちまったー!
 なーにをやってるんだ俺! ほおーらまたテキトーに理性ふっとばして感情で物言って!
 来年三十路だぞ!?
 言ってる事が恥ずかしすぎるわ!
 お前10代の頃と言動変わってないやんけ!
 直後に後悔してるやんけー!
 ほおらさっきっから、ナナ・テスカトリも伺うような顔でこっちを見ている。
 俺が、口をひらいて、とりあえず言い訳しようとすると。
「……黙れ」
 ああいやそうだよなぁ。黙らせたくなるよなぁ。
 俺も十秒前の俺を黙らせたいよ……。
 しばらく、母親は沈黙して視線を落とし、耳をぴくぴく震わせていた。
 何かを考えている様子だったが、やがて、俺を見上げる。
「……何を考えている、ハンター。……ハンター?」
 俺は……既に肩を落としていたから、もう一度言い直したのだろう
「……何考えてるんだろうな俺……ああいや、何も考えてなかったのか」
「考えていない? どういう意味だ」
「言わなきゃ駄目か?」
 俺は半ば泣きながら聞いていた。
「言ってもらおう。理解が出来ない」
120名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:39:09 ID:hCg4otTJ
 痛い。痛すぎるわい。
 ……。
 俺は、口を開いた。
「なんだ。そんな、人間の、子供のような外見してるから、
 ……こう、この先お前さんらがどうなるか。と考えたら、つい、あんな、言動を」
「貴様、頭がおかしいのではないか……?」
 俺、頭がおかしいですよ。はいええもう。
「私達は、龍だぞ? 貴様は、人間だぞ?」
 いや、まったくそうですが。
「でも、え、ええと、人間の姿になってるだろうが。だからだよ。
 それに、もし、お前さんの旦那が生きていたら、対処方法はあったかもしれないし……
 だから、かね」
「信用できない。……今すぐ私達の目の前から消えろ」
 俺の肩を掴み、乱雑に押す。それだけで俺は砂漠へ尻餅をつかされた。
 早足で歩き出す、ナナの母娘に。
――

 ええい、もう、今はそうじゃないだろ……!
「待ってくれ!」
 俺はやっぱり声をかけていた。
「あーもうぶっちゃける! ぶっちゃける!」
 足が止まった。
 俺は、瞼を瞑り、諦めたかのようにつぶやいた。
「……あのな。俺さー。昔アレだ」
 なるべく、なるべく明るく。
「龍に嫁と娘、殺されたんだよ」
 
「その、……だからか。お前さんら、人間の姿をしてるし、
 しかも母娘なんていうから、……つい、俺、かぶせちまって……」

 代償行為ってのは、よく解っちゃいる。
「それでも、……別に、……良くは……」
 ……いい訳が、
「ないか」
 母親ナナ・テスカトリが振り返る。
 その、顔を見ないまま、俺は頭を下げた。
「……すまん。確かに我ながら馬鹿なことを言った。
 ……なかったことには、出来ないだろうから、……忘れてくれ」
 しばしそのまま。
121名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:39:53 ID:hCg4otTJ
 反応がないので、顔を上げた。
 母親、ナナ・テスカトリは、子供の顔を見ていた。
 じっと、子供も、母親を見上げている。
 細い手が、母親の腕に縋りついた。
 母親が、目を瞑った
 何事かを考え、何事かを呟いている。
 俺の耳には、僅かな音しか聞き取れない。
 唇を読めば、ごめん。と言っていた。
 娘は、首を振る。
 母親は娘の掌を、強く握り締める
 瞳をゆっくりと開きながら、此方を見た
 じっと伺うように、母親ナナ・テスカトリが此方を見ていた。
 今までその憎悪を隠すことなくぶつけて来た美しい紫の瞳が、細められ、僅かに潤んだように見える。
「……本当、だな?」
 静かな、確認のようなつぶやき。
 俺は、今度は僅かに動揺した。二の句が告げない間に、一歩、母親ナナ・テスカトリが近づいた。
「逃がすと言ったのは、嘘ではあるまいな?」
「あ、あいや、一応、俺が言い出したんだしな……ええと、あの?」
「……いいだろう」
 はい?
 淡々と、無感情に、それでも、素直に言われた。
「貴様の助けを、受け入れてやろうと、そう言ったのだ。」
 今度は本格的に動揺したどうしよう。
「えええええとととと、そ、そうだなああああ?!」
 あんだけ声を荒げた手前、ばつが悪くてしょうがない。
 思わず俺は、幾らか、意地悪な質問をしてしまっていた。
「ええと、その前にだな。逆に聞くけどな。いいのかよ。俺で。お前の旦那を、殺した、俺が、助けて、いいのか?」
「……良くは、ない」
 って駄目なのかよ。
「だが、……」
 何? 何々?
 年下の少女が、母親の手を引っ張る。
 だが、母親ナナ・テスカトリは首を振った。
「いいんだ……」
 ……。
122名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:40:43 ID:hCg4otTJ
「……つまり、彼を……殺、」
 苦しそうに、目を瞑って
「殺せる……」
 言い切った。
「殺せるだけの……、実力が、在る……という事だ」
 ……。
「そうで、なければ、助けることなど出来ない……。
 そういう、能力の持ち主でなければ、困る
 そして、……おそらく、だが、お前はそれを持っているのだろう?」
「……そりゃぁ。どうも……」
 ……自分で仕掛けておいてなんだが。
 ばつが悪すぎる
 あああ……。
「……じゃ、契約、成立……か。」
 声をのどの奥から、搾り出した。
 首を振るって、余計なものを振り払った。
 いいんだ。
 俺は、こうしたかったのだから。
 俺は、足元に落ちていた剥ぎ取りナイフを拾い、鞘に収めると、その柄を少女に突き出した
「契約金は、そのナイフ。報奨金は俺の命。依頼主はアンタ。
 依頼内容は、あんた達を追っている相手から、無事に逃がす事の手伝い。
 失敗したときは、遠慮なく、俺の首を掻っ切ってくれればいい」
 少女は、だが、受け取らない。
「……やっぱり信用できないか?」
 顔を、ぷいっ。と俺から背ける。
「勘違いするな。ハンター。私は、頼んではいない。
 貴様が、そうしたいからそうするのだ。それだけだ
 ……元々期待までは、していないしな……」
「……そうだな」
 俺は、腰にナイフをしまう。息を吐いた。
 わざわざ気遣いまで、……これはしてもらったんだよな?
「……じゃぁ、まぁ、今更だが、自己紹介、ぐらい、聞いてくれるだろう? 
 俺は……俺の名前は――」
 名前を言う。
「っても、……まぁ、そうだな。ハニー・ザ・ホルンのが通りがいいかね」
 俺のギルドカードには、俺の仲間によって、何時の間にかそう描かれていた。
 蜂蜜マニアのカリピスト。……だからって安直すぎるわ。
 てめぇらだけ静寂とか竜姫とか道化とかかっこいい称号ばっかり使いやがって
 ……もうどうでもいいけどさ。
 にやり。とした笑みを、少女達へと向ける。
 と。
123名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:41:52 ID:hCg4otTJ
「……ヒアペレィア」
 視線を向ける、高い響きの声が、おずおずと、年下の少女から。
 怯えた赤い瞳は、こちらに向けられたまま、それでも無理に微笑んで此方を見て、
「クァタトレィナ……」
 こちらは、母親から。
「……ふぅーむ。てか、お前さんらも、名前あるんだな」
 聞いたこともない響きの言葉だが、名前。ということは解る。
 俺は、笑みを深めた。
 年下のほうがヒアペレィア、年上がクァタトレイナ。
「いい名前だが、長いから、とっさの時呼びにくいな。ヒア、と、レナでいいか?
 って、アレか? 人間に略されるとか、屈辱?」
「……誇りと呼べる一切のものは、さっき捨てた
 ……好きにしろ」
「オーケイ。好きにさせて貰うさ。んじゃよろしく、レナ、ヒア」
 母親がレナ、娘がヒア。と。
 レナは返事をしないが、微かに、ヒアが頷いた様に見えた。
 ……すっかり、太陽はその姿を現し、
 砂漠は、既に暑くなり始めていた。

「さーってと」
 俺が、わざとらしく伸びをする。
 レナと、ヒアは僅か小首をかしげて、此方を見ている。
 砂に敷いたままだった毛布を取り上げ、歯で裂け目を作り
「ふんがっ!」
 そのまま力技で切り裂いて、適当な大きさにすると、二人に差し出した。
「……これ羽織っててくれ。今まではどうか知らないが、今はこれしかないしな」
「私達なら平気だ」
 レナは此方に真顔で言い切った。
 そりゃナナ・テスカトリなら熱さは平気だろうがな。
「……俺の目に毒なんだよ」
 投げやりに言うと、ヒアが軽い足音をたてつつ、こちらに近づいてきて手を伸ばした。
「はいよ」
 受け取ったヒアは、俺から怯えるように離れた。
 それを見たレナは、つりあがった眉を、緩めて。
「……この子へ無理やり手を出したら、……絶対に殺すからな」
「ださねぇよどんな鬼畜だ俺は!?」
 笑み交じりにレナに言葉を向けると、レナはそ知らぬ顔で毛布を体に巻きつける。
 だが、額に皺はない。
 うむ。よろしい。
124名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:42:38 ID:hCg4otTJ
 それに、ちらちらといろんなものが目に入って気が散る気が散る。
 というか逆に裸に外套だけってエロ過ぎるかもしれないがそれもまた素晴らしい。
 うむうむ頷いている俺に、レナが視線を向けた。
「……お前は、……」
 俺を、瞳を細めて、見て、つぶやいた。
 え? 何?
 耳を澄ませる。
 レナは、真剣な声で
「……いちいち五月蝿い男だな……?」
「ほっとけよ!」
 俺が叫ぶと、ヒアが僅かに息を漏らした。笑みの含まれた吐息だった。 
 空気が一瞬、弛緩した
 レナが、後ろに居たヒアを体の前に持ってきて、後ろから抱きしめた。
 一瞬だけ、ヒアが抵抗し、だが直ぐに受け入れて、手を絡ませる。
 二人の美しい顔に、静かな微笑みが刻まれると、とても愛らしく見える。
 一瞬だけ、見惚れてしまった。

「あ……」
 4本の細い足首に触れると、2つの細い吐息が漏れる。
 やめんか。
 エロい事はしとらんぞ。
 俺は二人にクーラードリンクを飲ませ、その素足に毛皮を巻きつけていた
 両方とも、嫌がったのだが、一応、人間の体になっていて、火傷をしている以上は、
 暑さに対する耐性がなくなっている可能性もあったからだ。
 ま、念のため念のため。
 食事は、携帯食料と元気ドリンコですませた。
 歩きながら、近くにある街を目指す。

 わりかし長い事続く、ぐだぐだな俺達の旅路は、
 こうやってぐだぐだに始まった。
125名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:43:38 ID:hCg4otTJ
序章は以上。
現在一章を執筆中。

つぎはエロもあるよ!
                 ハ_ハ
               ('(゚∀゚∩ あるよ!
                ヽ  〈
                 ヽヽ_)


……。このAA使おうとしてひでえ目にあった……
126名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:47:57 ID:EJefUnhr
OK,完璧だ、すべてが完璧だ。
とても良い物を見た

さあ一章を執筆する作業に戻るんだ

俺が書いた奴をチラっと出してくれてありがとう
127名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 22:29:05 ID:U0/wvEi5
すごく…GJです…
128名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 23:24:24 ID:95oeeq3g
重くできる話をライトにまとめてるあたりに感心した
129名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 00:39:02 ID:QgJ2yNcc
ぉあぁぁ…GJ!
その文才をおでによごぜえ゛ぇ゛ぇ゛!
130名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 01:14:22 ID:xz6woXf0
長編GJです。
光景が自然と脳内に浮かんでくるようですよ。
一章を今からwktkして待ってます。
131名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 02:47:17 ID:h7azsM9c
全てが神の一言でしか言い表せない。
ストーリーもキャラも文章も。
GJ!続き待ってるぜ。
132名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 03:00:59 ID:u+zHYFi0
こんな時間まで起きてる悪い子はいねがぁーーー
Cloud 9はじまるで〜〜〜〜
133Cloud 9 〜旅人〜:2007/05/21(月) 03:01:56 ID:u+zHYFi0
『姉』は、家族ではない。
ジョージは人間だ、そもそも生物学的に何の接点も無い。
いや、あるとすれば生き物であること唯一つのみ。
生息範囲も、習性も思考も食物も全てが違う、目の前のたったひとりの肉親。
弟とは違う鉄錆のような赤茶のロングヘアーも。どこか丸みを帯びた眼も。細く、硬いものを触り続け皮膚が硬化したその指も全て彼にはない。
それでも、彼女は姉だった。
完膚なきまでに破壊された死骸に埋もれ。血肉や内臓、さっきまで腸詰になっていた糞尿の湯気で暖をとる少年にお湯のない状態での凍傷の治し方を教えた。
護衛だったボロ雑巾が抱える水色のボウガンとマガジンの残りで生物の殺し方を教えた。
おが屑のなかから探し出してきた日用品の普通じゃない使い方を一緒に考えた。
いままでずっと一緒にいた肉片との別れに流した涙を拭いてあげた。
無表情に吹雪く彼の心を冗談で暖めた。
2度目の冬にはジョージと共に人里の近くまで降りた。


「やれやれ」
そして今、隣には自らを姉と呼んだ一人の人間。
「どうしたの? 姉さん」
「ん、いや……時の流れとは凄いものだな。と思っただけさ」
不思議そうにこちらを見やる弟に対しそう呟き、それにつづけて。
「あの甘えん坊がこれだからなぁ……」
どこか呆けたような口ぶりに、ジョージは新しいイタズラを思いついた子供のような笑みを向ける。
「姉さんが変わってないだけだよ」
ごすっ!!!
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
ジョージの頭に拳骨が飛ぶ。ガンガンと痛む頭をさすりながら僅かに涙のたまった目で姉を睨む。
「それを言うなばかもん」
「事実じゃん」
腕力でかなわない相手だということを知るジョージは膨れっ面のままそっぽを向くことで抵抗を試みる。
だが、返ってきたのは髪の毛にあたる硬い皮膚の感触。
予想外だったのか、僅かに驚いた表情で振り向くと、そこにはいつも通りの――柔らかに笑う姉の顔。
「前言撤回、見た目だけで人を判断するのはよそう。」
どこか聖母のようで、どこか若々しい――年下の異性に向ける表情を崩さぬまま、ジョージの額と自分の額をくっつける。
「かわってないな、ジョージ・『あばるに』?」
にひひ、という声とともに笑う姉をみて気恥ずかしくなったのか、ジョージの目は中央の一番今大きく見えるそれを捉えようとしない。
「どこがだよ……」
顔を離し、肩を並べて座る。
やはりあさっての方向を向いたまま、ジョージは抵抗を試みる。
「ん〜〜? そうだな…」
身体を傾け、ジョージの肩口に自らの頭を乗せ、考える…ような口調でまったく考えてない笑顔。
「……何さ?」
こちらをじっと見つめてくる姉に耐えられなくなったのか、うろたえているのが声質からでも分かってしまう。
「そっけないふりして意外と優しいところか?」
自分の肩に添えられたジョージの手を包みこむように持って、言う。
ジョージはそれを剥がそうと力をこめるが、動く気配すらない。
「あと変なところで恥ずかしがる」
「いや別に恥ずかしがってるわけじゃないし」
そっぽを向いているせいで姉からはジョージの表情が見えない。
「そして意地っ張りで甘えん坊」
「どこが」
最早ジョージの口からは呆れたため息しかでてこない。
「そこが、だ」
134Cloud 9 〜旅人〜:2007/05/21(月) 03:02:39 ID:u+zHYFi0
やれやれ、と目を伏せたところで姉と目が合う。
「なにやってるの?」
あぐらをかいたジョージの膝を枕に寝そべる姉に問いかける。
錆びたワイヤーの色をしたその髪は、羽のような軽やかさで当たりに散らばる。
「人と会話するときは普通相手の顔を見て話すものだろう?
仮にも接客業ならなおさらだ」
「そら悪うござんした」
ジョージは後ろに倒れこみ、あぐらをといて仰向けに寝そべる。
「そういえば」
姉の口調が、いたずらっぽいものから妙にしんみりしたものに変わる。
「あれから、どうなった?」
何が? とは言わない。ジョージは商人だ。そのこと以外に何があるだろう。ジョージはしばらく考えるようなそぶりを見せてから。
「最悪。」
とだけ答える。
「まあ気を落とすな、そう言えるだけでもその若さでは立派なものだ。」
今のアダーニャ商会の状況は、はっきりいって最悪だ。
有能であった先代が死んでから1年以上もほったらかしにされた首脳部。その後釜についたのは権力と、「先代の子供だから」という理由でつるし上げられた1人息子。
 その息子の商う者としての知識は、彼の父親が子供にも分かりやすく噛み砕かれた基礎理論のみ。
組織のトップとしてのマーケティングスキルも、それを扱いこなす経験もないに等しい。
知名度と、今まで築き上げてきた権力と、不幸による同情でついてきただけの何も知らない部下たち。
ここまで空洞化した組織が存続できるほど、世の中は甘くない。
有名であるが故に標的にされやすい組織に対する商業戦略という名の鉄槌は、大きすぎる贅肉に身動きのとれない彼らに耐える手段は無い。
このような状況では「穀潰し」というジョージの評価も当然であろう。
「自分でそういえるだけの状況にありながら、この山を開拓しようとしている。つまり、この山は開拓するに足りる新たな『金脈』と判断したわけだ。」
姉は一息置いて。
「自分の親父さんがそう判断し、一度失敗したことを再びやろうというのは非常に勇気がいるものだろう? 大概は自分もそうなるのでは? と思って考えもしないことだからな。
だがジョージ、お前は実行した。安定して後の代に任せるより自分でその『最悪』の状態をどうにかしようと考えたのだからな」
「そうしろって言ったのは姉ちゃんだろ?」
いつの間にか自分の腕を枕にしている姉には、彼の言葉は記憶にないらしい。
現に姉の頭上には疑問符が浮かんでいる。
「死ぬまで次がある」
135Cloud 9 〜旅人〜:2007/05/21(月) 03:03:33 ID:u+zHYFi0
少しの間をおいて、弟の得意げなその表情とセリフに、腹を抱えて笑う。
「そうだ、そういえばそうだ。忘れていた」
カラカラを盛大に笑うその声は、どこか嬉しさを含んでいる。
「これをさ、昔よく言い聞かせてくれただろ?」
2人して天上を見上げ、想う。
あのときの交し合った冗談や戯言、笑顔、暴言、涙。
その全てが、氷のスクリーンに映し出されるように、思い出せる。
「ジョージ」
妙にしんみりしたその呼び声のしたほうに振り向けば、目の前いっぱいに広がる姉の顔。
キスされているのだと分かったが、身体が動かない。
ジョージは、身体に感覚が戻ると同時に姉の肩に手を置き、振りほどく。
「なにすんだよ!」
自分の手で自らの唇を押さえながら、声を張り上げる。
「良く覚えていたな、えらいぞ」
弟の成長を楽しむかのような口調に、ジョージの手が下がる。
「あ、今手で拭いたなこのっ」
飛び掛る姉、押し倒される弟。
「わーかった、もう一回キスするから無理矢理じゃれつかないで」
「そうか、その気なら構わん」
そう言って手を止め、ジョージの目の前にちょこんと正座する。
「なんだかなぁ……」
そう言って、自らの姉の肩に手を置き、ゆっくりと、唇を近づける。
小鳥が啄ばむような軽いキスの音が、洞窟に響く
136雲9の人:2007/05/21(月) 03:05:00 ID:u+zHYFi0
とりあえず今日はこれで糸冬。
次からエロに……入れたらいいなぁ………
137名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 11:08:47 ID:w9v78UD7
>>125
遅ればせながらGJ
真の神の実力を知った
138名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 17:20:54 ID:eGJmGPGi
大長老「もうレイアでいいや・・・」
139名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 19:17:07 ID:wYP9vTiK
姉!
萌えええええええ!!!!
140名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:44:49 ID:zBqDTcI6
頭にめちゃくちゃ強いハンターとミラルーツの組み合わせが浮かんで来たんだが

正直もう押しかけ女房ネタは駄目かな?
141名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:04:11 ID:qQndan9t
強姦すれb(グラビレーザーに焼かれました
142名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 00:25:38 ID:nkuZ1jUa
>>140
むしろ大好物
毎日食べても飽きませぬ
143名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 01:59:49 ID:eZ/p4z81
そういや人化に尻尾が無いほうがここでは多いのかね?
性感帯の尻尾をおさわりプr(アカムの尻尾に潰されました
144名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 02:47:20 ID:p8jv0sQ3
ガシッ!(アカムの尻尾を受け止める)くっ・・・・
>>143・・・逃げろっ!逃げてそのアイデアをみんなに見せてやるんだ!
ここは俺がくい止める!早く行け!早く!

・・・よし、逃げてくれた様だな。

なあ、もし生きて帰れたらさ・・・・そのSS俺にも見せてくれよな?
必ず・・・・生きて帰るから
145名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 07:39:22 ID:ezecbQ1j
>>144っっっつ!!!!
146名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 11:52:31 ID:eYuBQhCc
その姿はまさに漢と呼ぶに相応しかった。
>>143の擬人化における尻尾でにゃんにゃんプレイをスレに届けるために>>144は身を挺してアカムの尻尾を受け止め、
そして足止めを引き受けたのだ!そしてその>>144は今……

>>143は行ったか…後は頼んだぜ」

そう言って>>144は地に潜ったアカムに注意を向ける。が、その瞬間>>144の足元が割れ、アカムが>>144を吹っ飛ばした。

(クソッ!やられた!すまない>>143…うまく逃げ切ってくれ…)

薄れ行く意識の中で>>144が最後に見たのは、迫り来るアカムの姿だった。


額に冷たい感触を感じ>>144は目を覚ました。

「あれ…ここは?」

辺りを見回し、状況を確認する。

「ここは火山のキャンプ場?なんでこんな所に?俺は決戦場で…」

船に備え付けられた簡易ベッドから体を起こすと、彼の額に置かれていた布が落ちてきた。
クーラードリンクで湿らせているのだろう、ひんやりと冷気を放っている。
147名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 11:56:09 ID:eYuBQhCc
「まぁ、とりあえず……生きてるっていいなぁ」

などと>>144が生きてる喜びをかみしめていると、何処からか声がかけられ…。

「やっと起きたわね!あの位で気を失うなんて鍛え方足りないんじゃないの!?」
「え、あ、すみません」

もとい罵倒が飛んできた。
罵倒が飛んできたほうに謝りつつ>>144がそちらに体を向けると少女が立っていた。
黒い髪に小麦色の肌。均整の取れた四肢に当たったら痛そうな『尻尾』

(この展開からして、この娘はアカムの擬人化した姿…そういうことだな。うん。MHエロパロスレだし)

呆気にとられている(?)>>144を意に介さず少女はさらに続ける。

「大体、乙女の尻尾をいきなり触るなんてどういうつもり!?」
「え?えーっと…」
「びっくりしたから潜って、しばらくたって様子見ようとしたら勝手に吹っ飛ばされて気を失うし!」
「ご、ごめん」
「仕方ないから、ちゃんと休める場所まで運んでやったのよ!」
「そ、そっか。ありがとう」
「っ…べ、別に!アンタのためじゃないわよ!?私もちょっと休みたかったし!」

顔を背けるようにして後ろを向いた少女。
自然と尻尾に目が行き、>>144はそれを触ってみた。

「きゃうっ!?ちょ、ちょっと!触んないでよ!!」
「あっ、ごめん…」
「…そ、そんなに私の尻尾、触りたいの?」
「え?う、うん。興味あるし…」
「…し、仕方ないわね!そこまで言うなら触らせてあげる!」
「いいの?」
「いいって言ってるでしょ!……で、でも、その、優しくシテね?」


という感じでバッチリ>>144が足止めしてくれているから>>143よ、バッチリ仕上げてくれ!

…いやなんかツンデレっぽいのが書きたかったんだよorz
148名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 12:38:12 ID:sP6AzJlD
はい! はいはいはい! 146続き書いてください!
むしろかけえええええええええええ

あと、ごめんなさい。
>>101と>>102の間に一文抜けてたんで、今更ながら追加お願いします

 起きる様子は、いまだない。
 年上の少女が、苦しそうに身をねじる。
 はらり、と、髪の毛が動いた。
「ん?」
 俺は、伸ばされたもみ上げの中から、飛び出したそれを見て、
 叫びを上げた。

149名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 20:54:02 ID:eZ/p4z81
>>144すまない。俺のために・・・。
俺は必ずこのクエストを成功させて見せる。
MHエロパロ村にこの俺の欲望を届けるというクエストをな!

次回 「飛龍の尻尾は性感帯?」
150名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:29:03 ID:JY77uWJg
こいつを忘れるな

つ[捕獲玉]
つ[シビレ罠]
つ[×××]
151名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:37:10 ID:eDEWmd7b
サポートは任せろ!

つ[ショットボウガン碧+増弾のピアス]
つ[麻痺弾Lv1&Lv2]
つ[ゲネ牙+カラ骨【小】]
152名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:52:42 ID:7p0noxuv
問題はどの飛龍を「調べる」か・・・
153名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 02:34:10 ID:s4mkYxbN
>>152古龍になるが

ミ ラ バ ル カ ンでいってみよー!


ただし調べるには>>144並の漢が必要なんだが・・・・
誰か!エロのためなら命を捨てられる馬鹿はいるか!?
154名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 03:06:15 ID:l3+spNB+
エロの為に命を捨てられるバカを呼んだか!

>>149・・・俺は多分お前のSSは見れないだろう。
だから頼む。皆、俺の分まで>>149のSSを楽しんでくれ・・・。

さぁ、来いよ紅龍。
>>149が俺達の希望を書き上げてくれるまで、お前の相手は俺が引き受ける。
この(称号)「勇者様様勇者様」がな!
155名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 07:14:29 ID:+aJnkdxi
>>154
このアドバーグもお供しますぞ勇者殿〜
156名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 07:54:05 ID:S0i1G28m
ちょっと待てツンデレの尻尾を好きにできて、その上悠々SS待ちの>>143って何気に一番美味しくね?
157名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 08:22:46 ID:LGWos9oO
死亡フラグ そう言いたいのか?
158名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 08:25:35 ID:ftgRzTJO
>>156
待て。>>144の間違いじゃないのか?
159名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 14:56:24 ID:S0i1G28m
あヤベ間違えた


スマン
160名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 17:03:41 ID:0BoLnbbY
なんかしばらく来れなかった間にGJの嵐。
皆さんすげぇ。
あと長い間投稿をしていないが決してやめたわけでないことをsage忘れからお伝えしておく。
161名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 18:21:03 ID:Emzq5ucl
とりあえずレイアとガルルガの尻尾をなでなでする時は
毒無効スキルが必須だと俺は思うんだ

162名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 18:27:58 ID:Emzq5ucl
このスレを度々訪問して気がついたことがある。
それは、甲殻類の擬人化にまったく手をつけられていないということだ!!

しかし、俺がショウグンギザミの擬人化をすると戦○ラ○スの○杉○信にしかできないんだ;
ぜひどなたかのお知恵を拝借したいです…(笑)
163名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 18:59:47 ID:6tBS8fg1
はは、俺、擬人化レイアに毒で動きを止められて、尻尾でなでなでされたりぎゅっぎゅっされるんだ――

>>162
それの何処がいけないのかね?
164名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 20:35:19 ID:IksVgBdA
>162
問題は
なにも
ない
165名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 20:37:13 ID:6tBS8fg1
いかんごめんくうきもよめん
おわびにかんがえた

貴族の依頼で将軍ギザミの捕獲に火山へ向かったハンター>>162
ぼこぼこにして、捕獲寸前で罠に嵌めるところまで行ったものの、
突然10体ものショウグンギザミに囲まれぎゃくにぼこぼこ
目を覚ますと、目の前にはギザミ装備の少女がというかギザミ少女が。
現在、火山は無数のラージャンたちの縄張りにされはじめ、ギザミたちは現在ダイピンチだそうで、
>>162は命と引き換えにと脅されラージャン達との抗争への助っ人として参加することに。
最初はいやいやだったが、けなげ? なギザミ達の姿やら、酒池肉林状態やら、ダイミョウの大親分の娘とやらとの恋で、
戦い続けるうち、自らギザミ達に協力していくことを願うようになる

だが蟹。
しかもサイヤ人強い。

段々追い詰められていくギザミ達に>>162の取った決断とは!?
166名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 20:38:59 ID:Emzq5ucl
>>163
相手ハンターの性格がラ○スでしか連想できないんだ!
ハンターが「ガハハ」と笑ったり「世界中の擬人化美少女ちゃんは俺のもの」とかいって…

全然違和感がないんだよぉ…!(泣)
167名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:21:01 ID:6tBS8fg1
ぼこぼこにしたギザミ少女が逆に積極的に迫る

火山なので風呂があり、風呂に入っていると、「お背中流しします」と入ってくる
「傷物にしたんだから責任とってください」と白い肌と頬を真っ赤に染めながら、押し倒してくる。
積極的過ぎて、逆に押されていく。と。
後(泣とか止めた方がいいかもしれない
168名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:24:06 ID:6tBS8fg1
だめだ
ごめん。本気で空気が読めてない
書き込み止めます
お目汚ししました
169名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:28:35 ID:Emzq5ucl
>>163
分かりました

170名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:36:43 ID:Emzq5ucl
間違えた>>167さんです

>>168
結構面白いと思いますよ
171名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:05:20 ID:LGWos9oO
>結構面白いと思いますよ
これが馬鹿にしてるようにしか見えない俺は傷心中orz
しかしギザミっ娘にwktkもしてて変なテンションだ
172名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:14:35 ID:Emzq5ucl
馬鹿になんてしていませんよ!
自分で(泣)見たいな事を書いて注意を受けたので気をつけて書いたんですが…

173名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:02:44 ID:uDphteQT
そういえばカブトガニの仲間には
繁殖期にはオスの面倒をメスが見るのがいるらしい。
オスのために餌を取ってきてあげたり自力で移動するのも
面倒になったオスをおんぶして移動したり。
174名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:22:56 ID:QZ88B1xT
>>173
まさにカブトガニート
175名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:47:46 ID:BUZBtON9
保管庫更新マダー(チンチン
176名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 02:22:00 ID:M4ebhHjv
>>174
誰がうまいことを(ry
177名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 03:10:43 ID:sQEnTZOz
構ってちゃん
誘い受け
馴れ合い


この辺のワードがでてくる前に自重したほうがいい
178名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 06:55:03 ID:V7zO6da9
正直もう遅い(ry
179名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 12:37:37 ID:88ohw7w5
>>177
空気嫁
180名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 19:24:26 ID:PJ1/1O4U
空気嫁……
擬人化クシャルダオラ? とかヤマツカミ?
めちゃくちゃ軽いの。
181名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 20:29:11 ID:QYmcfVNa
だから俺たちには通れない岩とか貫通してくるんですね(´Д`)
182名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 19:38:08 ID:HNhVH0IO
(;´Д`)              過疎っているなあ

        ミ   (´⌒`)
(;´Д`)つm   m /
       ||   ||     ドスッ
       〔三三三〕

     ((  ∬ ∬    チャンチャラララララ チャンチャラララララ
              ))   チャララッチャララッチャララッチャララッチャララララッ♪
(;´Д`)εm(;;;;;;;;)m3
    つ┛||火火.||  グルグル
  ((    〔三三三〕

              お肉でも焼いて待つか
183名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 20:49:53 ID:631Hp0Bd
一時間も焼いたら真っ黒こげダヨー
184名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 21:10:04 ID:wN5VLrMj
書いても書いてもおわんねー!
185名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 21:33:51 ID:wN5VLrMj
ぐわっ。キーボードぶっこわれた…

MとO 間が撃てむ!
くそ…誰か 殺意を覚えた は久しぶりだ…うがあああああああ
186名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 21:41:48 ID:HNhVH0IO
>>185の「M」を入手しました

>>185のSS

素材

・スレ住人の濃汁 (99)5個
・185の「M」     ( 1)1個
・158の「O」     ( 0)1個


センサー発動したお…orz
187名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 21:49:18 ID:wN5VLrMj
うよし。予備で買っておいた中古ノーパソに移植完了
ブック○フめえええええええええええ
188名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 22:00:37 ID:N/0s5GFE
中古ノーパンに見えた俺は終わりかもしれない
189名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 22:21:22 ID:YOicGs5D
>>189よう、俺

ところで>>187はどんなのを書いてるんだ?気になるぜぃ
190名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 22:37:12 ID:wN5VLrMj
ん。すでに上がってるものの続き
だから、たぶん見たことあるぜい
191名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 01:46:27 ID:GhugorxN
>>189
たしかに「よう、俺」だな。うん。
192名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 21:58:16 ID:+HSYy0yl
MHで、一番強い……というか、とくべtうなモンスターて何かね。
やっぱ、一般敵にはミラバル? ゲーム的な戦闘能力だとテオとかすごそうだが。
193名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:11:49 ID:AglqWcpP
物欲センサー
194名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:25:27 ID:ilKNfMTh
倦怠期
195名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:52:45 ID:+HSYy0yl
物欲センサーと倦怠期の擬人化をしろというのか……!?
196名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:26:47 ID:0olQaJ38
物欲センサー→いつもは報酬を中々出してくれないくせに後一個のところで大量に送ってくる小悪魔っ娘
倦怠期→最近狩にも飽きてきてしまった熟女



脊髄反射で書いてしまった俺人としてオワタ
197名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:56:11 ID:jdbJXkdY
セン「頑張ってですぅ。繚乱完成まであと一歩ですぅ」
タイ「ど〜にもダメっぽいわ… ゲリョス代わりに狩って来て〜」




OTZ
198名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 11:39:41 ID:06DAZpiB
ケン「ん〜、ど〜こ〜行〜く〜の〜?」

ごろごろごろごろ

ケン「それじゃ〜ハチミツ採ってきて〜」

ごろごろごろごろ

ケン「え〜、めんどくさいから嫌〜」

ごろごろごろごろ

ケン「欲しいものねぇ…」

ごろごろごろぴたっ

ケン「んじゃ、君が欲しい!」

にじりにじりにじり

ケン「なによぉ、欲しいものがあれば狩れば良いんでしょ〜?」

おんゆあまーく

ケン「私が欲しいのは君なの!」

れでぃ

ケン「おとなしく捕獲されちゃいなさ〜い!」

ごー!

「んふ、チビフルとアルビノエキスGET♪」



勢いだけで書いたが反省はしない
19971:2007/05/27(日) 13:31:53 ID:9ADupsfH
71から73までのSSを書いた人です。
続きを投下します。
20071:2007/05/27(日) 13:32:55 ID:9ADupsfH
「起きろ」
「ああ、朝か」
ラルク自身の私服を着たイレーネに起こされ、朝に昇る日の光に照らされながらラルクは目を覚ます。
「早速、貴様の仕事とやらについて説明してもらおうか」
「その前に顔ぐらい洗わせてくれ」
イレーネにそう言って、ラルクは洗面所で顔を洗い、歯を磨く。

二人は向かい合いながら、朝食を食べる。
朝食を食べながら、イレーネはさっきと似た内容の質問をする。
「とりあえず聞くが、貴様の仕事とやらは何だ?」
「ハンターだ。簡単に言うとモンスターを狩る仕事だ」
ラルクはイレーネの質問に答え、ハンターの仕事内容の詳細を説明する。

ハンターとはその名の通り、モンスターを狩る仕事で基本的にハンターズギルドを通じて集会所で依頼を受け、依頼を果たして報酬を受け取る。
モンスターを狩る仕事といっても、依頼は特定のモンスターを狩猟するものから、その地域でしか取れない物を採取したりするものまで幅広くある。
かなり危険な仕事ではあるが、体力とそれなりの財力があれば始められ、倒したモンスターによっては多大な名声や富が手に入ることもあり、ハンターを志す者は少なくない。
とはいってもハンターを志す理由や目標等はそのハンターによって様々である。

「そしてハンターを始めるには武器と防具を買う必要があるわけだな」
「そいうことになる」
とりあえず二人は朝食を済ませてから、イレーネの武器と防具を調達することにした。

朝食を済ませ、ラルクとイレーネは武器屋に向かいイレーネが着る防具を一通り揃えた。
「武器は大剣、片手剣、狩猟笛、ランス、弓などの武器が合わせて11種類あるがどれにする?」
武器屋で一通りの武器を試した結果、イレーネは大剣を使うことにした。
最もイレーネの場合、元覇竜であるが故の怪力で大剣を太刀のように軽々と振り回すことができた。

イレーネの装備を購入した後、二人は集会場に入った。
「あーら、ラルク君。今日も依頼がわんさかあるわよ」
そう言って、一人のオカマがラルク達を迎える。
20171:2007/05/27(日) 13:34:09 ID:9ADupsfH
「随分と気持ち悪い奴だな、知り合いか?」
イレーネはそうラルクに尋ねる。
「知り合いも何もこの人がこの集会場のギルドマネージャーだ」
「ギルドマネージャー?」
「1集会場にいるギルドのスタッフの中で一番偉い人物だとでも思えばいいわ」
ラルクが言ったある単語に疑問を浮かべるイレーネにギルドマネージャー自らが答える。
「それはそうと、あなた見かけない顔ね。新米?」
「そうだ」
「んじゃ、ギルドに登録して」
「わかった」
イレーネはギルドマネージャーから渡された登録用紙に書き込み、登録を済ませた。
「ギルドカードは発行してもらうのに少し時間がかかるから何か依頼をこなしたあとにまた声をかけて頂戴。その頃には渡せるでしょうから」

ギルドマネージャーと別れたあと、二人は受付へと向かう。
「何か俺のようなハンターがいて初めてのハンターに丁度いい危険度の依頼はないか?」
ラルクにそう尋ねられた受付のスタッフは依頼書の山をあさり、1枚の依頼書を見つける。
「ドスランポス2頭の狩猟なんかはいかがでしょうか?」
依頼書を二人に見せながら尋ねる。
「それにしよう」
そして、ラルクとイレーネは契約金を支払い、依頼を受け、ターゲットである2頭のドスランポスのいる密林に向かった。

密林に到着すると二人は早速ケルビなどの雑魚モンスターの狩猟、採取や採掘などを行いながら、2頭のドスランポスを探していた。
イレーネは呑み込みがかなり早く、剥ぎ取り、採取、採掘、釣りなどをすぐに覚えた。

採取などをしながら、ドスランポスを探し始めて、7,8時間が経過したときにイレーネが確認の為に質問する。
「ドスランポスとはどんなモンスターだ?」
「ドスランポスはその名の通り、ランポスという小型の青い肉食モンスターの群れのリーダーでランポスより一回り大きく、赤いトサカが目印だ」
そうラルクがイレーネの質問に答えた直後、ドスランポスを1頭発見する。
ドスランポスも二人に気付き、鳴き声を出す。
すると、23頭のランポスともう1頭のドスランポスが集まってくる。
「奴らか?」
20271:2007/05/27(日) 13:36:20 ID:9ADupsfH
「随分と気持ち悪い奴だな、知り合いか?」
イレーネはそうラルクに尋ねる。
「知り合いも何もこの人がこの集会場のギルドマネージャーだ」
「ギルドマネージャー?」
「1集会場にいるギルドのスタッフの中で一番偉い人物だとでも思えばいいわ」
ラルクが言ったある単語に疑問を浮かべるイレーネにギルドマネージャー自らが答える。
「それはそうと、あなた見かけない顔ね。新米?」
「そうだ」
「んじゃ、ギルドに登録して」
「わかった」
イレーネはギルドマネージャーから渡された登録用紙に書き込み、登録を済ませた。
「ギルドカードは発行してもらうのに少し時間がかかるから何か依頼をこなしたあとにまた声をかけて頂戴。その頃には渡せるでしょうから」

ギルドマネージャーと別れたあと、二人は受付へと向かう。
「何か俺のようなハンターがいて初めてのハンターに丁度いい危険度の依頼はないか?」
ラルクにそう尋ねられた受付のスタッフは依頼書の山をあさり、1枚の依頼書を見つける。
「ドスランポス2頭の狩猟なんかはいかがでしょうか?」
依頼書を二人に見せながら尋ねる。
「それにしよう」
そして、ラルクとイレーネは契約金を支払い、依頼を受け、ターゲットである2頭のドスランポスのいる密林に向かった。

密林に到着すると二人は早速ケルビなどの雑魚モンスターの狩猟、採取や採掘などを行いながら、2頭のドスランポスを探していた。
イレーネは呑み込みがかなり早く、剥ぎ取り、採取、採掘、釣りなどをすぐに覚えた。

採取などをしながら、ドスランポスを探し始めて、7,8時間が経過したときにイレーネが確認の為に質問する。
「ドスランポスとはどんなモンスターだ?」
「ドスランポスはその名の通り、ランポスという小型の青い肉食モンスターの群れのリーダーでランポスより一回り大きく、赤いトサカが目印だ」
そうラルクがイレーネの質問に答えた直後、ドスランポスを1頭発見する。
ドスランポスも二人に気付き、鳴き声を出す。
すると、23頭のランポスともう1頭のドスランポスが集まってくる。
「奴らか?」
20371:2007/05/27(日) 13:38:31 ID:9ADupsfH
そうイレーネは人差し指で他のランポスより一回り大きく、赤いトサカをしたランポス2頭を指してラルクにドスランポスかどうか確認を取る。
「ああ、そうだ」
そう答え、ラルクは自分の武器である片手剣ハイフロストエッジを構える。
イレーネも大剣を構える。
ドスランポスの鳴き声と共にランポス達が襲いかかる。
先陣を切って飛び掛ってきた1頭のランポスをかわして、ラルクはランポスの首を刎ねる。
顔に付いた返り血を拭き取りたいところだが敵の数がこちらより圧倒的に多い以上、そんな余裕はない。
続けてきたランポス2頭を斬り捨て、横にいたランポスに爪で引っ掻かれそうになるが、盾で防ぎ、斬り上げをくらわせる。
イレーネも初めてとは思えない程の動きで大剣を軽がる振い、ランポスを片付けていく。
二人のハンターがランポスの群れを蹴散らしている光景にしびれを切らせたか、2頭のドスランポスが残りのランポス達に加勢し、ラルクとイレーネにそれぞれ襲いかかってきた。

イレーネは襲いかかってきたドスランポスを大剣で斬りつけるがランポスの親玉というだけあり、イレーネが所持している大剣の性能が低い事も相まって、そう簡単には死なない。
「そう容易にはいかないか、最もそうでなくては面白くないがな」

一方のラルクはHR5というだけあって、相変わらずランポスを蹴散らし、あっという間にドスランポスを追い詰める。
追い詰められたドスランポスの1頭は逃走を開始し、ラルクは迷わず追跡する。

ラルクが追跡を始めて30分、ドスランポスは逃げるのを諦め、再びラルクに襲いかかるが、ラルクはあっさりとそれを回避し、ハイフロストエッジで胸に致命傷を負わせる。
ドスランポスはまた逃走しようとしたがもはや逃走するだけの体力もなく、力尽きた。

ラルクは剥ぎ取りを済ませた後、休憩しようかと思ったが置いてきたイレーネの事を思い出す。
「あいつ、置いてきたが大丈夫か!」
急いでラルクはイレーネを探し始める。
どんなに体力があろうとも、いきなり1人でドスランポスと闘って勝てるほどハンターの世界は甘くない。最悪、死亡ということも考えられるのだ。

イレーネを探して約2時間、ようやくラルクは切り株の上に座って休憩するイレーネを見つける。
20471:2007/05/27(日) 13:39:28 ID:9ADupsfH
ラルクの心配とは裏腹にイレーネは顔の小さな切り傷を除けば、殆ど無傷であった。
それどころか、彼女の周りには剥ぎ取られたドスランポスとランポス達の死骸が転がっていた。
「なかなか楽しいものだな。ハンターというのも」
「それはどうも」
ついさっきまで心配していたラルクはイレーネの感想を聞き少し脱力する。

二人はコルスタン村に帰還し、報酬を受け取ったあと、イレーネはギルドマネージャーからギルドカードを受け取る。
「これがギルドカードか」
そう呟きながら、イレーネはギルドカードを観察する。
「ギルドカードについて説明していいかしら」
「ああ」
イレーネ本人の承諾を得て、ギルドマネージャーはギルドカードの説明を始める。
ギルドカードというのはハンターの誰もが持っているハンターとしての証であり、ギルドカードにはそのハンターの情報が細かく記載されている。いわば、身分証明証のようなものである。

イレーネがギルドマネージャーからギルドカードについての説明を聞き終えたあと、集会場を出て二人は家に帰って行った…。
20571:2007/05/27(日) 13:42:31 ID:9ADupsfH
今回もエロなし&文章が下手ですいません。
一応、次回はエロあります。
次の更新はいつになるかわからないので
このSSを読んでいる人は気長に待ってください。
206名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 18:58:41 ID:JEsar8WC
GJ!

会話を減らし、説明を減らし、
描写を増やすといいかもしれない
207名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:51:23 ID:Qc0e2R0A
ここで前スレのランポス姦案が生かされるわけ(ry
208名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 22:26:43 ID:YPp6C/04
>>205
GJ

途中書き逃げさえ無けりゃいいよ・・・
209名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 07:40:28 ID:W0LQ4L1z
スレチなんだが、datファイル無料で開けるソフトって無い?
保存したログ見れないorz
210名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 08:09:37 ID:W0LQ4L1z
前スレ526の続きマダー?(チンチン
211名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 10:55:58 ID:XN0zg6Gv
>>210
念のためタイトルとかkwsk
212210:2007/05/28(月) 11:15:53 ID:W0LQ4L1z
【押しかけ黒龍】ってやつ

今俺が更新マダーしてる作品
【押しかけ黒龍】
前スレ58からの白モノ擬人化
「銀世界の幻獣」(前スレ110から)
竜忌ってキャラが出る奴
>>205

頼むぜ作者様
213名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 11:23:57 ID:ASmRHUgS
>209
メモ帳
214名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 11:59:46 ID:W0LQ4L1z
>>213
ぎゃああ気づかなかった
サンクス!!
215名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 15:02:10 ID:XN0zg6Gv
よし、俺の作品はマダーされるほど期待されてなかったらしい
これで安心して喪板に逝ける…
216名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 15:04:34 ID:Ai9MoFnA
>>215
マダー?
217名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 16:13:06 ID:p07zowMB
新しいのや前の続きが気になって毎日見に来る奴だっているんだぜ?
218名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 16:54:39 ID:z6WByhpU
暇な時は三十分に一回は来るやつだっているんだぜ?
219名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 19:08:54 ID:TdJgZfsM
俺の事だ

>>215
カムバーック!
220名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 19:36:49 ID:eCVLV1UH
俺も朝、昼、晩と、毎日来てるぜ!
221名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 21:50:15 ID:4hYO4HHo
ノシ

ここは、パロディではあるんだが、二次創作ではないのがおおいからな
むずかしいよなぁ
222名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 23:09:10 ID:XN0zg6Gv
おまいら…











なんで落ち着いて喪男板に逝かせてくれないんだおBIKI(#^ω^)BIKI
と言いつつも書かない俺が…(ぷすっ)…あれなんだか体が痺れてしびびびびび……
223名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 00:06:33 ID:J7Q2BM+O
おまえらさぁ・・・・・
ageカイザーさんを忘れてないか!
あれ?
2242-332:2007/05/29(火) 00:23:51 ID:zka5YGlA
>>210
待っててくれてありがとう。期待にこたえられるよう頑張るよ。

ただ、エロは書けません。そこは了承してくれると嬉しいです。
では、続きを投下します。ちょっとグロイ…かな?
2252-332:2007/05/29(火) 00:25:11 ID:zka5YGlA
少年は竜と向き合った。右手の大剣は彼のものではないが、彼の力なら楽に扱える重さだ。
竜を見据える眼は何の感慨も抱いてはいない。

「母親…? じゃあ、君も竜か!?」

「ええ」

少年は竜に向かって剣を突き出し、切っ先で竜の鼻面を指し示す。
これが証拠です――と少年が言い、その腕が鱗で包まれた。太く、強く。人間のものではない強靭な腕に変わる。

「まあ、他の話は終わった後で聞きましょう」

そう言い残し、少年は戦いに身を投げた。
突きつけた切っ先の向きを変えず、一直線に飛び掛る。竜は首を曲げて躱そうとするも間に合わず、右の角を折られた。
少年は勢いが殺されたまま竜の背に着地し、硬いかどうかなどまるで考えずにその背に刀身を叩きつけてゆく。
叩きつけるたびに飛び散る竜の鱗、竜の血液、竜の悲鳴、そして刃の欠片。
“この少年は狩人では無い”と、青年は判断した。ハンターであればこんな武器の使い方はしない。
今の状況でどうこう言うべきことでは無いが、ハンターならばもっと武器は大切に扱う。
あの装備はやはり竜だから身に纏っているのだろうか。

「あ…あの」

青年がリオレイアが人の姿をしていた頃の姿を思い出していると、またしても背後から声がした。
ちょっと訛りが入った、女の子の声だ。
青年が振り向くと、髪の毛をお下げにした可愛らしい少女が立っていた。
走ってきたらしく、ぜえぜえと息を切らしている。言葉遣いや質素でシンプルな服装から察するに、田舎の出身らしい。

「ええと…彼は、何をしているんですか?」

「彼…ああ、あの男の子か。あの竜を狩ろうとしてくれているようだけど…。君は彼を知っているのか?」
2262-332:2007/05/29(火) 00:26:55 ID:zka5YGlA
突っ立っていては危ないからと、少女を瓦礫の陰に引っ張りながら青年は問い返した。

「あ、はい。彼…ピーノは私と一緒に旅をしていたんです」

少女は目を少年から離さずに答える。

「でも…あんな竜と戦えるほど力があるなんて、知りませんでした」

「じゃあ、彼が竜だと言うことも?」

「…りゅう、ですか。信じて良い事なのか、良く分からないんです」

少女は周りを見渡しながらそう言った。辺りには幾つも死体が転がっている。
こんなことをするものと、少年とを結び付けたくは無いのだろう。l
その少年は竜の背から飛び降りた。普通の人間なら命を落としかねない高さだが、けろりとして立ち回っている。

「…少なくとも、人間でないのは確かそうですけど」

少女の顔が不安そうに歪んだ。
生き物に対して剣が振られるさまを見たことが無いのか、或いは少年の残酷な一面が恐いのか。
いまや竜は全身から血を流している。この分なら、きっと勝てる。
青年はそう判断し、注意を“竜忌”の体に戻した。毒は大分抜けてきている。
元々竜の免疫力は人間のそれよりも強靭だ。“竜忌”も、解毒薬が無くとも毒の浄化はすぐに出来るはずなのだ。
それが出来なかったのは、少年のように竜の力を使いこなせていないからなのだろう。

「あ、私っ、薬を持っています!えっと…あ、あった!これ、使ってください」

少女がやっと“竜忌”に気付き、薬を青年に手渡す。
ハンターでないとはいえ、旅をしているのだから薬は常備しているのだろう。
青年は礼を言って受け取った。
2272-332:2007/05/29(火) 00:29:17 ID:zka5YGlA
「…ピーノは大丈夫ですか?負けて死んじゃったり、しないですよね?」

不安そうに少年を見る少女。青年は大丈夫だ、と答えて再び少年を見た。
刀身はもうボロボロで用途を果たさないほどだが、竜にも深刻なダメージが与えられている。
念のため、青年は弓を構えると竜に向かって矢を番えた。
少年が大剣を竜の頭に叩き付ける。またしても鱗と血と刃のかけらが火花と一緒に飛び散った。
もう斬るというより殴ると言う方がより正しい形容になっている。
軽々と二撃、三撃。常人ならば持ち上げることすら困難な大剣を軽々と扱い闘う少年。
相手は自分の母親だ――、と自分で説明していたが、何の躊躇も無く少年は切りつける。
これはある種の仇だ。自分を害し、捨て、育てる責任を放棄したことへの。
或いは、竜として、ヒトの住むテリトリーを犯した罰なのだ。
最後の足掻きのつもりなのか、竜が口を大きく開いた。喉の奥、焔を発するための器官が活発に動いている。
少年は避けようとするが、後ろから聞こえる風切り音に気付いて立ち止まる。
読みどおり、矢は火球が発せられる直前に竜の目に付き刺さった。
これだけの距離で眼に当てると言うのは、かなりの腕なのだろう。

「ありがとう。助かりました」

少年は礼を言って、剣を放り投げた。
剣は真っ直ぐに、苦しむ竜の喉に突き立った。正確に、火炎袋を傷つける形で。
切り口から火が漏れ出し、やがて爆発した。
喉に火炎袋を持つのは、火を吐く竜の構造的な欠陥である。
そこを上手く攻撃できれば、一撃で竜を葬ることも可能だ。頭部へ血液を送る動脈、気管、その他全てを巻き込んで爆発するからだ。
現にこの竜も、首は原型を留めないほどに破壊され、血溜まりに倒れこんでいる。
喉に未だ突き刺さった剣は最早熱せられた鉄塊に過ぎない。もう使用することは出来ないだろう。
ともあれ、少年は勝った。腕を戻し、懐から煙草を取り出して吸う。
そして死にかけている竜に話しかけた。

「久しぶりです、母さん」
2282-332:2007/05/29(火) 00:31:07 ID:zka5YGlA
以上です。
感想、批判などあれば是非お聞かせください。
229名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 01:48:59 ID:kFRVIgni
保管庫更新キタコレ
230名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 03:08:21 ID:sMWKPDRW
GJ!竜忌の息子つよいな。
エロ分はいつか来るかな?
こなくても名作だからwktkして待ってるぜ!
231名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 05:58:22 ID:nq37KmVF
>竜忌の息子

はやとちりじゃね?
232名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:30:27 ID:Vuidw+Fa
ミラルーツが凄く元気なおじいちゃんに見えた。そしてロリっぽい黒龍かツンデレ風の紅龍をっ…!






スマン、切腹するから誰か介錯を(ry
233名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 18:15:39 ID:JglxY72m
>>230
レイアの息子じゃね?
234名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 19:29:58 ID:+i3oThh5
>>232
いかんいかん! ミラルーツはロリババアでバルボレは弱気ショタと強気ロリの双子だ!
235210:2007/05/29(火) 20:29:38 ID:4NMi5hHb
GJ!
次回更新も首を赤フルフルみたいに伸ばして待ってるぜ!
236名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 22:37:43 ID:Pr2Z+Lhv
じゃあ俺はティガみたいに口をパクパクしながら待ってるぜ
237名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:23:11 ID:d+MQewEP
ドスファンゴに乗って龍騎士だ〜!
238名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:20:29 ID:RBFzb32t
なら俺はフルフルを元気にさせて待ってるぜ
239名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:04:07 ID:VKV54igP
じゃあ僕はトトスビーム発射体勢で待機!
240名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:29:42 ID:z6Xjlyxw
ならば私はレウスと上空を旋回していよう

あ、やめっ、だめぇっ!
閃光玉はだめなの、いや、らめっ!おちひゃうぅぅぅ!(べちん!)
241名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:56:39 ID:xIyp8mZk
ならば私はディアブロスの角を前後にry
242名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 02:15:10 ID:l1qmUaGV
となると私はグラビの装甲を一枚一枚丹念に剥がすとするか・・・。

そこは剥がしちゃ(////)
243名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 07:49:32 ID:ngxmMezc
お前ら…


ゲリョスと走ってくる。
244名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 08:31:57 ID:z6Xjlyxw
おまいら…



ダイミョウサザミとわきょわきょ威嚇ポーズしてくる
245名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 12:50:51 ID:9wG10KFW
ゴールドルナコイルの説明に吹いた
246名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 14:20:03 ID:z6Xjlyxw
ところでこいつを見てくれ。どう思う?


女ガンナー装備上から
ピアス
レックスS
レックスS
ガブラスーツ
レックスS
247名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 18:32:33 ID:EzrE6TF7
>>246
すごく…大胆です…
しかし上からならガブラスーツは二番目じゃね?

フルフル少女は天井から真っ裸で奇襲してくるんだ

よし!いっそのことドス肉食竜四姉妹のハーレムで行こうか? 
248名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 18:36:37 ID:t00hk0px
どうぞどうぞ!
ってか是非是非!
249ドスガレオス&ドスファンゴ:2007/05/30(水) 19:12:58 ID:bLsKyjWT
ぐすんぐすん
250ドスファンゴ:2007/05/30(水) 19:13:41 ID:bLsKyjWT
勘違いでしたすいません
竜じゃなかったです
251名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:00:08 ID:Ewyi5x7n
じゃああれだな
牡丹鍋
252名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:24:09 ID:8Rxas35j
そろそろ武器擬人化の流れが来ても良いと思うんだがどうか
253名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:42:55 ID:mVG62PLb
>>252
飛竜刀の楓と葵は双子かな
楓が素直ヒート
葵は…
すまん思いつかない
254名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:57:49 ID:t00hk0px
毒舌ツンデレ少女とか
255名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:12:07 ID:v0mcSFSH
クイーン/プリンセス母娘とか
256名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:27:38 ID:5FKtbPVR
黒嵐
黒髪ロングの小悪魔
白菜
白髪ロングの綺麗好き
呪魂
黒髪ショートの無邪気
ターリアラート?
褐色大胆
257名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:38:23 ID:5FKtbPVR
ブロスブロス
色白色黒ロリ双子
ブロスハンマ
ぶっかけ好きな姉ご
ブロス弓
猪突猛進思い込んだらとまらない同級生

………ブロス好きなんです。ディア特に好きです。
258名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:35:45 ID:t00hk0px
フロストエッジ…冷酷、ドSな御姉様
ガーディアンソード…長身、容姿端麗、プライドタカス
フルフル笛…恥ずかしがり屋、いつもフードを被ってる
ハンターナイフ…喧嘩弱い、いじめられっこ
259名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:38:10 ID:6EswGKQu
>>258

ハンターナイフ…喧嘩弱い、いじめられっこ
           しかしいざ本気をだすと古龍だろうが覇龍だろうがおかまいなしに
           脱がしだす剥ぎ取りのプロ

こうですかわかりまs(ry!
260名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:00:46 ID:9wG10KFW
機械鋸
→元気なはっちゃけ少女
超絶一門
→黒髪ロリババ
ガンランス全般
→FUTANARI
ボルカニックロック
→金髪外人
ルーツ系
白濁液塗れの娘



スマン、お呼びでないか
261名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:45:05 ID:3m4cDzUm
お前らボウガンを忘れてるぞ
262名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 08:01:02 ID:fAcS6Fgh
259 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/05/30(水) 12:55:06 ID:5k4RO1qz
龍壊棍はリーダー的存在でみんなからの信頼が強い頭も良いし運動神経抜群まさに文武両道
顔痩せは一言で言うとアウトロー
孤独を好み近寄りがたい性格だが実際はいい奴自然をだれよりも愛している
オンスは筋肉だけが取り柄のお調子者
いつも寒いギャグで周りを失笑させているが戦いになると鬼神の如き力で相手をねじ伏せる
263名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 09:54:09 ID:AfrXsxtL
ボーンククリ
純粋無垢な幼女、育て方次第で可能性は無限大

ゴールドマロウ
金髪の素直ヒート、見た目の高貴さに反して意外と庶民的

フルミナントブレード
改造されたっぽいアルビノおねーさん。常識を知らないため時々素で誘ってくる。

ラオシャンロン砲・覇
ドジっ子気質のあるお姉様。異国風の風体。






覇弓レラカムトルム
ガチムキオッサン。うほっ、やらないか。
264名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 11:39:09 ID:V/2QXi7u
ニールイタメール…料理上手
鉄刀…スリム、長身、以外とひんぬーなのを気にしてる


妄想は尽きない
265名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 16:27:41 ID:ZlMU7Ld+
バキュームスティック:いつもランポスフェイクとボーン足を外さない、こやし玉大好きな変態
266名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 18:29:28 ID:Ycbz+miG
ポイズンタバルジン…片手剣好きを一度はかならず誘惑する毒婦
267名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 20:00:26 ID:AfrXsxtL
>>265
貴様ッ!RANPOSMENを知っているなッ!


ハムオブハムズ
巨乳。しかしそれ以外もデカい。

蛇槍ヴリトラ
超毒舌な姉貴。スラッと背が高く美脚。
268ドスファンゴ:2007/05/31(木) 20:12:22 ID:EJ6TgBSO
クロームデスレイザー
妖しげな雰囲気を持ったエロっぽいナイスバディ 護身用?に毒を塗った剃刀所持
269名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 20:18:26 ID:37DFdenj
まぁ覇弓は絶対はきゅんって言わないに10000ドドド

ジャーンジャーンジャーン

げぇっ覇弓
270名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 20:46:22 ID:0zxSnySF
>>269
271名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 20:58:09 ID:wB3slpZA
激槌オンスロート
名前の割りにマイペースでおしとやか
272名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 21:11:22 ID:RKqQXyXw
コンガ、ブランゴ、ババコンガ、ドドブランゴ、ラージャン
YES!ゴリキュア5

…ネタ違いスマソ;
273名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 21:25:03 ID:KysaJepM
ラーデグ
爆弾発言を連発する姉御
ハニー子
普段はおっとりしており上品だが、棘のある発言で誰かを蜂の巣にすることもある
グランダオラ
無口な女性
カウボーイ風の服装をしている
身長が高い

ラーデグ「なぁ、ハニー子。お前ってズギュゥゥゥンでバギュゥゥゥゥンだよな」
一部、不適切な表現があったことを(ry
ハニー子「あらあら、ラーデグさんもドシュゥゥゥンでギュイィィィィンでメメタァァァァァですわよ。ふふふ。」
一部、不適切な(ry
ラーデグ「なかなかいうじゃねぇか……」

ハニー子「ラーデグさん、そちらこそ……」
グラン「…………(この人達は一体、何をしているんだろう)」


ハッ、俺は一体、何を……
274名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 21:37:38 ID:KysaJepM
sage忘れ、スマソ
275名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 21:51:34 ID:Tv1I+YJp
>>273
ジョジョネタ?
276名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 21:57:38 ID:3m4cDzUm
ディス:完璧美人
ラオ皇:童顔巨乳 (いまんとこ ぱっつんセーラー派 和服派 チャイナ派 )
クイック:美白美人
デザート:なんでもこなす委員長
デュエル:陸上部員、健気で練習熱心
モノデビル;陸上部員期待の星
ハニーコーマー:若々しいオフィスレディ 
ラストニードル:熟女オフィスレディ
クロスボウガン:押しの弱い幼なじみ
グレネード グラビ:ぽっちゃり巨乳の姉妹
バストン::料理が得意 パンストがセクシーな万能娘
ヴァルキリー:ひねくれお転婆娘
レインバレッツ:色白ひんぬー
ヴォル:そこそこ美人

【S・アルバレスト】
クラスでも地味で目立たないベンゾウメガネ女の子
頭も特別良くもなく、運動も決してできる方ではない
しかしメガネの下には魅力的な顔を有しており
影では非公式ファンクラブがあるほどである

【クイックキャスト】
麒麟一家の長女
キツめの瞳のせいで近寄りがたいの雰囲気を帯びているが
実は人見知りが激しいだけである
文武両道を地で行っており
男性のみならず女性にも人気が高い
年上の兄がいるという噂も在り

【グラビモスロア】
グラビモスハウルの双子の姉
腕っ節が強く、男でさえも簡単に
地面にひれ伏させるほど実力を持つ
更に大柄な性格ということもあり女子の人気が高い
その為度々女子から恋文を貰い、困ることも

某所よりコピペ。少々古いんでdosからの新入りはいない
277名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 22:00:13 ID:KysaJepM
>>275
当たり
ピーの代わりにズギュゥゥゥンとか入れてたら頭に浮かんだんだ、すまない。
278名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 00:00:43 ID:E3lqgJYE
>>269
河北に帰りますよ殿
279名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 00:16:03 ID:u+BhmRdU
>>267
うん、知ってる。
ディアブロ×2闘技場で肉焼き→突き上げられて昇天の動画も見た
280名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 00:19:21 ID:xUem1D3i
>>279
ちょおまwwwwwww同志itkrwwwwwwww
やっぱり男…いや漢ならああでなくっちゃな?
281名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 00:29:23 ID:+CnwuOp4
リオレウス女擬人化かきかきしてます。
完成までしばしお待ちくだされ…
m(_ _;)m
282名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 01:05:30 ID:HBWTRZAm
レウスは女にしちゃだめだろ
レイアの存在意義的に考えて…
283名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 01:39:52 ID:QAMHM5fh
>>279-280
体力落として「よし。」とか某ジジさんたちとラオ戦行った時に開幕こやし玉とか……
284名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 02:40:48 ID:k+N08XSV
>>282まあいいじゃまいか。多分名前の間違いだろうが、もしふたなりとかでも喜んでみるから。

なぜならだいこうぶry
285名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 06:50:33 ID:xUem1D3i
>>283
オーラかと思ったら毒ってたりとか、大砲の弾をラオの小指に落しに行ったりとか

あとIDがMHだぜ同志
286名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 15:37:56 ID:+CnwuOp4
>>282
やっぱそうかなぁ、でも珍しく雌のレウスってのも
いいかなー、とか思ってたり
287名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 16:34:40 ID:u+BhmRdU
一瞬IDがMH5th、モンハン5に見えた
288名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 18:26:45 ID:QAMHM5fh
存在意義っつーよりもレウスが野郎なのは確定してる事だからな……受け入れがたいのは確か。
289名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 19:10:27 ID:hTvVOw84
雌のレウスがレイアだからな
だが女装少年というのもむしろごほうびです
駄目な人も居るだろうけど
290名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 20:09:51 ID:KGOunyXe
老若男女バッチコイな俺にとっては(ry
291名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:27:20 ID:+CnwuOp4
>>288-290
ありがとうございまふ、少し書く竜変更してみますねぃ
292名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:55:15 ID:4914SGuK
ふたなりレウス見てみたかったのに・・・
293名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:32:41 ID:QpvEoxd1
いやいや女装ショタレウスも捨てがたい
何気に生物って生存競争から生き残るために雌のフェロモン出したり雌っぽく振る舞う習性が備わってる種族もいるしな
294名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:44:33 ID:rDNWqMCV
もしくは急に女の子の体になっちゃって戸惑ってるとこを襲われたり
295名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 02:01:21 ID:fdJWGV16
そういうときには

つ【ドキドキノコ】

『…お、俺は』
へぇ、雄の飛竜に食わせると雌になって人間になるんだー


ご都合主義万歳w
296名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 15:54:08 ID:Bb87ffJL
ドキドキノコはゲッター線級になんでもありか…
297名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 17:41:10 ID:bS0XtsQF
"ツンデレイア"はまだですかそうですか。
298名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:38:21 ID:nTc085Uu
>>297
上手い事言ったなww
299名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:56:46 ID:pj1X3D0M
ナナ・テスカトリまだー?
300ドスファンゴ:2007/06/03(日) 10:25:48 ID:1v95Nt2A
押しかけ黒龍マダー?
3012-332:2007/06/03(日) 13:20:29 ID:T9uHs574
えと、取り合えずかけたよ。
連続になるけど、投稿して良い?
302名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 13:22:02 ID:tQfi05ju
来い!
俺が受け止めてやる!!
303名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 14:03:24 ID:Oq7C3COm
バッチ来い!!!
3042-332:2007/06/03(日) 14:35:44 ID:T9uHs574
じゃ、投稿します。
説明長くて気持ち悪いけど勘弁してください。
3052-332:2007/06/03(日) 14:38:03 ID:T9uHs574
巨大な体躯、圧倒的な力。その夫婦は正に王と呼ばれて然るべき存在だった。
リオレウスとリオレイア。彼らの種はそれほど恐れられているものではないが、彼らは別格だ。
付近の竜で彼らにかなうものは無く、むしろ敵ではなく畏怖の対象として見られていた。
夫婦を中心に固められた竜たちの結束によって、この付近では狩りというものは出来なくなっていたのだ。
一匹を狩ろうとすれば、沢山の竜たちが助太刀をするのである。
最も彼らが人間に干渉することは殆ど無い。
その住処に一つだけ存在する人間の道はも、竜に手出しをしない限り、さほど危険ではなかった。
少年は、彼の覚えている限り、かの夫婦の三匹目の子だった。
一匹目は紅いリオレウス、二匹目は薄紅色のリオレイア。
長女も変わった色をしていたが、それは稀に生まれる強者の証である。彼女の誕生は歓迎されたのだ。
だが、少年は違った。卵の殻を突き破った腕は銀に輝いていた。
銀色のリオレウス。前例は無かった。
ついで卵を割ったどれもが、そんな色を有していなかった。
七匹生まれた彼らの子供たちのうち、少年だけが所謂“醜いアヒルの子”であったのだ。
勿論竜はそんな童話を知ることはないし、少年が美しい白鳥になるわけでもない。
親は彼を気味悪がり、兄弟は彼を嫌った。唯一、桜色をした姉だけは、彼を酷く扱ったりはしなかった。
尤も、彼女は少年を含む誰にだって話しかけることさえ無かったのだが。
親の愛情を殆ど受けぬまま、また食べ物も殆ど貰えぬまま、それでも少年は成長した。
皮肉っぽい性格はここで確立し、彼は兄弟に対してさえ敬語で接するようになった。
彼自身自分が栄養失調なのは本能的に分かっていたし、妙な波風は立てたくなかったのだ。
それでも彼は“家庭”の中で邪魔な存在であり続けた。
そしてある日、弟の一人が彼に手を出した。
たいしたことの無いいざこざが原因だったが、短気な弟が相手だった。
姉は何もしなかったし、その他の兄弟は観戦に回っている。
子供とはいえその腕には鋭い鉤爪がある。弟の爪は間違いなく少年の鱗を叩き割るはずだったのだ。
しかし、砕けたのは殴りかかった弟の爪だった。

「うわああっ!? な――何だよオマエ…俺の爪に…!?」

「…僕は何もしていません」
3062-332:2007/06/03(日) 14:39:50 ID:T9uHs574
少年は同じく爪の尖った腕で、殴られた顔をさすった。鱗には傷一つ付いていない。

「く――糞ッ!! よくも俺の爪を…ぶっ殺してやる!」

弟は頭の悪そうなことを言って少年に再度殴りかかってきた。少年は――止めようとしたのだ。
左手を顔の前に持ち上げ、弟の腕を止めようとする。そして弟の腕は、彼の爪に当たり、そのまま三つに裂けた。
少年の爪が弟の腕の鱗どころか内部の肉や骨までも切断してしまったのだ。

「う…うぅぅうわあぁああぁああああ!!?」

弟が絶叫し、少年は呆然と自分の腕を眺めた。血に濡れた爪は、鋭利な刃物のようだった。
騒ぎを聞きつけた母親が戻るまでの約数分、彼はそのまま呆然と腕を眺めていて、そして母親に巣から追い出されたのだった――

「まさかこんな人里でお目にかかれるとは思いませんでした。本当にお久しぶりですね、母さん」

その母親はいまや血に沈んでおり、少年は人の姿でその母親の前にいる。
当然ながら、喉を破壊された竜は話すことが出来ない。
半ば独り言のように、少年は話しを続けた。

「しかしまあ…夫を殺された位でこうも破壊をすること無いでしょうに。まあ、母さんは昔から短気なところもあったし…」

少年は母親を憎んではいない。むしろ感謝してさえいるのだ。

「でも、母さんのおかげでまだ生きていられます。叩き出される前は、流石に育ててもらわないと死んでしまうところでしたから」

少年はにこ、と笑って最後の一撃を用意した。息を整える。

「残念ですが、これもまあ、仕方の無いことです。さよなら、母さん」
3072-332:2007/06/03(日) 14:41:21 ID:T9uHs574
少年は、そっと最後の火を吹いた。
ゴオッ、と美しい焔が竜を包み込んでいく。柔らかい、暖かい光に包まれて、竜は絶命した。
少年は死体を前に、やはり何の感慨も抱いてはいなかった。母親に対して、特別な感情はもう抱いていなかったから。

「…大丈夫か?」

青年が声をかけた。少年は笑ったまま答える。

「ええ、大丈夫ですよ。途中の矢、助かりました。ありがとうございます」

「いやいや、たいしたことじゃないさ。それに、君が助けてくれなきゃこの子も死んでいるところだ」

「そういえば、大丈夫なんですか?容態は随分ひどかったようですが」

青年は“竜忌”の髪を梳いてやりながら、「大丈夫だ」と答えた。
“竜忌”は色白なので余り差は分からないが、頬にも血色が戻っている。自らの力で解毒できているようだ。

「へえ…その娘は…」

少年は“竜忌”を見て何か言いかけたようだったが、女の子がそれを遮った。

「ピーノ!大丈夫だった?ケガは…」

「えっ、ああ、大丈夫だよローラ」

少年は“竜忌”に一瞥をくれると、辺りを見回した。瓦礫、死体、火事。

「酷い有様だ。母さんめ…」

「か、母さんって…!? あ、あの竜がピーノの!?」
3082-332:2007/06/03(日) 14:43:00 ID:T9uHs574
少女はちょっと取り乱した。

「ああ、彼女が僕の母親さ。まあ、母親といっても僕もアレも竜だ。敵と判断すれば殺す事だってある」

「でも…お母さんを…?」

「それに、母さんはここで暴れた。たとえ僕が母さんを愛していたとしても、とった行動は一緒だったろうさ」

少女は項垂れた。整理をつけているのだろう。
そうしているうちに、民衆が戻ってきた。あるものは興奮し、あるものは悲嘆して。
興奮した人々が彼らを取り囲んだ。

「あんたたちがこの竜を狩ってくれたのか!」

「おやおや、まだ子供じゃないか!」

「おかげで助かったぜ! ありがとよ!」

青年は子供ではないし、ローラと呼ばれた田舎娘は戦ってすらいないが、彼らは皆一様にヒーロー扱いされた。
そして四人は抗うことも出来ず、主に興奮する人々の渦に流されて酒場に連れ込まれたのだった。
後には死体――それが残っていれば、だが――を抱いて泣き崩れる人々が残される。
彼方の竜たちは直感によってその事実を感じ取っていた。近親者を失う悲しみは大きい。それは竜にとっても同じことだ。
つまり、母を、そして王を失った悲しみは竜の一団にとっても大きなものであり、復讐の理由には十分に成り得たのである。




(以上です。感想・批判などありましたらどうぞ)
309名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 15:55:18 ID:CsVwluxx
GJ!! 竜忌を助けたのは銀レウスか・・・
310名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 20:56:32 ID:1v95Nt2A
GJ!

あれ?火竜に腕ってあったっけ?
311名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 21:03:39 ID:BHk1QWkk
翼爪じゃね?
312名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 21:03:44 ID:BliNc0IB
飛竜種の翼ってのは腕が変形したものだからねえ…
人の姿になれるらしいから、元々人の姿で生まれたって事かも知れないし、少し迷うな
3132-332:2007/06/03(日) 23:25:13 ID:T9uHs574
えぇっ!?
あー、えっと、うーんと…。

翼爪です。あの太い部分を腕だと思って下さい。

‥‥すいませんでした。
314名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 09:15:08 ID:VtLdZa/6
誰かSなバルカン姉さんを書いてくれないかなぁ・・・
・・・全スレで紅龍絵をUPさせて頂いたヘタレです。
315名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:29:05 ID:QL9WcT2y
>>314
そ れ だ !
316名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:07:32 ID:0GNG/oQJ
>>314
バルカン姉さんいいな


さぁもう一度その紅龍絵をうpするんだ
317名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 02:04:06 ID:RYMVwZIl
上げとかないとな
318ハーフな双牙:2007/06/05(火) 04:08:33 ID:OCJvD5+k

白い風が吹雪く雪山エリアの山頂部を、青年レグナ=ライヴェッドはゆっくりと歩く。
数歩歩いては踵を返し、また数歩歩いては踵を返す。
同じ場所をぐるぐると回り続ける。
「・・・・来いよ」
薄い唇が動き、通りの良い声が発せられる。
ハンターであるレグナは今日、とある少年の父親からドスファンゴ討伐の依頼を受けていた。
夢溢るる少年が無謀にもドスファンゴに挑み、当然のように返り討ちにされた、その悔しさを晴らしてやってくれ、だそうだ。
ドスファンゴ、と軽く言うが、実際その大猪は上級モンスターに位置する。
駆け出しの下級ハンターなら命を質に置くも止む無しの相手だというのに、一般人の少年が勝てるはずもない。
もっとも、その少年ほどの年頃にはすでにハンターだったレグナにとっては、事のついでのような軽い仕事だ。
そしてレグナがたむろする場所は、ドスファンゴの習性から考えた結果、ドスファンゴが通る可能性が高いと彼が判断した場所だった。

319ハーフな双牙:2007/06/05(火) 04:09:40 ID:OCJvD5+k
「あ・・・・?」
ふとレグナは吹雪の向こうに気配を感じた。
お待ちかねのドスファンゴの登場・・・・かと思われたが、どうにも妙だ。
気配が3つ存在し、疾走と思える速度でこちらに近づいてくる。
「ちっ、馬鹿が二人か・・・・」
この付近のモンスターは、ドスファンゴを狩る際の手間を考えて、レグナが道すがらに一掃している。
となれば、一般人(もしくは未熟なハンター)がドスファンゴの縄張りに近づき、怒りに触れたとしか考えられない。
無造作に唾を吐き捨て、レグナはこちらに向かう客を迎える。
白いヴェールを潜って見えたのは、やはり2つの人影と、1つの大きな影。
何ともなくその二人が近づいてくるのを見やっていたレグナの片方の眉が訝しげに跳ね上がった。
「女・・・・?」
こちらに向かってくる二人は、両方女だったのだ。
顔立ちから見て片方は十代後半、もう片方は二十代前半と取れる。
姉妹にしては顔立ちが違う(両方とも美人という共通項はあったが)、となれば――ここまで考えてレグナはやめにした。
「お前らの得物は飾りかよ」
年下の女性は軽量のボウガン、年上の女性は金属製の槍を背負い盾を身に着けていた――が、それを構えることもせず、あちこちが裂けた衣服で一心不乱に逃げている。
その衣服のお粗末さから見ても、明らかに駆け出しのハンターだろう。
生半可に手を出して怒らせたのだろう、二人を追うドスファンゴの鼻息はこれ見よがしに白い。
320ハーフな双牙:2007/06/05(火) 04:10:20 ID:OCJvD5+k

「そこのお方、助け・・・・逃げて下さい!」
ボウガン女を庇うように後ろを走っていたランス女が声を上げた。どうやらこちらに気付いたらしい。
逃げろと言われても、レグナはそのドスファンゴに用がある。
女二人が自分の傍を走りぬけたのを確認したレグナは、猛り狂ってこちらに突進してくるドスファンゴを迎える形で、両腕を掲げた――何の得物も構えずに。
その様を侮辱と捉えたのか、ドスファンゴはレグナに一切の手加減も感じさせぬ様の強烈な突進を叩き込んだ、が・・・・・。

レグナはドスファンゴが持つ2本の巨大な牙を、それぞれ片手で掴んで、その突進に真正面から挑んでいた。
さすがにウェイトの差は如何ともしがたく、その場で止めるとまではいかないが、レグナは地面に積もった雪に歪なラインの轍を引きながら数メートル後じさってブレーキングし、その突進を完全に封殺してしまった。
どう見ても人外のパワー・・・・レグナは、女二人が背後で絶句しているのを気配で感じた。
「力の差が分かるか、猪ヤロー」
静かな恫喝に、しかしドスファンゴはぶるぶると震えだす。
牙を掴んだままギロリとドスファンゴを睨むレグナ――その目の瞳孔は縦に細く、口元からは黒煙が噴出していた。



まず表沙汰にはされないが、「その筋」ではごく稀にある話だ。
繁殖期で盛りがついた竜の縄張りに踏み込んだ、経験も知識も浅い女ハンターが、「相手」に困った竜に犯される。
父親はどこの誰とも知れず、母親は出産した自分の息子の異様さで失意の内に自殺。
天涯孤独となったその半人半竜の赤子は、その潜在能力を聡く見出したハンターのギルドに育成される。
成長し、自我の確立と共にハンターとしての基礎技術を修得した後は、遠く離れた村に派遣され、半分は同族とも言える竜達を依頼で狩って生計を立て、その収入の何割かをギルドへと振り込む毎日を過ごす。

レグナは、そういった「ごく稀」のパターンに当てはまる人種だった。

321ハーフな双牙:2007/06/05(火) 04:11:54 ID:OCJvD5+k

「力の差が分かったんなら、くたばれ」
ごきん・・・!
重く鈍い音と共に、ドスファンゴの太い牙が2本ともヘシ折られる。
驚愕と痛みにたたらを踏むドスファンゴが次に見た光景は、眼前に迫ったふたつの鋭い刃だった。
そしてドスファンゴの視界は暗転し、光と意識が戻ることは二度となくなった。


雪を舞い立たせて、その巨大な体躯を雪原に沈ませるドスファンゴ。その首元を中心に赤い血溜まりが広がっていく。
ドスファンゴの死を看取ることもなく、レグナは背後で腰を抜かしたままの美女二人に振り返った。
「おい、無事か?」
「・・・・・」
返事は無い。
二人は何か言葉を返そうとしたようだったが、やがて気が抜けてしまったのか、す・・・・と目を伏せて気を失ってしまった。
しかも二人仲良く同時にだ。
「ちっ・・・・・このままにしとくワケにもいかねぇが・・・・・」
ふと、レグナは美女二人が背負っていた得物――即ち、ゴツいボウガンとランスを見やる。
「これも全部俺が運ぶのかよ、かったりぃな・・・・」
無造作に、傍らに唾を吐き捨てる。
不機嫌そうにバリバリと頭を掻き回しながら、レグナは深々と溜め息を吐いた。



レグナ=ライヴェッド――黒きディアブロスの血をその身に宿す、双剣使いの青年である。
322ハーフな双牙:2007/06/05(火) 04:12:58 ID:OCJvD5+k
眠れないから適当に書いてみたけど、書くうちに眠くなったから今回はここまで。
続きはまた書く。
あと空気読まずに投下してゴメン。
とりあえずエロはちゃんと入れるつもり。
323名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 09:32:50 ID:MS4d0hVg
>>321
GJ!!素直に楽しめた!ぜひ続きが読みたい。
324名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 13:38:25 ID:6+SqiGO3
3Pですかーッ!?
続きに期待しまくりだ!
325名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 22:21:49 ID:0GNG/oQJ
>>321
GJ


あれ?黒ディアって確か繁殖期の雌・・・
326ハーフな双牙:2007/06/06(水) 00:37:36 ID:WAw/C6+3

「はい、ではこちらが報酬になります。物品報酬はどうなさいますか?」
「俺の家まで送っておいてくれ」
「かしこまりました」
「あぁ、それと・・・・」
クエストの斡旋所――通称「集会所」の受付にて、緑服の少女から受け取った紙幣通貨の枚数を確認しながら、レグナは問うた。
「クエストの途中でハンターのナリしたオンナ二人拾ったんだが、ありゃどこのギルド支部所属だ? 今は俺の家で寝かせてるんだが」
「女性ハンターが二人、ですか? 少なくともこの地方にそういった人材は派遣されていませんが・・・・そのお二方の身なりはどうでしたか?」
問い返されたレグナは、確認を終えた報酬金を懐に突っ込んでから少しばかり記憶を探った。
そう、確か・・・・・、
「ライトボウガン背負った女と、ランス背負った女だったな。二人とも防具はどう見ても耐寒効果しか期待できねぇ安物だ」
レグナの答えを聞きながら、緑服の少女は手元の資料を手際よくめくり、目を通していく。
「・・・・やはり二人組でその武装を常とするハンターは見つかりませんね。おそらくフリーランスハンターではないかと」
「フリーか、どうりで動きが素人くせぇと思ったぜ」
フリーランス――すなわち、ギルドに所属していないハンターは、大抵が独学でハンター技術を学び、一端のハンターを気取っている連中であったり、何かしらの「ワケあり」でギルドに所属できない傷持ちの人種であったりと、ともかく不遇を強いられる存在である。
フリーのハンターは、ギルドでの斡旋すらされない格安のクエストなどを個人的に請け負い、雀の涙ほどの報酬で細々と食いつないでいる。
327ハーフな双牙:2007/06/06(水) 00:38:35 ID:WAw/C6+3

「あの二人は・・・趣味でハンターやるような酔狂さはなかったがな」
ぱっと見の印象では、モンスターを狩るどころか他人に折檻する度胸さえ無さそうな人種だった。
ランス女はともかくとして、ボウガン女はろくな基礎体力さえない。
となれば・・・・・・

「おい、あの二人ここで引き取ってくれよ」
「致しかねます」
「あぁ?」
当然のように発した言葉を当然のように切って捨てられ、レグナは眉間に皺を寄せた。
緑服の少女は、多少の同情を顔に含めながらも事務的な口調で続ける。
「当ギルドの支援を受けられるのは正式なハンターのみです。フリーランスハンターにまで慈善で費用を回す余裕はありませんから」
「つまり・・・・そいつらが帰るまで自分で面倒見ろってか」
「直接申し上げるなら・・・そうなります」

申し訳なさそうに「お役所仕事」をせざるをえない少女に不満をぶつけるわけにもいかず、レグナは悪態を軽い舌打ちに止めて集会所を後にした。



ポッケ村の借り家――今では我が家といっても差し支えないその家のドアを開く。
まず最初にレグナが感じたのは、鼻腔をくすぐる香りだった。
彼が扱っている劇薬が漏れただとかそういう危険なものではなく、ごくごくありふれた生活臭。
ここではただ食事と睡眠をして過ごすだけだったレグナにとっては、少しばかり縁遠いものだ。
その家の奥にあるキッチンで、誰かが料理をしている・・・・・騒がしいのが面倒くさいからとアイルーを雇わないため、無人のはずのキッチン。
ふと、連れ帰った二人を寝かせていたベッドには誰もいないのだから、これはもう確定的だ。
食卓を兼ねるキッチンルームに入った彼は、驚き半分呆れ半分に口を開いた。
「何してんだお前ら・・・・」
「あ・・・・おかえりなさいませ、あなたがレグナ様ですね? お言葉に甘えて使わせていただいています」
キッチンに立った赤毛の美女――ランスを背負っていた女性がレグナに気付き、恭しい礼をした。
ふと視線を巡らせると、その傍らでは金髪の少女――ライトボウガンを佩いていた少女が椅子に座って、赤毛の女性の料理を食い入るように見つめていた。
「確かに俺がレグナだが、お言葉に甘えてって・・・・」
レグナは軽い頭痛を覚える。
確かに、集会所に赴く際に、テーブルの上に「出掛けている。家にあるものは自由に使え」というメッセージを自分の名と共に書き置きをしたのは事実なのだが、ここまで盛大に食材と調理器具を使われるとは思っていなかったのだ。
少々、一般人とは感覚がズレているというかなんというか・・・・・。
328ハーフな双牙:2007/06/06(水) 00:39:29 ID:WAw/C6+3
こめかみを押さえるレグナを他所に、赤毛の美女は、金髪の少女に話しかけた。
「アイナ様、命の恩人がお帰りですよ」
その言葉に、金髪の少女はようやっとレグナの存在に気付いたようだった。
慌てたように椅子から立ち上がり、片足を半歩引いて腰を軽く折った――貴婦人のような高貴さ溢れる礼だ。
「御挨拶が遅れ、誠に申し訳ありませんでした。私達の命を救ってくださり、まこと感謝に耐えません。あらためて御礼を申し上げます」
礼の限りを尽くした感謝の言葉に、レグナは「お、おぅ・・・」とだけ応えた。
物心ついた頃から、自分の周囲には礼も作法も知らぬ荒くれ者しかいなかった。
形だけの敬語だけしか礼儀を知らないレグナにとって、金髪の少女――アイナの言葉はとてつもなく違和感を伴って聞こえる。
「私の名前はアイナール=フォン=メルアトロス。この者は女中・・・メイドのヴァネッサですわ」
「以後お見知りおきの程を・・・・」
長ったらしい名前だな・・・・と思ったところで、レグナはアイナの名に聞き覚えのある言葉を認めた。
「おい、メルアトロスってまさか・・・」
ハンターは飛竜の目撃情報などの他に、地域の情報にも聡くなければならない。例に漏れず最近の雑学まで情報収集を怠らないレグナは、そのフルネームによって、アイナとヴァネッサの正体を確信した。

メルアトル王国――小国ながらも安定した外交と内政によって、武力を持たないにも関わらずそれなりに名の知れ渡った王国だ。
よくある話だが、権力奪取を目論む内部の人間によりクーデターが起き、結局は国力をそのままに看板をすげ替える形で没落している。

「お前ら、没落王家の血脈者か」
レグナのストレートな物言いに、ヴァネッサの眉が跳ね上がった。
「つ、慎みなさい! いくら命の恩人とはいえ姫様への冒涜は・・・!」
「いいわ、ヴァネッサ」
凄まじい剣幕の言葉は、しかしアイナの静かな声によって阻まれた。
悲しげに顔を伏せるアイナ――その顔に悲しみは滲み出ていても、絶望はない。
「没落、レグナ様のおっしゃる通りよ。でも再興はできるわ・・・・・それまで私は、諦めない」
その再興のため――間の命を繋ぐために、ハンターの身分に甘んじているということか。
ギルドに所属しないのは、自分の正体の発覚を恐れてか、それとも王家の誇りが一般機関への「所属」を許さないからか――まぁ、レグナにとってはどうでもいい事だ。
(ただの箱入りってワケでもなさそうだな・・・・)

「せめてもの御礼として、ヴァネッサの作る夕食を召し上がってください。料理の腕は王国でも比肩するものはおりませんわ」
それまでの暗い空気を振り払うかのように、アイナは微笑む。
その微笑に悪い気はしなかったが、如何せんその「豪華そうな料理」に湯水のごとく使われている食材は自分のものだ。
許可あらば遠慮はない――王家の者らしい考え方ではあったが、やはりありがた迷惑な感は否めない。
「あぁ、ありがたく平らげるとするさ・・・・(だがまずは娑婆の常識も学べよ、お姫さん)」
329ハーフな双牙:2007/06/06(水) 00:40:26 ID:WAw/C6+3

「ふぅ・・・・・」
湯を頭から被り、レグナは一息ついた。
あれから夕食を終え、手持ちの毛皮や羽毛などで二人分の寝床を作ってから、こうして熱い風呂で汗を流している。
ヴァネッサの作った料理は、確かにアイナが誇るに足る美味さだった。
母や連れ添いに料理を作ってもらうという経験がなかった天涯孤独に身の上には、余計にその手作りの温かさが感じられたのかもしれない。
ついでに言えば、誰かと共に食事や団欒をすることなど初めての経験だった。
これまで、出生の秘密もあり他人との関わりを避けてきたレグナだったが、アイナやヴァネッサと会話することに、すくなくとも悪い気はしていなかった。
「人間の家族ってのは、こういうのが幸せなんだろうな・・・・・」
石鹸を無造作にタオルで包み、泡立てながら物思いに耽っていたレグナだったが、背後のドアの向こう――脱衣所に生じた気配によって思考をすぐさま打ち切った。
だが、敵意や殺気などは感じない。
「誰だ・・・・?」
答えはなく、代わりにがちゃりとドアを開いて、誰かが風呂場に入ってきた。
「レグナ様、失礼します」
湯煙のヴェールを纏って現れたのは、赤毛の下で少しばかり頬を赤らめた美女――ヴァネッサだった。

「おい、ヴァネッサっつったか、用があるんなら後に・・・・・うぉわ!?」
溜め息混じりに振り返って睨みつけようとしたところで、レグナは素っ頓狂な声を上げて低椅子から転げ落ちた。
ヴァネッサは、薄布一枚すら身に着けず、乳房と秘所を手で覆って隠しただけの状態だった。
寒い気候で厚着をしていたために分からなかったが、隠す腕が沈み込んでしまうほどに柔らかく、しかしたっぷりと中身が詰まった凶悪なボリュームの爆乳。
しかしその下には、腰骨がうっすらと浮き出るほどに引き締まりくびれたウェスト、
かじりつけば、果汁でも出そうなほどにピンと張り詰めたヒップ、悩ましげな曲線を描く美脚。
彫像のように完璧な肉体美が、そこに存在していた。
状況が飲み込めず、呆気に取られるレグナの眼前で立ち止まったヴァネッサは、静かに一言だけ告げる。

「お身体を、洗わせていただきます・・・・」
330ハーフな双牙:2007/06/06(水) 00:41:18 ID:WAw/C6+3
っつーことでエロは次回ね、ごめん。
ちなみにメイドも姫も暴乳ね。俺の趣味。

>>325
設定もろくに知らない俺が適当に書いてるから、ごめんね。
ちなみに王国の名前も全部適当。
331名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 00:47:25 ID:kuxrAGRT
>>329
GJ!
黒ディアは突然変異種だったんだと脳内変換するぜ
332名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 22:32:21 ID:jQsdChT5
いいねいいね!
マット! マットプレイ!

近頃スレッド全体が盛り上がってきてるようなきがするよ
333名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 22:42:37 ID:G5QWFuBe
>>330
めっちゃ良い!!続き期待してます。
334名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:12:29 ID:exFQ/esm
実は「相手」に困ったハンタ・・・いやなんでもない
335名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:56:50 ID:qZfjYo5X
見慣れた密林の風景。しかし、いつもと違っていたのは吹き荒れる暴風雨。

「近くにいるな・・・。クシャルダオラ。」

青年―クライス・ブラックモアは静かに呟く。
レウス装備に身を包み、精悍な雰囲気を漂わせる彼は、愛用のプロミネンスボウUを構え、毒ビンを装填し歩を進める。
今年で23になる彼はギルド内でも一目置かれた存在だった。
人間とは思えない筋力、瞬発力、反射神経を持ち、幾多の古龍を討伐してきた。
そして今回の仕事は古龍―クシャルダオラの討伐だった。

「さっさと倒して帰るか。・・・ん?」

視界の端に僅かに、しかし彼にははっきりと見えた、狩猟対象。
さらに、それに必死に立ち向かい、吹き飛ばされる女ハンターの姿も。
顔ははっきり分からないが、太刀を携えている事は確認できた。
そして今、その女は気絶した。

それを見た瞬間、クライスは駆け出していた。
―マズイ、あの女本気で死ぬ。その考えが脳を支配し、全力で走り続ける。
しかし、とにかく注意をこちらに向けないとどうにもならないと判断した彼は、矢束から一本の矢を取り出し、勢いよく跳躍した。
空中で体をしならせ、全身の筋肉を使って矢を龍に向かって投げつける。

「グォォォォォ!!!!!!!」

頭に命中し、怒りに眼を見開いた龍がこちらを睨む。
―よし、いいぞ。こっちに来い。
矢を携えながら彼も龍を睨む。
そして案の定、龍はこちらに向かって突進してきた。
一番威力が高くなる間合に龍が入った一瞬、彼は限界まで引き絞った矢を放つ。
すると矢が巨大な火球となり龍の頭に直撃する。
それは龍の突進を止めてしまうほど強力だった。

その隙に彼は一瞬のうちに距離を詰め、矢を使った近接攻撃を仕掛ける。
その矢は炎に包まれ、まるで燃え盛る刃のようになっていた。
それを超高速で振るい、反撃を与える暇も無く龍を切り刻んでいく―――





336名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:59:30 ID:qZfjYo5X





クライスは気絶している女の傍へ座っていた。

改めて見てみると、その女はかなりの美人だった。
ショートカットの黒髪に可愛いらしい顔立ち。しかし防具の上からでもはっきりと存在を主張する胸。
細く括れた腰に、引き締まった尻。そしてすらりと伸びた脚。ちらりと見える太ももが悩ましい。
思わず、その顔に手を這わせようとした時、
「うぅん・・・・。」
呻き声と共に彼女の目が開かれる。

刹那、人間離れした動きで飛び退くクライス。

「・・・・此処は?」
少し焦点の定まっていない目で見られる。
「密林のベースキャンプ。」
はぁ・・・惜しかったなぁ・・・とかなり未練がましそうなクライス。
しかしそんな彼の心中は知らず、その彼女は更に質問を重ねてくる。
「あなたは誰?」
助平心を抑え、彼は答える。
「クライス・ブラックモア。ギルドのハンターだ。」
そういえば名前を聞いてなかった事を思い出し、質問をする。
「ところであんたは?」
「私は・・・アンリ。アンリ・ジョンヒ。」
―アンリ・ジョンヒ?この辺りでは聞かない名前に首を傾げた。
「珍しい名前だな。」
「私、東洋の国の出身なの。」
あぁ成る程。確かにそんな顔立ちだなと、彼は思った。
337名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 01:00:15 ID:qZfjYo5X
「そういえばあのクシャルダオラは!?」
そうアンリが思い出したように聞いてくる。
するとクライスは指を右に指した。
その指の先にあるモノを見て彼女は絶句した。

無数の斬撃や火傷のある鋼龍。角は折れ、翼はボロボロになっており、爪は無くなっていた。
一目でそれが絶命していると分かったアンリは驚愕の目を向けてきた。
「これ・・・・あなたがやったの・・・・?」
明らかに震えた声で尋ねてくる彼女。
「ああ、そうだけど。」
ケロッとした顔で言ってのけたクライス。
「あなたは、一体何者なの・・・?」
驚きや恐怖が入り混じった顔でおずおずと尋ねる。
そんな中、彼はえらくアッサリと、しかしとんでもない事を言った。

「俺は、半人半竜なんだ。亜種のリオレウスと人間のハーフ。」

338名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 01:01:23 ID:qZfjYo5X
カッとして書いた初SS。今は反省している。
339名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 02:03:00 ID:exFQ/esm
GJ!

どんどん飛龍と人間のハーフが生み出されるようで
340名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 05:27:47 ID:fdEyNTWN
>>334
それなんてドラゴンファッカー?
341名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 07:05:49 ID:eIyxL9rE
>>338
コテトリよろ


無難にあぼーんするのに必要
342名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 08:49:57 ID:g5Gzwp2Z
GJ!

何か言われてもまだ諦めるのは早いぜ
エロの匂いが無いのと主人公強すぎるのと、
その辺をどうにかすればきっとよくなってくぜ
343名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 09:55:17 ID:W1xpgQyU
ブラックモアを見て「すいませぇ〜ん、大統領」が頭に浮かんだ。
344名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 11:53:21 ID:yd6DQ6fw
筋肉を使った描写巧杉
筋肉フェチにはたまらんのですよ
GJ
345名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 17:10:45 ID:7hrrgosg
GJ!

>>342
別にエロはいらなくてもよくね?
強すぎるのも個人的には全然おk スカッとする
346名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 17:28:10 ID:W1xpgQyU
>>344
おまえ…………ザンギエフとか好きだろ…
347名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 17:38:12 ID:TWthGdmL
多少なり苦戦した方が物語的に楽しいけど、めちゃ強いのもぉK
348名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 17:52:08 ID:g5Gzwp2Z
>>345
すまん
よく考えるとこれはアドバイスというよりも俺の趣味の要望だ
首吊ってくる
349名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 18:09:44 ID:SOQwWxwm
○○化するモンスターの生態@

レイアが「シッポカエシテー」ってうるさいから
ハンマーで頭の上に溜め3当てて死ぬほど餅つきしたら
 「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」ってなった。

最初は面白かったんだけど、なんかキモくなったので首元を横から思い切り溜め2当てたら
 「モルスァ」みたいなこと言いながらすごい勢いで突進されて空飛んだ。

朦朧とした意識下で、それでもなんとか捕獲に成功した俺。
だがこのときの俺は、この後に待つ驚愕の展開を知る由もなかったのだった……!

                                          <<つづく>>

                      ―――「ハンター物語」 第6624話・白昼夢と俺の巻
                              ※【ジャンボ村情報掲示板】より抜粋
















                     …ごめん、唐突に書きたくなっただけ。続かない。
350名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 20:33:54 ID:AcCwr3Ui
すいません、初投稿です。
説明長すぎで気力萎えると思いますが、
暇な方は読んでやってください…

「ひゃあああ!ちょっと〜!あんたに用は無いんだってば〜!」
新米ハンター、リア=ラーチェは背中を振り返りながら赤い
短髪を振り乱し、長い足で草木を避けて右へ左へ逃げ回る。
逃走する相手は雄火竜リオレウスで、二日前にハンターになったばかりで
ランポス狩りもままならぬ彼女にはまったく歯が立たない相手であった。
「やっぱり卵運びなんて受けるんじゃなかったわ…。」
村長に半ばそそのかされて受けたこの運搬クエストだったが、
まさかこんなに危険なものだとは思わなかった。
ランゴスタに刺されて割るわリオレウスに見つかるわで
もう精神的にも身体的にもボロボロな状態だった。
「ったく新調した防具もダメになるし…。」
岩陰で肩を竦めながら深い溜め息を着く、傷だらけのチェーン
シリーズを脱ぎ捨て、インナー姿になると、
がっちりと固めた防具で見えずにいた白雪の様な肌を露にする。
防具は惜しいが今は一刻でも早くベースキャンプに戻りたい。
と、振り向き様に頭上を黒い影が通り過ぎる。
高らかな咆哮が上がり『見つかった』恐怖で震える足を奮い立たせる。
「っと、後少し…!」
本当にもう少しで森を駆け抜けられようという所だった。
『ん?』と自分の足元を見る、足が次に行くべき所を
指で探しながら浮いている。
驚いて背中を振り向く、火竜が小柄な肩をがっちりと前足で掴んでいる。
「うわあ!降ろして〜!」
バタバタと暴れながら逃れようとする、だがそこは流石飛竜と言った
所か、硬い爪が肩の肉にさらに深く食い込んでくる。
不意の痛みに涙目になる。
(全っ然外れないし、なる様になろう…。)
かくりと首を垂れる、リオレウスは勝鬨を上げると飛び立った。
巣の上をしばらく滞空してから、4Mぐらいの所から落とされた。
ぎゃっと悲鳴を上げながら控えめな尻を撫でる。
次に腰に手を回し、削ぎ取り用の大型ナイフを取り出す。
無駄な抵抗だとは分かっていたが無抵抗のまま死にたかぁ無い。
手に持った刃物を巨体に向けてしゅっと投げる。
それは綺麗な線を描いてリオレウスの足元に突き刺さった。
(終わった…。)
351名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 20:57:20 ID:Kuz3Vo+1
リオレウスが地響きを上げながら近付いてくる。
危険な職だとは聞いていたけど、まさかこんな早くに
殺されるとは思わなかった、コイツに殺されたら化けて
出てやると心に誓い、目をぎゅっと閉じる。
「わっ!ちょっとこちょば…、あはははは!」
彼女は何故か笑い声を漏らしていた、何と巨大な竜が長い
首を伸ばして首筋を舐めてきたではないか。
「あはっあはっ!死んじゃう!きゃはははは!」
薄紫色の舌でちろちろちろちろ、地面をのた打ち回って笑い転げる。
どうしても漏れる笑い声、気付くといつの間にかリオレウスの赤黒い
巨体が自分の腹の上まで来ている。
笑いを止めてよく見ると、この竜もボロボロだ。
ドクドクと振動する腹には恐らく刀であろう切り傷がいくつもいくつも、
鱗が削げ落ちて紅い血が滴り落ちている、見るからに痛々しい。
(うわっ、痛そ…)
自分でも驚きながら自然に手が前に出る、傷だらけの腹を擦ってあげる。
回復薬の蓋をあけ、横になったまま手でそれを塗りつける。
塗り付けた薬が傷口に染み渡るように手でそこを抑え付ける。
手を離し着ているインナーで手を拭く。
飛竜の血と回復薬の混じり合った独特の臭いがする。
竜は自分の腹を見詰めながら不思議そうに目を細める。
その光景に怯えながらも忍び笑いが漏れる。
と、彼女の身体が飛び跳ねる。
「ちょっ…!どこを…」
さっきは首筋を舐めていた舌が彼女の恥部へと移り始める。
薄い衣服の上からだが、蛇の様な舌は敏感な部分を的確に舐め上げる。
恥ずかしさに顔を赤らめながら、顔を押し退けようとするが、頑として動かない。
嫌だ嫌だと首を横に振って拒否しながらも、身体はすぐ反応を示す。
ふくよかな胸の突起を小さな爪で起用に押し潰す。
「ひゃあっ!」
またも身体がびくんと反応する、呼吸を乱し肩で息をする。
ねばねばとした飛竜の唾液が彼女の身体を流れ始める。
竜は強引に彼女の着ているインナーを鋭い爪で退け、陰部を露に晒す。
手で隠そうとするが、大きな翼で抑え付けられていて、手どころか
足さえもまったくもって動かない。
このまま蒸発しそうって程顔が赤くなり、熱くなった。
今の現状に目を見張る、まず自分と竜が行為をしている事が信じられない。

すいません全然エロくないですよね、続きあるんで今度
張らせて頂けるとありがたいです。
352名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 21:21:11 ID:eWzf2eP+
謙虚なつもりでも度を過ぎて自分を低く言うとそれはまたうざい。
自分で自分の書いたものを否定しないでください。
気に入りかけてたのが一気に萎える。
353名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 22:18:58 ID:7hrrgosg
GJ!
自覚はあるみたいだけどやっぱり前半部分の説明が長ったらしい

>>352
分かったからちょっと黙ってろ
354334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/07(木) 23:37:44 ID:qZfjYo5X
よし、ここで投下だ。
でも、かなり無茶苦茶な設定。
355334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/07(木) 23:41:01 ID:qZfjYo5X
アンリはふとあの事のことを思い出していた。

―2ヶ月前、竜と人間のハーフと名乗ったハンター、クライスと出会った。
彼は気絶している自分を龍から助け、怪我をした私の応急処置をしてくれた命の恩人。
―今度は気を付けろよ―そう言って、街まで送ってくれた優しい人。
でも感謝の気持ちよりも、異形のものに対する恐怖と軽蔑が心の中には強くあった。
彼に助けられてからの2ヶ月間、その事について調べてみた。
どうやらかなり稀ではあるが、そういったモノの前例もあるらしい。

しかしそれらの事を調べる過程で、アンリははギルドに目をつけられるようになった。
どうやらこの事はかなりの機密事項らしく、彼女には監視が付けられるようになった。
勿論、彼女もその事には気づいており、息苦しい生活を送っていた。

「砂漠、ディアブロスのクエストですね。契約金は200zです。」
200zコインを渡して、彼女は部屋を出ようと振り返った。
そして彼女は振り返った先にあるものを見て、硬直してしまった。

「よう。また会ったな。」

356334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/07(木) 23:42:08 ID:qZfjYo5X
気さくに声をかけて来た彼―クライスと目が合い、彼女は思わず目を逸らす。
「怪我はもう良いのか?」
と、問われ、つい無愛想な返事を返してしまった。
「ええ。」
「そうか。そりゃ良かった。」
そういって静かに笑う彼。
そこにいたのは、優しいハンター。
でも、つい彼は人間ではないと思ってしまい、体に寒気が走る。

「んじゃ、今度は死ぬなよ。」
そう言って、クライスはクエストを受注しに行った。

彼女は彼の後姿を怯えた目で見たが、自分が思っていることを恥じ、身を引き裂きたい衝動に駆られた。
「なんて無礼なのかしら。私・・・・。」
そう呟き、彼女は足早にその部屋を出た。




―ギルド、中央会議室―
「アンリ・ジョンヒ。まだ若いがハンターとしての素質は十分。精神的にも異常な面は無し。問題ないな。」
アンリの写真やハンターとしての成績を見ながら、ギルドの重役が言う。
「彼女には悪いが、秘密を知ってしまったからには、白羽の矢が立つのも仕方ない。」
「ギルドの発展のためにも、彼女には犠牲になってもらおう。」
暗い会議室に、笑い声が木霊していた。




357334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/07(木) 23:43:16 ID:qZfjYo5X
アンリは角竜―ディアブロスと対峙していた。しかし、力の差は歴然だった。

角竜の突進を紙一重で交わし、脚を斬る。
思わず倒れたディアブロスに、流れるような連続攻撃を叩き込み、確実にダメージを与えていく。
弱点である尾を攻撃され、ディアブロスの息も弱くなっていく。
―勝てる。そう確信したアンリは力を振り絞り、斬撃を繰り返す。
角竜が一際大きな悲鳴をあげ、死んだかと思われたその瞬間、彼女の体は横から来た何かに吹き飛ばされていた。
「ッ!!!」
派手に地面を転がり、何が起きたのか分からず混乱する。
ハンターの本能が全身で危険を感じ、反射的に彼女は体を起こすため、地面に手をつこうとした。
だが彼女の体は何故か痺れて言うことを聞かなくなっていた。

「悪いね、嬢ちゃん。これも仕事だからさ。悪く思わないでね。」
そう言って不意に顔を覗き込んできた、ボウガンを背負ったハンター。
いったい何なのか訳が分からなかったが、このハンターの麻痺弾をくらったという事だけは自然と分かった。
困惑し、一体何なの?と聞こうとしたが、その思考は耳をつんざく咆哮の音に掻き消された。

角竜が怒りに震えながらこっちを睨んでくる。
まだ頭は混乱していたが、このままだと自分は死ぬという事だけはハッキリ分かった。

「さて、この特殊弾をあの竜に打ち込んで・・・と。」
そう言ってハンターはボウガンをリロードする。
無駄の無い動作で狙いをつけ、突進してきた角竜に向かってその弾を発射する。
頭に命中したそれは角竜の動きを止め、不思議と怒りをも抑えていた。
358334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/07(木) 23:45:09 ID:qZfjYo5X
「さてと。」
そう言いながらアンリの防具を剥がしていく。
体が痺れているのでどうすることも出来ず、あっというまにインナーだけになってしまった。
混乱している頭で、彼女はこのハンターが何をしようとしているのか必死に考えていると、
その男は剥ぎ取りナイフを出した。
それを見た瞬間、アンリの体が凍りついた。
「大丈夫だよ、殺さないから。」
そう言って笑いかけながらもナイフを近づけてくるハンター。
そして、その刃先がインナーの下半身部分を切り取っていく。
驚きと恥辱がごちゃ混ぜになって、思わず叫んでいた。
「やめて・・・なにしてるのよぉ・・・・!!」
顔が急激に赤くなり、痺れた体が震えた。
「って、言われてもこれが仕事だからね。どうしようもないよ。」
「女の下着を切り取るって何の仕事よ!!」
そう叫んだ彼女を見下ろし、困ったような笑みを浮かべてから、男は言い放った。
「ギルドが進めてる計画があるんだ。」
「?」
「その計画っていうのは、強大な力を持った半人半竜の人間を人為的に作り出すっていうことらしいんだ。
で、君がその竜の相手役に選ばれたっていう訳。分かった?」
頭を鈍器で殴られたような衝撃が走り、目の前が一瞬、暗転した。
「君の体を動けなくし、竜に精力を増強させる特殊な弾を打ち込んで、君を襲わせる。
で、竜の子を孕んだ君を回収。ギルドに連れて帰るのが僕の仕事。」
そういって、男は角竜を見た。
竜の目は明らかに興奮し、アンリを見つめていた。
「い、いや!誰か、誰か助けて!!!」
竜の性器を自分の中に挿れられる。
そして人間では無い子を産む。
今までに感じたことがないくらいの絶望と恐怖を感じ、震えた歯がカチカチと音を立てた。
359334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/07(木) 23:47:42 ID:qZfjYo5X

角竜が、性器をアンリの陰部にあてがおうとする。
彼女の目からは涙が溢れ、言葉も出ないくらいの恐怖に苛まれている彼女は、不意にクライスの事を思い出した。
―彼に会わなければ、私はあの時死んでいただろう。でもそちらの方が絶対良かった。
最後にそう思ったアンリは目を瞑り、来るであろう異物感に耐えようとした。

しかし、いつになってもそれは来なかった。
恐る恐る目を開けると、そこには頭に燃え盛る矢が突き刺さって絶命している角竜の姿があった。
「何やってんだ。こんなところで。」
耳に入ってきたその声は、紛れも無く彼のものだった―


360334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/07(木) 23:49:03 ID:qZfjYo5X
うん。グダグダ。
うん。設定無茶苦茶。
うん。ごめん。
361名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 23:49:23 ID:eIyxL9rE
文句が怖くて控えめな書き込みするくらいなら潔くコテトリしてくれ

それなら黙ってあぼーんするから
362名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 23:52:04 ID:eIyxL9rE
>>350に向けたレスね
363名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 23:54:40 ID:AL/1NdgG
ここは初投稿に厳しいID:eIyxL9rEが目を光らせるインターネッツですね
364名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 23:57:18 ID:exFQ/esm
GJ!

チィ!犯されなかったか!(アンリ犯されなくてよかったぁ!)
365名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 00:17:00 ID:0ebbr02X
GJ!

世界観スレとかを見ててギルド嫌いになったのに、
ますますギルド嫌いになっちまったじゃねぇかw
366名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 00:23:41 ID:0ebbr02X
ID:eIyxL9rE
こいつ何なの?
367名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 00:34:23 ID:nyOzOpEN
えっと、>>364にはこう言うべきかな?
本音と建前逆やー!

ともかくGJ!
今から酔った勢いでなんか書いてくる。ディアブロの前で尻さらして待ってくれ。
多分caved!!!!される前には持ってくるはずだから。
368ハーフな双牙:2007/06/08(金) 01:43:59 ID:vO23AyiM
(・・・・なにがどうなってんだ? 俺は今日ドスファンゴを狩りに行った雪山エリアで女二人を拾って、その女が没落王家の再興に燃える生き残りとそのメイドで・・・)
(とりあえず晩メシ食ってから二人分の寝床つくって、こうして風呂に入ってたらいきなりメイドの方が入ってきて、いきなり身体を洗わせろとか言って)
ポヨン
(そう、ポヨンって身体がすげぇ柔らかいっていうか、今まさに背中に乳が乳がチチが・・・・・・)

「どわああああああ!!?」
どんがらがっしゃん、っとな。
父方の種族たるディアブロスもかくやという叫び声を上げて、レグナはまたもや低椅子から転げ落ちた。
そのまま浴槽を背に、壁に張り付く忍者のような体勢で距離をとったレグナに対し、赤毛の美女――ヴァネッサはきょとんと首を傾げた。
泡だったタオルを片手に持ち、もう片方の手の人差し指を形の良い顎に添える様は、なかなかどうして絵になっている――ただし、その首から下がタオル一枚を巻きつけただけの、暴力的なまでに悩ましい肢体を晒している状態なのを除けば、だが。
「あら、また動いて・・・・じっとして下さらないと、お背中が洗えませんよ」
「む、無理! やっぱ無理だ! タオル一枚あろうが無理なもんは無理!」
レグナは体勢を維持したまま、ありったけの抵抗をするが、申し訳程度のタオルを腰に巻いただけの風体ではもはや迫力もクソもない。
最初は全裸で浴室に入ってきたヴァネッサに対し、せめてタオルで身体を隠してくれと懇願し、ヴァネッサもそれを聞き入れた。
だが、やはり身体を洗ってもらうということはそれなりに身体を密着させざるをえないということであり、つまるところレグナが感じるヴァネッサの柔肌の感触というのは、タオル一枚あろうがなかろうが大差なかったのである。
「そ、そもそもなんでお前が俺の身体を洗う必要なんかあるんだよ!」
羞恥に耐えられないレグナは、とうとうヴァネッサを浴室から追い出そうと、入室の根本的な理由を問うた。
これで相手がどう応えるかは大した問題ではない、適当に言いくるめて浴室から出てもらおう――さもないと、そろそろ鼻腔近くに奔っている血管が臨界に近い。

だが、ヴァネッサはにっこりと微笑んだ――少しばかりの朗らかさと、多いに艶を孕んだ蟲惑的な色気を感じさせる微笑だ。
「私達の身の上はすでにご存知なのでしょう?」
言いながら、ヴァネッサは手を床について、女豹のように身体をくねらせつつレグナとの距離を詰め始めた。
一歩進むごとに、胸元ではみっしりと中身の詰まった肉の果実が重たげにユサユサと揺れる。
「逃亡のために、その他の全てを犠牲にした私とアイナ様は、命の恩人であるレグナ様に差し上げる財たる物品を持ちません。食事を作らせてはいただきましたが、その食材も全ては貴方の所有物・・・・それでは礼とはとてもとても・・・・・」
完全にレグナとの距離を詰めたヴァネッサの腕が持ち上がり、指先がレグナの薄い唇に触れた。
369ハーフな双牙:2007/06/08(金) 01:44:47 ID:vO23AyiM
「ですから、レグナ様にはせめて・・・・・」
指先がゆっくりと下りて行く・・・・
「私が持ちうる唯一の財で・・・・・」
唇から顎先、首筋、胸板、臍、そして・・・・
「最高の快楽を、味わっていただきたくて」
指先はついに、レグナ腰に巻いたタオルを押し上げる突起へと達した。

つつ、と・・・・・ヴァネッサのたおやかな指先が、屹立したレグナの肉幹を撫で上げた。
「ふふ・・・・レグナ様のデカちんぽ、バキバキに固まってますわ、素敵・・・・」
それまでの口調とは一変し、卑猥な単語を躊躇いなく口にするヴァネッサ。肉感的な唇をちろりと舌で舐める様は、レグナの劣情を強烈にかき立てた。
と・・・・・、
「いや、悪いんだがそりゃ・・・・・その・・・・・」
「えっ・・・・?」
きまりが悪そうに目線を泳がせるレグナに、ヴァネッサが首を傾げた瞬間、はらり、と・・・・・
レグナが腰に巻きつけていたタオルが解けて、レグナの肉棒が露になった。
「まだ、半勃ちなんだよ・・・・」
「え・・・・・キャッ!?」
次の瞬間、指で触れていた肉棒の感触に違和感を感じたヴァネッサが軽く驚きの声を上げた。
ヴァネッサが固く大きいと感じていたレグナの肉棒が、さらに膨れていき、同時に固さをも増していく。
子どもの腕ほどもあろうかという凶悪なフォルムのペニスが、ヴァネッサの眼前でそそり立つ。
半人半竜の弊害(恩恵?)ここに極まれり――常人離れしたスペックはここにまで及んでいた。
「あぁ・・・・・」
その形状を見やり、ヴァネッサは恐れと恍惚を綯い交ぜにした複雑な表情を浮かべる。
「なんて大きさ、それに熱くて固くて・・・・まるで焼けた鉄みたいに」
指先で触れるだけに留まっていたヴァネッサは、ついにその肉の凶器を掌にしっかりと握った。
そのまま一往復、二往復、三往復・・・・。
「素敵ですわレグナ様。私が、この立派なデカちんぽを鎮めて差し上げます」
指が回りきらないほどの常識外れの太さ、そこらの娼婦でさえ泣き出しそうな凶悪さを放つ肉棒に、しかしヴァネッサは蕩けるように淫靡な笑みを浮かべつつ、顔を近づける。
「このヴァネッサの拙い舌技ですが、どうかご堪能ください・・・・んふ、ちゅ・・・」
ヴァネッサの唇を割って、蛭を思わせる動きで舌が這い出し、ぱんぱんに張ったレグナの肉棒の先端を軽くひと舐め。
次いで、すぼまった唇が鈴口に口付けし、ちゅるちゅると吸引を開始した。
「あぁ、ガマン汁が出て・・・・んちゅ、ちゅる」
様子見のような軽い吸引は、すぐさま精気を略奪するかのような強烈なものへと変わっていく。
ちゅちゅる、ずじゅじゅるるるる、じゅるるばぁ・・・むちゅ・・・・ずずじゅじゅじゅじゅ!!
「あぁ、ガマン汁おいしい・・・・もっと、もっと下さい・・・・レグナ様のおチンポ汁ぅ!」
「ヴァ、ね・・・・・っサ・・・・・!」
強烈な快楽に骨抜きにされつつあるレグナは歯を食いしばり、早くも襲い来る強烈な射精感に耐える。

礼と称された強烈に甘い拷問が、ついに始まった。
370ハーフな双牙:2007/06/08(金) 01:45:37 ID:vO23AyiM
あー・・・・エロ書くのは初めてだったり。
実用性なかったらごめん。
淫語と擬音でごまかす方針。

リアル事情あって明日はまずアップできない。
待ってる人もしいたらsorry.
371名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 02:02:42 ID:rZRH/Iy9
ああもうっ! どいつもこいつもっ!
なんでそうやっていいとこで止めるんだよぉ!
ヤるならヤるで最後まで書いてけよぉ!

お前らがちゃんと本番書くまで
俺はちんこ丸出しで待ってるんだからなっ!?
372名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 02:22:08 ID:Ron5VSPR
作者のノリがキモい


読者に媚びてんのかカッコつけてんのかわからん
373名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 03:48:00 ID:dmIhas0d
>>372
こいつはスルーピアス推奨だな
374名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 13:36:36 ID:IHqTZVUj
おい、お前ら。責任とってくれ。
特に>>318>>334>>350



龍姦属性がついちまったじゃねーかorz
375名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 13:49:22 ID:t1piJdDn
   +
つ○ 普通珠

 ノーマル+3
 龍姦-2

素材: 修羅原珠×1
     ノーマルSSチケット×1
     ショクニンコイン×5
376名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 16:40:36 ID:xKsQuQpJ
  +
つ○ 普通珠

あと一ポイントで常人スキル発動
377名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 16:46:15 ID:rZRH/Iy9
とりあえず文章珠のキー素材教えてくれ。
378名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 17:24:21 ID:vfFCXKWR
>>374
ようこそ、ドラゴンファッカーの世界へ
379櫻伝説:2007/06/08(金) 17:24:30 ID:x6WUKMpz
桜レイアの波乱に満ちた生涯を送った乙女を見守る特別な飛竜って説明から勝手に想像。
死にネタぽいうえにバッドエンドなので苦手な人はスルーでよろ






初めてリオレウス狩りに参加した。
いや、させてもらった、が正しいかもしれない。
ポッケ村の村長からドスランポスの狩猟を受注している時に声をかけられたのだ。
見れば集会所の戸口で屈強な男が三人、こちらに手を振っている。
「ドスランポスは意外と手強い。もっと強い武器と防具を揃えてからでないと」
私は三人に感謝し、森と丘の狩猟に同行した。
幼い頃からハンターは弱きを助け飛竜に立ち向かう崇高なる存在と教えられて育って来た私には、
ハンターシリーズにハンターカリンガ改などというリオレウス狩りには貧弱過ぎる装備の
若い女ハンターに声をかけてきた本当の意味など知る由もなかった。
380櫻伝説:2007/06/08(金) 17:26:26 ID:x6WUKMpz
大剣、ハンマーボウガン三人のコンビネーションは完璧で、狩りは呆気ないほど簡単に終わった。
各々剥ぎ取りを済ませ、ベースキャンプでギルドの迎えを待つ段階になった時だった。
大剣使いが声をかけて来た。
「ねぇお嬢さん、君何か仕事した?」
私は返答に詰まった。言われた意味が、何故そんな事を言われるのか解らなかった。
狩りの最中、何もしなくていいからエリアの入口で待ってなさいと言ってくれたのはこの大剣使いなのに。
「何もしてないねぇ」
ハンマー使いが大剣使いの傍らに歩み寄る。
「しょぼい装備でも閃光玉を投げるくらいは出来んだろ?お嬢さん」
「待ってろって言われてホントに待っているとはなんて未通女い」
いきなり背後から羽交い締めにされた。ボウガン使いがいつの間にか忍び寄っていたのだ。
身動き出来ない私の防具をハンマー使いの手がむしり取る。
「まさかロハで素材手にして帰る気かい?手数料くらいは払えよ、寄生ちゃん」
381櫻伝説:2007/06/08(金) 17:27:51 ID:x6WUKMpz
狭いテントの中で、インナーすら引き裂かれ一糸纏わぬ私を、三人は文字通り嬲りに嬲り尽くした。
乳白色の乳房をわしづかみにして揉みしだいたり、口に頬張らせようと押し付けているうちに
限界に達した巨大な肉茎から白い汚液を金褐色の髪に上気した頬にぶちまける。
「どうだぁ?欲しくなってきたろう、ぶっといやつを」
「お願い、もう許して…これ以上は厭ぁ……」
必死の思いで固く閉ざしていた脚を力ずくで割り、私が男を知らない身体だと知るや
男達は一気にヒートアップして、誰が最初に男の味を教え込むかで口論になった。
「お前この前いい思いしただろう、女側からお誘い受けて」
「やめてくれあんな三十路の年増ノーカウントだ」
逃げなくちゃ…ギルドに報告して助けて貰おう、こんなのハンターにあるまじき愚行だもの。
地べたをはいつくばってテントの入口までたどり着いた時だった。
目の前に見慣れたギルドの制服姿があった。
迎えだ、助かったんだ。力を振り絞って保護を求める。
しかし迎えのギルドが発したのは俄かには信じがたい言葉だった。
「おいおまえら何やってんだよ?女逃げ出してんぞ」
ハンター三人にギルドの青年を加えた四人はどうやら仲間で、私はどうあがいてもこの行為から逃げられない事を悟った。
382櫻伝説:2007/06/08(金) 17:31:03 ID:x6WUKMpz
「へっへっへ、役得役得」
ギルドの青年が股間のモノを剥き出しにしてベッドに腰掛けた。
私の体を弄んでいたボウガン使いが幼児に用足しをさせるような恰好で抱え上げ、青年の前に連れていく。
何をされるのか厭でも悟った。
「やめてえぇっ」
泣き叫び、身をよじる。しかし女の細腕で男の万力のような戒めから逃れられるはずもなく、屹立に私の秘所が宛がわれた。
青年が先端で溝を擦り上げると、それが女の本能なのか、それとも
これから行われる事に対しての自衛なのか大量の愛液が女穴から滴り落ちる。
「ひ…いや…いや……」
「おお、大洪水。淫乱だねぇ」
ボウガン使いが腕の力を僅かに緩めた。バランスを崩した私の尻がずり落ちる。
ヌプリ。
「い……」
亀頭に割り裂かれたとば口がじわじわと開いて、ゆっくりと、でも確実に男を飲み込んで行く。
同時に下腹部を息もつけないほど強烈な圧迫感が襲った。
「っ…くはっ……」
じわじわと押し開かれる痛みに耐え兼ねて、額に脂汗を浮かべ、眉根を寄せて
苦悶の呻きを漏らす中、男達は他人事のように笑い話に興じている。
「おおっ…やっぱり処女はいいねぇ」
「ちょ、おま、こういうのをレウスにアプトノス掠われるって言うんだぜ?」
「は…うぐ…」
「何言ってんの、オレがこなかったら逃げられてたんだ。コイツは正当報酬だ」
「まぁな、持ちつ持たれつだ、お前さんが集会所への帰還時間を調整して
くれなきゃ、俺らもこうして女狩りが出来ない。感謝してるぜ」
383櫻伝説:2007/06/08(金) 17:34:45 ID:x6WUKMpz
「なぁところでそろそろ落としてもいいか?いい加減重くてさ」
ボウガン使いの言葉に血の気がひいた。
やっと先端が食い込んでこの痛みなのに、いきなり全部挿入されたら……!
「やめてぇっ!誰にも言わないから、内緒にするからそれだけはしないでえええぇぇっ!」
哀願も虚しく私をかろうじて支えていた腕が抜けた。
「あああぁぁぁぁああぁああっっ!!!」
ギルドの青年に一気に引き裂かれ、激しい鈍痛に一瞬意識が混濁した。
とうに彼岸の人となって久しい母に救いを求める。
いや…ママ、ママ…たすけていたいよいたいよぉ……。
皮肉な事に、意識を呼び覚ましたのは膣に捩込まれた陰茎が肉襞を擦る度に沸き上がる、痛みとは異なる感覚だった。
ぬぷぬぷと卑猥な音とともに熱いような冷めたようなわからないもどかしい何かが秘所からじわりと身体に染みていく。
「あっ…あんっ」
思わず漏れた今までと違う艶気を帯びた声に戸惑った。
なにっ、これ……?
「ははぁコイツもう感じてやがる」
下卑た笑いを浮かべた大剣使いがみっちりと肉棒をくわえ込んだ股間に指を差し入れた。
384櫻伝説:2007/06/08(金) 17:35:56 ID:x6WUKMpz
ねばい水音を立てる結合部の周囲をなぞり、剥けたクリトリスを摘んで引っ掻いてくる。
「あぅんっ」
鋭い刺激に思わず腰を振った。それは結果的に穿たれた硬い脈打つモノをきつく締め付ける事になって。
「はああぁんっなんかくるうっ」
腰の辺りで帯電していたなにかが弾け、背筋を遡ってくる。
「きちゃうきひゃうひひゃうんひやらめええぇ」
今まで体験したことのない、脳髄を灼く激しい衝撃に身体が跳ね上がった。
「うごっ、たまんね…っ出るっ出すぞっ」
青年のモノがびくびく蠢動して精液を吐き出す。
自分のものとは温度の違う体液を胎内に感じ、私は犯されている、穢されているんだ…そんな絶望を実感しながら再度昇り詰めた。



それから大剣使い、ハンマー使い、ボウガン使いにかわるがわる貫かれ、尻や口まで犯された。
385櫻伝説:2007/06/08(金) 17:37:34 ID:x6WUKMpz
「ちょっとやり過ぎたかな」
「仕方ねぇよ、滅多にお目にかかれない上物だったもん」
地べたに横たわり、呆けた貌で頬にかかった白濁を手にとってなめ回す私を見下ろしハンター達が笑う。
「あっはぁ、お前、ハンターなんかやめて俺達の人形になれよ。うちにくれば
漏れなくアイルー5匹の獣姦オプションがついてくるぜ」
「お前猫になに仕込んでんだよ。でもこれじゃ連れて帰れねぇな」
丸裸の身体の至る所に噛みついた歯型や吸い痕がついて、尻と女穴からは白濁混じりの愛液が後から後から流れだしている。
このまま連れて帰れば問題になるのは一目瞭然だった。
「今日の森丘はベースキャンプ整備ってことで立入禁止にして、後で頃合いを見て村に連れてくるようにするよ」
じゃあよろしく頼むわ、とハンター、ギルドの青年がベースキャンプを後にする。



…ハンターは弱い者のために身体をはって飛竜に立ち向かう誇り高い存在……?
否、ならなぜ私はこんな目に遭った。
ハンターも所詮ただのケダモノなんだ…。
幼い頃から聞かされ、抱き続けて来た憧憬を生臭い現実に踏みにじられた私は自暴自棄になっていた。
丸裸のまま泣きながら月明かりの草原をさ迷う。
いつもはランポスが群れている筈のそのフィールドに、桜色の巨影が佇んでいた。
386櫻伝説:2007/06/08(金) 17:40:38 ID:x6WUKMpz
ハンターズギルド機密ランクA文書より抜粋
……先日リオレイア突然変異亜種通称桜リオレイア狩猟依頼を受けたハンター三名とギルド関係者一名の計四名が惨殺された。
被害者は全員飛竜の爪による裂傷がひどく、特に下半身は火球によって執拗に破壊の限りを尽くされ、ほぼ炭化していた。
また、奇妙な事にこの飛竜は本来立ち入ることのないベースキャンプにも足を踏み入れており、村とフィールドを往復するギルドの案内人が焼死体で見つかっている。
この事態を受けてギルド本部は全フィールドにおけるベースキャンプの移転を早急に検討する意向を示している。

なお、先日森丘で遭難したと見られる女性ハンターの安否は未だ不明のままである……。



387名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 18:45:05 ID:0ebbr02X
>>369
GJ!なんか最近文句ばっか垂れまわるバカが多いが気にしないで

とりあえず、最初の方の改行が見づらい。

(・・・・なにがどうなってんだ? 俺は今日ドスファンゴを狩りに行った雪山エリアで女二人を拾って、その女が没落王家の再興に燃える生き残りとそのメイドで・・・)
(とりあえず晩メシ食ってから二人分の寝床つくって、こうして風呂に入ってたらいきなりメイドの方が入ってきて、いきなり身体を洗わせろとか言って)
ポヨン
(そう、ポヨンって身体がすげぇ柔らかいっていうか、今まさに背中に乳が乳がチチが・・・・・・)
は、
(・・・・なにがどうなってんだ? 俺は今日ドスファンゴを狩りに行った雪山エリアで女二人を拾って、
その女が没落王家の再興に燃える生き残りとそのメイドで・・・)
(とりあえず晩メシ食ってから二人分の寝床つくって、こうして風呂に入ってたら
いきなりメイドの方が入ってきて、いきなり身体を洗わせろとか言って・・・)

ポヨン

(そう、ポヨンって身体がすげぇ柔らかいっていうか、今まさに背中に乳が乳がチチが・・・・・・)
ってな感じにしたほうが見やすい
388名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 18:58:15 ID:IHqTZVUj
>>379
GJ!!!
レイアテラカッコヨス
389名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 19:42:28 ID:AYN/g0WG
SS保管庫更新マダー
390名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 19:50:04 ID:xKsQuQpJ
>>379
GJ
その後、も見てみたいが、このまま終わったほうが綺麗なのかな?
391334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/08(金) 22:20:55 ID:EIA13GZ7
よ〜し。パパSS投下しちゃうぞ。
392334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/08(金) 22:27:09 ID:EIA13GZ7
「アンリ。大丈夫か?」

そう言った彼―クライスの声が聞こえた途端、アンリは泣き出していた。
助かったという思いと、彼に助けてもらった事を一瞬でも恨んだ自分への後悔で。

「あれ?」
隣にいたハンターが素っ頓狂な声を出す。
その男の存在を思い出したアンリは安著も束の間、全身が不安で包まれていった。
――この男、常に笑っていて何を考えているのか全く分からない。
仕事の邪魔をした彼を殺すかもしれない。まともに戦ったら彼は勝つだろう、でも、もし不意打ちでもされたら・・・

しかし、そんな彼女の不安は杞憂に終わった。

「クライスさんじゃないっすか?」
「お・・・ガルムじゃねぇか。お前、何でこの子と一緒にいるんだ?」
―えっ・・・。一瞬思考が停止したが、二人はどうやら知り合いであるらしい。
「よかった・・・・。」
思わず独り言が漏れてしまう。

するとアンリは不意に声をかけられた。
「えっと・・・・もしかして、クライスさんの知り合いだったりしますか?」
何故か急に敬語になった男―ガルムというらしい―が質問してくる
その口調に謝罪の念が込められていることを感じながら質問に答える。
「はい。クライスさんには命を助けてもらいました。」
目の前にいるのは、自分に酷い事をした相手なのに、
その申し訳なさそうな顔を見ているとつい自分の口調も敬語になっていた。

「そうなんスか!?じゃ、俺と一緒ですね。」
そう言って彼は屈託の無い笑顔を見せた。
それは、表情を隠すための笑顔ではなく、本心からの笑顔だと見て取れた。
だがその直後、ガルムはとんでもないことを言った。
393334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/08(金) 22:37:06 ID:EIA13GZ7
「俺、元々イャンガルルガだったんですよ。」

そう言ったガルムの言葉の意味が分からず、思わずアンリは
「え?」
と、つい間抜けな声を出してしまった。。
そんな彼女の顔を見て、苦笑しながらガルムは言った。
「そんなこといきなり言われても訳分からないですよね。」
そこまで言ったところで、黙っていたクライスが口を開いた。

「5年前、ギルドで進んでた計画があったんだ。
それは飛竜が人間になったっていう情報が入ってきて発案されたものでね。」
今度はガルムが話を紡ぐ。
「そういった元飛竜の奴の戦闘能力は、やっぱり凄いんスよ。
で、何とか人間の手でそういったモノを作れないかっていって、ギルドは飛竜を人間に変える計画に着手したんです。
そこで、ガルルガだった俺は、密林で捕獲されて被検体となったわけです。」

そこまで聞いて、あぁ成る程と、納得している自分の姿があった。
彼は成功した体なんだろうなと、頭が非常に素直に理解した。

以前の彼女なら信じず、奇異の目を向けていたのだろう。
だが、ギルドの計画―半人半竜の子を創り出す―の人柱に選ばれたことを知らされ、
竜に犯されようとしていたのだから、そういった非現実的なモノに対する耐性も、自然とついていったのであろう。

「っても、その計画はコストが掛かりすぎるって事で、すぐ頓挫しちゃったんですよね。」
「成功したのは、どうやらコイツだけらしい。」
と、二人が補足を加える。
394334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/08(金) 22:40:36 ID:EIA13GZ7
アンリは、思考に整理がついたところで
「それで、命を助けてもらったっていうのは?」
と、気になっていたことを聞いた。
それを聞いたガルムは静かに語り始めた――





395334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/08(金) 22:41:51 ID:EIA13GZ7
中途半端に続く。エロは書けなさそう。
あと、アンリがあそこ丸出しだが、気にしないのが漢だぜ。
396名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 22:56:45 ID:NGg/oKsz
GJ!次回作もフルフル伸ばして待ってるんだからねッ!
397名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 01:14:42 ID:PkdRKxao
>387
他人の文章勝手に弄るのは人格疑われるからやめとけ
398名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 09:07:09 ID:NeiiwjW0
GJ

>>397
>>387はアドバイスしてるだけのように見えるが・・・
アホですか?
399名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 09:29:52 ID:xy7AnCjA

                【煽り無効(大)】
  /⌒\
  ソ ヘ  ゝ
 //  ギィィィン                     ____________ ゴォォォォン
.       _ ギィィィィィン.                ||::|:::::::::::|::||  ヽ\ ゴォォォォン
.    /ヽi、,i./ヽ ヽ\             //. (0))ニニニ((0)  ∫∫
.    !、 l.| |,!::;;;ゝ∫∫             ∫∫ ||::|:::::::::::|::||  //
    >::;v;:::<_ //             \ゝ  ヽ.-----У
.    <:;::nn;:、,ゝ      パァプゥ〜          (====)
     |;|:|、_ハ.    __       ハ_ハ.      ハ_/|;::;0
.       0;|:|゚∀゚).   l l       (゚∀゚ )    .(゚∀゚|;::;|
     川と )    l l ̄§__//o ヽ.     .(.つ| |
     〈ξヽ)    .l,,;:l_§_,,;:/(__(__).      (/〔〔〕〕
400名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 09:36:41 ID:NeiiwjW0
>>399
帰れ
401名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 09:44:25 ID:Kh1BFLoV
>>400
お前も帰ってくれ
402名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 10:26:42 ID:OWPZeDSX
笛スレからきました
403名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 15:11:33 ID:JioMVa/+
笛スレから(ry
404名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 15:46:28 ID:1IuGddp+
擬人化した狂暴な(ry
40571:2007/06/09(土) 15:57:31 ID:TcepRgAG
前回とんでもないミスをしました71です。
続きを投下します。
今回は一応、エロがあるけどあまり期待しないほうがいいかもしれません。
40671:2007/06/09(土) 15:59:51 ID:TcepRgAG
「あぅ…はぁっ…う、ううっ…」
イレーネの苦しいのか快いのか分からない表情にラルクは心配し動きをとめる。
「だ、大丈夫か」
「あ、ああ…大丈夫…だ。つ、続けろ」
イレーネが苦しくないことを確認し、ラルクは再び腰を動かす。
「はあぁ…あぅ、くっ…あっ…ふぁ」
イレーネも喘ぎながらわずかであるが腰を使い始める。
ラルクの動きが激しくなるのに比例してイレーネの息遣いも荒くなっていく。
その場には二人の荒々しい息といやらしい音が響く。
「ああっ…はっ、やっ…うっ…はっ…」
「く…うっ、イ、イレーネッ」
両手でシーツを握って喘ぐイレーネにラルクは唇を重ねる。
しばらく、舌を絡めたあとで唇を離す。
離れた唇と唇の間に唾液の糸が垂れる。
「くぁ、…あっ…はあっ…ああッ!」
「うっ、もうっ限界か!」
二人は限界まで一気に駆け上がる。
「ああッあああああああああああああ!!」
そして、二人は果てた……。

ラルクはベッドから勢いよく起き上がり目を覚ます。
ラルクは辺りを見回すが夜が朝になったこと以外は特に変わったことはない。
「夢か…」
今は人間とはいえ、覇竜とやるなんて、変な夢を見たな。そうラルクは思った。
ラルクはイレーネの方に視線を向ける。
イレーネは相変わらず、アイテムボックスの隣で寝ている。
火山の一件から今日までおよそ半月の間ずっと気付かなかったが今見ると美人だな。そうラルクは思った。
綺麗な顔立ちに形の良い豊満な胸、絹のような肌に艶のある髪、そして筋肉質で大剣を軽々振り回すほどの怪力を持っているとは到底思えない華奢な身体。
性格はさて置き、確かにこれほどの女性ならアカムトルムだった事を知っていても交わる夢を見てしまうのも頷ける。
そうラルクが納得したとき、イレーネが目を覚ます。
「起きていたか」
そう言ったイレーネはラルクの様子が少しおかしいことに気付く。
「様子がおかしいぞ。どうした?私とやる夢でも見たのか?」
40771:2007/06/09(土) 16:01:11 ID:TcepRgAG
「なっ!」
イレーネの言葉にラルクは思わず同様する。
「冗談だ」
そう言ってイレーネは洗面所に向かう。

集会場に入った二人は受付へと向かう。
「現在、こちらに回ってきている依頼はこのようになっております」
数枚の依頼書がラルク達に渡される。
依頼書にはドスファンゴの狩猟や飛竜の卵の入手、イャンクックの狩猟やランゴスタ退治などの依頼がそれぞれ書いてあった。
「これらの中で最も危険なのは?」
「バサルモスの狩猟です」
イレーネは迷わずそれに決める。
「まだバサルモスと戦うのは早いぞ。悪いことは言わないがイャンクックにしておけ」
「貴様がいるから、万が一のことはないだろう」
イレーネはラルクの忠告を聞かない。
結局、バサルモス狩猟の依頼を受けることになった。
とある事が起こるであろうとも知らずに、二人はバサルモスのいる火山に向かった。

「貴様らでいうバサルモスか、懐かしいものだ」
「バサルモスに何か思い出でもあるのか?」
バサルモスに関する思い出を懐かしがるイレーネにラルクはどんな思い出があるのか聞くと…。
「あれは私が16歳の頃に嬲り殺しにして遊んだことがある。あれは楽しかった。いつかまたやりたいと思っていた」
恐ろしい事をイレーネはさらりと言ってのける。
ラルクはその瞬間、アカムトルムの凶暴かつ攻撃的な性格の源を知った気がした。
「それでバサルモス狩猟の依頼を受けた訳か」
「それもあるが何よりの理由は私自身を元の姿に戻すための手掛かりが見つかるかも知れないと思ったからだ。私が人間に成り果てた場所は火山だったからな」

とりあえず、二人はバサルモスを探しながらイレーネが覇竜アカムトルムから人間になったあの石を再び見つける為に火山中を採掘してまわることにした。
あの石を再び見つける事しか、イレーネが人間からアカムトルムに戻るための手掛かりを掴む方法はないからだ。
40871:2007/06/09(土) 16:02:08 ID:TcepRgAG
ラルク達は火山の山頂付近で採掘していると…。
「殺気がするな」
「ああ、間違いなくバサルモスのものだ」
二人はバサルモスが近くに潜んでいる事に気付き、採掘をやめる。
しかし、周辺にそれらしき物は見当たらない。

バサルモスは正確には鎧竜グラビモスの幼体であるのだが、それでも十分飛竜といえる程の力を持っている為、岩竜バサルモスと呼ばれている。
岩竜の異名の通りバサルモスは全身が岩のような外殻に覆われており、それを生かして岩に擬態することができるのである。

「この岩だな」
そう言ってラルクは殺気を放っている岩にペイントボールを当てる。
次の瞬間、岩に擬態していたバサルモスが姿を現す。
二人はそれぞれ武器を構える。
バサルモスは迷わず、突進する。
二人はそれを余裕でかわし、イレーネがバサルモスを背後から斬り付けるがバサルモスの岩のような外殻に弾かれる。
「腹を狙え!」。
ラルクはイレーネにそうアドバイスをしながら、バサルモスの足にジャンプ攻撃をくらわせる。
そのアドバイスに従い、イレーネはバサルモスの腹に縦斬りをお見舞いする。
バサルモスはたまらず転倒たのかと思えたが、寝っ転がり、すぐに起き上がって体勢を立て直し、再び突っ込んでくる。
二人はそれをかわし、再び攻撃を加えようとするが、バサルモスは体から毒ガスを出す。
二人はすぐにバサルモスから離れ、解毒薬あるいは漢方薬を使用する。
二人はバサルモスの腹に再び攻撃を加え、バサルモスの腹の薄い甲殻を破壊する。
腹の甲殻を破壊され、バサルモスは咆哮をあげて怒る。
次の瞬間、バサルモスはある程度の高さまで跳んで上昇し、勢いよく着地する。
ラルクはそれを回避し、イレーネも咄嗟にブレイズブレイドでガードしてそれと風圧を防ぐ。

「こうも貴様らでいうバサルモスに苦戦することになるとはな」
バサルモスに苦戦していることにイレーネは思わず毒づく。
「だから、お前にはバサルモス狩猟は早いと言ったんだ」
「黙れ」
40971:2007/06/09(土) 16:05:31 ID:TcepRgAG
「一つ作戦がある」
「なんだ?」
ラルクはイレーネに一つの作戦を提案する。
その作戦とは簡単にいえば自らを囮にバサルモスを後ろの岩に激突させるというものである。
成功すればバサルモスに多大なダメージを負わせ、大きな隙を作ることができるが失敗すればバサルモスの突進をくらうことになる。
「どうする?」
「いいだろう」
二人は武器をしまい、バサルモスの攻撃をかわしながら岩の前まで移動する。
バサルモスは岩に激突しても平気である自信があるのか迷わず突っ込んでくる。
二人はバサルモスをギリギリまで引きつけ回避するがイレーネは回避が間に合わずバサルモスの突進をくらい、吹っ飛ばされる。
バサルモスも岩に激突し、ダメージを受ける。
「イレーネ!」
ラルクは思わず叫ぶ。
バサルモスはラルクの方に視線を向ける。
ラルクも再びハイフロストエッジを抜き、バサルモスと対峙する。
バサルモスはラルクを狙って火球弾を放つ。
ラルクはそれをかわし、バサルモスに接近する。
バサルモスは尻尾で薙ぎ払おうとするがラルクは盾でそれを防ぎ、斬りかかるがバサルモスは毒煙を分泌する。
ラルクは距離を取って解毒薬を使用する。
バサルモスが突進しようとしたその時。

「ふふふ、本当の意味で自分自身が変われば、見慣れた物も新鮮に感じるものだな」
笑いながらイレーネはゆっくり立ち上がる。
「お前もそう思うだろぅ」
イレーネは自分の方に向き直ったバサルモスにそう言って、綺麗な顔に狂った笑みを浮かべる。
そんなイレーネにバサルモスは蛇に睨まれた蛙のように怯えるが、恐怖を振り払い。イレーネの方に突っ込んでくる。
イレーネはそれを難なくかわす。
再び突進しようとバサルモスがイレーネのいる方向に向いた瞬間。
「はぁ!」
イレーネは顔に狂気を浮かべながらすばやく懐に入り、甲殻が破壊されて弱点がむき出しの腹にブレイズブレイドで強烈な一撃を与える。
41071:2007/06/09(土) 16:06:35 ID:TcepRgAG
その一撃にバサルモスは大きく怯み、腹から血が流れる。
バサルモスは距離をとり、グラビモスの熱線を吐こうとするが何も出ない。
バサルモスの目の前にはブレイズブレイドを片手でズルズルと引きずりながら歩み寄るイレーネの姿がある。
恐怖に駆られたバサルモスは何度も熱線を吐こうとするが一向に何も出ない。
イレーネはバサルモスの両目をブレイズブレイドで薙ぎ払う。
両目をえぐられ、バサルモスは悲鳴をあげながら地面をのたうちまわる。
のたうちまわるバサルモスにイレーネは両手でブレイズブレイドを高く掲げ、勢いよく振り下ろし、止めを刺した。
その場にイレーネの狂った高笑いが響く。
「お前、イレーネなのか?」
ラルクは思わずそんな疑問を口に出す。
その直後、イレーネは力なく倒れた……。

イレーネは病院のベッドで目を覚まし、身を起こす。
「うっ、ここは?」
「病院だ。あまり動くな。身体に響くぞ」
あばら骨が2本折れるなどの怪我を負っているイレーネをラルクは気遣う。
しばらく沈黙が流れ、イレーネはおもむろに質問する。
「バサルモス狩猟の件はどうなった?」
「完了した。ちゃんとお前の分も剥ぎ取っておいた。って、お前あの事は覚えてないのか!?」
「ああ。命の危機に晒されると時々私はああなる。しかもその時の記憶はかなり曖昧になるんだ」
イレーネは何もなかったかのように振舞うが明らかに震えていた。
ラルクはそんなイレーネになんて言ってやればいいのかわからなかった……。
41171:2007/06/09(土) 16:11:22 ID:TcepRgAG
夢オチです。ハイ。
現時点でエロを入れるのにこういうパターンしか思い浮かびませんでした。
次回もいつになるかわかりませんが、
できる限り早く更新します。
412名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 17:18:12 ID:NeiiwjW0
>>410
GJ!

・・・アカムトルムってそんな何度も生命の危機に陥るほど弱かったっけ?
41371:2007/06/09(土) 17:45:22 ID:TcepRgAG
ごめん、ミスった。
次回から気をつけます。
訂正
「ああ。命の危機に晒されると時々私はああなる。しかもその時の記憶はかなり曖昧になるんだ」
       ↓
「ああ。滅多にないが命の危機に晒されると時々私はああなる。しかもその時の記憶はかなり曖昧になるんだ」
414名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 18:59:20 ID:f9t1iq6I
気にするな、GJ!
415名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 22:26:46 ID:dNq6+GcN
いわゆる「怒り」状態だな

それにしてもGJ!
416名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 23:09:09 ID:+Loga/VN
GJ!
きっといっつもガンチャリで顔ツンツンしてくるハンターを撃退していたに違いない
417名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 12:24:12 ID:kIx45tEN
なんてGJ

やはり書ける人はあこがれます
418名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 13:00:46 ID:1s72dIgz
〜した。〜した。〜だった

みたいで何か単調な感じがするけど、これは俺が変なだけ?
419名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 13:18:51 ID:K/MMHjmN
「る。」が多いな
でもそこ以外はよかったと思うよ。GJ
420名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:06:10 ID:mHXPwbS6
484KB
421名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:06:20 ID:mHXPwbS6
ゴバク
422334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/10(日) 23:51:56 ID:PvDXH4Ie
―――5年前―――

「ッ!!」
地面に突っ伏していたイャンガルルガは、頭に走る激痛と共に、目を覚ました。
――頭が痛い。吐き気がする。
・・・っていうか、ここ何処なんだ?

彼は、今自分がいる場所が分からず、必死に記憶を辿った。
「(そうだ、密林でハンター達に捕まえられて・・・それで・・・、)」
しかし、その後の記憶が全く分からず、大きく溜息をついた。

そこまでして、彼は自分の体に違和感を覚えた。
思わず翼を見ると、そこに翼は無く、代わりに人間の手が生えていた。
―俺・・・人間に・・・なってる?
混乱する頭を抑え、必死に頭を整理しようとする。
しかし、全く今の状況が理解できず、ひたすら混乱していると、知らない声が自分を呼んでいた。

「気分はどうかな?No36"ガルム"君。」

そう言われて顔を上げると、そこには白衣を着た数人の男達がいた。
自分が人間に成った原因を知っているような彼らに、つい勢いよく質問していた。
「ここはどこだ!?何で俺は人間に成っているんだ!?教えろ!!」
「おいおい。もう少し丁寧な聞き方は出来ないのか?」
「まぁいい。どうせ教えなければいけないことだしな。」
そう言って、白衣の男が、自分が人間になった経緯を語りだした。

――ギルドで、飛竜を人間に変えるという計画が実行され、自分はその披検体とされた事。
その計画で成功したのは、67頭の中で自分だけという事。
そして、自分以外の66匹は、無残に死んでいったという事――
423334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/10(日) 23:56:16 ID:PvDXH4Ie
「と、いうことだ。分かったかね。ガルム君。」
「・・・るな。」
「ん?よく聞き取れなかったのだが?」
「・・・ざけるな」
「まだ聞こえないのだが?」

「ふざけるなと言ったんだ!!」

ガルムは絶叫し、男の一人を鷲掴みにし、壁に叩き付けていた。
その手からは鋭利な爪が生え、背中からは大きな漆黒の翼が生えていた。

「ギャアァァ!!!」
爪が頭に刺さる激痛と、壁に後頭部を叩き付けられた衝撃で、その男は失神した。

「ふぅ・・・。全く。止めるんだ。」
「五月蝿え!そのイカれた頭を吹っ飛ばしてやるよ!!」

それを聞いた白衣の男は、諦めたような溜息をつき、指を鳴らした。
―パチン。
その音と同時に、部屋の扉が開き、武装したハンターが数人、それぞれの得物をガルムに向けていた。

「最後にもう一度言う。止めるんだ。」
「止めないといったら?」
「殺せ。」
424334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/10(日) 23:57:47 ID:PvDXH4Ie
その声と同時に、巨漢のガンナーが構えたボウガンが火を噴く。
しかし、それを身をよじってかわしたガルムは、次の瞬間にそのガンナーを吹き飛ばしていた。

「グフゥ!!」

間抜けな声と共に宙を舞い、その巨体が数名のハンターを押し潰していた。
更に思わず怯んだハンター達を爪で薙ぎ払う。
彼らがもう戦闘不能なことを分かるや否や、身が凍るような視線を白衣の男に向ける。
そして、ガルムはその翼の下に飛翔し、その男に跳び蹴りを浴びせる。
蹴られた男は悲鳴を上げる間も無く、気絶していた。

「ざまぁ見やがれ。イカレ野郎が。」
と吐き捨てた瞬間、
――ドン、という音が響き、体に激痛が走った。
意識を取り戻したガンナーが、散弾をガルムに撃ったのだ。

「痛ぇな、畜生!!」

痛みに耐えながら、リロードしている隙に接近する。
そのガンナーがリロードを終え、銃口を上げた時には、ガルムの手に首を掴まれ、
驚異的な握力で首を絞められ、その男は一瞬で意識を失ってしまった。

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・。」
荒い呼吸をしながら、部屋を見回す。
そこには気絶した白衣の男やハンター達が転がっていた。

―逃げないと・・・。早くここから離れた方がいいと判断したガルムは、窓を割って外へ出て、夜の街をひたすらに走った。
425334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/10(日) 23:59:37 ID:PvDXH4Ie
今気づいた。これもうモンハンじゃない。
と、いうわけで、見たいという人(いたら嬉しい)以外はNG登録よろしく。
426名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 00:31:41 ID:3dVS9K1u
いや、俺は別にいいよー
427名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 00:41:57 ID:785cw0+a
「屈強なハンターを軽くひとひねりにしちゃうようなバケモノを作ろうとしておいて
洗脳なり薬物投与なりの特殊な制御方法を考えとかないなんて
白衣の男たちは頭の大事なところがかなり抜けていたんだろうなぁ」
というツッコミは無粋なので飲み込んでおこう。

せめて首やら頭やらに電極挿して電気流すとか
一定時間薬物投与しないでいると体が崩壊するとか
そういう外部リミッター系の制御方法は必須だよね。
それで気高き飛竜がニンゲンにいいように飼い慣らされる屈辱だとか
臥薪嘗胆の日々から突発的な事故によって脱出するイベントだとか
物語にある程度の深みを持たせるための仕掛けが欲しかったかな。
現状だと「改造されてむかついたから周りの奴らシメて逃げた」ってだけだし。

既にモンハンじゃないってのには同意するが
擬人化やりだした時点でその危険性はあったわけだから
別段気にする必要はないと思うんで是非今後も邁進して欲しい。
428名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:02:26 ID:0N7jqw6A
>>427
某秘密結社の方々みたいに、作ってから洗脳しようとしてたんだろうな
429名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:42:05 ID:ov87Jxhi
ああ、今や名前しか継承されてないに等しいバッタの改造人間か…
430名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 02:00:35 ID:785cw0+a
つまりギルドはショッカーだったのか!
これでまたひとつ世界の謎が解明されt

おや、客人のようだな。
こんな時間に一体誰だろう。ちょっと見てくる。
431名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 10:21:34 ID:pQLI+yAn
>>430
無茶しやがって…

何か書いてみようかと思ったがMH2全然進んでなくて
行けるのが二箇所しかないのでやめた
432名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 20:00:06 ID:PkJirv2A
気にするな!
俺だって村5HR1なのに上位設定で書いてるぜ!
433名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 22:06:43 ID:BIit/3D3
初期の初期で白ランボス所かドスイーオスも見た事無いから無理だわ><
434名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 22:47:23 ID:OsT/P+6X
仮面ライダーガルム・・・・ごめん言ってみただけ
435334 ◆ozOtJW9BFA :2007/06/11(月) 23:51:05 ID:CJtnMpq8
>>427
確かに・・・。
言われてから気がついた俺=白衣の男。
>>430>>434
それだ!今後の方針決定。
436名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 02:09:08 ID:NBDvXhuV
さて保守
437名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 02:38:56 ID:P8zmAfmv
流れを切ってすまない
見ていたら俺も書きたくなった。
夢の中でネタをさがしてくるのでとりあえずさわりだけ

[馬鹿な奴]

私の名前はニーナこの街を拠点に狩りをしているハンターだ、武器は主に大刀を使い
ほぼ毎日狩りに出ている。
そんなある日この街に一人の男がやってきた、そいつはガンナーでウォルターと名乗りドラゴンsに火竜弩という装備で
今まで一人で闘ってきたと言った。
馬鹿な奴だ、ウォルターの鎧はボロボロだった、そうとう無茶なことをしてきたんだろう。
だから私はついさっき会ったばかりなのにこう言ったんだ、「私が前衛をしてやるよ」ってね。

続く
無視してくれてもかまわない。
438名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 02:40:18 ID:P8zmAfmv
ごめん・・・
書き方無茶苦茶だorz
439名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 11:24:13 ID:oDA2qTo9
構わん。続きが来ればまったく構わん。
ただ希望を言うなら、メモ帳なりに一気に書いてから連貼りしてくれると嬉しい。
440名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 15:40:17 ID:Pfoqzwhj
あえて問題点を挙げるとしたら句読点の不備くらいか。
さわりの部分だけで物語を全否定したりしないから安心して続きを投下してくだちい。
441名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 20:24:51 ID:P8zmAfmv
ウォルターと会ってから2ヶ月が過ぎた。

ニーナ「ねぇ・・・」
ウォルター「なんだ?」
ニーナ「狩り・・・行かないの?」
ウォルター「これが終わったらな」

ウォルターは防具の手入れをしていた、材料も大量にあるみたいだからいい加減新しい防具を買えばいいのにと
何回も言ったんだけどウォルターは拒み続けて理由を聞いても答えなかった。

ウォルター「よし・・・いくぞ」
ニーナ「もう待ちくたびれたよ〜」
ウォルター「嫌ならついてこなくていい」
ニーナ「ちょ!!まってよ〜!!」

その日はガノトトスを倒しにいったんだけど交戦中に事故が起きた、いつもならガノトトス程度の相手なら簡単に倒せていたんだけどその日は違った。

ニーナ「ウォルター!今だよ!!早く!!」
ウォルター「わかっている!!くっ・・・目が・」
ふらついた一瞬の隙をついてガノトトスがウォルターに向かって突進していった。
ニーナ「ウォルター!!避けろ!!」
ウォルター「しまった!!ぐああああ!!」
ニーナ「ウォルター!!!!」

数発ガノトトスに貫通弾を撃つがガノトトスの勢いはおさまらずそのまま一緒に川へ落ちてしまった。
どれだけ時間が経ったかわからないが、私は探し続けた。
そしてようやくガノトトスの死体とその横に力なく横たわるウォルターを見つけキャンプまで運んでいった。

ニーナ「ウォルター!!しっかりしろ!!ウォルター!!」
ウォルター「ニー・・・ナ」
ニーナ「そうだ!!私がわかるか?!」
ウォルター「あぁ・・・ぐぅ!!」
起き上がろうとしたが腕に激痛が走る
ニーナ「無茶するな!!両腕が折れてるんだぞ!!」
ウォルター「・・・畜生・・なんてこった・・・そうだ!!俺の鎧は!!」
ニーナ「壊れたにきまってるだろ!!そんなことより自分の体の心配をしろよっ!!」
ウォルター「なんで・・・泣いてるんだ?・・・」
ニーナ「当たり前だ!!心配したんだからな!!」
ウォルター「そうか・・・すまなかった・・」
ニーナ「うっ・・うぐっ・・うわぁぁぁぁぁ」

442名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 20:26:58 ID:P8zmAfmv
とうとう私は思いっきり泣いてしまった、人前でこんなに泣いたのはいつだろうと思うくらいに盛大に泣いた。
ウォルター「どうしてそんなに泣くんだ?俺は生きてるぞ」
ニーナ「お前の・・うぐっ・・・ことが・・・ひっく・・好きだから余計・・になけるんだよ!!馬鹿!!」
ウォルター「ニーナ・・・俺でいいのか?」
ニーナ「お前じゃ・・・なきゃ・・嫌だ!!」
ウォルター「そうか・・・ニーナ、傍へきてくれ・・・」
ニーナ「なん・・だ?んぅ!!」
ウォルター「これが俺の・・・返事だ・・・」
ニーナ「ウォルター・・・んっ・・ちゅ・・」

そして私たちは愛し合った。

ニーナ「へ・・変じゃ・・ないか?」
ニーナは鎧を脱ぎ全裸になってウォルターの上に乗っていた
ウォルター「ああ・・・綺麗だ・・・」
ウォルターは腕が使えない分舌で丁寧に愛撫をしていく
ニーナ「ふぁ・・あっ・・そこ・・気持ちいい」
ウォルター「ここは・・・どうだ?ぺろっ・・」
ニーナ「ひぁぁ!!そこっ!だめぇ!!」
ウォルター「そうか・・ここがいいのか・・ちゅ・・ぺろっ・ちゅぅ」
ニーナ「ひゃぁぁぁ!!そんなっ!!らめぇぇ!!」
ウォルター「なんだ・・・もうイッたのか?」
ニーナ「だって・・・そこ・・一番感じるとこ・・」
ウォルター「そうか・・・じゃあ次は俺のを感じさせてくれ」
ニーナ「わかっ・・た」

余韻にひたりながらもウォルターの大きなものを秘部にあてがいゆっくりと腰を落とす

ニーナ「ん・・ふぁ・・・お・・っきい・・んぁぁぁ!!」
途中までゆっくり入れるものの我慢できなくなり一気に根元まで入れてしまう
ウォルター「くぅぅ!!ニーナの中・・気持ちいいぞ」
ニーナ「よか・・・った・・んぁ・・・はぁ・・」
ゆっくりと動き始める
ウォルター「ぐぁ・・・ねっとり・・絡み付いて・・くるぞ」
ニーナ「いやぁ・ぁ・・・いわないでぇ・・ふぁ」
ウォルター「くっ・・・すぐに・・・出てしまいそうだ・・・」
ニーナ「やだぁ・・・まだ・・我慢してぇ」
そして徐々に腰の動きが早くなっていく。
ウォルター「うぅ・・・もう・・だめだ・・でちまう」
ニーナ「あた・・しも・・ぁ・・もう・・・イッちゃう!!」
最後に根元まで深くくわえ込むと同時に二人の限界がきた
ウォルター「ぁぁあぁぁぁ!!!」
ニーナ「ひゃぁぁぁぁぁぁ!!」
ドクドクと最奥でとめどなくだされるウォルターの熱いものを感じながらニーナは果てた。
そしてそのまま二人は眠りについた

一年後・・・街に二人の姿はなかった・・・どこへいったかは誰もしらない・・・だが男女二人組みの
剣士とガンナーがミラルーツを倒していったとの噂が一時期街に流れた・・・

文才無い上に短編で終わってしまった・・・しかもぐだぐだ;;;ごめんorz
だれも書かないとおもうけど続きを書いてくれてもかまわないよ・・・
443名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 20:37:28 ID:vS7kUZwP
何がなんだか
444名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 20:48:43 ID:F6C37kE/
わかりにくすぎて多分誰も「書けない」
445名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 21:01:51 ID:P8zmAfmv
やっぱりか・・・ごめん・・吊ってくる
446名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 21:22:43 ID:F6C37kE/
だがギシアンシーンは良いと思った
気に入った
447名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:15:43 ID:L9xpyn7G
結局鎧のこだわりについて語られなかったな
448名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:16:27 ID:Ak0206qJ
両腕折れてるのにギシアンかよおめでてーなとは口が裂けても言えない。

そんな描写はないけど応急処置くらいはしたんだよな多分きっと。
449名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:40:34 ID:/LY00+M8
とりあえず
ttp://www.tctv.ne.jp/smasu/index.htm
にでも行って来い
まだ成長の余地はいくらでもあるぞ
450名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:40:53 ID:Hlg1yFZ2
セリフの前の名前は要らないな
後、3点リーダーでたのむ。
・・・じゃなくて…な
451名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:47:58 ID:5+CnVy5s
狩猟戦隊! カ ル ン ジ ャ ー 

452名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:52:05 ID:P8zmAfmv
おkkkkk!!!修行してくる!!!
453名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:07:22 ID:OTWC/6ux
個人的にはそのノリのままなら帰って来なくていい
454名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:26:53 ID:9EhM+VDw
このスレに触発されて勢いで途中まで書いてしまったけどやっぱり携帯からじゃ駄目ですよね?
455名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:27:23 ID:F6C37kE/
>>454
気にするなやれ
456名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:37:07 ID:/LY00+M8
>>454
携帯でも大丈夫だろうけれど
キリのいいところまで完結させてからのほうがいいかもしれない
457名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:38:53 ID:9EhM+VDw
>>455
レスサンクス
あと初めてのSS挑戦なうえメモの容量の関係上エロまでいってませんが言葉に甘えて投稿しようと思います
458名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:49:12 ID:9EhM+VDw

キリンの恩返し

凍てつくような寒さの吹雪……白銀がおりなす雪の山…
白き大地を舞台に一人のハンターが若き命を燃やしていた…

「はぁ……はぁ……」
若きハンターの名はランド・ガイツ 先日上位ランクの依頼を受ける事が出来るようになったばかりだ。
しかし、今の彼は今回の依頼の目標である雪獅子の猛攻でボロボロと化し頭からは血を流していた…
(上位クエストのモンスターがここまで強いなんて……)
ギルドのベテランハンターから話は聞いていたから覚悟はしていた。ただ、何回も討伐したことがあるモンスターだったから大丈夫だろうと思った結果がこれだった…
体が重い…もはや限界だった…だがこんなところで死ぬ訳にはいかない。雪獅子の猛攻を必死に避け続けるが限界だったランドの体を雪獅子の一撃が捉え軽々と吹っ飛ばした。

ゆっくりと近付いてくる雪獅子…ランドは起き上がろうとするが手足に力が入らない………
(ここまでか………)
ランドは死を覚悟した……
ふと脳裏に一年前…駆け出しハンターだった頃の記憶が蘇った。
459キリンの恩返し:2007/06/12(火) 23:54:16 ID:9EhM+VDw
「よし、これで依頼分集まったぞ!」
そういって雪山草を袋に積める。駆け出しハンターであるランドには討伐依頼なんかこなせないため採取依頼を受けて雪山に来ていた。

ごそっ

雪をかき別けるような物音
(近くに何かいる!)
武器を構え物音のする方へゆっくりと近付く……ギアノス程度ならなんとかできる。
物音がする方へ出てランドが目にしたものは……

キリンだった…それもかなり小さい恐らく子供だろう……
ベテランハンターから話を聞いたことがあった。幻の存在と言われるその皮や特徴的な雷角は非常に価値のあるものだってことも……そのキリンがランドの目の前にいた…ただ目の前のキリンは怪我をしていた。後ろ足の人でいう太股あたりから血を流している
ハンターによってできたものでなくブランゴに引き裂かれて出来たものだろう…必死に振り切ってきた所で力がなくなってしまったようだ。
(こいつに止めを刺せば貴重な素材が手に入る)
ランドは武器を構えるが、その時彼が目にしたものは恐怖に脅える小さなキリンの姿だった。その姿を見た途端ランドは自分がしようとした事が馬鹿らしくなり武器をしまい道具袋から薬を取り出した。
460キリンの恩返し:2007/06/12(火) 23:59:55 ID:9EhM+VDw
「よし、これでもう大丈夫だぞ。」
そういってキリンに包帯を巻き終える。
キリンは立ち上がり傷の影響かおぼつかない足取りでその場を離れた。そしてランドの方を振り返りお礼をするかの様に頭を下げ、白い景色の中に小さな姿をくらませた…


(へへっ……走馬灯ってやつかな……)
懐かしい記憶に苦笑いしながらもそれは死が確実に迫っていることの裏付けであることだと悟る。
目の前にいる雪獅子が止めの一撃を振り降ろした時だった。

ガキィィン!!

何かが弾かれる音だった。そして何かが斬れる音…そして響き渡る雪獅子の苦痛に歪む遠吠え…
遠くなる意識の中彼が見たのは全身をキリン装備で包まれた女性だった………



「うっ……」
全身を走る痛みの感覚にランドは目を覚ました。まだ完全に覚醒しきってない頭で周りを見回す…どうやらベースキャンプのベッドのようだ…アイルー達に運ばれたんだろうか……
(そういえばあの女の人は?まさか俺をかばって!?)
ランドの頭の中で最悪の光景が浮かんだその時だった……
「あ………目を覚ましたんですね…よかったぁ。」
461名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 00:08:52 ID:1W6xzsLg
ここまでで中断かな?

なんだかなぁー
今一つ要領を得ない感じ
462キリンの恩返し:2007/06/13(水) 00:10:32 ID:omSb3KZh
声がする方を見ると気を失う前に見たキリン装備で包まれた女性が安堵の表情で立っていた。「もしかして君が俺をここまで…っ!」
ランドは体を起こそうとしたが痛みが走る。
「だ、駄目です!骨が折れてるかも知れないんですよ!起きてはいけません!」
女性はとても心配そうな顔でランドの体を介護しベッドへ寝かせる。体の痛みから重傷であることが判ったランドは彼女の言う通りベッドに横になった。
「そういえばドドブランゴは?」
ふと感じた事を彼女に尋ねる。彼女は何やら言いにくそうな表情でもじもじしながらランドに言った。
「え、えっと…あ、あの…た、倒してしまいました…ご、ごめんなさい…」
絶句する俺は彼女の後ろに雪獅子の鋭牙や髭があったのを見た。どうやらほんとうみたいだがあの雪獅子を倒すとは相当なハンターなのだろう一体何処にそのような力があるのだろうと華奢で綺麗な体をまじまじと見ていた
「は、恥ずかしいから…そんなに見ないでください…」
彼女は耳まで真っ赤になりとても恥ずかしそうにしている事に気付きランドは話題を変えるためにとにかく命の恩人に自己紹介をすることにした。
「と、とにかく助けてくれてありがとう。俺はランド…ランド・ガイツっていうんだ。まだ君の名前聞いてなかったよね?」そう言うと彼女は少し戸惑った様子を見せたが
「私、リンって言います。」



すいません…メモの容量の関係上半端な所で終ってしまってすいません。
一度書いたからには時間がかかると思いますが最後までやろうと思います。
463名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 01:34:41 ID:fFFoRV2z
このスレ読み手の態度がデカすぎないかな
特定の人以外ほとんどダメみたいに見える
464名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 01:46:27 ID:k6pnK96N
>>462
続きに期待!
465名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 02:18:39 ID:1W6xzsLg
>>463
そう思うならスルーしろよ
466名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 02:29:50 ID:ibfg6sRm
>>462

GJ!!
期待してるぜ!!
467名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 06:04:00 ID:QDP7NRBy
GJ!!
行ける行けるがんばれ期待してるぜ

……態度デカい? かなぁ?
というかそもそもこのスレここまで活性化するとは思わなかった
468名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 06:11:33 ID:QDP7NRBy
確かに俺はデカいか
>>462
すまん俺のは目上からのものいいだった
469名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 08:26:22 ID:XXs5oTDL
確かに俺のはデカいか
に見えた
470名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 09:12:41 ID:H4kPSRQ7
すごく・・・おおきいです・・・
471名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 09:18:24 ID:+NVnbV18
誰が見てるかわからないような所だから厨房とかが見て文句言ってることもあり得なくもないわけで。

あとGJ!
472名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 10:47:31 ID:MYS6vu9w
良質wkwk
所でこのスレの基本はハンター×モンスター?
ギルドのねーちゃんにホレて彼女のために竜を狩る、見たいなシチュはないのかな




ぶっちゃけ自分>>374なんでハンター×大型種がツボなんですけどね
473名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 12:20:59 ID:JZDPT2dx
じゃあババコンガ娘の話でもしようか
474名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 19:06:46 ID:+NVnbV18
>>473
ババコンガ♀ってこと?
475名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 20:19:52 ID:2TFH5EkP
>>462
イイヨイイヨー

一つだけ言うとしたら、「・・・・・・」を使いすぎかな?文章とか、キャラクター作りはかなりお上手
476名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 20:27:12 ID:A6HL/sQr
>>462
GJ

キリンで名前がリンだったから
前スレ153から更新の無かった「銀世界の幻獣」かと思って
銀世界の幻獣3話キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
とか思ってしまったorz

押しかけ黒龍もずっと更新ないしなぁ・・・
477名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 01:39:25 ID:7gTpV3tg
作者マンセーな流れが逆に投下しづらいんだと思うけど

少なくとも自分はそう
478雪見:2007/06/14(木) 09:35:56 ID:tzsdIgVR
314です・・・
前スレにはUPしてましたがもう一度UPさせて頂きます
479名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 10:01:03 ID:eK2lf4tn
文才は無いに等しいが、俺も何か書いてみたいと思った。
さて、>>480。絡みたいモンスターを一つ上げてくれないか。
480雪見:2007/06/14(木) 10:05:19 ID:tzsdIgVR
ttp://pict.or.tp/
6705番、コメント「狩ります」が目印。
台詞を入れてしまったことによって+下手なんで
皆の視線が痛いっす・・・
481名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 10:23:56 ID:eK2lf4tn
割り込んだか。すまん。こんな俺は潔く引く。
ちなみにスレ的にはハンター♀×龍♂とハンター♂×龍♀とどっちがウケるんだろうか。
482雪見:2007/06/14(木) 10:33:59 ID:tzsdIgVR
ハンター♂×龍♀のほうが多いようですなぁ
483雪見:2007/06/14(木) 10:35:09 ID:tzsdIgVR
紅龍♀!紅龍♀!
連レススマソ
484名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 16:07:28 ID:dHJxI5ZK
ハンター♂×龍♂で
485名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 16:39:40 ID:SKxakx9w
リタマラ10周すれば逆鱗いただけるんですね?
486名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 18:02:16 ID:qOikWFY1
>>485
お前リタマラは初めてか?力抜けよ
487ランゴスタ→フルフル:2007/06/14(木) 18:48:14 ID:pd6sbobm
住人がハンター×飛竜を求めている時に俺はなんちゅうもんを……しかもエロねぇしw



薄幸のランゴス娘



あたしは雪山のランゴスタ。洞窟に棲んでいるの。
今日も差し込む陽光を浴びてのんびり漂っていると空から大きな影が舞い降りてきました。
トクン……。
あたしの心臓が高鳴ります。
退化した目と大きな口、シワだらけの白い身体。
それは初恋の相手、異形の飛竜フルフルさんでした。
異種族間で、繁殖方法が全然違うからこの恋が実ることはないけど、こうして
時折洞窟にやってきてのんびり歩き回るフルフルさんを見ているだけであたしは幸せ。
でも……その日はいつもと違いました。
せわしなく辺りの臭いを嗅いで、白い息を吐いているんです。
白い滑らかな背中には無数の傷。
翼には桃色の液体が付着して。
何者かに襲われたのは明白でした。
あまりの酷い怪我にギアノスさん達も心配そうにしています。
あたし達モンスターの間には盟約があります。
必要最低限の獲物以外は狩らない。
生態系の頂点飛竜には手を出さない。
盟約を破る生き物なんてあいつらしかいません。
ハンターと呼ばれる殺戮の使者。
疲れきった瀕死のフルフルさんが寝入って間もなく、崖の小さな小路に
鉄や毛皮や皮膜を体中に貼り付け、大きな筒を背負った二足歩行の生き物が姿を現しました。
ハンターです。そいつは、フルフルさんに向けて大きな筒を構えました。
危ないっ!
あたしは羽を震わせ戦闘態勢に入りました。
488sage忘れの人:2007/06/14(木) 18:48:52 ID:vFQyKyyZ
sage忘れとか以前に、俺の存在自体忘れ去られてそうなんだが
投稿して大丈夫だろうか?
489ランゴスタ→フルフル:2007/06/14(木) 18:55:08 ID:pd6sbobm
ハンターの視界に入っては旋回し背後から近付いてはお尻の針を突き刺します。
あたしの身体は小さすぎてフルフルさんの卵を産み付けてもらうことすらできないけれど、あたしの命はフルフルさんのもの。
いつでもフルフルさんに捧げるわ。
ハンターが「うぜぇよこの糞虫」なんて叫びながらあたしに筒を向けます。
あたしは咄嗟に距離をおきました。
ハンターがその隙に崖から飛び降ります。
あたしはハンターを追いかけながら叫びました。
「フルフルさん、起きて。ハンターよ!」
一匹のギアノスさんが倒木の上に立つハンターに飛び掛かります。もう一匹が
フルフルさんに噛み付いて起こしました。
フルフルさんが凄まじい咆哮をあげてハンターに飛び掛かります。
よかった。後はあたし達がハンターを地面に落として足止めすればいい。
そうすればフルフルさんがハンターをやっつけてくれる。
そうしてまた何事もなかったように穏やかな日々が戻ってくる。フルフルさんを眺めてのんびりたゆたう日々が……。
ハンターに狙いを定めてお尻を突き出したその時でした。
背後でなにかが瞬きました。
次の瞬間にはあたしの身体はばらばらになって宙を飛散していました。

あたしはフルフルさんの放電ジャンプを浴びてしまったのです。

ギアノスさんも吹き飛ばされて横たわっています。
……でもいいの、あたしの命はフルフルさんのもの。フルフルさんに殺されるなら本望だわ……。
途切れる意識の中、最後に聞いたのはフルフルさんの断末魔でした。

現世では結ばれる事が出来なかったけれど、あの世でならあたし達、一緒になれるかしら……


おしまい
490350:2007/06/14(木) 19:59:42 ID:PdzGHMFB
ばらばらに裂かれた服が無残に辺りに散らばる。
「ちょっと待って、それは無理だから…。」
恐怖に顔を歪ませる、竜は口の周り舌なめずりをし、心無しか笑ってるように見える。
拒否する事を押し退けるかのように、それは彼女の秘肉に入り込んだ。
舌と言っても人間の物とはまるで違って、自分の手ぐらいはあり、とても
じゃないが、全てを飲み込むことはできない。
それでもそこは執念とでも言うべきか、彼女自身を裂くように舌は
肉の壁を進み、掻き分ける。
竜は彼女の中に入った事を確認すると、舌を巧みに
操りながら刺すような刺激を与えていく。
『ひっ』と悲鳴を上げ、竜の毒牙と痛みから逃げようと身体を捻る。
卑猥な水音を立てながら、人間と飛竜の不可解な行為は進む。
蛇の様な舌が湿り始めた肉の壁を、深く深く突いていく。
「やだ、やだぁ…」
華奢な身体をがくがくと揺らし、自分が壊れてしまわない様に必死に耐える。
舌は恥部を執拗に弄り、絶妙の技術で彼女に熱を帯びせ始める。
恥らいながらも身体の中から熱い物が込み上げてくる、
そんな自分に嫌悪した。
少しづつ高揚する気分、認めたくない快楽感を堪える。
柔らかな乳房をにちゃにちゃとなぞりながら、毒牙は下腹部に辿り着いた。
491350:2007/06/14(木) 20:15:19 ID:PdzGHMFB
身体と同じ様に小柄だが、しゃんとした尻に舌が向く。
ぞわりと鳥肌が立つ、唾液と舐める音が混じり合った嫌らしい音が耳障りとなる。
恥辱で顔を真っ赤にし、やはり隠そうとするが悲しきかな、手は使えない。
「んっ、うぇぇ…」
俯き加減に顔を倒し、泣いている様な情けない声を上げる。
額から頬を伝い落ちてくる汗を舌で舐め取った。
怖れていた事、恐らく最も人が恥じるであろう穴に、竜の舌がぺろりと触れる。
驚きと、『こんな所まで』という思いが混じった声を上げる。
「ひうっ!ちょっとぉ!?」
やはり竜に変化は無い、聞く耳持たずとはまさにこの事(というか通じ無いんだろうけども)
抑え付けられたまま、そこに先端を押入される。
ぐいっとそれが入り込み、鈍い音をたてながら出入りを繰り返す。
少しづつ彼女の頬が紅潮し始め、甘い喘ぎ声も上がり始める。
信じられない事に自分からも身体を動かし始め、次第に積極的になっていく。
「んぅっ!?あっ…、あっ!」
細い肢体を鋭く反応させながら、自分は悦に浸りながら落ちている、
それだけを考えていた。
竜は彼女をぬぷりと貫いて、底を舌で掻き混ぜる。
ぴちゃぴちゃと色々な物が交じり合った音が、辺りに嫌らしく響き渡る。
固まっていた様な彼女の顔が、解ける様に変わっていく。
「は…ぁ、あうぅ…。」
白濁色の愛液が秘部から溢れ出し、薄紫色の舌を染める。
絶頂に至った彼女はそのまま目を瞑り、目の前の光景を怖れるかの様に、
気を失った。
492350:2007/06/14(木) 20:20:54 ID:PdzGHMFB
随分間隔が開いてしまいました
少し少ないですがご勘弁ください
>>352
すいません、以降気をつけます
>>361
文句と言うよりそれは指摘として受け取りますよ

続きはもう少し間隔が開きそうです
493名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 20:45:08 ID:beZFGo7q
>>491
GJ

改行のタイミングが変で読みづらい
494名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 23:48:03 ID:NVZfUT4I
>>491
ああ、次はガチセックルだ…

婉曲表現が遠まわしすぎて「何が」「どこを」弄ってるのかちょっと分かりにくかった。
495名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 12:51:38 ID:HI6cFxA8
ココはエロパロ板だよね? エロ抜きのパロだけって需要ない?
496名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 13:07:21 ID:0c5cL+Wo
>>488
カイザーさん!
お待ちしとりましたで!!投下にwktkしてますわ!

>>495
俺はそういうのも好きっす!
ただ、ちゃんと完結までやってほしいす
497名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 14:09:16 ID:61Jnph1x
>>495
いいんじゃないか?
陵辱や百合と同じで、最初に断っとけば嫌いな人は読まないしな
498名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 15:33:25 ID:HI6cFxA8
OK。あまり期待されても困るが、後で他とはちょっと毛色の違う(かもしれない)話を
上げさせて貰うかも知れない。モロエロは抜きでコメディタッチにしたいなぁと思ってる。

まぁ安易な萌え系に分類されそうだけど!
499名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 17:44:15 ID:x5AE7Pja
>>498の言語能力に不安がががが
500名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 21:21:42 ID:nrJATd4P
>>488
sage忘れカイザー氏キター!!!俺は忘れていねぇぜ
早くエメラに会わせてくれeEEEEEEEEEEEE!!!
501名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 22:46:10 ID:TjTQhg1+
sage忘れ氏キターーーーーー!!
エメラ!ルビィ!じじぃ!
502名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 22:55:25 ID:25dCPorr
さぁ!早くじじぃのエロパロを投下してください!!
503sage忘れの人:2007/06/16(土) 14:46:40 ID:tQLDMzjv
おお、覚えてくれてる人がいたとは…!
感謝感涙。
では、久々に投稿をさせてもらう。
…なんか今回、今まで異常にぶっ飛んでるというか……すごい手抜きっぽい。
あなたは勘弁してくれてもいいし勘弁してくれなくてもいい。
504sage忘れの人:2007/06/16(土) 14:47:35 ID:tQLDMzjv
〜あらすじ〜
元フルフルのフラグクラッシャー・ルヴィが仲間になりました


「いや〜、爽やかな朝だニャ〜」
そう言いながらアイルーは自分の職場に向かっていた。
彼の職場は、ポッケ農場の洞窟にあるなんかでかくて黒い剣の管理である。
別に普通はジュリオ以外誰も来はしないのだが。
そう、普通は。
アイルーは自分の職場の入り口に入ってすぐ、奇妙な違和感を覚えた。
「……何ニャ?」
すると、上から小石が落ちてきた。
…天井の破片だろうか。
そして、アイルーが上を見上げた次の瞬間!!


「ギニャアアアアアアアアアア!!!」



その叫び声はポッケ農場の前でトレジィの弟子

〜早送り〜
505sage忘れの人:2007/06/16(土) 14:48:21 ID:tQLDMzjv
「今度は洞窟から悲鳴が…一体何が!?」
ジュリオは何故かタイムスリップを体験したような気分だったが、それは置いといて洞窟に駆け込んだ。
洞窟に駆け込んだジュリオを待っていたのは、壮絶な光景だった。
「……何してるんですか、ルヴィさん!?」
ジュリオが上を向いて叫ぶ。
…何故上を向いて叫んだか?
天井に張り付き、アイルーを持って食べようとしている赤い髪の女…すなわち、ルヴィがいるからまったくもだ。
「あ、ダ〜リ〜ン♪」
ルヴィはジュリオの存在に気づくと、素早く天井から降りてきてジュリオに抱きついた。
「うわ!? は…離れてくださいよ!」
「んもォ、ウブなんやから〜♪」
「そ、それより何で天井に張り付いてたんですか!? そして何でアイルーを!?」
放り投げられたアイルーは、泡を吹いて気絶している。ほ
よほどの恐怖体験だったのだろう。
「そりゃあ、ウチはフルフルやもん。アイルーは、美味そうやったから捕まえた」
「…食べるんですか、アイルーを」
「いや、実は一度も食えたことはあらへんねん。毎回毎回捕まえても必ず何かが起きて、ほいで逃げられて、一度も食えた事がないんよなぁ…」
狩りの時に邪魔をしてきたアイルーを何十回切り刻んでも、絶対に死なない。
なのでジュリオは今までアイルーには何らかの神通力があるのではないかと思ってきたが、どうやら間違いないらしい。
「…まぁ、それはわかりましたからどいてください」
ルヴィはまだジュリオの上に乗っていた。
「え〜、イヤ!」
「即答ですか!?」
「だってもっとダーリンとイチャイチャしたいし〜♪」
「イチャ…!?」
普段、エメラなどと普通に話すことはできるがジュリオは性的な観点で見た「女」という生物にはまるで免疫がない。
なので、このような言葉だけでも彼は真っ赤に赤面してしまっている。
「ちゅーわけやから、早速…」
「な…何ですか…? いきなり獲物を狩るような目になって…」
具体的に何が、とはわからないがジュリオは直感的に「ヤバイ」という事だけは感じた。
ルヴィの目はもはや完全に「狩る者の目」だ。
「…ん? ルヴィさんって元フルフルでしたよね…? …何で、目が?」
「ああ、目は確かにあるけど見えとるわけじゃないんよ。でも、フルフルだった時の色んな感覚なんかはそのままやから、
殆ど見えとるのと同じなんや。…さて、説明も終わったことやし……」
「………何をしている?」
それは救いの手か、はたまた死神か。
そこに現れた人物は、翠色の髪をなびかせてルヴィを睨みつけていた。
「エ…エメラさん!」
506sage忘れの人:2007/06/16(土) 14:49:01 ID:tQLDMzjv
「ん? ああ、アンタあん時ダーリンの家に居た女か。何か用か?」
「だから何をしていると聞いているッ!!」
少々怒りのようなものを含んだ表情で叫ぶエメラに、ルヴィはニカッ、と悪戯っぽい笑みで答えた。
「何って…ちょいとダーリンとくんずほぐれつ…」
「くんず…!?」
先ほどから、ジュリオがルヴィにウブであると言われているがどうやらエメラも例外ではないようだ。
くんずほぐれつという言葉だけで赤面するという事は、ジュリオよりも更にウブかもしれない。
「まあ、そーゆーわけやから空気読みや?」
「く…くんず………など、許してたまるか!!」
言葉に出すのが恥ずかしかったのか、くんず以降の言葉は全く聞き取れなかった。
「………何でや?」
「え?」
「何でアンタが許さんのや?」
「え、だからその……」
考えるより先に自分の喉から出ていた言葉に、エメラ自身が驚いていた。
自分でもなぜ許せないのか、さっぱり見当もつかないのだ。
「……そ、そいつは私が殺すからだ!」
少し考え込んだ末、上記のような言葉が出たが、全く持って意味不明な行動原理となってしまっている。
「ふ〜ん……そんなら、余計にウチどダーリンが一緒におらなアカンなぁ。愛するダーリンを殺されたらかなわんし」
「ぐ…! …ええい、とにかく駄目なものは駄目だ! 力ずくでも阻止する!!」
「別にウチは構わんで? アンタなんかに負ける気はせんさかい♪」
「……その言葉、後になって後悔することになるぞ?」


今ここに、壮絶な女の戦いが幕を開けた…………


「…何だか、さっきから僕が置いてけぼりな気が……」
507sage忘れの人:2007/06/16(土) 14:49:49 ID:tQLDMzjv
さて、場所は変わってポッケ村のお店の前。
買い物をしているのはジュリオの家で料理をしているアイルー、アップルと料理長のリュウだ。
「ニャ?」
「どうしたニャ?」
「いや、何か今ポッケ農場の方で稲光が…」
「今日はこんないい天気ニャ? そんな事あるわけないニャ!」
「あと、何だか虹がかかってるニャ」
「だから今日は雨なんか降ってないニャ!」
「…そうニャね。きっと見間違いニャ!」
「そうに決まってるニャ!」
『ニャッハッハッハッハッ!!』

「…どうでもいいから、早く何を買うのか決めてくれないかしら?」
「し…失礼したニャ!!」
508sage忘れの人:2007/06/16(土) 14:50:43 ID:tQLDMzjv
そして場所は戻ってポッケ農場。
「ええ、現場より採掘現場勤務のアイルーがお伝えするニャ!
ただいま、ポッケ農場にて翠色の髪の女と赤髪の女の壮絶な戦いが繰り広げられておりますニャ!!
驚いたことに、翠の方は弱々しいながらも水を、赤の方はものすごい電撃を発しながら戦ってるニャ!
なお、この映像には一切CGなどは使用していニャアアアアァァァァ!!??」
現場で必死に中継をしていた勇敢な採掘現場勤務のアイルーは流れ電撃に当たり、美しく散っていった。
無論、アイルーなので死にはしないが。

「フフフ、どうした翠女! アンタそんなヘボい水でウチに勝てると思ってるんか?」
「黙れ! 貴様など方言を使って男のことをダーリンと呼び、しかも電撃を発するなどどこぞの電撃鬼娘の紛い物ではないか!!」
「んな……人(?)が一番気にしてる事をォォォォォ!!!」


一方その頃ジュリオは
「ただいま〜」
「おお、ご主人! お帰りなさいだニャ!」
「何だかお腹が減ったから、食事の準備お願いできるかな?」
「今、料理長とアップルが買い物に行ってるから少し待ってほしいニャ!」
「うん、わかったよ。…何だか色々と疲れたし、少し仮眠でも取ろうかな…」
危険な臭いを嗅ぎつけ、早々にあの場を立ち去っていたのだった。
509sage忘れの人:2007/06/16(土) 14:52:29 ID:tQLDMzjv
「大体どこぞの娘のパクリなんてウチとダーリンの邪魔しに現れたパクリ女(人間になってやって来たとことかが)
に言われとうないわ!!」 ※注・ルヴィはエメラの方が前からいることを知りません
「パクリ? ハ、パクリは貴様の方ではないのか? いや、パクリと呼ぶには、レベルが違いすぎるか?」
「…言わせておけば!!」


一方その頃ジュリオは
「ただいまだニャ〜」
「あ、おかえり!」
「おお、ご主人! お待たせして申し訳ないニャ!」
「いやいや、そんなに謝らなくてもいいよ」
ポッケ農場にてとてつもない戦いが繰り広げられていることなど知る由もなく、いや、ある程度は想像できたろうが
とにかくその想像をも軽く上回る戦いが繰り広げられていることなど知る由もなくのほほんと食事を開始していたのだった。
510sage忘れの人:2007/06/16(土) 14:53:58 ID:tQLDMzjv
〜その日の夜〜

「死ねええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「そっちが死なんかいボケエェェェェェェェ!!!!」
戦いはまだ続いていた。
この日の夜、ポッケ農場の方から「殺してやる」や「八つ裂きにしてくれる」などの恐ろしい言葉が聞こえ、
以後、夜のポッケ農場は怨霊が出ることで知られるようになった。
ちなみに今回の話にオチはない。
決して考えるのが面倒だったわけではない。
そう、彼女達の戦いは、まだ続いているのだから!
もしかすると、次回も戦い続けているのかもしれないのだから!


「なんだかものすごく投げやりだね」
「何がだニャ?」
「ん? …なんだろ、自分でもよくわからないや」
「今日のご主人はなんだかおかしいニャ! きっと疲れてるのニャ!」
「うん、そうだね…。早めに寝ることにするよ…」
511sage忘れの人:2007/06/16(土) 14:54:58 ID:tQLDMzjv
=その日のジュリオの日記=
○月×日 △曜日
今日、女性というのはとても恐ろしいものだと知った。
512sage忘れの人:2007/06/16(土) 14:55:55 ID:tQLDMzjv
なんともカギカッコが多いな。
この失敗を次に生かさねば。無理かもしれんけど。
久しぶりだったからか、一つのレスの文が短いのも気になるな…。
…それと、オチがないのは決して手抜きではない!
そう、彼女達の(略)
それにしても、>>509のエメラとルヴィの会話の元ネタわかる人いるんだろうか…。
513名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 15:36:03 ID:XEnlZIq9
KOF?
514名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 17:45:43 ID:vb+OzDfp
は、88kbのデータが吹っ飛んだ……
ご、ごめんなさい。
ナナ・テスカトリの擬人化、アップが遅れます……

死にてぇ……
マジ死にてぇ……
515名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 18:07:13 ID:Uq4huWZm
うpするまでは生`
516名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 18:23:05 ID:PlGl2MKY
>>514
モンハンにおける死とは3回まで許される
つまり、あなたはまだやれる! 更新の速度なぞ気にせんでください
517sage忘れの人:2007/06/16(土) 19:59:44 ID:tQLDMzjv
>>514
このスレの住人は2ヶ月近く投稿してなかった俺を受け入れてくれたぐらいに心の広い人間ばかりだ。
何も謝ることはない。というか死なないでくれ;
518名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 00:00:55 ID:hM7hkzvT
sage忘れさんGJ!
今まで待ったかいがあった
519とある弓兵の愚痴SS:2007/06/17(日) 00:58:56 ID:CiAgp+6T
書くの始めてなんだ。前フリ長いかも&文が変かもだが気にしないでくれ

集会場、そこは様々なハンター達がそれぞれの夢を持って集まる場所。その集会場にリオソウルU装備で身を包んだ一人のガンナーが帰って来た
ガンナーは集会場にいた他のハンター達に目もくれず報告に向かう。
「はい、確かにリオレイアの捕獲を確認しました。こちらが報酬になります。」
受け付けにいた竜人族の女性から報酬を貰うとガンナーはそのまま何も言わず家に帰って行った。
「あいつまたリオレイアか」
「どうせ高台から射ってるだけだろ?」
と、集会場にいたハンター達が話しだす。
「なに?あのハンター嫌われてるの?」
と女性ハンターが尋ねると、
「ここいらじゃ最低で有名な奴だよ。この前だって太刀と双剣使いとグラビモス亜種を狩りに行ったらしいんだがその時も4の高台から降りずに戦っていたらしい」
とハンマーを担いだハンターが答える。
「それで太刀の方が降りて戦うように頼んだらしいが、高台の方が楽、一人で十分、と言って降りて来なかったらしい。その二人は毒まみれになりながらも戦って倒れたらしいが、そいつらにキャンプで始めから寝とけばよかったのに、といいやがったらしい」
「それは酷いわね・・・それで?腕の方は?」
「酷いってもんじゃないよ。平気で味方を射るし、正直弓を使うというより、弓に使われてるような奴さ」
「そうなんだ・・・アタシも狩場で会ったら気をつけよう」

こんな感じで、弓兵シェイクは嫌われていた。本人はそれでも狩れればいいと思っていたし、周りの評価なんて気にしていなかった。
520とある弓兵の愚痴SS:2007/06/17(日) 01:00:41 ID:CiAgp+6T
そんなある朝、
シェイクはいつも通りアイルー達の作った朝ご飯を食べ、狩りの準備をしていた。くせっ毛のある自慢の真っ黒な髪をドスシャギーに固め、アイテムボックスを開く。すると・・・
「ない・・・俺の弓が・・・おいおい冗談じゃねぇぞ!?」
彼の愛弓は無くなっていた。
彼は必死になって探したが、跡形も無く、誰かが盗んだという結論に達した。自宅のアイルーを疑い、町の人達を疑い、集会場のハンター達をも疑ったが愛弓は見つからなかった。
「・・・どうする?今日はもう依頼を受けてるぞ・・・?まぁ今日は緑萌ゆる季節、下位リオレイアだからとりあえず適当な弓でも作って狩りに行くか」
彼は愛弓以外の武器を持っていなかった。それさえあればよかったし、それ以外は必要なかった。
「いらっしゃい。アラ!珍しいねシェイクさんがウチにようなんて!明日は雨か雪だな」
「・・・うるさい。いいから持ってる素材で作れそうな武器をくれ」
「やっとあの弓を手放す気になったのかい?それはよかった、俺もあんまり人に貰った弓を使うのはオススメしなかったからな」
「うるさい!!」
ショップで寝てたアイルーが跳ね起きる
「・・・スマン。なにか事情があったんだな。お前の持ってる素材で作れそうなのは…クイーンブラスターくらいか」
「それでいい。」
「でもこの弓は拡散しか打てないし、使い手を選ぶぞ?それより素材を集めて・・・」
「くどい、どーせ下位なんだ。武器なんてなんでもいい。」
「・・・わかった。毎度あり」
そうしてシェイクは集会場に向かった。
「おや?シェイクさんは今日はいつもの弓じゃないんだね?その弓で倒せるのかな?」
とニヤニヤとハンター達から話しかけられるが無視して森丘に向かう。
521とある弓兵の愚痴SS:2007/06/17(日) 01:04:07 ID:CiAgp+6T
「糞っ!こんなはずじゃ!!」
既に回復薬は尽き、体力もあまりない。だがリオレイアはまだピンピンしている。
「そろそろ回復を・・・」
すると目の前にランゴスタがくる。マズイ!と思ったが既に遅く、シェイクは麻痺状態にさせられる。咆哮するリオレイア。体を覆い尽くす死の予感。
「・・・嫌だ。まだ死ねない!死ねないんだ!!」
リオレイアの口から火が漏れる。ブレスか。シェイクが死を確信したとき・・・
「しっかり目を粒って!!」
その声にとっさに反応して目を粒ると、目の前に白の世界が拡がった。
「・・・閃光玉?」
視力が回復してきて目を開けると一人の女性ガンナーがリオレイアの下でしゃがんで何かをしている。
「お・・・おい」
すると女性ガンナーはシェイクを視認すると
「麻痺が回復してるならモタモタしない!さっさとキャンプまで逃げなさい!」
女性ハンターが立ち上がる。
同時に展開する落とし穴。それを確認するとシェイクは全力でキャンプまで走って逃げた。
「クソっ!クソっ!」
キャンプに戻ると先程の女性ガンナーが座って待っていた。
「お・・・お前なんで?」
「?モドリ玉を使ったのよ。ひょっとしてそんな装備して初心者さん?」
「違う!俺はれっきとした上位ハンターだ!」
「へぇ・・・下位リオレイア相手に死にそうになりながら?」
「ぐっ」
まさしくぐうの音もでない。
「大体あの距離で溜め1拡散連発ってなんの状態?」
「?そっちのほうが速いからだ」
「・・・ねぇクリティカル距離って知ってる?」
「なんだそれは?」
と答えると女性ガンナーは呆れきて顔をして
「はぁ・・・何となくそんな気はしたんだけどね」
と溜息をした。ここで始めてシェイクは女性ガンナーをゆっくり見た。
ギザミU装備にハイメタUキャップを被った蒼い髪の女性ガンナーは整った顔立ちをしており、一般的に美人と言えるだろう。まぁ胸はBカップくらいしかない用に見えるが。
そんなことより気になるのは耳の位置に生えた二本の角だ。その色はどこかで見たことがあったが思い出せない。竜人族なのだろうと思ったが
「ねぇ・・・で、あのリオレイアどうするの?」
と尋ねて来たので思考が中断される。
「・・・倒す。でないと生活できん」
すると彼女は笑みを浮かべながら「死にそうになったのに?」
と尋ねてくる。確かに死にそうになったがこちらにも生活がかかっている。倒さないわけにいかない。
「ああ、だから頼みがある。」
?と不思議そうな顔をする彼女
「俺に弓の使い方を教えてくれ」
「上位ハンターさんなのに?」
「・・・ああ、そうだ。さっき君が言ったクリティカル距離って言葉もわからなかったし、俺は初心者と変わらんのかもしれないな」と苦笑いしながら話す。
「・・・なんか意外だな。シェイクって絶対人に頼みごとしないタイプって思ってたのに」
「そうかもな、でも武器の使い方も知らないのは話にならない。今までは何とかなったがこれからも何とかなるとは限らない・・・だからスマン。俺に弓の使い方を教えてくれ」
彼女の言葉に違和感を感じつつも頼み込む
「もう・・・仕方ないわね」
彼女は満面の笑みを浮かべながら
「だけど・・・お姉さんのシゴきは厳しいわよ?」
と答えてくれた。
「スマン、で、えーっと・・・」
「?」
「君の名前は?」
「いってなかったっけ?」
「?君とはたった今知り合ったばかりだろう?」
「そうだったわね。私の名前はレ・・・シルフュスよ」
「レシルフュス?」
「違う、シルフュス。今回は私が戦うからシェイクは遠くから見てて、とくにヒットエフェクトを」
そうして俺と彼女の特訓が始まった。
522名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 01:05:52 ID:CiAgp+6T
今日はここまでです。
523名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 01:09:51 ID:wuzkqK61
どっちかというとアレだな。オンゲーのプレイヤー同士の会話だ。
ハンターじゃなくてプレイヤーの視点。
クリティカル距離とかヒットエフェクトみたいなメタ視点の単語のおかげで
これまでとは微妙に違う世界観が見えてきたような希ガス。
524名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 02:07:11 ID:wsTLoIHi
実際のハンター達的には、クリ距離は間合いみたいなもんなのかな。
525名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 02:22:25 ID:uIfzmI0p
>>519
GJ!!
なんだか斬新な感じだぜ!!
526名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 09:20:17 ID:oYuGlomW
>>519
なんつーか、ゲーム単語ばっかり。ゲームでの会話じゃないか
クリ距離とか現実ならもっと近いはずだし、拡散しか撃てないとか矢を一本だけつがえて引けばいい。
しかも溜め1とか3とか、ゲーム内でバランスをとる為の設定。
弓何十秒引きっぱなしにしても威力は変わりません

何より、ヒットエフェクト見てろとかもうね
527名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 12:32:35 ID:W8EVDZhW
>>526
文句を言いながらもGJと言ってる君にはガチムチグラビモス兄貴を二人送ってあげよう。
せいぜい楽しんでくれ。
528名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 12:37:51 ID:k9w0ufcV
>>519を見て
「なんらかの理由でMH世界に迷い込んでしまった、現実世界のプレイヤーの話はどうか?」
という考えが浮かんだ
早速書いてみる
529キリンの恩返し:2007/06/17(日) 13:09:03 ID:/CoPqTN+
>>462からの続きを投稿します。ですがメモの容量が足りなくてまた半端なとこで終わります……すいません…


あれからランドは雪山で出会った恩人のリンに肩を支えてもらいながらも無事ポッケ村の我が家同然の家についた。
途中この姿を見たギルドの仲間からは、イイモノを見た!と、いわんばかりの笑みを見せられたが……
暫く酒のネタにされるんだろうなぁ……と思いながら痛む体を休めようとベッドに横たわった。
「ありがとう。わざわざここまでしてもらうなんて……」
「いえ、わ、私は当然の事をしたまでです。」
リンは頬を赤らめながらもベースキャンプの設備ではきちんとできなかったランドの傷の手当てを始めた。
彼女の手当てを受けるなかランドは彼女を見る。
綺麗にととのった顔…雪のように白い肌…程良い膨らみの胸…露出のあるキリン装備は彼女の魅力をより引き立てるものであり、その魅力は女性と関わりの少ないランドにとっては刺激の強いものであった。
(い、いかん!命の恩人にたいしてこんなやらしい目で見てる俺って最低じゃないか!)
などと心の中で葛藤をしていたときあるものがランドの目に留まった。
530キリンの恩返し:2007/06/17(日) 13:11:35 ID:/CoPqTN+
それは彼女の右太股に巻かれている包帯だ。しかも異様なまでにボロボロになっている…一ヶ月二ヶ月程度ではない位にだ。
「はい、これで大丈夫だと思いますよ。」
と、彼女の声で考え込んでた思考を断ち切る。彼女の献身の手当てによってランドの傷は驚くほどに回復していた。あれほどの痛みがひいている。高価そうな薬も使っていたみたいでランドは申し訳ない気持だった
「なんてお礼を言ったらいいんだか…」
「いえ、気になさらないでください。それよりも……もしよろしければ台所をかしてほしいのですが…」
「構わないけど何かするのか?」
彼女は人差し指同士をつんつんさせ相変わらず頬を赤らめながら
「も、もしよかったら私が料理を作ります。今はまだ安静にしてた方がいいですし…」
「それは凄く嬉しいんだけど……どうして初対面の俺にここまでしてくれるんだ?」
ランドは疑問に思う事を口にしてしまった……だが、リンは彼の質問に優しい微笑みをむけながら答えた。
「だってランドさんは私の命の恩人なんですもの」


香ばしい匂いが台所をから流れて来るなかランドは考えにふけっていた…勿論悩みの種は彼女の言葉だ。
(俺が彼女の命の恩人?そんな馬鹿な!)
それもそうだ、リンとは数時間前に出会ったばかりだしだいたいドドブランゴを倒すほどの彼女が命の危険に晒されるなんて考えられない。
それに自分が出会った女性ハンターは同じギルドの高慢飭なお嬢様ハンター位だ。彼女が嘘をつくような女性には見えないからなおさら不可思議でならない
531キリンの恩返し:2007/06/17(日) 13:15:02 ID:/CoPqTN+


「おまたせしました。」
そう言って台所から彼女が鍋を持って出てきた。とても美味しそうなにおいが漂う。彼女が作ってくれたのは旬の野菜がはいってるスープだった。
「じゃあ早速いただこうかな」
そうしてスープを口に運ぶ……その味は………
「美味しい…」
正直な感想だった。今まで料理は自炊でたまに料理自慢のアイルーを雇うくらいだが、それを遥かに上回る旨さだ。
「本当ですか?嬉しい…。」
安心した彼女がとても嬉しそうな笑顔をみせてくれた。
その笑顔を見たランドは胸が高鳴る感じがした。



リンの作った料理を食べ、あとかたずけが終わる頃には、すっかり夜がふけていた。
「そういえばもうこんな時間だけど大丈夫なの?」
「えっと…とりあえず野宿しようかと…」
いくらなんでもそれはまずいとランドは思った
「それなら俺の家に泊まっていきなよ」
「え……?でも…よろしいのですか?」
「勿論さ!命の恩人を野宿させる最低の男になんてなりたくないしね♪」
そういって彼女を家に泊めてあげる事にした。勿論命の恩人でここまでしてくれた彼女への自分ができる感謝の気持だった。
それに彼女の事が気になる…さっき言った自分が彼女の恩人である理由がどうしても聞きたかった。
そして、彼女を想うと自分の胸が熱くなっていたから……
それからは彼女といろいろな事を話した。ギルドの仲間からその人達と一緒にモンスターを討伐しに行ったこと。一人での依頼等いままでのクエストをリンに話した。リンはランドのハンターとしての日々の話を興味津々と聞いていた。
そうして時間は過ぎていきそろそろ寝ようかとしたがその前にどうしても聞きたかった事をランドはリンに尋ねた
532キリンの恩返し:2007/06/17(日) 13:20:47 ID:/CoPqTN+

「そういえばリンにとって俺は命の恩人だっていっているけどどういう意味なんだ?命を助けてくれたのは君の方だし、君とは今日会ったばかりのはずだけど…」
ランドは心に引っ掛かる疑問を尋ねた。するとリンはランドの前に立つや否や右太股に巻いてあるボロボロの包帯をはずした。
そこにあったのは傷だ……
おそらくブランゴによるものだと思うが、結構古い傷だが、何処かで見たことがある。
それは一年前助けたキリンの傷と…………
その時ランドの中で一つの仮説が生まれたがすぐに否定しようとした。そんな事があるはずない
だが聞かずにはいられない……
「まさか……君はあの時のキリン……なのか?」
半分は自分の考えが間違っている事への願い……もう半分はそうであって欲しいという淡い期待……

彼女はゆっくりと頷いた……

「ずっと…ずっとランドさんに逢いたかったんです。」
そういって彼女は横になっていたランドに近付くとよつんばいになるような形でランドの上に跨る。
「り、リン!いったい何を?」
あせる気持とは裏腹に自分の胸の奥が高鳴りだす。彼女がどうやって人になったのかという疑問点は忘却の彼方へ消えていった
「本当はあの後山へ帰るつもりだったんです……でもランドさんに泊まっていいっていわれた時私の胸が高鳴って…ランドさんと一緒にいたいとおもったんです」
彼女の頬が赤くなっていく……月明かりを浴びたその姿は彼女をより魅力的にするものでありランドの理性が削られていった。
「今晩泊めてくれるぶんのお礼がまだでしたよね……」
彼女は真っ直ぐとランドを見つめて耳まで真っ赤にして胸の奥にある淡い想いを告白した

「好きです……ランドさん……」

そしてリンの唇がランドの唇と重なった



すいません…ここまでです。
次あたりでまとめたいと思います。
533名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 14:19:32 ID:lYxbjC6P
NA☆MA☆GO☆RO☆SIとはやるな
534名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 14:50:55 ID:yjYeY6XZ
亀レスだけどsage忘れ氏にGJを送る
535sage忘れの人:2007/06/17(日) 16:40:17 ID:yjYeY6XZ
>>534
ありがとう、そして君に2代目sage忘れカイザーの称号を贈る
536とある弓兵の愚痴SS:2007/06/17(日) 16:42:12 ID:CiAgp+6T
彼女の弓捌きは言葉では表せないほど素晴らしく、可憐なものであった。
彼女はあっという間に先程のリオレイアを狩ると、
「ね?弓には射るのに最適な場所ってものがあるの。その場所を維持することで、その弓の力を最大限に発揮できるの。あと・・・竜の肉質なんだけど・・・」
と解説し始める。シェイクにとっては一つ一つが新鮮で、また自分がいかに弓を使いきれていないかを実感させた。
「で、もう一頭いるはずだからそっちはシェイクが戦ってみて。大丈夫、ちゃんと援護してあげるから」
そういってシルフュスとシェイクは二頭目のリオレイアを狩りに行った。
始めはおぼつかなかったシェイクの手つきも、教え方が上手かったのか、リオレイアを援護されながらも狩ることができた。
「さて、じゃあそろそろ集会場に戻りましょうか?」
と言う彼女に賛成し、二人は集会場に向かった。
「はい、確かにリオレイア二頭の討伐を確認しました。こちらが報酬になります。」
シェイクは報酬を確認するとその半分をシルフュスに渡そうとした・・・が
「あれ?・・・おかしいな、さっきまで一緒だったはずなのに」
シルフュスは忽然と姿を消していた。
「まぁ・・・いいか報酬分得したし、御礼くらいはいうべきだったんだろうが・・・」
シェイクはそう言って帰路についた。
537とある弓兵の愚痴SS:2007/06/17(日) 16:44:22 ID:CiAgp+6T
シェイクが家に着く頃にはもうすっかり日が落ちていた。
「ご主人!ご主人!」
「どうしたタマ?今日はいろんなことがあって疲れてるんだ。給料の件なら後にしてくれ」
彼の家の家事を任されてるアイルー、タマは帰って来た主人を確認すると慌てて駆け寄って来た。
「お客様が来てるニャよ?」
「お客様?」
「今キッチンにいるニャ。かなり美人さんだったニャ。この仕事場に来て始めてのお客様だったから失礼がなかったか心配だニャア・・・」
まさか・・・嫌な予感を胸にキッチンに向かうとそこには優雅にお茶を飲んでいるシルフュスがいた。
「あら?遅かったわね?」
「お前なんで!」
「アラ?武器の使い方を教えてくれた恩人になんて口のききかたかしら?」
「ぐっ・・・」
シルフュスはタマにお代わりを催促する。シェイクは反対側の椅子に腰掛け尋ねる
「なんで俺の家を知ってるんだ?」「さぁ?適当に歩いていたらここに着いただけ。それに私にはシルフュスっていう名前があるの。わかった?上位ハンターさん?」
唇の端を皮肉たっぷりに歪めながらシルフュスは話す。
「・・・ふぅ、悪かったよシルフュス。で、俺に何の用だ?」
「何の用って・・・弓の使い方を教えてくれって言ったのはシェイクでしょ?・・・まさかアレで終わりだとか思ってないわよね?」
「それは・・・そうだが」
「まぁいいわ・・・ねぇタマ、この広い家に私が住めるスペースはあるかしら?」
いきなり声をかけられたタマはビクッとしながら
「はいニャ!ご用意させていただくニャ!用意させていただく間にお風呂などはいかがですかニャ?」
「ありがとう。そうね・・・そうさせてもらうわ」
シルフュスはタマの喉をゴロゴロさせてやりながら答える。
「おい・・・まさかお前・・・」
「こっちの方で住める場所がないのよ。こんなに大きな家なんだから女一人くらいいいでしょ?それに一緒にいれば特訓もしやすいだろうし。それとも・・・恩知らずなシェイク君は女の子が一人で野宿する方がお好みかしら?」
確かにシェイクの家はここら一帯では一番大きい。それに女性に野宿なんてさせられるわけがなかった。敵わないな・・・と思いながらシェイクは
「・・・わかった。宜しく頼む」
と答えた。
シェイクとシルフュスの共同生活の始まりだった。

・・・・
「お風呂に案内するニャ」
「いいわ、場所はわかってるから」「そうだったですかニャ」
「・・・ねぇタマ?貴方・・・気付いてるでしょ?私が何物なのか」
「!!ニャニャニャ?なんのことかにゃ?」
「・・・パワーワイルドボウには桃牙獣の剛毛が使われてるけど、アイルーの毛で作ったらどうなるのかしら?」
「!!そんな怖いこと言わないで下さいニャ・・・別にご主人に言うつもりもないニャ」
「そう・・・ならいいわ。お互いの為に・・・ね」
「でも・・・相当強い気持ちがないとそんな風になれないはずニャ。それにずっとそのままは無理ニャよ?」
「わかってるわ。私は・・・私はシェイクと集会場の皆が仲良くしてくれればいいと思ってるだけ・・・例え一月の間だけでもそれくらいはできると思うから」
「ご主人から酷く扱われてもニャ?」
シルフュスはコクリと頷く。暗闇の中で、彼女がどんな顔をしていたかはタマにも見えなかった。
538名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 16:45:26 ID:CiAgp+6T
ここまでです。次はエロから最後まで書きます。
539名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 17:24:00 ID:nQK0u4do
なんか今日は投下祭りですね
そして皆GJ!!
いいですよ〜
…寸止め生殺しはやめて…


そして僕も夜投下しようと思ってる
540名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 19:20:47 ID:3Ls28HZ2
祭りや〜、投下祭りや〜(/゚∀゚)/
541ふぇたれはんたー:2007/06/17(日) 21:14:56 ID:nQK0u4do
さて、書きあがったので投下
ほぼ6000字です
一部オリジナルの設定があります
タイトルは「二人の出会いは」
タイトルかなり適当です
できれば見逃してください

それではいきまっ!
542ふぇたれはんたー:2007/06/17(日) 21:16:34 ID:nQK0u4do
火山の最深部、龍を目にして彼は笑う



「さてと…」
背中の愛刀、龍刀朧火を引き抜く
今回の依頼は黒龍の討伐、それも一人で…だ
「もう慣れたことだけどな…」
もう癖になってしまった独り言をつぶやく
「今回は、死ねるのかな?」
歩き出す、ただ、龍の前に姿をさらすために
「しかし、場所が悪いな…」
ただ苦笑、火山に住む黒龍とは、なかなかやっかいだ
「力を蓄える前に…ねぇ」
長老も無茶を言う、
まぁ、こんな依頼を表にまわしても誰も受けようとはしないだろうが
龍の瞳がこちらを捉える、が、しかし、今回は様子がいつもと違った
こちらをちらりと見るだけで、無視したのだ
「…?」
訳が分からない、普通ならこちらに向かって吼えて威圧したりするものだが
…だが、理由は一目でわかった
「なんでこんなところに人が…」
黒龍の影になっていて見えなかったが確かに今確認した
見た限りやけに軽装だったが
まったく、ここは火山の、それも普通、人が入り込まない、
…いや、入り込もうとしないほどの最深部だ
それにここは…
「忌み、嫌われる場所だしな」
だが、目の前には人がいる、それも女の子が
「…くそっ、本当になんでこんなときに…!!」
言いながら走り出す、もともと防具は最小限にしか着けないし
強走薬はもうとっくに飲んである。体力は余裕
黒龍が少女に手をかけようとする、だが…
「こっちのほうが早い…!」
分の悪い賭けだが、そう思いつつ愛刀を、カウンターの要領で力任せに黒龍の手にぶつける
それと同時に少女を攻撃の範囲外へ弾く
…うまくいった。思いっきり2,30M弾き飛ばしたから怪我はしてるだろうが
自分も衝撃を逃がすように、大きく吹き飛ぶ
普通ならここで一旦引くべきだが、少女一人抱えて逃げ出す自信も無い、なら…
「死んでもらう…」
ただ、黒龍に告げる
やつも、こちらを見て咆哮
そして、ブレスを吐いてくる
「甘い…」
そんなもの、何度も見てきた。必要最小限の動きでかわす
黒龍との戦いは、お互いとも一撃をもらった時点で終わる
俺は黒龍の一撃に耐えられないし
黒龍は龍殺しの力に耐えられない
隙を見せたほうが負ける
全ては糸の様に細い刃の上での立ち回り
動きを少しでも間違えれば、なにか想定外の、イレギュラーなことが起きれば、落ちる(しぬ)
黒龍がこちらに向かって突進してくる
それを右に向けて大きく転がり、さける
追撃で飛んできた尻尾は愛刀で受ける
来た衝撃は転がって逃がす
起き上がった直後に黒龍はブレスを吐いてくる
それもかわす
543ふぇたれはんたー:2007/06/17(日) 21:17:57 ID:nQK0u4do
俺は距離を詰める、この刀の間合いに黒龍を入れるために
黒龍はブレスを連射してくる
すべてかわす
さらに距離を詰める
黒龍のブレスの密度があがる
きっと本能で感じているのだろう
近づかれれば死ぬ…と
こちらは逆だ。近づけなければ死ぬ
ただ、ひたすらにやつと踊り続ける(たたかう)
そして黒龍がまたブレスを吐き出そうとしたときだった、黒龍の目の前から間欠泉が吹き上げる
黒龍が視界を阻まれ一瞬硬直する
それで、充分だった
あとは大きく一歩踏み込み、
そして、まだ硬直している黒龍の頭に一刀を全力で叩き込んだ




「…ふぅ」
刀についた血糊をはらい、背中の鞘に収める
多分今までで、もっとも早い討伐だろう
あとはあの少女を連れて一旦ベースキャンプに帰るだけ
さてと、とつぶやき彼女のいるほうへ顔を向ける
彼女はこちらを見て呆然としていた
まぁ、目の前で伝承にしか語られていない龍を見て
尚且つそれが討伐されるところに居合わせたのだから当たり前といえば当たり前であるが
「大丈夫か?」
彼女に近づき話しかける
「まさか…人なんかに助けられるとはな…」
「は?」
いや待て、今おかしな言葉が
…人なんかに助けられるとは?
「君は人間だろう?何を言ってるんだ?」
「ほう、やはり人は見かけでしか物を判断できないか。まさかこんなところに人がいるとでも思っているのか?」
いやそれはそうだが…
そこで、ふと耳に聞いていた、非、現実的な噂を思い出す
…まさかな、
そう思いつつ、軽く肩をすくめて言う
「じゃぁ君は、龍か」
返ってくる答えは決まってる、Noだ、そんなことがあるわけ…
「見た目に惑わされない人か、お前は」
おどろいた様子で話す
ほら、やっぱり、きちんと肯定して…って、え?
「なるほど、私の同族を一撃の元にして殺すのであるから、そこらへんの人とは違うか」
頭が混乱する。今の話で得てしまえた情報を処理しきれない
「ほう、そしてお前は呪いを受けているな。人の身で私たちを殺すからだな」
呪い、その一言をきっかけに混乱から回復する
「なんで、わかった」
彼女はなんでもなさそうに答える
「それは、私も紅龍だからな。同族の呪いくらい、わからないでどうする」
そして彼女は妖笑を浮かべてから、言葉をつなげる
「そしてお前は殺しすぎだな、私たちを。呪いが重なりすぎて、
もはやそれはお前に刻まれた刻印だ。もう解けるものではないな」
そんなことまで口にしてくる
そして俺は、その言葉で、彼女が龍なのだと納得してしまった


544ふぇたれはんたー:2007/06/17(日) 21:19:21 ID:nQK0u4do

すこし、自分の話しをしよう
俺はもともと、ただの人だった
そう、ただの一般人
ただ、若干18歳で全ての飛龍の討伐に成功した天才ハンター、というだけだった
変わったのはそう
初めての、黒龍討伐以来だ
すこし説明するが、黒龍出現の情報はもちろん伏せられている
下手に公開すれば国中に押さえのつかない混乱が広がることになるから
そのとき呼ばれた、俺を含めて4人のハンターは驚くことを聞かされた
黒龍は散々出現していることを
もちろん他の飛龍の様な頻度で現れているわけではないが
それでもだいたい10年周期で現れているらしい
もちろん、断る理由はなかったし
なんの迷いも無く受けた
結果は…まぁ散々なものだった
討伐には成功したが、生き残ったのは俺一人だけ
その俺も傷だらけで凄いものだった
…持ち前の生命力で復活したが
そして養生中の俺を訪れたギルドの大長老は俺を見て、謝った
君に呪いを背負わせてしまった…と
実は伝承にもあったらしい
今はもう、欠けてしまった最後の節
英雄は戦いを宿命付けられると
そして、俺はそれから年をとらなくなったし
力は普通の人より大きくなった
そして、周りから人がいなくなった
もう、100年ほど前の話








「どうかしたか?」
物思いにふけっていた俺は彼女の声で覚醒する
「ん…いやなんでもない。そういえば名前ってあるのか?俺はユウって言うんだが」
彼女はものすごく驚いた顔をして、急に笑い始めた
「なんで笑うんだ?」
少しムッとする
「いや…くく、まさか私に名乗るとはな。まぁいいだろう私の名前はエウリアクカだ」
こちらがまったく発音できそうもない言葉で告げてくる、まぁとりあえず聞きとれた言葉をつなげて
「じゃぁ、リアって呼んでいいか?」
ふむ、と彼女は少し悩んで
「別にかまわん」
そういった
「あ、そうだった」
そういえば気になることがあった、なぜ、彼女は同族の龍に追われていたのだろうか
「なぁ、なんでリアは同族に追われていたんだ?」
彼女はその言葉を聞いてそんなことか、とつぶやき
「今は発情期だ、無理やり襲ってくる馬鹿もいる」
まったく、人が弱っているときに来なくてもいいものを、そうあとにつぶやき足した
「発情期…?」
まぁ黒龍も生き物だし、そういうこともあるのだろう
「普通は、自分の意思で欲を抑えてな、自分の認めた相手としかしないのだが。」
545ふぇたれはんたー:2007/06/17(日) 21:20:36 ID:nQK0u4do
しかしな、と続ける 
「若い馬鹿共のなかにはそれが出来ないやつもいてな…」
そういって苦笑する
さてもう一つ気になることがある
「なんで、人の姿になれるんだ?」
彼女は首をかしげて
「さぁな。大抵の龍は気づいたらなれるようになっているんだからな…
まぁこの姿はあまり力を使わずに済むし、かなり便利だがな」
ちょっと待て…大抵の龍?
「なんだ?もしかして…街中には人になった飛龍がいるとか?」
その言葉に彼女は頷き
「長く生きていると人の世界に興味をもつやつもいるからな。
人になれることをいいことに紛れ込むやつもいるな」
…ってことは…
軽く脳裏に街中をリオレウスやレイア、モノブロスとかが闊歩する映像が浮かぶ
もしかしたらハンターになって同族殺しに目覚めたやつもいるかもな…
「さて、お前をどうしてやろうか」
少女の言葉を聞いてふと我に返る
「この衝動のままにお前を殺してもいいのだがな…」
そういえばリアは自分を紅龍と言った
なら呪いの効果は彼女にも適用される
俺に向けての殺戮の衝動だ
「しかし、他人が残した呪いの衝動で殺すのも癪だしな…お前には助けてもらったのだし」
どうやら、殺しあわなくてすみそうだ。だけど気になることがある
「なぁ、仲間が殺された恨みってないのか」
その言葉に彼女は答える
「私のように長く生きると同族に関心は持たないし、そのような呪いもかけん
まぁお前は、不幸なことに若いやつらばかりを相手にしたみたいだな」
そういい彼女はさらに、言葉を足す
「それに、お前なら認められるしな、私の伴侶として」
…はい?今なんと?
「若いやつらとはいえ、殺せるほどの力を持っているのだ。不足は無い」
いやいやいやいやいやいや、ちょっと待て
「俺は人間だぞ?無理だろう」
「無理ではないし、それに、お前は呪いのせいで私と同じくらい生きれるしな。
それに、私はべつにかまわんと言っているのだが…いやか?」
首をかしげ聞いてくる
そんなことを言われるとさっきまで気にしてなかったことが、無性に気になり始める
細くたなびく腰まで届いた真紅の髪に真紅の瞳、そして整った鼻と口
簡単に言うとリアは、とてつもなく美人だ
いや、可愛いとも言えるが…いや待て、そんなことを考えている場合じゃなくて
「いやではないけど…」
「ふむ、ならかまわんな」
あ、しまった本音が…じゃなくて
「かまわんって何が?」
「認めた相手には、その場で自分をささげて、死ぬまでずっとついていくのだが」
おいおいおいおいおいおい、自分をささげてって…
「なぁ、それってまさか」
「そっちではせっくす…と言うらしいな。まぁそんなところだ」
そういいながら服を脱ぎ始める
大きくはないが形のいい胸が目に入る…眺めてる場合じゃねぇだろ!
「おい待て、俺は一言もいいって言ってないぞ」
「でもいやではないだろう?」
「まぁそうだが…」
「ならいいだろう」
そんな会話をしているうちに彼女は服を脱ぎ終わり裸になっている
細くくびれた腰、そこからつながるラインはなんともいえ…ストップ俺!
546ふぇたれはんたー:2007/06/17(日) 21:21:26 ID:nQK0u4do
そろそろ理性がぶっとびそうになるがこらえる
伊達に呪いのせいで長生きしてない、意志は並の人より圧倒的に強い
…まぁそれでも硬直して止まるが
「たしか…人がするときは、まず唇を重ねるのだったな」
そういい、硬直しているこちらの顔を掴んで傾けさせ、唇を重ねて、舌を挿し込んでくる
このせいで、理性は飛んだ。ああもう完璧に、俺の意思弱いなぁ多分てか絶対終わるまで戻ってこないな
あとはなるようになれだ、だ
挿し込まれた舌に自分のを絡める
リアは少し驚いた様子だったが気にせずにそのまま続ける
…どれくらい時間が経ったのだろう
気づけばお互いがどちらとも無く唇をはなして
俺がリアを押し倒していた



額にキスをして、そのまま頬、口、のど、鎖骨と降りていく
手はリアの胸を覆って、撫でている
「はっ…ん…」
ただそれだけしかしてないのに、もうリアの声には少し、甘いものが混じっている
「リアって感じやすいんだな…」
「感じやすいって、ん…なんだ?」
「じゃぁ言い方変えるよ、気持ちいいか?」
リアは少し悩んで
「わからん…ふぁ…」
言葉攻めは効果なさそうだな…
そんなことを考えながら、今度は口で胸の頂点をついばむ
口でいじってないほう片方は手で揉む
「くぁ!…ふっ!それ…はぁ、やめろ…」
そんなことを言われてもやめる気はない
さっきより刺激を強くする
「ふぁっ!くっ…あ、やっ!あ…」
どんどんリアの声が荒くなっていく
そろそろかな、と思いつつ口で胸の頂点を甘噛する
「あっ!ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!」
ビクビクッとリアの体が跳ねる。どうやら達したようだ
「はぁ…はぁ…」
リアが息を整えてる間に顔を下にずらす
そして足を開かせる
そこはすでに洪水で、真っ赤に充血していた
そこに軽く指を沈めて上下になぞる
「ひゃっ!お前、なに、して…」
「なにしてって…触ってるだけだけど」
言ってる間にも手は休めずにそこをなぞる
「ひぅっ!うそぁっ!」
「別に嘘なんてついてないけど」
とりあえず、そこで控えめに自己主張している突起の皮をむいて舌でつつく
「ふぁぁぁっ!ちょっ…待って…」
「いやだね」
リアの言葉にそう返しといて指をリアの中に浅く埋めて掻き回す
「いやだじゃなぁぁっ!ふぁぁっ!やぁぁあっ!」
またビクビクとリアの体が跳ねる
そしてクテっと脱力する
そろそろ自分も限界なので自分自身を取り出してリアのそこに当てる
「あ…、いい、ぞ…入れてくれ」
その言葉を聞いて、一気に突き入れる
途中で少し抵抗を感じたが溢れている蜜のおかげでスムーズにおくまで入り、一番奥に先端がコツンとあたる
「〜〜〜っ」
547ふぇたれはんたー:2007/06/17(日) 21:22:33 ID:nQK0u4do
リアが顔を歪めて…歪めて?
「もしかしてリアって…初めてだったか?」
「当たり前だ…ろう…こういうことは認めた相手にしかしない」
それに、と彼女は言葉をつなぎ
「認められるやつは…いままで、いなかったしな」
そしてそのまま苦笑する
「それで、いきなり認めた相手が俺かよ」
こっちも苦笑する
「そうだな、私もどうしてそう思ったのかわからん」
リアは笑う、今度は苦笑ではなく、笑みを
「お前なら、私がどうしてそう思ったかわかるか?」
そんな答えきまっている
「本人がわからない答えが、わかるわけないだろう」
「ふふっ…っと、そろそろ動いてもいいぞ?痛みは大分ひいてきた」
柔らかく笑った後にそう告げてくる
「そうか?辛くなったら言えよ」
「さっきが一番辛かった」
即答しなくても…
「じゃぁ動くぞ?」
ゆっくり腰を動かす
どうやら痛みが引いてきたのは本当らしく、リアの息がまた荒れてきた
「もっと…速く…」
そしてそう願われる。もちろんそれを拒否するつもりは無い
少しずつ動きを速くしていく
「ふっ!…あっ、はぁ!」
腰を突き入れて一番奥を突くたびに甘い声があがる
その声を聞くたびに自分の動きが速くなっていく
「はぁっ!ひぁっ!ひゃぁっ!ふぁっ!」
もう動きは叩きつけるように激しいものになっている
「ひぁあっ!あぁっ!やっ!だめっ!」
そろそろリアは限界らしい。こちらも限界だが
最後のスパート、とばかしに動く
「…く」
最後に一気に突きこんで一番奥にごりっと押し付けてから、自分を解放する
「はぁっ!ひやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!」
それと同時にリアも達したらしく、体を弓なりにのけぞらしてガクガクと震える
そして二人して疲れでしばらく動けなくなった




ちなみに、帰った後にリアのことを誤魔化し切れなくなりそうになって、
ユウが無茶苦茶に困るのはまた別のお話



548ふぇたれはんたー:2007/06/17(日) 21:23:16 ID:nQK0u4do
おまけ



「なぁ、ハンターって楽しいのか?」
「あー、楽しいって訳じゃないけど、なかなか面白いよ」
「私もやっていいか?」
「別にいいけど?」

次回に続く!!(マテ



おわり
549ふぇたれはんたー:2007/06/17(日) 21:29:58 ID:nQK0u4do
あとがき
エロになかなか持っていけなくてかなり強引なものになりました(苦笑
あとなんか後半になるほど力が抜けてきている気がして…
できれば、アドバイスを辛口でください



さてここからチラシの裏

呪いの効果は人には身体能力の強化と不老延死
相対した黒龍へは無意味に大きな殺意です
以上です


読んでくださり、ありがとうございました
550名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 21:35:44 ID:DZFjqiBJ
設定がなんか…ノーコメント
551名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 21:44:00 ID:3Ls28HZ2
完成度は高いです!!ただ、戦闘の描写が何だか・・・
552名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 21:47:03 ID:Pq+bcMqG
特に言うべき事はない。
とりあえずGJ!!
5532-332:2007/06/17(日) 22:38:27 ID:5euGdfEi
便乗して投下します。今回のはなんか微妙です。
話的にも、キャラ的にも。例によってエロは無いです…。
5542-332:2007/06/17(日) 22:39:45 ID:5euGdfEi
酒場の中は沢山の人で溢れ、料理や酒が大量に行き交っていた。
祝杯は当然“竜を倒した”四人に振るまわれる。

「わ、私お酒あまり強くないんですけど…」

お下げの少女――少年はローラと呼んでいたか――は、恐々と酒を口にしてすぐに顔を赤くさせてしまった。
この分だと一杯も飲み干せるかどうかだ。

「あまり飲みすぎないでよ? どうせ背負うのは僕なんだから」

「むぅ、ウルサイなぁ…」

少年と少女、ピーノとローラはそれぞれ宴を楽しんでいるように見えた。
そもそもまだ子供じゃあないか、という意見はこの場に置いては出ない。それほど人々は高揚していたのだ。
少女については場の空気に流されている感が否めないが、少年は当然の如くに酒を呷っている。
竜の耐性か、少年は一向に酔わない。
そしてテーブルの反対側には、青年と少女、ウィルと“竜忌”が座っている。
最初は、自分たちは仕事をしただけだ、などと言って差し出される酒を断っても居たが、面倒になったようだ。
今は素直に注がれる酒を受け取っている。

「リューキ、そんなに飲んで体は大丈夫?」

「ん…大丈夫。お酒は飲んだこと無いけど、酔ったりはしないみたいだし」
5552-332:2007/06/17(日) 22:40:36 ID:5euGdfEi
“竜忌”は少しばかり寂しげな表情でまた一口酒を飲んだ。
目が覚めてからは人格が変わっていて、酒なども大分積極的に飲んでいる。
“自分が竜を引き込んだのだ”、“自分もまた竜なのだ”、といったここ数時間で知りえた問題から逃げようとしたのだろうか。
グラスの中の澄んだ液体をまた嚥下すると、肩にかかった長い黒髪を払う。
頭部の防具はまだ見つかっていなかった。
青年は少し酔ってきている。“竜忌”のペースに合わせていればすぐにも潰れてしまいそうだ。
それを感じた青年は料理の方に手を出した。

「あ、美味しい。…ところで、あんた方はどこから来たんだ?」

青年が向かい側の二人に問いかけると、少年は山間の集落の名を口にした。
羊毛とワインが特産品だったな、と青年は思い出した。

「へぇ…何でここに?」

青年は次の質問を出してみたのだが、どよめきと歓声にかき消されてしまった。
…空のグラスにまた酒が注ぎ込まれる。

「…ううう、あんなに飲ませやがってぇ…」

店を出て愚痴をこぼす青年。
多少千鳥足な彼とは裏腹に、少年と“竜忌”はちっとも酔っていなかった。
量は青年の何倍もの酒を飲んでいるのだが。

「まあ良いじゃないですか、只だったんだし。さて、宿はどこに取っているんですか?」

「え? 俺らは宿舎だけど?」

「ああ、そういえば騎士隊だと言っておられましたね」
5562-332:2007/06/17(日) 22:41:39 ID:5euGdfEi
それがどうかしたか、と青年が問うと、少年は珍しく真面目な表情をした。

「ちょっと話したいことがありましてね。ついでに泊めていただけますか?」

「ついでって…。その娘は良いの?」

青年は少年に背負われている少女を指差した。

「…まあ、良いんじゃないでしょうか」

「お前なあ…」

そういって青年は少年を案内しようと歩き出した。竜の死体の傍を通り過ぎようとした時、目の前に黒いものが現れた。

「へっ!?」

青年は間抜けた声を上げて立ち止まり、目の前のものをまじまじと見た。
黒い――防具。

「これはあなたのもの、よね?」

掲げた手をそのままに、人が竜の陰から現れた。
真っ白いドレスに身を包んだ女性だった。背中までの淡いピンクの髪は緩やかにウェーブしている。
高そうな服に高そうな装飾品を見るに、裕福な人なのだろう。
青年は酔った頭で綺麗だな、と――そんなお金持ちがなぜこんな焼け野原にいるのか、ということは酔いで飛んでいた――思った。

「あ、はい。それは私のです」

“竜忌”は礼を言って彼女の頭用の装備を受け取った。憂いを帯びた目で尖った鱗を眺める。
その様子を見て、女性はそっと付け加えた。
5572-332:2007/06/17(日) 22:42:58 ID:5euGdfEi
「気をつけたほうが良いわ。過去に居た“竜忌”たちは皆、発狂死しているから」

「…え!?」

“竜忌”が顔を上げたとき、既に女性は背を向けていた。

「…どういうことですか!?」

女性はそのまま足を踏み出す――が、青年によって止められてしまった。

「…何?」

女性が青年を睨む。冷たい、攻撃的な敵意を含んだ視線。
どこか子供染みた敵意だった。ただ、彼女自身が子供なのかもしれない。大人びてはいるが、どこか成熟しきっていない感がある。
青年は物怖じせずにこう言った。

「綺麗な人ですね。名前は何と仰いますか?」

女性はぽかんとして呆けた。“竜忌”と少年は固まった。
…青年は酔っている。

「僕はウィリアム・タリアフェローと言います。ウィルと呼んでください。あなたの名前は何と仰るんですか?」

「あ…あの…?」

青年は掴んだ腕を引き寄せる。腕につけた鎖のような装飾品が、ジャラ、と音を立てた。
女性は頬を紅く染めて青年に放すように訴えた。なおも放さない青年に対して、女性は。

「この…放しなさい…放せッ!」
5582-332:2007/06/17(日) 22:45:31 ID:5euGdfEi
思わず振り上げた手が青年の顎に当たる。青年は「がふうっ!」と叫んで十数メートル先まで吹っ飛んだ。

「ああっ!?……えっと、ああもう!あ、あなたが悪いんだからねっ!?」

その娘はなんだか良く分からない捨て台詞を残して逃げ去った。
その様子を見て少年は首を傾げる。

「あの人…どっかで見たことあるかなあ?」

「…もう、大丈夫?」

そんな少年を横目に、“竜忌”は青年を助け起こした。
鼻血を流して気絶した青年を抱えながら、不安感の後に芽生えた“竜忌”の感情は、もしかしたら嫉妬だったのかも知れない。




(以上です。感想、批判などありましたらどうぞ)
559名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 23:16:51 ID:BSsWJ4R9
>>549
GJ

黒龍が流石に弱すぎる気がしないでもないけど、
呪いの力と、会った奴が全員弱いほうだったってことに脳内変換


あれ?これ呪いというか加護(ry
560名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 23:50:53 ID:MADwTqru
保管庫大量更新キタコレ!

GJ!
561名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 00:26:58 ID:hRnisu96
なんか今日は大漁だな…
>>528だけど、一応導入部だけできたので投下してみる。
意外と長くなった…つか、まだヒロイン登場してないorz
でも、エロは書くつもりです…

では、行きます
562俺 イン ポッケ:2007/06/18(月) 00:31:12 ID:hRnisu96
――目を覚ますと、窓の外は一面の雪景色だった。

……いや、ありえねーよ。
今何月だと思ってるんだ?
もう半袖でも寝られる季節だぜ?
いや、そんな事はどうでもいい。よくないけど。
この部屋は何だ? どう見ても俺の部屋じゃないぞ。
俺は確かに自分の部屋で寝ていたはずだ。
飲み会で酔いつぶれて、誰か友達の部屋に泊めてもらった……?
ありえない。それこそありえない。
俺には、友達と呼べる人間はいない。
いわゆるニートをやってた俺は、ここ数年ほど、家族以外の人間とはまともに口をきいていない。
いや、正確に言うと『家族とすらもまともに口をきいていない』だな。
学校を出て3年ほどは口やかましく働けと言ってた両親も、ここ最近はあきらめムードだ。
違うんだよ。働く気はあるんだよ、働く気は。
ただ俺にふさわしい仕事が見つからないだけ。
ハナから働く気がない他のニートどもとは違うさ。

と、そんな事より、今の状況を確かめるのが先だ。
俺はドアを開けて外へ出た。
ひゅう、と冷たい風が吹き抜ける。……寒っ!!
そういや、俺Tシャツと短パン一枚じゃん。寒いはずだよ。
家に入り服を探したが、どこにあるかも分からないので、とりあえず寒いのは我慢して再び外へ出る。
家の外はどうやら村になっているらしく、数人の人間が道を行き来していた。
うーん、どうしよう……。声を掛けてここはどこか聞きたいけど、長年引きこもってた俺にそんな高度な行為が出来るだろうか。
そう思いながら挙動不審にキョロキョロしてると、1人の男がこちらに近づいてきた。
「おい、お前なんて格好してるんだ?」
「は……え?」
会話経験値の極端に少ない俺は、そんな返答しか出来なかった。
「いくら少し暖かい季節になってきたからって、そんな格好じゃ凍え死んでしまうぞ?」
男はなおも話しかけてくる。
「あ……。はぁ、すみません……」
なぜか謝る俺。
「なんだ、気の抜ける返事だな……。この村の平和はお前にかかってるんだ。もうちょっとシャンとしろよ?」
平和? なにを言ってんだこのオッサンは。
今の日本は、高校生ゴルファーがちょっとはにかみやさんなだけで大騒ぎするほど平和じゃないか。
「は、はい、すいません……。着替えてきます……」
またも謝る俺。
背中を向けて家に帰ろうとした俺の後ろから、男がまた声を掛けた。

「寝ぼけてるのか…? しっかり顔洗えよ、ニート!」

563俺 イン ポッケ:2007/06/18(月) 00:33:15 ID:hRnisu96
……ん? いまなんつった?
確かに今の俺はニートだが、見知らぬオッサンにまで言われる筋合いはねえ!
「おい! 誰が……!」
振り向いたときには、すでに男の姿はなかった。
この宙ぶらりんな怒りをどこに向けていいのかわからないまま、俺は家の中へと帰るしかなかった……

再び家の中に入った俺は、今の自分の状況を整理してみた。
まず、この家だ。
見知らぬ場所のはずなのに、どうもはじめて来た気がしない。
というか、このベッドの位置、家具の配置……そうだ。つい最近、俺はこの場所を見たことがある。
一体どこで見た? テレビで? ネットで? ゲーム……
――そう! ゲームだ!
何で今まで気付かなかったんだ!
そうだよ。ここは俺が最近ハマってたゲーム……『モンスターハンターポータブル2』の、主人公の家じゃないか!
おいおい、ちょっと待て。じゃあ、ここは……主人公の拠点、ポッケ村?
そんな馬鹿な。何かの間違いだろ?

……そうか。これは夢だ。夢に違いない。夢でないはずがない。
ゲームの世界にワープした? ハッ! どこの中学生の妄想だよ。
まったく、ハタチ過ぎてまでこういう夢を見てしまうとは……。
少しゲームは控えるべきかもしれない。

しかし、ここがゲームの世界だと仮定すると、さっきの男の言葉にも合点がいく。
ニート……そう、俺がこの主人公につけた名前が『NEET』だ。
ネットプレイしたときに笑いが取れればいいや、みたいな軽いノリでつけた名前だったが
さすがに実際にニートと呼ばれちゃヘコむぜ……
もしもここにタイムマシンがあるなら、名前を考えてる俺の元へ行って、首を絞めてでも考えを改めさせたいところだ。

ここがどこか分かれば話は早い。
俺は部屋の隅にあるアイテムボックスの前まで行って、着替え……いや、『装備』を整えようとした。
しかし、ゲーム中は「この小さい箱のどこにあんな大量に物が入るんだ?」と思っていたが
実際目にしてみると、「ああ、こういうことか」と思うような仕組みになっていた。
なんていうか、こう……んー……無限に広がる大宇宙?
俺のボキャブラリーが貧困なせいでうまく伝えられないが、すごいよこれ。
皆さんもぜひ一度、実際にその眼で確かめていただきたい。
――で、結局マフモフ装備一式を身につけた俺。
いや、本当はギアノスやハンターやギザミ一式とかあったんだよ?
でも、あんな大業な鎧をつけるのは、なんとなくコスプレみたいで気恥ずかしいと言うか……
そんなシャイなお年頃なの。

……話を元に戻そう。
その後アイテムボックスの中を調べていて気付いたが、どうやらこの世界は俺のゲーム中の進行状況そのままのようだ。
ということは、今は村クエ『一対の巨影』をクリアして、集会所下位クエに挑もうとしてるところか。
武器も、俺がメインに使ってる物は全て揃っていた。
その中のひとつ、太刀『鬼斬破』を手に取り、おもむろに抜き放ってみる。
―――スラッ!
……かっけえぇぇぇぇぇぇ!!
スラリと伸びた刀身、振りやすい適度な重さ、漆黒の鞘、輝く刃……
いいねぇ。俺大好きなんだよ日本刀。
鏡の前で構えを取ってみる。
あれ? 俺なかなかイケてね?
まあ俺っつーか、ゲーム中のキャラなんだけどね。
さっきまでは寝起き+混乱で気付かなかったが、どうも顔、体格は最初に設定したキャラの物になってるらしい。
まあ、確実に元の俺よりカッコいいとだけ言っておこう。
シャレで黒人ヒゲオヤジなんかを選ばなかったあのころの俺に拍手を送りたい。
……あ、別に俺は人種差別主義者ではないよ。むしろ黒人ヒゲオヤジは大好きだ。
ただ、自分がその顔になれって言われると……ねえ?
564俺 イン ポッケ:2007/06/18(月) 00:35:19 ID:hRnisu96
……またまた話が脱線した。
そうやって俺が装備をとっかえひっかえ遊んでると、なんだか外が騒がしくなってきた。
何事だろうと外へ顔を出してみると、数人の村人が集まってなにやら話し合っていた。
その内の一人が俺の姿に気付いたようだ。
「あ、ニートさん。今ちょうどあなたの所にうかがおうと思ってたんですよ」
ニートって呼ぶな。
「ワシから話そう」
人々の輪の中心から、小さな老婆がひょっこりと顔を出す。
ああ、この人が村長か……
実物で見る村長は、やはり竜人というだけあって、人間とは少し違う感じだった。
「実はの、この村のすぐ近くで、イャンクックの姿を見たものがおっての。どうやら、この辺に迷い込んできたらしい。
 まあ、村には入ってこれんと思うが、村の者が見慣れん飛竜にとまどっとるのじゃ。
 どうじゃ? ヌシの相手には不足かもしれんが、ひとつ退治してくれんかの?」

イャンクック? こんな雪山に来る事もあるのか……。
んー。めんどくさいし怖いけど、やはりこういう夢を見たからには、一度狩りというものも体験してみたいしなー。
悩んだ結果、この依頼を引き受ける事にした。
……まあ、どうせ夢だし、たとえ負けても「ああ、いやな夢見たな」で終わるしね。

そして俺は一通り準備を終えると、村の外へ向け旅立った。
装備は大剣スパルタカスブレイドにギザミ一式。クック相手には充分すぎる装備だ。
ただ、鎧を装備するのにかなり手間取ったという事は付け加えておこう。
村長が言うには、「目撃地点はこの村の西じゃ。見晴らしもいいし、そこら辺をブラブラしとりゃすぐ見つかるじゃろ」と言う事だ。
結構アバウトな人だな……。

村の周辺は緑豊かで、そこかしこで虫や動物たちの声が響いていた。
空気は冷たいが、頭上を照らす太陽がその寒さを和らげてくれている。
今朝会った男の言ったとおり、この寒冷地ではこれでも暖かい方なのだろう。
新鮮な空気を胸いっぱい吸い込み、それをゆっくりと吐き出す。爽やかな気分だ。
そういえば、こんな自然の中を歩くのはどれくらいぶりだろうか……。
目が覚めたら、久しぶりに近所の公園でも歩いてみようか。

なんてことを考えながら歩いていると、遠方に桃色の影がうごめいてるのに気付く。
相手に気付かれないように、忍び足で接近してみる。
アレがイャンクックか……。
生で見るイャンクックは、ゲーム画面を通して見るのとではかなり印象が違っていた。
なんだよあの凶悪なクチバシ。あんな硬そうなので頭ぶたれたら砕けちゃわないか?
というか、それ以前にデカい。デカすぎ。
あんなのが猛スピードで突進してきたらと思うと身震いがする。
ホントに倒せるのか、アレ? 
……いや、無理だろ。
やっぱり、あんなのに頭砕かれて目を覚ますのはたまったもんじゃないよな。
はい、リタイアリタイアっと。家に帰ってブタさんと戯れてよう。
クックに背を向け村に帰ろうとした、その時

――パキッ!

……嫌な音がした。
足元を見てみると、枯れた枝が真っ二つに折れている。
そっと後ろを振り返る。

『クルルルルル……クキャアァァァァァァ!!』

「何だよこのベタな展開はぁぁぁぁぁ!!」
565俺 イン ポッケ:2007/06/18(月) 00:37:32 ID:hRnisu96
クックが一直線にこちらに突撃してくる。
必死で逃げるが、歩幅も速度も向こうのほうが上だ。
「グホッ!?」
クックの太い足が、走る俺の背中を蹴り飛ばした。
背中から腹に、鈍い衝撃が突き抜ける。
同時に、俺の体は地面をものすごい勢いで転がっていた。
「ゲホッ……ゴホッ!!」
吐き出す胃液に血が混じる。
オイ、嘘だろ!?
何で夢なのにこんなに痛いんだよ!?

……違う。俺は少し前からうすうす気付いてた。
こんなリアルな夢があるわけない、と。
肌を撫でる風はどう考えても本物の感触だし
木々の緑の匂いも、俺が今まで嗅いだ事のない濃い物だった。
しかし、自分1人で見知らぬ世界に投げ込まれたという状況に、脳がこれを現実だと認識する事を拒否していた。

俺にはもうどうする事も出来ない。
体を駆け巡る激痛で一歩も動けない。
『クルルルル……』
這いつくばる俺に、イャンクックが静かに近づく。
そして、その冷たい瞳で俺を見下ろす。
俺にはもう抵抗する気力も、逃げる力もない。
涙を流しながらガチガチと歯を鳴らし、最後の時を待つ他なかった。
『クルルルル……クキャアアァァァアァァァ!!』
クックが咆哮する。
それはまるで、俺を嘲り笑うかのような鳴き声だった。
566名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 00:40:29 ID:hRnisu96
とりあえず、ここで一旦終了。
近いうちに続き書きます。
長文初めてなんで、いろいろ批評やアドバイスなどあればうれしいです。
567名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 00:42:26 ID:EfJnbXvI
いいですねGJ

なんか明日から反動で過疎りそうだな…
568名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 01:04:31 ID:LvPsrb30
>>566
いいよ!!GJ!GJ!
569名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 02:03:51 ID:1nxm9gfi
ここの住人は優しいな。昔ROMってた板が酷くてな。 安心して投下できる。
570名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 02:30:12 ID:hGih85DB
>>569
よし、優しく見守るから書け!
(書いてください)
571名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 04:33:39 ID:1nxm9gfi
シェイクとシルフュスが一緒に暮らすようになって20回目の朝をむかえた。今日の特訓の内容は角竜ディアブロスの討伐だった。
シェイクが集会場を訪れると、ハンマーを担いだハンターがシェイクを呼び止める。
「おぉシェイク!また弓の特訓かい?」
「ああ、そうだよアニキさん」
「ガハハ!そりゃ性のでるこって!」
シェイクも最近まで知らなかったが地域一帯でもっとも頼もしいハンマー使いはアニキと呼ばれるらしい。アニキはシェイクがシルフュスの特訓中に狩場で会い、協力してモンスターを倒した時からずっとシェイクに声をかけてくれるようになったのだ。
「それにしてもシェイク。お前変わったな」
「?・・・そうか?俺は余り変わっていないつもりだが」
「ガハハ!以前のお前さんが他のハンターと協力して戦うかよ!こないだだってゲリョスに苦戦しているハンターを助けたらしいじゃないか?集会場はその話で大盛り上がりだったぜ?」
「そう・・・だったのか」
その日のシルフュスの特訓の内容はゲリョスの頭の石を優先して狙え。というものだった。
シェイクにしてみれば頭の石を壊しただけだったが、そのハンターにしてみれば助けて貰った。ということになるのかもしれない。
「それでシェイクよ。今度水竜を討伐しに行きたいんだがついて来てくれんか?なに、オレのコイツじゃ相性が悪くてな!」
そうしてアニキはガハハと笑った。最近ではシェイクが他のハンターに誘われるのは珍しいことじゃなくなっていた。シルフュスの特訓にはいつも他のハンターが絡むようになっていたのだ。
「わかったよ。アニキさんは言い出したら聞かないからな」
シェイクがそういうとやはりアニキさんはガハハと笑った。
572名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 04:35:32 ID:1nxm9gfi
そして特訓が始まり30回目の朝を向かえた。

朝起きてキッチンに向かうと、いつもそこにいるはずのシルフュスがいない。
「タマ、シルフュスはどうしたんだ?」
「さぁ?朝早くからどっかに行ってしまいましたニャ」
「へぇ・・・珍しいこともあるもんだな」
シルフュスは飯時にどこかに行くような人ではなかった。むしろ飯はマダカ!マダナノカ!と騒ぎだすような人だった
「まぁいいさ。最近特訓もないし、散歩でもしれるんだろ」
シェイクはそう言うと朝ご飯を全て平らげてしまった。
「ご主人、どちらへ?」
「今日は集会場の奴らと飛竜を狩る約束をしてるんだ。だからちょっと行ってくる。」
「わかりましたニャ。お気をつけて」
タマはそうして今や集会場の人気者のシェイクを見送った。

シェイクが集会場の依頼を終えるころには辺りはすっかり夜になっていた。
「ありがとう。凄く助かったわ。」
「いや、役に立てたならよかったが」
「ううん、凄く頼りになったよ。相変わらず援護が上手くてアタシ達も動きやすいわ」
「・・・ありがとう」
「毎日特訓してるみたいだけどどうやったらそんなに上達できるの?」
と女性ハンターがシェイクに尋ねる。
「厳しい先生がいるのさ」
「先生?その人、女の人?」
「そうだ。シルフュスって名前なんだが。」
「シルフュス?」
「ああ、そうだ珍しい名前だろ?」
「そうね・・・確か、私の覚えが正しかったら【風】って意味ね」
「へぇ・・・そうなんだ」
「ちなみに風っていうのはアイヌ語で・・・」
「シェイク!!」
いきなり話を中断されて声のした方を見てみるとそこにはシルフュスが立っていた。
「シルフュスじゃないか。何処行ってたんだ?」
「シェイク、今から私の指定する装備で飛竜を狩ってきて。相手は行けばわかるわ。あと、これを」
シルフュスは矢継ぎ早に告げると時計を渡してきた。
「討伐できたらすぐにここのボタンを押して」
「い・・・今から?」
「さっさと行く!装備はキャンプに届いてるはずだから!」
何故かイライラしているシルフュスにたじろぎながら真っ暗の闇の中をシェイクが走っていった。
「・・・」
「・・・なによ?」
「!ううん!なんでもないわ!」
そうして女性ハンターも別の方向に走っていった。
573名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 04:36:50 ID:1nxm9gfi
シェイクはキャンプに着いて呆然とした。そこにあったのは・・・マフモフ一式とハンターボウTだった。


家に帰り着くとシルフュスがベッドに座って待っていた。白のワンピースのみという完全に寝巻スタイルで
「・・・ただいま」
「お帰りなさいシェイク、時計を見せて?」
時計を渡しながらシェイクは
「流石にあれはないんじゃないのか?いくらクック相手とはいえ」
「でも5分針でしっかり倒せてる」
「まぁ、それはそうだが」
シルフュスは満面の笑みを浮かべていた。
「おめでとう。これで貴方も立派な弓師ね」
「え・・・どういう」
シェイクの頭に嫌な予感が過ぎる。
「合格ってことよ。もう私が教えれることは何もないわ。私がいなくなっても大丈夫ね」
「まてよ・・・まさかお前・・・」
「・・・うん。お別れ、なんだ。」
シェイクの世界が歪む。
だがシルフュスの笑みは崩れない。
「大丈夫、もう貴方は一人じゃないわ。頼れる仲間達がいるもの」
「違う。違う!そうじゃなくて!なんでお前とお別れしなきゃなんないんだ!」
「シェイク・・・」
「なんで・・・せっかく弓も上達して、やっとお前に御礼ができると思ったのに!」
「シェイク・・・痛いよ・・・」
気がつくとシェイクは両手で彼女の肩を掴んでいた。
「!・・・すまん。でもわからない。何故なんだ?俺、なにかマズったか?」
慌てて放し、距離をとる。
「ううん。そんなんじゃないの、始めから決まってたんだ。一月の間だけだって」
始めてシルフュスの顔が歪む。
「なんで・・・そんな・・・!」
シェイクは目頭が熱くなるのを感じた。
「泣かないで・・・シェイク。」
そういうとシルフュスはゆっくりとシェイクに近づいた。
「泣いてなんか!」
「大丈夫。私はずっと側にいるわ。今までも、そしてこれからも。だからこれは別れじゃないわ」
そういうとシルフュスはシェイクを自分の胸に抱き寄せた。
「だからっ・・・ッ・・・泣か・・・ないでっ」
シルフュスはシェイクに見えない用に涙を流した。
「シルフュス・・・」
「でも、こうやって触れられるのは今だけだから・・・最後に、思い出をつくろ?」
そういってシルフュスはシェイクに甘くくちづけをした。
574名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 04:39:08 ID:1nxm9gfi
最初は軽いくちづけ。だが徐々に二人の舌は絡み合い、熱い物に変わっていく。
「んっ・・・んっ・・・・・んあっ・・・」
二人が口を離すと、そこには一筋の唾液の端が出来ていた。
「シルフュス・・・」
シェイクはシルフュスをベッドに優しく押し倒そうとするが、
「ダーメ。こういうことはお姉さんに任せときなさい。」
と軽くいなされ、逆に押し倒される。
「フフフ・・・もうこここんなになっちゃってる。」
蛇のように体をシェイクの上で這わせながら右手でシェイクの股間に触れてくる。
「キスだけで興奮しちゃった?」
「それは・・・うっ!」
左手で上着を脱がせながら右手で揉み続ける。
そしてズボンを一気に下ろすと
「うわ・・・」
「・・・なんだよ?」
シルフュスはシェイクの息子を見てキョトンとしていた
「う・・・ううんなんでもない。」
そう言うとシルフュスはゆっくりとシェイクの息子をシゴき始める。
「ええっと・・・舐めた方が気持ちがいいのよね。確か」
シルフュスは舌の先端でチロチロとシェイクの息子の先端を丁寧に舐め始める
「あっ・・・またおっきくなった。気持ちいいの?」
「・・・ああ。できれば先端だけじゃなくくわえてくれると嬉しい。」
「そうなんだ・・・じゃあ・・・」
シルフュスはシェイクの息子を口に含み、ゆっくりと上下に動き始めた。
「シルフュス・・・気持ちいいよ・・・」シルフュスは笑みを浮かべながら上目使いでシェイクを見てくる。その仕種が可愛いすぎて不覚にも一度目の射精を向かえてしまった。シルフュスの口に。
「んぐっ!・・・んくっ・・・んくっ」
「お・・・おい・・・」
シルフュスはシェイクの性を飲み込み顔を上げた。すると唇の端からシェイクの性が垂れてきた。それをシルフュスは指で掬うと
「やっぱりあんまり美味しいものじゃないわね」
と口に含んだ。
「お前・・・別に飲まなくても・・・」
「ん?・・・いや、もったいないじゃない。せっかく出したんだし・・・でも・・・」
シルフュスはシェイクの息子を一目見て
「まだ元気そうね」
と妖艶に笑う。
側にあった枕をシェイクに投げ付けるとシェイクに跨がり、こう言った
「絶対それとらないでね!とったら怒るわよ!」
ガルルと威嚇するシルフュスにシェイクは疑問を感じながら言う通りにしておく。
シルフュスはショーツを少し横にずらすと自らの女性器をシェイクの息子にあてがう。
しかし、なかなかそこから動かない。
「?・・・シルフュス?」
「うるさい!少し黙ってて!」
気になるシェイクだが枕で視界を防がれて何も見えない。
「怖くない怖くない・・・」
シルフュスは一気にシェイクの息子を飲み込んだ
「!!!痛っ・・・あっ・・・・・っい!」
「シルフュス!!」
咄嗟にシェイクは目の前の戒めを解く。するとそこには、自らの男根を飲み込んだシルフュスと、そこから流れる赤い液体が広がっていた。
「お前・・・!」
「!!バカッ!!見るなっていったでしょ!」
シルフュスは怒るがシェイクはそれどころじゃない。
「初めて・・・だったのか・・・」
「そーよ!!悪い!!?」
そこには素の自分をさらけ出したシルフュスがいた。
「痛くないか?」
「これくらい痛いわけないでしょ!」
「本当は?」
「・・・死んじゃう位痛い。」
こんな時にでも強がる彼女が愛しくて、シェイクは優しくキスをした。
575とある弓兵の愚痴SS:2007/06/18(月) 04:41:38 ID:1nxm9gfi
コテ入れるの忘れてたorz今日中にエロ後編、エピローグ書くつもりだけど、エロなんて書くの初めてだから気になることがあったら指摘してほしい。
576名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 11:58:36 ID:hGih85DB
>>575
ちょっとエロの展開が早すぎる個人的には思うが
他は読みやすくてGJ!!
577名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 13:53:50 ID:YoheTpWq
聞いた話では、激しい運動を毎日こなしている人は
自然にその、あそこの膜がアレしてコレする人もいるらしいね(汗)



だからどうだという話(ミギャァァァァァアア ハウッ
578名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 18:08:04 ID:/DcVta6e
最近GJ過ぎる流れだから困る
579名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 21:12:30 ID:jgo9iAr9
最近GJすぎて興奮がとまらんよ(゚∀゚)
580名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 22:33:10 ID:wTjyygJ0
気付いたけどこれモンハン関係なくね?
581名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 23:37:20 ID:EfJnbXvI
>>580
なにをいまさら
すでに皆無意識下で気づいているよ
だがおもしろいし、モンハンの設定は引き継いでいるのだから
いいのでは?
582名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 00:04:52 ID:BLwpuvdx
>>581
俺もそう思う。前はちょっと違和感あったが今はこれが普通!
583名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 01:16:42 ID:tQJJ8VFw
勢いで長編を書き始めてみたのだが投下してもいいのだろうか?因みに、ナナの擬人です。
584名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 01:25:38 ID:8XDi8Eov
当然、いやむしろ投下してください

というか他人に断る必要は無いと何度言わせれb(ry
585名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 02:05:06 ID:Igm1qDel
GJの嵐!
586名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 02:10:13 ID:tQJJ8VFw
>584
ありがとう。 
あと、愛用のパソが壊れてるため携帯からの投下です。なるべく中途半端にしないよう心掛けますm(__)m
587ナナさん:2007/06/19(火) 02:12:54 ID:tQJJ8VFw
「ん・・」
目が覚めたばかりの彼には窓から差し込む朝日が眩しさを通り越して痛いくらいだ。
「朝か・・・」
いつもなら二度寝しているとこなのだが、今日はそうもいかない。火山地帯に出現したグラビモス亜種の討伐が入っているからだ。
まだ重い体を無理矢理動かし、身仕度を始めた。寝癖だらけの髪を直して、朝食を軽く済ます。防具を確認しつつ武器を決めていた。「やっぱコイツかな。うん」
小さく頷きながら手に取ったのは、龍弓[日輪]だ。
バカにされそうな選択だが、本人は大真面目だ。
全ての準備が整い、ギルドの集会所に向った。
588ナナさん:2007/06/19(火) 02:15:01 ID:tQJJ8VFw
いつもなら賑やかな通りも、さすがに人気が無い。太陽がさっきより高くなってる気がする。

「おはよ!ユーリ君!!今日は一番だね〜」
まだ誰もいない集会所に、やけに明るい声が響く。
「朝から大声出さないでもらえます?早起きして機嫌悪いんで」
彼は事務的な敬語でそれを受け流した。
「またそんなこと言って〜少しは素直になったらどう?そんなんだからパーティー組めないんだよ」
カウンター越しから集会所の看板娘マリアが、まるで姉のような態度で話してくる。
「1人の方が色々便利だし・・・それに、あなたには関係ないでしょ」
589ナナさん:2007/06/19(火) 02:28:30 ID:tQJJ8VFw
すいません。言ってるそばから中途半端になってしまいました。事情により明日また投下します。本当に申し訳ないですm(__)m
590名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 11:14:24 ID:G+czhYae
今頭の中でランボス姉妹においしく頂かれるちびハンターの話を練ってる
591ナナさん:2007/06/19(火) 11:28:14 ID:XQ5y7Ati
昨日はすいませんでした。続き投下します。




「大ありよ!!ギルド最年少でHR6になったんだもん。応援したくなるに決まってるで
しょ。それにユーリ君とは同じ頃に村に来しね!ま、同期ってヤツ?」
彼の名はユーリ・ビンセント。マリアの言う通り、ギルド最年少の19歳でHR6になっ
た、ロット村期待の星だ。通常、上位ランクのハンターになるには、2〜3年もしくはそ
れ以上かかるのだが、彼の場合、1年程で上位ハンターになった。それ故に古くからハン
ターを生業としている者は彼のことを快く思っていないようだ。


592ナナさん:2007/06/19(火) 11:29:21 ID:XQ5y7Ati
マリアはまだ何か言いたそうだったが、ユーリが口を挟む。
「そんなことより、依頼の手続き早くしてもらえません?」
相変わらず無愛想に訪ねる。
「グラビモスだっけ?ちょっと待ってね。」
そう言って傍らの書類の山を探し始めた。
「亜種」
突然ユーリが口を開いた。突拍子のない発言にマリアは思わず「へ?」と間の抜けた返事
をする。
「いや、亜種が抜けてる」「そ、それくらいわかってるわよ!」
そう言って山のように積み重なった依頼書の中から一枚の依頼書をカウンターの上に置い
た。そして、ユーリはすぐさまそれにサインする。

593ナナさん:2007/06/19(火) 11:31:16 ID:XQ5y7Ati
じゃあ、ここにサイン・・・ってもうしてるわね」「後よろしく」
そう言い残しユーリは1人火山に向った。


太陽がかなり高くなった頃、ユーリは1人火山を走り回っていた。いつもならすぐに見つ
かるはずのグラビモスが見つからない。それどころか、イーオスさえも見当たらないの
だ。何かがおかしい・・・そう思いユーリは背中の愛弓に手をかけた。
その時だ。後ろから妙な羽音が聞こえてきた。明らかに飛竜のそれなのだが、聞き慣れな
い音だ。
音が近づいてきた。辺りに緊張が走る。額から流れる汗が暑さによるものなのか、緊張
によって流れてくるものなのかわからなくなっていた。

594ナナさん:2007/06/19(火) 11:36:59 ID:XQ5y7Ati
とりあえずこんな感じです・・
また夜に続き書こうと思いますので書き終わり次第投下します。
駄文なうえエロなしで申し訳ないです。
595名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 12:27:27 ID:/iCRZ7T1
>>594
ええぃ貴様……Gj!



早く続きを投下してくれると
祖龍の角をプレゼントだ
596とある弓兵の愚痴SS:2007/06/19(火) 13:35:57 ID:VNt+lblR
やっと書き終えた。っつーか昼間っぱらから何書いてるんだorz
相変わらず改行が変だったりするかもだが意見とか感想書いてくれると次の励みになる。でわでわ
597とある弓兵の愚痴SS:2007/06/19(火) 13:40:47 ID:VNt+lblR
「まだ・・・痛いか?」
シルフュスから口を離し、シェイクは尋ねる
「痛いけど・・・さっきまでに比べると大分ましね・・・」
「すまん・・・まさか初めてだとは思わなくて・・・止めるべきだった・・・」
「大丈夫。私はシェイクの物だから・・・私は初めてはシェイク以外にはありえなかったし・・・」
「?シルフュスが・・・俺の?」
「・・・気にしないで。ね・・・それよりも続き・・・しよ?」
シルフュスはシェイクの体の上でゆっくりと起き上がる。
「だ・・・大丈夫なのか?」
「だから気にしないでっていってるでしょ?・・・あんまりしつこいと怒るわよ?」
「う・・・わかった。でも・・・」
シェイクはシルフュスの体を押し倒し、騎乗位から正常位に移行する。
「今度は・・・俺の番だ。」
「ちょっ・・・シェイク!」
「優しくするから」
「え・・・あ・・・うん・・・」
シルフュスは両の手を頭の上の枕にしがみつける。
「じゃあ・・・動くよ・・・」
シェイクはゆっくりと動きだす。シルフュスが出来るだけ痛くないように、強がらなくていいように・・・
「んあっ!・・・んっ・・いっ」
「可愛いよ・・・シルフュス。」
「・・・あっ・・ああっ!・・」
シルフュスの口から官能的な声が漏れる
「ぅああっ・・・シェイクぅ・・・シェイクぅ・・・」
「シルフュス・・・シルフュス!・・・」
互いを求めるように互いの名前を呼び続ける。
「あっ!ダメッ!!胸はっ!」
「どうして?」
右手で優しく包み込むように揉んでゆく
「やっ!・・あっ・・・・あんまり大きくないから嫌いなの」
シルフュスはぷいとそっぽを向いて
「シェイクも・・んんっ・・・大っきい方が好きだよね?・・ああっ」
と顔を真っ赤にしながら尋ねる。
「ぷっ・・・いいや、シルフュスの胸が綺麗で一番好きだよ。」
「!・・・そっか・・・そっか・・・」
シルフュスの顔がはにかむ。
「硬く・・・なってるな。感じてるのか?」
「バカッ!・・・そんなっ・・・恥ずかしいことぉ・・・言わせっ・・・ないで!」
シェイクの指がシルフュスの胸の先端を刺激する。
「うぁぁ・・・ああ・・・だめぇ・・・」
いつからかシルフュスの目がとろんとして、口の端から唾液が少し垂れている。
「すまん、シルフュス。」
「んえ?」
「もう我慢出来そうにない。」
「ちょっとシェイク!・・・ひぁあっ!」
シェイクのペースが上がってゆき、シルフュスの体もそれに合わせて上下する。
「うぁあっ!・・・やだっ!激しっ・・・・ああっ!!!」
シルフュスの制止の声も耳に入らない。
「あっ!あっ!やっ!!・・・くぅぅん!!あっ!んあっ!」
「シルフュス・・・」
「えっ・・・」
598とある弓兵の愚痴SS:2007/06/19(火) 13:41:52 ID:VNt+lblR
シェイクはシルフュスの左足を掴むと自分の右側に持って行く。更に、シルフュスの腰を掴んでシルフュスの体を半周させる。
「そんなっ!後ろ!・・・からっ!」
スムーズにバックに移行すし、更にペースを上げる。
「あっ!だめぇぇぇ・・・こんなカッコぉぉ」
プライドの高いシルフュスにとってこの体位は屈辱だった。
「んあああ!深いぃぃ!奥まで・・・奥まで!届いてるぅう!」
「・・・こっちの方がいいみたいだな」
「そっ!・・そんなっ!こっ!やあああっ!」
シルフュスは腕を立てることさえできずに、お尻だけ突き出している形になっていた。
「ふぁああ・・・ふあああっ・・ら・・・めぇ・・あたしがっ!わらしがっ、してあげるはずだったのにぃぃ・・・」
「シルフュス・・・」
容赦なく突き続けるシェイク。そのたびにシルフュスは嬌声を上げ続けた。

「シェイクぅぅぅ・・・・しぇいくぅぅぅ!!わらしっ・・もおっ・・・」
「シルフュス・・・俺もっ・・もうっ」
「シェイクぅぅぅ!・・ぅあっ!あっあっ!あっ!!んあああああああぁああっ!!」
シルフュスが絶頂に達した直後。シェイクの性がシルフュスの中に注ぎ込まれる。
「はぁぁぁ・・・シェイクぅぅぅ」



「このバカッ!!」
「痛えっ!」
シルフュスの鉄拳がシェイクの頬に刺さる。
「ぬぁにが優しくする、よ!中にまで出しちゃって!!こんのっバカシェイク!」
「すまんすまん。でも後半しっかり感じてたじゃないか」
「っ!!こんのっバカバカバカバカ!」
ポカポカとシェイクを殴り続ける。
「相変わらず私の使い方分かってないんだから・・・」
「すまんすまん。」
「・・・ねぇ・・ちゃんと反省してるの?」
「ああ、してるよ」
「じゃあ・・・特別にもーいっかいしてあげてもいいよ?」
「ぷっ」
吹き出すシェイク
「な!何がおかしいのよ!!」
そうしてシルフュスは再びシェイクをベッドに押し倒していった。
599とある弓兵の愚痴SS:2007/06/19(火) 13:42:46 ID:VNt+lblR
エピローグ


「ねぇ・・・腕枕して貰っていい?」
シルフュスがもじもじしながら言って来る
「ああ、構わないさ」
シェイクに腕枕されるシルフュス「んふふっ・・・ねぇ・・・本当は気付いてるんでしょ?私が“何”なのか」
突然問われてシェイクは少し戸惑ったが
「まぁ・・・うすうすとだが」
と答えた。
「そう。かなわないなぁ絶対ばれないって思ってたけど」
シェイクはシルフュスの正体に確信に近いものまで感じていた。今までの思わせぶりな口調。行動。そして二本の角から
「・・・気付いて欲しかったんじゃないのか?」
「・・・そうかもね。ねぇ、一月前にリオレイアに殺されそうになったときに“まだ死ねない”って言ってたけど・・・なんで?」
「それは・・・また今度」
「今度?」
「ああ、いつでも一緒なんだろ?俺達は」
シェイクはニヤニヤしながらそう答える。
「・・・うん。そうね」
とシルフュスも笑いながら答える。
「なぁ、俺はシルフュスが求めるような弓師になれたか?」
「冗談!まだまだよ。それに私は弓師になって欲しかったわけじやないわ」
「ん?」
「私はただ・・・いつも一人だったシェイクを助けてあげたかっただけなのよ。私がどんな風に扱われようと別に問題じゃないわ」
シルフュスはそう言ってシェイクに背を向けた
「大丈夫だ。俺はもう一人じゃないし、お前のことだって・・・前より大切にしてやれる。だから・・・安心してくれ」
そういって強引にこちらを向かせキスをする。
「もお・・・」
シルフュスもそれに答える。

静かに夜が空けていく・・・
600とある弓兵の愚痴SS:2007/06/19(火) 13:44:35 ID:VNt+lblR
「ご主人!ご主人!」
タマの怒鳴り声が聞こえる。
俺は慌てて目を覚ます。眠気眼で隣を見るが、そこに彼女はもういない。
「もうお昼近いニャよ!」
「分かったよタマ。いつもありがとうな。」
「ニャニャニャ!ご主人から御礼を言われたニャ〜」
タマは嬉しそうにキッチンへ走っていく。
さてと、支度だ支度。
いつものレウスUを着て髪型をセットする。
そしてアイテムボックスに目をむけるとそこには紙があった。
「なんだ?」
そこには

“あらためてよろしく!相棒!”
と書いてあった。
あいつ・・・・
そうして俺はアイテムボックスを開いた。そこには予想通りかつての愛弓が戻って来ていた。
「こちらこそよろしく。相棒」
俺はそういってその弓をとりだした。



集会場に向かう道を一人のガンナーが歩いていた。
彼を嫌う人は日に日に減っていく。
彼を慕う人は日に日に増えていく。
レウスUで身を纏うそのガンナーはいつも同じ弓を持っていた。

かつて彼と共に忌み嫌われた魔弓を

風の神の名をもつ神弓を

覇弓、レラカムトルムを


fin
601名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 14:13:59 ID:G+czhYae
GJ。だが言わせてくれ。


昼間っぱらって言葉は存在しないぜブラザー。

さ、ランボスとゲネボスとイーオスの三姉妹に狙われてるちびハンターのSSでも書いてくるか。
投下時期不明だが。
602名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 15:20:52 ID:VNt+lblR
やっちまったorz
作品書くときはかなり気をつけてるんだが身内からよく日本語おかしいと言われるんだ・・・
ちなみにタイトルの愚痴だが・・・こないだ覇弓使って拡散祭してるやつらがいたからカッとして書いた。今は後悔している。
ってことだったんだ
603名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 15:47:58 ID:n681Oeaw
超GJでした。
内容もエロも私的にドツボでした。

ああ…頭の中で我が愛槍ゲイボルガが強気なねーちゃんに変換され…(*´Д`)
604名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 16:07:52 ID:BLwpuvdx
>>600
GJ!!シルフュスの正体はそれだったのか、驚きだ!!
605名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 19:02:26 ID:bgC63wW/
GJ

文章読み取り力ない俺にはシルフュスの正体が何だったのかサッパリorz
606名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 19:07:25 ID:ne8IXYzN
弓がなくなった
シルフュスがやってきた

シルフュスがいなくなった
弓が戻ってきた

これで察してくれ

607名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 19:10:27 ID:ne8IXYzN
GJしにきたのになにやってんだ俺orz
シルフュス…アンタいい娘や…(´Д⊂
608名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 19:11:40 ID:E7Lcq9Xm
どういうこと?
609名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 19:26:01 ID:xLWlUUxB
>>603

「あんたね、アタシの使い方わかってる!?」
「…お前誰だよ」
「あんたに使われてる不・幸、なゲイボルガですよー」
「(カチンッ)不幸ってなんだ不幸って!」
「まともにアタシを使えないやつに振るわれるんだから不幸に決まってるじゃない!」
「俺の使い方のどこが悪い!」
「1から10まで全部よ!あんた、自分で気づいてないわけ!?」
「はぁ?…そうですね気づいてませんよー」
「っ!なんであんたみたいなやつに使われなきゃならないの!?」
「ああ、そうですか、ならもうお望みどうり、二・度・と、使わねぇよ!」
「…え?(きょとん)」
「ほら、さっさと間違って使われないように、倉庫の奥底にでも早く、行・け・よ」
「う…(じわぁ)…バカーーー!!(走り去る)」
「……なんで、泣きだしたんだ、あいつ…」

実はこのごろ使ってもらってなかったから焼いてた始末



こんな感じでおk?
よければ全文書きたい
ここで書いてたらなんか乗ってきたw
610名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 19:45:51 ID:REVTJCI3
>>609
槍状態で会話してるように見えて噴いたwww
611名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 19:46:44 ID:/wACbZfF
>>610
槍状態なのに走り去るさまを考えてふいた。
612名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 19:49:19 ID:BLwpuvdx
>>609
面白そう、ぜひ続き書いてけろ。

613名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 20:11:03 ID:n681Oeaw
携帯だからIDかわる?
603ですが…



そのボルガ惚れた(*´Д`)

まあ現実は本当に使いこなせてないんですがねorz
P2からなんとなくにPに戻って、槍使いはじめて作ったG級槍
尖端でるギミックとトゲトゲにうっとりしつつG級一進一退の日々
昨日DLガルルガを倒せたときには思わず抱きしめちゃいました。

はい後半はチラ裏ですねすいません
614名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 20:14:09 ID:EFLQjPRq
炎剣リオレウス×蒼剣ガノトトス


はいごめーんちゃーい
615603:2007/06/19(火) 20:18:08 ID:n681Oeaw
文的にドキッとされたことも一つ。
グラビとかバサルのとき
金戦乙女に浮気しないから戻ってきて〜

以上おしまい
616名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 20:20:14 ID:FA7T/qvH
ゲイボルガはディザスターやテンペストにタッパで負けてて(長さが微妙に短い)
そこにコンプレックスを持っているとか…

夜中にひそかにアイテムボックスの中で撃竜槍あたりと逢瀬しておるとか…


ヤバいもうアイテムボックスあけらんないorz
617名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 21:06:09 ID:bgC63wW/
シルフュスは覇弓ってことか
618名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 21:54:50 ID:VNt+lblR
ゲイボルガかわいいよゲイボルガ

っていうか上手く伝わらなかったみたいだなシルフュス=はきゅん☆

あんまり明確に書きたくなかったんだorz
改めて最初から読んでもらえればわかるかもと思うが・・・
619名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 22:39:10 ID:fTNXZXL1
武器の擬人化がこんな話になろうとは…

次はぜひ俺の嫁の火竜弩で(ry
620名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 22:44:18 ID:/URb1Gsz
嫌われ者弓兵の愛弓でなんとなくわかりましたし
私の名はレ という最高のヒントで確定でした。
あえて明確にかこうとしておられなかったってことも何となくわかりましたし
とにかくGJってことです。

しかし心も体もつながったのに無機質にもどってしまうのは悲しい…
そうか!戦闘時は武器の形状で普段は人型 と公私ともに相棒って考えれb(
621名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 22:45:54 ID:bgC63wW/
レと聞いてレヴァンテインって剣を思い出したw
622名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 23:29:47 ID:FA7T/qvH
後日談でをつめたら中身が(ry

な想像をした俺は溜め3を喰らってンギャァァァァ
623名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 23:37:39 ID:U5lX+NFx
翌朝、アイテムボックスを開くと
そこには白濁液まみれになったかつての愛弓の姿が!
624名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:02:15 ID:iir06h3x
ここは物にぶっかける変態なインターネッツですね。
625名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:25:45 ID:m4fdxEOW
いやいや。弓兵のSSを読みながら、MH2を起動して、レラカムトルムを見ながらPSPにぶっかけてぶっ壊した俺より上の変態さんはいませんよ。


新しいPSP買って、ナナとミラボレアスにぶっかけてくる。
626名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:52:37 ID:8gDU0eYy
とりあえず俺は>>625に「ぶっかけ」の称号を授与したい。
627ナナさん:2007/06/20(水) 00:58:17 ID:kCTyaCwk
前回も中途半端に切ってしまい申し訳ないです。続き出来たので投下します。




一秒が永遠に思い始めた時、羽音の主がゆっくりと降りてきた。古龍、ナナ・テスカトリ
だ。
「観測場の奴等サボりやがったな」
強気な愚痴をこぼしたが、さすがに今の装備じゃ辛い。そう思い、ベースキャンプに逃げ
ようとした。だが、ナナ・テスカトリの様子が変だ。角は折れ、至るところに傷がある。
ハンターによって付けられたなら、明らかに無駄な部分ばかりだ。そして、何かから必死
に逃げている様にも見える。ユーリは思わず「?」の表情だ。
何なんだ?とりあえず岩陰から様子を伺うことにした。

様子を伺い初めてから5分程過ぎた。突如怒りに満ちた咆哮が耳を刺す。グラビモスだ。
遂に現れた。だが、かなり興奮してる。
「随分と怒ってるな・・・何かあったのか?」
その瞬間信じられないことが起きた。なんと、グラビモスがナナ・テスカトリを襲い始め
たのだ。
「な!?ちょっと待てよ・・・」
突如過ぎる出来事にユーリは混乱した。
「古龍の野郎、何で逃げないんだ?いや、逃げないんじゃなくて逃げれないんだとすれば
・・・」
その間にもナナ・テスカトリは一方的に攻撃されていた。そろそろ限界といったところ
だ。
628名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:58:19 ID:OB9FAXMZ
機械仕掛けのぶっかけ
629名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:59:26 ID:LM3r51P1
>>625
とりあえず落ち着け




落ち着いたら
PSPをビニールなどで包んでからしろ

630ナナさん:2007/06/20(水) 01:02:23 ID:kCTyaCwk
「あーもう!!何で俺がこんなこと!!」
そう言うや否やユーリは岩陰から勢いよく駆け出した。何だかんだで、根は正義感が強い。 
「こっちだ!!」
飛竜相手に言葉が通じる訳が無いが、それでも必死で叫ぶ。幸いにもグラビモスが気付い
た。どうやら、怒りの矛先をこっちに向けたようだ。
ユーリはそれを確認し弓に手を掛けると同時に矢筒から矢を一本取出し、すぐさま弓に番
えた。かなりの早業だ。
「の野郎が!!」
そう言ながら引き絞った右手を放す。凄まじい早さで進んだ矢はグラビモスの右目に突き
刺さった。その瞬間悲鳴の様な鳴き声が響いた。
間髪入れずにニ撃目を放つ。今度は左目に突き刺ささる。激痛と、突然光を奪われた衝撃
で我を失っていた。
そんなグラビモスを見つめながらユーリはゆっくりと近づく。
「終わりだよ」
そう言い再び矢を番えた。
ドスッ!!
断末魔が響いたと同時に限界まで引き絞られた矢が鈍い音と共にグラビモスの額を割る。
「死んだか。さてと・・・」
次はお前だと言わんばかりに、傷だらけのナナ・テスカトリに視線を移した。



とりあえずここまでです。
毎回短く&駄文で申し訳ないです。
次回若干エロを加えたいと思います。
631名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 01:07:00 ID:dMDRwcO4
>629
ちょwそういう問題じゃねぇwww


>627
面白いのでキリのいいとこまで未送信メール欄に書き溜めてからの投下オヌヌメ。
ただしボツネタを消さずにいるとたちまち黒歴史集積所と化す両刃の剣w…orz
632名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 01:31:53 ID:OB9FAXMZ
メモ帳マジオヌヌメ
633名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 01:33:59 ID:m4fdxEOW
>>629お前はなにもわかっとらん!

直にこすりつけぶっかけるから気持ちいいんじゃまいか。


>>630GJ!エロwktK
634名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 01:58:11 ID:iir06h3x
>>633
わかったから一緒に巣に帰れ?な?

フェチ板| λλ...
635とある:2007/06/20(水) 12:32:55 ID:vEDTNbJP
>>609に触発された。
続き勝手に妄想してみた。今では後悔している。

「まったく・・・何だったんだいったい・・・」
雪山の頂上でシビレ罠をかけながら
彼は朝の妙な出来事を思い出していた。
妙な出来事とは自分の事をゲイボルガと言い張る女性が行きなりやってきて、
彼のことを散々挑発したあげく泣きながら帰っていった。というものだった。
「考えても一緒か・・・これでよし!」
シビレ罠が展開する。
調度同じタイミングでやってくる大猪
「へへっ・・・きやがった!」
地図上でいえば7番方向から走ってくるドスファンゴ
「!」
シビレ罠にかかったドスファンゴを目もあてられない位に突きまくる。
「オラオラオラオラァ!・・・ん?」
彼の視界の端に何かが映る
「あれは・・・」
それは朝、彼の元を訪れた自称ゲイボルガだった。
彼女には不審な点が3つあった。
一つ、6番側の壁の端から顔だけだすようにしてじっとこちらを見てること
まぁ彼の角度からはまる見えだったが・・・
二つ、男物のマフモフコートを着ていること。雪山にマフモフコートというのは悪くない選択だろう。
まぁ見た目からか頭を被ってないため震えていたが・・・
三つ、マフモフコートでドスファンゴの前にいること・・・
奴は、そう、ギルドで分けられるランクでいうと上位と分別されるものだった。

「むむむ〜!!またあんな使い方してる!!」
そういう彼女はやっと彼がこちらを向いていることに気付いたのかひょいと顔を隠す。
「はぁ・・・何やってんだあいつ」
そこでドスファンゴが戒めから解放される
「しまった!!うおっ!」
慌ててガードするが、一向に衝撃が来ない。
「あれ?」
彼が周りを見てみるとドスファンゴは未だ突進を続けていた
・・・そう。彼女の方向へ
「アタシを見つけるなんてやるじゃない。でも・・・そろそろ大丈夫かな?」
彼女がまた顔を出す。
「あ!おい!」
「ふえ?」
目の前にはドスファンゴが
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
遥か彼方まで飛ばされる彼女
ドスファンゴは満足したのかそのまま6番に逃げていった。
「ぁぁぁぁん!!」
ぐちゃっと彼女が彼の前に落ちてきた。
「お・・・おい・・・大丈夫か?」「ア・・あらシを誰だと思ってるの?りゅ・・・りゅーきそーゲ・・げイボるガ・・・よ?」
明らかに呂律が回っていない。
彼女はすくっと立ち上がると仁王立ちして
「おっ」
「あんなファンゴの突進くらいで・・・突進・・・くらいでぇ」
そのまま後ろに倒れた。

「・・・はぁ、なんなんだコイツ」
636名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 12:44:29 ID:vEDTNbJP
勢いで書いた。
引き続き>>609氏の正式な続きに期待
637609:2007/06/20(水) 19:32:50 ID:LM3r51P1
>>636

………ふふふGJ!!
さて、また書き始めますか……

638名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 20:53:49 ID:UbXsm2gT
だめだ

ランポゲネボイーオの擬人化ネタ書こうとしたのに
炎剣リオレウス×蒼剣ガノトトスとか言っちゃったから
リオレさんとガノトさんとか浮かんで話にならなくなった

こういう時はどうすればいい?
639名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 20:56:24 ID:9ywuJuqp
半年ROMればいいよ
640名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 20:56:52 ID:sdsJvudz
両方書けばいいじゃない!!
641名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 20:56:54 ID:qI9+aEmR
書きたい方を先に書く!
で書き終わった後残ったほうもやりたかったら書く!
がんばれ期待してます!
642名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:00:49 ID:UbXsm2gT
>>640-641
混ぜたらカオスかな?
書こうとしたんだけど筆が進まない。
いっそごっちゃにしてもいいかと思ったんだけど。

ごっちゃおkなら書き直してさわり程度まで書いてみる。
643名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:07:48 ID:iir06h3x
つ一発抜いて冷静になる。
644名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:09:26 ID:vEDTNbJP
別々に書いてくれたらも嬉しいです。
ごっちゃでも嬉しいです。
書いてくれると嬉しいです
645名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:13:46 ID:39xyxf1h
>>643
一発抜いて、冷静になる→あれ? 俺こんなとこで何をしているんだろう?
646名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:16:44 ID:OB9FAXMZ
強走薬の効果がなくなった!
647名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:18:40 ID:UbXsm2gT
じゃ難しいというか俺には無謀だろうが同時間軸で二つのシナリオを書いてみようかね。


とりあえずまずはランポゲネボイーオ側の触りまで。
648名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:19:23 ID:UbXsm2gT
※ちょい間違い 今から書き始めるから投下はしないんだすまない
649名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:19:47 ID:vEDTNbJP
むしろ硬化や・・・
650名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:34:37 ID:qI9+aEmR
>>647
なんならプロット立てて書いたほうがいいやも

シーン数:
時間:
場所:
登場人物:
出来事:
セリフ:

を最初っから最後まで、場面ごとに作ってから書き始める。混沌としなくていいぞ
651名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:39:14 ID:UbXsm2gT
>>650
なーるほど。ありがとー。
652名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 22:09:22 ID:UbXsm2gT
触りっていうか朝の一こま書けたー。エロ無し。
今のうちに投下だー
653るーんの幸せ?モノガタリ:2007/06/20(水) 22:11:28 ID:UbXsm2gT
ここは発展途上の村、ポッケ村。
青い服装のライバルハンターや、修行中の(自称)天才ハンターが居る中。

「ふぁ〜……」
小さな欠伸と伸びをしながら起きた、銀髪の小さな少年ハンター。
彼はルーン。大剣・刀・双剣と、多彩に武器を扱う。が、
大剣や刀はさほど上手くはない。

「おはようございますニャ。朝食用意していいニャ?」
給仕ネコが朝の挨拶。
「おはよー。お願いします」
まだ寝惚けてるが一応起きているらしい。
「…顔洗ってくるといいニャ。その間に用意しておくニャ」
「うん、そうする」
まだ目が覚めきらない。これではどうしようもないので顔を洗いに行く。

やがて戻ってくると、朝食として軽い食事を用意してくれていた。
「早速食べるニャ」
うん、と頷いて。
「いただきます」
の挨拶をし、食事を取る。

10分程で食べ終わると、
「片付けるから、早速装備して行ってらっしゃいニャ」
とルーンの返答を聞く前にさっさと食後の食器を持って引っ込んでしまった。

防具はボーン装備。色使いが好きという理由で決めている。
「武器はどうす…あれ…?」
吟味しようとしたら何かおかしい。
しっかりと確認すると、二つの大剣が無くなっていた。

「う〜ん…。何処行ったんだろう…?」
仕方ないのでクックツインズにして行く事にした。

朝の一こま。おしまい。
654名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 22:37:44 ID:vV0C4056
携帯に切り替え。

微妙な装備とか禁句。
ルークの身長165cm=1hyde。
655名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 23:34:39 ID:yCesZZOv
誰か『もんはんのえろほん』を小説にしてくれ
656名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 00:39:09 ID:iZAOlUnq
>>650
なんかそれ、モンハンのクエスト条件みたいな書式だなw

タイトル【奇面族を探し出せ!】
シーン数:50分
時間:昼
場所:森丘
登場人物:わがままな第三王女
出来事:チャチャブーに輪姦されかけた第三王女をハンターが発見・救出する
台詞:「べ、別に下賎のハンターふぜいに感謝などしてるわけではないのじゃ!ただ…」


…って、あれ?
657名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:06:53 ID:XbHjRzwN
>>656
クエスト失敗条件
タイムアップ
報酬金ゼロ
第三王女が輪姦される


クエスト成功条件
第三王女の納品

658名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:14:41 ID:s297198k
王女は物かよ
659名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:50:00 ID:kpA31Yf8
文字通り姫様抱っこしてキャンプのベッドに。
そのあとは知らん。
660名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 11:00:25 ID:nqxJwR3c
報酬に体を要求するハンター。
もちろん男とババアからの依頼は引き受けない。
「俺の報酬はもっこり一発!」
661名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 13:45:49 ID:PxxwwAe6
>>660
冴羽自重しろw


そうなるとヤマツカミが海ボウズになるのか…
662名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 13:49:17 ID:cebxEB42
>>660
そんで相棒のムロフシャーに溜め3喰らうわけだな。
663名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 14:12:25 ID:PxxwwAe6
100tハンマー

赤黄黄緑緑緑緑青青白

攻撃力:1056
竜属性: .320

かつてシンジュクを狩場としたハンターの
相棒が使っていた巨大なハンマー。
とてつもなく重いので振りかぶるにも苦労。
664名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 20:16:05 ID:gfz/gbNu
擬人化飛竜だらけの!大運動会!

…はいチラシ裏ですね、すんません。
665名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 20:26:45 ID:aOdBn8Ik
リレーのアンカーは間違いなくディアブロかモノブロだな
クラスの男(人間)より女(飛竜)が速いw


ちょっとまて何か読んでみたくなってきたぞ
666名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 21:01:03 ID:H1lzIgNw
>>664


「さぁ、ネタですよ1レスだけですよーな、第一回大・運・動・会!
 おまけにこいつの文章力がなくてどれがどの飛龍なのか非常に判別しづらいです!
 ってか判別方法が髪の色とかそんなところとか、微妙な表現だけでまことにすいません!
 さらに、繋げて書けなかったから、なんか変な感じになってるし、運動会にいまいちなってない始末!
 しかーし!、その代わり、女性の方には強制的にブルマ装着してもらいましたぁぁぁぁあ!」
そんな台詞を最後に、放送席が爆発と暴風により吹き飛ばされた


「なぁ、俺たちはなんで呼ばれてるんだ?しかも、人間の姿で」
赤い髪をもつ、気荒そうな少年は玉入れの競技中にとなりに立つ少女に声をかける
「さぁ?知らないわよそんなこと、あとで問い詰めておけばー?」
素っ気無く、緑の髪を持つ少女は少年の言葉を受け流しながら、玉をかごに正確に投げ入れる



「なかなか、見つからないねぇ」
どこか気品あふれる青い髪の少女は、楽しそうにとなりの少年に声をかける
「……腹立ってきた」
鋭い威圧感を発する紅い髪の少年は静かにそう答える


「うわぁ、ここうるさいよぅ」
気弱そうな桃色の髪をもつ少女は、耳を押さえてうずくまる

「なにか、お宝はあるかな〜♪」
紫の髪を持つ少女は、楽しそうに、周囲に目を光らせる

「あついーー、みず〜〜〜」
やけにだれている翠の髪をもつ少女の文句は
「これぐらい、大丈夫にならなきゃね?」
褐色の肌をもつ少女の言葉で打ち消された

「だから、あわせろって言ってんだろ!」
「あんたが、ハチャメチャに足動かすのが駄目なんでしょっ!」
二人三脚で、一組の少年と少女が、転んだまま頭をつき合わせてにらみ合っている

「…………すずしい」
両目を閉じている、目の見えない少女の言葉に
「当たり前だろ?私の力をなめんじゃないよ」
風を纏う、不思議な少女が言葉を返す

「もう、怒ったからね?許さないからね?」
怒りで顔を真っ赤にした少女が玉入れの玉を持ち投げつけてくる
「ふふん、当てられるならやってみな」
そう不敵に笑って、灰色の髪を持つ少女は、それを何でもないように受ける」



もうムリポ
飛龍全部だすとか無理

ってかごめん、今は反省しているかも知れないから許して
…本当にこれ別に運動会じゃなくてもいいなぁ

覇龍のブレスの前に逝ってくるよ

誰か気が向いたら残った飛龍のことを書いてあげてください…
667666:2007/06/21(木) 21:04:38 ID:H1lzIgNw
追伸

誰かそれぞれの飛龍が人間になったときの表現を教えてください…

そうすればぎりぎり書けるかもです…

チラシの裏すいません…
668名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 21:46:59 ID:HvsbF9bA
猪突猛進・ドスファン娘
恐怖の情報収集力・デビルイヤークック娘
きらりと光る毒舌一閃・ゲリョス娘
浮気は許さないっちゃー・電撃フルフル娘
水着クイーン・ガノトトス娘
皆のアイドル高嶺の花・レイア三姉妹
引っ込み思案・モノ&ディア姉妹
お堅い旧家の箱入り・バサル娘
不純交遊に厳しいバサル娘の家庭教師・グラビ女史


飛竜娘のおっかけ・蜥蜴三種
飛竜娘親衛隊・ブヨ

……くらいしか思いつかねー
669名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 22:09:55 ID:aOdBn8Ik
赤髪・・・レウス
緑髪・・・レイア

青髪・・・ナナ
紅髪・・・テオ

桃髪・・・クック

紫髪・・・ゲリョス

二人三脚の奴・・・しらね

目の見えない・・・フルフル
風纏う・・・クシャル

顔真っ赤・・・モノブロス?アカム?
灰髪・・・白モノ?グラビ?
670名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 22:19:55 ID:4108zd54
アレレ〜? 擬人化を想像したら男ばっかりになっちゃったよ〜?
671名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 22:35:00 ID:pCade39z
>>668
クールで攻撃的な態度の裏に傷付いた心を隠している、
不良の独眼竜ガルルガ娘たんも忘れないでくれ
672664:2007/06/21(木) 22:40:04 ID:8EbL8a1k
うおっSS採用ありがたいです。
現在 ♀ハンター×♂ガルルガ 書いてまふ。
673名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 23:04:05 ID:iuro7qug
>>672
もちろん擬人化は無しだよな?
674664:2007/06/21(木) 23:24:01 ID:8EbL8a1k
>>673
・・・・・いやまああれだうん、そのさ、ゴメン
675名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 23:28:47 ID:X1e+gmOW
擬人化案
クック:地獄耳のガチムチ
ゲリョ:スキンヘッドを輝かせるスタミナ漢
レウス:燃える闘魂、ケツ筋がまぶしいマッスル漢
レイア:体操選手並みの動きが出来るガチムチ漢
バサル:鋼のような筋肉を持つガチムチ
グラビ:岩のように堅い筋肉をもつ巨漢
ガノス:ブーメラン水着のガチムチ、モッコリムキムキ
モノ :丸太のような足のタフガイ
ディア:男も女も両方いける丸太のような足のタフガイ
ガルルガ:傷だらけのバルクを持つ猛者

漢擬人化
676名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 23:37:32 ID:yvyA7khH
>>675 アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!\(^O^)/
677名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 23:48:35 ID:ipVLHrgO
フル:色白ぽっちゃりピザデブ


とか?
678名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 00:16:06 ID:LhCchXoP
あっ!フルフル忘れてた!

フルフル:色白白人、濡れ濡れのガチムチ巨根
679ttaa:2007/06/22(金) 00:39:25 ID:rhHOgbyo
初めて書きます。面白いか分かりません。
密林に来た二人の男と女のハンター。
まだ15歳。
二人ともまだ新米なのだが、親から譲り受けたキリンS装備を身につけていた。
それでも、このクエストはランポス5匹を討伐するという簡単すぎるクエストだった。
だが、心配性の親がドスランポスを気にしてキリン装備を手渡した。
武器はただのハンターナイフなのだが....。

彼らのハンターナイフには土や草が付いていて汚くなっていていた。
道を切り開く為に草を切り、深い密林の奥へと進んでいったのだ。
「ランポス出てこない....」
不安そうな顔をして、女がいった。
「なんか、暗くねぇか?」
あたりを見回し、男は不安になっていた。
「うん。怖い...。」
女もそれに同意し、木の下に座り込んだ。
「腹減った。肉焼くか!」
男が肉を平然と焼き始め、肉焼き歌を歌った。
フンフンフンフン♪テンテデンテデデデンデデン.・ガサッ・・テンデンデンデンデンデンデン♪
「焼けた!おい食う....」
「どこいった!?おい!おい!」
(やべっ、完璧迷ったぞ)
不安になりながらも、男はあたりを捜した。
何とか血が付いたキリン装備の端切れを見つけ、垂れた血を追っていった。
だが、血は途中で途切れどこに行ったか分からなくなった。
(ここ、地図に乗ってねぇぞ.....)

一方その頃の女。
上手く丸く作られた落とし穴の下で、ボロボロの装備を着た女が居た。
ハンターとしての決意で絶対泣かない事を決めていたが、泣きそうになっていた。
第一、もう夜になってしまい、キリン装備もほぼ全裸になっていたからだ。
寒さと絶望、挫折感で正気を失った彼女は眠りかけていた....。
ナイフも無い。もし敵が現れたときに戦うことすらできないのだ。
彼女の近くには青い鱗を身にまとう、大勢のランポスが近づいていた...。
続きも書きます。
680名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 02:09:27 ID:bR7Mt+3B
>>669
顔真っ赤はティガじゃないのか?
玉投げてるし
681名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 09:55:36 ID:YtpBvqIg
ババゴンガと思ってた<顔まっか
682名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 16:41:35 ID:EKlEBSX9
>>679
大丈夫。続きはいらないよ
683名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 17:31:29 ID:mp0hS10I
>>679
ああ、GJだ。続きはいらないよ。
684名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 17:37:05 ID:jvTbJzp2
>>679
OKOK。続きは不要だ。
685名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 17:43:35 ID:F3AybOb/
>>675で吹いちまったよチクショウ
686名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 17:43:54 ID:3zPi4WQL
お前ら酷いな…
>>679
まぁ何だ。話の組み立てが強引に見える。
たとえば男がいきなり肉を焼く理由がないから唐突すぎるし、その後女が消えた理由がまったくない。
その段階で置いてきぼりになりつつ、無理にエロ要素を入れようと女を裸にしてるから「???」状態だ。
努力汁。いろんな意味で。
687名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 18:09:12 ID:2KbG9a97
>>679
アレだ
とりあえずお前さんの萌えを徹底的に込めた女キャラと、
勝手に濃くなるだろうから適当な男ハンターと、
あとはリビドーを用意しろ

キャラクターは、
名前、経歴、年齢、性格、外見、考え方ぐらい設定を決めて行くといいぞ
688名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 18:21:24 ID:I9n9Sj7v
>>679

さてアドバイス

話のあらすじや設定を大雑把でもいいから作ること
あと、意味のわからない行動はさせないこと

あと展開があまりに強引なのも×

一回適当な小説読んでみようね

そうすれば随分かわるはず


689名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 19:30:15 ID:ySxkVlxU
>>679

俺がお前のを勝手に書き直してみた
30分程度で書いたものだが参考になるようならしてくれ
一部設定書き換えているが

密林を訪れた二人の少女と少年のハンター
二人ともまだ、ハンターになって日が浅いのだが、親から貸し受けた、キリンS装備で身を固めている
彼らの受けた依頼、ランポス五頭の討伐、たったそれだけなのに彼らの親は心配してこの装備を貸した
……ただ、武器はハンターナイフのままなのだが


彼らのハンターナイフには、土や草が付着して、元の影を失っていた
草木の深い密林を進むとき、強引に草などを切り、進んだからだ
「ランポス…でてこない」
不安そうな顔で少女が言う
「こんなに歩き回ってるのになぁ…」
その言葉に同意で返す少年
彼らがここに来たときの時刻は昼前、しかし、要領を得ない探し方のため
もうすでに日が沈もうとしている
「なんか…暗くて怖い…」
「大丈夫だって、これぐらいなんともないさ」
少女の不安を消すために、自分の不安を殺して彼女を励ます
「…うん、そうだよね、これぐらいなんともないよね」
少年のその言葉を支えに、少女は笑顔を見せる
「そうだ、なんともないよ」
少年は、その笑顔を支えに不安を消す
「さてと、一回休んで腹ごしらえでもしないか?」
さすがに、不安は消せても疲れまでは消せない
その提案に少女も頷くことで同意を見せる
「じゃぁ、ここで火をおこして、肉を焼いててくれないか?俺は果物とか探してくるから」
「駄目、私のほうが果物集めるのうまいから、私が行く」
「いや、でもな…」
やはり、少年としてはこの少女を一人で暗い密林の中を歩かせるのが不安だったわけだが
「じゃぁ、行って来るから、お肉お願いね?」
少年の返答を聞くことなく、少女は森の中へ消えていった
「おい!ちょっとまてー!」
少年の言葉は少女に届くことなく空しく森に響く
「はぁ、なんかこういうところがあるんだよなぁ」
少年はため息をつきつつ火を起こし、肉を焼く準備を始める
ただ、少女は、いつまで経っても帰ってこなかった

「…あれ?ここは?」
少女は暗い穴、いや、洞窟の中にいた
「なんでこんなところに?」
記憶を探る
「…あ、落ちたんだっけ…」
少女は、草木に隠れるようにして空いていた穴に滑り落ちたのだ
ただ、体に傷らしい傷がなかったのは幸運だったが
「あれ?ナイフがない…!」
少女がなんとなく腰に手をやると、そこにあったはずの武器がなくなっていた
「あれ?あれ?あれ?」
周囲を探すが、ない。きっと落ちている間にどこかに引っ掛けたのだろうか
「どうしよう、どうしよう…」
武器がなければ、襲われたときに、何も出来ない
そのことで、少女の頭はいっぱいになっていた
そして、気づいていなかった。彼女を囲むように、青い鱗に覆われた捕食者が近づいていることに
690名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 21:08:48 ID:ftzvXThB
おまえら厳しいんだか優しいんだか・・・・


とりあえずGJ!  続きが気になる
691名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 23:27:30 ID:mJc989xf
もっと本を読むと良い。読むだけでも結構変わるよ。
692名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 01:23:36 ID:AV9EFFdj
>>689
あんま変わってねえわろた
693名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 01:37:08 ID:rwB8zzNc
>>679死ね。頼むから投下するな。死ね。
こんな屑どころか産業廃棄物より価値の無いSS投下しないでくれ。全てにおいて見てて不快だ。

死ね
694名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 01:52:06 ID:ScMVZZOq
そこまで酷い物言いは……

小説を読むのも良いですが、個人的な意見で言わせれば、映画や一年物のテレビも中々参考になりますよ。

まぁ……基本から学び直した後で、の話ですが。
695名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 01:54:32 ID:qiNrKfXS
熱意は感じるがね
696名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 02:48:23 ID:Qki+IwOI
まぁ熱意で面白い小説がかける訳じゃないからなあ

最初から他人の目に晒そうと思わず、携帯のメモ帳にでも保存しておくのがいいかもしれない
697名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 02:52:02 ID:PpFasZ5Z
所謂チラシの裏だな
698名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 03:46:48 ID:lYbzsdYw
>>679
GJとは言えない、お世辞すら言えない。
というか肉焼き音入れる時点で何か色々ぶっ飛んでた。
699名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 08:03:26 ID:INH+4B8C
新作が出る度に影の薄くなるドスガレオスを時々でいいから思い出してやってください
700名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 08:35:44 ID:USDfZMu1
>>675
おいおい古龍種がいないじゃないか


テオ・テスカトル本当は女の子なのに世間的にオスと決め付けられてしまっている
擬人化テオに遭遇して「私は女だバカー!!」なんていわれたらたまったもんじゃない

お目汚しスマソ

701名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 09:50:51 ID:XABXt9I3
このスレにわりと長いこと居着いてるがこんな流れ初めてだぜ…


ピースフルな感じが好きだったんだが今の流れは見ててつらいわ
702名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 10:14:22 ID:1d/5FwEX
>>679
皆散々批判してるがsage忘れのよりはマシだろう
703名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 11:44:20 ID:SLhv0AYK
そして流れに便乗しての人気職人叩きか……
いろんなスレで見飽きたパターンだな
704名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 12:04:21 ID:bWL4Pqij
あの人やりづらいからなぁクリアマークのために一二回やったきりだw<ドスガレ

擬人化イメージは影の薄い娘さんか縁の下系ガチムチかな
705名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 12:30:54 ID:Qki+IwOI
コテトリの作品は読みたくなければあぼーんするのが道理

いきなり推敲の跡が欠片も見当たらないチラ裏を垂れ流されておいて、しかもあぼーんもできないなら叩きもやむなし
706名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 14:24:35 ID:qiNrKfXS
>>704

数時間後、そこにはビキニで砂漠の海を泳ぐ薄乳日焼け美女(とそのトモダチ)の姿が!

「あのときは本当にビックリしたよ、もうハンマー溜め3でたたき出したりしないよ」
707名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 15:57:14 ID:7brMiybo
>>700
ほれ
古龍種擬人化

クシャ:嵐のようなバルクがきわどいガチムチ
ナナ :強面の暑苦しいビルダー
テオ :強面の暑苦しいガチムチ
ラオ :ベルセルクのモズクズ拷問執行官みたいなガチ
カニ :元気玉の撃てるナッパ
ボレ :胸筋の凄い(パイズリ)ガチ
バル :腕が異常発達(手コキ)のガチ
ルー :カミナリ親父
タコ :シティーハンターの海坊主
708元sage忘れカイザー:2007/06/23(土) 17:55:43 ID:1d/5FwEX
>>703
人気職人なんて嬉しいこと言ってくれるじゃないの。
でも事実俺を下回る奴なんてそうそういないんだぜ
709名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 19:51:59 ID:No5/erDm
>>708
工作員乙
710名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 21:19:15 ID:af7bM+MW
なんかこう、大きなスレッドになったなぁ
昔、おもいっきし過疎ってたもんなぁ……
711ハート:2007/06/23(土) 21:32:19 ID:uDDFt4aa
あまり良い方向向いてるとは思えないけどね・・・
712名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 21:32:22 ID:aalPx81L
>>710
ホント、感慨深いものがあるな。
昔から見てて書き始めたのはそれから少ししてからだが、
ホントこれもモンハンブームのお陰だな。

>>709
えっと…よくわからんが何か誤解を招いたならスマン
713しまウマ:2007/06/23(土) 21:33:56 ID:eboPTQRs
…やっと戻ってこれました。キリンの書いてた奴です。
 諸事情によりしばらくケータイが使えず、さらにデータが飛び、やっと使えるようになりました。
>>476サン
のように忘れないで居てくれた方がいる事に感激。
少しだけ前スレ153の続きを落としてもいいですか?
714名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 21:54:50 ID:USDfZMu1
>>707
これはきつい
おかげで古龍種に対する殺気が沸いてしまったじゃないか

しかしGJである!
715名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 02:30:14 ID:blJF4GWC
>>713
今は覚えてないけど続きを読めば思い出す
だから是非投下を
716「白銀の幻獣」:2007/06/24(日) 06:43:56 ID:pmdXBOny
 はぁ…

 やっとシャルが行ってくれたわ。
 なんかゼル君見てたらモヤモヤしちゃうんだよね。
 しかもゼル君といる時にシャルがきたらイラっときたんだけど何でかな?
 よくわかんないけど、ムズムズするし、もっとゼル君に触りたいような…
なんで!?
あーもー!!わかんない!
……わかんないから、とりあえず触らしてもらおう…かな

「ねぇ、ゼル君」

「…な、何だ?」
ち、近い

「…………触って、いい?」
なな、なんでだろ。すごい恥ずかしいコト言ってる気がする。

「え!?…え、と?」
何!?触るって俺を?え、何で?…聞き違いか?いやでも確かにそう聞こえたような…
ってかリン、ちかっ!!なんか目、潤んで…

ピトッ

 彼女の白く細い手が頬に触れ、ひんやりとした温度が伝わる。
 ルビーのような紅い瞳は、最初に見たときの無邪気な色とは違う色。
微妙な危うい緋色をしていた。

 その瞳に見入ってしまい、俺は身じろぎひとつできなかった。
 すると彼女の右手は頬から次第に首へ降り、胸を触ってきた。

「やっぱり、アタシのと違って硬いね」

 左手は自分の胸を触っている。
 だが最初の、ただ違いを比べている様子とは違い、息は乱れ頬は上気している。
 自分でもこの感覚が何なのか、わかってはいないだろう。
 しばらくすると、リンは両手を背中にまわして抱き着いつきた。

 なんだろ、すごくキモチイイ。
暑いの苦手なはずなのに、ゼル君の体温は溶けそうな程に心地よかった
でもすっごく恥ずかしい……熱くなってきちゃった。

「いいニオイする…ね」

 どうしたんだろアタシ…
でも今はどうでもいいや。
ギュッってしてるとスゴク落ち着くし。
 ムズムズはおさまらないけど、少しだけこのままで…

 …え?何この状況?
い、いいんだよな?
 でも今腕の中にいる柔らかくて小さな女の子を、このまま襲うのには後ろめたさを感じた。
 そうは思うが、本能は少しでも気を抜けばすぐにでもリンを押し倒しそうだった。

 ちょっとまて俺、殺そうとした相手に助けられたあげく、信頼を裏切って犯そうとはどういうアレだ。ガマンだ!ガマンだ俺!!お前はやればできる子だ!!

 リンが腕の中で気持ち良さそうに目を閉じて甘えている時、俺は理性と本能の間で板挟みになって圧死しそうになっていた。
717「白銀の幻獣」:2007/06/24(日) 07:04:20 ID:pmdXBOny
「ただいま〜!もーお腹いっぱい!!」

 数分後、そろそろ俺が精神的に潰れかかっている頃にシャルが帰ってきた。

…お嬢さん。口のまわりの赤色が生々しいぜ。
「ところでお兄さん誰なんですか?」
もっともな質問だ。

「えーと、俺はゼル。倒れてる所を君のお姉さんに助けてもらったんだ」
嘘は言っていないはずだ。

「で、なんでお姉ちゃんはゼルさんの腕で寝てるんですか?」
…えーと、何て言えばいいんだ?

あ、リンが目を覚ました。
何か知らんが、ちょっと不機嫌だな。

「…シャル、ちょうどよかった。ちょっと雪山草と銀シャリ草採ってきてくれない?」

「えー、お腹おっきいからシンドい〜」

「採 っ て き て く れ な い ?」

「じゃ、じゃあ俺が採ってくるよ。もう体も結構動くようになったし、周りに何か使えるものがないか探したいからさ」

「ゼル君はまだ動いちゃだめだって」

「いや、大丈夫。ちょっと行ってくるよ。助けてくれたお礼もしたいし」
 それに、このままだと凄い後ろめたいしな。でもなんかリンの機嫌がさっきより悪くなった気がする。

「…あんまり無理しちゃだめだよ、やっぱりアタシも行く。凄い大きいドドブランゴも出るし」

「…ああ、わかったよ」
ドドブランゴくらいなら何の装備が無くても、逃げるくらいはできるんだがな。
 これ以上リンの機嫌を悪くして置いて行ったら、そこにいる小さい蒼い龍が大変な状態になりそうなので、ついてきてもらう事にした。
「じゃあシャル、ちょっと行ってくるから、お留守番よろしくね」
そうして、洞窟の外へ薬草を採りに出掛けた。

「どーしたのかな?お姉ちゃん」
洞窟に残されたシャルがつぶやいていた。


 しばらく色々と集めて歩いていると、潰れたベースキャンプを見つけた。
 そこにはまだ使えそうな物が沢山残っていた。投げナイフ数本と携帯食料を数個、持って帰る事にした。
気温が低いせいで携帯食料が痛んでなくてよかった。…カチンカチンだけどな。

ん?雪の下に何か埋まってる?

げ、白骨化した凍り漬けの同業者だ。南無さん。
 遺品の装備はもらいうけるぞ。ホットドリンク切れかけて半裸じゃ寒いんで。
 そのかわりあとでちゃんと埋めてやるからなー。
 そして着ていたブランゴシリーズの防具一式を貰い受けた。ってゆーか剥いだんだが。
 武器のランスは墓石がわりにするので、剥ぎ取りと解体用のナイフを頂いた。
718「白銀の幻獣」:2007/06/24(日) 07:07:53 ID:pmdXBOny
「もうそのくらいでいいよー」

 はい、もうこれ以上持てと言われても無理です。
 すでに俺は草なのか人なのか判別が難しい状態になっていた。
 リンは雪に埋まっている薬草を探すのがかなり上手かったのだ。
 だが人の姿のまま四つん這いになって探すので、小さめだが柔らかそうなオシリが目の前でフリフリ揺れる。
 正直 たまりません。死にそうです。

 リンのオシリを鑑賞していると、後ろで凄い音がした。
 白い巨獣が雪原に降り立ち、咆哮をあげて威嚇をしている。
 クソザルめ、俺の目の保養の邪魔しやがって。
 ……ってデカっ!?5メートルはあるぞ!?

「リン、ちょっとコレ持っててくれ」

「え?ちょっ…うわっ」
 リンが薬草に埋まってしまったが、ドドブランゴを動けなくするのが先だ。仕方ない。
 斜めに走りながら奴の顔面に固めた雪玉をぶつけ、注意をこちらに向ける。
 予想通りに、こちらに向かって飛びかかってきた。
 タイミングを見計らいグッと足を踏ん張り、動きを止めしゃがみ込む。
 巨体が風を切りながら身体の上を通り過ぎていく。
 奴は転がりながら受け身をとる。そこがチャンスだ。
 いくぜ
「今日のビックリドッキリ!!」
解体用ナイフを腰から抜いて口にくわえ、クロールのような流れるフォームで間合いを詰める。
全身の筋肉を唸らせ、ナイフを突き刺す。
 「喰らえ!刺 激 的 絶〇拳!!」

ボオァアアアアアァァァウ!!!!

 山の主とでも言えそうなドドブランゴは、しばらく尻を押さえて転げ回っていたが、そのまま気絶してしまった。

「俺、サイコー!!」
右手を天にかざし、叫ぶ。
やっぱりキクぜ、コレは。
 そういえば、行き倒れていた俺を助けてくれた上、この技を教えてくれた変なドクターは元気だろうか。

「…ゼ、ゼル君?ひっ!」

 振り向くとリンがひきつった顔で怯えていた。
 あ、紙袋被ったままだったか。それにしても、携帯食料が紙袋に入ってて良かった。

「ごめんごめん。この技を教えてくれた人にさ、使う時は紙袋を被るように言われてるんだ」
 あと、キメた後に「自分はサイコーだ」という内容のセリフとポーズをするように、と。

「…凄いけど、凄いキモチ悪い」

「うっ。ま、まぁアイツは一時間は目が覚めないだろうから、とりあえず戻ろうか」

…来た時よりリンが若干離れて歩いているような気がするのは気のせいだろうか?
719しまウマ:2007/06/24(日) 07:12:21 ID:pmdXBOny
すいません、とりあえずこれで。
次回はエロに入れるかと。
今度はすぐ戻ってきますので。
それと、今まで読めていなかったSS読ませてもらいました。
遅れましたが、GJ!
720名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 11:22:27 ID:JSI63Df1
ファウスト先生何やってんすかw
721名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 12:09:01 ID:Lq9pAm8I
ファウスト吹いたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
GJwwwwwwwwwwwwwwww
722名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 13:15:37 ID:blJF4GWC
>>719
思い出した!!
もう来ないかと思ってた
とりあえず次に期待
723名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 13:15:37 ID:aWT3/dXA
いきなりwwwwwwwww
つーか本当にこんな所で何やってんすかファウスト先生GJwwwwwwwwwww
724名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 13:41:03 ID:nZIWnvhe

GJwwwwww
ファウスト先生wwwwww
殺笑力ありすぎwwwwwwwww
本当になにしてるんですかこんなところでwwwwwwwww
725名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 15:01:54 ID:nQofMNuG
GJ!!

場の空気まで良くしてくとは…


さすがファウスト先生だぜ!
726名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 15:23:10 ID:kdKbiAdZ
そうか!

実はミラバルカンのメテオは何が出る(ry
727名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 16:00:40 ID:+ntOSylp
>>712>>708だよな?
スレの雰囲気がアレな時にコテ付けて書き込むと、さらに荒れる。騙り放題だからな。
投下時以外にコテ付けて書き込むならトリ付けた方がいい。
もう一人いるけど、その人は雑談時コテ外さない&トリ付けないらしいからスルーする。
72871:2007/06/24(日) 16:05:05 ID:GTnGrgim
続きを投下します。
前に指摘していただいた部分を克服しよとしたんですが、
うまくできなかったかもしれません。
そこのところは多めに見てください。
72971:2007/06/24(日) 16:05:52 ID:GTnGrgim
「ふぅ、ホットドリンクを飲んでいても寒いものだな。ここは」
「お前が行きたいって、言ったから新米がやるには無茶なのを受けたんだろ」
二人は依頼を受けて雪山を訪れていた。
今回二人が受けた依頼は雪獅子ドドブランゴの狩猟。
さっき、ラルクが無茶だと言っていた理由はそのドドブランゴが前回狩猟したバサルモス同様、新米ハンターでは狩猟するのが困難だからだ。
現時点で受注できる雪山での依頼が今受けているこれしかなく、それでもイレーネは「火山にはない白い雪とやらに囲まれた所に行ってみたい」とラルクの意見を無視し勝手に依頼を受けて現在に至る。

「今思ったが、何故今回はいつもと違う装備で来たのだ?」
「俺が基本的に使用するハイフロストエッジじゃあドドブランゴにはほとんど効かないからだ」
そう、雪山などで採れる氷結晶と上質なドドブランゴの牙などで作られたハイフロストエッジなどの氷の力を持つ武器では雪山などに生息するモンスターにはたいして効果がない。逆に炎の力を持つ武器がドドブランゴなどのモンスターには効果的である。
最も氷の力による付加ダメージがなくなるだけで、それでもハイフロストエッジは十分使える武器ではあるのだが。
付加属性だけでなく武器自体にもモンスターとの相性がある。
たとえば、柔軟な皮を持ったモンスターに打撃武器はあまり効かず、切断系の武器が効くといった具合にだ。
だから、ラルクは今回はハイフロストエッジを軸とする剣士用装備でなく、ジェイドテンペストを軸とするガンナー装備で来ていた。

二人は雪山を探検しながらドドブランゴを探していると、山頂で龍の形をした銅像ようなものを見つける。
「銅像か?」
「いや、抜け殻みたいだ」
ラルクは銅像のようなものにその生物が脱皮、あるいは寄生していた生物が内側から喰い破いて出てきた跡を見つけた。
ためしにラルクは龍の抜け殻に触ってみると、
「錆びついた金属の塊みたいだなこの抜け殻。昔存在していたあるいは今なおも存在しているのかもしれない。金属の体を持つ龍が」
「金属の体をした龍が存在しているあるいはしていた。ふっ、世界は広いものだな」
二人は感慨に浸る。
73071:2007/06/24(日) 16:08:25 ID:GTnGrgim
二人は抜け殻から錆びついた鱗と抜け殻についていた氷結晶などをピッケルで採掘し、再びドドブランゴを探し始めることにした。

再び探し始めて1時間半後、二人は3頭のブランゴを見つける。
3頭のブランゴの内、リ−ダーと思われる1頭だけ一際大きい体躯と牙をしている。
そう、その1頭が雪獅子ドドブランゴだ。

ドドブランゴ達もラルク達を見つけて咆哮をあげ、二人も武器を構える。
ドドブランゴはブランゴ2頭を引き連れて襲いかかる。
ラルクは先手を取って散弾を撃ち、ドドブランゴ達をけん制し、怯んで動きを止めたブランゴの内の1頭をイレーネはブレイズブレイド改で素早く斬り捨て、
ドドブランゴにも斬撃をお見舞いしようとするがドドブランゴは素早く後方にジャンプしてそれをかわし、距離をとったドドブランゴは力を溜めて跳び勢いよくラルクの方に突っ込む。
ラルクは間一髪でそれを回避して火炎弾で反撃。
火炎弾を受け、その火で毛が燃え始めるがドドブランゴは雪の積もった地面に寝っ転がり、火を消す。
毛の一部を焼かれ、大火傷しかかったドドブランゴは咆哮をあげた次の瞬間、2頭のブランゴが現れ、ドドブランゴと残りのブランゴ1頭に加勢する。
ラルクの方に注意が向いているドドブランゴにイレーネはブレイズブレイド改で斬りつけようとするが横からブランゴの体当たりをくらい、尻もちをついてしまう。
ドドブランゴはそんなイレーネに気付き、片手で引っ掻こうとする。
「くっ」
イレーネは咄嗟にブレイズブレイド改でそれを受け流し、横に前転してドドブランゴから少し離れて立ち上がる。
イレーネが立ち上がった瞬間を1頭のブランゴが襲おうとするがラルクの放った通常弾数発に撃たれ、重傷を負って倒れる。
ラルクは続けてドドブランゴを狙って貫通弾を撃つ。
ドドブランゴはそれを回避するがドドブランゴがラルクの貫通弾を回避した直後の瞬間を狙ってイレーネがブレイズブレイド改でドドブランゴの片腕を斬りつけ、外れた貫通弾はドドブランゴの傍にいたブランゴに命中した。
片腕に浅くない傷を負ったドドブランゴは再び咆哮をあげて怒り、ブランゴ数頭を呼び出した直後、雪に覆われた地面を掻き、その中に潜りはじめる。
ラルクとイレーネはドドブランゴが何をしようとするのかすぐに理解し、イレーネは急いで駆け寄り、背中に縦斬りをくらわせる。
傷の痛みを堪えながら、ドドブランゴはなんとか雪に覆われた地面に潜り、下から強襲しようと隙を窺う。
73171:2007/06/24(日) 16:09:30 ID:GTnGrgim
しかし、ラルクとイレーネはブランゴ達を片付けながら一つの場所に留まらずに動き回る。
相手が常に移動している状態では真下から奇襲することは難しく、雪や地面の中では息継ぎができないため息が苦しくなり、ついにドドブランゴが地面から飛び出す。
ドドブランゴが着地した瞬間、ラルクは拡散弾をドドブランゴの背中に当たるように撃つ。
拡散弾はラルクの狙い道理、ドドブランゴの背中に命中し、ドドブランゴは転倒するもなんとか立ち上がるがその直後、イレーネにブレイズブレイド改で尻尾を切り落とされる。
「逃がすか!」
ラルクは逃げようとするドドブランゴの足に手甲榴弾を撃ちこむ。
足に手甲榴弾を撃ちこまれたドドブランゴは再び転倒する。
転倒したドドブランゴは悪あがきに止めを刺そうと歩み寄ってきたラルクに氷のブレスを放つがラルクはそれをあっさりとかわす。
もう全く力の残っていないドドブランゴにラルクはドドブランゴの牙が形よく壊れるようにドドブランゴの牙の歯茎の上の部分より少しずれたところにそれぞれ火薬の量を減らした手甲榴弾を撃ちこみ、牙を破壊したあと眉間にもう1発手甲榴弾を撃ち込んだ……。



「しかし今更言うのもなんだが、ただ単に雪山に行ってみたかっただけなら、ドドブランゴ狩猟の依頼なんか受けないでもっと簡単な依頼が回ってくるのを待てよな」
「依頼を受けた直後の時にも言った筈だ。今行きたいから、だとな。それに無事達成できたからそれでいいだろう」
依頼を完了して報酬を受け取り、錆びた鱗を古龍観測局に提出した二人は集会場の酒場で酒を飲みながら、今回の件について話をしていた。

「君が今急成長中の新人ハンター、イレーネ・ゼレシアさんで?」
一人の男が二人の男を連れてイレーネに話しかける。
3人とも服装からしてハンターのようだ。
イレーネは二人のハンターを連れている男が前に火山で交戦したハンターの一人だとすぐに気付いた。
「そうだが、貴様は誰だ?」
「おや、自分を知らないので?」
「ああ、知らない」
そう言われ、男は自己紹介を始める。
「自分の名はヴォルレド・デアラング。この村でbPのハンター」
「で?そのbPハンターが私に何の用だ?」
ヴォルレドと名乗る男はラルクの方に視線を向けて、ラルクを睨みつけたあと。イレーネの方に視線を戻して。
73271:2007/06/24(日) 16:11:38 ID:GTnGrgim
「そこの屑を切り捨てて、私達と組みませんか。そこの屑より自分はずっと頼りになりますよ」
「悪いが断らせてもらおう。何故なら紳士的に振舞いながら他人の事を屑と言う奴にろくな奴はいないからだ。それに貴様は頼りになるかもしれないが隣の腰巾着共は邪魔になるとしか思えない」
ヴォルレドの勧誘に対してイレーネはそう答えた。
「いい度胸じゃねーか!この売女!」
ヴォルレドの隣にいる男の一人ダルガがイレーネに殴りかかるがイレーネは左手で難なく男の拳を受け止め、右手で殴り飛ばす。
「気に入った。もし気が変わったら俺のところに来い」
周りが騒然とする中、イレーネに殴り飛ばされて気絶したダルガを引きずりながらヴォルレドはイレーネにそう言い残し、もう一人の部下を連れて集会場から出て行った。

「下衆だったな。あれは売られた恩を仇で返すタイプだ」
「同意。だが、あれでもハンターとしての実力は本物だ」
ラルクの表情が少し暗くなる。
ヴォルレドは傲慢かつ恩知らずで最低という言葉が似合う人物であるがこのコルスタン村で1の実力は伊達ではない。
現にムーブ達二人と一緒ではあったが、覇竜アカムトルムの討伐に向い、怯むことなく戦っていた。
対して、自分は素材採取ツアーで火山に来ていたので装備を整えていなかったとはいえ、アカムトルムから戦わずに逃げ出している。
ラルクはそんな事を思い出し、自分が情けなく思えてきた。
イレーネはラルクの表情が暗くなっていることに気付く。
「火山での一件を思い出してるのか?」
「ああ、あの時俺は自らお前に立ち向かっていったヴォルレド達とは違って、装備を整えていなかったとはいえ、戦わずに逃げ出していたからな」
「貴様と奴にどんな確執があるかは知らんが、貴様は貴様。奴は奴である以上、能力等に差が出るのは当然のことだ。何より今この瞬間の貴様のように戦略的撤退というものを知らずに逃げること自体を恥じるのは本当にどうしようもない愚か者の思考だ。
それにどんな世界に置いても生き残るのに手段など選んでいられない」
落ち込むラルクにイレーネはそう遠まわしに「あの時の貴様の行動は間違っていない」と励ます。
「まあ、それもそうだな」
それを聞き、ラルクはほんの少しだけ元気が出た。
73371:2007/06/24(日) 16:32:25 ID:GTnGrgim
今回も再びエロありません。
いま思ってみれば、話の流れは既にある程度、構築済みですのでエロが少ないです。
すいません。
それでも読んでくれればありがたいです。
734名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 16:43:23 ID:nZIWnvhe
>>733

お前に言うことなど一つしかない





このGj!!

だチクショー!
735とある:2007/06/24(日) 17:13:24 ID:Akky+Mpk
擬人化リオハート書いてたんだが携帯がぶっ壊れて代替の携帯に変えたらデータが全部吹っ飛んだorz
736名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 17:36:56 ID:kdKbiAdZ
武具とは、言うまでもなく人間のわざである。
ハンターが、レウスの紅玉をとろうと手をのばすところから、それは始まる。
やがてハンターは自分の腕がレウスを倒すには足りないことを学ぶであろうが、
それは彼の限界ではない。
やがて彼らは武具を持って、レウスの翼を折り、ドスファンゴよりも長く走り、
いにしえの武具を自在に作り出すようになるであろう。
空の王者は強くとも、強すぎるということはない
われらをはばむものがあるとすれば、それは自分の諦め以外にないのだ
737名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 18:26:57 ID:88x0www1
童貞の溜り場@2ちゃんねる
738名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 18:37:03 ID:WVXr12uL
>>733
GJ! 凄まじい勢いで文章力上がってるな!
このままのノリでエロとデレに期待!
739名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 18:37:48 ID:nctOGHIK
携帯厨がデフォルトではないんだが
740名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 19:18:27 ID:vgHqnx3w
>>739
デフォではないが発言のレベルから考えると相当な人数がそうであると思われる
741名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 21:23:40 ID:L5orzAzF
>>733
GJ
しかし誤字は醒める。
742名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 21:28:13 ID:LJYkgmcD
>>733
GJ!なんという文章力。俺などは遠く及ばん

>>727
そうだったのか…申し訳ない。
……時に、トリとは何だろうか?
743727:2007/06/24(日) 22:19:22 ID:+ntOSylp
トリ=トリップ
やり方は下のコピペ参照。

【トリップの付け方】
名前欄で「半角の#」の後に「好きに文字列」を入れるだけです。
主に騙り対策なので被らないようなものをお勧めします。
(トリップでググると「好きな文字列」が出て鳥バレしたりします)
あまりにも判り易い文字列はバレやすいので注意してください。

しかし、#を半角にするのを忘れるなどの失敗で
「好きな文字列」がバレてしまった場合は、変更をしてください。
744名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 23:01:28 ID:LJYkgmcD
>>743
なるほど。おかげでわかったんだぜ。ありがとう
745名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 01:32:33 ID:gTAig6mj
>>733
GJ!

今から敢えてキツい事を言うが、あくまで俺の考えな。無視してくれて構わない

戦闘シーンが過去形ばかりで少し緊張感が殺がれているから、語句の〆を少しずつ変えると良いんじゃないかな、と思う

例えば

その瞬間、歯牙を陽光にきらめかせ甲高く鳴きながらランポスが新米ハンターに襲いかかった。
「くそ…っ!」
新米ハンターは腰に提げたハンターナイフを引抜くと同時に、右脚を軸に身体を回転させつつ腕を振るった。
ランポスはその刃に肉を骨を裂かれ、真っ二つになって絶命した。

だと各文の〆が「〜た」で少し読み辛いと思う

その瞬間、歯牙を陽光にきらめかせランポスは新米ハンターに躍りかかる。
「くそ…っ!」
新米ハンターは腰に提げたハンターナイフを引抜くと同時に、右脚を軸に身体を回転させつつ腕を振る。
ランポスはその刃に肉を骨を裂かれて、真っ二つになって絶命した。

これだとたった少ししか変わってないのにかなり違う気がするだろ?
読み易い文章ってのは結構意外な所で決まると思うんだ

…さ、更なるレベルうpを期待してなんかいないんだからねっ!?



長文失礼
746名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 02:11:18 ID:iwHtZ4sB
↑またこいつか

少し前にもいたな
747名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 02:50:30 ID:vwuCQXw6
「文末は過去形ばかりでなく現在形も織り交ぜるとよい」って言えば済むのに
頼まれもしないうちから勝手に校正入れてくれるなんて有難くて涙が出そうだよ。
748名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 09:07:34 ID:buicCVWe
本当だよな。
自分が正しいと思い込んでるから前にも色々言われたのに
またやってるんだろうな。有難すぎて泣けるわマジで。
749名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 16:56:17 ID:0npebJyD
ちなみにドラクエ3の小説は文末が過去形で13回ぐらい連続で続いたりするよ
750名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 18:33:31 ID:iwHtZ4sB
日本語でおk

自分より下を探してどうするんだ
751名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 20:00:17 ID:uNWzudJv
ここは>>745に一発、ヤマツカミ辺りの擬人化をおおお……!

触手つきの少女と、女ハンターもしくはショタハンター
見た目がアレなので、腕は影から生えるということで
むしろ、触手の方が敏感という萌え触手に
752名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 21:10:05 ID:1aQAwcyC
>>751
だからヤマツカミはシティーハンターの海坊主みたいなやつって言っておろうが。
753名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 22:20:05 ID:UeeCfWLV
>>752
ところでその表現で理解できる奴が何人居ると思うかね?
754名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 22:22:49 ID:FjqoXIcr
20台前半くらいまでなら普通にわかりそうじゃね?
755名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 22:27:03 ID:UeeCfWLV
シティーハンター読んでない人にはわからない訳だが。

しかしシティーハンター読んでない人ってそんなに居るのか。

つまり問題ない事になるよな。なんだ。よかった。
756名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 22:27:15 ID:iwHtZ4sB
ここ21禁
757名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 22:30:29 ID:UeeCfWLV
>>756
そういう意味じゃなく…いや、いいか。
758名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 00:12:41 ID:QRr+gPK1
現在進行形で続編のエンジェルハートが連載中だから無問題。
ちゃんとファルコンも出てるしな。
759名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 00:42:29 ID:IQHsECJ6
ぶっちゃけわからなかったらググれ、て話だよな。
あんな有名な作品のキャラ絶対出てくるぞ。
760名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 01:20:09 ID:nyRPZ7ve
>>756突っ込ませろ。いやむしろ掘らせろ。

ここは18禁だ
761名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 01:41:14 ID:D5gwIxHO
知能が小学生並のキチガイが職人を叩いてふんぞりかえるスレはここですか?
762名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 03:35:48 ID:nbo+aT46
>>760
( ^ω^)…
763名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 04:05:12 ID:1QpKe+K4
pinkちゃんねるは21禁なわけだが…
764名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 07:13:03 ID:UjQ6Y82H
18禁になってるよ
765名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 07:23:18 ID:+nfeGjNA
まだPINKが21禁だと思ってるのがいたのか
たまにはPINKトップから入ったらどうだ
766名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 07:58:16 ID:PaJuFtoI
そいえば年齢制限下げたんだっけ
767名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 11:34:38 ID:3ozCV0qa
いくら年齢制限越えてようと精神的に幼かったら意味ないんだよな
逆もまた然り、とは流石に言わんけど
768名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 13:12:28 ID:ZOh+z07p
>>767
ロリババァには萌えないと申すかキサマーーーッ!!!!!!!!
769名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 13:24:50 ID:+01lhf00
>>767


(´・ω・`)
770名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 18:13:48 ID:DqfmA+tm
>>767
外見がお姉さんんで中身ロリだっていいだろうが!?
771名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 18:25:16 ID:nEs6xiIw
僕は外見ロリで中身もロリのほうが好きです><
772名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 18:36:13 ID:TU58DA7c
ロリババアに清き一票
773名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 19:47:08 ID:hEGCyBaX
君たちの電波…じゃなかった熱い想い…受け取った!

「ミラル姉上!そんなにハンター殿にくっつく出ない!」
「えーっ、いいじゃない。ダーリンもうれしいよねー?」
「いや、その、嫌じゃないけど……」
「ほら、嫌じゃないって!」
「む、むぅ…し、しかし!どうみてもハンター殿が困っておるじゃろ!」
「そうなの?ダーリン?」
「……あー、うん、いろいろと当たってるから…」
「ほーれ見るがいい!さぁ姉上、早くハンター殿から離れるのじゃ」
「むぅー!ヤダ!離れたくない!」
「姉上!わがままも大概に…!」
「あっ!…もしかしてルカちゃん、私がうらやましいんでしょ〜?」
「はぁ?いきなり何をいっておるのじゃ?」
「だってルカちゃんは私みたいに『ないすばでぃ〜』じゃないからダーリンに抱きついても気持ちよくしてあげられないもんね?」
「だれがつるぺた幼児体型じゃ!ワシの体は立派な『ないすばで〜』じゃ!そうじゃろ!?ハンター殿!?」
「………」
「ハンター殿!?何故そこで目を逸らすのじゃ!?」
「ふふ〜ん、あたしの勝ちだね〜」
「むぅ〜〜〜〜っ!とにかく離れるのじゃー!ワシもハンター殿といちゃいちゃしたいのじゃぞ〜!!」
「おわっ!ルカ!危ないからいきなり飛びついてくるな!」
「もう最初から素直にそういえばいいのにー、ほんとルカちゃんは意地っ張りだね〜」
「ただいま〜…あーっ!おねえちゃんたち、ずるーい!レアもお兄ちゃんにくっつく〜!!」
「……レアまで…だぁーーーーっ!もう我慢できるかーっ!いただきます!!」
「やぁーん、ダーリンのえっちぃ〜♪」
「ハ、ハンター殿…その、優しくシテくれ…」
「わぁ〜いぷろれすごっこだ〜」

会話だけでスマン。こんな感じのミラ三姉妹をいつか書きたいな〜。
774名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 20:19:31 ID:TU58DA7c
GJすぎて鼻血が止まらんよ
775名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 20:38:36 ID:jV5HlTXS
伊集院隼人はいいから…;


ナナとレイアは西洋美人
ラオとナズチは和国美人
ババコンガとドドブランゴは南米美人になるわけだが…

ランポスやイーオスあたりは何になるんだろう?盗賊辺りかな?
776名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:02:41 ID:D5gwIxHO
>>746-748
GJも言わずアドバイスをするわけでもないアホが
アドバイス入れた人を叩いてふんぞりかえっている典型でつね
777名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:12:50 ID:ZUPE4Fdh
>>773
なんで俺がもう一人いるんだwww
778名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:20:05 ID:L2SmHCw5
リオレイア擬人化ヒロインとしてSS執筆中なんだけど、ここの住人に少し質問。

雄のリオレウスは「古代の言葉で『空の王』」とかいう意味の名前だったと思う。

では雌のリオレイアはどういう意味になるのだろう? 『陸の女王』だろうか?

だとすると、リオ=王、女王、王者の意で、レウス=空、レイア=陸ってことになるのかな?

ヒロインの呼び名をリオにするかレイアにするか迷ってるんだ。皆の意見を聞きかせてくれ……。
779名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:32:46 ID:D5gwIxHO
レイ
780名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:34:26 ID:iteI0bVM
普通レウス行こうぜとかレイア行こうぜという会話になるから
レイアが一般的じゃなかろうか。
関係ないが兄弟いるけど姓で呼ばれると面倒なんだぜ・・・。
781名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:54:15 ID:jV5HlTXS
>>778
リアかな?
782名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 22:02:10 ID:nbo+aT46
誰とはいわないがスルーっぷりに吹いた
783名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 22:10:21 ID:gLf2dYXv
名前的に考えて空の女王か姫だろう
784名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 22:11:36 ID:hEGCyBaX
>>774
つ ティッシュ
>>777
あれ?俺がもう一人いる?
>>778
解釈はそれでいいんじゃないか。クエスト名にもあるしな。
それにリオだとごっちゃになりそうだし単純にレイアでいいんじゃね。
785名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 22:40:00 ID:DqfmA+tm
>>773
ごちそうさま
なかなかのお手前で……
786778:2007/06/26(火) 23:12:18 ID:HnJt7a2n
リオレイアは素直に考えると「空の女王」か。
リオ=空。言われてみればそんな気もする。同種の火竜なんだものな。
リオレウスに比べて飛び回って逃げないから、陸、というイメージがあったんだw
答えてくれた人どうもありがとう。
名前が出るシーンはまだ先なんだけど、決めとかないと落ち着かなくて。
787778:2007/06/26(火) 23:16:57 ID:HnJt7a2n
というワケでSSを投下。連投失礼。以下10レスほど頂く予定。
788778『飛竜の主人』その1:2007/06/26(火) 23:18:10 ID:HnJt7a2n
 オレは今日の獲物である緑鱗の雌火竜、リオレイアを見下ろし、満足のため息をつ
いた。
 腕が棒になるほど大剣を振り回し、落とし穴と眠り玉――ハンター必須の狩猟用具
――
まで用いてようやく捕らえた「飛竜」は、半日近くかかったオレとの死闘に精根尽き
たか、
今は下半身を地面の下に埋もれさせたまま、やや苦し気ないびきを上げて眠りこけて
いる。

「……すかーっ……んごご……すかーっ……んごごご……」

 オレは地べたの上でだらしなく伸びている雌火竜の顔を眺めつつ、低く呟いた。

「こんな風に寝てる限りは、可愛いツラしてんだけどなぁ……」

 そう、生物界の頂点に君臨し地上を我が物顔で闊歩している「飛竜」族は、見た目
こそ
人間のそれに非常に近かったが、その性癖はまさしく野獣そのもの。理性を持たず、
本能
に従って生きる邪悪にして凶暴な肉食獣、危険極まりない怪物なのだった。
 一見人間そっくりな「飛竜」種ではあるが、人間と見分けがつかぬ程ではない。種
にも
よるが、奴らのほとんどは長い尾や角、鋭い牙とかぎ爪を備えており、大抵の場合は
衣服
を身につけておらず、全裸に近い姿で荒野をうろついている。そして人間との最大の
違い
にして最も恐れられているその理由は、奴らは翼ある姿に変身し、その名の冠する通
り、
自在に空を飛べることにあった。

「さて、尻尾からも剥ぎ取りはしたし、あとは村の連中が来るのを待つだけか……」

 「飛竜」の身体から採れるわずかばかりの貴重な素材、ウロコや外殻、角、牙、カ
ギ爪
等は、総て人間の生活に役立つ品として高額で取り引きされている。狩りを安全に進
める
ため、戦闘中この雌火竜から斬り落としてしてやった尻尾も、オレたちハンターには
立派
な飯の種なのだ。
789778『飛竜の主人』その2:2007/06/26(火) 23:19:40 ID:HnJt7a2n
 ちなみに今回のように生け捕りにした獲物は、依頼人――大抵は学者だの賢者だの
の類
であることが多い――の元へ生かしたまま運ぶことが多く、仕事の仲介をしているハ
ンタ
ーズ・ギルドの手筈で、近隣の村から数人の人夫が来ることになっていた。

「そうだ、今のうちにお宝を確かめておくかな」

 村人たちが来るまで手持ち無沙汰になってしまったオレは、眠っている「飛竜」の
そば
にあった平らな岩場に腰掛け、腰の小袋に手を伸ばした。中から細い鎖の輪で繋がれ
た銀
のメダリオンを引っ張り出し、しげしげと眺めた。

 今回の仕事はギルドに紹介された新たな狩り場で行われた。暑苦しい密林の中であっ

のだが、鉄鉱石や希少な鉱石類が掘れるという鉱脈や、高価な薬草類が採れる所があ
ちこ
ちに点在しており、気温と湿気がもう少し低ければ言うコトのない狩り場だった。
 そしてオレがこの狩り場を気に入った理由の一つとして、遥か太古に繁栄していた
文明
の名残り、世界各地に残されている石造りの遺跡の一つを発見したコトがあった。
 遺跡は当然のことながら手入れをされていないので荒れ放題だったが、白い石で組
まれ
た巨大な建造物の中はひんやりと涼しく、また何故か危険な肉食獣や不快な虫共が全
く巣
食ってもいなかった為、新たなキャンプ地の候補としてギルドに報告しようと思う位
に快
適な場所であったのだ。
 そして、オレはその遺跡の奥で、今手にしている銀のメダリオンを見つけた。表側
には
精緻な飛竜――オレたちが相手にしている「飛竜」ではなく、物語やお伽話に出てく
る爬
虫類めいた巨大な怪物だ――の彫刻がなされ、裏側にはこれまた見事な人間の乙女の
横顔
が彫り込まれている。
 骨董品だの美術品だのの価値については全くの素人であるオレの目からしても、こ
の年
代モノのメダリオンが相当な値打ものであることは明らかだった。しかしこのメダリ
オン
を見つけた後、ケガらしいケガもせずに狩りを成功させたので、オレは縁起モノ、護
符と
してこのメダリオンを売る気は無くなっていた。手放したくなくなっていた。

『……む……うぅ……うぅ〜ん……』
790778『飛竜の主人』その3:2007/06/26(火) 23:20:38 ID:HnJt7a2n
 オレが鼻歌混じりにボロ布でメダリオンの表面を磨いている内に、落とし穴に下半
身を
埋もれさせている「飛竜」が呻きだした。
 オレは驚いた。まだ眠り薬が切れる程の時間は経っていないからだ。普通、戦闘で
傷付
き疲弊した獲物の鼻面に眠り玉をぶつけてやった場合、鼻孔と口腔、それに傷口から
薬が
浸透し、獲物は数時間以上昏睡してしまうのが常だった。それは凶暴な「飛竜」とて
例外
ではなく、この雌火竜もオレの見立てでは半日以上は目を覚まさないハズだったのだ。

『……う!? なんだ? そうだ、私、捕まった……キサマ、羽ナシッ!!』

「……なに!?」

 目を覚ました「飛竜」は己の置かれた状況とオレの姿を認めると、じたばたともが
き、
穴の中から脱出しようと死に物狂いで暴れ出した。このまま放っておいたら、今にも
穴か
ら抜け出してオレを攻撃しようとするだろう。そうなる前に予備の眠り玉をぶつけ、
再度
眠らせねばならなかった。
 だが、オレは驚愕の余り身動き一つできなかった。「飛竜」が薬物の眠りを破って
目覚
めたのがそうなった原因ではない。稀にではあるがこうした事故は常に起こりうるの
だ。
オレの思考を麻痺させ次の行動に移させなかった混乱の原因は、「飛竜」が人間の言
葉を
喋った、という信じられない事実だった。

『ぐおおおッ! ずるい奴! 堂々、戦え! 羽ナシめッ!』

「…………」

 人間と「飛竜」の力関係には絶望的な差があるが、それでも人間が滅ぼされずに済
んで
いるのには理由がある。「飛竜」種は無尽蔵の体力を誇るだけでなく、種独特の恐ろ
しい
能力をその身に秘めた化け物揃いだが、それに反比例するように知能は低い。人間は
古来
より知識と知恵を頼りに、この怪物共と何とか渡り合ってきたのだ。
791778『飛竜の主人』その4:2007/06/26(火) 23:21:17 ID:HnJt7a2n
 「飛竜」は他の動物たちに比べれば遥かに賢いが、人間のような言葉は持たないと
され
ている。奴らは強い独立独歩の本能を持つ生き物で、成体となる前に親元を離れ単独
で行
動するようになる。恐ろしく縄張り意識が強く、自らが定めた縄張りに侵入してくる
者が
あれば、問答無用でたちまちの内に凄まじい殺し合いになる。例えそれが血を分けた
肉親
であってもだ。
 奴らが単独でなくなるのは繁殖期だけであり、つがいとなった雌雄もその時期が過
ぎた
途端に(激しく争って)別行動を取るようになる。そんな生き物であるから、確かに
連中
には言葉など必要ないのだろう。しかし……。

「……待て! オマエ、人間の……オレの言葉が判るのか……!?」

『……なぜ、キサマ、しゃべれる? キサマ、羽ナシ、ちがう?』

 オレは「飛竜」と問答するという、世にも珍しい体験をした最初の人間ではなかろ
うか。
 間違いなく、この「飛竜」はオレの言葉を理解している。過去、「飛竜」の強大な
力を
利用しようと、奴らとの意思疎通を研究していた多くの学者たちが果たせなかった夢
を、
何の学もない田舎者の1ハンターでしかないオレが成しとげてしまったのだ。
 だが……そんなコトが有りえようか? オレは間違って人間を捕まえてしまったの
か?
否、奴には尻尾があり、その圧倒的な力は間違い無く「飛竜」のそれだった。しかし
長い
ことハンターをやっているが、人語を喋る「飛竜」の話など聞いたこともない……。
 オレは考えれば考える程に混乱してしまった。
 雌火竜は小さく鼻をうごめかせ、眉をしかめている。嗅覚でオレと自分とが同種族
では
ないことを確認しているようだ。

「オレは人間だ。「飛竜」ではない」

『オマエ、羽ナシ。におい、違う……「ヒリュウ」、私か?』

「そ、そうだ。オレたちはオマエらを「飛竜」と呼んでいる」
792778『飛竜の主人』その5:2007/06/26(火) 23:22:16 ID:HnJt7a2n
 と、そこでオレは奇妙な違和感を覚えた。この雌火竜は口を開いていない。声を出
して
いないのだ。ただオレの方を見つめたまま、首をかしげたり、目を見開いたり、咽の
奥で
唸ったりというコトをしているだけだったが、何故かオレにはそれが奴らの言葉であ
り、
意志を伝達する手段であるというコトが判った。何故か理解できてしまったのだ。そ
して
何故か、オレは普通に言葉を話しているが、奴の方でもそれが理解できているのであ
る。

「ど、どうなってんだコリャぁ……」

『羽ナシ、喋る、知らなかった……オマエ、私、喰うか?』

「くっ、喰わねぇよ!」

『喰わない? なのに狩りする? 羽ナシ、バカ?』

「…………」

 人間より知能が低いハズの「飛竜」に面と向かってコケにされてしまったオレは、
少し
ばかり(というかかなりショックを受け)傷付いた。しかし、のんびり落ち込んでい
る場
合ではない。
 人語を理解し、対話できる「飛竜」……コイツの存在は、パッとしない田舎のハン
ター
でしかないオレを一躍有名人に、億万長者にしてくれるかも知れないのだ。オレはふ
と、
首から下げた銀のメダリオンを強く意識した。やはりコレは幸運の護符に違いない…
…。

 だが問題は、今の段階でこれらの事実を周囲に知らせるワケには行かないというコ
トで
あった。まだ確かめねばならないコトは山程ある。それまで、この喋る雌火竜の存在
は隠
しておかねばなるまい。
 しかしオレは先程、狩猟の成功を伝える「のろし」を上げてしまっていた。すぐに
も村
の連中が、使役獣に牽せた荷車と共に現れるだろう。オレは無い知恵を絞ってどう切
り抜
けるかを考え始めた。
793名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 23:22:24 ID:D5gwIxHO
GJ

なんで改行がそんなことになっちゃったの?
794778『飛竜の主人』その6:2007/06/26(火) 23:23:08 ID:HnJt7a2n
 雌火竜はオレが「喰わない」と宣言したためか、暴れるのをやめて不思議そうにこ
ちら
を見つめている。言葉が通じれば殺し合いをしないで、もっと詰めた話もできるかも
しれ
ない。誰も知らない真実、「飛竜」の秘密にも迫れるかもしれない。だが仮にそれが
可能
であったとしても、高い依頼料を蹴ってまで捕らえた「飛竜」を手渡さないでいる理
由、
説得力のあるウソなぞ考えつかなかった。村の連中に何と言えば良いのか……。

『オマエ、私、喰わない。でも、狩りする。なぜ?』

「あー……つまりそれは……オマエのことをもっと知りたくて、だな……」

『私、知りたい……?』

 雌火竜の問いにぞんざいに応えつつも、オレの灰色の脳細胞はめまぐるしく働いて
いた。
元々頭の血の巡りは良い方ではないので、結局は何の意味もなかったが……。
 そんなコトをやっている内に、遠くから人の話し声が聞こえ出した。村の連中がやっ

来たのだ。

『……羽ナシ、たくさん、においする……!』

 雌火竜の目つきが険しくなり、再び穴から逃れようと暴れ始めた。
 そしてオレは……気が付くと、落とし穴の周囲の泥土を大振りの剥ぎ取り用ナイフ
で掘
り返し始めていた。眠り玉の効きが悪くて獲物が目を覚まし、逃げてしまったコトに
する
のだ。一時的にこの雌火竜を逃しても、話が通じるのならまた後でコンタクトを取る
こと
も可能なハズだ。少なくとも「飛竜」に対して激しい憎しみや恐れを抱いている村人
たち
を説得するよりは、遥かに成功の可能性があるだろう。

『羽ナシ……オマエ、なぜ……?』

「いいから、今は逃げろ! ココはオレが何とかする!」
795778『飛竜の主人』その7:2007/06/26(火) 23:25:23 ID:HnJt7a2n
 オレが掘り崩した土の中から雌火竜は抜け出した。泥まみれでキズだらけの姿では
あっ
たが、そこは生命力に溢れた「飛竜」族のこと、一度目覚めた後は力に溢れ、動きは
しな
やかで敏捷だった。
 オレは一瞬、自分のコトを自身の命を危険に晒す本物のバカなのではないかと頭の
片隅
で思わぬでもなかったが、どうやらそれは杞憂だったらしい。雌火竜は罠にかけたオ
レに
復讐の牙を立てることもなく、素早く木立の中に姿を消してしまった。

「……よぉ! どうやら「飛竜」に殺られずに済んだようだな!」

「あの雌火竜は特に凶暴で手がつけられなかったからな。アンタのおかげで一安心だ」

「これでしばらくの間は村も安泰だな! ……で、問題の「飛竜」は何処だ?」

 やって来た村人たちは、それはそれはニコやかにオレの働きを誉めてくれた。本来
なら
オレもそれに堂々と成功を誇れたのだろうが……今回のオレの立場はかなり危うかっ
た。

「……いやぁ、その……のろしを上げた後に、獲物が目を覚ましちまって……」

 オレがいかにも気が進まないといった口調で告げると、村の男たちは皆、凍り付い
たか
のように動きを止めた。

「な、なんだと……!? じゃ、じゃあ、あの雌火竜は……?」

「あー……向こうの方に飛んでっちまった」

「ばっ……バカ野郎! 手負いのまま逃がしちまったってのか!?」

「冗談じゃない! 怒り狂ってすぐに復讐しに来るぞ! に、逃げよう!」

 声まで蒼白になった村の男たちは、回れ右してたちまちの内に走り去ってしまった。
796778『飛竜の主人』その8:2007/06/26(火) 23:26:29 ID:HnJt7a2n
 オレはため息をついた。これでもう、あの村の住人はオレが何を言っても信用しよ
うと
しないだろう。雌火竜の首級を持ち帰りでもしない限り、縄張りから追い払ったと説
明し
たところで村人は納得すまい。この付近での狩り、中でも獲物を捕獲する方の狩りは
二度
とできなくなったも同然であった。
 ギルドに任務失敗を報告し、一度は捕らえた獲物をまんまと逃したマヌケなハンター

して噂されるところを想像すると今から憂鬱だった。

『……羽ナシ、オマエ、私、逃がした、なぜ? アイツら、群れ、ちがうか?』

 逃げたとばかり思っていた雌火竜が、薮から飛び出していきなり眼前に現れたので
オレ
は仰天し、反射的に背中の大剣に手を伸ばしそうになったが寸でのところで何とか堪
えた。
ココで剣を抜いたら、この雌火竜も(村人のように)二度とオレの話を聞こうとはす
まい。

「……い、いや……オマエと二人だけで話がしたかったんだ」

『話? 私だけ? なんだ?』

「えーと……」

 いざとなると、何をどう話してよいものやら判らなかった。「飛竜」は人間の天敵
だと
いうのに、下手に言葉が通じると思うと妙に敵視しにくい気がしていた。目の前に居
るの
は凶暴な怪物に間違いないのだが……敵意の視線ではなく、興味津々といったそれを
向け
られると反応に困る。

「つ、つまり……オマエのコトをもっと知りたいんだ、色々と。……判るか?」

『……羽ナシ、オマエ、ヘン……』

 変、と言われると思わず反論したくなったが、あえて気にしないことにする。言葉
を続
けようとした矢先、オレの腹が盛大に鳴った。朝からほとんど何も口にしていなかっ
た。
797778『飛竜の主人』その9:2007/06/26(火) 23:27:39 ID:HnJt7a2n
 差し当たり、雌火竜がオレを夕飯にする気はないようだったので、オレは自分の分
の飯
を用意することにした。一緒に焼肉でも喰いながら話ができれば、人間に対する警戒
心も
少しは薄れるかもしれないと思った、というのもある。
 オレはバラして腰から下げていた携帯焼肉用のセットを組み立て、背負い袋の中か
らフ
ァンゴの骨付き肉の塊を取り出す。
 オレが大きな葉で包んだ生肉を見せた途端、雌火竜の目が輝いた。ゴクリと唾を飲
み込
む音が聞こえたので、黙って塊を一つ差し出した。

『……何だ?』

「腹へってんだろ、喰えよ?」

『……羽ナシの肉、喰う、痺れる、毒……』

 どうやらオレが狩りの際に利用したシビレ肉のことを覚えていたらしい。オレが自
分で
喰う分の肉に毒キノコなぞ混入するハズもないが、実際に罠にかけられた方にしてみ
れば、
そんな話をしたところで信用するとも思えなかった。目の前でオレが喰うのを見れば
安心
して肉を受け取るだろうと思い、オレは肩をすくめて火を起こしにかかった。
 やがて火がつき、肉をあぶり始めると辺りに香ばしい香りが漂いだす。オレはひと
掴み
の香辛料と塩を振り掛け、仕上げに入った。横目で見ると……雌火竜は食い入るよう
な瞳
で肉を凝視していた。口元からヨダレが垂れている……。

『…………』

「…………」

 上手に焼けましたー! とばかり思わず天に向かって焼けた肉を振り上げてしまう
のは、
ハンターとしての本能である(反論は認めない)。
 オレは焼けた肉にかぶりつき、肉汁の旨味を存分に味わった。これだからハンター
業は
辞められない。ホントはこれにビールもあれば最高なのだが。
798778『飛竜の主人』その10:2007/06/26(火) 23:28:42 ID:HnJt7a2n
 オレは最初の肉の塊を半分ほど腹におさめると、残りの分を雌火竜の目の前に向かっ

突き出し、言った。
 
「ホラ、これで安心したろ? コイツにゃ毒は入ってねーよ……あ、生でないとダメ
か?」

『…………』

 雌火竜の心の中で、食欲と警戒心が激しく争っているのが手にとるように判った。
もの
欲しそうな目つきで肉を凝視し、尻尾を(オレが切断したので半ば程から先がなくなっ

はいたが)を激しく振っているのだが、なかなか受け取ろうとはしない。
 だが、オレが肉の塊からさらに一口食いちぎると、雌火竜は我慢できなくなったの
か、
恐ろしい速さで腕を翻させ、肉をひったくった。湯気を上げている熱い肉に噛み付き、

瞬驚いたような顔をして動きを止めたが、その後は貪り喰うという表現がピッタリの
喰い
方で瞬く間に肉を平らげていく。
 一本では足りないな、と思ったオレは、残りの包みも全て火にかけてしまうことに
した。

 ……旺盛な食欲を見せた雌火竜であったが、どうやら腹は十分に膨れたらしい。ファ

ゴ肉を焼き上げるたびにひったくられ、結局手持ちの全てを喰われてしまったが、下
手に
空腹のままでいさせると後でオレをデザートに、などと考えかねない。よってこれは
これ
で良しとしておく。
 満足そうな唸りを上げつつ、雌火竜は近くに張り出していた木の枝にゴロリと横た
わり
……先程とは変わって静かな寝息をたてはじめた。

「……何だ? もしかして……寝ちまったのか……?」

 その寝顔はあどけない、無邪気といっても良いほど穏やかで、パッと見ではスラリ
とし
た肢体を持つ裸の乙女――少女と言ってよい年齢にも見える――が木立の中で無防備
に横
たわっているようにしか見えなかった。
 オレはつい先刻までは命をかけて死闘を演じていた怪物のコトを、すでにそうとは
見れ
なくなっている自分に気付いていた。 (不評でなければ11話につづく)
799778:2007/06/26(火) 23:34:53 ID:HnJt7a2n
>>793 申し訳ない。テキストエディタで1行約40文字という
指定で打ってたんだけど、ここの板の文字数制限をちゃんと
把握してなかったんだ。途中からでも直すべきだったかも知れない。
読みにくくてゴメン。

で、厚かましくて重ね重ね申し訳ないんだけど、読んでくれた人、
何でもイイから感想いただけると幸い。悪い、気に入らない、という
場合は何がそうなのか具体的に指定してくれると尚助かる。
もうやめろ、という意見が大多数だったらこの話はやめて別のネタと
表現を模索するつもりです。どうぞよろしく〜。
800名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 00:00:42 ID:4/dGpIOD
いやいや、期待してますよ!
801名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 00:48:19 ID:3PgZFAMb
最後の一行がどれだけアレか考えたことはないのだろうか
802名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 01:06:12 ID:lubtZNNo
>>801
全くだ
()内の「不評なら」は全く必要無い


激しくGJ!
続きwktkwktk
803名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 13:28:05 ID:xNoxw6Fm
>>778
GJだチクショウw

【レイア】
『オ、オマエが焼いた肉、だから喰う、チガウ』

「………?」

【レイア】
『ソノ肉がどうしても食べてほしい、言ったから私喰った。…ホ、ホントだぞ』

「("ツンデレイア"キタコレ!!!!!!)」


………こんな妄想膨らんじまったじゃねーか!!
804名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 16:43:35 ID:4/dGpIOD
>>803

ちょwww肉自己主張wwwww
805名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 20:47:53 ID:PpNfenz2
龍 武器 擬人化ときて
ついに肉まで擬人化か
806名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 21:22:04 ID:xX0tBgWv
おっとアイルーをファックする時間だ。
807名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 22:23:17 ID:SnuuPdLx
そういえばあったな、アイルーファック。
擬人化だけど。
808778『飛竜の主人』その11:2007/06/28(木) 01:47:45 ID:4MxzR9Av
 マズイ、というのがこの時頭に浮かんだ思いだった。
 相手はあの「飛竜」なのだ。人間ではないのだ。人喰いで凶暴で、邪悪で恐
ろしい怪物なのだ。しかしそうと判ってはいても、オレはこの雌火竜を純粋に
美しい、と感じてしまっていた。まぁ、ぶっちゃけてしまうと……欲情、とま
ではいかなくても、性の対象として認識してしまっているのだった。
 「飛竜」種を狩るハンターであるオレの身体には、奴らの恐ろしさが骨の随
にまで染み込んでいる。「飛竜」と目を合わせると、文字通り「キンタマが縮
み上がる」という状況になるのが常なのだった。油断は即、死に繋がる。それ
が対「飛竜」の心得、ハンターたちの不文律だった。にもかかわらず、オレは
この雌火竜に惹かれてしまっていた。
 種も違うのに……全く違う生き物であるというのに……今まで、数多くの
「飛竜」をこの手で屠ってきたというのに……。

 オレは自分の欲望の節操の無さに呆れ、戸惑い、これから先のことを考えよ
うと勤めた。だが、日が傾き始め、やや赤みを帯びた光が密林を染めゆき、雌
火竜の神々しいまでに美しい――この時は心底そう感じていた――肢体を照ら
している光景が目に焼き付き離れない。

「……どうしちまったんだ、オレぁ……」

 オレは大きくかぶりを振り、深呼吸して目を閉じた。もうすぐ日も暮れる。
こんな人里離れた密林の中で夜を明かすワケにもいかない。ぐずぐずしている
暇はなかった。今後の方針を決め、即時行動に移さねばならないのだ。女の、
それも別種族の生き物の裸などに惑わされている場合ではない……。
 自分の頬をピシャリと打ち、オレは立ち上がった。その音に気付いたのか雌
火竜が身じろぎし、大きな欠伸と共に伸びをしながら身を起こした。
自然とその姿に目を吸い付けられ、オレは見入ってしまった。
 だが、雌火竜の引き締まった身体、やや陽に焼けた健康的で滑らかな肌のあ
ちこちにあった傷が全て塞がっていることに気付くと、さすがのオレも青くな
った。「飛竜」の生命力は驚異的で食べて眠ればすぐに体力が回復することを、
鼻の下を伸ばしていたおかげですっかり失念していたのだ。本来の力を取り戻
したら、雌火竜は早速オレを襲おうと思うかもしれない……。
 ところが目の覚めた雌火竜は、焦るオレに向かってとんでもないことを言い
出したのだ。

『……羽ナシ、オマエ、交尾、したいか? 私の上、乗るか?』
809778:2007/06/28(木) 01:52:42 ID:4MxzR9Av
文字数と行数の実験をかねて投下。

不評うんぬんについては、以前別の板で同じような文体のSSを
投下したら恐ろしく不評でボッコボコに叩かれたことがあったんだ。
だもんで、つい。不快に思われた方、失礼。

引き続き、読みにくいとか、ここはこの方が、とか何でもいいので
お気軽にご意見、感想等いただきたく。
810名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 05:31:51 ID:YZxN+d7G
字数はそんなに気にしなくて大丈夫じゃないか?
前ちょっぴり投下した時は百字ちょっと改行し損ねた記憶があるし

まあ…字体は人それぞれ好みがあるから


ここはエロスを求める住民が多いからその投下だけでもうwktkしまくりんぐ
wktkwktkwktk
811名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 16:09:31 ID:OG3ZOXXz
【CP厨】リア厨だらけのスレを語るスレ【誘受】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182390087/

( ^ω^)…
812名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 18:53:56 ID:w0GfSvCd
擬人化って女性化が主流っぽいけど、オスでも良いの?
オスディアと女ハンターの話を書いてみたいんだけど…いいのかな?
813名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 19:47:05 ID:ssRkFw1Q
とくに問題ないんじゃないか?
前にも書いてた人結構いるし。

>>809
wktk
814名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 00:11:41 ID:jTPHDkOE
ショタレウスと熟女ハンターの絡みとか、ゲ・リョンスンの閃光スマイルで小母様方悩殺とかな!

…別に熟女スキーじゃないが、若いとどうしても女を受けに回したくなる俺ガイル…
815名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 02:35:56 ID:TeuT4Clc
エロパロとして考えると・・・雄ディアvs女ハンターの話で
「4本の角」とかのタイトルがつくと、それだけでエロ妄想が・・!


ゲ・リョンスンワロタw
816名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 02:40:05 ID:PKx+cil5
色白ハンサムボーイと地黒ガチムチの「二色の双角」と申したか。
817名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 13:56:32 ID:ZWTqmOlZ
つまり黒ディアはタカさん
818名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 21:24:15 ID:Ygp4fE+O
そう・・・そのまま飲み込んで・・・僕のドラゴンバスター・・・
819名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:52:51 ID:mSxjl0nK
ようこそ、ドラゴンファッカーの世界へ…
820778「飛竜の主人」その12:2007/06/30(土) 10:57:16 ID:nVvLkQEo
気に入った! うちに来てペットの飛竜とファックしていいぞ!
というワケでドラゴンファックSSの続きを投下。以下9レス程いただく。


……しかし現在の所、肝心のドラゴンファックそのものの描写はない! 

だが私はあやまらない。
821778「飛竜の主人」その12:2007/06/30(土) 10:58:00 ID:nVvLkQEo
 オレは唖然としていた。
 どう考えても、散々大剣で殴りつけて尻尾を斬り落とし、半日追っかけ回した
挙げ句に罠にかけて捕らえようとした相手に対して言う台詞ではない。ましてや
オレと奴らは同種族ではないのだ。
 凶暴な「飛竜」が己を手負いにした相手に復讐しないどころか、その相手を誘
惑してくるなどということがあり得ようか? オレは雌火竜の色香に惑わされ、
いよいよ頭がおかしくなったのだろうか? オレに尻を向けて誘ってくるとは…
…って、尻ィィィッ!?
 そう、雌火竜は自らが横になっていた枝に手をつく形で四つん這いになり、先
端の無い尻尾を上に巻き上げ……恥ずかし気もなく形の良い尻をオレの方に向け
て振ってみせたのだ。
 身体の奥でくすぶっていた肉欲と共に胸の鼓動が一気に高まり、オレは興奮し
すぎて爆発しそうになった。不覚にも股間がテントを張ってしまい、鎧の前垂れ
の止めヒモに締め付けられて猛烈に痛い。

「くぁwせdrftgyふじこっlp;ッ……!」

 思わず前かがみになり、目を逸らし冷静になろうと頭の中で必死に草食竜の
数を数える。

『……どうした? オマエ、交尾する、まだか? 初めてか?』

「ま、待て待て待て! な、なんで……オレは人間、オマエの言う羽ナシなん
 だぞ! なんで交尾なんてしたがるんだよ!? つーか異種交合なんて神を
 も恐れぬ所行だぞッ! 自然の摂理に真っ向から逆らう邪悪な思想だぞッ! 
 そこんトコ理解してんのか!?」

『……オマエ、しゃべる、ときどき、むずかしい……。オマエ、私、戦う、
 オマエ勝つ、肉くれた。オマエ、発情、私、上乗る。私、タマゴ、産む。
 なに、よくない?』

「はいぃ!? な、なんだそりゃ……!?」

 「飛竜」共は繁殖期、雌を雄が叩きのめして、肉を喰わせた上で交尾に及ぶ
ということなのだろうか? 暴力で屈服させる、強姦する、というのは凶暴な
怪物同士ならいかにも有りそうな話だが、肉を喰わせるというのは何だろう?
一種の求愛行動に必要なプレゼント、雌の気を惹くためのものだろうか?
 頭の片隅でそんなコトを思ったが、目の前でリズミカルに振られている尻の
動きに目を奪われ、冷静な思考ができなくなっていた。別に禁欲的な生活をし
ていたつもりはないのだが、女っ気のない日々が続いていたためか肉欲のシン
ボルは一向に鎮まる気配がない。、締め付けられた股間の痛みが耐えられない
ものになり始め、どうしようもなくなったオレは慌てて鎧の留め金に手を伸ば
した。
822778「飛竜の主人」その13:2007/06/30(土) 11:00:17 ID:nVvLkQEo
 止めヒモをゆるめて鎧を一つ一つ脱ぎはじめたが、頑丈な造りの大鎧――雄火
竜リオレウスの外殻を利用した自慢の逸品――は、見た目より複雑な構造をして
おり、下半身、腰当ての部分を外すにも一度上半身の装甲まで外す必要があった。
 窮屈極まりなかった止めヒモを緩め、興奮しすぎて痛いほど屹立した股間のシ
ンボルが(粗布のパンツの中ではあったが)解放されると、オレは思わず安堵の
吐息をついた。「飛竜」に欲情したのが原因で使い物にならなくなったら泣くに
泣けん……。

『……羽ナシ、ウロコ、皮、取る、痛い、ちがうか?』

 普段から衣服や防具を身につける習慣のない「飛竜」の目には、人間のとって
ごく普通の脱衣すら、自らのウロコや皮を剥ぐという猟奇的な行為に映るのかも
知れない。
 そんなコトを思ったオレだが、剥き出しの尻を突き出し顔だけをこちらを向け
る姿勢で、どこか心配そうな、不思議そうな表情で上目使いに見つめられると…
…これはかなり「クル」ものがある。オレは危うく理性を失って、雌飛竜に被い
かぶさるところだった。

「……に、人間は鎧や衣服というモノを身につけているのだ。問題ない」

 このままでは「獣姦ハンター」「竜姦剣士」などといった救われない称号を得
ることになりそうだと思ったオレは、自分は極めて正常であり、相手を人間と錯
角してしまっているだけで獣などに欲情するような変態ではないと、相手は血も
涙もない人喰いの化け物なのだと必死に自分に言い聞かせた。

「と、とにかくだな、その……し、尻をこっちに向けるんじゃない」

 雌火竜は首をかしげて(未だテントを張っている)オレの股間と顔とを交互に
見つめていたが、身体ごと向き直りその場に座り込んだ。長い濃緑色の髪をかき
上げ、不思議そうに言う。

『オマエ、発情。なぜ、私、乗らない? 交尾、しない?』

「は、発情なんぞしておらんっ! 人間様が「飛竜」相手にナニをしろと!?」

 オレが(やや後めたい気持ちで)股間を隠しながら叫ぶように言うと、雌火竜
はムッとした顔になって睨みつけてきた。しかし……そんな表情ですら今のオレ
にはチャーミングに見えてしまう……おぉ、神よ!

『においする、発情、わかる。オマエ、発情、私、乗りたい』

「ち、違うって言ってんだろッ! い、いいから落ち着け、な?」
823778「飛竜の主人」その14:2007/06/30(土) 11:02:04 ID:nVvLkQEo
 どちらが冷静さを失っているのかはともかく、オレは雌火竜を説得にかかった。
人間としての尊厳を守ることに努力を重ねる自分を、ちょっぴり偉いと思った。
 だが、オレは雌火竜の様子を見て息を飲んだ。傷付いたような横顔を見てチク
リと胸に痛みが走った。

『……私、成熟、タマゴ、産める。でも、交尾、まだ。私……魅力、ないか?』

 ちなみに今、この雌火竜が言ったコトは意訳だ。この場合の「魅力がないのか」
というのは、自分の身体に問題があって産卵する能力が無いように見えるのか、
というような意味合いだ。「飛竜」の言語は単純で、人間のそれに比べるとかな
り語彙が貧弱なようだ。

「い、いや、そ、そんなコトは……ない……と思うけど……」

『やはり、オマエ、発情? 交尾、するか?』

「しないっつーの!」

『う〜……』

「いや、だからだな……」

 木が鬱蒼と生い茂った密林の夜は早い。陽が沈み辺りは次第に暗さを増して
いったが、オレは雌火竜に懸命に説明し続けた。何を言っても判ってくれなさ
そうな気もしたが、オレ自身のため、この雌火竜のため、自然の摂理というモ
ノを守るため、オレはあれこれと理由を並べて説得に勤めた。
 そもそも、どうしてオレがこうも凶暴で邪悪な怪物であるはずの「飛竜」と
こんなことをしているのかと考えると、何やらバカバカしく、滑稽でもある。
酒場で仲間たちに披露したら傑作のヨタ話として大ウケ間違いなし、などと苦
々しく思いつつも、何故か投げ出す気にはなれないでいた。喋る「飛竜」によ
って金持ちになろう、などという目論みはすでに何処かに消え去ってしまって
いた。

「……というワケだから。判るか? オレたちは話し合いをする必要があるが、
 交尾とかそういうのはイケナイことなんだ、自然じゃないんだ、判るな?」

『オマエ、発情、私、乗りたい。でも、羽ナシ、ヒリュウ、違う。だから、
 オマエ、私、乗らない』

自身の性的魅力の有無については一歩も譲歩する気はないらしい(実際に魅力
的だから当然なのかもしれない)雌火竜だったが、オレの言わんとするコトは何
とか理解してくれたらしい。オレはホッとして――そして少しばかり残念に思っ
ている自分に驚きつつ――胸を撫で下ろし、脱いだ鎧をまた身に着け始めた。
824778「飛竜の主人」その15:2007/06/30(土) 11:03:08 ID:nVvLkQEo
 話に没頭しすぎたせいですっかり日は暮れてしまい、夜行性の生き物たちがう
ろつき回る時間帯になろうとしている。オレは困ってしまった。今からあの村に
戻っても門は閉ざされているだろうし、ましてや連中はオレがしくじって手負い
の「飛竜」を逃してしまったのだと思い込んでいる(あながち間違いでもないの
だが)。総スカンで追い返されるのがオチだと判っていた。

「さて……これからどうするか……」

『オマエ、私、勝った。私、狩り場、取る……?』

「え? あぁ、いや、そんなコトはしねーよ。ココはオマエの縄張りなんだ。
 追い出す気なんてないさ」

 少なくとも、今となってはそんな気は全く失せていた。必要に迫られない限り、
この雌火竜を傷つけたくないなどと思い始めていた。

『…………』

 雌火竜はまたもや不思議そうな表情でオレを見つめていた。どうにも落ち着
かない気分にさせられるその視線を避けるため、オレはそっぽを向いて言った。

「言ったろ、今はオマエと話がしたいだけだよ」

『オマエ、私、勝った、でも、喰わない。私、逃がした。肉、くれた、発情、
 でも、ぶたない、交尾、しない。狩り場、取らない……何も、取らない……
 オマエ、ヘン……』

「べ、別にイイだろ。オマエにとって悪いコトはないんだから。オレはオマエ
 の言う羽ナシさ。「飛竜」の流儀なんてオレにゃぁ関係ないんだ」

 おそらく、過酷な自然と凶暴な同種との戦いが日常である「飛竜」にとって、
奪う、奪われるというのが自然な行為であり、他者からの情けや殺し合いでは
ない対話の方が不自然で馴染みがないものなのだろう。
 もの問いた気で何か必死に考えているような表情の雌飛竜だったが、コイツ
はコイツなりにオレのことを理解しようとしているようだった。

「イイか? 羽ナシは羽ナシと話をする。だから群れができる。「飛竜」は誰
 とも話さない。だから群れができない。友達ができないんだ」

『……? 羽ナシ、弱い、群れる。私、強い、狩り場、せまい、獲物、少ない、
 他所者、じゃま。……トモダチ、何だ?』
825778「飛竜の主人」その16:2007/06/30(土) 11:05:24 ID:nVvLkQEo
 友達という概念が存在しない……少なくとも「飛竜」の言語にそれを意味する
単語は存在しないようだ。群れという概念はあるようだが、どうやらそれは弱い
動物、獲物が身を守る為にとっている手段だ、という位にしか思われていないら
しい。やはり「飛竜」は筋金入りの孤独な存在、究極の利己主義者のようだ。

「友達ってのは……オレとオマエみたいな関係のコトを言うのさ。話をする。肉
 を分け合う。殺し合わない」

『…………』

 それにしても……友や仲間が存在しないのなら、「飛竜」はどうやって独自の
言語を造ったのだろう? 親ともかなり早い時期に別れるというのに、誰に教わ
って喋れるようになるのだろうか……?
 オレは少し考え込んでしまったが、ふと気が付くと雌火竜はそんなオレを興味
深気な視線で見つめていた。少なくとも、その瞳からはすでに警戒心や敵意は感
じられなかった。害意や殺意を向けられるよりは遥かにマシではあったのだが…
…この妙に静かな、だが好奇心に満ち溢れた視線も何だか不安にさせられる……。
 居心地悪い思いをして目を逸らすと、唐突に雌火竜は言った。 

『オマエ、私、ねぐら、来る?』

「ねぐら……オマエの巣に?」

 考えてみれば、ある意味では「飛竜」の巣ほど安全な場所は存在しないだろう。
自然界の頂点に君臨する「飛竜」の巣に、わざわざちょっかいを出しにこようと
する生き物は(人間のハンターを除けば)まず居ないのだから。
 もちろん、安全だといえるのは巣の主人が不在である間だけだろうが、今回の
場合は例外中の例外で、巣の主人が敵意なく歓迎してくれているのである。主人
の機嫌を損ねない限り客人であるオレは安心して眠りにつき、無事に朝を迎えら
れるだろう。
 それに巣への歓迎は「飛竜」にとって最大の信頼の証(そんな概念があるとす
ればだが)ではないだろうか? 縄張りに踏み込んだだけで同種と殺し合うよう
な生き物が、自分が一番無防備な姿を晒す場所に招いてくれるというのは……。
 これは大きな一歩という気がした。この雌火竜は、自分にとってオレが危険な
存在ではないと思い始めているのかもしれない。だとしたら友好な関係を強固な
モノとする最大のチャンスともいえる。

「よし……判った。お邪魔することにしよう」
826778「飛竜の主人」その16:2007/06/30(土) 11:06:04 ID:nVvLkQEo
 オレは考えた末、その招待に甘んじることにした。罠の可能性はほとんど考え
なかった。「飛竜」はそこまで悪知恵が働くような生き物ではない。そして、た
とえ雌火竜の気が変わってオレを喰い殺そうとしても、鎧を身につけている限り
そう簡単にはいかないし、まだ予備の閃光玉が残っている。目くらましをかけて
いる間に十分反撃なり、逃走なりの体勢が整うだろう。何よりオレは疲れていた。
短時間でもよい、どうしても眠っておく必要があったのだ。

「そういえば、オマエの巣……ねぐらは何処なんだ?」

 オレが問うと雌火竜は立ち上がり、何かを振り払うかのように両腕を振るった。
途端、大きな何かが空気を打つ音が辺りに轟いた。「飛竜」の持つ能力、翼ある
姿への変身が行われたのだ。
 今や雌火竜の両の腕は、コウモリのような皮膜をもった大きな翼となり、両足
のスネから先はウロコに被われ、つま先には鋭く巨大なカギ爪が生えていた。
 何をする気かと思ったオレが身構える間もなく、雌火竜は地面を蹴って鎧に被
われたオレの肩に飛び乗ると、足の爪を立ててガッチリと掴んだ。そしてあろう
ことか、そのまま羽ばたいて空に舞い上がったのだ。

「……う、うおぉぉぉッッ!?」

『暴れる、よくない、オマエ、落ちる』

 仰天したオレを宙吊りにしたまま雌火竜は密林の上を飛び、オレを何処かに運
んで行く。
 このまま空高くから放り出されて岩に打ち付けられ、成す術なくバラバラにさ
れてしまうという光景、連れ去られて行く先に、飢えた「子竜」の群れが待ち受
けているという悪夢のような光景が脳裏を掠めたが、オレは猛烈な速度で足下を
流れて行く光景に目を奪われ、恐怖に震えることしかできないでいた。

 てっきり「飛竜」の巣に直接運ばれるのかと思っていたのだが、意外なことに
雌火竜が向かっていたのは、比較的流れの緩やかな川のほとりであった。
 この川は密林を蛇行するように流れる他の川とは違い、岸辺や土手は泥のそれ
ではなく白い石畳だった。どうやらオレが先に見つけた遺跡と関係のある場所の
ようで、規則正しく配列された白い石が、川上から川下の方までずっと続いてお
り、太古の人間が造ったの用水路のようなモノに思えた。そのためか川底の泥が
巻き上げられることもなく、流れる水は驚く程透明度が高い。
 川の向かいはゴツゴツとした岩肌になっていて、見上げると崖になっている。
その上からは水飛沫が降り注ぎ、小さな滝となって用水路の流れと合流していた。

「な、なんだ? ココが……巣……なワケねーよな……?」
827778「飛竜の主人」その18:2007/06/30(土) 11:07:16 ID:nVvLkQEo
 雌火竜はオレの足が地表に着くか否かという高さでオレを放り出し、自らは勢
いよく水面へと飛び込んでいった。水面に映っていた月の像が崩れ、盛大に水飛
沫が跳ね上がる。
 どうしたことだと思ったが……どうやら雌火竜は巣に戻る前に水浴びをしたか
っただけらしい。

『冷たい! 気持ちいい! きれいなる!』

 何やら嬉しそうに歓声を上げてはしゃぎだした雌火竜は、一旦水中に姿を消す
と再び浮上し……その時にはもう変身を終え、両の腕は翼の形を失い、人間のそ
れと同じ形になっていた。
 腰までとどこうかという長い濃緑色の髪が素肌に張り付き、艶かしい曲線を描
き出す。月光の揺れる水面上に浮かび上がるその影はあまりに美しく、オレには
どうしても危険な野獣のそれとは思えなかった。
 オレは息をすることも忘れて雌火竜……いや、あえて「彼女」と呼ぼう……彼
女の姿を陶然と見つめ続けていた。

「……ハッ」

 どれだけの間そうしていたのか判らないが、オレは自分が息をするのも忘れて
いたことに今さらながら気付き(咽がカラカラに乾いていたコトに気付いたのも
この時だった)、呼気を喘がせつつ水辺に歩み寄った。そのまま四つん這いにな
り、川面に口をつけてたらふく水を飲んだ。今の様が他人からどう見えるか思い
描くと、自分で苦笑してしまう。
 そこへ彼女が肩の辺りまで水に浸かったまま声をかけてきた。

『羽ナシ、オマエ、臭い、水入る、きれいなる』

「……え? 臭いって……そうか……?」

 危険な野獣であり、衛生概念などカケラもなく、体臭や汚れには無頓着である
と思っていた「飛竜」が、考えていたより遥かに綺麗好きであったことも意外だ
ったのだが、その「飛竜」に「臭い」と指摘されたオレはまた少しへこんだ。し
かし素直に鎧の篭手を外して自らの腕の臭いをかぐと……その指摘の正しさを認
めざるをえなかった。
 確かにここ2、3日風呂に入っていないし、密林の中を走り回って汗とホコリ
と泥まみれではある。しかし……仮にも夜の密林のど真ん中、雌火竜と正面から
相対しているこの状況下において、裸になって呑気に水浴びするなんぞ正気の沙
汰ではない。オレの裸体を見た途端彼女の食欲が刺激され、凶暴な肉食獣として
の本能を呼び覚ますことにでもなったら……。
 そう思うと武装を解除する気にはなれなかった。所詮、彼女との現在の友好関
係は一時的なモノに過ぎず、薄氷の上を歩くにも似た危うい均衡の上に成り立っ
ている。自ら危険を冒すようなマネはしたくなかった。
828778「飛竜の主人」その19:2007/06/30(土) 11:08:35 ID:nVvLkQEo
「……あー……いや、オレは……いいよ、うん」

『ダメ、入る、オマエ、臭い』

 彼女は眉を釣り上げて断固とした口調で言う。オレ自身、冷たい水に頭から飛
び込んでサッパリしたいという気持ちはあるのだが、理性がそれを押しとどめて
いる。

『水入る、きれいなる!』

「わ、わかったわかった……」

 雌火竜が意外にしつこく食い下がるので、オレは手足だけ洗って誤魔化そうと
篭手と脚甲を外し、手袋と鎧下とブーツを脱いで素手と裸足の状態になった(兜
や胴鎧、腰当て等は着けたままだ)。
 オレが中途半端に防具の脱着をしている様子を、彼女はまた不可解なモノを見
るような目で観察していたが、気にしないでで無言のまま水にに入って行く。
 不思議なことに足のウラに伝わる感触からは、石畳にはコケや藻類などが全く
付着していないことを示しており、時折小さな魚影が通り過ぎていく以外、生き
物の一匹すら住んでいないように見える。
 密林を流れる川にはヒルなどの不快な生き物が生息しているのが常なのだが、
この川ではそんな心配をすることもなく手足を洗うことができそうだった。

 しかし手足だけサッパリしてしまうと、今度は首筋や背中、下腹部等のムズ痒
さが逆に気になりだしてしまい……オレはついに我慢できなくなり、岸に戻って
鎧を脱ぎ始めた。

 留め金を外して担いでいた大剣と背負い袋を降ろし、顎ヒモを緩めて兜を脱ぐ。
胴鎧、腰当てと順に外して行き、綿の詰められた鎧下とシャツを脱いだ。粗布の
パンツも脱いでしまおうかと思ったが、こちらをじっと凝視していた彼女と不意
に目が合ってしまい、オレは何やら気恥ずかしくなって、半ばズリ降ろしていた
パンツを思わず引き上げていた。

「……な、なんだよ?」

『…………』

 彼女は何かに驚いたかのように目を見開いたままオレを見つめていたが、何も
応えようとはしないのでちょっと不安になった。しかし別に何をするでもなく、
襲って来る様子もないので放っておくことにする。
 自慢の愛剣にして長年の狩りの相棒でもある大業物、鋼爪剣タクティクスを濡
らしたくはなかったので、河中には持ち込まず岸辺の石畳の間に突き立てておく。
緊急時に備え、腰に巻いたベルトに剥ぎ取り用のナイフを挟み込んだ。首からは
銀のメダリオン――遺跡で見つけた幸運の護符――を下げておく。そこまでして
ようやく自分を安心させることができ、オレは再び水に入って行った。

「……ひゃーッ、冷てぇーッ! ……あー……でも、こりゃぁいいや……」
829778「飛竜の主人」その20:2007/06/30(土) 11:10:16 ID:nVvLkQEo
 頭まで冷たい水の中に浸かり、汗や汚れを流すのが爽快だった。身体の力を抜
いて仰向けに浮かんでいるのが心地良かった。今日一日の疲れも溶けていくよう
で、オレはしばらくそうして水の冷たさを楽しんだ。少しして膝下まで水に浸か
る辺りまで戻ると、その場に座って爪で身体から垢を擦り落としだした。
 オレは上機嫌で口笛を吹き始め、水中で腰を浮かせてパンツをズリ降ろすと、
股間を洗いつつ先程から無言で居る彼女の方に目をやった。
 ところが、何時の間にか彼女はすぐそばに立っていた。
 オレは飛び上がりそうになった。油断しきっていた己のマヌケさを呪い、慌て
て背中に手を回してナイフの柄に指をかけたが、彼女は身動き一つせず、黙った
ままオレを見下ろしていた。
 どうやら彼女に敵意は無いのだということが判り、ゆっくりナイフの柄から手
を離す。彼女は小さく言った。

『……羽ナシ、ウロコ、皮、取る、私、同じ……』

 オレは我が身の安全が判ると安堵の吐息をついたが、今度は別の意味で危機感
を覚えた。
 恥ずかし気も無く、無防備に裸身を晒している彼女が目の前に居ることを一旦
意識してしまうと、それにばかりに気がいってしまい、目を逸らすことが難しく
なり始めたのだ。

「あ、あぁ……に、人間も服を脱げば「飛竜」とそっくり同じさ……って何だ、
 オマエ、もしかしてそんなコトも知らなかったのか? は、裸……の人間、
 見たこと……ないのか……?」

 「服を脱げば」「裸」という単語を言う時、オレの声は少しかすれていたかも
しれない。
 川底の石の上に腰を降ろして座っているオレの目の高さには、丁度彼女の足の
付け根があり、いやでもソコに目がいってしまう。うっすらと上品な生え方をし
ている陰毛は髪と同じ濃緑色で、肉感的な恥丘を申し訳程度に被っていた。それ
を眼前にして生々しい「女」を感じてしまったオレは、男のシンボルに急速に血
液が集まり固く屹立するのを止められなかった。

『発情、におい、する……羽ナシ、私、乗るか……?』

 ココで拒否しなければ一線を越えてしまう。禁忌を侵してしまう。
 そう感じたオレは相反する理性と肉欲の狭間で狂おしく身悶えしながらも、彼
女の秘部から目を逸らし、顔を見てキッパリ断ろうと顔を上げた。いや、顔を上
げようとしたのだ。
 しかし……彼女の顔に行き着くまでにオレの視線は……彼女の細い足首、しな
やかで丸みを帯びた太股、薄い茂みに隠された下腹部、女性的でありながらも引
き締まった腹筋、ぐっとくびれた細い腰回り、柔らかな曲線を描く形の良い乳房、
そしてその双つの丘の頂にある可愛らしく突き出た薄紅色の乳首、美しい鎖骨と
ほっそりした首筋の線……それらが月光に煌めく水滴と漆黒に近い濡れた緑髪の
波によって彩られている光景に吸い寄せられていた。その全てがオレを誘惑して
やまなかった。
 オレは呻いた。これでは拷問だ。蛇の生殺しという奴だ……。
830778:2007/06/30(土) 11:17:27 ID:nVvLkQEo
以上、ちっとも話が進まない気がする「飛竜の主人」の12話〜20話まで。
続きは現在執筆中。次回投稿までは少し間が開くかも?

読んでくれてる人に聞きたいんだが、話数が少なくても間をあけずに
コンスタントに上げていくのと、少し間をあけてでもある程度まとまった
形で投稿するのと、どちらが良いのだろう?

尚、今まで上げてきた形で読みにくいとか、描写を簡単にして文量減らせ等、
そういう御意見もあればバンバン指摘してくれ(叩かれたいワケじゃないよ?)。
831名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 11:30:32 ID:tjklsz6S
リアルタイムで見てたぜ!乙

クオリティはこのまま維持でOKだと思う
少し間を空けてでもある程度まとまった投下(というか今やってる投下法)でいいと思うよ。
832名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 15:44:24 ID:rgtMfOqH
>>830
超良い!!次の投下、期待してます。
833名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 17:00:19 ID:ASaicJ8T
むしろ恐ろしいのは完結しないことであ〜る。
834名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 18:41:08 ID:6yhR+P8s
それは言っちゃおしまいなのであ〜る。
835名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:24:37 ID:xj6aet4w
生殺しにされてるのは俺たちの方かも
836名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 23:04:21 ID:2iIr+s6d
ナナ擬人化の職人はどうなったんだろうか…
ガチで心配なんだが
837名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 00:00:52 ID:R6JqtsPo
生きてるよ書いてるよ
もうちょっと待って待って
838名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 07:25:01 ID:EA36+iPh
MH2のブームは去ったのに、ここは安定してるな。
すばらしい事だ!

保守。
839名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 10:53:16 ID:8Sbmp4cZ
今はMHFが大盛況っぽいし、新モンスターの擬人化とかもそのうち来るといいなー。
ところで容量、まだいけるかな?
840名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 14:32:24 ID:jq/DqXfb
>>839


大盛況過ぎてやばいよ
サーバー1とか、下手するとどのワールドもいっぱいで入れないし…


容量てきには、450超えたところで建てればいいと思うよ
841ナナさん:2007/07/01(日) 14:58:25 ID:liZhi99p
続き出来ましたんで、夜にでも投下したいと思います。
842名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 15:16:09 ID:d+dNQhnW
MHFをする時間とSSを打つ時間の両立が難しい……
DOSまでしかやってないから、新モンスターと出会うのが楽しみだ。
無論、それを擬人化して妄想を膨らますのも!
843名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:25:57 ID:F4KnvpRi
もう容量ヤバスwww
そろっと次スレ?
844名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 21:07:23 ID:kjZVOMe7
>>830
リオ・ハートマン軍曹、GJでありますっ!w
845名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 22:38:17 ID:QI1zZ9Ze
wktk
846ナナさん:2007/07/01(日) 23:00:30 ID:UXLibMfH
続き投下しますね

辺りには時々噴出する火山ガスの音と弦を引く音しか聞こえない。ユーリはナナ・テスカトリに対し、明らかな殺意を向けていた。
しかし、その殺意にナナ・テスカトリは動じることなく、ユーリを見つめている。
膠着状態が続くなか、突如ユーリが弓を下ろした。
「手負いを殺すのもな・・・それに、殺す理由もないか。」
そう言い残し、グラビモスから剥ぎ取りもせずに火山を去った。

村に戻った頃には夕方になっていた。今日は何だか妙に疲れた。家に帰って寝よう。など
と考えていたら、依頼達成の報告に行ってないことに気付づく。
(面倒だな・・・)
しかし、行かない訳にはいかない。ユーリは、朝の静けさなど微塵も感じない通りを抜け
集会所を目指した。
集会所も、朝とは違いハンター達の話し声で騒がしくなっている。ユーリはその間を縫っ
て進み、カウンターに向った。
「報酬金受け取りに来たんですけど。」
カウンターに着いたユーリは受付嬢に声をかける。しかし、他のハンター達が騒いでいるため、ユーリの声など全く聞こえていない。
「あの・・・すいません!!」
やはり聞こえないらしい。最終手段として、マリアを探すが、彼女もビールを運んだりと忙しそうだ。
(出直すかな)
そう思い、先程来た道を戻り始めた。

ユーリの家は集会所からやや離れた所にある。とは言っても結構広い村なので村八分と言
う訳ではない。ユーリは家に帰るとまず、愛弓である龍弓[日輪]の手入れをする。手入
れが終わり、防具を外しインナー姿になった。ズボンを履き、そのままベッドに転がり込
む。相当疲れたらしく、ベッドに入ってすぐに寝てしまった。
847ナナさん:2007/07/01(日) 23:06:34 ID:UXLibMfH
どれぐらい経っただろう。ユーリはふと目を覚ました。まだ鍛冶屋の灯りがあったので、
そこまで遅い訳じゃなさそうだ。
水を飲みに行こうと体を起こすと、ユーリそこにある光景に目を疑った。
見知らぬ女がシャツ一枚でユーリの隣で寝ていたのだ。
「うわぁぁぁ!?」
叫んだと同時にベッドから転げ落ちた。とにかく必死に寝る前の記憶を辿る。
(弓の手入れして、そのまま寝たんだよな・・・)
などと考えていると、ユーリの叫び声に気付いたらしく、女は体を起こし、こちらを向いた。
「お、お前!誰だ!?てか、何で俺の家にいる!!」
色々問い詰めたかったが、言葉が浮かばない。ユーリは、とりあえず今出来る精一杯の質問を彼女にした。
「ご、ごめんなさい!えと、寝るつもりはなかったんですけど、つい・・・」
そう答えた彼女に、ユーリは一瞬見惚れていた。
優しい輪郭の顔に腰位まで伸びた青い髪。胸は、部屋が暗くてよく分からないが小さくはない。
ユーリは突然の出来事に、思考が追い付いてこない。
「それ、俺のシャツだよな?」
全く的外れな質問をする。彼自身何を言ってるのか分からない。
「少し肌寒かったのでお借りしました。今脱ぎますから」
申し訳なさそうに答えながらシャツを脱ごうとする。
「待て!着てていいから!!むしろ脱ぐな!!」
ユーリは全力で止めた。もし脱がれたら確実に意識不明になる。
「そんなことより、お前何者?」
整理しきれていない頭をフルに使ってやっと真面目な質問が出来た。が、ここで更に追い打ちをかけるような答えがユーリを襲う。
「あの時のナナ・テスカトリです。この節は助けて頂きありがとうごさいました」
彼女は笑顔で答えた。しかし、ユーリには理解出来ない。
「は?」
「ですから、先程助けて頂いた・・・」
「龍が人間に?あり得る訳ないだろ」
「本当のことなんですけど・・・」
「それに!もし仮に、お前があの時のナナ・テスカトリなら証拠とかあるだろ」
ユーリは全く信じようとしない。
「証拠ですか?」
「ああ」
「証拠になるか分からないですけど・・・」
そう言いながら彼女は立ち上がり後ろ向いた。
「これじゃダメですか?」
ユーリはドドブランゴにでも殴られたかのような衝撃を覚えた。なんと、彼女には尻尾があったのだ。
「あの、信じてもらえました?」
「嘘だろ・・・」
突き付けられた現実にユーリの思考は遂に停止した。それと同時に、女性が根本的に苦手なユーリなのだが、
男としての本能だろうか。どうしても彼女の細い腰を中心に様々な所に目が行ってしまう。
暫し二人とも無言のままだったが、ユーリが沈黙を破った。
848ナナさん:2007/07/01(日) 23:09:45 ID:UXLibMfH
名前あるのか?」
「え?」
「名前だ。いつまでもお前じゃ悪いだろ。」
認めたくないが、認めるしかないことを悟ったユーリは、とりあえず名前を聞いてみた。
そもそも、龍に名前があるか不明だが。
「あ、はい!ユーナです!」
名前あるんだ・・・突っ込みたかったがここは我慢。
「ユーナか。俺はユーリだ。何か似た名前だな」
ユーリは大分落ち着いてきた。互いの名前を確認したところでユーリは話しを戻した。
「何でユーナは俺の家に来たんだ?」
「命の恩人であるユーリさんに会いたかったので・・・あの後追い掛けていったんです」
ユーナは少し頬を染めて答えた。
「追い掛けたって・・・どうやって?帰りはネコタクのアイルーぐらいしかみてないけど。」
「飛んでましたから」
ユーリはその光景を想像すると、とてつもなく恐ろしいことに気付いた。
「そりゃ、気付かないわけだ・・・」
「それにお礼もまだ何もしていませんし・・・」
「礼なんて・・・そもそも俺はユーナを・・・」
殺すつもりだった。なんてこんな空気で言える訳がない。
「ダメですよ!ちゃんとお礼しなきゃ。」
ユーナは変なとこで意志が強い。
「わ、分かった。で、何かしてくれるの?」
とりあえず、軽いノリで聞いてみた。
「私の・・・躯を・・・」
「ん?」
「私の躯を好きにしてください!!」
「は!?いや、それはさすがに・・・」
出来る訳がない。何しろ、生まれて此の方、女性関係など持ったことがないユーリにいきなり実戦など無理だ。
そんなことを思っていたら、ベッドに座っていたユーナにいきなり引き寄せられ気付いたらベッドに手をついていた。
そして、その下にはユーナがいた。
「私じゃ駄目ですか?」
ユーナはユーリの首に手を回す。
「いや、そーゆー訳じゃ。」
「なら・・・」
ぐっと、ユーリの顔を引き寄せた。かなり大胆だ。
「抵抗しませんので・・・・どんなことでも・・・」
ユーリの脳内では、理性と本能が戦っていた。まだ理性の方が優勢か。
「そうじゃなくて!俺は・・・俺はまだ経験ゼロだし・・・」
「それなら、私が上になりましょうか?」
「上とかじゃなくて!その、根本的に何していいか・・・」
「ユーリさんになら、何されても構いませんけど。」
さっきからユーナは色っぽい声でユーリを誘ってくる。
つい先ほどまでは、可愛い顔だったのが、今では大人の顔つきだ。
そして、なかなか踏み切れないユーリに痺れを切らしたのか、ユーリの顔を更に近付け、彼の腕を自分の胸へと導こうとしていた。
(ヤバい・・・ホントにヤバい)
そう思った矢先、ユーリはユーナの上に倒れこんだ。
「ユ、ユーリさん!?」
ユーリは遂に気絶した。
自分の上に倒れこんだユーリをどうしていいか分からず、とりあえずベッドに寝かせた。
(ユーリさん・・・疲れてたのかな)
気絶した原因が自分にあるなどと露知らず、ユーナはユーリの顔を見つめていた。
ユーリ・ビンセント。
飛竜には強いが、女性には絶望的に弱い。そんな男の色々な意味で苦悩の日々が始まった。


主人公の性格上、エロ入れるとかなり無理やりになるので止めときました。申し訳ないです。
また近くにでも続きを投下したいと思います。
849名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:25:06 ID:o3xZynSZ
GJ
850名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:25:30 ID:/OJh0RNo
いい仕事だ
次も期待して待ってる
851名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 08:55:15 ID:k5iXRwnd
誰も彼も似たような展開だよなぁ
852名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 10:00:50 ID:Nc2ORme7
それを言われると書けてもいないが投下出来なくなる俺チキン
反応が特に無かった分マダー?の声が無いからまったり書けるぜ…
853名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 10:11:33 ID:LneAe5rG
>>848
続きに期待。

>>851
じゃあ、新たな展開でなんか投下してくれ。

ってのは冗談だが、パターン化してきてるのは事実。
今までと違う展開が思いつけばいいんだけどな〜。
人×人とか武器擬人化とかで書けばいいだけなんだけどね。
854名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 10:28:10 ID:Nc2ORme7
武器擬人化で書いてますが書きあがりません
依頼受け取ったのに防具どんなんがいいかで悩みました

だってガノス装備が……。
855名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 10:42:28 ID:x92C2tuV
なに>>854?ガノスキャップがどう見てもブチャラティに見えて困ってる?

逆に考えるんだ

飛竜もスタンド使いなんだと考えるんだ
856名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 11:06:05 ID:Nc2ORme7
違うんだ>>855…。
ガノスキャップどころかガノス装備が何かのスーツに見えて仕方ないんだ…。
857名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 11:26:01 ID:x92C2tuV
ヘルムだった スマソ…

○○スーツ一式「ΩΩΩΩΩ<ナ、ナンダッテー」
858名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 12:07:14 ID:kwmbrp1U
MH世界の設定を土壌にモンスター、武装などを擬人化→エロ、
しかもなるべくキャラ会話をメインに据えて文面を簡潔化。
オリジナル設定や余計な語りは極力抑える、なんて制限を考えると
あまり類を見なくて面白い話なんてそうそう思いつかないぜ……。
MHの設定そのままで擬人化なし、という形だと地味になりがちで……難しいな。
まぁ、読者側にも望むモノを要求する権利はあろうが、プロと顧客という
関係でない以上、「ご理解とご協力をお願い致します」ってトコだな!

ココの住人は皆、同じ穴のムジナって奴だ。仲良くドラゴンファックして
竜穴兄弟……みんなで幸せになろうよ……?
859名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 12:33:00 ID:22k6XNED
>擬人化無しが地味

龍姦が地味だなんておまい凄いな
860名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 14:51:53 ID:954VOoQo
>>859

マテ、逆だろう
ってか龍を襲う強者はこのスレにいるのか?
861名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 18:25:48 ID:Wdrkt6VF
大長老なら・・・大長老ならファックしてくれる・・・・
862名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 18:54:56 ID:g1fHqfwP
擬人化無しと言ったら、他には龍×龍か
これもかなり人を選ぶけど……
863名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 19:41:38 ID:sxz3D9tA
後はアイテム擬人化くらいか……





回復薬G:自分の身を呈してハンターに奉仕するナースメイド
いにしえの秘薬:意外と俗なロリババァ
トラップツール:他のアイテムと組む事で比類無き性的な貪欲さを発揮する痴女候補














閃光玉:光る筋肉のアニキ
864名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 19:51:29 ID:Nc2ORme7
>>863
アンタのせいでカフェオレ吹きかけたじゃない!謝ってよ!
byホットドリンクさん
865名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 20:01:45 ID:pCbQfqg9
混ざるw
866名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 21:39:07 ID:bLN8RNil
最後に来るのは地形擬人化と見たね



森丘たんはギャルゲのメインヒロインにありがちな
幼馴染みの癒し系
867名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 21:45:38 ID:x92C2tuV
火山「アタシに触るとヤケドするわよ!

    らめぇそんなとこ掘っちゃらめぇ
    紅蓮石でひゃぅうう




ばわ!
868名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 22:24:03 ID:ijzGCgp0
飛竜の主人



GJ!


要望は完結!

これだけさ
がんがれ
869名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 23:04:33 ID:5chcng4i
人類が最後に行き着く境地は石萌え

870名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 23:34:33 ID:s/l0zLKv
AGE
871名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 00:44:47 ID:Gjcj+xwX
>>870
ある意味ツンデレ
872名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 00:58:05 ID:DHLR4/pX
最近、スレの住民層変わったよね。理由もなんとなくわかるし
いつもの職人さんも来ないし

寂しい限りですよ
873名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 02:49:41 ID:C9SRowfu
>>872まあ職人さんを見なくなったのは事実だよな。
ハート氏とかsage忘れ氏とか。
だけど新たに良い職人さんが来てくれたし、いつまでも同じ雰囲気が続くってそうそう無い事だろ。


ところで素材擬人化・・・いや、何でもない。
874名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 05:09:50 ID:DHLR4/pX
ハート氏もカイザー氏もつい最近の職人。それ以前の良職人は消えちゃったしな
その頃を知ってる奴も消えちゃってるから歴史が断絶してるよ
875名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 07:22:09 ID:ey6gRiLV
初代スレはある意味壮絶だった
876名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 11:42:26 ID:gHtuT16f
そんなこと言ってると、新たな職人が来なくなって過疎るぜ。
というか、ハート氏もsage忘れの人も2スレ目からいると思うんだが…
まぁ、初代は確かに壮絶だったと思うけどなw
877名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 12:11:52 ID:f27bp01A
新参者だから初代のことは知らないな。
過去ログだから見れない……悔しいっ ビクビク
878名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 13:00:38 ID:oTHd2YV4
一応初代から見ては居るが、その時々の流れに身を任せている。

職人のSSが読めりゃ何でも良いなんだぜ。

























たまに書いてたけど今は書かないし。
879名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 18:38:58 ID:EErQiP5C
>>878
なぁんだ、構って欲しいならそう言ってよ^^
880名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 18:40:40 ID:W+fmp1xk
>>877
ttp://love.freedeai.com/index.html
MH de eroparo!.lzh【up6468.lzh】DELKey: mh
881sage忘れの人:2007/07/03(火) 19:19:04 ID:wmM8YfUl
>>873
わしゃまだまだ現役じゃい。
最近モンハンやる暇がなくてネタが思い浮かばないだけじゃい。一応今執筆中
882名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 19:58:12 ID:f27bp01A
>>880
どなたかは存じませぬが、ありがたやありがたや。
過去スレだとイラストも頻繁に投稿されてたみたいね。
これからゆっくり目を通させてもらうことにしますだ。
ありがたやありがたや……。
883名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:11:44 ID:1ZCgQAO+
>>880
見れなくなったよ
884名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:47:32 ID:xtBxYRCF
SS書いてみた。投下する。
ちょい残酷な描写があるけど、まあモンハンってそういうもんだからべつにいいやね
885名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:48:18 ID:xtBxYRCF
 ほとんどのモンスターハンターたちを管理するギルドが定めた狩り場のなかでも、火山地帯は砂漠や雪山と並んで特に危険な場所だといえるだろう。
 噴火を続ける火山から流れ出た灼熱のマグマが川のように流れ、呼吸をするだけで、
周囲の空間を満たす熱気が肺を苦しめ、容赦なく体力を奪っていく。
ドスイーオスをリーダーとして群れをなすイーオスたちが毒液を吐き散らし、
岩竜バサルモスや鎧竜グラビモスなどの重量級の強力な飛竜が生息している。
ひ弱な生物はけっして生きていられない、生命の命運を試しているかのように過酷な地域――それが火山地帯だ。
 そのように厳しいこの地を、今日もモンスターハンターたちが訪れた。ただの人間は近寄れないところにでも、依頼があれば足を向けるのが彼らだった。
それを金さえあれば誰にでも尻尾を振るのだと言って軽蔑している人間も少なくないが、
しかし多くの人間はモンスターハンターのおかげで助かっている。それは紛れもない事実だ。
 火山の内部、巨大な洞穴を行く四人組のモンスターハンターたちの先頭に立っているのは、
ルーシュ・テオレウスという名の青年だった。年齢は、十九歳。
 鎧を着こんでいるが、兜はつけておらず、剥き出しの頭部は怖気もふるうほどの美形だった。
 輝く銀髪が流れるように腰まで伸び、瞳の色は右が青く左が赤く、神秘的だ。
 顔立ちは、男性でありながらまるで女性のように線が細く、美しい。
 かといって華奢なわけではなく、全身の筋肉はほどよく鍛え上げられ、引き締まっている。
 身にまとうのは、勇壮でありながらどこか流麗な美しささえ感じられる、レウスSシリーズ。
生半可なハンターではけっして手に入れられない強力な防具を身につけられるのは、あの火竜リオレウスを何体も屠り、神業のごとき技術によって特上の素材を完璧に剥ぎ取ったがゆえだ。
 背中には双剣、ゲキリュウノツガイを背負っている。リオレウスとリオレイアの亜種、幻の金竜と銀竜を倒した証だ。
 これだけでもルーシュの激烈を極める実力の一端が窺い知れる。
 若干七歳にしてこの職業を生業としてから、十年以上ものあいだ無敗を誇り、
ありとあらゆる飛竜を――それどころか伝説の古龍でさえも狩り、同業者の間では密かにココットの英雄の再来とも噂される男だった。
 面倒くさがって兜をつけず、ブラックピアスですませていても、それでも彼の身を心配する声がないのは、そのためだろう。
 ルーシュの後ろに続くのは、ランス使いのバットン・ドンだ。
 二メートルを超える壮年の巨漢は、丸太のような太い腕で撃竜槍【吽】を握っている。
 砦を巨大なモンスターから守るために設計された撃竜槍を、まるでそのまま個人の武器にしたかのようなこの鋼槍は、
どのような飛竜の強固な堅殻でも貫き通す必殺の武器だった。
 ディアブロスのS型装備で身を固めたバットンの姿は、まるで小山――いや、城砦だ。
 ランポスやゲネポスのような小型のモンスターの爪牙など身構えるまでもなく弾き飛ばし、
爆発のような突進によって、ドスファンゴどころか飛竜種の突進さえも真正面から迎え撃つ。
 さらに、バットンの後ろには、この危険な区域には似つかわしくない、二十代の若い女性が歩いている。
 ガンナーのカエデ・カミシロ。
 すらりと伸びた細い体躯の持ち主だ。
 顔の上半分を隠す狐の面をつけているので顔立ちは分からないが、薄い笑みをたたえた口元からは、典雅な素顔を推察できる。
 装備は忍シリーズ・陰だ。
 およそ防具とは思えない、ただの衣服のようだが、身軽で動きやすく、獲物に気配を悟られにくくする効果がある。
 武器はライトボウガンを使うが、かといってカエデがただの援護役ではないということは、
 手にしたものがジェイドテンペストであることから明らかだ。
 翡水竜から取れる素材と希少な鉱石などによって造られたこのボウガンは、威力の高い通常弾を速射することによって、従来のライトボウガンとは一線を画す攻撃力を実現している。
 いざ戦闘になったときには、嵐のような怒涛の攻めを見せるだろう。
 この三人こそ、《黄昏の死天使》という名で知られる高名な実力派のパーティだった。
886名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:49:16 ID:xtBxYRCF
 最後に、片手剣使いのキオ・マロウが、先行する三人の影に隠れるようにこそこそとしていた。
 キオはハンターになってまだ日が浅い若者だ。
 ガレオスシリーズの防具と片手剣フロストエッジを装備して、いちおうはモンスターハンターとしての体裁を整えてはいるものの、
 他の三人と比べれば頼りなさが目立っていた。無骨な兜の奥では瞳が臆病そうに揺れている。
 本来ならば、キオはルーシュが率いる上位ハンターのパーティに参加できるような腕前の持ち主ではない。
 だがキオの実家は名門の貴族であり、ギルドの得意先だ。
 ルーシュの町のギルドマスターが、キオの面倒をみるようにと凄腕ハンターのルーシュたちに頼んだので、こうして今ここにいる。
 足もとの地面からはたまに高熱のガスが噴出していたが、ルーシュは迷うことなく堂々と歩みを進めている。
 それが、キオには不思議でならない。
 ガスに触れれば小さな火傷ではすまないというのに、怖くないのだろうか。
 腰に下げた道具袋からクーラードリンクのビンを取り出した。
 この一帯の苛烈な熱気から身を守るための薬品だ。
「キオ。あまり無駄に飲むな」
 振り返りもしないルーシュからそう言われて、キオはあやうくビンを落としそうになった。
「そうよ、坊ちゃん。あとで困って泣いても知らないわよ?」
「……うむ」
 面白がるようなカエデと、重々しくうなずくバットン。
 キオはしぶしぶとクーラードリンクをしまい込み、不満を表情に表した。
「だけど、熱いから……火山は初めてだけど、こんなに熱いとは知らなかった」
「そうか? 俺にはちょうどいいくらいだけどな」
 横顔だけ向けて涼しげな笑みを見せるルーシュの顔には、汗の一筋すら浮かんでいない。
 実はクーラードリンクさえ飲んでいないのだ。
 カエデやバットンでさえもクーラードリンクなしではいられないというのに。
「どうして、そんなに平気なんですか?」
「ん? ああ、俺はリオレウスの血を引いているからな。このくらいの温度は平気だ」
「へえ……」
 と、相槌を打ってから、キオは唖然とした。なんと言ったのだ、この男は。
「あら、知らなかったの? けっこう有名な噂よ。私たちは、本当だって知っているけど」
「うむ」
 なんでもないようにふたりは言うが、キオはまだ開いた口が塞がらなかった。
 リオレウスといえば、もっとも有名で、もっとも飛竜らしいとされる種族だ。
 全身を覆う鱗には生半可な武具では歯が立たず、口からは人間を一瞬で消し炭に変える火球を吐き、なによりもその強靭な翼で大空を自由に支配する。空の王とも呼ばれるほどだ。
 だが……そのリオレウスの血を引いているとは、どういうことだろう? リオレウスは、当たり前だが、飛竜だ。
 だが目の前のルーシュの姿はどう見ても人間でしかない。
「ハーフなのさ」
「人間とリオレウスの!?」
「ああ。母親は人間で、父親がレウスだ。だから力は普通の人間の何倍もあるし、傷の治りも早い。
 ……ハーフはべつに俺だけじゃなくて、あの竜人族も、もともと俺のような人間が集ったものらしい」
「そっ、それって――」
「静かに」
 急に雰囲気を変えたルーシュが、一同の動きを手で制した。キオも思わず黙る。
 ルーシュの先導によって岩陰に隠れつつ視線を向ければ、向こうのほうで岩石が動いていた。
 いや、岩石ではない。ただの岩なら動かない。それは生き物だった。
「あれが、バサルモス……」
 キオは息をのんだ。イャンクックならば独力で辛うじて倒したことがあるが、あれは退化し始めた巨大な鳥のごときものだ。
 本物の飛竜とは違う。
 岩竜バサルモス。
 鎧竜グラビモスの幼生であるこの飛竜は、全身が突起だらけの岩でできているかのような容貌をしていて、実際、堅固な皮膚の硬度は岩盤のそれに匹敵する。
 のっそりと動き、岩を貪っている。
 そうしているとおとなしそうに見えるが、敵に出くわすと全身から強い毒性のガスや強烈な眠気を誘うガスを噴出したり、火の塊のようなものを吐いたりする。愚鈍だが恐ろしいモンスターだ。
 とはいえ、ルーシュほどのハンターにもなれば、バサルモスごときはとるに足らない相手でしかない。
 卓越した技量によって振るわれるゲキリュウノツガイはバサルモスの成体、グラビモスでさえ八つ裂きにするのだ。
887名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:51:42 ID:xtBxYRCF
 ルーシュはバサルモスを見ているようでいて、見ていなかった。はじめる前からすでに結果は分かりきっている。
 どうしても飛竜と戦って倒したいというキオの希望によって、ならばと紹介されたのが、今回のバサルモス討伐クエストだったが、
彼にとってはこんなクエストなど、ただの金持ちの息子の小さな自尊心を満足させるための、つまらない仕事でしかない。
 強い者を求める。それがルーシュの、モンスターハンターを続ける理由だった。
 生まれたときから他者よりも優れていたがゆえに、なにをしても満足できず、苛立ったいた。
 そんなときに出会ったのがこの職業だ。とてつもない飛竜たちと戦っていれば、
剣を手にとりブレスをかわし韋駄天のごとく駆け抜けていれば、そのときだけは充実していた。
 だからバサルモスごときになどなんの魅力も感じず、ただひたすら退屈な思いだけを募らせていた。そうでなくとも、最近は熱い血のたぎりとはご無沙汰なのだ。
 もはやどんなモンスターであろうともルーシュの敵とはなり得ない、それが明白になってきていた。
 まあ、仕事は、仕事だ。ルーシュは自分にそう言い聞かせた。
 ギルドマスターには世話になった。少しぐらいの我慢はしよう。
「行くぞ」
 小声でそう言い、三人が岩陰から飛び出した。遅れて、足を震わせながらキオが続く。
 さて、と、無造作な足取りで岩竜に歩み寄りつつ、ルーシュは思案していた。
 バサルモスをただ倒すだけならたやすい。五分もかからない。だが今回の主役はあくまでもキオだ。
 自分たちだけでいつものように終わらせて依頼達成、というわけにはいかなかった。
 となると、やはりバサルモスをギリギリのところまで追い詰め、とどめのみをキオにまかせればいいだろう。
 翼や足を切り飛ばし、身動きできないようにしてから、腹部の外殻を砕いて露出した柔らかい肉を切り裂かせればいい。
 ルーシュは背中の双剣に手をかけた。――金竜銀竜の魂が、獲物の血を求めて唸る。
 バサルモスが、濃密な殺気に気付いて食事をやめた。
 そして、ぎょっとしたように顔を上げる。
 ただしその視線は、ルーシュたちではなく、はるか上へと向けられていた。
 ルーシュたちが怪訝に思ったとき、洞窟内に耳をつんざく咆哮が轟いた。
 百万匹の獣が一斉に吼えたかのような轟音は、あたりに猛々しく鳴り響き、そして、それは降ってきた。
 煙がたちこめて見とおすことができない洞窟の上空から、人影が落下してくる。ルーシュの二倍もありそうな背丈の巨人だ。
 いや、人ではない。
 巨躯からは想像もできないほどのしなやかさで危なげなく着地したのは、大きな猿だった。
 漆黒の体毛に包まれ、頭の左右からは黄金に輝く角を生やし、異様にぎらついた鬼気を纏う異形の巨猿。
 荒ぶる金獅子、ラージャン。
 その最初の獲物は、実力差を悟って逃げ出そうとするバサルモスだった。
 地を蹴って加速すると瞬く間に二十メートルもの距離を詰め、バサルモスの背中に乗り、その首を太い腕で掴むと、ごきりとひねってくびり殺した。
 瞬殺。
 バサルモスの巨体が力を失い、重々しい音を立ててゆっくりと倒れ伏した。
 自分の力を鼓舞するためなのか、吼えながら両腕を高々と掲げるラージャン。
 同じ牙獣種のなかでもババコンガやドドブランゴなどの一族とは違い、仲間同士で群れるということをしないこのモンスターの性格は、超攻撃的であると知られている。
 みずからの縄張りを侵す者を絶対に許さず、発見すると同時に襲いかかり、ためらわず殺してしまう。それがラージャンの凶暴な本能だ。
 それゆえにラージャンの目撃例は極めて少ない。なぜならば、出くわした人間はほぼ間違いなく死んでしまうからだ。
 ラージャンとは、けっして群れぬ孤高の獣。
 孤高――すなわち、おのれに匹敵する存在を持たざる者だ。
 キオの両膝が笑った。心臓が早鐘のように打った。涙と鼻水で顔が汚れた。
 ラージャンの雄叫びを聞くだけで、魂が破壊されそうになる。戦意など最初の瞬間に消滅している。
 おそらく、ラージャンのほうはまだキオの存在に気付いてもいないというのにだ。
 あまりにも完成された暴威の前に、新人ハンターの心はまったくの無力だった。
888名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:52:27 ID:xtBxYRCF
 だが……ルーシュは違った。ルーシュは歴戦の強豪であり、キオとは比べ物にならないほどモンスターハンターだったのだ。
 恐ろしいモンスターたちとの数々の名勝負によって鋼のごとく鍛え上げられた若い魂は、思わぬ強敵の出現に、むしろ熱く燃えたぎった。
 キオは泣きながら逃げ出している。しかしルーシュにとってはそんなことはもうどうでもよかった。
「カエデ。バットン。やれるな」
「いつでも」
「うむ」
 たのもしい仲間の言葉に、ルーシュは不敵に口の端を吊り上げた。
「トリニティ・デッドエンドをしかけるぞ!」
 それこそは必勝を約束する言葉だった。
 ルーシュが疾走する。
 バットンが視線を低くして、盾を構え、槍を突き出す格好となって前方に走り出す。
 カエデが静かな足取りで横に移動しつつ、ジェイドテンペストにレベル二の通常弾を装てんした。
 ――竜滅殺法、トリニティ・デッドエンド! 
 いかなるモンスターであろうとも、三身一体のこの魔奥義から逃れることはできない!
 この魔技の正体は、カエデのジェイドテンペストから速射された通常弾が敵を牽制しつつ足止めの役割を果たし、
バットンの槍が串刺しにして捕らえ、そこをルーシュの双剣が細切れにするという、恐るべき連携攻撃だ。
 一切の無駄が排除され、美しく完成されたこの超秘技の前では、
リオレウスも、グラビモスも、ディアブロスも、あの古龍クシャルダオラやテオ・テスカトルだとて、
瞬時にして肉塊と成り果てる死運を避けることはできないのだ。
 並び走るルーシュとバットンを、一声吼えたラージャンが迎え撃つように疾駆したが、それとて無駄な足掻きでしかなかった。
 ラージャンが目標と定めたのは、どうやらバットンらしい。
 しょせんは本能で動く蒙昧な獣……じつに愚かと言うべきか。
 ルーシュに先んじて敵を討つ役目のバットンの突貫は、ディアブロスをも蹴散らすのだ。
 まともに真正面から激突するなど、みずから死を選ぶようなものだ。
 ジェイドテンペストが火を噴いた。先ほどカエデが立ち位置を変えたのは、味方を射線に巻き込まないようにという配慮のためだ。
 凄まじい速射によって雨あられとばかりに弾丸が迫っても、ラージャンは突進をやめなかった。
 むしろますます速度を上げ、前進しつつ斜め前からの砲火を避けるという芸当をやってみせる。
 それこそはカエデの思惑通りだった。
 計算し尽くされた弾道と芸術的な手腕によって見事に誘導された獲物は、どうしてもバットンの槍の前にその身をさらすしかなくなってしまう。
 そのことに気付いたときにはもう遅い。すでにラージャンは仕留められたも同然。
 地響きすら起こしつつ肉薄したバットンの魔槍が、ついにラージャンをとらえた。
 ずぶり、と柔らかい手応えを感じず、バットンは内心で会心の笑みを浮かべた。
 ――感じず?
 そう、必定のはずの手応えがない。
 それもそのはずだ。バットンが貫いたのは、ラージャンの残像に過ぎなかったのだから。
889名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:53:01 ID:xtBxYRCF
「上だ、バットン!」
 ルーシュの声だ、とバットンが感じたとき、彼の頭上に影が落ちて、ディアブロスの素材のなかでも特上のものを用いて仕上げた強固な兜が、いともたやすく踏み潰された。
 砕け散った兜の下の頭部は熟れたトマトのごとく潰れて胴体にめり込み、目玉がふたつ綺麗に飛び出た。
 痛みを感じる暇すらなかっただろう。
 必滅の魔技トリニティ・デッドエンドが、この時点で破られた。
 ルーシュたちがラージャンを相手にするのは、これが初めてというわけではない。
 今までに数体を屠ってきた。もちろん、それらのラージャンがこの技を破ることはなかった。
 このラージャンは、違う。ルーシュの優れた戦闘本能がそう悟った。
 ラージャンはバットンの頭を踏み台にすると、人智を超えた脚力で跳躍した。
 赤く血走った狂眼が、カエデの姿をしっかりととらえる。
 ――カエデは仲間の死に動揺することなく、ひたすら弾を討ち続けていた。
 冷徹なわけではない。バットンは絶対に大事な仲間だった。
 心が繋がるような感覚を覚えた、数少ない友人のひとりだった。悲しくないわけがない。
 だが、悲しむことならあとでいくらでもできる。
 任務の達成こそが最優先。それが今も昔も変わらないカエデの信念だ。
 いや、変わったことならある。その任務というのが、誰かの依頼によるものではなく、自分で決めた誓いになっていた。
 誓いとは、ルーシュを守る、ということだ。
 暗殺者組織に育てられたカエデにとって、狩るべき獲物はいつもモンスターではなく人間だった。
 幼少のころから人殺しを続け、血塗られた両手を持つ自分は、きっと誰にも愛されない人間だと漠然と信じていた。
 ルーシュは違った。
 彼を殺そうと付け狙って、そして完璧に敗れたカエデを、ルーシュは優しく頭を撫でつつ、静かにほほ笑みながらこう言ってくれた。
 きみはきみの人生を生きればいい――と。
 それは血生臭い世界で生きてきて、そして死ぬしかなかった女にとって、どれほどの衝撃だったのだろう。
 そしてカエデは暗殺者としての自分を捨て、ルーシュのために生きるために、モンスターハンターになったのだ。
 銃口がラージャンの顔面に狙いをつける。そして冷静に引き金を引き、発射。
 ラージャンは避けようとしなかった。
 空中で大きく息を吸うと、金獅子の口から黄金の光が漏れた。
 ルーシュの怒声が上がった。
「カエデ! 逃げろ!」
 それはまるで、数匹の小さな蝿が太陽に立ち向かうがごとき光景だった。
 ラージャンが息吹のように吐き出した巨大な金色の光弾は、弾丸を蒸発させると、死を運ぶ風のようにカエデに直撃した。
 女の悲鳴が、轟音にかき消される。
 専門家の長年にわたる研究成果を信じるならば、哀れなガンナーに炸裂した光の弾の正体は、ラージャンが体内で練り上げた生命エナジーなのだという。
 西方――つまりこの付近の国々の文化には縁遠い概念だが、東方の国では気だとか呼ばれているもので、
 珍しいものでもなんでもなく、生物なら誰でも持っているものなのだそうだ。
 生命が自分の中に蓄えているエナジー。
 それは人間の場合ならば、普通は長期間の血の滲むような訓練によってのみ操ることを可能にする。
 ラージャンは、生まれついてのことなのかどうかは定かではないが、このエナジーを自在に手足のように操るすべを知っている。
 エナジーを体外に吐き出すことによって、リオレウスのブレスをも凌駕する威力の攻撃を仕掛けることもできる。
 堅い大地が、スプーンですくったかのように抉られていた。
 そのような威力を生む気光ブレスをまともに食らったカエデの命がどうなったのか、見るまでもなかった。
 クレーターから遠く吹き飛ばされた上半身のみのカエデは焼け焦げ、ゴミのように横たわり、小さく痙攣を繰り返していた。
 ラージャンがまるで自重を感じさせない軽やかさで地に降りる。
 それからゆっくりと余裕のふるまいで振り向くと、縄張りを侵す最後のひとりと相対した。
 恐るべき魔猿にとって、ルーシュを明確に意識したのは、おそらくこのときが最初なのだろう。
890名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:53:50 ID:xtBxYRCF
 リオレウスの血を引く若き猛者は、静かにほほ笑みつつ背中の双剣を抜き放った。
「少しはやるようだな」
 バットンは死んだ。
 カエデも死んだ。
 だが、それがどうだというのだろう?
 彼らの死を悲しむつもりは微塵もなかった。
 ルーシュは常に上を目指す。より強い好敵手を求めて上を目指す。
 敗者にかける情けはない。戦いのうちで仲間が死ぬのは当たり前のことだ。
 当たり前のことに泣くのは、ただの馬鹿でしかない。
 倒れた仲間のことを想って涙を流すのは、正義の味方きどりの理想主義者だ。そういう人種は、遅かれ早かれ理想に溺れて死んでいく。
 ルーシュは愚昧な正義の味方などではない。完成された現実主義者だった。
 つまり、ルーシュもまたラージャンと同じく、孤高の者。
「おまえとなら、いい勝負ができそうだ。……さあ、始めようか……殺し合いを」
 すうっ……と、ルーシュの両腕がまったく無駄のない動きで上下に定まった。
 上に右手を、下に左手を置くこの構えこそはルーシュ・テオレウスが誇る真の必勝の型、天地神明の陣!
 トリニティ・デッドエンドなどはしょせんここ数年で作り上げた砂の城。各個撃破に脆く、絶対には遠い。
 だが、この天地神明の陣は違う。
 敵の動きに合わせ全身を操り、流水のごとき柔の剣によって、いかなる攻撃にも対処しつつ反撃にて屠るのだ。
 攻防一体のこの神技を破ることは、まったくの不可能。
 ルーシュはずっとひとりで戦っていた。ひとりの時間のほうが長かった。
 そして、どんな窮地に陥ったときも、つねにこの秘奥義によって圧倒的な勝利を得てきた。
 初撃を繰り出したとき、哀れな獲物の命運は尽きるといってもいいだろう。
 両者の停滞は一瞬――すぐにラージャンがルーシュに襲いかかった。
 オッドアイがわずかに細められる。
 豪腕によるどう猛な一撃を流麗な体さばきによって避けると、腕をひるがえして斬りつけた。
 ぱっ、と赤い華が咲く。
 一閃はラージャンの肩を斬り、小規模の爆発で肉が爆ぜた。
 ただ斬るのではなく、火竜の剣は爆発をも操るのだ。
 怒声のように吼えたラージャンが、矢継ぎ早に拳を繰り出す。しかし当たらない。
 それもそのはずだ。戦闘は単純な能力値によってのみ決まるものではない。
 ルーシュは産まれたときから強かったが、それだけで今の実力を手にしているわけではなかった。
 ギルドマスターから学んだ武神封滅流武術は、すでにルーシュの魂の奥底にまで根付いている。
 極められた体術が、高い力をさらに高め、無敵の強さを実現しているのだ。
 十数秒間、ひとりと一匹の攻防は続いた。
 ただラージャンが拳をやたらと振り回し、それをルーシュが紙一重で避けると同時に、いつのまにかラージャンの巨体に切り傷と爆破の傷が増えていく。
 一方的。あまりにも一方的な戦い。いや、戦いにすらなっていない。
891名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:54:29 ID:xtBxYRCF
「こんなものか……つまらん」
 冷ややかな目つきのルーシュは小さく鼻を鳴らすと、鋭い呼気を吐き出した。
 必殺を決めようというのだ。
 剣それ自体の自重によって押し潰すような斬撃を得意とする大剣や、
絶対の防御を固めつつ相手を追い詰めるランスなどとは違い、双剣使いには圧倒的な手数に裏打ちされた爆発的な攻撃力がある。
 おのれの身を鬼人と化すがごとき乱舞を、人は鬼人化と呼び、恐れた。
 ルーシュの瞳が血走り、防具の上からでも分かるほど筋肉が盛り上がる。
 口元からは、息の代わりに炎が漏れた。
 尋常ではない。これはルーシュ特有の、竜の血族ゆえの変貌だろう。
 今のルーシュは人でも竜でも鬼でもなく、しかしそのどれでもある。
 まさしく、竜鬼人。
 音速にも匹敵する速度で撃ちこまれる無数の剣の残像を、ラージャンとてなすすべなく受けるしかなかった。
 滅多切りにされ、爆発によって血肉を散らし、両腕で頭部こそ守っているものの、屍と成り果てる命運は覆しようもない。
 身体能力の異常な向上によって時間の流れさえ遅く感じるようになったルーシュは必勝を確信したが、そのとき、奇妙な手応えに気付いた。
 ――斬れていない?
 いや、斬れている。たしかに魔剣ゲキリュウノツガイは、ラージャンの肉を切り裂いている。
 だがおかしい。そう、これは……浅い。
 あまりにも浅い。まるで薄皮のみを斬っているかのような――
 はっとしたとき、猛攻を耐え忍んでいたラージャンの瞳が、爛と光を放った。
 突如として自身を襲った爆風の正体を、ルーシュは生命エナジーの本流だと瞬時にして悟った。
 目の前の漆黒の大猿は、今や全身の体毛を金色へと変えている。
 冗談のように膨れあがった筋肉が体躯を一回りも大きく見せ、身に纏う鬼気の質量は先ほどまでとは比べ物にならない。
 この異様こそが、ラージャンが金獅子と呼ばれるゆえんだ。
 練り上げたエナジーで強化した肉体は体毛の色すらも変え、まさしく黄金のたてがみを持つ獅子のようだ。
 驚くべきことに、傷がほとんど治癒していた。
 ルーシュは、もうひとつ悟った。次の一撃で仕留めなければ、まずい、と。
 音速の剣が、今まで以上に必殺の威力をこめて振るわれる。狙いは首だ。
 ラージャンの両腕が、白昼夢のごとくかき消えた。
 左右の双剣を迎え撃つのは、音速を超越した神速に乗る、ただの拳。
 ゲキリュウノツガイを持つ両手が、完膚なきまでに破壊されたとき、ルーシュは呆然として言葉もなかった。
 折れた骨が拳の肉を突き破ったことに痛みを感じていても、それを超える驚愕のせいで気にならなかった。
 いったいこの状況はなんだというのだ。負けたというのか、この俺が。
 人生最初の敗北は、絶望をもたらした。
 眼前のラージャンからはとどめの一撃がやってこないが、時間の問題だろう。次の瞬間に殺されてもおかしくはない。
 ――死ぬのか、この俺が。
 否!
 絶望が、かえってルーシュの勇気に火をつけた。
 敗北したとて死ぬわけではない。死ななければ次がある。
 ルーシュ・テオレウスは強者との戦いを望む者。けっして死は望まない! 
 そして、こんなところで死んでいいほど安い命でもない!
(勇気を! 我が肉体に息づく、誇り高き火竜の血と魂よ!)
 その声に応えるかのように、血流が熱を持った。
(俺に、勇気の一歩を踏み出す覚悟を!)
 魂が胎動した。
 ルーシュの一歩は、素早く、力強く踏み出された。
 そこからのスピードは、あきらかに人類の、そしてルーシュ本人の限界を超越したものだった。
 出口がある後ろに向かって全速力で走り出すモンスターハンターの姿を、ラージャンはしばらく見送っていたが、
やがておもむろに口から長大な気の光を放って、レウスSシリーズの装備ごと跡形もなく完璧に消し去った。
892名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 14:01:04 ID:xtBxYRCF
投下終了。
本当はあと半分もすでに書き終えていて、いつでも投下できるんだが、
スレの容量がそろそろ限界っぽいのでここまでにする。誘導もあるし。
エロパロなのにエロまでいってないな。すまん。反省した。
2ちゃん投下用に改行とか段落とか変なことになってるのもすまん。

ぶっちゃけトリニティ・デッドエンドとか言わせた時点でおおむね満足してる。
893名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 15:43:52 ID:Ppa3/IFt
>>892 投稿前半分?乙!
超絶美形無敵系主人公がスカッと最後まで暴れまわる話だと思ってたら・・・
最後の最後でラージャンのブレスで主人公やられちゃったの?
だとしたら後半はどうなるんだ・・・
894名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 16:04:21 ID:BxquI3Ju
固有名詞に某ゲームの影響を感じる
895名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 16:05:43 ID:8zjsRWUG



こう言うのもなんだが、随分と厨臭いなwww
896名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 16:17:11 ID:lfejlIPX
確かにこれで終わりというなら個人的にアレだったがw
続きがあるというなら、こういう前半があるからこそ
後半の展開次第で化ける可能性が十二分にあると思うんだぜ。

なんにせよ乙&後半に期待だ。
897名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 17:21:04 ID:vIJZ11l8
うん・・・・・

色々と厨臭い
898名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 17:21:19 ID:cKHCkuEr
乙。わざと設定を厨臭くさせてるのか知らんが、次は耐えられそうにないので名欄にタイトル頼むわ。
899名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 18:02:36 ID:uqXUVr3A
乙。だが何つーかあまりにテンプレ通り過ぎるwなりきり邪気眼スレとか常駐してないか?
900名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 18:06:44 ID:Ppa3/IFt
なんでみんなそんなに酷評なんだw
まだ完結もしてない作品なのに・・・職人さんは大事にしようぜ!
901名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 18:16:31 ID:p/+WwyhV
魔奥義トリニティデッドエンドォォォォォォォォォ!!
902名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:04:49 ID:jiQvQGI4
あー…実は俺も厨臭い主人公の話考えてたんだ
上と同じく龍とのハーフって設定で、常に「オレに関わるな……」みたいなニヒルなオーラを発してるんだが
実はフルフルとのハーフで
本気を出すと鎧がキャストオフして股間のフルフルが大暴走
両腕を組んで股間のフルフルだけで連激を叩き込む技とか
フルフルをシコシコと擦って大量の電撃シャワーをぶっかける技とか色々考えてた
もちろんそれをフル活用したエロも考えてたんだが…

今書いたら二番煎じみたいに思われそうなんでお蔵入りにするよ……orz
903名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:07:22 ID:Ep6ybC3b
>>902
それはギャグ展開だと思うんだ……
つかおもろげなんでがんばれ!
904名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:07:51 ID:UxQrOmiU
「力尽きました」
「ストックが0になりました」
「もう×起できません」
「クエストに失敗しました」



あがわわ!(腎虚
905名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:09:51 ID:8zjsRWUG
>>902
それを二番煎じと思えるお前に乾杯。

どう見たってネタキャラです。
本当に(ry
906名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:18:36 ID:1ZCgQAO+
そろそろ新スレを立てたらどうか
907名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:49:19 ID:Ag8Pa8eu
>>892
話の内容はまぁいいと思うんだが、新人ハンターの空気化と、
技名や流派名が厨丸出しなのが・・・
908名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 20:52:13 ID:oQND+vO7
>>890
なんだか昔某雑誌の漫画に出てきた大魔王の構えにソックリだと思ったのは
俺だけか? 天地〜 と反撃特化とかでなんとなく・・・
909名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 21:05:20 ID:sBDMtEV+
>>902
なぜお蔵入りにする!?そんな超絶的いぢりがいのある主人公を!

普段はクールな感じでいざキャストオフすると、
「らめぇぇっ!フルフルち○ぽから電撃出ひゃうぅぅぅ!」とか
「のほぉぉぉ!硬いの白いの暴れっぱなしなのぉぉぉぉぉ!」とか
某ふたなり漫画家も真っ青な馬鹿台詞を連発する、ってのはどうよ?
910名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 22:04:34 ID:U+Bj00bH
まことに申し訳ありませんが、本日投稿予定だった
"もん☆すたハンター"は、朝まで生討論"厨臭いSSってどうよ?"
延長のため、休止とさせていただきます。
911名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:00:20 ID:vIJZ11l8
>>907
これから新人とラーの濃厚な戦いが(性的な意味で)始まるのさ
912名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:47:24 ID:YMnjG5Ku
思い出した!
トリニティ・デッドエンドってたしかスパロボMXの主人公機の技だわ
913名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:55:41 ID:Y1ITdhOe
これ真面目に書いてるんだったら泣ける
914名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:32:04 ID:aoDIlof7
触りというか最初1レス分だけ書いて
スルーして貰ってたアレも無期限休止になります
915778:2007/07/05(木) 00:54:27 ID:GX/SBOsy
>>911
……ら、ラージャンが邪魔者を排除したのは……新人ハンターを
思うがままにしたいがため……!?
ら、ラージャンのゴツゴツしたアレが、新人ハンターの……? ゴクリ……


それはともかく、>>902が余りに素晴らしい設定だったため、執筆途中のSSや
MHFのプレイを放り出して勝手に新SS一本書き上げてしまった!
横槍的なネタ話として1話で投げっぱなしにするつもりだったのに、
自分でも気に入っちまって都合4話になっちまったい!
だが私はあやまらない! 以下4レスほど頂戴する!
916778『白面の貴公子フルフル・ハーフ』その1:2007/07/05(木) 00:55:45 ID:GX/SBOsy
 突然だが、私の名はフルティン・ブラブラード。流れのハンターだ。
 私は俗に言う白子、つまり「アルビノ」であり、白石膏の如き肌、流れ落ちる
白い滝となって貌を縁取る長い髪、鼓動の早さと強さによって色見の変わる紅い
瞳の持ち主だ。
 先天性色素欠乏症の例に漏れず、生来あまり頑健ではない私ではあったが、身
体を鍛えるために始めたハンター業が思いのほかプラスに作用したらしく、今で
は狩人の街ドンドルマでも、“白面の貴公子”と言って知らぬ者はないほどの存
在となっていた。

「なに言ってんだか。アンタの顔色は血の気を失った死人まんまだし、髪は流れ
 落ちる滝ってより萎びた婆さんのザンバラ髪、おどおどした赤い目は臆病な兎
 そっくりじゃないの。二つ名だって貴公子じゃなくて“白面の種馬”でしょ!」

 ……外野がうるさいが気にしないで話を進めよう。

「ちょっと! なんでシカトすんのよ! 幼馴染みにして絶世の美少女である、
 私の紹介はどうする気なワケ!?」

 年若くしてすでに口煩い姑のようなバカ女が横で騒いでいるが、時折わけの判
らない戯言を口にする哀れな少女ゆえ、どうか気にしないでやってほしい。
 ともかく、名高いハンターとして私はギルドより特別の依頼を受けるコトとな
っており、雲つく巨人のようなドンドルマ長老より直々の呼び出しを受けている
ところなのだ。

「誰がバカで哀れな少女よ! そもそもアンタがハンターとして名高いんじゃぁ
 なくて、生まれが余りに特殊すぎてフツーの仕事に就けないだけでしょッ! 
 って、チョット、聞いてる!?」

 ……高貴な生まれの者にはままあることだが、私もまた、この世に生を受けた
時点で、悲劇に彩られた人生を歩む宿命にあった。
 そう、私は……あの飛竜と人間との間に産まれた……いわば『運命の子』であ
ったのだ。

「まぁ、ロクでもない運命よね、ホント」

 母は某国の貴族の令嬢であったのだが、その父、つまり私の祖父にあたる人は
奇妙な趣味というか夢――飛竜をペットにしたい!――を幼少の頃から持ってい
たらしく、家督を継ぐと有り余る財力を頼りにそれを押し進め実現するに至った。
 もっとも、凶暴な飛竜が人に懐くはずもなく、ただ巨大な鋼鉄製のオリの中で
飼い殺しにしているだけであったのだが。

「アンタの家系ってアンタを含めて本物の変人揃いよね」
917778『白面の貴公子フルフル・ハーフ』その2:2007/07/05(木) 00:57:29 ID:GX/SBOsy
 そんなある日、母は出かけていた祖父に代わって飛竜たちにエサをやるため、
使用人に命じることもなくわざわざ自分から飼育舎の前まで来たのだが、丁度そ
んな時期だったのか一頭のフルフルが発情し、オリの中でウロウロ落ち着き無
く歩き回っているのを発見した。
 気の優しい母は何とかフルフルの気を鎮めてやろうと首筋を撫でさすり、オリ
の外から手を伸ばして抱き締めてやったりしたらしい。本来ならそんなコトで飛
竜が人に心を許すなどあり得ない話なのだが、なぜかこのフルフルは母を気に入
ったらしく、その日以来、母の姿が見えないと決して小さくはない飼育舎の外に
まで聞こえるような雄叫びを上げ続けるため、母はなかば付ききりでフルフルの
世話をすることになった。
 祖父は最初の内は難色を示していたようだが、娘が飛竜を手なずけたとあれば
家の名も上がると考えたらしい。積極的に母に飛竜の世話をすすめた。
 ところが、これが悲劇の元であった。

 それから1年が過ぎた頃、母はフルフルの仕種全てが可愛くて仕方なかったよ
うで、オリのそばで過ごす日々が続いた。またフルフルの方も母の愛情を素直に
受け入れ、他人には決して心を許さなかったのに、母が触れると口頭から白濁し
た液体を垂れ流し、身悶えして喜んだのだという。

「スケベなのは父と子、共にそっくりね」

 後に私の父となる飛竜、フルフルと母の出会いはこうしてなされた。
 母はフルフルを溺愛し、使用人が居ない間は全裸でフルフルの上にまたがり、
抱き着きいて何時間も過ごしたそうだ。そしてあろうことか、次の年の繁殖期、
裸でまたがっていた母を背から振り落とし、発情したフルフルは被いかぶさって
母を犯したのだ。

「……アンタの倒錯した趣味は間違いなく血筋ね」

 ……いい加減、外野を黙らせたくなったが、紳士たる私の忍耐力はこの程度で
は崩れない。心は常に平常心、これも一流ハンターの心得だ。話を続ける。

 母を呼びに行かせた使用人が泡を喰って戻ってくると祖父は当然激怒し、先祖
伝来の長大な槍を担いで飼育舎に急行し、オリの中のフルフルを滅多刺しにして
殺してしまった。
 不思議なことに母は傷らしい傷を負うこともなく、命にも別状はなかった。
 母はフルフルの死を嘆き、祖父を責めたが、数日もすると何ごともなかったか
のように振る舞うようになり、祖父や使用人たちをまごつかせた。

 そしてそれから2ヶ月後、母の腹は膨れ上がり、誰の目にも妊娠していること
が明らかになった。祖父はショックで寝込んでしまい、そのまま回復することも
なく逝ってしまった。使用人たちの口から漏れたのであろう、衝撃的な事件とし
てまことしやかなウワサが街に流れるようになり、話を聞き付けた親戚が大挙し
て押し掛け、子をおろすように母を説得した。だが母は頑として首を縦にはふら
ず、ついに出産をした。名門ブラブラード家の嫡男、フルティン・ブラブラード
誕生の瞬間であった。
918778『白面の貴公子フルフル・ハーフ』その3:2007/07/05(木) 01:01:43 ID:GX/SBOsy
 以上のような経緯があって私は産まれたのだが、飛竜の血を引くためか私の成
長は早く、生まれ落ちてすぐに立って歩きだしたらしい。母や使用人たちの言葉
に耳を傾け、1月もしないうちに喋りだしたとも聞いている。
 腕力も大人顔負けで、貴族のたしなみとして習い覚えた剣技の方面でも、すぐ
に教師役の使用人頭を打ち負かすようになり、領内で私にかなう剣士は誰一人と
して居なくなっていた。

「まぁ、子供の頃はともかく、今はどうしようもないダメ男だけどね!」

 幼少の頃から神童ぶりを発揮した私だが、周囲の連中は私の溢れる才能を妬み、
やっかむようになったので、私の方から背を向けた。そんな小人共と群れる気は
なかった。

「才能より、性格の悪さと生まれの方が問題だったんだと思うけどね!」

 母が流行り病に倒れて急逝してしまうと、家督を継ぐ旨を王都に伝えた。が、
やはり将来有望な私の才能を危険視したのであろう王族共は、あろうことか私の
血が不浄なものであるとして、こちらの全ての要求を突っぱねたのだ。

「いやぁ、私はしごく当然のことだと思うけどね!」

「って、さっきから君はうるさいな! ボクに何か恨みでもあるのかい!?
 黙って自己紹介させておくれよ!」

「恨みも何も、アンタ私にあれだけ淫らなコトしておいて、まだ他所でもそんな
 コトをして回るつもり!?」

「な、何を言っているんだ! コレはボクにしかできない崇高なる義務なんだ!」

「何が崇高な義務よッ! 飛竜の力を利用したいっていう地方豪族や貴族たちの
 所有する女奴隷たちに種付けして回るのが、そんなに立派な仕事なワケ!?」

 ……この先程から横で文句ばかり垂れている幼馴染みの少女――残念なコトに
こんな口汚い女であっても姿形は美しい遠縁の親戚にして、幼少の頃から私を理
解してくれている唯一に近い存在――と私は、以前、成り行きから床を共にした
ことがあるのだ。

「何が成り行きよ! あ、アンタがムリヤリ私を犯したんじゃないのッ!」

 ……ある年齢を境に繁殖期に発情してしまうようになった私は、身の内にこみ
上げてくる欲望に抗えず、そばに居た彼女を押し倒してしまったのだ。何とも一
生の不覚である。

「い、一生の不覚って……よ、よくもそんなコトが言えるわね! 乙女の純真を
 弄んで……は、初めてだったのに……あ、あんなに変態的なコトを……!」

919778『白面の貴公子フルフル・ハーフ』その4:2007/07/05(木) 01:03:32 ID:GX/SBOsy
「い、いや、あの時でさえ君には悪いと思っていたんだ! だから、何とか君の
 純潔だけは守ろうとあんなコトをだね……」

「き、キスもしたことなかったのに、いきなりあんなモノをお口に……おまけに
 アンタは私の……お、お尻の……って、なんてコト言わせるのよ、この変態!」

「な、何が変態だよ! 悦んでたクセに!」

「よ、悦んでなんかないわよ!!  だ、大体アンタ、純血を守るとか何とか偉そう
なコト言ってるけど、結局最後には私の処女を奪ったじゃないのっ!」

「い、いや、アレは勢いで……」

「ノリで犯されちゃたまんないわよ! このバカバカ! フルフル皮かむり!!」

「なっ……なんだと……!?」

 彼女は言ってはいけないコトを言ってしまった。これはもう、お仕置きするし
かない。二度とこのよう失礼な発言をしないよう、タップリ調教しておかねば!
 私は頭の横に二つの房をつくっている彼女の髪をひっ掴むと、力づくでヒザを
つかせ、ズボンを下着ごと降ろした。すでに力強く脈打っているイチモツを彼女
の唇に押し付け、固く閉じられた歯をこじ開けるようにして押し込んだ。
 私の男根の頑健さは普通の人間のそれとはワケが違う。父であるフルフルの肉
体の如く、噛み切ろうにも人間の筋力では不可能な硬度と弾力を誇っているので
ある。

「こ、こんな皮かむった包け……むぐぅッ……もごぉ……んぷっ……んんぅっ」

 ムリヤリくわえさせたため、彼女の肉感的な唇の端からは、よだれと私のエキ
スの混じったものがこぼれ、何とも扇情的な眺めだった。彼女の苦悶と欲情の入
り交じった表情もまたそそる。

「……ぷはっ……だ、誰が……はぁ、はぁ……誰が、欲情した……ですって?」

 反抗的な目を意識しているのであろうが、彼女の上気した頬と荒くも甘い吐息、
そして潤んだ瞳がそれを台なしにしてしまっている。私は酷薄な笑みを浮かべる
と、彼女をベッドの上に押し倒した。

「な、何よ、その気持ち悪いニヤニヤ笑い……って、きゃぁんっ!」

 私は有無を言わせず彼女のスカートをまくり上げ、可愛らしい意匠の施された
絹の下着を一気に引き降ろす。肉付きの良い尻の肉が震え、男を誘っている……。
 私は腰をくねらせて逃れようとする彼女の秘部に肉棒の先端を押し付け、前戯
なしで根元まで打ち込み、ひねりを加えつつ彼女の中で力を解放させた。

「食らえ! 魔奥義フラッシュピストン・エレクトリック・エレクチオォォン!」

「……ッきゃひいぃぃぃッ! し、痺れちゃうぅぅぅ! イクッイクぅぅぅッ!」

 ……こうして、彼女は私の身体を張った説得に心打たれ、私を快く次の仕事に
送り出してくれたのであった。めでたしめでたし。
920名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 01:04:35 ID:OsH+SeJ+
馬鹿すぎ最高!!
921778
というワケで白面の貴公子サマのお話はこれにて完結だ!
展開に無理があろうとなかろうと、大切なのは勢いとノリだけだから良いのだ!
よって私はあやまらない!

……ところで、必殺技名はサンダー・エレクチオン・インサァァトッ! とかの
方が良かっただろうか? それだけが心残りだぜ……。