前々スレの続きがありそうな作品
28 名無しさん@ピンキー sage 2006/11/12(日) 00:45:58 ID:fdtEeR+z
真夜「ん・・・・・・月等・・・・こんなに・・・・・・大きく・・しちゃったのね・・・・・・・・・
待ってて、今・・・楽に・・・してあげるから・・・・・・
あ!駄目、や・・・手だけって・・・・言ったでしょ・・・・・痛っ・・・・あ・・・あぁ・・・・・月等あ・・・」
62 名無しさん@ピンキー sage 2007/01/23(火) 21:54:10 ID:eOH0vwQC
ある雨の激しい夜、丹は山小屋で途方に暮れていた。
濡れた服を脱ぎ、小屋に置いてあった厚手の毛布を身体に巻き、さて、これからどうしようと。
外は雨。服を干すわけにはいかない。しかも中々止みそうにない。
囲炉裏の薪は残り少なく節約しなければいけない。服を乾かす余裕は無い。
―風邪ひきそうだ―
クシュンッ、と小さなクシャミをしながら思った。
その時、激しい雨音にまじって、小屋に近づく音が聞こえた。
丹はビクッっと身体を震わせ、片手に長脇差、片手で毛布を抱いたまま
戸を注視した。
続く
(ような続かないかもしれないような・・・・・・・・)
16 848灰 sage 2006/10/19(木) 22:50:13 ID:8GaAnNni
>>1 乙です。
五日目もうちょいまって。いま睡眠時間週に18時間とかだから流石にきつい。
3 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 19:58:03 ID:8hgbg5+Z
>>1 激しく乙
神々は今でもおわすのか!?
文才の無い俺は、神の降臨を待ち続ける愚かな信者でしかないのだがorz
乙乙。
でも当面時間の取れない俺はろmだな
鬼畜八重樫
>>5 八重樫さんの桜貝と肉まんは、いただきました。
冬目って美人美人言われるけど、写真とかないの?
>>9 いや気になったから。
写真とか見たら作者でネタ作れるかなぁと思って。
つ黒鉄の折り返し
中原中也コス?
もうひとつはどアップじゃないか。
おもっきしぼやけてるけど。
14 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 16:08:56 ID:/BDkvJCy
七原秋也コス?
晴が舐めたチュッパチャップスを晴の後ろの穴にねじ込みたい
16 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 12:47:42 ID:GZaVHARw
そのチュッパチャプスを舐めたい
17 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 06:56:50 ID:LPRu6J6n
>>16 そのチュッパチャプスの棒で、晴ちゃんの尿道を開発したい。
18 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:39:46 ID:PCIo023y
そのチュッパチャプスの棒をシナコに味見させて感想を述べさせたい。
同人漫○の部屋→ 18歳以上なので進む→ 同人漫○の倉庫→その他8
→MOURNING OF A NEW DAY
絵はそれほどでも無いけど丹が・・・丹がぁああ
>>19 そのチカラで羊のうたの同人も探してください
>>20 過去スレでさんざんガイシュツだが
同人誌くだ○い。→入場→過去掲載同人誌→雪月花
しかし今見れなくなってる。一時的なものか削除されてしまったかは不明
確認してないが世間にはあとこれだけあるらしい
tp://www.interq.or.jp/dragon/moriyado/book/fun.htm
うん。ありがとう。
それはどっちも知ってるんだ。
他のがどこかにないかな、と思ってね。
23 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 02:47:54 ID:ereMmcyM
>>18 晴ちゃんとシナ子さんにビールをたくさん飲ませた後、オシッコが漏れる迄その股間を揉みたい。
24 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 21:30:26 ID:9a7rMnQl
過去ログないのー
27 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 09:31:25 ID:gi8LZVGe
姐さんの描いたエロ画像が見たい
おいおい姐さんが描いた絵はみんなエロイじゃないか
29 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 18:31:03 ID:O5bVlVIZ
丹かぁいいよ
エロ画像を描いている姐さんを見たい。
さらに、「エロ画像を描いている姐さん」を描いた絵を見たい。
31 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 08:43:25 ID:7kvkROWP
膀胱を鍛えてる姐さんが見たい。
イエスタデイのエロパロを書きたいけど、今ひとつ良いシチュが思い浮かばない。
誰かアイデアあったら教えて。
むずいな…。考えてみる。
35 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 06:26:08 ID:rY2SISnL
>>18 そのチュッパチャプスの棒で、シナ子さんと杏子さんの尿道を開発したい。
>>32 5巻の誘ってきたシナ子とそのまま家に入ってギシアン展開きぼんぬ
>>32 「ハルとカンスケの異常な愛情 または私は如何にして心配するのをやめてカラスを愛するようになったか」
38 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 13:05:58 ID:KDividry
保守
シナ子の身長が縮んだ分は、アコニーと『ももんち』の桃寧に行きました。
40 :
34:2007/06/13(水) 09:09:51 ID:pKkiW/4f
ごめんなさい。寝ないで考えたけど無理でした。
41 :
2-482:2007/06/14(木) 00:18:26 ID:eNifILC8
晴ちゃんが、チュッパチャプスの棒を自分の尿道に差し込んで開発しながら股間を鍛えてます。
以前、オシッコを我慢している晴ちゃんの股間を楼子さんに弄り廻されて失禁したので、その対策です。
晴ちゃんは、今後の水着&ホットパンツ姿の為に、その股間のトレーニングに励んでます。
また市松か!!
保守
44 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:57:11 ID:2P4Z61gq
保守age
45 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:38:50 ID:Gw5jUKzJ
「イエスタデイ」の五巻読んでびっくり!
杏子さんて若かったのね。
未亡人だと思い込んでた。
46 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:20:32 ID:ZtNEW4KS
空気読まずに丹のオナヌー我みたいと言っておきますね
俺も見たいから大丈夫だ
48 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 20:20:09 ID:6GOZmbyz
保守
空気読まずに姐さんのオナヌー我みたいと言っておきますね
俺も観たいから大丈夫だ
保守
晴ちゃんは、元々スク水が似合います。第3巻以降のシナ子は、スク水を着せたら、高校生として通用します。
ほしゅ
55 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:10:38 ID:+THmM92U
八重樫まだ〜
久々に神降臨!!
下手なまんがと下手なSSはどっちが喜ばれるんだろう。
答え
どっちもうp
Σ
誰も書かないなww
洋物のダッチワイフ(アコニー)の再開まだぁ。
64 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 20:16:40 ID:ymElX6ln
保守
65 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:42:20 ID:F89pdc6f
保守
スピリッツに「ももんち」
ももかわいいよ、もも
ヤエガシさん…
69 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 20:53:12 ID:BpfNM5qC
保守
70 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 00:17:25 ID:h4C5dY1u
71 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 15:21:26 ID:BU/XCzTD
検索できたんだけど、何だこのスレwww
「退屈ね」
紫髪の少女がだれに語りかけるともなく、つぶやく。
「それにしても相変わらず何もない部屋。なにか面白い物ないの?」
勝手に人の部屋に上がりこんどいてなんて言い草だ。なんてことを思っていると、これまた勝手に本棚をあさり始めた。
「あまり面白そうな本もなさそうね」
本の背表紙を一つ一つ指でなぞりながら確認していく。
「ん、これは…」
何の変哲もないブックカバーのかかった本にアコニーの手が伸びる。ま、まずい!!その本は…!
「ちょ、ちょっと、勝手に人の…」
ずるっ!アコニーを止めようと立ち上がったとき、足元の座布団で足が滑る。
「・・・あいたた、何するのよ」
思い切りアコニーめがけて倒れこんでしまった。
「ご、ごめん…」
謝りながら、問題の文庫本をすっと部屋の隅へと追いやる。
「いつまで触ってんのよ。変態」
アコニーがじろりとこちらをにらむ。気づけばアコニーに覆いかぶさる形で、ずいぶんと密着してしまっていたようだった。
「・・・いや、こんな子供の身体なんて触ったって別に」
ぴくりと眉がつりあがる。
「…あんた、前に言わなかったっけ?あたしは子供じゃないって」
「大人って、こんな薄いむね…ぐふっ!?」
お腹にアコニーのショートアッパーが直撃する。こんな密着状態から、なんて破壊力だ…。
「今なんか言った?モトミ」
あれ、なんかすごい怒ってる?
…そういや、じいちゃんが言ってたな。お前くらいの年頃の娘は、胸の大小みたいなことにはすごくデリケートだって。
ここはちゃんと年上として、フォローしてあげないと。
「いや、気にしないでいいと思うよ。オレのクラスでもソレくらいの子はまだいるし、それにほら、まったく需要がな…ゴファッ!!」
アコニーのこぶしがテンプルに炸裂する。目の前の景色がぐにゃりとゆがむ。
「…っ、あんたには、いっぺんッ、きっちりと教え込んどいたほうが、いいみたいねッ…」
どうやら、オレのフォローはうまくいかなかったようだ。アコニーの怒気を孕んだ声が響く。正直ちょっと怖い。
「あたしは本来ならもう二十三歳。もう大学も卒業して、立派に社会で働ける年齢なの」
「…また、そんなこと。だから日本じゃ、あまりそういうジョークは理解されないって…」
朦朧とした意識の中で、また余計なことを言ってしまう。
「…言葉で、諭しても無駄みたいね。なら…」
下半身に妙な感覚が走る。
「…それなら、身体に教え込むだけよ」
なにか、こうもぞもぞする感じ。まずいな、勝手に下半身が…いったいなんだってんだ?
次第にぐにゃぐにゃと捻じ曲がってい視界が本来の姿に戻る。それは冷静になれば、思い当たる可能性のひとつだった。
が、あまりに予測の範疇を逸脱した行為ゆえ、その可能性に思い当たらなかった。
…アコニーが、オレの股間を指で撫で回している。
「ア、アコニーなに、やって…っ!?」
「何って…、”子供じゃ出来ないような事”よ」
そういって、ファスナーをジジ…とおろすと下着の上からつうと指でオレのものをなぞり始めた。
「あぅ!?…うぅ」
「クスクス、…楽しそうな声ね、モトミ。」
オレなんかよりよっぽど楽しそうな表情を浮かべる。
続いて、オレの手をとり、胸に押し当て、ふにふにと動かす。むにゅりと、柔らかい感触が掌に伝わる。
「あら、どうしたの?こんなお子様の胸を触ったくらいで、顔まっかにしちゃって」
さっきは子供の身体なんて、と大人ぶってみたものの、実際のところ、ひとつしか違わないのだ。
それでも、大人ぶってしまうあたり、自分もまだまだ子供だということか。
大きいわけはなかったが、まったくないという程でもない、それはオレの欲情をあおるには十分なふくらみだった。
その凶暴なまでのやわらかさに、急速に神経が昂ぶり、ペニスがぴくんとはねる。
同年代の女の子の…、思春期真っ盛りのオレには少々強すぎる刺激だ。
それに、最初のインパクトが強くて、なんとなく引いてしまったが、アコニーは、…なんというか、とてつもなくかわいい。
これは、否定しようのない事実だ。そんな子の胸を揉まされて、興奮しないわけがない。
コレで勃たないなんて、不能かホモくらいのものだろう。
そんなことを考えているうちに、あっというまにペニスが取り出される。
「ふふ…、子供相手にこんなにしちゃって、モトミって変態なの?…でも、こんなになっても皮はしっかりかぶってるのね。ま、仕方ないか、お子様だし」
「な…っ!?」
いきり立ったそれを観察されているという羞恥と、あんまりないわれように、顔がかあっと熱くなる。
文句を言おうとしたが、それはアコニーの次なる行動ですっかり封じられてしまった。
「直接手で擦られて、気持ちいいんでしょ」
アコニーのひんやりとした、すべすべの指先がオレの醜悪な肉塊をなでさする。
「まあ、聞かなくてもその顔を見れば、一目瞭然なんだけどね」
声をこらえるのに精一杯で、表情にまで気が回らなかった。自分が今どんな顔をしているのか、知りたくもないが。
「ところで、さっきなにか隠してたわよね?」
アコニーの手にカバーのかけられた文庫本が。
「…ッ!」
「どれどれ、…森で迷った末たどり着いた洋館。そこで一人暮らす、美しい少女に夜な夜な肉体を求められる」
ーーーばれた。
「ああ、少女は吸血鬼だったのね。なんだかずいぶんと陳腐な話」
その間も、アコニーの手は休まず俺に快楽を与えてくる。
「モトミ、こういう無理やり、とかいうシチュエーションが好きなの?それとも人外の少女ってとこがそそるのかしら」
…死にたい。いっそ殺してくれ。
「あ、大きくなった。クス…、そういうことね」
正直すぎる自分のモノに殺意を抱く。
「じゃあ、妄想力豊かなお子様に、大人の快楽ってヤツを教えてあげるわ」
ぬる、と冷えたなにかが肉棒に触れる。
「ひゃぅ…!?う、うあぁ…ッ」
もはや声を殺すことなんて不可能だった。
「ちゅ…お子様なモトミは本の中でしか知らないコトでしょ」
ぴちゃぴちゃと水音が部屋に響く。もう、見なくてもわかる。今、オレの勃起にアコニーが舌を這わせているのだ。
「ん…れろ、ちゅる…」
皮の間に、ぬるりとした舌がもぐりこみ、ツゥとなぞりあげる。
そして完全にかぶさっていた皮がめくられ、亀頭がむき出しになる。
「ふぅ…これで、少しは、大人になったかしら?」
下半身に目を向けると、確かにあのアコニーが、自分の亀頭を舌でなぞっている。
非現実的な光景にオレの逸物は一気にその体積を増す。
「大人に…、なった、みたいね。くすくす…、おめでとう」
心底愉快そうに笑い、膨れ上がったそれにちゅっとキスをする。
75 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 16:48:12 ID:frKjzxRS
遂に神が復活したか
+ +
∩_∩ +
(0゚・(ェ)・) ドキドキ クマクマ
(0゚O∩O +
と__)__) +
「あ、…うっ、はぁ」
皮をむかれたばかりの亀頭が祝福のキスを受け、ビクッと震える。
「まったく、ちょっとキスしただけでこんなピクピクさせて…」
アコニーがあきれた声を出す。
「まあ、仕方ないかな。理想の女の子が、最高のシチュエーションで、こんなに気持ちいいコトしてくれてるんだもんね?」
「な…ッ!?」
「あら…、違うって言うの?」
先ほどの官能小説をぺらぺらとめくりながら、邪悪な笑顔を浮かべる。
生殖器を乱暴に足で踏みつける吸血少女の挿絵を眺めながら、愉快そうな笑い声をもらす。
「…う、ぐ」
否定したかった。だが、あれを見られた後では、どんな言葉も説得力を持たないだろう。
こんな年下の女の子に、お子様と見下されながら、がちがちに勃起させている状態ではなおさらだ。
「ふふ…、続き、しましょうか」
うつむいて黙り込むオレの姿に満足したのか、再び愛撫を開始する。
「こういうところも、気持ちいいのよ…? はぷっ…」
チャプ、チュプ…
手で竿を握り、シュッ、シュッと上下に動かしながら、睾丸を口に含み舌でころころと転がす。
竿や亀頭と違って、じわじわくる感じ。
くぽっ、かぷ、じゅるるっ…
あ、なんか吸われてる…? くそ…、なんて気持ちいいんだ。
いきり立った生殖器の先端部分から、粘性をもった液体がにじみ始めたころ、ツツーっと根元から鈴口へと舌を這い登らせる。
先端からあふれ出る液体を舌で器用に絡めとる。
そして小さく口を開け、ゆっくりと、オレに見せ付けるようにペニスに近づけていく。
きっと今。オレはさぞや期待に満ちたまなざしで、このみだらな光景を眺めているんだろう。
「あ…、ん…」
先端がゆっくりと、口内へと消え、竿の半ばまで飲み込まれた。
…が、アコニーはそこまで飲み込みながらも、表面には触れようとしない。
口内にあるのに、刺激が与えられず、時折しめった吐息が愚息に触れる。まさに生殺しだ。
「ア、アコニー?」
これまたゆっくりと、顔を上げる。ペニスには一切触れない。
「なに、モトミ?」
愉快そうに目を細め、オレを見下ろす。
「アコニー、なんで…」
「これ以上の快楽はモトミには刺激が強すぎるでしょ?」
「そんな…、こんな状態で」
「あら、モトミはどうしてほしいのかしら」
シャツの中に手をいれ、オレのお腹を優しくなでなでしながら、にやりと邪悪な笑みを浮かべる。
「そ、それは…」
口でくわえてほしい。しゃぶってほしい。…とは言えず、つい、口ごもってしまう。
「黙ってちゃわかんないわよ」
吐き捨てるように言うと、再びアコニーがペニスに口をかぶせるように飲み込む。
妙に呼吸を荒げ、はふはふともれる吐息が快楽中枢を刺激する。絶対にわざとやってるだろコレ。
「く…、しゃ、しゃぶってほしい…」
屈辱に耐えながら、そう口にするが、アコニーはなんのアクションも起こさない。…悪魔か、こいつは。
「頼む…、アコニー、しゃぶってくれ」
「これ以上お預けってのもかわいそうだしね。素直に言えた、ご褒美よ、」
「う、うあっ、あっ…!」
「っ…、はぷ…れる、じゅっ、じゅるる」
ぬるっとした感触が表面に触れる。
やわらかく唇で肉棒を締め付けると、ゆっくりと頭を上下させ始めた。
「んっ…ふ、にゅぷ…、くちゅ、ずず…」
やばい、めちゃくちゃ気持ちいい。
アコニーのぷるっとした唇がにゅるにゅるとすべり、オレを更なる高みへと追いやる。
唾液でアコニーの唇とオレの生殖器の摩擦が減り、さらに口淫を滑らかなものにする。
じゅぷ、じゅぷっ…
それにしても、すごい光景だ。あのアコニーがオレのをしゃぶってる。
「気持ちいい?モトミ」
「ひぁ…、ひゃう…っ」
「かわいらしい声。なんだか、モトミの方がよっぽど女の子みたいね」
>アコニーさん23さい
ιονε..._〆(゚▽゚*)
79 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 19:42:49 ID:eTCtY5pN
久々の神
続きwktk
80 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 16:39:39 ID:wAphlb5r
保守
82 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 21:26:13 ID:5MLG/Rhm
ほ
83 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:53:47 ID:o1aUn2Nk
丹の胸サラシ取ってもあまり変わらないね
冬目景には最近はまったんだが
この人の漫画の二次創作って意外と少ないのな
だねえ。俺も昔必死に探したが…
86 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 13:25:27 ID:tQjQyVIX
h
保守
88 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 07:09:13 ID:F7tyczIp
f
過疎すぎワロタ
来年二次創作作るかもですのよ
91 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 17:30:24 ID:oj9h7n7Z
保守
92 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 19:53:24 ID:B0tzOBfy
緊急保守
今年こそ連載されますように
幻影で書いて欲しいのココロ
ハルハハや夏子の お股の具合が良くなるように。
大規模停止に備えて保守
97 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 08:15:48 ID:mHp6z/dP
杏子さんの膀胱は、メンテナンス中です。
98 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 07:45:49 ID:I1PvgISX
シナ子も膀胱のメンテナンス中です。
保守です
100 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:26:33 ID:uHX8NryF
丹の太腿保守
葉ちゃんのうなじ保守
柚原は、四次元ポケットの保守をするためにケーゲル運動してます。
だれかリクオとハルのハッピーエンドを書いてくれないか。
2ヶ月悩んだが、オレには無理だった。ギブアップだ。
>>103 そう言われてオレも挑戦してみた。
リクオとハルは難しいっすね。ハッピーエンドは簡単だけどエロにならないっす。
逆にバッドエンドならなんぼでもエロ化出来そうですが。
シナ子先生が絡むと、一気にエロ化しやすくなるんすけどね。
まだ続いてたのかこのスレ。
>>103,104
作品の傾向からして、ハッピーエンドで無理にエロにしようとするとどうも
無理が生じると思う。例えばリクオとハルちゃんの初エッチの会話とかなら
あんまり逸脱しないで行けるんじゃないかと思えるが如何なものか。
てか、個人的にはこのペアだとハードなのは違和感アリアリで逆に萎えそう。
ソフトなエロが良いよ。
ほしゅ
晴ちゃんの膀胱は修理中です。
遅レススマソ
>>104 ハルは(そういえばシナコも)処女なんで、リクオと初体験回想系とかの微妙エロとか書いたらどう?
てかそういうのが読みたい。
ほ
し
晴と陸生のハッピーエンドってのは想像つかないなあ。
夜中に一人で陸生を待ち伏せてる事が多いからレイプの題材には事欠かないけど。
age
116 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 00:06:29 ID:1PKH2CPM
保守
117 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 04:13:57 ID:2s0zhmRR
保
118 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 02:08:53 ID:zJZBAzIj
ほ
119 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 12:08:37 ID:C0wZt6cm
ほ
120 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 14:31:50 ID:DR5/SeP7
保守
>>104 夢オチor妄想オチでもいいから頼む。
これならシナ子&ハルの3Pだって可能。
柚子原さんやミルクホールのマスターすら思いのままだ。
122 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:21:46 ID:+3VkC7qv
ちきしょう保守だ
123 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 22:13:33 ID:+5y0ZQdc
希望をもとめてショートリレー
「くくく、まさか散々俺達を痛めつけてくれた紅雀の丹が女だったとはな・・・
御礼にたっぷり可愛がってやるぜ・・・・・・・・」
だれか次頼む
シナ子センセとしたい体位募集中。
迷うなよw
てか、顔が見えないぞ
いや見えるけど・・・
ちずにゃんに見えるかどうかは・・・
中毒しだい
>>126 あ、見えた
ほくろがあれば許せたんだが・・・
まあともかく保存しとこう
くそ携帯厨だから見れねえ!
次にパソコンいじれる時まで残っててくれ…!!!
131 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 22:25:27 ID:voJiJ/8i
まだ、まだ終わらんよ
132 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 20:03:08 ID:frjra/D8
保守
>>123 言い終わるや、男は体ごと倒れ込みながら激しい接吻をかました。
丹にではない。暗い物影の地面に口づけしている。
「弱いね。そうやって一生地面と愛し合ってな。」
「っ…つえぇ…」
ちくしょう・・・・・・
135 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 18:15:26 ID:eGoWBYwU
緊急浮上
ほしゅ
137 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 23:00:31 ID:olXfIr3c
ほ
姐さん黒鉄マダー
ぜ
141 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 03:20:13 ID:Bdbbcfbk
ほ
142 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 02:35:12 ID:s+XGSYkY
144 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 22:47:27 ID:mGOyIwTc
あぶねえ保守
145 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 04:46:25 ID:CruKYcXg
もう一年ほど神がいないのか・・・・・・・・・・・・
146 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 08:55:10 ID:A/0EVt++
画集発売記念保守
147 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 00:19:24 ID:vwivsAS6
ほ
148 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 12:38:18 ID:N2QaEyvg
クリスマス保守
149 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 00:40:39 ID:/xnidUYT
ほ
俺しかいない予感
俺もいるよ
杏子さんかわいいよ杏子さん
152 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 00:13:34 ID:BCjl9BtN
メリークリスマス!
さあ今夜はサンタハルが来てくれるはずですよ!
153 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 04:22:47 ID:oPzcck9w
ほしゅ
154 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 02:23:14 ID:kNyWM7nE
三が日はコタツで三日三晩ヤリ続ける砂姉弟
155 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 01:30:31 ID:nMj3k6DZ
晴の晴着で『よいではないか』やりたい
槇が氷夏さんなんか見てるからいけないんだよ
あの女が来るまではあたしを毎日気にしてくれてたのに
あたし知ってるんだから。槇はいつもあたしの事見てくれてたよね
体が弱いから心配だった?ううん違う。だって槇はあたしの事を好きなんだから
あたしだけを見てあたしだけを愛してるんだから
槇が氷夏さんを好きなわけないじゃない。
しつこいな
あたしが違うって言ってるんだから違うに決まってるでしょ槇が好きなのはあたしなの槇に相応しいのもあたしなのあたしが槇を一番好きなのあたしが居たから槇はあたしと一緒にこの学園を抜け出してあたしとずっと一緒に暮らそうと言ってくれたのあたしにはわかるの
学園を出たらどんなおうちに暮らそうか
あたし暗い暗い暗い暗い暗い真っ黒で暗い暗い真っ暗な闇の中の暗い暗い暗い暗い
暗い暗い暗い暗い暗い暗い暗いとこに住みたいな
槇は色がわからないんだから、黒と白しかないところに住まなきゃダメなんだよ
なのにあの女は鮮やかな色なんか見せてひどいよぬ頭がおかしいよねドブスだよね家畜以下だよね
ほら見てよ。あたしの体真っ白でしょ綺麗でしょ?綺麗だよね?綺麗なのよ
槇の目にもわかるように毎日毎日毎日毎日まいにちまいにちまいにちまいにちまいにちおくすり飲んで白くしたの
ここもここもここも綺麗だよ真っ白だよ大事なところも綺麗でしょ
あたしの体は槇のための体なんだからどこ見られてもいいしどんなことされても平気だよ
暗い暗い暗い暗いくらい黒い部屋で真っ白で綺麗な綺麗な綺麗な綺麗なあたしだけを見て槇は暮らすの
それがいいにきまってるのにどうして槇はあの女と行っちゃったの
あたしの方を選んでくれなきゃダメじゃないあたしがいなかったら外に出ても意味ないじゃない
だから連れ戻したの
きっとあの時槇はおくすり飲まなかったからおかしくなってたんだよ
だからおくすりいっぱいよういしたの
飲んで
心配しなくていいよ。変な薬じゃないから大丈夫
これをいっぱい飲めば、槇は私の事いっぱい愛してくれるよね
さあ飲んで
飲んで
飲んで
あたしが飲んでって言ってるんだから飲みなさいよ
素敵。もう効いてきたみたいだね
でもまだ足りないから毎日毎日毎日毎日毎日飲んでね
槇はそのうちあたしが欲しくて欲しくて欲しくてたまらなくなるからそしたら手錠外してあげる
その日が来たら毎日毎日毎日毎日毎日愛し合うの
朝も昼も夜も朝も昼も夜も体を絡めあってあたしだけを見てもらうの
考えてたら下着がぬれてきちゃった
ぬぐね
ねえ気になるの?見すぎだよ槇。なんだか前みたいにあたしの事見てくれてるね
嬉しいよ槇もっとおくすり飲んでね
ねえ槇は見てるだけでいいの
あ
ぁぁ
ぁは
ん
ん
ぁぅ
ねえ気持ちいいよ槇
とても気持ちいいの。頭がぽーっとしてくるの
槇も気持ちよくなりたいでしょ見てるだけじゃ我慢できないでしょあたしと一緒に気持ちよくなりたいよね
でもまだダメ
槇があの女の事考えてるうちはあたしはこれをひとりじめするんだから
槇はあたしが気持ちよくなるとこをずっと見ててね
頭がおかしくなるまであたしを見てあいつの事忘れたら気持ちよくさせてあげるね
160 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 04:24:29 ID:lZ4UZZ9a
期待
ヤンデレ難しぃー!エロくならんし
162 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 04:27:24 ID:lZ4UZZ9a
俺も明日辺り投下したいなぁ
唐突に神々の復活か!?wktk
期待age
165 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 03:28:52 ID:GKIgp/9/
・・・・・・・
ほ
しゅ
す
け
170 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 23:37:54 ID:CDxfOmIi
保守
杏子ちゃんは処女?
ゴメン、俺が
173 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 22:50:46 ID:u5x2cGGC
保守
ホッシュ
175 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/17(火) 23:49:05 ID:rT1ef9VH
保守
176 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 23:02:41 ID:o7rnmUsl
保守
177 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 23:08:38 ID:4XikKbVe
保守
178 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 00:08:58 ID:irXnbksn
保守
179 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 23:45:28 ID:KlvqgXky
保守
180 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 22:16:43 ID:NysR3hWy
保守
もうすぐ冬・エロ展
千砂「ああ・・・・一砂・・・・冬絵展にイク・・・イカせて・・・・」
183 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 00:23:13 ID:eMeEOAWh
ハルってアスキーアートあるのかい?
おっとsageわすれ
185 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 03:17:10 ID:1hUvD+px
保守
まだ絵炉展イケてない・・・・・
今プロット書いてる所だが、普段微エロまでしか書かないから期待しないでクレ
ところで、助けて欲しいんだが。
シナコのシナが出てこないorz
お兄さん的にはシナコはロウの方に少しずつずれていく事によってリクオとハルで終わってほしいンだっぜ!
つうかミナトとのデート。シナコとのデートを振った時のあの話からハルがリクオ以外の男に向かうという選択肢が出てこないorz
ハネムーン・サラダみたく本人了承の愛人って訳にはいきそうにないシナ・・・
ミサイルが飛んでくるかもしれないから保守
189 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 23:58:47 ID:5U2Y6hVG
絵展千秋楽間近age
榀子
191 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 23:11:56 ID:SKXdRZvF
圧縮回避だよ姐さん
シナコさんがデレてまいりました
193 :
186:2009/04/17(金) 21:50:36 ID:8GSys12T
『8月×日、金曜日。台風情報です。太平洋沖で発生した台風13号は、非常に強い勢力を保ちながら、今週末に関東地方にかなり接近する見込みです。
土砂災害、河川の氾濫、低地の浸水、暴風や高波に厳重に警戒して下さい。』
ザー…
「台風…か…まぁ明日から休みだから良いけどな。」
大雨でも路上に向けられた天気情報を見て魚住陸生は帰り道の家電屋前で一人ゴチた。
バイトをし始めてしばらくして陸生は無事職に就いたが、彼と彼を取り巻く人間関係は未だ変化を見せようとしていない。
しいて言えば今年の初めに榀子と正月を迎えたくらいか。
ただ、それだけでそれ以上もなくもう梅雨を越えようとしている。
ただ、自分がヘタレなだけとか、榀子が奥手すぎるというのもあるが、正直に言えば玉砕した身で自分から前に出るのがはばかられているだけなのだが…
――と、彼の自室の前に着くとある事に気付く。
ドアが開いてる?
「柚原…?」
柚原チカは1年半以上前になるが三週間ほど彼の家で同棲していた。彼女の金欠が原因だったが、
今はまっとうにバイトをしているはずだが、また追い出されかけているのか…
家への侵入を許したのはおかしいが。まぁ彼女の事だ、どうにかして入ったんだろう。
「また追い出されたのか…?」
「おかえり〜」
返事は予想をしていた声と遥かに陽気な声だった。
「ハ…ル……?」
194 :
186:2009/04/17(金) 21:51:18 ID:8GSys12T
「おかえり〜。みかんもらってるよ。」
小さなちゃぶ台で野中ハルがお茶を飲みながら蜜柑を食べていた。
「どうしたんだよ。」
「え〜と…ハハハ、また出たからリクオに退治して貰おうと思って来たんだけど…」
(ああ、またホームステイが出たのか。)
昨年も一度大きい虫が沸き、それを退治するのに一晩掛かったのを思い出した。
「玄関前でリクオが帰ってくるの待ってたら大家さんがカギ開けてくれた。」
「へ?」
「あ、ちゃんと断ったんだよ。だけど『台風が来てるんだからそんな事言ってないで入って待ってなさい』って言って入れられちゃったの。」
呆けていると慌てて弁明された。
「ほら?入れてもらったのに勝手に帰っちゃったらカギ開けっ放しとかになっちゃうじゃん。」
「まぁ、そうだがな。」
ボ。っと言う音と一緒にタバコに火が着く。
雨を伴う強風が窓を叩く音を聞きながら一本吸い、混乱した頭の中身を煙と一緒に吐き、少しの沈黙を煙を吐く音でつぶす。
「じゃあ行くか。虫退治に。」
「おう!」
また一晩中虫と戦い。一休みして帰路につこうとしたが、
「ねぇリクオ。本当に帰るの?」
「まぁ、そのつもりだが、なんだよ?」
変な事を聞かれた。
「どうして「何変な事聞いてんだ?」って顔してるの?」
「そりゃ泊まってく気がないからな」
「だって今。」
と言いながらハルは早朝ニュースを付けると『只今横浜に来ています!!』と叫びながら台風に立ち向かっているリポーターの姿が見えた。
大きくしっかりした家だからか虫退治の時に外の音が大して気にしてなかったが、窓の方を見ると横浜と大して変わらない事になっている。
「今日、リクオは正社員だから休みでしょ?あたしも杏子さんに『台風だったらお休みで良いよ』って言われてるから今日休みなの。泊まっていきなよ。」
「だからそれはマズいだろ。」
「別に断固として断るなら良いけど台風の中帰って熱出しても知らないよ。せっかく休みなんだから今帰って倒れる方がマズいでしょ。」
確かにそうかも知れない。
と、陸生は一人ゴチた。
195 :
186:2009/04/17(金) 21:54:28 ID:8GSys12T
ども。186です。
未だエロシーン部分が書き終わってないですが、
予告してから半月も間が空くのはなぁって事で完成してるエロくない部分をあげさせていただきました。
説明口調過ぎる処とか修正するかも知れませんが、とりあえず『台風警報・前編』としてお納め下さい。
クル!
_ __
/:::::.::::ヽ ,_ バサバサ
/.::/!从:从 〜♪ <l・ヽ/彡 ≡=
.'" ゝ゚ 3゚ノッ{ `.::ミ彡 三ニ
「:::::v:::」'つ ヾ
. `}::..:.:::j
.,j_ノヾ_i
198 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 15:55:18 ID:8TamLU1k
age
199 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 23:29:56 ID:06ZyFJtv
>>1 いつになったら割れ目に刀を斬れない程度に這わせて
恐怖心とスリルとヒンヤリした感触に混乱して濡れてしまう丹を描いてくれるんですか!?
200 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 04:28:28 ID:3MCfU2v+
点呼
1
2
ももんち読んだ。
ほんわかした。
これからアコニーと幻博読む
3
3人かよ・・・・・orz
204 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 01:50:33 ID:EZOtEK0Q
ワラボ×ハル
ケンタ×もも
月等×真夜
今週のBJ、シナコさんが凄い積極的なんですが…
女は20代後半から貪欲になるんじゃなかったっけ?
本能の影響もあるとかなんとか
シナ子「今日の為に新しい下着まで買ったのに…魚住君のバカ…」
シナコさんはオナニーしますか?
杏子さんはどうですか?
蜂蜜と生クリームでWAMオナニー
212 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 23:39:56 ID:kRtb29lF
あげ
アコニーの生理は
214 :
あ:2009/06/05(金) 22:25:52 ID:/wxDHMtM
hoshu
まだかな
注 羊のうた から
江田夏子が、『それ』を見てしまったのは、ある日の暑い夕方のことだった。
ここのところ顔を合わせてない一砂のことが心配でならない夏子は買い物ついでに、幼い頃から育ててきた彼の様子を伺おうと高城邸を訪れたのだ。
そっと門の扉に手をあて押すと静かに開いた。
怪訝に思いながらも中に入り玄関の扉を叩くが応答がない。
留守か……
夏子は落胆の溜息をついた。
だが諦め切れない彼女は、古風な庭に佇み空を見上げた。
一砂の幼い頃の出来事を思いだしてしまい、そのまま物思いに耽り半時も経った頃だろうか、門の扉が軋む音が聞こえハッと我にかえる。
思わず樹木の陰に潜み玄関の方を伺う。
そこには、一砂がいた。
夏子は、勝手に侵入している身を忘れ駆け寄ろうとするが、続いて現れた高城千砂の姿に、なんとか踏み止まる。
そして二人の行動に、彼女の目は驚愕に見開かれた。
その後、どうやって高城邸から出て、どのように帰ったのかよく覚えていない。
気が付くとマンションの自室のベッドに独り腰掛けていた。
明かりも付けてない暗い部屋に電話のベルが響き渡る。
躯をビクと震わせた夏子は、ノロノロと起き上がり受話器を取った。
「あ、夏子さん」
「………」
「どうしたの…」
「え、あ、なんでもないわ」
「……なんでもないことないだろう、その声は、泣いているのか…」
「………」
「……一砂のことか?」
それは出張で留守にしている夫だった。
夏子は、高城邸で目撃してしまったことを夫に話すことが出来なかった。
いや、あんなこと話せるはずがない。
あの二人は血のつながった姉弟なのよ!
それが、なんでー!
夏子は、脳裏に蘇る映像に吐き気を催しながらも、夫に対しては平静を装い、なんとか電話を切った。
「近親相姦……」
血の気の引いた夏子はベッドに崩れ落ち、小さく呟く。
な、なんてこと!
あの一砂が……
長年の間、会っていなかったとはいえ、あの二人は実の姉弟なのだ。
夕闇の中で一砂に抱かれる千砂の白い躯が、脳裏に浮かぶ。
同性の夏子から見ても、裸体の千砂は艶かしく美しかった、エレガントな管弦楽器を思わせる素晴らしい躯のライン、透き通るような美しい肌に意外な程に豊かな美しい乳房……
しなやかで細い躯が、一砂に揉まれ柔軟に姿を変える乳房の大きさを余計に強調していた……
夏子は、そのままベットで泣き崩れ疲れて眠ってしまった。
あの日から何日、経過しただろうか、仕事から帰った夏子は、ぼんやりと新聞を眺めていた。
あれから不眠症が続き、頭がおかしくなりそうだ。
寝ても覚めても、瞼に浮かぶのは、楽しそうで淫らな二人の姿。
縁側に立った一砂に、千砂はそっと身を寄せ、目を閉じて顔をあげる。
一砂は、千砂の繊細な顎に手を触れ引き寄せ口付けをする。
千砂は、頬を染めはにかんで嬉しそうに微笑む、二人は顔を交互にずらしながらお互いの唇を貪るように求め合い抱き合う。
二人は熱い溜息を漏らして顔を離し、一砂の手が姉の着物の下に侵入していく、姉は身悶えして喘ぎながら自分で帯びを解き全裸になると、弟の足元にかしづき彼のモノを喰わえたのだ。
はぁ……
夏子は、眉間に皺を寄せ溜息をついた。
避妊は、どうしているのだろうか?
どう見ても、一砂は避妊具をつけずに挿入していた。
もし妊娠でしたらどうなる?
あの呪われた血を濃く受け継いだ子供が生まれたら………
ち、違う!
そんな問題じゃない!
そんなことを考えている場合ではないのだ。
な、なんとか、不毛な行為は、やめさせなければ……
しかし、どうやって……
夏子は、深い溜息をついた。
恍惚とした表情を浮べながらも、病弱な姉の躯を気づかうように腰を振る一砂の姿を思い出す。
はぁ……
あの突かれる度に揺れる白く美しい乳房が頭から離れない。
夏子の目から涙がこぼれ落ちる。
なんで、一砂……
よりによって姉と?
八重樫さんはどうするのよ……
千砂は、普段の神秘的で物静かな容姿からは想像出来ないほどに乱れ喘ぎ、まるで犬のごとく四つん這いになり弟に後ろから突かれていた。
あれが一砂の本当の姿?
夏子の顔が醜く歪み、両手を固く握りしめる。
絶対に違う!
あの娘が、あの躯で一砂を捉えて狂わせたのに違いない。
夏子は、あの姉の冷たい眼差しを思い出す。
全てを拒絶し夏子を、いや、一砂以外の人間を見下げたような目。
夏子は髪の毛を掻きむしり、壁に掛かる鏡に映った自分を睨み付け、何箱目かのタバコを開けた。
あの娘が大事な一砂の身も心も奪っていたのだ。
悔しい!
千砂と一砂の近親相姦という事実に、精神的に追い詰められていく夏子は、この時はまだ、自分が女として嫉妬し始めていることに気が付いてなかった。
その翌朝のことだ。
精神的にも疲れ果てた夏子は休みを取り、独りで遅い朝食を終え、気を紛らわせようとシャワーを浴びる為に服を脱いで全裸になった。
湯温の具合を確かめながら、ふと鏡を見つめる。
そのスリムな躯は、子を孕んだことがないせいか、まだ20代といっても良いプロポーションを保ち続けている。
滑らかで染み一つない肌に、母乳を出したことない豊かな乳房は艶かしく揺れ、ツンと上を向いた透き通るような色の乳首が、まだ女として終わってないことを頑固に主張している
細く引き締まった胴体から広がる豊かな腰つきから、多少の肉はついてきたが円やかな曲線を描く尻までの素晴らしい線は、まだまだ健在だ。
鏡に映る己の躯を見つめる彼女の頭に浮かぶのは、色白な千砂の裸体。
若さでは負けるが、躯のボリュームは自分の方に分がある。
ふっ……
何を考えているのだ私は……
苦笑いした夏子は肉惑的な自分の太ももに手を添え、その感触に、熱を帯び始めた溜息をついた。
夏子は目を閉じゆっくりと確かめるように指を自分の躯に這わせる。
あっああ、あの時、一砂の指は姉の太ももを辿って…
夏子の指は、縁側で抱き合う二人の姿を思い出し、姉の躯を這う一砂の指の軌跡を辿ってく。
ふっ…
そういえば、どのくらいセックスをしてないだろう。
目を開き溜息をつき、鏡を見つめる夏子は、自分の乳房を下から持ち上げそっと揉む。
ぁ、はぁ……
オナニーなんてするもの久しぶりだわね。
で、でも、一砂…なんで千砂ちゃんと…
夏子の脳裏に、姉の口で逝かせれる弟の表情が浮かぶ。
わ、私だって……あの子のためなら…
「一砂……」
小さく呟く夏子の手は、股間へと伸びていく。
「んんっ、ぁ、はぁはぁ」
夏子は床に膝をつくと股を大きく開き、柔らかい股間の盛り上がりをゆっくりと揉みはじめる。
そして頭の中に浮かぶのは、
一砂の顔……に彼の若い躯と、勃起したペニス……
理性が小さく囁く。
このまま自慰を続けるとダメだ、引き返せなくなる。
欲しいのは息子としての一砂はずだ。
男としての一砂ではない。
だが、何時しか彼女脳裏で一砂と抱き合う千砂の姿が、自分と置き換わっていく。
はぁはぁ、ダメ、こんな背徳的な妄想しては……
でも…
ぁっ、あああっ……
猥雑な音を立てる指が止まらない。
その時だ。
玄関から鍵の開く幽かな物音が聞こえる。
夏子は痙攣するように躯を震わせ廊下へと続く浴室の扉を睨み付ける。
誰?
せっかく久しぶりに逝きそうだったのに……
急いで息を整え快感に疼く躯を持て余しながらも、慌てて躯にバスタオルを巻き付けて立ち上がる。
あ……
夫は、まだ出張で帰ってこない。
だとすると……
鍵を持っているのは、一砂しかない!
多分、自分が仕事に出ている時間帯を狙って来たのだろう。
一瞬、浴室の扉の前で、気配が止まったのは、私が居るのに気がついたからに違いない。
夏子の心の中に、一砂に会えるという嬉しい反面、やりきれない怒りが膨れ上がる。
どうして、なんで、そこまで私を避けるのか?
夏子は太ももに流れる粘液を意識しながら涙を滲ませ耳を澄ませる。
そして一砂が、部屋の奥へと入った頃を見計らって浴室の扉を開け玄関に立った。
「あ……」
玄関で夏子の姿を認めた一砂が小さな声をあげ目を逸らす。
その顔が赤らんでいることに気がつき、夏子は自分がどんな姿で彼と対面しているかに気がつく。
だが今さら出直すわけにもくまい。
一砂は、彼女が服を着ている間に逃げしまうだろう。
夏子は、剥き出しの太ももを閉じ、巻いたバスタオルから今にもこぼれそうに覗く乳房を腕で隠しながら口を開いた。
「挨拶なしで帰るつもりだったの?」
「あ、いると思わなかったんだ」
「そう?」
「うん」
「嘘、いわないで! このスリッパがあるのに気がつかない筈はないわ、私がシャワーを浴びている間に帰ろうとしたんでしょ?」
「ち、違うよ、俺、俺……」
「一砂っ、私の目を見なさい!」
夏子は手を伸ばし一砂の手を掴み引き寄せる。
その乱暴な仕草で、躯に巻いたバスタオルが音も立てずに床に落ち、夏子は一砂の目の前に一糸纏わぬ肢体を晒してしまった。
「お、おばさんっ! バ、ババ、バスタオルがぁー!」
悲鳴のような一砂の叫びを聞いても、彼女は彼の腕を放さない。
あ、しまった、胸はともかく、し、下の毛の手入れ、全然してないっ!
くぅっぅううう……
構うものか、い、今さら羞恥心なんて!
彼女は顔を赤く染め、内心焦りながらも彼に詰め寄る。
「一砂、応えて!」
「うぅ、離せよぉ」
一砂は、力なく叫び、必死に目を逸らして腕を振り解こうとする
プルプルと揺れる乳房が彼の腕に当たるのを意識するが、ここで放したらもう二度と自分の元へと戻ってこないと夏子は考えた。
だから彼女は、逃れようとする一砂を全裸のまま抱き締める。
「なっ、何をするんだ! やめてださい、おばさん」
彼女は、暴れる一砂の耳に囁く。
「も、もう、あの娘とセックスするのは、止めなさい!」
「えっ…なっ、ぁ、し、知っているの?」
躯をギクと硬直させ、唖然と呟く一砂に、夏子は頷いた。
「近親相姦は、絶対、ダメよ、許さないわ」
二人の動きが止まり、二人の乱れた息遣いが部屋を満たす。
夏子は一砂を抱く腕に力を込める。
豊かな乳房は押し付けられ潰れ、夏子は一砂の薄いTシャツを通して乳首にあたる彼の若い筋肉を感じた。
あの娘と近親相姦を続けるくらいなら私がっ!
あ……!
そうだ、なんで思いつかなかったのか……
不意に湧いた狂った考えに夏子の躯が震える。
血の繋がっていない私とのセックスの方がよっぽど健全だ。
まだ養子の手続きをしてないのは幸いだわ。
今なら、歳の差はともかく男と女だ。
夫を持つ身で道義的な問題はあるが、私は義理の母親としても女としても一砂を愛せる。
いや……もう夫と同じくらい彼を男として愛している。
このまま、一砂の躯を手に入れるのだ、この躯で、千砂から彼を取り戻すのだ。
あぁ、躯が一砂を求めてもう疼いている!
良い事は思い立ったらすぐ行動する、を主義とする夏子は硬直したままの一砂のベルトを外し、優しくズボンを降ろし下着の上から股間を撫で回す。
ああ、こんなに大人になって、もうこんなに大きく勃っている。
「あ、おばさんっ! なんのつもりだよっ!」
ハッとしたような一砂の切羽詰まった声が聞こえる。
夏子は彼の下着を降ろして大人の余裕で応えた。
「動かないで! 千砂ちゃんがしたことを、私もしてあげるから」
「ちょっと、待ってくれよ…何を言ってんだよ」
「私の言うことを聞いたら、八重樫さんに千砂とのこと黙っていてあげるわ?」
「なっ、ぐぅ…」
汚い手だとは思うが、今はそんなことを言っている場合ではないのだ。
「いい子ね、一砂」
抵抗をやめて、怒りに身を震わせ黙り込む一砂の足元に膝をつきながら夏子は思った。
二人の絆は、そう簡単には切れないだろう。
だから、すぐに関係を断つのではなく、徐々に少しずつ、この私の躯を使って、一砂を取り戻し、禁断の近親相姦から、この子を救うのだ。
そうよ、
近親相姦をやめさせるためには、手段を選んでいる場合じゃないわ。
ああ、私の一砂、誰にも渡さない。
その為には、私は何でもする。
理性を捨てる覚悟をした夏子は、うっとりと一砂の股間の匂いを嗅ぎ熱い吐息を漏らす。
ああエッチな匂いだわ、なんて大きくて、太いんだろう……
口に入り切れるかしらね。
「お、おじさんは、ど、どうするんだよ」
「ふふ、あの人は、私のやることに文句は言わないわ…さぁ、足を開いて…」
上目遣いで一砂を見つめ、いきなり猛り狂う若い肉棒を頬張った。
ああ、固くて弾力がある若い…チ、チンポ……コ…
もっと言いやすい別の名称ないのかしらね。
そんな事を考えながら耳まで赤くした夏子は唇をすぼめ、一砂のモノをしごく。
そっと一砂を見上げると、ムッとしていた顔が、彼女のテクニックに抗おうと苦しそうに歪んでいる。
ああ、感じてる、この子、私の口で感じてるわ!
背中をゾクソクさせる感覚に夏子の手は、自らの股間に伸び、卑猥な音をたてて弄りはじる。
はぁはぁ、一砂、もっと感じてぇ、んん、あっ、ん、ぁっ……
舌を駆使して舐め回しなら、何度も出し入れをする。
彼女の美しい顎は涎と粘液が混じったもので汚れ、激しい頭の動きにつられ乳房がたゆんたゆんと揺れた。
「あ、おばさん…俺、?hぁ……ぁぁあ…」
んんぐっ、はぁはぁ、んんぅ……ああ、
必死に耐えていた一砂がやっと喘ぎはじめてくれた。
夏子は嬉しそうに喉を鳴らす。
「あっあっ、で、出る、ダメだよ、こ、こんなの…」
一砂のだらしない降参の叫びを聞くと、夏子はさらにモノを口の奥に喰わえ込み彼の尻に手を回し、股間に顔を密着させる。
だ、出して、あっ、私の口にだしてぇー
「ぐぁ、おばさんっ」
一砂の手が夏子の頭を押さえ、躯をビクと震わせた瞬間、生暖かく粘つく液体が彼女の喉に広がった。
「あぁあ、ごめんなさい、おばさん…」
苦しそうに咳き込む、夏子の耳に心配そうな一砂の声が聞こえる。
「はぁはぁ、だ、大丈夫よ、すごい出したわね、んんぅぐぅ、はぁー」
「ううん……でも、おばさん、もうやめよう、い、今なら、まだ間に合うよ」
一砂が夏子を突き放すように押し退ける。
「ダメよっ!」
一砂の両手を素早く掴み抱え、後ろによろけるようにしながら床に転がり、夏子は彼の躯の重みに熱い吐息を漏らした。
「私を逝かせたら帰っていいわ……」
もがく一砂の上着を脱がせながら呟く。
「そ、そんな、おばっさんっ、お、俺、このままじゃぁ、ほ、本気になっちゃうよ…」
「望むところよ」
そして夏子は悦びの声をあげて身悶えすると淫らな肢体を、一砂の愛撫に委ねた。
んんんっ、一砂、一砂っ!
ああ、一砂が乳首を口に含み舌でなぶりながら、ゆっくりと優しく吸う。
彼の指は夏子の膣に深く侵入していく、だがその優しすぎる愛撫は夏子の躯を余計に熱くする。
はぁはぁ、ああ、切ない…
もっと激しくしていいのに……
あ、そうか……
いつも病弱な千砂ちゃんを相手しているから
可哀想に……
「一砂…」
「ん?」
「もっと、はぁはぁ、は、激しくしていいわよ?」
「でも…」
「わ、私は、はぁ、はぁ、ち、千砂ちゃんと違って、んんっ、ら、乱暴にしても、はぁー、大丈夫よ」
「お、おばさん…」
「好きにして…いいのよ、ねぇ?」
「う、うん…」
頬を赤くして遠慮がちに呟く一砂に、夏子は優しく微笑む。
「ふふふ……入れて、もう我慢でいないの、私に本気の一砂を見せて」
「あ、あぁ、おばさん、俺……」
夏子は、そっと一砂のモノを掴むと、もう一度優しく、囁いた。
「入れて……そして夏子って呼んで……」
そして数カ月後……
「おばさん…どうして、こんなところで……」
「ん、だって来てくれないでしょ」
「うっ……」
呼んでも、なかなか来てくれない一砂を病院帰りの道で張っていたのだ。
「それに、たまには外でもって思って……千砂ちゃん、また入院してるんでしょ?」
「うん」
「じゃぁ、相当、溜まっているわね、一砂もやりたいんでしょ?」
「くぅ…」
一砂は、なんともいえない哀しくて悔しそうな表情をする。
「そんな表情をしないの」
艶かしく笑う夏子は、鬱蒼と茂った公園の片隅で上着のボタンを外し初めた。
あとから聞いた話だが、セックスをすると例の発作が押さえられ軽くなるらしい。
姉との近親相姦をやめさせる以外にも大義名分が出来たのだ。
だが、今の夏子にはそんなことは、もはやどうでも良かった。
ただ、もう一砂が欲しい……
一砂の手が背中かから伸びて服の下に忍び込み、下着を引きずり降ろす。
んんっ、
夏子の躯は、もう反応して喘ぎ声を漏らす。
あっっ、くぅ……
張りのある乳房を鷲掴みにされて乱暴に揉まれると、彼女は喘ぎ声をあげ仰け反った。
ああ、痛っ、乳首をそんなに潰すように…
快感にたまらなくなった夏子は、生活感を感じさせないプッリとした白い尻を一砂の股間に擦り付け、しきに振って挿入を促す。
「はぁはぁ、入れて、もう、が、我慢できないわ、はぁはぁ、…早く」
「はぁ、お、おばんさって、本当に淫乱だよね」
一砂の呆れたような感想に、夏子は羞恥心を曝け出して身を捩る。
「だって……」
い、一砂がいけないのよ……
あの初めて、一砂とセックスをした日のことが脳裏に蘇る。
はぁ……
一砂の固いモノが侵入した瞬間、躯に電流が流れたように頭が真白になった。
膣が押し広げられ、肉壁が圧迫されるあの感触……
密着する若い躯に、あの奥底まで入れられた充満感。
思わず立場も歳も忘れ、このチンポ、私のモノよ、と腰をよがらせ、乱れ狂ってしまった
一砂ぁ、一砂……
もうこの躯なしに生きていけない。
ミイラ取りがなんとやらで、もう身も心も一砂のものだ。
夏子は、惜し気もなく全裸になり、淫らな肢体を外気に晒す。
「はぁはぁ、おばさん…」
「もう、夏子ぉ! 夏子って呼びなさい」
「あ、ごめん、な、夏子、い、入れるよ」
照れくさそうに囁く声に、夏子は身を捩った。
もうダメ…
「はぁはぁ、好きにして、一砂の好きにしてぇ」
夏子は背を一砂に向けると、腰をくねらせて尻を彼に突き出し、両手で粘液の溢れる穴を剥き出しにした。
おわり
お目汚し失礼
待ってたぜ
夏子ママンが来る時を
G・J!!
乙
保守
現実逃避にSSでも書こうかと思ったんだが、
ココはエロないとダメなの?
基本的に過疎スレだしエロ成分がなくても別にいいんでない?
228 :
あ:2009/06/21(日) 23:16:16 ID:BXQBxKCk
イエスタのエロパロが増えそうだな
>>223 エロすぎGJ
むしろ千砂とのやつがリアルで良かった
hosyu
本日は真夜分が不足しています
ほしゅ
誰もいないのか
だれか・・・・・
ノシ
ひっそりいるよ
ほ
保守
やっとアコニー読んだが、随分崩し絵を使うようになったな。
239 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 17:57:07 ID:US8kEypr
まだおわらんよ
240 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 23:04:30 ID:9G5cgnB2
まだ・・・・
ももんちプリーズ
age
age
244 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 22:52:13 ID:k7he+7rR
ハルフィギュアのパンツで何回抜いたか
「おーっと、これはよーちゃん上手く引き込みましたねー」
「狙ってましたね。グランドの展開になればよーちゃん有利ですからね」
「さっそく腕を狙いに、っと、それはフェイクだ! 一気に首に手を!」
「何とか抜け出そうとしずるさんもがいてますが、あの体勢はやばいですよ」
「フロントから四点ポジション……そこから狙うのはスピニングチョークだ!」
「よーちゃんの十八番が出ましたね」
「しずるさん、これはガッチリ決まってしまっているか! 耐える、耐えるが、
果たしてどうなのか!」
「厳しいですね。入ってますからね」
「おおっと! ここでしずるさんがタップアウト! よーちゃん完勝です!」
「うーん、やっぱり基礎体力の差が出たというか」
「入院のブランクは埋めきれていなかったですか?」
「そうですね、あったと思います」
>>617 こんな電波なら来たが、多分違うよな?
失敬、誤爆しました。
保守age
po
po?
mao
251 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 22:53:30 ID:uHe7KuUT
ho
保守
haru
254 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 00:08:05 ID:4dm56R0E
浮上
255 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 00:34:29 ID:pie+s/iv
「や、やめろテメエら!!アタシに触ったらその指噛み千切ってやるからな!!」
丹は必死に叫んだが本当はしてほしいのだ
(『丹のヤクザモン大好き』より)
保守
シナコって今まで禁欲的だった分一度関係を持ったら一気にセックスに目覚めそう
騎乗位でいやらしく腰を振りながらリクオを攻めまくるシナコたん…
257 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 21:23:26 ID:zld0Bkxe
イエスタのキャラはみんな今までずっと我慢していたから一度目覚めたら反動が来そうだな
258 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 00:20:59 ID:e8HAouwC
シナコがリクオに毎日晩飯を食わしてるのは体力をつけさせるためなのか?
シナコはねっとりしたエッチが好きそう
ハルは少しマゾが入っててバックから激しくされて燃えるタイプ
260 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/14(水) 00:15:14 ID:zAqFKmdt
シナコは女性誌のSEX特集を赤面しながら読んでいそう。ただそれで知識を得てもシナコがリクオのチンポを咥えてる光景はさすがに想像できないけどw
シナコが手を添えながらチンコ咥えようとしてる姿なら想像することはたやすい
シナコ(お口に射精されてイっちゃうなんて…)
カンスケにつつかれてイッっちゃうハルをお願いします
「リクオのバカァ!」とか言いながらオナニーするハル
265 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/24(土) 00:55:28 ID:2g/pyb/+
a
a
アコニーは合法ロリ。
アコニーは子供を生める体質だよね?
妊娠から出産まで普通の人より時間がかかります
270 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 23:38:59 ID:D5aC5dYf
愛液の分泌にも時間がかかったりして保守
271 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 22:54:29 ID:8q4yKwgJ
ほ
モトミが今アコニーとやれば、モトミが二十歳のころには二人の子供が
生まれるわけですね。
アコニーの生理は10ヶ月続くのでしょうか?
夢の謎の生物に犯されるシナコ
274 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 01:16:14 ID:uhL2pNa4
保守
275 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 00:18:18 ID:LFC1zcQj
もうこのスレいらないんじゃない?とツンツンしながらデレ保守してみる
a
c
o
n
y
と
a
n
a
l
a
(魚住君のが気持ち良すぎて…オマンコ溶けちゃう…!!)
ビクンッビクンッ!
a
k
千砂の着物の下
丹の着物の下
ハルの晴れ着の下
a
beautiful acony
a
a
b
a
b
c
299 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 23:47:28 ID:ybIafkBZ
d
e
f
自慰
シナコとハルのオナニーか
アナニーがいい
gjubngtushb
306 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 19:22:02 ID:+OT+t4OX
age
307 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 22:17:29 ID:8jeUrhIL
絵展開催保守
sk:fzbz]lf,n;zlf,n
fdbkgdokbdgb
gibjsopkbd
311 :
1:2010/03/12(金) 18:19:14 ID:ctHvo8fA
注 黒鉄から
「まったくっ! 世話の焼ける奴だぜ……」
丹は、前髪から水滴を垂らして濡れた服の裾を両手でぎゅっと絞って呟き、疲れた溜め息をつく。
着物は沼の泥水を吸って重くなり躯に纏わりついていて、かなり気持悪い、
きつく絞ったせいで裾が股間までめくりあがり、剥き出しになった白い大腿の付け根に付着した泥水を嫌そうに見下ろし、先ほどまで悪戦苦闘していた小さな沼を眺めた。
沼の底は泥が深く堆積していて、迅鉄を引き上げるには渾身の力を振り絞らなければならなかったのだ。
崖から落ちた迅鉄が呆然と丹を見上げながら、ぶくぶくと沼の底へと沈んでいくのを上から見た時には、かなり驚いたものだ。
迅鉄の身体は重過ぎて泳ぐことが出来ないのだと、浮くことすら不可能なのだと、
ハッと気がついて慌てて崖を下って沼の縁に立った時には、既に彼の姿は完全に水中に没していた。
さすがに焦った彼女は、思わず三度笠や得物を放り出し泥水で汚れるのも厭わずに沼に飛び込んで、やっとのこと迅鉄の重い身体を引き上げたのだ。
「さてと……」
丹は、出来るだけ濁りの少ない沼の表層の水を使って、足の泥を落し軽く浄めると、沼周りの林で集めた枯れ枝に火打石で起こして火をつけて冷えた身体を暖めながら、
「うっ、泥臭い……」
濡れた袖の匂いを嗅ぎ顔をしかめた。
そして、ずぶ濡れとなった自分の姿に溜息をついて手ぬぐいで濡れた頭をガシガシ拭き、まだ地面に横たわったままでいる迅鉄の傍らに立ち、爪先で迅鉄を軽く小突く。
「おい、いつまで寝てんだ、いい加減に、起きろ」
「…………」
だが迅鉄は、揺すろうとも、蹴ろうともウンとも寸とも言わない。
「迅鉄……?」
お、おいっ……
丹の端正な顔が怪訝そうに歪む。沼から引き上げた時に迅鉄は、片目を開くと丹を認め頷き、丹は彼が正常に呼吸をしているのも確認したのだが……
「じ、迅鉄、起きやがれ!」
「………」
まったく反応を返さない迅鉄の様子に、丹の顔色が変わる。
慌てて迅鉄を激しく揺すると、彼の鉄で覆われた顔が力なく横を向き、胸の上に置かれた腕がだらりと地面に落ち、
「ひぃ……」
丹は、よろめくようにして尻餅をついた。
「お、おい、ウ、ウソだろ……」
丹は、背中に冷たいものを感じて、慌てて迅鉄の泥だらけの服を掴み首まで捲りあげ、
一瞬、躊躇してから鋼で覆われていない彼の胸に耳を当てた。
………幽かだが、力なく打つ心臓の音が聞こえる。
「じ、迅鉄、迅鉄、迅鉄っ、しっかりしろ!」
服を掴み揺するが、彼の頭は力なく揺れ、丹の顔から血の気が引いていく。
「そ、そんな……」
死んだように地面に横たわる迅鉄を前にして、丹は為すすべもなく立ちあがり、思わぬ事態に顔は青ざめ濡れた躯がガクガクと震えはじめるのだった。
まさか、このまま死ぬ……?
冗談じゃない、この男が溺れたくらいで死ぬものか!
「迅鉄、迅鉄っ!」
312 :
2:2010/03/12(金) 18:22:29 ID:ctHvo8fA
その時だ、
「ま、まだ、だ、大丈夫…だぜ…」
「ひぃっ!」
湿った地面に投げ出された迅鉄の刀から、途切れ途切れの掠れ声が聞こえ、悲鳴をあげた丹の身体が跳ね上がるように振り返る。
言葉を発したのは、迅鉄の相棒である鋼丸と呼ばれる刀だった。
「お、お、驚かすな!」
丹は顔を振り両手で頭を抱える。
そうだった……
迅鉄自身は、自らは声を出すことが出来ないらしく、どういった仕組みかは不明だが、一つ目のあるこの妙な刀が代わりに口をきくのだ。
「相変わらずわけの分らない、やっかいな奴らだぜ……」
この刀、確か、鋼丸と言ったよな?
丹は、恐る恐る刀を拾い上げると、嫌そうに柄にある目を見つめた。
多少は、慣れたとはいえ気味が悪いものは悪いものだ。
それでも彼女は、とりあえず胸を撫でおろす。
この刀が無事ということは、迅鉄も大丈夫なのに違いない。
「じ、迅鉄は、大丈夫なのか?」
「気を失っているが、い、今のところはな……ふぅ、と、とりあえず、さ、鞘から抜いてくれねぇか、こ、このままじゃ、さ、錆びちま……う」
「え、あ、ああ!」
丹は戸惑いながらも妙な刀を抜き、鞘を逆さにして焚き火の傍の岩に立て掛けると地面に放って置いた荷物を拾い中から乾いた手ぬぐいを取り出して、白刃の水気を拭き取りつつ問いかけた。
「で、い、今のところって………?」
どう見ても大丈夫そうには見えない迅鉄の姿に、彼女の声と手は震え、刀……鋼丸を落しそうになる。
「オ、オイ、もっと、大事に扱えって、それに丁寧に…拭いてくれよ……、迅鉄は、一応、い、生きてはいるケド……よ」
「い、一応……?」
「……………ああ、まぁな……一応、な……」
いつもと違って精細をかく鋼丸の返答に、丹の顔に冷汗が流れた。
「お、おい、一応って、ど、どういうことだ!」
「いや………………」
「な、何だ?」
「………………」
「おいっ!」
「…………」
ちっ……急に黙りやがって
「おい、なんとか応たえたらどうなんだ」
黙り込んだ鋼丸に、不安が増した丹は刀をぶんぶんと振り回し叫ぶ。
「なに、黙ってんだ!」
「コ、コラ、むやみに、振り回すんじゃねー、あ、アブねーな、脇の岩にあたるじゃねぇかよ、まぁ、待ってくれ、ちょいと、考えてぇーんだからよ」
「くっ………」
丹は、顔を歪めながらも刀を振り回すのを止め、迅鉄の傍らに膝をついて、無駄と判りつつも心配そうに彼の硬く冷たい仮面に手を当てる。
迅鉄の僅かに残された頭部の皮膚も冷たく、肌は血の気のない死人のような色だった。
みぞおちが冷たくなるような感覚に、丹はふらふらと立ち上がり鋼丸に向って叫ぶ。
313 :
3:2010/03/12(金) 18:25:42 ID:ctHvo8fA
「ちっ、ま、待っていろ、やっぱ、い、医者を呼んでくる」
「やめろって、無駄だよ」
「そんなこと、言っている場合か!」
「待てって、コイツの、イヤ、俺ら、を診ることのできる医者など、この世に、いるわけがねぇーよ」
街道へと続く細道へと走りだそうとしていた丹は、鋼丸の言葉にたじろぎ迅鉄の鉄仮面に視線を落す。
確かに、こんな奇妙な人間を診ることのできる医者などいない、ましてこんな辺鄙な場所では医者すらいるかどうか……
「じゃ、どうすればいいんだ?」
丹は、悔しそうに唇を噛みしめ、鋼丸の一つしかない目を睨み付けた。
迅鉄の傍らに膝をつき俯く彼女の耳に、鋼丸の声が、ゆっくり確かめるように響く
「なぁ、丹、お前…… 迅鉄を仇として、殺るつもりなんじゃなかったのか?」
「え………そ、それは…」
「どうなんだよ?」
丹は、地面に横たわる迅鉄を見下ろし無言で見つめる
もう、迅鉄に対して恨みを感じない、ただ……
「こんなことで、死なれちゃ、困るんだよ、コイツは、あ、あたしが倒すんだから…」
「そうだったな……しかし、お前、それ、ばっかしじゃねーか…」
「悪かったな、でも、い、今は、そんなこと言っている時じゃねえだろう?」
「そりゃあ、そうだが……少しは落ち着けって」
「呑気な、コト、言ってんじゃねーって」
瀕死のように見える迅鉄を前にして、いつもと変わらない口調で会話をする鋼丸に苛立ち、
怒りにも似た表情を浮べた丹は、地面に打ちつけようとするかのように鋼丸を高く振り上げた。
「だから、お、落ち着けって、このままでは不味いのは確かだケド、今のところは、大丈夫だって言ったろ? それはそうと迅鉄を助ける方法を一つ思いついたぜ!」
「えっ?」
「あぁ、教えて欲しいか」
「は、早く、言え」
「本当にか?」
「く、くどいぞ、いいから、教えろって!」
「分かった、その前に聞きてぇことがある………丹、おめぇ、本気で迅鉄を助けてぇ、と思っているんか?」
彼女は、一瞬、言葉に詰まり、握りしめた鋼丸から目を逸らして俯くが、刀を地面に突き刺すと顔をあげて柄にある一つ目の容赦ない視線を受け止めコクリと頷いた。
ここで迅鉄を死なせたら、明日からは、まともにお天道様を拝めなくなるような気がするのだ。
「なんでも、するか?」
「ああ、あ、あたしに出来ることならな」
丹は、もう一度コクリと頷くのだった。
「では、まず、迅鉄の着物を脱がして素っ裸にしてくれ」
「え……」
丹は、迅鉄と鋼丸を交互に見て、
「で、でも……」
さっきは勢いに任せて、迅鉄の胸元を開いたのだが……彼女は、不覚にもためらってしまった。
確かに迅鉄に濡れた服を着せたままにしておく訳にはいかないのだが、
彼の異様な身体を思い浮べ迅鉄の身体に触れることに、どうしても腰が引けてしまう、
そして男のなりをしていても丹も年頃の乙女だ、男の服を脱がすのは、やはり抵抗を感じてしまうのだ。
314 :
4:2010/03/12(金) 18:29:01 ID:ctHvo8fA
「早くしろって、錆びないようにコイツの身体を拭いてくれ」
さ、錆び…?
丹は、鋼丸が、一瞬、何を言っているのだろうか、と首を傾げたが、再び彼の上半身を思い浮べた。
「あ! ああ……で、でも……」
丹の血の気のない顔に朱が射す。
「なに、恥ずかしがってんだ、男のハダカなんて初めてじゃねーだろ?」
「うっ、あ、当たり前だろ、 お、男の裸なんて、み、みみ、見慣れているのに決まってんだろ!」
丹は、鋼丸を怒鳴りつけながら地面に横たわったままの迅鉄の傍らに腰を降ろした。
水に濡れると錆びてしまう身体……
『なんで、コイツは、こんな身体になったのだろうな』
丹は、預かり知れぬ迅鉄の過去を想像して溜息をつくのだ。
濡れた着物は脱がしにくく丹は顔をしかめる。
震える手で着物を脱がす間は、努めて見ないようにしていたのだが、見れば、見る程、奇妙な身体だ。
遂に丹は、好奇心を押さえられずに迅鉄の裸体を眺めた。
「は、恥ずかしいじゃないか、そ、そんなに見るなよ、と迅鉄に意識があったら、言うと思うぜ?」
「そ、そんな、あたしは…… って仕方ないじゃないかよ!」
カッと顔を赤らめた丹は、心の動揺を誤魔化すようにプィと横を向き迅鉄の泥水を吸って重くなった靴を、乱暴に脱がした。
丹は、たどたどしい手つきで、迅鉄の身体を拭く、鋼丸の手前努めて平静を装い、地面についた膝が土で汚れていくが気にはならなかった。
迅鉄の継ぎはぎだらけの身体は強張り、覆っている鋼は堅く冷たい。
「はぁ……」
丹は、今まで追いかけていた男の身体に溜息をつく。
掌の下の迅鉄は、まったくの無力で身体は思っていたよりも細く華奢だ、そして人間というよりは失敗したか、あるいは作りかけの人形にさえ見える。
あたしは、今まで、こんな奴を仇として必死に追いかけていたのか……
なんてぇ、身体なんだ、これで、よくあんな素早い動きが出来るもんだ……
「生身の部分より、鋼の方をよく拭いてくれ」
「え、ああ……」
「あと、繋ぎ目を念入りにな…」
「………わ、分かってる」
しかし、こんなになって、よく生きてんな……
あたし、だったら、とっくに自害していたかもしれない。
丹は、硬い感触に溜息をつき迅鉄の顔に巻かれている濡れた布を外すと、息を短く飲み顔を曇らせた。
一度、死んで、ある男に生き返らさせられて……半分生身で、もう半分は改造され鋼で出来ているか……
丹は、なんとも言えない表情を浮べて、迅鉄の汚れた鉄仮面を、そっと拭いた。
「あ、フンドシも取れよ」
「え……ええっ!」
丹は、驚いたように目を見開き、刀を見た。
「だから、フンドシも濡れて汚れているし、お前さん、腰からその辺りを、微妙に避けて拭いていやがっただろう?」
「うっ……ぁ……だ、だけどよ……」
さすがに焦った丹の顔が真っ赤になり俯く。
315 :
5:2010/03/12(金) 18:33:33 ID:ctHvo8fA
「まぁ、気持は分かるケド、早く、外して素っ裸のすっぽぽん〜 にするんだ、丹、役得だな!」
「き、き、きさまぁー、ふっ、ふざけてんのかー!」
「ふざけてなんか、いねぇーよ、お前さん、迅鉄を助けてぇんだろ?」
「しっ、しかし、こ、ここは、その、このままでいいじゃないのか?」
「何を言いやがる、男にとって大事な所だぜ?
泥だらけのフンドシを、そののままにしとくワケにはいかかないだろ、それによ、俺サマは、迅鉄の身体を、コイツより知っているんだ、
その俺が言うんだから、助けたければ俺の言う通りにしろって、いや、してくれ、俺サマの命も、かかってんだぜ?」
「……………」
今一つ真面目なのか、ふざけているのか判らない鋼丸の言葉に、丹は苦虫を噛んだような表情を浮べた。
くぅ、しかたがない……
本当に、世話の焼ける奴だ……しかし、フンドシまで取る必要があるのか?
頬を朱に染めた丹は、股間を見ないように顔を逸らし目まで閉じて、震える指で嫌々ながらも局部に触れないようにして迅鉄の下半身に巻かれた布を、なんとか外した。
「で、こ、これから、どうするんだよ」
「もちろん股間を拭くんだよ、決まってるだろうが」
「え、で、でも……あ、あたし……」
丹は吃りながら、横目で剥き出しの股間にちらと視線を走らせ、
……生身?
と顔を赤くした。
「出来ねぇーか?」
「えっ、あっ、い、いや出来ないとか、そういうわけじゃないケド……」
「ちっ、しゃねーな、じゃぁ、お前も脱げ!」
「…………え、なんて……言った?」
丹は、思わず目が点になったあと鋼丸をキッと睨み付ける
「だから、お前も着物を脱げって」
「な、なんだとー」
「迅鉄を、助けたるためには、何でも、するんじゃないのか?」
「ぐぅっ、り、理由を説明しろ」
丹は、怒鳴りながらも、剥き出しになっている迅鉄の下半身にもう一度、チラっと視線を走らせる、
『あ、やはり……アレは、な、生身のままなんだ……』
と、何故か思わず安堵している自分に気がついて、顔が真っ赤になる。
うっ、うぅう、うがぁー あ、あたしは、何を考えてんだぁ?
「いいか、簡単に話すぞ」
「えっ あ、ああ」
「ん? どうした、顔が赤ぇーな?」
「う、うるせぇ、さっさと話を続けろ」
「? まぁ、いいか、……迅鉄の身体を見りゃ分かるが、半分以上、造りもんだ、大部分が鋼で覆われているから、多分、沼に落ちたせいで臓物まで冷えちまったんだよ」
「そ、それで……?」
「鋼には血が通ってねぇからな、一旦、冷えたら……丹、お前、ドコ、見てんだ?」
丹は、可能な限り迅鉄の下半身を見まいと彼の身体から顔を逸らして、明後日の方向を見ている。
「う、うるさいぞ、話を続けろ」
「お前、やはり、男の経験ねぇーだろ……処、うぁっ」
「き、きさまだけ、ここで死ぬか?」
「じょ、冗談だ、冗談だって!」
ワナワナ震える丹は、鋼丸を地面から抜きはなち、岩に叩き付けようとしたのだった。
316 :
6:2010/03/12(金) 18:39:08 ID:ctHvo8fA
「たっくよ、すぐ、頭に血が昇る奴だな、話を続けると、溺れて水を飲んだうえに冷えたせいで迅鉄の体中の血の巡りが悪くなっちまって、脳みその中の血も足りねぇんだ、そこでだな、お前さんの身体で暖めてぇ欲しいんだ」
「あ、あ、あたしの身体でぇ?」
驚いた丹の顔が赤く染まり、迅鉄の下半身をまともに見てしまう、
さらに耳まで赤くなるが、なんの変化もない彼の状態にも、唇を噛み締める。
「こんな身体の迅鉄を、暖めるてぇのは嫌か?」
「べ、べべ、別に、いっ、嫌じゃないけど、た、焚き火でも、いいじゃないのか?」
枯れ枝を多めに追加しながら赤々と燃える焚き火へと視線を向けるが、即座に鋼丸に否定されてしまう。
「いや、それだと、鋼がアツクなり過ぎて、臓物が焼けてしまう恐れがある」
「でも、あたしが、き、着物まで、脱がなくても」
「その泥水をたっぷり吸った着物のままでか? ダメだ、それにな、素肌で直接に暖めた方が温もりが伝わるってーもんだぜ、
おめえの柔肌で、迅鉄の体を覆っている鋼を直に暖めてやるのが一番だ、おめえさんだって、いつまでも濡れた着物を着ているてぇ、ワケには、いかねーだろう?」
「くぅ……ううっ」
「さぁ、早くしろ、こうしているうちに、迅鉄の命の火が冷えちまうぞ」
丹は、迅鉄の腰周りに視線がいかないように、周りを見回して唇を噛み締める。
迅鉄と裸で抱き合うだって?
この、あたしがか?
街道から外れ、崖と林に囲まれた小さな沼のほとりには、夕闇が訪れようとしている。
地面に突き立てられた刀の柄にある一つ目は、ジッと丹のことを見つめていた。
鋼丸は何も言わないが、そもそも迅鉄が沼に落ちたのは丹のせいだ。
彼女は、そう高くはない崖を見上げ木々に集まっているカラスの群れに眉をしかめた。
崖の上で、ちょっとした事で怒った丹が、いつものように迅鉄に突っかかっていき勢い余って崖から落ちそうになった彼女を、彼が腕を掴んで引っぱり戻してくれたのだが、今度は足元が崩れて迅鉄だけが、下の沼に落ちてしまったのだ。
理由はともかく、あたし、のせいだ……
それに、幾つもの借りがあるまま、コイツに勝てないまま、ここで死なれるわけにもかない。
ちっ、仕方がねぇ。
地面に、死んだように横たわる迅鉄の姿に、丹は赤く染まっていく空を見上げて睨み付けると、意を決して着物を脱ぎ始めた。
「あ、胸のさらしも取れよ」
「う、うるせぇー!」
丹は、やおら地面から鋼丸を抜くと、その目を沼に向かせて再び地面にドスと乱暴につき刺し横目で鋼丸を睨みつける。
「あ、おい、なにしやがる、み、見えねーじゃねぇか」
「な、なにが見えないだってぇ!」
「ちっ、たいした躯でもないだろうにっ」
「なんか、言ったかぁ?」
「え、いやなんでもありやしやせんぜ」
「じゃぁ、黙ってろ!」
なおも、ぶつぶつと呟く鋼丸を無視して、丹は、しなやかで整った肢体を冷ややかな空気に晒した。
泥水で濡れた服を脱いで、水を吸ってきつく締まってしまったさらしを解くのは、なんとも言えない開放感がある。
出来ることなら、汚れてない水で身体を洗い、清潔な服に着替えたいところだ。
317 :
7:2010/03/12(金) 18:42:27 ID:ctHvo8fA
しかし……
「はぁ……なんで、あたしが、こんなことを……」
丹は、自分と迅鉄の着物を焚き火の脇にある岩の上に広げて置くと、沈みゆく太陽の赤い光を浴びて浮かび上がる乳房を自らの手で抱いて、ホッと、小さく溜息をつく。
ついこの間まで、さらしなんて必要なかったのに……
そして掌に感じる己の乳首の感触に、どこか背徳的で後ろめたいような気持になるのだ。
丹は、己の股間を手で隠し、迅鉄の傍らに立つと自分の躯を見下ろす
どうしようもなく、女になっていく躯。
彼女の躯は、ここへ来て急速に女らしい丸みを帯びてきた、陰部には柔らかで薄い毛が生じ少年のように、たくましかった太ももは、今では見るものを否応なく引き付ける艶かしさと色香を備える、
腰は細く引き締まり、既に小さいとは言えなくなってきた乳房はもちろんのこと張りのある肉がつき始めた尻は、もう隠しようがなくなってきた。
その器量良しの顔も相まって、今の一糸纏わぬ姿を、そこら辺の男どもが見たら絶対にほっとかないだろう。
もう、男の格好をして性別を誤魔化すのも限界なのだろうか?
丹は、水面にユラユラ映る己の裸体を悩ましげに眺めた。
それにしても、
「うぅっ……」
意識がないとはいえ、迅鉄の前で裸体を晒すのは、
かなり恥ずかしい……
どうせなら、こんな泥で汚れた姿でなく……
丹は、泥で汚れ切り傷のある手を眺め、
ふと、いつか茶屋で見かけた、迅鉄の異形を恐れもしなかったある少女の手を思い出す。
蕎麦の入ったドンブリを運ぶ、彼女の手は細く白く美しかった。
それに比べて自分の手は……
女だてらに刀を振り回し、腕にはしっかりとした筋肉がつき、いかにも刀を握り慣れた手……
もし目覚めた迅鉄が、今の自分の姿を見たら、なんと言うだろうか?
嘲笑する?
無視する?
呆れる?
それとも……
綺麗だと言ってくれるだろうか?
丹は、心に浮かんだ思いもよらぬ考えに身体がカッと熱くなるのを感じた……
「な、なにやってんだ、怖じ気づいたのか? 迅鉄の体が冷えきってしまうぞ」
「うるせー こ、こ、こんなことぐれぇで、紅雀の丹が怖じ気づいてたまるか」
鋼丸の言葉に、躯を震わせ胸を隠し唇を噛み締める。
そうだ、
紅雀の丹は、一度、覚悟を決めたら、最後までやり遂げるのだ。
迅鉄を、ここで死なすわけにはいかない。
丹は、再度覚悟を決め、地面に燕脂色の合羽を敷くと白い乳房を震わせながら迅鉄の傍らに膝をつくのだが、彼女の心に、ふと疑問が生まれる。
「おい、は、鋼丸」
「な、なんだ?」
「お前は、迅鉄がこんな状態なのに、ずいぶん脳天気だよな、なんでだ?」
「え、あ〜 そうか、これでも、ケッコー 焦ってるぜ、まっ、俺サマは脳みそだけだから、迅鉄とは、ちと違うからな、一度、三途の川を渡って死んでるしよ、こうでもしてねーと、やってらねぇーていうのもあるしよ」
「ホント、かよ……」
318 :
8:2010/03/12(金) 18:45:54 ID:ctHvo8fA
「あ〜 一つ忠告しとく」
「え、忠告……?」
「変な気を起こして、迅鉄の体でイケナイコトするんじゃねーぜ?」
「ば、馬鹿やろー んなことするか、岩に叩き付けるぞ!」
「じょ、冗談だよ、いや、すげぇ緊張しているよーだからよ……ほぐしてやろうと思ってな」
「ふ、ふん、余計なお世話だ!」
丹は、鋼丸とのやり取りで勢いがついたのか一気に迅鉄に寄り添うように身を横たえ、震える腕で継ぎはぎだらけの彼の身体を抱き寄せた。
つ、冷たい!
迅鉄の身体は氷のように冷たく、丹は小さな悲鳴をあげた。
鋼丸と会話をすることで気が紛れていた心に、再び強い不安が持ち上がる。
これでは、死体を抱くのと変わりはないじゃないか?
迅鉄は大丈夫なのか、迅鉄はこのままだと本当にヤバいのではないのか?
こうしていても、鋼が丹の体温をどんどん奪っていくのが分かる。
鋼丸の言う通りかもしれない、迅鉄の躯を覆っている鋼は命の炎を拒絶するかのように冷えきっている。
「迅鉄は、大丈夫なのか?」
何度繰り返したか分からない問いかけを、また繰り返す。
「今のところは、まだな、しかし、もし体の中に沼の水が入っていたら、ちょいとヤバいな……」
丹の耳に不吉そうな言葉が聞こえ、鋼丸の軽い口調が余計に不安を掻き立てる
体の中に……?
丹は、抱きしめている迅鉄の、継ぎはぎだらけの身体を眺めた。
確かに、水が侵入してもおかしくない。
ホントに、なんてぇ、身体なんだ?
コイツ、こんなんで生きてきたのかよ……
くっ、じ、迅鉄、死ぬなっ!
丹は、願いを込めて迅鉄の背に両手を回して歯を食いしばり、
冷たい鋼が乳房が当たって潰れる感触に、顔を酷く歪ませた。
「はぁー くぅ、こいつ、本当に、お、重い……な」
これでは水に浮かばないのも無理もない。
迅鉄が、このまま死んでしまうかもしれないという思いは、一時、丹に羞恥心を忘れさせる。
丹は、虫と蛙の鳴き声が響き渡る沼地で微動だしない迅鉄の身体を強く抱き締め続けた。
迅鉄っ、私が、お前に勝つ前に死ぬんじゃないぞ!
丹は、密着度を、あげるために、さらに足まで絡ませ……
「うぁ、な、なんだ、これは……?」
あ、ぅあぁ……!
太ももに当たるフニャとした物体の正体に思い当たり反射的に迅鉄の仮面を殴り、丹の頬が赤く染まる。
ちっ!
意識のない人間を殴っても仕方がないというのに……
それは、まだ濡れた泥で汚れヌルヌルとしていた。
太ももや肌にあたる気色悪い感触に、どうしようと慌てて周りを見回し、
手に届くところに、先程迅鉄の身体を拭いた布があるのに気がついて手を伸ばして取ると、そっと包み込むように迅鉄の股間を覆った。
何で心臓がドキドキするんだ、お、落ち着けあたし!
こ、こ、こんなもん珍しくないだろう……
彼女とて、博徒の世界で生まれて育った娘だ、男と女の夜の営みも、この目で実際に何度も目撃したこともあるし性の知識も、それなりにあるつもりだ……
しかし、湿った布を通して股間のモノに触れていると改めて迅鉄が男(多少の、……いや、かなりの問題はあるが)で嫌でも自分が女だと思い知らされてしまう。
319 :
9:2010/03/12(金) 18:49:08 ID:ctHvo8fA
もしも迅鉄の身体がこんなではなく、二人の境遇が、もっと違った状況で、あたしと出会っていたら、どうなっていただろうか……
自分と迅鉄が……幸せに抱き合っている未来もあっただろうか?
丹は、かつて好意を寄せていた男の事を思い出し悲しそうに頭を振った。
いや、そもそも出会いなど、なかったに違いない。
人の縁とは不思議なものだ。
どうしようもない切なさに襲われた丹は、無意識に迅鉄の顔を覆う鉄仮面に赤く染まる頬を押しつけ、その硬さと冷たさに涙を滲ませた。
「なかなか、いい、感じだぜ?」
「ひぃ……あ!」
不意に響いた声に驚いて、迅鉄の股間を押さえていた手を離した。
すっかり鋼丸のことを忘れていたのだ。
で、でも、いい感じって、なんだ?
鼓動が高鳴り躯が火照るかのように熱くなっていき、ぐにゃりとした迅鉄の股間の感触を忘れようと汗ばんだ掌を握った。
「な、なんだ、妙な声を出しやがって」
「な、なんでもない。それより迅鉄の様子は、どうなんだ」
「ああ、大分、いいようだぜ、身体の方は、なんとか持ち直している、お陰で、心の臓の動きも、しっかりとしてきたようだぜ」
「そ、そうか……」
丹は、何故迅鉄の容態が分かるのだろうと思いながらも鋼丸の言葉に安堵の溜息を漏した。
いつまで、こうしていなければならないのだろうか?
不意に、丹の心に強い羞恥心が蘇る。
恥ずかしさに火照り熱くなる躯を鎮めなければと思うが、こんな状態で迅鉄の目が覚めたら……
あ、あたしは、どうしたらいい?
「しかしな………」
鋼丸が、困ったように言葉を続ける。
「迅鉄のヤツ、全然、反応しやがらねぇ」
「え、ど、どういうことなんだ?」
安堵したばかりの丹の心が強い不安に怯える。
「あ、いやぁ、俺は、迅鉄が眠っていても、ある程度、こいつの夢とか思考が読み取れるんだが、説明しても分かんねーだろうから省略するケド、とにかくヤバいかもしれん」
「だから………ど、どういう意味なんだ…」
丹の迅鉄を抱き締める力が強くなる。
「いや、なぁ、つまり迅鉄は、このままだと……二度と、目覚めないかもしれねぇ……」
ウ、ウソ……だろう……?
鋼丸の不吉な言葉に、丹は頭だけ起こして地面に刺さったままの刀を見つめ、
「さっき、持ち直したと言ったじゃないか?」
彼女は泣きそうな表情を、いや泣きながら叫んだ。
「あ、うん……体の方はな……だが心の方は……」
「こ、心?」
「ああ……」
「ど、どういうことだよ? なにか出来ることは、方法は、ないのか!」
「…………」
「鋼丸っ!」
「ひ、一つだけ、思い当たる手段というか、試してみる価値のある方法が、あることはあるんだがよ……」
「そ、それは、なんだ、教えてくれ……」
「う〜む、やっぱ、ダメだな…丹、おめえさんには、させられん」
「だから、なんなんだ」
丹が、しなやかな躯を捻って、躯の上に乗せている迅鉄をそっと退けて立ち上がろうとすると、
「あ、離れるな、そのまま迅鉄を抱いていてくれ」
「え、あ、ああ」
丹は、再び迅鉄の身体に寄り添い、涙が溢れる目を拭ってイライラした口調で問いただす。
320 :
10:2010/03/12(金) 18:52:18 ID:ctHvo8fA
「思い当たる手段って、なんなんだ?」
「…………」
「あたしに、ここまでさせておいて、今更なに黙ってんだ? 言えって、迅鉄が目覚めないと困るのは、お前もなんだろ!」
丹は、無意識に迅鉄の頭を抱きしめ、彼の硬い仮面を胸に押し付けて叫ぶ。
「そうだが………お嬢ちゃんには無理じゃねえか?」
「お、お嬢ちゃんだとー む、無理かどうか言ってみろ、あたしに出来る事ならやってやる!」
「わ、判った、そこまで言うのなら、……迅鉄の股間のイチモツを弄ってみてくないか?」
「ああ、なんだ、そんな簡単な、こ、と、ををぉっ………!!!」
丹は絶句して押し黙った。
どのくらいの時間が経過しただろうか
「なぁ、やっぱり無理だろう」
鋼丸の言葉で、凍りついていた丹の身体がギクリと身じろぎして吃り震える声で問いかけた。
「な、なな、なぜ、コ、コレ、なんだっ!」
この紅雀の丹が、迅鉄のイチモツを握るだとぉ!
くぅ、いっそうのこと、ここで引導を渡してやるかっ!
顔を真っ赤にした丹が、怒ったような口調で呟いた。
「な、なんで、こんなことに?」
「脳に、刺激を与える為だよ」
「し、刺激?」
「そうだよ、お前さんには、判らねぇろうが、俺らの脳と身体は改造されて、人の手で神経が繋がれてんだ」
「はあ……?」
「だから……なんと言うか、おめえらと違って、神経の繋がりが自然にいかねぇんだよ」
「そ、それで……??」
「そこで、火打石で火薬の導火線に火をつけるようにな、なにか強い刺激が必要なのさ……」
「……???」
「それにな、迅鉄は溺れてしまったせいで、脳の中で血に含まれる重要な気体が足りなくなくなって深く眠っていやがる」
鋼丸の言葉に、次第に丹の眉間に深い皺が刻まれていく。
「おまけに、今の迅鉄の心は外から切り離されていて半分、夢うつつでな、もうこのまま、ずっと眠ってしまってもいいと思ってぇ、いるようなんだよ」
「え……」
丹は涙を拭って、胸に抱いている迅鉄の物言わぬ鉄仮面を見つめた。
それって、ひょっとして、このまま死でもいいっ、と思っているということか?
そ、そんなん、絶対に許さないぞ!
「つまり、ただの刺激ではなくて、生きたいと思えるような現実感のある強いシゲキが必要なんだよ、そこで、おめえが……」
「も、もう、いいっ! 判った、」
そろそろ頭痛がしてきた丹は、鋼丸の言葉を遮って、顳かみに指をあてた。
どうする?
迅鉄が、こうなってしまったのは自分のせいだ。
だか、鋼丸の言う事が本当なら……
生きたいと思えるような、刺激か……
迅鉄の股間にあるモノを意識して赤くなる丹は、もう一度、鋼丸に尋ねる。
「でも、なんで、コ、コレ、なんだ?」
「あぁ、ごらんの通り、半ば鋼に覆われている迅鉄の数少ない生身の部分だし、男にとって敏感で、大事な所だしな、鋼で覆われ、改造されて、からくりで動いている迅鉄の身体の中で、脳に直結している希少で重要な器官だからな……」
「………????」
「ははは……、まぁ、こいつのイチモツに強く気持の良くなる刺激を与えれば、眠っている脳を直撃して目覚める、かもしれん、という寸法さ、おめえさんも、その……、もう判るだろ?」
鋼丸が、暗に要求している行為が、どういうことかは、
彼女も理解はしている。
321 :
11:2010/03/12(金) 18:57:39 ID:ctHvo8fA
「つまりな、丹よ、生に、この世に強い執着心を起こさせて、目覚めさせるような刺激
――出来たら痛みじゃなくて、出来るだけ強烈な強ぇ快楽がいい、脳を直撃するようにな、そこで男なら快楽といえば女の躯に勝るもんがねぇ……が、そういうわけにもいくめぇ、そこで、せめて、というわけだ」
「くっ……」
あたしが迅鉄のアレをっ!
丹は、屈辱と恥ずかしさに火照る裸体を抱き締める。
要は、手で、してやれっ、と言っているのだ。
丹とて、男の身体に興味がないわけではない。
それどころか……
いつのまにか躯の火照りは小さく躯の奥底に蠢くようになり、得体の知れない感覚に変化している。
異形とはいえ、同じ年頃の男と肌を合わせているのだ。
年頃の丹が意識しないわけがない。
だが、よりによって迅鉄のモノに触れることには、どこか負けたような言い知れぬ屈辱感を感じる。
「丹……無理しなくて、いいぞ?」
鋼丸が、達観したような口調で話し掛けてくる。
「俺も迅鉄も、一度死んだ身だ、ここにいるのは亡霊のようなもんだしな、いつ消えてもおかくしくねぇ、身の上よ……別に、やらなくても、恨みやしねぇぜ?」
「……………」
「………丹?」
丹は、鋼丸には応えずに目を閉じて深く息を吸い、思わず笑ってしまう。
今日は、正に厄日だ。
まさか、男の、しかも迅鉄のイチモツを、この手に握りしめる日がこようとは……
夢にも思わなかった。
はははっ!
腕の中の迅鉄は、まだピクリとも動かない。
丹は目を見開き、迅鉄の鉄仮面に覆われた顔を、じっと見つめる。
いったい、コイツと自分の関係は、なんなのだろう。
あたしに、こんなことまで、させやがって……
起きたら、覚悟をしとけよ…
丹は目を閉じると、心の中に存在する屈辱感を押し殺す、そして、そろりと迅鉄の股間に指を這わせて覆っていた布を剥ぐ、
「丹…… おめえの覚悟受け取ったぁ、よし、出来るだけ優しくな、大きく硬くなってきたら教えろ!」
お、大きく、か、かか、硬くなったらだって?
「す、少し、だ、黙ってろ!」
真っ赤になって鋼丸を怒鳴りつけると目を閉じて恐る恐る、ふにゃふにゃした、それを――
『あ、あ、やっぱ、嫌、き、汚い、ぁ、ふ、触れる…ぅ!』
――握りしめた。
あ〜ぁ……
遂に迅鉄のイチモツを握ってしまったー
丹は、なんとなく自分が情けなくなった。
なんとも形容のしがたく頼りない妙な感触、今まで見た事は何度もあるが、さすがに触るのは初めてだ。
「大事なモンだから、そっとな、」
「………」
「ゆっくりと優しくしごいてみてくれ、あ、力をいれ過ぎるなって!」
「………」
「そうそう、包み込むようにな、先端は、すげぇ敏感で繊細だから爪で傷つけんなよ?」
「………」
「オイ、丹、聞いてんのかっ!」
「ううっゴチャゴチャ、うるせぇー 黙ってろぉ!」
322 :
12:2010/03/12(金) 19:02:16 ID:ctHvo8fA
が、しかし……
丹は熱い溜息を吐いた。
こんな醜いモノが、あんなに大きくなってココに入るのか?
あたしの中にも入るだろうか?
入れたら、どうなるのだろうか?
………あたし………が…迅鉄と……うっ、
丹の心臓が、一つドクンと強く打ち、
「うわぁっ!」
「ど、ど、どうしたぁ」
「な、な、なんでもねぇよ」
「そうか良かった、……迅鉄のモノに、妙な……気、……を起こしたのかと……思ったぜ」
み、み、妙な気だって?
「お、お、おお、起こすか、馬鹿野郎ム!」
ぅうぁー、あああ、あたし、何を考えてぇるんだよ?
『迅鉄のコレをココに入れるなんてぇ!』
じょ、冗談じゃねぇーぞ!
丹は頭をフルフル横に振ると身体の奥で蠢く不可解な感触を無理矢理に心の奥底に押し込める、いかにも嫌そうな表情を作りつつも真っ赤になって彼の一物を可能な限り指で優しく擦り続けた。
だが……
「どう、だ、へ、変化、は、ないか……」
「あ、ああ……?」
……一つ気になる事がある。
先ほどまで、やれ柔らかくとか、包み込むようにとか、あるいは下手糞とか、五月蝿い程までに、突っ込みを入れていた鋼丸の言葉が、だんだんと途切れ途切れになってきたことだ。
「お、おい大丈夫かっ?」
丹は身を起こすと、鋼丸に声をかける。
「もっと、強い、シゲキ、が、ひ…ひつよう…だ、し、神経の…接続…が、が、がっ……」
「あ、おい……鋼丸っ!」
「ああぁ……だが、ね、眠い…急に眠くなって、……きやがった……」
「ね、眠るなぁっ!」
ク、クソッ、も、もっと、強い刺激か……
丹は、起き上がり大胆にあぐらを組むと、なんの変化のない迅鉄の股間を見下ろして、ゴクリと息を飲み込んだ。
「おい、鋼丸っ、聞きたいことがある」
「わ、悪いが、もう、だ、だめ、だ……丹よ、もういいぞ…あ、りが、とう……な……無理な、こ…とさせ、て、悪かった……よ……」
「は、鋼丸、鋼丸っ!」
「…………」
何度呼びかけても応答しない刀に、丹の顔色が変わる。
「へ、返事をしろぉー!」
気がつけば日は暮れ、空に残った最後の明るみも消え、沼地は闇に閉ざされていく。
くぅ……
丹は焦りはじめた。こんなところで夜を明かすのか?
どこからか、獣の遠ぼえが聞こえ、ねぐらへ帰るカラスの鳴き声が木霊して丹の心に死への恐怖が忍びこんでいき……
うっ……なんだ?
丹は背中に冷やっとしたものを感じて目をしばたいた。
何か得体の知れぬ妖し気な物達が自分達――迅鉄の身体に絡み纏いついているような気がしたのだ。
「ひぃ!」
短い悲鳴をあげて丹は頭を振る
な、なんだ、これは?
き、気のせいか?
あ!
丹は短く声をあげた。
いや違う、これは今までも迅鉄が刀を抜く度に彼の周り漂い纏いつく、あの妙な妖しい不気味な気配に違い無い。
323 :
13:2010/03/12(金) 19:05:58 ID:ctHvo8fA
もしや、このままでは、
じ、迅鉄が、本当に死ぬ?
嫌だ!
迅鉄を死の世界に誘うかのごとく纏わりついてくる得体の知れぬ気配を振払うように上半身を起こす。
「迅鉄、迅鉄っ、起きやがれっ、こ、この、あたしが、紅雀の丹が、ここまで、して、やってんだぞ、オイ、起きろっ!」
貴様が死ぬなんて、許さない、絶対、い、嫌だっ……
そ、そんなこと、させるか!
あたしが、絶対にさせない!
丹は迅鉄の表情の無い鉄仮面を見て、再び泣きそうになり覚悟を決めた。
これから行なおうとしている行為に丹は顔を歪める。自分は、少しおかしくなって来ているのもしれないと、
だが今の彼女には他の方法が思いつかない。
溺れた人間を助けるには、お互いの口を合わせて空気を吹き込むと相場は決まっているが……
ははは……
丹は、迅鉄の顔を覆う鉄仮面の口を眺めて、乾いた笑いを浮べた。
迅鉄……
「あ、あたしを、ひ、独りにするなー」
山の影から姿を現わした満月に絶叫した丹は乳房を揺らして身を屈めると、ゆっくりと迅鉄の股間に顔を埋めた。
それは、随分と前に聞いた事のある行為だ。
男を慰め満足させる為に、口でする行為。
慣れた女にかかると、男は夢心地になって果てるそうだ。
果てる程の強い、快感か
……そいつを、ここに、与えれば、いいんだよな……
これからすることの嫌悪感に目を硬く閉じた丹は、その指で、迅鉄の萎えたままの、それを優しく支えると意を決して、歯が当たらないように、そっと口に含む。
くぅ……!
表現のしようがない生暖かさと匂いに味、そして舌触りに顔をしかめ、やはり止めておけば良かったか、などと後悔してからも、昔に耳にした通りに棒飴をしゃぶるように迅鉄のイチモツに舌を這わせた。
……じ、迅鉄……目覚めて、んくぅ、はぁ、起きてくれ、よ……
沼は完全に闇に閉ざされ、満月に照らされた木々が無気味な影を投げかけ、得体の知れぬ気配は刻々と濃くなっていくが鋼丸は完全に沈黙し迅鉄は まだ目覚めない。
丹は涙目になって、必死に迅鉄の身体をさする。
彼の心臓はしっかりと打ち、身体を覆う鋼もほんのりと人肌に暖かい。
なのに、何故、目覚めないのだ。
鋼丸の言葉が脳裏に響く。
強い刺激、脳を直撃するような快感……
丹は、鋼丸の言葉を信じるしかなく、
押しつぶすような闇の中で、息をついては迅鉄の頼り無いふにゃふにゃしたモノを口に含み続けた。
そして、
いつしか得体の知れぬ気配と闇の恐怖を忘れるために、しゃぶるのに集中していき、口の中に唾液が溢れ次第に丹の息も妖しくあがっていくのだ。
舌が立てる卑猥な音と丹の乱れた呼吸音が深閑とした沼地に響く、乳房は細かく揺れて乳首が地面に触れると思わず乳房を押さえて熱い吐息を漏し、
はぁぁ〜、あっ
丹は、躯の奥底で蠢めいていた感覚が次第に小さな熱い塊となって、じんじんと疼くものになっていくのに気がついた。
ぁ……迅鉄?
丹が小さく声をあげる。
迅鉄の身体が、僅かに痙攣したような気がしたからだ。
口の中の一物も、さっきよりも大きくなり固さもしっかりとしてきたような気がする。
もう少しだ、生き返れ、丹は一心に迅鉄のモノを喉の奥まで喰わえこみ、しゃぶった。
324 :
14:2010/03/12(金) 19:09:13 ID:ctHvo8fA
だが……
はぁはぁ…はぁ……迅鉄、あたし…あたし……
いつしか丹は甘く熱い息を漏す。彼女は自分の中の何かが変容していくのを自覚していく。
じんじんと疼く熱い塊は、丹を混乱させ無意識に膝を閉じて股をすぼめ、次第に腰をよがらせる、やがてそれは次第に堪え難いほどになっていく。
そして……
迅鉄のイチモツに舌を絡めながら、ついに喘ぎに似た声を漏しはじめる。
「はぁ、はぁ、はぁ……んんっくぅ…ぁ……んっんん…」
い、弄りたい……
『アソコに触れて、くちゃくちゃしたい……』
でも、気を失っているとはいえ迅鉄のモノを喰わえながら、自分を慰めるなんてぇ、
あぁああ……やぁ……ダメ、アソコを弄りたい
ついに丹は、腰を浮かせ無意識に自分の股間に手をやり、熱く疼いている密やかで小さな脹らみに触れて、指で盛り上がった恥丘の形をなぞるように擦りはじめ、
「んっぁああ、はぁっ、ふぅ〜 ぁ…はぁ……」
ホッと溜息をつき、腰を切なさそうに捩らせ我知らず甘い吐息を漏すのだ。
あっ、あたしの、か、躯、熱い……
丹は、自分の指が、己の股間を確かめるように這う間も、迅鉄のイチモツをしゃぶるのをやめない。
迅鉄のモノは、既に指で支える必要もなくなり彼女は地面に這いつくばるように彼の股間に顔を埋め、細い指は秘裂に沈み込んでいく。
ひぃん……あ、あたし、なにやってんだ?
疑問に思いつつも丹の白く円やかな尻は左右に揺れ、ぴくぴくと震える。
丹は、股間の密やかな裂け目に入れていた指を抜くと、目の前に持ってきて見た。
『くぅっ、嫌っだ、ぬ、濡れている……』
いつのまに、こんな……
なんで、あたし……
息を乱れさせ、いかにも嫌そう首を傾げるが、半ば夢心地で手を股間に持っていくと密やかな裂け目を辿るように再び指で擦りはじめた。
あ、あ、ふっ、んん……
そして、溢れ出した快感に身を捩りながら呟く。
あたし、いったい、なにやってんだ?
あ、ああ、そうだ、迅鉄を気持良くさせて、目覚めさせるんだっけ……
でも……あたしの方が気持良くなって……
んんぁ、ど、どうしよう、自分の身体なのに押さえ切れないよ、
気持、イイよぉ!
指がとまらないぃー
丹の尻が月明かりの中でひくひくと痙攣した。
「あぁああ……熱い…」
この躯の熱い疼きを感じはじめたのは、いつのころだろうか?
迅鉄のイチモツを、指で弄りはしめてから?
いや、迅鉄の冷たい身体を、この身で抱きしめ、この乳房を冷たい鉄に押し付けて肌が総毛立つような感触を感じてからだ……
丹は、片手で乳房を下から持ち上げるように揉んで悩ましい喘ぎ声をあげた。
はぁはぁ、ああっ…くんっ、ど、どうしよう、こんなことしている場合じゃないのに……
気が付けば、いつのまにか迅鉄のモノは、口一杯に膨張して、彼女は指で密やかな音を立て股間を弄り続けながらも口を離して眺めた。
325 :
15:2010/03/12(金) 19:12:08 ID:ctHvo8fA
「はぁはぁ、ああっ……」
ぅあああ、こ、こんなに、大きくなるなんて……
丹は、目の前の醜いモノが自分の中に侵入していく様を想像して喘ぎ、股間で蠢く指が敏感な突起を探し出す。
「あぁ、やぁ、ダメ……」
躯をぶるっと震わせて、そっと迅鉄に呼び掛ける。
「じ、迅鉄?」
未だに起きない事に、何故か安堵してしまい無意識に迅鉄の閉じたままの唯一の目に口づけをした。
こうして見ると迅鉄の顔の造作は、なかなか可愛い!
三白眼がチャームポイントで身体だって継ぎはぎだらけだが、そう悪くはない気がする。
乳房が当たる冷ややかな鋼の感触にいたっては癖になりそうだ。
丹は、熱くなった肢体を艶かしく身悶えさせる
はぁはぁ、んんんっ、あぁ……迅鉄……
躯と心の変異に戸惑う丹は、迅鉄の股間からそそりたつイチモツを、熱い眼で見つめる。
あっ、やぁ……ぁああ……
「はぁはぁ、ダメ、ぁああ、弄っちゃダ、メなのに……」
丹は乳房をぎゅっと押さえ、
「ぁ、んんっ……」
大胆に震える太ももを開いて蜜の溢れる秘口をくにゃくにゃと弄り出し、剥き出しにした密やか突起を指で転がして艶やかな喘ぎ声を漏らし続ける。
コ、コレを
ここに入れると、どんなんだろうか…
あたし、どうなるんだろう?
丹は生唾をゴクリと飲み込む。
んんっ、迅鉄 ……くっ、気持がいいよ、んんぅ、いいったい…どうして……あたしの躯、こ、こんなに、感じてしまうんだよ?
はぁはぁ、あたし、まさか、迅鉄のこと…んん、あっ…はぁぁ……ん……
そんな……!
仇だぞ、こいつは仇なんだぞ?
これ以上は、不味いと、引き返せなくなると頭の片隅に押しやられていく理性が必死に働きかける、
だが乳首は硬くしこり肌はしっとりと汗ばみ、秘裂からは嫌らしい粘液が滴り落ち、蠢く指が淫らな音をたて続ける。
丹は、徐々に快楽に目覚めながら迅鉄の股間のモノを食い入るように見つめた。
『生に、この世に強い執着心を起こさせ、目覚めさせるような刺激――出来たら痛みじゃなくて、強ぇ快楽がいい、そこで男なら快楽といえば女の躯に勝るもんがねぇ』
丹の脳裏に鋼丸の言葉が蘇る。
はぁはぁ、強い執着心…か…んんっ…
だったら、指や口なんかより、本物の穴の方がいいに決まっているよな?
彼女は、もう見慣れてしまった迅鉄の股間を見つめる。
そして彼女は自分の股間を見つめた。
ある意味、死とは対極の生命の生まれる場所。
丹は、引き締まった白く円やかな尻を持ちあげると、天空を見上げる、
迅鉄が死ぬかも知れないと思った時の、あのどうしようもない焦燥感、迅鉄を仇と追いはじめてからの年月……
歩く先には常に迅鉄がいた。
いや、迅鉄を求めて、追い掛けていたのは、いつも自分の方だ。
仇とか、正々堂々と勝負して勝つためとか、理由をつけていたが、では、目的を果たし事が終わった、その後はどうする?
なにも考えてこなかった。考えもしなかった。
いや、考えたくなかったのかもしれない。
もう帰るところは無い、今さら普通の女として生きていく気もさらさらない、第一出来るわけがない。
だったら……
丹は、黒めがちの大きな瞳から涙を流し、顎を引いて決意の表情を浮べる。
あ、あたし、迅鉄と…… いや、こいつらと一緒にいたいんだ。
326 :
16:2010/03/12(金) 19:15:39 ID:ctHvo8fA
いつのまにか天に昇った満月の中で、丹は、つんと上を向いた乳首を粘液で濡れた指先でそっと摘まみ熱い吐息を漏す。
こいつといると、あたしが、あたしでなくなっていく。
もう元の、あたしに、紅雀の丹に、戻れなくなるという予感に丹は悩まし気な微苦笑を浮べた。
銀色の月明かりは、丹の引き締まった躯を際立たせ美しい影を地面に投げかける。彼女は淫らな溜息をつくと、股間の猛り狂うイチモツ以外は死人のように見える迅鉄を見つめ、粘液で濡れた自分の秘裂を見た。
まさか、ここに男のモノを迎え入れる日がこようとは……
『くぅ、てめぇには勿体無いが、迅鉄、これもなにかの縁だ、この紅雀の丹の初物を、く、くれてやるっ!』
「待ってろ、迅鉄、今、本物の快感を、女を味わせて、目覚めさせてやるからな」
もし、こ、これで目覚めなければ、
「はぁはぁ、あたしが、んんっ、き、貴様に、はぁはぁ、と、とどめを刺して、やる」
丹は目を閉じて不安と覚悟に揺れる乳房を押さえながら迅鉄の腰に股がるのだった。
「う、うんっ…」
指で迅鉄の一物を支え、位置を確かめるように腰をうごめかす。
「はっぁはぁー、あぁ、ああっ、くぅ……」
恐くはない、ただ、心臓が不安と期待にドキドキと高鳴るだけだ。
『はぁはぁ、くぅ、は、入らない……』
丹の、それは、十分に濡れ迅鉄のイチモツに触れた途端に粘液が溢れ、彼の腰を濡らしていく。
あ、あっ、いい、んん、
触れただけで、初めてなのに?
な、なんで、こんなに、か、感じるんだろう!
丹は、左右に捻るように腰を振って陰部をくにゃくにゃと迅鉄のイチモツに擦り付けると、見知らぬ快楽に我を忘れそうになる。
「はぁはぁ、迅鉄ぅ……あたし、あたし……」
丹は火照った頭を横にフルフルと振ると、ほんの少し尻を少し後ろに突き出すようにして、
あっ、ここだ……
腰をゆっくりと降ろていった。
ぁんんっ、か、固くて、大きいっ……
迅鉄の、モノは、さらに大きくなったように感じる。
「痛っ…ぁあああっ」
迅鉄の馬鹿ァ、でかけりゃ、いいってもんじゃないんだぞ!
丹は、股間の二つの扉が無理矢理こじ開けられるのを感じて、悲鳴をあげる。
はぁはぁ、まだ、入らないっ…まだ、あたしに、ためらいがあるからか?
くぅ、本当に入るのかぁ? もう少し、はぁはぁ、角度をっ
丹は、息をぐっと飲み込み、背を仰け反らせながら目をきつく閉じる、
くぅう、あっ、入って、来るぅ、迅鉄の得物がぁ!
丹は、侵入してくる異物にブルっと躯を震わせると、もう一度、深呼吸を一つして、一気に腰を降ろした。
「くぅぁあ、あっ、あっ、あぁっ、ああっー!」
あ、あたし、じ、迅鉄と一つになる……
痛ぅー
丹の躯が細かく震える。
『こ、こんなもん、刀で切られる痛みに比べれば!』
迅鉄のイチモツを根元まで喰らい、彼女は胸を抱きしめ歯を食いしばる、そして深呼吸を何度もして息を静めてから中に充満する異物感と痛みに耐えた。
327 :
17:2010/03/12(金) 19:27:28 ID:ctHvo8fA
肩で息をつき汗まみれになって、ふと、周りを見回すと、いつのまにか満月は雲に隠れ焚き火は消えている。
風がそよぎ、周りの木々が無気味な音を立てて、黒々とした沼は底なしの地獄への入口のようだ。
今まで、夜が恐いなんて思ったことがないのに、
……嫌だ、こ、恐い……じ、迅鉄起きて……目を覚ませよ!
得体の知れぬ気配は、まだ纏わりついてきて押しつぶされるような不安の中で丹の鼓動が早くなっていく、彼女は、はまるで、すがりつくように全神経を迅鉄のイチモツを喰らい込んでいる肉筒に集中した。
迅鉄が生きている証しとばかりに彼女の中でドクドクと硬く熱く脈動している。
はぁはぁ、はー、はー、迅鉄、
まだ、目覚めないのか?
あたしの中で、こんなにもドクドクと熱くたぎっているのに……
丹の震える指が、迅鉄の生身の部位に触れる。
それは、暖かみを帯び、随分と血色が良くなってきていた。
はぁ、はぁ、迅鉄……生き返るよな?
丹は、唇を噛み締めて生々しい結合部を見つめ細い腰をゆっくりと動かし始める。
この世に留まりたいと思うような、快楽を、迅鉄に……
「はぁはぁ、痛っ、硬いっ、あっああ、っんん、起きろ、じ、迅鉄、はぁはぁ、あ、あたしの躯じゃ、ダメというのかぁ?」
くぅ…あぁ、
痛みと異物感で苦痛の声が漏れ出るが、丹は構わず腰を動かす。
あ、やぁ、ふっ、はぁはぁ、うっ、痛いのに…あたし…はぁはぁ、んんっ、迅鉄っ!
彼女は肩で息をつき、ふと周囲を見回した。
あの『得体の知れぬ気配』が離れている。
腰を動かす度に、気配は薄くなり二人の熱から逃げるように周囲を巡っているような気がした。
はぁはぁ、もっと……もっと……
丹は、痛みを堪えて腰を動かす。
膣の中を暴れまわる異物感に苛まれる丹の小柄な躯、しかし、次第に彼女の声の中に苦痛以外の何かが忍び込みはじめた時、中のモノが一際大きく脈動したかと思う迅鉄の躯が痙攣するように、
彼の目が一瞬見開き、閉じた。
「迅鉄! き、気がついたのかぁ、迅鉄、迅鉄っ」
丹は、必死に迅鉄に声をかけるが、再び閉じた迅鉄の目は開かない。
くぅ……
丹は、幽かに赤い血の混じった白い液体を漏しながら股間から迅鉄のモノが抜けるのを気にも止めずに急いで迅鉄の胸に耳を当て小さな安堵の息を吐いた。
心臓は、力強く規則正しく打っている。
今、一瞬、目を開いた、ということは、もう少しだ、もう少しで迅鉄は目が覚める!
丹は、精液の放出によって、萎えた迅鉄のモノを眺めて下唇を舐めた。
はぁはぁ、も、もう一度、大きくしないと……
白い液体の味に顔を歪め、再び股間に顔を埋めた。
そして……
「はぁはぁ、あっ、んんっはぁははぁ、くっ、あああっ、もうさ、三度目だぞ……いい加減に、はぁはぁ、んんっ、目を覚めてくれ、でないと、はぁはぁ、あたし、おかしくなるっ、ああっ」
結合部から精液と秘液が撹拌された白い泡が溢れだして、丹の躯は、痛みの中に隠れた快楽に目覚め身悶えした。
躯に張り付いていた泥は汗で湿り二人の躯をヌルヌルにしていく。
あっ、んん、はぁ、ふっ、んん…ぁ、ああ、やぁ…
彼女の腰は淫らにリズミカルに動き仰け反るように髪の毛を振り乱す。
「あっ…ひぃ、あっ…ああっー」
快感に耐えられなくなり崩れ落ちたと同時に迅鉄の躯が飛び跳ねるように痙攣して目を見開く、
……………あ、迅鉄……!
二人の視線が会うと同時に時が凍り付き、迅鉄の一つしかない目が驚愕に見開かれ丹の躯に注いだ。
そして、
「嫌ぁああああー」
我に返った丹の恥辱に染まった悲鳴が夜空に響き渡った。
328 :
18:2010/03/12(金) 19:32:35 ID:ctHvo8fA
数日後、闇夜の森に潜む丹の耳に、独り言のごとく呟く男の声が響き渡る。
「いやぁー まさか、丹の奴、あそこまで、するとは思わなかったぜ」
「…………」
「そう、怒るなよ、このままじゃ、お前、女の躯を知らないままで死にそうだったからよ、いい機会だと、思ってなぁ」
「…………」
な、なんだと!
草むらに隠れている丹は、怒りの表情を浮べ握っていた草をぶち抜く
「じょ、冗談だよ、そう睨むなって、謝るから、でもなぁ、丹が、あんなことを、あそこまでするなんて、本当に思わなかったんだぜ……
ん? もちろんだ、お、俺だって、途中で意識を失なわなけりゃ、やめさせていたさ、ありゃ、お前に惚れてん……んあ、岩に打ち付けるなぁー」
ふざけんじゃねえーよ、馬鹿やろう!
丹は耳まで赤くなりながら口の中で呟く。
「はぁ、ふ〜 でも、目覚め、の刺激が必要だったのは事実だし、あのままだったら、俺ら永眠してたかもしないんだぜ?」
「………」
二人の話が本当なら、あんな恥辱に耐えた甲斐も……
いや……
丹は気配を隠しながら首を横に振り溜息をついた。
やっぱ、もっと違う方法があったんじゃなかろうか?
「実際、お前も気持、良かったんだろう?」
「………ん? そんなことねぇ、だって?」
「誤魔化しても、俺には判るぜ、夢心地でアイツの中にたっぷりと放出した時の快感、ほ、ほら、もうイチモツが反応し始めてるぜ、
しかし、実にいい躯をしてやがったなぁ、丹のやつ、乳も綺麗で結構でかいし、引き締まったいい尻してんぜ、意外だったなぁ……渡世人にしとくのは、勿体無い」
………ば、馬鹿ヤロウ…
真っ赤になった丹は、そっと立ち上がり胸を押さえて股間に手を置いた。
まだ、鈍い痛みと異物感を感じる。
でも、はぁ、熱い……んんっ、あたしの躯、まだ熱いんだよ、迅鉄……
彼女は、ゆっくりと音を立てないように迅鉄達に近付いていった。
迅鉄は三白眼で相棒を睨み付けると、やれやれと肩を竦め焚き火に小枝を投げ入れた、顔に雑に巻かれた布を取ると頭皮の生身の部分は赤く腫れ上がり引っ掻き傷だらけだ。
あの日の夜、我に返って錯乱しかけた丹に、やられたのだった。
「い、痛むか?」
薬を塗り、腹に巻いた布を取る迅鉄に、鋼丸が心配そうに問いかける。
彼女に、蹴られて蒼くなった腹をさすり迅鉄は、鋼丸を睨み付ける。
「まあ、いい思いをした代償としては、安いもんだぜ、丹のやつ、きっといい女になるぜ?」
「…………」
「え? もう、戻ってこないだろうって?」
「いや、俺はそうは、思わんよ、迅鉄よ、お前さん、女心というもんを知らなさすぎるぜ」
329 :
19:2010/03/12(金) 19:36:07 ID:ctHvo8fA
「女心? か、勝手なことを言いやがって!」
と呟くと丹は口を拭った。
まだ、迅鉄のモノを頬張った感触が残っている。
あたし本当にあんな事をしたんだろうか?
あ、はぁはぁはぁ、あたし……
我慢し切れなくなった丹は、気配を断ち潜むのをやめ、わざと音をたてるように歩き始めた。
落ち葉を踏む丹の気配に気が付いたのか、迅鉄は鋼丸の柄を握りしめ、もう片方の手で火のついた薪を掴み、
「誰でぃ!」
と、迅鉄の怒鳴り声が森に響くが丹は返事をしなかった。
あんな痴態を晒しておいて、今さらいつのものように振る舞うなんて出来るわけがない。
これから迅鉄の前に姿を晒そうと思うと恥ずかしくて心臓が爆発しそうだ。
あの夜の後、迅鉄の前から永遠に消えようとまで考えた。
でも……
迅鉄から離れようと考えると……
切なくて悲しくて泣きそうになり、躯が震える。
迅鉄は、まだ警戒して中腰になって身構えている。
そして丹の草を踏む音が大きくなり…
自らの腕で躯を抱くようにして合羽を躯にきつく巻き、緊張と羞恥心の余り顔を蒼くした丹は、迅鉄達の視線の先に静かに現われたのだった。
「ま、丹……」
鋼丸の掠れた声が聞こえ、冷汗をかいている迅鉄は目を逸らしたまま固まり微動だしない。
丹は、表情が出ないようにして無言のまま焚き火を挟んで向いに座り込む。
パチパチと焚き火の中で小枝のはぜる音が響き渡った。
「あ〜 ま、丹、躯の方は、だ、大丈夫か……」
鋼丸が恐る恐るといった口調で言葉を紡ぐが、言葉は焚き火の上を空しく滑っていく。
重い空気を撥ね除けるように迅鉄の身体がビクと動いたと思うと、いきなり丹に向って額を地面にすりつけて土下座をした。
「す、すまねぇ、丹、あんな事をさせてしまって、俺を、お前の好きなようにしてくれ……」
迅鉄は、通訳をする鋼丸を丹に差し出した。
「………………」
丹は、努めて冷たい目つきで迅鉄を見つめ、ムッとした表情を浮べて溜息をついて立ち上がると、彼の傍らにドスっと腰を、おろした。
「…………ま、丹?」
「か、貸してみろ」
震えを押さえられない声で迅鉄の手から布をとりあげ、
「迅鉄、い、いつまで、地面に顔を擦りつけてんだ、ぬ、布が巻けないだろっ」
怪訝そうな表情を浮べ自分を見つめる迅鉄が身を起こすと、自分が傷をつけた彼の身体に問答無用で清潔な布を巻きはじめた。
あの夜、我に返った丹は、自分がしている行為に混乱と恥ずかしさの余りに頭に血が昇り、目覚めたばかりの迅鉄を蹴りまくったあげく殴り倒して股間の痛みを我慢しながらも、服を抱えてその場から逃げ去ったのだ。
彼女は、布を巻く手を止め、迅鉄の傍らに立て掛けてあった刀の柄の一つしかない目を見つめ、
「お、お前、鋼丸、教えてくれ……」
小さな声で囁く。
「な、なんだ……」
「あの日に、お前らを目覚ませるための……方法は……、あ、あたしに言った事は、本当だったのか?」
「え、あ、あぁ、本当だ、丹、お前の、お陰で、迅鉄も目覚めることが出来て、助かったよ……心から礼を言うぜ」
「そうか……なら、いい、元々、あたしのせいで沼に落ちたんだしな……あんなことで死なれたら、あたしの腹の虫が納まらねぇだけだ、ふん!」
丹は、頬を染めたままプィっと横を向く。
330 :
20:2010/03/12(金) 19:40:57 ID:ctHvo8fA
「なぁ、丹、迅鉄の、いや、俺らの身体、気味悪くないのか?」
「………べ、別に…そ、それに、あの時は、それどころじゃなかった……し」
丹は、震える声で頬を可愛く赤く染め恥ずかしげに俯く。
「そうだな……すまん、お前には、返せねぇ、貸しを作っちまったな……」
「ふ、ふん、そ、そんなもん、もう、いいさっ、そ、それに、あたしも、お前の身体に、そ、そのうち、な、慣れる、さぁ……ま、巻けたぞ」
「………ん? 慣れるって…」
「察しろ、バカぁっ!」
丹は、鈍い迅鉄の頭を思いっきり、はたいた。
耳まで赤くしたままの丹は、俯き迅鉄に目を合わせないまま鋼丸を掴むと震える声で小さく囁いた。
「なぁ、お前らが、そんな身体になった訳、話してくれないか?」
「え?」
「あ、嫌なら……いいケド」
「別に構わないぜ」
目の端で、迅鉄も頷くのが見えて彼女はホッとしたような溜息をついた。
「長くなるぞ…」
「うん…」
「――というわけだ……」
長い話が終わり丹が焚き火に枝を放り込む……
気がつけば丹は、硬直している迅鉄に、そっと寄り添っていた。
「前半はともかく、後半は信じられね〜ような話しだろ?」
「そ、そうだな、でも、お前らも、いろいろな事があったんだな……」
「おうよ、あり過ぎよ」
「と、ところで、あ、あたし………どう、だった……?」
小さく、か細い声で丹は囁く。
「え?」
よく器量よしなどと人様には言われるが、実は容姿には自信がない、第一そんなもん意味の無いもんだとも思っていた
しかし……
今は気にならないと言ったら嘘になる。
実は意外な事に迅鉄の周りには器量良しの少女や、いい女が、やたらと多い。迅鉄の幼馴染みの少女の話を聞いたら尚更だ。
迅鉄はというと
らしくもない思いもよらない彼女の問いかけに、困ったような呆れたような眼差しで鋼丸と目を合わせている。
その様子に丹がムッとして口を開こうとし時、
「き、綺麗だったぜ……丹、お前さんは、そんじょそこらの女じゃ、太刀打ちできねぇくらい、上玉の女だよ」
「ど、どっちだよ」
頬を赤く染めながらも丹がキッと鋭い目で迅鉄を見据える。
「え……なんのことだ?」
「迅鉄か、鋼丸か、どっちの感想だ」
「え、あ〜あ、もちろん、俺ら二人の感想だ……」
「ば、馬鹿ヤロウ……」
丹の赤くなった顔が恥ずかしそうに俯き、綻ぶのだった。
331 :
21 ラスト:2010/03/12(金) 19:48:39 ID:ctHvo8fA
「でも、まぁ、あそこまで、するとは思わなかったがな、目覚めた時には素っ裸のお前さんが迅鉄の腰に股がっていて、
ブルンブルンとおっぱい振るわせて気持良さげにアンアン喘いでいるてぇとは、ははは、はっ、うぎゃあー」
鋼丸は、湯でたタコのように真っ赤になった丹に、森の奥へと投げ込まれたのだった。
しばしの沈黙の後、丹は冷汗を流しながら鋼丸の方へ視線を向ける迅鉄に色香を感じさせる声色で話しかける。
「な、なぁ、じ、迅鉄……相談があるんだ、実は、あ、あたし、あれから、躯が、変なんだ……」
恥ずかしそうに躯をくねらせて身悶えし、手が迅鉄の股間へ伸びていく、
「それに、もう、もう何日も眠ってないんだ……お願いだ… も、もう頭がおかしくなりそうだ」
彼女の頭の中では、この前の光景が何度も繰り返し再現され、目を閉じれば迅鉄の勃起したイチモツが瞼に浮かび、その度に股間の陰裂が疼き濡れる。
「迅鉄、あたし……ちゃんとを抱いてみてくれないか?」
彼女の言葉にどう対処していいか判らずに慌てている迅鉄に構わずに羽織っていた燕脂色の合羽を外す。
「迅鉄……」
そこには白く美しい裸体が現われた。
「!」
「『お前の好きなようにしてくれ』って、あたしに言ったよな、か、借りを返したいと思うなら……せ、責任をとってくれ……」
丹は、逃げようとする迅鉄の股間に手をおき、既に硬くなっているモノを服の上から握りしめ、
「あぁ、迅鉄のも……」
「………!」
動転し、丹の為すがままに服を脱がされながらも迅鉄は、『コレは違う!』
と言いたげに首を激しく横に振うが、
はぁはぁ……ああ、迅鉄……の凄い……こんなに硬くなってる……
彼女は、暴れる彼を無視をして、迅鉄のモノを頬張った。
おわり
お目汚し失礼
何ヶ月ぶりだろうこのスレに神が来るのは
GJでした
丹カワユス
だんだんエロくなるとこがいいねw
GJっしたー!
新作期待してる
335 :
1:2010/03/21(日) 21:39:17 ID:QKaXzpwM
注
>>216〜223 に投下した 江田夏子×一砂、その後のようなもの
百合表現、独自設定あり
江田夏子は目の前で絡み合う一砂と千砂を見て躯を熱くしていた。
二人は汗だらけになり、千砂は切な気に腰をよがらせ快楽に身を任せている。
それにしてもと夏子は、千砂の肢体に羨望を覚えた。
ガラスのように繊細で優美な線を描く躯、
細い躯に不釣り合いな程に美しく豊かな乳房と円やかな曲線を描く淫らな尻。
はぁ……
同性の目から見ても、触れて弄りまわしたくなる。
熱い溜息を漏す夏子の耳に千砂の耐え忍ぶような喘ぎが聞こえて来た。
必死に細い指で口を覆い恥裂に侵入した一砂の舌の愛撫に耐えている。
透き通るような肌は桜色に染まり、快感に魅惑的な大腿を震わせ内股を一筋の粘液が流れ落ちる。
すかさず一砂が舌で舐めとる。
ぁああ……一砂
夏子は背中を仰け反らせて痙攣する千砂の姿に、切ない叫びを押し殺した。
一砂の吸血衝動を押さえる為とはいえなんて背徳的で淫媚な二人の姿なのだろう。
ふと、千砂が喘ぎながらも自分を見ていることに気が付く。
あの他人を拒絶するような冷たい視線は今も変わらない。
だが、いつからだろうかその視線にゾクソクするような感覚を覚えるようになったのは……
感度の良い千砂の躯がピクと痙攣する。
傷付きやすそうな表情を浮べた一砂のニ本の指が根元まで千砂の恥裂にめり込んで、
「ぁ、あああっ、かっ、一砂ぁ…はっ、んんんっ……」
耐えかねたのか、千砂の喘ぎ声が部屋に響き渡る。
夏子は、二人の痴態に、己の肉惑的な躯を震わし喘ぎ声を漏し呟いた。
なんで、こんなことになったんだろうか……
夏子は、昨年の熱い夏、近親相姦に陥った二人を引き離すために ――一砂の肉体に溺れるという代償を伴ったが―― その魅惑的で淫らな躯を駆使して一砂と関係を結んだ。
それは一時、成功したかのように思えたが二人の近親相姦は密かに続いていた。
ある日、行為中に乗り込み激しく問いつめる夏子に、二人は答えた。
一砂は苦悩に唇を噛みしめて、
千砂は頬を僅かに染めながらも平然と……
吸血衝動を押さえるためには、一砂には膣から分泌される粘液が、千砂には一砂の精液が……
効果があり必要なのだと……
「う、嘘を言わないでっ! この魔女っ!」
頭に血が昇って、そう叫んだのは覚えている。
あの時の千砂の儚そうに震える身体と今にも泣きそうな顔は、未だに覚えている。
336 :
2:2010/03/21(日) 21:44:36 ID:QKaXzpwM
「……おばさまっ」
「えっ……」
「何度も呼んでいるのに……」
物思いにふけていた夏子は千砂に呼ばれて顔をあげる。
「一砂としたくないの?」
思わず夏子は、何度もぶんぶんと首を横に振った。
白い液体で唇を汚した千砂の視線の先には、萎えた一砂のモノがあった。
「私、少し疲れたから、休むわ……ゆっくり楽しんで……」
「あ、わかったわ……」
夏子は髪の毛を手で掻き揚げると、千砂よりも一回りも大きい乳房を揺らし一砂の前に、膝をつく。
「お、おばさん、ごめん……」
一砂が目を逸らして唇を噛み、夏子は股間が熱く疼くのを感じる。
そう、千砂言う通りだ、行為中の、この子の仕草や表情を見ていると背中がゾクソクして虐めたくなって来る。
横を見ると、体力の無い千砂があられもなく局部を曝け出して仰向けに寝ていた。荒い息を整えようと胸を大きく上下させ、弾力のある美しい乳房が震えている。
私の躯だって負けてない。
夏子は一砂の股間に手伸ばすと、優しく竿を掴んだ。
そっと指の腹でしごき豊かな胸に挟み込むと、舌舐めずりする。
はぁ、はぁ、はぁ……
なんて美味しそうなのだろう。
ああ、下の口が餓えて涎を流しているわ、今すぐに、この子のモノを食べたがっている。
我ながら下品な例えだと夏子は妖艶に笑った。
一砂と千砂の二人も近親相姦に苦しんでいることに気が付いた夏子は、なにも言えなかった。
まして心臓に無理が来ている千砂は、もう使用出来る薬がなく、一砂には効く薬がないのだ。
だったら、どうしたらいいのだろう。
こんなこと誰にも相談できるわけがない。
道義的な問題はともかく一砂は夏子の愛液がある。千砂は、他の男の精液を飲む事など良しとするわけがない。
しかも肉親のモノの方が良く効くというのだ。
試したこともないのに、と言おうとして夏子は黙った。
そう、二人は、夏子で試していたのだ。
精液――千砂の場合も、多分同じなのだろう。
一砂の精液でないと効き目が薄いのだ。
夏子は口一杯に勃起した一砂のモノを舌で味わいながら、皺のある袋へと手を伸ばす。
二つの玉の重さを計るように掌に乗せ、耳に届く一砂の可愛い喘ぎ声に、美しい頬を歪ませて愛おしいモノをじゅるじゅると吸った。
「おばさまだって、一砂と……関係を続けたいくせに……」
やはり近親相姦は絶対に駄目だ、という夏子の言葉に答える千砂に、夏子は黙り込んだ。
今まで特に性欲は強い方ではないと思っていた。
しかし……
『あぁああ、一砂……一砂……』
この子に対する飢えといってもよい肉欲は異常だわ、一体自分の躯の何処に、こんな背徳的で灼熱の性欲が隠れていたのだろう。
337 :
3:2010/03/21(日) 21:48:12 ID:QKaXzpwM
「江田のおばさまが、一砂との関係を断てるのだったら、私達姉弟も考えるわ」
え……
夏子の顔が苦しそうに歪んだ。
入院している千砂を見舞いに行く一砂を公園で待ち伏せして、人目も憚らずに、その場で裸体になり彼の下半身にむしゃぶりつく程に、彼との性愛に溺れている自分に関係を断てるだろうか……
案の定、1ヶ月も続かなかった。
まるで中毒患者のように一砂の躯を求めて二人の家を訪れた夏子に、ちょっと悲しそうだが千砂が珍しく笑顔で語りかける。
「私達のことを、認めてくれたら、おばさまと一砂の関係を認めて……あげてもいいわ」
プライドの高い千砂が、よく決心したものだと夏子は思ったが、
「で、でも千砂ちゃん……」
「幼児じゃあるまいし、こんな関係がいけないなんて、私だって痛い程分かっているわ、でも、おばさま、私も、同じなのよ、一度、あの子と躯を重ねたら、もう虜になってしまった」
「千砂ちゃん……」
「最初は躯を寄せあうだけだった、そしてキス、次ぎは抱き合って、気が付いたら私達は……
ふふっ、性的な分泌液に、この病気を押さえる効果があるなんて、分かったのは後のことよ」
千砂は悪戯っぽく、夏子に笑いかけた。
その不釣り合いなほどに明るい笑顔に、
……一砂を失ったら、この娘はきっと死ぬ……
彼女の覚悟に夏子は目眩に似た感覚を覚えた。
目の前では千砂が和服の帯びを解きはじめている。
「さぁ、おばさま……」
夏子は疼く躯を押さえ切れなくなり服を脱ぎながら頷いた。
「そうね、一緒に堕ちるのもいいわね」
一人、カヤの外だった一砂が、拒否の言葉を紡ごうと口を開いた時。
夏子と千砂は同時に、
『一砂は、黙ってなさい』
と言い放った。
あの時の一砂の顔を思い出すと、笑いが込み上げて来る。
十分に大きくなったモノを口から抜くと夏子は、千砂に声をかける。
「千砂ちゃん大丈夫?」
千砂は顔をあげて頷くと、長い髪を軽く束ねてしなやかなに躯を起こした。
夏子は畳みの上に仰向けになった一砂の腰の上に、ゆっくり腰を降ろし、
狭い肉筒をこじ開けて侵入して来るモノをじっくりと味わう。
腰を捻り乳首を細かく震わせ、
「あっ、あぁあ、んん…」
喘ぎ声をあげた。
目の前では、一砂の顔に腰を沈め、彼の舌に恥裂を蹂躙されて身悶えしている千砂がいる。
壊れそうな程に細い腰をくねらせ、濡れたような透明感のある乳首を勃たせ、
なんて、淫媚でいやらしくて美しいのか……
私だってっ
夏子は膣に侵入していくモノに神経を集中させた。
「あっ、あああっ」
一砂のモノを根元まで喰わえ込む前に、快感に耐え切れずに夏子の躯が崩れ落ちそうになり、
「お、おばさま…」
夏子は千砂の胸に抱きとめられた。
「ち、千砂ちゃん……」
「本当に敏感でエッチなのね」
千砂が呆れたように微笑み
「ち、違う、あ、やぁ、揺らさないで、あっ、くう……」
夏子はピクピクと痙攣し弓なりに背を反らせた。
338 :
4:2010/03/21(日) 21:56:44 ID:QKaXzpwM
ホント、なんでこんなに感度がよくなってしまったんだろうか?
以前と違って格段に敏感になっている、一砂に愛撫されただけで簡単に逝く。
だから……
夏子に比べれば、まだまだ経験の少ない千砂にすら弄ばれる。
「ひぃん!」
夏子は千砂に乳首をコリコリと甘噛みされ悶える。
「おばさまの肌、きれい、胸だってこんなに大きいのに、まだ全然、垂れてないし」
「……ふっ…ぁ…千砂……ちゃん……駄目っ」
ただですら一砂の巨大なモノを納めて今にも逝きそうなのに、
千砂にクリトリスを剥き出しにされ指で転がすように摘まれてしまい、夏子は躯の中を吹き荒れる快感に悶絶する、
「一砂、なにをしてんの、さぁ、おばさまを、気持良くしてあげなさいよ」
「え、はぁはぁ、で、でも、……うん……」
ああ、さっきまで千砂ちゃんのアソコを舐め回していたのに、あんなに肩で息をして可哀想な一砂……ひっ
「あっ、駄目、今動いたら、あっ、ひっん……はっ、はっふ、あああ……」
真白になっていく頭の片隅で思いながら夏子は逝った。
あれから何度、逝ったのだろう。
夏子は大胆に大の字になって畳みの上に寝転がる。
膣からは十分に注ぎ込まれた精液が漏れでている。
多幸感と満足感に包まれ自らの躯を抱き締める。
横では、千砂が犬のように四つん這になって、艶かしく尻を振って、一砂に後ろから突かれている。
行為中の千砂は、まるで別人格のようだ。いつもと違って年相応に良くしゃべり、夏子にも柔らかく接しお互いに愛撫しあうようになるなんて、以前だったら考えもしないことだった。
ふふ、普段でも素直だったらいいのに……
もっとも自分も人のことは言えない。道徳心とかモラルなどいうものは、初めて一砂と結ばれたあの日に置いてきてしまった。
夏子は股間に手を置くと二人の行為に興奮し疼いてヒクヒク痙攣するヒダを撫付けた。
「あぁ、んんっ、一砂、ぁああっ!」
量感のある白い乳房がゆっさゆっさ揺れ、千砂が背を退け反らせて淫乱な尻を高くあげると乳首が畳みを擦り、千砂が耐え切れいように畳みに伏した。
しかし……
「あ、駄目っ、はぁはぁ、か、一砂、はっ、ぁ、待って、逝ったばかりなのよ!」
「駄目だよ、姉さん、俺、まだ逝ってないぜ」
「か、一砂の馬鹿ぁ!」
珍しく大声をあげた千砂は畳みを這うように逃れようよするが
いつも弄られている一砂が、ここぞとばかりに千砂の腰を持ち上げる。
「ちょっと、あ、こら、あっ、ひぃぁ、んんっくぅ、あっ、あっ、ぁあああっ」
千砂は、伏したまま尻を持ち上げられ強引に挿入され躯をビクンと痙攣させる、さらに後ろから伸びた手によって、乳房を乱暴に揉みしだかれ、制御できない快感に悦びの声をあげ悶絶した。
「はっ、はっ、やぁ、駄目っ、はぁはぁ、あっ、あっん、一砂っ、ぁああ、もっ…と…優しく…して……くぅ、ふっ、はっ、んんあっああ!」
二人の痴態に再び欲望が持ち上がり、夏子は生唾を飲み込む。
はぁはぁ、私も混ぜて……欲しい。
その時だ、
呼び鈴が鳴り、夏子は柱に掛かる時計を見て立ち上がる。
千砂に確認を取ろうとしたが、彼女は、もうそれどころではい、いつのまにか体位を変え、一砂と抱き合って絡み合い快楽に溺れている。
sien
340 :
5:2010/03/21(日) 22:02:20 ID:QKaXzpwM
夏子は欲望を押さえようとするように、揺れる乳房を両手で覆い服も着ずにフラフラと玄関に向った。
扉の外に立つ小柄な人陰に呼び掛ける。
「八重樫……葉ちゃん?」
「はい……」
遠慮がちで小さな返事に夏子はサンダルをひっかけると扉の鍵を外して引き戸を開けた。
「あっ、……」
葉ちゃんと呼ばれた少女は夏子の一糸纏わぬ見事な肢体に顔を背ける。
「遅かったわね……」
「はい、美術部の部会が長いて」
「ふふ、いいから、あがんなさい、一砂が待ちかねよ」
「ハ…イ……」
繊細で整った顔を真っ赤にした彼女に、夏子は微笑んだ。
それにしても、
はぁ……
夏子は溜息をついた。
精液と違って、一砂の妙な病気を押さえるには千砂と夏子の愛液では不十分なのだ。
この娘を巻き込んでしまった時の一砂の怒りは凄まじかった。
でも……
結局、一砂のためだったらなんでもするという一途な八重樫を、あの子は拒否出来なかった。
八重樫を、一砂の将来の連れ合いとして認め、自分の娘のように愛おしくおもう夏子は、ふと微笑み、
絡み合う一砂と千砂を前にして、いつものように立ち尽くしている八重樫の背を後ろから抱き締める。
「あ、おばさん……」
「まだ、慣れないわよね……」
「ハイ、ごめんなさい……」
「謝らなくていいのよ? こんな異常な状況、慣れない方が正常なの」
と、耳元で囁きながら八重樫の服の下に手を差し入れ、下着を強引に引き下げ弾けるような乳房に触れる。
「あっ、ぁ、おばさんっ」
「もう乳首を、こんなに、固くして、エッチな娘」
一見小柄で、千砂や夏子と比べて彼女の乳房は控えめに見えるが、
夏子は、八重樫の若さ溢れる乳房を揉みだいて呟く。
この娘の躯、脱ぐと、なかなか凄いのよね、しかもこんなに弾力があって……若いっていいわ……
しかも、こんなに献身的で本当に良い娘よね。彼女の股間にある振動する固い物も気がつき問いかける。
「今日も、してきたの?」
「あ、…ぁ…うん、あぁ、弄らないでっ、ください、ぁ、やぁ、お、お願い」
ぶるぶる震える八重樫は、熱い吐息を漏しながらも恥ずかし気に俯く。
「ここまでしなくてもいいのに」
もう下着はグチョグチョだ。
「だって、あ、あの病気を、んんっ、押さえるために、エ、エッチ液が、はっん、沢山、ひぅ、必要だから……あ、あばさん、ソレ、つ、摘むの、だ、駄目です」
「まだ、胸揉まれるの、痛い?」
乳首を捏ね繰りまわされ八重樫は耳まで赤くして首を振った。
「あ、そうか、こんな、おばさんより、一砂に揉んでほしいわよね」
「……………」
茹でたタコのようになった八重樫は、
「ほら、一砂、葉ちゃんよ」
夏子に全身を弄られて身悶えしながら、促されるように制服のスカートを捲りあげた。
「八重樫さっ……ん」
千砂の中に射精しながら一砂は囁いた。
341 :
6:2010/03/21(日) 22:05:46 ID:QKaXzpwM
八重樫から離れた夏子はぐったりした千砂と助け起こすと、千砂と目を合わせてから、八重樫へと頷いた。
「八重樫さん、あとよろしくね」
八重樫は股間の秘裂で、幽かなうなりあげているバイブを抜きながら、千砂と夏子の方へコクリと首を振り、
「高城君……飲んで、もう君のことを思うと溢れて止まらなくなるんだ」
と囁いた。
二人っきりにしてやろうと襖を閉じると、千砂がジッと襖を睨み付けている。
「妬けちゃうわね?」
千砂は苦笑いを浮べ、夏子は閉じたばかりの襖に、そっと手をかけると僅かに開けて中を覗き込んだ。
夏子の目に、真白な八重樫のぷりぷりした小振りな尻が飛び込んで来る。
白いソックスだけ残して全裸になった八重樫は、足を開き立ったまま一砂に密裂を蹂躙され、細く引き締まった腰をよがらせている。
「あっ、高、城……く、ん、ああ、恥ずかしいよ……んんぁ…」
一砂の手が抱き締めるように八重樫の尻引き寄せ、指が肉に食い込んで、夏子の太ももに、ツゥーと粘液が滴り落ちるのを感じた。
夏子は生唾を飲み込む。
ああ、また一砂に舐めとって貰いたい。
「はぁはぁ、高城君、わ、私、もう、立っていられらない」
そして八重樫が倒れ込むと、二人は貪るように口を吸い合い、一砂の手が彼女の躯を激しく這い回った。
はぁはぁ、一砂って凄いわ、既に私と千砂ちゃんを抱いているのに、あんなに激しく!
ああ、葉ちゃんあんなに仰け反って痙攣して……
はぁ、はぁ……
葉ちゃん、なんて大胆、あんなにはしたなく股を広げて、おねだりするなんて!
溜息をつくと肩に触れる手を感じて見上げると非難するような眼差しで千砂が立っている。
「千砂ちゃんも、見たいんでしょ?」
千砂は頬を朱に染めると首を横に振って
「先に風呂に入る?」
夏子は苦笑いをして、名残惜しそうに襖を静かに閉じた。
「そうね、汗かいたし、風呂に入ってから、一砂のために精力のつくもん作りましょうか……」
おわり
お目汚し失礼
GJです。
文才ありますなあ
ホントに新作北w
GJ!
∠二: : : :`ヽ/´  ̄ ̄ `丶 刀、 , ヘ
, '" ̄: : : : : : : : : : : : : : : :、:\/: : : /´(;`Д´)`\/: : : : ヽ、
/:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ヘ\: : : : : : : : ∪: :∪ : : : : : : : : : }
l://.:.:/.:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/ , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
/.:.:/.:. l:.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ フ: : : : :/
. l.:.:/.:.:.:.|:l.: レ仟圷ヽl ヽfチ圷 |.:.:l:| /: : : :/
. |:/!.:.:.: 从.:.{. V;;リ V;;リ 'j.:.,' | /: : : : :/ ∀`*)
. j:ハ.:.:..・ト :.ゝ ' /.:/レ| /: : : : :/⊂/ 、
\:{ヽ|:小 V 7 彡'.:.| /: : : : :/ |\
` ・:| ヽ、 ´ ,.イ! .:./ ,': : : : / |: : \
ヾ:ゝ ト≧≦ュ| リ/ i: : : : :{ |: : : :.ヽ
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{ }}:::::ン  ̄}__/ ̄`^<_/ /,弖 l ::{{ } ⊂⊂____ノ
V__/ / / /:/`\r'〃ニフ }::V/ ∩∪∩
{´ /了 ̄|l /:/  ̄ ̄`ヽ ヽ:/ )((゚ヮ゚| |
∨ |l |::| / / | |
346 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:23:30 ID:lMmm0Umd
規制明け保守
GJ!神がふっかつした!!
348 :
1:2010/04/24(土) 20:37:07 ID:vD4hr1OT
水が溢れるように全てを吐き出した千砂はいつもよりひとまわり小さく見えた。
「俺が側に居る」
繰り返しつぶやくと一砂はそっと右手を伸ばした。
掌で包み込むように千砂の右肩を抱く。
一砂が引き寄せたのか、千砂が身を寄せたのか。
一砂の胸に千砂がもたれかかっていた。
こぼれる涙の熱さが胸に染み通り、一砂は思わず抱きしめる腕に力を込めていた。
「…痛い。」
「ご、ごめん。」
ゆるんだ腕の中から、千砂の濡れた瞳が見上げていた。
その瞳が閉じられると、誘われるように一砂は顔を寄せる。
再びのくちづけ。
一砂はついばむように千砂のうえしたの唇を交互に挟み込んだ。
柔らかい感触をじっくりと味わうように。
目を閉じた千砂がかすかに体を震わせ、熱い吐息を漏らす。
349 :
2:2010/04/24(土) 20:37:40 ID:vD4hr1OT
「ん…。」
開いた唇の間に、一砂の舌が割り込む。
僅かに千砂が体を固くし、しかしすぐに溶けていく。
軟体動物のように互いの舌が絡み合い、甘い唾液の交換。
一砂の右手は、千砂の肩から移動していた。
その細い頤、繊細な首を伝い、指先が鎖骨のくぼみに触れる。
ためらうように更に指はゆっくりと動き、千砂の寝巻きの襟をなぞっていた。
惜しむように二人は顔を離す。
二人とも唇の周りを互いの唾液で濡らし、窓から差し込む僅かな月明かりを反射していた。
千砂の瞳はさっきまでの哀しみの涙とは違う色に光る。
千砂が一砂の首筋に顔をうずめ、静かに息を吹きかける。
ためらいがちだった一砂の右手が下がり、寝巻き越しに千砂の胸に触れた。
うすい生地越しにもその柔らかさ、暖かさは分かる。
愛おしむようにゆっくりと、包み込むように触れる。
何度も何度も、やがてその先端が固く小さくなる頃、千砂の吐く息に声にならない声が混じり始めた。
350 :
3:2010/04/24(土) 20:38:37 ID:vD4hr1OT
そのあえぎ声に促されるように、一砂のもう一方の手が千砂の体をまさぐる。
脇から下へ細くびれたライン、腰へと流れる一砂の左手。
そこから更に下がる途中で手はとどまり、掌から指先に換えて今度は外から内へ。
寝巻きの裾を割り、千砂の太股に直接触れた。
千砂の素肌。
しっとりと、冷たく熱い。
閉じられた足の合わせた線をなぞり、下から上へ。
千砂の体から力が抜け、すっと足がずれる。
うっすらと汗ばんだ膝から上、足の内側の透けるように薄い肌があらわになる。
「かず…なぁ。」
懇願するようにか細く自分を呼ぶ声に、一砂はたまらなく愛おしさを覚える。
「千砂…、もっとしていい?」
「あなたの、好きなようにして。」
自分にもたれていた千砂の上体をゆっくりと寝かせた。
僅かな瞬間でも、その体温から離れるのが惜しい。
そう感じながら立ち上がった一砂は自分の寝巻きを脱ぎ捨てた。
351 :
4:2010/04/24(土) 20:40:01 ID:vD4hr1OT
千砂の帯を解くと、彼女も腰を浮かせて協力する。
はにかむように笑みを浮かべながら言う。
「パジャマの方が脱がせやすかったかしら?」
「いやまあ、脱いじゃえば一緒だし。」
「情緒の無いのは嫌いよ。」
「あ、いや、ごめん。」
顔を見合わせて、何となくくすくす笑い出す二人。
しばらくして笑いやんだ二人は、営みを再開した。
一砂の両手が千砂の両頬を挟み、その輪郭をなぞるように下へ滑る。
あごを伝い、首筋を伝い、襟の内へ入って寝巻きをはだけた。
「綺麗だ。」
「…馬鹿。」
照れたように言う千砂の細い肩を抱き、一砂の唇が千砂の唇に重なる。
右手があらわになった千砂の胸を愛撫し、唇はをゆっくりと味わうように千砂の首筋をなぞる。
やがてもう一方の乳房に到達し、強く吸う。
352 :
5:2010/04/24(土) 20:41:04 ID:vD4hr1OT
「あ、だめ。跡が付いちゃう。」
「俺のものだって、しるし。」
「そんなことしなくても、あなたのものよ。あなただけの。」
千砂の名を呼びながら、敏感な先端を口に含んだ。
唇に挟み、舌先で転がし、軽く甘噛みする。
その都度千砂は身をよじり、一砂の名を呼ぶ。
一砂の右手が千砂の胸を離れ、下に滑って行く。
まといつく寝巻きを更にはだけながら。
しとやかな千砂の肌。
象牙の様に滑らかで、ビロウドの様に柔らかく。
わずかに湿り気を帯びて、けれど炎のような熱さを秘めて。
やがて千砂の腰を覆う僅かな布に到達した。
一度その上を触れながら躊躇いがちに通り過ぎて、両の足の間に一砂の右手が入り込む。
ほっそりとした千砂の太もも、その内側の肌は薄く、爪を立てると破れてしまいそうに繊細で。
掌と指先でその柔らかな感触を一砂は味わっている。
千砂は頭をのけ反らせ、喘ぎながら胸元で一砂の頭を抱いている。
一砂が触れる脚を広げ、片膝を立てて手の動きを妨げないようにしながら。
353 :
6:2010/04/24(土) 20:42:02 ID:vD4hr1OT
千砂の脚はその付け根に近づくほど柔らかい。
そう思いながら一砂の手は動きを止めない。
再び千砂の下着に触れ、今度は大胆に、けれど優しく掌をあてがう。
下着越しでも、熱い。
「千砂?」
「な…に?」
「こんなに、熱い。」
「だって、一砂がそんな風にさわるから。」
「感じやすいんだ。」
「知らない。」
ぷいと顔を背ける千砂。
すねたような仕草を愛おしく思いながら、一砂は右手の指でそっと千砂の股間をなぞる。
下着の上まで熱いしずくが溢れてきている。
指先を前から後ろへ、もう一度後ろから前へ。
一番敏感な突起を、布地越しに刺激する。
ぴくり、と千砂の体が震え、顔を背けたままで堪え切れない声が漏れる。
思いがけず強い力で千砂の脚が閉じられ、一砂の右手が挟み込まれた。
354 :
7:2010/04/24(土) 20:43:04 ID:vD4hr1OT
そのままゆっくりと指先だけを動かし、クリトリスへの愛撫を続ける。
「ああ、あ、駄目。」
我慢出来ない声が溢れる。
力の緩んだ脚から手を抜いて、下着の中に手を滑り込ませた。
直接、触りたい。
千砂の中に。
恥丘を覆う繁みを越えて、その先へ。
濡れそぼった千砂自身に一砂は触れた。
熱い雫のあふれたその感覚を一砂はこれまで知らなかった。
千砂のそこは初めて男に触れられる事を知った。
ぬるみに指をあてがい、割れ目を広げながらなぞる。
やがてそこを探し当て、ぬるり、と指先を沈める。
ゆっくりと、優しく。
355 :
8:2010/04/24(土) 20:44:06 ID:vD4hr1OT
「ん!」
一砂は指の動きを止める。
「痛い? 大丈夫?」
「いいの、続けて。」
千砂は右手で顔を隠すようにしながら言った。
恥ずかしくて、一砂の顔が見られない。
痛い、でも嬉しい。
一砂に触れられる事が。
もっと、触れて欲しい。
もっと、一砂が欲しい。
そう思う自分が恥ずかしい。
このまま消えてしまいたいくらい恥ずかしい。
けれど消えるのはいやだ。
もっと、もっと一砂を感じたい。
やがて千砂は、腰から下着を脱がされるのを感じた。
寝巻きは両腕にからんだまま大きくはだけられている。
一砂も下着を脱ぎ捨てる気配がする。
356 :
9:2010/04/24(土) 20:45:05 ID:vD4hr1OT
両足の間に一砂の両膝が割り込んだ。
荒い呼吸が聞こえる。
かざしていた自分の右腕をどけると、目の前に一砂の顔があった。
「千砂、俺もう、我慢できない。」
千砂は、つと手を伸ばして一砂の頬に触れた。
「私も、ひとつになりたい。」
そのまま一砂の頭を抱き寄せる。
一砂は両腕を千砂の脇から差し入れ、抱きしめる。
怒張した一砂自身が、対になる千砂自身を探してまさぐる。
(あれ、どこだよ。)
一砂の焦りが伝わる。
千砂ももどかしく、迎えるように腰をずらして受け入れようとする。
357 :
10:2010/04/24(土) 20:46:08 ID:vD4hr1OT
「あ…。」
それはどちらの口からか。
ようやく見つけた入り口に、僅かな抵抗を破って入り込んだ刹那に漏れ出た声。
耐え切れない一砂は更に深く浸入し。
破瓜の痛みを堪えて千砂は一砂の首にしがみつく。
一砂は無我夢中だった。
自分が今千砂の中にいる。
自分が今千砂と重なりあっている。
遠く離れていた十数年、
同じ家に暮らした短い時間。
今二人の距離は0を越えてマイナスになった。
肌を重ね、舌を絡め、指を絡め、二人の体液が混じりあう。
やがて千砂の奥深くに解き放った一砂は、脱力して動きを止めた。
358 :
11:2010/04/24(土) 20:48:03 ID:vD4hr1OT
まだ息が整わない一砂は千砂の傍らで仰向けに横たわっている。
枕元、薬と水差しを置いたお盆の横にあったティッシュを抜き取り、千砂が後始末を始めた。
何枚かを一砂に渡す。
「自分で綺麗になさい。」
「ああ、うん。」
落ち着いた逸物にまとわりついた粘液を拭きとりながら、一砂はそこに赤い血が混じっているのに気が付く。
はたと千砂を見ると、やはり手には赤い物が付着した汚物がある。
今は何故かその色に渇きを覚えない。
「…ごめん。」
「なにを謝るの?」
「だって、初めてだろ。痛くなかった?」
「痛みには慣れてるわ。それに、最初だけだって言うじゃない。」
自分で言ってから気が付いた千砂は、今更ながら頬を赤く染めた。
「じゃあ、次からは…。」
「ぶつわよ?」
「手を出してから言うなよ。」
千砂の右手が軽く一砂の頭をこずいていた。
359 :
12:2010/04/24(土) 20:49:11 ID:vD4hr1OT
ほう、と息を吐いて一砂は仰向けに布団に倒れ込んだ。
その傍らに、するりと千砂が滑り込む。
昔からそうであったかのように、自然に二人は肌を触れ合わせる。
一砂の左肩に千砂が顔を乗せ、半身を預ける。
一砂の左手が千砂の背中に回り込み、肩を抱く。
千砂の左手は一砂の胸に置かれ、その指が一筆書きを描くようにさまよう。
独り言のように千砂がつぶやく。
「始めてよ、こんな気持ち。
生きていて良かったと思えるなんて。
一砂に抱かれて、自分が幸せだと思えるなんて。」
一砂は答えられなかった。
自分の中にあるものが、言葉にすると空しくなりそうで。
千砂の吐息が一砂の胸を刺激する。
千砂の胸の膨らみが一砂に押し付けられる。
千砂の両足が一砂の太ももを挟み付ける。
一砂は再び勃起する自分を自覚した。
ごくり、と喉を鳴らす。
「千砂、あの、もうい…。」
360 :
13:2010/04/24(土) 20:50:26 ID:vD4hr1OT
千砂の細い指先が、敏感な一砂の乳首に鋭く爪を立てた。
「いっ…。」
たいと言うより先に一砂の耳元で千砂がささやく。
「かずな、でも次からはちゃんと避妊してね?」
流れるように身をほどくと、掛け布団を二人にかかるよう整えて千砂はすぐに寝息を立て始めた。
一砂の左の二の腕を枕に、その手をお守りのように抱えて。
赤子のような寝顔の千砂、その体温を感じながら一砂はぽつねんと取り残された気分で考え続ける。
(避妊って、あれ、コンドームで良いのか?)
(どこで買えばいいんだ? 薬局? あ、コンビにでも売ってたような。)
(どんな顔して買えばいいんだよ、誰かに見られたらどうすんだ。)
最愛の人を抱きながら、じんじんと痺れる左腕、まとまらぬ考え。
まんじりとも出来ずにその日の朝を迎える一砂であった。
- しゅうりょ -
あー、淡泊な話になっちゃった。
お目汚し失礼。
GJ
続きがあれば続きをお願いします。
362 :
13:2010/04/24(土) 22:11:49 ID:vD4hr1OT
>>361 3日ほど前に初めてこのスレに来て、面白かったんで自分でもと2日ででっち上げたものです。
従い続きはまだ無いのかもう無いのか自分でも不明。
引き出しの中身を全部使い切ってたらそこまで。
気が向いたらやってみるかも知れないので期待はしないでくださいませ。
考えたけど直接の続きはすぐには出来ず。
先のストーリーが存在した事を前提に、本編の後日談。
364 :
1:2010/04/27(火) 23:09:10 ID:RCmnPLGJ
全てを彼が思い出した時……私は彼女に勝てるだろうか
「高城くん」「八重樫」、以前はそう呼び合っていた。
江田の籍に入って、江田くんって何だか呼びにくいねと言う八重樫に、
じゃあ名前で呼んでよと一砂が言った。
それがきっかけで二人とも名前で呼びあうようになり。
そのことが二人の親密さを増す結果にもなった。
一砂と葉は、軽いキスまでは経験していた。
人気のない公園や親の気配の遠ざかった一砂の部屋で。
そして次の週末、言葉にはしていないけれど二人とも期待と予感をしていた。
誰もいない、二人だけの時間と空間で。
もう一歩先へ進む。
前日の夜、一砂は微妙な気分に陥っていた。
明日、この部屋に葉がいる。
自分と二人きりで。
さてどうやってどういう状態に持ち込めばいいのか。
その時を想像すると、頭に血が上って血が上って心臓がバクバクしだすのが分かる。
妄想の中で、事前のステップを全部省略して何も身にまとっていない葉を抱きしめてみる。
(八重樫の匂い…… 微かに甘い……)
唇を重ねた時の葉の体から立ち上るそれを思い出していた。
その時、一砂の記憶に別の匂いが立ち上った。
長い髪から流れる、干し草のような懐かしい匂い。
一瞬のその匂いはしかしすぐにかき消され。
その夜一砂は妄想の中の葉を抱きしめて眠りについた。
365 :
2:2010/04/27(火) 23:10:06 ID:RCmnPLGJ
梅雨入りしたその日、朝から雨が降っていた。
駅まで迎えに行った葉と共に一砂は玄関のドアを開ける。
「結構濡れちゃったね。」
足を踏み入れて少し濡れた薄いジャケットを脱ぐと、
ノースリーブのブラウスからむき出しの葉の二の腕。
肩から露出する白い肌にどきりとした一砂は、慌てて目をそらす。
「上がって待ってて。温かいもの持ってくるから。」
湯気の立ち上るコーヒーカップを二つ、自室に運び込む。
一砂はブラック、葉は砂糖なしでミルクをたっぷり。
カップを載せたお盆を床に置いて視線を葉に向け、改めて一砂の心臓が躍る。
(ブラウスのボタンがさっきより多く外れてないか?)
(座るとスカートからこんなに足見えるのか?)
一砂の表情に気が付くと、葉も顔を赤らめてうつむいてしまう。
「ごめん、変だよね。」
「あ、いや、変じゃない、全然変じゃない。
て言うか、ちょっと嬉しいかも。」
「ホントに? あたしはこんな格好似合わないって言ったんだけど、
エミちゃんに色々言われてつい…。」
道理で、普段はおしゃれに気を使わない葉が妙にフェミニンな格好をしている訳だ。
しかしその意外性が効果的に一砂を刺激している。
366 :
3:2010/04/27(火) 23:11:13 ID:RCmnPLGJ
改めて正面にどっかりと座り込み、断言する。
「大丈夫、可愛い、すごく。」
「ホントに?」
「ホントに。もう食べちゃいたいくらい。」
「えと、いきなり食べられるんですかあたし? コーヒー冷めるよ?」
結局CDを聴きながらコーヒーを飲み、他愛の無い話に興じることになる。
並んでベッドにもたれ、一砂の左手は葉の肩に回されて。
CDの演奏が終わる頃、くだらない馬鹿話が途切れて沈黙が流れた。
静かな雨音だけが外から忍び込む。
葉の視線が一砂を見上げる。
左手で肩を抱いたまま右手をあごの下に入れ、少し持ち上げる。
無言のまま葉が目を閉じ、一砂のくちづけを受け入れる。
ここまでは二人とも経験済のコース。
これからどうすればいいのか、一砂は昨晩散々悩んで結局結論を得ていない。
367 :
4:2010/04/27(火) 23:12:19 ID:RCmnPLGJ
そのはずなのに、一砂の体は既に分かっているかのように動いた。
一砂の舌が、葉の唇を味わうようになぞる。
僅かに開いた唇の間に割り込み、舌先が葉の歯の付け根を舐める。
一度撤退し、もう一度口唇に侵入した一砂の先兵は歯を割って差し込まれ、葉の舌を求めてうごめく。
葉は吸い出されたように舌を突き出し、二人の粘膜が絡み合う。
それだけで葉はもう何も考えられなくなっていた。
それで良い、と思っていた。
一砂に全部任せてしまう。
一砂のしたいように。
一砂がきっと、あの人にしたのと同じように。
葉は、一砂の知らない覚悟を決めていた。
ブラウスの上から、一砂の右手が葉の胸を柔らかく揉み上げる。
左手は肩を抱いたまま、唇は移動して耳たぶを甘く噛む。
葉は目を閉じたまま静かにあえぎ声を漏らしている。
一砂の右手がいつの間にかブラウスのボタンを外し、中にもぐり込んでいた。
今度は掌ではなく、下着の上から指先で敏感な先端をまさぐる。
探し当てた小さな乳首を、強過ぎない力で人差指と中指が挟みこむ。
くうん、と子犬の鳴くような声が葉の口から漏れた。
堅くなった乳首を今度は下着の下に差し入れた中指でこねる。
柔らかな乳房が一砂の手で潰されて、乳首だけが尖る。
左手が葉の背中に回り込み、ホックをつまんで外す。
ブラジャーの外し方を何故知っているのか、一砂には分からない。
ブラウスのボタンを更に外し、下着のストラップごと肩から外して胸をはだけた。
368 :
5:2010/04/27(火) 23:13:21 ID:RCmnPLGJ
「綺麗だ。」
「やだ、恥ずかしいからあんまり見ちゃだめ。」
「ちょっとなら見ていいの?」
「一砂くん、えっち。」
うるんだ瞳で、うつむきがちに一砂をにらんでいた。
すねたような口元。
(唇は少し厚い。)
「えっちだよ。」
言いながら再び唇を重ね、両手で2つの乳房を包み込むように柔らかく愛撫する。
(少し、小さい。)
舌先で軽く触れながら、首筋をついばむ。
(張りのある肌、触れると強く押し返す。)
右手が胸を離れ、葉の脚を割って太ももに触れる。
(少し、肉付きがいい。)
スカートをずり上げて脚の付け根まで露出させ、下着の上から掌で恥丘を撫でる。
(声、押し殺すんだ。)
指先が伸びて、そこにあるはずの敏感な突起を刺激する。
(脚、開いてくれるから、触ってあげやすい。)
行為に没入しながら、一砂は違和感を感じていた。
知らないはずなのに知っている。
知っているのに違う。
胸元をはだけ、短いスカートがまくれ上がっている。
小さなフリルの付いた薄いブルーの下着は上下でお揃い。
多分、一砂のために選んだ。
一砂は違和感を振り払い、葉を愛する行為に自分をのめり込ませていった。
369 :
6:2010/04/27(火) 23:14:21 ID:RCmnPLGJ
「ここ、どうしたのこの染み?」
ショーツの上からそこを撫でる。
「知らない。」
葉は両の掌で顔を覆う。
けれど足は閉じず、一砂のなすがままにゆだねている。
「ほら、いっぱい溢れてきたよ。」
ベッドの上でブラウスもスカートも脱がされて、ショーツ一枚の姿で葉は一砂に翻弄されている。
「やだもう、恥ずかしいから言わないで。」
「恥ずかしいとこんなになっちゃうの、葉はいやらしい子だね。」
「ばかぁ。」
「こんないやらしい子にはお仕置きだな。」
「やだ、だめ。」
下着の中に一砂の右手がもぐり込み、迷う事なく葉の割れ目をまさぐる。
我慢し切れずに脚を閉じようとするが、一砂の膝が割り込んでいて果たせない。
思わずのけ反って悲鳴のような声があふれたのは、
一砂の指があふれる雫をまといつかせて敏感な突起に触れたせい。
優しくこねまわすように、少し勃起したクリトリスを愛撫する。
370 :
7:2010/04/27(火) 23:15:37 ID:RCmnPLGJ
「だめ、お願い、おかしくなっちゃう。」
「いいよ、いっぱいおかしくなって。いっぱい気持ちよくしてあげる。」
「いやぁ、ホントにだめ、だめ、ああぁ。」
葉は泣いていた。
あの人にもこんな風に触れたのか。
あの人もこんな風に愛されたのか。
ぬるり、と一砂の指が入ってきた。
初めて迎える異物。
葉のカラダが緊張で固くなる。
「大丈夫だから、力抜いて。」
気遣いに満ちた一砂の声。
「初めてなんだから、そんなの無理だよぉ。」
一砂の胸にすがりつきながら、泣くような声を押し付ける。
覚悟を決めたはずなのに、やっぱり怖い。
怖いけれど、今更止められない。
「いいから、して。もっといっぱい、好きなだけ。」
371 :
8:2010/04/27(火) 23:16:23 ID:RCmnPLGJ
するり、と最後の一枚がはぎ取られた。
一砂自身は既に全裸で、股間の逸物がそそり立っている。
いきなり来るかと思ったが、一砂はまだ落ち着いていた。
「下のお口にも、キスしてあげるね。」
「ちょっと、待って、だめ、そこは。」
何も聞こえない風に、一砂の顔が葉の股間に埋もれる。
葉の全身の感覚が彼女の女性自身に集中した。
一砂の舌が割れ目をまさぐり、広げられた中にもぐり込み、なめ上げてクリトリスをこねる。
指で左右に引くと包皮が剥かれ、小さなピンク色の突起が顔を出す。
尖らせた舌先でつつき、むき出しのそれを押しつぶすように刺激する。
繰り返し繰り返し、身もだえる葉の懇願を無視して一砂の愛撫は執拗だった。
快感の波に押し流され、身じろぎもできない葉の傍ら。
一砂が避妊具を付けている。
372 :
9:2010/04/27(火) 23:17:35 ID:RCmnPLGJ
「いい? 入れるよ。」
「…うん。」
一砂が葉の肩を抱き、胸を合わせる。
葉は身動き出来ず、待ち受ける。
脚を押し広げ、一砂の腰が押し付けられる。
一砂の先端が葉のぬるみを押し広げ、ゆっくりと侵入する。
どれほど潤っていても、初めて迎える痛みは避けられず。
葉の眉間にしわが寄り、苦痛の声が漏れる。
「痛い? ごめん。」
「いいの、いいから、もっとして。」
373 :
10:2010/04/27(火) 23:18:23 ID:RCmnPLGJ
あの人だって、この痛みを耐えたはず。
あの人だって、自分の中にこれを迎え入れたはず。
葉は一砂の背中に手を回し、その先を促す。
肉体の苦痛と、愛する人と一つになる幸福。
これで、あの人と同じになれた。
一砂は葉を抱きしめ、彼女と一つになっている事を実感していた。
一砂自身を受け止めている葉の中に、一砂がいる。
374 :
11:2010/04/27(火) 23:19:05 ID:RCmnPLGJ
その時、一砂の脳裏に、目の前の葉に重なってフラッシュバックの様に見えた映像。
あどけなさの残るふっくらした葉。
(少し大人びてほっそりした少女。)
乱雑に切りそろえたショートカットの髪。
(枕元に寝乱れた長い碧の黒髪。)
触れれば押し返す張りのある肌。
(爪を立てると破れてしまいそうな繊細な肌。)
おおきく丸い瞳。
(少しつり目で、左目の下の2つの泣きぼくろ。)
首の付け根、右側に獣に噛まれたような傷の跡。
(左側に、同じような傷の跡。)
一砂は今、同時に二人の少女を抱いていた。
葉と、知らないはずの少女。
二人とも、一砂を愛し、一砂が愛している。
愛する葉を初めて抱いた喜び。
愛する人ともう二度と逢えない哀しみ。
喜びと哀しみの絶頂で、一砂は精を放った。
375 :
12:2010/04/27(火) 23:20:10 ID:RCmnPLGJ
少し呼吸を調えた葉は、ベッドの端に座り込む一砂の手を伸ばした。
何か、様子がおかしい。
シーツを握りしめる一砂の手に自分の手を重ねる。
「葉、初めてだったんだろ、ごめん。」
「…ううん、大丈夫。ちょっと痛かったけど。
でも好きな人にしてもらったから。それが一番嬉しいの。」
「俺も、葉のことが好きだよ。大好きだ。でも…。」
葉の心臓が、どきり、と大きな音を立てた。
「別に好きな人がいるんだ、いやいたんだ。て言うか、よく分かんないけど。
何も思い出せないけど、別にすごく大事な人がいて…。
だからごめん。
葉のことが好きなのに、その人のことがさっきから頭の中から離れない。
どうしたんだ俺…。」
また葉を傷つけた、また泣かせてしまう。そう思った。
けれど葉は、意思を込めた強い瞳で一砂を見つめた。
376 :
13:2010/04/27(火) 23:20:57 ID:RCmnPLGJ
「分かってる。その人のことを一砂くんは一番深いところに大事にしまってるって。
その人がいちばんで、わたしはその次でも構わない。
でもその人はもういないの。だからわたしがそばにいるの。
お願い、わたしにそばにいさせて。」
一砂の腕を抱いて、視線を外さずに葉は続けた。
「あなたがその人のことを思い出そうとするなら手伝う。
思い出したくないならそれでもいい。
その人とあなたは命をかけて互いを大事にしてた。
だから、その人が亡くなった時、あなたも一緒に逝こうとしたの。
でもあなたは生き残った。
彼女は、あなたが生きることを望んだのよ。
あなたが生きる為に、きっと彼女が自分のことを忘れさせたの。
でも、わたしがいるから。
わたしはずっとそばにいるから、あの人のことを思い出してもいいの。」
言い終えて、葉は静かに一砂に身を寄せた。
一砂は、ゆっくりと彼女を抱きしめた。
何があっても、二人でならば。
その決意をもって。
- しゅうりょ -
あー、ごめんなさいあんましエロになんない。
ツマランと思った人、勘弁してくれ。
GJ
保存した
個人的には千×壱が好き
イロエロと期待しております
GJGJ
最近神々が復活召されて良い感じ
場面設定の縛りを緩めると、なんとか書けそうな。
千と一夜の物語、と言う事で書き書きしてます。
乞うご期待と言えるほど自信はありませんが、しばしお待ちを。
381 :
1/5:2010/05/01(土) 01:28:20 ID:4dL0D4R4
※ 注
>>311〜331に投下した『黒鉄から』の、その後です。
『ぅっ……ぁっ、ああっ!』
湿気たボロ藁を敷き詰めた粗末な寝床に眠っていた少女は、いきなり泣きながら叫び、
まるで飛び跳ねるようにして上半身を起こした。
彼女は己の両腕で華奢な肩を抱きしめ大きな目から涙を溢れ出させ、
「!………あ……あたし……こ、ここは?」
今にも崩れそうな煤けた暗い納屋を見渡す。
「あ、そうか……夕べ、ここに、と、泊まったんだった……け」
そうして何度も深呼吸をして乱れた呼気を整えると溢れる涙を拭うのだった。
また、あの沼地での出来事を夢に見たのだ。
あの時の、心を掻きむしられるような恐怖と焦燥感が彼女の心に鮮明に蘇る。
悪夢を振払うかのように身震いをする少女は身体に覚えのある違和感を感じて唇を強く噛み締めると、羽織っていた臙脂色の合羽を放り捨て、燻るように火照る自らの躯を見下ろす。
「畜生! あたし、どうしちまったんだよ?」
拳を床に叩き付けた少女は流れ落ちる汗に顔をしかめて俯いた。
少女は肩で息をして着物の上からそっと胸に手を置き、
目を閉じて幽かにうめき声をあげ、徐々に力を込めて乳房を握りしめる。
そして、圧迫された乳房から生じる感覚に刺激された少女の脳裏には、あの沼地での己の痴態が呼び起こされてしまい、彼女の心は声にならない悲鳴をあげた。
いつのまにか心の奥底に大きく口を開けた、あの黒く底無しの泥沼のような穴から、炎のように熱く煮えたぎる仄暗い快楽が触手のように手を伸ばしてきて、逃れようとする彼女の心と肉体に執拗に絡み付き蝕んでいく。
「畜生っ、思い出したくないのに……また、あたし……」
少女は全身汗まみれになりながらも、まるで凍えているように震え、すがるように申し訳程度の薄い板壁へと視線を走らせた。
この壁の向こうでは、あの男が彼女に気を遣って野外で寝ている筈だ。
彼女は、表情の読めない男の鉄仮面を思い浮かべホッと息をつく。
そして手を、
恐る恐ると下腹部に伸ばし、
秘裂に細い指が触れた途端に彼女は敏感な躯をピクンと震わせた。
「んんっ……」
彼女は、甘い吐息を漏しながらも酷く悔しそうに顔を歪ませる。
「くぅ、ぁ、ああ、あたしの馬鹿やろうっ!」
あたしっ、
あの男の事を夢に見て、涙を流し、こんなに濡れてしまう程、堕ちてしまたのか……
彼女は頭を振ると壁に叩き付ける、
それよりも今は、
「や、やめなきゃ……」
しかし指は彼女の意図に反して秘裂に沈み込んでいくのだ。
彼女は、堪え難い肉欲への渇きに、
「くぅ……んんっ」
心を震わせた。
――あぁ、指がとまらない……
少女は身悶えしながら薄い壁に額をつけ、外へと呼び掛ける。
「おい、お、起きているか?」
だが男は眠っているのか返答がない。
「ふっ、ん、ぁ……」
己の指が生み出す快楽に喘ぎ、上を見上げれば、
天井の壊れた隙間からは銀色に輝く満月が覗いて、彼女の躯に注いでいた。
382 :
2/5:2010/05/01(土) 01:30:34 ID:4dL0D4R4
あの日の夜も、風の無い、こんな満月の夜だった。
「くぅ、ああ、畜生っ!」
彼女は快楽を断ち切ろうと、汗で濡れた服を脱ぎ捨て全裸となって立ち上がり、
白い乳房を揺らして屈み込み、寝床の脇に立て掛けてあった脇差を手に持つと幽かな音をたてて白刀を抜き、そっと今夜の寝ぐらとしていた壊れかけた廃屋を抜け出して、熱く疼く躯を青白い月光に晒す。
途端に少女の陰裂から一筋の粘液が滴り落ち、その感触に顔の表情が歪み、己の躯を見下ろした。
美しい線を描く整った躯、すらりと伸びやかな両手足は長い旅の間に健康的に日焼けしており、月光が胴体の白さを強調して生々しく肉体を浮き立たせる。
迅鉄は、鋼丸は、あの二人は、あたしを、この躯をどう思っているだろうか……
少女は確かめるように上半身を捻って、円やかな美しい尻を目にすると厭わしい己の躯から目を逸らした。
彼女は息を潜め足音を立てないように裏に回る、そこには擦り切れた合羽を身に巻いた男が刀を脇に立て掛け、彼女を守るように壁に寄り掛かり眠っていた。
あの沼で死んだように横たわる男の姿を思いだし、少女の目から涙がボロボロとこぼれ出す。
『い、生きているよな?』
気配に敏感な鉄仮面を着けた男は、その心細さげに震える乳首が触れんばかりに接近して覗き込む彼女の体温に幽かに身じろぎをする。
彼女はゴシゴシと涙を拭い、
「こんなに泣くなんて、あたしの柄じゃないのに」
と囁き、ホッ、と安堵の息を漏すが、
震える手に持つ白刀を、ゆっくり男の首に当てた。
今ここで、
――この手に力を、ちょっと込めれば、鮮血が噴き出すだろう。
力を込めようとした手が震えて刀が月の光りを反射し、眩しさに彼女は目を閉じた。
この男を殺せば、心を引き裂いて今も躯を苛み続ける、この淫らな悪夢を消せるかもしれない。
だが……
閉じた目を開くと視線が彼の股間を彷徨う。
あの夜、あの寂しい暗い沼のほとりで、
『あたしは……コツツの……股間に顔をうずめて、くっ!』
少女は脳裏に男の醜いモノが浮かべて、激しい喉の乾きを覚える、そして膨れ上がる肉欲の疼きに彼女は怯えて刀を持ち代えると、今度は男の股間に切っ先を向けた。
いっそうの事、ここに、この刀を……
―― で、出来るわけがないよ、あたし、あたし、迅鉄を殺るなんて、出来ないよっ!
『ああ、あの夜以来、あたしは変わってしまったんだ。畜生っ、もう、ここには、あの紅雀の丹はいないんだ……』
彼女はガクリと膝を付くと、彼の鉄に覆われた表情のない顔を見つめ、
「…ぁ……」
我知らずに熱い吐息を漏し、男の名を呼んだ。
「迅鉄……」
あたし……あたし……
この男の身体を覆う硬く冷たい鋼に、この、しこる乳房を押し付けたい……
あの堅く不器用な指で、この躯の全身をくまなく弄り回されたい。
ああ……
鉄仮面も、継ぎはぎだらけの身体も、なぜか癪に触る、あの性格も、言葉も……
彼女は生唾を飲み込んだ。
欲しいよ、迅鉄が欲しい…
あの、逞しいモノを口に頬張って味わいたいなんて
「……あたし、も、もう狂ってる?」
383 :
3/5:2010/05/01(土) 01:37:39 ID:4dL0D4R4
ついに耐え切れなくなった少女は、触れただけでグジュグジュと粘液が溢れ出る秘裂に指を根元まで奥深く差し込み、いやらしい音を立てて喘ぎ声を漏しはじめる。
「んんっ、あっ、迅鉄ぅ……はぁ、はぁ、ん、ん、んんっ……」
でも……
た、足りないよ、奥まで、と、届かない、こんなもんじゃ、あたし満足できない……
「はぁ、はぁ、あたし……んん、あたし……迅鉄の……」
モノが欲しい……よ、
鋼のごとく硬く、あのゴツゴツした太く大きなモノが、肉筒の中を張り裂こうとばかりに充満して激しく暴れ回る、そして嫌らしい音を響かせて、何度も、何度も……出たり、入ったり……
時には優しく、時には壊れてしまいそうなほどに激しく奥まで突かれ、快楽に乱れまくる。
そして、あたしは、まるで餓えた雌犬のように……
うっとりと惚けたような表情を浮べた少女は、刀をポトリと落とすと、
ハッとしたように周囲を見回して震える自分の肩を抱く。
「はぁはぁ……くぅ……もう、やだよ…この躯……このままじゃ、あたしの、あ…か…ぎ、はぁはぁ、一家の一人の、むす…め、としての誇り……が……」
しかし、いつの間にか目を開いていた男と目が合い、
「あ…っ!」
慌てて大股を閉じて恥ずかしさの余り彼女の全身が紅く染まった。
「ちっ、き、貴様、お、起き……やがった、の……か、って、見るなぁ!」
かろうじて胸を張り虚勢を保とうするが、全裸であることを思い出し、剥き出しの乳房を慌てて隠す。
「眠れねぇのか……」
「ぇ、……う…うん……」
彼女は、全裸で自慰をしていた自分を前にして平然としている男に、女としての矜持が刺激しされムッとしながらもコクリと頷く。
男は、少女が廃屋から忍び出た時から気が付いていたのに違いない。
その、申し訳なさそうな目に憐れみの色を感じ取り、彼女の心は張り裂けそうになり目を逸らした。
「そ、そんな目で、あたしを見るなっっ、て言ってるだろっ!」
「ぁ、わ、悪かった」
「だから、謝るんじゃねー」
屈辱に身体をぶるぶると振るわせ胸と股間を手で隠している少女は、恥辱に顔を歪ませた。
「また、躯が疼いて、あ、すまん、悪い、あの悪夢を見て、眠れねぇーのか……」
柄にある一つ目が動き、彼女に優しく問いかける。
彼女は、男に染み一つない美しい背を向けると、恥じいるようにしゃがみ込み頷いて、目から涙を溢れ出させて幽かな嗚咽を漏した。
「あ、謝る、必要なんて、グス、うう、ないよ、そうだよ、悪かったな、躯が熱くて、う、疼いて、ヒック、眠れねぇーんだよ、あたし、どうしちゃったんだよ、ぐす、ウワ〜ン」
泣きながらも少女の心は怯える。
毎夜、毎夜、悪夢にうなされ、男の躯を欲しがる淫乱な自分を、この男は、いや『男と刀』はどう思っているのだろうか?
嫌われやしないだろうか……
384 :
4/5:2010/05/01(土) 01:41:44 ID:4dL0D4R4
「オイ、オイ、恥ずかしくて、おっぱいとアソコを隠してぇーのは、分かるが、その後ろ姿、腰と、でかい尻が却って嫌らしいじゃねーか」
「なっ!」
くっ、あ、あたしが、こんなに苦しんでいるのに、
「ふ、ふざけんじゃねー、あっぁ!」
からかうような口調に怒った少女は、振り向くと同時に腕を掴まれ、
「は、離しやがれっ」
「ふざけて、なんかいねぇーよ!」
「えっ、ぁ、ちょっと、迅鉄っ!」
気が付いた時には、男の胸に抱きすくめられ擦り切れた彼の合羽に包まれていた。
「怒ってるおめぇは、可愛いぜ?」
「ば、馬鹿やろう!」
少女は涙を拭いながら、さらに頬を脹らませ、
躯をまさぐる男の手に、慌てて叫ぶ、
「は、離しやがれ、あ、あたし、汗だらけ……だし…ぁ、やだよ……き、昨日、水浴、出来なかったし……」
泣き腫らした目を赤くした少女は、驚き恥じらい焦ったように暴れるが、却って強く抱きすくめら、あやされるように頭を撫でられてしまい憮然とした表情を浮べた。
「ば、馬鹿にするなっ、鋼丸っ、迅鉄になんか言ってよ」
「あのなぁ、そんな嫌らしい格好で目の前に居られたら、いくら鈍感で気の利かねぇー 迅鉄だって、我慢の限界ってもんがあるぜ? なぁ、迅鉄」
鋼丸の一つしかない目を睨みつけ少し肩を竦めながら、彼女に向ってコクリと頷く男に、少女は羞恥心に、はにかみ、真っ赤になって身悶えして俯く。
「そ、そんな、ことっ、う、嘘いうな、こんな風になってしまった、あたしを、同情して憐れんでだけだろぉー」
「丹、なに、訳の分からんこと、言ってやがんだ!」
「だって、さっきだって、コイツ、ぁ、二人とも、あたしが抜身の長ドスを首に当てても、眠っている振りをしていただけじゃねぇか、ば、馬鹿にしやがって!」
「ん、俺らが起きていたのに気がついていやがったのか、いや、憐れみなんかじゃねよ、なっ、迅鉄っ!」
鉄仮面を被った男が、少女の弾ける乳房を片手で、そっと覆いながらコクコクと頷く。
「あっ、ちょっと、コ、コラ……ぁ」
彼女は敏感に反応しながらも男の胸から顔をあげ、潤んだ眼で、彼の一つしかない目を見つめる。
「…ホント……か?」
「ああ、第一、俺らの、命は、おめえの物だぜ? おめえの好きにしていいんだぜ」
「…………」
「それにな、俺らは、お前の望みだったら、なんでもしてやる、もちろん、丹、お前も俺らのもんだぜ? 他の男に、ちょっとても色目をつかってみろ、お仕置きだぜ」
「!」
何を言い出すんだとばかりに刀の目を睨み付ける男に、小さな小さな溜息をついた少女は、
それでも頬を朱に染め、彼の胸に顔をうずめて囁く。
「ば、馬鹿やろう……」
そうして、照れながらも男の手が股間に伸びるのを感じて喘ぎ声をあげた。
「あ、……やぁ、んんっ」
「さっきの、自分で慰めていた、おめえ、すげぇ、可愛いかったぜ?」
「あっ、…ば、馬鹿……んっ、んん、じ、迅鉄、鋼丸…んっぁ、んんっ、」
「それに、どちらかって言うとだな、憐れみの目じゃなくてな、お前さんのような、上玉な女をモノした、チンケな男の優越感と満足感と、所有欲、あと、あれは発情した欲情の目だ、って、うっわぁー」
鋼丸と呼ばれた刀は、男に板の割れ目から廃屋へと投げ込まれた。
385 :
5/5:2010/05/01(土) 01:45:57 ID:4dL0D4R4
「迅鉄、なにしやがる!」
板の向こうから喚く声が聞こえ、少女は顔をしかめて黒目がちの大きな瞳で男を見つめる。
以前の自分だったら
――あたしは、てめぇの物じゃねえー、
と怒り心頭して長ドスを抜いて追っかけまわしただろうに……
だが……今は……
何故、こんなにも、腹立たしくも、こそばゆく嬉しいのだろう?
「迅鉄、は、鋼丸の、い、言ったこと……」
「本当に決まってるだろー 俺は元武士だぜ、嘘は言わねー 迅鉄のへそ曲がりと違って……、あ、おい!」
男は、薄い壁を正拳でぶち抜き、腕を伸ばして喚いている刀を手に取る。
「俺は、おめえの唯一無二の刀なんだぞ、大事に扱いやがれぇ、ってぇ、やめろぉー」
さらに廃屋の奥に摘まれた藁山の上に放り投げて
照れくさそうに視線を逸らし、ヤレヤレと肩をすぼめてから、少女に無言で少しだけ頷いた。
少女は、丹と呼ばれた少女は、彼等と一緒に旅をするようになって数週間、初めて笑い、彼に聞こえない程に小さな声で囁いた。
好き……だよ、あたし、お前ら、のこと、好き……なんだ……
少女は、何処か儀式のように、剥き出しになった彼のモノに手を添える。
あの最悪の夜、一晩中、彼を生き返ららそうとして、これを、この手で握り、この口で喰わえ、必死に何度も頬張り、そして……そして……
『ぁ、あ、あたしは……』
男の手が、強張る少女の繊細で美しい顎に触れ
「!……じ、迅鉄?」
男は、半ば照れて呆れながらも悪戯っぽく頷き……
少女は、ホッと息を吐くと僅かに微笑んで、
「馬鹿にしやがって……」
と囁き、際限さなく沸き上る肉欲に抗うのを諦め、生意気そうな頬を可愛く朱に染めて下唇を舐めると、彼の股間に顔をうずめた。
おわり
お目汚し失礼
GJ
紅雀も好きなキャラだ
文才ありますなあ
連載再開できないならここで続編を期待してたりする
388 :
1:2010/05/02(日) 00:06:30 ID:WZDpbBIs
とぷん。
今日も暑かった。
体を洗い、湯船に浸かると一砂はほっとする。
千砂の作る夕食を平らげ、一休みしてから風呂に入る至福。
ぬるめのお湯に浸りながら考えるのは千砂の事。
初めての交わり以来、幾夜も体を重ねている。
何度かは痛みもあったようだが、行為を繰り返すごと、千砂の緊張はほぐれていく。
一砂を迎えている時の千砂の表情は、気持ちだけでない快感を表すようになっていた。
但し、あまり激しくすると千砂の心臓に負担をかけそうで怖い。
暗闇の中手探りで進むように、二人は慎重に行為の深度を深めていった。
昨夜とそれ以前の事を思い浮かべると思わず一砂は勃起する。
(われながら元気だ。)
少しばかり自己嫌悪に浸る一砂の耳に、脱衣所の扉が開く音が聞こえた。
(千砂?)
389 :
2:2010/05/02(日) 00:07:31 ID:WZDpbBIs
扉の向こう、曇りガラス越しに千砂の声がする。
「一砂、お湯加減はどう?」
「ああ、充分快適。」
「そう、良かった。
…私も入っていい?」
一瞬、呼吸が止まった。
答えを待たず、千砂が身にまとうものをほどく衣擦れの音がする。
慌ててもがいた拍子に湯船の縁にかけた手が滑って頭半分が沈む。
がはがはと大げさに咳き込む一砂に、浴室に入ってきた千砂が笑う。
「何遊んでるの? 楽しそうね。」
「いや別に遊んでる訳じゃ。」
タオルで前を隠してはいても、白い千砂の裸身に一砂はどきりとする。
見る度に改めて綺麗だと思う。
解いた髪を洗いだす千砂に、一砂はほれぼれと見とれる。
「千砂。」
「なに?」
「千砂って、綺麗だ。」
「いいわよ、無理に褒めなくても。」
「嘘じゃないよ。初めて逢った時から美人だと思ってたけど、何回見ても見飽きない。」
「はいはい。」
千砂はつっけんどんに返すが、怒ってる訳ではない。
正面切って褒められると流石に照れ臭く、素直にありがとうとは言えない。
ふと一砂は悪戯心を起こし、右手を伸ばして千砂の背筋をすっと撫で上げる。
390 :
3:2010/05/02(日) 00:08:35 ID:WZDpbBIs
「ひゃん!!」
似合わない悲鳴を上げて千砂がのけ反る。
千砂の性感帯を、千砂は少しずつ把握し始めている。
「一砂、髪洗ってるんだから大人しく待ってなさい。」
両手がふさがってて目も開けられない千砂は、今度は半ば本気で怒ったようだ。
「待ってたらイイコトあるの?」
「背中流してあげようと思ってたけど、そんな悪い事する子にはお預けね。」
「残念、もう体洗っちゃった。じゃあ髪洗ったら千砂の背中流してあげるよ。」
「結構です。一砂はヘンなことしそうだし。」
「大丈夫、イイコトしかしないから。」
千砂の長い髪は洗うのに手間と時間がかかる。
時々湯船から半身を出して冷ましながらそれを眺めるのは、しかし苦痛ではなかった。
髪を洗い終えて、ふう、とため息をつきながら横目で一砂を見る。
「ちゃんと大人しくしてたわね。まだ私の背中流してくれる気ある?」
「喜んで。」
ざぶん、と湯から上がり、千砂の背後に腰を据える。
千砂は邪魔にならないよう髪の毛をまとめる。
タオルを使わず、掌に直接ボディソープを取って泡立てる。
千砂の敏感な肌はタオルでこするとすぐ赤くなって荒れてしまうのだ。
もちろん、一砂が直接自分の手を使うのはそれだけが理由ではない。
うなじから、両の掌全体を使って千砂の背中を洗いだした。
千砂の肌の手触りを楽しみながら、羽根を思わせるカタチの良い肩甲骨の周りを巡り、腰骨の付近まで。
一砂の手は千砂の背中全体を堪能した。
時々、ソープを取り直して泡が途切れないようにしながら。
391 :
4:2010/05/02(日) 00:09:33 ID:WZDpbBIs
「はい、じゃあ左手横に延ばして。」
「背中は洗い終わったんでしょ?」
「背中だけとは言ってないでしょ。さっさと手伸ばして。」
「はいはい、じゃあお任せするわ。」
素直に千砂は従う。
脇はくすぐったくないよう掌全体を使って丁寧に。
ほっそりした肩から二の腕、ひじ、手首と、両の掌と指全体で挟み込むように優しく。
千砂の掌と手の甲、更に指の一本一本まで泡で包みこむ。
指の付け根も、親指の側から指を差し込むようにゆっくりと。
最後に小指と薬指の間をことさら丁寧に指の腹でなぞる。
ぴくり、と千砂が震える。
やっぱり、ここだ。
これまでの夜、何度かその辺りかなと感じていたけれど、確信した。
丁寧に、小指と薬指の間を先端から付け根までゆっくりとなぞってみる。敢えて何度も。
「かずな、そんなとこばっかり、何しているのよ。」
「千砂、声震えてない?」
「何よ、なんの事?」
「千砂ってば、こんな所が感じるんだ。」
「馬鹿。」
「はい、じゃあ右手ね。」
左手を開放して右手に移る。
こちらも、肩から丁寧に指の先まで洗っていく。
当然、小指の付け根まで同じように。
今度は千砂は何も言わず、けれど無言のまま僅かに身をよじる。
「手、下ろしていいよ。」
言いながら今度は、両の手を脇に伸ばす。
392 :
5:2010/05/02(日) 00:10:32 ID:WZDpbBIs
「ちょっと、そこはいいわ。自分で出来るから。」
「いいから任せて。」
反論を無視して一砂は千砂の体を更に泡まみれにする。
両の脇から一砂の手は下がり、前に回って余分な脂肪のないお腹に至る。
千砂は諦めたように一砂に体重を預けてきた。
一砂の両手は滑らかな千砂の肌をゆっくりはい上がり、豊かな二つの膨らみに到達した。
膨らみが始まる段差のある部分を指先でなぞり、次いで下から掌で乳房全体を余さず触れるように。
但し小さな先端の突起だけは用心深く避けながら一砂の手はうごめく。
思わず千砂はため息を漏らす。
そのまま首元まで一砂の手はなぞり、もう一度ゆっくりと下がる。
千砂の小さなピンクの乳首がさっきまでより尖っているのを確認し、
一砂の指先が円を描くように、周辺から先端に向かってゆっくりと千砂の乳房をなぞる。
そこに近づくほど、動きはさらに遅くなる。
千砂が切ない声を漏らす。
「かずな、いじわる。」
「どうして欲しい?」
千砂は答えない。
一砂自身が我慢出来ず、指先を到達させた。
二本の指で尖った乳首を挟み、こねるように揉み、中指の腹を先端にこすりつける。
強過ぎない程度に力を入れて、何度も何度も。
掌で乳房全体をこねあげ、次いで掌を浮かせて尖った乳首だけに触れるように滑らせる。
掌の動きに合わせて、千砂の乳首が倒れ、つぶれ、変形する。
千砂は耐え切れず一砂の手を押さえた。
393 :
6:2010/05/02(日) 00:11:41 ID:WZDpbBIs
「もう、そこばっかり、だめ。」
「だって大事なところだから丁寧に洗わないと。」
諦めたように千砂は手を放す。
更にもうしばらく千砂の反応を楽しんでから、一砂は千砂の体を右に向かせて、洗い椅子に座る千砂の右足を洗い始めた。
付け根から太もも、膝、ふくらはぎ、足首を経由してつま先まで。
ほっそりしてはいるが腕より太い分、時間をかけて。
手と同様、指の付け根も丁寧に、愛撫するが如く泡だてる。
千砂は切なそうな視線で一砂を見つめる。
口を引き結んで、声が漏れるのを耐えながら。
一砂は素知らぬふりをして、手の動きを逆行させた。
膝までは手抜きしつつ、太ももの内側に至るとゆっくりと、今度は指の腹を使いながら。
円を描くようにさすりながら、一砂の指は千砂の柔らかい肌を伝い上がる。
太ももの付け根まで到達すると、千砂の体を真正面に向けた。
薄い陰毛に隠されたそこを無視して、千砂の左足を抱える。
自分の右股に伸ばした千砂の脚を乗せ、一砂は千砂の脚を洗う事を更に楽しんだ。
右の脚も隅々まで洗い終わると、千砂は上気した表情で脱力したようになっている。
半ば成すがままの千砂を促して体勢を変えさせる。
膝立ちになり、洗い椅子から腰を浮かせた千砂を抱くように両の手を千砂のお尻に回す。
桃のような千砂のお尻、まずはその果実を掌でたっぷりと撫で回した。
一砂の右手が千砂の下腹部を撫で始めた。
陰毛ごと恥丘を撫で、左右の脚の付け根をなぞり、掌全体で股間を丁寧にこすりつける。
千砂の割れ目を開き、外陰唇を中指と親指で挟むように前後になぞる。
泡まみれの体を一砂に押し付け、首にすがりつきながら、千砂は体を震わせた。
394 :
7:2010/05/02(日) 00:12:31 ID:WZDpbBIs
「かずな、それは、やめて、おねがい。」
「だめ、ちゃんと洗わないと。一番大事なところでしょ?」
膝立ちのままいやいやをするように腰を振る千砂を、その動きに合わせて一砂は手を動かす。
左右とも、肉襞の手触りをじっくり楽しんでから、一砂の指は前に動いてクリトリスを中指でこねる。
んん、と声にならない声を漏らして千砂は足を閉じる。
手を挟み込まれたまま、一砂は指先を動かし続ける。
そのまま一砂は、左手の指を桃の割れ目に沿わせた。
尾てい骨の下辺りからするりと、千砂のお尻を割っていく。
底まで辿り着くと、そこにはシャボンのさらさらした手触りとは違う、ぬるりとした粘液の感触があった。
右手の中指が移動し、千砂の粘液の中にゆっくりと侵入する。
ゆるゆると後退した左手は、中指が千砂の菊の門を探り当てる。
右手は前、左手は後ろ。
一砂の両手が千砂を刺激する。
「一砂、そこだめ、汚い…。」
「だから綺麗にするの。洗ったげるから任せて。」
左手の中指を押し付けるように菊門を広げる。
「や、だめ、そんなの。」
つぷ、と指先が埋もれる。
爪の半ば程度まで。
一砂の首にしがみつく千砂の腕に力が入る。
395 :
8:2010/05/02(日) 00:13:33 ID:WZDpbBIs
「ほら、先っちょが入った。」
「ば…かぁ、やめてぇ。」
「ほら、入れるよ。」
第一関節まで指が沈む。
穴を広げるように中指をくりくりと回し、千砂の直腸を刺激する。
千砂の口からは、言葉にならない声が漏れる。
背筋を反らし、腰をひねってもだえている。
「千砂って、お尻の穴でも感じるんだ。」
「ば…か、かずな、やめて、そこちがう…。」
「何が違うの?」
「そこ、おしり、いやぁ。」
「いやなのに、気持ち良いんだ。」
第二関節まで中指がもぐり込む。
入ったまま指がうごめき、暖かな内蔵の感触を指先が感じる。
千砂は一砂の名を呼び、身悶える。
右手の指が強く締めつけられる。
千砂が耳元で囁く。
「やめて、こしが…ぬけそう。」
「腰が抜けるくらい気持ち良いの? そんなに気持ち良いなら、今度後ろの穴でしてあげようか。」
「だめ、そんなの、こわれちゃう…。」
「うん、壊してあげる。」
「ばかぁ、かずななんて、きらい。だいきらい…。」
「うん、大好きだよ千砂。」
あまりいじめ過ぎると、千砂は本当に怒る。
もっと楽しみたいけれど、夜は長い。
両の穴から指を抜いて、千砂を座らせた。
396 :
9:2010/05/02(日) 00:14:32 ID:WZDpbBIs
「続きは上がってからね。体流すから座ってて。」
息を荒げ、涙目になって千砂は一砂をにらみつけている。
一砂は知らん顔。
左手でお湯をかけながら右手で千砂の肌を覆う泡を撫でるように落としていく。
シャボンのぬめりがなくなった千砂の素肌の感触を楽しみながら、千砂の全身をすすぎ上げた。
綺麗になった千砂の背中を促す。
「はい、お終い。お湯に浸かっていいよ。」
心臓に負担をかけないように、千砂はあまりお湯に入らない。
全身を浸けてもすぐに上がる。
今日も、一度肩まで浸かってからすぐに浴槽の縁に座り、脚だけをお湯に浸す。
千砂の体を洗う時に付いたシャボンを洗い流し、一砂も立ち上がって浴槽に向かう。
千砂の肩に手を掛けて湯船に入ろうとした一砂を千砂が押しとどめた。
「?」
「さっきのお返し。」
千砂は身をかがめ、おおきく勃起した一砂自身に音を立ててくちづけした。
舌を出して、先端を舐める。
不意をつかれて思わず腰が引けそうになる一砂を、千砂は引き寄せた。
「逃げるつもり? 駄目よ。」
冷たく言って、けれどその唇は熱く一砂をついばむ。
持ち上げて亀頭の先端から下筋を舐め上げ、舌先がカリを回り込む。
小さな口を精一杯開けて、亀頭全体を千砂は口に収めた。
「千砂、ちょっと、あの、歯が当たってる。」
「…」
千砂は眉間にしわを寄せて、もう少し深く収めようとした。
口の中で、舌を絡めようとする。
口をすぼめ、強く吸う。
しかし諦めたようにすぐに口を放した。
唇から、唾液の糸が亀頭までつながって光る。
397 :
10:2010/05/02(日) 00:15:41 ID:WZDpbBIs
「何よ一砂、おおき過ぎてこんなの無理。あごが外れそう。」
「ごめん。いや無理しなくていいから。その分、後で下のお口でしてもらうから。」
「馬鹿。」
ちょっと悔しそうに、千砂は視線をそらした。
一砂は今度こそ浴槽に入る。
千砂の腰を抱きしめ、その太ももに頬ずりする。
「千砂の肌、気持ち良い。」
「何、子供みたいに。」
「駄目?」
「いいけど。」
千砂は一砂の頭を撫でる。
髪を漉き、耳をなぞり、首筋に触れる。
一砂は成すがままに任せてじっとしている。
それは、ささやかな幸せの時間。
脱衣所で、二人はバスタオルで体をぬぐっている。
ふと千砂を見ると、立っているのがしんどそうな。
「大丈夫?」
「ええ、いつものじゃないわ。気分が悪い訳でもないし。」
「でも、辛そうだよ。」
「腰に、力が入らないだけよ。誰のせいだと思ってるの。」
「あ、ごめん。じゃあ責任取らなきゃね。」
バスタオルを肩にかけただけの格好で、千砂の腰に手を回した。
千砂の腕を取り、自分の肩に回す。
千砂はあらがおうとしたが、すぐに諦めて一砂に体重を預けてきた。
千砂の部屋まで運び、既に延べてあった布団にバスタオルを敷いて座らせる。
まだ水滴の残る千砂の裸体をもう一枚のバスタオルでくるみ、その上から手でなぞって水を吸わせる。
構わず千砂が一砂にもたれかかり、唇を重ねてくる。
398 :
11:2010/05/02(日) 00:16:34 ID:WZDpbBIs
「千砂、まだ拭き終わってないってば。」
「いいの。さっきの続き。」
「千砂サン、積極的ですね?」
「あなたの、せいよ。責任取ってくれるんでしょ。」
そこを濡らしているのはお湯の名残ではなく、千砂の奥からあふれる雫だった。
伸ばした指でそれを確かめた一砂は、仰向けになった千砂の脚を押し開いた。
両膝の裏に手を当てて持ち上げ、千砂の股間を露出させる。
「一砂、こんな格好やだ。」
「よく見えるよ、千砂の大事なところ。いっぱい溢れてきてる。」
「そんなこと言わないでってば。一砂のエッチ。」
「いただきます。」
一砂はそこに口を押し当てる。
さっき指で洗った外陰唇を片側ずつ唇で挟み込み、吸い、舐める。
割れ目を開き、舌で舐め上げる。
尖らせた舌先を窒口に侵入させる。
小さく尖ったクリトリスの包皮を剥き、舌先でつつく。
更に千砂の脚を持ち上げ、尻を少し浮かせた。
先ほど指を差し込んだ千砂の菊門が、千砂の呼吸に合わせてしぼんだり開いたりしている。
溢れる千砂の雫が光りながらそこまで流れていた。
それを舐めとるように、一砂の舌が伝う。
一砂の意図を悟った千砂が身をもがく。
「一砂、そこは、駄目だってば、お願い。」
千砂の哀願を無視して、一砂はそこに到達した。
軽くノックするように突き、少し力を込めて舌先を押し込む。
さっきの指ほど深くはないが、舌が千砂の中に入り込む。
少し、苦い。
千砂が身をもがく。
脚を振り、腰を浮かせて。
か細い悲鳴が響く。
両の手がシーツを握りしめ、固く閉じたまなじりから涙がこぼれる。
浮いた腰を押さえ込んで一砂は舌を使い続ける。
千砂を虐めたい欲望が、一砂の動きをゆるめさせない。
千砂から更にあふれた雫が一砂の舐める裏門まで流れ着き、いやがる言葉を裏切って千砂の悦びを示している。
399 :
12:2010/05/02(日) 00:17:33 ID:WZDpbBIs
一砂の嗜虐から解放されると、千砂の口からははようやく言葉がこぼれた。
「かずな…もう、ゆるして。」
「許してなんか、あげない。ほら、入れるよ。」
「だめ、いまいれたら、ほんとにおかしくなっちゃう…。」
千砂の膝を両肩に担ぎ上げた体勢で、いつの間にか避妊具を付けた一砂は堅い先端を千砂にあてがった。
押さえ込まれた格好の千砂は身をよじるが逃げられない。
ぬぷ、と亀頭が千砂にもぐり込む。
苦しいとも切ないとも取れる表情を千砂は浮かべる。
ゆっくり抜いて、一砂は再度侵入する。
何度も、抜いては先端だけを入れる。
その都度千砂はあえぎ声をこぼす。
一砂は更に千砂を虐めにかかる。
「ねえ、千砂はどうして欲しい?」
「あなたの、すきにして…。」
「駄目、千砂はどうして欲しいの?」
「もっと、かずなが、ほしい。」
一砂はあてがったまま腰の動きを止める。
「どうして欲しいの、もっとはっきり言って。」
「…かずなの、それ、もっと、おくまで、いれて、おねが…。」
千砂の哀願を皆まで聞かず、一砂は腰を突き出した。
たっぷりと潤んだ千砂自身は、いっぱいまで一砂を飲み込んだ。
一砂の肩に脚を乗せた千砂は体を動かせず、一砂の動くままにそのペニスで蹂躙される。
一砂の腰が動く度に、二つの乳房がおおきく揺れた。
千砂の喘ぎはもう悲鳴と変わらない。
「かずな、かずなぁ、いやぁ、もういやぁ…。」
これ以上の快感は、怖い。
これ以上の悦びは、耐えられない。
自分が、何処かに行ってなくなってしまいそうだ。
けれど一砂は許さない。
千砂の脚を下ろすと、逃れようと身をよじる千砂を抱きすくめる。
千砂の口を塞ぎ、唇をこじ開けて舌を差し込む。
求められるままに拒む事が出来ず、千砂は一砂と舌を絡める。
千砂はもう何も考えられないまま、一砂の与える快楽に溺れている。
400 :
13:2010/05/02(日) 00:18:39 ID:WZDpbBIs
そんな千砂の意識を一砂が引き戻す。
唇をむさぼるのをやめた一砂は、千砂の耳を軽く噛む。
耳朶に舌を差し込み、なめ回す。
その間も一砂の腰は、ゆっくりとであるが動きを止めない。
「千砂、気持ち良いの?」
「…うん。」
「じゃあそう言って。」
「きもち、いい。」
「何処が、気持ち良いの?」
「かずなの、が、きもちいいの。」
「何処が気持ち良いの、はっきり言って。」
「…いや。」
「言わないと、抜いちゃうよ。」
「…やだ、そんなのだめ。」
「おちんちん気持ち良いって、言ってご覧。」
「そんなのいや、いえない。」
千砂はぷいと横を向いてしまう。
然らば、と一砂は腰の動きを止め、ゆっくりを鞘に収まった刀を抜いてしまう。
千砂は思わず本音をこぼす。
「あ、駄目、抜いちゃやだ。」
「欲しいの?」
こくり、とうなずく。
「じゃあ、おちんちん下さいって言って。」
千砂は無言で悔しそうに口元をゆがめる。
我を取り戻すと、恥ずかしくて言えない。
一砂は心得たように、欲しがる千砂に自身をあてがう。
入らない程度に力を入れ、入り口が開くまで押し当てる。
「欲しい?」
更に訊く。
口を結んだまま、千砂が下から腰を動かして自ら呑み込もうとする。
一砂は器用に腰を振って、入り口にあてがったまま挿入はさせない。
押せば引き、引かば押す。
401 :
14:2010/05/02(日) 00:19:42 ID:WZDpbBIs
「かずなのいじわる!」
千砂はもはや駄々っ子のように叫ぶ。
「おまんこにおちんちんいれてくださいって、言ってご覧。」
一砂の要求もエスカレートしている。
千砂はもう我慢出来ない。
両腕で顔を覆い、消え入りそうな声でつぶやく。
「いれて、ください…。」
「駄目、聞こえない。」
「おちんちん、いれてください。」
「何処に?」
「…おまんこ、に。」
「ちゃんと続けて。」
悔しい、恥ずかしい、でも一砂が欲しい。
「…おまんこに、おちんちん、いれてください。」
「良く出来ました。」
ご褒美、とばかりに一砂は腰を突き出す。
一砂も我慢の限界だった。
大きなストロークで、ギリギリまで引きだし、奥まで一気に突き入れる。
何度も繰り返し繰り返し。
千砂はひたすら一砂の名を呼ぶ。
一砂の首を掻き抱き、じらされた分深い悦びに呑み込まれて。
より強く千砂を抱きしめて、一砂は絶頂に至った。
それを感じて、千砂も恍惚の域に到達した。
402 :
15:2010/05/02(日) 00:20:32 ID:WZDpbBIs
深い呼吸を繰り返しながら、仰向けになった一砂は自分の上に千砂の体を重ねた。
行為そのものは終わっても、千砂を感じていたい。
千砂と肌を触れ、その温もりを少しでも沢山受け止めたい。
千砂の体の重みが心地よかった。
うつ伏せの豊かな乳房が一砂の胸でつぶれ、二人の腰が重なる。
千砂の脚は開かれて一砂の両足を挟み込んでいる。
この体勢、千砂はちょっと恥ずかしいと言うが、一砂は無視している。
何よりこのポジションだと、一砂にとってお気に入りの千砂のお尻を自由に触れる。
一砂が両膝を立てて抱きしめれば千砂は身動きも取れず、一砂の成すがままになってしまう。
千砂は脚を閉じる事が出来ないから、一砂が更に手を伸ばすとそこも好きなようにいじられてしまう。
それが分かっていても、千砂も敢えて逆らわない。
自分の体を押し付けて、一砂が全部受け止めてくれる。
この体勢でじゃれあうのは、千砂も嫌いではなかった。
千砂の髪を撫でながら、一砂が囁く。
「千砂、最初に、て言うか、この家で再会した時より随分変わったね。」
「どんな風に?」
「最初はすごくつんけんしてた。つれなくて、ただの他人以上に意地悪そうで。」
「今は、どうなの。」
「ん、すごく優しくなって、すごく可愛い。虐めたくなるくらい。」
「…一砂、あんまり調子に乗ると怒るわよ。」
「怒ってる千砂も可愛い。」
「馬鹿。」
千砂が一砂の胸を引っ掻く。
傷にならない程度に優しく、跡が付く程度に強く。
その赤い筋にくちづけし、舌を出して舐めあげる。
一砂は左手で千砂の腰を抱き、右手をそろりとお尻に伸ばす。
千砂の手が閃いてその手を押さえた。
「かずな、そこは駄目。」
ゆっくりと一音ずつ明瞭に発音し、一砂を正面から見つめる千砂。
403 :
16:2010/05/02(日) 00:21:33 ID:WZDpbBIs
「いや、いつも撫でてるじゃない、千砂の可愛いお尻。」
「嘘、また指でいじる気でしょう。」
「気の回し過ぎだよ、多分。」
「多分、て何よ!」
一砂の小さな乳首に、千砂は歯を立てた。
「痛い痛い、千砂ってばそれは痛い。」
「変なトコに指入れた報いよ。これくらい我慢なさい。」
「だって千砂、嫌がってなかったくせに。」
「嫌だって言ったでしょ。」
「上のお口はね。でも下のお口はもっと正直だったよ。」
「か、ず、な。」
千砂の顔が真っ赤に染まる。
一砂は素早く、両腕もまとめて千砂を抱きしめた。
それ以上の千砂の動きを封じてしまう。
「ごめん、もうしないから(今日のところは)。」
しばらくもがいてみせてから、千砂ももがくのを止めた。
緩んだ腕の束縛から逃れ、一砂の傍らに身を横たえる。
枕を頭の下に置いてから一砂の左手を促す。
千砂の首の下に左腕を通し、その肩を抱く。
これなら腕枕をしても腕がしびれない。
眠りに落ちる寸前、つぶやくように千砂の口から言の葉が漏れる。
「一砂、あなたに逢えて良かった。
あなたが傍にいてくれて。
お願いだから、離れないで。
ずっと、傍にいて…。」
大丈夫だよ、と一砂が答えた時は、既に千砂は寝息を立てていた。
その寝顔は一砂を信じ、全てを委ねて一片の迷いもない。
千砂の寝姿を見つめながら、一砂もいつしか夢魔の誘いにその身を委ね、眠りに落ちていた。
- しゅうりょ -
なんか、いっぱい千砂をいじめてしまった気がする。
>千砂をいじめてしまった気がする。
何を言ってる。
いじめた方が輝くんだよ!
それにしてもGJすぎる、いつもありがとう
おいおいなんだこのサービス精神旺盛なナイス神さまは
あっという間にこのスレを生き返らせてくれちゃったじゃないかGJ
千砂に「いやらしい人」ってなじられたい
三本目投下行きます。
タイトルを付けていなかった一本目から数えると、「千と一夜の物語 3」になろうかと。前作同様、浴室でいちゃいちゃしているところから物語は始まります。表現形、変えました。
409 :
1:2010/05/05(水) 21:47:38 ID:iq0bwTpF
「かずなの…ばか。ここは、だめだって、なんかいいえばわかるのよ。」
「どうして?」
「どうしても。だって、だすところなんだから。入れちゃ駄目なの。」
「でも千砂、お尻でも気持ち良くなっちゃうんでしょ?」
「そんな訳ないでしょ。」
「だって、腰が抜けそうになるって。」
「いい加減にして頂戴。」
千砂は口ではいやがって見せ、あらがう素振りはする。しかし、決定的に拒否はしない。前夜に引き続き浴室で菊の門に指を挿入された時、自分から腰を振りさえしてしまった。
中指一本だけでも腰が抜けそうになったのに、一砂は図に乗って人差指まで合わせて挿し込んできたのだ。二本の指を根元まで挿入されて肛門をなぶられてしまった。
後門の狼に攻められているその間、前門に挿入された一砂の右手の指を強く締めつけていたのは千砂も自覚している。しかも、指が抜かれてからしばらくしても足腰が立たない。
いくら怒って見せても、一砂に体の泡をすすがれる間へたり込んで身動きも出来ないようでは説得力がない。それでも認めてしまうのが悔しくて、口先だけでも拒否の姿勢は崩さない。
一砂に押し切られたら拒み切れない事が分かっていても。
410 :
2:2010/05/05(水) 21:48:37 ID:iq0bwTpF
一砂は一端行為を始めると、千砂を虐める事と可愛がる事が同義になってしまっているのだ。一砂がこんな性格だなどと千砂は思ってもいなかった。
しかも、自分がそれを受け入れてしまうなど尚更。
「じゃあ、次はどうしてあげようか。」
腰に力が入らず自分では立てない千砂に肩を貸し、浴槽の縁に腰掛けさせて一砂は実に嬉しそうに問いかける。その笑顔が憎たらしい。
「何もしなくていいわよ。」
「そんなもったいない。千砂がこんなに可愛くなってるのに、何もしないなんて犯罪的だよ。」
何か思いついたらしい一砂は、更に深い笑いを見せて立ち上がった。見てて恥ずかしくなるくらいすけべったらしい顔だ。
それでも、一砂が一度浴室を出てしまうと千砂は謂れもなく不安になった。
これまでは、いざ始めると千砂が眠りについて朝目覚めるまで、お互いの体温を感じる距離を離れる事はなかったのだ。
すぐそこにいる事は分かっているのに、手が届かない距離にいる。嫌だ、一砂がいないのが怖い。
「一砂…、何してるの?」
流石に、早くこっちに来てとまでは言えなかった。
「はい、お待たせ。」
一砂が洗面所を兼ねた脱衣所から戻ってくると、千砂はあからさまに安堵した顔を見せてしまった。お陰で、一砂が隠し持っているものを咎めるタイミングを逸した。
411 :
3:2010/05/05(水) 21:49:25 ID:iq0bwTpF
一砂は軽く千砂を抱きしめると、浴槽に浸かっている千砂の脚を片方出してしまう。浴室の壁に背中をもたれかけさせたまま、もう片方の脚を壁際に寄せて片膝立ちの姿勢を取らせる。
露出した千砂の股間に、一砂が軽くくちづけする。そのまま口での愛撫を続けるのかと思ったが、一砂は洗面所から持ち込んだシェービングクリームを泡立ててそこに塗りだした。
「ちょっと一砂、あなた何する気なの?」
「いいこと。」
「駄目だってば、やめてお願い。」
「何をやめるって?」
「…。」
千砂は己の考えた事を口に出来なかった。剃毛されてしまうなんて、想像もしていなかった。一砂の発想に頭がくらくらする。
水着になる時にはみ出さないよう処理する事があるのは知っている。しかし病弱な千砂は泳いだ事もなく、その必要を感じた事はなかった。まさか、一砂にそんなことをされてしまうなんて。
「一砂、お願い、やめて。」
「何を?」
「だから、そんなところにカミソリ使うなんて、許して。そうして欲しいなら自分でするから。」
「大丈夫、ちゃんとしてあげるから。」
「大丈夫じゃないわよ。一砂の、馬鹿。」
語尾が震えてしまった。一砂の手が刃物を持って千砂の大事なところにあてがう姿を思う。その冷たい想像に、背筋が震えながら体の芯が熱くなるのが分かる。
怖いのに、期待している自分がいる。
「千砂、動いちゃ駄目だよ。一応刃物だから。」
カミソリが滑らかに千砂の肌を滑る。自分の髭をあたる事はあっても、人の肌を剃る事は初めてだ。ましてや千砂の大事なところ、ことさら慎重に丁寧に一砂は手を動かした。
万が一にも傷を付けることがないように。どれほどいじめることがあっても、千砂の心も体も一砂にとっては大切な宝なのだ。
412 :
4:2010/05/05(水) 21:50:28 ID:iq0bwTpF
千砂は目を閉じてその儀式が終わるのを待っていた。一砂の手の動きを感じていると、熱い液体が内から溢れだすのが分かる。思わず脚を閉じてしまいそうになるのを耐える。
動いちゃ駄目、と言われたから。こんな事をされてこぼれる雫を一砂に知られたらと思うと、恥ずかしさに全身が熱くなる。けれど、一砂の言葉の呪縛に指一本動かせない。
千砂は一砂に支配されている自分を自覚した。かつては父の与える血が自分を縛った。今は、一砂がそそぐ言葉と快楽が千砂の主(あるじ)。
それに絡み取られて千砂は抜け出す事が出来ず、けれど隷属する自分が幸せであると微塵の疑いもなかった。
「はい、終わったよ。」
残ったクリームを洗い流し、一砂は言った。
「千砂のここ、可愛くなっちゃった。つるつるで赤ちゃんみたい。」
千砂は大げさにため息をついて見せる。
「どうしましょう、一砂がどんどん変態になっていってしまう。何てことなの。」
「変態ですか。じゃあ、変態な俺に変態なコトされて感じてる千砂も変態だね。」
「ちょ…、誰が変態よ!」
「だって、剃ってる間中いっぱい溢れてきてたよ。今もほら。」
一砂が千砂のそこを指で広げる。千砂の雫が、中から更にこぼれだす。
「やっ…、だめ。」
やっぱりばれていた。一砂にされてしまうと、どんなに恥ずかしい事でもどんなにいやらしい事でも、千砂は感じてしまう。
いくらでもいやらしくなっていく自分が全て一砂の前にさらけ出されてしまう。こんないやらしい女は一砂に嫌われてしまわないか、千砂は不安なのだ。
それが怖くて、一砂の愛撫を拒否したくなる。けれど一砂の要求はとどまる事を知らず、千砂はひたすら押し流されて行く。恍惚と不安、二つながらにさいなまれながら。
413 :
5:2010/05/05(水) 21:51:14 ID:iq0bwTpF
いつも以上にしおらしくなった千砂を部屋に運び、布団に横たえる。
「千砂、お願いしていい?」
「なあに?」
「入れなくていいから、口でしてもらえないかな。」
「…ん、じゃあ一砂が下になって。その方が楽だから。」
「了解。」
仰向けになった一砂は自分の体の上に千砂を乗っける。いつもの抱っことは頭と脚を逆にして。一砂の胸に千砂の腰が乗り、千砂の小振りなお尻が目の前にある。
太ももを割ると、千砂の割れ目がぱっくりと開いて目の当たりになる。陰毛を剃ってしまったため、全てがあからさまにさらけ出されている。
指を使って更に広げると、ピンク色の生々しい肉襞の奥からとろりと熱いぬるみが溢れてきた。舌を突き出して、一砂はその雫をおおきく舐めとる。
「はぁ…ん。」
あえぎ声を出して尻を振り、千砂は思わず逃げようとした。その腰を捕らえ、一砂は刺激し続ける。すぼめた唇で柔らかく吸い、尖らせた舌先で舐め、そっと歯先をあてがう。
指で包皮を引いてクリトリスを剥き、舌先を突起の先端から根元に擦り付ける。
この体勢なら自分が一砂を責められるはずなのに。千砂はがっちりと掴まえられた腰を逃れようともがいていた。目の前に屹立する大きな一砂。
そこに唇を当て、舌を絡めて一砂を気持ち良くしてあげたい。なのに、身悶えるばかりで一砂の良いように玩ばれている。
「かずな、おねがい、ちょっとまって。」
「何?」
「わたしが、してあげるんだから、おねがいだから、じっとしてて。」
「そうだよね。じゃあ、お願い。」
414 :
6:2010/05/05(水) 21:52:37 ID:iq0bwTpF
ようやく千砂のターンが回ってきた。どうすれば良いんだっけ。昨日お風呂場では、思わず一砂にしてしまったけれど。
一砂が自分にしてくれたように、唇と舌で柔らかく愛撫してあげればいいのか。いびつな形状の固いそれを指先でつまみ、先端に唇を当てる。
ちゅっと音を立てながら吸い、舌先を出して小さな口を押し開き、舐める。先端から唇をずらし、カリの縁へ。傘のような形状の裏側を舌でなぞる。
こんな大きなものが自分の中に入るのか。こんな凶暴な形状の物が自分を責めるのか。
(…欲しい。)
唐突にそう思ってしまった自分に、千砂はどきりとした。自分の下半身がこれを呑み込んでいくところを想像してしまう。ぬるぬるの割れ目に、抵抗もなくするりと挿込まれる様を。
駄目だ、そんなことを考えたらまた一砂に分かってしまう。
「千砂、そんなに欲しいの?」
「…。」
聞こえない振りをして、千砂は口を使い続けた。一心不乱に舐め続ける素振り。けれど、ここにあらざる心を一砂には気取られてしまう。
「じゃあ、入れちゃおうか。」
「…うん。」
素直に答えてしまう自分が恨めしい。一砂は枕元に置いていた避妊具を取ると自分で付け始めた。ここ数日で随分手慣れている。千砂は一砂の上から体を下ろそうとした。
ところが一砂は、千砂の体の向きを変えてしまうだけで、下ろしてくれない。千砂は戸惑った表情で一砂を見つめた。
「千砂、自分で入れてみて。」
「え…、そんなのどうしていいか分からない。」
「大丈夫、ほら握って。」
一砂に手を添えられて、一砂の根元を握りしめる。
「腰、浮かせて。そう。で、入り口にあてがうの。」
一砂が下で微妙に腰を動かし、調整する。
「そのままゆっくり下ろして。そうそう。」
体重をかけると、動きに合わせて下から侵入してくる逸物を感じる。想像した通り、ぬるぬると割れ目を開きながら。一砂を呑み込み、一つになる。
「あ…かずな、これいい。」
思わず口からこぼれた言葉。体を下まで降ろすと、千砂が一砂の腰にまたがった格好になる。一砂が下からゆっくりと腰をゆする。根元まで呑み込んでいるのに、その都度更に刺激される。
一砂の動きに合わせて千砂も自ら腰を振ってしまう。なんて、いやらしい動きだろう。自分の体を支え切れず、千砂は一砂に体を預ける。一砂が体を起こした。
胡坐をかいて、その上に千砂が脚を開いたまま抱えられる。その姿勢になると、一砂のペニスは更に奥まで到達した。子宮の入り口を直接打ち叩く。喘ぐ千砂の言葉はもう意味を成さない。
「かずなぁ、かずなぁ、これ、だめ、いや、いやぁ、ゆるして、ゆるして…。」
けれど千砂の腕は一砂にしがみついて放さず、一砂も千砂の腰をしっかりと抱きかかえる。その右手がゆっくりと下がり、千砂のお尻の割れ目をまさぐった。
千砂はそれを感じても意識する事が出来ない。溢れるぬるみをまといつかせた一砂の指が、千砂の菊の門に再度突き立てられた。ゆっくりと、けれど躊躇なく中指の根元まで。
内蔵の薄い壁を隔てて、一砂の中指とペニスが互いの存在を感じられるところまで。
415 :
7:2010/05/05(水) 21:53:17 ID:iq0bwTpF
千砂のか細い悲鳴が響いた。いっぱいにのけ反り、細い頤が天井を向く。けれど一砂の左腕に抱えられた千砂の腰は逃れられない。千砂の細い指が一砂の肩を握りしめる。
一砂が腰をゆする度、ペニスは腟の奥まで容赦なく届き、指は直腸の中をまさぐる。更にもう一本の指が挿し込まれ、千砂の肛門を押し広げると、千砂は耐えられなかった。
意識を保てない。ただ、一砂に陵辱されているそこだけが存在している。千砂が一砂を受け入れている二ヶ所だけが、千砂の全て。それは一砂が精を放つまで続いた。
千砂の全身の肌は上気し、唇はわなないている。まなじりに涙を浮かべて睨む様に一砂を見つめていた。
「ごめん、調子に乗り過ぎた。大丈夫?」
「…いやらしい、かずなのばか、スケベ、えっち、変態、こんなにして、もう知らない。」
「痛かった?」
「そうじゃないけど。お尻に入れられると、お腹が苦しいのよ。中から圧迫される感じで。」
「体は、大丈夫なの?」
「腰が抜けたみたい。明日立てないかも知れない。」
「ああ、ごめん、ホントに。辛いようなら明日は家の事は全部俺がやるから、千砂は休んでて。」
「朝ご飯作ってくれる? 私の分も。」
「千砂ほどちゃんとしたものは出来ないけど、何とかするから。」
「明日は燃えないゴミの日だから、早起きして時間までに出してね。」
「二件隣のステーションに持って行けばいいんだよね。」
「あと、何してもらおうかしら。」
「もう何でもするから、ご機嫌直して。千砂。」
「…そうね、じゃあキスして。いっぱい。」
千砂のたおやかな両腕が伸びて、一砂を招く。細い指が一砂の髪に絡み、導かれるままに唇を重ねる。一砂の指も、寝乱れた千砂の長い髪をまさぐる。
互いの唇を、何度も何度もむさぼりながら。
416 :
8:2010/05/05(水) 21:53:57 ID:iq0bwTpF
キスの御奉仕から解放されて、一砂はいつものように自分の胸の上で千砂を抱きしめる。その長い髪を、愛おしむように撫で付けながら。
「千砂、もう怒ってない?」
「怒ってなんかいないわよ、最初からずっと。」
「ホントに?」
「ええ。…ねえ一砂。訊いても良い?」
「ん、何。」
「私、変じゃない?」
「どんな風に?」
千砂は一砂と目を合わせず、その胸に顔を埋めて続ける。
「だって、一砂とこんな事になってまだ少ししか経ってないのに。それなのにあなたに何をされてもそれが嫌じゃないなんて。ううん、嫌だなんて思わないけど。
でも、いっぱいいやらしい事をされて、恥ずかしい事をされて、それが全部気持ち良いなんて、おかしくない? はしたないんじゃないかって…。そう言うのって、一砂は嫌いじゃない?」
おずおずとためらいがちに、けれど訊いてしまわずにはいられない。怖いからこそ、逃げ出さずに向き合わなければならない。千砂が千砂らしいと言われる所以である。
「そうだね、千砂はいやらしい子だ。エッチで、感じやすくて、すぐに乱れて、はしたない子だね。」
容赦ない言葉に、千砂は体を固くする。一砂は続ける。
「俺は千砂しか知らないから、それがおかしいかどうかは分からない。でもはしたなくてもそうでなくても、いっぱい乱れても、俺は千砂が好きだよ。そう言う千砂が、大好きだ。」
優しく、千砂を抱きしめる手にそっと力を込めた。千砂は、一砂の大きな背中に手を回した。涙があふれそうになる。一砂の顔を見られない。安堵が千砂を包み込む。
「…一砂、ありがと。」
その夜、千砂は一砂に体の重みを預けたまま安らかな眠りについた。
- しゅうりょ -
書いてる途中で、そろそろ終わるかと思ったんですが。言霊様はもう少し続きを書けと言っておられるようです。
そろそろGWも終わるのでペースが落ちるかと思いますが、読んでくださる方もいらっしゃるようですのでまだちょっとだけ続きがあるかと。
期待せずにお待ちください。
GJ
GW何も無かった俺に唯一のプレゼントだ
あんがと
毎回チェックしとく
投下行きます。
夜の物語、多分最後の前に番外。「千と一昼の物語」です。
420 :
1:2010/05/09(日) 22:20:32 ID:/8bxL/cv
昼過ぎに出かけた一砂は、小一時間ほどで戻ってきた。両手にかなり大きな段ボール箱を抱えて。ただ、かさばる割に重くはなさそうな。
「ちょっと一砂、何その大荷物?」
「借りてきた。」
居間に運び込むと、仮止めのテープを剥がして中に入っている物を千砂に披露する。
「どう、これ。友達が写真部で、と言っても幽霊部員だけど。女の子の写真撮る時に使う事があるんで備品で揃えてるんだって。休みの間は使う予定がないって言うんで、頼んで借りてきた。」
「で、これをどうするの? あなたが着るの?」
「…勘弁してください。千砂に着てみて欲しいなって。カメラも、一緒に借りてきた。」
一砂の手には、ポラロイドカメラがあった。
「…これを、着るの? 私が?」
柔らかな手触りの、真っ白いウェディングドレス。千砂はそれを手にして戸惑っていた。自分がそんなものを着る事など、想像もした事がなかったから。
誰かを人生の伴侶に選ぶなどあるはずもなく、そんな歳まで生きていられるとも思っていなかった。そう言えば、水無瀬ならそれを望んだかも知れない。
けれど千砂にそのつもりはなかった。そして、今一番大事な存在である一砂との関係は、人様に披露できるものではない。千砂はおずおずと一砂に尋ねる。
「あなたは、これを私に着て欲しいの?」
「いやでなければ。きっと、似合うよ。これを着た千砂を、写真に撮っておきたいんだ。」
「仕方ないわね、一砂がそう言うなら。」
千砂はしぶしぶと言った風情で承諾する。内心、どきどきしながら。ウェディングドレスと言う記号が示すもの。今も二人で暮らし、二人で愛し合っている。
けれど、その関係性を明示する証。不意打ちのように一砂がそれをもたらしてくれた事が嬉しかった。
421 :
2:2010/05/09(日) 22:21:11 ID:/8bxL/cv
自室で着替えて、千砂は居間に入ってきた。ドレスと一緒に入っていた、肘までの長いレースの手袋と顔の出るベールも身に着けて。
少しばかり時間がかかったのは、珍しく唇に紅をさしていたせいもあるだろう。白いドレスの中に赤い唇が一点。
「一砂、おかしくないかしら。これちょっと、肌が出過ぎな気もするけど。」
そのドレスは肩が剥き出しで、胸の膨らみもかなり露出していた。一砂は呆けたような顔で見ほれている。
「…一砂、聞いてる?」
「あ、ごめん。見とれてた。千砂、すごく綺麗だ。」
「そんなこと言っても何も出ないわよ。それにしてもこれ、歩きにくいわね。拘束服着てるみたい。」
照れ隠しのように文句を付けてみる。大きくふくらんだスカートはパニエが入っており、動きにくい。胴回りもかなり細く締めつけがある。
千砂はスリムな体形ではあるが、それでもきつそうだ。
「写真、何処で撮るの?」
「縁側に立ってみて。庭をバックにしよう。」
緑濃い庭、その光を背景に千砂の立ち姿が美しい。
「どんなポーズすればいいのかしら。」
一砂は、美術部の部室に通っていた時に目にした女性の肖像画を何枚か思い浮かべていた。頭の中で、選択肢を探す。
「取り敢えず、まっすぐこっち向いてみて。両手を降ろして、体の前で掌を重ねて。そう。で、こっちに目線向けて。」
ファインダ越しに千砂を見る。フィルムの装填は木ノ下にやってもらったから多分大丈夫。そう言えば、室内で撮るならストロボ使えって言ってたな。
教えてもらった設定を思い出して、ストロボ発光可能にする。特に女性を撮る時は光を多く、明るめに撮るのが良いって言ってたっけ。
422 :
3:2010/05/09(日) 22:21:39 ID:/8bxL/cv
ファインダの中で、ちょっとはにかんだ表情の千砂がうつむきがちにこちらを見つめる。シャッターボタンを半押しにして千砂の瞳にピントを合わせる。
「撮るよ。セイ、チーズ。」
カチリ。一枚目のシャッターが降りる。じーっと、印画紙が吐き出される。
「どうかな、上手く撮れたかな。」
二人が頭を寄せて一枚の写真に見入る。ゆっくりと、像が浮かび上がる。夏の光にさらされた庭木の濃い色合いを背景に。
逆光気味に千砂のまとうドレスは光に縁取られ、美しく描かれる。
「やだ、何だか自分じゃないみたい。」
「いや、モデルが良いとカメラマンの腕がどうでも奇麗に撮れるね。」
「何言ってるのよ、もう。」
「フィルム、全部で10枚あるから。もうちょっと撮るよ。」
千砂を元の立ち位置に戻す。
「じゃあ今度少し斜め向いてみて。そう、で胸から上はこっちに向けて。両手を胸の下で合わせてみて。そう、指を絡めて。」
一砂がファインダを見ながら指示を出す。少し体をひねる事で、千砂の背中から腰のラインが美しく写された一枚ができ上がる。
423 :
4:2010/05/09(日) 22:22:16 ID:/8bxL/cv
小さな台を持ってきて、座った姿勢でもう二枚撮ったところで千砂が言う。
「ねえ、一砂も一緒に写って。出来るでしょ?」
「あ、セルフタイマーはあるはず。でもこの格好じゃあ。」
「父さんの背広が、あなたの使ってる部屋にあるはずよ。上の、小さい押し入れに畳んで箱に入れてある。暑いけど、確か夏用のがあったと思うわ。
ちょっと樟脳くさいかも知れないけど。ごめんなさい、私これじゃあ歩けないから自分で用意してくれる?」
千砂がすっかり乗り気になっている。
424 :
5:2010/05/09(日) 22:22:50 ID:/8bxL/cv
白いシャツと、白に近い生成りのスーツ。一緒に仕舞ってあったらしい細身のタイを締めて一砂は戻ってきた。
「どう見てもカジュアルな格好だけど、Tシャツよりはましかな。」
千砂はくすくす笑う。
「あなたがネクタイ締めてるところ、そう言えば始めて見たわ。」
「どうせ七五三ですよ。」
「そんなことない、格好良いわよ。」
「じゃあもう一度さっきのところに立って。」
ちゃぶ台をずらし、その上に置いた段ボールにカメラを載せて構図を考える。自分の入る場所を考えてカメラの位置を決め、セルフタイマーを作動させる。
「一砂、そこでこけちゃ駄目よ。」
「そんなお約束、しないって。」
軽口を叩いて千砂の傍らに立ち、左手を千砂の腰に回す。千砂の右手も、一砂の腰に回される。二人肩を寄せ、寄り添った姿でカメラを見つめてシャッターが降りるのを待つ。
カメラが写真を吐き出しても、二人はしばらく離れがたくそのままの姿勢でいた。
「なんか駄目だな。千砂に触れてしまうと、離したくなくなる。」
「私も。…あ、キスは駄目よ。写真全部撮ってからじゃないと口紅が崩れちゃうでしょ。」
「ああそうか、残念。お楽しみはお預けなのね。」
もう一度、先ほど使った台に千砂に座らせる。
「今度は俺が後ろに立つから、そのままでいて。」
再びセルフタイマーを動かし、一砂は千砂の後ろに回り込む。その両肩に一砂が手を置くと、千砂の両手がそっと一砂の右の掌に重ねられた。
ストロボが光り、二人の姿を印画紙に留める。千砂も撮影に慣れたのか、少し大胆になれそうな気がしてきた。
425 :
6:2010/05/09(日) 22:23:36 ID:/8bxL/cv
「ねえ一砂。」
「何?」
「結婚式の時って、お約束の撮影シーンがあるでしょ。」
「ああ、ちょっと恥ずかしいあれ、ね。」
「撮ってみない?」
「撮りたい?」
「…うん。」
再び、セルフタイマーをセットする。座ったままの千砂に合わせて、一砂は膝立ちで顔を寄せる。カメラから隠れないように少し顔を傾けて、二人手を取り指を絡め。
更にもう一枚のキスシーン。今度は千砂は一砂の肩に手を伸ばし、一砂は千砂の腰を抱いて。
「一砂…。」
「ん?」
「もっと、キスして。」
「口紅乱れちゃうよ。」
既に千砂の口紅は一砂の唇にも移っている。二人は更に唇を重ね、舌を絡め、唾液が混じりあう。千砂の背中に一砂の手が伸び、ドレスのファスナーを下ろした。
そのまま、ドレスを引き下ろすと千砂の豊かな乳房が露出した。二つの膨らみを、一砂の両手が包み込み、愛撫する。
「ねえ千砂。」
「なに?」
「もう一度、口紅整えてくれる? まだフィルムあるんだ。」
「…この格好で撮るの?」
「駄目、かな。」
「…誰にも見せないって、約束してくれる?」
一砂は承諾し、千砂の部屋から手鏡とルージュを持ってきた。千砂はティッシュではみ出した紅を拭きとってから、一砂の持つ手鏡を覗いて口紅を引き直した。
「千砂、すごく綺麗だ。」
「何回言えば気が済むのかしら。」
「何回言っても言い足りない。」
「馬鹿。」
426 :
7:2010/05/09(日) 22:24:30 ID:/8bxL/cv
千砂は背筋を伸ばして立った。一砂はわずかに乱れたその髪を整え、ベールの位置を直す。千砂の染みひとつない真っ白な肌を見つめ、剥き出しの胸にそっと口づけた。
小さな乳首を愛撫し、更に勃起させる。
「かずな、なにするのよ。」
「だって、尖ってる方が格好良いし。」
「もう、エッチ。」
再び胸の下で両手を組む姿勢を取り、千砂は正面を向いた。一砂はファインダをのぞく。千砂の上半身をきっちり収めた構図を確認し、シャッターを押した。
「千砂、そのままでお願い。」
一砂は、腰にとどまっていた白いドレスを更に下ろし、剥ぎ取った。千砂の下半身までも露になる。千砂は、困ったような顔をするものの黙って一砂のするがままに任せている。
白いガーターベルトとストッキング、そして白いショーツ。一砂は千砂と目を合わせ、ショーツに手をかけた。
「…一砂、それも取る気?」
「もう一枚だけ、フィルムあるんだ。」
「絶対、人には見せちゃ駄目よ。」
「絶対。俺も、人には見せたくない。」
千砂は諦めた。一砂は止められない。白いベール、肘までの長いレースの手袋、白いストッキング、白いガーターベルトだけを身にまとって千砂はそこに立っていた。
胸も、一砂に剃られて無毛の恥部もむき出しで。それはすさまじく美しくも扇情的な姿。千砂は恥ずかしさに脚に力が入らなかった。座り込んでしまいたい。
昼の日の光の中で、一砂の前で大事なところを全てをさらけ出している。夜の営みで見られているはずなのに、こんなシチュエーションでこんな格好でいる事が信じられないくらい恥ずかしい。
手足を隠している事が、余計に恥ずかしさを増していた。
427 :
8:2010/05/09(日) 22:25:14 ID:/8bxL/cv
「かずな、おねがい。はやくして。」
カメラを持ったまま千砂に見とれていた一砂は我に返った。最後の一枚、誰にも撮る事の出来ない、一砂だけの、千砂の姿。それを今印画紙に焼き付ける。
シャッターが切られると、千砂はそこにへたり込んだ。胸と腰を手で隠して。
「千砂、ほら、奇麗に撮れた。」
一砂の差し出す最後の二枚。千砂は恥ずかしくてまともに見られない。
「だめ、そんなの恥ずかしいから見せないで。」
「こんなに綺麗なのに。」
「生身の私と、どっちが良いの?」
「そりゃ、言うまでもなく。」
「言葉だけじゃイヤ。」
一砂はそっと右手を伸ばした。千砂の頬に触れ、顎をなぞり、首筋を下る。胸を隠す千砂の手に触れると、力が抜けだすようにその手は降りた。
左手で乳房を愛撫し、右手は更に下へ進む。一砂の右手が触れると、そこは既に濡れそぼっていた。
「千砂、もうこんなにして。」
「…や、だめ。こんなところではずかしい。」
「じゃ、やめる?」
「…やめちゃ、だめ。」
「千砂、すっかり感じやすくなったね。」
「あなたの、せいよ。かずなのばか。いじわる。」
「そうだよ、意地悪だよ。だからもっと虐めてあげる。」
428 :
9:2010/05/09(日) 22:25:55 ID:/8bxL/cv
千砂の長い黒髪からより分けるように一本を手に取ると、少し下に引いた。ピンと張った髪を千砂の胸に添わせる。つんと尖った右の乳首にあてがい、それを弾いた。
「や、あ。」
千砂の小さな悲鳴。今度は反対側から再び弾く。
「かずな、だめ、そんなことしないで。」
今刺激した乳首に吸い付き、唇と舌で更に刺激を加える。堅く尖る突起。一砂はその乳房を軽く持ち上げると、尖った乳首に千砂の髪を2回、くるくると巻き付けた。
そのまま結わえる。手を放すと、自重で下がった乳房の先端に千砂の髪が食い込む。
「だめ、やだ、やめて、かずなぁあ。」
「ほら、こっちもしてあげる。」
一砂は容赦なく反対側の乳首も千砂自身の髪で縛った。千砂が身をよじる度、食い込んで刺激する。
「こんなのだめ、おねがい、かずな、ほどいて、ねえ、かずなぁ。」
「後でね。」
一砂はそっけない。衣服を脱ぎ捨てると、座り込んだ千砂の前に立った。千砂を促す。
429 :
10:2010/05/09(日) 22:26:58 ID:/8bxL/cv
「ん…。」
赤い口紅を塗った千砂の唇が、一砂の怒張した逸物に触れる。赤い唇、赤い舌が日の光の下で一砂を愛撫する。千砂は大きく息を吸い込むと、思い切り良く一砂のペニスを口に収めた。
苦しげな呼吸をしながら懸命に頬張る。千砂の口腔が一砂を圧迫し、まとわりつく舌が柔らかく刺激する。そしてくわえ込む真っ赤な紅に彩られた唇。
千砂がここまで口でしてくれるのは初めてだった。一砂は手を伸ばし、ピンと張った先に釣られた千砂の乳首に触れる。口を塞がれた千砂は、鼻腔を開いて息を漏らす。
一砂の手の動きに合わせるように、千砂の口は強く一砂を刺激する。
「千砂、もう、駄目だ我慢出来ない…。」
一砂は千砂の頭を押さえた。わずかに呻いて千砂の口にほとばしらせる。千砂は口いっぱい、奥まで含んだ一砂の先端から放たれるそれを感じた。
そのまま千砂の喉が動き、最後の一滴まで飲み込む。
「んふぅ。」
口から出したそれはわずかに力を失っている。それでも、千砂が両手で支えて更に舌を絡みつかせると復活は早い。
「かずな、おねがい。わたしもう…。」
一砂は千砂をそっと押し倒す。
「自分で、膝かかえてごらん。」
「やだ、はずかしい…。」
それでも千砂は素直に従う。白いレースの手袋に包まれた千砂の両手が、白いストッキングの両足をかかえる。千砂の蜜壺が口を開き、光る雫がこぼれる。
手早く避妊具を付けた一砂はそこにあてがい、静かに沈める。
「ほら、今度は下のお口に食べられちゃった。美味しい?」
千砂は言葉を発する事が出来ず、あえぎ声で答える。一砂がゆっくり腰を動かすと、その都度千砂の体が揺れる。
その動きにつれて二つの乳房がゆすられると、己の髪に縛られた乳首が締めつけられて、千砂は痛いのか気持ち良いのか分からなくなっていた。
千砂の中に奥深く侵入した一砂と、その動きに揺すぶられて締めつけられる乳房の先端。千砂は喘ぎ、悶え、一砂と一つに融け合っていった。
430 :
11:2010/05/09(日) 22:27:31 ID:/8bxL/cv
「一砂、あなたどんどん意地悪になって行くのね。」
「だって千砂が可愛いから。いっぱい虐めたくなる。」
「可愛いから虐めるって、小学生じゃないんだからやめてよ。」
「俺に虐められるのはイヤ?」
「…そんなこと訊かないで。イヤじゃない、イヤじゃないけど恥ずかしいのよ。」
「でも千砂、恥ずかしいと気持ち良くなるんだよね。」
「一砂の馬鹿。」
千砂が一砂の胸に爪を立てようとして、手袋をしたままなのに気付く。手袋を外しかけて思い直し、一砂の首筋に歯を立てた。
血が出るほど強くはなく、歯形が付くほどにはきつく。しばらくそのままの姿勢でいたが、やがて千砂はゆっくりと一砂の首から口を放し、くっきりとついた自分の歯形を舐めた。
「千砂、そのまま噛みついてくれていいのに。俺の血を、飲んでくれていいのに。」
「それは、だめ。それだけは。前にも言ったでしょ。あなたは父さんにの身代りはなんかじゃない。私はあなたを、あなたとして愛したいの。」
「だったら余計に。父さんへのこだわりを捨てればいい。千砂が生きるために。俺のために千砂が生きるために、俺の血を飲んで欲しいんだ。」
「やめましょ、この話は。お腹が空いたでしょ、そろそろ夕飯の支度をするわ。ここ、片付けお願い。」
千砂は一砂から体を放すと、手袋を外して一砂に押し付けた。いつもの部屋着を着るため、自室に戻って行く。
一砂は冷たさを感じた。それは、暮れかけた日差し、夕方の涼しい風のせいだけではないような気がした。
- しゅうりょ -
書いてる途中はどうなることかと思ったけれど、言霊様のお陰でこう言う結末に落ち着きました。
羊のうたでは漏れの書けるものは、多分次で終わりです。いつになるかは言霊様次第。
#今回、千砂にウェディングドレスを着せてみたかっただけと言う気もしないでは無い。
おおおおおおおおおおおおおおお!
神光臨ですなああああああああああああああああ!
嬉しいです
尻尾があったら千切れるくらい振っています。
あんがとん
投下行きます。「千と一夜の物語(せんといち よるのものがたり)」最終話。
434 :
1:2010/05/13(木) 22:32:11 ID:VNZI53aY
夜の暗がりの中、白い肉体が艶めかしくうごめいていた。千砂はうつ伏せの上半身を布団に押し付け、豊かな乳房を潰されてもがいている。
横を向いた顔は苦しげに、そして切なげに喘いでいた。両肩は後ろに反り、背中に回された両手は腰の辺りで交差している。
その腕は手首と肘の間で縛られ、自由を奪われていた。下半身は膝を立てて腰を持ち上げ、白い尻を一砂に抱え込まれている。
一砂は獲物を屠る肉食獣のように千砂をむさぼっていた。喰らわれる千砂は、苦悶の表情とは裏腹に蜜壺から熱い雫を滴らせ、太ももの内側は溢れたものでぬらぬらと光っていた。
「かずな、かずなぁ、もうだめ、もうだめ、いや、ゆるして、ゆるして…。」
一砂は指が食い込むほどに千砂の尻を抱き、腰を振っている。その都度肉を打つ音が響き、千砂の声が漏れる。
一砂の堅いペニスに抉られる度、湿った音と共に千砂からはぬるぬるした液体があふれ出していた。
「かず、な、いや、いやぁ、ほんとに、もう、だめ…。」
不自由な上半身をねじり、千砂が尻を喰らわれたまま上体を横に向けて一砂を見つめる。
「い…やぁああああ。」
千砂の叫びが部屋の暗がりに響く。それでも憑かれたように一砂は収まらない。更に激しくその腰が動く。
一度絶頂に達した千砂は全身の感度が高まったまま。ピークを維持し続けて言葉にならない喘ぎだけを漏らし続ける。
「あっ、あっ、あっ、あっ…。」
一砂が腰を振る度、ひたすら声が漏れる。そして一砂がひときわ深く奥まで突き上げて放った時、千砂も痙攣したように腰を震わせた。
435 :
2:2010/05/13(木) 22:33:20 ID:VNZI53aY
一砂は荒い呼吸の千砂に強引にくちづけし、舌を侵入させる。苦しげな千砂の舌を吸い、むさぼりながら抱きしめた。
しばらくしてようやく解放された口から、千砂の懇願が漏れる。
「かずな、おねがい、もうゆるして。ほどいて、これ。」
一砂は答えない。いつか千砂の首筋に噛みついた時を思わせて、その目は理性を失ったかのように強くうつろに光る。
千砂の両足を担ぎ上げるようにかかえ、尻を持ち上げて浮かせた。
「あ、や、ちょっと一砂、それは、だめ!」
一砂のペニスは一度放ってもその力強さを維持したままだった。
たっぷりと精液を受け入れてふくらんだ避妊具を千切り捨てるように外すと、生身の刀身が千砂の菊の門にあてがわれた。
千砂のそこは愛液が溢れこんでいるとは言え、唐突な侵入に備えているとは言い難い。むしろ緊張で堅く閉ざされていた。
「や、あ、あ、いやあぁ!!…。」
強引に一砂が挿入する。括約筋の締めつける入り口は堅く、しかしそれを越えると柔らかく暖かい。千砂の肉体は初めて一砂を受け入れた時より激しく抵抗した。
意思とは無関係に全身が硬直し、一砂にかかえられた両足も頑なに強張る。その堅さを感じて一砂はようやく我を取り戻す。
「あ、ちず、な。俺…。」
「い、いの、かずな。いい、から、つづけて。このまま。」
千砂は荒い呼吸の元で囁く。一砂の声を聞き、ようやく自分の緊張がほぐれて行くのを感じる。後ろを貫かれたまま自分の足をもう少し体に寄せ、一砂が動きやすいようお尻を上げてみせた。
一砂がゆっくりと動き出すと、更に千砂の喘ぎがこぼれる。痛みではない。お腹が苦しい。けれどそれだけではない。体に力が入らず、腰が抜けてしまいそうな感覚。
手を縛られて体の自由を奪われたまま、後ろの穴まで一砂に犯され、侵入されている。一砂に、全部あげたい。一砂の望むもの、欲しがるものを全部。
436 :
3:2010/05/13(木) 22:34:01 ID:VNZI53aY
呻きながら千砂の中に直接射精し、一砂はがっくりとうなだれた。それでもまず千砂の手を解放する。ゆっくりと千砂の中から抜き出すと、ごぼり、と湿った音がした。
引き抜かれた逸物と共に、千砂のお尻の穴からいくらか白い精液が漏れこぼれる。一砂はそのまま千砂の傍らに体を横たえた。
「ひどい人。かよわい女を縛り上げて、こんなに嬲り者にするなんて。」
まだ息が整わない千砂は、仰向けのまま自分の両手を見つめている。さっきまで縛られていた両手には、その跡がくっきりと残っていた。千砂は仰向けになっている一砂に体を預け、その胸に頭を乗せる。
「自由を奪って、いたぶって、慰み物にして、玩具にして、こんなに辱めて。それが楽しいの、あなたは。」
言葉ほど口調に刺はなく、むしろ甘えるように。千砂は一砂の胸に爪を立てた。そのままゆっくりと滑らせ、赤い爪痕の直線を引く。
「吸血鬼というよりケダモノね。私はあなたに疵物にされてしまったわ。どう責任を取ってくれるのかしら。」
千砂は、一砂の胸をキャンバスに見立てるかのように、更に交差する爪痕を刻む。
「痛い痛い、ちょっと待って。言い出したのは千砂だよ。」
「だって一砂、色んなことをしたがるから。こんな事もしたいのかなと思って言ってみたけど。だけどあんなに乱暴にするなんて。おまけにお尻にまで入れるなんてひどい。そう思わないの?」
確かに、一砂は普段以上に興奮してしまった。後ろを向いた千砂が背中に回した両手。千砂が用意した手ぬぐいでそれを縛る時、既に頭に血が上っていた。
普段の一砂ならもう少し気を使えるであろうに、千砂に言われるまできつく縛り過ぎている事にすら気が付かなかった。慌てて縛り直したものの、そのまま押し倒して桃のような千砂の尻にむしゃぶりつき、愛撫もそこそこに貫いた。
もっとも、千砂も一砂に縛られながら反応してしまい、触れられるまでもなく潤んだぬかるみは容易に一砂を受け入れたのではあるが。
437 :
4:2010/05/13(木) 22:34:51 ID:VNZI53aY
一砂は千砂の手をとって縛られた跡をさする。
「ごめん、乱暴にして。痛かった?」
「嘘よ、平気。」
千砂は一砂に自分の体を押し付けて続けた。
「いいの、私は。全部をあなたのものして欲しいの。だから、一砂のしたいようにして。私が駄目だって言っても、どんなにいやがっても。
あなたの好きなように、思うままを私にして。そうすれば、私はあなたのものになれるから。」
「千砂…。」
一砂は、千砂の重みを抱きしめた。けれど、二人とも分かっていた。千砂が受け入れない唯一の事がある限り、それは果たされない。
千砂は一砂の発作を押さえるために血を与える事をいとわない。けれど、千砂は一砂の血を飲む事を拒み、自らの肉体をむしばむ薬を飲み続けている。
「千砂、じゃあ俺がもし千砂に俺の血を飲ませようとしたら、どうする。」
「それは…一砂、それだけはやめて。」
438 :
5:2010/05/13(木) 22:35:57 ID:VNZI53aY
しばし、沈黙の帳が下りた。二人とも、互いを何より大事にするがゆえに生じるすれ違い。言葉では埋める事の出来ない深い溝。
「…千砂、俺がたまたま発病して、昔の記憶を辿ってこの家に来たから今俺達はこうしてるけど。そうじゃなかったらどうなってたのかな。」
「なに、どうしたの急に。何が言いたいの?」
「俺が父さんに似てるから傍にいて欲しい、前にそう言ったよね。でも結局、千砂は俺を父さんの身代りにすらしていない。俺の血を飲まないってことはそういう事だよね。」
「それは…。」
「じゃあ千砂、本当は俺でなくても良かったんじゃないの。父さんのいない寂しさを埋めてくれるなら。
父さんのように千砂を置いてきぼりにせず、ただ千砂だけを求めてくれるなら。そうだね、水無瀬さんなんて丁度良いんじゃない。ずっと千砂のナイト役だったんでしょ。」
「一砂、何てことを言うの。」
一砂は横を向いて目を背けたまま話し続ける。千砂は、一砂の言葉に動揺し、その顔を見られなかった。それ故、一砂の硬い表情に気付く事も出来ず。
「それに、俺としていると千砂はどんどん敏感になって反応が良くなって行くけど、それにしても俺なんかより水無瀬さんの方が経験豊富だろうし、もっと気持ち良くしてくれるんじゃないの。千砂をもっといっぱい満足させてくれるかもね。」
千砂は激しくうろたえた。一砂は、目を合わせないまま振り絞るような声で続けた。その言葉は鋭利な諸刃の剣。
「俺にしてもそうだけどね。千砂を姉だなんて思ってない。初めて会った時から綺麗だと思った。そんな人に誘われたから一緒に暮らしてる。
発作を起こしたら血をくれるのもあるけど。でも俺の周りの人たちなら、病気の事を話したらそうしてくれたかも知れないんだし。千砂でなくても良かったのかも知れない。」
一砂が、そんな風に思っていたのか。哀しみと、裏切られた思い。そうだ、一砂の周囲には優しい人たちがいた。自分でなくとも、暖かく支えてくれたであろう人たちが。
自分が一砂を彼らから引き剥がしたのだ。けれど、それを分かった上で、一砂は自分との生活を選んでくれたのではなかったのか。千砂の瞳から涙がこぼれた。
439 :
6:2010/05/13(木) 22:36:27 ID:VNZI53aY
「一砂、あなたはそんなこと…。」
激情が千砂を襲う。発作的に、千砂の手は一砂に掴みかかっていた。一砂にかかった爪が突き立てられるようにその胸を引き毟る。
千砂の爪が一砂の皮膚を抉り、既に付けていた爪痕に深く食い込んだ。一砂は、皮膚を破り筋肉に食い込む爪の痛みに耐えて身じろぎもしなかった。その傷口から、血が玉となってあふれても。
440 :
7:2010/05/13(木) 22:37:00 ID:VNZI53aY
あふれ出す、赤い血。その色を見て千砂は我に返った。私は、なんてことを。
「一砂、すぐ手当てするから待ってて。」
一砂は、身を翻そうとする千砂の手を取って押さえた。
「待って千砂。良いから。」
「何が良いの、駄目よそんな。」
「千砂、ごめん。さっき言ったことは全部嘘だ。千砂を怒らせたくて、全部嘘ついた。」
千砂の手を握り、ようやく千砂と目を合わせて一砂は続ける。
「前に言ったよね、俺は千砂を傷つけてでもその血が欲しかったって。そうして千砂の血を飲んだ。千砂が大事で、大切にしたくて、傷つけたくなんて無いのに。
さっき千砂を抱いたときもそうだ。俺は千砂が全部欲しい。千砂の何もかもが。でもそれで千砂を傷つけてしまう自分がイヤだ。だからいっそ、千砂に俺を傷つけて欲しくて。
それで、嘘ついて、千砂の気持ちを傷つけてでも俺を傷つけて欲しかったんだ。ごめん、こんなのおかしいよね。自分でも分からなくなる。
一番大事な人なのに、こんなに大切なのに、傷つけてしまうなんて。でもそれでも、千砂の手で俺を罰して欲しかった。この傷が、その証だ。」
「一砂、あなたを傷つけるなんて、私だっていや。そんなことしたくないのに、させないで。」
「ごめん千砂。でも千砂、前に言ってくれたよね。俺を癒せるのは千砂だけだって。」
「それは…そうよ。」
「この傷は千砂がくれたもの。だから余計に、千砂にしか癒せない。千砂がこの血を飲んでくれる事でしか。お願いだ、千砂。」
441 :
8:2010/05/13(木) 22:37:40 ID:VNZI53aY
千砂は動けなかった。一砂の血を飲む事は一砂を父親と同じにしてしまう事。ずっとそう思ってきた。千砂が発作を起こす度、父は自分で自分の腕に傷を付けて血を飲ませてくれた。一砂にはそんなことをして欲しくなかった。
けれどこの傷は、これは違う。一砂に導かれたとは言え、千砂が千砂の手で一砂に傷を付けた。千砂が呼んだ血。刃物傷でなく、鈍い爪で付けられた切り口は汚く、塞がりにくい。一度付けた爪痕を更に抉った傷口は意外に深く、放っておけば血は止まりそうになかった。
「千砂が飲んでくれないなら、手当てはしない。このまま血が止まらなくても構わない。千砂がくれたこの傷は、治さない。」
「かずなの、ばか。」
諦めた千砂は目を閉じて、一砂の傷に口づけた。舌先でそっと触れ、傷の痛みを刺激しないようその血を舐め取った。暖かく、甘く、優しい味がする。父のそれとは違う。
ああそうか。その時千砂は理解した。自分は、本当はずっとこうしたかったのだ。父の事を忘れて良かったんだ。一砂の血を飲む事は一砂を父の身代りにする事ではなかった。
一砂を一砂として受け入れ、一砂として愛する事だったんだ。その時千砂は、彼女を縛り続けた父親の影から解放された。
442 :
9:2010/05/13(木) 22:38:27 ID:VNZI53aY
「私は、人生なんてくだらないと思ってた。ただ、自分で死ぬのは父さんに負けた事になるような気がして、それが悔しくてだらだらと生き長らえてきた。
けれどいつ死んでも構わないから、発作を押さえられるならあの薬だって飲むのはいやじゃなかった。
一砂、あなたと再会して、あなたと暮らすようになってそれが変わったの。あなたの傍にいたい、あなたに傍にいて欲しい。そう思うようになった。それでも、いずれ私はあなたをおいて逝くつもりでいたの。」
一砂の胸の傷に手当てをしてから、揃えた両の膝に一砂の頭を乗せてその顔を見つめながら千砂は語る。
「でもね、一砂。さっきあなたの血を飲んで分かったの。私は今までずっと、父さんの影から逃げだそうとしながら出来なかった。
ううん、ほんとうは逃げるふりだけしていたのかも知れない。死んだ父さんに縛られていることに甘んじていたような気がする。それは独りよがりなこだわりでしかなかったのに。」
千砂は身をかがめ、そっと一砂にくちづけした。
「一砂、あなたの血を飲んで分かった。父さんと同じにしたくないとか、父さんの身代りだとか、そんなことはどうでも良かったの。ただ、私の傍にいてくれるあなただけを思えば良かった。
私はあなたと共に生きたい、ずっと一緒に生きていたい。さっき初めて、ホントに死にたくないって、思った。だから一砂、必要な時にはあなたの血を頂戴。あなたが欲しい時は私の血を飲んで。
そうすればきっと、私たちは二人で生きて行ける。ね、一砂。」
443 :
10:2010/05/13(木) 22:38:51 ID:VNZI53aY
一砂は、傍らで眠りについた千砂の背をそっと撫でる。また俺は千砂を傷つけた。いっぱい、いっぱい。とても大切な人なのに。自分が護ると決めたはずの人なのに。
けれど、千砂も一砂に傷を付けてくれた。文字通り、互いに傷つけ合い、互いの傷をなめ合う二人。それでいいと思った。
全ての世界に背を向けてでも、この先の未来がなくても。二人の進む道に選択肢が限られ、その先に断崖しかないとしても。
- しゅうりょ -
以上、長々とお付き合いいただいた方々、ありがとうございました。
GJです
プロの方でしょうか?
この作品に感銘を受けませんでしたか?
>>445 プロでも何でもないっす。
不特定多数に読まれることを前提に文章を書いたのも、それを公表したのもお初のアマチュア以下。
お疲れさまです
今まで過疎化してたスレに
恵みの雨が降ってきました。
ありがとん
hoshu
hoshu
hoshu
hoshu
「黒鉄」をネタ元に鋭意作成中。
単行本5巻より後、丹が迅鉄に追いついて同行を始めて数日経過後のストーリィ。
申し訳ないがエロシーンは少なし。
それでも読みたい人がいれば何とか書き上げるのでしばし待たれよ。
全裸で待機
投下行きます。
「黒鉄」より、丹と迅鉄の物語。
455 :
1:2010/06/26(土) 22:39:26 ID:ATAucKL6
一日目。
「どうした丹、遅れてるぞ。まだ足の傷が痛むのか?」
「やかましい、何でもねえよ。」
強がって見せるが、明らかに本調子では無い。
昨日辺りから顔色も青ざめて足取りが重い。
先日、小宵とのやり取りで負った傷はほぼ癒えたはず。
ここ数日口にしたものは迅鉄と同じだから食あたりでも無かろう。
なんにせよ、このまま歩き続けるのは無理そうだ。早めに今夜休むところを探した方が良いかもしれない。
「どっか、今夜のねぐらになりそうなところを探すか。」
「あ、水場があるところは無いかな。」
「なんだ、そんなに汗をかくような天気でも無かったろうが。」
「いいから、探せよ。」
迅鉄と鋼丸に対して、相変わらず態度だけは大きい。
借りは返すと言いながらそんな殊勝な素振りは見せない。
意識してはいないが、敢えて粗暴に振る舞う節もある。
復讐の思いを捨てた丹にとって、借りを返してしまっては迅鉄とのつながりが失われるような気がして。
456 :
2:2010/06/26(土) 22:39:56 ID:ATAucKL6
ゆるゆると歩を進め、水の音を頼りに街道を離れるとそれほど大きくは無い川に突き当たった。
そのまま上流に進むと、緩やかに流れが曲がって川面が広くなり、河原も幾らか平地になった場所に辿り着いた。
まだ暮れてはいないが、日も傾きつつある刻限である。
「ちょっと早いが、今日はここで休むか。」
「もう疲れたのか。しょうがねえな。」
「水辺で休みたいっつったのは誰だよ。」
「知らねえよ。」
口の減らない丹に鋼丸は辟易して黙り込む。迅鉄は魚でも取れそうにないかと川をのぞき込んだ。
「そっちは俺が見るから、お前らきのこか何か探してこいよ。」
「なにえらそうに言ってやがるこの野郎、ておい、迅鉄良いのかよ?」
迅鉄はひょいと肩をすくめると、鋼丸を伴って薮をかいて行った。
「なんだよ迅鉄、えらく素直じゃねえか。訳知り顔してるところを見るとなにか知ってるのか?」
迅鉄は言葉を発することは無いが、鋼丸は脳を迅鉄に同居していることからある程度意思の疎通が出来る。
「匂い? 悪いが俺は目と口しかねえんだ。源吉はお前には嗅覚もある程度残したはずだから分かるんだろうけど。血の匂い? こないだの一件依頼誰も切っちゃいないだろうが。」
しばし沈黙。
457 :
3:2010/06/26(土) 22:40:58 ID:ATAucKL6
迅鉄と鋼丸が姿を消し、確実に遠ざかったことを確認した丹は、笠と臙脂の合羽を刀と一緒に傍らに置いて手早く帯を解いた。
腰巻きをはだけ、下に巻いた月経帯を外す。
たらり、と赤黒い血が流れて太股を伝った。
軽く舌打ちをする。今回はやたらと量が多い。
やはりこれでは体も洗わないと。
もう一度振り向いて二人が戻りそうにないことを確かめてから、丹は裾をからげて尻までむき出しの格好で流れに足を踏み入れた。
冷たい水をすくってオリモノの混じった血を洗い流す。
川の流れに赤い色が混じって下流に流れていく。
ほう、とため息をついて手にした月経帯を流れる水に浸し、ざぶざぶとゆすぐ。
ぼろ布に近い綿でこさえてあるので、あまり強く洗うとすぐ駄目になる。
女ってのは、何でこうも面倒くさい事になるんだ。
普段の丹は月のものが来てもかなり軽く済んでいる。
ところが今回は妙にしんどい。体がだるいのは微熱が出ているのか。
下腹部が重く、オリモノも多い。
自分が女の身であることを否が応でも自覚させられる。
いや、自分が女であることはもっと前から分かっていた。
458 :
4:2010/06/26(土) 22:41:56 ID:ATAucKL6
母親の敵を討ち果たしたものの、自分も手傷を負って倒れていたところを火渡りの錬司に助けられた。
それが縁で、錬司をお父と呼びながら共に旅をした。
早くに父を亡くした丹は、最初は錬司に父の面影を見ていた。
しかしそれだけでない感情が、共に時間を過ごす内に生まれた。
常には男のなりをしていても、二人でいる時は父と娘を演じていても、それだけでは済まない感情。
しかしそれも、錬司の死で捨てたつもりでいた。
錬司は丹に、女として生きて欲しいと最後に願ったと言う。
敢えてそれを振り切り、渡世人としての生き様を貫こうとした。
それが何故、今になって女である自分に悩まされるのか。
丹は考えまいとした。答えを出してしまうのが怖かった。
自分が、自分の心と体が何を求めているのか、認めることは自分の生き方を自分で否定してしまうように思われて。
459 :
5:2010/06/26(土) 22:42:40 ID:ATAucKL6
丹は複数の敵と斬り結んでいる。
背中を合わせて錬司もまた刀を振るっていた。
ああ、これは夢だ。
お父とまた一緒にいられるなら夢でも良い。
けれどこの夢はいやだ。
今までも何度も見た夢。
現実をなぞり、同じ結末に至る。
分かっていても避けられない。
二人共に手傷を負い、最後に残った相手は一人。
錬司を討ち果たそうとするそいつに丹はしがみつき、丹に刃が向けられる。
丹を庇おうとして身を投げ出し、貫かれたのはしかし錬司では無かった。
丹の代わりに刀身を突き立てられ、血を流しているのは鋼の体。
そこには迅鉄がいた。
460 :
6:2010/06/26(土) 22:43:28 ID:ATAucKL6
「迅鉄!!」
跳ね起きた丹は、自分の上に身をかがめていた迅鉄にむしゃぶりついた。
「迅鉄、迅鉄、馬鹿、何してんだ、死ぬんじゃねえ!」
「しっかりしろよ、丹。うなされてるみたいだから迅鉄が様子を見てだけだ。迅鉄には何にも起きちゃいねえよ。」
傍らから鋼丸が口を挟む。迅鉄自身は当惑して、丹に襟を捕まれたまま身動きできずにいた。
「そうとう夢見が悪かったみたいだな。冷や汗かいてるぜ。」
水の流れる音。
草いきれ。
虫の声。
木々の間を渡る風。
空には月と星。
軽い食事の後寝ついた時と変わりは無い。
月の位置と消えかけた焚き火が、時間の経過を示していた。
丹が落ち着いたのを見取って、迅鉄はぽんぽんとその肩をたたき、その手を着物からほどいた。
焚き火に僅かばかり木を足して、傍らに横になる。
夜明けまではまだ間がある。
もう少し眠っておくつもりだ。
461 :
7:2010/06/26(土) 22:44:33 ID:ATAucKL6
額をぬぐうと、背中にかいた汗が冷えて身震いがした。
くそったれ、なんであそこで迅鉄がでしゃばるんだ。
なんもかも、迅鉄が悪い。
夢にうなされたのも、こんな汗をかいて風邪を引きそうなのも、体調が悪いのも、全部迅鉄のせいだ。
迅鉄に落とし前付けてもらわないと気が済まない。
丹は寝つこうとしている迅鉄ににじり寄ると、体にかけていた合羽をはがして自分もかぶる。
生身の右手をとってその腋に潜り込んだ。
驚いて引きはがそうとする迅鉄を怒鳴りつけた。
「じっとしてろ。お前のせいでヤな夢見ちまったんだ。冷えて風邪引いちゃたまらねえから、お前にあっためてもらう。文句は言わせねえぞ。」
強引に迅鉄の肩に頭を乗せて、その体を抱え込むように体を落ち着ける。
すえた汗の匂い、鉄臭い半身の匂い、いくばくかの椿油の匂い。
それが迅鉄の匂い。
こいつはなんて臭えんだ、そう思いながら丹は不快では無かった。
気分が安らぐのを感じる。
理不尽な言い分に逆らうことが出来ず、迅鉄は当惑しながら丹を抱え込んだ。
まあ、うなされてやかましいよりはましか。
少し冷えてきたから、確かにくっついている方が暖かくて助かる。
しんしんと冷えた月明かりの照らす河辺で、二人は眠りについた。
462 :
8:2010/06/26(土) 22:45:17 ID:ATAucKL6
二日目。
「ほお、紅雀の丹は実は女だったってえのか。こいつは驚いた。」
声をかけられるまで、その存在に気が付かなかった。
たまたま出くわしたのか、跡を付けられていたのか分からない。
が、丹が体を洗っているところを見られたのは迂闊だった。
普段なら周囲の気配にもっと気を配っているはずなのに。
このところ迅鉄と一緒にいる時間が長いせいで、気が緩んだのか。
尻っぱしょっているところを見られたのなら、女であることがばれている。
丹は耳まで赤くなるのを感じた。
頭に血が上るのは分かるが、どうにも我慢ならない。
こいつ、絶対に殺す。
463 :
9:2010/06/26(土) 22:47:13 ID:ATAucKL6
そいつの身の丈はおおよそ6尺の大男。
体が大きい分、動きはこちらが早いはず。
川の流れにいる自分と、岸辺に置いた刀までの距離を測る。
一直線に走れば届く。
刹那の判断の後、僅かに身をかがめて川底を蹴った。
身を投げ出すように、臙脂の合羽の上に置いた刀身に手を伸ばす。
しかし手が届いた時、握った柄ごと丹の手が踏みしだかれた。
「あぁ!」
それでも左手を、男のくるぶしに伸ばす。
拳で叩き、爪を立てて抵抗する。
「へ、無駄だよ。大人しくしやがれ。」
男は片手で丹の両手首をまとめて掴み上げ、一気に持ち上げた。
丹の足は辛うじて地に届く。
いくら軽いとは言え、男の膂力は大したものだ。
「女として見れば、なかなか可愛い顔してるじゃねえか。可愛がってやるからよ、大人しくしてな。」
「誰が、お前なんかに…。」
もう一方の手が拳になって丹の腹にめり込む。
苦悶の声を漏らす丹をぶら下げたまま、男はその着物をはだけた。
「立派に脇差さしちゃあいるが、体はちゃんと女じゃねえか。ええおい?」
体をまさぐる手を感じながら、丹は苦痛に身悶える。
くそったれ、何でこんな奴に。
こんな奴に。
その時脳裏に浮かぶのは、錬司の顔では無かった。
思わず助けを求めてしまうのは。
「じんて、つ…。」
空を切り、鉄の歯車が飛来した。
唸りを上げて男の顔面を襲う。
「がぁっ」
血しぶきを上げて男はよろめき、しかし丹をかかえ直してその体を盾とした。
「てめえ、その鉄仮面、鋼の迅鉄かよ。へ、紅雀の丹が女で、しかも迅鉄とつるんでたとはな。ちょいと面白い話じゃねえか。おっと動くなよ。」
男は左手一本で丹の両腕を背中で羽交い締めにし、右手でその首筋を掴んだ。
「女の細頚くらい、片手でくびり殺せるぜ。お前がそこから動いたらそういう事になる。大人しく見物してな。
どうせお前もたっぷり楽しんでるんだろう。ちっとくらいお裾分けしたって罰は当たらねえからよ、俺がこいつを楽しませてもらう間…、ておい、てめえ動くなつってるだろうが!!」
迅鉄は抜き身の鋼丸をその肩に預け、ゆっくりと歩を進めた。
「素直に丹を放しな。そいつに傷一つ付けてみろ、楽には殺してやらねえ。死んだ方がマシだってえくらいたっぷり楽しい目を見させてやるぜ。」
暮れかけた逢魔時、迅鉄の背後から立ち上る禍々しい気配が男にも感じられた。
だからとて素直に敗走するには己の腕に自信があり過ぎた。
軽く舌打ちし、丹の体を迅鉄に向けて放り投げると腰の大太刀を抜き払った。
重なった二人の上から振り下ろした刃はしかし、丹を抱えたまま転がった迅鉄をかすめて河原の砂地に食い込む。
464 :
10:2010/06/26(土) 22:48:04 ID:ATAucKL6
わずかに距離をとった迅鉄は、丹を背中にして向き直った。
気を取り直した丹は自分の刀に飛びついた。
両手で柄を握り、迅鉄の横に回り込む。
「お前は大人しくしてろって。」
「やかましい、こんな目に遭わされて我慢出来るか馬鹿野郎。」
「我慢出来ないのは迅鉄もみたいだぜ。」
鋼丸の言葉が終わらぬうちに、迅鉄は動いた。
鋼の脚にバネ仕掛けが弾けたかのように、予備動作もなく男の懐に飛び込む。
男が上段から振り下ろした太刀をかい潜って、鋼丸の刀身がその胴をなぎ払う。
丹は、ここまで見事な迅鉄の刀の冴えを見た事がなかった。
いや、迅鉄ならずとも、一太刀で人間の胴体を真っ二つにすることが本当にできるのか。
講談に聞くことはあっても、実際に可能だとは思っていなかった。
目の前で見るまでは。
465 :
11:2010/06/26(土) 22:48:46 ID:ATAucKL6
上下に別れた男に背を向け、迅鉄が丹に向き直る。
丹の手から柄が離れ、刀身が地に落ちる。
強く握られていたせいで手が痺れ、力が入らない。
迅鉄が歩み寄り、その手をさすった。
ゆっくりと、けれど力強く優しく。
「よせやい馬鹿。」
憎まれ口を叩きながら、丹はなすがままに任せる。
はだけた着物を直そうともせず、迅鉄の胸に頭を押し付けた。
思わず溢れる涙を、見られたくはなかった。
それでもこぼれる滴は迅鉄の手に落ちる。
唇を噛みしめ、声を出さずに泣きじゃくる丹の手を、迅鉄は何も言わずにさすり続けた。
466 :
12:2010/06/26(土) 22:51:07 ID:ATAucKL6
丹が落ち着き、骸を片付けた頃にはとっぷりと日も暮れていた。
死体となった男の荷物にあった干し肉を炙り、その日の終いの食事としては充分に腹を満たした迅鉄と丹は焚き火にあたっている。
丹はまっすぐに迅鉄を見つめ、迅鉄はいささか気まずそうに目をそらしている。
「迅鉄、あたしは決めた。だからしっかり聞け。」
ずい、と火を回り込み、迅鉄の前に立つ。
「いくら渡世人としてやってきても、結局あたしは女だ。今日も、いや今までだって何回もお前に助けられた。
お前に勝ちたくて刀を振るってきたけど、お前が手を貸してくれなきゃあたしはとっくに死んでる。今日だって、お前がいなかったら、殺されなかったかも知れないけど、女として嬲り者にされてた。
あたしは切り合うのは怖いとは思わないし、運が悪けりゃ死ぬって覚悟も出来てる。けど、あれはイヤだ。あんな奴に、いや、誰にだってそんなことをされるのは御免だ。だから…、だからあたしをお前の女にしろ。」
強がる丹の声が震えている。
待てと言いたい迅鉄の思いはしかし声にならない。
思わず鋼丸の加勢を求めようとしたが、こちらは知らん顔の半兵衛を決め込んでいる。
丹は迅鉄につかみかかり、無理やりにその着物を脱がせた。
半ば鋼鉄に覆われた体がむき出しになる。
迅鉄の胸にしがみつく丹は、また泣きそうな顔をしていた。
折れそうなその心がすがりつく先は、迅鉄しかなかった。
迅鉄は困惑した表情を窺わせながら、丹の肩を抱き、しかしそれ以上何もしようとはしない。
「女に、恥かかせるなよ。なあ、心決めるのにどんだけ大変だったと思うんだよ、迅鉄。あたしじゃ駄目ってのか? 何で手を出してくれないんだよ。そりゃ、まだ餓鬼かもしれないけど。朱女姐さんみたいに色っぽくはないけど。」
「悪い丹、口を挟むぜ。」
「鋼丸? なんだよ。」
「迅鉄も俺も、源吉って男に死んでから体を作り直されたって話は前にもしたよな。俺は全部刀の中に入っちまった。迅鉄も姿は人だが、半分は鋼の入れ物だ。生身なのは半分だけ。」
「だからなんだよ。」
「だからさ、男としての機能は、使えるかどうか分かんねえんだよ。しょんべん出来るから付いちゃあいるが、そっちの仕事には使ったことがないはずだから出来るものやら。駄目でも勘弁しろよ。」
「駄目でもって、試しもしないで何言ってんだよ。」
帯を解き、ほどいた着物が地に落ちた。
丹の白い裸身が月の光に照らされてまばゆい。
その肢体が小刻みに震えるのは寒さのせいではなかった。
鋼の肉体に、そっと身を寄せる。
「良いよ、出来なくたって。抱きしめてくれればそれでいいや。それで、あたしはお前の女になる。一生、つきまとってやるから覚悟しやがれ。」
鋼の胸と生身の胸に両の乳房を片方ずつ押し当てた。
鋼の面に頬を寄せる。
と、下腹に刀の柄が押し当てられるのを感じた。
いや、鋼丸はあっちにいる。
「てめ、この野郎。しっかり反応してるじゃねえか。この助兵衛!」
丹が迅鉄の股間に手を伸ばす。が、その感触は丹の予想を裏切った。
「…なんだよこのごついのは。さっきまであんなに可愛かったのに、なんでこんなにでかくて堅くて、こんな変なカタチしてんだよ、冗談だろおい。」
「丹、おめえ知らねえのか。男の逸物ってのはよ、惚れた女と媾おうって時はな、しっかり奥まで届くように普段より立派な生りになるもんだ。良かったじゃねえか迅鉄がちゃんと出来るみたいで。覚悟決めろよ。」
「ちょっと待て、前言撤回する! 駄目だ、こんなもん突っ込まれたら壊れる、壊れちまう。手ぇ出さなくて良いから、やめてくれ、頼む…。」
迅鉄が体を入れ替え、丹の上にのしかかる。
やがて、月の明りの下に微かな悲鳴が響いた。
467 :
13:2010/06/26(土) 22:53:54 ID:ATAucKL6
堅く脚を閉じて丹は座り込み、息も荒く迅鉄を睨んでいる。
「駄目、絶対駄目。こんなもん絶対入らない。裂けっちまう。」
小柄な体に似つかわしくない巨根を股間に立てて、迅鉄は頭を掻いた。
未通女と童貞、見かねて鋼丸が口を挟む。
「迅鉄、気持ちは分かるが焦り過ぎだぜ。まあ初めて同士じゃあ無理かもな。おめえ、一回どっかで練習した方が良いんじゃねえか。いっそほれ、朱女姐さんにでも頼んでみるか。あの姐さんには貸しもあるし、お前の筆下ろしくらい引き受けてくれるんじゃないか。」
「ちょちょ、ちょっとそれはもっと駄目だ。そんなの許さねえぞおい。絶対許さねえ。いや、朱女姐さんがどうとかじゃない、あの人は嫌いじゃないけど。いや、そういう話じゃなくて、その、あれだ…。」
「なんだ、はっきり言えよ。」
「迅鉄は…迅鉄が他の誰かとするなんてイヤだ。誰にも渡さない。迅鉄は、あたしのもんだ。だから、その…。」
思わず心情を吐露してしまい、丹は赤面して黙り込む。
「なあ迅鉄、丹は男のなりしててもちゃんと女なんだ。女の体は男に較べりゃか弱いもんだからよ、もっと優しく扱え。触ったら柔らかいだろうが。柔らかいもんはそっと丁寧に、優しく触れ。顔も、首も、腕も、胸も、腹も、尻も、脚も、おそそも。
柔らかいところを全部、丁寧に触ってやんな。そうすりゃあ女の体って奴は、ちゃんと男を受け入れるようになるからよ。丹も、もうちっと我慢して付き合ってやんな。それで駄目なら知らん。俺はもう寝るから、後は勝手にやってくれ。」
鋼丸は一つしかない目を閉じた。
それを見やってから、迅鉄はおずおずと生身の右手を丹に伸ばす。
その頬にそっと触れた。
掌でなぞり、短い髪に隠れる耳を指で挟む。
鋼の左手を伸ばし、ぎこちなく、しかし更に優しく丹の肩を抱く。
丹はゆっくりと、迅鉄の胸に倒れ込んだ。
「もう一回だけ試してもいいや。でもな、次痛くしたらもう絶対に触らせないからな、そのつもりでいろよ。」
目を閉じて身を任せる。
恐る恐る、丹の体をまさぐる手の感触。
今日の男に触れられた時は怖気を感じただけだが、迅鉄の手は違う。
乱暴に扱われた時でさえ嬉しかった。
こそばゆく、体の芯に熱さが生まれた。
今、優しく扱われる事で、その熱さが表に溢れて行くのを感じる。
全身の力が抜け、それが不安で迅鉄にしがみついた。
迅鉄の手が胸の先端に触れた時、吐息が漏れる。
生身の手と鋼の手、両の乳房が揉みしだかれ、思わず体がのけ反る。
迅鉄の手は更に動く。
左手が背中から肩を回り込んでもう一度乳房に触れ、右手は腹から下に下がって膝を割る。
生身の指先が、丹の内ももをゆっくりと撫でる。
迅鉄の右手の指が丹の中心に触れた時、そこはじわりと熱く湿っていた。
「じん…鉄、だめ、だ。へんに、なっちまう。」
丹の喘ぐ声が、迅鉄を猛らせる。
暴走しそうになる自身を抑えて、迅鉄はゆっくりと指を動かした。
ぬかるんだ割れ目を慎重になぞり、溢れた雫が丹の内ももを濡らすまでその動きを繰り返す。
やがて我慢の限界に至り、迅鉄は丹の両膝を押し広げて、自身の腰をそこにあてがった。
両手で肩を抱き、正面から見つめる。
「ん、いいよ。でもゆっくり頼むぜ。ホントに、な。」
うなずいて迅鉄は閉ざされた道を拓いた。
熱いぬかるみに侵入し、抵抗を破って更に奥まで。
丹は顔をしかめ、閉ざした口から苦痛のうめきを上げる。
動きを止めた迅鉄に、しかし丹は先を促す。
「良いから、そのまま。続けろ。だい、丈夫。平気、だ。いいんだ。」
意を決して、更に奥まで。
一気に根元まで挿入し、丹の細い腰を両の手でしっかりと抱え、抱きしめる。
「あぁ、うん…。迅鉄、馬鹿野郎、優しくしろつったのに、痛いじゃねえか。この、大馬鹿。」
言いながら、丹はしかし迅鉄の背中に両手を回し、強く抱きしめる。
口を開き、漏れそうになる悲鳴を堪えるために、迅鉄の生身の肩に噛みついた。
破瓜の痛みの、その何分の一かの痛みか。
それを感じながら迅鉄は腰をゆすり続け、すぐに堪え切れず、丹の奥深くに初めての精を放った。
468 :
14:2010/06/26(土) 22:54:45 ID:ATAucKL6
三日目。
「どうした丹、遅れてるぞ。」
「やかましい、誰のせいだと思ってんだ。」
迅鉄は歩みを緩め、丹の横に歩調を合わせる。
声の調子を落として丹は更に毒づく。
「痛いからもうやめろってんのに、上手くできたからって何回も何回も何回も何回も調子に乗りやがって。まだ痛いんだぞこら。今も中に何か入ってるみたいだ。手前が初めてだからってこっちもそうだってんだ。もっと気を使えよ馬鹿野郎。」
僅かに頬を染め、迅鉄を軽くにらむ。
しかし言葉の棘ほど怒ってはいない。
「昨日も言ったけど、あたしは一生お前につきまとうからそのつもりでいろよ。逃げたって逃がしゃしない。何処まででも探して追い掛けて、絶対見つける。良いな?」
「逃げやしないさ、そうだろ。」
鋼丸の言葉に、目を合わせないまま迅鉄が頷く。
「なんだよ素直じゃないか。まあ、あたしは並の女みたいに身を尽くして仕えるなんて出来ないけど、あたしのやり方でお前の傍にいてやるから。お前の背中はあたしが守ってやる。
お前に敵うほどの腕はないけどそれなら出来る。何があっても、誰が相手でも、迅鉄は前だけ見て戦え。後ろは全部あたしに任せろ。」
迅鉄が歩きながら丹に向き直り、その背中をぽんぽんと叩いた。
迅鉄なりの意思表示だ。それを受けて丹も続ける。
「それと…。今夜からはもうちっと優しくしろよ。ほんっとに痛いんだから。それだけは頼むぞホントに。」
日の光を浴びて二人の歩みは続く。終わりを知らぬその旅路が。
しゅうりょ。
えちシーンも嫌いじゃないけど、ピロートークが好きなんだよなあ。
いや今回は物理的な枕はないけど。
遅れたが乙
グッジョブ。
ていうか人いなさ過ぎじゃ
人いないねー。
誰か、これで書けとか言うリクエストある?
応えられるかどうかは未確定だけど。
幻影のを見てみたいな
幻影は考えてなかった。
とつおいつ考えてみると、なんとかなりそうな気もする。
期待せず気長にお待ちあれ。
アコニーの話を見てみたいな。
アコニー、いつもどおりモトミの部屋に来てゲームに熱中するが、そのときの
モトミはいつもと違いアコニーを「雌」としてみて、アコニーが襲われる。
というのはどうでしょうか?
書けるにしてもぼちぼちなので。
気長にお待ちください。
hoshu
>>475 アコニーの原作が終わりました。9月発売のコミックスで大幅加筆をするので、
それを元にして書いてほしいです。
ロリのアコニーもいいけれど、16〜17歳のアコニーも可愛いので、3巻
を元にした話を期待しています。
hoshu
お、アコニー育つんだ。
楽しみだな。
とうとうハルにばれてしまったな
ハルバレユカイ
真夜が初めて探偵事務所に来た時着ていたワンピースって何色なんだろう。
黒か紺のイメージがあるけど。
装書集買って見たけど載ってない。
昔っから歴史と地理は苦手だったから当時の風俗とかさっぱり分からん。
もうググる先生に頼りっぱなし。
はあ。
hoshu
リクエストもらった、幻影博覧会ベースのSS。
取り敢えず書いた。
「上海小夜曲」とでもしておきましょうか。
が、もうちっと推敲したいので少しだけ待たれかし。
週末は御殿場だし。
hoshu
実はリクオといやらしいことをする妄想で頭の中が一杯のシナコ先生
>>484 幻影のSSを楽しみにしています。
アコニーも3巻が出たらお願いします。
上海小夜曲、いきます。
今回はぼちぼちゆっくり上げようかなと。
彼女が語った通りの大震災に見舞われた帝都はその後、あがきながらも復興を遂げた。今上天皇の崩御と皇太子の新天皇即位に伴って元号も昭和に変わり、大正の浪漫に満ちた空気は10年以上を経てきな臭い火薬の匂いにかき消されていた。
それでも私は、まさに十年一日のごとく、うだつの上がらない探偵稼業を続けている。事務所の入っている建物はすこぶる頑丈で、あの地震にも特に被害を受けることもなくやり過ごした。
親父が亡くなった時に、雄兄貴が法外な分与を押し付けてくれたお陰で家賃の心配をする必要もなくなった。今や気まぐれに訪れる依頼人の頼みごとや諌早警部の協力依頼をこなすくらいで、糊口をしのぐに不足の無い日々を過ごしている。
探偵稼業で気を紛らしながら、ただひたすら待ち続ける日々を。
その日は諌早警部に手を貸してひとつの事件にけりを付け、警部と別れて夕刻に事務所に帰り着いた。が、開けようとした事務所の鍵が既に解かれていた時、私の心臓は期待と不安に締め上げられた。こんな何もない探偵事務所に、しかも昼間から侵入する賊などいるはずもない。
それよりも、このシチュエーションは。あの時も警部の誘いを断って一人で事務所に帰ると、三重にかけたはずの鍵を開けて彼女はそこに立っていたのだ。衝立の向こうの窓際、ソファに座りもせず暮れなずむ夕日を眺めて。
あの日と同じように彼女は立っていた。短く切りそろえた髪、理知的でいくぶん挑戦的な瞳、白い襟とツートンをなす濃い色のワンピースをまとい、胸元には大きな丸いブローチ。年のころは16、7の少女が振り返って私を見つめた。
「お帰りなさい。勝手に入って待たせていただきました。」
真夜くんが両親に伴われて日本を去り、私の事務所は閑散とした雰囲気を醸していた。ほんのわずかな期間でもあり、随分長い事一緒に仕事をしてきた気もする。いずれにしても、真夜くんの不在は私に思っていた以上の喪失感を味合わせていた。
年端も行かぬはずの少女に自分が気持ちの上でどれほど寄り掛かっていたのか、そして失うまで何故それを自覚しなかったのか。
行きたくないという彼女の意思に同意することは容易だったはずなのに、意固地なまでに何故それに反対したのか。そう、認めたくなかったのだ。彼女に惹かれている自分を。
差出人不明の封筒が届いたのは、蝉の声がやかましい夏の盛りだった。中には短い文面の便せんが一枚と、長崎からの上海航路の切符。無論長崎までの鉄道切符も抜かりなく同封されている。
だがそんなものより、私はほんの短い文字を何度も何度も目で追った。魂を失っていた私を目覚めさせた、それは間違いなく彼女の筆跡。
「上海にてお待ちします。真夜。」
その下に書かれているのはおそらくホテルの名前と住所。
切符を改めると、明日の朝には発たねばならない。何も考えずに私は事務所を飛びだした。自宅に戻って旅行鞄に手早く荷物を詰め込むために。
36時間の鉄路の旅と、それに続く26時間の船旅。私は殆ど一睡も出来ず、窓から外を眺めて過ごした。時折、上着の内ポケットからあの短い文章の書かれた便せんを取り出して飽きもせず彼女の書いた文字を目でなぞり。
それは私の事務所で彼女と別れてから、初めての便りであった。
ここに来られるのも今日限りと告げた彼女。ずっとここに居たいと言った彼女を、しかし私は突き放してしまった。自身の本心とは異なる事を知っていたはずなのに。
そんな自分を私はずっと後悔していた。彼女から何の連絡も無いのも当たり前、自業自得だと思っていた。
そんな自分の愚かしさに苦笑しつつ、私を乗せた長崎丸は上海の港に入った。
食事か、酒か。一服盛られていたのは間違いない。私の意識は明晰だった。しかし自分の身体を動かしているのは意思ではなく、熱く湧き上がる欲望と衝動。担がれるようにこの部屋に導かれ、ベッドに誘(いざな)われた。
天蓋の付いた広い寝台の上で、紅いチャイナドレスを、飾りボタンを千切らんばかりに開き、滑らかな光沢のシルクの下着を引き毟るようにはぎ取り。
彼女は暴力的な私の振る舞いに逆らいもせず、むしろ協力的ですらあった。小振りな胸を隠すブラを引き剥がす時に身をよじるのも、幼さの残る引き締まった尻からショーツを下ろす時に腰を浮かすのも。
そしてろくな愛撫もなしに私は彼女に侵入した。狭い門をこじ開け、処女の扉を破って。
わずかに苦悶の表情を浮かべ、刹那逃れる素振りをした彼女はしかし、私にしがみついてきた。私の背中に両の手を回し、私の腰に細い足を絡め。
「せん、せい…、わたし、あぁ…。」
真夜の細い体を抱きしめ、その薄い胸に自分の胸を押し付け、互いの下腹をこすりつけるように私は腰を振った。狭い通路を奥へ奥へと押し進み、ひたすらに彼女を求めて。それに応えるように彼女は私を呼び、私も彼女の名を呼んだ。
薄く汗をかいた額に短い前髪がはり付き、いくらか伸びた後ろ髪が枕元に乱れて広がる。私が前後に動く度彼女が吐く息は最初呻く声であったが、少しずつ高い声になり、やがてあえぎ声に変わるのを確かに聞いた。
そして彼女にかき抱かれたまま私は絶頂に至り、彼女の胎内深くに精を放った。
欲望を煽り立てる衝動が去り、シーツを汚す鮮血を見て私は激しい慚愧にさいなまれた。
「真夜くん、すまない、私は…。」
つたない謝罪の言葉はしかし、重ねてきた彼女の唇に遮られた。ゆっくりと顔を放すと、横たわる私に寄り添い、彼女の白い裸体が押し付けられた。
「いいんです。私、先生にこうして欲しかったから、嬉しいんです。むしろ、私の方こそごめんなさい。多分飲み物に薬が入ってたんだと思います。
先生に使うなんて聞いてなかった。私は痛み止めを予めもらってたんですが。でもあれも痛み止めというより…。」
「どんな薬か分からんが、君の体に害は無いんだろうね。大丈夫か?」
「専門家がいますから。私の利用価値はこれからですし、先生が私にとって大切な存在だとは分かっているはずですから、迂闊な事はしないと思います。」
その時、豪華な部屋の扉がノックされた。私たちは顔をあわせ、そしてドアを見つめる。彼女の体をシーツで包(くる)んでから、声をかけた。
「どうぞ。」
上海港に降り立った私は、指定の場所まではてどうやって行けばいいのか考えていなかった。しかし自分の間抜けさ加減に呪いの言葉をつぶやくまでも無く、濃い灰色の長袍を着た男が声をかけてきた。
「松之宮先生でいらっしゃいますね。お迎えに上がりました。」
日本語の達者なその男がハンドルを握り、私を後席に乗せたクルマは、やがて市電の走る大きな通りに入った。男に話しかけても気のない相づちが返るばかり。何も話す権限が与えられていないらしい。
所在なく車窓から外を見る。歩道を行き交う人々は国際都市上海の名にふさわしく、様々な服装の様々な人種が入り交じっている。欧米列強のみならず日本人も進出しているのが見て取れる。
そしてほどなく停まった瀟洒なつくりの建物、それが真夜くんの手紙にあったホテルだった。
「どうぞ。ロビーから別の者がご案内します。お荷物は部屋に運んでおきますので。」
有無を言わせずクルマから降ろされる。大した荷物のない私の鞄を提げた男は、待ち受けていた女性に私を引き渡すとそのまま立ち去った。
「松之宮先生、どうぞご案内します。真夜さんと、私たちの大老が先生をお待ちです。」
体のラインを強調するチャイナドレスを着た美貌の女性が先に立つ。袖のない、深いスリットの入った濃い藍色のドレスは彼女の魅力を引き立たせるためだけのものでは無さそうだ。
バランスの取れた歩き方、無駄なく引き締まった筋肉の動き。いざと言う時に四肢の動きを邪魔しないようデザインされているのでは無いか。この国独自の拳法、功夫の達人は西洋人の様な隆々としたこれ見よがしの筋肉の持ち主では無いと聞く。
フロントを素通りし、隠されるように設置されたエレベータで上階に案内される。何階についたのかの表示すらない、特設フロア専用の直通エレベータだ。今回真夜くんの名で私を招待したのは案内役言うところの「大老」であろうが、一体何者か。
上海の一等地に建つホテルの、VIP専用フロアを確保してわざわざ日本から一介の探偵風情を呼びつける存在。一見そうは見えないが、素手で私ごときあっと言う間に制圧してしまえそうな美貌の用心棒をそばに置く。かなり、興味が湧いたのも事実だ。
専門のボーイの手によって開かれた扉の向こう、待ち受けていたのは紅いチャイナドレスをまとった彼女と、そして「大老」。髪も髭も、眉毛まで白い年老いた人物。柔和な表情の奥に、底を見せない思慮を伺わせる。
「先生、申し訳リませんこんなところまで。お疲れではありませんか?」
「なに、君に逢えるなら千里の道も遠からずだ。それよりこちらの御仁を紹介してもらえないかな。」
丸テーブルに並んでいた最後の空席が、案内役の女性の手によって引かれる。
「どうぞ、座りたまえ。」
「大老」に言われるまでも無く遠慮する理由は無い。どっかりと座ると、その女性は黙礼して部屋を下がった。
「良いのかな、有能な護衛を下げてしまって。私があなたに危害を加える可能性が無いとでも?」
「それほど愚かではあるまい。私をどうこうするよりまず話を聞きたいだろう。それに、私に何かあれば君はもとより真夜くんも無事には済まないことくらい理解していよう。そんなことは君の望みであるまい。」
「ごもっとも。では、はるばる上海くんだりまでお招きいただいた理由をお聞かせねがえますか、ご老人。」
言葉を発したのは真夜くんだった。
「先生、ごめんなさい。私の我侭なんです。」
「?」
視線を絡めて先を促す。
「この人は、『大老』と呼ばれる、上海の中国人社会の有力者です。以前、私の両親がこの国に滞在していた時にあるトラブルに巻き込まれ、その解決に大きな助けをいただいた事があって。それで私が、ご恩返しにお仕事の手伝いをする事になったんです。」
真夜くんが語る間に、入れ替わり立ち替わりボーイが料理の皿を並べだした。どう見積もっても安物では無い器に盛られた料理は一体幾皿あるのか。細かな装飾の施されたクリスタルガラスの杯に注がれる白酒は複雑な香りを漂わせる。
「君も知っているように、彼女には『先見(さきみ)』の力がある。私の仕事には非常に有効な助けとなるのだよ。当分の間かかりっきりになってもらわなければならないのでね。」
「いつまで、そのお仕事とやらに真夜くんを縛り付けておくおつもりで。」
「私が死ぬまでだ。安心したまえ、見ての通りの老人だ。そう長くも無いよ。」
「ですが、あなたの後継者がそれほど有効な力を手放しますか。」
「日本の諺にもあるだろう、『子孫に美田を残さず』と。為すべき仕事は引き継がせるが、便利過ぎる道具はむしろ有害だ。頼り過ぎれば足下をすくわれる。」
「それを信じろと? そもそも彼女にギャングやマフィアの手助けをさせることを、私が見過ごすとお思いですか。」
「信じるかどうかは君の自由だ。私の仕事はそれほど小さなものでは無いよ。知っての通り、上海は各国の租界に牛耳られ、無政府状態に近い。それでも治安が保たれているのは何故だと思う?
表立っては自治警察の働きによると言われているが、実際は私が私の組織を以て全てを掌握しているからだ。各租界の我侭を聞き、調整し、不穏な動きは未然に防ぐ。そのためにこそ真夜くんの先を見通す力が大きな助けになるのだよ。」
「それで、私がその大事なお仕事にどう関わるんです? 私がここに居る理由が分からない。」
「それは、私より真夜くんが説明した方がよかろう。冷めないうちに食べながらで良いだろう。」
隙間の無いくらい卓を満たす料理。手の込んだ、相当上等な料理だ。だがそれらを口にしても、私には味の記憶がない。そんな余裕は無かった。
「私は、両親の受けた恩を返したいんです。何年かかっても、それが娘としての義務だと思うから。でもその間は日本に帰る事も、先生にお目にかかる事も出来ない。
だからその前に、どうしても一度先生にお逢いしたかった。
ごめんなさい、それだけのために先生にこんなところまで来ていただいて。」
「仕事が終われば真夜くんには日本に帰ってもらう。だがそれはしばらく先の事になる。それまでは我々のために真夜くんの力が必要なのだ。彼女の力は非常に微妙なもので、繊細に扱わねばならない。
何より彼女に自分の意思で協力してもらわない限り、決して役に立たない。だから、その前に君と過ごす時間を持ってもらおうという事だ。彼女の希望は最優先であり、君に状況を理解してもらうためにもそれが良かろうと思ってね。」
「大老」の仕事とやらに、真夜くんの力を使う。それが全ての発端。真夜くんの両親巻き込まれたトラブルも、あるいはこの老人の演出かも知れない。真夜くんに自発的に協力させるために。
多分に買い被られている気はするが、私には彼女を連れ戻したりしようとはするな、と言う事でもある。
私が彼女を取り戻そうなどとしないことが、彼女の安全を保証する。彼女が自発的に仕事をこなす限り、両親にも私にも危害が加えられることもない。がんじがらめだ。考えることもいやになって、私は強い蒸留酒に満たされたグラスをあおった。
「私が、真夜くんを無理やりにでも連れ戻したらどうするんです?」
「第一に、彼女がそれを望まない。健気だよ、この子は。両親にささやかな手助けをしたことに恩義を感じて、進んで私の仕事を手伝おうとしてくれているのだ。」
私がグラスを空ける間に、「大老」は続ける。
「第二に、私がそれを望まない。私は平和主義者でね、争いごとは好きではないのだ。君が実力行使しようとするなら、それは好ましからざる事態を引き起こすことになる。
私の嗜好に関わらず、必要な措置は断固とらなければならない。出来得べくんば、そんなことにはなって欲しくない。」
自分でボトルを引っ掴み、空になったグラスを満たす。
「第三に、君の周囲の人もその結果起きる事態を望まないだろう。君がいなくなってしまったら、悲しむ人が大勢いるのではないかな。」
さらりと、恐ろしいことを言ってのける。敢えて私の意思を無視することで、私が何を試みても無駄だと告げているのだ。
どれほど酒精の強い杯でも、一、二杯でこんなに酔っぱらう訳は無い。体の自由が利かない。いや、動く事は動く。しかし意のままにならない。不安げな顔で、真夜くんが席を立って駆け寄る。長いドレスの裾、スリットからこぼれる白い脚から視線が離せない。
彼女が私に声をかけながら右の二の腕に手を添える。真夜くんの触れたところだけがかっと熱くなり、その手に自分の掌を重ねる。強い衝動に襲われ、彼女の腰を抱き寄せた。
いつの間にか、「大老」の護衛役の女性が入ってきた。椅子から私を引き剥がし、真夜くんと共に私の両側から体を支えて廊下を歩いている。そして同じフロアの別室に連れていかれた。
窓には分厚いカーテンが掛けられ、続きの部屋を持つ豪華なスイート。寝室には天蓋の付いた時代掛かったベッド。そこに私の体を横たえると、私と真夜くんを残して女性は部屋を去った。
「先生、大丈夫ですか。」
心配そうな表情で真夜くんは私のネクタイを緩め、ベッドサイドの小さなテーブルに置かれた水差しから汲んだ水を飲ませようとした。
「あっ。」
コップが床に転がり、水がこぼれる。私が彼女の手を握り、強引にベッドに引きずり込んだからだ。欲望が、止まらない。
入ってきたのは護衛役の女性だった。扉を閉めると、彼女はベッドの横に歩み寄って小さな薬瓶を置いた。
「少し話しておくことがあるのだけれど、座ってよろしい?」
私が頷くと、その女性は作り付けの書き物机から大振りな椅子を引き出し、腰を沈めた。優雅に足を組むと、チャイナドレスのスリットを割って脚線美が目の当たりになる。
思わず見とれそうになったが、真夜くんの視線が突き刺さるをの感じて無理やり目をそらす。全く男と言う生き物は。
「松之宮先生には明日の船で帰国していただきます。真夜さんは、申し訳ないけれどお見送りには行けません。その代わりと言っては何ですが、この部屋で出立までお二人でお過ごしください。
食事や飲み物はルームサービスをお申し付けください。何か不足があれば、いつでもおっしゃっていただければ対応します。何かご質問はございますか?」
「せっかく上海まで来たんだし、出かけてはいけないのかね。」
「申し訳ありませんが、それはご遠慮ください。今、上海の治安はよろしくありません。護衛に取り囲まれてでは散策も愉しめませんでしょうし。」
万が一にも私が彼女を連れて逃げ出す機会は与えられないと言うことか。
「さっき私が飲んだ酒には、どんな薬が入ってたんだ。」
「男性用の強精剤と、少しばかり理性のタガを緩めるお薬を。失礼ですが先生は朴念仁だと伺ってましたので、限られたお時間の中で真夜さんのご希望を満たすには必要かと思いまして。
念のために申し添えておきますと、あの薬は飲んだ本人の望まぬ行為をさせることはありません。飽くまでも、心の底にある欲望を素直に行動に移すことを、少しばかり介助するだけのものです。
その証拠に、私には全く興味をお示しになりませんでしたでしょう。殿方にはそれなりに魅力があると思ってましたのに、自信を無くしそうです。」
微笑む彼女の表情は、確かに魅力的ではある。
「真夜くんが飲んだ薬は?」
「痛み止めと、女性用の媚薬を少しだけ。好きな人との初めてが、痛いだけでは可哀想ですから。同じものをもう少し持ってきましたから、真夜さん、よろしければお使いなさい。」
「『大老』は、いつ彼女を解放してくれると思う?」
「それは私からは何とも。明日突然亡くなるかも知れませんし、まだ何十年も生きられるかも知れません。ですが、その時が来れば必ず真夜さんはお返しします。その約束を違える事は、ありません。」
扉が閉められると再び二人きりになった。真夜くんが手を伸ばし、薬瓶を手に取る。ガラスの栓を抜き取り、およそ半量を喉に流し込んだ。
「今度は、正気の先生にして欲しいです。二人でいられる今の内、いっぱい、先生を私の体に刻みつけて欲しいんです。離れている間、決して忘れないように。」
薬瓶をテーブルに置いて真夜くんが私にすがりつく。私はその細い体を抱きしめる。
「初めて、なんだろう。体は大丈夫なのか。」
「痛いなんて言ったら、先生してくれないでしょ。だからあのお薬、飲んだんです。お願いです。」
真夜くんの潤んだ瞳が私を見つめる。これで抗う事が出来たらそいつは男では無い。
「では一つだけ条件を付けるぞ。」
「何ですか?」
「その、先生はやめてくれ。私の名前は遥だ。」
「なら、私の名前も呼び捨てにしていただけます? その方が嬉しいです。遥…さん。」
「真夜。」
「遥さん。」
彼女の細い肢体を胡坐の上に抱きかかえ、くちづけを交わす。その黒髪が私の頬をくすぐる。左手で腰を抱き、掌にすっぽり収まる乳房を右手で愛撫する。掌で小さな乳房を包むようにさすり、中指の先で尖った乳首をつつき、こねまわす。
重ねた唇から彼女のくぐもった声が漏れ、わずかに開いた唇に私は舌を挿し込む。やや強引に上下の歯を割ると、真夜も積極的に舌を絡めてきた。それ自体が交尾する軟体動物のように二人の舌は蠢き、深い接吻はしばし続く。惜しみながら唇を放し、彼女をそっと横たえた。
「遥さんのキス、煙草臭い。」
「嫌かい?」
「いいえ、大好き。だからもっと。」
体を重ね、さらに唇を重ねる。私の唇を彼女の唇がむさぼり、彼女の口蓋を私の舌がまさぐる。真夜に体重をかけ過ぎないよう左肘で自分の体を支えながら、右手は滑らかな肌の上を滑る。
小さなヘソを少しだけなぶると、彼女はぴくりと身を震わせて、軽く抗議するように呻き声を上げた。唇を放し、耳元で囁く。
「ここが、弱いのかい。」
「駄目、くすぐったい。」
「どれどれ。」
「やだ、あ、だめ、力が、抜けちゃう…。」
見悶える真夜が余りに可愛らしく、私は体を下にずらして彼女のお腹に舌をはわせた。嫌がる彼女を無視して舌の先をヘソの穴に挿し込むと、小さな悲鳴が上がった。
「やん、あ、だめ、ちからが、はいらないから、だめ、でちゃう、さっきのが、だ、め、ああん、いやぁ…。」
私のせいで脚を閉じる事も出来ず、真夜のそこから白いものがとろりとあふれてきた。さいぜん私の放った精が漏れてきたのだ。わずかに赤い血も混じっている。
「いや、だめ、みないで、おねがい。」
顔を背けた真夜は、頬を真っ赤に染めていた。
「ほら、真夜のここから溢れてきたよ。さっき真夜の中にいっぱい出したからね。」
「そんなこと、いわないで。はるかさん、いじわる。」
「意地悪だよ。だからもっともっと、虐めてあげる。」
「…いっぱい、して。いっぱい、いじめて。絶対に忘れられないように。おねがい、はるかさん。」
「じゃあ入れるよ。真夜の中に。」
「ください。はるかさんを。わたしに、ください。」
「ほら、分かる? 少しずつ入っていくよ。真夜の中、暖かくて気持ち良いよ。」
「はるか、さ、ん、ああ、わたし、も、あん、こんな、こんなの、あ、やぁ…。」
「嫌なの? でもほら、真夜のここは、もっともっとって言ってるよ。こんなにぎゅうぎゅう締めつけて。」
「だって、だってぇ。はるかさんに、されたら、わたし、わたし、こんなの、ちがうの…。」
「さっきのお薬のせいだね、きっと。初めてなのにこんなに感じやすくなってるのは。そうだろ?」
「そうなの、そうなの、こんなに、あぁ、こん、な、はるか、さんのが、きもち、いいの…。」
「お薬のせいで、こんなに気持ちよくなってるんだね。ほら、いっぱい締めつけて、いっぱい溢れてきてるよ。」
真夜は私にしがみつき、脚を絡める。強く目を閉じ、堅く唇を結び、真夜の奥深いところで痙攣が走る。そのしなやかな腕に力が込められ、真夜は私の背中に強く爪を立てて食い込ませた。
汗にまみれた二人は、大理石の浴槽に浸っていた。座り込んだ私の足の間に真夜の小さなお尻がすっぽりとはまっている。真夜はその背中を私に預け、私の両手は彼女を抱いている。
ゆっくりと両の掌を滑らせ、下から真夜の乳房に触れる。優しく、柔らかく揉みしだくと、真夜はあごをのけ反らせて私の肩に頭をもたれかけてきた。まぶたを閉じ、僅かに開いた唇から細い喘ぎが漏れる。
小さな乳首がつんと尖り、指先でこねると更に堅くなる。両膝を立て、ほっそりした太股が透明なお湯の中で悶えるように妖しく動く。真夜の両手が私の手に重なり、指を絡める。
「もう、ゆるして。そんなに、されたら、だめになっちゃう。」
「じゃあ止めた方が良い?」
「だめ、やめないで、でも、もうだめ、おかしく、なってしまう、わたし、ああ、はるかさん…。」
右手を束縛からほどき、彼女の滑らかな肌を伝って下へ滑らせる。薄い恥毛をかき分けると、彼女は太股を開いて私の手を招いた。その股間に右手を差し入れ、掌全体でゆっくりとさするように撫でる。
湯の中で閉じている割れ目を探り当て、人差指と薬指でそっと押し開き、中指で谷間をなぞる。
真夜は身を捩(よじ)り、両手を挙げて私の頭の後ろに回した。そのまま引き寄せて、下から私の唇を吸う。
私の左手は彼女の乳房を愛撫し続けた。人差指と中指で小さな乳首に触れ、強く、弱く挟み込む。
私の右手は彼女の股間をまさぐり続ける。中指を沈め、ざらりとした感触の内部を指の腹で撫であげる。指を抜き、北上して谷間の果ての小さく勃起したクリトリスを探し当てた。包皮を左右に引いて、露出した敏感なそこにそっと指の腹を押し当て、ゆっくりとこねまわす。
彼女の右手が私の脚を掴み、左手が更に強く私を引き寄せる。体を震わせ、両足で私の手を強く挟み込む。重ねた唇の間から言葉にならない喘ぎ声が漏れる。
彼女の上体を前に倒して浴槽の縁に手をつかせ、腰を抱いて持ち上げた。脚を伸ばさせると、私の目の前に彼女の白い尻が迫る。
シンメトリーな彼女の下半身、白い双丘に掌を当てて広げると、中心の割れ目が口を開けて赤い花芯が咲いた。ひくひくと震える谷間の奥からは、彼女自身の分泌液と私の注いだ精が交じって溢れてくる。
「ほら、もう少し脚を開いて。そう、可愛いお尻だ。真夜の大事なところもよく見えるよ。奇麗な色をしてる。」
「いや、みないで、こんなの、はずかしい。」
「はずかしいこと、いっぱいしてあげる。」
尻を突き出した格好のままの彼女を、舌と唇でたっぷりと愛撫した。割れ目をなぞり、入る限り舌を差し込み、クリトリスを吸い、外陰唇を甘く噛み、蟻の門渡りを舐めあげ、菊の門を舌先でつつき。真夜はその都度甘い悲鳴を上げ、見悶えし、全身を震わせて応えた。
上半身を支え切れず、両の腕を曲げて浴槽の縁に突っ伏し、横目で私を見つめる。
「もう、だめ、ゆるして、おねがい、あぁ、こんなに、されたら…。」
「駄目、許してなんてあげないよ。まだこれからだからね。」
立ち上がり、彼女の両の膝を自分の膝で軽く押し広げる。
「ほら、こんな格好のまま、してあげる。さあ入れるよ。」
「だめ、こんなの、もう、わたし、ああ、いやぁ…。」
肉を打つ音と共に、真夜の喘ぎ声が浴室に響く。私は容赦なく真夜を後ろから貫き、激しく責め立てた。
尻だけを持ち上げた姿勢で貫かれた真夜は、私が腰を振る度、腟内の壁を亀頭で強くこすられて刺激されている。強く目を閉じ、開いた唇からは細い悲鳴のような声が漏れる。細い足が震え、下半身が崩れそうになるのを私が腰を掴んで許さない。
正面から挿入したまま、ベッドまで真夜を抱えて運んだ。一歩一歩、奥まで届く私自身が真夜を刺激する。彼女は私の首っ玉にすがりつき、背中に爪を立て、私の肩に何度も歯形を付けた。
ベッドに彼女を下ろし、私の腰に絡んでいた両足を解くと、その細い足を肩に乗せるように抱える。そのまま腰を振り、彼女の尻に打ち付ける。
薬のせいでも構いはしない。真夜がその小さな体で私を受け入れ、私が真夜に快感をあたえる。真夜の中に入り込むほどに、私もまた真夜を自分の中に刻み込む。
何度目か、数える事もおっくうになるほどの交わり。その果てに、私は真夜に折り重なるように体を突っ伏した。
激しく喘いでいたその呼吸がやがて落ち着くまで、汗ばんだ彼女の顔を見つめる。
ようやく、彼女はその瞳を開き、私を見つめた。何か言おうとする唇を先んじて、自分の唇で塞ぐ。しっとりと、長いくちづけ。少し顔を離すと、私は彼女を見おろし、彼女は下から私を見つめる。
ぽたり、と彼女の白い胸に落ちた滴は、汗ではなかった。
「はるかさん…泣いてるの、どうして。お願い、泣かないで。ごめんなさい、私のせいで…。」
「ちがう、君のせいじゃない。君がこんなに愛おしいのに、君を守れない自分が不甲斐なくて。済まない。」
「いいえ、私が決めてしまった事だから。本当にごめんなさい。勝手に自分で決めて、それなのにこんなところまで遥さんを呼びつけてしまって。こんなにいっぱい、我侭ばかり聞いてもらって。ごめんなさい、でもそれだけ、貴方が、好きなんです。」
体をつなげたまま、真夜を抱きしめた。
「君の我侭なら幾らだって聞き届けてあげるよ。好きな子の我侭なら、何だって。」
「もう一度、言ってくださいます?」
「君が好きだ。だから君の我侭なら、何でも聞いてあげるさ。」
「じゃあ、言って良いです?」
「言ってごらん。」
「このまま、もっと。遥さんが欲しい。」
「それって、薬のせいだけかな。」
「違うかも…。ごめんなさい、こんなはしたないこと。あ、でも遥さん、ちっちゃくなってたのにまたおっきくなってきた。」
「そりゃ、真夜におねだりされたらね。」
私たちはひたすら睦みあった。登り詰めては抱き合って休み、届けられた食事をつまんでは体を重ね、互いの汗を舐めあってから飲み物を取り、湯を浴びて互いの体を洗いあい。
眠る事を忘れて、真夜は貪欲に私を呑み込み、私は真夜に愛情と欲情を注ぎ込んだ。次の日の太陽が黄色くなるほどに。
帰りの旅路は、往路とは逆にひたすら眠り続けた。傷を癒すためには眠るしかなかった。酒保で買い求めたウイスキーを煽り、酔潰れるように眠った。
哀しみでは無く虚ろな空しさは涙を流す事も許してくれなかった。忘れることは出来ない。けれど素面でいると、喪失感に押しつぶされてしまいそうだった。
時が流れるにつれ、失った痛みは少しずつ癒された。けれど胸にぽっかり空いた喪失感だけは、酒も時間も、埋めてくれる事は無かった。
「真夜…。」
違う、そんなはずは無い。けれど、その少女は真夜にそっくりだった。初めてここで逢った、あの時のままの真夜だった。
「佐夜、と言います。初めまして、お父様。あなたの娘です。」
あの日、最初で最後の逢瀬。二人で過ごした濃密な時間が記憶に甦った。十数年の過去、上海の瀟洒なホテルの一室。真夜はあの時に身篭もり、生み育てたのか。
私に見つめられた佐夜は、目を伏せた。
「お母様から、ごめんなさいと伝えて欲しいと言付かっています。約束を守れなくて、お父様の元に帰れなくて、ごめんなさいと。ここに帰る日の事をずっと楽しみにしていたのに。お母様は帰れなくなってしまった。」
「どういう、ことだ。」
佐夜が私に手渡したのは、大老からの手紙だった。大老は未だに矍鑠としていると言う。しかし昨今のきな臭い情勢下、上海は国民党と中国共産党の戦闘が激化し、上海事変が勃発。帝国海軍の砲撃が行われたのはつい先日だ。
この状態で日本人である真夜をそばに置く事が難しくなった大老は、真夜と佐夜を日本に帰すことを決意した。だがその直後、真夜が疾に倒れてしまった。
数年前から心の臓が弱っていた彼女は、いよいよ帰れると言う安心感で気が緩んだのか、床に伏して立つことも出来なくなってしまった。
大老は手を尽くし、佐夜の必死の看病の甲斐も無く真夜は身罷ってしまったと。先見の力を使わせた事で真夜の寿命を縮めたのだとすれば、誠に申し訳ない。そう結んでいた。そうして大老は、残った佐夜を独り、私の元に送り届けた。果たせなかった約束の代わりとして。
佐夜は、傍らのテーブルに置いていた小さな白い陶器の壺を手にした。
「お母様は、上海の地に埋葬されました。遺体をこちらに運ぶことが出来なくて。けれど、少しだけお骨を分けて来ました。こんな形になってしまったけれど、お父様のおそばにお届けしたくて。」
私は佐夜の傍に歩み寄った。真夜の忘れ形見。私の愛娘。その肩にそっと手を置き、抱きしめた。
「お父様…泣いてるの、どうして。お願い、泣かないで。ごめんなさい、私のせいで…。」
「ちがう、佐夜のせいじゃない。よく、帰ってきてくれた。君一人だけでも。」
あの夜以来か、私が涙を流すのは。佐夜が私の胸に顔を押し付けた。肩を震わせ、声を押し殺して泣いている。私たちは二人、父と娘は静かに涙を流した。失われた真夜を弔うように。
- しゅうりょ -
おっつ
幻影のSS、ありがとうございました。
松野宮と真夜の娘はその後どうなったか興味がありますね。
504 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 20:04:50 ID:+exQ91UD
乙
今回はハッピーエンドにならんかった。
最初は大団円考えてたのに…。
>>503 ここに書く以上エロにしたいけど、流石にこのメンツで近親相姦は勘弁。
かと言って新たに登場人物作るとネタ元から離れすぎちゃうし。
その辺りは、各自で妄想お願いします。
もうじきACONY出るんだな。
>>505 アコニーの3巻が出たら、アコニーのお話もがんばって書いてください。
※ イエスタディをうたって から
※ 独自設定が有ります、
※ キャラが崩壊し原作世界観を著しく損なっている恐れがあります。
はっ、はっ、んんっ、?hっんんっ、ふっぁ、ぁ、くぅああっ!
彼女は硬いカンターに額を押し付けて、押さえた喘ぎ声をあげている。
剥き出しになっている尻に少し肉がつき始めたがことを気にしているが、彼女の腰は、彼の力強い腰の振りを貪欲に受け止めて蠢き、太ももには幾筋もの粘液が滴り落ちている。
アッ、アッ、やっぱ、あの人より、この子の硬いっ、ああ、やぁ、んん、はっ、ふっ、ふっ、
肉筒の奥の奥までねじ込まれるように打ち付けられて喘ぎ、
年下とはいえ、れっきとした大人の彼に『この子』呼ばりは失礼よね、などと考えていた。
それしても身体の相性が良いというのは、このような事を言うのだろうか?
腰を掴む彼の手からですら快感を覚え、彼女は快楽にうっとりと目を蕩けさせている。
まるで彼のために、いや私のために存在しているようなペニス……
彼女は自分の膣壁が吸い付くように彼のモノを包み込み、悦びに討ち震え何度も痙攣するように締め付けるのを感じた。
「はっん!」
しなやかな背中が弓なりに反る。
くぅ、また抉るように、中をっ!
食いしばる歯の隙間から唾液が漏れだし顎を濡らす。
はぁ、はぁ、いいっ、あああっ、やっぱ、彼の、凄くいいっ!
この男はたいした技巧の持ち主とは思えぬのに、初めて肌を重ねた日以来、この身体を求めてやまない。
「くぅ、出してぇ、はぁっ、ん、中に、だしてぇ」
「あ、すご、杏子さん、の中、締まる」
ああ、彼が悦んでいる。
こんな私の…で……
杏子は彼の呻きのような言葉に頬を緩ませて喘いだ。
彼の肉体の味を経験する以前、そう、ついこの前までの自分は別にセックスは好きでも嫌いでもなく、特に性欲も強い方でもないと思っていた。
むろん愛撫は切ないほど気持良く、絶頂を迎えて逝くのも悪くはない。
しかし彼女から特に進んで求めることもなく、今までは、『あの人』が望むからセックスをしていたようなものだった。
もちろん彼女とて、
気分が乗れば自慰くらいはするもの、途中で冷めてしまうこともしばしばで、
まさか、この年になって年下の男とのセックスに、こんなにハマるなんて思いもしなかったのだ。
「あ、くぅ、で、出ます!」
彼の苦悶にも似た叫びに
「いいの、出してぇ、私の中に、んんんっ」
彼女は躯の奥底で生暖かい感触が広がるのを感じた。
はぁ、はぁ、はぁ、
「も、もう、いいの?」
彼女は己の中で萎えていく、彼のモノを意識しながら振り返る。
「あ、すみません、いつも、は、早くて、杏子さんの、そ、その、中、気持、よ、良すぎて……」
どこか頼りなさの漂う年下の青年の表情に、杏子は鈴を転がすような笑い声をあげた。
「ふぅ、べ、別に早すぎるなんて言ってないでしょ? 見て、私の膝、もう激しくてガクガクよ……」
もう少しで、あともう一回ぐらいは逝けるところだったのだが、こればかり仕方がない、
出来ることなら二で逝きたいが
現実には二人で一緒に同時に逝くなんてことはそうそうないのだ。
それでも、今日も十分に楽しむことが出来た。
彼女は、身を起こして彼に向き合うとウインクをして捲っていたスカートの裾を降ろした。
すると……
「ま、また、今回も逝ってないんでしょ?」
彼が乱れた服の下に手を差し入れて来る。
「あ、リ、リクオ君?」
顔を赤らめつつも彼女は彼の行動に眉をしかめた。
今まで彼から手を出して来ることなど皆無だったからだ。
罪悪感からか彼は常に受け身で、時には挿入前の前戯でさえ彼女が自分でやらなければならないくらいだった。
あっ
「ちょっと……」
下着の下に潜り込ませると乳房ではなく、いきなり乳首を摘まれ、彼女は自分の躯が敏感に反応するのを感じた。
んんっ、んっ、あぁ、やぁ……
しかも彼の空いている手がスカートの留め金を外している。
ダメっ!
スカートが床に落ちると同時に彼女は羞恥心に頬を染めた。
「あ、あの、う、魚……ず……むぅぬう……むぅうううう」
彼女の抗議の声は、彼の唇によって塞がれ、侵入してきた舌にいいようにされながら、薄いブラウスのボタンを外されてブラを引きずり降ろされてしまう。
「腕をあげて……」
ダメだって……年下の癖に……しかも……外から見えちゃうじゃないのぉ!
心の中だけで抗議するが、いつになく積極的な彼に正直な躯は素直に応じてしまう。
彼女は、思わず扉の方へと視線を走らせる。
クローズと書かれた板切れと鍵を掛けているとはいえ、この状態で、誰かが中を覗けば二人が何をしているか一目瞭然だ。
「あ、あの、お願い、す、好きにしていいから、も、もう少し、あ、カンターの中へ移動しない」
外から見られてしまうかもしれないという恐怖に年上である事の余裕を失いつつある彼女は、彼に懇願するようにすがるが、
彼女の服は次々と脱がされていく。
こんな強引なのは初めてだ。
何があったんだろうか?
ふと、思いあたり、
「森ノ目さんと、彼女と何か……」
「………き、聞かないでください」
「……あ、ごめんなさい」
リクオの傷ついたような表情に杏子は彼に為されるがままに全裸になった。
重い空気が店内を支配しそうになるが、それでも、
「杏子さん、 あ、改めて見ると、す、凄いプロポーションだ……」
感嘆するような言葉に彼女は真っ赤になる。
よく考えてみると驚いたことにリクオに全裸を晒すのは初めてだ。
いつもはスカートだけをたくしあげたり、乳房だけを曝け出して事に及んでいた。
そもそもハルや客のいない刹那の時間に事を終えるのだ。今日のように悠長に抱き合っている時間など無かった。
「と、年上をからかわないでっ」
彼女は少し怒りながらも豊満な胸を腕で隠して、ぷいっと顔を逸らせた。
「からかってなんかいませんよ、お、おれ、杏子さんみたいな綺麗な裸、生で、は、初めて見た……」
え、そんなことないでしょ?
ちょっと褒め過ぎよ……
「お、大袈裟……おばさんの裸を見て楽しい?」
と照れながらも素直な賛辞に彼女は頭がカッーと火照るのを感じた。
「まだ、おばさんって、いう年じゃないでしょ?」
彼の手が控えめに伸びて、
「こ、こらぁ!」
彼女の腕を掴み優しくどけると豊かで美しい乳房が、さも柔らかそうに揺れて露になる。
あ……どうしようもなく恥ずかしい……
今まで挿入する度に何度となく陰部を晒しておいて、今さらだと思うが
彼女は、あ、そうか、と悟った。
まだ若い彼と正面を向き合って全身を晒すのが恐いのだ。
彼女は羞恥心に目尻に涙が滲むのを感じた。
むろん身体に自信がないわけではない。
これでも学生時代は随分とモテていた。
日本人離れした艶かしく整った躯に、『あの人』にもグラビアモデルで食っていけるんじゃ、と言われるほどで、初めて抱かれた時の悦びようたらなかった。
プールや海辺では水着になるのが嫌になるくらい男の欲望に満ちた視線と同性の羨望と嫉妬に満ちた視線に晒され閉口したものだ。
だがしかし……
あれから随分と時も経ち、身体サイズは、あの頃の数値を維持しているもの、もうとっくに三十路を越えて、四十もそう遠くない、しかも二十歳そこそこのバイトの野中晴を見ているとさすがに衰えを自覚しないわけにはいかない。
「杏子さんなら、ホントに、20代でも通用するんじゃないかな……」
そ、そんなの……ば、馬鹿言わないでぇ!
「この細いウエストに……滑らかな、お腹……」
彼の指が臍に触れる。
「お、俺、今は写真スタジオで助手なようなこと、やっているけど」
「んんっ」
「杏子さんは十分にモデル出来ますよ、それこそグラビアモデルだって……」
そんなお世辞……
「そうだ、今度、被写体になってくれます?」
ああ……
彼の手が下へと這い股間に触れた途端に電流が流れたように痙攣して黒光りした床に崩れ落ちてしまう。
「う、魚住君……」
言葉と指だけで、い、逝きそうになっちゃった、今のは効いたわ……
でも君、こんなに、お世辞が上手だったっけ?
肩で息をしながら顔をあげると、まるで彼女の口の前に突き出すように……
彼のモノが揺れていた。
杏子は生唾を飲み込んだ。
勃ってる、はぁはぁ、彼のが、また、勃ってる。
はぁ、はぁ、ぁあ、私、もうダメだ……
この子のコレ欲しい……
強烈な肉欲に惑わされた杏子は彼を上目遣いで見てから舌舐めずりをすると、
「口でして欲しい……の?」
返事を待たずに目の前に揺れている彼のモノを頬張った。
「俺、そ、そんなつもりでは、杏子さんっ!」
驚いたような彼を、手で制してから我ながら嫌らしい音だと思いつつも、一旦、肉棒をじゅるじゅると吸いながら口から抜いた。
「はぁはぁ、じゃぁ、ど、どんなつもり、だった、年上の女を誘惑して、はぁ、んん……」
「あ、いや、誘惑って、い、一度くらいは、杏子さんを完全に逝かせてみたいなって」
ふふ、そうね、誘惑したのは私だもの、しかも強引にね、でも、
や……やっぱ男の子ね、私を征服したいんでしょうね、
実は内緒だけど、今までも何回か逝っているのよ?
いや、毎回だ、自分がこんなに感度が良いことに呆れたほどで必死に逝ってない振りをしているのは年上のプライドだろうか?
「ふふふ、こ、これは、嘘でも私を褒めてくれたから……」
「え、俺は……ホントのことを……杏子さん美人だし……」
「あ、あまり誉めないでよ、いいの、はぁはぁ、お礼よ、んぐ、ぁ、はぁはぁ、私、こ、こんなこと、めったにしないんだから……」
でも、これからは毎回してあげる?。
「あ、いや、ホ、ホントっす、杏子さんの肌は張りが合って、若いし、ウエストも細いし、乳房だって、きょ、きょ、あ、大きくて……綺麗で、た、垂れていませんし……」
「巨乳?」
「あ……す、すみません……」
「ふふふ、昔は、こんなに大きくなるなんて思っていなかったんだけどな……ま、まだ垂れない内に写真を撮ってもらおうかな?」
「え、ヌ−、ヌードを?」
「あはははは……」
やだ、どうしよう、やっぱこの子可愛い、年甲斐も無く本気になっちゃいそう……
「か、からかわないでくださいよ、ただでさえ冗談なのか本気なのか判らないんですから……」
「え、冗談じゃなくてよ、そう、どこにも出せないようなエッチな芸術写真っ」
「きょ、杏子さんっ!」
あの時、寂しくて辛くて、ちょっと魔が射しちゃっただけなのに……
杏子は、優しく彼のモノを豊かな胸に挟み込み揉むと、もう一度口を大きく開けて彼の先端を頬張るのだった。
あれは二ヶ月くらい前になるだろうか?
「こ、これは、ちょっと重いなぁ」
とある店の前で荷物をアスファルトに置いた彼女は溜息をついていた。
しかも、手には重そうな手提げ袋を幾つかぶら下げている。
いつもだったら、『あの人』を呼ぶのだが、生憎、郷里に帰っていて、いつ戻ってくるかも定かでない。
いや……
もう帰ってこれないかもしれないのだ。
彼女は寒々としたものを感じて己の身体を抱いた。
どうしよう……
荷物を前に途方に暮れていると
「あの〜 ハル、あ、野中さんがバイトしているミルクホールの……」
え?
頼りなさげな声と共に影が射して、後ろを振り返ると、
「あ、魚住君……だっけ?」
「ええ、コンニチは……え〜と……」
「ふふ、久しぶりね……狭山杏子です」
彼女は額を流れる汗を拭って、彼、魚住陸生を見上げた。
「最近、お店に来ないわね……」
バイトの野中晴に大体のことは聞いているが、ちょっと意地悪をしたくなったのは、この異常に暑い陽気のせいかもしれない。
「ハルちゃんと、仲良くしている?」
「え、あ、いや……」
俯いた彼の目が曇るのを見て、罪悪感に襲われた杏子は視線を外す、しかしこのくらいは構わないだろうとも思うのだ。
なにしろ、あの娘は、表面上は明るく振る舞っているが未だに立ち直れないでいる。
もし彼が、少しでもハルちゃんのことを想って……
はぁ……
彼女は溜息をついた。
いや、やめよう、男と女の仲は、第三者がどうのこうのと出来る問題ではないのだ、自分達のように……
いつまでも、こうしていても仕方がない、
「気が向いたら、また、お店に来てね、じゃぁ……」
杏子は彼に挨拶をすると荷物に手をかけ……ようとして、
え?
目の前に見知らぬ手が伸び、重くかさばる荷物を軽々しくというわけではないが、ふぁっと持ち上げる。
「お店までですか?」
見上げると
魚住陸生が顔を逸らしたまま問いかけた。
「あら、い、いいわよ」
「大丈夫ですよ、今日は、もう用事がありませんし、今の時間にはハルが……ぁ、いや……」
杏子は首をヤレヤレと横に降った。
実のところ彼も心を痛めていたのだろう、確かに、この時間に、あの娘は、お店にはいない。
杏子は荷物と彼の顔を見比べ、また溜息をつく、確かに女の手で持つは重過ぎて、タクシーを呼ぶには店が近すぎる。
ここは素直に彼に甘えよう。
「じゃぁ、お願いしようかな……」
「はい……よいっしょ!」
掛け声と共に彼が荷物を持ち直すと、杏子はスーパーの手提げ袋を持ち上げ黙ったまま歩きだした。
「ここでいいわ」
沈黙したままの店に到着し、冷房をつけっぱなしのヒンヤリとした店の中に彼を招き入れると、置き場所を指示してカンターの中に立つ。
「コーヒー、飲んでいって」
「あ、いいですよ、狭山さん」
「杏子でいいわよ、お礼ってだけじゃないの、新しい豆を仕入れたんで試飲してみて……」
「はぁ……」
彼は所在なげにカンターに坐り溜息をついた。
水の沸く音と豊かな香りが広がり、どこかぎこちなく重苦しい空気が、ようやっと和らいで彼が重い口を開く。
「ハ、ハルの奴、その、元気ですか……」
え……
まさか彼からハルの事を聞いて来るとは思わなかった。
正直に言うべきだろうが、
「うん、まだ少し引きずっているようだけど、元気よ、どうして……」
「いえ、それならいいですけど……」
「そう……」
短いやり取りと共に彼の前にコーヒーを置き、この日は二人共ハルのことを二度と口にしなかった。
「どう?」
「すこし苦味が強いですかね……」
「う〜ん、炒り過ぎかな」
「あ、旨いですよ……苦味は俺の好みもありますから……」
再び沈黙が支配すると、杏子はカンターから出て荷を解くために屈み、ふと視線を感じて見上げるが、慌てて彼が視線を逸らせたのが判った。
……?
首を傾げると、
「て、手伝いますか?」
場を取り繕うとするかのように彼が椅子から降り、まだ明後日の方向を見たまま口を開き、杏子は首を傾げて思案した。
彼に手伝ってもらう義理はないが、この際、頼んでみるか、
この荷物の中身を女1人で組み立てるのは、無理かもしれない。
「じゃぁ、お願いしちゃおうかな……」
「ええ!」
ひどく人の良さそうな彼の表情に、杏子はハルの言葉を思いだし小さく笑う。
『押しに弱いくせに、凄いお人好し……』
この青年は実は結構モテるのに違いない、ただその事実に本人がまったく気がつかないで関係が終わっていそうだ。
しかし、この分だと頼めば休憩室の模様替えも手伝ってくれるかもしれない。
「そっち持って押さえてください」
自分のコーヒーを飲みかけのままテーブルの上に置いた杏子は彼の指示に従い、しゃがみ込んで組み立て式の棚の角を支える。
「こう……」
「ええ……そうです」
彼女は、彼に仕草に何か違和感を覚えて顔を傾げるが、
あ……
また私から顔を逸らしている。
なんであんなに顔を逸らせているのだろうか?
しかも、あんなに首を捻って、無理矢理……
私の服装、な、なんか変……かな……
あら!
彼女は思わず顔が赤くなるのを感じた。
夏用の薄地のブラウスのボタンが外れ下着が剥き出しになっていて、撓んだ下着が浮き、乳房が中程まで見えている。
慌ててボタンを閉じようとするが、彼の視線を意識しているようで躊躇われた。
彼女も仕事柄、遠慮の無い男の視線は慣れている、特にそういう店ではないが、酒も出す夜の時間は意識して襟刳りの広い服を着る時もあるぐらいだ。
実際のところ、彼の態度にも視線にも不思議と悪い気はしない。
それどころか、見たくて、見たくて、どうしても彼女の胸に目が行きそうになる、しかしやはり見るわけにはいかないという、手に取るように判る彼の心の葛藤に、こそばゆい恥ずかしさすら感じるのだ。
彼女は、そのままの格好で
「まだ、押さえてる必要ある?」
「え、はい、反対のネジを締めるので、そのまま押さえていてください」
「わかったわ」
微笑みを浮べた。
遠慮の無い視線に視姦されるのと違って、彼のそれは思春期の少年のようで、何故ハルが彼に惹かれたのか判るような気がして、彼女は悪戯心が沸き起るのを、どうしても止めることが出来なかった。
今から思うと、なんで、あんなことをしたのだと思うのだが、
敢えていえば、心の隅で眠っていた少女の心が目覚めて、ざわめき出したせいなのかもしれない。
彼女は鼓動を僅かに早めながら、そっと背中のホックを外してさらにブラを緩めて、深く屈み込んだ途端に……
彼が、ぎょっとしたまま硬直するのが判った。
そのまま数秒……
彼女は胸を押さえると笑いを堪えて彼の名を呼んだ。
「魚住君………?」
「………」
「こら、魚住君、どこを見ているの!」
「えぁ、ぅあぁ〜 そ、その、す、すみません!」
真っ赤になっている彼に、杏子は爆笑したのだった。
ま、まさか、硬直したまま動かなくなるとは、結構、純情なのね……
彼女の笑いに憮然とした表情は、まさに少年のそれで、彼女はさらに涙を堪えて笑った。
「あ! わ、わざと、まさか、杏子さん、わざとですか!」
「ご、ごめんなさい、君の表情があまりにも可笑しくて!」
さすがに怒ったのか拳をワナワナと震わせて睨み付けて来る。
「あ、あのね、ですね」
「だって、君、ずっと緊張しているようだったから、ちょっとね……」
「だからって、ですね、もっと別の……もういいです、それちゃんと着けてください」
その様子が面白くて、尚をも笑いを誘い、背中のホックを止めようとする手の肘が
「杏子さんが、こんな人だとは思わなか……あ、危ない!」
組み立て中の棚に触れてしまい、
「きゃぁ!」
杏子が慌てて押さえた振動で、逆に棚は激しく揺れてテーブルに当たり、上に置いたコーヒーを彼は頭から、
「うぁぁ!」
モロに被ってしまう。
しかも、
ひぃ!
彼女は店内に響いた派手な音に肩を竦ませ、棚が倒れる衝撃から彼女を守ろうと覆い被さるようにしている彼の胸に、思わず顔を埋め、
そして二人はお互いにもつれあって床に転がった。
「痛ぇ〜 杏子、さん、だ、大丈夫ですか?」
「う、うん……ごめんなさい」
彼に抱き締められる形となった彼女は思わず顔を背けた。
息が掛かるほどの間近に彼の顔がある。
「う、魚住君、こそ、け、怪我ない?」
唇が彼の髪の毛に触れ頬が赤くなり、
「あ〜 コーヒーカップ割れちゃいましたね……」
「う、うん、い、いいのよ、客用じゃないから……」
彼女は首を捻って床に散らばるカップの破片を見つめた。
硬い床に当たり粉々に砕ける酷く耳障りな音が、まだ耳に響いて残っている。
物が壊れるのは悲しい、しかも愛用していた物となれば……
彼女は、切なくて泣きそうな気持になった。
それにしても、こうして身体が熱くなるのは何故なのだろうか?
年下の男に抱かれているから?
身体にのしかかる彼の重さと体温、コーヒー混じりの匂いに髪の匂い……
ふと、
何故か郷里に帰っている、『あの人』の裸体が脳裏に浮かぶ。
お互いの足を絡み合い、挿入したまま、『あの人』に背に腕を回し強く抱き締める。
あの温もり、あの快感に安心感……
当分は帰れないという、今朝の電話、最後に愛しあったのはいつの頃だったか……
彼女は、魚住の背中越しに店の天井を見上げた。
祖父から母が譲り受けた店、その母も既に他界し、今は独りになってしまった。
時には、どうしようもなく寂しくなることもある。
杏子は、床に散らばるカップの残骸に視線を走らせ、意外にたくましい彼の胸に手を当てる。
いつかは、私も、この砕けたカップのように……
……さ、寂しい……人生って、私このまま歳を取っていくのかしら……
ふと、彼女が着けていたアクセサリーに絡まったボタンを解そうとしている彼の男らしい顎の線が目に入る。
彼は、魚住は剥き出しになってしまった私の胸に気がついているだろうか?
「杏子さん、頭を打ってないですか、す、すみません、これが引っ掛かってしまって、すぐ退きますから」
「コーヒー ……は大丈夫?」
彼女は、そっと彼の頬に手を触れる。
「え、冷めていまし……たから……?」
「この、シャツ、すぐに洗濯しないと染みになるわね」
彼女は、身を起こそうとした彼の腕を掴み、
「え、あ、あの杏子さ……ん……」
彼が息を飲むのが見えた。
彼の視線と絡み合い動悸が早くなる。
生暖か体温と男臭い汗の匂いに頭が痺れて、
わ、私は何を……
と思いながらも気がついた時には、
「…だ…い…て……」
と小さく幽かな声で囁いていた。
この躯が朽ち果てないうちに、誰かに見て、触って、味わって欲しい。
それが、君、魚住君だったら私、きっと嬉しいと思う。
杏子は、またもや硬直している彼のシャツのボタンを外し始めた。
『魔が射す』という言葉があるが、こうゆう時に使うのかもしれない。
「お願い……」
シャツのボタンを外し終わり彼の胸に手を這わせる、
「!」
飛び跳ねるようにして身を起こそうとした彼に首に腕を回してもう一度囁く。
「お願い……」
「お願い……って」
意味が判らない歳でもないだろうに……
彼女は目の前にある彼の乳首に口づけをした。
「?hぁ、きょ、杏子さんっ ダ、ダメですって」
彼女は熱い吐息を漏した。
「お願い、今だけ……女に恥をかかせないで……」
彼のアレはもう硬く勃起している。
「いや、しかし、ハ……」
彼女は、彼の唇が、あの娘の名を言い終わる前に自分の口で塞ぎ、彼の手を胸へと誘う。
覚束ない彼の手が胸を弄り……
彼女は彼の股間へと指を這わせた。
正直なところ、その後のことは良く覚えていない。
気がついた時には買ってきた棚は完成していて、彼が帰ったあとだった。
彼女に残されたのは、激しい罪悪感と後悔……そして腐敗臭を放つような甘ったるい快楽の余韻……
彼女は涙を溢れ出させながら、
ごめんなさい……ごめんなさい……
と泣き崩れた。
「あ、あの……その身体は、だ、大丈夫です……か」
もう二度と来ることのないと思っていた彼が訪れたのは、意外にも数日後のことだ。
まだ、あの時の余韻と彼の息遣いが耳に残り、
自分でも判るくらいに顔が赤くなると、彼と視線を合わすことが出来なかった。
「あ、その、いらっしゃい……」
あれほどに罪悪感と後悔に苛まれ、ろくに眠れてもいないのに、動悸が早くなっていく。
「そ、その……コ、コーヒー飲む」
動揺を押さえて、なるべく冷静に務めるのだが、彼女の心を疑問がよぎった。
何故、彼は来たのだろうか?
もしや、また私を抱きたくて?
『ば、馬鹿にしないで、私は、そ、そんな易い女ではないわ!』
彼女の心に、少し怒りのような感情と
『まさか、私の躯が忘れなくて? も、もし要求されたら応じる?』
不本意ながら股間に疼くような感覚が生じた。
「あ、その、お、俺、謝ろうと……」
「………!」
彼の言葉に、コーヒーをいれる手が止まる。
「ごめんなさいっ!」
彼は、カンターに額を擦り付けて謝罪した。
あ……
彼女の目から涙が滲み出る。
悪いのは私だ。
彼の口の中に強引に舌を差し入れ、彼の舌に絡ませたのも、チャックを降ろしてジーパンの中に手を入れ、無理矢理に、あの硬いモノを引き出したのも、私だ。
しかも自分から下着を降ろして、大股を広げて彼のモノにアソコを当てたのも……
だが……
彼女は強い罪悪感を覚えると共に、下半身に違和感を感じて、彼に気がつかれないように手を股間へと伸ばした。
嘘っ!
スカートの下から手をいれると、そこは、驚くほどに濡れている。
彼女は切なくぎこちない笑顔を彼に見せてコーヒーを入れるのを再開し、
片手でゆっくりと小さな盛り上がりを揉むと、下着が吸い込んだ粘液が、じゅわと染み出して太ももを濡らしていくのを感じた。
はぁ、どして?
行為もしてないのに、こんなに濡れるなんて初めてかもしれない。
「あ、あの?」
「え、あ、なに?」
指を動かすことに夢中になりそうな心を引き戻す。
「も、もし、そそ、その……×××…が出来たら……お、俺……」
×××……って?
あ、ああ、そ、そのこと……
くっ、指が、
んんっ……あっ、あっ、
で、でも私、なんでこんな時にオナニーしているのかしら?
彼女は股間から指を離そうとするが、
はぁはぁ、こ、子供じゃあるまいし、なんで指が止まらないのよっ!
沸き上る肉欲と快感に歯を食いしばった。
「だ、大丈夫……」
だが彼女の言葉とは裏腹に我が儘な躯は勝手に反応していくのだ。
んんっ、やだ、良過ぎて……もう立っていられない〜
「わ、私、ピル飲んでいるか、らぁっ……」
んんくぅ……
彼女の下着は、既に太ももまで降ろされ、中指は筒の中まで入り、他の指も秘裂の中で踊っている。
はぁ、はぁ、もう限界……隠し通せないっ!
彼女は調理台に片手を置くと、
「ピ、ピルって……な、なにやってんですかっ!」
ついには魚住の前で喘ぎだし、
彼の悲鳴なような声が店内に響いた。
だって、仕方が無いじゃない、こんなに疼いて濡れてしまうんだもの……
杏子は、カンターから出て、唖然と立ち尽くす彼に前でスカートの留め金を外して、見事な両足を曝け出す。
「杏子さんっ、俺、ダ、ダメです」
「ダメなのは、私、一度、禁断の果実を食べてしまったらもう後戻りできない……のよ」
だ、だから、この躯を、何とか鎮めてぇ!
「う、魚住君、わ、悪いけど、共犯者になって貰いたいの……」
「し、しかし……杏子、さん、そんなわけにはいかないだろ!」
彼女は悲しみと肉欲の入り交じった表情を浮べて白い尻を彼に向ける。
「ハル……は……」
彼の口から発する少女の名に彼女は唇を噛み締める。
ごめんなさい。
でも、もう……自分でもどうしようもないの……ご免なさい、ハルちゃん……
「あら、も、もう振ったんでしょ?」
なんて、残酷なことを言うのだろうか……彼の、あの表情!
私、もう狂っているしか思えない。
「?hぅ……俺には彼女がぁ……」
「彼女は、させてくれる?」
「そ、それは……」
「だったら、私の……躯を、好きなように使って」
「杏子さんっ」
罪悪感が刺激されて胸の痛みが肥大していくのに、増々疼きが強くなる。
「わかっているわ、あんな綺麗でスタイルの良い彼女がいるのに、お預けをされて可哀想……」
「や、やめてくれっ、頼むっ……!」
彼は悲痛な叫び声をあげたが、彼女の手が、彼の手首を掴んで濡れて時おりヒクヒク痙攣する女陰に誘うと
「?hぅくう、杏子さっん、俺っ……!」
彼はむしゃぶりつくかのように彼女を床に押し倒した。
そして時には、罪悪感や背徳感というものは却って、ふしだらな欲望を激しく駆り立てる燃料にしかならないということを、
彼女は、いや、二人は思い知った。
事を終え、うっとりとした表情を浮べた彼女は、
「ねぇ……、
魚住君……これからリクオ君って呼ばせて、したくなったら、いつでも、ここへ来て、そんなに難しく考えないで、さっき言ったようにピルを飲んでいるから、
あ、私、生理不順で重くて、ピル飲むと楽で安定するし、体質に合うのがあったから、決して、いつでも、そ、その、男と寝るためじゃなにのよ」
「………はぁ……」
「ねぇ、だから安心して、イライラした時とかストレス発散のつもりで、女が欲しくなったらね、
私も、仕事で疲れてストレスが溜まるの、時には寂しさの余りに不安定になるわ、
正直言うと店の客に口説かれるし、時には男が欲しくてたまらなくなる時もあるの、だ、だからギブアンドテイク、男と女ではなくて、大人の関係って奴?
そうセックスフレンドって言葉は嫌いだけど、ねえ? どう?」
この間、組み立てた棚を休憩室に設えている彼の背を眺めながら、いつになく饒舌に問いかけた。
彼は、首を振り、
「まさか、杏子さんが、こんな人だったとは思わなかったなぁ」
溜息をつき頭を掻く彼を見て、彼女は寂しく笑った。
その思いは自分も同じだ。
狭山杏子に、こんな事が出来て、こんな人間だとは思いもしなかった。
『私、最低な女だったんだ……』
彼女は自分の足元が崩れ落ちるような錯覚に捕われるが、膣に残る疼きは正直で残酷だ。
なんでこんなに性欲が強くなってしまったのだろうか?
彼女のとんでもない提案に、まだ困惑している彼の表情をみて、彼女は身震いした。
さっき、たっぷりと注がれたばかりだというのに、もう強く疼いている、
彼女は彼が見ている前で、股間に手を伸ばし弄りはじめる。
「杏子……さんっ」
彼がうなり声をあげ、彼女は床の隅に置いたままの壊れたカップを入れた袋を思いだした。
ああ、そうか、あの時、私も壊れたんだ。
粉々になって残ったのが、今の淫らな私……
ふふふ……でも完全に壊したのは君かもしれないよ?
見て、リクオ君、私ってこんなにエッチだったんだね。
だから
「お願い、また、して……そして、この店に来て」
「杏子さん、俺……」
いいの、私が悪いのだから、君は良心の呵責を覚える必要はないの……
ただこの躯が、君としたくしたくて我慢出来ないと騒ぐの、もう死ぬほどに君の躯に溺れたいって……
お願い、
「この店に来てくれる、この哀れな女を慰めに……」
コクリと彼が頷く。
約束だからね……
彼女は逝くまで、彼の目の前で自慰を続けた。
しかし人間っていうには現金なもので、
これから野中晴に、どんな顔で接すればいいのか思い悩んでいるうちに、
こんな爛れたような状況にも慣れてしまい、彼も彼女の淫らな躯を求めて来るようになっていった。
「杏子さんっ」
彼のモノをしゃぶっていると彼の苦しそうな声が聞こえて来る。
「お、俺、出る……」
口で受け止めてもいいが、やはり中で出してもらいたい。
彼女は、未練たっぷりに口から抜き、身を起こした。
「ま、まだ、我慢出来る?」
「は、はい、なんとか……」
偉い! いい子ね?
「じゃぁ、君も服を脱いで……」
「え……」
彼のびっくりした表情に、思わず彼女も赤くなる。
「だって、今まで一度も君と……してないから」
お互いに裸で抱き合って愛しあいたい、
なんて、そんなこと言えるわけがない。
「あ……」
彼女の想いに気がついたのか、全裸になりながら彼がニンマリと笑う。
「杏子さん、意外と乙女なんだなぁ」
「……!」
あ、ああ、あのねっ!
反論しようと口を開こうとしたところで抱き竦められ、
彼女は彼の胸に顔を押し付けられてしまい。
喘ぎを漏した。
はぁはぁ、ああっ、彼の匂い、彼に体温……
今夜は臨時休業にしよう!
んんっ、やぁ、
彼の唇が胸を這って乳首を吸う。
ああ、もう、ダメ、我慢でいない……
彼女は彼のモノを迎え入れるべき股を大きく開いた。
「杏子さん、行くよ……」
来て……
彼女はコクリと頷き床に仰向けになると、手直な椅子の脚を掴み、挿入に備える。
冷たく古びた床は、熱い躯に心地よく彼女の躯がビクンと仰け反った。
彼が太ももの付け根を持ち、ゆっくりと侵入して来る。
あっ、硬いっ!
彼のモノは意外に大きく持ちも良い、特に先端が無理矢理に扉をこじ開けて入って来る快感は別格だ。
「あっ、あっ、大きい、んんっっ、くん、ぁああっ!」
膣に中に広がる強引に引き伸ばされるような充満感に、感極まって演技でない声が漏れ出る、
はぁはぁ、いいっ、こんな、凄いの、やっぱり、や、め、られない……
んんっ、あ、奥までっ!
つい根元まで喰らい込んで、彼女の躯から力が抜けた。
すぐにでもリクオが腰を動かすのかと身構えるが、彼の手が彼女の手首を掴み、身体を起こそうとするように引っぱる。
え?
え、ええ?
ちょっっと、ぃやぁー
挿入したまま引き起こされ、膣の中が敷く圧迫された彼女は弓なりに背中を仰け反らせながらも彼の腕の中に納まった。
「はぁ、はぁ、はぁはぁ」
息を乱して彼の顔を見上げる。
「一度、はぁはぁ、こゆう体位でしてみたいと思って」
「な……んん、ぁ!」
あ、やぁん……
今度は尻を持ち上げられモノが抜けそうになるが、胡座を組んだ彼の太ももの上に落ち着いた瞬間、奥まで貫かれ彼女の躯がピクピク痙攣した。
「はぁ、あ、い、いきなり…むぅう…んんぅ」
抗議の声をあげようとするが口を塞がれ抱き締められる。
?hぅうう、んんんっ!
そして動き始めたリクオに合わせて躯を動かす彼女は溢れる快楽に、彼の背中に腕を回し何度も喘ぎ声をあげた。
ああ、これ、いい!
はっ、んんっ!
躯が上下に振動する度に乳房も激しく揺れ乳首が彼の胸を擦って、とてつもなく気持いい、時に唇を交わし結合部をグニグニと合わせる、そして熱い彼の身体を抱き締める。
ひぃん!
彼女は一際大きく仰け反った。
彼が接合部に手をやり指でクリトリスを剥き出しにして弄りまくっているのだ。
挿入したま弄るなんてぇ!
ああっ、逝きそう!
「杏子さん、俺、俺っ」
「ア、 アタシもぉー!」
あああっ!
下腹の奥で生暖かい感触がして彼女は絶頂を迎えた。
そのまま抱き合っていると、
「しな子のやつ、まだアイツのこと……」
彼がボソと呟き、彼女は彼の背に回した腕に力を込め、
「強引に、抱きたい?」
と尋ねた。
「いや……」
「じゃぁ、待つしか……ないわね」
「うん……」
「いい子ね……」
「子供扱いしないでくさい」
彼女は彼の頬に口づけをして
「ふふふ、それまで、私の躯で憂さを晴らしていいのよ?」
「い、いや、杏子さんをそんな抱きかた出来ませんよ、今夜、強引だったのは、逝かせたかったし、もっと抱きたかったらで……」
「ありがとう、嬉しい、ふふふ、じゃぁ、片付けますか?」
「ええ……」
二人は軽く口づけを交わすと背伸びをするように立ち上がり。
「硬い床でするのも、ちょっと考えなきゃね、歳に堪えるわね」
顔を見合わせ笑った。
「でもリクオ君……その、今夜は凄く良かったよ」
彼女は汗やら粘液で汚れた床を掃除しながら彼を見上げる。
「ま、また、して」
彼は椅子を並べて直し、
「え、ええ、杏子さんも……」
「シャワーを浴びて行きなさい、あ、一緒に浴びる、洗ってあげようか……」
「やめておきますよ、なんか帰れなくなりそうだから」
「ふふふ……」
頬を少女のように染めた彼女は、揺れる乳房を押さえて肩にかけられたブラウスの襟を整えた。
しかしまさか、本当にカメラを持って来るとは思わなかったが、
彼女は恥辱感に躯を熱くする。
しかし彼に、こんな嗜好があるとは思わなかった。
「杏子さん、カンターに乗って……」
「こ、こう……」
「うん、き、綺麗だ」
「もう、さっきから褒めてばかり、なんにも出ないわよ」
彼女の衰えをしらない白く美しい躯は薄暗い店の中で、よく映える。
古くエレガントな店の佇まいは、女盛りで野生味のある彼女の躯を余計に背徳的に魅せる。
ムチムチした太ももを揺らして足を組むと
彼の股間が、さらにいきり立つのを見て、彼女はゴクリと生唾を飲み込んだ。
ある意味全裸でカメラを握り、股間のモノを揺らす彼の姿は滑稽だが、彼女が要求したのだ。
『私の写真を撮るのだったら、君も全裸になって』
『え?』
『そのかわり、お姉さんが、なんでも言うこと聞いてあげる!』
しかし、自ら言った事とはいえ、
こんなに恥ずかしい写真を撮られるとは……
彼に文句を言うと、
「俺は別にヌードを撮るつもりは、なかったんだけど、杏子が望んでいるのなら」
もはや呼び捨てで、
確かに以前、エッチな芸術写真を撮って、などと言った覚えはあるが、こんなの誰にも見せられないよ〜
「リクオ君の馬鹿ぁ! こ、こんなの望んでなんかいません」
頬を膨らませつつ彼女は言われるままに見事な乳房を両手で救うように持ち上げてポーズを取った。
「じゃぁ、次ぎは……」
彼の指示に彼女は息を弾ませる、
美しい乳房を、たゆんと揺らして細く壊れそうなウエストから豊かに広がる腰を捻るようにしてカンターに坐り、
「今度は太ももを広げて……」
「えっ……ぁ」
股間に向けたレンズが瞬き彼女の肌が羞恥心に赤く染まる。
彼の指が股間に伸びて、クチャクチャいやらしく音を奏で、片手に持ったカメラのシャッターを切る。
「あ、嫌ぁ、撮らないでぇ」
しかし、恥辱に震え喘ぐ彼女の太ももは、さらに大きく開き、
「ねぇ、ご褒美ちょうだい、はぁはぁ、も、もう恥ずかしいところ、散々撮ったでしょ?」
彼は、ニヤと笑いカメラを置くと、彼女の股間に顔を埋めた。
あ、違うの、本番が欲しいの……
「はぁ、はぁ、んん、やぁ」
彼の舌が中に入って慣れた舌遣いで蹂躙する。
彼女は自分で乳房を揉みほぐしながら仰け反った。
ああ、リクオ、君……
「お、お願い、そんなに、あっ、あっ、あっ」
クリを舌で……
今日はこうしてずっと焦らされている。恥辱的な姿を撮影すると愛撫、逝きそうになると撮影、その繰り返しだ。
「はぁはぁ、リクオ君……私、私……」
彼が股間から顔を離すと息も絶え絶えに懇願する。
「ほ、欲しいの、リクオ君の……」
「じゃぁ、四つん這になって……」
「え、こ、この上で……」
「そう……」
そ、そんな恥ずかしい格好……
杏子は、ゴクリと息を飲み込むと、狭いカンターの上で恐る恐ると犬のように四肢を広げ硬いカンターの上につけて、絶妙な肉感を誇るしなやかな躯を支えた。
あぁ、嫌っ!
彼は下からレンズを向けて恥ずかしい姿を撮りまくる。
後ろかも、前から横からも……
「ひぃん……んん」
乳房が揺れて、時おり彼の手が伸びて揉みほぐし、恥部を指で陵辱し、彼女はまた軽く逝きそうになったところで中断され、なのに猫のように背を弓なりに反らしてポーズを取ってしまう自分もまた悲しいのだ。
ただ、時々、ふと思うのだ、
彼は、この関係を本心では望んでいないのだと、
だから……
「杏子さん、俺のしゃぶって……」
彼女は、彼の言いなりになっている……
いや、違う、
彼女はカンターの上で器用に仰向けになる。
もう彼の躯なしには生きていけないのだ。
リクオが望めば、どんなにはしたなくて恥辱的なことも出来る。
好き、はぁはぁ……はぁはぁ、リクオの、おちんちん……
ああ、私は彼の虜、今は他には何もいらない。
お目汚し失礼!
GJ
まさかの杏陸
GJ
野暮だと思うけど。
「カウンター」と言いたかったんだよねきっと。
>>525 「カウンター」と言いたかったんだよねきっと。
うわぁ〜 恥! ご免なさい。 気をつけます。
再び規制に巻き込まれそうなので、続いて投下させて頂きます。
『ミルクホールの秘事』とは繋がりは、全くありませんが、似たような場面と表現、おまけに語句の間違い、誤字脱字が続くのは、俺の表現力(頭の中身が)と語彙が貧困なせいです……
※ イエスタディをうたって から
※ 原作に存在しない独自設定が有ります、
※ キャラが崩壊し原作世界観を著しく損なっている恐れがあります。
それは小型だが勢力の強い台風が接近した、ある日の夕方のことだ。
「な、なんで、こんなとこで……」
野中晴は自宅前で泥酔していた魚住陸生を拾った。
「リクオー しっかりしてよ」
彼の肩を何度も揺すり名を呼ぶが、彼女の声は激しい雨風に掻き消されてしまう。
ハルは荒れた空を見上げ額に流れる汗を拭い溜息をついて決心する。
リクオに失恋した事が確実となっても、彼女には彼を見捨てることなど出来るわけがなく土砂降りの雨の中、彼を自宅へと運び込むことにした。
小柄な彼女には、酔いつぶれた彼を運ぶのは、かなりの重労働だ。
しかもリクオは呂律の回らぬ口で、わけの判らないことを喚き続けて、ハルは足元の覚束ない彼に身体をところ構わずに、しがみつかれてしまった、
「ハァ、ハァ、リ、リクオの馬鹿、スケベ!」
いつもだったら、最低でも拳で三発はくらわすところだろうが、そうもいかず、
肩で息をする彼女の顔は赤く染まっている。
好奇心を刺激されたのか足元に纏いつくカラスのカンスケをあしらいながら、やっとの思いで彼を玄関にあげたハルは、激しく肩で息をついて途方に暮れた。
額から流れ目尻を濡らして流れるのは汗か雨水か……それとも別の何かだろか……
雨風は増々酷くなり、ガタガタと音を立てて揺れる年月を経た古屋に彼女は不安そうに身を抱きしめた。
「カンスケ、この家、大丈夫かな?」
「ガァ?」
ハルは首を傾げるカラスの頭を撫でると小さく身震いをする。
この台風が彼女の大事な何かを変えて、大切な何かを壊わしてしまいそうな嫌な予感に襲われたのだ。
彼に鷲掴みにされた左乳房が灼けるように熱い、
その熱さは凝りのように固まっていき、不安のあまり別の感触を呼び覚ましてしまいそうだ、彼女は気を逸らせるかのように窓の外の暗く荒れる夜空を見るのだが。
さらに大きくなる暴風の音に顔をしかめると、手で熱を鎮めるかのように左胸を押さえて大人しくしている彼の顔を覗き込んだ。
「……リクオ、眠ったの?」
彼とも長い付き合いになるが、こんな状態のリクオは見たことがない。
こんなになるまで呑むなんて、リクオに何があったんだろう?
まさか、しな子先生となにかあったんだろうか?
二人の幸せを祈る気持に偽りはないもの、妙なざわめきを伴う
不安が心をよぎるのだった。
ハルは髪の毛から水を滴り落しながら膝をついて屈み込み、彼が規則正しい呼吸をしていること確かめ安堵の表情を浮かべる。
それほどまでにリクオの状態は酷かったのだ。
しかし、
考えてみればリクオに会うのも久しぶりだ、いつ以来だろうか?
ああ、そうか……
あの時からだ。
彼と、しな子が付き合っている事を知った時の、あのどうしようもない喪失感が彼女の心に蘇り大きな目に涙が滲んだ。
でも、こんなリクオを前にして、めげている場合じゃない、なんとかしないと……
ハルは目をゴシゴシと擦ると、どうしようかと思案しながら腕を組んだ。
二人とも雨で下着まで濡れ、オマケに何度も転んでしまいドロにまみれている、廊下に汚れた水が着衣からしみ出して溜まりとなっていた。
足元で騒ぐカンスケを居間に追いやり、取り敢えずタオルを持ち出してリクオの顔を拭くと
彼がハルの手を払い除けようと身じろぎして、呟いた。
「なんで、たた…ないん……だ、なんで……クッソぉ……」
「さっきから………なんのことだろう?」
ハルは小首を可愛く傾げて疑問に思いながらも、
「少し待ってて」
リクオの耳元に唇を寄せて囁き、彼の頭の下にタオルを敷くと立ち上がって溜息をもらした。
まず、シャワーを浴びて、乾いた服に着替えて、それからリクオをどうするか考えよう。
どちらにしろ、あんなに酔っているのだ、少しくらい放置していても差し支えない。
あ、そうだ、祖父の服があったはずだ。リクオにサイズが合うだろうか?
でも……
その前に、リクオの濡れて汚れた服を脱がさないといけないんだよね、ど、どうしよう……
ハルは頬が赤く染まるのを感じながら、浴室へと続く脱衣部屋に入り着替えの下着を置いて服を脱ぎ始めた。
「はぁ、ふうぅ〜」
雨泥で汚れた服を脱ぐとすっきりする、思わず解放された爽快感に声が出る。
雨に濡れて気持の悪かった下着を洗濯機に放り投げると、思いっきり伸びをし、
型の良い乳房は柔らかさと溢れる若々しさを誇るかのように揺れて、いかにもしなやかなそうで伸びやかな身体が、壁に掛けてある鏡に映ると、ハルは、はにかむような表情を浮べ、
「わ、悪くないと思うんだけどな……」
頬を朱に染めた。
あ……
廊下にはリクオが寝ているんだっけ、
思わず羞恥心を覚えたハルは、意外な大きさを誇る乳房を慌てて腕で隠す、この格好のままリクオの前に現われたら、彼はなんと言うだろうか?
「…………」
な、なに、馬鹿なこと考えているんだろか……
私らしくない。
頬をさらに染めたハルは鏡に映る姿を見つめながら、そっと乳房を持ち上げた。
もちろん巨乳と言うほどには遠く及ばないが、小柄で細い彼女の躯からすれば『でかい』と言われるくらいには十分過ぎる程の大きさがあり量感もある、形も乳首も自他共に認めるくらいには良い。
それにだけでなく壊れそうな程に細いウエストから豊かに広がる腰付きといい、円やかでプリプリした尻は、どちらかといえば安産型で彼女の感度の良さを象徴しているかのようだ。
また程よいムチムチ感のある太ももは、その整ったプロポーションに彩りを添え、淫らでエッチで見事な体型を曝け出している。
スレンダーながら、出る所はちゃんと出て、締まる所は引き締まっている絶妙な肉感のあるくメリハリのある身体だ。
いわゆる着痩せするタイプなのだが、一つ問題があるとすれば、自分の肢体に対する彼女の自信のなさだろうか……
ハルが高校に在籍していた頃には、夏の水泳授業にもなると彼女の水着姿を見るために男子生徒による幾重もの垣根が出来てことは、彼女だけが知らない事実だった。
あ……
彼女は目を閉じて、そっと乳首に触れる。
リクオ……
いまだに彼が触れた感触が残り、そこはもう疼くように熱くなっている。
ハルは右手で円を描くように乳房を揉みながら、静かに左手の指先を下へと肌に這わせた。
んっ……
彼女の唇から小さな喘ぎが漏れ出る。
風の唸る音に叩き付ける雨の音、そして泥酔しているリクオ……
こんなことをしている場合じゃない……
彼女は未練たっぷりに、早くも濡れはじめた股間から指を離して熱い息を漏し、新しく買ったはずのシャンプーを捜した
「あ、あった」
と、その時だ。
あれ?
誰かにジッと見つめられているような気配を感じて
上半身を屈め床の片隅に置いてあった新しいシャンプーを掴んだまま
首だけ振り返ると、
「………!」
ちょっぉとぉぉおおおおおおおおっ!
リクオが立っていた。
しかも彼女は尻をモロに彼に向けており、局部を、それは見事に晒している。
彼の視線が何処に向けられているかに気がついて、
ハルの表情が引きつり血の気が引く、
指で弄ったばかりのソコは、妖しく、艶かしく、濡れて、彼が見ている目の前でも汁が一筋太ももを伝った。
一瞬にして頭が真白になり、数秒ほど凍りついたあと、必死に股間を手を覆い、大慌てで上半身を起こすが、
悲鳴をあげる間も無く、よたつきながらも接近する彼の動きは瞬間移動でもしたかと錯覚するほど素早く、あっという間に、間合いを詰められハルは壁際へと追い詰められてしまい、脱衣場に酒の匂いが充満して、
台風の激しい雨風が古屋をガタガタと揺らした。
「……あ」
こ、恐い!
酩酊状態の据わったリクオの眼差しに、さすがのハルの顔も青ざめて恐怖に身体が震え声も出ない。
せめて、腰を隠すものをと洗濯機の上に置いたタオルを手に掴もうとすると、
ヒィイッ!
ハルは歯を食いしばり目を閉じた。
リ、クオ……ヤダ、な、何をするのよ!
なんと、彼の手がハルの乳房を弄っているのだ!
いつもの彼女だったら蹴りの一つ、いや彼をボコボコにするところだが、
恐怖なのか羞恥心なのか、何故か身体が強張ったように動かない。
やぁ、嫌ぁー
酒臭い息を吹き掛けられ、
彼の指が乳首を摘んだあと躯をまさぐるかのように下へ下へと移動していく、
逃れようにも後ろは壁だ。
次第にハルの足がガクガク震えて、彼は空いた手でズボンのベルトを外してジッパーを降ろした。
あっ、ああ、ヤダ、ヤダ、リクオ、
ハルの脳裏に最悪の事態が浮かぶ。
いつか彼に抱かれる日を、自慰をしてまで夢見ていたが、
こんなのは、嫌だよ、絶対に嫌ぁ!
「お、おれ、た、た、ないんだ……」
へ?
彼の言葉に目が点となる。
な、なによ、さっきから、なにわけの判らない事を言ってんのよ、ちゃんと立っているじゃないのよっー!
ひぃ!
ついに股間へ到達したリクオの指が彼女の控えめに生え揃う柔らかな恥毛を撫でつけるようにして蠢く。
ああっ
リクオの指が小さく盛り上がる彼女の股間に触れ
「し、しな子 すまん、お、おれ、たたないんだ」
「いやぁー リクオの馬鹿ぁー」
彼の無情な言葉に涙目になったハルの絶叫が響き渡った。
「!」
悲鳴の効果なのか股間から手が離れるのを感じて、身体を硬直させながら目をあけると、何故かリクオはしゃがみ込んでおり、
リ、リクオ……?
ええ!
意外なことに彼は啜り泣いていた。
「ど、どうしたの?」
どちらかと言えば、泣きたいのは彼女の方だが、先程までの彼の行為にも拘わらず、思わず聞いていた。
しかし酔っているとはいえ、リ、リクオがこんなに泣くなんて……
な、泣き上戸かな?
彼女は自分が全裸であることも忘れて、乳房を弾ませながら床に両膝をつき腰をおろし、そっと、彼の濡れた髪の毛に触れる。
「ど、どこか、ぶつけたの、痛い?」
「しな子の奴、まだアイツの事を忘れられないんだ」
え……?
しな子先生が……
リクオの返事にハルは唇を噛みしめて、もう既に慣れ親しんだ失恋の痛みと喪失感に耐えて彼に囁く。
「あいつって?」
「早川勇の……ことだよ」
あぁ、そうか、仔細は知らないが、しな子が過去に愛していた少年だ。
もうすでに故人で、しな子が一歩、踏み出せなかった理由でもあり、微妙な三角関係の要因なのかもしれない。
ハルは目に涙が滲んでくるのを感じながら胸の痛みを隠して、彼の話を聞く決心した。
しな子とリクオが本当に結ばれ一緒になれば、多分、二度と会うこともなくなるだろう。
だから、これくらいのことは、してあげていいよね、
しな子先生、ご免なさい。
ハルは溢れそうになる涙を堪え、可能な限りに優しく囁く。
「どうしたの? 悩みがあるのなら、わ、私で良ければ、き、聞くよ?」
それ程までに彼の落ち込みは尋常でなく、
「は〜ぁ、私ってリクオに甘いなぁ」
困惑しつつも頬を朱に染めたハルは剥き出しの胸に彼の頭を抱いた。
むろん、全裸であることを失念したままなのは言うまでもない。
「お、俺、た、勃たたなかったんだ……」
リクオは酒臭い息を吐きながら絞り出すように呟く。
さっきから、立つの、立たないの……って
何だろう?
彼女の視線がリクオの両足から腰へと身体をさまよい、最後に股間に到達して、
「…………あ!」
ええええっ!
ようやっと理解したハルの顔がボっと真っ赤になる。
奥手過ぎる二人の関係がそこまで進んでいることにも驚くが、
「あ、いや、そ、そそそ、それは……な、難儀なことで……」
他に言い様がない。
「しな子のやつが……」
「えっ、う……ん、し、し、しな子先生が?」
「し、しな子が、しな子が、初めてなのに、必死になって勃たせようとして、く、口を使ってまで、してくれたんだぜ?」
く、口で……
あの、しな子、先生が口でって
「嘘ぉ!」
『口で』ってフェラなんとかという奴よね?
しな子の端正な顔が浮かび、彼女がリクオの股間に顔を埋めている姿を……
と、とても想像できるわけがない。
ハルも年相応の女だ、一応の性知識は網羅しているが、にわかには信じられない事実に、何故だか判らないが却って自分が冷静になっていくのを感じた。
そっと抱えているリクオの汚れた髪の毛を指にからめる。
考えてみれば、こんなに密着したのは初めてだろうか?
ハルは彼の頭に頬を寄せて汗と雨に濡れた髪の匂いを嗅いだ。
でで、でも、そうなったのは何か理由があるはず……よね?
でなければ、しな子先生が口で……し、したり、リクオがこんなに泣いたりしないよね?
「リクオ……なにか、り、理由があるんじゃないかな……リクオ……?」
ふと気がつくとリクオは頭の向きを変えていて、顔をハルの乳房に埋めている。
ハルは、無意識に彼を抱きしめ小さく呻いた。
躯が熱くて、彼の唇が熱い。
あ……こら、重いって、あっ!
ちょっっとモゾモゾし、ない、で……
グラっ と揺れたリクオが、いきなりハルに体重を預けて、ついに耐えられなくなった彼女は尻餅をつくように後ろへと倒れていまい、結果、二人は床に絡み合って転がり、
ここまできて彼女は自分が全裸であることに思いあたった。
あ、ダ、ダメー!
私、全裸だったぁ!
しまったぁ!
に、逃げなきゃ、
リクオの重みを感じながらハルは心の中で悲鳴をあげた。
このままでは、今度こそ本当に不味いかもしない。
貞操の危機だ!
そう酔って見境を無くした男は危険過ぎる狼なのだ。
彼の濡れた服が気持悪く、顔をしかめる彼女の表情が凍る。
「!!!」
リクオの手が、さも慣れた手つきといった風に彼女の躯をまさぐっているのだ。
「あ、こらぁ、やぁ、ダメ、そこは、あ、嫌っ!」
なんとか身体を捻り逃れようとするが、体格差はいかんともしがたく、躯を這い回る彼の指先を意識しながらもハルは必死に呼びかけた。
「正気になって、お願い、あ、あのね、ちょっと、あ、何処にさわってんのよ!」
彼の手が股間に侵入しようとする。
くっ、リ、リクオ!
ハルは、彼の手首を掴んで、なんとか抗い太ももを閉じるが、
ァ、痛っ、ち、力が、やぁーめっ!
しかも酔った男の手は強くて、彼女の抵抗は空しく争うこと数分!
くぅ……あぁっ!
「リクオ、嫌っ」
尚も震える手でリクオの手首を掴み退けようと抗うハルは汗を滴らせ目をきつく閉じた。
「あ、ぁあ、ぃやぁー」
彼の指は盛り上がる恥丘を這い回り、確実に太ももの間に侵入していく。
あ、くぅ、嫌だったら、ちょ、助けて、
涙を滲ませ渾身の力を振り絞り、リクオを跳ねのけようとした時、
「し、しな子の、やつ、アイツの名を、……呼んだんだ、はぁ、はぁ、俺に抱きしめられていながら、二度も……クソッ、し、しかも、入れようとした瞬間にも、ひ、悲鳴みたいにっ、勇クンって」
はぁ、はぁ……うっわぁ!
そ、そうなんだ……そ、それは、かなりキツイかもしれない。
「あ、あんな悲しそうな、……声で、はぁ、はぁ、ア、アイツの名を出されたら、はぁ、はぁ、もう、出来るわけがないじゃないかぁっ!」
リ、リクオ、カワイソウ……
って、なんて言っている場合じゃないっ!
「リ、リクオ、ぁ、ダメッ、は、はは、話を、くっ、聞くから、お、ね、がいっー やめてぇ……」
「わ、判ってるんだ、しな子自身も傷ついていることは、でも、それ以来、ど、どうしも勃起しないんだよ!」
「そ、そう、うん、判るよ、で、でも私の話も聞いて、ね、判るから、あっ、やぁ、ゆ、指、入れるなあ!」
「はぁはぁ、じ、自分でも誰の名を叫んだか気付いてショックを受けた時の、あの、あの、しな子の顔がぁ!」
……ハァ…ハァ、リ、リク…オ…しな子先生も……
こんな時、なんって言えばいい?
誰か、教えて……
で、でもね、リクオ〜
ダメ、ぁ、ソ、ソコ、クニャクニャしないでぇ、お願い、私ぁ、んん!
正気のない虚ろな目で酒臭い匂いを漂わせて血反吐を吐くような告白に、必死にリクオの指と攻防しながらもハルは息を乱して沈黙する以外になす術がなかった。
「しな子の……顔が、う、浮かんで、あ、あれ以来、他の女の裸を見ても、たたないんだ……畜生!」
ど、どうしたらいいんだろう?
しな子先生もリクオも可哀想だ。
それにしても、なんであたし、この状況で濡れてきているのよー
んっ!
へ?
妙な生暖かいねっとりした感触にハルの表情が変わる。
な、何? ま、まさか、
あ、んんっ、あっ!
ハルの躯がピクンと跳ねる。
息を荒立てるリクオの唇がハルの乳首に張り付いているのだ。
あ、こ、こらぁ、嫌だって、あぁ、ち、力が、抜ける……す、吸うなぁ!
ハルはリクオの頭を両側から掴んで下へと押し込もうとする。
がしかし……
当然、ハルの手から逃れた彼の指はムチムチした張りのある太ももの合間に完全に侵入し、
「あっ、あっ、んんうっ、ダメ…はぁはぁ、ああっ、そ、そんなぁー」
ま、まさか、私、本当に、か、感じているの?
顔色を変えたハルは思わず艶かしい喘ぎ声を漏した。
舌が乳首に巻き付き、なぶるように転がす。
ダメェ!
指は秘裂の縁を拭うように動き回り、
はっ、ぁんん!
彼の指が裂け目の中に沈んでいく、
やぁ、いやだ、ああ、なんで、わ、わ、私、ぁ、くぅ!
ハルは反応しはじめる躯に、必死に耐えていた。
「あっ、あっ、んん、はぁはぁ、やぁ、ぁあ、ダメ、リ、リクオ、上手すぎるよ」
自分の指で自慰するのより、数倍も良い!
んっ、あっー あっー
乳首を甘嚼みされ、躯が勝手に弓なりに反る。
そしてハルは、既に自分が抗うのをやめていたことに気がついた。
だがしかし、
「しな子〜」
泥酔し正気を失い、とろんとした目で恋敵の名を呼ばれ、ハルの目から涙が滲む。
違う、私はハルだよ、しな子先生じゃない……
しかも、
こんな酒くさいレイプまがいのセックスなんて……
せめて、彼の心が正気なら、
でも……
「んん、ぁ、はぁはぁ、し、舌で、ああっ、舐めまわさないでぇよっ!」
……ここまで追い込まれている彼を見ているのも辛い。
酒を限界を越えて呑んだといえ、いくらなんでも異常だ。
彼の心が壊れはじめているのではないか?
男にとって、勃起しないというのは、そこまでショックなのだろうか?
しな子の顔が脳裏に浮かび、
ハルは切ない刺激に身悶えしつつも冷汗のようなものが流れるのを感じた。
バケツをひっくり返したような雨が屋根を叩きつけている、一際、激しい風が吹き荒れ、ハルの心の中にも嵐が吹き荒れる。
酒と汗の入り交じった匂い。
のしかかる彼の重さと、体温……
はぁ、はぁ、わ、私……私っ!
「し…な……子、どう……して……」
リ、ク……オ……
ハルだよ、私、野中晴だよ……
彼女の目から涙がボロボロと溢れ、
いいよ、リクオ、もう、私……
意を決したハルは彼を抱き締めると、子供をあやすように囁く。
「り、リクオ、あ、あ、雨で濡れた、ふ、服を脱いで、は、ほら、私だって裸だよ?」
絡みあったまま、ハルの指が彼のシャツのボタンを外して脱がせると
「うん、わかった」
意外なことにリクオはハルの腰に股がったまま素直に脱ぎ始める。
そのたどたどしい様は、
まるで幼児のようだと、ハルは思わず微笑んだ。
リクオが雨で濡れて重いズボンを脱ぎ捨て湿った下着を脱ぐと、ハルは頬を赤くし、マジマジと彼の下半身を見つめる。
わぁー 初めて生で見た。
彼が正気だったらとても出来ない行為だ。
醜くてグロイ……
見た目は決していいもんじゃないね!
しかし、なるほど勃ってない。
「…………」
それは、ひょっとしなくても私に対しても感じてないことだよね?
あれだけ、私に触っているのに!
処女ではあるが、ハルは少しムッとするのを感じた。
元々、ちゃんと女扱いされてないのは判っていたが、何故か理不尽さを覚えてリクオの頭を軽く叩いた。
すると、
「ぁ……こ、こらぁ!」
それが合図だとばかりにリクオが重くのしかかり、さっきの続きを再開し、
「ま、ま、待ってぇ!」
ハルは声を張り上げたもの、すぐに反応しはじめる己の敏感な躯が恨めしくなった。
んん、はっ、ん、はぁ、ぁ、んんっ……
初めて体験する男の肌の温もりは、思っていた以上に心地よく、ついハルは彼の熱い裸体に手を回して抱き締める。
リクオの剥き出しの足が、彼女の太ももの間に強引に割って入ってきて、
「んん、いいよ、リ、リクオの、す、すす、好きにし、て……も」
震える声で決意を告げるとハルは自ら太もも大きく開いた。
はぁはぁ、リクオ……リクオ……
ハルの耳から雨風の激しい音が遠ざかる。
吹き荒れる外と違ってまるで、ここだけ嵐から隔離された別世界のようだ。
ハルは酒臭い彼の顔に、そっと口づけした。
再び、彼女の目から涙がこぼれる。
こうして処女を失うのも自分には相応しいかもしれない。しかも、当に諦めていたリクオに捧げることが出来るのだ。
彼女は、短く息を飲み込むと、
「私が、癒してあげるよ、きっと勃たせてあげるから」
涙を拭うと彼の耳元で優しく囁いた。
「リクオ……いい子だから、わ、私の上から、どいてくれる?」
ハルが囁くと彼は素直に言うことを聞き、微笑んだ彼女は一瞬躊躇した。
このまま彼に祖父の服を着させて寝かせれば、何事も無く朝を迎えることが出来るかもしれない。
どうしようか?
火照る躯を己の両手で抱え、
ハルは、ふと違和感を覚えリクオの股間を見た。
ぅあぁ、ああ、た、勃ってる。
完全じゃないみたいだけど、勃っているよね?
しかも私の躯で?
さっき、他の女でも勃たたないって言ってたような気がするけど、
ハルは泣き腫らした目をゴシゴシこする。
「し、しな子先生は、く、口でしたんだよね」
でも、勃たなかったんだ……
思わず優越感を感じたことに後ろめたさを覚え、ハルは誤魔化すかのように、震える指でペニスに触れた。
「アァ……」
リクオが熱い息漏して、ハルを見つめる。
ハルは、想像していた以上の固さに身震いしていた。
こんなに大きくて太いのが本当に入るのだろうか?
で、でも、
もっと勃たせなきゃ!
どうしよう……
あ……そうか!
く、口か……って、私に出来るだろうか?
ネットで調べて、や、やり方だけはしっているけど……
彼女は揺れる乳房を押さえて、そっと彼の股間に顔を近付けて匂いを嗅ぎ、
思わず躊躇する。
ほ、本当に、こんなのを口に入れるの?
おしっこが出る所だよ?
で、でも、
しな子先生も、やったんだ、私だって、
「よ、よし!」
リクオの何を考えているか判らない目を上目遣いで見てから口を開くと目を閉じて、頬張った。
変な味、
むぅくう、大きいよ〜
アゴが、アゴが外れるぅ!
ハルは口の中一杯に占拠したリクオの大きな先端をさらに奥まで入れようと苦しそうに呻く。
リクオのソレが平均より結構大きい方だと知ったのは、ずっと後のことだ。
で、でも、これから、どうするんだっけ?
口に頬張っても初めての彼女に何が出来るわけでもなく、途方に暮れる。
しかしそれでも、
あぁ……!
口の中でさらに大きくなるのが判る。
歯を当てないように、軽く舌で舐めて表現の出来ない味と舌触りに顔を歪ませる。
すると、
「あ……れ、なん……で、ハルがフェラ、してんだ」
呑気な声が聞こえて肩に両手が置かれ、
?hっ!
ギクと身体を震わせた彼女の額に冷汗が流れる。
もしかして、はぁ、はぁ、き、気が付いたの?
それにしては、慌てた風じゃない。
もし本来の彼なら、慌てふためくだろう。
「ゆ、夢よ、ほら、そ、そっ、そそ、その証拠に勃っているでしょ?」
焦ったハルは、通過している台風のごとく猛り狂って勃起しているモノを口から唾液を滴らせて抜いて、激しくなる鼓動に混乱しながら自棄にでもなったように床に身を横たえると、
顔を両手で覆ってから股を大きく開き、
「い、入れて、い、いいよ、わ、わ、私、もう……そ、その、じゅ、準備出来ている……よ」
しっとりと濡れた秘裂を彼の目の前に晒したのだった。
だが、
はぁはぁ、ああ、こ、こんなのって……ダメェ……
興奮にハルの息が荒くなる。
彼の唇がモソモソ蠢き、大陰唇を唇で挟む。
リ、リクオが口で、口でぇ!
ハッ、ハッ、ま、まだシャワーを浴びてないのに、き、汚いよ?
アアッ!
リクオはすぐには挿入せずに、
「お、お前も俺のを口に含んでくれたからな」
と、のたまうと
いきなりハルの股間に顔を埋めたのだ。
ヒン!
そ、そんなぁ!
ハルは恥辱に躯をピクピク痙攣させる。
あ、舌が、は、は、入って、アッ、舌で舐めてるぅ、ハッ、はっん!
彼の舌が、味覚をじっくり味わうように動き回り、その度にハルは躯を何度も痙攣させる。
むろん舌で舐められるなんて、初めての経験だ。
誰と、どこでこんなテクニックを覚えたのだろうと思うが、
あっ、あっ、ねっとりして、あっ、ダメ、こ、これ癖になりそう!
ハルは未知の快感に躯を震わせた。
「ハルってこんなにエッチだったんだな」
リクオが顔を離して、呟く、
ち、違う!
反論しようとするが、乳首を指で弾かられて悶絶してしまう。
「ハル、本当に、はぁ、ふぅ、い、いいのか?」
え?
思いもよらないほどしっかりとした言葉に、快楽に息も絶え絶えの彼女が思わず目を見開くと
彼女の太ももを抱え、ペニスを今にも、ハルの秘裂に当てようとしている彼の視線と合った。
え、あ?
えええ、ま、まさか、本当に正気になっているの?
あ、あああ、嫌ぁー!
ハルは、激しい羞恥心に襲われて再び顔を両手で覆った。
なにしろ、全裸で大股を開いて大事な所を包み隠さずに大胆に晒しているのだ。恥ずかしくないわけがない。
「なぁ、これは夢なのか?」
へ?
「頭がボーとして、何がなんだか判らん」
リ、リクオ……?
ハルは、指の隙間から彼を覗き見る。
「しかし、ま、また、お前とエッチする夢を見るなんてな……最近、多いぜ……」
え?
「お前、結構、エッチでいい躯してるよなー、アソコも綺麗だし、処女だなっ!」
ば、馬鹿っ! そ、そんな恥ずかしいこと、台風の目にでも飛び込んで死んじゃえ!
で、でもリクオ、嬉しいよ、私のことを、そんなに夢でみるなんて、凄く嬉しい!
しかし我ながら馬鹿だと思った。
彼が自分の夢を見たという事だけで喜ぶなんて……
「しかし変な夢だよな」
「へ、変ってなによ!」
「ん? いや、そうやって会話が成立するし、俺のチンコがちゃんと勃ってるしな、ハハハ、糞、頭が痛くてボーとしやがる」
「ははは、はぁ……」
リクオは、どんだけ呑んだというのだろうか?
まだ、夢だと思っているなんてー
少しホッとして呆れ、ハルは溜息をつくと、両手を顔から離した。
「ハル、もう俺、ここまで来たら、も、もう止まんねぇからな、こんな時になんだが、俺は、しな子が好きなんだ」
「ううん、わ、判ってる」
ハルは、素直に返事をして頷く。
もういいよ、私、きっと大丈夫だから、
「卑怯だが、ハルも好きだぞ、しかもなぁ、責任取れないぞ?」
「ゆ、夢だから責任なんて関係ないもん」
ははは、好き勝手言ってるぅ、でもこんな状況なのに好きって言ってくれて嬉しいなんて、
ふふ、私、まるで誉められるのを待っている飼い犬のようだ。
「よし、ゆ、夢だしな、徹底的にぶち込んでやる」
え、ちょっと、そ、それは困る。
わ、私、処女なのよ!
慌てる彼女に
「冗談だよ」
馬鹿っ!
ハルは赤く染まる顔を逸らした。
「い、入れて、初めてだから、や、優しくしてよ!」
「お、おう!」
酔っているにしてはしっかりしているリクオの手に力が籠り、陰部に異物が当たるを感じて、ハルはぐっと唇を嚼む。
「もっと力を抜けって、入るもんも入らねぇぞ」
「う、うん、でも、あ、痛っ!」
「だから、躯から力を抜け」
「んんっ、そ、そんな、こと、い、言って…ぁあっ、もっ!」
はぁ、はぁ、ぁ、あっ あっ!
それは、まるで何もない所を無理矢理に通路をこじ開けられるような感覚だ、
「くぅう、リ、ク、オ〜」
い、痛いって、馬鹿リクオ、でも、なんでこんなに、慣れてんの!
酔っているとはいえ、いや正気を失う程に泥酔していたにも拘わらず、処女の私を快感で身悶えさせる、
このテクニック!
普段の彼からは想像出来るわけがない。
絶対に経験者だ!
あ、まさか、あの昔の彼女と?
でも、まだ高校生だったんだよね?
いつか、絶対に問い詰めてやるっ!
などと、
痛みと羞恥心、そして理性の片隅で囁く罪悪感から現実逃避するかのようにハルはリクオを睨み付けた。
ひぃ!
ハルは歯を食いしばる。
かなりの異物感に拳をきつく握りしめ、筋肉が強引に引き伸ばされ、背中が仰け反る。
んんっ、入って来る、あぁ、入ってくるぅー
すぐにハルは、もう、何がなんだか、わからなくなった。
もの凄い充満感と異物感はあるのだが、痺れたように中は感じない
はぁ、はぁ、痛っ、あっ、やぁ、もっと、や、優しく、動いてぇ!
腰を動かし始めたリクオに、ハルは哀願するかのように必死にリクオの手を掴み、彼が手の位置を変えて握り返して来るのを感じて、微笑みを浮かべようと……
して、
気がついた時には……
朝を迎えていた。
あのまま気絶をしたのか?
ハルは周囲を見回す、見れば脱衣所で腰にはバスタオルがかけられ、
リクオは、傍で、股間を剥き出しのまま、
「………」
健やかな寝息を立てていて、ハルは恥ずかしさよりも、何か心に迫るものを感じて彼の股間から視線を外した。リクオは、まだまだ起きそうもない、
ゆ、夢じゃないよね?
心が痛い程にざわめく、
夕べの情景が蘇り躯が火照る。本当に処女を喪失したことに信じられない思いだ。
「痛っ」
立ち上がろうとすると股間の鈍い痛みと、まだ残る異物感を感じて、そっと震える乳房を押さえる。
はぁ、
ハルは目からボロボロと涙が溢れるのを感じて乳房から手を離し、ついに泣き出した。
わ、私、本当にリクオとしてしまったんだ……
酔ったリクオの心の隙をついて……私……
ごめんなさい、しな子先生、これが最初で最後だから……
許して……
しかし心の何処かで囁く、
このままで終わりたくない、という切ない想いに彼女は、そっと身を屈め、彼の頬に口づけをした。
それにしても……と、
ハルは下腹部に手をあてた。
リクオの言葉通りに徹底的にぶち込まれたような気がする。
腰にかかるバスタオルを手に持つと、そっとリクオの腰に被せ、頭の下に、たたんだ手ぬぐいを敷く。
「そ、そうだ、シャワーをあびなきゃ」
小さく呟くと股間から漏れ出る、白い液体に顔を顰める。
妊娠していたら、という思いが横切るが、ハルは頭を横に何度も振った。
それもいいかもしれない。
もちろん、リクオには告げずに独りで育てるのだ。
「ふふ、どうにかなるもんだよね」
なんて健気な私!
ハルは自嘲的に微笑むと、まだ熱い身体を冷まそうと冷水を浴びた。
浴室から出て清潔な服に着替えると、
騒ぐカラスのカンスケに餌を与え、浴室で股間から流れ出た精液の量に思いを馳せる。
何回、されたっけ?
3回?
「どうりで、腰と股間が痛いはずよ、でも、あれはもう拷問に近いわよね……」
でも、後悔はしてない……
かな?
しな子の顔が浮かび、
ハルは深く考えるのはやめて、ぼんやりと台風一過のあとの青空を眺めていると
けたたましい叫び声を上げて、彼が居間に飛び込んできた。
「もう、こ、股間ぐらい隠してよ」
泣き腫らして赤くなった目を悟られないように顔を逸らし、激しくなる鼓動を隠す。
「うぁあー! だぁー、俺、裸っぁ! ご、ごめん、いや、ここは、やっぱりお前の家だったのか」
「ハイ! これおじいちゃんの服っ、着られると思うから、さっさと、シャワーを浴びてきてっ!」
彼はハルの投げ付けた服の束を慌てて受けとり
「そ、そんなこと言っている、ば、場合じゃないだろぉおお、なんで、俺は、お前の家の脱衣所で、真っ裸で寝てんだよぉお!」
股間を、彼女の祖父の服で隠して血の気のないリクオに、
「話は、あと!」
蒼白の彼を眺めながら、冷静に答えることが出来るのは、やや気分が良い。
「いや、しかしなぁ」
「そんなに私に、粗末な裸を見せたいの?」
「?hう……粗末言うなっ、わ、判った、あとで、ちゃんと説明しもらうぞ!」
居間に響き渡る彼の怒鳴り声に、
ハルは、窓の外で気持良く風に、たなびく彼のズボンや下着を眺めなて、微笑んだ。
「本当だな?」
ハルが用意した朝食にも手を付けずリクオは繰り返す。
「うん、雨の中、行き倒れていたリクオを引っぱって玄関にあげてから、リクオに『早くシャワーを浴びて、この服に着替えて』と言ったらさぁ、廊下でどんどん服を脱いで脱衣場で、寝ちゃんだもん」
「そ、そうか……」
「そ、そうだよ、もう全裸だし、ど、どんなに起こしても起きないから
悪いけと思ったけど腰にタオルケットかけて、私、寝ちゃったんだ、ご免」
「あ、いや、謝るのは、俺の方だ、ハル、あ、ありがとうな」
「ううん、そ、そ、それより、ハルちゃん特製トマトジュース飲んで、二日酔いに効くよ」
視線を合わせずにハルはトマトジュースを、彼の方へと押しやった。
「あ、ああ……ありがとうな、ってお前の特製かよ」
彼の、ぎこちない動作とわざとらしい笑み、
なにしろ、ふった相手の自宅で、しかも脱衣場で全裸な姿で目が覚めたのだ、居心地が悪いどころではないだろう。
もし事実を知ったらどうするだろうか?
冷汗をかいて顔を歪め朝食をじっくりと点検してから食べ始めた彼を見つめて、ハルは悪戯っぽく笑うと小さな声で、
「今度は勃つといいね」
と囁いた。
「お、おい、今、なんて、言った?」
「え、なんのこと? あ、おじいちゃんの服、意外と似合ってる」
ハルは舌をペロと出すと、洗濯物の乾き具合を見るために立ち上がった。
「あ、し、しな子には、このこと黙ってくれ……るか?」
背中から聞こえる声に
言えるわけないじゃんか……
ハルは幽かな声で答える。
この秘密は死ぬまで抱えて生きるのだ。
そして、庭に出た彼女は抜けるようの青空を見上げ
『バイバイ、リクオ!』
と呟いて、爽やかな空気を胸一杯に吸いこんだ。
お目汚し失礼!
GJ!! ハル可愛いっ!!! シナコ派なのに萌えますた。
ここんとこイエスタ全然チェックしてなかったから、最近の展開には
ビックリだよ。 シナコの心情を妄想すると、なんか萌えるが。
7巻発売決定を機会に1巻から読み返してみたけど、結構シチュ的には
エロいのはあるんだな。 5巻で、シナコがリクオを誘い損ねたとことか
「もしものその後」を妄想すると興奮するわー
>486
そういうの最高だな。 そんな妄想をする自分に嫌悪感で一杯、
なのに、しちゃう…ッ!!! なシナコに悶えます
シナコとハルはどちらが処女喪失は早いんだろうか?
アコニーの最終巻が発売されたので、アコニーの話を期待しています。
17歳のアコニーも良かった。
ほ
ほしゅ
hoshu
保
保守。
549 :
名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 14:47:10 ID:N3XaMV7z
hoshu
550 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 03:51:43 ID:R5aYdtve
冬目さんの描く女性って喫煙するのが多いのがなぁ
鼻が弱くてタバコ大嫌いな俺には鬼門 匂いだけで萎えるからねえ
スレちだぞ
hoshu
このスレでは、寝取られ、陵辱、おまけにオリジナルキャラ複数有りSSの投下は大丈夫なのでしょうか?
ちなみに、しな子なのですが……
まずあげてみようか
けしからんスレだ
次は無いのか
すまん、リクエストもらってるのにまだ書けていない。
7巻買った。 最後の方の「いや…そろそろいいかなと…」「ごめんなさい」
っていうのは、やっぱヤっちゃうってことなんだよね?
リクオもしな子も初体験まだなんだろか? お初同士の二人のやり取りとかツボですが。
hoshu
hoshu
561 :
保守 1/3:2011/01/07(金) 04:07:30 ID:WLpa5nzr
注 アコニー から エロくないよ
薄暗いアパートの階段に腰を掛けたアコニーは、隣に座る彼の顔をそっと見上げた。
先週の仕打ちにも拘らずに、彼は今日も来てくれた。
あ……
剃り残した顎髭を見つけてアコニーの頬が微かに緩む。
彼は生意気にも毎朝、髭を剃るようになったそうだ。
彼が、この時間が停滞したようなアパートから出ていって……
どのくらいに……なる?
あ、そうか、彼は、もうすぐ高校3年になるのだ。
背も伸びたし男らしくなっていく、そりゃぁ髭くらい生えるだろう。
彼女は彼に気づかれないように溜め息をついた。
彼に比べて成長しない、この身体……
ふと視線を感じて顔をあげれば、彼と目が会う。
思わず顔が赤くなり不覚にも身体が熱くなる。
彼を異性だと、男だと意識をしたのは、いつだろうか?
彼の視線の先に、他の女がいるとムッとするようになったのは、いつからだろうか?
いつまでも変わらない身体に何度も泣いたのは誰のせいだろうか?
アコニーは息を深く吸うと、心を落ち着かせる。
た、たまには自分の気持ちに素直になって……
「ア、アコニー……」
「な、なによ!」
だが、
思わず睨みつけて、ぞんざいな口調で応じてしまう。
「うっ……」
怯んだような彼の表情に、アコニーの表情が曇る。
あ、いや、そういうつもりじゃぁ……
はぁ……
高校受験の為に、このアパートを出た彼は高校に受かっても帰って来ることはなかった。
しかし、特に重要な用事が無い限り学校や予備校の補習の帰りには必ず寄って夕飯を食べていき、土曜日には以前住んでいた部屋に泊まっていくのだ。
まだ彼と一緒にいられる時間を持てる……
あの時の、なんとも表現の出来ない安堵の想いは今も続いている。
彼が訪れる時刻になるとソワソワとし、彼に悟られないように庭の片隅で待つよになり、ふと気がつくと彼を異性として意識するようになっていた。
「こ、この間はゴメン……」
彼の言葉に先週の事を思いだして、アコニーの顔がカッと赤くなる。
562 :
保守 2/3:2011/01/07(金) 04:31:36 ID:WLpa5nzr
最近恒例となってしまった感のある毎週土曜日の宴会のあと抜け出して、酔い覚めしに階段に腰をかけていたアコニーの傍らに、無理矢理酒を飲まさせれて同じく顔を赤くした彼が座り、そっと身体を寄せて来る。
ギクと身体を振るわせながらも、
このくらいなら、まぁ、いいかと、
アコニーも彼に体重を僅かにかけ目を閉じて、昨年の夏に彼と行った二度目の海の甘酸っぱい出来事を思い出していた。
初めて見る彼女の水着姿に釘付けになる彼の視線。
水着を着たのは何年振りだっただろうか、実は、あの日のことは良く覚えていない。
ただやたらと笑って過ごして、彼の言葉に柄にもなく赤くなったのを覚えている。
「俺は気にしないから……そ、その、あのさぁ、えっと、き、き、綺麗だよ、その水着、似合ってるぜ、ア、アコニー」
自分の身体を気にするアコニーに、半ば不機嫌そうにしながらもボソボソと呟いた彼の不器用な言葉と、そっと交わした手の温もりを思い出していると、
肩に触れる手に気がつき酔いが覚めた。
な、なによ……
でも、ま、まぁ、肩ぐらいなら……
だが、しかし、肩にかかった手はエッチな感触を漂わせながら腰へ……と
ぐっ、まぁ、腰ぐらいまでなら……
こんなの大人の女の余裕よ。
「……………」
こ、股間ぐらい……
って!
ちょっと待ちなさいっ!
あ、やだ、そこ、やだぁ!
下着の中に手を入れるなぁっ
はぁっん、あっ、ち、乳首ダメっ
んんっ!
って、あたし、な、何を感じてんだぁ!
「ど、どこを触ってんだぁー」
ハッと気がついた時には彼は階段の下でノビていて救急車を呼ぶ騒ぎとなった。
はぁ、
アコニーは何度目かの溜め息をついた。
ようやっと初潮を迎えて戸惑うクリスマスの夜に、不覚にも彼に抱きしめられ暖かな安らぎの中で交わした初めての口づけ、あの日以来、彼は年相応の男の子らしく彼女の身体に触れようとして来る。
当然、次は……と
彼女も半ばドキドキと胸を高鳴らせて覚悟をしていた筈なのに……
563 :
保守 3/3:2011/01/07(金) 04:44:11 ID:WLpa5nzr
「本当にゴメン、お、俺、ひ、酷く酔っていたとはいえ———つい」
「そんなの、いいわよ!」
「え、あ、いや、でもさぁ……」
「いいって言ってんでしょ!」
アコニーの言葉に、沈黙が二人の間を支配した。
ウウッ
こんなにきつく言うつもりじゃないのに……
アコニーは、もう一度深く息を吸う。
あたしは、こんな身体だけど、彼よりずっと年上なのだ。
ここは一応年上の女らしくリードをしなければ。
「あ……あ、あのさぁ……基海……」
「う、ん……なに?」
「あ、あ、あのね……」
「……アコニー?」
「へ、部屋に、い、行かない?」
「部屋って……アコニーの」
「う、……うん、あ、ちち、違う 基海の……部屋」
「…………いいけど、なにすんの?」
「そ、そこで、あ、あたしを、す……………」
「す……?」
「す、す、すすす……」
好きにして……
なんて、わぁ〜ん、やっぱり言えるわけない、
「………な、なんだよ?」
彼は困惑した表情を浮かべる。
くっ、そんなボケとした顔しやがって、気がつけ、鈍感!
なんで今夜に限って触ってこないの?
エッチな事をしてこないんだー!
あ、いやなんか違う!
あ〜 こんなの、あたしらしくない、基海の馬鹿、こんな、あたしにした責任を取ってよ!
お目汚し失礼、
GJ
それにしても姐さんの描く水着回みてー
hoshu
hoshu
hoshu
hoshu
569 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 03:24:45 ID:4kXzKKI/
保守age
ほしゅ
保守
572 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 21:22:07 ID:nc2aAyqj
hoshu
hoshu
hoshu
羊のうた、さっき読み終わった。
あああああああああ゛あ゛あ゛ーーーーーーーあ゛ーーあ゛ーあ゛ーーーーーー!!!
ほしゅ
hoshu
hoshu
hoshu
あ
hoshu
hoshu
hoshu
585 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/22(日) 20:26:01.48 ID:Q/tuzwg6
あげ
ほす
◇ ミ ◇
◇◇ / ̄| ◇◇
◇◇ \ |__| ◇◇
彡 O(,,゚Д゚) /
( P `O
/彡#_|ミ\
</」_|凵_ゝ
【ラッキーAA】
このAAを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ 年末ジャンボ宝くじは当たるわ
年内衆議院解散総選挙があるはでえらい事です
hoshu
ほしゅ
hoshu
ほしゅ
ほ
しゅ
hoshu
595 :
ho:2011/07/23(土) 01:55:51.49 ID:LaXWCRie
「はぁぁ……」
「なによ」
「もう、こたえられなひ」
「へえ」
「アコまくらで極楽だよ〜」
「じじくさいわね」
「刺激が足りない?」
「うん」
「こう暑いとさあ」
「うん」
「動きたくなくなるよね」
「…」
「あと、アソコが冷えたときのムズムズ感が癖になるっていうか」
「へえ」
「もう、堪らないんだ」
「ふーん」
「少しの刺激でいってしま
ゴソゴソ
「あふっ」
「ちょっマジでイキそ
「いいわよ」
「っ」クックッ
「…」
「さ、今度はモトミが奉仕する番よ」
「うん」
hoshu
hoshu
保
守
hoshu
ほ
しゅ
hoshu
hoshu
605 :
1:2011/10/04(火) 23:20:48.10 ID:Jet+OybH
注 イエスタデイをうたって、から 榀子
オリジナルキャラ
陵辱
レズ
キャラ改変
表情を強ばらせながらも頬を赤く染める森ノ目榀子は意外にムッチりとし張りのある太ももをギュッと閉じる。
だが、女子生徒の手は容赦なく女盛りの太ももの隙間に侵入して股を開こうとする、
「センセイ?」
「うっ、お願い、も、もう……」
「もう? 何? ふふふ、やめてもいいよ、どうなるか判るよね」
両掌で胸を隠す品子は顔を逸らせると苦悶の表情を浮かべて股を大きく開いた。
「あははは、そう、素直が一番! ほらぁ、なんてイヤラシイ、カラダ、ココは、もうこんなにグチョグチョ」
女子生徒はニンマリ笑うと榀子のアソコに形をなぞるように指を動かした。
くっぅ
歯を食いしばる榀子の躯ピクンとピクンと何度も痙攣する。
「ねぇ、もう、観念しようよ?」
女子生徒は囁きながら指を静かに柔らかな割れ目に沈めた。
くぅふっ、ぁ……いやぁー
榀子の口から息が漏れ出る。思わず乳房を覆っている掌に力を込めそうになり全身から汗が吹き出す。
はぁはぁ、躯が言うことを聞かない。
榀子は乳首が硬く凝り始めるのを感じて唇を噛み締めて耐える。
「凄い汗、センセイ立っていられないのなら、そうだ、今日はイヌになってもらおう」
「い、嫌っ! アレは、嫌ぁー」
榀子は、やっとの事で拒否の言葉を叫ぶ、
だが
「センセイ、アタシの言うことが聞けないのかなぁ?」
舌足らずの声にギクリと身体を震わせる榀子の声に嗚咽が混じる。
「も、もう、やめてぇ、私、わたしぃ」
榀子は涙声で小刻みに震える白い乳房を剥き出しにして四つん這いになるのだった。
606 :
2:2011/10/04(火) 23:30:04.25 ID:Jet+OybH
「そ、そう、最初から言うことを聞けばいいのよ」
女子生徒はニコリと笑うと榀子の円やかな尻を
「痛っ」
パンと叩き、何処から出したのか、真ん中がくびれた形状のアナルプラグを持ち出した、もちろん犬の尻尾付きだ。
しかも前回、よりプラグが一回り大きい。
あ、あぁ、嫌ぁ……
処女を奪わない代わりにという約束で、やむなく初めてアナルに異物を入れられた時の事を思い出す、
あの時の屈辱を思い出し全身がブルブルと震るえ、小さな熱い息を吐き出すのだ。
あ、アアアア、くうン……あぁ、そんなに広げないでぇ!
榀子の反応に満足な表情を浮かべ女子生徒は指で肛門の筋肉を丹念にほぐしながらローションをアナルに塗った。
はぁはぁ、やぁ、指が入ってくるぅ
榀子は腰を必死によがらせて逃げようとするが、
「センセイ、カワイィイッ、これ欲しい癖に、知っているのよ、お尻が癖になってきたでしょ? もう良いかなぁ」
女子生徒は焦らすようにプラグの先を肛門に入れたり出したりする。
榀子の躯が波うち、プラグを引くと求めるように尻を突き出すのを見て、
「もう、欲しいなら、欲しいと言ってよ、はらぁ」
ち、違う、私の意思じゃない、あぁー
はぁっ、ぅうう! ひぃう、あぁ、はぁ、あー あぁー やぁー
アナルが外から押し開かれ、無理矢理は侵入して来る苦痛にも似た感覚に榀子の目から涙が伝い激しい後悔の念が襲った。
な、なんで、あの時に、
そう、あの日に、すぐに警察に相談すれば良かったのだ。
最初は、この不登校の教え子を何とかして立ち直らせようとしたのが事の始まりだった。
事情は違うが野中晴のように退学にはさせたくない、
と、はじめの頃の榀子は思ったのだ。
607 :
3:2011/10/04(火) 23:40:00.09 ID:Jet+OybH
ある日の彼女との面談で、
女子生徒から登校する条件として絵のモデルになって欲しいと言われたのだ。
もちろん、この少女が立ち直る切っ掛けとなればと榀子は応じた。
そう、ヌードでなくても良いなら絵のモデルになるなど大した事ではない。
しかし少女は理由をつけては一向に登校せず、仕舞いには、今度は下着姿を描きたいと言い出した。
「センセイの身体、すごく綺麗なんだものヌードとは言わないからせめて下着姿で描きたい、お願い、そうしたら、アタシ登校、出来るかもしれないしー」
と言われた。
まったく、どういう理屈なのよ!
と榀子は溜め息をついたもの
実際、女子生徒の絵は巧く、中学生では幾つもの賞を取り将来を有望視されれいたらしい、榀子も、この才能が埋もれてしまうのは余りにも惜しいと考えていた。
「センセイ、お願い、センセイの下着姿を描けたら、もしも明日、退学になたとしてもアタシ、笑顔で、この学校出ていける、お願い、この絶望から抜け出せるかもしれない」
幾筋もの切り傷のある両手首を見せられ、そこまで言われてしまうと、榀子も承諾しそうになってしまうのだ。
やがて、ついにこのままでは彼女は退学しなければならなくなるという状況になり、再び女子生徒に涙目で懇願されて、彼女の切実な願いに、ほだされた榀子は仕方が無く承知してしまったのが、
運の尽きだった。
後のなってしまえば良くある話だが。
気がつかないうちに下着姿を写真に撮られてしまい公開すると脅されたのだ。
榀子は悩みに悩んだが、ここで警察等に相談する事は少女のこれからの人生を台無しにしてしまう事だと躊躇してしてしまったのだ。
当然の事ながら事態はエスカレートする、下着姿の次はヌード、様々な猥褻なポーズで、むろん写真も撮られて、再び脅迫されたのは当然の流れだ、
後はもう彼女の言うなりだ、
私が甘かった、と
気がついた時には、こうして躯を好きなように弄られていた。
608 :
4:2011/10/04(火) 23:45:04.63 ID:Jet+OybH
クン!
榀子の顎があがる、女子生徒の生暖かい舌が嫌らしい榀子の割れ目に侵入したのだ、
榀子は、アナルに射し込まれた異物を意識しながら、いつものように目を閉じて、感じない感じないと心に念ずる。
「せかっく付けたんだから、尻尾をふってよ」
くぅ…
榀子は言われた通りに尻を振り
「ワンは?」
「……」
「あらぁ、ひょっとして尻尾が気に入らないの」
と尻をパァンと叩かれ
「ひっ、ひっく、ううう、わ、わん…」
嗚咽を漏らして応えるのだった。
初めて女子生徒に躯を陵辱された時には、感じるどころか、鳥肌が立つ程に気持ち悪く。初心で純情な榀子は羞恥心と屈辱に泣き叫びんで取り乱すしかなかった。
がしかし女子生徒の性技はあまりに巧みだった。
静かに確実に榀子の敏感な部分を突いて来る。
気がつけば、榀子は三日目にして喘ぎ声を漏らし愕然としていた。
「アタシ、はぁ、はぁ、男だけじゃなく、何人もの女の人とも寝たけどセンセイみたいな淫乱な身体は初めて、もうこんなにクリちゃん勃たたせて」
違うもん……そんな筈ないわよ!
榀子は淫乱な身体という言葉を拒絶して必死になって歯を食いしばって耐えるが、躯が勝手によがり悦ぶのを止めることは出来なかった。
はっはっ、
犬のように息が次第にあがる。
んんっ、ぁっ、ん
女子生徒の指が、アソコをぐっと広げ、そっとクリトリスを唇に含み硬い舌先で転がすように刺激する。
ヒィッ!
小振りな乳房をブルンと震わせ、電気が走ったような痛さを感じて榀子は逃げるようにして床に転がった。
「センセイ逃げちゃダメ」
女子生徒の声に榀子は
「た、助けて」
と悲鳴をあげた。
だが、
「センセイッ」
女子生徒が勢いよく犬の尻尾を引き抜く
ひぃいいい、やぁ、いいっ!
榀子の覚醒の絶叫が教室に響きわたった。
609 :
5:2011/10/05(水) 00:16:03.38 ID:+LbMWo4K
「自分から大股を開くなんて、なんで淫らでエッチなのっ、やっぱ、この歳まで処女なんだもん、溜まりまくってたのね」
え、なんのことよー
涙目の榀子は、自分が何をしているか気がついて愕然とした。
ああ、嫌ぁぁー
尻から尻尾付きプラグを、いきなり抜かれたのは覚えている。
だが、
気がつけば自らの指でクパァとアソコを開いて呟いているのだ、
「して、お願い、続きをして、いつもみたいに吸って」
女子生徒は、がっかりしたように囁く
「なによー もう堕ちたの、調教はこれからなのに」
あの日から毎放課後になると弄ばれてきた榀子は使用されていない旧校舎に入ると
いつものように自ら裸になり尻尾をつけて犬になる。
女子生徒の
「用意はいい?」
という言葉に、榀子は自分がコクリと頷くのを感じる。
女子生徒が耳元で囁く
「後で、たっぷり、お口で、して、あ、げ、る」
榀子は躯をゾクゾクさせた。
「さぁ、今日も5人までね、っじゃぁ一人目、いや、みんな入ちゃって、今日のセンセイが凄くヤル気だから」
女子生徒の合図で目隠しの上に、更にアイマスクをした5人の男子生徒が入って来る。
「え〜と おっぱい揉み1分3千円、おぱいしゃぶり5千円、マンコいじり 1分……口奉仕1万、射精……
えい、面倒、いいや、2万で、キスと挿入以外、好きにしていいよ」
時に榀子は、こうして客を取らさせられる。
四つん這いになり整った躯を晒す榀子は羞恥心に萌えながらも5人の男子生徒を見回して、
あっ
と小さな声をあげた、自分の受け持ちクラスの子が混じっているのだ。
610 :
6:2011/10/05(水) 00:23:40.81 ID:+LbMWo4K
榀子は溜め息まじりに呟いた。
真面目で優等生の彼も、やっぱり男の子なんだ、でも彼女に知られた大変な事になるわね、
実は笑顔がどことなく魚住に少し似ていて、お気に入りの生徒なのだ。
よし決めた、
今日は彼のペニスを口でしてあげよう。
今の榀子は、この状況が異常な事だと認識することが出来なくなっていた。
女子生徒の合図で
5人の生徒が手探りで榀子に振れる。
可愛い!
榀子は、男子生徒達の指の感触に全神経を集中して自分が積極的に彼らをエスコートして喘いぎ声を漏らした。
見覚えのある男子生徒の指が不器用に執拗に乳首を弄り
榀子は、優しく彼に指に触れ弄り方を指導する。
そう、まるで教師のように、
乳房を求める男子生徒には、そっと乳首を差し出すように向け
彼が口に含み、強く吸うと、
もっと、もっと激しくして、
榀子は底なしの快感に悶絶して、正体を知られないように小さな声で声色を変えて囁く、
「はぁ、もっと舐めて、もっと激しく揉みほぐして、き、君は、んんっ、舌先で、裂け目を、舐めてぇぇ」
はぁはぁ、正体が知れたら、どうしよう、は、くぅあぁ、もしも私が担任だと判ったら、この子はどんな顔をするの、
でも私は知っている。教室では、この子は私の胸ばかり見ている。
はぁはぁ、ああ打ち明けてみたい、この子の目隠しを剥ぎ取ってみたい!
あつ、痛、ああっ、この子、乳首、噛んでるぅ、はっ、はっ、ははぁはぁ、あこれ、いいっ!
もとコリコリしてぇ!
榀子の敏感な躯はピクンピクンと痙攣するように反応していく、
はぁ、はぁ、いいっ、ああっ
私、私ぃ
「もっとして、ああ、噛んでぇ!」
611 :
7:2011/10/05(水) 00:35:09.61 ID:+LbMWo4K
榀子が口をダラしなく開き。件の男子生徒に囁く、
「そ、そこの君、口でしてあげるから、、お、オチンチンを、だ、出しなさい。」
おどおどとジッパーを降ろすのを見ているも、もどかしく、
榀子は、早くと、彼を急かして舌を大きく出すと
ペニスを乗せるように舌を添えた、榀子は無意識にじゅるじゅると音を立てて口に含む、
はぁはぁ、
男子生徒の悶える様を見ていると躯が熱く、増々感じやすくなる。
これを入れたら、私、どうなるんだろう、でも下の口は魚住君に、取っておかなくちゃぁ、
女子生徒に誘導された別の男子生徒の舌が榀子の尻を舐め回す、
ヒゥッ、ァア、はぁはぁン、いいのぉ、
榀子は心の中で悦びの声をあげた。
もっと乱暴にして、私を虐めてぇ!
躯を精液まみれにした榀子は彼らが帰ったあとに、その躯を子生徒に絡みつかせる。
「もう、センセイ、自分が楽しむより、お客さんを楽しませなきゃぁ」
「だってぇ」
榀子はねだるように彼女の唇に自分の唇を合わせた。
はぁはぁ、こんな世界があるなんて、私、ずっと、ずっと、知らなかった、ずっと損をしてた。
あぁ、いいっ
男子生徒とは違う女子の柔らかく切ない愛撫、お互いの陰部を擦り付け合い、果てない快楽に酔う。
「センセイ、あたし嬉しい、センセイから積極的にしてくれるなんて、ご褒美に、センセイのクリちゃんを、たっぷり虐めてあげる」
「ああっ、ひぃ、いいいっ」
榀子の悦びの絶叫が二人以外には誰もいない旧校舎に響いた。
だが、終わりは突然やって来る。
次の日、突然に女子生徒が退学することになったのだ。
その事を知った榀子の掌には女子生徒からの走り書きが握られていた。
「楽しかったよ、もう解放してあげる、写真も全て燃やして破棄したし、パソコンの中身は取りだして壊したから安心して、
何処にもにも残ってないからね、後は例の彼氏に、たっぷりと可愛がって貰って、
その為にセンセイの処女、そのままにしといてあげたんだから、きっと彼氏、センセイのエッチな躯に大喜びするよ、愛してる!」
612 :
8:2011/10/05(水) 00:37:38.81 ID:+LbMWo4K
榀子は、なんとも言えない表情を浮かべて呟いた。
わ、私、どうしよう、どうしたら……いいんだろう。
「あっ、はぁはぁ」
放課後になると、榀子は教員用にトイレで、毎日、自慰をする。
声が漏れるのをハンカチを噛んで押さえながら、クリトリスの根元を丹念に弄りたおす。
一旦快楽を覚えた躯は、簡単には納まらない。
はぁはぁ、やぁ、ダメ、こんなのじゃ、我慢できない
こんな躯にして酷いよ
教壇に立つと自分の躯を弄った男子生徒の顔が飛び込んで来る。
あ、あの子は執拗に乳首を頬張った子だ、
後ろの子は指使いだけは良かったっけ、
でも、あの子のアレは太かったけど不潔で口に喰わえるのは嫌だった
はぁぁ、はぁはぁ、でも、あの子の胸の筋肉、ぁ、はぁはぁ、やぁ、濡れてきちゃう、私、まだ処女なのにぃ!
このままじゃ、気が変になる!
あの女子生徒は、榀子の躯を目覚めさせたまま消えたのだ。
肉欲に苦しむ榀子の脳裏に最後の言葉が蘇る。
彼に可愛がってもらって。
きっと、大喜びすると思うよ!
う、魚住君
あぁ、君のが欲しいよ、
私の処女を奪って、
はぁはぁ、
未だに処女の榀子だったが、アソコに入れた時の事を妄想すると、全身が敏感な性感帯になったような気がするのだ。
女子生徒がいなくなってからもう10日程にになる。
一人弄りでは貪欲で我がままな躯は到底満足できない。
やがて辛抱の限界に達した榀子は下着を脱ぎ捨てて、直接スカートを身につけ薄いブラウスを着ると、顔を上気させフラフラと魚住のアパートへと向かった。
もう日が暮れ、歩く度に下着で固定されない乳房がプルンプルン揺れる、もし昼間だったら男の視線いや周りの視線で大変な事になっていただろう。
613 :
9:2011/10/05(水) 00:41:03.81 ID:+LbMWo4K
当の榀子は乳首が服に刷れる切ない快感で悶絶していた。
はぁはぁ、やぁ、早く、早く、魚住君のアパートへ
そして、
「魚住君いる」
「し、榀子、なんだよ、こんな時間に」
榀子は濡れた唇を舌で舐めて艶かしく微笑み、玄関からの明かりに照らされて、薄らと透けるピンクの乳首にギョっとして視線を奪われている魚住に満足すると、今度は彼の股間に視線が釘付けになる。
アレって、どんな味だったけ、
どんな舌触りだったけ……
あ、そうだ、私の、アソコ、オマンコでは味わったことがないんだっけ?
で、でも、それも今夜でおしまいだわ!
ふふふ、
あの娘に感謝しなければならないかもしれない。でなければ、私、勇君の死から解放されずに魚住君とも清い付き合いのままで、ずっと男を知らないままで終わっていたかもしれない。
はぁはぁ、躯が熱い、今度は自分が、この鈍く優柔不断な男を解放して性の悦楽に目覚めさせる番だ、
榀子は改めて思わず笑ってしまう、
そう自分は、未だに処女なのに。
榀子は
太ももを流れる一滴の粘液を感じながら、開口一番に
「犯して」
と淫美に囁く、
そして、まだ、外であるのに関わらず囁きながらブラウスのボタンを外しはじめ、腰を捻りながらスカートの留め金を外し、スカートがスッと音も立てずにコンクリートの上に落ちるとブラウスを投げ捨て、優美で整った肢体を晒す。
「し、し、榀子」
呆然と硬直し後ずさりする彼に向かってニコリと微笑んで細く引き締まった腰を捻り淫乱な尻を牝獣のように見せつける。
614 :
10:2011/10/05(水) 00:43:45.41 ID:+LbMWo4K
「私を滅茶苦茶に犯して」
「し、し、榀子ぉ!」
彼が取り乱し腰を抜かして尻を着くと、榀子は構わずに透けるような色合いの乳首をツンと勃たせた見事な乳房を隠しもせずに、四つん這いになって魚住に迫り、そのまま覆いかぶさり猫のように乳房を彼の頬に擦り付け、
「これが、はっ、ぁん、本当の私、ビックリしたぁ?」
榀子は狼狽して何も出来ない魚住の股間に手を延ばし、いそいそとジッパーを降ろして、彼の意思とは関係なく勃起し始めているペニスを引っ張りだすと、
呟いた
はぁ、よかった、あの男子生徒より大きくて硬くて太い、はぁはぁ、
「し、し、し、榀子ぉ、どうしたんだよ、何だよ、こんなの、や、やめてくれぇ、榀子ぉ」
彼女の言うなりになる以外に為す術の無い魚住の悲鳴と共にムズムズする股間を弄りながら、彼のモノを口に頬張り舌をイヤラシク蠢かす榀子の脳裏に素晴らしい考えが閃いた。
そうだ! 明日は野中さんも誘おう、きっとあの子も虜になるのに決まってる。
うん、彼女も、大好きな魚住君とエッチが出来て悦ぶに違いないわ!
お目汚し失礼
hoshu
hoshu
hoshu
hoshu
hoshu
hoshu
そろそろ最初のスレが立ってから10年経つんじゃね?
細く長く続いてんだなぁ
hoshu
ほしゅ
hoshu
hoshu
hoshu
自分の必要な金を稼ぐために、ロリ志向の親父に体を売るアコニーを読んでみたい。
23歳なら合法だ。
hoshu
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hoshu
hoshu
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639 :
348-360:2012/08/02(木) 21:09:17.22 ID:Y71dLTdj
2年近くのブランクですが、投下いきます。
待ってくれてた人がいたならお待たせでした。
保守してくれてた人たちにありがとう、そしてありがとう。
「夢の途中」とでも。
640 :
夢の途中 1:2012/08/02(木) 21:09:58.64 ID:Y71dLTdj
帰宅した基海が自室の扉を開けると、そこは海岸だった。
「…え、何で。」
思わず足を踏み出すと、既に背後に扉はない。
しばしぼう然としたものの、意を決して波打ち際まで裸足で砂を踏みしめる。
そこに佇むのは紫の髪の少女。険悪な表情で振り向くまでもなく、何となく彼女が怒っているのは分かった。
「…。」
「ひ、久しぶり、アコニー。」
応えは無い。
「え、と、何だかご機嫌斜めだね。なんかあったの?」
「…別に。相変わらずよ。誰かさんは新しい学校での生活にご満悦みたいだけど。」
やっぱり怒ってる。それもかなり。
確かに、しきみのアパートに必ずまた遊びに行くと行って出てきたまま、まだ一度も足を運んでいない。
だからとて基海が怒られるのは何となく理不尽な気がする。
「いや、遊びに行こうと思ってたんだ。じっちゃんにも会いたいし。」
「そうね、別にあたしの顔なんて見たくも無いのよね、あんたは。」
薮蛇であった。
「いや、そうじゃない。アコニーにも会いたかったんだよ、ホント。だからほら、こうして会えて嬉しいし。
てか、これってまた夢の中? 俺自宅にいたはずなんだけどなんで繋がっちゃったんだろ。」
「知らない。アパートも、何にも無いのにアンタんちとつなげられるとは思えないんだけど。」
641 :
夢の途中 2:2012/08/02(木) 21:10:46.37 ID:Y71dLTdj
基海はふと気が付いてポケットをまさぐった。
「まさかこれ、なんてこと無いよね。」
それは、基海がしきみのアパートを出る時に吉岡さんから餞別にもらった小さな木彫りの人形。
ケータイのストラップに丁度良いアクセサリーだが、吉岡さんは根付だと言っていた。
アパートを修理した際の廃材から自分で削ったらしい。
「吉岡さんて、意外に器用だね。」
アコニーが基海の手元をのぞき込む。
潮風がその髪をあおり、舞い上がって基海の頬をなぶった。
アコニーを見やると、ワンピースのゆるい襟元から白い胸の膨らみが見えてしまう。
どきりとした基海は思わず身を引いた。
「と、ところでアコニー、夢の中では、その、成長した格好でいられるの?」
「分かんない。前にこの姿であんたに会った時も、目が覚めたら元のままだったし。」
「小さいアコニーも可愛いんだけどね。からかい甲斐があって。」
「あんた、あたしの方が年上だって忘れてない?」
ひょいと右手を伸ばし、基海の耳をつまんで引っ張る。
それを契機に、二人はじゃれあってはしゃぎ回った。
ひとしきりふざけあって、息を切らした二人はやがて砂の上に座り込んだ。
アコニーは、隣り合った基海の肩に頭をもたせ掛けてくる。
基海は何も言わず、その重みを受け止める。
しばしの沈黙の後、アコニーが口を開く。
642 :
夢の途中 3:2012/08/02(木) 21:11:46.15 ID:Y71dLTdj
「ねえ、さっきのホント?」
「え、なに?」
「だからさっき、あんた言ったでしょ。あたしに逢いたかったって。」
「あ、うん。」
「じゃあなんで逢いに来なかったのよ。」
「ごめん。」
「謝ったって分かんないよ。」
アコニーは真っすぐに基海を見つめてくる。
「その、逢いたいのに、逢ったらなんて言っていいか分かんなくて。それで行きづらくなっちゃって。行きたいのに行けなくて。ごめん。」
「あたしも、逢いたかったのに。あんたの顔見たくて。でも自分からはあんたに逢いになんて行けないし。こんなこと誰にも言えなくて。」
つと、手を伸ばして基海の頬に触れた。
「ここなら、遠慮せずに言えるね。あんたに逢いたかった。あんたの顔が見たかった。あんたの声が聞きたかった。基海に、逢いたかった。」
自分の掌をアコニーのそれに重ねて、基海も応える。
夢の中なら、正直になっても良いんだ、きっと。
「俺も、逢いたかった。」
アコニーは身を乗り出し、基海の肩に顔をのっける。そのまま体重を預けると二人は砂浜に倒れ込んだ。
基海が両腕を伸ばして自分の上にいるアコニーを抱き寄せると、その暖かさが感じられた。
成長した姿の胸の膨らみが自分の胸に重なる。
ワンピースのスカートがまくれ上がり、ほっそりした太股が少しばかり立てた膝を挟み込んでいる。
頬と頬が触れあい、アコニーの息遣いが耳をくすぐる。
643 :
夢の途中 4:2012/08/02(木) 21:12:54.79 ID:Y71dLTdj
「アコニ…ん。」
唇が塞がれた。
柔らかい、アコニーの唇に。
思わず、細い腰を強く抱きしめる。
アコニーの息が強く漏れ、基海を捕らえた両足に力がこもる。
基海の手が肩から首筋にそってさまよい、カタチの良い耳をまさぐると、軽い呻き声が漏れる。
唇を放すと、潤んだ瞳が基海を見おろしている。
「基海の、えっち。」
「いや、そんなこと言われてもこれはその…。」
基海の固くなったズボンの膨らみが下からアコニーを突き上げている。
基海は赤面して逃れようとしたが、アコニーはそれを許さない。
基海の肩を押さえ込み、下腹部を押し付けてきた。
「これは何、どうしてこんなになっちゃってるのかな、モトミクン? 正直に言ってごらん。」
「いやだって、こんなにくっついてたら健康な男子としてはさ…。」
「ほお、女の子とくっついてたらこんなに反応するの。誰でも良いの、あんた。」
「そうじゃなくて、そんなこと言ってないだろ。」
「じゃあ何なのよ。」
ずい、と顔を寄せてくる。
耳元で、囁くように。
「言ってよ。お願い。」
「…アコニーだから、だよ。」
「もっと言って。」
「アコニーと、キスしたから。」
「それから?」
「アコニーを、抱きしめたから。」
「それから?」
声が、震えた。
644 :
夢の途中 5:2012/08/02(木) 21:13:53.07 ID:Y71dLTdj
「アコニーが、…好きだから。」
「もう一回、言って。」
「アコニーが、好きだ。」
「もっと、聞かせて。」
「やだ。」
「なんでよ、言ってよ。聞きたいの。」
「じゃあアコニーはどうなんだよ。」
「さあ、何の事かしら。」
「…ヒキョウモノ。」
少女はくすくすと笑う。
「キスしてくれたら、言ってあげる。」
「このぉ。」
基海は砂を蹴散らして体勢を入れ替えた。
細い体を転がして、その上に覆いかぶさる。
両の膝を割り込ませ、両の肘を砂に突いて、肩を抱く。
乱暴に扱われて、けれど嫌がる風もなくアコニーが瞳を閉じる。
今度は基海から、アコニーと唇を重ねた。
下から伸びるアコニーの細い腕が、基海の首筋を掻き抱く。
しばらく飽きもせず二人は互いの唇を重ね、その感触を味わい続けた。
ようやく離れた基海に、アコニーが文句をつける。
「もう、こんなに砂散らして。ざらざらして気持ち悪い。」
「あ、ごめん。」
基海は手を伸ばし、アコニーの顔や首筋の砂粒を指先で払いのける。
「やだもう、服の中まで入っちゃってる。全部何とかしてよね。」
基海は凝固する。いやしかしそれは。
「ほら、さっさとして。」
僅かに頬を染め、ぷいと横を向いて。
645 :
夢の途中 6:2012/08/02(木) 21:14:42.92 ID:Y71dLTdj
ごくり、とのどを鳴らして覚悟を決めた。
そっと指を伸ばして、ワンピースのボタンに触れる。
震える指先はもどかしげに、ひとつひとつボタンホールを開放する。
はだけた胸は下着を付けておらず、白い乳房に僅かに砂がまとわりついている。
のどがからからに渇いて声が出ない。
そっと、なるべく肌に触れないように、基海は砂粒を摘み、取り除いていく。
アコニーは堅く目を閉じ、僅かに震えていた。
胸の先端に触れた時、アコニーの結んだ唇から僅かに喘ぎが漏れる。
それを聞いた基海は耐え切れず、掌でアコニーの乳房に触れた。
思わず力が入り、けして大きくはないアコニーの胸を押し包む。
指先に潰された乳房が歪む。
「や、痛い…。」
「アコニー、俺。」
「痛いってば、基海!」
したたかに打ち据えられた基海が我を取り戻すと、片手ではだけた胸を隠したアコニーが見下ろしている。
「ただでさえ砂まみれなのに、思いっきり掴まれたら痛いんだから。
なんでこうもデリカシーがないのよあんたは。最っ低。そんなんじゃ嫌いになっちゃうからね。」
「えと、ごめん。つい夢中になった。だって初めてだし。」
「あたしだって初めてなの。」
「そう、だよね。ホントにごめん。もう一回やり直し、出来る?」
「…ここじゃイヤだな。結局砂まみれになりそうだしね。あそこ、行こ。」
アコニーが示す先に、小さなコテージがあった。
「前にも言ったけど、ここ家族で来てたんだ。毎年、あのコテージに泊まって。」
「さっきまで見なかった気がするけど。」
「うん、今の今まで忘れてたから。」
「…良いのかよそれ。」
「まあ、夢の中だから。」
646 :
夢の途中 7:2012/08/02(木) 21:15:41.26 ID:Y71dLTdj
アコニーに手を引かれ、コテージに入る。
小さな炊事場の付いたダイニング兼リビング。
バスルームと奥は寝室か。
「シャワー浴びてくるから、待ってて。」
「背中ながそうか?」
「や、それは恥ずかしいから駄目。後でね。」
扉を開けてアコニーが振り向く。
「あんたもシャワー使ってね。汗くさいのは嫌いよ?」
ここまで来て、お預けか。
アコニーに主導権を握られっ放しであるが、必ずしも不快ではない。
備え付けのソファにもたれこんで、基海は知らぬまにウトウトしてしまったらしい。
気が付くと、アコニーがのぞき込んでいた。
髪から滴る滴が、ぽとりと落ちて基海の頬を打つ。
「何寝こけてるのよ。」
「あ、…いやごめん。」
アコニーはカタチの良い鼻を基海の首筋に寄せてくんくんとかぎ回る。
「あーもうくさいくさい。男の子ってなんでこんなに汗くさいんだか。あんたなんて大して運動もしてないくせに。」
文句を付けながら小さく舌を出して、ペロリと基海の首を舐める。
「しょっぱーい。汗ってホントに塩の味がするのね。」
「いやもう良いから、勘弁してよ。シャワー浴びてくるから。」
アコニーを押しのけようとしたけれど、バスタオル一枚を巻いただけの肢体の何処に触れていいか分からず基海は動きが取れない。
「ふーん、度胸が無いのね。」
「いや、こんなの卑怯じゃないか。」
「そう? じゃあこれは?」
647 :
夢の途中 8:2012/08/02(木) 21:16:47.25 ID:Y71dLTdj
基海から体をはなして立ち上がり、アコニーは胸元に手をかけて体に巻き付けていたバスタオルを剥ぎ取る。
そのまま床に落とし、白い裸身をさらけ出す。
白い塑像のようなアコニーを下から見上げ、しかし基海は視線を逸らせない。
くすり、と笑うアコニー。
「いいよ、見ても。好きなだけ。でも、見てるだけじゃやだよ。ちゃんと、して。でないと許さないんだから。」
「い、いいのかよ、汗くさいままだぞおれは。」
「良くないけど、でももうこれ以上我慢出来ない。せっかくこんな近くにいるのに、ちょっとでも離れるのヤだ。
なんか一人でシャワー浴びてたらそれだけでさみしくなっちゃった。」
さし出された白い手を取ってアコニーのそばに立ち、基海はほっそりとした腰に手を回してアコニーを抱きしめる。
「あっちに、ベッドあるから。」
「ん。」
小さな寝室、アコニーはするりと白いシーツの海に沈む。
基海は、服を脱ぎ捨てようとするが何故かボタンが外れなかったり袖が絡まったり。
顔と肩だけをシーツからのぞかせて、アコニーが笑う。
「何一人で遊んでるの。」
「や、服が邪魔をするんだ、脱がされたくないって。」
「馬鹿ね、焦らなくて良いから。でも待たせないで。」
一部、布地が裂ける音をさせてようやく邪魔な衣類を脱ぎ捨て、基海はアコニーの横にもぐり込んだ。
「ねえ、基海。」
「ん?」
「さっきのあれ、もう一回言って。」
「…いや、面と向かって言うのって結構恥ずかしいんだけど。」
「お願い、言って。そしたら、基海の好きにしていいから。
全部見て、全部触って、あたしに何をしても良いから。どんな風にしても良いから。だから言って。」
648 :
夢の途中 9:2012/08/02(木) 21:17:37.88 ID:Y71dLTdj
アコニーの真剣な表情に気圧されながらも、基海はためらってはならない事を自覚した。
「別に、そんな交換条件みたいなのを出されたから言うんじゃないぞ。」
「うん。」
「おれは、アコニーが好きだ。大好きだ。」
「あたしも…、あたしも基海が好き。あんたが好き。だから基海に、あたしの事好きにして欲しい。
現実に帰っても消えないような、跡が付くくらいあたしを好きにして、お願い。」
絡みつく細い手足。
しっとりと触れる肌。
甘やかな髪の匂い。
柔らかくつぶれる乳房。
溢れるごとく湧き出る熱い泉。
か細く漏れる吐息。
基海は、アコニーの海に溺れた。
首筋に、肩に、胸に、脇腹に、太股に、白い肌に赤くキスマークを刻むところではまだ冷静でいたつもりだった。
けれどその都度、甘くこぼれる彼女の声は、基海の理性を削り取って行く。
柔らかく撫でるつもりだった指は強く乳房を握り潰し、舌先で転がすはずの小さな乳首に噛みつくようにしゃぶりつき、優しくなぞるはずの女陰に深く指を突き立て。
それでもアコニーは拒絶の素振りを見せず、むしろ深く深く、基海を受け入れる。
微かに苦痛の表情を浮かべながらも、基海の名を呼んで更にせがむかのように自らをひらき、奥へ奥へと招く。
固く尖った基海がアコニーの中心を貫いた時、絶えきれず苦痛のにじむ声が漏れてしまう。
それでもその腕は、押しつぶすようにのしかかる男の体を抱きしめた。
引き裂かれる痛みで思わずもがく自分を押さえ込むために。
基海はもはや無我夢中で、アコニーを気づかう事も出来ずその白い肉体をむさぼる。
獣のように激しく腰をゆすって奥へ奥へと突き立てる。
649 :
夢の途中 10:2012/08/02(木) 21:18:27.35 ID:Y71dLTdj
「い…た、あ…、もと、みぃ…。」
にじむ涙を押さえ切れず、溢れる悲鳴を堪え切れず、アコニーは唇を噛みしめてこらえている。
基海はアコニーを強く抱きしめ、大きく足を広げさせてその最奥部まで自分自身を届かせる。
アコニーは更にのけ反って悲鳴を漏らし、それをこらえるように今度は基海の肩に歯形を刻んだ。
そのまま、アコニーは自分の深いところでほとばしる基海の精を受け止めた。
アコニーに覆いかぶさったまま荒い呼吸を繰り返す基海は、ようやく呻くように声をかける。
「アコニー、その、ごめん、もう夢中になって、無茶苦茶乱暴になっちゃった。ホントに、ごめん。」
「…全くね。好きにしていいって言ったのはあたしだけどさ。キスマークはまだしも、指の跡やら爪の傷やら、こんなとこに噛みついて歯形まで付けて。」
「歯形は、お互い様だと思うけど。」
「あ、あたし結構深く噛んじゃったのね。ごめん、痛くない?」
「痛いけど、まあ。いや、アコニーは大丈夫なの。かなりその、優しくなかったけど、おれ。」
「あんまり大丈夫じゃないかも。裂けるかと思った。てか、ちょっと裂けたかも。」
シーツをのぞき込むと、結構な大きさの鮮血が染みを作っている。
650 :
夢の途中 11:2012/08/02(木) 21:19:30.54 ID:Y71dLTdj
「うわ、ちょっと、これは…。」
「焦んないでよ。まあ裂けたと言うか切れたと言うか、入り口は無理矢理突込まれて文字通り傷物にされちゃったけど。
出血は派手でも見た目だけよ。それより奥の方が辛いの。まだ何か入ってるみたいで。」
「ああ、いやほんとごめ」
人差指で基海の唇を押さえ、アコニーはそれ以上の謝罪を拒絶する。
「あのね、最初は痛いのは承知の上。思ってた以上に乱暴だったのは確かだけど、合意の上なんだからこれ以上謝るのは無し。」
「あ、うん。分かった。」
アコニーは基海の胸に身を寄せる。
おずおずと、基海はアコニーを抱きしめる。
先刻の乱暴な扱いを埋め合わせるように、そっと優しく。
「ねえ、基海。」
「なにさ。」
「現実に戻っちゃったら、あたしもしかして、またちっちゃいままかも知れない。」
「まあ、そうかもね。」
「でも、ゆっくりだけど現実のあたしの体は成長してるの。だから、あっちに戻っても、その、さ…。」
基海は、無言で促す。
「我慢して待っててくれる? あたしが、あんたの横に並んでおかしくないくらい成長するまで。ちょっと時間がかかるかもしれないけど。」
「どっちかって言うと、おれが先に老け込んじゃうかも知れないけどな。そうなっても構わないか?」
「しょうがないねえ、ジジイになった基海かあ。まあ我慢してあげるとしよう。でも、出来ればダンディな年の取りかたしてよね。あたしのパパみたいに。」
「アコニーのパパさんが見本かあ。どっちかと言うとおれのじいちゃんみたいになるかもな。」
「うんまあ、それはそれで。」
二人は目を合わせ、くすくす笑いだす。
シーツにくるまって、抱き合って。
二人だけの空間で。
二人だけの夢の世界で。
651 :
348-360:2012/08/02(木) 21:20:18.55 ID:Y71dLTdj
いじょ、しゅうりょ。
ヴァーチャルセックスか、モトミとアコニー。
目が覚めたら下半身の下着の始末が大変だな。
ロリの体のままのアコニーとの実際のSEXも読んでみたいです。
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670 :
名無しさん@ピンキー:2013/04/05(金) 11:12:54.53 ID:QVaBaurx
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ここも休載状態だな
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しばらく書いてないなー。
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695 :
名無しさん@ピンキー:2014/03/21(金) 23:36:29.35 ID:TMpYf1ZB
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