擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプする【5匹目】

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562暁狐:2007/06/05(火) 18:49:36 ID:+ACMAoHG
「イタ、シロイネコ」
「シッポ、フタツ」
「メノイロチガウ、マチガイナイ」
「ブランシュ、ネージュ……」
「お、オーク!!」
 レオンにとって一番恐れていたことが起こってしまった。
 目の前には10体はいるであろう魔物の群れ。オークだ。
 レオンより何倍もある大きさ、赤い目を光らせレオンというよりブランシュネージュを見ている。
 オークが一歩前に進むとレオンは一歩後退り、彼の体の震えは止まらない。
 オークといえば、頭はかなり悪いが凶暴な魔物で有名であり、戦士へ兵士でもない限りは見たら逃げるのが当たり前……特に女は。
 更に、オークの群れはレオンを女だと判断し、明らかに興奮した表情で彼を見ていた。
「レオン、お前は私の下僕だ」
「え?」
「下僕なら主を守って見せろ」
「はい!!?!」
 残酷とも言えるブランシュネージュの言葉に、レオンは我が耳を疑った。
 確かに彼女のいう言葉も一理あるが、奇跡でも起きない限りはレオンにオークの群れの相手をするのは不可能。
 そしてレオンが声を上げたとき、オーク達は一斉に襲い掛かった。
 オーク達の目的は二つある。一つはレオン。
 そしてもう一つはブランシュネージュ。何故なら彼女はただの喋る猫ではないのだから。
「オオォォオオォォーー!!」
「うわああああーーー!!!!」
 地面を揺らし、辺りの木々が音を立てて揺れる。
 無数のオークが一斉に走り出せば、周りはちょっとした地震のようになる。
 オークの群れはレオン達に向かい雄叫びを上げながら突撃していき、レオンは全力で逃げた。
 先程までの疲れなんて忘れている、このままでは恐らくいろんな意味で襲われて殺されてしまうからだ。
 背負っている荷物の中から、林檎等の食料や色んな道具が落ちオークに踏み潰されるがレオンは気にせず森を進んでいく。
 必死に逃げるレオン。振り落とされそうになりレオンにしがみ付くブランシュネージュ。
 背後を見れば木々をなぎ倒しながら、物凄い形相のオーク。
 レオンは涙を流しながら走り続ける。
 だがその逃走も長くは続かなかった。
「わわっ!!」
 石に躓き、思いっきり顔から転ぶレオン。その前方に飛んでいくブランシュネージュ。
「いたた……」
「こ、こら、主を吹き飛ばすな」
「そ、そんなこと言ってる場合じゃ……」
 不機嫌気味にレオンに言うブランシュネージュの白い体毛には土がついてしまっている。
 だが、レオンにとっては正直そんな事構っていられない。追い詰められてしまった。
「ブラン、シュ、ネージュ……クウ」
「オンナ……ヤル」
 ジワリジワリとレオンに近づいていくオークの群れ。
 完全に女と思い込んでいるレオンを犯し、ブランシュネージュは食うつもり。
 恐怖で動くこともできないレオンは、涙を流しながら震えるだけ。
 しかし、そんなレオンの頭を踏み台にしブランシュネージュがオーク達の前に現れた。
「まったく、仕方のない下僕だな」
「ぶ、ブラン様!」
「目を瞑っていろ、すぐ終わる」
 震えているレオンに対し、彼女は至って冷静、余裕な口調。
 両手で頭を押さえていたレオンは、ブランシュネージュに言われたとおり目を瞑り蹲る。
 その刹那オーク達は我先にとブランシュネージュに襲い掛かった。
「ウオオオオォォオォォーー!!」
「寄るな雑魚ども。私を誰だと思っている」
563暁狐:2007/06/05(火) 18:50:56 ID:+ACMAoHG
 それは一瞬だった。
 目を瞑っているのにもかかわらずレオンは眩しいと感じ、周囲の温度が一気に上がり、オークの叫び声とともに爆発のような音が森中に響いた。
 オークがブランシュネージュに襲い掛かった瞬間、彼女の尻尾の先はオークに向き両目が光ると同時に小さな体全体が白く眩く光った。
 その光にオークは飲み込まれる。光が治まったころにはオークの姿はなく、オークだけが消滅していた。
「もういいぞ」
「う………あ、ありがとう、ございます」
「主に守られてどうする。情けないとは思わないのか女男」
「す、すみませ……」
 恐る恐る目を開けたレオンも、魔物が消えていることに驚かされる。
 何度この光景を見ただろうか、そして決まってブランシュネージュの説教が始まる。
 まぁ、彼女の言うことも一理はあるのだが、やはりちょっと無理がある。
 レオンは人間。ブランシュネージュのように魔女となった猫とはわけが違う。
 そして、ブランシュネージュの説教にしゅんとして謝ろうとしたレオンの背後にあった木が折られ、彼はそこから現れたオークに捕まってしまった。
「う、うわああぁぁ!!」
 情けない声を上げるレオン。手足をばたつかせて抵抗するも、オークにはまったく通じない。
「ぶ、ブランさまぁ〜〜!!」
「……」
 ブランシュネージュに助けを求めるレオンだが、その声を聞いても彼女は黙ったままだった。
「……お前は私の下僕なのだ。オークの一匹くらい倒して見せろ」
「そ、そんなぁぁーー!!」
 主から出た言葉に、レオンは絶望した。
 ついに見捨てられた、そう感じた直後レオンはオークの大きな手により地面に叩きつけられた。
「がっ!!」
 一瞬息が止まる。
 オークの手は彼の頭を押さえつけ、レオンは起き上がれなかった。
「オンナ、オンナ、ヤル!!」
「ひいぃぃ!!」
 更に、自らの性欲のままオークはレオンが穿いている衣服に手をかけようとする。
 このままではやばい、そんな事を思いながらもレオンは抵抗することすらできなかった。
 だが、オークが彼に触れる前に、小さな竜巻がオークを茂みの中に吹き飛ばす。
 地面は再び揺れ、ゆっくりと起き上がったレオンの傍にブランシュネージュは歩み寄った。
「あ、ありがとうございます、ブラン様」
「まぁ人間では少し無理があるようだ。だが私も、いちいち下僕を守っていられない、疲れるしな」
「え?」
「そこで……お前にこれをやろう」
 ブランシュネージュの尻尾が光り、その中から何かが出てきた。
 それを尻尾で渡され、レオンは困惑した。
 出てきたのは見たことのない物質だった。黒く十字架、どことなく剣のような形をしている。
 そして十字架の中央には、赤く妖しく光る丸い宝石があった。
「あの、これは何なのでしょうか?」
「それは魔装具(ガジェット)。私のコレクションの一つだ。それをお前にくれてやるのだ、有り難く思え?」
「は、はぁ……」
 有り難く思えと言われたも、ガジェットなど聞いたことのない物体を渡されたレオンの心情は微妙。
 以前ブランシュネージュは古代兵器から魔法兵器まで何でもコレクションしている、と本人が口にしていたのをレオンは思い出した。
564暁狐:2007/06/05(火) 18:51:41 ID:+ACMAoHG
「さぁ、それを使いオークを倒せ。あんな筋肉一撃で倒せるだろう」
「で、でも……」
「オオオオーー!!」
 更に倒せと言われても困ってしまうレオン。
 だがその直後、森の中から先程のオークの叫びが響き、木々をなぎ倒して近づいてくるのがわかる。
 使い方もわからない道具、渡した本人に聞こうとしても、既にブランシュネージュは木の上にいた。
「オンナッ!」
「あ、あの、ブラン様、これどうやって……」
「そんなものは、魔装具に聞け」
「え……わッ!!」
 オークは再びレオンの前に現れた。吹き飛ばされたのを根に持っており明らかに怒っている。
 レオンは木の上で眠っているブランシュネージュにガジェットの使い方を聞くと、彼女はただ一言レオンに言う。
 その言葉に困ったレオン。
 だがその直後、ガジェットは赤く眩く光りオークもその光りに目を瞑って怯んだ。
 赤い光は周囲を一瞬赤に染め、治まるとレオンの手には小さなガジェットの変わりに、黒い両刃の大剣がその手に握られていた。
 俯きながら黙っているレオンに、一瞬怯んだオークは再び叫びその大きな拳を振るった。
 だが、その腕はレオンに当たることなく、オークから分離し地面へと落ちた。
 その直後、オークは悲鳴を上げ赤い血を大量に噴出しながらその場へと倒れた。
「……ヘっ、筋肉野郎が、俺様を殴ろうなんざ十年はえーんだよ」
「なるほど、あれがあの魔装具か……」
 オークの腕はレオンにより斬られていた。
 レオンはオークの死体を見て、大剣を担いで笑っている。
 目つきは鋭くなり、髪の色も黒くなり、力も増し、まるで別人になったようなレオンを、ブランシュネージュは尻尾を揺らしながら眺めていた。
 そんな時、彼らの周囲から再び気配を感じ、レオンは笑いながらそれが出て来るのを見ていた。
 オークだ。仲間の叫びとブランシュネージュの気配、そしてレオンの笑いを聞き再び群れで彼らの前に現れた。
「なんだやんのか? いいぜ、久々に出てきたんだ、大暴れしてやるぜ!!」
 そして、レオンが大剣を前に出し構えた瞬間、オークの群れは一斉に彼に襲い掛かった。
565暁狐:2007/06/05(火) 18:52:56 ID:+ACMAoHG


「な、なに、これ……」
 気がつけば、自分はオークの死体の山の上にいた。
 木々はオークの血で赤く染まっており、自分も返り血らしき物を浴びていることがわかった。
 レオンはとりあえずその場から離れようとするが、腰が抜けてしまい四つんばいでオークの死体から離れる。
 困惑した。無理もない、ガジェットが赤く光った直後の記憶が殆ど無いのだから。
「どうした?」
「あ、ブラン様」
 木の陰に隠れているレオンの頭の上に、ブランシュネージュが木の上から着地する。
 レオンは困惑しながらブランシュネージュに色々と聞いた。ガジェットは何かとか色々。
 木の上で終始見ていたブランシュネージュは、レオンの質問攻めが終わると軽くため息を吐いた。
「ふぅ、まぁ、教えてやろう。なぁに簡単だ。その中にはある魂が宿っているんだよ」
「た、魂ですか?」
「あぁそうだ。そいつが光ってから記憶が無いのだろう? それはお前の体の中にその魂が入り込んだせいだ」
「ぼ、僕の中にですか?」
「そうだ。その魂がお前の代わりに、お前の体を使って戦っていた」
 俄かには信じられない。
 だが、オークの死体、記憶が無いこと、それにブランシュネージュが魔女と言うことがレオンを信じさせた。
「今後も、私ばかり頼らずにそいつを使え。なに、戦いになれば喜んで戦ってくれるさ」
「わかりました……」
「あと、それ以外は表に出すなよ?」
「は、はい……出し方分かりませんけど……」
『ちょっと待てそこの猫女!!』
「え!?」
 レオンの頭の上に乗り、尻尾で彼の頬を撫でながらブランシュネージュは命令する。
 それに彼は従った時、レオンが手に持っていたガジェットがその命令に反論した。
 と言うより、喋ったことにレオンは驚いた。
『てめぇ何勝手決めてやがんだ!!』
「勝手も何も、貴様は今からレオンの私物だ。下僕の物に意思があるのなら、それも私の下僕」
『だぁ〜れがてめーの下僕だぁ!!』
「下僕の物は私の物。それとも何か? また海のそこで眠っているか? 今から捨ててやってもいいのだ、魔装具はお前だけではないからなぁ」
『すみませんでしたぁ!!!』
 ガジェットの反論も、ブランシュネージュの一言により終わった。
 彼女の新しい下僕の誕生である。もっとも普段は何もできないので、レオンの苦労は変わらないが。
 ブランシュネージュの下僕として生きて長いレオン。だが今日改めて、この猫には敵わないと悟った。
「見ろレオン、あれは村ではないのか?」
「え……あ、本当ですね」
 そしてレオンは立ち上がり、血まみれの荷物を持つ。
 しばらく歩くと、森を抜けていた。オークに追われる際一気に抜けてしまったようで、レオンに疲労が襲った。
 思わずその場にしゃがみ込むレオンに、ブランシュネージュは猫耳と尻尾を動かしながら彼に言う。
 彼女の言うとおり、まだ少し距離はあるものの小さな村が見える。
 レオンは最後の力を振り絞り、再び歩き出した。
「野宿は免れそうだな。よくやったぞレオン」
「あ、ありがとうございます」
 手で撫でるように、ブランシュネージュは二本の尻尾でレオンの頭を撫でた。
 彼女にほめられ、レオンも笑顔を見せながら歩いていた。
『おい小僧! 宿に着いたら飯にしようぜ!』
「う、うん、そうだね」
「今日は肉の気分だ」
「わかりました」
 そして、小さな丘を超えブランシュネージュご一行は村を目指す。
 新しい下僕……仲間の魔装具を向かえ、レオンの両親を殺した者を見つける為の旅、そしてブランシュネージュの下僕としての旅は続く……

―続―
566 ◆NECOu2TzHg :2007/06/05(火) 21:19:40 ID:1NYQtQXg
神作品ラッシュの中投下します。
狐です。
正直同じ狐なら刹那ちゃんのほうが(ry
567 ◆NECOu2TzHg :2007/06/05(火) 21:21:29 ID:1NYQtQXg
「ですから性交しましょうよ、金太さぁ〜ん。」
「イヤです。」
再三の伊藤さんのお願いにもきっぱり断る。
「殿方の精なしではあたしは生きていけないんですよ。」
俺の目の前にいる伊藤さんは人間ではなく、狐の獣人である。
自称神様なんだが如何せん怪しく、物の怪や妖怪の類にしか見えない。
神通力や幽波紋でも見せてもらえれば信じられるが以前見せてと頼んだけどつっぱねられた。ますますうさんくさい。
「人間の精が栄養になるのはわかってます。でも昨日やったばかりでしょ?俺は毎日続けてできません。」
実は栄養を取るだけなら普通の食物でも問題ないけど、そこはあえて触れないであげる。
「減るもんじゃないでしょうに…。」
頬を膨らまして突っ込みどころ満載の不満を漏らす。
こう可愛い表情をされると許してしまいそうになる。
正直な話、俺は伊藤さんが好きだ。
可愛くて家事もきっちりこなせる。
伊藤さんと一緒に暮らせることが幸せなことだと思ってる。
ただ、この人は性欲が強すぎる。
エロい子は嫌いじゃないけど度が過ぎるのは良くない。
度が過ぎるというより常に狙っているという感じだ。
先日食事中に襲われかけたがさすがに俺もキレてぶっきらぼうに投げてからのついげきでさらにダメージは加速した。
それ以来食事中にそんな真似をすることはなかったけどそれ以外は油断ならない。
「とにかくダメなものはダメです。伊藤さんも我慢してください。」
とは言ったものの絶対納得してくれないだろうな、この人。
「わかりました。今日は諦めます。グスッ」
…意外だ。
半べそかいてるけどこうあっさり引き下がるとは思わなかった。
自称とはいえ神様、嘘をつくようなことを伊藤さんはしない。
この涙に騙されなければ今日は安心してよさそうだ。
568 ◆NECOu2TzHg :2007/06/05(火) 21:24:09 ID:1NYQtQXg
金太さんも人が悪いです。
もうちょっとこう、協力的になっていただいてもよろしいじゃないですか。
食物でも栄養がとれることを金太さんはご存知ないようですけどご馳走を知ってしまったらそれを求めるのは当然でしょう。
それに仮にも乙女を淫乱のような言い草ですし。
…間違っておりませんけど。
普段からあのような態度ですし、ここは少しお仕置きしないといけませんわね。

―――カチカチカチ
23:57。
男の寝顔に微笑む女が一人、否一匹。
すでに彼女の狩りは終わっていた。
『今日はしない』という約束を『忠実に』守っている。
24時になれば今日じゃない。
そんな子供の屁理屈みたいな考えだったが彼女にしてみれば大真面目だった。
23:59:47。
長い長い10秒。
今か今かと待ち焦がれる。
これまでに何度口の中に湧き出る唾を飲み込んだか分らない。
カチカチカチ―――。
569 ◆NECOu2TzHg :2007/06/05(火) 21:26:06 ID:1NYQtQXg
深夜、水っぽい感触と水音で目が覚めた。
体を起こして見ようとしても体が動かない。
金縛りってやつだろう。
ふと俺の顔を伊藤さんがのぞきこんだ。
俺は今、仰向けの状態だから伊藤さんは俺の上に乗っているということになる。
真夜中に俺の上で何やってんだこの人は。
「あっ、起こしちゃいました?」
元々そのつもりだったんですけどね、と付け足される。
「なんか金縛りかかちゃったみたいなんで起こしてもらえます?」
「いいんです、そのままで。あたしがかけたんですから。」
何を言っているのかわからない。
そもそも会話が成立してない気がする。
「金太さんが動かせるのは顔とココだけでしょうかね。」
そういって反り上がっている肉棒をさする。
やっと状況が理解できた。
ようするに俺は彼女に犯されていたんだ。
「『今日』はしないって約束だったでしょ。」
「12時過ぎたら『明日』なんですよ。」
伊藤さんは屁理屈をこねた後俺のものを咥える。
さっきと同じ感触と水音。
このまま為すすべなくイカされる思っていたが寸前で止め、俺の腹の上に座る。
「次のお前のセリフは『Hしましょう、伊藤さん』という。」
したり顔で予言をする。
もちろんそんなことを言うつもりはない。
伊藤さんはこちらから目を離さずゆっくり肉棒を扱く。
俺がイキそうになると手を止め射精することを許さない。
そして射精感が遠退いたのを見計らってまた扱く。
イキそうになると手を止め、萎え始めるとまた扱く。
地獄のような繰り返し。
気が狂いそうになる。
既におびただしい量の透明液が布団を汚している。
「Hしましょう、伊藤さん。」
それは約束された敗北だった。
570 ◆NECOu2TzHg :2007/06/05(火) 21:27:08 ID:1NYQtQXg
ズプリと一気に突き入れる。
それとともに勢い良く射精した。
長いこと寸止めを繰り返されていたため我慢できずすぐに吐き出した。
射精してもなお俺のものは萎えておらずそれを確認して伊藤さんは腰を動かし始める。
ぐちゅぐちゅといやらしい音をたて、出入りする。
体の自由は奪われ、それでいて欲情しきっている。
主導権は完全に伊藤さんが握っている。
むしろ俺は伊藤さんの思うがままに支配されていた。
俺の目には気持ちよさそうに喘ぐ伊藤さんしか映らない。
俺の耳には伊藤さんの喘ぎ声と肉と肉がぶつかりあう音しか聞こえない。
俺は伊藤さんから送られてくる快感しか感じない。
ふと俺のほうに体を倒す。
そのまま俺の唇を奪い、俺の口内を蹂躙する。
無理やり舌を絡ませたり、吸い付く。
その間も腰の動きは止めない。
抜くときは逃さないかのようにきつく締め、入れるときは包み込むかのようにゆるく。
それをじっくり味わうようにゆっくりとした動きでする。
「金太さん、もうイっちゃいそうですか?」
「はい。イかせてください。」
もう快楽に身を委ねることしかできない。
今考えられることは『イきたい』という願望を思い浮かべるだけ。
伊藤さんは今一度唇を重ね、俺に体重を預け抱きしめる。
抱き返せないのが少々癪だったが関係ない。
そして蠢く伊藤さんの膣内に導かれるままイった。
571 ◆NECOu2TzHg :2007/06/05(火) 21:28:05 ID:1NYQtQXg
「もう寝込みを襲うようなことはしないでくださいよ。」
流されたのは事実だけど襲ってきたのは向こうだ。
うん、俺きっと悪くない。
「そんなこと言って、金太さんいつもよりノリノリでしたよ。これからはこっ、むーむー。」
最後まで聞きたくないんで手で口を塞いでやる。
今度から襲われる覚悟をしないといけないな。
572 ◆NECOu2TzHg :2007/06/05(火) 21:34:02 ID:1NYQtQXg
以上です。
某商業誌のエロ漫画と設定がかぶってますが気にしないでください
573名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 21:38:42 ID:bT2qYnHM
な、何をするだぁー!!
GJ!!
574名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 22:06:09 ID:lLYHLAfk
>>565
命令口調の強いぬこキター&veryGJ!
でもこれは長くなりそうですな〜…ってか是非ともなって欲しいw

これでこのねこ様が情事の時にしおらしくなっ……ねーわ…(´・ω・`)

と、とにかく、続きを期待してる!!
575名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 22:14:13 ID:JrdZqoDD
>>暁狐氏
GJ!ファンタジー要素満載でこれからの展開が楽しみです。

>>◆NECOu2TzHg氏
GJ!ひそかに盛り込まれたブロント様ワロタw
てか、このネタ解る人スレに何人いるのか…
576通りすがり:2007/06/05(火) 22:40:17 ID:6iHPPWqX
ども、鳥を付けた方が良いかな?と考えている通りすがりです。
今、虎姐と後輩のライオン娘の話で苦戦中です。如何しても話が長くなってしまうよ……orz

……にしても、気が付けばここの残り容量が33KBか……
そろそろ次スレを立てる方が良いのかなぁ?

>>くまさん
全く、人を泣かせやがる………いろいろな意味でGJです!
それと完走乙です!

>>BIGBOSS
猫&ファンタジー物キター GJ!
これからどうなるか、続きが楽しみです!

>>◆NECOu2TzHg
GJ!
短い中で物語を纏められる文章力に嫉妬。
577名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 23:02:31 ID:Prwlin4i
>>524
おくればせながらGJ!
そして、貴様の嫁を俺によこせーーー!!
578名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 23:59:38 ID:tLLfVfbA
>>540
泣いてるところを妹に見られたじゃないか…orz
べ、べつにあんたのせいじゃないんだからねっ!

http://www.youtube.com/watch?v=4Ut28zko1CU
これも合いそう。
579メサイア ◆wa5/w.bVtg :2007/06/06(水) 03:06:16 ID:0PKC3gcI
どうも皆さん始めまして。メサイアと申します。
こんな夜中にアレですが、投下させていただきます。
正直、ここの職人の皆様のような高クオリティになれるかどうか不安なのですが、どうか生暖かい目で見てやってください。
以下、注意点です。

・分割投下&今回投下分は短め&エロが入ってません。

・男性の皆様にとって「痛い」描写があります。

それでは投下いたします。あ、猫物です。
580メサイア ◆wa5/w.bVtg :2007/06/06(水) 03:10:56 ID:0PKC3gcI
突然だが質問させてくれ。みんな、猫は好きか?
俺はもちろん大好きだ。そりゃもう、住んでるアパートがペット禁止じゃなくなってくれればダッシュでその辺に捨てられてる野良猫の1匹でも拾って(貧乏学生の俺には買うなんてとてもとても)
何か可愛い名前をつけてやってミルクでもやりながら頭をナデナデして気持ち良さそうに鳴くのを心地よく聞いて、そんな事がしてみたいさ。
だが、そんな事は――少なくとも今ここに住んでる限りは――できない。
全く、いつになったらそんな幸せな暮らしができるんだか。
そんな事を考えながら1人淋しく床につく。
そんなマンネリ生活に突然トドメを刺されるなんざ、この真中慎太郎(まなか・しんたろう)の目をもってしても見抜けなんだわ!



「ちょっとー、慎、起きなさいよ!」
ああ、あげはの声が聞こえる。どうやら俺を起こしたいらしい。
だが今日は日曜だ。もう少し眠らしてくれよ……
「あ〜、後4時間、後4時間・・・」
「むー……そっちがその気なら実力行使でいくんだから!痛い目に合いたくなければとっとと起きなさい!」
「そんなこと聞ける状態じゃないですよーだ……12時になったら起こしてくれってかりんに頼んどいてくれ、お休み……」
581メサイア ◆wa5/w.bVtg :2007/06/06(水) 03:13:23 ID:0PKC3gcI
あーもー、うるさいうるさいうるさい。
こんなうるさい奴はほっといて、とっとと2度寝しよ(がつっ)


あれ なにか さむけが もしや あげはが おれの こかんに いちげき……


「…………のォOOOOOOOOOOO!!!!!!」
「ふふん、起きられた?あたしの言うことを聞かないからこうなるのよ、わかった?」
「がが、が……あ、ああ、充分、わか、った、ぜ……」
「そう、それでいいわ。下僕は主人の言うことをよく聞くものよ?聞かないのならお仕置きは当然よね……」
な、言わせて置けば好き勝手な事を。だが、ここで反論すれば、たぶん俺は2撃目を食らって再起不能になってしまう。
ここは素直に従っておくか……痛い痛い痛い痛い。
「分かった、いや分かりましたです。だから、どうか2撃目だけは勘弁してください」
「仕方ないわね……わかったわ。その代わり、今夜は1晩中付き合うのよ?途中で気絶なんかしたら、また痛い目にあわせるんだからねっ」
そういってあげはは俺の部屋を出て行った。ふー。まったく、嫌な目覚め方だぜ。

もちろん、モニターの前のみんなはとっくのとうに気付いてるだろうが、彼女―――あげはは人間じゃない。
少しくせの入ったセミロングの銀髪、蒼い瞳、そしてなによりその頭に生えている猫耳と尻の方でくねくね動いてる尻尾。彼女は、いわゆる「猫人間」って奴だ。
数週間前、俺は色々と会って子猫を3匹拾った。それで、部屋に連れ帰ってみたらいつの間にかこんな姿になってやがった。
かといって追い返すわけにもいかず、結局3匹とも住み着いてる。
ああ、黙ってれば本当に可愛いんだがなぁ。
まあいいや、今の俺にはかりんがいる。とりあえず、朝飯にでも食いにいくか。
何やかんやで、俺の慌ただしい1日が始まる―――
582メサイア ◆wa5/w.bVtg :2007/06/06(水) 03:15:36 ID:0PKC3gcI
今日はここまでです。
続きは来週くらいには投下できると思います。
以上、スレ汚し失礼致しました!
583学生くまさん:2007/06/06(水) 09:51:44 ID:nlZWlNsn
たくさんのレスありがとうございました。
クドリャフカは宇宙史を語る上でよく「悲劇」だとか「独り寂しく死んでいった」
などと言われまてます。
ですが私は彼女はいっぱい愛されて、皆の愛情と思い出を胸に安らかに眠ったのだと思いたいです。
拙い文ですが、少しでも彼女の幸福を書けたのなら幸いです。

また折を見て史実とは違う彼女たちを書いてみようと思います。

ちなみに今持ってるネタは上記以外に…

・水爆実験の動物
・龍の女の子(銭湯の神様)

前者はバッド確定かもしれない…orz
584名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 11:55:31 ID:eJFOXpjj
>>583
龍の女の子で銭湯の神様・・・小竜姫様が頭に浮かんだw
585名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 13:16:42 ID:nlZWlNsn
>>565
おk。レオンたんは自動的にブリジットに脳内変換されて萌えた。
しかしこれまた逆レイプしがいがありそうな(ry

>>572
伊藤さんひでぇw屁理屈じゃないかw
駄々をこねる伊藤さんかぁいいなあ。

>>582
>みんな、猫は好きか?

残りの二匹が気になる…あと何故か
「な なにをするきさまらー」が思い浮かんだw
586名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 18:20:42 ID:2/oEMWDv
>>582
ええ・・・猫大好きですよ
だけど>>582
男に痛いものは反則ですね。
587名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 18:54:10 ID:av8KSrSd
>>585
最近、ブリジットとロゼットが頭の中でゴチャゴチャなんだ。
ガンスリンガー・シスターで常に走り続けたのがロゼットで、YOYO使いでエロい腰つきと生足なのがブリジットだよな?
588名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 19:39:29 ID:lI8pqWB0
>>587
ロゼットが姉キャラ。
ブリジットはショタキャラ。
589名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 19:57:55 ID:5dQfN40v
まさかこのスレにブロント様を知ってる人間が居るとは

>>587
家庭用だと空中N設置ができなかったり3Pのボイスが敬意だったりするのがブリジットだよ
590名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:25:06 ID:IaXmekFg
>>583
水爆実験>
ちょw どう見ても救いがねえよw
591名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:44:27 ID:tFzWPDqz
>>583
悲しい話もいいが、やっぱりハッピーエンドがいいです!

>>585
最初、れおんと魔装具は良太郎とモモタロスのイメージだった、武器剣だし。
だが、お前のおかげでブリジットとモモタロスというカオスになった、どうしてくれるw

>>572
その理不尽……俺は許す!
眩い誓いGとJ!

>>582
暑いし全裸で全力で待ってる!
592通りすがり:2007/06/07(木) 01:48:48 ID:xoreMlsb
なんか色々と投下されて賑やかな時に俺、参上

>>581
金的嫌ぁぁぁぁぁっっっ!!!だけどGJですよ!
続きにwktk

>>583
水爆実験……如何考えても泣ける話になりそうです、ありが(ry
そして竜の神様も期待してる!

さて、ちょいと容量ギリギリだけど虎姐とライオン娘の話の前編を投下します
593通りすがり:2007/06/07(木) 01:50:09 ID:xoreMlsb
キーンコーンカーンコーン……キーンコーンカーンコーン……

「―――――はい、今日の授業はここまで。
皆さん、明日から暫く休みだけど、くれぐれも羽目を外したりしたら駄目よ?」

ガヤガヤガヤガヤ………

終鈴のチャイムと同時に担任の結衣先生が授業の終わりを告げ
生徒達は終わったとばかりに一斉に帰宅の準備を始める。

「んん〜っ、やっと授業が終わったか……。さて、明日から連休かぁ……俺は何しようかね?」

その最中、俺こと狭山 光喜(さやま こうき)は座りっぱなしだった身体をほぐす様に大きく背伸びをした後、
明日から続く連休の事に思いを馳せる。

そう、明日から創立記念日と祝日、そして週休2日も合わせて4連休も休みが続くのだ。
学校へと通っている学生にとって、春夏冬とGWの休み以外に纏まった休みと言うのは貴重な物で
既に帰宅の準備を終えた生徒の間で連休の間は何をするかの話で持ち切りであった。

ある奴は連休の間は研究に没頭するとか言っていたり、
そしてある奴は山で熊を相手に修行しに行くなどと言って友人に止められてたり、
またある奴は連休の間、ずうっと石を見続けると意味不明な事を言ったり……

まあ、上の三つの連休の過ごし方は何処か問題が有りまくるのは気の所為にしてほしいが、
大体は気の合った友人と旅行に行ったり、ゲーム三昧の連休を送ったり、部活に精を出したりなど
他の生徒はそれぞれ思い思いの連休プランを練って期待に胸を弾ませていた。

で、俺はと言うと……まだ何も決めていなかったりする、
友人と何処か旅行に行くにしても、俺の友人は既に他の人との先約が決まっていてNG、
かといって家でごろごろして過ごすにしても、折角の連休をただ寝て過ごすのは勿体無いと思いNG
じゃあ、ならば他に何するかと色々考えるが、こう言う時に限って中々良い案が思いつかなかったりする。

あれ?確か光喜はアルバイトしてなかったっけ?と思う人も居るかもしれないが
俺のバイト先の上司が気を利かせてくれたらしく、丁度学校の休みと重なる様にバイトも休みとなったのだ。
ま、そんな訳もあって、俺は明日から4日間は何にも予定がないと言う状態となってしまったのだ。
594通りすがり:2007/06/07(木) 01:51:34 ID:xoreMlsb
(ま、今すぐ予定を考えなくても良いか。別に今すぐ決めるべき事じゃないし、後でゆっくりと考えるとするか……)

暫く後、そうぼんやり考えつつ俺が席を立った矢先

ボ ョ ゥ ン !

「……おどぅわっ!?」

考えるのに気を取られ、前を見ていなかった俺の顔面に柔らかくて弾力のある二つの大きな物体がぶつかり、
その弾力で跳ね飛ばされた俺は思わず体勢を崩し教室の硬い床へ尻餅を突きそうになる、が

「―――っと、大丈夫か光喜?ぼおっとしてたら危ないぞ?」
「あ、虎姐、か……」

床にしりもちを突く寸前、誰かの手が俺の手を掴み体勢を立て直させる。
立ち上がりつつその手の方を見ると、俺の手を掴んだのは虎山 妙(こやま たえ)
俺の頭より頭一つ分大きな190cm以上の鍛えられた大きな体躯と、
カフェオレの様な滑らかな褐色の肌、野性的そのものに引き締まった臍周りと
筋肉質にも関わらず丸く安産型の臀部に余所見していた俺を軽く跳ね飛ばすくらい張りのある大きな乳房、
その大きな乳房と同じ位大らかで面倒見の良い姉御肌な性格、勝気ではあるが優しさを秘めた顔立ちに
短めの金髪の頭には黒い毛の獣耳がぴくぴくと小刻みに動き、
後腰からは黒と黄色の縞縞模様の尻尾がゆらゆらと動く、そんな虎獣人の特徴と虎山と言う名前、
そして姉御肌な性格から彼女の事を俺と周りの人は親しみを込めて「虎姐」と呼んでいる。
そして、そんな彼女こそ今の俺にとってはかけがえの無い人である。

「全く、ぶつかったのがあたしの胸だったから良かったけど、壁とかだったら大変な事になってたぜ?」
「ごめん虎姐……ちょっと考え事して余所見してたんだよ」
「いやいや、あたしも光喜と同じ様に考え事して余所見してたからお互い様だ、だから気にすんなって
……で、光喜はさっき何を考えてたんだ?」

自分の胸にぶつかった事を全く気にする事無く逆にぶつかった俺の心配をしてくる虎姐に、
俺は申し訳無く思い直ぐに謝るが、そんな俺の謝罪に対し虎姐は笑顔で返した後、
唐突に俺へと質問してくる。

「いや、何……明日からの連休を如何しようかなって考えてたんだ……」
「へぇ、てっきりあたしは光喜の事だから連休の間は独りで家で閉じ篭ってるかな?と思ったよ」
「おいおい、俺は引き篭もりかっての、酷い言い様だなぁ……俺は其処まで独りに拘ったりしないっての。
じゃあ、俺も聞くけど虎姐こそ、さっきは何考えてたんだ?」

虎姐の俺に対する酷い言い様に対して少し憮然とした表情を浮べつつ、今度は俺から虎姐へ質問を聞き返す。

「あ…いや、なぁ……ちょっと後輩の事で考え事してたんだよ……まあ、その考え事って言うのが
あたしは女子レスリング部をやっているんだが、そこに獅子沢って1年下の後輩が居てな、
今日、あたしはその後輩の獅子沢からある悩みの相談を持ち掛けられたんだ
でも、その悩みって奴があたしじゃあ解決出来る問題かと困っててな……あ、そうだ」
「へえ、虎姐は女子レスリングをやってるんだ……知らなかったな……
……で?それで、何だよ?『あ、そうだ』って?」

虎姐が「あ、そうだ」と言った時、俺は脳裏に言い知れぬ嫌な予感を感じた、
だが、俺がそれに気付いた時はもう既に遅かったのであるが……
595通りすがり:2007/06/07(木) 01:52:37 ID:xoreMlsb
「光喜、明日お前の家にさ、その後輩の獅子沢を連れてくるから少し手伝ってくれないか?」
「……おいおい、虎姐、幾ら何でも急過ぎやしないか?んで、俺は何を手伝えば良いんだよ……?」
「その後輩の悩みって奴が料理の事なんだけどな……かなり下手糞なんだよ、その事であたしへ相談をしてきてな?
でさ、光喜は料理が上手いだろ?だからその後輩に料理を教えてくれないかなって思ってさ」

ほら来た、俺は何となく予感はしていたんだ、虎姐はこう来るだろうな、と。
しかし、今更気付いた時点でもう既に聞いてしまった訳だし「そう、関係無いね」と逃げる訳にも行かないが……
ん?でも、虎姐も確か料理ができる筈だった様な……?

「いや、でも、そう言う虎姐も料理は出来るんだし、俺が教える必要はないんじゃないか?」
「……あー、それが……あたしは料理が出来る事は出来るんだけど他人に教えるのが苦手でさ………
光喜だったら、あたしが寝てて遅れた分の勉強を教えるの上手だったからさ、
ならば料理を教えるのも出来るかなと思ったんだけど……光喜が嫌なら、嫌で良いよ。あたしで何とかするし」

と、少し寂しげな表情を浮べて虎姐は言った。
……なるほど、そう言う理由か……だから虎姐は俺を頼った訳だな……。
仕方が無い、前に俺が風邪に罹った時の礼もあるし、俺も手伝ってやるか……。

「良いぞ、明日その後輩とやらを連れてきてくれ、俺がしっかりと料理のイロハを叩きこんでやるし」
「え!?光喜、良いのか!?すまねえっ!感謝するよ!!」

俺の了承の言葉に虎姐は目を輝かせ、俺の両手を痛い位にガッチリと掴み、上下にブンブンと振り手繰る。

「ああ、だけど前みたいな事は勘弁してくれよ?」
「前?……何だっけ?」
「………をいをい、虎姐は1週間前に俺が風邪に罹った時の事、忘れたのかよ……俺に座薬を使ったアレ」
「あ、ああ!それか、それの事だったら大丈夫だって………………………多分(ボソリ)」

喜ぶ虎姐に対し、俺は先に、前の「アッ―!」な事態が起きないように言葉で釘を刺しておく、
……言われるまで虎姐はその事をスッパリ忘れていた様だが……
しかも、言葉の最後に虎姐は小さく「多分」と付けた時点で思いっきし大丈夫とは思えません、ありがとうご(ry

ま、まあ、とは言え、前の時の様にはならんだろう。あれは不幸な偶然が重なった結果だし……うん。
……こうでも思わないと俺の精神が不安で押しつぶされそうだ……

「じゃあ、虎姐、明日の何時ぐらいに来るつもりだ?昼の二時位であれば準備できる筈だが……」
「あー、そうだなー……うん、だったら光喜の言う昼のニ時に来る事にするよ。
……あたしの頼みを聞いてくれて有難うな、光喜」
「礼は良いって、虎姐。前、風邪引いた時に食わせてもらった美味しいお粥の礼もあるし、俺はその礼を返すだけだ」
「はは、そう言われると逆に気になるじゃねえかぁ、光喜ぃ。
……それじゃあ、あたしはこれから部活に行くから、じゃあな、光喜!」
「ああ、また明日な、虎姐」

約束の時間を決めた後、俺と虎姐は互いに手を振り合い
俺はバイトに行くべく校門へ、そして虎姐は部室へと二手に別れ、教室を後にする。

「……にしても、虎姐が女子レスリング部をやっていたとはねぇ……?
道理で会っていない数年の間に筋肉質な身体になったなぁ?と思ったら、それをやっていた理由もある訳か。
昔の人は男子3日会わずば括目せよ、と良く言ったものだが、それは女子にも当てはまるんだなぁ……」

と、誰に向けるまでも無い独り言を呟きつつ、俺はバイト先へと急いだのであった。
596通りすがり:2007/06/07(木) 01:53:38 ID:xoreMlsb
《そして翌日》

「さて、食材はこんな物かな?………
後は虎姐とその後輩の獅子沢さんとやらが来るのを待つのみっと……」

安売りスーパーで大量に買い込んだ食材を目の前に、俺は一息を付く
なぜ食材を大量に買い込んだかと言うと、これから人に料理を教えるのだから
万が一の事を考えて食材は多めにあった方が良いだろうと言う俺の判断からである。
別に冷蔵庫の中身が寂しい所を女性に見られたくないと言う理由だからではない、
前に俺が風邪に罹った時、既に虎姐に冷蔵庫の中身を見られている筈だからな。

ま、それはさて置いて、時計を見ると既に二時に差掛ろうとしていた
丁度良い時間だな。良し、虎姐達が来るまでもうそろそろ、と言った所か……

《二時間後……》

……遅いなぁ……もう夕方の四時になろうとしているじゃないか……。
今一体、虎姐と獅子沢さんの二人は何をしているのだろうか?よもや約束の日時を忘れた訳無いだろうな?
虎姐の事だ、ひょっとすると何処かで道草を食っている可能性だってありうる
ったく……困った物だなぁ……

「おーい、光喜ーっ!居るかー!」
「っと、考えた矢先に来たか……遅いじゃないか虎姐、今まで何やってたんだよ?」
「あっはっはっは、ワリィワリィ、ちょいと”やる事”があって遅れちまったんだよ。光喜、鍵開いてるかー?」
「鍵は開いてる所か前に何処かの誰かさんが壊したままで修理してないっての。……ま、入るなら入って良いぞ」

噂すれば曹操の影ありと故事で良く言った物で、
来るか来ないか考えた矢先に来るとは話の流れ的に都合が良い様な……まあ、それは良いとして。

「んじゃ、失礼して……おい、アキラ、お前も入れ!」

ガチャリとドアが開き、タンクトップにスパッツとややラフな出で立ちの虎姐に続いて
誰かが俺の部屋に入ってくる、俺はその誰かの姿を見て少し驚いた

その虎姐に続いて入ってきた子は地味めな格好をした一見大人しげなショートボブの栗色の髪の少女で、
体型はと言うと虎姐の出ている所は出ているグラマーな体型と違って、言えばスレンダーな体型をしており
顔もまた、強気なタイプの美人の虎姐とは違うタイプの可愛らしい感じをさせる美人であった
そしてその頭には薄茶色の毛で覆われた獣耳が小刻みに動き、
後腰からは先っぽにふさふさの毛が付いた耳と同じ薄茶色の尻尾がゆらゆらと揺れており、
一目で彼女が獣人で、獅子沢と言う名前から恐らく彼女はライオン系の獣人だろうと言う事は分かった。
だが、俺が驚いたのは、獅子沢さんも獣人だったと言う事ではなく、その身長であった。

……でかい……

獅子沢さんの身長は虎姐程ではないにせよ、それでも180p程はあり、
日本人男子の平均身長の少し下あたりの165cmの俺から見れば見上げる程はあった。
身長が高いのは虎姐だけかと思ったら、獅子沢さんも大きいんだな……
597通りすがり:2007/06/07(木) 01:54:45 ID:xoreMlsb
「んじゃあ光喜、先ず先にこいつの紹介だが、こいつは……ぐぇ!?」
「虎山先輩の後輩、獅子沢 陽(ししさわ あきら)ですっ!年齢は十六歳の女です!今、彼氏は居ませんっ!!
狭山 光喜さん、先輩から貴方の事は伺っています!本日のお料理の御教授、宜しくお願い致しますっ!!」
「…………と、言う訳だ…………」

虎姐が紹介するよりも早く、
その少女もとい獅子沢さんが虎姐をドンと押し退けて元気良く笑顔から八重歯を覗かせながら自己紹介を始める。
……あ、押し退けられた虎姐の顔が引きつってら……

「……あ、ああ、宜しく……それと、俺の事は光喜と呼んで良いから……獅子沢さん……」
「私の事は獅子沢ではなくアキラと呼んでください!あ、どうせならちゃん付けでも良いです、光喜さんっ!!」
「いや、まあ、一応初対面だしなぁ……いきなり獅子沢さんの事をアキラちゃんと呼ぶ訳には行かないんだが……?」
「む〜……分かりました!今は獅子沢さんでも良いです
けど、いずれは光喜さんからアキラちゃんと呼ばれる様に私、努力して見せます!」
「……あ、あははは……ま、まあ、努力してくれ……獅子沢さん……」
「はい!努力して見せます!!」

ず、随分と元気な子だな……いや、むしろこれは元気過ぎると言うかなんと言うか……
付き合っていると元気さに振り回されて疲れるタイプって感じだなぁ……

「ま、まあ、アキラはこんな奴だ……あんまり気にするなよ、光喜……」
「う、うん……気にしないでおく……」

獅子沢さんの先輩である虎姐もそれは良く分かっているらしく
やや引きつり気味な笑顔を見せながら俺の肩に手を置いた。

「それにしても先輩の話より光喜さんは男前じゃないですか?
あー、光喜さんのような人と付き合っている先輩が羨ましいです!」
「アキラ、お前は光喜に料理を教えてもらいに来たんだろ。目的を忘れるなって?」
「あ!そうでした!忘れてた忘れてた……」
「……ま、取り敢えず玄関での立ち話も何だし、二人とも中に入って話をしようか……」

なにやら目的がズレ始めた獅子沢さんへ虎姐がツッコミを入れた後
俺は二人をアパートの中へと案内する……まあ、案内する程、広くは無いのだが……
598通りすがり:2007/06/07(木) 01:55:59 ID:xoreMlsb
「ここが俺の住むアパートの居間兼応接間兼寝室兼の俺の部屋だ」
「……あいっ変わらず寂しい部屋だなぁ、光喜、もう少し彩りってのが無いのかぁ?」
「うわぁ……男の人の部屋って大体散らかってるって聞きましたけど、光喜さんの部屋はその逆で寂しいですね?
それに何か地震が起きたら真っ先に壊れそうですし……」
「ああ、アキラもそう思うか?……光喜、悪い事言わないからさっさと引っ越した方が良いぞ?」

所々が崩れそうなやや草臥れた壁紙に、ちゃんと閉まらないのでガムテープで隙間を塞いだ窓、やや黒味がかった柱
箪笥一つテレビ一つとちゃぶ台、そして部屋の片隅にゴミ箱があるだけの俺の部屋を見て二人はそれぞれ感想を漏らす
つか、人の部屋見て寂しいとかボロイとか言うなっ!!気にしているんだから……orz

「あれ?この写真立て、なんで倒したまんまなんですか?……光喜さんと……誰でしょうか?」
「こら、アキラ!勝手に光喜の部屋の物を見るなって、失礼だろ?」
「あ、すみません先輩、それと光喜さん、勝手に部屋の物を見てしまってごめんなさい……」
「いや、良いよ……兄貴と俺が一緒に映ったつまらない写真だし、見られて困るような物じゃないから」

俺の部屋を見回していた獅子沢さんがテレビの上に置かれた前向きに倒された写真立てに気付気、手に取る
だが、直ぐに虎姐に注意されて元の位置に戻した後、獅子沢さんは俺と虎姐に謝る。
……ったく、嫌な事を思い出しちまうな……と、そんな事はさて置いて。

「まあ、そんな事やっているより、先ずは獅子沢さんの料理の腕を見たいんだが、良いかな?」
「え?あ、はい……えーっと……料理は何処でやるんです?」
「……普通、料理は台所でやるんだけど……?」
「あ、そうでしたね!私、緊張してド忘れしてました!」
「何か、先行き不安だなぁ、あたし……」
「虎姐、先行きに不安を感じるのは俺も同じだ……」

時折ボケる獅子沢さんに虎姐と俺が突っ込みつつ台所に移動し……

「じゃあ、早速獅子沢さん、先ずは獅子沢さんのやり方でカレーを作って見せてくれ。
俺はそれを見て、如何するか判断するから」

鍋やらボウルなどの様々な調理器具が並ぶ台所を指し示し、俺は獅子沢さんに料理を始めるように言うのだが、

「うわぁ……色んな調理器具が一杯ありますねぇ!光喜さんはプロの料理人ですか?先輩」
「ああ、光喜はこう見えて料理だけは煩いからなぁ。弁当を作るにしても態々朝の四時から下拵えを……」
「……無駄話してないでさっさと始めてくれ……」
「あ、すみません、今すぐ始めます!」

何やら台所を見て虎姐と無駄話を始めた獅子沢さんに、
俺は呆れつつツッコミをいれ、やっと調理を始めさせる。さて、どれくらいの腕なのやら……?
599通りすがり:2007/06/07(木) 01:57:29 ID:xoreMlsb
「それじゃあ、最初はお野菜を切るんですね!……いきます!」

ズコン ガコッ ズドン

「……なあ、虎姐、如何見ても野菜を包丁で切ると言うより野菜を包丁で割ってるんだが……?
しかもぶつ切りの上に皮も剥いてないし、おまけにまな板も一緒くたに叩き割ってる様に見えるんだが……?」
「そ、そうだな……光喜もそう見えるか……?」

「お野菜の後はお肉も切らなきゃ……あれ?切れにくい………う〜、もう面倒臭い!これの方が早いです!!」

ザシュッ ズバッズバッ 

「遂に包丁で切るのを止めて爪で引き裂き始めたが……」
「……言うな、光喜、それはあたしも分かってるから……」

「うん、材料を切った事だし、早速鍋で煮ます!」

ごろごろごろボチャボチャボチャ 

「おいおい、炒めずにいきなり水にいれて煮るのかよ……しかもまな板の破片が入ってる!?」
「……あは、あはははは……そ、そうだなぁ………」

「カレーの味付けはカレー粉をいれれば良いと聞きました。だからカレー粉を入れます!」

カパッ ドバァー

「……一気にカレー粉の缶の中身を全部入れてる………」
「…………」

600通りすがり:2007/06/07(木) 01:58:20 ID:xoreMlsb
《一時間後》

「出来ました―!」
「……………」
「……………」

獅子沢さんの元気の良い声の出来あがりの合図を聞く頃には、
俺も虎姐も只黙ってちゃぶ台の前に座っているしか出来なかった。
この時ほど、俺は死刑を受ける寸前の死刑囚の気持ちが理解できたと言っても良いだろう、
何せ、獅子沢さんが持って来た鍋の中身は、最早カレーとは言わずカレーに似た何かの物体だったからだ。

「さぁ!先輩も光喜さんもどうぞ!」
「\( 'A` )/ 」
「\(`^o^´)/」

それぞれの絶望の表情を浮べ、黙りこくっていた俺と虎姐の様子を気にかける事なく、
獅子沢さんはカレー?をそれぞれの前に置かれた皿によそわれた御飯の上に掛ける
因みに、ご飯もまた獅子沢さんが作った物で、既にご飯とは思えない七色に光る不定形な物体に仕上がっている。

「う、刺激臭が鼻に……あたし駄目だ、これ食えない……」
「いや、俺は試食してから全てを判断する、俺は奇跡を信じる!」
「こ、光喜!?だ、駄目だ、無茶するな!」
「……南無三!(ハクリッ)」

湯気と共に鼻を突く刺激臭を放つ目の前のカレーライス?に対して、
既に逃げ腰になっている虎姐を横目に、俺は勇気を振り絞ってカレーライス?をスプーンでひと掬いし口に運ぶ。
その時の俺は奇跡を信じていた、ひょっとすれば何かの偶然で美味しくなっているのではと言う奇跡を信じた。

そして次の瞬間、俺は奇跡と言う物はそうそう起きない物だと思い知った、

「―――――――――――――――」
「………光喜さん、私の作ったカレーは如何ですか?」
「……光喜?具合が悪かったら無理せず直ぐにあたしに言え……………って気絶してる!?」

後に虎姐から聞いた話によると、
俺はカレー?をスプーンで口に運び入れた体勢のまま、気絶していたそうだ。
そう言えばカレーを食べた後、急に何処かの川岸に居て、其処で死んだ筈の祖母と出会って話した様な気がしたが……
……いや、これはただの気の所為だろう……そうだと思いたい……
601通りすがり:2007/06/07(木) 01:59:44 ID:xoreMlsb
(数十分後)

「光喜ぃ?本当に大丈夫か?本当に身体の具合は悪くないのか?」
「あぁ……俺は何とか大丈夫っぽい……食べたのがほんの少しだけだったのが良かったようだ……」
「あぅ……すみません、光喜さん。まさか私の料理がここまで破壊力があるとは思いませんでしたぁ」
「……後悔しているより、先ずはやるべき事をやるんだ……毒物を2度と作らない為にな……」

俺は何とか気絶から立ち直り、カレー?もとい毒物を厳重に処分した後、
俺と虎姐と獅子沢さんの3人は再び台所へと立っていた。
そう、これから俺による獅子沢さんの料理特訓が始まるのだ。

「さて、獅子沢さん、これから俺が美味しいカレーの作り方と同時に料理のイロハを教えてやる!覚悟しろ!」
「え、えっと……光喜さん、なんか目が恐いですけど?……なんか目が据わっていると言うか何と言うか……」
「……気絶するほどマズい料理を食ったからな……料理に煩い光喜が恐くなるのも当然だとあたしは思うぞ……」

今の俺を鏡で見れば、さぞかし負のオーラで包まれている事が分かっただろう
それぐらい俺は怒っていた、それは獅子沢さんにではなく、
獅子沢さんに毒物を作らせ、食材を無駄にしてしまった俺の不甲斐なさに怒っていたのだ。
毒物へと変えられてしまった食材達の犠牲を無駄にしない、そしてもう、2度とこの様な事はさせない、
そう心に誓った俺は心を鬼に変える、

「さあっ、包丁を手に取れ、食材を並べろ!美味しい料理作りは正確さと素早さと味覚センスが命だ!!
そして無駄口を叩くな余所見するな泣くな逃げるな投げ出すなぁっっっ!!」
「ひッ、ひぇぇぇぇぇっ………」
「光喜、おたまをつき付けても緊張感が無いような……」

手の中でおたまをくるくると廻した後、ピシィッて感じに獅子沢さんにつき付け、
何処かの鬼軍曹の如く命令をする。さり気に虎姐がツッコミを入れているようだが俺は無視する。

そして、俺による厳しい料理特訓は幕を開けた……

「まず、材料を切る際だがジャガイモやニンジンは皮をしっかり剥く事、難しいならそれ用の道具もあるからな」
「え、えっと……こうやって切るんですか?」
「身と一緒に皮を削って如何する!そんなんじゃ皮を剥き終わる頃に無くなってしまうぞ!」
「ひ、ひぇぇぇぇぇぇ………」

「こらこらこら、また力任せに材料を切ろうとしてるな!?それじゃあ叩き割っているような物だ!
切る時は包丁を引く様にして切れば、肉を切る時も野菜を切る時も力はあんまり使わなくて済むんだ!」
「わ、分かりましたぁ………」

「材料を切り終わったら、先ずは鍋に入れた玉ねぎをバターで炒める事からはじめる!
そして玉ねぎはあめ色になるまで炒めるんだぞ?」
「こ、焦げちゃいましたぁ……」
「火が強すぎるんだ!中火で炒める材料の状態を見ながら炒めるんだ!
それであめ色になったらジャガイモとニンジンと肉も入れて炒める!こら、グズグズしてるとまた焦げるぞ!!」
「は、はいぃぃぃっ!」

「調味料を入れる時は決して思い込みで入れるな!!その料理に合った適正な調味料を適正な量で使う事が大事だ!!
コラッ、調味料のラベルを見ずに入れようとするな!料理が台無しになるぞ!!」
「ふ、ふぇぇぇぇぇぇ……」

「す、スパルタ教育だ……光喜が、鬼になってる……」

そんな最中、虎姐は鬼と化した俺による特訓の様子を見て、恐れ戦くしか出来なかった……
602通りすがり:2007/06/07(木) 02:00:32 ID:xoreMlsb
《そんなこんなで一時間後》

「良し、完成だ……」
「は、はい……ようやく出来ましたね……でも、本当に美味しいかどうかは……」
「ま、まあ、取り敢えず先ずは食べて見るか、前とは違って見た目も良いし刺激臭もしないから大丈夫だって、
それに色々やってて光喜もアキラも丁度腹も減ってると思うしよ、な?」
「そ、そうですね!私もお腹も空いて来た事です、不安がる前に食べてみましょう!」
「そうだな、俺も皆と同じく腹が減ってるし、食って見るか」

俺の料理特訓によって出来あがったカレーライスを前にして、
さっきの毒物を作ってしまった事からか、獅子沢さんは未だに不安になっていた
だが、虎姐の一言により不安がる前に先ずは食って見ようと言う事になった。

「い、頂きます!(パクリ)」
「それじゃあ……頂きます(パクリ)」
「いっただきまーす(パクリ)」


食事の前の礼をした後、皆一斉に目の前のカレーライスをスプーンで掬い、口に運ぶ

「…………おいしい!これが私の作ったカレー!?信じられない!」
「そりゃあそうだろう、ちゃんとした材料でちゃんとした作り方をやれば美味しくなるのは当前だ」
「ん〜…美味しっ!やっぱ料理に煩い光喜が手伝っただけあるなぁ(バクバクモグモグ)」

カレーの味は特訓の甲斐もあって取っても美味しい物に仕上っていた
獅子沢さん自身、今まで自分の料理が不味いと思ってたのか今食っているカレーの美味しさに驚きを隠せないでいる
それは虎姐の食いっぷりから見ても美味しい事は十分に分かる事であった

「光喜っ、あたしの分のお代わり頼む!」
「おいおい、虎姐、もう自分の分を食っちまったのか?……ったく、自分でやれっての……」

そして数分も経たない内に、カレーを綺麗に平らげた虎姐からお代わりのカレーライスを要求され
まだカレーを食っている最中の俺は渋々、席を離れて虎姐の分のカレーライスをよそい始める。

「……………」
「……………(サッ)」

その際、虎姐と獅子沢さんが互いに目配せをした後で、
虎姐が隠し持っていた何かを俺の分のカレーに入れていたとは、俺は全く気付く筈も無かった……
603通りすがり:2007/06/07(木) 02:01:54 ID:xoreMlsb
以上です、エロスのある後編は明後日くらいには投下できるかと思います
因みに3Pですのでお楽しみにしていただければ幸いかと(汗
604通りすがり:2007/06/07(木) 04:57:43 ID:xoreMlsb
ID変わっているかも知れないけど気にしないで……
新スレ立てようとしたけどリファラー何とかが変だとかで立てられなかった('A`)
立てられる人はお願いします
605ポン:2007/06/07(木) 08:05:09 ID:ud7GidPs
606名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 09:25:00 ID:KzGB2hXt
>>605
ちょっとURL訂正
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【六匹目】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1181170963/
607名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 15:27:22 ID:pGbzSFXa
さすがに粉ジュース作ろうとして毒物作ったりはしないかw
608名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 18:49:58 ID:x6NLoQGA
ここって新スレ立つの早いのな。てっきりもう950くらい埋まったんかとオモタ
609名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 18:54:37 ID:cqDxO556
つヒント 容量
610名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 19:03:48 ID:h8LKgIbp
>>608

おみゃー、2chは初めてけ?
迂闊な事しゃべると恥書くに。
611名無しさん@ピンキー
>>610
まあそう虐めてやるな
専ブラによっては容量表示が出なかったりもするし