ファルコムでエロ小説PartX

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
ファルコムの女性キャラで妄想の限りを尽くしましょう。
英雄伝説・イース以外のファルコム作品も大歓迎です!

前スレ
【イース】ファルコムでエロ小説PartW【英伝】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1146483556/l50

初代スレ
【イース】ファルコムでエロ小説【英伝】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1068830344/l50

2代目スレ
【イース】ファルコムでエロ小説PartII【英伝】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1092527856/l50

3代目スレ
【イース】ファルコムでエロ小説PartV【英伝】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106482479/
2前スレより転載:2007/04/29(日) 23:22:21 ID:lsLazVhy
995 :954:2007/04/29(日) 20:37:19 ID:sLvlDGFy
>>956>>959-961
前すれでネタ的に言ってたザナネクネタなのです。ご期待に添えず本当にすみません。


 臆病は悪いことではない……それは彼の口癖でした。
 自分の臆病を知りつつも、逃げないことこそが大切なのだと。

「……だからといって、ハーレックにつくなり溺死寸前になるのはどうなのかな」
私は、『最後の騎士』第二章の冒頭を書きながら、ついつい呟いた。
描写場所としては、私と彼がハーレックの街について、彼が町はずれの遺跡に行ったあたりのこと。
オーウェル湖の水はとても綺麗で、水辺に映る島の姿はたしかに美しかった。
湖についつい飛び込んだ彼の行動は分からなくもない。私もハーレックの街の人もびっくりした。
けれど、湖は広く、彼の背丈よりも水深は深かった。
だから、溺死寸前となった彼を助けるため、街の人々に所持金の半分を謝礼として支払う羽目になった。
以来、失態ぶりに反省してるらしく彼はそのような行動に出ることはなくなったのだが……。
「あと、何かちょっと前にもハーレックの街を中心に彼がちゃんちゃんばらばらしてた気がするんだけど……赤い髪で」
 ドラスレも別の場所にあったような……。こちらは不思議となかなか思い返せない。
彼に聞いても返答が返ってくることがない。昔は赤毛で、ある日唐突に金髪になっていたような気がするのだが。
やっぱり……Fa……いや、どっかから圧力があったのかな。
それはともかく。 
最後の騎士というフレーズは私の思いつきでもあるけど、なかなか良い感じだとは思う。
もう騎士のいない時代にあって、騎士としての生き方を選びつづけた彼に相応しいのは、
やっぱり最後の騎士という名前だと思うから。
まあ、その、いつになるか分からないけど本になって世に出た時、
このタイトルなら購買者を惹き付けられるかなって打算もちょびっとはあるけれども。
「……あ♪」
 彼が帰ってきた。私は執筆の手を止め、
「おかえりなさい! 今日はどうだった?」と声をかけた。
3前スレより転載:2007/04/29(日) 23:23:02 ID:lsLazVhy
996 :名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 20:38:52 ID:sLvlDGFy
私がこの本……『最後の騎士』を書くのは彼が出かけている時か武具の手入れや荷物の整理をしている時だ。
それほど執筆ペースは速くない。
彼が出先で見つけた古文書や文献があればそちらの解読の方を優先するし、お弁当作りもある。
宿に長逗留する時は、感謝の気持ちも込めて宿のお手伝いすることもあるし。
今のところ、私が書けているのは序章と第一章。
第二章はハーレックの街についてちょっと経った頃までだからまだまだ先は長い。そもそも全何章になるかの見通しもついていないが。
このペースだと本にまとまるのには数年先か数十年先かという感じだ。
まあ、彼の人生はまだまだ続くし、これからもいろいろな出来事に巡り会うわけだから急ぐことでもない。
二人でいる時間を大切にしたいって気持ちもある。
そして、……彼のことを書いてるのを見られるのは、何だか恥ずかしい。
文章で書いてる時の私の語り口は、冷静を勤めている。普段の私のしゃべり方とははっきり言って別人だ。
だから、執筆中の草稿は隠していた。そもそもの執筆許可は、
「ねえ、……今まで巡りあってきた出来事のこと、書き残していってもいいかな?
 北海騎士団のお話とか、リーゼさんのこととか」
と、それとなく聞いた時に彼がまあ良いだろうという表情をしたから、許可はおりてると解釈しているレベルだ。
4前スレより転載:2007/04/29(日) 23:25:08 ID:lsLazVhy
997 :名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 20:43:33 ID:sLvlDGFy
宿で夕食を取りがてら、彼が今日体験した出来事を聞いた。これも、いずれ何章かで書くことになるだろう。
まだまだ現在抱えてる件は時間がかかりそうだ。部屋に戻るなり、黙々と武具を手入れしてから、明日持っていく荷物の整理をはじめた。
「……お金は足りてるの?」
整理整頓中の彼は本当に黙々と作業をこなす。私は机に書きかけの原稿を出しながら、彼に声をかけた。
返答はなかった。今日に限ってはどうやらお金は足りているらしいし、私に預けることもないようだ。
私もまた、執筆に入ることにした。

さて、クローヴァー遺跡に出て行った頃の話はどう書き出したらよいものか。
遺跡間の繋がりは彼の話を聞いただけでは要領を得ず、図まで書き出してもらったほどだ。
彼はかなりまめに探索した遺跡の地図を書く性分だからそのあたりは助かった。
まだ文章はそこまで行ってないけれど奇岩城だけは複雑な多層建築だったらしく、
書いてもらった地図を見てもさっぱり分からないのだが。
「シャル、ゴールドを1000ほど出してくれ。やはり念のため薬をあと一瓶ほど買っておきたい」
「……きゃっ」
かなり考えに没頭していたらしい。声をかけられて、ようやく気付いた。
いつの間にか手入れも整頓も終わった彼が、手元をのぞき込んでいるのに気付いて、
私は思わず悲鳴を上げた。
5前スレより転載:2007/04/29(日) 23:26:28 ID:lsLazVhy
999 :名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 22:51:17 ID:c7XDvufZ
「えっと、これは、その……」
「──何故、こんなことを書くんだ」と、彼は怒気を含んだ低い声で言った。
そこには、……ハーレックの街につくなり溺死しかけた彼に対する驚愕と愕然とが書かれていた。
彼の表情には、さまざまな色が浮かんでいた。恥ずかしいだの驚きだの、そんな色が。
「あのね、……こういう風なお話も中にはあっても、……いいかなって」
何を口走っているんだろう。焦る余りか私の口から出たのはとんでもない開き直りだった。
そして彼の性格上、そのようなむちゃくちゃな開き直りは、内心では許せないものである。
根が「くそ真面目」な彼は、そのあたりの融通がきかない。
そのような性格だから今でも仲間達の意志を継いで律儀に「騎士である」生き方をしているし、
そのような性格だから私もずっと旅に同行しているのだが。
理解はあっても、この今の彼の怒りをどうこうできるわけではない。
最終的に不機嫌な表情を浮かべた彼は、何も言わず、荷を片づけて。
そして、早々にベッドに潜り込んだのだった。

これは疲れてるのか、ふて寝なのか。……多分、両方だ。


1000 :名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 22:53:37 ID:c7XDvufZ
……私の書いた文が、彼を傷つけたのだ。
6名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 23:29:51 ID:lsLazVhy
・今年はイース20周年
・英雄伝説VI The 3rd 6/28発売
・PSP版英雄伝説VI SC 9/27発売
7名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 00:03:12 ID:+KPPEDvO
>>995
GJ!続きに期待してます
8名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:49:44 ID:vD6V8lRP
>>995
GJ 続きwktk
9名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:47:15 ID:YeqRjqPS
>>7-8
空レス多かったから……実は1000で「私の書いた文が、彼を傷つけたのだ。」
という埋めをしたいがための悪巧み企画だったのですが……。
ま さ か 次 ス レ に 貼 ら れ る な ん て orz
まあ、その、続きのオチだけはできてるんですが
その間のアレをこれから書かなきゃエロ小説になりませんな。
できても当分先になると思うんでwktkはなさらぬよう。
10名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 13:03:07 ID:1q69IIIX
えろくなくても問題ないと思う俺はスレ違いですか
ま、えろい方がより歓迎だけれども
11名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:33:58 ID:13G52qNh
これ追加ね。>>1
<保管庫>
2chエロパロ板SS保管庫
http://red.ribbon.to/~eroparo/
12名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:36:01 ID:ZBtvWAV/
職人さんたちに触発されて自分も勇気だしてSS書いてみました。
イースYからアドル×オルハです。
13カムラス:2007/05/07(月) 18:37:46 ID:ZBtvWAV/
ナピシュテムの匣の崩壊によりカナンの地が大渦から解放されて数日後の昼過ぎ、“赤毛のアドル”ことアドル・クリスティンはレダ族の集落の一角にて大きな樹木にその背を預け、一時の微睡みを楽しんでいた。
降り注ぐ優しい陽光が昼食を取ったばかりのアドルの身体を心地よく暖め、風に揺られる木立の音が何とも言えず心を落ち着かせてくれる。
燃え盛る炎のような赤毛の下にはすらりと通った鼻筋や、今は閉じられているものの意志の強そうな澄んだ黒い瞳などなかなか整った顔立ちを覗かせており、おそらくきちんとした格好をして大きな街の通りを歩けば多くの女性達に黄色い声を上げられるだろう。
しかし今現在の彼はお世辞にも上等とは呼べない簡素な服で大木に寄りかかり、だらしなく口を半開きにさせて安らかな寝息を立てている。
その寝顔は実年齢に似つかわしくないほど幼く見えてしまい、通りがかったレダ族の住民達がそんなアドルを見て思わず苦笑に似た微笑みを浮かべてしまうのも無理は無かった。
だが、一見頼り無さそうに見えるこの青年こそが集落の危機を何度も救い、何百年と続いたこの島の因果の鎖を断ち切ったことを彼らは知っていた。
彼らの内何人かはロムン艦隊の軍船に囚われていた時にアドルによって助けられていたし、
何より一族最強と謳われた族長オードを打ち倒した長い黒髪のエレシア人、ロムン艦隊副長エルンストを撃破し囚われたイーシャを救い出したことをイーシャ本人から聞かされていたからだ。
類稀なる剣技と適切な判断能力、そして何者にも負けない強固な意志を持つ戦士。だが一歩でも戦いの場を離れればその気性は言葉少なく穏やかで、成功者や強者にありがちな傲慢・不遜さを感じさせることも無かった。
そんなアドルだからこそ、排他的な所があるレダの民達も何時の間にか心を許し、目前に迫ったアドルとの別れを惜しんでいたのだった。
そう、ラドック船長率いる海賊船《トレス=マリス》号は港町リモージュの顔役バスラムとの交渉により資材を入手し、傷ついた船体の修理を既に終えていた。
その気になればアドルはすぐにエウロペに向かって出発できていたのだが、二つの理由で今しばらくカナンの地に留まる事になったのだ。
一つはアドルの身体の傷が完全に癒えていない事。
一連の大冒険で負った傷は思ったよりも深く、特にロムン艦隊が襲来して以降は精霊神アルマの加護があったとはいえまさしく激戦と表現するしかないほどのもので、ほんの一歩間違えれば命を落としかねない戦いの連続であった。
歴戦の勇士であるアドルといえどもその戦いで負った大小の傷は数日程度では回復せず、回復効果の高い祈りの泉の清められた水で傷を癒していたのだった。
そしてもう一つ。こちらが最大の理由であるのだが、アドルと出会い、共に自らの運命に立ち向かった二人の少女、オルハとイーシャの姉妹を筆頭とするレダ族の民に激しく引き留められたからだ。
オルハは物言いたげな、だが無言のまま悲しそうな瞳でアドルを見つめ、イーシャはもっと直接的に涙を流しながらアドルに縋り付いて別れを拒んだ。
そんな二人を前にしては、アドルも困ったように微笑みながらイーシャの頭を撫でることしか出来なかった。
アドル自身もオルハやイーシャ、レダ族の住民、リモージュの住民、そしてこのカナンの地に情が湧いてしまっていたからだ。
だがアドルはそれでもエウロペに帰ることを決めた。
新たなる旅、新たなる未知との遭遇、新たなる冒険に対する好奇心が、アドルをここに留まらせることを許さなかった。
これが無くなった時、自分は自分で無くなってしまう。そんな風に思える時すらあった。
だから泣きじゃくるイーシャや切なげに見つめてくるオルハに向かい、アドルははっきりと出立を告げた。
数日後に迫ったレダ族の祭りの翌日にエウロペに帰る、と。
そう言い切ったアドルに対し、尚も言い寄ろうとしたイーシャを抱きとめ、オルハは微笑み、
「それでは素晴らしい祭りを行いますので存分に楽しんでいってくださいね」
と言ったのだった。
僅かに唇を震わせながら、ではあったが…。
14カムラス:2007/05/07(月) 18:38:40 ID:ZBtvWAV/
 暗闇の中、アドルはふと目を覚ました。
軽く身を起こして周囲を見渡すと、夜目に映った貸し与えられた部屋に一瞬ぼんやりしてしまう。
だがすぐに状況を把握したらしく、軽く寝惚けてしまった自分に苦笑しながらも再び寝台に寝転がる。
昼間、微睡みを楽しんでいたアドルはあの後すぐにやって来たテラに叩き起こされ、雑事を手伝わされることとなってしまった。
尤も雑事というのは単なる建前らしく、もっぱらテラにあちこち連れ回されるだけだったが…。
祭りの準備に忙しいレダの民を横目に観光するのはさすがに憚れたのだが、
「アドルだってぐーすか寝てただけじゃん」
と言われてしまうと何も言い返せないアドルだった。
そうして散歩がてらクアテラ島を巡っていたアドルとテラは、途中から合流したアドルの親友ドギらと共にレダの集落で夕食を頂戴し、部屋を貸し与えられているアドル以外は《トレス=マリス》号へと帰っていった。
夕食後、部屋で今回の冒険のあらすじを自らの手記に書き連ねていたアドルだったが、しばらくして入室してきたイーシャと歓談していると、知らず知らずのうちにいつの間にか遅い時間になってしまっていた。
渋るイーシャを自室に帰し、自らも寝台に入ったアドルであったが、昼間に少しの間とはいえ眠ってしまったのが悪かったのか、このような夜更けに目を覚ましてしまったようだ。
ばつが悪そうに頬を掻き、再び眠りにつこうと瞳を閉じたアドルだったが、どこからか音が聞こえてきたような気がして再度瞼を開いた。
木々の葉擦れの音かと思ったが、それよりは高い音だった。
虫の鳴き声かとも思ったが、それよりは低い音だった。
僅かに、だが確かに聞こえてくるその音が無性に気になって、アドルは寝台から身を起こした。
家人を起こさぬよう音を立てずに族長一家の家から出たアドルは耳を澄ませて音の出所を探った。
すると、風に乗って運ばれてくるその音が、西の方向から聞こえてくることに気づいた。
先程よりはっきりと聞こえてきたその音に、アドルはその正体を察して柔らかく微笑むと、西の夜空を見上げ、ゆっくりと歩き出した。
無数の星々と共に双子の月が夜空の中天にはっきり写し出され、その光がアドルの行く手を導くように優しく照らしてくれ、灯りが無くとも充分に歩き回ることが出来た。
15カムラス:2007/05/07(月) 18:40:32 ID:ZBtvWAV/
 はじまりはいつだっただろうか?
この場所で彼を見つけたのは、偶然だった。
助けようとしたのは単なる道徳心。
巫女として、一族を導かなければいけない自身の立場を顧みれば、決して褒められたものではなかったかもしれないが、彼が必死に生きようとしていることが何となく分かってしまったので、見捨てることが出来なかった。
自分には妹のように強い予知の力は無い。
だからそれは偶然でしかない筈だった。
だが、思えばそれこそが運命、母なるアルマの導きだったのかもしれない。
目を覚ました彼はそれからすぐに妹の危機を救い、その後母からの形見であり、巫女としての重圧に苦しむ自分の心の拠り所であった鏡を取り戻してくれた。
その頃からだろうか? それとももっと前からだろうか?
いつの間にか、心惹かれていた。
気がつくと彼の姿を目で追っていたし、彼が来てくれたとはしゃぐ妹の姿を見ながら自分も心躍らせていた。
彼に優しい微笑みのまま見つめられるだけで心臓が高鳴り、胸が締め付けられるように苦しくなった。
それをはっきり自覚したのはエレシア人の大きな船に囚われてしまった自分を彼が救い出してくれた時だった。
彼の胸に縋り付いてしまった時、テラという少女が止めてくれなければ自分はずっとそのまま彼の胸に縋ってしまい離れられないでいただろう。
彼の腕の中はそれほどまでに心休まる場所だったのだから…。
彼はまさしく風のような人だと思う。
時に激しく、烈風として吹き荒れることもあるけれど、その本質はあくまで穏やかで優しく流れ、人々を暖かな場所に導いてくれる涼風――
「…こんばんは、アドルさん。ごめんなさい、起こしてしまいましたか?」
奏でていた笛を下ろし、振り向いたオルハは眼前に佇む青年に微笑みを浮かべた。
青年−アドルはゆっくりと首を振り、気にしないように告げてきた。
風に乗って運ばれてきた音。
その音、いや旋律に導かれるようにしてアドルは月の入り江へと辿り着き、一心に笛を奏でるオルハを発見し、その姿を黙って見つめていたのだった。
16カムラス:2007/05/07(月) 18:41:55 ID:ZBtvWAV/
「この場所…でしたね。アドルさんと初めて出会ったのは…」
遠くを見つめ、呟くオルハ。だがアドルはそんなオルハの言葉にただ苦笑を返すことしか出来なかった。
「…ふふっ、そうでしたね。あの時アドルさんは意識を失っていたので覚えていませんよね」
くすくす笑うオルハ。
そう、アドルは文字通りこの入り江に“流されて”きた。
ロムン艦隊の砲撃を受け、《トレス=マリス》号から投げ出されたアドルは気を失ってこの入り江に打ち上げられた所をオルハとイーシャに見つけられ、助け出されたのだった。
「不思議ですね…。あれからそんなに月日がたったわけでもないのにすごく懐かしく感じてしまいます」
目を細め、その時のことを思い返すオルハにアドルも小さく頷く。
それはひとえにその後に激動のような出来事が重なり続けたことが要因だろうとアドルは思った。
はぐれ龍の襲来。レダ族と港町リモージュの人々との確執。暗躍する謎の妖精達。大渦の消滅とロムン艦隊の襲来。ナピシュテムの匣の復活と再び現れた大渦。囚われたままのイーシャ。
何百年もの間、時間が止まったかのような状態だったカナンの地はまるでそれまでの鬱憤を晴らすかのように時の歯車を急速に回し、この地に住まう人々に試練を与えたのだ。
そして、その中心にいた人物こそがアドルとオルハ、イーシャだった。
「色々なことがありましたけど、結果として全てが良い方向に進んだと思います。…全てアドルさんのお陰です。改めてお礼を言わせてください」
そう言って深々と頭を下げるオルハにアドルは慌てて首を振る。
確かに自分はこの地に根付く様々な問題を解決したが、それは決して自分一人の力で行えた訳ではない。
様々な人達と出会い、その想いやその人達の手助けのお陰で成し遂げられたことであって、自分一人では何も成すことは出来なかったとアドルは思っていた。
自分はただ人々の想いを纏め、人々の代わりにその想いを世界に示しただけ。
自分は自分の思いのまま、心のままに動いただけ。
だから皆に讃えられたり、礼を言われたりするたびにアドルはこそばゆい思いを感じてしまうのだった。
そう伝えると、オルハは目を丸くしてアドルを見つめていたが、しばらくして可笑しそうに笑い始めた。
「…やっぱり、アドルさんはアドルさんですね」
オルハの言葉の意味が分からず、首を捻るアドルにオルハはまた可笑しそうに笑い、夜空を見上げ、表情を改めてそっと呟く。
「そんなあなただからこそ…私は…」
訝しげにこちらを見つめてくるアドルにオルハは首を振って何でもないことを告げ、再び夜空を見上げる。
「しばらくはこのまま良い天気が続くと思います。きっと祭りの日も良いお天気になりそうですね」
雲一つ無く広がる満点の星空に数日後の祭りを思い口を開くと、アドルも同じように夜空を見上げていた。
「今日、イーシャがまたここで歌の練習をしていたんですよ? あの子、アドルさんに祭りを楽しんで貰うんだって一生懸命でした」
その時の様子を思い浮かべて微笑みながら告げるオルハ。
アドルもそのことは知っていた。本人から聞いたからだ。
夕食後、部屋にイーシャが来たこと、歌の練習をしているので楽しみにしていて欲しいと告げられたことを伝えると、オルハはまあ、と口元に手を当てる。
「あの子ったら…。本当にアドルさんが好きなんですね。今までは私にべったりだったから、ちょっと妬いてしまいます」
悪戯っぽく微笑むオルハだったが、すぐに表情を改める。
「ごめんなさい、折角お休みしてらした所をイーシャがお邪魔してしまって…。でも、あの子も少しでもアドルさんと一緒にいたいのだと思います」
すまなさそうに頭を下げると、アドルは微笑みながら気にしていないと告げた。
嘘偽りの感じられないアドルのその微笑みにオルハは軽く頬を染め、表情を和らげた。
17カムラス:2007/05/07(月) 18:43:33 ID:ZBtvWAV/
 そうして少しの間、沈黙が続いた。
何か言いたげなオルハにアドルが首を傾げると、オルハはしばし迷っていたようだが、やがて真っ直ぐにアドルを見つめてゆっくりと語り始めた。
妹の、イーシャの想いを。
「アドルさん…聞いて頂けますか?」
何故か動悸が激しくなっていた。
「あの子は…本当に…アドルさんが…………好き…なんです…よ…」
何故か声が詰まり、震えていた。
「…本当に…とっても……好きだから……」
何故か拳をぎゅっと握ってしまっていた。
「…離れたく…なくて……」
何故か視界がぼやけ始めた。
「…ずっと……ずっと一緒に……いたくて……っ!」
どうしてこんなに胸が苦しいのだろうとオルハは思った。
(イーシャの想いを、伝えているだけなのに……っ!)
だが、自分でも既に気付いていた。
いつの間にか、いや最初から自分の想いを伝えてしまっていたからだと。
妹の想いを口実に、秘めていた、いや秘め続けていようと決意していた筈の自分自身の想いを告げてしまっていたのだという事を…。
知らず知らずのうちに俯いていたオルハは、いつの間にかアドルがすぐ側にいたことに気付かなかった。
アドルの両手で優しく顔を上げさせられる。
月明かりに照らされているのに、こんなに近くにいるのに、アドルの顔が滲んではっきり見えなかった。
アドルの指に優しく目元を拭われて、オルハは初めて自分が泣いていることに気付いた。
「…ご、ごめんなさい。私…こんな、泣くつもりなんてっ…」
慌ててそう言うオルハだったが、涙は止まることなく更に溢れ流れ行くばかりだった。
アドルはそんなオルハを黙って抱きしめた。
引き締まった、だが折れそうな位細く柔らかなオルハの肢体に、彼女が巫女である以前に一人の年頃の少女であることを改めて感じさせられた。
そして同時に、その細い身体に重い責任や重圧、苦悩を抱えてきた少女に深い憐憫と尊敬の念を感じた。
「ア、アドルさん…!?」
突然の抱擁に身を堅くしてしまうオルハだったが、やがてその力を抜くとアドルの背に腕を回し、その胸に顔を埋めて泣き続け、溢れる涙を染み込ませた。
どれ位の間そうしていただろう。
抱擁を終えた二人は無言のままただ見つめあっていた。
視線を絡ませることで、お互いの想いを言葉を発することなく伝えることが出来るような気がした。
だが、最後の一線を越えるのにはやはり明確な意思を言葉で伝える必要があった。
アドルがそれを口にしようとしたその寸前、オルハが躊躇いがちに口を開いた。
胸に満ちる暖かな気持ちを頼りに、精一杯の勇気を振り絞り、ほんの少しの恐怖を押さえ込んで。
「…アドルさん……抱いて…下さい……」
それだけ呟くと、オルハは瞼を閉じた。
何かを口にしようとしたアドルだったが、その言葉を飲み込むと真剣な表情で頷き、ゆっくりと自分の唇をオルハのそれと重ねさせた。
18名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:45:36 ID:ZBtvWAV/
とりあえずここまで。
続きの後編エロパートも近日中に投下します。
19名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 19:18:34 ID:wrdUykEj
生殺しktkr
20名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 23:12:02 ID:i3+qzU8N
GJ!!
続き期待してますよ
21名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 02:18:48 ID:DTLFiywI
>>17の続きいきます
22カムラス:2007/05/12(土) 02:23:43 ID:DTLFiywI

(アドル…さん…)
暖かく柔らかな感触にオルハの目尻から再び涙が一筋流れた。
オルハの頬を伝う涙をアドルはそっと唇で拭い、そのままオルハの顔に口づけの雨を降らせだした。
柔らかな頬、前髪を掻き上げた額に、優美なラインを描く細い顎に、と。
くすぐったそうに、だが決して不快ではないらしく、オルハは目を細めてそれを受け入れる。
そうしてついばむ様な口づけを終えると、アドルは再び唇同士を重ね合わせた。
「…んっ、ふぅん、ア…ドル…さん、…はぁ…」
深い口づけにくぐもった声をあげるオルハを愛しく思い、アドルはオルハの僅かに青みがかった長い銀髪を掌で撫で付けながら口づけを激しくさせていった。
嬉しそうに睫毛を震わせていたオルハだったが、突如として自らの口腔内に異物が進入してくると、驚愕に身体をびくりと固まらせて目を見開く。
そして、混乱しながらもその異物の正体を推測し、それがアドルの舌だと気付くとさらに混乱してしまった。
だがアドルが優しい瞳のままこちらを見つめているのに気付き、その視線がまるで『心配しないで』と告げているような気がして、オルハは徐々に身体の緊張をほどいてアドルにその身を委ねていった。
アドルの舌で先端をつつかれて、オルハもおずおずと自らの舌を伸ばす。
するとアドルの舌がオルハのそれに絡みつき、激しく吸い付いてきた。
「んんぅ…っ! ん、ん、むぅぅ…っ!」
口元から立つぴちゃぴちゃという水音に羞恥を感じ、真っ赤になってしまうオルハ。
アドルはそんなオルハの様子を可笑しそうに目を細めて見つめていたが、口づけを緩めることはせず、それどころかさらに激しくさせだす。
歯の裏側から頬の裏、舌の根元付近や味蕾まで、アドルの舌はオルハの口腔内を至る所まで存分に蹂躙していった。
そうしている内に、やがてオルハの方にも変化が訪れていた。
頭に霞がかかってしまったようにぼんやりとしだし、身体の奥底、芯の部分が熱くなり始め、それに何より四肢に全く力が入らなくなって来ていた。
薄紅色に染まった頬、力を無くし下げられた目尻、縋り付くようにアドルにもたれ掛かりながらオルハはアドルを受け入れ続ける。
そうしてさらに数分間口づけを続けてようやくアドルが身体を離すと、オルハはぼんやりしながらその場にぺたんと尻餅をつくようにして座り込んでしまった。
軽く放心してしまったらしいオルハの様子を見てアドルは苦笑しながら自らの着ていた上着を脱ぎ捨て、上半身裸になった。
全体的に見れば細身だが、鋼のようにしっかりと鍛え上げられたアドルの上半身。
名工の手で打ち鍛えられた刀剣を思わせる強固な、それでいてしなやかなその肉体を見てオルハはようやく意識をはっきりさせたらしく、途端に真っ赤になってしまう。
以前にもアドルの半裸姿を見たことはあったが、今の状況とはまるで違っていた。
以前は単なる治療行為で、当時はアドルのことをそういう目で見てはいなかった。
だが今回のは男性との逢瀬の為。これから目の前の男性と結ばれることを意味していた。
真っ赤になって固まってしまったオルハにアドルも照れたように微笑みながら膝立ちになり、オルハを振り向かせると再び唇を重ねさせた。
唇を離すとオルハを軽く抱きしめてその耳元に口を寄せ、レダ族特有の長い耳を唇で弄びながらゆっくり背中を撫でる。
「ひゃん! アドルさん、くすぐったいです…!」
くすぐったさに首を竦ませるオルハ。
だが執拗に繰り返される耳への愛撫に徐々にくすぐったさだけでなく甘い痺れを感じ始めていた。
ゾクゾクと背筋に感じる未知の感覚に震えながら、熱を帯びた吐息を吐きだすオルハの姿にアドルは少女の背中に回していた手をその肩にやり、ゆっくりとオルハの身を包むレダの巫女の装束を脱がせ始めた。
「ア、アドル…さん…」
アドルの行動に一瞬身を震わせ不安げな表情を浮かべるオルハだったが、特に抵抗することはなく、黙ってアドルを見つめ続け、そのされるがままに着衣を脱がされていく。
そうして、アドルの手によってオルハは一糸纏わぬ姿にされた。
23カムラス:2007/05/12(土) 02:27:08 ID:DTLFiywI

 大きめの岩に腰掛け、星々の光と月明かりに写し出されたオルハの裸体はどこか神秘的な雰囲気を漂わせていた。
僅かな光の中、浮かび上がる白い肌。
すらりと伸びたしなやかな四肢。
股間部に僅かに茂る、髪と同じ色の柔らかそうな恥毛。
そして、どうやら随分と着痩せする方だったらしく、豊かに膨らんだ形良い乳房。
清らかさと艶やかさを絶妙な均衡で保たせたその美しさに、アドルは呆然としてただ見とれてしまっていた。
「…アドルさん…は、恥ずかしいです。…あまり、見ないで…」
思わず言葉を飲んで見入ってしまったアドルにオルハが蚊の鳴くような声で囁く。
羞恥に耳の先まで真っ赤にさせて視線を逸らすオルハの初々しい仕草にアドルもようやく我に返ったらしく、詫びの言葉を述べるものの、食い入るようにその裸身を見つめ続けながら一言綺麗だと呟いた。
アドルの言葉に更に真っ赤になって黙り込んでしまうオルハ。
だがすぐに顔を上げ、ぎゅっと目を閉じてアドルに口づけを求めてきた。
オルハからの求めにアドルは柔らかく微笑むと、オルハの身体を優しく抱きながらその求めに応じて唇を重ねさせた。
(……ああ…アドルさん……)
アドルと唇を重ねる度に、自分の中から迷いが、躊躇いが、羞恥が、恐怖が、一つずつ溶けて消えていくのがオルハには分かった。
唇を重ねる行為が、こんなにも安らぎと温もりを与えてくれるとは、少し前の自分には想像もつかなかっただろうと思った。
しばらくして名残惜しげに唇を離した時、オルハの中に躊躇いも恐怖も無くなっていた。
「……アドルさん…」
目の前の男性に向かって小さく頷き、髪を結っていたリボンと髪飾りを一気に取り外す。
するとその瞬間、長い銀髪が翼のように広がり、月光を反射させて宝石を散りばめたかのようにキラキラと輝いた。
まるでその翼を求めるかのように思わずアドルは手を伸ばし、その銀髪を一房掌に掬い上げていた。
しばし呆然としていたアドルだったが、やがてオルハの髪を優しく掌の上で弄び、オルハの髪に顔を埋め、その匂いと感触を一通り愉しむと再びオルハの耳へ愛撫を始めた。
「ぁ…! はぁ、ぁぁ…」
瞬く間に深い吐息を漏らし始めるオルハに、興奮が高まってきたことを悟ったアドルは耳を弄んでいた唇を徐々に下ろしていく。
頬を伝いながらオルハの唇に一度音を立てて軽く口付けると更に下げ、オルハの細い首筋に辿り着くとその柔らかな白い肌に唇を押し当てる。
それと同時に右手でオルハの豊かな乳房にそっと触れる。
当初オルハは首筋に気をやってしまってアドルの手の動きに気付かなかった。
だが、アドルの右手がオルハの左の乳房を揉み出すとさすがに気付いたらしく、激しく身体を引きつらせた。
「あっ…そこ…はっ…!」
軽い悲鳴にも似たオルハの声を無視してアドルはオルハの首筋を舌で舐め、その張りのある乳房を揉み続ける。
優しく円を描くように、軽く押し込み捏ねまわすように、下から包みあげるように。
アドルの無骨な手が動く度に、オルハのたっぷりとした質感の乳房が厭らしくその形を変えていく。
「…は、ぁっ…は、んんっ…ぁぁっ…ぁあっ…ああっ…!」
アドルの愛撫に熱い吐息を漏らし続けていたオルハだったが、やがてその小さな唇から甘い声があがり始めた。
快感という名の未知の感覚がオルハの身体の奥底から湧き出し、その甘くとろけそうな感覚に身体が反応してきていたのだ。
「…あああっ! ア、アドルさん…そこ、はっ…ああっ…!」
突然それまで以上の嬌声を発するオルハ。
アドルが空いていたオルハの乳房にしゃぶりついたからだ。
オルハの乳房の先端、淡い桜色の突起を舌で舐め転がしながら強く吸う。
それと同時に乳房を揉んでいた手の動きを変えてこちらも先端を弄り始めた。
アドルの口内と手の中でどんどん固くなってくるオルハの乳首。
「ひんっ! あ、ああっ…! ああぁ…っ!」
いつしかオルハは己の乳房に顔を埋めるアドルの頭を抱きかかえるようにして自らに押しつけていた。
24カムラス:2007/05/12(土) 02:29:46 ID:DTLFiywI

 柔らかな乳房を弄んでいたアドルの手がそっと胸から腹部、腹部から腰、そして臀部へと流れるような動きでオルハの肌を撫でていく。
それと共に赤子のように乳首を含んでいた口も徐々に下半身へと向かっていった。
そして、無意識に閉じていたであろうオルハの両足をゆっくりと開かせ、今まで誰の目にも触れる事の無かったであろうその秘所を露わにさせた。
「あ、あぁぁっ……!!」
か細いオルハの悲鳴と共に鼻腔に広がる女性の匂いに、アドルは乱暴にむしゃぶりつきたくなるのをぐっと堪え、指でオルハの花弁を優しく開いた。
雪のように白い肌とは対照的に、淡い紅色をした美しい花は朝露を受けたようにしっとりと濡れていた。
僅かにひくつくその中心に、アドルはそっと口付けると溢れる蜜を啜りだした。
「あうっ!」
電流を流されたように、オルハは背筋を震わせる。
無意識に腰を引いてしまいそうになるものの、それを見越してかアドルは腰に腕を回しており、オルハを逃がそうとしなかった。
「ひんっ、ひっ、ひぁぁっ、あっ、あっ、ああっ!」
執拗に続くアドルの愛撫にオルハは為す術もなく息を荒げ続ける。
そうしてオルハがその刺激に慣れ始め、腰を引かなくなってきたのを見計らい、アドルは腰に回していた手をオルハの臀部に移し、髪と同じ色をしたその尻尾を優しく撫で始めた。
「きゃぅん! ひゃぁっ! そ、そこはぁっ!?」
普段全く感じた事のない、尻尾から背筋に走るぞくぞくする感覚に身を縮みこませてしまうオルハ。
甘い声を上げるオルハに、レダ族の尻尾にもきちんと感覚があるのだなと妙に感心してしまうアドル。
尻尾を弄る手をそのままに、それまで放置していたオルハのもっとも敏感な場所、陰核を舌でつついてみた。
「んああぁっ!!」
急激な刺激にそう一声上げて、オルハは縮み込ませていた身体を急に仰け反らせた。
アドルは一瞬オルハの様子を伺うように動きを止めるものの、そのまま陰核を優しく剥きだして丁寧に舐め、転がす。
「アドルさん…もう…もう、だめです…。私、私…!」
遂にオルハはすすり泣きを始めた。
襲い来る未知の感覚の連続に恐怖を感じたらしいオルハにアドルは優しく微笑み、オルハの髪を撫でながら唇を重ねさせる。
そうしてオルハが落ち着くのを見計らい、唇を重ねたまま再び秘所と乳房を優しく、ゆっくりと愛撫する。
「んっ、んっ、んんぅ…! ふぅ、んん…! ん、んぁ…!」
舌同士を激しく絡ませ、くぐもった声を上げるオルハ。
溢れ出るほどの大量の蜜を湧き出させる秘所と、痛いほどぴんと尖った乳房の先端に、自分の身体がアドルを受け入れる準備を済ませたことを知った。
オルハはアドルから身を離すと腰掛けていた岩に手をつき、四つんばいの姿勢になって尻を上げ、尻尾をずらして自らアドルに秘部をさらけ出した。
「アドルさん…来て、ください……」
僅かに震えるその声に、アドルは黙ったまま頷き、全ての衣類を脱ぎ捨てるとオルハの腰を掴み、天を衝かんばかりに屹立した己の分身をオルハの花唇に押し当てると、ゆっくりと挿入を開始した。
「ううっ…うぁぁ……!」
痛みに呻きながらも必死に耐え続けるオルハに半分ほど侵入した所で進むのを止め、アドルはオルハの様子を伺った。
「…だ、大丈夫です。大丈夫ですから、続けて、ください…」
振り向き、そう告げてくるオルハ。
だが身体を支える為に岩に置かれた小さな手はぎゅっと握りしめられ、その紫がかった薄いブルーの瞳からはとめどなく涙が溢れて流れていた。
それでも必死に微笑もうとしている健気な少女にアドルは深い愛しさを覚え、力を抜いてと一言呟くと、一気にオルハを貫いた。
「ああっ! あああぁぁぁぁっ…!」
オルハの悲痛な声が辺りに響いた。
25カムラス:2007/05/12(土) 02:35:00 ID:DTLFiywI

 荒い息をつくオルハ。
想像以上の痛みとそれに続く圧力に身体を支える両手足ががくがくと震えていた。
視界は滲み、頬に熱い雫が流れるのが分かった。
だが、その雫は決して痛みだけのためではなかった。
アドルに純潔を捧げられたこと。
胎内に感じる熱く固いアドルの感触。
胸中に満ちる充足感。
それは安らぎであり喜び。
この痛みも、アドルを受け入れたことの証だと思えば、それはオルハにとって大きな喜びに思えた。
「…今、アドルさんと私が、一つになってるんですね…」
この瞬間のことを生涯忘れない。オルハはそう思いながら呟く。
「アドルさん、ありがとうございます。先程からずっと私を思いやって下さって…。とても、とても嬉しかったです。だから、これからはアドルさんの好きにして下さい…」
痛みに僅かに顔を顰めながらも、頬を桜色に染め、潤んだ瞳を煌めかせながら微笑むオルハにアドルは思わず赤くなってしまう。
愛しさ故に沸き起こる、目の前の少女を滅茶苦茶に攻め立てたいという欲望の衝動を、それでも必死に押さえ付け、アドルはゆっくりと動き出した。
「…うっ、はっ、ぁっ、あっ!」
破瓜の血と愛液が混ざり合ったものを潤滑油に、オルハの窮屈な膣内に出し入れを繰り返す。
だが尚も苦悶の表情を浮かべ続けるオルハを何とか楽にしてやりたいと、アドルはオルハに覆い被さるようにのし掛かると、背後から乳房を揉みしだき始めた。
「はぁ、んっ、あっ、ふぅっ!」
獣同士のような交わり。
そうしているうちにアドルの緩やかな動きにオルハの胎内も徐々に異物に馴染みだしたのか、少しずつその動きを滑らかにさせていった。
その証拠にオルハの声にも少しずつ甘いものが混じり始めていた。
アドルの方もオルハの窮屈な膣内、複雑に絡みついてくる襞々に脳を痺れさせるような快感を味わい、無意識に腰の動きを早めてしまっていた。
「あっ、あっ、アドルさんっ、気持ち、いいですか?」
未だ痛みも止まないだろうに自分のことを気遣う少女にアドルは胸を熱くさせた。
この少女を精一杯愛したい。気持ちよくさせてあげたい。
そんな思いにアドルは理性を振り絞って腰の動きを止め、己の分身を引き抜いてオルハを起きあがらせた。
「あ、あの…どうして…? 私、良く、なかったですか?」
アドルの行動に不安げな表情を浮かべるオルハ。
泣きそうになっているオルハにアドルは軽く微笑みかけるとオルハに自らの首に両腕を回すように指示する。
きょとんとして、だが素直に従うオルハ。
アドルはそんなオルハの両足を持ち上げるようにして抱き上げると、それまでオルハが手をついていた岩に腰掛けた。
そしてそのままオルハを自らの身体に跨らせるようにして再び挿入を試みる。
そのころになってようやくアドルの意図を察したオルハは嬉しそうに微笑むと、自らも体勢を調整して再びアドルと繋がりあうことに成功した。
26カムラス:2007/05/12(土) 02:37:23 ID:DTLFiywI
「ふぁぁぁっ! アドルさんのが、奥までっ、届いて、ますっ…!!」
先ほど以上の痛み、だがそれを上回るほどの喜びに歓喜の声をあげるオルハ。
向き合ったまま抱き合い、先程よりも深く繋がりあった二人は一度唇を重ねさせると、お互いに身体を動かし始めた。
「ああっ、あっ、アドルさんっ! アドルさんっ!!」
ひたすらにアドルの名を呼び、裸身を踊らせるオルハ。
先程の体勢よりも更に深く繋がり、アドルの剛直に膣内を抉られているにも関わらず、その表情にはもはや痛みは浮かんでいなかった。
苦痛に勝る想いが、安らぎが、快感が、オルハの身体を支配していた。
その口から漏れ出すのはアドルの名と快楽の旋律。
その瞳に浮かぶのは愉悦の光。
「好きですっ! アドルさん、好きなんですっ! あなたが、誰よりもっ!」
無意識に零れ出た愛の言葉。
だが、その言葉を吐き出すと同時に涙が溢れだしてしまった。
分かっていた筈だった。
彼は風。ただ吹き抜けるだけ。
愛を告げても、永遠の安らぎが叶う事は無いのだということを。
それでも、一度それを告げてしまうと、止める事は出来なかった。
ちらつく別れの予感を吹き飛ばすかのように、オルハは身体の動きを激しくさせた。
アドルもまた、引き裂かれそうな思いを胸に、歯を食いしばってオルハを突き上げ続けた。
この島での冒険を終えた後、何度か思ってしまったことが再びアドルの脳裏に浮かびあがった。
それは、このままここに留まっても良いのではないかという思い。
大渦が無くなったといってもこの地は絶海の孤島に近い。
外界の喧噪など感じることなく穏やかに過ごす事が出来る。
レダ族の人々は排他的なところもあるものの、皆気の良い人達ばかりだ。いずれ完全に自分を受け入れてくれるだろう。イーシャもきっと喜んでくれる。
そうしてこの地で暮らし、オルハを抱き、彼女との間に何人も子を成して、この地で年老いて生涯を終える事も悪くないように思えた。
悪くないどころか、当てもなく旅を続けてどこかで野垂れ死ぬ可能性もある生活よりは格段に素晴らしい事のように思えた。
だがそれでも、アドルは冒険を、旅を続けることを選んでしまった。
未知の世界を知りたいと願う好奇心。新しい世界や謎を知り、そこに向かって一歩一歩進んでいる時の興奮。冒険を終えた時の充足感。
かつて海を目指して村を抜け出た幼少の時と同じ気持ち。それらは自分の、アドル・クリスティンのルーツであり、全てだと思えたからだ。
27カムラス:2007/05/12(土) 02:39:50 ID:DTLFiywI

 やがてオルハがアドルの背中に爪を立て、しがみつくようにして頬をすり寄せてきた。
「あっ、あっ、ああっ! アドルさぁんっ! アドルさんんっ!!」
月光に照らされたオルハの銀髪が羽のように舞う姿にアドルは酔いしれ、自らの名を呼ぶその声に応えるようにがむしゃらにオルハの身体を突き上げ続ける。
アドルの分身は滾々と湧き続けるオルハの蜜に包まれ、その最奥に吸い取られそうになりながらもより硬度を増し、出し入れを繰り返すたびに結合部から粘液質の音が響き渡り、その間隔が徐々に短くなってきた。
「あんっ! あっ! あっ、あっ、あっ、あっ………!!!」
激しい動きに切羽詰った、泣き声にも似た声を上げるオルハ。
そんなオルハの様子にお互い限界が近いことを悟ったアドルはオルハの身体をきつく抱きしめると、腰を動かすたびに跳ねるように揺れるオルハの尻尾をぎゅっと握る。
「ああーーーっ!?」
不意打ちに近いアドルのその行動に、オルハはびくりと身を震わせ、反射的に秘部も今まで以上にアドルの剛直を締め付けだした。
「あんっ! あんんぅっ! もう、もう駄目!! おかしく、なっちゃう!!」
全身を駆け巡る快感に、涙を流しながらかぶりを振るオルハ。
アドルもまた、己の分身がオルハの中で熔けてしまいそうな感覚に顔をしかめ、歯を食いしばりながらオルハを激しく攻め立てる。
「んぅっ! ああっ! あんっ、あっ、アドルさんっ! アドルさんっ!! ああぁっ………んああああぁぁぁぁぁ………っっ!!!」
そうして遂に絶頂へと達し、体を弓なりに反らして絶叫を上げるオルハ。
それと同時に起こった強烈な収縮。
そのあまりに強い締め付けに、アドルの方も限界を迎え、オルハの尻尾を握り締めたまま少女の胎内の一番奥に自らの精を一滴残さず吐き出した。
「…ぁぁ、ぁ……アドル、さん……」
アドルの精を身体の奥底に感じ、オルハは感極まったように涙をこぼしながら絶頂の余韻に浸る。
アドルがそんなオルハの髪を梳き、その涙を拭ってやると、オルハは頬を染めてアドルの首に両手を回してぴったりと密着する。
しばらくの間、そうして抱き合ったまま無言の時が続く。
双子の月の光が優しく二人を包みこみ、照らしていた。
(ありがとうございます、アドルさん。……これでもう私は大丈夫です)
アドルの肩に顎を乗せるようにしてオルハが瞳を閉じ、微笑を浮かべる。
喜びとも悲しみとも受け取れる、せつない微笑み。
(これでもう、別れの瞬間に涙を流さずにいられます……)
閉じた瞳から再び涙が一筋、その頬を流れていった。
アドルの方もまた、オルハの髪を撫でたまま、せつない表情で双子の月を眺めていた。
その時、ふと思った。
いつかもし、父のように自分の冒険を後世に残そうと思い筆をとる時がきたとしたら、この島での冒険も必ず書き記そう、と。
そして、先ほど翼のように見えたオルハの長い銀の髪の感触を手にしていると、アドルの胸にある文章が思い浮かんだ。
それはその冒険記の題名。
アドルはゆっくりとそれを胸中で呟いた。
〜翼の民を求めて〜と
28名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 02:41:39 ID:DTLFiywI
以上です。
下手な文章でごめんなさい。
29名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:54:58 ID:3xrmhq41
GJ!!
30名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 19:07:55 ID:WJc53pao
言葉の力って凄いですよね。
好きなんですよって声に出して言ってるうちに感情が高ぶってって
展開が、もの凄くツボに来ました。オルハの場合は巫女としての体面抜きに素直になれたのでしょうが。
(本当に、「〜〜が好きだ」と一日五十回くらい言ってたら元々その気がなくても
そんな気分になったりするから言霊は偉大だし恐ろしいとも思います)
いやお上手ですって。
31名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:53:26 ID:y8q/xojP
ho
32名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 20:18:42 ID:AnW3+59u
>>9
続き楽しみに待ってます

>>12
GJ オルハかわいいよ
33名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 13:08:40 ID:xVfB63VW
ほす
34名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 09:37:18 ID:iT4IYKa7
下がりすぎたまにはageて保守
35名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 09:27:13 ID:5IgURu6m
かきやー氏の再臨を願って
いや、高望みであることは分かってるんだ
36名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 11:27:42 ID:/DWcmSiY
作品期待age
37名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:50:14 ID:s8jJZpTp
h
38邪怒:2007/06/17(日) 15:52:34 ID:q7jDyRnb
「時が止まったような静けさの中に、力強い脈動すら感じさせる表現力」
「まるで今にも動き出しそうね・・・ザナドゥ時代のものなら美術品としての価値も高そうだけどさすがに持ち帰れそうにないなぁ・・・」
そう呟く、アスニスは背後で異様な気配を感じ取った。
「誰!?きゃあ!!」
アニエスは咄嗟に振り返った時、石に躓き、その場にしりもちをついた。
「あたたたた・・・・ちょっと脅かさないでよ!あれ・・・あんたは?」
男が立っている。端正な顔立ちだが、邪悪な笑みが折角の男前を台無しにしている。
「ああ・・・俺なら誰でもいいよ。北海騎士とでも言っておこうか」
「騎士ィ?」
男は安物の皮鎧を纏い、刃毀れだらけの肉切包丁を腰に無造作に差している。まるで山賊か追剥の様な風体だ。とても騎士とはいい難い。
「そ、それよもアンタ、さっき、確か街の道具屋で子供を孕みたいとか言ってたよな?」
男はアニエスに感付かれないように、ジリジリとにじり寄る。
「ガーディアンを宿したいとは言ったけど、子供を宿したいなんて一言も言ってないわよ!」
この男は先程の道具屋の店主との会話を盗み聞きしていたのだろうか?
「遠慮するなって、アンタもこんなド田舎じゃ、ロクな男もいないし、一人でしてんだろ!?」
男は素早くアニエスに飛び掛ると、腕を掴み、ねじ上げる。
「は、離して!」
アニエスは逃げようとするが、がっちりと両腕を掴まれ、どうする事もできない。
「うるせぇ!遺跡荒らしの分際で俺に指図すんじゃねぇ!!」
男は野犬のように吠え立てると、アニエスの鳩尾に鉄拳を叩き込む。
「ウッ!た、助けて!!だ、誰か!!!」
男は大人しくなったアニネスを背後から羽交い絞めにすると乳房を揉みしだく。
「こっちは夜伽用が壊れちゃったから、ここんところ、溜まっているんだよ!!あんな年だったから無理もなかったけど、お前ならアイツよりは長持ちしそうだ」
乳房を揉む手が止み、下腹部を弄る。
(お、犯される!!!)
「や、やだ!やめて!!助けて!!!」
アニエスは必死になって男の魔手から逃れようと暴れだす。
「ガタガタ騒ぐな!あんまり騒ぐとお前のアソコにニードルの魔法をぶち込むぞ!?」
男の手のひらがパッと輝く。ニードルを放つつもりだ。
(そんなことされたら、死んじゃうよ!?)
顔を真っ赤にして怯える彼女の表情から血の気が引く。
「やっぱり俺の思った通りの安産型だ・・・これなら安心して産めっから心配すんなって」
男はそう言うと、アニエスの服を乱暴に引き裂き、自分も下半身を露出させた。
「いいか!俺の性剣は古のヴォーパルウェポンに匹敵するんだぞ!!ドラスレなんて目じゃねぇ!!!」
男のソレはドクッドクッと脈打ち、邪悪な黒光を放ち、先端からは先走り汁が滴っていた。
「ヒィィ!!!」
アニエスは初めて目にする男性器の太さ、長さ、大きさに思わず目を背ける。
男はアニエスを四つん這いにさせると、バックからピッタリと閉じた彼女の秘門を一気に貫いた。
「イッ!イヤっ!!い、痛い!!!抜いて!!!!死んじゃうよー!!!!!」
アニエスは想像を絶する痛さの余り、子供のように泣きじゃくる。
「やっと、女の子っぽい悲鳴を上げられるようになったな」
無理矢理こじ開けられた彼女の秘門から、処女の証が滴り落ちる。
「なんだ、おまえ、初めてだったのか、大丈夫だ!じき、桃源郷に連れてってやるから、それまで我慢しろ」
男は、さも意外そうに言い、構わず腰をグイグイと振り続ける。アニエスの局部がメリメリと引き裂ける音がする。
「うぐ!ひぐ!!!痛い、痛い〜!!!!!」
アニエスは痛みに耐えかね、もう失神寸前だ。
「あ、ああッ!も、もうちょっとで出すから、それまで辛抱しろ」
「あ、ぐぅっひぐぅ〜」
「で、出る!!!ダッ、出す!!!」
アニエスは腹部に生暖かいモノがこみ上げてくるのを確かに感じ取っていた。
「ハ・・・ぁ・・・あァ・・・は、初めて・・・なのに・・・ヒ・・ドイ・・・」
アニエスは息も絶え絶えにそう呟く。
「あ〜ッ!!気持ちよかった。もう、お前は俺のモノだ。これからも愛でてやる。分かったな!?」
男はアニエスの顎を掴み乱暴に引き寄せ、肉切包丁を首筋に押し当て、凄む。
「・・・は・・・い・・・」
アニエスの勝気な瞳にはもう輝きも生気もない。まるで安物のガラス玉の様である。
「これから、宿屋に帰って肉でも食って、念のためにもう数発出しておくか・・産むなら早いほうがいいからな」
男は放心状態のアニエスを抱きかかえると、街に向かって歩き出した。
39名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 21:50:09 ID:6yX9IZxq
邪怒たんは実に鬼畜だ。石の導師はこの一連の光景をどういう気持ちで見ていたのであろうかw
40名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 10:06:31 ID:dU51UDg7
保守
3rd発売しあさってなのにまだSC4章…
41名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 20:54:08 ID:XRWUpXu+
お前3rdを考えるスレ>>698だろ。
42名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 02:01:58 ID:yjdVKQO5
3rd発売日age
43名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 04:40:06 ID:XI185CZX
3rdお葬式sage
44名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 15:25:45 ID:uuaBS8et
昨日届いてやり始めたばかりだが、腹ぺこいいよ腹ぺこ
45名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 04:11:03 ID:272yTzcM
ストーリーの進行に関係ないストーリーだから葬式状態になってるだけ(現在は回復中)
で、FD的に見たらここの住人にとって最高の材料になるな。
リースは最高だった、それとルーシーも7に登場しそうだしネタ的にも美味しいキャラだ
46名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 09:36:14 ID:7VpIqqHn
レン絡みでヤバイ描写があって荒れてるそうだな
47名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 16:05:26 ID:272yTzcM
ある意味PC98の英伝4のストーリー以上だなレンの話、さすが深淵の一番奥に設置
されてるだけのことはある。
とりあえず、両親氏ね
48名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 18:33:27 ID:5OSlwwCS
>>46
関係ないと思うぞw
荒れてるのはRPGじゃなくダンジョンゲー+エピソード集だったからw
49名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 02:32:01 ID:tBtyMZre
>>47
そっちもやばすぎるが、ゴルディアス級の方の話もひどい
あんな境遇の子の脳みそぶち壊すとか・・・
欝エロゲマスターを自認する俺ですら、比較できる境遇のキャラがいねーですわ
完全に本家が創作を超えてしまっていて、ネタにし辛い状況

はっきり言って、ちょっと壊れ気味な程度で人間らしい正気を保ってるのが恐ろしい
精神崩壊したり、ヨシュアやケビンみたいに逃げてみたり、レーヴェやルシオラのように
諦めてみたり、ヴァルターやブルブランのように信念に頑なにすがったりするような、
そんな「人間らしい弱さ」があれば、人としては幸せに生きられたと思う

だが並外れた意志力と才能のせいで、それらをはるか飛び越え、あの年齢にして
カシウスやワイズマンが長年の修行の末に見出したような、遥か高みの精神世界へと
「至って」しまった。それがあまりにも切ない
50名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:06:21 ID:5hTKbj3w
そんなに突き抜けちゃってるのか
レンたんの次回作ヒロイン化は潰えたか
51名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:24:24 ID:gvNDJcXp
英伝4ってそんな酷い描写あったっけ?
リメイク版やったけど無かったような気がする
随分前だから忘れてるかもしれん
52名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 10:46:27 ID:dZKQkyig
旧版の英伝4は新版より話が重い
マドラムがアヴィンの目の前でアイメル斬殺したり
53名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 17:15:07 ID:eVq4DzEk
>>50
壮絶だからこそヒロインになるというのもありだぜ?
54名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 00:03:46 ID:ih5P5kpM
レンの過去はほぼ想像通りだったけど
レン自体のスペックが想像以上だったね。幸か不幸かはわからんけど
あの歳であの境地に至れるのは凄すぎるわ
並の人間じゃなくても精神が壊れるような世界を、何とか乗り切ってしまった訳だが
これから育っていく中で彼女はどうなっていくのかが純粋に心配だ

とりあえずレンに関しては「痛い」話だけは書かないでおこうと思った
二次創作より壮絶なシナリオ作るファルコムオソロシス
55名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 02:18:17 ID:5/gwp+Fi
それはSCの時から思ってる。このネタは安易な二次創作やったらシャレにもならんから。
56名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 09:45:55 ID:dttx1zUc
レンはなんとか幸福な結末を迎えてもらいたいが・・・。
ブラクラの双子みたいな最期を向かえそうな気がしなくもないんだよなあ。
まっとうな道進むには壮絶すぎる過去だし。エロネタにする気もならんわ。
57名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 17:52:31 ID:2mJZzVi8
そんなレンが唯一、本当に素直な感情をぶつけてる(ように見える)エステル、
ネタじゃなく、頑張れ、超頑張れ。
ヨシュアやオリジンのユーゴと違って、
本当に本人が求めている言葉だけでは本人が救われる余地
立ち直れる余地がレンには今のところ皆無そうなのがきついなー
58名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:53:04 ID:AsnvdVR/
7で幸せになれると思うぜ
今回不幸な過去を描かれたキャラは、7で思い切り幸せにしてやるんじゃないかとオモタ
ある種不幸な過去を乗り越えて幸せになる過程を描くのかなと
59名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 09:28:16 ID:MwVuLDK3
レンたんの比較的ハッピーなエロネタきぼんぬ

・・・てエステルとかティータをエロテクでもてあそぶ位しかおもいつかんな。
60名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 14:15:52 ID:WzHP5Whk
次回作はレンがヒロインでレンとは全く正反対の性格のキャラがヒーローになったりして
61名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 17:51:30 ID:RbN4FPwQ
レンはああいう過去持ちだからヒロインにはならないと思う
サブキャラでヨシュアとエステルと再会するシーンがあるぐらいじゃまいか
62名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 20:15:20 ID:nFkFZuby
今やってる途中だが、レン、博士号3つ持ってるって頭良すぎだろw



今レポートでウンウン唸ってる俺って一体…orz
63名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 22:10:07 ID:mpfZeX5a
博士人格の人が対応してるんだろうか>論文
64名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 19:03:53 ID:TZjaqlTu
>>63
救出時点で多重人格を保ちきれなくなって崩壊寸前だったみたいだから
純粋に当人のスペックじゃないかね
65名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 01:43:31 ID:j7+FI4Ie
空の軌跡3rdはアガットとティータがラブラブすぎてニヤニヤしちゃうな
66名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 01:58:45 ID:lvVF+mbz
興味がねーオレは単純にうざかったけどな
67名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 09:34:59 ID:2wvPGMvN
あと5年もしたら熟れごろじゃあ
68名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 10:00:33 ID:tb5ECZyW
アガットとティータなんてのは恋愛感情がないから通用する冗談だな
69名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 18:00:32 ID:j7+FI4Ie
ティータはそのうち恋愛感情に発展しそうだ。んでアガット根負け
70名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 18:27:31 ID:USz8GEFU
赤毛は市長とくっついてほしい気もするが。
子供の頃から、お互いの事を誤解してて仲悪かったけど
大人になって誤解が解ける、というのはフラグだろう、常考
71名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 21:50:10 ID:2NVSF53w
俺もアレはフラグと思ったけど、全然絡みねーのな。
赤毛のキャラでロリはねーよ
72名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 22:06:47 ID:95ipCeOb
今、空の軌跡3rdのエピソード15見てきた。
(注意!ゲーム中に残酷な描写があります)が必要かもな。

っていうか、3rdで出てる全キャラ、どっかイカれてない?
あ、オヤジと放蕩皇子と格闘バカは別か。
73名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 23:06:37 ID:5AXC9MES
ティータはもうアガットに恋愛感情あるだろ
だからアネラスとアガットが恋人と誤解したとき、やきもちを妬いた
プレイしていればわかると思うが
74名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 23:53:11 ID:qX8Bew4n
>>72
放蕩皇子がいちばんイカれてるんじゃ…
75名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 00:34:02 ID:n6sqngYY
>>68
正確には、アガットにはティータへの恋愛感情が無いから通用する冗談じゃなかろうか?
妹分とか仲間としては大切に思ってるだろうが異性への恋愛感情とは別ベクトルだろう
というか現時点でガチでアガットがティータに直に恋愛感情ぶつけてたらそれこそシャレにならん

でも、何年も周りがそんな目で見てて、本人もティータ自体は嫌いではないという感じだから
数年後にはティータの根気と周りの圧力だのに根負け?して恋愛感情に発展しかねんな。

>>72
普通の人は他者なんて傷つけることなど一度もなく平穏な日々を送りたいと思うものであり
あんな何百何千とバトルってる時点でいかれてるだろう。
76名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 09:43:26 ID:NP/U1DBb
星の扉15のエピソードと現在のレンのキャラが微妙に合わない気がするな。
もっと壊れててもおかしくない気がするが。

なんかデス種のステラやフォウ・ムラサメみたいな死に方しそうで嫌だ。
77名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 15:18:57 ID:7iiLW7Uw
ステラと同じ末路をたどるレンはオレも考えた事あるぞ
嫌だってやつには悪いが、これはこれで面白そうだw
78名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 22:34:54 ID:sYD4GchR
面白そうだと思うのと同時に痛そうだ…心が。
79名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 10:29:47 ID:VNjY8/bM
無口クール系ロリの載った新型ゴルディアスにボコられてあぼーん寸前でエステル・ヨシュアが
助けに来る展開とみた。その後ラッセル一家が改造したパテルマテル改で撃破という王道パターン。
サンライズならともかくファルコムだからこうだろ
80名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 10:41:30 ID:JiZp7DRX
レン関係はサラっとやっただけで終わりそう
せいぜいNPC扱いじゃないのかい
6やってない人にはよくわかんないだろうし
81名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 14:07:18 ID:nR1j4z5o
キャラゲーであんなファンディスク作ってるような会社が
旧キャラを切り捨ててNPCにするとは思えない
よって何人かは仲間になりそうだが、皇族やティータは不自然だからもうやめてくれ
82名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 17:56:51 ID:jMSU/Co0
みんなして誰とくっつくかくっつかないかなんて話して…
ここ腐女子しかいなさそうだな
83名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 18:23:28 ID:quaXi8ca
ファルコム・パンチ!!
84名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 18:32:02 ID:iu/pz4al
藻前等の好み、恋愛観だのはちょっと分かった。
軌跡のキャラが好きだということも読んでて分かるよ。

で、あなたは、小説書くの? 書かないの?
85名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 20:00:33 ID:+hg7w+2Z
我慢しきれなくなったオリビエがヨシュアを襲うのでもいいの?
(本編のオリビエのアレは、単なる演技だと思う。そう思いたい!)
86名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 20:55:12 ID:T/1BjDRu
>>82
振られたクローゼが逆恨みしてエステルを不幸な目に遭わせることでも話し合うか?
87名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 21:56:47 ID:c7WreFp7
伸びてるから投下されてると思ったのに・・・
俺のwktkをどうしてくれるorz
88名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 22:46:51 ID:XtM407vI
久々にスレ進んでて純粋に嬉しいけどなぁ
89名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 01:54:52 ID:YRzjOCUZ
>>88
はっきりいっておくけど、
主旨とズレた雑談は、ほどほどにしておかないと職人投下来ないよ
空の軌跡ネタ以外の話書いた人なら、なおさら。
そのことは住人も覚悟しておいたほうが良いかと思う
90名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 07:49:32 ID:bkVUdBe/
なんで空の軌跡ネタで雑談すると↑みたいの沸くのかねw
流れ変えたきゃ他のネタふりしろよw
91名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 07:56:24 ID:NOCf9nvc
>なんで空の軌跡ネタで雑談すると↑みたいの沸くのかねw
前スレの後半、雑談とくれくれに結果的に特化しちゃったからじゃなかろうか?
あれは何かちょっと空気悪かったよ。
92名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 08:06:19 ID:8PLZvZKg
じゃあ、あえてここで一言。


フローラ可愛いよフローラ








書いて反省。

わかる人いる?
93名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 08:24:04 ID:BmIG2HaM
もちろんわかるさ
ええと・・・その・・・アレだろ!

ドラクエ5の
94名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 09:42:51 ID:9vLs43um
主人公にアトラスと名付けてフローラ嫁にしたのは俺だけでいい
95名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 18:34:51 ID:tah1jsKd
>>92 1&2派なもんでガガーブ現在も完全スルーな異端野郎がここに居るぞ
このスレ的には、乳揺れw
あと、高田明美さんの描く利発そうな感じのお嬢さんな画とか
96名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 00:38:36 ID:1Pd/cCPJ
>>92 エロじゃねーけどパロ
「ねえこのカードの緑色の髪のおねーさんって誰?」
「フォルナ姫……じゃなくてビジュアル画面で乳揺れしそうな箱入りお嬢さんみたいな人じゃないかな」
「このカードの仮面の人は?」
「なんとなくな勘だけど、なんか地底徘徊しそう」
97名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 17:06:57 ID:ATGnUtns
GJ
98名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 20:58:36 ID:nwzD2Azu
サラマンダーより早〜い
99名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 00:14:50 ID:tb23rzDL
>>79
でも扉の中身を全部見た感じだと、結社って執行者への
直接の手出しってできないんじゃなかろうか、と思ってしまう。

盟主の方向転換がない限りは。
100名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 00:16:04 ID:tb23rzDL
しまった・・ここエロパロスレだったかorz
スルーしてくれ。
101名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 00:50:17 ID:Fvy/utrH
「アレス=トラーノスの王様とバルカンの(一応)殺害現場に出くわしたドーラ。
彼女が師匠の仇として執拗にアレスを追うのはそれを見たからに他ならない。
のだが、
果たして超現実主義なアレスが
面倒な目撃者(当時のドーラ)をうら若く将来がありそうな娘っこだからといって
ただ単に見逃すだろうか。バルカンのこともあるし、見逃したのだろうが、
自分はそこを少々不可解に思うのだ。」
「なるほど、で、それで?」
「血みどろなって意外に気が高ぶったアレスは……うっ何をするんだ」
「……全国うん万人の真面目なブランディッシュファンに謝れ! 謝れ!」
102名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 01:38:36 ID:oT9YXMeP
レンたんに「豚は死ね」と罵られながら惨殺されたい
103名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 03:32:18 ID:bgApmm+I
ポーキー
104名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 12:31:20 ID:RChKfDlX
>>101
GJ
105名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:12:13 ID:AMYMG+xs
開幕掛け声、全体Sクラフト3連発でたいていの雑魚沈むからな。プラス大極輪でボスも大打撃。
執行者戦、フィリップ戦、ナイトメアモードでは世話になったな。ゾディアックでもいいんだろうけど微妙に詠唱時間が長い。
106名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 10:21:58 ID:Blsmpvjd
エドガーさん、僕は思うんです。

誤爆レスを見るたび、傍らでPC板などを開きつつ傍らでこの板を開いている
むっつりさんがこの世界のどこかに居るのだと。
107名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 13:32:56 ID:caO7f+Xy
というかPC板の本スレよりここのほうがまともな気がするのは気のせいですか。

GWからFCSCプレイして本スレを覗いたら掘るの掘られるのという書き込みの群れに
ドン引きして逃げ帰ったのですが。
108名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 13:48:39 ID:3yJoHeWb
多分ここが一番まともに機能してるよ
数字板ゲームスレも掘る掘られるの群れでまったりムードを壊されて落ちたとこ
109名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 14:48:16 ID:G2Yr9+4L
本スレのほうが断然キモイってどんな流れだよ
110名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 18:05:29 ID:11pBF0F8
新参か?あそこは昔からああだぞ
そのうち慣れる
111名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 19:20:40 ID:HKSgqZ4A
>>107
軌跡ネタをまったり語れると他所スレで安心はできんぞ。
どこをどうしてか辿ったりして来ること有るから。(おすすめ2ちゃんねるか?)
jdkスレにも来たよorz軌跡ネタだけじゃないぞあのスレってのに
というか、本スレって本来はファルコムのスレじゃね? まあ、どうでもいいけど。

けど、ここ「ファルコムでエロ小説」なスレだから、それをちょっと心がけてほどほどにねー
112名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 21:49:49 ID:G2Yr9+4L
誰か楽園の小説かいてくださいおねがいします><
113名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:13:40 ID:drKi4upW
あれはシャレにならない描写だから無理
114名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 08:32:47 ID:YR8XzOzT
楽園でレンじゃなくて幼エステルだった場合の描写とか見たい
115名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 09:50:03 ID:PPQkP1Cq
メンタル強いから適応しちゃいそう
それ以前に指名されるか微妙だが
116名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 11:38:38 ID:FgV56OoJ
みんなに励まされながらで結構いっぱいいっぱいに見えたが
117名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 18:35:22 ID:HBjMrmrS
客「ほれほれ、おじさんの芋虫は大きいだろう?」
エ「わーっ、ヨシュアのより小さーい!」
118名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 22:02:35 ID:1IjXDK4n
>>117
それを大きーいと言っちゃうとヨヨになるな
119名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 01:23:53 ID:ucZ3+7Mh
レンが楽園でメタメタな目に遭ってるSS読みたかったのにキモイのが真面目に語ってて萎えたw
エロパロスレとは思えない純愛厨が湧いてるな
本スレのほうがよっぽど変態の巣窟だわ
120名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 10:15:30 ID:x3v4Y1Af
本編の話がエロパロSSみたいな感じだったのでどうでもいい
121名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 10:53:59 ID:+TWTFOKv
>>118
バハラグかw
ついでにマリナとアリシアも黒歴史
122名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 18:29:56 ID:Ts6CzNMu
マリナが余裕で最凶
123名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 20:39:52 ID:tatOTSyc
マリナってWA2の?
ヨヨとアリシアがビッチなら
マリナは地雷女って感じ
方向性が違う
124名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 20:56:30 ID:Uxk/F8Kf
痛いことに変わりは無い
125名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 22:22:37 ID:YQZmeGJG
ヨヨはビッチすぎて強烈な信者も獲得してしまったからな…
マリナの痛さはセラとかリノアとかシャーリーの方向性だな。
126名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 09:53:34 ID:SPGMBmln
お前ら・・・
ここは本スレでもキャラ萌えスレでもアンチスレでも雑談スレでもないんだぞ
127名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 00:55:31 ID:oF7NARPb
>>119
>本スレのほうがよっぽど変態の巣窟だわ
コレには同意せざるを得ない。
128名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:04:58 ID:McXou9ea
ほしゅ
129名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 22:32:50 ID:wcC/AZs/
オリビエがミュラーと絡んでるのキボンヌ
130名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 07:25:52 ID:+lHjvgWH
キモス
131名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 18:35:51 ID:3YRbNxoa
その中じゃアリシアが一番人間として理解出来るな
132名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 22:11:30 ID:Arsrhuov
アリシアって名君だろどう考えても
あんなカッコいいおばあちゃんなかなかいない
133名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 10:15:05 ID:nrF0a7uV
空の軌跡のアリシアじゃないべ
134名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 21:12:26 ID:QCusmXWm
オリビエ厨の腐女子が死にますように
135名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 00:28:43 ID:hE9NQbGa
断る。
136名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 06:58:37 ID:3KXn6qm+
死ね
137名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 13:23:54 ID:FMBRS8DE
オリビエの明るい性教育
 改め 
エルモ温泉の覗き魔退治

前回までのあらすじ

エルモ温泉の覗き犯を捕らえるため、おとり捜査として露天風呂に
入ったエステル様御一行。姿を現した覗き魔の正体は魔獣だった。
一人で飛び出そうとするエステルは、止めようとするオリビエと
ぶつかり転倒。少女たちは、倒れたオリビエの股間に興味津々。
オリビエは気絶したふりを続け、バスタオルの下からのぞく、
少女たちの秘められた部分をじっくり鑑賞するのだった……。
138エルモ温泉の覗き魔退治(8):2007/08/03(金) 13:25:28 ID:FMBRS8DE
 一方、少女たちのほうでは、オリビエの股間の状態を、タオルを
取って直に確認しようという話になっていた。
「オリビエさんの……み、見ちゃうってこと……?」
 三人がオリビエのほうを振り返る気配。
 オリビエは、すぐに目をつぶって死んだ振りをする。
「……し、仕方ないわよ。心配だから、ちょっと確認してみるだけ」
「そ……そうですよね。万一、怪我をされていたら大変ですから……」
「う、うん……そうだよね」
 エステルが、オリビエの下半身に巻かれたタオルに手をかけると、
少女たちは思わず身を乗り出した。
(おおっ……!)
 薄目を開けていたオリビエも、思わず身を乗り出しそうになる。
エステルはオリビエの上で、シックスナインも同然の四つん這いに
なり、クローゼとティータはさらに身をかがめて中腰になっていた。
あられもなく突き出された3つのお尻は、オリビエの前に惜しげも
なく開かれて、恥ずかしい中身を全部さらけ出していた。
 真正面の間近で一番よく見えるエステルの股間は、オリビエが舌を
伸ばせば舐められるほど間近に堂々とおっぴろげられ、明るい陽光の下
で何もかも露になっていた。さっきよりも大胆な開脚姿勢に、サーモン
ピンクの陰唇もほころび、処女の秘洞を覗かせる。その上にはセピア
にくすんだお尻の穴が、窄まりの皺まで数えられるほど丸見えになって
いた。
(うーん、光栄だねぇ……エステルくんの恥ずかしい穴を、ここまで
見せてもらえるなんて)
 その間にも、エステルの手でオリビエのタオルがめくられていく。
だが、男根を少女たちに見られたところで、この絶景の対価として
は安いものだった。
 何しろ目線を左に上げるだけで、たちまちクローゼの真っ白な
お尻が視界に飛び込んでくる。はしたなく突き出されたお尻は
半開きになり、姫君の大事な性器が見えてしまっていた。
(アソコが見えてますよ、クローディア姫殿下……)
 クローゼの大事な部分は、桜貝のような陰唇がそっと合わさって、
わずかに秘肉をのぞかせる。その上には少しくすんだピンクのアヌス
が小さく窄まっていた。汚れなき白い尻肉の間にのぞく色めいた2つ
の穴は、ため息が出るほど美しく卑猥だった。
(すばらしい眺めだねぇ……まさにリベール王国の最高機密だ)
 そして、目線を右に上げると、今度はティータの幼い下半身が
存分に鑑賞できる。幼児体型そのままの小さなお尻は無防備に
開いて突き出され、合わせ目が淡く色づいただけの単純な無毛の
ワレメも、ちっちゃなアナルの窄まりも、無防備にさらけ出され
ていた。だが、肛門が見えるほどお尻が開いていても、ティータ
の未成熟な性器は閉じたままで、中を覗くことはできなかった。
 オリビエが美少女3人のむき出しの股間を鑑賞するうちにも、
エステルはタオルを剥ぎ取ろうとしていた。
「いい? と、取っちゃうからね?」
「……はい」
「……うん」
 神妙に返事するクローゼとティータ。
 オリビエは少し思案した。
(ここで気づいた振りをすれば、僕だけタダ見で終わらせる
こともできるが……それは面白くないねぇ。せっかくだから、
お嬢さん方がどこまでやるか拝見させてもらおうかな) 
 オリビエがそう決めたとき、エステルがタオルを引っぺがす。
「……!」
139エルモ温泉の覗き魔退治(9):2007/08/03(金) 13:29:06 ID:FMBRS8DE
 少女たちの目の前に、垂直に屹立したペニスが飛び出した。
「わっ……!」
「きゃ……!」
 三人とも思わず身を引いてしまう。その瞬間、オリビエの
前にはエステルのお尻がどアップになり、顔を引かないと鼻と
口がアソコに埋もれそうになる。
(エ、エステル君は大胆だねえ……。アソコを見られるだけじゃ
飽き足らず、今度は舐めてほしいとでもいうのかな……?)
 エステルのむき出しの股間は、あられもなくオリビエの前に
突き出され、柔らかく茂る陰毛がオリビエの口元をくすぐって
いた。オリビエは身動きもままならず、苦しい体勢になる。
 エステルは、自分の下半身でそんなことが起きているとは
露知らず、目を見開いてオリビエの男根を見つめていた。
「す、すごいね……」
「そうですね……」
「こ、これがオリビエさんの……」
 三人とも顔を上気させ、初めて見る勃起した男性器に目を
奪われていた。エステルが疑問を口にする。
「男の人のって、いつもこんなに……すごいの?」
「ど、どうなんでしょう……?」
 クローゼは赤くなって口ごもる。
「……」
「……」
「……」
 三人は無言になり、オリビエの屹立をまじまじと見つめていた。
 やがて、エステルが頬を染めて言った。
「ちょ、ちょっと触ってみるね……?」
 天を仰ぐ男性自身に、おずおずと手を伸ばしていく。
 ティータとクローゼは、黙って見守っていた。
 いざ触れる段になって、エステルの手が少し躊躇する。
 思い切ったように手を広げ、ギュッと大胆に握り締めた。
「!!!」
 瞬間。
 あらゆることが、同時に起こった。
 ペニスの熱さと硬さにひるんだエステルが思わず身を引き、
 アソコとお尻がオリビエの顔に押し付けられ、
 顔面を塞がれたオリビエはたまらず身をよじり、
 エステルは飛び上がって声を上げた。
「きゃああンッ!!」
140エルモ温泉の覗き魔退治(10):2007/08/03(金) 13:30:16 ID:FMBRS8DE
 こうなっては、さすがにオリビエも死んだ振りは続けられない。
「う、うーん……。やあ……これはお嬢さん方。どうしたのかな?」 
 と、今しがた気づいたように起き上がり、笑顔で取り繕う。
 そこで自分を見る三人の視線が、丸出しのペニスに集中している
ことに気づき、
「え……? お! おおっと、これは失敬したね」
と腰にタオルを巻き直す。真っ赤になって目をそらす三人に、
「お嬢さん方には、ちょっと刺激が強かったかな? ハ、ハハ……」
 気まずい笑いまで演出してみせるオリビエであった。そして、
「おや……?」
 そこで初めて気づいたように、鼻をクンクンさせてみる。さっき
押し付けられたエステルのアソコの湿り気が、微かな残り香となって
鼻と唇に付着していた。オリビエは、いぶかしげな表情を装いつつ
小鼻をうごめかせ、唇を舐め直して、処女の甘酸っぱい分泌液を
これ見よがしに堪能した。
(ふむ……若々しく、さわやかな匂いと味だね。美味しいよ、
エステル君)
 さりげなく盗み見ると、エステルがすごい勢いで真っ赤になって
いた。両手をお尻に回して、もじもじと身をよじる。オリビエは
密かに微笑んだ。
(今さらそんなに恥ずかしがっても遅いよ、エステル君。大事な
ところは、もう全部見せてもらったからね。君のアンダーヘアも、
おまんこも、お尻の穴も……)

「どうしたんですか? オリビエさん」
 クローゼの質問を、オリビエは適当に受け流す。
「いやいや、なんでもないよ。気のせいだね」
 そして、赤い顔で目をそらすエステルに話しかけた。
「エステル君、大丈夫かい?」
「ひゃいっ!?」
 いきなり声をかけられ、エステルは頓狂な声を上げる。
「な、なにが……?」
「いや、僕とぶつかって転んだんじゃないのかい? 一人で行くと
危ないから止めようと思ったんだが……悪いことをしてしまったね」
「う、ううん。あたしこそ、一人で飛び出しちゃって」
 耳まで真っ赤になるエステルに、オリビエは笑いかけた。
「まあ、エステル君に怪我がないならよかったよ」
 ティータが上目遣いに尋ねる。
「オリビエさんは、大丈夫なんですか?」
「大丈夫、背中をちょっと打っただけだよ。ここの温泉に浸かれば
すぐ治るだろう」
「そうですか〜、安心しました。オリビエさん、なかなか起きな
かったから……」
 君たちの大事な部分をゆっくり見せてもらっていたからね、とは
言えるはずもなく、オリビエは笑ってごまかした。
「いやあ、僕としたことが面目ない。ハッハッハッ」
141エルモ温泉の覗き魔退治(11):2007/08/03(金) 13:31:33 ID:FMBRS8DE
「でも、覗き犯が魔獣だったなんて……」
 クローゼの一言に、一同の表情が引き締まる。
「うん、まさか魔獣がお風呂を覗くなんて思わないわよね」
 既に遊撃士の顔に戻ったエステルが言った。
「そんな話、聞いたことないですよ〜」
「さすがの僕も初耳だね」
 ティータとオリビエもうなずいた。
「でも、人だって魔物だって、覗きなんて許せない! 次は絶対に
捕まえて、とっちめてやるんだから!」
 威勢のいいエステルに、クローゼが冷静に言った。
「そうですね。でも魔獣となると、人間の覗き魔とはわけが違い
ます。問題が解決するまで、マオ婆さんに頼んで一時的に宿を
閉めてもらったほうがいいかもしれません」
 横からオリビエも口を出す。
「僕もそれに賛成だね。相手が魔獣だけに、宿泊客に万一のことが
あるといけない」
「そうよね。お客さんが襲われたりしたら大変だもんね」
 ……。

 こうして、マオ婆さんに事情を話し、「紅葉亭」は一時休業にして
もらうことになった。
 そして「魔獣が今日中にまた覗きにくる可能性は低いだろうから、
万一に備えて待機し、次のおとり捜査は明日にしようじゃないか」
というオリビエの提案により、一行は貸し切り状態の宿でそのまま
一泊することになった。
142エルモ温泉の覗き魔退治(12):2007/08/03(金) 16:45:58 ID:FMBRS8DE
 夕食前、宿の廊下でエステルがオリビエに声をかける。
「あれ、オリビエ。どこ行くの? もうすぐ夕食の時間よ?」
「ちょっと野暮用があってね。すまないが、先に食べておいて
くれたまえ」
「そうなの? じゃあマオ婆さんに伝えておくけど、あまり遅く
ならないようにね」
「フッ、了解した」
「なにが、フッ、よ」
 呆れ顔のエステルと別れ、オリビエは宿の外に出る。

 午後遅くの陽は傾き、もう夕暮れが迫っていた。
 オリビエはまず宿の裏手に回り、人気がないのを確かめると
掌サイズのアーティファクトを取り出した。指先で操作し、
耳にあてると、ほどなく通話を始める。
「やあ、愛しのミュラー君。元気にしていたかい? いやいや、
いいんだよ。君の愛はもう十分伝わっているから。それより
調べてほしいことがあってね。帝都にほら、なんとかいう魔獣
学の権威がいただろう。彼に尋ねてほしいんだけどね。つまり、
魔獣が人間相手に発情したり風呂を覗いたりするのは、普通に
起こりうることなのかね。ちょっと聞いといてくれないかな。
悪いんだけどね。そういうことだから。よろしく頼むよ、わが
愛しのミュラー君☆」
 相手の怒鳴り声を風と受け流し、オリビエはおもむろに
通信機を切った。
「さて、次はと……」

 オリビエは、露天風呂の裏手の茂みを調べてみる。先ほど、
覗きの魔獣たちが潜んでいたところだ。
「うーん、これはナイスな覗きポジションだね。魔獣の分際で
というべきか、魔獣ながらあっぱれというべきか……」
 ぶつぶつ言いながら茂みの中や地面を詳しく調べる。魔獣の
足跡は確かに残っていた。だが、他には特に気になる痕跡は見
当たらなかった。
「何か裏でもあるかと思ったが……考えすぎかな?」
 首をひねりながら、今度は魔獣が逃げた方角へ足跡をたどって
いく。
「仕方ない。明日に備えて、連中の逃げ道でも調べておこうか。
連中のねぐらの位置でも分かれば御の字だがね……」

 たっぷり1時間も草原や林に分け入って、どうやら覗き魔獣
たちのねぐらに大体の見当をつけたころ、夕闇が落ちてきた。
「今日はもう、これでよしとしようか」
 帰途についたオリビエは、たちまち夜の林で道に迷った。
 なんとか宿に帰り着いたのは、さらに2時間近くも後だった。
143エルモ温泉の覗き魔退治(13):2007/08/03(金) 16:46:51 ID:FMBRS8DE
オリビエが宿に着くころ、あたりはすっかり暗くなっていた。
一時は山中での夜明かしも覚悟しただけに、宿の灯りが見えた
ときには安堵のあまり涙が出そうになった。
「はあ……やっと帰ってきたよ……」
 オリビエは空腹と歩き疲れでふらふらだったが、まずは元気
付けをしようと自室に上がる。行き先は温泉と聞いて、秘蔵の
ポートワインをこっそり持参していたのだ。
「まずは一杯やって、生き返らないとね」
 うきうきと部屋に戻ったオリビエを待っていたのは――。

 ポートワインの空瓶と「ごちそうさま」のメモ書きだった。

 オリビエはしばらくの間、
 orz ←この状態から立ち直れなかったという。

 立ち直った彼が真っ先にしたことは、
「エステル君っ! ヒドイぢゃないかっっ!!」
と泣きながらエステルたちの部屋に怒鳴り込むことだった。
 だが。
「おや……?」

 彼女たちの部屋は、もぬけの殻だった。

「変だね。どこに行ったのかな」
 他の部屋も見て回ったが、誰もいない。
 だが履物は玄関に置いたままだ。
 ということは、宿の外に出かけたわけでもない……。
「ははーん」
 オリビエには、ピンときた。
 酔い覚ましに露天風呂に行ったに違いない。
 あの素晴らしいポートワインで、いい加減にほろ酔い気分に
なったところで露天風呂へ……。
「くううううううっ!!」
 オリビエは口惜しさに歯噛みした。
 そんな極楽気分を味わうため重い瓶をわざわざ持ってきたと
いうのに自分は一滴も飲めずエステルたちだけ極上の酒+温泉
という至上の悦楽を満喫している……。
 許すまじ。
 ふつふつとたぎる憤りを胸に、オリビエは服も脱がずに露天
風呂へと突き進んだ。
144エルモ温泉の覗き魔退治(14):2007/08/03(金) 16:47:56 ID:FMBRS8DE
「エステル君っっ!!」
 もはや泣いてんだか怒ってんだか分からないオリビエの甲高い
声が露天風呂に響き渡る。
「エステル君っ! よくも、僕のポートワインを……!」
 返事はない。人影もない。
 見渡すと、露天風呂にはオリビエしかいなかった。
「おや……?」
 何度見回しても、オリビエ一人。
「おかしいな……」
 いったん中に入って女風呂の入り口まで戻る。閉じられた
木の引き戸をノックしてみた。
「エステル君? クローゼ君? 誰かいないのかい? ……
開けるよ?」
 声をかけながら、そろそろと引き戸を開ける。脱衣所には、
見覚えのある衣類があった。エステルの服は床に散らばって
いた。たぶん酔って脱ぎ捨てたのだろう。
(ほほう、エステル君のは水色の縞々か。可愛いおそろいの
縞ブラと縞パンだね)
 クローゼとティータの服は、きちんとたたまれて脱衣かご
に収まっている。いちばん上に小さくたたまれたショーツは
どちらも純白で、クローゼのは小さなピンクのリボン付き、
ティータのは無地のコットンパンツだった。
(うんうん、清楚でいいねぇ……じゃなくて)
 脱衣所から女風呂の入り口をうかがってみるが、何も見え
ない。再びノックしてみた。
「おーい、誰かいないのかい? 開けるよ? 開けちゃうよ?」
 声をかけながら、そろそろと扉を開ける。
 女風呂に立ち込める蒸気と湯気の向こうには……。
 やはり、誰もいない。

 念のため、女風呂から露天風呂へと外に出る。
 改めて見回しても、やっぱり無人。
 そのとき。
「!」
 ふと、茂みのかげに白いものが見えた。
 急いで駆け寄ったオリビエが見たものは――。
 露天風呂用のバスタオルだった。
(さっき調べたとき、こんなものは無かったはずだ。)
 もう一度、さっきの茂みを調べてみる。
 そこには真新しい魔獣の足跡が入り乱れていた。さらに周囲
の地面や草木にも、争ったような、乱れた跡が残されている。
(これは……)
 道筋を少したどると、さらにバスタオルが落ちていた。
 もう少し先に、また1枚。
 これでバスタオルは3枚になった。

「クッ! なんてことだ……!」
 疑いの余地はなかった。魔獣たちが戻ってきて、今度は覗く
だけで飽き足らず、エステルたちを襲って連れ去ったのだ。
 オリビエの行動は迅速だった。
 脱衣所でエステルたちの衣類をかき集めて部屋に取って返すと、
持てるだけの道具と装備一式とまとめて袋に詰め込んだ。バス
タオルはどうしようかと一瞬迷い、3枚ともベルトに挟み込む。
 オリビエは空腹も疲労も忘れ、完全武装で宿を飛び出した。
145名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 22:21:09 ID:xYE/HLvF
なるほど、オリビエ儲の腐女子がこういうSSを作ってたんだな?
146名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 22:41:22 ID:3KXn6qm+
オリビエのような電波キャラを好きな奴は全員気が狂ってるからね
147名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 23:43:25 ID:gJ4dQgVB
電波キャラといえばフローラでしょ
148名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 00:08:27 ID:Y21qNmXn
英雄伝説2か。
アレは文字通りに電波を受信していたのではなかろうか。
149名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 07:30:29 ID:r/bzdtBz
俺的にはエステルはヨヨより酷く見える
150名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 23:20:26 ID:FdfpF5sz
スレタイも読めないらしい住人の雑談まみれのこのスレなんて
151名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 09:11:48 ID:zXYt/S+Z
糞ビッチエステルが猟兵に輪姦されまくるSSマダー?
152名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 17:38:26 ID:2y3Deu+6
猟兵が可哀想だが主人公の役得だな
153名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 14:40:47 ID:wMZ21yZi
落ちすぎageるぜ
>>137->>144 GJ
続き待ってる!!!
154名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 18:44:14 ID:59+unNCy
死ね
155名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:36:01 ID:f5kfvCng
流れ読めない俺がレーヴェ×レン小説書いてみる
でもハッピーになれない悪寒……
缶を投げ付けないで下しあ
156獅子と悲恋(1):2007/08/10(金) 20:41:11 ID:f5kfvCng
 すえた臭いが、業火に包まれた館に漂っていた。
「これは……下種が……―」
 吐き捨てるように呟き、銀髪の青年は辺りを一瞥してから少女を見下ろした。
 まだ、息があった。
 一思いに楽にする事が生きるより救われる者には、剣で出来た花を手向けていた。
 でも、この少女は違う。
 生きる事に貪欲で、あらゆる苦しみの中でも『自分』を決して捨ててはいなかった。それを物語る、四肢に残された赫い十字架。
「これでも、生きていると言えるのか?」
 不意に隣の少年が彼に尋ねた。  それもそうだろう。ここに横たわる少女は一見、打ち棄てられたボロ人形にも似ている。
 まるで、かつてのその少年のように。
「これが、生きている人間―……見てみたいな。生きているところ。結社で引き取れないか?」
 少年が呟いた。彼はその言葉に少々驚いたが、頷く。
 彼らは、少女に近付いた。
「―痛くしないで……痛いのは、いや……」
 少女を足元に迎えた時、微かに足元から聞こえて来た擦れ声に、青年ははっとした。対する漆黒の髪の少年は、臆する事なく少女に近寄る。
 何とか青年もそれに続き、少女の傍に膝を付く。
「痛いこと……そんな事は望まない。僕はただ、君が生きる姿に興味がある。名前は?」
 語り掛けて来た少年に、少女は『名』を告げる。
「違う、『君』の名前だ」
「……ッ!」
 少年の言葉に、少女は目を見開いた。
 その琥珀色の瞳……それは青年に彼女のものも、隣の少年のものも思い出させた。
「……レンじゃない……ここにいるのはレンじゃないわ。レンは何もしてない、しなくていいの! レンは何もしないでぬいぐるみと遊んでいればいいの……だってレンはお姫様だもの。レンじゃない、レンじゃないわっ!」
 慟哭にも似た少女の叫び。それは狂った中で自分を護り続け、生きて来た事を伝えた。
 心が、揺れ動いた。もう、嘆かずに持てる全てを捨てた筈だった……
 弱い心を捨てて修羅にならなければ、きっと獅子は生きる事を放棄してしまっただろうから――
157獅子と悲恋(2):2007/08/10(金) 20:43:23 ID:f5kfvCng

 七耀歴1197年―
 静かな騒がしさを少し漂わせ、漆黒の牙と呼ばれる少年、ヨシュアはその地に立った。
「クスクス……ヨシュア、お帰りなさい!」
 帰ったばかりでまだ粘着性が残る血液を拭う間もなく、ヨシュアはレンの出迎えを受けた。
「今日はまた随分とひどく汚れたのね」
「処理の反動で捕まれただけだ」
 その場面を冷たく言葉に表し、ヨシュアは疲れた様子もなくレンに顔を向けた。
 例え血で汚れていても、ヨシュアが見てくれている、それだけでレンには満足だった。
「でも今回はヨシュア一人だったんでしょう? クスクス、レーヴェも心配したんじゃないかしら?」
「それは無いな」
 不意にレンの後ろから声が掛かり、二人はそちらを見遣った。
 そこにはレーヴェがいた。
「随分早かったな」
 呟くレーヴェの目は、一瞬懐かしさを映したが、すぐに透明な色に戻った。
(レーヴェもヨシュアには御執心みたいね)
 例えそれが一瞬であったとしても、レンだけはそれを見逃さなかった。何しろレンを救ってくれた人達の事だから。
「……あれくらい、何でもない。また出ないと。次が控えているから」
 答えとも煩わしさとも取れる返答に、レーヴェはしばし押し黙った。
「……先を急ぐようなものでもないだろう。暫く休んでから出るといい」
 そう言うと、レーヴェはレンの頭を撫でてやった。レンは嬉しそうに目を閉じながらレーヴェの大きな手をじっと受け入れた。
 ヨシュアは二人の様子をじっと見詰めていた。
(……教授に条件付けをされたヨシュアには、よく分からなかったか)
 答えが返って来ないのを感じ、複雑な顔をして、レーヴェは口をつぐんだ。
 普通、執行者は蛇の使徒だろうと誰が相手だろうと意思を曲げてまで従わなくてもよい。
 ただ、ヨシュアは壊れた人形。誰かが糸で引っ張らねば微かにも動く事は出来ないのだ。
 だから、静かに目を閉じ、こう言った。
「漆黒の牙、今優先すべきは執行者候補(レン)への技術提供だ」
 その言葉に、ヨシュアは頷いた。そして「身支度してくる」と言ってその場を去って行った。
 去り行くヨシュアにレンは「あ……」と呟いてその後ろ姿を見送った。心なしか、つまらなそうである。
「レンとまたかくれんぼをするのかしら? ヨシュアは上手に隠れるからレンには見付け出せないのよね」
 それよりはここでお話した方が楽しいわ、と言ってレンは溜め息を吐いた。
 レーヴェはレンの言葉を聞きながら、ヨシュアの後ろ姿を見送っていた。
「…ヨシュアは陰形術を教えているのか」
「うふふ、そんな不細工な名前だかは分からないけど、とにかくかくれんぼをしているのよ」
 レンが鬼になると中々交代出来ないから困るわ……と、レンは溜め息を吐く。それでも「もう止める」と言わない辺り、まだ十にも満たない少女にしては辛抱強いものがある。
「……あっ」
 不意に声を小さく上げると撫で続けていたレーヴェの手から離れ、レンはヨシュアの去った方へと目を向けた。
 ヨシュアがやって来たのだ。血もすっかり拭われている。
「ヨシュア、今日もかくれんぼかしら?」
「そうだな…」
 レンの言葉にヨシュアはそう答え、レンの手を取った。
 そのレンの嬉しそうな顔。レーヴェは「フッ…なるほどな」と呟き、目を閉じた。
(レンはヨシュアに御執心か…)
 先程レンに同じ事を思われたとは夢にも思わないレーヴェは、口の端を人知れず上げて、改めて二人を見詰めた。
 ―初めてここに来た時より、ずっとレンは生きている。ヨシュアのように壊れてはいなかったが、あの館からやって来た頃のレンは、やはり何処か空白な生き方をしていた。
 生き返った、と言う言葉が一番しっくり来るだろう。
 そして紛れも無く、彼女が生きるきっかけとなったのはヨシュアである。
(あのヨシュアが、誰かを生かそうなどと考えるとは、少々複雑な気分ではあるがな……)
 まだ、後悔にも近い古い感情が残っている。俺もまだまだだなと呟き、人知れずレーヴェは溜め息を吐いた。
158獅子と悲恋(3):2007/08/10(金) 20:45:17 ID:f5kfvCng

 今回は、かなり粘った方であった。ヨシュアを見付ける事も、また自分が隠れる事も。
 だがどんなに頑張っても大好きなヨシュアには敵わないのだ。
「どうしてもヨシュアには敵わないわ。レンだって手を抜いている訳じゃないのに」
「けれど付いて来ている。他の者は僕がいる事すら気付かない」
 はあ、と溜め息を吐くレンに、ヨシュアはそう言った。事実、レンの情報を吸収する能力は目を見張るものがある。
 だから、あの「楽園」と言う名の地獄の中で生きる事が出来たとも言える。
「……レンは強い」
「えっ?」
 不意にヨシュアが呟き、その言葉の内容に、レンは目を丸くしてヨシュアを見た。
 レンは強い…聞き慣れない言葉に、レンは何も言い返せない。
 ただ、それは楽園で言われ続けたどんな言葉よりも優しく嬉しいもののように感じた。
「君はとても強い子だ、レン。君の歩いた軌跡を、僕は僕のままで歩けはしないだろう。僕は弱いから」
「…………」
 ヨシュアが、弱い? 「楽園」をレーヴェと蹂躙していたと言うのに? 命をその牙で食い荒らす力を持っていると言うのに?
「……生き抜く事が、レンにとって「強い」のかしら?」
「…………」
「ヨシュア、レンはヨシュアみたいになりたいわ。だって、色んなものを殲滅出来るんだもの」
「…僕みたいにか。まあレンならなれるだろう」
「生き抜くだけじゃつまらないわ。だってレンには、生も死も関係無いもの」
 生きるだけなら簡単な事。他の人間が、自分の代わりに苦しめばいい。
「生も死も、善も悪も無い所を歩き続けたもの。レンは何もしなくていいの…だって、周りがレンを護る存在なのだから」
 言いながら、レンはヨシュアに頭を預ける。そんなレンの頭を、ヨシュアは先程レーヴェがしていたように撫でてやった。
 心なしか、レンの顔が赤い気がする。
「言うなれば、君は世の闇に愛された少女だな」
 ヨシュアの言葉にレンは怪訝そうな顔をした。先程から「強い」とか「世の闇に愛された」とか、抽象的な例えの真意を計り切れずにいる。
「…世の闇は決して裏切りはしない。永劫に存在し続ける存在。闇は何があろうとも全てを覆い隠し、護る存在だ」
 何が、あろうとも…―
「僕は世の闇にすら愛されなかったけどね」
 レンの頭を撫でながら、ヨシュアは自嘲じみた声で呟いた。
159獅子と悲恋(4):2007/08/10(金) 20:46:10 ID:f5kfvCng
 世の闇に愛された少女…その独特な響きは、レンの心に深く響き渡った。
「レン、君は強い。そして君は世の闇に愛された少女…」
「…………」
(世の闇に愛された少女……クスクス、悪くないわ…)
 レンはそんな事を思い、冷たいヨシュアの声をそっと受け入れていた。 冷たい声……けれどもその手は温かい。
(ヨシュアって、冷たいようだけど実はあったかい……まるで、パパとママみたい……)
 もう、遠い昔の事のように思える。まだなにも知らない、真っ白で綺麗だった頃の話。
「……レン?」
 眠ってしまったのか……ヨシュアは視線の先に目を閉じて穏やかな寝息を立てている姫を見ながら思った。
 ヨシュアがレンの事を一番強いと感じたのは、彼女が生きた瞬間を見た時である。
 打ち捨てられていた人形は、実は生きていて……結社と言う心臓を与えたら、その身体には熱き血が流れ出した。
 それは、有り体に言ってしまえば『生命の神秘』だろうか。一見、生きていなかったように見えたものが生きた。
 そのレンを、羨ましく思った事もある。
 世の中に裏切られたのは同じなのに、何故彼女だけ「レン」として生きれたのか。何故自分は「ハーメルのヨシュア」として生きれなかったのか。
 その答えに行き着くのが、生に対する強欲な執着。彼女が持つ「強さ」。
 レンは強い。レンは強い、レンは強いレンは強いレンは強いレンはレンはレンは……
 自分は?
「……別に僕は、生きていないからな」
 生も死も関係無いのは、実はヨシュアの方だった。
 あの時、とうに代償を支払ってしまったようだから。その代償の意味を、彼はまだ知らなかったけれども。
「ヨシュア……レンは寝てしまったのか」
「……ああ」
 後ろから聞き慣れた声を聞き、それが敵ではないと前以て理解していたヨシュアは、振り返らずに答えた。
 レーヴェは寝ているレンを起こさないようにそっと近寄り、ヨシュアの傍に立った。
「随分レンに執着しているようだね、レーヴェ」
「……」
 ヨシュアの言葉に答えず、レーヴェはただレンの事を見詰めていた。
「……レーヴェも分かっているはずだ、レンはこの先優秀な執行者になる」
「そうか……」
 レーヴェは目を閉じ、レンがここに来てからの軌跡を思い出していた。
 生き続けた彼女が、再び生き返り、レーヴェ達に色々な情報を教わり続けた。
 情報を読み取り、自分の物にする能力……それは修羅と化す事で、決して人が得る事の無い絶対的な力を得たレーヴェにすら、目を見張るものがあった。
「レンが、執行者になる……まあ、ありえるだろうな。才能さえあれば執行者に年齢は関係無い」
 分かっている。心の闇さえあれば、老若男女関わり無く受け入れられる領域…それが結社だ。
 現に、目の前の壊れた少年が受け入れられている。
 だが、才能さえあれば、執行者になる中に、レンを含む事が出来ずにいた。
「僕らの目線に、レンが立つ。もしかしてレーヴェはそれを恐れているのか?」
 不意に、ヨシュアがレーヴェに尋ねた。その言葉に驚き、目を見開くレーヴェ。何故かレーヴェは動揺を隠せなかった。
「俺が……恐れている?」
「気付いていないようだね」
 呆れている様子は無いが、それでも意外そうな声色でヨシュアが言った。
「レンが何かを知るたびに、君は目を反らす。レンが僕らに近付くたびに、君は目を閉じる」
 本当に気付かなかったのか? と、ヨシュアが尋ねてくる。
「……」
「何を感じ、恐れている? 《剣帝》と謳われる修羅の君が、そこまで」
 虚ろな琥珀の瞳が、レーヴェの無意識を苛む。無意識に包まれた、レーヴェの柔らかな心はその問いを避ける事が出来ない。
(恐れている……か。それが恐らくは一番当て嵌まっているのだろうな)
 それをまさかヨシュアに指摘されるとは思っていなかったが。
(そうだ、俺は恐れている……)
160名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:49:45 ID:f5kfvCng
携帯で書き溜めていたものをトウカしただけなんで今はこれまでです
申し訳ない
何か、レーヴェ×レンって言うよりレーヴェ→レン→ヨシュアって感じ?
うちのレーヴェはヘタレーヴェ(爆)
幸せなレンを書いてあげたいです
161名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 21:20:17 ID:f5kfvCng
×トウカ
○投下
何かもう駄目ですね…
162名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 00:22:11 ID:MgpLGqHL
このうっかり侍め
163名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 01:30:02 ID:CHy+bXwg
大丈夫、そのくらいのうっかり書きなんて
ファルコムのサイト更新の人は、しょっちゅうやらかしてる。
164名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 15:58:04 ID:+D+4GHp/
>>162-163
自分何が好きなのか丸分かりでしたね


>>159から続きます
いつになったらエロくなるんだろう
エロじゃないと需要なさそう……
165獅子と悲恋(5):2007/08/11(土) 16:00:03 ID:+D+4GHp/
「レーヴェは、レンに興味があるんだな?」
 興味、とは少し違うかもしれない。
「心配しなくても、レンはレーヴェを怨んでなどいない」
 ヨシュアは寝ているレンの顔を覗き込みながら言った。
 どうやら、恐れる訳は自分がレンに寝首を掻かれてしまうのではと言う不安から来る物だと判断したらしい。少し気遣うようにヨシュアに言われ、レーヴェは苦笑した。
「俺が誰かの引けを取るとでも思っている訳か」
 レーヴェは自分が思っているよりは強くない認識下にあったであろう事に、少なからず心外に思えたが、それを別段気にする事も無く呟いた。
 ヨシュアはその姿を黙って見ていたが、やがて口を開いた。
「いいや。そうは思ってない。《剣帝》相手に牙を剥く存在も、また牙を剥けようとする存在も無いだろうし」
「自分で認めるのも何だが、その認識は正しいものだと、俺は思うがな」
 そうだな……と、ヨシュアは頷いたが、それでも何処かピントがズレているような目でレーヴェを見ていた。
「でも君は自分の手で作り出してしまうのを恐れているんじゃないのか?」
「……!!」
 全く検討違いな捉え方をしていたようだ。ヨシュアの抽象的な指摘に、それでもレーヴェはしばし絶句した。
 レンは、レーヴェによって、いや今の環境によって執行者になる事を怨んでなどいない、そうヨシュアは言ったのだ。
 壊れているから、心など理解されないと思い、半ばヨシュアの事を見下していた。
 こんなにも、ヨシュアは理解している。自分の事も、いやありとあらゆる事も。
 物分かりが良くなければ、この世の汚いものによって自分達が隠された事を理解できず、今頃壊れてなどいなかっただろうに……
 作り出す……レンと言う名の、執行者を。そしてそれを怨むのではないかと……そう心の何処かで感じていた。それを、ヨシュアは「恐れている」と言った。
「興味を抱いているレンに、その興味とは相入れない怨みを、君は感じたくない。だから恐れている……そうじゃないのか?」
「…………」
 ヨシュアはレーヴェの事を見ていないようで実際はこんなにもレーヴェの事を見ていた。
 細かくて己にすら気付かれなかった仕種も、その原因の根幹が何処のどのような物なのかも理解していた。レーヴェよりも早く。
「レンは、他の誰でもない、自分でこの道を選んだ。それを僕らはあくまでも導くまで……そうじゃないのか?」
「……」
 それは「ここ」を立つ場所として選んだ者にとっては、正しい見解なのだろう。
 だが、レーヴェには……それを受け入れる事が出来なかった。
−レーヴェ…………−
「っ……」
 首を横に振り、レーヴェはヨシュアから目を逸らした。
「……」
しばしヨシュアはそんなレーヴェの事を横目で盗み見ていたが、やがてレンを抱えて立ち上がる。
「レーヴェ、もうそろそろ僕は次の仕事に行く。だから、レンの事を受け取ってほしい」
 そう言いながら、既にヨシュアはレーヴェの胸に軽くレンの事を押し当てている。
 無下にする事も出来ず、レーヴェはレンを受け取った。
「……忘れないでほしい、レーヴェ。ここにいる者は決して後悔も怨みもしていない。僕もレンも……そして勿論レーヴェ、君もだろう?」
「……」
 レーヴェはその言葉に答えられず、またヨシュアもその答えを待たず、二人は別れた。
166獅子と悲恋(6):2007/08/11(土) 16:02:14 ID:+D+4GHp/
 去り行く少年の背中に、レーヴェは言いようの無い感情を抱いていた。
−僕らの目線に、レンが立つ。もしかしてレーヴェはそれを恐れているのか?−
 その言葉はレーヴェの無意識を揺さぶり、レーヴェも分からなかった感情を認識させた。
−レンが何かを知るたびに、君は目を反らす。レンが僕らに近付くたびに、君は目を閉じる−
 恐らく、ヨシュアの目に映る全てが自分と全く関係の無い世界として存在しているのだろう。
 いや、もしかすると自分すら存在しないのかも知れない……
−何を感じ、恐れている? 《剣帝》と謳われる修羅の君が、そこまで−
 感じ、そして恐れるものはただ一つだけ……
−レーヴェ…………、ヨシュアの事を……お願い、……−
 あの瞳を持った「彼女」を、もう一度失う事。
 同じ瞳を持つヨシュアを護る事が、レーヴェには出来なかった。それは、「彼女」を今一度失い、裏切った事になった。
 レンまで自らの意思無く動く執行者になってしまったら……
 それは再び「彼女」を失う事のように思えて恐れた。
 何より、「彼女」の眼を思い出させるレンを、執行者の道に歩ませたくなかった。レンの才能云々では無く、これはレーヴェの私情だった。
「やあ、幼女に手を出したらさすがに犯罪だよ、《剣帝》♪」
「ッ!!」
 いきなり予想だにしない声に、レーヴェは危うくレンを落としかけた。
「……趣味が悪いぞ、カンパネルラ」
「ウフフ〜、ごーめんごめん。あんまりにもあの剣帝がマヌケな顔をしているからつい、ね」
 カンパネルラと呼ばれた少年は、キュルルンと言った効果音が似合いそうな表情をしながら、レーヴェの肩を叩いた。
「肩を叩くな、レンが起きる」
「ふーん、僕にはお姫様抱っこをしないのに、レンにはしてあげるんだねぇ。もしかして僕ってば、差別されてる? 差別はよくないよ、レーヴェ」
「…………」
「あれれ、反応無し? それはダメだよ、レーヴェ。僕たち執行者はかの難題、「カルトクイズ 軌跡でポン!」で優秀な成績を修めた、選ばれし者なんだから!」
「そんなものを受けた覚えは無い。やったところで難題でもないしな」
「難題でもない? さっすが剣帝! 今度[極ムズ]の項目でも作っておくか」
「何の用だ、カンパネルラ」
 付き合い切れんと言った感じで、レーヴェは半ば苛立ちを見せながら尋ねた。一方のカンパネルラは「ああ怖い怖い」と、さほど怖がりもせずに言った。
「べっつにぃ? でも、年端も行かない女の子に、恋愛感情を抱くなーんて事は、僕はともかくレーヴェだったら犯罪だよねぇ?」
「ぐっ! カ、カンパネルラ、何故それを……」
「あっあー! やっぱりそうなんだ。レーヴェってばぃやぁ〜らしぃ〜♪」
 お前でも犯罪だ、と言う余裕はもはやレーヴェには無く、まるで鬼の首でも取ったかのようにカンパネルラははしゃぎ、レーヴェの脇腹を肘で軽く突く。
「ふむふむな〜るほど、剣帝サマサマの好みはゴシックロリータ、っとぉ。濃いねぇ〜」
「最近オーブメントで仕事を済ませていたな、たまにはこの剣を使ってやるか」
「ウフフ。やっだなぁ、冗談を織り交ぜてる事くらい、察してよぉ♪」
 そう言うと、カンパネルラは首を竦めながらひょいとレーヴェから離れる。
 ……盛大に疲れた。
「で、剣帝サマは一体その可愛らしい小さなお姫様にどれくらいまで見越しているのかなぁ?」
「別に、何も見越していない。と言うより、一体お前は何を見越せと言うんだ」
「だからさ、レンに望む事だよ♪ キスぅ? それとも」
「そうか、最近覚えた冥王剣を見てみたいか」
「あは☆ 冗談の通じない男の人は嫌われるよ?」
 振り切ったと思えばすぐこれだ。趣味の悪さはある意味で教授を越えている。
「で、で? 正直なところ、どうなのさ?」
「どうもこうも無い」
「ホントにぃ〜?」
「無い!」
「ちょっとー、大きな声を出さないでくれないかな。レンが起きちゃうじゃないか」
「……」
 明らかにおちょくられている。別にこれが普段通りの精神であったら、カンパネルラのちょっかいくらいたやすく受け流せていたであろう。
 普段通りの精神ならば。
167獅子と悲恋(7):2007/08/11(土) 16:05:17 ID:+D+4GHp/
「僕もさあ、可愛い[執行者と候補(こうはい)]の恋愛の末路を見守ってあげたいんだよねぇ。先輩としてさ♪」
「……お前が想像しているような事は考えていない」
 観念して搾り出すように言うレーヴェにカンパネルラはふぅん……と言いながら、レンの寝顔を見る。
「まあ、ちょっと若いかもしれないけど、恋愛に年齢は関係無いと思うんだけどなあ」
「…………ちょっとか」
「あぁりえなぁい、犯罪だよレーヴェ! とでも言ってほしかったの?」
「…………」
「でもレーヴェ、ひょっとしてレンに何かを重ねてない?」
 痛いところを突いてくる。レンに対する恋愛感情は確かにある。だがそれは、どうしても根幹に「彼女」が出て来るのだ。
 レンの眼は「彼女」と同じ、琥珀色だったから。
(禁忌、なのだろうな……この感情は)
 それは、「彼女」とレンを重ねている事に対する背徳感を混ぜた禁忌。
 この感情がレンにとっての「奴ら」と同じように捉えられるのが恐ろしい。決して「奴ら」とは違うと言うのに。
「僕なら、君に「愛している、恋仲になろうぜ☆」って言われたら、喜んで受け入れるのに〜」
「安心しろ、絶対にありえない」
 ある意味「奴ら」と同一視される事より恐ろしいのは、この道化師の空気の読めなさなのかもしれない。
 レーヴェはレンをゆっくりと地面に降ろし、今まで散々レーヴェの事をおちょくって来たカンパネルラの方を見る。
「ん? やっと本当の事を言うつもりになった?」
「お前の考えている「本当の事」がどのようなものを指しているかは知らんが、暇潰し程度には付き合ってやる」
 やったぁ☆ とニコニコしながらカンパネルラはレーヴェの回りに纏わり付く。
「で、で? レーヴェはレンをどう見てるのさ?」
「ただの教え子だ」
「はいはいダメダメ〜! もうネタは上がってるんだから、今更ごまかさないの」
「……最初はそう思っていた」
 繋げるレーヴェの言葉に、カンパネルラは眼をくりくりとさせ、不敵に微笑んだ。
「レンはあまりにも純粋なまま、様々なものから引き回され、精神だけが乖離した」
 あの地獄を覚えている。下種どもが何をしていたのか。その中でレンはどう生きていたのか。
「始めはそれを哀れに思った。こうする事でしか生きられないレンに、妙な義務感を持ってここまで過ごした」
「確かに、結社に相応しい闇の持ち主だもんね、レンは。そしてそれにレーヴェは同情した、と」
「……だが、実際は違った。あの地獄を生き抜いた姿に、俺の心は既に奪われていたのだ」
「へええ……起源は羨望、か」
 羨望、とはまた違う。あの姿にレーヴェはただただ神秘性を感じ、そしてその姿に恋をした。
 何物の絶望も受け付けない、生への渇望を持った少女に。
「……ま、君が恋すると言う事だけで面白いから、その起源も相手も関係無いけどね」
 散々興味津々だったと言うのに、いざ正直に話すとカンパネルラの注意力は散漫になっている。
「で、肝心の[どこまで]はどうしちゃったのかなぁ?」
「通りで先程から興味無さそうに聞いているかと思っていたら」
「ウフフ。僕はねぇ、もう分かっているレーヴェの恋心の馴れ初めよりも、もっとその先の面白そうな方に興味があるんだよ」
「悪趣味だな」
「全くだよ♪」
 何故お前が嬉しそうに言う、とツッコミを入れたくなったが、どうせまた振り回されるだけだと言う事は分かっていたので、敢えて無視しておく。
「これ以上お前の悪趣味に付き合うつもりは無い」
「えぇ〜? これからがいいところじゃないか。男と女の付き合い♪ ああ、違ったか。突く方の」
「燃え盛る業火であろうと、……」
「あはは☆ こっわぁいなあ。二枚目が台無しだよ〜?」
 手をひらひらさせながら、愉快そうに笑うカンパネルラ。
 何故こんな奴と話しているのだろうか……
「お前にこの件についてどうこう言われるつもりも、されるつもりも無い」
「じゃあ今のぬるま湯みたいな関係でいいんだー? レンがヨシュアの方に行っちゃうよ?」
「…………」
「レンのヨシュアに対する執着心は結構有名だよ? 君も勿論知ってるよね?」
 当然だ。レンの傍を出来る限り離れずにいたのだから。
168獅子と悲恋(8):2007/08/11(土) 16:10:49 ID:+D+4GHp/
 レンがヨシュアを見る眼は、世間一般で言う「恋愛感情」である事は間違いない。あれは慕うと言うレベルを越えている。
「ヨシュアきゅんは鈍いと言うか、他に感情を持たないから今のような関係だけど、それも時間の問題だと思うんだよねぇ」
「……」
「レンと共に行動する事で互いの結社生活に利益が生じるなら、恋愛云々ではないにしても、ヨシュアはレンを選ぶだろうよ?」
「ヨシュアは単独行動に特化している。レンは足手まといになるだけだろう」
「……そうかなあ?」
 カンパネルラは不敵に笑っていた。
 不敵に笑うカンパネルラに、少々苛立ちを感じながら、レーヴェはカンパネルラを見る。
「どう言う事だ」
「そのままの通りだよ。レンは天才じゃないか。あらゆる情報を自分のものにする……だから、ヨシュアの行動情報もすぐに呑み込めるってわけ」
「……だからレンがヨシュアと共に歩む技術と技量を得られると? 個人個人の適性は少なからずあるものだぞ。ヨシュアの適性に、レンが当て嵌まるとは到底思えんが」
「ラヴ・パワーなら乗り越えられちゃうんじゃな〜い? 愛は無限大、悲哀も無限大! なーんちゃって♪」
「カンパネルラ、からかうのも大概にしておけ」
「からかってなんかいないよ。ただ、そうした見解もあるよって言う事さ」
 肩を竦めながら飄々としてカンパネルラが言う。
「勘違いしているようだから言うけど、君が思っているほど事態は不変じゃないからね」
 分かっている、とレーヴェは言ったが、実際は実感が沸いていなかった。
(いつまでもこんな当たり障りの無い日々が続くと、そう思っているのか、俺は?)
 そう思う事こそ実感が無い。
「レンはヨシュアが好き、君はレンが好き。でもいつまでもその光景は続かない。ウフフ、面白いなあ♪」
 悪趣味な笑みを浮かべながら、カンパネルラは眠っているレンの顔を覗き込んでいる。
「優しいお兄さんは、想い人を弟にあげちゃう?」
「……俺があいつの兄代わりだったのは、今から5年」
「あ、第三者が掻っ攫うって言う可能性もあるよね〜?」
「聞け……いや、何でもない」
 言ったところでまたからかわれるのが目に見えている。
 カンパネルラはウフウフ笑いながら、レーヴェの事を見る。
「大切なものを大切にしているだけじゃ、結局それは価値も色褪せて終わりを迎えるものさ」
「珍しく先程からフォローに回っているな、カンパネルラ」
 驚いたようにレーヴェが言うと、カンパネルラはニッコリと笑った。
「外ならぬ愛しいレーヴェの為だからね♪ 少しでも点数稼ぎをしておきたいのさ☆」
「フッ……心にも無い事を」
「酷いなあ、想いは本物なのになぁ。こう見えて僕って一途なんだよ?」
「信憑性が無いな。そう判断を受けていたら、盟主からも《道化師》などと言う二つ名を与えられなかっただろうな」
 言いながら、それでもレーヴェはカンパネルラに感謝した。
 ……決して言葉には出したりしないが。
「何満足したような顔をしているんだか……面白くないなあ」
 ぶうぶうカンパネルラは唇を尖らせながら言ったが、やがて何かまた変な企みを思い付いたのか、ニヤリと笑った。
「でもまあ……レーヴェがレンを愛してるのは事実なんだよねえ?」
「…………」
 嫌な予感が拭えなかったので、レーヴェは敢えて黙っていた。
「そして、ヨシュアにもレンをあげるつもりは無いわけだ」
「レンは物ではない。受け渡し感覚で考えるな」
 辛うじて当たり障りの無い言葉で反論するレーヴェ。
「ウフフ、気を悪くしないでよ。僕だってそうは思ってないさ。ただ、レーヴェがどれだけレンを大切に思っているかを、分かりやすく言うとそうなるかな? って思っただけさ」
「…………」
「でも大切に想うばかりで、ちっとも君は先に行こうとしない。レンを何か可愛いだけのお人形さんとでも思っているのかな?」
「そもそも先に行く必然性が無いだろう」
 いずれレンはヨシュアを選ぶかもしれない。けれどそれまでは……
「もしかして、「レンがヨシュアを選ぶまでは進退が無いから安心だ」とでも思っているわけ?」
「ぐ……」
「ウフフ、それは甘いよレーヴェ♪ さっきもちらっと言ったけど、第三者が掻っ攫うって言う可能性もあるんだよ? 例えば……」
 言いながら、素早くカンパネルラは眠っているレンに口付ける。その光景に、レーヴェの頭の中は真っ白になった。
「カ……カカ……カカ」
 わなわなと体を震わせるレーヴェを余所に、カンパネルラはレンから唇を離して、満足したような顔をした。
169獅子と悲恋(9):2007/08/11(土) 16:12:12 ID:+D+4GHp/
 にい……と嫌らしい笑みを浮かべながら、カンパネルラはレンの柔らかな頬をゆっくりと撫でる。
「何驚いた顔をしているのさ、レーヴェ。さっきも言ったじゃないか。第三者が掻っ攫うって言う可能性もあるってさ」
「……!」
「何も君だけがレンを好きな訳じゃないよ? 考えようによっては、皆レンを好いているのさ♪」
 さっとカンパネルラが身を引くと、そこをレーヴェの剣の切っ先が唸りを上げて通った。
「大切にしているだけなら、僕が貰って行っちゃうよ☆ ウフフ」
 恐れる様子も無く、カンパネルラはニコニコ笑いながらレーヴェを見詰めている。
 いつの間にか剣を振るっていた自分の左腕を、レーヴェは驚いたように見下ろしていた……
(高々口付けを見ただけで……どうしてしまったんだ、俺は)
 理解にまで及ぶ事の出来ないレーヴェの姿に、カンパネルラは再び面白そうに唇の端を釣り上げてレーヴェを眺めていた。
「可愛がるだけじゃそれは愛とは言わないよ。ま、可[愛]いとはあるけどね」
「……何が言いたい」
「愚かしいんだよ、君が。《剣帝》と謳われている君が、高々恋と言う人臭い悩みに、それでも振り回されている様がね」
「俺にレンをどうしろと言うつもりだ」
「何も〜? だって君は僕じゃないし、僕は君じゃない。君の動きに僕は合わせる必要もないから、君だって僕の事は無関係なんじゃな〜い?」
「…………」
 おどけた、でも鋭い言い草に、レーヴェは何も言い返すことが出来ない。
 カンパネルラは、しばしレーヴェの顔色を伺っていたが、やがて「やれやれ」と言いながら溜め息を吐いた。
「本気にしちゃった? ウフフ、ごめんね」
 まるで何事も無かったかのように、カンパネルラはふらふらとその辺りをうろついた。
「僕は、君達が大好きだよ♪」
「気色の悪い事を」
「本心からさ☆ だからいじってみたいんだよ」
「……いじるな。いじりたいのなら専用の人物を探し出せ」
「今はそんな人考えられなぁ〜い、あなただけが全てなの♪」
「カンパネルラ……」
「あは☆ でも君が大好きなのは本当さ。今アイドルとして持て囃されているような、T.M.Resolutionみたいなビジュアル的な点も、中身的にも」
「てぃー……れ、ぞ?」
 怪訝な顔をすると、カンパネルラは「ああ、何でもない何でもない」と言って手をひらひらと振った。
「君に俗っぽい事を言っても、実は中身がイモの君には分からないんだね」
「非常に不愉快だ」
 眉間にシワを寄せながら、レーヴェはカンパネルラを睨むように見詰めた。
「Resolutionなら分かるぞ、決意だろう」
「頭がいいのが逆に笑いを誘うね」
 くっくと笑いながら、カンパネルラがレーヴェの肩をぽんぽんと叩く。
 そこはかとなく馬鹿にされてる。
「ま、そんな君の事も、勿論ヨシュアきゅんの事も、そしてレンの事も僕は大好きだから、さ☆ 可愛い後輩達を応援したいって言う、僕の老婆心を快く受け取ってよ♪」
「確かに老」
「何か言ったかい? 《剣帝》クン」
「別に……何も」
 今までカンパネルラの凶行(?)に対して怒っていたのに、いつのまにやら相手のペースに巻き込まれている。不思議だ。
「願わくばねー、君達の関係が跡形も無く粉砕されればいいなーって」
「……」
 もはやツッコミを入れる気力すら無い。
「あ、勿論レンをめぐって男二人が争うのを見るのもいいけどね☆」
「……用件は終わったと、そう判断してよさそうだな?」
「あっあっ、まだこれから先どうするか聞いてないけど〜?」
「いつまで同じ話の流れを繰り返させるつもりだ」
「も・し・か・し・て……言葉に出来ないような、ものすんごい事だったりして〜!?」
「燃え盛る業火であろうとも砕け散らすのみハアアアア……め」
「わ、っと……早口言葉で絶技は無しだよレ〜ヴェ〜♪」
 避けられた。ちっ。
 微かに舌打ちをしてから、レーヴェは無言で剣をしまう。
 何よりここで争いを起こしてしまったら、ついでにレンも起きてしまう。そんな上手いんだか上手くないのだかよく分からない事をレーヴェは考えていた。
170獅子と悲恋(10):2007/08/11(土) 16:16:00 ID:+D+4GHp/
「……レンを悲しませるような事、レーヴェならしないとは思うけど」
「えらく微妙な反応だな……」
 レーヴェがカンパネルラにそう言うと、カンパネルラは考え込むように低く唸ってから黙った。
「するの?」
「するかっ」
 あはは、だよねぇ? と言いながら、カンパネルラはこちらの顔色を伺うような目で見ている。
「確かに特殊な人間は、レンのような罪も無い少女を対象に、下卑た考え方を押し付けようとするがな」
「……するの?」
「しないっ!」
 そっかーしないかー……何故か意表を突かれたような顔をするカンパネルラ。
「どんな印象だ、お前の中の俺は……」
「それはそれは、何者にも容赦をしない、恐るべき剣帝さ。そう、どんな相手も無残にその花を散らせる……言うなれば、目の前に泣いて許しを乞うのが例えいたいけな道化師であろうとも、その道化師を丸ごとぱくっと」
「燃え盛る業火であろうとも砕け散らすのみハアアアア滅!」
 一閃。しかし「わあ」と言いながらもカンパネルラは涼しい顔でまた避けた。さすがは執行者である。
「お・ま・え・は! 下らない言葉で引っ掻き回すな。話がいつまで経っても終わらん」
「帝国の庶子皇子みたいかな? ウフフフフ」
「???」
 な〜んでもないよ、と言ってカンパネルラは肩を竦めた。
 レーヴェがカンパネルラの今の発言を理解するには、些か帝国の情報が足りなかったようだ。
「まー何となく邪魔したい気持ちがあるからわざと無限ループさせてるんだけどね、話題を」
「…………」
 元よりカンパネルラは話題を解決へと導くつもりは無かった。それを知り、レーヴェは今まで以上に盛大に疲れた。
「話は終わりだ、さっさと行かないか」
 半ば蹴り出すような感じで、レーヴェはカンパネルラを追い出した。カンパネルラは「ちょっとー」と不満そうな声を上げた。
「俺がどう動こうと、よく考えればお前には関係の無い事ではないか」
「チッよく考えなくていいのに……だから精神年齢老けて」
「今舌打ちしたな? 本音出かかったな?」
「やだなあ、気のせいだよレーヴェ♪」
 扉の向こう側から、愉快そうなカンパネルラの声がくぐもって伝わって来る。
「ま、今までの流れを見る限り、無責任に時を過ごすわけではなさそうだから許してあげるよ」
「何故お前に許しをもらわなければならないんだ……」
 呆れたようにレーヴェはカンパネルラに言う。だがカンパネルラは「ちっちっちぃー」と、明らかに指を降りながら舌を打っているのが想像出来るような運びで反応した。
「言ったでしょ? 考えようによっては皆がレンを好いてるってさ♪ 僕だって……」
「…………! カンパネルラ……」
「僕だって……レンに指パッチン一つで瞬間移動出来る術を教えてあげたい! 人をいじくる能力を植え付けて、実はヨシュアにぞっこんラブなばっかりに離れるとどんどん駄目になって行くレーヴェを一緒に作りたいー!」
「植え付けるな人を対象にするな作るな」
 頭痛がして来た気がする……額を押さえながらレーヴェは扉の向こう側にいるカンパネルラに言った。
(先程の反応……てっきりカンパネルラはアレだと思ったのだが……)
 思案に暮れるレーヴェ。だがカンパネルラの事だ。それが事実とも虚言とも限らない。
「とにかく……今はレンをきちんとした寝床に運んでやりたい。以上」
 一方的に言い放ち、地面に横たわっているレンをレーヴェはゆっくりと抱え上げた。
 持ち上げた瞬間、レンは少し唸って身じろいだが、その琥珀の眼が開く事は無かった。
 外から聞こえていたカンパネルラの声は、もう聞こえなくなっていた。これ以上レーヴェが相手にしない事を理解しているのだろう。
「…………」
 レンを片手で抱えると、レーヴェは懐からハンカチを器用に取り出し、先程カンパネルラが口付けた箇所に軽く押し当て、その口付けを拭き取るかのように拭った。
「う……んん……」
 眉をしかめ、レンが唸ったのは無理も無い事だと思う。だがレーヴェには何故かカンパネルラがレンに口付けた事に納得が行かなかった。
(……まずい、これはまさか……)
 一つの単語が頭を過ぎり、レーヴェは軽く冷や汗を流した。
「……嫉、妬?」
 呆然としながらぽつりとレーヴェがその単語を呟いた。
 相変わらずレンは腕の中で寝息に混じり微かに唸っていた。
171名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 16:18:10 ID:+D+4GHp/
何と言う……ヘタレーヴェ!!
カンパネルラに振り回されるようじゃ執行者としてお終いだと思いますが
と言うより無駄に長くてすみませんorz
そのくせエロはどーこーだー!?
172名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 17:34:20 ID:KIHu8B2p
エロ無しでも別にいーやん
GJ!
173名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 18:11:45 ID:YMY4DqYz
これから寝てるレンにイタズラ開始
174名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 19:50:14 ID:MO+TRNk8
そういえば蛇をBF団と評してる人がいたけど、その場合レンが大作でパテルマテルがジャイアントロボなのだろうか
175名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 22:49:22 ID:meNzH7ck
むしろエロなしでかもーんっす!
遅れましたが、激しくグットジョブ!
176名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 00:57:28 ID:U9AeC0mH
エロはなくとも面白い!ヘタレーヴェさいこー
177名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 15:30:30 ID:pIV9rUFi
エロスレでありながらエロありのSSが叩かれ、エロなしのSSがGJされるこの矛盾。

どうやら腐女子が大量に紛れ込んでいるようだな。
エロなしでいいならヨソでやってくれないか。
178名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 18:07:48 ID:nvNl3eG2
そのうちエロくなるんでないの?
あとヲタによる腐女子叩きって目くそ鼻くそじゃね?
179名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 18:09:42 ID:jw0iUBkc
激しく真逆だな
オリビエみたいな糞腐女子向けなキモキャラがいい思いをして
喜ぶのは腐女子がほとんど


上にあるようなレンに幸せになって欲しいというのは
男女共通というよりは男寄りの思想
180名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 18:40:36 ID:TvUts7QY
181名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 20:09:35 ID:+dSIMFh/
まあ己の趣味として同性愛者でもないキャラに同性愛やらせて悦に浸ってる腐女子なんざ
罪深さへの無知ぶりと無神経ぶりとエゴの垂れ流し(何がキャラへの愛だよと)からして
正直言って昔から大嫌いではあるが

別に書き手の中の人が腐女子かどうかなんてどうでもいいだろう
罵り合いになるほうが、荒れ。
大体前スレから職人と住人はちと神経質気味なんだから無駄に煽るなってば
182名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 22:46:09 ID:1BC8fYLC
俺はエロイよ
183名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:32:05 ID:mGueM4eQ
>>179
最後の一行にだけは同意できないな
184名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 00:34:22 ID:A/5LJDaO
でも俺は幸せになって欲しい夜レンには
185171:2007/08/13(月) 09:12:29 ID:/WiWP4O1
レーヴェ×レンを今書いてる者なんですが、何か……
もうちょっとでエロくなるんで楽しみにしてくださっている方、お待ち下さい(本エロまだですが)
荒れさせてしまったようならごめんなさい……
186名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 11:23:59 ID:qNBx5+HO
狭量粘着を相手に荒れるの荒れないのと気にする必要なし。
エロ小説を投下する者だけがこのスレの正義。
続きを期待してます。
187名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 14:12:55 ID:gOukHEU/
誰も望んでない駄文を書いたら叩かれるのが当然
そのあたり周囲の反応見て自分で見極めろ
188名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 18:31:41 ID:PlXqK2eG
少なくともこの先エロくなる展開を俺は望んでるぜ。
189名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 23:00:29 ID:JRZnfG0m
書きもしないくせに文句つける人が多いスレですから。
職人さんは貴重な存在です。 投下お待ちしてます。
190名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 00:07:40 ID:E8i3O/sS
>>179
それを言ったらオリビエより、レーヴェやヨシュアの方がよほど腐女子向けのキャラだろうが。
総じてあの人種は、悲惨な過去設定のあるクールな美形キャラに夢中になるのが相場。

まあ長門や古くは綾波みたいな電波系キャラに男ヲタが夢中になるのと同じくらい常道だわな。
191名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 08:27:11 ID:aLGTIC/v
ジン兄貴好きな女子はおらんのか。
旦那にするならポイント高いぞ
192名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 08:45:37 ID:TLAEA+ka
エロなしでもありでも別にいいと思うが・・・
俺の入り浸ってる某スレなんぞ、男性ヲタ向け作品かつ20スレ超える長寿スレでありながら
投稿小説の8割が非エロだぞw というか非エロSSに文句つけるという発想自体がなかったw

投稿してくれる人こそ神。面白ければエロなしでもありでもいい。ただし、この板に来るような奴は
俺も含めてどちらかといえばエロ方面を期待しているのは忘れずに、とだけ知っておいてくれればそれでいいよ
193名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:48:22 ID:ucVitrZV
>>190
現実にオリビエは腐のファンばかり、ヨシュアやレーベは男の
ファンも多いのが現実
194名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 23:07:05 ID:BHORd4M5
大分前の事だから情勢も変わってるかもしれないが、公式でいつか見たものだと
ヨシュアとオリビエは意外と男のファンが多かった。
(その場合は大体女の好きなキャラも他に挙げたりしてたが)
レーヴェとアガットは女のファンが多かったな、という印象。
195名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 23:08:59 ID:yQj+5xd1
なんかもうこんなんなら空の軌跡だけで単独スレ立てて十分やって行けるんじゃないか?
過疎るって言っても他の作品モノが投下できない空気になったり荒れたりするよりはマシ。
196名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 23:14:54 ID:ucVitrZV
オリビエはファンサイトとか見ても腐の支持が圧倒してるが
197名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:08:14 ID:MieFgC5A
個人的には、最初に内容の傾向を書いてくれたら、どんなのでもいいや。
えろ有無とかカップリングとか、陵辱系とかほのぼのとか。
好みでなけりゃ普通にスルーするし。

…軌跡スレのポエムみたいなのはさすがに勘弁だが。
198名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:25:52 ID:hPXAWhYT
別に職人と住人の性別と嗜好とキャラの好みなんてどうでもいいじゃないか。
匿名なんだから言わなきゃ分からないし角も立たない。
貴方が気に入らなくても他の人は気に入ってるかもしれないのだから
やたらな叩き罵りはモニター前のつぶやきと脳内に留めるか読むのをスルーすりゃいいだろ。

なんか軌跡ファンの嗜好の派閥衝突みたいに読めるぞ最近のレスは。
199名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:38:15 ID:b73c/Vo5
そういう考えがどうでもいい
200名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 08:19:25 ID:zrx9876k
公式掲示板でも無駄にエネルギー使って罵り合いする傾向あるんだから
もう好きなだけ議論してろよ。
SS書いたり読んだりするよりも空の軌跡の議論やら雑談する方が面白いのだろう?
201名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 13:37:01 ID:DiajKuYc
SSスレでソレをやるなって話なんだが・・。


つーか正直、エロパロネタでも本スレでやって問題ない
とか思ってしまうような時があるんだよな。空の軌跡は。
202名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 17:33:10 ID:Pdp3Ij+q
>>145>>146みたいな自分の好みじゃないSS書く作家に向って
暴言を吐く馬鹿がいなくなればいいだけの話。

好みでなければ罵倒、なんてエロパロ板全体見ても相当読み手のレベル低いよ、ここは。
もう少し職人に対する礼儀を弁えないと。
でなければ結局寂れて落ちるだけよ?
203名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 18:31:36 ID:pazqtT8I
構ってちゃんにまともに反応してもな
204名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 19:04:15 ID:b73c/Vo5
駄文がはびこるくらいなら寂れて結構
205名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 22:58:34 ID:2dISx/pl
>>203が正しい
206名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 00:25:38 ID:Bmrt3dRu
>191
ジン兄貴は好きなんだが人格が安定しすぎててネタにしづらいんだよな。
ツッこむ隙がないというか。
207名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 08:16:36 ID:hY6RpbtJ
>>203
そういって無能な自分を慰めてろやカスがw
208名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 09:23:02 ID:hYkBYkUO
>>207
そこまでかまってほしいって・・・
どんだけ寂しんぼなんだよおまいは(;_;)/
209名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 21:46:52 ID:nMPi3Z7k
そういや、ジンの妙齢の女性に弱いって設定、ほとんど生かされてないな。
妙齢の女性ってキャラも少ないが。
210名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 03:10:52 ID:Gi6nVrD0
リースのはらぺこもなー
211名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 23:07:03 ID:goWyQj8U
ユリア*ミュラー見たいなぁ
212名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 18:07:22 ID:+pVV0mgx
久しぶりに伸びてると思ったら…
まあ8月だからしょうがないか
213名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 20:26:31 ID:dzpWAM3t
夏のせいじゃなくて、
前スレからの空の軌跡雑談廚のせい。
2ちゃんの本スレ逝けと何度言っても聞こえない
皮肉を何度も言っても分からない、議論好きの我が儘な人々。
だからずっと、これからもこんな感じだろうよ。
214名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 02:20:55 ID:Sy5OUMMV
空気読まずにアトラスによるフローララブラブ鬼畜調教投下しても良い?
215名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 02:23:32 ID:jFaqJn9L
>>214
おねがいします
216名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 02:25:05 ID:Y75DiB2M
お願いします。
217名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 02:11:33 ID:JqgEe5JH
>>214
神キター
フローラ待ってたぜ!
218名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 20:57:00 ID:MA4WnQfB
あれ・・・?
俺のフローラたんは・・・?
219名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 23:39:14 ID:3q3JECcP
のんびり待とうぜ
220名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 00:38:21 ID:Jfz0NJmd
アトラスに苛められたスライムの復讐の矛先がフローラに向くSSですけど、良いですか?
221名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 06:55:27 ID:Gm9b30Zy
よろしく!
222エルモ温泉の覗き魔退治(15):2007/09/12(水) 21:00:20 ID:6NoL7kqC
 昇りゆく月の光を頼りに、オリビエは獣道を駆ける。
 薄暗い林の中も、先ほどの下見のおかげで着実に進むことができた。
(まさか、下見がこんなにすぐ役立つとはね……)
 そんなことを考えながらも、追跡の足取りは緩まない。
(無事でいてくれ、子猫ちゃんたち……!)
 やがて、魔獣のねぐらと見当をつけた付近に到着する。
 この先は、魔獣と遭遇する確率が高くなる。オリビエは導力銃
グレイウルフを取り出すと、慎重に進んでいった。

 ほどなく、オリビエの耳が林の奥に物音を捉えた。
 目をこらすと、木々が密生して迷路のように入り組んだ奥に、
さらに周りを潅木に囲まれた空間があるようだった。
(なるほど、自然の隠れ家だね。これじゃ、荷物を持ってると
身動きが取れなくなるな……)
 オリビエは荷物袋を大木の根方に置き、導力銃を構えて木々の
迷路に踏み込む。中心に近づくにつれ、先ほどの物音がはっきり
と聞こえてきた。
「……ん……ふっ…………あんっ……やぁ……」
 切れ切れに聞こえてくるのは、少女たちの切ない声。
(まさか……!)
 オリビエの脳裏に最悪の図が浮かんだ。エステルもクローゼも
ティータも、魔獣に処女を散らされ、なお凌辱の限りを尽くされて
いる――。
(そんな……!)
 オリビエは青くなって、魔獣のねぐらへと突き進んだ。
 木々の間を抜け、潅木の向こうに開かれた場所では――。
「やっ、やだっ…………あっ、もう、やめなさいよっ……」
「んっ……んふっ…………くっ、んんっ、ふあっ……」
「あっ、あんっ……やっ…………ダメです、ダメぇっ……」
 エステルもクローゼもティータも、魔獣に辱めを受けていた。
白い柔肌を押さえつけられ、露にされた敏感な部分を魔獣の舌に
舐め回されて、裸の少女たちは切ない喘ぎを洩らしていた。
223エルモ温泉の覗き魔退治(16):2007/09/12(水) 21:01:14 ID:6NoL7kqC
 エステルは両脚を大きく開かれ、まんぐり返しの体勢で押さえ込ま
れていた。恥ずかしいところが全部むき出しになる屈辱的なポーズで、
二匹の魔獣に前の穴と後ろの穴を舐められている。
「やだ、もう……そんなとこ、あっ……イヤ……やめてってば……」
 どれほどの間、こうして責められ続けたのか。気丈な少女の声は
か弱く、ほとんど哀願のようだった。
 クローゼはひざ立ちの格好で、前と後ろから責められていた。正面
の魔獣はクローゼの控えめな乳房を舐め回し、後ろの魔獣は恐れ多くも
姫君のお尻の間に鼻面を突っ込み、バックから大きく股間を舐め上げて
いた。
「んくっ……んっ、ふうっ…………うっ、ふあ…………くふっ……」
 クローゼは、絶え間ない刺激に足腰を震わせながらも、はしたない
声を洩らすまいと必死に唇をかみしめていた。
 ティータは小さな身体を後ろからM字開脚で抱きかかえられ、
丸出しの股間を真正面から舐められていた。魔獣の舌が無毛のワレメ
をこじ開け、幼いスジまんこの柔らかな中身をねぶり回していた。
後ろの魔獣は長い舌を伸ばし、膨らみかけた胸の真ん中にぷっくり
突き出したティータの乳輪をなぞっていた。
「ダメです……あんっ、やっ……もう……許して、くださいぃ……」
 ティータが泣き声でお願いしても、魔獣相手には何の効き目も
なかった。

 三人とも全裸で辱めを受けていたが、見たところ、まだ処女を
奪われてはおらず、怪我もなさそうなのでオリビエは安心した。
 安心した瞬間、オリビエの胸に激しい怒りがこみ上げる。
(僕の大事な子猫ちゃんたちに、なんてことをッ!)
 人のものは俺のもの的な憤りではあった。
(なんてうらやま……いや、いやらしい。僕にもやらせ……いや、
やめさせよう)
 早く三人を助けなくては。
(魔獣は……全部で六匹か)
 少女たちは、それぞれ二匹の魔獣に押さえ込まれ嬲られていた。
(エステル君なら振り払えそうなもんだけどねぇ……?)
 しかし、よく見ると三人とも両手が後ろに回されている。
(後ろ手に縛られてるのかな……魔獣にそんな知能が?)
 ともかく、三人とも自由が利かないのは間違いないようだった。
224エルモ温泉の覗き魔退治(17):2007/09/12(水) 21:02:14 ID:6NoL7kqC
 すぐに飛び込むのはたやすいが、まずは木陰から周囲を見回し、
移動しながら退路を探す。左手に一本の抜け道が見えた。どこに
通じる道か正確には分からないが、退路としては申し分ない。
(よし……!)
 導力銃を構えつつ、アーツを立ち上げる。
 風のクオーツが燐光を放ち、オーブメントが唸り始めた。
 導力の高まりを感じながら、オリビエは複数のターゲットから
目を離さない。もし万が一アーツの発動前に少女たちのバージン
が危機にさらされたら、即刻ハウリングバレットをぶち込むつも
りだった。
 さいわい、魔獣どもは3人の秘所を舐め回すことに熱心で、
アーツ駆動までSクラフトの出番はなかった。

 オリビエはターゲットを目がけ、渦巻く風の力を解き放つ。
「エアリアル!!」
 敵陣の真ん中に、竜巻が湧き起こる。荒れ狂う風が魔獣を
まとめてなぎ払い、四方の地面に転がした。
 オリビエは木陰から飛び出し、叫ぶ。
「エステル君! クローゼ君! ティータ君! 助けに来たよ!
早く、こっちだ!」
 一瞬、茫然としていた3人もすぐに状況を飲み込み、何とか
起き上がってオリビエのほうに駆けてきた。やはり両手は後ろ
手に固定されているらしく、とても走りづらそうだ。とはいえ、
縄を解いている余裕はない。魔獣が、早くも不意打ちから立ち
直ろうとしていたからだ。
「こっちへ! お互い離れないように、まっすぐ逃げるんだ!」
 逃げてくる裸の少女たちを誘導しながら、オリビエは油断なく
魔獣の動きを見張っていた。エアリアル一発では大したダメージ
にはならない。いち早く立ち直った魔獣が、獲物を逃がすまいと
追いかけてきた。
「そらっ!」
 オリビエのグレイウルフが吼える。
 額に一発をくらって、魔獣は再び地面に転がった。
 だが、今度は他の魔獣どもが一斉に向かってくる。
「このっ……クイックドロウ!」
 素早い連射で、複数の魔獣を足止めする。
 とはいえ、多対一の対決はそろそろ限界だった。
 囚われの少女たちが全員逃げ出したことを確認すると、オリ
ビエも身を翻して撤退した。
225エルモ温泉の覗き魔退治(18):2007/09/12(水) 21:03:10 ID:6NoL7kqC
 一本道を逃げる利点は、敵がいかに多数であっても、しんがり
は常に一対一で追撃に対処できるところだ。オリビエも3人の
後を追うように逃げながら、時々振り返って、追いすがる魔獣を
撃退していた。
 だが、3人の少女は、夜道で、しかも後ろ手にされた不自由な
状態ゆえに、どうしても速くは逃げられない。いきおい、オリビエ
が踏み止まって魔獣と対決し、時間を稼がなくてはならなかった。
(こんなときには、アガット君みたいな接近戦タイプが向いて
るんだがねぇ……)
 ぼやきながらもグレイウルフで応戦する。ただ、どうしても銃の
場合は最低限の間合いが必要で、後退しながら戦うしかないのが
辛いところだった。
 どうにか3匹目を片付けた頃には、オリビエはかなりの傷を負って
いた。グレイウルフを構え、息を切らせて闇の奥を見据える。
「どうやら……これ以上の追っ手はいないようだね」
 ほっと息をつくと同時に身体中が痛みを感じ、どっと疲労が押し
寄せてきた。
(そういえば……ディナーを食べ損なったね)
 思い出すと、お腹まで鳴り始めた。
 怪我と疲労と空腹でフラフラだったが、まだ安心はできない。
 オリビエは気を引き締めると、油断なく後ろを振り返りながら、
3人に追いつこうと足を速めた。
226エルモ温泉の覗き魔退治(19):2007/09/12(水) 21:03:45 ID:6NoL7kqC
「おおい、エステル君、クローゼ君、ティータくーん!」
 前方の夜道に白く揺れる3つのお尻に向かって呼びかけた。
 裸の少女たちは、振り向いて立ち止まる。
 息を切らせながら追いつくと、オリビエは言った。
「はぁ、ふぅ……ひとまず奴らは撃退したから、あとは注意して
ゆっくり進もうじゃないか」
 その一言に、硬くなっていた少女たちの緊張が解けた。
 不意にティータがぐずぐずと泣き出し、
「オリビエさぁーーーーーーーーーーーーんっ!!」
と幼い裸身をオリビエに預けてきた。
「よしよし、ティータ君。もう大丈夫だよ」
 オリビエは、泣きじゃくる小さな身体をそっと抱きとめ、頭を
優しくなでてやった。抱きしめてやろうとして、後ろ手にされた
少女の両腕に気づく。
「ああ……そうだったね、かわいそうに。今すぐ縄を解いて……」
 オリビエは後ろに回されたティータの手首に触れ、
「あれ?」
と首をひねった。
 縄で縛られていると思いきや、ティータの手首には何もなかった。
 それなのに、両手の自由は利かないらしい。
「ど、どうなっているんだい?」
 オリビエはティータの後ろに回った。
「ちょっと失礼するよ」
 ティータの両手を持ち上げ、近くで見てみる。
 少女の両手は、後ろ手でお祈りをするかのように組み合わされた
まま、樹脂のようなもので互いにくっついていた。
「なんだこれは……糊? 樹液? 何かの粘液か?」
 掌も指もしっかりとくっついて固まり、とても引き離せそうに
ない。縄で縛られるよりずっと厄介な代物だった。
(くそ……! 魔獣のくせに、なんて狡猾な……)
 オリビエは、くっつき合ったティータの手指をあれこれ引っ
張ったり伸ばしたりしてみた挙句、
「ダメだね、これは」
とさじを投げた。
 不安そうな目でクローゼが尋ねる。
「やっぱり、ダメですか?」
「ああ、残念だけどね。お湯か、油か……薬液みたいなもので
溶かして洗い流すしかないだろうねぇ」
「そっかぁ……」
 エステルの声もがっかりしていた。
227エルモ温泉の覗き魔退治(20):2007/09/12(水) 21:05:03 ID:6NoL7kqC

「ところで3人とも、怪我はないかい? どこか痛いところは?」
「うん、大丈夫……」
 オリビエの声に3人は顔を見合わせ、自分たちが素っ裸なのを
思い出して急激に恥ずかしくなった。夜の林が暗いとはいえ、
仮にも男の前に一糸まとわぬ姿で立ち、素肌を残らずさらして
いるのだ。おまけに両手が使えないので、恥ずかしいところを
手で隠すこともできなかった。
 少女たちは、赤い顔で横を向き、身体を縮めて、少しでも
裸を見られないようにしようと涙ぐましい努力をしていた。
 オリビエは思わず微笑んだ。
(おやおや、可愛らしいねぇ。でも悪いけど、君たちのいちばん
恥ずかしい穴は、もうとっくに見せてもらったよ……。それに
今だって全然隠れていないよ。ティータ君のちっちゃなお尻も、
クローゼ君の白くて丸いお尻も、エステル君の健康的な肉付き
のお尻もね)
 さらに、クローゼの可愛い胸の先っぽや、エステルの意外に
ふくよかな横乳も、彼女たちが恥ずかしげに身をよじるたび、
チラチラと見えてしまうのだった。
「み、見ないでよっ!!」
 オリビエの視線を感じたのか、エステルが真っ赤な顔で言った。
「そんなこと言われてもねぇ……」
 とぼけるオリビエに、クローゼがおずおずと尋ねる。
「あの……私たちの服は……」
「そうよ! 持ってきてくれたんでしょ?」
 勢い込んでたたみ掛けるエステル。
228エルモ温泉の覗き魔退治(21):2007/09/12(水) 21:05:59 ID:6NoL7kqC
 期待する少女たちに、オリビエは頭を下げた。
「いやその、すまない。実は、君たちの装備も全部まとめて持って
きたんだが、その……戦闘の前に、邪魔になるので置いといたんだが、
逃げるときに回収できなくて、あそこに置きっぱなしなのだよ」
「ええーーーーーっ?!」
 ぶーたれるエステルを筆頭に、目に見えて落胆する少女たち。
「いや本当にすまない。回収してる余裕がなかったんだ」
 オリビエは深々と頭を下げた。
「いえ……あの状況では逃げ出すのが精一杯だったと思います」
 クローゼが優しくフォローし、ティータも口を添えた。
「うん、助けてもらったんだもん。仕方ないよ」
「そうよね……オリビエが来てくれなかったら、あたしたち、
どうなってたか……」
 エステルの言葉に、先ほどまでの辱めを思い出し、少女たちは
羞恥と嫌悪に身を震わせた。
「オリビエ……助けてくれてありがとう。感謝してる」
 エステルが頬を染めながら、オリビエに礼を言う。
「いや、それは当然のことをしたまでだよ。それはいいんだが……
確かに裸のままというのは色々と不都合だねぇ」
と見回すオリビエの視線に、全裸の少女たちは赤面し、もじもじと
身体をそむけた。
229エルモ温泉の覗き魔退治(22):2007/09/12(水) 21:12:12 ID:6NoL7kqC
「せめて、身体に巻ける布か何かないんでしょうか?」
 恥ずかしげなクローゼの質問に、オリビエははたと手を打った。
「おお、そうだ! 忘れていたよ! これがある!」
と、ベルトに挟んでいた3枚のバスタオルを引っ張り出す。
 たちまち、少女たちの瞳が安堵に輝いた。
「さあ、これを身に着けてくれたまえ!」
 オリビエが意気揚々と差し出すバスタオルを前に、少女たちは
複雑な表情をしていた。オリビエも、ふと気がつく。
「あ、そうか。君たちは両手が使えないんだったね……」
 少女たちの両手は、後ろ手でくっつき合ったままだった。そんな
状態では自分でタオルを巻くこともできない。
「仕方ないねぇ。では、ボクが巻いてあげよう。ティータ君」
「えっ? あっ、はい……」
 オリビエは戸惑うティータの正面に立ち、小さな身体の後ろから
バスタオルを通そうとする。ティータの両腕が後ろ手になっている
せいで、しゃがまないとタオルが背中に回せなかった。
「どれ」
「あっ……オ、オリビエさん」
 ティータの身体の正面でしゃがむと、ちょうどオリビエの目の前
に、幼いつるつるのワレメが見えた。目を上げてティータの様子を
うかがうと、真っ赤になってぎゅっと目をつぶっている。安心した
オリビエは、ティータのスジまんこを真正面からしげしげと眺めた。
ふっくらした無毛の恥丘に一本のすじが入っただけの、シンプルな
アソコだった。
 ティータの背中に回したバスタオルを持ち上げながら、オリビエ
の視点も上昇していく。つるりとしたお腹、可愛いおへそ、膨らみ
かけた小さな胸、ぷっくりと女の子を自己主張する乳頭が、次々と
オリビエの目にさらされる。そして最後に、目をつぶって羞恥に
震えるティータの赤い顔を眺めながら、オリビエはバスタオルを
巻き終えた。
「ほら、できたよ、ティータ君」
「あ……ありがとうございます、オリビエさん……」
 やっと目を開いたティータは、ぼんやりとお礼を言った。
「礼には及ばないよ。さて、次は……」
230名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 19:48:38 ID:iFVl0NI1
続きは!?続きは!?
231名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 23:01:01 ID:a7V/dpy4
ごめんまだ書いてない
232名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 20:50:45 ID:pqTSRleg
ちょwwwwwwここで止めるのかよwwwwwwwww
233名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 06:10:20 ID:0CM5sHf2
ではあとちょっとだけ続くんじゃ
234エルモ温泉の覗き魔退治(23):2007/09/16(日) 06:10:50 ID:0CM5sHf2
 オリビエの視線に、2人の少女は思わず目をそらした。
「クローゼ君」
「は、はいっ」
 裸の姫君は、気の毒なほど緊張した声を上げる。
「では、失礼するよ」
「……っ!」
 バスタオルを持ったオリビエが近づくと、クローゼは思わず目を
つぶり、羞恥に染まった顔をそむけた。オリビエは、クローゼの白い
裸身を抱けるほど間近に迫り、女らしい曲線を描き始めた腰に腕を
回した。身をかがめたオリビエは、クローゼの背中側、お尻の下
あたりにバスタオルを回しつつ、息がかかるほどの至近距離から、
愛くるしい恥毛の丘を正面に見ていた。
 真正面から見るクローゼのアソコは、意外なほどしっかりと生え
そろった縦長の陰毛に覆われ、大事な性器を見えないように守って
いた。その、見かけは大人びて生えそろった茂みをかき分け、中に
隠されたまだ子どもっぽい性器を押し開いて、処女の秘密を何もかも
さらけ出してやりたい。そんな欲望と戦いながら、オリビエはクロー
ゼの身体に回したバスタオルを持ち上げていく。
「んっ……!」
 お尻から背中へと駆け上がるタオルの感触に、クローゼがピクッ
と身を震わせ、オリビエの目の前で、ふたつの乳房が小さくプルン
と揺れた。両の先端には、ミルクの匂いがしそうな色淡い乳頭が
乳輪ごとぷっくり突き出し、未成熟ながら女の身体をアピール
していた。その美しい膨らみを、オリビエは名残惜しい気持ちで
タオルに包む。これで完了というとき、
「あっ……」
 目を開きかけたクローゼが声を上げ、赤い顔で身をよじった。
バスタオルの端を折り込んで留めるとき、オリビエの手がクローゼ
の左のおっぱいに柔らかく沈みこみ、生乳に触れた指先が乳首の際
までかすめたのである。オリビエは何食わぬ顔で言った。
「よし、これでオーケー」
「あ……ありがとう、ございます……」
 クローゼは、真っ赤になって太股を閉じ合わせ、もじもじとお礼
を言った。
235エルモ温泉の覗き魔退治(24):2007/09/16(日) 06:11:47 ID:0CM5sHf2
「あとはエステル君だね」
 オリビエの視線に、エステルは警戒心をむき出しにした。
「み、見ちゃダメだからね!」
「見ないで、どうやってタオルを巻くんだい?」
「いいから、こっち見ないで! 目をつぶって!」
「はぁ……仕方ないねえ……」
 オリビエは、目をつぶってエステルの前に立った。
「じゃあ、巻くよ?」
「ど……どうぞ」
 すぐそばでエステルの声がする。
 オリビエは見当をつけて身をかがめ、タオルを持った腕を伸ばす。
(このへんかな……?)
「キャーーッ!」
 オリビエの両手は、エステルの滑らかで張りのある尻肉をつかんで
いた。
「こ、これは失敬」
「バカっ! もっと下でしょ!」
「了解した」
 仕切り直したオリビエは、さらに身を低くして前進した。
「オリビエっ、ちょっ、イヤン!」
「ぶっ」
 何かに顔から突っ込んだオリビエが思わず目を開くと、そこは
温かい茂みのただ中で、奥には蒸れた匂いを放つ柔らかい谷間が
息づいていた。エステルの下腹部に顔を埋めていることに気づい
た瞬間、
「イヤーーーーッ!!」
 鮮やかなキックが、オリビエを地面に蹴り転がした。

 少し後。
 オリビエは、ぷんぷん怒るエステルに平謝りだった。
「わざとじゃないんだ。分かってくれたまえよ」
「……もういいわよ。目開けててもいいから、さっさとして!」
「フッ、心得た」
 オリビエは、エステルのすらりと伸びた両脚の前にかがんで、
太股を抱えるようにバスタオルを回す。こっそり視線を上げると、
均整の取れたエステルの全身が、包み隠さず見えてしまった。
しなやかに伸びる手足、程よく膨らんだ両の乳房、滑らかな
お腹、その下の恥丘を覆って生い茂る薄い陰毛……。エステル
の健康美溢れるオールヌードも、足元から見上げると、股間の
淡い茂みの間におまんこが見え隠れし、男の劣情をそそって
やまない眺めになるのだった。
 バスタオルをエステルの背に回すと、オリビエは素早く立ち
上がった。
「きゃ……!」
 脇まで一気にタオルを上げられた拍子に、エステルの美乳が
大きくプルンと揺れる。健やかに育った乳房の先には、可愛い
乳首が尖っていた。ふたつの胸の突起は、バスタオルを巻かれ
ても布地をツンと押し上げ、健気に存在を主張し続けた。
「タオルを留めるよ」
「んっ……!」
 バスタオルを挟み込むオリビエの手の動きが、エステルの左の
おっぱいを揺らし、震わせ、こね回して、敏感な先端にまで刺激
を与える。エステルが耐え切れず声を洩らしそうになったとき、
「はい、終わったよ、エステル君」
「ふあっ……あっ、ありがと……」
 頬を上気させたエステルは、何とかお礼を言った。
236名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 11:43:24 ID:0qiPd0L8
うう・・・、早くオリビエに3人の膜をぶち破って欲しいもんだが。
いつになることやら・・・
237名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 18:20:14 ID:0CM5sHf2
あー……今から言っておきます。


ごめん。
238名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 20:37:14 ID:9IKSyHDn
シェラやアガットはいずこに
239名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 06:47:12 ID:nHIYo/Qm
ツァイス支部2階にたむろしています
240名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 15:15:34 ID:GPR04Oej




241名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 01:41:49 ID:neSIdR6u
 
242名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 23:36:08 ID:1RBu6XRP
オリビエ厨が死にますように。
243名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 01:34:10 ID:bVQPuLlY
だれかレンのエロ書いて?
244名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 01:58:28 ID:zmpyI1iC
ユニカのユの字もないこのスレに失望した
245名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 03:11:37 ID:6Ke+cnUQ
VM Japanのメリー・ルーとかどうよ
246名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 10:45:26 ID:zFHd7HeQ
アネラスのエロSSお願いします
247名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 13:29:26 ID:KotqY90s
>244
そこで希望の始まりを君が作るんだ
248名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 12:24:25 ID:HuNWmQw4
オリの降臨をただ、待つのみ!

>>244
空軌に特化されつつある流れをイースもので断ち切ってくれ。
249名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 00:23:06 ID:mGtJgZd/
黒化したクローゼのSSをかいてみたら、とんでもない淫乱になって驚いた
こわいから封印する
250名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 01:40:31 ID:b/Or1HaX
>>249
そうか それはとても楽しみだ
251名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 19:24:48 ID:FWjD/k3m
>>249
封印しては駄目だ。その一文が
新たな歴史になるのだ!
252名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:49:09 ID:jF/ZQQKG
>>249
あぁ神よ!!ただコピー&ペーストをするだけではないか!!
253名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 10:54:35 ID:Ork6D9SZ
ほす
254名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 10:33:38 ID:2IOmWMsw
簡単なことじゃないか!
255名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 15:52:23 ID:MI1ELFiQ
黒いのもアリかとおもう
256名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 23:58:23 ID:JF/zbB7N
保守
257名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 13:10:55 ID:gFafZs6c
>>244
オリジンか。むしろ6のノイやマーヴの名すらないことに失望した。
258名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 21:38:38 ID:+DIHaRMS
保守
259名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 22:46:23 ID:Hm9jIvkd
保守
260名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 22:57:00 ID:K1gDNtOx
保守
261名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 02:20:51 ID:kXsaTKXS
今更ながらYs1&2エターナルをやって、レア様の美しさとフィーナのいじらしさに涙した。

何か書こうと思ったのだが、感動を言葉にできなくてすごくしょんぼり。
262名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 22:00:37 ID:LiASVin3
オリジンのキャラデザのフィーナはかわいくなかったなー
あの前髪が変
263名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 01:33:51 ID:S3GA+WLO
あの絵師はピザになるから嫌いだっ
264名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 16:18:50 ID:GSLcY14j
クローゼってどっかのスレでも
腹黒扱いされてたけど理由が分からない。

ヨシュアに告白したから?
それをエステルに伝えてないから…とか?

教えてエロイ人!
265名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 03:11:41 ID:QML5w9vD
爆釣伝説だな
266名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 01:56:29 ID:yuccGUNo
>>264
振られるのがわかった上で、そして告白を断ることでヨシュアが
苦しむことがわかっていてヨシュアに告白したからじゃないか?
この行為は、「自分の中の気持ちに整理をつける」ということを
「ヨシュアを苦しめない」ということより優先したことを意味するし。

ただまぁ、それ以前にエステルに「私はヨシュアさんが好きです」
みたいなこと言ってた気もするし、俺は腹黒とまでは思わなかった。
267名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 22:52:40 ID:jzpLbciX
空の軌跡のレナSS投下

カシウス不在中に、後輩の兵士がレナを寝取る話。
睡眠姦&凌辱&バッドエンドなんで、苦手な人はスルーよろ

連投規制いまいちわかってないんで、途中で止まったらすまん
268空の軌跡 レナ(1/14):2007/11/21(水) 22:53:48 ID:jzpLbciX

 レナ・ブライトは、若くして王国軍の将官となったカシウス・ブライトの妻で、
一児の母だった。
 しかし、ぱっと見には娘がいるようには見えない。十七のときに結婚して子供
を生み、今年でようやく二十三歳。まだまだお嬢様の雰囲気が強い。
 もちろんそれは表面だけで、六年も主婦を務めていれば、ある程度の貫祿は出
てくる。ほとんど家にいない夫に代わって娘であるエステルを育てながら、一人
で家を切り盛りしているのだ。王国軍きっての逸材と呼ばれるカシウスも、レナには
頭が上がらない。
 それでも、若い妻と娘を、街から離れた一軒家に残していくのは不安だったのか、
あるとき一人の男を連れてきた。兵士の名はライアンといった。

 ライアンはカシウス・ブライトの後輩で、二十歳の青年である。普段は関所に
務めている。ふとしたきっかけからカシウスと親しくなり、それ以来交遊が続いていた。
「だからな、暇なときでいいんだ。うちの様子を見てやってほしいんだよ」
 カシウスがグラス片手に言う。
 ライアンは料理の並んだテーブルを前に、身を硬くして座りながら、
「大佐のご命令とあらば」
 緊張した声で答えた。
「いや、別に命令とかじゃなくてだな。頼みだよ頼み」
 カシウスが苦笑する。
 普段のライアンならば、このような堅苦しい返答はしなかっただろう。ライアンが
緊張しているのには理由があった。
 ちょうど、料理を手にレナが戻ってきた。ほっそりした肢体を青い服に包み、
前にはエプロンを掛けている。料理をテーブルの上に並べながら、ふんわりした
笑顔で言った。
「あなたも心配性ね。私たちは大丈夫よ? 今までだって、何もなかったのだし」
「そうは言うがなあ……。魔獣が迷いこんでこないとも限らんし……」
「そのときは、あたしがやっつける!」
 満面の笑みを浮かべて言ったのは、娘のエステル・ブライト。まだ五歳の可愛
い盛りなのだが、父の影響からか娘らしいことには何の興味もなく、棒を片手に
森を駆けまわっている。
 その子供らしい稚気にカシウスは笑い、ライアンの頬も緩む。
 しかし、レナが片手を頬に当てて、困ったように微笑んでいるのを見ると、
ライアンはまた緊張に硬くなった。
 関所に女っ気があるはずもなく、恋人もいないライアンは、軍役についてから
ほとんど女性と会話を交わすこともなかった。そこにとんでもない美人のレナを
紹介されて、緊張していたのだ。
 一児の母とはいえ、まだ二十代前半の女性である。男が十人いれば十人振り返る
ほどの美人で、しかもそこに母親らしい包容力が加わり、ライアンは一目みた
ときから虜になっていた。
 若くして大佐となるようなエリートは、妻にする女までこうも違うものか……
ライアンはそう思った。

 ライアンは、二日と時を置かずにブライト家に寄るようになった。最初は遠慮を
していたレナも、少しずつライアンの手伝いを受け入れるようになった。
「やっぱり男手があると助かりますね」
 ふんわりした笑顔でレナは言う。
 ライアンは家の裏に積まれている木箱の中から、野菜の箱を下ろしながら、
「力仕事は任せてください。大佐からもよろしくと言われていますし。薪割りも
済ませておきましょうか?」
「でも、お時間を取るでしょう? あの人も、別に雑用をしろってあなたに頼ん
だわけではないのよ?」
「これも鍛練と思えば」
 ライアンがいかにも楽しそうに力仕事をこなしていくのを見て、レナは「うーん……」と
小さく苦笑いしながら、家の中に戻っていった。
 ライアンも、好き好んで雑用をこなしているわけではない。下心がないと言えば
嘘になる。
269空の軌跡 レナ(2/14):2007/11/21(水) 22:55:00 ID:jzpLbciX

 関所での退屈な任務と、激しい訓練。ライアンの生活はその繰り返しである。
ブライト家に顔を出して、美人のレナと二言三言と言葉を交わすのが、一服の
清涼剤なのだ。もちろん、上司であるカシウスの言葉もあったが……
 薪割りも終わるころには、空は赤らみ始めていた。
「夕食を食べていきませんか?」
 顔を出したレナが言った。
「いえ、そこまでお世話になるわけには」
「お世話になっているのはこちらですよ。少し作りすぎてしまって。余らせるのも
何ですから」
 それ以上固辞するのも失礼かと、ライアンは大人しく従った。
 テーブルに並ぶ料理は少し作りすぎたという雰囲気ではなく、明らかに三人分
のものだった。
 カシウスからブライト家のことを頼まれて、すでに一ヶ月。レナが近づいただけで
緊張するということはなくなったが、こうしてテーブルを共にすると、ライアンは
自分がどうにも場違いな場所にいるような気がしてしまう。
 ライアンにとって食事といえば、兵舎の食堂で男くさい仲間たちと面を突き合わせ
ながら取るものである。しかし今は、上司の美人の奥さんに、温かい家庭料理を
振る舞ってもらっている。場違いな気がするのも当然だった。
 しかし、夫のいない母子家庭に男を招き入れるというのは、少し無防備かも
しれない。ライアンは人ごとのように思ったが、レナのすぐ隣で盛大な食欲を見せて
いるエステルを見れば、いかがわしい雰囲気になるはずもなかった。
 食事も終わり、エステルの口元についたソースをレナがナプキンでぬぐっていると、
エステルが唐突に言った。
「弟がほしい!」
「ええっ? 弟が欲しいの?」
「うん! 一人で遊ぶのつまんない」
 ブライト家は街からやや離れた場所にある。同年代の子供たちはこの辺りには
おらず、エステルはいつも一人で遊んでいた。
「困ったわね……。欲しいといって貰えるものでもないのよ?」
 その言葉にじっと考え込んでいたエステルが、ふと口を開いた。
「子供ってどこから来るの?」
 その微妙な問いにライアンは気まずさを感じたが、レナは特に慌てる様子も
見せなかった。
「それはね、女神様が授けてくださるのよ」
「女神さまが?」
「ええ、女神様が夜中、キャベツ畑に赤ちゃんを置いてね……」
「じゃあ私、女神さまにお願いする!」
「ふふ、そうね。お祈りしましょうか。お父さまにも頑張って貰わないとね」
 そのあからさまな台詞にぎょっとしてライアンが見つめると、レナは「あら」と
口元を抑えた。
 くすくす笑いながら、
「ごめんなさい。おかしな話をしてしまいましたね」
「いえ……」
 考えてみれば当然だが、レナは一児の母であり、それはカシウスとの間にできた
ものである。まだ若く、無垢な少女の雰囲気を残したレナだが、何も知らないという
わけではあり得ない。
 ブライト家にはカシウスの姿がほとんどないので、レナとエステルを、まるで
森に住む妖精の母娘のような見方をしていた。
 しかし、レナはエステルの母である以上に、カシウスの妻なのだ。
 たまにカシウスが帰って来た時などは、別離の寂しさを埋めるために体を重ねる
こともあるだろう。
 エステルの寝静まった深夜、一階の暗い寝室で、カシウスに組み伏せられている
レナを想像しかけて、ライアンは慌てて首を振った。

 二ヶ月、三ヶ月、半年とたつうちに、ライアンの思慕はつのる一方だった。
最初はレナのことを上司の妻という言葉で考えていたが、そのうちに一人の女性と
して捉えるようになっていた。
 今ではブライト家に寄ると、必ず夕食が用意される。それがほとんど毎日のように
なり、あるとき食費を渡そうとしたら、穏やかな笑顔で断られた。
270空の軌跡 レナ(3/14):2007/11/21(水) 22:56:06 ID:jzpLbciX

「うちの人、お給料だけはたくさん貰っていますから」
 それに、とレナは続ける。
「弟ができたみたいで嬉しいんです。わたし」
 まったく男として見られていないことに落胆しないでもなかったが、少なくとも
嫌われていないことがライアンは嬉しかった。
 その信頼を裏切ることはできない……自分のレナへの感情を表に出すことは
なかった。
 しかし、完全に抑えきれるものでもない。
 レナの、弟という言葉に、どうして自分がこの女性に惹かれるのか、その理由を
知った気がしたのだ。それは甘い郷愁を刺激した。自覚してしまうと、それは
もう止められなかった。
 想像の中で、レナを汚すようになった。ブライト家のキッチンや、家の裏手や、
あるいは暗い寝室で、レナの服を脱がせていく。ときには嫌がるレナに無理やり、
ときには淫らに微笑むレナと交わり、その白く柔らかい体の再奥に精を放つ。
虚脱感から覚めた後は、強烈な罪悪感に襲われた。
 何事もなければ、それは人妻への許されない恋心として封印されていたかも
しれない。

 あるとき、街に手配魔獣が近づいた。本来なら遊撃士が退治するのだが、
そのときは遊撃士たちも手が塞がっていて、関所の兵士たちにお鉢が回ってきた。
 兵士たちは戦闘力という点では遊撃士にも劣らないが、多種多様な攻撃を
繰り出す手配魔獣には苦戦した。一小隊の八人がかりで波状攻撃を繰り返し、
最後に立っていたのは二、三人というありさまだった。植物型の魔獣で、つるを
触手のように振り回した。ときおり放たれる催眠ガスで、連携がことごとく
崩されたのである。
 幸いなことに死人は出なかったが、みな大なり小なり怪我を負っていた。
ライアンは最後まで立っていた人間の一人だが、一歩間違えれば自分も死んでいた
ことはわかっていた。単に運がよかっただけだ。
 兵舎に帰還し、手当てを受けたあと、ライアンは思い詰めた表情で考えこんでいた。
その日はブライト家には顔を出さなかった。

 ライアンは三日後に、ようやくブライト家を訪れた。
 出迎えたレナは心配そうに、ライアンの全身を眺めた。
「体は大丈夫? 話は聞きました。大変だったそうね……」
 ええ、まあ、とライアンは生返事で返した。
 戦いのことを思い出したくないのだろうとでも解釈したのか、レナはそれ以上
追求はしなかった。エステルがテーブルにつき、いつものように食卓の用意が
始まった。ライアンも立ち上がる。
「お皿、運びますよ」
「体も本調子ではないでしょう? ゆっくりしていてもいいのに」
「療養だとかでずっと寝てたんで。体がなまってしまって」
「あらあら」
 微笑むレナの、その笑顔にライアンは胸を締めつけられる。
 皿を持ってテーブルに向かう。レナに見られていないことを確認して、ポケットから
小さな小瓶を取り出した。
(そうだ。人間は、簡単なことで死ぬ。明日死ぬか、明後日死ぬか知れない。
この想いを閉ざしたまま終わるぐらいなら、いっそのこと……)
 小瓶の中の、無色の液体を皿の上に振りかける。その日はエステルのリクエストで、
オムレツだった。ごく少量の液体は、オムレツの黄色に薄れていった。

「あら……?」
 食事も終わり、食器を片づけようとしたところでレナは動きを止めた。
「どうしました?」
「ちょっと疲れたみたいで……眠く……」
 そこでレナの全身から力が抜けた。あらかじめ立ち上がっていたライアンが、
その体を咄嗟に受け止める。
「おかーさん?」
 エステルの言葉にも反応しない。レナは意識を失い、ぐったりとライアンに
身を預けていた。エプロンを通して、レナの柔らかな体の感触が腕に伝わる。
271空の軌跡 レナ(4/14):2007/11/21(水) 22:57:15 ID:jzpLbciX

「お母さんは疲れて眠っちゃったみたいだ。あとでベッドに運んでおくよ。
エステルは一人で寝られるよね?」
 その言葉に、エステルは「うん!」と勢いよくうなずく。
 ライアンは意識のないレナを椅子に座らせ、テーブルの上にうつ伏せにさせた。
両腕を組み、その上に頭を乗せる。一見して、家計簿をつけているうちにうたた寝
してしまった主婦という感じである。
 レナを食卓に残し、ライアンはエステルの歯磨きや洗顔を手伝ってやった。
パジャマに着替えさせ、二階のベッドに寝かせつける。
 寝物語をせがむエステルに、魔獣との戦いの話を三十分ほど語ると、エステルの
まぶたはとろとろとおり始めた。
「エステル?」
 返事はなかった。完全に寝ついたことを確認すると、ライアンは一階に降りた。
 レナはまだ目覚めていなかった。ぐったりとテーブルに体重を預けている。
 そう簡単に目覚めるものでもないのだ。ライアンが振りかけた小瓶の中身は、
先日戦った魔獣の屍骸から抽出した睡眠薬だ。
 魔獣の死体は様々な薬品の材料となる。軍でも、始末した魔獣は専門の業者に
おろしている。ライアンは密かに魔獣のつるを切り取り、薬品として調合しておいた。
催眠ガスを使う魔獣の屍骸は、最良の睡眠薬となる。朝まで目覚めないはずだった。
「正面から、あなたのことを好きだと、そう言うべきなんだろうけど……」
 ライアンは、テーブルに身を預けるレナを上から見下ろした。長い栗色の髪が
背中に流れ、エプロンに包まれた豊かな胸がテーブルに押しつぶされている。
「あなたは大佐を裏切れませんよね。でも、もう我慢できないんだ。たった一度だけ、
それだけで諦めます。あなたはずっと眠っていてください。俺が黙っていれば、
あなたは夫を裏切ったことにはならない。何も起こらなかったことになるん
だから……」
 独白しながら、ライアンは身をかがめ、レナのうなじに鼻先をうずめる。
爽やかな花の香りが鼻孔をくすぐった。
 背中から覆い被さり、レナを抱きしめるようにして、テーブルに押しつぶされた
両胸を揉みしだく。ぴくりとも反応しない。
 レナを抱え、少しだけテーブルの上に持ち上げた。浮いたレナの腰と、椅子との
間に自分の体をねじこむ。
 椅子に落ち着くと、膝の上にレナを乗せた格好になった。椅子の背にもたれ
ながら、ぎゅっとその体を抱きしめる。女の柔らかい体が、全身に密着する。
ズボンを突き上げるいきり立った肉棒に、レナの柔らかい尻の圧迫がある。
布ごしのその体を、ライアンは全身で味わった。
 長い髪に隠された、レナのうなじの部分が目の前にある。鼻をくすぐる香りが、
欲情を喚起する。レナは力なく頭を傾け、ライアンのされるがままになっていた。
 レナのスカートは長く、足元まである。フレアのついたすそを持ち、それを
たぐるように引き上げていくと、染み一つない雪のような太股があらわになった。
そのほっそりとした太股に手を這わせる。手に吸いつくような肌だった。
 レナの股を広げさせ、スカートの中に手を伸ばす。レースの下着のようだった。
指を差しこむと、ごく薄い毛の感触が伝わる。さらに探ると、レナの女の部分が
指先に感じられた。複雑な陰影を織りなす肉の部分。
 そこをいじっているうちに、ライアンのものはますますいきり立った。
 レナを上に乗せたまま、ライアンはズボンを下ろし、勃起したものを取り出した。
あらかじめテーブルの上に用意していた小瓶から、とろみのある液体を人指し指で
すくいとる。レナの下着をずらし、その秘部になすり付ける。ひだをかき分けて
膣口を見つけると、座位の格好で亀頭を押し当てた。秘裂の熱さと湿った感触が、
先端をくわえる。
 天を突くように屹立した肉棒の上に、レナの体をゆっくりとおろしていく。
先端がぬるりとした感触に包まれ、亀頭、カリ首、棒の部分に、熱いレナの肉が
絡みつく。レナの再奥、もっとも深いところに先端が突き刺さる。ライアンの亀頭
から根元までが、レナの濡れた感触に包まれた。
 ライアンは動きを止めて、射精の欲求に耐えた。長い間思い続けてきた女性の、
その胎内に、自分のペニスを突き刺しているのだ。それも世話になっている上司の
妻に、他人の女に。
 レナは力なくライアンの肩に頭を預けたまま、微動だにしない。
「レナさん、好きです。大好きなんです」
272空の軌跡 レナ(5/14):2007/11/21(水) 22:58:22 ID:jzpLbciX

 答えはない。エプロン越しに両胸を揉みしだきながら、腰を揺するようにして
小刻みな抽送を繰り返す。レナの豊かな尻肉がたぷたぷと当たる。レナはされるが
ままになっている。
 まるで鉄の芯でも入ったのかと思うほど硬く膨らんだペニスを、レナの柔らかな
胎内がやわやわとなぶる。意識がないため強烈な締めつけとまではいかないが、
温かく包みこむような感触だった。
 今まで半年間、このテーブルに座り、レナの料理を何度も味わった。今、同じ
テーブルに座り、意識のないレナの体を凌辱している。場所が日常と同じである
だけ、興奮もいや増した。
「レナさん。レナさんっ!」
 ライアンは椅子を蹴り倒し、レナの上半身を慌ただしくテーブルに乗せる。
スカートを尻の上に乗せるようにまくり上げ、こちらに尻を突き出した格好の
レナに、剛直を突き刺す。
 座位と違い、レナの真っ白な尻肉に突き刺さるてらてらと光る肉棒が、上から
はっきりと見えた。慎ましやかな菊の下に、赤みを帯びた花びらの部分がある。
腰を押しこむと、カリの部分をぬらりとした肉の感触がこすり上げ、引き抜く
ときには、膣自体がペニスを逃さぬように幾重にもまとわりつき、棒やカリの
もっとも敏感な部分をなぶっていく。ライアンは他に女を知らないが、レナの
それは名器だった。その甘い感触にライアンは恍惚と浸った。
「おにーちゃん?」
 声がした。
 はっとして振り向くと、目をこするエステルの姿があった。
「なにしてるの? ……おかーさん?」
 テーブルの上にうつ伏せになっているレナと、そのスカートをまくり上げ、
尻に赤黒いものを突き刺しているライアンの姿を、エステルは不思議そうに
見つめる。
 レナの感触に溺れるあまり、物音に気をつかわなくなっていたらしい。一階から
聞こえる物音に、何事かと起きてきたのだろう。
「おにーちゃんとなにしてるの? おかーさん? おかーさん?」
「……エステル」
 一時的に混乱していたライアンの思考が、急速に静まっていく。
 ライアンは、すでに自分は正気ではないのだなと思考の片すみで思いつつ、
穏やかな声で言った。
「エステル、弟が欲しいって言ってたね?」
「え? うん。だから、女神さまにお祈りするの……」
「俺も手伝ってあげるよ。これはね、子供が欲しいって女神様に伝えるための、
お祈りの一つなんだ」
「そーなの?」
「そうだよ。でも、これはとっても大事なお祈りだから、誰にも見せちゃだめなんだ。
秘密のお祈りなんだよ。エステルは見ちゃったから仕方がないけどね」
「え……弟できないの?」
「大丈夫だよ。このお祈りのことを誰にも言わなかったら、女神様も聞いてくださるよ。
誰にも言っちゃだめだ。お母さんにもね。エステル、弟が欲しいんだろう?」
「うん」
「じゃあ、黙っていられるかい? 黙っていられるなら、そこで見ていてもいいよ」
「うんー。黙ってる。誰にも言わない。ほんとに弟できる?」
「ああ……できるよ……くっ、ふっ」
 言いながら、ライアンは抽送を開始した。
 白い尻肉を両手で鷲掴みにし、その秘裂に腰を叩きつけるたびに、ぱんぱんと
音がなる。その様子を、テーブルの向かい側に座ったエステルが見つめている。
 ライアンがペニスを突きこむたびに、レナの体が揺れる。長い髪がテーブルの
上に広がり、目蓋の閉じられたその表情は、眠り姫のようでもある。
 テーブルに押しつけられるレナの上半身は、エプロンをつけたまま夕食のとき
から変わっていない。しかし下半身はその肢体を隠すスカートをまくり上げられ、
カシウスにしか見せたことのないだろう秘部に、若い牡の屹立を受け入れている。
しかも、幼い娘の見ている前で。
 限界まで張りつめた剛直に、柔らかいレナの肉が粘着質の音を立てながら絡みつく。
腰から沸き上がる衝動が、限界を超えようとしていた。ライアンはレナに覆い被さり、
全身でそのしなやかな体を抱きしめながら、ひときわ強く腰を突き入れる。
273空の軌跡 レナ(6/14):2007/11/21(水) 22:59:29 ID:jzpLbciX

 極限まで密着したペニスが、レナの胎内をかき分ける。女のもっとも深い場所に、
自分の牡の器官が突き刺さった。亀頭の先にレナの子宮を感じ、欲望が決壊した。
あまりの快感に、目蓋の裏に白いスパークが走った。
「レナさんっ! 産んでっ、俺の子を産んでくださいっ!」
 脳天に突き刺さるような快感の嵐の中、びゅっ、びゅっと白濁液が放たれる。
亀頭から欲望を吐き出すたびに、尿道に焼けつくような快感が走る。レナの秘肉が
柔らかくライアンを包み、漏らされた子種をその中に受け止める。熱く濡れた
媚肉が、硬く張りつめた剛直を柔らかく刺激し、最後の一滴まで絞りつくす。
 手で触れることも叶わないと思っていた憧れの女性の、その膣に、柔らかい
内部に、もっとも無防備で無垢な場所に、ライアンの精液が吐き出されていく。
意識のないレナの、その秘肉を、牡の白濁液が取り返しようもないほど汚している。
レナの再奥に放たれた精液は、もう分離不可能なほどレナの内側に絡みついていた。
(やってしまった。やってしまった……)
 取り返しのつかないことをしてしまったという思いはあったが、女の子宮を汚す
その行為に、牡の本能とでも言うべきか、今までに感じたことのない、震えるような
満足感があった。
「おにーちゃん? 大丈夫?」
 苦しそうな表情を勘違いしたのか、エステルが心配そうに聞く。
 快感の余韻に大きく息を吐き出しながら、ライアンはレナの体から身を起こした。
今だビクビクと脈打つペニスをレナの尻に埋めたまま、
「大丈夫……大丈夫だよ。エステル、これで弟ができるとは限らないけど、できる
限りのことはしたからね」
「あ、うん。ありがとー!」
「どういたしまして。でもエステル、夜も遅いし、そろそろ寝ないとだめだよ」
「うん……眠いや。寝るね」
 とてとてと去っていくエステルの姿を見送り、その母であるレナの胎内から、
ゆっくりとペニスを引きずり出す。射精後で敏感になった肉棒に、レナのひだが
絡みつく。膣から抜き取ると、粘着質の糸がつっと引いた。
 剛直はまったく硬度を落とさず、天を向いたままだ。ペニスを抜き取ると、
レナの秘部から白いものがゆっくりと溢れた。
 レナはいまだに目を覚まさず、穏やかな寝顔を見せている。自分の中に、夫以外の
男の汚液を注がれたことも知らない。
「あと十時間か……」
 ライアンは、いまだ満足しない自分の剛直を見下ろし、ぐったりとテーブルに
身を預けるレナに目をやった。秘部から垂れた精液が、太股に滴り落ちている。
 ライアンは玄関に置かれた自分の鞄に近づき、中から、小さな機械を取り出した。
オーバルカメラだった。
「悪用はしません。今夜の思い出に……。この写真だけ、許してください。
レナさん、これから先は迷惑はかけませんから……」
 意識のないまま蹂躙されたレナの体を、アングルを変えて何度も撮っていく。
フィルムは安いものではなかったが、あっと言う間に埋まっていった。
 ファイダー越しのレナの姿に興奮がかきたてられたのか、一通り写し終わる
ころにはライアンのそれは痛いほど硬くなっていた。
「今夜だけ……今夜だけです。レナさん、今夜だけですから……」
 言い訳をするようにつぶやき、ライアンは意識のないレナの体を、再び凌辱し
始めた。夜の白み始めるころまで、ライアンは五度、レナの胎内に精を放った。
274空の軌跡 レナ(7/14):2007/11/21(水) 23:00:48 ID:jzpLbciX

 睡眠薬の効果が切れる前に、後始末をした。風呂場に移し、服を濡らさないように
気をつけながら、白いものの飛び散った太股や足を丹念にぬぐう。レナの中からも
精液を洗い流す。惜しいとは思ったが、そのままにしておくわけにもいかない。
 もともと中に出すつもりではなかったのだ。エステルの登場でタガが外れて
しまった。あれだけ出せば、下手をすれば子供もできてしまうかもしれない。
(まあ……カシウスさんも月に一度は帰ってるんだし。バレはしないだろう)
 そう思っていたが、どうやら事態を甘くみていたらしい。後始末が不完全だったのか、
そもそも、あれだけ凌辱して何も気づかないはずがなかったのか。

 再びブライト家を訪れたとき、レナの目に、歓迎とは違う色が混じっているこ
とに気づいた。歓声をあげて出迎えるエステルと、それは対照的だった。
 いつものように力仕事をこなし、いつものように夕食を共にする。表面だけで
見ればいつもと同じような一日だったが、レナの挙動にはどこかぎこちないところが
あった。ライアンに対して明らかな壁があり、それでもエステルの手前、なんとか
いつも通りに振る舞おうとしているような。
 夕食のあと、レナは思い詰めたような表情で、「話があります」と家の裏手に
ライアンを呼び出した。
「何の話かは、分かっていますね?」
 レナの冷たい声に、ライアンはうつむいた。
 情けなくて顔を上げられなかった。レナの信頼を裏切ったのだ。
「朝起きたときは、何かおかしいと思うだけでしたが。朝食の用意をしていると、
その……溢れてきました。……あなたですね?」
「……はい」
 重い沈黙が、二人の間にわだかまった。
 ややあって、レナが口を開いた。
「どうして……こんなことを」
「それは……」
 レナへの恋心を口に出すべきか。ライアンは迷ったが、こんな卑劣な真似をして
おいて、今さらあなたが好きですなどと言えるはずもない。
 ライアンが沈黙していると、レナは疲れたように言った。
「そうね……あなたも若い男の人だもの。私が無防備だったのかもしれません。
いいわ、あの人には言いません。お互い、忘れましょう」
 ライアンが驚いたように顔を上げるが、レナは叩きつけるように言った。
「でも、もう二度とここには来ないでください」
「え……」
「顔も見たくありません」
「そ、それは、でも、俺だって! あの、もう二度としません! 罰はなんでも受けますから!
軽蔑されても嫌われてもいいですから、あの」
「顔も見たくない、と言ったんです」
「で、でも、エステルと遊ぶ約束もあるし、カシウス大佐にも頼まれて……」
「あの人の名前を口に出さないで!」
 レナの悲鳴のような怒りの声に、ライアンは絶句した。カシウスの信頼を裏切った
のはライアンだが、レナ自身も、カシウスを裏切るような形になったのだ。愛する
夫の不在中に、他の男に凌辱されるという形で。
 レナは一度も振り返らなかった。ライアンは呆然と、立ち去るレナの後ろ姿を
見送った。
275空の軌跡 レナ(8/14):2007/11/21(水) 23:01:58 ID:jzpLbciX

 久しぶりにロレントに帰還したカシウスから、「そんなに忙しかったのか。
いろいろとすまんかったなあ」などと酒の席で謝られた。ライアンがブライト家を
訪れないことについて、レナがいろいろと言い含めたらしい。
 一ヶ月レナの姿を見ないだけで、ライアンはつのる恋慕に狂いそうになっていた。
自業自得とはいえ、レナへの暴挙も思い詰めた末の行動である。我慢できる程度の
感情なら苦労しない。
 一人の夜には寂しさのあまり例の写真を取り出し、あの夜の記憶を反芻する。
それがさらにライアンの想いを煽った。そうしてさらに一ヶ月、レナへの想いが
理性の水域を越えたとき、ライアンは行動に移った。

 いつものようにパトロールと訓練を終え、兵舎に帰って一休みしていると、
来客を告げる声があった。
「すげー美人だけど誰なんだ? あれ」
 好奇心むき出しのその質問には答えず、ライアンは足早に応接室に急ぐ。
そこには思った通り、レナの姿があった。
 レナはソファーにも腰を下ろさず、どこか落ち着かない様子で立っていたが、
ライアンの姿を認めると、その瞳に険しいものを宿した。ライアンは何食わぬ顔で
会釈をする。
「レナさん。お久しぶりです。こんなところまでどうしました?」
「……あなた」
 堪えきれない怒りが漏れたかのように、言葉尻が震えた。レナは一度口を閉じ、
第三者がいないことを確認するように、部屋の中を見回した。見るまでもなく、
応接室には二人きりだ。
「大丈夫ですよ。中の会話は外には聞こえないようになってます」
「……」
 レナはしばらく沈黙していたが、奇妙に平坦な声で言った。
「あの写真はどういうことですか?」
「どの写真です?」
 レナの眉がきりりとつり上がる。その表情を見ながら、怒った顔も素敵だ、
などとライアンは考えていた。
「……今日の朝、テーブルの上に、置かれていた、あの写真です」
 一言一言、区切るようにレナは言った。
「ああ」
 ライアンはにこやかに笑う。
「もしかしてこれですか」
 そう言いながらポケットから取り出したのは、一枚の写真だった。レナの顔色が変わる。
「よく撮れてますよね。ほら」
 ひらひらと振ってみせる。写真の中では、テーブルに寄りかかったレナが後ろ
から男に犯されていた。スカートはまくり上げられ、白いレナの肢体があらわに
なっている。局部まで鮮明に写り、男のものを飲みこむ部分まではっきりと見えた。
 帝都ならば、そのような卑猥な写真を商売にするところもあるかもしれない。
 しかし、リベールはそこまで性に開放的ではない。自分の性行為の様子をこうして
はっきりと見せられるというのは、レナにとって、頭が真っ白になるような衝撃だった。
「っ!」
 ライアンから写真を引ったくり、破り捨てる。何度も何度も引きちぎり、細切れに
していく。写真を小さな紙片の束にすると、レナは荒くなった息を整えながら、
ライアンを睨みつけた。
「それは差し上げますよ。他にもまだたくさんありますし」
 その言葉を聞き、レナは痛みを堪えるように目を閉じた。
 震える息を吐きだしながら、
「あの人にいいます。あなたに犯されたって」
「なるほど。大佐を裏切るんですか。夫の不在中に他の男をくわえこんでいましたと、
そう言うんですね」
「っ! あなたがっ!」
 ライアンは小さく笑い、
「別に、大佐に知らせてもいいんですよ。ついでですし、証拠の写真もつけましょうか。
あれを見れば一目瞭然でしょうし」
「……あなた、あの人に殺されるわ」
 ライアンは大げさに肩をすくめた。
276空の軌跡 レナ(9/14):2007/11/21(水) 23:06:20 ID:jzpLbciX

「レナさんにこの先ずっと会えないぐらいなら、いっそ殺された方がマシです」
 レナの瞳に困惑の色が広がる。
「……何が目的なの?」
「そうですねえ……カシウスさんに殺されるというなら、いっそのこと、街のみんなにも
知らせましょうか。私とレナさんの間に何があったのか。写真はいっぱいありますし。
エステルのお母さんが、他の男に犯されてる写真がね」
「やめて!」
 ライアンの言葉を聞くうちに、レナの顔は蒼白になっていた。震える自分の体を
抱きしめるようにして、
「言いません。あの人には言いませんから……お願い、やめて」
 ライアンは穏やかに言った。
「だから、別に大佐に言ってもいいんですよ。このままレナさんに会えないぐらいなら、
いっそ全部ぶち壊れればいいんだ」
 その言葉に、レナはしばらく沈黙していた。
 やがて、弱々しい声で言った。
「テーブルに写真を置くのは、やめて……」
「はい?」
「エステルに、見られるから……」
 ライアンは苦笑した。二人の性行為の一部始終を、エステルはすでに目撃して
いるのだ。
「あの写真は……処分して、ください。そうしたら、家に、来てもいいですから……」
 うなだれたレナのか細い声に、ライアンはうなずいた。

 二ヶ月ぶりにブライト家に足を踏み入れたライアンを、エステルは無邪気な歓声で
出迎えた。
「久しぶりに、レナさんの手料理が食べたいです」
 厚かましくもそう言うライアンに、レナはうつむいたままうなずく。
 夕食ができるまで外で遊んでくる、とエステルが飛び出すと、後には二人だけが
残された。
 キッチンに向かい料理を続けるレナの、そのすぐ後ろにライアンは近づく。
後ろから抱きしめると、レナの体がびくりと震えた。レナの背はライアンより頭一つ分
小さい。艶やかな栗色の髪に顔をうずめながら、レナの肩に顎を乗せるようにして
密着する。怒張した腰のものが、レナの柔らかな尻に押し当てられる。
「やめて」
 毅然とした口調だったが、そこには隠しようのない怯えが含まれていた。
「……やめてください」
「何もしませんよ。料理を続けてください」
 のろのろとレナの手が動き出す。ライアンはレナの腰に回した手を徐々に上げていく。
エプロンに包まれた豊かな膨らみを、下からそっと押し上げると、レナが小さく
息をのんだのがわかった。
 ゆっくりと指を動かし、その膨らみに沈めていく。ごわごわした生地ごしに、
レナの乳房の感触が伝わる。レナの全身がぎゅっと緊張し、激発しそうになって
いるのがわかった。
 ライアンはなだめるように口を開いた。
「俺は何もしていませんよ。だから、レナさんもそんなに緊張しないでください。
レナさんが変に意識して、俺とレナさんの間に何かあるとか、街の人に勘繰られたら
困るでしょう。少なくとも今は、あの写真がばらまかれたとか、そういうこともないんだし」
「写真……」
 レナは呆然とつぶやいた。
 抵抗すれば写真をばらまく、そういう脅しだった。
「処分してって、言ったのに……」
 レナの声はほとんど泣き声になっていた。
 それからは会話もなく、レナは一方的に胸をまさぐられ、ぽとりぽとりと涙を
落としながら料理を続けた。
277空の軌跡 レナ(10/14):2007/11/21(水) 23:07:29 ID:jzpLbciX

 ライアンの来訪はそれから毎日のものとなり、以前の日常を回復したように見えた。
 しかし、それは表面的なものでしかなかった。母の穏やかな愛に包まれた、
エステルにとって何一つ不満のない日常は、その裏側に、陰惨な影を潜ませていた。
 夜の闇が落ちると、ブライト家の裏手は月明かりも届かない暗闇となる。
家の中から光が窓の形に切り取られ、四角く外に漏れだしていた。中ではエステルが
遊んでいる。
 その窓のすぐ横、家の外側の壁に、レナは体を押しつけられていた。後ろに
のしかかっているのはライアンだ。窓の明かりは彼らには届かず、二人の体は
闇に溶けこんだままだ。
 レナはスカートの後ろ側をたくし上げられ、下着を膝までずり下ろされている。
あらわになった太股と、その秘部との空間に、ライアンは怒張を突きこみ、
荒い息を吐きながら前後させていた。挿入はされていない。素股の体勢だった。
 壁に押しつけられたレナは、じっと唇を噛んでその行為に耐えている。
ライアンが腰を叩きつけるたび、壁に押しつけられたレナの胸が弾力的にゆがむ。
 ライアンが小さくうめき声を上げると、レナの媚肉にこすりつけられていた竿の
先端から液体がほとばしった。スカートの裏側に、白いものがびちゃっと叩き
つけられる。
 しばらくの余韻のあと、ライアンは身を引いた。亀頭をレナの秘所にこすりつけて、
精液に汚れた先端をぬぐう。たくしあげていたスカートを下ろすと、それまでの
淫らな行為もなかったかのように、普段のレナの姿になった。
 しかし、怒張は一向に治まらず、いまだ硬度を保っていた。
「やっぱり、レナさんの中に入れないと治まらないみたいです」
 小さく囁くと、レナは怯えた声で言った。
「お願い、やめて……」
「どうしても駄目ですか?」
「だめ……だめです」
「どうしてもレナさんの中に入れたいんです」
「……許して……」
「それじゃ、口は駄目ですか?」
「え……?」
 困惑の表情で振り向いたレナに、ライアンは言った。
「レナさんの口の中で、俺のを慰めてください」
 その言葉の意味を理解し、レナの顔がさっと青ざめる。
 リベールはごく保守的な土地だ。後背位ですら、獣の形として偏見の目で見られる
ぐらいだ。男のものを口に含むというその行為は、レナの想像を絶していた。
「なんて……ことを、言うの」
 ショックに打ちのめされたように、レナは弱々しい声を漏らす。
「レナさんの中に入りたいんです。下か、上か、どちらかを選んでください」
 その言葉に逃れようのない響きを感じとったのか、レナはしばらく身動きでき
ないでいた。
「口でなら、大佐を裏切ることにもならないでしょう? レナさんが気にしてるのは
それですよね? あまり深く考えなくても、レナさんの口で少し慰めてもらうだけ
ですよ。今の素股と同じです」
 レナは力なくかぶりを振ったが、それは拒否と言うには弱々しすぎた。

 赤黒く膨らんだ亀頭の先端を前に、レナは唇を開け、それを含もうとするが、
どうしてもくわえられずに唇を閉じる、ということを繰り返していた。
「抵抗があるなら、とりあえず舐めてもらえますか」
 その言葉に、レナの艶やかな唇からおずおずと舌が差し出される。人前で舌を
出すというその行為すら、レナにとっては恥ずかしいものだ。その舌で男の性器を
こすり上げる、というのは完全にレナの許容量を越えていた。
 再三促されて、レナはちろりとペニスに舌をつけるが、すぐに引っこむ。
 ライアンは苛々したように言った。
「レナさん、料理の準備もまだなんでしょう? 早くしないと、エステルがお腹を
空かせちゃいますよ」
 その言葉に、レナは目を閉じ、覚悟を決めたようだった。せめて表面だけでも
日常のサイクルを保とうとしたのか。舌の腹で、剛直の下側をゆっくりと舐め上げる。
レナの閉じられた瞳から、ひとすじの涙が流れた。
278空の軌跡 レナ(11/14):2007/11/21(水) 23:08:29 ID:jzpLbciX

「先端の裏側を重点的に舐めてもらえますか。くびれをほじくるみたいに」
 レナは目を閉じたまま、言われるままに舌を動かす。敏感な部分をこする舌の
感触に、ペニスがびくびくと震えた。舌の腹に亀頭を乗せ、先端でペニスの裏側
をつつく。
「口を開けて」
 舌に亀頭を乗せたまま、レナは小さく口を開いた。ライアンはゆっくりと、その
奥の口腔に剛直を突き入れた。レナの可憐な唇を、亀頭のエラが割り広げていく。
その異物感に驚いたようにレナは目を見開くが、すでに亀頭の半ばまで侵入して
いる。レナは諦めたように、再び瞳を閉じた。
 亀頭が完全に埋まると、先端には口内の滑らかな感触が感じられた。
 夕食の光景を思い出す。レナは育ちがいいのか、食事のときも口を大きく開ける
ようなことはない。ごく上品に、小鳥のように食べる。その秘められた口内に、
自分の汚いものが突っこまれている。冒涜的な行為だった。
「歯を立てないように気をつけてください。唇を締めて。舌も動かして」
 竿の部分をレナの唇が締めつけ、亀頭の下ではザラザラした舌の感触がうごめく。
そのままゆっくりと腰を前後させながら、ライアンはレナの熱い口内の感触を味わった。
 レナの動きはぎこちなく、それほど快感があるわけではない。しかし、目の前に
ひざまずいた女の唇を、自分の節くれだった性器が出入りしているという光景は、
生々しくライアンの快楽中枢を刺激した。
「気持ちいいですよ……」
 両手でレナの頭を押さえながら、ライアンは高まってくる快感に抗うことなく、
予告も無しに欲望を吐き出した。
「っ!?」
 驚いて逃げようとするレナの頭を全力で抑えこむ。レナはライアンを必死で押し退け
ようとするが、男の力にかなうものでもない。びゅっ、びゅっと最後の一滴まで、
レナの口内に発射される。
 レナは涙目でライアンを上目づかいに見つめていたが、完全に射精が終わった
あとも、ライアンはペニスを引き抜かなかった。
「飲んでください」
 レナの瞳が見開かれる。絶望の涙に濡れた、紫水晶のような美しい瞳だった。
「飲まないと、ずっとこのままですよ」
 ライアンを押し退けようとしていたレナの両手が、だらりと垂れ下がった。
 十秒ほどそのままだったが、やがてこくりとレナの喉が動き、口の中の精液が
嚥下された。
 二度、三度とレナの喉が動き、口内から精液がなくなったことを確認すると、
ライアンはペニスを引き抜いた。
 ライアンの両腕から解放されると、レナは身を折り、地面に手をついてえずいた。
「えっ……ぐっ……!」
 そのまま、レナは嘔吐した。喉と胃で蠕動していた白濁液が、黄色い胃液と共
に地面に吐き出される。
「げふっ……ごほっ!」
 汚いものをすべて吐き出そうというように、嘔吐は何度も続いた。
 その様子をライアンは冷やかに見つめていた。
「あーあ……夕食前で良かったですね」
 その冷たい声に、何かが決壊したのか。
 精液と胃液の混じった吐瀉物を前に、レナは子供のようにしゃくりあげ始めた。
両目から次々と涙が溢れ、横隔膜が痙攣したように、ひっ、ひっ、と幼い泣き声を漏らす。
「どっ……どうして、こんな……ひどいことっ……するの?」
 えぐっ、とレナは息をのむ。
「い、いい人だと……思って、たっ……のにっ……おとうとっ、みたい、にってっ……!」
 さすがに、ライアンも心を動かされないではなかった。エステルの母として、
大人の女性として、常に穏やかに微笑んでいたレナが、今は幼い少女のように
しゃくりあげている。
 ライアンは膝をつき、座りこむレナをゆっくりと抱きしめた。レナの体は嗚咽の
痙攣に震えていた。布ごしにその柔らかい体を感じながら、
「愛してるんですよ。レナさん、あなたを愛してるんです。死ぬほど好きなんです」
「うそ……うそっ……! ひどい、こんなのひどいっ……!」
「本当です。レナさんに会えないだけで気が狂いそうになるんです」
「うっ……ううーっ……!」
279空の軌跡 レナ(12/14):2007/11/21(水) 23:09:51 ID:jzpLbciX

 レナはいやいやをするようにもがいていたが、ライアンがずっと抱きしめていると、
やがて泣き疲れたように動きを止めた。
 力の抜けたレナの体を腕の中に感じながら、ライアンはその耳元で囁いた。
「泣いているレナさんも可愛いですよ」
 レナはうつむいたまま答えなかった。

 さすがに気が咎めたのか、ライアンは数日は大人しくしていた。
 しかし、そもそもすでに正気ではない。我慢は三日と持たなかった。
二階の子供部屋にエステルを寝かしつけ、おぼつかない足どりで階段を降りてきた
レナを、ライアンは後ろから抱きしめた。腰を押しつけながら、耳元でつぶやく。
「レナさん」
 その言葉だけで察したようだった。
 レナは弱々しい声で、
「また……中に……?」
「ええ。上か、下か。また選んでください」
 レナはしばらく沈黙していたが、ぽつりと言った。
「ベッドの用意……しますから」

「痛い……から、あんまり奥は……突かないで」
 その言葉に、ライアンは浅く入り口をえぐるような動作に変える。
「んっ」
 レナが小さな声を漏らした。
「こんな感じですか?」
 返答はなかった。レナは漏れそうになる声を抑えようと、ぎゅっと唇を噛みしめて
いる。
 部屋は暗く、窓から入る星明りだけが、ぼんやりとレナの裸身を照らしていた。
 ベッドの上のレナを、ライアンが正常位の体勢で犯している。両腕をライアンの
手でベッドに押しつけられたレナは抵抗も許されず、ただひたすら突き上げられる
ままになっていた。痩身のほっそりした体が、男を受け止めるたびに揺さぶられる。
 ライアンは身をかがめてその唇にキスをした。レナはその行為に反応できず、
目を見開いたままライアンを見つめる。レナの瞳と目が合うと、膣の中の剛直が
さらに鎌首をもたげた。
 浅く唇同士をこすり合わせ、ゆっくりと挟むようについばむ。唇の表面にぴり
ぴりと快感が走る。レナは目を閉じ、唇をむさぼるライアンのするがままにさせた。
 キスを続けながら、レナの両腕から手を放し、その胸に手を這わせる。
おぼろげな星明りの中で浮かび上がる、女神の石膏像のような完璧な曲線を描く
レナの両胸を、ライアンの手が下からすくいあげるように揉みしだく。
 乳房の表面に手を滑らせるようにして、優しくゆすりながら刺激していると、
手に、とくとく、とレナの鼓動が伝わってきた。じらすように、人指し指で薄い
乳輪の輪郭をなぞる。
 レナの唇から離れ、ぷっくりと立った乳首を口に含む。そのまま吸い上げ、
甘く噛んだ。
「んうっ!」
 のけぞったレナの動きに、乳房がぷるぷると揺れた。自分の胸に吸いつく
ライアンの頭を、幼児でも支えるように抱きしめる。愛情というより、快感に
耐えるための行為だった。
 湿りけの少なかったレナの蜜壷はすでに潤い、ライアンのものに馴染んで、
熱くまとわりつく。乳首を口の中で転がしながら、ライアンは小刻みな抽送を
繰り返した。
「んっ……ん……!」
「声を出してもいいんですよ」
 レナは泣きながら首を振る。最初は諦めたようにされるがままになっていた
レナだが、強制的に高められていく快感に、今はぽろぽろと涙をこぼしていた。
時おり深く突きこまれる腰の動きにも、すでに痛みではなく快感を感じていた。
280空の軌跡 レナ(13/14):2007/11/21(水) 23:12:03 ID:jzpLbciX

「も……許して……」
 哀願するその泣き顔に、ライアンの中の何かが切れた。レナの体をベッドに
押しつけ、全力で腰を打ちつける。すでに理性はなく、腰を動かしているという
意識もない。汗にまみれた二人の体を、ただこすりつけ合いたい。絡み合いたいと
いう思いしかなかった。
「レナさん! レナさんっ!」
 快感に高ぶったライアンの声に、レナは何をされるかを悟った。
「中はだめぇっ!」
 両手がライアンの胸板を押し返そうとするが、力もほとんど入っていない。
逃れようのない未来への絶望に、また容赦なく身を突き上げてくる快楽に、レナは
悲鳴をあげた。
「いやっ! いやあっ! んうっ、いやぁっ!」
「レナさんっ! レナさんっ!」
 憧れた年上の女性の、この柔らかい体の再奥に、精液を注ぐ。ライアンは
それしか考えられなかった。
 熱く濡れた感触が、カリを、亀頭を、裏すじを締め上げる。意識のないレナを
犯したときと違い、それは強烈な締めつけだった。いっそう強く腰を打ちつけ、
亀頭の先に子宮を感じたとき、欲望を押しとどめていた栓が弾けた。膣がきゅっと
締まり、熱いほとばしりが、びゅる、びゅるる、と放たれる。
「――――――!!」
 声なき絶頂と共にレナの体が弓なりにそり返り、びくんと跳ねた。
 びゅっ、びゅっと胎内に打ちつけられる雄の精液を感じながら、レナは呆然と
天井を見つめた。取り戻しようもないほど深い場所を男の精液で汚されていく感触を、
レナはどこか遠いところで感じていた。
「はあっ、はあっ、はあっ……」
 静かな部屋に、シーツに突っ伏したライアンの荒い息だけが響く。
 ライアンが身を起こすと、ずるりとペニスが抜けた。
 レナは放心したように身を横たえていたが、長い沈黙のあと、小さくつぶやいた。
「中はだめって言ったのに……」
 寒さから身を守るように、レナは自分の体を抱きしめ、胎児のように体を丸めた。
その秘裂から、つっと白いものが伝った。



 その日、一ヶ月ぶりにブライト家に帰還したカシウスは、出迎えたレナの美しさに
頬を緩めた。元々美人ではあるが、それが最近顕著になっているように思えたのだ。
慈愛をたたえた、その透き通った瞳の中に、謎めいた、蠱惑するような色があった。
 穏やかに微笑むレナと、歓声をあげて父親を出迎えるエステル。家庭というものの
有りがたさを実感しながら、カシウスは両手いっぱいに抱えたお土産を手に、
ブライト家の扉をくぐった。空港まで迎えにきたライアンを、後ろに従えて。
 レナの口元にかすかにこびりつく白いものに、カシウスは気づかなかった。
281空の軌跡 レナ その後の話(14/14):2007/11/21(水) 23:13:46 ID:jzpLbciX

「姉さん……ああ、姉さん……」
「……気持ちいい?」
 右手で前髪をかき上げ、左手に持ったペニスの先端を口に含みながら、レナは聞いた。
「うん、すごくいいよ、姉さん……」
 目の前にひざまずくレナの、栗色の髪に両手を差しこんで、ライアンは快感の吐息を
漏らした。突き上げてくる腰の動きにレナは逆らわず、その硬い肉棒にねっとりと
舌を絡める。男の快感のポイントを知りつくした、絶妙な動きだった。
「ね、姉さん……姉さんの中に出したい……」
「……ん」
 ちゅぷ、と唇からペニスを抜き取り、レナはライアンを見上げる。
 暗い地下の一室に、二人はいた。
 地上では帝国軍との戦闘が続いている。
 ライアンの制服は血と泥に汚れて、肩には血の滲む包帯が巻かれていた。満身創痍の状態で、
その目だけがギラギラと輝いている。そばには壊れた銃が投げ出されていた。
「姉弟なのに、中に出したいの? 子供が出来たらどうするの?」
「姉さんがいいんだ。姉さん、意地悪しないで」
「……ふふ、ごめんね」
 艶然と微笑むレナを、ライアンが押し倒す。
 服を乱暴に破り、あらわになった肌にしゃぶりつく。下着を引きちぎり、レナの中に
屹立を埋める。レナは痛みに眉をひそめるが、ライアンが動きだすと、すぐに蜜があふれた。
(……もう……私は……)
 自分が誰で、何をしているのか。すでにその認識をレナは放棄していた。
現実感が薄れ、意識が浮遊するのを感じた。
 暗い、何もない部屋で、男と女が絡み合っている。ただそれだけの世界だった。
 体の芯を突き上げる男の剛直と、それに揺さぶられる快感。どこか遠くから響く砲声も、
耳には届かない。肉欲だけがその場を支配していた。
「姉さん、出していい? もう出そうだ、姉さん!」
「おいで……」
 ライアンの頭を胸に抱きしめ、秘裂に埋まる剛直をきゅっと締め上げる。
破裂するように、男の欲望が弾けた。びゅる、びゅる、と胎内を犯すその熱い塊を、
レナは真っ白になる意識の中で受け止めた。

 事が終わった後もライアンは離れなかった。
 すがりつくようにして震えているライアンの、その頭を、レナは子供でもあやすように撫でていた。
 ライアンは言った。
「姉さん、リベールはもう駄目だ。一緒に逃げよう。また昔みたいに、一緒に暮らそう」
「ライアン……」
 濁ったライアンの瞳を、レナは悲しげに見つめた。
「姉さん、愛してるよ……もうどこにも行かないで……姉さん……」
 ライアンの瞳はすでに現実を写していない。その精神は、すでにどこか遠いところへと
旅立っていた。
「心配しないで。ずっと一緒にいるわ……」
 レナはライアンを抱きしめる。背中に回されたレナの手に、一振りの短剣があった。
 ライアンのうなじに沈むように、ゆっくりと短剣が突き刺さる。ライアンの体が
びくりと震え、その目が驚いたように見開かれた。
 手のひらに伝わる、鉄が肉を切り裂いていく感触を、レナは無感動に受け止めた。
 数秒ののち、ライアンの体からすうっと力が抜けた。
 自分の上に覆い被さるライアンの、首筋からあふれた血が、一滴、二滴と、
滴り落ちる。レナの乾いた瞳の下を、その頬を、真っ赤な血が涙のように伝った。
 すでに光のない瞳を見つめながら、レナはつぶやいた。
「可哀相なライアン……」
 小さく息を吐く。
「そうね……ここまで汚れたんだもの。もう、あの子の母としても、あの人の妻としても……」
 レナは自分のお腹をそっと撫でながら、
「ごめんね。お母さんも一緒に行くからね……」
 耳を弄する破砕音が、至近距離で響いた。近くに帝国軍の砲撃が着弾したらしい。
石造りの壁が小刻みに振動していた。遠からず、この時計台も崩れるだろう。
「……さよなら……」
 近づく帝国軍の砲声を聞きながら、ライアンの死体を抱きしめ、レナはそっと目を閉じた。
282名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 23:15:59 ID:jzpLbciX

以上。
ニッチなSSを長々とすまん
283名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 10:12:10 ID:XXddlR8U
いや、その心意気にこそ多謝。
空軌のことはさっぱりわからないが乙
284名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 00:46:39 ID:cgt1DBDw
ダーク系のSSが皆無だから、かなりよかった!
お疲れさん。
285名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 13:42:20 ID:nwYJz4Qq
hosyu
286名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 02:02:47 ID:/4tBKESx
ほしゅ
287名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 00:15:24 ID:EBynNcpK
乙!
なかなか良いSSだたよ
288名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 00:48:45 ID:HDYEgyjF
ほしゅ
289名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 15:16:50 ID:RtsRNiQk
ホシュ
290名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 23:01:06 ID:yXVJsSD6
ボンテージ姿で「あなたは罰を受けたがっているのよ」とのたまうルフィナ姉さんを妄想してハァハァ
エロ下着姿で「さあ、来い」と挑発するユリア姐さんを妄想してハァハァ
291名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 13:26:11 ID:BK8ISaym
赤毛の種馬もこのスレではやや空気か。完全新作出てないししょうがないのかな。
292名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 21:53:45 ID:h0TKlMqk
イース7が今年度発表されるだろうし、それに期待しよう。
293名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 00:34:16 ID:j1iv2p7K
完全版でも出たのもう6年も前なんだよなぁ・・・
どうせやるなら女神姉妹丼とか(ry
294名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 14:01:41 ID:BAMJN9z4
そういやオリジンものって無いな
295名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 17:28:11 ID:VNflMy01
まぁ無難なとこだとトール×レア様とかか
296名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 03:04:42 ID:DFdh2N5H
ユニカ×エポナ

本当は腹黒いユニカが雌奴隷にしたエポナのお尻を鍋掴みでビシビシと
297名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 17:39:31 ID:GkRd6gCE
どうでもいいけど女神って孕ませれるんだろうか
298名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 18:51:40 ID:wyIpVufL
たとえ種族が違ってもF1種ぐらいなら可能性は高いと思う
299名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 11:23:03 ID:VDVyP/Wu
ボテ腹の女神像か・・・
300名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 16:23:05 ID:YUu157/g
それじゃ司るのは秩序や自由じゃなく豊穣だな。>ボテ腹の女神像
301名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 19:38:54 ID:MfHqHa3T
寝てたから気づいてないだけで実はレア様のお腹の中にはトールの仔が(ry
302名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 23:09:12 ID:t8HH6mRW
そもそもあの二人が生物的にどういうものなのかよくわからん。
二人とも何歳くらいなんだろう。
303名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 12:21:45 ID:Re59raHm
>>296
そのシチュはいいが本当は腹黒いより、そのまんまの性格でやってくれた方が萌えるな。
304名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 13:25:48 ID:zBXbzuxY
アネラスたんのがないのはなぜだろう・・・
305名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:12:45 ID:PyNd4MSa
なんでだろ
306名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 00:10:49 ID:cgZb9JhN
なんでだろ〜
307名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:24:02 ID:82X5nRdn
1.適当な相手がいないから。
2.俺(作者)の嫁を何でわざわざ汚さなきゃならないんだ?
3.興味ない。

のどれか
308名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 15:08:02 ID:RgSGigqb
4.途中でおしかけてリクエストばっか出す奴ら
要するに<空の軌跡儲のガキ>嫌いだし、もう書かね
5.そんな具体的なシチュが思いつくなら、お前が書け。
309名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 19:47:36 ID:3ZnkUg7z
6.乱発されるクソポエムのせいでアネラスに対する印象が悪い
310名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 19:58:11 ID:C4sCo74/
ってか、有翼種は人間的な出産はないとかどっかでみたきが?
311名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 20:55:14 ID:T3rZsoZj
なら触手卵植付けでボテ腹にすればいい
312名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 00:23:45 ID:EsrhtVFW
お前頭いいなーw
313名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 11:26:58 ID:kihuKvMh
>>305-306
話を切らず、さりげなく保守ageをしているところがエライな。

>>307
>相手がいない
確かに思い浮かばないな。w
314名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 06:53:45 ID:enmt93s+
>>303
言われてみればそうかも。勢いでちょっと書いてみた。


「あー、もう! なんで私がこんなこと!
 ……ううん、女神様のためだもの。とにかくやらなくちゃ」
ユニカはぐいっと腕まくりをし、革手袋をしっかりとはめなおすと、
はぁ〜〜〜〜、と、手のひらに向けて息を吐き出していく。
「な、何をする気……?
 くっ、一思いに殺せ……」
敗北の屈辱にまみれたエポナはそう悪態をつくが、
四つんばいの姿勢のまま馬乗りに乗られてまったく身動きが取れない。
剥き出しの下半身は、ひんやりとした外気に晒されていた。
その柔らかい丸みを帯びた褐色の双丘に、じんわりと汗が滲み出た。
吐き出されるユニカの息が、その長さの分だけ痛みの予感を感じさせるのだ。
永遠とも思える時間が過ぎた後、不意に静寂が訪れ──
バチィィィィン!
「あぐぅッ!」
尻たぶを襲った痛烈な一打。
さしもの女戦士も声を漏らさずにはいられなかった。
「あ、あと、99回だからね……っ!」
百回の尻叩きは女神捜索隊としての使命なのだ。
悲痛な叫びに一瞬ひるんだものの、ユニカは容赦のない連打を浴びせた。
ビシッ! ビシィッ!
「やめ……、イタッ! なんでこんな……、あうッ! ちょっと待……」
腰を引こうと動いた拍子に手袋が股間の中心を直撃し、
「きゃうんっ!」
艶めいた声がエポナの喉をついて出た。
「や、やらしい声出さないでよ……!」
「ちっ、ちが! そんなんじゃ……」
慌てて言い分けを試みるエポナには構わず、
股間にぴったりと張り付いた手袋をユニカが振り上げると、
「ひゃうんっ!」
荒々しく肉芽を擦りあげられたエポナが
今度は明らかにそれと分かる嬌声をあげた。
「も〜〜〜! ヤダっ! ばかっ! 変態っ!」
ビチィッ! ビチィィン!
「あっく! やめろって……あぐっ! 言ってるだろぉ……んあう!」
じんじんと痺れるような痛みが尻たぶから女の中心へと広がり、
その熱いようなむず痒いような感覚がエポナを困惑させていた。
必死に逃れようと暴れるのだが、ユニカの怪力に押さえ込まれては、
足を振るくらいの動きしかできない。
「わわわわっ、う、嬉しそうに足を開かないでよ……!
 ま、また変なとこ叩かせようとしてるわけ!?」
あまつさえ、そんなことを言われる始末だった。
315名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 06:54:16 ID:enmt93s+
あまりの屈辱に、噛み切りそうなくらいにぎゅっと下唇を噛む。
決して他人に見せたことのなかった涙が一筋、エポナの頬を伝った。
だが、言葉でなじられて、尻たぶを打たれてを繰り返しているうちに、
臀部の痛痒感が次第に妖しい火照りを伴って秘裂の中心を侵していた。
「やぁっ! あっく! もうホントにぃ……あぐっ! やだって……」
びちゃんっ!
妙に湿った音とともに、エポナの足が指先までピンと伸び切って、
「はうぅぅんっ!」
太ももを透明な液体が流れ落ちた。
いつの間にか秘裂の中心から溢れ始めた透明な涙が、革手袋を黒く染めていた。
「こ、このっ! めすぶた! めすぶた!」
びちゃん! びちゃん!
「あ〜〜〜〜っ! あ〜〜〜〜〜っ!
 許して! そこ叩かないでぇ! ごめんなさいっ! ごめんなさいっ!
 もうヤなのっ! やだっやだっなんか来るっ! 変になるぅ!」
小さな胸がひどくドキドキと高鳴って、
自分でも理解できない何かがユニカを突き動かしていた。
「変態! ばかっ! 変態っ!
 よく分かんないけどなんか来ちゃえ! 変になっちゃえっ!」
熱に浮かされたように叫びながら、
手首のスナップだけでエポナの花芯を激しく叩きつけていく。
「あっあっあっあっあっあっ! らめぇぇぇぇぇっ!
 あ〜〜〜〜! あ〜〜〜〜! 来る! 来ちゃうよぉぉぉぉ!」
びっしょりと濡れた手袋をとどめとばかりに大きく振り上げると、
秘部全体に余さず罰を与えるように一気に振り下ろした。
ビュッチャァァァァァン!
「あっくううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
みだらな断末魔とともにエポナの秘部から熱い液体が迸って、床一面に飛び散った。
エポナは潰れたカエルのような姿勢で仰け反って、
いつまでもビク!ビク!と痙攣を繰り返しいていた。
「はぁっ、はぁっ……。
 あ、あと72回もあるんだからね……」
口を開く力もなく、ただ絶望の色を浮かべて見上げたエポナの表情が、
ユニカをわけもなくドキドキとさせる。
下腹部にじんと重たく膨らんでいく高揚感とともに、
ユニカは再びその手を振り下ろした。

(終わり)
316名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 11:39:44 ID:R4cByWAM
>>314-315
おお!GJ
317名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 18:12:19 ID:/+FGqqHx
>314,315
久々のイースものをくれた貴殿に泣いた
318185:2008/01/18(金) 20:32:51 ID:jD8NZqfn
恋愛してないやつほど恋愛話が書きやすいという錯覚に陥ってる
と言うのもつい最近告白されてからエロ恋愛小説書くのが怖くなった
まだ書き終わらせてないのに……
319名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 23:15:19 ID:anFsvMOg
イタタタタ…
320名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 23:57:40 ID:lSoARV6T
この広い世界で他人に告白される出来事に巡り会えるのは幸せなことだ。
お幸せに。

つかな、のろけは別でやって。
このスレは彼女or彼居ない歴年齢と同じという奴も自分含めて結構いるとおもうんですが?
321185:2008/01/19(土) 00:59:42 ID:eyGbgzxP
スマンカッタ
のろけとかそんなつもりじゃなくて、こう急にリアルを想像したら書けなくなったってだけ
よく考えりゃKYだったorz
322名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 14:26:01 ID:BBKYfQuL
>>314-315
ワロタ GJ!
323名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:08:26 ID:KiDXWVRG
ニュース速報にスレたったよ

【PSP】日本ファルコムが「脳を鍛えるRPG」を発売するよー
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/news/1201166407/
324名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 13:26:24 ID:bniz9XGd
保守
325名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 00:30:15 ID:olq+2QpF
保守
326名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 00:15:33 ID:QFANRhE6
さびれとるな
327名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 05:24:57 ID:IBKV+UbG
イースはなんかこう、エロネタにしずらい感じがあるよな
と言ってソーサリアンじゃどうしようもないし
ブランディッシュとか扱いに困るし
やはり英雄伝説が無難なのか。やったことないけど
328名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 20:56:45 ID:Gv2YNrtR
古いゲームは既にネタが出尽くした感がある。特にイース。
そもそも英伝以外のゲームは活動範囲や登場人物が少なく、どれも似たようなのになりがち。
軌跡は投下してくれる職人さんが現れても、即座に厨とか叩かれる。
本家はPSP移植ばっかで、新作がなかなか出てこない。

結論:過疎るのも当然。
329名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 23:09:38 ID:hX+ouFn/
何年かぶりにこのスレにきてみたけど
ジェニス王立学園のパロモノって結局未完のままなん?
330名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 00:59:21 ID:D3SUSie7
最低SSってやつか
331名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 14:35:25 ID:8768rvoY
腐女子どもは書き込みと人生を自重しろ
332名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 21:41:26 ID:rOeXK90C
>>326
書けるけどここに投下するのはまっぴらだ。
かきやー投下時代からちまちまいる粘着叩きうざいからなあ……or
なんてひよっっちゃった職人もいれば、
いい彼女とか彼氏とかできて幸せになっちゃってエロパロ書くのが
駄目になった職人とかいるんだろ。

ろくでもないスレになっちゃったと思ってるんだろ? 空気も住人も。
職人さんよ?
333名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 21:31:24 ID:TYZo2b1p
>>327
ソーサリアンだと、紅玉の森で理性が飛んじまった住人の乱交とか
フラジオレとリーザのSMとか、ソクラムに捕まった精霊のエロ実験とかのネタは思いついたが…
334名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 21:45:17 ID:SgmY6OH5
>>327
昔アドルの100人斬り(エロ的に)みたいな
エロ同人ゲームを作ろうとしたことがあったなw
335名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 22:19:34 ID:vkrJzMNB
>>333
考えてみれば「暗き沼の魔法使い」って、
変態ジジイが軽度ヤンデレのプチ家出少女を監禁して好き放題に玩んでる話なんだよな…

当時は分からなかったリーザのエロさが今なら分かる。
336名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 12:29:11 ID:3dmzSdeP
姫殿下保守
VMPにも期待
337名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 14:26:21 ID:77oWbb26
軌跡ネタ書くと、厨とか腐女子とか書く奴って一体なんでここいるんだろうな
確かに設定とか話は厨っぽいけど「気に入らないSSはスルー」って事も出来ない18歳以上が結構いるから寂れてんだろ、このスレ
338名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 11:28:49 ID:UQKrzQbJ
いや、21歳以上じゃなきゃやばくなかったっけ。
339名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 22:01:53 ID:fFiEjbdB
確か鯖移転で18禁になったはず
340名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 20:05:18 ID:DJWfacJ1
>>337
設定とか話そのものが問題なんじゃなくて信者の質が問題。
腐臭丸出しで暴れる狂信者を呼び込んでスレを私物化、軌跡スレにするからうざがられてる。
341ヤッターマン3号麻枝准 :2008/02/27(水) 05:43:27 ID:OZkLNB7g
揉めてるな。県下ダメ。
342名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 06:57:06 ID:FCFCNrE1
男なのに腐扱いで理不尽にキレられる俺が通りますよ
343名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 16:37:50 ID:j66MYtfT
ネットでリアルの性別なんかどうでもいい。
リアルで男でもレス内容が腐なら腐。
それを理不尽だと感じるならネットには向いてない。
344名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 18:55:14 ID:sMAkcUj2
チン男か
345名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 06:57:07 ID:2ZXmHLWh
まあ、信者も信者だが、それにいちいちギャーギャ騒ぐ奴も同罪だがなw
両方死ねw
346名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 18:32:37 ID:vi9pkywR
まあこういう底辺な住人しか残ってないわけだな
347名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 09:27:39 ID:PAxh4lcN
オリビエ儲が自分の眼球を抉り取って手首を切り落とせば済むことだな。
さっさとしろよ?
348名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 05:07:16 ID:sm/ygKX/
俺にわかんない話で揉めるな
349名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:33:19 ID:1kScWEGR
クローゼちゃんの下痢便ライスをむしゃむしゃ食いたい
350名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:04:50 ID:HWRUSAp7
レンたんの鼻クソをじっくり舌で転がしたい
351名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 03:18:16 ID:V0HiOb+0
シェラ姉のウンチを喰いたい
352名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 11:02:50 ID:2/AsPnmW
オリビエたんの足首を切断したい
353名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 18:10:42 ID:yxhn1LaB
エステルたん重合させてポリエステルたんにしたい
354名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 20:03:07 ID:i6udW1e+
もう、このスレ落としたほうがいいよ
355名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 10:14:31 ID:zEGQaFse
クローゼちゃんの軟らかいウンチ、食いたいぜ。
356名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 22:57:56 ID:4O0K0uR4
>>354
確かに>>355みたいな奴もいるけど、お前みたいにまともな奴だってまだいるんだ。まだ捨てたもんじゃないさ。
新作が出るまではwktkして待っておこうぜ
357名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 21:50:40 ID:5Wbs1AiD
ところでアークトゥルスを買ってきたんだが、どうみても乳首見えてるよな…

ブックレットのシズの下とか…
358名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 01:33:58 ID:iZQwzKyA
ティータの鼻クソ喰いたい
359名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 08:09:29 ID:TAxgX+cY
ポップるメイルもここのスレで扱ってるの?
360名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 15:09:50 ID:NPNXsSWE
レンちゃんのクッサイうんち、ムシャムシャと喰いたい。
361名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 17:22:34 ID:kU6+CKPM
>>359
おk
362名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 02:02:35 ID:/827WcCh
リースちゃんの油っこいウンチ、喰いたいぜ。
363名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 09:26:59 ID:6E1wR0dN
ティータの鼻クソ食いたい
364名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 19:17:24 ID:SOjSQ45q
クローゼちゃんの御大便をご飯にかけて食いたい
365名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 06:03:28 ID:vYzifV9V
エステルの糞を顔に浴びたい
366名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 09:27:29 ID:TFhZFrft
俺も
367名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 18:54:49 ID:IHVUx8lW
>>356
>355みたいな奴もいるけど、みな気味悪がってやめろというだけで
どこもかしこのスレも削除依頼せず実質放置何年もって、
それは「捨てたもんだ」と思います、先生!
368名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 01:21:19 ID:+4Gu+k79
僕も
369名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 03:38:27 ID:CvZsQqEi
クローゼたんの鼻クソ食いたい
370名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 10:09:05 ID:LKPJ21kw
オリビエが死ねばどうでもいい
371名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 21:00:12 ID:0m+ih0a0
ジョゼットの鼻クソ喰いたい
372名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 00:31:56 ID:dW939Ri7
ジョゼットのオシッコ飲みたい
373名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 15:41:24 ID:4PR3W/Ub
                                \人人人人人人人人/
            _、                 ≫            ≪
           (_)\ _    ∧ ∧      ≫ はくそりーなへ!≪
    /⌒\_/⌒\)_,i⌒\\〔〔 ( ,,・д・)〕\   ≫            ≪
   (_,人_(_人_\___ト、_\\(c)¶¶_つ 、\  /∨∨∨∨∨∨∨∨\
   / ,人_       \三_ 旧 ̄ ̄ ̄\ 旧>
   し/  I  \   \_((⌒)  ●  ●ノ_/
        \__へ_/  L ̄ Y     ▼\\___   
            \__/\彡人  、_人_.ノ /|  / ⌒||\
                    \__|目__乍 \||| ̄| へ||づ/
                     |__||_{三|三}|_、   ̄ ̄^⌒〜
                   / ̄|^^ ● ^ ●)>、
                  く//三ト、  ▼_|キ」
                  |∠./   |\__人≠|
                   \_|   | |::||:::| /
                     |   | |\/_/
                     |__  | | //
                    _匡ノ ̄|キノ⌒)
                    || \ノ_|__/v/
                    ||  | .|、_/
                    |\ノ| _|/
                   / |  |___|
                   |ヽ|__/\|、
                   ^\ト\_ い
374名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 15:44:29 ID:6lDYa2c+
ここまでポエムスレにするなよお前ら・・。
375名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 03:41:43 ID:3IhdKXn2
クローゼたんのウンチを練り込んで焼いたクッキーを喰いたい
376名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 21:18:37 ID:zjxh6i1O
:    \            (_,)ヽ_    ∧ ∧           /  ⊂(   )、_/ヽ=\
:=IE   \   ./⌒\_/⌒ヽ)_)\\〔〔(・д・,,)\      /   /¶と__ノ ̄\ニニi
:目F    \(_人_(_入人  し、\\(c)¶¶_つ、\   /ソ~フ●/~●^● 、/目vF
:目       \,人_      ⌒\三旧 ̄ ̄ ̄\旧  /_Z=▼ 人   ▼ )_0/7
TTTTTTTTTTTT\i  \   \_((⌒) ●   ●ノ/ヽ/──ヽし| :|ヽ、_,人ノ、7~_/
 ̄ ̄Λ_Λ ̄ ̄ .\__へ_ノ、/L ̄Y      ▼ \,/<8=ー─ \,彡\ \\/
   (___ ) イソゲ!\ \__l/彡,人   、_人_ノ/   <8=ー─\_A\∠言
  /〔 覇糞 〕〕つ      .\        \_l泪__乍 /           | /ヾ/ ̄|
  `/二二ヽ.            人人人人人人人人人人        〔~/ /=:,/
  / /(_)             ≪  Fuck so Reena!  ≫⌒ヽ、  /^,入/|_//ヽ,
―――――――――――≪      の       ≫―――――――――――
           ∧∧ _,  ≪     予 感 !!      ≫  |  |\      +
            ⊂(*゚ー゚)〕^〕 ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\__/ニ/\ \∧ ∧ _  +
 / ̄)\   _ ¶と /=/ヽ    /∧∧ ======= \ +/ ,くユ、\/(,,´ー`) /\_
(__,ノ一、ノ⌒、ヽ、\目|=〕耳\  /(,,゜Д゜)つ =======\l=トタフリ/ /⊂ ¶¶ つ/ ≠,|  +
  ノ⌒ ト ,) ))__/0/v0/\ `/\っ¶¶\\ ======== \一´ 田l/ ̄ ̄田|: :l/\
 /~) (_ノノし'__,/V/,nij>_/、,回 ̄ ̄\回_、=========\+ ヽフ● ● \\ト、  \
(_,ノ´⌒`〜'~   l  __(々《, /ノ / ● ●ソ_/=============\ノ ▼     Yンフ\/三、
      ビシッ.   ≠´● ●、`/ノ Y    ▼ \\____ ノ2  ,、==\人_, ノ目彡/  || ||
          )    ▼i/三,人 、_人_,ノ /|  /Yンチ彡j. ====\Z>l/<>、 || ||
           /⌒\ ノノ/\×__l目_目´\◎i ̄ |(⌒Y,zぅ´========\〕=〔/ヽノ\/ニ/  
377名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 23:12:25 ID:Bh7EExxK
ティータの下痢汚物を顔に浴びたい
378名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 23:20:27 ID:mrqkmWdE
  ∧ ∧
 ( ,,・д・)つ はくちょりぃなへ!
 / つ¶¶
379名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 00:17:38 ID:6PIRrTwa
ティータちゃんのドリーミーなウンチを喰いたい
380名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 22:08:45 ID:87FdM89N
                  __  _  _
                 《,'《l|.   ヾl|         \人人人人人人人人人人/
          _、     ノ,ィ〈ノノ)))〉ヽ       ≫              ≪
         (_)\ _ (( ゝl.^ヮ゚ノ! )) 〔 〕    ≫ そーれ、にゃう〜ん♪ ≪
  /⌒\_/⌒\)_,i⌒\\ ⊂)水!つ==((二)    ≫              ≪
 (_,人_(_人_入___ト、_\\んhl〉ヾ> 〔 〕    /∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\
/ ,人_       \三_ 旧 ̄ ̄ ̄\ 旧>
しノ   I  \   \_((⌒)  ●  ●ノ_/
     \__へ_ノ   L ̄ Y     ▼\\____ ,、
         \__/\彡人  、_人_.ノ./|  /Yをミj
                 \__|泪__乍\||| ̄ |(,^メン
            ∧∧    .|_||_{三|三}.|、  ̄ ̄^~ ̄
          ⊂(゚ω゚=)、 / ̄|^^ ● ^ ●>、
           ¶とも 〔_〕^〕、/三ト、  ▼ |キ」
         /~\//=/ヽ./   |\__人/|  ∧∧
        /⌒) |目|=〕耳_|   | |::||:::| /__ ,(,,゚Д゚)つ
       / /ン__/0/v0/ノ|   | |\//\\っ¶¶\\
     /⌒ノヽノ__,/V/` |__  | | //  田 社長 \田
381名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 04:55:11 ID:zZJrD1fz
ティータちゃんのウンチ・ホットドッグをぺロリと平らげたい
382名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 06:21:26 ID:k/cprzD4
エロパロまで荒らしに来るなんて暇な奴らだな
383名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 16:31:47 ID:YxtrTqkH
何年も昼夜問わず同じゲームのスレを荒らし続けたやつがいるからこれくらいどうとも思わんな

むしろそいつはどういう人生を送っていたのか心配しちまったがwwwwwwwwwwwww
384名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 10:30:46 ID:VpCJp8DU
       ゜                             ※※※※※※※※※※※※
         。    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ            ※                ※
              |  ∧ ∧  i|    。       ※  はくそりーなへ!    ※     
              | [](,,*゚ー゚) i|   ○       ※                ※
              | []| ⊃¶⊃¶..|            ※※※※※※※※※※※※
              |/ ̄ ̄ ̄ ̄~\
       / ̄ ̄ ̄ ̄          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
 ..\  ../        ≡三[[[        ●  ●
   \/             °。二三[[[    ▼ ヽ
                              人__ |
    \_   ミ  。 =≡[[[          ̄   ノ
385名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 15:35:45 ID:UNBhjNDH
ティータの鼻クソ食いたい
386名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 15:59:27 ID:VpCJp8DU
オリビエ死ね
387名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 05:12:55 ID:BAJjZazW
クローゼたんの気品溢るる下痢糞を喰いたい
388名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 09:57:56 ID:NzO9grNe
クローゼちゃんの艶やかなウンチを喰いたい
389 ◆uHkpdR/RvQ :2008/04/14(月) 10:51:20 ID:fP01TcUY
荒らしがひどいな
390名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 00:12:32 ID:Eegb8sgV
ティータたんの硬質な一本糞をクレープ生地に巻いてムシャムシャ喰いたい
391名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 12:09:06 ID:RTeGAzY/
レンちゃんのウンチと鼻クソをしっかりと喰いたい
392名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 16:34:54 ID:k/2etB23
レンちゃんのウンチと耳垢をしっかりと喰いたい
393名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 10:44:41 ID:rRTX6COW
レンちゃんのウンチと歯クソをしっかりと喰いたい
394名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 02:05:25 ID:r9MhKFBA
定期的な保守がありがたいね
395名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 03:24:40 ID:K4SFFMfz
レンちゃんのウンチと皮脂をしっかりと喰いたい
396名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 03:13:55 ID:r6Cb9L2R
レンちゃんのウンチとフケをしっかりと喰いたい
397名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 03:39:29 ID:xF1PLjpj
この人口無能、貧相な語彙力だなあ
398名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 07:30:41 ID:XVVpJHyR
レンちゃんのウンチと目やにをしっかりと喰いたい
399名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 01:31:35 ID:z0Gp6kSk
レンちゃんのウンチと痰をしっかりと喰いたい
400名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 21:23:12 ID:eVMYgRat
レンちゃんのウンチと産毛をしっかりと喰いたい
401名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:44:11 ID:nnTiHiMH
レンちゃんのウンチとゲロをしっかりと喰いたい
402名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 00:27:30 ID:5WKHxCkJ
レンちゃんのウンチと涎をしっかりと喰いたい
403名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 05:03:25 ID:Ku8QOP7L
レンちゃんのウンチとオシッコをしっかりと喰いたい
404名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 12:14:47 ID:fajNXi/D
レンちゃんのウンチと鼻毛をしっかりと喰いたい
405名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 16:16:58 ID:89kIK6kb
スクリプト止まってるな
406名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 18:37:59 ID:KV2EP6Ea
レンちゃんのウンチと目やにをしっかりと喰いたい
407名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 04:02:21 ID:Oh55mKA1
レンちゃんのウンチと歯垢をしっかりと喰いたい
408名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 22:45:10 ID:dVEHmNnF
レンちゃんのウンチと半下痢便をしっかりと喰いたい
409名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:25:08 ID:t9UlRbPY
「しっかりと食いたい」以外に語尾ないのか。
最近のポエマーはボキャブラリーが少ないな。
410名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 06:06:33 ID:0nDZIi4C
レンちゃんのウンチと鼻水をしっかりと喰いたい
411名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 10:51:51 ID:ZElwX0R5
レンちゃんのウンチと目やにをしっかりと喰いたい
412名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 17:52:49 ID:ZElwX0R5
レンちゃんのウンチとオシッコをしっかりと喰いたい
413名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 10:56:46 ID:8h6IMphc
レンちゃんのウンチと目やにをしっかりと喰いたい
414名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 12:58:06 ID:s4qtPnVj
レンちゃんのウンチとオマンコをしっかりと喰いたい
415名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 09:50:10 ID:+017BoI+
レンちゃんのウンチとオシッコをしっかりと喰いたい
416名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 16:48:38 ID:1dE7GkOD
レンちゃんのウンチとヘソのゴマをしっかりと食いたい
417名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 23:01:17 ID:kcV86hNC
『食いたい』と『喰いたい』って違うの?
418名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 01:06:12 ID:Sf80ORKu
レンちゃんのウンチと下痢ウンチをしっかりと食いたい
419名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:28:14 ID:cFx5+Avp
レンちゃんのウンチとウンチをしっかりと食いたい
420名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 03:11:04 ID:AdzxPUf3
レンちゃんのウンチと歯糞をしっかりと喰いたい
421名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 21:42:57 ID:64xI0gqo
レンちゃんのウンチと鼻水をしっかりと喰いたい
422名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 22:05:21 ID:MvWCABGb
レンちゃんのウンチと歯糞をよりしっかりと喰いたい
423名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 04:18:26 ID:h6mLUDbR
レンちゃんのウンチと耳垢をよりしっかりと喰いたい
424名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 09:08:19 ID:AK9TU+p8
レンちゃんのウンチと鼻毛をよりしっかりと喰いたい
425名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 15:35:54 ID:jSaU2euc
リアルだと誰もまともに相手してくれないからって、わざわざこんな板で頑張らなくてもいいのに…
426名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:42:28 ID:B5uwQjiF
レンちゃんのウンチと皮脂をよりしっかりと喰いたい
427名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:44:56 ID:6viO0Xmf
レンちゃんのウンチと糞をよりしっかりと喰いたい
428名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 05:37:11 ID:TlByJ5HT
レンちゃんのウンチとゲロをよりしっかりと喰いたい
429名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 09:12:51 ID:eCSEryDM
レンちゃんのウンチと目糞をよりしっかりと喰いたい
430名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:50:55 ID:KEUKy30P
レンちゃんのウンチと皮脂をよりしっかりと喰いたい
431名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 00:44:20 ID:W8OvtUpu
なんか単調でつまんない
2ちゃんとはいえ公共の場に投稿するなら、もっとひねりがあるポエムを書いてほしい
432名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 09:00:38 ID:9z2yjJ4H
人間的につまらない奴にそんな事言うのは酷だろ。
433名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 12:23:05 ID:KH9jB4pn
430 :名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:50:55 ID:KEUKy30P
レンちゃんのウンチと皮脂をよりしっかりと喰いたい


431 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 00:44:20 ID:W8OvtUpu
なんか単調でつまんない
2ちゃんとはいえ公共の場に投稿するなら、もっとひねりがあるポエムを書いてほしい


432 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 09:00:38 ID:9z2yjJ4H
人間的につまらない奴にそんな事言うのは酷だろ。
434名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 22:58:21 ID:48acnhwh
430 :名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:50:55 ID:KEUKy30P
レンちゃんのウンチと皮脂をよりしっかりと喰いたい


431 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 00:44:20 ID:W8OvtUpu
なんか単調でつまんない
2ちゃんとはいえ公共の場に投稿するなら、もっとひねりがあるポエムを書いてほしい


432 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 09:00:38 ID:9z2yjJ4H
人間的につまらない奴にそんな事言うのは酷だろ。
435名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 06:43:21 ID:K1wOBESZ
レンちゃんのウンチと歯垢をよりしっかりと喰いたい
436名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 10:36:47 ID:reLq6GAT
レンちゃんのウンチとフケをよりしっかりと喰いたい
437名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 23:46:46 ID:GU/+UgF7
早く消えちまわないかな、コレ。
438名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 00:49:32 ID:tO0vSFp9
レンちゃんのウンチと腋産毛をよりしっかりと喰いたい
439名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 01:16:32 ID:s2XXdbIY
いっそのこと落とし…
無理か。

このまま1000までいくのは嫌だな。
440名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 15:34:36 ID:Nlydf2LJ
新作が出ないからネタがなぁ。
ツヴァイ2もなんかネタにはしづらそうな感じだし。
441名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 23:56:07 ID:mnpY+V0v
>>437
まあ保守ってことで見逃そうや
442名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 20:11:13 ID:FaDqhjEN
新作が無いからなぁ…

まぁ次の作品が出るまで保守ろうや
443名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 22:02:52 ID:WfxS342O
レンちゃんのゲリグソと痰を更にしっかりと喰いたい
444名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 01:04:09 ID:hU8BCuSD
ほしゅ
445名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 21:19:23 ID:eGZCPN4/
>>442
職人募集スレに広告だした。
446名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 09:51:17 ID:Aid05nms
レンちゃんのゲリグソと糞を更にしっかりと喰いたい
447名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 01:35:48 ID:crGPY71e
豆腐の角にでも頭ぶつけて氏んじまえばいいのに
448名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 22:04:28 ID:vTktINPZ
とおりすがりに保守
ttp://sukima.vip2ch.com/up/sukima002897.jpg
449名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 00:11:18 ID:pY6QnaPj
これまでにリースのものってなくね?
450名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 02:52:09 ID:sTZ3MTYB
保守
451名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 22:58:14 ID:HZjfvj9W
保守は一ヶ月に一回で良くね?ポエマーにでもまかせりゃ良い。
452名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 05:44:01 ID:G+tx0Sgw
ポエマーいないんで保守
453名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 01:46:07 ID:MFapjjHt
オルハがアガレス提督に調教されるSS希望
454名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 10:37:54 ID:oVDXUNHG
ケビリーのベタ妄想は頭にあるんだが…
文章書けませぬ
455エルモ温泉の覗き魔退治(25):2008/09/07(日) 15:33:34 ID:oKxENrA7
 オリビエは、タオルを巻いた3人を見回す。
「さて、3人とも大丈夫かな? どこか痛いところはないかい?」
 3人は顔を見合わせ、ティータがおずおずと申し出た。
「あの……ちょっと、足が……」
「そうか、夜の森を裸足で走らせたりしたからねぇ……。これは
気づかなくて悪かった。ちょっと待ってくれたまえ」
 オリビエはEPチャージを使ってから、オーブメントに手を触れた。
「ラ・ティア」
 癒しの力が全員を包み、擦り傷や打ち傷の痛みを溶かしていく。
「……どうだい? まだ痛いところはあるかな?」
「いえ、もう平気です。ありがとうございます」
「よし。では、これからのことだけどね……」
 オリビエは全員の顔を見渡して言った。
「このまま歩き続けるのは危険だろうね。どこかで夜を明かして、
朝になったら皆の装備を置いてきたところまで戻ろうと思うんだが
……それでいいかな?」
 エステルが真っ先に賛同する。
「そうね、それがいいと思う」
 クローゼとティータも同意した。
「暗くて道も分からないですし、他の魔獣に出遭うと危ないですからね」
「私も賛成です」
「よし、決まった。それじゃ早速、夜を明かせるところを探そう」

 少し行ったところで、一向は夜を過ごせそうな場所を見つけた。
 小さな泉のある草地で、木々と大きな岩を背にできる場所だった。
 オリビエは周囲をよく調べてから言った。
「ふむ。水があるのはありがたいね。見通しもきくから、獣や魔獣が
来てもすばやく対処できそうだ」
「じゃあ、ここで休もっか」
 エステルの声を合図に、全員がへたへたと草の上に座り込む。
「さすがに皆疲れたようだね……」
 そう言うオリビエも、夕食を抜いての戦闘と強行軍にかなり疲労していたが、
「じゃ、僕が見張りに立とう。皆は仮眠を取るといい」
 オリビエの言葉に、エステルが反論する。
「ううん、オリビエこそ休んでよ。今の私たちの中で戦えるのはオリ
ビエだけなんだから、休めるときに休んどいてもらわないと」
「それも一理あるねぇ。でも、僕はまだそれほど眠くないし、あと
もうしばらくは警戒したほうがいいと思うよ。万一さっきの魔獣
たちが後をつけてきたりしたら事だからね」
「あ、そっか……」
と引き下がるエステル。
456エルモ温泉の覗き魔退治(26):2008/09/07(日) 15:34:25 ID:oKxENrA7
 今度はクローゼが言った。
「でも、見張りは交代がいいと思います。いざとなればオリビエさん
には戦ってもらわないといけませんから、やっぱり睡眠は必要です」
「そうか……。それじゃ、最初は僕が見張りでしばらく様子を見るから、
大丈夫そうなら代わってもらおうかな」
 オリビエに向かって3人がうなずく。
「はい、それがいいと思います」
「うん、まかして!」
「私も頑張ります」
 健気なティータの言葉にオリビエは苦笑した。
「さすがにティータくんに見張りはさせられないよ」
「ど、どうしてですか?」
 ショックを受けたらしい。
「いや、ほら……ティータくんはいちばん年下だし。寝る子は育つって
いうだろう? ちゃんと寝ておかないと、エステルくんやクローゼくん
みたいに大きくなれないんじゃないかな?」
 オリビエの言葉に、ティータの視線が2人に向かう。エステルとクロー
ゼの、それなりにタオルを押し上げる胸の膨らみや、既に女っぽく丸みを
帯びた腰のラインを見て、それから、ティータ自身の平坦な身体を見下ろす
ようにうつむいた。
「まあまあ、ティータはまだこれからよ」
「そうですよ。きっと2〜3年で、私なんかよりずっと成長しますよ」
 2人に慰められるティータを横目で見つつ、オリビエは言った。
「じゃ、まずは僕が見張りをするとして、次は誰が交代してくれるのかな?」
「あたしがやるわ」
「じゃあ……その次は私が」
「ふむ。では僕、エステル、クローゼの順だね。夜明けまで数時間という
ところだから、見張りは大体2時間ずつくらいの見当でいいだろう」
「オーケー、分かったわ」
「分かりました」
 うなずく2人に向かい、オリビエは、
「決まりだね。では、お嬢様方は、どうぞお先にお休みを」
と優雅に一礼してみせた。


 オリビエが見張りに立ってすぐ、3人がやって来た。
「おや、どうしたんだい? 眠れないのかい?」
 すると、少女たちは頬を赤らめ、互いに顔を見合わせる。
「いったいどうしたんだい?」
 いぶかしむオリビエに、エステルが思い切って告白する。
「あのっ! あのね! じっ、実は……!」
「なんだい?」
「じ、実はね、そのっ……!」
 見つめるオリビエの前でエステルは見る見る赤くなり、
「わーん! やっぱりダメぇっ!」
と2人の背中に隠れてしまった。
 何だろう?と思ううちに、今度はクローゼが口を開く。
「その、実は……私たち身体の調子が、少しおかしいかもしれなくて……」
「ええっ!?」
 オリビエは思わず顔色を変えて身を乗り出した。
「大変じゃないか! どこが具合悪いんだい?」
「そ、その……」
 問い詰められたクローゼは、もじもじと赤くなり、うつむいてしまう。
 さらにいぶかしむオリビエに、ティータが叫ぶように答えた。
「お、おまたが! ムズムズするんですうっ!」
「……」
「……」
 あまりに直接的な発言に、全員が一瞬だけ固まった。
457エルモ温泉の覗き魔退治(27):2008/09/07(日) 15:36:14 ID:oKxENrA7
 しかし、すぐにオリビエの焦り声が沈黙を破る。
「それは……大変なことだね。もっと早く気づくべきだった。すまない」
 頭を下げられた3人は、きょとんとしていた。
「気休めかもしれないが、急いで、できるだけのことはしておこう」
 深刻そうなオリビエの様子に、エステルが焦って尋ねた。
「ちょ、ちょっと、どうしたのよ。そんなに深刻なことなの?」
 オリビエは「お前は何を言っているんだ」という目でエステルを見る。
ひとつ、ため息をついてから説明した。
「いいかい、君たちはさっき、魔獣にどんな目に遭わされた?」
「どんな、って……!」
 たちまち蘇る辱めの記憶。3人とも裸にされ、むき出しの恥部を魔獣に散々
舐め回されたのだった。
 オリビエは解説を続ける。
「あの魔獣の唾液に毒はない。でも、問題は舐められた場所だ。粘膜というのは
ただでさえデリケートなのに、まして女の子のいちばん大事なところとなると、
どうなるか。毒じゃなくても何か身体に異状が出るかもしれないし、そこから
病気にでもなったら、最悪の場合、子どもが産めない身体になってしまうかも
しれないよ」
 思わぬ話に、3人の顔が青ざめた。オリビエは言葉を継ぐ。
「もちろんこれは極端な話だけど、それくらい用心してかからなければいけない
ということだよ。魔獣についてはまだまだ分からないことも多いからね」
 青くなった3人は、オリビエの言葉にうなずいた。
「だから、どんなに小さくても異状が感じられるなら、大事を取ってできるだけの
ことはしておかないといけない。そこで……念のため、魔獣に舐められたところ
を薬で洗ってから、キュリアをかけておこうと思うけれど……いいかな? 君たち
には、ちょっと恥ずかしい思いをさせることになってしまうが……」
 オリビエの提案に、3人は思わず顔を見合わせる。
 一瞬のためらいの後、真っ先に返事をしたのはクローゼだった。
「はい、私は大丈夫です。場合が場合ですし、万一のことがあっては困りますから、
その……お願い、いたします……」
 気丈に振舞うクローゼも、さすがに最後は赤くなって口ごもった。
「じゃ、じゃあ、あたしも……」
「私も見てくださいっ!」
 エステルとティータも、赤い顔で同意した。
「では3人とも、早速こっちへ来てくれたまえ」
458エルモ温泉の覗き魔退治(28):2008/09/07(日) 15:37:20 ID:oKxENrA7
 オリビエは湧き水で丹念に手を洗うと、毒消しの薬瓶を取り出す。
「さて……」
 見たところ、一番「おまたがムズムズ」しているのはティータのようだった。
「ティータくん、こっちへ」
「は、はいっ!」
 緊張した様子でオリビエのそばに進み出るティータ。
「そうだねえ……。僕の前に立ってくれるかな」
「はい」
 オリビエは、目の前に立ったティータの身体を反転させ、後ろから両肩に手を
置いた。
「そう固くならないで。すぐ終わるからね」
「は、はい……」
「そのまま、ゆっくり腰を下ろして」
 後ろからオリビエに身体を支えられたティータは、草の上に座り込む。
「ちょっと失礼」
「あっ……!」
 オリビエは背後からティータのひざ裏に手を回し、太股を広げた。そのまま
手前に抱え込むと、両脚をおっぴろげた格好のままティータの小さな背中が
オリビエの胸元にすっぽりと収まった。ただ、そのままではティータの後ろ手が
オリビエの主砲にジャストミートしてしまうので、少しだけ身体を横にずらし、
ティータを後ろから抱きかかえる姿勢を取った。
「オ、オリビエさんっ……!」
「ごめんよ。少し冷たいかもしれないが、我慢して」
 オリビエは湧き水を手にすくうと、タオルがまくれ上がって丸出しになった
ティータの幼い股間を優しく洗い始めた。
「あ、あっ!」
 たちまち上ずった声を出すティータの股間は、ワレメ全体がぷっくりと
膨らんで熱を帯びていた。縦すじの上端にある小さな豆も、包皮に覆われた
まま、ぷくんと突き出している。そんな女の子の大切な部分を、オリビエの
繊細な指が残らず丹念に洗っていく。
「ああっ、あっ、オリビエさん、うあっ……!」
 オリビエの指先が縦すじを押し開き、先ほど魔獣の舌に蹂躙された敏感な
粘膜に触れると、ティータの小さな身体がビクンとはねた。指一本も入るか
どうかという幼い穴の周りをも、オリビエは水と薬液で丁寧に洗いほぐす。
「あっ、あっ、あんっ……!」
 おっぴろげた丸出しの股間を男の指でいじられ、上気した顔で喘ぐティータ
の姿は、幼くも倒錯的な色香を放散していた。オリビエが股間から手を離すとき
には、水と薬以外の分泌液で濡れそぼったティータの性器から、粘る糸が一本、
つっと伸びていた。
 息の乱れたティータを抱えたまま、オリビエは手を伸ばして水をすくう。
「さて、こっちも洗わないとね」
「え? あ、うあぁっ?!」
 オリビエの指が今度は下に降り、ティータのちっちゃなアナルを洗い始めた。
肛門を水に浸すように指先で包み込み、もみほぐしてゆすいだ後、薬瓶を傾けて
薬液をたらし、指先でアナルにすり込むように撫で回す。
「あんっ、んっ、んああっ!」
 未知の違和感に身体をよじるティータのワレメからは、それでも快感のしるし
である透明な分泌液が溢れ出し、薬液と混じり合ってお尻を濡らしていった。
まだ未成熟でサラリとしたティータの愛液と水と薬液を、オリビエの指先が、
少女の尻穴に塗りこんでいく。
 そうしてオリビエは、ひとしきりティータの股間を洗い、12歳という年齢に
似合わないエッチな声を上げさせたのだった。ティータの恥ずかしい部分を、
前も後ろも全部ひととおり洗ってしまうと、オリビエはオーブメントを起動した。
「キュリア」
 その一言で、毒を消し去る水の力がティータの身体に浸透する。
「これでよし。気休めかもしれないが、何もしないよりマシだろうね」
「はっ、はっ……あ、ありがと、ございますぅ……」
 敏感な部分をまさぐられ、息の上がったティータが何とか礼を言ったが、
その声も表情も、どこか物足りなさを滲ませていた。
459名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 17:26:09 ID:w/soMkx4
久しぶりに乙
460名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 20:31:00 ID:lUwdeRBg
ティータちゃんのウンチとゲリグソを一層しっかりと喰いたい
461名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 21:08:09 ID:w/soMkx4
>>460

451 :名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 22:58:14 ID:HZjfvj9W
保守は一ヶ月に一回で良くね?ポエマーにでもまかせりゃ良い。


452 :名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 05:44:01 ID:G+tx0Sgw
ポエマーいないんで保守


遅いよ
462名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 12:50:33 ID:OPvmQ1bf
test
463名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 22:20:58 ID:xKpbFB6/
>>455
お待ちしておりました
464名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 05:51:51 ID:bc399r1Q
>>459
>>463
1年ぶりとか待たせすぎスマソ
そして1年もこんな妄想を育む俺キモス
465名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 14:57:50 ID:DlM137nR
一年近くにもなるのかー
なんにしろ、また書いてくれてありがとです

出だしのオリビエの台詞が(20)とかぶったことが気になった以外は堪能すますた
466名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 03:00:52 ID:+wJc9rW+
>>465
>出だしのオリビエの台詞が(20)とかぶった

うわあ、本当だー! やっぱ、間を置きすぎるとダメですね・・・orz
467名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 15:05:36 ID:fjW5P3Si
クローゼちゃんの涼しげなウンチをペロリと平らげたい
468名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 18:45:29 ID:VZjFqok7
保守は頻繁過ぎてもダメなんだ
わからなければ中庸という言葉の意味を調べると良いだろう
469465:2008/09/14(日) 02:37:44 ID:5/5nERLu
>>466
まーそういわずに。また続きをいつの日か。
470名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 03:22:58 ID:am2yZcAv
まだやってるのかカスども
471名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 12:48:32 ID:sGK9Difv
リースたんの野太いウンチをムシャーリと喰いたい
472名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 07:44:20 ID:PeFSZy6J
保守
473名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 13:45:18 ID:DUANheRB
久々に来てみたら新作来てたんだね
それももう1ヶ月前・・・・
ジャニス王立学園書いてた人続きかかねぇかなぁ
474名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 00:03:12 ID:HBx4McL4
死ね
475名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 10:10:39 ID:Q3Rz6pRL
生きろ
476名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 09:13:18 ID:Fv12dN/C
>>473
自分の気に入らないシチュやカプだと噛み付く馬鹿が多いからな、ここ。
職人も嫌気が差すんじゃねえの?
477名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 00:43:57 ID:naD8Stdp
>>474->>475
吹いた
478名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 10:11:35 ID:Vwtb5jXN
>>476
職人乙
479名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 16:25:06 ID:VdGRdXwb
職人じゃないけど、ここのスレのレスをみていたら、職人さんかわいそうだなあって思う
480名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 18:15:15 ID:KnKbo2yr
便乗リク
大作戦のつづき読みたい
481名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 22:14:44 ID:7RYB+34j
オリビエ好きはまともなことを言わないな
482名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 22:27:23 ID:naD8Stdp
おお、久々に活気付いて来たな〜このスレ
483名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 01:27:40 ID:4Ej5ly2p
ラグナアルウェンマダー
484名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 17:46:36 ID:KeZLLBaR
zwei2なんてネタ多そうなのに相変わらず過疎ってるなぁw
485名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 03:19:08 ID:x8we8Tux
ネタは思いつくんだがいまいち書く気にならんという
486名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 05:55:50 ID:HR/TEYBS
クローゼちゃんのウンチをオシッコを全身に浴びたい
487名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 12:14:10 ID:Aih5CZ5h
h
488名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 16:04:20 ID:bj3GY+kk
エステルちゃんの濃厚な一本糞をコッペパンに挟んでムシャリと喰いたい
489名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 20:34:20 ID:JUnGU09q
クローゼちゃんのウンチをオシッコを全身に浴びたい
490名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 22:00:17 ID:8QEL2O+7
シェラ姉のパンティ欲しい
491名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 00:55:05 ID:a7u0wxul
シェラ姉のパンティに付着したウンカスなめたい
492名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 10:28:11 ID:zYS9l171
クローゼちゃんのウンチをオシッコを全身に浴びたい
493名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 22:34:55 ID:L87M5OUL
エステルちゃんの濃厚な一本糞をコッペパンに挟んでムシャリと喰いたい
494名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 05:54:05 ID:hu2FktpQ
ティータたんの汚物を全身に浴びたい
495名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 01:07:40 ID:eMH5mryW
クローゼちゃんの控えめなクソ、喰いたい。
496名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 01:55:31 ID:XctA0HBa
いつも保守ご苦労様です
497名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 07:47:30 ID:Z1Tvy1xp
クローゼちゃんの悩ましいウンコを喰いたい
498名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 20:29:31 ID:A4UChn+s
クローゼちゃんのウンチをオシッコを全身に浴びたい
499名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 06:35:46 ID:qitgfYjE
リースちゃんの気合の入った一本糞を丸飲みしたい
500名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 14:35:55 ID:/Kr30f7O
わっふる
501名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 17:12:03 ID:4ujEptjL
わっふる禁止
502名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 18:32:37 ID:4PbBURpp
クローゼちゃんの控えめなクソ、喰いたい。
503名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 20:25:07 ID:bx/gBv8Z
俺も
504名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 07:05:48 ID:fqqVk3n/
リースちゃんの焼きウンコ、ゆきたい。
505名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 10:34:25 ID:A5cmixvj
エステルちゃんのウンチの煮物、喰らいたい。
506名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 07:12:08 ID:VdolTNY7
ラグナ×姫様×スバルの純愛3Pとか無い?
507名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 10:20:42 ID:o7A7N8uX
3pで純愛とかない
508名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 17:13:30 ID:K8IXm18N
魔族なら一夫多妻であってもおかしくない気がするが
509名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 13:06:52 ID:AbWwzOdl
リースちゃんの焼きウンコ、ゆきたい。
510名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 21:27:22 ID:thBAuDVD
ティータちゃんのウンチとゲリグソを一層しっかりと喰いたい
511名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 01:56:46 ID:DYoSR4M6
ティータちゃんの微笑ましいウンチを喰いたい
512名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 16:25:58 ID:3wAg9v81



513名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 00:23:22 ID:Qk62EOns
エステルちゃんの巻き糞を上の方から喰いたい
514名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 02:18:21 ID:SaNYLgLh
エステルちゃんの巻き糞を下の方から喰いたい
515名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 00:37:33 ID:1mSKO7V/
クローゼたんの黄色いクソを喰いたい
516名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 23:53:13 ID:TWEL8bie
ポーリィのウンコ喰いたい
517名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 00:15:30 ID:+DZ+wbO7
ジョゼットちゃんの黄色いウンチ食いたい
518名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 00:43:49 ID:HuXWYL71
テレサ院長のコクのあるクソを頬張りたい
519名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 01:04:29 ID:nS+m7KRk
ジョゼットたんの痰を飲みたい
520名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 02:34:12 ID:74qFg6gn
毎日がんばるなあ
521名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 21:45:36 ID:35JwKkIv
エステルを寝取っちゃえ大作戦は本編で描かれてないだけで正史だと思う
それからいくら騙されたとはいえ中古は不要だよね
522名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 00:54:53 ID:DKy12N5e
エステルちゃんのクッチャイクッチャイうんこを喰いたい
523名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 16:24:47 ID:Bye14aCl
ジョゼットちゃんのクリーミーウンコパスタをWサイズで喰いたい
524名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 01:19:53 ID:bVun5ptP
エステルたんのウンチライスをラージサイズでゆきたい
525名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 00:47:36 ID:DNdl3Pf0
ティータたんの野趣溢れる野糞を軽く焼いて頬張りたい
526名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 12:17:25 ID:8fO322qc
ピザ公爵に伽を命じられる無防備なエステルルートはまだですか?
527名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 02:03:13 ID:vBph+cvp
エステルちゃんの「冬味」うんこをゆきたい
528名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 17:06:54 ID:nS858jcV
ポエマー、ここの保守も頼む
【PS2】イース ナピシュテムの匣【YsY】
ttp://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goverrpg/1110366786/
529名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 13:07:21 ID:MGKqceVA
クローゼたんのボリュームのあるウンチをペロリと平らげたい
530名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 01:11:31 ID:jzVyFiIY
レンの糞、喰いたいぜ。
531名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 09:28:11 ID:dvsQO6vE
ティータちゃんの幕の内下痢便当をむしゃむしゃ喰いたい
532名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 15:40:07 ID:9r5PitI8
保守はありがたいがこの保守じゃあ職人は寄り付かんなぁ
533名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 02:25:16 ID:DoV7jYt6
おう
534名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 02:50:41 ID:gHrmASW/
ジョゼットちゃんの「匠味」の糞をゆきたい
535名無し@ピンキー:2008/12/22(月) 21:14:41 ID:G2AEgvq2
誰か ヨシュアとクローゼでエロパロ書いてください
536名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 23:15:09 ID:oNw6IRaJ
クローゼちゃんの下痢糞ライスをもりもり食いたい
537名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 12:08:18 ID:MxjWe+mD
>>535
頼むほど好きなら、人任せにせずにまずは書いてみてはどうでしょうか??
読みたい方もいらっしゃるかもしれないですし、板の活性化につながるかもしれない
538名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 13:20:57 ID:XmOBgbip
PSPで一気にまたプレイしたお陰で、なんかこうもやもやしたものが……
ネタが出そうで出ないのですげーもどかしいorz
539名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 23:12:05 ID:nU1T31JU
エステルちゃんのクッチャイクッチャイうんこを喰いたい
540名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 15:48:17 ID:IbG5PAXJ
レンの糞、喰いたいぜ。
541名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 05:35:03 ID:5XGZCfYI
レンの糞、舐めたいぜ。
542名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 14:29:27 ID:ENf227e9
ティータたんのドリーミーな香りのウンチを喰いたい
543名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 20:13:15 ID:I0ftUCwb
おまえらほんとうんち好きだな.
544名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 23:08:54 ID:R8RNFPPC
なんかだいぶ前に見たんだが
どっかのサイトに白き魔女のクリスがお風呂でご奉仕する話と
別のサイトにゲルドが輪姦される話がなかったっけ?
知ってる人いたら教えてください。 
かなり前にみたんだけど。
545名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 06:24:58 ID:PLK0Na1H
リースちゃんの巻き糞ゆきたい
546名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 12:51:09 ID:uvu6roE3
エステルちゃんのシンプルな糞を喰いたい
547名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 15:58:09 ID:fBhgO75D
一人で毎日毎日糞の事書いて恥ずかしくないのか?
548名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 16:26:05 ID:KmB2aPMW
一人でなら恥ずかしくても二人でならどうだろう?
549名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 08:26:46 ID:i08BNDgp
クローゼちゃんのバリバリうんこ定食、喰らいたい。
550名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 21:43:04 ID:fp5NyxYd
ティータちゃんのオシッコで炊いたご飯を食いたい
551名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 07:14:22 ID:nYXawvM1
クローゼの旨い糞、食いたいぜ。
552名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 18:41:42 ID:PRqj8mpn
微妙な空気が読めないのでSS投下。
オリビエ×シェラザードでクリスマスの夜、ホテルの部屋で。
553ビエ×シェラ1:2009/02/01(日) 18:43:27 ID:PRqj8mpn

「ボクと、結構して欲しい」
「……は?」
一気に酔いが覚めた。
いや、まだ酔っていて、今のは何かの聞き間違いかもしれない。
突然の出来事に、エステルたちには見せられないマヌケ面で固まっていると、目の前で微笑んでいる金髪の男――オリビエ・レンハイムはゆっくりと口を開いた。
「シェラ君、ボクと、結構して欲しい」
どうやら聞き間違いではなかったらしい。
名高き遊撃士、銀閃のシェラザードが10秒も思考停止したのは後にも先にもこの時だけであった。

「アンタ、自分が何を言ってんのかわかってる?」
「心外だな。ボクはいつだって自分の発言には責任を持ってるつもりだよ。特に……今ボクは、漂泊の吟遊詩人オリビエ・レンハイムではなく、エレボニア帝国の皇子オリヴァルト・ライゼ・アルノールとして君にプロポーズしている」
シェラザードは酔った人間の発言として適当にはぐらかそうとしていたが、こうまで言われては逃げることもできない。
だが、ノーと言うにはこの男に好意を持ちすぎているし、だからといって簡単にイエスと答えられる程、彼女は無責任ではなかった。
554名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 18:44:40 ID:PRqj8mpn
「もちろん――」
返答に困っているシェラザードを見て、オリビエは再度口を開く。
「返事は今すぐにとは言わない。シェラ君にとっては、共に戦った仲間という意識の方が強いだろう。なにより、ボクも10年後にリュートを弾きながら愛を唄えるかはわからない身だ」
一瞬だけ、オリビエは目を細めて悲しい表情をつくる。そう、一瞬だけ。
「だが、もし君が――もし、シェラザード・ハーヴェイがオリヴァルト・ライゼ・アルノールに好意を持っていてくれるのならば――」
言葉はそこで途切れた。
言葉を紡ぐはずの唇は、やわらかく温かいもので塞がれていた。そう、シェラザードの唇で。
たっぷり3秒間口付けてから、ゆっくりと離す。「言わないで。その手のセリフは、高確率で戦死するわよ」
冗談っぽく言って微笑んだ彼女の唇を、今度はオリビエが塞いだ。
555ビエ×シェラ3:2009/02/01(日) 18:46:23 ID:PRqj8mpn

唇を塞いだまま、オリビエはシェラザードをゆっくりとベッドに押し倒す。髪留めを外してやると、銀色がシーツの上に広がった。
「このまま君が何も言わないなら、ボクはとことん自惚れてしまうけど、いいのかい?」
「……勝手に自惚れてなさい」
「では遠慮なく」
いつものような胡散臭い笑みを浮かべると、オリビエはシェラザードの首筋に口付けた。
「ん………あっ」
首筋から耳の裏にかけてゆっくりと舌でなぞると、シェラザードが小さく悶える。気を良くしたオリビエは右手を背中に回し、器用に背中のホックを外す。肩からドレスを脱がすと、解放された大きな乳房がふるる、と揺れた。
今度は鎖骨に舌を這わせ、左手で胸を撫でる。手に余る程の甘美な果実が形を変えるのが面白い。
見上げれば、顔を真っ赤にして恥じらう乙女の姿が目に写った。
「ふふ、シェラ君もそんな可愛い顔をするんだね。いつもの艶やかな表情もいいが、こういうのも刺激的だ。なにより、ボクしか知らないというのがさらに欲をかきたてる」
「……なんか、アンタばっかり余裕なのがムカつくわね……」
「まさか。愛する女性を抱けるというのに、余裕でいられる男はいないさ」
556ビエ×シェラ4:2009/02/01(日) 18:56:57 ID:PRqj8mpn
オリビエは真顔で、しかし右手を腰に回しながら言った。
「いまいち信用に欠ける言葉ね。めちゃくちゃ手慣れてるみたいだし?」シェラザードは嫌みっぽく言ってみたが、この男に通じるはずもなく。
「男はいつだってカッコつけたがりなのさ」
そう言って唇を重ねてきた彼の表情は、すでに胡散臭い笑みに変わっていた。

胸をまさぐる左手が、不意に頂きを弾く。
「や、あんっ」
完全な不意打ちにシェラザードは思わず声を上げてしまう。その声に一瞬理性を持って行かれそうになるが、辛うじて持ちこたえた。
今すぐにでも犯してやりたい衝動を抑え、再び胸を愛撫する。ただし、今度はわざと乳首に指を当てながら。
痛いほどに自己主張する頂きを摘んでみれば、先程よりも大きな嬌声が聞こえた。
557名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 18:58:42 ID:PRqj8mpn
とりあえずここまで。
2つめ、タイトル入れ忘れた。スマン。
558名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 19:59:21 ID:YtzjnWUm
ぎゃー生殺しwwww
wktkして待つよー
559名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 23:09:44 ID:cmL1tnYA
待ってました!!
560名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 14:08:01 ID:WN++uwWX
久々だな。投稿ありがとう。
561名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 10:02:53 ID:KpUafN79
ビエシェラの続き投下ー。
小出しでごめん。エロはなかなか筆が進まないものだね。
562ビエ×シェラ5:2009/02/03(火) 10:04:39 ID:KpUafN79
もっと聞きたい――
オリビエはたまらず、乳首を口に含んで転がし始めた。
「あうっ」
シェラザードは身体をびくびくと震わせながら身悶えする。手でオリビエを引き離そうとするが、力の抜けた腕ではどうすることも叶わない。
それどころか、抵抗する腕すらもあっという間に絡め取られ、余計に密着してしまう。
「っていうか、アンタも脱ぎなさいよ。フェアじゃないわ……」
今まで忘れていたが、密着したことによって相手がまだ一糸乱れぬ姿であったことに気付く。
「仰せの通り、女王様」
オリビエは一瞬鳩が豆鉄砲くらったような顔になるが、すぐに笑みを浮かべて自らの服に手をかけた。

脱いだ服を適当に投げ捨てると、シェラザードがこちらを見つめているのに気付いた。
「ん? どうかしたかい?」
「いえ、案外鍛えてるのね。って思っただけ」
「師匠がとても厳しい人でね、『皇子たる者、自分の身も守れなくてどうしますか!』って、それはそれはスパルタ教育だったわけさ」
「毎度逃げ出してはミュラーさんに取っ捕まって、お説教付きで特訓したのかしら?」
「ははは、全て未遂に終わったさ……」
どこか遠くを見ながらオリビエは答える。
563ビエ×シェラ6:2009/02/03(火) 10:08:52 ID:KpUafN79
「それはさておき、今は愛を楽しもうじゃないか! ふふ、甘い夜はまだまだこれからだよ」
思い出しかけた地獄の日々を頭から振り払い、シェラザードに酔いしれることにした。
オリビエが脱いでる間に彼女の方も一糸纏わぬ姿になっていたため、「脱がせる楽しみが……」と少しがっかりするもの、頭から抱き寄せて深い口付けを交わす。
オリビエはシェラザードの歯茎を舌でなぞり、口を開けさせて舌を絡ませようとする。ぬめりつつもざらざらとした感触に、シェラザードの舌が奥に引っ込む。
だが逃がすまいとオリビエの舌が深くまで侵入してくる。のどが詰まりそうになり、舌で押し返そうとしたが、うまくいかず結果的に互いの舌が絡み合うかたちになった。
「ふ……あ、あふぅ……ん」
くぐもった声が口内で響く。さすがに苦しくなってきたのでオリビエの胸を軽く叩く。オリビエが名残惜しそうに唇を離すと、銀の糸が2人を繋ぐ。
頬を赤く染め、目を涙で潤ませながら見上げてくるシェラザード。普段の彼女からは決して見ることのできない表情に、オリビエは満足そうに微笑んだ。
564名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 10:19:27 ID:KpUafN79
一気に全部書ければいいんだけどなorz
携帯だと行とか列の感覚がわかんないよママン。

wktkありがとう!栄養にさせてもらうよ!
実はスレ見てオリビエ好きがなんか批判されてたから、「オリビエ厨乙」とか「腐女子乙」とか言われないか不安だったんだ。
じゃ、続き頑張ってくるよノシノシ
565名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 23:04:22 ID:35BI1ZcB
遅くなりましたがGJ!
期待☆
566名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 08:55:16 ID:W0OdAdXZ
乙でございました!
急がずあわてずどうぞ!
567名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 03:25:47 ID:CPIgfKl5
ええと、ここに投下したいな、と思ってる者なんですけれども、何点か質問よろしいでしょうか?
・zwei2のエロパロはここでいいでしょうか
・長編の、しかもたまにエロの入らない作品は良いでしょうか
・いわゆる戦うヒロイン系の凌辱ばかりの作品になると思うのですが、良いでしょうか
空気を読めずに申し訳ありません。もしスレの空気にあってないのであれば、投下を自粛させていただきます。
568名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 03:51:48 ID:MeLaov0K
>>567
自分は全然おk
569名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 04:18:23 ID:JaeYkYlj
zweiはファルコムもの故、ok
つか投下作品がほぼ絶無の今、反対する理由がない
570名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 05:07:16 ID:k+LnTaAl
801以外はOKだった気がする。
571名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 20:13:07 ID:RoxeZD3T
zweiかあ・・・読みてえなあ・・・個人的にはピピロとポックルがいいんだが、パラディスとティアラの結婚物語&新婚物語あたりのが無難かつ喜ばれるかな?
結婚式>初夜>子供もできたエピローグ見たいな流れで書こうと思ったが挫折した。誰か書いてくれないものか
572名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 22:31:20 ID:nxOoPlB2
以前言っていたzwei2ものを投下させていただきます
今回、凌辱描写がございますので、苦手な方はご注意ください
Proと銘打ってはおりますが、zwei2を知らない方の為に少し書き出しただけですので、原作を知ってる方は読み飛ばし
ても問題ありません
内容に対する批評等ございましたら、お教えください。今後の参考にさせて頂きたいと思います
573アルウェンRPG Pro:2009/02/10(火) 22:35:09 ID:nxOoPlB2
 アルウェン・ド・ムーンブリアは焦っていた。
 事の始まりはおよそ半月ほど前の話だ。ここ数十年変わる事のなかった、書架を漁りルゥと会話を楽しみ、そしてムーンブリア城のベランダから浮遊島・イルバードを見下ろす。そんな日常が一瞬で破壊された。
 何者かが魔物の大群を引き連れて、アルウェンの就寝中である昼に襲い掛かってきたのだ。
 城はあっという間に制圧され、気づくのが遅れたアルウェンは抵抗する間もなく魔力を奪われ、城を追放された。
 アルウェンは憤り、城を奪った連中を吹き飛ばしてやろうと考えたが、それも留まるしかなかった。
 魔力を奪われた今では千分の一の力も出ないのが一つと、昼討ちという卑劣な手を使ったにしても、その手際は見事と言わざるを得ない。これだけでも尋常ならざる相手であるのは間違いなかった事が一つ。
 アルウェンが今しなければならない事、それはただ一つ。己の魔力を取り返すことだ。
 魔力を取り返せば、たとえどんな相手だろうと吸血鬼の真祖たる自分が遅れをとるわけがないという自信があった。逆に、取り戻せなければ結界を張られ城に侵入することすら難しい。
 希望は、ある。ムーンブリア城にアルウェンの魔力を封じておく事は不可能なのだ。城は既に月の魔力で飽和状態なのだから。
 つまりこの浮遊島・イルバードの中のどこかにアルウェンの魔力が封じてあると見て間違いないだろう。そして、魔力を全て回収したら次は城を取り返す。
 クリスタルバレーに陣取り、アルウェンは慎重に島を見渡す。彼方の空には二匹の竜と、竜に跨る者が二人。それを忌々しげに睨み付けた。
 アルウェンは己のためだけの騎士、血の騎士を探していた。
 相手の血を摂取し、同時に自分の血を渡す事により成立する血の契約。これにより相手の望みを叶えた分だけ代償を戦力として支払わせる契約。これが血の契約であり、血の契約により誕生した戦力こそが血の騎士となる。
 また、血の騎士になれば常識を超えた回復能力や筋力を手に入れることができる。その代わり、主従で霊的な繋がりができて血の騎士のダメージは主へと返ってしまう。下手な相手は選べない。
 ここ半年対象を探していたが、条件に合う人間がいなかった。アルウェンの目に適う相手は数名居たが、契約を持ちかけられなかったのだ。
 血の契約は代償の先払いによって成り立つ。魔力が殆ど無いアルウェンでは、支払えるものが限られていた。
 できれば血の騎士を手に入れるまでは動きたくなかったが、時間も限界が近い。
 城を奪った一味が、空上封鎖を始めたのだ。
 連絡艇などを追い返し、時には撃墜し、イルバードは孤立状態に陥った。浮遊島で空の道を塞がれれば、もう出入りは適わない。
 それだけ派手に動き出せば、当然外も感付くだろう。時が経てば、大群が押し寄せてくるかもしれない。
 その頃にはどうにでもする準備が整っている、つまりそういう事だろう。そうなってしまえば、たとえ力を取り戻したアルウェンでも相手は難しいと言わざるをえない。
 これ以上待っている訳には行かない。すぐにでも力を取り戻して、城を奪還しなくては。
 結局これだけ待っても血の騎士を迎える事は出来なかった。
 簡単に血の契約を結べると思っていた、アルウェンの落ち度である。己の目論見が甘かった事に、密かに舌打ちした。
 しかし、もうどう足掻いても時間は戻らないし、血の騎士も現れない。ルゥも戦力としては期待できない。
 結局、アルウェンは一人でやるしかないのだ。覚悟を決めて、彼女は飛び去った。
574アルウェンRPG 1 セクンドゥム廃坑編:2009/02/10(火) 22:40:01 ID:nxOoPlB2
 かつて、太古の昔にノームが採掘されたと言われる地、セクンドゥム廃坑の前に一人の少女が立っていた。
 青い髪をポニーテールのように纏め上げ、黒を基調としたゴシック調の服を着こなしている。気の強そうな赤い目は不適にセクンドゥム廃坑を捕らえている。
 右手には深緑の宝玉を埋め込んだ杖を持っていた。遥か昔に世の理の主導権を失った魔法使いの証だ。
 彼女の人の常識を嘲笑うかのような整った顔が、にやりと歪められる。背中にある蝙蝠のような一対の羽が、彼女の感情に呼応し動いた。
 その姿が表す通り、人外の存在である吸血鬼、アルウェン・ド・ムーンブリアは杖を振るって喜んだ。
「どうやら"当たり"のようだな。これは幸先がよい」
 坑道の先に、微かにだが確かに己の魔力を感じた。残念ながら魔力の一部でしかないようだが、それを取り戻せばこの先遥かに楽になるだろう。
 アルウェンはまるでピクニックに行くかのように気軽に廃坑に足を踏みいれた。
 セクンドゥム廃坑は、彼女のように気軽に足を踏み入れられる場所ではない。確かに元魔石坑だけあって頑丈な造りをした場所であり中が崩れる心配こそ無いが、長らく放置されていた為に中は魔物の巣である。
 それほど強力な魔物は存在しないものの、数で攻められればある程度鍛えられた人間でも殺される事はある。
 しかし、それでもなおアルウェンに取っては他愛無い相手でしかなかった。
 無属性魔法・フォースアローを放ち、襲い掛かる魔物をなぎ倒していく。圧倒的な力の差の前でも、魔物の知能が低いのか逃げる者は少なかった。
 アルウェンにとって、襲い掛かってくる敵は大した事がなかった。しかし、全く別の部分で問題が発生した。道に迷ったのだ。
 彼女は生涯の殆どをムーンブリア城の中で過ごしている。城の外に出る事など滅多に無かった。半年も城を空けた今が、最も長い外出である。
 当然迷宮にも似た場所を効率的に探索する術など持っていない。結果、同じところをぐるぐる回る事になっていた。
「ええい、面倒臭いものだ」
 現在ではミニMAPという、内部を勝手に図にしてくれる便利な道具があるのだが、常識が百年ほど前で止まっている彼女は存在すら知らなかった。
 マッピングもできないアルウェンが取った手段とは、印をつけながら歩く事だけだった。通った道に矢印を、先が行き止まりであれば矢印に×を付けて、二度同じ道を歩かないようにした。
 こうしてやっと同じ道を歩かないように出来た頃には、疲労で肩を落としていた。肉体的な疲労こそ吸血鬼の彼女には存在しないが、精神的な疲労はごまかせなかった。
 何度かもう帰ろうかという考えも浮かんだが、それでも真祖の吸血鬼である事の意地が、彼女を先に進ませた。
 道を進み、少しばかり大きな部屋に出たところで、帰るとは言わないまでも少し休んでおけば良かったと後悔した。
 その部屋には、かなりの数の魔物が待機していた。既に発見されている為に、逃げるのも一苦労する事になるだろう。アルウェンならば、倒したほうが早かった。
「まったく、面倒な連中だのう!」
 アルウェンは苛立たしげに杖を振るう。深緑の宝石が光を発し、無属性の魔法・フォースアローが隙間無く射出される。光の矢は床や壁ごと、魔物を削り取っていった。
 フォースアローが何かに当たるごとに、砂塵を巻き起こし視界を遮る。それでもアルウェンはお構い無しに矢を飛ばした。
 ふぅ、とため息を一つついて、杖を肩に落とす。部屋は既に廃墟と言った方が正しく、煙が引き確認するまでもなく魔物は全滅しただろう。
 魔物が、目の前に居るものだけならば。
 精神的な疲れと、苛立ちと、魔物の弱さがアルウェンから注意力を奪っていた。
「ひゃん!」
 足首に感じた冷たい感触が、アルウェンに小さな悲鳴を上げさせた。
「な、なんだ?」
 焦って足元を見ると、そこには一匹のあおじぇりーがいた。湧き水に邪気が宿り現れる魔物であり、はっきり言って弱い。子供でも一匹なら勝てるくらいに。
「くっ! この!」
 アルウェンはいそいであおじぇりーを払おうとしたが、それより早くあおじぇりーは足を這い上がる。
 あおじぇりーが伝った後のソックスは水で変色し、僅かにミントの香りが漂う。それがアルウェンの羞恥心を煽った。
 手で追い払おうとするが、間近にいるあおじぇりーは意外と素早く、手をすり抜けてアルウェンのショーツに守られた秘所を撫でた。
「ひゃあぁ!」
575アルウェンRPG 1 セクンドゥム廃坑編:2009/02/10(火) 22:44:57 ID:nxOoPlB2
 ぴちゃり、と股間からいやらしい音がした。思わず服の上から股間を押さえて座り込んでしまう。その拍子に、杖も手放してしまった。
 服が濡れる余裕すら失って、アルウェンはあおじぇりーを思い切り握った。ぴぎぃ、と小さな悲鳴が上がる。
「このっ! 変態め!」
 魔物をゴミのように葬り去ってきたアルウェンにも既に余裕は無く、たかが弱小の魔物を全力で叩き潰そうとする。
 あおじぇりーは見た目通りの臆病な生き物だ。今もアルウェンの攻撃に怯えて、必死に逃げ道を探そうとしている。
 あおじぇりーに取っては幸いな事に、アルウェンにとっては最低な事に、逃げ道は一つだけあった。
 ぐりぐりと体を動かし、目の前の穴、尿道に液体の特性を生かして進入を開始した。
「あああぁぁぁぁ!」
 アルウェンの悲鳴が、坑道内に響き渡る。顔を赤く染めて、さらに手を強く押してしまった。クリトリスの皮が剥かれ、小さな豆を揉みしだかれる。
 背筋がぞくりと震えた。一瞬体の力が抜け、ぷしゅり、という小さな音と冷たさから膀胱に液体が進入したのを知る。
 これ以上は不味いと本能的に理解し、必死に尿道口を閉めるが、それでも閉じきらない。アルウェンは既に涙目になっていた。
「ふぅー……、ふぅ……」
 小さく呼吸をし、気持ちを落ち着かせようと努力する。尿道内で小さくうごめくあおじぇりーが、背筋を優しく貫くような刺激を与え続けていた。
 歯茎すら疼き噛み合わない歯を必死に噛み締め、全力で尿道口を閉める。ぷちゅり、と音がしてなんとか尿道口を閉める事に成功した。
「ぴぎゃーー!!」
 同時に、体を引きちぎられたあおじぇりーが大きく悲鳴を上げ、暴れだした。大きく痙攣し、アルウェンの最も敏感な場所を外と内から潰すように刺激した。
「そ、そんっ……やめてぇぇぇ!」
 ぷしっ、と体から急激にこみ上げる感覚を確かに感じた。しかし、それは尿道を上る感覚で止められてしまう。
 行き場の失った快楽を、アルウェンはどうする事もできなかった。背筋を震わせて倒れ付し、まるで犬のように尻を上げて快楽を受け入れる。
 あおじぇりーの液体と、アルウェン自身の体液でもう服は本来の役割を果たしていなかった。
 体の形にぴったりと張り付いた服は、誘うかの様に上下に振れる尻を正確に写していた。あおじぇりーがアルウェンに進入するごとに震える様は、まるで愛し合っているようにも見えた。
「こ……のぉ、負けない、私は負けないぞ……」
 それでもアルウェンは力を振り絞ってあおじぇりーを掴み、引き抜こうとする。あおじぇりーはそれに抵抗して、膀胱と尿道内で膨らんだ。
「うあぁ……うぅぅ……」
 膀胱を引っ張り出す感覚に、アルウェンは確かに性的快感を感じた。本人にはそのつもりが無くても、傍目には一人遊びをしているようにしか見えなかった。それも、極めて変態的な。
 クリトリスの根元を圧迫され、クリトリス自体をくりくりと嬲られて、既に正常な判断力は失っていた。鋭く響く刺激は、既に尿道と膀胱の刺激にさえ快楽を生み出している。
 膣からは粘度の高い液体が出続けて、ショーツは食い込んでいた。
 自分の状態を自覚できていないアルウェンは、必死になってあおじぇりーを引き抜こうとする。膀胱を引き摺り下ろされる感覚でイって元に戻り、また引いての繰り返しだ。
 尿道口に力を入れて止める事は既に諦めている。膀胱を震わせて外に押し出そうとするが、それよりもあおじぇりーの力の方が勝っていた。
「やめろぉ……それ以上、入れたら私のが壊れてしまふぅぅ」
 ついに、アルウェンは泣き出してしまった。少しの屈辱と羞恥心、そして殆どを占める快楽で。それがまた情けなかった。
 それでも力を抜かずに耐えていたが、いきなりあおじぇりーの動きが変わった。まるで、お前の弱点を見つけたとでも言うように。
 尿道内のあおじぇりーは、まるで波打つように動き出した。それもクリトリスの裏側を重点的に押し出すように。クリトリス自体もきゅっと締め上げられる。
「あ、あぁぁー! やめぇ、れぇ!」
 アルウェンの尻が大きく上に跳ね上がり、ついに手が離れてしまう。これを好機とばかりに、あおじぇりーは更に暴れた。
「ひぅ! ひううぅぅぅ!」
 スカートが捲くれ上がり、殆ど役目を果たしていないショーツと、その下の透き通って見える性器があらわになる。そこは、今すぐにでも男を受け入れられそうなほど濡れそぼり、誘っていた。
 びちゃびちゃと液体が跳ねて飛び、床に染みる。アルウェンの股間の下は、既に変色していない場所を探す方が難しいほど濡れていた。
576アルウェンRPG 1 セクンドゥム廃坑編:2009/02/10(火) 22:50:31 ID:nxOoPlB2
 偶然それを見てしまったアルウェンは、更に顔を赤くした。雌猫のように誘っている自分、スカートをまくり上げて尻を振る自分。
 そういったものを自覚した瞬間、今まで理解できなかった快楽を、急激に理解した。
 漂う生臭い匂いと、それに混ざる甘い香り。乳首はツンと立ち、クリトリスはより大きく自己主張し始めた。秘所がぱくぱくと口を開き、秘蜜があたりに飛び散る。
「はあぁぁぁぁ、ああぁぁぁっ!」
 イってしまった。今までのように自覚無くではなく、この変態的な行為で、レイプ以下の行為で、自分は感じていると理解しながらイってしまった。
「もうやめてぇ……。おねがい、しますからぁ、もうやめて……」
 それでも、あおじぇりーは行為をやめなかった。元より人間が使う言葉は理解できない。
 快楽で力の入らない手は、足元に投げ出されている。その手のひらの上に、魔物の体液とアルウェン自身の体液が滴り落ちる。
 秘所は何かを求めて開いていたし、アルウェンの顔はどう見ても雄を誘うそれである。
 何より最悪だったのが、アルウェンの体はもっと嬲ってほしいと求めている事だった。膀胱だけは未だに押し出そうとし続けている事が奇跡に思えた。
 アルウェンの抵抗が弱まり、あおじぇりーは少しだけ体を引き出した。
「っいいぃぃ……」
 アルウェンの口から我慢しきれなかった悲鳴が漏れる。全身が痙攣して、その快楽を素直に全て受け取ってしまう。
 あおじぇりーは引き抜いた体を、勢いを付けて再び膀胱にたたきつけた。
「あ……あぁっ…………っっ! ――――――あぁ!」
 アルウェンの目が大きく見開かれ、大きく声にならない悲鳴が漏れる。膀胱は殆どあおじぇりーに制圧され、今にも負けを認めてしまいそうだった。
 膀胱を閉めていた力は急激に失われていき、ぷちじぇりーはずるずると出し入れを開始する。同時に、膀胱に残っている部分は内側の刺激を開始した。
 時にやわやわと撫でながら揉むように、時に摘むように強く刺激しながら、アルウェンの心と体を内側から溶かしていく。
「ひぃん! あぁぁ、ふぅぅぅぅ、ひぃぃんっ!」
 あおじぇりーに刺激されるたびに、これでいいのかもしれない、と思う気持ちが大きくなる。その気持ちに呼応するように、膀胱も膨らんでいった。
 下腹部は小さくふくらみ、どれほどのあおじぇりーが進入しているかが分かる。
 もう限界だ、と思うほどあおじぇりーが入っているのに、さらに膀胱を蕩けさせられて広げられる。いつの間にか、その刺激を心待ちにしている自分が居る事に、思わず納得してしまう。
 ぐりぐりと、あおじぇりーが体を捻り、今までで一番勢いよく体を叩き付けた。
 今までで最高の、大きな絶頂にアルウェンは背を大きくそらす。恥も外聞もなく舌を突き出した。
 声すら上げられないほどの絶頂は、あおじぇりーの最後の痙攣で終わった。
「あ……はぁ……、もっとぉ……」
 荒く息をつくアルウェンは、自分が何を言っているかも理解していなかった。しばらく余韻に浸っていると、下半身で変化が起きた。
 あおじぇりーが、崩れ落ち始めたのだ。
 絶命したあおじぇりーはただの水にもどり、急激にその形を失っていく。絶頂の痙攣から尿道口は閉まっていたが、尿道に残っていた水が、ショーツを伝いながら流れ出る。
 何が起こったかに気づいたアルウェンは、急激に意識を覚醒した。今までの自分の醜態に絶望的な気分になりながらも、こんな所でお漏らしなどする訳にはいかないと力を入れる。
 どこか、せめて物陰に移動しなくては。そう思って手に力を入れたが、全く体は動かなかった。イきすぎて、全身に力が入らないのだ。
 なにか、体を引きずってでも移動できないかと当たりを見回すと、自分の後ろに何かが居た。
 全身が毛に覆われた、小型犬を二足歩行にしたような魔物、こぼるとだった。こぼるとは何をするでもなく、じっとアルウェンを見ている。正確には、アルウェンの突き出された尻を。
「お、おい。やめろ……、見るな!」
 焦り、アルウェンは絶叫する。
 叫んだ事で腹に力が入ってしまったのと、既に限界以上に溜まっていたのと、そして、少しだけ期待があったのと。
 それらの要因が合わさり、アルウェンの限界はすぐだった。ぶしっ、と音がすると、ショーツを外に突き出す程の勢いで尿が漏れ出した。
「いっ、いやああああぁぁぁぁ!」
 アルウェンは、こぼるとの前で尿を漏らしながら絶頂した。お漏らしもイった所も、それが気持ちいいと思った所も全部見られながら。
 大量に出たにも関わらず、未だに尿はぷしぷしと少量ずつ出ていた。唯一の救いは、漂うのがアンモニア臭ではなく、あおじぇりー特有のミントの香りと言う点だろうか。
577アルウェンRPG 1 セクンドゥム廃坑編:2009/02/10(火) 22:54:48 ID:nxOoPlB2
 羞恥で顔を覆うアルウェンに、こぼるとはよって来た。そして、濡れていない所がない下半身に舌を這わせる。
「ひゃああぁぁ! またっ、こんなぁ!」
 ぴちゃぴちゃと音を立ててこぼるとが舐めるたび、アルウェンは小さな絶頂を繰り返した。先ほどまで散々犯されたのだ。快楽をこらえる事はできない。
 アルウェンは酷く怯えていた。また、自分から犯してほしいと思うかもしれない。そこまで行ったら、もう抵抗できないのは分かっていた。
 手探りで何か無いかと必死に探す。猶予はそんなに無いだろう。先ほどの事があったのに、心は負けないとは言えなかった。
 ぞくぞくと背中に走る快楽を必死に堪えながら、アルウェンは何かを掴んだ。同時に、それは魔力が良く通る事に気づいた。
 背後にそれを振りぬく。魔物にあたっていないが、既にそれは関係ない。振った物の先端から、フォースアローが具現し、こぼるとを吹き飛ばした。
 アルウェンは周囲を警戒した。少なくとも、自分が気づける範囲には生き物は居ないだろう。
「……はああぁぁぁ。散々だった」
 深くため息をついて、アルウェンはその場に転がった。未だに震える体には力が入らず、そこらを転がるので精一杯だ。
 今日の事は生涯で最低の思い出だが、目撃者は全て消えた。それだけが、不幸中の幸いだった。
 アルウェンは自分の体の状態を確認する。下半身はぷちじぇりーとそれ以外の言いたくもない液体でぐしゃぐしゃだし、上半身も飛び散ったものなんかでかなり濡れている。臭いも、ミントの香りの中に変な臭いが混ざっている。
 控えめに言っても、酷い有様だった。下着の状態なんて確認もしたくないくらいに。
 自分の惨状を自覚し、アルウェンは決断した。
「今日は帰るかの……」
 当然、遅くても明日にはここにまた来なくてはならない。正直二度と来たくなかったが、魔力の一部がある限り来ないという選択肢は無い。
 だからこそ、アルウェンは問題を全て明日に投げ打ち、羽で廃坑の外までワープした。
578アルウェンRPG:2009/02/10(火) 22:56:00 ID:nxOoPlB2
投下終了しました。
579名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 03:15:40 ID:nLJ6ab40
zweiは全く知らないけど乙!
尿道しんにうの果て、
レイプ以下の行為でイッちゃうアルウェンたん。。
580名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 20:41:54 ID:Do8zcI1R
クローゼたんのパンティ欲しい
581名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 02:11:33 ID:yuXL+Okn
おもらしアルウェンいいぞ…!
>>578はげしく乙
582名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 09:40:55 ID:zZcsbJyi
テレサ院長の鼻毛を毟り取りたい
583名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 23:54:28 ID:Lmznh/vO
なぜかYs6で書きたくなってきた。
この勢いに乗るため再プレイしてみようかな。
584名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 18:11:42 ID:9hzMr2X/
遅れながらも>>578乙 面白かった。次回作にも期待。
>583
極めて心強い 遅くてもいいから頼むよ
585名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 22:39:23 ID:WY4komDl
>>583
頼むぞ
586名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 02:52:06 ID:XOlv8Sh6
再レイプか…
587アルウェンRPG 1 VS アークシェロブ前編:2009/02/18(水) 23:30:11 ID:fumt43KU
前回の続きを投下させていただきます
今回エロ無しです。エロの無い部分はサクサク勧めたいと思います
内容に対する批評等ございましたら、お教えください。今後の参考にさせて頂きたいと思います
588アルウェンRPG 1 VS アークシェロブ前編:2009/02/18(水) 23:35:08 ID:fumt43KU
 前回セクンドゥム廃坑に入ってから数時間後、再びアルウェンは魔力探しに向かっていた。正直今日はもう来たくなかったが、時間的な猶予が無いのはいかんともし難い。
 服を洗い乾かして、ついでに昼に食事を取った。吸血鬼の彼女に食事など必要ないのだが、食事に対する欲求と言うのは存在する。午前中のストレスを発散する意味もあった。
 再度攻略に臨んだセクンドゥム廃坑は、さして苦労をする場所でもなかった。自分がつけた目印もそうだが、午前に暴れまわったおかげで魔物が殆どいなかった。恐らく危険もないだろう。
 それでも慎重に辺りを探りながら進んだのは、苦い思い出の教訓である。
 道中順調に進んでいき、やがて大きな空間へと出た。まるで大岩を縦にくり貫いたかのような大きな円柱形で、中心部には休憩するための場所がある。上下は両方とも限りが見えないので別として、出入り口として存在するのは今来た道とこれから向かう道の二つだけである。
 ここには魔物もいなかった。微弱な魔力が感じられるあたり、結界でも張ってあるのだろう。
「ほう、よく出来た場所だのう」
 アルウェンは思わず感嘆の声を上げた。景観も悪くなく、結界も最小の魔力で最大の効果を発揮するように設計されている。実に上手く出来た場所だった。
 休憩できる場所は確かに有難いが、今はさして疲れてもいないし、なにより時間が押している。少しばかり惜しかったが、休憩所は素通りする事にした。
 しかし、すぐにアルウェンは何かに気づくと足を止めた。視線は暗く先の見えない廃坑の先を見つめている。
 アルウェンの停止に遅れる事数秒、暗闇の奥から足音が聞こえてくる。現れたのは、テンガロンハットを被った髪の長い女だった。外見の年齢だけなら、アルウェンより数歳年上に見えるだろう。
 現れた女は、アルウェンを視界に入れると驚いた様子でテンガロンハットを抑えながら言った。
「へぇ、驚いたね。あんたみたいなお嬢さんがこんな所までやって来るとはね。ここまで来たって事は、それなりに実力はあるんだろうけど」
「私にも事情があってのう。こんな場所まで出向く羽目になってしまったのだ」
「それは、まあ災難だったね」
 女は軽く笑うと、肩をすくめて見せた。その様子こそ気安げだったが、目はきっちりとアルウェンを捕らえ威圧していた。しかし、アルウェンは何処吹く風とそれを受け流し、飄々と立っている。
 いくら威圧しても小揺るぎもしないアルウェンを見て、ため息を付きながら肩をすくめる。
「その様子じゃ行くなって言っても聞かないだろうから一応言っとくけど、この先の魔物はレベルが一個上だよ。私が粗方片付けたから数は多くないだろうけど、気をつけな」
「ふむ、忠告有難く貰っておこう。所で、この先で妙な物を見なかったか?」
「妙なもの?」
 女は顎を軽く抑えて、考え込んだ。何度か反芻したが、やはり何も思い当たらなかったのか、首を振る。
「いや、私が分かる限り妙なものってのは無かったな。もっとも、奥までは行ってないからそこにあったら分からないけどね。結局私の目的のものもなかったし」
「ほう」
 アルウェンが面白そうに笑った。
 自分が見た目通りの存在ではないように、女もそうであるかもしれない、と考える。人にしては、不自然に気配が強かった。
「奥まで行っていないのに、あるかどうかが分かると」
「これでもトレジャーハンターなんでね。人並み以上に鼻が利くのさ」
 軽く言う女に、アルウェンは不思議そうな顔をした。
 女も、アルウェンの顔を見て不思議そうにする。別に今の自分の言葉におかしい所などなかったはずだが、と考えた。
 そんな疑問を知ってか知らずか、アルウェンは聴きなれない単語に頭を悩ませる。
「とれじゃーはんたぁ、とな?」
 アルウェンから発せられた、ある意味衝撃的な言葉に女は盛大に呆れた。未だにアルウェンは分かっておらず、首をかしげている。
「参ったね。あんた、本当にどこかのお嬢さんかい?」
「ふむ、世間知らずなのは認めよう」
「……変に見栄を張らないだけマシか。早い話、盗賊とも冒険者とも取れる、危険な事をやって金儲けをしてる連中の事だよ。あぁ、一応資格制だ」
 なるほど、とアルウェンは認めた。つまり、目の前の女が放つ雰囲気を持った連中が、とれじゃーはんたぁなのだろう。
 体術の心得のないアルウェンに、隙がどうのという話は理解できないが、この居るだけで相手を威圧する感覚だけは分かる。
「まあ、なんにしろ、とっととその妙なものを持って帰りな。何が起こるかわからないんだからね」
「そなたの気遣いに感謝を。しかし、私もこれで魔法使い。そうそう遅れは取らぬよ」
「いにしえの業を遣うのかい」
589アルウェンRPG 1 VS アークシェロブ前編:2009/02/18(水) 23:39:41 ID:fumt43KU
 女は驚き、アルウェンを見た。佇まいは素人、力にも優れているように見えない少女がここまで来れたのは、そうい事なのだろう。
 魔法とは魔法文明の終焉と共に、その存在の多くが闇に消えていった。残っていないわけではないが、魔法の素養があり、なおかつ魔法を鍛え上げる人間となると限られてくる。
 ましてや、戦えるほど魔法が使える者となると、殆ど居ないのが現状だ。
「魔法使いは初めて見るね。使い手だって殆ど残ってないのに」
 ふふん、とアルウェンは胸を張った。
「まあの。威力と汎用性ならまず遅れを取らぬであろ」
「そいつはいいねえ。……おっと、長話しすぎたようだ。そろそろ行かせてもらうよ」
「ふむ、確かにお喋りが過ぎたようだのう。最後に、そなたの名を聞いてもよいか? 我が名はアルウェン。アルウェン・ド・ムーンブリア」
「私の名前はオデッサだ。何かあったら私の所に来な。相談くらいなら乗ってやるさ」
 テンガロンハットの女、オデッサはそういい残すと、アルウェンの脇を抜けて暗闇に消えていった。
 アルウェンはそれを見届けると、小さくつぶやいた。
「中々の者だったのう。あの者が血の騎士になってくれていれば……いや、今更詮無い事であったか」
 己を納得させ、アルウェンは先を急いだ。
 結界の外に出てから、再びアルウェンは気合を入れた。オデッサがある程度魔物を排除したと言っても、彼女の言葉を信じれば奥までは行ってないのだ。丸々残っているよりは楽だろうが、それがどの程度かも分からない。
 今までより魔物は一回り強かったものの、殆ど見かけなかったし、たまに現れても手負いのものが大半を占めた。一応警戒だけは続けていたが、労力はほぼ全て廃坑の探索に費やすことが出来た。
 相変わらず非効率的な方法で進んでいたが、それでも前回よりは遥かに楽だ。多少強くても数は少数、弱くとも数十の魔物が襲い掛かる状況とは比べるべくも無い。
 そんな調子で、対して苦労するでもなく先に進んでいった。方向はあっているらしく、己の魔力の気配が次第に強くなってくる。
 ここまでくると、もう印を付ける必要はなかった。進むべき道は到達点から教えてくれる。
 ピリピリと、体で存在を感じられるようになった頃に、言い争う声が聞こえてきた。
 声が中で反響している、というのもあるだろうが、両者は相当大きな声を出しているようだ。気配もそこに収束している。
 その場に少しだけ留まり、魔力を出来る限り循環させておく。これで、すぐにでも全力で魔法が放てる。
 アルウェンが進んだ先には、羽の生えた猫と、同じく羽の生えた小人がいた。猫はその体格に不釣合いな大きな杖を持ち、小人を魔法で拘束していた。
 猫に捕まえられた小人こそ、アルウェンの臣下にして家族のルゥだった。アルウェンは激情に駆られそうになるのをなんとか押さえ、歩み出る。
「そこな下郎、よくも我が臣下に狼藉を働いてくれたのう」
「ニャああっ!?」
「ひ、姫さまぁっ!」
「ルゥよ、済まなかったな。そなたをはぐれたばかりに、このような目に遭わせてしまった」
「いえ! そんな事ありません!」
 さて、とアルウェンは猫へと向きかえった。
「そなた、私の城を襲撃した者の一人だな。顔に見覚えがあるぞ」
「その通りだニャ。こいつを使っておびき寄せようとしたけど、まさか自分から来てくれるとはニャ」
「ふん……戯言を」
「強がっても無駄だニャ! 魔力のほぼ全てを失った今の貴女ニャど、一人でもどうにでもできるニャ!」
 猫が言い終わるのとほぼ同時に、アルウェンは杖を振るった。杖の先端から迸る光は高速で猫が浮いている場所の真下を抉る。
 破裂音と共に土煙が上る。猫はその動作に反応すら出来ず、アルウェンを呆然と見ていた。
「今の私より魔力が勝るからと言っていい気になるな、下郎。まさか魔力が勝るだけで私に勝るとでも思ったか」
 猫は冷や汗を流した。流石に今の一撃で倒す事は不可能だが、痛い程度で済まされる話ではない事は理解したのだろう。
「そうよバカネコ! あんたなんかが姫さまに勝てるわけないでしょ! とっとと離しなさいよ!」
「うるさいニャ! ちょっと不意を付いたからっていい気にならない事ニャ。本気になればどって事ないニャ!」
「戯けめ。優れたるはそなたの主人であってそなた自信ではない」
 アルウェンが杖を構えると、猫は目に見えて狼狽した。その様子を歯牙にもかけず、アルウェンは宣言する。
「さて、戯れは終わりだ。ルゥと魔力、返してもらうぞ」
590アルウェンRPG 1 VS アークシェロブ前編:2009/02/18(水) 23:45:04 ID:fumt43KU
「ふん、自ら来たのならこいつはもう用済みニャ」
 猫が指を鳴らすと、ルゥを取り囲んでいた魔法ははじけ飛び、ルゥは地面に追突した。
「痛っ! 離すなら一言言いなさいよバカ! 姫さま、今行きます!」
「ああ……いや待て!」
 上から巨大な気配が現れたのを察知したアルウェンは、反射的に叫んだ。
「もう遅いニャ!」
 アルウェンの声にルゥが反応するのよりも早く、上から巨大な何かが降ってくる。それはルゥに直撃こそしなかったものの、その衝撃と風圧でルゥは軽々と吹き飛ばされた。勢いをそのままに、アルウェンの上を通過し通ってきた道の暗闇に滑り去っていく。
「つくづく……ふざけた真似を」
 吹き飛ばされるルゥをどうも出来なかった不甲斐なさを噛み締め、アルウェンは猫を睨んだ。
 猫はアルウェンの様子に満足し、鼻を鳴らす。
「負けるとは思わニャいが、念には念を入れるニャ。今の貴女に、こいつが倒せるかニャ?」
 そこに居るのは、アルウェンの何倍も大きな蜘蛛だった。今にもアルウェンを食い殺さんと、爪を研いで待ち構えているように見える。
 セクンドゥム廃坑という場所と、巨大な蜘蛛形の魔物。昔読んだ本から、検索された解答が一つだけあった。
「セクンドゥムの主、アークシェロブか。こんなものに私の魔力を食わせおって」
「ニャハハハ! これで元々強力な力を持ったアークシェロブが、さらに魔力をも上回ったニャ! 流石の吸血鬼の真祖といえどもこれはどうしようもないニャ!」
 猫の背後が円形に削り取られる。猫の体は、円の中にずぶずぶと沈んでいった。
「冥土の土産に覚えておくニャ! 我輩の名はモンブラン! 魔人モンブランだニャ!」
 魔人モンブランは、笑い声と共に消えていき、やがて削れた円も消滅した。アルウェンはいつか相応の対価を支払わせる事を誓い、アークシェロブに杖を構える。
 いざフォースアローを放とうとした瞬間、アークシェロブの巨体が爆ぜた。虚を突かれる形になったアルウェンは、地面を転がりながらその巨体を回避する。
 攻撃は回避したはずであるのに、アルウェンの体は何かに強かに打ち付けられ、弾き飛ばされた。
「ぐ、ふぅ……、一体何が」
 転がる体を両足と杖を持たない左腕で無理矢理安定させ、アークシェロブに向きかえる。アークシェロブの足元からは、無数の岩が隆起していた。
 いくらアークシェロブが巨体であるとはいえ、ただ落ちただけではこれほど地面が捲り返る事はないだろう。最初に落ちてきた時は、足元のみが抉れる程度だったのだから。
 現状考えられる理由は、一つしかなかった。
「おのれ、地の魔法か! 厄介な!」
 吸血鬼の体の恩恵、圧倒的な再生能力で即座に行動を可能にしたアルウェンは、走り出すと同時にフォースアローを射ち込む。
 アークシェロブは動こうとしなかった。その代わりに、六本の足の一つで地面を撫でる。それだけで複数の岩が飛び出て、光の射線を遮った。
 フォースアローは岩こそ砕くものの、アークシェロブまでは届かない。アルウェンは舌打ちしつつも、足を止めなかった。
 はっきり言って、アークシェロブの動きは鈍重である。しかし、元々の体格の差が大きすぎて、その鈍重な動きでもアルウェンの全力疾走より早くなる。
 もしアークシェロブに捕まってしまったら。アルウェンの数十倍はある体格で体を抑えられたら、絶対に逃げる事はできないだろう。足の一つにでも引っかかってしまえば、負けが確定する。
 アークシェロブは逃げ回りながら魔法を撃つアルウェンを無視し、理解不能な動きを見せる。アルウェンは怪訝に思いながらも、なんとかアークシェロブに当てようとフォースアローを撃ち続ける。
 やがてアークシェロブは動きを止めると、二本の足を振り上げる。その先には、出入り口があった。
「しまった!」
 アルウェンが怪訝な行動の意味に気づいた時にはもう遅く、足が振り下ろされる。現れた大岩は出入り口を削りながら、完璧に塞いでしまう。
 これでアルウェンは一時的に撤退する事もできなくなた。唯一、これでルゥに危害が及ぶ心配もなくなったのが救いだ。
「逃がさぬ事を優先した、と言う訳か。舐められたものだ」
 ねめつけながら強がって見せるが、戦況は悪かった。あれだけフォースアローを撃っても、アークシェロブには一つも届いていない。壁の防御力よりも、展開する速さが厄介だった。
 アークシェロブが長い足を伸ばし、アルウェンを捕まえようとする。予想以上の速さに、アルウェンは体を捻りながら回避した。
591アルウェンRPG 1 VS アークシェロブ前編:2009/02/18(水) 23:50:54 ID:fumt43KU
 体制も何も無視し、即座に横に飛ぶ。一瞬前までアルウェンが居た場所は、岩が悲鳴を上げて飛び出ていた。
 防御させる事を目的に、フォースアローを連発する。攻撃は全て防がれるが、体制を立て直すまでの貴重な時間を稼げた。
 再びアークシェロブの足が振るわれたが、予測していたアルウェンは余裕を持って回避する。頭上を、強烈な風切り音が通過した。
 緊張に肌が焼けるのを自覚しながら、アルウェンはアークシェロブに注目し続けた。一本の前足は今振るわれた。そして、もう一本の前足は地面に叩きつけられようとしている。
 杖を足の着地点に向けて、数個のフォースアローを打ち出す。足と光はほぼ同時に着弾し、地面を抉った。
 地の魔法は発動されなかった。魔法の発動をアルウェンがフォースアローで妨害したために、地の魔法は力を乱し足は地を割って半ばほどまでめり込んだ。
 その隙を逃さず、アルウェンは魔法を打ち込む。狙うのはアークシェロブ本体ではなく、その足元だ。
 本来六足で体の安定を保つアークシェロブは、四足で立っている上に足元を砕かれ、けたたましい音を立てて巨体が転がる。
 蜘蛛のような体であるだけに、すぐに立ち上がってくるだろう。だが、その僅かな時間はアルウェンが魔法を叩き込むには十分すぎる。
 杖に埋め込まれた深緑の宝玉が一際輝き、まるで流星群のように光が流れる。辺りは激しい光に包まれ、視界を塗りつぶした。
 可能な限りのフォースアローの連射。通常の魔法使いでは不可能なほどの魔法の星は、アルウェンにアークシェロブが塵も残さぬほど粉砕したのを確信させる。
 ふぅ、とアルウェンは息を吐いた。
「面倒な相手だったが、なんとかなったようだな」
 塞がれた道を開こうと杖を掲げた瞬間、アルウェンの視界が急激にぶれた。体中を激痛が走り視界が高速で流れていく。最後に一際大きな衝撃が来ると、視界はやっと安定しひび割れた天井が見えた。体は熱を持ち、全く言う事を聞かなかった。
 遅れてやってきた痛みで、アルウェンはやっと自分が何かに殴られたのだと気づいた。
 苦痛を無視しながら顔を上げる。そこには、たった今立ち上がったアークシェロブの姿があった。その姿は、つい先ほどまでと何ら変わるところが無い。
「……馬鹿な」
 かなりの数のフォースアローを叩き込んだのだ。無傷などと言う事はあり得ない。
 吸血鬼の、それも真祖という種の特性がアルウェンの体を急激に再生する。自分が吸血鬼である事に感謝しつつ、アルウェンは杖を向けた。
 アークシェロブは微動だにしない。放たれたフォースアローにさえ、今までのように岩の壁を作ろうとしなかった。
 光は、アークシェロブに到達する寸前で霧散した。アークシェロブの体は僅かも傷ついていない。
「魔法抵抗が高すぎる……」
 アルウェンはショックを隠しきれなかった。あれだけの数のフォースアローを打ち込んでも、アークシェロブの魔法抵抗を貫けなかったのだ。つまり、数で勝負をしても勝ち目は無い。
 アルウェンは考える。勝利を得られる可能性がある作戦は、おそらく二つ。
 一発のフォースアローに全ての魔力を集中させるか。先ほど確認した天井のひび割れを狙い、落盤を起こすか。
 前者は、それでも通じる可能性は低く、岩の壁を出されれば可能性はさらに下がるだろう。後者は、上手く落ちれば敵を潰せるが、同時に自分も潰れる可能性がある。
 アークシェロブはゆっくりと迫ってくる。攻撃が通用しない今、アルウェンは脅威にならない。アークシェロブはそう思っているだろう。だからこそ付け入る隙はある。唯の一度だけ。
 魔法か、落盤か。
 アルウェンは選択を迫られた。
592アルウェンRPG:2009/02/18(水) 23:51:35 ID:fumt43KU
投下終了しました
593名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 10:57:58 ID:4xA8iWwL
非エロだけど面白かったです
続き期待
594アルウェンRPG:2009/02/21(土) 01:06:32 ID:hmfJhJtN
以前言っていたzwei2ものを投下させていただきます
今回、凌辱描写がございますので、苦手な方はご注意ください
内容に対する批評等ございましたら、お教えください。今後の参考にさせて頂きたいと思います
595アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END:2009/02/21(土) 01:10:19 ID:hmfJhJtN
 アークシェロブが足を大きく広げながらアルウェンに迫る。じりじりと距離を詰め、慎重に逃げ道を塞ぎなたら攻撃の射程圏内まで詰めようとする。
 それは、アルウェンにとっても好都合だった。アークシェロブが迫るのが遅くなれば、それだけアルウェンにとっても魔力を練る時間が与えられる。大きく深呼吸をして、杖の先端に意識を集中した。
 アルウェンは結局、最大威力のフォースアローを撃ち込む事を選択した。落盤の規模など予測できなかったし、なにより運に任せるのはプライドが許さなかった。それに、アークシェロブの速度ではフォースアローの速度に防御はできても回避は不可能だろう。
 ゆっくりと後退しながら、呼吸を続ける。アークシェロブの防御が間に合わない速度、もしくは防御を貫き致命傷を与えるほどの威力を出すのは、今のアルウェンには難しいものがあった。
 背中に軽い衝撃と、固い感触を確認する。すでに壁際まで後退し後は無く、もう覚悟を決めるしかない。
 アルウェンは杖を大きく振り上げた。同時に今までとは比べ物にならないほど大規模な、人間をまるまる飲み込めるほどの光の星が生み出される。
 今までとは規模が桁違いの魔法に脅威を覚えたアークシェロブは、両腕を振り上げた。魔力が両の前足にあつまり、地に叩きつけようとする。このままやらせてしまえば、今までで最大の壁が現れるだろう。アルウェンにそんな事をさせるつもりは無かった。
「くらえぇ!」
 放たれた彗星は、現れた岩の壁に下半分を削られながらも、アークシェロブに直撃した。光に目が眩んだアルウェンは、それでも視界の端から光が対面の壁に激突したのを確認する。
 アークシェロブの魔法防御を貫いた。その事実に、アルウェンは今度こその勝利を確信した。
 急激な魔力の消費で倒れそうになるのを杖で支える。反対側の壁がどうなっているかは、正面にアークシェロブが作り出した壁がそびえ立ち見えないが、さぞや酷い事になっているだろう。
 魔力を回収するのはしばらく休んでからでいい。そう考えるアルウェンの頭に、生暖かい液体が降ってきた。怪訝に思いながらも頭に手を触れ、液体を確認する。緑色の液体だった。
 どこからそんなものが降ってくるのか、アルウェンは辺りを見回す。答えはすぐに見つかった。アークシェロブが作り出した壁の向こう側から、液体は吹き出るように辺りに飛び散っている。
「……まさか」
 アルウェンは戦慄した。だん、と音が響くと、壁は地面に帰っていく。ゆっくりと沈む壁の向こう側から現れたのは、体の上半分を削られたアークシェロブだった。
 ぶちゅぶちゅと嫌な音が響いているのは、アークシェロブが再生しているからだろう。背中の肉は生々しく盛り上がり、その勢いで液体が飛び出ている。
 アークシェロブが作り出した壁は、十全とは言えないながらも見事に役割を果たした。放たれたフォースアローは壁に威力を殺がれると同時に、その軌道を僅かに上に変えられる。その結果、アークシェロブは重傷ではあるものの、生き残る事に成功した。
 まずい、とアルウェンは思わず悲鳴を上げそうになる。肉体的な欠損はどうにでもなるが、魔力の消耗による一時的な貧血状態はどうにもならない。この状態が治らなければ、魔法も使えない。
 なんとかして逃げようとするが、その前にアークシェロブに捕まった。前足の掻き爪が服を捉え、引き裂きながらアルウェンを地面に引きずり倒した。
 もう一本の前足で、杖を持っていた右腕を突き刺される。痛みに呻き、反射的に手を離してしまった。杖は弾き飛ばされ、アルウェンはアークシェロブに体を押さえ込まれてしまう。
 今のアルウェンは杖が無ければ、どんな魔法も使う事が出来ない。杖は手の届く位置になく、体は拘束されている。そして、アークシェロブはさほど間を置かずとも、再生を終えるだろう。
 アルウェンは今、完全に詰んでいた。
 問題はこれからの事だ。アークシェロブは自分をどうするつもりなのだろうか、とアルウェンは考える。
 アルウェンは吸血鬼でも最上位の存在であり、滅多な事では死なない。それこど、体中を引き裂かれても死なないだろう。
 屈辱ではあるが、自分を殺してアークシェロブが去ってくれればいい、そうアルウェンは考えた。そうすれば、杖とルゥを回収して一時撤退する。その後にアークシェロブの対策を考え、今度こそ倒して魔力を回収すればいい。
 下手に抵抗をせずに、アークシェロブの動きを待っていた。アークシェロブは足を上げて、地面に叩きつける。アルウェンは来る痛みを予測して、歯を食いしばった。
 アルウェンが想像した攻撃は、現れなかった。その代わり、うつ伏せの状態のアルウェンの手足を、大の字のように岩で拘束する。
596アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END:2009/02/21(土) 01:15:11 ID:hmfJhJtN
 岩はちょうど手首足首の位置に出現し、動きを封じた。多少の余裕はあるものの、引き抜けるほど隙間があるわけではない。
 アルウェンは怪訝に思い、眉を潜めた。アークシェロブが自分を捕らえた理由は、すくなくともアルウェンには思いつかなかった。
 アークシェロブは巨体に似合わず草食であり、少なくとも本の中には人を喰らったという記録は無い。捕食する以外でアルウェンを捕らえておく理由があるとは、どうしても考えられなかった。
 アークシェロブの再生が終わり、調子を確かめるように六本の足を動かす。体の具合が良い事に満足したのか、アルウェンに向きかえった。
 足の一本がアルウェンの首筋に添えられる。その冷たさと硬さに、一瞬形容しがたい嫌悪感を感じる。足は掻き爪を襟の内側にもぐりこませると、一気に縦に引き裂いた。アルウェンの染み一つ無い白い肌が裂かれた服の隙間から大胆に露出する。
 一瞬硬直したアルウェンは、何が起きたか理解すると顔を真っ赤にして怒声を上げた。
「き、貴様! 何をする!」
 アークシェロブは言葉を理解できないのか、それとも無視しているだけなのか、全く反応を示さずに淡々と服を裂いていく。
 アルウェンはうなじから足首まで完全に服を取り払われ、今は下着がかろうじて視線から守っているだけだ。
 両手足をばたばたと動かすが、拘束はびくともしない。ただの岩ならなんとでもなっただろうが、今アルウェンを拘束しているのは魔法で出来た枷である。ただの力でなんとかするのは無理があった。
 アークシェロブの足が、傷つけないように優しく股間を撫でる。足に付く無数の毛が、ショーツの隙間を貫いて直接アルウェンの恥丘をつついた。
 その鋭くも弱い刺激に、思わず尻が跳ねる。結果的にアルウェンの股間はアークシェロブの足に擦り付けるような形になった。
 アークシェロブの足は硬かった。恥丘はむにりと押しこまれ、毛櫛はアナルさえも刺激してアルウェンの背筋を刺激した。
「あ……あん……、なんだ……これ」
 足はゆっくりと上下に動き、アルウェンはそれにあわせてびくびくと体を震わせる。素直に気持ち悪いと思う。思うが、それ以外の形容しがたい感覚があるのも確かだった。
 ショーツで固定された毛櫛は、それ故に恥丘と布の間で好き勝手に暴れた。足が動くごとに、尻が踊るごとに毛は縦横無尽に暴れ、毛一つ生えていないつるつるの恥丘をつつく。
 毛は短く、少しだけ硬かった。恥肉はくりくりと刺激されているのに、一本筋が入っただけのぴっちりと閉じきった部分はそろそろと撫でるだけだった。
 筋の先端近くにある皮を被った豆は、その芯にまでは刺激は届かず皮の上から小さな疼きを生む。アナルは小さく盛り上がる肉を滑り、まるで皺を丹念にほじられているようだった。
 アルウェンはその刺激から若干の不安と大きな羞恥を感じ、足から逃れようと前へ逃げようとする。しかし、足首を固定されている状態ではどれほどの逃げ道も無い。すぐに足を股間に押し付けられる。
 無理な体勢で逃げようとしたつけか、今度はアルウェンが自分から股間を押し付ける事になってしまう。硬かった肉は次第に柔らかく解され、足の形のままにぐにぐにと潰される。
「なん……なんだ、これは。ひゃぁんっ……き、気持ち……悪いぞ」
 口では強がって見せるが、その表情には全く説得力がなかった。体は傍目からも分かるほど赤く熱がこもっているし、閉じる事を忘れた口からは常に妖しい吐息が漏れている。
 足の動きはしだいに大胆になっていった。ただ押し付けて上下するだけだったものが、股の丸い形に添って緩急をつけ滑るように動く。
 足を引けば毛で優しく撫でられ。差し込めば毛はショーツの中にもぐりこみ、若干赤くなった肌をつつき弾けながら通っていく。
 強く押されれば引く時でも恥丘の形を変えながらすられるし、弱く差し込めば粗い布で撫でられているような感覚がある。
 アルウェンは自分の股など殆ど触った事がない。また、自慰の経験も無い。唯一の例外が、あおじぇりーに尿道を開発されてしまった時だ。まだ快楽の感覚を完全に理解しているわけではない。羞恥とむず痒さの入り混じった感覚は、アルウェンの知識にはないものだった。
 アークシェロブの足が、ショーツの上からでも分かるほど自己主張しているクリトリス付近に添えられる。そこを押し込むようにして、足を突き出した。
「ひゃああぁぁぁ!」
 クリトリスを潰されながら毛で突き刺され、絶叫する。充血し膨らんでいたクリトリスは皮から頭を少しだけ覗かせており、そこに毛櫛が突き刺さった。潰されこねられるのとはちがう、繊細な刺激だった。
597アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END:2009/02/21(土) 01:21:24 ID:hmfJhJtN
 手足の枷がぎしりと音がするほど、アルウェンは体を蠢かせる。刺激から逃げるために思い切り尻を上にあげ、体中を緊張させる。
 アークシェロブは大きな足を器用に動かし、アルウェンの体を支えた。アルウェンは下半身を持ち上げたまま下ろすことができず、アークシェロブに股間を大きくさらしたまま固定される事になる。
 アルウェンの火照った下腹部のすぐ後ろには、アークシェロブの無機質ないくつもの目があった。
「やめよ! 見るな、見るなぁ!」
 腰を振って視線からにげようとするが、足で体を固定され動かす事もできなくなる。
 アークシェロブの目はじっくりとアルウェンの股を観察していた。ショーツは湿って色と香りを変えており、足からの刺激がなくなった今でもひくひくと求めるように震えている。
足から抜けてショーツにつきささったままの毛は、震えに呼応してアルウェンの股肉を撫でている。ショーツの隙間から内腿にかけてはりんごのように赤く染まり、アークシェロブが与えた刺激に従順である事を主張している。
 空いている足の爪を、股間の中心部にある今は少しだけ開いている筋に優しく押し込んだ。アルウェンの体が数回大きく跳ね、やがて爪は柔肉に挟まれる。きゅっ、きゅっ、とねだる様に肉は挟みこみ、ショーツの染みを大きくしていった。
 アークシェロブの爪が引き抜かれ、アルウェンの背筋にねっとりとした液体を擦り付けながら、徐々に下がっていく。肌の感触と反応を楽しんだ爪は、ショーツと尻の谷間にそっと差し込まれた。
 ひっ、とアルウェンから小さな悲鳴が漏れた。何をするつもりか分からないはずがない。
「や、やめるのだ! そこは、そこだけは!」
 首を限界まで曲げて、アルウェンは背後を見た。アークシェロブの表情など分からないはずなのに、アルウェンには笑っているように見えた。
 爪が谷間に沿って動かされる。アルウェンの肌を刺激しながら、アナルに触れ、恥部の愛液をまぶし、クリトリスをすりながら、正面へと移動していく。
 少しずつ破かれながら開かれたショーツは、アルウェンの羞恥心を拡大しながら役割を終えていく。残ったのは、逆に劣情を煽るようなやぶかれ方をした布と、へその下すぐに数ミリだけ残っているショーツだったのもののゴム部分だ。
 爪はぐりぐりとアルウェンの幼い下腹部を弄ぶと、爪を引っ張り最後のつながりを千切る。まだ布は足に纏わり付いているものの、もう僅かも大事な部分は隠していない。
 己の体で遊ばれ、辱められたアルウェンは、怒りに声を上げた。
「この痴れ者め! 必ずだ、必ず殺してやるぞ!」
 アークシェロブはアルウェンの怒声を無視し、足にまたついているショーツを切り、地面に落とした。
 アルウェンの恥液で濡れたショーツはぺしゃりと音を立てて、ボロ切れと化したドレスに落ちる。落ちたショーツとアルウェンの間には、キラキラ輝く糸が引いていた。
 アークシェロブはついに晒されたアルウェンの股間を見る。毛も無く筋一つしかないそこは、本来ならば幼子のような外観をしていただろう。
しかし今は、赤く熟れた柔肉といい、恥丘に塗りこまれた甘い香りの粘液といい、僅かに開いた秘所から除く桃色の大淫唇といい、しっかりと女になっていた。
 子供のようで、大人。大人でありながら子供。もし男が今のアルウェンの秘所を見ていたら、その淫猥な誘惑に耐え切れず襲い掛かっていただろう。
 アークシェロブがアルウェンが"女"である事を確認すると口を開いた。大人の頭でも飲み込めてしまいそうな大きな口を、熟れた肉壷とその周囲に構える。
 その様子に、アルウェンの危機感が一気に目覚めた。もしかしたら、アークシェロブは肉食なのかもしれない、と。
 アークシェロブの口が、アルウェンの股間に迫ってくる。アルウェンは今まで以上に暴れだした。
「い、嫌だっ! 食われてたまるかぁ!」
 幾ら暴れても、枷も足もびくともしない。口はゆっくりと迫り、アルウェンの恐怖心をいっそう煽った。
 アークシェロブにアルウェンを食うつもりなど無かった。口は優しく下腹部を丸ごと納め、牙は体に食い込ませずに、腰を両側から固定し動かないようにする。
 ひゅぅ、とアルウェンの口から息が漏れ、全身が硬直する。自分が生きながら噛み砕かれる姿を想像し、恐怖に耐えようとした。想像した激痛は訪れず、そのかわりに感じたのはねちゃっとした感触と、性的な刺激だった。
 思わず腰を動かそうとしたが、牙に固定された腰は動かない。牙のとがった部分は肌に触れておらず、いくら体を動かそうとしても傷つかないだろう。
598アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END:2009/02/21(土) 01:24:57 ID:hmfJhJtN
 口の中の舌、というよりももはや触手に近いそれは、ぶよぶよとした感触で、粘液を出している。関節のようなものはなく、恐ろしく柔軟な動きを可能とし、それがアルウェンの秘所の前に大小十数の数が迫っていた。
「な、なんだ? そなた、何をしようとしている……」
 口は隙間無く肌を包んでおり、外からでは口の中の様子は見えない。アルウェンから別種の恐怖心がもたげて来た。
 舌は口の中に入っている腿の端から舐め始める。ぐちゅぐちゅと粘液をかき混ぜながら、少しずつ上へと、恥丘へと迫っていった。
「ひっ……ぁぁあ、なに……これぇ……ふうぅぅん!」
 アルウェンが刺激に足の指を握る。ふくらはぎが跳ね、背筋を快楽が通過していく。
「ば……かなぁっ! だって、これ……ひゃう! まだ太も……あん! いやだぁっ!」
 先ほどまでの快楽の比ではなかった。舐めあげる舌は、たしかに巧みだ。先ほどの足での刺激など、児戯に等しいだろう。
 しかし、まだ太腿しか刺激されていないのだ。内股にすら届いていない。それなのに、快感は足をすられた時と同等なのだ。
 もしこれほどの刺激をする舌が股間に到達したら。クリトリスを摘まれたら、恥丘をたくさん撫でられて解されたら、さらにその奥の穴に入れられてたくさん突かれたら。
 アルウェンは想像した。想像して、股間の奥深くが疼いた。疼いて、しまった。
 体が来たる快楽に期待して、自分の奥深くが緩んだのを、絶望しながら自覚した。
「もうやめろ! やめるのだ! ひゃああぁぁ! 撫でるな、舐めるなぁ! それ以上、のぼってぇぇ、あぁぁぁああ!」
 内腿の恥部に近い部分を撫でられて、アルウェンの言葉は中断させられた。変わりに出てきたのは悲鳴と艶声。
 肌を這い回る舌が、アルウェンの体を溶かしていく。太腿は舌でぐるぐる巻きにされ、ずるずると音を立てながら上り下りを繰り返す。尻を太い触手で舐められ、垂れた粘液が秘所を犯しながら伝い流れ落ちる。それでもまだ、秘所部分には僅かも触れていなかった。
「ふぅ……ふぅ……ふぅ……ひうっ……ふぅ……」
 アルウェンは歯を食いしばり必死に耐える。アークシェロブの攻めはそんなアルウェンの様子を楽しんでいるかのように見えた。
 気持ち良いけど耐えられる。耐えられるけどもどかしい。もっと強い刺激がほしい。けどこんな事は屈辱的だ。早く終わってしまえ。
 纏まらない思考がぐるぐると頭の中を飛び交う。怖いのは、否定的な考えがどんどん塗りつぶされている事だった。もしかしたら、心から受け入れてしまうかもしれない。
 決して楽でも単調でもない責め苦だが、徐々に刺激になれてアルウェンは呼吸を落ち着かせていった。強張っていた肩から力が抜け、少しずつ余裕が出てくる。
 アークシェロブは、それを狙っていた。
 細い触手の一本を、先端を吸盤状にへこませる。それをアルウェンのクリトリスに近付け、皮を押しのけて吸い付いた。
「――――――〜〜〜〜っっっ!!」
 アルウェンが声にならない悲鳴を上げる。全身から冷や汗が噴出し、体の自由になる部分全てが震える。視界がチカチカと点滅しだし、考えは全て吹き飛んだ。
 アークシェロブはそんなアルウェンの様子にも手心を加える事はせず、ちゅうちゅうとクリトリスを吸い上げた。跳ねようとする尻をあえて押さえず、好き勝手に躍らせる。尻が動けばクリトリスは引っ張られ、また潰されて自分で自分を攻め立てる形になった。
 アルウェンはどうしていいか分からず、動ける範囲で尻を振り続ける。それでもなお舌はクリトリスを手放さず、アルウェンの尻が止まろうとすると吸い付き、ひっぱり刺激を与え続けた。
 クリトリスを包んでいる状態は変わらず、舌から繊毛が生えだす。その繊毛はクリトリスを優しく撫で始めた。
「ひゃああ、ぁぁあ! あぁぁん! これ、いやぁ! やめれぇぇ!」
 今までの強すぎた刺激は、アルウェンに快楽と理解できなかった。しかしこの攻めは、刺激こそ弱いかわりにしっかりと快楽を自覚させた。
 そして、またクリトリスを強く吸いだす。
「あああぁぁぁぁぁぁあ! ふわぁぁぁぁぁ!」
 これが快楽である、と教え込まされたアルウェンは、強い刺激にも確かに快楽を感じ取った。緊張していた顔は急激に蕩け、自然と口元が笑い出す。
 全身の力が抜けたアルウェンは、尿を漏らしていた。勢い良く吹き出るのではなく、ちょろちょろと長く少しずつ、本当に漏らした、という表現がしっくりくる。
 乳首も痛いほど勃起していた。殆ど膨らみのない乳房は赤く、乳首に引っ張られているようにも見える。流れた汗はその膨らみをつたって、胸の先端から流れて落ちた。
599アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END:2009/02/21(土) 01:30:02 ID:hmfJhJtN
 ひゅうひゅうとアルウェンの呼吸が整わないのも気にせず、アークシェロブは舌で股を舐め上げる。粘液を丹念に擦り付けて、恥部をどろどろに溶かしていく。
 恥丘は既に硬いところは存在せず、極上の肉になっていた。割れ目に肉を挟めば、ぐいぐいと締め付けつつも優しく吸い付く。
 アークシェロブは、アルウェンが溶けきったと判断した。細めの舌に力を入れてやや硬くし、まだ開かぬ小さな穴、膣にそれを差し込んだ。
「ひゃぁぁぁ……ああぁぁぁ、ふぅぅぁぁぁああ!」
 ぷしぃ、と今度は強く尿道から潮が飛び出た。挿入の刺激に耐えられず、アルウェンはイってしまた。
 クリトリスを左右に振られる事で、アルウェンの尻も左右に揺れる。ただ入っているだけの舌から自ら刺激を作り、腰はアークシェロブに忠実に動かされ続ける。
 舌が抜き差しを開始するが、刺激は弱かった。元々突起らしいものはなく、太さも細い。体はそれが不満で腰を押し込もうとしたが、固定されている体は望み通りに動かず、待ち望む快楽を得られない。
 舌は膣の中をどんどん侵入していき、やがて最奥、子宮口まで到達した。舌先のぶにぶにした感触で、アルウェンの子宮口は舐められていく。
「ひゃあん! ふぅ、ふわぁぁ! あぁ……ぁぁあん!」
 つつかれ、舐められ、押し込まれ、撫でられ、アルウェンの子宮口はありとあらゆる快楽を教え込まれた。膣の中はアルウェンの愛液と、舌から出る唾液でどろどろになり、断続的に膣の間から飛び出る。
 舌は力を入れてもさほど硬くはならず、刺激の弱い形状をしている。その代わり、自由自在に動かす事が出来た。
 子宮口を刺激する先端はそのままに、膣の中の舌が上下左右に暴れまわる。中に空気が進入し、ぶちゅぶちゅと大きく音がなる。それが、体を伝ってアルウェンの耳に届いた。
 アルウェンの膣はどんどん開発されていった。感度だけではなく、柔らかさや広さ、伸縮性までもをどんどん育てられていった。
 膣の中の舌が、大きく膨れだす。入り込んだ空気は全て追い出され、膣を舌が限界まで伸ばした。
「ふぁあ、あぁぁん! あん! あぁん! ……す、ごぉ……いいぃぃ!」
 ぴったりと膣の中に張り付いた舌は、まるで中を全て引き摺り下ろすような刺激があった。吸盤のように膣壁に吸い付く舌が、アルウェンの心ごと堕とそうと躍起になって挿入される。
 アルウェンの心は、確かに喜びを感じていた。快楽に否定的な考えは殆ど淘汰され、顔は淫靡に彩られている。敵であるはずのアークシェロブさえ愛しく思えてきてしまう。
 舌たちは一斉に行動を開始した。緩やかだった攻めは急激になり、尻は舐めて揉み解され、アナルさえもびちゃびちゃにされている。太腿は完全に舌に埋まり、舌の柔らかい感触を楽しんだ。クリトリスはより大きく勃起し、さらに強い刺激を求める。
 いまや下半身は完全にアークシェロブに隷属していた。彼女の下半身はどんな事を命じられても、素直に従うだろう。
 引き下げられた子宮口が、くぱぁと口を開く。舌はほくそ笑むように、細くおとなしくなった。これを待っていたのだ。
 細くなった舌は、アルウェンの子宮口を押し開きながら貫いた。
「うああぁぁ………………っっ!」
 びくびくと震えたアルウェンは、再び潮を吹いた。舌はそんな事お構い無しに、再び太くなる。太くなった舌は、子宮口を上下から挟み込み、ぐにぐにと揉み解しだした。
「あぁぁぁ! うわぁぁぁ! ひゃぁ、んわぁぁぁああ!」
 アルウェンの脳がスパークし、意思とは無関係に体が暴れだす。ぷしぷしと連続して潮が吹き出て、思考を底から真っ白に染め上げる。
 アークシェロブは足を叩き、アルウェンの拘束を解いた。口だけでアルウェンを持ち上げると、口の中に飲み込んでいく。アルウェンの足は折りたたまれ、子供がおしっこをする体制で固定された。
 固定が完全である事を確認すると、アークシェロブは歩き出した。一歩進むたびにアルウェンの体が跳ね上がり、喘ぎ声を上げる。
 移動中も子宮口はぐにぐにと刺激され続け、振動もあいまってアルウェンを屈服させつづける。
 アルウェンには、もう拘束から逃れるほどの力は残されていなかった。それどころか、体はアークシェロブに殆ど従順になっている。
 どれほど歩いたのか、アルウェンには理解できなかったが、アークシェロブの足が止まった場所は巣らしき場所だった。
 アルウェンの膣から、中を十分に溶かした舌が引き抜かれる。僅かに名残惜しさを感じた。
 体こそ言う事を聞かなかったが、アルウェンの心はまだ屈服しきっていなかった。離された事で正常な判断力も僅かばかり復活する。
 とりあえず、どうにかして逃げなければならない。杖を回収して、体勢を立て直す。それだけを考えた。
600アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END:2009/02/21(土) 01:35:19 ID:hmfJhJtN
 体に力の入らないアルウェンは、そのまま地面に転がされた。仰向けに倒され、座るような体勢になると、手を上げさせられ糸で固定される。
アークシェロブは顔をアルウェンに向けたまま、器用に尻を前にもってきた。僅かに震えると、その先端から舌よりももっと太い、反しが多く付いたものがあわられる。僅かに白く、肉感的でグロテスクだった。
 アルウェンの肉壷はぱくぱくと喜び泣いたが、アルウェン自身はまったく逆に青ざめた。
 突起も何も無い舌でさえあれほどの刺激だったのだ。こんなものを入れられたら、自分はどうなってしまうのか。想像するだけで恐ろしかった。
「入れるな! そ、そんなもの入らぬ! 早く収めよ!」
 股を閉じて抵抗しようとしたが、刺激され続けてまったく力の入らぬ足など、無理矢理開かせるまでもなかった。
 突起をひざに触れて少し力を入れれば、自然と足が開いていく。その様子をアルウェンは絶望的な気持ちで見ているしかなかった。
 突起が恥丘に押し付けられる。ぐにりと押しつぶされた恥丘は、突起に沿って道を開き受け入れを歓迎した。そして、一気に挿入される。
「うわああぁぁぁぁ! ああぁぁぁぁぁあん!」
 舌とは比べ物にならない快楽だった。あれだけ刺激され続けたが故の絶頂が嘘のように、イかされてしまう。引き抜いた時は、大量のカリ首が愛液を引きずり出し、びちゃびちゃと床に跳ねる。
「うわああ! おあああぁぁぁぁ!」
 脳を貫く快楽に耐える事などできなかった。アルウェンは無様に喘ぎ声を上げ、口からよだれが零れ落ちる。その大きな陰茎に、されるがままに翻弄された。
 陰茎の先端が、アルウェンの揉み解し開かれた子宮口を通過する。息を全部吐き出して、刺激を全部受け入れた。
 アークシェロブはカリ首に固定された陰茎を引き抜こうとする。陰茎は反しに固定され、子宮が内側から引っ張り出される。
「ひゃ、ひゃめてぇ……、それ……いやだぁ……。つよすぎるのぉ……」
 アルウェンが弱弱しく懇願する。アークシェロブはそれを無視して、具合を確かめ続けた。
 しばらくして動きが止まり、アルウェンは安堵した。あんなのを耐え続ける自信はない。しかし、アークシェロブが自分の言う事を聞き入れる事など無い事も理解している。何をするつもりだ、と思った先に、自分の中が小さく振動しているのが分かった。
 アークシェロブの陰茎は、ぼこぼこと膨れ上がっていた。陰茎は今アルウェンの子宮内部まで進入しており、その膨れの中身は、自分に埋められる事になる。
「い、いやぁぁぁぁ! やめよ、そんなのやめるのだぁぁぁーー!!」
 アルウェンは自分の快楽も無視して、必死に暴れた。こいつは、自分に産卵する気なのだと悟った。
 今のアルウェンが暴れたところで大した抵抗にはならない。アークシェロブは陰茎を一度引っ張り、アルウェンをイかせて黙らせた。
 ぼこぼこと進んでくる卵は、アルウェンの膣内まで進入した。
「おおおぉぉぉ! おおあああぁぁぁぁ!」
 卵はぐりぐりとアルウェンを刺激しながら、進入してくる。快楽は想像を絶するものだった。
 卵の突起は、アルウェンのGスポットと言わず性感帯の全てを強力に刺激した。卵に押し広げられた子宮口は歓喜の泣き声を上げて、愛液で愛し子を生めることを祝福した。
 アルウェンの腹がどんどん膨らみ、その膨らみに比例して快楽がましていく。絶頂は限界まで引き上げられ、この上ないほど頭の中をかき回した。
 飛び散る潮が、アークシェロブの陰茎を濡らす。潮は卵の突起を避けて流れ、地面に愛液と潮の泉を作る。
 もう入らない。それほど卵を入れられたにも関わらず、アークシェロブはまだ入れようとする。卵は意外に硬く、互いにぶつかり合い刺激を子宮内で反響させる。反響は脊髄まで届き、全身が快感を覚える。
 こんどは快楽だけではない。本当に体の内側から支配され始めている。こんな事を続けたら頭まで支配されてしまう。それでも、逃げ道など一つもない。アルウェンはただ与えられるままに翻弄され犯され続けるしかなかった。
 卵を全て入れ終えたのか、膣と子宮の振動だけは収まった。陰茎の先端が小さくしぼんでいき、ちゅるんと音を立てて引き抜かれる。
 卵が子宮口から飛び出ようとアルウェンを刺激した。入れられるのとは全く別の快楽に、アルウェンの体が跳ね上がる。
 アークシェロブは卵が出てくるのをよしとせずに、陰茎の先端で卵を抑えた。そして押し込み、再び離す。また卵が落ちてくれば押し込む。
 子宮口が卵を落とさないほど閉じるまで、これは繰り返されるのだ。アルウェンは理解それをしても、どうする事もできなかった。子宮口の閉じ方など分からないし、わかってもそれほどの力が残ってるとは思えない。
601アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END:2009/02/21(土) 01:40:04 ID:hmfJhJtN
 出ては戻され、戻っては出ての刺激に、アルウェンは人形のように振り回された。その機械的な作業は、イきたくてもイかせてもらえなかったり、唐突に絶頂させられたり。意思を保つ事すら難しくなっていった。
 どれほど繰り返したか、卵の落下がなくなるとみると、アークシェロブはゆっくりと陰茎を引き抜きだす。それに安心したアルウェンの前で、思い切り挿入を開始した。
「ぉああああぁぁぁ! なんりぇえぇぇ!」
 なんの前触れもなく、唐突に絶頂させられたアルウェンは絶叫した。
 アークシェロブの行為は、今までと違ってとても乱暴なものだった。今までの行為はアルウェンを刺激し解きほぐすものだったのに対し、今度のはアークシェロブ自身が快楽を得るための行為だった。
 それ故に、もうアルウェンの調子などみない。ひたすら挿入を繰り返し、快楽を得ようとする。
「だめ……こわれっ! そんっ、なっ、こわれ……ひゃうぅぅぅ!」
 気が狂いそうになったアルウェンは、必死に許しを請うた。少しでも快楽を抑えるために、全身脱力して嵐が過ぎ去るのを待ちたかった。
 しかし、体は反逆した。アルウェンの下半身は、既にアークシェロブの奴隷だ。アークシェロブが快楽を求めるならば、残った力の全てを使い膣を締め上げる。全体を蠢かせて、少しでも陰茎に奉仕しようとした。
 ぶちゅぶちゅという音を聞きながら、アルウェンはまるで他人事のように自分の体を見た。
 裸に剥かれて、性感帯を開発され、恥部を淫らに花開かされ、体の支配権を奪われ、その上孕まされている。今は種付けの最中だ。
 まるで奴隷だ。完全に変態の体にされて、蜘蛛に必死に媚を売り快楽をねだるこの体はもう奴隷のそれだ。
「あん! あぁぁん! んぁぁ! ひゃああん!」
 全く抑えられる事がない喘ぎ声は、口からよだれを流れさせ、胸を伝って流れていく。それすら心地よかった。
 アークシェロブの陰茎がぶるりと震え、閉じかけた子宮口にその先端を差し込む。飛び出た精液は子宮内を占拠し、卵に接触する。
 陰茎内に残る精液を、膣は健気に搾り出そうと蠢く。根元から搾り出すように奉仕し、やっと射精が止まった。射精の終了と同時に、少しだけ奴隷となりかけたアルウェンの思考が回復した。
 やっと抜かれる、と思った陰茎は、再び挿入を開始した。またアルウェンの思考を従順な奴隷へと構築しだす。
 媚びた目で誘う。喘ぎ声を我慢しない。膣を動かして奉仕する。子供を生ませていただく。いつでも股を差し出す。絶対に逆らわない。
 いくつもの奴隷の心得が、アルウェンを変えていく。変わるアルウェンを、心は受け入れ始めていた。
 ごちゃごちゃに乱れ壊されるアルウェンがやっと気絶する事が出来たのは、次の射精が来た時だった。





 あれからどれほど時間がたっただろう。常に薄暗いこの場所は、月の上り下りなど知ることができず、過ぎた日数も分からなかった。
 アルウェンは奴隷を続けている。好んでそうしているわけではなく、逃げられないのだ。手枷がアルウェンの行動を妨害していた。
 アークシェロブはアルウェンを犯すと、どこかに消えていった。アルウェンは体力の回復を待ち、逃げようとしたが必ず体力が回復する前にアークシェロブは戻ってくる。
 そして、アークシェロブが目の前に立った時のアルウェンはただの奴隷だ。そうやって体ごと心を調教されていった。
 嫌だと思っても、体は勝手に股を開く。恥丘までぐしゃぐしゃに濡らし、おねだりを始める。顔に突き出されれば必死で舐めたし、出された精液も全部飲み込んだ。
 そうするべきだ、と心が言うのだ。ご主人様の前では恥も何も存在しない、全て受け入れろと。
 実際、自分の調教は完璧だっただろう、とアルウェンは考える。たとえ逃げるだけの体力が回復しても、アークシェロブと遭遇すればすぐに跪いて股を開く核心があった。たとえ魔力が完璧でも、頭を垂れると言えるほど屈服してしまった。
 まだアルウェンと奴隷のアルウェン、この二つを分けられている。だから未だにアークシェロブが居なければ逆らおうとも思えるし、殺してやるとも考えられる。
 それでも、リミットは近いだろうと思った。憂鬱な気分のまま、自分の腹を見る。妊婦のように膨らんだ腹は、今少しだけうごいていた。
 もうすぐ、アークシェロブの子供が生まれる。これはその前準備みたいなものだと分かった。
 いよいよ戻れない場所まで行きそうなのだから、すぐにでも逃げなければいけない。それでも、アルウェンにはできなかった。
 今なら体力的に手枷を引きちぎるのは不可能ではなかったが、そこまで考えが回らなかった。
602アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END:2009/02/21(土) 01:45:00 ID:hmfJhJtN
 腹の中で動き回る子蜘蛛は、常にアルウェンを刺激し続けここしばらく恥部が濡れていない時はない。しかも、胸が僅かに膨らみ母乳が出始めた。母乳が吹くたびにアルウェンは軽くイってしまう。この二つが、アルウェンから正常な思考を奪い続けた。
 ぷしゅり、と音がして、子宮から液体があふれ出す。出産が始まってしまった。
「おおああぁぁぁ! んあああぁぁぉあ!」
 刺激は予想を遥かに超えるものだった。痛みなどはまったくなく、快楽が多くを支配した。破れた卵から蜘蛛がでて、その蜘蛛が別の卵を破り連鎖的に大量に出てくる。
 最も敏感な場所から媚肉を伝い、全身をまさぐられているような感覚がした。子宮内の子供はまだ出きっていないのに、生まれた子達がアルウェンの体を上る。
 手のひらほどもありそうなアークシェロブの子供たちは、我先にとアルウェンの乳首へと吸い付いた。
「ああぁぁーーーー! あっ、あっ、あっ、うぅぅああぁぁぁ!」
 胸を刺激されるのも始めてのアルウェンは、母乳を搾り出される感覚に耐えられなかった。乳首に噛みつかれ、はやくだせと乳房を刺激される。ただそれだけでどうにかなりそうだ。
 強烈な快楽に、アルウェンの脳はブレーカーを落とした。あとはアルウェンの体は人形となり、されるがままにアークシェロブの子ども達に遊ばれ続けた。
 ……アルウェンは快楽で目を覚ました。それほど時間は経っていないようだが、とりあえず出産は終わったらしい。腹の膨らみと刺激からそう判断した。
 それでも、胸を弄られていまだイき続けている。潮がぴゅるぴゅると吹き出ていた。
 いつの間にか、目の前にはアークシェロブが佇んでいた。それを見ただけで、アルウェンの膣は濡れだす。また犯されることを心と体が喜びだした。
 しかし、アークシェロブの行動は違った。爪でアルウェンの手枷を壊し、子ども達をアルウェンの上からどかす。
 唐突に自由になった手の感触を、アルウェンは不思議に思った。目の前のアークシェロブは道を空ける。もう、帰っていいと言う事なのか。
 震える足に活を入れて、アルウェンは立ち上がった。アークシェロブの脇を通り過ぎようとして、急に足が止まる。まだ歩く事はできるのに、足は言う事を聞かなかった。
 横のアークシェロブを見た。アークシェロブはアルウェンに何もしようとしない。アルウェンは定まらない思考でずっとアークシェロブを見つめ続けた。
 アークシェロブが唐突に動き出す。器用に尻を前に出し、陰茎を露出させた。
 アルウェンの心が、喜びを訴えだした。これは、選べと言う事なのだと。まだチャンスはあるのだと。
 チャンスとはなんだ。逃げるチャンスではないのか。なぜチャンスでまた奴隷に戻る事を考えた。
 アルウェンは、アークシェロブの陰茎から目が離せなくなった。どうしよう、と具体的なことなど何も考えず、思考はぐるぐると回り続ける。
「し…………しかたない、んだ」
 小さく、独り言をつぶやいた。その目はとろんと潤みだし、淫らに染まっていく。
「だって、すごく……気持ちよいのだから……な」
 ぺたり、とその場に座り込む。座ったまま、手の力でアークシェロブの陰茎に近付いていく。鼻先に漂う匂いは嗅ぎなれたもので、すぐにこれが主だと確認した。
 陰茎を愛しむように撫でると、陰茎を突き出される。アルウェンは迷わずそれに口づけをし、舌を這わせながら飲み込む。
「んちゅ……、あと……くちゅ……んちゅ……いっかい……。そう、あといっかいだけ……くちゅ、ん……んちゅ……ちゅう」
603アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END:2009/02/21(土) 01:46:55 ID:hmfJhJtN
 アルウェンはまだ気づいていなかった。とっくに手遅れだったのに。奴隷かそうでないかという話など、自分を満足させる為だけの言い訳だったのに。
 とっくにアルウェンは快楽に飲まれていたし、アークシェロブをご主人様だと認めていた。もう離れることなどできなかったし、隷属させられる事は喜びになっていた。
 既に支配されているアルウェンは、逃げるつもりなど無かった。今のアルウェンにとって、奉仕こそが使命なのだから。
「くだ……さい。たくさん、たまご……ください。また、せいえき……たくさん、いれて……ください……。はらんで……こどもうんで……ぼにゅうだして…………また……したいです…………ご主人様」
 アルウェンは自分から股を開き、恥部を指で広げ晒した。そこは既に前戯など必要ないほど濡れていた。媚びた視線でアークシェロブを見上げる。アークシェロブの視線と交わるだけで、アルウェンは軽くイった。同時に母乳が吹き出る。
 もう一回孕んで、生んで、気持ちよくなって、全部それからでいい。アルウェンはそう言い訳をした。
 ぶちゅっ、と音を立てながら、陰茎が差し込まれ愛液が飛び散る。アルウェンは喘ぎ声も、快楽に彩られた顔も、奴隷の歓喜も隠さなかった。
 子ども達がアルウェンに群がり、母乳を搾り出す。それをアルウェンは愛しそうに撫でた。
 いつかのように、子宮に陰茎が進入する。卵の刺激を思い出すだけで、アルウェンはまたイってしまった。
 アルウェンは考えるのをやめて、奴隷の自分に全てを任せる。そこにはめくるめく世界があり、アルウェンは心から祝福された気がした。
 アルウェンが言い訳を必要としない日が来るのも、そう遠くはないだろう。
604アルウェンRPG:2009/02/21(土) 01:47:26 ID:hmfJhJtN
投下終了しました。
605名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 10:37:04 ID:yku349uJ
すごく・・・濃い描写です
これはGJ
606名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 14:59:48 ID:zoc3V8z5
むう
完全な人外相手に墜ちるか
えろいな
607名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:09:10 ID:fOMwa4oZ
やっぱり神様なんていなかったね
608名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 22:39:06 ID:MfPYidLm
>>603
GJ!! これはこれで本人にとってはグッドエンド、なのかも?
609名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 14:23:35 ID:Vmii55Sa
いいのか悪いのか、保守の人が来なくなったね

リリアたんにロダの実の果汁を口移しで飲ませたい
セルセタの花はリリアたんの秘めやかに濡れそぼる場所にそっと生けたい
610うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
611うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
612名無しさん@ピンキー:2009/03/10(火) 23:43:40 ID:TOimidpH
春だなぁ
613うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
614名無しさん@ピンキー:2009/03/15(日) 05:55:57 ID:Yudstz5S
ユニカたんとサラたん、先祖と子孫の絡みを見たい
615うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
616うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
617名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 13:31:16 ID:NDQ/eDvS
618うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
619名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 10:10:31 ID:nes2cNsU
【隔離】場外乱闘専用スレ【施設】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1239770078/
620名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 06:57:39 ID:++1Zs5rB
保守
621名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 00:05:50 ID:cdrkcjEf
保守
622名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 11:05:27 ID:nU95I+UW
一つ聞きたい事があります。

イースオンラインネタもここでOK?
623名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 11:17:25 ID:ePcIedmF
>>622
おk
624うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
625うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
626名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 17:14:48 ID:GQa3zQHs
age
627583:2009/05/22(金) 04:16:03 ID:gt4OnIml
583です。仕事で疲れることが多くなりこうして本当に遅くなってしまいました。予告通り、Ys6ものです。
マーヴとシルバという、非メインキャラ同士の絡みになりました。
なぜ終盤、ケビンのおっちゃんは命の種を売れるようになったのか? に対する妄想推測および、
ケビンさんは実はただものではないという妄想設定入ってます。
少しだけウェヌカさん萌えも入ってるかもしれません。
細かいとこで本作と食い違うとこはあるかもしれませんがご容赦を。

申し訳ありませんが、Ys6をご存知ない方を考えた書き方をしてないです。
幼女とも言え得る歳のおにゃのことの肉の交接が許せない人は、
本文をスルーしてどうぞYs7の発売を心待ちにして下さい。
628583:2009/05/22(金) 04:16:49 ID:gt4OnIml
「はぁ、私ってやっぱ何やってもダメなのね……」
レダの集落有数のうっかりさん、ウェヌカが自宅の裏でため息をついていた。
ソラの家で料理の手伝いをしていたものの、それも不首尾に終わって
彼女の自信が回復する余地はますますなくなっていた。
「はい、どっこいしょっ、と」
目の前で、このレダの集落唯一のエレシア人、ケビンが何かを運んだり降ろしたりしている。
遠目に見ると運んでいるそれは木桶のようだ。
(なにをやってるのかしら……)
ウェヌカがずっと見ていると、その木桶がどうやら土で埋まっているらしいことも分かった。
そして何かがその桶の一つ一つに植えられている。
(あまり見ない植物ね。……いえ、あれは……)
それはまさしく大半が、まだ幼生のリーファ、ユリーファだった。
その二種とも、成体にもなれば毒霧を噴出する、人里に置いておくには危険極まりない植物である。
「ひっ! モンスター!?」
植物たちの正体に気づいた驚きの声は、ケビンを振り向かせる。
「ああ、こりゃウェヌカさん、こんにちは。不安がらせてしまって、すいませんね。
 これのことなら心配要りませんよ。ちょいと品種改良してるんです」
「品種改良……ですか?」
「ええ。以前アドル君から、不思議な効果を持つ種子を見せてもらいましてね。
 食するだけで、腕力その他の身体能力を、少々ながらも向上させられる効能があるそうです。
 あれはこの地域特有のようですし、あれと似たものなら、これらの毒花が持つ化学成分と
 この地の他の植物の特性を掛け合わせれば、量産できるんではと思いついたんで、
 ただ今、鋭意実験中といったところですよ」
「はぁ……そんなこと、思いつくもんでしょうか……?
 それに、それ、ほっといたら成長するんじゃ」
ウェヌカの疑問はもっともだったが、ケビンは自分が独学ながらも農学・植物学を研究し続けていること、
またある対策を施せば危険な二種の成長は止められる旨を話し、応える。
「不安になるのも解りますが、ちゃんと成功はしてるんですよ。数少ない成功作がこれです」
そう言って差し出したのは、黄金色に輝く種子であった。
「これには、服用者の生命力を高める働きがあります。ただ、量産化には適さないようですから、安価ではちょっと売れないですね。
 成功がこの金色の1粒とすると、それ以外の……いわば、失敗作がこんなにできてしまいました」
そう言って、後方に置かれてある大きな麻袋を示す。中には紫色に輝く種がどっさりと入っていた。
「この失敗作の特別な効果は特にありません。食べてみましたが、毒性もないようです。ただ、とても美味ですよ」
ウェヌカも一粒もらって食べてみた、確かに美味い。チトの実が問題にならないほど美味い。
もしかすると、これを食材にすれば私も料理が成功するのでは。そんな考えをふっと浮かばせるほど美味かった。
「でももしものことがありますから、くれぐれも開けて食べたりしないよう、
 子供たちにも言っておいていただけませんかね。一粒では大丈夫でも、慢性的に食したり、
 一度に大量に食べたりしたらどうなるかわかりませんしね。今、ラーバ先生にサンプルを送って
 成分分析をお願いしているところです」
629583:2009/05/22(金) 04:17:38 ID:gt4OnIml
マーヴは物陰から、あるレダ族の戦士を見つめていた。
「お礼、言わなきゃ……」
以前、ロムン帝国兵が大挙して集落へ攻め込んできた時、彼、シルバがマーヴを庇い、代わりに捕まった。
しかし、アドルやラドックの活躍でこうして全員が無事に帰還できてから、しばらく経つ。
アドルは突如ゼメス島に巨大な遺跡が現れてからまたどこかへ行ってしまい、ラドックたちもまたこの集落にはいない。
だが、マーヴがお礼を言うべきもう一人の人は、今目の前にいる。
(……でも、どうやって声をかけたらいいんだろ……?)
シルバは、とてもではないが気軽に声を掛けられる雰囲気の男ではない。
リューグには活発極まりないマーヴでも、彼に声をかけるのは、少しためらわれた。
ために、こうして物陰からじっと見ている。
(でもこのままじゃいけない、ちゃんとお礼ぐらい言わなきゃ)
と、心の中で繰り返すものの、足は一向に動かない。
(あーっ、どうしよーっ)
あと一歩を踏み出せない迷いにふと体の向きを変えてみる……と、
見慣れぬ麻袋を肩にずっしりと抱えた、怪しさ満点の姿でソラの家へ入っていくウェヌカの姿が見えた。
(……? 今、ソラさんはいないよね)
ソラは木の実採集へと出掛けたはずで、家は無人のはずだった。ウェヌカの不審な動きが気になり、
マーヴはソラの家へと近づく。そっと入口から中を覗いてみた。

(な…。なに、あれ?)
麻袋をひっくり返して、ざーらざーらと大き目の鍋に何かの種を満載している。どうやらあれを材料に何か作る気らしい。
(でも、なんか毒々しい色……)
材料を盛る段階でアレなので、当然ながら作っている手つきも危なっかしい。
料理をまだよく知らないマーヴでも見ていられなかった。
「て……手伝い、ましょうか?」
思わず口に出してしまい、陰から出る。
「ひっ!?」
どう見ても、ウェヌカはびっくりしすぎだった。
(そ、そこまで驚かなくても……)
「な、なんだ、マーヴちゃんなの……私はまたてっきり、ケビンさんかソラさんだと」
(ソラさんはともかく、どうしてケビンさんが……?)「その種、いったいなんですか?」
「えー、えー…と、ね。この近くで新たに発見された美味しい種なんだって。ソラさんから分けていただいたの。
 だからこうして試しに作ってるの」
どことなく発話がぎこちないのは気のせいだろうか。しかし、マーヴはある考えを思いついた。

(そうだ! ここで料理を作って、お礼ということにしよう! それがいいわ!)
なんとか、シルバに声をかけるきっかけが見つかった。内心喜々として、マーヴもウェヌカの手伝いを始める。
630583:2009/05/22(金) 04:18:58 ID:gt4OnIml
(俺には何も出来ない……)
いつものように集落の中心近くで過ごしているシルバの胸中には、ある思いが積み重なっていた。
(エレシアの連中が攻めて来た時もそうだったが、今もこうして……)
ふと空を見上げる。そこには木々に囲われた空があるだけであったが、その遥か先には間違いなくゼメス島が、
そしてそこに突然浮上した、遥か先祖が築いたとされる漆黒の巨大建築物があるはずだった。
(それに比べて、あのエレシア野郎はどうだ。あいつは俺達全員を、エレシアの連中から俺までも救い出しやがった)
だが、自分はこの集落を守りきれなかった。
(族長が重傷を追うほどの相手がいたのだとしても、それは理由にはならない……)
あの日以来、無力感がシルバの中を霧のように覆っていた。
この日も、そうして一日が終わるはずだった。

夕方、他人の顔がはっきりとは見えなくなる頃だった。
「あの……」
聞き慣れない声が自分を呼ぶ。というより、普通シルバを呼ぶのはクヴァルやラーゴぐらいのもので、
用事でもない限り彼に声をかけようとする者はいないはずだった。
「な……、マーヴ……なのか?」
薄暗くなりつつある夕陽にぼんやりとだけ浮かぶ小さなシルエットは、
よくよく見ない限りマーヴだとは判らない。その姿が判別されたとき、驚かずにはいられなかった。
その手には器らしきものを持っている。
「あの……助けていただいて、あ、ありがとうございます」
「ん、ああ……」
一瞬何のことかわからず生返事となったが、すぐに理解した。
「でも礼を言う相手が違うな。俺は何もしていない、礼ならエレシア野郎に言うんだな」
理解した彼はまたすぐいつもの冷淡なシルバに戻り、マーヴから向きを変えようとする。
「あ、あのっ! 作ったんです! た、たた、食べて下さい!」

そう言ってパニック気味に器を両手で差し出し、最敬礼の姿勢で硬直するマーヴ。
(わたし、なにやってんだろなにやってんだろ、これお礼だって言わなきゃならないのに!)
腕を差し出したまま顔は俯いたまま、ひたすら赤面してマーヴは顔を上げることもできない。
と、ふと気づくと腕が軽くなっていた。
「はれ?」
顔を上げる。そこには、器を手にしたシルバが、その中味をただただ口にしている姿があった。
「うまいな。これ、マーヴ一人で作ったのか?」
淡々と食べ続けている。ある程度食べたところで今度はシルバが器を差し出した。
「マーヴも食べるか?」


「……どうもマーヴたちの帰りが遅いねぇ……」
日が落ちそうな表情の空。マーヴとリューグの母、ナーリャは帰りの遅いわが子を案じていた。
一方、父・トクサは何事もないかのように一杯機嫌で答える。
「またリューグの奴が隠れちまって、探すのに手間取ってるんだろ?」
「まあそうだろうけどね。あの子が一緒だから、心配はいらないと思うんだけどねえ」
631583:2009/05/22(金) 04:20:38 ID:gt4OnIml
既に日は落ちた。器の見た目に反して料理は結構な量があり、
二人が器の中身を空けてしまうまでにはしばらくの時間がかかってしまった。
「……すっかり、暗くなってしまったな……」
器を空けてしばらく、二人の間の沈黙をやり過ごした後、シルバは見たままの風景に言及する。
空は日没後の錆びたような濃橙色から群青に、そして漆黒に変わろうとする気配で、
風景もその彩度を失い、薄絹の如き青い闇をまとってしばらく経っていた。
「……マーヴ……?」
彼女のほうを見遣ると、すっかり寝入っているかのように見えた。が……
「……変……なんです。からだ、熱くて……」
目こそ閉じているが、よく見ると息は荒くなっており、顔も火照っている。
「大丈夫か!? 病気なら早く……」
駆け出そうとするシルバの服を握って制するマーヴ。
「だ、大丈夫です……体はすごく熱いけど苦しくないし、頭もポーッとしてるけど、なんだか心地いい……
 それに、シルバさんに触られてるとこ、なんだかくすぐったくてきもちいいです……」
シルバは介抱しようとマーヴを抱きかかえるような姿勢になっていたのである。変だ。
シルバがそう思うや否や、今度はシルバ自身にも変化が感じられてきた。
「う……あ、あぁ……ぁ」
急に目眩がして、体が急激に火照ったように感じる。
頭もまるでまどろんでいる時のように、心地良く働きが鈍くなっていた。
急な変化に思わず、抱えていたマーヴへ被さるようにして倒れこんでしまう。そんな状態でマーヴの声が聞えてきた。
「シルバさんも……こんな感じになっちゃったんですかぁ……?」
「マーヴ……おまえ、あの料理の材料、なに、使ったんだ……」
間違いなくあの料理が原因だと悟った時はもう遅かった。更なる変化が二人の体に現れていく。
「……シ、シルバさん……」
「こっ……今度は、なんだ?」
「おしっ……こ……したくなりました……」
「そ、そうか。それなら……行ってきたらいい……」
シルバは自分の体の、とある部分の硬直化に気づかれなかったことに少しホッとした。しばらくするとマーヴが戻ってくる。
「どうも二人とも変になってしまったな。早く帰ろう」
「いえ……出ないんです……ここ、むずむずしちゃってるのに……」
そう言ってマーヴは股間を押さえる。
632583:2009/05/22(金) 04:21:51 ID:gt4OnIml
「シルバさんも……おしっこ、したいんですか? その……ぱんぱんにふくらんでます……」
いくら暗くとも気づいてしまうほどに、シルバの股間は大隆起していた。
もちろん、尿意から来るものでないことは彼が最もよく解っている。
「い、いや、違うんだ、これは」
「もしかして……あの料理のせいで、腫れちゃったんですか!?
 わたしのおまたもむずむずして、なんだかいじくり回したくなっちゃうような、変な感じになっちゃってるんです……」
これは間違いなく、「そちら方面」に薬効がある成分が大量に含まれた食材が使われてしまったのだろう。
こんな幼い子でも性感を催してしまうほどに……
「ごめんなさい、私のせいです。もし膿とかたまっちゃってたら大変! 早く出さなきゃ……」
「え、ちょっ」
シルバが制止する隙もなく、マーヴはまだ幼い手つきでシルバの下半身の着衣をほどいていく。
そして程なく、エメラスの槍を思わせるほどに硬化した、勇ましげな肉の槍が剥きだしにされてしまう。
「すごい……こんなに熱くて、大きい……」
マーヴはリューグのそれを見たことはあった。だが、あれはそのほとんどの部分が袋で、
申し訳程度に先端に付いていた排尿部は、小さいドリル状のものでしかなかった。
それが今眼前にあるものはほとんどが柱の部分であるばかりか、
太く硬くたくましい、大人の男性の頼もしさと恐ろしさを共に具現化させたような、肉の兵器そのもの……
「あっ! お、おい、こする……な……あっ」
マーヴは一瞬、目の前に鎮座するものの迫力に圧倒されてしまったが、これは病気のせいかもしれないと思い直し、
小さな両手を使って、目の前の肉棒へ搾り出すような動きで刺激を加えていく。
「そんな……っ、そんな動きでそんなところを刺激された……ら……」
シルバの息がさらにあがっていく。それを誤解したマーヴは、もはや手では遅いかもと思ってしまう。
「手じゃしぼり出せないかも……よし、それなら!」
柱をマッサージする動きを止め、その逞しい根元をがっしりと両手で掴む。
直立不動、血管を全身に浮き上がらせた凶悪な表情で、一つ目の雄々しき獣はマーヴをじっと見つめている。
その目玉の部分を、マーヴもじいっと見つめる。まるで何かを決意したかのように。そして顔と棒の獣との距離が縮まっていく。
そしてマーヴの口がぱっくりと開かれた。
「な、何を。マーヴ、やめ」
そう言った頃には、既に棒の部分からマーヴの口中のやわらかな熱が感じられていた。
粘膜接触の瞬間、シルバはとうとう力が抜け、仰向けに倒れてしまう。
マーヴは棒の内部にあるはずの膿を吸い出そうと夢中で熱くなった先端を吸っていたが、
シルバがさらに息を荒げて倒れたことから焦りを募らせ、
吸いたてつつ前後に動かす、唇での柱へのマッサージも加えていく。
当然その行動はシルバに強烈な快感をもたらした。
力を加えるたび、途切れ途切れの快い空白が脳内に生まれて、熱に浮かされたようになってしまう。
(お口だけじゃだめかも……なら)
マーヴはさらに一度退かせた両手を再動員し、玉、袋、その周囲、前立腺を含む部分へも刺激を加え始めた。
肛門付近の処女地を侵されたことに戸惑うシルバの意思に反し、
怒れる肉獣は自らを慰撫する少女の口へ、褒美の怒濤を注ぎ込む時を心待ちにしている。
与えられる快い刺激に任せ、少女の口中で無遠慮に自らの大きさを主張する。
「そ、そんなに刺激したら、あ……あぁあ! あっ、あぁ……あ」
一瞬大きくマーヴの口の中で膨らんだかと思うと、はち切れそうなシルバ自身は
まだ幼い少女の口の中へ、肉欲の精華とも呼ぶべき濁り汁を思う存分吐き出してしまった。
一度出しただけでは収まらず、そのまま断続的に放精は行われていく。
彼本人は硬直したまま、彼自身が排出したがっている白濁をただただ出させるに任せきっていた。
そして彼女は出されるがままに激噴を受け入れ、さらに吸い立てていく。多分少しは飲んでしまったに違いない。
(出して……しまっ……た)
まだ幼女とも呼べうる女の子の口の中を、濃厚白濁汁で汚してしまったことに、
快楽こそ感じつつも、罪悪感は拭いきれない。シルバは排出の快感と後悔との狭間に落とされ、ただぐったりしていた。
だがそんな呆けたような表情の彼を、ホッとした表情で彼女は見下ろしている。
633583:2009/05/22(金) 04:23:09 ID:gt4OnIml
「いっぱい……膿、出ちゃいました。もうこれで病気の心配はないですよね」
彼女の口元には少し白濁が残っているのが見えた。
そして発される言葉には、まだ粘りが口中に残っているのか、発音しにくそうなぬめりが音となって感じられる。
「俺は……なんてことを」
「元々私のせいでこうなっちゃったんですから、当然です。でも、本当によかった……」
「……」
「?……どうしたんです、か……きゃっ」

シルバ自身にも、何故いきなりそうしてしまったのか、解らなかった。
ただ、自分を本当に心配してくれたこの女の子が、この上なく愛しく思えてしまった。
そして、その可憐な唇を独占してしまいたいという衝動が咄嗟に生まれたことだけは確かだった。
ただひたすらにマーヴの唇を吸い、その中に自らの舌を滑り込ませる。
不思議と彼女も嫌がらない様子で彼のくちづけを受け入れていた。
彼女の口の中には少し自分の精液の残り香がするが、もはや気にもならない。

(俺は……マーヴが好き、なのか?)

自分の唾液と彼女の唾液とを絡め、互いの唇の感触を味わっているこの時に、彼は今さらなことを思った。
何人かの集落の女の人に対し、似たような感慨を持ったことは何度かある。だがそのどれも、
ここまで直截的な行動に移したくなるほどの熱さには至らなかった。無論、オルハに対するそれも含めて。
(い、いや。料理の中の妙な成分のせい、なのかもしれんが……)
だが、そんな躊躇は目の前の少女の前には、そして唾液と舌が粘り絡み合う心地良い感触の前には、全くの無意味だった。
唇を離しても互いの唾液が糸を引き、しばらくお互いの唇は結ばれていた。
暗がりの中で僅かに見えるマーヴの瞳は少し潤んでいるように見える。
その濡れた瞳には狼狽の色こそ少しあったが、嫌悪や拒絶の表情はない。二人は闇の中で見つめあう。
634583:2009/05/22(金) 04:23:55 ID:gt4OnIml
「ごめんなさい……わたし、変です。チュッてしてもらって……きもち、いい……」
少し涙声で、いきなりのキスへの戸惑いを、そして歓びを露わにする少女。
これも先ほどの料理の薬効のせいなのだろうか。
シルバを正面から見つめる彼女の表情には、快楽と綯い交ぜになりながらも、
確かに一人の男性を想う、恋する乙女の色香があった。
「一緒に……変に、なっちまおうっ」

もはやシルバを、二人を止めるものは存在しない。
さらなる熱いキスが再び二人を結びつけ、そして荒々しい戦士の手はまだ幼い少女の秘部へと潜り込んで行く。
人当たりの悪い彼の女性経験はほぼ絶無であるにもかかわらず、
マーヴの内股を、そして股間を彼が一撫でするたび、彼女は微かな嬌声を洩らして敏感に反応する。
「気持ちいい、か?」
唇から離れ、首筋にキスしながら耳元で囁く。マーヴは無言で頷いた。
彼女がシルバを抱きしめる力は、より強くなっていた。
そして、その可憐な両手は再び、彼の股間へ訪れていたのである。
先ほどのように柱の部分をさすりつつ、さらに今度はその先端を、丸く指先で磨くような動きで撫でてくれてもいる。

「マーヴ、もう俺は大丈夫だから……」
「わたし……気持ち、いいです。おまたとか、その近くも、くすぐられて……
 だから、シルバさんにも、もっと気持ちよくなってもらいたい……」

幼い少女による肉棒奉仕という返礼には、肉体的快感とともに、幼女愛という禁忌を冒すことへの背徳の甘美も滲んでいた。
恐らく、いや間違いなく、幼い彼女が男の局部をこうして握り、こすり立てたのは生涯初めてのことであろうし、
実は彼もまた女の人に自らの弱点をいいようにされてしまう経験は初めてであった。
ならばと彼もまた股間へだけではなく、彼女の服へも手を忍ばせ、そっと乳首を探り当てる。
弄り始めるや否や、彼女の息がさらに上がり、甲高い鳴き声が交じり始める。

「もう、もう……がまん、できません……からだ全体で、私のいろんな所、こすって下さい……」
彼女は全身を彼の肉体へこすりつけ、さらなる快楽の共有を急き立てる。
熱くいきり立つ剛棒から彼女のたおやかな手が離れた代わり、
彼女の両太股に包まれた股間が、精液充填中の肉砲摩擦の接待をし始めた。
彼女の軽い全身が彼へと乗っかり、前後に律動を始める。
それは大人の女性が性の交わりに勤しむ動きとほぼ、揆を一にしているかのようであった。
剥き出しの最も敏感な男の部分を同じく剥き出しの女体でこすられて、
彼の性衝動の内圧は最早臨界点近くまで高まっていた。高まりすぎた性の衝動は、生殖を模した直接行動へ容易に転化される。
635583:2009/05/22(金) 04:24:41 ID:gt4OnIml
「おま……たの、なか、に……シルバさんの、あついの、がぁ……あ、ぁ」
膜を破ってしまわぬように、先端の紅の部分だけを彼女の谷間に宛がって前後に擦り立てていく。
まだ幼い女性器へ、その煮え滾る全砲身をぶちこむわけには行かない。
上から見ると、股間の先端、真っ赤に実ったスモモが、彼女のちんまりとした両脚の狭間を出たり入ったりして
果実同士の戯れを愉しんでいるかのように見える。
脳と下腹部で渦巻く性欲の奔流に衝き動かされながらも、彼にはまだ目の前の幼女を思い遣る余裕があった。
その肉柱の先端に輝く紅冠だけが、彼女の幼い宮殿への誉れある初の来賓として参内していた。
初めての殿方を股間で接遇した少女の瞳には、牡という未体験の存在への怯えと躊躇いが、その十分すぎる潤みと共に見て取れる。
しかし嫌がってはいないことに、彼は同時に気づいていた。
「痛く、ないか……」
「きも……ち、いい……です。あつくって……すごく、おちんちん、うれしそう……」
膜の手前で暴れさせている幼児性の先端の、肉感的な熱さとこするような彼の動きとが、
彼女には無邪気に甘えているように感じられていた。
「ちんちんだけじゃない……俺自身も、すごく、嬉しい」
彼女は痛がっていなかった。それだけで、彼は救われたように感じた。
自分の動きで気持ち良くなってくれる女の子がいて、そして自分にも無上の快感がある。
体を接して、ひたすらにお互いの敏感な部分をこすり合わせていることがただただ、至福に感じられていた。
だが、その至福感も、快感の絶頂を終止符にして終りを迎えることに気付かないではいられない。
白い濃厚液の予感が股間に兆す。赤い潮を迎える前の少女を相手に生殖の目的を果たし得ず、
ただ少女との快楽のためだけに解き放たれる性欲の結晶が、新鮮な幼い亀裂を汚辱しようとしていた。
「あ、ああぁ……も、もう、出そ……う、だぁっ」
彼の異変に彼女も気付き、荒い息のままで彼を見つめる。性器とは違う熱源を急に股の間で感じる。
何かが注ぎ込まれたような触感。引き抜かれた彼の雄しべの先端からは、白い蜜が雫となり一滴、二滴と垂れている。
「だ……だめ」
彼女が彼に願う。離れないでほしいと。
引き離された彼の肉幹を掴み、再び、その逞しい温もりが寄り添ってくれることを願った。
彼は従う。まだ、濃厚な雫の名残が潤う赤い肉の宝玉を、彼女の秘密の小部屋へと宛がう。
そのまま潤滑に任せ、彼女の幼い秘部は彼自身を頬張った。
二人の営みの余熱は沈黙となって、二人の間を温かく埋め尽くしていた。
636583:2009/05/22(金) 04:25:37 ID:gt4OnIml
(やっちまった……)
しばらくして、二人はどちらともなく自然と離れ、並んでぐったりとしていた。
シルバは虚空を眺めている。その視界の先にはもう星が瞬いていた。
「わ、悪かった、マーヴ、こんなことをするつもりは」
ぐったりとしながらも謝ろうとするシルバの胸元へ、マーヴが全身ごと密着してくる。
その突然の愛らしい感触に言葉が詰まってしまった。
「シルバさん……」「……」
返答できない。感情が言葉にならない。いや、言葉は出せるのだが、
どんな言葉も、自分の想いを伝えるには絶対に足らないような気がして、出せなかった。
「……」
シルバが答えを躊躇っているうち、今度はマーヴのほうが彼の唇を奪った。
「……!」
突然のことに驚きながらも、目を閉じ、彼女を受け入れる。
彼女は舌を動かしたりするようなことはなかった。
しかしその分だけ、互いの唇をより深く味わえたのかもしれない。
そうしているうち、急にマーヴがちゅぽんと唇を離す。
「……なさい」「?」
シルバが聞き取れなかったことに気づくと、また改めてマーヴはしぼり出すような声で言う。
「ごめん、なさい……」
シルバは困惑した。謝るべきは間違いなく自分のほうなのだから。
「どうして、お前が謝らなきゃ……」
「だって……伝えられなかったから……」
「???」
「好きだって気持ち、伝えたかったんですけど、好きだって言うより先に体が動いちゃって……」
シルバは唖然とした。
(なんてことだ、こんな小さな子に気を遣わせちまった挙句、先に告白されてしまうとは)
「変……ですよね。こんな子……」
「……いや、変じゃない」
シルバは正面からマーヴに向き合う。
「変なのは俺のほうだ。素直に好きだって言やあいいものを、気ィ遣わせて先に言わせちまって……
 だから……改めて、言わせてくれ」
──もしかすると、お互い妙な成分のせいで体が火照りきり、それで好きな気持ちが一時的に昂っているだけなのかもしれない──
「俺は、まだ戦士としても未熟だ。だから……こんなことを、お前に言えるような立場じゃないことは、分かっている。
 俺はお前を護るに相応しい戦士になってみせる。俺は……お前を、護りたい。それは、つまり……」
──だが、それでもよかった。初めて感じる、この今の気持ちを伝えられるなら──
「……お前が、好きだ」

返ってくるのが、どんな答えだろうとも。これでよかった。
637583:2009/05/22(金) 04:27:28 ID:gt4OnIml
それから間もなく、ラーバからの知らせが集落へ舞い込んで来た。
ケビンが依頼していた「失敗作」の成分分析結果である。結果はやはりと言うかなんと言うか、
「一時的な滋養強壮・精力増進に効あるものの、過剰に摂取すれば猛烈な催淫効果を発現する」というものだった。
そしてさらに、その失敗作を詰め込んだ袋がそっくり消えていたことで、また騒動になった。
が、そちらの方は「金目の物を漁っていたロムン兵の生き残りが怪しげな袋を抱えて、どこかへ運んでいた」という目撃情報で収まることになる。
その情報提供者がウェヌカであることは、言うまでもない。
そしてなぜか彼女の家の裏手には、失敗した料理の山が捨てられていたという……

ともあれこうした紆余曲折を経て、命の種がケビンの店で、無事? 高額ながらも発売され始めたのであった。


……そして、時が少し経った頃。
かの匣の崩壊という結末を迎え、アドルたちが島から離れようとしていたその時。

シルバは不意に声をかけられる。族長その人だった。
「もう、お怪我は大丈夫なんですか」
「お陰様でな。さて……この度、大きな問題が一つ解決したわけだが、我々には未だ解決されざる問題がある」
「……なんでしょう?」
「オルハの後継者のことだ。つまりは、その夫たるべき人物ということだが……
 その候補をつらつらと考えてみるに、お主もそのうちの一人として十分資格があると思う。どうであろうか」
以前のシルバなら、不意の朗報に喜んだであろう。しかし。
「……族長、申し訳ありません。私には……想う人が既に、いるので」
「そうか。いや、無理にとは言わん。……しかし普段ろくに
 異性どころか同性の同胞とも語らわぬお主が、一体誰に心惹かれておるのか少し気になるな」
「その人と対等に並び立つには、私などでは未だあまりにも力不足で、ただ恥じ入るばかりです……
 その人を護るに相応しい戦士たるべく、一層精進せねばならぬと感じているところです」
「うむ。善き心意気だ。相手が誰なのかはもう訊くまい。一族の戦士としての誇りとともに、
 その想う者に相応しき者となれるよう、努力するのだぞ」
638583:2009/05/22(金) 04:33:08 ID:gt4OnIml
以前と比べ、魔物の活動は明らかに沈静化していた。風見の丘へ至る樹海北西部の道も例外ではない。
ついさっきも子供たちがその付近で遊んでおり、散り散りになって集落へ帰っていく。
その風見の丘近く、二人だけの秘密の場所、遊び疲れたマーヴはシルバの腕の中で眠っていた。
以前は全く子供と縁のなかったシルバが、子供たち相手に遊んでやるようになり、
彼女のみならず子供たちとの距離が急に近くなったことに、皆は歓心を覚えこそすれ、疑いの目をかけることはなかった。
彼の腕の中で眠る彼女の表情を見ていると、つい微笑ましくなってしまう。
しかし同時に、邪心が少しくすぐられて股間が芽生え始めてしまう。
芽生え始めるとそれが若々しく猛る樹になるのに、そう時間は要しない。
遊び疲れて眠った彼女へ血気盛んな剛棒が押し当てられると、その硬度は極限まで高まる。
彼は彼女を抱きしめる腕の力をそっと強める。体温が柔らかく感じられた。
(あの夜のアレは、一時の気の迷いではないだろうな……?)
シルバが懸念しているのは、自身のそれではなく、マーヴのそれである。
その幼い肉体をいいようにしてしまった事に、彼女は後悔していないのだろうか……
だが、その懸念は彼女の手つきで払拭される。
「お兄ちゃん……かたく、なっちゃってますね」
「起こしちまったか、悪い」
彼は、マーヴから恋人としてではなく、兄として慕われるようになっていた。それを彼が望んだということもある。
まだいっぱしの恋人になるには彼女は幼すぎるし、
また自分も、彼女を護るべき者として、様々な技倆が足りないと思っていた。
でも、二人とも一緒には、いたい。
だから今は、共に歩むべき兄妹として付き合い続ければいい。
ちょうどマーヴの弟、リューグも今回の事件を経験し、一族の男としてどうあればよいかということを考え始めているようなので、
戦士としての心構え等々を教えるための存在にもなればいい、とシルバは思い始めていた。
二人はお互い両思いながら、自らの幼さを認めた上で付き合っている。
「マーヴ、今日はいい。疲れてるんだから無理するな」
「私はいいんです。こんなに苦しそうに硬くなって……」
639583:2009/05/22(金) 04:33:51 ID:gt4OnIml
彼女は起き上がると、座した彼の両脚を開いてその奥へと跪く。
差し伸べられた幼い手で、硬く緊張した男の本性は穏やかに揉みほぐされていく。
射精を急かすような忙しない動きではない、自らを硬く固めた男を優しく思い遣る、
心の込められた慈母の如き手つきに、牡の器官は愉悦の快哉を上げていく。
「もうそろそろ……うれし泣き、しちゃいますか?」
幼い彼女は、強張った肉棒から白いものがどろりと出て、
ぐったりと萎れてしまう生理現象を涙に喩えてみせる。たしかに彼は嬉しかった。
「ああ……マーヴの前でなら、俺も……」
最後まで言うのはやはり気恥ずかしい。冷静な表情こそ崩してないものの、上気して赤面した顔がより熱を増す。
それを気付かれるのが嫌で、つい彼女から顔を背ける。彼女はそれを察してただ微笑む。
「安心して、泣いちゃって下さいね」
既に下半身の着衣は下ろされ、剥き出しの牡が少女の指に導かれ、白日の下に曝け出される。
その醜悪とも言えるほどに膨張した肉棒を、指で味わうかのように丁寧にさするマーヴの姿は可愛らしく、また美しくも見えた。
同じ視界にある自らの膨れた男根との対照でそう見えるのかもしれないが、それだけではなかった。
(俺の精も何もかも、まるごと包み込んでくれるつもりなのか……)
左手は柱をそっと握りその包皮を優しく撫でていく。右手は指を揃え、掌を凹ませすっぽり亀頭を包み込むように載せて、
ころころと玉を磨くような動きで転がしている。本当に大事な宝玉を磨いて手入れするような慎重さで、彼女は彼の性器と接していた。
その、ぎこちないながらも、愛情のたっぷり込められた手の動きに慰められて、
彼は射精するのも忘れ、陽だまりの中、そのまま眠ってしまった。

すっかり慰撫され、安心しきった猛獣のように、その硬さを残す獣性を彼女の手の中に委ねている。
弄られることへの性的興奮というより、大事なところを一身に預けていられる甘やかな安心感をより強く感じていた。
もはやただの快楽ではない。自らを任せられる異性への信頼感とそれに基く安らぎ。
外気と陽光の温かさと、股間より伝えられる温かさ、二つの温かさに彼は包まれていた。

股間の上を繰り返し繰り返し、同じところを撫でさすり続ける手。
静かに繰り返される興奮棒磨き。彼の寝息に彼女が気づくのは、しばらく経ってからだった。

暖められたそよ風が、彼の寝顔を撫でていく。
寝ているシルバの顔は普段の無愛想な表情とは打って変わって、
無邪気な男児そのものに、マーヴには見えた。思わず、髪ごしに頭を撫でてしまう。
彼は起きているのかいないのか、身を転がして彼女へと体を密着させてくる。
彼女もそれに応じ、彼に密着して横になる。
「甘えんぼさんのお兄さん……ずっと……私を、護って下さい……」
マーヴは眠っているシルバの頬に、そっとくちづけをした。

二人を吹き抜ける風は、静かな波音だけを乗せ、眠れる二人を包んでいる。
凪いだ海の波音は、あの大渦の消失を、何よりも強く証明していた。
無数の因業を呑み込んできた渦は、もはや無く。
波濤きらめく穏やかな海からは、ただそよ風が吹いてくるのみであった──

─了─
640583:2009/05/22(金) 04:41:22 ID:gt4OnIml
かなり長くなってしまいました。にもかかわらず、
573さんの激しい描写にも及べぬ自らの限界がよく解り……
とりあえず、後続により良き職人諸氏が続くことを願いまして、
これにて失礼いたします。
641名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 04:50:19 ID:aFk3dLao
乙!
642うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
643うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
644名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 23:50:46 ID:N1DEi3Gw
>>583さん
乙でありました! 何使っても大失敗なウェヌカたんww
また次のご投稿お願いします!
645うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
646うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
647583:2009/06/02(火) 05:15:31 ID:7I3XOKdZ
調子に乗ってしまい、またYs6もの・非メインキャラの品です。
リモージュで店構えてる姉弟同士、やっちゃっております。
ロゼさん痴女属性ついてて、さらに後半でイッちゃっておりますので、
苦手な方はご遠慮下さいますよう……
648583:2009/06/02(火) 05:16:28 ID:7I3XOKdZ
アドルさんがいつものように、外で獲得したカミオの花、蜂蜜、骨付き肉などを山と持って来る。
そして僕はいつものように、通常の引き取り値より高い値でそれらを全て買い取る。
「……ええ、いいんですよ。アドルさんは悪くないです」
アドルさんは申し訳なさそうにこちらが差し出したお金を受け取ると、
ごくたまに、そのうちからいくらかを使って蒼の秘薬を買ってくれるのが習慣で、これで何とか店が持っている。
アドルさんは残りのお金を持つと、またどこかへ消えていく。

噂では、向こうの島に残ってるケビンさんが高値で貴重な品を取引し始めたらしい。
多分、秘薬を買わないときはそれを買うために使うんだろう。
そしてそれは、この島々の災厄を取り除くには多分必要なものなんだろう。
それならば、僕がこんな形でアドルさんへ資金を提供していることには確かな意味がある……
僕はまたそう思い直して、理不尽な姉の仕打ちの結果を正当化するための理窟を、自分へ言い聞かせる。

僕がなぜ、アドルさんとの取り引きでいくらか譲歩しなければならないのか?
その原因、いや元凶は、我が愚姉ロゼにこそある。

「おーおー、ちゃんと姉の御威光に従って、
 赤毛君からの引き取り値は上乗せして、買い取ってるわね。
 さすがクロア、わが優秀な弟」

……噂をすれば、だ。
露出が決して少なくない衣服に、所々身に着けたきらびやかな装飾品の映える女の人が、僕の後ろにいる。
この女の人こそわが姉ロゼであり、バスラム商会の庇護の下、武具店を経営している。
で、僕、クロアはその店の軒先で雑貨屋っぽいことをやっているのだが、
姉さんは自分の店の商品を一通り買ってくれたお礼にと、ある約束を勝手にアドルさんへしてしまった。
それは、アドルさんが僕の店へ要らないものの下取り依頼にきた際、その買い値に色をつけるように、というものだ。
逆らっても無駄なのが分かっているので、こうして従っている。

「姉さん、店は?」
「客が来そうにないんですもの。それはそうと、今日はあの日だから。早く店じまいしなさいよ」
「はいはい」
ほぼ週に一度、僕はこうして早々と店じまいさせられる。
それは姉の店じまいの手伝いのためでもあるのだが、その姉弟揃って早々に店じまいする理由が、問題なのだ。
649583:2009/06/02(火) 05:17:07 ID:7I3XOKdZ
「わかってるわね? 先に入ってなさい」
「わかってるよ……」
僕はいつものように、姉さんから言われて浴室へ向かう。
そうして、僕が先にお風呂に入ってると、後ろから人の気配がし始める。姉さんだ。
僕は無視して頭を洗い続ける。姉さんがそろりそろりと近づいてくるのが分かる。姉さんが僕の真後ろに座る音がした。
そしていつも通り、頭を洗う僕の腕と太ももの間へ左手をスルッと忍び込ませる。
その手は僕に感づかれてないとでも言いたげに、剥き出しになった目標物へ大胆に襲い掛かる。
そして哀れ、股間の袋と棒ともども、むんずと鷲掴みにされてしまうのだ。

そう、姉さんが僕に早々に店じまいをさせる理由が、これだ。
僕を使って自分の性欲処理をするため……
そりゃまあ、僕だって姉さんを根っから嫌いなわけじゃないし、気持ちいいし……
だからどうしてもイヤだってわけではない。が、やっぱり実の姉、気が咎める。

僕の弱点を鷲掴みにした手は、そんな僕の困惑など知らぬ風に、ぐにぐにと力の強弱をつけて遊んでいる。
袋を掴んだり棒をさすったりと忙しい動きに、男の肉の形はいいように歪まされてしまう。
最早そこに男の尊厳の威容はなく、牝の遊び道具にされる、ただの哀れな肉棒があるだけだ。
「あら、驚かせちゃった? おちんちん洗いがおろそかになってるから、手伝ってあげようかと思ってぇ〜」
「後で洗うよっ! いいよっ」
「もう、またそんなこと言っちゃって。いっつもこうして姉さんが襲ってあげるたび、おちんちん喜ばせるくせに」
姉さんはそう言って僕をいじめる間も、股間に密着させた手の動きを決して止めない。

(姉弟でこんなことやっちゃっていいんだろうか……?)
たぶん、まっとうな悩みなんだと思う。
股間をいじめられながら悩むようなことではないんだろうが……
「あらあらどうしたのクロア? そんなにうわのそらのマグロを決め込んでると、
 お姉さまはもっともーっと、弟君を責めちゃいまちゅよぉー?」
「!」
姉さんの股間指遊びは、より速さ、力強さ、激しさを増していく。
それに反応するように、僕の股間はただ垂れ下がる排尿器官から、性に飢えた雄の角へと変わってしまう。
「あーらあら、クロアの可愛いおちんちん、もうこんなに喜んじゃってる。
 ま、優しい姉さんが恋人もいない弟のお世話してあげてるんですもの、当然よね」
悔しいけど、確かに姉さんの手の動きは絶品だ。ぐーにぐーにと
扱き上げられ擦られて、見る見るうちに僕の愚息は大勃起させられてしまう。
「ほーら。もうおちんちん喜んじゃった。おちんちん、にこにこ笑ってあたしのマッサージを受け入れてるわよぉ。
 ほらっ、言ってみなさい。こうしておちんちん毎週可愛がってもえるのは、誰のおかげなの?」
「姉さん……です」
「そうよね、そんなクロアはお姉ちゃん大好きっ子だものねー。そんな大好きなお姉さまに
 おちんちんいじらせて気持ちよくなっちゃうなんて、もうケダモノよね。怖いわぁー。
 いつ姉さん、けだものクロアに襲われちゃうかと、気が気じゃないものぉー」
「姉さんを襲うわけ……なっ、ないだ……ろっ」
こんな風に会話しながらも決して姉さんはこっちのおちんちんから手を放すことはしない。しつこくしつこく、
袋から玉から柱から先端の感じすぎる亀頭まで、御丁寧にくまなく撫で回してくれる。
「あら? じゃあ他の誰かを襲っちゃうわけー? あらあら〜。じゃあ、優しいお姉様がこうして可愛がってあげないと、
 いつクかロアが性欲のけだものとなって、メイプルちゃんとかティセちゃんとかを襲っちゃうのね?
 ひょっとしたらエミリオちゃんと道ならぬ、肉欲まみれの男の世界へ溺れちゃうかも……
 あらあら、それは姉としてとっても心配ねぇ〜」
「そ、それもありえない……よぉっ……!」
「だ・か・ら、そうならないように、こうして姉が責任持って童貞君の性欲処理をしてあげてること、感謝しなさいよ?」
「どっ、童貞じゃないよぅ……」
「そうよね♪ あ・た・し・が、クロアの、もらっちゃったもんねぇ〜」
650583:2009/06/02(火) 05:18:50 ID:7I3XOKdZ
元々は、僕がまだ年も一ケタだったころ……
寝ていたところに、男の股間に興味を持ち始めた姉さんがもぞもぞと近づいてきて、
自分の好奇心の赴くまま僕の下半身をずりっと剥き出しにして、その中味をいじってきたことから、こんな関係は始まった。
自分でも小用の時にしか触れなかったところを、いきなり皮を剥かれ、ころころと転がされたあの衝撃……

「可愛かったわぁ〜。クロアったら、あたしがムキムキしたちんぽ、
 すりすりって撫でてあげるたびに、みゃっ、みゅぅっ、て産まれたての子ネコみたいに、か弱く鳴いちゃうんだもの……
 ほんと、あたしだけのモノにしちゃいたいって思っちゃったんだからぁ。
 だから思わずキスしちゃった。クロアはお口じゃなくて、おちんちんにキスされるのが好きだもん、ねー?」
「そんなの……昔の話だよぅ……」
こねこねと股間をこね回しながら、姉さんは思い出すように語る。
「んーんー。このさわりなれた手触り! ふかふかしたタマタマ袋に、ピチピチしたカメさん頭、
 完全勃起した柱の、ぷよぷよ、もちもちとした感触♪
 この、やさしいやらしい勃起全開弟チンポをニギニギしてるだけで、癒されちゃうのよね〜」
「そんな……いちいち感想言わないでぇ……恥ずかしいよっ」
「恥ずかしかったら、ガマンしないで泣いて、泣いてぇ♪ 羞恥の涙でお姉さまはもっと、癒されちゃうし喜んじゃうんだからぁ。
 今だって、子供の時みたいに可愛く鳴いちゃっていいのよぉー? いっそ涙流してお姉ちゃーんって叫んで、
 泣きついて甘えてもいいんだからさぁ〜。お姉様の前では素直になっちゃっていいのよぉ〜?」
もみもみと優しく触れてくる、昼の恐るべき姉と全く違う夜の手つきに、僕の股間はすっかり飼いならされていく。
「初めて種汁を出したのも、そして初めて女の子を知ったのも、みんなみぃーんな、
 あ・た・し・と……だったわよねぇ。そうして、今はこんな風に自分の姉を性処理の道具に使っちゃうなんてぇ。
 クロアって、なぁんて恐ろしい子……」
僕は否定する余裕もなく、姉の手つきに頭も股間も沸騰させられ、姉のされるがままになっていた。
「すっかり感じちゃってエッチねぇ。あの日からお姉さまに反抗することもなく、すくすくと育ってくれちゃって。
 やっぱり姉の教育がいいのよね、性教育も含めて」
ぎゅうっ、と硬くなった肉棒を握りしめる。親指と人差し指で亀頭をこすり上げるのも忘れない。
「ああ! 出る! 出ちゃうぅう!!」
僕はいつものように、手だけで姉さんに果てさせられる。びゅっ、びゅ、と
股間の噴出口から重厚な排泄感が脳へと響いてくる。
「最初は指だけでイッちゃうのよねぇ、んー、愛いやつ愛いやつ♪」
こうして第一の発射を見届けると、姉さんは上機嫌になる。
たぶん、僕を支配下に置いていることを、射精させることで確認しているのかもしれない。
「姉さん、今日は、まだ……だめ」
今日はちょっと疲れていた。いつも通りなら、これからまた激しい第二ラウンドに突入してしまうはず。
「……お姉様に命令する気?」
やっぱり姉さん怖い……でも疲れているのは本当だ。
「ちょっと、疲れてるから……」
「いいわ、ならゆっくり、お姉様の舌遣いで癒されなさい」
そう言って、ぱっくりと僕のを包み込む。蕩けるような、
ゆっくり、ねっとりとした舌遣いにぼくは思わず目を閉じてしまう。
これがいつもなら速く、強く、僕のを責め立ててくるのだが、それと比べれば明らかに癒しペースである。
651583:2009/06/02(火) 05:19:12 ID:7I3XOKdZ
「ね、姉さん、ちょっと強すぎ……」
それでも、姉さんの舌遣いは、やっぱり僕には刺激的過ぎる。
「んー? こんなにお姉様が、ねっちりとサービスしてあげてるのに、そんなこと言っちゃうわけぇ!?
 弟のくせに生意気ねっ。そんな生意気極まりない子ネコちゃんには、おしおきしなくちゃねぇっ」
姉さんはしゃぶり回す舌の動きを速くしたかと思うと、
同時に僕のお尻の穴に人差し指を宛がい、すぽすぽと第一関節だけを出し入れし始めた。
「ね、姉さん、おしりなんか、だめぇえっ」
始めは出し入れするだけだったが、次第に第一関節から先までも捻じ込まれるようになり、
ぐるぐると錐のように回転させ始める。ついには、中に入れたまま指をぐねぐねと曲げて、
えもいわれぬ奇妙な異物感をお尻から感じさせ始めてきた。
お尻を、恥ずかしい穴を、姉さんに責められちゃってる……
「ほらほら、いいんでしょいいんでしょ。お尻の穴で感じちゃってるんでしょ!?」
姉さんの指はまるで触手状の一匹のモンスターだ。僕のお尻の穴をいいように
なぶり、いたぶり、掻き回し、肛門そのものをおもちゃにしている。そして僕までも、おもちゃにされる。
僕は姉さんというモンスターに弄ばれ、恥ずかしいやら気持ちいいやら、気が遠くなりそうな快感に浮かされていた。
「だめっ、姉さん。お尻……変な感じだようぅ」
「感じて。その変な感じで、気持ちよくなっちゃいなさい! もっともっとイケナイ快感、感じるのっ。
 お姉様のお指で、もっと感じちゃいなさぁい!」
姉さんは僕の股間にその全精力を傾注し、白く濃い涙を流させようと責めてくる。
そして程なく、僕は姉さんの指責めに屈服してしまった。咥えられたまま、姉さんの口へと出し放題に出してしまった。
「んふ……やっぱり、溜めに溜めた男の汁。一発出しただけじゃとても薄まらないわね」
姉さんは自分の口に出された精液を手のひらへ吐き出すと、それをさも宝石でも見るかのように
目の高さまで上げて、じっくり観察している。僕はそれを、息を荒げて横たわったまま、見上げていた。
652583:2009/06/02(火) 05:20:02 ID:7I3XOKdZ
そして僕は寝室へ無理やりに移され、全裸で寝かされている。
姉さんも隣に全裸で寝転がり、僕の股間をひたすら捏ね回している。
「んー? 今日はなかなか元気にならないわねぇ……?」
それでも少しだけ硬くなっていて、その硬さが弄られるには気持ちいいのだが、
それでは姉さんが愉しむ事はできない。
「ごめん、やっぱり今日、疲れてる……」
僕の弁解も聞こえているのかいないのか、姉さんはただしつこく、萎んだ雄花の蕾を握り、擦り続けている。
「そう……それでもいいわ。こんな時こそ、お姉様が何とかしてあげるものよ」
大きく膨らみ咲いていた大輪の花を懐かしむように、さらさらと僕の蕾を撫でている。
また肉柱をすっぽり覆い隠してしまった皮の先端を、摘んでは放し、摘んで引っ張っては放しを繰り返し。
「おちんちん弄りがダメなら、お尻で攻めてみようかしらぁ?」
そう言って、姉さんは僕を跨ぎ、四つん這いになって大きなお尻を突き出してきた。
姉さんはちゃんと見た目すっきりしたきれいな体なのに、こうして見ると
ちゃんと女らしい、大きなお尻をしていると判る。
「クロアはお尻好きだもんね。さ、いじりなさいよ」
大きなお尻を、プリンプリン振ってくる。僕はドキドキしながら姉さんのお尻を両手で支えるように掴み、
その威容をまじまじと見つめる。僕の視界を埋め尽くす、でんとした大きなお尻。
僕は生唾を思わず飲む。男を誘うために甘く熟れた、巨大な牝尻……そんな喩えの似合う、卑猥なお尻だ。
僕はぴったり閉じた姉さんのお尻の谷間に、両手の親指を挿し込む。
そして、まるで熟れた果実を皮ごと押し開くように、力を入れていっぱいに広げてやる。姉さんは甘い声を出しながらお尻を震わせる。
「あぁん……クロア、そんないきなり強く広げないでっ」
そして僕はじっくりと姉さんの、人には絶対見られたくない部分を観察してやる。
谷間の奥には、お尻の穴の中心核とも言うべき、茶色く熟れた菊の蕾が息を潜めている。
それは美人な姉さんの顔とは対照的、正反対に臭く、汚い肛門。
経血で化粧をし、赤いシミをつけた姉さんの肛門。
濃い茶色をして皺が多く、閉じた形が歪で中心が少し窪んでいる。
ウンコを窄み切ったら、きっと穴周りにはたっぷりのウンコを残しそうだ。
そう、まるでお行儀の悪い子供が食後、口の周りに食べ物をいっぱいつけている様に。
(そんな行儀の悪い尻穴は、まさにクソ穴と呼ぶに相応しい穴だよね……)
毎回言葉にこそ出さないけれど、そんな少しひどい感想を、姉さんの尻穴へ抱いてしまう。
実際、たまに少しウンコの拭き残しも見たことがある。強いウンコの香りを、経血臭と一緒に漂わせていた。
そしてそんなお尻の穴の下には、女全開の生理中の下半身の唇が、淫らな華を咲かせている。
経血でべっとり湿り、黒い密林のような陰毛に覆われている様は、まさに淫靡な風格すら漂わせる、女の性器。
その大人の女の証は何もしてないのに開いており、大陰唇からはひときわ大きな小陰唇が飛び出している。
まるで鶏の頭の鶏冠の如き質感の外見で、色は鮮桃色から少し黒ずんでいた。
経血に汚れてこそいるものの、それすら艶かしさを引き立たせる材料になっている。
僕は思わず大陰唇を指で摘み閉じてみた。飛び出た肉の唇は、その中に収まりきらない。
姉さんの肉ビラが、どれだけ大きく飛び出しているかがよくわかる。
「こら、イタズラしない。ちゃんとご奉仕なさい!」
僕は姉さんに促されるまま、再び女の肉門を開き、
紫色に充血した肉のクレバスと、膣口、尿道口、そしてクリトリスと対面する。
膣口は少し開き気味で、今も少し残る経血をここから吐き出すかと思うと、姉さんとは別の生き物のような感じがする。
そことは少しずれた位置に隠されているはずのクリトリスは経血で彩られ、包皮に包まれていながらも、
勃起しないままにその大きさを主張している。
そして更に、姉さんの谷間の肉の溝には、週一毎度のことながら、いっぱい垢のようなものが溜まっている。
これだけで既に僕の眼前に充満する、結構なにおいの塊となっているのだが、姉さんの尻から
においとなって発される強烈な色気の素は、これにとどまらない。
仕事上がりの姉さんの体臭と、酸っぱいおしっこの香り、
さらに、チーズの醗酵したようなおりものと、秘部に溜まった垢の匂い、
尻穴の皺にこびり付いた、茶色い物体のほろ苦く臭い便臭。そして何より膣から溢れ出る、
もの凄く強烈な、生臭いを通り越して悪臭とも言うべき生理臭、
その全てがブレンドされて凄まじい誘惑の淫香となり、この眼前の巨大な尻をより淫らに魅せてくれるのだ。
654583:2009/06/02(火) 05:21:47 ID:7I3XOKdZ
こうして一週間の性器の汚れを掃除させられるのも最初は嫌だったが、だんだんと気にならなくなり、
しまいには性的魅力すら感じるようになった。のみならず、その匂いから姉さんの体調も少しだけ察せられるようになってきた。
ひょっとすると、僕はこの手の、女の人の体臭とかが元々好きだったのかも知れないと、思ったりもする。
こうしてここまで姉さんの強烈な匂いを嗅がされると、
僕は辛抱できなくなって、姉さんの女穴とお尻の穴にしゃぶりつき、音を立てながら愛撫し始めてしまう。
「んっ……そう、そうよ! いいわよクロア! ちゃんと舐めとりなさい!
 お姉様のアソコ、今週も凄く汚れてるでしょ。だから、ちゃんと汚いものを隅々まで舐め取って、綺麗にしなさい!」
「うん……姉さんの穴とお尻の穴、今週もすごく汚れてて、臭くて、汚いよ……
 一週間ぶりの汚い穴……でも、なんだか凄くいやらしいよ」
「バカ、クロアってほんと変態ね! いけない子……、実の姉にこんなことさせられて、いやらしく思っちゃうなんて。
 姉を綺麗にするのは、弟としての責務なの。あんたをメロメロにさせるためじゃないの! ホラ、ちゃんと綺麗にする!
 んん……でも、やっぱりクロアったら上手い。凄く気持ちいいわ……
 やっぱりこの感覚、ダメ、もう抑えられないわ。クロア、もっと舐めて。しっかり、舐めて! 臭いだろうけど、我慢しなさい」
「うん……本当に臭いよ。店で扱ってる薬品類にはいろんな臭いものがあるけど、
 こんなに臭いのは、やっぱり姉さんだけだね。弟の僕じゃなかったら多分、遠慮なく吐いてるよ。
 それに出血も多いけど……姉さん、最近多いの?」
「違うわよ、元々よ、そんなの! さぁ、無駄口叩かないで! あたしの大切なとこ、早く綺麗にしなさい!」
姉さんはお尻をブルブルと震わせ、僕の口へその巨大なお尻の穴や牝穴を、自分から押し付けてくる。
僕は姉さんの性器の垢を舐め取りながら、勃起したクリトリスやプ二プニとした肉ビラを思いっきり、
食い千切らんばかりに歯をたてて噛み付き、姉さんを責め立ててあげる。
少しばかりきつくしたほうが姉さんも喜んでくれるのだ。その度に姉さんは電気に打たれたように痺れて小さな悲鳴をあげる。
そして牡を受け入れるべき穴から、愛液をダラダラ流してくれる。
もちろんきつい責めばかりしていると後が恐ろしいので、ちゃんと僕は姉さんの膣口やお尻の穴へ
唇や舌を押し付け、まるで赤ちゃんが母乳を飲むように吸いたて、その中身を吸い出そうとしてあげる。
そして更に指を突き立てて生理の穴とクソ穴を穿れば、僕の指にはベットリと経血と愛液とウンコがついてくる。
もう中味をほじくられた段階で姉さんは陶然として、次の段階を待ち望むようになる。僕のほうも辛抱たまらなくなっており、
姉さんの両穴へ愛撫を続けながら、気づかれないよう、そっと下半身のいきり立つ欲棒の準備を始める。
そして姉さんの了解を得ず、姉さんに覆い被さると同時に膣口へ欲棒をあてがい、
一気に姉さんの中に挿入、結合を済ませてしまうのが、いつもの恒例悦楽行事となっている。
655583:2009/06/02(火) 05:22:15 ID:7I3XOKdZ
「ああん、なに! 今日もいきなり強烈なの来たわね! 挿れたの、姉さんにチンポ挿れたのね!」
「うん、姉さんのお尻が『セックスしたいセックスしたい』って誘うもんだから……」
「やっぱり出来た弟ね……クロア、いい子よ。さあ、もっと奉仕しなさい」
そうして、僕と姉さんは股間肉のぶつけ合いを始める。
「ねぇ……」
いつもなら、このまま声も出さずに肉奉仕を続けるのだが、今日に限って僕は当然の疑問をぶつけてみた。
「なに?」
「姉さん……僕以外の人と、してないの」
「……なぁに? お姉様が浮気して、知らない男、家に引っ張り込んだほうがいいっての?」
「いや、そういう意味じゃなくて、姉さん美人だし、とても年相応には見えないから
 男の人だってほっとかないだろうなと思って」
「ねぇクロア、そんなこと気にするぐらいなら、このままお姉様とセックスして、ちゃんとお肉でご奉仕してくれるかしら?
 ……本当はしちゃいけないことなんだけど、どうしても定期的に姉さんの女に火がついて、子宮がジンジンして、おさまらないの。
 誰彼に頼むわけにもいかないの。わかるでしょ? お姉様を、抱いてくれるわ・よ・ね・?」
まあ根っから嫌なわけじゃないし……と、僕は答えとばかりに激しく腰を動かし始める。
「あん、それでいいの。いい子ね」
姉さんもお尻を振りだし、僕と姉さんは再び獣のように激しく交尾を始めた。
姉さんに覆い被さり、腰を振りながら仰向けにした姉さんの胸へと両手を襲い掛からせる。
宙に飛び出た、型崩れしていないままのおっぱいをまるで手綱を握るように握り、激しく腰を叩きつけていく。
パンパンとリズミカルな肉と肉のぶつかる淫音を響かせ、こうして僕たち実の姉弟は、禁断のセックスに酔い痴れる。
そして、僕より早く姉さんは高みに達してしまう。
「クロア、もうダメ! 姉さんもうイきそう。一緒に果てなさい!」
そんな命令を受ければ、この淫欲の宴を終わらせるため、最後の指を発動させなければならない。
眼下で腰一突きごとにプックリ膨らんだり、引っ込んだりしている肛門へ、人差し指を一本あてがう。
それを一気に、根元まで突き挿すのだ。
「ダメ、お尻ダメぇえええ、イっちゃうぅううう」
こうしてあげると、まるであっけなく絶頂を迎えてしまう。
お尻の穴が姉さんの急所だと気付いてからは、これで終わらせないと、後で必ず文句を言われてしまうのだ。
そして、恍惚と蕩けた表情でまどろんでいる姉さんを組み敷いたまま、
自分のを一気に姉さんの膣穴で擦りたてていく。イッたばかりの絶頂の余韻で姉さんの膣は敏感になっているばかりか、
さらに子宮口までも突き上げられて、姉さんの顔がさらに切なそうになってしまう。
それがとても可愛く思えてしまい、僕が絶頂に達するかどうかというタイミングで、キスしてあげる。
そうすると姉さんも僕に応じてくれて、唇を思いっきり吸い舌をねじ込んでくれる。
そうして唇と股間とで結ばれあったまま、僕の子種は姉さんの中へと激しく噴射、膣内射精で姉弟のまぐわいは終わる。
姉さんがちゃんと日取りを調節してくれてるのか特別な薬を飲んでいるのか、姉さんが孕んでしまったことは一度もない。
そして今日も、自らの快楽のために僕の使役を終えると、服装を整えながら満足げに、姉さんは無駄話を始める。
「今日もあたしの臭いで興奮したのね? 変態な弟を持つと苦労するわぁ」
「興奮はしてないよ、変なこと言わないでよ……」
「こんな変態君はちゃんとあたしが面倒見なくちゃだわ。でも、もし彼女が出来ちゃうようなことがあっても、いいのよ?
 彼女とかいてもいいから、お姉様へのご奉仕も忘れないことね。また、来週あたりお願いね〜」
一頻り無駄話をして満足すると、姉さんは自室へ去っていく。やれやれ。
こうして、僕は疲れと牝の臭いとでクラクラしたまま、眠らされる破目になるのだ。
これがほぼ週一前後にあるのだから、苦しいやら困るやら。
でもこっちだって気持ちよくなっているから、断固として断ることができない。
嫌いになれない姉だけに、僕の苦悩はさらに深まるのだ。
656583:2009/06/02(火) 05:22:39 ID:7I3XOKdZ
それからほぼ一週間。
「あの……」
今日もいつも通り、普通に店に立っていた。
そしていつも通り、アドルさんがいろいろ売りに来て、また蒼の秘薬を買っていった。
そしていつも通り、一日が終わるはずだった。
しかし。
「シアちゃん?」
紛れもなく眼前にいるのは、ガゼルさんとソフィアさんの愛娘、シアちゃんである。
父さんの方がここへ薬の類を買いに来ることはたまにあるが、シアちゃんが来るのは初めてだ。
「えらいね、おつかい?」
シアちゃんは首をふるふると振る。
「ここには……シアちゃんがほしいものは置いてないと思うんだけど……」
「あるよ」
「どれ?」
シアちゃん、表情を変えず人差し指をびっとこちらへ突き出す。まるで僕を指すかのように。
「え゛。ああ、この店そのものってこと……は、はは。冗談うまいね……」
シアちゃんはまた首を振る。
「クロアたん」
「あ゛」
「クロアたんが、ほしいの。いじわるなお姉さんにいじめられても、
 いっつもいっしょうけんめいで、じみちにがんばるそんなすがたに、わたしは心うたれてしまったの」
「ほ、褒めてくれるのはうれしいけど、それは」
「この街ぜんぶふくめて探しても、クロアたんみたいにかたぎでまじめなひと、そうそういないとおもうの。
 だからきめたの。わたしのおむこさんは、クロアたんしかいないって」
僕は絶句するしかなかった。シアちゃんはひたすらに続ける。
「わかってる。そんなすぐにおへんじはできないって。だから、まってあげる。
 これは、じさんきんがわり」
そう言ってシアちゃんは拾い集めたと思われるエメルのかけらを手渡す。
「いいおへんじ、まってるからね。じゃ」
言うだけ言うと、たたたっ、とシアちゃんは駆け出していった。僕はただ呆然とするばかり。
「クロア君……そんな趣味があったんだね」
振り向くと、エミリオ君がこっちを見てニヤニヤ笑っている。
なぜか脇のピッカード達までもが笑っているように見えてしまう。
「ない! 絶対ない! 断じて、ない!」
しかし、この光景を見ていたのはエミリオ君だけではなかったのだ。
657583:2009/06/02(火) 05:23:18 ID:7I3XOKdZ
今日は結構、仕事の終わりも手早く、姉さんの店の手伝いも早々と終えることが出来た。
けれども何故だ。姉さんはどう見ても不機嫌そのもの。
(離れたい離れたい離れたい今すぐ離れたい離れたい離れたいああ離れたい)
何があったか知らないけど、姉さんがこんな状態じゃ、どんなとばっちりを食うか知れたもんじゃない。
僕は早めに浴室へ行こうとした。しかし、ドスの利いた声音で呼び止められてしまった。
「な……な、に?」
「クロア、モテモテなことね」
「……なんのこと?」
「とぼけないで。……シアちゃんに告白されて、プロポーズまでされてたでしょ?」
(見られてた!?)
「あれは……そう、あれだよ! そう、小さい子の気の迷いか何かだろうし」
「そう。あんたは女の子の告白を気の迷いで片付けるような、軽薄男だったのね。
 女の子の本気に、年齢なんか関係ないわ。あんたはそんなことも解らない、とんだ鈍感男だったのね」
「い、いやそんなつもりじゃ」
「いいじゃない。受けてあげれば?」
「……え?」
「いずれあたしが商会を独立させた暁には、あんたには片腕になってもらう……
 そのためには、あらかじめ身を固めているのはいいことよ。すぐには結婚できないけど、
 仲良くしといてあげるのはいいんじゃないの?」
気のせいだろうか。どことなく姉さんの声は淋しげだ。
そのまま浴室へ向かったが、襲い掛かられることはなかった。
そして、姉さんが求めてくることもなく、そのまま無事に眠ることまでできた。
珍しい、どころか多分、こちらへ来てから初めてのことだと思う。週一の姉の性欲処理抜きで一週間が終わるのは。
姉の身勝手な強制肉奉仕から解放されて、ほっと一息ついた夜だった。
658583:2009/06/02(火) 05:23:50 ID:7I3XOKdZ
だが、そう思ったのも束の間。
見る見るうちに姉さんの様子がおかしくなっていった。
「クロア君、ちょっといいかの?」
「珍しいですね、バスラムさんがこの店に来るなんて」
「んむ。ロゼのことなんじゃが……何か、あったのか?」
「……いえ、特に思い当たる節は」
「そうか? そんなはずはないんじゃが。あんなに意欲的、ひどく言えば強欲な女が、
 こんな長い間店を閉じておるとは……本当に、何も聞いておらんのじゃな」
そう、あの日以来、姉さんは何も言わずただふて寝でもするかのように、ベッドから出てこなくなった。
理由は聞いても答えてくれないが、なんとなく、解る……解りたくないけど、解ってしまう。
「は、い……」
「そうか。じゃが、この状態は捨て置けん。と、なると。ここで、わしの秘密道具の出番じゃな」
お腹あたりを探っていたバスラムさんは、まるで効果音でも出してしまいそうな身振り手振りで、瓶詰めの白い粉薬を取り出した。
「?……」
「これはのう……ロムンのスットコドッコイのパープリンのノータリン、
 不義の不実の貪欲高慢、救いも何もない神も見放すようなどうしようもない野蛮人と違って、
 拷問を嫌う我らアルタゴの民が情報戦のために開発した薬……を、この地原産の品々で真似て作ってみたものじゃ。
 リムリア茸とオロイの実を絶妙な割合で配合し、カミオの花の蜜と火酒の混合液を使って煮立て……」
「あ、あの要点だけ」
「要するに、弟のお主にすら何も言っておらんじゃろう?
 じゃがこの薬は、どうしても隠したままにしておきたい本音を、
 隠したいものであればあるほどに言いたくなってしまう、という薬効を持つ。
 お主になら何か手がかりめいたものだけでも言うじゃろうし、言った後も姉弟同士、面倒がないじゃろ。じゃ、頼んだぞ」
バスラムさんは言うだけ言って去っていった、と思ったら。
「ああ、そうそう。その代金は、後でしっかりもらうからの」
「ええー……」
659583:2009/06/02(火) 05:24:15 ID:7I3XOKdZ
「姉さん、ここ、置いとくからね」
さすがに寝てても腹は減る。ここ数日は僕がこうして食事を枕元へ運んでいくのが日課。
そして今日の分は、例の薬入り。いつも通りなら、僕は食事を置いて去っていく。
……のだが、今日は離れたふりをして、隠れて様子を見る。あの薬は即効性だと聞いていたためだ。
果たして姉さんはもぞもぞと起き上がると僕の作った食事に手を付け始めた。それから先は早い。
早々に器は空となり、それを脇に置くや否や姉さんは横になり寝てしまった。
(まずい、寝てしまう前に……)
僕は器を片付けに来たふりをして、姉さんに話しかける。
「……あら、今日は片付けが早いのね。心配してくれてるつもり? いつもならお店のほうが大事なのに」
横になったままでも、やっぱり口調はいつもの昼のように、突き放すような感じだ。
「そんなことないって。心配だよ。どっか痛いの? ずっとお店閉めちゃって」
「あたしの店を、いつどんな理由で閉めてようと、あんたには関係ないでしょ」
そのまま黙ってしまい、目を閉じてしまった。
薬も意味がないのかと思い、姉さんから離れようとしたその時、
後ろから姉さんの声がした。と思って振り返るや否や、そこには既に立ち上がった姉さんがいた。
「ど、どうした、の。姉さん……」
「気が変わったの。ねえ……今日こそ、はっきりさせてもらうわ」
「なに、を……?」
姉さんはいつもの圧倒する調子で、ずいっと迫る。眼前にいつも通りの強面の表情の姉さんがいる。
「あんた、あたしのこと、どう思ってるの?」
「???……」
「いっつも、あたしのほうから、あんたをいろいろ動かしてばかりだった。
 それはあんたが自分から進んでのことじゃないわ」
「そりゃ……まあ。逆らったら、何されるか分からないし」
「そういう問題じゃないの。あんた……あたしのこと、好き?」
「……え?」
「好きなの、嫌いなの?」
「そう、言われると……」
「どっちなの、はっきりしなさい!」
と言われても、悩んでしまう。何も言えないでいると、姉さんは俯いて黙ってしまった。
「……ど、どうしたの?」
「そうよね、あたし、今だって、こうしてクロアのこと困らせてる……」
(え、薬、効いてきた?)
いつもと調子が違う。もしやこれが、姉さんの本音に近い言葉……?
「姉さんのくせに、弟のあなたを困らせてばっかり……
 こんな悪い娘じゃ、好きか嫌いかの答えに迷っちゃうのも、当然だよね……」
こっちが言いたい事を代わりに言ってくれている……
「でもね……」
その時向けられた姉さんの瞳は、涙で濡れていた。
「あたし……クロアには、つい意地を張っちゃうの。わがままだって、つい、言っちゃう。
 姉さんだから、弟なんだからこのくらい、って。なんだか、どうしようもないの。
 クロアを目の前にしちゃうと、一人しかいない弟なのに、
 ついいろいろ、いけないこと言ったり、しちゃったり……後悔してばっかり」
660583:2009/06/02(火) 05:24:51 ID:7I3XOKdZ
僕は何も言えなくなった。姉さん、そんなこと思ってたんだ……
「こんな姉さん……いや? でも、イヤだって言っても、あたし……放したく、ない。
 誰にも、あげたくないの。あたしだけのものに、しちゃいたいの。イヤ……な、の?」
姉さんの力強い抱擁が僕の体を締め付ける。
「いや……じゃ、ないけど」
「でも、いっつもわがままで強引で自分勝手で、クロアの事こき使って、ついには
 渦の中へ流されちゃうきっかけまで作っちゃった……、あなたのことなんか全く考えない、そんなダメダメ姉さんだよ?」
(そこまで分かってて、なんでいっつも、そう振舞うかな……?)
少し呆れたが、やっぱり思い直して答える。
「それは、たしかにそうなんだけど……でも、一人しかいない姉さんだから」
「クロア……」
「なんだかんだ言って、ここへ来る前も、ここへ来てからも僕を助けてくれてるし……
 そりゃいっつも姉さんには振り回されてばっかりだけど、やっぱり頼りになる姉さんだよ。
 まだまだ仕事のこととか、姉さんから学ばなきゃならないことだっていっぱいあるし。
 だから、その……ぼくのそばにいるのは、やっぱり姉さんじゃなきゃ、ダメ」
僕は姉さんの後悔交じりの困惑に、やっと話してくれた正直な気持ちに、同じ抱擁で答えた。
「あんたったら……あんたったら、どうしてそこまでそんなにいい子なのっ!」
姉さんはそう言うや否や僕の唇を奪い、強烈に吸い立ててきた。
(わっ、いきなり!?)
「子ネコのクロアちゃんはあたしのモノ……。誰にも、あげないんだからっ」
そんなことを言いながら、姉さんは涙声だった。キスしながら、愛しげに頭を撫で回してくれる姉さん。
(姉さんって、こんなに可愛かったんだ……)
僕は姉さんの知られざる一面をいきなり知らされて、その魅力の熱に浮かされてしまった。
「こんなにクロアがいい子ちゃんに育ってくれてたなんて……
 いつも、いっつも、あたしが疲れてても週に一度はクロアのこと気持ちよくしてあげてたけど、
 もっと、もっと気持ちよくしてあげたくなっちゃう!」
(あれ、僕へのサービスのつもりだった、の……?)
なんという間違った弟サービスだったのだろう、と呆れとも驚きともつかない感慨が僕を襲う。
でも、それは今の僕には無意味だ。姉さんはいつものように僕の秘密の部位を探り始めている。
でもそれはいつもの急き立てるような熱い動きではなく、本当に僕そのものを慈しんでくれるような、穏やかな熱を伴うものだ。
「あは……クロアの、やっぱり硬いね」
剥き出しにした僕のものを見て姉さんは満足そうに撫で回し、存分にその硬さ、形を、指で堪能していく。
「クロア、倒れて。寝ちゃって」
「う、うん……」
いつもなら突き飛ばさんばかりの勢いで無理やり倒すのに、今日はちゃんと促してくれた。
(これが、姉さんの本当の姿……)
僕は本気で姉さんのことを好きになりかけていた。僕が横になったのを見届けた姉さんは、
直立不動で姉の到来を待っている雄の槍へ、今度は指でなく舌で遊び始めた。
そうして僕はまた、されるがままになろうとしていた。しかし。
「姉さん……いっつも僕が責められてばっかりだから、今日は僕から……」
今までそんな素振りを見せたこともない、姉には絶対服従、
されるがままの弟がそう言ったのを見て、姉さんは少し驚いたようだった。
でもその一瞬の後、微笑みを取り戻した姉さんは、その細く締まっていながらもちゃんと肉の充実した肢体を開き、
僕を迎え入れるための大胆な体勢になった。
女の人そのものを全開に押し開いた、牡との交接を歓迎する牝の開脚。
「じゃあ……クロアので、あたしを貫いて。
 今までクロアをいじめちゃった分、あたしをいっぱいいっぱい、
 その硬くてぶっ太いので、いじめて!」
既に上の唇からも下の唇からも、姉さんはよだれを垂らしきっていた。
姉さんに乗られてやったことはもう何度もある。でも、自分から姉さんに乗っかるのは、多分これが初めて。
661583:2009/06/02(火) 05:25:22 ID:7I3XOKdZ
「あんっあんあんあん、あぁ、あん、うくぅんっ!!」
姉さんは甲高い、仔猫のような鳴き声で僕の動きに応えてくれた。薬がよく効いている、んだと思う。
「ああっもう、大好き! クロアちゃん大好きなのっ!
 可愛くてたくましくて、あたしの言うこといっぱい聞いてくれるやさしいクロアちゃぁんっ、
 いっしょう、いっしょにいてくんなきゃ、ヤぁああっ。
 ダメぇえへぇええっ、もう、あたし、クロアたんじゃなきゃ、やぁだぁあぁぁあ」
こんなだだっ子のような姉さんに、僕は内心ときめいていた。
そして、さらに泣かせてあげようと思った。いっぱい、僕の動きで泣かせたかった。
「あぅん! クロアちゃんたくましぃいいいいい!! りっぱでげんきなぼうや、
 おくまで、おくまれ、きちゃってりゅのぉっ! しゅき、ひゅきぃ、だいしゅきにゃにょおお!!」
女王様でいなきゃ強さを保つことのできない、そんな見栄っ張りな姉さんの中を、もっともっと知りたい。
その秘められた奥深くまで、僕の肉棒で抉り出してやりたかった。
逞しく太い肉棒を出し入れして、姉さんの正体をどこまでもほじくりだしてやりたい。
「ぼく・・・ぼく、もっと! もっと、姉さんのこと、知りたい!」
「うん! クロアたん、もっとおねえちゃんのこと、わかってぇ〜。もっと、もっとずぽずぽして
 あたしにクロアたんの、あじわわせてぇへえ……」
言われるまでもなく、僕は思いっきり腰を叩きつけてやる。
「姉さん! ぼくに、全てを、見せるんだ……あぁっ」
「うん、見せちゃう、見せちゃうぅ! クロアちゃんにあたちのしゅべてぇ、見てほしいのぉ!
 もっといっぱい、あたしのこと、わかってほしいのぉ!」
なおいっそう、姉さんの瞳から零れ落ちる滴の量が増したように思うのは、多分気のせいではない。
「じゃあ、このチンポで姉さんの全て、ほじくり出してあげるよ!」
僕は思いっきり、姉さんを貫いた。まさにとどめを刺すような勢いだと思う。
僕はただ、姉さんをもっともっと、狂わせてやりたかった。
「いいのぉ、いいの、いいのいいにょおぉ、これいじょうかんじちゃったら、あたしばかになっちゃう!
 うぅん、あたちもう、おばかちゃんにゃのぉ、クロアたんちゅきちゅきびょう、っていうびょーきなのぉ、
 びょーきのせいでこんな、おばかしゃんになっちゃってりゅにょおぉお!」
(う、わ……バスラムさんの薬、ちょっと効きすぎかも。でも……)
姉さんの狂い方は驚くほどのものだった。それは、僕は姉さんを本当はどう見たかったのか……
それを再考させるほどの衝撃だった。そうして、気づいたことがあった。
僕も、お姉ちゃんに、狂いたいんだと。
姉さんがこんな風に狂ってるように、僕も姉さんに、狂いたい。
「僕もバカになっちゃうよぅ! お姉ちゃん、お姉ちゃん! お姉ちゃあぁあん!」
僕も狂ったように、姉さんへ腰を前後に振り立て始めた。
長年隠していた気持ちをまとめてぶつけるような、自分でも驚くほどの激しさだった。
僕も姉さんも、お互いに甘えたかっただけなのかもしれない、でも、どちらからも言い出せなくて。
「ばか! バカ! クロアのおばか! こんにゃにあたしを気持ちよくさせちゃってぇ、
 どーすんのよぉおおお! クロアのぉ、おばかさぁああああんんんっ」
「ぐすっ……ひっ、ひどい、よぉ……おっ、お姉ちゃんのほうっが……おバカ、だ、よぉっ。
 でも、そんなおバカなお姉ちゃんが、ぼ、ぼく、は、だ、い……す、き、なんだ、よ……?」
「クロアちゃ、ん……んっ、んんっ、んっ」
快感の嵐に心も体もほだされながら、途切れ途切れの告白。
姉さんは涙を浮かべつつ、まるで夢見心地の火照った表情、口も半開きで脇からはよだれ垂れ放題のだらしない顔になっている。
姉さんは快感に蕩け呆けながらも、僕の告白を満足げに聞いていた。
たぶん、受け入れてくれた、のだと、思う。それでも、僕たち二人は動き続けていた。
互いが互いのために。相手が気持ちよくなるために。
「もぉ……いっ……ちゃう、のぉお」
「イッて! 姉さん、僕と一緒に! 一緒に、気持ちよくなってよ!」
「いいわ、可愛いクロア……あなたと、一緒なら……」
そして、しばし二人は沈黙し、その代わり、二人が愛の終着液目がけて粘りを掻き混ぜ合う激しい音が高まっていく。
息遣いが荒くなり、二人は来るべき肉の交接の終末を意識した。
「あ、あぁぁああぁぁあああああっ!」
絶頂の叫びは、二人の声が重なり合っていた。
662583:2009/06/02(火) 05:25:52 ID:7I3XOKdZ
「ねぇ……」
真っ暗な視界。隣同士で、まだお互いの熱気が忘れられないまま、姉さんの声だけが聞こえた。
「なに?」
「さっきの……ホント?」
窓からは星明りと虫の声だけが、夜の沈黙をより引き立たせている。
「……告白?」
「バカ、それ以外何があんのよ」
「本当、だよ……姉さん、は?」
「あ、あたし、は……その……」
黙ってても分かる。姉さんの尻すぼみになった声のその先、何を言いたがっているのか。
でも言葉を出す前に、姉さんは体で表現した。すぐ隣にいる僕の上へ、がばっと覆い被さる。
そして力いっぱい抱きすくめる。
「クロア……大好きっ」
僕は姉さんの本音に、ぎゅっと抱き返して伝える。僕も大好きだ、と。


未明の群青の空には、既に朝焼けの色味が、僅かながら差している。
窓から漂う朝の気配に、僕は目覚める。
隣からはまだ姉さんの寝息が聞こえてきた。無防備な寝顔をじーっと見ていると、改めて思う。
(やっぱり、姉さん……きれいな人だな)
今さらな事だが、こんな至近距離で見ていたらどうしてもそう思ってしまう。
閉じられた目を彩る睫毛も、その鼻筋も、姉にしておくには勿体ない……もし、血さえ繋がっていなければ……と、
見とれていくに従い、だんだん距離が縮まっていく。
その肌の熱が感じられる距離まで来たとき。
姉さんの目がパッと開いた。
「わあっ!」
こっちは驚いて後ずさるも、姉さんのほうは予想外に、ただ頬を赤らめただけだった。
「……クロア、こっち来なさい」
声色はすっかり甘々の夜モードから恐怖の昼モードへと変わっている。
恐る恐る、横たわったままの姉さんへ近づいていく。
「もっと。顔近づけて」
言われたとおりに、さっきの位置まで近づける。待つはビンタか拳骨か……
思わず目を閉じてしまう。
「ん……」
姉さんがくぐもった声を洩らしたかと思うと、唇に温かいものが触れたのを感じた。
目を開けると、そこには目を閉じたままの姉さんがいた。もちろん姉さんの唇は、僕の唇にそっと寄り添っている。
口を塞がれて何も言えないまま驚いていると、姉さんが目を開けて離れていく。
こっちがどきまぎしている間に、ぷいっと体を向こうに返して、また姉さんは寝てしまった。
「い、言ってくれれば、キスぐらい、してあげるんだから。ま……また、こうしてあげても、いいんだからねっ。
 姉として、キスのやり方から教育してあげなきゃいけないなんて……ほんっと、世話の掛かる弟よね。
 まだ、寝ときなさい。ここで……寝ても、いいんだからっ」
まだ唇には姉さんの感触が残っている。僕の頬は確かに赤く、温かくなっていた。
僕は迷うことなく、姉さんの背中に密着しての二度寝を決めた。
姉さんの背中。頼りになる、強いお姉さんの背中。
そんな姉さんとまた布団を共にできた僕は、その背中へ全てを預けるように、丸まってくっつく。
すると、姉さんの手が何かを探るように僕のほうへと伸ばされてきた。それは下半身に伸び、股間へと至り……
果たして、昨晩大いに姉への務めを果たした男の欲棒を掴んできた。だが、動きはそこで終わり。
僕のペニスを握りしめたその手は、まるでその暖かさを味わうかのように緩く握られたまま、僕を包み続けていた。
僕も姉さんを背中から抱きしめたまま、悦びの余熱を堪能することにした。
663583:2009/06/02(火) 05:26:20 ID:7I3XOKdZ
「ごめんね、シアちゃん」
「んーん。いいの。ママからも言われてるの。人のこいじはじゃましちゃいけないから。
 もう相手がいるんじゃ、しょうがないよね」
「持参金、返さなくちゃね」
僕はエメラスの指環をポケットから取り出して手渡す。エメラスの澄んだ緑色が朝の輝きに映えている。
「あれ? エメルじゃない……」
「あのエメル、リーヴさんにエメラスの指環にしてもらったんだ。
 また、別のお婿さん候補が現れたら、今度はこれをあげるといいよ」
「ありがと。こんなに気をつかえる人を手ばなしちゃうのは、おしいけど……うん、わかった」
指環をぐっと握りしめると、たたたっ、とシアちゃんは向こうへ駆けて行く。
「やれやれだったね」
エミリオ君が他人事のように後ろから声をかけてきた。
「本当だよ。君はいいよな。目に入った女の子に手当たり次第、憧れてりゃいいんだから」
「……。そんなことより、君がリーヴさんからもらった指環は、二つじゃなかった?」
「よく見てたなあ……そうだよ、シアちゃんからもらった分に僕が持ってた分を足して依頼したんだ」
「もう一つはどうしたんだい?」


「あら、黒いお兄さん。久しぶりね」
「ああ、あんたには長い間世話になったな。で、だ。今日は研ぎも手入れも普段より念入りにしてくんねぇか。
 代金は弾むからよ。ちっとこれから、とんでもなく厄介な奴を相手にしなきゃならねえんでな」
ガッシュは身につけている武具を一つ一つ外すと、カウンター越しにロゼへ渡していく。
そして一通りの手入れも終わって武具の受け渡しの際、ふと、ガッシュはロゼの手の雰囲気がいつもと僅かながら違うことに気付く。
「……? あんた、そんな指環つけてたっけ?」
「ああ、これね。もらったのよ」
「へっ、そうかい。モテる女はつらいねぇ。何人目の恋人なんだ?」
「そんなんじゃないわ」
「……そうか。婚約、か。その、祝福するぜ」
「ありがと。ちょっと違うけど、似たようなものね。
 恋人じゃないけど、大切な人からの贈り物なの。これからも、ずっと一緒にいようっていう……」
「そうか。それはせいぜい大切にしてやんな。世の中には、近しい関係だからこそ、
 敢えて、残酷な役割を果たさなきゃならんことが、あるからな」
ガッシュの意味ありげな言葉が気になったが、ロゼはいつも通りにガッシュを送り出す。
そしてまた、沈黙が店内に戻る。ロゼは指環の輝きを再確認した。
そして誰にともなく、願う。もっと素直になれますように。
夜の力を借りなくとも、もっとあの子のことを、大事にしてあげられますように。
そして、ずっと、一緒にいられますように──
姉と弟である以上、決して叶えられることのないそんな願いを胸に、ロゼは指環の嵌められた手を、
またそっと、指環ごと握りしめたのだった。
(姉と弟であることが二人を分かつまで……)
目を閉じて、外にいるはずの、愛すべき弟の笑顔を思い描く。
いつか自分の商会員として活躍させるべく、ちゃんとした奥さんを迎えて明け渡すべき弟。
そうしていつか、離れていってしまう弟。
(クロア、それまで、もっともっと、二人の思い出、作りましょうね)
それでも、いやそれだからこそ、姉として、一人の女の子として、弟のことをもっと愛したかった。
(そして、もうちょっとだけ……あたしが素直になれるまで……待ってて、ね)
─了─
664583:2009/06/02(火) 05:28:19 ID:7I3XOKdZ
やっちまいました。自重という言葉など知りませぬ。
後続の職人さんに期待しまして、これにて失礼致します。
665うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
666うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
667うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
668うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
669名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 00:13:05 ID:HPjg4lgh
>>583さん
乙! これは濃いですな。
立て続けにありがとう。

しかし、英伝の人はもういなくなられてしまったのか・・・?
670名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 18:28:44 ID:O+vzPOsr
>>583
イイ! 自重なぞ無用!
ロゼはツンデレ姉さんでもいいけど
クロアたんを責めに責め倒すだけのデレなし姉さんでもいいかも。
671名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 01:00:03 ID:S906AeVj
保守
672名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 18:43:50 ID:9mwGrV+J
ツヴァイUでスバルとペンギンとアルウェンの嫁3人と入り乱れた純愛モノが読みたいです
673名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 19:52:17 ID:etGqSSxO
いいね
674名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 22:12:17 ID:gXkxTLKZ
保守
675名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 00:38:02 ID:zswk0oXS
しばらく着てなかったらZWEIUのエロパロだと!?
>>603
GJ。以降(水とか木とか炎とか)バージョンも読みたくて仕方ないぜ
676名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 00:09:01 ID:b5rgMRlk
さて、続きがあるかわからんけど、おれは、>>603のつづきがみられるまで、ほしゅを、やめな(ry
677名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 00:39:08 ID:Ndt9r7N9
ほしゅ
678名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 01:32:21 ID:lLSvsIit
規制が解除されているうちに俺も保守
679名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 01:16:14 ID:h8v3CNPy
ほす
680名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:52:50 ID:vZn/nKke
保守
681名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 22:59:44 ID:WrhWm3BQ
ほすふぃん
682名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 07:17:37 ID:FdyS3rJz
7までもちこたえろ
683名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 01:18:28 ID:3u2ccQ+w
ここは・・・保守だ!
684名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 00:38:53 ID:DMDyzf6a
ほっしゅほっしゅ
685名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 20:52:39 ID:itWHOyQt
>>603のつづきを待ちながら保守。
686名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 01:37:06 ID:mDP1NoEm
まだまだ保守
687名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 01:01:56 ID:3HRWuDkA
保守
688名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 01:19:27 ID:/m2hePNr
ほす
689名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 02:10:33 ID:9opR91p1
ほsh
690名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 18:13:43 ID:fRCvjVbL
このスレ好き
691名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 01:31:41 ID:QCJGMAlB
保守
692名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 20:09:02 ID:8PmflePr
>>544
超遅レスだがクリスのは多分ここじゃないかな
http://web.archive.org/web/20020323015054/rx.sakura.ne.jp/~dds-if/pic/gallery_g00.html
消えてるけど…

フィリーの方は読める
693名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 01:05:21 ID:vaMXHAfp
保守だ保守
694名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 00:56:00 ID:s+MXxwDP
hoshu
695名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 00:35:26 ID:Se/4sk4P
uhsoh
696名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 22:24:41 ID:vUOT2h9M
かきやー氏復活
697アルウェンRPG VS アークシェロブ編 勝利:2009/08/13(木) 23:05:32 ID:VYYRq+xc
 アルウェンは即座に壁際を走り出した。それに対応しようとしたアークシェロブに、一発だけ小さなフォースアローを顔面に打ち込む。
 ダメージは見込めないが、その代わりに一瞬だけ視界を閉じる事が出来る。振り上げられた足は、標的を失うことで見当違いの方向に振られた。
 敵の射程圏内から逃げると、即座に魔力を杖に集中する。杖から迸る光は、構えられた方向、天井の亀裂に向かって連続で着弾する。亀裂は大きく広がり小さな瓦礫が落ちてくるが、まだ大きな落盤が起きる様子は無い。
 アルウェンは焦りながら、アークシェロブの様子を見た。たった一瞬の目くらましがそう大きく時間を稼げるはずも無く、体を回転させながらアルウェンを捕捉しようとしている。
 焦りながらも、アルウェンはフォースアローを撃ち続ける。亀裂の大きさはかなり広がっており、いつ崩落が起きてもおかしくないように見える。だからこそ、未だに崩れ落ちない事がもどかしかった。
 アークシェロブは既に追跡を再開している。この円形に囲まれた場所には逃げ場所などなく、いつまでも追いかけっこなどしていられない。
「くっ、まだなのか……!」
 魔法を放ちながら、アルウェンは毒づく。
 アークシェロブが岩の壁を出現させた。攻撃や防御のためではなく、アルウェンの進行方向を奪うために。いきなり道を塞がれたアルウェンは、それでもフォースアローを止めずに進行を急停止する。
 続いて、退路をも閉じられた。背後と左右に壁、正面にはアークシェロブ。もう逃げて時間を稼ぐ事すら出来ない。
 背後の壁に密着するほど後退し、アークシェロブを無視してフォースアローを撃つ事に全力を注いだ。ここで立ち向かうのは唯の無謀であったし、逃げを優先しても負けを先延ばしにするだけで勝機を失う。ならば、とリスク覚悟で最後の賭けに出た。
 アークシェロブの足が大きく振り上げられる。あんなものを全力で振り下ろされれば、アルウェンなど簡単に真っ二つにされるだろう。その結果に恐怖心を覚えないわけが無い。しかし、それでもアルウェンは魔法を撃ち続けた。
 振り下ろされる硬質的な足は、やけにゆっくりと迫るようにアルウェンには見えた。もう駄目か、と半ば諦めた時、部屋の中にけたたましい悲鳴が反響する。
 アークシェロブが足を止めて、天井を確認した。そこには、部屋の大きさよりも二回りほど小さい岩が、アークシェロブに向かって落ちてきていた。
 アークシェロブの大きさをゆうに超える岩は、ぐしゃり、という音と激突の轟音、大地を揺るがす大きな地震を引き起こす。
 目の前でアークシェロブが潰れるのを確認したアルウェンは、しばらく呆然としていた。やがて緊張が解けたのか、壁にもたれかかりながら座り込んだ。
「……かなり危なかった。魔法が効かぬ相手とはこれ程厄介だとは思わなかったな」
 正直、負ける可能性の方が高い相手だった。ここが偶然逃げ場のない場所であり、偶然天井に亀裂が走っていた。この要素が無ければ、勝てなかっただろう。
 アークシェロブが潰れた場所に、光が浮いていた。それにむけてアルウェンは手を伸ばす。光は手に導かれ、アルウェンの胸のかなに消えていった。
「ふむ、魔力は無事回収できた。良しとするか」
 アルウェンは立ち上がり、塞がれた出入り口まで歩いていった。かつん、と杖で一度地面を叩くと、まるで何も無かったかのように岩は沈んでいく。
 アークシェロブに吹き飛ばされたルゥは、すぐに見つかった。転がっていたルゥを抱き上げ、体を確認する。目立った外傷はなく、ただ気絶しているだけだろう。アークシェロブの落下に直撃もせず、これだけ吹き飛ばされても怪我一つ無いのは運が良かった。
 アルウェンはルゥを抱えて、セクンドゥム廃坑を出て行った。
 ルゥが目を覚ましたのは、ちょうどセクンドゥム廃坑の入り口に差し掛かったところだった。
「ん……」
「ルゥ、目を覚ましたか?」
「え……ひ、姫さま!」
 自分がアルウェンに抱えられている状況に驚いたルゥは、すぐに飛び上がった。顔を真っ赤にして恥ずかしがりながら、頭を何度も下げる。
「もうしわけありません、姫さま! 姫さまのお手を煩わせてしまうなんて!」
「よい。ルゥが無事だったのだ」
 そう言って、ルゥを諌める。それでもルゥは、申し訳なさそうにしていた。
 埒が明かない、と判断したアルウェンは話を変える。
「それで、ルゥは私の魔力が他の何処にあるか知らぬか?」
「はい、北にある人間の村の近くに反応がありましたが……。他にはまだ」
「そうか。ルゥは引き続き私の魔力をさがしてくれ」
「そんな! 私も一緒に連れて行ってください! きっと役に立ちます!」
698アルウェンRPG VS アークシェロブ編 勝利:2009/08/13(木) 23:06:30 ID:VYYRq+xc
 ルゥの言葉に、いいや、とアルウェンは否定した。
 ルゥの実力は、戦闘に向かないとはいえ並みの魔物を相手にするならば十分通用するだろう。しかし、その程度では不足する相手が必ず出てくるだろう。例えばアークシェロブであったり、魔人モンブランであったり。
 あれほど強力な敵が出てきた場合、ルゥが居るのは枷にしかならないだろう。それを正直に言っても聞かないのは、アルウェンも承知している。
「いや、やはり私の魔力を探してくれ。魔力を手に入れた後探して、では効率が悪すぎる。時間を失っては元も子もないのだ。それに、魔力の一部とはいえ取り戻した私が万が一にも遅れを取ると思うか?」
「……いえ」
 そう言われても、ルゥはまだ迷っていた。確かに今のアルウェンからは、ルゥではとても及ばない魔力の力を感じる。それでも、尊敬する主を一人にするのは心配だった。
 ルゥはアルウェンの目を見た。その目は、力強く"信じろ"と言っていた。
「……分かりました。絶対に魔力を探し出しますから、姫さまもお気をつけて!」
「当然だ、まかせよ」
 そう言葉を交わし、ルゥは飛び去っていった。アルウェンはルゥの姿が見えなくなるまで見送ると、北にある村まで歩き出す。
 一度言った場所ならばある程度条件が揃えばワープできるが、北にある村には行った事がない。夜間であれば空を飛べたのだが、まだ陽は高く飛ぶ事は出来ない。
 少々距離があるな、と思いながらも、アルウェンは徒歩で移動しだした。




 ルゥの言っていた村、ロアルタ村の村長に話を聞いてみたところ、村の東にはオルディウム神殿という場所があるのが分かった。最近注目されているらしく、今日も少年少女の二人組みが見に行ったとか。
 他に当てがあるわけでもないので、とりあえずアルウェンはその神殿を見に行った。感じられる魔力はなお微弱ではあるが、それでも近付いている事が分かる。間違いなく正解だった。
 神殿近くまで来ると、岬がありその先は湖だった。その湖に頭だけを出すように、神殿は存在していた。その様子に、アルウェンは嫌そうな顔をする。
 岬の先端には、一組の少年少女が居た。あの二人が村長が言っていた観光客なのだろう。
 ふと、自分以外の強い魔力の気配を感じ取り、その気配をたどった。発信源は二人組の少女の方だった。少しばかり離れていても感じ取れるほど魔力があり、またよく鍛錬したのだろう魔力の流れはよどみ無いのが分かる。
 単純に魔力量だけ取っても、弱体化しているとはいえ規格外の魔力を持つアルウェンより上である。才能と言う一点においては破格のものを持っていた。
 少女の資質に感心しながら、アルウェンは近付いていく。岬に着くと少女の方から声をかけてきた。
「あら、お姉さんもここ身にきたの?」
「そんな所だな。そなたらもか?」
「は、はい! あ、僕はポックルって言います。えっと……」
「取り乱すな見苦しい。あ、ちなみに私はピピロね」
「ふむ、私の事はアルウェンと呼ぶがよい」
 ポックルが緊張している理由は不明だったが、ピピロには分かっているらしいので放置した。なんだか少し落ち込んでいるような気がするが、多分気のせいだろう。
 まるで兄弟のように仲のいい二人を見ながら神殿の方を確認し、ポツリとつぶやいた。
「しかし、これは入れなさそうだな……」
「そうなんですよ。僕たちも中を見に行こうと思ったんですけど。ボートもないんじゃ向こうまで行けませんし……」
「だから、無理なものは無理なんだからいいじゃない。さっさと帰っておやつでも食べましょ」
「ピピロ……もうちょっと真面目にやろうよ」
「もう十分真面目じゃない。ズブ濡れになりながら泳いでくほどの義理はないわよ」
「事情がありげだな」
 二人の会話を聞くに、彼らは望んでここに来ているわけではなさそうだ。
 ポックルはあわあわと慌てたが、ピピロはそれを一喝して黙らせ、アルウェンに言う。
「まあね。ちょっと代理で届け物を持ってきたんだけど、それを盗られちゃったのよ。それで犯人を探索中」
「なるほどのう。オルディウム神殿は、確かに隠れるには都合のよさそうな場所だな」
「そうなのよ。けど、別にあそこだけが盗人に都合がいい場所って訳じゃないし。他の場所を見てみるわ」
 ひらひらと手を振り、ピピロは歩き出した。ポックルがあわててその後を追う。
「じゃあね、お姉さん。私たちは先に帰るわ」
「また機会があったら会いましょう!」
「ふむ、息災でな」
699アルウェンRPG VS アークシェロブ編 勝利:2009/08/13(木) 23:07:00 ID:VYYRq+xc
 アルウェンも答えながら、二人を見送った。姿が見えなくなるのを確認し、さて、とオルディウム神殿に向きかえる。
 確かにこのままでは神殿まで行けないだろう。しかし、今のアルウェンには地の魔法がある。道は無ければ作ってしまえばいい。
 アルウェンは杖を掲げ、呪文を唱える。杖の深緑の宝玉から光が発し、光は大地へと沈んでいった。
 大地が振動し、湖の波紋が次第に大きくなる。水面から何本もの岩が飛び出し、その後に平坦な岩がいくつもせり上がる。岩は互いをつなぎながら、人一人通るには十分すぎる道を作り出した。
 ごん、と大きな音がして、最後の岩が飛び出る。その衝撃に驚きながら、アルウェンは神殿を見た。
 最後に飛び出た岩は、神殿の構造物の一部を破壊しながら入り口までの道を作った。破壊された神殿の一部は、水しぶきを上げながら水の中に沈んでいく。
 その様子を見ながら、アルウェンは汗を一筋流した。
「少し……やり過ぎたかのう」
 最初から見事な形で残っていた訳でなかったが、今はさらに無残な姿を晒している。
 掲げた杖を下ろし、神殿を見続ける。しばらく沈黙を保っていたアルウェンは、吹っ切って胸を張った。
「まあ、過ぎた事は仕方が無い! 何かあればその時に謝罪をしよう!」
 そう言って自分を満足させ、神殿へと足を踏み外さないように慎重に歩き出した。アルウェンは泳げないので、もし水の中に落ちてしまったら事である。
 神殿の中に入ったアルウェンは、眉をひそめた。水は内部にまで浸入し、今も服を濡らしながら股下あたりまで水が張っている。波打つとぴちゃぴちゃと水が股間に触れ、それがまた気持ち悪い。
 これだけ水が高いと機動力を大きく削がれる。それでも、遠距離攻撃型のアルウェンは機動力重視の接近戦闘型より遥かにましだが。
 ぱちゃぱちゃと水を掻き分けながら、アルウェンは進んでいった。
700アルウェンRPG:2009/08/13(木) 23:10:04 ID:VYYRq+xc
以上。
次回はエロありです。多分。
エロシーン以外を長くしても誰得なんで、サクサク行こうと思います。
あと、ボスキャラ敗北以外にもBADシーンってあった方がいいかな?
もし必要ならどんなシーンでどんなシチュが欲しいか教えて欲しいです。
必ず反映できる、とは言えませんが、参考にしたいと思います。
701名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 23:57:26 ID:Se/4sk4P
キター!! 俺は猛烈に感動している。>>700超乙でございます
702名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 09:56:55 ID:q9Dtw6vC
久しぶりにゴッドktkr

書き手の好きなようでいいんじゃよ。強いてあげるなら流血グロが苦手なくらいで。
703名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 22:31:39 ID:/YY43WB6
全裸待機してたけど最近夜が冷えるから堪えるぜ・・・

ところでボス撃破とGameOverへの派生は、ダンジョン内でのネチョ「後」で派生してんだよね?
704アルウェンRPG:2009/08/18(火) 04:36:39 ID:69deKeY/
>>703
そうです。選択肢一個の間違いでバッドエンド直行するゲームみたいなもんだと思ってください。
基本一本道で道中エロい事されつつミッションをクリアせよ、みたいな。
ちなみに道中エロは地火風水のダンジョンのみの予定です。バッドは各ボスごとにやる予定ですが。

あと、長々と書いてしまったのでついでに。
今まで私の愚作を楽しみにしていてくれた方、長い間更新途絶していてごめんなさい。
作者はド変態なので基本ハードです。ごめんなさい。けどハードSMとかリョナとか激しいスカとかは作者もダメなんで、その点は安心してください。

最後に、作者はリアルの環境的に木曜の夜が一番投稿しやすいです。
投稿する時はだいたいそのへんになると思うので、服は着ていてくださいw
705名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 07:50:17 ID:foSm7mzA
リョナもハードSMも苦手だけど、真祖の回復力的にあり得る展開かと思ってたがなしか。

スカはなー。文字だけ→問題ない、絵がある→ちょっと勘弁、リアル→ぜってーないわ、というよくわからない癖があるんだよなぁw
706名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 00:37:29 ID:LiPsCJa1
投稿は木曜日前後と聞いて

 ヽ(゚∀゚)ノ トキハナッテマツ!! ライシュウノモクヨウビデモ! サライシュウデモ!!
  (   )
  ノ ω ゝ
707名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 07:56:54 ID:LiPsCJa1
>>706
 ヽ(゚∀゚)ノ ヽ('A`)ノ
  (   )   (  ) 
  ノ ω ゝ  ノω|

708名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 07:58:01 ID:LiPsCJa1
並べられるかと実験してたら書き込んだ俺バカスorz 寝る。
709名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 08:31:22 ID:bX5ZVXGV
m9(^д^)
710名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 20:45:01 ID:csGwZRXj
全裸待機セット完了
711アルウェンRPG 02.オルディウム神殿編:2009/08/20(木) 21:05:39 ID:I7tZsmDn
 オルディウム神殿の敵は、かなり厄介な相手だった。
 強さで考えれば、セクンドゥム廃坑いた魔物と大差は無い。いや、むしろ弱いくらいだった。
 水中内に生息する魔物は、機動力が高かったのだ。水中のちょっとした変化を即座に察し、回避や攻撃を効率よく行う。また、アルウェンの背後を取るような知能も持ち合わせていた。
 加えて、アルウェンは戦闘中に殆ど身動きが取れない。方向を変える、と言うだけならば腰を回せば済む事だが、移動するとなると水が大きな足枷となってしまう。無理に動こうとして、最悪転んだら目も当てられない。水中は魔物のフィールドなのだから。
 アルウェンはすぐに魔法を切り替えた。フォースアローは威力こそ高く速度も速いが、攻撃は直線的で範囲も狭い。オルディウム神殿の魔物を相手にするには向かない魔法だ。
 取り戻したばかりの魔法、地裂の魔法・アースインパクトを放つ。アルウェンを中心に広域に大地の魔力が走り、魔物を吹き飛ばした。
 アークシェロブの拙い魔法では地面ごと魔法の影響を受けたが、アルウェンが使えば大地に影響させず効力のみを現す事も可能である。
 性能は優秀であるが、当然弱点も存在する。魔法の影響が及ぶのは、地面からアルウェンの胸元程度までである。浮いている敵には効果が無いのだが。
 水面はアルウェンの股下程度であり、魔物の殆どは水中にいる。アースインパクトの効果範囲にほぼ全ての敵がいる今の状況なら、これほど効果的な魔法はない。
 アースインパクトが魔物どもを吹き飛ばす。セクンドゥム廃坑ではあれほど厄介だった数も、今では全く問題にならなかった。回収した魔力の分だけ、魔法の威力も上昇している。
 迫る敵をひきつけ、アースインパクトを放つ。たまに耐久力の高い魔物が出てくれば、それにはフォースアローで対応した。
 気づけば、魔物は居なくなっていた。全て駆逐したのか、それとも敵わぬと考えて逃げたのか。どちらにしろ警戒は解けないが、少しばかり楽になる。
 先に進もうとして、アルウェンはふと部屋の隅を見た。視界の端で何かが動いたような気がしたのだ。
 そこには、平べったいエイのような魔物が居た。愛嬌のある体を精一杯丸めて、隅のほうで怯えている。水生の魔物、しびれまんただった。
 魔物は魔物だ、と思いアルウェンは杖を構えた。しびれまんたは露骨にびくり、と体を震わせる。その瞳は怯えながらもアルウェンを見ていた。
 うっ、と思わずアルウェンは呻く。下手に容姿がかわいらしいだけに、どうも小動物を苛めているみたいで罪悪感が涌いた。
 魔法を放てず、さりとて杖を下ろす事もできず、しびれまんたを見ながらアルウェンは思考を巡回させる。結局、攻撃してこないアルウェンにおっかなびっくり近付いてくるしびれまんたを見て、根負けし杖を下ろした。
 しびれまんたは嬉しそうにアルウェンの周囲を回り、水面から頭を出すと顔の部分を腹のあたりに擦り付けてくる。攻撃の様子は全く無かった。
「魔物の癖に、妙に人懐っこいな」
 呆れながら、アルウェンは頭を撫でた。しびれまんたは嬉しそうにきゅー、と鳴く。
 魔物とは邪気を受けて変質した生き物の総称である。総じて性格は凶暴で、人に限らず色々なものに襲い掛かる。しかし、中にはこういった人懐っこい魔物も存在した。種族単位でか、この子だけかのか、そこまでは分からなかったが。
 急に、撫でていた左手と腹に衝撃が走った。しびれまんたは青白く発光し、ぱちりと音を立てながら放電している。
「貴様……!」
 アルウェンは激昂して杖を構えた。その様子に怯えたしびれまんたは目にも留まらぬ速度で逃げ出す。
 しびれまんたが逃げた方向を睨んでいると、物陰からこっそりとアルウェンを覗いていた。しばらく様子を見つつ、アルウェンは怪訝に思う。
 攻撃にしては威力が弱すぎる。密着状態からの電撃となれば、肌が焼け爛れてもおかしくない。しかし、実際には手と腹の辺りが痺れているだけだ。
 もしかしたら、攻撃ではなく愛情の表現なのかもしれない。そう考え直したアルウェンは、構えを解いて優しく声をかけた。
「もう怒っていない。だから戻って来い」
 言葉が理解できたのか、それとも様子で察したのか、しびれまんたは戻ってきた。ぐりぐりと体を擦り付けながらパチパチと放電する。
 痛みに顔を引きつらせながら、頭を撫で続ける。愛情表現が攻撃につながってしまうとはいえ、友愛を表現している相手を無碍に扱うことはできない。
 しばらくしびれまんたに付き合っていたが、いつまでもこうしているわけにはいかない。アルウェンは先にすすもうとしたが、どうしてもしびれまんたが付いて来ようとした。
712アルウェンRPG 02.オルディウム神殿編:2009/08/20(木) 21:06:06 ID:I7tZsmDn
 確かに懐いてくれるのは嬉しいが、流石に連れて行くわけにはいかない。きゅー、と鳴いて惜しむしびれまんたを引き離す。
「下手に人前に出るでないぞ。皆に理解があるわけではないのだ」
 アルウェンがそう言うと、しびれまんたは頷くかのように頭を振り、どこかへと去っていった。
 アルウェンは自分の手を握ってみる。一応指が動いているのは確認できるが、その感触は全く無かった。腹も似たような様子で、全身の反応が鈍い。
 かなり問題のある状態だったが、時間的猶予がないのと元から水中では早く動く事が殆ど無いと割り切り、そのまま進んだ。
 索敵を続けながら進んでいくが、どうも不自然に魔物の姿が無い。魔物の気配だけはあるのに、よって来る気配が無いのだ。
 もう一つの気配が原因だろう、とアルウェンは考える。この先に、他の気配より若干大きな気配があった。それが魔物を怯えさせているのだろう。
 未だ体の感覚は回復しないが、これまでの敵のレベルを考えれば今の状態でも十分対処可能だ。そう判断し、気配に近付いていく。
 通路を進んでいくと、アルウェンの正面に大きな部屋が見えた。気配が大きくなり、この先に魔物の親玉が居る事が分かる。
 しかし、顔を少しだけ覗かせてみて、そこには何も無かった。魔物はすぐ近くのはずなのに、その姿は見えない。
 警戒しつつ、部屋の中に進入する。やはり、何も居なかった。
 アルウェンの感覚がおかしくなっていないのであれば、絶対に魔物はこの部屋に居るのだ。問題はどこに居るのかなのだが――そこまで考えた瞬間、急に頭上が輝いた。
「上か!」
 しびれまんたに良く似た青白い輝きを追って、アルウェンは頭上を向く。空中には、何本もの触手を垂らした巨大なクラゲのお化け、えれくとくらげが電撃を放っていた。
 即座にアルウェンは杖を掲げようとする。しかし、先ほどまでの電撃の影響が祟り、右腕の動きは鈍く思った通りに動かない。
 遅い、そう叫ぶ間もなく、電撃はアルウェンに直撃する。全身に痛みを感じた後、まるでブレーカーを落とされたかのように体が動かなくなった。
 ざぱん、と音を立ててアルウェンの体が水に沈む。もがく事もできないアルウェンは、溺れる恐怖に精神を引きつらせた。
 意外にも、それを助けたのはえれくとくらげだった。触手を伸ばしてアルウェンを引き上げると、優しく自分の体の近くまで持ってくる。
 アルウェンは触手に釣り上げられる形になった。体は仰向けの体勢で、えれくとくらげ本体近くで向き合うように持ち上げられる。
 触手が杖を離させようと、絡まり引っ張り出す。これを離したら抵抗が出来ない、その思いがアルウェンの右手に力を入れさせた。
 しびれまんたの体が再び青白く輝く。光は触手を伝い、アルウェンの右手に絡まる触手に流れていく。電撃は触手から右手へと流れていき、放電しながら体を掻き回す。
「――っあぁ!」
 アルウェンは悲鳴を上げる。体が焦げるほど強力な電撃ではなかったが、それでも電気が通った後右手が痙攣し続けた。
 触手は再び杖を引っ張るが、アルウェンは手を離さない。さらに二度、三度と電気を通されても、それでもアルウェンの手から杖が零れ落ちる事はなかった。
 強情なアルウェンに杖を奪う事を諦めたのか、触手は杖から離れていった。その代わりに、触手たちは服の隙間から進入し始める。
「な!? 何をする!」
 体を動かし離そうとしたしたアルウェンに、全ての触手から電気が流れた。
「あっ、あっ、あっ、あっ!」
 意図しない悲鳴が漏れる。電撃の影響でアルウェンの神経は乱され、体を思うように動かせない。
 それでもアルウェンは左手を動かし、触手を引き抜こうとする。左手に絡まった触手が電撃を放ち、アルウェンの手は力を失い垂れた。
 体は痺れて、もう動かせる場所がなくなってしまった。さらに、動けば電撃を喰らう事を体が学習してしまっている。攻撃されない為には、されるがままになるしかない。
 ぬらぬらとした触手は、アルウェンの全身をまさぐった。妙にねっとりとした感触なのに、汁気は殆ど無い。不思議な感触だった。
 触手には無数のヒダがあり、それがアルウェンを切なく攻める。くすぐられているような、そうでないような。なんとも形容しがたい愛撫だった。
 触手はちろちろと舐めるように、アルウェンの乳首の上で動く。
「ん……あん……」
 ヒダで撫で、軽く摘む。そうであるかと思えば殆ど膨らみのない乳房全体を揉まれ、時には絞り上げるように包まれる。乳首にも触手の先端が巻きつき、ニップルリングをはめられているようだった。
713アルウェンRPG 02.オルディウム神殿編:2009/08/20(木) 21:06:34 ID:I7tZsmDn
 体の様子は全て服の中で行われているため、アルウェンには何も見えない。しかし、うごめく服は自分が弄ばれていると自覚させるには十分だった。
 乳首を包んだ触手が、くい、くいと上に引っ張り上げられる。触手にはあまり力はいのか、引っ張る力は弱い。それが逆に、アルウェンに痛みを感じさせずもどかしさのみを伝えていた。
 全身で遊ばれ、次第に興奮しだしたアルウェンの乳首は勃起しだす。かちかちに自己主張してるのが自分でも分かり、アルウェンは顔を朱に染めた。
 乳首は包まれたまま、上下左右に動かされる。動悸が早くなり、乳首の感度がましていく。
「あ……んあぁ……んっ! はぁ……んあぁ……んっ!」
 アルウェンの喉から、切ない吐息が漏れる。乱暴さなど一切ない、労わるような魔物の愛撫を、アルウェンは拒絶できなかった。
 いままで包んでいるだけだったニップルリングが上下に動き、アルウェンの乳首をしごき始める。ぞくぞくと背筋が震え、乳首はもっと苛めて、と叫びながら大きくなる。
 乳房全体にヒダが絡みつき、にちゃにちゃと音を立てながら撫でた。触手が乳房の根元を包みながら背後に通され、ぎゅっと胸を寄せて淫靡に目立たせる。それさえも弱く、甘い刺激だった。
 体には足先、指先まで触手が絡みつき、ゆっくりとヒダを歩かせる。ナメクジが全身を通っているような感触であるのに、嫌悪感を感じられないのに恐怖した。
 襟から、体を撫でていた触手が覗く。触手はそのまま服から這い出て、アルウェンの首、顎をゆっくり撫でて唇に触った。
 唇にヒダが擦り付けられる。僅かに出ている体液が唇に溜まり、アルウェンの唾液と混ざり合い舌に流れた。
「んぅ……あ、はぁ……」
 アルウェンは自分の唾液と混ざり合った液体を、熱い息を吐きながら飲み込んだ。ちょっと塩辛くて生臭い、そして甘い液体をアルウェンはまるで蜜のように感じた。
 その液体を飲むと、何故か意識が朦朧としだす。今まで考えていた事が瞬時に溶け、今あるがままを受け入れる。嫌悪感と羞恥心は幸福感と快感に変換され、受け入れられなかった感覚を積極的に要求しだす。
 口の中に触手が進入してくる。触手は口の中を撫でた後、ヒダを丹念に舌に塗りつけて絡みついた。
 舌はアルウェンが何もしなくても、触手にあわせて踊った。力のない弱弱しい触手を導くように舌を踊らせ、ヒダの間を丹念に舐めてきれいにする。
「んあ……はん……れろ……んちゅ……ごくん……んちゅ……くちゅ……ごく」
 触手の為に口の閉じられないアルウェンは、その淫猥なダンスの音を隠せなかった。恍惚とした顔で触手を舐め上げるアルウェンに、それを恥ずかしいと思うだけの羞恥心が残っているとはとても思えなかったが。
 口の中に溜まった液体を、躊躇することなく飲み込む。禁断の蜜のようなそれは、舌で撫でればまた口に溢れるだろう。口の中も舌も、どろどろの粘液に包まれている。それでもアルウェンは舌を触手に這わせて、蜜を得ようとした。
 アルウェンが飲み込みきれない液体は、口の横から零れて水面に落ちる。恥辱の逢瀬の他に響く、唯一の音だった。
 乳首をしごいていたニップルリング型の触手に変化が現れる。上下に動いていたそれは動きを止めて、縛っていた乳首を緩める。力が弱いとはいえ、絞められていた乳首は血の回りが悪く、一気に血が流れた事でじんじんと熱くなった。
 触手の先端から極細で柔らかい針が何本か飛び出て、乳首の先に重ねられた。ゆっくりと触手は近付いていき、針が乳首に突き刺さる。
「ん!? んぶうぅ!」
 アルウェンの体が跳ね上がり、目が見開かれる。半ば茫洋としていた意識が覚醒し、口から蜜が零れ落ちた。
「んあ……らにを、しへいる。わらしのからだに……いっひゃいらにをしたぁ……」
 背中をびくびく震わせながら、アルウェンは詰問した。触手の針がずるずるとアルウェンの胸の奥まで侵入しているのが、感触で分かる。それなのに……、とアルウェンは怯えた。
 乳首から針を刺され確かに恐怖心がある筈なのに、痛みが全く無かったのだ。針はその柔らかさを生かし乳腺を通り、乳房を内側から犯していた。
 恐怖心に負けたアルウェンは、体を揺すってなんとか針を引き抜こうとした。しかし、絡みついた触手から再度電撃が放たれ、再び抵抗力を奪われる。
 針が胸の中を通るたびに、ぞくぞくと形容しがたい感覚が襲った。もぞもぞと動きながら乳腺を掻き分け刺激し、その度にアルウェンの背筋が震える。時折道に詰まった針が、乳腺の中で小さく暴れ神経を薄皮一枚内側から快楽に溺れさせる。
714アルウェンRPG 02.オルディウム神殿編:2009/08/20(木) 21:07:26 ID:I7tZsmDn
 自分の体はどうなっているのだ、恐怖と悦楽に犯された頭でアルウェンは自問した。行為の全ては服の内側で行われており、撫でられ辱められている事はわかっても、それがどうやって行われているかは全くわからないのだ。
 唯一分かるのは、半透明でヒダのついた淫猥なイメージを与える触手が、アルウェンの舌が止まった事に焦れて舌を働かせようとしている事だ。
 舌を囲んで這い回る触手に、動かさぬように力を入れて耐える。ヒダは触手の動きに合わせて口内をねちねちと這い回り、粘液を擦り付ける。口の中ではそこらじゅう粘液が糸を引き、開ききった口はてらてらと光っていた。
 いつまで経っても再開しないアルウェンに怒ったのか、えれくとくらげが発光する。その様子に、アルウェンはびくりと震えた。このまま意地を張れば、今度の電撃は口の中に流れてくるだろう。
 いくらアルウェンの体が真祖の吸血鬼のものであり、恐ろしく丈夫で蘇生に近い再生が出来ると言っても、脳を焼かれてまで大丈夫かは分からない。死の恐怖に怯えたアルウェンは、舌での奉仕を再開するしかなかった。
「ぴちゃ……んわぁ……くちゅ……くちゅ。ぢゅず……くちゃ……ねちゃ、ぐちゅ……こ、れ……くちゅ、む……くちゃ……りぃ」
 アルウェンは舌をゆっくり動かし始める。ヒダの合間に舌を差し込み、隙間を丹念に舐め取る。粘液はどろどろとアルウェンの舌の上を滑り、喉の方へと落ちていった。
 溜まった粘液が呼吸を阻害し始めている。舌も粘液と触手の為に動かしづらく、結構な力を入れなければならかなった。それでも飲み込まぬようにとアルウェンは耐えていた。
 アルウェンが粘液を飲み込まぬよう努力している理由、それは、この粘液はとても気持ちよく美味しかったのだ。汚物と思っていたそれは蜜となり、アルウェンから抵抗する心を少しずつ奪っていく。
 体を撫でる触手も、最初は気持ち悪いだけだったのに今では気持ちよく感じてしまっている。
 何度か粘液を飲んでしまったアルウェンは分かった。これは蜂蜜だ。体と心を蕩けさせるための、甘い麻薬のような誘惑を持つ蜂蜜なのだと。粘液で満たされた口の中は、何もしなくても脳を心地よく刺激している。
 これを飲めば体が作り変えられてしまう。そういう確信があったからこそ、アルウェンは粘液を飲むのを拒絶した。
 口をすぼめて、粘液を吐き出そうとする。しかし、またえれくとくらげが光った。粘液を吐き出したら、また電撃を撃たれてしまう。
 飲めば体が変になるが、飲まなければ強烈なお仕置きをされてしまう。死の恐怖を思い出してしまったアルウェンは、えれくとくらげの脅しに屈服するしかなかった。
「くちゅ……ちゅぐ……こく……くちゃ……ごくん。ちゅ……ちゅる……じゅる……ごく」
 そのまま飲み込もうとしたが、それは粘液の粘度が高すぎて無理だった。辛うじて吐くのを堪え、舌で唾液と混ぜ合わせ少しずつ飲み込む。口をすぼめて音を立てながら混ぜ合わせ、触手に吸い付いてフェラチオをするように奉仕した。
 粘液を飲み込むごとに、快楽と幸福感が増す。恐怖感と必死さは薄れていき、生臭い粘液は再び極上の蜜に変わる。まるで上質なベッドの上で寝ているかのような安心感が生まれ、思考を鈍らせようとする。
 それでもアルウェンは、混濁する意識を押さえつけてなんとか自分の意識だけは保ち続けた。
 口の中に溜まっていた蜜を飲み終わり、新たに出てくる蜜を処理するだけになると少し余裕が生まれた。その余裕のせいで、今まで気にする余裕が無かった胸の刺激が直接快楽を伝えてくる。
 針は胸の内側から肉を柔らかく揉みほぐしていた。幼く膨らみが少なく硬いアルウェンの胸は、触れば溶けそうなほど柔らかくされていた。外側から表面のみを揉まれたのではない、内側と外側の両方からの刺激によってのみ可能な柔らかさだ。
「こわひ……ちゅっ……こんなの……くちゅ……ちゅる……やめへ……くれ。んっ……ちゅる……ちゅぅ……へんら、くちゅ……くちゃ……んだ」
 アルウェンは言いようの無い恐怖感を感じた。自分の体がいいように弄ばれているのに、えれくとくらげの望みどおりに変質させられているのに、アルウェンが感じているのは喜びだった。こんなものは嫌なはずなのに、改造していただいているという考えが浮かんでいる。
 舌での奉仕には、熱が入ってきている。仕方なく、で始めた行為のはずなのに自分から望んでやっている気さえしていた。
 乳腺の先端まで到達した針は、それでもなお進もうとした。左右に振れながら薄皮をつつき、乳房を内側から揺さぶる。胸全体に熱く熱がこもり、ぞくぞくと被虐の悦楽が襲い掛かってくる。
715アルウェンRPG 02.オルディウム神殿編:2009/08/20(木) 21:07:48 ID:I7tZsmDn
 やがて先が無い事を理解すると、針の進行は止まった。アルウェンはその様子にほっとしたが、それも一時のことでしかなかった。急に、胸の中がぞわぞわとうごめきだし、びくんと体が跳ねる。
 針が枝分かれを起こして、他の無数にある乳腺に進入しだしたのだ。乳腺は乳首から木の枝のように複数に分かれながら存在する。進入した針は、その一番奥深くにあるものにだけ進入していたのだ。今度は正真正銘、乳腺の一本も残さず胸の全てを征服された。
 いままでまばらだった乳房の刺激は、今度は満遍なく全てにいきわたる。乳腺の全てを丹念に開かれる行為は、心臓を握りつぶされるほどの刺激を伝えてきた。
「んぶ! ふぁああぁぁぁぁ!」
 蜜と触手に舌を絡め取られたまま、アルウェンは絶叫した。その拍子に蜜を大量に零してしまい、アルウェンはさっと顔を青ざめた。
 視界が一瞬白に染まり、一瞬意識が飛んだ。口の中に溜まっていた蜜が一斉に喉に押し寄せ、吐き出しそうになる。
 吐いてしまえば、またお仕置きされてしまう。電撃の恐怖が首をもたげ、呼吸ができない苦しみを堪えながら飲み続ける。吐いたら怒られる、その思いのみが必死に喉を動かさせた。
 苦しいはずなのに、喉がじんと熱くなる。限りなく原液に近い蜜が喉に張り付いたため、この苦しみすら快楽に変換し始めている。そんなはずない、と頭で必死に否定しながら、唾液で少しずつ流すことしかできない。
 蜜を飲み込むと電撃の痛みと恐怖が薄れ、また幸福感で思考を掻き乱される。妥協と屈服に被虐の幸福を覚えさせられ、反骨心が潰れていく。アメとムチを使い分けた、効率的で慈悲のない完璧な調教だった。
 針は乳腺の侵略を完全に終了していた。最早乳房はアルウェンのものではなく、快楽や動きさええれくとくらげに支配されている。そして、その支配の手は半ばアルウェン自身にさえ届いていた。
 恐怖と快楽と蜜、この三つによってアルウェンは殆ど抵抗する事を諦めている。最後まで抵抗しているのは、僅かに残るアルウェンの意識と杖を強く握り締めたままの右手だけだ。だが、たったそれだけの抵抗も、えれくとくらげは良しとしなかった。
 胸が内側から圧迫される。その指先から脳天まで行き渡るほどの衝撃は、アルウェンに全身を痙攣させた。
「いやっ、おっ、おっ、おっ……おああぁぁぁぁ!」
 びくんびくん震えながら何が起きたのか、と自問するがそれは無駄だと分かっていた。自分の状況を知る術などないし、元より与えられたものを全て受け入れれる以外に選択肢はない。
 アルウェンの見えない服の内側の、さらに乳腺の中では、針が膨らんでいた。乳房は一回りほど大きくなり、おもいきり張っているのが分かる。
 針は乳首のあたりから膨らみ始め、先端に向かって進んでいく。肥大化が進むたびに、アルウェンの体はびくびくと震えた。
 指一本動かす事が出来ないほどの強烈な刺激であったにも関わらず、アルウェンは忠実に蜜をすすり続ける。まるで意識以外の全てが別の生き物になってしまったかのようだった。
 胸の外から与えられるヒダの愛撫が、アルウェンに心地よさを伝える。逆らわなければこんなに優しく愛してもらえるのだ、だからもう全て身を任せてしまえ、と胸が訴えてきた。アルウェンはそれを全力で否定しつつも、既にそれに限りなく近い状態であるのは自覚してしまう。
 アルウェンが精神的に屈服するのは、そう遠い話ではない。それを理解したえれくとくらげは最後の調教に出た。
 膨らんだ針が、縮みながら先端から何かを出した。体の内側から感じる冷たい液体の感触は、アルウェンもしっかりと感じ取る事が出来た。
 液体はゆっくりと排出され、縮む針の隙間に入り込むように乳腺全体に広がっていく。液体は母乳を生産する場所、腺房にまでじっくりと染み渡っていった。
 どくん、と急激に動悸が早くなる。心臓の音が聞こえそうなほど脈打ち、乳房に幸福感が満たされていく。
 蜜を直接胸の中に流し込まれた事に気づいたアルウェンは、青ざめて絶叫した。
「や、やめ……ごくん、それだけは……くちゅ……こく、やめてくれ……。おかしく……こく……ちゅる……こんどこそ……くちゃ……おかしくなるぅ!」
 たとえ電撃を食らっても暴れだしたいほどの恐怖を感じた。これほどの激情であっても体は言う事を聞かず、おとなしくされるがままである。口もいくら嫌だと言っても、蜜を飲み続ける事をやめなかった。
716アルウェンRPG 02.オルディウム神殿編:2009/08/20(木) 21:08:14 ID:I7tZsmDn
 えれくとくらげが定めたルールさえ遵守すれば、おしおきはされない。例えどれほど罵詈雑言を吐こうとも、体で抵抗しなければ幸福を得たままでいられる。従順になったアルウェンの心がそれを理解しているからこその、言葉だけの抵抗だった。
 乳房を犯す蜜は、幸福感を増幅しながらアルウェンの精神に訴えかけた。抵抗する心を削りながら、意識を沈める。
 アルウェンの目から力がきえ、とろんと溶けだす。蜜が作り出す幸福の麻薬は強力で、アルウェンの心を別の何かに変えようと躍起になる。
 蜜はどんどん吸収されていき、減った分だけまた蜜が注がれる。
 乳房を人間では不可能な動きで揉みしだき、蜜が吸収されるのを助けていた。
 外から全身に塗りたくられた蜜と、乳房の内部から吸収させられる蜜、そして口から飲み込んだ蜜。この三つで、アルウェンの体に蜜が届いていない場所はない。特に乳房は念入りに吸収させられ、感度は桁違いになっている。
 自分はもう限界だ、そう考えるアルウェンは焦りながら逃げ出す方法を考える。しかし、なぜ逃げる、幸福を手放すな、逆らってはいけない、気持ちよくしてもらう、という思いが胸からせり上がり邪魔をする。
「い……い、のか? いや……いかん……けど、気持ちがいい……やることが……けど、しあわせ……」
 思考すらアルウェンに反逆し、逃げるという考えを良しとしない。その間にも、どんどん蜜は注がれ吸収され、抵抗の意識が敗北を続ける。
 乳腺の中の針が、電撃を放った。お仕置きのように強力なものではない。胸を活性し刺激を与え、蜜の吸収を助ける。
 柔らかく解された乳房が、さらに柔らかく溶かされる。触ったら崩れてしまうのではないかというほど柔軟に変貌を遂げる。ぴりぴりとした刺激が胸中に走り、その快楽は留まる事を知らない。
 外観のみの話で言えば、アルウェンの胸は犯される以前とそう大差ない。乳首のサイズがそう大きくなったわけでもなく、乳房も精々一回り半大きくなっただけだ。
 元のサイズが小さいのだから、ちょっと大きくなったとしても十分常識の範疇だ。それも、中の蜜が吸収し終われば元の大きさに落ち着くだろう。
 しかし、その中身は以前とはまったく別物だ。感度はありえないほど上昇し、媚肉の柔らかさは極上の肉に勝る。なにより、胸から得られる快感はそのまま幸福として受け取れるように神経まで改造されている。
 なおも電撃は続いた。媚乳の改革を促進し、さらに増大しながら。乳首は勃起を持続し続け、刺激してくれと言わんばかりに泡立つ。
「ちゅる……あ、はぁ……もっと……ほしい……くちゃ……きもち……ちゅうぅっ……よすぎる。むね……ちゅば……もっと」
 アルウェンが濁った目で訴えかけた。正気の色を殆ど失い、与えら得る快楽と幸福に依存する比重が大きくなる。
 抵抗を続けるのは難しかった。たとえ与えられたものであろうと、得たものであろうと、幸福には違いないのだ。過程が違うだけであり、得られるものは変わらない。
 針が後退を始めた。人格にさえ影響を及ぼす媚乳の作成は、アルウェンの懇願により完成を見せた。
 アルウェンの美しい顔は、今は面影も無い。いや、美しさは同等のものだが、別種の美貌になっていた。
 強くきりりと構えられた眼光。自信と誇りが感じ取れる顔つき。それらは失われた。
 今のアルウェンは、粘液でべたべたに汚した口。垂れ下がり色を失った瞳。快楽で火照り赤く染まった肌。それに加え、幸福感に浸かりきった溶けた顔が全てだ。
 以前の強さは全く感じられない。その代わりに、他者に全てを明け渡し従順になりきった、雌特有の淫猥な美しさがある。アルウェンの美は、少女にして雌である事、それだけに収束していた。
 抜け出る針は進入する時の優しさを忘れ、乱暴に暴れながら引き抜かれる。乳腺の中で肉に接触するたびに、そこから強めの電気がながれ胸を快楽に焼いた。
 針は抜き出されながらも、大量の蜜を出し続ける。隙間を遊ばせておく余裕はないとでも言いたげに満たしていった。
 じゅる、と音を立てて針が引き抜かれる。
「ふお……お、お、お、おああぁぁぁ……ひゃん、あぁぁ!」
 その乱暴な引き抜き方は、アルウェンに胸を犯されていると思わせるには十分な刺激だった。針は抜かれながらも蜜を出し続け、乳腺は粘液でいっぱいにさせられる。
 針が全て引き抜かれるのと同時に、アルウェンは胸を突き出して全身を痙攣させた。陸に放り出された魚のようにびくびく跳ね、絶頂を迎える。
 胸から異物が引き抜かれてもなお、蜜は殆ど出てこなかった。粘度が高いために、乳房に圧迫されながらも排出を拒んでいる。
717アルウェンRPG 02.オルディウム神殿編:2009/08/20(木) 21:08:56 ID:I7tZsmDn
 触手の先端が丸く広がり、乳首に押し当てられた。それはぴったり乳輪の大きさで、空気を抜かれながら乳首の形に張り付く。きゅっと乳首が締められ、触手が千切れる。これで中の蜜が飛び出る事はなくなった。
 ずっと口を犯していた触手が、口から引き出される。アルウェンの口と触手を何本もの糸が伝うという卑猥な光景を残した。最後まで触手をしゃぶり、今も惜しげに舌で追っていたが口を閉じ、まだ口内に残っている蜜を大事に飲み込む。
 胸を刺激する触手の勢いが弱くなった。それを残念に思いながら、アルウェンは次の行為を大人しく待つ。
 えれくとくらげは全身をやわやわと撫でるだけで、何もアクションを起こさない。アルウェンはそれを濁った目でじっと見続けた。
 えれくとくらげはアルウェンが抵抗しないのを確認していた。刺激を弱くしても、アルウェンは期待する目で見上げるだけで、指一本動かさない。
 じゅる、とえれくとくらげの中心部分から、太い触手が出された。今までのものとは違う、太くてヒダの少ないものだった。それがアルウェンの目の前に差し出される。
 びくり、とアルウェンが震える。目の前に出された太い触手が最後の仕上げなのだと悟った。これに奉仕をする事で、本当にアルウェンは雌として完成する。
 どうする、と問うかのように、太い触手はアルウェンの眼前から動かない。漂う様にゆれながら、アルウェンが自分から奉仕するのを待った。
「どう……する? 私は、やらなきゃいけない事が……。しかし……これで……」
 すぐにそれを口に含むことはできなかった。最後に残った一握りの意識が、ここが最後のチャンスだと告げる。
 成功する訳がない。魔法よりも電撃の方が早いだろう。おしおきは怖い。
 どうしようか、と考え続ける時間は強制的に終わらせられた。胸に絡みつく触手が、強く動き出した。
 乳首は再びしごかれ、乳房は揉まれるのとヒダで愛撫されるのの二段攻撃。さらに、乳首の先端を触手がこりこりと押し、こね回しながら弄び始めた。
 抵抗の意思は一瞬で吹き飛んだ。雌になればこれから幸福と快楽の中でのみ生きられる。いっぱい胸を揉んでもらって、奉仕をして、気持ちよくなる。アルウェンがそれだけを求めるように変えられていった。
 舌を伸ばしながら、顔を触手に近づけていく。右手から力が抜けていき、杖が落ちそうになった。
 触手を口に含む瞬間、えれくとくらげの体が大きく泳いだ。アルウェンは驚愕に目を見開き、右手を強く握り直す。最後の力を振り絞って、一握りの抵抗し続けていた意思をつなぎとめる。
 体が落下を始める一瞬で確認したのは、しびれまんたがえれくとくらげに体当たりした事だった。
 えれくとくらげの触手が、発光しながらしびれまんたを捕らえようとする。アルウェンに、そんな事をさせる余裕を与えるつもりはなかった。
 杖を振り上げて照準をえれくとくらげに合わせる。そして、アースインパクトの魔法をえれくとくらげに直接叩き込んだ。
 大地を操り、また粉砕する魔法は、えれくとくらげの内部でその力を発現した。体が振動しひび割れ爆散する。
 水に落ちたアルウェンは、慌てずに下を把握して水面から顔を出した。正面には、しびれまんたが心配そうにアルウェンを見ている。
 しびれまんたの頭を撫でて、アルウェンは微笑む。
「すまぬな、世話になった」
 きゅー、と鳴きながらしびれまんたは喜び、泳いで去っていった。
 今回ばかりは助けられた、と素直に思う。最後に助けられなければ、本当に引き返せなくなっていたかもしれない。もっとも、しびれまんたの"じゃれつき"があったから遅れを取ったのも事実だが。
 そうだとしても、上位の存在に逆らってまで自分を助けてくれたのだ。それを思えば、しびれまんたと友好を交わしたのは間違いでないと断言できる。
 アルウェンはしびれまんたの無事を祈った。多少なりとも情は涌いているが、危険な道中あの子を連れて行くわけにはいかないし、なにより水の中から出られない。魔力さえ回収してしまえば、もうオルディウム神殿に来る事もなくなるだろう。恐らくこれが今生の別れになる。
 水に腰までつかり、粘液を洗い流す。気を抜くと粘液を掬い上げ、すすってしまいそうになった。全身はまだ熱を持っており、今すぐ体中をまさぐりたくなる。
 何処よりも重症なのが胸だった。粘液で張り付いた服を離そうとするだけでイきそうになり、幸福感がこみ上げる。涙を堪えながら長時間かけて、やっとの思い出服を胸から引き剥がす。
 襟口から見えた乳房はぱんぱんに張り、乳首に透明感のある物体が吸い付きながら覆いかぶさっている。
718アルウェンRPG 02.オルディウム神殿編:2009/08/20(木) 21:09:17 ID:I7tZsmDn
 乳首に張り付いたものを取る勇気は、アルウェンにはなかった。触れただけで心をぐちゃぐちゃにかき回されるのは目に見えている。
 服を脱げば胸が擦れる。それだけは避けたかったアルウェンは、水を手で掬い少しずつ粘液を洗い流すしかなかった。体に張り付いた粘液は、手で洗い流すのは怖かったので何度も水をかぶる事で済ませる。
 それですら胸に水が流れれば快楽を得ていた。
 一通り洗い流し、前かがみになりながら進んでいく。出来る限り胸を刺激しないための処置だ。
 ゆっくりと魔物に遭わないように進んでいく。幸いにも、魔物に遭う事はなかった。気配からしてアルウェンを避けているようだ。えれくとくらげを排除するほどの相手に楯突く気は起きないのだろう。
 やがて庭園らしき場所に着く。神殿内部と違い、ここは昔の情景を濃く残している。おそらく魔物にあらされていない為だ。つまり、ここならばゆっくりと休息をとる事ができる。
「やっと……休める」
 アルウェンは弱弱しく声を出し、その場に座り込んだ。顔を赤く染めているのは、疲れのためではない。
 体の調子は大分戻ってきている。しかし、胸だけはどうにもならなかった。肉体の自浄作用が蜜の快感をなくしていきはしたが、神経細胞のレベルで変質し調教された胸は戻らない。
 体が、胸は今の状態が正常だと認識してしまったのだ。これから先、一生このままだろう。胸を触られれば、たとえどんな相手だろうとどんなに嫌だろうと幸せになってしまう。
 なにより精神の奥深くまで、胸は快楽を得るものだと刻み込まれてしまった。たとえ以前の体に戻ったとしても、胸を触れば快楽を信じてしまう。アルウェン自身も、もはや経験が皆無であった性を強く意識せずにはいられない。
 肉体も完全に元通りとはいかない。胸の影響を受けて変化を受け入れやすくなった体は、蜜の効果が抜け切ったとしても今までより遥かに敏感になっているだろう。
 あまりな屈辱に、強くした唇を噛む。涙だけはなんとか堪えた。
 元のサイズまで戻った胸の先端に、縮んだ事でたるみが発生し取れやすくなったニプルキャップもどきがある。
 指先でたるみをつまみ上げる。それだけで快感が走り、甘い声を漏らしてしまう。それでも意を決して力を要れ、一気に引き剥がす。
「ひゃあぁっ!」
 たったそれだけであるのに、アルウェンは背を仰け反らせショーツに愛液を噴き出した。目じりは垂れ下がり、雌の顔が覗く。
 もう一つにも手を伸ばし、一気に引き剥がす。淫らな顔を顔を隠しもせずに、その快感に浸った。
 最後の一撃がとどめとなり、脳をかき回す。我慢の限界を突破してしまったアルウェンは、おもむろにスカートをたくし上げた。
 ショーツに守られた恥丘は、半乾きだったのにまた中心から新たに濡れていた。指を伸ばして、以前あおじぇりーに凌辱されたクリトリスと尿道を弄る。胸に触れるのだけは、自制心よりも恐怖心が止めさせていた。
 にちゃにちゃと音を出して、愛液と媚肉の感触を楽しんだ。ショーツがぐしゃぐしゃになるのも気にせずに、二箇所を思うがままに刺激する。頭はかつての刺激を反芻しながら、凌辱を再現しようとしていた。
 終わりは早かった。唯でさえ敏感になっている体に、強力な刺激を与えたのだ。それも当然だろう。
 尿道から潮が吹き出て、続いて黄金水が漏れる。黄色い液体は愛液を洗い流しながら、ショーツと指に黄色い染みを作り出した。
 尿が出ているにも関わらず、アルウェンは弄るのを辞めない。黄色い液体はあたりに撒き散らされ、水溜りを至る所に作っていく。
 跳ねて飛んだ尿はオーバーニーソックスにも染みて、変色させる。
 黄金水の終わりと同時に、アルウェンの変態的な自慰も終わった。しばらく放心しやがて頭が働きだすと、自分の惨状と尿の異臭に自らの浅ましい行為を自覚する。
 真っ当な行為ではない。それでもやめられなかった。自分の体は変わってしまった。
 泣く事も許されないアルウェンは、その事実にうなだれるしかなかった。
719アルウェンRPG:2009/08/20(木) 21:10:55 ID:I7tZsmDn
以上です。続き自体はあと校正を残すのみなので、多分来週も更新できると思います。
あと、今回からナンバーを付けました。自分が分からなくなるからです。
鬱陶しいと思いますが、ご了承下さい。
720名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 21:17:04 ID:csGwZRXj
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・


ふぅ。けしからん。
721名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 21:33:02 ID:FzhxtYv3
うp乙!! 長かったぜぇ……半年待ったかいがあったというものだ
722名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 00:38:19 ID:1ESfO6ku
っと。うpおつです。前回のBADENDを見返すと、次のBADENDも期待せざるを得ないwww

で、このRPGはどこまでやるんですか? 城で終わる? ラスダンまで行く?
723名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 22:59:30 ID:D0OLekGE
いつの間にか更新来てたのか。うpおつです。
下がりすぎだけど、スレ上げたほうがいいのかな?
724723:2009/08/23(日) 21:53:11 ID:mNuCUlWQ
誰もいない・・・のか(´・ω,';,';,',
725空の軌跡2.5?:2009/08/24(月) 01:52:14 ID:zVRD9bQ7
リベルアークでの戦いが終わり、エステルとヨシュアは一時ロレントの自宅に帰ってきた。
小さな仕事を受けたり、釣りをしたり、デートをしたり・・・。
そんなある日の夜。

コンコン。
「ん・・?」
うっすらと眠りに落ちかけていたエステルだが、ドアのノックがそれを阻んだ。
「だーれ?」
「誰って・・僕だよ、エステル」
「ヨシュア?どうしたの?こんな夜中に・・」
「ちょっと野暮用。鍵、開けてくれない?」
「う、うん」
エステルは鏡で髪を軽くセットすると、ドアを開けた。
「や。エステル」
「用って?」
「ここじゃなんだから・・・」
ヨシュアはそう言ってエステルの横を通り過ぎると、ベッドに腰を下ろした。
「エステル、ここ」
ヨシュアは自分の横を指差す
「え?」
「こ・こ」
「えっと・・・」
「座らないの?」
「う、ううん。座る・・」
エステルはおずおずとヨシュアの隣に腰を下ろした。その刹那、ヨシュアの手がエステルの腰に回される。
「よ、ヨシュア?」
「好きだよ、エステル」
「私も、ヨシュアが好き・・」
どちらともなく唇が重なり、ヨシュアの舌がエステルの舌に絡まり、二人はしばらく濃厚な口づけを楽しんだ。
726空の軌跡2.5?:2009/08/24(月) 01:53:29 ID:zVRD9bQ7
口づけが離れると、ヨシュアはエステルの寝巻を脱がせてベッドに座らせた。
「うう・・・恥ずかしー・・」
エステルは耳まで真っ赤になって、両手で乳房と性器をヨシュアの目から遠ざけた。
「可愛いよ、エステル」
「むー・・よ、夜ばいなんて誰に習ったのよバカヨシュアぁ・・」
「・・漆黒の牙として、身につけなきゃならない技術だったから・・」
「あ・・・」
「・・・冗談だよ。僕が今こうしてるのは男としての本能みたいなもの、かな」
「本能?」
「そう。・・好きな女の子と交わりたいって本能」
「それなら私も・・かな。私もヨシュアと・・ま、交わりたい・・」
「・・じゃ、エステル、こっち来て」
ヨシュアはエステルを自分の膝の上に座らせると、自分たちを鏡に写らせた。
「・・・誰かさんみたいに悪趣味ねぇ・・」
「そう?そんなこと言うと・・・」
「ひぁっ!?」
ヨシュアはエステルの両乳房をわしづかみにして、円を描くように揉みはじめた。
「ふあ・・よ、ヨシュアぁ・・!」
たぷん、たぷんとエステルの乳房がヨシュアの手の中で様々に形を変えていく。
「エステル、気持ちいい?」
「うん・・・ヨシュア、下も・・触っていいよ?」
「・・・うん」
727空の軌跡2.5?:2009/08/24(月) 01:55:14 ID:zVRD9bQ7
くちゅっ・・
エステルの膣にヨシュアの指が挿入される。
くち・くちゅ・・くちゅくちゅっ・・
「ヨシュアぁ・・」
「気持ちいい?エステル」
「気持ちいい・・よぉ・・」
「そっか」
ヨシュアは愛撫しながら鏡で冷静にエステルを観察していた。
小さくもなく、大きくもない、ただヨシュアの感じる美しい形をした白いエステルの乳房。その頂点はきれいなピンク色で、ぷっくりと隆起している。
縦になったヘソとキュッと締まった腰周り。
美しい太もものライン、愛液でぐっしょり濡れた秘部。
ズボン越しに感じる引き締まったヒップの感触。
「・・・っ!!」
刹那、ヨシュアは頭が真っ白になり、びくんびくんと下半身を痙攣させた。
「・・・あ」
「ヨシュア?」
汗だくで上気したエステルが、心配そうに振り向く
「だ、大丈・・」
「ウソ。・・射精したんでしょ?まだ、入れてもないのに・・」
エステルはヨシュアの懐から立ち上がると、ヨシュアのズボンを脱がせ始めた。
「・・・ほら、やっぱり」
「・・・っ」
「しかたないなぁ、ヨシュアは」
エステルはそう言うと、ややしぼんだヨシュアのペニスを優しく上下にしごき始めた。
728空の軌跡2.5?:2009/08/24(月) 01:56:08 ID:zVRD9bQ7
「大丈夫。シェラ姉に習ったから。・・・それに棒の扱いは慣れてるから」
「そういう問題じゃ・・・」
「いーの。ヨシュアはどっしり構えてて」
「・・うん」
ヨシュアは一生懸命に自分のペニスをしごくエステルをより愛おしく思った。

「・・ヨシュア、そろそろいい感じなんじゃない?」
「そうだね。ご苦労様、エステル」
「水臭いこと言わないの」
「ごめん。・・エステル、上と下、どっちがいい?」
「・・・は、始めはヨシュアが上になって欲しいかな。で、できたら次は私が上・・なんて」
「了解」
そう言うなり、ヨシュアはエステルを優しく押し倒すと、エステルと指を絡ませ、挿入する体勢をとる。
「や、優しくしてね・・?」
「努力するよ」
ヨシュアは優しく微笑むと、ゆっくりとエステルの膣にペニスを挿入した。
「・・ン・・!」
「エステル、大丈夫?」
「うん・・大丈夫」
ヨシュアはゆっくりと愛する人の奥にペニスをうずめていく。
729空の軌跡2.5?:2009/08/24(月) 01:57:10 ID:zVRD9bQ7
そして・・。
「エステル、奥まで入ったよ・・・動いていい?」
「いいよ・・」
エステルの笑顔を受け、ヨシュアはゆっくりと腰を振り始めた。
「ふあ・・、ヨシュアの・・すごく・・カタイ・・よぉっ・・。奥が・・奥が擦れてるよぉ・・・」
「エステルも・・すごく締めつけてくる・・!」
体験したことのない快感に二人は身をよじる。
「・ヨシュア、ヨシュアぁ・・・よひゅあぁ・・んぅ・・・」
エステルの目はトロンとしていて、舌が回らなくなってきている。ヨシュアはそれを見て、ここぞとばかりに腰の速度を上げた。
「ひぁ・・!よ、よひゅあ・・あああああああっ!!」
「!!・・・うっ!!」
エステルが果てるのとほぼ同時に、ヨシュアもまたエステルの中で果てた。
730空の軌跡2.5?:2009/08/24(月) 01:59:05 ID:zVRD9bQ7
「はぁ・・はぁ・・」
ヨシュアはエステルの中からペニスを引き抜くと、エステルに覆いかぶさるようにベッドに倒れ込んだ。
「・・重いよ、ヨシュア」
「ごめん、エステル」
顔を見合わせて、キスをする。
「えへへ・・ヨシュアに処女奪われちゃった」
「・・・もっと言い方はなかったのかな・・」
「いいじゃない、べつに。ヨシュアが私を抱いたのは事実でしょ?」
「うん」
「で・・その・・どうだった?」
「・・何が?」
「私。抱き心地っていうか・・具合っていうか・・、とにかく、ヨシュアが気持ちよかったかってこと!私だけ気持ちよかったら悪いなーって・・・」
「・・・」
「な、何よその目」
「気持ちよかったよ。エステルの胸も中も」
「・・・!」
エステルは恥ずかしさのあまり両手でヨシュアを突き飛ばすと、シーツを体に巻いてベッドのふちに座る。
「エステル?」
「・・ば、バカヨシュア!」
「聞かれたから答えただけなのに・・相変わらず難しいね」
ヨシュアはそう言うと、座ったままのエステルを後ろから抱きしめて、口を耳に近づける。
「エステル、・・・・・」
「・・!!」
「・・返事は?」
「わ、私も・・ヨシュアのこと・・あ、愛してる・・」
「うん、知ってる」
「・・・もう、バカ。・・バカ」
「知ってる。でも許してくれないかな?もう二度と放さないから」
「・・・もう・・・」
そうつぶやくと、エステルは振り向いてヨシュアにキスを求める。ヨシュアはそれに応じた。
731空の軌跡2.5?:2009/08/24(月) 02:00:00 ID:zVRD9bQ7
「ん・・・」
(・・・ん?何か・・入って・・くる)
ヨシュアの口からエステルの口の中に苦い液体が注がれる。
「ヨシュ・・ア?」
「・・・エルモ村近辺で取れる薬草を煎じた強壮剤だよ。副作用はないから安心して?・・即効性はかなりのものだけど」
「・・そ、そうみたいね」
エステルは自分の体が再び暑くほてり始めるのを感じた。同時に自分の尻にヨシュアの固いペニスが当たるのも感じた。
「ヨシュア、こんなのどこで知ったの?」
「・・・言えない」
「そっか。・・・あんのバカオヤジ・・・こんなのナニに使ってんだか・・」
「・・なんでわかったの?」
「私のヨシュア観察力をなめないでよね、大体わかるわよ」
「参りました。ところでエステル」
「何?」
「次はエステルが上になる番だよね?」
「え?」
「さっき言ってたじゃないか。2回目は上に乗りたいって」
「あ、あはは。あれはその・・ノリで・・」
「ダメ。逃がさない。強壮剤飲んだから問題ないだろ?」
「う・・・それはそうだけど・・・上より・・・ヨシュアにバックからされたいっていうか・・・」
「エステル・・」
「ダメ?」
「・・・いや、いいよ」
「やったぁ☆」
二人の夜は続く・・・。
732名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 23:25:03 ID:TI7z6Gwf
あ、投稿あったのか、乙ー
733名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 01:59:37 ID:DcBRuRc9
亀レスだけど乙ー
ヨシュエス読みたかったので嬉しい
保存した
734名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 22:45:06 ID:7inwaZ1E
うp乙です。短期間に投下が二つあるとか珍しい
735名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 00:51:42 ID:NKamovm4
さて、明日は木曜日だけどアルウェンRPGの人は来るのだろうか。全国三兆六千億人のアルウェンファンが
wktkdkdkしながら待つ
736名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 23:56:31 ID:ixyG1+Ju
さ、全裸待機全裸待機
737名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 23:58:49 ID:NKamovm4
いや着ておけよw
738非エロですけど:2009/08/27(木) 16:14:40 ID:87Dftl2D
スティックマスターエステル

エステル「くらえブルブラン!とっておきの太極輪ー!!」
ブルブラン「グアアー!!この『怪盗B』ことブルブランがこんな小娘にー!!」


ヴァルター「ブルブランがやられたようだな」
ルシオラ「奴は執行者の中でも最弱・・」
レン「エステルなんかに負けるなんて結社の面汚しね」

ドン!
エステル「くらえー!」
3人「グワアアアー!」
エステル「やった、ついに執行者を倒した、これでワイスマンのいる根源区画への道が開かれるわ!」
ワイスマン「ようこそエステル君、わが根源区画へ」
エステル「こ、ここが根源区画だったのね、感じる、ワイスマンの陰湿オーラを!」
ワイスマン「戦う前に言っておく。君は私を倒すのにレーヴェの助けが必要だと思っているようだが、別になくても倒せる」
エステル「あんですって!?」
ワイスマン「そしてヨシュアは痩せてきたのでアルセイユに送り返しておいた。あとは私を倒すだけだな」
エステル「ふん、上等よ、私も一つ言っておくわ!私は幼い頃にお母さんを亡くしたと思ってたけど、そんなことはなかったわ!」
ワイスマン「そうか」
エステル「いっくわよー!!」
ワイスマン「きたまえ、エステル君!」

エステルの掛け声がリベールを救うと信じて・・・!!
739名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 20:50:00 ID:cZXgwT2J
RPGの人来てないけどとりあえず全裸待機しておくか
740アルウェンRPG 02.VS エフェメルガ前編:2009/08/27(木) 22:41:41 ID:cA5rFr6d
 フォースアローとアースインパクトを巧みに使い分けながら、アルウェンは神殿を進んでいく。神殿は進むごとに水位を減らし、次第にアルウェン有利な戦場へと変わっていった。
 水場が減った事で水生の魔物は減り、立ちはだかるのは水により主役を奪われた弱い魔物ばかりだ。であるにも関わらず、アルウェンにとって楽な戦場ではなかった。
 恐ろしく敏感に開発、いや、改造された胸は常にアルウェンを責め苛む。今は水中に生えていた柔らかい藻の様な蔦を巻いて固定しているが、それでもぴりぴりと快楽を伝えてくるのだ。
 さらに以前あおじぇりーに受けた辱めを思い出し、下腹部が疼いて脱力させる。歩くたびにぞくぞくと快感が走り、とてもではないが走る事などできない。
 スカートの前丈が短いため、彼女の内股では粘度の高い透明な液体がきらきらと輝き、紫色のオーバーニーソックスを変色させているのが分かってしまう。動くたびにぷちゅぷちゅという音が鳴り、それがまたアルウェンの性感と羞恥心を刺激する。
 集中力を削がれるのは如何ともしがたく、魔法の精度と威力はガタ落ちだ。中途半端に魔物が弱いもの、アルウェンが集中できない理由の一つだ。下手に余裕があるせいで、余計な事を考えてしまう。
 魔物に身を任せてしまえば楽に、という考えすら浮かび、目の前の敵にも集中できない始末。
 凌辱された二度の光景が何度もフラッシュバックし、その度にひざが折れそうになる。今アルウェンを支えているのは、僅かな誇りだけだった。
 一度心が折れそうになり、このまま帰ってしまおうかとも思ったが、負け犬になるのは御免だ。歯を食いしばって感覚を無視し、魔法を連発する。
「っ……! 何者かは知らぬが、この代償、高くつくぞ……!」
 まだ見ぬ城を乗っ取った犯人に、ほとんど八つ当たりの恨み言を吐く。そうでもしなければやってられない。
 アルウェンを苛立たせているのは、性感の他にもうひとつあった。いくら歩けども一向に魔力がある方向へ近づけている気がしないのだ。
 近くに魔力がある、というのは分かっても、どうも感覚が妙で正確な方向を感知できないのだ。さらにオルディウム神殿は同じような通路、部屋が多数あり自分の位置が掴みづらい。結果、何度も同じ場所を回ってしまう事になる。
 今は神殿の中にいるので分からないが、外はもう薄暗くなっている頃だろう。いい加減魔力を回収して、帰りたくなる。
 背後から襲い掛かるつぼみみっくをアースインパクトで吹き飛ばし、周囲を警戒しながら進んでいく。集中力が散漫な今では、感知能力も十全に発揮しているとは言いがたい。
 遅々としながらも進んでいくと、ゴミが散乱している通路の置くからオレンジ色の光が指しているのが見えた。奥には太陽光に反射して輝く水面がある。
「しまった、外に……いや、正解か」
 西日に照らされる通路の奥からは、若干ではあるが今までより濃い魔力を感じる。
 山積みになっているゴミの上を慎重に進みながら外に出る。出口を潜って光景を確認し、アルウェンは思わず感嘆の声を漏らした。
 足元には水面に浮くように取っ手のない石畳が続き、その先には巨大な円形の台座がある。昔には何かしらの儀式に使われたであろうそれは、今も劣化も少なくそこに存在している。
 構成自体はごくシンプルなものだったが、辺りの風景と相まって美しく幻想的とさえ言えた。水が苦手なアルウェンでも、また立ち寄りたいと思うほどだ。
 とは言え、いつまでも見とれているわけにはいかない。早く魔力を回収しなければいけないのだ。
 水上にある道は滑りやすく危険かとも思ったが、意外に問題なく進めた。おかげで周囲の気配にのみ集中しながら台座までたどり着ける。
 台座の中心に立ったアルウェンは、いよいよ魔力の気配が強くなるのを実感した。ぴりぴりと肌を焼く、自分の魔力の気配が感じられる。
「しかし、妙な」
 これほど魔力の圧迫感を感じているのだから、随分近くにあるはずなのだ。しかし、依然として正確な位置を感知できない。
 何か障害物でもあるのだろうか、そう考えてアルウェンは気がついた。あたりは水ばかりであり、ここは水生の魔物が幅を利かせている場所だと。
「水中! また魔物に魔力を食わせたのか!」
「やっと気付いたか」
 突如響いた声にアルウェンは舌打ちし、杖を構えながら魔力を充実させた。気配を探ってみるが、大まかな位置すらつかめない。セクンドゥム廃坑にいたモンブランとは比べ物にならないほどの実力者だ。
741アルウェンRPG 02.VS エフェメルガ前編:2009/08/27(木) 22:42:38 ID:cA5rFr6d
「待ち伏せ、というわけでもないのだろうがな……」
「ほう、ただの世間知らずなお姫様ではないようですな」
 そもそも相手に気付かれず接敵できる時点で、わざわざ声をかけ自分の存在を明かす必要はない。密かに接近して昏倒させればいいのだ。
 何者かも分からぬ相手が一体何を考えているのか、検討すらつかない。魔力を奪った割には有効に活用せず、むしろ返している節さえある。
「まあよい。後で無理矢理吐かせれば良いのだからな」
「それはこちらが用意した敵を倒してから言ってもらおう」
 水面が大きく揺れだし、ごん、という大きな音と共に台座が揺れる。通路と台座は切り離され、アルウェンは台座ごと湖の上を漂う事になった。
 結界が台座をまるまる包む形で構成され、アルウェンは飛ぶことができなくなる。これで逃げる術を失った。随分な念の入れようだ、と冷ややかに考える。
 水面の波紋はどんどん大きくなり、やがて水しぶきと共に巨体が姿を現した。薄紫色のムカデのような姿に、四つに割れた巨大な口と二本の硬質的な鎌。
 あまりにも禍々しい姿を晒し、その魔物はアルウェンに正対した。
「湖の主、エフェメルガか! おのれ、またしてもこんなものに私の魔力を!」
「さて、真祖の姫君の実力、拝見させていただきましょう」
 声の主に言葉を発しようとした瞬間、エフェメルガの鎌が振り下ろされた。それを横飛びに回避し、エフェメルガに集中する。余計な事を考えて勝たせてもらえるほど容易い相手ではないだろう。
 アルウェンはすぐに杖を構えて反撃しようとしたが、その前に体に強い衝撃が叩きつけられる。がふっ、とうめき声を漏らして、台座の隅にまで弾き飛ばされてしまった。
「何が……魔法か!」
 アルウェンの魔力を与えられたエフェメルガは、アークシェロブ同様当然のように魔法を使ってきた。打ち下ろされる鎌に水属性の魔法を追加し、台座の大半に影響を与える衝撃波を放つ。
 攻撃範囲が広く、そう何度も避けられる攻撃ではない。一発でも直撃すれば、無事でいられる自身はアルウェンにはない。
「調子に乗るな!」
 再び鎌を下ろそうとするエフェメルガをにらみつけ、アルウェンはフォースアローを放った。魔法の光弾は僅かながらもエフェメルガの顔を削り、耳障りな悲鳴を上げる。
「やはり、魔法の効きは鈍いな」
 アルウェンはエフェメルガの顔面を吹き飛ばすつもりで魔法を放った。しかし、結果は少しばかりのダメージを与えた程度だ。
 水魔から感じられる魔力は、現在のアルウェンと同等かそれ以上だ。上手く魔法を使えなくても、魔法抵抗が強いのは仕方がないと言える。それでも無力化されていたアークシェロブに比べれば、格段に与し易い相手だ。
 攻撃をしようとすれば威力の弱いフォースアローを放ち、距離を置こうとすれば強力な一撃を見舞う。アルウェンのペースで戦闘は進み、次第にエフェメルガの傷が大きくなってきた。
 この調子で進めば安全に勝てる、そうアルウェンが思っていると、エフェメルガは大きく口を開いた。今までにないパターンに一瞬動揺したが、すぐにフォースアローを放つ。
 魔法は鎌にたやすく防がれ、エフェメルガの口から何かが放たれる。それは地を滑りながら、アルウェンに襲い掛かってきた。
 すぐさまフォースアローを放ち撃墜しようとするが、それは魔法を回避してアルウェンに体当たりをする。
「なんだと?」
 威力こそ高くはないが、ひるませるには十分な効果だ。体勢を崩したアルウェンは片膝をつき、陸の上を素早く移動するそれを確認した。
 アルウェンに襲い掛かったのは、魚のような魔物だ。エフェメルガの中で飼われているのであろうそれは、牽制に使うならば十分な能力を持っていた。
「っ! 厄介な」
 速度に左右されず広域に攻撃できる魔法、アースインパクトを放ち、魔物を吹き飛ばした。しかし、その間にエフェメルガは体勢を整えていた。
 アースインパクトは攻撃範囲こそ広いものの、陸地に面していなければ効果を発揮できない。相手が台座の上にいない以上、ダメージを与えられないのだ。
 エフェメルガは口から強力な冷気を放つ。アルウェンは即座に防御体制をとり、攻撃に備えた。凍てつく吐息は台座全体を多い、地面をギチギチと鳴らしている。
「なんだ、これは?」
 思わず眉を潜めながら呟く。エフェメルガの冷気は確かに寒いが、防御している事を差し引いても攻撃能力が低かった。
 何のつもりかは分からないが、攻撃力がないのならば都合がいい。アルウェンはフォースアローを放とうと一歩踏み出して、思い切り足を滑らせた。
「なっ!」
742アルウェンRPG 02.VS エフェメルガ前編:2009/08/27(木) 22:43:00 ID:cA5rFr6d
 体を地面に打ちつけ、そのまま滑りそうになるのを手で押さえて必死に耐える。これが目的だったのだと気付くには、既に遅すぎた。
 エフェメルガは嘲笑うかのようにアルウェンを見下ろし、数体の魔物を吐くと水の中に消える。
 アルウェンは攻撃に備えようとするが、立ち上がることもままならない。さらに魔物はアルウェンに体当たりを繰り返し、水に突き落とそうとする。
 泳げない事を差し引いても、水中で水魔と勝負になるはずがない。攻撃に必死に堪えながらもアースインパクトを放とうと魔力を練る。先に小型の魔物どもを排除しなければ、エフェメルガに抵抗するのも難しいだろう。
 杖を構えながら魔力を放とうとしたその時、台座が大きく揺らされた。
「うわっ! くうっ!」
 練り上げた魔力は霧散し、アルウェンは地面にすがり付く。さらに魔物による追い討ちで、ずるずると台座から滑り落ちそうになる。
 エフェメルガは台座の周りを周回し、大きな波を立たせて凍った地面に斜頚をつけていた。アルウェンはそれを確認し、自分が本格的に窮地にいるのを確認する。先ほどまでアルウェンが行っていた相手に何もさせない戦法だ。
 さらにエフェメルガは追い討ちとばかりに水弾を放つ。アルウェンは転がりながらもそれを避けるが、代わりに魔物への警戒が疎かになり服をズタズタに切り裂かれるほどダメージを負ってしまう。
 なんとかしなければ、そう思うが打開策が浮かばない。
 無理矢理にでもアースインパクトを使い雑魚を一掃するか、それとも機が訪れるまで耐えるか。
 どちらも勝算が高いとは言えない。ハイリスクを負うか負わないか、どちらにしてもリターンを得られる確率は低い。
 アルウェンは一瞬で思考を打ち切り、自分の未来を賭ける行動を決定した。

 ・一発逆転、魔法を発動する
 ・危険は犯せない。今は耐える
743アルウェンRPG:2009/08/27(木) 22:46:42 ID:cA5rFr6d
今回はこれで終わりです。全裸待機の方、エロ無しでごめんなさい。

あと、正直どこまでやるかは考えていません。一応シチュのみはコアまである程度ありますが。
と言っても、ファブニールのエロが思いつかないので難航しています。ひぎぃで全身丸焦げとか誰も望みませんし。
大鉄塔とファブニールのエロシチュ希望なんて教えていただけたら正直ありがたいです。
744名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 23:19:23 ID:cZXgwT2J
( ゚д゚)

( ゚д゚ )


>>743
うp乙。
鉄塔の特徴的な敵ねぇ……「おおくちぼや」、とか「ころにー」が印象にあるなー。どうしても吸い込まれネタ
が思い浮かんでしまうw 服も溶かすんじゃなくて燃やせるから一石二鳥! ダメ人間の発想だ!
んでファブニールは……たまには絡み手じゃなくて真正面からでもいいんじゃね、と思ったり。
え? ダイガルドさんの仕事が無くなる?
745名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 23:50:08 ID:X7WDw4o1
まーファブは明らかに向いてないよなw でも蜘蛛であそこまで濃い描写したうp主なら
なんでもやってくれそうだ。
746名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 14:14:41 ID:AAAppmLN
よく考えなくても、真祖の耐久力補正で多少の無茶は出来るのか。火…火ね…
747名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 18:31:09 ID:7ponHhwR
ファブニールの炎が火力調整可能とかは?
748名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 00:26:16 ID:e+gkT++t
大鉄塔のステージ眺めていて、ピストン動作する機械を見ていたらなんかこう・・・
749名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 00:10:19 ID:ykEwQ2vl
某所で拾った姫さんの壁紙を使うことで、RPG氏のエロパロ読むと背徳感アップ・・・! 
750名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 16:07:00 ID:foqGDr0h
ハァハァ…
751名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 22:19:01 ID:ykEwQ2vl
さて、RPGの人が筆を進めることが出来るネタが転がってればいいな……と思いつつ木曜日を待つか。
752名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 13:30:15 ID:b6b6f3RP
いい子ね
753名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 19:30:45 ID:z9YTAmD6
>>752
IDが惜しい
754名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 08:52:37 ID:qrlo6mlf
       ∧_∧
       ( ・ω・) 木曜日が待ちきれない
        (====)
     ______( ⌒) )
   /\   ̄`J ̄ ̄ ̄\
    ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
           | |
         / \
755名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 00:55:27 ID:joXVdhjy
全裸待機完了。ちょっと寒いけどまだまだ余裕
756名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 08:06:11 ID:PKqfR77u
>>755
気が早すぎるだろwww落ち着けwww

先週か先々週だかは書き溜めがあったから一週間で来たけど、今週はどうなるかわからないぞ。
757アルウェンRPG 02.VS エフェメルガ編 BAD END:2009/09/03(木) 23:54:14 ID:stnPvPhd
 ・一発逆転、魔法を発動する

「埒が明かん!」
 アルウェンは半ば絶叫しながら杖を構えた。充実する魔力に反応したのか、魔物がこぞってアルウェンに体当たりを食らわせる。
「っ……くぅ!」
 体当たりをまともに食らい、体が台座の上を滑る。それでも魔力を練る事をやめず構成された渾身の魔法は、魔物どもを殲滅するのに十分な威力があった。
 これで台座の上に危険はなくなった。遠距離線ならばアルウェンの方が上な以上、エフェメルガは何らかの対策を採ってくるだろう。
「はぁ……はぁ……っく! エフェメルガは!?」
 よろける体を支えながら、周囲を見回す。水面は今だ波紋を映しているが、エフェメルガは影すら見えない。何をしてくる気かと十分に気をつけながら、とりあえず台座の中心まで移動しようとする。
 それは、エフェメルガの狙い通りの行動だった。
 アルウェンの背後から、エフェメルガの頭だけが突如として現れる。すぐに反撃しようとしたアルウェンだったが、攻撃対象が遠い事に一瞬戸惑ってしまったのが命取りだった。
 立ち上がりかけの足元が覚束ない姿勢、そこに魔法での遠距離水弾。アルウェンは咄嗟に直撃こそ避けたが、魔法の余波までは防げなかった。
 すぐに持ち直そうとはするが、足元は氷であり思い切り滑ってしまう。指を立ててなんとか止まろうとするが、片足が地面を踏み外し湖に落ちる。
「まず、いっ!」
 アルウェンが落ちまいと必死に耐える中、エフェメルガは次の水弾を放つ。杖を盾にするが、その程度で無力化できるほど弱い衝撃波ではなく、杖ともう片足まで吹き飛ばされる。
 今のアルウェンは上半身しか水面から出ていなく、それすら凍った地面を両手で支えている結果だ。早くなんとかしなければ、アルウェンの脳は全力で回転し状況を打開する行動を模索する。
 しかし、それはエフェメルガの行動に比べれば絶望的に遅く。視界が暗くなるのを感じながら、遠ざかる台座をただ見つめる事しかできない。
 アルウェンは最後の水弾に容易く吹き飛ばされ、水の中深くに沈み、エフェメルガに飲み込まれた。





 アルウェンが目を覚ましたのは、辺りに立ち込める異様な臭いが原因だった。鼻腔の奥を突くような刺激臭とは違う、あまりに生臭い臭気。その不快感は気付け薬の変わりになるには十分すぎた。
 不愉快な気分を堪えながら目を開けると、そこは暗く狭い空間だった。この明かりのない場所でもあたりがくっきり見えるのは、一重に吸血鬼の目のおかげだ。しかし、アルウェンはそれを見た事を後悔した。
 目と鼻の先にある壁は赤黒くでこぼこしていて、表面がぬらぬらと粘液で濡れており、非常にグロテスクな光景だ。あたりを見回しても同じ。縦に長く楕円形の形をしたこの部屋は、出口らしきものも見えない。
 そこまで確認して、アルウェンは初めて自分が立っている状態なのに気が付いた。いや、立たされている状態だろうか。
 自分の体を見れば、手足は肘と膝の辺りから壁にめり込んでいる。いままで気付かなかったのは、起きたばかりで感覚が鈍くなっていたためだろうか。
「くっ! 一体なんなのだここは」
 手足を暴れさせてみるものの、まるで接着したかのようにピクリとも動かない。指先まで動かしてみるものの、どうも感覚が鈍くどれほどの抵抗をしているかがわからない。それでも、ぶにぶにとした気味の悪い感覚だけは理解できるのだが。
 それでも暴れ続けていると、右足だけがずるりと抜け出す事に成功する。
「よし。この調子で……」
 さらに左足も、と意気込んだ所で、壁から生えた何かが右足を絡めとり、また壁の中に引き込んでしまう。その力は強く、さしたる抵抗もできずにまた膝の位置でがっちりと封じられてしまった。
「なんだ、これは?」
 その怖気が走る光景を目の当たりにしたアルウェンは、今の状況の危険を再確認する。たとえ左足を開放できたとしても、またすぐに捕らわれてしまうだろう。逃走が不可能に等しい。
 また、もう一つ危機を感じさせたものがある。何かに右足を捕まれた時、言いようのない感覚に襲われたのだ。普通に触れられたのとは違う、こそばゆい様な。そう、股や胸を弄ばれた時のような感覚が。
 二度も味わった恥辱と快楽、それがアルウェンに最大級の警告を鳴らした。ここはそういう空間で、捕まったままではまた同じ目に合うと。
「くぅ、放せ! 放せぇ!」
 力の限り暴れるが、吸血鬼の膂力を持ってしてもどうにもならない。壁はぎっちりとアルウェンの四肢を咥え込み、ささやかな抵抗も全く通用しない。
 爪を立てても柔らいものの上を滑るだけで、反抗の体を成していない。それでも恐怖心から抵抗を続けた。
758アルウェンRPG 02.VS エフェメルガ編 BAD END:2009/09/03(木) 23:56:02 ID:stnPvPhd
 無意味な脱出を試みるうちに、部屋全体が大きく揺れだした。地震のようなものではなく、前後左右にふり幅が一定しない振動だ。
「こ、今度は何だ?」
 アルウェンが目を走らせると、周りの壁が生き物のように脈動しているのに気付いた。さらに頭上からは粘液が降り注ぎ、アルウェンの体を艶やかに汚していく。
「ここはまさか……エフェメルガの中だとでも言うのか……?」
 湖に落ちた後の記憶がなく、どこかに収容されたのだろうと思っていたアルウェンは自分が思い至った答えに戦慄する。たとえ逃げ出したとしても、そこは水の中なのだ。泳げなければどうにもできないし、その上エフェメルガは健在なのだ。既に詰んでいるかもしれない。
「そんな……それなら、いっそ――」
 いっそ、このままエフェメルガに従属してしまおうか。どこもかしこもかき回して可愛がってもらえるなら、その方がいいかもしれない。諦めてしまえば楽になるのだから。
 そんな考えが浮かび、アルウェンは即座に否定した。
「私は何を考えている! そのような戯言を……なぜ、思いついたのだ?」
 怒りではなく本当に疑問に思い、アルウェンは首を傾げた。普段ならば絶対に思わないような事、それはなにより自分こそが一番承知している。それなのに、こんなことが即座に思い浮かぶなどありえない。
 そういえば、と部屋の中に随分甘い香りが充満しているのに気が付いた。それにつられてか、股間が随分疼き潤んでいる。そんな事すら当たり前のように感じている自分に、激しい違和感を覚えた。
「どう、なっているんだ、私は?」
 反抗する気があるのに、従属する気もある。しかも、それらがせめぎ合っているのではなく当然のように同居しているのだ。自分の正気を疑いたくなっても仕方がない。
 ただ一つ分かっているのは、ここに長くいるのはとてつもなく危険だという事だ。抵抗の意思を削がれるのではなく、意思そのものが塗りつぶされてしまう。最後に待っているのは、家畜に成り下がった自分だろう。
「っ! そんな事が容認できるか!」
 いくら強がっても、それすら受け入れている自分がいる。それを跳ね除け続ける意思は、二度の凌辱で期待できない事も知っていた。
 抵抗の中で魔法も試してみたが、発動すらしない。この部屋の中では魔力が拡散してしまう上に、元々未熟なアルウェンでは杖無しではろくな魔法も使えなかった。
 どうにもならない内に、ひんやりとした肉の壁が熱を帯びていくのが分かった。同時に振動が収まり、ゆっくりと体が引っ張られるような感覚。
「完全に起きてしまったか……」
 どんな仕打ちを受けるのか、考えるだに恐ろしい。しかし、それを期待する気持ちがアルウェンの抵抗を弱めもしている。
 四肢を拘束する肉が、肘と膝あたりの出入り口以外に空洞ができた。これを機と見て引き抜こうとしたが、締め付けは尋常ではなくどうにもできない。
「ひゃあ! なん、だ、これは」
 空洞の中には、どろどろの粘液が満たされていった。肉の感触とは違う、生暖かく緩やかな感触が悲鳴を上げさせる。液体は隙間なく満たされ、外にまでこぽこぽと漏れ出すほどの量が排出される。
「うぅっ、く、臭い……。それに、服が溶けている」
 漏れた液体はアルウェンの衣類を溶かし異臭を放っていた。元々の臭気なのか、それとも服を溶かした影響なのか、鼻腔を貫き脳まで刺すような刺激臭がする。
 そんな危険物であっても肌には僅かも影響がなく、手足の感触はしっかりと存在した。しかし、服を溶かされた事で脱出がより困難になったのは確実だ。
 服を溶かし終わった粘液は肉の隙間から吸収され、量を減らしていく。汚臭を放つ液体が部屋に流れなかった事に、アルウェンは密かに安堵する。
 完全にあらわになった手足に再び肉の壁が絡み、先ほどのようにぴったり張り付くではなく、柔らかく撫で上げる。その感触に、アルウェンの背筋がびりびりと震えた。
「ひゃ、ああぁぁあぁ! なんっ……! これ!」
 指先まで丁寧に擦り上げ、舐めるような感触のそれは明らかに性を意識したものだ。問題は、そんなものが性感帯でない手足にされており、しかもそれで感じているという事だった。
 ちゅりちゅりと手足を嬲られる度に、体をえびぞりに跳ね上げて淫らに腰を振り乱す。びくびくと体は揺れて、女陰は絶頂したかのように潤っていた。
「や、やだ! やめ……うあああぁぁ!」
 肉壁の刺激は容赦がなく、アルウェンは上り詰めていく。乳首はぴくりと立ち上がり、体が揺れるごとに陵辱の記憶を思い出し、現在の状況に照らし合わせてしまう。既にアルウェンの心は折れる寸前だ。
759アルウェンRPG 02.VS エフェメルガ編 BAD END:2009/09/03(木) 23:56:23 ID:stnPvPhd
 精神的に抵抗できない、というのがこれほど恐ろしいものだとは思わなかった。もし心に矛盾があれば、反骨心で無理矢理快楽を押さえ込む事ができたかもしれない。
 しかし、両者が完全に隔たれた今、快楽を貪る心が際限なく上昇しているのだ。その上、快楽で反骨心がどんどんしぼんでいく。
 アルウェンは快楽を既に知っている。そして、それに従属するのがどれほど浅ましく楽であるかもしっている。ゆえに抗いやすく抗いがたい。しかし、抗いやすい要因が消えてしまったために、アルウェンは快楽にのめりこんでいくしかない。
「ひっ、あっ、あっ、あああぁぁぁぁぁっ!」
 グロテスクな肉の奉仕を存分に楽しんだ手足は、その悦楽を余すところなく脳に伝えて刺激した。指は抵抗の動きから感触を楽しむためのものに代わり、指先できゅぷきゅぷと肉を啄ばむ。
 腰はアルウェン自身も自覚しないうちに逃げるような動きから、何か擦るものを探す動きに変わっていた。愛液が滴り落ちるほど飢えたそこは、これほど四肢で快楽を得てもまだ貪欲だ。
「う……あぅぅぅ! っっくううぅぅ!」
 アルウェンは体を大きく前に出し、絶頂を味わいながらはしたなく淫液を垂れ流す。びちゃびちゃと音がするほど大量に愛液を零すと、恍惚とした表情を見せながらも少しだけ正気が帰ってきた。
「そん、な……。手と、足だけで……」
 性感帯ではない、それも四肢などで絶頂を迎えられるようになってしまっては、もう二度と普通に生活などできない。その事実に心は暗かったが、顔はしっかりと喜ぶように赤らんでいる。絶望感以上に、今後の家畜生活を期待する心は大きかった。
「ひっ、ま、ちょっと待って……」
 アルウェンが絶頂を迎えている間も肉壁の手足苛めはとどまる事を知らず、むしろより激しくなっていた。正気はすぐに法悦に溶け、またされるがままに腰を振る。
 手足の感覚は何もかもが鈍いのに、快楽信号だけは過剰にキャッチしていた。主人の思い通りに動かず、快楽を貪るだけの器官になってしまったそれはもう性器と言っても過言ではない。
 びくびくと震える四肢は、まるで男性器のように柔肉で快楽を味わう。しかし、絶頂という機能のない男性器は際限なく快楽を増幅し、触れてもいない膣をぐずぐずに解き解すほど刺激している。
「あぅ……また、うああああぁぁ!」
 即座にもたらされた二度目の絶頂は、悦楽と同時に体力を根こそぎ奪っていった。本来ありえない快楽の高さと速さは、少女の体力を根こそぎ奪う事で頂点への道を捻出する。そのためか、アルウェンの体は脱力し股から黄金色の液体がぱちゃぱちゃと垂れ流される。
「ぅあ……ひゅぅ……もう……ひゃめへぇ……」
 肉壁には加減がなく、延々手足を擦り続ける。アルウェンの体は脱力しながらも、継続的に痙攣を続けていた。尿道に力を入れる余裕すらなく、だらだらと垂れ流し続けて異臭を放つ。
 股間のすぐ下から一本の細い触手が生え、先端の突起部分から粘液を射出する。直撃したショーツは溶けて剥がれ落ち、薄布に守られていた淫らに変化した恥丘が姿を現す。
 触手は獣のように盛る肉の丘を撫でながら何かを探している。アナルを通り過ぎ、膣すら超えたそれは小さな穴、尿道に入り口を合わせた。
 だらアルウェンを弄ぶ為か、それとも尿が気に入らなかったのか、それは分からない。ただ思い出されるのは、あおじぇりーによって完全に性感帯として開花した尿道。そこを使ってもらえると言う期待だけだった。
 触手は尿道の肉を揉みながら割り開いていき、最奥の括約筋を無理矢理こじ開けると、ぐっと開いて肉に食い込んだ。もう尿は堪える事ができず、ただ垂れ流すしかなくなってしまう。そんな惨めな仕打ちを受けても、アルウェンの心は喜んでいた。
 触手はぷくりと膨れ、膀胱に液体を逆流させる。粘液とは違いさらさらとしたもので、簡単に中に進入するとあっという間に満たす。パンパンに膨れ上がった膀胱に、痛みを感じながらも喜んだ。
「も、もう……はいらな……にゅうううぅぅ! 吸わ、れるううぅぅ!」
 限界まで膨らんだ膀胱を、今度は肉皮ごと引っ張り出さん勢いで吸い上げられる。その勢いは普段の排尿の非ではなく、その倒錯的な状況に酔いしれる。
 強制的な注入と排泄は何度も行われ、まるでペットにお前は管理された存在だと教え込まされているようでもある。実際、捕まっているアルウェンはアフェメルガに世話されなければ何一つできない。
「だ、出さされてしまう……っ! 出ちゃう、漏らしちゃうぅ!」
760アルウェンRPG 02.VS エフェメルガ編 BAD END:2009/09/03(木) 23:56:52 ID:stnPvPhd
 痛みがなくなり排泄に快楽しか感じなくなったアルウェンは、自身を貶める事ですら喜びを見出していた。自分の無様な姿を叫び、想像して興奮するメス犬と変わらぬ姿。拒否する意思は今だあるものの、それは快楽を抑える役にはたたない。
 四肢と尿道の五箇所で性感を高められ、歯止めのないメス犬はどんどん肥大化する。自制心はどれほど警告を鳴らしても隅に追いやられ、アルウェンの心と体は快楽を得るための別の機能に変わっていく。
 盛りのついたメス犬の表情になったアルウェンに、陰部に追い討ちの一刺しが加わるとさらにだらしのない顔に変わる。かつての気品の影も見る事はできず、欲に呑まれた一匹の犬の姿がそこにある。
「んんっ、はあぁ。もっとぉ」
 アルウェンは期待に胸を膨らませながら、膣をひくひくと蠢かせる。少女の淫らな姿に答えるように触手は膣内を上り、子宮口に口づけをした。
 自制する意思をなくして久しいアルウェンは、ねだるように腰を振りながらきゅっきゅっと締め付ける。熟れた媚肉は内側から制圧する圧力に喜び、支配者を歓迎した。
 そちらにばかり集中していたからだろう、アルウェンは気付かなかった。部屋の中に液体が満たされてきている事に。
 液体はゆっくりと水位を増し、衣服を溶かして少女の美しく淫らな裸体をさらけ出していく。太腿のあたりまで水に浸かってやっと気付いたアルウェンは、その事に恐怖した。拘束された状態で泳げる泳げないなど関係ない。このままでは溺死する。
「ああぁ、待て……ひゅうううぅぅ、それ、りゃめへえぇぇ! ひぃ、おぼれるぅ!」
 膣を蕩けさせる刺激に屈しながらも、水への恐怖を伝える。裸になっていく自分の姿に、もっと責め彩って欲しいと場違いな事を思いながらも恐怖した。
 水位は肩のあたりでとまり、胸を押さえつける藻ごと服を全て溶かすと胸の少し上まで下がった。その事に安堵しながら、再び犯される姿を妄想し、思い切りかぶりを振る。
「いや、違う! 違うぞ! 私は、私はすぐにでもここから出て……っっっ――――!! ぁ――ぅぁぁ――――っっ!!」
 せっかくの気合を入れた言葉も、全て言い切ることはできない。エフェメルガがさせなかった。
 膣の奥にまで侵入していた触手の先端が割れて、中から無数の細い触手が溢れたのだ。それらは子宮口を舐め上げて弛緩させ、主の存在を教え込ませる。どれほども抵抗せずすぐに屈服した子宮口は触手を迎え入れ、子宮に次々と触手が進入した。
 触手はまるで自分がここの主だとでも言うように鎮座し、内部を好き勝手に渦巻き嘗め回す。吐き出される粘液は女を雌に変え、子宮全体を圧迫した。
「きゅあぁ、取られたぁ……私の子宮、奪われてしまったぁぁぁ……」
 下腹部を征服されてしまったアルウェンはその言葉に反し、顔を喜びに綻ばせ膣の中の主を奉仕によって迎え入れる。触手と粘液の圧迫により妊娠初期のように僅かに膨らんだ腹を、愛しそうに見つめてしまう。
 粘液はアルウェンを狂わせた甘い香りをはっするもののようで、次第に子宮内部の圧迫感は消えていく。その代わりに現れるのは際限のない快楽であり、手足ですらそうなってしまったのに性感帯に直接塗りこまれればどうなってしまうのか、期待せずにはいられなかった。
 アルウェンの精神にまで染みこんだ媚薬は、ただ子宮を圧迫するだけで絶頂寸前の快楽を感じさせている。膣内の触手が脈動し、子宮内の触手が撫で回す。拒否感を感じながらも喜び、強い絶頂を感じられる――と思っていた。
「ひきゅうぅ! う、あ、なん、れ! い、ゅぅぅ、け、にゃいいぃ! うあっ、あ、あ、あっっ!」
 どれほど刺激を与えられても、絶頂まで至らない。全身性感帯に変えられ、子宮までも犯されて媚肉を限界まで爛れさせても、どれほど快楽を望み奉仕しても絶頂できない。
 本来ならば、これほどの刺激なら気が狂うほど何度も絶頂しているはずだ。ならば、エフェメルガがこうしているに違いない。そう確信したアルウェンには、しかし懇願する事しかできなかった。
「イか、せて! イかせて、くらひゃいいぃ! お願い、おねがいひまふ、イかせてくらしゃい!」
 体と心の欲求に従い、全力で絶叫する。反抗しようと言う意思は遥か彼方、今はエフェメルガに媚びへつらう事しか考えられなかった。
 アルウェンの必死の言葉にも、エフェメルガは取り合わない。そもそも通じているのかすら怪しかった。寸止めの地獄は少女を責め苛み、精神すらぼろぼろと崩れ落ちていく。
「ごめんらひゃい! しゃからっへぇぇ、ごめんなひゃいいぃ! 攻撃して、ごめんらしゃい! もう二度としゃからいまへんからぁ、イかせてくらひゃいいぃ!」
761アルウェンRPG 02.VS エフェメルガ編 BAD END:2009/09/03(木) 23:57:17 ID:stnPvPhd
 どうすればイかせてもらえるのか、それしか考えられず言葉を吐く。既に自分が何を言っているかも分からなくなっていたが、その快楽を求める心はだけは穢れながらも純粋だった。しかしそれも届かず、穢れは広がり続け、目の輝きすら次第に濁っていく。
 瞳の色は完全に濁り自分を見失ったアルウェンは、壊れたかのように叫び続ける。体だけは地獄に踊りながら、焦点の合わない瞳を虚空にむけ、神を仰ぐかのように狂信の視線を這わせた。
 媚薬の池の水面下で、肉壁が蠢き盛り上がる。合計三つの肉の塊は、一つはアナルに突き刺さり、二つは胸を帯の様に覆い隠した。
 腸内では膀胱と同じように液体を吐き出されては吸われを繰り返し、さらに十数本の細い触手が中を舐めてこそぎ取る。
 胸を覆った肉は表面こそ滑らかなものだったが、何故か乳首の部分のみが丸く開いていた。内側はアルウェンからは見えないものの、繊毛のようなものが生えているのだろう、ねっとりと乳房を嘗め回す。
「うあぁ、ひぃ! にゃあああぁぁぁ、はううううああぁぁぁ! きゅうぅ、ううぅ、うあああぁ!」
 もはや言葉を発する事もできず、寸止めの苦痛に悶え狂う。煉獄を思わせるほど体は熱くなり、全身で快楽を感じていた。
 理性も本能も意識も何もかもが削られていき、快楽という感覚すら薄れていく。脳は焼きつき、刺激に反応する肉体だけがそこにあった。
 ぷつん、とアルウェンの中の何かが切れる。
「――――ぁぁぁぁ! っひ――――うああぁ! きゅ――――ゅゅ! ひゃ……うぁ」
 同時に襲い掛かったのは、今まで溜まりに溜まった絶頂感。それが押し寄せ、砕け散ったアルウェンの精神を洗い流す。感じる事だけを理解し理解し、それでもなお足りず快楽を刷り込み理解する。
 絶頂したアルウェンの痙攣する子宮で、触手はアルウェンのあるものを半ばまで掴んだ。それは、アルウェンの戦力そのものと言える魔力の核だった。
 エフェメルガは魔力の核からぎゅるぎゅると魔力を吸い上げる。本当ならば魔力の元から全て奪い取りたかったのだろうが、それを可能とするほどエフェメルガには魔法操作技能はない。しかし、こうして半分掴んでしまえばもう手に入れたも同然だ。
 アルウェンが絶頂に跳ね回る度に、大量の魔力が触手を通してエフェメルガに流れ込む。核の半分が現在エフェメルガの支配下なのだ、アルウェンに止める術はない。尤も、既に止めるつもりなどなかっただろうが。
 絶頂を繰り返すたび核の弁が緩み、魔力を吸収されていく。アルウェンの体はみるみる弱まり、今では普通の人間と同じくらいしか力が出ないだろう。
「うああ、ひゃいいいぃ! ひゅう、ああああぁぁぁ!」
 愛しい触手の刺激に、アルウェンは悶え狂う。魔力を奪われている事に気付いていたが、既にそれは考慮すべき事ではなかった。考えなければいけないのは、どれほど快楽を得られるかのみだったからだ。
 排泄を支配され、魔力を供給する器官として扱われてる事に、アルウェンは深く満足をしている。これを受け入れない理由などないし、むしろすばらしい事なのだ。
 脳が魔力の使い方すら忘れたアルウェンは、体の一部から僅かに魔力が垂れ流される。それすら大きな魔力だが、今エフェメルガが吸収している魔力に比べれば残りかすに過ぎない。故に、それは別のものの餌として放置されていた。
 肉壁の一部に小さな穴が開き、そこから多数の魔物が入ってくる。エフェメルガに吐き出された、あの小さな陸の上も滑る魔物だった。
 魔物は粘液の池の中を悠々と泳ぎ、何かを探すようにアルウェンの体に身を擦りつける。何度かそれを繰り返して目的のもの、魔力が漏れている場所を見つけた。それは、乳首とクリトリスだ。
「うあ、っきゅ! あへええぇぇぇ!」
 ちゅうちゅうと勃起を啄ばまれ、今までとは違う刺激にアルウェンは身もだえする。堅くしこった突起部分のみを念入りに甘噛みされ、最も敏感な部分への集中攻撃は体の芯まで焼き付けた。
 また、魔力を吸われているために魔力が通る熱くこそばゆい感覚が胸や下腹部を刺激する。勃起部分は急激に流れ出ているため細胞ごと魔力の濁流に呑まれ、得られる快楽を増している。
 しかし、それでも滞留する魔力の量に比べれば放出されているものは大した量ではない。元々体には魔力を放出するための器官などないのだ。だからこそアルウェンも杖を使っていたのだが。
 魔力の出が悪いために魔物は強く吸い付き、潰される性感帯が強く興奮する。また、出口のない魔力が充血した突起で荒れ狂い、それがさらに快楽をあおっている。
762アルウェンRPG 02.VS エフェメルガ編 BAD END:2009/09/03(木) 23:57:41 ID:stnPvPhd
 吸血鬼の肉体は生命力や対応能力が高く、それらは精神に強く依存する。水の中に潜る必要があり、本人にその意思があれば水中でも呼吸ができるようになるという風に。滅多に起こることではないが、環境と強い精神力の二つさえ揃えば肉体の変化は確かに起こるのだ。
 悦楽に穢れた吸血鬼の肉体と、屈服し従属を受け入れた壊れた精神は、優れた機能を発揮した。乳首とクリトリスに、魔力が通る道を作ったのだ。
「ぅああぁ……。もっと、すって……いっぱい、ちゅうちゅうしてぇ……」
 外見こそそのままだが、突起には目に見えない魔力放出専用の道ができている。ただの道ではなく、通るたびに性感を刺激する被虐の機能として新たに生まれ変わっていた。
 その変化は、同時にアルウェンが家畜としての自分を完全に受け入れたが故の変化だった。
 自分の姿を見下ろすアルウェン。穴を全て征服されて性感帯でない場所まで開発され、しかも魔力を奪われ続けている。胸にまとわり付く醜い肉にすら喜びを覚え、散々育てられたそこは熟した果実のように実っているだろう。
 乳首とクリトリスは、魔法一発で倒せるような矮小な魔物に餌を与えるための器官として完成している。吸われるたびに力を奪われ、代わりに快楽を得ていた。
 酷く無様で惨めな自分の姿に、しかしアルウェンは深く満足する。もう目的や義務など果たす必要はなく、ここで家畜として生きればいいのだ。それこそ、排泄すら任せて天上の快楽だけを味わっていればいい。
 大きな幸福感と安心感は、アルウェンの最後の砦を破壊した。ほんの一欠けら残っていた反抗する気概すら失った正気は、家畜として構成されなおした自分の体を見て折れる。
「うああぁぁ! ひゃあああぁぁ……ひいいぃぃぃ! ぅあ、ひゃあああぁぁぁ!」
 少女の口は最早言葉を発さず、漏れるのは艶声のみ。それ以外には出す必要のある声などもうない。
 びくびくと震えながら、肉壁に体を預ける。肉壁は耳の後ろから肉を伸ばし、拘束するようにアルウェンの濡れた唇ごと口を覆った。口は完全に塞がれて、口内に触手が侵入。あっというまに舌を捕らえてた。
 どろどろと液体が流れ込み、舌で丁寧に舐めとり飲み込む。口も遠からず性器になるであろう事を想像し、アルウェンは喜びに震えた。
 やがて喉まで熱くなり快楽を帯び始めると、肉壁がまた飛び出してそっとアルウェンの目を閉じ拘束する。もう開く必要のない眼に未練などある筈もなく、アルウェンは動きに逆らわず目を閉じ圧迫される感覚に酔いしれた。
 そうして、性の刺激にのみ反応する美しい肉のオブジェが完成し、部屋すべてが液体に満たされた。
 吸血鬼の姫であった少女は水魔の魔力供給器官としての第二の人生を喜んで受け入れて。快楽にのみびくびくと震え反応するだけの存在として完成し。
 その後、気高い少女の姿を見たものはいない。
763アルウェンRPG:2009/09/03(木) 23:59:54 ID:stnPvPhd
今回はこれで終わりです。
次回は……もしかしたらないかもしれません。まじこいにハマってしまいました。すみません。
所であれ、声優豪華すぎますね。まあ、個人的には若本さえ出てればなんでもいいですが。

とか考えながら、火の鳥編の現実逃避をしております。
764名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 00:02:26 ID:joXVdhjy
仙道のAAを用意していたけれど使う必要なんてなかった!

うp乙です。最近毎週の楽しみになりつつある……と言いつつも、なんか催促しているようで申し訳ない。
つーかまじこいっすか。最近erg買ってないなぁ。気長に楽しみに待つことにします。
765名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 00:16:51 ID:LHXcHb1F
RPG氏upおつ。火編の構想微妙ってたし、投下ペース早いからたまにはお休みでも……

次回はないかも>
なん……だと……
766名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 03:18:30 ID:iKNz0xTv
またお願いします
767名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 11:39:56 ID:fUxsohJ+
大作ですな
768名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 12:42:43 ID:0WAKg0Lc
いつも楽しみにしてる
769名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 01:25:24 ID:9ieLxe5E
とりあえず上だけ脱いで待機するか。だんだん寒くなってきた
770名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 01:29:13 ID:Xc8SKJw3
仮に投下あっても、あと二、三週間は次のエロにたどり着かないと思うんだぜ。
771名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 00:44:03 ID:updpYbke
宣言どおり無かったか…とりあえず服着るか。
772名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 01:53:48 ID:xCHD3Fx3
なんでエステルたんの猟兵陵辱物がないん?
773名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 07:55:47 ID:pFDX8J+3
>>772
期待してるよ
774名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 21:32:49 ID:EI6IsMsc
ほしゅ
775名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 21:18:34 ID:zu2RoVaN
あげ。

さて明日はどうなるか……靴下くらいは履いておくか
776アルウェンRPG 02.VS エフェメルガ編 勝利:2009/09/17(木) 19:55:33 ID:BpUovkeJ
 ・危険は犯せない。今は耐える

 ここが普通の地面で、周囲が湖でなければ多少のリスクを負うのもいいだろう。しかし、現状では僅かな隙が命取りになる。意識をエフェメルガに向けたまま、杖を使って魔物をいなす。
 攻撃はダメージよりも衝撃の方が深刻だった。体当たりは裂傷ができる程度には威力があるものの、圧倒的な再生能力を持った吸血鬼には問題にならない。それより、衝撃で湖に押し飛ばされる方が脅威である。
 アルウェンは半ば強引に魔物を押しのけて場所を移動し、台座の中央に陣取った。これならば、同じ方向から二、三回体当たりを食らってもまだ落ちない。
 座り込んだ体勢で攻撃を食らうことを前提とし、体重移動で押し飛ばされることを避けながら堪え続けた。エフェメルガの水弾には魔法に対し大量の魔力を叩きつけて相殺する。非効率この上ないが、魔法を使うほど隙ができない以上仕方のない処置だ。
 以前余裕などないが、一応の小康状態を作る事には成功した。後は我慢比べで、どちらが先に音を上げるかになるだろう。
 そこまでくれば決着はあっけなく、勝負は簡単についた。
 エフェメルガはすぐに苛立ちアルウェンに近づいていった。アルウェンはすぐにアースインパクトで周囲の魔物をなぎ払い、最大級のフォースアローでエフェメルガの頭を打ち抜く。
 その一撃で勝負を決められた訳ではなかったが、精彩を欠くエフェメルガはその後に逆転の目はなかった。
 無事エフェメルガを倒したアルウェンは、台座の上に悠然と立った。床の上に張られていた魔法の氷壁は、術者の敗北と共に解除されている。
 倒れたエフェメルガの体から水色の光が溢れ、アルウェンの方に向かっていく。アルウェンは光に向かい手を差し出した。
「戻って来い、私の力」
 光は命令に従いアルウェンの胸元へと吸い込まれ消える。時を同じくして、アルウェンの体から周囲の空間を歪ませるほどの莫大な魔力が発散された。
「ほう、まだ十分の一も力を取り戻していないのに、それだけの魔力があるのですか」
「なんだ、かくれんぼはもう止めたのか?」
 唐突に背後から声がかけられる。アルウェンは表面上は冷静を装っていたが、内心は冷や汗を流していた。敵が動いた事は、吸血鬼の優れた感覚は知覚完璧に知覚する。しかし、あまりの速さに反応することができなかった。
 相手は恐らく純粋な戦士だろう。しかし、それ以前の基本的な能力差が大きく横たわっていた。
「超越した魔力だが、戦闘は未熟そのもの。私が貴女ならあの程度瞬殺できたのだがな」
 その言葉は傲慢でもなんでもなく、純粋な事実だろう。戦闘の基本的な知識すらなく自分の才能に任せた戦い方しかできないアルウェンでは、鍛え抜かれた戦士と比べるべくもない。
 加えて言えば、アルウェンはエフェメルガ戦で魔力と精神力を消耗しきっている。現状でこの相手に襲いかかられれば、勝利の可能性など毛筋ほども存在しない。
 アルウェンは黙って背後を向く。そこには人間に狼の顔と皮を付けたような生き物、人狼がいた。単純な魔力量だけならばアルウェンの遥か格下であるのに、圧倒的な威圧を放っている。
「城で襲撃して来た者の一人だな。腕も随分と立つようだ」
「ほう……。自分は戦えずとも見る目はあるか。成る程、流石は真祖の姫君ですな」
「ああ。ついでに今戦うとしても荷が勝ちすぎる事もな」
 アルウェンの言葉に、人狼はくくっ、と笑う。嘲笑には見えないが、アルウェンにはそれは何に対しての笑いかは分からなかった。
「ただの幼子かと思ったが、そうでもないらしい。我が『血の主』から伝言を授かっていたが、それを伝えるのは止めておこう。それほど柔ではない様子だしな」
「ふん、『血の主』か」
 アルウェンの反応に、人狼はにやにやと笑う。わざと情報を与えて楽しんでいるのだ、この男は。
「水の魔力はお返ししよう。もし勝ち続けることができれば、我が『血の主』の顔くらいは拝む事ができるかもしれんしな」
「言われずともそうする。ついでにお前たち全員を叩き潰して、城から追い出してやるがな」
「くっ、フハハハハハ! 随分と大きく出る! くくっ、ならば未熟者がどれほどの戦上手になるか楽しみにさせていただこう」
「勝手にするがいい。私のする事は何もかわらんのだ。ただ、舐めてかかるならば痛い目を見ると覚えておけ」
「よろしい。我が名はダイガルド、その時まで名を預けておこう」
 アルウェンに背を向け、一瞬姿がぶれたかと思えば次の瞬間には石柱の一つに立っていた。その何気ない動き一つに実力の差をひしひしと感じる。無駄のない身のこなしと圧倒的な身体能力は、脅威の一言に尽きた。
「ああそれと」
777アルウェンRPG 02.VS エフェメルガ編 勝利:2009/09/17(木) 19:56:16 ID:BpUovkeJ
 ダイガルドはアルウェンに背を向けたまま首だけ捻り目を向けた。
「随分とはしたない恰好になっていますな。もう少し慎みを持たれてはどうですかな?」
 意地悪く嘲る人狼の言葉に、アルウェンは凍りついた。今着ている服はとても衣類と言える状態ではなく、ただの襤褸切れと化している。全体が大きく裂けており、乳房や下腹部近くまでもが露出している。
 今までの緊張を忘れ羞恥に顔を赤らめたアルウェンは、杖をダイガルドに向けた。
「いいから早く行けぇ!」
 フォースアローが乱射されるが、それが届く頃には当然のようにダイガルドは消えていた。
 やるせない感情を抱えながら床をガシガシと叩き、それでもどうしようもないという事実にうな垂れる。魔法を取り戻した喜びなどなかったかのように気分を落ち込ませながら、神殿を後にした。





 アルウェンは服を着替えたりなどの用事を済ませた後、アルッテの街で食事を取っていた。時間がやや遅めなのか、人がそれほどおらず割と快適だ。物を考えながら過ごすには丁度いい環境だと言える。
 胸と股間の異常に発展してしまった感度だったが、これは手に入れた水の魔力によって抑える事ができた。不幸中の幸いだと言えるが、これは魔法で無理矢理鈍らせると言う所詮力技なので、魔法が切れてしまえば当然感度も戻る。
 今後の活動に支障はでないのだろうから、これは置いておく。
 服もなんとかしなければいけない。城を出るときは急いでいたので、服も下着もあまり持ち合わせていないのだ。金銭だけは、偶然持っていた宝石類を換金したおかげでそこそこ以上にあるのだが。
 一着はアークシェロブとの戦闘で痛み、一着はエフェメルガとの戦闘で破けた上に藻のせいで生臭くなってしまった。生地自体は無事なものもあるのだが、自分の尿がついた服は洗濯されても着たくはなかった。変な事を思い出してしまいそうになる。
 今すぐ必要なわけではないが、あまり余裕があるわけでもない。凄く微妙な枚数だ。
 また、アルウェンの服は基本的にオーダーメイドであり、同じものを用意する事はできない。今着ているものは気に入ったから枚数をそろえたという、ある意味特別な服だ。普通に購入するのならば不満は残るだろうが、堪えるしかない。
 敵が想定したよりもあるかに強大であるのも問題だ。相手は間違いなくアルウェン自身と同じく真祖の吸血鬼だろう。それも、ダイガルドのような力ある者を従えられるほどの。正直、魔力が完全に戻っても厳しい相手だと言わざるをえない。
 最後に、もう魔力の心当たりがない事だ。この浮遊大陸イルバードは広大である。総当りで探すのには時間がなさ過ぎた。ルゥも今だ帰ってこず、ありそうな場所というのも検討がつかない。
 そもそも殆ど外を出歩いたことがないアルウェンに、怪しい場所の当りを付けろと言う方が無理な話なのだが。
 と、そこまで考えて、アルウェンはある人物を思い出した。
「ああ、ラーライラ殿ならば何か分かるかもしれないな」
 かつて、アルウェンの父親の相談役を受けていた魔女ラーライラ。優れた魔法の使い手であり、特に占いなどならばアルウェンでは足元にも及ばない。さらに知識に優れており冷静であった。あの人ならば、自分に気付けなかった事に気付くかもしれない。
 問題は、ラーライラは長らく浮遊大陸イルバードを離れており、今だ帰ってきているか分からない事だ。しかし、どちらにしろ当てがないのであれば動いたほうがいい。そう判断する。
 食事を済ませたアルウェンは、すぐに行動した。夜半に差し掛かるほどの時間だったが、吸血鬼にしてみれば昼の明るさと変わらず、むしろ調子がいいくらいだ。それに、今の時間に出発すれば朝ごろに着くだろうと考えたのもある。
 何者かが自分をつけている事に、その時は気付かなかった。

 イルバードを一週近く回るように移動して、アルウェンは金闇の森の入り口に入った。光が届かぬほど鬱蒼とした森であるにも関わらず、周囲は明るかった。発光している植物が多いためだ。
 金闇の森は魔女が住居を構えているだけに、大量の魔力を持つ土地だ。その恩恵に魔物も預かり、かなり強力である。また、魔力という食料があるために魔物同士の対立が少なく数が多い。天敵がいない為に増殖を繰り返し、小さな村を作り上げた魔物すらいる。
 森の向こう側から、魔力を大量に載せた風が吹いてくる。その心地よさを堪能しながら、ふと気付いた。風に、自分の魔力が混ざっている事に。
「これは、予期せぬ当たりだな」
 にやりと笑いながら、アルウェンは不適に森の向こう側を見た。森の中に魔力が充満しているという事は、魔物もさぞ強化され活性化している事だろう。しかし、アルウェンも力を取り戻しつつあるため、問題にならない。
778アルウェンRPG 02.VS エフェメルガ編 勝利:2009/09/17(木) 19:56:55 ID:BpUovkeJ
 戦闘の為に知覚を広げ、ふと気がついた。自分より後ろに誰かが隠れながら着けている事に。
 相手は多分人間か、亜人の類だろう。サイズ的にそうだというのもあるが、金闇の森に近づく魔物はまずいないからだ。森の内と外では魔物の強さが大分代わってくる。近づくのは自殺行為でしかない。同様の理由で地元の人間も近づかないだろう。
 ならば金闇の森に、しかもこの時間に隠れながら向かう理由は何だろうか。アルウェンのように目的があるか、それともアルウェン自体が目的か、この二つしかない。
 実際、上手く隠れていた。音を全て消し去り、相手に違和感を与えずここまで来たのだ。気付けたのは魔力を利用した知覚を広げたからにすぎない。それですら、以前のアルウェンでは分からなかっただろう。
「おい、そこのお前」
 アルウェンは杖を構えながら、誰かが隠れているほうに向かって言った。
「今すぐに出てくるのだ。さもなければ、私も容赦する気は無い」
「うわわ、待って、待ってください!」
 木の上を飛び跳ねながら近づき、出てきたのは奇妙な出で立ちをした少女だった。その慌てた姿に、アルウェンは思わず面食らってしまう。
 敵と無関係である可能性を考慮しなかったわけではない。しかし、十中八九敵の監視だと思っていたのだ。まさか本当に敵ではないとは思わなかった。
「いきなり付けまわしたりしてすみませんでした!」
「ああ、いや、それはいいのだが……いや、良くはないのだが置いておく。こちらも変に脅してすまなかった。想定していた相手と違ったのだ。ええと……」
「はい、ボクはスバルって言います」
「そうか。ではスバル、私に用件があるなら手早く済ませてくれ。私はこの先に用事があるのだ。ついてくるなとは言わないが、危険な場所だからな」
「実は、ボクを弟子にしてほしいんです!」
 アルウェンは何か答えようと数瞬巡回し、結局言葉に詰まった。何の弟子になりたいのか分からないし、何を指導すればいいかも分からない。返答に困る質問だった。
「師匠が見事な忍術で魔物を倒すところを見て、弟子入りさせてもらえないかと考えたんです。お願いします、ボクに忍術を教えてください」
「いや、そもそも私が使っているのは忍術とやらではないのだが……」
「そ、そうですよね。やっぱりそう簡単には教えてもらえませんよね……」
 スバルはがくりとうな垂れて、見てて哀れになるほど落ち込んだ。
「そ、そもそも私は初めから普通に魔法が使えたのであってだな。誰かの指導とかそういうことには向いてないと言うか……」
 アルウェンが言葉を重ねるうちにスバルはさらに落ち込み、見ていられないほど哀れな状況になる。こういった類の相手は初めてであり、どう対処していいかわからなかった。
「待て待て待て! 誰も教えんとは言っていない!」
「本当ですか!」
 この世の終わりのように落ち込んでいた少女は一転、目を輝かせながらアルウェンを見た。その様子に疲れを感じながら吐き捨てる。
「ああ、教えてやる。だが、私は今忙しいんだ。そなたに教えるのは全て終えてからになるぞ」
「はい! お願いします師匠!」
「それと師匠は止めてくれ。私の名はアルウェン・ド・ムーンブリアだから、そちらで呼んでくれ」
「アルウェンさんですね、分かりました! 早速お祖父ちゃんに弟子入りしたって報告してきます!」
「あ、おい!」
 アルウェンの制止の声もむなしく、スバルは一瞬で走り去っていく。誰もいない空間を呆然と見つめながら、差し出された手は行き場をなくして空を泳いだ。
 嵐のような時間が去り、ため息をつきながら脱力。悪い子ではない事は分かるのだが、なんと言うか乗りが合わない。間に一人でもいればまたあの熱さにも違う感想が出てくるのだろうが。
「もうなんでもいいや」
 疲労ごと愚痴をその場に吐き出して、金闇の森攻略に取りかった。もう一度スバルと会わないといけないと言う事に頭痛を覚えながら。
779アルウェンRPG:2009/09/17(木) 19:58:17 ID:BpUovkeJ
今回もエロなしです。すみません
むしろエロ無い所はなかった事にした方がいいのかな、とも思う今日この頃
780名無しさん@ピンキー
っしゃああああああああああああああああ!!!!!! ktkr



個人的には、エロ無しはエロ無しで、次の章への導入として是非あって欲しいです。なぜならモエルから