【涼宮ハルヒ】谷川流 the 47章【学校を出よう!】

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1名無しさん@ピンキー
谷川流スレッド設立に伴う所信表明

我がスレッドでは、谷川流作品のSSを広く募集しています。
過去にエロいSSを書いたことがある人
今現在、とても萌え萌えなSSを書いている人
遠からず、すばらしいSSを書く予定がある人
そういう人が居たら、このスレッドに書き込むと良いです。
たちどころにレスがつくでしょう。
ただし、他の作品のSSでは駄目です。
谷川流作品じゃないといけません。注意してください。

■前スレ■
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 46章【学校を出よう!】

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176735464/

■過去ログ■
http://www9.atwiki.jp/eroparo/pages/210.html

■これまでに投下されたSSの保管場所■
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

■荒らしについて■
削除依頼対象です。反応すると削除人に「荒らしに構っている」と判断されてしまい、
削除されない場合があります。21歳以上なら必ずスルーしましょう。

PINK削除依頼(仮)@bbspink掲示板
http://sakura02.bbspink.com/housekeeping/
2名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 23:37:53 ID:fi+8yAyZ
2 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/16(月) 23:58:37 ID:/VaqKJDH
Q批評とか感想とか書きたいんだけど?
A自由に書いてもらってもかまわんが、叩きは幼馴染が照れ隠しで怒るように頼む。

Q煽られたりしたんだけど…
Aそこは閉鎖空間です。 普通の人ならまず気にしません。 あなたも干渉はしないで下さい。

Q見たいキャラのSSが無いんだけど…
A無ければ自分で作ればいいのよ!

Q俺、文才無いんだけど…
A文才なんて関係ない。 必要なのは妄想の力だけ… あなたの思うままに書いて…

Q読んでたら苦手なジャンルだったんだけど…
Aふみぃ… 読み飛ばしてくださぁーい。 作者さんも怪しいジャンルの場合は前もって宣言お願いしまぁす。

Q保管庫のどれがオススメ?
Aそれは自分できめるっさ! 良いも悪いも読まないと分からないにょろ。

Q〜ていうシチュ、自分で作れないから手っ取り早く書いてくれ。
Aうん、それ無理。 だっていきなり言われていいのができると思う?

Q投下したSSは基本的に保管庫に転載されるの?
A拒否しない場合は基本的に収納されるのね。  嫌なときは言って欲しいのね。

Q次スレのタイミングは?
A460KBを越えたあたりで一度聞いてくれ。 それは僕にとっても規定事項だ。

Q新刊ネタはいつから書いていい?
A最低でも…………一般の――――発売日の…………24時まで――――待つ。
A一般の発売日の24時まで待ってもらえますか? 先輩、ゴメンナサイです。

Q1レスあたりに投稿できる容量の最大と目安は?
A容量は4096Bytes・一行字数は全角で最大120字くらい・最大60行です。
Aんふっ。書き手の好みで改行をするのも揃えるもバッチリOKです。
3名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 23:41:49 ID:YqDkm15m
>>1
4名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 23:44:15 ID:fi+8yAyZ
あっ!! 2もコピったままだ……orz ハズカシス
5名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 23:57:06 ID:7L+1JhFQ
>1 乙!
>4 キニスンナ( ´∀`)ノ(´・ω・`)
6名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 00:26:26 ID:HjBvMuBj
>>1
●<乙ですね
7名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 00:33:35 ID:/ERi9oG2
>>1
8名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 00:36:03 ID:RTKA6El4
>>1
9名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 01:21:17 ID:pxOoDhuC
>>1



  原 作 者 の 新 作 読 む と や っ ぱ 圧 倒 的 な 力 の 差 を 感 じ て し ま う 。


  こ れ は も う 如 何 と も し が た い ね ……
10名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 02:02:53 ID:5KyNmina
投下します。十三レスぐらいです。
エロくないし、ちょっと暗いし、読みにくいかもしれないので、ご注意ください。
11あわのゆめとひとり 1:2007/04/27(金) 02:04:15 ID:5KyNmina

 マンションのエントランスを出た私を、拒むように風が吹いた。制服の上からカーディガンを羽織っただけの体が、凍ってしまいそうなほど冷たい風だった。
 だけど、私を部屋に戻すほどの冷たさはなかった。
 私の心臓は風邪を引いたようにあつくなって、私の足を動かす。開かれた手の平が、じわ、と濡れて、乾いた空気は、その上をただ流れた。
 電柱も標識も、灯の落ちた家やガラス張りのテナントも、しんと静かに冷えていて、カーディガンのポケットの中で、ほとんど空のフロッピーディスクだけが、私の温度にひきずられて、ひっそりと熱を持っている。
 私を暖かい部屋から連れ出したのも、このフロッピーディスクだった。四角いディスクに包まれた、ほんのささいな円盤の中にある、数十キロバイトしかないデータが、私の体を動かした。
 駆けめぐる熱を、散らしたかった。
 手首に巻いた時計の針は、四時を回っている。
 学校の門が開くまで、あと二時間も待たなくてはならず、きっとその二時間は、私から色んなものを奪ってしまう。
 あたまの中を走り回るあたたかい興奮もなくなって、十二月の朝に、すっかり冷えて縮んだはだかの私だけが残される。凍えて、耐えられなくて、私の足は、部屋に戻ろうとするだろう。
 だから、フロッピーはどこにもいかず、誰の手にも渡らず、誰の目にも触れることなく、私のポケットの中で、すっかりと冷たくなるかもしれない。部屋に帰った私は、それを抱きしめて、眠るのかも。
 だけどその予感も、私の足を止めなかった。辺りには、音のしない建物のかわりに、暗い緑が増えて、道の角度は、ゆっくりときつくなっていく。
 深く呼吸をするたびに、砂のように白い息が漏れて、頬に流れて、ちっとも苦しいなんて、私は思わない。
 
12あわのゆめとひとり 2:2007/04/27(金) 02:05:11 ID:5KyNmina

 誰とも目を合わさずに教室を見回して、金魚鉢に似ているな、といつも考えていた。
 四角い暖色に囲われた教室の、後ろの方にぽかんと、丸いガラス玉が浮いている。その、綺麗で透明なガラスの内側から、私はじっと他の人を見ている。
 大きな目で、じっと。
 空気がたくさん入った虹色の泡を、こぽ、と吐き出しながら、見ている。だけ。
 たったそれだけで、金属を擦り合わせるようなチャイムが鳴って、四月の終わりの二限目も、いつの間にか終わっていた。先生が礼を済まして、押し込められていた喧騒が帰ってくる。
 私は机の中から本を取り出した。
 親指と同じぐらいの幅しかない、小さな文庫本のなか。細くぺたんとしていた栞が、身の置き場をなくして、すっとページを滑って、おなかの所に落ちても、私はずっと文字を追った。こぽ。
 本を読む間、私はときどき、誰にもばれないように深呼吸をする。息苦しくなんか無いよって伝える。そうやって、誰か来て、って。
「あ、朝倉さん。おはよ」
 私に答えるように、誰かが言った。本を離れた私の目は、教卓の横でドーナツみたいに丸くなっている女の子たちを見た。
 あさくらさん。
 彼女は器用だ。とても上手に呼吸をする。誰とだって。こんな私を前にしても。
「あれ」
 そう言って、朝倉さんは私を見つけた。
 ひろがる唇の角度と、それに吊られた細い鼻の先が、やわく丸くなっていくのを、私は黙って見ていた。肌の奥で、熱っぽいものがきゅっと締まった。
「長門さん、こっちのクラスだったんだ。よかった。昼休みにでも、あなたのこと探そうと思ってたの。きのう聞きそびれちゃったから」
 前の日の夕方、陽が少し欠けた時間。外よりも冷えた、新しい石の匂いのするマンションのエントランスで、私は彼女と初めて会った。
 私も、彼女も、同じ制服を着ていた。よろしくね、と声をかけられて、私は頷いただけで、彼女より薄い背中を見せて、部屋に帰った。
 その途中、エレベーターのわきの、鏡みたいに磨かれた銀色の枠に映っていたのと同じ笑顔を浮かべて、はっきりとした足音を落としながら、座っている私の目の前に、今日の彼女はやってくる。
 それまで彼女とおしゃべりをしていて、足音まで拾っていた女の子たちの視線は、私の跳ねた髪の辺りを撫でただけで、すぐに離れた。
 ああ、と思って、でも少し安心して、それが私は嫌いだった。
「今日、一緒に帰らない? わたし一人暮らしってはじめてで、この辺のお店とかも、まだあんまりわかんないし。一緒に色んなとこ探せたらって思うんだけど、どうかな? 何か、忙しかったりする?」
 ほんのすぐ傍で、彼女はきっと、私の下向きの眉を探るようにして、そんな言葉をやさしく投げた。
 熱っぽいものが、どんどんぎゅっとなって、ずっとずっと縮んで、冷えていくのがわかった。
 そんなの、私に聞かないで。そんなの、他の子みたいに長くは持っていられない。やけどする前に、黒く焦げた跡が残る前に捨てないと。
 私はいつも、それにばっかり必死だ。
「……ごめんなさい」
 長い時間を置いて、私が言えたのはそれだけだった。
 私とは何の関係もない、ちがう色の大きな笑い声が、廊下の先で鳴った。
「そっか。じゃあ一緒に帰るのは、また今度だね」
 ちらりと顔を上げた。
 本当に残念そうな笑いを浮かべて、彼女は手の平を私に向けていた。柔糸で編まれたような指の腹の先っぽで、伸びすぎていない爪が白く光っていた。
 その向こうに時計があって、たぶん、彼女が自分の教室に帰らないといけない時間を指していた。
 また目を俯けて、思う。
 理由を聞いてくれないの? そうしてくれれば、上手く答えられるかもしれないのに。
 部活があるんだ。でも、私一人しかいないから、大丈夫だよ。本当は、帰れるんだ。
「ばいばい、長門さん」
 私は、手を振り返すこともできなかった。
 息苦しくて、すごくすごく。

13あわのゆめとひとり 3:2007/04/27(金) 02:05:56 ID:5KyNmina

 自分の性格を、一度だけ眼鏡のせいにしたことがある。あれは、まだ中学生のとき。
 レンズのせいだ、と思ったのだ。レンズのせいで、平べったいガラスの膜ができるんだ。
 だから私は、その日一日はだかんぼの目で、地球の反対側を覗き込むようにして、黒板と、その上に描かれる白くて粉っぽい文字を凝視していた。
 ひょっとしたら、何かが見えるかもしれないと、期待していた。眼鏡のフレームに邪魔されてしまうようなもの。私の足りない部分が、足りないのではなく、見逃していただけなのだと、思わせてくれるもの。
 そのとき、私の隣に座っていたのは、誰もが大切に磨きたくなる、華やかな模様が描きこまれた絵皿のような女の子だった。その子は、普段とは様子の違う私を見て、理由を知りたがった。
 私が、眼鏡を家に忘れてきてしまった、と答えると、その子は少し、おかしそうにした。私も、頬が緩んだ。それが嬉しくて、でも、それだけだった。
 声の大きな先生のわるくち。昨日たべたコンビニのケーキの甘さ。今読んでいる小説の風景。隣のクラスの子と、駅の前で手を繋いでいた背の高い誰か。あなたの長いまつげを、とても羨ましく思える私。
 伝えるべきだったそのどれもが、私の喉をのぼりきれずに、いやな音を立てながら剥がれて、からだの奥の方に落ちていった。声を出そうとして、でもできずに。
 ただ息を求めて喘ぐように口を開くことしかできない私のせいで、その子の優しかった顔は、困ったような怯えるような、そんな色に落ちて、やがて別の席の子に声をかけられると、ほどけるように私から離れた。
 ひるがえったスカートからは、泡立ったハーブの石鹸と同じ、甘い匂いがして、息継ぎするみたいに顔をほころばせて笑う彼女のまつげは、私の方を向かなくても綺麗なままだった。
 彼女の横顔にできる黒いしわを、私はそのとき初めて知った。この子は笑うと、頬と口の裂け目のあいだに、ぽつんと一粒、えくぼができる。
 見つけたものは、それだけだった。愛らしいえくぼが、たったひとつ。
 次の日の私は眼鏡をかけて、いつもみたいにレンズ越しの黒板を見つめていた。
 
14あわのゆめとひとり 4:2007/04/27(金) 02:06:51 ID:5KyNmina

 五月の放課後は、四月に比べて過ごしやすかった。
 焼き始めたパンみたいにふつふつと形を変えていく新品の生徒たちの声が、すっかり落ち着いてしまっていたのと、窓のあいだから入ってくる、肌寒かった隙間風が、心地よく思える気温になったからだ。
 私もまた新品で、古びた文芸部室とはどこかちぐはぐだと思っていたけど、それももう、すっかり馴染んでいるのかもしれない。お互いの新しい部分と古い部分をすり合わせていて、だから、こんなに過ごしやすいのかも。
 繋ぎ終えたパズルみたいに本が並んでいる棚から、部屋の中央に置かれた長机までの数歩で、床は二回みしっと鳴った。私が踏んだらそのたび軋む、斑に汚れた床も、今ではすっかり気に入っていた。
 ひとりっきりの文芸部室は、ほこりっぽくて、狭くて、うす暗くて、何もなくて、息苦しくもなかった。マンションの部屋と似ていたけど、床が鳴るぶん、私はこっちの方が好きだ。
 でも、たまに考えることがあった。
 この部屋にも、前はもっと多くの人たちがいて、その時の火花のような賑やかさを覚えている、黒ずんだ床の木目や、さびた窓の錠や、棚と壁の隙間に積もった灰色のほこりは、私をどう思ってるんだろう。
 そう考えると、いつも途端に、居心地が悪くなる。いつの間にか、ガラスの向こうの、私の嫌いな場所になる。肩と膝を畳んで、縮こまることしかできない場所になる。
 だから私は、放課後の一番おそいチャイムが聞こえてくるまで、できるだけここにいることにした。部屋が、私のことをすっかり覚えて、私のことを、いつだって好きでいてくれるようにするために。
 若草色のパイプ椅子に腰掛けて、ページをめくるあいだ、私は一度も深呼吸しなかった。
 ここでは、それでいい。たまに廊下の向こうで誰かの声や足音が聞こえても、ここの扉が開くことは滅多に無いんだから。
 でも、その日は違った。部屋の前で、誰かのモザイク柄の影が足を止めたのを感じて、私は、読んでいた本を自分の膝に下ろした。
 こんこん、と、二度ノックの音が響いた。
「どうぞ」
 きい、と、ゆるんだ金具がゆっくりと内側にまわって、すっかり扉が開くと、舞っていたほこりが廊下に吸い込まれていくのがわかった。
「こんにちは」
 入って来たのは、朝倉さんだった。測ったような大きさの黒目が、私を正面から捉えていた。本に添えていた指が、こわばった。
「一人で文芸部やってるって聞いたから、遊びにきちゃった。……本、読んでたの? 当たり前か。文芸部だもんね。ひょっとして、邪魔だったかな?」
 私は辛うじて首を横に振った。朝倉さんは、ほっと聞こえてきそうなほどの、分かりやすい安堵の息を吐くと、また、私の傍に歩み寄った。みし、と床が音を鳴らす。
「真面目なんだ、長門さん。部員が一人って、わたしだったら絶対さぼっちゃってるよ。それ以前に、入部する勇気も無いかな」

15あわのゆめとひとり 5:2007/04/27(金) 02:07:37 ID:5KyNmina

 私は、彼女がここにいることよりも、部屋の床が鳴ったことに、ずっと気を取られていた。私じゃなくったって、誰だっていいんだって突き放されたような気がして、しばらく身動きが取れなかった。
「ね、文芸部って、本を読むだけなの? それとも、何か書いたりもするのかしら」
「……読むだけ」
 話半分で頷きかけたのを悟らせないように、慌てて答える。いつの間にか朝倉さんは、パイプ椅子を一つ開いて、私のすぐとなりに腰掛けていた。
「ふーん。書く予定は無いの? 今日ここに来たのって、長門さんが書いたものを読んでみたいっていうのもあったんだけど」
「ない」
「ホントに? あのパソコンの中とかに隠したりしてるんじゃないの?」
「本当に、ない」
 朝倉さんの話を聞いて、私はおどろいていた。何か書こうなんて、考えたこともなかった。文芸部に入った理由は、本を読むのが好きだったのと、部員が誰もいなかったからだ。
 だから、初めて触れた動物の毛並みのように、それはすごく新鮮な言葉だった。
「なぁーんだ、残念。けっこう楽しみにしてたのに」
 朝倉さんは、両手をぽんと上にあげて、そのまま自分の髪をすくうと、またすぐに放した。私の短い髪では、真似のできない仕草で、それを繰り返しながら、おもちゃのような瞳は私に向かって微笑んでいた。
「ま、いいわ。今日はその代わり、わたしと一緒に帰ってもらうんだから。他の友達とじゃ、どの店でタイムサービスやってるか知ってる、とか聞いてもバカにされるのよ。おばさんくさいって」
 彼女は喋るたびに、胸元のリボンを淡く揺らして、私の肌の奥では、骨の間が、冷えきっていく。
 同時に、撫で回されているような気もした。透明なガラスの鉢に脂の乗った指紋がべったりと付いて、それは、いつまでも残っていそうだった。
「一人で探すのも寂しいし。前も言ったけど、二人で色々まわって見ましょう。きっと楽しいわ。可愛いインテリアが売ってるところ知ってるから、教えてあげる。長門さんも、行きつけのところがあれば、今日教えてね」
 耐えられなくなって、私は逃げようとした。
「それは、」
「こないだ断ったのって、部活があったからなんだよね? じゃあ、わたしここで終わるの待ってる。気になるんだったら、教室にでも行って、待ってるから」
 でも、諭すような声で朝倉さんは言った。それを私と、私の部室は、聞いているしかなかった。叱られると悟った子供みたいにじゃなく、控え目に物を欲しがる子供のように、口を噤んで。
「ね? 一緒に帰ろう?」
 ためらいの無い顔だ。笑った桃色の頬には、自信が表れていた。
 朝倉さんは平気なんだ。私の傍にいても、息苦しくない。息苦しくても、気にしない。優しい。いい人。無神経。自分勝手。
 なら、途中で放り出されたって、それでも、私は悪くない。そっちが強引に誘ったんだから、私は、何もならない。失望させたって、私に傷はつかない。やけどだってしない。誰が窒息したって、知るもんか。
 だって、そっちが。そっちから、無理に。私じゃ、無いんだから。
 私はただ、黙って頷いた。
 私を見ていた朝倉さんは、嬉しそうに頷いた。
 からだの奥の冷えたものを、私は忘れて、彼女が床を鳴らしたことだって、もう、すっかり忘れた振りをした。

16あわのゆめとひとり 6:2007/04/27(金) 02:08:44 ID:5KyNmina

「そっくり」
 朝倉さんはたまにそう言うと、照れたように笑った。
 私がはじめて彼女の「そっくり」を聞いたのも、はじめて一緒に帰った日のことだ。
「わたし達って、そっくりだよね。はじめて長門さんと話したとき、思ったんだ」
 野菜や果物の入ったビニール袋を持って、とおくの信号機を向いたままで、彼女は言った。
 私も、その横で彼女と同じように、惣菜の入ったビニール袋を片手で摘まんで、歩いていた。歩きながら、首を傾げた。彼女と似ているところなんて、私には無かったからだ。
「ほら」
 彼女の空いた手が、私の手を捕まえた。そのまま指を伸ばし、なすがままになった私の手の平を開かせて、そこに彼女の手の平を合わせた。それは、私が思っていたよりずっと、ぴったりと合った。
 指と指の高さの間に、少しの差もないぐらいに、ぴったりと合っていた。冷たくも暖かくもない体温も、同じようにぴったりと。
「探せば、多分もっとあるわ。似ているところ、もっとたくさん」
 手を離して、彼女は目を細めて、また前を向いた。マンションのエレベーターで別れるまで、私はずっと、何も言わなかった。
 それからたまに、彼女と一緒に歩くようになった。
 私と朝倉さんと、似ているところは確かにあった。たとえば爪を長く伸ばせないところや、甘すぎるものが嫌いなところや、何かで失敗したときに口の裏を軽く噛むのが、そうだ。 
 でも、どれだけそれがあっても、たくさんと言うのかどうか、私にはわからなかったし、どうして彼女がそんなに私と似ていたいのか、大事なものを探し出そうとするように私を手探りするのかも、しばらくはわからなかった。
 彼女がそうする理由に気付いたのは、もう、すっかり夏になってしまったころだ。
 夕方になっても外は明るくて、影のようにしつこく、水っぽい熱気が付きまとっていた。夏の制服を着た私たちが、桟橋のように伸びる軒下の日陰を進んでいる。
「わたしも髪、切ろっかな」
 ひとさし指で前髪を払うと、彼女は言った。水色の鞄から、ぶら下がって揺れていたキーホルダーが、少し角度を変えた。
「長門さんぐらいなら涼しそうだし。やっぱり髪が短いと、だいぶ変わるよね?」
「そこまで伸ばしたことないから、よくわからない」
「そうなんだ。長いのも楽しいからいいんだけど、今みたいに暑いと鬱陶しいわ。それぐらい短い方が、清潔でかわいいんじゃないかな」
 どう思う、と、彼女は首を傾げた。
「朝倉さんなら、何だって似合う」
 だってあなたは学年で一番かわいくて、綺麗だ。もちろん、私よりずっと。
 うらやましさを混じらせた私の答えを聞いて、彼女は一瞬、ヘンな表情になった。引いた頬のうらで、口の裏を噛んでいるようだった。
 言葉が、知らないうちに、卑屈な調子になってしまっていたのかも。
 あせって言い訳を探す私を、つつむように、彼女は笑う。さっき浮かんだ表情は、もう、なくなっていた。
「そうかな」
 彼女は、笑いながら呟いた。さっきまでと、少し違う笑い方。
 私はそれを見て、足を止めた。同じだ、と気付いたからだ。
 バターを撫でるナイフみたいに、人の輪に自分を溶かす時の彼女の笑顔と、それは、まったくおんなじだった。うっすらと上がった眉根も、下がる目尻も、崩れない鼻の線も、ぜんぶ。
 立ち尽くした私は、自分のはだかを思い出した。触れても震えない、やわい皮のうらの、固い骨のかたちと、それを鏡に写した自分の、濡れた髪が古いツタのようにはりついた顔を、思い出した。
 朝倉さんも、夜、はだかの自分を覗き見るのかもしれない。
 私の部屋と同じクリーム色のバスルームから、はだしの足から水をこぼしたまま出てきた彼女も、ふくよかで綺麗な体を透かす、とがった骨のことが、嫌いなのかもしれない。
 誰とも似ていない、どの他人とも違う自分が、嫌いなのかも。そういう当たり前のことを、不安に思って眠れないような暗い夜が。
 少し先で私を待つ、まっすぐに立った朝倉さんの姿が、それまでとは違って見えた。細かく揺れて、いつか消えるような。
 その日から、私は彼女の「そっくり」を聞くたびに、頷くようになった。
 声も出さずただ首を傾けるだけで、私と、それにきっと彼女も、ほんの少しだけ安心できるのなら、そうしてもいいと思ったのだ。

17あわのゆめとひとり 7:2007/04/27(金) 02:10:00 ID:5KyNmina
 
 でも、今、私のとなりに朝倉さんはいない。
 部屋で眠っているだろう彼女を残したままで、私は坂道をひとり、登っている。
 私は、やはり自分を選んだのだろうか。朝倉さんじゃなくて、一度話しただけのあの人でもなくて、いつか一人っきりになってしまいそうな、かわいい自分を。
 つんと、鼻の奥に痛みが走る。胸から湧いた嫌な気持ちが、血管のなかをぐるりと一周する。あせってポケットをまさぐり、薄いディスクの感触を確認すると、私は、安心した。
 また、ずるく、安心した。そんなことのために書いたわけじゃないのに、私は、また。
 たかぶっていた気持ちが、じっとりと冷めていく。思っていたより、ずっと早く。ほんの数分で。病んだように動いていた心臓が、大きな氷のようになって、沈んだ。
 ディスクの縁を、人差し指でなぞる。
 どうして、学校なんかに行くの。直接渡せばいいって、わかってるくせに。部屋に戻って、もう一度電話を鳴らしてみれば、今度こそ彼女は目を覚ましてくれたかもしれないのに。
 靴箱にだって、本当は入れる気もないくせに。寒いから、待てなかったって言い訳を、部屋を出たときからずっと、大切に用意してたくせに。
 日が昇って、学校に行って、渡さなきゃって思う気持ちが、灰色に枯れる時間を、じっと窺っているくせに。
 今までの自分の興奮が、ひどく卑しいものに思えた。たまらなく恥ずかしくて、そのままきびすを返してしまいそうな足を、私は必死で止めた。
 立ち止まって、深い息を、した。
 坂道は続く。ポケットから温もった手を出すと、温度は瞬く間に連れ去られ、私は疲れきったキャラバンのように、空を仰ぎ見た。
 低い雲が、のっぺりと黒い空を覆っている。
18あわのゆめとひとり 8:2007/04/27(金) 02:11:06 ID:5KyNmina

 彼と会ったのも、やはり五月だ。
 職員室の横に張り出されていた、コンクールか何かの掲示物にたまたま目が留まって、市立図書館の存在を知った私は、その週が休みに入ってすぐ、駅前行きのバスに乗った。
 まだうっすらとしか手垢のついていない、背の高い扉を押して館内に入ると、まるで六月のような、緩やかな温度の膜に包まれるようだったのを覚えている。カウンターで、バーコードを照らす赤い光が、ピ、と鳴っていた。
 何冊か見繕い、空いていた木づくりの椅子に腰掛けて、私はずっと、本を読んだ。静かで、誰の声も聞こえなくて、聞こえてもそれは私を息苦しくさせたりはしない、ただの音だった。ただの。
 だから、居心地が良すぎた。気付いたら、窓の外は夕日の色も遠い、夜に近い時間になってしまっていた。
 読みかけの本と、重ねていたうちからもう二冊選んで立ち上がると、周りに人はもう、誰もいなかった。照明のした、カウンターに向かうと、受付に座っていた女性は、奥のデスクで忙しそうにパソコンを操作している。
 高い場所に掛けられていた、壁紙にあわせた色の時計を見ると、閉館時間まで、もう間は無かった。
 私は、どうしたらいいのか、すっかりわからなくなってしまった。小さくて弱い私は、いつだってすぐに竦んだ。本を借りるために、ただ声をかけることだって、できないぐらいに。
 胸に抱いた本の重みが、秒針と共に増していく。こんなのは棚に返して、帰ろうと思った。
 彼の声を聞いたのは、そのときが最初だ。 
「あの、これって並んでるんじゃないんです……の、かな?」
 急に声をかけられて、振り向いた私の崩れた顔が、考えていたより幼く見えたのか、後ろに立っていた彼の口調は、戸惑うように変わっていった。ころころ、と。
 でも、そんな彼の顔や、姿よりも、その手に小さな本が一冊たずさえられているのを、私はまず、見つけた。
「何か待ってるみたいだったけど、手続き待ちとかじゃない?」
 問いかけられたことすらわからなかった私に、もう一回、彼は聞いた。さっきとは違って、小さな子供に話しかけるような、鼻にぬける低い声だった。息を詰まらせたまま、私は何とか首を横に振った。
「でも、それ」
 彼の指の深い部分に、うっすらと青い血管があって、その先に、私が抱えた本があった。
 私は何も答えず、首をいっそう下に向けた。それは苦しいからじゃなくて、ただ、誰にも声をかけられない私を知られるのが、恥ずかしかったからだ。知らない人の前では、せめて、弱い私を取り繕っていたかった。
 床に敷かれたカーペットの模様と、彼の黒いスニーカーが目に映った。
「よかったらさ、少し聞きたいんだけど」
 そのまま、まつげの綺麗なあの子みたいに、彼はどこかにいなくなってしまうと思っていたから、そんな風に尋ねられて、私は意外に思った。
「カードの作り方って知ってる? 借りる時いるんだよね、たしか。どっかに案内とか出てたっけ?」
 私は、俯いたまま首を振った。聞き返されないように、できるかぎり、大きく。
「知らない、か」
 今度は、頷いた。そうしたら、今度こそスニーカーは私の横を通り過ぎていって、彼はカウンターの向こうに声をかけているようだった。カーペットの、網目に沿って別けられた青と紺の模様だけが、私には残された。
 本を、返しにいかなくちゃ。
 でも、歩き出そうとした私の肩は、軽く叩かれていた。振り返ると、通り過ぎてしまって、二度とこちらを向かないはずの彼が立っていて、そのときはじめて、私は彼の顔を見た。
 笑っていないけど笑っているような目をしていて、えくぼは見当たらなかった。
「これ、書かないといけないみたいだ」
 白い紙が二枚、彼の手の中にあった。それは、貸し出しカードの申請書類らしかった。
 二枚。
 彼と、たぶん、私と。

19あわのゆめとひとり 9:2007/04/27(金) 02:11:54 ID:5KyNmina

 手招きされるまま、私はカウンターでボールペンを手に取った。受付の女性は、また奥のデスクで、パソコンに向かって難しそうな顔をしていた。
 隣には彼だけがいて、カウンターの上で寝転がる小さな本があった。
「あ、これ違う。俺が借りるんじゃないから。いや、俺が借りるんだけど、読むのは妹なんだ。小学生な」
 幼い雰囲気の題名を目線でなぞった私に、彼は、早口でこたえた。咎められたようで、何とか謝ろうと口を開きかけた私に、今度はゆっくりと、彼は言った。
「けっこう本読んでる?」
 私は、また愛想もなく頷いた。それだけでいいと、言われているような声の調子に甘えた。
「課題があるんだと。そんで、出かけるついでに適当なの借りてきてって言われたんだけど、この本、どうだろう。難しすぎないか?」
 数センチ、私の方にずらされた本を、少しだけめくった。
 そして、今度は首を振ろうとして、伝わらないかもしれないと思って、それより私の声を聞かせてみたくて、私は言った。
「いい本……だと、思う」
 しばらくボールペンの先を鳴らして、そうか、と彼は言った。そのあと、ありがとう、とも。
 それからも、記入欄を埋めるほんの数分の間、彼は、いくつか話をしてくれた。
 耳を傾けるだけの私に、いつもの苦しさは無かった。彼の話は、私に何も求めず、目を合わせることもなく、それでも自然な、年下の子を退屈させないためだけの話だったからだ。
 彼は、真綿が敷き詰められた、何か大切な物のように、私を扱った。彼が実は、私と同じ学年で、同じ学校に通っていると気付いても、私はそれを指摘しようとはしなかった。
 ただ眠気のような、ぼんやりとたゆたうものだけがあって、私は横目で、彼の文字を必死で覚えようとしていた。
 一人きりの私の部屋に、この文字と、この声があったら、どんなにいいだろうと思った。小さな本を掴んだ彼の手の形が、私の薄っぺらな体にぴったりだと、ひどく当たり前のように、私は考えていた。
 私がカードを受け取ったのを見届けると、短く別れの言葉を残して、彼は扉の方に歩いていった。少し待ってから、私はそのあとを追った。外に出ると、もう、彼はどこにもいなかった。
 一人残されて、大きなものを飲み込んでしまったように、しばらく進むことも戻ることもできなかった私は、暗い道の先を見つめた。電車の音がどこかで、うるさくしていた。
 呼吸が、はやい。
 次の日の学校で、彼を見つけるのは簡単だった。同じ階に、彼はいたから。
 私はそれで満足して、声をかけることはしなかった。気付かれようともせず、それどころか、見つかりそうになったら身を隠すようにした。
 たくさんの中で会ってしまえば、二人きりだった図書館でのことが、重い色に塗りつぶされるような確信が、私にはあったからだ。たまに彼を目にする一瞬、体の中をいい匂いのするものが通って、それだけで、私は満足だった。
 本当に。
20あわのゆめとひとり 10:2007/04/27(金) 02:13:03 ID:5KyNmina

 だけど、まいた覚えのない種が開くように、何もかもが嘘になってしまう瞬間があって、それは夏を過ぎ、道の端や革靴の隙間に破けた葉がつもる、乾いた秋にやってきた。
 日ごとに肌寒くなっていく朝の通学路で、ずっと前を歩いていた彼の隣に、朝倉さんの笑顔を見つけたとき、私は何とも思わなかった。
 彼が朝倉さんと同じクラスであることぐらい、とうに知っていたし、たまに二人で喋っているのを見かけることだってある。朝倉さんは誰とだって仲が良いし、彼は普通の人だ。
 だから、それは全然おかしな光景じゃなくて、ずっと前にいる二人が、私のほうを振り返らないのも、当たり前だ。足音は、私たちの他にいくつもあった。
 そんな、何とも思わないことが、けれど以前より頻繁になって、私はまるで日の光にじりじりと炙られるように、焦れていった。文芸部室まで迎えにきた朝倉さんに、とうとう、彼のことを聞かずにはいられないぐらいに。
「珍しいね。長門さんがそんなこと聞いてくるなんて」
「今まで見ない人だったから、ちょっと気になっただけ」
 彼女は、わかってるわ、と頷くと、立ったままで言った。
「席が近くになって、前より喋るようになったからかな。今までも、登校する時間ならたまに被ることあったんだけど、挨拶しておしまいだったから。さすがに今さら、それはちょっとね。冷たすぎるじゃない?」
 感慨もなく、軽い声で彼女は言った。実際、それは大したことじゃなくて、何とも思わないのが、やはり自然なことだったのだ。
 でも、それからの私は、どうしようもなく不自然で、どこもおかしかった。
 以前は気にならなかった、彼女の仕草や、話し方や、歩き方までもが、どこかしら尖って、私の目に映るようになった。ちくり、と刺さって、もぐって、ずっと抜けないような、たちの悪いものだった。
 毎日学校にいくたびに、それは確実に増えていって、私はゆっくりと苛まれ、耐えられなくなったのは、すぐだ。



「最近、元気ないんじゃない?」
 大きな国道を渡りきるなり、彼女は私の顔を、はっきりとした目でのぞきこむ。私は、そこに自分が映っているのが、何だかとても嫌で、同じぐらい恐ろしくて、顔を逸らした。
 わかっていたのだ。今にも切れてしまいそうな、頼りない糸が。
「そんなことはない」 
「本当に? 心配だな。長門さん、いっつも最低限のことしか喋らないんだから」
 ちくり、とした。困ったような眉根が、私を馬鹿にしているような、幻覚だった。
「大丈夫」
 口だけで、答える。
 お願いだから、これ以上は何も言わないで欲しかった。張り詰めていく自分が、怖い。
 でも、彼女は腰に手を当てて、怒るような演技を、した。
「わたしは付き合い長いから、それでもいいけど。でも、ダメだよ、そんなんじゃ。他の人はわかってくれないんだから、絶対。誤解されてばっかりは嫌でしょ? 伝える努力をしないと」
 彼女は、たまにこういう風な物言いをした。教え諭すように、彼女以外の、他の人と、と。他愛もなく、たぶん、私のためを思って。
「ねえ、長門さん? ちゃんと聞いてるの?」
 でも、耳障りだ。
 思ってしまって、もう、私は止まらなかった。
21あわのゆめとひとり 11:2007/04/27(金) 02:15:05 ID:5KyNmina

 言われなくてもわかっている。ずっとずっと、あなたに会う前から、私にはわかっている。
 あなたこそ、ちゃんと知ってる? わかってくれないはずの、他の人が、わかってくれたの。彼は、わかってくれたの。
 そんなことすら、あなたは知らないくせに。どうして偉そうなことが言えるの? どうして、私の前で、彼の隣で、楽しそうに笑ってたの? 私より綺麗な顔で、私より楽しそうな輪の中から、手を差し伸べるの?
 本当はね、私とそっくりなその手が、たまらなく嫌なの。爪をつきたてて、破きたいぐらい。
 私は、早足で、彼女を追い抜いた。
 尖ったものは、すっかり抜けてしまって、かわりに、傷つけるために鋭くなった私だけが、あった。
 どうしたの、と口を開きかけた彼女に、私は微笑みかける。
「あなたにそんなこと、言われたくない」
 それは、初めての感覚だった。
 口が勝手に動くときみたいに、からだと心がはがされていくようで、でも、それは全部わざとだ。
 私じゃなくなったふりをした私は、頭の中で、どうやったら彼女を強く深く、血がでるぐらい傷つけることができるか、どうすれば、私にとって快い、苦しそうな顔を見ることができるのか、ひどく冷静に考えていた。
「どうせあなたには、他の人のことなんてわからない。だって、どうでもいいと思っているから。そう思って、見下すことしか、あなたにはできない。自分しか大切なものがないんでしょう?」
 わかってるから、自分が嫌いなくせに。自分を隠して、皆から好かれようと必死なくせに。あなたは、そのくせ他の誰とも、私とだって、ぜんぜん違うんだから。よくわかるの。上手く取り繕ってたって、どうせ。
「かわいそうに」
 穏やかに言って、私は彼女に背を向けた。彼女が追いついてこないとわかると、わざと、できるだけゆっくり歩いた。一人の私と、一人の彼女を、見せ付けるように。
 口が渇いていて、ねちゃ、と耳障りな音がした。
 マンションについて、顔をいびつに引きつらせたまま、自分の部屋に入った私は、鍵をしめた瞬間、膝がふるえて、目の奥が熱くなって、涙が出てきた。
 白く、何もなかった頭の中に、後悔が流し込まれた。淹れすぎたコップのように、それはすぐにあふれて、こめかみがじんじんしていた。
 どうして朝倉さんでなく自分が泣いているのか、ぜんぜんわからなかった。わからなくて、嫌で、汚かった。汚いまま、ドアノブにすがりついたままで、ずっと眠ってしまおうかとも、思った。
 翌日、遅刻しながら学校に行って、顔を上げることすらできなかった私に、朝倉さんは、いつものように接した。震える私の、昨日のみにくい顔も、行為すらなかったかのように、そのあとも、ずっと。
 彼女は何も言わず、私は、言わなくてはならないことを、何一つ言えなかったのだ。
 日が過ぎていくにつれ、私たちは普通になっていった。前と同じように、私たちは一緒に歩いた。喋りもした。笑顔も見た。そのかわり、私が本当に言うべきだった言葉は、遠ざかっていった。
 機会は、いくらでもあったのに。部室や、帰り道や、たまに一緒にする夕食の時間に、いくらでもありふれていたのに。
 結局、私は、あの日からずっとドアノブにすがりついたまま、動けなかったのかもしれない。
 せっかく手に入れた、他人の優しさや思いやりすら、価値のない硬貨のように安っぽく利用して、このままでいいんだよって言われて、ずるくずるく、安心し続けるのだ。
 だから、なりたかった自分ですら、いつしか遠く、見えなくなっていく。
 窮屈で息苦しい場所に逃げ込んだままの私を、置き去りにして。

22あわのゆめとひとり 12:2007/04/27(金) 02:17:14 ID:5KyNmina

 そうして、完全に遠ざかって、消えてしまいそうになっていたものと、それを見ようともしなかった私との間に、再びくさびを打ち込んだのは、それもまた、朝の通学路で目にした光景だった。
 ガードレールにふち取られた、曲がった道の先を彼が歩いていて、その先を、朝倉さんが歩いていた。それを見た私の胸に、何かがさわった。さわりたくなかったものが、さわった。
 目を逸らそうか、一瞬悩んで、でもそのときはなぜか、逸らさなかった。たき火のあとみたいに、ちろちろと残った何かが、私にそれをさせなかったのかもしれない。
 そのうち、ペースを速めていた彼が、朝倉さんに声をかけた。私はてっきり、そこから二人で歩いていくはずだと、そう思っていた。
 でも、朝倉さんは、彼に笑いかけて、そして、振り返って、私を見たのだ。私の目を、いたわるように笑いながら。そして、彼に何か言って、早足で坂を上っていった。
 彼が一人、片方だけ脱げた靴のように、坂の途中で残されていた。
 背筋を伸ばして、どんどん遠くなっていく朝倉さんが、夏の日の、彼女の姿に重なった。髪を切ろうかと言って、切らなかったあの日、私の先にあった、消えてしまいそうなほど、はかない影と。
 歩道の脇の石垣に、私は手をついた。怖くて、立っていられなかった。息が、たまらなく。
 私が奪ったのだ。
 優しくて、綺麗で、怖がりで、他人のことによく気が付く彼女が、クラスメイトと言葉をかわす時間を、私がいやらしく、いきものの皮膚を剥ぐようにして、引き裂いた。ばりり、と、音を聞かせながら。
 それがどれだけ大切で、切実な時間なのか、私は誰より知っていたのに。
 忘れていた震えが戻ってきた。周りから声が消えた。周りから、肩を震わせる私がどう見られているか、そんな勘ぐりも、消えた。
 言わないと。謝らないと。すぐに。できない。ずっと。謝れない。何て言えばいいの。でも何かしないと。友達なのに、私と似ているところを探してくれたのに、こんなんじゃ、いつか全部。
 心の内と、体の外が、ごちゃごちゃしていた。誰かが肩にのせた手に、私は大丈夫だと返した気がする。何もかもが、夢の中のようだった。朝の空気が、もやのように漂った。
 誰かに何かを伝える術も、勇気も、持っていない。私は。
『楽しみにしてたのに』
 だから、五月に聞いた彼女の声が、耳鳴りのように浮かんで、私はそれに寄りかかってようやく、足を動かすことができた。 
 その日の部活を終えると、彼女に断りを入れて、駅前に向かった。小さな専門店で、一番古くて安いノートパソコンを買って、寝室に隠した。
 文芸部室にいる間と、彼女が夕飯を持ってくる日は、彼女が帰ってから、持ってこない日は、眠るまでずっと、寝室にこもってディスプレイに向かって、キーボードをたたき続けた。
 私が寄りかかっているものから、振り落とされないように、つよく、つよくたたいた。
 書き終わった頃には、もう冬の真ん中の、早朝四時を回ろうとしていた。

23あわのゆめとひとり 13(終):2007/04/27(金) 02:19:35 ID:5KyNmina

 私の足は、冷たい朝のなかで、再び動いて、坂道を登りはじめた。
 冷えて固まった興奮や、図書館で借りたたくさんの本や、数少ない、誰かと一緒にいた時間が、ゆっくりとした力を持って、私の足を引きずっていくようだった。
 遠くで車のクラクションが聞こえた。悲鳴のようにこだまする。みんながみんな、朝になろうとしている。凍えながら歩いているのは、動こうとしているのは、きっと、私だけじゃなかった。
 学校が開くのを、待てるのか。どんなに寒くったって、私がすっかり、冷え切ってしまっても。
 待つことができても、彼女の下駄箱に、ディスクを届けることができるのか。
 受け取った彼女が、中身を読んで、笑ったり泣いたり、してくれるのか。
 そのあと彼女に、私は、自分の口で、喉で、何か伝えられるのか。
 私のことを、許してくれるのか。
 ぜんぜん、わからない。自信だってない。何もできないまま、やっぱり私は、何も変わらないままなのかもしれない。三十分さきの私は、弱い自分を慰めながら、あたたかいベッドの中で眠っているのかもしれない。
 けれど、坂道の途中で引き返すことだけは、どうやら私はしなかった。
 カーディガンをすき通る風は、だんだんと刺すようになって、私の足は、まだ、動いている。霜の降りた暗い道を、歩いている。一人でも、寒くても、白い息を吐きながらでも。
 だから、もし。
 もし、と、私は考える。
 もし口に出して謝ることができたら、私も彼女とそっくりなところを探して、教えてあげよう。今まで隠れて見えなかったものを、見つける努力を、またしよう。
 私が気にかけている彼のことも、ちゃんと話してみよう。彼女は気付いているのかもしれないけど、私の口から、ちゃん。、図書館でのことから、ぜんぶ。
 どうせなら、彼にも、私を見てもらいたい。自分だけ金魚鉢の中に隠れて、溺れないように必死な人たちから逃げるだけの私が、みっともなく縮こまって、生きている姿を。
 それでも、もし、彼がまた、私とあんな風に話をしてくれるなら。
 彼と、彼女と、いつか三人で、もっとたくさんで、一緒に笑ったりすることができれば。
 ぜんぶぜんぶ、本当に夢のようなことだけど。
 狭くて小さくて、日が昇れば、きっとまた息苦しい冬の中で、もし、と、虹色の泡を吐くように、私は考える。








 やがて校門の前に立った私に、強い、強い風が吹いた。
 今までの私をまるごと剥ぎ取ってしまいそうなほど、冷たい風が。
24名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 02:44:18 ID:pxOoDhuC
>>11-23の新作読むとやっぱ圧倒的な力の差を感じてしまう。
これはもう如何ともしがたいね……
25名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 02:51:50 ID:y+JbIDZT
正直言うと、俺こういう文体とか話とかに凄く弱いんだ。
………なあ、この長門とかキョンとかは消えちゃったりしないよな?
26名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 02:56:44 ID:FufJJEpe
>>11-23
キョンなんていい男‥‥‥。
やっぱり朝倉や長門は人間になっても周囲と馴染めないんだろうか。
27名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 03:28:20 ID:13mv6cBn
つい引き込まれて、読み入ってしまったよ。うまいなー。
金魚鉢とか、「こぽ」と泡を吐くとか、華やかな模様が描きこまれた
絵皿のような女の子とか、素敵な表現が満載だ。
28名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 11:20:52 ID:oFNUkv2I
なんかおまえらのSS読んでたら原作読みたくなったから読んでみたんだが、原作つまらんな…。読み終わった後もふーんて感じだったし。
だがなぜかSSは面白いなって言いたかった保守
29名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 11:48:27 ID:gQN33yl1
俺も二次創作SS→原作の流れで読んだら最初馴染めなかった。
でもあえて憂鬱から順番にではなく、自分が気に入ってるキャラが出てくるシーンから先に読んだり、
短編(俺の場合は憤慨)から少しずつ読んだりしたら普通に読めるようになってた。
30名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 12:28:12 ID:uWfWdEEj
>>28
まあ二次創作では原作ではありえない、願望ともいえるシチュが描けるからな(特にエロ話)

原作でキョンと朝倉さんがイチャイチャする話なんてみれないだろうし
そんな朝倉厨の俺のオススメは保管庫の『一秒の恋』だ

あと超亀レスだが前スレ>>176
たぶんお探しのは、鶴屋さんの陰謀だろう
もう自己解決してるだろうけど一応報告
31名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 14:05:16 ID:oaRxy8aX
>>23
いいな、こういう雰囲気好きだw

>>30
176です。そうそれ!ありがとう。
いやなまじ後半部分だけ記憶にあったせいか、鶴屋さんの陰謀1を読んだ時点で、「違うかな?」と2を見ずに飛ばしていた。
どうりで見つからないわけだ。
本当にありがとう。
一秒の恋、読んできた。切なすぎる。胸に来た。
32名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 19:18:11 ID:y+JbIDZT
出来ればあと一つと言わず、五本か六本は>>23のSSが読んでみたいと思った。
33名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 21:13:07 ID:/UnWEI7b
今、ザスニのミニスカ佐々木に心を奪われすぎていたなと猛省してる。
長門切ないよ長門
34名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 22:18:09 ID:29qxeaWd
出来ればあと一つと言わず、五本か六本は>>24のSSが読んでみたいと思った。
35名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 22:24:35 ID:X5aNeCrz
>>34
おいおい、何同じ事を二度も……って>>24!?w
36名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 00:06:18 ID:WFNRwpQE
>>23 すげー。
37名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 00:27:14 ID:AezJoB1j
>>24 すげーw
38名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 00:38:50 ID:cMDEcvCQ
>>38 す(ry
39名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 00:39:05 ID:+ff9LQQJ
>>23
なんかパロで読んでるのが申し訳なくなってくるよ。
この登場人物に作者の実体験や被写体がいなかったら恐らく本物だ。バランスの取り方上手すぎ。
堪能した、堪能した。
40名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 00:47:29 ID:4LFGOEP/
投下します。
エロなし。8レス予定。
41長門さんchu!〜立志編………:2007/04/28(土) 00:49:36 ID:4LFGOEP/
 唐突な話ではあるが、わたしは今、この世界に生み出されてからおそらく最大の危機であろう事態に襲われている。

 わたしの目の前には、『彼』の顔がある。
 『彼』、別名『キョン』、最重要観測対象であり涼宮ハルヒの『鍵』となるSOS団団員その1、そしてわたしにとっては………、
 ………何だというのだろうか? まあ、これは特に解明する必要性のない疑問だ。

 それよりも現在問題なのは今の現状である。
 ………日本語がおかしい。どうやらわたしという個体も混乱状態にあるようだ。
 とにかく、先程述べたように彼の顔が、まるでわたしに触れ合おうかというような距離にある。
 いや、一部分は実際に接触している。
 直接的な表現で言うと、わたしは、今、何故か、彼と、この惑星で言う接吻という口付けをちゅーしているのだ。
 ………また日本語がおかしい。しかし、ここまで動揺するような事ではないはずなのだが………。

 いや、まてよ、もしかして、

   ………あ、ファーストキスだ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
長門さんchu! 
 〜立志編、あるいは部室内ドキドキファーストキス『ついカッとなってやりました。反省はしていません』編〜
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42銭湯へ逝こう:2007/04/28(土) 00:50:15 ID:TkAQmMxZ
空気を読まずエピだけ投稿。

学校生活において時には自分の想像を斜め上に行く事態が発生することがある訳で…
そんなときに如何に臨機応変な対応ができるかで人としての器量が問われると言えよう…
少なくとも俺達は十分な器量と能力がある者そうでない者、それがはっきりと区分けされたという事だ。
まぁこれを語るのはあくまで特殊なケースに限定されるのではあるが……

等間隔に並んでいる街灯が時刻に相応しくない喧騒を醸し出している一団の影を伸ばしている。
女子三人集まれば姦しいと言ったものではあるが、そこには北高が誇る女傑達。
その度合いかも他に比べるとバカらしいと言うもので有る訳であり、まともな小学生位ならば既に夢の中に飛び込んでもおかしくない時刻だ。
今時の女子高校生が帰宅するには両親が時計をちらほら気にしながら額に青筋を立てちゃいそうな時間に彼女達が夜の帳を掻き分けていくには理由が有る訳で…
「銭湯なんて久しぶりでワクワクするにょろ」

「そうですねぇ私銭湯なんて初めてなんですよ。鶴屋さんが混浴だなんて騙すからびっくりしちゃいましたけど…」
「あはははは!みくる一緒に洗いっこしよう!これは決定だからね」
「有希のバストアップの為マッサージするのもいいわね」
「……そう」

彼女達は文化祭の準備の為学校に泊まり込み そしてハルヒの「みんなで銭湯いきましょう!」一言で学校の近辺にある銭湯に足を運んでいるのである。

43長門さんchu!〜立志編………:2007/04/28(土) 00:50:52 ID:4LFGOEP/
1.

 一応ではあるが、ここまでの経緯を説明しておこう。………ただし現状では、わたしも起こった事象を正確に処理できているわけではないので、情報の伝達に多少の齟齬が発生するのは看過していただきたい。


 定型文的な始め方をすると、寒い冬が終わり、暖かい春の日差しが降り注ぐようになった放課後の一時の話になる、といった感じであろう。
 わたしは部室でいつもの席に座り、陽だまりの心地よさを感じていた。
 そういえば、いつからわたしはこのような暖かい日差しを心地よいと思えるようになったのだろうか? 春の終わり頃、あの夕焼けに染まる教室で彼の体温に触れた時だ、というのは少々詩的に過ぎるかもしれない。
 ………話が逸れた、申し訳ない。

 とにかく、そんな何の変哲もないいつもの放課後、わたしは部室で一人本を読みながら他の団員が来るのを待っていたのだ。
 しかし、わたしの任務は涼宮ハルヒの観測であるはずなのに、団員と聞いて真っ先に思い浮かぶのが彼の顔だというのはどうしてだろうか? 彼は涼宮ハルヒに多大な影響を与えるからであろうか?
 ………ああ、また話が逸れてしまった。重ね重ね申し訳ない。
 いや、違う。別に話を引き伸ばす事で彼と少しでも長く触れ合っていたいなんて思っているわけではない。

 ………信じて。


 わたしが本を半分ほど読み終えたところで、彼の足音が聞こえてきた。目線は本に、意識は彼に集中。
 じらすようなノックの後、少ししてドアが開いた。
「おう、やっぱり長門だけか」
 と、言いながら彼が入ってきた。目線を彼に向けて、コクリ、と挨拶。
 しかし、いつも通りの事ではあるが、彼とはもう少し会話したいと思う。
 ………あくまで情報収集のためで、他意はないが。

 そんな実現しにくい希望はいいとして、話を先に進めよう。
 ここからがいつもと違う点であるが、定型的な挨拶の後、何故か彼の目がわたしから離れなくなった。
「何?」
 彼に見つめられると、何故かいつも有機体部位、特に循環器系統に動作異常が出る。
 ………特に問題はない、けれど。
 そして彼が、今回もいつも通り動作異常を起こしていたわたしの疑問に答えず、無言で近づいて、
「ん!」
 わたしを壁に押し付けて無理矢理唇を奪ってきたところで冒頭に戻るわけである。


44長門さんchu!〜立志編………:2007/04/28(土) 00:51:51 ID:4LFGOEP/
 さて、当然の事ではあるが、経緯を説明するだけで事態が改善するはずもなく、わたし達はまだ唇同士で繋がりあっている。

(ふああ)
 しかし、何故だろう? 循環器系統は音が聞こえるほどの速度で動いているのに対し、思考回路が麻痺してしまっているかのように働かない。これは何らかの情報攻撃を受けている可能性がある。一応調べる必要性があるだろう。………、
(………あれ?)
 いつの間にかインターフェイスとしての能力が使用不可になっている。………どうやら本当に大ピンチらしい。
 力が使えないと言う事は、今のわたしはそこら辺の女生徒となんらかわりないか弱い存在であるという事であり、何やら発情している男子生徒と二人きり、しかもキスまでされているというこの状況は、もしかしたらいろいろと奪われてしまうのではないだろうか。

 まあ、相手が彼なのは不幸中の幸いというやつなのかもしれない。
 こんな状態の彼であるというのは幸い中の不幸であるが。


 彼の熱いモノがわたしをこじ開けようと割り込んでくる。グッと締めて抵抗。中に入れられたら、自分を抑える自身が無い。
 彼は締めた部位の周囲を先端で責め立ててくる。
 彼が上にいるせいで重力により、わたしの中に彼の体液が流れ込んでくる。
「ふああ」
 その感触に思わず声が出て、力が抜けた。その瞬間に彼のモノがねじ込まれる。
「はむっ、ふっ、んっ」
 迷わずお互いに絡みあう。粘膜をこすり合わせ、体液で音を立てる。
「んっ、んんっ、………ふああ」
 思考回路は完全に停止。今ならどんな命令にも従ってしまうだろう。
 ………ところで以前、女の子がそんなに直接的な言葉を使うんじゃありません、と彼に言われたのを思い出したので婉曲的な表現を使ってみたのであるが、キスしているという状況は上手く伝わったであろうか?


 ひとしきりわたしの口内を蹂躙した後、彼はわたしを机の上に横たえた。
「あー、その、………いいか?」
 彼の質問の意味なら理解している。あえて直接的に言うと、彼はわたしとの性行為を望んでいるのだろう。
 はい、と答えるわけにはいかない。
 彼には涼宮ハルヒがいる。別に観測対象だとか世界の危機だとかは関係ない。問題なのは、わたしにとっては二人とも大切な人だ、という事だ。
 ………でも、理由は不明であるが、いいえ、とは答えたくない。
 相反する理性と感情の結果として何も答えられなくなったわたしは、ただ彼の目を見つめ、決断を彼に丸投げする。
 ………これは、すごく、卑怯な気がする。
 彼は、そうか、と頷いた後、
「じゃ、もらうぞ」
 と、言ってくれた。
 有機体部位の頭部が自動的に上下に動く。
 ………本当は駄目な事。でも、これはエラーだから、仕方がない。


 そして彼の手がわたしの服にかかった瞬間、
「おんどれはわしの『シマ』で何さらしとんじゃーい!」
 と、涼宮ハルヒが良く分からない方言もどきを喋りながら彼の頭を蹴り飛ばした。
 どうやら危機は去ったらしい。
 ………何故だろう? ………少し、残念。


45長門さんchu!〜立志編………:2007/04/28(土) 00:52:52 ID:4LFGOEP/
2.

 涼宮ハルヒにより彼の生命活動が停止させられそうになっていたので、彼女に『先ほどの行為は彼が倒れそうになったわたしを支えただけ』と説明する事で何とかその場を収める。
 『紛らわしい事をした罰として今日一日あたしに付き合いなさい』と言い、彼のネクタイを掴んで引きずっていく涼宮ハルヒ。
 そうしてわたしはまた、一人で部室に取り残される。
 ………少し寂しい、と思いながらも本の続きを読む事にした。


「やあ、どうも。今日は長門さん一人で………」
 二冊目に入ろうという頃に古泉一樹がやってきて、わたしの顔を見つめて動きを止めた。
 ………彼と同じ反応!
 戦慄が走るとはこういう事か!
 いや、別に古泉一樹が悪い人間というわけではない。むしろ、一般的な価値観でいうと、古泉一樹に好意を抱かれるという事は一応女性型であるこの身としては喜ぶべき事なのかもしれない。

 だけど、わたしは、イヤだ。
 ………どうしてか、と問われると、答えはないのだけれども。

「うおおおお、落ち着け、落ち着くんだ、僕!」
 わたしの念が伝わったのか、そう言って、ガスッ、ガスッ、とロッカーに頭を打ち付ける古泉一樹。やがて頭から大量の血を流して動かなくなった。
 良かった、………良くないけど。
「すみませーん、遅くなりましたー。………って、古泉くん、大丈夫ですかー!」
 朝比奈みくるがそんな古泉一樹に驚きながら入ってくる。
「長門しゃん、一体……何………が…」
 そしてわたしを見て停止する。
 朝比奈みくる、お前もか!
 とりあえず頚動脈でも絞めてみる事にした。


 一段落したところで落ち着いて辺りを見回してみる。
 血まみれの床とそこに倒れ付す一組の男女。
 ………何だかとっても阿鼻叫喚である。
 彼らを助けたいとは思うが、力を使えない上、おそらく今回の現象の中心となっていると推察される今のわたしでは、いたずらに場を混乱させるだけだろう。
 そう考えたわたしは、力を持っているであろう存在に助けを求めに行く事にした。

 ………彼女こそが黒幕だ、という可能性もあるのだけれど。


46長門さんchu!〜立志編………:2007/04/28(土) 00:54:11 ID:4LFGOEP/
3.

 虎穴どころか虎口に入っていくような、どうにもならない嫌な予感を抱えながら、生徒会室のドアを開ける。そこで、
「いらっしゃい、長門さん。ファーストキスはどんな味でしたか?」
 やはりこいつが黒幕か、と疑わしくなるようなセリフで喜緑江美里が挨拶をしてきた。

 今のところ、生徒会室には彼女一人だけしかいないようだ。なら別にこの場で詰問しても問題はないだろう。
「………説明を求める」
 この現象の犯人とその犯行理由を、できるだけ簡潔に。
「ついカッとなってやりました。反省はしていません」
 ………何だろう、これが殺意というものなのだろうか?
「冗談ですよ」
「………説明を求める」
 前と同じ声を、出すよう努める。やや低めになったのは仕様である。
「いえ、少々長門さんに素直になって頂こうかと思いまして」
 全く動じずに自白を開始する喜緑江美里。
 最後まで聞いてもその理由は理解不能なものであったが、要するに彼女はわたしと相手が双方共にある程度の好意を抱いている場合にのみ、相手側の性的欲求に対する制御が外れるようにしたらしい。ただ、涼宮ハルヒにだけは手が出せなかったようだ。

「で、長門さん。『彼』の事、どう思っているんですか?」
 自白の後、笑顔で言う喜緑江美里。………忌々しい。
「彼は涼宮ハルヒの鍵。………彼女のもの」
 その………はずだ。そう考えると思考速度がやや鈍くなったのも、誤差の範囲内だろう。
「うーん、じゃあ、彼に襲われた時と他の人に襲われた時と何か感じた事に違いはありませんでしたか?」
 違いなんかない。………ない、はずだ。
「むー、全然素直に慣れていないじゃないですかー」
 彼女は一体何が不満なのだろう。
「あ!」
 いきなり不自然な声を出す喜緑江美里。嫌な予感がする。
「あらあら、わたしとした事が」
「………何?」
「先程の情報操作で自分を対象外にするのを忘れていました」
 ………殺意という言葉の意味を『魂』で理解した。
「殺したいほど愛してくれているんですねー、長門さんっ!」
 どうやらこの暖かさのせいか、彼女の情報処理系統に異常が出ているようだ。
 力が使えないわたしに彼女を正常化するすべはない。無念ではあるが、ここは潔く撤退すべきであろう。

 ガチャガチャ。

 ………ドアが開かなくなっていた。


47長門さんchu!〜立志編………:2007/04/28(土) 00:56:03 ID:4LFGOEP/
4.

「ふふふふふ、情報操作は完璧ですよー。能力規制前の長門さんにばれないようかなり限定的な造りにしたせいで、わたしの好感度がMAXまでいって、もう『愛してます』と言えるレベルの人にしか作用しないんですけどねー」
 非常に説明的な嫌がらせの告白である。要するに彼女が本気で好きな人しか入れない空間、しかも出る事は不可能、という事か。………どうやら絶体絶命のようだ。
「無理矢理奪われるって怖いですか? わたしには有機生命体の貞操という概念が良く理解出来ないのですけれど」
 冗談はやめて欲しい。それが本気でなくてもかなり危ない人に見える。
「冗談だと思いますか?」
 カケラほども思えないから困る、本当に。
「誰に奪われても一緒なら、わたしのモチベーションのために大人しく奪われてもらえませんか?」
 ものすごく身勝手な理由をさらりと言いながら、こちらに襲い掛かってくる喜緑江美里。
 現在ただの無力な文学少女でしかないわたしは簡単に押し倒された。


 喜緑江美里の腕の中でジタバタともがく。思考回路では無駄な足掻きだとは分かっているけれど、有機体部位では理解していないようだ。
「暴れても無駄ですよー。長門さんが可愛いのが悪いんですからねー」
 彼女の唇がわたしに近づいてくる。これは、すごく………、
「………やだ」
 何故か、自分でも驚くくらいの弱弱しい声が飛び出していた。
「じゃあ、誰ならいいんですかねー?」
 現実から逃げるように、ギュッと目をつむる。ほぼ機能停止に陥っている思考回路に、何故か彼の顔が浮かんできた。

 コツン、とおでこ同士がぶつかる音。目を開けると至近距離からすごく優しい瞳でこちらを見つめてくる喜緑江美里がいた。
「それが、あなたの気持ちでしょう?」
 否定、できなかった。………ズルイ。
「涼宮さんの観測は確かに大事なお仕事です。ですがそれでも、………いえ、お仕事だけではありませんね。長門さん、たとえどんな事情があろうとも、それはあなたが自分の気持ちを抑える理由にはならないんですよ」
 かなりまわりくどいし、自分が楽しむのを第一にしているような気はするが、どうやら喜緑江美里は、わたしを応援してくれているようだ。

 ポスン、と彼女の胸に額をぶつける。彼の顔はまだ思考回路をグルグル回っている。
 恋愛感情なんて理解できないというふりをして、無理矢理目を逸らしていたのだけれども、喜緑江美里の力技で気付かされた事がある。

 どうやら、自分は、彼に恋をしているらしい。

 まあ、理解したところで、どうしたらいいかなんて分からない。
 けれど、この気持ちをごまかすのは、もう止めよう。
 そう、思った。

 ………そう、思えた。


48長門さんchu!〜立志編………:2007/04/28(土) 00:57:28 ID:4LFGOEP/
5.

 ところで、穏やかな時間というものはそうそう長くは続かない、というのが彼の持論である。
 わたしが何となく、そのまま喜緑江美里と抱き合っていると、その言葉を証明するかのように、
「ふう、やれやれ、喜緑くん、キミの指示通り古泉と朝比奈くんを保健室まで運んできたよ」
 と言いながら、生徒会長が入ってきた。
 慌ててわたしから離れる喜緑江美里。

 ………ふむ。

 確かこの空間は喜緑江美里が本気で好きな人しか入れないようになっているはずであり、
「おや、取り込み中かね。では私はもう少し外に出ている事にするよ。………うん? ドアが開かないね」
 ドアが開かないという事は、情報制御空間はまだ展開中であるという事である。
 喜緑江美里は彼女にしては珍しく、顔を真っ赤にしてうつむき、体を小刻みに震わせている。
 ………あ、会長に何故か出所不明のロープが絡まりだした。

「むー、むー」
 抵抗むなしくミノムシ状(+サルぐつわ)で床に転がる生徒会長。
「長門さん、何か言いたい事は」
「特に無い」
 というか、巻き込まれたくない。
「むーーー! むーー!!」
 助けを求めているのだろうか。残念ではあるが今のわたしは無力である。
「そうですか。彼等は今靴箱の所にいますよ。急げば追いつけるかもしれません」
 頷き、追いかけるために振り返る。
 情報制御空間はもう解除されているようで、ドアは普通に開いた。
「ごゆっくり」
 と、室内の二人に言って走り出す。
 後ろから会長の悲鳴が聞こえた気がした。

 ………お幸せに。


49長門さんchu!〜立志編………:2007/04/28(土) 00:59:20 ID:4LFGOEP/
6.

 校門の所で『彼』に追いつく。どうやら涼宮ハルヒと二人きりのようだ。
「あ、有希も今帰りなの。んじゃあ一緒に帰りましょう」
 頷き、三人で歩き出す。朝比奈みくるや古泉一樹の事は喜緑江美里に任せておけば問題はないだろう。………ないはずだ、多分。

 微妙な不安感に後ろ髪を引かれながら歩いていると、彼がわたしに小声で耳打ちしてきた。
「長門、今日はその、………すまん」
「いい、こちらの不手際」
 いわゆる身内の恥、というやつだ。
「そうなのか?」
「そう」
 それにわたしも、望んでいた事だから。
 口に出しては、まだ言えないけれど、心の中でそう言った。
「うーん、しかしやっちまったのは俺だし、お詫びと言っちゃ何だが、なんかして欲しい事とかないか?」
 律儀な人だ、嬉しいけれど。

「そーよ、偶然とはいえ押し倒されちゃったんだし、訴えたら勝てるわよ」
 涼宮ハルヒが会話に加わってくる。放置されていたのが嫌だったのか唇を尖らしているが、当然のように彼は気付かない。
「お前は加わるな。話がややこしくなる」
「何よ!」
「何だよ!」
「ハルヒ様よ!」
「やかましい!」
 やいのやいのと二人が仲良く喧嘩するのを横目で見ながら、彼にしてもらう事を考える。
 あ、そうだ、こういうのはどうだろう。

「おふろ」

「「うあ?」」
 ハモリで疑問を浮かべる二人。
「おふろ、一緒に入って」
「「誰が?」」
「あなたが」
 ビシッと彼を指差す。
「「誰と?」」
「わたしと」
 手首を反転、自分を指差す。
「「どこで?」」
「おふろで」
 彼の隣で異常な量のエネルギーの噴出を確認。些細な事だ、報告には値しない。
「「何するって?」」
「一緒に、入る」
 最後まで、彼から視線をはずす事なく言い切った。

 わたしから視線を逸らし、隣を見た瞬間、蛇ににらまれたかえるのように青ざめる彼、それを一飲みにしようと彼に飛び掛る涼宮ハルヒ。
 彼の悲鳴が夕焼けに染まる通学路いっぱいに響き渡り、夕焼け以外の『赤』が当たり一面に広がっていく。
 ああ、今日も実に平和な一日である。


 最後にどんな物語でもすぐに終わらせる事のできる魔法のセリフでもって、この寓話を終了させたいと思う。

    ―――わたし達の戦いは、まだ始まったばっかりだ。


50名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:00:28 ID:4LFGOEP/
以上です。
では、また。
51名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:01:47 ID:TkAQmMxZ
>>50
すまん。割り込んでしまった。リロードすればよかったな。
52とつぜんですがここでミヨキチさんです:2007/04/28(土) 01:11:13 ID:4eB4LHLm
「――――――好きです」





 なんてまあ、おっそろしく直球な台詞に、かえって俺は返す言葉を捜さねばならない。
ハルヒの落雷や古泉の皮肉なんかにならスラスラと回答できるマイ言語中枢だが、ね。
わかるだろ? 朝比奈さんや長門の前じゃあうまく回らないのと同じことだろ。

 っていうか何がどうしてそうなるんだ? 疑問をそのまま口にする俺に、、彼女は
少しだけ苦笑してみせた。ますますもってわからん。お前ほどの美少女が、よりに
よって俺なんかを選ぶ道理もないだろう。そりゃあ確かに付き合いはそれなりに
長くもなったが、こっちとしてはそんなフラグを立てた覚えはまったくない。
いやいや、迷惑だとかそんなことを思ってるわけじゃないんだぜ? ただ不可思議で
仕方がないのさ。ついでにいえば、裏があるんじゃないかと勘繰ってしまうのも
無理はないと察してくれ。SOS団なんてのに在籍した故の、職業病のようなもの
だからな。



 で、どういうことなんだ? ミヨキチ。
53名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:13:19 ID:ix/JCwg7
誰か京子が水に濡れると涼子になっちゃうSS書け
54とつぜんですがここでミヨキチさんです:2007/04/28(土) 01:13:32 ID:4eB4LHLm
 高校を卒業して3年、まあ言うまでもなく俺の、もとい俺たちの日々は変わらなかった。シベリア超特急のごとく邁進するハルヒに、引きずられる
ボロ布の如き俺。でもってニコニコ解説小泉が三歩離れて付いてきて助けず、一足先に卒業なさった朝比奈さんも再加入、おろおろとうろたえる姿さ
え萌えてしまうね。長門もまあ相変わらずだ。ただ少し、俺の袖を引くことが増えたか。興味を持てるものが増えているのは良いことだろう。そうし
て現在にいたる、のだが。

 で、くだんのミヨキチはというと、俺が高1のとき小6だったわけだから、なに、もう高校生なのか? あの当時から大人びていただけに養子に変
化はあまり見られない。強いて言うなら纏う空気に落ち着きが出てきたってくらいだ。いや、それだって充分な変化なんだけどさ。できればうちの妹
にも見習わせたいぜ。

「………少し、歩きませんか?」

「あ、あぁ」

 黄金週間とはよく言ったもので、大学生ともなるとこの時期の時間の余裕は高校時代とは比べ物にならない。もっとも
その分団活に連行されてしまうのだけどな。しかし今日はまだ始まるその前日、ハルヒのぶっ飛んだ計画開始までのわず
かな休暇ということだ。で、うちでぼんやりベッドに転がっていた俺の携帯を鳴らしたのが、思いもよらぬ彼女、ミヨキ
チだったというわけさ。意外や意外、声を聞くことさえ何年ぶりだろうってくらいのレベルだ。受験のあたりの繁忙を境
に会った記憶はないのだから、都合30ヶ月は経っている。

「お兄さんは相変わらずですね」

「……褒めてるのか、それ」
55とつぜんですがここでミヨキチさんです:2007/04/28(土) 01:16:27 ID:4eB4LHLm
「はい」

 何がおかしいのか、くすくすと口元を押さえて笑うミヨキチ。なんとなく朝比奈さんを連想させる仕草だ。

「だから、安心しました」

「なんだそりゃ」

「私の好きなお兄さんのままで、安心したんです、よ?」

 絶句したね。どうしろってんだ? こんな明け透けに行為を示されたことなんてないし、いやまてよ、自分の妹と同年代だぞ? まかり
間違っても俺にロリの気は……いや、4,5歳のさなんてたいしたものでもないか、聞かない話でもないって焦点が違ってるぞ動揺しすぎ
だ落ち着け俺!

「…………普通、確認してから言うものじゃアリマセンカ?」

「えへへ。そうなんですけど、お兄さんの顔見たら舞い上がってしまいました」

「………………そぉデスカ」

「そうなんです」

 とミヨキチはそれはそれは楽しげに首をかしげる。わからん。これはいったいどういう現象だ? 教えて長門さん。

「――――――では……解説、……する――――――」

「うおおおァああっ!??」

「きゃっ!」

 ちょっと待て! いまどっから沸きやがったこの昆布! しかも呼んだのはお前じゃないぞ!?

「―――――――そ……う――――?」

 飛びのいた俺たちに目もくれない周防九曜はわずかに何事かを考え、

「――――――つまり………あなた、の」

「いや何事もなかったかのように続けるな。そして帰れ」

「――――――――ひど……イ――――――」

「帰れ」

 背中を押してやると、まるで摩擦係数が0のようにするすると進んでいく怪奇なる黒髪電波女。曲がり角に消えたところで溜め息をつく。やれやれ、疲れるぜ。

「あの……いまのかたは」

「あー、何て言っていいもんか。…………昔のクラスメイトのそのまた知人だ。見たとおりできればお近づきになりたくはないタイプなんだが、そうも行かない事情があってな」

「………綺麗な人、ですね」

「……………………まあ、そうかもしれんが」

 しかしそれ以上に怖すぎる。

「それよりだな」

 本気なのか、とはさすがに口には出せない。そこまでデリカシーを無くしたわけじゃないんだ。だが、どうにも腑に落ちないのさ。
56とつぜんですがここでミヨキチさんです:2007/04/28(土) 01:23:36 ID:4eB4LHLm
・・・そんなssかけねーよっていうか上げるなっていうか萎えた
57名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:26:50 ID:ix/JCwg7
おまえに言ってねえよ無能
58名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:43:03 ID:cMDEcvCQ
>>56
改行は毎回入れないでも大丈夫だぜ。
………高1−小6だと高校卒業+3年時にはミヨキチは受験生だよな。
どれぐらいムチムチなんだ?その辺じっくりねっとりと詳しく描写した続きを頼む。
59名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:47:33 ID:KoqOcHyq
ああ自画自賛クンか。
>>56
昆布吹いたw
60名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:48:32 ID:+ff9LQQJ
>>56
もう少し九曜の便利キャラぶりを読ませてもらいたいんだが続けてくれないか?w
61とつぜんですがここでミヨキチさんです:2007/04/28(土) 01:48:38 ID:4eB4LHLm
無能ですまんこ
そして開業入れないと長すぎる文があるってはじかれるぽ


**



「何故なんだ?」

「人を好きになるのに、理由が要りますか?」

 まいった。いや、両手を挙げて降参するしかないだろ? どっちが年上だか分からなくなる回答だ。

「でも、そうですね。きっと……………」

「きっと、なんだ?」

「きっと、―――――ら」

「え?」






 小さな呟きに、耳を寄せただけだった。信じてもらいたいが、他意はなかったのだ。本当に。まさか人通りも多いこんな駅前で年下の美少女に唇を奪われるなんて、想像つくわけがないだろう?

 

62とつぜんですがここでミヨキチさんです:2007/04/28(土) 01:51:34 ID:4eB4LHLm

 公衆の面前プレイ
 ノーマル
 その他
 
 安価>>>65
63名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:53:36 ID:VCrleXac
うぜえ消えろ
64名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 02:00:13 ID:TkAQmMxZ
>>65に気体
65名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 02:01:40 ID:29I9kiYv
終了
66名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 02:06:34 ID:yIJFkr1T
>>42
早く投稿よろ!
>>50
乙!可愛いよ可愛いよ長門
67とつぜんですがここでミヨキチさんです:2007/04/28(土) 02:20:51 ID:4eB4LHLm



 唖然とすること、多分1分少々だったと思うのだが。その間顔を両手でがっきりと固定された

まま動けず、重ねられたそれの感触に、ああもう誤魔化しようもなく、俺は完全に意識を奪われ

ていたらしい。でもって我に返ったこの瞬間も現在進行形でキスは続いている。もとい、続けら

れている。

「―――!? ――――、!」

「――――――――…………ン、ふ」

 心臓が跳ね上がる。漏れた吐息ははっきりと、女のソレであった。童貞=年齢の俺にでも間違

えようのない、発情の前触れ。

 こりゃあ拙いと慌てふためくが、抵抗なんてどうしろってンだ? 下手に引き剥がせばどうな

るかなんて、考えるだけで恐ろしい。しかし人目が。場所分かってるのかミヨキチ、ここは天下

の大通りですよ!?

「―――――ん、ぅ!」

「あっ」

 というか、酸欠。息継ぎさえ許してくれぬままの口付けで、快楽だけではなく物理的にも頭が

霞みかけた。覚悟なんてする暇もなかったのだから、当然溜めも出来なかったんだぞ、こっちは

さ。だからその、なんだ、涙目で睨むなって――――――――




 ――――――――――――――げ。




 恨めしそうに俺を見上げるミヨキチの背後に陽炎のようにひっそりと佇む長門有希の眼差しに、ゆだりかけていた脳みそが表決したことは言うまでもないだろう。、
68名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 02:22:34 ID:cMDEcvCQ
>>50
タイミングが微妙すぎてレス返せなかったw
古泉が珍しく間抜けを晒してたり、暴走したみくるをもうちょっと見てみたかったりとかいろいろだが、
奇抜にしてオリジナリティ溢れたオチの付け方は素晴らし…………くねーよwwwwwwww

長門かわいいよ長門。
69名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 02:29:40 ID:cMDEcvCQ
まさかとは思うが書いた端から投稿してるのか?
70とつぜんですがここでミヨキチさんです:2007/04/28(土) 02:36:53 ID:4eB4LHLm
まずい?
71名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 02:38:46 ID:cuV7mP7d
全部書き上げてからコピペしてまとめて投下した方が喜ばれるよ
72名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 02:44:28 ID:k9srlyQz
普通そうするだろ?
73名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 02:44:45 ID:eD/BSJEk
他の人の投下とか見て、もちっとやり方を覚えてから来た方がいいんじゃね?
じゃないと、べこべこに叩かれるぜ
74名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 02:45:08 ID:JV4/XXwr
あともっと改行少なくしたほうが読みやすくなると思うよ
それと話しの先を人に任せようとせずに自分で決められるようになるといいと思うよ
もひとつもっと自分の作品を客観的に読むスキルを身につけてみると(ry
75名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 02:54:29 ID:z+4bPBSn
前のスレの最後のほうね、ガキ未満の言いがかりはちょっとみっともない。
それとも、小学生の養護学級の子が張り付いてるのだろうか。
76名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 03:20:14 ID:cMDEcvCQ
>>70
まあ物事の起承転結という要素ぐらい例え大まかにでも把握出来ている気配は伺えるし、
涙も枯れるほどに絶望的な文を書いてるわけではないので、
もっと読んだり書いたりして、推敲を重ねれば上達する見込みはある。
半月ぐらい腰をおちけつしてROMって、どういう文がSSとしてよろしいものなのか勉強するといいんでない?

別に書くなと言ってるわけではなく、上達のために云々というかだな。
77名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 03:33:29 ID:qk4l8blp
>>70
長すぎる文が〜でハジかれるのは120文字制限な。>>2
この制限に空白改行いれても関係ないぞ。
書き上げてから、統一した体裁で整えて投下してくれると助かる。

>>50
長門かわいいよ長門!
78名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 03:45:04 ID:nPrUgTVg
スレが伸びてるからwktkしながら追いついてみれば、
書きながら投下の尻切れトンボかい。勘弁してくれよ。

>49
長門!その便利な終わり方を、どこでおぼえたっ!w
結局は未来人も超能力者も、お仕事としてハルヒに貼りついている
のを超えて、団員同士としての友愛を育んでいた訳だよね。
表現はコメディだけど、けっこうええ話ですやん?
79とつぜんですがここでミヨキチさんです:2007/04/28(土) 03:48:19 ID:4eB4LHLm
 で、どういうわけか右手に長門、左手にミヨキチをつれて歩く俺がいるのだった。いや意味が分からないぞ。更に言うなら今の俺は、絶対
零度と超高温にはさまれたあげく衆人環視の軽蔑的視線という衝撃でぶったたかれた鉄板のごとくぽきりと折れてしまいそうなわけで、だか
ら手を放していただけませんでしょうかお二人とも。
「無理」
「だめです」
 片や冷ややかに、片やにこやかに。まったく対称な表情の割には結論は同じなのか。
「……どこに向かってるんだ?」
「私の家」
 ひたり、とミヨキチの足が止まった。なんだ、打ち合わせてたとかじゃないのか? それに釣られて長門も立ちどま―――らな! いだだだ千切れる千切れる! 大岡裁き!? 
「今日は、お買い物ですよね、お兄さん?」
 一言一言区切るような物言いに、背筋がぞわわと総毛立った。アラート、アラート! 脳内で電気信号が走り回る。
「え、えーとだな?」
「ですよね?」
「ハイ」
 反射的に頷いたのは、そりゃあ仕方がないことだろ? お前は朝倉か。笑顔の恐怖を再び見ようとは思わなかったぜ。しかし前門のトラはそれを許しちゃあくれないらしい。
「それは後日にすべき」
「っ!」
「彼は既に私と先約がある」
「え?」
「ある」
 そんなのあったか、と言いかけて、慎み深く口を閉ざす。コウモリやろうと笑うがいい、俺はまだ砂になって散る予定はないのだ。両手を180度引かれながらがっくりとうなだれるが、やっぱりどちらも気にしてはくれないらしかった。
「……………わかりました」
「それが賢明」
「私も行きます」
「許可できない」
「行きます」
「許可できない」
「行くんです!」
 誰か何とかしてくれ。今なら土下座してもいいぞ。ついでにここに至るまでの経過を俺に理解できるように説明してくれると嬉しいのだが、それこそ神様にだって無理なんだろうけどな。
80名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 04:36:07 ID:cMDEcvCQ
ぬるぽ
81名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 04:41:23 ID:PeUpxevi
>>80
ガッ
82名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 04:42:04 ID:PeUpxevi
上げた、ごめん
83名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 04:45:14 ID:nPrUgTVg
この聞き分けのなさは、前スレの彼か?懲りないな。
>65に展開の選択をゆだねておいて無視とは何だ?
続けたいなら聞くな。聞いたら従え。どっちかにしてくれ。
84名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 07:10:47 ID:04pZ/mLo
「いーい? あたしはね、人の話を聞けないやつが大っ嫌いなの。相手をするだけ時間の無駄よ。
もし評価して欲しかったら、人の話をちゃんと最後まで聞きなさい! それなら考えてあげなくもな
いんだからね!」

ハルヒ、お前が言うなよ。
85名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 07:52:36 ID:NYNn5wCq
>>75
失礼じゃないか?
86名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 09:21:04 ID:yIJFkr1T
ミヨキチ対長門はいいね!
スタイルじゃどっちが上なんだろうか?
87名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 09:28:24 ID:ZTUvkjIK
>>86になんか違和感を感じた
88名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 11:26:57 ID:WFNRwpQE
>>40->>50 いいよー。
89名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 19:11:36 ID:ix/JCwg7
エロパロ板素人だけどエロなしもアリなんだね
誰かエロ投下しないかなー
90名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 19:50:50 ID:eFIqQSW/
>>53
すまない
どこをどう間違ったのか分からんが

京子に水をかけたら、鯨子になってしまった
91名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 19:51:12 ID:k9srlyQz
クレクレしかできない無能は黙ってろ
92名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 19:56:42 ID:nPrUgTVg
>90
海水をかけたなw
93名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 20:02:32 ID:z+4bPBSn
クジラの雌は鯢と書く。
94名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 20:07:07 ID:cMDEcvCQ
橘京子は空回りの印象が強くて、佐々木団の参謀役としては立場が弱い。
いっそ棒を三つつけて涼子にすれば、佐々木団の良きバックアップとして活躍するはず。
有能な宇宙人役を取られる九曜は、冷や水をかけられた心境になるのは間違いないが、
不幸中の幸いか、九曜は人間じゃあないので、仇心を抱くこともないだろう。
95名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 21:00:17 ID:v1s0c3Mr
肝心の佐々木がやる気ないからな。橘だけだ。必死なのは。
なんか驚愕で佐々木団、解散しそうだし。
96名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 22:27:04 ID:eFIqQSW/
>>93
めくじらは魚辺に段じゃなかったか
97名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 00:37:39 ID:vHD0P7xH
●<鯨と聞いて黙ってはいられません
98前スレ351:2007/04/29(日) 00:44:34 ID:dwqBWGFB
今更の亀レスですまない。

俺も前スレ>>831に同意だ。
感想や批評は必ずしも好意的であるとは限らないが、
ただGJされるよりも何かしら指摘なり感想なりが入っている方が書く方としては嬉しい。
ここが悪い、ここが面白いというのは何よりも次回作へと繋がる布石だと思うわけだが……。
まあ、ここまでの長レスは『埋め』以外では遠慮したいのも確かなのだけど。
99名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 00:55:50 ID:47kflaWB
すごい事思い付いたwww
最後に「感想待ってます」って書けば良くね?
100名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 01:27:09 ID:M/WX4AeM
いや、『埋め』でもだめだろw
件の感想は冗長なだけで理解しづらい。
内容も自分の価値観、作品観に根拠なしの絶対的な自信を持ってるし、
書き手さんにとっては参考にならない部分のが多いでしょ。
101名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 01:29:43 ID:zJlQqvt9
まとめるてレスし過ぎなのがダメなんだろう。単純に。
102名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 01:33:56 ID:LppbHt5P
>>100-101
他人の感想へのお前等みたいな決めつけは腹の底から要らん。黙ってろ。
103名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 01:37:20 ID:wzf0w0TL
誰か>>102をお馬鹿な俺にも理解できるように翻訳しておくれ
104名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 01:42:27 ID:LppbHt5P
>>103
頭の悪いお前に教えてやるよ。下のリンク読んで来い。この話だ。

【涼宮ハルヒ】谷川流 the 46章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176735464/820-822
105名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 02:15:06 ID:W+3Jw/zH
感想を貰えるのは確かに嬉しいし、指摘を受ければ直すなり開き直ったりも出来るんだが、
しかし感想のやり取りやらの馴れ合いでスレを消費するのは違うと思うんだけど。

件の人については、埋め目的でスレの終わり際にやるなら別にいいと思うよ?
でもスレが荒れる元になるなら、別に短い感想かいてさっくり終わらせればいいじゃない。
と書いてる側としては思うわけよ。
ぶっちゃけ感想は欲しいけど、馴れ合いと荒れるのは勘弁。
何書いてもGJしか来ないのと同じぐらいまずいw
106名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 02:26:49 ID:kMW539bq
「いったんもんめー」
「妹ちゃん、もんめじゃなくてもめんよ」
107名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 02:47:03 ID:WTZANhgk
古泉がキョンに「僕がついていながら」とか「反省文ものですよ」とか言う奴ってなんてタイトルだっけ?
108名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 03:06:44 ID:zJlQqvt9
涼宮ハルヒの消失?
109名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 04:00:58 ID:I/WavypB
一旦揉め?よくわからんが了解した
110名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 07:53:11 ID:C+r3jBbE
どうでもいい
オナニーさせろ
111名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 09:14:06 ID:WTZANhgk
>>108
どうやらニコニコで見た消失とSSが頭の中でごちゃごちゃになってた見たいだ。
ありがとう。
112名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 09:39:48 ID:ZgPMjJ9K
すでにこのスレがエロくない件
113名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 09:51:55 ID:/6d3WgZR
>>112
パロいのでOK
114名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 09:57:18 ID:0sbzi8hM
だってエロ自体はハルヒじゃなくても成立しちゃうからな
そこに至るシチュエーションが・・・
115名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 10:58:56 ID:sJ66rjl0
連休のせいか変なのが湧いてるな
116名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 11:39:14 ID:C+r3jBbE
どうでもいい
オナニーさせろ
117名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 11:44:57 ID:Yj9QLrkQ
変な奴はスルーだよ。
118名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 12:04:47 ID:SB1mG7/L
投下します。
エロなし。小ネタ。3レス予定。

119そして陽は昇り、朝が来る:2007/04/29(日) 12:06:11 ID:SB1mG7/L
―――――――――――――――
 そして陽は昇り、朝が来る
―――――――――――――――

1.

 春雨が音もなくオーケストラを奏で続ける、そんな夜の話だ。
 コンビニに買い出しに行く途中の路上で俺は、俺限定の殺人鬼である少女とこれっぽっちも望んじゃいない再会を果たした。

「キョンくん、やほ」
 傘もささず、ずぶ濡れのまま、しかし庭駆け回る犬のように元気良く、ナイフを持った手をシュタッと上げてそんな挨拶をする少女。
 鳩が散弾銃をくらうような驚きのあまり、思わず傘を取り落とす俺、開始数行でいきなり大ピンチである。
「………何しに来た、朝倉」
「ちょいとお話を、って言ったら信じる?」
 その手に持った物騒なもんをしまうなり捨てるなりしてくれたら、1ピコグラム程度には信じてやらん事もない。
「うん、それ無理」
 四月の桜を思い起こさせるような、満開の笑顔でナイフを構える朝倉。
 俺マジでdieピンチである。桜の下にはまだ埋まりたくないぞ。
「じゃ、死んで」
 逃げようと振り返る暇もなく、朝倉が雨のカーテンを切り裂くようにこっちにつっこんでくる。

 ツルッ

「へっ、わきゃあ!」
 どたっ、がすっ!
 と、思ったら濡れたアスファルトで滑って、勢いで派手に頭部を強打するドジっ娘殺人鬼。
「きゅううー」
 朝倉は目を回したまま、ピクリとも動かない。
 ああ、確かに死んだな、先程までの緊迫した空気が。
「やれやれ」
 この場景を他人が見たら犯罪者は俺の方になっちまうだろう。
 それに、99.99%くらいはこいつの自業自得だろうが、ずぶ濡れの女の子をほっとくわけにはいかんよなぁ。
 ため息をつきながら、このドジっ娘殺人鬼の保護者である長門有希に電話をかけた。

 番号を押した瞬間に、待ってたのかと疑問に思うほどの速さ(というかノーコール)で長門が出る。
『問題ない』
 俺が事情を話す前に結果のみをギロチンのようにバッサリと端的に言うその声は、いつも通りな頼りになる声なのだが………、
『朝倉涼子はあなたの脳にノイズとして一時的に存在しているに過ぎない。それも通常の活動レベルでは無視できるもの。現在のあなたは脳の活動を低下させているため多少の影響が出てしまっているが、どちらにせよ看過出来るレベルである事に変わりはない』
 いつも通りのチンプンカンプンな説明ありがとう。機械の使い方を聞いたら構造から説明されたって感じだな。
 あーと、………すまん。分かりやすく頼む。
『そこは夢の世界。あなたが見ているのは目が覚めたら消えてしまう、ただの幻』
 それなら何とか理解できるんだが、あー、なんだ、要するにこれは俺の夢って事か?
『そう』
 悪夢になり損ねた感が漂う微妙な夢だな。それで、どうすりゃ俺は目覚めるんだ。
『何もしなくていい。自然に目覚める』
 いや、目覚めるまでこのお笑い系殺人鬼というよく分からん属性持ちの朝倉と一緒というのはなかなか厳しいのだが。
『………来る?』
 クモの糸レベルに分かり辛い長門菩薩のお言葉に甘える事にする。
 ………ところで、二人ほどお世話になるんだが、切れたりしないよな、糸?


120そして陽は昇り、朝が来る:2007/04/29(日) 12:07:22 ID:SB1mG7/L
2.

 意識を失っている朝倉を背負って長門の部屋にお邪魔する。
 長門の手により一瞬にして着替えさせられた朝倉は、一瞬にして乾かされた俺の膝を枕にスースーとのん気に安らかな寝息を立てている。
 ………Why?
「これは、一夜限りの夢だから」
 誰の夢なんだか分かってんのか、と言いそうになったが止めておく。
 もしかしたら、これが本当にこいつの夢なのかもしれんしな。
 そうやって殺人鬼に膝枕をしながら宇宙人の淹れてくれたお茶を飲むという、焦ればいいのかまったりすればいいのかよく分からん時間を過ごした。
 かけつけ三杯を超えたあたりで、ようやくナイフな国の眠り姫が目を覚ます。

「ん、うう、………あれ」
 朝倉は目を覚まし、俺と長門を交互に見てポスポスと自分の頭を支えている俺の膝の感触を確かめた後で、何故か嬉しそうにつぶやいた。
「そっか」
「そっか、じゃないだろ」
 ポカリ
「あう」
 とりあえず軽く頭をはたいておく。ま、脇腹を刺されることに比べたら軽すぎる痛みだろう。
 大体、夢の中でまで俺を殺そうとするなよ。今度は何が目的なんだ?

 俺の疑問に何処かボーとした顔で、
「太陽がね、眩しかったの」
 そう、少女は呟いた。
「眩しくて、眩しすぎたから、あたしは太陽を消そうと思った」
 小鳥には近くまでたどり着く事すら出来ない存在なのにね、と何処か自嘲的な笑みを浮かべる朝倉。力の無い声でこう続けた。
「一度否定しちゃったんだから、否定し続けるしかないじゃない。太陽はもう、あたしを照らしてくれないんだから。だからあたしは太陽を否定するために、太陽に向かって飛んで、そして力尽きて落ちていくのよ」

「アホか」
 ポカリ、二回目。
「ああう」
「わけの分からん話をして、人様を煙に巻こうとするんじゃありません」
 夢の威を借りて強気に出る俺である。
「うー」
 何故か涙目になる朝倉。
「………愚鈍」
 絶対零度以下の瞳でそう呟く長門。
 まあそれはおいといて、言いたい事は言う事にする。
 全然分かってないってわけじゃないのさ、俺だってな。
「一度否定したくらいで太陽がお前を嫌うとでも思ったのか。んなわけねーだろ。太陽は、いつだって、ある。お前が生きてる限りはな」

 俺の言葉に目を大きく見開いた朝倉は、やがてふにゃっと泣き笑いのような表情になり、
「そっか」
 そう呟いた。
 ポムッポムッ、と軽く頭を撫でてやる。
「えへへ」
 そうこうしているうちに、この世界での意識が薄れていく。どうやら目覚める時間のようだ。

 意識を完全に手放す前、
  ―――最後に見た彼女は、確かに笑顔だった。


121そして陽は昇り、朝が来る:2007/04/29(日) 12:08:35 ID:SB1mG7/L
3.

 朝、良いのか悪いのかよく分からん変な夢を見たと思いながらも、カメのごとくのろのろと学校へ行く準備をしていた俺に、ウサギのように元気よく妹が話しかけてくる。
「キョンくん、昨日の夜、いつのまに帰ってきたのー?」
「え、俺、どっかに出かけてたのか?」
「コンビニー」
 ………えっと、あれは夢、だったんだよな?

 通学路の途中で長門と会う。
「ありがとう」
 出会い頭に人を不安にさせる感謝の言葉を投げかけられた。どんな変化球だよ、それ。
「どういう意味だ?」
「………別に」
「俺にどうしろと?」
「………別に」
「………」
「優しくしてあげて」
 夢の中より273℃ほど上昇した温度の瞳でそんな事を言う。
 やれやれだ、ああやれやれだ、やれやれだ。

 HRに岡部の口から転校生が来た事を告げられる。
 あー、もう間違いないんだろうなー、規定事項ってやつかね。
「キョン、転校生よ、謎の転校生! きっと力の二号ね。間違いないわ!」
「ああ、そうだな。改造したのはお前かも知れんしな」
「どういう意味よ、それ」
「別に」
 後ろで騒がしくしている悪の大幹部を適当にあしらいながら、ぼんやりと外を眺める。
 春雨は止み、青空いっぱいに虹の架け橋。
 ひょっとしたらあいつは、この架け橋を通って帰って来たのかもしれないな。
 そんなどうでもいい幻想を抱いた。

「このクラスには知り合いも多いだろうが、まあ、とりあえず入ってもらう事にしよう」
 もう後数秒とたたない間に扉が開き、俺は陽のあたる場所で彼女と再会する事になるのだろう。
 まあ、俺が蒔いた種なのかもしれんし、せいぜい楽しくやる事にしよう。


 太陽がある限り、朝は必ずやって来る。

   ―――結局のところ、これはそれだけの話なのさ。


122名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 12:09:06 ID:SB1mG7/L
以上です。
では、また。
123名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 13:30:40 ID:C+r3jBbE
抜けない
91点
124名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 13:35:46 ID:S3G+GWbr
>>123
妄想するんだっ!
ドジっ子朝倉と性的な意味でいろんなことをするのを……
125名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 13:38:46 ID:3O3R96IV
ドジっ子な朝倉が出てくるだけでリビドーを持て余す。
126名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 13:47:06 ID:ZgPMjJ9K
誰か橘か佐々木辺りの書いてはくれまいか
127名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 14:36:10 ID:W+3Jw/zH
>>124
まて、逆に考えるんだ。
抜けないだけで91点ということは、抜けなくも91点だと考えるんだ。

なかなか良かったじゃないか
128名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 14:52:32 ID:WTZANhgk
>>124
それを書くんだ
129名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 15:21:16 ID:Gx1Say0p
>>122
朝倉好きな俺はすごく楽しめた。
とても可愛い朝倉が書けてると思う。
滅多に言わないけど、これはGJ。
130名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 15:53:27 ID:Q7O1nnTb
>>122すごく…GJです
131名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:10:19 ID:AKDND4Xl
投下しますよ、また後で。
キョンと鶴屋さん絡み…かな?
132名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:17:48 ID:z6cdeNXi
鶴屋と聞いて閉鎖空間から飛んで来ました。

朝倉の人>GJ。朝倉とかよくわからんがいいと思った。
133名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 17:17:08 ID:KLZ/5x4s
まずsageようか
134名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 17:35:28 ID:cd40/tV8
ここはエロよりもパロ主体だからな。どっちかというと。
>>122
いい雰囲気でした。
135名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 20:14:00 ID:C7CXI3UI
>>124
いつものナイフで陰毛を剃ってもらうプレイ中に、お約束で危うくペニスを
切り落とされそうになるキョン、とか?
136名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 20:21:16 ID:wTDCpDSc
>>135
お前には負けた
137名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 20:36:36 ID:Ebg0dXMm
寝ている間に朝倉の陰毛を剃り落としたのがばれて、お返しに特製ナイフで
陰毛を剃り落とされている最中に、竿も剃り落とされてしまったという方が(・∀・)イイ
138名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 20:47:38 ID:Yj9QLrkQ
>>137
すまんが引くぞ・・その展開
139名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 21:05:34 ID:AKDND4Xl
ハルヒ専用の団長椅子に深々と腰掛け、左腕には『団長』と書かれた腕章を付ける――――

「やあっ!キョンくんっ!」

――――鶴屋さんが。


「どうしたんですか、鶴屋さん」

傍にあるパイプ椅子を開き、座る。
ちょうど鶴屋さんと向かい合う形だ。

「いやぁっ、色々あってね、今日一日団長を頼むわよってハルにゃんに頼まれちゃったんだよっ」

カラカラと笑いながら大声で話す鶴屋さん。ホント、元気だなぁ。としみじみ思う。
いかんいかん。それでは俺が年寄りみたいだ。
しかし…色々って何だ?SOS団の活動がこの世で一番大切だと思っているような奴が来ないなんて…?
一体ハルヒに何が?授業中はそんな変な様子は見せてなかったですけど?

「おやおやっ!?そんなにハルにゃんが気になるのかなっ?ハルにゃんの幸せ者めっ!」

「いや、別に…そんなんじゃないですけど、ちょっと気になったんですよ」

「いいねぇっ!思いあう二人っ!お姉さん憧れちゃうにょろ〜!」

「鶴屋さんにだって、そういう人、いるんじゃないですか?」

口調はともかくとして、顔だって凄く可愛いし、スタイルも中々だし、その他良いところを挙げればきりが無いはず。
それなのに、どうしてそんな悲しい顔をするんですかっ!?

「……キョン君とハルにゃんみたいに、心の底から分かり合える人がいないのさっ。だから、そんな関係に憧れちゃうのさっ。解ったにょろ〜?」

微妙な沈黙。
えーと、こんな時はどうしたらいいんだ?
まさか上級生から自分の孤独さを告白されるとは思ってもみなかったし…

「キョン君、こっちに来てくれるかな?」

「へ?」

思わず間抜けな声で返してしまう。
一人で勝手に焦っている時にそんな事言われたら誰だってこう返すさ。
140名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 21:07:21 ID:AKDND4Xl
完全に習慣付けされているのか、放課後のチャイムが鳴った後俺の足は文芸部室、もといSOS団本部へと向かっていた。
……俺はソコロフの犬か。
そしてこれもまた習慣の為、部室のドアを軽くノック。
ノックせずに部室に入ると、マイスウィートハニー朝比奈さんのスーパーグラマラスな肢体を拝める事が出来るのだが、俺の良心はそんな欲望には負けはしない。
と言いつつも頭で朝比奈さんの艶かしい肢体を想像し、鼻の下を伸ばしながら返事を待っていた俺であるが、天使の呼び声は返ってこない。

「あの〜?入りますよ?後悔しても知りませんよ」

ドアノブに手をかけ、扉を開ける。恐る恐る首を出して部室の中を眺めるも、天使はおろか、永久機関付属のSL超特急女や、超絶読書娘もいない。万年笑顔君はいなくてもいい。
だが、その代わりといっては変だが、一人、一人だけいた。
ハルヒ専用の団長椅子に深々と腰掛け、左腕には『団長』と書かれた腕章を付ける――――

「やあっ!キョンくんっ!」

――――鶴屋さんが。


「どうしたんですか、鶴屋さん」

傍にあるパイプ椅子を開き、座る。
ちょうど鶴屋さんと向かい合う形だ。

「いやぁっ、色々あってね、今日一日団長を頼むわよってハルにゃんに頼まれちゃったんだよっ」

カラカラと笑いながら大声で話す鶴屋さん。ホント、元気だなぁ。としみじみ思う。
いかんいかん。それでは俺が年寄りみたいだ。
しかし…色々って何だ?SOS団の活動がこの世で一番大切だと思っているような奴が来ないなんて…?
一体ハルヒに何が?授業中はそんな変な様子は見せてなかったですけど?

「おやおやっ!?そんなにハルにゃんが気になるのかなっ?ハルにゃんの幸せ者めっ!」

「いや、別に…そんなんじゃないですけど、ちょっと気になったんですよ」

「いいねぇっ!思いあう二人っ!お姉さん憧れちゃうにょろ〜!」

「鶴屋さんにだって、そういう人、いるんじゃないですか?」

口調はともかくとして、顔だって凄く可愛いし、スタイルも中々だし、その他良いところを挙げればきりが無いはず。
それなのに、どうしてそんな悲しい顔をするんですかっ!?

「……キョン君とハルにゃんみたいに、心の底から分かり合える人がいないのさっ。だから、そんな関係に憧れちゃうのさっ。解ったにょろ〜?」

微妙な沈黙。
えーと、こんな時はどうしたらいいんだ?
まさか上級生から自分の孤独さを告白されるとは思ってもみなかったし…

「キョン君、こっちに来てくれるかな?」

「へ?」

思わず間抜けな声で返してしまう。
一人で勝手に焦っている時にそんな事言われたら誰だってこう返すさ。
141名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 21:07:54 ID:AKDND4Xl
「キョン君、こっちに来なさいっ!」

笑顔のままで命令。ハルヒみたいだ。
しかし、所詮はソコロフの犬。体がしぶしぶながら団長のもとへと動く。

「鶴屋さん、何の用ですか?」

団長椅子の横まで来て、鶴屋さんの方を向く。

「………」

「………」

椅子に座り、俺を見上げる鶴屋さん。
立ちながら、椅子に座る鶴屋さんを見下ろす俺。
また沈黙が流れる。
なんとなく気恥ずかしくなって顔を逸らそうとするも、下から伸びてきた鶴屋さんの柔らかい手に阻まれる。

「団長命令だよっ!顔は逸らさないっ!」

「あの?鶴屋さん?」

やばい、鶴屋さんの柔らかい手が俺の頬に触れてから心臓はバクバク言ってるし、顔は絶対オーバーヒート中だ。
それなのに鶴屋さんはなぜか笑みを絶やさない。

「今から何があっても団員は団長に逆らわない事っ!良いねっ!」

「は、はぁ…?」

そう言うと鶴屋さんは椅子から立ち上がり、あろうことか俺に抱きついてきた!
背中に鶴屋さんの腕が回される。
えっと、ここは俺も手を回すべき、なのか?
……って何を考えているんだろうね、俺。
鶴屋さん、いけません、駄目です、こんな事!

「団長命令だよっ?」

もうどうにでもなれ…。
と暗い顔をしつつも、部活終了時までずっと抱き合っていた俺らでした。

どうも鶴屋さんは人肌が恋しくなったとの事。
「このお礼はいつかするよ、布団の上でねっ」と男を本気にさせかねない素晴らしいスマイルで、素晴らしい冗談をかましてくれました。

しかし、この表現力の無さはどうにかならない物かね。

やれやれ。
142名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 21:09:05 ID:AKDND4Xl
>>139 失敗しますた。スマソ

しかし文才が無いのには困ったもんだね。やれやれ。
143名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 21:10:06 ID:W+3Jw/zH
sageなされ。
144名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 21:10:44 ID:C+r3jBbE
表現力など二の次だ
とりあえずセックスさせてみることが大事なんだ
145名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 21:14:39 ID:pJTM1vsE
さすがGW。>>144よ、ここは抜くのは2の次なんだ
やりたかったら保管庫でみろ。
何はともあれ>>142乙。
146名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 22:27:22 ID:C+r3jBbE
残念ながら保管庫は抜き尽くした
147名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 22:27:46 ID:g8tE1FvX
>>142
正確にはパブロフの犬だが、
おまいがMGSファンだから故意にそうしたんだよな?
148名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 23:02:53 ID:z6cdeNXi
俺の鶴屋が淫乱に(゚д゚)

布団の上の話も読みたいなぁ。
149名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 03:19:51 ID:utQVm0OD
>>145
いや、ここエロパロだよね?
君の言うような空気があるのは承知してるし、ここのいいとこでもあるとは思うけど、無駄に敷居高くするのはウザってぇーんすけど。さすがGW。
150名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 03:22:52 ID:F5ymeN3+
スレで便利な言葉

・春だな
・夏だな
・冬だな
・GWだな
151名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 03:24:22 ID:MgDZWL4I
ここは以前からそうだよ
しかもなにかというと他の同様スレをけなしたり、作品をけなすときも
そういうスレでやれと言い放つのが常態化している
152名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 03:54:41 ID:GItRCRqu
>>126
昆布はいらぬと申すか
特に好きでもないがハブられてるとなんかカワイソスと思った

まあ俺も佐々木と橘の方が好きだが
153名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 04:53:29 ID:PcK+YDgk
俺は別にどんなSSが投下されようと構わんと思うが。下手は下手なりに頑張れるだろう。

な?頑張るよな?書き殴って満足に推敲もしないで投下したりしてないよな?な?
だからどんどん投下してくれ。
154名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 05:01:15 ID:XMpYOp9C
>>152
なんでだろう……? 昆布はそういう対象に見れない。

しかし過去ログ読んで思ったが、分裂1冊だけでこんなに裏SOS団のSSが投下されるとはな。
驚愕への期待がより一層高まるというものだ。
155名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 07:52:12 ID:auScSSsg
>>149
エロが薄いとどんなにクオリティ高くても死ぬほど荒れる
ローゼンスレの住人でもある俺はここの空気が羨ましいんだぜ?
156名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 08:39:42 ID:bbvqivrK
>>149
おまいが投下するわけでもないのにデカい口叩きなさんな
157名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 09:51:28 ID:5UWEwLQ6
GWとか言われるとどうしてもアーセナルギアが出てくる俺メソ厨
158名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 10:25:39 ID:eo/bppqq
>>157
えっ……アナルギアかい?
159名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 11:09:47 ID:aPA+2rzr
今日は、長門さんのことに詳しい匿名希望の方に来てもらいました
Q&A形式で長門さんのことを色々と聞いてみたいと思います
Q:『カナダへ転校』した朝倉さんの家に向かう途中、キョンが長門に会ったとき、
 彼女はスーパーの袋らしきものを持っていましたが、何を買ったのですか?
A:あれは本家かまどやのカレーよ。あんなもの食べて何が嬉しいんでしょうねぇ…
 昼ごはんにはやっぱりおでんでしょッ!!
Q:長門さんの市販フィギアってなんかその…、おっぱいが増量されているような気がしますが?
A:物理情報改竄したのよ、うふふふふ。
Q:アニメのオープニングで、ハルヒとみくるはチアリーダーのコスプレで踊っているのに、
 なぜ、俺の嫁の長門だけチアリーダーのコスプレさえもしないのですか?
A:あのコスプレ&踊りは凹凸のある体つきでないと映えないのよ。
 あと、長門さんは貴方の嫁じゃないわ。私と喜緑先輩の大人のおもちゃよ。
Q:長門さんは朝倉さんのことをどう思っているの?
A:とても美人で頼りになるお姐さまと思っているのよ。
 あと朝倉さんの太い眉毛と大き目のおっぱいを羨ましく思っているのよ。
Q:じゃあ、喜緑さんのことは?
A:『自分より一年先に生まれたくらいで調子に乗りやがって。つまりそれは私よりババアってことじゃないか。
 ワカメは磯野家で波平の髪の毛でも調髪しとけ』って長門さんがこの前言ってたわよ。

「あまり私を怒らせないほうがいい」
「な、ながtyふjk、l。・¥lkjhgfdxs
16047-118:2007/04/30(月) 12:37:20 ID:7WU5iXX7
投下します。
エロなし。小ネタ。3レス。

161そして月光が舞鶴を照らし出す:2007/04/30(月) 12:38:46 ID:7WU5iXX7
――――――――――――――
そして月光が舞鶴を照らし出す
――――――――――――――

1.

 神様が泣いているだとか、狐の結婚式を隠すためだとかそんな理由は知ったこっちゃないが、これは春雨が降り続くある夜の話だ。
 誰かさんがてるてる坊主を逆さに付けたのかと思われるほど延々と降り続く雨の中、朝比奈さんの頼みで外出するはめになった俺は、目的地である路上で『実は神様や狐だった』と言われても信じてしまえそうな上級生を見つけた。

 降りしきる雨の中で傘もささずに、上質な織物のような黒髪を優雅に跳ねさせながら、世界から切り取られたかのようにくるくると回る鶴屋さん。
「何してるんですか、鶴屋さん?」
「はっはっは、春雨だよっ! 舞っていこってねっ!」
 すみません、声をかける前に何分か魂が抜けたかのように見蕩れていた俺が言うのもなんですが、正直意味が分かりません。
「ハレハレ祈願の舞だよっ!」
「傍から見ると脳内ハレハレな危ない人ですよ」

 さて、朝比奈さんからのメールにはこう書いてあった。
『今すぐこのポイントへ行って、そこで会った人を助けてあげてください』
 ここがそのポイントであり、そこで会った人というのは鶴屋さんであるから、結論として、俺は鶴屋さんを助けなければいけないのだろう。
 ………ただ、この人が困っているとは、世界が危機に陥るよりもありえない事だと思うのだけれども。
 世界の危機ってやつが俺の周囲には路傍の石ころレベルで転がってるという事実は気にするな、俺もしない、つーかしたくない。

「鶴屋さん、今なんか困ってる事ってあります?」
 余計な思考を切り捨てるためにも、とりあえず直球勝負を。
「んー、ないねっ。人生は上々だっ!」
「でしょうねー」
 バックスタンドに叩き込まれる。
 多分これは、朝比奈さんの継投ミスだろうな。
「でもなんでそんな事聞くのかいっ!」
「………何となくですよ」

 なんとなくかいっ、と言いながら世界を1%ほど明るくするような笑い声をあげる、朝比奈さんとはまた別の意味で愛すべき先輩と、そのまま雑談に移行した。


162そして月光が舞鶴を照らし出す:2007/04/30(月) 12:39:53 ID:7WU5iXX7
2.

 近くにある今にも潰れそうな、良く言うと古式あふれる店の軒下で雨宿りしながら、SOS団の事や家族の事などを休み時間に友人を相手にするような気安さで適当に話していると、結構な時間がたっていた。
 今夜は初夏並みの気温なので風邪を引く事はないだろうが、川に落ちたかのようにずぶ濡れな彼女はそろそろ帰ったほうが良いよなと思い、最後に一つだけ質問する。

「そういや鶴屋さん、何で踊ってたんですか?」
「………ちょろっとだけ、晴れて欲しかったんだ」
 笑顔は崩れていない。でも、その瞳は確かに真剣なものだった。
「雨が嫌いなんですか?」
「ううん、雨は好きだよ。でもね、お月さんが見えないのがイヤなのさっ」
 ピンと張り詰めた、泣きそうな瞳。こんな瞳は見たくないな、そう思った。

「今夜はねっ、何となくだけどお月さんに見えてて欲しいのさっ! ………お月さんを、見てて欲しーんだよ」

 何処か寂しそうにそう言い終えた後、貼り付けられた笑顔で、何かをごまかすような言葉を連ねる。
「っと、こんなのは鶴屋おねーさんらしくないねっ! もう、今日は帰って、ゆっくり寝るっさ」

 そいじゃねっ、と立ち去りかける彼女の腕を掴んで引き止める。
 うん、大丈夫だ。
 彼女がいるのは雲の上なんて一般人にはどうしようもない場所じゃない。
 彼女はこうして、ちゃんと手の届く場所にいるじゃないか。

「え、……っと、キョンくん、何かな?」
「踊りましょう」
 傘を投げ捨て、春の温かい雨の中へと飛び出す。
「へ、何を?」
「ハレハレ祈願の舞なんてどうでしょうか?」
「脳内ハレハレな危ない人にょろよー」
「大丈夫ですよ。踊ってる本人達はハレハレですから」
 戸惑う彼女を強引に、雨雲煙る舞台へと引きずり出す。
「それと」
 そして開演のブザーを鳴らす。
 凄いだろ、今時手動なんだぜ。

「月が見えない分だけ、今夜はあなたを見ています」

「にょろっ!」
 おお、真っ赤な顔は初めて見たかもしれない。
「ちなみに俺はオクラホマミキサーくらいしか踊れませんので、相当ハレハレになりますけど、良いですよね」
 鶴屋さんは少しの間、俺がボタンを押したせいか一時停止していたが、やがて一月前の桜が巻き戻されたかのような満面の笑みを浮かべてこう言った。

「もー、しょーがないねっ! 鶴屋さんにおまかせっさっ!」


163そして月光が舞鶴を照らし出す:2007/04/30(月) 12:41:02 ID:7WU5iXX7
3.

 足を取られあったり、尻餅をついたり、水溜りに突っ込んだりしながらも、子猫がじゃれあうように、跳ね、回り、舞い、踊る。
 いつの間にか雨雲は消え去り、満天の星空が俺達の周囲に広がっていた。

「晴れたねっ」
「そうですね」
 回り、回る。

「………止めないのかな?」
「止める理由がありますか?」
 くるくる回る。

「そっだねっ!」
「そうですよ」
 回る事でこの世界から浮き上がり、二人だけの世界へと入り込む。

 舞台が変わった、ただそれだけの事だろ。
 お互いが楽しいのなら、踊りを止める必要はないのさ。

 雲が消えた事で姿を現した見事な満月が、舞鶴と野鶴の無様で楽しい舞を照らし続けていた。


「どうせなら友鶴って表現でよろしくっ!」
 ………すみません。まだ人生決める気ないんで、それは勘弁してください。


16447-118:2007/04/30(月) 12:41:49 ID:7WU5iXX7
以上です。
では、また。
165名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 12:52:23 ID:CYCPGx8o
あー、感想書こうと思ったけど、ぐちゃぐちゃ言いたくないので、
素直に一言GJ。
166名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 12:53:19 ID:ita2hgxr
この作者のつける題名はいつも厨臭いな
最近よく出張ってるけどなんかキャラスレ池って気になってくる
167名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 13:02:47 ID:MgDZWL4I
落ちがうまいな
168名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 13:11:25 ID:4Rd5nh4U
最初の頃は良かったんだけどな
今はただの目立ちたが屋って感じ
169名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 13:15:03 ID:I+1jELnq
>>166>>168
そうか、今GWだっけか
170名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 13:36:25 ID:95RkCKg0
>>164
表現が綺麗だね。
鶴屋さんも生き生きとして描かれていて好感をもてた。
171名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 13:36:28 ID:GItRCRqu
>>166
一行目に関しては同意
だが話の内容が面白ければ俺は文句はない
今回は少々キョンがキザ過ぎる気はしたが
なんにしても>>164GJ

>>154
昆布のエロシーンはガンパレードマーチの石津萌っぽい感じかなと思う俺
172名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 13:56:18 ID:E4amuDnv
髪フェチの俺としては九曜の髪に色々されちゃうSSでも十分抜ける
173名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 13:57:15 ID:DLMyxszb
>>171
――-……呪うわ――
174名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 14:08:45 ID:gRf8Wipa
>>172
「彼に髪フェチ属性はない。即刻の解放を命じる」
「――属性は――日々――変化す――る」
ぐらいは思い浮かんだ。
175名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 14:14:48 ID:FtbVsw5j
>>172
何故か触手プレイしか思いつかない件
176名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 14:21:42 ID:n/7n3HQv
髪フェチか…。
そういや昔鶴屋さんの髪をいじってイかせるssがあったなあ…。
177名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 14:24:33 ID:HG36Y2KV
鶴屋と聞いて飛んできました。
178名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 14:27:57 ID:BbtFExJo
そのまま飛んでいきました
179名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 14:38:02 ID:FtbVsw5j
>>177
>>178
バロスwwwwwwwwww
180名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 14:59:47 ID:PcK+YDgk
>>161
一言で言うと爽やか。
鶴屋さんのイメージに良くあった感じでGJ。

>>171
キョンはどう考えても年上好き。
SSスレで、内容がいい作品を叩く必要はないわな。
181名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 15:17:20 ID:wkO1LDFB
>164
オチがわからない。
友鶴事件、でいいの?
182名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 15:33:32 ID:MgDZWL4I
183名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 15:39:01 ID:dh3G7nI5
ラノベばかり読まないでその時間少しは日本語勉強した方が良いよ、マジで>181
つーかこれもゆとり教育のおかげ?
184名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:04:02 ID:s6faBzKr
友鶴で思い出したが、昔夕鶴ネタを書こうとしたんだが、キャラが合わなくて断念したな
185名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:04:59 ID:ijbwtY47
>>183
ゆとりはここ15年間くらいに義務教育うけた奴全員にいえること。
ゆとり教育における下に凸な二次関数の頂点なのが今の高校三年生だ。
186名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:06:12 ID:Mk+EnmgV
中高生なら知らなくてもおかしくない単語だけど自分で調べるようにした方がいいとは思う
なんにせよ>>183みたいなアホ丸出しのオッサンに言われる筋合いはないわな
何かにつけてゆとりだのなんだのどっちが語彙力足りてないんだか
187名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:11:55 ID:+p7R+i8W
とりあえず落ち着いてNHKでハレハレ流れるのまとうぜ
ちなみに友鶴事件は兵装のせ過ぎた日本の水雷艇が沈没した事故。
吉村 昭「空白の戦記」でも見とけ.
188名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:12:23 ID:PcK+YDgk
流石に全部ゆとりで済ますのは語彙が不足してると思うぞ。
まあ、わからない単語は調べようぜ。
189名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:13:35 ID:E4amuDnv
どうでもいい
オナニーさせろ
190名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:15:45 ID:+p7R+i8W
しろ。
191名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:30:56 ID:gRf8Wipa
して
192名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:32:23 ID:ijbwtY47
するとき
193名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:52:55 ID:IZhyIxDQ
>>189
あなたはオナニーしなければならない。

明日の午前8時までに、13回の射精をしなければ死亡する。

このイベントは規定事項。

ただし、結果は確定していない。

オナホールやアナルバイブ、ローションなどについての使用制限は無い。

露出プレイなども可能だが、あなたに直接誰かが触れて介助することは禁止。

・・・・頑張って。
194名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 16:58:35 ID:E4amuDnv
>>189書き込んでから既に2回したが
あと11回はキツいな…
195名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 17:01:50 ID:IZhyIxDQ
>>194

13回が不可能なら、アナルに指をツッコミながら

「足をあげてチンチン!」

と叫ぶようすをようつべにうpすればセーフ。
196名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 17:05:05 ID:D8/du7rH
>>195
アニメ三昧かwww
197196:2007/04/30(月) 17:05:51 ID:D8/du7rH
×アニメ
○アニソン
198名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 17:16:16 ID:ofJATIT1
>>193
 長門はそれだけ告げるとどう見ても理科室御用達のガラス製品であるビーカーを白い両手で包みこむように
持つと俺の前に正座し股間の位置へと差し出して来た。
「ここへ出して」
 なあ長門よ、これはいったい何て罰ゲームだ。それとも新たな羞恥プレイか?
「これに出すのは、いや?」 ああ、流石にビーカーに溜めていくってのは抵抗ある。だが問題はそこじゃなくてだな……
俺の訴えは最後まで口にする事はできなかった。なぜなら
「そう」
そんな一言と共に長門がビーカーを引っ込めると正座姿のままこちらを見上げ
「なら、わたしの口内に」
 そういって決して大きくない口を目一杯大きく広げて待ち構えてきたからだ。
 だれだこんな事を教えた奴は。一体なんてエロゲシチュだよ。
 心の中で冷静になれと暗唱しつつ俺はどうするべきか考えていた。
199名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 17:35:49 ID:GItRCRqu
下のお口に出せばいんじゃね?
200名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 19:23:10 ID:iqzOrEaP
僕の出口が入口にー!!
201名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 19:30:26 ID:Zx6sfhdu
>>200
●<僕の出番の様ですね。ではいきますよ!
202名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 19:30:55 ID:E4amuDnv
ふふーふふっふふんもっふ
203名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 19:37:32 ID:PcK+YDgk
アッー!
204名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 19:39:14 ID:KGMPTHIA
>>201
そんなことはさせ…うわ、やめnざqwせxrcdftgbyふんじこ;@
205名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 20:38:48 ID:cr/MJzV7
ゆとり教育って1977年施行だから、当時高校三年だった48歳くらいから
現代の子供までがゆとり世代なんだとウロ覚えしてた! 段階的に違うのか……

厨臭くない題名ってどんなだ?
>>164のはキャラ短編を「そして〜○○」に統一してるっぽいから気にならないんだが。
題名だけでカコイイのと、内容も併せてステキな題名はどれだろう?
投下ギリギリまで決まらない時もあるくらい題名は悩む〜。

>>204 くやしい・・・でも(ビクビクッ)。ンギモヂィィッ!!

>>205 アナルに行け!
206名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 21:34:11 ID:NlKfkpxJ
「ゆとり」は「今の若いもんは」とほぼ同義の気がしてならない。

>>205
自己レス乙
207名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 21:39:23 ID:pQExMQHp
208名無し三等兵:2007/04/30(月) 23:15:28 ID:s0CMExVC
最近のゆとり連中は「友鶴事件」も碌に知らないって事はわかった。
209名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 23:29:17 ID:6dAXtd48
自分の知識≠世間一般の常識。
210名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 23:35:14 ID:2lKQ+ju4
ていうかもうただゆとりって言いたいだけちゃうんかとt(ry
211名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 01:20:03 ID:ljdqbPIf
>>164のSSは、タイトルの舞鶴といえば旧日本海軍の一大基地があった街だし、
やはり「友鶴事件」がネタ元ということでいいんだろう。
鶴屋さんの鶴に引っ掛けてる、という意味合いもあるだろうし。

髪の毛の長すぎる鶴屋さんが踊るのは、そのままならトップヘビーで転倒しかねないが、
キョンがその場に居合わせたことでうまくいきました、ってことでしょ。
212名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 04:41:05 ID:72YXLpsS
鶴屋と聞いて飛んで来てそのまま飛び去ってまた戻ってきました。
まぁ深く考えずに楽しめばいいんじゃないの?
213名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 04:54:57 ID:95cbF4Yt
>>211
ヲタってのはなんでもかんでも深読みしたがるから困る。
214名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 05:48:36 ID:AsL1XSDh
しかも大抵、独り善がりな妄想で外してることに本人だけ気付いてないんだよな
215名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 07:50:20 ID:7/hBThAh
WINDOWSを新しくvistaにして1週間ぶりにきた訳だが、いつもの流れだな。
216名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 08:54:00 ID:95cbF4Yt
キャラスレ見てたら無性に人を殴りたくなった。
居心地の良かったサ店が、リア厨の集団に占拠されてしまったような感じ。

ある意味こことは真逆の環境にあるわけだが。
217名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 09:06:39 ID:oax4kVte
ここはリア厨の溜まり場にサ店がオープンしてしまった感じ?
218名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 13:48:17 ID:JzpEsScG
>>216
いちいちここに書くなよ、おまえが一番厨臭いわ。
219名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 14:38:26 ID:C4Flmy+I
質問があるんだがプリンスレは何処に…
220名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 15:13:09 ID:EqLZpy0L
221名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 22:11:15 ID:aBWN7iNi
とあるありふれた日の夜のことだ。
中3の俺は塾に通い、佐々木と帰っているところだった。
ある時、佐々木が目を輝かせながらいきなりこんなことを言い出した。
「キョン。これから君に今僕が思い付いた謎かけをといてもらうよ。」
まったく。塾が終わってもこの容量の少ない脳みそを働かさなきゃならんのか。
「まぁまぁそう言わずに、付き合ってくれよ。ほんの少し考えればわかるようなことだからさ。
知恵の輪を解くのに力は必要ないだろ?」
「わかったよ。で、どんなのだ?」
「いいかい。よく聞いてくれよ。
平穏な日々、とかけまして、キョン、君と解く。」
「その心は?」
「その心はね…」

何でもいいが佐々木よ。それ謎かけか?
222名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 22:14:40 ID:aBWN7iNi
答えは明日にでも。
223名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:09:20 ID:i0KPnwaL
>>222
>>216じゃないが、キャラスレのノリをここに持ち込まれても困るぞ。
224名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:11:03 ID:Q/MqxeP7
ラノベ系は変なの多いが、その中でもハルヒ系は群を抜いてるな…
中高生で三分の二は占めてそうな勢い
225名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:13:54 ID:/76LUsMH
>>221
その心は

失って初めてその大切さに気づく

と、まじめに答えてみる。
226名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:17:20 ID:Yn32oyt7
>>222
「その心は……(遠のいて初めてその価値に気づく、なんて言えるはずがないよ)」

と邪推した俺がいる
227名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:19:41 ID:evSPdJPp
これってキャラスレのノリなのか?いやすまん。忘れてくれ。
228名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:38:11 ID:i0KPnwaL
少なくとも、SSとそうでないものを見分けるぐらいのことはしてもらわんと。
で、こういう流れについて荒れてるとか空気悪いとかいうのが返ってくるのがキャラスレ。
229名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:53:43 ID:ioXfageG
特定一人が荒らそうとしているだけにしか見えないが。
230名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 02:08:42 ID:gkroGl5k
別に>>221ぐらいの小ネタはいいんじゃないか?
雑談してるよりはこのスレ向きだし
キャラ個別スレに投下した方がより喜ばれるとは思うがね

自分の気に入らない作品やレスが有ってもスルーすれば波風立たない
ゆとりとか〜ウザイと思っても自分の中で処理しろよ
建前でも18歳以上の板なんだから
231名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 02:44:20 ID:jU8C+9vT
>>225
いや、さすがにいくらなんでも、そんな中学生が考えるような恥ずかしいオチではないだろう
232名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 03:59:51 ID:fY/XISnG
●<どちらも中にいると暖かいですね
233名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 04:33:33 ID:5J/LChAj
>>222
「その心は、どちらも『ききかん』がない事さ。
 キョン、最近の君は受験勉強に明け暮れているようだね。だがソレは逆に非効率だ。
 嬉々とする時間を作る、そう、気分転換も時には必要だよ。そんな訳で」
 佐々木はカバンから長方形の紙切れを二枚取り出すとこちらに差し出してきた。
「月並みで恐縮だが明日、互いの気分転換に映画鑑賞なんてのはどうだい?」


とデートに持ち込もうと考えた俺もいる。
流石に考えすぎだな。
234名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 05:04:22 ID:i0KPnwaL
佐々木の見る映画ってのは、テイルズ・オブ・ゾンゲリアとか不良のしたたりとか、その手の映画ですか。
235答え。:2007/05/02(水) 07:16:08 ID:SrGipzjt
「その心はね、」
「やぁ、キョン。佐々木さんも。こんな時間に奇遇だね。」
何だ国木田か。いきなり夜道で出てくんなよ。ビックリするから。
「帰るとこなのかい?それだったら僕もご一緒させてもらっていいかな?」
あぁ別にいいが。いいよな、佐々木?
「ん?あぁ。構わないよ。」
で、さっきの答えは何だったんだ?
くっくっくっと独特の笑い方で佐々木は笑うと、こう答えた。
「そうだね、いつまでもエサの前で犬を待たせるのは良くないね。その心はね、
『月並みではあるけど、それが大事』だよ」
「ふ〜ん…?」
俺が語尾を上げながらそう返すと、
「今の君の言い方はまだその答えの意味が理解出来てないようだね。
まぁまた今度にでも答えの意味でも教えてあげるよ。暇があったら考えてみるといい。
それじゃあキョンまた明日。国木田君も。」
そう言って佐々木はバスに乗っていった。
「キョン。さっきのは一体何だったんだい?」
とりあえず先ほどの謎かけの問いと答えを国木田にそのまま伝えると、国木田は
ニヤニヤしてこちらを見だした。何だ?
「それはお邪魔しちゃったね、キョン。僕がいなけりゃほんとの解答がきけたのに。
じゃあね。また明日。」そう言って国木田は別方向に歩いていった。
本当の答え?一体何だっていうんだ?
う〜む…わからん。まぁいいか。

こうして俺は一瞬で考えるのをやめ、口笛を吹きながら帰った。
236名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 11:02:26 ID:yPiDaETG
保管庫更新していたが、抜けているのがあるな
237名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 11:16:40 ID:/+NxMdvx
小ネタや雑談系ネタが多かったからな。さもありなん。
確認はしてないが。
238名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 11:44:02 ID:yPiDaETG
>>237
みくるとキョンのオチバージョン(作者別)と遊戯王みたいなカードの話。
239名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 11:53:01 ID:Ph4ryNEy
アレ(遊戯王とか)は未収録で正解じゃないか?
彼のは作品とは言い難いような……
240名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 14:51:52 ID:RoRc1xj/
みなさんエッチですね( *´艸`*)
241名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 15:03:18 ID:6hAAavNW
>>240
この流れのどこにエロスを感じたのか詳しく聞こうじゃないか
242名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 15:11:26 ID:tCJiMegT
>>241
世の中には色々な性癖の人が居るんだ‥‥‥そっとしておいてあげなさい。
243名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 16:44:07 ID:yPiDaETG
>>240
スケベの何処が悪い!
244名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 17:08:57 ID:H7HXGzEe
>>243
悪くなど無い、むしろ正義!
245名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 17:54:29 ID:OJTRZbGy
すけべは正義


ん?これなんていちg
246名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 17:57:58 ID:IQclnohO
やらしいなんて、そんなこと言っちゃダメです
247名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 18:20:49 ID:OqKlRcvu
谷川作品の何かにズリネタって表記があった気がするんだが学校を出よう!だっけ?
248名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 18:34:34 ID:RjIalHkj
>>247
学校だよん
「真琴をズリネタにするくらいなら首を吊る」
249名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 18:53:41 ID:OqKlRcvu
>>248
d、一巻の終わりだったな確か…飲酒もその直前にあったような気がするw
250名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 19:22:13 ID:E4p4AGQC
クリムゾンっぽいのもあったとか
251名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 20:41:14 ID:xJ7Vq60U
ハルヒ厨wwwwwwwwwww涙目wwwwwwwww完w全w脂w肪wwwwww
252名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 21:29:22 ID:uMzrFyyA
質問

長門が教室で読書をしている最中、SOS団のメンバーが入れ替わりで入ってきて
その度にクラスメイト達の方が反応を過敏に示す
作品ってどれだったっけ?
253名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 21:30:23 ID:8hsiIZW0
>>251
> ハルヒ厨wwwwwwwwwww涙目wwwwwwwww完w全w脂w肪wwwwww
>
254名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 21:41:53 ID:SrGipzjt
え、え〜っと…?
255名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 21:43:01 ID:vDb88qNt
>>252
「優曇華の花」
256名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 21:48:24 ID:uMzrFyyA
おお、ありがと。
257名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:44:44 ID:9AMs1JbC
鶴屋さんがキョンをお婿にするために、
箱の中でセクロスすんのってなんだっけ?
258名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:46:10 ID:V5U6rk5M
>>257
palo-altoさんだね。
259名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:46:36 ID:jfryXvwz
>>257
鶴屋さんといっしょ!
260名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:54:41 ID:Tab54QJv
おまえら今日は親切だな。


あれ〜ひょっとして、なんか企んでる?酔わそうったってそうはいかないにょろ!
261名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:56:41 ID:bU0A1pQH
ハルヒが自分の能力を自覚する作品をあるだけ教えたまえ
262名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 03:30:15 ID:rIaQ+NKR
いくつかは知ってるがお前の態度が気に喰わない
263名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 03:42:43 ID:VTmX5Wru
セーックス!!
264名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 08:29:08 ID:0ywB+Fv6
これは良いスレスト
265名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 09:28:24 ID:EC2ycaQz
「あわのゆめひとり」を書いたのって「少年オンザグラウンド」の人だったのか。
どうりで納得。文章上手いもんな。
266名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 10:53:38 ID:A+OPnZCD
自己紹介お疲れ様です
267名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 10:58:44 ID:VWBYBWOH
何を言ってるんだ君は
268名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 11:01:28 ID:476UaST3
「○○」を書いたのって「少年オンザグラウンド」の人か
これって本人の自演か?
269名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 11:04:28 ID:T6Vz/n7D
わざわざそんな事書かないだろ……
充分評価されてる人なんだから
270名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 11:05:29 ID:pBzliqiU
「グラウンドに立つ少年」ってどこが面白いんだ?
271名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 11:05:55 ID:xL+kJ0gn
作者の人のブログが更新されてるからそれで分かるんだろ。
まあその都度話題に出すのもどうかと思うが。
272名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 11:06:04 ID:AmsfpSMS
( ;゚ 3 ゚)〜♪
273名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 11:48:50 ID:aKwBll6+
ただの黄金厨だろ。この時期は新しい環境にも慣れてくるころだから、変なのが湧きやすいんだよ。
274名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 11:49:40 ID:FZ0c2Fh1
黄金厨ってなんかかっこいいなw
275名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 12:01:45 ID:w3tgPn9n
確かに俺はゴルドランとか牙狼とか百式とか好きだけどさ・・・
276名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 12:09:32 ID:W/hV0CwB
燃料に朝比奈さんの裸でもうpしてみるか
ttp://monoganac2.sakura.ne.jp/src/milktea14940.jpg
277名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 12:32:17 ID:DREN0qdW
>>276
右の炊飯器持ってるのは誰だwww
278名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 12:33:42 ID:w3tgPn9n
先生、ハルヒの裸が見たいです
279名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 12:35:24 ID:G0cQBul+
>>277
キョンです><
kwskは、究極超人は〜るひ でググってください><
280名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 13:41:00 ID:QlBta18G
>>277
そうか
今の若者はあ〜るを知らないのか…
281名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 13:54:55 ID:tcl6n2WJ
パトレイバーすら知ってるかどうか怪しい……。
282名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 14:36:15 ID:HXRHsBN6
>>276
俺これ持ってるwww
無茶苦茶なストーリーでココア吹いたwww

あと、パトレイバーも好きだ。
283名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 15:22:36 ID:JNI7KCd2
>>281
数年前に重機を使ってATMを強奪する事件があったが
それ以前にパトレイバーではレイバーを使ってATMを強奪する話が描かれていたらしいな。
284名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 17:03:27 ID:n3rX/xOb
>>276
みくる生えてないのか(*´Д`*)/ヽァ/ヽァ
285名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 17:12:25 ID:GzBiJrti
パトレイバーってみるとパトライザーが思い浮かんで困る
同じ頃に読んだんだが、パトライザー3のインパクトがw
286名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 17:13:59 ID:QMcNfkmU
>>283
あにめでね
287名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 18:00:25 ID:7MLFkwoG
その昔「究極超人るかわ」という同人誌が
288名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 18:31:13 ID:hdxB/3ug
あ〜るをネタにすると、その元ネタを忘れてあ〜るそのものが
元ネタとされるという、世代の差による情報の断絶という、
ずいぶん前から言われるものが・・・。


ところで、バレンタイン少佐ネタて初出はあ〜るでいいのか?
289名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 18:36:23 ID:T6Vz/n7D
GW中はこんな感じでスレが進行するのか?
まぁ投下しても黄金厨に荒らされるだけかもしれないからいいけどさ。
290名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 18:55:34 ID:7hOQsjhG
黄金厨ってなに?

黄金の太陽は関係ないよな
『黄金虫』とも関係ないと思うが
291名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 19:03:25 ID:G0cQBul+
黄金厨乙
292名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 19:29:37 ID:476UaST3
黄金週と黄金厨は濁点を付けると同じ発音になる
293名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 19:43:26 ID:CJZkMNzg
「黄金銃を持つ男」って映画があってね。
レスリー・ニールセンておバカな俳優が主演なのさ。
ああ、日本で言えば植木等とか志村けんなんかにあたるかな。
結構な年だったからもう死んでるかもしれないね。
「ポセイドン・アドベンチャー」じゃ船長役なんかまじめに演じててさ、
いつアホやりだすか気が気じゃなかったよ。くっくっ・・ 
294名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 19:54:59 ID:BX077qeR
テーブルマウンテンの頂上にある黄金都市を滅ぼした魔物のことだよな。
295名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:16:19 ID:XeStul9D
>>293
もはや佐々木はB級及びC級以下映画マニアで確定なのか……
296名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:17:21 ID:T6Vz/n7D
>>293
そこから持ってくるのかよw
でもタイトルが、タイトルが……w
297名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:32:26 ID:M2bI9azX
>>294
それは魔蝕虫
298名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:33:03 ID:6n9mbK//
あぁ、サミディがもってるアレか
299名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:36:44 ID:VQ4kO6th
ミヨキチはきっとテレ東の午後のロードショーを録画しているに違いない。

宇宙清掃株式会社とかな!
300名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:12:29 ID:fmH2SE6p
ミヨキチは「遊星からの物体X」とか「フォートレス」とか大好きそうだな
301名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:31:24 ID:R1PVX2qi
俳優好きで映画の内容はその次。部屋とかには往年の映画スターのポスターなんかも貼ってあって
「この歳にして…渋い趣味だ」とか「リアクションに困る」と知り合いのお兄さんにモノローグされる。
302名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 22:23:32 ID:3pQj79T6
あのミヨキチの事だから、
「部屋が汚いのでちょっと待ってて下さい!」
「え〜ミヨちゃんそんなことないよ〜」
「いいから!」
みたいな感じだろ。
303名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 22:26:43 ID:iqfcOCbn
俺の中でのミヨキチは喜緑さんに近いイメージ
304名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:15:05 ID:MajQ998b
>>301

どっかで聞いた事ある趣味だな……
具体的にいうと、ロッカーあさる所とかその辺だ。

そういう趣味の割にはなんで童顔(つってもイラスト的な特徴だが)の主人公に惚れたんだろうな?
305名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:32:11 ID:mebz67fu
>>303
髪型のことかね
306名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:50:31 ID:QqfOPa5W
今日はマジで凄まじい流れだな。
こういう時は皆ROMって過ぎ去るのを待ってるのか?
307名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:56:00 ID:iqfcOCbn
>>305
まさしく。
あんな真ん中分けしてそうなイメージ
308名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:12:31 ID:yEzK8RSW
俺は橘のようなのをイメージしてた。おかげで橘を見るとどうも違和感が
309276:2007/05/04(金) 00:22:20 ID:mFrgKi/S
正直あ〜るに突っ込んでほしかっただけだが
今の世代には微妙なネタだったか…
310名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:23:38 ID:yEzK8RSW
みんな婉曲に突っ込んでるジャマイカ
311名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:24:44 ID:s1KwxRBs
じゃあ小ネタ。

「どうしたのよキョン、さっきからそわそわして。見ているこっちが落ち着かないわ」
「ああ、ハルヒ。少しばかり気になることがあってな。どう対処していいか悩んでいるんだ」
「ふふふ、だったら何があったのか言ってみなさい。この涼宮ハルヒがどんな問題でもスパッと解決してあげるわ」
「そうか……じゃあお願いしようか。早速聞いてくれ」
「うんうん、素直なのは良いことよ。さぁ、どーんときなさい」
「実は大きな声じゃ言えない恥ずかしい話なんだが。最近、俺、こえすぎたかなと思ってさ」
「……」
「ちょっとばかり気になってな、どうしたもんかと思案していたんだ」
「……」
「俺のパブリックイメージに関る重要な、いや、そんなにたいそうなもんじゃないとは思うがな、ここはひとつ……ハルヒ?」
「ちょっとばかりですって? あんたがこえすぎた、なんて今更何言ってんのよ。遅すぎ。入学した時からそうだったじゃない」
「……マジでか」
「大マジよ」
「そ、そうだったのか。俺だけが無関心だったとは。ううむ、由々しき自体だな。早急に改善を図る必要があるなあ」
「はぁっ!? 今のままでいいじゃない。変える必要なんて微塵も見当たらないわよ。皆に違和感を与える恐れだっ
てあるわ。ううん、間違いなく与えちゃう。下手すると暴動起きるわよ。だから『キョン=こえすぎた』このイメージを
覆すなんて禁止、絶対に禁止! 天が許してもあたしが許さないから」
「つまりそれはアレか。長門は無口キャラ、朝比奈さんはロリキャラ、古泉は謎の転校生キャラを維持しているように
 俺にもこえすぎたキャラを維持しろと言うことなのか? ……わかった、やってやるよ。見ていろよハルヒ」
「ごちゃごちゃ言わないの! バカ! ずっと今のままでいいんだから。あとキョン、あんた太りすぎ。デブ」
「ええー!?」
312名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:26:55 ID:ro+m6ejG
肥え過ぎた?
313名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:28:52 ID:wH7sv9+X
>>311
つまりアニメや挿絵のキョンは脳内フィルターだったと言うことか
314名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:31:00 ID:e5LoSp4Z
中の人ネタか……。
315名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:33:32 ID:5KtdU056
声優とか全く詳しくないもんでさっぱりだ…
316名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:37:51 ID:bUTW8kcM
>>314が良いこと言った。



てかありがとう。君のおかげで理解できた。
317名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:57:01 ID:3IUH34zV
>>293
黄金銃は007のクリストファー・リーだぞ 佐々木よ
「裸の銃」と間違えるとはお前らしくもない
318名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 01:20:20 ID:wH7sv9+X
>>317
ああ、ディズの人か
319名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 01:21:45 ID:GFp4VVFL
>>304
利発そうな実妹の李里の言動や、二人を見た小野寺くんのあまりの諦めっぷり……というより小野寺くんに
微塵も惹かれなかったらしい巴本人からして、もうそういう事だとしか言えん。
320しゃしゃきしゃん:2007/05/04(金) 02:10:12 ID:3IUH34zV


誰にも秘密にしていたけど君にだけは打ち明けよう。

実は僕の「のど○○○」は、標準サイズよりだいぶ大きいんだ。
医学的には口蓋垂あるいは懸雍垂と呼ばれるものなのだが、平均女性の3倍ぐらいあるのさ。
僕が笑うときに含み笑いみたいになるのは、この「のど○○○」が大きすぎるせいもある。
そして、今では自由に「のど○○○」を動かせるようになっている。

口淫する時には特に便利でね。舌と同時に使うと凄く良いみたいだよ。

君も試してみるかい?キョン……
321名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 02:25:31 ID:MFR6FF7P
>>320
いや間違いなく吐くってwww
どこで読みかじったんだササッキー!!
322名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 02:27:30 ID:kFcJHELO
のどぼとけがデカイ、というオチだと思ってた。
323名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 03:52:55 ID:apSNGPhs
ここのSSのせいか、佐々木に対するイメージが随分変わってきたような気がするこの頃。
324名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 04:03:42 ID:9c1mBdMX
>>320
俺など喉ちんこ二つあるから気にするな
ヘビの舌みたいに分かれてるんだ
325名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 05:50:22 ID:ZZym1Kxl
黄金銃と裸の銃じゃ、いくらなんでも違いすぎるぞ。
地獄の黙示録とビルとテッドの地獄旅行ぐらい差がある。
326名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 05:53:36 ID:TkxT5fGt
フラッシュゴードンとフレッシュ(略
327名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 07:05:18 ID:YuBoXUTW
>>320
そのまま佐々木によるイラマチオへ突入ですか?
328名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 10:37:14 ID:7yBd6u1i
>>309
てゆーかぐぐてみたら六道紳士じゃないかw
329名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 12:30:10 ID:QXjDuHcJ
330名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 12:54:51 ID:HKwLZ3WJ
ここ一ヶ月ばかり離れてたんだが、その間の小ネタの多さに度肝抜かれたわ。抜かれちゃったの。
331名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 15:35:10 ID:DsfdWHAm
メディ2は税率最高にしておくのがデフォだと思うよ。
332名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 15:37:07 ID:DsfdWHAm
誤爆スマソorz
333名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 16:05:10 ID:DsfdWHAm
ドイツだよ。
334名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 16:07:40 ID:DsfdWHAm
またやっちまったorz
335名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 16:16:10 ID:PR4TCSot
>>331-334
ギコナビ使っているだろう!
336名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 16:17:25 ID:1NAa2WZw
337名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 17:01:02 ID:ZZym1Kxl
>>331
MtWか?HoIか?
338名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 17:33:00 ID:DsfdWHAm
>>337
スレ違いだがMTWだ。
岩男の見てた。
あと、ホットゾヌだ。
339名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 18:27:14 ID:WktG5ckJ
ホントここ数日の流れは妙だなぁ。
さすがGW。
340名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 20:27:50 ID:PSmVV+/u
たまにはこんな流れもいいかなと思う俺がいるw
341名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 20:28:31 ID:ro+m6ejG
342名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 20:33:08 ID:b5Ym6oDI
どうせ暇だし、今からPS3買ってくるわ。
343名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 20:45:21 ID:PR4TCSot
誰だよ。そのパンツ女は!
344名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 20:54:16 ID:AIym3o6l
>>343
ヘンリエッタ?っぽくない?誰だろね
345名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 21:22:57 ID:kFcJHELO
>338
Medievalか。
漏れも触りだけプレイしていたが、挫折してしまったよ。
346名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 21:47:45 ID:KouGVNFU
>>344
エッタはこんなにでかくないしミニスカ履かないし白だしストッキング履いてる
347名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 22:43:31 ID:D3rcOB7l
>>341
今からPS3買ってくる
348名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 00:18:10 ID:hy4Rpdn5
[ふたりの境界]木谷椎
「兄妹は結婚できない」
 だけど惹かれあう二人、クリスマスの夜に・・・
34943-48:2007/05/05(土) 00:35:53 ID:vCBJ74jK
ちょっと投下しますよ。
保管庫43-48涼宮ハルヒの再会
たしか44スレに投下したヤツの続き。結構長め。

35043-48:2007/05/05(土) 00:36:56 ID:vCBJ74jK
〜3章 オレのセカイをまもる宇宙人(ヒト)〜



>……聞こ…る?……
誰かの声がした。
──ああ、聞こえている。

>………………は…った今……生命…動…停止した……

目の前が暗い。
何も考えたくは無い。

>……情報統…思…体は……して……。た…前回……異…り……その……取……事…可能……
ひどく寒い。
そしてひどく苦しい。

>……涼宮ハル…の力……が取……み…涼宮ハルヒ………世界…再構築………も可能……

……俺は
…………?
「あなたは『それ』を望む?」





35143-48:2007/05/05(土) 00:38:02 ID:vCBJ74jK




──お前は誰だ?

あの時、ハルヒを見たときに感じた違和感は何だったんだろう?
改めてあの時のことに思いを馳せる。
目の前にいた『ヤツ』は確かに涼宮ハルヒだ。
ポニーテールを振りかざし、俺に最大限の幸福と最大限の心労を与えてくれるワガママ娘。
あれは間違いなく涼宮ハルヒだった。
……そして同時にあいつはハルヒではなかった。
何故だか知らんが、俺はそう思った。いや……言い方が正確じゃないな。言語の伝達に齟齬が発生している。

──俺には分かったんだ。

『……前…前……』
あいつは、ハルヒであると同時にハルヒではなかった。
『ちょっと……前……困って…でしょ』
何だ、この二律背反は……?






「いい加減にしなさい!」
後ろからの声に振り向く暇はなかった。
「いてぇええええええええ」
ブレザーの上から何かが突き刺さる感触に驚いて、椅子から飛び上がる。
どうやらそれが失敗だったらしい。
金属の揺れる音とともに、今度は太ももにまで痛みが走ってきた。
自分の机が激しく揺れ動いている。どうやら足の痛みはこれに起因するようだ。

「気が付いたかしら?」
そっと首を動かして肩口を覗き見ると、プラスチック製のペーパーナイフが当たっている。
さっきの不自然な痛みの原因はこれか。
冗談は止めてくれ……
殺傷能力がないことは認めてやる。そうさ、安全だ。
だがな……ハッキリ言おう。恐ろしいったらありゃしないぜ。

「ま・え」
怒気を精一杯帯びたその声に従って、前を見る。
呆れ顔浮かべて、前の席の奴がプリントをバタバタ音を立てていた。
どうやら大分お待ちのご様子だ。
「ああ……すまん」
古文のプリントを受け取り、後ろに回す。
渡されたのは1000年以上前のネカマブロガーについて書かれたプリント。
正直、目先の問題すら手一杯の俺には考える気にもなれない問題だ。



「何も、あんなもので刺すことはなかったろ?」
後ろに振り向いて声をかける。
「あら、全然気づかないんだから、仕方が無いでしょう?」
「もう少し。柔らかな方法でだな……せめて鉛筆とか」
「そう?鉛筆でのほうが先が尖っているし、鉛で身体に悪影響があると思うんだけど」
「悪いが、ナイフにはトラウマがあるんでね」
朝倉が……
「私が?」
35243-48:2007/05/05(土) 00:39:23 ID:vCBJ74jK
にっこりと笑顔を崩さないで、そいつはそこにいた。
「何で……お前が…いる」
ぞくぞくと怖気がして、まるで真冬の寒気が意志でも持って襲い掛かってきたような感覚を味わう。
這いずり回る、言いようのない気分。恐怖。身体の内側から発せられる警告。
アラート音が脳内で鳴りつづける。
「どうしちゃったの、いったい?」
朝倉涼子。
笑みを消すことなく殺人(未遂)鬼の姿がそこにあった。

──何故こいつがいる?
──ハルヒはどこに消えた?

様様な疑問が頭をよぎり、何も解決しないまま、次の疑問が襲い掛かってくる。

──こいつは宇宙人の朝倉……なのか?
──ここは……いったい?

「そういえば、以前にもこんなことがあったわね」
俺を無視して話を続けてる朝倉。
普通の会話の筈なのにその一挙手一投足が俺を震わせる。
「あれは、12月の頃だったかしら?あの時もあなたったら突然騒ぎ出して……」









ここは……例の世界?

馬鹿な。
──Ready?
俺は確かに選択した。
エンターキーと共に、自分の世界を。
無口な宇宙人が、メイドさん未来人が、怪しい超能力者が。
そして、出鱈目だけど愛おしい俺の神様のいる……
正しい世界を。

「おい、朝倉」
「なぁに?」
「悪いが、早退させてもらう」
確かめないとな、この世界を。
「保健室にもいかないで?問題になるわよ」
「担任にはクロストリジアだか、マイコプラズマだかにでも感染したと伝えてくれ」
『それ病名じゃないだろ』だとか、『有袋類って数少ないけど次はどうなるんだ』なんて詮索は余計だ。何の意味も無い。



──とにかく、俺は先に進まないといけないんだ。
35343-48:2007/05/05(土) 00:40:46 ID:vCBJ74jK
通い慣れた下り坂を、重力に任せて駆け下りる。
ここは本当に『あの世界』なのか?
あの時から俺を離そうとしない違和感、そいつは世界自体の違いが引き起こしているのか?
とにかく俺はハルヒに会わないといけない。
会って、この不可思議な現象の正体をつきとめてやるさ。なんてたってSOS団の本業だしな。

ハルヒは……
ここが『あの世界』だというなら、あいつは光陽園学院にいるはずだ。
会いに行こう。出来るだけ急いでな。


「はあ……はあ……」
坂を下り切った所で、息をつく。
情けないが、息は完全にあがりきっていた。
──俺は……
光陽園学院の校門前で立ち止まる。
さて、ここまで来たはいいが、どうすればいい?
俺の格好は思いっきり他校の生徒だし、体の悪いことに現在は体育の授業中らしい。
ジャージ姿の生徒が確認できる。
参ったな。出直すか……?
ネガティブな感情が心に表れて、自問自答の声が同時に心に浮かんでくる。


──俺は怖いのか?

得体の知れない恐怖を感じているのは変えようのない事実だ。
ああ、怖いさ。
俺は今幸せなんだ。俺の隣にはハルヒがいて、周りには仲間がいて……
それが消えちまうのかもしれない。
怖くて当たり前だろう?


でも……俺は真実を知りたい。
宇宙人にナイフで刺されるだとか、身勝手な神様のせいで滅びそうな世界を救うだとか、色んな恐怖体験なら既に経験済みだ。
今更、何を恐れることがある?
さあ、チキン野郎。足を踏み出s……
「あんた。何やってんの?」
「ぅおっ!???」
身じろぎして、地面にへたり込む。
くっ、見つかったか!?
こんなことなら新川氏に、ダンボールに身を隠す術でも学んでおくべきだったな。
「あっ!ひょっとして、あたしに会いにきたわけ?」
校門の上から降ってくる、快活な『その声』。
「ハルヒ?」
35443-48:2007/05/05(土) 00:43:56 ID:vCBJ74jK






──
心臓が脈打つのを感じた。
言葉が出ない。
体が自分の意志で動かない。まるで体と頭が分離したような感覚だ。
嫌な汗が後から後からあふれ出る。


まるで悪夢だ。



「お前は誰だ?」
こいつがハルヒ?違う?
ハルヒなのか?違う……違う違う違う。
いや、でも……こいつはハルヒだぞ。

「ちょっと、あんた、また頭でもぶつけたの?」
心配そうに、門の上から身を乗り出してハルヒが俺を覗き込む。
──なんでもない。
お前は涼宮ハルヒだ。ただ俺の知っているハルヒと違うだけで……


「どうかされましたか、涼宮さん?」
古泉の声がする、ハルヒの様子でも見に来たのだろうか?
「……お前もだ」
こいつも俺の知る古泉じゃない。何かが致命的に違うんだ。
「お前達は誰なんだ?」
俺は叫んだ、力の限り。

お前は……
俺の知るハルヒは……








──ここは……どこなんだ……?












35543-48:2007/05/05(土) 00:46:07 ID:vCBJ74jK











ゆっくりと瞼を開く。
もう何日も覚えの無かったハッキリとした覚醒。
「よお」
いつのまにか俺の部屋にいた、そいつに声をかける。
「…………」
返事は返ってこなかった。
もっとも、それはいつもどおりの事なのだが。
「勝手に人の部屋には入らないほうがいいぞ」
特に異性の部屋にはな。
自分の性別では理解し得ない、色んなものが出てくる可能性がある。
本棚を勝手に触るのは良いが、その広辞苑の中身は見るなよ?入ってるのはろくなもんじゃない。
「……そう」
カーテンの隙間から差し込む月明かりの下、SOS団一の万能選手宇宙人、長門有希がこちらを向いていた。
「用件は何だ?」
まだ甘美な夢を見ていたい時間なんだ。寝かせてくれないか?
「選択の時が来た」
相も変わらず、こいつの言っている事は分かりにくい。
けれど、珍しいことに今回こいつの言いたいことが俺には分かっていた。
──ただ、それを認めたくなかった。というだけで。


「選択権を持つのは、あなた」
長門が抑揚の無い声で呟く。
選択肢は俺にあるのかも知れない。けれど、俺はどちらの選択肢も選びたいとは思わなかった。

──やれやれ
大きな溜息をついて、俺は過ぎ去った過去に思いを馳せた。


──あれはいつのことだったろうな?







35643-48:2007/05/05(土) 00:48:09 ID:vCBJ74jK



「失礼します」
まるで職員室に入ろうとする小学生のような気持ちで声をかけ、部室の扉を丁重に開く。
「あぁ、朝比奈さん。今日は」
まず最初に目に入ってきたのは小動物のように愛らしい上級生だ。
「あっ…キョン君。『しーっ』ですよ」
人差し指を立てた手をゆっくりと小さな唇に持っていくメイドさん。うん、実に愛らしいね。
「何がですか?」
「ほら、あそこ。涼宮さん」
さっきまで口に当たっていた指先が妖精の飛翔のように団長机の方へと向き直る。
おや、まあ……
眠れる獅子がそこにいた。
「どうやら、お疲れのようですね。何でも特別企画の為に昨晩から頑張っているとか……」
古泉が、聞いてもいないのに解説を始める。
特別企画ね……。
また、何か厄介ごとにでも巻き込む気だろうか?

「しかしだ……」
ハルヒが寝てるなら俺達はどんな活動をすればいいんだ?
特別企画とやらの内容も分からないしな。
「いつもどおり……ではないでしょうか?ひょっとしたら涼宮さんもそのうちに目を覚ますかもしれません」
そうかもな。どうせハルヒが起きていようがいまいが、俺達がやることに対して変わりはないだろう。
駄弁りながら、お前の持ってきたボードゲームを適当に打ち合うだけだ。

「では、音を立てないように、崩し将棋などいかがでしょう?如何せん普通の将棋では、なかなか勝ち目がないようですしね」
「乗ってやろう」
でもな、古泉。俺にも超能力でも目覚めたのかもしれないぜ。
何故かスキルの関係無いこんなゲームでも負けるお前の姿が簡単に幻視できたぞ。

35743-48:2007/05/05(土) 00:51:20 ID:vCBJ74jK

──パタンっ
本の閉じる音に顔を上げる。
気がつけば、外がほんのりと暗い。もういい時間のようだ。
「さて、どうする?」
随分と駒の少ない升を見つめる古泉、いそいそと急須を片付けている朝比奈さん、あとはもう帰るだけとでも言いたげな長門。
「このまま帰るか?」
ハルヒのやつは……まだ、すやすや居眠りしている。
よっぽど疲れているんだろうか?何をやってるんだか知らないが、万に一つまともなことだとしたら、あとで労いの言葉ぐらいはかけてやろう。
「涼宮さんを置いて……ですか?」
答えたのは古泉だった。
「でも、無用心じゃないですか?」
俺の方を向いて、朝比奈さんも軽く首をかしげる。
まあ、確かにそのとおりですね。
「それほど高いものではないのかも知れませんが、一応色々な物がこの部屋にはありますからね。誰かが残った方が良いかと思いますよ」
だったらお前が残ってくれ。
「おや、いいのですか?若い男女が狭い部屋に二人きり、何か間違いが……」
「俺が残ろう」
古泉よ。残りたくない理由でもあるならいちいち言い訳しないで言ったらどうだ?
これぐらいの面倒ごとなら別に代わってやっても問題はないぞ。





「そうですか」
微苦笑を浮かべて呟く古泉。
「なるほど、あなたなら間違いではないというこt……」
とっとと帰れ。
「では、ごゆるりと。巡回は多分8時ごろだったと記憶していますので、それまでには引き上げたほうが良いんじゃないでしょうか?」
そう言って会釈とともに古泉が部屋を出て行く。
何故だろうな?浮かんでいたその気持ち悪い微笑みがいつもの何倍増しでむかついた。





──クソ。はめられた気分だ。


35843-48:2007/05/05(土) 00:55:01 ID:vCBJ74jK


「やれやれ……だな」
お決まりの台詞を吐いて、椅子に腰掛ける。
団長と俺だけになった部屋。
なんで俺がこんなことをしないといけないのかね。しかも、あの天上天下ワガママ娘の為にさ。
溜息をついてハルヒの方に目をやる。
相変わらず黙っていれば文句の付け所の無い奴だ。

──いつもそうだ。
初めて出会って、話し掛けちまったその時から、俺の人生はこいつに振り回されることが決定したらしい。
ある時は、馬鹿馬鹿しい灰色空間に連れて行かれたな。何で俺なんかを選びやがったかね、こいつは?
ある時は、映画撮影だとか言って、滅茶苦茶なことの片棒を担がされた。
またある時は、片目の……何を言ってるんだ?俺は。
ある時は、目の前から突然消えやがった。探すのには随分と苦労した。
ある時は……
ああ、そうだ。いつも俺はこいつに巻き込まれ続けてきた。
なんで俺はいまだにハルヒの傍にいるんだろうね?

「はぁ……」
音に聞こえるような大きな溜息をつく。
考えてたらむかついてきた。
俺の人生はこれからもハルヒ中心で公転させられるのだろうか?
考えれば考えるほどむかっ腹がたってきた。

クソ……
本当にこいつは…………自分勝手でで、五月蝿くて、はた迷惑なヤツだ。








──それでも、眠れる獅子は美しかった。

ポニーテールには足りない漆黒の髪も、健康的なのに白い肌も、今はつぶられた輝く瞳も……
そして、色付いた姫リンゴみたいな朱の唇も。
むかつくくらい百点満点だ。
35943-48:2007/05/05(土) 00:57:29 ID:vCBJ74jK
「はぁぁ……」
再度大きく息を吐く。無駄に高まった鼓動が鬱陶しい。
ああ、クソ。だいたいなんだって俺が残らないといけないんだ。
古泉も言ってたが、若い男女が部屋に二人っきりだ。あんまり心臓に良いもんじゃない。
「……ん」
ハルヒの声が静まった部室に響く。
眠ってる奴に文句を言っても仕方がないが、艶っぽい声をあげるなと忠告したい。

しかし……本当にいつまで寝ている気なんだ、ハルヒ?風邪でも引いたらどうするつもりだ。




仕方がない……上着でもかけてやろうか。いつだったかのお礼も兼ねてな。
椅子の裏に回りこんで、ブレザーをかけてやる。
指先がハルヒに触れる。
ピクリと俺の体が反応した。さっきから心臓の鼓動は収まることを放棄している。
いい加減、静かにしてくれないと身体に悪影響でもありそうだ。
……何か他のことでも考えよう。












ああ、そうだ。いい事を思いついた。寝顔に落書きだ。
こいつの顔は、歴史の教科書くらいイタズラ書きをしたくなるんだよな。
近くの机に転がっていたペンを取る。
今日は水性で勘弁してやろう。まあ、油性を使ったらうるさそうだけどな。
何を書いてやろう?ネコのヒゲあたりが無難だろうか?
かがんでハルヒの顔にペンを近づける。
「すーすー」
寝息が聞こえる。ハルヒの顔が近い。
待て待て待て……俺は何をしようとしている?
顔が近づく。
唇まであと……
36043-48:2007/05/05(土) 00:59:33 ID:vCBJ74jK





……


「何やってんの?」
わずか数cmの所にハルヒの顔がある。
「ああ…………そのだな……」
最悪だな。
俺の命運はどうやらここで尽きるらしい。両親が天寿を全うするまで、賽の河原でどれくらいの石を積むのだろう?

「……ラクガキだ」
苦し紛れで、出来るだけそれらしいことを答える。
それに、落書きしたくなったのは事実だ。
「ふうん?」
溜息とも感嘆詞ともつかない声で、妖艶な笑みを浮かべるハルヒ。
「団長様に『ラクガキ』ねえ?」
『ラクガキ』の部分を随分と強調して言いやがるな。

「言い訳ぐらいは聞いてあげてもいいわ。それから後で罰ゲームね」
異議を申し立てさせてもらう。冤罪だったらどうするつもりだ?
……まあ、今回は俺が全面的に悪いかも知れないが……
「さあ、聞かせなさい!何であたしに……その……ラクガキしようとしてたのよ?」

「あ…あ……えっとだな……」
言葉につまる。
なんて言い訳すればいいだろう?
──お前の顔がイタズラ書きしたくなるくらいサマになってたから?
冗談じゃない。
口が裂けてもそんなこと言えないな。恥ずかしいったらありゃしないぜ。





「……好きだ」
「え……?」
…俺は今何をした?
冗談だろう……?
俺自身が一番信じれなかった。

目に入ってくるのは唖然としたハルヒが、経過する時間と共に頬を朱に染めていく姿だ。


ちょっと待て、マイボディー!!俺の言うことを聞いてくれ。
お前は何をしてるんだ?
史上最悪、前人未到、空前絶後の『間違い』を犯そうとしているぞ!!


「俺は、お前が好きだ」



36143-48:2007/05/05(土) 01:01:23 ID:vCBJ74jK





──!?

「……なに……し…やがる」
返事は唐突に返ってきた。
「罰ゲーム」
ぶっきらぼうにハルヒが言った。
言葉が出ないね。
このヤロウ、よりにもよって罰ゲームにラクガキを選びやがった。

…………
…………

長門もいないのに、部室を凶悪な三点リーダのハリケーンが襲っていた。






…………………
先に口を開いたのはハルヒだった。
「あたしも」
「何がだ?」
「さっきの話よ」
ああ、それか。それなら記憶の全領域から抹消してくれ。あれは俺であって俺じゃない。
「嘘なの?」
「いや……」
──俺にとって涼宮ハルヒとはなんなんだ?
『ハルヒはハルヒであってハルヒでしかない』……?ああそうさ。俺にとってハルヒはハルヒ以上でもなけりゃハルヒ以下でもない。
気持ちを偽る必要がどこにある?

「俺は涼宮ハルヒが好きだ」
認めたくは無いけれど、どうやらそういうことらしい。
「あたしもよ」
さっきも聞いたが、何がなんだ?
「うぅ……みなまで言わせないでよ!」
ハルヒが叫ぶように言う。
「あたしもあんたが好きだって言ってんの!」
ハルヒの顔が夕焼けもびっくりな真っ赤に染まる。
この分だと、俺の顔もどんな風になってるか分かったもんじゃないな。さっきから熱も無いのに、顔が異常なほど熱くなっている。
36243-48:2007/05/05(土) 01:03:21 ID:vCBJ74jK

「ハルヒ」
「ん?」

──ん
「何すんのよ!!」
「さっきのラクガキの仕返しだ」
ムードもクソもない、ただのラクガキのオカエシ。
された方のハルヒはさっきから「うー」だとか「むー」だとかうなっている。

ハルヒを見る。
ハルヒも俺を見る。
面と面を突き合わせて睨み合い。まるでにらめっこだ。
そのまま見詰め合っていたけど、不毛な戦いはすぐに結末を迎えた。
「ああはっはっははは」
俺達がどちらからともなく大笑いしだしたからだ。






一通り笑い終えてからハルヒが言葉を発する。
「ああ、もう。あんたってば本当に意地っ張りね」
その言葉そのままお前に返してやるよ。
「バレンタインにチョコとかあげたじゃない」
義理って思いっきり書いてある奴をな。
「あたしはいいの!それに分からないあんたが悪いのよ」
そうかい。
「あんたが階段から落ちた時だってずっと心配だったし」
その節は心配かけたな。
俺は俺で、お前に会うために奮闘してたんだ。
「キョンがさ……いなくなっちゃうんじゃないかって……」
「大丈夫だ」
力を込めて言う。
「俺はもう二度とお前から離れない」
あるいは、そんな運命なのかも知れない。

「約束よ!これからあんたはずっとあたしの傍にいなさい!」
「ああ、誓うよ」

変な話だよな。
たった数時間前までの俺達にこんな話をしたら、多分ハルヒか俺か、どっちかに殴られてるだろうよ。
でもまあ、なんだ……なっちまったもんはしょうがないさ。

俺達はそれから好きなだけラクガキしあって、結局部室を出たのは警備員の回ってくる少し前だった。
36343-48:2007/05/05(土) 01:05:03 ID:vCBJ74jK





夜の校庭。そのど真ん中でハルヒが突然、俺を振り返る。
ちょんまげみたいなポニーテールが揺れていた。
「ねえ、キョン。一つだけ、聞いてもいい?」
「何をだ?」
「ジョン・スミス……って知ってる?」
それは、感情を推し量ることの出来ない抑揚の無い声だった。

…………
「ああ」

「ふーーん。そっか……」
表情を変えないで、そのままハルヒが呟いた。
「知りたいか?」

…………

微風がハルヒの髪を揺らしていた。
「遠慮しとくわ!自分で見つけたほうが楽しそうだし」
「そうか」
──お前らしいよ。
ハルヒの解答に俺は微苦笑を浮かべる。
「さ、帰るわよ!」
後ろに向き直ったハルヒの手が、所在無さげにぷらぷらと揺れている。
その意味を少し考えてから、俺はその手をしっかりと握り返す。
確かな温もりが、そこにはあった。









──その後の事はよく覚えていない。


36443-48:2007/05/05(土) 01:07:52 ID:vCBJ74jK








「あなたはそれを知っているはず」
長門の声。
「思い出して」
悪いな。人間の記憶には限界ってものがあるんだ。
「これは重要なこと」
「悪いな。長門。もう完全に忘れちまったよ」
「違う」
大して頭も良くないからな。忘れたっておかしくないさ。
「あなたは知っている」
「やめろ!」
「聞かなければいけない」
「やめろって言ってるだろ?」
「聞いて」
──やめてくれ
「あの日」
長門の淡々とした声だけが俺の部屋に響く。
「あなたと涼宮ハルヒは、帰途の途中で交通事故に遭遇した」
──脳が揺れる。
暗く狭い場所に押し込んでいた、吐き出してはいけない『何か』が穿り出される感覚。
気持ちが悪い。
内臓が逆流を起こしそうだ。
叫んでしまいたいのに、声が出ない。
──視界が真っ赤に染まる。



36543-48:2007/05/05(土) 01:10:38 ID:vCBJ74jK




生温かい液体の感覚に手のひらを見る。
恐ろしいほどの血液が付着していた。
──何が……起こった?
体中が気味の悪い悲鳴をあげている。節々が痛い。
「キョンっ!!」
ハルヒが視界に入る。
その姿は鮮血で真っ赤に染まっていた。
『大丈夫だ……俺はずっと……お前の……』
虚ろな声が自分の口から放れ出る。
話したいことは数え切れないくらいあるはずなのに、上手く唇が言葉を紡いでくれようとしない。
「せっかく……あんたが……」
大粒の雫がハルヒの目に光っている。
…………

「ねえ、キョン?」
何だ。俺はここにいるぞ。
ずっとお前の傍に居る。
「生きて……お願い…………あたしが……………ても」
ああ。
俺はずっとお前の傍にいるさ。
だから──



















36643-48:2007/05/05(土) 01:12:37 ID:vCBJ74jK

「思い出したよ」
やっとその言葉を吐いて、深く深く溜息をつく。
記憶の奔流からの回帰。
知らず知らずのうちに、頬を熱い液体が濡らしていた。
「そう」
長門の声が部屋に響いた。


立ち上がって、勉強机に向かう。
あまり使われた形跡はないし、実際にもうずっと向かった覚えが無い。
一番上の引出し、何故か大概の勉強机に付随する鍵付の引出しを開ける。

土と埃で汚れた黄色い紐。

手にとって月明かりにソイツをかざす。
赤黒い染み──血痕──が目に痛い。
「現実……なんだな……」
「そう」
今にでも叫びたかった。
全て嘘だ。夢なんだと否定したかった。このまま全てを忘れていたかった。

「俺がいた世界はいったい?」
「自由になった涼宮ハルヒの力を流用し、私が再構成した世界」
この世界と、あの世界の違いは?
「現在の世界を改変すると問題が発生する為、あの世界は私の内部領域に世界を構成したものを、あなたに接続させている」
淡々とした長門の声が続く。
「それがあなたの夢」

──夢か……
望む世界が夢で、今居る認めたくない世界が現実。
手にとった紐を強く握り締める。





「あなたの中で現実と、虚構の混同が始まっている」
認めたくないからな。
「それは非常に危険。あなたの人格に大きな支障をきたす恐れがある」
それでも……
「今回の処置はその為……もう一度言う」
長門がさっき聞いた言葉を繰り返す。
「選択権を持つのは、あなた」
36743-48:2007/05/05(土) 01:14:43 ID:vCBJ74jK














そう。俺は認めなければならないんだ。
あいつの形見を──ハルヒのリボンを──握り締めて、俺は忘れていた真実を再認識した。


──涼宮ハルヒは死んだんだ













〜to be continued〜




36843-48:2007/05/05(土) 01:22:32 ID:vCBJ74jK
あ……タイトル入れ忘れとるーーーー!??

今、名前欄を変えようとして気づいた。失敗だな……


1,2とデレデレ風味なのですが、今回は完全にツンデレメインです。
なんか、3だけ読むと確実に鬱endっぽいですねwwww
とりあえず次回で完結予定です。

しっかし土日含めて毎日学校行って実験する日々で、ちっとも続きが書けません。
大学生が暇だなんて言うのは、世間の幻想だよなー と思う今日この頃です。


さて、チラ裏が長くなりましてまことに申し訳ありません。
自分語り止めたほうがいいのは分かってるんですが、どうもやめれないんですよね。


369名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 01:37:30 ID:YebmQJN2
超期待してる。どっちも頑張れ。俺も頑張る。
370名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 01:41:01 ID:R7WlS1X4
〉〉368
GJ

それでも俺は…ハッピーエンドを信じる!
371名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 04:54:35 ID:BOH/1B6n
GJ
372名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 05:52:46 ID:PrSWq+WV
>>368
ログ取得するだけのつもりが引き込まれて全部読んでしまった
完結編期待
373名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 08:07:32 ID:GnH3OUt8
悪くないんだが、敢えて言うとすると改行が多すぎて読みづらいぜ。
374名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 10:48:28 ID:J5x/ScBA
バットエンドは勘弁してね。(´・ω・`)
375名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 13:15:26 ID:6PnOLQez
ならば私は飛行機だけは勘弁してもらおうか(`・ω・´)
376名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 13:19:08 ID:5C+XNne8
>>373

行間多いと読みにくいか?
俺は書き手でもあるけど、あんまつめすぎると読みにくいかなー…
っていつもある程度行間を空けるんだが。そう思われることもあるんだな。
377名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 13:30:05 ID:edC0X7bA
まぁこの作品の行間は演出だと理解はしてるが。
なんか雰囲気がふわ〜としてる感じがする。
378名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 13:58:44 ID:aOoyVAem
演出だと理解はしているが、さすがにこんなに無意味な改行が連続してるとな・・・
正直ちょっとウザったい
379名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 14:18:42 ID:qnRfx1LU
つまらん文章でも行間空ければそれっぽくなるよね
380名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 14:23:38 ID:ab6zT+WF
バッドエンドにするつもりなら
>3だけ読むと確実に鬱endっぽいですねwwww
とは言わないだろ常考
381名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 17:17:51 ID:GnH3OUt8
>>376
というか改行多くして間を取ったりするのは、
文章だけで場面の切り替わりや間を表現出来ない場合の緊急手段のように感じないこともない。
いや、適切な処置だと感じる使い方もあるだろうけども、
>>368のはあんまりにも場面が寸断されすぎてて、逆に場面ごとの雰囲気が掴みづらい。
改行詰めて読んだらスカスカになってたりしないだろうかと。
382名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 20:52:39 ID:Zb//n38+
場面転換の時だけ一行空けがちょい昔の文芸セオリーだったけど、
昨今のラノベだと、場面転換で二行空け、強調したいセリフやシーンで一行空け。
章の転換で記号を使ったりするしね。

小ネタやポエミーなSS以外だと、上記の記述ルールに従って体裁を整えた方が
無駄に改行の多い物より、文章としてシッカリしているように見えたり、
『縦書きのセオリー』に近くて読みやすく感じるけども、


文章のルールを無視した散文的な技法で、テンポを操るのが目的かも解らんので





一概に悪いとは言い切れないね。エロパロ版的に考えて。

読みやすい、読み難いは、縦書き書籍方式の読み書きに慣れてるかよりも、
横書き――つか、2ちゃん形式の間の取り方に慣れてるかにかかってるのかも。









なんちゃって
383名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:01:24 ID:+FbbdMov
ブラウザの設定にもよるけど横書きの行間は書籍の体裁に比べて狭いのよね。
行間を多めにとったりするのはこれも理由。
384名無しさん:2007/05/05(土) 21:21:55 ID:Y0fP+lz/
SS保管庫って何処にあるんですか?
385名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:32:49 ID:Zb//n38+
>>383
あ、なるほど。なんだかスゴイ納得した。

>>384
SS保管庫 >>1 のリンクにゃ〜。
SSのオススメは質問しないで、全部読んで見ると良いよ。
386名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:39:08 ID:QXqWeTBy
>>384
いいか小僧。まず知らないスレにきたら最初に>>1を読むんだ。いいな?
もしも>>1に無かったとしても、パートスレなら最初の方にテンプレと呼ばれる文章がある。
大抵の場合は>>2-3くらいに関連スレへのリンク集があるから、そこを探せばいい。
もしもお前が>>1のリンクを見た上で言ってるのだとしたら、まずはエンターから中に入れ。
それから「ライトノベルの部屋その8」から中に入るんだ。SSが大量に並んでいる。
分かったら復唱して一度で覚えろ。もう二度と説明しない。
387名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:52:22 ID:PM7WzUX+
今から1時間書き込みがなかったら鶴屋さんは俺の姉
388名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:54:30 ID:rwr3V5E1
どうぞどうぞ
389名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:56:36 ID:8wOTERT3
させるかぁっ!鶴屋さんは俺の姉だ!
390名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:10:33 ID:UJgtLdeH
どうぞどうぞ
391名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:47:00 ID:+FbbdMov
どうでもいいが18歳未満禁止のはず。
392名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:49:09 ID:J5x/ScBA
妹ならいいんじゃないか?
393名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:54:17 ID:BZGoJSiD
鶴屋さんは俺の妾だ!
394名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:56:17 ID:XvSY3r6R
その昔、偉い人は言いました。
「みんなのものはあなたのものではありません」
395名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 23:40:28 ID:De1qSgXc
バッドエンドどころかこの先が投稿される事すらないだろうと予想。
396名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 23:51:13 ID:O6pr2vcu
>>395
なぜそういう事を言うのか理解に苦しむ
397名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:06:22 ID:PYoHpa3s
ボクセカが好きなので、いまの実質ハルヒスレなながれはすこし悲しいです。
398名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:19:27 ID:o03Yw9SR
>>397
流れを変える小説を投下するときが来たみたいだぞ
399名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:55:25 ID:MgUuZ+eA
You書いちゃいなよ。
マジで。
400名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 02:42:33 ID:yXS6QsON
>393-394
バビロニアでは、巫女は同時に聖娼を兼ねていたらしいな。
401名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 04:39:11 ID:B0oqJD/x
.
402名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 06:11:17 ID:B0oqJD/x
.
403名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 07:26:26 ID:JMZ/6qMd
──────────
404名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 07:43:23 ID:B0oqJD/x
.
40547-40:2007/05/06(日) 11:27:01 ID:0AyDUMDh
投下します。
エロあり。薄いですが。
10レス予定。
前作は読んでなくても特に問題ありません。
406長門さんchu!〜野望編………:2007/05/06(日) 11:28:54 ID:0AyDUMDh
 さて、日々平穏に暮らしている方々にはどうでもいい事かもしれんが、俺には高校一年という人生の1%ちょいでしかないわずかな時間の中で、カンブリア紀あたりから生きてきたとしても足りないくらいの膨大な人生経験を積んできたという自負がある。
 ………ちっとも欲しくはなかったがな。
 しかも、その中には世界が陽気且つお手軽に滅亡の危機に瀕するような事も多々含まれていた、というマジで笑えない事実がありやがるのだ。
 で、結局何が言いたいかというと、俺はそんな井の中の蛙がいきなり大海に叩き込まれるような体験を繰り返したせいで、もう大抵の事には動じなくなっており、そんな俺が動揺しているという現状はちょっとした世界の危機なんじゃないか、という事である。
 ………では、一体何が起きたのか、を簡単に説明すると、

「長門」
「………何?」
「そりゃこっちのセリフだ。お前、何してるんだ?」
「おふろに入りに来た」

 一日に溜まる百年レベルの疲れを癒すためにのんびり風呂に入っている時に、俺的ランク………は秘密だが、谷口ランクではA−の美少女がいきなり全裸で乱入してきたのである。
 いやもう、正直、動揺を隠し切れない。
 その、………体のある一部分が、特に。

「あなたが望むのならば、オプションでそれ以上も可能」
 やかましい。てか、そっち方向に変な女になるのは止めなさい。
「大丈夫。面倒くさい女になるつもりはない」
 ………いや、そういう意味じゃなくてだな。
「苦しむのは一瞬だけ。わたしもすぐに後を追うから」
「それもちげーよ! つーか、そりゃ怖い女だよっ!」

 人生巻き込まれ男の突っ込みは、風呂場の内部のみに響き渡って、地面に落ちたシャボン玉のように儚く、すぐ消えた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
長門さんchu! 
 〜野望編、それかおふろラブラブ初エッチ『ポロリって言うレベルじゃねーぞ!』編〜
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


407長門さんchu!〜野望編………:2007/05/06(日) 11:29:57 ID:0AyDUMDh
1.

「怖いのなら目をつぶってろよ」
「大丈夫。あなたを信じる」
「そっか、俺もこんな経験初めてだから、痛いかもしれないぞ」
「やさしくして」
 そんな会話を交わしながら、長門の髪を洗う俺。
 いやー、妹以外で女の子の髪を洗うなんて初めての経験だ。………変な想像はしなかっただろうな。

 ちなみに風呂場のドアは綺麗に消失、かわりにチタン合金もかくやといわんばかりの硬度をほこる謎壁が俺達の周囲を取り囲んでいる。
 半径3メートルほどの密室にその密室を作り上げた犯人と二人きり、というこの状況で下手に反対意見を述べると、どんな事件の被害者になるか分かったもんじゃない。
 ここまで説明すれば分かってもらえたと思うが、今の俺に出来る事といえば、可及的速やかに『一緒におふろ』というこのアルプス山脈並みに難易度激高なミッションを終了させる事だけなんだよ。まだ三面記事には載りたくないからな。

 ………そこ、ヘタレとか言うな。


 凶悪犯の泡だった可愛らしい頭を、5%の憎しみと95%の親しみの結果、ガシガシと少し強めに擦りながらも適温のシャワーで洗い流す。
「………」
 無言ではあるものの、目をつぶって口元を微妙に緩める仕草を見ると、長門はどうやらリラックス出来ているようだ。
「………」
 ちなみに同じく無言ではあるものの、目を逸らして口元を盛大にゆがめながら、俺は自然現象を抑えるのに必死である。
 四方が壁という事はバスタオルなど持ってこれるわけがないという事であり、洗ってる最中にも何度か長門の控え目な二つのさくらんぼが視界をふらふらとして………、

 よし、こういうときは相対性理論でも考えるといいんだよな。
 ………先生、名前しか分かりません。

 自分の馬鹿さ加減にうんざりしながら、ようやく長門の髪を洗い終わった。
 ミッションコンプリート! ………体は自分で洗ってもらう事にする。
「………意気地なし」
 すみません。もうヘタレでいいんでマジ勘弁してください。


408長門さんchu!〜野望編………:2007/05/06(日) 11:30:53 ID:0AyDUMDh
「次は、あなたの番」
 修験者もかくやといわんばかりの苦行を終え、湯船に避難している俺に長門はそんな事を言ってきた。
「いや、もう俺は髪も体も洗い終わっているんだが」
「今髪を洗わなかった場合、明日の通学途中で犬に追いかけられ、川に落ちる事になる」
 長門さん、それは脅迫ですよね。
 不当な脅しに屈しない人間でありたいと思った俺は、湯船から不動明王のごとく力強く立ち上がり、長門に背を向ける形で堂々と椅子に座り込む。
「なるべく早く終わらせてくれよな」
 ………ありたいと思っただけだった。


「怖いのなら目をつぶってて」
「いや、別にいいよ」
 多少なら目に入っても平気だしな。
「………ついうっかりシャンプーを目に擦り込んでしまうかもしれない」
「それは明らかに故意ですよね!」
「コワイノナラメヲツブッテテ」
「あれ、もしかして、命令ですか?」
 上官の指令を受けた三頭兵のように素直に目をつむる。
 今風呂場の床に線香花火のように儚く零れ落ちた36℃の液体は涙じゃないぞ、多分な。

 目をつむっているので何が起きているのかは分からないのだが、カシュカシュとボトルのヘッドを押しているらしい音と、ペタペタと何かに液体を塗りつける音が聞こえてきた。
(あれ、頭を洗うんじゃないのか?)

 そう思った瞬間、長門が全身に泡を付けて俺に抱きついてきた。

 そして始まる上下運動、俺の耳元での『んっ、んっ』という声とか、背中に感じる二つの欲望制御装置解除ボタンの感触とかでおにーさんはもう大変です。

 落ち着け、こんな時は般若心経を唱えればいいんだ。
 ………先生、出だしが分かりません。


「ちょ、長門、とりあえず一回止まれ」
 男の子の尊厳とかいうやつが本当に盆に返らなくなってしまう前に、何とか長門を押しとどめて質問する。
「お前、一体何がしたいんだよ?」
「わたしは………」
 俺の質問に、今夜は少し壊れ気味な万能戦士、こと長門有希は、

「わたしは多分、あなたが、………好き、なんだと、………思う」

 と、彼女にしては妙に歯切れの悪い、場の空気にそぐわない告白を行った。


409長門さんchu!〜野望編………:2007/05/06(日) 11:32:13 ID:0AyDUMDh
2.

「はい?」
 話の流れがつかめず、安物の銅像のように固まる俺、あちこち欠けているのは自覚してるんだよ、ほっとけ。
「わたしはあなたが好きで、だからあなたにわたしを好きになって欲しかった」
 オーケー、分かった。分からんが、とりあえず分かった事にしよう
 どこが、とか、いつから、とか分からん部分はこの際気にしないでおく。これが俺流の生活の知恵だ、失敗の元かもしれんがな。
 まあ、それはいい。………で、何でこんな事を?
「こうすると、男の人は喜ぶと聞いた」
 ………誰に? まあ、大体想像はつくが。
「喜緑江美里」
 本当に予想通りですね、あのバカワカメ。

 後で対策を練らんと致命的な事をさくっと掘り当てちまったような気もするが、とにかく今はこの暴走宇宙人を何とかせんとな。
「あのな、長門。お前はお前がしたい事をすればいいんだ。多分だが、それが俺の一番好きなお前なんだと思うぞ」
「………理解した」
 俺の説得に大きく頷き、上下運動を再開する長門さん。………いや、どんな種類の定理を理解しやがったんだ、お前。
「したい、と思う」
 ………何を?
「生殖行為」
 ………
「愛の営み?」
 いや、表現方法が問題なんじゃなくてだな。
「セッ「うん、分かったから少し黙ってろな」

 はしたない事を言わないよう、長門のお口にチャックしてから考える。
 さて、俺はこいつの事をどう思っているのだろうか?
 大事な仲間である事は間違いないし、体の一部分を確認してみるとそういう行為も可能であろう。
 心理的にもこう、………持て余す、というか、欲情している、のだろうな。

 ただ、なあ、なんていうか、
 心の準備が、とか、
 最初からいきなり、というのはどうだろうか、とか、
 ハルヒの顔が何故か脳内に浮かんでくる、とか、
 ………いろいろ、……………いろいろ、
 ………なあ………

「あなたが、イヤなら………」
 行き止まりっぽい思考の迷い道に嵌まっていた俺は、生まれたての病弱な雛のように弱弱しく響いた長門の声にふと顔を上げる。
 瞬間、脳内のいろんな事をゴミ箱に投げ捨てて、小さな友人を抱きしめた。
 どうしても見たくない顔ってのが俺にはあって、それはたとえば妹のむくれっ面だとか、古泉の真面目な顔だとか、ハルヒのつまらなそうな顔だとかなんだが、こいつの泣き顔は確実にトップ3に入るんだよな。

「長門、お前の事は大事に思ってる」
 背中に手が回される。
 小さな手で、俺をぎゅっと抱きしめる。
 小さな体は、少しだけ、震えている。

 非日常的な出来事ならともかく、こういうメンタル的というか、心の問題というか、まあぶっちゃけ恋愛事では、こいつは本当に見た目通りの小さな女の子だ。
 焦燥、不安、悲嘆、そういったネガティブなもろもろの感情を無理矢理押さえつけて俺に伝えてきた、気持ち、想い。
 他人がどう思うかじゃなくて、俺がどう想うか、だよな。
 間違っているのかもしれんが、今だけはハルヒの事は忘れよう。………無理でも、忘れたふりをしよう。
 だって、こいつの事が大切である事は、間違いないのだから。
 『後悔するぞ』と頭の隅で囁く妄想を無視して、現実に腕の中から俺を見つめている大切な人を抱く決意をした。

「ん」
 互いに見つめあったまま、二人の距離がゼロになる。

 セカンドキスはボディソープの味がした。………ほろ苦ぇ。
410長門さんchu!〜野望編………:2007/05/06(日) 11:34:07 ID:0AyDUMDh


3.

 ビターなキスを続けながら体勢を変え、ちょうど俺の膝の間に長門が座る形にする。
「ん、あたっている」
「あててんだよ」
 などと馬鹿な会話を交わしながら無表情娘をいぢり倒す事にした。

「ふ、……んっ」
 控え目なふくらみを後ろから円を描くようにこねくり回す。
 必死に声を抑えようとする長門の姿が可愛かったので、先端のさくらんぼをつねるように刺激した。
「ひぐっ、んんっ」
 まだ声をあげない。
 鳴かぬなら泣かせてみせよう長門姫。
 サルになった俺は、右手で胸を揉みしだきながら左手を局部へと持っていった。

「……ダメ」
 足をぎゅっと閉じ、左手の進入を防ごうとする長門。
「ダメっていうやつがダメなんだぞー」
 自分でも意味の分からん超理論をかましながら、触れるか触れないかくらいの力でへその周囲をくすぐる。
「ひあっ」
 予想外の場所への刺激に少しだけガードがゆるむ。
 ならば、と思い耳たぶにはむっと噛み付き、しゃぶりつく。
「ひくうっ」
 完全に力が抜けたところで左手をがら空きのゴールに叩き込んだ。

「あ………」
「ふむ」
 ツルツルである。
「はえてないんだな」
 いかん、初めてプチプチを潰した時のような衝撃的な感触に思わず率直な感想を口に出しちまったが、これでは飲み屋のスケベ親父よりたちが悪いじゃないか。

「………」
 長門は黙り込み、下を向いている。
 ………すみません。怒ってらっしゃいますか。
「違う。でも、何故かあなたの顔が直視できない」
 あー、もしかして『照れてる』とか?
「………そんな感情はわたしには無い」
 いや、お前も基本的には普通の女の子と変わらないわけだし、無いってわけじゃなくただ知らなかっただけだろう。だから裸で男の前に出てこれたんじゃないのか?
「………そんな事は、ない」
 ああ、そういやこいつ、意外と負けず嫌いなんだった。
 そのとき俺が思いついたのは、………なんだ、好きな女子をいじめたくなる小学生男子の思考、………みたいな。

411長門さんchu!〜野望編………:2007/05/06(日) 11:35:23 ID:0AyDUMDh
「そっか、恥ずかしくないのならこんなのも大丈夫だよな」
 言いながら、長門の肩にあごを乗せ、狙撃手が狙いを定めるかのように局部を注視する。
「………」
 無表情ながらもどこか居心地悪そうに俺の左手を足で挟み込んでくる長門。
「しかし本当、ツルツルだよな」
「それは、………ひあっ」
 挟まれている左手をピクピクッと少しだけ震わせる。
「でも、感度は良好、と」
「ふ、………んあ」
 指を細かく振動させながら、外側を軽くなぞる。

「こっちももうコリコリだな。立ってるし」
「ん、んう」
 右手で長門のさくらんぼを、種を出すように両側から揉みこむ。
 無表情でいようと頑張っている表情な長門。
 まあ、顔が赤いのは隠しようがないがな。

「指、入れるぞ」
「え、………みうっ」
 返事を待たずに突き入れる。
 くちゅり、という音と共に愛液が滴り落ちてきた。あー、これは、
「長門、お前いじめられて感じてたのか?」
「………」
 返事はない、が、
「変態さんだなぁ」
「………」
 指がぎゅっと締め付けられ、愛液が溢れ出してくる。
 ノンバーバルコミュニケーション、ちょっと違うか。

 もう足からは力が抜けているようだったので、両手を使う事にする。
「あ、まって」
 待たない。
 左手で女の子の内部をかき回しながら右手で隠れている突起を刺激する。
「ふあっ、やあっ、んっ、んああっ!」
 声が出た。
「やあっ、あ、あ、あ、あ」
 一度出てしまうと止まらなくなる。長門ダム決壊である。
「んー、イきそうなのかー?」
「知らな………ああっ」
 声がオクターブ跳ね上がる。洪水だな、どこがとは言わんが。

 イきそうらしいのでスピードを上げながら再度耳たぶに噛み付く。
「ひぐっ、そこ…ダメ、んあっ、あうっ」
「いいから、イっちまえよ」
 止めとばかりに、ピンピンッとギターを弾くように膨張してきていた豆を刺激する。
「ふあああっ!」
 叫びに近い嬌声と同時にこちらまで伝染しそうなくらいに体を震わせた後で、長門の全身から力が抜けていった。

 くたり、と俺にもたれかかってくる長門を軽く抱きしめながら囁く。
「可愛かったぞ」
「………いぢわる」
 そしてそのまま、キスをする。
 今度はちゃんと、甘いのを。


412長門さんchu!〜野望編………:2007/05/06(日) 11:36:18 ID:0AyDUMDh
4.

 キスを終え、さて続きでもと思ったところで体が動かなくなり、長門に床に転がされる。
「次はわたしの番」
 何をする気なのか不安には思うものの、首が動かないので見る事すら出来ない。

「ふ、………はむっ」
 先程までの行為で既に破裂寸前まで膨れ上がっていた俺のブツに、熱い吐息がかかったかと思うと、次の瞬間そのまま全体が温かい感触に包まれた。
「ふ、むちゅ、ちゅぱっ」
 もしかして俺、ナメられてますか? いや、直接的な意味で。
「ちゅる、んむっ、ちゅくっ」
「う、ああ」
 どこで覚えたのか分からないが、舌を絡みつかせながら的確に俺の急所をついてくる長門。いや、性的な意味で。
「ふ、ん、ん、ん」
 口をすぼめ、頬、喉奥、舌と口内全体で俺のものをしごきたててくる。
 思考が快楽でトビかけている時に、長門の舌が俺の先っぽの穴をこじ開け、強く吸引してきた。
 ちょっ、これ、無理っ!
「うおっ」
「んっ、んぐっ、んー!」
 予想外の快感に予告も無しにあっさりと暴発する俺。頭は真っ白になり、体からビュクビュクとこれまた予想外に大量の白い液体が長門の喉奥に叩き込まれる。

「ふ、………ん、こく、こくん」
 白い喉がなり、白い液体が飲み込まれていく。
「いや、無理すんなよ」
 どう考えても美味くはないだろうしな。
「………ネバネバ」
 だろうな。
「……苦い」
 そうだな。
「でも、美味しい」
 うおっ!
 俺の持つ既成概念をあっさりと否定する言葉を放ちながら、ペロリと唇についた残り汁を舐めとる長門はすごくエロくて、………おお、マイサンが既に回復してやがる。

「では、いただきます」
 いや、待てって。なんつーか、最初は主導権がほしいとか思っちゃったりするのですが………、
「わたしも、そう」
 曖昧な嘆願は、バッサリと切られた。切り捨て御免ってやつか? 士農工商はいつ復活したんだ?
「………あー、なんだ。無理すんなよ」
 まな板の上の鯉である俺には反抗しようがないし、後はもう調理師長門に任せるしかないんだろう。

 ………流されてるぞ、悪いか?


413長門さんchu!〜野望編………:2007/05/06(日) 11:37:25 ID:0AyDUMDh
5.

 ところで、いつの間にか首だけは動くようになっていたらしい。
 長門は指で秘部を広げるようにして俺のものの上に腰を落とそうとする。
 くんっ、と少しだけ中に入る感触。
「んっ、つあっ」
 指を入れた時から分かっていた事だが、やはり狭い。入る俺でさえ痛みを感じるほどの狭さだ。入られる長門は本当に大丈夫なのだろうか?

「んっ、………問題ない」
 いや、だってな、
「体の痛みなら、ふうっ、我慢出来る」
 出来てないだろう。俺の体、知らん間に動かせるようになってるぞ。
「ダメ、………んんっ!」
 体を起こそうとした俺を止め、無理矢理自分自身に楔を打ち込もうとする長門。
「長門!」
 俺の出した強い声に親に怒られた子供のようにびくっと動きを止める。

「お前が無理に痛い思いをしても、俺は全く嬉しくないぞ」
「………ごめんなさい」
 ため息をつきながら起き上がり、優しく抱きしめた。
 ああもう、本当に、こいつは、
「無理、しないでくれよな」
 キスしながら、耳元でささやく。
「ダメ」
 キスし返され、耳元でささやき返される。
「あなたが欲しい。だから、無理をする」
「………やれやれ」
 言い出したら聞かないんだよな、こいつ。
「本当に、無理だけは、しないでくれよな」
 こんな事しか言えない自分がイヤになるね、本当。

「抱きしめて」
 せめてと思い、想いを込めて優しく抱きしめる。
「わたしを、感じて」
 次の瞬間、何かを引き裂く感触と共に、俺自身が熱いものに包まれていた。

「ふ、う、うん」
 長門が顔を押し付けている肩に、お湯とは違う36℃の温かい雫の感触。
「泣いてるのか?」
「嬉しい、から」
「そっか」
 頭を撫でる。
 一際強く顔を押し付けられる。
 ぎゅっと抱きしめる。
 ぎゅぎゅっと抱きしめ返される。
 少しの間、そうやってお互いを感じていた。


414長門さんchu!〜野望編………:2007/05/06(日) 11:39:00 ID:0AyDUMDh
 しかしまあ、何というか、
「うあ」
 長門の中はきつくて熱くて気持ちいい。
 『熱い』を『禁則事項』に置き換えたら3Kだな。
 そんな明日のホンジュラスの天気並みにどうでもいい事でも考えていないと、動かなくてもこのまま体中の液体が吸い出されてしまいそうだ。

「………?」
 俺の反応に小首を傾げた長門が、ゆさり、と体を微妙に動かす。
 その瞬間、長門の壁全体が俺のものを微妙に振動しながら擦り上げていった。
「うおう」
 一ミリ程度の揺れが、脳震盪を起こしたかと思えるほどの快感を俺に与え、思わず変な声が出る。
「気持ちいい?」
 イノセントな瞳でそんな事聞くのは止めなさい。狼さんが暴走しちゃいそうですよ。
「暴走、して」
 そう言って上下運動を開始する長門。
 痛いくらいの締め付けで、熱くて柔らかいものに搾り取られていく感覚に俺の頭が白く染められていく。

「むむむ、無理言うにゃってー」
 初めて味わう女の子の感覚に動揺して、言語中枢がおかしくなる俺。
 当然、動く事なんて出来るわけがない。
「ちょ、待てって」
「ダメ、んっ、んっ」
 動けない俺を尻目に、既に痛みには慣れたのか、長門は楽しそうに動きまくる。
 コツンコツンと先端が最奥を突く度に彼女から快感を堪えるような声が出て、それが一層俺を再暴発へと追い詰めていく。
「いや、出ちまうって」
「中で、ふうっ、出して」
 ご無体な事を言い、追い詰めたネズミをなぶるように、前後左右上下全ての方向に大きく動き出す。

「だから、うあっ、………なあっ」
「んっ、へいき、んあああっ!」
 『何がだよ』という俺の声を掻き消すように、『パンパンパン』と淫らな音が響き渡る。
 奥にあるもう一つの入り口に竿の先端が強めに擦れた時、長門は明らかに今までと違う甘さを含む叫び声を上げた。
「ふうっ、んんあっ、やあっ」
 同じ場所を同じように擦りつけながら、徐々に長門の声が上ずってくる。
「中……にいっ」
 耳元でそんなエロ甘な声出すなよ、マジで出ちまうって。

「うあっ、あっ、あああー!」
 俺自身が膨張するのにあわせるように腰を押し付けたせいで、ごりっという今までで一番強い力で削るように最奥を擦られ、隠しようもない嬌声を響かせながら達する長門。
「うっ」
 その瞬間、中がぎゅっと締め付けられ、既に臨界点を軽く突破していた俺から、二回目とは思えないほど大量の液体が長門の中に放出されていった。


415長門さんchu!〜野望編………:2007/05/06(日) 11:41:43 ID:0AyDUMDh
6.

 初体験は失敗が多いというが、とりあえずは無事に終わらせる事が出来たようだ。
 お互いの体を再度洗いなおした後、二人で湯船に入り、沈黙が気持ち良いいつもの時間をまったりと過ごしていた。
 さて、長門のおかげでのぼせる事はないようであるが、これ以上長湯すると家族が不審がるかもしれんよな。………もう手遅れかもしれんが。
「なあ、そろそろ元の空間に戻しても良いんじゃないか」
「分かった」


 長門のいつもの高速詠唱と共に、消失していたドアや窓が出現し、
   ―――そして、あたり一面がどこかで見た事のある灰色空間に変貌した。


「えーと、長門さん?」
「………うかつ」
 何がだ? まあ、俺の外れた事のないデンジャーメーターもさっきからアラームを鳴らしっぱなしなんだがな。
「涼宮ハルヒに先程までの行為を一分始終見られていた」
 ちなみに俺のデンジャーメーターは実際にデンジャーな事にならないと発動しないのさ、うわーい。

「ちなみにここは、閉鎖空間」
「………どうすりゃいいんだ?」
 脳内で棒切れを持って虫を追い回すという何処か物悲しげな現実逃避をひとしきり済ませた後で、長門にそう質問する。
「任せて」
 頼もしい声が閉鎖空間を掻き消すかのように響き渡る。
 結局こいつに頼っちまう自分が情けないんだが、他に方法が思いつかないしなあ。
 せめて俺に出来る事があれば何でもするから、命令でもなんでもしてくれよな。
「分かった。とりあえず、これを」
 そう言って、長門は俺に三枚のカードを渡してきた。

 カードにはそれぞれ、
・涼宮ハルヒ
・わたし
・両方
 と、書かれてある。

「えっと、長門さん?」
「選んで」
 これは、あれか? あれなのか?
 どーする、どーするよ、俺?


 閉鎖空間内の空気が、まるで空間の主がすぐそばで『分かってるわよね』とでも言っているかのように俺を圧迫してくる。
 それに対抗するように長門の視線がロンギヌスの槍のように俺の体を串刺しにしていく。

 いや、分かってるさ。悪いのは間違いなく俺なんだろう。
 それでもやっぱりこれだけは言わせてくれ。
 こいつは、要するに、

「結局、怖い女かよっ!」

 往生際の悪い駄目男の断末魔の叫びが、閉鎖空間中に響き渡り、溜め池にできた水泡のようにあえなくはじけて、すぐ消えた。


41647-40:2007/05/06(日) 11:42:35 ID:0AyDUMDh
以上です。
では、また。
417名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 11:45:21 ID:rv+4FSvT
まっぴるまから、なんてGJ!
で、それからどうした?
418名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 13:57:49 ID:B2fxlKh+
ふん…それで両方選ぶのは規定事項だ!
419母親の憂鬱:2007/05/06(日) 15:33:53 ID:wnysRRZ+
 ここ数年息子の女性関係が気になっています。
 中学三年生のときは一人の女性とお付き合いをしていたようなのですが、彼女と別々の高校にあがると複数の女性と関係を持つようになったのです。成績も下がってしまい、学校での生活態度もあまり良くないようです。
 正直息子はそれほど格好良くありませんが、妙に女性にモテるようです。最近ではまだ小学生の実の妹とその親友でさえも彼を見る目が妖しいのです。
 このままではいずれ息子は刺されるんじゃないかと心配です。私は息子をどのように諌めたらいいのでしょうか?

某新聞相談欄より抜粋
420名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 15:37:48 ID:wnysRRZ+
書き忘れてたが小ネタです。
投下完了。
421名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:06:48 ID:kMS+7JkC
>>419
その息子さんは今非常によくない状況にあると言えます。
もしかしたらなたが知らないだけでもうナイフで刺されたり、
階段から突き落とされたりしているかもしれません。
ただし息子さんを責めてはいけません。
悪いのは息子さんを誘惑する女性たちです。
特に人当たりがよく快活だったり無口で読書好きだったり
庇護欲をそそる小動物のような女性は危険です。
ここは息子さんの男性の交友関係に頼るのがよいでしょう。
それがにこやかな好青年ならば最適です。
必ずや息子さんを悪女たちの魔の手から守ってくれることでしょう。
422名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:15:02 ID:MgUuZ+eA
決して間違いではないっぽいところがバロス。
423名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:38:35 ID:WEhbdSGu
>421
おい回答者、お前もしや、こいz
424名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:49:39 ID:UEjOq+4S
●<ふんもっふ!
425名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:52:42 ID:YuRw00tT
>>419
>>421
ゴミクズみたいな小ネタSSは保管庫に載せなくていいよ
426名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:58:44 ID:GlPuSgSN
>>425
お前みたいなゴミクズは保管庫に残すべきだよ
427名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 17:30:19 ID:naY34hPr
>>425
いや、おまえみたいなゴミは萌えないので埋め立てに回すべきだ( ゚∀゚)
428名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 18:07:10 ID:D7q4tq/H
>>425
さあ、お兄さんと一緒に産廃処理場へ
429名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 18:25:43 ID:/YKkiwe9
>>425-429は殺して硝酸で溶かし(ry」
430名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 18:34:43 ID:WEhbdSGu
なんといさぎよい>429だ
431名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 18:37:09 ID:5yHwnZFd
>>421
朝比奈さんや鶴屋さんは問題外なのかw
432名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 18:54:01 ID:ZaqzxW1G
>>431
朝比奈さんはいるだろ!
433名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 19:00:20 ID:MYXqihkN
つか鶴屋さんもいるんじゃね?
434名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 19:15:03 ID:OF8o46pw
一番要らないのはほらこいz
435名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:08:09 ID:B2fxlKh+
>>419
あの人の場合
アタシの知らない所で他の女といちゃついたり…
階段から突き落とされた時に泊りこんだやさしい彼女が居たと思うけど。
ただしアイツを責めてはダメよ。
悪いのはアイツを誘惑する女性たちよ。
特に人当たりがよく快活だったり無口で読書好きだったり
庇護欲をそそる小動物のような女性は危険だわ。
ここは息子さんの一番近い交友関係に頼るのがいいと思うの。
それがいつも後ろの席で一番距離が近い人。
必ずやアイツを悪女たちの魔の手から守ってくれるわ。 
●<と言いそうですね。
436名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:14:38 ID:YuRw00tT

ゴミクズみたいな小ネタSSは保管庫に載せなくていいよ
437名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:29:05 ID:B2fxlKh+
へんなのが釣れたww
438名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:40:43 ID:frMrXzuv
うん。

禁則事項です&hears;
439名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:41:28 ID:frMrXzuv
tが抜けてかわいさ半減・・・。

禁則事項です♥
440名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:44:00 ID:m5mrIfKq
>>436
気に入らないならスルーしろよ。
ガキかオマイはww
441名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:50:54 ID:B0oqJD/x
.
442名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:25:50 ID:B0oqJD/x
.
443名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:36:58 ID:0tM73xqm
ID:B0oqJD/xは「無言で保守する俺かっこいい」と思ってる厨房
そしてここをVIPと勘違いしてる恥ずかしい奴
444名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:56:48 ID:bXl2VIeT
橘調教キボン
445名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:08:00 ID:iWl2R+Fw
>>444
橘をキョンが調教するのか?
446名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:20:12 ID:KfdrpDOj
それはそれで面白そうだなと思った俺ガイル
447名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:20:48 ID:wTd6gwZ+
>>444
あったなそんな話

ところでGWが終わってこれからこのスレもまた落ち着いていくんだろうなと期待してる俺がいる
448名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:29:37 ID:bYZYl2H6
荒れたもんなあ。職人さんも落ち着いて投下も出来まいて。
DQN減るかなあ。減れ。
449名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:44:11 ID:18oS5hGi
もういい加減落ち着いて欲しいもんだ。
450名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:53:17 ID:o03Yw9SR
長いようであっというまに過ぎたぜ、GW。
落ち着いてくる頃までにまさかの昆布SSを完成させたいものだ。
451名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:58:10 ID:u+Ef8ltp
あと25日程度しかないわけで。
452名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:59:48 ID:9Ve4lLuY
そうそう、ちょっぴり殺伐としてて、住民は皆ツンデレ。
下手な作品と神作品の扱いの差が激しくて、
定期的に話題がループして、
オススメを訊く奴がいれば自分で探せと言い、でも一人くらいオススメ挙げる奴も居て、
そんな流れの中に俺は居たい。
453名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 00:01:20 ID:HEwojG2N
暖かいとは思っていたけど……荒れてたか?どうも俺の認識とズレがあるのかもしれんな。
454名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 00:16:16 ID:zGaRqEJw
住人は多いのに、投下された作品に対し反応がきわめて薄いのも、荒れてる状態の一つ。
455名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 00:30:28 ID:rkgSuFwP
期待してたよりは荒れなかったイメージだなぁ。
スレというか板の性格かもしれんが、荒れたとこに比べてマッタリしすぎってか進行がゆるやかな感じ。
容量とかスレ数の消費が、最近の速度で見たら半分くらいじゃないか?

>>454
なる! 「荒れてる=無駄に消費が早い」イメージだったから、目から鱗だ。

賛否両論で住人が対立して論争して大荒れするような小悪魔的SSこないかなぁ。
456名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 04:07:47 ID:WvhuZO51
>>419
>某新聞相談欄
朝○?
457名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 06:13:18 ID:JKy1mz10
別にSSが来ないであれこれ話すのも珍しい話でもなかんべ。
投下されたブツの味にだめ出しするのもここの流れだと思ってたんだが。
458名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 06:14:25 ID:JKy1mz10
>>455
というか最後の一行はなんだお前………そういうの面白いけどな。
459名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 08:52:47 ID:F1/2iRvX
vistaに買いなおしてリカバリして戻ってきてみれば… 
ここもいつもとかわんないなw
460名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:00:50 ID:6slXi63b
誰か小咄を
461名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:22:59 ID:5S5TUyXW
布団と吹っ飛んだ
462名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:26:56 ID:O6JHxx61
>>456
『○たえくぼ』

谷川の威を借る担当  ―――まんたんブロード
463名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:28:11 ID:7WIl4x/3
渇いた心に駆け抜ける
ごめんね何もできなくて
門限を取り決めたことさえ
あなたは覚えてくれない
無垢に生かすため振り向かず
背中向けて 去っていくぜ
on the lonely rail
俺についてこいよ
どんな寒い洒落を聞かされたときも
きっとおまえは微笑んで
超える未来の果て
弱さ故に魂こわされぬように
my way 重なるよ いま
まさか Boy friend...
届けて熱くなる想いは
現実溶かしてさまよう
会いたい気持ちに理由はない
お前にあふれだす Lovin' you
せめて美しい夢だけを
描きながら 追いかけよう
for your lonely heart
やめて嘘はお前らしくないよ
目を見てこれからのことを話そう
俺は覚悟してる
暗い未来だって
強くなって運命変えられるかもね
my wish かなえたいのに
おそらく Boy firiend...
お前がいて 俺がいて
ほかの人は消えてしまった
淡い夢の美しさを描きながら
傷跡なぞる
だから俺についてこいよ
どんなキモい洒落を聞かせたとしても
きっとあなたは頷いて
超える未来の果て
弱さ故に魂こわされぬように
my way 重なるよ いま
ここに Boy friend...
464名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:30:14 ID:7WIl4x/3
『Father knows...』
作詞/作曲


ボーカル
世の中のお父さんたち
465名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:43:50 ID:JKy1mz10
>>464
ちょっと、息臭いから喋らないで。
466名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 19:48:50 ID:QQpIbIVk
それでもせめて、せめて俺だけは、称賛しようと思う
467名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 20:09:18 ID:7Sk6P4wh
>>464
責めて編曲/作詞だろ
468名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 20:13:17 ID:7WIl4x/3
>>467
じゃあ

編詞/編曲
469名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 20:42:18 ID:7Sk6P4wh
考えてみればそうだな
470名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 20:57:35 ID:wnFkvSBP
上手いじゃないか、主流派。九十五点だぞ
471名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:21:30 ID:StIin4SR
>>454
いつものグダグダ議論状態より、いっそそっちの方が平穏じゃね?
472名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:26:29 ID:/fG4aZYQ
主流派って主流じゃなくなったら何派って呼ばれるんだろう
473名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:29:39 ID:ir+gPwS5
竹下派
474名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:36:52 ID:xlWPaBv/
元主流派。
なんか落ちぶれた感が素敵じゃないか。
475名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:47:01 ID:pDSbxhsO
>>472
行動規範から言って、静観派ってところじゃないだろうか
476名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 01:00:02 ID:sAnoU5g6
>>463
ここに投下しないでチラシの裏にでも書いてろ。
477名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 03:06:02 ID:GrOonV8h
しねばいいとおもうよ。
478名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 04:38:06 ID:GrOonV8h
しねばいいとおもうよ。
479名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 07:29:53 ID:HWxhRxIb
知ればいいと思うよ
480名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 08:01:22 ID:lb1diM1U
確か最後に長門が衛星(?)のシステムになるやつってなんてタイトルだっけ?
481名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 08:19:48 ID:GrOonV8h
l
482名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 09:52:09 ID:GrOonV8h
l
483名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 11:24:13 ID:GrOonV8h
l
484名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 12:39:29 ID:qxeinSIB
荒らしか…
485名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 15:24:21 ID:P+4slPOY
VIPと間違えて保守してるつもりとか… ないか
486名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 16:59:02 ID:rsNUAS6U
>>480
『星の海とチョコレートケーキ』のことか?
衛星じゃなく探査機らしいが。
487名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 18:53:23 ID:KpOpC5kq
究極派じゃね
488名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 19:03:42 ID:lb1diM1U
>>486
それだ、サンクス!
489名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 20:07:06 ID:iAAEUw4e
>>486
気になったんでまとめで読んでみたら、軽く泣きそうになった。
でも長門が作ったケーキを渡す話で、衛星や探査機なんか出てこない
おかしいなと思ってたら、題名が似てる違うss読んでたw
490名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 20:45:32 ID:lb1diM1U
>>489
気になるからタイトル教えてくれ
491名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 21:10:01 ID:Nnr+gppP
>>490
おそらく『鼻歌とチョコレートケーキ』なのでわ?
492名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 21:29:25 ID:iAAEUw4e
そう、『鼻歌とチョコレートケーキ』
しかし、長門物は悲壮感漂うssが多いね。
vipで甘いハルキョンばっか読んでたから、なかなか心に痛い。
493名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 21:38:02 ID:xlWPaBv/
vipのあの手のはSSと呼べないような品質のブツが多くて困る。
494名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 21:41:03 ID:MjhNACli
>>493
てかvipでありがちな
名前「台詞」
って形式がどうしても何がどうなってるのかさっぱりわからなくて楽しめなくて困る。
ストーリーとしてはいい話もあるのかもしれないが…。
495名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:29:03 ID:MgZ6SyLX
ハルヒとエッチした気分に浸れると聞いて飛んできました!
496名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:29:41 ID:tVrEITdQ
>>494
小ネタとか短編ならまだ面白いんだけど、ちょっと長いのだと確かに萎える
同じく行頭一字下げのない長編も、痛い小学生の作文みたいで軽く萎えだ

新刊:驚愕で、「普通に驚愕する事が三つ。猛烈に驚愕する一つ」
って谷川の担当編集のセリフの「猛烈な一つ」が判明した模様

ttp://d.hatena.ne.jp/CAX/20070508/haruhi  ・・・・・orz

ttp://www.kadokawa.co.jp/bunko/series_16.html  6/1 \(^o^)/
497名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:56:09 ID:lb1diM1U
>>491
>>492
サンクス
498名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:00:33 ID:c4ndKfAf
最近はクオリティが下がったな。
というか、レベル高い人はどちらも高いけど、そういう人が居なくなったって感じか。
そのかわり、ネタ系、シュール系が栄えてる感じ。

名前「台詞」は最初から読む気しないな。
499498:2007/05/08(火) 23:03:31 ID:c4ndKfAf
すまん、vipの話だ。

>>496
>行頭一字下げのない長編
BBS形式だとあまり気にならないな。それよりも、三点リーダー「…」を「・」が気になってしょうがない。
500名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:22:53 ID:/fG4aZYQ
>>499
あるある
……だけはきっちりやってくれないとその間中の意味が汲み取りにくいよね
501名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:23:53 ID:JnjjyzIE
行頭一時下げはネットだとどうだろう。必須なんだろうか。
俺も下げてないんだよね。読みにくい感じがしてしまう。
好みの問題なのだろうか。
502名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:30:35 ID:Ioxn4m4F
>>501
改行少なめで1段落長いとワケわからんくなりがちだから自分が書くときは行頭1字下げ
やるな。
ネットの場合そのへん考慮して1センテンス短めに区切れる人もいるみたいだけど不器用
でうまくそれができん。
503名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:31:06 ID:fF4+sCjL
作者の好みの問題
ネットで形式にこだわる必要を感じない俺
504名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:31:29 ID:lVeQF+IC
とりあえず行頭一時下げとか三点リーダ二つセットとかは文章を書く上での常識だと思う。
だから多分必須のような気が
505名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:32:17 ID:zQqpZvgg
>>501
じゃないかね。俺は一時下げが無くても気にならないが。
506名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:34:11 ID:Nq9krjM0
    川Orz クラエッ

・・・・・三Orz ビビビ! 

そいや昔、ジャンプ系は「…」×2で6点リーダー、マガジン系は「‥」×3で6点リーダーだった
というウンチクを友人が熱く語っていたのを聞き流してた記憶があるな

おかげで文章内では「……」が1セットというのは忘れなくなった
基本を押さえてる人の文章はアレンジしてても読みやすい気がするな
507名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:37:45 ID:RzyAoCy0
俺も>>503だな。
ただ…を・・・だけは勘弁だな。普通に目立つからさ。
508名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:38:18 ID:EG5DBVvZ
三点リーダーはさておき行頭一字下げは
テキストエディタに書いているときはないと書けないんだけど、
いざ投下してみたレスをみると、もの凄い違和感を憶えてしまう。

 .あああ
ああああ



 あああ
ああああ

な感じに微妙にずれるから。
509sage:2007/05/08(火) 23:39:31 ID:Gv80t3NS
決まった書式なんかないだろ
読みにくいのは避けるべきだが。
510名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:42:28 ID:sldzKUYa
読みにくいのを避けるために、ある程度決まった書式があるんだよ。
もちろん、媒体によるんだけどね。
BBSだとどうなのか? てのが今の話題。
511名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:43:01 ID:cOdMhgqg
BBSだと文の右端揃えられないし、一時下げとか「物書きの常識」なんて適用する必要ないんじゃね?
なんかこのスレそのへん神経質杉。ちょっと文章書くルール知った中学生がうるさく言ってるみたいだぜ?
512涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:45:14 ID:1iJ0IQv7
まったりな流れを切るようですが、エロ分投下いかせて貰います。
基本的にライトなバカエロですが、ハーレムエンドなんで苦手な方はスルーヨロ。
詳細に不明な点の多い新キャラを書き分ける力量はないので、申し訳ありませんが佐々木団一味はスルーしています。
16レス予定。

『涼宮ハルヒの類人猿』
513涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:46:10 ID:1iJ0IQv7
カノジョと同棲していたら、朝にどんな起こされ方をしたいか、なんて議論は思春期男子にありがちな話題であり、
概してしょうもない妄想が炸裂して終わるどーでもいい話だが、どんな起こされ方が最悪かと問われれば、はっきりと断言できる。
なんせ今、現在進行形で起きている事態だからな。
と、いうことで、不可抗力の朝の生理現象に笑顔で頬ずりをする妹をベッドから無理やり引っぺがし、俺は寝ぼけた頭で朝っぱらから説教をせねばならなかった。
いくらこいつに邪なる意思がないとはいえ、変態さんが千客万来なこのご時勢に、近頃の小学校じゃいったいどういう教育をしてやがるんだ。
しかしながら、兄の切なる思いと妹の理解は、地球とアンドロメダ星雲くらいの距離があるようで、
頭に?マークを浮かべた妹は、首をかしげながら母親に告げ口をしにいった。
・・・マズイ。いや、気まずい。寝込みを襲われたんだから、こっちが完全な被害者なわけだが、状況的に俺が悪者にされてしまいそうだ。
寝起きの頭をフル回転させて必死に抗弁を考えつつ階下へ降りると、案の定どんなに忙しかろうとも教育には手を抜かない母親から
「毎朝フェラで起こしてくれる妹を叱るとは何事か!いやなら自分で起きなさい!」と、くどくどと説教を受けた。
おーけー。なんとなく事態は飲み込めた。これくらいで動揺しては、SOS団団員その1は務まらんからな。
その悟りきった態度に怒り心頭な母親を適当にいなしつつ、しっかりと朝飯を平らげた俺は、強制ハイキングを終えると、教室よりも先に部室へと急行した。


「長門」
「了解している」
打てば響くとはこのことだ。頼もしいね、まったく。
「で、ハルヒのアホウは、今度はいったい何をやらかしたんだ?」
「今回の改変の原因は、昨夜N○Kで再放送されたドキュメンタリー番組にあると考えられる」
「ドキュメンタリーだと?」
「そう。題名は驚異の類人猿ボノボ。ボノボとはチンパンジーよりも人類に近いとされる類人猿のこと。彼らの行動学上の大きな特徴は、その性行動にある。
両性間の交尾、ホカホカと呼ばれる雌同士の性器のこすりつけ行為、雄同士の尻つけ行為などが日常的に行われ、平和な社会秩序の維持に貢献している」
で、それに感銘を受けたハルヒが人間社会にそのルールを持ち込んじまったと。
「そう」
一気に脱力した俺は、思わずその場にへたり込んだ。セックスで挨拶の世界だと?
安直なヌキゲだってもうちょっとましな設定を考えるぞ。だいたい挨拶のたびに誰かとやってちゃ身がもたん。
「現在、校内で性行為を行っている者は21組。そのいずれもがすでに恋人と呼ばれる関係を構築している。
また、異性間におけるおしゃべりと呼ばれる情報伝達は、女子生徒が男子生徒の性器を口に含みながら行われている。なぜ齟齬が生じないのか興味深い」
コラコラそんなところに興味を持つんじゃありません。
「さらに喜緑絵美里は、生徒会長から胸部に対する接触を許し、彼の情報連結をクォークの単位まで解除した」
ちょwwなにやってんの喜緑さん!!
「これらを総合すると、親しい関係にあるものほど、深い性行動を行う模様。挨拶程度なら身体的接触を行うだけだと考えられる。安心して」
安心できるような状態じゃないだろ、常識的に考えて。まぁとりあえず、それは置いといて、だ。何をすればこのバカエロ世界が元に戻るんだ?
「現段階では不明。しかし、涼宮ハルヒはあなたとの性行為を望んでこの改変を行ったと思われる・・・わたしがさせない」
あの〜セリフの最後を間違ってませんか、長門さん?
「…………………………あなたに賭ける」
514涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:47:05 ID:1iJ0IQv7
長門が幾分しぶしぶ気味なのは、まんざらでもないが、ハルヒとセックスで挨拶なんてごめんだぜ。
いや、あいつのことを嫌っているわけでもないし、ましてや、そういう行為に興味がないわけでもない。
が、なんというか、そういうことは雰囲気を大切にしたいというか、その・・・などと、
校内のあちこちから聞こえてくる甘ったるい嬌声を無視するために、あえてしょうもない悩みを抱えながら歩いていたら、我が2年5組に着いてしまった。

さて、と覚悟を決めて扉を開けると、そこには想像以上の酒池肉林の地獄絵図が展開されていた。
とりあえずクラスと一瞥すると、谷口がイキイキと女子の胸に手を伸ばしては、ピシャリと撥ねつけられ、
国木田はこちらがギクリとするほど見事な業物を、隣の席の成崎にしゃぶらせつつ、俺にいつも通りの軽い挨拶を送ってくる。
さらに、教卓付近では黒板に手をついた葉山を、後藤が立ちバックで激しく攻め立てていた。
へ〜あいつらやっぱり付き合ってたんだ、と妙に冷静に納得しつつ、できの悪いロボットのようにギクシャクしながら自分の席に近づくと、
朝っぱらからマグネシウム発光の笑顔に出くわした。

「キョン、おはよっ!」
「……うーす」
やばい、今の俺は茹ダコよりも真っ赤になっているに違いない。長門の助言?を妙に意識しちまって、ハルヒと目を合わせることもできずに机に突っ伏すと、
背後からHALOダイブも真っ青に急転直下した不機嫌オーラ全開な声がかけられた。
「ふーん、いきなり団長を無視するとはいい度胸じゃない。キョン、覚悟はできてるんでしょうね」
やはり身体的接触を伴わなければ挨拶したことにはならないらしい。
が、頭では分かっていても、いざ実行となると、なかなか踏ん切りがつくもんじゃない。
ましてや相手がハルヒとなると尚更だ。いや、特にこいつだけを意識してるとかってことじゃないぞ。
ただ清く正しい人間としてのあり方を模索するのが、青春といふものであってだな・・・と誰に言い訳するでもなく、
塹壕にこもる兵士のようにひたすら机に噛り付いていると、こちらの態度に違和感を抱いたらしいハルヒが近づいてきた。
「どうしたのよキョン、顔まっ赤じゃない!カゼ? 無理してSOS団の活動に支障が出ちゃたまらないわ。とっとと保健室に行きなさい!」
言っていることはぶっきらぼうだが、その口調の端々には、心細げな真心からの心配があふれている。
驚きのあまり思わず顔を上げると、わざわざ前に回りこんで心配そうに覗き込むハルヒの大きな瞳が目の前にあった。
そのあまりの近さに慌てて顔を背けると、さらに心配したハルヒが覆いかぶさるようにしながら、無理やり自分のほうに向かせようと挑みかかってきた。
「何なのよ、こっち向きなさいキョン!元気あるんなら罰ゲームよ!分かってんの!?」
コラのしかかるな。くっつくな。息を吹きかけるな。頼むからブラジャーくらい付けてくれ。感覚が生々しすぎるんだよ、お前は。
ハルヒが動くたびに、想像していたよりもずっと豊かでフワフワとした柔らかい感触が俺の体表面を舐め回すように駆けずり廻る。
ハルヒのセーラー服と俺のブレザーが織り成す衣擦れの音だけでなく、時おりこすれるカチューシャの刺激すらも艶かしい。
もはやこれは「当ててんのよ」などという生易しいレベルではない。やばい。このままじゃ脳みそが煮えちまいそうだ。
理性と下半身からのエマージェンシーコールを受けて、俺はあさっての方向を向いたまま手を伸ばし、
適当にハルヒの体の一部を撫でた。とりあえず挨拶を返すだけならこれでよかろう。
だが、これまでもつれる様に動き回っていたハルヒが、ビクリと震えてフリーズした。
あれ??怪しい気配に驚いて顔を上げてみたものの、俺の手は真っ赤になってうつむくハルヒの頭の上に置かれているだけだ。
何が悪いのか分からぬまま、とりあえず妹にするように、ハルヒの頭をくしゃくしゃと撫で回すと、教室が水を打ったように静まり返った。
515涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:48:06 ID:1iJ0IQv7
「このエロキョーーーン!!!!」
ばちこーん!と平手を俺の頬にクリーンヒットさせると、ハルヒは今にも湯気を噴きそうな顔のまま席に戻り、プイッと顔を窓の外に向けた。
おいおい、何なんだよいったい?呆然とする俺を尻目に、教室のざわめきが一気爆発し、はやし立てるような口笛が飛び交う。
「キャー見た今の!」「どうしちまったんだキョン!?」「ウッワー大っ胆!」「裏切る気かキョン!?」「朝っぱらからスッゲーなオイ!」「ようやく覚悟極めたのか〜長かったねーキョン!」
「おいっ俺を置いていく気かキョン!?」「涼宮さんおめでとーなのね!」「うらやましー私もされてみたーい」「あんたも男ならあれくらいの事してみせなさいよ!」
なぜかオッズを発表した学級委員の後藤を中心に100円玉が飛び交い、あちこちでフェラ音と衣擦れがこだまする。
俺たちの席を二重三重に取り囲む女子たちを中心に冷めやらぬ興奮は、いつの間にか教室に入ってきた担任の岡部がバンバンと出席簿で教卓を叩くまで続いた。
「静かにしろお前らー!ホラッ出席取るぞー」
やれやれ、身体的接触は挨拶じゃなかったのか長門?


その後、授業の合間や昼休みになると、ハルヒはダッシュでどこかに消えてしまい、俺は一人、周りから文字通りもみくちゃにされながら、インタビュー攻めにあった。
曰く、いつから?どこまでいったのね?抜け駆け禁止の盟約はどうした!なんでいきなり?あの大胆な発表の仕方は相談したの?裏切り者には制裁を!初デートはどこでやったの?などなど。
何とか脱出を試みようにも、そうはさせじと女子連中がベッタリとまとわり付く。
この改変世界における基本的なコミュニケーションの道具である豊かな胸の膨らみが、四方八方から押し当てられ、正気を保つのもやっとの状態で適当に答えていると、
気がついた時には尾ヒレどころか、胸ビレにフカヒレまで付いた噂が学校中を駆け巡っていた。

帰りのSHRが終わるとすぐに、俺は左腕に体を絡み付けたハルヒによって、部室へと連行された。
朝以来ほとんど目も合わせようともしないので、どんなに激怒しているかと思いきや、何をどう間違ったのか、いつかの生徒会室に乗り込んだときのような不敵な笑顔を浮かべている。
こいつがこんな表情をしているときは、ろくな目にあった試しがない。
思い当たる節のありまくる経験則に基づく疑心暗鬼でいっぱいになりつつ引き立てられていくと、
扉のあたりで「ぐっどらっくなのね」 などと声が掛けられ、ビシッと親指を突きたてた女子たちに花道を作られた。
嫌な予感がますます色濃くなる。どうやら俺のあずかり知らぬところで、壮大な陰謀が進行中のようだ。

それはさておきハルヒさん、二の腕に当たる柔らかい二つの膨らみにコリコリした突起が付属するのは、仕様ですか?
それに俺の手のひらを太ももに挟み込んだら、歩きにくいと思うんですが?
てか、上下とも下着を着用しないのは、この世界のデフォですか?
などなど、雲霞のごとく湧き上がる疑問を封印しつつ、しぶしぶ引き立てられて行くと、廊下の至る所で声を掛けられた。
ハルヒはこの学校では知らぬ者のいない名物女だが、そのことごとくが、純粋な祝福であるあたりがハルヒらしい。
一方の俺にかけられた声には、幾分以上の哀れみが込められてる気がするのは僻みってもんかね?
516涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:49:05 ID:1iJ0IQv7
「やっほー、キョンくんにハルにゃん!聞いったにょろー!いやはや、いつかは決まると思ってたけど、急だったもんでおねーさんはびっくりだっ!
ほらほら、みくるもそんな怖い顔してないで、笑顔笑顔っ!」
見事な長髪をたなびかせながら駆け寄ってきた先輩は、俺の右手を掴むと、ぐにっと自らの胸を揉ませ、
返す刀で引っ張るようにつれてきた小柄で童顔な御方のエベレストに俺の手をめり込ませた。
と、特盛おかわり!!!思わず手の平が開閉動作をくり返し、豊饒なる大地を堪能してしまったのは、脊髄反射によるものであり、深い意味はない。

「なに鼻の下伸ばしてんのよっ」
ギクリと左腕に絡みつく物体に目をやると、低い声とは裏腹に見上げる視線に険はなく、口元には見事な三日月が浮かんでいる。
なんというか、尻尾があったら全力で振ってそうな勢いだ。今はただ、こいつの上機嫌が恐ろしい。
一方で、俺の右手を手首までめり込ませた朝比奈さんの上目遣いには、なにやら恨めしげな気配がこもっているようにも見受けられる。
こっちの設定では、俺はこのお方に恨まれるような真似でもしてるのか?


鶴屋さんも伴って部室に着くと、スマイル野郎が大仰かつ慇懃な仕草で出迎えやがった。
だが、そのニヤケ顔からは胡散臭さが5割ほど引かれ、作り物とは思えない笑顔が浮かんでいる。おい、なんか悪いもんでも食ったのか?
助けを求めて窓際に目をやると、そこにはドス黒いオーラの塊が質量を伴って座っていた。
左腕に絡みつくハルヒの晴れハレオーラに相殺されて気づくのが遅れたが、
スッとこちらを睨む黒曜石の瞳は、まるで100万光年四方のダークマターを凝縮したような異様な輝きを放っていた。
言いようのない恐怖感に襲われ、慌てて脳内で百科辞典並みの反省文をしたためていると、バタンっと大きめな音で本を閉じた長門がツカツカと歩み寄ってきた。
「ふぇぇっ」
その迫力に朝比奈さんが硬直する。鼻先10センチのところまで来て、俺をギロリとにらみつけた長門は、まず自分の胸に手をやってその感触を確認すると、
北高の世界遺産にめり込む俺の右手を引っぺがして、自らの手をめり込ませた。
その結果……当事者の朝比奈さんだけでなく、部室にいる全員があっけに取られた顔をしていることから想像してほしい。
えーとさ、長門。結末の予想はついてただろうに、そんなにショック受けるんなら、最初っからやらなければよかったと思うんだが。
団員一同でorzになった長門という非常にレアな光景をしげしげ観察すること3分。
そっと長門を思いやるように肩を抱いて立たせたハルヒが、無理やり空気を変えるように、自信満々な笑顔で団長席にピョンと飛び乗った。
てか、前も思ったけど、北高のスカートけっこう短いんだから、その位置じゃパンツ丸見えd……いや、パンツは見えなかった。パンツ『は』。
517涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:49:52 ID:1iJ0IQv7
「これより本年度第1回目のSOS団裁判を始めます!罪状は団員その1の団長に対する不埒な行為についてです!
あ。あたしは今回原告だから、名誉顧問、裁判長お願いね」
机の配置がコの字型になってると思ったら、そういうことか。
「はいっは〜い!まっかせるにょろっ!でわっでわっ!さっそくキョン君が今朝、ハルにゃんに襲い掛かったという疑惑について審理を始めるにょろ!
まずは検察側の冒頭陳述だねっ。みっくる〜、好きなようにやっちゃいなっ!」
ハルヒのアドリブに素でついて来られる鶴屋さんの臨機応変っぷりに感心しつつも、このままじゃ事実無根の疑惑で財布どころか貯金までもがすっからかんになっちまう。
慌てて抗議の声を上げようとした瞬間、自分の正体を明かしたときのように凛々しいお顔をした女神がピシッとさえぎった。
「はい!キョン君は本日2年5組において、朝のホームルーム前に、公衆の面前で涼宮さんに対し、信じられないような破廉恥な振る舞いをしたという噂を聞きましたっ!!
それによると、いつもどおりにパイズリで挨拶をして、ちょっとしたオシャブリでも楽しもうとした涼宮さんを机に押し付けて、
立ちバックで中田氏3連発という私の昨日のオカズそのものの行為に手を染めた挙句、
快感のあまりグロッキー状態な涼宮さんの後頭部を固定すると、口を無理やり開かせて、イラマチオ3斉射を施してあげただけでなく、
絶頂で気を失った涼宮さんを小さい子にオシッコをさせる体勢で教卓の上で抱え上げ、観音開きで御開帳にしたまま、
クラスのみんなに見せ付けるように、アナル突き上げ3連射という天国を味あわせてあげたそうです!」
「うっひょ〜朝からトリプルグランドスラムか〜。さっすがキョン君!おねーさんはびっくりにょろ!!それだけかい、検察官?」
「これだけなら、ちょっと仲のいいカップルです!でも、キョン君はそのあと涼宮さんの、そ、その、あ、頭を撫でるという行為に手を染めたそうです!!
こんな羨ましい行為は、とても容認できましぇん!!」
「ひゅ〜キョン君やるねー!!でもみくるの主観がかなり入っちゃってるみたいなんで、一応確認を取りましょう!被告キョン君、今の内容に相違はないかい?」
「待って下さい、鶴屋さん!その噂は尾ひれが付きすぎです!俺はいつも遅刻ぎりぎりに教室に着くんですよ!朝のSHR前にそんな時間があるわけないじゃないですか!」
「女の子にそこまで羨ましい行為をしてあげておいて否定するなんて、キョン君ひどすぎまひゅ!!」
「まあまあ、みくるも落ち着きなって。罪状は否認で全面対決のほうが面白いじゃないかっ!それに被告の言い分も一理あるからね。
実際のとこは、もう一方の当事者にも聞きましょう。ってことで、原告ハルにゃん、そこらへんはどうだったんだい?」
さすがは鶴屋さん。ノリノリで楽しんではいるが、冷静で公平だ。こういう所がこの人の人望の厚さに繋がってるんだろう。
「ハイ、裁判長。あたしも証言したいところなんですが、あまりに突然の出来事だったため記憶が曖昧です。ですので、客観的な事実を知る証人を呼んでもよろしいでしょうか?」
神妙そうな顔を作りつつ、目をランランと輝かせたハルヒが、また無茶苦茶な設定を始めやがった。証人だと?よんでもらおうじゃないか。
518涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:50:42 ID:1iJ0IQv7
法廷警備官の役割をしているらしい古泉が苦笑しつつ、カチャリとドアを開けると、そこには阪中以下、成崎、佐伯、大野木という2-5仲良しカルテットの面々が神妙な面持ちで立っていた。
ってこいつらさっき教室出るときに親指立ててた連中じゃねーか!
「さ〜入った入った!君たちはハルにゃんとキョン君のクラスメートだよね?」
「はい。私たちは4人とも今朝の事件を目撃したのね」
「おっけー。じゃあ、今朝何が起きたか知ってるってことだねっ。んじゃ、まずは検察側の証人尋問から。みくる、ぷりーず!」
「まず、噂ではキョン君は涼宮さんに対して、トリプルグランドスラムなんていう羨ましいことをしたそうですが、これは真実ですか?」
「はい、そう聞いたのね」
「え?えーと聞いた、ということは、見たんじゃないんですか?」
「はい。違うのね。噂では今朝学校でしたことになってるみたいだけど、学校に来る前にしてきたって聞いたのね」
「キョン君!モーニンググランドスラムですかぁ!!」
「ままま、みくる、落ち着きなって」
「こここんなうりゃやましいことは、落ち着いてなんかいられましぇん!」
ジタバタと暴れる朝比奈さんを長門に任せ、裁判長がノリノリで前に出てきた。
「みくるは暴走しちゃったみたいだから、裁判長じきじきのクエスチョンターッイム!んでわでわ、単刀直入にさくっと聞いちゃいましょう。
キョン君がハルにゃんの頭を撫で撫でしたってーのはホントなの?」
「はい。今日、キョン君は教室に来たときから様子が変だったのね。涼宮さんの挨拶にも無反応で……涼宮さん、彼のことをとっても心配してたのね。
そうしたら、いきなりキョン君が涼宮さんの頭に手を伸ばして……」
「うはーいきなりかー、合意なしにそういうことをするのは、おねーさんどうかと思うなー。で、ハルにゃんは嫌がってたのかい?」
「いいえ、びっくりしてとっさにビンタしちゃったみたいだけど、その後はずーっとニコニコしてたのね」
「ちょっと阪中さん!べ、別にあたしは……」
「そっかそっか、ハルにゃんも大喜びかー!それなら問題ナッシングだね。でわでわっ判決をいいわた……」

「意義あり」
いつのまにか朝比奈さんを古泉に押し付けた長門が、横断歩道を渡ろうとする小学1年生のようにすっと右手を挙げた。
おお!弁護に立ってくれるのか!!しかもその目は生徒会室で喜緑さんとやりあってた時よりやる気満々だ!こいつは100万の援軍よりも頼もしいぜ!
「身体的接触だけなら事故もありえる。ゆえに心がこもっているかが重要。この点を明確にするために、彼に涼宮ハルヒへの感情を問うべき」
な、長門!?それは弁護じゃなくて、追い詰めてるだけだぞ!!
519涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:52:01 ID:1iJ0IQv7
部室に雷光のような緊張が走り、室温が一気に零下近くまで下がる。
凝固した俺が何とか視線だけ動かして、冷気の主原因であるハルヒの方を伺うと、そこには腕組みをした閻魔様がカッと目を見開いて鎮座していた。
慌ててそろそろと視線を戻すと、もう一方の冷気の塊が視界に入った。こちらからは−273.15℃の視線がヒタリと俺の目を射抜いていた。
これなら戦艦長門の主砲に狙いを付けられるほうがまだ安心できる。
その迫力にビビリながら、さらにもうひとつの冷気のほうを見やると、さすがに北高の女神様はニコニコと微笑んでいらっしゃった。
だがそれは、獲物をスコープに捕らえた狙撃兵にも似た凄絶な微笑みだった。
慣性の法則にしたがって機械的に首を動かし続けると、SOS団の残りの一人は額に脂汗を浮かべながら、今にも鳴るであろう携帯をギリギリと握り締めている。
さすがのこいつですら、この状況では手も足も出ないらしい。

終わった……すべてが終わった。
磔刑に掛けられる直前の殉教者のように、ある意味すがすがしい気持ちで視線を正面に戻すと、糸切り歯をキラリと光らせた裁判長が、ニマニマと嬉しそうな笑顔を浮かべていた。
こ、このお方なら、この状況を打破できるかもしれない!一縷の望みを抱いて祈るような視線で懇願すると、
慣れない仕草で肩をすくめた裁判長は、俺のお株を奪うことを楽しむように、やれやれ、とつぶやいた。

「このままじゃ十年経っても埒が明かなそうだしねっ。フリーズしちゃったキョン君を眺めてるのも面白いんだけど、
後ろで怯えてる4人が可愛そうだから、とっとと決着をつけるにょろ!」
おお!捨てる神あれば拾う神ありってやつだ。さすがは鶴屋さん!一生恩にきます!
「ってことで、裁判長の独断で神権裁判に移行するにょろっ!この場合ルールは言わずもがなだよね?」


3柱の魔神の目が一気に燃え上がり、部室が灼熱地獄と化す。
神権裁判?いったい何のことだ?俺の頭の上に浮かんだ?マークを見て取った鶴屋さんが助け舟を出してくれた。
「うはははっ!分からないフリをしてる人がいるみたいだねっ。活躍のしどころだよ解説役!」
「はい。神権裁判とは古代の裁判様式の一種ですね。両者の主張がぶつかったときに、判断を神に委ねるというやつです。
煮えたぎる湯から石を取り出させ、火傷を負わなかった方を嘘をついていないと認定するというのが有名ですが……」
おいっ冗談はよせ!それって嘘云々以前に、物理的に無理があるじゃねーか!
「あっはっは!そんなに怯えた顔しなくても大丈夫にょろ〜。古泉君も人が悪いね!
ご想像通り棒倒しでいくから、へーきへーき!」
ぼ、棒倒しですか?
「そうにょろ!煮えたぎる中に突っ込むんだから、形式としては同じにょろ。
んでんで、解説のコイズミさん、今回のルールは飛距離と量のどちらが適正だと思われますか?」
「はいーそーですねー、いわゆるひとつのー、んー両方というのがこの場合ベストチョイスの選択だと思いますねーはいー」
をい。どっかの終身名誉監督を模したつもりかもしれないが、神がかり的に似てないぞ。
てか全く解説になってねえよ。小ネタはいいから、さっさとルールとやらを教えろ。
「ぅおっけー!!じゃあ裁判長の権限で勝手にルール決定!各自がいちばんの得意技で、キョン君のを大量かつ遠くまで飛ばせたら勝ちとするにょろ!」
What?大量?遠く?飛ばす?何を?頼むから誰かここに来て説明してくれ!
520涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:53:13 ID:1iJ0IQv7
「ほいじゃまず、みくるは……当然パイズリだよね?」
パパパ、パイズリ!?
「はい!涼宮さんに狭射術の県代表の実力を教えてあげます!!」
背筋をぴんと張って、胸をぽんっと叩く朝比奈さん。それだけで北高の至宝は、たゆんたゆんと暴虐的に揺れる。
「ふふーん、威勢いいじゃないみくるちゃん。でも、あたしだって中学時代はバナナ切りで毎年全国行ってたんだからね!負けないわよ!」
朝比奈さんにビシッと人差し指を突きつけるハルヒ。普段なら震え出す朝比奈さんも、子供を天敵から逃がそうとする母猫のように力強くハルヒを睨み返した。
てか、バナナ切りってなんだ?
「そっかー。ハルにゃんは去年の膣圧測定めがっさ凄かったもんねー。今まで誰にも負けた事がなかったあたしも、あの記録にはビックリだっ」
ケラケラと楽しそうに笑う鶴屋さん。だがちょっと待て、膣圧て。じゃあバナナ切りって、あそこでバナナを切るってことか!?
「ちなみに中田氏になっちゃったら記録なしだかんね。子宮口で2段締めしちゃうと一発だから気をつけるにょろ」
「任せといて鶴屋さん。そこらへんは抜かりないわ!」
自信満々の笑顔で俺のつま先から頭のてっぺんを値踏みするように睥睨するハルヒ。おいおい、正直ちびりそうだぜ。
「んで、有希っこはどうする?君ってばオールマイティーだから『これ』ってのがない気がするんだよね〜」
「……くち」
な、長門!?お前の役どころはそうじゃないだろ!!
「任せて。舌の操作は得意」
そういう意味じゃねーYO!しかも舌なめずりまでしてやる気MAXじゃねーか!!
「やっぱ正攻法かー。いいねいいねー!三者三様!めがっさ面白くなってきたっ!」


「それじゃまずは標準記録をとるにょろ〜。さ〜て、あたしの手コキに何秒耐えられるかな〜?」
くっふっふっと悪代官のように笑いつつ、手をワキワキさせながら楽しげににじり寄ってくる鶴屋さん。
って、あなたも参加するんですか!?
「えっ!?ちょっと鶴屋さん、ずるいわよ!」
ハルヒも虚をつかれたように抗議の声を上げる。
「ちっちっちー。一発抜いとかないと、最初の人が超有利だかんね。裁判長として公平を期するために参考記録をとるだけさ!
さーキョンくん、ここに座った座った!」
まるでサンタクロースを待ちきれずに家中を駆け回る幼稚園児のように楽しげな鶴屋さん。
その様子に抵抗する気を根こそぎ奪われた俺は、机をどかした団長席にどっかりと腰を下ろした。
床にひざまずいた鶴屋さんがニヒヒっと笑い、俺のベルトを外してズボンを下ろし、うやうやしくトランクスから息子を取り出す。もうどうにでもしてくれ。
521涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:54:29 ID:1iJ0IQv7
ひんやりとして、絹のようにすべすべの指が愚息に絡みつく。
鶴屋さんはまだ緊張で元気のないそれを励ますように軽く指で弾くと、いたずらっ子の笑顔のまま、
右手の人差し指と親指で作った輪に亀頭を収め、触れるか触れないかの絶妙のタッチで擦り上げていった。
急激に訪れる快感に一気に怒張して火照る息子に、淡雪のような肌触りの指が律動的に前後し、
時おり綺麗に整えられた爪が意地悪をするように裏筋を刺激する。
さらに左手は玉袋に添えられ、まるでピアノでも弾くかのように、中の玉を転がしてきた。
そのあまりの気持ちよさに俺の腰が引けると、さらに嬉しそうな笑顔になった鶴屋さんは左手で竿を握りながら、
右の手のひらで亀頭を包み込み、先走り液を塗り広がるように、スナップを利かせた円運動で一気に追撃にかかってきた。
自家発電なぞとは比較することすらおこがましい、地中深くで躍動するマグマのような快感。
こんな時でも明るい気品を失わない鶴屋さんは、快感に耐える俺の苦しげな表情を上目遣いで満足げに確認しながら、徐々にピッチを上げていった。

ここで秒殺されては男が廃る!俺は意地になって腹筋に力を込め、鶴屋さんを強くにらみつけた。
すると、今まで自信満々の表情で楽しんでいた鶴屋さんの顔が、親からはぐれた子供のように不安げに曇った。
あ、違うんです鶴屋さん!慌てて言い訳しようと気を抜いた瞬間、エンドルフィンが脳内で爆発し、背骨を駆け下りて一気に外に放出された。
鶴屋さんの滑らかな指が前後するたびに、ビクビクと噴水のような白濁液が発射され、弧を描いて高く飛んでいく。
それは快感の質と呼応するように、信じられないくらいの量と勢いを伴う噴火だった。

第一射こそ放物線を描いて彼方へ飛んでいったものの、そのあまりの量に驚いた鶴屋さんが指を離した瞬間、
制御を失った愚息は、高貴なお嬢様の額に向かって艦砲射撃を喰らわせていた。
括約筋が収縮するたびに、鶴屋さんの顔にタパタパと白濁液が浴びせかけられ、トレードマークである黒髪にドロリとした粘液が絡みつく。
一瞬、初めて見せる無防備な表情で呆気にとられていた上級生は、すぐに頬を桜色に染めたまま、うっとりと目を閉じてその暴虐なる攻撃を受け続けた。

脳漿まで絞りつくすような長い射精が終了すると、やや顔を青ざめさせたハルヒが悔しげにつぶやいた。
「や、やるじゃないの、鶴屋さん」
陶酔した表情で俺のスペルマを顔に絡みつかせていた鶴屋さんは、我に返った途端、バツが悪そうにニパッと微笑んだ。
「いっやー申し訳ないにょろ!あんまりにもキョン君のがすごいもんでさっ。ついつい自分の世界にはいっちまったんさ。
それでっと、えーと記録は……おおー!1.5mかー!キョン君はやっぱりすごいにょろ!」
裁判長としての役目を果たしつつ、ぺろっと舌を出して上唇に絡んだ白濁液を舐めた鶴屋さんは、所在なさげにたたずむ2-5カルテットに近づいていった。
「さーさ皆の衆、キョン君から絞りたてだよ!遠慮せずに味わっときな!」
呼びかけに答えて、阪中たちはまるでミルクを飲む子猫のように、鶴屋さんに絡みついた俺のザーメンを舐め始めた。
「これがキョン君の味……すごいのね」
ウットリとつぶやく阪中。負けじと鶴屋さんの額や頬に粘りつく子種汁を清めるようにすする佐伯と大野木。
その傍らでは成崎が陶酔した表情で鶴屋さんの髪を漉き上げ、指に絡んだスペルマを熱心にしゃぶっていた。
ったく、何やってんだお前ら。
522涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:56:21 ID:1iJ0IQv7
その様子を指をくわえて羨ましげに睨んでいたハルヒが、辛抱堪らんとでも言うように俺に挑みかかってきた。
「覚悟しなさいキョン!あたしだって負けないんだからっ!」
ハルヒは、呆けたように団長席に座る俺に対面座位の形でのしかかり、半勃ちの息子を一気にぬるっとその胎内に収めた。
おいっ、ちょっと待て、いくらなんでも出したばかりじゃさすがに……
「くっ、ん、んっあんっ、キョンが、あ、あたしの中にぃ」
甘える子猫のように体をこすり付けてくるハルヒからは、理性を蕩かす香りが立ち昇ってくる。くらくらするミルクのような甘い香り。
それは濃密でありながら、柑橘のような爽やかさで、一瞬にして俺の射精後の虚脱感を奪い去り、脳天のアクセルをガツンと踏み込んできた。
「かはぁ、んぁん、キョ、キョンのってば、膣内でこんなに、お、大きくぅ」
腰をうねるように回転させていたハルヒが陶酔した表情で動きを止め、感極まったように俺の頭を豊かな胸に抱きかかえた。
その瞳からは普段の勝気な気性が鳴りを潜め、俺を励ますような優しさと、全てを包み込むに母性本能が溢れている。
しばらくうっとりと密着していたハルヒだが、ハッとしたように競争の件を思い出すと、
決然とした表情で髪を振り乱しながら、一気に美尻をくねらせて攻め立ててきた。

ハルヒの膣は完璧だった。
まず膣口が俺の侵入を阻むかのようにきつく締め上げ、襞ひだの一つ一つが独立した意思を持つ舌のように、うねうねと絡みつきながら愚息を奥へ奥へと引きずりこむ。
そして、上からは数の子天井がカリ首を絡めとるように刺激し、下からは段々になったスポットが吸い付くように密着する。
さらに奥に進むと、狭い子宮口が亀頭をねじり上げるように締め付けつつ、膣全体が息子を優しく包み込みながら神秘的な温かさを尿道に叩き込んできた。
まさに女体の神々しさと生々しさを体現するような感触に、俺の脳髄が悲鳴を上げる。
さっき鶴屋さんにあれだけ派手にぶちまけたにもかかわらず、暴走する性感が一気に加速し、俺はハルヒの自在に蠢く美尻を掴みあげると、猛然と突き上げ始めた。
「ぁんっ、はっ、んっ、こらっキョ、キョン、あたしが頑張、るん、だから、そ、そん、なに激しくちゃ、きゃんっ!」
その言葉をさえぎるように、高く持ち上げたハルヒの桃尻を放り落とすタイミングにあわせて愚息で突き上げると、ハルヒは快感のあまり、白い喉をのけぞらせて白目を剥いた。
どうやら激しいのがお好みらしいな。速度を緩めて代わりに突き上げのストロークを大きくすると、ハルヒはまるでトランポリンで遊ぶ子供のように、俺のシャフトを中心に跳ね回った。
ゴツゴツと愚息が子宮口を突き破らんばかりに刺激し、そのたびに意識を飛ばしかけたハルヒが、すがりつくように俺の背中につめを立てる。
だが回を重ねるごとに、その力は急速に失われていった。

「キョ、キョン、あたし、も、もうっ、中にっ、膣内に出してぇぇぇ〜〜〜〜!!!!」
感極まったハルヒにトドメの一撃といわんばかりに深く腰を打ちつけた瞬間、ぐぽりとハルヒの最深部に到達した息子がすべてを開放した。
中空に放たれるのとは全く異なる満足感あふれる射精。
絶頂で失神しながらも、ハルヒの胎内は一滴残らず俺の全てを絞りつくすように、射精の律動にあわせて、蠕動を繰り返しながら絡みついてきた。
細胞のひとつひとつまでが歓喜に震える征服感に満ちた膣内発射。
脳まで届けといわんばかりの勢いでドピュドピュと打ち出される俺の子種汁は、ハルヒを内部から俺色に染め上げる尖兵として、子宮の隅々に満ち溢れていった。
がくがくと痙攣し、崩れ落ちるように力を抜くハルヒ。
その羽のような軽さに、改めて心の底から湧き上がるような愛しさがこみ上げ、俺は折れよといわんばかりにきつくきつく抱きしめた。
意識を飛ばしたハルヒも、それに答えるようにやんわりと俺の頭を抱きとめ、頬ずりをしながら、ひたすら俺の名前を呟いている。
その声はうつろながらも、陽だまりのような幸福感と恍惚とした充足感に満たされていた。
523涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:57:19 ID:1iJ0IQv7
「うっは〜、すごい中田氏にょろ〜。でも、だいじょうぶ?これじゃ今日が安全日でも妊娠しかねないよっ」
ちょっと羨ましげな鶴屋さんの言葉に、うっとりと俺にすがり付いていたハルヒが、ハッと思い起こしたように顔を上げた。
「こ、このバカキョン!外出しじゃないと記録にならないじゃない!」
目に涙を貯めてワタワタと慌てるハルヒ。けど、こればっかりは俺にいわれても……。
「うーん、ルール上は記録無しなんだよねー。ま、そこんとこは次の方の配慮に期待しましょう!ね、有希っこ!!」
意味深な目配せをした鶴屋さんに対し、驚くべきことに、長門は顎を首にくっつけるほど深くコクンとうなずいた。

なごり惜しそうに離れるハルヒと入れ替わりに、長門が俺の脚の間にひざまづいた。
ここで長門が1cmでも俺のものを遠くに飛ばせば、ハルヒの負けだ。
当然このバカエロ世界は終息に向かい、また平和で退屈な日常がよみがえるに違いない。任せたぜっ長門!!

長門は俺の意思を汲んでくれたようで、黒真珠の目に力を込めた。
「まかせて。先ほどリボ核酸型情報素子の収集を専門とするインターフェイスたちと同期をとって性技データを手に入れた。今の私は世界一の娼婦」
ゴルア!ちょっと待て長門!!いまお前がすべき努力は違うだろっ!!!
だが、俺の懇請を意にも介さず、長門はかしずくように愚息キスを与え、俺を見上げながら恐る恐るといった感じで、その小さな口にモノを含んでいった。
いつもは冷静な長門の目に羞恥と戸惑いが混じる。そのあまりのギャップにカッと焼けるような快感がはしり、俺の息子は一気に力を取り戻した。
俺の反応に驚きと喜びの混じった表情で答えた長門は、息子の大きさを確かめるように丹念に舌を這わせていった。

いったん口を離した長門の顔には、決意と緊張に満ちた微笑みが浮かんでいた。どこかで見たような顔。ああ、これは向こうで入部届けを渡してくれたときの長門だ。
「許可を」
真摯なまなざしの奥に揺れる不安。ひょっとしてこの世界を終わらせたくないのか?
その黒曜石の瞳に写る自分自身の姿を見て、俺は覚悟を決めた。仕方がない。わがままを通したがる長門なんて、そうそう見られるもんじゃないからな。
「よしっ、やっちまえ!」
「そう」

ぱくりと再び俺の息子をほおばった長門の頭が大切な宝物を味わうようにゆっくりと前後する。だが、俺は至高の快楽と共に、奇妙な違和感を覚えていた。
フェラを受けるのは初めてだから誰かの技と比較できるわけではない。しかしながら、どうにも腑に落ちない違和感。
いったん口を離してアイスクリーム舐めるように棒に舌を這わす長門を見て、その原因が分かった。
あのー長門さん?情報操作で歯を消して歯茎フェラなんて、いくらなんでもインチキじゃありませんか?
「ちがう。私はいま、全力を尽くしているだけ。この改変世界で課せられたルールは遵守している」
「そうなのか?」
「そう」
ってどっかで繰り返したような問答だが、長門の小さな口に収まった愚息は、すでに2発も出したにもかかわらず、そろそろエマージェンシーコールを発していた。
524涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:58:15 ID:1iJ0IQv7
長門の小さな舌が俺のご子息を舐め回し、キュッとすぼめられた唇がカリから裏筋をリズミカルに躍動する。
この小さな口のどこにそんなスペースがあるのか分からないが、長門は愚息を根元まで吸い込み、まるでCTスキャンで輪切りにするように、じっくりと頭を前後させた。

長門は楽しげだった。他人から見れば気付かないようなほんのちょっとした表情の動き。
だがそれは、コンピ研との勝負でパソコンを覚えたとき以上の高揚感に満ちた顔だった。
面白い本だとほんの少しだけページをめくる速度が上がるように、それでいて読み終えてしまうのが惜しいような、高揚と愛惜が入り混ざった表情。

息子をゆっくりと味わっていた長門は、いったん動きを止め、許可を求めるように上目遣いで見上げてきた。
俺がその小さな頭を優しく撫でると、長門は俺のものを咥えながら、一瞬消失世界を髣髴とさせる儚げな微笑を浮かべて、ゆっくりと目を閉じた。

急に速くなる頭の振り。これまで遠慮がちに静々としゃぶっていた長門は、ジュポジュポといやらしい音を立てながら、
高速呪文を唱える時の舌の動きと、背骨の骨髄すら吸い上げるような強烈なバキュームで攻め立ててきた。
一気にレッドゾーンを振り切る耐精感。息子を押さえつけるようにしごき上げる長門の歯茎が、奇跡的なぬめりと硬度を保ちつつ、
チューブから歯磨き粉を搾り出すように、俺の精巣から情報子の放出を促す。
宇宙的存在の本気の攻撃に、普通の有機生命体たる俺が堪えられるわけがない。
今まで見たこともないような潤んだ上目使いで射精を促す長門に対し、俺はこれまでの感謝も込めて、今の俺のすべてを放出した。

突き上げるような幸福感と征服感。
重イオンビーム砲のように加速された精子のひとつひとつをその小さな口に受け止めた長門は、
まどろむ子猫のような表情で俺のスペルマを一旦口に溜めては、コクリコクリと喉を鳴らしていった。
永遠とも思える放精の瞬間が過ぎると、長門は俺の有機情報体を多量に含んだ生臭い液体を、ソムリエがワインを味わうように舌で転がしながら、ゆっくりと飲み下してった。
そして最後に口の周りに溢れたスペルマをぺろりと舐め上げた長門は、誰が見てもわかるくらいに幸せそうな微笑を浮かべていた。

あのー長門さん?一滴でもこぼせば勝ちだったことは覚えてらっしゃいますか?
「うかつ」
おい。そのニヤリとした笑顔はなんなんだ長門。
お前の感情が豊かになるのは喜ばしいことだが、これがお前の親玉の望む結果とは思えないぞ。
「私は私。情報統合思念体は関係ない。それにたとえ処分を受けようとも、今の充足感に勝るものはない」
長門は力強い微笑を浮かべたまま、きっぱりと宣言した。やれやれ。4歳児なら反抗期も当然か。
さぞかし親父さんは嘆いているだろうが、こんなに誇らしげな長門を見たら何も言えなくなっちまう。
まぁ仕方がないな。いざとなったらいつかの約束どおり、ハルヒをけしかけるとするさ。
525涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/08(火) 23:59:16 ID:1iJ0IQv7
コクンと頷いた長門は、自分の番を今か今かと待ち構えている朝比奈さんに何事かをごにょごにょと耳打ちした。
いぶかしげに小首をかしげていた朝比奈さんだが、長門の忠告の意味を理解したらしく、パッと顔を輝かせる。
「任せてくださいっ!必ずやご期待に沿ってみせます!!!」

さーてと、最後の朝比奈さんはパイズリらしいからな。必然的にどんなに頑張ったって外にこぼれるだろう。
やれやれ、ようやくこれでゲームオーバーだ。
まぁ成り行きとはいえ、北高の至宝をこの目に拝めるんだから、こればかりはハルヒの気まぐれに感謝したい気分だぜ。

長門とバトンタッチした朝比奈さんが俺の足元にひざまずき、ぺろんとセーラー服を捲り上げた。
その下から現れたのは、まさに完璧なる母性の象徴であり、雄大なる大地を思わせる高くそそり立った二双のエベレストであった。
その究極のアールを描く美しさに目が点になり、脳の奥の奥までこの絶景を刻み付けんと、視覚スキャンをフル動員する。
ゆったりとした呼吸に合わせてフルフルと蠢くその物体は、処女雪を思わせる清廉なる慎ましさと、相反するように男を誘う淫靡さに満ちていた。
こ、これが、夢にまで見た朝比奈さんのおっぱいか!!!!!
想像していたよりも、さらにすさまじい量感に思わず手が伸び、遠慮することすら忘れてぐっと指をめり込ませる。
「きゃふぁん!」
朝比奈さんの悲鳴に我に返ると、俺の10本の指がすべて、北高男子の憧れの的にめり込んでいた。
「すすすすいません。あんまりにも綺麗なもんで、つい!」
平謝りな俺を見て、朝比奈さんは慈愛に満ちた微笑を浮かべてくれた。
「今日からこれはキョン君にあげちゃいます。だから好きなだけめちゃくちゃにしてくれていいですよ」
少しかすれた甘い声。それは天上の神々すら垂涎する究極の誘惑だった。
よく考えれば無茶な申し出だが、考えるまでもなくこれを断るほど俺はできた人間ではない。
蜜に誘われる虫のように、俺は朝比奈さんの、を改め、たった今自分の所有物となった巨大で完璧なおっぱいを改めてむんずっと掴み、
欲望の赴くままに、揉み、引っ張り、潰し、そして舐めまわした。

暴力的なまでの存在感を放つ母性の象徴が俺の指によって醜くひしゃげるたびに、朝比奈さんの瞳には恍惚とした光が浮かび、すぐに思い返したように打ち消された。
それは嫌悪や拒絶ではなく、何かの力で湧き上がる欲望を無理やり押さえつけているようだった。
たぶん俺に快感を与えられてしまうのは禁則なんだろう。
その使命感と健気さに感動するとともに、どうしても朝比奈さんのすべてを白日の下にさらけ出したいという根源的な欲求がつきあがる。
いったん冷静になった俺は、朝比奈さんに掛かる禁則を破るべく、やんわりと乳房を揉みながら、じっくり観察を続けた。
こういう揉み方なら、朝比奈さんも余裕を持って楽しめているようだ。ということは、激しくすると禁則が掛かるってことか。
さらにこの巨大な乳に隠された弱点を探るべく、小さく控えめで、少し陥没気味な乳首を軽くつまみ上げると、朝比奈さんがビクリと跳ねた。
それは胸乳全体を揉むのとは違った急激な変化だった。もしかするとこれが朝比奈さんのスイッチか?
俺はとりあえず朝比奈さんのまだ勃ちきっていない淡い桜色の乳首を親指と人差し指で挟んで、ほじくり出してみることにした。
クリクリと刺激するたびに朝比奈さんがビクビクと反応する。
526涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/09(水) 00:00:21 ID:1iJ0IQv7
「ひゃんっ!キョンくん、そ、それは、ら、らめれすぅ〜」
言葉では拒絶しつつも、舌足らずの甘い声を上げながら、俺の指をめり込ませるように胸を押しだす朝比奈さん。アイコンタクトが乳首攻めが正解だと教えてくれる。
調子に乗って更にコリコリと責め続けると、淡桜色の控えめな乳首が徐々に勃ちあがるとともに、その先端からジワジワと液体が溢れてきた。
もしかしてミルクか!?朝比奈さんに一旦立ってもらって、俺はそのえもいわれぬ香気を立ち昇らせる液体をぺろりと舐めてみた。
甘い!!上品な和菓子のようなサラリとした甘味。それでいて凝縮されて濃厚な旨味。しかし決して厭きることのない爽やかな後味。
たまらず朝比奈さんの両乳首を口に含んだ俺が、両乳を交互に搾りあげると、みくるミルクは尽きることなく湧き上がり、ビロードの喉ごしで俺の体内に吸収されていった。
一口ごとに積もりに積もった疲労や心労が減少していき、愚息が初めてエロ本を見たときのように、グンと反り上がる。
朝比奈汁は、まさに万能の霊薬であり、同時に最高級の媚薬だった。

「あっんっ、ぁはんっあっぁっんっ、キョ、キョンくんっ」
朝比奈さんは乳を揉みしだかれるたびにピクンピクンと反応しながら、俺の頭をぎゅっと魔乳に包み込むように抱きかかえてくれた。
乳首を咥えながらも完全に谷間に没入する俺の頭。360°朝比奈乳の世界。それはまさに、この世の桃源郷だった。

そのあまりの気持ちよさに、俺の中で何かが音を立てて崩れた。
もっとこの乳を味わいつくしたい。
心の底から湧きあがるドロドロとした欲望に身を任せるように、谷間から顔を上げた俺は、再び朝比奈さんをひざまずかせた。
そして、両手で筒を掴むように右の乳を固定し、今にもはちきれんばかりに勃起した息子をその桜色の乳首に向かってねじ込んだ。
両手に余る大きさでなければ不可能な水平方向の乳首への陵辱。人類の至宝を鷲掴みにしながら一気に最深部まで突き入れると、
朝比奈さんの母性の象徴は、雌穴への挿入に勝るとも劣らない圧迫感をもって愚息を包み込んだ。
モノを完全にめり込ませた朝比奈さんの乳肉は、ふんわりとマシュマロよりも柔らかく、それでいて弾き返すような弾力を持っていた。
さらに、突き入れるたびに硬くなる乳首が尿道を直に刺激し、噴き出すみくるミルクが粘膜を通して直接息子に刷り込まれていく。
精を放とうにも射精感を遥かに上回る強烈な刺激が絶頂に待ったを掛け、塞き止められた欲望が脳髄を真っ赤に燃え上がらせる。
更なる快楽を求めて細胞の一つ一つを隅々まで味わうように魔乳を陵辱していると、朝比奈さんの小柄な体が釣り上げられた魚のようにビクビクと跳ね始めた。
あと一息だ。俺は右の乳首に愚息を突きたてるたびにブルンブルンと暴力的に揺れる左乳の天頂を摘むと、さも当然のように時計回りにグリッとねじり上げた。
527涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/09(水) 00:01:33 ID:1iJ0IQv7
「ひゃーーーーん!!!」
白い喉を震わせてピンと弓なりになった朝比奈さんが崩れ落ちるように力を抜いた。
慌てて抱き起こすと、荒い息をつきながらぐったりとした朝比奈さんの瞳からは理性が完全に失われ、恍惚とした淫靡な光に満たされていた。
「ふふふ。禁則が……解けちゃいましたぁ〜」
我に返った朝比奈さんは、これまでの恥ずかしげな表情とはうって変わって、まるで淫乱な娼婦のような気だるい微笑を浮かべながら、俺に抱きついてきた。
「うふふふふ。責任は取ってもらいますよ、キョンくん!」
耳元でささやかれる甘く楽しそうな声。重圧から解き放たれた朝比奈さんは、乳首を完全に勃たせ、トロトロと乳汁を垂れ流しながら、深遠なる谷間に愚息を挟み込んだ。

谷間に完全に隠れてしまう情けなきわが息子にちょっとショックを受けつつも、圧倒的な乳圧と蕩けるような感触に、背骨がくにゃくにゃと砕ける。
まさにパラダイス。朝比奈さんは見るものすべてを恋に落としそうな笑顔を浮かべたまま、一気に擦り上げるピッチを上げた。
乳肉が愚息の形に合わせて変形し、1ミリの隙間もなく蕩けるような柔らかさがカリ裏から玉袋までを包み込む。
皮オナニーでも味わえないような密着感。しかしながら突き放すような弾力。
さらに棒を溶かしてしまうようなミルクローションの滑りと粘膜から直で吸収される強烈な媚薬。
背骨を鷲づかみにされるような快感になんとか耐える俺に答えるように、朝比奈さんは持てるすべてのテクニックを駆使して愚息をこすり上げていった。
ふんわりと柔らかい両乳が交互に息子の左右を擦り、それに抵抗すべく力を込める腹筋に、コリコリとした乳首が絶妙な刺激を送る。
圧倒的な量感を発揮する乳と、あどけない表情で一生懸命に奉仕する顔のギャップに、俺の理性はたちまち降参を決めた。
母性の象徴を犯す背徳感と、母性の象徴にすべてを受け止めもらう充実感に包まれた俺は、叫び声を上げながら、その完璧なる乳塊に粘液を噴出させていた。
まるで胎内に注ぎ込むような満足感。
しかし行き場を失った奔流は谷間を暴れまわりながら、押さえつけられた蛇口のように上に向けて飛び出し、朝比奈さんの嬉しそうな笑顔をドロドロと白く染め上げていった。

俺のスペルマを顔一面に貼り付けた朝比奈さんは、呼吸を忘れるほど美しかった。
あどけない童顔の上をヌルヌルと流れる汚らわしい液体が逆に優雅さと高貴さを際立たせ、
清楚で凛とした美貌に浮かんだアルカイックスマイルは、全てを許し包み込むような優しさを湛えている。
卵型のほっそりした顎からネバネバと糸を引いて流れ落ちる白濁汁をその深遠なる胸の谷間で受け止めた朝比奈さんは、
慈愛にみちた微笑みを浮かべたまま、三々九度の杯を干すように、自らの谷間に溜まった俺の子種汁を美味しそうにすすり上げた。
528涼宮ハルヒの類人猿:2007/05/09(水) 00:03:03 ID:1iJ0IQv7
胸に溢れた白濁液を一滴残らず舐めとった北高の女神は、天使の清らかさと淫魔のいやらしさを兼ね備えた笑顔のまま、嬉しそうに周囲に声を掛けた。
「見てのとおり残念ながら私も記録ゼロみたいです!困りましたぁ〜。これは引き分けですかぁ〜?」
トロンと熱に浮かされたような瞳で、全然困っていない表情でクスクスと笑う朝比奈さん。
「おうさっ、全員が記録なしじゃ仕方ないねっ!でわでわっ第2ラウンド行ってみよっか〜!!」
鶴屋さんの一声で、我に返った俺は、事態が何一つ動いてないこと気付かされた。
ちょ、ちょっと待ってください、第2ラウンドっていったい?
「公平な裁判長役は終わりだかんねっ、今度はあたしも思いっきり参戦させてもらうにょろ!」
「いいわ鶴屋さん、受けて立ってあげる。SOS団の真の実力者を決めようじゃないの!」
「わ、私だって負けませんよ〜!」
「勝つのは私」
ライバルを見詰め合う団員達の瞳は楽しげで、活き活きと輝いていた。ってお前ら、延々発射し続ける俺の身にもなれー!!!!


助けを求めて部室の隅に目をやると、そこには苦笑しつつも、なかなか見事なイチモツに2-5カルテットの舌を這わせたスマイル野郎がいた。
えーと……まぁ、みんなが楽しいなら、このバカエロ世界も悪くない……か?
キラキラと輝く笑顔で嬉しそうにジリジリとにじり寄るSOS団の面々。
あきらめの境地に達した俺は、太平洋のような大きな気持ちで、すがりついてきた4人娘の頭をくしゃくしゃとなでた。

途端に予想外の反応が飛んでくる。
「こんっのエロキョーーーーーン!!!」
「うっはー!めがっさ照れちまうにょろー!!!」
「きょきょキョンくん不潔でふゅーーー!!!」
「………………あ」

いい角度で入った顎への掌底、側頭部への肘うち、全体重を乗せるようなボディーブロー、を一度に食らった俺は、
ブラックアウトしていく瞬間、当初の疑問を改めて思い浮かべていた。

やれやれ、身体的接触は挨拶じゃなかったのか、長門?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おわり
529名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:05:52 ID:nluSA40L
とりあえずお世話になりました。
これで今晩はゆっくり眠れそうです。
ありがとうござ
530名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:13:39 ID:5NFq5iAo
エロパロらしいのがキタな。小ネタに突っ込まないでおこうw
531名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:16:41 ID:bJmTu4Rp
最終話 涼宮ハルヒの驚愕  この巻は6/1発売です。 谷川流

古泉「チクショオオオオ!いきますよ橘杏子!新必殺青球変化!」
橘「さあ来い古泉イイ!私は実は一回殴られただけで死ぬぞオオ!」
(ボン)
橘「グアアアア!こ この超能力者と呼ばれる裏SOS団の橘杏子が…こんな優男に…バ…バカなアアアアアア」
(ドドドドド)
橘「グアアアア」
藤原「橘がやられたようだな…」
周防「フフフ…奴は裏SOS団の中でも最弱…」
キョン「超能力者ごときに負けるとは裏SOS団の面汚しよ…」
古泉「くらええええ!」
(ドサ)
3人「グアアアアアアア」
古泉「やりました…ついに裏SOS団を倒した…これで佐々木のいる喫茶店の扉が開かれます!!」
佐々木「よく来たな古泉一樹…待っていたぞ…」
(ギイイイイイイ)
古泉「こ…ここが喫茶店だったのですか…!感じます…佐々木の願望を実現する力を…」
佐々木「古泉よ…戦う前に一つ言っておくことがある お前は私を倒すのに『長門』が必要だと思っているようだが…別にいなくても倒せる」
古泉「な 何だって!?」
佐々木「そしてSOS団の面子はやせてきたので最寄りの駅へ解放しておいた あとは私を倒すだけだなクックック…」
(ゴゴゴゴ)
古泉「フ…上等だ…僕も一つ言っておくことがあります。 この僕に生き別れた妹がいるような気がしていましたが別にそんなことはありませんでした!」
佐々木「そうか」
古泉「ウオオオいくぞオオオ!」
佐々木「さあ来い古泉!」

古泉の勇気が世界を救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました!


驚愕ってこんな内容なんじゃね?
532名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:19:01 ID:dzRTEj5g
マジにそんな内容なら読者全員驚愕必至だなwww
533名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:20:56 ID:pe9MVU0Q
夢みたいな原思考垂れ流すの禁止だw
534名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:21:11 ID:qLt85gpW
>>531
それなんてソードマスター?
535名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:29:19 ID:Tv4phoAV
>>529
ナイスエロ GJ
536名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:38:05 ID:j/vTge19
 
537名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 01:20:33 ID:U4Bmuss6
>>529
直前にしてた議論を興味深く傍観していたけど
これみたら「おもしろければいいか」と思った
要するに面白かった
538名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 01:30:31 ID:d1Swkpmn
台詞主体だと文意が読めないとか、行頭一字下げがないと読み辛いとか、
読む気にもならんとか、いちいち表明しないといけない事なのか?

ゆとりにしても酷すぎやしないか、その適応力の無さは。
539名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 01:32:33 ID:SEh2Hd7D
行頭一字下げやら「・・・」で討論してる瞬間にズバリその書体で投下する>>528に驚愕!

さらに内容のエロさに「うわぁ…エロだぁ……///」と驚愕GJ!
久々にここがエロパロ板だと実感した。

たぶん 『おもしろいは正義っ!!』 か?


>>531 マルチか転載かわからんけど、投下直後の小ネタはほんのちょっと待とうな?
540名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 01:41:38 ID:WDJEWwv+
>>538
ゆとり以前の世代が多い希ガス。
541名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 01:43:52 ID:wiGcIV0Z
たしかにひどいな、その適応力のなさは
542名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 02:02:28 ID:TG/PpLLP
>>538
SS書いたり読んだりするスレで、そういう表明が一切無いor出来ないってのは逆に適応性無さ過ぎじゃないか?
そういう外部からの刺激を受けないから、SSモドキしか書けない作家モドキがそこかしこに量産されるんじゃないのかと。
誉められて伸びる奴は山ほどいるが、叩かれないで伸びる人間は普通いないぞ。

そういう『取り敢えず誉めておきゃいーよ』みたいな適応性はキャラスレやプリンで発揮すれば良いんじゃないかね。
543名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 02:07:23 ID:TG/PpLLP
>>528
エロは正義。面白いは正義。
というかマジでいかにもエロパロなネタだなw
ベタ過ぎて突っ込む場所も思い浮かばない。

敢えて言うなら●とせっ(y
544名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 02:08:43 ID:iDPiw6y9
>>542
まあキミはキミの道を行きたまえ。
いまさら矯正はできんだろうしな。
545名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 02:09:41 ID:B85CHu43
>>542
だからってここはそんなことをダラダラと討論するとこじゃないだろ。
546名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 02:10:08 ID:j/vTge19
 
547名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 02:24:05 ID:TG/PpLLP
>>544
そういうノリ、いかにもプリンのあの手のノリを褒めちぎってる人に多いよな。

>>545
まあそりゃそうだ。
548名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 02:28:19 ID:eGdpOvla
細かい書式の議論とかどうでもいいよ。
第一商品じゃないんだし、完璧な体裁を求めるのは読み手の奢りでしかないでしょ。
内容に関する感想を書いたほうが256倍は有意義。

>>528
お疲れさまです。
キャラの特徴も活きてたし、テンポが良いのでスラスラ読めたよ。
これぞエロパロに相応しい。
549名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 02:29:09 ID:5NFq5iAo
大型連休でみんな雑談が恋しかったんよ。
堪忍してあげておくんなまし
550名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 02:52:36 ID:j/vTge19
 
551名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 03:54:44 ID:j/vTge19
 
552名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 04:56:48 ID:j/vTge19
 
553名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 05:58:52 ID:j/vTge19
 
554名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 07:00:57 ID:j/vTge19
 
555名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 08:03:02 ID:j/vTge19
 
556名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 08:31:14 ID:vV2TwPVt
DAT落ち…ボコボコにしてやるよ…
  ∧_∧ 
  ((.;.;)ω;)=つ≡つ
  (っ ≡lヽ,,lヽ
  /   (    ) >>555…もうやめて…この板は保守しなくてもは落ちないお…
 ( / ̄と.、   i
      しーJ
557名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 09:59:26 ID:j/vTge19
 
558名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 09:59:50 ID:gBI+mIMt
VIPと勘違いしてる馬鹿っているんだ・・・
559名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 10:02:44 ID:mtkCa56W
勘違いじゃなくて荒らしだろ。
560名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 10:52:07 ID:O7hv4ATe
なんでここの読者はこんな偉そうなんだろうね
書き手は好きで書いていて、読み手は好きで読んでるんだろ?
読み手のために読みやすいものを書くのは書き手の義務とでも思ってるんだろうか
書き手は自分が読んでほしいと思うから読みやすくする、それでいいじゃんか
そもそも物書きの常識みたいなものを2chで叫んでるのは筋違いだろ
561名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 11:01:30 ID:j/vTge19
 
562名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 11:26:21 ID:zsGMf0kj
どこに無条件で誉めそやせって書いてあるんだか…
掲示板に上げる文章に小説としての定型があるっつーのなら、テンプレにでも
書いておけば?

そもそも文体にしても、書式にしても色々な変化を繰り返してるわけで、行頭がとか
名前台詞がとかが文意も掴めない程の酷いものだとは到底思えない。

書き手がどうとかとか、余計なお世話だっつーの。読む方が「作家」さんって言うのは
娯楽を提供してくれるという思いがあるから理解できるけど、書き手が「作家」だ、なんて
意識を持ったらもう駄目だと思うよ、俺なら恥ずかしくて死にそうだが。
563名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 12:03:38 ID:j/vTge19
 
564名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 12:05:37 ID:gBI+mIMt
まだこのスレではGWが終わってないな・・・
565名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 12:33:48 ID:mtkCa56W
>>564
一年中GWじゃないのか?
566名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 12:41:42 ID:BG7h2ev/
投下します!

「国木田が男装した女の子だったら」第9弾です!

キャラの性別が変わるのが苦手だという方はスルーして下さい!
国木田がオリキャラ化しているので、苦手な方はスルーして下さい!

それでは、いきます!
567国木田の微笑:2007/05/09(水) 12:42:27 ID:BG7h2ev/
人は誰しも仮面を被って生きている、と言っていたのは誰だったか。中々含蓄のある言葉だと思う。
誰だって仮面を被って生きている。そして、その仮面……人格・性格は、本人も知らないものも眠っている事もあるだろう。

かくいう俺だってそうだ。俺自身は自分が極々平凡で一般的な男子高校生である事に間違いは無いが、しかし俺の中にそれ以外の仮面が
眠っている可能性だって否定出来はしない。

ひょっとしたら、龍虎のスーパーロボットに乗って巨乳な彼女と一緒に地球を守って戦ったり、神にも悪魔にも凡人にもなれる男として
可愛い女の子に好かれまくりになれる仮面も眠っているかもしれない。

もちろん、まぁこれは考えたくは無い事ではあるが……よろしくはない仮面が眠っている可能性も否定は出来ない。
女の子の下着を「白布返しっ!!」と剥ぎ取る事を至上の喜びとする変態や、糖尿病寸前のダメ万屋の仮面が眠っている可能性も……
まぁ、認めたくはないが、可能性としてならありうる。言っておくが、あくまで可能性だからな。

何故俺がこんなことを考えているかと言えば、つい先日それを思い知らされるようなことが起こったからだ。見知った人間とはいえ、知ら
ない部分はやはりあるものだと痛感した。

それは、とある日曜日のことだった……。



「キョーン! 早く早くー! 早く来ないと置いてっちゃうよー!」
俺より先を歩いていた国木田が、くるりと振り返って俺に向かって手を振った。向日葵のような笑顔を浮かべている。
俺は苦笑しながら歩くのを早めた。まったくコイツは元気だね。
国木田に追いつくと、その頭をくしゃり、と撫でてやった。国木田はくすぐったそうに笑った。頬を少し赤く染めている。


今日は日曜日。俺は国木田に誘われて買い物に来ていた。
とはいえ、日曜にコイツと出かけるのはよくあることだ。特に土曜に不思議探索があり、それで俺とペアになれなかったりするとよくお呼び
がかかる。俺はいつでも暇をもてあましているような人間なので、誘われた時には基本的に応じるようにしている。お姫様の相手を務める
従者のようなものだな。

ただ、こんな俺でもたまに国木田以外からもお呼びがかかる場合がある。昨日もそうだった。
不思議探検から帰り、晩飯を食ってのんびりくつろいでいた俺に、早速国木田から連絡が入った。昨日は国木田とペアになることが無かったので、
それを予期していた俺は二つ返事でOKした。電話の向こうで国木田が嬉しそうな声を上げる。

『じゃあキョン! また明日ね! 遅刻したら罰金だからね!!』
今日も団員全員の分を支払った俺に対してそんな御無体な事を言うなよ。それにお前、最近ハルヒに似てきたぞ。頼むから俺の残り少ない預金
にこれ以上ダメージを与えないでくれ。
国木田は電話の向こうであははと笑い、それじゃあおやすみ、と言って電話を切った。俺は明日のことを考えながらシャミセンの喉を撫でて
やった。
568名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 12:43:13 ID:BG7h2ev/
シャミセンが俺のテクででろーんとだらしなく伸びた頃、俺の部屋にコードレスホンを持った妹が入ってきた。妙に嬉しそうな顔をしている。
「キョンくん電話ぁー。」
「誰だ?」
「女のひとー。」
そう言って俺に電話をおしつけた妹は、にへらっと笑ってくるりと身体を回転させると、ホップステップジャンプという感じで部屋を出ていった
……ってこの展開はどこかで見たな。
俺がそう思って電話に出ると、その相手はやはり想像した通りの少女だった。

『あの、お久しぶりです。わたしです。吉村美代子です。こんばんは。今、大丈夫ですか? お忙しくなかったでしょうか?」
相変わらずの低姿勢かつ落ち着いた声音だ。俺は思わず頬が緩むのを感じた。全くうちの妹は同い年のくせに何でこうなってはくれないのかね。
そんな事を考えながら俺はミヨキチと話し始めた。
「ああ大丈夫、特に忙しくはないよ。それよりどうした?」
『あの、すみません。実は、明日、お買い物に付き合って欲しくて……。』
「俺が? 君と?」
『はい。……駄目でしょうか……?』

俺は思わず頭をかいた。彼女の事は気に入っているが、しかし今回は間が悪かった。
「すまないな。実は、明日は先約が入っちまっているんだ。」
『そう、ですか……。』
ミヨキチの声が、一気に暗くなる。俺は慌ててフォローを入れた。
「あ、でも、もしまたそんな機会があったら、その時は喜んでつき合わせてもらうよ。」
『ほ、本当ですか?』
ミヨキチの声に少しだけ元気が戻る。俺は少しほっとした。

その後彼女と少し世間話をして電話を切った。罪悪感が少し残ったが、今回は仕方ないだろう。また家に遊びに来た時に、何かサービスして
やろうか。シャミセンを気持ちよくさせる撫で方を教えてやるとか。
そんな事を考えつつ電話機を戻そうと廊下に出ると、妹に出くわした。珍しく、何か不機嫌な顔をしている。
「キョンくん、ミヨちゃんのお誘い断ったの……?」
何だお前、盗み聞きしていやがったのか。
罰代わりに電話機を押し付ける。妹はそのまま俺を見つめていたが、「キョンくんのバカ!」と言い放つと、そのまま去っていった。
何だありゃ。電話機を元に戻させるのがそんなに嫌だったのだろうか。割と頼んでいるような気がするが。
まぁあいつのことだから、一晩経てばケロリとしているだろう。念のため、おかずを一品分けてやるか。
そうして部屋に戻った俺は、明日に備えて早めに就寝した。

でもって今日だ。俺は自転車を駐輪場に停めると、国木田との待ち合わせ場所に向かった。
時間には遅れなかったが、国木田は既に来ていた。俺が来た事に気づくと、笑顔を浮かべてこう言った。
「遅い! 罰金!!」
おい国木田、朝っぱらから胃が痛くなるような台詞を吐くな。勘弁してくれ。
「あはは、ごめんごめん。一度言ってみたくってさ。」
そう言って国木田は俺にぺこり、と頭を下げる。いや分かってくれればいいんだけどさ。

「ところでキョン、今日のボクの服装、どうかな?」
国木田はくるり、と一回転して俺にそう尋ねてきた。
今日の国木田の服装は、涼しげなワンピースだった。こうして見ると、良家のお嬢様という風に見えなくもないな。中々似合っているぞ。
「ありがとうキョン! でもさ、もう一声……何か言ってくれないかな?」
もう一声? 国木田は俺に何を言わせようというのだろうか。腕組みをして考える。
国木田は期待に満ち溢れた瞳で俺を見上げている。そんなに期待されても困るんだがな。

と、その時頭に閃いたことがあったので早速告げてやる。
「おい国木田。」
「う、うん! 何だいキョン!?」
「ワンピースはひらひらしてるから、腹を冷やさないよう注意しろよ。あと、強い風が吹いたりしたらめくれあがっちまうだろうから、
 それも気をつけた方が良いな。」
569名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 12:44:08 ID:BG7h2ev/
国木田は口をOの形に開けたまま俺の顔を凝視していたが、やがて肩を落とすと「やれやれ」と呟いた。
何だ、お姫様の期待には添えなかったか? あとどうでもいいが俺の真似をするのはやめろ。何か腹が立つ。
国木田は何故かじっとりとした視線を俺に向けながら言った。
「……まぁ、素直に言ってくれるとは思ってなかったからいいけどね……。今回は、『似合っている』と言ってくれただけでも良しとするよ。」
お前は何を言ってほしかったんだ? 大体、俺がさっき言った事だってかなり重要なことだぞ。
妹がワンピースを着た時は色々大変だったんだからな。

「分かったよキョン。さて、それじゃあ時間ももったいないし、行こうか?」
国木田は俺の隣に来ると、自然な動作で腕を絡ませてきた。思わず見下ろす俺に、とびっきりの笑顔を向けてくる。
俺は腹の中でいつものフレーズを呟いて肩を竦めると、一緒に歩き出した。

ところで買い物に付き合うとのことだったが、国木田は別に何か欲しい物があってそう言った訳じゃない。
俺と一緒にいる口実として無難なものを選んだだけだ、というのは俺も最近になってようやく分かってきたことだ。
俺の腕から離れ、店先を覗いていたかと思えばまた戻ってきて腕に飛びつく。俺が頭を撫でてやると、くすぐったそうに笑う。
まるで小動物だ。しかし、周りからは俺たちはどう見えているのだろうか。兄妹? 友達? 恋人……も、可能性はあるか。
まさかペットとそのご主人ということは無いだろうが。

そんなこんなでそれなりに楽しい時間を過ごしていた俺たちだったが、予想外のアクシデントがすぐそこまで近づいていた事に気づかなかった。

「あれ? キョンくん?」
聞きなれた声で呼ばれ、俺は振り向いた。そこには妹と、ミヨキチが立っていた。そうか、俺を誘えなかったから代わりに妹と来たのか。
俺はミヨキチに挨拶しようとしたが、しかし出来なかった。何故かって? 俺はミヨキチの事はそれなりに知ってるつもりでいたのだが、
その時の顔が、まるで知らない少女のように見えたからだ。いや、少女ではなく、その時の俺には……般若のように見えた。

もちろんミヨキチはかわいい娘で、その時もただこちらを見ていただけだ。
何がどう間違ってもそんな般若顔に見えるはずは無いのだが、その時の俺には何故かそう見えた。
それと同時に得体の知れないプレッシャーを感じ、冷や汗をかき始めた。何だ? 俺は一体どうしちまったんだ?
別に何も疚しい事はしていないのに。何でこんなに胃が痛むんだ?

と、ミヨキチがその可愛らしい口を開いた。
「お兄さん……。そちらの方とは、どういう関係なんですか?」
昨日電話で聞いた声。しかし、それもまた俺には全くの別人の声に聞こえた。上手く言えないが、昨日の声をそよぐ春風とするならば、
彼女が今出した声は吹き荒れるブリザードだった。
俺は国木田を紹介しようとしたが、上手く口が動かなかった。くそ、何で喋れないんだ。そして何故かミヨキチの隣で面白そうに、そして
まるで「ざまぁみろ、天誅!」と言わんばかりに笑っている妹の姿が見えた。苦しんでいる兄の姿がそんなに面白いか妹よ。家に帰ったら
5時間耐久くすぐり地獄の刑だな。

いやそんなくだらない事はどうでもいい。今はここを何とかしなければ。
俺が必死に言葉を探していると、国木田がつ、と前に出た。そのままミヨキチ・妹ペアと対峙する。
「初めまして、かな。ボクは国木田。キョンとは……今のところ親友、かな。出来ればそれ以上の関係になりたいと思っているけどね。」
般若と化したミヨキチの前で、さらり、と国木田は告げた。ミヨキチの表情に変化は見られないが、その代わりにプレッシャーが凄まじく
なった。俺は身体が理由もなく震え始めたが、国木田は眉一つ動かさない。凄いな国木田。お前いつの間にこんな……!
「確かに凄いプレッシャーだけどね。涼宮さんや長門さんや朝比奈さんや古泉君の方が、もっと凄いよ。涼宮さんは、無意識に出してる
 みたいだけどね。」

そうか、それでお前は……って今言った名前で明らかに間違った奴の名前が入っていたのは俺の気のせいか?
しかし国木田は俺の問いに答えることなく更に一歩彼女らに近づくと、驚くべき提案をした。
「君たち、今は何をしているの?」
「……貴女に答える理由はありません。」
「そう? 折角だから、このまま四人で遊ばないかなー、って思ったんだけど?」
「……え?」
570名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 12:45:03 ID:BG7h2ev/
ミヨキチから放たれていたプレッシャーが一瞬で霧消する。かなり驚いたようだ。かくいう俺も驚いているが。
国木田は次に俺の妹にも声をかけた。
「君はキョンの妹さんだね? どう? ボクらと遊ばない?丁度これからお昼を食べようかと思ってね。おいしいデザートがあるお店を知っ
 てるんだけど、一緒にどうかな?」
すると妹は極上の笑みを浮かべ、「いくいくー!」とあっさり国木田の意見に従った。
その時のミヨキチの顔は凄かった。「ブルータス、お前もか!」と言った時のシーザーはこんな顔をしてたんじゃないかって思うくらいに
友人の裏切りに落胆した顔だった。

結局、それで決まりになり、俺と国木田はミヨキチ、妹と昼食を食べ、一緒に遊びまくった。
妹はあっさりと国木田になつき、小動物のようにじゃれついていた。
ミヨキチは最初は表情も固く、国木田を避けていたようだが、国木田からの積極的なアプローチにより、次第に表情を和らげ、笑顔を浮かべ
て談笑するまでになった。
ちなみに一番盛り上がっていた話題は何故か俺についての事だった。
妹やミヨキチが家での俺のことを話せば、国木田は学校での俺のことを話す。もちろん正体がバレるといけないので、SOS団の活動につい
てはあくまで他の生徒が知っている範囲のことしか話さなかったが。

しかしそれでも中々盛り上がっていたようだ。正直に言うと、自分がネタにされているのはあまり気分が良いものではないのだが、雰囲気が
良いので何も言わずにおく。俺自身が我慢すればロクでもない状況を防げるというシチュエーションにはもう慣れちまったしな。慣れちまっ
たのは正直悲しいが。

楽しい時間というのはあっという間に過ぎるもので、もう夕方となった。俺は全員を送っていくつもりだったのだが、ミヨキチと妹に断られた。
「私達は大丈夫ですから。今日はもともと国木田さんと過ごしていたんですし、彼女を優先してあげて下さい。」
ミヨキチはまるで大人のような物言いをした。全くこれで本当に妹と同い年なのかね。今度試しに妹をミヨキチの家に一ヶ月ほど預けてみるか。
見違えるように大人になって帰ってくるかもな。

俺がそんな益体も無いことを考えていると、ミヨキチが国木田に近寄り、ぺこり、と頭を下げた。
「今日はありがとうございました、国木田さん。それと……ごめんんさい、初対面の時に、あんな、その、不機嫌な顔をしちゃって……。」
そうか、やっぱりミヨキチは不機嫌だったんだな。しかしあれは不機嫌というレベルを超えていた気もするが。
「ううん、大丈夫だよ、気にしないで。むしろ、君が本気なんだなって分かって嬉しかったよ。また同志が増えたってね。」
国木田はミヨキチにウィンクをしながらそう言った。
二人はひとしきり笑ったが、やがてミヨキチが真剣な顔になって国木田に言った。

「……ですけど国木田さん。譲るのは今回だけですからね? 私も……負けませんから。私はまだ子供ですけれど、いつか貴女のような素敵
 な女性になって……彼を射止めてみせますから。」
ミヨキチはちらり、とこちらを見た。同じくこちらを見た国木田が、にこっと笑ってミヨキチに手を差し出す。
「いいさ、お互い頑張ろうね。言っとくけど、ライバルはボク以外にも沢山いるからね?」
そう言う国木田に、望む所です、と答えてがっちりと握手を交わすミヨキチ。何かこう、友情の一シーンという感じだな。
しかしそんな感動の場面も「わーい、あくしゅあくしゅー。」とはしゃぎながら自分の手を二人に重ねる妹の所為で台無しだ。
お前は本当に意味分かってやってるのか。いや、俺も何でこんな流れになってるか良く分からんのだが。
571名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 12:45:54 ID:BG7h2ev/
そして二人は帰っていった。全く今日は何だか疲れたな。
「つまらなかった?」
俺を見上げてそう訊いてくる国木田。俺はその頭に手をぽんと置いた。
「そんな訳ないだろ。楽しかったさ、とってもな。」
俺の言葉に国木田は笑顔を浮かべる。こいつも楽しかったみたいだな。何よりだ。

だが俺には疑問が一つあった。
「なぁ国木田。お前、ミヨキチのことを同志って呼んでたが、ひょっとしてミヨキチも……。」
そう。国木田が『同志』と呼ぶのは俺に対して恋愛感情を持っている者だけだ。それをミヨキチに使ったということは……。
しかし俺の問いに国木田は、シニカルな笑みを浮かべただけで答えてはくれなかった。その様は、まるで自分で判断しろ、と言っているように
見えた。

「さて、キョン。ボクらも帰ろうか。あ、でも一つお願いがあるんだけど……。」
国木田はもじもじしながら俺にそう言ってきた。まぁ、俺は今日は従者のつもりでいたからな。よっぽど無理めなことでなければ聞いて
あげるぜお姫様?
「ありがとうキョン! 実はね……。」
国木田が切り出してきた『願い』は意外なものだった。


「なぁ国木田。本当にこんなのでいいのか?」
「うん! 一度乗せて欲しかったんだぁ!」
俺の自転車の荷台に乗っかっている国木田が少し大きめの声で答えた。
そう、国木田のお願いとは、俺の自転車の荷台にのっけてもらうことだった。そして今、二人乗りで国木田を送っている最中である。
「だけど嬉しかったなぁ……。ボクが素敵な女性だって。」
そう言って国木田は笑った。
そう、こいつは確かにどんどん女の子らしくなってきている。以前はこうやって会う事も正体がバレてしまわないかひやひやしていたが、今では
他人の空似といって誤魔化せるレベルに達したような気もしなくはない。

だけどまだまだ子供だな。同い年の俺が言うのもなんだが、自転車の二人乗りをしたいだなんて言うところが、な。
「何言ってるんだいキョン。ただ自転車の二人乗りをしたかった訳じゃないよ。君と二人で乗りたかったんだ。……羨ましかったんだよ、
 彼女が……。」
国木田は俺に身を寄せてきた。背中に国木田の柔らかく、温かい体の感触を感じる。
しかし自転車の二人乗りがそんなに羨ましいものなのかね。第一俺と佐々木は恋人でもなんでもなかったというのに。

俺は国木田の感触で熱くなりそうな頭を冷やすために心の中でこう呟いた。



やれやれ。
572名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 12:47:14 ID:BG7h2ev/
以上ですー。ではー。
573名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 13:01:24 ID:0gvR+gAv
きもい
574名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 15:27:46 ID:w2ublRah
すまん、俺もきもい
575名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 15:46:29 ID:mtkCa56W
国木田を佐々木に変えてみると萌える。
576名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 15:53:31 ID:P9kCvRUt
きもいって酷いなお前ら。
もうちょっとちゃんと読んでやれよ。
いい所は絶対あるはずだから。
577名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 16:21:05 ID:MMJNh4dq
>>576
なんかいじめられっこを擁護する先生に見えた
578名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 16:24:38 ID:ttSJCdnN
>>576
なんか三行目に悪意が見えるのは俺だけか?
いや考えすぎか、すまん
579名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 16:42:43 ID:wX+PCsyH
>>572 乙!
女化国木田キター
でも,ササッキーと属性がことごとく被っちまうんで差別化に四苦八苦しておられるようですな.
どうせなら中学時代の直接対決を期待してますw
580名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 17:01:18 ID:KELRrM61
801板でやれ
581名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 18:21:18 ID:1RAHMi/o
おいおい、苦手なら何も言わずにスルーすればいいだろう…
582名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 18:42:47 ID:gIegFdmS
「きもい」じゃ批評にすらなっていない。
そんなつまらん感想を書くぐらいならスルーしろよ。
583名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 18:48:31 ID:L5+X3SR5
ハルヒの開いている一属性だったがオフィシャルで出てしまったからなぁ。
584名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 18:55:47 ID:kP7wcKVf
>>キャラの性別が変わるのが苦手だという方はスルーして下さい!
国木田がオリキャラ化しているので、苦手な方はスルーして下さい!

これ読める?
読めない?
(´・ω・`)なんて可哀想な子
585名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 19:10:51 ID:oKKKD4Gz
分かった、じゃあ通してちゃんと読んでいる俺がちゃんとした感想書いてやるよ。

「これつまんないよ…」
586名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 19:16:31 ID:7utfH6Dk
プロのクレーマーにはそんなのは通じん。
むしろこうやって構ってる時点でアウト
587名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 19:48:32 ID:bJmTu4Rp
オリキャラならまだましだがなんで既存キャラの性別を変えるバカが出るかなぁ・・・…
588名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 19:53:33 ID:B85CHu43
クレーマーにプロもアマもねぇだろ。
589名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 19:58:14 ID:nluSA40L
>>587

>>531 こんなくだらないものを貼り付けてる人がよく言えるなぁ
590名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 20:05:11 ID:Dt6MQJ2e
>>587
既にシリーズ化してるものに今更バカとかいっても、ねぇ
しかも二つシリーズがあるわけだし

まぁとりあえず>>531よりはずっとマシだろ
591 ◆LeyXT4003g :2007/05/09(水) 20:08:31 ID:JciDj0IC
批評の話なら混ぜてもらえます?
592名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 20:18:51 ID:ueWOJHLU
>>587を始め他数名
このシリーズは前から投下されてるだろうが。
俺は>>2読めとか保管庫見ろとか、そういうの別に教えてやればいいじゃん、って結構思ったりするんだ。
だが、最近あまりにも流れがひどい。
ここに来て書き込むなとは言わんが、初めて言わせてくれ。

お前らは過去ログ読んで色々と把握してから来い。
593名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:02:10 ID:DUKCBwT8
俺は、このシリーズが好きだから…
批判ばかりするから、SSも最近少なくなってきてる気がする。
594名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:03:05 ID:7utfH6Dk
>>591
朝比奈さん、SSがたまる前に一言お願いしますよ。
595名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:05:41 ID:MOTF7a4E
まそっぷ!
596名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:09:35 ID:iWuVJYbs
>>591
久しぶりに貴方の批評を読んでみたい。最近はあまりにもなレスが多いから……。
597名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:13:34 ID:nluSA40L
俺も密かにこのSSシリーズ好きなんだよな。
上の批判ってのも、ほとんどがただの単発荒らしだし。内容もただの罵倒。
その中で>>587みたいなヤツがいる。もう来るなよ。

>>591
ひとつよろしく。
598名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:14:24 ID:oKKKD4Gz
つーか批判だと思ったらいちいち顔真っ赤にして反論してくんなよ。
ほっときゃいいのにueWOJHLUみたいなしょおがくせいが半泣きになりながら同じ事なんども繰り返すからダクダクになるんだよ

つまんねえ物にはいっぺんくらい「つまんねえ」言ってなにが悪いっての
お前らが「なんだと!」と掴みかかって来るからこうなってるって事に気づけ、低脳。
599名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:29:04 ID:L5+X3SR5
確かに引き金を引いたのはおまえだな。
600名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:32:20 ID:KELRrM61
男×男は普通にスレ違い、板違いだろ・・・
601名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:32:54 ID:e4HD9mya
俺には顔を真っ赤にしてとか半泣きでとか、そんなのがわかる特殊能力は無いからなー。
でも>>598が必死なのは文面から読み取ることができるよ。
602名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:36:17 ID:nluSA40L
>>598
>>585
これのどこが「ちゃんとした感想」なんだか。
こんなもん書き込んだ時点でこうなるのは目に見えてたろ?
おまえの望み通りの展開なわけだ。良かったじゃないか。
603名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:42:14 ID:ttSJCdnN
煽る馬鹿に乗る阿呆

いい加減にスルーしろ
604名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:43:55 ID:IY7vh0OV
この流れでSSを投下する勇者に期待!
605名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:44:16 ID:Dt6MQJ2e
>>598
>つまんねえ物にはいっぺんくらい「つまんねえ」言ってなにが悪いっての
>お前らが「なんだと!」と掴みかかって来るからこうなってるって事に気づけ、低脳。

その理論だと、食いかかられるようなこと言ったお前が低脳ってことになるんじゃないかと真面目に思った俺ガイル
606名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:46:00 ID:qZwt3ewU
というか、


>>573-605まで
ただの雑談だろ。自重しろ。
607名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:55:15 ID:0gvR+gAv
このシリーズは前から投下されてるからいいんだとか、
苦手な人はスルーしてくれとか、まさか免罪符にならないよね。
批判とかそんなのはいい、気持ち悪いんだ。
他所でやってほしいだけ。
それに結局誰もまともな感想書いてないじゃん。
608名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:04:03 ID:oWvI6mBF
これでこそパロ板。
609名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:06:14 ID:8d2kEupo
>>607
そのまさかなんだよ
>>2に嫌いなジャンルは読み飛ばせって書いてある
投下前に注意書きまである
お前の好みだけが投下される場所じゃないんだよ
俺ルールは通用しない
610名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:09:22 ID:oWvI6mBF
そうだなぁ、嫌なSSもレスも読み飛ばせばいい。
611名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:09:32 ID:0gvR+gAv
今後

作者登場、
「私のせいでスレが荒れてしまったようで申し訳ありません、
もう二度ときませんさようなら、続きは801のスレに投下します」

擁護してた住人登場
「パロ板もう終わりだな、腐ってやがる。
叩いてたやつら氏ね、まじで氏ね」
「vipから厨が流れておかしくなった」

1週間もすればいつもの流れ
612名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:13:12 ID:kP7wcKVf
>>このシリーズは前から投下されてるからいいんだとか、
苦手な人はスルーしてくれとか、まさか免罪符にならないよね。
批判とかそんなのはいい、気持ち悪いんだ。
他所でやってほしいだけ。
それに結局誰もまともな感想書いてないじゃん。

このシリーズは気に入らないだとか、
他所でやって欲しいとか、まさか本気で言ってないよね。
0gvR+gAvとかそんなのはいい、気持ち悪いんだ。
他所でやってほしいだけ。
それに結局君もまともな思考能力持ってないじゃん。

どの板にもローカルルールはある。
板を利用するなら、その辺わきまえて使用するべきだ。
免罪符とかそういう問題以前の話だ。テンプレを呼んで理解してから書き込め糞厨が
613名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:14:43 ID:9Cx/foxd
テンプレは絶対だよなwww

気持悪いなら読まなきゃいいんだし、そもそも読んでないだろ?
ちなみに俺も読んでないけど

文句を言いたきゃスレの歴史に言え
テンプレはその集大成だ
614名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:16:04 ID:ttSJCdnN
このスレは暑くなってくると盛り上がってくるね
まるで真夏の日のセミのようだ
615名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:16:26 ID:0gvR+gAv
>>612
> どの板にもローカルルールはある。
> 板を利用するなら、その辺わきまえて使用するべきだ。

板のローカルルールなの?w
616名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:21:30 ID:MMJNh4dq
まるで小学生の喧嘩を見ているようだ
617名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:23:13 ID:0gvR+gAv
せっかく最高に適したスレが存在して
スレ住人もそれを目当てにして集まって感想や評価もたっぷりもらえるんだから
作者さんは↓で投下したほうが有意義に過ごせるかと思いますよ。

「涼宮ハルヒ」で801 第11話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1177509156/
618名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:25:31 ID:kP7wcKVf
>>板のローカルルールなの?w
テンプレと言い換えようか?
取り合えず、0gvR+gAvは1番目と5番目を穴が開くほど熟読する必要があるな
619名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:27:20 ID:0gvR+gAv
板のローカルルールとテンプレじゃあ全くの別物よ
理解してから書き込まないと説得力なくなるわ。
620名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:33:29 ID:FyRKNL0p
>>573は0gvR+gAv

後はわかるな
621名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:36:42 ID:kP7wcKVf
(´ω`)・・・そうなの?
まぁオレが間違えてたのはともかく

君がテンプレ読んで無いのとは全く別の問題だよな?

ちなみに、この作品は絡み自体は♂×♀なわけで、801板には不適合じゃないのん?
どの道ここ向けだと思うが
622名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:39:39 ID:JnQ30494
ID:0gvR+gAvに聞きたいんだが、とりあえずお前はここに何しに来てるんだ?
作品を見に来てるなら、不毛な争いはとっととやめてROMに戻れ。無駄にスレを消費するな。
ま、荒らしに来てるんならどうしようもないな。早く消えてくれることを祈るよ。

予想される返答
・俺はつっかかってくる奴に反論してるだけ、俺悪くない
623名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:42:57 ID:c/ZjjJyB
ほんと子供のケンカだなw
624名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:45:10 ID:mtkCa56W
●<何故スルー出来ないのですか?
625名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:46:06 ID:oKKKD4Gz
喧嘩かき回すほど面白いこともないしなw
626名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:46:27 ID:0gvR+gAv
うへーい。
私個人として801オススメするってことであとは作者さんの自由ですね。
終わり!
誰か感想書かないのかな。
627名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:48:38 ID:JnQ30494
>>626
よし、偉い


さて、と・・・俺は投下待ちROMに戻るとしよう。
628名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:50:40 ID:seTnc//t
みんな暇なんだな……
629名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:51:15 ID:kP7wcKVf
ならばオレが感想を・・・!

(゜Д゜)GJ
国木田(♂)にも萌えられるオレは勝ち組。♀なら言わずもがな
630名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:57:30 ID:uRmtYfw+
>>629
お前漢だな。

>>572
GJです! 個人的にはこのシリーズのファンなので、楽しませてもらってます!
ただ、前にも言われていましたが、キョンの語りがちと淡白かもしれないですね。
決して違和感を覚えるほどではないのですが、でも物足りない部分もあるというか……。

とにかく続きもお待ちしてます。是非ハルヒとの対決、そして佐々木との激突も楽しみにしてます!!
631名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:00:22 ID:VUusYgWV
朝比奈さんマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
632名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:03:10 ID:fL63oUXC
古参の住民から一言



なんで俺が帰ってきたら荒れるんだ?
633名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:04:43 ID:ksTtIcyA
じゃあ流れなんて1ミリも読まずに投下。
おピンク特化。甘甘注意。6レス予定。
634■ドッグファイト(1/6):2007/05/09(水) 23:06:49 ID:ksTtIcyA

「今日は、これ使いましょ」
放課後の文芸部室。窓の外は夕焼け。あたしが取り出したアイテムに、
わたし以外で唯一部室に残ったSOS団員その1、が訝しげな顔を向ける。
いぶかしげっていうか、呆れてるわね、これは。

「お前は…」
なによ。
「いつも思うんだが、そんな物をどっから手に入れてくるんだ?」
いつも言ってるじゃない。通販よ、ネット通販。今は耳かきからミサイルまで、
何でもネットで手に入る時代なんだから。
「ミサイルは無理だ」
何言ってるの!ネットを舐めちゃ駄目よ?我々がまだ知らないだけでネットのどこかには
絶対に闇の武器商人の隠しショップがあるわ。多分秘密の暗証暗号とかで入るの。
「妄想だな」
うっさい。とにかく今はそんな話じゃないのよ。どうよこれ。

「…どうと言われてもな」
あたしが置いたアイテムをしげしげと眺めて、
「…首輪だよな」
首輪よ?ファーつきで可愛いでしょ。
「リードが付いてるって事は…ペット用だろ、これ」
違うわよ?ヒト用フリーサイズって書いてあったわ。あたしが間違える訳ないじゃない。
「…いや…そうでなくてだな…」
キョンはお得意のポーズ。眉間をもみほぐしながら、「どこからつっこんだらいい…」とか
ぶつぶつ言ってる。ごちゃごちゃ言わない!とっととこれ首に巻きなさい!
「俺かよ!?」
あんた以外に誰がいるのよ!
「…っ。わかった」

あら、結構素直じゃない。そうそう、そうやって解いて、首に巻いて、…
「…じゃない!あたしに巻いてどうすんの!?ていうかなんでそんな手際がいいのよ!」
「お前は…猫ブリーダーを舐めた!」
なんかいかめしい面で言って、抗議してる間にしゅっ、とベルトを締められる。
首まわりに余裕はあるけど、勿論頭は抜けない。ちょっと、これはあんたに付ける為に…
635■ドッグファイト(2/6):2007/05/09(水) 23:08:55 ID:ksTtIcyA

がくん、とリードが引っ張られた。強い力ではなかったけど、意表を突かれたあたしは
前につんのめった。キョンのもう片方の手が首筋に回され、そのまま胸に抱えられる。
「な…」
「ハルヒ」
「ひゃっ」
耳元で囁かれる。熱い息。そこから火を入れられた様に、あたしの顔にも血がのぼっていく。
「似合ってるぞ」
いとおしげな声と一緒に、耳たぶをものすごく優しく食まれた。
「あ…」
魔法の言葉。スタンガンでも使われたみたいに身体から力が抜ける。へなへな、と
腰からくだけてキョンに寄りかかる。あたしに押し倒されるような形でキョンもその場に屈む。
耳への愛撫が続く。耳の凹凸に合わせて丁寧に舌を這わせられる。たまに舌をとがらせて
啄木鳥のように突かれる。耳穴に吐息。耳の裏、首に掛けてをやらしく舐めあげられる。

その動作一つ一つに、あたしの身体は情けないほど敏感に反応した。
「ひっ」「やっ」「はぁー…」
自分のものじゃないみたいに力なく、蕩けた声が出てる。出させてるのは誰だ。
「ば…かキョン…っ」
キョンは答えない。その代わりとばかり、逆の耳にも指で優しく刺激が与えられた。あう。
リードを持ったそっちの腕であたしの首筋を支えたまま、キョンがあたしの身体の横側に
回り込んだ。優しく…そう、ペットでも撫で付けるように、体重を掛けながら背筋を撫でられる。
きもちいい。首を支える腕にしがみつくようにしながらあたしも身体を沈ませていく。
暫くそうやってあたしを律していた手のひらは、そのまま、自然な動きでずれ落ちていって
スカートの中に滑り込んだ。指がパンツの線を伝う。「…や、」 抗議をする間もあらばこそ。
突き出す形になっていた私のおしり、股の間からするりと指がパンツの下に潜り込む。

指は何の抵抗もなく陰唇を撫で通ると、そのままあたしのクレバスを穿った。
覚えのある人差し指を、あたしの膣穴はぬるりと飲み込んでしまう。そりゃあそうよね。
だって、あたしのあそこ、とっくにとろとろだったんだもの。首輪を取り出した時には、もう。
これ以上ない詰み。好きなヤツ、心底から好きだととっくに自覚してしまったヤツの指を
あたしが拒める訳ない。…すぐに小気味良いリズムで指は蜜壷を掻き回し始めた。
636■ドッグファイト(3/6):2007/05/09(水) 23:11:07 ID:ksTtIcyA

「は…あ…」
浅く、深く。あくまでやさしく、その指がわたしの中をまさぐる。そのリズムは段々早くなってくる。
たまに親指や中指が参加する。くぱっ、と開かれた時は思わず大きな声をあげてしまった。
そしたらぐいっと首を捻られ、苦しい姿勢で唇を吸われる。「ふぁ…」 あたしの蕩けた声。

指の動きが激しさを増してきた。今は中指はクリトリスに当てられて、人差し指と親指の
狼藉の振動を、あたしの一番敏感な部分に伝えてくる。直接つついてくる訳ではない
指腹がむずがゆい。それに較べてイタズラ指たちはやりたい放題、あたしの中をこね回す。
膣壁の、敏感な所が擦られるたびに短い悲鳴をあげてしまう。あたしはもういい感じに
テンパってしまってる。何かせり上がってくる。嬲られてる所から、脊髄を通って。身体が
浮き上がる感覚。「うあ、あ、あ、ああ」あたしは吃音のような短い嬌声を続けて漏らす。
ああもう、

駄目!…と思った瞬間、するりと膣から指が引き抜かれた。
それも刺激にはなったけど、イクには一歩足りない。えええ、なんで。なんでよ?
必死に首を後ろに曲げてあたしはキョンを見る。すがる子犬のような目をしてたと思う。
それを見るキョンの目も、子犬をを見つめるような優しい目だった。と、思う。
そう、「恋人を見るような」、でなく「子犬を見るような」。

また、首のリードを引かれる。もう一度首を押し下げるように。
あ、とか言いながら、火照った身体では抵抗もできずに床に押さえつけられた。
キョンは私の汁で濡れそぼった指を、セーラーがずり落ちた背中にそっと這わせてくる。
あたしの身体がびくりと震える。性欲に湯だった頭、その耳元でキョンの声がする。
「…ハルヒ」
ペットの背に置くように優しく体重をかけながら、
ペットに優しく問い掛けるみたいに。
「ごしゅじんさま、だ」
耳元で囁いた。
「…」
せめてもの抵抗に睨むような目を向ける。…いや、睨めてなんかない。
惚けた、潤んだ瞳でぐらぐらと見つめる。キョンの目は優しいまま。
「言ってみろ」

「あ…、」

「…………………………………………ご、しゅじんさま…おねが、い、します」
637■ドッグファイト(4/6):2007/05/09(水) 23:13:17 ID:ksTtIcyA

鼻にかかった、甘えるような声が自然に出た。自分の脳がその甘さで熔けそう。
リードを握る手でおとがいをさらりとなでられる。あぅ。それだけで身体が震える。
もう片方の腕はもう一度私のパンツへ。もうびしょびしょのそれは力任せに膝辺りまで
下げられる。スカートもすっかりひっくり返ってて、剥きだしにされた私の腰が外気に晒された。
丸出しのお尻を突き出してるあたしは、まるで今から折檻を受ける子供みたい。

でも、違う。今から貰えるのは、「よくできました」のごほうび。

だらしなくひらいた私の陰唇にするりとキョンの指が忍び込む。それだけで意識が
飛びそうになって、むずがるように腰を捻る。でもそんな動きはすぐに、膣内に入った指に
抑えられてしまう。指先が内壁をこする度に、電撃でも流されたみたいに身体が跳ねる。
リズミカルな刺激。
「あっ、ああっ、あっ、ひっ、はっ、あっ…」
楽器みたいに、キョンの指に合わせてあたしは悲鳴をあげる。なんだキョン、
演奏できるじゃない。頭のどっかで妙に冷静な自分が、冷静にあほな事を言っている。と、
「──────ッいぁ!!?」
アクセントのように伸ばされた中指に、絶妙なタイミングでクリトリスを擦り上げられて、
あほなジョークもどっかへ吹っ飛んだ。いつ、何をされたらあたしが気持ちよくなっちゃうのか、
全部知ってるみたいな指遣い。なんだかちょっと悔しくて、なんだか凄く嬉しい。
「きょ…、うぁ」
短い名を呼び切れない。「ごしゅじんさま」の指は絶え間なく私の意識をゆさぶる。
意識がどっかに飛ばされそうになる。津波に流されそうになってる船員の気分。
でも大丈夫、ごしゅじんさまがあたしの腰をしっかり抱えてくれてるから、もう片方の手ゆびで、
きもちよくされ、て、身体が、はねても、だいじょ、ああ、またイっちゃう、また。また!…。
638■ドッグファイト(5/6):2007/05/09(水) 23:15:24 ID:ksTtIcyA

んぁ……あれ。いつの間にかキョンはあたしの後ろに回ってた。
ぼんやり視線をやると、ぐったりした私の腰を両手で挟んで、ぐっと持ち上げる。
何も考えられずその動きに従う。肩から床に…や、いつのまにか敷かれたキョンのブレザーに
突っ伏して、膝は肩幅より開いて、もうパンツなんて履いてない腰を高く差し上げる。
我ながら何て恰好だろう。こんな恰好させられてるって事は…そういうことよね。
とろろんとした頭で考えながら、次にくるだろう衝撃に備えて。

そんな覚悟に何の意味もなかった事を思い知る。
ものすごく熱いキョンの肉棒が一気に私の膣奥まで突き入れられる。
「…!………っ!!!」
声にもならない。声にもできない。脳髄をハンマーで殴られたみたいな圧倒的な快感。
そのまま抽送を始められて、あっ、とか おっ、とか単音の、動物じみた声しかあげられない。
じゅぶ、じゅぼ、くちゃ。くぐもった、でも激しい水音。ぺち、ぱち、ぱちん。キョンの腰と
あたしのおしりのぶつかる音。自分の身体がすごくやらしい音をたててる、恥ずかしい。
恥ずかしくて凄く興奮する。もっと気持ちよくなる。音はどんどん激しさを増してく。
もっともっと恥ずかしくなってしまいたい。自分でも腰を突き出す。いっそう激しく抉られる。

頭の中で光が弾ける。何度もなんども。きもちいい。きもちいい。きもちいい。きもちいいい。
他の事が考えられない。どうしよう、本当にきもちいい。自分の腰が、自分の腰じゃない
みたいに勝手にがくがく動いて止まんない。これじゃ本当に犬みたい。あたし犬みたい。
犬なんだ。キョンの。キョンに可愛がられてる犬。ためしにわんって言ってみようかな。
また浮かんだあほな考えと、何故か一瞬浮かんだ有希の顔を頭から追いやってるうちに
キョンの腰の動きが更に早く、激しくなった。もうイキそうなのかな、キョンも息が荒い。
あたしはイキっぱなし。でもまだ欲しい。「とどめ」が欲しい。ください。おねがいします。
無我夢中でおしりを突き出す。

「ハルヒ…っ!」
わんっ。

感極まった呼び掛けに、心の中で応える。
それにまた応えるように激しく肉棒が突き入れられて──
639■ドッグファイト(6/6):2007/05/09(水) 23:17:33 ID:ksTtIcyA

肩で息を整えながら30分くらい、部室の天井を見ていた。隣に寝転んだキョンの
うでまくら。何も話さず大の字になりながら、たまに髪を梳いてくれる。えへへ。

あたしが呼び掛ける。
「…ごしゅじんさま。」
ぶっ、という声がした。おいおい、とかやれやれ、みたいな事をぶつぶつ言ってる。
もう薄暗くてよく顔色はみえないけど、きっと自称「ごしゅじんさま」は真っ赤に違いない。

「ね、キョン。幾ら相手がペットでも、生で中だしはまずいんじゃないかしら」
「…」
「ペットはちゃんと管理しとかないとすぐ増えちゃうのよ?」
「……あー」
「責任、取りなさいよっ」

ああー、とかううー、とか心底困り果てた顔でうなってるのが可愛くて、
思いっきり胸に抱きついた。汗のにおい。今日みたいな遊びじゃない。ずっと前、わたしに
ほんものの、視えない首輪をつけた男の子のにおい。この首輪はもうきっと外れない。
外れなくていい。でも、そのかわり。

「…大事にしてよね」
「ああ。分かった」

いつも韜晦してばっかのくせに、こんな時だけは、即答して抱き締めてくれる。
なんだか泣きそうになりながらキスの雨を降らせる。と、その頭を挟むように押さえられて、
正面から唇を吸われた。ついばむようにして一度離れて、次は舌が挿し入れられる。
そのまま、競い合うようにお互いの舌を貪った。酸欠になりそうなくらい。




「今日は凄ーーくノリノリだったわよね、キョン」
帰りの坂道。獄卒のような笑みを浮かべたハルヒが、斜めに俺の顔を覗き込んでいる。
あー…ええと…すまん。
「別に怒ってないわよ?でもなんか気に入っちゃった、この首輪。明日付けてこよっかな」
おぉおいー?!教室にもか!リード付けてか!もしかしてそれ俺が持つのか!?

「冗談よ」

…お前が言うと冗談に聞こえないんだ。

「なーによ、バカキョン!」

ぼやく俺に、俺の女神は三百ワットな笑顔を見せた。
640名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:19:37 ID:ksTtIcyA
以上。正直勢いだけで書いた。ヤマもひねりもなくてすまない。

さあ時間だぞおまえら、議論を蒸し返す作業に戻るんだ。
641名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:20:10 ID:JRN+T2v4
>>640
GJ!
642名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:21:02 ID:+i6X3BXC
>640
え?ああ…なんだか一仕事終えた後だと議論とか虚しくなっちまうよな…
いい話だったぜ、乙。
643名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:22:16 ID:seTnc//t
GJ。おまいさんには工場長の権利をくれてやろう。好きな抱き枕をもっていけ。
644名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:25:11 ID:JnQ30494
>>640
テラGJ
勢いでこれだけの文を書き上げられるあんたは凄い!
645名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:25:12 ID:nluSA40L
これはヤバい。ツボった。
ちょっと作業してくる。
646名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:36:00 ID:mYht99Xe
>>640
ぐっどじょーぶ!

今日はやけにすれ伸びてるな。
647名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:36:58 ID:JRN+T2v4
今日だけは調子がいいんだよ
648名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:37:08 ID:RJ2XjNcs
時間が時間なだけに取り敢えず使ってしまった俺ガイル
649名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:37:34 ID:kP7wcKVf
ちょwww
>>645よ 作業内容を簡潔に20文字以内で説明してくれwww
650名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:43:53 ID:IY7vh0OV
>>640 GJ!
ハルヒ視点の甘エロが(・∀・)イイ!!
651名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:47:44 ID:MhxJm0KC
こんだけコンパクトにまとめられるのがすげー
GJ!!
しかし惜しむらくはどおして『ミルクの時間』がないんだぁあぁぁ〜〜〜!
652名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:54:44 ID:Tv4phoAV
>640
どっぐじょぶ!!
首輪付けるの手慣れすぎww
653 ◆LeyXT4003g :2007/05/10(木) 00:36:56 ID:4wZymnYj
匿名掲示板では、
読み手が好き勝手に批評書くのなら、書き手も好き勝手投下すりゃいい。
読み手が書き手に配慮してくれるのなら、書き手も読み手に配慮すべき。
逆もまた同じ。
明らかに外部から来たくせに過去ログも読まず半年ROMらず書き込むような書き手や読み手は放置。

>>572
以前も書きました通り、俺もこのシリーズ好きです。まあこの前の番外は気がはやって暴走なさってしまったのでしょう。
今回、第六のヒロイン・ミヨキチとのやりとりという定番なネタですが、国木田ならなるほどこうするだろうなと納得し安心する展開でした。
過不足なくのほほんと柔和に状況に適応していく癒し系優等生でありながら、時折しっかりと恋する乙女である顔をキョンに見せる、こういうキャラはハルヒ二次創作において国木田♀だけでしょう。
ただ、SOS団などの強烈個性なメンバーが登場せず、どうしても山弱しオチ弱しいつもの日常になってしまい、人によっては退屈ともとられる回だったかもしれません。
また、調子の悪い野球の投手が手投げで球を放るように、説明埋めや場面繋ぎのためだけに書いた、不用意な文が所々目に付きます。
加えて、キョンにしては相手の(女としての)表情に妙に鋭かったり、また逆に鈍すぎたり。昼飯食べたらあっという間に夕方というのも……。
原作を熟読玩味し、推敲の段階でそういった文章を引き絞るのがいいと思います。
さらに、本家原作で僕っ娘優等生キャラの佐々木が登場し、このシリーズを初めて読んだ人にはキャラが被っているように感じられるでしょう。
しかし国木田♀は、佐々木とは明らかに違うタイプのキャラですし、キョンも、佐々木と接するのと国木田♀と接するのとでは態度は全く異なるでしょう。
例えばそういった差異をアナログノートにまとめてみるのも、今後のために実のある作業と思います。
大変だと思いますが、期待して待っている俺たちのためにも、自らを一皮剥くお心構えで、国木田♀話をお願いします。

>>640
流れ読まずにこれぞエロパロらしいSSをありがとうございます。
ハルヒに首輪つけるという男にとって一度はやってみたいシチュエーションが、ハルヒ視点でねっとり具体的に描かれていて、現在俺の腰の落ち着き非常に悪いです。
単にエッチだけの話に終わらせぬピロトークとラストの締めも素晴らしい。日常に帰るまでがエロですよ、本当。
ただ、屈辱感なく「ごっこ」にもならないような、ペットがペットであることに満足している、某同人漫画を思い出す話なので、
せっかく暴走娘に首輪つけたのに和やかエッチかよ!と落胆している読み手もいるかもしれません。
そのあたりは好みの問題、というより男がキョンである以上は調教ものに持ち込むには役者不足でしょうから、仕方ないでしょう。
(その点、キョンに首輪をつけさせる理由が実に面白く違和感なく、ナルホドと感心しましたw)
俺が勿体ないと思ったのは、キョン一人称を使っているのが最後だけ、という点です。
一人称のエロSSでは仕方がないことなのですが、例えばペッティングをされる側に状況描写まで任せると、多くの場合『妙に冷静』すぎると感じ、読んでいて引いてしまいます。
エロSSで受け手に描写させる醍醐味は「されている」否応のない事実を突きつける(思い知る)ことであり、
そうでなくただ状況だけを書くのであれば、「している」攻め手側が書いたほうが臨場感は保てます。
なので、結局キョン視点も使うなら、「用語」を駆使しなければならない場面ではキョンに語らせたほうが良かったのではと思うのです。ラストで種明かしする展開でもないですから。
どうすれば状況描写と感覚描写が両立できて、どうすればエロさが読者に伝わるかは、
プロの官能小説家の作品を読んでも答えが見つからないくらい小説として難しいことです。
書き手各々の文体に相応しい描写をするしかないかもしれません。それがエロに向いているかどうかも問題ですが。
ともあれ、こんな最中に投下なさるには勿体ない作品でした。GJ!を贈らせてください。

釈迦に説法を書いてるような気もしないでもないが今のところこれだけ。
6月1日にちゃんと発売して欲しいような、もう少し延ばして欲しいような気分。
654名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 01:00:16 ID:l/2stCVG
>>572
くっ! とうとうミヨキチにまで手を出すのかこの鬼畜め!
――さぁ、はやく! 

……あれ? 終り? やられたっ!? ←この怒りが>>455の最後の一行な流れを?

>>640
先に使われてるけど、「どっぐじょぶ!!」

>>653 ハハハ、こやつめ
655名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 01:10:35 ID:9MJrMch/
>>640
エロGJ!
猫ブリーダーを舐めた!って烈海王だよねw
656名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 01:36:39 ID:PIKGNlet
>>653
キルヤト・アルバを建設した人に都市の建て方を伝授するツォアンやノ・アモンの住民みたいだな。
657名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 01:44:14 ID:tRTSCVuU
>>640、643
おまいらwww
さあさっさと抱き枕スレに帰るぞw
658名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 02:18:59 ID:r36qVEGF
>>653
ある意味GJ! 久しぶりに批評らしい批評を読んだな。
連発すると噛み付く人がいるから、たまにでもまた書いてくれー!!
659名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 04:14:09 ID:2KPpJAeC
発売予定抹消に驚愕したよりは、何を見てもインパクトを感じない
660名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 04:36:09 ID:W9339Qc3
 
661名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 04:50:21 ID:vDjlXkC8
保守はいらんからな?
662名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 05:57:47 ID:jT8fI2zI
朝比奈さんキタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
663名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 06:27:57 ID:t5oPuRsc
>>640
(;゚∀゚)=З ハァハァ

>>662
(;´Д`)?
664名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 06:38:13 ID:W9339Qc3
 
665名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 09:16:46 ID:4ZTlrLul
>>640 GJ
以前はどんなプレイをしていたのかが気になる。
666名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 12:43:34 ID:W9339Qc3
 
667名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 14:45:38 ID:W9339Qc3
 
668名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 16:47:43 ID:W9339Qc3
 
669名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 17:34:29 ID:YetkHjkF
抱き枕スレってどこだ?
と思って「抱き枕」でググってみたんだ。
2chのスレ無いなぁ…って思って下までスクロールしたら

関連検索:
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シャナ 抱き枕 はぴねす 抱き枕 倉木鈴菜 抱き枕 朝霧麻衣 抱き枕 準 抱き枕


マトモな関連検索が一つも無いってどういう事だ!?

抱き枕スレは分かんなかったけど、やる気なくしたよ。


670名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 17:41:52 ID:e9hczrGE
 Q1.ホロ(ヒロイン)が俺のとなりで寝ているんですが
   抱きしめてもいいですか?
 A1.目を覚ませ、それは抱き枕だ
   さあ、抱き枕を梱包する作業にもどるんだ

 Q2.↑みたいな抱き枕ネタは一体何?
 A2.元は上のように「○○は俺の嫁」系の妄想レスをシャットアウトするために使われていたのが、
   いつの間にかスレの定番ネタとして定着したものです。
   使いすぎるとウザがられたり本編の話が出来ない雰囲気になってしまうので、程ほどに梱包作業を行いましょう。

ハルヒ系と雰囲気違うから気ぃつけてな。あと、やる気出せ。
ラノベ板の「狼――ん、誰か来たようだ
671名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 18:09:36 ID:6g3zDsYu
保守
672名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 18:25:27 ID:O9aMP5kk
キョンを甲とし、佐々木を乙として、両者の間に次のとおり契約する。

1、甲は乙を嫌いにならない。
2、つまり、甲は乙を好きになる。
3、ずっと心変わりしない。
4、甲は乙のフラグを折らない。
5、甲は乙以外にフラグをたてない。
6、寂しいときは、いつでも傍にいてくれる。
7、といっても、乙が寂しいのはいつものことなので、つまり、甲はいつでも傍にいる。
8、そうすれば、たぶん、被害者がなくなると思う。
9、苦しいことがなくなると思う。
10、契約を破れば、甲の人権の一部を無視する。
673名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 18:39:49 ID:EzrGDNiN
>>671
目を覚ませ、ここはエロパロ板だ。
さあエロい妄想を書き起こす作業にもどるんだ。

>>672
お前もか。いいか、フラグを折らないキョンなんてのはな
都市伝説だ。幻想だ。良いから目を覚ませ。
そしてエロい妄想を書き起こす作業にもどるんだ。
674名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 21:01:10 ID:O9aMP5kk
破ったら監禁等で人権を無視するヤンデレな佐々木様のつもりだったけど解りづらかったかな?
675名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 21:14:46 ID:gOTUfihW
NHKにようこそだな
676名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 21:23:51 ID:RP8C4p/8
正直言って分かり辛い
せめてみさくら語で書いてくれ。例をあげると

>>7、といっても、乙が寂しいのはいつものことなので、つまり、甲はいつでも傍にいる。

>>7、といぃっても、乙が寂しいぃのぉおおはひぃちゅものぉおおことにゃのぉおおれ、ちゅまり、甲はひぃちゅれも傍にいぃるのぉおお。
となる
677名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 21:29:05 ID:HQC00GSQ
つまり寂しさを紛らわせるためにみさくら語できょこたんに種付けする佐々木と言うことでFA?
678名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 21:49:01 ID:vDjlXkC8
>676
よけい分かり辛れぇぇぇぇw
679名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:09:20 ID:ke3fhjqI
>>674
それ何てマナマナ?
680名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:22:06 ID:EzrGDNiN
NHKネタで考える。
どう頭を捻ってもオンラインゲームでキョンに優しくする萌えポニテ美少女が
古泉だったというオチしか浮かばない。
「だから不毛なゲームなどやめて涼宮さんとですね……」
と爽やかに登場。
681名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:30:28 ID:N9L2Sev2
>>680
それなんて現実逃避してる作家と編集の会話
682名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:38:29 ID:acarpwOh
>>680
それ頼む
683名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 23:20:36 ID:bdHgOLYy
>>677
キョンたんに種付けしちゃだめだ!!
キョンたんで種付けするんだ!!
684名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 23:25:44 ID:N9L2Sev2
よく見ろ、きょこたんってのは橘のことだぞ。
つまり佐々木が百合に走ってきょこたんとチョメチョメ
685名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:35:53 ID:GShoqOL8
>>684
おまえはみさくらを百合の一言で片付けるのかw
686名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 01:13:56 ID:39FasXtu
そもそも1と2の間からおかしいぞ
687名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 07:53:17 ID:T054myO5
そろそろエロが欲しいところだな。
688名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 08:46:06 ID:71VvbIxj
今スレだけでしばらくソロ活動できそうですw
689名無しさん@ピンキー