【英国】エマ【恋物語】

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1名無しさん@ピンキー

此処は森薫による漫画「エマ」及びそのアニメ化作品「英国恋物語エマ」のエロパロスレです。
お書き下さる皆様も、ご覧下さる皆様も、紳士淑女としての誇りを忘れずにお過ごし下さるようお願い申し上げます。

それでは、ごゆるりとお寛ぎ下さい。


※本来の表記は「戀」ではありますが、機種依存文字の為簡略化させて頂きました。申し訳御座いません。
2名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 01:37:58 ID:q4FouPty
久しぶりに原作を読み返して、萌えチャージしてきます。

この作品は良い意味でイロエロ妄想できそうですね。
3:2007/04/24(火) 01:45:24 ID:GO5N6iZx
>>2
ああ、コメントがついて安心しました。どうもありがとう御座います。
しかしイロエロって単語は良いですね。
自分もイロエロ投稿出来るよう努力したいと思います。



現行及びにくちゃんねるは一通り確認したつもりでしたが、万が一重複しているようでしたらご忠告願います。
続行しても大丈夫なようでしたら、あまり1がでしゃばるのもどうかと思うので、これにて名無しに戻りたいと思います。
4名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 13:37:54 ID:p9yW0ivT
期待age
5名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 23:06:36 ID:p9yW0ivT
第二幕の録画失敗してますたorz
6名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:29:22 ID:XDzSAMzj
エマ絡みでウィリアムとかハキムとか、ときめかせてくれそうだけど
大人組(中年組?)もいいなぁ・・・
7名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 02:41:20 ID:RsP7qCfi
ダグと若ケリーキボン!><
8名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 04:24:58 ID:842/ggxD
レス番奇数ならエマの極濃エロパロがじきに投下
レス番偶数ならなぜか御緩漫玉日記のエロパロが投下
9名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 20:53:28 ID:pTc8Xo3g
>>8
ぐぐぐ、偶数…!
10名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 22:57:32 ID:m9/VSqw8
最初超萌えたけどあまりの作者自身のエママンセーぷりにひいて読まなくなってしまった…
今どんな感じなのかなー
こういっちゃなんだけど暗部がいっさい欠落してる昔ながらの「少女マンガ」だよね
11名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 00:31:38 ID:8qlFF+rF
>>10
自分も王道中の王道みたいな「少女漫画」だとオモタ
だがしかし…そこがいい
12名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 00:57:49 ID:ioWrPhCU
>>10
萎え発言がしたいだけなら本スレかアンチスレ(あるのかどうか知らないが)
でやってくれ
エロ妄想かきたてる邪魔するな
13名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 01:07:54 ID:Ooc7FUBi
エマが行方不明になってウィリアムと偶然再会する辺りが
切なくて良かった…

なんかその後gdgdになって終わってしまった、っていう印象なんだが?

あれ? 原作終わってるよね?
まだ続いてる?
14名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 02:23:42 ID:WgOEwXrr
>>13
今番外編やってる
とりあえずベタだけど、エマさんとぼったまの初物とかそんなのプリーズ
15名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 14:36:27 ID:6VVf9uT8
もしもシリーズで女郎屋に売られそうになった時、
逃げられなかったらどうなってたんでだろうとか
16名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 01:20:36 ID:x6rPc8PF
もしウィリアムがエマに出会わなかったらという前提での
ウィリアム×エレノアが読みたい
エレノア、個人的には大好きなんだ
17名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 08:56:02 ID:q8TUm+aw
>13
7巻で終了。8巻からは番外編。
18名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 13:03:07 ID:RbJSV/Dd
「一人でいる気分になれなくて…」とアルの家にやってきたエマで
19名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:02:05 ID:47tyeWlu
落ちませんように
20名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:46:22 ID:yWX4ULwK
ロンドン滞在中、坊ちゃまを意識して
強引にエマに迫るハンスってのはアリですか?
21名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 04:10:35 ID:oyaaTEhp
ありありです!!
22名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:50:58 ID:TRKjdrYl
>>20
坊ちゃまより、
ハンス萌えにはたまらないシチュですわ
23名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 00:23:25 ID:HBmkIROs
dat落ち免れるのってどれくらいレスつけばいいんだっけ?
24名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 01:29:58 ID:BtkzS7RX
正確な所はわかんないけど、30レスくらいまでは
伸ばしたほうが心強いと思う。

ハンスいいっすな。
25名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 01:37:08 ID:HBmkIROs
           { ,...:.: :.:.: :.:.:__ミミY}:.: :.: :. :.:.:.: :.:.:.::..   }ヽ
           /:.: /.: :.:/彡亠─‐|:.:|.: :.:. :.:..: :.: :.:.:.: :::.. { ヽ
          /:.: :.:.:.: :.:./         |:||:.: :.: :.:.:.:i: :.:.: :. :.:.::..ー'´ )
        /:. :.:.:.:.:.:...:.|       |.||:.: :.:.:.:i.:.:i.: :.:.: :.:.: :.:.:. ∧
        l::.:.:.:i.:.:.i:.:.:|        || l:.: :.: :.|.:.:|.:..:::i:.:: :.:.: :.::(_ノ
         |.:|:i.:i:.:.:i:.::.|      __..... l:.:.:_.||.:.|:.: :.:.:l :.:. :.::.:::.  )
          |::|:|::|::.:|_::_|     _,. -─-ト- '}:.:|ヽ:.: ::.:l:.:|.:.: :.:.レ'
          L:::.:===、     /  ッ下:::「`'ヾ    ヽ:/ \:.::l
         / レ'て _    { ''´ l:::::{ヽ ノト'''´ ̄//  }}::.:l
        |  '´  !:{ゝ:レ‐- |   、__::::::-::ソ/     } ヘ  |::l
        ヽ  l  ヽ::ソ   ヽ       /     ノ   ,リノ
         ヽ.l__ ィ/     `ー一 '      {  ノ/:.:.
           l    ヽ                   //.::.:.:.
             l                  / _ノ: :.:: ::: :::.
           ∧                 〃: :|/:.:. :.:./:.:!
            {:.:.ヽ    ー          / .: :.:.v:. ::.:/:.:リ
           |: :.::.\            / {:.: :.:.∨//:.::ィ{
           |: :.: ::.:.:\        ,  ´   { :.:. :.:.∨::/.: :|
            〉: :.:./:.: :.:.:...__     ´      ヘ: :.:.: :.:y: ::. ::}
            ∧:.:./ :.: :.:.:リ  ` - __ - ´   ∧:.: ∨:.: :.: リ
           |: :∨l:.: :.:.::/     ∧     {:.: :ヾ/:.:/:.:.∧
           {: :.:.:{: :.:.:./:.:.    /  ',    |:.: :.: ∨:.:ツ.:.:.}
 ィ ⌒ヽ _  ァ ‐ }:.:.:.::∨/::.:.:|   /   ,    {: :.:. .:.∨:.: :.: ト __    ィ⌒ヽ
          /   ∧:.: :.: /:.: :.:}  /    ,    ∨:.: :/.: /.: リ  | ` ´    ヽ
       {   |:.: \/:.: :.:.:/`ー'     `ー ´ ∧:.:/.::/.: :/    |        ヘ
       |   {:.: :.:.:|:/.: :∧           {:.: :.∨/.:∧     |         ハ
       |    }:.: :.:.l!:./.:.: :|           |:.: :.:.∨/:.:.}   |          }

>>24
了解した。とりあえず若エマたんで保守
26名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 01:39:20 ID:Z7CxgXZh
なんかこの作品百合のほうが妄想が働く
ターシャ×エマとかマリア×アデーレとか
27名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 02:36:50 ID:VE8lzZGl
前スレで途中になってるのがあるんですが、需要あります?
あれば続きをUPしますが・・・いかがでしょう
28名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 03:54:48 ID:dq2sOy/2
>>27
ノシ
29名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 11:00:30 ID:zm+9AvaF
前スレがあった事に驚いた
出来れば前スレのurl教えてくれ
30名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 14:34:29 ID:3S7dHsEh
前スレ存在してたのか…
31名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 19:58:32 ID:HBmkIROs
         ,r' _ニ、ヽ、、  `ヽ、ヾ、  `γ∠/L
        /´ゝ/''"`ヽ、ヽヽ、    \ヽ、   l| トく
        レフ/    ,. ≧ゝヽヘ、  \⊥、〃 l|  ',
        ヽ、| _  ´ /´,rrァヾ├=―', -ヽノ |l  l,|
          ハァゝ、__l ´ ゞ-‐'ノ    〈ヽi |_,.イ 〃
          ,' 〉ゞヲ ヽ、__/     ノノ丿´ l/イ
         ヽニL_,イ          '´/ヽ=レ,ノ|
           ',〈、         ,イヘ‐-_/'´| :|
            ',    _,.        l-‐''"l |  ||
            ヽ、 ''"     .::   |   | |  ||
              ヽ、   /.-‐''´ ̄ヘ, || ||
                `ユ彡´      ', |:| ||
                「           ', |  | |
                l   _,. -‐ ニ二ニヘ、l ||
               ノ / _,..::'´フ:::::::::::ヽ::`ヽ| |
              ,r'レ/ /´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ」
              /:/ /::::イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
            //  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
保守
32名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 20:19:41 ID:eOR2JGSv
>>31
ムスカかとおもた
33名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 20:20:25 ID:3S7dHsEh
第二幕ようつべうpまだ〜? チソチソ(AA略
34名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 22:33:04 ID:3S7dHsEh
連投スマソ
第二幕見れました
35名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 00:51:09 ID:UlHibmzz
過去ログ
英國戀物語エマのエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113395476/
36名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 01:29:41 ID:ttllp3A7
>>35
d
見られるようになるまで正座して待つぜ
37名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 02:33:04 ID:gc/XGIc7
38名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 02:49:48 ID:ttllp3A7
>>37
おお神様ありがとう!
ぼちぼち足が痺れてきたので助かりました。thx!!!!!!
39名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 14:24:40 ID:ymnLiKyY
あの時代、女性のオナニーは世間的にどういう見られ方だったんだろうか。やはり忌み嫌われていたのかなぁ。

や、ほら、エマが隠れてオナ(ry
40名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 10:07:33 ID:gWW9QboK
>39
キリスト教は禁止じゃなかったっけ?
41名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 11:06:58 ID:720DVFLW
オナニーはともかくオーラルセックスは禁止だった気がする
42名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 16:41:13 ID:/4ji+aK0
禁止すればするほど、裏では性交乱交当たり前なんでないの
というイメージなんだが
43名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 21:58:20 ID:mJrlNoip
>>42
禿しく同意
紳士の社交場に娼婦呼んだりして
ウィリアムもとっくに童貞卒業してそうだ
44名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:31:07 ID:1zqS6tf8
エマのエロパロは、結構難しそうだなぁ…。

衣服からして名称とか、どうやって脱がすのかとか。
しかし、だからこそ雰囲気ピタリとあったSS書いてくれる人がいたら激萌えだ、これ。

45名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:49:31 ID:SWScVCsY
衣服の名称などの参考になるサイトない?
46名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 01:49:59 ID:eO4oSu4e
私…待ってますから
47名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 03:59:25 ID:nhHV+VuX
死亡フラグ
48名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 21:50:37 ID:4U5SOTQk
期待age
49名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:47:10 ID:0Ugx4bOG
今夜、水晶宮で
50名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 16:33:42 ID:vUnYYsOg
保守

ハキム×エマ待ち
51名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 23:30:31 ID:+eU9upF7
アニメ録画失敗してたorz
52名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 23:29:06 ID:zun05jSs
>>20
エマ×ハンス、あるなら頼む、投下してくれ…
53名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 01:42:36 ID:QpzfxcPg
やっぱり難しいねぇ。
当時の社会制度や仕組み、生活様式に物の名前。
そう言ったものを知らないとうまく書けないね。
骨子は考えたけど肉付けするための資料が多くて面倒だ。
54名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:40:19 ID:jRgv5f6P
格子だけでも構わん…
ハンスで頼む
55名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 23:35:53 ID:KPqyWgj8
俺からも頼むage
読み手もそこまで深い時代背景は理解していないはず(少なくとも俺は馬鹿だから安心汁)
56名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 02:16:25 ID:FeuiAw5M
時代考証なんぞどうでもいいとまでは言わないけど、
萌えさえあれば、やっぱどうでもいいかな?と思う自分がいる。
57名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 07:24:17 ID:E8QvIqQs
原作からして、萌えのために綿密な時代考証があるのであって
その逆ではないからな。
58名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 00:46:52 ID:/VclksDX
ハンス×エマ待ち
59名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 07:54:14 ID:8F84Y6LX
ハキムエマだったらこの前同人誌で見たお
ここって同人のハナシはナシなの?
60名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 19:57:12 ID:8CPeLD8y
>59

板違いだしね。 

第一、同人の話してて荒れてない所って見た事ないから。
普通にしない方がいいとおも。



そんな自分は >>58 と同じく ハンス×エマを心から待つ。
61名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 02:41:50 ID:A3jscIiC
ハンス×エマってシチュエーションとしては
屋敷の中に得体の知れない奴がいるのは嫌→レイープ
もしくは
ドイツだと、クラスの差はあまりないのでしょうか
の頃の傷心のエマにさりげなく接近→寂しいからそばに居て→和姦
くらいしか思いつかないけどどっちも微妙なんだよなぁ。
62名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 18:04:58 ID:Gp5iiCLj
普通にハンスはエマが好きなんだから、暴走して襲っちゃえばいいんだよ。
63名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:16:27 ID:MXQ2dfry
「おとなしそうな素振りをして……そのお仕着せの下に何を隠してる?」
 と耳元で囁きつつ背後から抱きすくめるシチュで
64名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 00:12:26 ID:e/vgn5fz
ハンスの毛深そうなところも描写していただけると・・・



待ってるしかできない自分だけどホント宜しくお願いします。
65名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 02:45:19 ID:o0bxn97L
仕事の合間、無意識の内に角オナにふけってしまうエマ。
66zero:2007/05/25(金) 23:04:37 ID:5dO/NVW3
えーっと・・・前スレで途中になってるのをUPしようとしたのですが、消えてしまいました。
あれからなんとか続きを修復したのですが・・・最初からUPした方がよろしいでしょうか?
途中からUPした方がよろしいでしょうか?
お手数ですが、ご意見頂けたら幸いです。
・・・・けっこう長めですぅ。
67名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 23:42:19 ID:Z+LrOryn
スレは十分空いているので、出来れば最初から投下して頂きたいです。
68名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 23:52:32 ID:jebOATu/
ここは一つ景気づけのためにも最初から!
おながいします。
69zero:2007/05/26(土) 00:07:37 ID:XUt3JKbF
了解しましたっ!・・・では最初からUPしますね。
気長にお付き合いくださいね・・・・それでは
70zero:2007/05/26(土) 00:09:14 ID:XUt3JKbF
豪商ジョーンズ家・・・・
その書斎に、執事スティーブンスが運んできた紅茶の良い香りが漂っていた。
「おまたせいたしました。」
「・・・・・うむ。」
朝から書斎で仕事をしていた当主リチャードは、疲れた身体をソファーに沈め、窓の外を眺めながら紅茶を飲み、一息ついた。
すると息子ウィリアムが馬車に乗り、出かけていく処が見えた。
「・・・・ウィリアムがどこに行くのか聞いているか?」
「いえ・・・私はなにも・・・・・・・・」
傍らに立つスティーブンスは俯きながら静かに、そして簡潔に答えた。
リチャードは目をほんの少しだけ細め、なにかを考え出す。
そして遠ざかる馬車を見たまま一口、紅茶を飲んだ。
「スティーブンス・・・・こういう事は、よく有るのか?」
リチャードの質問にほんの一瞬、間が空いてしまったがスティーブンスは正直に答えた。
「・・・・・・・・この時間に、お出かけになられる事が多いようです。」
目を閉じ眉間にシワを寄せて、息子の行動に溜息を漏らすリチャード。
(まったくあいつは・・・なにをやっているのか・・・)
不振に思ったリチャードは、ひとつの考えに達する。
(・・・・なにもなければいいが、少し調べておいた方が良いかもしれんな)
71zero:2007/05/26(土) 00:10:56 ID:XUt3JKbF
数日後・・・・。
いつものようにエマは、街に買い物に出ていた。
そして買い物を終えて、いつもウィリアムが待っているお店の前へと行く。
(・・・・ジョーンズさん、もういらしてるかしら?)
今日は早く買い物を済ませていた。その分、いつもより長くウィリアムと話が出来る。
いつの間にかエマもウィリアムに会う事が日常に、そして楽しみになっていた。
人々が行き交う中、エマはお店の方へと近づいていく。
すると突然、止まっていた馬車のドアがエマを遮る様に開き、中から降りてきた男に声を掛けられた。
「エマさん・・・ですね?」
「あ!?・・・・はい。」
急に呼び止められ、しかも自分の名を言われ、エマも驚きを隠せない。
「突然の事に申し訳ありません。・・・実はジョーンズ様より貴方様をお連れするように仰せつかりまして・・・・」
「・・・・ジョーンズさんが?私を・・・?」
「はい・・・・早速なのですがこちらにお乗りください。」
「え?・・・・でも・・・・・」
そうは言われても流石に戸惑ってしまう。そんなに長い時間、どこかに行くわけにはいかない。
それに、エマには帰ってやらなければならない仕事もある。
「・・・お手間は取らせません。帰りも私が責任もって御送りいたしますので・・・。」
「・・・・・・。」
「お連れしなければ、私は叱られてしまいます。・・・・お願い致します。」
考え込むエマを、半ば強引に中へ連れ込んで馬車を走らせた。
そして馬車はジョーンズ邸へと向かった。
72zero:2007/05/26(土) 00:13:03 ID:XUt3JKbF
ジョーンズ邸に着いたエマは、書斎に通された。そこには一人の男が待っていた。
「御初に御目に罹る。ウィリアムの父、リチャードだ。」
「・・・・・!?」
エマは目の前に居る人がウィリアムの父と知って驚いた。
そしてここに来てようやく自分を呼んだのが、自分の知る《ウィリアム・ジョーンズ》ではなく父親の《リチャード・ジョーンズ》だったと
気付かされた。
突然こんな所に呼ばれ、しかもどう対応して良いのか分からない。エマはただ困惑するだけだったが、なんとか口を動かした。
「・・・ぁ・・・・エ、エマです。ケリー婦人の・・・・」
「知っている。君の事は調べさせてもらった。」
「!?」
自分の事を調べたと聞きエマは動揺する。そんなエマを尻目に机に肘を突いて顔の前で手を組み、話を続ける。
「君に来て貰ったのは他でもない・・・息子、ウィリアムの事だが・・・まさか君と付き合っているとな・・・」
「!?・・・・いえ・・・私達は・・・」
私達は会って話をしているだけ・・・と、続けようとするエマの言葉を遮るリチャード。
「まったくなんとゆうことだ・・・・将来、このジョーンズ家を継いでいかねばならんとゆうのに、こまったヤツだ。」
リチャードは声を荒げる事は無いものの、その節々に呆れと、怒りが入り混じっていた。
そして、その迫力にエマは押し黙ってしまう。
「英国には二つの国がある・・・ジェントリ以上とそうではない者。リチャードには、それに相応しい立ち振る舞いをしなければならない
責任があるのだ。・・・それなのにアイツは・・・・」
次々と矢継早に言うリチャード。それを聞いていたエマは自分とウィリアムの関係を想い、胸が締め付けられた様に感じた。
悲しい気持ちが湧き上がってきて、顔を暗く沈ませてしまう。
一方、しばらく言いたい事を言っていたリチャードは、少し落ち着きを取り戻していた。
そして目の前に立つエマを改めて見据えていた。先程までと違い、今度は書斎に沈黙が支配した。
73zero:2007/05/26(土) 00:14:55 ID:XUt3JKbF
(・・・・ほう。)
よく見ると、その女はなかなか美しい事に気付く。憂いを帯びつつも凛とした顔立ち、スラリとした四肢、スタイルもいい。
リチャードはじっくりと舐めまわす様に観察していく。やがてリチャードの脳裏には、ある考えが浮かんでいた。
リチャードは社交界に馴染めなかった為、ロンドンから離れて暮らす妻・オーレリアの代わりが欲しかった。
今までは娼婦を買い、その情欲を満たしていたが、目の前に美しい女が居るのだ。
(・・・・・ウィリアムのヤツ。・・・・しかし、アイツになど勿体無い・・・さて・・・どうするか・・・・)
リチャードはエマをその手にする方法を考え始めていた。
しかし心の乱されたエマに、その獲物を狙う視線など気付くはずもなかった。
「エマ・・・といったな。ひとつ聞こう。」
「!?・・・・・は、はい。」
「おまえと付き合うように誑かしたのはウィリアムの方か?・・・それとも君か?」
「・・・・え?」
エマには質問の意味が解らない。その前に、誑かすとはどういう事なのか・・・?
「もし誑かしたのが君ならば良い・・・・しかしウィリアムからならば考えねばならん。」
「な、なにを・・・・?」
リチャードは真剣な表情を浮かべ、エマに強い視線を送る。
「もしウィリアムの方からならば縁を切り、アイツをここから追い出さねばならん。これはジョーンズ家の仕来りなのだ。」
「な!?・・・・・そ、そんな・・・・・・」
もちろんそれはリチャードの作った嘘なのだが、なにも分からないエマには信じてしまうに十分だった。
(そ、そんな・・・・私の所為で・・・・)
自分の所為でウィリアムが家を追い出されてしまう。エマは目の前が真っ暗になって、気を失ってしまいそうになる。
しかしリチャードは畳掛けるように言った。
74zero:2007/05/26(土) 00:16:29 ID:XUt3JKbF
「もう一度聞く。誑かしたのは君か?ウィリアムか?・・・どっちだ。」
「・・・・っ・・・・・。」
エマはウィリアムの為に名乗り上げようとするが、もしそれを認めてしまえば自分がはしたない女だと自分で言っているように感じ、
思わず口篭ってしまう。
リチャードは、そんなエマの様子を愉しむ様に最後の詰めを打つ。
「・・・・ならばしかたない。ウィリアムを・・・・」
「・・・・・・・し・・です・・・・」
リチャードの言葉を遮るように、エマは身を震わせて言った。
「・・・・ん?よく聞こえんな・・・・・」
しかしリチャードはワザと意地悪く、更に問いかける。
「・・・私・・・です・・・・・私が・・・ジョーンズ・・・・いえ、ウィリアム様を・・・・」
恥かしさに俯くエマ。リチャードは口元を隠す様に組んだ手の中で一瞬だけニヤリと笑うと、すぐにエマに言った。
「ほう・・・・ならば証拠を見せてもらおうか・・・」
「し・・・証拠?」
「おまえがウィリアムを誑かしたと言うのならば、それを証明してもらおうか。」
「で、でも・・・・どうやって・・・。」
「そうだな・・・まず、こちらに来てもらおうか?」
「・・・は、はい。」
エマは素直にリチャードの指示に従う。そして真横に来ると、リチャードはソファーを回転させてエマの正面に向いた。
75zero:2007/05/26(土) 00:18:48 ID:XUt3JKbF
「では、そこで跪いて奉仕してもらおう。」
「ほ、奉仕?」
エマは、奉仕するという意味が分からなかった。
「いつも君がやっている様に、これを口で奉仕するのだよ・・・・。」
リチャードは自分の股間を指差し、今度はエマにも分かる様にニヤリと笑った。
エマはようやくリチャードの指差したモノ、そしてその事を理解し、驚愕に目を見開く。
「!?・・・・そ、そんなこと・・・出来ませんっ!!」
耳まで真っ赤になって顔を背け、反論するエマ。
「ふむ・・・ではさっき言った事は嘘なのだな・・・・・・しかたがない・・・・ではウィリアムを・・・」
「!!・・・・・・」
その言葉を聴き、エマはなにかを決意したように跪く。しかしどうすればいいのか戸惑うエマ。
「・・・まずは私のモノを手を使わずに取り出すのだ。」
躊躇しているエマに、リチャードは指示を出した。エマは一瞬目を見開いて驚くと、ゆっくり口をリチャードの股間に近づけていく。
その目には涙が滲んできていた。
「・・・・・ん・・・・っ・・・・」
エマはなんとかリチャードのズボンのチャックを咥え、降ろしていく。
そしてその中からリチャードのペニスを出す為に、下着を啄ばむように徐々に下げていく。
リチャードは座っている為、なかなか取り出すことが出来ない。
その為エマは長い時間、リチャードの股間に顔を埋めることとなり、その男の匂いを嫌でも嗅いでしまうことになる。
それを意識しないように考えても、どうしても意識してしまい頬を赤らめてしまう。
そんなエマの反応を、リチャードは見下すように愉しむ。
やがて下着の中からリチャードのペニスが姿を見せると・・・・
「きゃっ!!」
すでにいきり立っていたリチャードのペニスは、エマの頬を叩く様にぶるんっ、と勢いよく飛び出した。
目の前に雄雄しく起つペニスに、エマは恥ずかしくなって顔を逸らす。その身体は、怯えたように震えていた。
76zero:2007/05/26(土) 00:20:45 ID:XUt3JKbF
「ではエマ・・・口と舌を使って愛撫するのだ。」
「・・・っ!?」
ここまでくれば流石にエマにも、何をするのかは分かっていた。しかし改めてそれを言われると、絶望的な気持ちになってしまう。
だがここで反意を見せれば、ウィリアムに迷惑が係ってしまう。
エマは恐る恐る手をペニスに伸ばし、その穢れを知らない唇を触れさせる。
「・・・・ん・・・ふ・・・・・ちゅっ・・・・」
ちろちろと鈴口の裏や亀頭部を舌で舐め、刺激する。
「ふふふ・・・いいぞ。そのままくわえ込んで、全体を吸い込む様に舐め上げるのだ。」
「・・・!?」
エマはペニスから唇を離し哀願するように見上げるが、リチャードの無言の威圧に屈して再び顔を近づけ口を開けた。
「・・・っふ・・・・・あむ・・・・・・む・・・んちゅっ・・・ちゅ・・・ちゅぷ・・・」
ペニスを咥え込んだエマは、指示されたとおりにリチャードを愛撫する。エマの口内に男の性器の味と匂いが広がり、眉を顰める。
不慣れながらも懸命にフェラチオし続けるエマの姿に、リチャードはかつて無く興奮した。
するとリチャードは、腰を浮かせるように突きたててくる。
「むッ!?・・んぐっ!・・・ちゅっ・・・・ん゛んっ!!」
エマは時折ペニスが喉の奥に入り苦しむが、それでも口を離そうとはしなかった。それは偏にウィリアムを想えばこそだった。
しかしそんな時・・・・

コンコン・・・・

突然、ドアをノックする音がした。
77zero:2007/05/26(土) 00:22:30 ID:XUt3JKbF
「父さん・・・居ますか?」
それはウィリアムの声だった。エマはもちろん、リチャードも驚いていた。
しかし一瞬で落ち着きを取り戻したリチャードは、まだうろたえるエマの頭を掴んでペニスを咥えさせたまま言う。
「そのまま机の下に隠れるのだ。ウィリアムに見つかりたくはあるまい・・・」
エマはその指示に従って、なんとか机の下に身を隠した。
「入りたまえ・・・」
するとウィリアムはドアを開け、リチャード前まで来ると仕事の話をし始めた。
その間もリチャードは、エマに愛撫させるように腰を動かし催促する。
「・・・・・・・・・んっ・・・・・ぅ・・・・」
エマはウィリアムに気付かれまいと、ゆっくりと静かにリチャードのペニスを唇全体で強く刺激する。
そして口で出来ない分、刺激が足りないと思い、手も使って扱いていく。
「ぅむ゛・・・・く・・・・」
「どうしたの・・・?」
「い、いや・・・なんでもない・・・」
リチャードはエマの思わぬ責めに反応してしまうが、ウィリアムは気にせず話を続けた。
その二人の間、机の下にエマが居るとも知らずに・・・・。

(・・・・・・・ジョーンズさん・・・・私・・・・)
頭上で二人が話している。ウィリアムの声が聞こえる。
いやらしく音をたててリチャードのペニスを咥えている自分。
もし自分の今の姿をウィリアムに見られたら・・・・そう思うとエマは、その恥辱に涙が溢れた。
そしてもう・・・ウィリアムには会えないと・・・・。
78zero:2007/05/26(土) 00:24:48 ID:XUt3JKbF
しばらくするとウィリアムは部屋を出て行った。
「ふふふ・・・お前のその姿をウィリアムにも見せてやりたかったぞ。」
「・・・っそ、そんなこと・・・・」
慌ててペニスから口を離し、リチャードを見上げるエマ。そんなエマの目から涙が流れ落ちた。
「ふっ・・・冗談だ。さあ、続けてくれ・・・」
リチャードはエマの涙を指で拭う。エマは意外なリチャードのやさしさに驚き、そして再び愛撫を続けた。
「んっ、んふっ、ん・・・・んちゅっ・・・」
ペニスを咥え、頭を上下するエマ。そして一度口を離すと、肉茎全体にキスするように啄ばむ。
「そうだ・・・もっと丹念に・・・愛しいモノと想ってするのだ・・・そして・・・・」
リチャードの指示にエマは素直に従っていた。
亀頭全体を舌で丁寧に舐め上げ、その先端に溢れてきていた透明な液を舐め取る。
エマはいつしかこの異常な状況と、リチャードに奉仕する自分に混沌してしまっていた。
そしてリチャードは、そこらの娼婦など問題にならないほど淫靡なエマの姿に興奮した。
「ッく!?・・・・そろそろ・・・いくぞッ!!」
リチャードはそう言うと、エマの頭を掴み激しく腰を討ちつけた。
「ん゛ぐっ!?・・む゛・・・ん゛!・・・ん゛んッ・・ぅ・・・!!」
突然激しく動かれ、しかも頭を押さえ込まれペニスが口の中で暴れる。
エマは苦しさに離れようと抵抗するが、それでもリチャードはかまわずに腰を急き立てる。
そして・・・・

ゴビューッ!!ビュッ!ドピュッ!ドピュッ、ドク・・・ドクン・・・・・

「ん゛!?・・・ん゛んぅ〜〜〜ッッ!!」
エマは口内に射精され、激しく暴れる。しかしリチャードは、エマの頭を押さえこみ逃がそうとしない。
79zero:2007/05/26(土) 00:26:45 ID:XUt3JKbF
「エマ・・・そのまま飲むのだ。」
口の中に精液が溜まり、逃れられないエマは苦渋の念でそれを飲み込んでいった。

ゴクッ、コクン・・・・・

そして最後の一滴まで出し尽くすと、リチャードはようやくエマを解放した。
「・・・っは・・・げほっ・・・けほっっ!」
床に座り込んで荒い息を吐き、咳き込むエマ。リチャードはそんなエマに、持っていたハンカチでやさしく口を拭ってやる。
「今日はもう帰るといい・・・・遅くなるとお前も困るだろう・・・」
「え・・・・?」
思わぬリチャードの言葉に驚くエマ。
たしかにあれからずいぶん時が経ち、このままではケリー婦人に心配させてしまう。
しかし・・・・なぜ?・・・・。
80zero:2007/05/26(土) 00:28:36 ID:XUt3JKbF
エマは馬車に乗り、ジョーンズ邸を後にした。
馬車はそのままケリー婦人宅の近くまで行き、そこでエマを降ろしてくれた。
「エマ・・・少し帰りが遅かったから、心配してたわ」
「す、すみません・・・・」
帰り着いたエマの前にケリー婦人が姿を現し、話しかける。
「・・・・いいのよ。たまにはこんな事もあるわ・・・」
ケリー婦人はエマの不審な様子を少し勘ぐったが、ウィリアムと会っていたのだろうと勘違いして、あえて何も言わなかった。

エマは一度自室に戻ると、服を脱ぎだす。エマの下着はしっとりと恥ずかしいシミを作っていたのだ。
耳まで赤くなって自分を恥、そして下着を取り替えた。

それからいつもの様に夕食を用意し・・・・そして一日が終わった。
エマは自室に戻ると髪を解き、小さな鏡を見つめた。
そしてリチャードとの出来事を思い返す。
・・・・あんなことをしてしまった自分は、もうウィリアムに会うことは出来ない。
そう心で自分に言い聞かせるエマ。
エマはベットに横になると静かに泣き、シーツを濡らしていた。


一方、ジョーンズ邸のウィリアムは・・・。
「はあ〜・・・今日はエマさんに会えなかったなぁ・・・・」
ウィリアムはエマの嘆きを知らず、ひとり溜息を漏らしていた。
81zero:2007/05/26(土) 00:33:53 ID:XUt3JKbF
・・・・とりあえず、ここまでが前半でした。
結構前にUPしたので、話が最初の頃ですねぇ・・・。
基本的に前スレにUPしたモノと変化は無いはずです。
まだまだ続きますが・・・・それはまた明日にUPしますね。
ではでは・・・・・
82名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 10:09:08 ID:wPtdIYfA
エマかわいそう…




というのがいいんだろうな。
83名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 16:26:37 ID:yD1PjmTN
かわいそうだけど、こういうのも好きだ。
続き楽しみ。
84zero:2007/05/26(土) 23:12:58 ID:XUt3JKbF
お待たせ致しました、それでは後半ををUPします。
・・・ではではっ
85zero:2007/05/26(土) 23:15:14 ID:XUt3JKbF
あれから数日・・・・エマはいつも通りの生活をしていた。
ただ一つ、ウィリアムに会うということを除けば・・・。
エマは街に買い物に出ても、ウィリアムが待つ店の前は避けていた。その理由はウィリアムに対する罪悪感からだった。
(ジョーンズさん・・・・私・・・もう貴方とは会えない・・・会ったとしても、私・・・どんな顔すればいいのか・・・・)
もしこのまま会っても、ウィリアムにも自分にも嘘をついていかなければならない。
自分にはなにがおころうと構わないが、ウィリアムに嘘をつくという行為は身を切るように辛く、そしてエマを悲しい気持ちにさせる。
これからどうすればいいのか?・・・それを思うとエマは心を暗くさせ、足取りも重くなってしまう。

買い物を済ませたエマは、ようやくケリー婦人宅まで帰ってきた。
厨房に荷物を置くと、窓の外に人の気配を感じた。
勝手口から外に出ると、裏口に一人の子供が立っていて、手招きをしていた。
「これ、おねぇちゃんにわたしてって・・・」
「・・・私に?」
エマは目線を合わせるように屈むと、その男の子は手紙を差し出した。
片手には一枚の硬貨が握られていた。・・・どうやら誰かに頼まれたのだろう。
手紙をエマに手渡すと男の子はにっこりと笑みを浮かべ、元気良く駆けて行ってしまう。
見るとその封筒には、表も裏もなにも記載が無かった。少し不振に思ったエマは、その封を開けて手紙を読んだ。
「・・・っ!?・・・・・・・・・」
その手紙を見たエマは、表情を曇らせていった・・・・。
86zero:2007/05/26(土) 23:18:48 ID:XUt3JKbF
頭上には星々が煌き、人々が夢の中に有る深夜・・・そんな夜更けに裏口から、隠れるように出てきたエマ。
その手には、昼間受け取った手紙が握り締められていた。
エマはその手紙を見ながら、細い小道へと曲がって行く。
しばらく進むと、古びた建物の前にたどり着いた。
「・・・・・・・・・・」
その建物を見上げると、窓の一つに明かりが漏れている。エマは意を決する様に建物の中へと入っていった。

階段を上がっていく途中、辺りの様子を見ると人の気配がしない。
ふと見るとドアが半分開いていて、その中を覗いてみると誰も居ない。
おそらく人が居なくなってから、かなり時が経っているだろう事は、置かれた机や家具に溜まった埃が物語っていた。
そして、ようやく一つの部屋の前にたどり着いたエマ。

コンコン・・・

「・・・どうぞ」
「し、失礼します・・・」
ドアを開けて入ってくるエマ。
その部屋は狭く、真ん中に大きなベットが不自然に在るが目立つ。
そしてそのベットに腰掛ける一人の男、リチャードがエマを待っていた。
「ずいぶん来るのが遅かったな・・・」
リチャードは立ち上がると、エマの方へと近づいていく。
身を硬くさせるエマ。そんなエマの腰に手を回し、エスコートするようにベットへと座らせる。
するとリチャードはエマに背を見せ、傍らに在る小さな机に置かれた物になにかをしていた。
エマはリチャードの行動が気に掛かったが、それよりもこの場に来させた事が気になっていた。
87zero:2007/05/26(土) 23:23:18 ID:XUt3JKbF
「・・・・私を呼び出して、何の御用ですか?」
「この前はたいして話も出来なかった・・・だからもう一度、じっくり君と話をしたくてね・・・・」
そう言いながら振り向いたリチャードは、そのままエマの前にイスを置いて座った。
「もちろん・・・ウィリアムの事も含めて・・・」
ピクンと反応するエマ。
「そのことは・・・・・・この前お話した通りです・・」
エマは一瞬、リチャードにした奉仕を思い出し、思わず目線を外し俯いてしまう。
「しかし・・・私には、君がウィリアムを誑かしたとはどうしても思えなくてな・・・」
「!?・・・そんな・・・・」
その言葉にエマは驚きを隠せなかった。
なんのために自分が、あんなに恥ずかしい事をしたのか・・・そしてその為にウィリアムを避けてしまっているというのに・・・それなのに・・・
そんな事を考えると、エマは愕然としてしまう。
部屋には重い空気が流れる・・・・・その沈黙を破る様に、リチャードが言った。
「・・・・そこでだ・・・・きちんと証明してもらう為に、続きをしてもらおうと思ってな・・・」
「!?」
それはリチャードに、その身を捧げる事を意味しているとエマにも分かっていたから・・・。
「・・・・・・・私・・・か、帰ります・・・・」
取り乱したエマは立ち上がりドアに向かおうとするが、その前にリチャードが立ち塞がった。
「まあ、待ちなさい・・・・・・・」
抵抗するエマの腕を掴んで逃がそうとはしないリチャード。
「は、放してくださいっ!!」
仕方ないといったように溜息を漏らすと、リチャードは一つの提案を言ってきた。
88zero:2007/05/26(土) 23:25:30 ID:XUt3JKbF
「では、こうしよう・・・おまえは何もしなくて良い・・・ただその美しいおまえの身体を見せて欲しい・・・・・・其れが済めば帰っても良い
・・・・どうだね・・・これならば良かろう・・・」
「え?」
それはリチャードの前で、裸になる事を意味している。
しかしそうすれば、それだけで帰してもらえる・・・嫌な事もしなくていい・・・・。
(・・・・でも・・・・)
エマには人前で肌を晒すという行為をする事など、出来る筈もなかった。
そんなエマを見たリチャードが、さらに後押しする。
「私もおまえには指一本、触れはしない・・・君はウィリアムの疑いを晴らしたくはないのかね?」
それを聞いたエマは、観念したかの様に頷いて返事をした。
「・・・・わ、わかりました・・・」
89zero:2007/05/26(土) 23:27:58 ID:XUt3JKbF
部屋の隅に置いてあるロウソクの灯が揺れる。
エマはゆっくりと、いつも着ているメイド服に手を掛けた。キャップとエプロンを取り、背中のボタンを外してワンピースを脱いでいく。
「・・・・こ、こっちを・・・見ないでください・・・・」
リチャードの視線を感じ、エマは恥かしそうに身を震わせ訴えるが、その言葉を無視するように見詰めている。
しかたなく脱ぎかけたワンピースを一気に脱ぐと、急いでその身体を両手で覆う。
そして硬く目を瞑り、リチャードの全身を舐めるような視線に耐えた。
(・・・・すばらしい・・・・)
きめ細かい肌・・・・
両手で覆った為にやわらかく押し潰され、逆に大きさを目立たせてしまう乳房・・・
引き締まり艶かしくくびれた腰つき・・・・
形が良くツンと上を向いた尻・・・・
スラリと伸びた細めの美しい足。
どれをとっても素晴らしいプロポーションだった。
(・・・ふふふ・・・やはりウィリアムになど勿体無いな・・・・・)
リチャードは飽きることなくエマの身体を視姦していった。
90zero:2007/05/26(土) 23:29:46 ID:XUt3JKbF
しばらくすると、いつのまにか部屋の中は靄の様に、甘く、不思議な香りに満たされてきた。
それは先程リチャードが机の上で焚いた香炉から出たモノだった。
その昔、17世紀に入り、ヨーロッパでは香りは上流階級の人々の流行となり、その裏では媚薬を焚いて楽しんでいたという。
それを友人から聞いていたリチャードは、この場でそれを試していた。
媚薬の香りと、部屋の照明には少し暗いロウソクの揺らぐ様な明かり、それらが醸し出す雰囲気はどこか妖艶だった。
そして徐々にではあるが、エマにも変化が出てきていた。頬がほんのりと赤みを帯び、目元も潤んでいる。
(どうしたのかしら?・・・なんだか身体が・・あつ・・い・・・・)
気が付くといつのまにか、ドキドキ・・・と鼓動も早くなり吐息を漏らし始めている。
そんなエマの反応を愉しむリチャードは、さらにエマを追い込んでいく。
「どうした?・・・まだ残っているぞ・・・」
「え?・・・で、でも・・・これは・・・・・」
恥辱に震えるエマ。
「・・・・私が脱がしてやっても良いぞ・・・・・どうする?」
その言葉に身構えてしまうエマ。しかしリチャードの顔を見ると、その目が冗談ではない事を語っていた。
エマは観念したようにゆっくりと、薄いシャツの様な肌着と下のペティコートを脱いでいく。
当然、下着脱ぐ時にも必死に身体を少しでも見せない様にしたが、隠し切れる訳もなくチラチラと乳首やおしり、そして薄っすらと
恥毛の茂った秘部をリチャードに見られてしまう。
ようやくエマの美しい裸体が晒され、恥辱に耐える様に震えながら両手で胸と股間を隠し、股をぎゅっと閉じて隠そうとする。
「フフフ・・・・なるほど・・・・フム・・・・・」
リチャードは立ち上がると、エマの周りをゆっくりと歩き、真近でじっくりと舐めるように視姦し始める。
「・・・・ぁ・・・・・そ、そんな・・・・・っ・・・」
耳まで真っ赤になったエマは、まるで生まれたての小鹿の様に身を震わせた。
エマの身体はうっすらと上気し、吐息も漏れ始めていた。
91zero:2007/05/26(土) 23:32:08 ID:XUt3JKbF
「ん?どうした・・・・まさか、私に裸を見られて興奮しているのかね?」
リチャードは愉しむ様に、その艶かしい姿態を見続け、不意にエマの耳元にワザと息を吹きかける。
「んぅっ!?・・・ち、違います!!」
ビクッと身を縮み込ませ反応してしまうエマ。否定しても、明らかに身体が熱く変化していくのがエマにも分かっていた。
(・・・なんで・・・こんなに・・・・身体が・・・・・ああぁっ・・・)
それはこの異常な状況と、なにより媚薬香によるものだったのだが、それをエマに分かるはずもなかった。
エマは熱く火照り始めた身体を、なんとか押さえつけようと身悶える。
その時・・・・
(・・・・・・・あ!?)
エマは自分の内股に汗ではない、別の少し粘り気の在るモノが垂れてきた。
(・・・や・・・だめぇ・・・・なんで・・・・?)
秘部から溢れ出た愛液が太股を伝っていく。エマは自分の身体の変化に戸惑い、混乱した。
リチャードはエマの前で屈み、股間に近づいていく。
「手を退けないと見えないのだが・・・」
「も・・・もう、許してください・・・」
エマは恥かしさに耐え切れなくなり、リチャードに許しを請うが、まるで無視するように相手にされない。
「私は指一本、おまえに触れないと言ったのだが・・・しかたがないな」
そう言うとリチャードはエマの身体を隠していた腕を掴み、強引に開かせてしまう。
92zero:2007/05/26(土) 23:35:19 ID:XUt3JKbF
(・・・・ああっ・・・い、いやあぁぁ!!)
エマは自分の裸体を晒され、恥辱に震えた。全てを晒されたエマは、再びリチャードに視姦されていく。
白く透き通るよな肌・・・・その豊かな膨らみに、痛いほど尖らせている乳首が露わになった。
「・・・・なるほど、美しい・・・・しかしココはどうしたのかな?」
「っあ!?・・・や、やめて・・くださ・・・・あ、あぅ・・・」
リチャードはワザと意地悪そうに言って、エマの乳房を掴み、硬く尖ってしまった乳首を強調する。
そして指で乳首を摘み、押しつぶす様に刺激していく。その度にエマの身体が、ビクンと震えた。
「私に見られて感じていないと言ったが・・・どうやら嘘だった様だな・・・こんなに乳首をいやらしくさせておいて・・・」
「んくっ!・・・ち、違うんです!・・・これは・・・・・はうっ!そ、そこは・・・・」
反論するエマを他所に、リチャードはもう片方の手を閉じられていた股間に伸ばした。
リチャードは茂った恥毛を掻き分け、隙間から秘裂に触れると、しっとりと水気を湛えていた。
「フフフ・・・・どうやらおまえのココは正直みたいだな・・・・もうこんなに濡らしているとは・・・・」
「・・・あっ・・ああ・・・い、いやぁ・・・・」
エマは自分の恥部を弄られ、抵抗しようとする。しかし巧にリチャードに責められ、されるがままになってしまう。
リチャードが秘裂に沿って何度も何度も指を埋めていくと、硬く閉じられていた股間は徐々に開いていく。
開かれた秘部から溢れ出た愛液が指に纏わり付き、クチュクチュッといやらしい音をたてていく。
93zero:2007/05/26(土) 23:38:26 ID:XUt3JKbF
・・・・と、この辺りまでが前スレにUPした部分でした。(ん?ちょっと多いかな?)
ようやくこの先からが未発表分です。
まだちょっと続きますが・・・・残りはまた明日、UP致しますね。
それでは・・・・・
94名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 23:44:13 ID:yD1PjmTN
寸止めひどス…
95名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:01:36 ID:x/IKNE3z
zeroさん待ってるよヽ( ´ー`)ノage
96zero:2007/05/28(月) 00:58:37 ID:bw1TNArt
お待たせしました・・・・それでは残りをUP致しますね。
・・・ではっ
97zero:2007/05/28(月) 01:00:48 ID:bw1TNArt
(・・・ああ・・・なんで?・・・なんでこんな・・・・恥ずかしい・・のに・・・)
エマは身体の奥底から湧き上がる、甘美な刺激に耐えられなくなってきていた。
もはやエマはリチャードにしがみ付いて凭れ掛かる様になっており、がくがくと足が震えてしまう。
リチャードはそんなエマを見て、不敵な笑みを見せた。
「きゃっ!?」
リチャードが不意に秘部から手を離したかと思うと、次の瞬間エマは抱きかかえられてしまう。
そしてそのままベッドへと連れて行くと、優しくエマを横たえ、その上に覆い被さった。
ベッドに寝かされたエマの裸体を、リチャードは改めて見詰める。
(・・・・・・・ほう・・・・)
リチャードはエマの美しく淫靡な裸体をじっくりと見て、己のペニスが今までに無く勃起していくのを感じた。
そんなリチャードの視線に、エマは恥辱に身悶えた。身体を隠したくても、リチャードに腕を摑まれていて出来なかった。
「・・・お、お願いします・・・・もう、やめてください・・・・・」
エマは耳まで真っ赤になりながら、リチャードに哀願した。
「ここまできて、止められるはずもなかろう・・・・それに・・・」
「っはぅ!?あっ・・・ああっ・・や・・ああぅっ!!」
再びリチャードの手が股間に伸び、秘部を弄繰り回す。そして指が膣口へと入り込み、出し入れしてくる。
人差し指と中指が膣壁を擦る度に、強い快感がエマを襲い、愛液を溢れさせていく。
さらにリチャードは乳房にも手を伸ばし、揉みしだいた。張りのある柔乳を揉み込み、その感触を味わう。
エマの美しい乳房は、その度に卑猥に形を変えていく。強く揉んでいくと、エマの喘ぎ声が漏れてくる。
エマは抵抗しようとするものの力が入らず、乳房を揉むリチャードの手に添えるだけとなっていた。
リチャードは身悶えるエマの表情を見ると、顔を近づけていく。
98zero:2007/05/28(月) 01:02:51 ID:bw1TNArt
「・・・っは!?いや・・・ぁ・・・ん゛んっ!・・ん・・・ちゅっ・・・ん゛んぅ・・・」
近づいてくるリチャードの気配に気付いたエマだったが、抵抗する間も無く唇を奪われてしまった。
そして強引に唇の隙間から、舌が侵入してくる。リチャードの舌がエマの舌を絡ませてくる。
(・・・い、いやぁ・・・こんな・・・・こんなの・・・・・・)
ついに唇まで奪われてしまったエマは、絶望的な感覚に陥っていた。
微かに残っていたウィリアムへの想いも、打ち砕かれた様に感じてしまった。
そんなエマを他所に、リチャードは貪る様に舌を絡ませ、唾液を混ぜ合わせてくる。
「・・んふっ・・・んっ・・・んちゅっ・・・ん・・・」
ウィリアムへの諦めか、エマはリチャードの舌を受け入れ、自から絡ませてきた。
ようやくエマの唇からリチャードが離れると、混じり合った唾液が糸をひいた。
「先程まで嫌がっていたのに、随分と積極的になったな・・・」
ワザと挑発する様にリチャードは言うが、エマは虚ろな目で荒い吐息を漏らすだけだった。
(・・・ふん・・・まあいい・・・・・・)
リチャードは少しつまらなそうに思ったが、かまわずエマの身体を責めていった。
首筋にキスをして、舌を這わせていく。するとエマの唇から甘い吐息が漏れ、身を震わせた。
そのままエマの腕を上げさせると、腋の下に顔を埋めてくる。
「・・ぁ・・・ああっ・・・んっ・・・いや・・・ん・・・そんな・・ところ・・・」
「・・ふふふっ・・・匂うな・・・おまえの体臭が・・・・・・」
リチャードはエマの腋の下の匂いを嗅ぎ、舌を這わせて味わっていく。
エマは恥かしさとこそばゆい感覚に戸惑い、いやいやと顔を振った。
そしてリチャードの舌は、エマの腋の下から乳房へと舌を移っていく。
乳房全体を舌が這い、乳輪に沿って舐め上げていく。そして舌先で硬く尖った乳首を弾いた。
99zero:2007/05/28(月) 01:06:01 ID:bw1TNArt
「んはっ!・・・ああっ・・・あ・・・・・んはぁぅっ・・・・!」
エマの乳房を十分に弄ぶと、リチャードは乳首を咥え込み、強く吸い付いてきた。
チュパチュパとワザといやらしく音をたてる様にして、乳首を責めるリチャード。
乳首がリチャードの口の中で嬲られ、甘噛みされて刺激される度にエマの嬌声が上がった。
エマの乳首を味わっていたリチャードの舌が、今度は脇腹を通り、お臍の穴へと行く。
「・・っ・・・・ぁ・・ん・・・・・・んぅ・・・く・・・」
お臍の穴を穿る様に舐め回し、下腹部へと到る。そこでリチャードはエマの足を抉じ開け様と、内腿に触れた。
「・・・・ぁ・・・や・・・だめぇ・・・・・ああ・・・・」
必死で阻止しようとするが官能に痺れた身体は力が入らず、リチャードによって開かされてしまった。
露わになったエマの秘部は愛液が溢れて、男を誘う様にヒクついていた。
リチャードはゴクリと喉を鳴らすと、堪らずにエマの秘部にむしゃぶりついた。
「だ、だめぇ・・・あっ、あああぅんんっっっ!!!」
エマの股間に顔を埋め、リチャードは口を秘部に密着させて溢れる蜜を舐め啜る。
リチャードは愛液を味わうと、今度は舌先で包皮を押し上げて剥き出し、敏感なクリトリスを舐め始める。
「ひあぁっ!いやあぁ・・・そ、そこ・・・は・・あはぅっ!!」
リチャードはクリトリスを包む様に咥え、舌で嬲っていく。敏感な処を舐められる度に、エマの全身に痺れる様な快感が突き抜けた。
クリトリスを舌先で捏ね回し、押しつぶす様に刺激されると、エマの腰が無意識に浮き上がってしまう。
「・・・は・・ぁ・・・んああっ・・・あっ・・・ふあああぁぁぁーーーっ!!!」
エマの身が反り返り、腰をビクビクッと震わせた。その瞬間、エマの秘部から潮が噴き、リチャードの顔に掛かってしまった。
絶頂に身を酔わせていたエマは、しばらくするとその身をベッドへと沈めた。
100zero:2007/05/28(月) 01:08:12 ID:bw1TNArt
「・・ふふふっ・・・まさか潮を噴かれてしまうとは思わなかったな・・・・・」
そう言いながらリチャードは顔を拭い、ぐったりと息を荒げるエマの傍を離れると、服を脱いでいく。
全裸になるとリチャードのペニスが露わになる。それは媚薬の香りにより、はちきれんばかりに勃起していた。
そしてエマの足元へと戻ると、開かれたエマの秘部にペニスを擦り付け、愛液を纏わせていく。
「はうんっ!?・・あ・・ああ・・・い、いや・・・ぁ・・っ・・・・やめて・・ください・・・っ・・」
その感覚に気付いたエマは、官能に痺れる身体を引きずって、なんとか逃げようとする。
しかしリチャードの手がエマの腰を摑み、逃がさない様に引き寄せられてしまった。
そしてペニスをエマの秘部に狙いを定めると、一気に突き入れていく。
「んああっ!・・・はああ・・・・・ああぁんっ!!」
リチャードのペニスが奥まで入り込み、エマの口から漏れた甘い嬌声が部屋に響く。
(・・・あ・・・ああっ・・・・膣内に・・・・・い、いやあぁぁ・・・・・)
肉壺を押し広げられ、熱いペニスから伝わる堪らない快感にエマは身悶えた。
リチャードはエマの膣奥までペニスを挿入すると、ワザとゆっくりと抜いていき、また突き入れていく。
「・・・んあっ・・・ぁ・・・はああぁぁぁ・・・・あっ・・・あふぅ・・・・」
ペニスがエマの膣壁をゆっくりと擦りあげていくと、痺れるような快感が走る。
その度にエマは切なげな喘ぎ声を上げ、身を震えさせてしまう。リチャードはそんなエマを抱き締め、うなじに舌を這わせていく。
「あっ、あっ、ああっ!・・・いや・・・あっ、あんっ、ああんっ・・・・・」
リチャードはゆっくりと、エマを味わう様に出し入れを繰り返す。円を描く様に腰をグラインドさせ、縦横無尽にエマの膣壁を責める。
その刺激と媚薬香によって秘部はさらに愛液を溢れさせ、エマを官能の渦へと沈ませていく。
「・・ふふふっ・・・先程まで嫌がっていたのに、気持ち良さそうに銜え込んで・・・堪らないという顔をしているな・・・・・」
「・・あっ、あぅっ・・・ち、違い・・ます・・・これは・・・・これっ・・・んあっ、あっ・・・はああぅっ!・・・あっ・・・」
リチャードはワザとエマを辱める様に言うと、ペニスを膣奥まで強く突き込んでいく。ペニスの先が子宮口を小突き、エマを責め立てる。
(・・・・な・・なんで?・・・なんでこんなに・・気持ち・・いいの・・・・?)
エマはリチャードに責められながら、与えられている快楽に戸惑った。
101zero:2007/05/28(月) 01:10:09 ID:bw1TNArt
その昔・・・まだ幼い頃、両親を亡くし親戚に引取られていたエマは、突然ある男に攫われた。
その男は人身売買を生業としており、偶然通りかかったエマに目を付けたらしい。
エマは同じ様に攫われた女性達と供に、娼婦として売られる為に閉じ込められてしまった。
その道中・・・男はエマに襲い掛かった。幼いエマは抵抗する事も出来ず、無理矢理に犯されてしまった。
乱暴にペニスを突き入れられ、激しい痛みになすすべも無く泣き叫んだ。
無論、他の女性達も同様に犯され、それを見せつけさせられた。そこから逃げ出す事が出来るまで、男は何度もエマを強姦した。
まだ幼かったエマの、地獄の様な経験・・・それはトラウマにもなっていて、エマが積極的になれなかった原因の一つにもなっている。
そんな自分が男に抱かれ、快感を感じている事が信じられなかった。
102zero:2007/05/28(月) 01:12:19 ID:bw1TNArt
「・・・んああっ!い、いやあぁ・・・あっ、ああ・・・あっ・・・あう・・・・・っ・・・・やめてぇ・・・あっ、ああっ・・・・!!」
リチャードは徐々にピストンを早めていく。ペニスが膣内で暴れだし、エマは快感に身悶えていく。
しかしそんな状態になりながらも、エマは健気にリチャードを押し退けようとしていた。
(まだ抵抗しようとするとは、強情な女だな・・・ならば・・・・)
リチャードはさらに腰の動きを早め、深くエマの秘部をえぐる様に突いていく。
エマは腰を叩きつけられる度に愛液を掻き出され、シーツを汗といやらしい染みで湿らせていく。
「はうぅっ・・・あっ、あっ、ああっ!・・・・はっ、あぅっ、ああっ・・・んああっ・・・!!」
リチャードの責めにエマは抵抗する余裕も無くなり、激しい突き上げられていく。そのまま乳房も強く揉みしだかれていく。
腰を叩きつける度にエマの愛液は飛散し、シーツを汗といやらしい染みで湿らせていく。
エマは心の中でこの快楽を否定しようとしても、もう身体は否定出来ない状態になってしまっている。
リチャードのペニスが与える強い快感にエマの身体は蕩けてしまい、徐々に追い込まれていく。
やがてエマの蜜壷が、激しく出し入れさせているリチャードのペニスを締め付け、ヒクヒクと痙攣させてきた。
(そろそろか・・・)
リチャードはエマの反応を感じ取り、さらに激しく突き上げていく。リチャードのピストン運動に、ベッドがギシギシと悲鳴を上げていた。
その責めにエマは否応無く乱れさせられ、卑猥に乳房を揺らしてしまう。そんな妖艶なエマの姿に興奮したリチャードにも限界が訪れる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・イクぞ、エマ!・・・・しっかりと飲み込めっ・・・・!!」
「ああ、いやあっ・・・な、膣内は・・・だめぇっ・・・それ・・だけは・・・それだけは、やめてぇっ・・・」
そんなリチャードの言葉にエマは、いやいやと首を振って哀願した。
しかしリチャードはそれを無視する様に膣奥に突き入れ、次の瞬間、エマの膣内でペニスが大きく膨れ、激しく脈打ちながら熱い白濁液が放出した。
103zero:2007/05/28(月) 01:13:21 ID:bw1TNArt
「っあ゛あ゛・・あ・・・いや、いやああぁっ!!・・・ああ・・っああああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーッッ・・・・・!!!」
エマは悲鳴の様な喘ぎを漏らしながら達してしまった。
(・・・ぁ・・・そんな・・・・膣内に・・・出され・・て・・・・・・あ・・子供が・・・・出来ちゃ・・う・・・・・・)
膣奥に注ぎ込まれた精液を感じ、エマは身震いしてしまう。その瞳から涙が溢れてきていた。
しかし、そんなエマの想いとは裏腹に、精液を搾り取る様に膣壁が無意識にうねっていた。
リチャードはそんなエマを見ながら、満足した笑みを浮かべていた。
104zero:2007/05/28(月) 01:14:43 ID:bw1TNArt
・・・・あれから一年の時が流れた。
あの後・・・ウィリアムはエマに会おうとしたが、どうしても会う事が出来なかった。
ケリー婦人宅まで乗り込んで行った事もあったが、いつもエマにはぐらかされてしまい、逃げられてしまった。
さらにその後、ケリー婦人が亡くなってしまった事で、エマの消息は完全に見失ってしまった。
落ち込んだウィリアムは、父・リチャードの勧めでキャンベル子爵家の三女エレノアと婚約し、ついに結婚する事になった。
エマへの未練が無いと言えば嘘になるが、好意を持ってくれているエレノアに不満など無く、自分から求婚を申し込んだ。
唯一有るとすればエレノアの父・キャンベル子爵の見下す様な態度くらいだろう。
そして今日、華やかな挙式が行われていた。ウィリアムの隣に座るエレノアが、恥ずかしそうに微笑んでくる。
(・・・・これからはエレノアさん・・・いや、エレノアを幸せにしなくちゃいけないいんだ・・・・)
そう思い返したウィリアムは、エレノアに優しく微笑んだ。
(さようなら・・・エマさん・・・・)
ウィリアムはエマへの想いに、改めて終止符を打った。
105zero:2007/05/28(月) 01:15:54 ID:bw1TNArt
・・・・一方、ケリー婦人宅を出たエマは別の処で暮らしていた。以前とは違い、郊外の別荘の様な処だった。
1人で暮らすには十分過ぎる位、広い部屋。置いてある家具も、なかなか良い物が揃っている。
外には菜園が生っており、裏手には小川も流れている。エマはそこで何の不自由も無い、穏やかな生活をしていた。
そんな場所に辺りが暗くなった頃、一人の男性が訪れた。
「・・・・おかえりなさいませ、ご主人様」
そう言って微笑みながら、部屋に入ってきたリチャードを迎えるエマ。
リチャードはウィリアムの挙式を終えた足で、エマの元へと来たらしい。それはリチャードが着ている正装を見れば分かる。
そうとは知らないエマは、リチャードのコートをハンガーに掛けながら訊ねてしまう。
「どなたかの、お祝い事があったのですか・・・?」
「・・・今日はウィリアムの婚儀があったのだ」
「!?・・・」
エマはリチャードの言葉にピクンと小さく反応した。その様子を横目で盗み見るリチャード。
「・・・そうですか」
「どうしたエマ・・・まだ未練があるのか?」
「・・・・・いえ・・・もう私は身も心も、ご主人様のモノですから・・・・」
そう言いながらエマは微笑み、リチャードに甘える様に縋りついた。
実はエマが住んでいる場所はジョーンズ家の邸宅の近くで、リチャードがエマに与えたモノだった。
そこでエマは、リチャードの愛人として暮らしている。勿論、家族だけでなく他の使用人にも知らさせてはいない。
106zero:2007/05/28(月) 01:17:11 ID:bw1TNArt
「・・・エマ」
エマは頬を染めてリチャードを見詰める。リチャードはエマを抱き締めると、唇を合わせ絡ませていく。
「んっ・・・んふっ・・・ちゅっ・・・はふ・・・」
そしてリチャードの唇が離れると、混ざり合った唾液が糸を引いてしまい、エマは恥かしそうに俯いた。
「さあエマ・・・今日もたっぷりと可愛がってあげるよ・・・・」
「・・・・はい」
リチャードはもう一度キスすると、エマと供に寝室に向かった。

・・・・しばらくして、灯りの消えた部屋から艶めかしい喘ぎ声が聞こえてきた。


〜fin〜
107zero:2007/05/28(月) 01:18:36 ID:bw1TNArt
・・・・という訳で、ようやく全部UPする事が出来ました。
いかがだったでしょうか?
スレを立ててくれた方と、読んでくれた皆様に感謝、感謝、感謝・・・(古っ)
ではまた、どこかでお会いできる事を祈って・・・・・
108名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 01:26:51 ID:pantshL5
乙!
GJですた!!
109名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 01:28:37 ID:pantshL5
おお、俺のIDパンツ!
110名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 00:35:49 ID:ZPBDTAAf
ぱんつ!!
111名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 01:39:48 ID:GN3Bzuwl
パンツはHな5Lサイズwwwwwwwwwwwwwwwwwww
112名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:30:43 ID:ZPBDTAAf
かつてない大きさだな…
一生拝むことはなさそうだ…
113名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 12:19:09 ID:uWIjZsts
ヴィクトリアンの性生活なら、漫画のUnder the R○se の描写が、かなりえぐいとこまでやってるよな。
基本強姦モノ(坊ちゃん×ガヴァネス)。→ジョーンズ家なら、次男×ケリーの後釜ガヴァネスとか連想するなぁ。ウィル×ケリーもあり、か?
女性側から避妊するためには「海綿」を膣に入れておいて精子を吸わせるってエピソードは、エマのエロパロでも使えるんじゃ?

あと、なんかこの頃、後背位が流行したんだったか、それが基本なんだったか。。。。
(アンダーザロー○も、基本バックからだな。)
たしか、ヴィクトリア女王自身が最初子供に恵まれなくて、医者にバックでやったら子宝授かりやすいって言われて、
最初は獣のようで恥ずかしいと言いながらもそれに替えたら、結果あれだけ子沢山に、
ってのが背景にあってのことだったと記憶。
でも、恥ずかしがってたってことは、やっぱり当初(ヴィクトリア朝初期)は正常位が基本だったってことかな?

なんか、そんな感じだったと。
114名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 09:02:35 ID:BdAghS/7
ハキムがエマにカーマ・スートラを用いて、というイメージが浮かんだ。
115名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 16:11:09 ID:8rnAgLy0
>正常位が基本
というか、キリスト教圏自体の考えで、本来正常位以外の体勢は悪!扱いだったから。
詳しく言うとスレチになるほど長くなるので略。

あと、19世紀のイギリスは、性的なものを極力避けようと一種強制観念のようなものがあって、
セックス時も局部しか出さないようにという指導もあったそうだ。
つまり着衣エロというわけだが、そっちのほうがえろくないだろーかw
とはいえ、娼婦がロンドンに一番あふれたのもこの時期なんだよなぁ…
116名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 01:00:10 ID:5o6AZxxL
お詳しいですねー早速描写の参考にさせて頂こうかと
しっかしこのスレROMってるを人含め知識や文筆に長けてる方多そうで、他作品より投下のハードル高いですな・・・
117名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 15:04:28 ID:+WcVPh6w
ノーマルにウィリアムとエマを御願いしたい。
118名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 01:47:11 ID:5hTgobjM
ハンス エマ誰か頼む。
119名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 20:47:22 ID:witjJYGv
>>118
今書いてるんだ
ちなみに聞きたい、エマってヤるからには処女設定でいんだろうか?
120名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 08:11:55 ID:ce8TgukS
>119
問題ない。
原作を見ても、絶対に抱かれたことはありえないと断定していい。
子供のときに拉致されて、そういうところに売りとばされかかったが。
121名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 09:08:25 ID:bAdccZeS
じゃあなおさらノーマルカップルを読みたいぞw
122名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 21:44:23 ID:6QkJ5UYj
119のハンス×エマ期待age
123名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:07:36 ID:rZy3/50b

 ※アニメ版第二幕八話を下地に書いてあります。
 ※原作未読。
 ※おかしなとこは適度に脳内変換でお願いします。



 俺は何をやってるんだ──

 古びた暖炉の前に座り込み、ハンスは溜め息も漏らした。
囲いの中で揺めく炎すら、ハンスの瞳には橙色の霞程度にしか見えて
いない。
指先に挟まれた煙草から立ち上る渦巻いた煙のように、頭では様々な考
え事に耽っている。
 「まったく……」
 このようにハンスがぼやくのは、本日二度目の事である。
一度目はアデーレに追い立てられるまま、エマを追い掛けた公園での事
だった。いつも冷静沈着な彼女らしからぬ動揺が気に掛り、ついつい後
追ってしまった。
ただ、連れ戻すならあの場で引き留めておくべきだったと、一抹の後悔
が残っている。早々に引き返していれば、今頃二人きりで夜を明かす事
などなかったはずなのだ。
キングスクロス駅を発つ前に。
若しくは車中で。
いやいやヨークに到着してからでも、声を掛ける合間などいくらでも有
ったと言うのに、結局は見守っているだけだった。
彼女が心配だっただけか。それとも行き先でも知りたかったのだろうか。
もはやアデーレに頼まれたから、などと言う理由では片付かない想いも、
もしかしたら何処かに有るのかもしれない。
何れにせよ、元々は近所へ買物に出掛けたはずだった。
それが着の身着のまま小旅行をする羽目になるとは、全くもって何をや
っているのだろう。
 「ハンスさん……」
 ふとしてハンスは振り返る。
声の先を辿れば「どうしたの?」とでも言いたげなエマが居た。老朽し
た椅子に腰掛けて、整然と両脚を揃えている。
ここは大豪邸の一部屋にも満たないほど狭い小屋の中。
薪が燻られるパチパチと弾けた音ですら、肥大して聞こえような環境で
ある。余分な物音なども一切無い。
小声とはいえ、独り言など確実に聞こえていたようだった。
124名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:08:53 ID:rZy3/50b

 「いや何でもない」
 胸中を悟られまいとハンスは軽く受け流した。
エマと居る事が辛いのでは無い。でも男と女二人で夜を共にするのは如
何なものか、と、己が問掛けている。
仕事放棄の上に無断外泊とくれば、話好きな連中の格好の餌。妙な噂を
立てられては敵わないと、ハンスは危惧している。ただでさえ渦中の彼
女に、更なる負担を掛けるのは避けたいと。
しかし、最低限の金銭しか持たずじまいの今、宿を取ることも、はたま
た外で過ごす訳にもいかずにいる。
何故こんな事になってしまったのだろう。そもそも原因は何だ。
遡って考えていけば、ハンスはどうしても避けられない問題に突き当た
ってしまう。
 「噂になってるメイドってのは、あんたの事なのか」
 ずばり思ったまま口に出ていた。遠回しな聞き方など出来ない性分な
のだから仕方ない。それでも微かに曇るエマの表情に、思わず顔を反し
ていた。
 「すまん」
 ハンスは気まずそうに視線を落とす。
やはり、か。
分かってはいた。とっくに勘付いていた。
だが本人に確かめるまで、勝手な憶測でものを言う訳にはいかなかった。
 「こんなに思い悩んでること、相手も知らないわけじゃないだろ」
 更に踏み込んだ問いを投げる。ついでに脇目でちらりと彼女の様子も
確認する。
返事は無い。ただ伏せ目がちに無言が続く。
誰しも他人に立ち入られたくない情話の一つや二つ有るもので、話した
くない気持ちは十分理解出来る。
が、せめて一言くらい返して欲しいものだとハンスは思った。うんとも
すんとも発しないのでは、石像にでも話し掛けているようで空しい。
 「きっと……」
 不意にエマは唇が開いた。
 「きっと私よりも、彼の方が大変だと思います」
 声はかなり落ち着いてる。想像していたほど思い詰めてはないようだ
と、ハンスは心持ち安堵した。
それにしてもようやく出た言葉が相手の心配とは、噂のジェントリとやらは
どれほど想われているのだろう。

 そいつは今こそ彼女の側で支えてやるべきではないか
 何故会いに来てやらない
 本当に彼女を想っているのだろうか──

125名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:10:01 ID:rZy3/50b

考えを巡らせるほど、ぶつけようのない憤りがハンスの理性を埋め尽す。
仮に彼女を追い込んでいる元凶がこの場に居たとしたら、一発二発殴っ
ていることだろう。
それほどに忌々しく思える。
 「この大事に女一人守れんとは随分な奴だな」
 ハンスが皮肉っても、柔らかな口調で返される。
 「いいんです。私なら大丈夫ですから」
 穏和な笑みを含んでいるような、そんな声色をしていた。
しかし完全に安心は出来ない。
彼女はどんな状況下に置かれようと必ず平静を装う。決して弱音を吐か
ない。気丈すぎる様は時に痛ましくもあり、見ている方が口を挟まずに
はいられないほどである。
これ迄にも幾度か繰り返されてきた光景に、ハンスは確かな既視感を覚
えていた。平気なはずが、無い。
 「強がるのも程々にしておけ」
 「本当に、もう大丈夫です」
 ハンスが苦言を呈しても、やはり予想通りの返事が来る。
 「とてもそうは思えん」
 吐き捨てるようハンスは呟いた。こんな時にまで強情に振る舞い続け
る彼女の、頑固な一面へ対して、苛立ちが顔を覗かせていた。
途端に会話は途絶えてしまった。辺りを漂う空気も心無しか悪くなった
よう感じられる。
憂さ晴らしに一本、加勢の衰えてきた炎の中へ新たな薪を放り投げてみ
る。
二本、三本。ついでに短くなった煙草も投げ入れた。
相変わらずの沈黙。
静寂を遮る夜の風が、窓硝子を叩いては去って行く。カタカタと打ち鳴
らされる窓枠には、薄暗闇の中、円形にほど近い月が浮かび上がってい
た。すっかり夜も更けていた。
いっそのこと眠りについてしまえば、余計な事など考えずに済むかもし
れない。
ハンスは目を細め、無理矢理に眠気を作り出そうと試みる。傍から見れ
ば態とらしく映っているに違いないが、この際構いはしなかった。
 「最初から……分かりきっていたんです」
 つと口火を切ったのはエマだった。
 「住む世界が違い過ぎるんです。でも一緒に居ると、あの人が楽しそ
うに話す姿を見ていると、つい忘れてしまって……ずっとこのままでい
られたらと願ってしまう事も……」
今までのだんまりが嘘のようにエマは喋る。
彼女なりに思うところもあったのかも知れない。

126名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:11:11 ID:rZy3/50b

大切そうに言葉を継ぐむ声は悲しそうではなかった。子供達におとぎ話
を聴かせる母親のように、おおらかなで暖かい愛情を感じさせる。
 「でも」
 急に重々しくなり、彼女の声が沈む。
 「やっぱり見てはいけない夢だったのかもしれません。なのに私……
また……」
 掠れた声はそのまま消えていってしまった。次なる言葉は一向に始ま
る気配を見せない。
どうした事か。
嫌な予感にハンスは振り返る。
するとエマの眼鏡の奥で、きらりと明かりを反射させるものがある。
こぼれ落ちんばかりの涙。
憂うげな彼女の瞳をこれでもかと潤わせていた。
 「またか」
 ハンスはやれやれといった面持ちで呟いた。もちろん表面上装ってい
るだけで、内心では焦りと驚きが入り混じっていると見破られたく無い
のである。
 「あんたが泣くところを見るのは三回目だ」
 まだハワーズにいた頃に遭遇したのが最初だった。慰労の宴にはしゃ
ぐ周りの陽気さとはまるで逆な彼女の様子に、かなり驚かされたとハン
スは記憶している。
それに比べてエマは覚えていないのだろうか。
泣いた事。涙を理由。
それらを忘れていなくても、あの場にハンスが居たとは記憶していない
のかも知れない。
どうもそんな表情をしていた。
 「私、そんなに?」
 「そうだ。あまり男の前で泣くもんじゃない」
 弱い部分を簡単に見せるな、とハンス言いたかった。
元来、女の涙に男は弱い。相手が美人ならば尚更に。
同情が転じて、気があるのではないかと勘違いが生まれる事もしばし
ばだろう。
勿論彼女にそんな気がないことは明白。
だから忠告に聞こえるハンスの言葉は、泣かないでくれと言う彼自身の
願いでもあった。是非、被害者が増える前に罪作りな行為だと、早く気
付いてほしいものである。
 「すみません」
 ハンスの言葉をどう受け取ったかは分からないが、彼女は顔を俯かせ
た。下瞼の際からぽろりと一粒、透明な雫こぼれ落ちて行く。
こんな時。

127名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:12:22 ID:rZy3/50b

ハンカチの一つでも、さらりと手渡せたら格好が付くだろうに、生憎そ
んな洒落たものは持ち合わせていない。ハンスは少し残念だった。

 ならば、今の自分に何が出来る──

 思うが早いか既に左手が延びていた。
彼自身の意思よりも早く、エマへと向かって体が勝手に近付いていた。
片膝をつき、腕を伸ばし、左手がそっと頬に触れる。
間近で見ると、色白い肌は僅かに赤らんでいることが分かる。泣き濡れ
た顔で、見た事も無いほど瞳を見開き、彼女はハンスを見つめ返してい
た。
驚くのも無理はない。
なにせハンス自身も、自らのとった行動に明確な理由を見い出せずにい
るのだから。それでも彼女を目前にすれば、どうにかしてやりたい想い
にかられてしまう。
 「もういい。泣くな」
 ハンスはエマの黒縁眼鏡を取り外し、頬を濡らす熱い流れを拭い取っ
てやった。拭って、拭って、拭っても止まらない涙を、繰り返し親指で
払い続けた。
ふと気でも失ったかのように、エマがくらっとよろめく。そのまま紐の
切れた操り人形の如く、椅子から崩れ落ちて来る。
間一髪。
倒れこんでくるエマをハンスは慌てて抱き止めた。
 「大丈夫か」
 「す、み……ません」
 顔を伏せてエマが小刻に震えていた。
すすり泣くか細い声に合わさって、彼女の心痛が入り込んでくる。そん
な錯覚に陥った。何処からともなく、やるせない思いまでもが押し寄せ
て来る。
心が痛くなる思いである。
ハンスは堪らなくなって、懐へとエマを抱き寄せた。
 「あんたは自分で思ってるほど強くない。もっと人に甘えてもいいん
だぞ」
 言葉に表しながらも、強く抱き締めて体現する。
人に甘えても、と話した"人"とは自分の事あってほしい。自分でありた
い。そう願う気持ちがハンスの中に芽茯いていた。
自身に問う。
この気持ちは勘違いなのだろうか。
幻のように一時的なものなのだろうか。
いや、違う。

128名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:13:47 ID:rZy3/50b

今一時の感情左右される程度なら、彼女をここまで追ってくる事も無か
っただろう。
もっと以前から、微かにでも存在していたはずのだ。
今までは、彼女の言葉や仕草がいちいち気に掛っても、それが何故なの
かどうしてなのか、具体的に示せるほどはっきりとした形をしていなか
った。
しかし、いつしかエマの存在がただの同僚とは称せない愛しい存在へ変
化している。
その事にようやくハンスは気付いた。
エマが少し落ち着いた様子で顔を上げる。
 「すみ……」
 彼女が声を遮らんとするハンスの声が被さった。
 「謝らなくていい。気にするな」
 それを聞き、エマは微かにほっとした顔を見せた。
 「つい、色んな事を思い出してしまって」
 大きな声を上げるでもなく、しくしくと泣いていた先程までとは打っ
て代わり、乱れていた呼吸もだいぶ穏やかになっている。
 ところが、ハンスは釈然としないでいた。
思い出すと彼女は言った。改めて確認するまでもなく、例のジェントリ
の男の事が心を埋め尽しているだろう。
彼女にとって最も優先すべきはその男であり、ハンスではない。
エマの一部分にすら入り込めていない自分を、痛切に実感せずにはいら
れなかった。
やり切れない悔しさに支配されそうになる。沸き上がってくる感情も普
段なら冷静に対応出来るはずなのだか、どうも先程から操縦が効かない。
彼女への恋情に、男への嫉妬心まで加わって制御が出来なくなっている。
もし理性を計測出来る装置、なんてものがあったのなら、目盛りは振り
きれていることだろう。
 「そいつには、任せていられんな」
 ハンスの心を突き破り、溢れ出す感情はとうとう言動に現れ始めた。
力強くエマの瞳をじっと見つめる。
 「ハンスさ……」
 彼女の顎を押し上げて、自分の名を呼ぼうとする唇をハンスは自らの
口で塞いだ。
身動きする間一つ与えぬ、あっと言う間の出来事だった。
余りにも唐突。エマは身に起きた事も理解仕切れてない様子でいる。
ハンスは唇を離した。
そしてはっきりと明言する。
 「俺が守ってやる」
 エマへ誓う。

129名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:14:46 ID:rZy3/50b

また、彼女の瞳の先に見据えた男への挑戦状でもある。
 「いつでも側に居る。悲しませたりしない」
 傷心に付け入るのは、卑怯なやり方かも知れない。ハンスも自覚して
いる。
だが言わずに、行動せずに、後々後悔するくらいならと玉砕する覚悟な
のである。それで嫌われてしまうのなら仕方ない。いっそのこと嫌われ
た方が諦めも着く。
 「そ、そんな急に言われても、私困ります……」
 やっと事の重大さを認識出来たらしく、エマの頬がみるみるうちに赤
く染まってきた。眉をハの字に歪ませながら、相当困惑した様子で目を
反らす。
でもハンスに躊躇はない。最も伝えたい一言が残っている。
 「あんたが好きだ」
 ハンスらしく、簡潔で直接的な言葉だった。一瞬だけ、はっとした表情
をエマが見せた。でもそれ以上の返事には答えあぐねているようで、
彼女は目を合わそうとしなかった。
 全く気がないのなら、言葉に出し、きっぱり拒否する姿勢を見せていい
はず。そう出来ないのはエマの心中に迷いがあるからだと、ハンスは推
察していた。
横暴だとしても、今は何もかも都合よく解釈してしまいたい衝動に、心
も体も突き動かされている。
 ハンスは答えを急かすよう、再び唇を接近させた。身構えるエマを押さ
えながら渇いた唇を押し付ける。薄い皮膜に覆われたゼリーのような、
弾けんばかりのみずみずしさを持つ彼女の唇。
唾液一滴たりとも逃しはしない。繰り返し繰り返し喰らいつく。
おかげで呼吸する暇も無い。
でもずっと息を止めていられる筈もなく、おのずと熱い息は漏れる。鼻と
言わず口と言わず、互いの吐息が絡まり合う。
暫くして堅くなっていたエマの体も、観念したのか徐々に力が抜けてい
った。
考えようによっては、もう流されるままに、と受け取れなくもない。
 そこで好機逸すべからずとばかりに、エマの背中へ手を回しハンスは
ドレスに手を掛けた。背骨に沿うよう並んだフックが上から順に外され
る。
滞ること無き滑らかな手捌きで、あれよあれよと言う間にエマの上半身は
下着姿と化していた。
 この間エマも気付かなかったわけではないだろう。
ただ、声を出そうにも唇は塞がれたまま。ようやく離れた時にはもう、
生成り色のコルセットが剥き出しの状態となっていて、抵抗のしようも
なかったのである。

130名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:15:43 ID:rZy3/50b

 「そんな……見ないで下さい」
 恥ずかしそうに、加えてほんの少し怯えたようにエマが訴える。
 「恥ずかしいか」
 聞かれた問いに、エマがこくんと小さく頷いた。
その仕草が可愛らしく内心微笑んでしまうハンスがいた。普段ならまず
拝見出来ない彼女の表情が垣間見られて、少々悦に浸っている部分があ
る。
ハンスは首に巻かれたタイを外し、上着とベストを脱ぎ捨てる。子供を
寝かしつけるよう彼女をそっと押し倒して、その上にがばっと馬なりに
股がった。
 「ちょっと……!」
 エマの声が、伸びかかっていたハンスの手に、待ったを掛けた。
何か言いたそうに、でも言いづらそうに、口を開きかけては目を伏せて
いる。その行動から推測するに、思い当たる節があるとすれば、
 「初めてなのか」
と、言うことだろうか。
返事の代りに、エマの顔がまた一段と赤くなった。しゅーっと蒸気でも
噴射しそうな様子。
どうやら図星のようだった。
男と恋仲にあったのなら、体を通じていたとしても不思議では無いと予
想していただけに僅かながら驚きもあった。
まだここから先のエマを誰も知らない、とは。
そして最初に知るのは自分かもしれない期待が、ハンスにとって意外な
悦びとなった。
 「安心しろ。任せておけばいい」
 彼女の気をほぐそうと優しく頭を撫でてやる。でもエマの煮えきらな
い態度は変わらない。
 「嫌か」
 今更ながらにハンスは問う。
一番確認すべき事で、あえて聞くのを避けていた事だった。答えは限
りなく「はい」に近いだろうと、目に見えていたから。
 「何故答えない」
 「それは……」
 「変えたいんだろ、自分の気持。変える切っ掛けにしたいんじゃない
のか。」
 今この時を、男の事に整理を付ける契機と捉えてるのではないのか。
ハンスには彼女の胸中がそう読み取れた。
 「それとも、この先ずっと周囲の目や噂を気にしながら、いつ来るか
も分からない幸せを待ち続けるつもりか。そんなのあんたが傷付くだけ
じゃないか」

131名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:16:58 ID:rZy3/50b

 「ハンスさん……」
 「一度は忘れようとも思ったんだろ。今もそう思ってる部分があるん
だろ。なら俺が忘れさせる」
男への未練を断ち切らせて見せる。
そう心に決め、ハンスは自身のシャツを脱いだ。厚い胸板の上で、揉み
上げに等しく濃い胸毛が強調されているように映る。
ハンスはエマの手を取り、自分の背中へ回すよう誘導した。
 「しっかり、しがみ着いていろ」
 強気な口調を発し、首筋へと喰らい付く。
吸血鬼さながらに柔肌を吸引すると、言葉にならいない声がエマの唇か
ら漏れてくる。赤い内出血のマーキングを施して、自分のものである証
を一つでも多く印したいと励むのは、燻っていた征服欲の成せる業。
首筋から耳たぶの裏まで舐め上がり、再び首筋へ戻ると鎖骨を中継して
いよいよ胸へと下りてくる。一連の動作に連動し、エマの声も上がった
り下がったりしている。
中でも特に大きな反応を見せたのは、コルセットの胸元を掴まれた瞬間だ
った。
 「や……だめです!」
 エマが声を上げた。しかし制止も虚しく、ハンスの手によって肩から外さ
れたコルセットは引き下げてられて行く。腹部に向かってぐいぐいと。
同時に、締め付けられていた中から、ふるっと大きな乳房が二つ飛び出
した。
 「そんな、見ないで……ください」
 胸の前両腕を交差し、エマがいじらしい抵抗をして見せる。
ただ不運にも、ふくよかなの胸はとても腕だけで隠しきれる大きさで無
かった。
腕の隙間から垣間見える乳首に、ハンスは狙を定めて進撃を開始する。
なだめるように腕を退かしながら、ぎゅいぎゅいと揉みしだく。その都
度エマの表情は悩ましげに変化する。
ハンスにはたまらなない快感だった。
 「敏感なんだな」
 「からかわないでください……」
 恥ずかしがるエマをよそに、ふんわり桃色な乳輪の中央から指先ほど
の突起が顔出していた。まだ汚れ知ずな乳頭が、無垢な顔付きで男を誘
っている。
息を呑み、ハンスは速攻でむしゃぶりついた。
 「あっん……!」
 尖らせた舌先で執拗なまでに舐めくりまわす。乳房と同じほどの柔ら
かさも、直にむくむくと突き出るような感触に変貌を遂げた。
もう酒瓶の栓でも摘むように、軽く引っ張り上げられる。

132名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:18:07 ID:rZy3/50b

試しに一摘みすれば
 「んんっ!」
感度良好、エマの反応はいい。
初めての体験だから当然なのだろうが性感帯はかなり敏感なようである。
また体をくねらせて悶える仕草が、なんとも欲情をそそる。
既に十分興奮しきっていたハンスの下半身に、更なる刺激を与える一打
となった。
そこで満を持してスカート内部に手を突っ込んでみる。
 「だめっ!その中は……!」
 今日一番大きいエマの声が響いた。
確かに驚くのも分かる。素足が見えるだけでもすら破廉恥なのだから、
女性からすれば相当な衝撃を受けるのだろう。
しかし、こうしなければ事が始まらないのだから回避しようがない。
裾を託し上げられたドレスは、腹部にだけ寄り固まっている状態。もは
や腰より下を隠すのは、真っ白なドロワーズただ一つ。
 「ちょっと、ハンスさん!!」
 叫びに似たエマの呼び掛けにも、聞こえぬふりを決め込んだ。
いざ、ハンスはドロワーズを一気に引きずり下ろした。
肌色の破れ目に、緩く波打つ陰毛。
とうとう彼女の恥部がハンスの前に現れる。エマが脚を閉じようしたと
ころで、男の腕力に敵いはしない。ましてや腕に脚で対抗しているだか
ら、力の差は歴然である。
ハンスの手は蛇のように太股を這い上がり、強引に割り開らかれた股の
間にさささっと滑り込んでいった。
 ぬるり。
指先に液体が触れる。
無色な粘着液が、エマの中から漏れだしている。
くちゅくちゅと卑猥な音を立て、クモの糸が如く絡まって来ようとも、
負けじとハンスの指先はまさぐった。転がすように陰核をいじくり、膣
口を押し広げて指先の侵入も試みる。
もう汁にまみれて入り口付近はびっしょりだ。
そこで、ずぶ濡れの奥へ向かって、関節のごつい中指を捻じ込んでみた。
 「んんっ!」
 エマが全身をのけ反らせた。経験した事の無い異物感に堪えようと、
必死に手を握り締めている。
内部はかなり窮屈で、圧迫される指にかかる負担が大きい。
だが、へこたれてなどいられない。
エマの様子を考慮しつつ、一本から二本へ、更に三本へと挿入する指を
増やしていった。

133名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:19:12 ID:rZy3/50b

最初に比べて、だいぶほぐれてきただろう。指の腹で触診しつつ、ある
一点を徹底して攻める続ければ、エマの反応もかなり変化を見せてきた。
 「あ……!ダメ、です……そんな、風に触られた、ら……」
 優しく扱わなければと思う反面、ハンスもそろそろ我慢の限界が来て
いる。自然と激しい動きになってしまうのは、無意識に先を急いでいる
からだ。
もう、これ以上は待てない。
ハンスは張り詰めていた股間から、雄々しく反り勃った肉棒を取り出し
た。エマがぎょっとして眺めている。未知の怪物に恐れ慄いているよう
である。
 「入れるぞ」
 掛け声と共に、ハンスはエマの脚を持ち上げた。
膝の裏から支えるように。
そしてぬるぬると濁流垂れ流す秘境の入り口から、太くがっちりとした
情欲の固まりが押し込まれていった。
 「あぁ!!ん!」
 指先からつま先の筋肉に至るまで、エマの体は力んでいて、そう簡単
には入らりきらない。が、メリメリと音が聞こえそうな勢いで、最深部
を目指して突き進んで行く。
恐らくハンスには分からない激痛が、エマを襲っていることだろう。
見れば苦痛に顔を歪めている。
その顔を愛しそうに撫でながらハンスはまた口付けた。腰骨辺りを擽る
ようになぞってみたり、両乳へのと愛撫も忘れない。色々織り混ぜなが
ら繰り返せば、多少でも痛みが緩和さるらしく、徐々にでも膣の中を前
進することが出来る。
程なくして、ハンスの先端は突き当たりに行き止まった。
びくっとエマの体が大きく波打つ。
 「んっ!」
 到達した以上、後は戻るのみ。
引き抜いては突き挿し、また引いては挿してと、何度も何度も腰を前後
に滑走させる。暫くすれば、
 「んぁっ、あっ、んっ、んっ」
と、突き上げる衝撃に同調して、一定の間隔のあえぎ声がエマの口から
出始めた。
辛そうにしかめていた顔も、幾分か和らいだ様子。
しかも、じんわり汗ばんだ頬や額に、乱れ髪のまとまり付く様がなんと
も妖艶なのだ。ハンスの欲情を駆り立てる。
 「だめ、もうだめな、ん……です。おかしくなって、しまい……ます」
 息を切らせながら、エマが虚ろな瞳でハンスと見交わす。しかし、な
まめかしい唇の動きは、ハンスの腰つきは抑えるどころか促進させる結
果となった。

134名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:20:07 ID:rZy3/50b

 「なればいい」
と、ハンスは容赦ない打ち付けでエマの体を貫き続ける。
後は果てるのみ、とひたすらに。
もう、今更止めるのは不可能なほど臨界は間近に迫っていた。
結合部でも、エマが垂れ流す愛液にハンスから滲出る汁が合わさり、じ
ゅぷじゅぷと泡立つ音を立てながら潤滑効果を高めている。
 「はっ、あっ、ん!」
 悩ましげな声に誘われて、エマを包み込むよう抱き締める。重合わさ
る肌と肌は、思いのほか熱を帯ていて熱かった。
ふと、ハンスの背中に痛みが走る。
爪である。
エマの指先が食い込んでいた。多少揺らされたくらいでは離れない強さ
で、しっかりとハンスにしがみ付いていた。
 「もうっ……ハン……さ……んっん!!」
 ハンスの腰が一段と激しく突き上げた瞬間、体中の筋肉が硬直して、
エマの痙攣を引き起す。
同時に絞られるような締め付けがハンスの股間を襲った。
 「うっ!!」
 思わず漏れた声と、不味いと感じる意識の中、ハンスは治まりようの
無い熱さを、膣内に全てぶち撒けてしまっていた。
どくどくと脈打つ余韻を残し、心地よい解放感が訪れる。互いに全く動け
ない。それだけ体力も気力も使い果たした感があった。
ただ何となく、股の辺りで熱を帯たものが流れでていると分かる。それ
を感じながら、暫くは何もせずに息を整えていた。
ハンスは声を掛けようとエマの顔を見直したが、目を瞑ったままぐった
りしていて反応があるようには見えない。
疲労感から眠ってしまったのだろう。或いは気を失ったのかもしれない。
起こしてしまわぬよう、ハンスはそっと腰を引き抜いた。
膣の入り口からはどくどくっと音がしそうな量の、白濁した液体が流れ
出ている。
愛液か、精液か、混濁して判別不能な大量の分泌液。
どことなく赤い色も入っているように映った。
ハンスは衣服を整え直す。ジャケットだけはエマに掛けて、再び暖炉に
向き合った。一服したい気分だった。
煙草に火を付けようと箱を持つ。

 そうだ──

 箱を開けて、あっと気付いた。先程吸った一本が最後だった事を。
日が昇るまではまだ大分あるだろうに、暇を潰せるものがなくなってし
まうとは、残りの時間何をして過ごそうか。眠れたら良いのだが、如何
せん目が冴えている。
135名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:21:15 ID:rZy3/50b

でも寝着けなくとも、彼女の隣に沿い寝するのは悪くない。
そんな考えに振り返ってエマを見た。
無防備で穏やかな寝顔をしている。でも良く見れば頬に涙の筋が見える。
さっきまでは見られなかったのだから、多分夢でも見ているのだろう。

 また泣いてるのか──

 やれやれと思いながらもハンスは涙を拭ってやる。
でも前回とは違う。
今回は微笑みの眼差しで見詰めていた。

結局そのまま時は流れ、うとうとしながらも、朝方までハンスに眠りが訪
れることはなかった。
 「まったく……」
 何をやってるんだか、と思う。だが、嫌な気分になる事もなかった。
エマが目覚めたら、またロンドンへ帰ろう。
それから先の事は自分が導いていってやりたい。
と、ハンスは心の底から思うのだった。



 ...END

136名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 12:01:30 ID:M4aJzswl
ハンスとエマの心理描写が絶妙で本編でもこういうやりとりが
あったのではないかと思わず勘繰ってしまう…!
文章のセンスにも脱帽です

GJをありがとう…!!
137名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 13:15:04 ID:nNpJ5sVE
>>135
おお、GJ。
キャラの描写が丁寧でエロくて良い。
138名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 08:08:55 ID:5Vp2YaMr
GJ!GJ!!GJ!!!
139名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 14:51:22 ID:lVu2sBvg
さっきこのスレを見つけて一気に読んでしまった
>>107
GJ!
ただ、リチャードがエマを普通に愛人として囲っているだけなのが、オレ的には…
もっとエマが壊れててまっぱで犬と一緒に飼われていてウィリアムの名を聞いた
瞬間だけ正気に戻るがすぐに快楽に溺れていくなんて……オレの方が壊れてるよな

>>119-120
原作第7巻でメルダース夫人ドロテアに「花売り」をしていたと告白するシーンあり
言葉通り「花売り」の可能性もあるが、そのときドロテアの返事が「そうは見えないわ」
なので「隠語」の方であると思われますが…
140名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 22:40:51 ID:IDxGlscq
>>139
隠語じゃない花売りだってドロテアたちのとってはあんまりいい仕事じゃないから、「そうは見えない」で全然おかしくない。
141名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 11:04:56 ID:Jgexwcn8
>>140
それはその通りであるが言葉通りの「花売り」なら、殊更に告白するも必要もないだろう

「花売り」に関しては、原作・アニメとも「公園の花を摘んで売る」となっており、
裸の花(ラッピングはおろか花束にもなっていない)を手に持って売っている。

ケリーに拾われた頃13・4になっていたようなので、物乞いに施しをする感覚で「花」を
買う者が居ただろうが、実際買うものは……だろ
142名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 21:39:55 ID:lX+s7JJ1
アニメ最終回見ました。
原作未読なんだけど、あんな感じで終わるの…???




ウィルよりハンスのがいい男だとオモタ
143名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 22:35:50 ID:+tCHxEQF
おお!待ってたお〜ハンス×エマ!
GJGJGJ
144名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 08:09:56 ID:gM76H6/4
>>142
原作本編では社交界に「打って出る」ところで終わり

アニメの終わり方だと「オーレリア」の二の舞か?
145名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:15:21 ID:A8nD3onu
>>139
お前さん自分で書けば?それだけ自分の趣味ここで垂れ流すんなら
146名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:25:48 ID:A8nD3onu
最下層 元手のかからぬ公園の花売りやってた女がそこから這い上がるのはまず難しい
なのに現在読み書きできてある程度の教養もあるとはどういう過去が?と
あと生きるためとはいえ身売りしてたのなら暗に男を怖がったり過去の自分を嫌悪したり
ウィリアムに触れられてもびくつく描写があってもいいのでは だから売ってないと思う
処女かどうかはわからないけど恋愛する機会が無さそうだから処女かなと思ってた
147名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:19:12 ID:lA1aetXd
明日は休日、まで読んだ。
148名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 02:05:28 ID:KKrXoCsY
エマ好きって痛いの嫌いな人多いんじゃないか 何となくだけどね
139みたいにこれだけは譲れないって人、
職人が増えるのは歓迎だから自分で書いてくれ 俺は少し休むわ
149名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 06:51:19 ID:FaZ+vvTI
>142
第二部は、かなり原作と違う。
最終回どころか、話の展開そのものがまったくといっていいほど違う。

>146
原作嫁。
全て理由が描いてある。
150名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 14:09:29 ID:F/GJqoIK
拉致られてて何もないってのが作者クオリティ
151名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 21:00:12 ID:lPFsmwR0
>>150
だがそれがイイ








俺はイロイロされてたほうが萌えるけどな!!
152名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 10:00:03 ID:HZySgBtJ
ヨーロッパ貴族の"お遊び"と言うとPonyPlayでしょ
153名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 15:08:56 ID:03tl77PM
>>152
なんつー背徳的な………
154名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 14:14:35 ID:omoAjBBn
ノーマルなぼっちゃんとエマが読みたい。
155名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 23:25:48 ID:3T0VXTcb
ノーマルってこの場合どゆこと??
156名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 23:45:51 ID:svg4befG
SMとかプレイ要素無しの普通にイチャラブなエロなんじゃないか?
157名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 01:35:56 ID:oP5WAiqn
いいじゃないか
誰か頼む
158名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 00:03:56 ID:wHlYbaF2
ノーマルじゃない小ネタを投下します。

いつの頃だろうか、スコットランドの別荘に滞在中、時折父親自ら馭者台に乗ってまで、
両親が従者を連れず、二人だけで出掛けることに気付いたのは…

ある日、両親が出掛けるのに使っている馬車が、裏口に駐められているのに気付いた私は
好奇心を抑えきれなくなり荷物入れに潜り込んだ。
やがて父と執事の声がした。
両親が乗り込んだのであろう車体が揺れる。
「今夜は帰らないから、緊急でどうしても連絡を取らなければならないときは…に使いを
やってくれ」
「承知しました、いってらっしゃいませ」
父が連絡先として近所にある馬具の店の名を告げると走り出した。

かなり長い間走り続けようやく止まったと思うと、父が門番とおぼしき男と二言三言交わす
間、外を窺うと門のネームプレートが目に入った。
「ハルフォード」
何度かお会いしたことのある父の友人の一人である。
馬車が車寄せに駐められ両親が降りる気配がする。

停まったことで、馬車自体が発する音が聞こえなると、「チャリンチャリン」「カッカッ」
「カラーン」「シャンシャン」と言った他の馬車の音が聞こえてくる。
隙間を少し開け外を窺うと、遠くからではよく見えなかったが、庭を沢山の馬車が走っていた、
馬車といっても人が一人乗れるだけの小さなものだった。
もっとよく見たいと思ったが、荷物入れから出る訳にも行かず、しばらくの間そんな光景を
ぼんやりと眺めていると、急に廻りが慌ただしくなった。
「すまない、息子が行方不明になったと連絡が入った、この埋め合わせは必ずするから」
「構わんよ、息子さんが早く見つかる事を祈っているよ」
父と友人のロバートさんの声がすると同時に甘い香りが眠ってしまった。

気が付くと自室のベッドで寝ていて、側には両親がいた。
「ごめんなさい」
いま、自室のベッドの上にいると言うことは、馬車の荷物入れに潜り込んだのがバレた
事は明白で、先に謝っておくしかないと思った私は謝罪の言葉を口にした。
すると父は
「謝るのは私たちにではない、ロバートは勿論、ロバートの屋敷に招かれていた客人、
そして何よりこの屋敷のみんなに迷惑を掛けた、解るな」
私が頷くのを見ると、父は母に私が気が付いたと知らせに行くように言った。
そして、母が出て行くのを見届けると
「おまえが垣間見たのは狩りの様な大人の遊びの一つだ、遊びと言っても格式やマナーが
問われる大人同士の付き合いなのだよ、解るな」
言葉を切り私が頷くのを見ると
「だから、いずれはおまえも連れて行くし、そこでの振る舞い方も身につけてもらう、
だが、今はまだ早い、今日のことは忘れろとは言わないが人に言っては駄目だ」
頷く私に父は無言だった、自分で考え口に出して言う事を求めているのだ。
「解りました、今日のことは誰にも言いません、お父さんが連れて行くと言うまで
忘れることにします、屋敷のみんなには一人一人謝って廻ります、ハルフォードさんには……」
「ロバートには私から言っておくから、今日の所は薬茶を飲んで寝なさい」

薬茶による眠気がやって来る僅かな間に、今日見た事が走馬燈のように甦ってきた。
「何故、小さな馬車を引いていた沢山の馬は華奢で二本脚で立っていたのだろう?」



私がその答えを知ったのはオックスフォードに進んでからであった。
159名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 00:47:02 ID:W5x2vLk6
>>158
GJ!!!!!!!!!!!
面白かった。
160名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 01:00:08 ID:Tfcy7big
ハンス×エマ、良いな!
アニメ版は原作と流れそのもの違うから、ハンスとくっついても良かったのに。
161名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 16:47:44 ID:S+2m7FNu
>>158
実際にありそうな話ですね。GJです
162名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:10:55 ID:mxQWZO/Y
原作は最後どうなったんんだ
163名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 08:52:24 ID:Q1YrmKdh
164名無しさん@ピンキー
>>163
thx