1 :
名無しさん@ピンキー:
3get
6 :
ギロ夏スキー:2007/03/29(木) 22:52:02 ID:adb6TXcI
皆様どうも、前スレで擬人化バージョンの劇場版の話を投下したいと言っていた者です。
冒頭部分が完成したのでこれから投下させていただきます。
体調の都合上、完結までもっていくには長い時間がかかりそうです。
という訳なので気長にお付き合いくださるようお願いします。
では超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセス擬人化バージョンをお楽しみください。
皆さん、どうも、ナレーターです。
超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスは既に御覧になったでしょうか?
今回このスレで展開されるお話はその劇場版のパラレルストーリーのようなものです。
もしケロロ達が擬人化していたら、もし劇場版オリジナルでは登場しない人物がいたら。
そのもしも、すなわちIFはケロロ軍曹の物語にどのような変化を与えるのでしょうか?
ケロロ軍曹の世界自体、我々の世界から見れば奥東京市といった架空の街がある事から、
もしもの世界、すなわち平行世界ことパラレルワールドになりますが。
これはケロロ軍曹オリジナル本編が始まる以前に、IFによって分岐、そこから派生した
現実の歴史とはどこかが異なる歴史を歩んだもう一つの地球での、つまり現実世界と
並行して存在するパラレルワールドで起こったケロロ軍曹のお話です。
ちなみに平行世界である以上、現実世界と異なる歴史背景や、それによる日本領土の違い、
自衛隊が存在せず日本軍のままであるという、相違点等が見られますが御了承ください。
口上が長くなりましたが言いたいことは以上です。
ではお楽しみください、もう一つの劇場版、エロパロ版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスを。
南太平洋上、某海域
物語は嵐の中、戦艦と空母を中核とする艦隊が航海しているシーンから始まる。
日本海軍の誇る連合艦隊に所属する第三機動艦隊は、ハワイ王国近海で行われた
米軍艦隊との合同演習から帰還、南洋における日本領土の一つであり海軍の根拠地でもあり、
トラック環礁に建設された宇宙開発の為の海上都市、トラック宇宙港を目指していた。
艦橋およびCICに配備されている軍人たちは、普段通りに黙々と作業を続けている。
「このまま行けばもう少しでトラック海軍基地に着くか……」
「はい、演習も大成功を収めましたし、後は無事に帰還するのみです」
「西澤グループの開発した最新システムを導入したお陰だな」
「西澤グループ様々ですね。しかし司令官、今回の演習には不可解な点もありました」
「ああ。米海軍の艦艇の事故だろ? 原因不明の衰弱状態の乗組員が言うには白い怪獣
みたいなのに襲われたと」
「ええ。その件に関してなんですが、事故の後でハワイの陸に上がった時、カフェでこんな
話が耳に入ってきたんです。老人の、ある祠がハリケーンの影響で破壊されたという内容の
話だったのですが……」
「祠と事故がどう関係するんだ?」
「老人は米軍艦艇の事故を聞いてこう言ったんです。祟り神キルル様は目覚めてしまった。
キルル様の力の源は負の力、だから力を求めこの地の民だけでなくアメリカ軍をも襲った。
そしてキルル様は強くなってこの世は終わる、と。高齢で半ばボケているのもあり誰も
まともに聞いていませんでした。でもハワイ王国全土で似たような衰弱事件が起こっている
のは確かです」
「我が国でも奥東京市で似たような事件が起こったが、どういうことなんだ?」
戦艦艦橋内部の席に座る艦隊司令官とその副官が雑談中、突然艦内に警報が鳴り響く。
「前方に障害物です!」
「潜水艦か?」
クルーの声に司令官は質問する。
「いいえ、もっと大きい。浮上してきます!」
彼らが見たのは自分達の乗っている艦が小さく見えるほど、大きく盛り上がった海面だった。
〈キルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル……〉
それと同時に鳴き声らしきものも聞こえてくる。
各艦艇は海中から現れようとしている巨大なものにサーチライトを当てた。
「ま、まさか、さっきの話から予測して、こいつが米艦艇を襲ったものの正体?」
「ハワイ王国からずっとこの艦隊を追跡していたのか!?」
サーチライトに浮かび上がったのは、前作劇場版に登場したケロン星の超古代侵略兵器キルル。
そのサイズは奥東京市に出現した初代キルル巨大バージョンの数倍はある。
おそらく話題にあがっていたハワイの祠に第二のキルルが封印されていたのだろう。
そして台風の被害によって封印が壊され活動を開始したらしい。
二代目キルルはサーチライトに上半身を照らされながらゆっくりと艦隊に近づいてくる。
艦隊のクルー達の身体の各所にはキルルの額と同じ「×」マークが浮かび上がっているが、
そんなものに気をかける暇など今の彼らには皆無だった。
「巨大生命体、接近してきます!」
「慌てるな! 奴が敵意を持っているのは確かだ。戦艦の艦砲射撃でしとめる!」
我々の世界の大和とよく似た形状だが、近代化され二回りも大きい巨大戦艦前方の
第一砲塔と第二砲塔に弾薬が装填され、標準をキルルに合わせる。
「発射準備完了!」
「てぇーー!!!」
次の瞬間56サンチ砲弾6発が轟音とともに放たれ直撃、キルルは爆炎に包まれた。
誰もが勝利を確信した、しかし……煙が晴れた時、すさまじい絶望感が襲ってきた。
「も、目標、依然健在!」
「バカな!? 56サンチ砲の直撃を喰らって無傷だと!?」
そしてまったくの無傷な二代目キルルが攻撃態勢に入った寸前――。
どこかから"歌声"が、子供が歌っている子守歌のようなどこか懐かしい歌が聞こえてきた。
異様な気配を感じ取ったキルルは周囲を見回す。
次の瞬間海面から二つの光球が飛び出し、左右から別々にキルルを包囲した。
歌声がどんどん大きくなってゆく中、キルルは光に包まれ、最後に粒子となって消滅した。
「た、助かった…………のか?」
「夢じゃないよな。それにあの光はいったい……」
嵐はキルル消滅とともに収まり、空では綺麗な星が見えている。
艦隊の誰もが目の前の光景に呆然としながら、青白い二つの光球を見つめていた。
ただ彼らは光の中に影が浮かび、会話をしていることまでは見抜けなかった。
だが光球の正体を見破った者達がいた。
嵐が去った後の夜空に残っている雲の中から話し声が聞こえてくる。
空に浮かぶシルエットは女の子、身に纏うはキンモクセイの香り。
「ダディ……あれは」
「我々の手に余る。冬樹君達の力も必要だ」
少女の問いに頭のカチューシャが答える。
「フユキ…………」
そして舞台は日本へ移る。
日本本土、奥東京市、季節はジリジリと暑い夏。
ケロロ小隊が居候させてもらっている日向家の浴室、今一組の男女がまぐわっている。
女は日向家の長女、日向夏美。
男はサラサラな赤い髪に、美少年の部類に入るイメケンな容姿で、
年齢は夏美より二、三歳年上だろうか?
特徴として顔の左側に目の上を通る大きな古傷がある。
ここまで言えば正体はわかるだろう。
赤髪の若者はギロロである。
そもそもクルルの技術によってケロロ小隊全員が地球人化したのが始まりだった。
地球人化したきっかけは、ケロロが自由にガンプラを買えるようになりたいという、
なんとも情けなくどうしようもない理由だったが。
しかしギロロが地球人になった事は、夏美との関係にも変化を与え、
最後二人は晴れて相思相愛の関係になった。
話は風呂場の光景に戻る。
既に何も身に着けていない二人は一通りの前戯をすませ、互いを受け入れる準備を整えていた。
「ああ……」
夏美が切なそうに首をそらす。
ギロロの掌が夏美の全身を撫で、唇が水滴を吸い取ってほの赤い跡を肌に残す。
「ギロロ……」
愛おしそうに夏美は両腕を伸ばして、自分の体を抱えて愛撫を続けるギロロの
髪をそっとまさぐった。
ギロロはその掌に導かれるように、己の唇を夏美の唇に重ねる。
(あたたかいな)
髪に触れる掌、甘い唇、滑らかな舌、何度身体を重ねようが夏美の魅力は尽きない。
「ねえ、ギロロ―――もう私はいいからひとつに……」
唇を離して小さな声で言うと、夏美はゆっくりと指をギロロのものに這わせる。
遠慮がちにギロロの下腹部にある分身を包む夏美の手は徐々に大胆になり、
むずむずしたもどかしさがみるみる快感に変わっていった。
「お願い……」
隆々とみなぎったみなぎった肉棒をそっと捧げ持つようにして、夏美は濡れた瞳で懇願した。
(夏美……俺だけなんだな。夏美のこんな姿を知ってるのは)
愛おしさの中、愛する夏美の乱れる姿をもっと見たいと夢中になる。
「ギロロ―――」
想いに捕らわれていたギロロは、夏美の呼びかけで我に返った。
「……いくぞ」
ギロロがうなずくのを見届けて、夏美はそっと彼に背を向け、壁に両手を置いて、
腰を突き出した。
静かに、夏美の入り口を確かめる。
滑らかな尻の下で、既に充分に濡れて開いた花肉が、とろりと粘ついた液体を流しながら
ギロロを待ち受けている。
ちゅぷ、と濡れた音がして、夏美の秘所が先端を咥え込んだ。
「はぁん……!」
夏美は心の底から快楽に酔ったように、甘く細い喘ぎ声を上げる。
静かに腰がうねりだし、外見の可憐さとは裏腹に、貪欲な肉洞がギロロ自身を深く、
奥へ奥へと招き入れてゆく。
「あっ、うぅん―――あ……ん、ギロロ―――」
丸いヒップが揺れて、くびれた腰がギロロを誘うように蠢いた。
たまらなくなってギロロが腰の動きを速めると、くちゅん、くちゅんと熱い蜜が
音を立ててかき回されてゆく。
「んっ、はぁ……あふぅ――」
夏美もつられるように腰の動きが早くなり、小刻みに髪が震えているのがわかる。
「ギロロ、もっと―――もっと、中に――ああ……」
深く繋がりたいのか、快楽を求めてなのか、夏美はギロロを振り仰いで愛訴の声を上げた。
ギロロはちょっと考えた末に、繋がったまま思いきって夏美の太ももを抱え上げた。
だてに鍛えているわけではなく、辛くはなかった。
その姿勢で、再度思い切り突き込んでやる。
「ああぁああっ!」
ぐちゅっ、ぐちゅっ―――。
「あんっ、あっ―――はぁんっ、す、すごい……ああんっ!」
かなり練れた膣壁をこそげるように、あちこちを突き回すと、夏美も狂ったように
腰をくねらせて呼応する。
「はっ、あふ……あ、いい、いいの―――」
夏美の背中の窪みにたまっているのが汗か水滴かわからないくらい、前身をほの紅く
上気させて悦楽にうち震えている。
「あふっ、あ、あぁ―――そこ……!」
瞬間、きゅっ、と夏美の最奥がしまった。
亀頭がねとねととした熱い粘膜に絡め取られ、その快感がギロロの背筋を駆け昇る。
ギロロはぶるん、と身体を震わせた。
「夏美、最高だ……」
思わず出た言葉に夏美の身体が反応する。
膣のひだがざわつき、ギロロの肉棒を決して離すまいとするように締めつけた。
それを無理矢理引きはがすかのように、ギロロはピストン運動を続け、強引に抜き差しする。
「んんっ、あっ、す、すごいよぉ――――」
夏美の喘ぐ姿を見て、射精感がずん、と身体を襲う。
かちかちになった肉棒でギロロは夏美の中を奥を何度もこじった。
「あ――――あっ、い、いっちゃう、いきそうなの……ギロロ―――!」
夏美の絶叫が浴室に響き渡り、次の瞬間。
「うっ」
夏美の膣肉はギロロのものを喰いちぎるほどに締め上げ、ひくん、ひくんと
しゃくりあげるように震えた。
もう限界だった。
「夏美、俺も―――」
「ギロロ、ギロロも一緒に、一緒に―――ああんっ、いくうぅぅっ!」
夏美の背中が反り返り、全身に力がこもる。
足の指がきゅっとすぼめられ、彼女は達したようだった。
ギロロの中を怒涛のごとく射精感が駆け抜けた。
風呂場での情事を終えた二人は、火照った身体をシャワーで冷やした後、
リビングに移動、ギロロは武器を磨き、夏美はテレビを見つめていた。
ニュースでは南太平洋で起こった日本艦隊の事故と、ハワイで合同演習時に
起こった米艦隊の事故との関連性を語るシーンが放送されていた。
それが一区切りついたら、次に青空を飛ぶ風船が映し出されたCMが始まる。
「夏美、どうかしたのか?」
ボーっとテレビを眺めていた夏美は、ギロロの声で現実に戻される。
「夏休みに入っても変わりばえのしない毎日が続いてるなって、考えてたのよ。
ママの仕事が忙しい時だし、あたしがしっかり家の事やらないとね。でもまあ、
我が家が一番よね。ギロロもいるしね」
負け惜しみとも慰めともつかない台詞を呟いたが、ギロロがそばにいるのもあり、
孤独感を感じる事はなかった。
「そ、そうか」
「でも、どこかに行きたいと思うのはホント。海水浴でも行けたらいいんだけど」
ギロロと夏美がまるで新婚夫婦のような空気を形作っていると、
「ただいまぁ〜」
「おじゃまします」
玄関から冬樹と桃華の声が聞こえてくる。
「冬樹おかえり〜。桃華ちゃんいらっしゃい」
リビングに入ってきた二人は筒みたいなカプセル型の水槽をテーブルの上に置いた。
「何だこれは?」
ギロロがカプセル内部に浮かんでいる物体を見て聞いてくる。
カプセル内部には、青い尻尾の生えた胎児のような生物が、
タツノオトシゴのような姿勢で浮いている。
「UMAかもしれないって、西澤さんが持ってきてくれたんだ」
「今日のニュースでやっている、艦隊が巨大生物と遭遇した海域で、
うちの調査隊が発見したんです」
冬樹と桃華がギロロの質問に答える。
「ああ、さっきニュースでやってたやつね」
夏美は先程見ていたニュースの内容を思い出す。
「こんな生き物がいる海、思いっきり調査できたらいいのになあ」
オカルト好きの冬樹はカプセルの中の生物に夢中だ。
それを桃華は見逃すつもりはなく、勇気を振り絞って言葉を放つ。
「あの……冬樹くんさえよければ、これを見つけた海域に一緒に『行きたいか? そこに……』」
桃華の言葉はどこからともなく聞こえてくる女の子の声、彼女にとって最悪な相手によって遮られた。
台所の方向から声の主が放つキンモクセイの香りがしてくる。
突然の声に驚いた冬樹がその方向に視線を向けると、そこにいるのは闇の者を刈る少女。
「アリサちゃん!?」
「また会えてうれしい……フユキ」
アリサ=サザンクロスその人だった。
「突然、どうしてここに?」
こちらに黙々と歩み寄ってくるアリサに冬樹は疑問の声を投げかける。
アリサは冬樹の目の前で歩みを止めると訳を語りだした。
「求めるものは同じ。だから迎えに来た」
「えっ?」
「そこから先は私が説明しよう」
アリサの着けている、猫耳型のカチューシャの姿をしているネヴラが代弁する。
「南太平洋でこの国の艦隊と巨大生物が遭遇したのは知っているね。実はその場に私達もいたのだ。
我々はハワイから南太平洋へ移動している強力な力の波動を感知、それを狩ろうとした。
姿を現した獲物は白い巨体に額に赤いバツ印があり、キルルルルルという鳴き声をしていた」
「まさかキルル!?」
「君がそう言うのなら、キルルで間違いないだろう。そのキルルは艦隊を襲おうとしていた。
だが次の瞬間、何処からか歌が聞こえてきたのだ。そして海面から光球が浮かび上がり、
キルルをあっさりと倒してしまったよ。ここに来たのは君の協力が必要だからだ。
あの光球の正体を突き止めるために。冬樹君、どうか力を貸してくれないか?」
「さあ行こうフユキ、例の海域へ」
「ちょ〜っと待て! 冬樹くんを南の島に誘ったのはあたしが先だぞ!!」
折角の、冬樹くんとの南の島で二人っきりラブラブ大作戦を邪魔された桃華は、
裏桃華の面を剥き出しにしてアリサに噛み付いてきた。
しかしアリサは気にすることなく話を続けようとする。
「ちょ、ちょっと二人とも、特に桃華ちゃん冷静に」
夏美がこの二人を仲介しようとする中、さらにここに空気を読まない者が乱入してきた。
勇壮な音楽とともに床が割れ、そこから緑の髪の少年がせり上がってくる。
顔つきは童顔で幼い感じだが、ギロロと同い年だ。
もう気づいている人は気づいているだろうが、彼は地球人化したケロロ軍曹である。
おおかた新しい侵略作戦を思いついたので、それを皆に披露するつもりなのだろう。
「ゲ〜ロゲロゲロ。愚かなペコポン人……」
「ただでさえややこしい状況を、これ以上ややこしくするんじゃないわよ!
このボケガエルーーー!!!!」
口上が終わる前にケロロは夏美に外まで殴り飛ばされた。
「まだどういう侵略計画なのかも、言ってないのにぃ〜〜〜」
塀に半身を陥没させながらも泣くケロロ、しかし同情する者は皆無だった。
この後、結局南の島へは日向家、ケロロ小隊、その関係者一行で行く事になった。
「ちっきしょう……こうなったら南の島でチャンスを作るしかねえ。あの女〜今に見てろよ」
裏桃華がぶつぶつと呟いたのは言うまでもない。
舞台は再び南太平洋へ。
あの後夏美と冬樹の母である日向秋の許可をもらった後の行動は迅速だった。
ケロロ達一行は、日本から西澤グループの航空機でトラック諸島へ直行。
そこから同じく西澤グループ保有の豪華客船に乗り換え、目的地を目指していた。
『――そっちは快適なの?』
「うん、天気も快晴だし。とっても楽しい旅行になりそう」
受話器の向こうにいる母親に夏美は嬉しそうに答える。
秋は編集部の仕事が忙しく、一緒に来るのは無理であり、今も仕事中だ。
受話器の向こうからは、大きな声や電話の音といった喧騒が聞こえてくる。
なのにこっちはデッキで心地よい風にふかれながら、ガーデンチェアでくつろいでいる。
向こうはしめ切り前の戦場なのに、なんだか申し訳ない。
そう思っている今だって、夏美にとっては大切な人、ギロロが隣にいてくれている。
こんな時も武器の整備をかかさないのはギロロらしいが。
夏美は受話器に耳を傾けたまま、にっこりと彼に微笑みかける。
次の瞬間、ギロロ真っ赤になり、磨いている武器もテーブルの上に落としてしまった。
身体を何度も重ねている仲なのに、こういうウブな部分は変わっていない。
『本当はママも一緒に行きたかったけど、夏美もいるし大丈夫よね。もう時間だから
切るけど、皆にもよろしくね!』
「うん、ママもお仕事がんばってね」
「な……夏美、日向秋はなんだって?」
夏美の突然の微笑みによるフリーズ状態から解除されたギロロが聞いてくる。
「うん、皆で思いっきり楽しんできなさいって」
母との電話を終えた夏美はそう答えると、ギロロが先程持ってきてくれた最高級の紅茶
を飲んで一息ついた。
ところでこの豪華客船、やけに人が少ないと感じてないか?
―――と、思った人、それもそのはず、なぜかというと……。
この巨大豪華客船全てが貸切、しかも内部は西澤邸が再現されている細かさ。
さすが西澤ピーチグループの財力――全ては冬樹と過ごすために用意されたものだ。
同じデッキの、夏美とギロロがいる場所から少し離れた場所に冬樹、桃華、アリサが
テーブルを囲んで座り、執事のポールが少し離れて待機している。
しかし、場を包む空気は一触即発寸前、険悪な雰囲気だった。
西澤桃華は不機嫌の極みにある。
なぜなら愛しの冬樹の知り合いが同行するならまだしも、
冬樹を巡る恋敵であるアリサまで一緒にいるのだ。
穏やかでいられるはずがない。
現在桃華とアリサの視線がぶつかりあい、激しい火花が発生していた。
冬樹もこの空気には気付いており、この場を和ませようとなんとか話題を絞り出した。
「も……もうすぐ問題の海域だよね」
発した言葉のお陰か場の空気が少し和らぎ、冬樹も一安心する。
「ああ……私達が謎の光球を確認したのもこの辺りだ」
「この辺りの海域は全て西澤グループが買い取りましたので、じっくり調べられますよ」
アリサに続いて桃華も負けずに答える。
このチャンスを逃すつもりはなく、桃華はさらに話を続ける
「あの、それで……この先の島でキャンプになるんですが、今晩の食事は、
私と冬樹くんで作ろうかなあなあんて思って……」
「うん、そうだね折角探検隊気分で来たんだし、テントを張ったり、料理を作ったり……
アウトドアも楽しみだね」
と、うなずく冬樹、そこにアリサもキャンプ話に加わる。
「狩なら私に任せろ。あと私の身体は人間にかなり近づいているから食事も問題ない」
「別にお前には聞いてねえんだけどよぉ〜。冬樹君との会話邪魔すんじゃねえよ」
「お前こそ邪魔をするな。フユキと話をしているのは私だ」
「――んだとゴラァ〜!!」
売り言葉に買い言葉、せっかく和んだ空気は険悪なものに元通り。
「二人とも落ち着いて〜! こんなところで喧嘩しないで〜〜〜」
そして冬樹は二人の喧嘩を止めるのに必死だった。
一方、テーブル上に置かれたカプセルの中の青い胎児は夏美を、日向家にいる時から
じっとカメラのような無機質な瞳で見つめていた。
「ドロロ、島が見えてきたよ」
「どれどれ……おお! 確かに」
豪華客船の頭頂部にいるのは小雪と青髪の美少年。
小雪より二、三歳年上で、ケロロやギロロと同世代に見える地球人、そうドロロだ。
遠くに見える小さな島を期待に満ちて眺めている。
「島に着いたら夏美さんやギロロと、ビーチバレーしようね」
「ギロロくんも一緒でござるか。それは楽しみでござるな」
ドロロと小雪は顔を見合わせて微笑んだ。
一方少し離れたプールサイド付近のデッキチェアで、ケロロ、タママ、モア
といった面々がのんびりとくつろいでいた。
「やっぱペコポン人形態で来て正解だったね〜。ケロン人の姿じゃ海水は合わないもん」
そう言いながらケロロは呑気そうにガンプラカタログに目を通していた。
本来ならここでギロロのツッコミが入るはずだが、肝心の当人は夏美に夢中なので
こちらのことなんて見向きもしていない。
すっかりリゾート気分に浸っている、自分と同じ年齢くらいの地球人の姿を
しているケロロに見とれながら、モアは幸せいっぱいなため息を漏らす。
「モアは幸せです。だっておじさまとて一緒に南の島でバカンスなんて。
てゆーか、婚前旅行?」
「なんだとゴルァ〜〜〜! うたるっぞぬっしゃ〜!!!」
冬樹と同年代らしい容姿で、中性的な雰囲気の地球人形態のタママは嫉妬の炎を燃やす。
かわいい顔も目くじらを立てていきりたつ形相のせいで台無しである。
そんな雰囲気をスルーしてケロロはどこからかスイカを取り出した。
「みんな注目。今からペコポン夏の風物詩、スイカ割りを行うであります」
モアもタママも、スイカを見た途端に目を輝かせケロロの手伝いを行う。
一通り必要な道具を揃えた後、ケロロは離れた場所にスイカをセット。
「それじゃ、私からいきまーす」
最初に目隠しをしたモアが、タママに回される。
「モア殿〜。ガンバ〜♪」
「はーい。おじさま〜♪」
モアとケロロの何気ないやりとり、タママの嫉妬の炎を再燃させるには十分だった。
「あの女ぁ〜、許せねぇですぅ〜」
タママはモアの回転を止めた後、彼女の背中をスイカとは別方向に押したのだ。
モアはよろよろしながらも、そのままケロロにめがけて歩き出した。
しかも持っているのはルシファースピア、これにはケロロの顔も青褪める。
「ちょ、ちょっとモア殿、スイカは反対。こっちじゃ……」
「ハルマゲドン、十兆分の一!」
無情にもケロロが言い終わる前にルシファースピアは振り下ろされた。
「ギィ〜ヤァ〜!!」
そして爆音と悲鳴が響きわたる。
さらに悲劇は終わらず、発生した爆風はガンプラカタログを空へ吹き飛ばす。
「ゲロ〜! 我輩のガンプラカタログ(各MSの細かい設定資料つき)がぁ〜」
黒こげになりながらも、ケロロは空を舞うカタログを捕まえようとするが、健闘空しく
そのまま海に落ちてしまう。
「ケ〜〜ロ〜〜」
滝のような涙を流しながらケロロは真っ白になってしまった。
「ク〜ックックッ……こんな暑い中、よくやるぜ」
「とかいってクルルもついてきてるじゃん」
サブローと、外見はサブローと同じ年齢で金髪でメガネをかけた人物が話している。
その正体は地球人化したクルル、二人のいる場所はケロン軍潜水艦ロードランジャー内部だ。
潜水艦は豪華客船の船底にコバンザメのようにピタリとくっついている。
二人はそこから海上の様子をモニターしていた。
当然ケロロが黒こげになるのもしっかり見ている。
「ほう、例のエネルギー反応が二つあるな。場所は豪華客船上ともう一箇所は……?」
クルルの操作によって、モニターには海域の全体図が映し出される。
豪華客船付近にあるもう一つのエネルギー反応をチェックしてみた。
モニターに映ったのは、海に落ちたガンプラカタログを何かが泡に包んで回収する光景だった。
「クルル……これって」
サブローの問いかけに心底愉快そうにクルルは返す。
「ああ、こりゃあ面白いことになってきやがったぜぇ……。ク〜ックックッ……」
to be continued……
15 :
ギロ夏スキー:2007/03/30(金) 00:05:31 ID:ugFnmy6J
今回はここまでです。
続きが完成したらまた投下させていただきます。
これからの展開を少しだけばらすと以下の予定です。
テントや薪の準備をする時、冬樹、桃華、アリサの3P。
夏美がさらわれる際に登場するナイトメア達が、ズゴックE、ハイゴック、アッガイといった水陸両用MS。
これらはケロロが海に落としたガンプラカタログから、メアボールによって創り出された。
ケロロと夏美がメールとマールに出会う時、もう一人メールに仕えるオリキャラが登場。
メールがギロロ(式典礼装バージョン)の姿になるが、夏美は本気になれない。
城に乗り込む前に責任を感じているケロロをモアが慰める形でエッチ。
メールを寝かせた後、ギロロが夏美に
「プリンセスというより母親だな」
と言うが
「じゃあ、ギロロはさしずめお父さんね」
と返答されてしまい慌てふためく事に、その後いい雰囲気になってエッチシーンへ。
城に乗り込む時、冬樹とケロロをドム3機がジェットストリームアタックで追撃してくる。
メールに夏美が取り込まれた際、助けるのはケロロではなくギロロ。
この他にも劇場版とは別に、ギロロと夏美が結ばれる話や、
プルルの登場によって焦ったモアがケロロに告白する話も考えています。
GJ!!
続き期待しています。お体に気をつけて。
エロが無くても読みたくなる展開GJ!
映画に326が出なくて不完全燃焼気味だった我輩的には楽しみすぎて仕方ないです。
や、やべー!
エロマダーという言葉すら口を閉ざすレベルだ!
貴方のペースでお書きください。
.....
あえて言おう、GJだと!
20 :
ギロケロ想定:2007/04/03(火) 22:05:26 ID:KkGDEqcy
ギロケロスキー少ないと思いますが・・・
1本部から何故かギロロに通達。
2内容は、地球侵略の物理的な証拠(今回は国に限定)。
3そして本部のちょっとアレな奴から
「無理な場合はたいちょの{ピーーー}な画像を定期的に送る」(ヤバスw)な内容まで。
4国はさすがに無理と判断。
5ご想像におまかせします。
いきなり失礼しました。皆さん、作品投降がんがってください。
深海のプリンセス&ギロ夏スキー>>
続編が楽しみです!期待
>>20 何が言いたいのかよくわからんが、801は801板に行ってくれ
801内容は801でだろ?
ギロ夏を待っていますていうのは問題無いがほかはヤバイ
冬雪とか…
ケロ♀マダー?
25 :
20:2007/04/05(木) 19:17:11 ID:UzufthsY
すいませんでしたorz
801板、よろしければアドレス張っていただけないでしょうか?
(20の、人物をかえればいろんなCPでできそう・・・)
26 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 19:38:39 ID:zYnunf2N
擬人化ギロロ×擬人化ネコなんてどうやろう?
>>26 ギロ→夏前提擬人化猫ちゃん×擬人化ギロロなら書き始めたところなので、
投下OKならいくらか早めに仕上げますけれどもいかがでしょうか?
28 :
ギロ夏スキー:2007/04/05(木) 22:09:21 ID:3x603BB5
OKなのでどうぞ投下してください。
私の書いている擬人化バージョンの劇場版の続きももう少しで投下できますので。
30 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 14:38:28 ID:nGpEkIkv
夏美のオシッコ我慢でアニメ134話の続きと言う設定はどうかな?
31 :
sage:2007/04/08(日) 14:44:17 ID:6mi0HNa8
グっとくるね。
32 :
ギロ夏スキー:2007/04/08(日) 20:48:12 ID:Bf80smpv
皆様お待たせしました。
続きが完成したので投下します。
それでは超劇場版擬人化ケロロ軍曹2 深海のプリンセスをお楽しみください。
「夏美! いくぞ!」
「オッケーギロロ! 小雪ちゃんいっくわよぉー!」
「ドロロ、手加減無しでいくよ!」
「承知した! 小雪殿」
水着姿のギロロ、夏美、小雪、ドロロらは砂浜でのビーチバレーに夢中だ。
出場者のレベルがハイレベルなだけに、凄まじい試合が展開されている。
「皆〜。はしゃぎすぎて怪我だけはしないようにね」
ちなみに審判はサブローがしていた。
「西澤さん、最後の金具をお願い」
少し離れた場所で冬樹と桃華はテントを設営中。
「あ、はい!」
桃華は冬樹と二人きりという状況に、幸せを感じていた。
いつも邪魔するケロン人達も、いつの間にか姿を消している。
「さ、これでよしっと」
このチャンスを逃すつもりはなく、冬樹との仲をさらに深めようとする桃華。
「あのう……冬樹君……」
「フユキ、食料を狩ってきたぞ」
しかし桃華が話しかけようとしたタイミングに、食料集めに出かけていたアリサが戻ってきた。
カチューシャを変形させたカゴが二つ、一つは海産物、もう一つは果物でいっぱいになっている。
「アリサちゃんありがとう。今夜はごちそうだね」
「気にするな」
冬樹とアリサが会話する光景を見て、ケロロ達がいないので安心していたが、
よく考えればそれ以上に厄介な相手がいるのを忘れていたことに気付かされる桃華。
(……あああ……なんでいっつもこうなんだよ〜〜〜)
桃華が落ち込んでいる間に、冬樹はかまどの前にしゃがみこんで火をおこそうとする。
「アリサちゃん、西澤さん、薪をこっちに持ってきてくれる?」
「わかった」
「……はい、冬樹君!」
アリサはもちろん、桃華も気持ちを切り替えて、これまで集めた流木やヤシの枯れ枝を運んでゆく。
冬樹はポケットを探るが、火種となるマッチやライターが見つからず、今度はバックの中を調べる。
「あれえ? ライターかマッチ持ってきたはず……これってケロボール?」
普段は机の中にしまってあるケロボールが出てきたのだ。
「間違えて持ってきちゃったんだ……。まてよ? うん、これって使えるかも」
ケロボールを取り出した冬樹はそれを薪へと構え、ボタンを押した。
するとボッという音と共に炎が噴き出し、薪は燃えやすい小枝を中心に燃え始める。
「流石は万能兵器だね。じゃあ、こっちは……?」
感心した冬樹が誘惑に負けて別のボタンを押すと、ピンク色のガスが噴出した。
たちまち三人はガスに包まれてしまう。
「ゴホッ、ゴホッ、西澤さん、アリサちゃん、大丈夫?」
煙が晴れていくうちに、身体の調子がおかしいことに気付く。
気持ちが昂り、股間に熱が集まってゆく。
「身体が熱くなってくる……。これって、催淫ガス?」
まず桃華が顔を上げたが、その表情は紅潮して、今までになく甘えるように目尻が下がっている。
「冬樹君……。私って魅力ありませんか……?」
冬樹が驚きながら答えようとした口元を、アリサの唇がふさいできた。
それを押しのけるように、桃華の少し薄めの唇が重なる。
「―――んっ……くっ……ちょ、ちょっと待って……」
二人分の体重で、冬樹は仰向けに倒された。
口の中に桃華の舌が入り込み、冬樹の言葉を封じる。
アリサは冬樹の胸を撫でながら、下半身に手を這わせ、海水パンツを降ろしてしまった。
既に半立ちになった冬樹の肉棒に頬ずりし、下から上へ舌先でつつく。
そして、陰嚢の付け根から亀頭まで、肉棒に絡むように舌全体を動かしてゆく。
「ん……んむむむ……うう……」
冬樹が漏らした呻き声を唇で聞いて、桃華もまた頭を降ろしていく。
冬樹が羽織っていたパーカーも脱がせ、乳首からヘソまで舌を往復させる他、
片手でアリサの頭の脇から、彼の陰嚢を撫で回す。
一人の男を巡って二人の女は協力的になっていた。
熱いため息とともにピチャピチャと液体の絡まる音だけが、この一帯を満たしている。
アリサの舌は左から、桃華の舌は右から、冬樹の肉棒を責める。
片方の唇が亀頭を挟みつけると、もう片方の唇は陰嚢を吸いたてる。
「フユキ。舐めて……」
アリサは黒のビキニを脱ぎ、自分の指で股間の陰裂を開くようにして冬樹の顔面にまたがってきた。
その秘所は人間のそれと全く同じであり、アリサが元は人形だったと言っても信じる者は皆無だろう。
大陰唇の奥、ピンク色の小陰唇は甘い蜜液を滴らせて冬樹の舌先を誘う。
「っ……いいっ……でも―――もっと、上を、フユキ……」
お尻の後ろに回したアリサの手が、冬樹の頭を押し戻す。
舌先が細長く腫れだしたクリトニスに触れる。
そこを集中的に攻めてほしいのだろうか、冬樹は先端から根元へ円を描くように舌を動かした。
「あっ―――はぁっ、そこ……もっと強くして、いい……」
クリトニス全体を舌に含んで軽く吸いたてると、アリサがお尻を押しつけてきて、
冬樹の鼻先は膣口に埋まった。
陰部全体が卑猥に回転運動をする。
愛液の臭いと鼻と口への粘膜の圧迫で、冬樹は窒息しそうだった。
「冬樹君……私にもお願いします」
喉の奥までペニスを出し入れして、ディープスロートに熱中していた桃華も、
アリサの喘ぎ声を聞かされて我慢できなくなり、フリルつきセパレーツの水着を
もどかしげに脱いだ後、冬樹の下半身に腰を落としてきた。
慌てていたために一撃目は肛門に当たってしまい、その後自分の指で位置を戻して、
もう濡れそぼっている膣口へ導いた。
「んっ―――はあああああああああっ…………んあっ!」
カリ首が熱い粘膜を掻き分けていく。
吸盤を剥がすような音が聞こえ、すぐに湿った摩擦音に切り替わった。
「あっ、あっ、あっ、うんっ……あん、あん、あん、あはん、あんっ――」
自分のヘソの近くで亀頭を感じながら、桃華は前後に激しく腰を揺すり、
アリサもクリトリスを吸われるたびに下半身を痙攣させる。
しかし彼女達はこれでも満足しないのか、アリサと桃華は互いの胸に手を当てて、
女同士だからこそ熟知している乳腺や乳首のツボを、ピンポイントで刺激し合った。
「あっ――あっ、そこっ……いいですっ。もっと、引っぱって」
「―――っ、ひゃっ……フユキ……もっと、いじって。もっと、舐めて」
冬樹は再びアリサの陰裂に顔を埋め、下半身で桃華を突き上げた。
「冬樹君……いい、いいです。――あん、きゃん!」
「……っ、はっ――んんっ……フユキ、吸って、もっと、もっと……」
唇の間でアリサのクリトリスが張りつめて硬くなるのを、舌でさらにつつき回す。
冬樹のペニスは、桃華の膣内の複雑な肉壁に巻かれて弄ばれるのを楽しむ。
桃華は上下動に切り替わり、カリ首が膣壁と擦れあい、亀頭が子宮内に当たる感触を堪能した。
「あっ、冬樹君の……ああっ、凄いです……。あん、んあっ」
「ふぁっ……んっ、ひゃんっ、あっ、あっ」
冬樹の頭の上ではアリサが、腰の上では桃華が、エビ反りになって離れてゆく。
それをつなぎ止めるように、互いの両手が互いの乳首をまさぐり合う。
冬樹の肉棒はさらに強く締め付けられ、上下に激しく擦り付けられ、
下半身全体が痺れて爆発寸前になっていた。
アリサの粘膜の圧迫で窒息が強まり、頭もボーッとしてきて、これ以上我慢できない。
膣の奥で亀頭が急に膨らむのを悟って、桃華は腰の動きをさらに速くした。
「待ってください、あっ……もうちょっとで、もう少しでイク―――あっ、あっ」
「――――私も、限界が近い……フユキ――――!」
「いっちゃいます、いっちゃいますから……冬樹君も、冬樹君も来て―――あああああっ!」
冬樹の唇からクリトリスが離れ、アリサの上半身は後ろに倒れた。
小水を漏らしたかのように、大量の愛液が冬樹の前髪にふりかかる。
ほとんど同時に桃華も仰向けに倒れる。
冬樹の肉棒は下に曲がり、締め付けて痙攣する膣内をずり下がり、
ちょうどGスポット周辺でカリ首が踏みとどまりそこで射精した。
亀頭のビクつきはなかなか収まらず、桃華の小陰唇と冬樹の肉棒のわずかな隙間から、
白く濁ったドロドロの液体が漏れてくる。
膣口から一気にガスが抜けて、精液と愛液が冬樹の腹に飛び散った。
アリサ、冬樹、桃華がほぼ一直線に寝転がる中、アリサが一番先に起き上がり冬樹も起こすと、
「フユキ……今度は私に頼む」
そう言うと絶頂の快感でか未だ放心状態の桃華をどかして、アリサは再び冬樹と唇を重ねる。
そのまま冬樹はアリサの胸に手を伸ばし、その感触を確かめるように揉みしだく。
「ん―――んっ……」
やがてアリサは目を閉じたまま、冬樹の舌に舌を絡め口腔内を貪る。
冬樹の腕をつかんで、自分の方へと引き寄せていたアリサの手から、段々力が抜けていく。
その手は冬樹の胸から腹へと撫でるように降りて行き、やがて一回射精して萎れた肉棒を探り当てる。
アリサの白い指が、冬樹のペニスを軽く締め付けるように握って、上下に擦る。
テクニックが上手いのか、たちまち天を向いて怒張するほど回復する。
「……そろそろ……いいか?」
「…………うん、こんなになったし」
「――来てくれ……私の、中に……」
冬樹はアリサの背中の側に回りこみ、抱きかかえる。
アリサ自身から、既にネトネトと蜜を垂れ流している入り口に肉棒をあてがって、
腰を下ろしながら中に分け入って行く。
「あ――ああっ………!」
冬樹がアリサの白いうなじに舌を這わせると、
「んっ!」
アリサの体がぴくんと跳ねる。
冬樹は彼女の脇から手を回し、下から持ち上げるように胸を揉んだ。
手のひらを使って胸全体をもみながら、指先ですでに固くなっている先端を刺激する。
「ああっ! こんなに……すごい……!」
冬樹のピストン運動に合わせて、アリサは腰をグラインドさせ、
その中は冬樹の分身に絡み付くように圧迫してくる。
すごい締め付けに、すぐに果てそうになるのを必死に我慢する。
「ア、アリサちゃん……僕、もうイキそうだ……!」
「……わ、私も……! フユキ―――な、中に……! ……あ―――んんんっ!」
「あぁ―――!」
冬樹は最後にアリサを思いっきり突き上げ、中に熱い奔流をぶちまけた。
「……はぁ……はぁ……」
冬樹を真ん中に、裸の三人は行為の後の余韻に浸っていた。
ぼんやりした頭で冬樹はふと思う。
「ところで軍曹はどこに行ったんだろう……」
ちなみにこの後、行為の後片付けと、料理の準備に大慌てになった。
その頃ケロロはキャンプではなく、サブローとクルルが乗ってきた潜水艦であり、現在島の洞窟内部
に停泊中のロードランジャーに、ドロロとギロロを除く小隊メンバーを集結させていた。
「ゲ〜ロゲロゲロゲロ……。諸君等に集まってもらったのは他でもない。
今回の侵略計画に関しての説明のためであります」
不気味な笑い声を上げつつ、ほおづえをついてニヤニヤしながら宣言するケロロ。
しかし「ホントか? 後付けじゃねえの?」という疑問がモアとタママの心を満たす。
特に新しく新調した水着を着ているモアは、侵略より愛しのケロロと遊びたいようだ。
「軍曹さん……。ここまできて今更とってつけたような……見苦しいですぅ」
「おじさま、本当は遊びたいのを無理して誤魔化さなくてもいいんですよ。てゆーか、大義名分?」
二人の言葉が胸に刺さりつつも、表面上、冷静さを保ちながらケロロは話を続ける。
その顔には無数の冷汗が流れているが。
「て、敵を欺くにはまず味方からというでありましょう? 今回の作戦は夏美殿や冬樹殿を
油断させるため、あえて現地に到着するまで、諸君にも内緒にしていたのであります。
それに下調べはもう終えているのであります。クルル曹長、例のデータを!」
「あいよ。クックックッ。ポチッと!」
クルルがボタンを押すと、海域図がモニターに映し出される。
図に表示されている赤い「×」印は、ハワイからこの付近の海域まで移動、
青白い「?」マークと接触した時点で消滅させられた事を示していた。
「これって……」
タママが思わず声を上げる。
「アリサ殿の話によると、ハワイに封印されていたキルルは覚醒後、この島近くの海域まで移動、
日本艦隊を襲おうとした際、謎の光球によって倒されたのであります。これはキルルが覚醒、
謎のエネルギーによって封印されるまでの経路を図にしたもの。今回の作戦はキルルを
倒したエネルギーの正体をつきとめ、その力をペコポン侵略に利用するというものであります!」
ここでとばかりにケロロは胸を張って宣言する。
「でもサブローもそん時一緒にいたから、そう簡単にうまくはいかないと思うぜぇ」
しかし、クルルの次なる一言でたちまち場は凍る。
「マジ……? つーかなんで部外者を同席させてんのよ?」
「トラブルアクシデントは俺の信条だからな」
ケロロのツッコミにもクルルはモットーで返す。
「なんか今回も失敗しそうっすね……」
「てゆーか、前途多難?」
タママもモアもたちまち意気消失してしまう。
どうやら今回の侵略計画も失敗する確率は高そうである。
その後ケロロの侵略計画は、サブローに情報が漏洩した事から一時保留となり、冬樹のUMA調査の
結果次第でどうするか決めることに、今はバカンスを楽しむ事に専念するという結論に達した。
それから数時間後、夕日の沈んだ浜辺。
ケロロ達は夕食のバーベキューを食べ終え、一息ついていた。
アリサの狩って来た果物や海産物のおかげで、かなり豪華な食事になったと付け加えておく。
「ふ〜っ、食った食ったであります。しかし冬樹殿がアウトドア料理もこなすとは、」
「あはは、西澤さんとアリサちゃんが手伝ってくれたおかげだよ」
こういうことを全く意識せずに本心からさらっと言ってくれるのが冬樹の特技といえよう。
言われたほうは胸キュン状態だ。
「そ、そんなこと! 私は……別に……」
ああもう、ずっとこの島で暮らしてもいい、そう思う桃華であった。
アリサも冬樹の言葉が嬉しく、にっこりと微笑んでいる。
実にリラックスした空気が漂っているが、夏美とギロロの姿だけこの場には見えない。
少し離れた茂みの向こうに湧いている泉で、二人は食器を洗っているのだ。
今夜の日向家の家事シフトは夏美であり、ギロロは彼女を手伝っていた。
たまたま家事当番が自分でない幸運に浸りつつ、ケロロはふと気にしていたことを口にする。
「ところで冬樹殿に桃華殿にアリサ殿、気のせいか腰の動きがぎこちないようでありましたが、
日中なんかあったのでありますか?」
ケロロの質問対象にされた三人は慌てたり、妄想に耽ったり、頬を赤くしたりと様々な反応を見せる。
「な、なんにもないよ。ぐ…軍曹の気のせいじゃない? あははは……」
「冬樹君の……冬樹君の……デヘヘヘヘ」
「……フユキと……(ここで日中の行為を思い出して赤くなる)……フッ……」
まさか三人でセックスしてました、なんて言えるわけがない。
その後冬樹の機転によるスターフルーツのごまかしで、ケロロが真相に至る事は避けられたが。
「楽しそうだな……」
「そうだね。早く終わらせて皆のところにいこっか」
茂みの向こうから「肝試し」や「スターフルーツ」といった単語が楽しそうな声と共に聞こえてくる。
夏美はギロロに懐中電灯で照らしてもらいながら、最後の仕上げとして食器を拭いていた。
当番だからだけでなく、かたづけものが終わらないとどうにも落ち着かないからだ。
作業も一段落着いて、フウッとため息をつく。
「夏美、ここ最近ため息が多いが、どうしたんだ? まさか、俺が知らないうちに何かしたのか?」
「違うよ。なんか、南の島に来ても、いつもとやってることと変わんない感じで……」
恋人の気遣いに感謝しながらも、どうしてこんな心境になったのか考えてみる。
(なんだか急に、おいてかれたようなさみしい気持ち。いつもの自分じゃとても考えられない。
みんなも、ギロロも、すぐそばにいるのに、どうして? そういえばニュースの時に赤い風船の
出るCMを見た時も。ママに電話した時も。こんなふうに……。ううん、違う。もっとずっと前に、
同じ気持ちになったような……)
「夏美―――何か来る」
「……えっ?」
ギロロの言葉で現実に戻されるのと同時に、ガサガサという音が聞こえてくる。
音がした方向はキャンプの方とは逆のジャングルの奥。
暗闇の中に光る小さな光――――。
忍び寄ってくるそれは、ギロロと夏美にとっては、見慣れたもののような感じがした。
「夏美! 避けろ」
ギロロは咄嗟に夏美を抱きしめ後方にジャンプした。
シャキンという鋭い音とともに、夏見の立っていた場所に何かが刺さる。
密林から突き出されたのは、巨大なカニのハサミ―――?。
続いて、赤く光るモノアイを持った本体が現れる。
「こいつは……!」
「ボケガエルのガンプラ!?」
ギロロと夏美が見たもの、それは足の無いカニに似たロボット。
ジオン公国軍の宇宙用試作型モビルアーマー、ガンプラにもなったその名はヴァル・ヴァロ。
この場にケロロがいればすぐに正体を見破っただろう。
何らかの方法で浮遊しているらしく、その巨体は地面に接していない。
ヴァル・ヴァロは両手のハサミ改め、クローアームで夏美を狙ってきた。
「夏美ー! 下がってろ!」
ギロロは亜空間内の武器庫からバズーカを手元に転送、ヴァル・ヴァロに撃ち込んだ。
だが……爆煙に包まれた場所から、無傷のヴァル・ヴァロがその巨体を滑空させつつ追ってきたのだ。
ギロロは夏美の手を引いて全速力で走りだす。
ヴァル・ヴァロは進路上の木やテントを薙ぎ倒しつつ、確実に二人との距離を縮めてゆく。
焚き火を囲んでくつろいでいるケロロ達に聞こえるように、夏美は大きな声で叫んだ。
「みんな、逃げて!」
「夏美殿、さっきの爆発は……って後ろのヴァル・ヴァロはなんでありますか!?」
「軍曹さん、下がっていろですぅ」
いち早く状況を察知したタママの目の色が変わったのを見て、ギロロと夏美は咄嗟に伏せる。
「タママインパクトォーーー!!!!!」
口から放たれた必殺のエネルギー弾は、二人の頭部を通過して敵の巨体に直撃する――かに見えたが、
ヴァル・ヴァロはタママインパクトをクローで弾き、まだ伏せた状態の夏美とギロロに接近していく。
そしてクローを伸ばして夏美を捕獲、ギロロはもう片方のクローで弾き飛ばされてしまう。
「ぐぁっ、夏美〜〜!!」
「ギロロ! ちょ、ちょっとなんなの!? 放してっ!」
捕まりながらもギロロの心配をする夏美。
「僕のタママインパクトが効かないなんて……」
「姉ちゃん! 伍長!」
冬樹も駆け寄ろうとしたが、ギロロと同じくクローで弾き飛ばされる。
ヴァル・ヴァロは戦うつもりは無いのか、跳躍してケロロ達の頭上を飛び越えると、
そのまま海へと滑空してゆく―――夏美を捕まえたまま。
「夏美さん!」
「小雪殿、丸腰でなど自殺行為でござる!」
小雪に続いてドロロが猛スピードで波打ち際の敵に接近、あと一息で追いつこうとしたとき―――。
水面が盛り上がり、海中から次々と新手の敵が飛び出してきた。
「ゲロォ〜! どゆこと!?」
それを見たケロロが驚くのも無理はない。
目の前を阻む敵はいずれもケロロとなじみの深いものばかりだからだ。
ズゴックE! ハイゴッグ! ゾック!
そう、ガンプラ好きのケロロなら知らないはずがない、水陸両用モビルスーツ達がいたのだ。
いずれも見上げる巨体であり、そこから発せられる威圧感は充分だ。
その後ろでは、夏美を捕まえたヴァル・ヴァロが海へと逃走しようとしている。
「ちょっと! ヴァル・ヴァロは本来宇宙用なのに何で水に入って平気なの!?」
「こんな時にまでガンプラ考察してる場合か!」
気持ちはわかるが、場違いな発言をしているケロロにギロロが鉄拳を喰らわせて黙らせる。
「このもの達は一体? ケロロ君のガンプラにそっくりでござるが?」
「クックックッ、なんだかはわからねえけどよ……キルルを封印したのと同じエネルギー反応だぜぇ」
右目にセットされたスカウターで相手を調べたクルルがドロロの疑問に答える。
「マジ!? じゃこいつらがキルルを!? そんなのに敵うわけないじゃん!」
頭にたんこぶを作ったケロロは青褪めつつ、じりじりと後退する。
ハイゴッグが長い腕を鞭のようにしならせ、ゾックはレーザーを放ってきた。
ハイゴッグの鉤爪は小雪を狙ったが彼女はジャンプで難なく回避、
ゾックのレーザーもドロロの抜いた刀にことごとく弾かれる。
と、今度はズゴックEが頭部発射管から無数のミサイルを発射してきた。
ギロロの銃捌きによってミサイルは次々と撃ち落されてゆくが、なにしろ数が多い。
撃ち漏らしたミサイルがクローにやられて動けない冬樹と、彼を助け起こした桃華にも容赦なく迫る。
「フユキ!!」
声と同時にアリサがカチューシャを盾に変形させ二人を庇う。
ミサイルは危ういところで盾に防がれ大事には至らずに済んだ。
「このままじゃ姉ちゃんが……そうだ! 軍曹、これを使って!!」
冬樹はポケットから取り出した小さな黒色の球体をケロロに投げ渡す。
「おおっ、これはケロボール! これさえあればあんなやつら――――」
ケロボールを受け取り、構えようとした矢先、モビルスーツ達を凝視してケロロは固まってしまう。
「――――ダ、ダメであります……。いくら我輩でも、愛しのガンプラを、
モビルスーツを攻撃することなんてできな〜〜い!!」
頭で理解していても、ケロロのガンプラマニアとしての本能が、攻撃するのを許さなかったのだ。
「ええい、何をしてる! 夏美の命がかかってるんだぞ!!」
「んな事言ったって〜〜〜〈ポチッ〉あ……」
ギロロと揉み合った拍子に何のボタンを押したのか、いきなりケロボールからロケットが噴射、
ケロロは空へと勢い良く飛び上がっていく。
「ゲゲゲッ、ゲ〜ロ〜? なんか押したぁ〜。助けて〜〜〜」
「軍曹!?」
「ケロロ、ふざけてる場合か!」
一筋の噴射煙を残して急速上昇したケロロ姿はたちまち見えなくなっていった。
「あいつに頼ったのがそもそもの間違いだった……。こうなったらこいつの出番だ! 装着!!」
ギロロはどこからかケロン人形態の時、肌身離さず着けているベルトを取り出し、身に着け叫んだ。
ギロロが光に包まれた次の瞬間、ケロロがよく知っているガンプラのケンプファーがそこにいた。
ただ、オリジナルケンプファーと違う点として、赤いカラーリングに人間サイズ、武装も
二挺のショットガンの代わりにビームライフル、マシンガン、この他にシールドを装備している。
これこそ地球人化したのきっかけに、ギロロが用意した専用パワードスーツ。
パワードスーツを装備した夏美をパワード夏美と呼ぶなら、ギロロの場合はケンプファーを訳すと
「闘士」という意味合いからして、ケンプファーギロロと呼ぶのが相応しいだろう。
「ケンプファーギロロ! 出る!!!」
サブローも負けじと実体化ペンを使ってモビルスーツの絵を紙に描いて実体化させてゆく。
ズゴック! ゴッグ! アッガイ! グワブロ!
「さあ、そっちと比べて性能は劣るかもしれないけど、戦力はこっちが優勢だよ。どうする?」
戦局はこう着状態に、その隙にヴァル・ヴァロは潜水を開始、夏美をつかんだままでだ。
「きゃあ〜っ!」
夏美の悲鳴をきっかけに、ズゴックE、ハイゴッグ、ゾックもヴァル・ヴァロの後に続く。
「夏美ぃぃ!! 逃がすかあーーー!」
ギロロは海に潜ろうとするヴァル・ヴァロに向かって飛行して急接近、チェーンマインを巻きつけ、
そのまま背中にしがみついて夏美を助けようとするが、
「ゲ〜〜〜〜〜〜〜ロ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
真上から叫び声、ギロロが空を見上げると、さっき空へと消えたケロロが真っさかさまに落ちてきた。
「何!? ケロロ…………って、グギャ〜〜!」
ギロロとケロロの頭がぶつかり、打ち所が悪かったのか双方気絶してしまう。
「ギロロ! ボケガエル! 水が……ゴボゴボ……ガボッ……!」
二人の心配をする夏美の声は、彼女を捕獲しているヴァル・ヴァロが海に消えると同時に途切れる。
その背中で気絶しているケロロとギロロも一緒に海に飲み込まれてしまった。
「姉ちゃん!」
冬樹は浜辺を走って海に飛び込もうとするが、
「冬樹殿! ……泳げないのでは」
「あ…………」
ドロロのツッコミで正気に戻った時には手遅れ、既に海中では足が着いておらず溺れそうになる。
「ガボガボッ、た、助けて〜〜」
すぐさまアリサが飛んで行って救出、桃華が彼の介抱を行う。
「フユキ、しっかりしろ」
「冬樹君、大丈夫ですか?」
いつもは冬樹を巡って反目している二人だが、こういう時の息はピッタリ合っている。
謎のガンプラ達は、暗い海に溶けるように見えなくなった。
「ギロロ、夏美ちゃん……。クルル、ロードランジャーで追跡しよう!」
「オッケ〜いつでもイケルぜぇ〜」
全員顔を見合わせてうなずく。
『行こう!!』
セピア色の風景。
デパートの屋上で家族とはぐれ、迷子になっているのは5歳の夏美。
心細さをごまかすため、赤い風船を繋いだ紐をギュッとつかんでいる。
でも強い風が吹いて、うっかり手を緩めた隙に風船は宙へ。
おいてかないで……ひとりに……しないで……。
夏美は泣き顔で見上げるが、それでも風船はどんどん小さくなってゆく。
しかし次の瞬間、風船目掛けて小さな影がジャンプして―――。
夏美は、ハッと目を覚ます。
さっきのは夢だったらしい。
まだぼおっとしている頭で、隣に気絶しているケンプファー姿のギロロを起こそうとする。
「ギロロ、ギロロ、しっかりして」
「――ん……夏美、無事だったか。ところでここは?」
「わかんない。気がついたらここに」
二人とも周囲を見回してみるが、わかったことは今いる場所は深海であり、ここだけ
透明な泡のようものに包まれドーム状の空間になっており、呼吸が可能という二点だった。
普通に考えればとても逃げられないと思うが、それを可能とする手段が二人にはあった。
「夏美、パワードスーツは装着可能か?」
「ちょっと待ってね……。あった」
ギロロに聞かれた夏美は、思い出したかのように水着の上に羽織っているパーカーの
胸ポケットから変身チョーカーを取り出した。
今回キルルが封印された海域を調べるにあたり、万が一に備え、肌身離さず持っていたのだ。
まさか自分がさらわれるとは予測していなかったので、使う機会は遅れてしまったが。
パワード夏美になれば深海の水圧も平気になり、既に変身しているギロロと一緒に脱出できる。
夏美が早速チョーカーを首に着け、変身しようとした矢先、青白い光球が近づいてきた。
「「……!?」」
敵かと二人とも身構えていると、光球から女の子の声が発せられた。
「お目覚めですか、プリンセス」
「誰っ?」
「怪しいものではありません。迎えのナイトメア達が手荒なことを、申し訳ありませんでした」
声の主が迎えと断言しているナイトメアというのは、あのガンプラ達を指しているらしい。
「ふざけるな! あれは迎えじゃなくて誘拐……って夏美がプリンセスだと〜っ!?」
(夏美がお姫様? なんか、いいかも……って誰のプリンセスだ!? 俺か? 俺なのか?)
ギロロは夏美がプリンセス、というキーワードが引き金になり、妄想状態に入ってしまう。
「プリンセスって……あたし?」
「はい、プリンセス・ナツミ、私はマールと申します。」
光球はドームの中へ、膜を通り抜けるように入ってくると、その正体を現した。
幼い感じのするその子は、青く小さな身体で、優しそうな大きな目でこちらを見ている。
海底人、半漁人、宇宙人、とにかく人間でないことは確かであり、大きな頭に小さな身体はケロン人に
似ているが、手足に小さなヒレがついてついている違いから、カエルというより魚やイルカのようだ。
「ちょ、ちょっと待って、なに言ってるの? 迎えとかプリンセスとかどういうこと?」
「メール王子が、あなたをお見初めになったのです」
「へっ?」
マールは、それで必要な説明は終えたという顔つきだが、夏美にはなんのことか意味不明だった。
ちなみにギロロはまだ妄想の世界にいる。
「こらっ、マール! 王子の僕より先にプリンセスと話すなんてずるいぞ! お前は下がってろ!」
突然暗闇から別の、男の子の声が聞こえてきた。
「はっ。もうしわけありません、王子――」
まるでわがままいっぱいの幼稚園児のような命令に、マールはかしこまって引き下がる。
と、ドームの床に波紋が広がり、うずが巻き上がったと思うと、すぐに竜巻に変わった。
その中から現れたのは、イルカやサメの背びれを連想させる頭部のでっぱりが、マールよりも
長く突き出しているのが特徴の、不思議な男の子だった。
マールと同じ種族の男の子、王子と呼ばれている彼は、おごそかな雰囲気を出したいらしく、
夏美に対して優雅におじぎをしてみせる。
「ようこそプリンセス。僕の名前はメール。夏美、君は今日から僕のプリンセスになるんだ」
まるで幼稚園児の"王子様ごっこ"をしているような、気取った口調に仕草で手を差し出しているメール
の口調に、夏美はあっけにとられていた。
「…………ナツミガ、オマエノ、プリンセス? ……フザケルナアァーーーーーー!!!!!」
「ちょ、ギロロ! 相手はまだ子供みたいだし、落ち着いて!」
一方、やっと脳内妄想劇場から戻ってきた途端、今度はメールの爆弾発言に暴走状態になるギロロ。
そして夏美は今にもメールに襲い掛かりそうなギロロの暴走を止めるのに必死だ。
「へ〜〜〜ギロロっていうのか。こいつなかなか面白いな」
メールにはギロロは過保護な夏美のボディガードに見えるらしく、楽しそうにその光景を眺めている。
やっとギロロが冷静になったところで、控えていたマールが進み出る。
「メール王子は、あなたのような強くて優しいプリンセスを探していらしたのです。
ずっと、ずーっと、気の遠くなるような時の中……」
「そして、やっとナツミを見つけたってわけ。こいつが知らせてくれたんだ」
メールの手中に、カプセルの中にいた、尻尾の生えた青い胎児が表れる。
「こいつは……! こいつを通じて俺達を、夏美を監視していたのか……!」
ギロロは全ての元凶とばかりにメールとマールを睨みつけた。
メールとマールはギロロの視線を受け流しながらも、この生物はプリンセスを探すため、
世界中の海に放った探査用ナイトメアだと夏美に説明する。
他にも役割に応じて色々な種類の、形も大きさも全然違うナイトメアがおり、
あのガンプラにそっくりなのも、ナイトメアの一種らしい。
しかし夏美とギロロが聞きたいのはそんなことではなく、
「だからって、どうしてあたしがプリンセスになるのよ」
「それはもちろん、あの"ボケガエル"を一撃で倒し、二人の争いを見事に収拾した勇姿を王子は――」
「ゲロ〜」
声の方向から、長身の人間に似た体形のナイトメアが三体、ケロロを引きずって現れる。
先頭にいるクジラのような顔をしたナイトメアの手には、ケロロが海で落としたカタログがある。
「メール王子、マール様、お二人の他にこのような者を捕らえました」
背後のサメとシャチのような顔をしたナイトメアは、ケロロの両腕を左右から挟む形で拘束している。
「あ、ボケガエル……とりあえず放してあげなさい」
夏美がそう言おうとするより先に、マールが護衛用のナイトメア達に命令する。
拘束状態から解放されたケロロは、そのままバタリと倒れこんだ。
ギロロも夏美もここに来た時、ケロロの姿だけ見当たらなかったこともあり、少しホッとする。
しかし起き上がったケロロはとんでもない行動に移った。
「こ、これはこれは王子様! お初にお目にかかるであります!」
揉み手しつつ、猛スピードでペコペコとおじぎを始めたのだ。
「お二人がキルルを封印した凄いパワーの持ち主でありますか?」
キルルを倒した力を手にするため、ケロロは腰の低い姿勢で、メールとマールに接する。
「……どうする夏美? このまま強行突破して逃げるか?」
メール達の相手をケロロがしている内に、ギロロと夏美は小声でこの状況をどうするか話し合う。
「でもそうしたら、ボケガエルだけ置き去りになっちゃうし、ここは様子を見ましょ」
その間もケロロはペラペラと早口でまくし立て、なんとか彼等と手を組もうと必死だ。
「……というわけで友好の証としまして、是非とも砂浜で見かけたようなモビルスーツ、
もといガンプラを我々に提供してもらえんでありますか? もちろんそれなりの対価を……」
話題が個人的な趣味に移っているのは気のせいだろうか……?
だがその努力も次の一言で切り捨てられてしまう。
「……お前、下品だな。それにつまんない」
「ゲロ? 下品? つまんない〜?」
メールとマールとナイトメア達の冷たい視線の中、ガクッと膝を折るケロロ。
それでもあきらめず必死に食い下がろうとする。
「そりゃないっしょ? こっちは苦労してこんな海底まで来たのに、そのカタログも我輩のもの――」
「マスターナイトメア。こいつ、捨てちゃって」
最後まで聞くつもりはなく、メールは護衛ナイトメア筆頭に命令する。
「かしこまりました。というわけですので緑の頭髪のお客人、ご退場を願います」
マスターと呼ばれたクジラ型ナイトメアは部下のシャチ、サメ型ナイトメアに指示を出す。
「ケロロ、貴様らやめんか!」
ギロロが止めようとするが、メールは首を横にふり、やけに気取った態度で言った。
「だめだ! 僕が必要なのはプリンセス・ナツミ、君だけなんだ。お前達なんてお呼びじゃない」
視線をギロロから夏美に変えるメールに対して、ケロロ、ギロロ、夏美は驚きを隠せない。
「ゲロ? 夏美殿がプリンセス?」
「ち、ちがうわよ、あたしだってなにがなんだか……じゃなくてボケガエル! この事を皆に――」
夏美が言い切る前にケロロは再び拘束され、クジラ型ナイトメアによりシャボン玉に包まれる。
「ヘルプ、ヘルプミー! ギロロ〜! 夏美殿〜!」
ドームの外へ、思いっきり投げ飛ばされたケロロの姿は、すぐに見えなくなった。
「次はこいつだ」
今度はギロロにその矛先は向くが、ギロロ自身、黙ってやられるつもりはなく、
右手にビームライフル、左手にシールドを装備し、万全の戦闘態勢で身構える。
「やめて! ギロロにまで手を出したら、ただじゃ済まさないからね!」
夏美もギロロに危害が及ぶのなら黙っていない、とばかりに強く睨みつける。
夏美の剣幕にメールはしょんぼりとうつむきかけたが、すぐに何か思いついたらしく、
ごそごそとケロボールにそっくりな赤い球体を取り出す。
「わかった……。そいつは君のお気に入りみたいだし、特別に一緒にいることを許すよ。
面白そうだしね。でも大丈夫、いずれそんな男より、僕のほうをもっと好きになるから」
(あれはケロボールに似てるな。んにしてもあのガキィ〜夏美に馴れ馴れしくしやがってぇ〜〜)
未だギロロはパワードスーツで全身を覆っているから表面上は何も変わらないように見えるが、
その内面ではメールの言葉にハラワタが煮えくり返る思いでいっぱいだった。
まあ目の前で恋人を口説かれたのだからその心境は理解できなくもない。
しかし夏美の言葉を思い出して、メールをギッタギタにしたい気持ちを抑える。
「君の為に、素敵なプレゼントである町を用意してあるんだ。きっと気に入るはずだよ」
ケロボールに似た赤いボールが軽いうなりを上げると、ドームの空間がふくらみはじめ、
ものすごい勢いで海水を押しのけてゆき、波の引いた地面にはごく普通の日本の町の姿があった。
「海の底に……町?」
「な、なによ、これ!?」
「どう? このメアボールでナツミの記憶から作った町。夏美の大好きだった町さ」
ギロロと夏美があまりの出来事に呆然としている中、メールが得意そうに声を上げる。
町の中心、頂上が平たくなった小高い丘の上に夏美達は立っており、ここを中心に町は広がっていた。
「私の……大好きだった町?」
夏美は町を見回すが、奥東京市とは違うことに気付く。
でもこの町を見ると、どこか懐かしい気がして、気分がなごんでくるのだ。
(大好きじゃなくて、大好きだった町、この町は夏美の心中から創り出されたものなのか?)
ギロロはメールの言葉から、この町が意味するのがなんなのか突き止めようとする。
「あとは、プリンセスが暮らすお城が必要だ。ナツミのお城、ナツミ城が」
「ナツミ城ねえ……」
自分の望むがままにお城が作れる、ちょっと面白そう――。
そんなふうに思ってしまった夏美は、ついつい言われるがままに想像してしまう。
そうしているうちに、メールの持つメアボールが光りだす。
次に地面から水の柱が飛び出し、城の姿を形作ってゆく。
「……うそっ!?」
「城が一瞬に!?」
目の前にあっという間に城が現れたのには、夏美もギロロもあっけにとられた。
何もない丘の上に、誰も見たことのないような、巨大でファンタジーなナツミ城が。
一方そのころ―――。
クルル曹長の操る潜水艦ロードランジャーは、一行を乗せて海底目指して潜行していた。
護衛としてズゴック、ゴッグ、アッガイ、グワブロが周囲を警戒している。
「確かなのアリサちゃん? 姉ちゃんをさらったのは、キルルを倒したのと……」
「間違いない、同じ力の気配を感じた」
「クーックックックッ、浜辺で戦ったガンプラもどきとカプセルの生物の分析が完了したぜ。
こいつらは生体メカ、生物みたいなつくりをしているが、人工的に創り出されたもの、当然ながら
ペコポンのものじゃなさそうだな。ちなみにキルルが封印された時と同じエネルギー反応だったぜぇ」
冬樹の問い掛けに、アリサとクルルは共通の答えを返した。
敵の正体がキルルを倒したのと同じという確証が成り立つにつれ、艦内は重苦しい空気に包まれる。
かつてキルルと戦った時も、あれだけ苦戦させられたのに、今度はそれ以上の敵が相手なのだ。
「安心しな、エネルギー反応はしっかり追跡してるぜぇ。まあ、オッサンもいるから大丈夫だろ」
「おじ様も一緒だから大丈夫ですよ。てゆーか、一蓮托生?」
クルルに続いて、モアがにっこり笑って言い切るが、ケロロに関しては余計心配な気がする。
「しかし、一体何が目的でござろうか?」
「きっと、夏美さんがかわいいからだよ」
ドロロと小雪は夏美がさらわれた理由を考えていた。
「あ、きれいなクラゲ。おじ様、待っていてください。モアが必ず助け出しますから……」
窓の外のクラゲ達を見ていたモアは、その中にシャボン玉に包まれた人影を見つけて慌てて言い直す。
「クラゲじゃないです! てゆーか、おじ様発見!?」
この後すぐケロロは回収されたが、艦内に入る時にびしょ濡れになってしまった。
「ブェックション!!! ……死ぬかと思ったであります」
「でも、おじ様が見つかってよかったです。はい、どうぞ」
モアが深海を漂って疲れ切ったケロロのために、スターフルーツを切って差し出す。
スターフルーツを食べながらケロロは皆に愚痴と共に海底の様子を話して聞かせた。
「軍曹、姉ちゃんとギロロは一緒じゃないの!?」
冬樹は残った夏美とギロロの安否が気になって仕方がない。
「あ〜。夏美殿ね。あいつらにプリンセスなんて呼ばれていいご身分でありましたよ。
ギロロもこっちに回収されてないってことは、恐らく夏美殿とまだ一緒なんでしょ。
まったく夏美殿ばっかり下にもおかない歓待ぶりでさあ……」
ヴィー! ヴィー! ヴィー! ヴィー!
ケロロの話は突然の警報に遮られる。
「レーダー、ソナー、各種センサーに反応、敵さんこっちの接近に気づいて刺客を
送り込んできやがった。隊長、あんた尾行されてたな。ク〜ックックッ……モニターに出すぜ」
クルルの手によってモニターに映し出されたのは、ユーコン級潜水艦からザク・マリンタイプ達が
が次々と発艦して、こちらに攻撃しようとしている光景だった。
「サブロー、実体化ペンで描いたガンプラ達の出番だぜ。お前は敵機、俺は母艦をやる」
「オッケー、クルル。相手はザク・マリンタイプ、負ける気がしないよ」
今、夏美達のいる海底の真上の深海で、死闘が展開されようとしていた。
そしてこれから起こる戦いを暗闇の中、監視している影達がいた。
場所は薄暗くてよくわからないが、ケロロ達の日向家地下秘密基地の司令室のような感じだ。
巨大モニターには、ザク・マリンタイプ部隊がケロロ達に迫らんとするシーンが映し出されている。
映像を見ている影は複数、リーダー格らしい人影だけ立派な椅子に座っている。
その手元にはケロロのガンプラカタログと、メアボールよりシンプルでボタンの数が少ない、
まるでメアボールのレプリカのようなボールの存在が確認できた。
「ザク・マリンタイプ。目標ト戦闘状態ニ入リマス。シカシ……」
「ヨロシイノデスカ? ワザワザコチラノ居場所ヲ教エルヨウナモノデスガ」
椅子の背後左右に控えている影は疑問を口にするが、これに対して座っている者は、
「構わない。奴らの技術力なら何もしなくても遅かれ早かれこの場所はばれる。それに、
丁度実戦データが欲しかったところだ。カタログスペックだけでは見えない性能もあるからな」
ガンプラカタログを眺めながら、まるで全て予想済みのように返答した。
「ところで、メールとマールはどうしている?」
「"プリンセス・ナツミ"ト"ギロロ"ニ城ノ内部ヲ案内シテイマス」
「ドウシマスカ? 今ノ内ニ計画ノ邪魔ニナリソウナ"ギロロ"ダケデモ排除シテオキマスカ?」
「まだだ、まだプリンセスは我々の目的を果たしていない。……今は好きなようにせておけ。」
ケロロ達はともかく、メールやマールでさえ知らないところで、巨大な何かが動き出そうとしていた。
to be continued……
46 :
ギロ夏スキー:2007/04/08(日) 21:28:12 ID:Bf80smpv
投下完了。
ギロ夏色を強めてみました。
エロシーンでかなり苦労しましたが、無事に完成までこぎつけられました。
ただ次の話は映画の展開上、エロはないのでご了承ください。
オリキャラの登場が物語にどう影響するのかにご期待ください。
47 :
ギロ夏スキー:2007/04/08(日) 21:36:44 ID:Bf80smpv
>>44 ここで小さなミスを発見。
「軍曹、姉ちゃんとギロロは一緒じゃないの!?」
↓
「軍曹、姉ちゃんと伍長は一緒じゃないの!?」
失礼しました。
ギロ夏スキーさん、新作乙です。
物語の核となるギロ夏は勿論良かったですが、
今回は桃華とアリサの反目、協力など原作でも未だない描写に萌えました。
あと、ケロロエロパロ史上、アリサのHを初めて投下したのもGJです。
これからの創作にも期待しています。
寝る前にいいもん拝ませてもらいましたgj!
ギロ夏スキーさんGJです!がんばってください!
前スレの小説が無事保管庫に移されたようでよかったです
う〜ん過疎ってるなぁ・・・
職人さんのがんばりを期待するしかないか・・・
ところでこの板のスレってどのくらい書き込みが無いと落ちるか知ってる人いる?
52 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 03:08:08 ID:LYhJwghL
保守
年度始めはしかたない、みんなバタバタする時期だからのう
まったり待とう
そんな中 ギロ夏スキー氏長編G.J!
勲章をあげやう。
女ケロロが冬樹に接近する話の続きってまだ?
♀タママ×ケロロって需要ある?
そういや前スレでしつこく♀タママ×ギロロをリクしてた人がいたな
ケロランでプルルが擬人化したらしいね。
見てる人いる?どんな感じ?
擬人化というか、支給品の異星潜入用生体スーツだそうで。
見た目はほぼ夏美…地球人メスのサンプルとして、夏美がモデルなのかも
アホトロン星人の変身能力を応用して開発された、のか?
(詳細不明。プルルはケロン人だよな)
正式な擬人デザインじゃないのかな。どっちにせよツインテールで可愛いが
>>58サンクス
スーツかぁ…話から察するに、内部に入って操縦するタイプでは無さそうだが、
あの首だけ出てるスーツしか思い出せない俺はケロラン買ってきます
まてまて。
タママが使った「怪しいカメラマン」verを忘れているぞ?
ちなみに、俺はあの腹部の不自然なスペースには、
卑猥な触手が詰まってると信じている。
保守ってことで
62 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 13:37:14 ID:kc9qY/bz
ケロプルってどうですかね
63 :
クルル大好き:2007/04/21(土) 15:44:14 ID:xXaPCzES
クル夏をよみたい
俺もクルル好きだが、いかんせん幸せになれる相手がいないのがなー。
夏美やモアだと、保管庫にあるみたいなレイプ系だし。
プルルとどうにかできないかな。
新兵にHなイタズラ→プルルが勘違いし本気になり、焦るクルル、とか。
そこで秋ママの登場ですよ。
というわけで前スレからクル秋待ってます。
プルルはエロパロ的に幅広く応用できそうな便利な存在になりそうだな
ケロロ・ギロロ・ドロロ…幼馴染み云々でカタがつく
タママ…ケロロに近付かれるのを危惧したタママによりエロ展開へ
クルル…気に入らないと思って手を出す
モア…ほぼタママと同じ流れ
ガルル…上司と部下のインモラルな恋愛模様
タルル…女がガルル小隊に来るなんて認められないッス!→骨抜きにされる
ゾルル…誰にも公平な態度で接するプルルに有り得ない感情を抱く
トロロ…あまり感じたことのない母性をプルルに感じ、体を重ねる
まぁどんな流れになろうとも、人体を知り尽した看護長だからヤった相手が枯れ果てる
のが目に見える…
メルマルは……
キルミラと同じ感じにっちゃうかな。どうしても
成体の頭身が高い分、絵的にはエロを想像しやすいと思うが…
メル夏は読みたいですなあ。
先週と今週の放送のせいで、土下座する夏美に萌えるようになっちまったい。
心の底から本気でケロロに土下座する夏美とか、いいだろうなあ。
今モーレツにギロロ×クルル♀が読みたい!!!
>>72 あの話はクルルが女だったとか説明せんとつじつまがあわないなw
クルモアだとどうしても凌辱系になるのかな?
心ではおじ様が好き、だけど体はどんどんクルルに開発されて、
どっちが本当の気持ちかわからない…
んでクルル自身はもっとわからんくなってる。
そんな設定に禿しく萌える。
保管庫の話がガチガチのツボになってしまったせいだなー。
お久しぶりな四七四式です
やっと♀ケロの続きが完成しました
今回はタマ桃がメインであまりエロは多くないかも…
週末にも投下しようと思います
77 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:22:16 ID:D8keQQ+Q
期待アゲ
78 :
ギロ夏スキー:2007/05/03(木) 03:48:26 ID:ZdA1r8uK
かなり時間がかかってしまいましたが、パート3が完成しましたので投下します。
「すごい……」
ナツミ城を案内してもらっている夏美とギロロのうち、夏美は感嘆としたため息をついている。
メールとマールは、その姿を満足そうに見ていた。
城の上空には逆さまの虹が天空へと伸び、無数の皿型のテラスは空中庭園、水上庭園になっている。
その全ては夢の中の景色のように美しい。
そして極めつけは最後に案内されたプリンセスルームだった。
「お待ちしておりました。プリンセス、さあお入りください」
部屋の前で待機していたマスターナイトメアが、自動ドアとなっている扉を開ける。
「わあ……!」
部屋に入った夏美は、感動のあまり声を上げてしまう。
目を輝かせて広々とした室内を見回す。
どんなファンタジー世界のお姫様でも、こんな素敵な部屋には住んでいないだろう。
幻想的なだけでなく、部屋の隅にはテレビやコンポが設置され、
小さな冷蔵庫には冷えた飲み物まで用意されており、夏美にとって実に理想的な部屋だった。
「う〜ん。すてきね……」
夏美は感心しきってそうつぶやいた。
(ほんと、この子たちっていったい何者なのかしら……?)
心の中では素敵な城にわくわくする気持ちと、逃げなきゃいけないという気持ちが入り混じっている。
「フン……」
しかしその光景を、既にケンプファーギロロ状態を解除しているギロロは面白くなさそうに見ていた。
それを見たメールは、まるで勝ち誇ったかのような得意げな笑みを浮かべる。
「どう? 気に入った?」
メールは例の赤いボールの形をしたアイテムをかかげて見せ、反対側のマールが解説を始める。
「あちらのメアボールを使えば、頭の中のイメージや記憶にあるものをなんでも実体化できるんです」
「また、お前ばっかり喋って! 僕が説明しようと思ったのに!」
「はっ。申し訳ありません、王子―――」
かしこまっておじぎをするマールに、大人ぶった調子で、やれやれと首をふるメール。
「まったく、マールはいつもこうなんだから……やんなっちゃうよ」
夏美は二人の微笑ましい姿を見てクスッと笑う。
「……ん?」
気がつくと、メールがじっとこっちを見つめている。
「ナツミ……」
「えっ?」
「こ、これに……」
なんだか真剣な目をしながらメアボールを差し出すメール。
よくわからないまま、夏美はボールに手を近づけるが―――メアボールがポワッと光を放つ。
「「!?」」
怖くて手を引っこめると、光はすぐに消えたが、ギロロは警戒の色を隠せない。
「…………?」
この時、マスターナイトメアの目の色が一瞬変わったのに、ギロロだけが気付いた。
その光景を食い入るように見つめていたマールの方は、肩の力を抜いてホッとため息をついた後、
たしなめるように言った。
「王子、焦りは禁物です」
「マール!」
「あっ!」
余計なことを! というように睨み付けるメールに対して、しまった、と口を塞ぐマール。
「え、なに? なんなの?」
わけがわからない夏美。
「さっきの言葉はどういう意味だ? やはり何か隠しているな」
メールの挙動不審な行動に、ギロロは疑惑の念を強める。
「な、なんでもない! ……それよりさナツミ、街を探検しに行こうよ! ナツミの街を!」
なんだか知らないが、とにかく夏美の気を引きたくてしょうがないらしいメール。
(随分気に入られちゃったわね)
夏美が心の中で呟いている内に、メアボールをしまったメールは、窓を開けてパッと外へ飛び出した。
「あっ! ちょっと待ってよ!」
思わず窓から乗り出して外をのぞくと、最初見た時より大きくなっている広大な市街地を一望できる。
「ここだよナツミ!」
窓の外からメールの声がしたと思うと、夏美の目の前に何かが浮かんできた。
そこには移動用らしい、巨大な空飛ぶマンタ型ナイトメアの、広々とした背中に乗ったメールがいた。
上に乗っているメールは、マンタの頭部から生えている二本の触角を手綱のように操っている。
「それで飛んでいくの?」
「大丈夫! 僕がいれば怖くないから!!」
夏美はメールの手を握り締めておっかなびっくりマンタ型ナイトメアの背中に乗り込む。
マールも後からいそいそと乗り込んできた。
「ま、待て夏美! 俺も行く!」
夏美を一人にしておけないとばかりに、最後にギロロが慌てて飛び乗る。
「さあ行くよ!」
メールが触角を引っぱると、それに従いマンタは街の賑やかそうな一画へ降下していった。
「一筋縄でいかないのはわかっていた……。あの時封印したこれを使うのも考えておくべきだな……」
一人残され呟くクジラ型ナイトメア、マスターナイトメアの手には怪しい、禍々しい壺があった。
後ろへと飛び去ってゆくのは、人っ子一人いない、どこか古臭い街並み。
「不思議―――」
「どうした、夏美?」
夏美の呟きに、街を観察していたギロロが彼女に視線を変えて聞いてくる。
「なんだかとっても懐かしい感じがするの」
「当然です。ここはプリンセスの記憶にある、プリンセスの大好きだった街なのですから」
「私の大好きな街……ね」
(本当かしら? 懐かしいって事は、記憶にある街なのかもしれないけど……)
マールの返答に対して、どうもどこか引っ掛かるものを感じてしまう。
「わあっ、あれはなんだ!?」
メールの声に、夏美はハッと我に返った。
彼の指さすものは、広告つきの気球が上がり、屋上に小さな観覧車も見える建物、デパート。
「あそこに行ってみようよ!」
メールが宣言すると、マンタ型ナイトメアはデパートへ進路を定めた。
「うわ〜い!」
歓声を上げて、メールはデパート内へ駆け出していった。
「お待ちください王子―――!」
エスカレーターに乗り込んだメールをマールが追いかける。
「三人とも僕のそばから離れるな。迷子になっても知らないぞ!」
たちまち二人の姿は上の階へと見えなくなった。
「まったくもう! どこ行っちゃったのかしら、あの子達……」
後を追ってエスカレーターで三階の家具売場まで上がった夏美は、ため息をつく。
「夏美、今なら二人きりだ。邪魔な護衛もいない。逃げるなら今のうちだ」
彼女と同行しているギロロが逃げる案を提案したところへ、マールが飛び込んできた。
「プリンセス・ナツミ! 一大事です!」
「ど、どうしたの?」
「メール王子の姿が見えないのです! 恐らく迷子に…………どうか、どうか一緒に探してください」
「……うん、まかせといて」
「夏美!」
これにはギロロが思わず声を荒げるが、
「だって、あんな心配そうな顔されたらほっとけないじゃない」
「…………わかった、俺も手伝おう」
惚れた弱みというか、なんだかんだ言いながらも、夏美についてゆくギロロだった。
その後三人がデパート内を捜索した結果、業務用エレベーターの中で泣いているメールを見つける。
「いたいた。王子様発見〜」
「ナツミ……」
一人ぼっちで心細くてたまらなかった――そんな目でこっちを見つめるメール。
「なになに? ドアの開け方がわからなかったの?」
夏美が言い終わる前に―――メールは彼女に抱きつき、こらえきれずウッウッと泣き出した。
迷子がお母さん、お父さんに再開した時のように、首にしがみついて、顔をこすりつけて。
(あたしも迷子になって心細かった事があったなあ。あれは、いつだったけ? あの一人ぼっちの感覚。
そう、たしか風船が……おっと! とにかく今はこの子を安心させてあげなきゃね)
「もう大丈夫よ、メール」
夏美は、しゃくりあげて震えている小さな身体をそっと抱きしめた。
「まったく……。これからは勝手にうろつかないことだな」
ギロロも、メールの頭に手を乗せ優しく撫でている。
安心したのか、メールの身体から力が抜け、しゃっくりもおさまっていく。
「……あっ!」
夏美の後ろでマールが驚いているのに気づいたメールは、ギョッとしたように顔を上げた。
彼は凄い速さで夏美から離れると、ごしごしと涙を拭いて、顔を真っ赤にしてマールに食ってかかった。
「も、元はといえばマールのせいなんだからな! お前がちゃんとついてこないからいけないんだぞ!」
「はっ、申し訳ありません、王子!」
照れ隠しに怒鳴り散らしてプイッと飛び去っていくメールに、反射的にかしこまって平謝りするマール。
夏美は、そんなマールに微笑みかけ、軽くウィンクしてみせる。
「さ、今度はちゃんとあたしたち保護者同伴でデパートを探検してみましょうか?
王子様がまた迷子にならないようにね」
「はい!」
嬉しそうにうなずいたマールは、こっそりと呟いた。
「……よかった。プリンセスが、ナツミで……」
「……母艦撃沈、てこずらせやがって」
「こっちも片付いたよ」
深海へと潜航中のロードランジャー内部、ケロロ達の目の前のモニターには、クルルの操艦と
サブローの操るガンプラに破壊されたユーコン級潜水艦とザク・マリンタイプ部隊が映っている。
「フィ〜、危なかったであります。まさかガンプラが敵になるとここまで手強いとは」
ケロロは戦闘中の緊張感から解放されホッとしている。
「でも、これで一安心〈ズガアァン!〉キャアッ!?」
続いての桃華の言葉は、突然の衝撃によって途絶える。
ロードランジャー後方から無数の魚雷が襲来、そのうちの一つが当たったのだ。
「後方からの魚雷により、第三艦橋大破! 敵、第二派接近中! てゆーか油断大敵!?」
コンソールを操作するモアによって、魚雷の来た方向の海域の画像が映し出される。
「ゲロッ! 今度は種ネタまで!?」
驚愕の表情を浮かべるケロロの見たものは、サブローのガンプラに襲い掛かり、次々と破壊していく
ビグロ、カプール、グーン、ゾノ、そしてそれらの母艦であるマッドアングラー級潜水艦の姿だった。
「また間違えてるよ〜! ビグロも宇宙用なのに〜ブツブツ……」
ケロロは浜辺の時のようにガンプラ考察に入ってしまいそうになる。
「おおかた海中用に改造してあるんだろ。マズイぜぇ〜。ガンプラもどきの攻撃で護衛が壊滅、丸裸だ。
サブローに新しいのを書いてもらうにしても、船外に出すまでにこっちがやられちまう」
「つーことは、僕達、大ピンチですか〜〜〜!?」
クルルの返答にパニック状態になりかけるタママ、しかも敵は無情にも次なる攻撃を放つ。
しかし迫りくる魚雷は、思いもよらない第三者の魚雷攻撃によって相殺された。
「高速物体接近、速度100ノットを超えています! 正体はペコポンの、日本海軍の潜水艦です!」
「確かにペコポンには100ノットを超える潜水艦があると聞いてあるでありますが、
いくらなんでもこの深度まで潜れる性能はなかったはずであります」
モアの解析により自分達を助けてくれた存在の正体は判明したが、ケロロはいまいち納得できない様子。
そうこうしているうちに潜水艦の方から通信が入ってきた。
『桃華お嬢様〜! ご無事ですか〜〜!?』
「ポール!?」
桃華の驚きの声と同時にモニターに映ったのは、西澤家執事ことポール。
彼は軍とのコネを使って日本海軍保有の、核融合機関搭載電磁推進潜水艦を人員と一緒に拝借、
桃華のピンチに深海まで駆けつけてきたのだ。
『我々だけではここまで来る事は困難だったでしょう。しかしある方の協力によって可能となりました』
するとセンサーがポールの乗艦している潜水艦とは別の、高速で接近する物体を察知しモニターに映す。
『お久しぶりですね。ケロロ軍曹』
物体の正体はケロン軍宇宙艇、乗っているのは―――ガルル中尉率いるガルル小隊。
これにはケロロも驚きを隠せない。
「ガルル中尉! 何でこんな所に!?」
『たまたま第二のキルル覚醒の調査の際に出くわした敵を排除するだけです』
『ホントはギロロ伍長が心配だからじゃないスか?』
『ププ〜〜ペコポンの軍の潜水艦を改造しろって言ったのには驚いたけどこういう事とはね』
『フン、公私混同だな』
『フフッ、でもそれがガルル中尉のいいところじゃないかしら?』
ガルル自身は真面目でも、彼の部下の反応のせいでどうもしまらないが。
『『こちらが敵をひきつけます。その隙に行ってください』』
宇宙艇はガンプラ、潜水艦はマッドアングラーへ攻撃を開始する。
頼もしい援軍の到来によって気を取り直したケロロは命令を発する。
「今の内であります。ポール殿とガルル中尉が敵を引き付けている間に敵陣へ突入を! クルル曹長!」
「ク〜ックックッ、こいつの出力なら問題ねぇ」
クルルはロードランジャーを更に加速させ、海底に展開されている巨大なドーム型バリアに突入させた。
屋上にある遊園地の小さな観覧車―――。
夏美とメールが乗り込んだゴンドラはすぐに一周してしまわないよう、ゆっくりと上がってゆく。
観覧車自体は小さくても、ビルの屋上に設置されているため見晴らしは抜群だ。
街の中央、霧の中から塔を突き出しているナツミ城もよく見える。
向かいの席に窓の方を向いて座っているメールは、「びゅ〜ん」とか口で言いながら、
デパートで夏美からもらったZガンダムをウェイブライダー形態に変形させて、飛ばして遊んでいる。
ギロロとマールはすごく乗りたそうにしていたが、下で待っていた。
ちなみに夏美とメールが二人きりになる時、一悶着あったのは言うまでもない。
「あ〜あ。なにやってんだろあたし……あの時ギロロの言うとおり逃げるべきだったかな?」
街を見下ろして、夏美はぼそりとつぶやく。
逃げ出すところか、無人のデパートでメールとマールと遊び倒した上に、家具のベットで眠ってしまい、
おまけにこんなところでメールとのんびりしてしまっている。
(なんで? この街が妙に懐かしいから? 特にこのデパートが気になるの……。こんなに狭かったのね。
あの頃は、あたしのほうが小さかったから広く感じたんだわ……ん? あの頃?)
「ここって……なんだっけ……あれ?」
奇妙なものを見つけて、夏美は思わず身を乗り出した。
観覧車の下、フェンス付近の空間に赤い風船が浮かんだ状態で静止している。
「あの風船は……」
夏美は必死に記憶を呼び起こそうとし、何か思い出しかけたその時、突然メールが声を上げた。
「あ、そうだ!」
「どうしたの? もしかしてトイレ? んもう、だから乗る前に聞いたじゃ――」
「ちがうよ」
メールはメアボールを取り出すと、Zガンダムを大事そうに座席に置いた。
「これのお返しに、僕からもプレゼントをあげる」
「えっ?」
夏美が驚いている間に、輝き出すメアボール。
超支援
光は波のように伝わり、パーカーや水着までが光り出し、光の粒子となって消えようとしている。
「ちょ、ちょっと……!」
そう言いかけた瞬間、すうっと全身が涼しくなり、服が消え失せた。
身に着けていたもの全てが、光と化してパッと弾け飛んだ瞬間、光の粒子は別の物質に変化していた。
「こ……これって……!?」
ようやく声を絞り出し、夏美は全身を眺め回した。
透けたベールのついた髪飾り、可愛らしく肩の部分で膨らんだ袖、ヒラヒラでふっくらとして上品な
透けているドレススカート……まさにプリンセス!
それも、着ていたビキニのイメージを残した、人魚姫のような大胆なデザインだ。
こちらを見上げたメールが、満足げな顔をする。
「ねっ 素敵だろ? ナツミ」
「う、うん」
「プリンスの姿だって、君と同じように……」
次の瞬間メールの全身が光に包まれ、光の塊となったシルエットが大きくなってゆく。
光が収まった後にいたのは、夏美より少し年下、冬樹と同年代位の、地球人の姿となったメールだった。
王子様の服を着ており、蒼い髪に整った顔立ちをしている。
「ねっ、どう? こんな感じ? ナツミと同じような姿になってみたんだけど」
地球人化したメールの容姿は美少年の類に属するものであり、異性を惹きつけてやまないだろう。
「……う、うん……」
しかし、夏美はそんなメールの姿を見てもときめかず、むしろここぞとばかり、
(どうして? どうしてこんなに苦しいの? ……ギロロ…………)
ギロロの姿が、地球人、ケロン人を問わずに浮かんできてしまい、思わず俯いてしまう。
「……どうしたのナツミ? 大丈夫?」
そう言って夏美の顔を覗き込もうとしたメールだが、
「オンワァ〜〜〜!!! ナンジャコリャア!!!!!!???????」
下から聞こえてきた大きな絶叫によってそれは適わない。
観覧車から降りた夏美は思わず「ウッ」とひるんだ。
目の前にいるものは、それほどまでに危険なオーラを放っていたのだから。
他にマールの姿が見当たらない代わりに、見慣れない女の子がギロロの姿を見て青褪めた顔をしている。
「おい……これはどういうことだ……」
美しく黒く長い髪、十二単、手には扇……そう、ギロロは平安時代風の美人に……
ああ、いや、ただ平安時代風のとだけ言うべきか。
いくらギロロが地球人形態では美少年でも、「美人」と言うにはあまりに無茶なその姿。
なにしろ顔に白塗り極太マユの、まるで志○けんのバカ殿のような化粧が施されているのだから。
どうやら夏美がドレス姿になったと同時に、ギロロもこの姿にされたようだ。
「ああ、ナツミにドレスをプレゼントしたついでに、ここの本で読んだので最も似合わそうなのを」
ブチッ!!!!
メールのなんの悪気も無いような答えに、ギロロの中で何かがキレた。
「このガキィ〜〜〜もう許さん!!! またんかーーー!!!!!」
「ヘヘーン。悔しかったら捕まえてみろよ〜」
城の方向へ逃げるメール、それを追いかけるギロロ。
ケンプファーギロロになって武器をぶっ放さないところを見ると、多少正気は残っているらしい。
しかし着物姿で爆走する姿は……不気味以外の何者でもない。
「メール王子! プリンセス、追いますので乗ってください!」
「えと……あなたは……」
「マールです。早く!」
蒼い髪の少女、メールと同じく地球人の姿になったマールが手引きする。
マールが言うには、メールが地球人化した際、自分もこの姿になったという。
「ギロロ……! わかった」
夏美とマールはマンタ型ナイトメアに乗り、壮絶な鬼ごっこをしているギロロとメールの後を追う。
そして城に着いた二人の見たものは、
「ほ〜れほれ! あはは! 本に載ってたコレ、やってみたかったんだ」
「あぁ〜れぇぇぇぇ〜〜〜って、やめろ〜〜〜!!!」
下帯をつかんだメールが、ギロロをグルグル回して着物を脱がしてゆく光景だった。
メールはすっかりギロロを回す事に夢中になっている。
「ギロロ……あんた、なにやってんのよ……」
「こ、このガキ、思った以上に、素早くてぇぇ〜〜。一瞬の隙に帯を掴まれたと思ったらぁぁ〜〜〜」
猛スピードで回されながらも、あきれている夏美のツッコミにかろうじて答えてみせるギロロ。
「なんの、なんの、まだまだ、よいではないか〜!!」
「あ〜れ〜ごかんべんを〜〜〜〜!!!!」
ついついつき合って熱演を続けてしまうギロロ、だがまんざらでもないようなのは気のせいか?
あっけにとられて、ぽかんと見ている夏美とマール。
十二枚重ね着していて、現在三枚脱がしたから、後九回は続ける事ができる。
その時、海底に作り出されたこの街の空にある天井を突き破り何かが落ちてきた。
ギロロもメールも帯回しをやめ、夏美とマールと同じく落ちてくる物、ロードランジャーを見上げる。
艦首からすさまじい勢いでテラスの池に着水したロードランジャーは、高潮のような水しぶきを上げた。
そのまま逆立ち状態のロードランジャーのハッチが開き、まず最初にケロロが降り立つ。
続いて冬樹、桃華、アリサ、サブロー、小雪、モア、タママ、クルル、ドロロが後に続く。
ちなみにケロロ小隊メンバーは戦闘に備えて、全員それぞれのコスチュームに着替えていた。
「またさっきのボケガエルですか。しかも今度は団体で……」
やれやれと肩の力を抜くマール。
「ギロロ伍長〜、夏美殿〜、助けにきたであります、って―――何やってんの……?」
皆を意思を代弁するかのようにケロロが話そうとしたが、ギロロのあまりの姿に言葉を失ってしまう。
夏美のドレス姿が霞んで見える程その衝撃は大きく、ケロロだけでなく他の皆も硬直状態に陥っていた。
「し、しまった……この姿なの忘れてた……」
ギロロも今更ながら自分の今の姿を再認識して、ガクッと項垂れてしまった。
「と、とりあえずギロロの事は置いといて、夏美殿迎えに〈ビシッ!〉ヒイィッ!?」
いち早く立ち直り夏美に近づこうとしたケロロの足下に銃創ができる。
「困りますなあ。緑髪のお客人、貴方は当然の事、他の方々も招待した記憶はないのですが」
声と共に城の中から現れたのはマスターナイトメアとジムの、ビームスプレーガンではなく
ビームライフルを装備した大部隊、そのうち一体のビームライフルの銃口から煙が上がっている。
ミイラ取りがミイラになる、夏美とギロロを助けるつもりが、逆にケロロ達が包囲されてしまった。
to be continued……
86 :
ギロ夏スキー:2007/05/03(木) 04:14:47 ID:ZdA1r8uK
今回はここまで。
前のと比べて少し短いかもしれません。
劇場版との微妙な違いを探してみると面白いかも。
例としてはドリルモグラの代わりとしてのZガンダムや、ギロロがメールの頭を撫でるシーン等ですね。
ゴールデンウィーク中にはなんとか完結させたいので続きを急ピッチで執筆中です。
こう思ったのはアニメ158話の影響もあります。
記憶改竄ネタはあまりにも酷すぎましたからね……。
ギロロと夏美のこれまでの話を全て台無しにするような内容でしたから。
クルルにはマジ殺意が湧きました。
その鬱憤を全て創作にぶつけていますのでもう少しお待ちください。
GJ!!!!!
GW中に完結支援.
GJです!
続きお待ちし取ります〜!
♂タママ×♀タママなんてダメかな?
まだ構想段階だけど・・・
人格分裂でもすんの?
♀ケロマダー?
そこは例によってクルルの発明で・・・
追記 某アニメの魔獣"切ったり貼ったり"を参考にしたものです。
お待たせしました、四七四式です
予告にあったように♀ケロの続き投下です
今回は前言通りタマ桃を絡ませてみました
では…
基地内に響かんばかりの大きな音を立て、ギロロはケロロの部屋の扉を開いた
否、どちらかというと蹴り破ったと言った方が正しいか
部屋の中ではケロロがタママと、さっき買ったガンプラを仮組みしているところだった
団欒とした空間を劈いてギロロが現れたものだから、2人は思わず手にしていたガンプラを落としてしまった
眉間に深い皺を刻みつつ、赤く燃えるギロロの視線はケロロへと注がれる
また侵略か何かの話かと思い、ケロロはごく自然に応対した
「ああギロロ、どったの?」
「…ッ」
しかし、ギロロの心情はそれどころではない
風呂場で自慰に耽る想い人と、その少女の口から漏れた気になる言葉の数々…
確かな事は解らずとも、ギロロは夏美の異変の原因がケロロにあることを、持ち前の動物的勘で察知していた
ギロロはケロロにズンズンと詰め寄り、おもむろにその首根っこを掴む
「貴様っ…夏美に何をしたァ!?」
「ゲ…え、え??」
こんな光景は小隊内でも日常茶飯事の筈だった
だがギロロの様子はいつもの激昂時に見せる顔のそれとは明らかに違っている
無論、この事に関してケロロは何も知らない
全く噛みあわない両者の問答に、強引にタママが割って入った
「ちょ、ちょっとギロロ先輩待って下さい!」
「どけタママ!これは重要な問題だッ!」
「えっと〜…ワガハイ何かしたっけ?」
「き、貴様!!」
身に覚えのない訴えに言葉が詰まるケロロだが、その行動がギロロをもっと刺激した
横のタママを突き飛ばし、そのまま掴みかかるとケロロをその場へ押し倒す
流石にここまでの行動に出られるとケロロも憤りを感じ、言葉を荒げた
「ぎっ…何をするでありますか!!」
「黙れ!そこまでしらばっくれるとは…見下げ果てたぞ!」
「2人とも、ホントに止めて下さいですぅ!ギロロ先輩、どうしちゃったんですか!?」
側のタママを完全に無視したギロロの顔は、怒りで真っ赤になっている
血が滲むほどに拳を握り締め、その様子は尋常ではない
「ギロ…ロ?」
押さえつけられ、涙さえも瞳に浮かせている友の姿を見て、ケロロは喉を鳴らした
幼い頃からいつも一緒だった赤ダルマ
ちょっと融通が効かなくて、偏屈で、頑固で、だけどイイ奴
子供の頃からの腐れ縁で、ケロロも彼を異性として意識した事が無いわけでもない
何だかんだで頼りになるし、小隊内では一番頼りにしているつもりだった
そんなギロロがこんな顔を見せ、しかも自分を拘束して怒りに震えている
ケロロは、背中に嫌な寒気が走るのを感じた
『Dreaming sergeant Part-03 "偶"』
「待たれよ!」
小隊始まって以来と思われる一触即発の状況下に、一陣の風が吹いた
次の瞬間、とんっ…とギロロの背に微弱な衝撃が起き、同時に彼の視界は暗転し、ケロロの上に倒れた
「わぷ!?」
「あ…ドロロ先輩」
そこに、小隊の縁の下の力持ち、ドロロ兵長がいた
彼は今にもケロロに殴りかからんとするギロロを止めるため、背中のなんたらかんたらというツボを刺激したらしい
ギロロをどかして起き上がったケロロは、晴れ晴れするような笑顔でドロロに感謝の意を述べた
「いやぁ〜ドロロ、ほんとに助かったでありますよ」
「無事でなにより…と、言いたいところでござるが」
ツボを付いたときに使った小太刀の鞘をなおすと、ドロロはケロロに本当に身に覚えがないのかと、今一度問いただしてみた
事態は収拾したとはいえ、このギロロの過剰ともいえる行動や言動は無視できないものだったからだ
「だ〜か〜ら〜、ギロロが勝手に言いがかりをつけてきたんでありますよぉ!」
「僕たちはずっとここでガンプラを作ってたですぅ」
「ふむ…」
いまいち納得ができない流れだ
ともかく、このままギロロを放置しているわけにはいかないので、ドロロがギロロを預かると進言した
「ダイジョブで…ありますか?」
「何があってこうなったかは存ぜぬが、また暴れだすとも限らんでござる」
ぐったりとしたギロロを見つめ、とても複雑な心境のケロロとドロロ
沈痛な面持の2人を前にして、タママも同じく嫌な気分になった
…しばらく静寂が部屋の中を包んだ
ドロロはギロロを水車小屋へと運び、タママは遅くなったので西澤家へと帰宅する準備を整えていた
そろそろ飯時なので、ケロロも散乱してしまったガンプラを片付けている
タママが持ち込んで食べ切れなかったお菓子をかたしている側で、こっそりケロロはあの薬を取り出す
「…」
この薬を手にしてから一ヶ月と少し…確かにこれは自分に大きな幸せを呼んだ
しかし、この薬と今回のギロロ暴走とは無関係なはず――なら、何も問題は…
…そういえば、薬を使い終わる時に自分はどうするのか?
いっそ人間になってしまって冬樹と歩むか、それともケロン人に戻ってこの僅かな蜜月に終止符を打つのか?
というか、使っているところを見られたりして、自分が女性だと周囲にバレたら?
冬樹はもちろん、夏美や秋の反応は?
いや、それよりも長年連れ添った小隊の皆に知れたらどうなる?
今回の騒ぎどころではない、恐ろしい結果になってしまうのでは?
最悪の展開の果てに待つバッドエンド
連鎖的にケロロの頭を恐ろしい情景が巡った
その途端、自分が手にしている薬が、今まで自分たちが手にしたどんな兵器よりも恐ろしいものだと思えて、ケロロはぞっとした
「(けど…ずっとずっと、冬樹殿のことが…)」
だが、もしかすると、逆にもっと良い結果が待っている可能性だってある
皮肉にも悪い結果より良い結果を連想することが難しかったが、ネガティブな思考に翻弄されていてはどうにもならない
ケロロはその大きな不安を、無理矢理自らの内へと封じた
「ぐんそ〜さん♪」
「…」
「軍曹さん?」
悩みで上の空のケロロに、タママの呼びかけは聞こえていない
もう帰るから別れの挨拶ぐらいしたかったのだが、応答がないのでタママは残念に思った
でも、ついさっきあんなことがあったのだから無理もないと察し、そっとタママは退こうとする
「じゃ、帰りますね?」
「…」
「……ん?」
名残惜しそうにタママが振り返る…すると、ケロロの側に赤い宝石のような何かが落ちていた
それはあの大事な秘密の薬で、ギロロに押し倒されたときに落としてしまったものだ
この薬、パッと見は綺麗なルビーのように見えるが、甘いものに眼のないタママには美味しそうな飴玉にそれが見えた
「(危ない危ない、拾い忘れがあったです……っと)」
ケロロの気分を害さないように、タママはそっと薬を手に取ると、持参したお菓子専用のリュックへと放り込んで立ち去っていった
…タママは、小型UFO以外の移動手段として、最初のころはワープを使用していた
時が経つにつれて円盤で移動するようになったが、たまに荷物の多い日などはワープを利用しており、今日のタママはワープでこちらに来ていた
そのワープ中、タママはケロロといたとき食べ損なったお菓子を見つめ、重々しく溜息をつく
「お菓子でもいいから…モモッチには元気になってほしいですぅ」
みんなには話していなかったが、あのあと冬樹に会えなかった桃華はかなり落ち込んでいるらしい
食べ物も喉を通らないようで、せめて何か口にしないと体に悪いと思い、後でタママはこのお菓子を桃華と食べようと思っていたのだ
…その後、ケロロはいつも通り夕飯のため、食卓へと足を運んだ
だが、その席には夏美と秋の姿が無い
秋は仕事の関係でいないが、夏美は風呂場でのぼせて気分が悪くなったとかで、もう眠っているらしい
ギロロもドロロが連れて行ったので、今食卓を囲んでいるのは、冬樹とケロロだけである
先の騒動を振り払うかのように、ケロロは楽しげに膳を取った
「いやはや、ママ殿の作り置きがあったからカンタンにご飯ができたであります」
「…ごめんね、軍曹」
「ゲロ?」
箸を取り、ご飯を突付こうとしたケロロに、申し訳なさそうな顔で冬樹が謝った
何事かと思えば、例の頼まれたガンプラの一件のことだった
「あんなに楽しみにしてたのに…今日ね、とても面白い女の人に会ったんだ」
「ゲ……そ、それで?」
「その人、なんだかどこかで見たような感じだったんだけど、話してるととても楽しくって、まるで軍曹みたいだったよ」
「!」
「もしかしたら、あの人も宇宙人かも…なんてね」
冬樹にしてみればただの何気ない会話だったろうが、ケロロはそれを聞いただけで内心ドキドキであった
人間になった自分がどう思われたのか、正体がばれていないか…
だが、思いのほか冬樹が擬人化ケロロに感じた印象は、割と良いものだったようだ
ケロロは、そこで思い切って、冬樹にもっと突っ込んだ質問をぶつけてみた
「けど、その人が軍曹と同じガンプラを欲しがってて…それで譲っちゃったんだ。軍曹、ごめんね」
「ふっ…冬樹殿」
「ん?」
「その女の人って…えっと、冬樹殿はまた会ってみたいでありますか?」
かなりぶしつけなケロロの質問
一瞬、冬樹の脳裏に帰り際の夏美の言葉がよぎる
だが人を見る目が確かな冬樹は、迷わずこう言った
「うん、会ってみたい…かな?」
「…っ!!!」
まるで心臓を鷲掴みにされたような衝撃が、ケロロの心に響いた
嬉しい…ちゃんと、好意的な目で冬樹に見られていた
それが解っただけでも、ケロロは天にも昇る気持ちだった
今すぐにでもこの喜びを発散させたい衝動に駆られたが、取り敢えずはぐっと抑え、ニコニコ笑顔で冬樹に自分のおかずを分けるに止めた
「軍曹、鳥の唐揚げいらないの?」
「ふふん♪何でもないでありますよ、冬樹殿」
「あははっ、変な軍曹」
にこやかな談笑を交えながら、日向家の食卓は深けていった
一方、ここは西澤邸・中央食堂
いつも数十人のスタッフが配備され、常に一流ホテル顔負けの料理ともてなしができる設備が整っていた
しかし、今ここを利用する人はおらず、非常に寒々としている
その食堂に現れたのは、さっきケロロと別れて帰ってきたタママだ
大きいテーブルには最高のコース料理とオードブルが置かれていたが、どれも全然手が付けられていない
ちょうどそこに屋敷内の警備をしていた吉岡平が通りかかったので、タママは話を聞いた
「桃華お嬢様ですか?…残念ながら、まだお食事には手をつけていらっしゃらないご様子です」
「そっか…やっぱり…」
吉岡平が言うには、桃華は自分の部屋にまだ閉じこもっているという
タママはそこへ向かい、大きな扉をノックした
「…モモッチ、起きてるですか?」
…反応は無い
桃華のこういう行動はたまにあった
大規模な予算を賭けたラブラブ作戦が失敗したときとかは、よく塞ぎこんでいたものだ
いつもだと、しばらくしたらまた気を取り直していたが、今日はちょっと長いので心配だった
「モモッチ…入っちゃうですよ…」
タママは、極力音を立てないように、そっと扉を押し開いた
部屋に入ると、タママは桃華を探し始めた
勉強机、トイレや洗面所、広大な庭を一望できるテラスと探したが、そのどこにも桃華の姿は無い
西澤財閥のご令嬢というだけあって、自分の部屋だけでも日向家とほぼ同じぐらいあるのだ
なかなか桃華が見つからず、困っていたタママは、まだ探していない場所があることに気付いた
「も、モモッチ〜…?」
そこは寝室だった
桃華とタママは仲良しだが、さすがに部屋は別々にある
ことプライベートな場所なので、あまりタママもこの部屋自体に入った事はない
そして、有事以外はポールでさえも入れないのが、この寝室だった
うら若き乙女の寝床なのだから、触れられたくないこともあるのだろう
タママが桃華の寝室に入ったのは、かつて地球を去ろうとした時に訪れた時以来、初めてだった(詳しくはアニメ一年目最終回参照)
寝室は明かりが点いておらず、薄暗い中でタママは眼を凝らして桃華を探す
すると、ベッドでうつ伏せになっている姿を見つけた
「…」
「モモッチ、大丈夫ですぅ?」
「…ほっとけよ」
不機嫌なのか、今は裏モードらしい
「モモッチ、ご飯食べないと身体に良くないですぅ…もしダメだったら、僕のお菓子でもいいから食べて欲しいですぅ」
「いらねぇよ…」
言葉遣いは確かに裏モードのものだが、覇気が無い
毎度の事とはいえ、冬樹と会えもしなかったのは余程応えたと見える
それでもタママは引き下がらず、持っていた袋からお菓子を取り出した
「これ、前にモモッチがくれたお菓子の…ホラ、おいしいですよっ」
「お前のだろ…食べろよ」
「んもぉ…モモッチ!」
桃華は横にあったクッションを被り、自らタママの声を遮断した
そこまで意固地にされると、流石にタママもちょっとムッとして、ボリボリとお菓子を食べ始めた
「ふん!あとで欲しいって言っても、モモッチにはひとつもあげないですぅ!」
「…」
互いに険悪なムードのふたり
桃華を元気にさせるどころか、更に事態をこじれさせてしまったことを残念に想いつつ、タママはお菓子を口に運んだ
と、その時だった
何かガリッと硬いものを噛み締めたので、タママは思わずそれを吐き出した
それは、さっきケロロの部屋で拾った、あの薬だった
「(…そういえば、こんなの僕食べてたっけ?)」
不審に思いながらも、再びタママはそれを口にする
だがコロコロと舌で転がしてみても、薬なのでまったく味がしなかった
耐えかねたタママはそれをガムの余った包み紙に包み、菓子の空袋の中に放りこんだ
「…タマちゃん」
ふと、桃華の表の声がしたので、タママは菓子を探る手を止めた
まだクッションを頭に乗せたままの姿勢で、桃華は呟く
「もしかして、私は冬樹くんに…嫌われているんでしょうか」
「…そ、そんなことっ」
「だって、私は今までずっと冬樹くんを振り向かせようと、色々手を尽くしてきましたわ…でも…」
クッションを枕元に置き、桃華は起き上がった
その顔は目元が腫れ、彼女がさっきまで泣いていたことを物語っている
そして、再び桃華の瞳がうるうると揺らいだ
「でも…結局それが報われないのなら、私は…」
「…ッ」
桃華の悲しそうな表情に、タママは心が痛んだ
思えば自分も似た境遇だが、相手にさらりと自分の好意を伝えられるタママと、繊細で言い出せない桃華とでは立場が違った
そんな真逆な自分が、どう桃華をフォローできようか
だがそれでも、タママは桃華のもとに駆け寄った
「モモッチ、もしフッキーがダメだったら…僕がモモッチのお嫁さんになるですぅ!」
「…タマちゃん」
「だからモモッチ…お願いだから、元気を出して欲しいですぅ……」
うっすらと涙を浮かべたタママの顔を見て、桃華の心は次第に落ち着きを取り戻した
やはり似たもの同士ということか、この2人はとても相性がいいのだろう
桃華はタママの気持ちを飲むと、ぐいっと涙を拭き、立ち上がった
「ありがとう…タマちゃん」
「モモッチが元気になってくれたら、僕はそれだけで嬉しいですぅ」
心配で曇っていたタママの顔も、晴れやかないつもの可愛らしいものへと戻っていた
…が、タママの顔がやけに赤い
成り行きとはいえ桃華に対して告白したようなものだから、動揺していたのだ
「ところでタマちゃん、タマちゃんが私と結婚するなら、タマちゃんは"お婿さん"ですわよ?」
「え?あ、ああっ!!…ハズかしいですぅ………」
「そういえば、ケロン人と人間では、結婚ってできるの?」
「うえっ!?モモッチまさか…??」
「勘違いするんじゃねぇ!興味本位だっつーの!」
裏の桃華が出てきた…ということは、もう桃華は大丈夫だ
タママは怯えて頭を抱えながらも、どこかホッとしていた
「ええと、異種族間の結婚はそんなに珍しい事じゃないですぅ。でもペコポンじゃあまりそういうのは認識されてないから、今のとこはムリっぽいです」
「ふぅん…それで?」
「たまに我慢しきれないバカがアブダクションしてゴーカンすることもあるけど―――」
「って止めろよオイ!」
「ほんぎぇい!!」
「うわ…聞くんじゃなかった」
裏の桃華が出てきた…ということは、また口に気をつけないと
タママは桃華に蹴り飛ばされながらも、どこかウンザリしていた
…お互いに軽口を叩きつつ、遅い晩餐へと足を運ぶ2人
だが、その胎動は着々と進んでいたのであった
時刻は既に午後の10時を回っていた
不貞腐れていたときはあまり何も感じなかった桃華だが、今は空腹を自覚して腹を痛めている
お嬢様である桃華の一日は規則正しく、普段なら夕飯もきっかり8時ぐらいに終わっているはずだ
桃華とタママがすっかり冷えてしまった料理をポールに温めてもらう間、ずっと腹が鳴っていたのは仕方が無かった
「お嬢様、お元気になられて何よりでございます」
「こちらこそ、心配をかけましたねポール」
「あぅ〜おなかすいたですぅ」
「タマちゃんはさっきお菓子を食べてたんじゃあ…」
「お菓子は別腹だからおなかはすっからかんなんですぅ」
5分と経たない内に、料理は一時前の暖かなものへと戻っていた
桃華とタママは仲良く手を合わせ、静かに腹を満たした
ところが、一人だけ様子がおかしい者がいた…タママだ
「うう…なんかハシが進まないですぅ」
「タママ殿、間食は健康に悪いでございます」
「違うですぅ!ホントはちゃんと食べられるのに…なんかおなかがつっかえてるって言うか、えっと〜…」
「無理しないほうがいいですわ、タマちゃん」
結局、タママは料理に手をつけぬのをよそに、桃華は腹を満たした
時間も遅いため、桃華はすぐにお風呂へと進んだ
タママもタママでもう寝ようかと、まっすぐ自分の部屋へと向かった
「ハァ…なんだか今日はいろんなコトがあったですぅ」
大好きな軍曹さんとガンプラ組んだり、いきなり怒髪天なギロロ先輩が怒鳴り込んできたり、モモッチを励ましたり…
廊下を進みながら、タママは今日あった事を思い出していた
だが若者の興味はすぐに変わってしまうもので、もうタママは次の日のことに考えが移っていた
また軍曹さんといっしょにあんなことや、こんなこと…♪
「!」
考え事をしていたせいか、突如タママはつまづいてしまった
何も無いところでつまづくなどらしくないと思いつつ、タママは立ち上がろうとした
だが、妙な事に身体に力が入らない
そればかりか、だんだん全身を激痛が伝い始めたのだ
心臓の鼓動が早くなり、体が熱くなる…
実はさっき桃華の部屋にいたときに嘗めた、あの薬が発動していたのだ
ただ嘗めただけなので効果は薄く、ケロロの時ほど痛みは無い
しかし、何も知らないタママにしてみれば、十分なほどの苦しみだった
「ぐ…あぁ…ッ!!痛っ!いぐっ…っ……!」
――何が何だか解らない
――とにかく、桃華のところへ行かなければ
ぐらつく意識の中、本能的な意志が働いたのか、タママは変化する身体を引きずりながら、ゆっくりと歩き始めた
「♪♪♪」
一方、こちらは桃華の部屋の浴室である
心地よいシャワーを浴びながら鼻歌を歌ったりと、女の子だけのプライベートなひと時を堪能していた
以前に幼児体型と呼ばれた彼女の身体だが、しかしそれはそれで魅力的な、なだらかな線を描いている
名前のように桃色に染まった肌は、湯水の流れにまったりとした心地よさを感じていた
だが、不意に何かの気配を感じた桃華は、ちらりと後を振り向いた
「…?」
さっき、そこで何かが倒れるような音がしたような…?
空耳だろうと思い、桃華はギリシャ産最上級のシャンプーを手に取った
ノズルから香りの良いジェルを出し、それを頭につけようとしたところ…また何かの気配を感じて、桃華は聞き耳を立てた
ちなみに、ここにムクジャンはいないはずである
「どなた…ですか?」
応答は無い
しかし、何かが部屋の扉の前にいる事だけは確かだ
桃華は手のジェルを落とし、タオルで紙や身体を拭くと、バスローブを着て浴室から顔を出した
浴室ではシャワーの音が邪魔していたが、外に出ると何かの呼吸する音が聞こえる
ポールならこんな真似はしないし、親衛隊の人などもっての他
メイドたちのイタズラでもないだろうし、タママはもう寝てるはず…
桃華の背筋に悪寒が走った
「まさか…お、オバ…ケ?」
「モモッチ…」
「!」
ちょっと元気が無いようだが、あの声はまさしくタママのものだ
大きく溜息をついた桃華は、どうしたのかと扉の向こうのタママに問いかけた
「どうしたんですの?怖い夢でも…」
「…」
「タマちゃん?」
何か様子がおかしい事に気付いた桃華は、浴室から出ると内鍵を外して扉を開いた
それと同時に、扉の前にいるタママが姿を現す…かと思われた
だが桃華の前に現れたのは、見ず知らずの少年だった
少年は少し長めの黒髪にボーイスカウトのような服と短パンを着用していて、その衣装は黒を基調にしている
歳は桃華と同じか少し上みたいだが、背丈は若干少年のほうが上のようだ
呆気に取られた桃華は、ろくなリアクションもできずに少年を傍観していた
「へ…?」
「モモッチ、僕です…」
「た…タマちゃん?タマちゃんなの!?」
いきなり人間になって現れたタママに思いっきり驚く桃華
しかも続けてタママが倒れたので、桃華は更に驚いてしまった
「タマちゃん、一体何があったんですの!?」
「…ぐ…う」
「え?何と……?」
「おなか…すいたですぅ」
そう言ったとたん、タママはがくりと意識を失った
説得しにきたときに置いていった菓子がまだ転がっていたので、桃華はそれを強引にタママの口へと突っ込む
「どーいうことなんだタマ公!おら起きて説明しやがれ!!」
「グゴゴゴ…ってホントに死んじゃうですぅ!!」
一体何が起こったのか?
桃華とタママは、とりあえず寝室で状況の整理に勤めることにした
お菓子を食って元気を取り戻したタママは、自分が人間になってしまったことに、改めて驚いていた
当のタママもどうしてこんな事になったのか、まるで原因がわからないという
「確かに声や行動はタマちゃんですわね…でも一体、何があったんでしょう?」
「いきなり体が痛くなったと思ったら、突然こうなっちゃったんですぅ」
よもや飴玉と思って口に含んだものが原因だとは、流石に気付いていない
それよりも、人間になったことでタママは幾つも障害を抱えていた
まず、ケロン人よりも高い視線なので、まるで竹馬に乗っているような変な感覚であるという事
そして、さっきから体のある部分がおかしいという事だった
「ある部分?」
「それは……」
タママはなぜか恥ずかしがって、話を進めようとしない
そんな不可解な状況でイライラが溜まったのか、裏の桃華が出てきて強引に問い詰めた
嫌がるタママが抵抗したので、桃華は力で屈服させようとする
「いいからどこなのか言えよ!頭か?」
「やっ…ダメですぅ!」
「人が気遣ってんのに無碍にする気か?ちょっと見せてみ…ろ……」
「…っ」
先程から桃華は、自分があられもない格好だという事をすっかり忘れていた
そんな扇情的な場面を年頃の男の子が見たらどうなるか…反応はひとつだった
「うわ…コレ……」
厚手の短パンの上からでも解るぐらい、タママの雄が勃ち上がっていた
男が興奮するとこうなることはだいたい解っていた桃華だが、直にこういう光景を見るのは当然初めてだった
そのため拒絶する事もなく、じっとそれを凝視している
しかし男の象徴を異性に見られるのは気分がいい事ではない
どうにか桃華をふりほどこうと、タママは隙を見て桃華の襟首を掴み、組み敷かれた状態から脱出しようとした
「うわぁっ!」
…が、変な体勢で暴れたせいか、2人はバランスを崩し、そのままベッドへと倒れこんでしまった
しかも倒れる際に思いっきり頭をぶつけたので、しばらく動けないまま悶えた
「〜〜〜〜ッ」
「…ッ、んのバカ野郎!痛ぇじゃねえか!」
「モモッチだって、いきなり僕の…を見ようとするからっ!…はれ?」
「あ…」
その時、2人の表情が固まった
今のいざこざのせいで桃華のバスローブが解け、胸や腿が大胆な形で露出していたのだ
しかも倒れた格好が桃華を押し倒すような姿勢になっている
桃華とタママは顔を真っ赤にして、しばらく互いを見つめ合った
そのうち桃華が乱れた部分を直そうと、そっと自分の胸元に手を伸ばした
だが、その手をタママが掴む
「た…タマちゃん?」
「シャンプーの…いい匂い」
「あっ!!」
まだ若く思春期真っ盛りな少年でもあるタママが、この状況を甘受することなど出来るはずもなかった
己を見失ったタママは桃華の手を取ると、彼女の首筋に口を付けた
そこを甘噛みされ、桃華はちいさな悲鳴を上げる
「大丈夫だから…」
「やっ!タマちゃ…そこ、ああっ!!」
タママは桃華の両腕を片手で拘束すると、空いたほうの手でバスローブを強引に脱がし始めた
当然バスローブの下は裸身である…シャワーで濡れ、ほんのり火照った身体が、タママの目に晒されていく
桃華はなんとかタママを振りほどこうとしたが、人間になってもタママの馬鹿力は相変わらずで、ビクともしなかった
「ダメ…ですわ……タマちゃん」
親以外に初めて裸を見られ、桃華は顔から火が出るほど恥ずかしがった
しかしそんな桃華の様子などに構う事もなく、タママは彼女の胸へ顔を寄せる
そして小さな膨らみを嘗めると、桃華の身体はびくりと跳ねた
お世辞にも豊かとは言えない桃華の乳房は、アブノーマルな感覚を感じ、乳首を勃起させていた
「ひッ…!ん、はぁっ!あくッ!」
「ん…ちゅ…」
「や…はぁっ!!あぐうっ!」
ただ嘗められているだけだが、湯上りで敏感になっていた桃華の肢体には十分すぎる攻めだ
彼女の柔肌にはタママによって刻まれたキスの痕がいくつも残り、唾液によって艶かしく光っている
タママの口は次第にトップへと移り、まるで乳飲み子のように彼女の乳頭を啜っていく
「か…はぁ…ぁ……!!」
もうタママによる拘束は解かれていたが、快感でギリギリだった桃華は抵抗すら忘れていた
仰け反りながら、四肢を巡る快楽の波を必死に受け止める桃華
その体は、玉のような汗ですっかり濡れきっている
無論、それは女の最も大事な部分でも同じ状態だった
「…」
「っ!」
股の辺りに違和感を感じた桃華は、ハッとして体を起こした
既に桃華の秘所はぬるぬるに濡れている
そこをタママの勃起したものが、短パン越しにグリグリと押し付けていたのだ
挿入こそされていないが、膣口を突き上げられ、本番さながらの快楽が桃華を襲った
「モモッチ…おいし……」
「ふうぅっ!!」
「んく…んん…」
タママの攻めは力で畳み掛ける単調なものだったが、幼い桃華にとってはあまりにも大きい衝撃だった
突き上げられるたびに肩が震え、口からは切ない吐息が漏れる
快楽は増長し、2人は一気に限界まで登りつめた
「…ッ、ふあぁっ!ひあああああぁぁッッ!!!」
1、2度ほど桃華の体が激しく跳ね回った刹那、半端に繋がった部分から潮が吹き上がる
亀頭を締め付けられ、同時にタママも弾けた
服越しに感じる生暖かさに、桃華の意識はまどろんだ
タママも絶頂の反動で気を失い、かくりと桃華の上へと倒れた
「はぁ゙っ…!はぁ゙っ……たま…ちゃ……ん」
「………」
余韻でぐらつく頭をもたげ、桃華はタママを抱き起こした
ところが、そこにいたのはあの見慣れた黒い宇宙人であった
これには桃華もきょとんとして、しばらく状況が飲み込めずにいた
…実は、この時タママが服用した薬の効果が、ちょうど切れたのである
確かにタママはあの薬を口にしたが、ただ嘗めただけだったので、その効果は1時間もしないで切れてしまったのだ
「夢…?いえ、私はタマちゃんと…っ」
次第に冷静さを取り戻していった桃華は、今しがた自分がしてしまった事を自覚し、ひどく赤面した
しかし桃華はそこにすやすやと寝息を立てるタママを、ただ静かに見つめているだけだった
いつもの彼女であれば、烈火のごとく怒ったはずである
ましてや、乙女の体を悪戯に弄ばれたのだ…怒らないとすれば泣いていてもおかしくない
だが、彼女は頬を染め、汗に濡れた体でタママを見つめているだけだった
…考えてみれば、桃華は異性から面と向かって告白された事など、今まで一度も無かった
財閥のお嬢様ということで学校では冬樹と出会うまで浮いていたし、彼女自身も冬樹一筋で進んでいたから、別の男性を意識する事も無かった
そんな桃華の心に、さっきタママが投げかけた言葉が、思いのほか深く響いたと思われる
「ん…」
「あっ、タマちゃん…」
ようやくタママが目を覚ましたときには、もう桃華はパジャマに着替えていた
タママは何があったのかよく解らなかったようだが、さっきまで自分が何をしていたのかを思い出し、顔を真っ青にした
「あ…わ…わああっ!!モモッチ…ごめんなさぁい!!」
「まぁまぁ…タマちゃん、私はそんなに気にしていませんわ」
「…ほえ?」
「今日は、いっしょに寝ませんこと?」
「えっ?」
理解不能なシチュエーション続きだったが、タママはこれに甘んじた
またシャワーを浴びなおしたのか、桃華の髪がよく香る
時間は、夜の2時を過ぎている所だった
同刻、こちらはケロロの部屋
冬樹との時間を満喫したケロロは、ある算段を立てていた
すなわちデートの第2弾である
今度はどうやって冬樹と出会おうか…ケロロは終始ニコニコ顔だ
まだ薬が一個減っているのには気付いていないようだが…
「ふぅ…」
もう夜も遅い
大きく背伸びをすると、ケロロはどさりとベッドに体を委ねた
「冬樹殿…」
次のデートも予定はバッチリだ
そう確信しているケロロだが、彼女はまだ何も知らなかった
あの薬に、大きな欠陥があることなど―――――
【to be Continued】
(薬の数…残り5錠)
今回はここまで
次からはまた他のキャラクターの心情の動きも交えつつ、ケロロの同行を書いていく予定です
まだ未消化のSSもいくつかあるので、次に投下するとしたらそっちからになりますが…
108 :
ギロ夏スキー:2007/05/07(月) 00:53:39 ID:+ZaUaglc
ご苦労様でした。
GJです。
これからの展開が楽しみでなりません。
個人的には擬人化したギロロと夏美の話も読んでみたいですね。
それと今書いている小説ですが、完結できませんでした。
一部は完成しているので、なんとか明日には投下する予定です。
ぬおお
おふたりとも、おつかれさんです。GJ!
先の展開が楽しみだ〜
あまり根を詰めずにがんばってくだされ。正座して待ちます。最近暑いので、全裸で。
キイタァァァァァァアァァ!!!!!!!!!!!
久しぶりにココ来たけど、なんつーか文章のレヴェル高いなぁ…
GJの嵐だぜ!!
初めてココに来たんですが、何か凄いですね。
小雪×冬樹ってもうあります?
ネタだけ提供したいんですが、ペコポンでの暮らしを支える為に小雪が援助交際紛いの事してて(忍は今の世に適応できないし、生活費が不足)、
その現場を学校で冬樹に見られる。
小雪は夏美に知られたくない一心から冬樹に口止めを迫る。
しかし冬樹は本当の友情の在り方を説き、夏美に告白する用に説得。
それを聞いて恐れた小雪は無理矢理冬樹を犯し、冬樹の純粋な心に罪悪感を植え付ける事で口止める。
冬樹は軽い人間不振に陥るが、実はその現場を桃華に見られており…
ってのはダメですかね。
自分文章力もエロ表現力も無いんで小説書けませんから、
どなたかやって下さると嬉しいんですが…。
図々しいですかね。
気にいらなければ結構ですが、できればやって欲しいなぁ、と思ったり。
重い話になりそうですけどね。
>>117 ケロロなんだから
君が望む永遠のパロネタも入れるとなお良しだな。
>>113 パロネタですか…忘れてました。
うーん…
小雪が冬樹を犯してしまう際に軽く誘惑させて、
拒否する冬樹を縛る為に
金縛りの術を使うってのはナルトのパロにはなりませんかね。
適当に印結ばせて茶の葉の里で覚えたとか言って。
あとはハットリ君のネタで行為の後に妊妊(ニンニン)とか。
うー、これ位しか…
幅狭くてすいません。
連レスです。
自分のレス、2ちゃんにしては丁寧というか
気持ち悪いカキコかもしれませんね。
別に他意はありません。
ただケロロのエロパロがあったのが嬉しかったんで
ネタだけ残したつもりです。
作家さんの人達はこれからも頑張って下さい。
ちょくちょく覗くと思うんで。
それでは。
>>112 ストーリー性を持たせたいなら、自分で書くのが一番だと思うぞ。
運良く職人が書いてくれて、自分が考えてた話と趣向が全く違ってたら、素直に喜べるか?
>>117 分かりました。
よく考えたら文章創るだけでも大変ですよね。
とりあえず少し書く練習してみます。
納得出来る出来になったらココに投下するかもしれません。
お騒がせしました。
>>118 おう!!頑張れ!!>112のシチュ面白そうだから楽しみにしてる
>>112 本当の友情のあり方はともかく、友情を続けたいならなおさら告白するべきじゃないと思う
これは引かれる
それがまだ分からない? 冬樹ーというのもキャラ的にはオッケーな気がしますw
投下楽しみにしてますねv
121 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 14:05:18 ID:yfbv0lSG
これといっちゃあ何ですけど冬桃のエロ小説読んでみたいです。
シチュはエッチしたくなる薬を飲んだ冬樹と桃華がエッチをする。
幼い発展途上の体でのエッチが見たいです。
一応機会があれば投下します。
職人さん方、GJです!!
123 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:25:05 ID:Km/93HCQ
保守アゲっとく
>>95 遅レスですがGJ!
自分はタマモア的なシチュに弱いんですが
タマ桃も凄くエロエロでかなり萌えました。
>>112 がんがってください。正座してお待ちしております。
今日のケロロ見たらサドなプルルの話が思い浮かんだ
127 :
羽草:2007/05/26(土) 12:11:06 ID:WbbDDtKi
どうも。前スレでキルルとミララの小説を書いた者です。
予告した通り、今マールの小説を書いてます。
相手はメールで、シチュは映画のその後といった感じです。
完成率は・・・結構忙しい身なので五割と六割の間ぐらいです・・・。
投下まであとどれくらいかかるか分かりませんが、なるべく早く投下できるよう
がんばるので、気長に待ってて下さい。
キルミラ小説の作者さんか!
頑張ってください、期待してますb
ほしゅしゅ
作品は少ないがクオリティは高い、そんなここが大好きだ。
つーことで支援保守
前スレで言っていたプルル×ケロギロドロの乱交話、やっとこさ完成しました
アニメ基準…というかキャラ設定はケロラン寄りになりましたがご容赦下さい
明日辺り投下しようかと思います
四七四式さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
遂に完成しましたか!!お疲れ様です。明日が楽しみだ
一人事
(誰かココの小説に挿入絵とか書いてくれる人とか居ないのかな??)
キタワァ......
AAで挿入絵かw
♀キャラでw
>>136 たぶん135は「2ch的には、挿絵もAAだよなー」とか思ったけど、♀をAAでかくのは
厳しいだろwってことじゃね?
お待たせしました
予告よりちょっと過ぎたみたいですが、投下したいと思います
ケロランのプルル登場回を下地に幼年訓練所の話を色々と膨らませてみました
少しショタめの描写もあったりするのでニガテな人はご注意のほどを…
ではでは↓
ある日、突然ケロロ小隊の前に、見知らぬ少女が現れた
それは人間化してケロロたちの内偵調査のために来た、ガルル小隊のプルル看護長だった
幼馴染との再会に色めき立つケロロたちだが、それからすぐにプルルは本隊へと帰還していった
「プルルちゃんも、変わりなかったであります…」
去っていくプルル…それを見つめつつ、ケロロは呟いた
いろんなことがあった幼年時代
ケロロの瞼に、その頃の思い出が懐かしく浮かんだ
『散りゆくは美しき幻の夜』
「おっせーじゃんゼロロ!置いてくよー?」
「ま、まってよケロロ君…ハァ」
「大丈夫か、ゼロロ」
蒸し暑い日差しが照りつける中、ケロロ、ギロロ、そしてゼロロの三人組は、なぜか山登りをしていた
ここは幼年訓練所の裏にある山で、たまに演習などに使われるところだ
どうして3人がこんなところにいるかというと、その発端はケロロにあった
その頃、ケロロたちはちょうど夏休みを満喫していた
だが四六時中遊びまくったせいか、夏休み中盤に差し掛かった頃にはマンネリ気味になっていたのだ
プールに虫捕り、肝試しに海水浴と、思いつく限りの楽しそうな事はやり尽くした
退屈で退屈で、とりあえずいつものように秘密基地に集まっていたケロロは、そのときある事を思いついた
"成年訓練所に行ってみない?"
成年訓練所…ケロロたちが幼年訓練所を卒業すると、成績次第ではそのまま軍人になれる場合があるが、ほとんどの場合は進学する
幼年から青年、そして成年訓練所と進むのだが、解りやすく言えば小中高の学校といったところである
しかし成年訓練所はかなり厳しく、関係者以外は近づくことすら許されていない場所だった
もちろんギロロ達も反対した…だが、「行くなと言われるところに行く、入るなと言ったところに入る」というケロロの悪い癖のせいで、ここに至るのだ
「裏山からだったらダイジョブだって!」
「も、もしバレたらどうするの?怒られるだけじゃすまないかも…」
「ギロロの兄ちゃんもいるんだろ?だったら俺達も十分関係者じゃん!」
「ぜんぜん理由になってないだろ…」
立ち入り禁止の鉄条網をくぐり、いよいよ成年訓練所の敷地へと足を踏み入れたケロロたち
だが、ここは軍に最も近い教育機関である…その警備設備も軍隊並みに強固なものだった
鉄条網を越えたとたん、突如大音量のブザーが鳴り響いたのだ
「ゲロォーーー!!?」
「だから言わんこっちゃ無い!はやく逃げるぞ、ケロロ!」
「わぁっ!待ってよ〜!」
今来た道を引き返そうと、回れ右をしたケロロたちだが、既にそこは分厚い壁で区画を隔てられていた
ここに閉じ込められた…?
頭から血の気が引き、真っ青(1人は最初から青いが)になる3人
けど、このままでは見つかってしまう
一計を案じたケロロは、最終手段に打って出た
「こうなったら…成年訓練所に隠れよう!」
「えええっ!?」
大急ぎで山を駆け下りたケロロは、とうとう成年訓練所へと辿り着いた
しかし、もう後には戻れない…ここからどうやって外に出るかが問題だ
なんとかケロロたちは倉庫みたいな所へと隠れ、状況の打破に努めた
「ギロロ、ギロロの兄ちゃんに頼んで、なんとかならない?」
「兄ちゃんはこないだから夏の演習で別の惑星に出てるんだ…帰るころにはたぶん夏休みが終わってるかも」
「どどどどどうしよ〜」
「う〜ん…」
状況は絶望的だ
下手に動く事も出来ない中で、ケロロたちはじっとしているしかなかった
――夕方までに帰らないと、怖い父ちゃんにどやされる…
――また兄ちゃんに迷惑はかけたくないし…
――母さんが心配してたらどうしよう…
3人の間に、どんよりした空気が渦を巻いた
と、その時だった
「――――じゃあ、次はあの星の侵略だね?解ったよ」
「お、おい、誰か来たぞ!隠れろ!」
倉庫に現れた人影に気付き、ケロロ達はとっさに物陰へと息を潜めた
そこに現れたのは、そのころから売れっ子侵略者として名を馳せていたウレレだった
どうやら軍の高官から依頼を受けているようだ
こんな場所での相談なのだから、たぶんイリーガルな注文なのだろう
しかし子供であるケロロたちにとっては、何が何やら解らない話だった
「宜しく頼む」
「それについては病院に寄ってからすぐ行くので、明日には完了すると思います…では」
ビジネスライクなウレレは敬礼も共鳴も省略し、足早にそこを後にした
高官もいなくなり、やっとケロロたちは物陰から出てきた
「ふぅ…危なかった〜」
「いったい今のはなんだったんだろ?」
「思い出した!!」
「うわっ!?」
緊張の糸が切れ、ホッとしているケロロたちの脇で、いきなりゼロロが大きな声を上げた
「ゼロロ!見つかったらどうすんだよ!?」
「ご、ごめんケロロ君…じつはさっきあの人たちが話してて思い出したんだけど、ここには病院があるんだよ」
「病院?」
実は、ここ成年訓練所には、実習を兼ねて作られた大きな医療施設があるのだ
解りやすく言えば大学病院のようなもので、そこではこの施設の中で、唯一部外者の出入りが許されている場所だった
かつてゼロロが喘息になったとき、ここの病院に来た事があったのだ
「…つまり、病院に入りさえすれば、ここから出られるんだな?」
「うん」
「スゲー!ゼロロやるじゃん!」
「でも…ここからどうやって行けばいいか解らないよ?」
「それならさっきの人も病院に行くって言ってたから、ついてけばなんとななるんじゃないか?」
「よっしゃ、じゃあさっさと行こうぜ!」
光明が見え始め、ケロロたちは僅かながら救われた感じがした
だが、ケロロたちが向かった先には、運命の出会いが待っていたのだった―――
ウレレは胃腸薬を処方しに成年訓練所内病院へと向かっていた
その後を、ケロロたちは隠れながら進んだ
道中、彼らは幼年訓練所よりも巨大な建物や広大な施設を目の当たりにして、大きく感銘を受けていた
ずらりと並んだ射撃場、大型の戦略シミュレーター、全天候型ドームの体育館、重厚な兵器や車両の数々…
そしてしばらく進んでいくと、これまた大きな白い建物が現れた
これこそ、目指していた病棟だった
「よ〜し…とっととあそこへ飛び込もうぜ!」
「ああ…ん?ちょっと待て!」
「なんだよギロロ〜」
「…あれを見ろ」
急ごうとしたケロロを静止したギロロが指す先には、病院の入り口が見えた
しかしそこには歩哨が立ち、持ち物検査等を行っている
ここまで来たのに、こんなところで足止めとは…ケロロたちは焦った
「ど、どうするのケロロ君!?」
「ヤッベー…」
何か、何かあそこを突破する方法は無いのか
祈るような気持ちでケロロは周囲を見渡した
もしあそこでストップされたら、勝手に入ったのがバレる
ともなれば、思い切って別ルートでの脱出を考え直そうか
様々な策が頭を巡るものの、確実性の無いものばかりだ
…すると、ある病室の窓が開いているのに気付き、ケロロは目を細めた
「あ、アソコ!」
「え?」
もうこうなったら手段を選んでいる余裕はない
ケロロは一目散に、窓が開いた病室へと向かった
そこは幸いにも歩哨の居るところからは死角になっている
走るケロロに遅れまいと、ギロロとゼロロも続いた
「おい、それってフホーシンニューってやつじゃ…」
「ケ、ケロロ君!」
3人は一緒に手を繋ぎ、その病室へと飛び込んだ
「いだっ!」
「ぐぉっ!?」
一気に飛び込んだせいで、ケロロたちは折り重なって倒れこんだ
何も反応が無いところを見ると、なんとか気付かれずに入る事が出来たようだ
「ヤッフゥ〜…これで一安心だなぁ」
「バカ!いくらなんでも今のは危なかったじゃないか!」
「やめてよ2人とも〜!」
「うふふ…っ」
「…?」
その時、ケロロ達はひとつだけ大きな見落としをしていた
飛び込んだ先の病室…そこにいる患者の事だ
いきなり見ず知らずの子供が飛び込んできたら、大騒ぎになっていただろう
しかしここにいた患者は、3人のやり取りを微笑ましく見ていただけだった
「あ…えっと…」
ケロロたちは言葉に詰まった
誰かに見つかったという緊張感もあったが、それ以上に、その患者に見入っていたからである
患者の名はプルル…まだこの時は、ただの1人の少女であった
突然の訪問者にプルルは物怖じする事もなく、くすくすと笑っている
その笑顔はとても可愛く、3人は頭からポーっと熱くなる、ヘンな感覚を共有した
「あなたたち、どこから来たの?」
「そ、それは…その…」
「ここの裏の山から…えっと……」
「山から来たの?ふふ、おかしな人たち」
またプルルは微笑んだ
ますますケロロ達はたじろぐ
ともかく、このままここに長居は無用だ
一刻も早くここから脱出したかったケロロたちは、プルルの病室を出て行こうとした
「そ、それじゃ…」
「待って!」
ところがいきなりプルルに呼び止められ、今度は3人同時に頭から冷たくなる感覚を共有した
「…ナニ?」
「あの……あなたたちが誰かは知らないけど…その、また、私のところに来てくれる?」
「えっ?」
「あたしプルル、この向こうの幼年訓練所にいたんだけど…今はここにいるの」
ちょっと困り気味の笑顔を見せながら、プルルは腕の点滴を引っ張った
聞くところによると、彼女は病気がちで訓練所に通えなかったという
そういえば3人は、自分たちのクラスにゼロロと同じように、いつも休んでてカラの席があるのを思い出した
そう、ケロロたちと一度も会ったことが無かったが、プルルは彼らの同級生だったのだ
この思わぬサプライズに直面したことにより、ケロロたちはしばしの間プルルと時間を共にする事になった
初めて会ったばかりだが、すぐに3人とプルルは打ち解ける事ができた
ずっと病院に居るが、みんなに遅れないように病室で勉強をしている事
実はガルルとも既に面識がある事
この病院は結構セキュリティがいい加減である事
そして、いつも病室で1人だけで孤独だった事など、彼らは話し合った
時間を忘れて団欒していたせいで、その後遅い時間に帰宅した3人は、揃って叱られた事も付け加えておこう
兎にも角にも、こうしてケロロたちに新たな夏休みの楽しみが増えることになった
3人は何度も病院へ通い、その都度プルルと会った
時にはこっそり病院から抜け出して、秘密基地に連れて行ったこともある
その際は看護婦さんに見つかって、大目玉を食らってしまったが…
またある時には、夏休みの宿題を手伝ってもらう事もあった
退屈だった夏の日を、あっという間に吹き飛ばしたプルル
いつしか彼女の存在は、ケロロたちの間で大きなものに変わりつつあった
…ある日、いつもと同じようにケロロたちが面会に訪れた
いつも通りの楽しげな談話が続いたが、それも看護士さんの言葉でお終いになってしまった
「プルルちゃん、そろそろ面会時間も終わりですよ〜」
「えっ?もうそんな時間?」
「あーあ、もう終わりかよ」
「大丈夫だよ、また明日もあるんだし」
このところ楽しい日々が続いていたが、楽しければ楽しいほど時間は短く感じるものである
ケロロたちは勿論、そう感じていたのはプルルも同じだった
「…」
「それじゃ、プルルちゃんまた今度ネ〜」
「ねぇっ」
「ん?」
「ちょっとイイ事思いついちゃったんだけど…みんな、耳貸して」
プルルは、3人にこっそりとある話を持ちかけた
その話に対して、ケロロたちは目を光らせた
「へぇ〜、なかなか面白そうじゃん!」
「うん、そうだな」
「でも母さんたちには何て言えば…」
「それなら、それぞれ互いの家に行くって言えばいいんじゃないかしら?」
「いーじゃんいーじゃんすげーじゃん!よし、キマリ!」
まるで遠足に行くかのように、うきうきしながら何かの段取りを決めていくケロロたち
その時は軽い気持ちでのたまっていたが、それがのちのち夏で1番の思い出になろうとは、このときの4人に知る由もなかった
次の日、プルルの病室へ看護士さんが検診に訪れた
だが、いつもはワイワイ騒いでいるはずのケロロたちの姿が見えない
「プルルちゃん、今日はお友達はお休み?」
「あ、ハイ…そんなところですっ」
ちらりと、プルルはロッカーのほうへと視線を向けた
なにやらロッカーが微かにだがガタガタと動いている
看護士さんはそれに気付くことなく、病室を後にした
「…みんな、もういいよ」
「あぁ〜苦しかった」
「ケロロ!お前こんなところでおならをするなんてナニ考えてるんだよ!」
「いまは5時ぐらいだから…あと3時間はガマンしないとダメみたいだね」
ケロロたちが計画した事…それは、ここでのお泊り会だった
先日、入院しているのでいつも一緒に居られないプルルが、夏の思い出にと発案したのだ
この病院は9時ぐらいになると面会が終わり、閉まるようになっている
そこで、どこかに隠れて9時以降まで留まっていれば、あとは楽しい時間が待っている…という計画だ
帰るときは病院が開く6時ぐらいにセキュリティチェックで隙が出来るので、そこを狙って出て行けばいい
以前プルルが「この病院のセキュリティはいい加減」といったのは、この事に由来している
―――こうして時間は流れて3時間と20分、ようやくケロロたちは狭苦しいロッカーから出てくることができた
この日のためにケロロは晩飯代わりのスナック菓子、ギロロは趣味の本、ゼロロは最新式の携帯ゲームなどを持参してきていた
親にも内緒なお泊りの夜
自分たちだけの秘密の時間に、ケロロたちはウキウキしながらくつろいだ
トランプを引いて遊んだり、普段は見られないような深夜のテレビ番組を見たり、4人並んで1つの本を見たり…
誰にも邪魔されない楽しい時間は、彼らにとっても充実したものだった
ちなみにこの病院、セキュリティが抜けているとはいえ、一応は軍の関連施設である
たまに見回りのロボットが来たりするので、そのときだけケロロたちは声を潜めた
そんなこんなで時間は経ち、いつしか夜の12時を回っていた
「はぁ…なんだか眠たくなってきたなぁ」
「もうとっくに寝てる時間だしな…ふぁ〜あ」
「でも、すっごく楽しかったわ!」
「それじゃ、次行く?」
お泊り会最後のイベントは枕を並べてのパジャマパーティーだ
修学旅行気分なケロロたちは、みんなでプルルと同じベッドに寝ることにした
ちょっと窮屈だが、大人用のベッドだったのでなんとか全員入る事ができた
このまま順調に進んでいれば、これでもうお泊り会は無事閉幕となる…はずだった
午前1時半、さすがにケロロたちも起きている限界を過ぎていた
もう十分遊びつくしたし、話す話題も無くなっている
ぼんやり深夜のテレビでも眺めていた
ところが、そこで事件は起きたのだ
「あ…」
うつらうつらとしていたケロロはテレビに映った光景を見て、思わず声を上げてしまった
どうしたのかと思ってギロロたちも起き上がってみると、そこには思いも寄らぬものが映っていた
その時、ちょうど週末だった事もあり、テレビでは映画を放送していた
こういう深夜に放送される映画には、ゴールデンタイムは流れないような濡れ場があったりするものだ
ケロロたちが見てしまったのは、ちょうどそういう場面だった
「…」
すっかりケロロたちはテレビに釘付けだ
興味津々といった感じで、プルルもそれに見入っている
当時は純真だったケロロたちからすれば、あまりにもショッキングな光景だっただろう
しばらくして濡れ場が終わったあとも、どこか期待を含めた視線で彼らはテレビを見続けた
安いカーチェイス、ありきたりなガンアクション、そしてかったるいラストシーンまで、みんな固唾を呑んで見続けてしまった
映画が終わると、あとは退屈なテレビショッピングだか何だかの番組が続いたので、ケロロたちはそのうちテレビを切った
「…ふぅ」
「……もう、寝る?」
「う、うん…」
みんな真っ赤な顔のまま、静かにベッドへと潜りこんでいく
だが、あの映画の場面が頭にこびりつき、寝るに寝られなくなっていた
「ケロロ君…起きてる?」
「あ…うん」
「…やっぱり、眠れないよね?」
「ま、まあネ〜…」
「あたしもだよ」
狭いべッドの中で、彼らは体をくっつけあって寝ている
右から順に、ゼロロ、ケロロ、プルル、ギロロの順番だ
この時彼らの中で眠りにつけたものは、誰も居なかった
「でも…もう起きてても、やることないじゃん」
「…ううん、あるといえばあるよ」
ケロロはそこで、えっ?と思った
いつも可愛く、眩しい笑顔で笑っていたプルルの顔が、このときだけとても艶に満ちていたからだ
それは対面にいるギロロやゼロロには見えなかったものの、言葉尻の不自然さに反応はしていた
「さっきテレビでやってたの…スゴかったよね」
「あ…うん」
「女の人が仰け反って男の人と絡んだり…ケロロ君たちって、そういうのに興味…ある?」
「へ?」
無い…こともない
彼らだって幼いとはいえ男の子、まだ性の開花を経験していないが、少年らしい助平心ぐらいはある
しかし、プルルが言っている言葉の意味を理解するには、まだまだ幼すぎた
布団から起き上がると、プルルはシーツを捲り上げた
「最後だし…とことん楽しまなきゃ…ね」
「プルルちゃん、なに…すんの?」
真意が掴めぬプルルの行動に、ケロロが口を挟む
「大丈夫、みんな知ってるから」
そう言うとプルルは戸惑うケロロを落ち着かせ、すす…と彼の下方へと移動した
そして彼の股間の辺りに顔を近づけて、おもむろにぺろりとそこを嘗めてしまった
「はぅっ!」
「ちょっ…プルル、なにやってんだ!?」
「ふふ…やっぱりこうなるんだ。じゃあ…」
「!」
まるで相手の反応を楽しむかのように、プルルはまた彼の股間を嘗め続けた
当時のケロロは自慰さえ知らない、まさに無垢な少年だった
そんな彼がいきなり股間を嘗められたのだから堪らない
プルルが艶かしく嘗めていると、ケロロの雄が勃起を始めていた
完全に顔を出したところで、今度はプルルはそれをぱくりと口に含んだ
その瞬間、ケロロは眼を見開き、あのテレビと同じように仰け反った
「あひぃッ!!」
「んむ…んっ……っ」
「うわぁ…スゴい…」
何が起こっているのか理解できないギロロとゼロロは、ただ指をくわえて傍観しているだけだった
ケロロも自分が何をされているのか解らなかったが、味わったことのない異様な感覚に身体を震わせている
啜るようにケロロの陰茎を口内と舌で弄くったりと、プルルの攻めは止まらない
そしてケロロが一段と喘いだそのとき、彼女の口の中に熱が流し込まれた
「ひ…ぎぃいっ!!!」
「んむっ!…んく…んっ…」
初めは驚いた顔を見せたプルルだが、すぐに放たれたものを飲み込んでいく
しかし途中で咽てしまい、咳き込んでしまった
「けほっ!けほっ!……ん…はぁっ」
「はゥ…う………」
プルルの口内を満たした白濁は、ちょっとだけ彼女の口もとから溢れ、零れ落ちた
一方で、生まれて初めて感じた射精の味に、ケロロはびくびくと身体を引きつらせている
何が起こったのか未だに状況を理解していないギロロたちにも、プルルは視線を向けた
「え?」
「大丈夫っ、キモチいいだけだから…」
「プルルちゃん、これってまさか…ひぁっ!」
ゼロロの台詞を遮るかのごとく、プルルは2人の股間に手を伸ばした
先程の様子を見てギロロたちも勃っていたので、今度は一度に両手で扱いていく
時に亀頭の先を嘗めたり、扱く速さを変えたりしながら、丹念にプルルは2人の快感を育てる
更に、くちゅくちゅと厭らしい水音が彼らを高ぶらせた
こちらもケロロと同じように一分と掛からずに限界に達し、彼女の顔へと欲望をぶちまけた
「くうっ!」
真っ白なシャワーを浴び、彼女の顔は淫らに染まっていく
噎せ返る匂いの中で、プルルはただ恍惚の表情でそれを浴びていた
ケロロは、うまく動かない身体を動かし、どうにか上体を起こした
――心臓がバクバクして、体が沸騰しているかのように熱い
――訓練所のマラソンでしんどいほど走らされたときに似た感覚だけど、何か違う
初めて射精を味わったケロロの胸中には、そんな感想が浮かんでいた
ギロロたちも、脳天を突き抜けるような甘美な刺激に、体中が震えている
一体何が起こったのか…彼らには解らなかった
「ん…はぁっ!」
余韻で朦朧としているケロロたちを尻目に、プルルは自分を慰めていた
薄い筋に指を這わせ、解すような手付きで愛撫していく
幼い身体はたちまち汗で淫らに輝いていき、彼女もまた快楽の中へと飛び込んでいた
「もうちょ…っと……ひぐッ!!」
すみれ色のしなやかな背筋が、びくりと震える
頃合を見計らい、プルルは膣口から指を引き抜くとケロロたちの方へ向いた
「みんな、最後に…気持ち良いことしようよ」
「…?」
「さっきのテレビでやってたみたいに……あたしたちも、ね?」
全く流れが理解できぬ中、ケロロたちがただ1つ解っていた事があった
それは、さっき達したあの快感を、また感じたいという衝動だ
だがそれに先立って、自制心が彼らの中で働いていた
「でも…これっていけないことじゃ…」
ゼロロの言うとおり、ケロロやギロロもモジモジしていて実行に移せるような状況ではない
そこでプルルは止めとばかりに、あるものを3人に見せる事にした
「ほら…コレ……」
「!!!」
プルルは自分から脚を開き、粘液と汗で濡れた秘所をケロロたちの目に晒した
ピンク色に熟れた蕾は僅かにヒクついている
あまりにも刺激的かつ衝撃的な光景を見て、3人は言葉を失っていた
更にプルルが指で押し広げて、その膣内までを彼らに見せ付けた
「女の子の…ココに、男の子の…を、挿入するんだよ」
「ソー…ニュー?」
「わ…すげ…」
「そして、このナカに入れたり抜いたりすると、すっごく気持ちいいんだよ」
「ほ、ほんと?!」
「入院してると退屈でしょ?だから、あたし夜はいつもこうしてたの…びっくりするほど気持ちよかったから、みんなでするともっといいと思って…」
流石にそろそろ恥ずかしくなってきたのか、プルルはいそいそと脚を閉じた
だが、ケロロたちの目には先の光景が焼きついて離れない
幼い彼らが性的衝動に身を任せるのに、そう時間はかからなかった
ところが、いざというところで問題が露呈した
プルル1人にケロロたち3人…いくらなんでもこれでは行為以前の問題だ
たちまちケロロたちは、誰がプルルと寝るかということで口論となった
「じゃあさ、俺からプルルにするー!」
「ずっ、ずるいぞケロロ!こういうことはジャンケンで公平にだな…」
「あわわわ…2人とも〜」
「ふふ…大丈夫、みんないっしょに良くなればいいんだよっ」
みっともない言い争いをしていたケロロたちは、プルルの言葉にきょとんとした
言ってやるよりまず実行…と、プルルはケロロを寝かせた
置いてきぼりを喰らった形のギロロとゼロロは、またさっきみたいに待機している
やっかみの視線が気になるが、構わずケロロとプルルは続けた
「まず、ケロロ君から…いくよっ?」
「…うん」
「ケロロ君はなにもしなくていいから…」
そう言って深呼吸をしたプルルは、まだ適度に硬さを帯びているケロロの陰茎へ、腰を下ろしていく
柔らかな花弁が先端に触れるたびに、ケロロは次に待っている快楽を想像して、更に自身を怒張させていた
「んっ…」
にゅる…と、膣口が根の先端から包むように挿入していく
ケロロとプルルの腰が、ゆっくりと近づく
しかしその時、不意に何か突っ張るような感触を感じて、ケロロはプルルの動きを止めた
「ちょ…プルルちゃんストップストップ!ナニか引っ掛かってるってば!」
「ああ、大丈夫…それ、あたしの処女だから…だいじょ…んん"ッ!!」
突然、その行き止まりが破られ、プルルの身体が一気にケロロと密着した
膣内のあまりの気持ちよさに、再びケロロは身体を引き攣らせる
一方で、プルルも覚悟していた処女開通の痛みに、身体を強張らせた
「ーーーーっ!!ーーーーッッ!!!」
声にならない悲鳴を上げつつ、悶えるプルル
膣内でギリギリと締め付けられ、ケロロもがくがくと肩を笑わせた
「見てよギロロ君…つながってるよ…?」
「あ、ああ…」
目の前で行われる性の営み
ギロロとゼロロも傍観し続けるのはもう限界だった
呼吸を落ち着かせ、破瓜の痛みをじんわりと受け入れたプルルは、息も絶え絶えにギロロたちに視線を泳がす
「ッ…じゃ…あ……ハァ、次は…ギロロ君の番……だよ」
「大丈夫…なのか?」
「ギロロ君…には、こっちで…んっ……」
ヒクつく体を動かし、プルルはギロロに見えるようにお尻を突き上げた
「え…?だって、そっちは違う…」
「いいのっ!ここ…にも……はいる…から」
「ギロロ君、はやくしないとプルルちゃんが!」
「お、おう…」
戸惑いつつも、ギロロはプルルのしっぽを押さえ、アナルに手をかける
膣口から滴る粘液のおかげで、ある程度はほぐれてはいるようだった
「さっき…寝るときにトイレにいったでしょ?だから…大丈夫だよ…」
「じゃ、じゃあ入れるぞ?」
「ん…っ」
熱く焦れたギロロの塊が、じりじりとプルルのおしりを熱くしていく
体内に2つ目の男根が挿入され、心臓を掴まれたかのような苦しさがプルルを襲う
処女開通の痛みだけでも相当なものだったのに、肛壁の拡張をも伴う苦しさは想像を絶していた
しかし、返ってその痛みや苦しみが、背徳的な快楽を生む土壌にもなり得ていた
プルルの背中に密着する形で挿入し終えたギロロは、大きく吐息を吐き出す
予想以上の心地よさに、ギロロは眼を丸くした
「プルルちゃんの…スゴい…」
「え…へへ」
「ね、ねぇ…」
「お?どったの…ゼロロ?」
見ると、ゼロロがじっとこちらを眺めている
とても物欲しそうな眼だ
だが、もうゼロロが入れる隙間は無いに等しかった
二穴はケロロとギロロが使っているし、あるとすれば…
「ゼロロ君は…コッチに来て」
「う、うんっ」
プルルは自分の脇に立つようにとゼロロに指示をした
「ここで…いいの?」
「うん…さ、あとは私に任せて…ね」
「ひゃあっ!」
不意に、プルルはゼロロの勃起している陰茎を口に含んだ
ケロロにしていたように、プルルはゼロロを口で奉仕しようというのだ
さっきは手コキだったので、彼にとっても新鮮な感覚だろう
ゼロロは腰をおろさないように、ガクガクと震える足で必死に踏ん張っている
その様子が微笑ましかったのか、プルルはくすりと笑った
「んぷ…じゃ、もうあたしもいいみたいだから……動いて…いいよ」
「そ、そんじゃあ…」
「行く…ぞ」
「ぷっ…プルルちゃん!」
彼女の言葉を皮切りに、ケロロたち3人は思い思いに蠢き始めた
プルルの負担も相当なものだったが、それらはすべて快楽が打ち消していく
…今、少年少女たちの夜は、本当の意味で始まった
待ってました!!!
膣内を暴れるケロロと、アナルを蹂躙するギロロと、口内を埋め尽くすドロロ
若き少年達の躍動は、プルルの可愛らしい肉体を淫らな絵の具で染めていった
「んん゙ーーっ!!んふっ、んあ…うはぁあっ!!!」
「プルルちゃっ…ま、マジ…スゲえって…ひっ!」
「っはぁ、きもちいい…これっ、ホントきもちいい…!」
「んひゃあっ!ダメだよプルルちゃ…ひゃっ!出ちゃうっ!!」
「も…なんだよゼロロ〜…ん……オンナノコみたいな声…出して……」
「…ふゔッ、んふううぅううぅうっ!!」
「プルル…ホントのホントに大丈夫…ッ?」
涙をボロボロと流しながら、プルルは必死に首を縦に振った
純粋に快楽を味わっていたケロロたちとは違い、プルルは3人の熱を受けて、体の芯まで火照っていた
まるで己の体ではないかのようにうねり、快楽を加速させていく自分…
プルルは、ある種の倒錯的な状態に陥りながら、快感に身を委ねていた
「ここ…すっごくぬるぬる…してる」
「ひゃ、んああっ!ケロロ君、そこ…ダメぇッ!!」
ケロロはびしょびしょになった腰回りから、粘液をプルルへと塗りたくった
汗と涎と、涙と愛液とで淫らに体を湿らせながら、ひたすらにプルルは喘ぐ
ギロロからは首筋にキスをされ、ドロロを手で扱いたり口で銜えたりと、体がガクガクになっても彼女は共に快楽を共有する事を求めた
そして、動き始めてから10分も立たないうちに、4人は限界へと引きずり上げられていた
「あ…あのさ、プルルちゃん…なんかさ…また出るみたいなんだケドさ…」
「こっちも…もう…」
「ドロロ君も…も…ダメみたいね……ふ、んっ!は……じゃ、あ、あたしの……ナカに…みん…な…んふっ、だッ…出して!!」
懇願するような言葉とは裏腹に、プルルは自分から腰を動かし始めた
より一層増した快感に、ケロロやギロロは涙を流しながら喘いだ
もう男も女も関係ない…互いに性的な快感を感じ続けた4人は、まるでひとつに解けてしまうような錯覚に陥りつつ、限界を迎えた
「プル…ちゃ、んあっ!ひゃ…ひぎぃいっ!!!」
「ぐうぅッ…うっ、あっ!うはあぁあっ!!」
「ひああっ!出るッ!!ボク…ふああぁっ!!!」
「…ッッ!!イっ…イぐゔぅ゙ううう!!はっ…あああああああっっ!!!!!」
口を、腹を、腕を、顔を、股間を、全身を…
ケロロたちは同時に達し、全ての欲望をプルルの身体へと刻み込んだ
まるで頭から熱湯を被されたかのごとく、熱の真っ只中でプルルは気絶してしまうぐらいの絶頂を感じ、そして倒れた
それぞれ全てを出し切り、大きく息を荒げながら、いっしょにくっついて倒れるケロロたち
精神を朦朧とさせるほどの衝撃の中で、彼らはしっかりと手を繋ぎ、そのまま夜の闇へと意識を飛ばしていった
「地球はどうだったプルル看護長」
「はいっ、とても楽しかったですっ」
地球から去っていくガルル小隊一行
ガルル曰く"燦々たる"結果だった内定調査の記録は、トロロによって一部改竄が進められていた
遠くなっていく地球を見つめつつ、プルルもまた昔日の情景に思いを馳せている
あの激しい交情のあと、しばらくプルルは入院生活を送っていたが、夏休み明けに訓練所へと復帰していた
しばらくゆっくりとプルルに会えないと思っていたケロロたちが驚いていた様子が、まるで昨日の事のように思い出せる
まるできら星の如く、あっという間に過ぎ去っていった幼年訓練所時代
自ら進んで幼少時の姿を維持していたプルルは、郷愁に浸りつつ地球を後にしていった
(元気でね、みんな…)
たった一度だけのあの乱交を思い浮かべ、プルルは頬を染める
遅々として進んでいない侵略…かつてプルルがいなかった頃にガルル小隊とケロロ小隊が戦闘した事があった
侵略を怠っているケロロ小隊がケロン軍的に見てもあまり良くないものであることはプルルもよく解っているつもりだ
ということは…次に彼らに会うときは、もしかするとまた戦わなければならない時なのかもしれない
だが、プルルはそうは思っていない
(お互い頑張ろうね、ケロロ君…っ)
彼らは親友で、大好きな人で、とても楽しい仲間だ
信頼に満ち足りた表情で、プルルは労いの言葉を胸に秘め、見えなくなるまで地球を見つめ続けた
【THE・END】
GJでした!!!!!!!
次回作&アレの続きも楽しみに待ってます!!
以上です
プルルが入院していたのは実は重い病気のためで、今も幼年時代の姿のまま
なのはそのせい…と設定に絡めてこうかと思いましたが、それだとややこし
くなりそうだったので除外しました
さて、あとは前スレでいくつか言っていたネタを消化しないと…
GJ! プルルネタはこのスレ初めてかな
除外設定も魅力的なんで、ぜひ他の話で使ってほしいっす。
(つべ板のは誤爆かしらん)
>>155 確認してきましたがアレは誤爆ではないです(そもそも私はつべ板にはあまり行きません)
早速転載された…という事かと思われます
ここはテンプレないですか?
ログも現スレも最初から見てたけど擬人化とか♀化、触手色々大丈夫そうにお見受けしましたが…
本当は何処等辺まで大丈夫なんでしょうか?
初心者なものでそこの所教えて頂けたら、幸いです
ドロロが書きたいんだ!
>>139 ま・・・。
実際は帰らないと思うけどね。
>>159 アニメじゃ無くて、ケロロランドのことだと思う。
ケロロ達の待遇や侵略ポイントを調べにきた話。
アニメorコミックス派だったら知らないだろうけど、地球人化したプルルがでてくる。
つうか一番最初にケロランの話って断ってるじゃん
前スレでもちょっとだが擬人化プルルの話題出てたし
それはそうとGJ!
プルルエロいよプルル
>>158 初心って新参って意味か?ここは割と範囲広い。
文頭に注意書きしろ、すれば苦手な人はスルーする
当たり前だが数字物は専板へ。
因みに♀ドロ読みたいとか言ってみる
小雪もいいな、忍者好きだ
腐臭が漂わなければ、女体化系でも歓迎。
164 :
羽草:2007/06/05(火) 18:52:54 ID:6kGX1kbD
四七四式さん、GJです!
本当に四七四式さんは文章を書くのが上手ですね!私もいつかそれくらい上手く
書けるようになりたいです。
ほしゅ〜
166 :
つくも:2007/06/10(日) 22:36:22 ID:XDlHC8hI
ずっと前、小雪×冬樹ネタを提供してた者です。
かなり遅くなりましたが、一応文章っぽいモノができましたのでこれから投下します。
しかしいかんせん初心者なんで、諸所に見苦しい所があるかもしれません(汗)
エロは冬樹が一方的に犯されるので、苦手な方はスルーして下さい。
それではどぞ。
167 :
つくも:2007/06/10(日) 22:47:32 ID:XDlHC8hI
す、すみません‥‥改行が多すぎて投下不可です。
何とか修正しますのでお待ち下さいorz
誰に、かが非常に気になりますがとりあえず乙〜。
170 :
つくも:2007/06/10(日) 23:45:06 ID:XDlHC8hI
本気ですみません、テンパッてますorz
とりあえず制限改行数とか調べて再チャレンジします‥‥
文章はできてるので、期待せずに待ってて下さい(汗)
1レスの投稿制限は「4096バイト・60行まで」らしいよ
一行は30〜40字あたりが読みやすいらしい
>>171 携帯からのレスですが、教えて頂きありがとうございます
早速今調整中です
173 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 00:07:10 ID:PJ13cErN
174 :
つくも:2007/06/11(月) 00:29:59 ID:C1cjDcU0
リベンジ逝きます。お願いうまくいって〜
携帯からではちょっと見づらいかもです‥‥
「ハハ‥‥会議で遅くなっちゃったな」
吉祥学園の玄関で慣れたスニーカーを履きながら、冬樹はぽつりと呟いた。
木枯らしが身を切るこの時期、既に日は落ちようとしている。
冬樹は懐から手編みの手袋を取り出すと、それを有り難そうに両手に通した。
「わぁ、あったかい」
かじかんだ指の先まで、ほんのりと優しい暖かさで包まれていく。
最高級の毛糸で編み込まれたそれは、西澤桃華からのプレゼントだった。
明るいピンク色をしており、甲の部分には可愛らしい桃のマークが刺繍されている。
冬樹はクスッと笑い、愛情のこもった目でそれを見ると、玄関を抜け、入り口の階段を降りていった。
桃華とは後でまた会う事になっている。
第xx回オカルト研究会の会議で、今夜は特別野外授業をする、と
半ば強引な意見が通った。
冬樹は二度目の海洋調査に行きたいと言ったのだが、何故か桃華の激烈な反対に遭ってしまい、
結局却下された。
そして野外活動が決まるや否や、桃華は冬樹に手製の手袋を渡し、飛ぶ様に帰ってしまったのである。
「準備をする為」と言っていたが、
オカルト調査の準備をするのでは無さそうだ。
とにかくその日、日向冬樹はいつもより少しだけ帰りが遅かった。
そしていくつかの偶然が、彼を思いもしない修羅場に引きずり込んで行くのである。
冬樹は薄暗い校舎の陰を背負いながら、一人帰り道に着こうとしていた。
校門まであと少し、10メートルを切ろうとしたあたり。
妙な物音が聞こえたのはその時だった。
物音と言うよりは声、それも不気味な声だった。
男とも女とも区別がつかない、誰かが呻くような、それでいて切ない声。
オカルト好きの少年は、たちまち好奇心を激しくそそられた。
(何だろう、こんな声聞いた事ない‥‥)
耳を澄ましてみる。しかしもう声は聞こえなかった。
勘違い?いや、違う。
冬樹は既に足取りも軽く、声の聞こえた校舎裏へと走り出していた。
辺りはもうかなり暗い。辛うじて西の空が群青色を保っていた。
そんな中、校舎裏で妖しい声が聞こえるとなれば、色んな意味でいい気はしない。
しかし冬樹はそういった気分が悪くなるような事でも、
とにかく自分の目で確かめたいと思う性格の持ち主だった。
そして彼は見てしまったのである。彼にとっては辛く、衝撃的な場面を。
不思議な声を追って校舎裏へとやって来た冬樹は、背の高い木立群の中にたどり着いた。
鬱蒼と茂る草木の奥に、微かに人の気配が感じられる。
(人?)
そう、そこにいたのは宇宙人でもなければ幽霊でもない、ただの二人の人間だった。
薄暗くてシルエットしか判別できないが、
茂みの奥で、何やら小さな声で話し合っている。どうやら男女の様だ。
冬樹は失望した。
生身の人間なら、自分の期待していたオカルトとは無関係。
お取り込み中ならなおさら構うべきではない。
冬樹は軽いため息を漏らすと、くるりと茂みに背を向け、静かにその場を立ち去ろうとした。
校舎の角まで抜き足で歩き、正面玄関に回り込もうとしたその時、そこで冬樹の足が止まった。
彼を引き止めたもの、それはまたしても「声」だった。
それは、先刻まで冬樹を突き動かしていた
オカルトに対する好奇心とは別の力で、彼の行動に働きかけたのである。
朧気に耳に入ってくる男女の会話。 聞き覚えがある―知っている声だ。
冬樹は俯いていた顔を上げると、再び茂みの奥へと目を凝らした。
よく見えない。何となく知っている人影の様な気がする。その時、地平線の向こうに太陽が完全に没した。
空は濃い紫色に染まり、街灯の明かりがその闇を切り裂いた。
校舎裏、今まで隠されていた二つの影が、外からの光を浴び、フワリとその姿を現した。
冬樹は愕然とした。
その中に冬樹の知っている者は確かにいた。
でもまさか、思いもしていなかった
―それが東谷小雪だとは。
(東谷さ―)
危うく声を出す所だった。冬樹は慌てて開いた口を閉じると、
自らも街灯の明かりに照らされないよう、近くの草むらに身を沈めた。
高まる関心と混乱。
冬樹は胸のうずきを何とか自制しつつ、目の前に広がる光景をもう一度よく確認した。
以前より少しだけはっきり声が聞こえてくる。
「今度はいつ会えるの?」
「その時に連絡します」
男の方は声も顔も知らなかった。黒のスーツに身を包んだスラリとした体型の若い男で、齢は30前後といった所か。
脇にはありがちなビジネスバッグが置かれている。
典型的なサラリーマンタイプだと冬樹は思った。
そしてもう一人の女―いや少女は、明らかに冬樹の知る人物、くのいち少女の東谷小雪だった。
特徴的な声の抑揚、青緑色の後ろ髪を長く一本に束ね、背丈は155p位と小さい。
何より全身からあふれ出す独特の忍のオーラが、小雪である事を証明していた。
(何で‥‥?)
冬樹の頭に、いくつかの疑問符が浮かんだ。
何故彼女がこんな場所にいるのか、見知らぬ男と一体何を話しているのか。
できれば飛び出していって、直接本人に聞いてみたい。でも何故かそうし難い雰囲気があった。
理由は解らないが、冬樹にとっては生理的に不愉快な空気だった。
「小雪ちゃん可愛いから、またすぐ会いたいな」
男が下卑た笑いを浮かべ呟いた。
「できれば学校以外の場所でお願いします」
答える小雪の声はどことなく冷たい。少なくとも冬樹の知る生気と明るさに満ちた声では無かった。
「こんな時間じゃ、誰かに見つかるかもしれませんし」
感情のこもらない小雪の言葉に、男は曲がった口端をさらに歪めて答えた。
「ごめんね、でも学校ですると興奮するんだよ‥‥小雪ちゃんの制服姿も見たかったし」
男の声は冷静だが甘ったるく、鼻につく声色だった。まるで自分の玩具を弄ぶ子供が変声期だけを迎えて喋っている―そんな感じだ。
「はい、じゃあお小遣いね」
男は上着の内ポケットから財布を取り出すと、何枚か札束を引き抜き、それを小雪に手渡した。
小雪の表情は相変わらず冷めたままだ。
「家まで送ろうか?」
男が帰り支度を整えながら提案する。結構です、と小雪は相手の顔を見ずにきっぱりと答えた。
男は少し残念そうな色を浮かべると、小雪に惜別の言葉を残し、裏門の方角へと消えていった。
(そんな‥‥)
冬樹は向こう側の闇に溶け込んでいく黒い影と、それをチラリとも見ずに報酬を確認する小雪の姿を見て
胃が締め付けられる思いだった。
この余りにも淡泊な関係。ニュースで何度か見たことがある。
信じられない、そして信じたくはない。でもあの会話、現金の受け渡し、そして微妙に乱れた小雪の服装‥‥
否定できない。むしろその可能性が高かった。
彼女は―援助交際をしている。
(援助交際‥‥)
そんな事あるのか。いつも無邪気に笑うあの東谷さんが。
冬樹の思考は、自分が思っていた小雪のイメージと目の前で怒った不愉快な事実との衝突で
均衡を失い、不安定に中空を漂っていた。
そう、正に彼は一瞬「うわの空」だったのである。
だから空想を断ち切ってぼやけた視界が元に戻った時、今まで見えていた小雪の姿が消えた事に気付かなかった。
「何奴っ!!」
鋭い声が闇夜に響き渡る。
バサバサと枝葉が切れ落ちる音がして、冬樹の目前の空間が一気に開けた。
どこかで金属製の何かがぶつかり、弾け、地面に突き刺さった感触がする。
小雪は気付いていた。
先ほどから遠く、木陰に潜んでいた人間の気配に。
怪しい相手には所構わず飛び道具を見舞う。それがこの少女の悪癖だった。
「冬樹、くん?」
切り払われた茂みの中から、一人の少年が驚愕で目を瞬かせながら小雪を見上げていた。
「‥‥‥‥」
しばらくの間二人はただその場で立ち尽くし、お互いの瞳を覗き合っていた。
☆ ☆ ☆ ☆
「じゃあやっぱり見ちゃったんだ‥‥」
小雪は諦めた様な調子で切り出した。
二人は既に学校から移動し、近くの公園のベンチに並んで腰を下ろしている。
雨風にさらされた古い公園で、辺りにはもう人気がなかった。
冬樹は両手にはまったピンク色の手袋に目をやると、ふと桃華のことを思った。
(たぶん、まだ時間はあるけど‥‥)
まさかこんな事になるなんて。悲痛な気持ちは抑えきれなかった。
それでも冬樹は口を開いた。黙っていてもこの重い空気は消えない。
「でもどうして‥‥?」
真っ直ぐに質問してくる冬樹の視線を横顔で受けとめながら、小雪は少しだけ笑ってみせた。
「自分の為です」
冬樹の表情は冴えなかった。そんな返事じゃ納得できない。
小雪は一呼吸置いてから、丁寧に言葉を継ぎ足していった。
「忍びは現代ではもう生きていけない‥‥だから私たちは普通に生きていく事を決めた」
小雪の目は微動だにする事なく、正面の虚空を見つめている。
冬樹はこれまで、こんなに寂しい小雪の顔を見た事がなかった。
「でも普通に生きていく為には、どうしてもお金が必要なの」
「それって学校とか?」
「うん‥それに夏美さんとのデートにも」
「でもそれなら他にもっと良い方法が‥‥」
そこまで話が進んだ時、小雪は冬樹に体を向かい合わせてはっきりと言い放った。
「これが一番効率がいいんです、身を売る術はくのいちの得意技ですから」
「‥‥‥」
冬樹は小雪の目を食い入る様に見つめた。
その瞳の奥には吹っ切れた人間だけが放つ、一種独特の光が湛えられている。
忍のプライド―自分の問題は自分で解決する―情けは無用。
冬樹にはそんなメッセージが込められている様に思えた。
それじゃあ姉ちゃんや僕、それにドロロ達は東谷さんの力になれないっていうのか。
やりきれない思いに、冬樹の胸は痛んだ。
友達が困ってる時に何もできないなんて。それじゃあ何の為に―
「冬樹くん」
不意に小雪の言葉が思考を遮った。
「分かってるとは思うけど、この事は夏美さんには内緒にしておいて欲しいの」
「え?」
それは冬樹が予想していなかった要求だった。
「夏美さんには私の汚い所、知られたくないから‥‥」
冬樹は丁度、姉のことを考えていた。小雪にとって姉は大切な友達ではないのか。
「姉ちゃんはそんな事で東谷さんを嫌いになったりしないよ」
明暗を分けたのはその台詞だった。なぜ素直に「うん」と言わなかったのか。冬樹自身にも分からない。
ただ反射的にそう答えてしまったのである。
小雪の顔つきが変化した。
全身を硬直させ、何かを警戒するかの様に押し黙っている。
「いつかは話さなくちゃいけないと思う。きっと話せば楽になるよ。辛いことだからこそ、大切な人には話すべき。それが‥‥本当の友達だよ」
痛々しい程の理想論。何もかも理解し合える夢の様な関係を、この少年は本気で信じていた。
ただ、純粋であるが故に。
「ダメです!夏美さんには‥‥夏美さんには、こんな事知らせる必要なんてない!」
少女の言う事は正しかった。誰もが深い関係を望むワケではない。
小雪にとっては夏美と他愛もないおしゃべりをして、意味もなくじゃれ合う事ができればそれでいい。
そしてそれが何よりの心の支えになっていた。
「‥‥‥‥」
珍しく取り乱した小雪を見て、冬樹もさすがに閉口した。
ただそれでも、自分の考えが間違っているとは思わなかった。
小雪は勢いのあまり、いつのまにか身を乗り出してしまっている。
両手をベンチの上に突き出し、上半身をしなやかに折り曲げ、顔は冬樹に触れる程近くまで寄せられていた。
しかし、そこまで大胆に迫り懇願しながらも、小雪は既にある算段を整えていた。
(口止めするしかない―)
自分にとって何より恐ろしいのは、夏美に援交の事実がバレる事だ。
夏美さんが私の事を嫌いにならないなんて保障がどこにある?どこにもない。冬樹くんは甘い。
小雪はすぐ前で白い息を吐きながら呼吸している冬樹を、チラリと上目で伺った。
(この子は夏美さんに報告するかもしれない‥‥いや、きっとする)
クサイと感じたら先に手を打っておく。忍びの基本だった。
口封じするしかない。問題はその方法だった。
冬樹に論理でかかっても適いそうにない。何か弱みを突ければいいのだが、果たしてそれが何なのか。
その時、小雪に顔を向けていた冬樹の視線、が妙な動きを見せた。
一瞬、何かを捉えたかの様に立ち止まり、それから急に目を逸らしたのである。
まるで見るべきものではなかったものを見てしまったかの様な―。
小雪はなぜか微笑していた。その動きが何を意味するのか、小雪にはすぐに分かったのである。
そうだった。どんなに無頓着に見えても、冬樹は『男』である。男ならほぼ全員に共通の弱点がある。
年頃からしても異性に興味が無いハズはない。
小雪は制服の裏地に隠してあるポケットの中をそっと手で探ってみた。
(よし―)
材料は調っている。後は自分がうまくやるだけだ。
小雪は今晩、もう一度だけ『お付き合い』をする事に決めた。
夜空に、ちらちらと小さな粉雪が降り始めている。
奥東京の街の明かりに照らされて空中を優雅に舞いながら、いくつもの結晶が冬樹達のいる公園へと注がれていった。
(雪‥‥)
冬樹はすっと頭上を仰いでみた。ここに来たときと比べ、月の位置がかなり移動している。
きっともう、あまり時間は残されていない。
(行かなくちゃ)
冬樹は桃華とも約束を小雪に伝えようとした。
しかし、ほんの少しの差で小雪に先を越され、冬樹は聞き手に回らざるを得なくなった。
「ねぇ、冬樹くん‥‥」
声のトーンがさっきまでと違う。落ち着いてはいるものの、その響きには妖しい含みが感じ取れた。
冬樹はその声の主を直視した。目前に佇む少女は姿形こそ小雪だが、何かがおかしい。
異様に優しげな目付き、口元に携えた悪戯っぽい笑みが特に不自然だった。
「取引きしませんか?」
「取引き‥‥?」
園内には絶え間なく雪が降り注いでいる。しばらくの間、沈黙がその場を支配した。
「うん‥‥もし冬樹くんがこの事を誰にも言わないって約束してくれたら―私、冬樹くんとエッチしてあげてもいいよ」
「な、何言ってるの‥‥」
冬樹は驚きで目を丸くしたまま、瞬時に小雪に問いただした。
「冬樹くんだって私とエッチしたいんでしょ‥‥隠さなくてもいいんだよ」
「どうしちゃったの東谷さん‥‥意味が分からないよ」
困惑した表情で対応する冬樹。それを見て小雪の笑みが少しだけ横に広がった。
「ふふっ‥‥じゃあなんでさっき、私の胸見たんですか?」
心臓を針でつつかれた様な感覚が冬樹を襲った。
でも―あれはわざとじゃない。
物憂げに肩を落としていた小雪の表情が気になり、ふと目線を落とした時、たまたま目に入ってしまったのだ。
小雪の胸元ははだけていた。セーラー服の上着の下には下着さえまともにつけておらず、
その隙間からは雪の様に白い肌が覗いている。
上から見れば無防備な双丘が露わであり、角度によってはその先の蕾まで見えてしまうのだった。
(違う、あれは関係ない)
冬樹は自分に言い聞かせた。実際その通りだし、そんな事を恥じる必要もない。
「そんなの―んっ」
次の瞬間、小雪はまるで当たり前のように―不自然な位自然な動作で冬樹の唇を奪い取っていた。
あまりに突然だったので、等の冬樹も一瞬なにが起きたのか分からなかった程だ。
小雪は冬樹に唇をおしつけたまま首を傾げると、素早く口内に舌を這わせていった。
予期せぬ不意打ちに慌てふためく冬樹。
と、数秒も経たない内に小雪の舌が冬樹のそれを絡め取った。
「んぅっ」
冬樹の焦りはいよいよ高まる。
小雪の舌技はいくつかの経験を経て、既に熟練とも言える域に達していた。
たとえ冬樹にキスの経験がなくとも、快感に誘うのは容易い。
「ん、む‥‥」
少年の目が僅かに微睡む。
しかし冬樹はそれに呑まれるワケにはいかなかた。
たとえ理不尽な状況でも、身を任せてしまえば自分の負けだ、だから絶対に―
「!?」
冬樹の喉に、何か球状の固形物が押し込まれた。
何とかしてそれを追い出そうとするものの、小雪に口を塞がれ吐き出すこともできない。
息が苦しい。駄目だ。冬樹はそれを飲み込むしかなかった。
「んっ‥‥んっ‥‥」
小雪の舌はまるでそれ自体が生きているかの様だった。
時に舌先でくすぐる様に愛撫し、時に奥までその身を差し入れ、冬樹の舌を弄んだ。
そうしてお互いの口内に十分に液体が染み渡った所で、小雪はゆっくりと唇を引き離し、絡めていた舌を引き抜いた。
キラキラと光る唾液の糸が、まるでアメ細工の様に伸びながら二人の口元を結んでいく。
「何をしたの‥‥?」
冬樹は高まる動悸を抑えながら小雪に尋ねた。
しかし小雪はそれには答えない。妖艶な笑みを浮かべたまま立ち上がり、冬樹の正面へと回り込んだ。
小雪の両手がスカートの中へと差し込まれる。
その手が腰の辺りまで持ち上がるにつれ、細めの白い太股が露出していった。
冬樹は異常を感じていた。
それは雰囲気がおかしいという意味だけではない。それとは全く別の、新しい異常が冬樹を襲っていたのである。
―身体が動かない。
それだけではない。全身が火照り、声さえまともに出せなくなってきていた。
しかも何故か、下半身に奇妙な疼きを感じる。
もちろんそれは、今し方小雪が口移しした『秘薬』が原因だった。
ただ、その秘薬に一体どんな効能が備わっているのか、そんな事は冬樹に知る由もない。
挑発するかの様な小雪の動作は続く。
緩慢な動作で下着を脱ぎ終えると、ゆったりとした足取りで冬樹に近づき、腿の上に座りまたがった。
「交渉成立‥‥だよね」
冬樹の股間に、いつの間にか小雪の繊細な指先が伸びている。
ズボンの上から優しくなで回すその動きは、明らかに冬樹を誘惑させるものだった。
冬樹は薬の影響で無意識に興奮させられ、息を荒げている。
しかしその目はまだ完全に屈してはいなかった。
いや、むしろ体が自由に動き、声さえ出せるものならば、彼は確実に拒絶していただろう。
そう感じさせるだけの輝きが、まだ冬樹の目には宿っていた。
(意地っ張りだね‥‥でもそういう所、何となく夏美さんに似てるかも)
小雪の良心が少しだけ痛み、欲望が僅かに危険な喜びを孕んだ。
どちらにしろ、彼女のやるべき事は決まっていた。
小雪はついと身を冬樹の方へ寄せると、膨れ上がったズボンのファスナーに手を掛けた。
「や、め‥‥」
耐え難い暴挙。冬樹は全身が痺れる中、懸命に喉から声を絞り出した。
しかし小雪はあっさりとそれを聞き流した。
か細すぎたその声は、無視されても少しも違和感が感じられなかった。
冬樹は震えていた。
それは初めて接する女への恐怖心かもしれず、飲まされた薬の影響によるものかもしれなかった。
あるいは先程から降ってきた雪のせいで、気温が急激に落ちたせいかもしれない。
「寒いね冬樹くん‥‥」
ベルトを外し、下着を脱がせながら小雪が囁く。
そうこうする内に、冬樹の下半身が簡単に外へと曝け出された。
未成熟な男性器は勃起しているにも関わらず、まだ包皮が剥け切れていない。
先端に桃色の鈴口を覗かせながら、ピクピクと活魚の様な脈動を続けていた。
「ん‥‥」
小雪は俯き、手の平で自分の口を覆うと、そこに唾液を垂らしていった。
そうしていくらかの量が溜まると、小雪はそれを零さないように冬樹の股間へ持って行き、全体を包む様にして肉幹に塗りたくった。
「っ‥‥!」
自慰の経験すらない冬樹に、媚薬で危険な程強さを増した刺激が襲う。
しばらくして小雪は手を休めると、両腕で冬樹を抱き寄せ、耳元に優しく声をかけた。
「寒い時は‥‥お互いの身体で暖め合うといいんだよ‥‥」
冬樹の震えは止まらない。
小雪は軽く腰を浮かすと、熱く硬化した冬樹の竿を再び指で捉え、それをゆっくりと自分の股に招いていった。。
幼い陰茎はやがてスカートに隠れて見えなくなり、しばらくして『クチュ』、という濡れた音が響いた。
「ハァ―」
小雪はやや息を乱すと、そのままその手を前後に動かし始めた。
『クチュッ、クチュクチュッ、クチュクチュクチュ』
小雪の花唇が粘液で濡れた冬樹の鈴口に弾かれ、規則的な連続音を奏でる。
冬樹はできるだけ何も考えないようにした。
しかし下半身を襲う刺激の波は、冬樹に思考を停止する事を許さない。
『クチュ―』
音が止み、小雪の表情が一層真剣さを増した。
「特別、だよ‥‥」
小雪は今まで男性と行為する際、いわゆる『生』でした事は一度も無かった。
もちろんそれは無駄なリスクを避ける為であったのだが、今回はいつもと違う事情があった。
理由はどうあれ冬樹に罪悪感を植え付けるには、やはりきちんとした形でした方が良いと考えたのである。
(ふふ‥‥)
小雪は自分で自分がおかしくなり、心の中で自らを嘲笑した。
『グ‥‥プッ』
小雪の腰が慎重な動きで下ろされていく。
紺色のヴェールの中では、鉄の様に硬くなった冬樹の先端が狭い入り口を押し分ける様にして
通路の奥へと導かれていった。
「‥‥ちょっ‥‥」
冬樹は身を捩り、必死になって緊縛から逃れようとした。
しかしその抵抗は空しく、脳からの信号は決して冬樹の身体に反応しない。
気がつけばその時にはもう、二人の身体は一つに重なっていた。
「んっ‥‥ふふっ‥‥全部、入っちゃったね‥‥」
下の口で冬樹を呑み込んだ小雪は、わざと直接的な表現を口にした。
長く付き合うつもりはない。要は既成事実を作ってしまえばいいのだ。
その為ならどんなはしたない言葉も吐くし、手段は選ばないつもりだった。
「ハァ‥‥ハァ‥‥」
冬樹はほとんど肩で息をしていた。
顔は俯き、目はまともに景色を捉えていない。残された意地だけで何とか迫り来る快楽に堪え忍んでいた。
(結構頑張るんだね‥‥)
小雪は内心舌を巻いた。忍びの里に伝わる秘伝の丸薬を飲んで、ここまで耐えた初心者は記憶にない。
「んっ、ん‥‥‥」
小雪の腰が激しく動き始めた。ぐいぐいと下腹部を相手に押しつける様ないやらしいくねりだ。
「ふっ‥‥」
冬樹の喉から細く、甲高い声が上がる。
高められた性感に、無理矢理変な声を出させられた。
小雪は構わず動き続ける。愛蜜に満たされた小さな秘腔は、容赦なく冬樹を責め立てた。
しかし―それでも冬樹は果てない。
(‥‥‥)
小雪は両手を冬樹の肩に置き、なおも反復運動を続けながら、ふと冬樹の顔を見下ろした。
頭を垂れ、目の色は前髪の陰となり伺えない。
相変わらず熱に浮かされた様な呼吸を続けている。
その凄絶な表情が、どういう訳か小雪にある人物を連想させた。
(なんか‥‥)
小雪の思考回路がどこかでショートした。
(夏美さんと、してるみたい‥‥)
冬樹の背中にガバッと両腕が回され、冬樹は顔ごと小雪の肩に吸い寄せられた。
「んっ‥‥あぁっ‥‥!」
聞き慣れたハズの自分の喘ぎ声。
しかしそれは小雪が生まれて初めて出す、本物の悦びの声だった。
「う‥‥あっ‥‥」
冬樹は頂点に達しようとしていた。
朦朧とした意識の中で性感を誤魔化し続けるのは、もうとっくに限界だった。
「あた、し‥‥おか、しく‥‥なっちゃ、う‥‥‥」
赤ん坊の様に冬樹にしがみつき腰を動かしながら、小雪もまた尽き果てようとしていた。
背筋にゾクゾクとした衝撃が走る。
「あぁぁっ、イッちゃうぅぅ‥‥な、つみ、さ‥‥あんっ!!」
小雪の秘腔がキュウと狭まり、冬樹の若竿を締め上げた。
鈴口の先端から堪りかねたように白い樹液が飛び出し、乙女の身体を奥深くまで汚していく。
「はぁっ‥‥んっ‥‥」
しばらくの間、小雪は快楽の余韻に痺れながら冬樹をきつく抱きしめていた。
冬樹の意識は消えかけている。
射精後の虚脱感と身を寄せている小雪の温もりのせいで、途方もない眠気を感じていた。
そんな眠気に対抗できるほど、今の冬樹に力は残されていなかった。
☆ ☆ ☆ ☆
時が経ち、少年は薄目で意識を取り戻した。
辺りは真っ暗だが、いつのまにか雪は止んでいる。少しだけ眠ってしまったのだ。
まだ頭が重く、体もうまく動かせない。このままではまた‥‥‥
胸にポッカリと穴が開いてしまった様な感覚の中、冬樹は再び瞼を下ろしていった。
閉じていく視界の中で最後に見たもの、それは一人の少女だった。
目の前で健康的な笑顔を湛え、楽しそうにこちらを見つめている。
そして彼女は冬樹がいつも聞き知っている、明朗快活な声で言い残した。
「これにて一件落着っ、忍びの契りは絶対ですよ、冬樹くん―ふふっ♪」
(終わり)
184 :
つくも:2007/06/11(月) 00:54:43 ID:iE0nndQW
故あって携帯からのレスです…
初めては緊張しますね(汗)
色々突っ込み所はあるかと思いますが、もし楽しんで頂ければ何よりです。
次回はここから冬×桃のカワエロに繋げる予定ですが、遅筆なんで気長に待ってもらえれば幸いです。
お見苦しい所をお見せしてすみませんでしたm(__)m
gj!!
ほんとに初心者?って感じだよ
続きも楽しみにしてるよー
初心者なんてうそだ
だ、だって、すごくうまい展開だし、引き込む文章だし!
早い話GJ!
GJ!冬桃のカワエロに期待!
新作乙です。
初心者とは思えない描写に引き込まれました。
続編の桃華の描写にも期待しています。
GJ!!!!!!!!
上手すぎ!!!!!!!!!
190 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 03:59:55 ID:iL8WmSg0
ホシュアゲ
保管庫が最新の作品まで更新されてた
プルルは俺の嫁
んじゃ○○はみんなの便器
(○○の中には好きなキャラ名をお入れください)
195 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:30:15 ID:+4rNtZBq
冬桃のカワエロに期待
二人とも体がまだ未成熟で幼い発展途上だから交じり合う体に期待。
保管庫見おわったけど、ケロロと夏美が特にエロく感じた。
カエルに体を弄ばれる少女というのは童話にもあるし結構王道なんかなぁ。
モア]冬てないですか?読んで見たい
モアと冬樹って、もともと接点が少なくない?キャラは良いんだけどさ。
この前CATVでやってたのでは冬樹がモアに四文字熟語を二人っきりで教えているって言うのがあったが。
誰かその辺から上手く妄想してみてくれないかな?
俺もモアx冬、見てみたいし
モアの着替えを偶然見てしまった冬樹、モアに欲情してしまいそのまま襲っちゃう。
こんな話がほしい。
襲っちゃうネタなら
モアが酔っ払って冬樹とケロロを取り違え
愛しいおじ様だとばっかり思って冬樹を犯っちゃうのもイイ
それはない
最近作品無いな
アゲ
ギロロ×タママ(♀)の小ネタ投下します。
嫌いな人はスルーをお願いします。
ケロロ小隊が地球侵略を開始する前日、
来たるべき時を静かに待つケロン軍の空母の中、ギロロ伍長の部屋をノックする音が聞こえた。
「誰だ」
「……タママ…二等兵ですぅ…」
消え入りそうな、明らかに沈んだ声。
「…開いている」
少しして伏し目がちにタママが入って来た。
「何の用だ」
ギロロは武器を磨いたまま、ギロリと視線を向ける。
「実は…伍長さんに相談が…あるんですぅ…」
しかしその先の言葉が出て来ない。
(やはりな…)
戦場ではよくある事だ。まして初陣ならば尚の事。タママは今、恐怖と戦っている。
「タママ…恐いのか?」
ギロロの言葉にハッとし、タママは顔を紅くする。
「…はい、ですぅ…」
「死ぬのが恐いのか?」
「…はい…ですぅ」
眉間に皺を寄せ、涙目のタママが答えた。
「俺もだ」
えっ?とタママが聞き返そうと顔を上げると、ギロロの優しい笑顔が目に入り、堪えていた涙が一気に溢れた。
「―全く、人の部屋に入ってきていきなり泣くとは、貴様それでも軍人かっ」
口ではそう言っていても、表情は優しい。
「俺は今までいろんな戦士をみてきたが、貴様ほど格闘の技が冴えている奴は初めてだ
貴様は強い。明日からは期待しているぞ」
いつも怒ってばかりのギロロからは想像できない、励ましの言葉。
「さぁ!!明日は早い、とっとと部屋に帰って寝るんだ」
「あっあのっ、伍長さん!!」
「む、まだ何かあるのか?」
「ボ・ボクを、女にして下さいぃ!!」
「なっ何を急に言い出すんだ!?……ん?女?」
「そうですぅ!実はボク女なんですぅ!!」
「ぬゎぁにぃぃ〜〜〜〜!!」
顎をガクガクさせて、顔はいつも以上に真っ赤になっているギロロ。
「き・貴様が女だったとはな…」
そういえば思い当たる節もある。
か細い身体。高い声。
なにより男にしては可愛過ぎる顔、だ。
「ダメ…です…か?」
上目遣いでお願いされ、ギロロはいっそう顔を赤くする。
「いや、そういうワケでは…おお俺は貴様の上官であるからして…うぷっ!!」
しどろもどろになっているギロロの隙を付いて、タママは自らの唇をギロロの唇に合わせた。
「―っやめんか!」
思わず肩を掴み引き剥がす。
「やっぱりボクなんかじゃダメなんですね…伍長さんはボクの事なんか嫌いなんですぅ!!」
うつむき肩を振るわせ、また泣き出してしまった。
「いや、そうじゃない、そうじゃないんだ。その…本当に俺でいいのか?」
「はいですぅ♪」
泣いてた筈が、可愛らしい笑顔で向き直る。どうやら泣きマネだったようだ。
「全く、やられてしまったようだな。お返しだっ」
今度はギロロが隙を付き、タママの唇を奪う。
「もう、伍長さんたらぁ」
その後二人は見つめ合い、再び唇を重ねる…ですぅ。
「…てな感じで伍長さんはボクにメロメロですぅ」
「伍長さんのデカマラは軍でも有名だから期待も大きいですぅ♪」
そう、今までの事柄は全部タママのモーソーだったのだ。
そのモーソー通りにギロロの部屋の前に立つ。
「いよいよですぅ…(ゴクリ)」
コンコン
「誰だ」
「タッタママ二等兵ですぅ!!」
「…開いている」
(キター―――――!!)
「(ドキドキ)失礼します…」ピンッ
「え」
何かが足に引っ掛かったと思った瞬間――――――
「まだまだ甘いなタママ二等兵」
「ボ、ボクを…おんな…に…」
初歩的なトラップに引っ掛かり、真っ黒コゲになってしまったが、それでも必死にアピールをしようとするタママ。
しかし、戦場を目前にし、テンションが上がりまくっているギロロの耳には届かない。
「明日からはこんなものでは済まんぞ、気を引き締めるのだな!!ククク…フハーッハッハッ!!」
薄れゆく意識の中で、タママは「こいつは無理だ」と悟った…。
少しして、廊下に転がるコゲコゲタママに走りよる一人の影
「どうしたでありますタママ二等兵!?」
「軍曹さぁん!」(…こいつでもいいか、ですぅ)
その後、ケロロの超絶テクでメロメロにされるタママは、また別の話…
終わり。
エロ書こうとして書けませんでした…orz
その心意気やよし
今日の話、描写はなかったけど冬樹も限定光線浴びて助けに行ったのなら超ラブラブじゃん。
(違うかもしれないが)
ああ、冬桃読みたいなぁ。
冬桃(というか桃華)の同人の食いつき無さは異常
睦美×夏美希望
>>212 夏美とかママンあたりが強すぎるからじゃね?
しばらく来ない間に赤黒(♀)キテタ―(゚∀゚)―!!
エロシーンなくても死ぬ程萌えますた(*´Д`)ハァハァ
GJ!!!!!!
217 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 00:10:57 ID:ZZ/Q9hQO
>>212 冬桃の同人誌が少ないのは意外だよね
二人のあの幼い体で交じり合うのが萌える上に可愛いのに。
218 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 23:30:13 ID:9FN/zzsM
僕決めました冬桃のエロ書いてみます。
そこで皆さんは冬桃のエロ小説はどんなシチュエーションで見たいか聞いてみたいのですがいいでしょうか?
ちなみにシチュエーションは以下から選んでください。
@クルルの発明した薬の効果でエッチ
Aオカルトクラブの部室で密室エッチ
B一緒にお風呂に入ってエッチ
とどれがいいでしょうか?
子供はお帰り下さい
明らかに釣り
液体ギロロ×夏美…
先日のギロロ汁、多少は夏美のデリケートな部分に入り込んでるはずだ
エロいよなー液体ギロロ。
>>224 んな訳ないやい!夏美は括約筋も発達してるんだい! ヽ(`Д´)ノ .。oO( (;´Д`)ハァハァ )
227 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 21:59:40 ID:fejnSQ8F
もし8巻の雪山の話で夏美が来るのが遅かったらという感じで今度8巻の雪山話のもしも編の冬桃エロ話を書こうと思います。
同じ題材を書いてる人がいても、味付け次第でどうにでもなるだろうさ
とはいえ
>>772はまずsageる事から覚えような
232 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 07:08:25 ID:uIEc2K6k
クルルに洗脳という感じでキボンする!
夏休みがやってきたか…
また厨が沸きそうな予感
>>233 すでにいくつかのスレで暴れ始めてるぞ
夏休みは嵐の季節だな…過ぎるのを待つしかない
もはや季語だな、夏厨。ところで夏厨って「かちゅう」それとも「なつちゅう」
あ、それと俺としては女体化ケロロが気になっている。
>>235 自分の脳内読みは「なつちゅう」
男同士(いわゆる腐ってやつ?)もわからんけど
女体化ってもう何が何だか全くワケわかめ
健全スケベな自分は誰がどこでどう需要があるのかさっぱりわからんw
いや喧嘩売るつもりじゃなくて本気でわからん
いっぺん真面目に論理的にイチから説明してもらいたいとすら思う
>>236 もしこのキャラが女だったら萌えないか?という妄想が女体化の起源
ケロロで女体化が多いのは、ケロン人にあまり性差を感じないから…だと思う
まあ気味悪がるのも仕方ないと言えば仕方ない
腐じゃないとは言い切れない…つーか紙一重なんだけど、地味に需要はあったりする
つまりここでは女体化は黒に近いグレーゾーンということみたい
ナントモ微妙な話だなあ
なんにせよ、人の好みは想像をはるかに超えて多様っつーことですな
239 :
236:2007/07/24(火) 00:37:25 ID:XU52xTcE
>>237 そうかあグレーゾーン…って、ここでいう黒は「腐」ってこと?
すると女体化は「腐」カテゴリではないわけね?ふむふむ
丁寧な返答感謝であります
いや、自分は気味悪いっつーより単に純粋にフツーに不思議だったもんで…
「えっなんで!?( ゚д゚ )」って感じで
世の中いろんな趣味があるんだなあと感心しきりだ
まあよく考えたら自分もカエル混じりで欲情してんだからヒトのことは胃炎
ケロロはアニメの地球人スーツ女体版のインパクトが強すぎる
>>240 えっ女体化ってアレのことだったんか!?( ゚д゚ )
アレでエロを…すげえなみんな
>>241 ソレチガウ
でもアレのままでやってみるのも面白そう
素朴な疑問だが、
昔の漫画でよくある「お…お前、女だったのか…」みたいの
(登場回にバレるのではなく、長い間読者騙してた感じの)は、
これもグレーゾーンなのだろうか?
244 :
243:2007/07/24(火) 12:03:54 ID:vSAhGpm7
よく考えたらケロロと関係ねぇw
TSスレで聞いてくる
245 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 13:18:53 ID:SfkZJ9Rs
ほす
それは 男装の麗人 系だから、また違うんじゃ?
女体化は理解に苦しむが、男体化?を見た時も引いたな。
女同士の絡みでレズ設定かと思って読んでたら、片方がチン○生えて射精してた…
パロは元の作品が好きだからやるんだろうに、
性別(キャラの最も根本的な設定)を変えてしまったら
パロの意味あるのだろうかと思った。
書いてる内に自分のキャラだと錯覚するんじゃね?
だから性別や性格変えるのに躊躇しないとかw
しかし性別が逆になったりふたなりになるのはおkww
ホモ以外でエロけりゃなんでもいい
では801もスカもグロもOKということで
夏だな
>249
たまには外に出ろよ
もう夏だなんてお前以外の誰も気付いてたぞ
>>250 変な子が湧いてるなってことだよ
ここに限らず
SSなかなか来ないな…
そろそろ何か読みたい
メルマルのエロ小説はまだですか??
最近オカズがギロロな私はいよいよ変態かな
あーギロロに抱かれたい
ギロロに抱かれたい人が変態なら
抱きたい私はどうしたらいいですか?
あ、変態の前にドを付けて名乗ればいいのか?
このボケカエルどもめwww
ギロロに抱いてもらえるならカエルになっても構わない
そういえば前にドロロ×小雪でケロン人化のSSがあったな
擬人化はたくさんあるけどケロン人化は読む人を更に選びそう
あのプニプニしてそうな体がいいんだけど…
前に投下されたプルルの乱交は久々のケロン人エロでよかった
個人的にケロン人はみんなケロロ達みたいな奴と思い込み油断した秋ママが
侵略しに来たケロン人で銀河全域に指名手配されている極悪犯罪者の卑劣な罠に掛かり捕まって陵辱される
って展開も見てみたい
保守
お盆に保守
現在散夜ネタと猫ちゃんネタで制作中
近々投下するかも
>>265 おおお!!久しぶりの新作が!?
是非お願いします!!
267 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 19:48:08 ID:1TRESUM3
プルル看護長がガルル中尉あたりに媚薬注射する展開ってあり?
実は冬樹&モアのツーショットが結構多いことに気がついた今日この頃
それよりも前にここに書かれていた『沈黙の面接』の続編が見たいぜ!!
それとかちびプルが上級生3人組みに犯されて奴隷にされちゃう話とか見てみたい
保守
こっそりと投下。
内容は、エロ無し・ギロロ暴走・にやにや系です。
初めてSS書きました。至らないところはご容赦を。
「こらー!ボケガエル!!」
「ゲロッ!?」
もはや珍しくも何とも無い、日向家の日常のひとコマである。
「あんた、頼んでた庭の掃除はどうしたの?」
詰問する夏美に、居間で寝転がりながらガンプラ製作中のケロロが反論する。
「いっ、今やろうと思ってたところであります!今!!」
「・・・ふ〜ん。とてもそうは見えないんだけどッ」
仁王立ちでケロロを威圧する夏美。
渋々腰を上げかけたケロロであったが、ふと、満面の笑顔で夏美を見上げる。
「あのー夏美殿?」
「…なによ?」
「ガンプラ、あとちょっとで完成なんだけ・・・」
「さっさと掃除しなさーーーーい!!」
夏美のハイキックが見事にきまり、ケロロの身体は吹っ飛んでいく。
一瞬の後、ぼすっと鈍い音をたてて、ケロロが地面に激突した。
居間の窓が開いていたため、一直線に庭へ飛ばされ、そのまま落ちたのだ。
「いたたた・・・。もー。まったく夏美殿は乱暴でありますなぁ」
ケロロは、文句を言いながら立ち上がったが、背後に不穏な空気を感じ、振り返った。
「ギロロ伍長!?」
そこには、怒りで通常の三倍真っ赤になったギロロが立ちはだかっていた。
よく見ると、頭部から、刺激臭のある液体が滴り落ちている。
どうやら、夏美の蹴り&落下の際の衝撃で、
それまで使っていたプラモデル用の塗料の瓶が手から離れてしまい、
その中身が運悪く居合わせたギロロにかかってしまったようである。
「ケロロ貴様ァー!!!」
「わっ、わざとじゃないであります!!ゆるしてギロロ!!」
「許さん!!だいたい侵略もせずに遊んでばかりあqwsでfrgtyふじこlp」
「やめなさいよ、あんたたち!」
騒ぎに気づいた夏美が止めに入ろうとするが、ギロロを見て状況を察し、その表情が曇る。
それを目にしたギロロは、ケロロをしめあげながら、夏美にぼそりと言った。
「気にするな。こんなもの、拭けば取れる」
「でも・・・」
自分がボケガエルを蹴ったりしなければ…。責任を感じないわけはない。
「拭けば取れるくらいなら、そんなに怒んないでよギロロ〜」
「うるさい!貴様が言うなァ!!」
夏美は少し考え込んでいたが、意を決したように割って入り、争う二人を引き離した。
「気にするわよ。ギロロ、ちょっと来て。あ、ボケガエルは庭掃除と、罰として草取り追加ね」
「ゲロ〜〜」
夏美は、ひょいとギロロを抱えあげると、そのまま風呂場へと直行した。
ギロロを風呂場に放り込むと、すりガラスの扉越しに、夏美は脱衣所で着替え始めた。
「な、つみ、な、なにを、」
必要以上にしどろもどろのギロロの問いかけに、ガラスの向こうの夏美が答える。
「何って、あんたを洗うのよ。拭いたくらいじゃ取れないでしょ」
いや、そうだけど、そうじゃなくて何故服を・・・もしかして・・・は、はだ・・・
とギロロが暴走するより先に、扉を開けて夏美が入ってきた。
はだ・・・の露出は多いが、キャミソールに短パンという姿である。
「普段の格好じゃ、ぬれちゃうでしょ。ギロロもベルト外しなさいよ」
「・・・あ、ああ、そうだな」
少しがっかりしたギロロであるが、素直に夏美の指示に従った。
ベルトを外したギロロを椅子に座らせ、目を瞑るように言うと、
夏美はシャワーの栓を開け、しばらく水をかけ続ける。
「んー、やっぱり水だけじゃ落ちないわよねぇ。石鹸も微妙かなあ。
とはいえ、あまり強い洗剤を使うわけにもいかないし・・・。あ!ママのメイク落とし!!」
聞きなれない単語にギロロが反応する。
「何だそれは?」
「ママが、お化粧を落とすときに使うの。あれなら、きっと綺麗になるわよ」
そういうと、夏美は、液体の洗顔料を自分の手にとり、ギロロの身体に付け始めた。
「ひ・・・なんだ、このぬるぬるしたものは・・・」
「そーゆーもんなの。ほら、じっとして」
夏美の言うがまま、されるがまま、しばらく大人しくしていたギロロであった。
が、やがて、自分の体温が上昇しているのに気づく。
ケロン人の皮膚に、この液体の適度な粘性のある感触が、大変心地良いのだ。
しかも、事情はどうあれ、夏美と二人で風呂場にいて、夏美がその手で自分の身体を触っているのである。
一度意識し出すと、もう止まらない。
夏美の手の動きを、敏感に感じ取ってしまう。鼓動が早まる。
ベルトを外したせいなのか、理性で肉体の反応を押さえつけることは難しくなっていた。
しばらくの間耐えていたギロロであったが、そろそろ我慢の限界が近づいていた。
と、急に夏美が立ち上がり、ギロロを眺めて言った。
「頭のほうの汚れは大分落ちてきたわね。」
「・・・そ、そうか」
ギロロは、自分でも、もはや息の乱れが隠せなくなっていることが分かった。
「あれ?でも、おなかにも汚れがついてる。結構被っちゃったのね」
「そ、そうだな」
不意に、会話が途切れる。
「・・・どうした夏美?」
ギロロの問いかけに、夏美はゆっくりとギロロの前にしゃがみ込む。
そのまま少し上目使いに、申し訳なさそうな面持ちで、ギロロを見つめる。
「・・・ギロロ・・・あの・・・ごめんね」
思いがけないタイミングで謝られたことより、夏美の表情に、どきりとする。
「気にするな。お前らしくも無い」
「ギロロ・・・ありがと」
満面の笑顔を浮かべる夏美に、ギロロは思わず頬が赤くなる。
強い夏美が好きだ。だが、こういう夏美も、可愛いと思う。
「さて、じゃあ、あと少し。綺麗にしてあげるからね」
そういうと、夏美は、ギロロの身体と脚に液体を塗り足し、汚れを落とすために、手でやさしくこすり始めた。
(夏美・・・)
さっきの夏美の表情、息がかかるほどの距離の夏美の身体、ギロロは自分の限界を悟る。
このままでは、声が出てしまう。夏美の前で、それだけは、避けたかった。
「な、つみ、もう、いい。止めてくれ」
とぎれとぎれに、ギロロは懇願する。
「でも、まだ汚れが・・・」
ようやく、夏美がギロロの異変に気がつく。
「ね、ギロロ、あんた顔赤くない?それにちょっとぜーぜーいってない?」
夏美に指摘され、ギロロは躍起になって否定をする。
「そんなことはない!!ただちょっと・・・」
「ちょっと?なによ?」
聞き返されて、ギロロは口ごもってしまう。
(言えない…ちょっと気持ちがいい、なんて死んでも言えるか!!)
怪訝な顔でギロロの様子を伺っていた夏美だったが、しばらく考えた後、笑顔でこう言い放った。
「わかった!ギロロ、実は・・・くすぐったいんでしょ。」
(違ーーーう!!)
「もー。そうならそうと正直に言いなさいよ。でないと・・・続けるわよ!!」
「やめろー!なつみぃいい!!」
「よし、綺麗になった!あーなんだか楽しかった。ね、ギロロ!」
ギロロの身体をシャワーで流しながら、すっきりとした笑顔で夏美が言う。
反してギロロは、ぐったりと力尽きた様子で、椅子にすわったままである。
(よく耐えたぞ、俺・・・)
夏美がくすぐり攻撃に転じたことで、幸いにも快楽の声を漏らさずに済んだが、正直疲れ果てた。
そこへ、勢いよく扉の開く音がした。ケロロである。
「夏美殿ー!庭掃除と草取り、終わったであります!!・・・あれ、どしたのギロロ?」
「うるさいッ!全部貴様のせいたケロロ!!」
「ゲロー??」
これも、もはや珍しくも何とも無い、日向家の日常のひとコマである。きっと。
(終)
>>273 カワユス!カワユス! 伍長カワユス!
微エロなところがまた良い!
ていうか、そんなにまで感じてても
わからないぐらい可愛い道具なんだろうかケロン人のモノって…
って考えたらちょっとシンミリした。
シンミリすんなw
伍長は命がけでどっかに仕舞いこんだんだよきっと
なんだかんだ言われても、自分やっぱギロ夏好きだなー。ウン。
思うんだが冬樹ってオタクの割にはモテるよな。
>>279 確かにもててるが、その相手が二重人格・根暗・人魚・不思議ちゃんだからね……。
でも、みんなかわいい系だから、なんとも言えないね。
でも冬樹が特定の女の子と付き合ったりしたら他の女の子は黒化しそうだな。
特に桃香あたりがヤバそう。
>>279 その反面、夏美は頭脳明晰スポーツ万能なのに
同性にモテて異性にはモテないよな
出来すぎで近寄りがたいんじゃないか?
夏美は小学時代デビルサマーの異名をとった女傑だからな。
今はまだおとなしくなったけどカツアゲから助けたときは
吉祥中のガーディアンとか言われてたし。
男子には畏敬の念で見られてるんじゃない。
くそぅ
無理矢理な罪をお菓子てぇ
そういや冬樹は異性に囲まれた生活を送ってるが
夏美は父親はじめ男性が生活に全くいない環境で育ってるな。
弟はいるけどたぶん夏美の中で異性のうちに入ってないだろう。
そこでギロロですよ
ケロロもタママもクルルも男性だと主張したい
蛙だけど
だれか忘れてるぞ
ひどいよ…
ほら、あの山芋をすってご飯にかけたりそばと一緒に食べたり…
ププ?
トロロはエロネタには向かないな
精通もまだですから>橙
マセガキのトロロを大人のお姉さんなプルルが手取り足取り
なんか超強力な精力増強剤作成しそうだな、看護長って。
それをトロロに使ったらどうなるだろ……。
>>296 多分未体験の性欲に戸惑い泣き出す
そしてプルルに優しくエスコートされながら快楽を覚えていく…みたいな感じか
ちなみに他の小隊メンバーに使用したら…
ガルル→これはこれで一興と濃厚な絡み
タルル→若さに任せて何度もヤりまくる
ゾルル→???
なんかゾルルだけ想像つかないな
>>286-287 夏美は結構甘えたがりなところあるしギロロのような頼れる年上の男が
ベストなんだろうな。623タイプだと振り回されて泣かされそう。
ギロロに甘える夏美を想像したら、激しく萌えた〜
ギロ夏なら、別にエロじゃなくてもいいんだ…と
ここの存在意義をヤヴァくすることをいってみる
自分基本はエロだけどな
ギロ夏でエロ有りのサイトって、もしかして全然ない?
サーチでもエロ有りなのは数字ばっかし見たいな気がする。
>302
保管庫はともかく下のは個人サイトさんじゃないの?
教えてくれるのは嬉しいけど、晒しちゃうのはどうかと……
ここの職人みたいだしいいんじゃね?
topに行くと、保管庫と同じの置いてあるよ
ほす
ついでに保管庫にある♀ケロロの続きが見たいと主張
ケロ子エロいよケロ子
ハァハァ
>>305 >保管庫にある♀ケロロの続きが見たいと主張
俺もw
中の人がクーミンだからすんなりと想像できるからいい。
しかし、途中でカテジナさん化しそうでなんか怖いw
ここで擬人化猫タソとか言ってみる
308 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 11:23:02 ID:9l+u0es3
知らんかったんかい。。
────y──────
夜勤 ● ●,, ポリポリ ○ノハ○
;´Д`)<知らんかったんかい。。 (^_^;)>)) (‘д‘ )
ー) <(M ) ⊂ )
/ 〉》 _/ \ (_)(_)
ジ〜ン ____ノl________
ちょい買い物&晩ご飯
初心者板逝け! IDとこんがらがってた(^_^;)
───y─────
∧_∧
( ;・∀) ∧∧
( ;゚) <初心者板行け!
♀タマたん読みたい
今週のケロロ見て思った、冬樹が女をつくったら桃華は間違い無く黒化する。
オリキャラ使用許可頂けますか?おたまっ子ゼロロのネタを書きたいです。
駄目でしたら諦めます。
投下に時間が掛かりそうなので、タイトルとカプ名だけ記載させて頂きます。
タイトルは「虚構の夏」で、カプはオリキャラとゼロロです。
取り敢えずSSではありますが、打ち込みが遅いので…。
新参者が生意気に済みません。御容赦下さいませ。
SS枯渇状態だから作品投下は歓迎だけどオリキャラは微妙だな…
ゼロロが女体化してオリキャラがヤる話なら百歩譲って良しかも
しれないけど、オリキャラがヤられる話は不味いかも
そうかも・・・
おまいら投下しない内から叩いてどーする。
投下者さんが気ィ悪くするぞ。
最初に駄目なら諦めるって書いてんだから、投下しないかも
知れないじゃねーか。投下待ちの奴もっと
フォローしてやれよ。俺的にはオリキャラでも
読みたいんだよ。
>>311 諦めんで投下してくれ。
正座して待ってます!
残暑厳しい頃、ドロロは毎年の様に思いだすトラウマがある。
今年は小雪が調理実習でクッキーを持ち帰ったせいも手伝ってか、尚一層強烈に記憶が甦っていた。
「ねえドロロ、私が作ったクッキー食べてみて♪」
小雪が屈託の無い笑顔を見せて差し出した、お世辞にも上手とは言えないクッキーを
ドロロは一口つまみながら、あの日を思い出していた。
幼年学校時代――まだ彼が病弱な頃、ケロロやギロロと共に遊んでいた頃の「ゼロロ」は
二人に必死になって追い付こうと努力していた。そんなある日、皆で遊んでいた筈だったが
飛行ボードの故障で見知らぬ場所に取り残され、迷子になってしまったのだ。
今まで来た事の無いエリアでポツンと座り込みながら、ゼロロはいつまで経っても二人が迎えに
来てくれない寂しさと心細さを味わい、しくしくと泣いていた。
そんな日暮れに、甘い焼き菓子の香りがどこからともなく漂ってきた。
「良い匂い…。そう言えばお腹もぺこぺこ…。」
ゼロロはくうくうと鳴く腹を擦り、独り言を言ったつもりであった。が、どうやら香りの主に声が
届いたらしい。
「ボク、どうしたの?迷子?」
と声を掛けられ振り向くと、真っ白な体色の少女が小脇にやや大きめのバッグを抱えて立っていた。
ケロン星でも珍しいアルビノの様な体色に、赤みがかった栗色の目の少女はかろうじて尻尾が
残っていて、成体になりかけの『お姉さん』だと判り、ゼロロは多少落ち着きを取り戻した。
「は…はい、迷子です。ボードが壊れちゃって、ここがどこだかわかんないです…。」
「そうなの…。じゃあお姉さんが送っていってあげるね。っと、その前にこれ食べて落ち着こうね。」
『お姉さん』は作って間もない焼き菓子をバッグから取り出し、ゼロロに手渡した。
それがゼロロと『お姉さん』の出会いであった。
ゼロロは『お姉さん』から住所を教えて貰い、お友達と一緒にお菓子を食べにおいでと言われた。
確かに『お姉さん』の作った焼き菓子は非常に美味であった。ケロロとギロロを誘って行けば
二人共大層喜んでいただろう。だが、何故か親友である二人にも『お姉さん』を紹介する事は
出来なかった。その感情が独占欲なのか恋愛感情なのかすら、未だ幼さを残すゼロロには
判別が付かなかったせいでもある。
そんな未熟なゼロロも『お姉さん』の美しさには気付いていた。以前ペコポンの植物図鑑で見た
百合の花に似た『お姉さん』の事が脳裏に焼き付いて離れない。眠っていても夢の中で『お姉さん』が
自分の頭や頬を撫でてくれる。それに恍惚感を覚え、『お姉さん』の手を握ろうとする所で必ず目覚め
現実ではないんだと思い知らされてゼロロは悲しみに暮れる毎日であった。
最初は、只の憧れに過ぎなかった。
だが日増しに会いたいという欲求が強くなり、呼吸が出来ない錯覚に陥る程『お姉さん』に支配されて、
気付くと『お姉さん』に電話を掛けていた。自分の中にそんな積極性がある事に、ゼロロ自身驚いていた。
だがどきどきと心臓の音が辺りに響いている感覚で、何を喋っているのか自分でも解らない。会話の
最後の部分で
「じゃあ、明日のおやつの時間位においで。」
と誘われた事しか記憶出来なかった。
翌日、殆ど眠れなかったゼロロは軽い眩暈を覚えつつ『お姉さん』の家に向かった。
その場所はゼロロの様な幼年体の者には立ち入る事が憚られる歓楽街で、昼間から客引きが店舗の前で
威勢の良い声を上げている。街中は酔っ払いが傍らに自分の愛妾を連れていて、時にはそれの奪い合いからか
喧嘩沙汰も見受けられた。気弱なゼロロは、こんな時ケロロとギロロがいてくれたらと一人で来た事を
深く後悔していた。そんな中一際賑わっている店があり、番地からするとゼロロが目指していた『お姉さん』の
『家』である事が判った。
『お姉さん』はガラスケースの中の人形の様にショーウィンドーの中に佇んでいた。
恐らく特異な外見が客寄せになっているらしく、「非売品」と書かれたプラカードがガラス面に貼られている。
生気のない表情が更に神秘性を生み出し、客を呼び込む。そんな『お姉さん』がゼロロを見つけた瞬間、
年相応の笑顔を客の前で初めて露にした。
丁度おやつの時間になった時刻にその店の女将が『お姉さん』を呼び、客寄せは終了した。辺りが氷の様な
あの娘を誰が溶かしたのかとざわめいていた。それがゼロロの仕業だと発覚すればどの位の男達が嫉妬するか。
しかも、いつもよりかなり早い店仕舞いがゼロロたった一人の為だけだと。
『お姉さん』は店の者を使いに寄越し、裏門からゼロロを招き入れた。通された部屋は極普通の少女らしい
インテリアで統一されていて、あのガラスケースにいるよりも寛げる様になっていた。
「あははっ、驚いた?お姉さんはこの店のオーナーの娘なんだよ。跡取りだから修行してんの♪」
「えっ…お姉さん何だか別人みたいだったよ!あれ修行なの?」
ゼロロがカルチャーショックを受けながら質問すると、『お姉さん』は普通の少女の顔で
「そうだよ。ケロン人観察して勉強してんの。でも君が表に来たのが判って、つい笑顔になっちゃった。
まだまだ修行が足りないって事かな?」
とお気楽に構えている。ゼロロはそれが嬉しくて堪らなかった。自分が『お姉さん』にとって特別な何かだと
言われている幸福感に包まれた。
「お姉さんはこんな仕事してるけど…キスもまだした事ないんだよ。…君は、した事ある?」
「えっ…な、無いよ!僕まだ幼年学校五年生だよ!」
突然の質問にゼロロは慌てた。丁度、性に目覚めかける年頃である。夢の中で触れられていた事を知られたと
勘違いしたゼロロは頬を紅潮させ、俯いてもじもじとしている。『お姉さん』はそんな少年が愛おしくなったのか
「…してみよっか、キス。お姉さんとは嫌かな…?」
と夢の中の様にゼロロの頬を白い手で撫でた。ゼロロは抵抗しなかった。いや、出来なかった。
『お姉さん』にベッドまで連れて行かれ、ゼロロは寝かされた体勢でマスクを外された。白い右手が頬や首筋を
撫で、唇が徐々に近寄って来た。それはどうしても見る事の出来なかった夢の続きであった。
唇が重なり合っている状態で、ゼロロは自分の中にもやもやと湧き上がって来る性欲をはっきりと自覚した。
育ち切っていない陰茎が勃起して疼いている。どうやら『お姉さん』も似たような状態で、興奮の度合いを高めて
ゼロロの身体中を愛撫し始めてきた。流石に年上で知識だけはあるらしく、すぐにゼロロが最も感じる性器の辺りを
白い指先でくすぐり、そのものを抓み上げた。
「やっ…お姉さん、やだ、やだ…!」
「駄目だよ…逃がしてなんかあげない…!」
ゼロロは陰茎の包皮をつるりと剥かれ、余りの羞恥から腰を振って逃げようとした。『お姉さん』にこんな
いやらしい自分を暴かれるとは思ってもみなかった。逃げたい気持ちと感じたい欲求のどちらが本物の自分の心か
判らず、ゼロロは混乱していた。
「男の子ってこんな形してるんだね…先っちょって濡れるんだ…。」
ゼロロの陰茎を『お姉さん』は興味深そうに白い指先で弄び、追い詰めていく。ゼロロは指が動く度に陰茎を
ひくつかせた。夢精は経験済みであったが、自慰をした事が全くなかったゼロロにとって陰茎を嬲られる快感は
拷問であり、甘美であった。
『お姉さん』は更にゼロロを弄び始めた。小振りな陰茎を味見とばかりに口に含み、舐め上げた。ぬらりとした
感触が陰茎を包み込み、舌の熱さが絡み付いた時点でゼロロは頂点に達そうとしていた。
「ああっ、駄目、もう止めて、もう、もう…!」
絞り上げる様に出されたのは、悲鳴なのか喘ぎなのか――。
ゼロロは『お姉さん』の口内に濃い精液をどくどくと漏らしてしまっていた。『お姉さん』は初めての精液の
味と粘りに驚き、飲み下す事が出来ずにティッシュペーパーに吐き出した。それでも尚咽喉にへばり付く刺激に
耐え切れず、ペットボトルのお茶を何度も飲んで誤魔化していた。
どうやら『お姉さん』はこの行為で自分の性欲を発散出来たらしく、ゼロロの身体をそれ以上求める事は
無かった。二人はお互いが日常に戻り、この日の事は面白くて悲しい夢だったと思うようにしようと決めた。
大人になって本当に巡り会う誰かの為に、最後の一つは残しておこうと約束をして、二人の身体は離れた。
『お姉さん』は今でも自分の事を思い出してくれるだろうか、とドロロは感傷的になる。
トラウマと呼ぶには甘過ぎて、刺激的過ぎた虚構の夏がまた過ぎ去ろうとしている。
うっわー・・・切ない・・・。
職人さんGJです!乙でした!
乙ですた。
最後がドロロっぽくてよいなぁと。
あとケロロとギロロに『お姉さん』を教えないとこがまた思春期で。
オリキャラのネタでも使い方が上手過ぎ!
クオリティタカス。淫靡な感じが堪らんっす!
乙でした!
保守
あの頃軍曹のおにゃのこネタが読んでみたいなぁ
♀ゼロロの話読んでみたいなぁ
♀ケロロはむっちりぷにぷにしてると萌え
♀タママはパッド入れてたら萌え
♀クルルは良い下半身をしていると萌え
♀ドロロは美巨乳をサラシでデチェーンしてたら萌え
…♀ギロロ…は…。
どんなんだ。
大人夏美ストライクな自分は誰か書いてくれないかなと
願いつつ、ケロロ→夏美のエロくないギャグを投下
ダメな人はスルーしてやってください
331 :
ギャグ屋:2007/09/22(土) 01:49:46 ID:mnrwyOJ7
「こんなことして、ただで済むとは思ってないでしょうね!?」
軍曹ルームに夏美の声が響く。夏美はベッドに拘束されていた。
両手関節・足関節は丈夫な布性の抑制帯で縛られ、丁度大の字のように固定されている。
抑制帯の肌に当たる部分は厚手の面素材で皮膚を傷つけないような工夫がされている。
四肢の端のだけ縛られているため、手足を動かしたり、体幹をひねる事などは可能だった。
最近すっかりおとなしくなっていたケロロに油断したのが夏美の失敗だった。
部屋の片付けの手伝いを懇願され、訪れるとクルル作と思われる怪しげな機械に捕らえられこの様だった。
軍曹ルームにはケロロとクルルの姿があった。
「今日こそが、ポコペン人を研究し尽くした我輩が勝利をおさめる記念すべき日であります」ケロロは拘束された夏美を前に得意げにふんぞり返っている。
「俺の仕事は終わったみてぇでし、もう戻っていいかい?」クルルは部屋の隅の方でつまらなさそうにパソコンに向かっている。
332 :
ギャグ屋:2007/09/22(土) 01:50:42 ID:mnrwyOJ7
「はずしなさいよ。ボケガエル!」
「強気の態度もそこまでであります」ケロロは夏美の短いスカートをまくり上げると、下着に手をかけ一気に引きずり下ろした。
「きゃっ」と夏美が小さな悲鳴をあげた。
あらわになった下半身を隠そうと大腿を合わせようとしたが、縛られた下肢はそこまでは動かなかった。
333 :
ギャグ屋:2007/09/22(土) 01:51:42 ID:mnrwyOJ7
「ふーん、髪が赤いと、・・・も赤いのね」
ケロロがふっとそこに息を吹きかけた。
「あ・・・」夏美はえもいわれぬ感覚に身をよじる。
「夏美殿、覚悟するがいい。ママ殿の肩叩きのために鍛えた我輩のフィンガーテクをたっぷりと味わっていただこう」
ケロロの指が夏美の秘部に添えられた。そして、会陰を押し開くと敏感な部分を探しだし、グリグリと動きだした。
その自慢するだけはある動きに夏美の身体が反応する。触れられている箇所は隆起し、ケロロの小さい手は夏美の液で光っている。
「いやぁ」夏美の声が漏れた。その時、ケロロの腕が同じケロン人によってぎゅっと掴まれた。
334 :
ギャグ屋:2007/09/22(土) 01:52:56 ID:mnrwyOJ7
「待たれよ、隊長殿」
ケロロを制止したのは天井裏から飛び降りてきたドロロであった。
「夏美殿が嫌がっているではござらぬか」
「ド・・ドロロ」ケロロはいつものとおりすっかりドロロを忘れていた。
ギロロにはでたらめの調査を命令し、怪しまれないようにタママを動向させて日向家から遠ざけることに成功していた。
「ドロロ兵長、良く見たまえ。夏美殿は喜んでいるのだよ」
ケロロの言葉にドロロは夏美の顔に目を向けた。夏美はケロロの超絶フィンガーテクを受け、まさに陥落寸前であった。視線は定まらず、緩んだ口からは喘ぎが漏れていた。
「た・・確かに、嫌がっている顔ではござらぬな。」ドロロは恍惚とした夏美の表情をマジマジと見返した。
335 :
ギャグ屋:2007/09/22(土) 01:55:21 ID:mnrwyOJ7
「猫だよ、ドロロ君」
「!猫?」
「ポコペン人女性は猫と同じなのだよ。猫の喉もとをこう、さすってやると、猫は至福の表情を浮かべゴロゴロと喉を鳴らす。
ポコペン人女性もここをさすると、喜びの声を上げるのだよ。ただし気を付けなければならないのは、お互いにある程度親しくないとこれをやってはいけないのだ。知らない猫さんの喉をいきなりさわると、引っ掻かれるだろ。」
「・・・・」
「さあ、ドロロ。早く帰って小雪殿に実行だ。きっと小雪殿も君の愛情を待っているよ」
「・・分かったよ、ケロロ君。じゃあ僕、行くね。・・・ご免」
ドロロは天井裏に消えていった。
「ふー・・」ケロロは天井を見送りながらため息をついた。「危ないとこだったであります」
336 :
ギャグ屋:2007/09/22(土) 01:56:18 ID:mnrwyOJ7
「さあ、今度こそ覚悟するであります。夏美殿」
ケロロは再び夏美のあらわな秘部に向き直った。
ケロロが出任せでドロロを翻弄している間の内に夏美は自分を取り戻しつつあった。恥ずかしさと苦やしさで頬が好調する。しかし、ケロロの指が近づくと、先ほど経験した感覚が甦り、期待で腹が締め付けられる。
ケロロの指が蠢きだした。腰から脊髄を伝うように後頚部に刺激が走る。液が溢れるそこにその指が入ってきたが抵抗なく迎え入れてしまった。そして、また表情は恍惚となっていく。
(私、いかされちゃうの?・・・ボケガエルなんかに・・・)
337 :
ギャグ屋:2007/09/22(土) 01:57:49 ID:mnrwyOJ7
(ボケガエルなんかに・・・)
「・・そうよカエルじゃない。あんたなんか!!」頭を大きく振り、持ち上げると夏美はキッとケロロを睨みつけた。そして大腿を左右に動かしてケロロの動きの邪魔をした。
「ど・・どうしたでありますか・・夏美殿。良かったんじゃ・・・」ケロロは急な夏美の変化に凍てついている。
「こんなもの!」夏美が全身に力を込め身体を起こすと、右下肢の抑制帯が鈍い音をたて引きちぎれた。そして自由になった右下肢は、秘部を隠すこともなくケロロを蹴飛ばした。
「もう許さないわ。あんた達、覚悟はできてるでしょうね」右膝を立てると更に力が加わり他の抑制帯も軋みだした。
「きぃーやぁー」ボールのように転がって、ケロロの身体は部屋の隅に座っているクルルの脇にたどり着いた。「なんとかしてー」
338 :
ギャグ屋:2007/09/22(土) 01:59:03 ID:mnrwyOJ7
ブチッと音が響き左下肢の抑制帯も契れた。夏美は両膝をたて更に力を入れる。「こんなことして、ママにもいいつけてやるわ。」
「どうしよー、クルルー」ガタガタ震えるケロロはクルルの後に隠れる。「夏美殿が暴れ出したら、我輩達殺されちゃうよ」ケロロはクルルを後ろから激しく揺さぶった。
「んじゃ、ギロロ先輩にでも助けを求めるかい?」
クルルの言葉にケロロの動きが止まった。「な・・何いってんの、あんた。そんなことしたらギロロに先に殺されちゃうじゃん。」
しかし、夏美の動きも止まった。「・・・だめ」
「・・・ギロロは呼ばないで」静かな口調だった。夏美は両下肢を合わせスカート落とし下半身を隠した。まだ結ばれたままの上肢を動かしてケロロに合図する。「暴れないから、これとってちょうだい」
「は・・はい」ケロロはそろそろと夏美に近づいた。
「誰にも言わないから、あんた達もしゃべらないでよ」夏美はケロロに外させた手をさすりながら立ち上がった。そしてケロロの顔を力いっぱい踏みつけるとドアに向かってゆっくりと歩き出した。
「あ・・暴れないんじゃ・・?」
「暴れてないわよ。あんたが足の下にいただけでしょ。もう馬鹿なことしないでよね」軍曹ルームから出て行く夏美。
その背中にクルルが声をかける。「俺達はカエルだけど、オッサンだけは男ってことか」
339 :
ギャグ屋:2007/09/22(土) 02:00:27 ID:mnrwyOJ7
シャワーを済ませた夏美は自室いた。ベッドに身体を投げ出すと、昼間のケロロの行為が思い出され、下腹部が熱くなる。
ベッドから降りると窓を開け、庭を見下ろした。ギロロのテントが見える。横ではいつものようにギロロが焚き火をしている。気配を感じたのかギロロが夏美を見上げた。
「どうした、夏美。何か用か?」
「あっ・・」夏美もギロロを見詰める。「なんでもないよ。おやすみ」
(ギロロ、私の部屋に来て)言えなかった。窓とカーテンを閉めてベッドに戻った。
{・・夏美}ギロロの低音ボイスが腰に響く。夏美はふーっとため息をついた。「今夜も長い夜になりそう」
340 :
ギャグ屋:2007/09/22(土) 02:01:56 ID:mnrwyOJ7
「本当だったんだね。ケロロ君〜」
ドロロの横では小雪がうっとりとした表情で身体をよじっている。
「あーん・・夏美さぁぁん」
「でも、なんで、{夏美さん}?僕、また忘れられてるの」
ドロロの苦悩も続く。
おしまい
>>331 テラ萌えた! GJGJ!
さりげなくギロ夏、雪夏、ドロ雪、盛りだくさんなのもよし。
オープニングの冬樹君のセクシーポーズについて
今週のギロロの妄想の続き激しく希望・・・
身体検査のときのエロナースリンカーン希望…
締めは蚊帳の外だったひとのロープワークで。
そろそろ超劇場版ケロロ軍曹2ネタの新作SSが見たいと思う今日この頃・・・・・・
プルルたんの裸
保守
保守
349 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 23:27:37 ID:fyTYCKsT
もう一つ保守
ついでにあげ
冬樹の女体化エロ読みたいんだけどどこに行けばいいんでしょうか
>>350 そういえばまだなかったな
夏美に女の子講座(実地)を受ける冬美ちゃん?
352 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 10:58:00 ID:Gg4wJy51
モア冬って無理かな?
すっごい見てみたいんだが。
>>331 GJです
自分も大人ナッチーは大好物w(ケロ夏も)
ケロロはおいしい所をもっていきそうな感じだが
一番欲しいモノを手に入れられないタイプ
ギロロはケロロの正反対ってイメージがあるよ
保守
保守でぃす
356 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 06:24:37 ID:EYL5Uzhr
保守あげ
保守がてら
♀ケロロとドロロのくだらない会話
ケロロ「ドーロロ!!
セックスしよ」
ド「ケロロちゃん!?ななな何言ってるのでござるか!女性がそのようなことを言っては
いけないでござる!!
…いやしかし、た、隊長命令とあれば拙者、いつでもこの身を…(ポッ)」
ケ(こいつ東京ラブストーリーしらないのな…)
正直自分も観てない
続いて♀ケロロとクルルのくだらない会話
ケ「クールル!!セックスしよ」
ク「おう」
ケ「え、ちょ、これリカの」
ク「隊長命令だしなぁ〜、クークックック」
ケ「らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ」
これはケロロ以外の他隊員が♀だったら食い放題ということか
寝付けなくてエロ妄想してたら夢を見た
穏やかな休日、何故か突然敵性種族軍団に占拠される日向家
捕虜となったギロロに、洗脳された夏美が犯してくれとせがむ、みたいな
キツいギロ夏とはいえ、一応オールスターのはずなのに、ドロロがかけらも出てこなかった
夢の中でも忘れられている彼に、枕を濡らした
359 :
◆WmrBvhgrh2 :2007/10/23(火) 01:32:29 ID:iShYSpZ9
深夜に下品なネタをこっそり投下。ちょいグロ(?)ありなので、苦手な方は
スルーして下さいませ。
360 :
◆WmrBvhgrh2 :2007/10/23(火) 01:33:17 ID:iShYSpZ9
「ギニャー!」
深夜三時、日向家地下のケロロの部屋に悲鳴がこだました。
股間のぬめりと生臭い血液の臭いに違和感を感じたケロロがふと目覚めてみると、
布団が血塗れになっていたのである。いくら軍人とは言え、平時の自分の出血には
弱い様であった。辺りを見回しても怪我をする刃物等も無く、一体どこから出血
しているのかすら判らない。痛みと言えば鈍く重い腹痛と腰痛程度しか感じられず、
ケロロはうろたえながら腰にタオルを巻き、
「冬樹殿〜、夏美殿〜、助けてであります〜!」
と二階まで急いで駆け上がり、二人を叩き起こした。
「ふあぁ〜、どうしたの軍曹…?」
「どうしたっていうのよボケガエル…、今何時だかわかってんの?」
二人が同時に部屋のドアを開けケロロを見下ろすと、床に点々と滴り落ちた血液が
足跡の様に付着しており、冬樹はともかく夏美は何が起こっているのか瞬時に理解した。
「ちょ…ちょっとボケガエル、あんた雌だったの!?…冬樹、ここはあたしが何とか
するから、あんたは早くコンビニでオムツ買って来て!」
「え?軍曹が雌って姉ちゃんどういう事?オムツって?」
「いいから早く!」
夏美に急かされ、着替えを早々に済ませた冬樹が玄関から出ると、夏美はケロロに
「あんた大丈夫?怪我じゃ無い事位判るわよ…。」
と珍しく優しい口調で語り掛けた。
「オロロ〜ン!夏美殿〜!我輩何か重い病気でありますか!?助からないので
ありますか〜!」
「馬鹿ね、あんたが雌なら病気じゃ無いわ。とにかく冬樹が帰って来るまであんたは
自分の部屋に居なさい。あ、出来ればクルルにお腹を検査してもらってて。それまでに
あたしは血を掃除しといてあげるから。」
「な、なんか夏美殿優しいでありますな…。もしや本当に我輩病気…?」
ケロロが涙ぐみながら夏美を見上げると、夏美は苦笑しつつ
「馬鹿ね、女なら毎月の事よ。あんたが雌になってたらだけどね。」
とケロロの頭にそっと手を置いた。
361 :
◆WmrBvhgrh2 :2007/10/23(火) 01:34:01 ID:iShYSpZ9
ケロロはクルルを呼び、夏美が来るまでメディカル・チェックを受ける事になった。
丁度クルルが趣味のネットサーフィンをしていた時間帯だったので、クルルはぶつくさ
言いながら比較的早く体内スキャンを行った。
「ク〜クックック…隊長、ビンゴだぜぇ…!アンタ、子宮が出来ちまってる。
おまけに目出度い事に、丁度月経とやらが始まっちまったみてぇだな…。」
「…と言う事は、我輩の小粒ながらピリリと辛いアレも無くなったのでありますか!?」
「ああ、そういうこった。俺様が何とか男に戻す為の道具を作ってやっても良いが、
最低でも月経が終わってからじゃねぇと使えねぇ。俺達ケロン人でも男女の仕組みは
厄介なんでね…ま、元に戻る迄女を満喫してみな。悪くねぇかもな…ク〜クックック…。」
クルルがいつもの陰険な笑い声を上げている最中に、血痕の掃除を終えた夏美がつかつかと
やって来てクルルの頭をぶん殴り、踏み付けながら
「女の苦しみが判って無い様ね…!毎月大変なんだから!」
と凄むと、クルルはもがきながら
「あ、済みません、やめてやめて。」
等と言い、夏美の脚が頭から外れるとそそくさとラボに戻って行った。
「まったくもう…!それはそうとボケガエル、冬樹が帰って来る前にこれ飲んでおいて。」
「これは牛乳と…何の薬でありますか?」
「あたしが毎月飲んでる鎮痛剤よ。始まった頃に飲んどくと楽になるわ。先に牛乳で胃に
膜を張って、後から水で飲むと胃もたれも防げるからね。朝食には御赤飯炊いてあげる。」
夏美が珍しくケロロに優しげに微笑みかけ、牛乳と鎮痛剤を手渡した。
「夏美殿、有難うであります…。」
「何よ、しおらしくなっちゃって!こんなのは女だったら毎月の事よ。一週間もすれば
終わるから、心配する必要無いわ。」
「それと、オムツは何に使うのでありますか?」
「普通はナプキンとかタンポンとか使うんだけど、冬樹に買わせる訳にはいかないでしょ?
朝になったらあたしがタンポン買って来てあげるから、今晩はオムツで代用すんのよ。それまで
オムツで我慢して貰うわ。」
「…勉強になるであります。」
362 :
◆WmrBvhgrh2 :2007/10/23(火) 01:34:54 ID:iShYSpZ9
冬樹が購入してきたオムツを着けた後、何故かケロロは眠れずネットで性教育の情報を
観ながら溜息を吐いた。
「夏美殿の言っていたナプキンとやらがオムツと同じ素材で外側で血液を吸収するのに、
タンポンとやらは体内に埋め込むインプラント方式なのがちぃとも理解出来ないであります!
大体アプリケーターって何よ!そんなモン入れる場所が…あ、今の我輩にはあったでありますな…。」
等と股間をオムツ越しに擦りながら泣き言をブツブツとこぼしている。腹痛は夏美が渡した
鎮痛剤が効いて多少治まってはいたが、出血する際のおぞましい感覚にケロロは泣きたくなっていた。
しかし月経時には性欲が湧き上がる事がある。ケロロは今、女の性欲の強さを自分自身の身体で
実感していた。が、女になった自分の身体をどう扱って良いのか判らずムラムラと膨れ上がる
欲求に自身で答える事が出来なかった。
「ボケガエル、調子はどう?」
夏美が多少心配そうに様子を覗きに来た頃、ケロロは鎮痛剤の効果が切れた状態で腹痛と腰痛に
悩まされていた。
「な、夏美殿…痛いであります…!こんな痛み、夏美殿は毎月我慢してるのでありますか!?」
「あたしはそこまで酷くないけど、クラスには貧血で倒れる子もいるわねー。でも病気じゃないから
皆頑張ってるわよ。そうそう、コンビニに行ってタンポン買って来たから。オムツやナプキンよりは
目立たないわよ。使い方は説明書に書いてあるから、きちんと読んで使いなさい。きちんと出来たら
朝御飯にするから、キッチンに来なさいよ。」
ケロロは夏美から渡された紙袋を開け、ジュニア用のアプリケーター付きタンポンを手に取った。
「ゲロ…こんな長いのを全部入れるのでありますか!?…何々、入る長さは大した事無さそう…。
リラックスした体勢で挿入…ふむふむ。」
ケロロはガンプラの組み立て説明書を読む時と同じ位真剣に説明書を読み、風呂場に移動し
バスチェアーに片足を掛けて挿入を試みた。
「えーっと、入口、入口…あった。ここにこう…深く…。ん!完璧であります!」
初めてにしては上手く装着が出来、ケロロは御満悦な表情で使用済みのオムツとアプリケーターを
トイレの汚物入れに捨てた後、手を洗ってキッチンの席に着いた。
「ねえ、姉ちゃーん、朝から赤飯なんてどうしたの?何か記念日だったっけ?」
冬樹が能天気に質問したが、夏美とケロロが珍しくアイコンタクトを取りながら
「ん、まあ、そんなモンね。」
「そうそう冬樹殿、大した事では…。」
と語尾を濁しながら答える事しか出来なかった。
363 :
◆WmrBvhgrh2 :2007/10/23(火) 01:35:49 ID:iShYSpZ9
「今日はガンプラも作りたくないでありますな…。」
ケロロがだるい身体で家事を済ませた後、自室でボンヤリと横たわってぐったりしていると、天井が
一部開いてドロロが現れた。
「隊長殿、この部屋の血の臭いはどうしたでござる!拙者が日向家の近場まで来た時点から血液の臭いが
漂って心配になって来てみれば、この部屋が最も臭いが濃密ではござらぬか!」
ドロロが慌てた様子で天井から降り、ケロロの元へ近寄って来た。ケロロはまさか自分が女になって
月経を迎えてしまったとも言えず
「あー、ドロロ、これにはちょっと理由が…。」
と口籠っていると、ドロロは何を勘違いしたのか
「怪我でござるか!?これ程の臭いだと深手ではござらぬか!拙者に傷口を見せて頂きたい!」
と言いながらケロロににじり寄って行く。
その時ケロロのパソコンが自動的に立ち上がり、音声のみであったが陰湿な声が
「隊長さんは女になっちまったんだよ…雌の臭いがプンプンするだろぉ…。あんたが見たい傷口は
両足おっ拡げさせりゃあ出てくるぜぇ…クーックックック…。」
と『何か』を示唆せんばかりにスピーカーから流れ、ぷつりと切れた。
余りの衝撃に頭が真っ白になったドロロがケロロの両足を強引に開かせ確認すると、見覚えのある筈の
器官が異性のそれへと変化しており、そこから捻れた一対の糸が垂れ下がっていた。
「ケ…ケロロ君、君本当に女になっちゃったの…!」
「いきなり変なトコ見るなー!触るなー!」
ケロロはジタバタと足掻いてドロロから逃れようとしたが、ドロロの腕にグッと力が込められ抗えなかった。
「ぼ、僕明るい場所で、こんなに間近で見るの初めてだよケロロ君…。」
「何いきなりカムアウトしてんだよ!我輩は元々は男だってば!はーなーせー!!」
ケロン人の女性器をくっきりはっきり見てしまったドロロが思考回路をショートさせ、口元でタンポンの
糸を咥えて中身をゆっくりと引きずり出していく。ずるりとした感触がケロロを襲い、抜き取られる瞬間に
「あっ…。」
と妙に色気のある声を上げてしまい、ドロロを加速させる引き金を引いてしまっていた。
364 :
◆WmrBvhgrh2 :2007/10/23(火) 01:36:38 ID:iShYSpZ9
「頼むからや〜め〜て〜!」
ケロロが叫ぶが、ドロロは今しがた迄タンポンが挿入されていたケロロの膣内に自分の中指を挿入し、
経血でぬめる状態を楽しんでいた。指で掻き回す毎に経血とは違うねっとりとした体液が分泌され、
ケロロが反応している事に気付きながらわざと指を動かす速度を遅くし、焦らし立てる。明け方に
湧いていたケロロの性欲に火が付き、焦らされる度知らず知らずケロロは腰を使ってドロロの指を貪っていた。
「うっ…、ドロロもう勘弁…!我輩いきたいであります…!意地悪は止めて…!」
「僕を受け入れてくれるならいかせてあげるけど…?」
「…!!」
普段禁欲状態にあるドロロも実際は早く自分の欲求をケロロの中に注ぎ込みたかった。だが、ここでは
自分の存在を強烈にケロロに植え付ける為に敢えて取引を持ち掛けた。プライドが勝つか、快楽が勝つか――。
答えは、明白であった。
ケロロはそっと脚を開き、横を向いて瞳を閉じた。ドロロは暗黙のルールで何も言葉を発せず、ケロロの
身体に覆い被さりながらタンポンよりも何回りも太い性器を膣口に押し当て、ゆっくりと貫こうとしていた。
「い、痛い、ちょっと待って、痛い!」
ドロロの柔らかな中指で慣らされていたとは言え、破瓜の痛みにケロロが叫んだ。だがドロロは躊躇いも
容赦も無くケロロを抉じ開けていく。だがそれと同時にケロロの陰核を親指で転がす様に弄び、多少なりとも
ケロロに快感を与える様にしていった。
「あっ…そこ、凄い…!熱い感じが…!ああっ!」
「ケロロ君、もっと身体の力を抜いて…。もう少しで全部入るから…。」
ドロロは一気にケロロの中に、完全に侵入した。繋がり合っている互いの性器が蠢きを始めるには大した
時間は掛からなかった。ケロロはドロロの律動に身を任せ、ドロロはケロロの内壁を穿つ。
先に限界を訴え、迎えたのはケロロであった。腹の底から湧き立つ、強烈な女としての絶頂がケロロの
身体を包み込み、ケロロは無意識にドロロにしがみ付きながら
「もう駄目!ああぁぁ!あーっっ!」
と腰を震わせた。その反応に導かれ、ドロロもケロロの奥深い場所に先端を突き当て欲望を噴き出した。
365 :
◆WmrBvhgrh2 :2007/10/23(火) 01:37:41 ID:iShYSpZ9
「我輩…汚されちゃった…。」
半ば強引に純潔を奪われたケロロがしくしくと泣いていると、ドロロが妙にすっきりとした顔で
「そんな事言いながら、隊長殿も燃えておられたではござらぬか。」
等と勝手な男の言い分を繰り出すが、ケロロも負けじと
「そんな言い訳通用したら、レイプなんて犯罪無いであります!女になった初日に貞操を奪われたなんて
災難聞いた事が無いであります!」
と怒りを露にした。
「し、しかしいきなり女性になってしまうのは変だと思わぬでござらぬか?それに拙者を焚き付けたあの陰湿な
声のタイミングといい、妙でござる…。」
「確かにその意見は正しい…けどねドロロ、我輩をレイプした事は変わらないでありますよ!」
論点の摩り替えに失敗したドロロがむくれるケロロを宥め、二人は事の真相を探りにクルルズ・ラボに向かう
事にした。
二人がラボに到着すると、中から陰湿な笑い声と共に先程の二人の痴態の音声が聞こえて来た。
「ク〜クックック、全く編集も楽じゃないぜぇ…これのタイトルは『女性上官・レイプ願望』ってとこか。
どの程度のマニア層に受けるか判らねぇ所がミソだよなぁ…!」
等とクルルが二人に気付かず映像の編集作業を行っていた。
「ク〜ル〜ル!」
「クルル殿!」
二人が両脇からクルルの肩をポンと叩き、振り返った瞬間ドロロがクルルを手近にあったケーブルで縛り上げ、
ケロロがその隙に保存されていたデータをどこから取り出したか判らない鉈でハードごと叩き壊しながら
「言い残す事はあるかね、クルル曹長…!」
と鬼神の様な表情で睨み付けると、クルルはケロロの発するただならぬ殺気に怯えて早々に失神してしまった。
「ま、まあこれでクルル殿も懲りたでござろう。後は隊長殿の肉体を男に戻して貰って…。」
「その前にドロロ、我輩に謝罪の言葉すらないの?」
「や、その、あの…ケロロ君…御免なさい…。」
ケロロは怒りで、ドロロは済まなさと怯えで脂汗を額に滲ませていた。
因みに月経が終わり男に戻る迄の間、毎日ドロロがやって来て平謝りに謝ったがケロロは許しませんでしたとさ。
タイトルとsage忘れておりました…orz
さすが宇宙人としかww
取り敢えず◆WmrBvhgrh2が女だという事が分かったwww
乙ですた。前半の優しい夏美殿が可愛い。
これがケロロでよかったよな、ギロロだったら色んな意味でショック死だとオモ。
乙っす。虚構の夏とのギャップが良い意味で違いますな。
シリアスもギャグもオケなのはなかなか力量ありますな。
いいぞ、もっとやれww
371 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 13:48:34 ID:l2D79o74
久しぶりの小説でたのしかったです。
乙ー。♀ケロロは時々書くから入り易くて良かった。
そのネタは女じゃ無いと中々書けない内容だわな。
ドロ♀ケロは自分も書いてる所だが終わったらサイトに上げちゃうからなぁ...
編集して投下するかどうか迷う
372です。
1つ新規でネタが思い浮かびましたので投下させて頂きます。
1個前にケロン体が上がってるのでこちらは擬人同士のドロロ→♀ケロロという事で。
台詞ばっかりですがお許し下さい。
375 :
指南でござるー1-リコリス ◆Jf0c3HQQWo :2007/10/25(木) 11:14:05 ID:Gv0CZyoL
「あのさぁ、ちょっといい?」
「何でござるか(ナマアタタカイ...」
隊長殿がわざわざ拙者に声を掛ける為に屋根まで上って来る時は、
大抵引き受けたくも無い頼み事をしてくるというお決まりの手段だ。
今日は自分の腕でも出来る忍術を教えてくれという内容だった。
またどうせ何か良からぬ事を考えているのだろう。
「ねーねー、いいデショぉ〜?教えて貰うのは我輩1人で十分なんだしさぁ」
「だからそういう我々にとって秘技に関わる部分は何度教えられぬと申したら...」
「別にそんな凝った術じゃ無くてもいいんだってば!教えてくれる術は何でもいいからさぁ〜だからお願い」
背後からこれまた気味の悪い吐息を吹きかけてくる。一瞬身体がゾクッと震えたがここで簡単に動じてはいけない。
「...本当に何でも良いのでござるか?
しかし何故忍術などを覚えたいと思ったのでござるか、また夏美殿に没収されたガンプラとかを奪取するという下らない理由では無かろうな?」
「いやぁ実はさ〜、昨日ちょっと時代劇をテレビで見てて自分もチョチョ〜っと適当に齧ってみたいかなぁなんて思いつつ(テヘ」
...ガンプラ以前の問題だった。隊長殿には一度痛い目を見て貰わねば解らない様でござるな。
「...その役割引き受けた。明日は何時もなら小雪殿と修行に向かう曜日でござるが、今回は特別に隊長殿の為に開けておくでござる」
「おお本当!?じゃあ折角だからクルル曹長にお願いして、衣装もあつらえて来るであります」
嬉々とした表情でクルル殿の元へ降りていく隊長殿の姿を見て深い溜息が漏れる。
理由はどうであれ、ケロロ君が僕を頼ってくれるのは本当なら嬉しい事なんだけどねー。
その様な思いを浮かべながら、気付かれない様に隊長殿の跡を追う。
クルルズラボでは駆け下りて来た隊長殿がクルルに衣装の件で打ち合わせをしている。
「まぁそれぐらいだったら別に構わねぇけどな」
「じゃ決まりという事で〜♪(フンフン」
鼻歌混じりに己の個室へと戻る隊長殿の気配が射程内から消えるのを見計らい、天井裏からクルル曹長の元へと拙者は下りた。
拙者が来る事を理解していたかの様な表情でクルル曹長が振り返る。
「アンタも大変だな、隊長の下らない遊びに付き合わされちまってよ(クックックッ」
「全くでござるよ...クルル殿、明日の件について1つお頼み申したい事があるのでござるが」
詳細を話した後、クルル曹長が珍しいぐらい拙者の意見に好感触を示した。
「アンタにしちゃあ面白いネタ振ってくるじゃねーか...そういう事なら今日完成したブツのテストも兼ねて、協力してやってもいいぜ(クックッ」
「ならばその件についてはクルル殿にお任せするでござる、後は拙者が対処するでござるよ」
376 :
指南でござるー2-リコリス ◆Jf0c3HQQWo :2007/10/25(木) 11:15:15 ID:Gv0CZyoL
翌日。昼食を済ませた隊長殿が拙者を呼びつけクルル曹長の元へと足を急ぐ。
「んじゃ、衣装の方お願いするであります」
「クックックッ...こいつの出番だな」
毎度ながら怪しげな銃を出してくる。それが昨日完成したと申していた発明品とやらか。
「何その銃??」
「撃ってみりゃあ解るぜぇ、名付けて"コレデアナタモウマレカワレルカモネ銃"〜」
「シュバババ)ゲロォ~~!!?」
撃たれたのは隊長殿だけでは無かった。勿論拙者もまとめて喰らったのは言うまでも無い。
...撃たれる事は予め承知していたからね。
「ブホッ、ブハッ...な、何事!?え...お、お前は...」
隊長殿が拙者の姿を見て絶句した。
目の前には先程まで立っていたケロン人としての拙者では無く、
この星の者としての姿に変化した拙者に入れ替わっていたのだから驚くのは当然とも言える。
「ど...ドロロだよね??こ、これはどういう事でありますかクルル曹長!(汗」
「忍者ってのは本来ペコポン人がやる職業だぜぇ、形から入るには姿も変えねぇとな...アンタの身体もよーく見てみな」
「え...(キョロキョロ)こ、これって...我輩、小雪殿になっちゃったんでありますか??(大汗」
「...鏡でよく自分の顔を確認するでござるよ」
「鏡を渡され)どれどれ...な...」
自分の顔を見た隊長殿の表情が固まった。
そこに映っていたものはどう見てもペコポン人のとうに成人を過ぎた女性の顔だったからだ。
長く真直ぐに伸びた髪に吸い込まれそうなぐらい大きな黒い瞳。
体型も細く引き締まった、身体能力が高ければ九ノ一としては十分活躍出来そうな容姿に変えられた隊長殿。
直視すればする程自分もその魅力に引き込まれそうになるが、やはりここでも動じてはいけない。
「胸の谷間を見て)こ、これ誰が見たってペコポン人の女じゃん!!
これはどーいう事よクルル曹長、我輩女になりたいなんて一言も言って無いであります!!!(汗」
「くっくっ...ビジュアル重視ってやつぅ?
男同士でシコシコ修行に励んでてもツマラネーじゃねーか、その姿でも忍術は覚えられるんだから頑張りな。
あ、あとそいつは一度撃ったら今からじゃ最低でも日付変わるまで待たないと元には戻れねーぜ」
「んなっ...しょ、仕様がないなぁホントにもう。。じゃあ行くでありますよドロロ兵長」
「畏まったでござる」
377 :
指南でござるー3-リコリス ◆Jf0c3HQQWo :2007/10/25(木) 11:16:38 ID:Gv0CZyoL
それから隊長殿は、拙者の誘導に従って目的の場所へと身を移した。
「えっと...ここ何処??」
「廃屋の1つでござるよ。この周辺はここ近年の過疎化が酷く、この様な家屋が目立つのでござる」
「こんな所で一体どういう修行をしようと...忍術って普通外でアクティブにやるもんじゃね?」
「古くから伝わる術の中にはこういった内容の修行もあるのでござるよ...隊長殿」
「えっ...!?」
逃げる隙を与えず細い腰を抱き締め、白く滑らかな首筋に自分の唇を押し当てる。
「あぁっ!??ど、ドロロ...一体何を...」
「九ノ一とあらば相手の気を十分惹き付けた隙に重要な情報を得る密偵行為は基本中の基本でござろう」
「で、でもこれってどう見たってアレな...やっ、止めてお願い(困惑」
「何でもいいと言ったのは君だよケロロ君?今の君ぐらいの器量なら十分素質はあると思うけどな」
「じゃ、じゃあまさか小雪殿までこんな修行を??」
「小雪殿がこの手の修行を行うには幾分幼過ぎるでござるよ。その点隊長殿は十分に熟れた成体、全くの無問題でござる」
「そ、そんな...」
...ほらやっぱり怖じ気づいた。こうなればこちらのペースに持っていく事は容易になる。
衣装の上半身をはだけさせて形の良い胸を拝ませて頂くとするか。
「ちょ...ちょっとぉ!こんなの"何でもいい"の範疇を超えてるってば!(涙)いや、あ...そんなに胸を揉まないで」
ケロロ君の背中が小刻みに震える。この段階で演技でも無くここまで反応出来るんだからかなり敏感な身体の様だ。
彼...いや今は彼女を抱えながら身体の要所を愛撫していく手に思わず力が入る。
「はっ、あはぁ...な、何でそんな上手いんだよお前...くううっ」
「ケロロ君、ちょっと感じ過ぎじゃ...そんな事じゃこっちを施された時に身が持たなくなるよ」
内部が見えるか見えないかというぐらい短い装束の下をまくり上げる。先程から足を落ち着き無くモジモジさせていたから相当キテる筈だ。
「あ、そこは...やっぱ褌なんでありますか(汗)あうっ、そんな風に布からはみ出てるトコ触られたら我輩...(ビクッ」
378 :
指南でござるー4-リコリス ◆Jf0c3HQQWo :2007/10/25(木) 11:18:32 ID:Gv0CZyoL
「もう外まで滲み出てきてるね...気持ち悪いんなら解放してあげるよ」
ケロロ君が付けている褌を外し、局部を晒し出してみた。まぁ褌なら簡単にほどけるからね。
中はすっかり愛撫による快感でトロトロになっている。指で突起を摘み、内部へ挿れていくとやたらと卑猥な音が響いた。
「はぁ...指が...ダメ、これ以上は...(ガクガク」
「顔がちっとも拒否して無いじゃないか、そんな嬉しそうな目をしながら悦んで...嘘はいけないな、ケロロ君」
彼女の片手を取り、自分の股間に押し当てる。
「う、嘘なんかじゃ...!?ドロロお前もしかして...勃ってる?(汗」
「ケロロ君...いいね?ここまで僕をその気にさせたんだから本気でいくよ...(ケロロの目をしっかり見つめ」
「うぅ...」
目に涙を溜めながらケロロ君が黙って頷いた。
自分の陰部をはだけさせた後、彼女の身体を持ち抱えゆっくり挿入していく。
「あふっ...ど、ドロロの大きいっ...!」
「苦しいのは始めのウチだよ、すぐ慣れるから...それにしてもいい器をしているな、ケロロ君の中」
「ひっ、うああぁ...こ、腰がぁ...やぁ、いっ、いいっ...」
必死でしがみ付くケロロ君の唇を自分の口で愛撫してやる。答える様にケロロ君の方も舌を絡め始めた。
開きっぱなしの彼女の口元から唾液が垂れ下がり、目はすっかり快感で惚けている。今にも昇天しそうな顔だ。
「あ、奥までガンガン当たるぅ...ドロロ、もっ、もっと突いてぇ...」
「ケロロ君...本気で求められたら僕も...うくうっ」
「いっ!?あ、も、もうダメぇっ...イクううっ!!!」
奥の壁に先頭がこすり当たった状態でしっかり中で射精してしまった。
これ以上は無い程気持ち良さそうな顔でうっとりと絶頂を迎えた彼女の顔を見て、
このまま妊娠してくれないかなと思ったがそれはさておき。
腰をガクガクと震わせ、力の抜けていくケロロ君の身体をその場で寝かせ付けた。
「はぁ、はぁ...ねぇ...こ、これっていいのかな...だって姿が何時もと違うとは言っても、我輩達その...しちゃった訳だし」
「隊長殿...これは修行でござるよ。
隊長殿なら十分耐えられると判断したから拙者もここまでしようと覚悟を決めたのでござる。だから決してこの事は他言なさらぬ様」
379 :
指南でござるー5-リコリス ◆Jf0c3HQQWo :2007/10/25(木) 11:19:34 ID:Gv0CZyoL
「そ、そうか...修行と思えばそれで収まるのか。つかこんなの人に言える訳無いじゃん(汗)終わった事だし我輩はこれで...」
「まだまだ修行はまだ終わっていないでござるよ、殿方を十分悦の境地に入れられる身体になるまでは続けるでござる(縄を持ち出し」
「え、な、何を...キイイヤアアァ!!!」
そして時間は流れ、外はすっかり日が落ち掛かる頃。
「もう夜になるというのにケロロの奴一体何処を彷徨ってるんだ...
冬樹が心配して声を掛けて来たから探してみたものの、それらしい所を当たっても姿が見つからないとは」
庭のテントでは眉間に皺を寄せながら焚き火の前で座り込んでいるギロロ伍長の姿があった。
「もう十分理解出来たでござろう?軽薄な事を口にしてはならぬと」
「わ...我輩忍の修行はもう勘弁であります(涙)ただいまでありますギロロ伍長...」
「は?誰だお前等...小雪の仲間か??そんな連中にただいまとか言われる筋合いは...」
「隊長殿、最後に修行の成果を見せるでござる」
「え、こ、こんな所で...?じゃあちょっとだけ」
顔を赤らめながらギロロ伍長の前で自ら装束を捲り上げる。
褌を外し剥き出しの陰部に縄を深く食い込ませた、普通の者なら恥辱に耐えられないその姿を彼に見せつけた。
「のわあっ!!?な、何だこの痴女はぁ...(ブハアアッ」
派手に鼻血を吹きながら誰も手を出していないのに吹っ飛ばされていくギロロ伍長の反応を目にしながら、
ああそうでしょうね、貴男は当然そうなるでしょうね....と同じ台詞が頭に浮かんだ2人。
しかしその裏では、
「くーっくっくっ...技術提供してやったんだからこれぐらいの対価は戴かねぇとな」
ラボでモニター越しに一同の様子を見つめ、律儀にカメラを回しているクルル曹長の姿があったとか...
[「指南でござる」ー終ー]
これで終了です。
普段連投しないので規制にドキドキしつつ。
ギロロの台詞が一部足りない所あったので
後日絵と共にサイトの方に修正したのを上げておきます。
乙・・・と言いたいところだが、◆WmrBvhgrh2との力量の差がありすぎ。
カプも同じなので差がはっきり分かってしまう。
もう少し頑張りましょうで賞だな。
くらべるのイクナイ!
女体化もよいが通常の ♂♀絡みも見たいと願うのはぜいたくでしょうか。
擬人化でもケロン体でもばっちこ〜い! なのですが。
乙でした!
あの褌はエロいよな
ドロプルとかなんかいいと思う
エロパロ板で言うのもなんだが非エロでもいい。ドロロは一番感情移入できるわ
乙です。
明るい感じが良いね。
保守
386 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 05:15:41 ID:PgguvM/N
ほしゅ
ある日、ケロロ軍曹はあることを考えていました。
ケロロ「ちくしょう!!なんだよ!!夏美殿は!!
ちょっと遅れただけであんなにガミガミ怒るんて酷いであります!!
ああ…どうしてタママとドロロは…
あんなカワイくてやさしい女の子の家に居候しているんでありましょうか…
うらやましいというより絶対理不尽であります…
そ、そうだ!いい事を思いついたであります!!
ゲロゲロゲロゲロ……」
軍曹、あんたまた夏美ちゃんと入れ替わるんじゃないでしょうね?
ケロロ「我輩はもうそんなおろかなことはしないでありますよ…」
クルル「冬樹を女に変える作戦だ?」
ケロロ「大体我輩たちのペコポン侵略が進まないのは、冬樹殿が男の子だからでありますよ!
あの夏美殿の弟の冬樹殿が女の子になれば、きっと攻撃的で好戦的な性格になるでありますよ!
その上で冬樹殿をわが軍の味方につければペコポン侵略もたやすいであります!」
クルル「その理屈はおかしいぜ…
だいたい冬樹の女に変えたところで性格まで変わるわけないと思うけどな…」
ケロロ「やってみなきゃわからないでありますよ!
我輩隊長よ!隊長命令よ!
したがわないと大変なことになるでありますよ!!」
クルル「…しかたねえな…
じつは俺もいちどやってみたかったんだ…冬樹の女体化ってやつ…
いや、別にあんたに言われてやるわけじゃねえけどよ…」
おのれの欲を名目侵略作戦と称し、クルルに命じたケロロ。
そして金曜日、クルル曹長はついにとんでもないものを作ってしまいました。
クルル「隊長、できたぜ…ペコポン人の性を転換させるクスリだ!」
ケロロ「こ、これは…ペットボトルいり飲料…」
クルル「オトナの事情でクスリの名称はいえねえが、
確実に冬樹を女の身体にすることができる。ただし…あくまで試作品だ…
効果が永久に続くわけじゃねえ…理論上8日程度で効果はきれるんだ…」
ケロロ「これを冬樹殿に飲ませれば、冬樹殿は女の子になるのでありますな…
8日間だけ…」
クルル「女の身体になるっていっても、年令相応の身体になるということだ。
いきなり冬樹が日向秋や日向夏美みたいにならないことはしっておきな…」
ケロロ「…ゲロゲロゲロ…
これさえあれば…ドロロやタママに勝てるであります…」
ちょっと、軍曹!正気ですか?
冬樹くんを女の子に変えちゃうつもりなんですか?あなたぜったい後悔しますよ!!
ケロロ「我輩は本気でありますよ…」
土曜日の夜…
ついにケロロ軍曹は例の作戦を決行した。
冬樹「軍曹…洗い物終わった?早くこっちきて『8時○よ!全員集合!』一緒に見ようよ…」
ケロロ「冬樹殿…食後のドリンクはいかがでありますか?
実は最近発売されたばかりの美味しい飲み物を買ってきたでありますよ…」
冬樹「え、僕に?
でもせっかくだから夏美がお風呂から上がってきたら一緒に飲もうよ…」
ケロロ「いいや、夏美殿にはもったいなくて飲ませられないあります!
これは我輩が冬樹殿のためだけに買ってきたのでありますから…」
冬樹「でも美味しいものはみんなで分け合った方が…」
ケロロ「ていうか…ひとり分しかないのでありますし…」
流し台に戻ったケロロは280ml入りのペットボトルのキャップを開き、
中身の黄色の液体を氷入りのグラスに注いだ。
その色はビタミンB2配合の健康飲料とまったく変わらない色だった。
この色なら冬樹殿もすんなり飲んでくれる。とケロロは確信した。
冬樹「軍曹…いいの?これ全部飲んじゃって…」
ケロロ「もちろんでありますよ!早く飲まないと夏美殿がくるでありますよ。」
冬樹「ありがとう…じゃあお言葉に甘えて…」
案の定なんの疑いもなく、冬樹はクルルの作ったとんでもない薬を飲み干してしまった。
ケロロに薄ら笑いが浮かんだ…勝利を確信したかのように…
しかし、冬樹の身体にはなんの変化も起きなかった…
冬樹「軍曹…ごちそうさま…すごく美味しかったよ…
またこんど買ってきてね…グラスは僕が片付けておくから…」
ケロロ「(え、どういうこと?冬樹殿…かわんねーじゃん!
これってクルルにだまされたってこと?ていうかやっぱりクルルでも不可能ってこと?
考えてみれば、冬樹殿を女の子に変えるなんてナンセンスすぎるでありましたな…
まあ、週末にいい夢見させてもらったでありますよ…)」
390 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 13:34:12 ID:eUzPTc34
しかし、ケロロの失望とは裏腹に、
冬樹の身体的変化は床についてからじわりじわりと起こっていた…
そして翌朝…
「うわああああああああああああああ!!」
その驚愕の叫び声が日向家全体にひびいた。
冬樹「僕の胸がおおきくなってるうううう!!
も、もしかして…
うわあああああああああああああ!!
ち○○んもなくなってるーーーーーーーーー!!」
夏美「ちょっと冬樹!!うるさいわよ!!ご近所に聞こえるじゃない!!」
冬樹「ねえちゃん!!ぼ、ぼく、お、女になっちゃったよーーーーーーー!!!」
夏美「ちょっと何変なこと言ってるの?またいやらしい夢でもみたんで…
え、うそ…冬樹…胸…大きい…
きゃあああああああああああああ!!!!!
冬樹がホントに女になっちゃったあ!!!」
クルルの発明は本当だった。
そう、冬樹は眠っている間に身体が女性のものに作り変えられていったのだ…
おそるべきオーバーサイエンスである。
夏美「でも、どうして…」
冬樹「きっと僕本当は女の子だったんだ…生まれたときに神様が魔法をかけて僕を男の子にして…
今日その魔法が解けて女の子に戻ったんだ…」
夏美「なに非科学的なこと言ってるのよ!
こんなことをするのはあいつらしかいないでしょ!!」
軍曹ルームに殴りこみをかける夏美。
そして女の子にされた冬樹。
夏美「ボケガエル!!!」
ケロロ「なんなんですか夏美殿…火事でもおきたのでもありますか?」
夏美「ボケガエル!!あんたでしょ!!冬樹を女の身体にしたのは!!」
ケロロ「冬樹殿が女の子?
たしか我輩以前そうだっただいいなあと思ったことがありますよ…」
夏美「とぼけんじゃないわよ!!冬樹をよく見なさい!!」
ケロロの前に立つ二人の少女。赤い髪の少女は日向夏美である。
しかし、黒い髪の少女は…見覚えがあるようなないような…いや…
まさかとは思ったケロロはとんでもないことを言い始めた。
ケロロ「おや、夏美殿の親戚殿が泊まりに来てたでありますか?
これはどうもはじめましてであります…」
夏美「とぼけるのもいい加減にしなさいよ!!冬樹の身体、完全に女になってるのよ!!」
冬樹「軍曹…何とかしてよ…
このままじゃ僕外に出られないし、学校にも行けないよ…」
ケロロ「あ、あのクスリはやはり本物だったのでありますか?
我輩はてっきりクルルにだまされてたように思って…まさか冬樹殿が女の子になっちゃうなんて…」
夏美「クスリって…あんたきのう冬樹になにか怪しいクスリでも飲ませたの?」
冬樹「あのドリンクだ…軍曹が夕食の後出してくれたあの黄色い飲み物…あれだ原因だ…」
夏美「わたしがお風呂に入ってるときに飲ませたの?
サイテーよ!!あんた絶対いい氏に方できないわよ!!」
冬樹「…軍曹…もとに戻る方法はあるの?」
ケロロ「方法って言うか…クルルの話だと効果は1週間続くという話であります…」
冬樹「1週間?!困るよ!学校だってあるんだよ!」
夏美「そうよ!今日中に戻しなさいよ!!」
秋「ただいま…
あら…ケロちゃんの部屋のとびらがあいてる…」
冬樹「姉ちゃん、ママが帰ってきたよ!!」
ケロロ「ふ、冬樹殿は基地の中に入るであります!!
冬樹殿がいないのは我輩たちが説明して…」
夏美「隠しとおせるようなもんじゃないでしょ!!きちんと説明してママにしかられなさい!!」
すでに秋ママは軍曹ルームの中にいた。
秋「ちょっと!みんなで何してるの?」
秋の目の前にいる1匹のカエルと二人の少女。
ひとりは夏美。もうひとりは…
秋「冬樹?女の子になってるの?」
夏美「え、ママ…驚かないの?」
秋「あれでしょ。クルちゃんの発明で冬樹を女の子に変えて遊んでるんでしょ…
だけど、すごいわね…宇宙人の科学技術って…
ねえ、どんな方法で変身するの?」
秋ママはとっても冷静だった。ていうかちょっと抜けてる感じが…
秋「へぇ〜、冬樹を女の子にする薬ね…」
クルル「俺が隊長に頼まれてつくった試作品だ。
あんまり隊長がうるさいから仕方なく作ってやったんだ。
一応持続時間は8日間。来週の今日には元に戻る。
あらかじめ言っとくが、元に戻すクスリはねえ。自然に戻す方法が唯一ってことだ…」
ケロロ「じつは我輩…冬樹殿が女の子だったらいいなと思ったでありますから…
ちょっとした軽はずみで…侵略作戦なんて嘘っぱちであります…」
秋「きもちはわかるけど…
冬樹の許しもなく無理やりやっちゃうのはいけないことよ…
向こう一週間冬樹の担当の仕事はケロちゃんがやること。わかったわね?」
393 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 15:33:29 ID:eUzPTc34
ケロロのいたずらで女の子されちゃった冬樹くん…
これから約1週間女の子として生活しなきゃいけなくなりました。
いまどこにいるかって言いますと、夏美ちゃんの部屋にいます。
冬樹「姉ちゃん…あんまり見つめないでよ…恥ずかしいよ…」
夏美「冬樹…どこからどう見ても女の子ね…
ていうか、あんたなんで女になるとわたしより胸が大きくなるの?」
冬樹「やっぱりママの遺伝子が姉ちゃんより強いからかな…
イタタタタ…姉ちゃん、ブラジャーきついよ…」
夏美 「がまんしなさい!今のあんたは女なんだから。ブラぐらいつけれなくてどうするの?」
ていうかわたしのブラがつけれないじゃないの…
あんたCカップどころじゃないわよ。Eカップとかいってそうよ!」
冬樹「じゃあママのを借りればいいじゃないの?」
夏美「だめよ。ママみたいな大人用じゃ胸を圧迫するからよくないのよ!
ちゃんとティーン用をつけてないといけないのよ!
冬樹、いまからデパート行くわよ!!」
冬樹「え?!…やだよ…今日僕家から出たくないよ!」
夏美「いいから行くの!!」
夏美ちゃん、なぜか張り切っているように思えます。
実は夏美ちゃんも妹がほしかったりして…
夏美「ママ…実は冬樹用の下着が必要みたい…冬樹ってば胸が大きくて私のブラがつけられないのよ…
だから冬樹をつれてデパートに行ってくるけど、いいかな…」
秋「別にいいけど。…冬樹って予想以上にグラマーなんだ…
やっぱり女の子になるといろいろと変わっちゃうのね…」
冬樹「姉ちゃんだけでいいよ…僕は家にいるから…」
夏美「あんたが行かなくて誰がサイズをあわせるの?
とにかくわたしといくのよ!!」
ひろし「それでは続きをどうぞ…」
みさえ「なんであんたがナレーションやるのよ?ここからはわたしのナレーションでしょ!」
冬樹専用の下着を買うため夏美は冬樹を連れて奥東京市内のデパートに向かった。
デパートの下着売り場には数えられないほどのブラジャーやショーツが並び、
そんな場所にまったく縁の無い冬樹にとってきわめて新鮮な場所であった。
「姉ちゃん…僕…すごく恥ずかしいよ…女の人ばかりだし…」
「何言ってるの?今のあんたは女なんだから胸を張って歩きなさいよ…」
その下着売り場の一角のティーン用コーナーにまでつれてこられた冬樹。
周りの目をきにしてきょろきょろしている冬樹をよそに夏美が店員に声をかけた。
「すみません。実は新しい妹のブラジャーがほしいのですが、
妹の胸が大きくなっちゃって、私のと共有できなくなったんです。
しばらく母の使ってたんですが、やっぱりそれじゃいけないと思って…」
「そうなんですか…わかりました。
それでは妹さんの胸のサイズを測らせていただいてよろしいでしょうか?」
冬樹は自分のバストサイズを測ってもらうため、試着室まで案内された。
中に入ると店員から上着を脱ぐように声をかけられた。
上着とTシャツを脱ぐと夏美のブラに締め付けられたバストがあらわれた。
しかし、締め付けられたままの胸では正確には測定できない。
冬樹はそのブラも外さなければならなくなった。しかしうまく外れない。
どうにもならない冬樹は夏美を呼んで後ろのブラのホックをはずししてもらった。
締め付けられていた胸が一気に開放され、勢いよく揺れた。
その胸は予想以上のおおきさに店員もびっくりしていた。
大いにふくらんだバストにメジャーを当てられた冬樹はいままでにない感覚に包まれた。
女子としてバストを測られることなど絶対に予想しなかったのだろう。
冬樹のバストのサイズはEカップだった。しかもFに近いものだということだ。
大方予想していた夏美だったが実際店員からいわれて驚愕した。
「い、Eカップですか…そうなるとやっぱり…注文とかしないとダメですよね…」
「いいえ、うちはFカップまでならありますから大丈夫ですよ…
さいきんは中学生でも妹さんより胸の大きな子がいますから…」
「そうなんですか…」
「お姉さんのブラではきついので、
さっそく新しいのをつけていかれた方がいいと思いますよ…」
冬樹ほどの大きさになるとブラの種類を選ぶ余地までなくなってしまう。
夏美は少ない中から3枚を選んだ。そしてその1枚を試着室にいる冬樹につけてあげた。
しかしどう考えても自分がつけるには大きすぎるサイズだ。
1週間のためだけに冬樹専用の下着を買うのはばかばかしいようだが、
冬樹が「女」を知るための勉強だと思えばある程度の出費はやむをえないと思った。
「ありがとう…姉ちゃん…僕のために付き合ってくれて…
あとごめんね…さっきはわがまま言って…」
「ぜんぜん気にしてないから…それより…冬樹…新しいブラのつけごこちはどう?」
「やっぱりまだちょっと違和感あるよ…
姉ちゃんたちはいつも胸につけてるでしょ…やっぱり気持ち悪いって思うことはあったの?」
「はじめてのブラジャーって実際はすごく嫌なものなのよ…下着がひとつ増えるし、
男子に膨らんだ胸を注目されるのも嫌だけど、ブラをつけたらつけたでまたはやし立てるし…
わたしってほかの子より成長が早かったから…」
ひょっとして書きながら投下してるのか?
>>387-395 新作の投下乙です。
書き込んだ時間から察するに書きながらの投下ですね。
とりあえずは完成させるか、きりの良い段落で纏めて投下するのが良いのではと思います。
何はともあれ冬樹女体化という今までになかったエロパロなので続きに期待しておきます。
支援
裸の夏冬姉妹に挟まれてぇ…冬美可愛いよ冬美
家に帰ってきた夏美と冬樹…
夏美は女の身体になった冬樹に自分と同じ髪型のかつらをかぶせた。
このかつらはケロロが以前夏美に変装するために作ったものだ。
夏美「どう?ママ…冬樹に私の髪型のかつらをかぶせてみたの…
これなら明日から冬樹が私のクラスに行っても大丈夫でしょ…」
その姿は顔だけ見れば夏美とうり二つ…
いや、なにか違う…肌の色、瞳の色、まつげの量…
なにより一番違うのは冬樹と夏美の声だ。
秋「ぱっと見た感じ夏美なんだけど、やっぱりよく見ると冬樹が隠しきれていないのよね…
せめて目にカラーコンタクトを入れて、付けまつげをしてみたらどうかしら?」
秋はいつかどこかで買った、赤色のコンタクトレンズを冬樹の瞳に装着した。
その上で冬樹のまぶたにつけまつげをのせた。
秋「うん、これならOKよ!」
夏美「さっきよりだいぶよくなったわね。冬樹、鏡で自分の顔を見てみなさい。」
冬樹「こ、これ…僕の顔…姉ちゃんになってる…」
秋「でも、肌の色と声はどうしようもならないわね…」
夏美「小雪ちゃんと桃華ちゃんに事情を説明して、フォローしてもらって…
できる限り切り抜けるしかないよね…」
冬樹「でも姉ちゃん…体育の授業もあるでしょ…
ぼく苦手だから…休んでもいい?姉ちゃんのカッコわるいとこ見せたくないし…」
夏美「何言ってるの?出席点だってあるんだから、休むなんて許さないわよ!
ミスったら今日は調子がおかしいって言いなさい…元に戻ったら私が挽回するから…」
何の前触れもなくあの赤ダルマがやってきた。
その赤ダルマが見たソファに座る二人の少女…
赤い服を着た少女は日向夏美、青い服を着た少女もまた…
ギロロ「な、夏美がふたり?!!何てことだ…
俺はこの歳でもう老眼になったのか?!」
ギロロは驚愕した。自分の目の前に思いを寄せる相手が二人もいたことに…
夏美「何言ってるのギロロ…?もうひとりは冬樹よ…」
ギロロ「ふ、冬樹だと?こ…これはどういうことだ…?」
夏美「ボケガエルとクルルのいたずらで冬樹が女の身体にされちゃったのよ…
私のカツラをかぶったらわたしに本当にそっくりでしょ…」
ギロロ「い、いや…こ…これは…よく見ると…
ふ…冬樹が夏美以上に夏美に見える…」
今のギロロには冬樹の方が本物の夏美に見えている。実際の夏美などはまやかし…
そのギロロの目線は自然と冬樹の胸元に行っていた。
夏美を軽く超えるバストの大きさがギロロの理性の糸が切れてしまった。
次の瞬間、ギロロはその胸に飛び込んだ。
冬樹「わああああああああああ!!
伍長!いきなり何するの?僕は冬樹だよ!!」
夏美「なにやってんのギロロ!!」
冬樹「姉ちゃん!ギロロを何とかしてよ!!くっついて離れないんだ!!」
夏美「ギロロ!!冬樹から離れなさい!!
いい加減にやめないと本気で怒るわよ!!」
(暴力シーンにつき中略させていただきます…)
冬樹「…もう…ギロロ…ひどすぎるよ…僕の乳首をくすぐるなんて…」
ギロロ「す…すまん…冬樹…俺としたことがついうっかり…」
夏美「うっかりだけじゃ済まされないことなのよ!
今度やったら本当に宇宙警察に通報するわよ!」
せめて投下予告(どんな話を投下するのか)や投下終了くらいは言って欲しい
最近作品が無いから投下は嬉しいけど、いきなりドバッと出されちゃ戸惑う
>>401 ドバッと出されちゃ戸惑うドバッと出されちゃ戸惑うドバットダサレチャトマドウ……
だだいま「プリティウィンター」作成中です。
ていうか、セリフばっかりで、ほとんナレがはいっていません。
アニメの脚本の劣化版みたいですが…それでもよければ…
夕食が終わり一息ついたところ、ケロロは冬樹をお風呂に誘った。
ケロロ「冬樹殿、一緒にお風呂にはいるであります!」
冬樹「いいよ。」
秋「…え?!冬樹?…いまなんて…?」
冬樹「軍曹とお風呂に…」
夏美「ちょっとあんた!自分が女だということ忘れたの?
ボケガエルと一緒に入れるわけないでしょ!!」
冬樹は忘れていた。今の自分が女であることを…
そして夏美にはケロロの言葉が計画的なものだと聞こえていた。
間違いなくボケガエルは冬樹にいたずらをする。
冬樹とボケガエルを一緒にお風呂に入れることは絶対に許してはならないのだ。
冬樹「じゃあ僕が先にお風呂に入るね…もう下着のつけ方も大丈夫だし…」
冬樹は夏美を気遣ってひとりで入れることを言ったようだ。
しかし夏美には冬樹が浴室でひとりになることの危険性が解っていた。
邪悪なボケガエルから冬樹を護れるのは自分しかいないことを…
夏美「だめよ冬樹!今から私と一緒に入るのよ!」
冬樹「え!?姉ちゃんと一緒に?…小学生じゃないんだから…ちょっと困るよ…」
秋「夏美、冬樹も疲れてるのよ…
そろそろひとりにさせてあげてもいいんじゃないの?」
夏美「だめ!!冬樹と女同士の話をしたいのよ!!」
夏美になかば浴室にむりやり引っ張られた冬樹。
浴室に入るとすぐに服を脱がされてしまった。
いまの冬樹はもう姉の言うようにするしかなかった。
夏美「冬樹…身体洗ってあげる…」
冬樹「いいよ…身体くらい自分で洗えるから…」
夏美「何言ってるの?あんたぜんぜん洗い方知らないでしょ。
わたしがきちんと教えてあげるわよ。」
夏美は冬樹の片方の胸に石鹸のついたタオルをあてた。
そしてそのタオルを片方のバストを包み込むように洗い始めた。
タオルを動かすごとに冬樹の大きなバストは上下左右に揺れた。
冬樹「姉ちゃん…くすぐったいよ…
もうわかったから、タオルを僕にちょうだい…」
夏美「うるさいわね!少しはお姉さんの言うこと聞きなさいよ!」
つぎに夏美はタオルに人差し指に突っ込み、それを冬樹の乳輪にあてた。
その指で夏美は冬樹の乳輪を円を描くようにまわしながら洗った。
冬樹「いやん…姉ちゃん…ほんと…くすぐったい…やめて…」
夏美「今大事なところ洗ってるから、がまんしなさい…
動いちゃダメよ…」
冬樹「や…ちょ…姉ちゃん…あ…あん…そんなに…」
夏美「どう…冬樹…気持ちいい?
実はわたしもやってみたかったんだ…ほかの子に…」
夏美が指を動かすたびに、冬樹は甘ったるい声がだしていた。
その声は、冬樹が女の子として発した…初めての黄色い声だったという…
夏美「さあ冬樹、今度は大事なところを洗うわよ!」
冬樹「だ、大事なところ?!いやだよ!そこくらい自分で洗わせてよ!」
夏美「だーめ!男と女では洗い方が違うのよ!
わたしがしっかりと教えてあげるから!」
冬樹「…あ、あんまりきつく洗わないでね…」
夏美「それじゃあ、股を開いてア○コを私に見せなさい…」
冬樹は恥ずかしい顔をしながら脚を開き、夏美の前にに自分の陰部を見せた。
しかし夏美は冬樹のじっと陰部を見つめていた。
夏美「へぇ〜、冬樹のアンダーヘア結構生えそろってるのね…
あんた成長早いわね…小雪ちゃんはまだ少ないけど…
冬樹「姉ちゃん…早く…はずかしいよ…こんなとこ見せるなんて…」
夏美「じゃあ冬樹…中を開くから…ちょっと痛くなるけど、辛抱しなさいよ…」
夏美はヘアにかくれた冬樹の下の「おおきなくちびる」を開いた。
その中から小豆の大きさほどの突起が現れた。
夏美「冬樹、見えてる?この小さなイボみたいなのが女の子の「お○んち○」よ。
女の子はいつもここを洗うのよ…
今から洗うから…動いちゃダメよ…」
冬樹「あ…あん…やだ…なんかすごく…や…やめて…」
夏美「どう?すごく気持ちいいでしょ…
この快感は女の子にしかわかんないのよ…」
冬樹「ね…姉ちゃん…もういいよ…きれいになったみたいだから…あ…やん…」
夏美「冬樹…特別に…私の舌であんたの○ソ○をきれいにしてあげる…」
冬樹「ちょっと…姉ちゃん…ダメだよ…そこは…」
夏美の舌が冬樹の下の「くちびる」から「突起物」までを刺激した。
その動きが速くなるたびに、冬樹の声のトーンは次第に高くなっていく。
これはもう男の冬樹の声ではない。完全に女の冬樹の声になっていた。
そう…いま彼…いや彼女は実の姉から「女」を教えられているのである。
そして…夏美の舌が止まったときには、冬樹の瞳には大粒の涙が浮かんでいた…
本来は微エロ路線で行く予定でしたが、実際だいぶエロが入ってしまいました。
セリフとかがおおくて読みにくそうならちょっとずつ変更していきます。
今日の投下はここまでにしておきます…
408 :
b:2007/11/07(水) 22:00:38 ID:CBzoi8pN
冬樹と小雪のエロ書いてー
>>407 よかたよ〜夏冬新鮮だし冬樹が可愛かった(´д`)ハァハァ
続き待ってま〜す。
GJでした!!!
月曜日の朝…冬樹が夏美、夏美が冬樹に入れ替わって登校する初日。
冬樹は夏美のかつら、赤いコンタクト、つけまつげを装着し、
制服ももちろん夏美のものを着ている。
一方、夏美は髪を黒く染め、冬樹独特のアホ毛を立て、残りの後ろ髪を束ねた。
その上で冬樹の制服を着用している。
その夏美の隣には、初めて女子の制服に戸惑う冬樹の姿があった。
冬樹「姉ちゃん…スカート脚がスースーして気持ち悪いよ…」
夏美「がまんしなさい!そのうち慣れるわよ!」
冬樹「こんなに丈が短いとスパッツもはけなくて、みんなの視線が気になるよ…
はずかしい…学校行きたくない…」
夏美「何言ってるの冬樹、いまさら休むなんていわないでよ!」
冬樹「やっぱり軍曹に代わりに行ってもらった方が…」
夏美「冗談じゃないわよ!!
あいつが学校でトラブルなんか起こしたら、わたしたち学校行けなくなるのよ!
だいいちボケガエルに学校の授業なんて理解できるわけないでしょ!」
冬樹「それはそうだけど…
今日僕たち体育の授業があるでしょ…姉ちゃんはともかく、
僕は姉ちゃんみたいに運動神経よくないから…」
夏美「調子が悪いって言っておきゃいいのよ。元に戻ったら私が一気に挽回するから。
ほら、行くわよ冬樹!!遅刻しちゃうわよ!!」
「なつみさーん♪おはようございますー♪」
日向家の玄関にこだまする少女の声。
その少女の名は東谷小雪。夏美の親友である。
ていうか、小雪ちゃん!それ小学生みたいですよ!!
小雪「夏美さーん♪冬樹くん。 おはようございます!」
冬樹「おはよう、東谷さん。…あ…」
小雪「冬樹くん…なんで夏美さんのかっこうしてるの?
で、夏美さんは冬樹くんのかっこうをして…」
忍者の小雪にはすぐに冬樹が夏美、夏美が冬樹に変装していることなど
すぐにわかってしまった。ていうか変装自体にかなり無理がありますけど…
小雪「夏美さん、これはどういうことですか?
もしかして!冬樹くんに女装の趣味があったんですか!?」
夏美「違うわよ小雪ちゃん!!
…ボケガエルたちが悪ふざけで冬樹を女の子の身体に変えちゃったのよ…
しかも1週間効果が続いて、仕方ないから冬樹と私を入れ替えて登校するの…
だから小雪ちゃん、冬樹が先生やさつきたちにばれないようにサポートしてあげて。」
小雪「そうなんですか…わかりました!
命をかけて冬樹くんをお守りします!」
でも女の子になった冬樹くんって、夏美さんより色っぽいですね…
胸も…腰も…ふとももも…お尻も…夏美さん以上ですね…
まもりがいがあります…」
冬樹「東谷さん…そんなに見つめないで…恥ずかしいよ…」
小雪「冬樹くんってば…赤くなっちゃって…女の子同士なんですから…
それに、男の子になった夏美さんもカッコイイですね!」
夏美「小雪ちゃん…私は冬樹のかっこうしてるだけで、
中身まで男になったわけじゃないからね…」
朝のホームルーム、1時間目の数学、2時間目の英語を何とかこなした冬樹。
とりあえずは先生方やクラスメイトには夏美の変装はばれていない。
しかし、ついに魔の3時間目がやってきた。
そう、冬樹がもっとも恐れている体育の授業なのだ。
運動神経がよくない…いやそれ以前に体操服に着替えなければならないでしょ…
冬樹がはじめて入る女子更衣室。もちろん冬樹には人生にあるかないかの経験だ。
女子たちが制服を脱ぎ始めている。もうなかからブラが見えていて…
しかもひとりやふたりだけではない。次から次へと彼女たちは脱いでいる。
冬樹がはじめて見る母と姉以外の女の子の下着姿…まあいちおう自分のも見てるわけですが…
やよい「夏美…どうしたの?」
さつき「顔が真っ赤だよ…熱でもあるの?」
冬樹「い、いや…女の子って…け…結構大胆なんだね…」
さつき「なにいってるの?あんたも早く着替えないと遅刻するわよ…」
小雪「夏美さん、早くお着替えしましょうね…」
戸惑っている冬樹に小雪が近づき。小雪は冬樹のブラウスのボタンを外し始めた。
そのブラウスの下からは、夏美のものよりさらに大きな胸のふくらみが現れた。
冬樹「やめてよ東谷さん!!いきなり脱がさないでよ!!」
さつき「夏美…いま『東谷さん』って叫んだような…」
やよい「急に…なにがあったのかしら…」
冬樹「!!」
小雪「(小声で)冬樹くん…いけませんよ…」
冬樹「…ごめん…でも今のはちょっと強引だよ……」
さつき「小雪ちゃん…今日の夏美変じゃない…」
小雪「ええ、ちょっと週末かぜひいてて…病み上がりなんです…」
やよい「…見学してるほうがいいんじゃないの?」
小雪「大丈夫です…」
小雪のフォローで着替えのところはなんとかクリアできた。
結局冬樹は更衣室の片隅で小雪に見守られながら着替えをしたとのこと。
皆さんはすでにおわかりだと思うのですが、
確かに冬樹くんの身体は女の子になったのですが、心は男の子のままなんです。
ですから、女の子の着替えなんか見ちゃったら、顔が赤くなるのは仕方のないことなんですよ。
体育が絶対苦手の冬樹。しかし夏美からは絶対出席、絶対手を抜くなと言われていた。
もっとも、冬樹にはこの体育が早く終わってくれることを祈るばかりだった。
だがしかし…
先生「3−0でA組の勝利!」
さつき「夏美!すごーーい!!完全試合よ!
全員奪三振で、3打席連続ホームランなんて!!」
やよい「ほんとすごいわ…今日の夏美いつもより調子いいんじゃない?」
えええええ?!!ま、まさか、あの冬樹くんに奇跡が起こったのですか!?
し、信じられません!!
冬樹「あ、ありがとう…でもみんな悪いことしちゃったかな…
(なにこれ…?まさかクルル、僕にほかに何かしたのかな…)」
小雪「いや、夏美さん謙遜ですよ!
夏美さんはやっぱり最強ですよ!!
(冬樹くんすごすぎ…本当はやればできるんだ…)」
先生「日向さん、今日の日向さんはいつも以上にすばらしかったわ。
みんなもきっとそう思ってるわ…」
冬樹「せ…先生…ありがとうございます…」
そうなんです。信じられないかも知れませんが、
女の子になった冬樹くんの運動能力は飛躍していたのです。
もしかしたら夏美ちゃん、いや夏美ちゃん以上かもしれません。
414 :
プリティウィンター19 ◆zYSTXAtBqk :2007/11/08(木) 10:12:56 ID:aAF9JMVH
そして向こう側から夏美に扮した冬樹の大活躍に拍手を送っている少女がいた。
彼女の名は西澤桃華。冬樹のクラスメイトでありガールフレンドでもある。
桃華のクラスと夏美のクラスは体育では同じ時間に授業を受けている、
そして今日のソフトボールの相手チームだったのだ。
お昼休み、夏美は冬樹が体育で大ミスをしたんじゃないかと心配になり、
桃華からその状況を聞いてみようとした。
そんな夏美だが、実は彼女もまた話題になっている。
その話題のタネが「日向家の血の覚醒」である。
夏美は冬樹として体育に参加していたが、
その持ち前の運動能力をそのまま発揮したため、
それがすべて冬樹のものとして認識されてしまったのだ。
夏美「桃華ちゃん…体育のことなんだけど、冬樹ってやっぱり…」
桃華「わたしもびっくりしました。冬樹くんとても運動神経がいいんですね。」
夏美「ま、まさか…桃華ちゃんってばお世辞がうまいんだから…」
桃華「お世辞じゃありません。
今日の体育ソフトボールだったんですけど、ホームランを3本打ったんですよ。
しかも私たちのチーム、誰一人冬樹くん相手に打てなかったんです。」
夏美「え!?うそ!!あの冬樹が?
それはありえないわ…きっとクルルのチートよ、ドーピングよ!」
夏美にはまだ信じられないことである。
今までの経験からすると、クルルの発明にはいくつものクセがあり、
冬樹の女体化以外にも冬樹の身体能力を強化する何かを仕込んだのではないかと思っていた。
415 :
◆zYSTXAtBqk :2007/11/09(金) 06:11:46 ID:NzAjg/oe
女体化冬樹の話はちょっと区切りをつけさせていただきます。
長くお付き合いいただきありがとうございます。
結構冬樹×小雪が人気みたいで…
何故にageたりsageたりするの?
417 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 12:28:30 ID:uomaa+M4
418 :
◆zYSTXAtBqk :2007/11/10(土) 12:02:41 ID:UMqlRqoC
今日のテレビのケロロ本編がつまんなかったので、
「プリティウィンター」を投下させていただきます。
放課後、女の子になった冬樹の運動能力が飛躍したのが気になった夏美と桃華、
その真相を直接クルル曹長に聞いてみたが…
夏美「クルル…ちょっとあんたに聞きたいことがあるみたいだけど…」
桃華「クルルさん…実は今日夏美さんになった冬樹くんが体育で大活躍したんです…
もしかしたら、冬樹くんを夏美さんに合わせて強化されたんじゃないかと…」
クルル「冬樹をドーピングした?俺はそこまではやんねーぜ…
俺はただ単に冬樹を女に変えただけだ…
冬樹が運動神経が飛躍したのは、冬樹の潜在能力が覚醒したんだろう…
もっともあいつはあの日向秋の子どもだからな…
今の冬樹は夏美以上の能力かもしれん。下手をしたら一撃で俺たちの命なんか吹き飛んじまうかもな…」
夏美「ちょっと!わたし以上ってどういうこと?」
クルル「おまえだって直接見てるだろ?女の冬樹の身体を…
バストもウェストもヒップも…
自分よりずっとスタイルがいいのうらやましがってるだろ…」
桃華「夏美さん、見たのですか?女の子の冬樹くんのはだか…」
クルル「こいつらきのう一緒にお風呂に入ってるんだ…おめえも冬樹と入ってみればわかるぜ…」
夏美「余計なこと言うんじゃないわよ!!」
桃華「そうなんですか…そうですよね…
やっぱり女の子になった冬樹くんは相当のナイスバディなんですよね…
当然ですよね…秋お母様の子なんですから…」
しばらくして冬樹が帰ってきた。小雪も一緒だった。
冬樹「ただいま…」
小雪「おじゃまします♪」
夏美「おかえり…冬樹…じつは桃華ちゃんが来てるの…」
冬樹「いらっしゃい、西澤さん」
桃華は、夏美そっくりの少女を見つめた。その少女の正体は冬樹である。
冬樹の変貌ぶりは桃華の目から見てもあきらかだった。
背中に負担がかかるほどの胸のふくらみ、細い腰のくびれ、むっちりとした太もも。
あらゆる部分で自分をはるかに上回る体つきをしている。
日向秋という母親の遺伝子を色濃く受けた冬樹のすがたなのだ。
桃華「冬樹くん…夏美さんのかつらとコンタクトを外してください…」
桃華はきびしい現実を受け止めるのを覚悟したのか、冬樹の素顔を自分に見せるように言った。
冬樹はかつらとコンタクトとつけまつげを外し、男としての冬樹の顔を桃華に見せた。
桃華の見た顔は、いつも見慣れている日向冬樹の素顔そのものだった。
しかし、顔より下はいつもの冬樹ではない。
桃華はその上下のギャップに堪え切れず泣きくずれてしまった。
桃華「ふ…冬樹くん…わたし…わたし…
うわあああああああああああん!!!」
冬樹「に…西澤さん、どうしちゃったの?」
桃華「冬樹くんが女の子になっちゃったら、
わたし、もう冬樹くんのお嫁さんになれないーーーーー!!」
冬樹「姉ちゃん…いったい何があったの?」
夏美「あんたの運動神経が急に良くなったことがおかしいと思ったから、
桃華ちゃんとわたしが冬樹をドーピングしたんじゃないかとクルルに聞いてみたの…
そうしたら、冬樹の潜在能力が覚醒したって言うことだったのよ…
そのあと、クルルが余計なことを言いだして、それをきいた桃華ちゃんが…」
冬樹「そうだったんだ…心配してくれてたの…
ごめんね西澤さん…僕の身体…変わりすぎちゃって…
本当は僕も嫌なんだ…効果が1週間でもいきなり女の子になるなんて…
でも西澤さんは本当の女の子だし…きっとお母さんみたいに立派な身体になるから…
西澤さんはとっても強い子なんだから、泣いちゃダメだよ…」
夏美「あんまりフォローになってないけど、まあ冬樹の精一杯の言葉だし…
桃華ちゃん…もう泣かないで…」
「うわああああああああああああ!!!」
夜8時30分ごろ、浴室に冬樹の悲鳴がこだました。
その悲鳴を聞きつけた夏美はすぐさま浴室に向かった。
夏美はいやな予感がした。あのボケガエルがとうとう冬樹の入浴を襲ったものだと…
夏美「ボケガエル!!!あんた冬樹に何するの?!!」
冬樹「姉ちゃん、違うんだ!!軍曹はいないよ!」
夏美「なんなのよ冬樹!急に大きな声だして。近所迷惑じゃないの!
ってなんで床が真っ赤になってるの…?」
冬樹「ね…姉ちゃん…ぼ…僕に…
せ…生理が来ちゃったみたいなんだ…」
冬樹の出血は予想以上に多く、浴室の床一面が冬樹の血液で赤く染まっていた。
その上室内は体液の生臭さと血液の鉄分のニオイに包まれていた。
出血がおさまったあと夏美は冬樹の月室内に残る血液を洗い流した。
冬樹「…まさか僕が女になってる間に生理が来るなんて…」
夏美「まさかあんたに初潮が起こるなんて、思いもしなかったわ…」
冬樹「どうしよう…出血が続くと学校にも行けないよ…」
夏美「仕方ないわね…
今晩はわたしのナプキン貸してあげるから、それを当てて寝なさい…」
冬樹「ごめんね姉ちゃん…」
夏美「別にいいのよ…姉として当然のことよ…」
9時過ぎになって秋ママが仕事から帰宅した。夏美は冬樹に生理が来たことを母親に説明した。
秋「冬樹が初潮?」
夏美「そうなのよ…びっくりしちゃった…」
秋「でも…女の子なら誰でも経験することだし、冬樹にはむしろ良かったんじゃない?
とってもいい経験ができたから…おめでとう!冬樹!」
冬樹「ごめん…あんまりうれしくないよ…」
秋「そうだ!明日の夕食はお赤飯ね!
何年ぶりかしら?夏美に炊いてあげたのが…」
夏美「もう…ママったら…冬樹の気持ちも少しは考えて…」
もう、秋ママのなかでは冬樹くんは完全に『二女』になっています。
もう彼女の独走をだれもとめられません。
冬樹が眠りにつこうとしたと聞き、夏美が枕を持って冬樹の部屋にやってきた。
冬樹「姉ちゃん、どうしたの?」
夏美「冬樹…今晩一緒に寝てくれる?
ていうか、じついろいろお話しといた方がいいと思って…」
そういいながら夏美は冬樹のベッドにもぐりこんだ。
中学生になった二人が並んで眠るにはとても小さい。
夏美は冬樹の身体に寄り添った。それによって二人の大きな乳房がくっつこうとしていた。
入浴して間もない夏美のボディソープとシャンプーの香りが冬樹を包み込んだ。
夏美は冬樹の手をにぎった。
夏美「冬樹…何赤くなってるの?私たちきょうだいでしょ…」
冬樹「姉ちゃんが寄ってくるから…」
夏美「ねえ冬樹…いまおなか痛くない?」
冬樹「今は大丈夫だけど…どうして?」
夏美「もしかしたら、あんたに生理痛が起こるかも知れないから…」
冬樹「生理痛…そんなに痛いの?」
夏美「私はそんなにひどくはないけど、クラスの中には貧血で倒れる子だっているのよ。
あんまりおなかが痛くなるようだったら、体育は休みなさい。
それから部活の助っ人なんか引き受ける必要なんてないから。」
冬樹「心配してくれてるの?」
夏美「だってあんた…けっこう無茶するし…それが原因で倒れたら困るでしょ…」
冬樹は姉は自分が女になっても、本当の妹のように思ってくれていると思った。
姉は常ならぬ現実から目を背けたりせず、正面から向かって自分と接しているのだ。
そんな冬樹ではあったが、すこし夏美に聞いてみたいこともあった。
冬樹「…姉ちゃん…もし僕がほんとうの妹だったらどう思うの?」
夏美「スタイルだけじゃなくて性格や好みまで同じだったら困るわ。
でもそれって一卵性でも実際そうはならないみたいだけど…
私は別に冬樹が弟でも妹でもよかったと思ってるの…
あんたが女でもボケガエルたちを思う気持ちは変わんないんじゃないの?
だけど…あんたもサブロー先輩を好きになってたら、
サブロー先輩の激しい取り合いをしていたかもね…」
冬樹可愛いなぁ〜GJ
良かったです。
1つ提案なんですが…
投下が終わったら、レスをくれると次の書き込みがしやすいです。
出来ればお願いします。
生理、好きなんだね
夏美自重しろwwwwGJ。
今ならモモッチもフッキーと一緒にお風呂に入れるですぅ〜♪
428 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 19:34:32 ID:aIjKMcMJ
じゃあ僕も冬桃同時入浴という展開を希望
はっきり言って今の投下具合から言うと、他の職人さんが困っていると思います。
話の区切り区切りできちんとしないと他の職人さんがネタ投下出来ません。
はっきり言って迷惑です。
430 :
◆zYSTXAtBqk :2007/11/15(木) 06:10:26 ID:f7AvrkiX
>>429 長らくお待たせいたしましてまことに申し訳ございません。
「冬樹(♀)×小雪変ができましたので本日付けで投下させていただきます。
火曜日の放課後、今日も冬樹は小雪と帰っていた。
小雪「冬樹くん、今日はうちによって行きませんか?」
冬樹「東谷さんの家に?でも…でもドロロもいるし…」
小雪「今日ドロロはケロロさんの基地に行っていますから、夜まで帰ってきませんよ。」
冬樹「でも、東谷さんの家って忍者屋敷でしょ…
いくら僕でも教えたらまずいんじゃないの?」
小雪「夏美さんも来たことあるんですよ…
それに本当は冬樹くんだって興味あるんでしょ…オカルトとか秘密基地に…
それとも忍者は対象外なの…?」
小雪は迷っている冬樹の身体をなすりつけた。
もう、この状態では冬樹は小雪のお誘いを断ることはできなかった。
冬樹「わ、わかったよ…
でも一応夏美に電話しとかないと、心配するから…」
小雪「さすが冬樹くん。話がわかりますね…」
冬樹「もしもし、姉ちゃん?
実は今日東谷さんの家に呼ばれたんだけど、行ってきていいかな?」
夏美「小雪ちゃんの家に?今日はあんたのためにお赤飯炊いたのに…
小雪ちゃんそこにいるの?ちょっと小雪ちゃんに替わりなさいよ!」
小雪「もしもし夏美さん?
あのね、今日冬樹くんのうちに呼ぶんだけど、いいでしょ!
冬樹くんがどうしてもうちに来たいって言うから…」
夏美「小雪ちゃんが一緒ならかまわないけど、
もし冬樹が小雪ちゃんに何かしたら、ぶっ飛ばしてもいいから!」
小雪「というわけで、冬樹くん。早速私の家に行きましょう!!」
冬樹「東谷さん、そんなに強く引っ張らないでよ!」
432 :
プリティウィンター25 ◆zYSTXAtBqk :2007/11/15(木) 08:40:54 ID:f7AvrkiX
東谷小雪とドロロの水車小屋は奥東京市内のとある場所にあるのだが、
詳しい場所は一般の人間にはわからない。それが忍者の隠れ家である。しかし…
「着きました。ここがわたしの家の入り口です…」
「東谷さん…ここって…西澤さんの家…」
「そうですよ…わたしの家は桃華さんの家の敷地にあるんですよ…」
「それってまずくない?西澤さんに知られたら絶対怒るよ…」
「それはないと思います。
タマちゃんやポールさんも私の家の場所を知ってますから。」
「それじゃ隠れ家の意味が…」
「早く入らないと、ほかの人に見つかっちゃいますよ!」
冬樹は小雪に誘われ、茂みの中に入っていった。
いちおう西澤家の敷地なのだが、冬樹はおろか桃華すら知らない奥深い森になっていた。
秋が深まり一部の木の葉が赤や褐色に色づいている。
ここが本当に東京なのかと思うくらい見間違えるほどの自然があふれていた。
その中に一軒の水車小屋が現れた。
「冬樹くん、この家がドロロとわたしの家です。」
「すごいね…写真で見たものとそっくりだ…」
「さあ中に入ってください…お茶を出しますから…」
冬樹は水車小屋の中に案内された。
その水車小屋の中は昔話のなかに登場する農民の家にそっくりだった。
中央に囲炉裏が置かれるが、忍者屋敷にありがちな釣り天井やどんでん返しなどは見当たらない。
もちろん電気や水道といった近代的なものなどない。
最新技術に満ち溢れた西澤家と同じ敷地内にあるとは思えない。
「東谷さんいつも電気なしで暮らしてるの?」
「え…私にとってこれが普通ですから…
冬樹くん、お茶がおきました。どうぞ召し上がってください…」
「じゃあ…いただきます…」
冬樹は小雪に出されたお茶を飲んだ…なにも疑うこともなく…
まもなくして冬樹の身体に異変が起きた。
「あ…東谷さん…なんか…眠くなってきたけど…まさか…このお茶に何か入れ…」
冬樹が気づいたときにはすでに遅かった。冬樹は深い眠りついてしまった…
小雪はお茶の中に眠り薬を入れていたのだ。
しばらくして冬樹は目を覚ました。
「つるべ落とし」と呼ばれる秋の夕刻で冬樹に寒気が走った。
冬樹は次の瞬間恐ろしいことにきづいた。
冬樹は制服を着ていない。そう、冬樹は眠っている間に全身をはだかにされていたのだ。
服や下着だけではなく、夏美のかつらやコンタクト、つけまつげまで外されていた。
そして、冬樹の前にはひとりの少女が生まれたままの姿をさらしていた。
小雪の裸体…肌は雪のように白く、その肢体は夏美や自分とはぜんぜん違う。
胸の膨らみもとぼしく、胸の先端が少し膨らんでいるような感じだ。
手足や腰も細く、彼女がくノ一であるとわかるような体型だ。
当然の事ながら冬樹は小雪のはだかを見るのは初めてだ。
「どう?冬樹くん…わたしのはだか見るの初めてでしょ…」
「あ、東谷さん!これはいったいどういうこと?」
「冬樹くん…ごめんなさい…実は冬樹くんをうちに呼んだのは…
女の子の冬樹くんと一緒に遊びたいからなんです…」
「遊ぶって…まさか…東谷さん…」
「遊ぶといったら…あれです…お肌とお肌のふれあい…」
「ちょっとまってよ…い…今の僕は女で…その前に僕たち中学生だし…」
「年や性別なんて関係ありません…」
冬樹は思った。彼女は本気だ。
昨日小雪が女になった自分を『夏美さんより色っぽい』と言っていた。
しかし今の自分が夏美より好かれる様になるとは思いもよらなかった…
冬樹は小雪に夏美の事を聞いてみた。
「東谷さんは夏美が好きじゃなかったの?」
「最近の夏美さん、わたしに冷たいんです…
こないだはさつきさんたちと遊びに行ってるし…昨日も桃華さんと一緒に帰ってるし…
わたしの事なんかすっかり忘れちゃってるみたいなんです…」
「…その代わりが僕だなんて…おかしいよ…」
「代わりじゃありません…私本当に冬樹くんを好きになったのです…」
「好きになったといっても…僕はあと6日で戻るから…」
「かまいません…その6日…いえ今日一回だけでもいいんです…
わたしに付き合ってください!!」
そういうと小雪は冬樹の身体に抱きついた。
冬樹の感じる肌の感触は、夏美とはまるで違っていた。
自分が女になったというわけではなく、この少女の神秘性が感じられるのだ。
「冬樹くんの胸…夏美さんより大きい…やっぱりお母さんが大きいからかな…顔もそっくりだし…」
「東谷さん…あんまり触らないでよ…」
「冬樹くん…寒い…?…寒いときはこうやって身体を抱き合って温めるのが一番です…
冬と雪だなんて寒そうな名前なんだけど…あったかさは日本一になるかもね…」
「なに言ってるの東谷さん…」
「顔と性格は男の子なのに、身体はきちんと女の子なんて、なんとわたし好みなんでしょう…」
小雪は冬樹の耳に息を吹きかけた。
冷たいようで暖かい、なんともいえぬ感覚が冬樹を襲った。
「何するの?東谷さん…くすぐったい…」
「くすぐったい?…いつも夏美さんにしてあげてることですよ…
夏美さん耳に息吹きかけると喜んでくれるんですよ…でも冬樹くんは…」
「それは夏美だけで…感じ方はひとそれぞれ違うから……」
冬樹は小雪があそこまで夏美に近づいてるのかは大方わかっていた。
彼女にはいままで親しい友達がいなかった。小雪にとって最初のお友達が夏美だということを…
小雪の夏美への感情は恋愛感情に近いものがある。いやもしかしたら彼女は同性愛…
いや何かが違う…
「東谷さん…夏美や僕の大事なところ…さわったりなめるたりすることできる…?」
「大事なところって…どこ?」
冬樹は小雪に自分の陰部を指で示した。そこは小雪も持っている女性器である。
「で…できません…それにそんなところ夏美さんに洗われるのも嫌なんです…」
「そう…やっぱりね…じゃあ僕が君のそこをなめてあげるといったら…」
「絶対いやです…わたしのきたなくて恥ずかしいところなんて…」
「そうだよね…でも夏美はこのまえ僕のそこをなめてくれたんだ…
最初は僕も嫌だったけどね…」
「ふ…冬樹くん…まさか…わたしの…」
「大丈夫だよ…乱暴にしないから…股を開いて…」
冬樹は小雪に股間をひらかせ、小雪のその恥ずかしい部分を見た。
そのつぼみは周りの草が生えているが、夏美や自分のと比較してもかなり少ない。
冬樹は両手の親指で小雪の大きな唇を開いた。中身はサーモンピンクに近い新鮮な色をしていた。
冬樹はその中の米粒大の突起に人差し指で触った。
小雪はその突起を刺激され思わず声を出した。
「やん…やめて…痛い…」
「東谷さん、僕が触っているところを「陰核」っていうんだ。
女の子にとってすごく敏感なところなんだ。人によって大きさも違うから…」
「ふ…冬樹くん…わたし恥ずかしい…ドロロが帰ってきちゃいます…」
今の小雪には冬樹に抵抗する気力などない。
身体の冬樹は女であるが、心は間違いなく男であると思ったのか、
それとも最強の「日向真冬樹」の発動を予測していたのだろう。
「冬樹くんは…夏美さんのあそこの中を…見たこと…」
「あるよ…もちろん小さいときじゃなくて、昨日おとといのことだし…
あれでいて姉ちゃんすごく感じちゃって…やっぱり女の子なんだなって…」
「そんな…わたしの知らないところで…やん…や…あはん…」
冬樹と小雪の恥部に舌をつきたてチロチロとなめ始めた。
冬樹の舌はとても初心者とは思えないほどの勢いで陰部を刺激していった。
「あ…あん…やめて…そんなに…激しく…」
小雪の甘ったるい声が小屋の中に響く。小雪の瞳にも涙が浮かんでた。
小雪の声は冬樹の舌のスピードが速くなるにつれ大きくなっていく。
とうとう小雪は冬樹のペースについていけず。おおきな悲鳴を上げてしまった。
「いやあああーーーーーーーん!!!」
小雪の悲鳴をきいた冬樹は舌を止めた。
「あ、東谷さん…」
「ひどい…冬樹くん…わたし全然初めてなのに…そんなにきつくやるなんて…」
小雪の瞳からは大粒の涙があふれていた。
小雪は冬樹の胸の間に顔をうずめた。
「本当にごめんね…東谷さん…僕も調子に乗ってやりすぎちゃったんだ…」
「冬樹くん…わたしの方こそすみませんでした…
実は冬樹くんに教えてもらって良かったみたいなんです…
夏美さんはけっこうあっさりしてるというか…強引さがないんです。
やっぱり女の子同士ってそんなもんなかなって…
でも冬樹くんは男の子だから…どうしても冬樹くんの力が必要だったんです…
本当にありがとうございます!」
突然冬樹の携帯電話が鳴った。夏美からだ。
夏美「もう、冬樹!いつまで小雪ちゃんの家にいるのよ?
ママも帰ってきてるのよ!はやく帰ってきなさいよ!」
冬樹「ごめん姉ちゃん…いろいろ興味がわいて帰りにくくなっちゃった…
すぐ戻るから…」
夏美「あと、小雪ちゃんに替わって。」
冬樹「え?また?」
夏美「小雪ちゃん?ドロロもうちでご飯食べるみたいだから、
良かったらうちまでお赤飯食べに来ない?」
小雪「お赤飯ですか?行きます!喜んでお呼ばれいたします!!」
そして服を着た冬樹と小雪は日向家に向かった。
もちろん冬樹と小雪のあいだにあった出来事は夏美は知らないよしもない…
「冬樹&小雪」
E N D
タママ「女の子のなったフッキー、すごくカワイイですぅ!
もう目の中に入れても痛くないくらいですぅ!!」
冬樹「ありがとう…タママ…」
いかがでしたか…?私の作品…
けっこう強引な展開になってしまって申し訳ありませんでした。
ご感想や叱責、助言などがあればよろしくお願いいたしします。
いや、まだ女の子の冬樹くんは続いていますので、いちおうストーリーは続きますが、
皆さんのSSも読みたくなったので、
別のSSなどを書き込んでくださってもかまいません。
ありがとうございました。
冬×雪GJ
小雪ちゃん可愛いよ、♂冬樹が中に挿れたら壊れちゃいそう〜
441 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 08:29:49 ID:3TUKDc7u
さつき&やよい×冬樹は書いた人いますか?
女冬樹じゃないSSですが…
師走に入り1週間、街頭では歳末助け合い運動が行われている。
北西の風が吹き始め、朝には霜が降りる時期に入っている。
この時期なら朝晩は上着がないととても外には出られなくなってきている。
連日最高気温が10度を下回り、あまりの寒さに2日には早々に初雪を観測した。
12月2日は夏美と冬樹の14回めの誕生日だった。
この日も日向冬樹は市立図書館によっていた。
例のごとく彼は超常現象についての調べ物をしていた。
普段なら西澤桃華も一緒にいるはずなのだが、今日はいない。
桃華は父親とある約束のあったようで、先に帰ってしまったのだ。
夕方6時をまわったところ、冬樹は自宅に帰ろうとしていた。
入口のところでひとりの少女が冬樹に近づいてきた。
「冬樹くん…こんばんは…」
「霜月さん…どうしたの…?」
彼女の名前は霜月やよい。姉夏美の親友である。
「わたしも実は…演劇部で調べたいことがあって…
ていうか冬樹くんに渡したいものがあるの…」
やよいは演劇部の部長である。
3年生が引退し、彼女が新しい部長となって演劇部を引っ張っている。
実は冬樹もシナリオ制作や構成の手伝いをしたこともある。
「僕に渡したいものって?」
「実は、誕生日プレゼント…
ほら…冬樹くん2日が誕生日だったでしょ…遅くなっちゃった…
夏美のほうから冬樹くんに渡してもらおうとも思ったけど…
夏美は直接渡したほうがいいって言うから…なかなか渡せなくって困ってたの…」
「僕に?でも…もらっていいのかな…」
「だって…文化祭ではいろいろ手伝ってくれたし…わたしからのささやかなお礼だし…」
「あ、ありがとう…わざわざ僕のために…」
冬樹はやよいからもらった紙袋をあけた。
中にはオレンジ色の毛糸で編んだマフラーが入っていた。
「すごーい!これ霜月さんが編んだの?」
「ごめんなさい…なかなか上手く編めなくて…」
「でもうれしいよ!西澤さん以外の女の子からプレゼントがもらえるなんて。
霜月さん、本当にありがとう!大事に使うから…」
冬樹とやよいは一緒に歩いている。
日中が暑いとはいえ、さすがに12月。6時ともなれば空は真っ暗である。
気温もすでに5度前後まで下がっている。
心配になっていた冬樹はやよいを家まで送っていっていた。
「でも…よかったわ…冬樹くんが一緒で…ひとりだととても恐くて…」
「霜月さんっていつも師走さんと帰ってるの?」
「そうね…さつきとわたしって幼稚園の頃から一緒だし…
さつきも部活で忙しいときもあるから毎日じゃないけど…
…そういえば今日西澤さんは…?」
「なんかお父さんと約束があるみたいで先に帰っちゃったんだ…」
「冬樹くんのつけてる手袋って…」
「これ?西澤さんが誕生日にくれたんだ…西澤さんの手編みなんだよ…」
桃華はやよいの知らない間にプレゼントを渡していた。
その手袋は自分の作ったマフラーより上手くできている。
やよいは桃華と冬樹の関係が深まっていることに不安を感じた。
「冬樹くん…西澤さんって冬樹くんにとってどういう存在なの?」
冬樹は唐突にやよいから尋ねられ一瞬あせった。
「…霜月さん…いきなり何言い出すの?
…西澤さんは僕のクラスメイトだし、大事なオカルトクラブの部員だから…」
「そうよね…冬樹くんと西澤さん同じクラスだし、部活も一緒で…」
いかにも冬樹らしい回答にやよいはそれ以上返す言葉がなかった。
冬樹もやよいがなぜ聞いてきたのかよくわからなかった。
沈黙がしばらくつづいたが、やよいの家についていた。
「霜月さん、今日は本当にプレゼントありがとう!じゃあまた明日学校でね」
「わたしのほうこそ…ありがとう…わざわざ送ってくれて…
おやすみなさい…冬樹くん…」
かなり無理承知で書いた「やよい×冬樹」のSSです。
内容を読めばわかりますが、夏美と冬樹は双子になっています。
当然やよいと冬樹も同じ学年です。年下の冬樹じゃ張り合いがないから…
ちなみに「プリティウィンター」も夏美と冬樹が双子設定なんです。
これにはまだ続きがあるのですが、
エロ展開にしたほうがいいですかね?いちおうエロパロスレだし。
一応もなにも、名実ともにエロパロスレなんだが
447 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 19:16:18 ID:JRhBDT2G
保守
448 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 20:54:04 ID:hA0pinQi
夏美×サブローはわりと書いてそうだな。
久々に投下させて頂きます。小雪とドロロの忍びの里でのエロパロです。
宜しく御願い致します。タイトルは「しきたり」です。
どんな世界にも『しきたり』は存在する。それは歴史が古ければ古いほど重要性を持ち、
「掟」と変わらぬ意味合いを含んでくる。存在する世界が狭く、外界から掛け離れた
忍びの里ではくノ一が幼い頃から性技を仕込まれ、それが通用する段階まで習得出来て
いるか、またどの様な相手でも通用するかを判断される為に、くノ一側から男の忍者に
夜這いを掛ける『しきたり』があった。修行以外では刺激の乏しい閉鎖された環境で、
くノ一も男達も甘い心身の疼きを開放出来る、数少ない喜ぶべき儀礼の一つであった。
ドロロが忍びの里に受け入れられ、まず最初に長老から数ある『しきたり』を覚えよと
命じられていた。忍者として生きていく為に必要だった体術はアサシンの頃に習得していた
事もあり、問題は忍びの里で皆と価値観を共有出来るかという事だけであった。
勤勉なドロロは足繁く長老の家を訪れ、古い文献を紐解いては長老に教えを乞い、小雪に
頼んで必死に『しきたり』を学ぼうとしていた。その熱心さに他の忍者達が様々な作法や
伝統をドロロに教えてやるといった仲間意識が芽生えて、一時忍びの里は和やかな連帯感が
生まれていた。
だが、皆最後の『しきたり』だけはドロロに教えなかった。彼が地球では人ならざる者で
あった為夜這いに来るくノ一がいないであろう、とこの純粋な者に疎外感を与えまいとした
皆の思い遣りであった。
『しきたり』の期間に、皆がそわそわとし始めた。心ここに在らずといった具合になった
皆が修行もそこそこに帰路に着く。普段なら夜更けまで行われる事もある修行を切り上げて
いく様をドロロは不思議に感じながら、自らも同様に帰路に着いた。
小雪と住んでいる庵に辿り着くと、ドロロの気配を感じた小雪が飛び出して来て
「ドロロ、今日から暫くは御馳走が続くよっ♪御裾分け貰ったの!」
と川魚や野兎等、祝い事の時にしか口に出来ない貴重な蛋白源や酒をドロロに見せた。
「ほう、今日から何か祝い事でもござったかな?拙者がここに来てから初めての祭りでも
行われるのでござるか?」
とにこやかにドロロが酒瓶を撫でながら問うと、小雪が
「んー、お祭り…なのかな?お祭りみたいな事かも知れない!だって御馳走一杯だし、
暫くは修行も軽くなるしね♪」
等と言いながら踵を返し、庵に入っていった。
夕食は珍しく小雪が作り始めた。今夜は野兎と山菜の鍋と、川魚の味噌焼きであった。
作っている間に
「ドロロー、お酒飲んでてー。」
と小雪が竈の火を調節しながら促した。ドロロは折角だからと小さな湯呑に酒を手酌で注ぎ、
調理途中の鍋の香りを肴に一杯呑み始めた。一口含んでみると、何とも言えない心地良い
風味が広がり、後口がさっぱりとしていていくらでもいけそうな美味な酒であった。
夕食が終わり日も落ちた頃、ドロロはほろ酔いで頬を紅潮させ、珍しく座布団を枕に
うとうととしていた。後片付けを終えた小雪がそんなドロロに近寄り、頭をそっと撫でた。
「ねえドロロ…、寝ちゃった?」
「ん…、起きたでござるよ。どうかしたでござるか?」
「私を含めて皆がドロロに教えなかった、たった一つ残った『しきたり』を教える代わりに、
お願い聞いてくれる…?」
神妙な顔をしながら小雪はドロロを見詰め、返答を待った。一呼吸置きながらドロロは
「…判り申した。拙者に出来る事ならば協力いたそう。」
と小雪の告白を受け取ろうとした。
「その『しきたり』はくノ一が男をどれだけ悦ばせられるかの試験なの…。私はまだ子供
だったから手とか口だけで済んでたんだけど、昨日長老から最後まで済ませる様に命令を
されちゃって…。『しきたり』では最初だけくノ一が相手を選べるの。お願いドロロ!
私はドロロとだったら最後までいける!今まで一緒の布団に寝てたから肌の感触も安心出来る!」
「…ペコポン人とは初めてでござるが、小雪殿のたっての望みとあらば断る事は出来ないで
ござるな。拙者で良ければお相手仕ろう。」
ドロロと小雪は固く手を握り合い、契る決意を見せた。
ドロロが布団を敷き、『しきたり』に沿って庵の入口に蒼い鬼火の様な松明を備え付けて
くノ一が初めて男を迎え入れる時の合図を出している間、小雪は長老から渡された媚薬と潤滑剤の
布海苔の煮汁を用意して、全裸になった。ドロロが戻って来て
「それではお手並み拝見いたそう。」
と布団の上で正座し、小雪の瞳をじっと見詰めた。小雪はドロロの身体を布団に横たわらせ、煮汁を
万遍無く塗り付けて愛撫を始めた。
ぬるぬるとした煮汁の感触はケロン人であるドロロの肌にしっくりと馴染んでいく。煮汁の感触も
さることながら小雪が手慣れた手付きでドロロの脇腹、背筋、股間をくすぐる様に甘く刺激して
ドロロを臨戦態勢に導いていった。ドロロは陰茎を硬く熱く勃起させ、息遣いを荒げて
「こ…小雪殿…、なかなか巧いでござるな…。拙者も久しくしてない故、かなり感じるで
ござる…。」
と囁くと、小雪は頬を上気させた表情をしながら媚薬を取り出し
「これ、飲んでも塗っても効く液状の媚薬なの…二人で気持ち良くなろうね…。」
と言いながら口に含み、口移しでドロロに飲ませた後にドロロの陰茎、肛門、自らの性器の順に
塗り伸ばしてドロロを跨ぎ、外性器同士を擦り合わせた。
「きゃんっ…ドロロぉ…、感触が凄く気持ち良いよぉ…!凄く擦れちゃうよぉ!」
「あっ、小雪殿…拙者ももっと感じて来たでござる…もう入れても良いでござるか?小雪殿の
中でいきたいでござる…!」
ドロロが、小雪が興奮の度合いを高めて結合しようとしていた。小雪がドロロの陰茎を片手で
支えて膣口に当て、そのまま一気に腰を落としてドロロを飲み込んだ。
「きゃぁぁぁっ!ドロロ、良い、凄く良い!入ってる!もう入っちゃってる…!」
小雪が身震いしながら叫び、腰を使って快楽を貪る。破瓜の出血はあったが、痛みや違和感は
全て媚薬が消し去っていた。ドロロも腰を振り立て、小雪の中を掻き回していく。二人は快楽の
渦に巻き込まれ、どちらが先に絶頂を迎えてもおかしくない程昂っていた。
「ドロロぉ…!入れたの初めてなのにいっちゃうよぉ…!」
「拙者ももういきそうでござる…!」
「一緒にいきたい!あっ、あっ、駄目ぇ、いっちゃう…!」
「うっ…!」
先に絶頂を迎えたのは小雪だったが、その際の締め付けでドロロが絞り取られる様な射精を
させられてしまっていた。
「有難うドロロ。これで私も一人前のくノ一になれたよね!」
快楽の余韻に浸りつつも嬉しそうに小雪が笑うと、ドロロは
「拙者が知り得る限り最高のくノ一でござるよ。お互い精進してもっと素晴らしい忍びに
なるでござる!」
と微笑み、二人は再び固く手を握り合った。
今回は簡単なSSにさせて頂きました。この話はこれで終了です。
またネタが出来次第投下させて頂くと思います。その時も皆様
宜しく御願い致します。
乙ですた。今回はショートショートストーリーながら完成度タカス。
いつも世界観が完成されていて、◆WmrBvhgrh2嬢のストーリーは良いとオモ。
凄い所はアサシンという単語以外にカタカナ語を使っていない所。
エロパロというよりも官能小説みたい。専門的な道具もまた良し。
今度はちょい長めのを投下してくれ。
>>449-452 SS乙です。しかしさすがですね。
小雪×ドロロは初めてです。
短いながらも私の作品よりずっと完成度高いです。
流石のクオリティとしか言えん!たった2レス分でこの濃密な文章は凄い!
まさしく「読ませる」文章。しかしマジで◆WmrBvhgrh2さんって女性?
降臨して性別教えて下さい!スペックは気にしませんからwww
456 :
r:2007/11/27(火) 20:59:20 ID:EwLamyIN
はじめましてrといいますよろしくおねがいします
457 :
r:2007/11/27(火) 21:01:53 ID:EwLamyIN
突然なんですが冬樹オスと小雪を書いてください
458 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 12:14:13 ID:LNa73KWb
僕は冬樹と桃華話か冬樹♀と桃華のどちらかを
>>456-458 ここはガキの来る所じゃねぇ。帰れ。もしくは死ね。氏ねじゃなくて死ね。
460 :
r:2007/11/29(木) 15:58:26 ID:0Wxgasln
ガキじゃありません汚い言葉を使わないでください先輩
なんか凄い気色悪い奴が沸いてきたな
スルースルー
意外とエロパロ板でもこう言う厚顔無恥な奴って現れるもんなんだな
463 :
r:2007/12/01(土) 17:16:22 ID:9Y1gX0W2
ほかの方々もスルーしないでください
では00作戦可決ということで。
465 :
r:2007/12/01(土) 23:08:19 ID:CsxUZzjj
ぼくもそれでいいです00作戦可決で
466 :
r:2007/12/01(土) 23:09:04 ID:CsxUZzjj
ぼくもそれでいいです00作戦可決で
467 :
r:2007/12/01(土) 23:11:49 ID:CsxUZzjj
すいません同じ事2回も言って
冬休みにはまだ早い
誰かアク禁依頼してきてくれ
469 :
r:2007/12/05(水) 15:15:06 ID:VQmF0UhF
ところでさっき凄い気色悪い奴って言ってましたけど誰の事ですか
池沼が住み着いたせいで一気に過疎ったな
472 :
sage:2007/12/08(土) 11:18:51 ID:j5FnKXE7
8−−
軍曹の誕生日を祝おう。
おめでとー軍曹! ついでにケロ美ちゃん!
なんか早いな、一年。あっという間だわ
475 :
r:2007/12/09(日) 20:56:56 ID:siJGrvoS
ほんとですね
>>474 ケロ美って女体化軍曹?
なんにしてもおめでとう軍曹。
だれかこいつを幸せにしてやってくれ、エロパロ板らしく性的な意味で。
477 :
r:2007/12/14(金) 21:27:39 ID:8pWqyz/k
あのー急に人がいなくなったのは僕のせいですか邪魔なら出ていきますが
自覚あるならさっさと出ていけ
479 :
r:2007/12/16(日) 17:52:10 ID:wEHjUlaD
はいはい言われなくてもそうしますよ
おっと忘れてた
235,257も忘れずに
さすが精神障害者 早く病院に隔離されなよ
夏美くすぐり小説ってフェチかな・・・
このスレじゃダメかな・・・
イケイケGoGo!!
486 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:11:45 ID:Tx7DoUL4
ほ
487 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 22:59:15 ID:QD9te078
保守ageですぅ〜
保守
489 :
プリティウィンター・番外編:2007/12/29(土) 17:58:22 ID:nyVEsOey
2008年1月13日日曜日、
軍曹はまた懲りずに変ないたずらをしようとしています。
冬樹「軍曹、やだよ!!
どうして僕が振袖を着なきゃいけないの?」
ケロロ「初詣のとき夏美殿は振袖を着て神社へお参りに行ったではありませんか…
しかし冬樹殿には振袖どころか和服すら着てなかったであります。
これどう考えても理不尽でありますよ!」
冬樹「あれはママと姉ちゃんの希望があったから…」
ケロロ「夏美殿ではありきたりで意味がないのであります。
冬樹殿なら夏美殿の30倍の好感度があるでありますよ…」
冬樹「そんな…第一僕用の振袖なんか用意できるわけ…」
ケロロ「そこは大丈夫でありますよ。
クルル曹長特製CPUで冬樹殿にもっとも似合う振袖を作ったでありますから…」
クルル「この特製振袖を着れば自動的に女の冬樹になれるスグレモノだ…
夏美以上にすごいぞ…」
ケロロ「さあ、着てみるであります!」
冬樹「やだよー!! 軍曹いい加減にやめてよ!!」
夏美「ボケガエル!なにやってるの?」
ケロロ「実は冬樹殿に振袖を着てもらおうと思うのでありますよ…」
夏美「またあんたたちは変なことを…
って、その振袖…」
クルル「冬樹が着るとすげー似合う振袖だ。
こいつを着ると冬樹はこないだみたいに女になれるんだぜ」
夏美「へぇ〜、そりゃすごいわね…冬樹…
あんたちょっと着てみなさいよ…」
冬樹「姉ちゃんまで…どうしてそこまで…」
(中略)
夏美「す…すごい…こ、これ冬樹なの?
わたしよりきれいじゃないの…」
ケロロ「しゃ、シャレになっていないであります…」
冬樹「ちょっと…軍曹…姉ちゃん…じっくり見ないで…
僕恥ずかしいよ…こんな姿ママがみたら…」
秋「あら…それは困ったわね…」
491 :
プリティウィンター・番外編:2007/12/29(土) 18:41:43 ID:nyVEsOey
ケロロ「ママ殿!!ごめんなさいであります!!
つい出来心で冬樹殿を…」
秋「あら、冬樹…今度は成人式の格好?
そうか…明日は成人の日なのよね…
そうだ!せっかくだから夏美も振袖着て、
記念写真を撮りましょうよ!!」
夏美「ちょっとママ…いきなり何言い出すの?
これはボケガエルたちのお遊びなのよ…」
秋「だって…こんなこと一生に一度あるか無いかなのよ…
それだったら、あした成人式会場で撮りましょうよ…」
夏美「ちょっと…ママ…私たち14才よ…6年早いわよ…
私はともかく、冬樹に成人式の振袖はおかしすぎるわよ…」
秋「クルちゃんに頼めば20歳の夏美と冬樹にするなんて簡単でしょ!」
クルル「俺の手にかかれば20歳の女の冬樹の振袖も簡単に作れるぜ。これは見ものだな…」
冬樹「ちょっと…ママたち本気なの?
僕はやっぱり遠慮しとくよ…大勢の人前で恥ずかしいよ…」
夏美「あら、冬くん…お姉さんはOKなのに、あんたはNG?
ママにあのことばらしちゃおっかな…」
冬樹「ねえちゃん…やるよ…やれば…」
小雪×桃華を考えるのは俺だけでいい
おう 是非考えてくれ
そして書け
いや書いてくださいおながいしますこのとおり
小雪→桃華 は呼び方判るんだけど(桃華ちゃんだよね?)
桃華→小雪 がわからない…
絡み無いよな。こいつら。
でも小雪は攻めで桃っちは受けだから書いてみたくなった
>>494 お互いターゲットは別々なれど日向姉弟ということで、
色仕掛けの攻略法を互いに研究してるうちにゴニョゴニョとか...?
桃華→小雪は、冬樹と同じく「東谷さん」で良いと思う。
>>494 ドラマCDでは「小雪さん」と呼んではいたが、そこは制作者本人さんにおまかせします。
じぶん的使用法…
小雪殿←ケロロ、ドロロ、ポール
小雪ちゃん←夏美、秋、秋奈、タママ、プルル、サブロー、さつき、やよい
小雪さん←モア、桃華
東谷さん←冬樹
(東谷)小雪←ギロロ、クルル
桃華殿←ケロロ、ドロロ
桃華ちゃん←夏美、秋、秋奈、サブロー、プルル
桃華さん←モア、小雪
桃華(お嬢)さま←ポール
ももっち←タママ
西澤さん←冬樹、さつき、やよい
(西澤)桃華←ギロロ、クルル
498 :
◆zYSTXAtBqk :2008/01/05(土) 00:55:11 ID:HxUX1vp+
桃華「てめえら!!何冬樹くんと親しく話してんだ!!」
やよい「きゃあ、西澤さんよ!」
さつき「なによあんた!いまわたしたちは冬樹くんと大事なお話してんのよ!!」
桃華「うるせえ!!
モブキャラ無勢が調子乗ってんじゃねえぞ!!」
さつき「モブキャラってなによ?
わたしたちは夏美の友達として大事なポジションになってるのよ!
あんたこそ最近出番減ってるくせに何言ってるの?」
桃華「てめえらよりはマシだ!!
夏美や小雪の出番が増えてもお前らはオレよりキャスティングは下なんだよ!!
さっさと冬樹くんから離れろコラア!!!」
冬樹「西澤さん、落ち着いて…血管が切れるよ…」
さつき「西澤さんなんかお嬢さま学校に転校すればいいのよ!」
さつき「夏美!西澤さんを何とかしてよ!!
昨日も冬樹くんのことで殴りこんできたのよ!!」
夏美「だから桃華ちゃんはああいう子なんだって言ってるでしょ。
あんたたちが本気になればなるほど桃華ちゃんは凶暴化するんだから…」
さつき「もう、いいっ!!
夏美は西澤さんの味方するんなら絶交よ!!」
500 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 11:12:13 ID:s8ff0QRv
せめてSS投下するときは投下予告と終了を言ってほしい…
SSとは呼べんだろ
504 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 22:12:39 ID:wYATYq7o
サブローと♀冬樹のエロパロきぼんぬ。
久々に投下させて頂きます。ギロ夏でタイトルは「仇花」です。
おげふぃんネタからシリアス展開になりますので、御容赦下さいませ。
尚今回は私では珍しくエロ成分が含まれております。
毎週夏美が楽しみにしている623の『俺ラジオ』。今週も夏美はいそいそと
コンポの前に座り、電源を入れた。今週は葉書職人が考えたり知っていたりする
替え歌の特集で、夏美もきちんとネタを考えて投稿していた。
夏美は秋の務めている出版社からお歳暮で去年は新巻鮭を丸ごと一匹貰い、
それを捌いたり消費するのに苦戦したことから、簡単ではあるが鮭ネタを思い付き
投稿していた。普通の中学生ならば鮭など捌かないが、夏美は一流の主婦でもある。
だが思いのほか鮭は難敵である。あの大きさや柔らかさと格闘して、身の一部は
マリネ、尾の部分はムニエル、他の部位は焼き鮭と三種類も作ったのは流石と
言えよう。しかしそれ故に人一倍年始には鮭に憎悪を抱いていた。
『623の俺ラジオ〜♪今回も沢山投稿を有難う!今週は替え歌特集〜!
スタッフがきちんと歌うよ!最初のお葉書はラジオネームなっちーさんから♪
『幸せなら手を叩こう』の替え歌だよ!
幸せならシャケ叩こう♪
幸せならシャケ叩こう♪
幸せなら態度で示そうよ♪
ほらみんなでシャケ叩こう♪
いいねいいねなっちーさん!しょっぱなに相応しい替え歌サンキュー♪』
「よ…読まれた…。これで苦労が報われたわ!」
そう、夏美は鮭など見るのも嫌になっていた。食材を粗末にする事は出来ないが、
出来得る事ならば鮭など殴ってやりたくなっていた位夏美は鮭にうんざりして
いたのだった。だが番組内で真っ先に紹介され、623から褒められた事で鮭の事は
良いネタ作りに貢献してくれたわ、と許す気になった。
『さてさて、ここからはどんどん紹介していくよ!次のお葉書は…』
ここからは取り立てて面白くない、地味で皆が知っているメジャーな替え歌が
どんどん紹介され行き、番組が終了する前のトリを飾るラストがやって来た。
ここは夏美レベルの葉書職人では到底辿り着けない、かなりレベルの高い未開の地。
今回はどんなコアなネタが紹介されるのか、夏美はうずうずしながらCM開けを
待っていた。
『さーあ、いよいよ最後の替え歌!ラジオネーム大艦巨砲主義さんからの
凄ーくエッチで懐かしい替え歌!フルコーラスでいっちゃうよ!あの懐かしい
『時をかける少女』の替え歌で、タイトルは『マスをかける少女』いっちゃおう!
お客さん私のあそこを 突然舐めたりしないでね♪
そんな事したら私 貴方の息子口に入れて♪
私は 私は 笛吹き人になる〜♪
口でいかせる少女 一分でいかせてあげる♪
バックも正常位もSMもOKだから お金頂戴〜♪
昨夜の夢は懐かしい あの頃遊んだ遊び♪
偶然机の角に あそこが触れた時感じて♪
私は 私は 一人あそこを濡らしたの〜♪
マスをかける少女 いつも右手が動く♪
あそこにメンソレ塗って擦るやり方がお気に入り〜♪
金を稼ぐ少女 ホテトルマントル何でもやるわ♪
年寄りでもお金沢山くれる人ならば サービスしちゃう〜♪
皆ラストにはビックリしたかな?大人には内緒だよ♪では来週をお楽しみに!』
「ちょっ…ちょっと何なのよこの展開!エッチ過ぎるわよ!…大艦巨砲主義?…って事は
あのあいつがこんなやーらしい替え歌知ってたか作ったって事!?」
夏美は顔を紅潮させながらすっくと立ち上がり、走ってリビングまで駆け降り、硝子戸を
勢い良く開けた。
ギロロは『俺ラジオ』を基本的にチェックしている。夏美が葉書職人である事を知り
自分も投稿の楽しみを知ってしまったせいもあるが、夏美のネタをチェックする為でもある。
お気に入りのプロシード2800型宇宙通信機で毎週ほぼ欠かさずオンエアーを待ち、冒頭のポエムで
夏美のネタが流れた時等は祝杯の代わりに加糖緑茶を一杯やらかして就寝に就くのが癖になっていた。
今週は替え歌特集でポエムこそ無かったが、一発目の替え歌ネタで夏美が採用され、そう言えば
年末に美味いマリネを食わせて貰ったな、と思い出しながら緑茶の用意をした。今週は替え歌なので
なよなよした愛だの恋だのといった歌が無く、非常に珍しくギロロにも聴きやすい番組構成と
なっていて、ギロロも安堵していた。
「ペコポン人のネタもなかなかやるな。俺達がガキの頃にも替え歌が流行ったもんだ。
ケロロ等はかなり無理矢理なネタを作って、クラス中を湧き上がらせていたな…。」
等と呑気に緑茶をすすっている。普段侵略侵略と騒いでいる割に、この男もケロロと大差無い呑気さを
持っている。まあそうでなければ緊張感で潰される事を知っている所がプロの軍人であろう。
しかし、予測不可能な展開が彼を待ち受けていた。ラストで自分のラジオネームを騙り、かなり
卑猥な替え歌を投稿した奴がいたのだった。最初は
「ん?俺は今回投稿してないぞ?しかもペコポンの歌でまともに知っている物など殆ど無いが…。」
と一瞬思ったが、聴いてビックリおげふぃんな内容でギロロは通常の三倍どころか256倍
真っ赤に変色した後、これを夏美に聴かれたかと考え、赤と青が入り混じった、言うなれば顔の
表面だけを兄ガルルの様な紫色に変色させた。
「な、なんじゃこりゃあ…!お、落ち着け俺、まさか夏美も俺のラジオネームは知らんだろう。
それに実際に俺の投稿では無い。もし詰問されてもきちんと説明出来る。大丈夫だ!」
と甘い考えを持っていた。
「ギロロ…あんたって奴は…!」
案の定夏美がリビングからギロロのテントにやって来た。それもそうである。奥東京市に大艦巨砲主義
等と御大層なラジオネームを付ける軍事マニアは人口の0.0001%もいない希少種である。そんな奴が
軽薄に感じるであろうラジオにあの様な猥雑な投稿等する筈も無い。やるとしたら家の居候では無いかと
夏美は考えたのだった。
「ちょ、ちょっと待て夏美。何か、用か…?」
「とぼけるんじゃないわよ!ラジオのラストの大艦巨砲主義ってあんたでしょ!知ってんだから!」
「い、いや俺じゃない!確かに俺はあのラジオネームだが、あんな投稿はしとらんぞ!第一俺は
ペコポンの歌等殆ど知らんし、替え歌が作れる訳無いじゃないか!」
とギロロは非常に真っ当な説明をしていたが、夏美から意外な反応が返って来た。
「あんた…戦場にいたのよね…。その、なんて言うか…慰安婦とか、いた?」
「な、何を言い出す…!子供が訊く話じゃない!部屋に帰ってもう寝ろ!」
ギロロは予想外の質問に戸惑いを隠せずまるで昔堅気の父親の様な答えを返したが、夏美の
「もう子供じゃないわよ!」
の叫びにぴくりと反応してしまい、
「語っても良いが…つまらん話だぞ…。」
と悲しそうな表情をした。
二人はいつものブロックに腰掛け、焚き火に当たりながらぽつり、ぽつりと話し始めた。
「…最初に言っておくが、俺は慰安婦を買った経験は無い。それだけは…信じられるな?」
「うん…。」
「結論から言うと慰安婦はいた。だが強制徴用では無かったぞ。皆正規のルートから雇用した
プロの売春婦だ。彼女達は生命の保障があったから、俺のいつもいた前線にはいなかった。
それに死ぬか生きるかの瀬戸際で女を抱ける度胸がある奴等いやしないしな。」
「…何か、悪い事訊いちゃったわね…。ごめんね、ギロロ…。」
と夏美が珍しく項垂れる様を見てギロロは慌て、
「な、何も悪くなんかないぞ夏美。所詮俺は一山幾らの機動歩兵だ。ただ、それだけだ。」
と更に夏美を悲しませる逆効果な台詞を吐いてしまっていた。
だが、その台詞が禍転じて福を成した。夏美の腕がギロロの身体を抱き締めて来たのだ。
柔らかく、だがきつくギロロの身体を夏美は抱いた。
「な、夏美…。」
「少し黙ってて…。こうしたいの…。」
暫く二人は焚火の前で抱き合っていたが、ギロロが
「そう言えばさっき子供じゃないと言っていたが、もしやお前サブローと…?」
と逆に質問し始めた。幸福感から逆に嫉妬の炎が燃えて来た。だがそんなギロロに
「馬鹿ね、そんな訳ないじゃない。あたしは単なる片思いをしてるのよ。好きだけど仕方ないわ。
それに、今は…。」
くすりと笑いながら夏美はギロロから身体を少し離し、ギロロの傷痕に軽く口付けて囁いた。
「あんたが、いるもの…。」
それは最初同情であったのかも知れない。だが燃え盛る焚き火の炎を前に夏美は何故かギロロが
愛おしくなっていた。この異星人の悲しみを、例え侵略者であっても癒したいと心底思った。
自分を捧げるのも、もしかすると戦いの一つと感じたのかも知れない。
「…あたしの部屋に行こう、ギロロ。流石にここじゃ嫌だわ。最初位はまともな所でしたいもの。」
「な、夏美…?一体何を言っているのか判らんぞ?」
「ニブチンねあんたって。まさか女から全部言わせるつもり?…まあ良いわ。サービスできちんと
言ってあげるわよ。あんたとしたいって言ってんの。まさか嫌とか?」
と夏美が言うと、とんでもないとギロロは首をぶんぶんと横に振った。とんだ瓢箪から駒である。
この好機を逃しては駄目だ、とギロロの頭のアラートが鳴りまくる。
「わ、判った夏美、そ、そんな事に気付かんで済まん!」
顔を4096倍真っ赤にしながらギロロは夏美の手を取り、二人はどちらからともなく歩き出した。
夏美の部屋に着くとギロロが
「俺はムードとか知らん男だが、出来るだけ頑張ってみる。ペコポンでは誓いを立てる時には
どうすれば良い?」
と夏美に問うと、以前から憧れていたのか夏美は映画のワンシーンの様に
「そうね、誓いながら手の甲に軽くキスしたりするわ。ってあたしったら乙女チック…。」
ぽおっと頬を染める夏美の手を取り、ギロロが
「俺は夏美に苦痛を与えない。それだけは誓う。」
たった一言だけであったが、それだけ誓いながら口付けた。
夏美がベッドに横たわると、ギロロは着衣の上からそっと夏美の柔らかく発達した乳房を下から上へ
撫で上げ、掌で包み込み人差し指で乳首を探し出して転がしてみた。ぴくりと夏美の身体が反応し、
乳首が徐々に硬く弾力を見せる。それを確認するかの様にベストのボタンを外し、シャツを捲り上げて
色付いた乳首に吸い付いた。
「やっ、あっ…ギロロぉ…やっぱり恥ずかしくなって来ちゃった…。」
「誘ったのはお前だぞ、夏美…。最後迄、苦痛以外では根を上げるな…。」
手をゆっくりと脇腹に逸らせつつ、乳首を甘噛みしてギロロが囁く。その低音の声が甘く夏美の耳を愛撫
していた。そしてまたゆっくりと手を乳房に上げながら、ギロロは夏美に口付けた。
「んっ…んっ…むっ…。」
唇、舌同士がまぐわっているかの様な深いキスで夏美は溶けてしまいそうになっていく。只のキスと
簡単な愛撫だけで夏美が陥落していく様をギロロが見逃す筈も無く、次の愛撫に移った。はあはあと息を
荒げる夏美から唇を離し、下半身の辺りに移動して閉じられていた太腿に割り込み、内側の目立たない
部位に軽くキスマークを付けながら、柔らかな手で優しく擦った。だがギロロは一向に性器には触れず
執拗に脚への愛撫を黙々と続ける。
「夏美、したくなったら自分から指示を出せ…。でないと俺は指先迄舐め上げるぞ…。」
ギロロが脅迫めいた事を興奮した声で言うと夏美はうっとりとした表情で
「判ったわ…もう、あんたとしたいわ…。あたし限界…。」
と甘く堕ちていった。
ギロロは普段どこに隠しているのか判らない大きさの性器を夏美の性器の上からショーツ越しに
突き付けて、ぐり、と軽く突いた。濡れ、充血している事をきちんと確認する為にギロロは
夏美のショーツを脱がせ、脚を開かせた。
「ちょっ…そんなトコ見ないで…!」
「駄目だ、初めての苦痛を与えたくないからな…。」
夏美のぬかるんだ性器にギロロは指や舌先で丹念に刺激を与えた。夏美の身体が羞恥と快感でひくつき
白い肌が花開く様に染まる。指を三本挿入され、夏美は最初の内は違和感と圧迫感で息がし辛かったが
やがてそれにも慣れたのか、自ら
「多分、もう大丈夫よギロロ…。今なら痛くないと思うわ…。」
と羞恥を堪えつつ囁くと、ギロロは柔らかく夏美を開かせていった。
夏美の言った通り、最初の苦痛は全く無かった。逆に受け入れた時に快感を覚えて夏美は驚きつつ
甘い声を堪えていた。
「うっ…あぁ…、あん…っ…!」
「痛くないか夏美…?」
「だ、大丈夫…よ…、あんたこそ、だ、大丈夫なの…?」
気丈にも夏美が問い返す。緩やかな腰使いでギロロは快楽を味わいながら
「俺もまだ大丈夫だ…何とかな…。」
と言い夏美を深く突き上げた。和合は時間を忘れさせ、時間は和合を終焉へと導いていく。夏美がひくりと
痙攣の様な動きを見せ、己の指を噛みながら絶頂の息を激しく吐いた。
「んむうぅ!んーっ…!」
「良く頑張ったな夏美…!俺も、もういくぞ…!」
夏美の絶頂を見届けたギロロが腰を激しく振り立てながら、暴発した。
二人は、元は咲いてはいけない仇花であった。だからこそ咲いて咲いて、尚も咲き誇った仇花になった。
「そう言えばギロロ、あんたの投稿じゃ無かったら、あれ誰だったのかしら…?」
「知らんが、あれは本当に誰なんだ?…まあ良い。判らなくてもな。」
と二人はリスナー同士で静かにピロートークしていた。真相を知るのは623と、ネタ提供者のみである。
今回はこれで終了です。長々とおげふぃんを書き失礼致しました。
宜しければまたネタ投下させて下さいませ。
◆WmrBvhgrh2キタ――!いきなりの伸びに来てみたら凄まじいクオリティのSS投下!
GJ!超GJ!相変わらずのテンションだよあんた!
俺的にこのスレの女神認定してやるよ!また頼むぜ!
訂正させて頂きます。
替え歌の『マスをかける少女』の二番の歌詞に誤りがありました。
×あの頃遊んだ遊び
○幼い頃に遊んだ遊び
これできちんとまともに歌えます。下ネタOKのスナックとかで
歌うと楽しいです。保管庫に格納の際には宜しくお願い致します。
>>505 GJですぅ〜!
なんか久しぶりにこの板にきてドキドキしました。
どうもありがとう!
>>506-509 凄いの一言につきる。コアなネタと繊細な文章。
乙の嵐です。替え歌もきちんと歌えるのはびっくり。
久々にギトヌルしました。
>>506-509 深い・・・。中にある小ネタも文章もかなり深い。
少しフェチ心をくすぐる構成が上手いとオモ。流石の力量に
GJと言うしかない。もっと評価されてもいいとオモ。
乙でした!
さげsage
>>509 伍長優しいし、女性を抱く時はまさにこんな感じなんだろうな
って思っちゃうね
はぅぁ〜私もこんなふうに伍長に抱かれてみたい
って思っちゃうのは変態ですかそうですか(*´д`)ウットリ
◆WmrBvhgrh2嬢の素性判明!
ヒントその1:ご近所さん
ヒントその2:キャプテン・ブラック・ダーク・クリーム
一発で見付かった。メールだけじゃなく
電話もおkだって。俺話したけどおもろい姉ちゃんだった!
519 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 20:09:48 ID:W6lrGYBy
ケロロ「冬樹殿、ゆうべはお楽しみでありましたなw」
夏美「!!!」
冬樹「ひどいよ軍曹!!」
520 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 11:12:00 ID:BO2Xmg4Z
保守
保全
522 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 20:00:05 ID:8/E61usH
326と冬樹の腐きぼんぬ。
腐は巣にカエレ
_,,. -ー-- ..、
,.::'-- 、-- ★. ヽ、 ケロッケロッケロ ふふんふ ふんふ〜ん♪
, -''/;' r:::, lー-、, =、 ヽ , - 、
/ /~ヽ`"_ノ ;' γヽ }ヽ l / )
l !  ̄ 、 `ー'' ノ l lノ!_.ノrっ-、
ヽ ! `'''''"ヽ l l Lブ├'~
`(ヽ `i入_, .l/ l '__.ノ
〉 ト、 し' ,.. - 、_,.ノ~ /‐'~
/ ノ-''"`/ r''/ー―'"
`'''" l ノ‐'
525 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 22:00:05 ID:sn+f9BcU
冬モアの需要はあるのか?
あるお
冬モア…マイナー中のマイナーですな(期待度∞)
王道とは逆カプになって申し訳ないけど
夏ギロ希望
観世桃と桜タマは一度は読んでみたい
530 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 05:58:37 ID:6iO7gSbQ
桃華&小雪書いて・・・
最近、催促ばかりだけど冬アリ(アリ冬?)希望
夏美エロイなぁ
保守
冬樹 出来ちゃった婚? であります
ある夜の日向家
「西澤さん、おやすみなさい」
「はい、また明日。」
「モモッチ〜早くしないと超空間ゲート閉めちゃうですぅ」
「あっ、タマちゃん待って〜」
ゲートが閉まると冬樹の周りに何人か詰め寄ってきた
「冬樹殿、おみやげおみやげ!」
「ああ、食べちゃって良いよ」
「で、何か収穫はあったのか?」
「うん、○○山の◇◇が・・・(以下省略)」
「クックック・・・俺の作った野宿キットは最高だったろう」
「うん、西澤さんも喜んたよ。ありがとうクルル」
ヒュー「(どうやら桃華ちゃんは上手く行ってる様ですね)」ドロドロドロ
そこに怒りながら近づく姉が一人
wktk
「冬樹!あんた3日もどこほっつき歩いてたのよ!しかもアンチバリアまで使って・・・ママもポールさんも心配してたわよ」
「ごめん・・・でも僕達だけでやってみたかったんだよ」
「そのセリフ、もう九度目であります」
「しかもだんだん行動時間が長時間化してますし。てゆーか、職権乱用?」
「クックッ・・・本当はオカルトじゃなくて別の収穫だったりしてな」
「そ、そんなことしないよ!ににに西澤さんは友達でオオオオカルトクラブのメメメンバーでそんなエッチな関係じゃあないよ!」
「ク〜ックックック、誰も肉体関係があるとは言ってないんだがなあ、ク〜ックックック」
「も〜!!!」
「は〜いそこまで、冬樹、明日ポールさんに謝っとくのよ。ボケガエルはお米研いどいてくれる?」
「は〜い」
「了解であります!」
とりあえず、この日と翌日は無事に過ごせたのでした・・・
三日後
西澤邸―
桃華とタママのティータイム
「・・・でね、冬樹くんが華麗なオカルトさばきで狼の群れを追い払うんですのよ。もう私しびれちゃいましたわ!」
(その場の親衛隊全員)「(オカルトさばきって何だよ・・・)」
しかしタママが桃華の話を聞いていないことに気付くポール
「おや、どうされましたタママ殿」
タママは桃華をまじまじと見つめている
「どうしたのタマちゃん、私が何か?」
「モモッチ、少し太った?」
「んだとタマ公〜」
裏桃華登場。タママに邪影拳を叩き込む
「ふむ・・・確かに桃華様は少しふくよかになられましたかもしれませんな」
「ポ・ポールまで」
「ほっほっほ、心配には及びません。桃華様はもとからかなり痩せぎみだった故、それくらいがちょうどいいのです」
「そ・そうですか」
「ささ、ケーキが焼き上がったようですぞ」
タママと共にケーキを味わう桃華
「(確かに多少ふくよかになられたが何かが違う・・・第一、顔や腕・足は以前と変わりが無い・・・)」
「うっ・・・おえっ」
「モモッチ!」
「桃華様!」
しばらく別の映像をお楽しみ下さい
「モモッチ?大丈夫ですぅ?」
「ま、まさかこれは・・・」
フユ王のテーマ
日向の国で〜 産まれた僕は〜
霊感皆無〜 ルールーララールー
心霊スポット(search on!)
捏造野郎は (fuck you!)
日向の国から来た男〜
たーだのー オカルトー
マーニーアーでーすー
フフユフユフユ
フーユーキーンーグー
つづけ
ナニコレ
何かと思ったらそげキングか。
それから二時間後の日向家―
「合い言葉は〜アフロとケロ・・・
「うらぁ〜!!フッキー出てくるですぅ。そして男の責任を取るですぅ」
タママが窓ガラスを破って突入
破片がいくつか読書中のケロロに刺さる
「うぎゃ〜!い、痛いでありますタママ二等!!」
「はっ、軍曹さん大変ですぅかくかくタマタマで・・・」
「なんですと〜!桃華殿が妊娠?」
「はいですぅ。ポールがいうには『つわり』とかいう症状があるんでそうじゃないかってことなんですぅ」
「なるほど、それで冬樹殿を探していたわけでありますな」
「はいですぅ」
「12で出来ちゃった婚なんて人生真っ暗だな、ク〜ックックック」
「クルル、そんなにまずいでありますか?」
「まずいなんてもんじゃないぜ隊長、冬樹だけじゃなく日向家全員日の当たるとこなんざ一生無理だぜぇ」
「ゲロォ・・・そ、そんなに・・・」
「聞いてるんだろ?ドロロ先輩、この国の文化に詳しいあんたなら分かるはずだ」
ドロロ、ようやく登場
「拙者のいた忍びの里で良家の者はこのような事態を起こすと座敷牢に入れられたと聞いたでござる」
「座敷牢ってなんですかぁ?」
「早い話家の暗いところに生涯閉じ込められるということでござる。桃華殿はおそらく・・・」
「エ〜ッ?ドロロ先輩、クルル先輩、どうにかならないんですかぁ?」
ケロロもスレあったんだ
とりあえず保管庫の読んできたけど、女体化まであるとは…
擬人化は意外と読めたけど、女体化は厳しかった
801と同じ感覚の寒気がw
「対処は後回しにして、まずは冬樹殿を見つけるのが先決であります」
「そうでござるな」
ブルルルル・・・
「やはりタママ殿はここでしたか」
ポールがヘリコプターでタママを追いかけて来た
「医師に調べさせましたところ実は桃華様は妊娠は妊娠でも想像妊娠だったのでございます」
「ゲロ?」「タマ?」
「思い込みと強いストレスから来る症状だぜぇ、冬樹との外泊のインパクトが強すぎたんだろうな」
「左様でございます」
「治るんですか?」
「はい、実際に妊娠してないと自覚すれば治まる故心配は不要にございます」
「西澤さん、無事で良かったよ」
「そうでありますなあ冬樹殿。っていつの間にぃ!?」
「実はポールさんに途中で乗せてもらったんだよ」
「ではわたくしはこれで失礼させていただきます」
「ボクのせいで皆さんに心配をかけてすみません。」
「いえいえ、私共のことはお気になさらずに、それよりも桃華様のお見舞いには是非いらしてくださいませ。桃華様もさぞお喜びになりましょう」
「はい!」
「え〜今回の一件は直接日向家や桃華殿に影響は無いものの、変にうわさになったりするのはよろしくないであります。故に小隊内に箝口令を敷くであります。この場の隊員全員、不用意に話すことは慎むであります!」
「「「了解!」」」
「軍曹、皆、ありがとう」
「しかし冬樹殿、不純異性交友とは感心しないでござるな」
「せめてゴムだけは着けろよな、ク〜ックックック」
「だからそんなことしてないってばあ〜」
冬樹の絶叫がこだました
数日後
西澤邸、桃華の部屋―
部屋には椅子に座る冬樹とベッドに横たわる桃華の二人
その表情は冴えない
症状が治まっているはずの桃華だがその腹部は成体ケロン人の半分ぐらいの大きさにまで広がっており
普段は贔屓目に表現しても「板」が適切な胸も膨らんでいた
それを外から覗くケロン人二人
「じゃあ桃華殿の想像妊娠は悪化しているわけでありますか、タママ二等?」
「はいですぅ。医者によるとモモッチは特殊な二重人格のせいで自覚するだけじゃ無理みたいですぅ」
重い空気の中、桃華が今にも泣きそうな声で口を開く
「わ、私バカみたいですよね。あかちゃんも居ないのに勝手に妊娠してしかも治らないなんて」
「西澤さん・・・」
「冬樹君、迷惑ばかりかけてごめんなさい。ごめんなさい・・・」
うつむきながら何度もごめんなさいと繰り返す桃華を見て、冬樹は何か意を決してベッドへと近づいた
「西澤さん、僕も・・・僕も手伝っていいかな」
「えっ?」
「こうなったのは僕にも責任があるし、西澤さんは大切な友達だってのもあるけど・・・」
冬樹の顔が赤く染まって行く
「?」
「西澤さんが僕の赤ちゃんを産みたいって思ってくれる程僕を好きでいてくれるのがうれしいんだ」
「冬樹君・・・」
「だから・・・西澤さんが嫌じゃなければ元に戻すのを手伝わせて欲しいんだけど。どうかな?」
「はい、よ・喜んで」
桃華の目から涙が溢れてくる
「(やったぜえ〜!これって冬樹君と相思相愛ってことじゃねーか!)」
裏桃華は歓喜につつまれている
「実は軍曹が万一のことを考えて資料を集めてくれたんだ。まず、これを試してみようよ」
「お、お願いします」
「(あいつらのプランで本当に大丈夫なのかよ・・・)」
外では―
「さすが優しさと気配りの人軍曹さんですぅ。ボク、改めて尊敬しちゃいました」
「ゲロゲロリ、ちょうど今ハマッている本に良さげな対処法が載っていたのであります」
「医学書ですかぁ?それとも心理学ですかぁ?」
「いや、夏美殿のエロ本であります」
「・・・」
かくして桃華治療作戦が展開されるのであった
書きながら投稿?
ほとんどセリフだけ・・
>>冬桃のエロパロ作者様
折角作ってくださる作者様に文句を言う筋合いは無いけれど、
やはり、一通り完成させてから投稿したほうが良いと思いますよ。
まとめサイトにまとめる時にバラバラだと手間がかかるだろうし。
翌日
西澤家所有の南の島―
冬樹と桃華が裸で水遊びをしている
「開放的になることで桃華殿にかかる二重人格による潜在ストレスを解消するであります」
というケロロの作戦である
しかし、この作戦には初歩的な欠陥が存在した
そもそも内気な二人をいきなり裸にして近くに置いたものだから
二人とも活動が消極的でもじもじしたままなのである
「冬樹殿、もっと楽しく遊ぶであります!」
日向家にある地下基地から超小型無線を通して冬樹に檄が飛ぶ
「そ、そんなこと言われても恥ずかしいよ・・・」
恥ずかしさのせいか冬樹のペニスは勃起したままで、先端から粘液を垂れ流し続けている
桃華も同じようで想像妊娠によって膨らんだ乳房は先端が少し白みを帯びていた
「軍曹さぁん」
「うーむ、この状況に慣らすには時間をかければよいのでありますが学校を休んでおりますしなあ」
「ふーん、目のつけどころはいいけど決め手に欠けるかしら?」
「その声はママ殿?」
>>548 すみません迂濶でした
残りは纏めて書き込みします
>>550 返答感謝です。
万人が納得するSSの作成は困難だと思いますが、頑張ってくださいね。
個人的には久しぶりの冬樹×桃華の話なので、凄い楽しみにしています。
これから展開されるであろうエロ展開に期待しておきます。
552 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 10:47:40 ID:I05vYOPB
>>550 なかなかの作品でしたよ。
裸で水遊びする冬桃、絵で見てみたいですね。
続きも楽しみです。
保守
保守
ほ
す
そして華麗に556ゲッツ
557 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 07:53:22 ID:ZzCSQOnH
夏美「ねえ冬樹…初体験はどこがいいの?」
冬樹「姉ちゃん…何言ってるの?僕たちまだ中学生だよ…」
夏美「そう?わたしね…
初体験は冬樹の部屋がいいな…
サブロー先輩は大好きだけど、初体験は冬樹としたいの…」
冬樹「もう姉ちゃん!僕たち姉弟だよ。
できるわけないじゃない!」
夏美「そんなことないわよ…避妊すれば大丈夫よ…」
558 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 12:00:47 ID:njAoYj0O
クルルと秋ママが読みたい、誰か書いて。
「もうっ!ケロちゃんったら、ママだけのけ者だなんてずるいわぁ」
「マ・ママ殿、これは・・・」
うろたえている内に秋がケロロの椅子に迫ってくる
そしてケロロの持つ通信機を取り上げると
「冬樹〜!男の子ならうじうじしてないでガツンといっちゃえ〜!」と桃華に聞こえてしまうくらいの大声で叫ぶ
さらに「『据え膳食わぬは男の恥』よん」と追加エール(?)
大声とその内容にたじたじになる冬樹だが「据え膳食わぬは男の恥」この言葉が頭から離れなくなってしまった
「冬樹君」
「西澤さ・・・ってぇ!どうしたの?」
桃華は冬樹の手を引っ張って小さな森の方へいってしまった
「タマ?軍曹さん二人がいなくなっちゃったですぅ」
「クックッ・・・本来の予定にない作戦だからなあ、カメラの数が少なくて守備範囲外にいっちまったぜぇ〜」
森の入り口の辺り―
「西澤さん、こんなところに来てどうしたの?」
「冬樹君・・・その、あの・・・ここに来てからずっとそこを大きくしてるし、息が荒いし・・・」
「・・・うん」
「開放的になるために来たのに私だけよくて冬樹君が溜め込んでいたら不公平ですし・・・」
桃華は近くの大きな木に両手を付けてお尻を向ける
「わ、私でよろしければ・・・」
その先の言葉は恥ずかしくて口に出せない、代わりにお尻を冬樹に見えるように高く上げて左右にふりふりしてみる
「(据え膳食わぬは男の恥、据え膳食わぬは男の恥、据え膳食わぬは男の恥、据え膳食わ・・・)」
普段なら自身の恥ずかしい状態を指摘されたならば否定する冬樹だがやはり常に挑発された状態なので本来の目的を見失っていた
言葉もなく桃華の尻を上から掴むと桃華のヴァギナに挿入を始めようとする
が、勢いが激しすぎるのか狙いが定まらないのか、なかなか挿入に至らない
桃華の尻や足の付け根に当たったり滑って桃華の体をなぞるだけの動作が続く
そうこうしている内に亀頭が擦れた感触で射精にしてしまった
「あ・・・うあ・・・」情けなさで冬樹の顔が赤くなる
「冬樹君、も、もう少し落ち着いて・・・」
「う、うん!」
今度は少し落ち着いて桃華の入り口に自分のペニスをセットする
「い、行くよ」「お願いします」
ぐにっ、ずぷっ――挿入は完了した
「うっ、ふあぁ・・・」
桃華は冬樹と交わったという喜びと交わりから来る快感に酔いしれているが
「うっ、うあぁ・・・」
冬樹は挿入直後に射精してしまった
桃華の膣の入り口は冬樹の精液と桃華の破瓜の血液が交じり合って少しずつ紅白からピンク色の部分が増え始めている
「(は、速っ)」
珍しく呆れともいえる感情で裏桃華に交代してしまい、挿入されたまま冬樹の方を振り返ってしまった
「にっ、にしざわしゃ・・・ご、ごめ・・・僕、は、初めてで・・・」
冬樹は恥ずかしさのあまりもう泣き出している
「は、初めての方にはよくあることと聞きますわ」慌てて表桃華が戻り、その場を取り繕う
「それに―冬樹君・・・まだ大きい・・・」
二度の射精はあったものの初めての挿入の感触が強く、冬樹のペニスはまだ勃起したままであった
「だからこのまま抜かないで・・・お願い」桃華がつぶやく
そのセリフに触発されたか冬樹は何も言わずに腰を動かし始めた
射精のあとで亀頭が敏感になりながらも今度は長く続いた
冬樹は感覚が良く掴めないので入り口から出し入れを繰り返しながら少しずつ侵入してゆく
そして冬樹のペニスが動く時間が長くなるにつれ、桃華が受ける快感も大きくなっていく
まだ冬樹のペニスが半分程しか入っていないのだがそれまでより少し深めに挿し込んだとき
「あ、ああああああっ」桃華が大きくのけ反る
「に、西澤さん?」問いかけてみるが返事はない
もう一度同じところを突いてみる
「ひゃっ!」
桃華の反応がこれまで以上にいい。冬樹にもそれは理解できた
「ひょっとしてここがGスポットなのかな?」
「Gスポット?」
「女の子が気持ちよくなるところらしいよ。西澤さん、ここが弱いんだ」
二度も先に射精し、男の尊厳を傷つけられた(?)冬樹は桃華をイカせようとして腰を振りはじめた
桃華の膣が痙攣をはじめ、冬樹のペニスを強く締め付けてくる
「あっ、あっ、冬樹君・・・私もう・・・あああっ!」
桃華がオルガスムスに達した。その息は荒くヴァギナは愛液を滴らせている
「ぼ、僕もまた・・・」
程なくして冬樹も再び桃華の膣内に精液をぶちまける。二人ともそれを自身の生殖器が受ける感覚で感じ取り、かつ噛み締める。
ずっと立ちっぱなしだったこともあって、一度座って休憩することにした
冬樹は木によりかかりあぐらをかく、そしてその上に桃華を乗せて向かい合った
大きなお腹のせいか抱きしめるのはできないが桃華がもたれかかってくるのでさほど気にならない
二人とも少し気が抜けていたのかしばらくそのままぐったりしていたが
体は次第に再び相手を求めるように反応していった
無意識の内にだろうか、冬樹は硬さを取り戻しつつあるペニスを桃華の下半身にすりつけている
同じように桃華の方も自身の乳房を冬樹に強く押し付ける
ふいに桃華は自身の現状を思い返した。そしてそれを利用したあることを冬樹に提案してみる
「冬樹君、私のオ・・・オッパイ飲んでみませんか?」
「えっ?」
「私、一応妊娠中ですから・・・今だけオッパイからお乳が出るんです。
どうせオッパイをあげるあかちゃんもいませんし、このまま捨てちゃうくらいなら・・・」
これは冬樹にとっては少々微妙な話であった
知っての通り日向家は母親一人で二人の子供を育てていて小さいころから子供達だけで大部分の生活を行ってきた
その反動で冬樹には潜在的に母性本能へのあこがれがある
しかし、その一方でアブノーマルなプレイであることもさながら同級生の前での幼児退行に等しい行為には大きな抵抗感を持ち合わせていた
率直な話もっと交わっていたい、そんな直情的な感情が冬樹を支配していたのだが
先程から自分に押し付けられている桃華の胸の鼓動と帯びている熱から桃華が期待しているのではないかと判断し、自己の支配感情を少し押し止めた
「じゃあ」
冬樹は桃華の大きくなった胸の右側のほうにしゃぶりつく
少しぬるいホットミルクを飲んでいるようでほんのり甘い
同時に左側の胸を揉んでみるがこちらも乳液が分泌されているようだ
桃華の顔を覗くと常に微弱な刺激が与えられているようで目がとろんとしてきている
女の子は胸も弱いんだと確認した冬樹は桃華を気持ちよくさせてみようと思い強く吸いはじめる
「き、きもちいい・・・もっと、もっと搾って!」
その言葉に応じて吸う力揉む力共にエスカレートされていく
「気持ちよすぎて桃華、もうイっちゃううぅ!!」
びゅるううっ――
両の乳首から勢い良く乳が噴き出した
それはすぐさま冬樹の口腔を満たし、さらに流れ込んでくる
飲みきれなかった分と揉んでいる左胸の分がこぼれ、二人の体と目の前の地面を白く染めていく
「あ、ありがとうございます。気持ち良かったです」
溜め込まれた乳が放出されてスッキリしたのか桃華はぱったりと後ろの方へ倒れこみ、仰向けの状態となった
そして冬樹は口の中のものを飲み込んだあと
桃華の方に目をやってみる
大きなお腹のおかげで下半身はほとんど肌色のままのためかヴァギナから未だに垂れ流れている自分の精液が目に付く
桃華が呼吸する度に溢れ出してゆっくりとお尻の方へつたっていく様はなんとも生々しく冬樹を煽る
お預けを食らっていたこともあり冬樹の我慢と理性は限界に達した
無意識の内に己のペニスを握りしめながらゆらりと両ひざをついたまま立ち上がる冬樹―
「きゃあっ?」
油断しているところに奇襲をかけられた桃華
いきなり挿入され出し入れを行われる
一端すっきりしてしまったため、心身共に状況に適応しきれない
「く、苦しいです」
「・・・・・・」
冬樹からは返事がない
ただ息を荒くしたまま無言で出し入れが繰り返される
先程のドギースタイルとは違い、今度は正常位で行われている
したがって桃華の膨らんだお腹が抑え付けられ圧力がかかる
冬樹は自分が気持ちよくなろうとするあまりできるだけ深い挿入を試みるも、お腹がつっかえてあまり入らない
結局射精に至るにはそれほど時間はかからなかったが、中途半端な刺激で放出してしまったため勃起した状態が継続されてしまった
ペニスが挿入したままの状態で冬樹が上半身を上げる
桃華はお腹にかかる圧力が無くなったためようやくまともに息が出来るようになり、安堵の笑みを浮かべる
しかしそれも束の間、深呼吸する桃華の体はぐるっと90度回転させられた
「・・・・・・」
「冬樹君?」
言葉を発することもなく粛々と行われる行為に桃華は怯え始めた
怯えている桃華の心に奇襲をかけるかのように再び冬樹の腰が動き出す
今度は側位でお腹が邪魔にならない分正常位のときよりもずっと挿入しやすく、ついに冬樹が膣奥まで到達するまでになった
既に大部分が侵入、受ける刺激も格段に激しいものとなったため、ここにきてペニスはさらに充血・拡大していく
刺激を求めて強いストロークでペニスを打ち付けるその様は性行為というよりは獣の交尾といった表現のほうが適切だった
もっとも桃華にしてみればたまったものではない
ぱんっ!ぱんっ!
肉と肉のぶつかり合う音が響き渡る
片足を抑えられて体を固定された状態でペニスが膣壁に突き当てられていく
「ひぎぃぃぃ・・・い、痛い・・・!もっと・・・あうっ!や、やさしぃぐぅぅ」
体の中から殴られるような痛みに懇願するも聞き入れられることもなく続く交尾
息の荒さからも目の前の雄が収まる気配は無く、桃華には必死で耐える以外の選択肢は無かった
ところ変わって日向家地下の秘密基地――
秋の表情が焦りの色を見せている
映像は送られてこないが冬樹に取り付けられている小型通信機によって音声は通じるため現場の状況がある程度推測できたからだ
「このままじゃモモッチが危険ですぅ」
「ケロちゃん、私をあそこに送って、今すぐ!!」
「ゲ、ゲロ〜わかったであります」
ぐにゅう――
擬音化すると桃華の体内でこんな感じの鈍そうな音がしそうな変化が起こった
子宮口が押し広げられ、亀頭が進入してきたのだ
「あ、あがぁっ・・・」桃華が白目を剥く
新たな感覚の到来によりペニスは限界まで肥大化する共に射精に向けて震えだした
あと少しでペニスが全て入りそうになるため本能的に押し込もうと冬樹の腰が動くが、桃華の体が反発したのか押し戻される
どくんどくんと精液が流し込まれる
子宮口は冬樹のピンポイントのようでこれまでの中では最大の射精だった
直接子宮に流し込むことはならなかったものの、がっちりと子宮口を捕らえて放さない
冬樹の口はだらしなくよだれが止まらず、桃華の体にかかる度にびちゃとびちゃ汚らしい音をたてていく
数十秒程は経ったのだろうか?
桃華は既に意識が朦朧としていて、それでもなんとか自分の現状を把握しようとしたのがそれよりも早く視界が浮き上がった
残った力で手足を動かしてもわずかに宙を舞うだけに過ぎない
自分のお腹に手が当てられていること、未だに自身に挿し込まれているペニス、背中にかかる液体
自分は持ち上げられているのだとおぼろげに理解した
首を少し傾けてみると土と雑草と4本の足が見える
そして、それがこの過酷になってしまった初体験で桃華が目にした最後の光景だった
冬樹が遂に自身を完全に挿入させたのである
締まろうとする力を無視して亀頭が完全に子宮内に侵入し、それを引き戻す
気絶した桃華の体を前後に動かすことでそれを繰り返す
冬樹のほうも意識はからり薄れていて、傍から見ていると壊れたおもちゃが動いているかのような雰囲気を醸し出している
桃華の手足がメトロノームのように触れる中そのリズムに合わせるかのごとく冬樹はあっさりと射精に達した
今度は子宮に直接精子が送り込まれる。流石に限界なのか妊娠で広がっているとはいえ子宮を満たすどころか壁を染め上げるだけの量も無かったに違いない
とはいえ既に6回も射精しているのにまだ冬樹のペニスは挿入され続けている
血走った目で冬樹はさらに目の前の肉壷に向けて獣液を蒔こうとした
しかし―
「そこまでよ」
ぎゅぽっ
これまで桃華を蹂躙し続けたそのペニスが無造作に引き抜かれ別の穴に放り込まれた
それと共に冬樹の体全体が180度回転する
とっさの事態に驚くも頭が十分に反応しない冬樹
「ほひおきよ(お仕置きよ)」
「(三輪咲き<収穫>!!)」
右手で睾丸を揉みながら持ち上げ、左手をアナルに差し込んで前立腺を刺激
精液が尿道を通るところを一気に口で吸い上げる
「・・・」声が出ない
哀れ少年は無理やり射精させられた上に刺激を倍加され、あっさり気絶に追い込まれた
じゅるっ
「冬樹ったら、女の子には優しくしてあげないとダメってママ言ってるでしょ?」
一時間後―
何か自分の体をざらざらしたものが這っている
「う、う〜ん」その感触で目が覚める
大量の湯気で遮られたその空間で秋の巨乳が飛び込んできた
「冬樹、気が付いた」
「ママ?なんでここに?」
驚く冬樹に対し秋はきょとんとしている
「あら覚えてないの?そんなにママのテクニックすごかったかしら?」
秋は近くにあった椅子を引き寄せ、冬樹を座らせた
「まあいいわ、先に体を洗いましょ」
ゴシゴシと背中から首筋を洗われる
「ママ、西澤さんは?」
「ちゃんといるわよ、ほら」
後ろを振り返ると倒れている人影が一つ
「よかった」安堵の笑みを浮かべる
「後は自分で洗えるわね」秋は背中を軽く叩いた後、桃華を抱えて風呂に入る
頭を洗い終わり浴槽に入った冬樹が胸元に引き寄せられる
秋の腕に抱えられ冬樹と桃華が密着し、冬樹の顔が緊張する
「どう、楽しかった?初エッチ」意地悪そうに語りかける
「ママ?」
「ちょっと乱暴がすぎたわねえ。あれじゃ壊れちゃうわ、それに気持ちよくならないし。」
「うん・・・ごめんなさい」
「あやまるなら桃華ちゃんにしなくちゃ。ほら、抱きしめてあげなさい」
「う、う〜ん」桃華が意識を取り戻す
「桃華ちゃん、大丈夫?」
「冬樹君・・・それに冬樹君のお母様も、私一体・・・?」
ぎゅうううっ
桃華の体は強く抱きしめられる
「西澤さんごめんね、本当にごめん。僕自分のことしか考えてなかった」
桃華の目には少しの恐怖、冬樹の目には少しの涙
互いに見つめ合うもいたたまれなくなって顔を背けてしまう冬樹、その顔はくしゃくしゃになっていた
ちょん、ちょん―
肩を突かれて顔を元に戻そうとする冬樹
その唇が別の唇に捕らえられる
「あら〜」秋の顔が赤くなる
冬樹と桃華のキスがゆったりと続く
「ぷはぁっ。うふふ、冬樹君のファーストキスもらっちゃったぁ」
「に、西澤さん?うわっ」
抱きしめている中から桃華に抱きつかれる
「いいんです、冬樹君も初めてで仕方ないでしょうし、それにわ、私・・・」
そう言いながら頬が赤く染まっていく
「「?」」
「激しいの、病み付きになっちゃうかも」
「あ、あはは・・・」
「(あらあら、これから大変ね)」
「あ、そうだ、せっかくだし・・・冬樹君が反省しているって言うんなら、私のお願いを一つきいてくださいませんか?」
「うん、何でもいいよ」
「じゃ、じゃあ・・・
『桃華』って呼んで下さい
いいですか?」
「それじゃ・・・桃華ちゃん、これからもよろしくね」
「はい!」
「これで一件落着ね。ママも安心したわ」
「(そうね、ついに冬樹君とも結ばれたし、これでよかったのよねえ。・・・?ねえ・・・ねえ・・・あれ???」
桃華の顔が青ざめる
「あ〜!!!い、いない。もう一人の私がいな〜い!!!」
数週間後
吉祥学園、昼休み―
オカルトクラブの部室には二人
一冊の雑誌を広げて読んでいる
「きゃ、きゃ〜」
「学校でエッチしちゃう人もいるんだね・・・」
桃華の体はすっかり元に戻り、胸も元の板という表現が適切になっていた
「ふ、冬樹君」
「?」
「私たちもやってみませんか?」
「ええっ?」
桃華が体を寄せてくる
「今日の冬樹君、午前中から溜まってそうだったし、授業に集中できてなかったようですから」
苦笑するも少し期待している冬樹
「(おい表!あんまりハメはずすんじゃねーぞ!また消えかかるのはゴメンだぞ、ったく!)」
「(わ、私はただ将来西澤グループを継いでいただく冬樹君にしっかり学業に励んでいただこうと)」
「(とってつけたような嘘つくんじゃねえ!)」
そんな中、緑色の物体が飛び込んでくる
「ゲロ〜冬樹殿〜!」
「ぐ、軍曹!」
「夏美殿の本を持ち出したのがバレてカンカンでありますよ!」
ドカァン!!!
「タマ〜、軍曹さん助けて〜」
「コラ〜冬樹!ボケガエル!覚悟しなさい!」
夏美が瞬獄殺のモーションでこちらに向かってくる
「に、逃げよう桃華ちゃん」
「は、はい!」
「冬樹殿〜我輩を置いてかないでほしいであります〜!」
「まてコラ〜」
「(あ〜あ、せっかくのお昼休みでしたのに
「(ちぇっ、せっかくのお楽しみだったのに
まっ、いいか
どうせ時間はたっぷりとあるんだから)」」
終わり
569 :
駄文でしたが:2008/03/07(金) 17:50:57 ID:EAfF792B
書くといっておきながら長いこと空けてすみません
ではこれにて失礼いたします
>>569 お疲れ様です。
二人の不器用な行為が面白い反面、後押しをする秋ママがちょっと過激かな?
とか思ってしまいましたが。
ともかく冬樹×桃華のエロパロを堪能させてもらいました。
面白かったですGJ!
どうなるのかハラハラしましたが冬桃幸せでよかったです!
テレビ東京で超劇場版ケロロ軍曹2放映中
保守であります
保全
575 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 21:51:36 ID:hW7C/jKQ
何もないけど一応あげ
日向家って近親相姦の臭いが濃厚だな
ともかく、日向秋の熟女の性欲はどうやって解消しているのか謎だ
>>577 クルルが関係しているのは間違いない
16巻で桃ママ迎撃するために発明品で操ってたしな
>>577 ていうか、旦那とは死別なのか離婚なのか。
旦那の影も形も見えない。
>>579 古いおもちゃが閉店する話で、それらしい影はでてるね。
>>580 ×:おもちゃ
○:おもちゃ屋
だね。すんまそん。
過去に戻った冬樹がそれとしらずに秋を孕ませ、
出来た子がなっち
>>580 あったけ?
覚えてないくらい影が薄いな…
>>578 秋ママもクルルの事は妙に気に入ってるみたいだし、
別に洗脳などする必要も無く、割り切った大人の関係を
築けそうな間柄のように思える。
割り切れなくて本気になっても、それはそれでよし。
でもあんまり見ないんだよなあ、クル秋。
アリサ冬樹モノも見ないな
アリサちゃん暴走してレイープとかありそうなもんだが
「フユキっ…ハアァッ、ッア…アッ…フユ…キっアアッ、フユキ、フユキッフユキぃ」
『……私もいるんだがな…』
って事になると思うんだが
コミック第2巻の第拾壱話に出てくる、漫画研究部のポニテの女の子×冬樹とかでもいいのかな。
名前も無く、マイナーなキャラだからだめかな?
>>589 それはそれで読んでみたい。
先週の雨宿りのエピソードで小ネタ
誤字・脱字についてはご容赦くださいませ
雨はなかなか止まない。
壊してしまったママのマグカップと同じものが見つかったのは良いけれど、
ツイてない時ってほんとにしょうがなくて、その帰り道、ばったりボケガエルに遭遇しちゃった。
一緒に雨宿りっていうのは仕方ないけど、
私がママのマグカップを壊したって知ったら、また
「家事当番代わって」とか「家の中のどこでガンプラク組立てても、文句言うな」
とか言われそうで嫌だな。
え?何よ、その疑いの眼差しは!
わ、私は私の買い物をしてきただけなんだから!
そうだ!
こういう時は、この場の雰囲気を柔らかくするような話題を出して…
「ねえ、ボケガエルは、おでんのネタ、何が好き?」
あ、ボケガエルのヤツ、話に食い付いたわ!
へぇ…、宇宙人のクセに、おでんに詳しいんだ…
え!?何よ!他の人が好きなネタに文句付けんじゃないわよ!
そうなの!?「糸こん」と「しらたき」の違いってそんなもんなんだ…
案外、物知りなのね。ちょっと見直しちゃった。
でも…
こうやって、何でもない話してる時って、ボケガエル、案外いいヤツだよね…
雨、なかなか止まないな…
「雨、止まないね…」
「そうでありますな。
でも、暖かくなっていて良かったであります。
これが雪だったら、我輩、とても寒くてやりきれないでありますよ。
でも、雨だけならはわれわれケロン人にとっては嬉しいものではありますが」
「そうね、でも、まだやっぱり寒いわ…」
そうだ、ちょっと、ボケガエルの隣に座って、びっくりさせてやろうかしら。
「ねえ、隣に座っていい?」
「構わないでありますよ」
何よ!
『ええー!ど、どうして夏美殿が、わざわざ我輩の隣にー!!』
とか、びっくりしないわけ?
ま、いいわ。
よいしょ、と。
でも、ボケガエルって、
何かあると「侵略、侵略」ってとんでもないことばっかりするけど
普段は二言目には「ガンプラ、ガンプラ」ばっかりで、
今だって、おでんのネタであんなに熱くなっちゃって、
ほんと、大人なのか子供なのか、よく分かんないわね…
今だって、こんなちっこい身体のクセに、いっちょまえにカッタルそうに足なんか組んでるし…
なんか、ちょっと、ちょっかい出してみようかな…
「寒いの、嫌なんでしょ…?
じゃあ、二人でもっとくっ付くと、温かいわよ?」
「はぁ…、そうでありますな。
確かに、この薄ら寒い中、少しばかり身体が冷えて来たであ…」
ボケガエル、目をまん丸にしてる!ま、アイツの目はいつだって丸いんだけどね。
「エェ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
うふふ。動揺してるしてる!何だかいつものお返しをしてるみたいで面白いな。
「何よ。寒いの、嫌なんでしょ?
それとも、私のことがそんなに嫌いなの?それとも、私が怖いのかしら?」
「いやいや! そういうことではなくてでありますな。
なななな、何も、わざわざ、我輩の、と、と、隣に隣に座らなくても…。
ほ、ほ、他にも夏美殿が腰を下ろせる場所はいくらでも…」
大慌てね!このまま一気に押し捲っちゃえ!!
「アンタの隣がいいのよ。風除けにもなるしね!」
「え!?『風除け』でありますか…。はいはい、どうぞ!であります!!」
あら、ふてちゃったわ。勿論、『風除け』なんてウソ。もっと変な事してやるんだから!
「じゃ、座るわね」
「どうでありますか?我輩が風除けになってるおかげで、
夏美殿は肌寒さを凌げて、さぞかし結構なことでありましょうな!」
嫌味を言ってられるのも今のうちよ。これならどう?
「身体をくっ付ければ、二人とも暖かくなるわよ」
「またまた、我輩をからかうのも大概にするでありま…」
アイツの腰に手を回して、ぎゅっとこっち側に引っ張ってやったわ!
これで二人の身体が密着したわね。どうよボケガエル、もっと動揺なさい!
「ね?温かくなってきたでしょ?」
「…た、確かに…。しかし、でありますな、夏美殿…」
「ん?何よ」
「もし、こんなところをギロロ伍長に見つかりでもしたら…」
「大丈夫よ。ギロロがこんなとこに居るはず無いんだから。
ははーん。アンタ、モアちゃんのこと、気になってるんでしょ?」
「いや、それは、でありますな…」
「いいわよ、隠さなくたって。モアちゃん、アンタ一筋だもんねぇ」
「アンタさ、モアちゃんのこと、ほんとはどう思ってるのよ。
いつまでも宙ぶらりんじゃ、モアちゃんが可愛そうよ」
「…まいったでありますな…」
「それとも、他に好い人が居るとか?」
「プルルちゃんかなー?」
「うう…」
「それとも地球人?」
「うむむむ…」
「まさか、あたしじゃ、ないわよね…」
アイツのちっちゃな身体に、そっと体重をかけて、と…
「な、夏美殿っ!大人をからかうのも大概にするでありますっ!!」
「あら、何よ。やる気!?」
あっ!いけない!!ボケガエルがいきなり立ち上がったせいで
せっかく買ってきたマグカップが膝の上から落ちちやう!
「おおっと!!」
アイツも、横に置いておいた小さな包みを地面に落としそうになってる。
「あ〜!!」
「きゃー!!」
二人が同時に自分の小さな包みを拾おうとしたものだから、
バランスを崩した身体同士がぶつかっちゃった。
「痛てえ〜」
「痛ぁーい」
気が付いたら、あたしは仰向けに尻餅を付いてて、
アイツは、ちょうどあたしに覆いかぶさるみたいになってた。
「なななな、夏美殿ごめんであります」
「ううん、あたしも悪かったわ」
と、その時
「…ケ、ケロロ…、これはいったい、どういうことだ…」
ギロロの声だわ!
なんか、辺りがものすごく嫌な暑さになってるんだけど…
「ケロロッ!!
貴様が書類の整理を放り出したままいなくなったから探しに来てみれば…
さあ、この状況を説明してもらおうか。貴様が口を利ける、今のうちに…」
やばい、ギロロが銃を構えて仁王立ちでこっちを凄い目で睨んでるじゃない!!
「ギロロ!これはボケガが悪いんじゃないの」
「そうであります、これは我輩と夏美殿の二人の…」
「ななな、夏美と、ケロロの、二人の合意の上の事だと…」
ギロロってば、説明を最後まで聞きもしないで、
泣きながら走って帰らなくてもいいじゃない。
しょうがないわ。帰ったら、ビターチョコ使ったチョコレートケーキ焼いてあげようかな…
>>595 乙であります!
ギロロもケロロもかわいいな
タママ「ねえねえ、軍曹さ〜ん」
ケロロ「ん?何かねタママ2等」
タママ「モモッチにはオトンとオカンが居るじゃないですかぁ?」
ケロロ「あ・・・あのおそろしい桃華殿のママ殿とパパ殿ね。それがどしたの?」
タママ「今まで聞いちゃいけないと思ってあえて触れないようにしてたんだけど・・・」
クルル「く〜〜くっくっくっく。判るぜ〜〜おめえの言いたいコト。
そいつあオレ様も触れなかった禁断の話題だぜ?」
ギロロ「・・・またつまらん話をしおってからに〜!貴様ら侵略はどうした侵略は!」
タママ「フッキーとナッチーのパパさんって、どこいったんですかね?」
続きを頼む
今までたまにアニメを見てたケロロ軍曹
先日初めて原作を読んだ
タママって男だったのかorz
ボクっ娘萌えとか思ってた自分オワタ
タルタマとかドロタマとかケロタマとか書きたかったけど、果てしなく萎えた
こんな奴が自分以外にも5人はいると信じてる
何の為にクルルがいると思ってんだ
クルルズラボなら女体化の一人や二人
保守であります
雨宿りみたく夏美視点で見るケロン人の描写が好きだ
泣きながら走って帰った伍長が可哀想で好きだ
ウェットルマンが秋ママorなっちをを超絶クンニ責め展開希望
いつの間にかモア殿が黒ソックスになっている件
>>603 漫画では雪合戦の話の時点ではパンストだね。いつからソックスになったんだろう。
605 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 08:17:11 ID:YXgEVDoj
クルルの悪趣味が冬樹を姉を越え母に近づく身体に・・・
秋ママ35歳なんだよな?
夏美が15だから、すくなくとも20歳の頃にゃ種を仕込まれていたことになるな
若い頃はヤリマンだったのかw
607 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 10:51:14 ID:leQ2tk8t
レディースかな?
過去スレで擬人化ギロロと夏美というカプで名作がいくつかあったので、
それからアイディアを借用しています。嫌な方はスルーしてください。
「こ、これでいいの?」
「ああ、オーケーだ…」
怪しげな雰囲気がどんよりと垂れ込めるクルルズラボの中。
中央に据えられたリクライニング機構が付いた大きな椅子型の高機能診察台には、
電極が無数に装着された厳ついヘルメットを被った夏美が、なんとも居心地悪そうにちょこんと腰掛けている。
その横には、いつもの薄笑いを口元に浮かべたクルルが白くて小さなリモコンを持って立っていた。
「よし、全身の力を抜いて、楽な姿勢で腰掛けてな。それからもう一度言うが、
俺がオーケー出すまで、絶対にヘルメットを脱いだり、それに付けてある電極やそのコードを抜くんじゃねぇぞ!」
「わかったわよ!いいわ」
「じゃ、いくぜー…」
クルルが、リモコンのスイッチを押す。ピッと小さく作動確認音が鳴った。
夏美が被っているヘルメットの配線が束になって接続されている大きめの白い箱状の機械が、静かに唸り始める。
今から約30分前。
「あーッ!そのチケット、どうしたのよ!?」
「これか〜?あんた、興味があるんじゃねぇかと思ったんでね…」
クルルが指先に摘んで夏美の目の前で思わせぶりにヒラヒラと振ったのは、
指が痛くなるくらいリダイヤルしても、冬樹にも頼んでPCニ台で二人がかりで応募しても、
とうとう購入できなかった超人気アーティストのライブ・チケットだった。
「で、いくらなの?」
「何がだ?」
「そのチケットよ。どうせあたしに高く売りつけるつもりなんでしょ?ほんとは、そういうのってよくないんだからね」
「いや、タダでいいぜ…」
「はいはい、わかったわ…。じゃあ、タダで…。…って、タダっていったい、どういうことよ!!」
「俺のちょっとした実験の被験者になってもらいたいんだが…」
「嫌よ!絶対にイヤ!!アンタにしちゃあ、どうも話がスムーズに進み過ぎると思ってたわ。
そんな、何されるか分かったもんじゃない実験受けろだなんて…。そういうのは、まず自分で試しなさいよね!」
「いや、こいつは被験者がペコポン人じゃないと意味がねぇんだよ。それに、別に痛くも痒くもねぇ…」
「しつこいわね!お断わりったらお断りなの!!
いくらチケットを只で貰っても、くだらない実験なんかでもし身体がおかしくなったら大変だわ!もう結構よ!!」
「あ〜あ…。勿体ね〜な〜…」
「ふんっ!」
「この席…、623の隣りなんだがなぁ〜…」
「えっ…!」
「623にも、『このチケットは夏美にくれてやるつもりだ』って言ってあるんだが…」
「うう〜…」
こうして、夏美はクルルの実験の被験者になることを−渋々ではあったが−承諾したのだった。
傍の機械は余り快くない音で唸り続けるが、クルルの言うとおり、夏美は、ヘルメットを被っている頭部にも、
その他の身体の部分にも、何の変化も異常も感じなかった。
クルルかが説明するには、
この実験は「ペコポン人の精神構造を体系的に調べるため」の手掛かりになるのだそうで、
頭皮に接した電極で読み取った生体の電流を“ケロン人の基準で”分析・解釈するだけであり、
この実験によって被験者の精神に負担が掛かったり、
それに異常を来たしたりすることはこの装置の構造上も理論上も有り得ない、とのことだった。
「しゃべってもいい?」
「いいぜ」
「今気が付いたんだけどさ、こうやって、アンタの実験に協力することって、地球にとっては善くないことよね?」
「ああ、広義の『利敵行為』ってことになるだろうな。
だが、それを言うなら、ペコポンを侵略するって公言してる俺たちを居候させてるってこと自体、
『敵を匿ってる』ってことになるんじゃねぇか?」
夏美は、今の自分の行為について自分から質問を始めてしまったことをちょっとばかり後悔した。
そこで、心にチクリとくる地球への申し訳なさを少しでも和らげようと、
この実験がそれほど重大なものでないという確言をクルルから引き出すべく、質問を続ける。
「ねえ、この実験てさ」
「あ?」
「『実験の実験』みたいなものなんでしょ?」
クルルは、ピコピコと歩いてその装置の後ろへ回りこみながら答える。
「ああ、そうだ。
俺は『ペコポン人の精神構造の解析に必要なデータを効率よく収集すること』に関心があるんだ。
今は、そのための『効率よくデータを収集する方法』を決めるための実験をしてるのさ」
夏美の良心が、小さく安堵の溜息をつく。
如何にプラチナチケットとはいえ、
本来ならば、それと地球の安寧とを引き換えにしてよいはずなどないのだから。
「だが…」
いつも通りの厭らしいクルルの声音にギクッとした夏美がハッとして振り返ると、
どこからいつの間に取り出したのか、クルルの手には、
地球の動物をその特長を強調しつつ人型の戦士に変身させる地球動物兵士化銃が握られており、
しかもそれは、太いケーブルで夏美の脳波を収集している白い装置と繋がっていた。
勿論夏美はその銃の詳細など知る由もないが、
しかし、クルルの様子から、直感的に何か面倒が起こりそうだと判断する。
「ちょっと、何よそれ!そんなの使うなんて聞いてないわよ!!」
「ああ、安心しな。お前さんに使うわけじゃねぇよ」
「あたしにじゃない、って、それじゃ誰に使うのよ!」
「今、来るぜ…」
クルルが、銃口をラボの入り口へ向ける。
その時…
「…つみ…、…なつみー…」
扉の向こうから、微かにギロロの声が聞こえてきた。
「おっさん、喉から血が出るほど怒鳴ってやがるな。特殊装甲のこっち側にまで聞こえるぜ。
愛の力は偉大だってか…?」
ギロロの必死の叫びを鼻先であざ笑うクルルに、事態の緊迫を察知した夏美が慌てて問いかける。
「何でギロロがここに?まさか、ギロロにその銃を使うの!?」
「まあな」
口元に手を当て、いつものクックックッという薄笑いを浮かべるクルル。
「止めなさいよ!なに考えてるのよ!!」
「そんなにあのオッサンの事が心配かい?」
「ち、違うわよ!変な物使ったら、また変なことになるでしょ!!」
この時、夏美は確かに動揺していたのだが、
それは、また何時も通りの大混乱が起こりはしないかという強い憂慮ばかりでなく、
『オッサン(ギロロ)のことが心配か』という問い掛けに対してちょっと動揺した自分に対してもであった。
「クルル、いるんだろ!!夏美を、夏美をどこへやった!!出て来い、クルル!!」
この時、装置のブザーがピリリリリッと鳴った。
「ヘルメット、外していいぜ」
サッとヘルメットを脱いだ夏美は、診察台から飛び降りると、クルルの元へ駆け寄る。
「とにかく、その変な銃を使うのを止めなさい!それから、扉を開けてあげて!今すぐ!!」
自分を睨みつけながら、片方の腰に手を当て、
もう片方の手をスッと上げて入り口を指差す夏美に、クルルは、やれやれといった風に溜息をつく。
「へいへい。仕方ねぇ。ご注文どおりに致しますかねぇ」
ウィーンという軽い唸りを上げながら、入り口の装甲扉が開く。
それと同時に、ギロロが愛用のライフルを構えて部屋に飛び込んできた。
「クルル!貴様ッ!!夏美ッ!怪我は…」
ギロロがせりふを言い終わらぬうちに、クルルが銃の引き金を引いた。
ビュルルルルルッ…
銃口から出た怪光線がギロロを直撃する。
「うわぁッ!!」
叫び声を上げながら、ポムッと湧き上がる白い煙に包まれるギロロ。
「アンタ!使うなって言ったのに!!」
クルルの胸倉を掴んでグッとその身体を持ち上げた夏美が、クルルのグルグル眼鏡の奥をキッと睨みつける。
「アンタ、あれ見てどう思う…?」
用心深くクルルの様子を横目で見つつ、夏美はクルルが顎でしゃくった方に視線を移していく。
さっきまで、ギロロが居た所。
そこには、軍服を着た一人の人間の男が、ライフル銃を横抱きにしながら、ポカンとした表情で尻餅をついていた。
今回は、以上です
>>614 wktk wktk つづき! つづき!
>>614 何という焦らしプレイ…wktkが止まらない!
>>614 ずっと待ってるであります!いつまでも待ってるであります!
>>613から
「…えっ…?ちょっと…」
「クックックックッ…」
「あの…。どちらさま…ですか…?」
夏美は、クルルの身体を片手で吊り上げたまま、目を点にしてその軍服姿の男に恐る恐る声をかけた。
男は、ちょっと目を閉じると頭を軽くニ、三回横に振ったあと再び目を開け、夏美を見上げた。
「ああ…、夏美…」
その声は、間違いなくギロロの声だった。
「えっ!ギロロなの!!」
夏美は、目をまん丸にして、クルルを掴み上げた格好のまま、その場で固まってしまった。
「もうそろそろ降ろしちゃくれねぇか…?」
「…、あっ…、ごめん…」
謝るべきは夏美の真っ当な指示を無視して銃を使ったクルルなのだが、
混乱している夏美は素直に謝ってしまう。
こうした心理的駆け引きの巧みさこそが、クルルの真骨頂だった。
やっと床に降ろしてもらえたクルルは、さっきまで強く握られていた胸元を軽くパンパンと叩いた。
この状況を見ていたギロロ−今はすっかり人間の姿になっていた−は、
ライフルを巧みに片手に保持したまま素早く立ち上がると、
それをクルルに向けて構え直し、腹から響く声で宣告する。
「クルル。すぐに夏美から離れろ!それから、すぐに夏美の大きさを元に戻せ!」
「ギロロ…」
夏美は心配になった。
今、ギロロは確かに「夏美の大きさを元に戻せ」と言ったが、勿論、この私の身体にも精神にも何の変化も無い。
だから、本当に『元に戻す』べきはギロロの身体の方なのだが、
ギロロは私の身体の大きさが変化したと思っている。
もしかしたら、クルルの銃がギロロの精神に何らかの悪い影響を及ぼしたのかも知れなかった。
「オッサン、よーく見な…。アンタの背が高くなってるんだぜ…」
呆然と立ち尽くす夏美の前に傲然と突っ立つクルルに油断なく視線を配りながら、
ギロロは、クルルの言葉に尚も半信半疑な様子で自分自身の身体を点検していく。
だが、クルルの言葉を聞いた夏美は安心した。
ギロロが自分の身体に起きた変化をまだ正確に認識していないとすれば、
彼の口からそうした言葉が出ても、少しもおかしくはないからだ。
「ぬおっ!こ、これは…!!」
驚きの余り、ギロロは一瞬クルルへの警戒を忘れて驚愕の叫びを上げた。
でも、夏美はその叫びを聞いて安心した。
今の自分の『身体』が“おかしい”ということが正確に認識できるなら、その『精神』は“おかしくない”からだ。
「き、貴様!いったいこれはどういうことだ!!それと、夏美!お前は大丈夫なのか?」
ギロロの口調は厳しかったし、その銃口はまだクルルに向けられてはいたが、
よく見ると、引き金から指が外されている。一応、最悪の危機は去ったようだ。
自分の身体に尋常でない変化が起きたのに、それでもこの自分を心配し続けてくれるなんて…
ギロロの言葉を聞いた夏美は、何だかとっても嬉しくなった。
そう、一刻も早くギロロを安心させなくちゃ!
「うん!大丈夫よ」
「なら、いい。で、クルル。これはいったい何のつもりだ…」
ゆっくりとクルルに歩み寄ったギロロが、
クルルのヘルメットのクルクルマークにライフルの銃口を押し付けながら、ねっとりとした口調で尋問を開始する。
ただし、ライフルまで地球人仕様になっているから、誰が見ても決して笑えない絵面だ。
「クーックックックッ…。俺がオッサンの質問に答える前に、嬢ちゃんの答えを聞かせてもらおうか…?」
クルルの言葉に、夏美は真っ赤になって俯いてしまう。
「貴様!やはり夏美に何か…」
「違うの、ギロロ」
「しかし、お前。そんなに赤くなって…」
「いいのよ!」
夏美は必死に話の進行を阻止しようとするが、
その努力もこの騒動の張本人であるクルルによってあっさりと無に帰してしまう。
「俺は、夏美に『あれ見てどう思う…?』って聞いただけだぜ…」
「夏美、『あれ』とは、何だ…?」
「いいんだってば!!」
夏美の剣幕の激しさに更に疑念を募らせたギロロが、夏美に対して次の質問を発しようとした瞬間、
クルルが、ギロロのライフルの銃身を手の甲で除けながら会話に割って入ってきた。
「オッサンよ。アンタ、これ、知ってるよな…」
「ああ。以前、ケロロがペコポンの動物を戦士化しようとして失敗した、あれか…」
「ただお蔵入りってのも勿体無いんでね。ちょいとイジッてみたのさ…」
「ほお…」
「(やっぱり!クルルのヤツ…!)」
夏美の心は激しい後悔に波立ったが、やはり気になるのは自分の脳波とその銃の効果との関係である。
夏美は、『私にはそんなの関係ないわ!こっちは変な騒動に巻き込まれて、とっても迷惑してるんだから!』
という顔を作って、そのままその場で話を聞くことにした。
ところが、その夏美の計画に勘付いたのか、またもクルルが余計なことを言う。
「おっと、忘れるとこだったぜ。ほらよ、約束のチケットだ」
ギロロの視線を痛いほど感じながら、夏美はクルルが突き出すチケットをいかにもバツが悪そうに受け取る。
どうやら、ギロロも少しばかり事態の流れを理解したようだった。
「エヘヘヘ…。ギロロ…、ごめん」
「ま、よかろう…。で、その銃の、どこをどうイジッたって?」
「地球生物兵士化銃のエンジンってのは、その生物を構成している物質を再構成することで、
まぁ、外見だけなんだが、一応、任意の他の生物に変えることが出来るって代物だ…」
「(何よそれ!それだけだってメチャクチャややこしそうな物なのに、
それが私の脳波を計ってた機械にくっ付いてたっていうの!?)」
夏美は心の中で悲鳴をあげたが、
動揺を顔に出せばまた間違いなくクルルに突っ込まれるので、必死に小難しそうな表情を維持する。
「地球生物兵士化銃じゃあ、その再構成結果を『ペコポン人型の兵士』に設定したんだが…」
クルルはそう言いながら、その銃をニヤニヤと眺め回す。
「これの場合、『アニマ』または『アニムス』に設定してある…」
クルルは、銃が繋がっている問題の白い箱状の装置に歩み寄ると、
夏美にジトッとした視線を送りながら、それをポンポンと叩いた。
「で、この装置には、被験者の『アニマ』或いは『アニムス』を解析する機能も持たせてあるってワケだ…」
『アニマ』と『アニムス』
夏美は、その単語に聴き覚えがあった。
冬樹が言うには、それらはカール・グスタフ・ユングという心理学者が提唱した概念であり、ごく簡単に言えば、
『アニマ』は男性にとっての理想の女性を、『アニムス』は女性にとっての理想の男性を表す言葉だという。
冬樹によれば、それが世界各地の神話の共通性とやらと密接に関係するらしいのだが、
詳しいことは、とうの昔に忘れてしまった。
こんな聞きかじりの知識が、まさかこんなところで役に立つとは、と夏美は変に感心したが…
「(ちょっと待ってよ…。じゃ、あたしの『アニムス』ってのがあの装置で分かっちゃって、
その姿に変身したのが今のギロロだっていうの…?)」
つまり、今のギロロは、夏美にとっての“理想の男性”に変身していることになる。
とんでもないことになってしまった。
『男性の好み』などというものは、
年頃の女の子にとっては一番興味がある事柄であると同時に一番触れたくない事柄でもある。
夏美としては、ギロロがこの姿のまま只単にみんなの前に出る事だって心中穏やかではいられないのに、
その上、クルルに「これが夏美の『理想の男』ってやつだぜぇ」なんて言いふらされた日には、
こっちがみんなの前に出られなくなってしまう。
幸いなことに、ギロロの素振りからすると、『アニマ』と『アニムス』についてよく分かっていないか、
自分が夏美の“理想の男性”に変身させられたのだ、ということに気が付いていないかのどちらかのようだった。
元来行動派の夏美は、ここで後悔に身体を強張らせるより、積極的に打って出ることを選ぶ。
「ま、まあ、あれよ…。怪我人が出なくてよかったわ!その機械、侵略に使うんじゃないわよ!
じゃあ、私たちは、これで…。さ、行きましょ、ギロロ…」
「え…、あ、ああ。だが、まず、この格好を…」
目も当てられぬほどにしどろもどろだが、夏美はとにかくギロロの腕を引っ張ってラボを出て行こうとする。
ギロロは激変した身体を元通りにしてもらいたかったのだが、夏美に引っ張られるまま、二歩、三歩と歩き出した。
勿論、こんな突っ込みどころ満載な回避行動をクルルが見逃すはずはない。
「おやおや、そんなにお気に召しましたか?お嬢さん!もう、元のケロン人体型になんて戻したくないと?」
夏美は、心の中でギュッと握った拳をもう一方の手の人差し指一本でググッと上から押さえ付け、
引き攣る笑顔と震える声で返事をする。
「せ、せ、せっかく地球人体型になったんだから、この際、ギロロには、アンタたちの代表として、
普段私たちに迷惑かけてる分、家の手伝いとかいろいろと役に立ってもらわないとね…。アハハハハハ…」
「日向家の家事を手伝うのは構わんが、しかし…、この体型は、やはり…」
「いいから!早く!いくわよ!!」
夏美は、大いに戸惑っているギロロの腕をグイグイと引っ張り、逃げるようにズンズンと大股でラボを後にする。
今回は、以上です。
>>617 有り難うございます。よろしくお願い致します。
>>623(◆K8Bggv.zV2さん)
了解しました。早速申請しておきました。
今度の新作である擬人化ギロロ×夏美のSSのほうは未だ申請していませんが
どうしましょうか?完結してから改めて申請するということでいいでしょうか?
>>624 残念ながら、現在の作品がいつ完結するかは現在のところ未定ですので、
完結後に改めて申請をお願い致します。
では、
>>622の続きです
ドキドキと激しい鼓動を抑えつつ、夏美は何とか日向家のリビングに辿り着く。
「まあ座って!何か飲む?全く、毎度毎度アイツの性質の悪い悪戯にもホントに困ったもんだわ!」
夏美は、無意識に、ペラペラと喋り続けることでギロロからの質問を封じようとする。
「夏美、改めて言うまでも無い事とは思うが…」
それを知ってか知らずか、ソファーに腰を下ろしたギロロが、少し咎めるような口調で切り出す。
「あいつから何かをタダで貰ったら、後でその100倍取られると心得ておけよ」
「わかってるわよ!あ…、ごめん…。でも…、さっきは、ありがとね!助けに来てくれて…」
「ああ、さっき、冬樹から電話があって、お前宛の伝言を預かったんだ。
それでお前を探していたら、ケロロが、お前がクルルに連れられてあいつのラボへ行ったと…」
「そうなんだ…。で、冬樹は何て?」
「うっかりバスに乗り遅れてしまったので帰りがかなり遅れるから、
今日の買出しには間に合わないかも知れない、と…」
冬樹は、先日、東京西部の山間部に落下した隕石の調査のために、
交通の便の悪さも省みず、同地に朝早くから出かけていたのだった。
「えーっ!今日の買出し、二人で行かなきゃとても持ちきれる量じゃないから前から頼んでたんじゃない!もう…」
悠長に冬樹を待っていては、タイムセールが終わるか、その前に商品が売切れてしまう可能性があった。
冬樹が帰ってこられないのなら、今すぐスーパーへ行ったほうが賢明だ。
しかし、購入予定の商品の量からすると、どうしても二往復する必要がある。
「夏美…。もし、よければ、俺が…」
片方の手を腰に、もう片方を額に当てて如何にも困った様子の夏美の様子を見て、
ギロロが、自分の胸元に手をやりながら立ち上がった。
「え…?あ!あ〜…」
「お前、さっき、俺に家事の手伝いをしてもらうと言ってたろ?」
「そりゃ、そうだけど…」
夏美の動転をよそに、話はどんどん進んでいく。
「ならば決まりだ。マイバッグと、それから財布は持ってるな?では、出発だ」
ここで、夏美にチャンスが巡ってきた。
ギロロはそれを当然のことと思っているが、今のギロロは、上下ともモスグリーンの如何にも機能的な戦闘服で、
おまけに地球人仕様の−つまり、地球人が使っているのと同様の外観と大きさの―ライフルを肩に担っている。
このままの格好で表に出れば、運が良ければサバイバルゲームの帰りだと思ってもらえるかも知れないが、
もしも警官に出会ったら、職務質問を受けることは必至である。
そんなことになれば、ただの『一大事』などではとても済まなくなることは火を見るよりも明らかだった。
よし!それを指摘して…
「あ、あ、ありがとう。でも、スーパーに行くのに銃を担いでっていうのはねぇ…。
そ、それに、そんな本格的な軍服着てったら、お店の人も他のお客さんもびっくりしちゃうわよ…!
着替え、無いんでしょ?だったらさ、できれば、お留守番をお願いできないかなぁ…?なんて…」
その時、リビングの入り口のドアを軽くノックする音が…
「(また、アイツか…!)」
凄い勢いで入り口を振り返った夏美の予感は的中しており、
入り口のドアのガラスの向こうには、小さい黄色い影が一つ…
「アンタねぇ!もう、今日は、地下から出ないで大人しく…」
「オッサン用の着替えだぜぇ。
この家にゃ、すぐに使用可能な状態でペコポン人の成人男性用の洋服が保管されちゃいねぇからな…。
これで、家事手伝いもバッチリってか?ク〜ックックックッ…」
少し開いたドアの隙間から、丁寧に折り畳まれた男物の衣類が数着、そっと差し入れられる。
ギロロはそれを拾い上げると、銃を仕舞って着替えてくる、と言い残して庭のテントへと向かった。
一人リビングに残された夏美は、あ〜あ、と頭を抱える。
しばらくすると、着替えを終えたギロロが再びリビングに戻ってきた。
この時ギロロが選んだのは、この季節に相応しいごく一般的なベージュ色のシャツとスラックスだが、
クルルが持ってきた服のセンスは夏美の目から見てもまあまあであり、
デザインが巧みなのか、軍服っぽさと爽やかさが微妙なバランスを保っていた。
幸か不幸か、これで外出に関する障害が取り除かれたので、
夏美は仕方なく、ギロロを連れてスーパーへと向かう。
自動ドアが開き、店内に歩み入る二人を心地よい冷房が包む。軽快なBGM。
「夏美、これとこれは品名が同一なのに、なぜ値段が違うんだ?」
「え…、あ…、ああ、それはね、こっちはすぐに使えるように細かく切り分けてあるからよ…」
店に入ってからというもの、夏美は、ずっと不思議な感覚に戸惑っていた。
いつものスーパーでの、いつもの買い物。
夏美が“お供”を連れているとすれば、それは背丈も年齢も自分より下の冬樹であるはずなのだが、今日は違う。
夏美の今日の“お供”は、喩えその正体が大きなカエルみたいな侵略宇宙人だとはいえ、
背丈も、おそらくは年齢も、自分より遥かに上の普通の地球人の男性だ。
そしてなにより、
今、自分が、自分の“理想の男性”の姿形をした人物と一緒なのだということが夏美を非常に戸惑わせていた。
ギロロが今の姿に変身させられて以来、夏美はギロロの顔をまだ一度もきちんと見たことが無かった、
いや、正確に言えば、あらゆる意味で“見られなかった”のだが、
夏美は、どうした訳かこの場でいきなり、ギロロの顔をチラ見してみたい強い誘惑に駆られた。
食材を一生懸命に比較しているギロロの横顔。
ギロロと目が合わぬように細心の注意を払いながら、その顔に、横目でチラッと視線を走らせる。
「!」
その整った顔立ちと真剣な眼差しに、夏美の胸がキュン!と切なく音を立てる。
その、キュンと鳴った胸の音の意外な大きさにびっくりして、夏美はサッと俯くとそのまま真っ赤になってしまった。
「(…もしかすると、今のこの状況って、他の人から見ると『お買い物デート』に見えるのかしら…?)」
少し落ち着いてきた夏美は、そっと顔を上げると、
夏美から渡されたメモを片手に、慎重に一品一品吟味しながら買い物を続けるギロロを見る。
背は、他の成人男性よりほんのちょっと高め。広い背中。服の上からでも、体格がいいのが一目で分かる。
少しウェーブの掛かった艶のある深い緋色の髪を後ろへ撫で付け…
と、ここまで観察したところで、ギロロが夏美の視線に気付いて振り返った。
「どうした?夏美…」
「え…!う、うん!何でもないの…!さ、急いで残りを買っちゃいましょ!」
心臓が飛び出しそうなほど動転した夏美は、咄嗟にギロロの逞しい腕に自分の腕を絡めた。
「な!夏美ッ!!」
ギロロの動揺も一方ならぬものがあるが、夏美の動揺はギロロの動揺を目の当たりにしたことで更に倍化され、
ともかくも喉元に上がってきた言葉を、必死に呼吸を整えつつ、
如何にも秘密の指示を伝達するように声を潜めてギロロに囁いた。
「慌てないの!こうしていれば、他の人にアンタが宇宙人だってバレないわ!」
「(ええーッ!私ったら、なに言ってんのよ!!)」
だが、もう遅かった。
「そ、そうか…。分かった…」
スーパーの中でこんな美丈夫と美少女のカップルがイチャついていれば嫌というほど目立のだが、
しかし、それでもギロロは夏美の言った事に大人しく従う。
「(何で私、咄嗟にギロロと腕を組んだのかなぁ…。それに、あんなことまで言って…)」
夏美は自分自身の行動の根拠が全く分からなかったが、
『根拠が分からない』ということが分かってもなおギロロの腕を離そうとしない自分自身の心の内の方が、
もっと分からなくなる。
「洗剤なんだが、お前のメモに書いてある銘柄よりも、こちらのほうが安いぞ」
「入ってる量が、こっちのほうが多いの。グラム単位にすれば、こっちの方が得なのよ…」
夏美は努めて平静を装ってはいたが、
ギロロの口から『お前』という単語が出る度に、胸をギュッと締め付けられるように苦しい。
そういえば、夏美のことを『お前』と呼び、また、夏美自身がそう呼ぶことを許している者は、ギロロだけであった
「(どうしてこんなに胸が苦しいの…?)」
夏美は自問自答を幾度と無く繰り返すが、その答えは、容易には見つかりそうにも無かった。
レジの列に並ぶ。
なぜか、周囲の視線が痛い。ちらりと見上げたギロロの顔は、真っ赤になっている。
夏美たちの番が来て、商品がいっぱい詰まったカゴをカートから降ろす段になって、
初めて夏美は、自分がそれまでずっとギロロの腕にしがみついていたという事を自覚した。
夏美は、自分の身体が自分の心の制御から独立してしまっていることを、いや、
自分の心が、身体を制御しようという意志をほぼ完全に放棄してしまっているという事実を見せ付けられ、
愕然となった。どうなっているのかも、どうしたらいいのかも、分からなかった。
時折小さく溜息をつきながらトボトボと歩く夏美の後ろを、
山ほどの買い物が詰まったマイバッグを両手に下げたギロロが、しっかりとした足取りでついていく。
「どうした?夏美。さっきから、なんだか元気が無いが…」
「…、あ…、う、うん。何でもない…」
もう、クタクタだった。
普段、冬樹のオカルトの講釈を聞き流している夏美も、
今ばかりは流石に人間の『深層意識』とやらに少し関心を持ったけれど、
それを思い出したり深く考えたりすることすら、酷くくたびれた。
家に着く。
ダイニングのテーブルの上に買ってきたものを並べ立てると、
ギロロは、一つ一つ丁寧に夏美に尋ねながら冷蔵庫や収納棚にそれらを納めていく。
夏美には、ギロロと二人きりという状況が酷く落ち着かないものに感じられて仕方が無かった。
玄関のチャイムが鳴る。
「ただいまー!ごめーん、ねーちゃん!!」
冬樹の声だ。
「ギロロ、ごめん…。後、お願い…」
そう言い残すと、夏美は、覚束ない足取りでダイニングから出て玄関へと向かった。
「姉ちゃん、ごめん!」
夏美の姿を認めた冬樹が、大声で謝りながら廊下を小走りに近付いてくる。
「いいわよ…」
「本っ当に、ごめん」
「いいって言ってるでしょ…。キッチンにいるの、ギロロだから…」
「どうしたの?姉ちゃん…」
「後、お願い…」
不安と心配が入り混じった表情の冬樹をその場に残し、夏美は、ふらふらと二階の自室へと上がっていった。
部屋へ辿り着いた夏美は、ベッドに崩れるように倒れ込む。
ごろりと仰向けになると、定まらぬ視線を天井へと向けながら、ポツリと呟いた。
「あたし、一体、どうしちゃったんだろう…
これから、あたし、どうなっちゃうんだろう…」
今回は、以上です。
>>617と
>>624の中の人です。
◆K8Bggv.zV2さんの作品は雨宿りのみを申請しておきましたよ。
今度の新作は完結後に改めて申請することにします。
ドキドキする夏美が可愛いですね。続きを楽しみにしていますよ。
>>643 中の人様、この度はお世話になります。
住人の皆さん、いつもお読みいただき、また、応援のレスを頂き、有り難うございます。
職人としては、大変励みになります。
さて、当方、現実世界において急遽少々手間の掛かる仕事に取り組まねばならなくなってしまいました。
ストーリーが「これから」という箇所で真に申し訳ありませんが、
ここ暫くは仕事に専念致したく、次回投下まで多少のお時間を頂戴する事に致しました。
ご迷惑をお掛けしますが、どうかお許しください。
>>636 楽しみに待っております
最近になってこのスレにきて保管庫みてきたんだが
神がたくさんいらっしゃいますね
ギロ夏好きなんで主にそれ見てるんだが実にいい
641 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 14:44:42 ID:5qCk7QgD
久しぶりにゲーセンに行ったら「オトメディウス」と言うゲームがあった。
ケロロにゲストで出ないかな?
>>632の続きです。
大変お待たせしたのに、H成分が全く無いです。
でも、『会社のPC』+『フロッピーディスク』のコンビだと、ここらが限界なんです…
次回からは、イチャイチャ&激情展開を目指したいと思います。
>>632の続きです
「(あたし、いつの間に眠っちゃったんだろう…)」
ぼんやりと開けてくる視界に映る、ちょっと薄暗くなりかけた自分の部屋。見慣れた天井。
あれだけの突発的な心労に曝されれば無理もないといえるが、
夏美は、あれから本当にぐっすりと眠り込んでしまっていた。
「姉ちゃん、夕ご飯が出来たよ。
買出しに間に合わなかったお詫びに僕が作ったんだけど、またハンバーグが焦げちゃって…」
ドアの外から、如何にも申し訳なさそうな冬樹の呼びかけが聞こえる。
「わかった。今行くわ…」
夏美は、ふぅっと一つ溜息をついてベッドから身を起こす。
階段を降りる夏美の足取りは重い。
ギロロに会うのは気が重かった。今日これからギロロに対してどういうふうに接すればいいか分からなかった。
昼間の買い物のときの自分の支離滅裂な態度を思い起こすにつけても、
それが、普段からギロロがこの自分に対して寄せてくれている
ただの好意以上の感情に触発されたものだという事がはっきり分かっていただけに、
その気まずさは一通りのものではなかった。
とうとう、階段の一番下の段を降りてしまった。
仕方なくダイニングに入る。
テーブルについている一同を見渡すと、
クルルは夏美の到着を待たずに食べ始めており、
ケロロは、昼間の事について既に誰かから知らせを受けたようで、曖昧な作り笑顔を夏美に向けつつ固まっている。
そして肝心のギロロはといえば、すっかり完全に元の姿に戻っていた。
だがしかし、夏美を見遣るその視線にも、少し強張ったその表情にもとても複雑なものが浮かんでいる。
夏美のすぐ後に従ってダイニングに入った冬樹は、
『姉の様子を窺う』という素振りを見せずに夏美の動静を窺っていた。
勿論、時たまそれが夏美の神経を逆撫でして無用な八つ当たりを招く事もあったけれど、
しかしこれが、こういった極めて微妙な事態が発生した場合の冬樹一流の対処法であった。
夏美は自分でもそうとは気付かぬまま、
ダイニングの入り口に突っ立って、元の姿に戻ってしまったギロロを暫しぼんやりと眺めていたが、
この時、その心の中では、二人の夏美が同時にそれぞれの思いを吐露していた。
「ああ、よかった…」
「えー!つまんない!」
真っ向から対立する二人の意見。早速、言い合いが始まる。
「『よかった』って何よ!あたしの好みの男に変身したギロロの顔、まだよく見てないじゃないの!
それとも、あんたは見たくないの!?」
「ちょっと待ってよ!あたしの好みの男の姿でウロウロされたんじゃ、気が休まる暇が無いわ!」
共に自分自身の内奥の声だけあり、その言い分はもっともだ。“相撃ち”になった結果、黙ってしまう二人。
だが、これが少し落ち着きを取り戻させたのか、
夏美の心に、昼間のギロロの一連の言動を思い起こすだけの余裕が生まれた。
そう…
ギロロは、冬樹からの言伝を伝えるために自分を探してくれて、
クルルの所にいた自分のところに駆け付けてくれて、
突然変身させられてしまって、
買出しに付き合ってくれて、
私が腕を組んだせいで恥ずかしい思いをさせてしまって、
でも、それでもギロロはあたしのことを一言だって責めなかった…
夏美は、ギロロがこの自分に対していかに真剣に、思い遣りを持って接してくれたかを改めてはっきりと自覚した。
夏美の心の中心に生じたとても温かくて優しい波動が、静かに、だが確実にその隅々にまで広がって行く。
ギロロの顔は、
スーパーでチラッと垣間見たときに比べれば真にコミカルこの上ないいつものそれに戻ってはいたけれど、
今の夏美にとって、ギロロの姿形の別など、どうであっても構わなかった。
ただ、『ギロロ』という人格が、この自分をとても大切に思ってくれているということ、只それだけで十分だった。
夏美は、自分の頬がつい今しがたまでの冷たい強張りから解放されて、やさしく緩んでいくのを感じた。
夏美に対する気遣いを湛えたギロロの瞳に、夏美が視線をそっと合わせる。
「ギロロ…」
ギロロの名を呼ぶ自分の声が自分自身でも驚くほど優しくて、夏美はちょっと驚いた。
「身体、どこもおかしくない?」
ギロロと目を合わせたまま、夏美は自分の椅子にゆっくりと腰を下ろす。
「あ…、ああ、大丈夫だ」
急に優しく緩んだ夏美の表情に、ギロロは半分照れ、また、半分戸惑いつつ、ドギマギしながら言葉を返した。
「よかったわ!」
心から嬉しそうな夏美の返事を聞き、事態の好転を悟った冬樹が、ギロロが元に戻ったときの様子を話し始める。
「ほんと、びっくりしちゃったよ!
姉ちゃん、『キッチンにいるの、ギロロだから』って言ったけど、
何でわざわざそんなこと言うのかなって思ってキッチンに行ったら、大人の男の人がいてさ。
『ギロロなの?』って声をかけたら、次の瞬間にギロロの身体から白い煙がボンッて出て…」
まだ少しばかりぎこちない冬樹の言葉を聞きながら、夏美は、クルルとケロロにちらりと視線を走らせた。
相変わらずクルルは我関せずとの雰囲気を全身から漂わせながら黙々と握り箸で器用にご飯を口に運び、
一方、夏美と視線がかち合ったケロロは、ビクンと飛び上がって忽ち怯えた表情になった。
『トラブル&アクシデント』を身上とするクルルが今ここで何の反応も示さないのは、
下手にギロロや夏美を弄るような発言をして非難の矛先が自分に集中するような事態を招くより、
今のこの場の、真剣にポーカーをプレイしているようなかなり微妙な雰囲気を楽しんでいるからに違いない。
だがいずれにしても、このクルルの“だんまり”は、その場の全員にとって極めて好都合だった。
そんなこんなで、
いつもの夏美であれば、この場ですぐに、クルルについては直接の下手人としての、
ケロロについてはクルルに対しての監督不行き届きの責任をそれぞれ取らせる段取りをつける、
いや、正確には、問答無用で処分を言い渡すのだが、今回の問題は複雑微妙を極めるので、
後ほど、冬樹に気付かれぬように地下の基地に乗り込んでたっぷりと油を絞ってやることにした。
その意味も込めて、夏美はケロロににっこりと微笑みかけ、
今までの数々の経験からその微笑の意味を理解したケロロは、更に硬くした全身から滝のように冷や汗を滴らせる。
夏美は、事態の一応の収束に小さくほっと溜息をつき、
姉の様子をそっと観察していた冬樹も、いつもの笑顔に戻って姉の前に配膳を始めた。
一安心した夏美は、ギロロにまだ昼間の買出しに付き合ってもらったお礼を言っていない事に気付く。
「昼は、買出しに付き合ってくれて、ありがと」
「あ、ああ。役に立てたのであれば、嬉しいが…」
「ええ!とっても助かったわ!」
ギロロとしては、夏美に褒められることはとても嬉しいのだが、
しかし、ケロロたちの前でとなるとさすがに気恥ずかしかったし、
何より、そうした手伝いが出来たきっかけは、クルルのどうしようもない“悪戯”が発端だっただけに、
その表情は、少々複雑だった。
だが、そんなギロロの心中を知ってか知らずか、食事中も夏美はギロロに優しい視線を注ぎ続けた。
その後は、いつも通りの時が流れた。
入浴し、みんなでお菓子を摘みながらテレビを見て笑い、明日の予定の確認をして、
そして、「おやすみなさい」の挨拶。
だが、さすがにギロロは、テレビを見ていた最中、
「武器の手入れがある」とかなんとか言って、テントに引き上げてしまったが…
夏美の部屋。
夏美は、ベッドの上に仰向けに身体を投げ出し、今日一日のことを思い出す。
思わぬ昼寝をしてしまったので、意識は冴えていた。
クルルのラボに飛び込んできたときのギロロの顔色。
スーパーでの買い物のときのギロロの横顔。
ギロロ、とっても優しかったな…
それに、ちょっと、カッコよかったかも…
ふんわりと熱を持ち始めた頬をそっと掌で押さえる。
その感触から、夏美は、今、自分が自分で自覚している以上に微笑んでいるのだという事を知った。
「うふふ…」
ギロロのことを考えながら幸せに微笑んでいる自分自身が、何だかとても嬉しい。
あたし、ギロロのことを、本当はどう思っているんだろう…?
『好き』なのかな…
いいえ、それは無いわ。
うん…、それは無いと思う…。たぶん、だけど…
それじゃ、この気持ちは、一体何…?
あ!そうよ、そうだわ!
あたしは、ギロロのことを『頼り』にしているのよ!!
事実誤認もいいところであった。
夏美は、自分の憧れの対象は326だと思っていた。
それはそれで間違いではないのだが、しかし、それは年頃の少女の“当然の選択”だった。
或いは、『消去法的な選択の結果』と言い換えてもいい。
確かに326はとても魅力的な人物であり、しかし、だからこそ、
年頃の少女が、
『同性でなく、年齢が離れておらず、カッコ悪くない』という当然ともいえる条件で恋愛相手を選択する場合には、
その候補となって当然の存在であった。
だが、これがギロロの場合は全く違っていた。
ギロロは『同性』『異性』の別を問う前に『異星人』であり、年齢は不詳だが明らかに完全な大人で、
身長約56cmの半蛙人(?)の姿形をしているだけでなく、そのコミカル極まりない顔には派手な傷跡まであるのだ。
つまり、ギロロはそもそもの始めから、夏美にとって恋愛の対象になりようがない無い存在なのだった。
そんな存在が、これほどまでに良い意味で『気になる』という事はどういうことなのか、
その意味するところをちょっとでも考えてみれば、
自分にとってのギロロという存在がどのような意味を持つものなのかについて分かりそうなものなのに、
夏美はそのことに気付こうとはしなかった。
そしてこのことが、後刻、夏美に激しい心理的動揺をもたらし、
その“被害”はギロロに、そしてその影響は地球の命運にまで及ぶ事になるのである。
だが、そんな事になるとはまだ知る由も無い夏美は、胸元に枕をギュッと抱き締めながら、
この『頼り甲斐のある存在』を何とかもっと自分の身近に置く方法は無いものかと企みを巡らせていた。
「そうだ!あいつらの星の軍隊から、私がギロロを獲っちゃえばいいのよ!
そうよ、それがいいわ!いつだってギロロは、私の味方をしてくれるんだから!!
それとも…」
夏美は、一度も見たことが無いケロン星を想像すると、それを自分の部屋のいつもの見慣れた天井に投影した。
そして、それに向けてぐっと腕を伸ばし、軽く握った指のうち親指と人差し指を立てて拳銃の形を作る。
「ケロン星…、覚悟ッ!」
片目を瞑り、天井に描いたケロン星の真ん中に照準を合わせると、
口で「ばん!」と発射音を鳴らしながら、手首をクイッと上に捻った。
粉々に砕け散るケロン星。
「これで、ギロロは私のものよ!」
夏美は、とても愉快そうにアハハハッと笑った。
そして、幸せな眠りに堕ちていった。
今回は、以上です。
次回投下まで、また、少々お時間を頂く事になってしまうかもしれません。
期待せずにお待ちください(←無責任…)。
>>649 プレッシャーになるかも知れないから、期待せずに待ってるよ。
いつまでも待ってるよ。
651 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:53:54 ID:J4sipbOk
トモキ
タママ女体化のタマ→ケロ←モア前提モアタマ……とか書いてもおk?
モアタマというかモア←タマなんだが。
>>652 とりあえず書いてみると良いんじゃないかな?
小出しにすると保管の時に面倒なので、
ある程度段落毎にまとめて投稿したら良いと思いますよ。
おまえら知ってるかあ?
日向夏美はウンコするんだぜえ〜、クーックックック!
だ、、、大地震が来る前に続きを、、続きをーーーーっっっ
657 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 19:23:40 ID:z+oS/+YN
くぎみゅ
っていうかボケガエル!
660 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 20:58:51 ID:vZLRMV3J
>>648の続きです
翌朝。
夏美は、とても爽快な朝を迎えた。
小鳥のさえずりさえも、今の夏美の耳には天使が囁いているように聞こえる。
今日の家事の当番は夏美だ。初仕事は朝食の支度。
「そうだ!ギロロに聞いてみよう!」
リビングから庭への出口となっているサッシをカラカラと開ける。
サンダルを履いて、朝露と草いきれが心地よく香る庭に出る。
「んっ、ん〜ん…」
夏美は、両手の指を組み合わせて腕を天に向けてぐいっと突き上げ、
蒼い空に真っ白く輝く太陽に両の掌を見せ付けるようにして大きく伸びをした。
朝露の乾きかけた芝生を、ギロロのテントに足取りも軽く歩み寄る。
「ギーローロッ!お、は、よっ!」
夏美の朗らかな呼びかけに、ギロロはテントからひょっこりと笑顔を突き出した。
「おはよう、夏美。なんだか嬉しそうだな?」
「んふふふ…。今日は私が当番なの」
「そうか。それはご苦労だ」
「でね、ギロロ。今日一日のメニューは何がいい?」
「ん?俺の食事…?」
夏美の質問の真意が分からないギロロは、少し怪訝そうに夏美の顔を見上げる。
それに対して、夏美は満面の笑みで答える。
「そう!何か食べたいもの、ある?あるんなら遠慮なく言ってよね!
今日一日の献立は、ギロロの好きなものを中心にして組み立てるから」
「うーん…。ないわけではないが、しかし、冬樹たちの希望も聞かなくてよいのか?」
「いいのよ!今日の当番は私で、その私が、『ギロロの好きなものを作るんだ』って決めたんだから!」
「しかし、それでは…」
夏美は、ギロロの目を見詰めながら両腰に手の甲を添えて、
腰から上を、ギロロへ向けてぐっと折り畳むように近付けた。
「軍人は、身体が資本なんじゃない?だったら、食事の管理は重要よ!」
その台詞や口調はキッパリしていたが、夏美の表情は、とても優しい。
「そうか、それならひとつ、お願いするとしようか」
その表情は優しいけれど、好きな献立をギロロから聞き出すまで諦める様子のない夏美の態度に、
夏美の“頑固さ”を熟知しているギロロは、
当たり障りのない、冬樹やケロロたちにも美味しく食べられるような普通の(?)献立を夏美に注文した。
661 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:02:37 ID:vZLRMV3J
「えーっ!そんなんでいいの?遠慮しなくていいのよ」
「いやいや、同じものでも、冬樹が作ったものとお前が作ったものでは微妙に違うのだ。
俺は、夏美が作ったものが食べたいと…」
「えっ…」
「あっ…。その…」
「…」
「…」
二人は、真っ赤になって俯いてしまった。
ギロロとしては、
夏美と皆のために、『作るのが簡単で皆が美味しく食べられる献立を』と考えての提案だったのだが、
これではまるで、『夏美が作ったものならば、何でも美味しい』といっているようなものであった。
「と…、とにかく、だ。俺は、今言った料理が食べたいのだ。よろしく頼む…」
「うん…。わかった…」
「じゃあ…、支度が出来たら、呼ぶわね…」
「あ…、ああ…」
いかにも気恥ずかしげにそそくさと家の中へと戻っていく夏美と、
真っ赤に染まった顔をあさってのほうに向けながら返事をするギロロ。
こうして、二人の、そして地球の運命を変えることになる一日が始まった。
662 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:03:48 ID:vZLRMV3J
ケロロたちを交えての美味しくて楽しい朝食が無事(?)終わり、
ギロロは、お礼に夏美の食器洗いを手伝う。
「拭いた皿は、ここへ重ねておけばいいのか?」
「うん!ありがと」
仲良く並んでシンクに向かうギロロと夏美のいかにも楽しげで幸せそうな背中。
冬樹は、それを、微笑ましく思いながら、そして、二人を邪魔しないようにそっと見守る。
ピリリリッ!ピリリリッ!
「ん?誰からだろ…」
浴室の掃除を終え、リビングで冷たい麦茶と煎餅で一息入れていた夏美の携帯が鳴った。
「ママから…?」
「はい。ママ?どうしたの…?」
『夏美!ごめん、ちょっと頼まれてくれないかしら…』
秋の口ぶりには普段の鷹揚さは全く無い。
秋によると、日向家の二階の“日向魔窟”に収納されている秋のもののなかに、
秋が勤めている出版社が発行している雑誌の特集号があるはずだという。
もし無いとすれば、田舎の秋奈のところに送ってしまったはずだから、
すぐにでも秋奈のところにとりに行かねばならない。
箱の色と大きさを伝えるから、
それに該当する箱が魔窟の中に有るか無いかの見当だけでも付けておいてくれとの事。
これには、夏美もピンと来るものがあった。
実は、まさにその秋が編集者として関わっている少年漫画誌に連載を持っている人気漫画家が、
突然、ライバル誌への移籍の意向を示したことで、業界が大騒ぎになっていたのだ。
今の秋の突然の依頼も、そのことに関係あるに違いなかった。
「わかったわ。とにかく、見てみる」
『有り難う、夏美。でも、無理はしないでね。荷物が崩れると危ないから』
「うん。じゃあ、見つかったら、すぐ電話するわ」
秋は、「助かるわ」と「ありがとう」を何度も何度も繰り返して、電話を切った。
「困ったわ…。どうしよう…?」
大好きな母からの一刻を争う依頼に気持ちは焦るものの、なんといっても、魔窟での“発掘作業”である。
薄暗くて狭苦しくて蒸し暑くて埃っぽいのは何とか辛抱できるとしても、
とにかく様々な大きさの重い段ボール箱の小山まで辿り着くには、
まず、複雑に立て掛けてある長尺の物を掻き分ける必要があった。
いかにスポーツ万能の夏美でも、このような魔窟の深くて暗い無秩序(カオス)には怯まざるを得なかった。
だが、やるしかない。
意を決した夏美が魔窟のドアノブに手をかけようとした、その時…
663 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:04:56 ID:vZLRMV3J
「お嬢さん、お困りのようですね…」
夏美の内心の焦りと不安を見透かしたような、クルルの声。
もうこれ以上事態がややこしくなっては堪らない。
夏美は、その声の方へゆっくりと振り向きながら、トーンを少し落とした声で答える。
「余計な事はしなくていいから」
「オッサンを地球人に変身させて使うかい?
隊長は急に軍本部に呼び出されて今日から暫くの間留守になるんだが、
昨日の騒ぎの埋め合わせかたがた、
自分の留守中、アンタの手伝いやら何やら、よろしく頼むって言われててな…」
何時もであれば、「ボケガエルのヤツ、他人に手伝いを押し付けて!」とか一言毒づくところだが、
しかし、現在の状況からすれば、正に『渡りに船』である。
それに、ギロロを地球人姿に変身させるってことは…
もう一度、ギロロの地球人姿が見られるんだわ!
今度は、しっかり見なくっちゃ…!!
だが夏美は、そんな嬉し恥ずかしの内心をクルルに悟られまいと、
必死に表情を取り繕いながら可能な限り素っ気無く返事をする。
「じゃ、じゃあ、しょうがないわね…。
そういうことなら、ギロロにはボケガエルの分まで働いてもらうからね!」
「あいよ。で、どうする?」
「え?どうするって、何がよ?」
「オッサンを地球人姿にするのはいいとして、その顔形なんだが、
昨日のデータをそのまま使うのか、それとも、今のアンタの心の中を反映させるのか…」
「出来るの?そんなこと!」
夏美は、思わず表情の制御をきれいさっぱり失念して大声を出しながら身を乗り出してしまった。
「(ああっ!しまった…)」
自分の慌て振りにハッと気付いた夏美はクルルからの冷やかしとせせら笑いを覚悟したが、
意外にも、クルルはサラリと答える。
「モチコース!で、どうするよ?」
「そ…、そうね…。あ、あたしの心とかはどうでもいいんだけど、力仕事を頼みたいから…」
視線を泳がせ顔を赤くして四苦八苦しながら返答する夏美の言葉を最後まで聞かず、
クルルはあっさり結論を出す。
「よし。じゃ、一緒にラボに来な。もう、オッサンはスタンバイしてるぜ〜。ク〜ックックックッ…」
「え〜!何よそれ!!」
夏美は、そもそもの最初から自分の心をクルルに見透かされていたようで、
えらく恥ずかしくて、そして、ちょっと腹が立った。
664 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:06:07 ID:vZLRMV3J
地下基地の長い廊下。行き届いた空調と煌々と照り輝く照明の中を、
夏美とクルルは、彼等しか乗っていない自動スライド式のフロアに乗って進んでいく。
ここでは、地上に満ちている「節約」や「エコロジー」の掛け声も虚しいだけだ。
ギロロに逢ったら、なんて言えばいいのかな?
それより、まず、どんな顔でギロロに逢えばいいの?
ドキドキ、ソワソワ、ワクワクを抑え切れない夏美を従えて、クルルがラボに入る。
クルルの話どおり、部屋の中央には既に例の装置が据え付けられ、
その横には、ギロロがいかにも所在無げに佇んでいる。
「夏美…」
「ギロロ…」
思わず目を合わせたまでは良かったが、しかし、その後、言葉に詰まってしまった二人を、
クルルの無遠慮な指示が救う。
「じゃあ、お嬢ちゃんは、昨日と同じにここに座ってこのヘッドギアを着けな。
ギロロ先輩は、そこら辺に適当に立っててください。クックック〜」
「『クックックッ』って、何よ!」
「『そこら辺に適当に』とは、何事だ!」
クルルという“共通の敵”が出来たことで、
夏美とギロロの間に漂っていたぎこちなさがすんなりと消失した。
夏美は、昨日と同じく高機能診察台に寝そべってコードの束が装着されているヘッドギアを被る。
ギロロは、壁を背に足を少し開いて立ち、怪光線の照射の衝撃に備える。
「ギロロ、ちょっと我慢してね!」
「うむ、心配は無用だ」
「じゃ、いくぜー!」
これまた昨日と同様、クルルの構える光線銃の銃口から発射された怪光線がギロロの身体を包み、
その身体から吹き出た薄桃色の煙が、ギロロの姿を一時的に覆い隠す。
「ヘッドギア、もう脱いでもいいぜ」
待ってましたとばかりの勢いで夏美がヘッドギアを外しながら診察台から起き上がる。
壁際を覆うように漂っていた薄桃色の煙が晴れる。
そこには、地球人の姿になったギロロが立っていた。
665 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:08:13 ID:vZLRMV3J
「ギロロ…」
その姿を見た夏美の口から、思わず、呟くように、囁くように、そっとギロロの名が洩れる。
これが、『あたしの好みの男』なんだ…
第一印象は、昨日のそれと余り変わらない感じだ。
背丈は175cm前後。体躯は普通の人に比べれば明らかにがっしりとしているが、
しかし、ムキムキマッチョというわけではなく、身長とのバランスが取れている。
肌は健康的な小麦色に焼けていて、深い緋色のサラサラの髪を後ろへ撫で付け、
スッと美しく伸びる細い眉の下にある少し大きめの目には“目力”があって目付きもやや鋭いが、
その眼差しはあくまで優しく、軍人の誇りと大人の余裕に満ちてキラキラと輝いている。
鼻筋はすっきりと通り、鼻も、一見無骨な造りに見えるが、しかし形も、他の造作とのバランスもなかなか良い。
頬には無駄な脂肪も余計な筋肉もついておらず、浮き出ている尖った頬骨が精悍さを演出していた。
左の瞼の上から頬にかけては、それほど目立たないながらもギロロのトレードマークの縫い傷がある。
唇はほんの少し大きめで、赤みはそれほど強くは無いがいかにも練達の軍人らしくキリリと引き締まり、
その下の顎も、がっしりとして逞しいながらも下縁のラインはすっきりと研ぎ澄まされていて、
先端の尖り具合も程よい。
耳の大きさも形も好ましく、もちろん、首筋から鎖骨にかけて余計な脂肪など全く付いてはいない。
服装は、上下共にモスグリーンの戦闘服。
両肩の階級章止めには、野戦で目立たぬように黒線で表された伍長の階級章が取り付けられており、
両の胸元には大型でフラップ付きの収納力が高そうなポケットが付けられている。
その上の方にはケロン軍の徽章を始めとしていろいろな記号や番号の入ったタグが、
そして、袖の二の腕の外側部分には、
目立たないように工夫された配色ながらもなかなか洒落たデザインの、
所属部隊を示すワッペンが縫い付けられていた。
また、首には、顔写真入りのIDカードを入れたネックストラップがかけられている。
ズボンは、いわゆるカーゴパンツタイプで、腿の横などに大きなポケットが複数付いており、腰には、
やはりモスグリーンの幅広の布製の編み込みベルトを締め、そこに拳銃のホルスターが下がっている。
足元は黒い半艶の頑丈な編み上げ式の半ブーツだ。
「へー…」
かっこいい…、かも…
あっ…!いけない!!
ギロロを見つめていた自分が、
その姿の凛々しさに我知らず感嘆の声を上げてしまったということに気が付いた夏美は、
見る見るうちに首から上を真っ赤に染めて下を向いてしまった。
それに気が付いたギロロも、耳たぶを真っ赤にして、
さっきまで夏美の瞳に合わせていた視線を宙に泳がせる。
666 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:09:15 ID:vZLRMV3J
このぎこちない空気を打破したのは、またもクルルの一言だった。
「お嬢ちゃん、俺がアンタにしてやる“手伝い”はここまでだ。
ギロロ先輩、日向家の“お手伝い”、しっかり頼みましたぜ…。ク〜ックックックックッ…」
「日向家の家事の手伝いといっても、今回のそれは隊長命令によるものだ。
お前に言われなくても、手抜きなどせん!」
「だから、その『クックック〜』っていうの、何とかならないの?もう…」
それぞれ自分の立場からの文句を言う二人に、クルルはチクリと反撃する。
「へいへい、そりゃあ申し訳ありませんでしたね。
で、お嬢ちゃんは、秋から、何か頼まれ事があったんじゃないのかい?」
「あっ!そうだったわ!!ギロロ、一緒に来て!二階の“魔窟”にあるママの荷物を探したいの」
「わかった」
「あ!そのブーツだけど、家の中では脱いでね」
「了解!」
夏美は、クルルに早口で「ありがとう!」と言い残すと、
ギロロの戦闘服の肘の辺りをちょいと摘んで引っ張りながら慌ただしく小走りにラボから出て行く。
「毎度あり〜」
その後姿に、クルルはニヤニヤしながら意味有り気に声をかけた。
「いやはや、何とも仲の御よろしいこって。ク〜ックックックックッ…」
片方の手を口に当てながらせせら笑いを漏らすクルルがもう一方の手で壁のスイッチを押すと、
かすかな唸りを伴って床が開き、診察台と装置一式が静かに床下に降下していった。
667 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:10:33 ID:vZLRMV3J
日向家二階の納戸、通称“日向魔窟”の中はもちろんクーラーなど無く、また、
換気扇も備えられていないので、中の空気はとても蒸し暑い上にカビと埃の臭いが澱んでいた。
天井に取り付けられている蛍光灯の乳白色のカバーも薄汚れ、
実際には光量は十分なのだが、なんとなく薄暗い感じだ。
そんな中、夏美は蓋を開けた沢山の段ボール箱に囲まれて床に座り、
ギロロは、夏美の指示に従って段ボール箱の山を軽々とさばいていく。
「これでもないわ…」
「違うのか?」
「うん、ごめん…」
「気にするな。次はどれだ?」
「ありがと。じゃあ、あの『○○みかん』って書いてある箱の上の二つ、とってくれる?」
「よし、任せろ」
ギロロからあれこれと箱をとってもらって開くけれど、なかなか目的のものが見当たらない。
いかにも申し訳なさそうにうな垂れる夏美を、ギロロが優しく励ます。
魔窟で“発掘作業”を開始した当初は、夏美もギロロの横顔をチラ見する余裕を持っていたが、
しかし今では、そんな余裕など全く失せ果てていた。
目指す箱が見つかるまで狭苦しい魔窟の中でギロロと一緒に過ごせるということは嬉しかったが、
ここまで発見に手間取ると、
発見を待っている秋にも、箱を取り出してくれるギロロにも申し訳が無かった。
「これと、これだな」
「ありがと」
戦闘服の袖を捲り上げ白い軍手を付けたギロロの逞しい腕が、
重そうな段ボール箱を二つ、軽々と夏美の前に丁寧に据える。
期待を込めて開けてみる。
また、違った。
「これも違うわ…。どうしよう…」
目的のものを発見できないもどかしさが募り、じわじわと増す蒸し暑さに、思わず苛立ちの呟きが漏れる。
「ここはだいぶ蒸してきたから、お前は一旦外に出て、少し休め。
その間に、今までに調べた箱を向こう側に積んで、それらしいものをここへ持ってきておくから」
ギロロ、優しい…
ギロロがいてくれて、本当に良かった…
夏美は、黙々とダンボールの小山を積み直すギロロの逞しい背中に熱い視線を送る。
668 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:12:45 ID:vZLRMV3J
「うん。じゃ、冷たいものでも持ってくるね」
「ああ」
振り返って微笑みかけるギロロに、夏美もニッコリと笑顔を返す。
そして、よいしょ、と立ち上がろうとしたが、しかし、狭いところに永いこと座っていたせいで、
その足がふらりと縺れ、開いた段ボール箱の蓋に爪先が引っかかって大きく身体のバランスが崩れた。
「キャッ!!」
「よっと!」
軽い掛け声と共に、ギロロは、微妙な角度と方向に倒れかけた夏美の身体を、その胸元に抱き留めた。
「あ…、ありがと…」
「大丈夫か?」
「うん…」
夏美は、ギロロの胸元に身体を預けたまま、彼の顔を見上げた。
心配そうな表情で瞳を覗き込むギロロの眼差しが、とても嬉しい。
背中を支えてくれるギロロの逞しい腕に程よく込められている力も、
服地を通して伝わってくるギロロの温もりも、とても心地よい。
ギロロの匂いを、それと意識しながら、初めて身近に感じた。
とても、暖かい匂い…
何でだろ…?
こうして抱かれていると、とても安心する…
669 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:14:05 ID:vZLRMV3J
「わあっ!」
「ひゃあっ!」
次の瞬間、二人は首から上をパアッと蛍光ピンクに染め上げると、
足場が悪いのにもかかわらず、針で突かれたような勢いでお互いの身体からサッと離れた。
「ほ、ほ、本当に、だ、だ、大丈夫か?足とか…、ひ、捻ったりは、していないのだな?」
「う、うん!だ、だ、大丈夫よ…!ちょっと…、バランス…、崩した…、だけ…」
調子の悪い合成音声のような遣り取りが、自分たち自身でも滑稽だ。
「つ、冷たいもの、持って来るね…!」
夏美は、逃げるように魔窟を出て、風のように階段を駆け下りる。
開けっ放しの入り口のドアから聞こえてくるその足音を聞きながら、
ギロロは、今まで我知らず詰まらせていた喉を開放して、大きく溜め息をついた。
そして、さっき起こった出来事の内容とその重要性をまだ十分に認識できぬまま、
腕と胸元に残っている夏美の感触と、鼻腔が感じ取った彼女の匂いをそっと想い起こした。
とっさのこととはいえ、この腕に、この胸に、夏美を抱いたのだ。
ケロン人姿では、決して出来ない体験だった。
「夏美…」
特にどういう意味を込めてということでもなかったが、
さっきまで夏美が座っていた場所を見つめながら、ギロロは静かにその名を呼んだ。
「あっ!いかん!!」
夏美が帰ってくるまでに、これまでに点検を終えた分の段ボール箱を片付けて、
これは、と目星を付けた段ボール箱を夏美が点検しやすい位置に並べておく約束だった。
ギロロは、戦闘服の袖を更にキリキリと捲り上げ、
半ばニヤけた顔にふんっ!と気合を入れなおすと、未踏の段ボール箱の小山に立ち向かっていった。
670 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:15:10 ID:vZLRMV3J
「これ…、かなぁ?」
ギロロが新しく出してきた段ボール箱の一つを開けて中を覗き込んだ夏美が、半信半疑に呟く。
「ん?それらしいものが、あったか?」
夏美にもらった冷たい麦茶のコップを空けたばかりのギロロが、静かに尋ねた。
「そう…、そうだわ。『月刊少年アルファ』の200□年の□月号…。
これよ!あった!あったわ!!ありがとう!ギロロッ!!」
箱の中から取り出した一冊の少年漫画誌の表紙をとても嬉しそうに見詰めながら、夏美が叫ぶ。
「そうか!良かったな!」
ギロロも、精悍な顔立ちをふわっと緩めて喜びを表情に表す。
「うん!早速ママに電話するわね!」
夏美はショートパンツのポケットから携帯を取り出し、カチャっと開いて素早くダイヤルボタンを押す。
トゥルルルッ…、トゥルルルッ…、トゥルルルッ…
『はい、もしもし、夏美?』
「ママッ!『月刊少年アルファ』の200□年の□月号、あったわ!!」
『有り難う、夏美!助かるわ!!ほんとに有り難う!!』
「ううん。ギロロが段ボール箱の移動を全部やってくれたの!私一人じゃ、絶対無理だったわ!」
ギロロは、夏美たちの遣り取りの中で自分の名が出たことにちょっと驚いたが、
しかし、夏美の口調から、自分の働きが役に立ったことが確認できたので、とても嬉しくなった。
秋は夏美に、ギロロに電話を換わってくれるように言い、携帯がギロロの手に渡される。
秋の深甚な感謝の言葉に、ギロロは控え目で誠実な言葉を返す。
携帯が、ギロロの手から夏美の手へと戻ってくる。
「わかったわ。今からバイク便の業者さんが取りに来るのね」
秋がバイク便を手配したようだ。
「え…、それは…。ママが帰ってきた時に説明するわ。直接会えれば、わかると思うし…」
それから一言二言の遣り取りの後、夏美は、「お仕事がんばってね」と言って電話を切った。
他人の電話に聞き耳を立てるのはマナー違反だが、
しかし、夏美の口調にも態度にも、明らかな動揺が感じられる。
秋が帰ってきた時に直接説明しなければならないような、何か新しい問題が起きたのだろうか?
671 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:17:19 ID:vZLRMV3J
「どうした?何か不都合があったか?それとも、新しい探し物でも?」
「ううん…。それは、大丈夫なんだけど…」
「ん?」
「ママがね、『ギロちゃん、段ボール箱と同じくらいの身体の大きさなのに、
重い箱をたくさん積んだり下ろしたりして、とても大変だったでしょう?』だって…」
なるほど…。それが『直接会えればわかる』に繋がるというわけか…
ケロロのヤツが軍本部から帰ってくるまで、日向家の家事の手伝いはこの姿でやることになるのだから、
今度、秋が帰ってきた時に変身状態であれば、その時が、この姿を“お披露目”する良い機会だろう。
ともかく、探し物を発見でき、そして、それを秋に連絡できたのだから、まずは一安心だ。
ピンポーン ピンポーン
発見した雑誌を夏美が丁寧に厚手の模造紙でくるみ終えたちょうどその時、バイク便が集荷に到着した。
「こんにちは!△△急配です!」
「はーい!」
「よろしくお願いします」
「はい、有り難うございました!」
魔窟の中のダンボール箱の整理を終えたギロロが階段を降り始めたのと、
配送員が夏美に見送られて玄関のドアを出たのがほぼ同時だった。
672 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:18:45 ID:vZLRMV3J
クーラーが程よく効いたダイニングは、魔窟とは全くの別天地だ。
「はい、どうぞ!」
「ああ、すまんな」
夏美は、テーブルについているギロロの前に食べやすく切り分けたスイカが乗った皿をコトリと置くと、
自分もギロロと向かい合うように席に着いた。
「ギロロ、ほんとに、ほんとに、ありがとね!」
夏美が、ギロロの精悍な顔を見詰めながら改めて真剣に感謝の気持ちを伝える。
「あ、その…、先ほどの行動は、日向家の者を遺漏無くサポートせよ、という隊長命令に基づくものでだな…、
つまり、任務を遂行したまでのことであって…、当然のこと、というか…」
しどろもどろに返事をするギロロの表情はキリッとカッコよく引き締まってはいたけれど、
その健康的に日焼けした頬は、明らかに赤く染まっている。
そんな、全く恩着せがましい素振りを見せぬばかりか御礼の言葉に照れるギロロを、
夏美は、とても可愛いと思った。夏美の顔から、思わず笑みがこぼれる。
「ウフフ…」
「な、何か可笑しい事でもあるのか?」
「ううん」
「…」
別に何も可笑しい事など無いと言いながらも、
こちらの顔を小首を傾げて微笑みながら覗き込む夏美に、ギロロは大いに戸惑った。
「ギロロ…」
夏美が、囁くようにギロロの名を呼ぶ。
「ん?どうした?」
ギロロは、生真面目に、食べかけのスイカを口元から離して顔を上げ、夏美の瞳に視線を合わせる。
別に何かはっきりとした理由などは無かったが、無性にギロロの名を呼びたかったのだ。
いや、本当は、ギロロに自分の方を見て欲しかったからなのかも、
そして、ギロロの声が聞きたかったからなのかも知れなかった。
もしそうであるのならば、夏美の、いかにも年頃の少女らしい試みは、まんまと成功を収めたことになる。
「ねえ、もう一つ頼みたいことがあるんだけど、いいかな?」
「ああ、構わんが」
「ありがと!」
夏美は、昨日行ったスーパーに、買出しの続きに行きたいのだという。
もちろん、ギロロはすぐに同意する。
673 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:20:01 ID:vZLRMV3J
軽くシャワーを浴びて、二人はスーパーへと出かけた。
青く晴れ渡った中天に真っ白く輝く太陽は地上の万物をジリジリと焦がし、
湿気を含む大気はじっとりと肌にまとわり付く。
こんな時は、出来る限り熱源となる存在から離れて過ごしたいものだが、
夏美は、とても嬉しそうにギロロの隣にピタリとくっ付いて歩く。
ギロロにとっては幸いなことに、ちょうど今の時刻、通りに人影はまばらだった。
「こっちよ」
夏美は、スーパーがある大通りに出る直前の道を、スーパーとは逆方向へ曲がる。
「…?夏美、スーパーはこっちの道だろう?」
「いいのよ!こっちで…」
夏美が「いい」というのならいいのだろう。ギロロは、夏美のリードに黙って従う。
少し歩くと、路傍の道標の表示は二人が今いる場所が超井の頭公園に近いことを示していた。
行き付けのスーパーとは方角も正反対なら距離もかなり離れてしまっていることになる。
夏美は歩調を緩める気配を見せない。
夏美の真意を測りかねていたギロロは、距離的にも時間的にもそろそろ潮時と見て、尋ねた。
「違うスーパーに行くのか?」
ひょいとギロロの側から離れた夏美は、タタッと身軽にステップを踏みながらギロロの前に回りこむと、
ギロロと向かい合ったまま手を腰の後ろで組み合わせて後ろ向きに歩きながら“衝撃の事実”(?)を告げる。
「ううん。スーパーには、行かない!」
「!?」
夏美のことが大好きなのだがどうにも女心に疎い−女心を学ぼうとしない−ギロロは、大いに戸惑った。
実は、『スーパーに行く』と言ったのは、ギロロを誘い出すための方便だった。
「公園の近くにね、美味しいアイスクリームの移動販売車が来るの」
「アイスクリームなどどこでも買えるだろう?確か、家にも幾つか買い置きがあったはずだが…?」
「とっても美味しいのよ!ギロロもきっと気に入るわ!」
ギロロからのアイスの買い置きについての指摘を軽くかわした夏美は、再びヒラリと身を翻してギロロと並ぶと、
首をちょこっとひねってギロロの顔を見上げながら楽しそうに話を繋いだ。
そう、夏美がギロロを連れ出した本当の目的は、デートだった。
674 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:21:03 ID:vZLRMV3J
超井の頭公園の近くに来ると、さすがに人通りが多くなる。
なんといっても、公園を含めたこの周囲一帯は文化園や美術館などを含む緑地帯として整備され、
四季折々のイベントなども催されて周辺住民のよき憩いの場となっていたから、それも当然であった。
二人は、公園に沿って設けられている広い遊歩道に出た。
さっき入った甘味処の感想を大声で話し合う、日傘を差した熟年婦人の一団。
大きなバックパックを背負い、首からカメラを提げた外国人旅行者。
かわいい日除け帽子を被った孫を連れた、涼しげな作務衣姿の初老の男性。
そして、若いカップルたち。
「ギロロ、手、繋ごうよ」
夏美が、まっすぐ前を向いたまま、呟くように囁く。
「え…!てって…?て!?手!!」
例によって、首から上を蛍光ピンクに染め上げて激しく狼狽するギロロ。
「そ、手」
「な、な、な、なぜ、お、お、俺とお前が、て、て、手を、つ、つ、つ、繋がねば、な、な、ならんのだ…!?」
「手を繋がないと、私たち、仲が悪いんじゃないかって思われちゃうわ。そんなの、私、嫌だな…」
「いや…、そんなことは…、ない…、んじゃないか…」
だが、見れば、二人の周りのカップルは、そのほとんどが手を繋ぐか指を絡めあっている。
もちろん、ギロロだって夏美と手を繋ぎたいのは山々なのだが、
しかし、言われるままにホイホイと手を繋ぐのはいかにも軽々しいし、
何より人前で手を繋ぐなど恥ずかし過ぎるではないか。
「し、しかしだな、我々は…、別に、交際しているというわけではないのだから…」
「…」
夏美の横顔が、とても寂しそうに、とても哀しげに、曇る。
さっきまで身体全体に漲っていた溌剌とした気が、見る見るうちに抜けていくのがはっきりとわかる。
夏美の激しい消沈に、ギロロは顔色を失った。
「あ…、いや…、その…」
必死に話を繋ごうとするギロロに、俯いたままの夏美が呟く。
「だめ…、なの…?」
675 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:21:57 ID:vZLRMV3J
「…『だめ』というわけでは…」
「イヤ、なの?」
「ちょ、ちょっと待て!嫌なわけが無いだろう!どうしてそうなるのだ!」
夏美からの全く予想外の問いかけに対して、ギロロは思わず大声で応じる。
『戦場の赤い悪魔』の異名を縦にする歴戦の勇士も、この“奇襲”は全くの予想外だった。
どれほど巨大な戦力を擁する戦闘集団も、完全な奇襲に対しては瞬間的にせよ全く無力となる。
それはギロロの場合も例外ではなく、大声を出したのは二重の意味で失敗だった。
一つは、周囲の視線を自分たちに集めてしまったこと。
もう一つは−こちらの方が余程重要なのだが−、
敢えてこのような質問を“しなければならなかった”夏美の心情を理解する努力を怠った挙げ句、
形だけとはいえ、怒鳴りつけるようなかっこうになってしまったこと。
「じゃ、どうして、手を繋いでくれないの…?」
ギロロの顔をそっと見上げる夏美の眼差しは、
決してギロロを責めても怒ってもいなかったが、しかし、耐え切れぬ程のやりきれない切なさに満ちていた。
ギロロの心の中で、とても優しくて暖かいスイッチが、パチン!と軽やかな音を立てて入った。
すっと伸びてきたギロロの手が、力なくだらりと提げられている夏美の指先をキュウッと握り締める。
「あっ…」
「す、すまん。痛かったか?」
「ううん…」
「そうか…」
夏美の頬が鮮やかな血色を取り戻し、その表情からも、身体からも、嫌な強張りは去って、
完全に普段の健康的でさわやかな雰囲気が戻ってきた。
だが、頬は、いつもの鮮やかな肌色を回復してからも、更に赤くなり続けた。
「ギロロ…」
「ん?」
ギロロの逞しい指に握られていた夏美の指がキュッと丸められ、逆にギロロの指を握り締める。
「ありがと…」
「ああ」
「とっても、嬉しい…」
「そうか…」
ギロロは、夏美に握られている指をちょっと動かして、夏美の指をそっと握り返した。
夏美は、その指を握り返しながら、とても幸せそうにギロロの顔を見上げる。
ギロロは、照れながら、チラリと横目で夏美の表情を窺う。
二人の目が合う。
ギロロは恥ずかしがって、慌てて視線を逸らしてしまう。
676 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:23:00 ID:vZLRMV3J
「ウフフフ」
夏美は微笑みながら、指先に込めていた力を一旦抜いた。
ギロロも、それに従って指を緩め、夏美の細い指先を解放する。
次の瞬間、力が抜けて間隔が疎らに空いたギロロの指にさっと夏美の指が複雑に絡み付くと、
そのままキュッと優しく締め上げた。
「ギロロの手、大きいね…」
「そうか…」
ギロロは、自分の顔を一心に見上げる夏美と敢えて目を合わせようとはしなかったけれど、
しかし、その横顔はとても優しく微笑んでいる。
と、ここで、夏美が大切なことを思い出した。
「あ!そうだわ!」
「どうした?」
「アイスクリーム!!」
「ああ!そうだったな…。だが…」
「?」
「な、夏美と、二人で食べるなら…」
「あたしと二人だったら…?」
「何処のアイスクリームでも…」
「何処のアイスでも…?」
「最高に旨いと思うぞ…」
「ギロロ…」
耳の先まで蛍光ピンクに染まり切ったギロロの横顔を、夏美は、夢見るような眼差しで見上げた。
677 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:24:16 ID:vZLRMV3J
「ウフフ」
「…」
「ねえ、こっち向いてよ…!」
「え…、あ…、歩くときは…、ちゃんと…、前を見て…」
「あ〜あ、こっち見てくれないと、あたしたち、仲が悪いんじゃないかって思われちゃうかも…」
「えー!なんだそりゃあ!」
「だ、か、ら、こっち向いてよ!」
「こら…!お…、大人を、からかうもんじゃ、ないぞ…」
もう恥ずかしさでいっぱいいっぱいのギロロはしどろもどろで、その声は完全に裏返ってしまっている。
「あ!あったわ!ほら、あの薄いブルーのきれいなワゴン車がそうよ。早く行きましょ!」
「ちょっ、待っ!そんなに引っ張るな!」
夏美がぐいぐいとギロロの腕を引っ張ってアイスクリームの移動販売車に小走りで駆け寄るその姿は、
誰がどこから見ても、紛れも無く、付き合い始めたばかりの恋人同士だった。
その後二人は、アイスクリ−ムを食べながら公園内を一通りそぞろ歩いたが、
残念ながら、緊張のためにアイスの味は殆んど分からなかった。
日差しは、『西日』と呼ぶべき位置に傾きつつあった。
もうそろそろ帰らないと、冬樹が心配するし、食事の支度に差し支えるだろう。
「そろそろ帰ろっか」
「り…、了解…」
ギロロが今、何よりも聞きたかった一言が、ようやく夏美の口から出た。
もちろん、ギロロだっていつまでも夏美と一緒にいたいのは山々だったが、
余り戦い慣れない“心理戦”に不意打ちで引き込まれた挙げ句、終始相手のペースでの戦いを強いられて、
さすがの歴戦の勇士も、今や全身はじっとりと嫌な汗に塗れ、心身ともにくたくたに疲れ果てていた。
夏美に導かれるようにして家路を辿るギロロは、何処をどう歩いてきたのか覚えていなかったが、
とにかく日向家に帰り着いた。
ピンポーン!
「はーい!あ、姉ちゃん、お帰り!ギロロも…、お帰り…」
家に帰った二人は冬樹の出迎えを受けた。
冬樹は、ギロロのくたびれ加減と夏美のウキウキ、ソワソワした様子から瞬時に大体の事情を察したが、
特にギロロの様子を見るに、自分からはそのことに触れないほうが賢明だとの結論に達した。
ギロロの変身が解けたのは夏美が夕食の支度に取り掛かったのと同時だったが、
夏美は、ケロン人姿に戻ったギロロに、つい今しがたまでと全く変わらぬ態度で接した。
この日から夏美は、チャンスを見つけてはギロロと一緒にいる時間を作るようになった。
冬樹が家事当番の時に予期せぬ用事でその帰宅が遅れた場合など、自分に時間的な余裕があれば、
冬樹に代わって、ギロロと一緒に食事の支度や庭掃除などをして過ごした。
もちろんギロロはケロン人姿のままだったが、外見など、今の夏美にとってはどうでもいいことだった。
だが…
678 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:25:30 ID:vZLRMV3J
そんな一週間が過ぎた日、夏美はクルルズ・ラボを訪ねた。
そう、地球人姿のギロロに再び逢うために。
「ねえ、クルル」
夏美の呼びかけに、クルルがセンターコンソールの椅子をくるりと回して夏美のほうへ向き直る。
「どうした?アンタがわざわざここまで来るなんて珍しいな。
おっと!俺たちゃ、何にもしてねぇぜ。隊長は、まだ軍本部から戻ってきちゃいねぇし、作戦の指示もねぇ」
「文句言いに来たんじゃないわよ…」
「ん?だったら、何だ?」
「ギロロのことなんだけど…」
「オッサンが、どうかしたのかい?」
クルルの口元が瞬く間にいやらしくニヤリと歪み、
その口調も声音もあからさまに何時ものからかい半分のヘラヘラしたものになった。
それでも夏美は、怯むことなく話を続ける。
「千円で、いいのよね…?」
「ん?何が?」
「ギロロを変身させるのに、タダってわけにはいかないんでしょ?」
「ほう…。今日も、オッサンとどこかへ出かけたい、と…?」
予想通りの、厭らしい質問。
だが、こんなことで怯んでなどいられない。
昨日から徹夜で考えた尤もらしい理由だって用意してあるし、
何より、ギロロを変身させることを拒めば、最終的に困るのはケロロたちなのだ。
679 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:26:20 ID:vZLRMV3J
「違うわ。地球人姿のギロロの方がボケガエルなんかよりよっぽど役に立つから、
アイツが帰ってこないうちに、ギロロに手伝ってもらってやってしまいたいことが沢山あるのよ」
「(どうよ、この完璧な理由付け!)」
「ま、地球人の手伝いをするには、地球人の姿のほうが都合がいいからな…。
了解だ。オッサンを変身させてやるよ」
「(あら、あっさりしたものね…。『案ずるより産むが易し』って、昔の人はよく言ったもんだわ!)」
「じゃ、千円ね」
「いらねーよ」
「言ったろ?『日向家の手伝いをしっかりやれ』って隊長からきつーく言われてるって」
「あ…。え、ええ。この間、聞いたわ」
「ま、そういうことだ。だが、その代り…」
クックックッと含み笑いを噛み殺すクルルに、夏美は、恐る恐る尋ねる。
「な、何よ…」
「アンタが自分で、オッサンをここへ連れて来るんだ。俺は今、手が離せないんでね…」
『今、手が離せない』なんて言ってはいるが、誰がどう見ても、クルルが今、全く暇なのは明らかだった。
「わかった。連れてくるわ」
夏美としては、もう、恥も外聞もあったものではなかった。
ケロン人姿のギロロも決して悪くは無かったが、
しかし、『“中身”がギロロ、外見が“自分の理想の地球人男性”』という黄金のコラボに敵うものは無かった。
「よし…」
クルルは、コンソールのシートからひょいと身軽に飛び降りると、
白い小さなリモコンのスイッチを押しながらわざと夏美に聞こえるように独りごちた。
「じゃあ、『地球人なりきりセット』の準備をしますかねっと…」
いったん開き直ってしまうと、そんなクルルのあからさまな冷やかしすら返って心地良く感じられるから不思議だ。
「すぐに連れてくるから!」
汎用人型決戦兵器を使用しての戦闘を指揮する軍装の麗人さながら、
夏美は、クルルに毅然とした態度と口調で言い放つと、さっと身を翻してラボを出て行く。
パシュッという軽い音と共に自動式の装甲扉が完全に閉まったことを横目で確認すると、
クルルは、誰にも聞こえないような小声で今度は本当に独り言を呟いた。
「一週間、か…。年頃のお嬢ちゃんにしちゃ『よくがんばった』というべきか、
普段強がってる割には『あっけなかった』というべきか…。だが、ともかく、第一段階、クリアー…」
680 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:27:25 ID:vZLRMV3J
南中の太陽が肌を刺すような日向家の庭。
夏美は、ギロロのテントに呼びかける。
「ギロロ、いる?」
「ああ。どうした、夏美」
テントから、ギロロがひょっこりと顔を出した。
「あのさ、地球人姿になってくれるかな?」
「あ、ああ。構わんが…」
「じゃ、あたしと一緒に来て」
「よし」
ギロロの声に少し元気が無かったが、
この暑さじゃ無理も無いわね、と、心の中で夏美はそれを気候のせいにした。
だがそれは、とんでもない間違いだった。
夏美たちがラボに入ったとき、クルルは既に例の装置のウォームアップを完了していた。
「面子が揃ったな。じゃ、始めるぜ…」
夏美はヘッドギアを被って診察台に寝そべり、ギロロは壁を背にして立つ。
「いいわ」
「こっちもだ」
681 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:28:23 ID:vZLRMV3J
ここで、ギロロの表情の硬さに気付いていたクルルが、探りを入れるために“問診”を始める。
「先輩。現在、肉体に異常は無いですね?たとえば、骨折、激しい打撲、捻挫、あるいは風邪…」
「ああ、大丈夫だ」
「精神面も?」
「問題ない」
ギロロの声のトーンが、明らかにいつもと違う。元気が無いというべきか、少しばかり上の空なのか…
「(ああ、こりゃ、何かあるな…。もちろん医学上の疾病じゃなく、あくまで気分的なもんだろうが…。)」
「念のためにもう一度言っとくが、この装置の構造と作動原理上、
被験者の精神および肉体に悪影響が及ぶということは全くありえねぇ」
「わかってる。大丈夫だ」
診察台の上では、夏美がちょっと上半身を起こして、二人の遣り取りを少し不安げに見守っていた。
それに気付いていたクルルは、夏美が中止や延期を申し入れる前に、と、
わざと景気の良い掛け声をかけた。
「なら、いくぜ!」
怪光線がギロロを包み、ギロロの身体から発煙。そして、その煙がゆっくりと晴れていく。
一刻も早く“地球人ギロロ”の姿形を見たい夏美は、ヘッドギアを着けたままの頭をひょいと持ち上げた。
それを横目で見ていたクルルが夏美に声をかける。
「あ、それ、もう脱いでもOK!」
「ギロロ!」
ヘッドギアを外した夏美は身軽な動作で診察台から降り、とても嬉しそうにギロロの元に小走りに走り寄る。
夏美の身近にいる人物の中で、こちらの秘密を知られると一番厄介なのはもちろんクルルなのだが、
夏美は、そのクルルの見ている前で、いや、クルルに見せ付けるようにギロロに走り寄ったのだった。
最早、夏美は、ギロロとの関係を誰にも隠し立てするつもりは無かった。
「ありがと!クルル」
「ど〜いたしまして!」
抱き付かんばかりにギロロに身を寄せた夏美は、身体をぐっとひねってクルルを振り返って礼を述べ、
それに対してクルルは、きわめて慇懃に頭を下げた。
「行きましょ、ギロロ!」
「ああ」
夏美に腕をとられてギロロはゆっくりと歩き出すが、その表情はやはり冴えない。
「お幸せに〜!!…って、おやおや…」
クルルは、今まさにラボを出ようとする二人の背中に呼びかけたが、全く無視されてしまった。
「『ありがと、クルル』か…」
その場に一人残されたクルルは、ポツリと、さっきの夏美の口調を真似た。
装置がクールダウン態勢に入り、冷却ファンの作動音が一段と高まる。
「実は、有り難いのは、こっちだったりしてな…。クックックッ…」
クルルの呟きは、冷却ファンの騒音に溶けていった。
682 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:29:15 ID:vZLRMV3J
基地の自動スライド式の廊下に乗って進む二人。
「ねえ、腕、組んでいい?」
ギロロにピッタリとくっ付いている夏美が、ギロロの精悍な顔を見上げながら、その腕をねだる。
「夏美…」
「何?」
夏美の願いを聞き入れず、逆に夏美に呼びかけるギロロの少し沈んだ顔を見上げながら、
夏美は心の中で自問自答する。
「(機嫌が悪いわけじゃなさそうだけど、どうしたのかしら…。やっぱり、暑さのせいかな?
それとも、あたしがいろんなお手伝いを頼みすぎて、疲れてるのかも…)」
「話があるんだ…」
「うん…」
「(何だろう、改まって…。なんか、不安だわ…)」
夏美の“勘”は、当たっていた。
もしギロロが夏美に「好きだ」と告白したい、または、これからそういう告白をする、というのであれば、
いつものように耳の先まで真っ赤になって俯きっ放しになるはずだった。
だが、今のギロロの顔色はそんな“幸せの赤”とは程遠く、どちらかといえば少し青褪めていた。
ここ一週間全く無かった、
いや、ギロロと夏美が出会って以来一度も無かったような冷たい沈黙が、二人の周囲に漂っている。
ゆっくりと歩くギロロの後ろに夏美が従う形で、二人は日向家のダイニングに入った。
どちらからとも無くソファーに腰を下ろすと、ギロロが重い口を開いた。
「夏美」
683 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:30:09 ID:vZLRMV3J
「何?」
「夏美が俺のことを慕ってくれるのは、とても嬉しい…」
「うん」
「今更こんなことを言うのは、かえってお前の心を惑わすことになるかも知れないが、しかし、聞いてくれ」
「うん…」
「俺は、お前のことが、好きだ」
「あ、ありがとう!!」
この状況での、『告白』というには余りに深刻すぎる告白に、それでも、夏美は嬉しさを隠せない。
「だが、この気持ちというのは、冷静に考えれば、『所詮、地球人とケロン人は結ばれるはずが無い』
という大前提の下での、“火遊び”のようなものだったんじゃないか、と思うんだ…」
「え?それって、どういう…」
夏美は、『結ばれるはずは無い』『火遊び』という単語に、激しい衝撃を受けた。
話が本筋に入ったのか、ギロロの顔が青白さを増し、話しにくそうに、何度も何度も両の唇を湿らせる。
「つまり、俺たちは、どれほど親密になろうと、侵略する側とされる側、
その立場は変わらないし、その相違は決して乗り越えられない、ということだ」
ギロロは一言一言を区切りながらゆっくりと話したが、
夏美を傷付けまいとの配慮から直截的な言い回しを避けたため、
不安に苛まれ混乱している夏美は、かえって、その内容をすぐ正確に把握できなかった。
だが、ギロロの言葉が二人の離別に関係しているということだけは直感的に理解した。
「それ…、どういうことよ…」
「俺たちは、もう、これ以上親しい関係にならないほうが、お互いのためなのではないかと思…」
「な、何よそれ!?どうしてそうなるのよ!!」
ギロロの言葉を遮って、夏美が悲鳴に似た声で反問する。
どうしてそうなるか−つまりその“理由”については直前にギロロが述べたばかりなのだが、
混乱の窮みにある今の夏美に対して、もしもそのことを指摘する者がいるとするなら、
その者は大怪我をするに違いなかった。
684 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:31:23 ID:vZLRMV3J
「どんな時だって、ギロロはあたしの味方をしてくれたじゃない!!」
「そ…、それは…」
そうなのだ。
問題はそこにあり、ギロロにとっては、夏美の身の安全や地球人として立場を護るためならば、
ケロロの命令を無視したり、その作戦を妨害したりすることなど何とも思ってはいなかったし、
あのガルル小隊による侵攻の一件以来、
夏美専用パワードスーツの起動用リモコンは夏美に預けっぱなしになっており、
先日の、氷山を改造した半潜水基地を用いた作戦の際には、夏美はパワードスーツで出撃し、
あろうことか、クルルが開発中だった新兵器でその基地を融解して作戦を失敗させていた。
これらは、何処の誰がどう観察しても明白で重大な利敵行為に他ならず、
もしケロロが謹厳な性格であれば、ギロロは今までに何十回も銃殺刑に処せられているはずだった。
「ほら見なさい!ギロロは、あたしのことが好きなのよ!あたしだって、ギロロのことが大好き!!
だから、もう、『一緒にいても、どうしようもない』みたいな事は言わないで!!」
「しかし、俺はケロン軍の軍人であって、
俺がここに来たのは、この地球(ペコポン)をケロン星の支配下に置くという目的を達成するためだ」
「そんなこと、わかってるわよ」
「だが、お前は、この地球を守ろうとする。もちろんそれは当然のことだ。
もし、俺がお前と同じ立場に置かれれば、お前と同じ、いや、それ以上の行動をとるだろう」
「…」
「だから、侵略する側の俺と、それを排除する側のお前は、どうしても相容れぬ存在、立場が正反対…」
「立場が反対でも!水と油みたいでもッ!!」
「…」
「でも…、あたしたち、遠い遠い星で生まれて、でも…、こうして出逢って…」
「…」
「大好きになって…」
夏美の美しいガーネットの瞳から、小粒の真珠のようなきれいな涙がぽろぽろと幾つも零れ落ちる。
685 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:32:18 ID:vZLRMV3J
「夏美…」
ギロロは、すっくと立ち上がると、
別離を切り出して夏美を哀しませた我が身には最も相応しくない行動とは知りながら、
夏美のすぐ隣に座りなおす。
夏美は、ギロロの胸元に縋り付くように両の掌を押し当て、その掌にぎゅっと力を入れる。
「…だが、俺た…」
「いいから、あたしの傍にいて…!」
「しかし、夏…」
「あたしの傍にいなさいよ!」
「夏美、落ち着いてよく考…」
「うるさい!黙って、わたしの傍にいてよ!!ずっと、ずっと、私の傍にいなさいよ!!!」
「お願いよ!ギロロッ!!」
感極まった夏美は、ギロロにしがみつくように抱き付くと、ギロロの胸で激しく慟哭した。
ギロロは、その広い掌で、激しく震える夏美の肩先を宥めるようにそっと包む。
夏美は、ギロロの胸の中で何度も何度も大きくしゃくりあげ、喉を詰まらせる。
ギロロの掌が、夏美の背中を何回も優しく撫でた。
夏美の様子が少し落ち着いたのを見計らって、ギロロは再び説得を試みようとする。
「夏美」
「うん」
「お前の気持ちは、本当に嬉しい」
「うん」
「だが、やはり、俺たちは…」
ギロロが説得を諦めていないことを知った夏美は、
ギロロの胸元に埋めていた顔をさっと上げ、ギロロの黒曜石のような漆黒の瞳をキッと睨み付ける。
そして、ギロロの身体を突き放すようにして、それまで密着させていた上半身を離すと、
ネックストラップでギロロの胸元にぶら下がっているIDカードが入ったクリアホルダーを掴んだ。
そして、次の瞬間、その手を自分の胸元へと思い切り引き付けた。
「!」
クリアホルダーの上の取付金具がピン!と弾け飛び、
ネックストラップの紐だけがフニャリと力なくギロロの胸元へと戻っていく。
夏美の手には、IDカード入りのクリアホルダーだけがしっかりと握られている。
「アンタみたいな、たった一人の女の気持ちを受け止められないような意気地無しに、
大事な任務なんて、上手くこなせるはず、ないわ!!」
686 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:33:33 ID:vZLRMV3J
夏美は、ギロロの瞳を睨み付けながらケースからIDカードを摘み出す。
そして、ケースを横にポイと捨てると、カードの真ん中あたりを両手の親指と人差し指で固く握り、
両肘を外側にグイッと張った。
そのまま夏美が両腕に力を込めて捻れば、IDカードはひとたまりも無く破れるか、無残に折れ曲がるだろう。
反射的にギロロはカードを取り戻そうと手を伸ばすが、夏美は素早く身をかわす。
「ちょっと待て!夏…」
「いいえ!待たないわ!アンタみたいな腰抜けで役立たずの兵隊がいると、
他の立派な兵隊さんが凄く迷惑すると思うの!だから、こうしてあげる!!」
夏美の両腕に、ぐっと力が入れられようとした、その瞬間…
「違うんだ!IDの裏側には、お前の写真があるんだ!!」
ギロロの切ない叫びに、夏美の身体全体がフリーズする。
「本当だ。裏を見てみろ…」
夏美が、細かく震え始めた指でカードをそっと裏返すが、自分の写真は無い。白い無地だ。
「…?」
「…『裏』というか、IDの“後ろ側”に、だ…」
言われたとおり、カードを持っている指を少しずらしてみる。
すると…
あった。
カードの裏側にピッタリと重なっていたから分からなかったのだ。
今は裏返しになっている、少し指の圧迫痕が付いてしまった写真を、恐る恐る裏返す。
確かに、自分の写真だった。
687 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:34:37 ID:vZLRMV3J
どういう状況で撮影されたのかは定かではないが、
学校指定のカーディガンを着て、
いかにも小生意気に眉をちょっと吊り上げて左目でウインクをしている表情を、
左やや下から撮影したようなその写真は、紛れも無く夏美のものだった。
写真を見たまま再びフリーズしている夏美に、ギロロが優しく説明する。
「その写真は、俺がいつも肩から掛けているベルトのバックルの中に、“お守り”として入れているものだ」
「(あたしの写真を、“お守り”に…)」
いつも無茶ばかりしているギロロ。
真っ先に危険な場所に飛び込んでいくギロロ。
平和なこの国で暮らす平凡な中学生の自分には戦場の本当の危険さなんて分かりっこないけど、
兵隊さんていうのは、命ぎりぎりのところで働く職業だってことくらいは分かる。
そんな、生きて帰れるのが不思議なくらい危ない所へ行く時の心の支えとして、
あたしの写真を、いつも肌身離さず持っていてくれたんだ。
もし、ギロロに万が一のことがあったときには、
あたしの写真が、最後までギロロと一緒にいて、最期にギロロを看取ることになるんだ。
そんなにまでこのあたしのことを思っていてくれるギロロのこと、あたし、ひどい言葉で罵った…
夏美の身体が、ガタガタと震えだす。
ガーネットの瞳から止め処なく溢れ出る熱くて綺麗な涙が、絶え間なく頬を伝い落ちる。
「ごめん…」
「夏美…」
「あたし、ギロロのことを『意気地無し』って、言った…」
688 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:36:03 ID:vZLRMV3J
「いいんだ」
「『腰抜け』って、言った…」
「気にするな…」
「本当に、ごめん…」
「夏美」
「本当に、本当に…、ごめんなさい」
ギロロは、夏美の傍にそっと座り直した。
それと同時に、二人は、どちらからともなく腕を伸ばして、互いの身体をとても愛しげに抱き締めあった。
「ギロロ…」
「ん?」
「あたし、ギロロがいないと、だめみたい…」
「俺も、やはり、夏美がいなければだめなようだ…」
ギロロだって、夏美を悩ませ泣かせようとして好き好んで将来の別離を話題にしたのではなかった。
今、わざわざこうしたことを話題にしたのは、もちろん、ギロロ自身の心を整理するためもあったが、
しかし、将来必ず訪れる凄まじい“矛盾”から夏美を守ろうとしてのことだったのだ。
だが、それを夏美に告げた結果、
誰あろうギロロ自身が、夏美無しでは生きられなくなっていたことに気付かされたのだった。
また、ギロロにこのタイミングを選ばせたのは、ギロロの『戦士の第六感』だった。
ケロロが軍本部に出頭してから一週間以上、そして、クルルが肝心な場面で妙に親切…
異変が起きるとすれば、それは近々中で、しかも相当大規模なものとなるだろう。
だが、自分自身の命令違反やケロン軍の武器の夏美への不当貸与などの利敵行為について、
今まで何とか軍中央に発覚せずにすんでいたのだ。これからだって、上手くやれるに違いない。
今日これまでの夏美との遣り取りを通じて、
ギロロは、ようやく、これからの人生を夏美のためだけに生きていく覚悟が出来たのだった。
689 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:37:06 ID:vZLRMV3J
「ギロロ」
夏美が、ギロロの胸元を掌でゆっくりと撫でながらその名を呼んだ。
「ん?」
ギロロが、夏美の艶やかな赤い髪に顎先を埋めながらそっと返事をする。
「今まで、頼れる大人の男の人がいなかったの…」
「うん」
「そういう男の人が欲しかったの…」
「うん」
「やっと、見付けた…」
ギロロが、夏美を抱く腕にぎゅっと力を込める。
それに応えて、夏美も、ギロロの胸元にいっそう深く頬を埋めた。
「夏美」
「何?」
「俺は、お前の期待に応えられるような男かどうかは分からない。
だが、お前に寂しい思いをさせたり、哀しませたりするようなことだけは、しないつもりだ」
「ありがと、ギロロ…」
「夏美…」
「ギロロ…」
愛しげに互いの名を呼び合う二人の声が途切れ、柔らかな沈黙が訪れる。
ギロロは夏美の身体を優しく抱いていたが、しかし暫くすると、夏美の身体が少し重くなったように感じられた。
その呼吸も、静かに、規則正しくなっていた。
690 :
◆K8Bggv.zV2 :2008/05/28(水) 21:38:10 ID:vZLRMV3J
「夏美…?」
返事が無い。
ギロロがそっと夏美の顔を覗き込むと、
幸せそうにふんわりと微笑んだ頬に涙の痕を残したまま、夏美はギロロの腕の中で寝入ってしまっていた。
無理も無かった。
平凡な中学生の女の子が、ほんの数時間のうちに、
恋愛の歓喜と地獄を体験し、その上、宇宙規模の問題にまで結論を出すことを強いられたのである。
その精神的負担は計り知れないものであったに違いない。
「夏美…」
その甘酸っぱい匂いを鼻腔いっぱいに感じながら、
ギロロは、自分の腕の中ですやすやと健やかな寝息を立てている大切な大切な女にそっと囁きかけた。
「お前を、必ず、護るから…」
691 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 21:42:00 ID:vZLRMV3J
今回は、以上です。
だいぶお待たせしたのに、何だか、
新聞の一番最後のページの中段少し下に掲載されてる連載小説みたいになっちゃって、
すみません。
次回は、ギロロと夏美をイチャイチャさせてみたいと思います。
694 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:13:50 ID:XOjuIo/1
ギロ夏SSの続き、密かに楽しみにしてる
695 :
名無しさん@ピンキー:
トモキリン