【おむつ】幼児女装小説【園児服】

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1名無しさん@ピンキー
可愛い男の子に幼い女の子の格好をさせたりするスレです。

ジャンルに沿っていれば男、女、ふたなり等の絡みは全てOK
2名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 18:49:01 ID:JqULEaaB
おむつで排泄プレイとか萌えるな
おむつはかせて電気あんま→放尿の流れが好きだ
3名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 15:38:53 ID:kRJQY1ef
age
4名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 15:17:03 ID:/YetILfX
高木かおりさんの天使の微笑には萌えたな。
5名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 19:29:06 ID:JXbw+A8S
保守ついでに質問
俺も排泄プレイ好きなんだが、ここ大おもらしってOK?
6名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 20:59:52 ID:BQ88helk
高木女史の作品は神。
「天使の微笑」シリーズか「羞恥の再教育実習」の再開、
「その日から僕は」の続編を願ってやまない。

時に、オムツ排泄も素晴らしいが
女児パンツと女児靴下だけの裸体を視姦というのも
萌えると思うのだが、どうか。
7名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 01:37:03 ID:rEsYLj2K
>>5
いいんじゃないか?
不安なら一応「スカトロあり」とか書いておけば良いと思うし。
8名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 18:50:24 ID:PLOcNqrw
幼女装は洋物の小説だとけっこう目にするけど、
Age Regressionで探すとオサーン→幼女があるから要注意だな。
9名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 22:24:01 ID:+wfHf/5t
国内では殆ど無いからなあ。
「sissy + "little girl" + 適当なエロ単語」とかで
ググりまくった頃が懐かしい。

FictionManiaなら、Age RegressionよりはDiapers or Little Girlsを入れて
Body SwapとかMagical Transformationsとかを外す方が当たりやすい気がする。
10名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 18:32:58 ID:NuDUGIRL
あげ
11名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 23:35:28 ID:JGFD58MA
こんな少女と縁の無さそうなスレには惜しいIDだな>>10
12名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 08:26:39 ID:vuwrwTew
捕手
13名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 14:11:55 ID:8Qd6m+qr
「その日から僕は」の続編誰か書いてくれ
14名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 05:14:28 ID:mC430AQF
ウリは「保健室の雌蜘蛛」の続編を要求するニダ

赤いチマチョゴリを着せられて「チョパーリに正しい歴史を教えてやるニダ」と朝鮮初級
学校に転校させられる晶きゅんを見たいニダ

それか、ピンクの人民服を着せられて「小日本鬼子には再教育が必要アル。ついで
に、学級慰安婦にもなってもらうアル」とイヂメられる晶きゅんでも萌え萌えアル
15名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 01:30:47 ID:kY5OmoHN
ほしゅ
早く職人さん来ないかな
16名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 08:26:25 ID:fq3ZNLyu
>>14
不覚にも想像して勃起してしまった
17名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 02:04:19 ID:TbC2RkQJ
可愛いけど厳しいメイドさんが泣き虫な坊ちゃんを幼女女装させる話

サディストな姉が弟を「妹」に調教する話

ままごとで赤ちゃん(女の子)の役をやらされた男の子が
ママ役の女の子に色々されちゃう話


とか考えてみた。
18名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 06:31:10 ID:Nlx+JhH6
高木かおりさんを念頭に置かれると書き手には辛いものがあるな
19名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 23:25:28 ID:OxeghYtd
>>17なら、個人的には3番目が萌えるね。

生意気な少年と大人しめな少女。同い年でちょっと気になる関係。
何かのきっかけでおままごとする羽目になって、
赤ちゃん扱いが妙に気持ちよくってウトウトしてたら、
おねしょしちゃった、とか。

学校じゃ普段どおりに振舞おうとするんだけど、皆に聞こえないように
「無理に男の子の振りしなくていいよ」「今日もオムツ替えてあげるね」
とか囁かれてヘナヘナになっちゃうの。
20名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 05:43:11 ID:YRP4DZbk
「お、おままごとだって〜!?」
 春休みもあと何日かで終わりという四月のうららかな昼下がり、井上晶の素っ頓狂な声が
遠藤美也子の部屋の中に響きわたった。
「そ、おままごと」
 呆れ顔の晶とは対照的に、平然とした表情で美也子が頷く。
「いや、でも、あの、俺ら、小学生でも幼稚園児でもないんだぜ? 高校二年にもなってなに
が悲しゅうておままごとなんてやんなきゃいけないんだよ?」
 そう。晶は高校生。この春から二年生だ。ついでに言っておくと、目の前にいる美也子も同
級生。しかも、家が隣どうしの幼なじみで、幼稚園から小学校、中学校とずっと同じクラスで、
高校も一年生の時は同じクラスだったということもあって、二人とも、二年生になっても別のク
ラスになることがなさそうな予感がしている。と、そういうふうに小さい頃からずっと一緒の二人な
わけだけど、美也子が何を思って突然「ね、晶、おままごとしようよ」と言い出したのか、さっぱ
りわからない。
「じゃ、説明してあげる。説明してあげるから、どうして私が急におままごとしよって言いだしたの
かわかったら、ちゃんとつきあうのよ。いいわね?」
 これまで晶が見たことのないような真剣な表情で美也子は言った。
「あ、ああ、いいぜ。ちゃんとした理由があるなら、おままごとでもなんでもつきあってやるよ」
 どこか思い詰めたような美也子の口振りに、思わず晶も姿勢を正して頷いてしまう。
「あのね、昨夜、うちのパパとママが話してるの聞いちゃったのよ。もう真夜中近くだったんだけど、
喉が渇いて目が覚めちゃったもんだからキッチンへ行こうとしたら、居間でパパとママが話し込ん
でる声が聞こえちゃったの。『急なことだけど』とか『ご近所へのご挨拶も』とか『いざとなったら単
身』とか、ドア越しだから途切れ途切れだったけど、これって、パパが転勤になるから引っ越しの
相談してるに決まってるよね? つまり、私と晶はもうすぐ離れ離れになっちゃうってことよ? だ
から、おままごとしなきゃいけないのよ」
 美也子はきっぱり言い切った。
「いや、あの、叔父さんと叔母さんが何を相談していたのかはわかったけど、それでどうして、お
ままごとに結びつくんだよ? 美也子、説明を端折りすぎで訳わかんねーよ」
 美也子の説明に、晶は胸の前で腕を組んで首を振った。
21名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 06:08:02 ID:YRP4DZbk
「まだわかんないの? んと、にっぶいわねぇ、晶ってば。あんた、小さい頃、私になんて
言ったか憶えてないの? 何があっても僕が絶対に美也子ちゃんを守ってあげる。美也
子ちゃんを泣かせるような子がいたら僕がやっつけてあげる。美也子ちゃんがお腹が空い
て悲しくなったら僕のオヤツをあげる。美也子ちゃんがどこかへ行っちゃうことになったら、
絶対に僕も一緒について行ってあげる。晶、そう言ったのよ。憶えてるでしょ?」
 美也子は真剣な表情のまま詰め寄った。
「いや、ま、それは憶えてるさ。憶えてるけど……」
 晶は四月生まれ。一方、美也子は次の年の三月生まれ。学年は同じだけれど、実は
晶は丸一年近くも早く生まれた『おにいちゃん』だった。それだもので、小さい頃はなにかと
おにいちゃんぶってみせていたのだ。で、テレビのヒーローみたいにえらそうなことを言った記
憶は晶にもある。けど、それでも、まだわからない。それがどうして、おままごとに結びつくん
だよ?
「もう私も子供じゃないんだから、大人の事情ってのもわかるようになったわよ。パパの転勤
で引っ越ししなきゃいけないんだったら、私もついてく。引っ越しはいやだって駄々はこねな
い。でもって――」
 美也子は大きな瞳で晶の顔を見つめた。
「な、なんだよ、その目は? まさか、子供の頃の約束を守って俺に一緒についてこいなん
て言うんじゃないだろうな?」
 晶は一瞬たじろいだ顔つきになった。
「まさか、そんな無茶言わないわよ。言ったでしょ、もう子供じゃないんだって? でもきしな
いことを言うような子供じゃないって」
 美也子はどこか物悲しげな表情でぽつりと言った。
「で、でも……」
 晶が気遣わしげに美也子の顔を覗き込む。
 それに対して美也子はぶるんと首を振ると、わざとのように明るい表情を浮かべて言った。
「一緒に来てちょうだいなんて言わないから、その代わり、思い出を作って欲しいの。これか
らずっと忘れることのないような、晶といたことをいつまでも憶えていられるような素敵な思い
出を作るのを手伝って欲しいのよ」
22名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 06:51:34 ID:YRP4DZbk
「思い出?」
「そう、思い出よ。小さい頃、近所の友達と一緒に、よく、おままごとをして遊んだじゃない? みん
なわいわい楽しそうに笑ってさ。その中でも晶、一番楽しそうな顔してたじゃない? あの時の笑顔
をもういちど見てみたいの。その笑顔を胸の中に刻み込んでおきたいの」
 美也子は拳をぎゅっと握りしめて頷いた。
 その時になって、ようやく晶も納得顔になった。
「そういうことか。うん、わかった。おままごとでもなんでもつきあってやるよ」
 晶はひょいと肩をすくめて言った。けれど、じきに困ったような顔になる。
「けど、あの時のみんなを集めるのは無理だぜ。小学校の時に引っ越しちゃった奴もいるし、春休み
の間はずっとバイトで忙しい奴もいるし、女子にしたって、すぐに集めるのは難しいんじゃないのか?」
「ううん、みんなはいいの。私は晶の笑顔を憶えていたいだけなんだから、二人だけでいいのよ」
 はにかんだような顔で美也子は応えた。
 その表情に晶の胸がどきんと高鳴る。
 晶の両親も美也子の両親も、揃って町内会が主催する日帰りバス旅行に出かけていて、今、家
にいるのは晶と美也子の二人きりだ。幼なじみで実の兄妹みたいにして育ったからどちらの両親とも
油断しているのか、あるいは、いざとなったらそうなってもいいと思っているのか、晶と美也子が互いの
部屋に遊びに行ってもまるで警戒する気配がない。それは今日も同じで、四人は揃って「じゃ、ちょっ
と行ってくるよ」と晶と美也子に向かってお気楽に言い残してバスに乗り込んでしまった。これでは若い
二人に間違いが起こっても仕方のないところなわけで。
(いや、駄目だ駄目だ。俺は美也子を守るヒーローなんだからな。ヒーローがそんなふしだらなこと考え
ちゃいけない。しっかりするんだ、俺!) 一瞬とはいえ胸の中に湧き上がってきたよからぬ思いを必死
になだめすかして晶は自分に言い聞かせた。そうして、美也子の胸の内を覚られまいとして、わざとら
しく昔のことを思い出すふうを装って言う。
「そ、そういえば、あの時は美也子が一番小さかったから妹役ばかりさせられてたよな。で、俺はパパや
兄貴の役が多かったっけ。で、向こう隣の佳美ちゃんがママの役で、どうしてかわかんないけど、和宏は
飼い犬の役をしててさ」


23名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 06:54:46 ID:YRP4DZbk


× 美也子の胸の内を
○ 美也子に胸の内を

24名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 09:02:38 ID:YRP4DZbk
「うん、そうだったよねぇ。小さい頃は、そんな時間がずっと流れ続けるんだと思ってた。まさか、
みんなが別れ別れになる時が来るなんて想像もできなかったよね」
 美也子が、どこか遠くを見る目をして応じた。
「な、なんだよ。なんだよ、その切なそうな顔は。そんな顔すんじゃないよ。そんなの、美也子に
はちっとも似合わないんだよ。もっと、ほら、いつもみたいな笑顔になれよ。おままごと、すんだ
ろ? 俺の笑顔を憶えとくんだろ? だったら、美也子も楽しそうに笑えよ。笑って、おままごと
するんだよ」
 鼻の奥がつんとするのを感じて、晶はわざとぶっきらぼうに言った。
「ん、わかった。じゃ、ちょっと用意するから、このまま待っててね」
 晶に言われて、なんとも言えない表情を浮かべた美也子はいそいそと立ち上がると、造り付け
になっているクローゼットの前に歩み寄って扉を引き開けた。

 そんな美也子の後ろ姿を見ながら、晶はふっと溜息をついた。
 子供の頃はおにいちゃんぶってヒーローを気取っていた晶だが、そうしていられたのは小学校
の四年生くらいまでの間だけだった。もともと女の子の方が成長期を迎えるのが早くて、小学校
四年生の秋ごろになると、それまで晶よりもずっと小柄だった美也子の背がずんずん伸び始め
て、五年生の新学期を迎える頃には、背の高さは明らかに逆転してしまっていた。その後、普通
なら中学校に上がってしばらくすると男子も成長期に入るため背の高さは再び逆転するものだけ
れど、実際にはそうならなかった。両親の体格を受け継いだせいか、晶は成長期のピークが終わ
って高校生になった時の身長が160センチあるかないかにしか背が伸びなかったのに対して、
美也子の方は穏やかながらもずっと成長が続いて、高校に入学してすぐの健康診断での測定で
は175センチにもなっていた。しかもその後もじわじわ背が伸び続けて、今では180センチ近くに
なっているほどだった。その上、身のこなしも敏捷で、中学校から始めたバスケでもチームを県大
会の準優勝に導き、高校に入っても一年生ながらレギュラー入りするといった具合だった。対して、
一方の晶は小柄な上に体が細っこく、部活動も文芸部に入るといった調子で、今ではすっかりヒー
ローなどではなくなってしまっていた。けれど、だからこそ却って自分はヒーローでしっかりしたお
にいちゃんでいなければならないと思いこみ、わざと乱暴な言葉遣いを意識しているのかもしれな
い。
25名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 09:39:34 ID:YRP4DZbk
「お待たせ。晶のことだからきっと私の我儘を聞いてくれると思ってた。だから、朝から準
備してたんだ。おままごとっていっても、どうせだから本格的にしたいから。子供の時み
たいにふりをするだけじゃなくて、服装とかもそれなりに合わせてちゃんとしときたかった
から。だって、一生憶えておきたい思い出にするんだもん」
 クローゼットの前から戻ってきた美也子は、すっと腰をかがめて、大きな紙袋を晶の目
の前に置いた。
 美也子がそんな姿勢をとると、天井の蛍光灯を遮る感じになって、なんだか、覆いかぶ
さってくるんじゃないかという気がしてくる。晶は、さっきとは別の意味でどきんと胸が高鳴
るのを感じた。
「で、俺はどんな役をすればいいんだ? やっぱり、しっかり者で優しいお兄ちゃんでいい
んだろうな?」
 晶は、美也子に覆いかぶさられるんじゃないかと思って内心びびってしまったことを気づ
かれまいと、わざとぶっきらぼうな口調で言った。
「ううん。今からするのは思い出になる特別なおままごとだから、昔のままっていうのはい
やの。いつまでもずっと憶えていられるよう、役割も変えてみたいのよ」
 美也子は軽く首を振った。そうして、少しばかり遠慮がちに続ける。
「それに、ちょっと言いにくいけど、こんなに体つきが違っちゃうと、晶がお兄ちゃんっていう
のも不自然じゃない? 晶には、もっとお似合いの役があるんじゃないかしら。私、そう思っ
て用意しておいたのよ。その紙袋を開けてみて」
 美也子は蛍光灯の光を遮り、晶に覆いかぶさんばかりの姿勢のまま、床に置いた紙袋を
指差した。
「ちぇっ。ったく、痛いとこを突いてくるんだから、美也子は。へぇへぇ、背が低くてわるうござ
んしたね。そりゃ、バスケ部のヒロイン、美也子様にはかないませんよ」
 身長を逆転された当初はそれなりにショックを受けたものの、今ではすっかりそれも慣れ
っこになってしまった晶は、冗談めかした口調でそう言って紙袋の口を広げた。
「さてさて、美也子様が用意してくれたんだから、さぞかし格好いい服なんでしょうよ。背が低
くて痩せっぽちの俺なんかにはもったいないくらいセンスのいい服に決まってるんでしょうよ」
 晶は尚もわざとらしい悪態をつきながら両手を紙袋に突っ込んで、中に入っている衣類を
一枚残らず取り出し、無造作に床の上に並べていった。
26名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 11:25:54 ID:qGrGXUvK
wow
27名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 16:06:10 ID:iTB53stJ
盛り上がってきました
28名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 19:16:48 ID:dq5ouEtT
俺の股間も
29名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 21:34:56 ID:kHziuuJj
期待勃起上げ
30名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 22:55:50 ID:2Wdgc+8j
神キター?
3120:2007/04/04(水) 04:12:02 ID:N42bLfx5
 が、紙袋に入っていた衣類を並べてゆくにつけ、晶の顔には「?」マークが際限なく並んでゆく。
 そうして、最後の一枚をぽーんと床の上に投げ出すと、美也子の顔を見上げて言った。
「なんだよ、これ。俺のじゃなくて美也子の服ばっかじゃん。それも、たしか、小学校の時に着てたヤツだろ、
これって、みんな。しかも、パンツまで混ざってるし。いくら幼なじみでも、女の子が男友達にパンツを触ら
せちゃいかんだろうが。で、美也子はこれを着て子供の頃を懐かしむとして、俺はどうすればいいんだ? 
家に返って小学校の頃の洋服を取ってこなきゃいけないのか? でも、うちの母さん物持ちがいい方じゃな
いから、そんな昔の洋服なんて残してないと思うぜ」
 そう。紙袋に入っていたのは、どれも、いかにも小学生の女の子が喜んで身に着けそうな可愛らしいデザ
インの洋服ばかりだった。デニムのジャンプスカート、ヒマワリのアップリケが目立つサンドレス、ふりふりの
ワンピース、パフスリーブのワンピース、紺色の吊りスカート。そのどれもに晶は見憶えがあった。みんな、
確かに美也子が小学校の時に着ていた物だ。そうして、一度だけ悪戯でスカートめくりをした時にちらと見え
たアニメキャラのバックプリントのついたショーツも。あの時、美也子か予想外に激しく泣き出したものだか
らスカートめくりはその一度だけしかしなかったけれど、家族揃ってハイキングに出かけたり夏祭りに出かけ
たりした時にスカートの裾や浴衣の着乱れからショーツが見えることが何度かあって、そのたびに胸がどき
どきしたことを、晶はつい昨日のことのように思い出した。
「うん、そう、みんな私が着ていた物ばかりだよ。でも、晶は勘違いをしてるよ。だって、ほら」
 晶の言葉に美也子はなんだか意味ありげにくすっと笑うと、晶が床の上に置いたブラウスをつかみ上げて
自分の胸元に押し当ててみせたが、サイズがまるで合わないのが一目でわかる。ま、それもそうだろう。成長
期に入っていたとはいってもその頃の美也子の身長は160センチに満たなかったのが、今は180センチ近い
のだから。
 美也子は、そのブラウスが自分には小さすぎるということを晶に見せつけてると、もういちどくすっと笑って
晶の両手を引いた。小柄で細っこい体つきの晶に対して大柄でバスケで鍛えた美也子だから、ちょっと力を入
れて両手を引っ張ると、ベッドのフレームを背もたれの代わりにして床に座っている晶を立ち上がらせるのも
雑作ないことだ。
3220:2007/04/04(水) 04:42:14 ID:N42bLfx5
「な、何すんだよ、急に。肩が外れたらどうすんだよ。ったく、馬鹿力なんだから」
 不意に美也子に手を引かれてその場に立たされた晶は、美也子にというよりも、同じ学年の女子に手を
引っ張られて簡単に立たされてしまう自分の無力さに憤慨して語気を荒げた。
 けれど、美也子はそんなことにはまるでお構いなしに、両手で広げ持ったブラウスを晶の体に押し当てた。
「え……?」
 思ってもみなかった美也子の行動に晶の目が点になる。
 一方、美也子の方は、晶の体とブラウスとを何度か見比べてぱっと顔を輝かせた。
「あは、思った通りぴったりだ。私には小さいけど、晶には丁度いいサイズだよ。うん、びったりフィット」
 いかにも嬉しそうにそう言った美也子は、晶の体に押し当てていたブラウスを床の上に戻すと、その代わり
に鮮やかなブルーの生地に大きなヒマワリのアップリケをあしらったサンドレスをつかみ上げ、肩紐を持って
晶の肩に押し当てた。
「やった、これもぴったり。うん、このぶんだと、どれも晶に丁度いい筈ね」
 晶の肩口に押し当てたサンドレスを何度か上下左右に動かし、サイズを確認した美也子は、すっと目を細
めて呟いた。
「あ、あのさ、美也子……」
 いやーな不安を覚えた晶が、いかにも楽しげな表情を浮かべる美也子に向かって、おそるおそる声をかけた。
「よかったね、晶。私の見立て、ばっちりだったよ」
 どこかおどおどした様子で話しかける晶の言葉を途中で遮って、美也子は満足そうに頷いた。
「いや、あの、見立てって、その……」
 まさか――と思いながら、晶は、首をのけぞらせて茜の顔を振り仰いだ。
「小さい時は晶が私を守ってくれたよね。私が苛められてたら、相手が上級生でも立ち向かってくれたよね。
でも、それが逆になったのは中学校に入ってすぐの時からだったっけ。背が高くなった私とあまり背の伸びな
い晶が並んで歩いてると、よくからかわれたよね。晶、そのたびに相手にむしゃぶりついていって、でも、こて
んぱんにされちゃって。そんな晶のことが見ていられなくて女だてらに私が相手にとびかかったら、男の子相
手なのに意外に簡単に勝てちっゃて。その時に思ったの。体が大きいのはコンプレックスだったけど、でも、そ
れも使いようで大事な武器になるんだって。それまで私のことを守ってくれた晶のことを今度は私が守ってあ
げられるんだって。そう感じた時、私、本当に嬉しかったんだ」
 美也子は、見ている者を吸い込んでしまいそうな大きな瞳を輝かせ、晶の顔を正面から見て言った。
33アンティノミー ◆MiDylqCWJg :2007/04/04(水) 11:59:41 ID:YvOB2moL
フェラチオされてーよー
3420:2007/04/05(木) 03:53:59 ID:7ZweUSsY
「だから、もういいのよ、晶。いつまでもお兄ちゃんぶるのは疲れるでしょう? 私は自分のことを守れるように
なっただけじゃなく、晶のことも守れるようになったのよ。子供の時、私のことを守ってくれて本当にありがとう。
そのお礼に、私がずっとずっと晶を守ってあげる。今度は私がお姉ちゃんになってあげる」
 美也子は真っ赤な舌で唇を湿しながら言った。
「み、美也子が……美也子がお姉ちゃんになるって、そ、それじゃ、俺は弟扱いってことかよ? へっ、冗談じゃ
ないぞ。そりゃ確かに背も低いし力も弱いよ。けど、一年近くも俺の方が先に生まれた『おにいちゃん』なんだ
ぞ。今さら、弟扱いなんてたまったもんじゃないぜ」
 即座に晶は言い返した。けれど、美也子に気圧されて虚勢を張っている感は拭えない。
「弟扱い? 違うわよ、晶。弟なんかじゃないの」
 美也子はもういちど唇を湿した。その仕種が、なんだか、舌なめずりしているように見えるのは晶の気のせい
だろうか。
「じゃ、じゃ、なんだっていうんだよ」
 金縛りにでもあったかのように身を固くして、晶は訊き返した。
「まだわからないの? ほら、晶にぴったりのお洋服をこんなにたくさん用意しておいてあげたのに」
 美也子は微かに首をかしげ、両手で捧げ持っていたサンドレスの肩紐をますます強く晶の体に押し当てた。
「……じ、冗談だろ? これって冗談だよな、美也子?」
 ついさっき感じたいやーな予感が実は何を意味していたのかようやく理解した晶は、思わず体を退いた。
「やだな、冗談なんかじゃないわよ。前から思ってたのよね。晶、小柄なだけじゃなくて体全体が華奢だし、顔も
丸っこい童顔で、それに、優しい顔つきをしてるから、絶対に可愛い女の子になれるだろうなって。私、こんなに
体が大きいじゃない? ま、それはそれで役に立つんだけど、でも、正直言うと、可愛いお洋服がちっとも似合わ
ないから寂しい時もあるのよ。うちのママも、女の子らしい格好をさせられなくて寂しがってるみたい。だから、そ
の代わりってのもなんだけど、晶に可愛いお洋服を着せてみたくて仕方なかったの。ね、いいでしょ? 私がお
姉ちゃんで、晶が可愛い妹。これでおままごとしちゃおうよ」
 体を退く晶の手首を握りしめ、穏やかなくせに、どこか、きっぱり決めつけるような口調で美也子は言った。
3520:2007/04/05(木) 07:08:07 ID:7ZweUSsY
「って、なーに無茶苦茶なこと言ってんだよ、美也子ってば。春眠暁を覚えずって言うけど、まだ寝ぼけてんじゃな
いのか!?」
 晶は冗談めかした口調で言って美也子の手を振り払おうとした。
 けれど、腕力で美也子に勝てるわけがない。それに、美也子が寝ぼけてなどいないことは、らんらんと輝くその
瞳を見れば明らかだ。
「あれ? 晶、言ったよね? 私の思い出作りのためなら、おままごとでもなんでも協力してやるって、そう言ったよ
ね?」
 美也子は、それまで手にしていたサンドレスを無造作に床に放り投げると、晶の手首をつかんでいる右手を自分
の胸元に引き寄せた。
「さ、ちゃんと約束は守ってもらうわよ。どのお洋服を着たいかは後で聞いてあげるから、まずは男の子のお洋服を
脱ぎ脱ぎしましょうね。女の子がこんな汗臭いお洋服を着てるなんて可哀想だから、お姉ちゃんが手伝ってあげる」
 そう言うが早いか、美也子は、自分のすぐ目の前に立たせた晶のトレーナーの袖口をぐいっと引っ張り上げた。
「わっ! こら、てめ、何すんだよ。やめろ、やめろってば!」
 晶は手足を振り回し、必死の形相で暴れた。しかし、20センチ近くも身長の差がある上にバスケに明け暮れて引
き締まった体つきの美也子に、文芸部の部員で華奢な体つきの晶が勝てる筈がない。
「ほら、おとなしくしてなさい。せっかくお姉ちゃんが可愛いお洋服を着せてあげるって言ってるんだから、そんなに
暴れないの。女の子なんだから、おしとやかにしなゃいけないのよ」
 美也子の方は、晶の抵抗を受け流すなど雑作もないことだ。余裕の表情でたしなめるように言い聞かせ、いとも簡
単にトレーナーを脱がせると、それに続いて、ジーンズと靴下も手早く剥ぎとってしまった。
「美也子、てめ、こんなことしやがって――憶えとけよ、絶対とっちめてやるからな」
 とうとうパンツ一枚に剥かれてしまった晶は負け惜しみめいた口調で言った。
 だが、決して美也子と目を合わそうとしないところを見ると、とうてい自分が敵う相手ではないということを一瞬の内
に思い知らされたのかもしれない。
 そんな晶の強がりなど、美也子にとっては、どこ吹く風。
「へーえ、晶、ブリーフ派だったんだ。今ごろの男の子ってボクサーパンツやトランクスを穿く子が多いんだよって部
活動の更衣室じゃもっぱらの噂だけど、晶はブリーフだったんだね」
 美也子は晶の下半身を興味深げに見おろして感心したように言い、急に何か面白いことを思いついたように顔を輝
かせると、わざとらしい仕種で右手の甲を自分の唇の下に持ってゆき、ゆっくり左右に動かしながら言った。
「ふっふっふ。でも、ブリーフの方がショタっぽくてかーいいよね。いいわね、かーいい男の子のブリーフ姿は。あ、い
けない、思わずよだれが。うう、じゅるじゅる」
「って、おまえ、腐女子キャラだったのかよ〜!」
 いささか悲鳴じみた晶のツッコミが美也子の部屋に虚しく響き渡った。
36名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 20:33:11 ID:pJu0r1y4
(・∀・)イイ!!
37名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 22:05:05 ID:+Pj9To7o
勃起下げ
3820:2007/04/06(金) 03:55:41 ID:qeE7rsqE
「いや、ま、これは冗談だけど」
 美也子は、にっと笑って手を振った。けれど、腐女子キャラなのは冗談としても、しかし、晶に女装させてのおまま
ごとは思いきり本気だ。
「はい、パンツも脱ぎ脱ぎしようね」
 美也子は晶の体に左右の腕を絡みつけるようにしてブリーフに指をかけた。
「わ、ちょ、おま、ちょ待てってば……」
 晶の口からは悲鳴も出ない。意味不明の言葉が途切れ途切れに漏れ出るだけだ。
「ほら、そんなに暴れちゃ駄目だってば。あとのことはお姉ちゃんにまかせておけばいいんだから」
 美也子はわざと優しく言って、晶のブリーフをさっと床まで引きおろした。
「わー、見るなよ。絶対に見るんじゃねーぞ!」
 とうとう美也子の手によってブリーフまで剥ぎ取られた晶は、喚き声をあげながら慌てて両手で股間を隠した。
「何してるのよ、晶ってば。いいじゃん、減るもんじゃないし、ちゃんと見せなさいよ」
 美也子は晶の両手の手首をつかむと、力まかせに左右に開かせて腰をかがめ、まじまじと股間を覗き込んだ。
「あら、晶ったら、意外に立派なのを持ってるんだ。小柄で見た目が女の子みたいだから、もっと可愛いのが付いて
るんだと思ってたけど、ちょっと意外」
 少し感心したように呟く美也子の声が晶の耳にも届く。
「意外と立派って、美也子、おま、別の男のナニを見たことあんのかよ。ってか、年ごろの女の子が男のナニをそん
なにじろじろ見て恥ずかしくないのかよ!?」
 全裸に剥かれ、両手の自由も奪われて、晶は負け惜しみめいた口調で吐き捨てるように言った。
「あら、知らなかった? 私たちくらいの年代の女の子って、わりと耳年増だったりするんだよ。特に、体育会系の部
活やってる子なんて、更衣室で着替える時とか、すごい話をしてるんだよ。それに、合宿の時にポータブルのDVD
プレーヤーをわざわざ持ってきてエッチなDVDを観せてくれる子とかもいるし。それにしても、最近のDVD、すっご
いんだね。丸見えなんてもんじゃないよ、あれ」
 しれっとした顔で美也子は説明した。
 たしかに、高校生くらいの年代だと、性知識は女子の方が上ということも珍しくない。それも、変にうじうじしない、良
い意味で大胆な一面も併せ持っているから、むしろ、自分のことを大人びてみせるために生半可な性知識をこれみ
よがしに吹聴することの多い男子の方が気圧されることもしばしばだ。
「そ、それにしたって、そんなにじろじろ見るもんじゃないだろ? おま、女の羞じらいっつうのがないのかよ」
 晶は口の中でぼそぼそ言った。言葉遣いこそ乱暴だが、声が弱々しい。
3920:2007/04/06(金) 04:37:09 ID:qeE7rsqE
「あら、そんなに見られるのがいやだってことは、ひょっとして晶、恥ずかしがってる?」
 おずおずと目をそむける晶の顔をわざと意地悪く正面から見て、面白そうに美也子は言った。
「ったりまえだろが。女子に男の、その、なんだ、あー、ナニを見られて平気なヤツなんているわけないないだろが」
 執拗に追いかけてくる美也子の目から逃れるために晶は再び顔をそむけて言った。
「ふぅん、そうなんだ、恥ずかしいんだ」
 晶の返答に、美也子は意味ありげに微笑んだ。そうして、ねっとり絡みつくような声で続ける。
「じゃ、恥ずかしくないようにしてあげる。おちんちんが見えなくなればいいんだよね?」
「おま、よくもまぁ『おちんちん』なんて言葉を口にできるな。聞いてるこっちの方が恥ずかしいわ!」
「だから、恥ずかしくないようにしてあげるって言ってるのよ」
 半ばやけっぱちな晶の喚き声を軽く聞き流して美也子は言い、晶の腰に左腕を絡めると、アニメキャラ《カードキ
ャプターさくら》のバックプリントがついた女児用ショーツを床から拾い上げた。
「ほら、可愛いパンツでしょ? これを穿けば恥ずかしいおちんちんが隠れちゃうからね。さ、お姉ちゃんが穿かせて
あげるから、いい子にしてるのよ」
 美也子はそう言って、右手に持った、またがみの深いコットン生地のショーツを晶の目の前でひらひらと振ってみ
せた。
「ちょ、待てったら待て。てめ、俺にそんな物を穿かせてなにが楽しいんだよ!?」
 晶はさかんに身をよじった。
 けれど、美也子の左腕が体を締めあげて逃げることはかなわない。
「だから、何度も言わせないの。晶、おままごとにつきあってくれるんでしょ? 私がお姉ちゃんで晶が可愛い妹のお
ままごとにつきあってくれるって約束したでしょ? それに、そんな物って言い方はないでしょ? 私が小学校の時に
おねだりして買ってもらった大事なパンツなんだよ。それをママが大切にとっておいてくれたのに、そんな物って言い
方は、私のママに喧嘩を売ってるのと同じよ。もういちどそんなことを言ったら絶交だからね」
 美也子は強引に決めつけると、膝のあたりをつかんで晶に左足を上げさせた。
「ま、待て……」
 再び喚き声をあげかけた晶だが、くるぶしのあたりに触れるコットンの柔らかな感触に、唇を半分ほど開いたまま言
葉を飲み込んでしまう。
4020:2007/04/06(金) 06:43:01 ID:qeE7rsqE
 そうして、左足に続いて上げさせられた右足の足首をショーツの股ぐりがすり抜けてゆく感触を覚えた途端、思わず
ぶるっと腰を震わせてしまう。
「どう、気持ちいいでしょ? 男の子のパンツなんか比べものにならないほど穿き心地がいいでしょ?」
 女児用ショーツの想像以上の柔らかな感触にうっすらと頬を赤くする晶の耳元に、美也子が、熱い吐息を吹きかけ
るようにして囁きかけた。
 それに対して晶は一言も応えられない。さっきまで穿いていたポリエステルなんかの合成繊維でできたブリーフと比
べてコットンのショーツがひどく柔らかで優しい肌触りなのは確かだけれど、それを「穿き心地がいいでしょ?」と言わ
れて同意できるわけがない。しかも、股ぐりの周囲が細かなフリルになっていて、それがさわさわと肌を撫でるような感
触に、想像以上の気恥ずかしさを掻きたてられて頭の中が真っ白になってしまいそうだから尚のことだ。
「じゃ、そのままおとなしくしているのよ。すぐに恥ずかしいおちんちんを隠してあげるからね」
 顔をほてらせて押し黙まったままの晶の様子にすっとを目を細くして、美也子は、足元に絡みついているショーツを
引き上げた。
 美也子の手の動きに合わせて、ショーツがゆっくりゆっくり這い上がってゆく。いくら伸縮性に富んでいる上に晶が小
柄とはいえ、もともとは女児用のショーツだからサイズに余裕がある筈もない。くるぶしから膝の上あたりまではまるで
抵抗なく引き上げることのできたショーツだが、太腿のあたりではどうしても引っかかり気味になってしまう。それを美也
子が半ば強引に引っ張り上げるものだから、細かいフリルになった股ぐりが晶の腿を軽く締めつけるような格好になる。
幾らか窮屈さを覚えるものの、それは決して苦痛などではなかった。柔らかなコットンが太腿にまとわりつく、言葉では
表現しようのない奇妙な、どこか淫靡な感じさえする拘束感。
「あらあら、晶ったら、いつのまにか元気になっちゃって」
 ショーツを引き上げる手を止め、美也子が晶の股間に目をやってくすりと笑った。
「……!」
 美也子の笑い声で我に返った晶は、美也子につられて自分の股間に目をやるなり、はっとしたような顔で大きく両目を
見開いた。晶の目に映ったのは、鎌首をもたげるようにしていきり立つ自分のペニスだった。
 それを見た途端、あまりの羞恥のために麻痺したようになっていた全身の神経が働きを取り戻し、下腹部の疼きが伝わ
ってきた。羞恥のために熱くほてった顔よりも熱い下腹部の疼きは、早鐘のように高鳴る胸の鼓動に合わせて、これ以上
はないくらいはっきりと自分の存在を主張していた。けれど、今の晶は、それを鎮める術は持っていない。
4120:2007/04/06(金) 09:20:47 ID:qeE7rsqE
「いやだとか恥ずかしいとか言ったけど、こんなにおちんちんを大きくしちゃってるとこを見ると、本当は晶、女の子の
格好をするのが好きなんじゃないのかなぁ。じゃなきゃ、こんなにビンビンになんないよね」
 からかうような口調で美也子は言って、改めて晶のペニスを見つめた。
「そ、そんなわけあるもんか。お、俺が女の子の格好をするのが好きだなんて、言っていい冗談と言って悪い冗談があ
るんだぜ。そこんとこ気をつけないと、後でひどいからな」
 晶は激しく首を振った。
 そう。確かに、晶に女装癖はない。性指向もストレートだ。が、《カードキャプターさくら》のバックプリントのついた女児
用ショーツを穿かされている最中にペニスを大きくしてしまったのも、隠しようのない事実だった。もともと晶くらいの年頃
の男子は、普段から性欲を持て余しているものだ。そんなところへ、これまで経験したことのない柔らかな感触のショー
ツで下半身を撫でさすられたりしたら、不覚にもペニスを大きくしてしまうのも無理のないところだろう。それはそれで仕方
のないことだ。けれど、女児用のショーツの股ぐりに太腿を締めつけられてペニスをエレクトさせている姿では、何を言っ
てもその場限りの言い訳にしか聞こえない。いくら激しく首を横に振っても、まるで説得力がない。
「いいのよ、そんなにむきになって隠さなくても。今から晶は私の可愛い妹になるんだから、女の子の格好をするのが好
きだったら、それって却って都合がいいじゃない。無理して女の子の格好をするより、自分から進んで女の子の格好をし
た方が、おままごとも楽しくできるんだから」
 晶のペニスが大きくなった本当の理由を知ってか知らずか、美也子は、わざと晶が女装したがっているのだと決めつけ
た。そうして、もういちど晶のペニスにちらと目をやって、今度は思案顔になる。
「でも、このままじゃ窮屈かしら。ま、いいわ。ちょっと試してみましょう」
 美也子は独り言みたいに呟くと、改めてショーツを引き上げた。
 お洒落なスキャンティなどではなく、いかにも子供向けでまたがみの深いショーツだから、いきり立つ晶のペニスもすっ
ぽり隠れてしまう。けれど、おヘソの方を向いたまま下腹部の皮膚とショーツとの間に挟みこまれたペニスは、見るからに
窮屈そうだ。行き場を失い、ひくひく蠢くその様子は、どこか滑稽で、どこか猥雑だ。
「うーん。やっぱり窮屈なのかな。でも、少し時間が経てばおとなしくなるかもしれないわね。じゃ、今度はソックスを履かせ
てあげるから、もういちど足を上げてちょうだい。そうそう、さっきと同じで左足から。うふふ、あんよは上手っと」
 美也子は晶にそれこそ幼い妹に対するように言って足を上げさせ、ショーツと同じパステルピンクのソックスを履かせた。
足首よりも少し上までの長さで、くるぶしのあたりに赤いサクランボを模したボンボンの飾りが付いた、これも見るからに女
児向けといったデザインの可愛らしいソックスだ。
4220:2007/04/06(金) 12:02:44 ID:qeE7rsqE
「やだ。晶ったら、女の子のパンツと女の子のソックスを履かせるだけで、こんなに可愛くなっちゃうんだ。このぶんだ
と、髪の毛をいじったらどうなるんだろ。よし、お洋服を着せる前にヘアスタイルを変えちゃおっと。ふっふっふ、楽しみ
楽しみ」
 飾りの付いたソックスを履いた晶の姿を正面から眺めて、美也子は唇の端を吊り上げて笑った。その顔は、まるで、
大好きな着せ替え人形で遊ぶ小学生みたいに輝いている。
「ほぉら、お姉ちゃんが髪の毛を綺麗にしてあげるからね。すぐにすむからおとなしくしてるんですよ」
 部屋の隅に置いてあるドレッサーの引出からヘアブラシと櫛を取り出した美也子は、ふんふんと鼻歌を唄いながら
晶の髪を整え始めた。美也子がドレッサーの引出を開けている間、晶は自由の身だったのだが、女児用のショーツに
女児用のソックスという格好では、自分の家に逃げ帰ることもできない。
 屈辱と羞恥にまみれて晶が身をすくめているのをいいことに、美也子は手早くヘアブラシと櫛を動かして楽しそうに
髪をいじり続けた。ヘアブラシで内巻きに髪を掬い上げてボリュームをもたせ、前髪とサイドを櫛で撫でつけ、肩の少
し上くらいの長さの晶の髪を、見るからに可愛らしいヘアスタイルに整えてゆく。
「ほら、できた。ちょっと鏡を見てみなさいよ、晶。自分でもびっくりすると思うわよ」
 最後の仕上げにソックスに付いているのと同じサクランボの飾りをあしらったカラーゴムで髪の二カ所をきゅっと結え、
晶の姿を頭のてっぺんから爪先まで無遠慮に眺めまわした美也子は、満足そうに頷いて、姿身の大きな鏡をドレッサー
の横から運んできた。
「ほら、見てごらん」
 姿見のキャスターをロックして、美也子は晶を大きな鏡の前に押しやった。
「こ、これが……これが、俺……?」
 晶は姿見を見るなり息を飲んだ。
 そこに映っているのは、ショーツとソックスだけを身につけ、羞じらいの表情を浮かべた、スレンダーな体つきの少女だ
った。晶の体つきは、細っこいものの、決して痩せぎすというわけではない。あまり筋肉がついているわけではないけれ
ど、あばら骨が浮いて見えるということもなく、いわゆる『線が細い』という感じで、痩せっぽちというよりも、華奢な印象を
受ける。それに、同年代の男の子に比べて幾らか腰骨が張っているため、お腹から腰のラインにくびれがあって、どちら
かというと女性的な体つきだ。そんな晶が女児用のショーツで下腹部を包まれ、女児用のソックスを履かされた上に、シ
ョーツのバックプリントになっている《カードキャプターさくら》そっくりのヘアスタイルにされてしまったものだから、それこ
そ小学生の女の子と見紛わんばかりだ。
 薄い胸はまだ乳房の発育を迎える前の少女そのままだし、ほっそりした腕は触れなば折れんばかりの弱々しさで、ヘア
スタイルとショーツのバックプリントとソックスの飾りとを《さくら》で統一した姿は、おしゃまな少女以外の何者でもなかった。
ただ、股ぐりに細かなフリルをあしらった女児用ショーツの全部の異様な盛り上がりを除いては。
4320:2007/04/06(金) 12:21:39 ID:qeE7rsqE


× 全部の異様な
○ 前部の異様な
4420:2007/04/06(金) 17:22:23 ID:qeE7rsqE
「ね、すっごいでしょ? かなりの線までいくかなぁとは思ってたけど、でも、まさかこんなに可愛らしくなっちゃうなんて
予想してなかったから、私もびっくりよ。体つきも小学生の女の子みたいだけど、まん丸の童顔もこのヘアスタイルに
合ってて、本当、さくらちゃんの実写版を見てるみたい。このまま外へ連れ出したりしたらロリやペドが入ってるヲタに拉
致されちゃいそう。ああ、でも、それもよいわねぇ。背徳のかほりがするわ。おっといけない、またよだれが」
 美也子は再びわざとらしく手の甲で唇の端をじゅるっと拭ってみせた。
「や、やめろよ、美也子。なんだか、想像するだけで身の毛がよだつじゃないか。それに、なんていうか、おま、そんない
やらしい目で見るんじゃないよ。美也子、なんだか、中年のオヤヂみたいな目してるぞ」
 それまでの喚き声はどこへやら、晶は妙におどおどした様子で言った。無意識のうちに左手の掌で股間の膨らみを覆
い隠し、右腕の肘と掌で左右の乳首を美也子の目から隠そうとする仕種が美也子の加虐的な悦びを掻きたてる。
「おっと、いけない。可愛い妹に怖がられるようじゃ、お姉ちゃん失格ね。ほらほら、怖くないからね。優しいお姉ちゃんに
たっぷり甘えていいんだからね。でも、それにしても、どこからどう見ても小学生の女の子よね。私が小学生だった時よ
り可愛いのがちょっと悔しいほど」
 美也子は晶の目の前から少し体を退くと、晶の周囲をゆっくり歩きまわり、様々な角度から眺めては、半ば感心したよ
うな半ば呆れたような溜息をついて言った。
「だから、そうやって人の体をじろじろ見るのはやめろってば。なんだか、背中がむずむずすんだから」
 晶は美也子と目を合わせないよう僅かに顔を伏せて、抗議の声をあげるというよりは、なんだか懇願するみたいな口調
で言った。
「いいじゃん、たまには目の保養をさせてもらっても。中学の時からずっとバスケばっかりやってて、チームメイトの裸しか
見たことがないんだからさ。それも、みんな筋肉むきむきって感じで、ちっとも女の子らしい体つきじゃないんだよね。だか
ら、たまには、こういうかーいい裸体も愛でたいわけよ。減るもんじゃないし、ケチなこと言わないの。妹は妹らしくお姉ちゃ
んの言いつけに従っていればいいのよ」
 晶が頬を染め恥ずかしそうにすればするほど、美也子は嵩にかかって無遠慮な目つきで晶の体を眺めまわすのだった。

 そんな状態が十分間ほども続いたろうか。
 晶の周りを歩き廻っていた美也子が不意に足を止めると、改めて晶のすぐ目の前に歩み寄った。
 

45名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 22:53:19 ID:s/axxY7x
GJ!
いきなりオムツではなく、しっかりとした女装シーンがイイ!
46名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 00:40:52 ID:XNxgbrve
ああ、女児パンツと靴下いいなあ。
男っぽく振舞おうとする少年に「可愛らしい幼女」の
要素を強く持たせるという点では、
オムツ以上に倒錯的なとこがあるよねえ。

何か、スレ内で出てたものを
色々取り込んでいただいているようで、
もう神としか。
47名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 02:07:34 ID:JX8E2MMM
イヤイヤ言いつつ、身体は正直に、ってのがいいですね。
これからどのようにオムツに結びついていくのか楽しみ
4820:2007/04/07(土) 04:26:56 ID:H9aiG/Fy
 なんの断りもなく唐突に始めてしまった拙作に感想をお寄せいただいた方々に感謝でつ
 ただ、感想の一つ一つに改めてレスしていると雑談スレにしてしまうかもしれませんので、それは
控えさせていただきます
 とはいえ、みなさんの評価が気になるのも正直なところ。ここはいかんだろとか、こういうシチュど
うよとか書いていただければ、こちらのできる範囲内で反映したいかな、と

      ……と、なんというか随分と御大層で偉そうなことを言ってしまいますが、少しでも拙作を
        楽しんでいただければ幸いです。それと、他の人のSSも読んでみたいから>>20はち
        ょっと控えてろよというご意見が出ることもあるかもしれませんが、その時にはそうする
        つもりですので、ご遠慮なくおっしゃってください

 で、なにごともなかったかのように再開 ↓
4920:2007/04/07(土) 04:27:38 ID:H9aiG/Fy
「な、なんだよ、今度は何をしようっていうんだよ」
 大柄な美也子が目の前に立つと、ひどい威圧感を覚える。晶は強がってみせたものの、内心はすっかり怯えてしまっ
ていた。ただでさえ体格と腕力に差がありすぎるのに、美也子が小学生の時に身に着けていた女児用のショーツと女児
用のソックスだけという格好にさせられたものだから、羞恥と無力感は尚さらだ。
「えへへ、眺めてるだけじゃ物足りないから、ちょっと悪戯なんかしてみようかなとか思っちゃってさ」
 美也子は目をほそめて奇妙な笑みを浮かべると、晶の右腕を力まかせにぱっと払いのけた。
 と、晶の胸元があらわになって、左右の乳首が美也子の目にさらされる。
「な、なにを……」
 思わぬ美也子の行動に、晶の口をついて出たのは悲鳴じみた声だった。
 が、あらわになった右の乳首を美也子が人差指の先でぴんと弾いたものだから、悲鳴じみた声も途中までしか出てこ
ない。
「ふぅん。男の子でも乳首を固くしちゃうんだ。晶、自分でわかってる? 晶の乳首、ぴんと勃っちゃってるんだよ。エッチな
気分の時の女の子みたいにさ」
 美也子はくすくす笑いながらそう言って、今度は、人差指と中指の間に晶の乳首を挟み持って、こりこりと転がした。
「や、やめろよ。やめろってば、そんなことされたら……」
 晶は顔を伏せたまま、幼児がいやいやをするように何度も首を振った。
「ん? そんなことされたら? そんなことされたらどうなっちゃうのか、ちゃんと教えて欲しいんだけどな」
 美也子は腰をかがめ、上目遣いに晶の顔を覗き込んだ。もちろん、その間も、乳首を執拗に責める手が休むことはない。
「そんな、そんなこと言わなくてもいいだろ。……そんな意地悪なこと言わなくても……」
 晶は尚も弱々しく首を振って喘ぐように言った。


5020:2007/04/07(土) 06:48:16 ID:H9aiG/Fy
「意地悪なんかじゃないわよ。私はただ、こんなふうにしたら晶の体がどうなっちゃうのか知りたいだけなんだから」
 美也子は右手で晶の乳首を弄びながら、左手で股間にさわっと触れた。
「あらあら、晶ったら、さっきより元気になっちゃって。パンツを穿かせてあげた時、しばらくすればおとなしくなるかなって
思ったんだけど、どうやら勘違いしちゃったみたいね。女の子のパンツを穿いて女の子のソックスを履いて女の子の髪型
にして、でもって、女の子みたいにおっぱいをいじられて興奮しちゃうんだもの、晶ってば、どう見てもエッチな女の子よね。
小学生のくせにエッチなことが大好きなやーらしい女の子。うふふ、でも、お姉ちゃん、そんなやーらしい妹が大好きよ。
もっともっと気持ちよくさせてあげるから、さ、遠慮しないでお姉ちゃんに甘えてごらん」
 美也子の言う通り、晶のペニスは窮屈なショーツの中で今にもはちきれんばかりに怒張していた。ソックスを履くために
両足を上下するたびにペニスがショーツにこすれ、髪型を整える時には背中といわず胸といわず美也子の乳房が触れる
上に熱い吐息が首筋に吹きかかる状況で、ペニスが静まるわけがない。それは、晶ぐらいの年ごろの少年にとっては仕
方のないことだ。なのに、それを、さも晶が女の子の格好をすることで興奮しているのだと美也子は決めつける。
「だけど、このままじゃ、いくらなんでも窮屈で可哀想よね。それに、このままお洋服を着せたら、スカートの前のところに
テントを張っちゃいそう。可愛い女の子がそんなはしたない格好じゃいけないもの、なんとかしてあげなきゃね」
 美也子はわざとらしい思案顔になって独り言みたいに呟いた後、なんとも表現しようのない笑みを浮かべて晶の耳元
に囁きかけた。
「いいわ、お姉ちゃんが晶のおちんちんをおとなしくさせてあげる。パンツの中で窮屈そうにしてるおちんちんを楽にしてあ
げる。ついでに、晶をとっても気持ちよくさせてあげるわね。ううん、心配なんてしなくていいのよ。合宿の時に観たエッチ
なDVDでたっぷりお勉強してるから、お姉ちゃんにまかせておきなさい」
 そう囁き終える前に、美也子の左手はさわさわと動き始めていた。
 晶の大きく怒張したペニスをショーツの上からきゅっと握った左手が、ゆっくり静かに上下に動く。もちろん、右手で乳首
を念入りに責めるのも忘れない。
「だ、駄目だったら……やめて、やめてよ……」
 いつもなら『やめろったらやめろよな!』と怒鳴り出す筈の晶が、今にも泣き出しそうな弱々しい声で、まるで、許しを乞う
ように訴えかける。
「だーめ、やめてあげない。晶のおちんちんがおとなしくなるまでやめてあげない。やめて欲しかったら、ちょっとでも早く
出しちゃうことね」
 それもDVDで観たことの真似だろうか、美也子は晶の耳朶にふっと息を吹きかけた。
 美也子の左手は晶のペニスを掌で包み込むようにして動き、親指の先でペニスの先端を刺激する。
「や、やだ……そんなとこ、やだってば……」
 次第次第に晶の息が荒くなってくる。
「うふふ。晶の乳首、さっきよりずっと固くなってる。気持ちいいんでしょ? ほら、気持ちいいなら気持ちいいって、ちゃんと
お姉ちゃんに教えなきゃ駄目よ」
 美也子の手の動きは決して激しくはない。激しくはないが、ねっとり絡みつくみたいに動いて、晶の感じやすい部分を巧み
についてくる。
5120:2007/04/07(土) 08:43:23 ID:H9aiG/Fy
「お願いだから、もうやめて。どうにかなっちゃいそうだから、もう……」
 とうとう晶は『お願い』という言葉まで口に出すようになっていた。
 と、それを耳にした美也子が不意に手の動きを止める。
「そう。そんなにやめて欲しいの。だったら、やめてあげる。可愛い妹の『お願い』だものね」
 美也子はそれまで晶の股間と乳首を責めていた両手を体の横にすっとおろして、肩で息をする晶の姿を見おろした。
 しかし、口では「もうやめてよ」と言っていた晶だが、こんな中途半端な状態で放置されてはたまらないというのが本当の
ところだ。同級生の女の子の手でいかされるのは屈辱の極みだが、ここまできて急にやめられたのでは、ただでさえ持て
余している性欲の持って行き場がない。
 恨みがましい目で美也子の顔を見上げる晶の口が、何か言いたそうに開いては、すぐに思い直したかのようにおずおず
と閉じた。
「どうしたの? 言いたいことがあったらちゃんと言わなきゃ駄目よ。お姉ちゃんに何かまたお願いごとがあるのかな」
 美也子は左手を晶の股間に向けてそっと伸ばしながら言った。
 美也子の手が自分の方に動くのを見て、晶の顔に何かを期待するような表情が浮かぶ。
 だが、美也子は、晶の股間に触れる寸前のところで左手の動きを止めてしまった。
 途端に、晶の顔を絶望の色が浮かぶ。
 その様子を面白そうに眺めながら、美也子はねっとり絡みつくように言った。
「して欲しいんでしょう? 気持ちのいいこと、もっとして欲しいんでしょう? ちゃんと最後までいかせて欲しいんでしょう?」
 そんな美也子の言葉に、晶は何も応えられない。自分の胸を満たすいやらしい欲望を言葉にできるわけがない。
 けれど、若い肉体は正直だ。晶は無意識のうちに体をくねせら、左右の内腿を摺り合わせて、ショーツに包み込まれたペ
ニスを自らの動きで愛撫していた。
 それを見逃す美也子ではない。
「ほら、ちゃんとお姉ちゃんにお願いしてごらんなさい。『晶、もっと気持ちよくなりたいの。お願いだから、最後までいかせてち
ょうだいよ、お姉ちゃん』っておねだりするのよ。ちゃんとできたら、ご褒美に、気持ちのいいことを続けてあげるから」
 美也子は右手の人差指を真っ赤な舌でぺろっと嘗め、その人差指の先を晶の乳首につっと触れさせて、甘い声で言った。
「……つ、続けてくれないかな、美也子。もうどうにもたまらないんだ。お願いだから、続けてくれないかな」
 晶は屈辱にまみれた顔を伏せ、何度も浅い呼吸を繰り返してから、よく聞いていないとわからないほど小さな声でもごもご
言った。
「だーめ。そんなおねだりの仕方じゃ、お願いはきいてあげない。もっと大きな声でお願いしなきゃいけないでしょ? それに、
いつまで男の子のつもりでいるの? せっかく女の子になったんだから、もっと可愛らしくおねだりしてちょうだい」
 美也子は、小学生の女の子にしか見えない高校生の(それも、誕生日でいえば、実質的には一年近く年上の)男の子をい
たぶることをやめられないでいる自分に驚いていた。だが、どういうわけか、自らの心の奥底に潜むそんな加虐的な性癖が
いとおしく感じられる。ひょっとしたら、自分の体の大きさが強力な武器になることに気づき、晶と自分との立場が逆転したこ
とを実感したあの時から、この異形の感情を自分でも気がつかないまま心の奥底に住まわせていたのかもしれない。あの時、
今度は私が晶を守る番だと感じたのは思い違いで、実は、それまで何かと『おにいちゃん』ぶっていた晶を自分の庇護のもと
に置くことができるのだという悦びに身を震わせたのかもしれない。いや、もっと正確に言うなら、庇護ではなく、支配だろうか。
52名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 10:08:35 ID:spNsa71I
いや、もうGJすぎ。
レスなどいらん。どんどん続けてくれ。
5320:2007/04/07(土) 10:15:00 ID:H9aiG/Fy
「……お、お願いだから、あ、晶に気持ちのいいことしてください。……このままだったら晶、変になっちゃうから、だから、
ちゃんとしてください。お願いだから……」
 回数ばかり多いくせにまるで空気を吸い込めない形ばかりの呼吸を繰り返し、下唇を噛みしめて、すがるような口調で
晶は言った。
「はい、よくできました。でも、最後に『お姉ちゃん』って付けて欲しいわね」
 首筋まで真っ赤にして顔を伏せる晶に、美也子は追い打ちをかけた。
「……お願いします、お……お姉ちゃん……」
 顔を伏せたままの晶の唇が微かに開いて、絞り出すような声が漏れ出た。
「うん、わかった。せっかくの可愛い妹のおねだりだもの、優しいお姉ちゃんとしては放っておけないわよね。じゃ、気持ち
のいいことを続けましょう。それでいいのよね、晶ちゃん」
 とうとう自分のことを『お姉ちゃん』呼ばせることに成功した美也子は晶のことを『ちゃん』付けで呼んでから、再び両手を
動かし始めた。
 が、美也子がさほど手を動かす間もなく、あっけないほど簡単に晶は絶頂に達してしまった。
 同級生の女の子から与えられる想像を絶するような屈辱と羞恥とで、美也子が手を休めている間に、普通なら、いきり
たっていたペニスが力なく萎えしぼんでしまってもおかしくないところだ。けれど、美也子に言葉でなぶられている間に、
晶のペニスはますます固くなっていた。幼なじみで幼稚園からずっと同じクラスの女の子の手でその子の『お下がり』の
ショーツとソックスを履かされた姿のまま恥ずかしいおねだりをするよう強要されるという異様な状況に、晶の下腹部は却
って強く疼きだしていた。美也子が胸の中に加虐的な性癖をひそませていたように、晶の心の奥底には被虐的な欲望が
芽生えていて、それがペニスをますます熱くいきり立たせていたのかもしれない。それとも、美也子のお下がりのショーツ
の柔らかな感触が愛撫し続けたために晶のペニスは萎えることなくますます固く怒帳していたのだろうか。
 いずれにしても、もう限界にまでエレクトしていたペニスは、美也子の手がそっと触れただけで爆発してしまうほど感じや
すくなっていたのだった。
「や、やだっ……」
 見た目そのまま女の子みたいな喘ぎ声をあげたかと思うと、晶の体がへなへなと崩れ落ち、そのまま、お尻を床にぺた
んたとつけ、「く」の字に曲げて左右に大きく開いた両脚もぺったり床につけた格好で、その場に座りこんでしまった。
「あらあら、せっかくおねだりしたくせに、あっという間だったわね。でも、そうやって『女の子座り』してるのも可愛いわよ、
晶ちゃん。ほら、鏡を見てごらんなさい」
 美也子は、床にぺたんと座り込んでしまった晶の姿を正面から映すよう姿見の位置を調整し、大きな鏡に映った晶を大
仰な身振りで指差してみせた。
 鏡の中の晶は、いわゆる『女の子座り』の格好で床にお尻をつけ、泣きべそをかきそうな顔をしていた。両脚が左右に大
きく開いた座り方だからパンツも正面から丸見えで、しかも、パンツのこんもり盛り上がった部分にはうっすらとシミができ
ていて、それがじわじわと広がってゆく様子もくっきり映っている。
「あらあら、晶ちゃんは小学生にもなって、まだおもらし癖が治ってなかったのね。こんなにたくさん白いおしっこをおもらし
しちゃうなんて、晶ちゃんはまだまだ赤ちゃんだったのかしら」
 美也子は、晶の下腹部を包み込む女児用ショーツのウエストゴムに指をかけて手前に引っ張り、まだどくどくと脈を打ち
ながら精液を溢れ出させているペニスをじっと見つめて、わざとらしく優しげな口調で言った。
5420:2007/04/07(土) 11:58:36 ID:H9aiG/Fy
「や、見ちゃ駄目!」
 晶は、一年近く年上の男子という威厳もかなぐり捨て、金切り声をあげて、慌ててショーツの前部を両手で押さえた。シ
ョーツの生地にしみ込んだ精液のねっとりした感触が掌から伝わってくるけれど、そんなもの気にかけている余裕もない。
「あらあら、そこは『見ないでちょうだい、お姉ちゃん』って言わなきゃいけないでしょ?」
 引っ張り上げていたショーツのゴムから指を離し、床に膝をついて晶と目の高さを合わせた美也子は、それこそ幼児に
教え諭すように言った。
「……は、恥ずかしいから見ないでちょうだい……お、お姉ちゃん」
 羞恥と屈辱のために薄い肩をぶるぶる震わせながら、晶は、美也子に教えられるまま言った。
「そう、それでいいのよ。これからも男の子みたいな乱暴な口のきき方にならないよう注意しようね、晶ちゃん」
 美也子は人差指を鈎型に曲げ、晶の顎をくいっと持ち上げて言い聞かせた。
 けれど、晶からの返事はない。もうこれ以上恥ずかしい言葉は口にできない。
「お返事はどうしたの? わかったらちゃんとお返事しないといけないでしょ?」
 美也子の口振りは、それこそ、しっかり者の姉が幼い妹に行儀を教える時そのままだ。
 それでも、晶は押し黙ったまま。
「そう、お返事できないの、晶ちゃんは。なら、ま、いいわ」
 美也子はひょいと肩をすくめてみせると身軽に立ち上がり、足早に、壁際に置いてある本棚の方に歩き出した。
 美也子が何をしようとしているのかまるでわからない晶は、きょとんとした顔つきで美也子の後ろ姿を見つめるばかりだ。

「ね、とっても便利なビデオカメラがあること、晶ちゃんは知ってた?」
 本棚の近くで何やらごそごそしてから元の場所に戻ってきた美也子は、そう言って、晶の目の前に小振りのビデオカメラ
を差し出した。
「テープに録画するんじゃなくて、ハードディスクに録画するから、いちいち巻き戻さなくてもすぐに見られるんだよ。それに、
リモコンを使えば離れた所から録画を始めたり中断したりできるし、ズームの倍率までリモコンで変えられちゃうの。ほら、
ちょっと見てごらん。何が写ってるかな」
 美也子は意味ありげに微笑んでみせると、ビデオカメラの側面に付いている液晶画面を晶の方に向けてボタンを操作した。
 待つほどもなく液晶画面に映し出された映像を目にした瞬間、晶は大きく目を見開いて息を飲んだ。
 映し出されたのは、「「お、おままごとだって〜!?」と素っ頓狂な声をあげて呆れ顔をする晶の姿だった。
5520:2007/04/07(土) 14:22:03 ID:H9aiG/Fy
 更に美也子が早送りボタンを押すと、晶が紙袋に手を突っ込んでいる場面や、美也子が晶に女児用のショーツを穿かせ
ている場面、晶が美也子に髪を整えてもらっている場面といった、これまでこの部屋で起きた様々なシーンが次々に映し
出された。
 もちろん、美也子に責められてとうとう我慢できなくなった晶が床に座り込んでショーツを汚す場面も例外ではない。
「せっかくの記念のおままごとだから、どうしても録画しておきたかったの。晶ちゃんの笑顔を絶対に忘れたくないから」
 しれっとした顔で美也子は言った。
「あらあら、そんなに怖い顔をしないでちょうだい。私はこのビデオ、誰かに見せるために録画しているんじゃないのよ。ただ、
思い出作りのためなんだから。――でも、ま、誰かが私と晶ちゃんのおままごとのことを知ってどうしてもビデオを見せて欲
しいって言ってきたら、その時はどうしょうかな。晶ちゃんがお姉ちゃんの言いつけを守るいい子にしてくれるなら、大切な思
い出のビデオだもの、誰にも見せられないんだけど、聞き分けのない子だったら、晶ちゃんたらこんなに悪い子なのよって
説明するために見せちゃうかもね」
 美也子は思わせぶりに言いながら液晶画面を閉じ、ビデオカメラを再び本棚の上に戻した。
 美也子が何を言いたいのか、わからない晶ではない。
「……てめ、憶えてろよ。汚い真似しやがって、絶対に後でとっちめてやるからな」
 美也子の目の前でショーツを汚してしまった羞恥も忘れたかのように、晶は恨みがましい目で美也子の顔を見上げ、乱暴
な口調で言い捨てた。
 だが、小学生の女の子そのままの外見で女児用のショーツの前部にうすいシミをつくった晶がすごんでみせても、まるで
怖くない。どちらかというと、おもらしでパンツを汚してしまった幼女が自分の粗相をごまかそうとして失敗し、拗ねているよう
に思えて、むしろ微笑ましいくらいだ。
「はいはい、ちゃんと憶えておきますよ。だから、晶ちゃんも忘れないでちょうだいね。お姉ちゃんの目の前で白いおしっこで
パンツを汚しちゃったこと、絶対に忘れないでちょうだいね。お姉ちゃんの目の前で女の子座りをして丸見えにしたパンツに
できた恥ずかしいシミが大きくなったいった様子、いつまでも憶えておくのよ。いいわね?」
 美也子は腰に手の甲を押し当て、すっと細めた目で晶を見おろして、からかうように言った。
「それは……」
 美也子にそう言われて、たちまち晶は口ごもってしまう。
 あまりの屈辱のため一瞬は忘れていたが、美也子の言葉で、ショーツの内側から伝わってくるいやらしくねっとりした感触
を改めて思い出したからだ。さらさらの水などとはまるで違う、ねとねとと絡みついてくるそのいやーな感触は、晶自身のペニ
スから溢れ出た精液の感触に他ならなかった。可愛らしいバックプリントのついた女児用のショーツを汚してしまった『白い
おしっこ』の恥ずかしい感触に他ならなかった。
5620:2007/04/07(土) 15:27:11 ID:H9aiG/Fy
「でも、困ったわね。こんなじゃ、可愛らしいお洋服を着せてあげても、いつおもらしで汚しちゃうか知れたものじゃないわ。
パンツだけだったらお洗濯をすればすむけど、スカートやワンピースだとクリーニングに出さないといけないし。クリーニン
グに出す時、お店の人に恥ずかしいシミをみつけられたらなんて言えばいいんだろう。適当にごまかせばいいのかしら。
それとも、うちの妹ったらもう小学生なのに幼稚園の子や赤ちゃんみたいにおもらしでせっかくの可愛いお洋服を汚しちゃ
うんですよってちゃんと説明した方が綺麗にクリーニングしてくれるかしら。ね、晶ちゃんはどうすればいいと思う?」
 すっかり押し黙ってしまい時おりビデオカメラの方にちらちらと不安げな目を向ける晶に、美也子は、口では困った困っ
たと言いながらも実のところまるで困ってなどいないことが明らかな表情で言った。
「……」
 晶は一瞬だけ美也子の顔を見上げたが、じきに、弱々しく首を振って顔を伏せてしまう。
「あ、だけど、困ってばかりもいられないわね。いつまでもおもらしで濡れたパンツのまま裸んぼうだと晶ちゃんが風邪を
ひいちゃう。ちょっとだけ待っててね。新しいパンツに穿き替えさせてあげたら、すぐにお洋服を着せてあげるから」
 美也子はいかにも優しそうな姉を演じてそう言ってクローゼットの前に歩み寄った。
 けれど、紙袋の中にはあと何枚かショーツが入っていたのだから、本当ならわざわざクローゼットの扉を開ける必要は
ない筈だ。
 なのに紙袋に入っていたショーツをそのまま残して美也子がクローゼットに歩み寄ったのは、大きなビニール袋を取り出
すためだった。
「念のためにと思って午前中に買ってきておいたんだけど、まさかこれが役に立つとは思わなかったわ。でも、これならお
もらししちゃっても大丈夫よ」
 美也子はクローゼットの中から持ってきたビニール袋を晶の目の前に置くと、それを軽くぽんと叩いて言った。
 ビニール袋には大手のドラッグストアチェーンの名前が印刷してあって、中に入っているピンクのパッケージが薄く透けて
見えている。
「さ、開けてみて。きっと晶ちゃんも気に入ってくれると思うわよ」
 なぜとはなしに胸騒ぎをおぼえる晶に向かって、美也子が有無を言わさぬ口調で言った。
5720:2007/04/07(土) 16:18:59 ID:H9aiG/Fy
 晶はビニール袋を開けるのを躊躇ったが、美也子がビデオカメラと晶の顔を見比べながら
「晶ちゃんは聞き分けのいい子だもの、お姉ちゃんの言いつけをちゃんと守れるよね」
と言うものだから、最後にはビニール袋に手をかけるしかなかった。そうしなければ、美也子がビデオカメラの映像を誰に
見せるか知れたものではない。
 晶はのろのろと手を動かし、ビニール袋の結び目を解いて、中に入っているピンクのパッケージを取り出した。
 取り出したパッケージには『学童用Mサイズ(女の子用)・お徳用パック』という白抜きの文字とともに、有名な紙おむつの
ブランド名が大きく印刷してあった。
 文字を目にした途端、晶は信じられない物を見たような顔になり、ビニール袋から取り出した紙おむつのパッケージを取
り落としてしまった。
「最近は紙おむつの種類も増えて、よく探せば小学生用のも売ってるのね。それに、病人介護用のとは違って可愛いイラ
ストもついてるみたいだし、これなら晶ちゃんも気に入ってくれるよね。ほら、ちゃんと女の子用のを買ってきてあげたのよ。
どんなイラストか早く見てみたいよね」
 幼児がいやいやをするみたいに弱々しく首を振る晶の様子を面白そうに眺めながら、美也子は紙おむつのパッケージを
自分の手元に引き寄せ、ミシン目に沿ってビニールの外装を破った。
「ほら、見て見て。ハート模様の紙おむつよ。可愛いわね。晶ちゃん、早くあててみたいでしょ?」
 美也子は、パッケージの中からいそいそと取り出した三つ折りの紙おむつを晶の目の前で広げてみせた。淡いピンクの
表地に濃いめのピンクで大小様々なハート模様をプリントした紙おむつはパンツタイプで、ちょっと見には、厚手の生地で
できた女児用ショーツに見えなくもない。けれど、股ぐりを縁取る大きめのギャザーと、ショーツでいえばクロッチの部分に
あたる吸水帯の膨らみを見れば、それが普通のショーツなどではなく紙おむつだということは明らかだ。
「……そ、その紙おむつを……お、俺が……?」
 自分で口にした『紙おむつ』という言葉に顔を真っ赤にしながら、ごくりと唾を飲んで晶が言った。
「そうよ。いつおもらししちゃうかもしれない晶ちゃんだもの、普通のショーツだったらお洋服まで汚しちゃうでしょ? そんな
子にお似合いの下着はおむつに決まってるわよね? でも、そんなに恥ずかしがることはないのよ。新聞で読んだんだけ
ど、小さい子のおむつ離れが年々遅くなってるんだって。それで、おむつのメーカーも、これまで作ってなかったような年齢
向けのおむつを作るようになったそうよ。ちょっと前までは四歳児向けのおむつが一番大きいサイズだったんだけど、今は
こうして、晶ちゃんにも合うようなサイズのも作ってるの。それって、つまり、小学生でもおむつを使う子がたくさんいるってこ
とよ。ね、おむつのお世話になる小学生、晶ちゃんだけじゃないから恥ずかしくないでしょう? それに、ほら、こんなに可愛
いイラストがついてるんだよ。よかったね」
 美也子はそう言って、ハート模様の紙おむつを晶の目の前に突きつけた。
58名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 17:46:47 ID:JX8E2MMM
ショーツ内オモラシ射精GJ!
先濡れでショーツを汚す描写と、
それをネタに美也子に言葉なじりされる
シーンがあるともっと良かったです。

後、もし今からでも可能であれば、おむつをする前に
剃毛でつるつる赤ちゃんチンコにして欲しいです。
59名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 01:11:37 ID:XIsHe1UU
もうGJとしか言いようがない!!
60名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 02:32:42 ID:QtYUYO+9
今日初めてこのスレ見つけて、一気読みしたけど、
もうほんとGJですた。
61名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 20:36:30 ID:ytm+1S4w
神だな
6220:2007/04/09(月) 05:39:33 ID:z8c5QVj7
「ち、ちょっと待てよ。どうして俺がこんな扱いを受けなきゃいけないんだよ。そりゃ、おままごとにつきあってやるとは言っ
たけど、あれは、思い出をつくりたいって美也子に頼まれたからで……」
 女児用のショーツを穿かされ、その中に精液を溢れ出させてショーツをべとべとにしてしまって美也子のなすがままに
されていた晶だが、さすがに紙おむつを着用させられそうだとわかると、なけなしの気力を振り絞ってでも抵抗せざるを得
ない。
「あら、晶ちゃんてばまだ自分のことを『俺』だなんて言ってる。それに私のことを『美也子』ですって? さっきから何度も
教えてあげた筈よ。私のことは『お姉ちゃん』って呼びなさいって。それと、自分のことは『私』になさい。あ、ちょっと待って。
それだとちょっと大人っぽく聞こえるから――そうね、『あたし』がいいわ。わかった? これから自分のことは『あたし』よ。
いいわね?」
 震える声で晶が口にした抗弁などまるで気に介するふうもなく、むしろ美也子はますます嵩にかかって命令した。しかし
その言葉が厳しい命令口調ではなく幼い子供に優しく言い聞かせるような口調なのが、却って晶の屈辱を煽る。
 晶は下唇を噛みしめて弱々しく首を横に振った。
 そんな晶の態度に美也子は微かに首をかしげ、
「そう。晶ちゃんたら、そんなに聞き分けのわるい子だったの。もっと素直ないい子だと思ってたのに、お姉ちゃん悲しいわ」
と、殆ど感情のこもらない声で言ったかと思うと、両手で広げ持っていた紙おむつをパッケージの上に置き、晶の目の前に
正座した。
 思わず身を退こうとする晶だが、美也子の動きの方が早い。
 だらしなく床にぺたんと座り込んでいる晶の体に美也子の両手が絡みつき、そのまま力まかせに引き寄せた。
「な、何なんだよ!?」
 怯えの色を浮かべて金切り声をあげる晶に向かって美也子は
「そんなに聞き分けのわるい子にはお仕置きよ。晶ちゃんがいい子になるよう、お姉ちゃんがちゃんと躾けてあげるのよ」
と、聞きようによってはどこか淫靡な感じのする笑いを含んだ声で言い、きちんと両脚を揃えて正座をした自分の脚の上に
晶の体を腹這いにさせた。お腹が左脚の腿、下腹部が右脚の腿に乗るような格好だ。
63名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 07:13:21 ID:Uivon6kz
朝も早よから神乙
6420:2007/04/09(月) 07:36:10 ID:z8c5QVj7
 美也子の腿の上に腹這いの姿勢でうつ伏せにさせられた晶はさかんに身をよじるが、美也子の手で押さえつけられて
逃げ出すことはかなわない。
「お姉ちゃんは晶ちゃんにいい子になって欲しいからお仕置きをするのよ。晶ちゃんが憎くてこんなことをするんじゃない
んだからね」
 憎くてこんなことをするんじゃない。面白いからするんだ。ふと、心の中をそんな言葉がよぎった。美也子は胸の中で赤
い舌をぺろっと突き出すと、左手で晶の背中を押さえつけたまま、右手を高々と振り上げた。
 その直後、ぱんーん!という激しい音が部屋中に響き渡った。
 美也子が高々と振り上げた右手を力まかせに振りおろし、思いきり晶のお尻をぶった音だ。
「つっ!」
 体をのけぞらせた晶の口を悲痛な呻き声がついて出た。ぎゅっと目を閉じる顔が苦痛に歪む。
 けれど、美也子が手を止める気配はない。
 それから何度も筋肉の弾ける音が続いて、そのたびに、晶が悲鳴めいた呻き声をあげる。

「……やめて。お尻をぶつのは、もうやめて……」
 やがて、息も絶え絶えに懇願する晶。
「いい子にするのね? お姉ちゃんの言いつけを守る聞き分けのいい子になるのね?」
 ようやく右手の動きを止めた美也子は、自分の脚の上でぐったりと首をうなだれる晶に、念を押すように言った。
「いい子になる。いい子になるから、もうお尻をぶたないで……」
 一瞬だけ逡巡の表情を浮かべ、上目遣いに美也子の顔を見上げた晶だが、じきに、再び首をうなだれて諦めたように
言った。
 晶が屈服したのは、バスケットボールで体を鍛え上げている美也子の手で力まかせにお尻をぶたれ続ける痛みのため
だけではなかった。もちろん、肉体的な痛みを感じないわけではないけれど、それよりも、むしろ、精神的な苦痛の方が晶
には耐え難かったのだ。まるで物事の道理など何一つわからない幼児のように美也子の腿の上に腹這いにさせられて、
それこそ聞き分けの悪い幼児そのままおしりをぶたれるというお仕置きを受ける屈辱と羞恥。晶には、肉体的な痛みその
ものよりも、『お仕置き』と称してそうやって与えられる精神的な苦痛の方が辛かった。しかも、その上――。
「そう、いい子になるのね。それでいいのよ。お姉ちゃんだって、可愛い晶ちゃんにお仕置きをするのは辛いんだからね。
それは晶ちゃんもわかってちょうだい。うふふ、でも、ひょっとしたら晶ちゃんにはお仕置きなんてちっとも辛いことなんかじ
ゃないかもしれないけど」
 美也子は優しく教え諭すように言って、意味ありげに笑ってみせると、それまで腹這いにさせていた晶の体を両手で抱き
上げた。そうして美也子は上半身を起こしたまま爪先立ちになって、晶の体を背中から抱え上げ、自分の膝の上に晶のお
尻を載せた。膝を折って爪先立ちになった美也子が椅子の代わりになって、その上に晶がちょこんと座る、そんな格好だ。
 そうすると、美也子の目には、晶の肩越しに、女児用のショーツに包まれた晶の股間が丸見えになる。
 ――ついさっき美也子の手でいかされてショーツの中に精液を溢れ出させてしまいへなへなと萎えしぼんだ筈の晶のペ
ニスが、今はまた元気を取り戻して凶々しくいきり立っていた。
6520:2007/04/09(月) 09:02:20 ID:z8c5QVj7
 晶が屈服せざるを得なかった一番の理由こそが、美也子の手でお尻をぶたれながらエレクトさせてしまった、その恥ず
かしい肉棒だった。美也子と晶の立場が逆転したあの時、美也子の心の中に加虐的な感情が芽生え、一方、晶の胸の
奥底には、被虐的な感情が生まれていた。それまで庇護されるべき存在だった美也子は晶を自分の支配下に置くことに
不埒な悦びを覚えるようになり、対して、それまでずっと美也子を庇ってきた晶は、逆に、美也子に全てを委ねることに甘
美な悦びを感じるようになっていたのだ。けれど、晶自身はその事実を認めるわけにはいかなかった。おにいちゃんぶっ
てヒーローを演じてきた晶にとって、自分の心の中に芽生えた歪んだ欲望は決して直視することのできない、忌避すべき
異物だった。自分の胸の奥底にそんなものを抱え持ってしまったことを認めまいとして、晶は、美也子との立場が逆転し
た後も男らしくふるまってみせ、わざと乱暴な口のきき方を続けてきていたのだった。なのに、美也子にお尻をぶたれるこ
とで醜く怒張してしまったペニス。それは、それまで必死に隠しおおしていた晶の異形の欲望を、これ以上はないくらいに
はっきりとした形にしてさらけ出してしまっていた。それを見る者は一人残らず、晶が心の奥底に隠し持っていた歪んだ欲
望の存在を知ることになるだろう。もちろん、美也子とて例外ではない。晶のお尻をぶっている間にむくむくと起きあがって
くるペニスの感触をジーンズの生地越しに腿に感じて、美也子は晶の胸の内を明瞭に見透かしていた。そうして、自らの意
思に反して下腹部が熱く疼き出すのを感じた晶は、とうとう屈服してしまったのだった。おそらくもう二度と美也子の支配下
から逃れることはかなわない、それは徹底的な屈服だった。
「それじゃ、ちゃんとお返事してちょうだい。晶ちゃんがいい子になること、ちゃんと言葉にしてお姉ちゃんにお返事してちょう
だい。なんて言えばいいか、もう教えなくてもわかってるよね? 晶ちゃんはお利口さんだものね?」
 美也子は自分の膝の上に晶を座らせたまま、姿見の鏡に向かい合った。
 美也子に背中から抱きかかえられた晶の姿が、大きな鏡に正面から映る。もちろん、うっすらとシミになった前部を再び
恥ずかしく膨らませたショーツも丸見えだ。
 晶は慌てて目を閉じたが、一瞬だけ目にした鏡に映る自分の姿はくっきりと瞼に焼き付いている。
「……い、いい子になる。聞き分けのいい素直な子になるから、もうお仕置きはやめて……」
 屈辱と羞恥に耳の先まで真っ赤に染めて、晶は蚊の鳴くような声で言った。
「そう、いい子になるって約束できるのね。でも、誰がいい子になるの? それを誰に約束するの? それもちゃんと言わな
きゃいけないでしょ?」
 真っ赤に染まって熱くほてる晶の耳朶にふっと息を吹きかけて、美也子はねっとりした口調で言った。
「……あ、あたし、いい子にする。言いつけもちゃんと守る。聞き分けのいい子になるって、お、お姉ちゃんに約束する。だか
ら、もう……」
 最後の方は泣き声になりながら、震える声で晶は言った。
6620:2007/04/09(月) 12:40:42 ID:z8c5QVj7
「そうそう、それでいいのよ。晶ちゃんはちゃんとお約束できて、本当にお利口さんだわ。うん、わかった。晶ちゃんがいい
子になってくれるんだったら、お姉ちゃんもお仕置きはしないわよ。こんなに可愛い妹が悲しむとこなんて見るのはいやだ
もの。もうお仕置きはやめて、その代わり、たっぷり可愛がってあげるわね」
 晶の言葉に美也子は相好を崩して応え、膝の上に座らせた晶の背中に乳房を押し当てた。
 鍛え上げた美也子だから、乳房も、もともとの柔らかな感触に加えて適度な張りがある。そんな乳房の感触を背中に感
じて、晶のペニスがますます固くなってしまう。おままごとと称して自分を無理矢理に幼女扱いする美也子の乳首の感触
に敏感にベニスを大きくしてしまうなど屈辱のきわみだけれど、年ごろの男の子が持て余し気味の性欲を抑えつけるのは
簡単なことではない。しかも、美也子に支配されることに歪んだ悦びを覚える晶だから、その屈辱さえもがペニスをいきり
立たせる要因になってしまう。
「あらあら、おちんちんがこんなに元気になっちゃって。でも、晶ちゃんは女の子なんだから、おちんちんが大きいままじゃ
おかしいよね。気持ちのいいことをして、ついでに、おちんちんを小っちゃくしちゃおうね」
 美也子は膝の上に座らせた晶の股間に右手を伸ばした。
「ほら、鏡を見てごらん。お姉ちゃんに後ろから抱っこしてもらっている晶ちゃんが映っているでしょう? 小っちゃい子はね、
こうやって抱っこしてもらっておしっこするんだよ。だから、晶ちゃんも白いおしっこを出しちゃおうね。もういちど白いおしっ
こを出して、いやらしいおちんちんを小さくしようね。お姉ちゃんがおしっこさせてあげるから、晶ちゃんはそのまま何もしなく
ていいんだよ」
 ショーツにしみ込んだ精液の感触などまるで気にするふうもなく、むしろその感触を楽しむように、美也子はショーツの上
から晶のペニスをきゅっと握りしめた。
「や、駄目! そんなことしたら、そんなことしたら……」
 いきり立ってこれでもかと敏感になっているペニスに触れられて、晶の腰がぶるっと震えた。
「そんなことしたらどうなっちゃうの? お利口な晶ちゃんはちゃんとお姉ちゃんに教えられるよね? そんなことしたらどうな
っちゃうのか、さ、教えてちょうだい」
 美也子は、ショーツ越しにペニスを握る右手をゆっくり上下に動かしながら、左手の親指と人差指で晶の乳首をつまんだ。
「そんなことしたら……駄目、出ちゃう。あ、あたしのあそこからやらしいおしっこが出ちゃうよぉ」
 晶はうわずった声で言い、くねくねと体をよじった。
「いいのよ。それで。晶ちゃんに白いおしっこをさせてあげるためにお姉ちゃんはこうしてるんだから。ほら、お姉ちゃんにたっ
ぷり甘えながら、いやらしいおしっこを出しちゃおうね」
 美也子は晶のうなじに熱い吐息を吹きかけた。
「い、いやぁ。出ちゃう、ほんとに出ちゃうってば〜」
 そう言って首を振る晶は、いやいやをする幼児そのままだ。
67名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 14:31:52 ID:zBdsTluk
teraeros
6820:2007/04/09(月) 15:56:03 ID:z8c5QVj7
「いいのよ、出しちゃって。いつまでも我慢してると体に毒だから、さ、出しちゃおうね」
 美也子は言い聞かせるように甘く囁いて、とどめをさすみたいに右手をさわっと動かした。
 ペニスがどくんと脈打つ感触がショーツの生地越しに掌に伝わってくる。
「出ちゃう、白いおしっこ出ちゃう」
 喘ぎ声とも呻き声ともつかぬ、聞きようによってはまるで甘えてでもいるかのような声が晶の口から漏れる。
「出しちゃっていいのよ。早く出しちゃって楽になりましょうね」
「……パンツの中に?」
「そうよ。まだおもらしの治らない晶ちゃんだもの、パンツの中におもらししちゃっていいのよ。小学生のくせにまだおもら
しの治らない可哀想な女の子だもん、パンツを汚しちゃっても、お姉ちゃん、ちっとも怒らないよ。白いおしっこでパンツ
を濡らしちゃう晶ちゃん、とっても可愛いもん。お姉ちゃんが叱るわけないよ」
 美也子が甘い声で言い聞かせると、晶がこくんと頷いた。暗示にかかってしまったのか、それとも、あまりの羞恥に耐
えかねて、暗示にかかったふりをしているのか、それは美也子にはわからなかった。おそらく、当の晶自身もどちらなの
かわかっていないだろう。
 体をのけぞらせ美也子の乳房に寄りかかるようにして息を荒げる晶の下腹部を包むショーツの前部に、生温かくべと
べとした恥ずかしいシミが新たに広がってゆく。

「出ちゃった? 白いおしっこ、もうみんな出ちゃった?」
 ショーツの盛り上がりが萎えるのを待って、幼児をあやすように美也子が言った。
 その言葉に、はにかむような表情を浮かべて晶がこくりと頷く。
「そう。お姉ちゃんの言う通りにできて、晶ちゃんは本当にいい子だわ。じゃ、パンツを脱ぎ脱ぎしようね」
 おもらし癖の治らない小学生にというよりも、まるで幼稚園の年少さんに対するように言って、美也子は晶の頭を二度
三度と撫でた。
「パンツを脱いで……お、おむつなの? あ、あたし、やっぱり、おむつなの?」
 目の下をほんのり赤く染めて、晶は細い声で言った。
「そう、おむつよ。準備するから、ちょっとの間だけ待っててね。晶ちゃんはいい子だもの、一人で待ってられるよね?」
 美也子はとびきりの笑顔で応え、それまで膝の上に座らせていた晶を床に立たせると、紙おむつの入ったビニール袋
と一緒に持ってきていたバスタオルを晶の足元に広げた。
69名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 21:35:31 ID:Bj3VkOwl
相変わらずの素晴らしい展開、ご苦労さまです。
個人的にはおむつに浣腸、という展開を期待したいが、
流石にこれは賛同が得られないだろうな…
70名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 22:08:54 ID:zBdsTluk
>>69
それはちょっと・・
71名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 22:39:20 ID:/XKOXrEM
>>69
それは反対。

つーか神の想うままに続けてくれ。
神GJ!!
72名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 22:46:46 ID:NyTZXhEd
書き手氏乙っす、思うままに続けてください。

しかしあえて言いたい。排泄のないオムツなんてッ!!
73名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 00:47:34 ID:PEEgmsn7
GJ!
もう良すぎます!!
74名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 02:23:38 ID:UxmX4rAF
素晴らしい。
7520:2007/04/10(火) 05:29:29 ID:brzgp2Bk
「はい、じゃ、このバスタオルの上に立ってちょうだい。ひょっとしておちんちんにまだ白いおしっこが残っていたら、パンツを
脱ぎ脱ぎする時に床を汚しちゃうかもしれないから」
 美也子は広げたバスタオルを二つ折りにし、その上に晶を立たせると、大きなシミになったショーツをすっと引きおろした。
 それまでも微かに漂っていた青臭い臭いが、こときわ強く匂いたつ。晶は、自分の体から溢れ出たいやらしい体液の臭い
に、いたたまれないような表情を浮かべた。
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのよ、晶ちゃん。小っちゃな子のおしっこの臭いを嫌がる人なんていないから。お姉ち
ゃん、晶ちゃんのおしっこの臭い、大好きだよ」
 わざと優しく慰めて言う美也子の言葉が、いっそう晶の羞恥をくすぐる。
 いてもたってもいられないほど恥ずかしそうにする晶を満足そうに眺めながら、美也子はショーツを足元まで引きおろした。
 窮屈なショーツから解放されたペニスは晶の股間に力なくだらんと垂れ下がり、その先端から、ねっとりした細い糸をひい
た。本当のおしっことは違って粘りけのある精液だから、完全にはショーツに吸収されない。それが恥ずかしい糸になって滴
り落ちているのだ。
「バスタオルを敷いておいてよかったわね。床を汚しちゃって、それを晶ちゃんが気にしたら可哀想だものね」
 小さなねっとりした雫になってペニスの先から滴り落ち、バスタオルに吸い取られる精液の様子をじっと見つめて、美也子
は呟くように言った。そうして、不意に顔を上げると、晶の股間と顔を見比べて続けた。
「でも、残りのおしっこが落ちちゃうのをこのまま待っていたらいつになるかわからないから、お姉ちゃんがおちんちんを綺麗
綺麗してあげるわね。ちょっとひやっとするけど、我慢するのよ」
 そう言って美也子がドラッグストアのビニール袋から取り出したのは、ウエットタイプのお尻拭きの容器だった。おしっこや
うんちをしてしまった赤ん坊のお尻を新しいおむつで包み込む前に綺麗に拭くのに使う、ウエットティッシュに似た不織布だ。
「んっ……」
 汚れたお尻を清潔にするためアルコール系の消毒液をしみ込ませたお尻拭きが触れると、たちどころにペニスにひんやり
した感覚が走る。ショーツ越しに美也子の手で精液を搾り取られてだらしなく萎えてしまったペニスが、そのひんやりした感
触にますます身を縮める。
「おちんちんが小さくなってよかったわね、晶ちゃん。これで、可愛いショーツを穿いてもちっとも変じゃないわよ」
 恥ずかしそうに身をひそめるペニスを見て美也子は言い、晶の顔を正面から覗き込んで、悪戯っぽい口調で付け加えた。
「これで、女の子用のハート模様の紙おむつもお似合いね」
7620:2007/04/10(火) 07:22:00 ID:brzgp2Bk
「お、おむつ……おむつあてられちゃうんだ、あ、あたし……」
 もう何度か口にしているのに、まだその言葉を口に乗せるのが恥ずかしいのだろう、『あたし』と言うたびに口ごもりなが
ら、晶はまるで自分自身に言い聞かせるように呟いた。
「そうよ、おむつよ。小学生のくせにおもらしの治らない子の下着はおむつなのよ。晶ちゃん、さっき約束したよね? 聞き
分けのいい素直な女の子になるって約束したよね?」
 美也子は『おむつ』というところを強調して言い、すっと目を細めて、『約束』という言葉を念入りに何度も繰り返した。
「や、約束は……したけど……」
 美也子が今度は何を言い出すのか激しい不安を覚えて、晶は思わず口ごもってしまう。
「じゃ、約束を忘れないようにちゃんとしておきましょうね」
 美也子は意味不明の言葉を残してくるりと背中を向け、女児用の衣類やドラッグストアのビニール袋を収納していたあ
のクローゼットの前に三たび歩み寄ると、今度は、プラスチック製の大きなトレイを両手に捧げ持って戻ってきた。
 美也子がトレイを床に置き、その上に載っている物を見て、晶の顔に訝るような表情が浮かんだ。
 陶器でできたカップのような物、小振りのポット、清潔そうなタオル、それに、長方形の金属製の容器。それが何をする
物なのか、いくら目を凝らして見つめても、晶にはまるで見当もつかない。
 が、トレイの上に載っている長方形の容器の蓋を美也子が思わせぶりな手つきで持ち上げた瞬間、
「い、いや! それは、それだけはいや!」
という叫び声が晶の口をついて出た。
 金属製の容器に入っていたのは、銀色に光る鋏に、どきどきするような鋭い刃の付いた剃刀、それに、見るからに柔ら
そうな豚毛をたっぷり植え込んだシェービングブラシと、シェービングソープの容器だった。それらは、普通に考えれば髭
を剃る時に使う道具なのだが、美也子がトレイを置く時に(体毛が薄くて殆ど髭など生えない)晶の顔ではなく股間にじっ
と視線を注いでいたことを考え合わせると、美也子がそれで何をしようとしているのかは明らかだった。
 美也子は、晶の、今は小さく縮こまったペニスがひそむ下腹部の黒い茂みを剃り落としてしまうつもりに違いない。
7720:2007/04/10(火) 08:25:16 ID:brzgp2Bk
「晶ちゃんが約束を忘れそうになっても、綺麗になったあそこを見れば、すぐに思い出すんじゃないかしら。だから、素直
な女の子になりますっていう約束を忘れないよう、おちんちんの周りを綺麗にしておこうね。それに、おもらしの治らない
ような子があそこに毛を生やしてるなんて変でしょう? いつパンツを濡らしちゃうかわからないからおむつのお世話にな
らなきゃいけない子にお似合いの綺麗なあそこにしてあげる」
 下着も髪型も自分の呼び方も全て幼い女の子に変貌させられた晶に一つだけ残っている高校生男子としてのしるし。
そのしるしさえ、美也子は奪い去ってしまおうというのだ。
「で、でも、だって……」
 何をどう抗弁していいのかわからない。いや、そもそも、僅かな抗弁さえ許されない立場に置かれていることさえ忘れか
けて、晶は口をぱくぱくさせるばかりだ。
 けれど、美也子は晶の胸の内などまるで知らぬげに、、陶器のカップにシェービングソープの粉末とポットの湯を注ぎ入
れて豚毛のシェービングブラシでかき混ぜ、きめの細かい泡をたてる作業に夢中だ。
「いや、それだけはいや!」
 晶は金切り声をあげて後ずさった。
 けれど、さっきまで穿いていたショーツが足首に絡まって、まともに脚を動かせない。
 あっという叫び声が聞こえたかと思うと、晶が尻餅をついてその場に座り込んでしまっていた。普通、高校生の男の子が
尻餅をついたら、どすんという音が響き渡りそうなものだが、小柄で華奢な晶だから、ちょこんという感じだ。それがまた美
也子の加虐的な悦びを妖しくくすぐる。
 シミになったまたがみの深いショーツを足首に絡ませて尻餅をつき、お尻をぺたんと床につけて唇を半開きにしている晶
の姿は、股間の黒い茂みといやらしい肉棒さえ見えなければ、あどけない少女そのままだった。いや、少女というよりも、
まだおもらし癖が治らなくておむつを手離せない幼女といった方がふさわしいだろうか。しかも、その茂みさえもうじきに剃
り落とされようとしているのだ。
「あらあら、晶ちゃんはまだあんよもできない小っちゃい子だったのかな。だったら、尚のこと、あそこを綺麗にしてあげた方
がお似合いね。すぐに用意するから、そんなに暴れないでおとなしく待っていてちょうだい。ほら、こんなに綺麗な泡。柔ら
かい泡を塗り塗りしたら気持ちいいわよ、きっと」
 床にぺたんと座り込み丸見えになった晶の股間にシェービングブラシを押し当てて、美也子はあやすように言った。そうし
て、
「それに、体育の授業がプールになるのは七月からだったでしょう? きれいになったあそこのまま学校へ行っても心配す
ることはない筈よ」
と、それまで晶のことを徹底的に子供扱いしていたくせに、そうした方が晶の羞恥を余計に激しく掻きたてることができるの
を直感してか、不意に、晶を現実の世界に引き戻すような言葉を口にした。
 それを耳にして、晶の顔がみるみる間に朱に染まってゆく。
7820:2007/04/10(火) 09:25:08 ID:brzgp2Bk
「私、いつも思ってたんだ。晶って、絶対、海パンよりもスク水の方が似合うだろうなって。胸はぺたんこだけど、世の中に
は、つるぺたが一番だって言い張るヲタもいるんだし、男の子にも結構モテちゃうんじゃないかな。ああ、でも、つるぺたの
内、つるんが抜けてるんだったっけ。見た目はまんま女の子なのに、こんなに立派なおちんちんの持ち主なんだもん、
もりぺたってとこね」
 まるで女の子みたいな羞じらいのそぶりを見せる晶に、美也子はますます恥ずかしい言葉を投げかけた。
 が、晶の股間をシェービングソープの細かな泡で真っ白に塗りたくり終えると、再び幼い妹に対するような口調に戻って
言う。
「じゃ、今からお姉ちゃんが晶ちゃんのあそこを綺麗にしてあげるわね。鋏も要るかなと思ってたんだけど、晶ちゃんのあ
そこ、あまり毛が生えてないから、剃刀だけでいいみたい。晶ちゃんって、顔の産毛も薄いし脇毛も薄いから、お手入れが
楽でいいわね。お姉ちゃん、ちょっぴり妬けちゃうな。――へんに動いたりしたら剃刀でおちんちんを切り落としちゃうかもし
れないから、おとなしくしててちょうだいね。ま、その時はその時。本当に女の子になっちゃえばいいんだけど」
 最後の方は冗談めかして言って、うふふと美也子は笑った。けれど、正直なところ、どこまでが冗談なのか知れたもので
はない。
 美也子はシェービングソープがまんべんなく塗れていることを確認してから、シェービングブラシの代わりに剃刀を手にし
た。薄く鋭い刃が、蛍光灯の光を冷たく反射する。
「いいわね、始めるわよ」
 お尻拭きの消毒液のひんやりする冷たさとはまた違う硬質のひやっとした感触が下腹部に触れて、晶は思わず体を固く
した。警告されなくても、剃刀の刃が触れている間は微塵も体を動かすつもりはない。
 じょり、じょり。
 じょり、じょり。
 プールの季節になると美也子もデルタゾーンの手入れは怠らない。けれど、今どきのことだから、使うのは電動のレディ
スシェーバーだ。使い慣れない剃刀で晶の飾り毛を剃り落としてゆく手つきはぎこちない。そのため、晶にしてみれば、無
惨に剃り落とされてゆく縮れ毛のことよりも、どこか切られはしないかという心配の方が大きかった。
 時おり剃刀の刃が下腹部の肌だけではなくペニスにも触れて、ぞくっとした感覚が背中を突き抜ける。その反動か、そっと
ペニスに添える美也子の掌があたたかく感じられる。
 剃刀の刃が下腹部を這いまわっている間、晶はまんじりともしない。いや、まんじりともできない。
7920:2007/04/10(火) 12:23:52 ID:brzgp2Bk
 そんなふうにして、美也子の慣れない手つきながらも、黒い茂みが少しずつ姿を消してゆく。
 自分の下腹部が幼児めいた見た目に変わってく様子を、晶は身じろぎもせずに見つめるしかなかった。目を閉じようと
しても、なぜか吸い寄せられるように両目が美也子の手の動きを追い続けてしまう。
 そうして、やがて。
 美也子が剃刀をトレイに戻し、ポットの湯で湿らせたタオルを晶の下腹部に押し当てて、まだ幾らか残っている純白の
泡を拭き取り始めた。
「ちゃんとおとなしくしてて、本当に晶ちゃんはお利口さんだったわね。さ、お利口さんにお似合いの綺麗なあそこをよぉく
覧なさい」
 シェービングソープの泡を丁寧に拭い取った美也子は、にっと笑って晶の下腹部を掌で差し示した。
 もともと体毛が薄く女の子みたいな白い肌の晶だけれど、ほっそりした腿の肉の付き具合と相まって、飾り毛を剃り落
とした股間は肌の白さがいっそう際立ち、まるで汚れを知らない幼女そのままだった。ただ、その体に似合わぬ醜悪な
肉棒を除いては。けれど、その肉棒も、剃刀の刃の冷たい感触と、ひょっとしたら本当に怪我を負わされるのではないか
という恐怖にも似た怯えから、いつもになく縮こまり、その存在を目立たぬようにしている。
「それじゃ、今度こそちゃんとパンツを脱ぎ脱ぎしようね」
 一言も発することなく自分の股間を覗き込み薄い胸を盛んに動かして荒い呼吸を繰り返している晶の耳に囁きかけて、
美也子は、晶の足首にまとわりついているショーツを手元に引き寄せた。剃毛の間に晶が逃げ出すのを阻むためのコッ
トンの足枷も、役目を終えた今となってはもう用済みだ。
「さ、パンツの代わりにおむつよ。これでもう、いつおもらししちゃっても大丈夫だからね」
 美也子は、床にぺたんとお尻をつけて座る晶の足首をひょいと持ち上げて、パンツタイプの布おむつの左右の股ぐりを
同時にそれぞれの足に通し、膝のすぐ上まで引き上げた。
 シルクとも麻とも違う、どちらかというと幾らかコットンに近いのかもしれないが、これまで経験したことのない不織布の
感触が肌を撫でる。
8020:2007/04/10(火) 14:19:45 ID:brzgp2Bk
「あとは座ったままじゃできないから、はい、立ってちょうだい」
 ハート模様のパンツタイプの紙おむつを膝の上まで引き上げた美也子は、晶の両手を引いて再びバスタオルの上に立
たせてから、改めて紙おむつを太腿のすぐ下のあたりまで引き上げた。
 そうして、そこでいったん手を止めると、股間にだらんと力なく垂れ下がる晶のペニスをつまんで、そのままお尻の方へ
折り曲げてしまう。エレクトしている時にはとてもではないができないことだけれど、力なく萎えた状態だから、あっけない
ほど簡単だ。
「晶ちゃんは女の子だから、もちろん、紙おむつも女の子用のを買ってきておいてあげたのよ。男の子用の紙おむつと女
の子用の紙おむつ、どこが違うか知っている?」
 突然ペニスをお尻の方に折り曲げられ、ぎょっとしたような表情を浮かべながらも、もう抵抗する気力など微塵も残って
いない晶はのろのろと首を振った。家庭科で育児の授業も受けている美也子と違って、まわりに幼い子供がいるわけでも
ない晶にそんな知識がある筈がない。
「紙おむつはね、高分子吸水材の入った吸収帯でおしっこを吸い取るようになっているの。で、おしっこの出る場所が女の
子と男の子とでは違うから、吸収帯の場所も少し変えてあるのよ。男の子はどちらかというと前の方で、女に子はそれより
も後ろの方が吸収帯が厚くなるように作ってあるの。だから、女の子用のおむつをあてる晶ちゃんは、おしっこの出口を後
ろの方にしとかなきゃいけないのよ。でないと、せっかくのおむつなのにおしっこが漏れちゃうの」
 美也子は、太腿のすぐ下まで引き上げた紙おむつの内側を指し示して説明してから、股を挟んで後ろにまわした晶のペ
ニスを吸収帯でしっかり押さえつけるようにして、改めて紙おむつのウエスト部分をおヘソのすぐ下まで引き上げた。
「あ……」
 それまでは両脚の肌だけに触れていた不織布の感触が、今度はお尻全体に広がった。想像もしてみなかった柔らかな
感触に羞恥をくすぐられて、晶の口から喘ぎ声が漏れてしまう。
 高校生としては随分と小柄な晶だけれど、小学生としてみれば大柄な方だ。学童用Mサイズの紙おむつでは少しばかり
窮屈なのは否めない。そのため、下腹部がぴっちり締めつけられるような感じになって、後ろにまわされたペニスも、お尻
と紙おむつに挟まれて自由に動けない。しかも膨らみは両脚の間に来るから、前から見ても後ろから見ても、一見したとこ
ろでは、晶が紙おむつの中にペニスを隠し持っていることに気がつかないだろう。
「へーえ、パンツからおむつに替えるだけで、すごく雰囲気が変わっちゃうんだね。ほら、鏡を見てごらん。まだ幼稚園にあ
がる前の小っちゃな女の子みたいでとっても可愛いから」
 美也子は、それまで自分に相対して立たせていた晶の肩に手をかけて、姿見の方にくるりと体の向きを変えさせた。
8120:2007/04/10(火) 16:52:25 ID:brzgp2Bk
 美也子の言う通り、ショーツではなく紙おむつで下腹部を包み込んだ晶の姿は、小学生の女の子どころか、まだ幼稚
園にも通っていない小さな女の子そのままだった。全体に華奢で、お腹がへこみ加減な上に腰のくびれが目立つ晶の
体型は、丸っこくてお腹がぽこんと出た、いわゆる幼児体型とは正反対だが、細っこい手足と、美也子がふわっと整えた
髪に包まれたまん丸の童顔とが、見る者の保護欲をこれでもかと掻きたててやまない。ショーツの時には乳房の発育を
目の前に控えた少女めいて見えた薄い胸が、おむつ姿だと、少し前まで母親の乳房に顔を埋めて母乳を貪り飲んだ後
に慌てて呼吸をするのを思い出した幼児がさかんに動かす柔らかな胸元みたいに見えるし、ショーツの時にはリップクリ
ームを塗ったばかりの少女の唇のように思えた真っ赤な唇が、おむつだと、ちゅぱちゅぱと音をたてて母親の乳首をさか
んに吸う幼児の唇のように思える。
 一回りも二回りも体の大きな美也子と並んで立っているから余計にそう見えるのかもしれないけれど、くるぶしの所にサ
クランボのボンボンをあしらったピンクのソックスを履き、ハート模様の淡いピンクの紙おむつでお尻を包んだ晶の姿は、
赤ん坊ほどは頼りなくはないものの、一人で或る程度のことはできる幼稚園児ほどにはしっかりしていない、ちょうどそん
な年ごろの幼女のようだ。まさか身長が160センチにもなる幼女がいるわけはないが、全体の雰囲気が晶をいつもより
小柄に見せて、周囲に比べる物がない状況で写真を撮ったとすれば、それを見ただけで晶の実際の年齢を言い当てるこ
とのできる者は一人もいないだろう。付け加えるなら、実際の性別を即座に言い当てる者も一人もいないに違いない。
「あ、あたし……」
 晶は、拳をきゅっと握りしめて、傍らに立つ美也子の顔を振り仰いだ。
 なにか困ったことに直面してしっかり者の姉に助けを求める妹のような表情にも、大好きな姉に甘えたくてしかたないと
いった妹の表情にも見える。けれど、決して、実際の性別のまま弟には見えることはない。
「さ、次はお洋服を着ようね。お外は春のお日様で暖かいけど、部屋の中は少し冷えるから、このままじゃ風邪をひいちゃ
う。可愛い晶ちゃんが咳をして苦しがってるところなんて見たくないものね」
 美也子はそっと膝を折り、背の低い晶と目の高さを合わせて微笑んだ。
82名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 20:45:28 ID:eQ5V3UCm
簡易タックGJ!
剃毛リクエストにも応えて頂き、
ありがとうございました。
83名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 21:09:04 ID:DVQG+Pzd
この文章力はなかなかのものだ…恐れ入った。
今後も期待してる。外出や身内バレまで行くんだろうか…wktk(・∀・)wktk
まぁ20の思うがままに書いてくれ。
ファンに媚びすぎて作品が劣化するのは市販モノでもよくあることだからな。
84名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 00:23:19 ID:tzCHhsaZ
だな、横槍は気にせず書きたい様に書いて下さいな。

って、俺さっき最初から一気に読み切ったが内容も描写も素敵過ぎる。
85名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 01:36:54 ID:cobQirOJ
GJです。
8620:2007/04/11(水) 03:43:05 ID:abekWwWp
「どれにしようかな。どれも可愛いい晶ちゃんに似合いそうだから選ぶのに迷っちゃう。私が小学校の頃に着ていた時より
絶対に可愛らしく着てくれるに決まってるから、それがちょっと妬ましいけど」
 美也子は、それが小学生の時の自分の『お下がり』だということを強調して言いながら、床に並んだ女児服を次々に広
げては晶の体に押し当てていった。
「うん、やっば、これがいいわね。まだ夏服にはちょっと早いかもしれないけど、お外はお日様でぽかぽかだし、これにしま
しょう。ピンクのソックスとピンクの紙おむつだから、上はブルーにした方が色合いもいいし。それに、お外は桜が満開。ち
ょっと別の季節の花もいいんじゃないかしら」
 随分と迷って最後に美也子が選んだのは、パステルブルーの生地に小振りのヒマワリのイラストが幾つもプリントして
あるサンドレスだった。胸元に縫い付けた大きなヒマワリのアップリケが、活発な少女だった小学生の頃の美也子にはい
かにもお似合いだ。
「じゃ、着せてあげるから、両手を上げてじっとしててね。――あ、いけない。大事な物を忘れるとこだった」
 美也子はサンドレスを晶の頭の上からすっぽりかぶせようとして、急に何かを思い出したのか手の動きを止めると、サン
ドレスをいったん床の上に戻して、衣類の山をかき分けた。
「あ、これこれ。いくらぺたんこの胸でも、そのままサンドレスじゃ晶ちゃんが可哀想よね。まだブラなんて必要ありません
って言われてるみたいで、年ごろの女の子としちゃプライドが許さないよね?」
 そう言って美也子が晶の目の前に差し出したのは、淡いレモン色のジュニアブラだった。まだ胸の膨らみが殆ど目立た
ない年代の女の子が着けるブラで、成人用のブラのように背中のホックと細い肩紐で留めるのではなく、カップの部分と
幅の広い肩紐と背中まわりが伸縮性に富んだ素材で一体成型になったブラだ。これなら、ノースリーブのシャツの胸から
下の部分を切り取ったようなものだから、晶みたいなぺたんこの胸でも、激しく動き回らなければカップが胸元からずれる
ことはない。
「あ、あたし、ブ、ブラジャーなんて……」
 男の子にはまるで無縁の下着を目の前に差し出された晶は、熱くほてる顔を俯き気味にして弱々しく首を振った。いつの
まにか美也子の言いなりにさせられてしまった晶にとって、今は、それが精一杯の抵抗だった。
8720:2007/04/11(水) 06:27:52 ID:abekWwWp
「駄目よ。キャミとか柔らかい素材のインナー着る時ならともかく、直だと洋服に擦れて乳首が痛くなっちゃうんだから。
それに晶ちゃんは乳首がとっても感じやすいみたいだから、サンドレスの生地と擦れて、すぐにおちんちんが元気にな
っちゃうんじゃないかしら?」
 美也子は、晶の乳首を人差指でつんとつついた。
 ショーツ越しにペニスをなぶられた時のことを思い出した晶は、顔を真っ赤にして口をつぐんでしまう。
「じゃ、もういちど両手を上げて。慣れないうちはちょっとくすくったいかもしれないけど、じっとしてるのよ」
 乳首をつつかれて思わず体中の力が抜けてしまったためにへなへなと体の横におりてきた晶の両手を再び上げさせ
て、美也子は半ば力まかせに晶にジュニアブラを着けさせた。
 決して窮屈ではなく胸元と背中が軽く締めつけられ、背筋がぴんと伸びる感じがして、ジュニアブラの着け心地は意外
に悪くはなかった。僅かに固くなってしまった乳首が柔らかな素材にすっぽり包み込まれる安堵感さえある。けれど、着
用した感覚こそ悪くないとはいえ、それに倍する羞恥がふつふつと湧き起こってくるのを止められるものでは決してない。
ちょっと視線をおろせばレモン色のブラに締めつけられた自分の胸元がいやでも見えるし、顔をそむけて姿見の鏡に目
を転じれば、女児用のソックスにピンクの紙おむつ、それに、淡いレモン色のジュニアブラを身に着けた自身の姿が大き
く映っているのだから。本当はもう少年期を終えて青年期に差しかかろうかという年代の男の子なのに、少年どころか、
紙おむつとブラを着けさせられた、少女とも幼女ともつかぬ奇妙な存在に堕とされた無力で羞ずかしい姿。それこそが、
今の晶だった。
「あ、あたし……」
 何かを言いたい。けれど、何を言っていいのかわからない。
 すがるような目で晶は美也子の顔を見上げた。
「はい、今度こそサンドレスね。袖がないから肩も腕も日に焼けちゃうかもしれないけど、晶ちゃんは元気な小学生の女
の子だもん、まっちろい肌より、その方が健康的でいいよね。あ、でも、あまり焼け過ぎないようにちゃんと日焼け防止の
クリームも塗ってあげるから心配しなくていいよ。せっかくのつるつるのお肌にシミが残ったら可哀想だもん」
 何かを言いかけて口を閉ざしてしまった晶の言葉を遮るでもなく促すでもなく言って、美也子は改めてサンドレスをつか
み上げた。
8820:2007/04/11(水) 08:22:27 ID:abekWwWp
「あ、もう両手はおろしていいわよ。このサンドレス、肩紐がほどけるようになっているから、手を上げてなくても着せてあ
げられるんだ」
 ブラを着用させる時からずっと身を固くして両手を上げたままの晶に美也子は言って、晶の目の前でサンドレスの肩
紐の結び目をほどき始めた。
 美也子の言うように、そのサンドレスは肩紐が幅の広いリボンみたいなデザインになっていて、胸元に縫いつけてある
方と背中側に縫いつけてある方とを肩の上で結んで着るようになっている。これだと、結び目を長くするか短くするかを
調節することで全体の丈を変えることが可能だから或る程度は身長の変化に対応できるため、胴まわりや胸囲が極端
に増えない限り長く着られることになるし、友達どうしで貸し借りをしてもサイズを合わせやすくて便利だ。
「晶ちゃんは女の子になったばかりだから、スカートを穿いたことはないのよね。だったら、あまり丈を長くするとスカート
が脚にまとわりついちゃって、慣れないうちは歩きにくいわね。それに、スカートはちょっと短めの方が可愛らしく見えるか
ら――うん、こんなもんかな」
 両手を体の横におろした晶の頭の上からサンドレスをすっぽりかぶせ、手早く裾を引きおろした美也子は、幅の広いリ
ボンになっている肩紐の結び目の長さをあれこれと調節しては鏡に目をやってスカート丈を確認するといったことを何度
も繰り返し、ようやくのこと満足げに頷いた。
 サンドレスは胸元にも胴回りにもウエストの部分にも絞り込みがなくスカートが全体的にふんわりした感じの仕立てに
なっているため、晶が顔を伏せて目を下に向けても、自分ではどれくらいの丈になっているのかわからない。
 けれど、美也子に促されるまま鏡に目をやって、そこに大映しになっている自分の姿を見るなり、晶は、はっと息を飲ん
だ。鏡に映る晶は、美也子が肩紐の結び目を随分と長くとったらしく、スカート丈が思ってもみなかったほど短くなったサ
ンドレスを身に着けていた。もちろん当たり前のことだが、鏡の外にいる本当の晶もそれと同じ格好をしているわけだ。
「膝上20センチってとこかな。歩きにくくならないようにすると、これくらいになるわね。それに、スカートがあまり長いと、見
た目が小学生らしい活発な感じにならないし。うん、これに決まり。もちろん、晶ちゃんもこれでいいよね?」
 美也子はサンドレスの裾を引っ張ってシワを伸ばし、丁寧に乱れを整えて、有無を言わさぬ口調で決めつけた。晶にも
一応は同意を求めるが、それは形だけ。たとえ晶が拒んだとしても、聞く耳など持たない。
 それに対して晶は、今にも泣き出しそうな顔で力なく首を振るばかりだ。いくら抵抗しても無駄なことはわかっている。そ
れは痛いほど思い知らされてきたが、けれど、ミニスカートというよりもマイクロミニに近いスカート丈のサンドレスを着せ
られることをすんなりと受け容れられる筈がない。
8920:2007/04/11(水) 09:30:08 ID:abekWwWp
「あら、何がいやなの? せっかくこんなに可愛いサンドレスなのに」
 涙目で首を振る晶に、美也子は僅かに首をかしげて訊いた。晶が首を振る理由は美也子にも充分にわかっている。わ
かっているが、晶が恥ずかしそうな顔でなんと言うのか、それが楽しくてならないといった顔つきだ。
「こ、こんなに短いスカートだなんて、こんな……」
 自分を鼓舞するかのように奥歯をぎゅっと噛みしめた晶は、怯えの色を顔に浮かべながらも、今にも裏返しになりそうな
声を絞り出した。
「あら、短いスカートがいやなの? でも、それって、つまり、長いスカートだったらいいってことよね? ということは、晶ち
ゃん、スカートを穿くことそのものはいやじゃないわけね? うんうん、やっぱり晶ちゃんは見た目通り女の子だったのね」
 即座に、からかうような美也子の言葉が返ってくる。
「ち、違う。そんなじゃない、そういうことじゃなくて……」
「スカートは恥ずかしい? 小学生の女の子みたなにサンドレスを着るのは恥ずかしい?」
 晶が尚も言い募ろうとするのを遮って、美也子が晶の目を正面から覗き込んで問い質した。
「……は、恥ずかしいよ。ピンクのソックスも、ハート模様の紙おむつも、丈の短いサンドレスも、それに、アニメキャラの
女の子そのままの髪型も、みんなみんな恥ずかしくてたまらないんだから……」
 晶は思いのたけをぶつけるように、けれど、大声で喚きたてることもできずに、下唇を噛んで何かに耐える口調で応えた。
「そう、そんなに恥ずかしいの。だったら――」
 美也子は思わせぶりに間を置いた。
 一瞬、晶の顔が輝いた。この羞恥に満ちた状況から解放してもらえるかもしれないという思いが胸をよぎる。
 が、晶の期待は虚しかった。
「――早く慣れちゃえばいいのよ。少しでも早く女の子の格好に慣れちゃえば、それだけ少しでも早く恥ずかしさを感じなく
てすむようになるんだから。大丈夫、晶ちゃん、顔も体つきもまんま女の子だから、女の子として堂々と振る舞えば誰も変
に思わないわよ。おどおどすると、却って変な目で見られて正体がばれちゃうの。だから、慣れちゃうのが一番よ」
 と、しれっとした言葉で美也子は続けたのだ。
 そうして、何かを思いついたのかぽんと手を打つと、更にとんでもないことを言い出す。
「あ、そうだ。女の子の格好をたくさんの人に見てもらえば慣れるのも早いんじゃないかしら。そうよ。たくさんの人がいる所
に行けば、晶ちゃんも意識して、いやでもおしとやかな仕種も身につくから、自然と女子のらしく振る舞えるようになるわよ。
よし、決めた。お姉ちゃんとお出かけしましょ、晶ちゃん」
 絶望的な表情を浮かべる晶とは対照的な、これ以上はないくらいに楽しそうな笑顔の美也子だった。
90名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 21:56:42 ID:vd6PMMyz
GJ!!
20のおかげでいい感じにスレが進んでるな……
91名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 00:00:57 ID:jUGbQztg
神がいると聞いてとんできました
92名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 01:55:19 ID:iZXSpsZH
お、いよいよ外出ですか。どうやってオモラシに結びついていくかが楽しみ。
9320:2007/04/12(木) 04:04:25 ID:uoQLO8rr
「じゃ、行きましょう。実は、晶ちゃんのために新しいサンダルも買ってあるんだ。紙おむつを買いに出た時、ドラッグストア
の隣にあるお店でみつけたんだよ。いくらなんでも、サンダルまでお姉ちゃんのお下がりじゃ可哀想だもんね」
 そう言う美也子の言葉を耳にした瞬間、晶は、美也子が最初から何もかも仕組んでいたのだということを覚った。外出も
今になって急に急に思いついたのではなく、晶に女装させてみようというよからぬ企みを抱いたと同時に思いついていたこ
とだろうし、普通の女装だけでも顔から火が出るほど恥ずかしいのに、それに倍する羞恥を与える紙おむつにしたって、
「たまたま念のために」と買ってきたわけではないに違いない。そうでなければ、何から何まであまりに手回しが良すぎるじ
ゃないか。
「ほら、なにを愚図愚図してるのよ。お外はぽかぽかで桜も満開だよ。こんなお出かけ日和、滅多にないよ」
 いやいやをするように首を振りながら後ずさる晶の体に両腕を絡ませて、美也子は晶の体を軽々と抱き上げてしまった。
右手でお尻を支え、左手で背中を支える、いわゆる『お姫様抱っこ』というやつだ。
「や、やだ。おろして。おろしてってば」
 美也子の手から逃れようとして、晶は手足をばたつかせた。
 と、美也子が
「あら、晶ちゃんは抱っこが嫌いなの?」
と言って、なんの前触れもなく、急に両手を離してしまう。
 それまでお尻と背中を支えていた美也子の手の感触が不意になくなり、そのまま床に落ちてしまいそうに感じた晶は慌
てて両手を伸ばすと、力いっぱい美也子の首筋にしがみついた。その直後、美也子の手の感触が再び戻ってくる。
「なぁんだ、おろしてって言うから試しに手を離してみたらすぐにお姉ちゃんにしがみついてくるなんて、やっぱり晶ちゃん、
抱っこしてもらうのが大好きだったんじゃない。でも、そんなにきつくしがみつかなくても、お姉ちゃんは晶ちゃんを置いて
出かけたりしないわよ。晶ちゃんは本当に甘えん坊さんなんだから」
 わざと両手を離して晶の方からこちらにしがみついてくるよう仕向けた美也子は、自分の企みが期待通りの結果を得た
ことに満足して相好を崩した。
 まだ美也子の背が伸びる前、お兄ちゃんぶっていた頃の晶でも、美也子の体をこんなふうに抱きかかえたことはない。
それが、今は、保護者と被保護者という立場どころか性別さえもが逆転してしまったかのように、晶は、一年近く年下の女
の子に『お姫様抱っこ』をされて、その上、一見したところではまるで幼い妹が甘えるような格好で美也子の首筋にしがみ
ついているのだ。
9420:2007/04/12(木) 06:39:54 ID:uoQLO8rr
 どこかしら切なげな溜息を漏ら晶の顔を、美也子の大きな瞳が間近で見つめている。
 らんらんと光る瞳の輝きにいたたまれなくなった晶が顔をそむけると、視線の先に姿見があった。
 その大きな鏡には、美也子に抱きかかえられた晶の姿が映っていた。それも、足が鏡の方に向いた角度で映っているか
ら、手足をばたつかせたせいで幾らか捲れ上がってしまったスカートの裾からピンクの紙おむつが覗いたあられもない姿
だ。
 晶は慌てて美也子の首筋から手を離してサンドレスの裾を引っ張り、両手でスカートを押さえた。
「そう、それでいいのよ。いくら小学生くらいの子供は元気な方がいいっていっても、女の子だもん、最低のたしなみは身に
付けておかないとね。元気に遊びまわる時は元気に遊ぶ。でも、女の子らしくおしとやかにする時はちゃんとおしとやかに
すること。いいわね、晶ちゃん?」
 お姫様抱っこをされたままいかにも恥ずかしそうにスカートの裾を押さえる晶に美也子はたしなめるように言い、ちょっと意
地悪な口調でこんな台詞を付け加えた。
「一度だけだったけど、晶ちゃん、お姉ちゃんのスカートをめくったことがあったよね。あの時はまだ晶ちゃんの方が背が高く
て、体の小さかった私は泣き出しちゃったっけ。今なら晶ちゃん、あの時の私の気持ちをわかってくれるよね?」
 わかってくれるよね?と同意を求められても、晶には何も応えられない。わからないと応えれば、それを口実にもっと恥ず
かしい目に遭わされそうだし、わかると応えれば、晶ちゃんもようやく女の子としての自覚が出てきたのねという羞恥に満ち
た言葉が返ってくるだろう。そう思うと、何も応えられる筈がない。
「あら、だんまりなの? 聞き分けのいい素直な子になりますって約束した筈なのに、早速その約束を破るつもりなのかしら。
いいわ、それならそれで、お姉ちゃんにも考えがあるから。お出かけ先の人がたくさんいる所で晶ちゃんのスカートをめくっ
ちゃおうかな。スカートの下から紙おむつが見えたら、まわりの人たち、どんな顔をするかしら。赤ちゃんでもないのに紙おむ
つでびっくりしちゃうかな。それとも、晶ちゃんに似合ってて可愛いって言ってくれるかな。うふふ、楽しみだな」
 美也子は、口を開こうとしない晶の手を払いのけて、サンドレスのスカートをぱっと捲り上げた。ハート模様の紙おむつが再
び鏡に映って、晶の顔色が変わる。
9520:2007/04/12(木) 08:14:59 ID:uoQLO8rr
 小学校の低学年の頃だと、スカートめくりというのは、男の子にとってはちょっとした悪戯に過ぎない。まだまだ性的に
未熟な年代の男の子にしてみれば、スカートをめくって女の子の下着が見えたといっても、それで性的な興奮を覚える
わけではなく、仲のいい女の子が恥ずかしそうな顔をするのが面白くてついついからかってみたくなるからといった程度
の他愛ないお遊びだ。そんなちょっとした悪戯に対して、高校生の男の子に小学生くらいの女の子の格好を強要した上
に人混みの中でスカートを捲り上げるというような仕打ちは、まるで比べようもないほどの羞恥に満ちた行為だ。それも、
スカートの下は男物のブリーフどころか女児用のショーツでさえなく、ハート模様のピンクの紙おむつなのだから、その
羞恥は想像を絶して余りある。
「いや……そんなこと、絶対にいやなんだから!」
 美也子の手で捲り上げられたスカートを再びぎこちない手つきで押さえながら、晶は金切り声をあげた。
「そうよね、そんなこと、絶対にいやよね。だったら、約束を守ってちょうだい。お姉ちゃんの言いつけをしっかり守るいい
子になるってもういちど約束してちょうだい。お姉ちゃんが訊いたことにはなんでもはきはき応える素直に子になるって
約束してちょうだい」
 美也子は晶を抱き上げたまま自分の部屋をあとにし、玄関に向かって廊下を歩きながら、優しく諭すように言った。
「……約束する。あ、あたし、いい子になるってもういちど約束する。だから……」
 あまりの屈辱に美也子と目を合わせることができない。晶は美也子の胸元に顔を埋めるようにしておずおずと言った。
「うん、わかった。晶ちゃんがそうやっていい子になってくれるんなら、お姉ちゃんはもう何も言わない。――晶ちゃんが
いい子になってくれた御褒美にいい物を買ってあげるね。お出かけ先、駅前のショッピングセンターにしましょ。あそこな
らいろんなお店が集まってるから、きっといい物が買えるわよ。それに、もうすぐ晶ちゃんのお誕生日だったよね。御褒
美とパースディプレゼントを兼ねて、とってもいい物を買ってあげるわね」
 足早に廊下を歩き終えた美也子は晶を上がりがまちに座らせると、にっと微笑んでみせてから、シューボックスから取
り出した真新しいサンダルを履かせた。甲の部分がショッキングピンクの幅広のベルトになっていて、ベルトの何カ所か
にスパンコールが埋め込んである、いかにも小学生くらいの女の子が喜びそうなデザインのサンダルだった。しかも、子
供用とはいえ踵がハイヒール気味になっているのが、お洒落に敏感な今どきの女の子向けを意識した仕上がりのサンダ
ルだ。
9620:2007/04/12(木) 13:50:46 ID:uoQLO8rr
「……いい物って何?」
 なぜとはなしに胸騒ぎを覚えた晶は、サンダルを履かせ終えて先に立ち上がった美也子の顔をおそるおそる見上げ、お
どおどした様子で尋ねた。
「いい物はいい物よ。先に教えちゃうと楽しみがなくなっちゃうから、今はヒ・ミ・ツ」
 美也子は人差指の先を晶の唇に押し当てて思わせぶりに言ってから、晶の両手を引いて玄関口に立たせながら言った。
「さ、お買い物に行きましょう。いい物が何なのか、ちょっとでも早く知りたいでしょ?」
 美也子がドアを押し開けると、春の穏やかな風が入ってきて、晶が着ているサンドレスの裾を揺らした。

                        * * *

 駅前のショッピングセンターへ行くには、晶や美也子が暮らしている区画からだと、バスに乗って四つ先の停留所でおり
るルートが一番の近道だ。
「ほら、あんよは上手。急がなくていいから、ゆっくり歩いてきましょうね。転ばないようにお姉ちゃんが手をつないで一緒に
歩いてあげるから大丈夫よ。そうそう、ほら、頑張って」
 晶や美也子の家から最寄りのバス停までは、徒歩でおよそ十五分間の距離だ。高校生にとっては、さして苦になる距離
ではない。実際、晶も美也子も通学のために駅まで毎日バスに乗っているが、家からバス停まで歩くのを負担に感じたこ
とは一度もない。なのに、そのいつもの通学路が、今の晶にとっては、美也子に手を引いてもらわなければ歩き通すのが
困難な遙かな道のりに感じられる。
 晶の歩みが遅々として進まないのには二つの理由があった。
 一つは、真新しいサンダル。小学生くらいの子供でも、今どきの女の子ならヒールの高い靴も履き慣れているかもしれな
いが、いくら女の子の格好をしていても晶は男の子だから、これまでハイヒールを履いて歩いた経験など一度もない。その
せいで、お洒落な踵の高いサンダルを履かされると、歩き出す以前にじっと立っているのも難しく、玄関を出る時から姿勢
はひどく不安定で、最初の一歩を踏み出すのもおぼつかない足取りだった。美也子に支えらながら歩き出して五分間もす
ると幾らかはコツをつかんだものの、それでも自然な力の入れ方がわからず、倒れまいとするあまり両脚を変に踏ん張っ
た歩き方になってしまう。そのせいで、バス停まであと半分ほどという所まで歩いただけで、もう足首はぱんぱんになり、爪
先にひどい痛みを覚えるといった具合だ。
97名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 20:30:25 ID:VJUPPKYt
20はただものじゃないな…
クオリティ高すぎwマジGJ。
いい物書きになれる素質あると思う
98名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 22:26:24 ID:9a+6A3Vv
wktk三昧で見させてもらっとります。
99名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 22:57:40 ID:iZXSpsZH
このスレは今2ちゃんで一番楽しみ
100名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 00:10:45 ID:lcD3oXpO
GJです!!
しかも毎日更新してくれるから毎日ここに来ちゃう。
って、作者焦らせちゃいかんなw
101名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 01:09:57 ID:RzNVgNjS
wktk(・∀・)wktk
102名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 02:40:24 ID:6DjHIf7/
浣腸ものはきびしいですか。
103名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 02:56:04 ID:D6JN0fc/
個人的には女児パンツ程度で
公園で遊ばせたり小学校へ通わせたりとかの展開が好きだが・・・少数派?

でも20氏のは(・∀・)イイ
10420:2007/04/13(金) 03:50:38 ID:zFyITXcL
 もう一つの理由は、ショーツの代わりの紙おむつだ。二度も精液でべとべとに汚してしまったショーツの代わりに美也子
は晶の下腹部を紙おむつで包み込んだのだが、この時、晶のペニスは両脚の付け根で挟まれる格好でお尻の方に向け
られ、ぴっちりしたサイズの紙おむつの吸収帯で内腿の肌に密着するように押さえこまれてしまった。そのため、晶が歩く
たびにペニスが両脚の間でこすれ、そうするつもりもないのに、徒に刺激され続けることになったわけだ。しかも、穿き慣れ
たブリーフなんかとはまるで違う、恥ずかしいほどに柔らかな不織布が下腹部を優しく包み込み、両脚にこすれて敏感に
なっているペニスの先をいやでも撫でさするものだから、とてもではないがまともに歩けない。
「あ、あたし、もう駄目。もう歩けない。どこかで休もうよ。ねぇ、休もうったら」
 児童公園の周囲に沿って延びる歩道を美也子に手を引かれて歩いていた晶だが、とうとう耐えかねて足を止め、傍らに
立つ美也子に向かって、女の子らしい口振りを真似て訴えかけた。桜が満開の日曜日で午後二時の住宅街、みんなお花
見にでも出かけているのだろう、歩道の上は人影もまばらだ。けれど、すぐそばの児童公園には、小さな子供を遊ばせて
いる母親たちのグループや、遊具で遊ぶ小学生たちの姿がある。小学生の女の子にしか見えない晶が実際の年齢・性別
そのまま「このへんで休もうや。もう歩けないからさ」などと言おうものなら、その声が聞こえて正体を見破られてしまうてし
まう恐れがある。そうなるのを防ぐには、裏声を使って少女めいた高い声を出し、それこそ、しっかり者の姉に甘える妹みた
いな口調で訴えるしかない。
「やれやれ、まだ半分ちょっとしか歩いてないのにもう休みたいなんて、本当に晶ちゃんは甘えん坊さんなんだから。ま、い
いわ。ちょうど児童公園の近くだし、公園のベンチで休んでいきましょう」
 美也子はおおげさに肩をすくめてみせてから、あまり背の高くない植え込みの切れ目を通って晶を公園に連れて行った。

 先に公園にいたのは、幼児連れの母親のグループと、一輪車の練習をしている小学校低学年の男子が三人、それに、バ
トミントンに興じている小学生らしき女の子の二人組だった。やはり、家族連れで出かけている家庭が多いようで、普段の日
曜日に比べると、公園の中も人影が少ない。
10520:2007/04/13(金) 04:57:16 ID:zFyITXcL
 晶は、あたりを不安げな面持ちでおそるおそる見まわし、見知った顔がないことを確認してから、ようやく安堵の色を浮
かべてベンチに腰をおろした。
 が、腰をおろしてすぐ、うっというような声をあげて微かに顔をしかめる
「どうしたの、晶ちゃん? 足が痛むの?」
 晶と並んでベンチに腰をおろした美也子が心配そうに声をかけた。
 が、晶は力なく首を振って
「……ううん、なんでもない」
と応えたきり、あとは何も言わない。
 美也子の家からここまで歩いて来るうちに、内腿の間に挟み込んだペニスが刺激されて再び怒張しかけていた。だが、
勢いよくいきり立とうにも、ペニスは紙おむつの吸収帯に押さえつけられて、お尻の方に折り曲げられたまま両脚の間で
窮屈な姿勢から解き放たれないでいる。そんな状態でベンチに腰をおろしたものだから、体重の一部がペニスにかかっ
てしまい、鈍い痛みを覚えて思わず呻き声を漏らしたのだった。けれど、まさか、そんな事情を美也子に説明できるわけ
もない。
「そう? なら、いいんだけど。あ、そうそう。今のうちに日焼け防止のクリームを塗っとこうか。私は長袖だからいいけど、
晶ちゃんはノースリーブのサンドレスだから、肩口から手首まで真っ赤になっちゃったら可哀想だものね。紫外線、真夏
よりも春の終わりから夏の始まりの頃が一番きついんだって知ってた? 晶ちゃん、もともとお肌が白いから、小麦色に
日焼けするんじゃなくて、真っ赤になってひりひりするタイプだと思うんだ。だから、ちゃんとしとこうね」
 晶が押し黙ってしまったものだから美也子もそれ以上の追求は避け、晶の肩に掛けさせた小物入れのファスナーを引
き開けて、日焼け除けクリームの容器を取り出した。
 晶は下腹部の鈍い痛みに耐えながら美也子の手元をちらと見たが、小物入れのファスナーが開くと、穏やかな春の日
差しのせいばかりではなくぱっと頬を赤らめ、慌てて目をそらした。
106名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 07:06:52 ID:Qamydz2J
お。射精オモラシルートの悪寒。
GJです。
10720:2007/04/13(金) 07:29:13 ID:zFyITXcL
 小物入れとは言っても、ちょっとしたポシェットよりはだいぶ大きくて、ちょうど幼稚園児が通園の時に肩にかけている鞄
くらいの大きさの、美也子の部屋で穿かされたショーツと同様《カードキャプターさくら》のイラストが目立つ可愛らしい肩
掛け鞄だ。左の腰あたりに提げた鞄から延びる肩紐を胸元を斜めに交叉して右の肩に掛けた晶の姿は、サンドレスだけ
の時に比べて尚のこと幼く見えた。小学生の女の子というよりも、幼稚園に通っているような年ごろの少女、それも、年長
さんなどではなく、年中さん、いや、年少さんの幼女めいた印象さえ受ける。玄関口で小物入れの鞄を肩に掛けられ、外
出時の身だしなみを確認するために廊下の脇に置いてある小振りの鏡で自分の姿を見せられた晶は、ただでさえ幼い女
の子めいた格好をますますのこと幼く見せる肩掛け鞄を拒んだが、とうとう抵抗しきれなくて、そのままの姿で外に連れ出
されてしまった。けれど、その肩掛け鞄が晶の羞恥を煽るのは、外見のせいばかりではなかった。小物入れの鞄の中身
もまた、晶の羞恥をこれでもかと掻きたてるのだった。美也子は晶の肩に鞄をかけさせた後、外出に必要な小物を一つ一
つ晶に見せつけながら鞄に入れていったのだが、ワンポイントの刺繍が可愛いガーゼのハンカチ、手作りのカバーをかけ
たポケットティッシュ、日焼け防止クリームといった物と一緒に、パッケージから抜き出したばかりのハート模様の紙おむ
つを二枚、「お外でおもらししちゃった時に取り替えてあげなきゃいけないから」と言って、、わざとのようなゆっくりした動作
で鞄にしまい込み、最後には、携帯サイズのお尻拭きの容器さえ鞄の中にに詰め込んだのだ。高校二年生にもなる男の
子が小学生の女の子めいた格好をさせられた上に替えの紙おむつが入った鞄を肩に掛けさせられて外に連れ出される羞
恥はどれほどのものだろう。けれど、美也子の手で強引に搾り取られたとはいえ、いやらしい肉棒を暴発させて女児用シ
ョーツを精液で二度もべとべとに汚してしまった身では、そんな美也子の仕打を拒みきれるものではない。
「じゃ、最初は左手からね。はい、左手をこっちに向けて伸ばしてちょうだい」
 小物入れの中を見まいとして視線をそらす晶の様子をおかしそうに窺いながら、美也子は晶の右腕の肘をつかみ、胸元
に引き寄せるようにして、日焼けを防止するクリームを塗り始めた。
「ほんと、このつやつやのお肌、妬けちゃうほど羨ましいわね。本当の小学生の女の子だったらそうも思わないけど、晶、
本当は高校生の男の子なのに、こんなに綺麗なお肌なんだもんねぇ」
 クリームを塗りながら、美也子は半ば本気で妬みがちに呟いた。
 晶の肌が綺麗なのは本当だった。文芸部に所属しているため日光に当たるのは通学時と体育の授業の間だけという事情
に加えて、小柄な体つき同様に両親から受け継いだ体質とも相まって、同じクラスの女子たち全員からも嫉妬の目を向けら
れるほどにきめの細かい白い肌だ。華奢な体つきと丸っこい童顔に、その綺麗な肌が合わさって、晶をより少女めいて見せ
ているのだった。
10820:2007/04/13(金) 08:49:27 ID:zFyITXcL
 一方、美也子の呟きを聞いた晶は気が気ではない。あまり広くない公園、美也子の声が風に乗って、どこの誰の耳に届
くか知れたものではない。
「お、お姉ちゃんてば、そんなこと言っちゃ駄目じゃない。あ、あたし、小学生なんだよ。小学生の女の子なんだから……」
 晶は周囲の様子をそっと窺って、躊躇いがちに美也子をたしなめた。
「あ、そうだったわね。晶ちゃんは小学生の女の子で、私の可愛い妹だったわね。でも、自分で自分のことを小学生の女の
って言えるようになったんだね。なんてお利口さんなのかしら、晶ちゃんてば」
 掌に掬い取ったクリームを晶の二の腕から手首の方へ薄くのばして塗り込みながら、美也子はくすっと笑った。
「そ、そんな……」
 晶は頬をますます赤くして顔を伏せた。
「そんなに恥ずかしがることないわよ。だって、私たちがここへ来てベンチに座っても、変な顔でこっちを見ている人は一人
もいないでしょ? それって、つまり、晶ちゃんが本当は高校生の男の子だって誰も気づいてないってことよ。もしも気がつ
いたら、まわりの人とこそこそ話しながらこっちをちらちら見る筈だもん。だから、そんなにおどおどしないで、もっと堂々と
していればいいのよ。――はい、今度は右手を伸ばして」
 美也子は晶のたしなめなどまるで気にかけるふうもなく、若い母親のグループや男子小学生の三人組をそっと指差して
言い、クリームを塗り終えた左腕の代わりに晶の右腕の肘をつかんだ。そうして、バトミントンに夢中な様子の女子小学生
に目を向けて続ける。
「あの子たち、たぶん、小学校の高学年ってとこね。私もそうだったからわかるんだけど、あの頃の女の子って男の子とあま
りかわらないのよ。さすがに胸が膨らみ始めて初潮が来たら少しはおとなしくなるけど、それでも、元気いっぱい走りまわる
のが楽しくて仕方ない年ごろで、男の子よりも体の大きな子も多いから、まわりの男の子たちを苛めて喜んだりしてね。体は
丸みを帯びてくるけど、とてもじゃないけど女性らしい体つきとは言えなくて、あり余る体力を持て余しちゃって。あんな子たち
なんかより、晶ちゃんの方がよっぽど可愛い女の子よ。細っこくて、どこかおどおどしてて、胸が薄くて、もう、私が守ってあげ
なきゃ何もできない子って感じで。ある意味、私がそうなりたくて仕方なかった、いってみれば私の理想の女の子。だから、つ
いつい晶ちゃんを可愛がってあげたくなっちゃうのよね。それでもって……」
 それでもって、ついつい苛めてあげたくなっちゃうのよね。最後の言葉は胸の中で呟いて、美也子は晶の顔を正面から覗き
込んだ。
10920:2007/04/14(土) 03:25:15 ID:1z4mCX3G
「……」
 正面から美也子に見据えられて、晶はいっそう体を固くした。
「この華奢な体も、まん丸な顔も、ぺたんこの胸も、みーんな私のもの。みんな、私の宝物。だから、綺麗に磨いてあげた
いの。どんな宝石にも負けないくらい綺麗にね」
 凛とした意思の力のこもった視線でもういちど晶の顔をねめつけてから、美也子は再び日焼け予防のクリームを塗り始
めた。
 右肩に続いて脇の下、二の腕から肘、それから手首へと、丹念にクリームを塗り込んでゆく。
 そうして晶の右腕から手を離した美也子は、改めてクリームを右手の掌にたっぷり掬い取ると、
「お日様の光は薄い生地なんて透かして日焼けさせちゃうから、念入りにしなきゃいけないのよ」
と言い、サンドレスの肩紐を左手で持ち上げるようにして、晶の胸元にもクリームを塗り始めた。
「や、やだ。そんなことしたら、ブラが見えちゃう!」
 強い光を発する美也子の瞳に魅入られ、魂を抜き取られたかのような表情を浮かべていた晶だが、日焼け除けクリーム
のひんやりした感触を胸元に覚えた瞬間、はっと我に返り、一輪車の練習に興じていた筈の男子小学生が三人揃ってこち
らをじっと見ているのに気づいて、激しく首を振った。
「あら、ブラが見えちゃうのを恥ずかしがるなんて、ますます女の子らしくなってきたわね」
 晶の悲鳴じみた声に美也子は含み笑いを漏らし、尚いっそう大きくサンドレスの胸元をはだけさせた。
「やだ、やだってば。そんなことしたら、男の子たちにブラを見られちゃうってば。そんなの、やったら、やなんだってば」
 晶は羞じらいの表情を浮かべて身をよじった。その仕種は、初めて着けたブラジャーを同い年くらいの男の子に見られて
さかんに恥ずかしがる小学生の女の子そのままだ。
 美也子はそんな晶の様子をしばらく満足そうに眺めてから、晶の耳元に囁きかけた。
「ブラが見えるのも恥ずかしいけど、スカートにも気をつけなきゃ駄目よ。もっとちゃんと座ってないと、恥ずかしい紙おむつ
が見えちゃうんじゃないかしら」
 言われて、ようやく晶は気がついた。ベンチに普通に座っていると体重の一部がペニスにかかって鈍い痛みを覚えるもの
だから、美也子に日焼け除けのクリームを塗ってもらっている間、無意識のうちに、ベンチの背もたれに背中をもたせかかり、
体を反らせるようにして、お尻の膨らみの中でもなるべく尾てい骨に近い部分で体重を受け止めるような座り方になっていた
のだ。こうすると、腿から膝のあたりを普通よりも幾らか高く持ち上げるような姿勢になって、否応なしにスカートの裾がたくれ
上がってしまう。
11020:2007/04/14(土) 04:44:34 ID:1z4mCX3G
「いやぁ!」
 スカートの乱れに気づいた晶は、更に激しく身をよじって両手でスカートの裾を押さえた。
 そうしている間にも、美也子は晶が着ているサンドレスの胸元を大きくはだけさせてクリームを丹念に塗り込んでゆく。
その様子を、三人組の男の子は相変わらずじっと見つめていた。
 実は、美也子がサンドレスの胸元をはだけさせて晶が悲鳴をあげた時、母親達のグループも、バトミントンに興じてい
る女の子たちも、何事があったのかと、揃ってこちらに振り向いていた。だが、彼女たちは、美也子が何をしているのか
見て取ると、すぐに興味を失って、再び子供を遊ばせることとバトミントンの羽根を追いかけることに夢中になってしまっ
たのだった。若い母親や小学校高学年の女の子にとっては、日焼け除けのクリームを塗ることは、ありふれた日常の行
為にすぎなかった。美也子と晶の関係も、小学生くらいの妹と、妹の肌に日焼け除けクリームを念入りに塗ってやって
いる高校生らしき背の高い姉と理解して、それ以上は何も思わない。けれど、そんな女性陣とは違って、小学校低学年
の男の子にとっては、自分たちよりも少し上くらいに見える少女の胸元からレモン色のブラジャーが見えそうになるその
光景はひどく刺激的で、思わず美也子の手元にじっと見入ってしまったというわけだ。
 しばらく晶の胸元に視線を向けていた三人だが、やがて、一人の男の子が自分の胸に手を押し当て、大きく孤を描くよ
うなジェスチャーをしてみせたかと思うと、それに応じて、もう一人が拳に握った両手を自分の乳首のあたりに置いてみせ、
残りの一人が、自分の胸元を掌で覆うような手つきをしてみせるといった具合に、ふざけ合いを始めた。おそらく、晶の胸
元から時おり覗くジュニアブラに幼いながらも性的な好奇心を掻きたてられ、(可哀想なことにに、その性的な好奇心の
対象が自分たちとあまり年齢のかわらない小学生の女の子などではなく、実はずっと年上の高校生の、しかも男の子だ
ということを知らずに)いささか猥雑な身振りで互いにあれこれと語り合っているのだろう。
 そんなふうにふざけ合いながらも、三人の目は、片時も晶の胸元から離れない。そうして、時おり、晶が慌てて両手で
押さえたスカートの裾にも、ちらちらと視線が向けられる。
 男の子たちのまだ幼いながらもねっとり絡みついてくるような視線に、不意に晶は不安を覚えた。いや、漠然とした不安
と言うよりも、怯えに似た感覚と言った方が正確だろうか。
11120:2007/04/14(土) 07:00:18 ID:1z4mCX3G
 相手は低学年の小学生。三人いるとはいえ、いくら高校生としては小柄な晶でも、体力で劣るわけがない。なのに、な
めまわすように絡みついてくる視線が痛い。まさかそんなことにはならないだろうけれど、たとえ喧嘩になったとしても簡
単にねじ伏せることができる相手だと頭では理解している。それなのに、睨み返すこともできず、スカートの裾を押さえる
手が小刻みに震え出すのを止められない。
 足元がすうすうするスカート。恥ずかしい感触で胸元を締めつけるブラジャー。思うように歩けない踵の高いサンダル。
女の子の格好が、こんなにも頼りなく、心細いものだったなんて。自分よりもずっと年下の男の子たちに見つけられてお
ろおろと顔を伏せることしかできない晶の姿は、不躾で無遠慮な男の子たちの視線を浴びて体をすくめ羞じらう小学生の
女の子そのままだ。。
 けれど、そんな晶の胸を満たすのは、怯えや屈辱や羞恥ばかりではなかった。自分の胸元やスカートの裾に向けられ
る男の子たちの視線に、晶は気持ちが妙に切なくなり、下腹部がじんじん疼き出すのを感じていた。ペニスが押さえつけ
られる痛みとはまるで別の、痺れるような疼きだった。
 自分の胸の中に芽生えた妙な感情に戸惑いを覚える晶。
 晶が目の下をほんのりピンクに染めて長い睫毛をしばたたかせたその時、突然、それまでバトミントンに興じていた女の
子の内の一人が大声で怒鳴った。
「こら、良平! あんた、何じろじろ見てんのよ!」
 大声で叱られた男の子は、びくんと体を引きつらせ、足早に駈けてくる女の子の方におそるおそる振り返った。
 それに続いて、もう一人の女の子も、残った二人の男の子の方に駆け寄ると
「淳一と浩二、あんたたちもよ。お姉ちゃんたちが目を離すとすぐに一輪車の練習をさぼるんだから!」
と厳しく叱りつける。
 どうやら、女の子は同級生の友達どうしで、良平と呼ばれた男の子が最初に駆けつけてきた女の子の弟、淳一と浩二が
後から叱りつけた女の子の弟という間柄のようだ。
11220:2007/04/14(土) 08:21:47 ID:1z4mCX3G
 突然の怒鳴り声に、晶は胸の中に湧き起こった妙に切ない感覚も下腹部の疼きも忘れ、美也子はクリームを塗る手を
止めて、五人の様子を窺った。
 と、五人は何やら小声で話し合った後、二人の女の子が先に立ち、男の子たちを後ろに従えて、晶と美也子が腰かけて
いるベンチのすぐ前までやって来た。
 そうして、女の子は二人並んで晶と美也子の前に立つと、
「ごめんなさい。弟たちにも謝らせるから、許してやってください」
と声を揃って言って、ぺこりと頭を下げた。
「……?」
 晶はわけがわらかず、おそるおそる美也子の顔を見上げる。
 一方、咄嗟に事情を飲み込んだ美也子の方は、先を促すように、目の前に並ぶ女の子たちに向かって軽く頷いてみせた。
「あ、あの、私は溝口香奈っていいます。それで、こっちの子が同級生の山根恵美ちゃんで、二人とも夕陽丘小学校の六
年生、ええと、春休みが終わったら六年生になります。でもって、私の後ろにいるのが私の弟で、良平。今度、三年生にな
って、恵美ちゃんの後ろにいるのが二人とも恵美ちゃんの弟で、大きい方が良平と一緒で三年生の淳一君で、小っちゃい
方が二年生になる浩二君です」
 美也子が優しく頷くのを見て勢いを得た右側の女の子が神妙な面持ちで説明を始めた。
 美也子はもういちど、さっきより大きく頷いてみせた。
「私と恵美ちゃん、弟たちに頼まれて春休みの間、一輪車の練習につきあってあげることにしたんです。それで、一昨日く
らいからちょっとは乗れるようになって、それで、補助とかも要らなくなったみたいだから、練習は自分たちだけでさせるよ
うにして、私と恵美ちゃんはバトミントンをしたりお花を摘んだりしてて、でも、お弁当の前までは弟たち、ちゃんと練習して
たんです」
 今度は、香奈と名乗った少女に代わって、恵美と紹介された女の子が説明を続けた。二人の口調には、弟たちを叱責す
る時の厳しい調子が残っていた。けれど、それとは逆に弟たちを庇う様子もありありと感じられて、それがとても微笑ましく
感じられる。香奈も恵美も、いかにも弟思いの優しいお姉ちゃんなのに違いない。
11320:2007/04/14(土) 08:36:31 ID:1z4mCX3G


× 私と恵美ちゃん
○ 私と香奈ちゃん
11420:2007/04/14(土) 09:33:30 ID:1z4mCX3G
「なのに、お弁当を食べて休憩して、あの、ええと、お姉さんたちがベンチに座るのが見えて、それで、お姉さんが、隣に座
ってる子……ひよっとしたら妹さんかな、その子に日焼け止だと思うんですけど、クリームを塗ってあげてるのを見て、そ
したら、なんて言えばいいんだろう、あの、なんだか、一輪車の練習をやめちゃって、その……」
 それまで小学生にしてはわかりやすい説明をしてきた恵美なのに、急に口ごもってしまい、助けを求めるように香奈の顔
を見た。
「え、えーと、まだ三年生と二年生なんだけど、やっぱり男の子はエッチっていうか、だから、サンドレスの胸元が、その、こ
う、見えちゃって……」
 恵美に代わって再び説明を始めた香奈も、とうとう口ごもってしまい、おどおどした様子で、まだはだけたままになってい
る晶のサンドレスの胸元をそっと指差した。
「それで、一輪車の練習に集中できなくて、お姉ちゃんたちに叱られてたってわけね。でも、仕方ないわよね。低学年でも男
の子は男の子。女の子の胸元からブラジャーなんて物が見えたら、ついつい見とれちゃうよね?」
 説明に困って口をつぐんでしまった香奈と恵美に代わって、美也子は、バツの悪そうな表情を浮かべながらもまだちらち
らと晶の胸元を覗き見ている三人の男の子に向かって、二人の女の子の肩越しに声をかけた。
「ごめんなさい。もうしません。だから許してください」
 美也子と目が遭ってようやく晶の胸元を覗き見るのをやめ、姉たちに教えられたのだろう、せーので声を合わせて三人は
大声で言った。
 そうして、互いに顔を見合わせ、照れたような表情を浮かべて、良平がもじもじしながら続けた。
「あの、僕たち、こんなに綺麗なお姉さんの……ブ、ブラジャーなんか見ちゃって、でも、綺麗だなぁ可愛いなぁって思って、
どうしても、そっちへ目がいっちゃって……」
「僕たちのお姉ちゃんたちもブラジャーしてるけど、こっちのお姉さんみたいに真っ白な肌じゃなくて、だから、こんなに綺麗
な肌のお姉さんのブラジャーなんて見たの初めてで、それで、見るのをやめられなくなっちゃって。でも、もうしません。ご
めんなさい!」
 良平の言葉を引き継いだ淳一が言い訳めいた説明をして、もういちど三人は揃ってぺこりと頭を下げた。
11520:2007/04/14(土) 11:27:17 ID:1z4mCX3G
「やれやれ、仕方のないおませさんたちだこと。でも、今回だけは許してあげる。思わず見とれちゃうってことは、私の妹が
美人だって褒めてくれているようなものだもんね。けど、他の女の子には絶対こんなことしちゃ駄目よ」
 美也子は三人の顔を順番に見渡して、叱るというよりも優しく諭すように言った。そうして、悪戯っぽい顔つきで晶の方に
向き直って言う。
「晶ちゃんもいいかな? 晶ちゃんだって、男の子たちの気持ち、わかってあげられるよね?」
 美也子が「あなたも男の子なんだから三人の立場に立って考えられるでしょ? それに、へんに騒ぎたてたりしたら困っ
たことになるのは晶の方なのよ」と暗にほのめかしているのを直感した晶は、おずおずと頷かざるを得なかった。
「そう、それでいいのよ。さすが私のご自慢の妹だけあって、物わかりがいいわ」
 意味ありげな笑みを浮かべて美也子が頷き返す。
 そこへ、遠慮がちに香奈と恵美が横合いから割って入って美也子に話しかけてきた。
「あの、やっぱり妹さんなんですか? ひょっとしたら従姉妹かなとか、姪っ子さんかなとか迷ったんですけど」
 こんなふうに小学生に取り囲まれては、日焼け除けクリームを塗り続けることはできない。クリームの容器を鞄にしまい、
晶が着ているサンドレスの胸元の乱れを整える美也子に、香奈が、晶と美也子の顔を見比べながら問いかけた。
「うん、そうよ。――あ、そうだ、私たちの方はまだ自己紹介もしてないんだったわね。じゃ、あらためて。私は遠藤美也子。
百合ヶ丘高校の二年生。で、こっちは妹の晶」
 たとえば太郎とか大吉とかいう男らしい名前だったらその場で大急ぎで偽名を考えなければいけないところだが、晶とい
う男性にも女性にもつけられる名前が幸いして、美也子は五人に対してまるで淀みなく二人の名前を告げることができた。
「それで、あの、晶さんの学年は?」
 いくらか打ち解けてきた様子で、恵美が興味津々といった顔つきで重ねて訊いた。
「晶ちゃんは今度、小学校の五年生になるのよ。だから、香奈ちゃんや恵美ちゃんから見ると一つ下ね」
 しれっとした顔で美也子は応えた。
 それを晶は否定できない。本当の学年を告げて、「どうして高校生なのにそんな小学生みたいなお洋服を着てるんです
か?」と尋ね返されたりしたら、それがきっかけになって、実は晶が本当は男の子だということまで知られてしまうかもしれ
ない。それに、このサンドレスも含め美也子が紙袋に入れて晶に手渡した衣類の大半は美也子が小学校の五年生ころに
身に着けていた物だということを思い合わせると、ここは曖昧に頷くしかない。
116名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 12:50:19 ID:+EoYsVZw
このスレは今一番巡回が楽しみだ。
11720:2007/04/14(土) 14:17:05 ID:1z4mCX3G
>>69
>>102
ごめん、個人的に大系は苦手なもので……許してたもれ


今のことろ、パソが一家に一台しかなくて共有で、日曜日は家族がいるから(または、
家族と一緒に出かけるから)続きを書けません。で、日曜日はお休みさせていただき
まつ
ということで、この週末の締めの一編 ↓
11820:2007/04/14(土) 14:17:59 ID:1z4mCX3G
「あ、五年生になるんだ、晶ちゃん。背が高いからひょっとしたら中学生かなって思ったんだけど、可愛いサンドレスを着
てるから、迷ってたんです。いくら可愛いお洋服が好きでも、中学生になってこのサンドレスはちょっとって感じだし」
 ついさっきは『晶さん』と呼んだのに、学年を教えられた途端に『晶ちゃん』と呼び方を変えて、恵美は美也子に向かっ
て納得顔で微笑んだ。小学生にしてみればかなり背の高い部類に入る晶だが、珍しいというほどのことはない。恵美が
簡単に信じ込むのも無理はない。ただ、中学生になったら着るのが恥ずかしいようなサンドレスを着せられているという
事実を改めて思い知らされた晶の胸の中は羞恥でいっぱいだ。
「でも、私たちと同じ小学校じゃないんですよね? 私、五年生と六年生の子はみんな顔を知ってるつもりなんだけど、夕
陽丘小学校で晶ちゃんを見たことなんてないし」
 笑顔の恵美とは対照的に、香奈が少し不思議そうな表情で美也子に尋ねる。
「うん、晶ちゃんは付属に通ってるの。だから、みんなと小学校で会うことはないわね」
 美也子は胸の中でぺろっと舌を出して晶の偽りの経歴を口にした。隣の市に有名大学の付属学校があって、そこへ通
っていることにすれば通学時間帯は普通の公立小学校に通っている生徒に比べて随分と早く、帰宅時間は逆に随分と遅
いということになるから、学校の中だけでなく通学路でも香奈や恵美と全く顔を会わせたことがないことの理由に使える。
それに、どうせなら、小学校からではなく幼稚園から付属に通っていたことにしておけば、まず疑われる心配はないだろう。
「すっごーい。付属なんだ、晶ちゃん。でも、言われてみればそんな感じがしますね。おしとやかで上品そうだし、なんか、
お嬢様って感じだし」
 美也子の説明に微塵の疑いの念も持たず、香奈は感嘆の声をあげた。そうして、改めて晶の目の前に立つと、本当に
申し訳なさそうにこう言うのだった。
「付属だったら、男の子も優しくて親切な子ばかりなんでしょう? うちの弟みたいにエッチで下品な子なんか一人もいな
いんでしょう? 本当にごめんね。後でもっと叱っとくから、許してやってね」
 香奈がそう言うと、つい今しがたまで笑顔だった恵美も真剣な表情になって、
「私も、後でもっと叱っとく。だから、許してあげて、晶ちゃん」
と言葉を重ねた。
 晶としては、できれば誰とも話したくない。見た目は女の子でごまかしおおせても、声を出せば男の子だとばれるかもしれ
ない。けれど、これ以上はないくらい真剣な面持ちで謝罪の言葉を口にする二人を見ていると、押し黙ったままでは却って
こちらが申し訳なくなってくる。
119名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 16:14:34 ID:cA5Ygn8z
うひゃー倒錯しまくってるなー
120名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 16:50:43 ID:uAUPXZ4m
だがそこがイイ(・ω・)/
121名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 21:12:19 ID:6cNvDSeK
すげぇ
122名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 22:49:56 ID:HVqdaiTb
さすがに親の理解を得るのは難しい…か
123名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 23:19:00 ID:B9yWMPcL
幼女装小説はどうやってググればたくさんでますか?
12420:2007/04/16(月) 03:33:14 ID:gAyOGuHm
「……う、ううん、もういいの。私は何も気にしてないから、香奈ちゃんも恵美ちゃんも気にしないでちょうだい」
 少し逡巡してから、ようやく決心を固めた晶は、蚊の鳴くような細い声で応えた。
「本当に?」
「いいの?」
 香奈と恵美が同時に言って、ぱっと顔を輝かせた。
 どうやら男の子だとはばれなかったみたいだ。晶もそっと安堵の溜息をつく。最初から疑ってかかっているならともかく、
香奈も恵美も晶のことを女の子だと信じてやまない。だから、少しくらい声が低くても、裏声がひっくり返っても、実は意外
と大丈夫なものだ。
 が、安心するのも束の間。突然、美也子が晶に雷を落とした。
「駄目じゃないの、晶ちゃん! お姉ちゃんたちに謝りなさい!」
 香奈や恵美が自分たちの弟を叱った時とは比べものにならないほどきつい調子で美也子が晶を叱責した。
「え? な、なに……?」
 自分がどうして美也子に叱られなければいけないのかまるでわからず、晶はおろおろするばかりだ。
 香奈と恵美、それに弟たちも、怯えた表情で互いに顔を見合わせる。
「晶ちゃんは五年生で香奈ちゃんと恵美ちゃんは六年生だから、二人の方が学年が上でお姉ちゃんなのよ。なのに、年上
の二人を『香奈ちゃん』や『恵美ちゃん』だなんて呼び方、失礼でしょう? それに、『もういいの』なんて、ぞんざいな言い方
をしてたし。二人に謝って、もういちどちゃんと返事をしなさい」
 美也子は少しだけ静かな口調になって晶に言った。
「あ、あの、いいんです、お姉さん。もとは私たちの弟がいけないんです。だから、晶ちゃんを叱らないであげてください」
 美也子の剣幕に、少しおどおどした様子で恵美が言った。
「そうです。晶ちゃん、四年生から五年生になるところなんだから、敬語とかそういうの、まだちゃんとできなくてもいいと思い
ます。これからお勉強するんだし、だから、そんなに叱らないであげてください。私からもお願いします」
 香奈も取りなすように言って美也子の顔を真剣な表情で見上げる。
12520:2007/04/16(月) 05:18:01 ID:gAyOGuHm
「優しいのね、二人とも。さすが六年生のお姉ちゃんともなると、五年生になったばかりの晶ちゃんとは違って、いろいろ
思慮深いのね。でも、へんに甘やかすと晶ちゃん自身のためにならないから、叱らなきゃいけない時はちゃんと叱ってあ
げなきゃいけないの。二人だって、弟さんたちを叱ったでしょう? でも、それって、弟さんたちが憎くて叱ったわけじゃな
いよね? 弟さんたちが間違った方向に育たないよう、弟さんたちが可愛いから、だから叱ったんでしょう? それと同じ
ことなのよ。二人にわかってもらえると嬉しいんだけどな」
 ぱっとベンチから立ち上がって晶を叱りつけた美也子だが、二人を相手にする時にはもう穏やかな目になっていた。
「あ、うん、そういうことだったんですか。わかりました」
「はい、私もわかりました。お姉さんの気持ちも知らずに生意気なこと言っちゃってごめんなさい」
 香奈と恵美は互いに顔を見合わせて、少しの間だけ考えてから、同時に応えた。
「ありがとう、わかってくれて。やっぱり、六年生のお姉ちゃんたちね。――なのに、晶ちゃんはまだお姉ちゃんたちに謝ら
ないんだから。学年が一つ下なだけでこんなに子供だなんて、本当に困った子だこと」
 香奈や恵美に接する時はにこやかな笑みを浮かべて穏やかに言う美也子だが、僅かに顔の向きを変えて晶の顔を見
おろす時は厳しい声に戻っていた。
「あ、待ってください、お姉さん。私たちが晶ちゃんに言い聞かせますから」
「そうです。高校生のお姉さんにきつく叱られたら晶ちゃん、しょげちゃいます。年の近い私たちがちゃんと言って聞かせま
す。だから、ちょっとだけ待っていてください」
 もういちど二人は顔を見合わせ、美也子と晶の間に割って入った。
 そうして、まず、香奈が、いかにも上級生が下級生に教え諭すといった口調で晶に話しかけた。
「今の私たちの話、晶ちゃんも聞いていたでしょう? だったら、お姉さんが晶ちゃんのためを思って叱ってくれてるってこと、
ちゃんとわかるよね? お姉さんから叱られたら悲しくなるのは仕方ないけど、でも、それで拗ねちゃ駄目だよ。低学年の小
っちゃい子だったらしょうがないけど、晶ちゃん、もう五年生になるんだよ。中学年じゃなくって、今度は高学年のお姉ちゃん
になるんだよ。中学年や低学年のお手本にならなきゃいけないんだよ?」
126名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 05:24:57 ID:NFCV/QUx
なんかトラウマで勃起障害にでもなりそうだなw
12720:2007/04/16(月) 06:58:26 ID:gAyOGuHm
「そうよ、晶ちゃん。晶ちゃんが通ってる付属のことは知らないけど、私たちの夕陽丘小学校だと、五年生になると児童会
の役員選挙に立候補できるようになっているのよ。つまり、五年生になって高学年になると、それだけ責任が重くなるって
ことなの。四年生までは上級生に甘えていればよかったけど、五年生になったら、それまでよりずっとお姉さんにならな
きゃいけないの。晶ちゃんは五年生になったばかりで実感がないかもわからないけど、うんとしっかりしなきゃいけないの
よ」
 香奈に続いて恵美も晶の顔を正面から見て言った。
 地面に立っている恵美の顔とベンチに腰かけている晶の顔とが殆ど同じ高さだから、やはり身長は晶の方がかなり高い。
けれど、恵美の態度はしっかりした上級生そのものだった。対して、実は高校生の男の子なのに、自分よりも五つ年下の
小学生女子から逆に年下の女の子扱いされる晶は、屈辱と羞恥で胸が張り裂けそうになるのをじっとこらえて、スカートの
裾を押さえる両手の掌をぎゅっと拳に握りしめるばかりだ。
「だから、私たちに謝ってちょうだい、晶ちゃん。あ、でも、勘違いしちゃ駄目だよ。私たちは晶ちゃんに謝ってほしいわけじゃ
ないの。もともと私たちの弟がいやらしい目つきで晶ちゃんのことを見てたから、弟たちが謝らなきゃいけないの。それはそ
れで後からもっと叱っとく。でも、それとは別に、上級生の私たちにちゃんと丁寧に話せなかったこと、謝っとこうよ。私たち
が謝ってほしいんじゃなくて、晶ちゃんがけじめをつけるために。お姉さんの言ってること、間違ってないでしょう? だから、
お姉さんの言うことをちゃんとききますって約束の意味で私たちに謝っとこうよ。そしたら、お姉さんに叱られたことも気にな
らなくなって、気持ちが軽くなると思うんだ。私の言ってること、五年生の晶ちゃんにはちょっと難しいかな。でも、付属に通う
くらいお利口さんの晶ちゃんだもん、ちゃんとじゃなくても、なんとなくはわかるよね?」
 再び香奈が、まるで掻き口説くみたいにして言った。
 真剣そのものの口調に、ようやく晶は二人の真意に気づいた。二人は、美也子がこれ以上に晶を叱らないよう精一杯の
努力をしてくれているのだ。形だけでいいから、とにかく謝っておきなさい。そうすればお姉さんも叱り続けるわけにはいか
ないから、ふりだけでいいから謝っておいた方がいいよ。二人は暗にそう言って晶に助け船を出してくれているのだ。それ
はまるで、母親に叱られそうになっている幼い妹に(妹が母親の叱責から逃れられるように、ちょっぴり狡い方法だけど)優
しアドバイスを与える、優しくてしっかり者でちょっと世慣れた姉といった風情だった。
12820:2007/04/16(月) 09:14:59 ID:gAyOGuHm
 だが、二人の真意に思い至れば思い至ったで、晶は却って押し黙ってしまう。晶が本当に五年生になったばかりの小学
生の女の子なら、上級生の二人に庇ってもらえば嬉しくもなるだろう。けれど、晶は本当は高校二年生、それも男の子な
のだ。小学校六年生の女の子に庇われたりしたら、ますます惨めで恥ずかしくなってくるのも仕方ない。しかも、突然の騒
ぎで忘れていた(良平たちにじっと見つめられた時に覚えた)妙な切なさや下腹部のじんじんした疼きが、香奈や恵美に下
級生扱いされているうちに、次第に形を取り戻してまたもや鮮やかに甦ってきていた。小学生の女の子から逆に下級生扱
いされ、『庇護』される被虐感。それが奇妙な悦びに姿を変え、下腹部の疼きになって、紙おむつの中のペニスをいきり立
たせるのだろうか。
「どうしたの、晶ちゃん? お姉ちゃんたちがこんなに言ってくれてるのに、まだちゃんとごめんなさいできないの? それと
も、お仕置きがいいのかな?」
 なかなか口を開こうとしない晶のスカートにすっと手を伸ばして美也子が言った。
「いや……お、お仕置きはいや……」
 晶はスカートの裾を押さえる手に力を入れて弱々しく首を振った。お仕置きと称して、こんな所でスカートを捲り上げられ、
お尻をぶたれでもしたら、まわりを取り囲んでいる小学生たちに紙おむつのことを知られてしまう。
「だったら、ちゃんとごめんなさいしなきゃね」
 美也子は、大慌てでスカートの裾を押さえる晶に向かって、おかそしうに言った。
 晶には美也子の言葉に従うしか他なかった。これまでに、そのことは痛いほど思い知らされている。
「……ご、ごめんなさい。か、下級生なのに、生意気な口のききかたをしちゃって、ごめんなさい。これからは気をつけるか
ら許してください。本当にごめんなさい、香奈ちゃ……香奈お姉ちゃん。ごめんなさい、恵美……お、お姉ちゃん。あ、あたし、
五年生なのに、六年生のお姉ちゃんたちに生意気いっちゃって、本当にごめんなさい」
 晶は伏し目がちに謝罪の言葉を口にした。その間も、胸の中の妙な切なさはますます切なく胸を満たし、下腹部の疼き
はペニスの熱い怒張へと姿を変えてゆく。
129名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 19:24:29 ID:HKc5pZO7
>>123
英語圏にはかなり多いけど、日本語では少ない、というか皆無に近い状態やね・・・
130名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:12:46 ID:nL3MiFdx
やばい、エロ過ぎる。
エロいことしてないのにエロ過ぎる。
13120:2007/04/17(火) 03:59:43 ID:TnwsA5II
「うん、わかった。晶ちゃん、さっき、ちっとも気にしてないよって言ってくれたでしょ? だから、私も気にしない」
「そうだよ、晶ちゃん。おあいこだね、これで」
 おそるおそる謝罪の言葉を口にした晶に、香奈と恵美がにっと笑いかける。
「よかったわね、優しいお姉ちゃんたちで。じゃ、次は弟くんたちにお礼を言っておきましょう」
 唇を噛みしめながらの屈辱に満ちた謝罪をやっとのこと終えた晶に、美也子がまたとんでもないことを言い出した。
「お礼……? あ、あたしがどうして、お、お姉ちゃんたちの弟にお礼なんて言わなきゃいけないの?」
 それまで伏し目がちだった晶が、思わず美也子の顔を仰ぎ見て問い質す。
「だって、あの子たち、晶ちゃんのことを綺麗なお姉さんって言ってくれたのよ。可愛らしくて肌も白くて綺麗だって。褒
めてもらって、お礼も言わないっていうのはどうかしらね?」
 美也子は、香奈や恵美から二歩ほど離れた場所で遠慮がちに晶の方にちらちら目をやる三人を視線で示して言った。
「そ、そんな……だって、あの子たちは……」
 あの子たちはあたしのブラをいやらしい目で見てたんだよ。そう言い返しそうになって、けれど力なく口をつぐんでしま
う晶。男の子の身でありながら「あたしのブラ」だなんて言葉、何人もの目の前で口にできる筈がない。
「でも、そのおかげで優しい上級生のお姉ちゃんたちとお友達になれたんでしょう? その意味もこめてお礼を言っとい
た方がいいんじゃないかな」
 優しく言い聞かせる美也子だが、「ちゃんとお礼を言わないとお仕置きよ」とほのめかしているのは明らかだ。
 もう晶は美也子の言いつけを拒むことはできない。
「……あ、あの、良平……くん、淳一くん、浩二くん……あ、あたしのこと、き、綺麗だって言ってくれて……」
 なす術なく晶は力なく肩を落とし、誰にも目を合わさないよう顔を伏せ、スカートの裾をぎゅっと握りしめておずおずと口
を開いた。
 家を出てここまで歩いてくる間に内腿にこすれて頭をもたげかけ、少年たちからいやらしい視線で絡めとられ少女たち
から下級生扱いされてより敏感になっていたペニスが、どくんと脈打った。
「……綺麗だって言ってくれて、あ、ありがとう」
 少年たちに向かって羞恥に満ちたお礼の言葉を口にした瞬間、胸がきゅんとなって、紙おむつの中で窮屈そうにしてい
たペニスがもういちど激しくどくんと脈打った。
132名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 05:40:15 ID:BVuHKqwD
かわいく生まれてなくてよかった(・∀・)
13320:2007/04/17(火) 06:02:19 ID:TnwsA5II
「いやっ!」
 思わず晶は悲鳴じみた呻き声を漏らし、左右の内腿を摺り合わせた。
「や、駄目!」
 自分自身を叱りつけるような喘ぎ声が続く。
 そうして、その声を最後に、晶は瞼をぎゅっと閉じ、唇をわなわな震わせて押し黙ってしまった。
「どうしたの、晶ちゃん? どこか痛いの?」
 突然の晶の変化に、香奈が驚いたように声をかけた。
「ずっとお日様に当たってて気分が悪くなっちゃったのかな。水道でハンカチを濡らしてきてあげようか、晶ちゃん?」
 恵美は晶の額に自分の手の甲を押し当てて気遣わしげに言った。
「ほらほら、上級生のお姉ちゃんたちが心配してくれてるでしょう? どうしちゃったのか、ちゃんと話さなきゃ駄目じゃな
い」
 美也子は、黙りこくったままの晶をそう言ってたしなめた後、耳元に唇を寄せて囁きかけた。
「でも、ちゃんと話せるわけないよね? 白いおしっこで紙おむつを汚しちゃったなんて、お姉ちゃんたちに説明できるわ
けないよね? 白いおしっこのことも、紙おむつの秘密も、お姉ちゃんたちに知られたらとっても恥ずかしいもんね」
 途端に晶は肩をびくんと震わせ、大きく瞳を見開いて、間近にある美也子の顔を凝視した。
「それくらいのことわかるわよ。晶ちゃん、私の部屋で二度も白いおしっこでショーツを汚しちゃったでしょ? 今、あの時
と同じ顔をしているもの」
 あの時と同じ、とっても恥ずかしそうで、とっても悔しそうで、でも、どことなく甘えたような顔で、どことなく切なそうな顔。
美也子の言う通り、男の子たちに向かって羞恥にまみれたお礼の言葉を述べさせられながら紙おむつの中に精液を溢
れさせてしまった晶は、美也子の部屋でショーツ越しに二度も美也子の手によって精液を搾り取られたあの時とまるで
同じ表情を浮かべていた。
「あの、お姉さん、晶ちゃん大丈夫なんですか?」
 美也子が晶に本当は何を囁きかけていたのか思い当たるわけもなく、それが具合を確認するためだと思い込んで、香
奈が心配そうに尋ねた。
「大人の人を呼んできましょうか? 砂場の近くにお母さんたちがいるから、助けてもらいましょうか?」
 恵美も、美也子に向かって少し早口にそう言ってから、陰険な眼差しで晶の横顔を見つめた。
13420:2007/04/17(火) 06:06:02 ID:TnwsA5II


× 陰険な眼差し
○ 真剣な眼差し

優しい恵美ちゃんの性格が疑われちゃうじゃまいか
13520:2007/04/17(火) 07:26:10 ID:TnwsA5II
「心配してくれてありがとう。やっぱり二人とも、優しいお姉ちゃんね。それに比べて、学年が一つ下だけなのに、晶ちゃん
は……」
 美也子は香奈と恵美にねぎらうように言って、晶が肩にかけたままになっている小物入れの鞄に手を伸ばした。
 晶がはっとして鞄を奪い返そうとするが、もう遅い。
 美也子は無造作にファスナーを引き開け、パッケージから取り出した時のまま三つ折りで鞄に入れておいた紙おむつを
引っ張り出した。
「え?」
「うそ!?」
 美也子が小物入れから引っ張り出したピンクの紙おむつを目にするなり、香奈も恵美も、信じられない物を見たというふ
うに半分ほど口を開けたまま体の動きを止めてしまった。
 それは男の子たちも同様で、三人とも、美也子が手にするハート模様の紙おむつに目を凝らしたまま何も言えないでい
る。
「……晶ちゃん、おむつだったの!?」
 春の昼下がりの穏やかな公園。一瞬の静寂を破ったのは恵美の声だった。
「い、いやー!」
 恵美が発した『おむつ』という言葉を耳にした瞬間、絶望的な表情を浮かべたまま身じろぎ一つできないでいた晶が突然
ベンチから立ち上がり、その場から逃れようとして、たっと駈け出した。
 が、慣れない踵の高いサンダルを履かさせているものだから、駆け出したかと思うと大きくバランスを崩して、そのまま、
目の前にいる美也子の胸元に倒れ込んでしまう。その体を美也子がしっかり受け止めたおかげで幸い地面に倒れるのは
免れたものの、丈の短いスカートが空気をふくんでふわっと舞い上がり、お尻を後ろに突き出すような格好で美也子に上
半身を預ける姿勢になってしまったため、晶の下腹部を包み込むピンクの紙おむつが誰の目にも丸見えだ。
136名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 11:00:51 ID:1tKgzPjX
キター(゚∀゚)ー!
137名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 11:53:00 ID:JNcrxmuf
珍個達田
13820:2007/04/18(水) 03:21:15 ID:E/s1zOsZ
 ただ、救いだったのは、少し離れた所にある砂場で子供たちを遊ばせている母親たちのグループからは見えないことと、
もうひとつ、紙おむつは丸見えになってしまったものの、スカートが捲れ上がったのが短い間だけだったから小学生たち
がペニスの膨らみには気づかなかったということだろうか。もっとも、それが晶自身にとって『救い』なのかどうかは定かで
ない:けれど。
「そうなの。晶ちゃん、五年生にもなるのに、まだおむつなの。なかなか普通のパンツになれなくて困ってるのよ」
 美也子は恵美に向かって、本心を覆い隠しつつ、口だけ困った困ったと言って応えた。そうして、今度は良平の顔を見る
と、悪戯めいた表情で続ける。
「だから、良平くんたちはさっき晶ちゃんのことを『お姉さん』って言ってくれたけど、本当は良平くんたちの方がお兄ちゃん
なのよ」
「それ、どういうことですか? お姉さんは五年生で、僕は三年生。お姉さんはお姉さんでしょう?」
 美也子が何を言っているのか咄嗟にはわからず、良平はきょとんとして淳一や浩二と顔を見合わせた。
「だって、良平くんも淳一くんも浩二くんも、パンツでしょう? トランクスかブリーフかは知らないけど、普通のパンツでしょ
う? おむつじゃないよね?」
 美也子は謎々を楽しむかのように言った。
「うん、パンツだよ。幼稚園の年少さんの時、おねしょしちゃったことあるけど、でも、それでおしまいだったよ。おねしょもお
もらしもしないよ、僕」
 ちょっと照れくさそうに、けれど元気よく浩二が応えた。
「そうよね。小学生だもん、パンツだよね。でも、晶ちゃんはおむつなのよ。まだおむつ離れできない子がお姉ちゃんだなん
て変だと思わない? まだおむつの晶ちゃんより、パンツのみんなの方がお兄ちゃんだと思わない?」
 美也子は、晶のお尻をスカートの上から優しくぽんと叩いて言った。
「あ、そうか。晶ちゃん、おむつだから、五年生でも僕たちより妹なんだね。うん、わかった」
 にっと笑って浩二が頷いた。もう、『お姉さん』ではなく『晶ちゃん』だ。


 
13920:2007/04/18(水) 06:55:58 ID:E/s1zOsZ
「じゃ、トイレでおむつを取り替えてくるから、みんな、待っててくれる? せっかくお友達になったんだから、この後も仲良
く遊んであげてほしいんだけどな。でも、おむつ離れできないような手間のかかる子とは遊びたくないかな?」
 美也子は晶の体を抱きすくめたまま、五人の顔を順番に見渡して言った。
 と、それまで美也子と晶をぐるっと取り巻くようにして立っていた五人が、ベンチの横に集まって何やら相談を始めた。
 もっとも、相談とはいっても、五人ともが最初から同じ気持ちだったようで、殆ど口数もなく、互いに顔を見合わせて軽く
目配せをし合うだけですんでしまうような、言ってみれば、改めて意思を確認するだけというようなことだった。
 さして待つほどもなく、五人を代表して香奈が美也子の前に歩み寄り、じっと美也子の顔を見上げて言った。
「待ってます。お姉さんにおむつを取り替えてもらって晶ちゃんがトイレから出てくるの、みんなで待ってます。晶ちゃん、
私たちのお友達だもん。私たちの可愛い妹だもん。だから、待ってます」
 香奈は、真剣な面持ちで美也子にそう言ってから、美也子の胸元に顔を埋めるようにしてもたれかかっている晶の方に
向き直って優しい笑顔で話しかけた。
「晶ちゃん、小学五年生でおむつなんて恥ずかしいかもしれないけど、元気を出してね。私たち、誰も晶ちゃんのことバカ
なんてしないよ。ちょっと見えただけだけど、ピンクの紙おむつ、とっても可愛いよ。晶ちゃんの綺麗なお肌にとっても似合
ってて、普通のパンツなんかよりずっとずっと可愛いよ。おむつを取り替えてもらったら、遊ぼうね。でも、晶ちゃん、あん
よもあまり上手じゃないみたいだから、バトミントンは無理かな。だったら、あやとりでもいいし、自分の学校がどんな所か
お話しするのもいいし。みんな待ってるから、心配しなくていいんだよ」
「僕も待ってる。僕も幼稚園の年少さんの時、おねしょしちゃって、夜だけおむつのことがあったんだ。でも、もうおねしょも
おもらしもしないよ。晶ちゃん、今はおむつだけど、でも、おっきくなったらおもらしなんてしなくなるから、大丈夫だよ。……
あれ? でも、晶ちゃんは五年生だから、僕よりおっきいんだっけ? あれ、なんだかよくわかんないや」
 香奈が話し終えるのを待ちかね、晶を慰めようとして元気な声を出す浩二。最後の方で思案顔になって首をひねる様子
が微笑ましい。
14020:2007/04/18(水) 13:25:38 ID:E/s1zOsZ
「ありがとう、みんな。それじゃ、すぐに取り替えてくるから、ちょっとの間だけ待っててね。それと、浩二くん。そうね、晶ち
ゃんは五年生だから浩二くんたちよりおっきいね。でも、さっきも言ったように、おむつだから浩二くんたちより妹なんだよ。
もっとおっきくなったらおむつが外れるかしら。五年生で駄目でも、六年生になったらおむつ離れできるかな。それとも、
中学生にならないと駄目かしら。ううん、ひょっとしたら高校二年生でも無理かもしれないわね。でも、応援してあげてね。
晶ちゃんがおむつ離れできるよう、励ましてあげてね」
 美也子は『高校二年生でも無理かも』というところを強調してそう言うと、晶の肩を抱いて歩き始めた。
 けれど、晶は、トイレへ連れて行かれまいとして両足を踏ん張る。
「どうしたの、晶ちゃん。早くおむつを取り替えないとお尻が気持ちわるいでしょ? なのに、どうしてそんなにトイレへ行くの
をいやがるの?」
 晶が歩き出そうとしないのに気づいた美也子は、少しなじるような口調で言った。
「だって……公園のトイレでだなんて……」
 公園のトイレとはいっても、個室の方はちゃんと鍵がかかるから、誰かに見られる恐れはない。それでも、薄い壁を隔てた
その外には子供たちや母親たちがいるし、すぐ近くの歩道を行き来する人影もある。そんな所で、しかも普通におしっこをす
るのではなく、精液でべっとり汚した紙おむつを取り替えられるのかと思うと、とてもではないが美也子の言いつけに唯々諾
々と従うことなどできない。
「あらあら、白いおしっこで紙おむつを汚しちゃうような子がいっちょまえに恥ずかしがっちゃって。でも、そうやって拗てる晶
ちゃんも、幼稚園にあがるかあがらないかの小っちゃな子みたいで可愛いわね。ほら、ちょうど、あんな感じで」
 美也子は皮肉めいた笑みを浮かべて、砂場で遊んでいる子供たちの内の一人を指差した。
 美也子が指差したのは、まだ幼稚園に通う前か、それとも、この春から年少さんだろうか、プラスチック製の玩具のシャベ
ルを持ち、おぼつかない足取りで砂場をとことこ歩いている小さな女の子だ。あまり上手でない足運びの妨げにならないよう
配慮したのか、デニム地のスカートの丈が短くて、レースのフリルをたっぷりあしらったオーバーパンツがスカートの裾から
三分の一ほど見えたワカメちゃん状態になっている。スカートの裾から覗くオーバーパンツがふっくら膨らんでいて、オーバ
ーパンツの生地を透かしてハート模様のピンクの紙おむつらしき下着がうっすらと見えているところから考えると、まだおしっ
こをちゃんと教えられないのだろう。
 美也子は晶がその幼女と同じだと言っているのだ。けれど、丈の短いサンドレスの下には紙おむつを身に着けて、それを白
いおしっこで汚してしまった晶には、それを否定することはできない。しかも、模様や色合いから判断すると幼女のお尻を包み
込んでいる紙おむつと晶の下腹部を包み込んでいる紙おむつが同じブランドらしいから尚のことだ。
141名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 00:43:51 ID:7klr1qUb
いい作品を定期的に書いてくださる作者さん。
GJです!!いつもありがとうございます!!
142名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 01:01:41 ID:7ya7xkUW
おむつ交換wktk
ねっちょりとした表現でお願いしまs
14320:2007/04/19(木) 03:57:39 ID:rcyr3jIJ
「ほら、いつまでも愚図愚図してたら、小学生たちに怪しまれちゃうわよ。それとも、あの子たち、怪しむんじゃなくって、私
に同情してくれるかしら。小学五年生にもなっておむつ離れができない上におむつを取り替えてもらうのにトイレへ行くこ
のもいやがる聞き分けの悪い妹の面倒をみている可哀想なお姉さんって、私のことを思ってくれるかもしれないわね。晶
ちゃん、みんなからそんなふうに思われてもいいの? 一人でトイレへ行くことができないだけじゃなく、トイレへ連れて行
ってもらうことさえいやがる、幼稚園児以下の躾がちっともできていないしょうのない子。そう思われてもいいのね?」
 美也子は声をひそめ、早口で言った。
 晶の顔が屈辱に歪む。
 そこへ、浩二の声が追い打ちをかけた。
「晶ちゃん、僕たち、待っててあげるよ。晶ちゃんを置いて先におうちに帰ったりしないよ。だから、寂しくないよ。トイレへ行
って戻ってくるまで待っててあげるから」
 浩二の気持ちの中では晶はもうすっかり自分よりも幼い妹分になりさがっていた。みんなと遊んでいるうちにおむつを汚
してしまい、公園のトイレでおむつを取り替えられるのをいやがって駄々をこねる、困った妹分だ。そんな聞き分けのわる
妹をあやすように、トイレへ行っておいでと優しく言い聞かせる浩二だった。
「ほら、優しいお兄ちゃんがああ言ってくれてるわよ。晶ちゃんは本当は高校二年生で浩二くんは小学二年生だから、浩二
くんの方が九つ年下なのよね。でも、晶ちゃんは浩二くんよりも妹。おむつの取れない子がお姉ちゃんなわけないものね。
さ、九つ年下のお兄ちゃんの言うことをちゃんと聞いてさっさとトイレへ行きましょう。トイレへ行って、恥ずかしいおしっこで
汚しちゃったおむつを取り替えましょう」
 美也子は晶の羞恥をわざと煽るように囁きかけ、砂場の親子連れの方にちらと視線を走らせて小声で続けた。
「いつまでもこんな所で愚図愚図していたら、あそこにいるお母さんたちが変に思うんじゃないかしら。私たちが何をしてい
るのか気になってこっちへ来るお母さんがいてもおかしくないよね? そしたら、晶ちゃん、おむつのことがばれちゃうかも
ね。ううん、それだけじゃなく、晶ちゃんが本当は男の子だってこともばれちゃうかもよ。高校生の男の子が小学校の女の子
みたいな格好をして紙おむつを汚しちゃっただなんて知られたら恥ずかしいだろうなぁ」
 そう囁きかけて更に羞恥をくすぐり、美也子は、晶がどうしてもトイレへ行かざるを得ないよう仕向けた。
14420:2007/04/19(木) 05:35:48 ID:rcyr3jIJ
「さ、行くわよ」
 もうこれ以上は待てないわよというふうに、美也子は晶のお尻をぽんと叩いた。
「……う、うん……」
 遂に拒みきれなくなって、ようやくのこと、渋々ながら晶は右足を踏み出した。
 その途端、慣れないサンダルのため、さっきと同じようにバランスを崩して体がよろめいてしまう。それを、晶の肩を抱い
た美也子の力強い腕が支えた。
「頑張って、晶ちゃん。急がなくていいから、ころんしないようにしっかり歩くのよ。ほら、あんよは上手」
 美也子の体にしがみつくようにして歩き出した晶の後ろ姿に、恵美が精一杯の励ましの声をかけた。
 その励ましの声を耳にして、晶は、小学生の子供たちから逆に年下扱いされているのだという屈辱の事実を改めて思い
知らされる。胸の中が、みるみるうちに、やるせない気持ちでいっぱいになった。
「あんよは上手、あんよは上手」
「あんよは上手、あんよは上手」
 恵美の声援がきっかけになって、晶の胸の内などまるで知らぬ子供たちが無邪気に声を揃える。
 その声に微塵も悪意がないことは晶にもわかっている。それはわかっているのだが、晶を励まそうとしている純粋な気持
ちが却って屈辱と羞恥をこれでもかと煽りたてるのも、また非情な事実だった。
「よかったわね、こんなに優しいお姉ちゃんやお兄ちゃんとお友達になれて。新学期が始まるまであと四日あるし、明日か
らこの公園へ遊びに来るのが楽しみになったわね」
 美也子は、子供たちの声援に見送られるようにしておぼつかない足取りで歩を進める晶に、冗談めかした口調で言った。
「ほ、本気じゃないよね? まさか明日もここへ来るなんて、そんなこと本気じゃないよね?」
 美也子の言葉がまんざら冗談ばかりではないと直感した晶は、あからさまな怯えの色を瞳に浮かべ、自分の直感が的外
れであってくれと願いながら、おそるおそる聞き返した。
14520:2007/04/19(木) 09:42:24 ID:rcyr3jIJ
「さあ、それはどうかしらね」
 美也子は、そうすることが晶の不安を更に掻きたてることになるのを楽しむかのように、曖昧に笑ってみせるだけだ。
「そんな……」
 美也子のどっちともつかない態度に、晶は思わずぞくっと身を震わせてしまう。
「あら、白いおしっこで濡れちゃったおむつのせいでお尻が気持ち悪いのかな。急いで取り替えてあげなきゃいけないみた
いね」
 晶が体を震わせた本当の理由を充分に承知していながら、美也子はその理由をわざと取り違えて頷くと、突然、歩く速
度を上げた。
「やだ、そんなに早く歩いちゃ駄目だってば」
 急に早足になった美也子に手を引かれて、かろうじてついて行く晶だが、いつ転んでもおかしくないようなおぼつかない
足取りだ。
「何を言ってるの。可愛い妹のお尻がおむつかぶれになっちゃ可哀想だから急いでいるのに」
 美也子は片方の眉をちょっと吊り上げるような笑みを浮かべて言って、そのまま歩き続ける。
「お、おむつかぶれだなんて……あ、あたし、赤ちゃんなんかじゃないのに……」
 美也子の口をついて出た羞恥の言葉に晶の頬が真っ赤に染まる。
「そりゃ、晶ちゃんは赤ちゃんなんかじゃないわよ。でも、それは、砂場で遊んでいる子供たちも同じよ。もう、赤ちゃんって
いう年じゃない。赤ちゃんじゃないけど、でも、まだおしっこをちゃんと教えられない幼稚園の年少さんくらいの子はずっとお
むつだから、お母さんたちは可愛い子供のお尻がおむつかぶれで真っ赤に腫れちゃわないよう気をつけてあげなきゃいけ
ないの。ね、晶ちゃんと同じでしょ? いつ白いおしっこでおむつを汚しちゃうかわからない晶ちゃんと同じでしょ? だから、
お姉ちゃんも晶ちゃんがおむつかぶれにならないよう気をつけてあげてるの」
 美也子は、足早に歩きながらも、まるで息を乱す様子もなくそう言って、トイレへ向かう通路の側にあってもうすぐ目の前
に迫ってきた砂場を視線で示した。
 一方、晶の方は早くも息も絶え絶えで、転倒しないよう美也子について行くのが精一杯だ。それでも、美也子が視線で指
し示す方に目をやるくらいのことはかろうじてできる。
 晶の目に映ったのは、ベンチの前から見たあの幼い女の子の姿だった。丈の短いスカートの裾からふっくら膨らんだオー
バーパンツを覗かせた、あの女の子だった。
146名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 22:26:33 ID:6OvKMKMH
更新をリアルタイムで見てる俺は勝ち組
147名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 22:48:56 ID:yUQTOp6R
なんの俺だって
148名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 23:01:52 ID:tlK/AVz8
このスレのお陰で早起きする習慣がつきました\(^O^)/
149名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 23:54:12 ID:PCtnGp1A
おめ^^
150名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 00:06:19 ID:X4Dx4SDV
いつもニヤニヤしながら見てます
15120:2007/04/20(金) 04:01:19 ID:XZotunn/
「で、でも、おむつかぶれだなんて……」
 晶は美也子に手を引かれるまま、楽しそうに玩具のシャベルで砂山をつくっている女の子のスカートの裾から見える下
腹部に目をやり、オーバーパンツの生地を透かしてうっすらと見えているのが自分と同じブランドの紙おむつだということ
を確認すると、下唇を噛みしめて口をつぐんだ。
 と、美也子と晶が近づいたために太陽の光を遮って影を落とすのが気になったのだろうか、それまで砂山づくりに夢中
になっていた女の子が、すぐそばを通り過ぎようとする晶の方に振り向いた。
 途端に女の子は少し驚いたような顔になって、砂場の横のベンチに腰かけてお喋りに興じている母親に向かって大声で
呼びかけた。
「ママ〜、このお姉ちゃん、美優と一緒だよ〜」
 少し驚いて、そうして、どことはなしに嬉しそうな声だ。
「え? お姉ちゃんがどうしたって?」
 仲間とのお喋りに夢中になっていた母親は、急に娘(どうやら、美優という名前らしい)から呼ばれ、少しきょとんとした顔
で聞き返した。
「このお姉ちゃん、美優と一緒なんだよ。美優とおんなじなんだってば〜」
 美優は、傍らを通り過ぎる晶を指差して繰り返し言った。
「何が美優と同じなの?」
 母親は僅かに首をかしげ、ベンチから立ち上がって美優の方に近づきながら言った。
「お姉ちゃん、美優とおんなじおむつなんだよ。美優と一緒のハートのおむつなんだよ」
 美優は玩具のシャベルを砂場に放り出し、自分のスカートの前部をぱっと捲り上げて、母親の顔と晶の顔を見比べなが
ら嬉しそうに言った。
 美也子が肩紐の結び目を随分と長く取ったせいで着丈が短くなってしまったサンドレスだけれど、静かに歩けば、スカー
トの中を人目にさらすことはない。現に、家を出てからここまで歩いて来る間に不審げな表情で晶の下半身に目を向けた
通行人は一人もいなかったし、公園の小学生たちも、晶がベンチの前で倒れそうになってスカートが捲れ上がるまでは、ス
カートの下が紙おむつだということに誰も気づいてはいなかった。しかし、それは、或る程度の高さがある視点から見る場合
に限られていたのだ。小学二年生になったばかりの浩二でも身長は120センチ近くあるから、普通に立っていれば、160
センチそこそこの晶のスカートを下から覗き込むような格好になることはない。だが、身長が1メートルあるかないかの美優
が砂場にしゃがみこんだ姿勢で、自分のすぐそばを歩く晶に視線を向けたら、殆ど真下から見上げるような格好になるもの
だから、美優の目には晶のスカートの中が丸見えになってしまうのだった。
15220:2007/04/20(金) 05:17:20 ID:XZotunn/
 美優には微塵も邪気がない。ただ、自分と同じ模様の紙おむつでお尻を包んでいる人がいるのをみつけて単純に喜ん
でいるだけだ。
 けれど、無邪気な美優の言葉も、晶にとっては鋭い錐も同然だった。胸に突き刺さり、ぐりぐりと肌を抉り取り、激しい痛
みを容赦なく与える鋼鉄の錐。
 美優の言葉を耳にした晶は、思わず立ち止まってしまった。けれど、美也子が立ち止まったのは、それよりも一瞬だが
遅かった。そのため、晶の上半身が前のめりになって、そのまま俯せに倒れてしまいそうになる。
「危ない!」
 ベンチから立ち上がり、愛娘の方に向かって足を踏み出しかけていた母親だが、晶が倒れそうになったのを目にすると、
急いで体の向きを変え、晶の正面に立ちはだかって大きく両手を広げた。
「うわっ!」
 裏声を出すのも忘れ、地の声で悲鳴をあげながら母親の腕の中に倒れ込む晶。
 けれど、当の母親も、仲間の母親たちも、晶が大きくよろめいた拍子にふわっと捲れ上がったスカートに気を取られて、
男声の悲鳴にはまるで気がつかない。いや、正確に言うと、スカートにではなく、スカートの下から丸見えになったピンク
の紙おむつに気をとられて、だ。
 香奈たちの目の前でスカートが捲れ上がった時、母親たちの目からはかろうじて隠しおおせていた紙おむつ。それをこ
うして間近で母親たちの目にさらす羽目になった今、もう晶にとっての『救い』は、まだ実際の性別だけは知られていない
という、ただその一つしか残らなくなってしまったわけだ。
「……大丈夫? どこも怪我はない?」
 スカートが捲れ上がってハート模様の紙おむつが見えた時はひどく驚いた母親だが、すぐに元の優しそうな表情に戻る
と、自分の胸元に顔を埋めるようにして体を預ける晶の頭をそっと撫で、幼い我が子をあやす時そのままの口調で言った。
15320:2007/04/20(金) 09:43:18 ID:XZotunn/
 バスケットボールに打ち込んでいる美也子の乳房は素晴らしく発育して張りがある。けれど、どちらかというと筋肉質で、
どうしても硬い感じがする。それに対して、出産をして今まさに育児時期の真っ最中にある母親の乳房は、発育している
だけでなく、適度な張りと柔らかさがある上、どことはなしに甘酸っぱい匂いがする。
 母親の問いかけに晶は躊躇いがちにおずおずと頷いたが、顔は美優の母親の胸元に埋めたままだ。それは、部屋の
中で背中に触れた美也子の乳房とはまるで違う母親の乳房の感触に魅入られてということもあるが、それだけではなく、
スカートの中の恥ずかしい秘密を若い母親たちに知られた羞恥のため誰にも目を合わせられないからという理由の方が
大きかった。
 そんな晶の心の内を見透かしたように、美優の母親は
「ごめんね。美優が――私の娘が変なことを言っちゃって、本当にごめんね。誰にも事情はあるわよね。人に知られたく
ない秘密もあるわよね。なのに、大声であんなこと言っちゃって、本当にごめんね」
と、晶の髪をそっと掌で撫でつけながら優しく言った。他の母親たちもそうだが、美優の母親も、育児の知識を身に付ける
中で、トイレトレーニングが容易ではない子供が或る程度の割合で存在することも知っている。体質的な問題や希に神経
の疾患などで、おむつ離れが遅い、或いはずっとおむつが外れない子供がいるというについて、ひよっとしたら自分の子
供もそうならないと限らないのだという幾ばくかの不安と共に、男親とは比べ物にならないほどきちんとした知識を身に付
けているものだ。だから、晶のスカートが捲れ上がって紙おむつが見えた時も、一瞬は驚いたものの、大きくなっておむつ
なんてと軽蔑するような思いはまるで抱かなかった。むしろ、重い病気じゃなきゃいいけどというような、晶の具合を心配し、
幾らか不憫に思う気持ちでいっぱいだ。
「駄目よ、美優。美優と一緒のおむつだなんて言うから、お姉ちゃん恥ずかしがっちゃってるじゃない。美優だって、お友達
からパンツじゃなくておむつだってからかわれたら恥ずかしいでしょ?」
 母親はそれからも何度か晶の髪を撫でつけながら、スカートの前部を捲り上げてオーバーパンツを丸見えにしたまま自
分の足元にとことこ歩み寄ってきた美優に向かって穏やかな目を向け、やんわりたしなめた。
「だって……」
 やんわりとはいえ母親に叱られた美優は拗ねたように頬をぷっと膨らませ、まわりの視線から逃れるために母親の胸元
に顔を埋めたままの晶の様子を少し意地悪な目つきで見上げると、甘えた口調で訴えかけた。
「……ママ、そんなよそのお姉ちゃんなんて抱っこしてないで、美優を抱っこしてよ。ねぇ、抱っこったら、抱っこなの」
154名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 23:06:45 ID:8jB8VK5P
GJ!
やっぱ女装モノはいいな
15520:2007/04/21(土) 04:10:43 ID:or8uQ5LE
「へーえ、抱っこして欲しいんだ。もうすぐ幼稚園の入園式だっていうのに、抱っこ抱っこって、美優はいつまでも赤ちゃ
んなんだから」
 自分の母親をよその子に取られまいとして盛んに抱っこをせがむ美優に、母親は少しひやかしぎみに言った。
「じゃ、そのお姉ちゃんも赤ちゃん? 美優のママにずっと抱っこしてもらってるから、お姉ちゃんも赤ちゃんなの?」
 美優は再びじと目で晶の睨みつけると、少しばかり挑発的な口調で問いかけた。
「あらあら、何を言い出すの、美優ったら。まさか、こんなに大きなお姉ちゃんが赤ちゃんなわけないでしょう?」
 このくらいの年ごろになると幼児は幼児なりに屁理屈をこねることも珍しくない。母親は苦笑交じりに応えて、美優からの
日頃の質問責めや理屈にならない理屈の連発を思い出してか、軽く溜息をついた。けれど、それが我が子の発育の表れ
だと実感しているから、顔には自然とにこやかな笑みが浮かんでくる。
「だって……」
「そうね、このお姉ちゃんは赤ちゃんかもしれないね」
 尚も言い募ろうとする美優の言葉をやんわり遮って、美也子が悪戯めいた口調で横合いから言った。
「え?」
 思いがけない美也子の言葉に、少し怖い目をしていた美優が毒気を抜かれてきょとんとした目になった。自分なりに晶を
挑発したつもりなのに、姉とおぼしき人物がそれをあっさり認めてしまったものだから、呆気にとられるのも無理はない。
「このお姉ちゃん、まだおむつが外れないのよ。それに、いつおむつを汚しちゃうかわからないの。そんな子は赤ちゃんだよ
ね?」
 美也子は膝に手をつき、すっと腰をかがめて美優に話しかけた。
「あの……差し出がましいと思うけど、そういう言い方は妹さんに酷なんじゃないかしら。どういう事情かは知らないけど、妹
さんだって、おむつのことは辛く思っているでしょうし、それをそんな言い方はどうかしら」
 母親は二人の関係を姉妹と決めつけて(ま、どう見ても、姉弟には見えないだろう。それに、他に適当な間柄を思い浮か
べるのが難しいのは確かだ)、他人の目の前で妹をからかうような言葉を口にする晶を諫めた。
15620:2007/04/21(土) 05:11:35 ID:or8uQ5LE


× 晶を諫めた
○ 美也子を諫めた
15720:2007/04/21(土) 06:09:36 ID:or8uQ5LE
 それに対して美也子は
「いいえ、大丈夫です。妹、すっごい甘えん坊さんで、私におむつを取り替えてもらうのが嬉しいんです。いつまでもお姉
ちゃんべったりで、私が何かと面倒をみてあげると、とっても嬉しそうにするんです。ひょっとしたら、本当はもうおむつ離
れできるのに、いつまでも私に甘えていたくて、わざとおもらししてるんじゃないかって思うくらい甘えん坊さんなんです」
と言葉を返して、わざとらしくにっこり微笑んでみせ、なかなか母親の胸元から離れようとしない晶の顔を覗き込むと、
「ね、そうよね、晶ちゃん?」
と同意を求めた。
 もちろん、晶からの返答はない。
 美也子の言葉を認めれば『お姉ちゃんに甘え続けたくて、本当は必要のないおむつをいつまでも手放せない、ちょっと
いけない女の子』ということになるし、否定すれば『小学生でもうすっかり大きいのに、いつまでもおむつ離れできない、お
しもの緩い可哀想な女の子』ということになってしまう。どちらにせよ、そんな設定を押しつけられてはたまらない。
 けれど、いつまでも押し黙っていたとしても、美也子が強引に始めた『おままごと』だ。蜘蛛の糸に絡め取られた蝶々が
決して逃げ出せないのと同様に、どちらかの役を強引に振り当てられるシナリオから逃れる術はない。
「でも……」
「ふぅん。お姉ちゃん、体はおっきいけど、赤ちゃんなんだ」
 困惑した顔つきで何か言いかけた母親と、何か思うところがあるような顔つきで口を開いた美優とが同時だったが、こう
いう時は、遠慮という言葉とはまるで無縁の幼児の方が声が大きい。美優は、スカートの生地を見透かすかのような目で
晶のお尻をぬめつけ、美也子の顔を仰ぎ見て、幼児には似つかわしくない、なにやら含むところのありそうな口調で言った。
「そうよ。お外でおむつを汚しちゃうんだもん、いくら体が大きくても、それじゃ赤ちゃんだよね?」
 元々は自分が仕組んだことなのに、そんなはまるでおくびにも出さず、しれっとした顔で美也子は言った。
「うん。お外でおむつを汚しちゃうなんて、そんなの、赤ちゃんだよ」
 美優は美也子の顔を見上げたまま大きく頷いた。
「何を言ってるの、美優ったら。美優だっておむつなんだから、えらそうなこと言えないんじゃないの?」
 母親は、晶を庇おうとしてか、少しばかり呆れた口調で美優をたしなめた。
「だって、美優、おむつなんて汚さないもん。お家の中はパンツだし、お外の時はおむつだけど、おむつ汚さないもん」
 美優は少し自慢げに胸を張って母親に反論した。
15820:2007/04/21(土) 13:42:45 ID:or8uQ5LE
 そう、美優は常におむつというわけではない。まわりの子供たちに比べるとトイレトレーニングが済むのは遅かったもの
の、少し前からは母親におしっこを教えられるようになり、自分でトイレへ行く練習も始めている。ただ、遊ぶのに夢中にな
っている時などは気がついたらもう間に合わなくなっていたということもなくはないため、眠る時と外出時は念のためにお
むつにしている。その用心のためのおむつも数日前からは殆ど汚すことがなくなってきたため、幼稚園への入園を数日後
に控えて、母親としては正直ほっとしているといったところだ。そのことに関してもう少し付け加えておくなら、小学生(とし
か見えない)にもなっておむつ離れできないでいる晶を美優の母親が庇うのも、美優のトイレトレーニングがもうすぐすみ
そうだという気持ちの余裕があったればこそのことかもしれない。同じ年代の他の子供たちと比べて幾らかでもおむつ離
れが遅いということへの不安を抱えと、けれど、その不安がもうすぐ解消されそうだという安堵とが入り交じって、いつまで
もおむつ離れできない晶のことが気にかかるのかもしれない。
「あ、そうなんだ。美優ちゃん、もうすぐおむつじゃなくなるんだ。お利口さんだね、お姉ちゃんになるんだね、すごいね、お
利口さんだね」
 胸を張る美優に、美也子はおおげさに驚いてみせ、お利口さんという褒め言葉を繰り返し言った。
「うん。美優、お利口さんだよ。もう幼稚園だもん、おむつの赤ちゃんなんかじゃないんだもん」
 母親に叱られて拗ねぎみだった美優だが、美也子の言葉に幼いながらも自尊心が満たされたのだろう、ぱっと顔を輝か
せた。
「そうなの。だったら、お外でおむつを汚しちゃうこのお姉ちゃんの方が美優ちゃんよりも妹だね。あのね、このお姉ちゃん、
晶ちゃんっていう名前なんだ。美優ちゃん、晶ちゃんに頑張れって言ってくれるかな。早くおむつが外れるように頑張れっ
て言ってあげてくれるかな。早くおしっこを教えられるようにならなきゃ駄目だよって励ましてあげてくれるかな」
 胸を張る美優の自尊心をますますくるぐるように美也子は言った。
「いいよ。体はおっきくても、晶ちゃんはおむつの赤ちゃんだもん、お姉ちゃんの美優が頑張れって言ってあげる」
 大きく頷いた美優の目はきらきら輝いている。
159名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 21:13:36 ID:wAPyXntx
毎日GJ!

とりあえず母親は大原さやかボイスで再生中
160名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 00:51:04 ID:1KZJ3tte
いいですね
次の展開が楽しみです。
161名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 02:19:17 ID:UYwmjFUr
今日は日曜だから休みでしょうかね?
162名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 15:46:34 ID:wPJy5xVm
そのようです
163名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 02:35:16 ID:UbKE741B
大原と井上をなぜか間違ってしまう。
16420:2007/04/23(月) 04:12:22 ID:FkUFBtE4
「さ、いつまでも美優ちゃんのお母さんにしがみついてないで、こっちへいらっしゃい。濡れたおむつのままだとお尻が気持
ち悪いでしょう?」
 美也子は、美優の母親の胸元に顔を埋めたままの晶の手を強引に引っ張り、引き剥がすようにして自分の方に向き直
させると、驚きと好奇とが入り交じった目でこちらの様子を眺めている周囲の母親たちに向かってなにごともなかったかの
ように軽く会釈をしてから、改めてトイレに向かって歩き出した。
「美優、もうすぐ幼稚園なんだよ。幼稚園だから、もうおむつじゃなくなるんだよ。お姉ちゃんだから、パンツになるんだよ。
晶ちゃんも、まだおむつだけど、頑張ったらパンツのお姉ちゃんになれるよ。ちゃんとおしっこ教えられるようになったらパ
ンツだから、頑張ろうね」
 美也子に手を引かれ、まわりの誰とも目を合わさないよう顔を伏せてのろのろ歩き出した晶と歩速を合わせ、ぴったり寄
り添うようにして足を運びながら美優が言った。自分の母親にすがりついて離れないなかった晶に対してお姉ちゃんぶって
みせることができるのが、幼いなりに少しばかり意地悪な悦びに感じられてならないのだろう。それに加えて、まだ完全に
はおむつ離れできていないせいで同年代の友達から妹分扱いされていた鬱憤を晴らすことができるのも嬉しくてならない
のかもしれない。
「駄目よ、美優。そんな言い方をしたら晶お姉ちゃんに失礼でしょ?」
 晶の足元にまとわりついて離れようとしない美優の様子をみかねた母親が慌てて追いかけ、手を引いて連れ戻そうとする。
 けれど、美優もなかなか我の強い子のようだ。
「晶ちゃんはお姉ちゃんなんかじゃないもん。晶ちゃんのお姉ちゃんはお姉ちゃんだけど、晶ちゃんはおむつの赤ちゃんだ
もん」
と言って母親の手を振り払い、晶の顔を見上げ、
「おむつ取り替えてもらう時、晶ちゃんがむずがらないよう、美優があやしてあげる。美優お姉ちゃんがお手々を握っていて
あげるから、おむつを取り替えてもらう間、おとなしくしてるんだよ、晶ちゃん」
と言って、にっこり微笑んだ。
165名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 05:29:28 ID:T8tvzfQj
神が光臨してるスレはここですか。朝起きて一気に読みほした。
ツボを押さえてるし、描写が丁寧で凄く良い。
16620:2007/04/23(月) 07:20:38 ID:FkUFBtE4
「やめなさいったら、美優。晶ちゃんは小学生、赤ちゃんなんかじゃないんだから。ごめんなさいね、娘が失礼なことばか
り言って。まだ分別がつかないものだから許してちょうだい」
 母親はもういちど美優をたしなめて、晶にともなく美也子にともなく、困ったような顔をして言った。
「いいんですってば、お母さん。さっきも言ったけど、晶ちゃん、本当に甘えん坊さんの赤ちゃんなんだから」
 美也子は晶に連れ添ってゆっくり歩みを進めながら、まるで意に介するふうもんなく応えた。むしろ本当のところは、意
に介しないどころか、もっと美優を焚き付けてますます晶を恥ずかしがらせたくてたまらないくらいだ。
「でも……」
「ありがとう、美優ちゃん。おむつを取り替える間、晶ちゃんがおとなしくしているよう、あやしてくれるのね。本当、美優ちゃ
んは優しいお姉ちゃんだわ。でも、おむつを取り替えてもらうところを初めて会ったお姉ちゃんに見られると、晶ちゃん、と
っても恥ずかしがると思うんだ。それで、恥ずかしくて、余計に暴れちゃうかもしれないんだ。だから、美優ちゃん、トイレに
誰も入ってこないように見張っててくれないかな? たしか、トイレに入ってすぐの所に赤ちゃんのおむつを取り替える台が
あったよね? その台に晶ちゃんをねんねさせておむつを取り替えてあげるつもりだから、よその人が入ってきて晶ちゃん
が恥ずかしがって暴れないよう、入り口のすぐ外で見張っててくれないかな?」
 困惑した表情で尚も言い募ろうとする母親の言葉をやんわり遮って、美也子は美優に言った。
 もっとも、おむつを取り替える場に美優を立ち会わせないようにしたのは、なにも晶が恥ずかしがるのを気遣ってのことで
はない。美也子にしてみれば、美優の目の前でおむつを取り替えられる晶がどんな羞恥の表情を浮かべるのか見てみた
いというのが本音だ。ただ、おむつの中から予想もしていない醜怪な肉棒が現れたりしたら、まだ幼い美優がどんなに驚き
怯えるか知れたものではない。へたをすれば、一生の心的外傷になってしまうかもしれないのだ。それだけは、どうしても避
けなければならない。美也子が美優におむつ交換の場に立ち会わせず、その代わりに見張りを依頼したのは、そういう理由
からだった。
 ただし、実のところ、理由はそれだけではない。
167名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 22:31:40 ID:Frpo3gpC
いいですね。
168名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:40:01 ID:hzhJDAHn
おおおおお!!!!GJ!!!!!!
16920:2007/04/24(火) 04:27:05 ID:ea7bSEHa
 母親がいくら連れ戻そうとしても言うことをきかない美優の様子を見ていると、たとえ美也子が断っても絶対にトイレまで
ついてくるのを諦めることはないだろう。そうすれば、我が子がまた余計なお節介を焼かないかと心配した母親も一緒に
ついてくるのは目に見えている。そうなって母親の目の前でおむつを取り替えることになったとしたら、ペニスがあることは
なんとかごまかすにしても、普通のおしっこの匂いとはまるで違う匂いに気がついた母親が訝るのは必定だ。ショーツに
比べると通気性が良くなくて蒸れやすい紙おむつの中は今、恥ずかしい言葉を口にしながら絶頂に達してしまった晶の精
液でべっとりになっている。そんな状態で紙おむつを脱がせたりしたら、精液特有の青臭い匂いがたちまち漂い出すに違
いない。それでも、その場にいるのが幼い美優だけなら、なんとでも言いくるめることも難しくはない。これまで精液の匂い
を嗅いだことなどある筈がない幼い美優なら、なんとでも言ってごまかせる。けれど、相手が母親になると、どんな言い逃
れも通用しない。夜毎の性行為に慣れた若い母親が精液の匂いに気づかないわけがないのだ。だから、トイレの中では
なく入り口の外で見張っていてくれるよう美優に頼んだのだった。そうすれば母親も美優と一緒にトイレの外で待つことに
なり、美也子が晶のおむつを取り替えている間、匂いに気づかれないだろうと目論んでのことだった。。
 しかし、ここで疑問に思われた方もいることと思う(パソや携帯のモニターを覗き込んでいるあなた、そう、あなたのことで
すよ)。おむつを取り替えるにしても、個室に入って内側から鍵をかければ、誰にも晶の秘密を知られる心配はないんじゃ
ないのか。それに、ドア越しなら、おむつを脱がせても精液の匂いが個室から外へ漂い出す心配はないんじゃないだろう
か。だったら、いくら美優がトイレまでついてきても、トイレの外ではなく、個室のドアのすぐ前で待たせていてもいいんじゃ
ないだろうか。そんな疑問が湧き起こるのも、ごく自然なこと。
 もちろん、それは、当の晶も感じた疑問だった。
「……ど、どうして、赤ちゃんのおむつを取り替える台なんかで……」
 視線を落とし、強引に手を引かれ、トイレに向かってのろのろと歩きながら、晶はおそるおそるという様子で美也子に言っ
た。本当なら大声で叫び出したいところだが、それはできない。
「だって、街の中にある児童公園のトイレなんて、あまり綺麗な所じゃないのよ。朝の内に清掃係の人がお掃除をしてくれ
ているけど、午後になると、それまでたくさんの子供たちが使うから、思うよりも汚れちゃうものなの。個室の床もトイレット
ペーパーの切れ端が散乱してたりね。そんな所で可愛い晶ちゃんのおむつを取り替えるなんて可哀想じゃない? だから、
赤ちゃんのおむつを取り替える台を使うのよ。おむつを取り替える台は、赤ちゃんの敏感な肌のことを考えてお母さんたち
が気をつけて使うから、うんと清潔なのよ。それに、近くに殺菌スプレーの容器を置いた棚もあるし。だから、おむつを取り
替える台を使うことにしたの。わかったわね?」
 美也子は、いかにも晶のことを気遣ってというふうを装って説明した。
17020:2007/04/24(火) 07:19:47 ID:ea7bSEHa
 けれど、そんな説明、たんなる口実に過ぎない。
 本当は、晶をこれまでに倍する恥ずかしい状況に追い込んで楽しむこと、ただそれだけが目的だった。生まれ月で考
えれば自分よりも一年近く年上の高校生の男の子に小学生の女の子みたいな格好をさせ、しかも、スカートの下には女
児用のショーツでさえなく学童用サイズの紙おむつを着用させた上に、精液で汚れた紙おむつを児童公園のトイレで取
り替えるというひどく倒錯的でひどく加虐的な行為に、美也子は人知れず妖しい悦びで胸を満たしていた。

「それじゃ、ここで誰も入ってこないように見張っててね。誰かが入ってきたら晶ちゃん恥ずかしくて大声で泣いちゃうかも
しれないから、ちゃんと見張っててね」
 公園の一角にあるトイレの入り口の手前で立ち止まった美也子は、すっと膝を折り、美優と目の高さを合わせて言った。
「うん。晶ちゃんが恥ずかしくないように、ちゃんと見張っててあげる。美優、お姉ちゃんだもん。お友達がトイレに来ても、
晶ちゃんがおむつを取り替えてもらうまで待っててねって言ってあげる」
 美優は美也子の顔を正面から見てはきはき応え、美也子のすぐ横に立ちすくんでいる晶の顔を見上げてにっこり微笑
みかけた。
「お姉ちゃんがお手々を握ってあげたらいいんだけど、お姉ちゃん、見張りをしてなきゃいけないの。晶ちゃんが恥ずかしく
ないように見張っててあげる。でも、寂しいからって泣いちゃ駄目だよ。おむつを取り替えてもらったら遊んでいげるから。
あ、そうだ。砂山のつくり方、教えてあげる。シャベルも貸してあげるから、ちゃんとおむつを取り替えてもらってね」
 姿勢こそ美優が晶を見上げているものの、態度は、完全に美優が晶を見くだしていた。いつまでもおむつの外れない可
哀想な妹に接する優しい姉そのままだ。そういえば、晶がいつまでも母親の胸元から離れないのを睨みつけていた時の
少し怖いくらいの目つきも、今はすっかり柔和になっている。あの時はどこの誰とも知れないよその子に自分の母親が取
られてしまうのではという不安を覚え、晶に対して敵愾心を燃やしたのが、今は、なりこそ大きいものの公園でおむつを汚
してしまう晶を完全に自分よりも下の存在として見くだし、気持ちに余裕めいたものができているに違いない。だからこその、
無力な妹に対するしっかり者の姉ぶった仕種と、あやし言い聞かせるような優しい声なのだろう。
171名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 15:12:13 ID:ea7bSEHa
「じゃ、私も美優と一緒にここで待っているわ。トイレには誰も入れさせないから、あせらずに晶ちゃんのおむつを取り替え
てあげて」
 美優と話すために膝を折っていた美也子が立ち上がるのを待って母親が言った。
「じゃ、お願いします」
 美也子は軽く会釈をし、改めて晶の手を引いて、入り口に付いているスィングタイプの戸を押し開けた。
 同時に、母親が美優の背中をそっと押して、入り口から砂場の方へ2メートルほど離れた場所に移動する。
「……どうしても、ここで、お、おむつを取り替えなきゃいけないの?」
 自分で口にした『おむつを取り替えなきゃ』という言葉に頬を赤く染めて、晶は、すがるような目で美也子に言った。高校
生にもなっておむつをあてられているというそれだけで顔から火の出る思いなのに、そのおむつをべとべとに汚してしまい、
おむつを『外す』のではなく『取り替え』られるのだと思うと、あまりの羞恥に胸が張り裂けそうだ。
「あれ? ひょっとして晶ちゃん、汚れたおむつのままがいいの? 新しいふかふかのおむつより、(白い)おしっこで汚れた
おむつのままいたいのかな?」
 美也子はわざと驚いたように少し大きな声で聞き返した。
 仲良さそうに何やら語り合っていた美優と母親が、なにごとかと二人の方に振り向く。
「そ、そんなじゃないよ……そんなじゃないけど、でも……」
 美優と母親の視線を痛いほど感じながら、晶はおどおどした様子で視線を落とした。サンダルを履いた自分の足元と、春
の穏やかな風にそよ揺れるスカートが目に映り、そのまま少し視線を手前に寄せると、淡いレモン色のジュニアブラの遠慮
がちなカップのために生地が僅かに持ち上がったサンドレスの胸元が見えた。あるかないかの胸の谷間が初々しくも妙に
なまめかしい。それが自分の胸だと思うと、更にも増した羞恥と同時に、妙な胸のざわめきと切なさを覚える。
「それじゃ、取り替えましょう。早くしないと美優ちゃんが待っているから。それに、おむつの中は時間が経つにつれて蒸れて
匂いもひどくなるんじゃないかな。今はまだおむつの中にこもっている匂いだけど、そのうち、外からもわかるようになるでし
ょうね。ショッピングセンターへ行く途中のバスの中で匂い出して困るのは晶ちゃんじゃないかしら?」
 美也子は声をひそめることなく言った。言葉の端々に『匂い』という単語が出てくるものの、美優も母親も、まそかそれが精
液の匂いを意味しているとは思わないから、聞こえたとしても差し障りはない。けれど、当の晶にしてみれば、それこそ屈辱
の業火で身を焼かれる思いだった。
172名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 17:29:00 ID:STQex0Ba
これの書き手さんて、高木かをり?
173名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 19:08:16 ID:K9C9zo+z
>172
自分も少し思った。
まぁ誰が書こうがGJであることにかわりない
174名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 19:22:20 ID:t7ml07zw
バッチコーイ
175名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:33:01 ID:AQCSBJOe
すげぇ一気に読んだおもしろいぜ
17620:2007/04/25(水) 04:58:56 ID:kzC2Im2w
 美也子は、もうそれ以上は何も言えなくなった晶の手首をつかんでトイレに入り、入り口の戸を閉めた。
「さ、あそこにねんねするのよ」
 手洗い場の奥に、小振りのベビーベッドくらいの台が据え付けてある。美也子はその台を指差して静かな口調で言った。
静かだけれど、有無を言わさぬ口調。
 晶は思わず後ずさりをしてしまう。
 それを押しとどめて、美也子が晶の背中を押した。
「ほら、さっさとしないと美優お姉ちゃんが待ちくたびれちゃうでしょ? そうしたら怒っちゃって、明日から遊んでくれなくな
るかもよ? そうなったら晶ちゃんも寂しいでしょう?」
「明日からって……おままごと、今日だけなんでしょう? あ、あたしがこんな格好するの、今日だけだよね?」
 簡易ベビーベッドに向かって強引に歩かされながら、晶は声をひそめ、確認するように訊いた。本当は大声で喚きたい
ところだが、美優母娘に聞かれる恐れがあるから、いやでも裏声で女の子の喋り方を真似た話し方になってしまうのが自
分でも悔しい。
「ううん、今日だけっていう約束なんかしてないよ。知らなかった? 春休みの間に体育館を補修してるから、二月のプレ地
域リーグで優勝した御褒美も兼ねて、春休みの後半は部活の練習はお休みになってるのよ。だから、始業式まで、晶ちゃ
んとずっと一緒にいられるんだよ。晶ちゃんも毎日お姉ちゃんと一緒にいられて嬉しいでしょう? だから、たっぷりお洒落
をさせてあげる。春休みの間、いつもいつも可愛いお洋服をお姉ちゃんが着せてあ・げ・る」
 簡易ベビーベッドのすぐ前まで晶の体を押しやった美也子は、肩越しに晶の顔を覗き込み、くすりと笑って、人差指の先
で晶の頬をつついた。
「そんな! ……そんなのって……」
 思わず地声叫び出しそうになった晶だが、慌てて口を自分の両手で押さえ、よく注意していないと聞こえないような小さな
声で何か言おうとする。
「晶ちゃんは聞き分けのいい素直な妹になるって約束してくれたんじゃなかったっけ? その証拠はちゃんとビデオカメラに
残ってるんだけどな。なんなら、今からお家に戻ってビデオカメラを取ってきて美優ちゃんや香奈ちゃんたちに見てもらおう
か? それとも、そんな手間をかけないで、美優ちゃんのお母さんに晶ちゃんのおむつを取り替えてもらってもいいわね。
晶ちゃんのおちんちんに気がついたら、美優ちゃんのお母さん、なんて言うかしら。びっくりしちゃってご近所に言ってまわ
るかもしれないわね。今日は公園に誰も顔見知りはいないけど、噂が広まったら、サンドレスを着てショーツの代わりに紙
おむつをあてた男の子の正体が誰なのか、すぐにわかっちゃうでしょうね。お姉ちゃんは別にそれでもいいけど、晶ちゃんは
どう? でも、それもいいかもね。いっそ正体がばれちゃったら、これからずっと遠慮しないで可愛い女の子の格好ができる
んだもの、それでもいいよね?」
 晶の力ない抗弁などまるで聞こえぬかのように澄ました顔で、美也子は晶の耳元に囁きかけた。
17720:2007/04/25(水) 07:39:52 ID:kzC2Im2w
「待って、それは……」
 晶は両手で口を押さえたまま、すがるような目で美也子の顔を見た。
「それじゃ、明日からも聞き分けのいい素直で可愛い妹でいてくれるのね? 明日からもおままごとで、動く着せ替え人形
でいてくれるのね?」
 美也子は、頬をつついていた人差指をつっとおろし、鈎型に曲げると、晶の顎先をくいっと持ち上げるようにして念を押し
た。
「……」
 晶には、力なく頷く以外の選択肢は残っていなかった。
「それでいいのよ。お姉ちゃんのお部屋で約束した通り、やっぱり晶ちゃんは素直ないい子だわ。こんなに華奢でこんなに
可愛らしくてこんなにおむつの似合う妹ができて、お姉ちゃん、とっても嬉しいのよ」
 美也子は、晶の右腕を肩口から手首までそっと手の甲で撫で、ジュニアブラのカップのせいで僅かに膨らんだ薄い胸に
掌を這わせ、最後に、丈の短いサンドレスの裾をすっとたくし上げて目を細めた。
「は、恥ずかしいよ。ス、スカート、元に戻してよ、お姉ちゃん……」
 それまで自分の口を押さえていた両手でスカートの裾を押さえながら、晶は弱々しい声で訴えかけた。
「そう。スカートを元に戻して欲しいの。うふふ、晶ちゃんはすっかり女の子ね。スカートを元に戻して欲しいだなんて――ス
カートを脱ぎたくないだなんて、スカートがすっかりお気に入りになっちゃったのね。いいわよ。もっと可愛いスカートをいっ
ぱい穿かせてあげる。小さな女の子が喜びそうな可愛らしいスカートを穿かせてあげる。今日だけじゃなく、明日からもずっ
とずっと、女の子らしいお洒落をさせてあげる」
 晶がいかにも恥ずかしそうにスカートを押さえる様子を満足げな表情で眺めながら、美也子はねっとり絡みつくような甘っ
たるい声で言った。
「……そんな……んじゃ……ないってば……」
 晶は蚊の泣くような声で口ごもった。
 けれど、一瞬とはいえその顔にどこか甘えてでもいるような表情が浮かんだのを美也子の大きな目は見逃さなかった。
17820:2007/04/25(水) 09:23:18 ID:kzC2Im2w
「いつまでも美優お姉ちゃんを待たせちゃいけないわね。さ、その台の上にねんねしてちょうだい」
 美也子は、スカートの上から晶のお尻をぽんと叩いた。
 けれど、晶は簡易ベッドのすぐ前で体を固くしたままだ。もうどこにも逃げ場などないことはかわっているのだが、おむ
つを取り替えてもらうために簡易ベッドに身を横たえるなんて、おいそれとできることではない。
「どうしたの? 早くしなきゃ駄目じゃない」
 美也子は僅かに首をかしげて晶を促した。
「で、でも……」
 それが無駄だということは痛いほどわかりつつ、それでも晶は助けを求めるように美也子の顔を見上げた。
「そう、自分じゃ一人で台にねんねすることもできないの。本当に困った赤ちゃんだったのね、晶ちゃんは。でも、それなら
それでいいわ。お姉ちゃんが抱っこしてねんねさせてあげる。おむつの外れない赤ちゃんの晶ちゃんだもの、それも仕方
ないわよね。それに、自分だけじゃ何もできなくてそんなふうにお姉ちゃんに甘えてくれる妹の方が可愛いし」
 一瞬だけわざと呆れたような表情を浮かべた美也子だが、すぐにくすっと笑うと、晶の体を横抱きに抱き上げた。部屋の
中でそうしたのと同じ、お姫様抱っこだ。
「あ……」
 突然ふわっと体が浮くのを感じた晶は、コンクリートの硬い床に落ちまいとして、咄嗟に美也子の首筋にしがみついた。
「そうよ、そのままじっとしているのよ。すぐに、お姉ちゃまがベビーベッドにねんねさせてあげるから」
 美也子は、すぐそばにある晶の顔を見おろし、さっきまでは単に『台』と呼んでいたのを今度は『ベビーベッド』と言い換え
て、それこそ幼児をあやすような口調で言った。
 晶の体のすぐ下にあるのは、実際のベビーベッドとは比べ物にならないほど簡素なつくりの簡易ベッドだ。可愛らしい装
飾もなく、背の高いサイドレールもない、ただ小さい子供が寝返りをうった時に誤って落ちないよう申し訳程度の背の低い
固定式のサイドレールがあるだけの質素な簡易ベッドだ。けれど、おむつを取り替えてもらうために幼児が横たわるのだか
ら、それを『ベビーベッド』と呼んでも決して不自然ではない。
179名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 09:27:00 ID:4soXHYSc
ムハーッ!!(*゚ω゚)=3
180名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 12:40:16 ID:gojYBUuR
’@`バブー
181名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 15:15:08 ID:TFDMtfsS
アナル責め期待。
182名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 19:10:09 ID:508F1+RG
電車の中なのに勃起してしまった
183名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 19:59:31 ID:VmYc53ef
>>181
>>117

展開に要望出すのはやめようぜ
作者の思いのままに進めて行って欲しい。
>>83も言ってるが読者に媚びると作品自体が劣化するからな…。

作者、今日もGJ
184名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 21:24:34 ID:yfXy2oSw
グッジョブ
185名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 21:35:38 ID:ZF3ZtGrO
今どれぐらいまでアップされてるんだろう?
まだ先長い?
186名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 00:44:21 ID:MDc6MEVy
これから交換して、バスに乗ってショッピングセンターだから、
まだまだじゃない?(と勝手に推測)
晶きゅんの膀胱に溜まるのをじっくり待ちましょう。
187名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 00:47:53 ID:YrtCCck6
>>183
すまん、気付かなかった。
18820:2007/04/26(木) 03:56:43 ID:F3MYHUqx
 美也子の言葉に、晶の顔が熱くほてった。同級生とはいえ実質的には一年近く年下の幼なじみの手で実際の年齢より
もずっと幼い女の子の格好をさせられた上で、おしっこで汚したおむつを取り替えてあげると言われて、実際に何人もの
赤ん坊が母親の手でおむつを取り替えてもらっているベビーベッドの上に横たわらされようとしているのだ。しかも、トイレ
の入り口の近くには、自分よりもずっと年下のくせにお姉ちゃんぶる幼女が待っていて、そこから離れたベンチ付近には、
これも、晶のことを妹分扱いする小学生たちが待ち構えているのだから、その羞恥たるや、実際にそんな目に遭った本人
以外には想像してみることもかなわないほどのものに違いない。
「……」
 少し堅めの防水マットにお尻が触れた時も背中が触れた時も、そうして、美也子の手が体から離れて、完全にベビー
ベッドの上に横たわらされた時も、晶は無言だった。何か言いたそうにしながら、それでもぎゅっと口をつぐんだまま何も
言えない。
 赤ん坊のおむつを取り替えるための簡易ベッドだから、長さは120センチくらいのものだ。そこに身長160センチの晶が
横になるのだから、どうしても膝から下がはみ出してしまい、そのはみ出した部分をサイドレールに載せる格好になるため、
いやでも両脚を幾らか上げた姿勢になってしまう。そのせいで、美也子の手が触れる前に、僅かだがスカートの裾がお腹
の方へ滑り落ちて、それまでかろうじて隠れていたハート模様の紙おむつが覗いてしまう。丸見えではないが、スカートの
裾から僅かに紙おむつを覗かせ、小振りのベビーベッドに横たわって両足を上げぎみにした晶の姿は、どことはなしにエ
ロチックだ。本人が意識してそうしているわけでは決してないが、恥ずかしさで頬と目の縁をほんのりピンクに染め、幾らか
潤んだ瞳で天井を見上げ、微かに開いた唇から羞じらいの吐息を漏らす晶の姿は、男の子でもなく女の子でもなく、成熟
した女性でもなく思春期の少女でもなく童女でもなく、ましてや高校生の男子などでは決してない、性別や年齢といったも
のが混沌と混ざり合ったような、あるいは性別や年齢といったものを全て忘れ去ってしまったかのような、見る者の加虐的
な欲望に淫らな炎をともらせる妖しい存在だった。
「さ、始めるわよ」
 妖しい悦びにこちらも頬をほてらせ、美也子は晶のスカートの裾に手をかけると、そのまま静かにお腹の上まで捲り上
げた。今度こそ、ピンクの紙おむつが丸見えになる。
 羞恥のあまり、晶は両手で自分の顔を覆った。
 その直後、ギギギという微かな軋み音が聞こえて、入り口の戸が開く気配があった。
18920:2007/04/26(木) 05:47:08 ID:F3MYHUqx
>>183 , >>187
 せっかくの>>183の心遣いに対して自分がこういうことを言うのは失礼でおこがましいということは承知の上で言わせ
ていただくのですが、実は、要望を出してもらうのが嬉しかったりしまつ。一見したところでは無理難題みたいな要望を、
例えば、今すぐには無理でも後半のあの部分で使えるかなとか考えるのがパズルを解くみたいな感覚があって嫌いじ
ゃなかったりしまつ。
 それに、要望禁止とかにしてしまうと、いろいろな人の「ちょっとした思いつき」みたいなのもレスしにくくなって、このス
レが寂しくなってしまうのではなかろうかとか(僭越ながらスレ主になりかわってw)偉そうに心配してしまったり。それが
きっかけになって雑談めいたレスが続くのも面白そうだし。ただ、要望の中でもSSの中に取り込めるのは(自分の嗜好
やテクのせいで)限られていますので、取り込めなかったとしても、それはそれで納得しておいていただけるなら、という
ことで。
 それと、いろいろなレスが増えてその中で面白そうなシチュが出てきたりしたら、自分以外の人がそれを取り込んだ
SSを書いてくれると思うし。

 ということで、煽りでもなんでもなく、>>183の心遣いに感謝しつつ、お節介な独り言をレスしました。
 以上、チラ裏。



 それにしても、>>181
 同級生の男の子にアナル責めする女子高校生って、ちょっとヤバすぎだろ、常識的に考えてwww
19020:2007/04/26(木) 05:57:02 ID:F3MYHUqx
 それは流石に美也子にも予想外のことだったらしく、慌てて晶のスカートから手を離すと、はっとした表情で入り口の方
に振り向いた。簡易ベッドに横たわる晶は、両手で顔を覆ったまま身をすくめる。
 が、入り口の戸を開けてトイレに入って来た人物の顔を見た途端、美也子の緊張が見る間に解けてゆく。
 スィングタイプの戸が勝手に閉まらないよう手で押さえて遠慮がちに入って来たのは美優の母親だった。
「ごめんなさい、びっくりさせちゃったかな?」
 ベッドの上で体を固くする晶の様子を目にした母親は、片手で戸を押さえたまま申し訳なさそうな顔で美也子に言った。
「あ、いいえ。それより、何かご用ですか?」
 美也子は、緊張の解けた顔に今度は微かに訝るような表情を浮かべて言った。
「うん。ちょっと差し出がましいかなとは思ったんだけど、よかったらこれを使ってもらおうと思って。ううん、そっちで持って
きているのならいいのよ。ただ、もしも用意してきてなかったらと思って。はい、これ」
 母親は躊躇いがちにそう言い、手に提げたトートバッグから何やら小振りの丸い容器を取り出して美也子に手渡した。
「あ、これって……」
 受け取った丸い容器に視線を走らせた美也子は、ようやく母親が何をしにトイレへ入ってきたのか納得した。
「そう、ベビーパウダーよ。外で美優のおむつを取り替える時にと思って小さめのを持ち歩いているんだけど、ここ数日は
美優もおむつを汚さないし、もしも持ってきてないなら、使ってもらおうと思って。まだ半分くらい残っているから、邪魔にな
らないようだったら譲りたいんだけどな。ちゃんとしてあげないと、晶ちゃん、おむつかぶれになっちゃうかもしれないでしょ
う? ま、もう小学生だから小っちゃな子と比べると肌も丈夫でしょうけど、でも、ずっとおむつだと心配だものね。可愛いお
尻が赤く腫れあがっちゃったら痛いだろうし、体育の授業で着替える時なんかにクラスメートに真っ赤なお尻を見られたり
したら晶ちゃん恥ずかしいでしょうし。お近づきになったしるしに貰ってくれると嬉しいんだけどな」
 母親は、両手で顔を覆ってベッドに横たわる晶の下腹部を包み込むピンクの紙おむつにいたわるような視線を向けた後、
穏やかな笑顔で美也子に言った。自分が何度も繰り返し口にした『おむつ』や『おむつかぶれ』という言葉が晶の羞恥を激
しく掻きたてていることに気づいてなどいない、まるで邪気のない笑顔だ。ひょっとしたら、もう母親までもが、美優や他の
子供たちと同様に晶のことを美優よりも小さな幼女とみなすようになりかけているのかもしれない。
191名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 06:06:57 ID:PyAyDcNj
今でも十分ヤバくて良い
堪能してます
192名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 21:20:57 ID:g+xOi7qT
>>189
>アナル責めする女子高校生って、ちょっとヤバすぎだろ
おむつ責めしてるのにww
19320:2007/04/27(金) 05:11:59 ID:POyqrEf4
「ありがとうございます」
 美也子はぺこりと頭を下げると、晶が肩に掛けている小物入れの鞄からポケットティッシュに似た包みを取り出し、母親
の方に差し出して言った。
「お尻拭きはこうやって携帯式のを持ち歩いているんですけど、ベビーパウダーまでは頭がまわりませんでした。喜んで
使わせてもらいます」
「役に立ってよかった。さっき美優に訊いてみたんだけど、晶ちゃんに使ってもらえるんだったら喜んでプレゼントするって
言ってたの。自分が使っていたベビーパウダーで晶ちゃんがおむつかぶれにならなくてすむんだったら嬉しいって」
 少し差し出がましいかもと思いながら手渡したベビーパウダーを美也子が快く受け取ったことで母親はぱっと顔を輝かせ、
いかにも嬉しそうに目を細めて言った。
「美優、もうすぐおむつ離れできそうだから、もしも何か要りそうな物があったら遠慮なく言ってちょうだいね。お尻拭きにし
てもベビーパウダーにしても、家庭用の大きな容器に入ったのがまだ残っているから、いつでも譲るわよ」
「本当ですか? だったら、すごく助かります。晶ちゃん、本当の赤ちゃんなんかと比べると体が大きいから、お尻拭きなん
て一度に何枚も使っちゃうんです。ベビーパウダーだって一度にたくさん要るだろうし。じゃ、遠慮なくお願いします。美優ち
ゃんが使わなくなったら譲ってください。お休みの日はなるべくこの公園へ晶ちゃんを連れて来るようにしますから、美優ち
ゃんがちゃんとおむつ離れしたら持って来てもらえます? って、えへへ、厚かましいかな」
 人なつっこい笑顔で美也子は応えた。
 もしも誰かが二人のこんなやり取りを聞いていたとしたら、まさか、女子高校生と若い母親との会話とは思わないだろう。
なんの予備知識もなく聞いたとすれば、もうすぐおむつの外れる幼児と、それよりも幾らか生まれ月が遅くてまだなかなか
おむつ離れできそうにない幼児とを持つ母親どうしのやり取りだと思い込むに違いない。それほどまでに、晶を寝かせた簡
易ベッドのすぐ前に立ってベビーパウダーの容器を手にした美也子は、世話好きの母親や優しい姉を見事に演じきってい
た。そう、『おままごと』での役割に、それ以上はないほど没頭しているのだった。そうして、一方の晶もまた、美也子とはま
るで別の意味で『おままごと』の主役だった。自ら進んでその役をかって出たのではない、もう一人の主役である美也子に
よって強要された屈辱の主役。それも、今日だけで役をおりることのできるようなおままごとではない。美也子の言う通りな
ら、春休みの間中ずっと続くおままごとだ。いや、それどころか、美也子が美優の母親に依頼していた言葉が本気なら、美
優が使わなくなったお尻拭きやベビーパウダーを受け取るまでは、休みの日ごとにこの羞恥と屈辱に満ちたおままごとは
続けられることになりかねない。
19420:2007/04/27(金) 06:39:25 ID:POyqrEf4
「いいわ、持ってきてあげる。うまくいけば、幼稚園に通い初めて最初の日曜日くらいには持ってこられるかもしれないわ
ね」
 母親は軽く頷いて応えると、簡易ベッドに横たわる晶に
「ごめんね、急に入ってきて。びっくりさせちゃったよね? でも、もう叔母さんは出ていくから、あとはお姉ちゃんにおむつ
を取り替えてもらってちょうだい。その間、おとなしくできるかな? 晶ちゃん、お利口さんだもん、ちゃんとできるよね?」
と、まるで年端もゆかぬ幼児をあやすように言って出て行った。

「よかったわね、晶ちゃん。おむつかぶれにならないよう、ベビーパウダーを貰えて。それも、優しい美優お姉ちゃんのお下
がりのベビーパウダーだよ。それに、お尻拭きも美優お姉ちゃんのお下がりのをプレゼントしてくれるんだって。よかったね、
これで幾らおもらししても、そのたびに美優お姉ちゃんのお下がりのお尻拭きとベビーパウダーでちゃんとしてあげられる
よ」
 美也子は『美優お姉ちゃんのお下がり』というところを何度も強調して繰り返し言った。
 両手で覆った晶の顔にますます朱が差す。
 美也子のお下がりのジュニアブラで薄い胸を締めつけられ、美也子のお下がりの丈の短いサンドレスを着せられ、美也
子のお下がりの女児用のソックスを履かれさた晶。お下がりでない物といえば、歩きにくい踵の高いサンダルと、サンドレス
の下に着けているハート模様で淡いピンク色の紙おむつだけだった。しかもその紙おむつを白いおしっこでべとべとに汚し
てしまい、バス停へ向かう歩道脇にある児童公園の一角に設置されたトイレの中、赤ん坊のおむつを取り替えるための簡
易ベビーベッドの上で取り替えられようとしているのに加えて、おむつを取り替えられるたびに、今度は、自分よりもずっと
年下で数日後から幼稚園に通い始める幼女のお下がりのお尻拭きやベビーパウダーのお世話になることを強要されるの
だ。男子高校生である晶にとって、これほど羞ずかしい『おままごと』が他にあるだろうか。
「じゃ、おむつを取り替えようね。美優ちゃんのお母さんも言ってよね、ちゃんとおとなしくしてるのよって。すぐに澄むから、
その間、いい子にしていてね」
 美也子はベビーパウダーの容器を簡易ベッドの隅に置いて、スカートをお腹の上まで捲り上げたためにすっかり丸見え
になってしまっている紙おむつのウエストギャザーに手をかけた。
195名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 22:00:48 ID:uG8i8VYu
マイナーなジャンルかと思ったら、結構好きな人いるんだね。

20さん、いつもGJです!!!!
196名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 22:56:33 ID:uw+PejUo
連休中は休載ですかな?
19720:2007/04/29(日) 00:01:08 ID:5zGl5NYy
ケータイから書き込み
ただいま四国を旅行中につきSS書けまてん
帰ってからね〜
198名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 00:23:17 ID:28UbCaht
>>197
ゆっくりGWを堪能してください〜、じっくり楽しみに待たせて頂きます故〜。
199名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 00:47:35 ID:Pve3cU59
>>197
たまの休みだからのんびりしてくださいね〜。
話は変わりますが、自分が作者だと分かるようにトリップ付けたらどうでしょうか?
今のところは無いですが、偽者が現れる可能性もありますので。
200名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 20:36:18 ID:dJ/jCapj
この板、どれくらい持つのか知らないが一応保守っとく
201名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 07:14:48 ID:PPmZRhzd
圧縮ってどうなったら来るの?


とりあえず保守
20220 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/02(水) 16:40:19 ID:lwDu81mE
念のためトリップを付けてみました
とりあえず、今日は一編だけうpして、明日からまた連休モード
んでは、保守も兼ねた一編をば ↓
20320 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/02(水) 16:41:06 ID:lwDu81mE
「や、やだ……」
 美也子の手が腰に触れた瞬間、晶は両手で顔を覆ったまま弱々しく首を振り、両脚の内腿を摺り合わせた。それは、お
むつの交換をいやがる幼児の姿そのままだった。
「駄目よ、駄々をこねちゃ。ちゃんと言うことをきかないと、本当に晶ちゃんは赤ちゃんなんだからって美優お姉ちゃんに笑
われちゃうわよ」
 美也子はウエストギャザーに指をかけたまま、わざとのように優しい口調で言い聞かせた。
「だ、だって……」
 鍵をかけた家の中ではなく、美優母娘が見張りに立っているとはいえ公共の場に設置してあるトイレだ。いつ誰が入って
くるか知れたものではない。たとえ通行人が入ってこなくても、いつなんどき、また用事を思い出して美優の母親が入って
こないとも限らない。そんな所でおむつを取り替えられるなんて。
 晶は膝を立てぎみにして尚も左右の内腿をもじもじと摺り合わせた。そんなふうにすると美也子としても簡単に紙おむつ
を脱がせることができないだろうと咄嗟に思いついての行為だ。
 けれど、育児経験も老人介護の経験もない晶が知らないのは仕方ないが、パンツタイプの紙おむつは、普通のショーツ
などと違って、わざわざ股ぐりを脚に添って引きおろさなくても簡単に脱がせられるような仕組みになっている。紙おむつの
左右、腰骨が当たりあたりの位置にあるウエストギャザーから腿のギャザーにかけてのサイドステッチを強めに引っ張ると
わりと簡単に破けるようになっていて、それまでパンツの形をしていた紙おむつが、あっと言う間に一枚の厚ぼったい紙きれ
に変わってしまうのだ。こうすると、おしっこを吸った紙おむつをちょっと強引に手前へ引き寄せれば、すぐに下半身は丸裸
だ。
「さ、脱ぎ脱ぎできた。あらあら、おむつ、とってもくちゃいくちゃいね。晶ちゃん、こんなふうにおむつを汚しちゃったのよ。ほ
ら、内側がべとべと。お尻、気持ち悪かったでしょう?」
 美也子はわざと幼児言葉で言い、下腹部から剥ぎ取った紙おむつを晶の顔のすぐ横に置いた。
 おしっこも時間が経つとアンモニア臭がぷんと匂いたつけれど、出たばかりならあまり匂わない。しかし、おむつの内側を
べっとり汚したのは、普通のおしっこではなく、美也子が『白いおしっこ』と呼んでやまない精液だ。その特有の青臭い匂い
が、おむつの中で蒸れて、またたく間に辺りに漂い出る。しかも、さらさらのおしっことは違って粘りけのある精液は紙おむつ
の高分子吸収材には吸い取れないから、臭いが漂い出るのを防ぐ術はない。
204名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:29:51 ID:WUzJd/az
GJです!!
GW明けも期待してます。
205名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:07:10 ID:Kguk+Wwh
GWの中休みup乙です。
汚れおむつ責め、いいですね
残りのGWをゆっくりお休み下さい。
206名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 03:24:45 ID:t6HrVnFu
wktk
20720 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/07(月) 04:09:50 ID:464qRkRu
「あらあら、おちんちんに白いおしっこがまだ残ってる。ちゃんと出しちゃわなかったのね、晶ちゃん」
 青臭い匂いのする紙おむつを晶の顔のそばに置いた美也子は、晶の左右の足首をまとめて左手でつかみ、そのまま高
々と差し上げた。それこそ、赤ん坊がおむつを取り替えられる時の姿勢そのままだ。と、惨めにも紙おむつの中で暴発して
力なく萎え両脚の付け根の間でお尻の方に向かってだらりと垂れ下がったペニスの先から、とろりと精液の残りが溢れ出し、
内腿の皮膚を伝って菊座の方へ流れ落ちた。ペニスを強引に後ろへ折り曲げられていたのと紙おむつに抑えつけられて
いたのとで、精液が完全には迸り出ることができず、まだ残っていたのが、戒めを解かれてようやく溢れ出たのだ。
「でも、そんなところが本当に赤ちゃんみたいで可愛いわよ。本当の赤ちゃんも、おむつを外してもらった途端に気持ちよく
なって、おむつを取り替えてもらっている間にまたおしっこをしちゃうことがあるんだって。それで、赤ちゃんが元気な男の子
だったら、おちんちんから出たおしっこが勢いあまってお母さんの顔にかかっちゃうこともあるんだって。家庭科の先生、お
かしそうに笑いながら教えてくれたよ。でも、晶ちゃんは女の子だもん、お姉ちゃんの顔におしっこをかけたりしないよね?
白いおしっこがお尻の方に流れてく女のだもん、そんなお転婆なことしないよね? ――それにしても、晶ちゃん、今、どんな
気持ち? 自分の精液で自分のお尻を汚しちゃうのってどんな気持ちかな?」
 足首を高々と持ち上げたために丸見えになった晶の股間からお尻にかけてのあたりをしげしげと眺めながら、美也子は少
し意地悪な口調で言った。
 それに対して、晶は何も応えられない。
 いっそ美也子が晶のことをずっと幼児扱いして、精液のことを『白いおしっこ』と呼び続けてくれていれば幾らかは救われた
かもしれない。なのに、本当の年齢と性別を改めて思い起こさせる『精液』という言葉を口にするものだから、晶にしてみれば
却って羞恥が煽られる。晶ちゃんは本当は立派なおちんちんを持っている高校生の男の子なのに、小っちゃな女の子みたい
に紙おむつの後ろの方をおしっこで汚しちゃったのよ。ううん、紙おむつを汚しちゃっただけじゃすまなくて、まだ出しきってなか
ったおしっこでお尻を汚しちゃってる最中なのよ。それも、さらさらのおしっこじゃなくて、年ごろの男の子だっていうシルシの白
くてねっとりしたいやらしい精液で自分のお尻を汚しちゃってるのよ。そんなふうに言われているみたいで、ますます惨めにな
ってくる。
20820 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/07(月) 06:41:40 ID:464qRkRu
「さ、今度こそ、ちゃんと出ちゃったかな。出ちゃったら綺麗綺麗しようね」
 美也子はしばらくの間、晶の足首を高々と差し上げたままにしておいて、もうペニスの先から精液が溢れ出ないのを確
認してから、お尻拭きのパッケージを右手で引き開けた。
「あ……」
 春の日差しで温められたお尻拭きだけれど、下腹部の肌に触れると、アルコール系の消毒薬のせいでひんやりする。
ねっとりした精液のいやらしくべとついた感触がさっぱり拭き清められる感覚に、思わず晶の口から喘ぎ声が漏れ出た。
「気持ちいいでしょう? 白いおしっこを綺麗綺麗してもらって気持ちいいよね、晶ちゃん?」
 お尻拭きを持った右手をわざとゆっくり晶の下腹部に這わせて、あやすように美也子は言った。
 やがて、その手が晶の菊座に近づく。
「や、やだ……そこは駄目……」
 晶の口をついて出た喘ぎ声が呻き声に変わった。
「ん? なにが駄目なの?」
 美也子は人差指の先にお尻拭きを巻き付け、それで晶のお尻の穴の周囲を執拗に拭いながら、わざと不思議そうな口
調で訊いた。
「……だ、だって……は、恥ずかしいから……」
 晶は、自分の顔を覆っている両手を小刻みに震わせて喘いだ。
 足首を高々と差し上げられお尻を責められながらも身を固くするばかりで逃げ出すこともできず、両手で顔を覆う羞じら
いの仕種をみせるだけの晶の姿は、そのまま、少しレズっ気とサドっ気のある年上の少女に悪戯されてどうすればいいの
かわからずただおろおろするばかりのくせにどこか切なそうな喘ぎ声をあげる幼女のようだ。
「あらあら、生意気なこと言っちゃって。恥ずかしいだなんて言うのは、もっとお姉ちゃんになってからよ。公園のベンチに
座って小学生のお姉ちゃんやお兄ちゃんのいる前でおむつを汚しちゃうような小っちゃな子は、どんなことがあっても恥ず
かしがったりしないんじゃないかな。だいいち、自分のお尻を自分の精液で汚しておいて、何が今さら恥ずかしいのかしら。
ほら、もう少しで晶ちゃんのおちんちんから出た精液が晶ちゃんのお尻の穴に入っちゃうところだったのよ。それでもよかっ
たの? ま、高校生の男の子のくせに女の子用のショーツやピンクの紙おむつを精液でべとべとに汚しちゃうような変態さ
んは、それも嬉しいかもしれないけど」
 美也子は、お尻拭きの端を巻き付けた人差指を晶の顔の上にかざして、絡みつくような口調で言った。
20920 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/07(月) 09:02:10 ID:464qRkRu
 晶は顔を両手で覆っているから、かざした美也子の手は見えない。けれど、美也子がどんな仕種をしているのか、おお
よそのことは雰囲気で察することができる。しかも、顔のすぐそばから漂ってくる青臭い匂い。思わず晶は下唇を噛みしめ
た。本来は消毒薬の清潔で冷たい匂いのするお尻拭きが、美也子が指先に端を巻き付けて精液を拭き取ったせいで紙お
むつと同じ匂いを漂よわせているのかと思うとたまらない。しかも、美也子がそれをまるで気にするふうもなく、幼い妹のお
もらしをまるで汚いと感じずに甲斐甲斐しく世話をやくしっかり者の姉そのままに振る舞うのが尚更に晶の羞恥を掻き立て
る。
「じゃ、次はベビーパウダーよ。おむつかぶれにならないよう、美優お姉ちゃんのお下がりのベビーパウダーをぱたぱたし
とこうね」
 美也子はお尻拭きをトイレの汚物入れに放り込むと、美優の母親から譲り受けたベビーパウダーの丸い容器の蓋を、こ
れも右手だけで器用に開け、柔らかなパフをつかみ上げて、ベビーパウダーの純白の粉を掬い取った。
 途端に、甘い香りがふわっと漂い立つ。決してくどくはない、優しく甘い香りだ。鼻腔をくすぐるだけでなく、体中がふんわ
り包まれるような、どことはなしに懐かしく甘い香り。
 その香りのために、精液の青臭い臭いが感じられなくなってきた。それまで力まかせに自分の顔を覆っていた晶の両手か
ら知らず知らずのうちに力が抜けてゆく。指の隙間から僅かに見える晶の目に、どこかうっとりしたような色が浮かんだ。
「いい香りね、ベビーパウダーは。小っちゃな子の柔らかなお肌を守ってくれるベビーパウダーにお似合いの優しい香りだわ。
さ、このいい香りのするベビーパウダーを晶ちゃんのお尻にぱたぱたしてあげようね。そうしたら、晶ちゃんのお尻からも甘い
香りがするのよ」
 美也子は晶の足首を高々と差し上げたまま、ベビーパウダーのパフをすっと持ち上げ、おヘソの下と両脚の付け根との真
ん中くらいの位置にぽんぽんと押し当てた。
 ベビーパウダーの小さな小さな粉がぱっと飛び散って、窓から射し込む春の穏やかな日差しの中をきらきら煌めきながら
ふわふわ舞い、甘い香りがますます優しく二人の鼻をくすぐる。
「あ、ん……」
 晶の口から切なげな喘ぎ声が漏れ出て、それまでだらりと垂れ下がっていたペニスがびくんと動いた。
210名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 18:02:59 ID:2rPvdbWP
強烈
211名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 19:01:37 ID:3uwlxmLu
GJです。
ちゃんとGWあけにすぐ書いてくれるなんて・・・
21220 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/08(火) 04:32:27 ID:5ldjMXEn
 美也子の部屋で女児用のショーツを穿かされた時の素材の肌触りやウエストと股ぐりの締めつけ具合もそうだったみた
いに、それまで経験したことのないパフの柔らかな感触が、ぐったりと萎えてしまった筈のペニスをさわさわと撫でさすり、
むくむくと鎌首をもたげさせようとしているのだ。
「はしたないわよ、晶ちゃん。幼稚園に通うようになったばかりの美優ちゃんよりも妹の小っちゃな女の子のくせに、こんな
におちんちんを大きくするだなんて、なんてはしたない子なのかしら、晶ちゃんは」
 美也子は晶のパフの端でペニスの付け根を持ち上げるようにして、念入りに陰嚢の裏側にまでベビーパウダーをはたき
ながら少しばかり淫靡な笑いを含んだ声で言った。
「でも、仕方ないよね。晶ちゃんは本当は、私より一年近く年上の高校生の男の子。ちょっとだけ私の誕生日がずれていた
ら、私より学年が一つ上の頼りになる先輩だったかもしれない男の子だものね、晶ちゃんは」
 美也子は、いとおしさと憐憫と侮蔑とをない交ぜにした、なんとも表現しようのない笑みを浮かべて続けた。
「や、やだ。そんなこと言わないで……そ、そんなこと、外の二人に聞かれでもしたら……」
 晶は、それまで顔を覆っていた両手をおそるおそるどけ、自分の足首を高々と差し上げてベビーパウダーのパフを下腹
部の肌に這わせている美也子に向かって、震える声で懇願した。
「そう、晶ちゃんは、自分のこと男の子だって言われるのがいやなの? でも、そうよね。こんなに可愛い顔をしてて、こん
なに細っこい手足をしてて、こんなにサンドレスがお似合いで、こんなにピンクのハート模様の紙オムツがぴったりの子が
男の子なわけないもんね? 公園のベンチで紙おむつを汚しちゃうような子が高校生なわけないもんね? やっとおむつ
が外れそうで幼稚園に通うようになったばかりの女の子からベビーパウダーをお下がりに貰うような子が高校生の男の子
なわけないもんね?」
 美也子は、ベビーパウダーでお尻の方まで晶の下腹部をすっかり薄化粧を施しながら、ねっとりした口調で言った。
 そうして、再び元気を取り戻して敏感になっているペニスの先にパフを押し付けて続けた。
「だったら、これは何かしら? 小っちゃな女の子のくせに両脚の間で元気にしてるこれは何なんでしょうね? 女の子のく
せにこんなのが付いてるだなんて、晶ちゃんも恥ずかしいよね? それも、こんなに大きいのが付いてるだなんて」
21320 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/08(火) 07:03:57 ID:5ldjMXEn
「だ、だから、そんなこと言っちゃやだってば……あ、駄目。そんなとこ触っちゃ駄目……」
 簡易ベッドの上で晶は激しく首を振った。
 けれど、そんなことで、美也子の責めから逃れるなどできない。
「あらあら、うふふ。いやだいやだって言ってるくせに、晶ちゃんたら、おちんちんをますます大きくしちゃって。このままじ
ゃ新しいおむつを穿かせてあげるのは無理だから小っちゃくしてあげないといけないわね。それに、女の子のくせにおちん
ちんが大きなままじゃ晶ちゃん自身が恥ずかしいでしょうし」
 美也子は、ペニスの先に押し当てていたパフを晶の顔の上に差し出した。さっきとは違って顔を両手で覆ってはいない
から、すぐ目の前に突きつけられたパフが晶の瞳にくっきり映る。もう出かかっている恥ずかしい先走りのおつゆでねとっ
と濡れたパフの端が蛍光灯の光にぬめぬめと鈍く光っているのがいやらしい。
 そんな物を見せつけられるのが辛くて思わず目をつぶろうとする晶。
 が、美也子はそれを許さない。
「目をつぶっちゃ駄目よ、晶ちゃん。自分が汚しちゃったものなんだから、ちゃんと見ておきなさい。このパフ、これまでは
美優お姉ちゃんがベビーパウダーをぱたぱたしてもらってたパフなのよ。もうすぐ幼稚園だって楽しみにしている本当の
小さな女の子がお母さんにベビーパウダーをぱたぱたしてもらっていたパフなのよ。それを、いやらしいおつゆで汚しちゃ
うなんて、本当に困った子なんだから、晶ちゃんは。その罰よ。どんなに恥ずかしくても目をつぶらずにちゃんとご覧なさ
い。もしも目をつぶったりしたら、美優ちゃんとお母さんをここへ呼ぶからね。晶ちゃんがむずかって仕方ないからあやし
てあげてって呼ぶからね。それがいやなら、ほら、ちゃんとお目々を開けるのよ」
 美也子は、それこそ、聞き分けのわるい妹を叱責する姉そのままの口調で晶に言い聞かせた。
 美優たちを呼ぶわよと脅されると、晶としても美也子の言葉に従うしかない。一度は閉じかけた瞼をおどおどと開いて、
晶は視線をそらしぎみに、パフの端に付いたシミをちらと見上げた。
 自分よりもずっと年下の幼女がおむつを取り替えてもらうたびにベビーパウダーをはたいてもらっていたパフ。それを今
は美也子が手にして自分の下腹部をうっすらと白く染め上げているのだと思うと、たまらないほどの屈辱だ。しかも、その
パフに先走りの恥ずかしいシミをつくってしまったのだから、羞恥のほども並大抵ではない。
21420 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/08(火) 08:45:10 ID:5ldjMXEn
「恥ずかしい? そりゃ、恥ずかしいよね。ベビーパウダーのパフをいやらしいおつゆで汚しちゃったんだもん、恥ずかしく
てたまんないよね? じゃ、その恥ずかしさの元になってるおちんちんを小さくしようね。お姉ちゃんがちゃんとしてあげるか
ら晶ちゃんは何もしなくていいのよ。ただ、お姉ちゃんがどうやっておちんちんを小さくするか、晶ちゃんはそれをじっと見て
いればいいの。いいわね? ちゃんと見ているのよ。お目々を閉じたりしたらどうなるか、わかってるよね?」
 美也子は意味ありげに微笑んでみせてから、右手に持っていたパフをベビーパウダーの容器に戻し、その代わりに、晶
の顔のすぐ横に置いておいた汚れた紙おむつを無造作につかみ上げた。
「お部屋でしてあげた時はショーツ越しだったよね。今度は紙おむつでしてあげる。でも、新しい紙おむつでしてあげると、
交換用のおむつが一枚しか残らなくなっちゃうでしょ? そうすると、次におもらしした時に汚れたおむつのまま歩きまわらな
きゃいけなくなるわね。それは可哀想だから、これを使いましょう。これでおちんちんを優しく撫でてあげるから、晶ちゃんは
白いおしっこを出したくなったら遠慮しないで出しちゃっていいのよ」
 美也子は、サイドステッチを破って晶の下腹部から剥ぎ取った紙おむつをこれみよがしに見せつけた。
 晶は両目を閉じかけたが、ちゃんと見ておかないと美優たちを呼び入れるわよといった美也子の言葉を思い出すと、弱々
しく首を振ってから、一枚の厚ぼったいぼろ切れみたいになったピンクの紙おむつを見上げた。
「そう、それでいいのよ。お姉ちゃんがおちんちんを可愛がってあげるところ、ちゃんと見ておくのよ。本当はこんな物を使わ
ないでお姉ちゃんの手だけでしてあげてもいいんだけど、そうすると、白いおしっこでベビーベッドを汚しちゃうかもしれないも
のね。赤ちゃんのおむつを取り替えてあげるためのベビーベッドが男の子の白いおしっこで汚れちゃったら、他の赤ちゃんに
迷惑だから、晶ちゃんがどんなにたくさん白いおしっこを出してもいいようにしとかないときましょう。じゃ、始めるわよ」
 美也子はそう言って、もう既に内側が精液でべっとり汚れ、汗を吸って湿っぽい紙おむつを晶のペニスにすっぽりかぶせた。
 消毒液の滲み込んだお尻拭きで綺麗に拭き清められ、甘い香りのするベビーパウダーで優しく薄化粧を施されてさっぱり
した下腹部に、再び、蒸れてねっとりした感触が戻ってきた。
「いやぁ!」
 改めて覚える不快感に、悲鳴じみた呻き声が晶の口をついて出た。
215名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 01:46:21 ID:NQ3RsP1+
ぎゃぼーっ

素晴らしい
21620 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/09(水) 04:00:16 ID:2wv2jFDg
「あら、やっぱり、汚れたおむつは気持ち悪いみたいね。でも、我慢なさい。これは晶ちゃん自身が白いおしっこで汚しち
ゃったおむつなんだから。もういちど白いおしっこで汚して、そのあと綺麗綺麗してあげて、それから、新しい紙おむつを
穿かせてあげる。そうしたらお尻も気持ちよくなるから、それまで我慢するのよ」
 美也子はそう言い聞かせて、晶のペニスに覆いかぶせた紙おむつの表面をすっと撫でた。
「ん……」
 美也子は決して強く撫でたわけではない。けれど、ベビーパウダーのパフの柔らかな感触に刺激され、もうすっかり敏
感になってしまったペニスが、厚ぼったい紙おむつの不織布越しにでも美也子の指の動きをこれでもかと感じ取り、下腹
部にじんじんするような疼きを与えるものだから、晶が思わず喘ぎ声を漏らしてしまうのも無理からぬことだった。
「ついさっき、悲鳴をあげたのは誰だったかしら? なのに、今は気持ちよさそうなよがり声を出しちゃって。晶ちゃん、見た
目は可愛いのに、本当はいやらしくてとってもはしたない、いけない子だったのね」
 美也子は、ペニスの先端あたりを紙おむつ越しにつっと撫でた。
「む……」
 晶の顔が歪んだ。同級生の女の子の手で、それもピンクの紙おむつを使ってペニスをいたぶられる屈辱と羞恥。けれど、
晶の顔に浮かんだのは、それだけではない。どことはなしにうっとりした表情がない交ぜになっているのを美也子の目が見
逃しはしない。
「邪魔な物をお部屋で剃り落としてあげたから、晶ちゃんのここ、とっても綺麗になってるのよ。ちょっと見ただけだと、本当
に小っちゃな女の子のあそこみたいに真っ白でつるつるで。なのに、一つだけ余計な物が生えてるの。それまで生えていた
黒い茂みは綺麗に剃り落としてあげられたけど、さすがにこれは切り落とせないわよね。でも、可愛い女の子そのままのこ
こにこんな邪魔物が生えてると、せっかくの可愛らしさが台無し。だから、小っちゃくしてあげるのよ。元気なおちんちん、早
く小っちゃくなるといいわね」
 すつかりいきり勃ってしまったペニスに覆いかぶせた紙おむつを、ペニスの形に合わせて親指と人差指、中指で軽く握り
尚した美也子は、指の力を微妙に調節しながら、ゆっくり上下に動かし始めた。
21720 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/09(水) 07:06:46 ID:2wv2jFDg
「あん……」
 赤ん坊のおむつを取り替えるための簡易ベビーベッドに横たわったまま、晶は幼児がいやいやをするみたいに弱々しく
首を振った。
「ふぅん、可愛い声を出すんだね、晶ちゃんてば。本当に小っちゃな女の子が恥ずかしがってるみたいで、お姉ちゃん、も
っともっと晶ちゃんのこと苛めたくなっちゃうな」
 晶の口から漏れ出た喘ぎ声を耳にした美也子は相好を崩し、ますます念入りに右手を動かす。
「……やだ、出ちゃう。出ちゃうよぉ……」
 美也子がペニスをいたぶり始めてまだ幾らも時間が経っていないのに、それまで意味のない喘ぎ声しか出さなかった晶
が、屈辱と羞恥とに満ちた声で、けれど、どこか甘えるような口調で躊躇いがちに言った。ぱっと見は小学生の女の子その
ものの晶だけれど本当のところは性欲を持て余しぎみの高校生男子だから自慰の経験はある。日頃は絶頂に達するまで
にかなり時間がかかるのに、美也子の部屋でショーツ越しに責められた時も、今こうして簡易ベビーベッドに横たわらされ
て紙おむつを使って責められている時も、我慢できる時間はいつもと比べてずっと短い。高校生の男の子のくせに小学生
の女の子そのままの格好を強要された上にスカートの下にはショーツではなく紙おむつを着用させられているのだから、日
頃は持て余しぎみの性欲も萎え、見た目に似合わない立派なペニスも力なくちぢこまってしまいそうなものだ。なのに、美也
子の手で美也子のお下がりのサンドレスを着せられてからこちら、その屈辱と羞恥にまみれた倒錯の装いが却って晶の感
情を異様に高ぶらせ、いつになくペニスを過敏にして、日頃は味わったことのないほど下腹部を痺れるさせるように疼かせて
いた。
「そう、出ちゃうの。白いおしっこが出ちゃうのね。白いおしっこが出ちゃいそうだって教えられるようになるなんて、晶ちゃんは
とってもお利口さんね。このぶんだと、美優お姉ちゃんみたいにもうすぐおむつ離れできるかな。そうしたら、パンツのお姉ち
ゃんね。でも、急がなくていいのよ。おむつを外すお稽古はゆっくりでいいの。だから、今はおむつの中に出しちゃおうね。晶
ちゃん、今はまだ、おむつの赤ちゃんなんだから」
 美也子は紙おむつの上からペニスをいたぶる手の動きを止めることなく、晶の羞恥を煽りたてるためにわざと優しい口調で
語りかけた。
218名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:22:03 ID:vwtkdWmE
GJ!!
21920 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/10(木) 04:06:52 ID:rR9AQUaG
「ち、違う。あ、あたし、赤ちゃんなんかじゃない……」
 もう我慢できないほどになってきた下腹部の疼きに耐えかねて肩で息をしながら、晶は力なく首を振った。それにつれて、
サクランボを模した飾りの付いたカラーゴムで結わえた髪の房が揺れる。
「あらあら、うふふ。小っちゃな子は自分のことをお姉ちゃんだって言い張ることがあるって家庭科の授業で教えてもらった
けど、本当だったのね。二度もショーツを汚しちゃったから紙おむつにしてあげたら、その紙おむつも汚しちゃったのは誰だ
ったかしら? 今も白いおしっこでおむつを汚しちゃいそうにしているのは誰なのかな? お姉ちゃんぶるのもいいけど、そ
れはおむつ離れできてからよ」
 左手で晶の足首を高々と差し上げ、右手で紙おむつの上からペニスをなぶりながら、美也子は面白そうに笑って言った。
「だ、だって……」
 晶は恨めしそうな目で美也子の顔を見上げた。けれど、足首を差し上げられているせいでスカートが捲れ上がり、すっか
り丸見えになってしまっている自分の下腹部を目にするなり、言いかけた言葉を飲み込んでしまう。いきり立ったペニスは
紙おむつに隠れて見えないものの、ベビーパウダーでうっすらと白く染まった股間は隠しようがない。美也子の手で飾り毛
を剃り落とされて童女のようにつるつるになった上に、赤ん坊がおむつかぶれにならないようケアをするための甘い香りの
するベビパウダーで薄化粧をした股間をさらけ出した姿では何も言い返せない。
「はい、もう口ごたえはやめて、おとなしく出しちゃおうね。ほら、こんなに元気になっちゃって。白いおしっこでベビーベッドを
汚さないようお姉ちゃんがちゃんとおむつを押さえておいてあげるから心配いらないのよ」
 美也子は、それまで親指や中指とで輪の形をつくってゆっくり上下に動かしていた人差指を紙おむつの上からペニスの先
に押し当てて、小さな円を描くように動かした。時おりペニスの先をくいっと押し込むようにする動きが、晶の下腹部の疼きを
ますます強める。
「さっきは、ここからこぼれちゃったおつゆでパフを汚しちゃったよね。せっかく美優お姉ちゃんからお下がりでもらった甘い
香りのするベビーパウダーのパフをいやらしいおつゆで汚しちゃったよね。もう、おむつもおつゆで汚しちゃってるんでしょ、
晶ちゃん? だから今さら遠慮することなんてないのよ。いやらしいおつゆで汚しちゃったんだから、今度は白いおしっこで
汚してもいいのよ。ベンチに座ったまま白いおしっこで汚しちゃったおむつを、もういちど、今度はお姉ちゃんの手で可愛がっ
てもらいながら汚すのよ。――さ、いらっしゃい」
 美也子は真っ赤な舌で自分の唇を湿して言った。ぴちゃぴちゃいう舌なめずりの音がこんなに淫らに聞こえるんだというこ
とに、晶は今さらながら気がついた。
22020 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/10(木) 07:12:36 ID:rR9AQUaG
 美也子の人差指がもういちどペニスの先をきゅっと押さえた。
「ん……」
 瞼をぎゅっと閉じた晶の腰がびくんと震える。
 厚ぼったい紙おむつを通して、ベニスがどくんと脈打つ感触が美也子の掌にありありと伝わってきた。
「それでいいのよ。たっぷり出しちゃいなさい、晶ちゃん」
 ようやくベニスを責める手の動きを止め、紙おむつがずり落ちないように押さえつけて、美也子はすっと目を細めた。
「駄目……ああ、駄目だったら……」
 美也子に対して投げつける恨みの言葉なのか、自分自身に言い聞かせる言葉なのか。どちらともつかない弱々しい呻
き声が晶の口をついて出た。
「いいのよ、出しちゃって。ほら、いらっしゃい」
 美也子はわざと優しく言って、誘いをかけるように、紙おむつを支え持つ手を二度三度と軽く捻った。
「駄目〜!」
 晶は悲鳴めいた呻き声をあげて、もういちど腰を震わせた。
 同時に、ひときわ強く、どくん!とペニスが脈打つ。
「あ……」
 不意に晶が放心したように力なく瞼を開いた。焦点はまるでどこにも合っていない。
「出しちゃいなさい。たくさん出しておちんちんを小さくしようね。可愛い女の子の晶ちゃんにちっとも似合わないおちんちん
なんて早く小さくして隠しちゃおうね」
 美也子は腰を曲げ、晶の耳元に唇を寄せて甘く囁きかけた。

 美也子はそれからしばらく左手で晶の足首を差し上げ、右手で紙おむつを押さえた姿勢のままでいたが、しばらくして晶
のペニスが力なくちぢこまるのを確認すると、わざとのような優しい笑みを浮かべて言った。
「お姉ちゃんの言いつけを守って、ちゃんとおむつの中に白いおしっこを出しちゃったのね。本当にお利口さんなんだから、
晶ちゃんは。でも、そうよね。そんなにお利口さんの晶ちゃんだから、香奈お姉ちゃんや恵美お姉ちゃんや、それに美優お
姉ちゃんだって晶ちゃんのことを可愛がってくれるのよね。いいこと? これからも、聞き分けのいい素直な子でいるのよ。
さ、いい子だった御褒美に新しいおむつに取り替えてあげるわね。新しいおむつはふかふかで気持ちいいわよ。晶ちゃんも
待ち遠しいでしょ?」
22120 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/10(木) 08:41:06 ID:rR9AQUaG
「そ、そんな……」
 ベンチに続いて簡易ベビーベッドの上で紙おむつを汚してしまった惨めさと精液を溢れ出させた後の気怠さとに包まれな
がら、晶は弱々しくかぶりを振った。『いい子にして紙おむつを汚した』その『御褒美』に『新しいおむつに取り替えて』あげる
と言われて心穏やかでいられるわけがない。けれど、その実、逃げ出すことはおろか抗弁することさえできない晶だった。
「でも、新しいおむつは、晶ちゃんのつるつるのここをお尻拭きで綺麗綺麗してベビーパウダーをぱたぱたしてからね。少し
でも早く新しいおむつをあてて欲しいでしょうけど、ちょっと待っててね」
 美也子は晶の胸の内などまるで知らぬげにそう言うと、力なく萎えたペニスを改めて紙おむつでしっかり包み込み、くすっ
と笑って付け加えた。
「あ、その前に、おちんちんに残っているかもしれない白いおしっこをちゃんと出しておかないとね。さっきみたいに、おむつを
外したあとでこぼれたりしたら、ベビーベッドを汚しちゃうもの」
 まだちゃんとは焦点の合っていない晶の瞳を覗き込むようにしてそう言った美也子は、紙おむつの表面を掌で包むようにし
て持ち直し、ペニスの付け根から先端の方へ、まるで残り少ない歯磨き粉のチューブを搾り出すようにしてゆっくり動かした。
「ちゃんとしとかないといけないから、もう少しの間、おとくなしく待っていてね。おちんちんに残っている白いおしっこ、綺麗に
出しちゃおうね。でも、それが気持ちいいからって、またおちんちんを大きくしちゃ駄目よ。晶ちゃん、可愛い顔をしてるのに本
当はとってもはしたなくていやらしい子だからちょっと心配だわ」
 美也子は少し意地悪く言いながら、ペニスに残っている精液を搾り出し紙おむつで拭い取る動作を何度も繰り返した。
 そうしてようやくのこと納得したような顔つきになって、二度の射精で内側がもうすっかりべとべとに汚れてしまった紙おむつ
を再び晶の顔のすぐそばに置く。
 いったんはベビーパウダーの甘い香りのために感じなくなっていた精液の匂いが再び漂い出て、晶は屈辱に顔をしかめた。
「ほらほら、そんな顔しないの。せっかくの可愛い顔が台無しよ。晶ちゃん本人のおちんちんから出てきた白いおしっこの匂い
なんだから我慢なさい」
 表情を歪める晶の様子を面白そうに眺めて、美也子はおかしそうに言って聞かせた。
222名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 19:56:01 ID:pQG8FLBD
ちんこ勃った
223名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:42:16 ID:YyhCqjXz
ビンビンすよ
22420 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/11(金) 04:01:05 ID:OK55Yp89
 そう言われて晶にできるのは、少し拗ねたような恨みがましい目で美也子の顔を見上げることだけだ。
「だから、そんな怖い顔しちゃ駄目って言ってるでしょ? 可愛い晶ちゃんにお似合いなのは明るい笑顔だけなんだから。
ほら、お尻拭きで綺麗綺麗して気持ちよくしてあげるから嬉しそうに笑ってちょうだい」
 美也子はくすっと笑うと、さっき使った時から簡易ベッドの端に置いたままにしておいたパッケージからお尻拭きを一枚抜
き出してペニスの付け根に押し当てた。
 今度こそ美也子の手で徹底的に搾り取られて一滴も精液の残っていないペニスは完全に萎え、本当は平均よりも立派
なサイズなのに、今は完全にちぢこまってだらんとだらしない。美也子の手によって無毛にされてしまった下腹部だからペ
ニスも丸見えだが、飾り毛が残っていて、もしもかなり濃かったりしたら、その中に隠れてしまうかもしれないほどだ。もっと
も、かなり短い時間の内に四度も射精させられてしまっては、元々は性欲たっぷりの年頃の男の子でもそうなるのも仕方な
いところか。
「せっかく綺麗にしてあげたのに、また汚しちゃうんだもの、本当にはしたない子ね、晶ちゃんてば。このぶんだと、パンツの
お姉ちゃんになれるのはまだまだ先ね。いつになったら美優お姉ちゃんみたいにおむつ離れできるのかしらね」
 美也子は、わざとゆっくり、念入りにというよりは執拗にと表現した方がしっくりくるような丁寧さで晶の下腹部に付着した精
液を拭い取り、お尻拭きの代わりに再びベビーパウダーのパフを手にすると、トイレの入り口の方にちらと目を向けて言った。
「でもって、またベビーパウダーをぱたぱたしてあげなきゃいけないし。この調子だと、小さめの容器に入ったベビーパウダ
ーなんてすぐになくなっちゃうわね。美優お姉ちゃんがちゃんとおむつ離れして要らなくなったお尻拭きやベビーパウダーを
お下がりで貰えるようになるまで残ってるかしら。もしも間に合わなかったら、薬屋さんに買いに行かなきゃいけないね。うふ
ふ。でも、それもいいかもね。晶ちゃんを薬屋さんへ連れて行って、この子が使うベビーパウダーをくださいって言ったら、こ
んなに体が大きいのにベビーパウダーを使うのかってお店の人、びっくりするでしょうね。だけど、スカートを捲り上げて紙お
むつを見せてあげれば納得するかしら」
 美也子は、ベビパウダーのパフを晶の下腹部にぽんぽんと押し当てながら、まんざらでもなさそうな顔で言った。
 途端に、晶の胸がどきんと高鳴った。これまでの美也子の行動を思い起こせば、それがあながち冗談だとも思えなくなって
くる。広い清潔そうなドラッグストアのカウンターの前で丈の短いスカートを捲り上げられ、若い女性の薬剤師の目にピンクの
紙おむつをさらす自分の姿を想像した晶は、いたたまれない思いに耐えかねて力なく身をよじった。目の下の涙袋のあたりと
頬をうっすらとピンクに染めるその顔に、けれど、羞恥の色ばかりではなく、どこか陶然とした表情が混ざっているのは隠せな
い。
22520 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/11(金) 05:40:14 ID:OK55Yp89
「でも……」
 美也子は更に何か言おうとして意味ありげに幾らか間を置くと、パフをペニスの近くからお尻の方へ移して、こんなふう
に続けた。
「……ベビーパウダーを買うのが恥ずかしくて晶ちゃんが薬屋さんに行かなかったらどうしようかな。おしっこで濡れても
ちゃんとケアしてあげられないから、おむつかぶれになっちゃうだろうな。せっかく綺麗につるつるにしてあげたここが真っ
赤に腫れちゃって、晶ちゃん、痛いよ痛いよって泣いちゃうだろうな。そしたら、その時こそ薬屋さんに連れて行ってあげな
きゃね。スカートを捲り上げて、紙おむつを膝のあたりまで引き下げて、真っ赤に腫れちゃったここを見てもらって、おむつ
かぶれの薬、どれがいいか選んでもらわなきゃいけないものね。それで、おむつを取り替えてあげるたびに、お姉ちゃんが
おむつかぶれの薬を塗り塗りしてあげるのよ。そうだとすると、早めにここをつるつるにしておいてあげてよかったのよね。
だって、邪魔なものが生えてると、おむつかぶれのお薬をちゃんと塗り塗りしてあげられないもの。――ね、晶ちゃん。どっ
ちがいい? ベビーパウダーを買いに行くのと、おむつかぶれのお薬を買いに行くのと、どっちがいい? 今すぐじゃなくて
いいけど、どっちにするのか、ちゃんと考えておいてね」
 悪戯めいた口調でそう言いながら晶の下腹部に改めてベビーパウダーで薄化粧を施した美也子は、パフを容器に戻し、
晶が肩に掛けている小物入れの鞄に右手を伸ばした。
「はい、お待ちかね。ふかふかの新しいおむつよ」
 美也子は小物入れから取り出した新しい紙おむつを晶の目の前で二度三度と振ってみせてから、三つ折りになっている
ピンクの紙おむつをパンツの形に広げた。もっとも、パンツの形とはいっても、吸収帯のぷっくりした厚みやウエストと股ぐり
のギャザーが目立って、普通のショーツなんかじゃないことは一目でわかる。
「お、お待ちかねって、そんな……」
 まるで自分が一刻も早く新しい紙おむつを穿かせてもらいたがっているというような言われ方に、晶は抗議の声をあげた。
けれど、よく注意していないと聞こえないような弱々しい抗議の声は、不意にトイレの入り口の方から聞こえてきた女性の声
に途中で掻き消されてしまった。
22620 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/11(金) 08:22:19 ID:OK55Yp89
「大丈夫なの? もうかなり時間が経ってるけど、何か困ったことになってるんじゃないの? よかったらお手伝いしましょ
うか?」
 幾らか遠慮がちにそう言う声の主は美優の母親だった。
 どうやら、美也子たちがなかなかトイレから出てこないから何かあったのではないかと心配になってきたらしい。普通、
子供の紙おむつを取り替えるだけなら、お尻拭きやベビーパウダーを使う時間を入れても2分もあれば充分だ。それなの
に美也子と晶がトイレに入って、もう10分ほどになるのだから、母親が心配するのも仕方ない。
「あ、いいえ、結構です。ちょっと晶ちゃんがむずがっちゃったものだから、おむつを取り替えるのに手間取ってるだけです。
心配かけちゃってすみません」
 突然聞こえてきた言葉に今にも美優の母親がここへやって来るのではないかと怯えた表情を浮かべて身を固くする晶の
様子を面白そうに見おろしながら、美也子は、晶が紙おむつの中に再び射精したことを単に『むずがって』とだけ説明して
声を張り上げた。
「あら、晶ちゃん、くずってるの? だったら、やっぱり美優と一緒にそちらへ行きましょうか? 美優に晶ちゃんをあやさせて、
その間におむつを取り替えてあげた方がいいんじゃないの?」
 本当は何があったのか知る由もない母親は、いよいよ気遣わしげに重ねて訊いた。その声がさっきよりもはっきり聞こえる
のは、トイレの入り口から2メートルほど離れた所で誰もトイレに入らないよう見張ってくれているのが、晶たちのことが心配
になってこちらへ近づいてきているせいかもしれない。
「どうする、晶ちゃん? 優しい美優お姉ちゃんにあやしてもらいたい? ひとりでベビーベッドにねんねだと寂しいでしょう?」
 美也子はくすっと笑って母親の提案を改めて繰り返し言った。
「そ、そんなの……」
 晶は怯えきった表情で激しく首を振った。自分よりもずっと年下の美優に優しくお腹をぽんぽんしてもらいながら美也子と
母親の手で新しい紙おむつの股ぐりに両脚を通してもらっている姿が脳裡にありありと浮かび上がってきて、言葉は最後ま
で続かない。
「じゃ、いいの? 美優お姉ちゃんにあやしてもらわなくても寂しくないの?」
 念を押すみたいに美也子は言った。
 それに対して、晶は言葉をなくしたままだ。
「どうしたの、ちゃんと応えないとわからないでしょう? あやして欲しいのかあやしてもらわなくていいのか、お口を開けて応
えてちょうだい。それとも晶ちゃんは、まだお口のきけない赤ちゃんだったのかな?」
 自分の恥ずかしい姿を思い浮かべて口を開けられずにいる晶に向かって、美也子は少し意地の悪い顔になって言った。
22720 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/12(土) 03:25:54 ID:/WST980e
 それでも、晶は押し黙ったままだ。
 そんな晶の耳に
「とにかく、そっちへ行くわね。晶ちゃんがなかなか出てこなくて美優もじれてきちゃったみたいだから」
という、さきほどよりも尚いっそうはっきりした母親の声が届いた途端、顔色がさっと変わる。
 その直後、晶の口をついて出たのは、
「お、おむつ……早く、新しいおむつを……ねぇ、早くして。早くしてってば、お姉ちゃん、お願いだから」
という、弱々しいながらも悲鳴じみた声だった。
 美也子の手で足首を高々と差し上げられ丸裸の下腹部をさらけ出したままのところへ美優たちがやって来たら、自分が
男の子だということを知られてしまう。それも、ペニスの形や大きさを目にすれば、幼い美優はともかく母親なら、それが小
学生の男の子のものなどでないことも容易に見抜いてしまうに違いない。そんなことになって正体を知られ、そのことを近
所中に触れ回られでもしたら――咄嗟ににそう判断した晶は、自分の正体をごまかし続ける方法を探した。けれど、そうす
るには、一刻も早く新しいおむつでペニスを隠してもらうしか他に思いつかない。それがどんなに惨めで屈辱的な方法なの
か、晶自身にも痛いほどわかっている。わかっているけれど、これほどに切羽詰まった状況に追い込まれてしまっては、そ
の方法しか残っていないこともまた火を見るより明らかだった。
「あら? 晶ちゃん、さっきは自分のこと赤ちゃんじゃないって言い張ってたよね? なのに、今は、赤ちゃんみたいにおむつ
をあてて欲しいの? いったいどうしちゃったのかなぁ」
 美也子にしても、晶の胸の内は充分にわかっている。わかっていながら、ちょっと意地悪をして楽しんでいるだけだ。
「は、早く……おむつったら、おむつなの。ねぇ、お姉ちゃんてば。早く、あ、あたしにおむつを……」
 晶にしてみれば、もう美也子の言葉責めに反論している余裕などない。今はただ、羞恥と屈辱にまみれながら、早くおむ
つでペニスを隠してくれるよう懇願するしかない。
「へーえ。そんなに必死でおねだりするなんて、晶ちゃんは本当におむつが好きなのね。でも、そうよね。二度もおむつの中
に白いおしっこをおもらししちゃうんだもの、おむつが嫌いなわけないよね。お部屋じゃお姉ちゃんのお下がりのショーツを穿
かせてあげた途端にべとべとに汚しちゃったし、晶ちゃんてば本当に女の子の格好をさせてもらったりおむつをあててもらっ
たりするのが好きないやらしい子なのね。本当は高校生の男の子のくせして、恥ずかしくないの?」
 美也子は、右手に持った新しい紙おむつを、再びこれみよがしに晶の目の前で振ってみせた。
22820 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/12(土) 05:39:49 ID:/WST980e
「でも、ま、いいわ。どんなにはしたなくてどんなにいやらしい子でも、晶ちゃんはお姉ちゃんの可愛い妹だもの。可愛い妹
が本当は男の子なんだって知られたら晶ちゃんがとっても恥ずかしい目に遭うもの、それじゃ可哀想よね。それに、あんな
に晶ちゃんのことを可愛がってくれる美優お姉ちゃんも、本当のことを知ったらすっごいショックを受けちゃうよね。それだと
美優お姉ちゃんが可哀想だから、晶ちゃんのおねだり通り、新しいおむつでおちんちんをないないしてあげる」
 勿体ぶるように紙おむつを何度も振ってみせてから、ようやくのこと美也子は、それまで左手で差し上げていた晶の足首
をおろした。それでも、低めのサイドレールに膝の裏側が載るような格好になって幾らか両脚を上げる姿勢だから、スカート
はお腹の上まで捲り上がったままだ。
「ほら、晶ちゃんが大好きなおむつよ。ふかふかのとっても気持ちのいいおむつよ。気持ちよくなってまたおちんちんを大きく
しちゃったら美優お姉ちゃんに本当のことを知られちゃうかもしれないから気をつけるのよ、おむつの大好きな晶ちゃん」
 美也子は、だらしなく開きぎみになっている晶の両脚をきちんと揃えさせてから、紙おむつのウエストギャザーを両手で内
側から押し広げるようにしてすっと通した。
「あん……」
 股ぐりのギャザーが足首から臑、膝へと、無駄毛などまるでないそれこそ女の子みたいに真っ白な肌をやんわりと締めつ
け、つっと撫でながらじわじわ下腹部へ近づいてくる感触に、晶は思わず切なげな吐息を漏らしてしまった。
「ほら、また可愛い声をあげちっゃて。この様子だと、おむつ離れは当分の間お預けね。だって、ちゃんとおしっこを教えられ
るようになっても、普通のパンツじゃ晶ちゃん自身が寂しがっちゃうものね?」
 美也子は面白そうに言いながら、紙おむつをじらすようにゆっくり引き上げた。
 けれど、紙おむつのウエストギャザーが太腿に掛かるか掛からないかというところで、その手をぴたっと止めてしまう。
「もういちどおねだりしてちょうだい。もういちど可愛い声でおねだりしてくれたら、おむつをちゃんとしてあげる。でも、おねだ
りしてくれないなら、おむつはこのままよ」
 はっとしたような表情で見上げる晶の顔を正面から見おろして、美也子は真っ赤な舌をちろっと覗かせた。
「そ、そんな……」
 確かにさっきは早くおむつをあててと美也子に懇願した。けれど、それは、切羽詰まって思わず言ってしまった言葉だ。それ
をまた、今度は意識して口にしろだなんて。
「あら、もう可愛い声でおねだりしてくれないの? じゃ、おむつはこのままでいいのね?」
 美也子はじわじわと晶を追い詰めてゆく。
22920 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/12(土) 08:07:04 ID:/WST980e
「そんな、そんなこと……」
 晶はふるふると首を振り、両手を自分の下腹部に向かっておそるおそる伸ばした。どうやら、美也子が太腿のあたりで
留めている紙おむつを自分で引き上げるつもりらしい。
 けれど、美也子には晶の魂胆なんてすっかりお見通しだ。
「ふぅん。自分でおむつを穿こうとするなんて、とってもお利口さんなのね、晶ちゃんは。たしかに、そういう子もいないわ
けじゃないわよね。美優お姉ちゃんくらいの年ごろで、言葉遣いもしっかりしていて他の用事は一人で何でもできるのに、
どういうわけかおむつだけがなかなか外れない子が。そういう子って、おむつを汚しちゃったら自分で引出しを開けて持っ
てきてお母さんに渡したりすることも珍しくないし、中には、自分で紙おむつを穿き替えたりする子もいるんだって。晶ちゃ
んもそんなしっかり者のお姉ちゃんの真似をしてみたいのかな。いつまでもお姉ちゃんにおむつを取り替えてもらってば
かりなのが恥ずかしくて、自分で取り替えてみたいのかな。でも、そんなに慌ててお姉ちゃんぶらなくてもいいのよ。可愛
い妹の晶ちゃんのおむつ、ずっとずっといつまでもお姉ちゃんが取り替えてあげるから」
 もういいのよ、晶。いつまでもお兄ちゃんぶらなくても、今度は私が晶のことを守ってあげるから。美也子は、部屋でそう
告げた時と同じ顔つきをして言い、そろそろと伸ばしかけていた晶の両手をわざと丁寧な仕種で払いのけた。
「じゃ、もういちどだけ訊くわね。ちゃんとおねだりできるかな? それとも、おねだりなんてできないのかな?」
 晶の手を振り払うために一旦は離した指先をもういちど紙おむつのウエストギャザーにかけると、美也子は僅かに首を
かしげて声をかけた。
 もう晶にも躊躇っている余裕はない。とことこと近づいてくる美優の足音と、娘の歩みに合わせてゆっくり足を運ぶ母親の
足音が、スイングタイプの扉のすぐ外まで近づいてきているのが聞こえる。
「……は、早くして。おねだりするから、お姉ちゃん、早くしてちょうだい」
 とうとう抵抗しきれなくなった晶は、おどおどと目をそらすと、震える声を絞り出して懇願した。
「やっと可愛い声でおねだりしてくれたわね、晶ちゃん。でも、まだ言い忘れてることがあるわよ。何をして欲しいのか、それ
もちゃんとおねだりしてくれなきゃ、お姉ちゃんだってどうしてあげたらいいのかわからないじゃない」
 美也子は、もう少しだけ首をかしげて重ねて言った。
「……お、おむつを……新しいおむつを、あ、あたしに……あたしに、新しいおむつをあててちょうだい。お願いだから、お姉
ちゃん」
 二度三度と深呼吸を繰り返してからようやくそう言い終えた晶は下唇を噛みしめ、入り口とは反対側にのろのろと顔をそ
むけた。羞恥にほてる頬に、簡易ベッドを覆う防水カバーのひんやりした感触がふれる。
230名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:07:44 ID:qBGZncV8
ヤバすぎるぜww
GJ!!
231名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:38:21 ID:2Di7ZW2z
なんか精神崩壊しそうだ
かなりヤバい感じがする
232名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:33:08 ID:srcI4YRq
両親が日帰りバス旅行では四六時中女装とかは無理かな。
なんにしても、GJ。
23320 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/14(月) 03:38:25 ID:A0RqPcGU
「そう、新しいおむつをあてて欲しいのね。うん、わかった。さっきは自分でおむつを引き上げようとしていたくらいだもの、
晶ちゃんたら本当におむつが大好きなのよね。いいわ、ちゃんとおねだりできた御褒美に、ふかふかの新しいおむつをあ
ててあげる」
 美也子は唇の端を吊り上げて微笑むと、太腿のあたりで留めていたピンクの紙おむつを改めて引き上げた。
 もちろん、晶のペニスをお尻の方に折り曲げて紙おむつで抑え込んでしまうことも忘れない。
 屈辱と羞恥の色に混じって、ようやく晶の顔に安堵の色が浮かんだ。高校生の男の子が学童用、それも女の子用でハ
ート模様のパンツタイプの紙おむつを穿かせてもらって安堵の表情を浮かべるなど屈辱のきわみだけれど、美優母娘に
正体を知られ、近所中に噂が駆け巡ることを考えれば仕方ない。
「あらあら、うふふ。晶ちゃんたら嬉しそうなお顔になっちゃって。そう、そんなに新しいおむつが気持ちいいの。よかったわ
ね、ふかふかのおむつで。べとべとに汚れたおむつに比べたら、新しいおむつはすっごく気持ちいいよね。だから、おもら
ししちゃったら、すぐお姉ちゃんに教えるのよ。本当のおしっこでも白いおしっこでも、おもらしでおむつを汚しちゃったらす
ぐ教えないとお尻が気持ちわるいままなんだから。それに、汚れたおむつのままだと、じきにおむつかぶれになっちゃうの
よ。だから、『お姉ちゃん、おもらししちゃったから、晶のおむつ取り替えてぇ』ってすぐ教えるのよ。いいわね?」
 僅かな軋み音をたててスイングタイプの扉が開き、美優母娘が入ってくるのを視界の隅に捉えながら、美也子は晶が着
ているサンドレスの裾を引きおろし、乱れを整えて優しく言い聞かせた。
 それに対して、晶は何も応えない。やっとのことでペニスを隠し、恥ずかしい紙おむつもスカートの中にしまいこむことが
できたとはいうものの、いよいよ美優たちがトイレに入ってきたために身を固くするばかりだ。
 と、母親が押し開けた扉から入ってきた美優が、美也子の足元をかいくぐるようにして簡易ベッドの向こう側に回り込み、
晶の顔のすぐそばに駈け寄った。これが大人だったら晶の顔を見おろす姿勢になるところだが、これからやっと幼稚園に
通い始めるばかりという幼児だから、簡易ベッドに横たわっている晶と、その傍らに立っている美優と、目の高さが殆ど同
じになる。
 晶はおそるおそるという様子で美優の顔に目を向けた。が、美優の顔には、晶が美也子に連れられてトイレへ向かうのを
見送っていた時の明るい笑みはなく、少しきつい目をした真剣な表情が浮かんでいた。
「駄目じゃない、晶ちゃん。ちゃんとお返事しなきゃいけないのに、どうしてだんまりなの?」
 美優は大人びた仕種で胸の前で両腕を組み、簡易ベッドに寝かされたままの晶の顔をじっとみつめて、しっかり者の姉
が幼い妹をたしなめてでもいるような口調で言うのだった。
23420 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/14(月) 06:58:52 ID:A0RqPcGU
「え……?」
 自分がなぜ年下の幼児に叱られなければいけないのか咄嗟にはわからず、晶は、きょとんとした目で美優の顔を見た。
「晶ちゃんのお姉さん、晶ちゃんがおもらししちゃったらすぐにおむつを取り替えてあげるからちゃんと教えなさいって言っ
てるでしょ? なのに、どうして、はいってお返事できないの? 晶ちゃん、まだおむつが外れなくて赤ちゃんみたいだけど、
小学生なんでしょ? 美優よりおっきいんでしょ? なのにお返事できないなんて、いい子じゃないよ」
 たぶん、自分が何か用事を言いつけられてちゃんと返事をしなかったことであって、それを母親に叱られた時のことを思
い出しているのだろう。美優はお姉ちゃんぶってというよりも、それこそ、母親を真似た口調で晶をたしなめた。
「ありがとう、美優ちゃん。聞き分けの悪い晶ちゃんを叱ってくれるなんて、美優ちゃんは本当に頼りになるお姉ちゃんだわ。
これからも何か気がついたら、どしどし叱ってあげてね。でも、せっかく美優お姉ちゃんに叱ってもらっても、晶ちゃん、い
い子になるかどうかわからないかも。だって、まだおむつの外れない赤ちゃんだもの、駄々をこねちゃうかもしれないわね」
 美也子は晶の顔と美優の顔を交互に見比べて、わざとおおげさに頷いてみせた。
 それでも、これがまだ美優だけがそう言っているのなら、晶としても、屈辱を覚えつつもだんまりを決めこんでいられたか
もしれない。自分よりもずっと年下の幼女から逆に妹扱いで説教されても、しらんぷりできたかもしれない。
 けれど、美優の母親まで加勢してくるとなると、そうもゆかない。
「あのね、晶ちゃん」
 なじるといった雰囲気は微塵も感じられない様子で口を開いた母親だが、やはり育児の経験者ということもあって、どこか
威厳を感じさせるのは確かだ。思わず晶は母親の顔を見上げてしまう。
「小学校の高学年にもなっておむつなのは恥ずかしいと思うわよ。本当だったら、幼稚園や保育園でもおむつだったら恥ず
かしいでしょうね。叔母さん、晶ちゃんがどうしておむつ離れできないのか事情は知らないし、たぶん話したくないでしょうか
ら、訊かないでおくわ。でも、お姉さんを困らせることだけはしちゃ駄目よ。お姉さんだって、お休みの日はお友達と遊びたい
んじゃないかしら。なのに、晶ちゃんの面倒をみてくれているんでしょう? あ、ううん。もしも恩きせがましく聞こえたなら叔母
さんが悪いのよ。お姉さんだって可愛い晶ちゃんのお世話を焼くのが楽しいんだと思う。だから、それは気にしなくていいと思
うわ。でも、駄々をこねて困らせるのは絶対に良くないと思うの。おむつ離れが遅くても、そういった最低限のマナーを守れる
ような子なら、ちっとも恥ずかしがることなんてないのよ。お姉ちゃんぶる必要はないけど、小学校の高学年になったなら、そ
れなりに聞き分けをよくして、自分の面倒をみてくれるお姉さんが気持ちよく面倒をみてくれるように、ちょっと心配りするってこ
とが大事なんじゃないかしら。それができないと、たとえおむつ離れができたとしても、体ばかり大きいくせに駄々をこねてばか
りの赤ちゃんだって言われても仕方ないと思うんだ」
 晶にそう言い聞かせる母親の眼差しは、真剣だけれど穏やかだ。
23520 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/15(火) 04:07:54 ID:BGtrgS96
 美優に叱られ、美優の母親に諭され、三人の目を集めてとなると、それ以上だんまりを押し通すことはできない。
「……あ、あの……あ、あたし、お、おもらし……おもらししちゃったらすぐお姉ちゃんに教えるから……だから、お、おむつ
を取り替えてね。お願いね、お姉ちゃん……」
 晶は蚊の鳴くような声で途切れ途切れにようやくのことそう言うと、顔を歪めて唇を噛みしめた。
 一方、それとは対照的に美也子は晴れ晴れした表情を浮かべ、晶に向かって両手を差し出した。
「うん、ちゃんと言えたわね。いつもそうして聞き分けのいい子でいてちょうだい。じゃ、おむつの交換も済んだし、立っちしよ
うか。せっかく美優お姉ちゃんがお迎えに来てくれたんだから、もう少し遊んでいいわよ。でも、駅前のショッピングセンター
に行かなきゃいけないんだから、遊ぶのはあと三十分ほどね」
 美也子はそう言いながら晶の手を引いて簡易ベッドから引き起こし、トイレの床に立たせた。
「あ、これからお買い物? その間、晶ちゃん、おもらしは大丈夫かしら」
 穿かせたばかりの新しい紙おむつの具合を確認するように晶のお尻をぽんぽんと叩く美也子に、母親が少し気遣わしげ
な様子で言った。晶がスカートの下にパンツではなく紙おむつを着用していることを初めて知った時の驚きはもうすっかり
影を潜めて、まるで晶がおむつのお世話になっているのがさも当たり前のことというふうな、晶のことを自分の娘と同等くら
いに見ているのがありありの、ごく自然な口調だ。
「はい、それは大丈夫だと思います。替えのおむつはもう一枚持ってきてますし、駅前のショッピングセンターは設備もいろ
いろ揃っているから、おむつを取り替えなきゃいけなくなっても困ることはないと思います」
 新しいおむつの具合を手早く確かめた美也子は、晶が肩に掛けている小物入れの鞄を開け、その中にまだ一枚残ってい
る新しい紙おむつを母親に見せた。
 そうして、やはりこれも鞄の中に入れておいた厚手のポリ袋を取り出して、簡易ベッドの上に置いたままになっている汚れ
た紙おむつをしまいこむ。
「あら、最近の若いお母さんはトイレのゴミ入れに捨てて行く人もいるのに、ちゃんとマナーを守るなんて、なかなか感心ね」
 汚れた紙おむつを持ち帰ろうとする美也子の行動に、美優の母親は目を細め、ねぎらうように言った。が、じきに、どこか
訝しげな顔つきになる。
23620 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/15(火) 05:47:08 ID:BGtrgS96
「……何かしら? ちょっと変な匂いがすると思わない?」
 トイレだから、元々あまりいい匂いがするわけはない。それを考え合わせても、美優のおむつを取り替えるたびにトイレ
を使っていたけれど、これまで嗅いだことのない匂いだ。母親は微かに鼻をひくつかせ、同意を求めるような口調で美也
子に話しかけた。
 だけど、美也子は少し考えるような仕種で
「さあ? 私にはわかりませんけど……」
と曖昧に応えるだけだ。
 母親が何の匂いに気づいたのか、美也子にも察しがついている。それまで簡易ベッドの上に置いたままになっていて、
今になってようやく美也子がポリ袋にしまいこんだ汚れた紙おむつ。その内側は、普通のおしっこではなく、晶のペニスか
ら溢れ出た精液でべとべとに汚れている。美優の母親は、その匂いに気づいたのだ。もしもベビーパウダーの甘い香りが
漂っていなかったら、母親はその匂いの正体を容易に言い当てたかもしれない。けれど、母親自身が美也子に手渡し、
美也子が晶の下腹部に薄化粧を施したベビーパウダーの甘い香りにまぎれて、その青臭い匂いの源が実は何なのか覚
られずにすんだわけだ。
「そう? 私の気のせいかしら」
 まだ納得できない顔つきで、けれど母親はひょいと肩をすくめると、
「ま、いいわ。それじゃ、美優。晶ちゃんたちがお買い物に出かけるまで、もう少しだけ遊んであげなさい。晶ちゃんが他の
お友達と仲良くなれるよう、ちゃんと気を遣ってあげなきゃ駄目よ」
と言ってから、改めて、困惑したような顔をしてこんなふうに付け加えるのだった。
「あ、ごめんなさい。ついつい晶ちゃんのこと、美優よりも小っちゃな子扱いしちゃって。なんだか、公園デビューしたばかり
の子と知り合ったような気になっちゃって。ごめんね、晶ちゃん。晶ちゃん、小学校の高学年なのに、小っちゃな子みたいな
言い方しちっゃたけど、叔母さんのこと許してね」
 晶に向かってそんなふうに申し訳なさそうに謝る母親の様子を、美也子は面白そうに眺めている。
 一方、当の晶は何も言えずに顔を真っ赤に染めるばかりだ。母親は、小学生ということになっている晶を、もうすぐ幼稚園
の年少クラスという美優よりも更に幼い女の子みたいに扱ったことを盛んに詫びている。けれど、その正体は、小学校の高
学年の女の子どころか、高校生の男の子だ。つまり、年回りで言えば、晶の年齢は、美優の年齢よりも母親の年齢の方に
近いわけだ。なのにまるでまだ幼稚園にも通っていない幼女そのままの扱いを受けた羞恥が一切の言葉を奪い去りでもし
たかのように、晶は顔をうなだれて、人見知りの激しい幼児みたいに美也子の背後にこそこそと身を隠すことしかできないで
いた。
23720 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/15(火) 09:00:35 ID:BGtrgS96

                        * * *

 通学のため、毎日のように訪れている駅前のショッピングセンター。高校の制服ではなく、小学生の女の子にお似合いの
丈の短いサンドレスに踵の高いサンダル、サクランボを模したカラーゴムで髪を結わえた姿でバスからおり立つと、すっか
り見慣れた筈の光景が、いつもとはまるで違って見えた。ブレザーとスラックスに身を包み、コンクリートの床に革靴の足音
を響かせてバス停から駅舎へ向かって歩くのが日課になっている通路が、下腹部のすーすーする頼りない着心地のサンド
レスと足元のおぼつかないサンダルで美也子に手を引かれて歩いていると、自分がとても無力な存在に思えてくる。

 いや、見慣れた筈の光景がいつもとはまるで違って感じられるのは、ショッピングセンターだけではない。ここへ来るまで
に乗っていたバスの中だって、通学の時にはまるで覚えたことのない無力感でいっぱいだった。
 通学の時とは違って、日曜日の午後三時ごろに乗るバスは、さほど混み合ってはいなかった。通路に立っている乗客は
一人もいなくて、座席も二割くらいは空席だったろうか。トイレから出て三十分間ほど小学生たちや美優たちと遊んだ(ここ
は、遊んでもらったと表現した方が正確かもしれないが)後、公園をあとにしてバス停に向かう時には香奈や恵美に手を引
いてもらい、バスに乗ってからは、さかんに手を振る美優たちに見送ってもらった晶。バスに乗り合わせた他の乗客の目に
は、そんな晶は香奈たちや美優たちの仲間として映ったに違いない。その中でも、晶がバスに乗り込む時に美優が言った
「バスの中でおもらししちゃ駄目だよ」という言葉を耳にした乗客は、一見したところでは小学校の高学年くらいに思われる
晶が本当は見た目よりもずっと幼い子供かもしれないと感じたことだろう。自分たちの目の前にいる華奢で可愛らしい女の
子が実は高校生の男の子だなんてまるで思いもしないで。
 晶たちが乗った時にはまだ空いていたバスだが、停留所に停まるたびに乗客は増えていって、駅前の二つ手前のバス停
でかなり大勢の人々が乗ってくると、空いた座席はすっかりなくなってしまい、十人ほどの乗客が、座席の肩に付いている手
摺りを持って通路に立たなければいけないくらいに混み合ってきた。晶たちが腰掛けている座席のすぐ横に立ったのは、中
学生らしき男の子だった。片手で手摺りを持ち、もう一方の手で音楽関係の雑誌のページをめくってCDやDVDの発売予定
日のリストに真剣な眼差しを向けているところをみると、お気に入りのアーティストの新譜を買い求めるためにショッピングセ
ンターの中のCDショップへでも行くところかもしれない。
 晶が座ったのは二人掛けの座席で、窓側が美也子、通路側が晶という座り方になってしまったが、本当は晶としては窓側
に座りたくてたまらなかった。大柄な美也子が通路側に座ってくれれば、その影に隠れて、他の乗客たちの視線が少しは気
にならなくなることを期待してのことだ。けれど、美也子は強引に自分が窓側に座り、晶を通路側に腰掛けさせた。その目的
が、近くの座席に腰をおろした乗客たちの視線を気にして晶が羞じらいの仕種をみせる、その様子を楽しむためなのは言う
までもない。そんなところへ、晶の座っている座席のすぐ横に中学生とおぼしき男の子が立ったものだから、美也子としては
その先の展開が楽しみでしようがない。美也子は、窓の外の景色をぼんやり眺めるふうを装いながら、晶と男の子の様子を
ちらちらと窺うことにした。
238名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 14:10:23 ID:DdE5bb5/
おむつに精液か
普通はおしっこかうんちだがな。
239名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 20:03:50 ID:rermyEvs
おむつを穿かされその中に射精&いったん脱いだおむつをかぶせられそれに射精・・・
最高だ・・・妹にされたいなあ。
240名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 21:15:56 ID:xJ+P5jXB
ますますGJ
24120 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/16(水) 04:27:24 ID:t5l7+WAf
 男の子がすぐそばの通路に立って手摺りを持つと、途端に晶はおずおずと顔を伏せて体を固くした。公園で小学生の男
の子たちを目の前にして体をすくめてしまった時と同様、女の子の格好をしていると、相手が自分よりも年下だとわかって
いても、なんだかひどく不安な気持ちになってしまう。
 晶は顔を伏せたまま、ちらと美也子の方を見た。けれど美也子は晶の胸の内などまるで知らぬげに、移りゆく景色を、
窓枠に肘をついて眺めている。
「お、おねえ……」
 思わず美也子に声をかけようとした晶だが、慌てて言葉を飲み込んだ。
 ここで美也子に助けを求めたりしたら、それを口実に、なんといって苛められるか知れたものではない。「晶ってば、高
校生の男の子のくせに、中坊がそばに来ただけでびびっちゃってんの? ま、仕方ないか。晶、今は小学生の女の子だ
もんね。中学生のお兄ちゃんが近づいてきたら怖いよね。さっきは小学生の男の子の目の前でおむつを汚しちゃったくら
いだから、中学生のお兄ちゃん相手だと、怖くてまたおもらしをしちゃうかもね」くらいのこと、おかしそうに笑いながら口に
するに決まっている。そう思うと、美也子に助けを求めるわけにはゆかない。
 美也子の横顔に向けていた視線を外し、晶は改めて目を伏せた。と、僅かながらもサンドレスの胸元がはだけぎみにな
っていて、上から見おろすようにすると、淡いレモン色のジュニアブラが見えてしまうことに気がついた。今、晶は、美也子
が小学生の時に身に着けていたサンドレスのお下がりを着せられているのだが、当時から美也子は胸まわりの発育も良
かったようで、細っこい体つきの晶には幾らかサイズがだぶつきぎみなのは否めない。丈は短くてちょっと油断するとスカ
ートの中が見えてしまうのだが、肩幅や腰まわりはゆったりしていて、まるで窮屈さを感じない。それは胸まわりも同じで、
膨らみ加減の乳房など持っている筈のない晶が着ると、体とサンドレスとの間に幾らか隙間ができ、丈の短いスカートと相
まって、下腹部だけでなく体中が妙にすーすーした感じで頼りない着心地になってしまうのだった。ただ、小さな子供みた
いに小物入れの鞄(それも、取り替え用の予備のおむつを入れた恥ずかしい鞄だ)を肩に掛けさせられたものだから、腰の
あたりまで交叉する肩紐がサンドレスの胸元を押さえつけるような形になって、これまでは胸元がはだけるようなことはなか
った。けれど、晶は座席に腰をおろすなり、両脚をぴたっと揃えて小物入れの鞄を太腿の上に置いたものだから、それまで
胸元を押さえつけていた肩紐がぶらんとたるんで、サンドレスの胸元がはだけてしまったのだ。
24220 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/16(水) 07:06:47 ID:t5l7+WAf
 晶が座席につくなり鞄を太腿の上に置いたのは、なにかの拍子でスカートが捲れ上がってしまうのを防ぐためだった。
ただでさえ丈の短いスカートが、座席に腰掛けたために、立っている時よりも幾らかたくし上げられるような形になってし
まって、これ以上はちょっとでも捲れ上がるとピンクの紙おむつが見えてしまう恐れがあったからだ。
 晶は慌てて右手の掌を胸元に押し当ててサンドレスを押さえ、すぐそばに立っている男の子の様子を上目遣いでちらと
窺った。
 途端に、男の子が真っ赤な顔になって視線をそらした。雑誌の新譜リストに夢中になっているとばかり思っていたのが、
実は、晶のサンドレスの胸元がはだけて、すぐそばの通路に立った状態だとジュニアブラを覗き見ることができることに気
づいて、晶に気取られぬよう注意しながらちらちらと視線を送っていたのだ。思わずそうしてしまうのも、性的な事に興味が
湧いてくる年ごろの男の子だから仕方ないことかもしれない。
「いやぁ!」
 男の子に胸元を覗き見られたことを知った晶は、そこがバスの中だということも忘れて悲鳴をあげた。いつのまにか裏声
を出すのが習い性になってしまったのか、本当は高校生の男の子だとは到底のこと思えない、甲高い少女めいた悲鳴だ。
 いったいなにごとかと、まわりの乗客の目が一斉に晶の顔に集まる。
 その直後、はっと我に返った晶は、一瞬だけ躊躇った後、今度こそ助けを求めて美也子のブラウスの袖口をおずおずと
引っ張った。
 すると、それまで窓の外を眺めるふりをしていた美也子が、晶が思わずみせた女の子らしい羞じらいの仕種に顔をほこ
ろばせながら振り向き、諭すように言った。
「あらあら、困った子ね、晶ちゃんてば。従兄妹のお兄ちゃんがちょっと肩を触っただけなのに大声を出すなんて、もうちょっ
と男の子に慣れなきゃ駄目よ。昨年の小学校の運動会でもフォークダンスで男の子と手をつなぐ時、きゃーきゃー騒いでた
でしょ? 見ていたお姉ちゃんの方が恥ずかしくなっちゃったわよ。もう五年生になるんだから、いつまでも女の子とばかり
遊んでないで、たまには男の子とも遊んだ方がいいわよ」
「従兄妹……?」
 振り向きざまの美也子の言葉に、晶は怪訝な表情で聞き返してしまう。もっとも、初めて会った男の子を従兄妹と言われ
て晶が困惑するのも無理からぬことだ。
 もちろん、その男の子は晶と従兄弟どうしなどでは決してない。たまたま乗り合わせただけの赤の他人だ。が、窓の外を
眺めるふりをしつつも晶と男の子の様子を窺い見ていた美也子は、ことの成り行きを全て知った上で、他の乗客たちの注
目を解くために適当な話をでったあげたのだ。
24320 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/16(水) 07:58:48 ID:t5l7+WAf
「何を言ってるのよ、晶ちゃんたら。ひょっとして、会うのが久しぶりで顔を忘れちゃった?」
 美也子はわざとおおげさにとぼけてみせてから、晶の耳元に唇を寄せて、乗客の関心をそらせるためだから話を合わ
せておきなさいと命じた。そうして、機敏な動作で座席から立ち上がると、こちらも訳がわからず困ったような顔をしている
男の子に向かって
「席を替わってあげるから、晶ちゃんの隣に座りなさい。小っちゃい頃は仲良く遊んでたでしょう? その頃の思い出話で
もするといいわ」
と、周囲の乗客たちに聞こえるような声で言ってから、やはり耳元に唇を近づけて、これは他の乗客たちの耳に届かない
よう小さな声で囁いた。
「あなた、妹のブラを覗いてたでしょ? でも、それが他のお客さんたちに知れたら妹が恥ずかしがって可哀想だから、今
回は許してあげる。だから、適当に話を合わせるのよ。私たち姉妹とあなたは、偶然バスに乗り合わせた従兄妹どうし。
久しぶりに会ったから妹はあなたの顔を憶えていない。でも、あなたは妹のことをちゃんと憶えていて、小さい頃に仲良く
遊んだことを思い出して楽しそうに話をする。いいわね?」
 騒ぎになって小学生の女の子(実は高校生の男の子だけれど)のブラを盗み見ていたことが学校や両親に知れたらど
うしようと内心どきどきしていた男の子が美也子の提案を拒否するわけがなかった。男の子は美也子の顔をおどおどした
様子で見つめて小さく頷いた。
「それでいいのよ。あなた、名前と学年は?」
 美也子も小さく頷き返して、続けて男の子の耳元に囁きかけた。
「……徹也です。菅原徹也。今度、中学三年生になります」
 名前を教えて交番にでも通報されたらどうしようと一瞬は迷った男の子だが、嘘をついてもすぐに見抜かれてしまいそう
な美也子の大きな瞳に見据えられ、一度だけ深呼吸をして名前と学年を正直に告げた。
「わかった。私は遠藤美也子で高校二年生。妹は晶で、春休みが終わったら小学五年生になるわ。じゃ、私の代わりに妹
の隣に座りなさい。それで、楽しそうに話をするのよ。そうすれば、他のお客さんたちはちっとも気にしなくなるから。――晶
ちゃんもわかったわね? 従兄妹の徹也お兄ちゃんに遊んでもらった思い出話をするのよ。晶ちゃんだって、他のお客さん
に騒がれるのはいやだもんね?」
 徹也と名乗った男の子の耳元から口を離し、代わりにもういちど晶の耳元に唇を近づけて美也子は囁いた。
244名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 08:12:37 ID:voSWuFQZ
これは萌えた
245名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 19:19:26 ID:PEs2aHpO
なんだかネーミングセンスでピンときそうなんだけど
やっぱり中の人はいない?
24620 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/17(木) 04:21:17 ID:LGozTvsb
 騒ぎになって、それがきっかけで正体が知られたらと思うと、晶としても美也子の指示には逆らえない。
「じゃ、徹也君、席を替わってあげるから晶ちゃんと仲良くしてあげてね。晶ちゃんが幼稚園に上がる前のお正月だったか
しら、みんながうちに集まった時、とっても楽しかったわね」
 晶がのろのろと頷くのを見届けた美也子は、自分が通路に立ち、それまで座っていた窓側に晶を座らせ、空いた通路側
の席に徹也を腰掛けさせて、さも昔のことを思い出すような仕種をしつつ、徹也と晶だけではなく周囲の乗客たちにも聞こ
えるよう少しばかり大きな声で言った。
「そ、そうだったよね。えーと、あ、あの時、僕がポケモンで遊んでたら、晶ちゃん、僕のゲーボーイを欲しがって……」
 通路側の座席に座った徹也は、美也子の誘いを受けて、急いで頭の中で組み立てた思い出話を始めた。けれど、咄嗟
のことに、なかなか話は続かない。
「そうだったわね。晶ちゃん、まだ幼稚園にも行ってないんだからゲーム機を貸してもらってもちゃんと扱えるわけないのに、
徹也君が持ってる物はなんでも自分が欲しがってたっけ。でも、あれは、ゲーム機とかが欲しいんじゃなくて、本当は大好
きな徹也お兄ちゃんにかまって欲しくて、それで徹也君の持ってる物を欲しがってみせていたんじゃないかな」
 徹也の代わりに通路に立った美也子は、軽く腰を折った姿勢で作り話を巧みに誘導する。
 そうしている間に、こちらに向かって一斉に注目していた乗客たちの視線が次第次第に少なくなってきた。少女の悲鳴に
一時は騒然となりかけた車内に、もうすっかり元の穏やかな空気が流れている。どうやら、美也子の狙いは的中したようだ。
それも、痛いほど感じる大勢の視線をそらせるという狙いだけではない。晶を幼い女の子扱いするという企みが、徹也の出
現によってますますうまく事が運びそうだ。
「え? そ、そうかな? 晶ちゃん、僕のこと、好きでいてくれたのかな?」
 それが作り話だということは充分に承知していながらも、美也子が口にした『大好きな徹也お兄ちゃんにかまって欲しくて』
という言葉にうっすら頬をピンクに染めて、徹也は満更でもなさそうな表情で額を指先でぽりぽり掻いた。
「そうに決まってるわよ。あの時、他の従兄弟たちもたくさんいたけど、晶ちゃんたら徹也君にべったりだったもん」
 美也子は意味ありげな笑みを浮かべて徹也に向かって頷いてから、視線を晶の顔に移して
「そうだよね、晶ちゃん? 晶ちゃん、徹也お兄ちゃんが大好きなんだよね? 久しぶりで顔を忘れちゃってたみたいだけど、
もうそろそろ思い出してきたかな?」
と、ひやかすような口調で続けた。
24720 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/17(木) 06:32:03 ID:LGozTvsb
「……」
 言われて、晶は、隣に座った徹也の横顔をちらと見ただけで、慌てて顔を伏せてしまう。いくら周りの乗客たちをごまか
すためとはいえ、高校生の男の子の身で「うん。あたし、徹也お兄ちゃんのこと大好きだよ」なんて言えるわけがない。
 けれど、そんな晶に、美也子はふたたびひやかしぎみに言った。
「あらあら、こんなに照れちゃって。ほんと、か〜いいんだから、晶ちゃんてば。でも、いいのよ。そんなに恥ずかしがらず
に、自分の気持ちを正直に言っていいのよ。もう五年生になるんだから、小っちゃい子と違って、きちんと自分の気持ちを
言葉にできるでしょう?」
 悪戯めいた口調でそういう美也子の言葉がますます晶の羞恥を煽る。晶は小物入れの鞄の角をぎゅっと握りしめ、弱々
しく首を振るばかりだ。
 そんな晶に助け船を出したのは徹也だった。
「あの、ちょっと待ってください、美也子さ……美也子お姉さん。小っちゃい子じゃないっていっても、晶ちゃん、まだ五年生
なんでしょう? 初めて……あ、そうじゃないや……久しぶりに会った年上の男の従兄弟と一緒にバスの座席に座ったりし
たら、それだけで恥ずかしくなっちゃっても仕方ないと思います。そんなで、自分の気持ちをちゃんと言える小学生なんて
あまりいないんじゃないかな」
 美也子に向かってそう言う徹也の口調からは、かなり本気で晶を庇っている様子がありありだ。ついブラジャーを覗き見
てしまった相手に対する負い目があるからというよりも、どうやら、徹也は一目見て晶に心奪われてしまっているようだ。
 ひょっとしたら、僅かにはだけたサンドレスの胸元をそれとなく覗き込むようにして淡いレモン色のジュニアブラを盗み見
たのも、ついたまたまというよりは、バスに乗った瞬間に晶のことを気に入ってしまい、初対面で心奪われた可愛らしい女
の子がどんな下着を身に着けているのか知りたいくてたまらないという欲望が胸の中にむらむらと湧き起こってきて、それ
でとうとう我慢できずに意識的に晶の席に近寄ってサンドレスの胸元を見おろしたのかもしれない。いや、ひょっとしたらと
いうようなことではなく、事実その通りなのだろう。今、座席は全て埋まっているが、バスに乗ってきた順番からいえば、徹
也は立たずにすんだ筈だ。なのに座席につかず、通路に立っているのは、他の乗客に席を譲るためなどではなく、晶の傍
らに身を寄せるためなのに違いない。いわゆる一目惚れというやつだ。
24820 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/17(木) 07:49:28 ID:LGozTvsb
「あらあら、徹也君たら、むきになって晶ちゃんの肩を持っちゃって。ふぅん、どうやら徹也君も晶ちゃんのこと、満更でも
ないみたいね」
 美也子は徹也の反応にすっと目を細めて言い、顔を伏せたままの晶に向かって
「よかったわね、晶ちゃん。徹也お兄ちゃんも晶ちゃんのこと好きだって。お姉ちゃんよりも晶ちゃんのことが大好きなん
だって」
と、三たびひやかし言った。
「そ、そんな……晶ちゃんのことが大好きだなんて……」
 晶をひやかす美也子の言葉を耳にするなり、さっきの晶を庇った時の凛とした様子から一転、徹也は顔を真っ赤にして
しどろもどろになってしまった。その様子を見れば、徹也が晶にぞっこんなのはもはや間違いない。
 実際の小学校高学年の女の子というのは、意外とがさつで乱暴なものだ。成長期を迎えるのが男子よりも早いから体も
大きくて、汗をかくのもまるで気にする様子もなく校庭を走りまわったりもする。そんな本物の小学生の女の子と比べると、
実は高校生の男の子だということを周囲に気づかれまいと必死な晶はどうしても行動が控えめになって、それが周りの目
には楚々とした感じに映る。しかも、高校生の男の子なのに小学生の女の子そのままの格好をさせられている羞恥がそこ
はかとなく漂い出て、それが、いっそう羞じらいがちな雰囲気を醸し出して、ついついかまってみたくもなる。体も細っこく、
丸っこい女顔のそんな晶が、カラーゴムで髪を結わえサンドレスを着て心ここにあらずといった風情でバスの座席にちょこ
んと腰掛けているのだから、徹也でなくても、同じような年ごろの男の子なら誰もが一目で心奪われてしまうことだろう。
 乗客たちをごまかすために始めた作り事の思い出話がきっかけになって、美也子には今やすっかり徹也の本心がお見
通しだ。もちろん、そんなおいしそうな状況を見逃すような美也子ではない。これを存分に利用して、晶を更に恥ずかしい
目に遭わせて楽しむつもり満々だ。
「従兄妹どうしでもおつきあいしていいんだから、自分の気持ちをごまかさなくていいのよ。徹也君、さっき、晶ちゃんはまだ
小学生だから自分の気持ちをちゃんと言葉にできなくてもいいんだって庇ったよね? でも、徹也君は中学生でしょ? そ
れも最上級生の三年生。だったら、自分の気持ちをきちんと言葉にできなきゃいけないよね? 中学三年生の男の子が小
学五年生の女の子とおつきあいするのは変? ううん、ちっともそんなことないよ。年の差は四つ。たとえば、二十四歳の男
の人と二十歳の女の人がおつきあいするのって、すごく当たり前のことだよね。だから、いいのよ。お姉さん、味方になって
あげる。だから、正直に言っちゃいなさい」
 美也子は胸の中で真っ赤な舌をぺろっと突き出して、これでもかと徹也をけしかけた。

249名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 13:44:13 ID:M+NjYgyK
晶・徹也と出たから次は智子かな?
250名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 02:45:59 ID:d/KDaOUx
拙くて優しい愛撫と中学生男子特有の滾る性欲に
「おにいちゃん、らめぇ」状態にされちゃったりとかですか
25120 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/18(金) 04:12:55 ID:HZbhUnHQ
 そんな三人に対して、一度は興味をなくした筈の乗客たちが再びちらちらと目を向け始めた。晶が悲鳴をあげた時とは
また別の意味で、改めて興味の対象になってきたのだ。乗客たちの関心の的は、言うまでもなく、晶と徹也との仲だ。会
話の内容から察するにどうやら随分と久しぶりに会ったらしい従兄妹どうしが(真実を知らない乗客たちは也子の言葉を
そのまま信じるしかないものだから、そう判断するしかないのだが)互いに心惹かれ合っているようなのに、まだ若い故に
自分たちの気持ちを率直に打ち明けられないでいるその顛末がどうなるのか興味津々といったところだ。けれど、決して
下卑た好奇などではない。初老の夫婦は自分たちの若い頃を思い出して甘酸っぱい感傷にひたり、大学生どうしらしきカ
ップルは、小学生の女の子と中学生の男の子との幼くも微笑ましい間柄に目を細めて見守っているといったふうに、今に
も声を出して応援してしまいそうなほどにすがすがしく爽やかな興味だ。
「……」
「……」
 が、周囲の注目をよそに、当の二人は何も応えない。徹也は照れまくってもじもじしながら時おり晶の横顔をちらちら窺
うくばかりだし、晶は、自分の置かれた状況に屈辱を覚えるばかりで、どう反応していいのかわからず身を固くしたままだ。
 けれど、顔を伏せて口をつぐんだままの晶の様子が、周囲の目には、四つ年上の従兄から急に好意を持っていることを
告げられて恥ずかしそうにしている小学生の女の子のういういしい姿に見えてしまう。屈辱で肩を小刻みに震わせている様
子が、突然の出来事に驚いて気持ちを高ぶらせているように、そうして、羞恥に頬を染める様子が、少女らしい羞じらいの
仕種に。
「中坊、頑張れ。俺もお前の味方だぞ」
 突然、男の声が飛んできた。
 はっとして三人が揃って声の聞こえてきた方に顔を向けると、斜め前の座席に、体を捻ってこちらに振り向き、しきりに手
を振っている青年の姿があった。晶と徹也との間柄がどうなるか暖かい眼差しで見守っていた大学生カップルの男性だ。
「ちょっ、よしなさいよ、淳司ったら。余計なことしちゃ、あの子たちが迷惑するじゃない」
 連れ合いの突然の行動に、カップルの女性の方が、慌てた様子で男性の手を押さえつけた。
「いいじゃん。俺だって、智子に告る時はめっちゃ緊張したんだぜ。その時のこと思い出したら、なんだか、あの中坊のこと
応援したくなっちゃったんだよ」
 淳司と呼ばれた青年は、連れ合いの女性に向かってひょいと肩をすくめて言い、いったんは押さえつけられた手を再び大
きく振って徹也に声をかけた。
「いいか、諦めんじゃねーぞ。押して押して押しまくれ。ここで頑張んなきゃ、お前、漢になれねーぞ」
25220 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/18(金) 06:40:52 ID:HZbhUnHQ
 普通なら、バスの中で大声で叫ぶというのは迷惑きわまりない行為なのだが、この時ばかりは他の乗客たちも淳司と同
じような心情になっていたため、顔をしかめたり淳司に非難の目を向けるといったことをする者は一人もいなかった。一度
は淳司のことをたしなめた智子にしても、世間体もあって淳司の手を押さえはしたものの、内心は徹也を応援する気持ち
でいっぱいだ。
「……あの……あのさ、あ、晶ちゃん……」
 淳司の声援に背中を押され、何度か深呼吸を繰り返して、徹也はいよいよ覚悟を決めて口を開いた。
「僕……僕と、つ、つきあってもらえないかな。まだ小学五年生の晶ちゃんだから男の子とつきあうのは恥ずかしいかもし
れないけど、僕、絶対に優しくするから。僕とつきあってることで晶ちゃんが誰かにからかわれたら、その時、僕、絶対に晶
ちゃんのこと守る。晶ちゃんのこと苛めるやつがいたら、絶対とっちめてやる。僕、喧嘩が強いってわけじゃない。でも、どん
なやつが相手でも絶対に負けない。晶ちゃんのことしっかり守るって約束する。――だから、ガールフレンドになってくださ
い。お願いします」
 これ以上はなく真剣な顔つきで徹也がそう言い終わると、バスの中が一斉に静まり返った。聞こえるのはエンジンの音だ
けだ。
「……」
 乗客が固唾を呑んで見守る中、晶は無言だった。
 中学生の男の子から申し込まれた交際を、本当は高校生の男の子である晶が受け容れられる筈がない。かといって、
即座に拒否したりすれば、今の車内の雰囲気を考えると、乗客たちから激しくなじられそうで、それもできない。どうして徹
也とつきあってやらないんだよと淳司に詰め寄られて、それがきっかけになって騒ぎになり、晶が実は高校生の男の子だ
ということが暴き立てられる恐れもあるのだ。
「……だ、駄目かな? あ、ううん、いいんだ。急にこんなこと言っちゃってごめんね。こんなこと急に言われたって、晶ちゃ
んも困るよね」
 顔を伏せ小物入れの鞄の角をぎゅっと握りしめてまんじりともしない晶の様子に、幾分しょげた声で徹也は言った。
 そこへ、美也子の少しきつい調子の声が飛んでくる。
「いい加減になさい、晶ちゃん。年上の男の子が大勢の目の前で『お願いします』って言ってるのよ。それを返事もしないで
黙ったままだなんて、そんな失礼なことはないでしょう? いいなら、いい。駄目なら、駄目。どっちにしても、自分の口でき
ちんとお返事なさい」
253名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 08:15:26 ID:84/bs1fp
オムツネタはどこいったの?
25420 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/18(金) 08:36:25 ID:HZbhUnHQ
 美也子は、それこそ礼儀知らずの幼い妹を叱る姉そのままの口調でそう言ってから、わざと優しい声になってこんなふう
に付け加えた。
「でも、せっかく徹也お兄ちゃんがガールフレンドになって欲しいって言ってるのを晶ちゃんが断るわけないわよね。小っち
ゃい頃はお兄ちゃんにべったりだったし、あんまり久しぶりすぎて今は顔を忘れちゃってたけど、ちょっとおつきあいすれば、
また大好きになるに決まってるもの。あ、お姉ちゃんのことは気にしなくていいのよ。高校二年生のお姉ちゃんより先に小学
五年生の晶ちゃんにボーイフレンドができちゃうのはちょっとショックだけど、お姉ちゃんは部活で頑張るから。だから、そん
なこと気にしないで、晶ちゃんは大好きな徹也お兄ちゃんとおつきあいするといいわ。あ、そうそう。知ってた? 従兄妹どう
しでも結婚はできるんだよ。うふふ、晶ちゃんが徹也君のお嫁さんになるってのもいいわね。ウエディングドレス、どんなの
が似合うかな」
 そんな美也子の言葉も、他の乗客たちには、徹也との交際をさりげなく晶に薦めているというふうにしか聞こえないだろう。
けれど、それが実は強制的な命令だということを晶は直感していた。徹也の申し出を断ったりしたら部屋で撮ったビデオの
映像をみんなに見せるわよ。紙おむつを精液で汚しちゃったことをみんなに話すわよ。美也子が言外にそう匂わせているの
は、晶にとっては火を見るより明らかだった。
 それでも晶は首をうなだれたままだ。いくら命令されても、徹也の申し出を受け容れるわけにはゆかない。
「ほら、どうしたの? ちゃんとお返事しなきゃわからないでしょ? 晶ちゃん、まだお口のきけない赤ちゃんだったのかな。
もしもそうだったらお返事できないのも仕方ないけど、もう五年生だもの、きちんとお返事できるよね?」
 長い睫毛を盛んにしばたたかせる晶の様子を面白そうに眺めながら、美也子はねっとり絡みつくような声で促した。
「……あ、あたし……」
 美也子が口にした『晶ちゃん、赤ちゃんだったのかな』という言葉を耳にした途端、晶はびくんと肩を震わせて、ようやく重
い口を開いた。それが、いれ以上だんまりを押し通すようならスカートを捲り上げて紙おむつをみんなに見せちゃうわよとい
う美也子の脅しだということは、これまでさんざん恥ずかしい目に遭わされてきた晶にとってはこれ以上ないくらいにはっき
りしている。そう脅されては、晶しとても渋々ながら口を開かざるを得ない。
255名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 12:20:56 ID:27XRFuxO
>>253
おむつ専用じゃなくて女装スレだしいいんじゃね?
萌えるし
256名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 12:31:53 ID:zwAMKz+E
個人的には幼児ショーツ止まりのほうが好きだったり。

まあその辺は人それぞれということで。
257名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 15:45:07 ID:xQy0zbk+
排泄プレイ。
258名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 00:17:23 ID:S9PHGq+A
やべ、最高w
25920 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/19(土) 04:29:28 ID:Jl6bfMSC
「うん? どうするの?」
 口を開いたもののそれ以上は言葉が続かない晶を美也子は改めて促した。 口調は穏やかだが、徹也の申し出を拒否
したらどうなるかよく考えて返事しなさいよと命じている雰囲気が晶には痛いくらいに感じられる。
「……あたし……」
 晶はもういちどぽつんと呟いてから、小物入れの鞄の角を握りしめる両手に更に力を入れて
「……て、徹也お兄ちゃんとおつきあいする」
と、よく注意していないと聞こえないほど弱々しい声で応えた。
「え? よく聞こえないわね。もういちど大きな声で言ってごらんなさい」
 晶の返事は、かろうじてとはいえ、美也子の耳にも徹也の耳にも届いている。けれど美也子はそれでは満足せず、まわ
りの乗客たちを自分の企みに巻き込むべく、晶に対してもういちど大声で返事をするよう求めた。
「あ、あたし……徹也お兄ちゃんと、お……おつきあいする」
「よし、よくやった。中坊、えらいぞ。ちゃんと勇気を出して告ったんだから、もういっちょまえの漢だ。可愛いガールフレンド
を泣かすんじゃないぞ。約束通り、何があっても守ってやれよ。俺、お前の味方だからこそ、その可愛い彼女を泣かしたり
したら、どこまでも追いかけてって、お前のことぶっとばしてやるからな」
 覚悟を決めて振り絞った晶の声が響き渡った瞬間、静かだった車内にほっとしたような空気が流れて、乗客たちは穏や
かな笑みを浮かべ、近くに乗り合わせた者と互いに顔を見合わせた。淳司は斜め前の席から身を乗り出さんばかりにして、
まるで自分のことにように声を弾ませた。
「お嬢ちゃん、晶ちゃんだったっけ、晶ちゃんも素敵だったわよ。こんなに大勢の人が乗っているバスの中で急にガールフ
レンドになって欲しいだなんて言われて、とっても恥ずかしかったでしょうに、ちゃんとお返事できて、すっごく素敵だったわ
よ。ほら、もうそんなに恥ずかしがってばかりいないで、ちゃんとお兄ちゃんの顔を見てあげなさい。――あ、もう、優しいお
兄ちゃんじゃなくて、かっこいいボーイフレンドになったんだっけ。ほら、恥ずかしくないから、ボーイフレンドに可愛いお顔を
みせてあげるのよ」
 淳司と寄り添って座っている智子も、さっきは連れ合いをたしなめていたくせに、自分が交際を申し込まれた時のことを思
い出してか、満面の笑みをたたえ、こちらも席を乗り出さんばかりにして盛んに晶を励ます。
26020 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/19(土) 07:30:15 ID:Jl6bfMSC
「あ、なんだよ、智子。おま、あの子たちの迷惑になるからって俺の手を押さえといて、うまくいったら俺の真似して喜んで
やるのかよ。たく、調子いいんだから」
 智子の言葉を耳にした淳司が、わざと乱暴な言葉で毒づいた。
 けれど、それが淳司なりの二人に対する祝福と智子に対する同意の表現だということは、雰囲気でそれとなく他の乗客
たちにも伝わっている。
「淳司みたいなお調子者が徹也君の味方になったって、あの子たちに迷惑だってことは変わらないわよ。だから、もっとち
ゃんとした人が見守ってあげなきゃいけないの。ということで、私が晶ちゃんの味方になってあげるって決心したの。いいわ
ね、晶ちゃん。男の子の本性なんて、この淳司も徹也君も一緒なのよ。いつバカなことやらかすかしれたもんじゃない、ロ
クでもない生き物なのよ。だから、徹也君が何か変なことしたら、私に言いつけにおいで。私が責任もって叱ってあげるから
ね。女の子は女の子どうし、男の子がバカなことしでかさないよう、力を合わせて仲良くしようね」
 智子は淳司との掛け合いを楽しむみたいにして、ちょっと冗談ぽい口調で言った。
 そんな淳司と智子のやり取りに、車内の雰囲気がほんわかとなごむ。
 春という季節に似つかわしく穏やかでどこか華やいだ空気が流れる車内に、けれど、ひとり晶だけが、智子に向かって言
葉を返すでもなく、唇を噛みしめて首をうなだれるばかりだった。 
「いきなり、初めて会った晶ちゃん――妹さんに厚かましいお願いをしてすみませんでした。それに、あの、妹さんの、えーと、
む、胸なんか見ちゃって、本当にすみません。でも、いやらしい気持ちなんかじゃなかったんです。一目で可愛い子だな、お
となしそうで上品そうな子だなって感じて、それで、ついつい見取れちゃって。なのに、他のお客さんが騒がないよう従兄妹ど
うしだなんてごまかしてもらって、その上に、妹さんに僕のガールフレンドになるよう薦めてもらって。本当にありがとうござい
した。それで、あの、あらためて連絡をしたいんですけど、お家の電話番号を教えてもらっていいでしょうか?」
 なかなか顔を上げようとしない晶に向かって気遣わしげな視線を投げかけながら、徹也は、おずおずと座席から立ち上が
ると、声をひそめて、しきりに恐縮した様子で美也子に囁きかけた。
26120 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/19(土) 09:25:00 ID:Jl6bfMSC
「いいのよ、そんなこと気にしなくても。むしろ私は徹也君に感謝しているの。妹、おとなしいっていうより、引っ込み思案な
ところがあって、人見知りも激しいのよ。だから、いつも私にべったりで、学校以外は一人でお出かけもしたことがないの。
小さいうちはそれでもいいけど、もう五年生だし、二年もしたら中学校でしょ。いつまでもそんなふうだと家族も困るし、なに
より、本人が辛いと思うのよ。だから、徹也君がボーイフレンドになってくれていろんな所に連れて行ってくれると助かるん
だ。ピクニックでもショッピングでも映画でも、とにかく、お出かけをする習慣をつけてやって欲しいの。お願いね。あ、それ
と、電話番号は、あとで私の携帯の番号を教えてあげる。妹はまだ小学生だから携帯なんて持ってないし、家の電話だと
家族の誰かに取り次いでもらわなきゃいけないから徹也君も気軽に電話できないでしょう?」
 美也子は、徹也が晶のブラを盗み見したことなどまるで気にするふうもなく笑顔で囁き返した。気にするどころか、そのお
かげで晶をますます小学生の女の子扱いできるようになったのだから、むしろ内心は笑いが止まらない。
「あの、いろいろ考えてもらって、本当にありがとうございます」
 徹也は、自分の謝罪が美也子に快く受け容れられたことにようやく安堵の色を浮かべると同時に、美也子が随分と協力
的なことにほっとしたような顔つきになって再び座席に腰をおろした。
「どういたしまして。あ。それと、徹也君、これから何か予定はあるの?」
 美也子は鷹揚に頷くと、ひょいと腰をかがめて、席についた徹也にさりげなく尋ねた。
「いえ、今度出るCDの予約をするのにCDショップへ行くだけで、その後は別に予定はありませんけど」
 徹也は美也子の顔を見上げて応えた。
「じゃ、ちょうどいいわ。私たちこれからちょっとお買い物をするんだけど、徹也君もつきあってくれないかな。せっかく晶ちゃ
んのボーイフレンドになってくれたんだから、初デートってことにしようよ。知り合いになった記念に、お茶くらい驕ってあげる
から」
 徹也の予定を確認した美也子は、すっと目を細めて言った。
 そんな美也子の顔を、首をうなだれたままの晶が恨みがましい目で上目遣いに睨んだ。美也子に強要されて徹也との交
際を受け容れさせられたものの、バスからおりて離れ離れになりさえすれば、あとはなんとか逃げ出すことができるかもしれ
ないと思ってもいた。なのに、美也子は晶のそんな淡い期待さえをも木っ端微塵に打ち砕いてしまったのだ。
26220 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/19(土) 11:14:32 ID:Jl6bfMSC
「どう? つきあってくれる? それとも、私みたいな小姑が一緒だといやかな?」
 晶の恨みがましい視線を感じつつも、美也子はしれっとした顔で徹也に重ねて訊いた。
「小姑だなんて、そんな。正直に言うと、あとで連絡をしてからじゃなくて、今すぐにでもデートしたくてたまらなかったんで
す。でも、お姉さんが一緒にいるのにそんな厚かましいこと言うのは失礼だと思って」
 徹也は大きくかぶりを振ってぱっと顔を輝かせた。
「じゃ、決まりね。よかったわね、晶ちゃん。夕方まで、大好きな徹也お兄ちゃんと一緒にいられるのよ」
 美也子は徹也に気づかれないよう注意しながら、上目遣いの晶の瞳を正面から睨み返して言った。

 駅前の停留所にバスが到着するのに、それからあまり時間はかからなかった。
 バスの昇降口から吐き出された人々は、それぞれの目的地に向かって三々五々散っていった。とはいっても、乗客の
大半はショッピングセンターへ行くのが目的だから、最初の頃は一塊りになって歩き出すことになる。
「はぐれないよう、お姉ちゃんの手をしっかり握っているのよ。晶ちゃん、人混みは慣れていないんだから」
 自分はいつもの通学用の定期券を見せ、晶の分として子供運賃を料金箱に投入して先にバスをおりた美也子は、おぼ
つかない足取りで乗降口からおりてきた晶の手を取り、意味ありげな笑みを浮かべて言ってさっさと歩き出した。
 日ごろから通学で晶も人混みには慣れっこだが、確かに、女の子の格好をして大勢の中を歩くのは、慣れていないどこ
ろか、これが初めての経験だ。なんだか、通路を歩いている人たちが一人残らずこちらを見ているような気がしてきて、ひ
どく心細くなってくる。
 思わず晶は美也子の手をぎゅっと握り返してしまった。
「あらあら、晶ちゃんてば本当に甘えん坊さんだこと。もう五年生になるんだから、これくらいの人混み、一人で歩けるよう
にならなきゃ駄目よ。お姉ちゃんに頼ってばかりじゃ、いつまで経っても小っちゃい子のままなんだから」
 美也子は、履き慣れない踵の高いサンダルのためにおぼつかない足取りで周囲の視線にびくびくしながら足を運ぶ晶に
向かってわざと優しく言ったかと思うと、何か面白そうなことを思いついたように満面の笑みをたたえ、二人に付き従って後
ろを歩いている徹也の方をちらと振り向いてこう続けた。
「あ、そうか。お姉ちゃんに頼れなくなったとしても、晶ちゃんには徹也君がいるんだったわね。いいわ、せっかくのデートな
んだから、徹也君に手をつないでもらいなさい」
263名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 16:26:25 ID:xCYC38sQ
そのうち気絶するんじゃないか
264名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 18:26:34 ID:y1vndBUy
廚と2人っきりにしてファーストキスイベントを!
あまりの情けなさに涙ぐむ晶キュン、うろたえつつ何とか宥めようとするてっちゃん。
隠れてその様子を見てニヨニヨしつつジュンとしちゃう美也子タン…
265名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 22:56:43 ID:JlX6T7P5
美也子の友達を呼んで女の子達から
同級生なのに赤ちゃん扱いされるのが見たい
26620 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/21(月) 04:25:58 ID:qUhe6z5J
「え? ……や、やだ。あ、あたし、お姉ちゃんじゃなきゃやだ……」
 中学生の男の子と手をつないで歩きなさいと言われて晶は、周りの人たちに自分の正体を気づかれないよう、小学生の
女の子を意識し、鼻にかかった声で言って弱々しく首を振った。
「いいからいいから、ほら、恥ずかしがらないの」
 美也子は、離されまいと尚も力を入れて握ってくる晶の手をぱっと振り払うと、後ろにいる徹也の手を半ば強引に引き寄
せ、互いの手をさっさとつながせて、晶の耳元に口を寄せた。
「うふふ。お姉ちゃんじゃなきゃいやだなんて、嬉しいことを言ってくれるじゃない。晶ちゃんてば、もうすっかり高校生の男
の子じゃなくなって小学生の女の子になっちゃったわね。それも、とっても甘えん坊さんで一人じゃ人混みを歩けない、あ
んよもあまり上手じゃない頼りない小学生。それに、それだけじゃないよね。いつおもらしをしちゃうかわからないからショー
ツの代わりに紙おむつを着けてる困った小学生。恥ずかしい下着のことを大好きな徹也お兄ちゃんに知られないよう、せい
ぜい気をつけることね」
 まわりに聞こえないよう声をひそめてそう囁いた美也子は、晶と徹也の後ろにまわりこむと、
「さ、行きましょう。この先にファミレスがあるから、まずはお茶にしましょうか」
と明るい声で言って、二人の背中をぽんと押した。
「じ、じゃ、行こうか、晶ちゃん。手をつなぐ相手がお姉さんじゃないけど、我慢してね」
 照れて顔を真っ赤にしながら、徹也は晶の手を取って歩き出した。
 だが、これまで女の子の手を握ったことなどないのだろう、力の加減がわからず、感情の高ぶるまま、ついつい思いきり
強く握ってしまう。
「痛い!」
 思わず晶が叫び声をあげた。
「あ、ごめん。ごめんね、晶ちゃん。痛かった? 大丈夫?」
 痛みに耐えかねてあげてしまった叫び声だから、裏声を使った女の子らしい悲鳴を真似ることはできなかった。けれど、
徹也が晶の低い叫び声に不審の念を抱くことはなかった。自分の行為が晶に苦痛を与えたことにおろおろするばかりだ。
もっとも、およそ女の子らしくない叫び声を耳にしても、それを訝かしむ者は通行人の中にも一人もいなかった。誰も彼も、
晶の愛くるしい見た目にだまされて、その口をついて出た叫び声のことは気にも留めないでいる。
26720 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/21(月) 07:11:18 ID:qUhe6z5J
 不意に、通行人の中から、そう毒づく声が飛んできた。もっとも、笑いを含んだ声だから、ぶっとばしてやるというのは冗
談だろうけれど。
「あ、さっきの……先に行ってたんじゃないんですか?」
 驚いて振り向いた徹也の視線の先には淳司の姿があった。晶がおぼつかない足取りでゆっくり歩いているうちに、自分
たちの目的の店に向かって先に行ってしまった筈の淳司が、智子と仲睦まじく肩を寄せ合って、晶と徹也の様子をじっと
見ているのだ。
「気が変わったんだよ。今まで一回もデートなんてしたことない中坊が小学生の可愛いガールフレンドをどう扱っていいか
わからなくて困ってちゃ可哀想だと思って、コーチしに戻ってきてやったんだ。感謝しろよ」
 優しい言葉をかけるのは性に合っていないのだろう、わざと乱暴な口調で淳司は言って、指先でぽりぽり頬を掻いた。
「せっかくのデートを邪魔しちゃってごめんね、晶ちゃん。淳司ったら、徹也君が自分の弟にちょっと似てるからって、なん
だか放っとけないんだって。それで、バカみたいに張り切っちゃって」
 突然のことにどう対応していいのかわからず呆然と立ちすくむ晶に向かって智子がとびきりの笑顔でそう言い、傍らの淳
司の顔をちらと見てから続けた。
「えへへ、でも、正直に言うと、気になってるのは淳司だけじゃないんだ。私も晶ちゃんのこと妹みたいに思えてきちゃって
さ、お邪魔だろうけど、力になりたいなぁなんて」
 智子はそう言ってから、晶と徹也の後ろに立って事の成り行きを見守っている美也子に視線を移し、優しそうな笑顔のま
ま話しかけた。
「ごめんね、本当のお姉さんの前で私が晶ちゃんのこと妹みたいに思ってるだなんて言って。でも、なんだか放っておけな
くて。バスの中で晶ちゃんが徹也君から交際を申し込まれて、それを受け容れるところまで見てたら、なんだか他人事とは
思えなくなってきちゃって。他のお客さんたちもきっとそうだと思うの。二人のこと、頑張れって応援したくてたまらないの。他
人が口を挟むことじゃないのはよくわかってるんだけど、もう少しだけ見守ってあげたいの。迷惑だとは思うけど、ちょっとだ
け一緒にいさせてもらっちゃ駄目かな?」
268名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 09:10:56 ID:K6+6RTGw
もうスレの容量が半分こえてるな。
26920 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/22(火) 05:21:19 ID:RJwPRFvf
 遠慮がちにそう言う智子に対して、こちらもにこっと笑って美也子は小さく首を振った。
「迷惑だなんてとんでもない。妹のことをそんなに気にかけてもらえるなんて、姉としても嬉しくてたまりません。私、部活
のバスケにばかり夢中で、男の人とおつきあいしたことなんてないんです。おつきあいしたいなって思っても、ほら、この
通り体が大きいでしょう? だから、おつきあいしてくれる人もなかなかいないんです。それで、男の子とどうやっておつき
あいすればいいのか妹にアドバイスできなくて、少し困ってたんです。そんなところへ素敵なカップルが助けにきてくれる
んだもの、迷惑なわけないじゃないですか」
 そう応える美也子の笑顔がほんの僅かだが翳った。
 体が大きいせいで男性との交際は諦めている。それはおそらく本心なのだろう。体が大きいせいで年ごろの女の子らし
く可愛いファッションを楽しめないと部屋で晶に話していたのも溜息交じりだったに違いない。その代償作用として、男の子
なのにぱっと見は女の子にしか見えない晶に幼女の格好をさせて楽しんでいるというところもあるのかもしれない。
「なに言ってるの。今どき、体が大きいことなんてハンデでも何でもないわよ。体が大きいからこそバスケで頑張れるんで
しょう? それに、スポーツだけじゃなくて、宝塚の男役なんて、180センチくらいの人がごろごろいるわよ。スーパーモデル
もそうだし。昔みたいに男の人に従うしかない時代とは違って、今は女の人が男の人を引っ張っていってもいいのよ。だった
ら、大きな体は却って役にたつんじゃないかしら。家系なのかな、お姉さんの血をひいてるみたいで晶ちゃんも小学生にして
は随分と背が高い方だと思うけど、将来が楽しみじゃない。可愛い顔をしてるし、芸能界デビューなんかしちゃうかもよ?」
 慰めるというよりも美也子の大きな体つきを本心から羨むような口調で智子は言い、にっと笑ってみせた。
「ありがとうございます。そうですよね、この大きな体を活かして、私が男の人をリードしちゃえばいいんですよね」
 いちどは翳った美也子の表情だけれど、智子の言葉を聞くなり明るさを取り戻して大きく頷いた。そうして、自分自身に言い
聞かせるように呟く。
「だから、私、絶対に晶ちゃんを守る。この大きな体でもって、晶ちゃんを守ってあげる。こんなに可愛い晶ちゃんを泣かせる
ようなこと、絶対にしない。何もかも私が決めて、間違った途には絶対に向かわせない」
27020 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/22(火) 06:27:11 ID:RJwPRFvf
 そんな美也子の呟きを、智子は少しばかり訝るような表情を浮かべて聞いていた。姉である美也子が妹の晶をどんなこと
があっても守るというのは麗しい姉妹愛の表れに違いない。けれど、女性が男性をリードしちゃえばいいんだという言葉と、
晶を守るという言葉とが、晶が本当は美也子と幼なじみの男の子だという事実を知る由のない智子には、どうしてつながるの
かがわからない。加えて言うなら、何もかも私が決めてという言葉は、これから先ずっと美也子が晶の行動を束縛することを
宣言しているようにも聞こえる言い方だ。それはあまりにも妹に対する思い入れが強すぎるのではないだろうか。智子の胸の
中に、僅かながら、晶と美也子との間柄に対する疑念めいた感覚が湧き起こってくる。
「頑張ります、私」
 きょとんとした表情の智子に向かって、美也子は晴れ晴れした笑顔でもういちど大きく頷いた。私が晶をリードしてあげる――
私が晶を(私の好きなように)たっぷり可愛がってあげる。それまで抱いていた晶に対する妖しい感覚がますます大きく膨れ
上がるのを感じて、美也子は胸の中で舌なめずりを繰り返した。

                        * * *

 五人が足を踏み入れたのは、美也子が行くつもりだったファミレスではなく、洒落た感じの喫茶店だった。大学生である淳司
と智子には馴染みの店なのかもしれないが、友人とのお茶といえばファミレスと相場が決まっている高校生の美也子には少し
敷居が高い。ましてや、小学生(にしか見えない)の晶と中学生の徹也とのカップルにはおよそ場違いなのだが、それを「初め
てのデートなんだから、ちっとは格好つけた方がいいんだよ。チョコパやプリンなんてがきんちょのオヤツばっか食ってないで、
ストレートのコーヒーでいっちょまえに格好つけるんだよ。そうすりゃ、やっぱり中学生のお兄ちゃんは大人で素敵ねなーんて、
可愛いガールフレンドが惚れ直してくれちゃったりするんだよよ。さ、行くぞ」と淳司が強引に連れ込んだのだった。

 ウエイターがさがり、しばらくして、オーダーした飲み物が運ばれてきた。
 美也子が頼んだのはレモンスカッシュ、智子はミルクティーだ。そうして、銀色のトレイを手にして再び現れたウエイターが晶
の目の前に恭しく置いたのはオレンジジュースで、徹也と淳司の前には、同じストレートコーヒーのカップを置く。徹也は最初コ
コアを頼むつもりだったのだが、淳司が自分の分と合わせて勝手に、徹也にはまるで聞き馴染みのないややこしい名前のコー
ヒーをオーダーして、それに従わざるを得なくなってしまったのだった。
27120 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/22(火) 07:54:55 ID:RJwPRFvf
「じゃ、こっちはこっちで盛り上がるから、そっちは二人で仲良くな」
 飲み物が揃ったのを確認して、ひやかすような口調で淳司が徹也に声をかけた。
「え、あ、……はい」
 照れて顔をうっすらと赤く染めた徹也が、おずおずと首を巡らせて隣のテーブルについている淳司の方を向き、こくりと
頷いた。
 席は、四人掛けのテーブルに淳司と智子、それに美也子の三人がつき、その隣の二人掛けのテーブルに徹也と晶とい
う組み合わせだ。美也子は二組のカップルの間で一人ぽつんと浮いた存在になってしまうが、徹也と晶の様子を少し離れ
た所からじっくり観察できるわけだから、美也子自身としてはむしろ望ましい配置だ。
「……じゃ、ゴチになります。ほら、晶ちゃんも遠慮しないで飲もうよ。せっかく淳司さんが奢ってやるって言ってくれてるん
だから」
 交際を始めたばかりの女の子と二人掛けのテーブルで向かい合わせになって気分が舞い上がってしまい、何から話して
いいものやらまるでわからないまま、徹也はシュガーポットの蓋に手をかけた。
 そこへ、横合いから淳司の声が飛んでくる。
「こら、中坊。せっかくブレンドじゃなくストレートを注文してやったんだから、砂糖なんて入れちゃいかんだろうが。ここは年
上のお兄ちゃんらしく、ブラックで渋くきめるんだよ」
 淳司はそう決めつけると、これみよがしに椅子の背もたれに左手の肘を載せ、気取った様子で、砂糖もミルクも入れてい
ない自分のカップに口をつけた。
 それを見た徹也が、淳司を真似て自分の椅子の背もたれに腕をまわし、こちらはおそるおそるといった様子でコーヒーカ
ップに口をつけた。
 途端に徹也の顔が歪み、思わず口をついて出そうになった
「うぇ、にが……」
という呻き声を慌てて飲み込む。
「ったく、意地悪なんだから、淳司は。自分でも滅多に注文しないこの店の中で一番苦い豆を頼むだなんて、徹也君をから
かってそんなに面白いの?」
 顔をしかめる徹也の様子を横目で窺いながら、智子は、向かい合わせに座っている淳司に向かって呆れたように言った。
けれど、それでいて、どこかこちらもその状況を楽しんでいるような、少し笑いを含んだ声だ。
272名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 22:47:36 ID:KPaXnSLK
wktk
27320 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/23(水) 03:52:24 ID:lGvp3hkD
「なに言ってんだよ、智子。これは、からかってんじゃなくて、大人になるための大事な儀式なんだぜ。漢には、勝てないと
わかっている敵にも立ち向かっていかなきゃいけない時がある。徹也にとっちゃ、今がその時なのさ」
 淳司はわざとおおげさに芝居がかった口調でそう言い返した。たしかに、淳司には、徹也に意地悪をしてやろうという気持
ちなど微塵もない。徹也と晶のういういしいカップルに、悪戯心でついついちょっかいを出してしまうだけだ。それも、まるで
悪意はない。小学生の女の子と中学生の男の子とのカップルを応援する気持ちの表れ以外のなにものでもなかった。それ
を智子もわかっているから笑い声になってしまうのだ。
 だが、中学生の男の子を相手に初デートと称して喫茶店の椅子に座らされた晶がそんな浮ついた気分になれる筈はない。
 しかも、徹也がいかにも苦そうに顔をしかめて飲んでいるコーヒーが実は晶の大好きな豆だから尚のことだ。今から一年
半ほど前、高校入試に備えて深夜まで勉強を続けていた晶にとって、いつのまにかコーヒーは必需品になっていた。それも
最初は手軽なインスタントコーヒーですませていたのが、もちまえの好奇心から、いつしか本格的なドリップコーヒーにも手
を出し、様々な豆を片っ端から味わって自分好のテイストを求めるようになっていた。そうして巡り会ったのが、まさに淳司が
オーダーした豆だ。ほどよい酸味に加えて他の豆とは比べようもない深い苦みが、唇をつけた瞬間に心地よく鼻腔に抜ける
しっかりしたアロマの香りとともに、口中にふわっと広がってゆく感覚がたとえようもない幸福感を与えてくれたのを、昨日の
ことのように憶えている。
 それを目の前の徹也ときたら、その本当の価値などまるでわかろうとせず、ただ苦いだけの飲み物として無理に喉に流し
込んでいるのだ。小学生の女の子そのままの格好をさせられた恥辱も忘れて晶は無性に腹立たしい思いにとらわれ、つい
つい恨みがましい目で徹也の顔を睨みつけてしまった。
 けれど、そんな晶の視線を好奇に満ちた目つきと勘違いしたのだろう、徹也はおおげさに首を振ると
「駄目だよ、晶ちゃん。これは大人の飲み物だから、小学校の晶ちゃんにはまだ早いんだよ。とっても苦いから、大人になる
まで我慢しようね。その代わり、ほら、晶ちゃんにはお姉さんがオレンジジュースを頼んでくれてるじゃない。可愛い晶ちゃん
にはオレンジジュースがお似合いだよ」
 自分も予想以上の苦さに辟易しながらも、さも平然を装い、大人ぶった仕種を真似てカップの取っ手に指をかけ、いかにも
年下の少女に教え諭すといった口調で徹也は言った。
27420 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/23(水) 06:25:48 ID:lGvp3hkD
 徹也の言葉に、晶は、丈の短いサンドレスを着てサクランボを模した飾りの付いたカラーゴムで髪を結わえた、小学生の
少女そのままの格好をさせられた自分の姿を改めて思い知らされ、唇をぎゅっと噛んで目を伏せてしまう。
「ジュースのコップが少し遠くて飲みにくいのかな。――ほら、これでどう?」
 いっこうにストローを口にしようとしない晶を気遣って、徹也が優しくジュースのグラスを近づけた。
「せっかく親切なお兄さんやお姉さんが初デートの記念にって御馳走してくださるっていうのに、いつまでも遠慮してちゃ却
って失礼よ。この後お買い物もしなきゃいけないんだから、ちゃんと飲んじゃいなさい」
 徹也がグラスを晶の方に押しやるのと同時に、美也子が言った。口調こそ穏やかだが、晶にとっては決して逆らうことの
できない絶対的な命令だ。
「……う、うん……」
 美也子に命じられて、ようやく晶はグラスに手をかけた。
「駄目じゃない、晶ちゃん。『うん』じゃなくて『はい』でしょ? お行儀よくしないと徹也お兄ちゃんに嫌われちゃうわよ。それに、
お兄さんとお姉さんにお礼を言っとかなきゃいけないんじゃないの? 晶ちゃんと徹也お兄ちゃんとが仲良くできるよう応援
してくださって、その上、こんなに素敵な喫茶店でジュースまで御馳走してくださるんだから」
 少しきつい口調で美也子は晶にそう言ってから、すぐ隣に座っている智子と斜め向かいの淳司の顔を交互に見て
「すみません、礼儀知らずの妹で。あとできちんと叱っておきますから、許してやってください」
と、さも恐縮したふうにぺこりと頭を下げた。
「あら、いいのよ、そんなこと。淳司が徹也君のこと自分の弟に似てるからって妙に気に入っちゃって無理矢理ここへ連れて
きちゃったわけだから、そっちが気にすることなんてないのよ。それに、妹さん、まだ小学校の五年生なんでしょう? 小さい
うちにあまり叱ってばかりだと気弱な子になっちゃうかもしれないから、細々したことは気にかけない方がいいかもよ。そりゃ、
女の子なんだからお行儀よくしておしとやかにするにこしたことはないけど、ちょうど遊び盛りの年ごろなんだから、あまり構
わずのびのびさせてあげるくらいがいいんじゃないかしら」
 智子が、見るからに優しそうな笑みを浮かべて軽く首を振った。
275名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 06:39:40 ID:t6+t8ov2
GJ!
今後の展開に期待!!
27620 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/23(水) 08:18:05 ID:lGvp3hkD
「ま、そういうことだね。俺たちのことはあまり気にしなさんな。それより、智子が言ったことに関係あるかもしんないけど、
あんたの妹、ちょっと気弱なとこがあるみたいだな。体つきは華奢だけど小学五年にしちゃ背も高いし、顔も可愛いから、
本当だったらもっと自信満々な態度でいてもおかしくないのに、どっかおどおどしてるっていうか、人の目を気にしすぎっ
ていうか。あ、いや、気にしないでくれ。よそんちのことにとやかく口を挟むつもりはないから」
 淳司も智子と同じように軽く首を振った後、少し考えてから、そんなふうに美也子に言った。本当のことを知らない淳司
と智子だから、晶が気弱で人見知りが激しい性格なのを、美也子が小さなことを気にしすぎて叱ってばかりだからだと思
い込むのも仕方ない。晶が実は徹也なんかより年上の高校生の男の子で、なのに小学生の女の子みたいな格好をさせ
られて、それが周りにばれないかとびくびくしているのが気弱で人見知りが激しい性格をしているからというふうに映って
いるんだなんて思いつく筈がない。
「はい、わかりました。バスの中でも話したように、妹、人混みの中を歩くのが好きじゃないんですけど、徹也君にお願いし
てなるべく外に連れ出してもらうようにします。私も余計な口出しなんてしないで、徹也君の思う通りにさせてあげたいと思
います」
 美也子は、淳司と智子の勘違いっぷりに思わず胸の中でぺろっと舌を突き出しつつも、年長者のアドバイスに耳を傾け
る殊勝な姉を演じながら大きく頷いた。そうして、おもむろに徹也の方に振り向くと、いかにも妹思いの姉というふうを装い、
「お願いね、徹也君。人見知りの激しい晶ちゃんも、大好きな徹也お兄ちゃんと一緒なら、喜んでお出かけすると思うのよ。
私、妹のことを心配しすぎて、そんなことしちゃ駄目あそこへ行っちゃ駄目ってことばかり言ってたかもしれない。それが
原因で、晶ちゃん、私に頼りきりになっちゃったのかもしれない。だから、いろんな所へ連れて行ってあげて。でもって、晶
ちゃんのこと、同じ年ごろの女の子たちとちっとも変わらない、元気いっぱいの女の子にしてあげて」
と言った。
「わかりました。お姉さんからそんなお願いされなくても、僕も晶ちゃんと少しでも長いこと一緒にいたいから、いろんな所
へ連れて行ってあげます」
 少しはにかんだ様子で、けれどきっぱりと徹也は言った。が、すぐに少し困った顔になって
「でも、まだ中学生だから、あまりお小遣いもなくて、遊園地とか映画とかには連れて行ってあげられませんけど」
と、ぽつりと呟くように続ける。
「いいのよ、無理しなくても。小学生のうちから映画や遊園地だなんてお金を使うデートを繰り返してたら、それに味をしめ
ちゃうから。それよりも、街中を手をつないで散歩するとか、ウインドウショッピングするとか、そんなのでいいのよ」
 美也子は徹也にやんわり言たかと思うと、なにやら面白いことを思いついたのか意味ありげな笑みを浮かべ、すっと目を
細めてこんなふうに付け加えた。
「明日、うちの近くの児童公園で晶ちゃんのお友達と遊ぶ約束になっているの。もしもよかったら、そこへ徹也君も来るとい
いわ。晶ちゃんのお友達も紹介してあげられるし、お出かけするにしても、うちの近くの場所から始めてゆっくり慣れていった
方がいいし。うん、それがいいわ。そうしようよ、ね、徹也君?」
277名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 11:26:48 ID:qnFNfOCJ
さすがにこれは私物スレになってるな
278名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 12:21:10 ID:j2tdy6v/
>>277
いいんじゃね?
投下したい奴は日曜日にすればいいんだし。
そうしてくれたらオレ達は毎日SS読めてウマー
279名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:33:00 ID:LzYd7pxS
過疎るよか遥かにマシ
280名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:47:42 ID:S7FNCbaK
俺の人生で今唯一の楽しみなんでガンガン続けてもらって欲しい
28120 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/24(木) 03:49:47 ID:/w+USRGo
「はい、わかりました。あとで場所と時間を教えてください。絶対に行きます」
 徹也は美也子の申し出をまるで迷う様子もなくすんなりと受け容れた。
「よかったわね、晶ちゃん。これで、明日も大好きな徹也お兄ちゃんと一緒よ。それに、香奈お姉ちゃんや恵美お姉ちゃん、
美優お姉ちゃんも一緒だから、とっても楽しい一日になりそうね」
 徹也が顔を輝かせながら大きく頷くのを見て、美也子は晶の顔に視線を移した。
「……」
「あの、香奈お姉ちゃんとか美優お姉ちゃんとかいうのが晶ちゃんのお友達なんですか?」
 思いがけない美也子の提案に顔色をなくして押し黙ってしまった晶とは対照的に、こちらは興味津々といった様子で徹
也が訊いた。
「そうよ。香奈ちゃんと恵美ちゃんは晶ちゃんとは別の学校だけど、小学六年生で、晶ちゃんは二人のこと『お姉ちゃん』っ
て呼んで、とってもなついてるの。二人とも、弟さんの面倒をよくみるしっかりした子たちなのよ。それと、美優ちゃんは……」
 美也子は二人の顔を思い出しながら簡単に説明し、意味ありげに少し間を置いて続けた。
「美優ちゃんは幼稚園の年少さんなの。とっても可愛らしくて、とっても優しい、とっても笑顔がよく似合う女の子なんだ」
「え? 美優ちゃんって、幼稚園の年少さんなんですか?」
 香奈と恵美についての説明はすんなり聞き流していた徹也だが、美優が幼稚園児だと聞いた途端、きょとんとした顔に
なって美也子に訊き返した。
「だって、さっき、お姉さん、『美優お姉ちゃん』っていう言い方をしましたよね? 晶ちゃんよりずっと年下の幼稚園児の美
優ちゃんがどうして『お姉ちゃん』なんですか?」
「不思議? そうね、普通に考えればとっても不思議なことよね。でも、これにはちょっと事情があってね」
「事情? どんな事情なんですか?」
「やめて! そんな話、もうやめて!」
 突然、それまで押し黙っていた晶が美也子と徹也の会話に割り込んだ。
28220 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/24(木) 05:12:20 ID:/w+USRGo
「あら、何をそんなに怖い顔をしているの? お姉ちゃんはただ、徹也お兄ちゃんに晶ちゃんのお友達のことを説明してい
るだけなのに」
 美優に関する説明からいつ紙おむつのことへ話題が移るかしれたものではないと不安を覚え慌てて二人の会話を遮る
晶に、美也子はしれっとした顔で問い返した。
「だ、だって……」
 問い返されて、それ以上は何も言えなくなってしまう晶。
「あ、あの、美優ちゃんのことはもういいです。なんだか、晶ちゃんがいやがってるみたいだし。それに、明日になって公園
で直接会ってみたら事情っていうのが何なのか僕にもわかるかもしれないし」
 肩を小刻みに震わせて口をつぐんでしまった晶の様子を横目で伺いながら、徹也はその場を取りなすように言い、美也
子に向かって軽く首を振った。
「私は別にいいわよ、徹也君がそう言うなら」
 美也子は微かに首をかしげて応え、不安げな眼差しでこちらの様子をちらちらと上目遣いに窺う晶とジュースのグラスと
を見比べて
「あら、まだちっとも飲んでないのね。あんなに公園で遊んだのに、あまり喉が渇いてないのかしら? でも、せっかく御馳
走になったジュースを飲まないで残すなんて失礼よ」
と言うと、すっと右手を挙げて、カウンターの傍らに佇んでいるウエイターを呼んだ。
「御用でございますか」
 コーヒーがおいしくて内装が洒落ているのに加えて接客態度もなかなかのものだ。テーブルのそばにやって来た中年の
ウエイターは、自分よりも一回り以上も年下だろうと思われる美也子に対しても、丁寧な物腰で伺いをたてた。
 恭しく頭を下げるウエイターに向かって美也子は、少しばかり恐縮した様子で、ストローを一本持ってきてくれるよう依頼し
た。

 待つほどもなく、ストローを持ったウエイターが戻ってくる。
「ね、徹也君、お願いがあるんだけど」
 受け取ったストローを晶の目の前でこれみよがしに振ってみせながら、美也子は悪戯っぽい笑みを浮かべて徹也に話し
かけた。
283名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 07:38:43 ID:/w+USRGo
「え、なんですか?」
 美也子が振ってみせるストローに好奇の目を向けて徹也が言った。
「晶ちゃん一人だとジュースが残っちゃいそうだから、徹也君も手伝ってくれないかな」
 美也子はにっと笑って、手にしていたストローを、晶の目の前に置いてあるグラスに差し入れた。そうすると、最初から入
っていたのと合わせて、二本のストローが仲良く一つのグラスの中に並ぶことになる。
「ほら、こうすれば二人で仲良く飲めるでしょ?」
 美也子は、二本並んだストローの一本の吸い口を徹也の方に向け、もう一本の吸い口を晶の方に向けて言い、グラスを
テーブルの真ん中あたりに置き直した。
「……」
「……」
 美也子が吸い口の向きを整えた二本のストローを目にした晶と徹也は、揃って言葉を失った。
 徹也の方は、何か言いたそうにするのだが、美也子の思いがけない提案に恥ずかしそうに顔を赤く染め、けれど、満更
でもなさそうな表情で、二本のストローと晶の顔とを何度もちらちらと見比べるばかりだ。一方の晶は、甘ったるい恋愛映
画にでも出てきそうな行為を命じられた屈辱に唇を噛みしめるばかりだ。屈辱と、そうして、けれど結局はその命令に逆ら
えない惨めさに。
「あ、そりゃいいや。こっ恥ずかしくて俺たちにゃできないけど、二人にはお似合いだぜ。いかにも清純でういういしいっつう
感じで、とってもいいじゃん。こら、中坊。粋な計らいをしてくれたお姉さんに感謝しなきゃ駄目だぞ」
 ひやかすようなにやにや笑いを顔いっぱいに浮かべて淳司が徹也に言った。
「うん、私もいいと思うよ。徹也君、晶ちゃんが困ったら絶対に助けてやるって約束したんだもん、これはお姉さんの言う通
りにしなきゃいけないわね。晶ちゃんもよかったね。妹のデートをこんなに助けてくれるお姉さんなんてなかなかいないよ。
いいな、晶ちゃんは。かっこいいボーイフレンドがいて、こんなに優しいお姉さんがいて。みんなから大切にされて、羨ましく
なっちゃう」
 淳司に続いて智子も、にこやかな笑顔で徹也と晶に声をかけた。
284名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 10:12:28 ID:+LZkLjjV
うわ―っなんか色々ヤバいことに…
>>20よあんたネ申だわ!
さてほかの奴のも見たい気が…女装園児プレイとか。
285名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 14:16:35 ID:mk1LEmYX
これは(^ω^)イイ!
28620 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/25(金) 05:21:00 ID:IE3FVsXD
「さ、どうぞ。遠慮しないでめしあがれ」
 少しおどけた調子で美也子は二人を促した。
「じ、じゃ、いただきます」
 盛んにもじもじしながら、それでも徹也は、少し迷った後、ストローの端に指を掛けて口元に引き寄せた。
 けれど、一方の晶がストローに手を伸ばす気配は微塵もない。屈辱に肩を震わせ、下唇を噛みしめて、膝の上で両手の
拳をぎゅっと握りしめたまま身じろぎ一つできずにいる。
「あら、どうしたの、晶ちゃん。徹也お兄ちゃんはもうすっかり準備が出来ているみたいよ。あまり待たせちゃいけないから、
ほら、晶ちゃんも準備なさい」
 美也子は自分のの席に座ったまま長い腕を伸ばし、晶の手首をつかんでテーブルの上に引っ張り上げた。体つきも腕力
もまるで比べ物にならないほどの差があるから、いくら晶が拒んでも結果は最初から見えている。しかも、あまり頑なに拒
み続けると却って不審がられ、正体を気取られるかもしれないという不安があるから尚のことだ。
「そう、それでいいのよ。あとは、こっちの腕の肘をテーブルに軽くついて、もう片方の手の指先でストローの端をそっとつか
んでごらん。あ、違う、そうじゃないってば。力まかせにぎゅっとつかむんじゃなくて、もっと優しく指先でそっとつまむように
するのよ。うん、そうそう。そんな感じでいいのよ。うふふ、まるで子役のモデルさんみたいに愛くるしいポーズだわ。ね、ね、
徹也君はどう思う?」
 強引に晶にストローを持たせ、少し前に目にした映画のポスターを思い出しながらヒロインに似せたポーズを強引に取ら
せた美也子は、いかにも満足げな表情で徹也に言った。
「い、いいです。すごく可愛いです、晶ちゃん。こんなに可愛い子が僕のガールフレンドだなんて、なんだかまだ信じられな
いや。僕、僕、あのバスに乗って本当にラッキーでした」
 愛くるしい仕種でストローの端を持ち、羞じらいの色を満面にたたえて上目遣いにこちらを見る晶の姿に、徹也はどぎまぎ
して声をうわずらせた。
「そう言ってくれると嬉しいわ。私も、あのバスで徹也君と出会ってよかったと思っているのよ。人見知りが激しくて気の弱い
妹だけど、これからずっと、どうかよろしくね」
「はい。どんなことがあっても晶ちゃんは僕が守ります」
 徹也は、これ以上ないくらい真剣な顔つきで断言した。
28720 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/25(金) 06:25:07 ID:IE3FVsXD
「あらあら、本当に頼もしいボーイフレンドだこと。じゃ、二人で晶ちゃんを守っていこうね、徹也君」
「はい、お姉さん」
 美也子の言葉に精いっぱい頷く徹也。
 そんな二人の様子をどこか別の世界のことのようにぼんやり眺める晶の顔に、僅かながら焦りの色が浮かんだ。ストロ
ーを持つ指先が微かに震える。
「それじゃ、二人の初デートを記念して、はい、どうぞ」
 美也子の少しおどけた掛け声に合わせて、徹也は照れ臭そうにしながらストローの端に口をつけた。
 が、晶は助けを求めるような目で美也子の顔を見上げるばかりだ。
「ほら、晶ちゃんもストローを咥えるのよ。なにをいつまでも愚図愚図してるの? ひょっとして晶ちゃん、まだストローもちゃ
んと使えない赤ちゃんだったのかな? 哺乳壜じゃなきゃジュースも一人で飲めない小っちゃな赤ちゃんだったのかしら?」
 なかなかストローを口にしようとしない晶に向かって美代子は『赤ちゃん』という部分を強調して言い、スカートの上から晶
の下腹部をぽんと叩いた。言うことを聞かないのなら紙おむつのことをみんなにばらしちゃうわよと、さりげなく晶を追いつめ
ているのだ。
 晶は力なく首を振った。スカートの下の恥ずかしい下着のことをみんなに話すのだけは勘弁して。無言でそう赦しを乞うて
いる晶の胸の内が、美也子には手に取るようにわかる。そうして、更に、ぴんとくるものがあった。美也子は、晶が弱々しく首
を振っているのは、赦しを乞うためだけではなく、もっと別の意味もあるのだと直感した。だが、今はまだそのことには敢えて
触れないでおく。楽しみは先にとっておいた方が面白いのだから。
「ほらったら」
 美也子はもういちど晶の下腹部をぽんと叩いた。
 ようやく覚悟を決めたのか、晶はおそるおそるといった様子でストローに口をつけた。
 美也子が目で合図を送ると、待ちかねたかのように徹也の頬と唇が動き出す。半透明のストローがジュースを吸い上げて、
薄いオレンジ色に染まった。
 けれど、晶の唇はぴくりとも動かない。美也子に強要されてストローに口をつけはしたものの、本当は高校生の男の子であ
る晶が中学生の男の子と一つのグラスでジュースを飲むだなんてことできるわけがない。いや、正確に言うと、晶がストロー
を吸おうとしない理由は、徹也と同じグラスからジュースを飲まされることに対する屈辱と羞恥だけではない。ジュースに限ら
ず、今は飲み物を口にすることはどうしても避けたかった。だからこそ、オシボリと一緒に出てきた冷たい水が入ったグラスも
手つかずのままにしていたのだ。
28820 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/25(金) 07:55:56 ID:IE3FVsXD
「本当にどうしたの、晶ちゃん? おいしそうなジュースなのに」
 ストローは口にしたものの一向にジュースを飲もうとしない晶に向かって、美也子は不思議そうな顔をして尋ねた。理由
は美也子にも充分わかっている。わかっていながら、そうやってじわじわ追いつめるのが楽しくてならない。
 そうして美也子は
「あ、そうか。鞄の肩紐が邪魔になって飲みにくいのね。いいわ、鞄はお姉ちゃんが持っていてあげる」
と、晶がジュースを飲もうとしない理由をわざと取り違えて、晶が肩に掛けている小物入れの鞄を半ば強引に取り上げ、
留め金に指をかけると、誰にともなく呟いた。
「晶ちゃん、忘れ物はしてないかしら。お出かけの時に要る物みんな持ってきているかどうかチェックしておこうかな」
「い、いやぁ!」
 美也子の呟きを耳にした晶は、ストローに添えていた指をぱっと離し、鞄を取り返そうとして慌てて両手を延ばした。
 けれど、美也子と比べて身長が20センチ以上も低い晶だから腕も短く、簡単には鞄に手が届かない。しかも腕力の差が
歴然だから、指が鞄にかかる前に簡単に手を振り払われてしまう。
 このまま美也子が鞄を開けたら、中に入っているのが何なのか、みんなに知られてしまう。たとえ鞄の中が見えなかった
としても、精液がべっとり付着した紙おむつがポリ袋の中で蒸れた匂いや、ベビーパウダーの甘い香りが漂い出たりすれば、
それが何のにおいなのかみんなが探ろうとするのは目に見えている。
「いくら姉妹でも、それはいけないんじゃないかな」
 今まさに鞄の留め金が外れそうになった瞬間、智子がやんわりと美也子を制した。
「晶ちゃん、幼稚園とかの小っちゃい子じゃなくて、もう小学校の五年生なんでしょう? そんな晶ちゃんの鞄の中身を、よそ
の人の目があるこんな所で確認するのは感心しないわね。それも、女の子しかいない所ならともかく、淳司や徹也君みたい
な男の子がすぐ近くで見ている場所でなんて」
 智子がそう言って美也子を押しとどめてくれたことに晶は思わず安堵の溜息をついた。
 けれど、しばらくして、智子が美也子の行動を制した理由に思い至ると、羞恥で顔が真っ赤に染まってしまう。「晶ちゃんは
もう五年生なんでしょう?」「女の子しかいない所ならともかく」「男の子がすぐ近くで見ている」智子が口にした言葉は、晶の
鞄の中に入っているかもしれない生理用品が徹也や淳司の目に触れる恐れがあるからここで鞄を開けるのはよしなさいとい
うことを暗に仄めかしているのだ。
28920 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/25(金) 09:26:07 ID:IE3FVsXD
 初潮を迎える年齢は小学校六年生から中学校二年生の間というのが一般的だが、それより早い子も幾らでもいるし、
体格が良くて発育の早い子ほど初潮を迎える年齢が早い傾向にあるから、小学校五年生(ということになっている)として
は背の高い晶が既に初潮を迎え、外出時に念のため生理用品を持ち歩いていたとしてもおかしなことはまるでない。智子
はそう判断して、美也子が淳司や徹也の目の前で鞄を開けるのを押しとどめたのだろう(もっとも、初潮を迎えると同時に
乳房の発育が始まることが多いから、ジュニアブラのカップのおかげでかろうじて微かに膨らんでいるだけの晶の胸元か
ら判断すれば、まだ生理用品を持ち歩く必要などないと考えたかもしれないが)。
 晶は、自分がそんなふうに完全に女の子だと思われていることにひどい羞恥を覚え、頬をかっとほてらせてしまったわけ
だ。とはいえ、生理用品など比べ物にならないほど恥ずかしい精液で汚れた紙おむつをみんなの目にさらすことを考えれ
ば、その程度の羞恥は我慢するしかない。
 鞄を取り返すことを諦め、羞恥のために身を固くしながら晶がちらと窺うと、徹也はジュースを飲むのをやめ、顔をうっす
らと赤くして智子の言葉に聞き入っていた。徹也は中学三年生。男の子とはいえ、女の子の生理についてもいろいろ聞き
及んでいる年ごろだ。智子が何を言っているのか、察しをつけたとしても不思議はない。
 晶がそれとなく様子を窺い続ける中、徹也は、美也子が持っている晶の鞄と、晶の顔とを何度もちらちらと見比べた後、テ
ーブルにじっと目を向けた。しかし、徹也はテーブルを眺めているのでは決してない。徹也の視線をそのまま真っ直ぐ延長
すれば、ちょうど晶の下腹部に届くのだ。
(こ、こいつ、俺が生理ナプキンを着けた姿を想像してやがるな。てめ、どんだけ変態なんだよ。てめぇより年上の男のナプ
キン姿なんて想像すんじゃねーよ)晶は胸の中で毒づいた。けれど、それを声に出して言うことはできない。そんなことをし
て正体を知られたりしたら、たとえようのない恥辱にまみれるのは晶自身なのだから。
 今の晶は、思春期の少女そのまま羞じらいに満ちた表情で、テーブルなど見透かすようにして晶の下腹部に向けられた
徹也の視線から逃れるために、丈の短いサンドレスの裾をぎゅっと引っ張り、スカートがの生地を太腿の上に両手で押さえ
つけることしかできないでいた。
290名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 13:12:13 ID:/fASLL9l
晶たんが本心は男であることを示唆する描写がここで入るのは良いな。
では
291名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 21:50:57 ID:OLppTuc6
徐々にその時が近づいてきていますね。
晶きゅんの我慢の描写はたっぷりお願いします
超期待sage
292名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 22:55:12 ID:/fASLL9l
あくまでも女児用おむつ。吸いきれなくて…
293名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 01:42:20 ID:Pyi83Ujk
昔読んだコレを思い出すな
ttp://www015.upp.so-net.ne.jp/kaorine/nvls_lst.html
29420 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/26(土) 04:48:45 ID:2ajhd7xM
 それは、少年たちを前にして身をすくめてしまった児童公園での光景とそっくりだった。自分よりもずっと年下で体も小さ
い小学生の男の子たちにブラを見られて、けれど身を固くするしかできなかったあの時。そうして、小学生たちに妹扱いさ
れる被虐感に下腹部を疼かせてしまったあの時の光景。
 しかも、今、目の前にいるのは中学生の徹也だ。並んで通路を歩いていた時のことを思い浮かべると、徹也と、踵の高い
サンダルを履いた晶との背が殆ど同じだった。晶の身長が160センチあるかないかだから、サンダルの高さを考え合わせ
ると、徹也の身長は163〜4センチといったところだろうか。いずれにしても、徹也は、年齢こそ下だが、背は晶よりも高い。
しかも、「喧嘩はあまり強くないけど」とは言っていたものの、文芸部の部員で殆ど体を動かしたことのない華奢な晶に比べ
れば体全体が引き締まって腕力もありそうだ。それに、まだ中学生という無分別なところのある年代だから、かっとなったり
一つの事を思い詰めたりすると、何をしでかすかしれたものではない。そんな徹也にじっと見据えられると、ひどく心細くな
ってしまう。生まれた時からの女の子ならスカートの穿き心地にも慣れているからそうでもないかもしれないけれど、生まれ
て初めて身に着ける晶にとっては、ノースリーブの丈の短いサンドレスは、想像もできないほどに頼りない着心地だった。
足元も胸元も肩口も妙にすうすうして、まるで無防備に裸体をさらしているのとちっとも変わらない気さえする。晶は、改め
て自分の無力さを実感させられた。と同時に、目の前の徹也が、ますます大きく見えてくる。へんに逆らったら何をされるか
しれたものではないという怯えと、こちらが媚びをうれば何かあった時には守ってくれそうな打算的な信頼感と。
(ああ、そうか。女の子っていうのは、男の子のことをこんなふうに見ているのか。美也子も、小さい頃は俺のことをこんなふ
うに感じていたんだろうな。俺、わざとお兄ちゃんぶったりヒーローぶったりしてたから、美也子、余計にそう思ってたかもな。
けど、今は……)晶は、不意に、女の子の気持ちが少しだけわかったような気がした。同時に、今は自分がそんな女の子そ
のままの立場に置かれていることも痛いほど思い知らされる。
 そう思う晶の下腹部が切なく疼き出した。公園で小学生たちから逆に下級生扱いされながらその被虐感が転じた下腹部の
疼きに耐えかねてペニスから精液を溢れ出させてしまったあの時の切なさが生々しく甦ってきて、まるで焦点の合わないど
こか別の世界のことを見ているような目に映っていた少年たちの顔が徹也の顔に重なる。
 本当は高校生の男の子なのに、小学生の女の子として中学生の男の子のガールフレンドに仕立てられ、ナプキン姿を想
像される倒錯感。晶の下腹部がますます疼く。
 けれど、その疼きは、公園で感じた疼きとまるで同じというわけではなかった。
29520 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/26(土) 06:30:23 ID:2ajhd7xM
「ごめんね、晶ちゃん。お姉ちゃんが悪かったわ。智子さんに言われて気づいたんだけど、晶ちゃん、もう小っちゃな子じゃ
ないんだよね。小学五年生っていったら、立派なレディだもんね。なのに、いつまでも子供扱いしてごめんね。お姉ちゃん、
晶ちゃんにあやまる。だから、晶ちゃんもいつまでも拗ねてないで、さ、徹也お兄ちゃんと一緒にジュースを飲みましょう」
 徹也がテーブルを見つめている意味は美也子にもわかっている。もちろん、徹也の視線を避けようとしてスカートを太腿
に力いっぱい押さえつけている晶の胸の内も手に取るようにわかる。美也子は胸の中でくすくす笑いながら、けれど顔には
優しげな笑みをたたえて晶の手首をつかみ、その手をもういちどテーブルの上に引っ張り上げた。
「さ、今度こそちゃんと飲むのよ。ジュースを飲んでる間、鞄はお姉ちゃんが預かっていてあげるから」
 美也子は晶の指をストローに添えさせ、小物入れの鞄をこれみよがしにぽんと叩いた。言いつけをまもれないなら今度こ
そ鞄をみんなの目の前で開けちゃうわよと脅しているのが見え見えだ。
「あら、お返事は? 晶ちゃん、もう小っちゃな子じゃないんでしょう? いつまでも子供扱いされたくないんだったら、ちゃん
とお返事くらいできるよね? もう五年生のお姉ちゃんだもんね? いつまでもおむつの赤ちゃんなんかじゃないもんね?」
「……う、うん……あ、ううん、は、はい……」
 言われて晶は渋々のように返事をした。
「はい、ちゃんとお返事できて、晶ちゃんはとってもお利口さんね。それじゃ、お姉ちゃんが号令をかけるから、それを合図に
二人一緒に飲もうか。――じゃ、いくわよ。はい、いっちにの、さん!」
 美也子は、蚊の鳴くような声で返事をして力なく目をそらした晶の髪を二度三度と撫でてから、徹也と晶の顔を見比べて言
い、軽く両手を打ち鳴らした。
 ここまで追い詰められてしまっては、もうこれ以上は抗えない。晶はおずおずとストローの先を口に付け、おそるおそると
いった様子で唇と舌を動かし始めた。
 半透明のストローの中をオレンジジュースがゆっくりゆっくり這い上がってくる。
 一方、徹也の方は力まかせにストローを吸っているのだろう、晶のストローが三分の一ほど薄いオレンジ色に染まった頃に
は、徹也の口にはもうストローの先からジュースが溢れ出していた。
「ほら、しっかり、晶ちゃん。おしとやかなのもいいけど、こんな時は元気いっぱいの女の子の方が可愛いのよ。頑張って徹也
君を見返しちゃいなさい」
 晶のストローがなかなかジュースを吸い上げないのを見かねた智子が声援を送る。
296名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 07:30:04 ID:GG8NyJQG
>本当は高校生の男の子なのに、小学生の女の子として中学生の男の子のガールフレンドに仕立てられ、ナプキン姿を想
像される倒錯感。
最高の一文です
29720 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/26(土) 08:36:54 ID:2ajhd7xM
 智子に悪意などあろう筈がない。けれど、気遣いに富んだ声援の声が、却って晶の逃げ場を失ってゆく。
「そうだぜ、晶ちゃん。晶ちゃんくらいの年の女の子は少しくらいお転婆な方がいいんだぜ。だから、ほら、頑張れ」
 徹也のことはつっけんどんに『中坊』と呼んでいるくせに、晶の名前には『ちゃん』を付けて呼んで、そんな声援がますま
す晶の羞恥を煽るとは夢にも思わず、淳司も智子と一緒に囃したてた。
 しばらくすると、いつしか晶のストローも、もうすぐジュースが吸い口に届くというところまでになる。
「さ、もうすぐよ。ほら、頑張って」
 淫靡な笑いを含んだ声で美也子が促した。
 その声に急かされ、半ば自暴自棄ぎみに、晶はストローをすっと吸った。
 途端に口の中に流れ込んでくる甘酸っぱい香りとひんやりした舌触り。
 本来なら爽やかな生ジュースの筈なのに、一つのグラスで中学生の男の子と一緒に飲んでいるのかと思うと、とてもで
はないが飲み込むことができない。
(こ、これって間接キスみたいなもんだよな? くそ、俺、中学生の男の子と間接キスしちまったのかよ。なんでこんなこと
になっちまうんだよ〜)今にも叫び出しそうになるのをぐっと堪える晶。けれど、ストローの先から口の中に溢れ出るジュー
スを喉まで流し込むこともできず、かといってグラスに戻すこともできずに、ただ肩を震わせるばかりだ。
(こいつさえバスに乗ってこなきゃこんなことにならなかったのに。こいつが俺のブラを覗かなきゃ男と間接キスなんてさせ
られる羽目にならなかったのに)晶はストローを口に付けたまま、恨みがましい目で徹也の顔を睨みつけた。と、さきほどか
らじっとこちらを見つめていたらしい徹也と目が合ってしまう。
 途端に徹也が顔を真っ赤にしてぷいっと目をそらした。
 その慌てた様子に、晶は、はっとして自分の胸元を見おろした。
 晶の目に、自分の肌とサンドレスの生地との間にできた隙間を通して見える淡いレモン色のジュニアブラが映った。
 ストローを咥えるために幾らか前屈みの姿勢になったせいで、少しだぶつき加減のサンドレスがテーブルに向かって垂れ
さがりぎみになって胸元がはだけ、ブラジャーが丸見えになってしまっていたのだ。晶が鞄を掛けたままにしていたなら、肩
紐がサンドレスの胸元を押さえつけて、こんなことにはならなかっただろう。それが、美也子に鞄を預けてしまったせいで、バ
スの中での出来事と同様に肌とサンドレスとの間に大きな隙間ができてしまったのだった。
29820 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/26(土) 15:58:23 ID:2ajhd7xM
「い、いやぁ〜!」
 バスの中だけで懲りずに徹也がまたブラを盗み見していたと知って、晶は思わず男声で怒鳴りつけそうになったのだが、
実際に口をついて出たのは、少女の装いの頼りない着心地のせいなのか、甲高い裏声の女の子めいた悲鳴だった。
 晶は慌ててストローから口を離し、悲鳴をあげながら、サンドレスの胸元を両手で押さえつけた。
 と、飲み込むことが躊躇われて口の中にとどまっていたジュースが幾つもの雫になって唇から顎先を伝い、首筋や胸元
に滴り落ちる。
「駄目だよ、晶ちゃん。ちょっとじっとしてて。すぐに綺麗にしてあげるから」
 晶と目が合ってばつわるそうに視線をそらした徹也だが、晶の口からジュースを溢れ出ているのを見て取ると、テーブル
の隅に置いてあるホルダーから小振りのペーパーナフキンを何枚か急いでつかみ取り、晶の口元に押し当てた。
「お兄ちゃんが綺麗にしてあげるから、晶ちゃんはじっとしてるんだよ。お口も首もこんなにびしょびしょにしちゃって、可哀
想に、とっても冷たいよね?」
 徹也は、いかにも年長者ぶった口調でなだめるように言い、晶の口元についたジュースの雫をナフキンで拭い取ると、顎
先筋から首筋へと素早く手を動かした。
 そうして、薄い胸に僅かに浮いた鎖骨のあたりを拭き清めて、今度は胸元へと手が移ってゆく。
 徹也の手が尚も動いて、サンドレスの上からブラのカップを押さえるような形になった瞬間、
「やだ、駄目!」
再び甲高い悲鳴が晶の口をついて出た。
「あっ!」
 同時に、徹也の叫び声。
 胸元に触れる徹也の手を羞じらいに満ちた表情を浮かべた晶が思わず振り払った拍子に、勢い余ってジュースのグラス
をテーブルの上でひっくり返してしまったのだ。幸いグラスが割れることはなかったものの、飲み口を晶の方に向けて倒れ
たグラスからは、まだたくさん残っているジュースが勢いよくこぼれ出て、あるいはテーブルの上にオレンジ色の水たまりを
つくり、あるいはテーブルの端から滴り落ち、あるいは小さな無数のしぶきになって晶に向かって飛び散ったりした。
「大丈夫?」
「おい、大丈夫か?」
 口々に声をかけながら、美也子と智子、淳司が揃って椅子から立ち上がり、グラスからこぼれ出たジュースを拭き取るた
めに各々のオシボリをテーブルに押し当てた。
29920 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/28(月) 03:36:23 ID:ZXcUo6wh
 そこへ、騒ぎに気づいたウエイターがオシボリを何枚も待って駆けつける。
「大丈夫ですか、お嬢様?」
 ウエイターは、こわばった表情で椅子に座ったままでいる晶のサンドレスの裾がテーブルから滴り落ちる雫で汚れない
よう、太腿の上にオシボリを広げて置き、恭しく頭を下げて気遣わしげに訊いた。
「……あ、あたし……」
 自分がとんでもないことをしでかしてしまったことにようやく気づいたかのように、晶はそこまで言って、言葉を飲み込ん
だ。心の中では(このオヤジ、俺のことを『お嬢様』だと? 俺は本当は『お坊っちゃま』なんだよ。ま、お坊っちゃまなんて
ほどガキじゃないけど、他に呼び方を思いつかないんだから仕方ねーだろ。だいいち、こうなったのは、俺が悪いんじゃな
いからな。そうさ、悪いのはみんな、目の前の中坊なんだからな)と毒づき、盛んに自分を奮い立たせようとするのだが、
自分のしでかした不始末の後片づけをせっせとしてくれている智子たちや、時おりこちらの様子をそっと窺い見る他の客た
ちのことを考えると、へなへなと心が萎えてしまう。
 それでも尚も強引に自分を鼓舞しようとしても、(こいつがブラを覗き込んだりしなかったら俺が悲鳴をあげることもなか
ったし、それに、こいつが俺の胸をサンドレスの上から触ったりしなかったら、あんなふうに腕を払いのけてジュースをこぼ
すこともなかったんだからな。みんな、俺のブラを覗いたり俺の胸を触ったりしたこいつのせいなんだからな。――あ、あ
れ? でも、ブラを見られたり胸を触られたりしても、俺が悲鳴をあげることもなかったのかな? ブラを見られても、胸を
触られても、女の子みたいにおっぱいがあるわけじゃないもんな。そりゃちょっとは恥ずかしいけど、それにしたって、ぎゃ
あぎゃあ悲鳴をあげるなんてみっともないことしなくてもよかったんじゃないかな)と、気持ちが妙に平穏になってゆくのだ
った。いや、平穏になってゆくというよりも、なんだか自分が一人では何もできない、まわりに迷惑をかけてばかりの、それ
こそ小学生どころか幼稚園児くらいの手のかかる子供に戻ってしまったかのような気がして、なんともいえない無力感にと
らわれてゆくと言った方が正確だろうか。
(考えてみりゃ、こうなった元々の原因は美也子なんだよな。美也子がこんな馬鹿げたおままごとなんて始めなきゃ、俺が
小学生の女の子みたいな格好をすることもなかったし、目の前の中坊と一緒にジュースなんて飲む羽目にもならなかった
んだし。でも、美也子のやつ、おままごとは明日も続けるって言ってたっけ。たしか、明日も公園でガキンチョたちと遊ばさ
れることになってたんだっけ。どうすんだ、どうすんだよ、俺)いくら考えても美也子の企みから逃れる術など思いつかない。
晶は途方に暮れた顔で肩を落とした。
30020 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/28(月) 06:10:41 ID:ZXcUo6wh
「気になさることはございませんよ。お客様がお水のグラスや飲み物のカップを落としたりひっくり返したりなさることは珍
しいことではございません。あとのことはおまかせください」
 晶が肩を落としたのを見たウエイターは、晶が自分の失敗にひどく気落ちしているのだろうと判断して優しく言い、テー
ブルの上を手早く片づけた。言葉は丁寧で大人に対するように慇懃だが、その噛んでふくめるような口調からは、ウエイ
ターが晶のことを小学生の女の子と信じきっている様子がありありと感じられる。
「……ご、ごめんなさい……」
 身をすくめながらも、晶は、見るからに人の好さそうウエイターの笑顔に、思わず少女めいた仕種でぺこりと頭を下げて
しまった。そのおどおどした様子がますます晶を幼くみせる。
「よろしいのですよ、気になさらなくても」
 智子たちの手を借りてテーブルの上をすっかり綺麗に片づけ終えたウエイターは、すっと腰をかがめて晶と目の高さを
合わせ、穏やかな笑顔で言った。
 が、サンドレスの裾にうっすらついたジュースのシミに気づくと、
「これは申し訳ございません。スカートが汚れないようにしたつもりですが、咄嗟のことで、行き届かぬところがございまし
た。シミが残らないよう急いで拭き取りますので、しばらくご辛抱ください」
と恐縮した様子で言い、急いで新しいオシボリをつかみ上げた。テーブルの端から滴る雫でサンドレスの裾が濡れないよ
うにとウエイターが晶の太腿の上にオシボリを広げて置いたのだが、一枚だけでは、覆い隠す面積が足りなかったようで、
広げて置いたオシボリから外れたすぐのところが小さなシミになっていたのだ。
「あの、これくらい構いません。だから、あの……」
 晶は、こちらに向かって延びてくるウエイターの右手を慌てて押しとどめようとした。
「いえ、そういうわけにはまいりません。早めに拭き取りませんと、スカートにシミが残ってしまいます」
 物言いこそ丁寧だが、職務に忠実すぎる性格なのか、ウエイターは晶の言葉をまるで聞き入れようとはせず、いささか
強引とも思えるくらいの身のこなしで新しいオシボリをサンドレスの裾に押し当てた。
30120 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/29(火) 03:06:15 ID:tf+zJZS5
 晶はウエイターの手を押しとどめることは諦め、その代わり、スカートの裾を力いっぱい押さえつけた。
 けれど、それも
「お嬢様、お手をおどけいただけますでしょうか。そのままですと、スカートに滲みこんだジュースを拭き取れませんので」
という言葉と共に簡単に払いのけられてしまう。
「駄目よ、晶ちゃん。じっとしてないと、ウエイターの叔父様の邪魔になるでしょ?」
 スカートの中の恥ずかしい秘密を知られる恐れを少しでも減らそうとして晶が虚しい抵抗を続ける様子を面白そうに眺め
ながら、美也子は、分別のつかない幼児をたしなめるような口調で言った。
「そうよ、晶ちゃん。せっかくの可愛いサンドレスにシミがついたままだと、晶ちゃんも困るでしょう? ウエイターの叔父様は
こんなことに慣れてらっしゃると思うから、ここはおまかせしておいた方がいいわ」
 美也子の言葉に、テーブルの向かい側の智子も同意する。
「で、でも……」
 二人からそう言われると、晶としても拒み続けることはできない。渋々のように言葉を飲みこみ、左右の掌を所在なげに胸
の前で重ねて身をすくめた。
「それでは失礼いたします。こういうシミを拭き取るにはコツがあるんですよ。力まかせに拭い取るのではなく、生地の表と裏
を同時に濡れオシボリでつまむようにして――」
 そう言いながらウエイターは晶のスカートの裾を指先でほんの少し持ち上げたが、その直後に、はっとしたような顔になっ
て言葉を失った。ただでさえ丈の短いサンドレスが、晶が前のめりの姿勢で椅子に腰かけているものだから幾らかたくし上げ
られてしまい、、裾を少し持ち上げただけで、僅かとはいえ、ピンクの紙おむつが見えてしまうのだ。
 それに気づいた晶は慌ててスカートの裾を押さえようとしたが、傍らに立っている美也子に両手の自由を奪われてしまう。
「じっとしてなきゃ駄目って言った筈よ。お気に入りのサンドレスがシミになっちゃったら悲しいでしょ?」
 美也子は晶が胸元から手を動かせないようしっかり押さえつけ、おもむろにウエイターの方に向き直って平然とした様子で
言った。
「どうぞ、気になさらずに続けてください。気にされると却ってこの子が恥ずかしがりますから」
30220 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/29(火) 04:03:33 ID:tf+zJZS5
「承知しました。それでは失礼いたします」
 ウエイターは周囲の様子をさっと見まわし、他の客たちも、テーブルの向かい側にいる智子たちも晶のスカートの中の
秘密には気づいていないようだと判断すると、改めて恭しく頭を下げ、元の穏やかな表情に戻ってシミを拭き取り始めた。
 ウエイターがシミを拭き取っている間、晶は体を固くして押し黙っていることしかできなかった。へんに騒ぎたてて恥ずか
しい秘密が目の前の三人に知られたら取り返しがつかない。瞼を閉じようとしても、どういうわけか、少女のように細く白い
両脚の間にある紙おむつのふわっと膨れた吸収帯から目を離せない。
「でも、残念だったわね。せっかく大好きな徹也お兄ちゃんと一緒にジュースを飲めると思って楽しみにしていたのに、それ
が駄目になっちゃって」
 美也子は、スカートの裾から僅かに見えるハート模様の紙おむつと頬をほんのりピンクに染めた晶の顔とを交互に見比
べて言った。
 と、シミを拭き取る手を動かしながら、ウエイターが晶にともなく美也子にともなく、こう告げた。
「そのことでしたら心配には及びません。このシミを拭き取ったらすぐに新しいジュースをお持ちいたします。いえ、お代金
は結構です。当店をお選びいただきましたお客様への当店からのささやんなお礼でございますので」
「え、本当ですか。御迷惑をおかけした上、そんなことまで」
 ウエイターの言葉に美也子が顔を輝かせた。
 同時に、テーブルの向こう側で心配そうにこちらの様子を窺っている徹也の顔もぱっと輝いた。
 一方、晶は長い睫毛を何度かしばたかせて、胸の前で重ねた掌どうしをぎゅっと握りしめてしまう。これでやっとのこと中
学生の男の子と同じグラスから二本のストローで同時にジュースを飲むという屈辱に満ちた行為から解放されると思って
いたのに、その辱めをもういちど強要されるのだ。もう、飲むふりだけではすまないだろう。今度こそ、半分くらいは本当に
飲まないと美也子が承知しないに違いない。けれど、そんなこと。
「お待たせいたしました。これでシミが目立つことはないと思います」
 丁寧にシミを拭き取ってようやくスカートから手を離したウエイターが、晶の顔を正面から見て穏やかな声で言った。そう
してウエイターは、おどおどと目をそらす晶に向かって、自分の口の前に人差指を立ててみせ、にかやかな笑みを浮かべ
た。おむつのことはみんなには秘密にしておいてあげるから心配しなくていいんだよ。ウエイターは晶に無言でそう告げた
のだ。その優しさが却って晶の羞恥をこれでもかと掻きたて、ますます、自分が一人では何もできない小さな子供に返って
しまったような気にさせる。
30320 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/29(火) 07:11:49 ID:tf+zJZS5
「よかったわね、晶ちゃん、スカートを綺麗にしてもらえて。それに、よかったわね、徹也お兄ちゃんともういちどジュース
を飲めるようにしてもらって。それから……」
 ジュースを拭き取ったたくさんのオシボリを銀色のトレイに載せてカウンターの方に戻ってゆくウエイターの後ろ姿を見
送りながらそう言って、美也子は意味ありげに間を置き、晶の耳元に唇を寄せて囁いた。
「……よかったわね、晶ちゃんが本当は男の子だってことがウエイターの叔父様にばれなくて。おちんちんをお尻の方に
しまっておいてあげたお姉ちゃんのおかげなんだから、ちゃんとお礼を言ってくれるよね?」
 それまでも身をすくめていた晶が、美也子の囁き声にますます体を固くしてしまう。男の子だということがばれなくてよか
ったねどころか、美也子が馬鹿げたおままごとなんか始めていなければ、そもそもこんな恥ずかしい目に遭わずにすんだ
のだ。けれど、そんな反論をしたが最後、この後どんな仕打ちを受けるかしれたものではない。
「あら、お礼を言ってくれないの? ふぅん、晶ちゃん、本当は男の子だってこと、みんなに知られても平気なんだ?」
 胸元で手を組んで身を固くするばかりの晶の耳元で美也子は続けて囁きかけた。
 途端に晶が弱々しく首を振る。
「じゃ、ちゃんとお姉ちゃんにお礼を言ってくれるのね? あ、みんなに聞こえるような大きな声だと恥ずかしいでしょうから、
お姉ちゃんだけに聞こえる小さな声でいいわよ。小さな可愛らしい声でお姉ちゃんにありがとうを言ってちょうだい。でも、
ありがとうだけじゃいやよ。他に何を言えばいいか、お利口な晶ちゃんにはわかってるよね?」
 美也子の念を押すような口調の囁き声が晶の胸に冷たく突き刺さった。
「……あ、ありがとう、お、お姉ちゃん……」
 しばらくの間きゅっと下唇を噛みしめていた晶だが、ようやくのこと覚悟を決めたようで、力なく首をうなだれ、よく注意して
いないと聞こえないような弱々しい声を絞り出した。
「……あ、あたしが本当は男の子だってばれないよう……お、おちんちんをお尻の方にまわしてくれてありがとう。こ、こん
なこと、ショーツだったら難しいよね? だから、お、おむつを穿かせてくれて……ありがとう、お姉ちゃん」
「はい、よく言えました。やっばりお利口さんね、晶ちゃんは」
 顔を真っ赤にしてそう言った晶の声に美也子は相好を崩して頷き、らんらんと目を輝かせてこんなふうに付け加えた。
「じゃ、新しいジュースを持ってきてくださるウエイターの叔父様にもちゃんとお礼を言うのよ。それから、徹也お兄ちゃんに
は、晶ちゃんと一緒にジュースを飲んでちょうだいって可愛らしくおねだりするのよ。わかったわね?」
30420 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/30(水) 03:52:58 ID:Nn7lNjlO
 美也子の命令に晶はこくりと頷くしかなかった。
 そうこうしているうちに、ウエイターが新しいオレンジジュースを運んでくる。
「お待たせいたしました、新しいオレンジジュースでございます」
 そう言ってウエイターがテーブルに置いたオレンジジュースのグラスを目にするなり、晶の顔が引きつった。さっき晶が
勢い余ってひっくり返してしまったグラスに比べると、ふたまわりほども大きなグラスだった。おそらく、ジュース用のグラ
スなどではなく、フルーツやゼリーやクリームをたっぷり使ったボリューム満点のパフェを盛りつけるためのグラスだろう。
しかも、その大きなグラスになみなみとジュースが満たされていて、ご丁寧に最初からストローが二本並んでいる。
「特別サービスでございます。それでは、ごゆっくりどうぞ」
 ウエイターはにこやかな笑顔でそう言うと、踵を返してカウンターの方に戻りかけた。
「ほら、ちゃんとお礼を言うのよ」
 美也子が強い調子で促した。
「……あ、あの……お、叔父様……」
 美也子に命じられて、晶は細い裏声でウエイターに呼びかけた。
「はい、何でございましょう?」
 背中を向けかけていたウエイターがくるりと晶の方に振り返る。
「……あ、ありがとうございます。ジュースをこぼして迷惑をかけちゃったのに、新しいジュースを持ってきてもらえて、あ、
あたし、とっても嬉しいです」
 晶は必死の思いで小学生の女の子を演じてそう言い、これもなるべく幼い女の子に見えるよう意識しながらぺこと頭を
下げた。
「お嬢様のような可愛らしい方からそうおっしゃられますと、却ってこちらが恐縮してしまいます。それにしても、優しそうな
方々とご一緒でよろしゅうございますね。そちらのボーイフレンドとも仲良くなさってください。それでは、ごゆっくり」
 晶のことを小学生の(しかも、まだおむつ離れできない)女の子と信じて疑わないウエイターは慇懃にそう応え、もういち
ど恭しく頭を下げてカウンターの方に戻って行った。
 唇の前に人差指を立てて無言で約束した通り、さっき見た紙おむつのことは一言も口にしない。けれど、それが、まるで、
おむつのお世話になっているのが当たり前の幼女そのままに扱われているように感じられて、却って晶の羞恥をくすぐる。
30520 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/30(水) 05:53:41 ID:Nn7lNjlO
「はい、よく言えました。本当、お利口さんね、晶ちゃんは。じゃ、次は徹也お兄ちゃんへのお願いね。これもちゃんとできる
かな?」
 美也子は、それこそ幼い妹にそうするように晶の頭を優しく撫でながら、わざとらしい笑みを浮かべて言った。
「……て、徹也……徹也お、お兄ちゃん……」
 自分よりも年下の中学生を『お兄ちゃん』と呼ばされ、それに続く言葉を口にできなくなって、晶は、胸の前で組んだ掌に
目を落としてしまった。
 けれど、そんな晶の仕種も、徹也にとっては、ういういしい羞じらいの表れとしか感じられない。まさか、ついさっき自分が
口元や胸元のジュースを優しく拭き取ってやった人見知りの激しい少女が実は自分よりも年上の男の子だなんて、想像も
できない。
「うん、どうしたんだい、晶ちゃん? どんなお願いでも聞いてあげるから遠慮しないで言ってごらん」
 お兄ちゃんと呼ばれ、相好を崩して、徹也が先を促す。
「ほら、お利口さんの晶ちゃんはきちんとお願いできるんでしょう?」
 美也子は、なかなか次の言葉を口にしようとしない晶の太腿をぽんと叩いた。
 殆ど力を入れない、あやすような優しい叩き方だけれど、黙ったままなら紙おむつのことをみんなに教えちゃうわよと言外
に匂わせているのは明らかだ。
「……あ、あのね、徹也お兄ちゃん……」
 美也子に脅されて口を開き、ようやくそこまで言った晶だが、すぐにまた言葉に詰まってしまう。
 もういちど美也子が晶の太腿を叩いた。しかも今度は、叩いた後、指先でスカートの裾をそっと持ち上げた。テーブルに隠
れて他の三人からは見えないものの、当の晶にとっては身が縮み上がる思いだ。
「……さ、さっきはごめんね。あ、あたし、お転婆なことしちゃって、せっかくのジュースをこぼしちゃって。でも、あんなことも
うしないから、もういちど……あ、あたし、大好きなお、お兄ちゃんと一緒にジュースを……」
 美也子に強要されてようやくそこまで言って、晶は再び口をつぐんだ。とてもではないが、もうこれ以上は言葉にできない。
30620 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/30(水) 08:31:43 ID:Nn7lNjlO
 けれど、徹也にはそれで充分だった。
「うん、わかった。もういちど一緒にジュースを飲もうね。さっきは僕の方こそごめんね。晶ちゃんの胸を覗き見なんてしち
ゃって、それで晶ちゃんが慌ててジュースで洋服を汚しちゃったんだよね。僕、急いで晶ちゃんの口元や洋服を綺麗にし
ようとしたんだけど、それがいけなかったんだね。そりゃ、急に男の子に胸なんて触られたらびっくりしちゃうよね。びっくり
してコップをひっくり返しちゃっても仕方ないよ。みんな、僕のせいなんだ。だから、晶ちゃんはちっとも気にすることなんて
ないんだよ。なのに、もういちど一緒にジュースを飲もうって言ってくれてありがとう。僕、ますます晶ちゃんのこと好きにな
っちゃった。明日も絶対に一緒に遊ぼうね。晶ちゃんのお友達の香奈お姉ちゃんや美優お姉ちゃんと一緒に公園で遊ぼう
ね」
 徹也は一気にそう言うと、自分が口にした『ますます晶ちゃんのこと好きになっちゃった』という言葉に照れて顔を真っ赤
にし、両手の人差指の先をもじもじと重ね合わせた。
「よかったわね、晶ちゃん。徹也お兄ちゃん、晶ちゃんのお転婆、許してくれるって。だから、もういちど一緒にジュースを飲
もうって。こんな優しい徹也お兄ちゃん、晶ちゃんもますます好きになっちゃうよね」
 美也子にしてみれば徹也の本当はだいたい予想通りだった。それをわざとおおげさに喜んでみせることで晶の羞恥を煽
り、胸の中でほくそ笑む。
「……う、うん……」
 それに対して、晶は、泣き笑いみたいな表情で生返事しかできない。上品な喫茶店でジュースのコップをひっくり返すよ
うなお行儀の悪い子とはもうつきあえない。徹也がそう言ってくれることを期待していたのに、それは儚い望みに過ぎなか
ったのだ。
「じゃ、改めてジュースを飲もうか。ウエイターさんが気を利かせてこんなに大きなコップで持ってきてくれたジュースだもの、
たっぷり飲んでいいのよ」
 美也子はジュースのグラスに手を伸ばし、二本のストローの吸い口をそれぞれ徹也と晶の方に向け直して、二人の肩を
同時にぽんと叩いた。
307名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 11:57:56 ID:f6EMay8j
はやく次の展開頼む
喫茶店のこと書きすぎ
30820 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/30(水) 12:28:01 ID:Nn7lNjlO
>>307

ごめwww
新しい登場人物をSSの内容に馴染ませるために喫茶店入ったけど、正直引っ張りすぎかも

むちゃくちゃにしてやりたかった
晶をいぢめられるならどこでもよかった
今は反省している

309名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 15:28:07 ID:wq+qWe4E
>>307
せかすなよ
310名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 17:32:29 ID:mJdCHWdP
>>307もこの話を期待してるからの言葉だ。
気を悪くしないでくれ。
311名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 18:06:15 ID:0V6NbJDG
ついにキレた晶が美也子をガンガンに犯してビデオに撮って奴隷にする展開はいつごろ?
312名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 22:21:08 ID:kv0D4L0L
パワーゲージ
美也子>>>>>>>>>>>晶

片手で両足拘束されるくらいですから
313名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:51:41 ID:ANK7tamN
晶の秘密を知った徹也も美也子の毒牙にかかり幼女に
とか
実は美也子は女として育てられた男の子だった
とか妄想してみる。
314名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 02:00:53 ID:YiQR8iEv
確かに20さんは神文章だが、全てに描写が丁寧すぎるので、
中弛みを感じる時がある。
じっくり書き込んだ読ませるべき所と、さらっと流すべき所を
使い分けると、全体的にメリハリが出てきてテンポが良くなると
思う。
素人が生意気逝ってごめんなさい。
315名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 02:39:37 ID:hANJIvua
ていうか前ふり長い。
316名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 03:01:18 ID:ygRn906C
でも好きだなぁ。
31720 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/31(木) 04:10:28 ID:93uqHlZi
いろいろなご意見、シチュ設定を聞かせていただけて多謝です
特に、>>314については自分でもわかっているつもりなのですが、なかなか思うようにできないのが(´・ω・`)
ま、そのへんも含めて、自分のペースでぼちぼちと
31820 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/31(木) 04:11:46 ID:93uqHlZi
「それじゃ、今度こそ。いただきます」
 徹也が待ちかねたようにストローに口をつけ、向かい側に座る晶を目で促した。
 晶も、おどおどした様子でストローを咥える。
「徹也お兄ちゃんも言ったけど、本当に『今度こそ』よ。わかってるわね? さっきは、晶ちゃんの方から徹也お兄ちゃんに、
一緒にジュースを飲んで欲しいってお願いしたのよ。自分からお願いしておいて今更いやはないわよね?」
 美也子は晶の肩に手を載せたまま、一言ずつ区切るようにして囁きかけた。
 そう決めつけられても、晶には返す言葉がない。実質的には美也子に強要されたことだけれど、形としては晶の方から
お願いしたことと言われても仕方ない。
 晶は顔を伏せ、徹也と目を合わせないように視線をテーブルに落として、おずおずとストローを吸った。
 それを見た徹也も、照れくささと嬉しさとがない混ぜになった表情を浮かべ、目を細くしてストローを吸い始める。
 表面にびっしり汗をかいたグラスの中で氷の塊どうしが触れ合って涼やかな音をたてた。淳司と智子がにこやかな表情
で互いに顔を見合わせる。そんな光景だけを見れば、穏やかな日常のさりげない一齣にすぎない。まさか、目の下の涙袋
のあたりを赤く染めてボーイフレンドと一緒に恥ずかしそうにジュースを飲んでいる少女がスカートの下に紙おむつを着用
し、その中にいやらしく蠢く肉棒を隠し持っていようなどと想像する者がいる筈もない。ただ一人、この倒錯感に満ちた企て
に妖しい悦びで体中をぞくぞくさせる美也子を除いては。
  
 二人が一緒に飲んでも、ジュースはなかなか減らなかった。それは、特別に大振りのグラスをなみなみと満たしているか
らというよりも、ジュースを飲むペースが二人ともゆっくりだからという理由の方が大きかった。
 徹也は、せっかくできたガールフレンドと一緒にジュースを飲むわけだから気持ちもはやって、ついつい力まかせにストロ
ーを吸ってしまいそうになるのだが、そんな高ぶる感情を抑えるのに必死だった。羞じらいの表情を浮かべて頬を染め、ぎ
こちない仕種でストローを吸う年下の可愛らしいガールフレンドに少しでもたくさんジュースを飲ませてあげたい、おいしいジ
ュースをたくさん飲んで嬉しそうにするガールフレンドの顔を見たい、そんな思いから、はやる気持ちを抑えてわざとゆっくり
ストローを吸っていた。
31920 ◆JSxcaNkD96 :2007/05/31(木) 06:42:28 ID:93uqHlZi
 それに対して晶がジュースをゆっくりしか飲まないのは、本当は男の身でありながら中学生の男の子と同じグラスに差
し入れたストローを吸うことへの躊躇いのためだった。今度こそジュースを飲み干さないと美也子からどんな仕打ちを受け
るかしれたものでないと頭ではわかっていても、それをすんなりと受け容れることもできないままだ。そのため、ついつい
唇や舌の動きが鈍くなって、ストローを吸う力も弱くなってしまう。
「あらあら、あまりジュースが減らないみたいね。ははーん、さては、少しでも長く二人でそうしていたいのね? 晶ちゃん、
ひょっとしてそれって、まだボーイフレンドのできないお姉ちゃんへの当てつけのつもりなのかなぁ?」
 晶の胸の内など充分に承知していながら、ジュースがなかなか減らない理由をわざと取り違えて、美也子が晶をひやか
した。
 ひやかされてぱっと頬をピンクに染める晶の様子を、淳司と智子が微笑ましく見守っている。いつしか二人にとっても晶は、
内気ですぐ顔を真っ赤に染める恥ずかしがり屋さんの、一時も目を離せない妹みたいな存在になっていた。

                        * * *

 喫茶店を出た美也子たち三人は、シネマコンプレックスになっている最上階へ行くためにエレベーターホールに向かった
淳司たちと別れて、すぐ上の階に昇るエスカレーターに向かった。
「気をつけるんだよ、晶ちゃん。ほら、僕が手を引いてあげるから、転ばないよう気をつけてね」
 先を行く美也子につき従い、晶の手を引いてエスカレーターの昇降口のすぐ前にやって来た徹也が、おぼつかない足取
りの晶の手を更に強く握って気遣わしげに言う。晶の口元や胸元に付着したジュースを拭き取ってやり、たっぷり時間をか
けて一緒にジュースを飲み干してからこちら、徹也はすっかり晶の保護者気取りだった。
「あ、あたし、一人で大丈夫だから、そんなに気を遣わないで。本当に大丈夫なんだから」
 そんな徹也に向かって、晶は、周囲の通行人たちにあやしまれないよう見た目通りの少女を演じつつ、弱々しい抗議の声
をあげた。自分よりも年下の少年から逆に子供扱いされる屈辱と羞恥は並大抵のものではない。しかも、子供扱いにとどま
らず完全に女の子扱いなのだから尚更たまらない。けれど、自分の正体を明かすことなどできる筈もない。
「いいからいいから、そんなに拗ねないの。晶ちゃんはもう五年生なんだから、小っちゃい子じゃないよね。でも、僕はお姉さ
んにも約束したんだよ。どんなことがあっても晶ちゃんは僕が守るって。だから、少しでも危なそうなことがあったらちゃんと
しとかないとね。晶ちゃん、あまりあんよが上手じゃないんだから、エスカレーターの乗り降りには気をつけないと、いつ転ん
じゃうかわからないだろ? だから、ほら」


 
320名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 01:27:34 ID:RzONKZsN
勃○とまらんw
32120:2007/06/01(金) 04:20:35 ID:17HR8VDw
 徹也は、まるで駄々をこねる妹をあやすような口調で言い、少しばかり強引に晶の手を引っ張った。
 買物客で混雑する乗降口でいつまでも足を踏ん張っているわけにもゆかず、晶は渋々といったふうにエスカレーターに
右足を載せた。途端に、履き慣れない踵の高いサンダルのせいで体がよろめく。
「あっ、しっかり捕まって。ほら、僕が手を引いていてよかっただろ? もしも晶ちゃん一人きりだったら尻餅をついてるとこ
ろだったよ。エスカレーターもエレベーターも子供の玩具じゃないんだから、しっかり気をつけて乗らないとね」
 よろめく晶の体を咄嗟に引き寄せ、徹也は、いかにも年長者ぶって、お説教めいた口調で言った。
 いったんエスカレーターに乗ってしまえば後戻りはできない。周囲の目をおそれて、晶は小さく頷くことしかできなかった。
「わかってくれればいいんだよ。晶ちゃんが可愛くて仕方ないから、ついついきついこと言っちゃうけど、僕の気持ちもわかっ
てもらえると嬉しいな。きついこと言うの、晶ちゃんを叱ってるんじゃないからね。晶ちゃんが危ない目に遭わないよう注意し
てあげてるんだってこと、わかってね。ただ、晶ちゃんがどうしても聞き分けのわるい子のままだと、僕も本気で叱っちゃうか
もしれないけど。だって、晶ちゃんは小学五年生の女の子で、僕は中学三年生の男の子。僕もまだ大人じゃないけど、いろ
んなことの先輩だもん」
 おずおずと頷く晶を見て、徹也は相好を崩し、カラーゴムで結わえた晶の髪を優しく撫でつけた。 
 そんなふうに寄り添ってエスカレーターで昇ってゆく姿は、仲のいいカップルそのものだ。それとも、バスの中で美也子が
言ったように、互いに心惹かれ合う従兄妹どうしといったところだろうか。
 しきりにお兄ちゃんぶる徹也と目を合わせるのが辛くて、晶は前方に向き直った。
 晶たちのすぐ前のステップには、若い女性が二人並んで乗っていた。一人は美也子で、その隣は、たまたま乗り合わせた
買物客らしき若い女性だ。美也子ほどではないものの、どちらかというと背が高く、手脚もすらりと長いその女性が大胆なマ
イクロミニを穿いているものだから、エスカレーターの後ろのステップに乗っている晶からだと、どうにかするとスカートの中が
見えてしまいそうになる。
 すぐ目の前の扇情的な光景に思わず見取れてしまいそうになった晶だが、じきに、自分も丈の短いサンドレスを着せられて
いるんだということを思い出すと、はっとしたような顔になって身を固くした。
32220 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/01(金) 05:42:28 ID:17HR8VDw
 晶はおそるおそる首をめぐらせ、後ろの様子を窺った。
 晶のすぐ後ろのステップに乗っているのは、小学校低学年くらいの男の子と、その母親らしき女性の二人連れだった。
後ろにいるのが背の高い大人なら視点も高いから、いくらサンドレスの丈が短いといってもスカートの中が見えてしまう恐
れはないだろう。けれど、小学校低学年くらいの子供だと、かなり視点が低くなって、晶の後ろ姿を斜め下から見上げる格
好になるから、スカートの中を覗き見される心配はおおいにある。それでもまだ後ろにいるのが女の子なら遠慮して目をそ
らしてくれるかもしれないけれど、相手は、好奇心旺盛で不躾な年代の男の子だ。そろそろ性的なことがらに対する興味
も持ち始めている年ごろだから、まわりの目を気にすることもなく、好奇心にまかせて晶のスカートの中を覗き込もうとする
かもしれない。そうして、晶がスカートの下に身に着けているのがショーツではなくハート模様の紙おむつだと知ったら、あ
たりかまわず大声で「前のお姉ちゃん、赤ちゃんみたいにおむつしてる」と喚きたてるに違いない。
 晶は思わず、徹也と手をつないでいることも忘れて両手をぎゅっと握りしめてしまった。
 途端に、すぐそばに寄り添って立っている徹也が
「どうしたの、晶ちゃん? 何か困ったことでもあるのかな?」
と心配そうに訊いてくる。
「あ、……う、ううん……」
 自分の手を握る時に同時に徹也の手も握りしめてしまったのだとようやく気づいた晶は、後ろの男の子にスカートの中の
秘密を知られるかもしれないという不安と相まって、動揺の色を隠せない。
「だけど、顔色が悪いみたいだよ。ノースリーブの洋服だし、ひょっとして寒いんじゃない?」
 力なく首を振る晶に、徹也は尚も気遣わしげに重ねて訊いた。
「ううん。なんでも……」
 蚊の鳴くような声で「なんでもないから気にしないで」と応えかけた晶だが、ふと何かを思いついたのか言葉を途中で飲み
込み、しばらく迷ってから、思い詰めた表情で徹也の方に振り向くと、今にも消え入りそうな声で言った。
「お、お兄ちゃん、音楽関係の本を持ってたよね? その本、あ、あたしに貸してくれない?」
32320 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/01(金) 07:10:38 ID:17HR8VDw
「うん。別にそれはいいけど、でも、エスカレーターに乗りながら本なんて読んじゃ危ないよ。それに、僕が持っているのは
外国のハードロックを特集した音楽雑誌だから、晶ちゃんには難しいんじゃないかな」
 晶の突然の申し出に、徹也はきょとんとした表情で応じた。
「ううん、読むんじゃないの。読むんじゃないけど、どうしても貸してほしいの」
 晶はすがるような顔で言い、顔を伏せぎみにして、徹也の顔を上目遣いにして見ながら
「お、お兄ちゃん、あ、あたしのこと大好きって言ってくれたでしょ? あ、あたしも、お、お兄ちゃんのこと大好きだよ。だか
ら、あたしのお願い、きいてくれるよね? ね、お願いだから、大好きな・お・に・い・ち・ゃ・ん」
と甘えてみせた。
 年上のボーイフレンドに媚びを売る少女そのままの自分自身の仕種に内心おぞけをふるう晶だが、今はこうするしかな
かった。
「いいけどさ、でも、何に使うのか教えてよ。ひょっとしたら、僕が手伝ってあげられることかもしれないだろ? 小学生の晶
ちゃんには難しいことでも、中学生の僕なら簡単にできることかもしれないし」
 甘ったれた声で『大好きなお兄ちゃん』と呼ばれ、周囲の目に照れくささを覚えつつもおおいに気をよくした徹也は、ますま
す年長者ぶった様子で言った。
「……あ、あのね……」
 借りた雑誌を何に使うのか、なんとかごまかして説明できないかと思いを巡らせた晶だったが、へたにおかしな説明をして
怪しまれたりすれば元も子もないと咄嗟に判断して、正直に話すことにした。
「……あ、あたしの後ろに小学生くらいの男の子が乗ってるんだけど、ひょっとしたら、スカートの中が見えちゃうかもしれな
いの。だから、お兄ちゃんから借りた本でスカートの後ろを隠したいんだけど……」
 紙おむつのことは秘密にしたまま、晶は事情を説明した。その間、自分の唇を徹也の耳元に近づけ、熱い吐息を吹きかけ
るのを忘れない。晶自身が男の子だからこそ、自分が女の子からそんなことをされたら言いなりになってしまうに違いないと
いう行為がどんなものか、充分に承知している。そんな行為を女の子になりきって自分がするのは恥辱のきわみだけれど、
かといって、長い時間をかけて説得している余裕などなく、簡単な説明だけで徹也に言うことをきかせる方法は他に思いつか
ない。
324名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 00:02:10 ID:2FHmUGwG
大胆だな
32520 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/02(土) 04:26:34 ID:F2Gsr8C6
 晶から説明を聞いている間中ずっと耳朶に熱い吐息を吹きかけられたために赤く上気した顔で、徹也はちらと後ろの様
子を確認した。晶の言う通り、小学校低学年くらいの男の子の姿があった。今はまわりの様子を物珍しそうにきょろきょろ
見まわしているが、いつ晶のスカートの中に興味をしめすかしれたものではない。
「本当だ。あの男の子の身長だと、スカートの中、見えちゃいそうだね。僕の可愛いガールフレンドがスカートの中を覗か
れるだなんて、絶対に許せない。でも、大丈夫だよ。僕が守ってあげるから、晶ちゃんは何もしないでそのままじってして
いればいいよ」
 男の子を目の隅にとらえながら、徹也は晶の耳元に囁きかけた。まわりに声が聞こえないように配慮してというよりも、晶
と顔を近づけるのが目的なのだろう、心配するふりをしているものの、どことなく顔がにやけている。
「え? ううん、あの、本を貸してもらえればそれでいいのよ。お尻は自分で隠すから」
 晶の胸の内を後悔の念がよぎった。どうやら、徹也を自分の言いなりにさせるために使った『女の子の武器』が予想以上
の効き目を発揮して、ますます徹也が晶のとりこになってしまったようだ。
「駄目駄目。そういうことは僕がしてあげる。僕はどんなことがあっても晶ちゃんを守るって決心したんだから」
 晶の抗弁など華麗にスルー。徹也は軽く首を振って自分の体を晶にぴったりと押しつけ、それまで晶の手を握っていた左
手を離して言った。
「本当はずっと手を握っていてあげたいんだけど、晶ちゃんに近い方の手で雑誌を持たないとお尻を隠してあげられないか
ら我慢してね。手を離すのはちょっとの間だけだから、寂しくても我慢するんだよ。エスカレーターからおりたらすぐにまた手
をつないであげるから」
 晶が口にした甘ったれた声。晶が吹きかけた熱い吐息。徹也はもうすっかり舞い上がってしまい、自分が晶に対して寄せ
ているのと同じくらい晶が自分に対して好意を抱いてくれているものだと信じ込んでしまっているようだ。
「ううん、でも、あの……」
 尚も何か言いかけた晶だが、すぐに諦めたような顔になって言葉を途中で飲み込んだ。後ろの男の子がいつ周囲の光景
に飽きて、すぐ目の前にある晶のスカートの中に興味をしめすかと思うと気が気ではない。徹也と言い争っている余裕など
ないのだ。
32620 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/02(土) 07:21:30 ID:F2Gsr8C6
「それじゃ、こうして、と。うん、こんな感じかな」
 徹也は左手を後ろにまわして、雑誌でスカートの裾をそっと押さえた。
 と、指先が晶のお尻に軽く触れる。
「や……」
 晶の口から細い悲鳴が漏れた。
「あ、あの、ごめんね、晶ちゃん。僕、そんなつもりじゃないんだよ。ただ、エスカレーターがちょっと揺れたから……」
 女の子のお尻に触った経験など一度もないのだろう、徹也はしどろもどろになって言い訳を始めた。
「……わかってる。優しいお兄ちゃんがわざとこんなことするわけないもん、気にしないで」
 思わず少女めいた悲鳴をあげてしまい羞恥の念にかられながら、晶は徹也の横顔をちらと見て言った。「優しいお兄
ちゃんがこんなことするわけないもん」とは言ったものの、晶だって男の子だから、徹也の胸の内はお見通しだ。仲良く
なれた可愛い女の子と体を寄せ合ってエスカレーターに並んで乗り、しかも、自分の手を女の子のお尻のあたりに持っ
ていけるせっかくの口実ができたとなれば、ちょっとした失敗を装ってついついちょっかいを出してみたくなるのも仕方な
いだろう。見た目はカップルだが、中の人は男どうし。徹也の気持ちを慮って、晶は、こんな人混みの中でまさか男声で
怒鳴りつけるわけにもゆかずと判断し、徹也の見え透いた言い訳を受け容れることにした。ただ、同時に、「わざとこんな
ことするわけないもん」と、二度と同じようなことをしないよう、やんわり釘を刺すことも忘れない。
「ありがとう、わかってくれて。晶ちゃんに嫌われたら、僕、春休みが終わっても学校へ行けないほど落ち込んじゃっただ
ろうな。じゃ、今度こそちゃんとするから、晶ちゃんは手摺りにしっかりつかまってるんだよ」
 晶がわざと見逃してくれたのをどれほど理解しているのかわからないが、徹也はほっとした顔つきになり、改めて晶の
スカートの裾を雑誌で覆い隠した。 
 スカートの中を覗かれるかもしれないという不安からようやく逃れることができて、晶は胸の中で安堵の溜息をついた。
 が、その直後、下腹部が切なく疼き出すのを感じて、顔をかっと上気させてしまう。
 公園で小学生の男の子たちにブラジャーを見られながら覚えた疼き。そうして、喫茶店で徹也にナプキン姿を想像され
ながら覚えた疼き。今、晶が下腹部に感じている疼きは、それとまるで同じものだった。
32720 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/02(土) 08:49:13 ID:F2Gsr8C6
 小学校の半ばまでは美也子に対してしきりにお兄ちゃんぶっていたのが、高学年になると身長で追いつかれ、中学校
では圧倒的な差で逆転され、とうとう「今度は私が晶を守ってあげる」と美也子に告げられた時にふと覚えた被虐的な悦
び。自分が一人では何もできない無力な存在になってしまったという思いにとらわれ、『庇護』という名目の『支配』を受け
ることになったことを知った時に覚えた異形の悦び。晶の下腹部をじんじんと疼かせていたそんな歪んだ悦びが、自分
よりも年下の中学生の男の子に身を委ねざるを得ない状況に追いやられた今、ふたたび下腹部を妖しく疼かせているの
だった。年下の徹也を「お兄ちゃん」と呼んで甘えてみせなければスカートの中を覗き見されるのではないかという不安か
ら逃れることができなかった自分のことが、それこそ本当に幼い女の子のよう思われて激しい屈辱と羞恥を覚えるのだが、
その恥辱さえもが、下腹部を切なく疼かせる妖しい悦びに変わってゆく。
 自分でも、そんな心の動きにうっすらと気づいていた。気づいていたからこそ、そんな歪んだ感覚が自分の胸の奥底に
ひそんでいると知って、思わず顔をほてらせてしまうのだ。
「どうしたの、晶ちゃん? 顔が真っ赤だけど、熱があるんじゃないの? やっぱり袖無しの洋服じゃ寒くて、風邪をひいち
っゃたんじゃない?」
 不意に顔を真っ赤に染めた晶に、徹也は気遣わしげに言った。
「……ううん、風邪なんかじゃないよ。あたし、時々こうなっちゃうんだ。急に胸がきゅんってなって顔が熱くなるの。でも、
すぐに元に戻るから心配しないで。ごめんね、心配かけちゃって」
 じんじんと痺れるように疼く下腹部の感覚に瞳をうっすら潤ませ、熱に浮かされたような声で晶は応えた。

                       * * *

「私たちのお目当てはこの階の一番奥にある洋服屋さんなんだけど、その前に晶ちゃんをトイレに連れて行ってくるわね。
日曜日の夕方前だと、特に女子トイレは長い行列ができてると思うから少し時間がかかるんじゃないかな。その間、徹也
君はどうする? 徹也君もトイレに行くにしたって、男子トイレはすぐに空くからから、私たちを待っている間、暇になっちゃ
うでしょう?」
 喫茶店のあったフロアのすぐ上は、衣料品関係のテナントが集まったフロアになっている。エスカレーターからおり立っ
た美也子は、通行人の邪魔にならないよう徹也と晶をフロアの隅に連れて行って、そう訊いた。「トイレに行ってくる」ので
はなく、「晶ちゃんをトイレに連れて行ってくる」と表現するあたり、すっかり晶のことを手のかかる妹扱いしているのがあり
ありだ。
32820 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/02(土) 12:39:29 ID:F2Gsr8C6
「あ、じゃ、その間にCDショップに行って新しいCDの予約を済ませておきます。新曲のリストも見ておきたいから、いい暇
潰しになると思います」
 美也子の問いかけに、徹也は、手にした音楽関係の雑誌を軽く振ってそう応えた。
「ああ、それがいいわね。徹也君、もともとはCDショップへ行くためにバスに乗ってたんだものね。なのに無理矢理つきあ
わせちゃって、ごめんなさいね。たしか、CDショップは二つ上のフロアだったっけ。じゃ、ちょっと余裕を見込んで三十分後
にここで待ち合わせってことにしましょう」
 美也子は徹也に向かって軽く頷くと、晶の手を握って言った。
「大好きなお兄ちゃんと離れ離れになるのは寂しいでしょうけど、ほんのちょっとの間だから我慢するのよ。晶ちゃんがトイ
レをすませて、徹也お兄ちゃんがCDショップから戻ってきたら、もういちどお手々をつないでもらえばいいんだから」
 けれど、当の晶は、トイレと聞いて弱々しく首を振るばかりだ。
「あ、あたし、トイレなんて行かなくていい。トイレへ行かなくても大丈夫だから」
 晶はおどおどした様子でそう言うと、手を引いて歩き出そうとする美也子に逆らって足を踏ん張った。
 けれど、そう言ってはみたものの、本当は晶も内心ではトイレへ行きたくてたまらなかった。今日はトイレへは、午前中に
自分の家で行ったきり、美也子の家でひとしきり他愛ないお喋りに興じた後この奇妙なおままごとにつきあわされる羽目に
なり、女の子の格好を強要された上で強引に外へ連れ出され、公園で小学生や幼稚園児たちと遊ばされ、バスに乗せられ
てこのショッピングセンターに連れてこられるまでの間、一度も行っていない。それに加えて、丈の短いノースリーブのサン
ドレスを着せられているせいで、日射しがある場所はまだしも、建物の中や日陰に入ると体が冷えて仕方ない。そんな状態
だから、エアコンの利いたバスに乗ってすぐ感じた尿意は、喫茶店に入った時にはもう既にかなり強くなっていた。徹也にナ
プキン姿を想像されながら覚えた下腹部の疼き。それと同時に感じた、また別の疼きの正体は、じわじわと高まってきてい
た尿意によるものだった。それもあって晶はジュースを飲むのを躊躇っていたのだが、結局はお人好しのウエイターのせい
で特別にたっぷり飲まされてしまう羽目になって、ただでさえ強まっていた尿意は、今やもう殆ど我慢できないほどになって
いる。
 けれど、他の使用者がいなかった公園のトイレとは違い、大勢の人が列をつくっているに違いないショッピングセンターの
女性用トイレに入る勇気はなかった。それに、見た目は申し分のない少女だから女性用トイレに入るのを見咎められる恐れ
はないに違いない(むしろ、今の晶が男性用トイレに入ったら、それこそ大騒ぎになるだろう)が、女性用のトイレで用をたし
たりしたら、それで自分の中の何か大事なものが音をたてて崩れ去ってしまうような気がして、とてもではないが、美也子の
言いなりにトイレへ連れて行かれるわけにはゆかない。
329名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 13:37:14 ID:F2Gsr8C6
「本当? 本当にトイレへ行かなくても大丈夫? トイレへ行っとかなくておもらしでもしちゃったら、恥ずかしい思いをする
のは晶ちゃん自身なのよ?」
 足を踏ん張る晶の顔を、美也子は疑わしそうな目つきで見おろした。
「……だ、大丈夫だってば……」
 美也子が口にした『おもらし』という言葉に、晶は少し自信なさげにぽつりと応えた。正直、あとどれだけ我慢できるか自分
でもわからない。わからないけれど、我慢するしかない。
「そう、大丈夫なの」
 美也子は手を引っ張るのをやめ、自分の腰に右手の甲を押し当てると、唇を「へ」の字の形に結んだ晶の顔をじとっと見
据えて念を押すような口調で言ってから、やおら唇を晶の耳元に押しつけて笑いを含んだ声で囁きかけた。
「でも、そうよね、大丈夫よね。おもらししちゃっても、晶ちゃんはちゃんとおむつ着けてるもん。おむつだから、おもらししても
おしっこで床やスカートを汚しちゃうようなことはないもん、大丈夫だよね。ショーツの代わりにおむつを着けてあげたお姉ち
ゃんに感謝してちょうだいね、おむつの晶ちゃん」
「そ、そんな……」
 何度も『おむつ』という言葉を繰り返し口にする美也子の横顔を晶は恨みがましい目で睨みつけた。けれど、睨みつけるだ
けで、それ以上は何もできない。
 そんな晶の反応を楽しんででもいるかのように美也子は少し間を置いてから、おかしそうに付け加え囁いた。
「でも、おしっこは漏れなくても、おしっこを吸った吸収帯はぷっくり膨れちゃうんだよ。おむつのお尻のところがぷっくりまん
丸に膨らんで、スカートをたくし上げちゃうんだよ。いくらスカートの裾を引っ張っても、お尻がまん丸になるからスカートも
まぁるく膨らんじゃって、紙おむつの中におもらししちっゃたこと、一目でわかるようになっちゃうんだよ。それでも、大丈夫な
んだよね、晶ちゃんは。だって、もう五年生だもん。赤ちゃんなんかじゃないんだもん、おむつをおしっこで汚したりなんてし
ないよね。格好いいボーイフレンドがいるレディなんだもん、おしっこを吸ってまん丸に膨らんだ紙おむつ姿でよちよち歩く
なんて恥ずかしいことしないよね?」
330名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 14:20:16 ID:ldcHKpLZ
おしっこ期待sage
331名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 15:41:33 ID:CjiGgNQC
男色大名信玄イメージソング「やらないか」
唄:戦国男声合唱団
(原曲・きらりん☆レボリューションOP「バラライカ」)
バックコーラス(ウホッ!ウホッ!ウホッ!ウホッ!ウホッ!ウホッ!やらないか? 
ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!
ふんっふんっ! やらないか?)
ゆらりゆらり ゆれている男の尻ピ〜ンチ
かなりかなりヤバいのよ 助けて丹羽さん クラクラリン
何もかもがマズい戦場(いくさば)にきちゃったよ
たーくさんだ、逃げよ
「小癪な!下郎め!食・ら・え!!」
※ふんっ!ふんふんっ!動かないでっ! やら、やーらないか!?
この腰振りは止められない!
嘘言え こんなに股間の 竿がビンビン ちょっとアッー!なカ・ン・ジ

もう浦上が止められない!
もっといーやーらしく 竿勃てろや!
この 戦場にて や・ら・な・い・か!
バックコーラス(ウホッ!ウホッ!ウホッ!ウホッ!ウホッ!ウホッ!やらないか? 
ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!
ふんっふんっ! やらないか?アッー!)
33220 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/04(月) 03:18:17 ID:Kqu91mY2
「や、やめてよ。そんな恥ずかしいこと言うのはやめてったら……」
 晶は今にも泣き出しそうな顔をして弱々しく首を振った。
「あ、そう。晶ちゃんがそう言うのなら、やめてあげる」
 晶の懇願に、美也子は意外にあっさり引き下がった。けれど、それは、晶の胸の内を慮ってのことなどでは決してない。
「晶ちゃん、ジュースを飲んだ後、喫茶店でずっとそわそわしてたでしょ? お店の中をきょろきよろ見まわしたりしててさ、
何を探してるのかなって思ってお姉ちゃん、晶ちゃんのことずっと様子を見てたからよぉく知ってるんだよ。それに、智子お
姉さんがレジでお金を払ってる時も、お店の隅の方をじっと見つめてたよね? 晶ちゃんが見てた所の先にトイレの入り口
があったのもお姉ちゃんは知ってるんだよ。それに、下の階で智子お姉さんたちと別れてエスカレーターがある所まで歩い
てる途中、トイレの前を通り過ぎた時、晶ちゃん、横目で何度もトイレの入り口をちらちら見てたよね? お姉ちゃん、先に
歩いてたけど、そんなこともちゃんと知ってるんだよ。だから、正直におっしゃい。晶ちゃん、おしっこしたいんでしょう? ト
イレへ行かなくても大丈夫だなんて、そんなの、本当じゃないんでしょう?」
 美也子は晶の耳元で囁きかけるのはやめたが、まわりを行き交う通行人には届かないくらいには声をひそめつつも、徹
也には聞こえるよう充分に張りのある声で、問い詰めるみたいにして言った。
「……」
 美也子の言っていることは本当だ。まさかそれほど詳しく観察されているなんて気がつかなかったけれど、美也子の言う
通りだった。それでも晶は、本当のことを応えることもできない。
「あらあら、困った子だこと。徹也お兄ちゃんと離れるのが寂しくて、本当はトイレへ行きたいくせに行かなくても大丈夫だ
なんて強情張っちゃって。でも、このままトイレへ行かずに徹也お兄ちゃんと一緒にCDショップへなんて行ったりして、そこ
でおもらししちゃったら、徹也お兄ちゃんにも迷惑がかかるのよ。恥ずかしい目に遭うのが晶ちゃんだけだったら仕方ないけ
ど、晶ちゃんを連れてる徹也お兄ちゃんも、おもらししちゃうような子をガールフレンドにしてるんだってまわりの人たちに思
われて恥ずかしい思いをしなきゃいけないのよ。そんなこともわからないの?」
33320 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/04(月) 04:30:05 ID:Kqu91mY2
 美也子はわざと呆れたように肩をすくめてみせ、徹也の方に振り向いて溜息交じりに言った。
「どう思う、徹也君? 五年生にもなってこんなに聞き分けのない子がガールフレンドだなんて、徹也君もこれからいろい
ろ苦労しそうね。ま、徹也君は優しいからこんな困った子でもちゃんとリードしてくれるかもしれないけど、でも、これから先
が本当に思いやられるわね。五年生にもなって、トイレもちゃんと行けないなんて」
 それに対して、それまで黙って二人のやり取りを聞いていた徹也が真顔で晶に言った。
「お姉さんの言う通りだよ、晶ちゃん。トイレへ行くのもいやがるほど僕と一緒にいたいって思ってくれるのは嬉しいけど、で
も、おもらししちゃって困るのは晶ちゃんなんだから、お姉さんにトイレへ連れて行ってもらわなきゃ駄目だよ。僕もなるべ
く早くCDショップから戻ってくるようにするから、その間に晶ちゃんはちゃんとおしっこをすませておきなさい。そうしたら、ま
たすぐに手をつないであげるから。晶ちゃん、もう五年生だもん、いつまでも駄々をこねてないで、お姉さんの言うことも僕
の言うことも、ちゃんとわかるよね?」
 二人からそう責めたてられては、もうこれ以上は我を通せない。
 晶は渋々のように小さく頷くと、徹也の顔と美也子の顔をおどおどと見比べてから、おぼつかない足取りで歩き出した。
「そうそう、それでいいんだよ。寂しいのは少しの間だけだから、ちゃんとトイレへ連れて行ってもらうんだよ。じゃ、晶ちゃん
のこと、よろしくお願いします、お姉さん」
 最後の方はもう完全に晶が自分のものだというふうな口調で言って、徹也はエスカレーターの昇降口に向かって駆け出し
た。
「やれやれ、やっとトイレへ行く気になってくれたのね、晶ちゃん。お姉ちゃんが言っても駄目だったのに徹也君が言ってくれ
たら途端に素直になっちゃうだなんて、本当に晶ちゃんは徹也お兄ちゃんのことが大好きなのね。これからも晶ちゃんが駄
々をこねた時は徹也君にお願いしようっと」
 美也子は晶の羞恥を煽るためにさかんにひやかして言い、再び晶の手首を強く握って、すたすたと歩き出した。
33420 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/04(月) 05:51:35 ID:Kqu91mY2
「や、やだ、そんなに速く歩かないでよ、お姉ちゃん」
 履き慣れない踵の高いサンダルのせいで、美也子が少し速く歩くと、ちゃんとついて行けなくなってしまう。おぼつかない
足取りで体をよろめかせながら、晶は美也子に懇願した。
「でも、ゆっくり歩いてちゃトイレに間に合わないかもしれないでしょ? こんなに大勢の人がいる所でおもらししちゃっても
いいの?」
 美也子はもう声をひそめることもなく、周囲に聞こえることを気に留める様子もしめさずに、しれっとした顔で言った。
「……」
 美也子の声を耳にした買物客の視線が自分の方に向けられるのを感じた晶は言葉を失い、身を固くしてその場に立ちす
くんでしまった。
 その拍子に、美也子の手がすっと離れる。
「え……?」
 晶は一瞬きょとんとした顔つきになって自分の右手を見つめた後、慌てて顔を振り仰いだ。
 いくら大勢の買物客の中にまぎれ込んでしまったとはいえ、180センチを超える身長の美也子で、しかもまだ手が離れて
すぐのことだから、その後ろ姿をみつけるのは簡単なことだった。
 けれど、みつけるのは簡単でも、追いつくのは決して容易なことではない。晶のおぼつかない足取りでは、買物客でごった
返す通路を、人混みを掻き分けて美也子に追いすがることなど到底できない。
 しかも、最初のうちこそはっきり見えていた美也子の後ろ姿は、陳列棚やマネキン人形の陰に隠れて、あっという間に晶の
視界から消えてゆく。
(や、やばい。こんな歩きにくいサンダルを履かされてこんな大勢の人の中に取り残されて、これじゃ、思うように進めないじゃ
ねーか。くそ、美也子のやつ、どういうつもりなんだよ。あの中坊をけしかけてまで俺をトイレへ連れて行こうとしたくせに、途
中で急に姿を消しちまうなんて、どういうつもりなんだよ、ったく)買物客の流れに中で立ちすくみ、肩と肩とが触れ合うたびに
今にも倒れてしまいそうに体をよろめかせて、晶は胸の中で毒づいた。
 けれど、それは本気で美也子を罵倒しているのではない。人混みに押し流され思うように歩くこともままならない心細さに
加え、もう我慢の限界が近づいてきているのが明らかな尿意の高まりのため、そんなふうに心の中で強がってでもみせない
と、もうどうしていいのかわからないほどに晶の気持ちは追い詰められていたのだ。今の晶は、それこそ、トイレへ連れて行
ってもらう途中で姉と離れ離れになってしまい途方にくれて今にも泣きだしそうになっている幼い女の子そのままだった。
33520 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/04(月) 07:44:18 ID:Kqu91mY2
 雑踏にもみくちゃにされる晶と違って、美也子の方は平然としたものだ。並外れて背が高く引き締まった体つきのおかげ
で、少々の人混みは苦にならない。人の流れに押しやられることなく、自分の思い通りに歩きまわることなど雑作ない。そ
んな美也子だから、晶の手を離したのは、人混みに押し流されて仕方なくなどということでは決してない。最初から人混み
の中に晶を独り取り残すタイミングを図っていたのだ。それが、おぼつかない足取りで自由に歩くことさえままならない上に
ひどい尿意を覚えているに違いない晶が大勢の人の波に揉まれてどんな反応をしめすのか、それを物陰からこっそり眺め
て楽しむためなのは、いうまでもないことだろう。
(ちょ、嘘だろ。ほんとに冗談じゃないぞ。さっきは恥ずかしさもあってトイレなんか行かないって言っちゃったけど、このまま
じゃマジやばいじゃん。もう恥ずかしがってる余裕なんかねーよ。後のことは後のことだ。女子トイレへ入るのを恥ずかしが
ってる場合じゃねーぞ、俺。けど、とにかく、トイレへ行くにしたって、この人混みの中から抜け出さなきゃいけいけないって
のに。くそ、どうしてこんなに歩きにくいんだよ!)心の中でそう呟く晶だが、体をよろめかせ、右往左往するばかりで、もう自
分がどっちを向いているかさえわからなくなってくる。
(こんなことなら、中坊について行った方がよかったかもしれないな。あいつだったら、どんな人混みでも、俺の手を離すな
んてことしないんだろうな。どんどん人が向かってきても、人の波を突っきって、俺をトイレへ連れて行ってくれるんだろうな。
あいつ、どんなことがあっても俺のこと守ってやるって言ってくれたもんな……)急ぎ足で通路を駆け抜けた小太りの中年
女性と肩が触れ合い、大きく体がよろめいた拍子にちらとエスカレーターが見えた。そこにまだ徹也の姿があるんじゃない
かと晶は思わず目を凝らしてしまい、じきに、そんなことをしている自分に驚き戸惑う。
(な、なに考えてんだ、俺。中坊に助けてもらおうだなんて、んとになに考えてんだよ)戸惑いながらも、晶の頬がうっすらと
ピンクに染まった。それは、目の前にいないボーイフレンドのことを思い出してういういしい羞じらいの色を浮かべる少女そ
のままの風情だった。

                        * * *

 それからしばらくして、館内放送を報せるかろやかなチャイムの音がショッピングセンター中に響き渡り、それに続いて、
涼やかな女性の声がスピーカーから流れた。
『迷子のお知らせをいたします。パステルブルーの生地にヒマワリのアップリケの付いたサンドレスを着た、遠藤晶ちゃんと
おっしゃる女の子を迷子センターでお預かりしています。心当たりの保護者の方は迷子センターまでお越しください。なお、
迷子センターは、衣料品フロア中央付近にございます。繰り返し迷子のお知らせを――』
 何度も繰り返し晶の名を呼んで迷子を知らせる館内放送を聞く美也子の顔には、妖しい笑みが浮かんでいた。
33620 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/05(火) 04:10:27 ID:y9Wau+vc
 本当なら、実は高校生である晶が迷子センターで保護されているなどと知ったらひどく驚いてしまうところだろうが、驚く
どころか笑みを浮かべているのは、晶が迷子センターに預けられることになった経緯を美也子が全て見届けていたから
に他ならない。偶然を装って晶から手を離し、人混みにまぎれるようにして晶のもとから離れた美也子は、試着室や陳列
棚を巧みに使って晶の目を避け、あっという間に姿を消した後、晶に気取られぬよう注意を払いながらフロアの一角に身を
ひそめ、晶がどんな行動を取るか興味津々といった顔で見守っていたのだ。
 そうやって美也子がじっとみつめる中、かろうじて人混みの中から抜け出すことができた晶は、天井に吊ってある案内板
を見上げ、トイレの場所を確認すると、壁際に添ってゆっくりと歩き出した。本当は急ぎたくてたまらないのだが、おぼつか
ない足取りでは駆け出すこともできず、それになにより、もう尿意が我慢できるかできなかいというところまで強まってきて
いるため、余計な力を入れることはできなかった。そうしてようやくトイレの近くまで辿り着いた晶だったが、女性用トイレの
入り口にできている長い行列を目にするなり、絶望的な表情を浮かべざるを得なかった。もうすぐトイレだから頑張れと自
分を励ましながら足を引きずるようにして歩き続け、やっとのことこの苦痛から解放されると安堵しかけていたものだから、
幾らかは予想していたこととはいえ、実際に長い行列を目の当たりにすると、余計に絶望的な気分になってしまう。
 思わず晶は、すがるような目で男性用トイレの入り口に目を向けた。長蛇の列の女性用トイレとは対照的に、男性用トイ
レの入り口は閑散としていた。ひょっとしたら中で順番待ちくらいはしているかもしれないが、女性用トイレの混雑ぶりと比
べれば嘘みたいな空き具合だ。
 しばらく迷ってから晶は顔を伏せ、男性用トイレの入り口をちらちらと何度も上目遣いに見ながら、おずおずと歩き出した。
もう躊躇っている余裕はない。このまま女性用トイレの行列に並んでいても、順番がまわってくるのに10分くらいかかるか
もしれない。もう、そんなに我慢し続けられる自信はない。実のところ、人混みに揉まれれ体が大きくよろめいた時にも、お
ぼつかない足取りで壁に体を預けるようにしてここまで歩いてくる時にも、僅かとはいえ、おしっこの雫で紙おむつの内側を
濡らしてしまっていた。体がよろめいた時に倒れまいとして両足を踏ん張ったせいで、下腹部に余計な力が入ってちょろっと
こぼれ、履き慣れない踵の高いサンダルのためにどうしても不自然な歩き方になってしまうせいで、それがやはり下腹部に
思わぬ負担になってちょろっと溢れ出てしまっていた。しまったと思った瞬間に慌てて膀胱を閉じたから量はさして多くはな
いものの、体の後ろ側に折り曲げられたペニスの先から溢れ出たおしっこの雫が紙おむつに吸い取られ、そのじとっとした
感触がお尻の方に広がってくる肌触りは羞恥のきわみだった。
33720 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/05(火) 05:51:44 ID:y9Wau+vc
 女の子の格好をさせられるにしても、これが実際の年齢に合わせて女子高校生ふうの衣装に身を包まれていたら、とて
もではないが男性用トイレに足を踏み入れることなど思いもよらなかったろう。本当は高校生の男の子とはいえ、見た目は
完全に女の子の晶だから、実際の年齢に似つかわしい衣類で女装して男性用トイレに入ったりしたら、それこそ、女子高
校生がどうしてこんな所に?という好奇の目が集まるに違いない。けれど、今の晶は、どこからどう見ても小学生の女の子
だ。幼い女の子なら、おしっこがしたくてたまらず、混み合っている女性用トイレを避けて空いている男性用トイレに入っても、
好奇や非難の目を向けられるどころか、むしろ、「おやおや、可哀想に。ま、仕方ないな」といった、どこか微笑ましげな目で
見守ってくれるだろう。――もうこれ以上は紙おむつを濡らすわけにはゆかず、切羽詰まった胸の中でそう思い至った晶は、
女性用トイレの列を離れ、男性用トイレの入り口に向かっておずおずと歩き出したのだった。小学生の女子児童そのままの
自分の容姿を利用しようとしている自分自身に激しい嫌悪感は抱いたものの、それで思いとどまるわけにはゆかないほどに
晶は追い詰められていた。
 女の子の格好をして、まさか堂々と胸を張って男性用トイレへ向かうこともできず、いかにも恥ずかしそうに顔を伏せて歩
き出した晶だが、視線を床に落としてばかりなのがいけなかった。列を離れてすぐ、トイレから出てきた初老の女性とぶつ
かってしまったのだ。晶はちゃんと前を見ていず、初老の女性もハンカチをバッグにしまいながら歩いてきたため注意が散
漫になっていて、互いに、歩速を殆ど緩めずにぶつかってしまった。本当なら、小柄とはいえ男子高校生である晶とまとも
にぶつかっては初老の女性が体をよろめかせてしまうところだろうが、今の晶は、踵の高いサンダルのせいで足取りがおぼ
つかないのに加えてぎりぎりのところで尿意に耐えているという状態だ。そのため、自分よりも小柄な初老の女性とぶつかっ
た衝撃で、晶の方が大きく体をよろめかせ、いとも簡単に尻餅をついてしまった。
「あ、大丈夫、お嬢ちゃん? ごめんなさいね、叔母ちゃん前をよく見ていなかったものだから思いきりぶつかっちゃって。大
丈夫? どこか痛いところはない?」
 両脚を「へ」の字に曲げた立て膝ぎみの姿勢で床にお尻をつき、どことなく呆然とした顔つきの晶に向かって、慌てた様子
で女性が声をかけた。
「大丈夫? どこか痛いの、お嬢ちゃん?」
 呼びかけに対して一向に言葉を返す気配のない晶に向かって、女性が、ますます心配そうな様子で重ねて声をかける。
338名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 07:18:44 ID:jkhJZH/o
超期待sage
33920 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/05(火) 07:51:34 ID:y9Wau+vc
 けれど、女性が繰り返し声をかけても、晶が言葉を返すことはなかった。
 いや、言葉を返すことはなかったのではなく、言葉を返すことができなかったと言った方が正確だろう。女性とぶつかっ
て尻餅をついた衝撃で、それまで我慢に我慢を重ねてきたおしっこが、とうとう堪えきれなくなって、一気に溢れ出てしま
ったからだ。大勢の買物客が行き交うショッピングセンターの一角、トイレ待ちの長い行列のすぐそばで床にお尻をつけ、
それこそ一人ではトイレへも行けない幼児そのままに紙おむつをおしっこで濡らしてしまう屈辱と羞恥。ペニスの先から
溢れ出したおしっこが、元々はさらさらだった不織布をじとっと湿らせながら紙おむつの内側いっぱいにじわじわ広がって
下腹部を包み込んでゆく湿っぽい感触。これでは、女性に言葉を返すことなどできるわけがなかった。
 だが、晶が押し黙ったままでも、晶がスカートの中に紙おむつを着用していて、それを今まさに濡らしてしまっている真っ
最中だという恥ずかしい事実は、すぐに女性の知るところとなる。
 女性は、どこか虚ろな目で壁をみつめたまま言葉も返さず立ち上がろうともしない様子に、脚に怪我でもしたのかもしれ
ないと心配になって晶の下半身に目を向けたのだが、その直後、
「あ……」
と驚いたような声をあげたかと思うと、慌てて自分の口を掌で押さえた。女性の目に映ったのは、はだけたサンドレスの裾
から三分の一ほど覗いているハート模様の紙おむつだった。倒れる時にふわっと舞い上がったスカートが、晶が立て膝ぎ
みの姿勢で尻餅をついたために捲れ上がったままになって、恥ずかしい下着があらわになってしまっているのだった。しか
も、内側の不織布がうっすらと黄色く染まってゆく様子が、淡いピンクの紙おむつの薄い表地を透かして、おぼろげながら
見える。そればかりでなく、女性の目の前で、紙おむつの内側の吸収帯がじわじわ膨れてゆく。
 育児の経験もあるし幼い孫がいてもおかしくない年代の女性にとって、晶が今どんな状態にあるのかは一目瞭然だった。
「ご、ごめんなさいね。叔母ちゃんがもっとちゃんと前を見て歩いてたらよかったのにね。ちゃんと前を見てお嬢ちゃんとぶつ
かったりしけなりゃ、お嬢ちゃんがしくじっちゃうようなこともなかったでしょうにね。お嬢ちゃん、トイレ待ちの列の方から歩い
きたところをみると、随分と我慢してたんでしょう? ずっとずっと我慢してて、なのに、叔母ちゃんとぶつかったせいでしくじ
っちゃって。本当にごめんね」
 どう見ても赤ん坊でも保育園児でもない晶がスカートの中にショーツではなく紙おむつを着けていることに気づいて一瞬は
驚いたものの、すぐに何か事情があるのだろうと推察して心の平静を取り戻した女性は、晶の紙おむつが他の買物客たちの
目に留まらないようようサンドレスの乱れを手早く整えながら、気遣わしげに言った。
340名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 11:04:18 ID:KM5zgWcs
やっちゃった〜


うへあw泣いちゃえ泣いちゃえw
341名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 12:46:37 ID:AS5c6SjQ
ktkr!
342名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 13:21:52 ID:doVJxtT2
これって女性側のえっち的描写ってないの?
男の子いじめて感じちゃうとか。
343名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 14:08:55 ID:02vVrGnL
スレタイ1000回復唱しろよ
344名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 22:49:15 ID:LQ2uH30w
20氏、最高におっきしました。ありがとう
34520 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/06(水) 03:36:49 ID:+Woa93yA
「それで、お母さんはどこにいるの? このままじゃお尻が気持ち悪いから、早く取り替えてもらわないとね。お嬢ちゃんが
トイレへ行ってる間、お母さんはどこで待ってるの? 叔母ちゃんがお嬢ちゃんをお母さんのところまで連れて行って、ちゃ
んと謝ってあげるわね。しくじっちゃったのはお嬢ちゃんがいけないんじゃなくて、叔母ちゃんのせいなんですってちゃんと
事情を説明して謝ってあげるから、お嬢ちゃんはなにも心配しなくていいのよ」
 女性は膝を折り、晶と目の高さを合わせて、優しく諭すように言い聞かせた。それは、おむつ離れの遅い孫がいつものよ
うに粗相をしてしまって母親に叱られることに心を痛める祖母そのままの口調だった。
 けれど、晶からの返答はない。両目は大きく見開いているのだが、あまりの恥辱に、呆けたような瞳が小刻みに震えるば
かりで、そこにはまるで何も映っていないみたいだ。
「困ったわね。このままここに座らせておくわけにもいかないし」
 女性は誰にともなく呟いて思案顔になった。
 そこへ、女性に続いてトイレから出てきた、こちらは四十歳くらいの中年の婦人が声をかけた。
「私もお手伝いしますから、迷子センターへ連れて行ってあげたらどうでしょうか。この子が倒れるところからずっと見てい
ましておおよその事情はわかりましたけど、まさか、こんな大きな子のおむつを大勢の人の前で取り替えてあげるわけに
もいきませんし、とにかく、お母さんか誰か保護者の方を探すのが一番だと思います」
 紙おむつに気づいた女性は晶が好奇の目にさらされないよう気遣って急いでスカートの乱れを整えてやったものの、もう
その時には、小学生らしき晶には似つかわしくない恥ずかしい下着のことに気がついた買物客は少なからずいた。。この中
年の婦人もそのうちの一人で、初老の女性と同じく、晶のスカートの裾から覗く紙おむつを初めて目にした時には随分と驚
いたものの、病気か若しくは何か事故の後遺症のせいなのだろうと推し量ると、トイレトレーニングの済んでいないような小
さな子でもないのにスカートの下にショーツではなく紙おむつを着けているのが(可愛らしい顔つきをしているから尚のこと)
不憫に思えて、ついついなんとかしてあげたいと、初老の女性に手助けを申し出たのだった。
 まるで見知らぬ女性の口から出た『こんな大きな子のおむつ』という言葉が耳に届いているのかいないのか、晶はまだ、
まるで自分を見失ってしまったかのように、虚ろな目を壁に向け、半開きの唇をわなわなと震わせるばかりだった。
34620 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/06(水) 05:26:51 ID:+Woa93yA
「あ、そうですね。迷子センターへ連れて行って館内放送で保護者の方を呼んでもらうのが一番ですね。そうですか、手
伝っていただけるんですか。ああ、よかった。私一人じゃどうしてあげることもできないし、かといってこのまま放ってもお
けないし、ほとほと困っておりましたのよ。私がぶつかって尻餅をつかせてしまったということもあるんですけど、なんだか、
ついつい構ってあげたくなるんですよ、このお嬢ちゃんを見ていると」
 婦人の申し出に安堵の溜息をついた女性は、もういちど晶の顔に視線を走らせ、僅かに首をかしげた。
「おっしゃることは私にもわかります。体の大きさだけを見ると小学校の高学年か中学生くらいだと思うんですけど、なん
でしょう、娘の小さい頃を思い出してしまうような、そんな感じがありますものね。まるで見ず知らずの、本当に今ここで初
めて見かけただけの子なのに、とても不思議ですこと」
 女性の言葉に婦人は相槌を打って、こちらも改めて晶の顔をいとおしげに見やった。
 二人が揃って晶に心惹かれたのは、実は、彼女たちの心の中にある二つの感情のためだった。
 一つは、保護欲。今の場合だと、母性本能と言い換えても差し支えないかもしれない。初老の女性は身近に幼い孫がい
るかもしれないが、それにしても、二人とも、自分の子供たちはもうすっかり成長して、或いは独立し、或いは親に口ごた
えばかりする生意気な年ごろになっていることだろう。そんな二人にとって、すぐ目の前にいる愛くるしい顔つきに華奢な
体つきの晶は、もう十何年あるいは何十年前のまだ幼かった頃の我が子の様子を思い出させずにはおかない、そんな存
在だった。初老の女性とぶつかっただけで簡単に尻餅をついてしまい、しどけなくはだけた可愛らしいサンドレスの裾から
紙おむつを覗かせ、ハート模様の淡いピンク色の紙おむつをおしっこで濡らしてしまう晶の姿が、無償の愛の代名詞でも
ある母性本能をこれでもかと掻きたててやまないのだった。二人とも、まさか晶が実は高校生の男の子だなどとは想像だ
にしていない。晶のことを小学生くらいの少女だと信じてやまない二人にとって、自分たちの目の前でまるで赤ん坊みたい
に紙おむつの中におしっこを溢れ出せる晶は、限りない保護欲の対象だった。付け加えて言うなら、晶が生まれながらの
女の子だったら、あるいは、二人ともこれほどまでには保護欲を刺激されなかっただろう。高校生の男の子の身でありなが
ら、体中がすうすうするサンドレスを着せられ、髪型までアニメキャラの女児そのままにふんわりと整えらた上で人混みの
中に連れ出された晶だからこそ、胸の内にひめたその無力感がいやでも表面に滲み出て、ますます二人の保護欲をくす
ぐっているに違いない。
34720 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/06(水) 07:12:37 ID:+Woa93yA
 もう一つは、保護欲と表裏一体になった支配欲だ。人間に限らず、飼い犬や飼い猫、野生の猛獣も含めて、生まれて間
もない子供は愛くるしい外見をしている。それは、その愛くるしい外見でもって敵の攻撃心をなだめるためだとも言われて
いる。要するに、保護欲に訴えかけて見逃してもらうための手段として、無力な子供は愛くるしい外見をまとっているという
わけだ。けれど、そんな愛くるしさも、一つ間違うと、却って激しい攻撃を招く元になってしまうことがある。攻撃といっても、
肉体的に痛めつけられる類の攻撃ではなく、その愛くるしい外見の持ち主を自分一人で独占したいという邪な願望を持った
者に囚われ、その手から逃げ出す術を奪われるといった、いわば精神的な攻撃だ。人間がペットを飼うという行為にしても、
動物と触れ合うことで心が癒されるからという側面はあるが、そんなものはおためごかしに過ぎず、本来なら野山を駆けめ
ぐっている筈の動物たちを様々な方法で従順な性格の持ち主につくり変えた上で飼い主の意に従わせることに無上の悦び
を覚える、支配欲に満ちた行為だと言い換えることが可能だろう。人間は誰でも、程度の多少はあれ、胸の奥底にどす黒い
支配欲を隠し持っているものだ。女性と婦人は今、限りない保護欲をかきたてられると同時に、自分の思うままにできそうな
愛くるしくも無力な愛玩動物を見るのと同じ目で晶の顔をみつめているのだった。
 限りない保護欲と果てしない支配欲。おそらく、美也子もこの二つの感情のとりこになってしまっているのだろう。昔はしき
りにお兄ちゃんぶっていた晶が、いつしか自分よりも体も小さく無力な存在になってしまっていることに気づいた美也子の胸
の内で異様に成育した保護欲と支配欲。大きく成育しただけでなく歪んで異形の相を持つに至ったその感情が、加虐的な
悦びを餌に、宿主である美也子に命じて、己の欲望を満たすために蠢いていると言っていいのかもしれない。けれど、その
責が美也子一人にあるとは言い切れない。美也子の胸の内に巣くう、晶に対する異形の保護欲と支配欲。それを成長させ
たのは、晶自身なのかもしれない。世の中には、『魔性の女』と呼ばれる女性たちが確かにいる。意識して男をだふらかし言
いなりにさせた上で破滅に追い込む『悪女』とは違って、自らの意思で男たちを呼び寄せるのではなく、男たちが勝手に思い
を寄せ、その思いを成就しようとしながら果たすことがかなわず、いつしか破滅の途へと足を踏み入れてしまうような、そんな
類の女性たちだ。『魔性の女』と呼ばれる女性がいるのなら、ならば、『魔性の女装子』と称される男の子がいても道理では
ないだろうか。一見したところでは美也子によって一方的に攻めたてられるばかりの晶だが、別の角度から見れば、晶が美
也子に自分を攻めたてせさていると言えないだろうか。いや、攻める攻められるといった表現を使わず、互いが磁石の一方
の極どうしの関係にあるのだと言った方がいいだろうか。互いが互いに惹かれ合い、その間に走る妖しい磁力線によって周
囲の者たちの心を吸い寄せ、いつしか異形の磁場の中に取り込んでしまうような、そんな二人。だからこそ、妖しい磁力線の
とりこになって、晶に対して道ならぬ恋心を抱く徹也のように、自分よりも年上の晶を妹扱いしてやまない香奈や恵美のよう
に、赤ん坊でも保育園児でもないくせにおむつが外れない晶のことを不思議に思わなくなってしまった美優の母親のように、
誰しもが晶と美也子に関わり合いを持とうとするのだろう。まるで、知らず知らずのうちに『魔性の女』のとりこになってゆく男
どものように。
348名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 12:21:41 ID:4ZqtgtOs
GJ!!いつもありがとう!!

でも一つだけ、
“しくじっちゃった”が子供(と思ってる)相手に言うセリフとは・・・う〜ん?
“おしっこ失敗しちゃった”に脳内変換して読んでます。
あくまで個人的感想ですが。
349名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 14:07:13 ID:Damw0Gtq
では失禁
350名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 16:24:25 ID:HBA0n964
うちのばぁちゃんは言う>しくじった
351名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:57:14 ID:S9esFwfD
はじめから一気に読んだが




最高
そしてもう400KB超えててワロタ
35220 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/07(木) 03:36:30 ID:3R605wdi
>>348 , >>350
う〜ん、人それぞれというか、地域によっても表現はいろいろみたいで
おむつを「あてる」というのも、信州地方(だったかな?)じゃ「はめる」という表現をするとか聞いたこともあるし

けど、せっかくなんで、機会があったら次は「おしっこ失敗しちゃった」を試しに使わせていただきまつ
35320 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/07(木) 03:37:27 ID:3R605wdi
「さ、そろそろいいかな。叔母ちゃんたちが迷子センターまで連れて行ってあげるから、ほら、立っちしようね」
 おしっこを溢れ出させている間に強引に抱き起こすこともできず、一分ほど待ってから、女性と婦人が力を合わせて晶
の手を引いた。晶が赤ん坊などではないことは充分に承知しているのだが、その愛くるしさに、初老の女性はつい幼い孫
を相手にしている時と同様、『立ってちょうだい』ではなく『立っちしようね』という幼児言葉を口にしてしまう。
 女性の力だから、簡単にというわけにはゆかないものの、二人が協力すれば、心ここにあらずといった状態で、自分の
意志で立ち上がるわけではないけれど抵抗するそぶりもみせない小柄な晶の体を引き起こすのは難しいことではない。
「はい、お利口さんね。それじゃ、スカートの裾をちゃんとしてあげるから、そのままじっとしているのよ」
 最初のうちこそ自分がぶつかって晶に尻餅をつかせてしまったと恐縮しきりだった女性だが、いつのまにか晶のことを
すっかり幼い孫扱いで、幼児言葉をやめようともせず、小さな子供をあやすように言って、スカートの裾に手をかけた。
 途端に女性は、はったしたような顔つきになって、傍らに立ってこちらの様子を見守っている中年の婦人に向かって小さ
く手招きをした。
「あら、どうかされました?」
 婦人は少しばかり怪訝そうな表情を浮かべつつ、女性に手招きされるまま晶のスカートにそっと触れた。が、こちらもすぐ
に驚いたような顔になってすぐに手を離してしまう。
「ね、濡れてしまっていますでしょう?」
 スカートから手を離して指先をじっとみつめる婦人に向かって、女性は思案顔で言った。
「え、ええ……紙おむつのギャザーから横漏れしちゃったのかしら、びしょびしょというほどじゃありませんけど、スカートの
後ろの方が濡れてしまっていますね。やはり、すぐにでも迷子センターに連れて行って保護者の方に来ていただかないと
いけないんじゃないでしょうか」
 女性は晶のサンドレスのお尻のあたりと自分の指先とを見比べながら小さく相槌を打った。
35420 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/07(木) 04:36:43 ID:3R605wdi
 布おむつと違って、紙おむつは内側の生地全面でおしっこを吸い取るのではなく、おしっこが出てくるあたりを中心に縫
い込んだ高分子吸水材が、吸い取ったおしっこをゼリー状に固めてしまうような仕組みになっている。更に、もしも吸収材
で吸い取れなかった分があったとしても、おむつの内側は全面が吸水性のいい不織布になっていて、しかも、横漏れを防
ぐためのギャザーもしっかりしているから、おしっこが外に漏れ出すことは滅多にない。だからメーカーも、例えば「おしっ
こ3回分も楽々吸収」とかいう宣伝文句を謳っていたりもする。ただ、それにも限界はある。「おしっこ3回分」といっても、
1回分のおしっこの量としては、あくまでも平均的な数値を使って算出しているわけだ。例えば、生後半年の乳児なら1回
分の量はこれくらい、生後一年の赤ん坊ならこれくらいという数値を使って、対象のおむつが吸い取れる最大量を割り算
することで求めた概略値でしかない。それに加えて、乳幼児にしても、介護が必要な病人や老人にしても、そもそも、おむ
つを必要とする人が意識的におしっこを我慢するというケースは希だ。意識ははっきりしているのに足腰が弱って自力では
トイレへ行けないといった怪我人はともかくとして、気がついたら粗相してしまっていたという状態にある人たちだからこそお
むつが手離せないというのが一般的だろう。
 それに対して、晶の場合は、バスに乗ってすぐに覚えた尿意にずっと耐え、限界ぎりぎりというところまでおしっこを我慢し
ていたのが、女性とぶつかって尻餅をついた衝撃でとうとう堪えきれなくなり一気におしっこが溢れ出たものだから、普通の
おしっこの量を想定してつくった学童用の紙おむつでは吸水能力が及ばないのも仕方ない。更に、「どれだけの量のおしっ
こを吸い取ることができるか」という吸水性に加えて、「どれだけの速さでおしっこを吸い取ることができるか」という吸水対応
性も問題になってくる。高分子吸収材にしても不織布にしても、おしっこが余りに勢いよく溢れ出してくると、短時間の内に全
てを吸い取ることができず、沁み出させてしまうのだ。「ちょろちょろ」と流れ出るおしっこなら一滴残さず吸い取ることができ
るおむつでも、「じゃあじゃあ」と迸り出るおしっこだと全部を吸い取ることができずに外へ漏らしてしまうことになるわけだ。し
かも晶は、男の子なのに、男の子のしるしであるペニスを後ろ側に折り曲げられて女児用の紙おむつを穿かされていた。そ
のため、吸水帯の位置とおしっこの出口との位置が微妙にずれてしまっていて、それもおしっこが紙おむつから横漏れする
原因の一つになったに違いない。
35520 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/07(木) 06:14:20 ID:3R605wdi
 そんな事情で、晶のおしっこは、かなりの量が紙おむつから漏れ出てしまった。これが、立ったままのおもらしなら、紙
おむつのギャザーから漏れ出たおしっこは内腿を伝って床に落ち、スカートを濡らすようなことはなかったかもしれない。
けれど実際は床に尻餅をついた格好でおもらしをしてしまったものだから、スカートの前の部分は捲れ上がっていたもの
の、スカートの後ろの方はお尻の下敷きになってしまっていて、おむつから漏れ出たおしっこでじっとり濡れてしまったの
だった。
「そうですわね。このままだと人目にもついてお嬢ちゃんが可哀想ですし、早く連れて行ってあげた方がよろしいでしょうね」
 女性も婦人に軽く頷き返し、改めてスカートの乱れを整えようと再び手を伸ばしかけた。
 が、じきに、あっという声をあげて手を止めてしまう。
「今度はどうなさいました?」
「これをご覧ください。これ、どういたしましょう?」
 早口で尋ねる婦人に、女性は、晶のお尻の膨らみのすぐ下あたりを指差して困惑した顔つきで訊き返した。
 訝しげな表情で女性の指差す先に視線を向けた婦人の目に映ったのは、紙おむつのギャザーから漏れ出て晶の太腿
を伝い、内腿や膝の裏を濡らしながら滴り落ちる幾つもの雫だった。どうやら、吸収帯ではなく不織布に吸い取られたおし
っこが、二人が晶を引き起こした拍子に、あまりの量の多さのため不織布から沁み出してギャザーから横漏れしてしまっ
たらしい。
 赤ん坊でもないのにおしっこでおむつを汚してしまう屈辱。おしっこを教えられない幼児でもないのにおもらしで両脚を濡
らして羞恥。今まさに晶は、大勢の目の前で、二つの恥辱を合わせて味わっている真っ最中だった。ただ、あまりの恥辱の
ために、自分が今どんな状況に置かれているのかはっきりと意識できずにいるということが、逆にたった一つの救いといえ
ば救いだろうか。
「本当、どういたしましょう。ハンカチで拭いてあげたいところですけど、そうすると、私が後で困ったことになりますし」
 婦人は、少し考えてから、幾らか後ろめたげな口調で言った。
「ええ、私も自分のハンカチで拭いてあげたいのはやまやまですけれど、今持っているハンカチは長男の嫁が母の日に贈
ってくれた大事なハンカチですし……」
「あの、よしろければ、これをお使いください」
 初老の女性と中年の婦人が困ったように顔を見合わせているところに横合いからそう声をかけたのは、小さな女の子を連
れた若い母親だった。
35620 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/07(木) 08:20:25 ID:3R605wdi


× 両脚を濡らして羞恥。
○ 両脚を濡らしてしまう羞恥。
357名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 09:08:29 ID:Tt0t+9aI
>355
× 「あの、よしろければ
○ 「あの、よろしければ
35820 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/07(木) 09:21:48 ID:3R605wdi
わぁい、>>357が意地悪だよ〜


いや、嘘
フォロー多謝です
35920 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/07(木) 09:25:11 ID:3R605wdi
「私は予備の分も持っていますので、全部お使いくださって結構です。赤ちゃんと違って大きなお嬢さんですから、ちゃん
と拭いてあげようとするとたくさん必要になるでしょうし」
 そう言って母親が差し出したのは、晶が肩に掛けている小物入れの鞄に入っているのと同じ、携帯用のパッケージに入
った赤ちゃん用のお尻拭きだった。
 母親はお尻拭きのパッケージを女性に手渡した後、穏やかな笑顔でこう続けた。
「本当は私もお手伝いすればいいんですけど、一人のお嬢さんにあまりたくさんの人数でかかりきりになると却って邪魔に
なりそうですので、遠慮させていただいています。でも、手助けが必要なら、声をおかけください。どんなことでもしますから。
たぶん、ここにいらっしゃるみなさんも同じ気持ちだと思いますよ」
 母親の言葉を耳にして揃って後ろを振り向いた女性と婦人は、トイレ待ちの列に並んでいる女性たちが一様に晶の様子
を見守っているのを知った。
 見守っている――確かに、その場に居合わせた全員が晶の具合を心配して気遣わしげに見守ってはいる。見守ってはい
るのだが、けれど、全員の気遣わしげな顔に、それとはまるで別の表情が浮かんでいることも否定はできない。晶とぶつか
った初老の女性がスカートの乱れを整えてやる前に目敏く紙おむつのことを知った者も少なくないし、女性に続いてトイレか
ら出てきた婦人が口にした「こんな大きな子のおむつを」という言葉を耳にした者も大勢いる。小学生高学年くらいの女の子
がスカートの中にショーツではなく紙おむつを着け、自分たちの目の前でその紙おむつをおしっこで汚してしまったのだとい
う事実に、列に並んだ女性たちはうずうずするような好奇の念を抱き、自分たちがその中にどっぷりと浸ってしまっている日
常生活では滅多に目にすることのかなわぬ出来事に妖しく心を揺らめかせ、なにやら見てはならぬものを目の当たりにし
てしまったようなどこか後ろめたくてどこか淫靡な光景に心奪われて、初老の女性や中年の婦人と同じく、知らず知らずの
うちに異形の保護欲と支配欲を掻きたてられているのだった。お尻拭きのパッケージを差し出した若い母親も、そのにこやか
な笑顔のお面を外せば、どす黒い支配欲と胸の中をうずうずさせる好奇の念とをない混ぜにした奇妙な笑みを浮かべている
に違いない。けれど、だからといって、誰を責めることができる由もない。全ては、晶と美也子とを二つの極にした妖しい磁場
の中でのできごとなのだから。
360357:2007/06/07(木) 22:53:05 ID:X+et20hI
他の作品では誤字脱字をたくさん見かけるけど、20さんはこちらが読む時には間違いを上げているので、見つけたら、つい・・・(笑
361名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 23:14:02 ID:fg8xy9Mq
いい感じの漏らし方だ>晶タソ
36220 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/08(金) 03:40:19 ID:rgLIJyXg
「ありがとうございます。それじゃ、使わせていただきます。お嬢ちゃん、お尻とあんよを綺麗綺麗してあげるから、そのま
まじってしていてね」
 そこにいる全員が紙おむつのことを知っているとわかれば、ギャザーから横漏れするおしっこを拭き取るのに、晶に対
して無用の気遣いをする必要はない。初老の女性は、若い母親に向かって軽く会釈をしてから、晶が着ているサンドレス
の裾をぱっと捲り上げた。それを、中年の女性が横合いから手を伸ばして、スカートの裾が落ちないよう支え持つ。
 晶の下腹部を包み込むハート模様の紙おむつと、ギャザーから漏れ出して内腿や膝の裏を伝い落ちるおしっこの雫が
誰も目にもあらわになった。
「ママ、あのお姉ちゃん、赤ちゃんじゃないのにおむつしてるよ。亜美より大きいのに、赤ちゃんみたいにおむつしてるよ」
 トイレ待ちの列の中ほどから甲高い声が聞こえて、公園で出逢った美優と同い年くらいの幼い女の子が、驚きと好奇に
目をまん丸にして晶のことを指差し、傍らにいる母親の顔を見上げていた。
「駄目よ、亜美。そんなこと大きな声で言ったりしたら、あのお姉ちゃんが恥ずかしがって可哀想でしょ?」
 母親はしきりに我が子の言動をたしなめるのだが、当の母親にしたところが、事の成り行きに好奇の念を駆りたてられ
ているのがありありだ。
「うん、そうだね。赤ちゃんじゃないのにおむつだなんて、恥ずかしいもんね。亜美、もうパンツだけど、もういちどおむつよ
って言われたら、恥ずかしくて泣いちゃうかもしれない」
 亜美と呼ばれた幼女は、自分のスカートをぱっと捲り上げ、アニメキャラのバックプリントがついた自分のショーツと晶
の紙おむつとを何度も見比べて言った。
「でも、おもらししちゃったら、恥ずかしいおむつに逆戻りだからね。ちゃんとおしっこを教えられなかったら、亜美がどんな
に泣いて謝っても、パンツじゃなんておむつを穿かせるからね。約束よ、いいわね?」
 母親は、晶の膝の裏を伝って滴り落ちるおしっこのしずくを凝視しながら、娘のお尻をぽんと叩いた。
「うん、わかってる。だから、トイレを待ってる間も、ちゃんと我慢してるでしょ? 亜美、赤ちゃんじゃないもん。それに、あ
のお姉ちゃんみたいにおむつじゃない、パンツのお姉ちゃんだもん」
 亜美はもういちど自分のショーツと晶の紙おむつとを見比べて、少しばかり意地になって言い返した。
36320 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/08(金) 05:02:33 ID:rgLIJyXg
 そうこうしているうちに、初老の女性がお尻拭きをパッケージから抜き取って晶の内腿に押し当てた。
 そのひんやりした感触に一瞬だけ晶の下腹部がぶるっと震えたものの、反応はそれだけだった。
 日ごろから幼い孫の面倒をみているのだろう、最初の頃こそぎこちなかった女性の手が、いつのまにか滑らかに動いて
おしっこの雫を綺麗に拭き取ってゆく。晶はまだ自分自身を取り戻すことなく(あるいは、あまりの羞恥に耐えかねて、自失
したふりを続けているのかもしれないが)女性のなすがままだった。

 そうして念入りにおしっこの雫を拭き取った後、女性と婦人が二人がかりで晶を迷子センターに連れて来たのだが 迷子
センターに連れて来られた後も晶は呆けたような顔のままだった。若い女性の係員と初老の女性とが何度も交互に話しか
けても、何も耳に入らないのか、まるで反応がない。住所や年齢、誰と一緒に来たのかということを係員も女性も優しい口
調で何度も問いかけるのだが、一言も返事がない。
「もういちどだけ訊くから、お姉ちゃんに教えてね。お嬢ちゃん、お名前はなんていうのかな?」
 若い係員は、これで駄目なら名前を聞き出すのは諦めて服装と見た目の年齢だけを館内放送で知らせて心当たりの保
護者に来てもらおうかと考えながら、晶の顔を正面から覗き込むようにして言った。
 と、係員が口にした『お姉ちゃん』という言葉に反応したのか、晶の瞼がぴくっと震えて、今にも消え入りそうな
「……晶。あ、あたし、遠藤晶……」
という、ぽつりと呟くような弱々しい声が唇をついて出た。
「そう、お嬢ちゃんの名前は晶ちゃんっていうのね。晶ちゃん、遠藤晶ちゃんね。うん、わかった。すぐにお家の人を探してあ
げるわね。もう大丈夫だから、心配しないで待っててね」
 ようやく名前を聞き出すことができた係員は、それが実は晶の本当の名前ではないという事実など知る由もなく、安堵の色
を浮かべ、迷子を報せる館内放送を依頼するために内線電話の受話器を持ち上げた。
 晶の本当の苗字は井上。晶が係員に告げた遠藤というのは、美也子の苗字だ。晶が自分の名前の上に美也子の苗字を
付けたのは、たまたま知り合いが買物にでも来ていて、館内放送で晶の本名が呼ばれるのを聞きつけ、迷子センターにやっ
て来るかもしれないということを恐れてのことだろうか。あるいは、それとも……。
36420 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/08(金) 07:14:58 ID:rgLIJyXg
 迷子を報せる館内放送で晶の名前が呼ばれたのには、そんな経緯があった。
 胸の中でほくそ笑みつつその経緯を存分に堪能していた美也子だが、初老の女性が迷子センターから立ち去ろうとしな
いことに気がつくと、さすがにちくりと心が痛んだ。女性がぶつかったおかげで晶はますます恥ずかしい目に遭うことになり、
美也子はますます加虐的な妖しい悦びに舌なめずりすることができたのだが、女性にしてみればまるで思ってもみなかっ
た事態に遭遇してしまったわけで、いい迷惑に違いない。なのに、(もう一人の中年の女性が、館内放送が流れて、これで
一安心というふうな顔で迷子センターをあとにした後も)晶が粗相をしてしまったのは自分に責任があるのだということを保
護者に説明するために、迷子センターに残ってくれているのだ。
 一瞬は晶をこのまま迷子センターに放置して買物客たちの好奇の目にさらしておくのも面白いかなと思った美也子だが、
それではあまりに女性が気の毒だと気づいて、晶を引き取るために、いささか残念そうな面持ちで迷子センターに向かって
歩き出した。
 が、下りエスカレーターを勢いよく駈けおり息を弾ませて迷子センターの方に走って行く徹也の姿に気づいて、身をひそめ
ていた物影から幾らも進まぬうちに、美也子の足がぴたっと止まった。
「晶ちゃん、大丈夫かい、晶ちゃん!?」
 迷子センターに駆け込んだ徹也は、厚めのタオルを敷いた椅子に頼りなげな様子でちょこんと腰掛けた晶の姿を認める
と、係員や女性の存在などまるで無視して晶の目の前に立ち、腰をかがめて晶と目の高さを合わせて、いかにも心配そう
な声で話しかけた。
 その声に晶はおずおずと顔を上げ、目の前にいるのが徹也だと気づくと、椅子からぱっと立ち上がり、両手の掌をぎゅっ
と拳に握りしめ、肩をわなわなと震わせて、涙声で叫んだ。
「お、お兄ちゃんの馬鹿ぁ! あ、晶のことほっ放り出してどこ行ってたのよ! 一人ぽっちで、あ、晶、どれだけ寂しかった
か、お兄ちゃんになんかわかんないんでしょ!? 晶、晶……一人ぽっちで晶、とっても……わ、わぁ〜ん」
 涙声混じりの叫び声が、最後の方は、紛れもない泣き声に変わってしまう。
 晶は幼児そのまま手放しで泣きじゃくりながら、徹也の首筋にしがみついた。もう二度と離すまいとでもするかのように、
徹也の首筋の後方にまわした両手を力一杯組み、晶の肩に顔を載せて、両の目からぼろぼろと涙の粒をこぼし続ける。
365名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 09:26:40 ID:5swICVot
堕ちたー!
o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪
366名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 13:28:18 ID:hqIw4hLv
ある種の悟り
367名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 16:47:46 ID:AmEpzg6/
ウホっ
368名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 19:43:03 ID:x2EJUQYY
もう戻れないなw
36920 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/09(土) 03:33:22 ID:yb78xinM
>>364

× 晶の肩に顔を
○ 徹也の肩に顔を

気づくのが遅くなってしまいましたが訂正よろしく
37020 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/09(土) 03:34:33 ID:yb78xinM
「え? でも、一人ぽっちったって、晶ちゃん、お姉さんと一緒だったんだろう? お姉さんにトイレへ連れて行ってもらうっ
ていうから、僕はCDショップに行ったんだよ。そんな、ほっ放り出してなんかじゃ絶対ないよ」
 まるで事情を知らない徹也は、困惑した表情で、それでも優しく晶に言い聞かせた。
「だって、だって、お姉ちゃん、途中で晶の手を離して、どっか行っちゃったんだよ。晶、お姉ちゃんを探したけどみつから
なくて、それで、今度はお兄ちゃんを探したのに、お兄ちゃんもどこにもいなくて。晶、一人ぽっちになっちゃって、たくさん
人がいるからトイレへ行くのも大変で……それで、トイレが混雑してて、それで、それで……ふ、ふぇ〜ん」
 泣きじゃくりながら甘えた声でそう説明する晶の様子は、到底のこと演技とは思えない。エスカレーターの上で雑誌を貸
してくれるよう計算尽くで少女を装い甘えてみせた時とはまるで別人のように、心の底から徹也に頼りきっているのがあり
ありと感じられる。
 健常な高校生の男の子でありながら大勢の人前で紙おむつを汚してしまい、紙おむつが吸い取れなかったおしっこの
雫で内腿といわず足首といわずしとどに濡らしてしまうという想像を絶する羞恥を味わった晶の心の奥底に、いつしか徹
也に対する依存心が芽生え、今やその依存心が胸の中いっぱいに膨れあがっている状態だった。自身のことを『僕』で
はなく、『あたし』でさえなく、幼児さながら下の名前で『晶』と呼ぶようになったのも、その表れだ。
「あ、途中でお姉さんとはぐれちゃったの? だったら、寂しかったよね。とっても心細かったよね。そんなことになるってわ
かっていたら僕も一緒にトイレへ行ってあげたのに。でも、もう大丈夫だよ。僕がいるから、もう寂しくないよね? 館内放
送が聞こえて、慌てて晶ちゃんのこと迎えにきてあげた僕がいるから、もう平気だよね? お姉さんもすぐに来てくれるに
決まってるから、もう心配しなくていいんだよ。だから、ほら、いつまでも泣いてないで笑おうね。可愛い晶ちゃんには、そ
んな泣き顔じゃなくて明るい笑顔がお似合いなんだから」
 最初はわけがわからず戸惑った表情を浮かべていた徹也だが、幾らか事情が飲み込め、晶がすっかり自分に頼りきり
になっていることを知ると、すっと目を細めて、いかにも年長者ぶった様子で優しく言いい、いつまでも泣きやまない幼児を
あやすように、晶のお尻をスカートの上からぽんぽんと叩いた。エスカレーターで晶のスカートの中が見えないよう雑誌で
後ろの少年の目から隠すのに紛れて恐る恐る触れた時とは違い、それこそ、幼い妹を泣きやませるためという感じで、ごく
自然な振る舞いだ。
 けれど、掌がスカートに触れた途端、はっとしたような表情が徹也の顔に浮かぶ。
37120 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/09(土) 04:51:05 ID:yb78xinM
「え……?」
 晶のお尻をスカートの上からぽんぽんと叩いた徹也は、掌に伝わってくるじとっとした湿っぽい感触に、なんともいいよう
のない顔つきになった。同時に、さっき晶が「トイレへ行くのも大変で……それで、トイレが混雑してて」と言った直後に泣き
じゃくり始めたのを思い出す。
「まさかと思うけど、ひょっとして晶ちゃん……」
 徹也は再び困惑の表情を浮かべて、途中まで出かかっていた言葉を慌てて飲み込んだ。まさかそんな馬鹿なという思
いもあるし、万が一そうだとしても、はっきり口にするのは晶が可哀想だという思いもある。
 不意に、迷子センターの中に静寂が訪れた。聞こえるのは、ひっくひっくとしゃくりあげる晶の泣き声だけ。
 その時になってようやく、ことの成り行きを見守っていた初老の女性が徹也に向かっておずおずと声をかけた。
「あの、失礼ですけど、このお嬢ちゃんのお兄さんですか? 差し出がましいことを言うようで申し訳ありませんけど、どう
か、お嬢ちゃんを叱らないであげてくださいな。お嬢ちゃん、ちゃんと我慢なさっていたんですよ。きちんとトイレ待ちの列に
並んで、自分の番が来るのを我慢して待っていたんですよ。でも、とうとう我慢できなくなったのかして男性用トイレの方へ
歩き出したところだったんでしょうね、そこへ私が前をよく見ていないでぶつかってしまって、それで、おしっこを失敗しちゃ
ったんです。おしっこを失敗しちゃったの、お嬢ちゃんのせいじゃないんです。みんな、私のせいなんです。だから、お嬢ち
ゃんを叱らないであげてください。お願いです、お兄さん」
 晶が『お兄ちゃん』と呼ぶのを耳にして徹也のことを実の兄と思い込んだのだろう、女性は真剣な表情で懇願した。
 女性の口から何度も繰り返し発せられる『おしっこを失敗しちゃった』という言葉にこれでもかと羞恥を煽られた晶が、徹
也と目を合わせまいとして、徹也の肩の上に載せた顔を首筋にぎゅっと押し当てた。生まれて初めてできたガールフレンド
の体温をこれ以上はないくらい身近に感じて胸がどきどきと高鳴る上に、女性の述べた内容があまりに衝撃的だったため、
徹也は一言も返答ができない。
「わかっていただけましたでしょうか? お嬢ちゃん、私とぶつかったりしなかったら、おしっこを失敗しちゃうこともなかった
んですよ」
 徹也が押し黙ったままなのを晶の粗相に対する怒りのためだと勘違いした女性は、少し困ったような顔になって言い募っ
た。
「ですから、私がぶつからなけりゃ、おむつを汚しちゃうようなこともなかったんです。尻餅をついたままおむつを汚しちゃって、
それでおしっこが横漏れしてスカートやソックスを濡らしてしまったようですけど、それもみんな私のせいなんです。だから、
どうぞ、お嬢ちゃんを叱らないであげてください」
37220 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/09(土) 05:50:22 ID:yb78xinM
 そう言って伏し拝むように頭を下げる女性の姿を呆然とした顔でみつめ、
「……お、おしっこを失敗しちゃったって……トイレが混雑してたって言ってすぐに晶ちゃんが泣き出しちゃったの、やっば
り、そういうことだったんだ……」
と呟きながら、徹也はおそるおそるといった様子で、晶が着ているサンドレスのお尻のあたりにもういちど掌を押し当てた。
 さっき掌から伝わってきたじっとり濡れた感触は思い違いなどではなかった。徹也は、さっき胸に抱いた、まさか、けれど
万が一、という思いが図らずも的中してしまっていたことに少なからぬショックを受けた。そうしてすぐ、女性が口にした「お
むつを汚しちゃって」という言葉を思い出す。
「……晶ちゃん、お、おつむだったの? もう五年生なのに、おむつなの、晶ちゃん……?」
 うわごとのように呟きながら、徹也は、スカートに押し当てた掌を晶のお尻の形に沿ってそろりそろりと下におろしていっ
た。
 と、お尻の膨らみのすぐ下のあたりにさしかかったところで、その手がぴたりと止まる。
 サンドレスの薄い生地を通して、普通のショーツなどとは明らかに違う少しばかりごわごわした感触が伝わってきた。そ
れに加えて、おしっこを吸って膨れ上がった吸収帯のぷにゅぷしゅした感触。
「……本当だ。これって、おむつだよね? おしっこをたくさん吸った紙おむつだよね?」
 熱に浮かされたように徹也はそう言い、いったん止めた手を再びゆっくりおろし始めた。
 いくらもしないうちに、徹也の手がギャザーに触れる。
 徹也は少しだけ迷ってから、晶の両脚の間に指先を差し入れた。
 横漏れしたおしっこのせいでじとっと湿った内腿の感触がなまめかしい。
「や、やだ。そんなとこ触っちゃやだってば、お兄ちゃん」
 両の脚の間に割って入ってくる徹也の指遣いに晶は思わず体をくねらせ、それまでの泣き声を喘ぎ声に変えて、頬をぎ
ゅっと押しつけた徹也の首筋に熱い吐息を吹きかけかけてしまう。
 大勢の買物客がいる中でおむつを汚してしまった上に、漏れ出たおしっこで下半身を濡らしてしまった羞恥。自分よりも
年下の中学生の男の子から逆に幼い妹のようなガールフレンドとして扱われ、しかも恥ずかしい下着の秘密を知られてし
まった屈辱。そんな恥辱が妖しく姿を変えた被虐的な悦びに晶の下腹部が切なく疼き出し、じっとり濡れた紙おむつの中
で、お尻に方に折り曲げられたペニスがいやらしく蠢きだしていた。
373名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 05:56:19 ID:tnlZdyD3
何という羞恥の嵐!
こりゃ晶キュンのティンポギュンギュンだな(笑)
美也子タンに叱られながらドピュドピュイキそう
37420 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/09(土) 08:11:32 ID:yb78xinM
>>372

× 吐息を吹きかけかけて
○ 吐息を吹きかけて

× お尻に方に折り
○ お尻の方に折り

重ね重ねすみません
勝手ですが、以後、小さな誤字は脳内訂正よろしくということでお願いしまつ
37520 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/09(土) 08:12:45 ID:yb78xinM
「あ、ご、ごめんね、晶ちゃん。まさか晶ちゃんがおむつだなんて思ってもみなかったから、僕、驚いちゃって。すぐに手を
離すから、本当にごめんね」
 どこか甘ったれて聞こえる晶の声に胸が早鐘のように高鳴るのを感じながら、徹也はかっと顔を熱くし、晶の両脚の間
に差し入れた手を慌てた様子で引き抜いた。
 その拍子に、人差指と中指の腹で、両脚の間に挟まって窮屈そうにしている晶のペニスの先をぎゅっと押してしまう。お
しっこをたっぷり吸ってぷっくり膨らんだ吸収帯の上からだから、徹也にしてみれば、自分の指先が触れたのがペニスだ
とはわかない。たとえ、おしっこを吸った吸収帯にしてはちょっと固めの感触だなと思うことがあっても、まさか自分の幼い
ガールフレンドが股間にペニスを隠し持っているなどとは夢にも思わないから、少しばかり不思議そうな顔つきになるだけ
ですんでしまう。
 それに対して晶の方は、じんじんと痺れるように切なく疼く下腹部の中でも最も敏感な部分を不意に刺激されたのだから、
たまったものではない。あっという声をあげて体がのけぞり、膝から力が抜けて、そのままへなへなと倒れこんでしまいそ
うになる。
「どうしたの、晶ちゃん? 大丈夫かい、気分が悪いのかい?」
 徹也は、左手を晶の腰にまわし、右手でお尻の膨らみのあたりを抱えるようにして、晶が倒れないよう慌てて支えた。
 そのおかげでかろうじて倒れることは免れた晶だが、紙おむつのギャザーと太腿の皮膚との間にできた僅かな隙間から、
再びおしっこの雫が幾つか膝の裏の方へ伝い落ちるのは止められなかった。迎えが来るまで晶は椅子に座っていたため、
不織布に吸い取られた筈のおしっこの内の幾らかが晶の体重のせいで紙おむつの内側に滲み出していた。それが横漏れ
防止用のギャザーによってかろうじて堰き止められていたのだが、へなへなと崩れ落ちそうになった晶が両足を踏ん張り、
同時に徹也が紙おむつの上から晶のお尻を支えたものだから、とうとう外に漏れ出してしまったのだ。
 一度は初老の女性の手で綺麗にしてもらった太腿と膝の裏側をおしっこの雫がつっと伝い落ちる感触に、晶はぶるっと腰
を震わせた。
「あっ、大変」
 ギャザーから漏れ出たおしっこの雫に目敏く気づいた若い女性の係員が、座面が濡れるのを防ぐために椅子の上に敷い
ていた厚めのタオルをつかみ上げ、晶のお尻のすぐ後ろの床に膝をついた。
37620 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/09(土) 13:08:33 ID:zQsqHYbu
「すぐに拭いてあげるから、そのままじっとしていてね。お姉さん、保母さんの資格を取るために短大でお勉強していて、お
休みの日だけここでアルバイトしているの。まだ一人前じゃないけど、一年生の時にも実習でいろいろ経験してきたから心
配しなくて大丈夫よ。さ、あんよを綺麗綺麗しようね」
 大きななりをしてまるで赤ん坊みたいに紙おむつのギャザーから漏れ出たおしっこの雫を拭いてもらう晶の恥ずかしさを
少しでもやわらげようと気遣っているのだろう、若い係員は、おしっこやおむつのから話題をそらすために簡単な自己紹介
をしながら、椅子の上からつかみ上げた厚めのタオルを晶の太腿に押し当てた。
 けれど、そのさりげない自己紹介の内容が却って晶の羞恥をくすぐる結果になってしまう。晶が見た目通りの小学生なら、
高学年にもなっておもらしをしてしまったという恥ずかしさは覚えつつも、自分よりもずっと年上の優しそうなお姉さんに全て
を委ねるのは苦にならないかもしれない。けれど、実際は高校二年生になる晶からすれば、短大の二年生になる係員とは
三つしか年の差がない。その程度の年齢差なら、女性の方が年上のカップルも何組もある。そんな、男と女として交際して
もおかしくないほどの年齢差しかないのに、晶が実際は高校生の男の子だということを知る由もない係員は、実習で触れ合
うことの多い幼い子供に対するのとまるで変わらぬ態度で接してくるのだ。一人ではトイレへ行くこともできず、おしっこを教
えることもできなくて、おむつ離れできない幼児に対するのとまるで同じ態度で。その態度が実は晶の羞恥をどれほど煽っ
ているかも気づかずに。
 しかも、幾ら実習を受けているとはいっても、まだきちんとした資格を取っているわけでもなく、経験を積んでいるわけでも
ない。ギャザーから漏れ出たおしっこの雫をタオルで拭き取るにしても、どこか力まかせなところがあるのは否めない。日ご
ろから孫の面倒をみている初老の女性の手の動きと比べると、どうしても雑で乱暴な感じがする。そのため、係員がタオル
を動かすたび、指や手の甲が容赦なくペニスに触れ、晶の下腹部の疼きをこれでもかと強めるのだった。徹也と同様、係員
も、まさか自分の手が吸収帯の上からペニスをいたぶっていることなど想像だにしない。ただ職務に忠実に、そうして、目の
前に立ちすくむいつまでもおむつ離れできない可哀想な少女がこれ以上おしっこで脚を濡らしてしまわないよう気遣っての
行為が、結果としてどれほど晶の下腹部を疼かせているかも知らずに。
「あ、や……」
 ひどく敏感になってしまっているペニスを若い女性の手で攻められ、そのたびに晶は両脚を擦り合わせ、およそ小学生の
女の子には似つかわしくないなまめかしい喘ぎ声を漏らしてしまう。
37720 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/09(土) 14:31:05 ID:zQsqHYbu
 だが、晶のそんな反応も、本当のことを何も知らない徹也の目には、幼いガールフレンドの羞じらいの仕種としか映らな
い。
「よしよし、大丈夫だよ。ちっとも恥ずかしいことなんてないんだから、晶ちゃんは何も気にしなくていいんだよ。どんな事
情があって晶ちゃんがなかなかおむつ離れできないのか僕にはわからないけど、でも、そんなことで僕は晶ちゃんのこと
嫌いになったりしないからね。約束したよね? どんなことがあっても僕が晶ちゃんのことを守ってあげるって。おむつの
ことだってそうだよ。おむつ離れできないからって晶ちゃんのことをからかったり苛めたりするやつがいたら、絶対に僕が
とっちめてやる。とっちめて、ごめんなさいって言わせてやる。だから、ずっと僕と一緒にいようね」
 徹也は、自分の首筋にすがりついて両脚をしきりにもじもじと摺り合わせる晶の背中をとんとんと叩きながら、優しい声
で言い聞かせた。
「お、お兄ちゃん……」
 徹也に対する依存心を胸の中いっぱいに膨れ上がらせた晶が、涙で潤んだ瞳で徹也の顔を見上げた。
 それと、係員が晶の両脚の間にタオルを差し入れて内腿を伝い落ちるおしっこの雫を拭き取るのとが、殆ど同時だった。
係員が強引にタオルを動かしたため、おしっこを吸ってぷにゅぷにゅになった吸収帯が、これでもかとペニスをくすぐる。
「や、らめぇ!」
 晶は悲鳴じみた喘ぎ声をあげ、徹也の胸元に顔を埋めた。
「らめぇ! お兄ちゃん、晶、変になっちゃうよぉ。助けてよ、お兄ちゃんってば。――や、お兄ちゃん、らめぇ!」
 たっぷりおしっこを吸った紙おむつの中で、晶のペニスがどくん!と脈打った。
(あーあ、やっちゃった。迷子センターのお姉さんにおしっこをタオルで拭いてもらいながらイッちゃうなんて、晶ちゃんてば
本当にはしたない子なんだから。でも、優しいボーイフレンドに抱っこしてもらってイッちゃったんだもの、晶ちゃんも本望よ
ね)何度もその手で晶のペニスをいたぶり、精液を搾り取った美也子には、晶の下腹部が今どんなことになっているのか、
手に取るようにわかる。高校生の男の子でありながら自分よりも年下で同性でもある中学生の男の子の胸に顔を埋め、自
分と三つしか年の差がない短大生の手でペニスをなぶられて、自分のおしっこをたっぷり吸った紙おむつの中にとうとう我
慢できなくなって精液を溢れ出させてしまう時の気持ちはどんなだろう。それを想像する美也子の顔には、なんともいいよう
のない妖しい笑みが浮かんでいた。
378名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 16:32:41 ID:72NTPYph
徹也お兄ちゃんにもたれながら射精・・・ハァハァ
射精後の敏感なペニスをさらにまさぐるのは誰になるのかハァハァ
379名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 19:16:16 ID:RvYRLF/V
1日に何回射精してんだw淫乱すぎ最高w
380名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 20:05:26 ID:DzGxjSvR
しかし美也子ドSすぎだろうwwwww




それがいいんだがww
381名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:06:55 ID:tnlZdyD3
ちょっWWWみさくらWW
ほんと晶ちゃんってはしたない子ねW
>>1日に何回
若いっていいね(笑)
382名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:41:45 ID:GUzknFqk
テラエロスwww
今日も抜きすぎてチンコ痛いww
38320 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/11(月) 03:42:20 ID:n6v1Drp+
「どうしたの、お嬢ちゃん? どこか痛いの? それとも気分が悪いの?」
 突如として悲鳴をあげ徹也の胸に顔を埋めた晶の肩をやさしく叩いて、初老の女性が心配そうに声をかけた。
 けれど、まさか、白いおしっこのおもらしの最中ですとも応えられず、晶は無言で、徹也の胸元に顔を埋めたまま弱々し
く首を振るだけだ。
「ひょっとしたら、またおしっこがしたくなったのかもしれませんね。それで、おしっこを我慢するためにお兄さんにぴったり
寄り添って気をまぎらしてるんじゃないでしょうか」
 無言の晶に変わって横合いからそう言ったのは、タオルでおしっこの雫を拭き取り終えた係員だった。
「でも、ついさっきおむつを汚しちゃったばかりなのに……」
 初老の女性は僅かに首をかしげて思案顔になったが、じきに何か思いついたような表情になって曖昧に頷いた。
「……でも、そうかもしれないわね。おしっこが近くて、おしっこを我慢するのが苦手だからおむつなんですものね。さっき
しちゃったばかりだけど、またしたくなってもおかしくないかもしれない」
 誰にともなくそう呟いた直後、女性の顔色が変わった。
「だけど、そうだとすると、急いでおむつを取り替えてあげないといけないわ。今のおむつはもうたっぷりおしっこを吸ってい
て、これ以上は吸収できるわけないもの。それどころか、さっきのおしっこだって全部を吸い取れなくて、お嬢ちゃんのあん
よが濡れちゃったくらいなのに」
 女性は早口で係員にそう告げ、背中を叩いて晶をあやしている徹也の方に向き直って気ぜわしく訊いた。
「お嬢ちゃんの替えのおむつがどうなっているか、お兄さんだったらご存知かしら? たとえば、お母様なりどなたか保護者
の方が替えのおむつを持ってらっしゃるのなら、携帯電話か何かで急いで連絡をつけてほしいんですけど、そのあたり、い
かがかしら?」
 いかがかしら?と訊かれても、実の兄ではない徹也は何も応えられない。美也子に携帯電話で連絡をつけようにも、番号
は晶とのデートが終わって別れる時に教えてもらう約束になっているから、今はわからない。
「どうやら、実のお兄さんじゃなさそうですね。いえ、最初はお嬢ちゃんのお兄さんだとばかり思っていたんですけど、お嬢ち
ゃんがスカートの下におむつを着けていることも私の説明でついさっきお知りになったばかりのようだったから、ひょっとして
とは思っていたんですけど。でも、困りましたね。お嬢ちゃん、おしっこをあまり我慢できないようだと、ここからトイレへ連れ
て行ってあげる途中で失敗しちゃうかもしれないし。そうなったら可哀想ですものね」
 途方に暮れたような表情を浮かべる晶の顔を見て事情を察した女性は、いたわしげな目を晶の後ろ姿に向け、気落ちした
様子で言った。
38420 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/11(月) 05:35:54 ID:n6v1Drp+
「その子のお姉さんの携帯なら私が番号を知っています。すぐに連絡してみますね」
 不意に、迷子センターの受付のすぐ外から若い女性の声が聞こえた。
 はっとして声の聞こえる方に徹也が目を向けると、淳司がおおげさな身振りで手を振っていて、その横に、携帯電話のボ
タンを押す智子の姿があった。
「え? 二人で映画を観に行ったんじゃなかったんですか?」
 徹也は怪訝そうな表情で淳司と智子の顔を見比べた。
「ん、そうなんだけどさ、観たかった映画、俺達がチケットを買いに行った時にはもう定員いっぱいでさ。それで、次の回を
予約するか、別の映画を観るか、二人であれこれ相談してたんだよ。そしたら、迷子のお知らせとかで晶ちゃんの名前が
聞こえてさ。こりゃ放っとけないやって来てみたんだよ。けど、俺達のすぐ前におまえさんが来てたみたいで、ここはせっ
かくだから気を利かせてボーイフレンドに花を持たせてやろうってことになって、俺と智子はちょっと離れた所から様子を見
てたんだ。けど、どうやら大変なことになってきたみたいだから、こうやってのこのこ姿を現したってわけ。喫茶店を出る時、
智子と晶ちゃんの姉さんが携帯の番号を教え合ってたから、助けになるかと思ってな」
 ぶっきらぼうに言う淳司だが、徹也と晶のことが気になって仕方ないという様子がありありだ。
 智子が携帯電話のボタンを押しているのを見て、美也子は慌てて自分の携帯電話の着信モードを無音のバイブに切り替
えた。迷子センターにかなり近い物陰に身をひそめているから、着信音が鳴ったりしたら、すぐに存在を知られてしまう。
「ところで、さっきはよく言った。おまえさん、ちゃんと男の子してたぞ。晶ちゃんがおむつなのを知って、俺も智子もびっくり
したけど、おまえさん、俺たちよりも驚いただろうな。けど、それでも晶ちゃんのこと守ってやるって言い切ったもんな。まだ
中坊のくせに、なかなか見所あるよ。ちょっとだけ感心したぜ」
 淳司は、携帯電話を耳に押し当てる智子の様子を横目でちらと窺いながら、人の好さそうな笑い顔で徹也に言った。
「そ、そりゃ、びっくりしました。びっくりしましたけど、でも、晶ちゃんが頼れるのは今は僕しかいないから。晶ちゃんのお姉
さん、途中ではぐれたまま、まだどこにいるかわかんないし。僕が守ってあげなきゃ、本当に晶ちゃん一人ぽっちになっちゃ
うから。あ、ううん、そうじゃないや。晶ちゃんが可哀想だとかそんなことより、僕が晶ちゃんを守ってあげたいから守ってあ
げるんです。僕を頼ってくれる晶ちゃん、いじらしいし、それに、こんなとこ言うと晶ちゃんは恥ずかしいかもしれないけど…
…おむつの晶ちゃん、とっても可愛いんです。僕がそばについていてあげないと何もできない妹みたいで、可愛くて仕方な
いんです。だから……」
 徹也は、自分の胸元に顔を埋める晶の後頭部をさもいとおしそうに撫で、紙おむつの上からお尻をぽんぽんと叩きながら、
柔和な表情で目を細めた。
38520 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/11(月) 07:50:17 ID:n6v1Drp+
「あ、なんだと? おむつ姿の女の子が可愛くて仕方ないって、おまい、そりゃ、立派な変態さんだよ? おまい、中坊の
くせしてロリでペドだったのか、ああん? ちょっとでも感心した俺が馬鹿だったよ」
 淳司がしきりに徹也をからからってみせる。けれど、その口調にはまるで毒気というものは感じられない。
「や、やだな、そんなじゃないですってば。そ、それより、晶ちゃんのお姉さんとは連絡がつきそうですか?」
 からかわれた徹也は顔を赤くし、話題を変えようとしてだろう、慌てて智子に話しかけた。その様子がいかにも微笑まし
くて、小学生にしか見えない晶との組み合わせは、ういういしいカップルそのものだ。
「ううん、それが駄目なの。お姉さん、晶ちゃんを探して走り回っていて気がつかないのかしら。呼び出してるんだけど、
電話に出てくれないのよ」
 自分の携帯電話を耳に押しつけたまま、智子は徹也に向かって小さく首を振った。
「それは困りましたね。お嬢ちゃん、いつまでおしっこを我慢できるかしら」
 智子の返答に、初老の女性の表情が曇った。
「あの、私、買ってきます。迷子センターには赤ちゃん用や小さい子用の紙おむつは用意してあるんですけど、このお嬢
さんが使えるような大きなサイズのはありません。だから、薬局へ行ってすぐに買ってきます。その間、お嬢さんのこと
お願いできますか?」
 係員が思い詰めたような表情で言った。
 それを聞いた美也子は、もうそろそろ潮時だと判断し、腰をかがめて物陰を飛び出した。
 けれど、そのまま迷子センターに向かうと、ずっと物陰にひそんで様子を眺めていたことが知られてしまう。それを防ぐ
ために、美也子はいったん通路の奥まで移動し、そこから、さも急いで駆けつけてきたかのふうを装い、息を切らせて迷
子センターの受付に走り寄ることにした。

「あ、やっと来てくれた。着信、聞こえなかった?」
 足音に気がついてくるりと振り向いた智子が、足音の主が美也子だとわかると、ほっとしたような顔になって、ついさっき
まで耳に押し当てていた携帯電話を軽く振ってみせた。
「え、そうだったんですか?」
 美也子は智子に言われてようやく気がついたようにわざと慌てた様子でポケットから携帯電話を取り出し、着信履歴を
確認するふりをしてから、胸の中でぺろっと舌を突き出してしらばっくれた。
「あ、本当だ。ごめんなさい、私、何かの拍子でボタンを押しちゃったのか、マナーモードにしちゃってた。途中ではぐれた
晶ちゃんを探すことばかり気持ちが向いてて、バイブに気づかなかったみたい。本当にごめんなさい」
38620 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/12(火) 04:29:55 ID:U8k9g1EO
「うん、ま、そんなとこだろうなと思ってたけど……」
「あの、こちらのお嬢ちゃんのお姉さんですか?」
 智子の声に重ねて、初老の女性が美也子に向かって気ぜわしげに訊いた。
「あ、はい、そうですけど?」
 女性が何を言いたいのか、美也子には充分わかっている。けれど、そんなそぶりは微塵もみせない。
「あの、申し上げにくいことなんですけれど、お嬢ちゃん、トイレに間に合わずにおしっこを失敗しちゃったんです。あ、で
も、お嬢ちゃんは我慢していたんですよ。ただ、私が注意して歩いていなかったものだから、お嬢ちゃんとぶつかってしま
って、その拍子に失敗しちゃったんです。それでおむつを汚しちゃったんですけど、みんな私のせいなんです。ですから、
お嬢ちゃんのこと、叱らないであげてほしいんです。お願いですから」
 女性は、徹也に対してと同じ説明を美也子にも繰り返した。
 女性に悪意がある筈などないことはわかっていても、自分の恥ずかしい行為を二度も言葉にして聞かされ、晶の羞恥が
いや増す。
 それを、徹也が晶の髪をそっと撫でつけてあやしてやる。晶の胸の中で、徹也に対する依存心がますます大きく膨れあ
がってゆく。
「やだ、晶ちゃん、おむつを汚しちゃったの!?」
 女性の説明を聞き終えた美也子は、本当はこれまでの経緯はじっくり眺めていたくせに、晶の羞恥を煽りたてるためにわ
ざとおおげさに驚いてみせた。
 晶は思わず、徹也の胸元にますます強く自分の顔を埋めてしまう。
「あ、あの、お姉さん。晶ちゃん、こんなに恥ずかしがってるし、おむつのことはもう……」
 晶の髪を繰り返し撫でつけながら、徹也が遠慮がちに言った。
「そうね、済んじゃったことを今更とやかく言っても仕方ないわね。わかりました、妹のことはあまり叱らないでおきます」
 最初の方は徹也に、後半は初老の女性に向かって言って軽く頷き、それから美也子は、徹也の体にしがみついて離れな
い晶のすぐそばに歩み寄った。
38720 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/12(火) 05:51:27 ID:U8k9g1EO
「そういうことだから、お姉ちゃん、晶ちゃんのこと叱らないでおくわね。でも、その代わり、晶ちゃんが何をしちゃったのか、
自分のお口でお姉ちゃんに教えてちょうだい。それと、これからどうして欲しいのか、それもちゃんと言ってちょうだい。晶
ちゃん、お利口さんだもん、ちゃんとできるよね」
 徹也の胸に顔を埋めたまま目だけ動かしておどおどとこちらの様子を窺う晶の瞳を覗き込むようにして、美也子はわざ
と優しい口調で言った。
 けれど、晶からの返事はない。涙に潤む瞳に怯えの色を浮かべて、徹也の胸にすがりつくばかりだ。
「公園のトイレで約束したよね。美優お姉ちゃんに叱られて、『おもらししちゃったらすぐお姉ちゃんに教える』って約束した
よね。でもって、『おむつを取り替えてねってお願いする』って約束したよね。美優お姉ちゃんのママも聞いてたし、お利口
さんの晶ちゃんが忘れるわけないよね。――さ、何をしちゃったのか、ちゃんと教えてちょうだい」
 優しい口調はそのままに、美也子は容赦なく晶を追いつめてゆく。
「……」
 晶は徹也の胸元に押しつけた顔を弱々しく振るばかりだ。
「ふぅん、おもらししちゃったこと、お姉ちゃんに教えられないんだ。おむつを取り替えてって、お姉ちゃんにお願いできない
んだ」
 美也子はわざと呆れたように言い、少し間を置いてから、悪戯めいた口調で続けた。
「あ、そうか。晶ちゃん、大好きな徹也お兄ちゃんにおむつを取り替えてもらいたいのね。いつも叱ってばかりの怖いお姉ち
ゃんより、優しいボーイフレンドの徹也お兄ちゃんがいいんだ。なぁんだ、それならそうと早く言えばいいのに。うん、わかっ
た。じゃ、内気で自分の本心をなかなか口にできない晶ちゃんの代わりに、お姉ちゃんが徹也お兄ちゃんにお願いしてあげ
るわね。晶ちゃんのおむつを取り替えてあげてちょうだいって」
 その言葉に、びくっと体を震わせ、晶は怯えの色を濃くした瞳で美也子の顔を見上げた。
 晶の背中を撫でさする徹也の顔にも困惑の表情が浮かんでいる。
「あら、どうしたの、そんな顔しちゃって? せっかくお姉ちゃんが徹也お兄ちゃんにおむつの取り替えをお願いしてあげるっ
て言ってるんだから、もっと嬉しそうな顔をしてほしいんだけどな」
 美也子は僅かに首をかしげて晶の顔を見おろした。
38820 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/12(火) 08:49:00 ID:U8k9g1EO
「……いじわる。お姉ちゃんの意地悪!」
 それまで無言だった晶だが、美也子の仕打ちにとうとう耐えられなくなったのか、激しく首を振って金切り声をあげた。
「あ、あたしがお兄ちゃんにおむつを取り替えてもらうだなんて、そんなことできっこないの、お姉ちゃんだってよぉく知って
るじゃない! なのに、それなのに、そんなこと言うだなんて、お姉ちゃんなんて大っ嫌いなんだから!」
「駄目だよ、晶ちゃん、お姉さんにそんな口のきき方しちゃいけないよ」
 自分の胸元で突如として感情を爆発させた晶の振る舞いに一瞬は呆然とした徹也だが、すぐに落ち着きを取り戻すと、
幼いガールフレンドを優しくたしなめた。
「お兄ちゃんは黙ってて! これは晶とお姉ちゃんの問題なんだから、お兄ちゃんは何も言わないで黙っててよ!」
 これまでに受けてきた仕打ちによる恥辱の数々が胸の中にくっきり甦ってきて、いったん高ぶった晶の感情はそう易々と
は鎮まらない。おさまりかけていた涙を再び両目からぶわっと溢れ出させながら、激情にかられて晶は悲鳴じみた叫び声
をあげ続ける。
「あ、晶だって好きでおむつなんかじゃないのよ! お、おもらしだって、おむつだって、みんな、お姉ちゃんのせいなんだか
らね! みんなお姉ちゃんがいけないのに、まるで、晶がだらしないからだって言い方しちゃって。そんなお姉ちゃんなんか、
大っ嫌い!」
 晶が叫ぶ通り、恥ずかしい粗相も羞恥に満ちた下着も、どれも美也子が企み仕組んだことだ。けれど、いくら感情を爆発
させた晶でも、本当の事情をあからさまにすることはできない。そんなことをすれば、自分が高校生の音の子だということま
でみんなに知られてしまう。激情にかられながらも、晶にできるのは、美也子をなじることだけだった。
 だが、本当の事情を知らない周囲の者の目には、それが晶が逆切れしているようにしか映らない。晶が美也子をなじれば
なじるほど、初老の女性も係員も淳司や智子も、そうして徹也も、おもらしの恥ずかしさのせいで晶が美也子に八つ当たり
しているのだという思いを強くするばかりだ。
「やめなさい、晶ちゃん。おもらしやおむつがお姉さんのせいな訳ないだろう? 優しくて面倒見のいいお姉さんにそんな八
つ当たりしちゃって、どういうつもりだんだい?」
 もういちど、今度は少し語気を強めて徹也が晶をたしなめた。
 けれど、それまで胸の中に溜め込んでいたものを一気に吐き出すかのように、晶の感情が鎮まる気配は一向にない。 
「いいから、お兄ちゃんは黙っててよ! お兄ちゃんには関係ない話なんだから!」
 尚もヒステリックに喚き続ける晶。
 だが、続けて
「これは晶とお姉……」
と叫びかけた晶の声が急に聞こえなくなる。
 それは、徹也が自分の唇を晶の唇に重ねて口を塞いだからだった。
389名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 21:18:42 ID:gho7N0jR
音の子?
390名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 21:31:16 ID:T7XbXV0K
>389
男の子。
男(おとこ)の「こ」が抜け、音(おと)に。

今回は見逃してたのにーーーー
391名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 00:03:06 ID:sXOuebsG
陳個たった
392名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 02:05:39 ID:BMq1rmr3
さようなら晶くん
こんにちは晶ちゃん
もうモノローグも「あたし」でいいよ
39320 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/13(水) 04:10:50 ID:jE3lYZuV
「……!?」
 突然のできごとに涙も止まってしまい、何が起きたのかもわからないような顔で、ただ両目をぱちくりさせるだけの晶。
 迷子センターにいる者全てが息を飲んで注視する中、徹也が自分の唇を晶の唇に重ねていたのは、ほんの2〜3秒の
ことだった。けれど、たったそれだけのことで、あれほど感情にまかせて喚きたてていた晶がぴたっと静かになってしまう。
「びっくりさせてごめんね、晶ちゃん」
 春休みが終わって中学三年生になる徹也だから、これまで女の子とキスなどしたことはない。初めての体験に顔を上気
させ、それでも、いかにも年長者ぶった態度で晶の頬にそっと掌を押し当てて優しく言った。
「ほ、ほぇ……?」
 一方の晶は、まだ何があったのかわからぬようなきょとんとした顔をして、右手の中指の先を自分の唇におそるおそる押
し当て、それから、その指先をおずおずと自分の顔の先に持っていって、何か怖い物でも見るような目でじっとみつめるば
かりだ。左手は、掌をぎゅっと拳に握りしめ、サンドレスの上からジュニアブラの左右のカップの間に押し当てたまま、ぴくり
とも動かせないでいる。
「あ、あの、大事な妹さんに急にキスなんかしてごめんなさい。それも、お姉さんの目の前で。晶ちゃん、まだ小学校だから、
もちろん今までキスなんてしたことないでしょうね。なのに、知り合ったばかりの僕が強引にしちゃってごめんなさい」
 何かに魅入られたかのように自分の指先をじっとみつめるばかりの晶から視線を転じ、驚きと好奇がない混ぜになった表
情を浮かべて事の成り行きを見守っている美也子に向かって、徹也はぺこりと頭を下げた。そうして、いかにも緊張を隠せ
ない様子で唇を何度か舌で湿らせてから、真剣な目つきで、自分よりも頭一つ背の高い美也子の顔を真っ直ぐ仰ぎ見て言
った。
「自分の弟とか男友達とかが訳わかんないことを喚き続けたら、殴ってでも黙らせていたかもしれません。そりゃ、どんなこ
とでも、人によって考え方とか受け止め方とかいろいろあって、正しい意見ていうのが何なのか勝手に決めるのはよくない
と思います。でも、静かに自分の意見を述べるんじゃなくて感情にまかせて喚くだけっていうの、僕、どうしても我慢できない
んです。それに、あのままだったら、ますます感情的になって、晶ちゃん自身が自分で自分が何をしているのかわからなく
なっちゃって、自分の気持ちを傷つけるようなことまで言っちゃったりしちゃったりするんじゃないかと思って。でも、晶ちゃん
はまだ小学五年生で女の子だから殴るわけにはいかなくて、だけど、とにかく落ち着かせなきゃいけないと思って。それで、
それで……」
39420 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/13(水) 05:46:29 ID:jE3lYZuV
「それで、静かにさせるためにキスってわけね。ま、たしかに、大事な妹の大切なファーストキスを目の前で奪われて、お
姉ちゃんとしては心穏やかじゃいられないけど、でも、今回だけは大目に見てあげる。徹也君の言う通り、晶ちゃんくらい
の年ごろの子だと、まだ自分の感情をコントロールすることができないから、いったんヒステリックになると手がつけられな
くなっちゃうものね」
 美也子は徹也に向かって軽く頷いてみせてから、目の前に立ちすくんでいる晶の肩に手を置くと、そのままくるりと自分
の方に向かせ、背中に両手をまわして、ぐいっと引き寄せた。
「……お、お姉ちゃん……」
 その時になってようやく表情を取り戻した晶は、自分の頭のすぐ上にある美也子の顔を、体をのけぞらせるようにして仰
ぎ見た。
「よかったわね、大好きな徹也お兄ちゃんにキスしてもらって。でも、ボーイフレンドができるのもファーストキスも晶ちゃん
の方が早いなんて、お姉ちゃん、ちょっぴり妬けちゃうな」
 美也子は晶のまん丸な童顔を見おろしながら、悪戯めいた口調で言った。
「フ、ファーストキス……」
 ぽつりとそう呟いた晶の顔が、みるみる真っ赤に染まってゆく。
「そう、女の子にとって大切な大切なファーストキスを晶ちゃんは徹也お兄ちゃんに捧げたのよ。これで晶ちゃんはちょっ
ぴり一人前のレディに近づいたってわけね」
 美也子は自分の人差指の先で、晶の唇をぷにっと押した。
「ファーストキス……」
 晶はもういちど呟いて、おそるおそるといった様子で首をめぐらせ、徹也の顔を見た。
 晶と目が合った徹也は、上気した顔にどこか照れ臭そうな表情を浮かべながらも、にこっと笑って、すっと目を細めた。
「あ、晶……キ、キスしちゃったんだ。フ、ファーストキス……お兄ちゃんとファーストキス……」
 中学生の男の子に初めての唇を奪われた屈辱と、けれど、その相手に対する胸いっぱいに膨れ上がった依存心と。
 とてもではないが、自分でも自分の感情を整理することができない。
「お、お姉ちゃん、晶、晶……」
 自分の気持ちを持て余すばかりの晶はふたたび両目に涙を溜め、美也子の顔を上目遣いに見上げて、その豊かな胸に
深々と顔を埋めた。
39520 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/13(水) 07:25:44 ID:jE3lYZuV
「なにも言わなくていいのよ、晶ちゃん。小学校五年生でファーストキスはちょっぴり早すぎたかもしれないわね。まだ心の
準備もできてないのにいきなりのファーストキスでびっくりしちゃったよね。だから、なにも言わなくていいのよ。今はただ、
大好きな徹也お兄ちゃんの優しい唇の感触を思い出しながら、ちょっぴり切ない恋心に浸っていればいいの」
 美也子は、それこそ、思いがけないファーストキスの体験に戸惑う幼い妹をなだめる姉そのまま、晶の背中を何度も撫で
さすりながら優しく言い聞かせた。
「だって、だって、晶、晶ね……ふ、ふぇ〜ん」
 晶は美也子の胸に顔を埋めたまま幼児がいやいやをするように首を振り、泣き声をあげた。
「急なことでびっくりしちゃったよね。みんなが見ている前でキスだなんて、恥ずかしかったよね。いいわよ、お姉ちゃんの胸
でたっぷり泣きなさい。思いきり涙を流して気持ちをすっきりさせなさい。気持ちがすっきりしたら、晶ちゃんは、何も知らな
い女の子から、大人のレディへの階段を一つだけ昇るのよ」
 美也子は、サクランボを模した飾りの付いたカラーゴムで結わえた晶の髪をそっと撫でつけ、あやすように言った。
 そうして、晶の耳元にすっと唇を寄せ、まわりに聞こえないよう声をひそめて囁きかける。
「そりゃ、恥ずかしいよね。高校生の男の子が中学生の男の子にファーストキスを奪われるだなんて、泣きたくなっちゃうよ
ね。女の子の格好に少しでも早く慣れるためにお出かけすることにしたけど、正直、私もこんなことになるとは思ってもみな
かった。でも、いいじゃん。女の子の格好に慣れるだけじゃなくて、ボーイフレンドができた女の子の恋心まで身をもって経験
知することができるんだから。うふふ、これって、究極のおままごとだよ。それにしても、女の子になってあまり時間が経って
ないのに、男の子をたぶらかしちゃうなんて、晶ってば、すっごくやーらしい子だったのね。小学五年生の女の子のくせに、
知り合ったばかりのボーイフレンドとキスしちゃうだなんて、晶ちゃんてば、すっごいおませさんだったのね」
「そんな、そんな言い方……お、俺……」
 面白そうに言う美也子に向かって反論しようとする晶だが、涙声ではまるで迫力がない。
「いいわよ、無理して自分のこと『俺』だなんて呼ばなくても。小っちゃい女の子は自分のこと、下の名前で呼ぶことが多いも
んね。『あたし』でもいいけど、それだとちょっぴりお姉ちゃんぽいから、これからは自分のこと、下の名前で呼ぶといいわ。晶
ちゃんにお似合いで、とっても可愛らしく聞こえるもの。でもって、私にお願いするのよ。『お姉ちゃん、おしっこで汚しちゃった
から、晶のおむつを取り替えてちょうだい』って可愛らしい声でおねだりするのよ。できるわよね?」
 晶の言葉を途中で遮って、美也子はぴしゃりと決めつけた。

396名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 09:21:44 ID:bhGVpelQ
20氏朝からお疲れ様&相変わらずのGJです。
朝から悶絶しました。
397名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 11:54:42 ID:9yRuUK65
アキラたんベビィー・メェーイト!

・・あ、チェックメイトだスマソ;
39820 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/14(木) 03:40:33 ID:mds65fLN
「さ、もうそろそろいいかな。本当は気のすむまでお姉ちゃんの胸で泣かせてあげたいけど、濡れたおむつのままだと、お
むつかぶれになっちゃうものね。そろそろ泣きやんで、ちゃんとお姉ちゃんにお願いしてちょうだい」
 晶の耳元での囁きかけを終え顔を上げた美也子は、しばらく晶の背中を撫でさすってから、それまで晶の背中にまわし
ていた手をすっと下におろし、じとっと湿ったスカートの上からお尻をぽんぽんと叩いて、今度はみんなに聞こえるような声
で言った。
 けれど、晶は美也子の胸に顔を押しつけたまま、弱々しく首を振るばかりだ。
「ほら、ずっとそんなままじゃ駄目じゃない。晶ちゃん、お利口さんな上に、レディになるんでしょ。大人のレディはね、自分
がしなきゃいけないことをわかっていて、まわりに迷惑をかけないものなのよ。だから、ほら」
 美也子は人差指を鈎型に曲げると、晶の顎先にかけて、くいっと持ち上げた。
 涙に濡れる晶の目に、冷たい光を宿した美也子の瞳が映る。
「お姉ちゃん、晶ちゃんがおもらししちゃっても、おむつを汚しちゃっても、それについては叱らないわよ。おしっこが近くて我
慢できない体質なのは仕方ないから、それで叱ったりしない。でも、おもらしでおむつを汚しちゃったことをいつまでも隠して
たり、どうして欲しいのかをちゃんと教えなかったりしたら、それは叱るわよ。晶ちゃんがいい子になるための躾だもの、お仕
置きだってするわよ。わかってるよね、晶ちゃん? おもらししちゃったことをどうしても自分の口で教えてくれないなら、みん
なが見ている前でおむつの内側がどうなっているか調べるしかないわね」
 強引に見上げさせた晶の顔を正面から見据えて美也子は言った。
「そうだよ、晶ちゃん。いつまでも強情を張ってるの、僕も感心しないな。僕、言ったよね? 晶ちゃんがおむつでも絶対に嫌
いにならないって約束したよね? だから、恥ずかしがってないで、おむつを取り替えてくださいってお姉さんにお願いしな
きゃ駄目だよ。晶ちゃんのすべすべのお肌がおむつかぶれで真っ赤に腫れちゃったりしたら、僕も悲しいもん」
 まるで悪意を感じさせない徹也の言葉が却って鋭く晶の胸に刺さる。
 固唾を飲んで成り行きを見守っているみんなの視線が痛い。
「……お、お姉ちゃん……」
 一度だけ大きく息を吸い込んだ晶は、観念したような表情を浮かべておずおずと口を開いた。

 
39920 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/14(木) 04:36:36 ID:mds65fLN
「ん? どうしたの、晶ちゃん? 恥ずかしがらなくていいから、どんなことでもお姉ちゃんに教えてちょうだい」
 わざと優しい声で美也子が先を促す。
「……あ、晶、お、おもらししちゃった……お、おむつ汚しちゃったから、取り替えてちょうだい。お願い、お姉ちゃん……」
 今にも消え入りそうな声でようやくそう言って、晶は再び美也子の胸に顔を埋めた。
「はい、ちゃんとお願いできて、本当にお利口さんね、晶ちゃんは。いつもそんなふうに聞き分けのいい子でいてくれたら、
きっと徹也お兄ちゃんも晶ちゃんのこと大好きでいてくれるわよ。でも、こんなふうに何かあるたびにお姉ちゃんの胸に顔
を埋めてばかりいる甘えん坊さんのお相手をしなきゃいけないんだったら、徹也お兄ちゃんも困っちゃうかしら」
 晶が再び美也子の胸に顔を埋めたのは、恥ずかしいお願いを聞かれたみんなと目を合わせまいとしてだ。それを充分
に承知した上で美也子はひやかすように言い、晶の耳元に口を寄せて囁きかけた。
「そう、おもらししちゃったのよね、晶ちゃんは。本当のおしっこでおむつをびしょびしょにしちゃっただけじゃ物足りなくて、
白いおしっこでおむつをべとべとにしちやったのよね。このことを徹也お兄ちゃんが知ったらどんな顔をするでしょうね。フ
ァーストキスの相手のガールフレンドが紙おむつを本当のおしっこだけじゃなく白いおしっこでべっとり汚しちゃったなんて、
思ってもいないでしょうね」
「や、やだ、そんなこと言っちゃやだ……」
 晶は美也子の胸に顔をこすりつけるようにして首を振った。
「ふぅん。大好きなお兄ちゃんに晶ちゃんのやーらしい秘密を知られるのはやっぱりいやなんだ。うふふ、晶ちゃん、すっか
り女の子になっちゃったかな? 小学五年生にもなっておむつの外れない、うんと手のかかる、だけどそれが可愛い、困っ
たちゃんの女の子になっちゃったのかな」
 美也子は悪戯っぽい口調で尚も囁きかけた。
「そんなじゃない……そんなじゃないんだったら……」
 むきになって抗う晶。けれど、自分の気持ちの整理もままならない晶の口をついて出るのは、どこか甘えたような少女め
いた声だった。
40020 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/14(木) 07:07:00 ID:mds65fLN
「ま、いいわ。晶ちゃんが女の子の気持ちをわかるようになってくれて、お姉ちゃん、とっても嬉しいのよ。その御褒美に、お
むつは徹也お兄ちゃんの目が届かない所で取り替えてあげる。晶ちゃんがいつまでも我儘ばかり言ってたら徹也お兄ちゃ
んの目の前でおむつを取り替えてあげるつもりだったんだけど、それはやめにしてあげる。どう、素敵な御褒美でしょ?」
 美也子はくすくす笑いながら囁いた。

 迷子センターには、保護者の迎えを待っている間におねむになった子供を寝かしつけたり、退屈してぐずる子供を遊ばせ
たりするための区画が設けてある。ちゃんとした壁やドアを備えた立派な部屋というわけではないものの、一応はパーティ
ションで四方を囲ってあるから、通路を行き交う買物客の目は届かない。
「さ、おむつを取り替えようね。ずっと濡れたおむつで、お尻が気持ち悪かったでしょ?」
 係員に案内されて晶と共にその区画に足を踏み入れた美也子は、係員が出て行くのを見届けると、晶のサンドレスの裾
をぱっと捲り上げ、それを自分の手で持っているよう晶に命じた。
「本当のおしっこだけだったら吸収帯が吸い取ってくれるけど、べとべとの白いおしっこは吸い取れないから、余計に気持
ち悪いよね? それを今まで我慢していたなんて、本当に辛抱強くてお利口さんだわ、晶ちゃんは」
 公園のトイレでは晶を簡易ベッドに寝かせておむつを取り替えた美也子だが、ここでは、柔らかい素材でできた床に立た
せたまま、ギャザーまでじとっと濡れてしまっている紙おむつをそっと引きおろした。それが、おむつを取り替えるのに様々
なポーズをとらせることで晶の羞恥をさりげなくくすぐるためなのは、言うまでもない。
 美也子が紙おむつを太腿のすぐ下あたりまで引きおろすと、それまでお尻の方に折り曲げられ紙おむつに抑えつけられ
て窮屈そうにしていた晶のペニスが、ぶるぶると小刻みに震える両脚の間にだらしなく垂れ下がった。
 その拍子に、ペニスの先から、うっすらと白く濁ったおしっこがぽたぽたと滴り落ちる。公園のトイレを紙おむつを剥ぎ取ら
れた時に溢れ出た精液と同様、無理矢理お尻の方にまわされて抑えつけられていたペニスから溢れ出ることなく尿道に残
っていたおしっこが、ペニスが自由になってこぼれ出ているのだ。公園のトイレでの時と違うのは、ねっとりした精液とは違っ
て、今度はおしっこと精液とが混じり合った、さらさらのくせに白濁した液体だということだ。それは、比喩でもなんでもなく、
まさに白いおしっこだった。
40120 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/15(金) 04:19:34 ID:5QgUOBMh
「あらあら、おむつを濡らしちゃっただけじゃ満足できないで、お姉ちゃんの目の前でおもらしまでしちゃうんだ。晶ちゃんて
ば本当にいやらしい子なんだから。うふふ、でも、そうよね。本当は高校生の男の子のくせに、自分よりも年下の中学生の
徹也お兄ちゃんに抱っこしてもらいながらイッちゃうような変態さんなんだもん、いやらしくないわけがないよね」
 ペニスの先からぽたぽたと滴り落ちたおしっこは、太股のすぐ下まで引きおろされた紙おむつの吸収帯に薄いシミをつく
って、すっと吸い取られていった。紙おむつの後ろ側はたっぷりおしっこを吸って、もうこれ以上は無理という感じだが、前
の方はまだいくらか乾いたところもあって、ペニスの中に残っていたおしっこくらいなら吸収してくれる。美也子は、両脚を
ぶるぶる震わせながらスカートの裾を支え持って下半身を丸見えにして立ちすくむ晶のすぐ前に膝立ちになり、それだけ
が晶の実際の年齢と性別とをしめすしるしであるペニスを眺めながら、さもおかしそうに言った。
「や、やだ。そんなこと言われたら、晶、晶……」
 ここで手を離したらスカートの前の方までおしっこで濡らしてしまう。しかも、濡れた部分はうっすらと白いシミになってし
まうのだ。それがわかっているから、晶にしても、スカートの裾を支え持つ手をおろすことができない。本当なら恥ずかしさ
のあまり両手で自分の顔を覆って床にへたりこんでしまうところだが、それさえもできずに、大きな目をうるうるさせるばか
りだ。
「そうよね、大好きな徹也お兄ちゃんにおちんちんのこと知られたら大変よね。でも、はしたなくていやらしい晶ちゃんは、い
つおちんちんをおっきくしちゃうかしれたものじゃないでしょ? いくら紙おむつで抑えていても、おちんちんがおっきくなっち
ゃったら、徹也お兄ちゃんも晶ちゃんの恥ずかしい秘密を知っちゃうかもしれないわね。そんなことにならないよう、ここでも
ういちど、おちんちんがおっきくならないオマジナイをかけておこうね」
 美也子は、ただでさえ濃くはない飾り毛を剃り落としてつるつるに仕上げた晶の股間を食い入るようにみつめ、晶の肩に掛
けさせた小物入れの鞄からお尻拭きのパッケージを取り出すと、お尻拭きを三枚まとめて引き抜いて、ようやくおしっこを出
しきったペニスの先を包むこんだ。
「や……!」
 まだ萎えきっていなくて敏感になっているペニスの先から伝わってくるひんやりした感触に、晶は下腹部をびくんと震わせ、
体をのけぞらせて、聞きようによってはとてつもなくなまめかしい喘ぎ声を漏らした。幼い女の子泣き声ともつかず、みずみ
ずしい少女のあえかな呻き声ともつかない、聞く者の支配欲や征服欲を刺激してやまない、そんなはかなげな喘ぎ声だ。
40220 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/15(金) 05:16:45 ID:5QgUOBMh
「うふふ。相変わらず可愛い声を出すのね、晶ちゃんたら。こんな声で言い寄られたら、徹也お兄ちゃんがめろめろになっ
ちゃうのも仕方ないわよね。まさか、こんなに可愛い声を出す晶ちゃんがスカートの中にこんないやらしい物を隠している
なんて思わないわよね」
 美也子は、晶のペニスをお尻拭きの上からふんわり握った。
 萎えかけていたペニスが、みるみる怒張してくる。
「あらあら、うふふ。ちょっと触っただけでもうこんなに元気を取り戻しちゃって。晶ちゃんてば、とっても感じやすいのね。
感じやすくてはしたなくていやらしい変態さんなのね。この様子だと、徹也お兄ちゃんにキスしてもらった時もおちんちん
をおっきくしちゃったんじゃないの? 見た目は何も知らないうぶな小学生のくせして、中身はとっても淫乱で、女の子にな
ってすぐに男の子をたぶらかしちゃうような、どうしようもない変態さんだもの、びっくりした顔をしながら、紙おむつをおちん
ちんでもっこり膨らませていたんじゃないの? 今度はそんなことにならないよう、念入りにオマジナイをかけておこうね」
 美也子はねっとり絡みつくように言いながら、ペニスを握った手をゆっくり上下に動かし続ける。
「やだ、そんなこと言っちゃやだってば……」
 晶は息を荒くしながら、スカートの裾をぎゅっとつかんだ。
 下腹部を攻めたてる快感にいつまでも抗っていられる筈などないことは自分でも痛いほどわかっている。美也子の手に
なぶられて再びペニスの先からいやらしいおつゆを溢れ出させてしまうことになるのは、もう時間の問題だ。
 最初は、女児用ショーツの中に。その次は、ハート模様の紙おむつの中に。それから、小学生たちの目の前で、ピンクの
紙おむつの中に。そうして、サイドステッチを破いて剥ぎ取られた紙おむつを再びペニスにかぶせられて。さっきは、自分の
おしっこをたっぷり吸った紙おむつの中に、しかも、中学生の男の子の胸に中を埋めて。そして今度は、おむつを汚してしま
った赤ん坊の下腹部を綺麗にするお尻拭きの中に。
 それは、あまりに惨めな射精の連続だった。けれど、その惨めさが妖しい悦びに姿を変えて晶の下腹部をじんじんと疼か
せているのもまた、まぎれのない事実だった。
40320 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/15(金) 06:55:42 ID:5QgUOBMh
「――にしても、かっこよかったぞ、中坊。いやぁ、見直しちまったよ」
 口を半開きにして荒い息をつく晶の耳に、パーティションを通して、淳司の声が届いた。どうやら、徹也に話しかけている
らしい。
「本当、ちゃんと男の子してたわよ、徹也君。これからもあの調子で晶ちゃんを元気づけてあげてね。いつもおどおどして
る晶ちゃんを見てると、なんだか私も放っとけないの。でも、徹也君と一緒にいれば、晶ちゃん、きっと元気にいっぱいにな
ると思うから」
 淳司に続いて、智子の柔らかい声も聞こえる。
「そりゃ、晶ちゃんがおむつだって知って、僕もびっくりしました。正直言って、一瞬だけど、どうしようかって迷いました。で
も、僕から申し込んでガールフレンドになってもらった晶ちゃんのこと、放っておけるわけないじゃないですか」
 二人に続いて、照れ臭そうな徹也の声。
 その声に、晶の胸がきゅんと締めつけられる。
「助けて、お兄ちゃん。晶、変になっちゃう。このままだと晶、いけない子になっちゃうよぉ。だから助けて。晶のこと助けてっ
てば、お兄……あん、いや〜!」
 パーティションの向こう側にいる徹也の顔を思い浮かべ、今は見えない徹也の名前を呼びながら、美也子の手でなぶら
れるまま、とうとう我慢できなくなってペニスの先から精液をとろりと溢れ出させてしまう晶だった。

                           * * *

 美也子の手でおむつを取り替えられた後、初老の女性と別れて、晶が連れて行かれたのは、フロアの奥の方にある、他
のテナントに比べてかなり売場面積の広い衣料品店だった。もともとは町中のこじんまりした衣料品店だったのだが、ショ
ッピングセンターができると同時にテナントとして新店舗を構え、全国的に割と名の知れたデザイナーズブランドの販売ライ
センスを取得したり、このあたり一帯にある幼稚園から高校に至るまで殆どの学校に制服や体操着などを納入する指定業
者に選ばれるなどして、着実に業績を伸ばしているらしい。
 しかも、既製服を販売するだけでなく、腕の立つ職人を何人も抱えて、仕立て直しやサイズの手直しなど様々な要望にも
きめ細かく応じてくれるから、客からの評判もすこぶるいい。小学校の後半から急に背が伸び始めた美也子にとっても、中
学校や高校の制服がすぐに窮屈になって困っているのを何度も助けてもらっていたし、他の店では美也子の体に合うサイ
ズのレディスをみつけるのが難しくても、この店に来れば既製服を美也子が着ても窮屈さを感じないようすぐに手直ししてく
れるということもあって、今ではすっかりお馴染みさんだ。
404名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 19:17:35 ID:/N4g+MtG
そろそろ次スレ立てたほうがいいかな?
405名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:59:02 ID:1RwULr69
GJ!
最後の店の設定に次への布石を感じる…タノシミタノシミ
40620 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/16(土) 05:09:37 ID:ygiuoAJg
「ふーん、久しぶりに来てみたけど、ちっとも変わってないんだ、このお店」
「だな。レイアウトはいろいろ変わってるみたいだけど、全体の雰囲気はまんまだもんな」
 初老の女性とは迷子センターの前で別れたものの、映画を見逃した淳司と智子のカップルは結局、美也子たちと行動を
共にすることになって衣料品店までついて来たのだが、その二人が、店に足を踏み入れるなり、互いに嬉しそうに顔を見合
わせ声を弾ませた。
「え? あの、二人とも、このお店には何度も来てらしたんですか?」
 知り合ったばかりの二人が自分の馴染みの店を贔屓にしていたようだと知って、美也子は少し驚いた顔で尋ねた。
「そうよ。だって、私たち、高校は星陵だもん。星陵高校もこのお店が指定業者になっていたから、寸法直しとかで何度か
来たことがあるの。ま、寸法直しっていっても、スカートの丈を校則ぎりぎりまで短くしてもらったり、カフスのボタンをこっそ
り色違いにしてもらったりって感じで、あまり褒められたことじゃないけどね。今から思うとなんだかなぁってことでも、ほら、
高校生くらいの年代の女の子って、そういうとこあるじゃない。美也子さん、現役の高校生だもん、わかるでしょ?」
 昔のことを懐かしんでいるのか、どこか遠い所を見るような目で智子が応えた。
「俺も、制服に鉤裂きとかつくっちまって、何度も直してもらいにきてたな。ちょっとしたことだったら料金も取らずにやってく
れたから、連れとふざけて机の角に引っかけちまった時とか、母親に内緒で直してもらったもんさ」
 智子の言葉に淳司も相槌を打つと、智子の顔をちらと見て、どこか照れたような顔で続けた。
「ま、もっとも、高校二年の夏休み前にゃ、ボタンが取れても智子が付けてくれるようになったから、それ以後は殆ど来てな
いけどな。最後にここへ来たのは、三年生の時のクリスマスだったっけ。智子と二人で来て、お互いになけなしの小遣いを
はたいて、ちょっとした小物を買ってプレゼントし合ったんだよな。なっつかしーな、おい」
「あ、二人とも星陵高校の卒業生なんですか。それに、淳司さんのその口ぶりだと、二人は同級生で、高校に通ってる時か
らのおつき合いってことですよね?」
 少し訝しげな表情を浮かべていた美也子だが、二人の説明にすぐ納得顔になった。考えてみれば、住宅街と駅前とを結
ぶバスに乗り合わせた仲なのだから、美也子たちが暮らしている場所と淳司たちの家がある場所とがさほど離れていない
のは当たり前のことだし、地元の高校に通っていたらしい二人が足繁くこの衣料品店に足を運んでいたとしても不思議では
ない。
「いいなぁ、そういうの。私なんて、ボーイフレンドをつくるのもファーストキスも小学生の妹に先を越されちゃったから、羨ま
しくてたまんないです」
 納得顔で頷く美也子は、さりげなく晶をひやかすことも忘れない。
 美也子の言葉に、晶の羞恥がさわっとくすぐられる。
 だが、この時、晶が覚えたのは羞恥だけではなかった。羞恥で顔を赤く染める晶の瞳には、怯えの色がありありと浮かん
でいた。
40720 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/16(土) 07:34:35 ID:ygiuoAJg
 淳司が口にした『星陵高校』という校名。それは、晶と美也子が今まさに通っている高校の名前だった。
 済ました顔で頷く美也子とは対照的に、晶の胸が早鐘のように高鳴る。
「ま、そういうことはタイミングってものもあるから仕方ないわね。美也子さん、とっても美人なんだから、そのうち、いい人
ができるわよ」
 穏やかな笑顔で智子が言った。
「でも、私、こんな大女ですもん、まわりの男の子は怖がっちゃって、近づいてきてもくれないんですよ。やっぱり、男の子
って、晶ちゃんみたいな女の子の方がいいのか。ね、徹也君はどう思う?」
 美也子はわざとおおげさに首を振ってみせ、どことなくからかうような口調で徹也に話しかけた。
「えーと、あ、あの、どう言っていいかわかんないけど、その、人ぞれぞれだと思います。ぼ、僕は、僕が守ってあげなきゃ
いけないってつい思っちゃうような、どっちかっていうと内気な、そ、その、晶ちゃんみたいな子がタイプだけど、でも、きりっ
とした美人のお姉さんみたいな人がタイプだっていう男の人だっているに違いないし、だから……」
 急に話を振られ、しどろもどろになりながら徹也は応えた。
 その様子に、くすっと笑って美也子が言葉を返す。
「いいわよ、そんなに無理して私のこと慰めてくれなくても。他の男の人のことは知らないけど、徹也君の顔には『大女の
お姉さんより、華奢で内気な晶ちゃんの方が一万倍大好きです』ってはっきり書いてあるんだから」
「あ、いえ、そんな……」
 内心を見透かされて徹也が更にしどろもどろになった。
「だから、いいってば。本当のこと言うと、徹也君が私よりも晶ちゃんのことを気に入ってくれて、とっても嬉しいんだ。私は
どっちかっていうと社交的な性格だから、ボーイフレンドの一人や二人、どんなことをしてでもつくってみせるわよって気も
ないわけじゃないの。それに比べて、晶ちゃんは内気で私にべったりの甘えん坊さんで、このままじゃ、男の子とのおつき
あいなんてとてもじゃないけど無理かなって心配してたのよ。でも、そんなところへ徹也君っていうとっても優しいボーイフ
レンドが現れて、私、とっても喜んでるの。殆ど外出らしい外出なんてしたことがなくて、男の子とのおつきあいなんて考え
たこともない晶ちゃんだから、約束通りちゃんと守ってあげてね」
 淳司と智子が自分たちの高校の卒業生だと知って怯えの色を浮かべる晶とは対照的に、美也子は、幼い妹を気遣うしっ
かり者の姉そのまま、にこやかな笑顔で言うのだった。
408名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 14:18:47 ID:2tJAEiN9
地元に同じ名前の高校あるな
409名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 07:23:58 ID:sQ7IpSBH
今日はお休み?…(´・ω・`)
41020:2007/06/18(月) 08:08:06 ID:vA1nImOS
ケータイから書き込み

ゴメwww寝冷えキタコレwww
二日ほどヘタレマツ

晶タンの恨みキタカモwww
411名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 09:24:27 ID:sQ7IpSBH
うらぁ…
ご自愛のほどお祈り申し上げます。


無理しないで養生して下さい(・ω・)ノシ
412名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 12:48:38 ID:yK0iHpSb
いつもお疲れ様です。
たまにはゆっくり御休養なさってください。
41320 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/19(火) 09:42:06 ID:29bJSBor
体調、少し復活
とりあえず、一編だけ書いてみた

41420 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/19(火) 09:49:46 ID:29bJSBor
「というわけで、晶ちゃんにお出かけ用のお洋服を買ってあげようと思ってここへ来たんだけど、どんなのがいいか徹也君
も見立てを手伝ってちょうだいね。せっかくだもの、ガールフレンドにはちょっとでも可愛い格好をしてほしいでしょ?」
 美也子はそう付け加えて、店内の通路を先に立って歩き出した。
「よかったね、晶ちゃん。お姉さんがお出かけ用の洋服を買ってくれるって。でも、僕、女の子の洋服の見立てなんてした
ことないや。晶ちゃん、どんなのが似合うんだろ」
 声を弾ませてそう言い、美也子につき従って歩き出そうとした徹也だが、晶の顔色が優れないことに気づくと、少し心配そ
うな声で尋ねた。
「どうしたの、晶ちゃん? さっきはなんだか熱があるのかなと思うほど顔が赤かったのに、今度は急に顔が蒼くなってるよ。
気分が悪いんだったら僕からお姉さんに話してあげようか?」
「え? あ、ううん、なんでもない。……なんでもないから心配しないで、お兄ちゃん」
 晶には、力ない声でそう応えるのが精一杯だった。迷子センターの一角で徹也の名を呼びながら射精してしまった晶は、
パーティションの中から連れ出されても、まともに徹也と顔を会わせることなどできなかった。迷子センターをあとにする時
も、徹也に手をつながれて、頬を真っ赤にしながら顔を伏せるばかりだった。それが今度は、淳司と智子が自分の通って
いる高校の卒業生だと聞かされたものだから何かのきっかけで自分の正体をさらされてしまうのではないかと怯えきってし
まい、顔色を失ってしまったのだが、本当の事情をまるで知らない徹也が心配するのも無理はない。けれど、それを説明
するわけにもゆかない。
「なら、いいけど。でも、気分が悪くなったらちゃんと言うんだよ。晶ちゃん、ただでさえ内気で言いたいことがあっても遠慮
しちゃうようなところがあるけど、僕にはなんでも言っていいんだからね。僕たち、れっきとしたボーイフレンドとガールフレン
ドなんだし……」
 あらためて美也子のあとに続いて歩き出しながら、徹也は晶の手を取ってそう言い、ほんのりと顔を赤らめると、少し間を
置いてから続けた。
「……それに、もうファーストキスも済ませた仲なんだから、何も遠慮することなんてないんだよ。お姉さんには言いにくい
ことでも僕には話してくれるよね?」
41520 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/20(水) 03:51:20 ID:+/sjdbr2
「お、随分と強気に出るようになったじゃないか、中坊。すっかり恋人どうし気取りってわけか。いいよ、いいよ、お熱いよ」
 徹也が言うなり、後ろから淳司の囃したてる声が飛んできた。
 それをすぐに智子がたしなめる。
「ほら、そんなこと言ってからかうもんじゃないわよ、淳司ってば」
 淳司に向かって少し強い調子でそう言った智子だが、晶の手を引いて自分たちの前を歩く徹也の肩越しに、本来の穏
やかな口調に戻って話しかけた。
「でも、内気な晶ちゃんをリードしてあげるには、少しくらい強引な方がいいかもしれないわね。さっき、ちょっとヒステリー
気味になっちゃった晶ちゃんをなだめるのにキスをしたけど、あれくらいの方がいいかもしれない。それにしても、咄嗟に
よく思いついたわね、あんなこと」
「あ、あの、いえ、えへへ……」
 智子に言われ、晶の唇の感触を思い浮かべながら、徹也は照れ臭そうに曖昧に笑ってみせるばかりだ。
 一方の晶は、空いている方の掌を自分の胸元に押し当て、おずおずと顔を伏せてしまう。
「そりゃそうと、中坊と晶ちゃん、従兄妹どうしだったよな? そのわりに随分と久しぶりに会ったって言ってたけど、小学
校は別々だったのか? 中坊が六年生の時、晶ちゃんは二年生だった筈だから、同じ小学校だったら顔を会わせてる
筈だよな?」
「え……? え、えーと、ぼ、僕は、小学校は旭ケ丘だったけど……」
 バスの中で美也子に言われるまま従兄妹どうしということにしたものの、実は徹也と晶とは、初めて出会ったばかりだ。
突然の淳司の問いかけにどう応えていいのか咄嗟には考えがまとまらず、徹也は、いささかしどろもどろになりながらも、
自分が卒業した小学校の校名を正直に告げてしまう。
 徹也が口にした『旭ケ丘』という校名を耳にして、晶の顔に微かながら安堵の色が浮かんだ。晶たちがバスに乗った停
留所と徹也が乗ってきたバス停とは二つしか離れていない。その程度の距離だと自分が通っていた小学校と同じ校区か
もしれないと一瞬は不安を抱いたのだが、どうやら杞憂に終わったようだ。
「じゃ、晶ちゃんは、どこの小学校に通っているの?」
 淳司の問いかけに自分も少し興味を抱いたのか、晶に尋ねたのは智子だった。
41620 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/20(水) 06:15:33 ID:+/sjdbr2
「あ、あたしは、夕陽……」
「晶ちゃんは付属に通ってるんです。晶ちゃん、ちょっと内気なところがあるから、普通の公立だと周りの子たちについてけ
ないかもしれないって両親が心配して」
 智子に訊かれ、顔を伏せたまま自分の卒業した夕陽丘小学校の名前を口にしかけた晶だが、ぱっと振り向いた美也子
が晶の言葉を遮って応えた。
「あ……」
 美也子の言葉に、晶は思わず自分の唇に指先を押し当てて口をつぐむ。明日、徹也と児童公園で会うことになっている
のを思い出したのだ。しかも、香奈や恵美たちとも遊ぶ約束をさせられている。その香奈たちには晶が付属に通っていると
説明しているのだから、徹也にもそう思わせておかないと、後々困ったことになるかもしれない。
「あ、付属なんだ、晶ちゃん? えーと、このへんで付属っていったら、ひょっとして、啓明学院大学の付属かな?」
 美也子が口にした『付属』という言葉にどういうわけか智子がぱっと顔を輝かせ、興味深げに重ねて訊いた。
「え、ええ、はい、そうですけど……あの、それが何か?」
 さして深く考えもせず、香奈たちに対してしたのと同じ説明をしただけの美也子は、智子の反応に面食らって、きょとんと
した顔で思わず訊き返してしまった。
「うん、だって……ね、淳司?」
 いつも落ち着き払った態度でいる美也子の驚いた顔を目にしたのがおかしいのか、智子はくすっと笑って、すぐ横を並ん
で歩く淳司の方に振り向き、なにやら意味ありげに頷いてみせた。
「ああ、そうだな。こういう偶然もあるんだな。いや、確かに俺もちょっとびっくりしちまったよ」
 同意を求められた淳司が、どことなく面映ゆそうな顔で頷き返す。
「あのね、私たち、二人とも、啓明学院大学の学生なのよ。高校二年生の時につきあい始めて、どうせなら同じ大学へ行こ
うねって励まし合って第一志望の啓明に入ったの」
 智子は、思ってもみなかった偶然に、きらきらと瞳を輝かせて説明した。
41720 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/20(水) 08:11:01 ID:+/sjdbr2
 そうして、智子が続けて口にした説明に、晶は思わず身をすくめてしまう。
「私たち、学部も同じで、教育学部なの。小学校の先生になりたくて頑張ってるのよ。春休みが終わったら四年生になる
んだけど、四年生になったら六月に教育実習があるから、附属の小学校で晶ちゃんと会えるかもしれないわね。うふふ、
晶ちゃんのクラスを担当させてもらえちゃったりしたら楽しい教育実習になるんだけどな」
 智子はそう続けたが、その場に立ちつくしてしまった晶の蒼褪めた顔色に気づいて、心配そうに声をかけた。
「どうしたの、晶ちゃん? さっき徹也君も言ってたけど、気分が悪いんじゃないの?」
「あ、大丈夫です。晶ちゃん、精神的にも内気なところがあるけど、体も少し弱くて、お日様の照ってる所と冷房が利いて
る所とを繰り返して出入りしたりすると、決まって疲れちゃうんです。でも、それって、ちょっとした癖みたいなもので、すぐ
に元気になるから、あまり気を遣わないでください。気を遣われると、却って晶ちゃんの負担になりますし。――ね、大丈
夫よね、晶ちゃん?」
 それまで先頭に立って歩いていた美也子だが、すっと晶のすぐそばに移動すると、智子に向かって軽く手を振ってみせ、
晶の耳元に囁きかけた。
「あらあら、困ったことになったわね。淳司お兄さんも智子お姉さんも、晶ちゃんが通っていることになっている附属小学校
で教育実習をするんだって。その時にどんなに探しても晶ちゃんをみつけられなかったら、二人ともどうするかしらね。晶
ちゃんが本当は附属の生徒じゃないんだって気がついて、どこの小学校に通っているか調べるかしら。そうしたら、本当は
小学生でもないし、女の子じやないんだってことも知られちゃうかもしれないわ。本当に困ったわね」
 口では困った困ったと言いながら、その実まるで困ったようなそぶりなど微塵も見せず、むしろ面白そうに笑い声で囁き
かける美也子。そんな美也子の狙いは、不安を掻きたてて晶の顔にますますひどい怯えの色が浮かんでくる様子を眺め
て存分に楽しむと同時に、自分だけではどうしょうもない状況に追い込むことで、晶の胸の中で膨らんだ徹也や美也子に
対する依存心をますます大きく膨らみあがらせることにあった。
「……ど、どうしよう。あたし、どうすればいいの? どうすればいいのか教えてよ、お姉ちゃん!?」
 徹也や智子たちに聞かれないよう声をひそめて、けれど切羽詰まってそう言う晶の口調からは、美也子に頼りきっている
様子がありありと感じられる。美也子の部屋で強引に幼い女の子の格好をさせられてからこちら、美也子の企みにのせら
れて為す術なく異様な状況に追い込まれてしまった晶にとって、今や我を忘れてすがりつくことのできる相手は徹也と美也
子しかいなかった。
41820 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/21(木) 05:42:24 ID:ERoM/PsW
「どうすればいいのって、今は何もしなくていいわよ。教育実習は六月だから、まだ二ヶ月ちょっとあるじゃない。今からじ
たばたしても仕方ないわよ。それより今は、こんな所に立ち止まって私とひそひそ話をしている方がヤバいんじゃないか
な。何を秘密の相談してるんだろって怪しまれたら、それがきっかけになって晶ちゃんのの正体がばれちゃうかもよ。そう
なって恥ずかしい目に遭うのは誰かしら。それに、そんなことになったら、大好きな徹也お兄ちゃんにも嫌われちゃうだろ
うなぁ。だから今は先の心配なんてしてないで、お姉ちゃんの言う通りにすればいいの。さ、行くわよ」
 美也子は、自分に頼りきっている晶の様子に満足げな笑みを浮かべると、新しい紙おむつの上から晶のお尻をぽんと
叩いた。
「で、でも……」
「ほら、行くわよってば」
 不安いっぱいの表情で弱々しく首を振る晶に向かって美也子はひょいと肩をすくめてみせ、何事もなかったかのように
再び歩き出す。
「何か困ったことがあったの? お姉さんと何を相談していたの、晶ちゃん?」
 美也子が歩き出したのを見て自分も晶の手を改めてぎゅっと握りながら足を踏み出しつつ、徹也が気遣わしげに尋ね
た。
「……う、ううん……」
 美也子との相談の内容など話せるわけがない。晶には、力なく首を振り、徹也や智子たちにそれ以上は詮索されない
よう徹也に手を引かれるまま美也子のあとにつき従うことしかできなかった。
「本当になんでもないから気にしないでね。それより、徹也君、高校はどこへ行くか決めてるの? 三年生になったら、す
ぐに進路指導も始まるんでしょ?」
 通路の周囲に並ぶ陳列棚に掛かった夏物の衣類を品定めするようにゆっくり歩きながら、首だけをひょいとめぐらせて
美也子が声をかけた。
「あ、はい、あの、星陵と弘陵、どっちにするか迷っているんです。今の成績だと、弘陵は確実なんだけど、もうちょっと頑
張れば星陵へも行けるぞって二年生の時の担任は言ってくれたんですけど……」
 徹也は人差指の先でぽりっと顎を掻き、星陵の卒業生である淳司や智子の姿を、少し羨ましそうな顔で見て言った。
41920 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/21(木) 07:20:37 ID:ERoM/PsW
「お、なんだ、もうちょっと頑張りゃ行けるってんなら、星陵を狙わなきゃ漢じゃねーぞ。頑張れ頑張れ、頑張って俺たちの
後輩になってみろ。なんなら、勉強をみてやってもいいぞ」
 徹也が志望校を星陵高校にするか弘陵高校にするかで迷っているのを知って、淳司がぱっと顔を輝かせた。
「うん、星陵はいいわよ。わりと自由な校風だし、先生方も熱心だし」
 徹也と並んで歩きながら、智子も相槌を打った。
 そこへ、さりげないふうを装いつつ、美也子が言葉を重ねた。
「そうですね、勉強も部活も、熱心にみてくださる先生方ばかりですもんね。私も、星陵に入って本当によかったと思って
います」
「あら、美也子さんも星陵なの?」
「え、お姉さん、星陵なんですか!?」
 智子と徹也が同時に驚きの声をあげた。
「うん。今度、二年生」
 美也子は、そっけなく応えて軽く頷くだけだ。
 が、美也子が星陵高校の生徒だと知った徹也は、らんらんと瞳を輝かせ、興奮した声で言った。
「よし、僕、絶対に星陵に入る。もう迷わない。第一志望は星陵で決まりだ」
「おいおい、いきなりどーしたっていうんだよ、中坊。そりゃ、おまえさんが星陵を目指すってんなら、それはそれでいいけ
ど、どういうわけで急に決めちゃったんだよ」
 徹也の興奮気味の声に、いささか面食らった表情で淳司が言った。
「え? だって、晶ちゃんのお姉さん、二年生ですよね。ということは、来年、僕が入学した時は三年生。だったら、一年間
近くは僕とお姉さん、同じ高校に通うことになるんですよ。そうしたら、晶ちゃんが元気かどうか、毎日お姉さんから教えて
もらえるじゃないですか。ご飯は何を食べたとか、どんなテレビを視てるとか、毎日いろんなことを教えてもらえるじゃない
ですか。すっこ゜くラッキーだと思いません?」
 興奮した顔にどこか照れ臭そうな表情を浮かべながら、自分の頭を指先でぽりぽり掻いて徹也は応えた。
420名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 00:49:14 ID:4Y8mdCCq
やべーーーーー高校生活見てぇwwww
42120 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/22(金) 06:31:17 ID:5hakQjXu
「なんちゅう不純な動機だ、それは」
 徹也の返答に、淳司がぷっと吹き出した。
「ま、いいんじゃない。動機はどうあれ、それで徹也君が頑張る気を出してくれるなら」
 智子はくすっと笑って言った。
 なごやかで微笑ましい空気が五人を包み込む。
 けれど、ひとり晶だけは首をうなだれ、顔を伏せてしまう。もしも徹也が本当に星陵高校に入学するようなことになったら、
いやでも校内で顔を会わせることになってしまうのだ。いくら一年近く先のこととはいえ、その時のことを思うと、どうしてい
いのかわからない。
(あたし、どうすればいいのよ。助けてよ、美也子お姉ちゃんてば)少女のふりをするための裏声が、いつしか習い性になっ
てしまったのだろう。実際に言葉にするわけでもないのに、少女そのままの言葉遣いで胸の中で美也子に助けを求めてし
まう晶だった。

                           * * *

「いらっしゃい、美也子ちゃん。待ってたわよ」
 陳列台の上に頭を突き出すようにして店内の通路を歩く美也子の姿をみとめ、親しげに声をかけてきたのは、衣料品店
のオーナーの娘で、ショッピングセンターにテナントとして入っているこの店の店長だ。茜という名前で、服飾関係の専門
学校を卒業してすぐ、親が経営する衣料品店を手伝い始め、この仕事がよほど気に入ってしまったのか、もうすぐ三十歳
になろうかというのにまるで結婚する気配もなく、いかにも楽しそうな様子で仕事にいそしんでいる。茜が店を手伝い始めた
時期と美也子が成長派を迎えて着ている物がすぐ窮屈になってしまうようになり始めた時期とがちょうど重なっていたため、
寸法直しなどを茜が担当してくれることが多かったところへもってきて、どちらも一人っ子ということでお互い相手に対して
少し年の離れた姉妹めいた感情を抱き合い、二人が心を許し合う仲になるのに、さほど時間はかからなかった。その親密
な関係は今も変わらず、茜はもう高校二年生になる美也子の名前をいまだに『ちゃん』付けで呼んでいるし、美也子も茜の
ことを『茜お姉さん』と呼ぶ癖が抜けないでいる。
422名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 22:51:24 ID:FZ5BwQVD
茜お姉さん…
ラスボスなヨカーン
42320 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/23(土) 04:18:16 ID:8O4ufAeg
「こんちゃーす。高校生の時には随分お世話になっちゃったけど、俺のこと、憶えてます?」
 足早にこちらへ近づいてきた茜に、淳司がぺこりと頭を下げた。
「あらあら、まぁまぁ。お久しぶりだこと。今日はどういう風の吹き回し? 美也子ちゃんと知り合いだったの?」
 一瞬だけ首をかしげた茜だが、すぐに淳司と智子のことを思い出したようで、にこやかな笑顔になる。
「ご無沙汰しています。いえ、昔からってわけじゃないんです。さっき知り合ったばかりで。けど、知り合ったばかりなのに、
なんだかとっても仲良くなっちゃって、美也子さんが妹さんにお出かけ用のお洋服を買ってあげるっていうからついてきた
んです。ちょっとしたアドバイスでもできればいいなとか思って」
 淳司に続いて智子が軽く会釈をして簡単に説明した。
「あら、そうだったの。じゃ、美也子ちゃんの妹さんに似合うお洋服、ちゃんと見立ててあげてね」
 何年間かの空白など一瞬で消し飛んでしまう。茜は、持ち前の人の好さをそのまま表情に出したような明るい笑顔で大
きく頷いた。そうして、
「だけど、美也子ちゃんに妹がいるなんて今までちっとも知らなかったわ。てっきり一人っ子だとばかり思ってた」
と呟くように言いながら、徹也と手をつないだまま身をすくめる晶の顔に目をやったのだが、その途端、茜の顔に訝しげな
表情が浮かぶ。
「あら? あなた、このお店に何度か来たことがないかしら? ……けど、ううん、私の思い違いかな」
 茜は怪訝な表情を浮かべて晶の顔をじっとみつめ、鈎型に曲げた人差指を顎先に押し当ててなにやら思いだそうとでも
するような顔つきになった。
 実際、茜の言う通り、晶も何度かこの店を訪れたことがあった。中学でも高校でも、華奢な体つきの晶には標準体型の
制服がどうしてもぶかぶかになってしまうものだから、細身に仕立て直してもらうため、寸法取りや、仕立て直しの終わった
制服の試着などで足を運んでいたのだ。晶が茜の出現に思わず身をすくめてしまったのは、茜が自分の正体に気づくの
ではないかという怯えのせいだった。

 
42420 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/23(土) 06:16:57 ID:8O4ufAeg
 徹也の背後に隠れるようにして身を固くする晶。
 けれど、徹也にしてみれば、それを晶が人見知りしているからだとしか考えられない。内気で人見知りの激しい幼いガー
ルフレンドが自分を頼りにして体をすり寄せてきているのだと思うと、ますます晶のことがいとおしく感じられる。
「君は……この子のお兄さん?」
 晶の肩を優しく抱き寄せる徹也に向かって、茜が、訝しげな顔つきのまま尋ねた。
「あ、いえ、あの……」
 初対面の相手に晶との関係を告げるのはさすがに照れ臭くて言い淀む徹也だったが、自分のシャツの袖口を晶がきゅ
っと握りしめて体を固くしている様子を見ると、保護欲がこれでもかと掻きたてられて、いつしか胸を張り、茜の顔を正面か
ら見据えてきっぱり言い切っていた。
「……僕は、この子のボーイフレンドです。どんな洋服が似合うか、僕も選ばせてもらいます」
「あら、そうだったの。どうやら私、勘違いしちゃってたみたいね。美也子ちゃん、一人っ子どころか、弟さんも妹さんもいる
のかと思ったんだけど、君は美也子ちゃんの妹さんのボーイフレンドだったんだ」
 徹也の張り切り具合に茜は笑顔を取り戻して言い、ようやく納得したように呟いた。
「じゃ、この子がうちの店に何度か来てるんじゃないかって思ったのも、やっぱり私の思い違いね。私の記憶じゃ、制服の
寸法直しに何度か来たことのある子は男の子だったもの。ボーイフレンドまでちゃんといる妹さんを男の子と勘違いするな
んて、どうかしているわね、私」
 その呟き声を耳にした瞬間、晶の顔には安堵の色が満面に浮かび、同時に、それまでの緊張が解けて体中の力が抜け
て、へなへなとその場にへたりこんでしまいそうになる。
「あ、大丈夫、晶ちゃん? また気分が悪くなったの?」
 倒れそうになる晶の体を徹也が慌てて抱き寄せた。
 その拍子に、丈の短いスカートの裾から、僅かながら紙おむつが姿を覗かせる。
「ふぅん、美也子ちゃんの妹さん、晶ちゃんっていうんだ。それにしても、優しそうなボーイフレンドと一緒で羨ましいわね」
 茜は、晶のスカートの裾から覗く紙おむつのギャザーを視界の隅にとらえながらも、まるでそんなこと気づいていないか
のふうを装って、わざと明るい声で言った。
425名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 07:51:36 ID:vHbDwq7h
激しくGJ!wktkwktk

もうスレを立てないと500KBになっちゃうな
今496KB、、
42620 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/23(土) 08:32:28 ID:8O4ufAeg
それじゃ、とりあえずあと一編だけ投下して、その続きは、次スレが建つまで控えておきます

あ、それと、これを言い忘れていた
このスレを建ててくれた>>1、多謝。随分と勝手に使わせてもらっているけど、許してやっていただければ幸いでつ
42720 ◆JSxcaNkD96 :2007/06/23(土) 08:33:32 ID:8O4ufAeg
「でしょう? 私も妬いちゃうくらい仲がいいんですよ、徹也君と妹」
 美也子は、甲斐甲斐しく面倒をみる徹也と、そんな徹也に対してますます依存心を強める晶の様子を満足そうに眺め
ながら、茜に向かって大きく頷いた。それから、あらたまった表情になって、晶の顔と茜の顔を交互に見比べて続ける。
「じゃ、改めて紹介しておきます。これが私の妹で、小学校の五年生になる晶ちゃんです。身内だから本当は『晶』って呼
び捨てにしなきゃいけないんでしょうけど、可愛いからついつい『晶ちゃん』って呼んじゃうんです。ほんと、一人じゃ何も
できなくて、ずっと私にべったりで頼りきりで。あ、でも、今はボーイフレンドの徹也君にべったりかな。――こちらは、私が
お世話になっている茜お姉さん。ほら、ちゃんとご挨拶なさい、晶ちゃん」
「よろしくね、晶ちゃん」
 茜は、徹也に抱きかかえられたままの晶の顔を覗き込むようにして言った。
 それに対して晶は、顔見知りの激しい少女そのまま、おどおどと顔を伏せ、蚊の鳴くような声で
「あ、あの……こ、こんにちは」
と言葉を返すなり、身を隠すようにして徹也の後ろにまわりこんでしまう。今のところは正体に気づかれていないようだが、
何度か茜と顔を会わせたことのある身としては、いつ自分が本当は高校生の男の子だと見破られてしまうかもしれないと
思うと気が気ではない。
「ほら、駄目じゃない、晶ちゃん。もう五年生なんだから、少しはお行儀良くなさい」
 美也子は、徹也の背後に身を隠す晶を、それこそ年端もゆかぬ幼い妹さながら叱りつけ、茜の方に向き直って軽く肩を
すくめて言った。
「ごめんね、茜お姉さん。妹、見ての通り、甘えん坊さんの上にお行儀が悪くて。本当は私がもっと厳しく躾ければよかっ
たんだけど、甘えん坊の妹が可愛くて、ついつい猫っ可愛がりし続けてたもんだから、こんなふうに育っちゃって。できるこ
となら、赤ちゃんだった頃に戻して、一から育て直したいくらいだわ」
「……」
 美也子と晶は高校の同級生。しかも、生まれ月でいえば、晶の方が一年近く年上だ。なのに、そんなふうに徹底的に幼
い妹扱いされて、羞恥に胸が焼かれる。けれど、それに対して今は何も言い返せない。今の晶には、顔を伏せて下唇を噛
みしめ、恥辱に耐えるために、徹也の手をぎゅっと握り返すことしかできなかった。
428名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 16:47:39 ID:vHbDwq7h
【おむつ】幼児女装小説 2冊目【園児服】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182584330/

立てたよお
429名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 18:07:14 ID:XkKnhLL6
埋めますよ
430名無しさん@ピンキー
ある塾の夏休み合宿。
一週間目の実力テストで最下位をとってしまった美少年・翔は罰として屈辱のオムツ女装をさせられることになった。
(ああっ、恥ずかしいぃっ! みんな、見ないでぇっっ!!)
丈が短いピンクのワンピースの裾からはもっこりしたオムツの膨らみがはみ出している。
真っ赤なリボンまで髪に飾られ、靴下、上履きまでピンク色のこの恥ずかしい扮装は、次週の実力テストで最下位脱出するまで続くのだった。
(ああっ! も、もうガマンできないっ・・・・)
オムツ女装させられてから数時間後、塾の講義中迫り来る尿意に切なく内股をこすりあわせ、耐え続ける翔。
だが講師はそんな落ち着きのない翔を指さし、黒板に書かれた難解な数式を解くよう命じた。
周囲のくすくす笑いの中懸命に黒板までヨチヨチ歩きし、翔はチョークを手にする。
だが、女装の羞恥と切迫する尿意のために、まるで考えることができなかった。
「なんだ、こんな簡単な問題もできないのか! この落ちこぼれめ、お仕置きだ!!」
ゴリラのような筋肉の男性講師に前屈みにさせられ、翔はオムツにくるまれたお尻を塾友たちに晒す。
(そんな・・・・・ああでちゃうっ、でちゃうぅ・・・・)
「いーち!」
羞恥と尿意に悶える美少年のヒップに講師の大きな手が振り下ろされた。
バシィッ!!
「ひああああああ────────っ!!」
哀れな悲鳴とともにむき出しの細い両足がガクガクと震える。
そして翔は皆の見ているその目の前で、オムツの中に失禁してしまったのだった。
「あ・・・・・ああっ・・・・・」
「にーい!」
なおも厳しい手が少年のヒップを苛み、その衝撃でずれたオムツの裾からこぼれた黄色い液体がタラタラと内股を伝い落ちる。
そうしてスパンキングのお仕置きが終わる頃には全員が翔のお漏らしに気づいていた。
オムツオモラシとお仕置き、そして何より塾友たちの蔑みの視線に打ちのめされ、へたり込んで嗚咽する翔。
だが講師はそんな少年に冷然と、仲間たちにオムツを替えてもらうよう命じたのだった・・・・・

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