SHUFFLE!でエロパロ Part4

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1名無しさん@ピンキー
     , -‐-、  +
   / , '⌒ヽ、   まままあ♪ +
   iXi/(ノ'))))+     ここはNavelの処女作「SHUFFLE!」でエロパロをするスレですわ。
  //ぽ ヮ゚ノ)  +  アニメ版、PC版、PS2版、小説版、マンガ版はもちろんのこと、
 ゝ( /(わk')O     ファンディスクの「Tick! Tack!」「Really? Really!」も想定の範囲内ですわ♪
  ノ)(≪/j_j》
     し'ノ
========================重要================================
・基本的にsage進行(メール欄に半角でsage)で。2chブラウザ推奨。
・荒し、煽りは徹底的に放置。
・801禁止。
・ジャンル、もしくはカップリング表記をname欄、もしくは題名に。
・女なら誰でもおk!
・未完の投下で反応を伺うのもおk!リレーに発展してもキニシナイ!
・次スレは>>960か450KB越えから順次*0の人が挑戦すること。
==============================================================
□公式サイト (原作・18禁)
ttp://www.project-navel.com/navel/shuffle/
<アニメ公式>
ttp://www.shuffle-tv.com/
ttp://www.wowow.co.jp/anime/shuffle/
<PS2ゲーム公式>
ttp://www.kadokawa.co.jp/game/game/shuffle/
<月刊コンプティーク (漫画版好評連載中)>
ttp://www.comptiq.com/
□インターネットラジオ:ねぶら
ttp://lantis-net.com/nevra/
□SHUFFLE! 総合まとめサイト (FAQ・キャラ別呼称表・過去ログ等)
ttp://www.shuffle-info.x0.com/
□エロパロまとめサイト
ttp://red.ribbon.to/~gekijou/shuffle/
□前スレ
SHUFFLE!でエロパロ Part3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1162663671/
2名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 00:05:48 ID:wyg+K6I6
>>1
乙です。 早急な対応でしたね♪
3前スレ870:2007/03/09(金) 00:08:01 ID:HJkTCQk6
>>1
乙。早急な対応ありがとうございます。

早速続きを投下させてもらいます。
4稟の婚前旅行・キキョウ編:2007/03/09(金) 00:09:23 ID:ZNK05Lxf
それから情事の余韻に浸った後、部屋に戻り二人で茶を飲んでいた。
「それにしても今日はやけに疲れたな。」
「そうだね。結構歩いたし、それに……しちゃったし。」
さっきのことを思い出したのか、キキョウは顔を赤くし俯いてしまった。
ああ、キキョウって普段はおてんばなせいか、こんな風に照れたりするとめちゃくちゃ可愛いんだよな。
「……ねえ稟、なんであたしの顔見たままニヤけてるの?」
「え、俺ニヤついてたか?」
「うん。あたしの顔をじぃぃぃぃっと見つめて、ずぅぅぅぅっとニヤけてた。」
俺はすぐに言い返そうと思ったが、さっきのことを思い出して言葉を選びなおす。
「いや、やっぱりキキョウは照れてても可愛いな、って思ってただけだよ。」
「………。」
返事が返ってこない。
「ん、どうした。」
「……そういうこと言うのは反則。」
そういうと、頬を少しだけ膨らませて横を向いてしまった。
さっきと違うところといえば、怒った振りなのが明らかなところだった。
ああ、もうやっぱり可愛いなあ。
これなら、シアが抱きつきたくなる気持もよく分かるというものである。
「とりあえず、そろそろ布団敷いて寝ないか?」
「…そうだね。」
俺としてはそのままキキョウを見ていてもよかったのだが、これ以上起きてるのはきつそうなので、今日はもう寝ることにした。
しかし、ここで新たな問題が浮上した。
いや、今日の夕飯を考えれば予想できただろうし、当然なのかもしれない。
布団が一組しかない。
それも、二人用の物が。
俺とキキョウは赤面し、またもや沈黙が訪れた。
「…まあ、しょうがないか。」
「…そうだね。」
俺もキキョウも諦めて布団に入り、電気を消した。
そして目を瞑ると
「ねえ、稟。」
キキョウが話しかけてきたので、俺は目を開けてキキョウの方に顔を向ける。
「どうしたキキョウ。」
「その……、お休み。」
そう言って俺の浴衣をつかんだかと思うと、すぐに寝息をたて始めた。
「…お休み、キキョウ。」
そう言って軽くキキョウの頭を撫でてやると、俺もすぐに眠ってしまった。
5稟の婚前旅行・キキョウ編:2007/03/09(金) 00:10:32 ID:ZNK05Lxf
「……ゃ……。」
…どこかで水が垂れているような音がする。
「…ちゃ…,…ん…。」
目を瞑っていても、少し眩しい。
どうやら、朝になったようだ。
「ん……、ぴちゃ……んん…。」
さっきから、俺のものに何か触れている。
耳を澄ますと、音は俺の足元の方からしているらしい。
「ん…、朝からいったいどうし……。」
俺が目を開けると、何故か視線の先にはピンクに白い水玉の布があった。
「あ、稟おはよー。」
隣で寝ているはずのキキョウの声が足元からしたので、視線をそっちに向けるとキキョウがいきり立ったおれのものを舐めていた。
「朝から何して…んく…。」
俺は抗議しようとしたが、言い切る事ができなかった。
「えー、だって起きたら稟のがもうがっちがちになってたんだもん。」
キキョウはそう言うと、再び俺のものに舌を這わせ始める。
「……ん、…うう。」
「それでせっかくだから、稟を気持ちよくさせてあげよっかなー、なんて思ったの。」
キキョウは先端だけを舐めたり、根元から先端まで舐めるなど様々な方法で刺激を与え続ける。
「どう、気持ちい?」
「あ、ああ気持ちよすぎて…んっ…。」
「それじゃあ、もっと気持ちよくしてあげるね。」
そう言うと、キキョウはより速く舌を動かし始める。
「うっ…、く…。」
俺はキキョウにされるままだったが、ふとキキョウの下着に目をやるとそこにはシミができていた。
腕を伸ばしてそこを指で突くと、俺の指はクチュ、と音とともにキキョウの秘所へ沈み込む。
6稟の婚前旅行・キキョウ編:2007/03/09(金) 00:11:14 ID:ZNK05Lxf
「ひゃっ、もう…何するのよ。」
「いや、キキョウが感じてるみたいだったからちょっとな。」
そのまま筋にそって指を動かすと、シミは急に大きくなる。
それに、今さらきづいたことだが、キキョウは浴衣の裾を腰の辺りまで上げてそこで縛っていた。
「……実はキキョウもこうしてほしかったんじゃないのか?」
「えへへ……、バレた?」
キキョウは悪戯がバレた子供のような顔で答えた。
どうやら、俺の言ったとおりらしい。
「それじゃあ、キキョウの期待に応えてあげるとするか。」
俺はキキョウの下着をずらして、ビチョビチョになったキキョウの秘所に二本の指を入れてやり、そのまま抽挿を始める。
「ひゃぁっ、…ああ…稟の指が入ってる……。」
「すごいな、キキョウのここもうこんなに濡れてるぞ。」
俺はいったん指を抜いてキキョウの前で広げてやる。
すると、指についていたキキョウの蜜は指の間に何本かの橋を作る。
「〜っ。」
これはさすがに恥ずかしかったのか、キキョウの舌が止まってしまった。
「むー、……えいっ。」
かと思った次の瞬間、キキョウは俺のものを咥えてしまった。
「ううっ…、キ、キキョウいきなり何するんだ。」
「ふぁふぇふぁふぃふぉん(負けないもん)!!」
俺のものを咥えたまま答えたかと思うとそのまま首を前後に動かし始める。
さすがに、口の中に全部納まりはしないものの、キキョウは動き、舐めあげ続ける。
「あ…、そ、それならこっちだって…。」
俺は上半身だけ起こして、顔をキキョウの秘所に近づける。
そして、キキョウの腰に手を当て動かないようにしてから、キキョウの秘所に舌を伸ばす。
「すごいな、どんなに舐めてもすぐにキキョウの蜜が溢れてくる。」
「んんっ…、ん〜〜。」
キキョウは俺の反撃に一瞬怯んだが、すぐに動きを激しくした。
それに対し、俺も舌の動きを激しくしつつ、クリトリスにも刺激を与える。
「んはあっ…、…んむ、ん……んあ…。」
この間、俺たちは互いの身体を貪り続けた。
しかし、キキョウはどんなに感じても速度を落とすことなく刺激し続けたので、俺はもう限界に達しそうだった。
「だめ…だ、もう……。」
「んんっ…、あ、あたしも…んぁっ、イっちゃ……」
俺だけでなく、キキョウも限界に達しつつあったらしい。
俺がラストスパートをかけると、キキョウもそれに応じ一気に動きを激しくする。
「で、出る!」
「んんんんんんっ!!」
俺はキキョウの口に溜まっていたものを一気に放出し、キキョウは身体を弓のように反らした。
どうやら、同時に達したようだった。
「ん…く、んんっ……、はあ…。」
キキョウは軽く咳をしつつも喉を動かし、俺が出したものを全て飲み込んでしまった。
「ううっ、稟…出しすぎだよ。」
「いや、口に出したのは悪かったけど、別に飲まなくてもいいんだぞ。」
「だって、もったいなかったんだもん。」
キキョウは照れ笑いを浮かべつつ、小さく舌を出した。
「…それにしても、稟のはまだまだ元気だね。」
「あ。」
キキョウはそう言うと、依然自己主張を続けている俺のものを指で軽くつつく。
衰える気配も全く無い。
「……なあ、キキョウ。今度はこっちで…いいか?」
俺がキキョウの秘所を指しつつ言うとキキョウは
「稟のエッチ。」
笑いながら言ってうなずいた。
7稟の婚前旅行・キキョウ編:2007/03/09(金) 00:12:11 ID:ZNK05Lxf
「これならすぐにできそうだな。」
「ひゃんっ、だ、だってあれだけ弄られたんだもん……。」
俺はキキョウの秘所を弄りながら言う。
キキョウは下着だけ脱いで俺の上に座っている。
いわゆる背面座位というやつだ。
「そうゆう稟だってもう待ち切れそうもないみたいだよ。」
キキョウはお返しと言わんばかりに、俺のものを軽く指で弾く。
「でも、なんで浴衣は着たままなの?」
「その方がそそるだろ?」
「そ、そういう問題?」
「まあ、あまり気にしないでくれ。それじゃあ…入れるぞ。」
「い、いいよ……。」
俺はキキョウを軽く持ち上げて、狙いを定めてから少しずつ下ろしていく。
「ああっ…、稟が…入ってくる……。」
「ほら、もう全部入ったぞ。」
キキョウの膣は異物を排除するかの如く、きつく締め上げてくる。
「それじゃあ、そろそろ動くぞ。」
俺は腰を少し引いてからそのまま一気に突き上げる。
「ああっ!」
一度イって感じやすくなったのか、さっきまでよりも声が大きい。
「そんなに声が大きいと、隣の部屋でも聞こえるかもしれないぞ。」
「だ、だって…あんっ……き、気持いいんだも…はあっ。」
俺はしばらく抽挿を続けていたが、今回はまだキキョウの胸を一度も愛撫してないことに気づいた。
そこで、浴衣の間からキキョウの胸に手を伸ばしたが、違和感があった。
「…なあ、キキョウ。どうしてノーブラなんだ?」
何故かキキョウはブラをしておらず、俺の手は直にキキョウの胸に触れている。
「え?だって、…浴衣ってブラをしないのが普通じゃないの?」
「…そういえば、そうだったな。」
俺はそんなことはすっかり忘れていたが、気を取り直して両手でキキョウの胸を揉み始める。
「あっ…、稟…胸も…もっと…。」
俺はキキョウの望み通り少し強く胸を揉む。
一方で、下半身の抽挿も少しずつ速度を上げていく。
「だ、だめだ…。動くほど締め付けられて…止められない…。」
「ふぁ、あ、あたしも…気持ちよすぎて…んあっ、頭の中…あんっ…真っ白に…なっちゃう……。」
俺ももう何も考えられず、ひたすら抽挿を続けキキョウを突き上げ続ける。
8稟の婚前旅行・キキョウ編:2007/03/09(金) 00:13:26 ID:ZNK05Lxf
「り、稟…ああっ、…も…もっと…。」
「くっ、き、キキョウ……。」
正直このままし続けられるんじゃないか、とさえ思った。
しかし、再び達しそうになり現実に引き戻される。
「キキョウ…だめだ、…もう…出そうだ。」
「あ、あたしも…やん…イっちゃ……ああああああぁぁぁ!!」
「うあああっ、出る!!」
ラストスパートをかけようとした直前、キキョウがイったことで膣が俺のものを一気に締め上げ、俺もそのまま達してしまった。
そして、二度目とは思えないほどの量をキキョウの膣に注ぎ込み続ける。
「ふあっ、さ、さっきより多いかも…。」
キキョウの言うとおりなのか、まだ俺のものが入っているにもかかわらず、キキョウの膣から白い筋が数本垂れてきた。
「ど、どうしよう稟。このまま抜いたらこぼれちゃうよ。」
「そ、そうだな。とりあえず拭くものは…。」
俺はひとまず近くのティッシュをとりこぼれた分を拭き取る。
それから、ティッシュをあてたまま引き抜き、改めてキキョウの秘所を拭き始める。
「稟〜赤ちゃんみたいで恥ずかしいんだけど…。」
キキョウが真っ赤な顔で抗議してくる。
そうは言っているものの、俺が秘所を拭くことに直接的な抵抗をしないあたりそんなにイヤというわけではなさそうだ。
9稟の婚前旅行・キキョウ編:2007/03/09(金) 00:14:17 ID:ZNK05Lxf
情事もすんだ後、今さらながら時計を見たらまだ七時前だった。
朝飯は七時半なので、それまで三十分ほど時間があることになる。
「とりあえず、朝飯まではまだ時間があるけどどうする。」
そう聞くと、キキョウは少し考えた後
「汗かいちゃったし軽くお風呂に入らない?」
と提案した。
確かに、朝っぱらからこんなことをしたせいで結構汗をかいてしまった。
「それじゃあ、そうするか。」
「うん、そうしよ。」
早速、俺たちはタオルを持って部屋に備え付けの露天風呂に向かった。
「あ、そうだ。ねえ稟。」
「ん、どうした?」
浴衣を脱ごうとしていたら、キキョウが話しかけてきた。
「その、今度は……しないからね。」
キキョウは顔を少し赤くさせてそう言ってきた。
俺はすぐには分からなかったが、やがてその意味が分かった。
「だ、大丈夫だって。さっきあれだけしたから平気だって。」
「そ、そうだよね。さすがに稟でもそれは無理だよね。」
「あ、ああ。大船に乗ってつもりで安心していいぞ。」
キキョウもそれを聞いて安心したのか、ひとまず風呂に入ることにした。



天国のお父さん、お母さんごめんなさい。
俺はどうやら絶稟の二つ名を返上できそうにありません。
結局、してしまいました。
103:2007/03/09(金) 00:17:50 ID:ZNK05Lxf
駄文長文失礼しました。
キキョウ編はここで終了します。
続きのシア編ですができ次第投下したいと思います。
11名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 00:37:11 ID:5QuHwPz9
GJです!
12名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 02:03:03 ID:F3uGjRO2
落ちに吹いたwww GJ!
13名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 21:23:31 ID:t1Tt2Tav
キキョウ!!いい!!これはいい!!
GJ!!!
14名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 21:41:49 ID:OQEKzxVL

楓   「亜沙先輩!」
亜沙  「…うそ!?」
楓   「驚いた? ウフフ…驚くに決まってますね あんなことがあったのだから」
亜沙  「どうして…」
楓   「私、やっぱり稟君を諦めません 神王様が認めてくれた
     見て! リムちゃんもここに!」
亜沙  「そんな…そんなこと」
楓   「今度こそ胸を張って言えます 私は芙蓉楓、稟君の恋人 よろしくね亜沙先輩♪」
亜沙  「うそよ、あなたが稟ちゃんの恋人だなんて…そんなこと」
楓   「どうして?」
亜沙  「だってあなたはメンヘラじゃない… 稟ちゃんを殺そうとした挙句稟ちゃんに付きまとう可哀想な女…
     稟ちゃんの恋人は正常でなければいけない、あなたは…ボクとは違う」
楓   「…やっぱりそうなんですか 私のこと、ずっとそう思っていたんですね
     空の鍋をかきまわすだけのかわいそうな女だと 」
亜沙  「それは…」

亜沙  「それは違うわ… 違う… ボクは…」
楓   「うるさい! …嫌な女。少しばかり早くうまれただけなのに
     たまたま一歳年上に生まれただけなのに…
     私の存在なんて、あなたにとっては自分の価値を高めるだけだった 」
亜沙  「違うわ! ボクはせめて、リムちゃんのもとで幸せに暮らせるようにと思って…」
楓   「それが私を馬鹿にしているといっているのよ!
     私を稟君の恋人と認めてくれてなかった!」
亜沙  「…だってあなたは!」
楓   「あなたみたいな女、稟君の恋人が務まるわけない!
     稟君の恋人になるのは…私 誰よりも稟君を愛しているこの私…
     稟君の恋人になって稟君に抱きしめてもらうの… 私を見つめてもらうの…」
15名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 21:43:44 ID:OQEKzxVL
(楓、亜沙を突き飛ばして稟の童貞を奪う)
亜沙  「? …あっ!」
楓   「あなただけが稟君に愛された?」
亜沙  「返して!」
楓   「抱きしめられ 見つめられ 稟君に愛されてる?
     そんな幻想…打ち砕いてあげる!  稟君が愛してるのは…」
(楓、稟の肉棒を力いっぱい握り締める)
亜沙  「やめて!!」
楓   「本当に愛してるのは…   私よ!!」
(稟の肉棒が木っ端微塵に砕け散る)
亜沙  「ああぁ! ああぁぁぁぁぁ!! 稟ちゃんの童貞が…
     稟ちゃんの初めてはボクにくれるって言ってくれたのに… ああぁぁ…」
楓   「ウフフフフフ アハハハハハハハ!」
亜沙  「どうして…どうして……… 人殺しのくせに…」
楓   「……なんですって?」
亜沙  「稟ちゃんの両親を殺した… 人殺しのくせに」
楓   「!」
亜沙  「人殺し!!」
楓   「!!うおおおお!!! 緑頭ぁ!!」
(妄想女の声)
カレハ 「まぁまぁまぁ♪」
亜沙  「カレハ!」
カレハ 「シアさん、ネリネさんも、稟さんをあきらめ
      稟さん争奪戦は終了しました。
      稟さんの恋人はわたくしに…」
楓   「何を言っているの? うっ!」
(二人が引き離される)
楓   「緑頭ぁ!!」
亜沙  「くっ…」
16名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 22:13:04 ID:UsQ1TSEZ
ちょwwwwローゼンメイデンww
てかキキョウ編の余韻を返せwwwwww
17名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 23:34:02 ID:anDHGJ25
やっぱSHUFFLE!はハーレムエンドこそ正しい終わりかただと思うのは俺だけだろうか?
ラバーズ間でなら普通に有り得そうな気がするんだが。
18名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 23:41:00 ID:51nk2bm7
>>17
同意。
神界の一夫多妻制なんてその為にあるような設定だしな
誰かメインのENDだとしても正妻なだけでみんなも一緒にいそう
19名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 23:50:24 ID:2AWwOOE1
いやSHUFFLEにおいては誰が正妻とか言うのはナンセンスだろう
神王の妻達にしても正妻が誰とか全く触れられていないしな
20名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:03:41 ID:DVo11aKD
SHUFFLEにおけるハーレムを匂わせる設定はすべて、一人の女性に一途になる稟のストイックさを際立たせるための装置にしか思えない俺は異端。
チクタク?絶稟?
何それ?
21名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:09:09 ID:vCfLDEZL
一夫多妻ってのは正妻が複数居る事を指すんだが…
22名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:11:14 ID:ekDEAe9O
>>21
(゚∀゚)!
そーなのか?
233:2007/03/10(土) 01:05:44 ID:3HwesEns
婚姻届を提出して法的に認められたのが正妻で、婚姻届未提出でも夫婦同然の生活をしているなら内縁。
一方、一夫多妻で一番身分の高い妻が正室、それ以外の妻が側室。
だけど、wikiによれば正室・側室は日本特有の区分らしいので、神界に正室・側室に類する区分が無いなら全員正妻で地位的な序列は無いと思う。
あ、ちなみに自分もハーレムエンド希望です。

あと、シア編が切りのいいところまで出来たので、せっかくだから投下しときますね。


24稟の婚前旅行・シア編:2007/03/10(土) 01:07:35 ID:3HwesEns

キキョウとの旅行の一週間後、今度はシアと温泉にきたのだが
「ねえねえ稟くん、雪だよ雪。雪って本当に白いんだね。」
シアが雪に夢中になっていた。
先週キキョウと行った温泉はまだ秋の風情が残っている地方にあったのだが、シアと来た温泉は一転、秋の終わりどころか一足先に冬景色となっている地方にあったのだ。
「ねえ稟くん、向こうに湖があるみたいなんだけど行ってみない?」
「そうだな、行ってみるか。」
そして、俺はやはりシアに誘われ散歩に来ていた。
「わー、ねえ稟くん稟くん、湖にも雪が積もってるよ。」
「本当だ。見事に凍ってるな。」
すると、シアが周囲を見回している。
何かを探しているようだ。
「なあ、シア。何か探しているのか?」
「ねえ稟くん、スケート靴ってどこで貸してもらえるの?」
「…え?」
「だって、人間界だと湖が凍ったらその上でスケートをするんでしょ。」
なるほど、そういうことか。
確かに、俺の親位の世代だったら凍った湖でスケートをすることもあった、と聞いたことがあるがあいにく俺位の世代ではそんなことはしたことはない。
そんなわけで、シアにそんな話をしてやると
「そうなんだ。うう、残念ッス……。」
肩を落としてガックリとしてしまった。
「そんなにガッカリしなくてもいいぞ、シア。スケートならそのうち連れて行ってやるから。」
「本当、稟くん?!」
シアは急に元気になって聞き返してきた。
「ああ、本当だぞ。まあ、湖は無理だから、どこか有料のスケート場だけどな。」
「ううん、それでもいいよ。稟くんが連れて行ってくれるだけで嬉しいッス。」
そんなシアの嬉しそうな顔を見ていると、何とかして湖でスケートをさせてやりたくなる。
神王のおじさんや魔王のおじさんに頼めば何とかして……くれるだろうな、きっと。
むしろ、自分達が楽しむために率先してやりかねない。
25稟の婚前旅行・シア編:2007/03/10(土) 01:08:56 ID:3HwesEns
「は、は…、くしゅん。」
そんなことを考えていたらシアがくしゃみをした。
それに、雪も降り始めた。
「シア、雪も降ってきたし寒いようなら旅館に戻らないか。」
「そうだね。そろそろ戻ろっか。」
そう言って歩き出そうとすると
「あっ、稟くん、ちょっと待って。」
シアに呼び止められた。
「ん、どうしたシア。」
「稟くん、少しだけしゃがんでくれる。」
「?ああ、いいけど…。」
俺は頼まれた通り、少しだけしゃがんでみた。
すると、シアは俺に近づきマフラーを外したと思ったら、それを俺と自分の首に巻き始めた。
俺が立ったときに首がしめられないよう、ある程度のゆとりも持たせられている。
「なあ、シア。これってまさか…。」
「そのまさかッス。一度やってみたかったんだ。あとは…えい。」
シアはそのまま俺の右腕に抱きついてきた。
「うん。これなら寒くないね。さっ、稟くん戻ろ。」
「あっ、ああ。そうだな…。」
シアの言う通り、寒くはなかった。
しかし、シアが俺の腕に抱きついているということは、シアのやわらかいものが俺の腕に押し付けられているわけで……。
キキョウとの旅行の反省から、今度は絶稟にならないようにしようと決意していたのに、早くもその決意が崩れそうになる。
26稟の婚前旅行・シア編:2007/03/10(土) 01:09:51 ID:3HwesEns
「はぁ、はぁ、…やっと部屋に着いたな……。」
「う、うん…そうだね…。」
俺たちは結局、湖からずっとあのままの状態で旅館に帰ってきた。
外では行き交うひともいなかったので、何も問題は無かった。
しかし、旅館に入ったらロビーにいた客が何故か俺たちの方を向いたのだ
そしてそれは瞬く間に好奇の視線となり、俺とシアは逃げるように部屋へと戻るはめになった。
「さっきのあれって、人前だと結構恥ずかしいもんだな。」
「そ、そうだね……。でも、慣れればきっと平気になると思うよ。」
「そうなるか?」
「うん、そうだよ。それに……」
「それに?」
「キキョウちゃんと一緒に三人でやってみたいッス…。」
シアは照れながらも、そんなことを言った。
しかし、シアと二人でやっただけでもあれだけ好奇の視線に晒されたのである。
それにキキョウも交えて三人でやったりなどしたら、………親衛隊が一斉に蜂起するな、間違いなく。
「なあ、シア。さすがにそれは……。」
「帰ったら、早速三人で使えるマフラー編まなくっちゃ。ねえ、稟くん色は何色がいい……、ってどうしたの稟くん?」
「…いや、なんでもない。」
シアはもうマフラーを作る気満々で、これでは止めようが無い。
27稟の婚前旅行・シア編:2007/03/10(土) 01:10:30 ID:3HwesEns
「それよりも、夕飯の前に温泉に入らない?」
シアがそう言ったので、時計を見ると六時を過ぎていた。
「そうするか。…と、その前に。」
俺はまず窓の方に向かい、あるものが無いか確認する。
「稟くん、何してるの?」
「ああ、別に大したことじゃないから気にしなくてもいいぞ。」
「そうなの?それならいいんだけど。」
どうやら、この旅館は部屋毎に温泉が設けられていることは無いらしい。
絶稟になりかねない要素が一つ消えたことに、俺はひとまず安堵する。
「よし、それじゃあ行くか。」
「うん、早く行こ。」
そう言って、俺たちは大浴場に向かう。
「……ねえ稟くん。」
その途中、シアが話しかけてきた。
その表情は真剣だが、少し紅潮している。
この表情とタイミングから、シアが何を言おうとしているのか俺は察することができた。
そこで、それに続くだろう言葉を先に言ってみる。
「別に、覗いたりなんかしないぞ。」
俺がそう言うと、シアは一瞬驚いたが、すぐに苦笑して言葉を続けた。
「え、あの…その…そんなことじゃなくて…、私は稟くんが先にあがるようだったら、待っててね、って言おうと思っただけでそんなことは……。」
「ああ、そうだったのか。いいぞ、そのくらい。」
その動揺振りから、俺の言ったことが図星だったのは明白だった。
でも、とりあえずこの場はシアに合わせることにした。
「そ、それじゃあ稟くん、また後でね。」
いつの間にか大浴場に着いたようで、シアはそういい残して女湯に入っていった。
「やっぱ、シアとキキョウは姉妹だな。」
全く同じことを考えていた二人に改めてそのことを実感し、俺は一人呟いて『男湯』と書かれた暖簾をくぐった。
28稟の婚前旅行・シア編:2007/03/10(土) 01:11:19 ID:3HwesEns
「っと、やっぱりシアはまだ上ってないみたいだな。」
廊下に出てみると案の定、シアの姿は無かった。
この間は意外と待つことになったので、今回は長湯をしてつもりだったが、まだ短かったようだ。
「さて、シアを待ってる間何をしてるか……、何だあれ?」
ふと、廊下の先を見ると暖簾のかかった戸口がいくつかあった。
そのまま、そっちに行ってみようとしたら
「あ、稟くーん。」
丁度、女湯から出てきたシアに声をかけられた。
無論、浴衣姿である。
「ごめんね、待たせちゃった?」
「いや、俺も今出たところだぞ。」
「あっ、じゃあ丁度なんだ。」
シアは俺の方に来ると、嬉しそうに言った。
「それじゃあ、部屋に戻ろ。」
「ああ、そうだな。」
向こうに何があるのか、多少気にはなったものの、わざわざ確かめるのも必要も無いと思ったので、そのままシアと部屋に戻ることにした。
部屋に戻り一息つくと、やはり見事なタイミングで夕食が運ばれてきた。
この旅館の夕飯も豪華で、キキョウと泊まった旅館のそれと比べても遜色ない。
「わー、すごいね稟くん。」
シアはそれを見て喜んでいるが、おれの目はある物に釘付けになっている。
中央に置かれた土鍋である。
まさか、と思いつつさりげなく仲居さんの表情を伺うと、そこにはやはり営業スマイルとは別の笑みが含まれていた。
正直不安だ。
「それじゃあ稟くん、蓋取るね。」
そんな、俺の心情に気づくことなくシアは鍋の蓋を取る……。
神様、神王のおじさんとは別の神様、どうかアレが入っていませんように。
「え…、これって……ひょっとして……。」
シアは中を見るなり顔を赤くする。
俺もおそるおそる覗いて、ソレを確認する。
ああ、これは俺に絶稟になれ、という天のお告げなのだろうか。
「ねえ稟くん、これって…その…。」
「ああ、スッポンだな。」
しかも、丸ごと。
「まあ、冷めないうちにいただくとするか。」
ひとます、キキョウの時と同じにならないよう、少しでも話題をスッポンからそらすことにした。
無論、へたに動揺するとまずいので、できるかぎり平静を装って言った。
「そ、それもそうだね…。それじゃあ、いただきます。」
「いただきます。」
すぐに話題をそらしたことが功をなしたのか、キキョウの時ほど空気が重くなることはなく、シアとの会話を楽しむ余裕もできた。
その後、仲居さんが片付けに来た際さりげなくシアの様子を伺ってみた。
やはり、キキョウ同様顔を赤くして仲居さんのほうを見ていた。
違う点といえば、少々涙目になっていたことだ。
やはり意識してるのか…。
293:2007/03/10(土) 01:18:58 ID:3HwesEns
ひとまず、ここまでできました。
続きも出来次第投下しますね。
この後の展開はキキョウ編とほぼ同じで、やはり稟が絶稟になり部屋や○○○○でシアとしちゃいます。
それではこのへんで。
30名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 02:14:17 ID:6iHd926u
乙!
○○○○の部分はきっと……
31名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 04:06:07 ID:vCfLDEZL
正妻・側室がある場合、公的には一夫多妻制ではない
特殊な階級(家系存続を血筋に頼む、貴族など)で公言すべきではないが、例外条項として明示される事がある
また、正妻・側室が無くても、序列がある場合はある
一応、序列1位は通常最初の妃だが、第一子の母親となった者が第1位に変わるので固定ではないらしい
一応制度的には最も熟成されたイスラム教圏には三人を平等に遇する義務があるので、正妻・側室は無い …ハズ
32名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 04:12:26 ID:WpNgow27
つーかネリネとシア、二人と結婚した場合どうなるん?
神王兼魔王ってことになるのか?
33名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 07:35:54 ID:2ToTCTrQ
角川のSHUFFLE小説、楓編必読。
神王、魔王がただ娘の為だけに
人間界へやってきたわけで無いことが
分るから。
34名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 07:59:12 ID:/Vt0R/Bo
>>33
それって小説オリジナルの設定じゃね?
35名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 08:39:46 ID:TBlaok+P
ココはアニパロのスレであり、個人発表による資料として
活用なら無問題と思ワレ

SHUFFLE!はマルチメディア展開してる時点で
フリーソフトのような扱いになってるから
特に気にしなくても>神王・魔王背景設定

だから、説得力ありそうなのは拝借してもいいのだし
メーカーとしても大きくゆとりをとっておけば
逆説的に美味しく頂けるだろうし

でも。世界観的(?)に本当に気に入らなければ
公式サイトでキッパリとダメ出しするでFA<ありえないけど
36名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 11:12:16 ID:vo0gj9FQ
活用するのも拝借するのも勝手だが、各作者の独自設定を借りてSS書くなら
事前にその旨を明記しておかないと必ずと言っていいほど指摘喰らうか叩かれるぞ
二次創作の二次創作なんてあまり評判良くないからな
37名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 11:31:05 ID:A9ngbyJL
てか>33がまるで公式設定であるかのように書いてるから>34がオリジナルじゃないのかとツッコンだだけだと思うんだが
それに対して>35みたいなアニパロスレだからってレスは的外れも甚だしいだろ。
38名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 12:18:48 ID:PLLV5O2U
スレ嵐に来ないで下さい。でFA。
39名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 13:40:36 ID:+IrmqUyT
つかここはゲーム、漫画、小説、アニメのエロパロであって
アニパロ固定というわけじゃないぞ
この話では〜の設定を使用しています、でいいだろ
40名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 18:06:26 ID:47IxO7zG
35です。エロパロとアニパロを書き間違えていました……orz
ごめなさ〜いっ
41名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 19:29:55 ID:6d9OVfmz
>>31-37
本スレ池。
42名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 19:33:07 ID:6d9OVfmz
>>29
続き楽しみだ。無理せずガンガレ
43名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 23:31:50 ID:rjnB0TZX
書く度に何の設定ですって前置きをすれば問題ないでしょ。

>>29
続きが気になりますね。
キキョウとはどう違う展開になるか期待。
でもやっぱどっちも可愛いなぁ。
原作でもシアとキキョウ二人一緒に結婚がデフォなのが羨ましすぎる。
443:2007/03/11(日) 13:30:38 ID:6cSfhjQc
シア編の続きですが、一回目のえちシーンが出来たので、投下しておきますね。
45稟の婚前旅行・シア編:2007/03/11(日) 13:32:27 ID:6cSfhjQc
さて、俺にとってはここからが問題で、できるだけシアにさっきのスッポンを意識させないようにしなければならない。
さてどうすれか、と考えていたら
「…ねえ稟くん。」
シアの方から話しかけてきた。
「ん、どうしたシア。」
「うん、売店にトランプか何か無いかちょっと見てくるね。」
「何だ、それくらい俺が行って…。」
「ううん、いいのいいの!私が行ってくるから、稟くんは待ってて。それじゃあ、行ってくるね。」
言うや否やシアは行ってしまった。
やっぱり、意識してるんだろうか。
「それにしてもここは混浴ナシ、か……。」
正直、混浴が無いということは、絶稟になりかねない要素が減るので俺にとっては都合がいい。
しかし、混浴が無いというのは、男にとっては非常に残念なことでもある。
しばらくそんなことを考えていたら。
「稟くんただいま〜。」
シアが戻ってきた。
「ああ、お帰り。何かあったか?」
「ううん、何にも、ってきゃあっ!」
「シアっ!!」
シアが急に倒れこんできたので、俺は咄嗟にシアの身体を受け止め、そのまま後ろに倒れこんでしまう。
「いてて…、シア大丈夫か」
「う、うん。ごめんね稟くん、裾ふんじゃっ…た……。」
シアが顔を上げると、俺の顔はまさに目と鼻の先にある。
それだけでなく、シアは俺に覆いかぶさっているので、その胸は俺に押し付けられている。
正直この状態は危険だ。
シアの顔は少しずつ赤みを増してるし、俺も自分の鼓動が激しくなっているのが分かる。
「……あ。」
シアの顔が一気に赤くなった。
俺は、おそるおそる下半身に目を向けると、俺のものはいつの間にか自己主張しシアの下腹部に触れていた。
46稟の婚前旅行・シア編:2007/03/11(日) 13:33:42 ID:6cSfhjQc
「え、えーと、これは…。」
「……稟くん…。」
シアは目を瞑るとそのままキスをしてきた。
さすがにこの状況になると、もう自分を抑えることもできない。
逆にシアを気持ちよくさせてやりたいとさえ思った。
「…ん。……はぁ…。」
シアが俺の口に舌を入れてきたので、それに応えるように舌を絡める。
「ん…、はぁ……んちゅ…。」
俺はシアを抱きしめ、より激しく舌を絡ませる。
どのくらいそうしていたかは分からないが、ふと唇を離し互いに見つめあう。
「稟くん…、その…私……。」
シアは顔を真っ赤にさせ、モジモジしながら何か言おうとしているが、よほど恥ずかしいのか、次の言葉が出てこない。
そんなシアはお持ち帰りしたくなるほど可愛く、もう暫く見ていたいくらいだった。
とはいえ、それはちょっと意地が悪いかな、と思ったので
「優しくするから安心していいぞ。」
シアの頭を撫でながらそう言ってやる。
すると、シアはしばらく俺を見つめていたが、
「…うん。」
微笑みながらそう言った。


「それじゃあシア、そろそろ…。」
俺は今布団の上に座っており、その俺のひざの上にシアが座っている。
布団がしかれたのはシアの希望であり、俺としても下に布団の有るほうがいい。
とはいえ、やはり布団は二人用が一組あっただけで、シアの顔がいっそう赤くなってしまった。
「うん、…いいよ稟くん。」
シアが後ろの俺の方を向いて言った。
47稟の婚前旅行・シア編:2007/03/11(日) 13:35:36 ID:6cSfhjQc
「それじゃあ、遠慮なく…。」
俺はまず、両手をシアの胸に伸ばし、浴衣の上から揉んでみる。
ノーブラだけあって、そんなに力を入れなくてもシアの胸は俺の思い通りにその形をかえる。
「ふぁ、稟くんの手…んん…優しいね……。」
「そりゃあ、シアに触れてるわけだし、乱暴にするわけにはいかないだろ。」
「…稟くんって…は、あ…普段はそういうこと…ん…言ってくれないのに…エッチの時は…んうっ…簡単に言ってくれるんだよね…。」
「まあ、そんな台詞よりも今してることの方がよっぽど恥ずかしいからな。」
俺はそう言って、浴衣越しに両方の乳首を摘まみ上げる。
「ひゃうんっ…。」
シアが感じた直後、俺は左手で直接胸に触れ、右手をシアの秘所に伸ばす。
「シア、もう濡れてるぞ…。」
シアの耳元で、少し意地悪に囁いてみる。
事実、シアの下着の一部がしっとりとしていた。
「あっ、…そ、そんなこと…あうっ……言わないで…。」
そうは言うものの、感じていることを隠すことはできない。
シアの秘所全体を下着越しに優しく撫でると、その分だけ湿った部分が広がっていく。
それから軽く指で押してみると、クチュ、という音と共に指が沈み込む。
これだけ濡れていれば十分だろう。
「それじゃあシア、指入れるぞ。」
俺はそう言って、下着の中に手を入れる。
シアの秘所は十分に濡れていたので、指を一本入れて軽く弄くってみる。
「ひゃうっ…、稟くん…あまり…あう……弄らないで…。」
とはいえ、そんなシアの希望にかかわらず、シアの秘所には止まること無く蜜があふれてくる。
そのままクリトリスにも指を伸ばそうとしたら、ふと意地悪をしてみたくなった。
俺は一度指を離して、クリトリスと乳首から少し離れたところから、それらに近づけるように愛撫するが、
「ふぁぁ、……稟くん…もっと、ああっ……え?」
それらに近づいたらその周囲だけしばらく愛撫し、それからまた離れたところから愛撫しなおす。
シアはそのままそれらを愛撫されると思っていたのだろう、喘ぎ声の中に一瞬疑問の声が混じったと思ったら、俺の方を向いてくる。
48稟の婚前旅行・シア編:2007/03/11(日) 13:36:19 ID:6cSfhjQc
「ん、どうした?」
俺はとぼけて聞いてみる。
「え、その…ひゃう…何でも……ないから、あう…気にしない…んん、で。」
シアはそう言って引き下がりはしたが、これを何度か繰り返すと少しずつ身体を震わせ始めた。
「ね、ねえ…んく…稟くん…。」
「どうしたシア?」
もう一度とぼけて聞き返してみる。
「そ、その……もっと別のところも…ひあ……触って……。」
どうやら限界らしく、シアの方からおねだりをしてきた。
やはり、それらを口にするのは抵抗があるのだろう、遠まわしな言い方で言ってきた。
「それじゃあ…。」
俺はシアの望むところに指を近づけ、
「ひゃあっ!」
触れる寸前に指を離し、替わりにシアの耳を軽く噛んでみた。
シアは驚きの声をあげ、俺の方に顔を向けた。
「うう〜、稟くん〜。ひ、ひどいッス〜。」
さ、さすがにやりすぎたか?
シアは涙目で俺を見つめている。
「その…、ごめんなシア。ちょっと意地悪したくなっちゃってつい…。」
「…稟くん、本当にそう思ってる?」
「ああ。だから、今度はちゃんとシアがして欲しいようにするぞ。」
「…それじゃあ……、」
シアはモジモジしながら
「…もっと気持ちよくさせて。」
恥ずかしそうに小さな声で言った。
「…ああ、分かった。それじゃあ、再開するぞ。
「うん、…お願い。」
おれは再び指を伸ばし、それらを軽くつついてみる。
「んんっ!」
散々焦らされたからだろうか、かなり感じやすくなっている。
軽くつついただけなのに、シアの声はさっきまでよりも大きい。
俺はお詫びの意もこめて、それらを重点的に愛撫し続ける。
「り、稟くん…んうっ…、き、気持よすぎて……はぁ…もう……。」
一気に感じたせいだろう、シアはそろそろイってしまうようだ。
不規則に乳首を弄り、指の抽挿も二本に増やし速度も上げる。
「だ、だめ…ああっ……もう……。」
俺がそのままラストスパートに入ると、
「ひゃ、あ、あ、あああああっ!」
シアはイってしまった。
身体を反らしたかと思うと、次の瞬間には脱力し俺にもたれかかってくる。
「っと、シア平気か?」
「う、うん。気持ちよくて、ボーってしちゃってるかな。」
どうやら、大丈夫なようだ。
しかし、あれだけシアの痴態を見たせいか(俺の責任なのだが)、俺も限界になってきた。
「なあ、シア。今度はこっちで…いいか?」
俺はビショビショになったシアの秘所に軽く触れながら聞く。
シアは少しの間を置いて頷いた。
49稟の婚前旅行・シア編:2007/03/11(日) 13:38:00 ID:6cSfhjQc
俺はシアの浴衣の帯をほどき、浴衣をはだけさせてから、シアを布団の上に寝かせた。
「それじゃあシア、入れるぞ。」
俺も自分のものを出し、シアに秘所にあてがって聞くというより、宣告するように言うと
「…ダメ。」
「…え?」
シアに断られ、俺は間抜けな声を出してしまう。
すでにシアとは何回も身体を重ねてはいるが、ここまで来てから断られたことは一度も無い。
「あ、あのーシアさん?」
「うふふ、冗談だよ稟くん。ちょっとだけさっきのお返し。」
シアは微笑みながら言った。
俺はため息をつき、冗談だったことに安堵する。
「だから、その……続けていいよ。」
「それじゃあ、お言葉に甘えて…。」
俺はゆっくりとシアの膣に侵入させていく。
「やっぱりきついな…。」
これだけ濡れていてもシアの膣はきつく、俺のものを締め上げてくる。
「ん…、稟くんの…熱いのが……私の中に…。」
「そろそろ動くぞ。」
「うん、いいよ…。」
俺はゆっくりと腰を引き、再び突き入れる。
「ん、ふああっ…稟くんのが…、んくっ……動いてる…。」
俺が少しずつ抽挿を速めていくと、それに比例するかのようにシアの喘ぎ声が甘いものになっていく。
「は、はあ。…んん、あ、あ、…んく…。」
「シア…、気持いか?」
「う、うん…。はあっ、稟くんは…。」
「もちろん、俺も気持いぞ…。」
俺は快感を求め、シアを気持ちよくさせるために、ひたすら抽挿を続ける
シアの秘所には蜜があふれ続け、俺が突き入れるたびに周囲に飛び散る。
「はあ、あ、あ…んくっ…。あああ…あ…。」
俺はシアをもっと気持ちよくさせてやりたくなり、揺れている胸に手を伸ばし、その先端を軽くつまんでみる。
「ひゃうんっ!ひあ、あ、…」
予想外の快感にシアの膣が狭まり、おれのものをより強く締め上げる。
「うっ…、シ、シア…俺もう…。」
それは俺はより強い快感をもたらし、俺は達しそうになる。
俺はそのままラストスパートに突入し、ひたすら抽挿を続ける。
「はあっ、り、稟くん…、ふぁ…私も…もう・・・」
「だめだ。もう…。」
達する直前、俺は思い切り深くシアの中に突き入れる。
「出る!」
「だ、だめ、イっちゃ…あああああっっ!!」
俺とシアは同時に達する。
俺はひたすらシアの膣に注ぎこみ、シアは身体を大きく反らした。
「はあ、はあ、…どうだった?」
「…うん、気持ちよかったよ。」
シアが俺の背中に手を回して抱きついてくる。
顔が近づくと、俺たちは軽くキスをした。
「さて、そろそろ抜くぞ。」
俺はゆっくりと自分のものを引き抜く。
途中で白いものも溢れ出したので、俺はティッシュで拭きとるが、なかなか終わらない。
「稟くん…たくさん出たね。」
その様子を見てシアは呟く。
50稟の婚前旅行・シア編:2007/03/11(日) 13:38:36 ID:6cSfhjQc
情事を終えた俺たちはひとまず身だしなみを整えたが、正直することがない。
「さて、どうするか…。」
時計を見ると、まだ十時にもなっていなかった。
茶を飲みながら考えていると
「…ねえ、稟くん。」
シアが話しかけてきた。
「どうしたシア。」
「その…、私疲れちゃったからもう寝ない?」
「そうするか。」
正直、俺はまだ眠くはなかったが、シアが寝てしまえばますます暇になるので、もう寝ることにした。
「それでね、お願いが一つあるんだけど……いい?」
シアが顔を赤くさせながら聞いてくる。
「ああ、俺に出来ることなら何でもいいぞ。」
「本当?それじゃあ…。」
そんなやりとりを経て、俺とシアは布団にはいったのだが、
「…なあ、シア。」
「どうしたの、稟くん。」
「これはさすがに恥ずかしいんだが…。」
「えへへ…、実は私も…。」
裸のシアが、同じく裸の俺に抱きついている。
裸といっても全裸ではなく、俺はトランクスをはいているし、シアもショーツははいている。
とはいえ、身に着けているのはこれだけである。
シアのお願いとはこの状態で一緒に寝て欲しい、ということだったがシア曰く
『ドラマや映画で恋人同士が一緒に寝るシーンでよくあるでしょ。それで、一度やってみたかったの。』
とのことらしい。
そんなわけで、俺たちは裸で寝ることになったのだが、全く寝付けない。
シアはいつの間にか俺に抱きついたまま眠ってしまったので、胸が俺の腕に直接押し付けられている。
正直、どうしようもないくらい興奮してしまったが、シアの幸せそうな寝顔を見ていると、とても手を出すことはできなかった。
なので、俺は生き地獄というものを体験しつつ眠りに落ちていった。
513:2007/03/11(日) 13:41:09 ID:6cSfhjQc
一回目のえちシーンはこれで終了です。
絶稟が降臨する続きは今晩中には投下できると思うので、もう暫くお待ちください。
52名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 14:46:09 ID:FSQd6Gak
GJでした><b
53完全なる読者:2007/03/11(日) 17:38:30 ID:ANwD0GiI
なかなかの作品です
54完全なる読者:2007/03/11(日) 18:00:01 ID:ANwD0GiI
あと、自分としては、楓と麻弓を同時に絶稟に相手されて潮吹きなんていうのが呼んでみたい。親切な方応えてくださいませ。
55名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 18:49:44 ID:OjQlU7lP
>>54

「楓、ごめんもう私自分の気持ちを抑えきれない!」

「麻弓ちゃん・・・ずっと親友だと思ってたのに・・・どうして・・・」

ある午後の昼下がり・・・。
私と稟君と麻弓ちゃんで勉強会をしてたはずなのに・・・。

休憩用のお菓子を買いだしに行って・・・そして帰ってくると目の前には稟君と行為に及ぶ麻弓ちゃんがいた。

「土見君優しいから・・・優しすぎるから・・・」

「ごめん、楓・・・でも俺、麻弓の事が・・・」

「稟君・・・麻弓ちゃん・・・」


そう呟きながら服を脱ぎだす楓・・・。

「か、楓・・・?」

「稟君、私ももう我慢できないです。自分の気持ちと身体に・・・
 私は2番目でいいのです。だから私も・・・」


神も悪魔も選ばなかった男が選んだのは肉体の繋がり。
いろんな想いがSHUFFLEされていく中、3人の奇妙な関係が静かに始まるのだった。


SHUFFLE! 〜絶稟編〜


誰か続きよろしく。
563:2007/03/11(日) 23:55:52 ID:6cSfhjQc
シア編の続きがようやく完成しました。
早速投下させていただきます。
57稟の婚前旅行・シア編:2007/03/11(日) 23:57:15 ID:6cSfhjQc
「……ん、……ば。」
…誰かの声が聞こえる。
だが、それはいつもと違って楓の声ではない。
「り…ん、……んってば。」
ああ、そういえばシアと温泉に来てたんだっけ。
少しずつ頭が覚醒しだす。
「稟くん、稟くんってば。」
目を開けると、シアの顔があった。
「稟くん、おはよう。」
「…ああ、おはよう、シア。」
シアが笑顔で挨拶してきたので、俺もそれに返す。
起き上がって窓の方を見ると、まだ明るくなっていなかった。
「…こんなに朝早くからどうしたんだ。」
俺は目をこすりながら聞いた。
「稟くん、朝風呂に入らない?」
「……え。」
予想外の一言に、改めてシアの方を向くと、シアはいつの間にか浴衣を着ていた。
どうやら、準備は万全のようだ。
「それにしても、どうしてこんな早朝の内に行くんだ?」
「え、それは…えーと、ほら、まだお日様昇ってないでしょ。お日様が昇るのを見ながらお風呂に入るのなんてどうかな、って思って。」
シアは俺の質問に明らかに動揺した。
何か怪しいものがあったが、シアの提案も魅力的だった。
風呂に入りながら、日の出を見るなんて滅多にできることではない。
まあ、残念なことといえばシアと一緒に入れないことだが。
「それもいいな。それじゃあ、早速行くか。」
俺はそう答えると、まずは布団から出ることにした。
「うん、早くいこ……あ。」
俺が布団から出ると、シアは顔を赤くした。
シアの視線は俺の下半身に向けられていたので、下を向くと俺のものが朝から自己主張をしていた。
「!!わ、悪いシア。」
俺は慌てて身体を回して、それがシアの目に入らないようにする。
「あ、あーこれは…その…成年男子の生理現象であって…。」
「そ、そうだったんだ…。その……早く服着ちゃってね。」
「あ、ああ…。」
俺は急いで浴衣を着て、風呂に行く準備をする。
「お待たせ。それじゃあ行くか。」
「う、うん…。」
シアは顔を赤くさせたまま頷いた。
58稟の婚前旅行・シア編:2007/03/11(日) 23:58:50 ID:6cSfhjQc
「やっぱり静かだな。」
「そ、そうだね…。」
まだ日の出前ということもあり、俺たち意外に人気はなく廊下はひっそりとしていた。
しかし、不自然なのはシアである。
部屋を出てから、ずっと顔を赤くしたまま俯いている。
「っと、シア着いたぞ。…シア?」
俺たちは大浴場の前まで来た。
そして、女湯の入り口の前に来たというのに、シアは入って行こうとしない。
「その…もうちょっと先まで。」
「え、でもこの先には男湯しかないぞ?」
「いいから…。」
俺はそんなシアの様子を不思議に思ったが、とりあえず歩くことにした。
…まさか、こっそり男湯で、いや、シアに限ってそんなことするはずは…、などと考えていたら、男湯の入り口前まで来てしまった。
「な、なあシア、その…男湯まで来たけど、シアはどうするんだ?」
「…もうちょっとだけ先まで。」
シアは俯いたままそう言った。
しかし、この先にあるのは確か………まさか。
俺は昨日見たものと、シアの様子からある物に思い至った。
まさか…、と思いつつ進んでそこに掛けられている暖簾を見る。
俺の予想通り、そこには『家族風呂』と書かれていた。
「なあ、シア。ひょっとして…。」
「…うん。」
シアは頷くと、部屋のものとは別の鍵を俺の前に出す。
「その…ダメ?」
シアがはずかしそうに聞いてくる。
この旅行中は絶稟にならない、と決意していた俺だったが、昨夜のアレに引き続いてこんなことをされると、正直そのような決意は完全に崩れそうになる。
しかし、ここまできてシアを落胆させたくはない。
しばらく悩んだ末、やはりシアに残念な思いをさせたくない俺は意を決して
「……よし、入るか。」
と言った。
すると、シアの表情も本当に嬉しそうなものに変わった。
それから、鍵を開けて中に入る。
脱衣所はごく普通の造りで、風呂そのものがどんなものかは分からなかったが、さっきのシアの言葉から察するに、露天風呂なのだろう。
「それじゃあ、早速入るか。」
だが、シアは恥ずかしそうに口を開く。
「あ、稟くん。…その……あの、稟くんの前で服脱ぐの恥ずかしいから…後から入っていい?」
「ああ、構わないぞ。」
やはりキキョウと同じお願いをしてきたので、俺はそれを快諾する。
そして、俺は帯に手をかけたが、シアの視線を感じたので振り向いてみる。
すると俺の方を見ていたシアは、俺が振り向くと慌てて反対側に振り返る。
もう一度手をかけると、やはりシアの視線を感じる。
そこで、もう一度振り向くと、やはりシアは同様に振り返る。
59稟の婚前旅行・シア編:2007/03/11(日) 23:59:40 ID:6cSfhjQc
「…なあ、シア。」
「!ど、どうしたの稟くん。」
「いや、そんなに気になるなら、いっそ脱がせっこでもしないか、って思ってな。」
俺の一言に、シアは一気に顔を赤くする。
「そ、それはその、気にならないっていえば嘘だけど、私も稟くんに脱がされちゃうわけで、その……。」
「だめか?」
俺はダメ押しでもう一度聞いてみると
「だ、駄目ッス。やっぱり、それは恥ずかしすぎるから駄目ー!」
「…そっか。」
「うう…、ごめんね稟くん。」
「いや、そんなに気にしなくていいって。」
そうは言ったものの、実は少しだけ残念だった。
それから、シアはもう俺の方を向いてこなかったので、俺は服を脱いで一足先に入らせてもらう。
「…これは。」
風呂に通じる戸を開けると、室内だったものの、向かいの壁と天井はガラス張りで一面の雪景色を見渡すことができた。
「シアー、いい景色だし早く来ないと日の出が見れないぞー。」
俺はシアが見えない程度に振り向いて呼びかける。
「そうなの?すぐに行くッス。」
あとはシアが来るのを待つだけなので、先に風呂に入ることにした。
「ふう、いい湯だな。」
風呂もいいし景色もいい、あとはシアさえくれば、と思っていたら
「り、稟くんおまたせ…。」
シアが少々恥ずかしそうに浴室に入ってきて、そのまま俺の隣に沈む。
「ちょうどいいタイミングだぞ、シア。」
俺たちの目の先にある山の頂が、段々明るくなってくる。
「わぁ、本当だ。」
そのまま眺めていると、太陽の上端が頂の向こう側に現れ始める。
「…綺麗だね。」
「ああ、綺麗だな。」
俺たちは暫く陽の昇る様子を見ていたが、俺はふとシアの方に視線を向けてみる。
シアの肌は、ほんのりと桜色に上気しており、俺の目は釘付けになってしまう。
「…ねえ、稟くん、その…そんなにじっくり見られると恥ずかしいんだけど…。」
「あ、ああ、悪い。」
俺はよほどシアに見惚れていたらしく、シアに話しかけられるまでずっとシアを見ていたらしい。
「それに稟くんのも…。」
「あ…。」
いつの間にか俺のものが自己主張をしていた。
「…稟くん、ここに座ってもらえる?」
シアは浴槽の端の部分を指し、顔を真っ赤にしながら言った。
「え、それって…。」
「その…、さっきの稟くんのお願いきいてあげられなかたから、…く、口でしてあげようと思って…。」
キキョウとは逆で、こういうことにあまり積極的でないシアが自分からしてくれるということに俺は驚いた。
60稟の婚前旅行・シア編:2007/03/12(月) 00:00:39 ID:6cSfhjQc
「そ、それじゃあお願いしよっかな…。」
俺が浴槽の縁に座ると、シアは俺の前に来て俺のものに手を添える。
「な、なんだかいつもより大きいね…。」
「そ、そうなのか…。」
そう言われても、俺には違いが全く分からなかった。
昨日のスッポンのせいだろうか…。
「それじゃあ…、ぴちゃ。」
「うっ…。」
シアの舌が先端の敏感な部分に触れ、俺は思わず声を漏らす。
シアはそのまま先端を中心に丁寧に舐めまわす。
「ぴちゃ、ぴちゃ…んんっ。」
時々、上に立て裏側を根元から先端まで舐め上げる。
「うう、シア…。」
シアが自分からやると言ったからだろうか、その舌使いは艶かしい。
「ぴちゃ、…稟くん、気持いい?」
「あ、ああ。気持いいぞシア…。」
「それじゃあ、もっと気持ちよくさせてあげるね、……んむ。」
「ううっ…。」
シアは先端を咥え、舌で更に刺激する。
「んむ…んちゅ……。」
唾液が潤滑油代わりとなって、舌の動きがいっそう速くなる。
そして、最も敏感な部分に触れるたびに、少しずつ限界に近づいていくが、俺はそれを必死で堪える。
「ん…はぁ、ん…っぱ。」
しかし、シアが口を前後に動かし始めると、さっきまでとは比べ物にならない快感が与えられる。
「シア…、俺もう……。」
「ん、はぁ稟くん…いつでも…ぴちゃ…いいよ。」
シアは一旦口を離してそう言うと、再び俺のものを咥えさっきまで以上のペースで口を動かし始める。
「だめだ、もう…出る!!」
「んんんううううっ!!」
俺は耐えられなくなり、シアの口の中に一気に放つ。
「けほ、けほ、……んっ、んくっ。」
シアは数回咳き込んだものの、俺が出したものをそのまま飲み込んでしまう。
「…稟くん、気持ちよかった。」
「ああ、すごく気持ちよかったぞ。」
「えへへ、頑張ってよかったッス。」
シアは笑顔でそう言ってくれる。
「…でも、稟くんの。」
一度出したのにも関わらず、俺のものは全く衰えずにいる。
「…なあ、シア。今度は俺がシアを気持ちよくさせてやりたいんだけど…いいか?」
「…うん、お願い。」
俺の申し出にシアは笑顔で答えた。
61稟の婚前旅行・シア編:2007/03/12(月) 00:01:30 ID:6cSfhjQc
「ね、ねえ稟くん、その…本当にこの体勢でするの…。」
「ああ。せっかく眺めがいいのに、見なかったらもったいないだろ。」
「そ、それはそうだけど…。」
シアはガラスに手を突いており、ヒップだけ後ろに突き出された状態になっている。
なので、後ろにいる俺からはシアの恥ずかしい所が丸見えになっている。
「それに、これだったらシアの全部が見れるしな。」
俺はそう言ってシアの秘所に顔を近づける。
「それに、もうこんなに濡れてる。」
シアの秘所に指を伸ばすと、クチュ、と音がして沈み込む。
「ひゃうっ、は、恥ずかしいからそんなに見ないで…。」
「それはもったいないな。こんなに綺麗なのに。」
俺はシアの膣に、指を二本指し込み開いてみる。
シアの膣内は綺麗なピンク色で、溢れた蜜が妖しく光っている。
「それでも、もう少し濡らしたほうがいいな。」
俺は開かれたままの膣に舌を入れ、そのまま舐めまわす。
「ああっ、り、稟くん…それは…んうっ…だめぇ…。」
「でも、感じてるんだろ。」
俺がどれだけ舐めても、シアの秘所からは蜜が溢れてくる。
「すごいな、どんなに舐めても、すぐに蜜が溢れてくるぞ。」
「あふぅ…は、恥ずかしいから…あ、んんっ……言わないで…ひゃあっ!」
固くなってきたクリトリスを押すと、シアの声がいっそう大きくなる。
これだけ感じやすくなっていれば十分だろう。
俺はシアの秘所から顔を離し、自己主張し続ける俺のものを換わりにあてがう。
「…それじゃあ、シアそろそろ入れるぞ。」
「…う、うん、いいよ……。」
シアの返事を聞き、俺はゆっくりと挿入していく。
「…っ、相変わらずきついな…。」
「あ、んうっ…稟くんのが…んんっ…入ってくる……。」
シアの膣は相変わらず俺のものを締め出すかのように締め上げてくるが、俺はそれに対抗するかのように挿入を続ける。
そして、最奥に行き当たったところで引き戻し、再び突き入れる。
「はあ、あ、…んくっ…あ…んん…。」
そのまま注挿を続けつつ、俺は右手をシアの胸に伸ばし固くなった乳首を指で軽く弾く。
「ひゃうっ、ふあ、あ…んんっ…は、あ…。」
予想外の新たな刺激に、シアが大きく喘いだ。
俺はそのまま注挿を続けつつ、シアの乳首を軽く弄くりまわす。
62稟の婚前旅行・シア編:2007/03/12(月) 00:02:38 ID:6cSfhjQc
「シア、気持ちいいか…?」
「う、うん…んくっ…き、気持いい…よ…。」
「それじゃあ、こんなのはどうだ?」
俺は空いている左手でクリトリスを摘まみ、異なる三箇所に同時に刺激を与える。
「ひゃうんっ!だ、だめ…それ…んく…気持よすぎて…。」
その刺激にシアはより大きな声で喘ぎ、膣はより強く俺のものを締め上げる。
そのまま、俺とシアの接合部からはシアの蜜が飛び散り、卑猥な音が響く。
「稟…くん、…私…あうっ…もう…。」
シアは絶頂に達しつつあるらしい。
「くっ、シア…。」
俺も同様に達しつつあったので、ラストスパートをかけ、注挿と指の動きをひたすら激しくする。
「…稟くん、んあっ、私…もう…。」
「シ、シア俺ももう…」
最後にぎりぎりまで引き抜いてから一気に突き入れると同時に、シアの乳首とクリトリスを摘みあげると、
「!!ひあっ、ああああああっ!!」
「!!出る!!」
シアが絶頂に達し、膣が一気に俺のものを締め上げ俺も達する。
そして、二度目とは思えないほどの量をシアの膣に注ぎ込む。
「はぁ、気持ちよかったか、シア。」
「…うん。…稟くんは?」
「俺もだ。」
俺とシアは笑顔で答える。
「…でも、稟くんのは……。」
「あ…。」
入れたままなのに零れてくるほど出したのにも関わらず、俺のものは依然としてシアの中で固さを保っている。
「…なあ、シア。ものは相談なんだが…。」
俺がバツが悪そうに聞くと
「クスッ。いいよ、稟くんが満足するまで。」
シアは満面の笑みで答え
「…それに、私も気持ちよくしてもらいたいから…。」
顔を赤くして付け加えた。


天国のお父さん、お母さんごめんなさい。
俺はやはり絶稟の二つ名を返上できそうにありません。
でも、それでシアやキキョウが喜んでくれるなら、このままでもいいかもしれません。
633:2007/03/12(月) 00:11:49 ID:L6+IsOLv
というわけで駄文・長文失礼しました。
思いついたネタをひたすら詰め込んでいったら、とんでもない量になってしまいました。
そのせいで、シア編の方がキキョウ編より明らかに多くなってしまい、途中でキキョウ編を一部増補したくなるという事態に・・・。
そんな本作ですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
64名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 05:22:17 ID:S+P2nMQh
まままぁ〜♪
ちょっと離れていた間になんて素敵なお話がっ……うふふふぅ〜☆
脱がしっこで選択肢を間違えたような稟君が微笑ましくもありましたがぁ……
シアちゃんを気持ち良くしたいというその思いと行為わぁ、
とてもとてもベリィナイスでしたぁ♪

それではキキョウちゃんの補填分を楽しみにしてますわぁ〜☆
……やっぱりぃ……、魂の絆か何かでぇぴぴぴっっとぅ
なぁんとなく、感ずいてしまうのかしらぁ? そしてそして最後わぁ
シアちゃんとキキョウちゃんのツープラトンでぇ……うふふふふふ〜☆
楽しみどすわぁ〜☆


65名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 07:42:42 ID:Rmfnfv2R
64はとにかく落ち着きませう

堪能させて頂き、ごちそうさまでした
おかわりをお待ちしてます
66名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 21:23:39 ID:2SO4d0hQ
なんだかな?
もしかして俺だけかな?麻弓の読んでみたいって思ってるのは?
67名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 22:18:26 ID:CUmPEZZn
リアリア最近クリアして桜にやられました
というわけで桜のお願いします
ちなみに桜好きの俺って異端なんだろうか?
68名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 22:30:13 ID:UIW1xTMf
>>67
その勢いのままCDドラマもどうぞ。
大丈夫。異端じゃ無いですよ。
69名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 23:40:25 ID:pTt2xSHo
ヒント:
ここに来るもんは少ない。
もしくは自分の気になることにだけ反応してるだけ。
そもそもここはえっちぃトコなので引く人は引いてオチしてるだけ。
70完全なる読者:2007/03/13(火) 09:16:41 ID:L91HMAaj
そもそもSHUFFLEシリーズは二人以上を相手させたほうが、
自然な感じがする。

まず楓と麻弓の組み合わせがみたいしあとは桜をプラスするのもいいかな

71名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 09:24:37 ID:P91FqQwC
DJ!!!
72完全なる読者:2007/03/13(火) 17:40:52 ID:L91HMAaj
ただ私は楓ひいきですが単独だとつまらなく感じてます
やはりこのシリーズ間違いなくハーレムにすべきかも
73名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 19:00:27 ID:zOOKd8S/
>>1のまとめサイトのwww.を抜いたほうがいいんじゃね?
74名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:36:32 ID:Gk708WMo
>>1のまとめって更新されて無いの?
75名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:39:47 ID:KNqDnDS5
>>74
SSまとめの事言ってるのなら前スレでさんざん既出だが
去年からずっと更新されてない
76名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 10:20:04 ID:AXTgzoJI
・・・神王と三人妃の需要はあるかなぁ・・・
77名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 10:23:49 ID:i5ngCZfC
>>76
あとの二人の詳細が不明すぎるからなあ。
サイネリア様なら需要もあるだろうけど。
78名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 11:21:33 ID:AXTgzoJI
フムフム・・・ありがd
逆に言えば、したい放題でもいいかにゃ(フフリ
4p物・・・
79名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 11:27:25 ID:roPwjUx1
したい放題でも、あまりにもかけ離れてると批判されるぞ
80名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 12:37:30 ID:QksbY5M3
流れを考えず、初めて投稿します。
はっきりいって駄文です。エロもほとんどありません。
設定も勝手に作っています。
思いつきだけで書きました。
一応見直しましたが、誤字脱字があるかもしれません。
よろしくお願いします。
81神王指南:2007/03/15(木) 12:38:42 ID:QksbY5M3
ある休日の昼下がり。稟は神王と向かい合っていた。
「稟どのが俺に聞きたいことがあるなんて、珍しいな」
「ええ、神王のおじさん」
「おい、いつまでおじさんなんて冷たい呼び方をするんだよ。
シアとキキョウの婿になるんだ。俺のことはオヤジ、って呼んでくれ」
「そうは言いましても、まだ結婚式は済んでいませんから……」
"神にも悪魔にも、凡人にもなれる男"土見稟は、様々な体験を通し、
いつしか美しい女性達と心を通じ合わせるようになった。
リシアサンス、キキョウ、ネリネ、楓、プリムラ、亜沙、カレハ、桜。
いずれも、稟と結婚を約束した女性である。
神界は一夫多妻制。
稟がバーベナ学院を卒業したら、8人と結婚式を挙げることになっている。
「ところで、聞きたいことがあるんです」
「おう、なんだ」
「神界はなぜ一夫多妻制なんですか?」
バーベナ学園卒業後、バーベナ学院史学科に籍を置いている稟。
神界・魔界の王となるべく、様々な勉強を続けている。
神界だけ一夫多妻制があるという理由というのが
調べてもわからなかったのだ。
稟の問いに、神王はしばらく黙ったままだった。
「まー坊ですら、そんな疑問を思い浮かべることなどなかったのに……」
意外にも、神王は苦悩の表情を見せていた。
「さすが、稟どの、と言うべきか……。普段は昼行灯のようでも、押さえる
ところは押さえてきやがる」
「それって、褒めているんですか?」
「立派な褒め言葉じゃないか、稟どの」
釈然としない稟だったが、すぐに真面目な顔つきになる。
「何か深刻な理由でもあるんですか?」
「いや、そう……でもないがな」
以下、簡単にまとめるとこうなる。
82神王指南:2007/03/15(木) 12:40:05 ID:QksbY5M3
神族は今でこそ人族、魔族とほぼ同じ寿命であるが、昔は二百年以上、
平気で生きていたらしい。
ただその分、受精率が異様に低かったそうだ。
さらに神界は、男女の生まれる率が1:5ぐらいということである。
そのため、少しでも一族の血を残そうと、いつしか一夫多妻制が始まった
ということだ。
「俺も結構頑張ったんだが、子供ができたのはリアだけだった。しかもリア
は、魔族だしな。色々揉めたのは、稟どのも充分知っているだろう」
「ええ、まあ」
キキョウのことだ。
「それに産まれたのは、二人とも女だ。俺からみれば、男だろうが女だろう
が可愛い子供に変わりはねえが、色々うるさいことをいうやつも多い」
「そういえば、カレハのところも姉妹だ……」
「別に神界の秘密ってわけじゃねえが、知っているやつは神界でもごくわずかだろう。
ずっと昔からだから、一夫多妻に疑問をもつやつなんていなかっ
た。俺だって、神王として教えられたから知っていたという程度だ。さすが
稟どのだな」
未来の父親から褒められ、思わず照れてしまう稟。しかし、本来の目的はもう一つあった。
「それでもう一つ聞きたいことなんですが……一夫多妻の場合、どうやって
みんなを愛していけばいいんでしょうか。俺はシアたちのことを愛しているし、
幸せにしたい。しかし、俺一人で、8人の女性を幸せにすることができるのか、
時々疑問に思うんです」
「そうか、今でこそ人族でも一夫多妻制は全ての国で採用されているが、
それは稟どのとシアたちの婚約式が決まってからの話だ。それまでは、ごく一
部でしか、一夫多妻制はなかったと聞いている」
「はい、そうです」
「しかしな、稟どの。簡単なことだ。みんなを平等に愛すればいいんだ」
「はい?」
「稟どのはシアやキキョウたちを愛しているんだろう?」
83神王指南:2007/03/15(木) 12:41:06 ID:QksbY5M3
「もちろんです」
「だったら、その愛情をみんなに等しく振り分けてやれば、みんなもわかっ
てくれるはずだ」
「そういうものなんですか?」
「もちろんだとも。特に大事なのは、夜だ」
「はいっ?」
にやりと笑う神王に、思わずトーンが高くなる稟。
「女たちのネットワークは凄いぞ。例えばアイリスなんて、昨日、リアのアヌスを
なめたのに、私にはなめてくれませんでした、って涙目で攻めてくるんだ」
話がだんだんずれていき、焦る稟。
それにしても三人は、夜の性活まで全て話し合っているのだろうか。
「ライラは幼なじみで、小さいころは一緒に風呂に入っていたのに、いざ服
を脱がすと凄く恥ずかしがるんだ。そのくせ、リアと変わった体位、例えば
駅弁スタイルでやった次の日には、かならず同じ体位を求めてくる」
なぜ神王が駅弁スタイルを知っている……という心の突っ込みはとても口に出せない。
「アイリスもいつもおとなしいんだが、夜だけは変に積極的で、ライラや
リアよりも長く繋がっていたい、なんて涙を浮かべながら上にのってくる」
あのアイリスさんが……思わずその光景を思い浮かべる稟だった。
「リアはあの性格だ。初夜の時からすげえ積極的だったな。いきなり俺のを
くわえてきやがった」
リアさんならそうでしょうね、とはとてもじゃないが口に出せない。
「リアはどこで仕入れてくるのか知らないが、色々な技を仕掛けたり、体位
を求めてきたりする。そしてまた、自分からライラやアイリスにそれを話す
もんだから、二人とも次の時には同じ事をやってきやがる」
ああ、夜のネットワークの情報源はリアさんですか。納得。
「時には三人でやることも重要だぜ。自分が平等に三人を愛している、とい
うのを示すのには、同じ行為を目の前で見せつけることが大事だ。ただ、入
れる回数、中に出す回数なんかも平等にしないと、あとで文句を言われるぞ。
84神王指南:2007/03/15(木) 12:42:06 ID:QksbY5M3
アイリスなんて、ライラやリアにはたくさん出したのに、私の時にはほんの
ちょっぴり、なんて涙ぐむもんだから、あとで慰めるのが大変だった。おっと、
例え一人が妊娠中だからって、二人だけを相手にするのはダメだぞ。妊娠
初期にやったら流産するってリアを別室にしたら、怒るのなんのって。やっ
ぱり愛するのは、平等にな」
昼間で酒も飲んでいないのに、何だろう、このハイテンションは。
「ま、稟どのは八人もいるわけだから、一夜で全員を相手にするのは無理だ
ろう。まあ、とにかく平等に愛すれば、みんなわかってくれるさ」
相手にしたことがあるとは口に出せない稟だった。
「そうそう、夜といえばアイリスが……」
いきなり、神王の首が吹っ飛んだ。そこには、メリケンサックをはめたライ
ラック、椅子をもって身構えているサイネリア、そして目に涙を浮かべてい
るアイリスが、いずれも怒りの表情を浮かべて現れていた。神王を攻撃した
のは、どうやらライラックらしい。
「何昼間っから馬鹿なことを言っているの、ゆーくん!」
「ゆーちゃん、ひどい……(涙)」
「さあ、別室でお仕置きしましょうかね」
稟は三人の怒りの表情に小さくなるばかりだった。
頭から血を流し、失神したままの神王を引きずり、三人は部屋を出ていった。
自分への攻撃も覚悟していた稟だったが、神王への怒りが大きすぎたためか、
どうやら免れたらしい。ホッとした稟だったが、サイネリアが戻ってきたので、
思わず背筋を伸ばしてしまった。
「稟ちゃん、女ってね、愛されているってわかればそれだけで充分なのよ。
シアやキキョウたちだって、そのことは十分理解しているわ。だから、稟ちゃんと
婚約したのよ」
「はあ……」
どうやらサイネリアは、最初から立ち聞きしていたようだ。
「だから、心配しなくても大丈夫よ。シアやキキョウだけでなく、リンちゃん
たちからも色々聞いているわたしが言うから、間違いないわよ。特に夜の
方も、稟ちゃんなら問題なし」
85神王指南:2007/03/15(木) 12:45:25 ID:QksbY5M3
リアさんなら、夜のことも含め根掘り葉掘り聞いていても不思議はない。しかし、
どこまで知っているんだろう。特にシアやネリネからは夜の全てまで
聞き出していそうで怖い。
「しかし、稟ちゃん」
声のトーンが低くなり、思わず背筋が寒くなる稟。
「今の神ちゃんの話は、忘れた方がラブよ」
ウィンクを一つして、サイネリアは出ていった。
助かった……と胸をなで下ろす稟だったが、そこへキキョウとシアが現れたので、
目が点になった。
「何、馬鹿なことを聞いているのよ、稟!」
「稟くん、最低……」
おい、ちょっと待て。俺はおじさんの夜の性活なんて聞いていない。そんな
言い訳は通りそうにもなかった。
「稟、罰として、今日は平等に、8人全員に3回ずつ中で行くこと!」
「あ、キキョウちゃん、それいい。さっちゃんと亜沙先輩とカレハ先輩は危
険日だけど、こういうことなら絶対ノッてくるね」
さすが、シア。夜のスケジュールを作っているだけあるよ。全員の危険日を
把握しているとは。だけど俺は、結婚前に子供を作るのは避けたいんですが……。
稟の抗議が通るはずもなく、キキョウの掛け声の元、8人全員が集まった。
さすがの稟も脂汗が出てくる状況だったが、次の日の朝、平気な顔をして起きあがったのは
稟だけだった。
後世に「絶稟王」としてその名を残した土見稟。
なぜそう呼ばれるようになったかは、別の機会に話すこともあるだろう……。
86名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 12:47:06 ID:QksbY5M3
以上です。
>>76さんに触発されたわけではなく、たまたま頭の中で考えていた設定でした。
本当は対8人も書きかけたんですが、まとまらないので諦めました。
ツボミ、紅女史、麻弓、アイさんを加える設定は思いつきませんでした。
一応は、8人がどうやって婚約者になったかという設定も考えて
いるんですが、筆力がないので書けるかどうか……。
それでは、失礼します。
87名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 15:05:59 ID:BvBvx4vQ
> アイさんを加える設定は思いつきませんでした。
アイはNavelドラマCDを聞いて参考にすればわざわざ設定なんて考えなくてもいいのでは
88名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 21:13:49 ID:pSrOZle9
80氏乙華麗! GJ!
勉強になったさーっ

・・・引かれない程度にがんばってみよっと・・・(////)<by76より
89名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 21:29:25 ID:wdSJQeti
>>80
結構なお手前で。正直‥‥いいとこついてて‥‥ナイス(涙

神王がハイテンションなのは、きっと話せる相手を見つけたことによる
喜びからだろうと思うなぁきっと‥‥ノロケじゃないぞ絶対‥‥
90名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 21:35:01 ID:qAUTVcJh
今北産業
みんな大好きだぜb
91名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 22:22:50 ID:Ezs+vrK6
稟の将来マジカオス
92名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 22:43:26 ID:Y/x/FG0I
思い付きの駄文ですが投下します。
93名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 22:49:15 ID:pxv/Oelf
24発やって、女全員KOして、平気とは・・・・・本当に人間か?w
94名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 23:00:58 ID:Y/x/FG0I
(稟)楓!?

何故?

俺の手首を縛る?

(楓)稟君は私のバージンを奪って!!暮れませんから、私が稟君の童貞を奪ってあげます。


(稟)楓!!俺は童貞じゃあないよ。


(楓)嘘を言わなくてもいいですよ。私が優しく奪ってあげますから。








そして、夜が空け!?


翌日の放課後




(リネ)稟さま、実は・・・(///)


(稟)リネ、どうしたの!?


(リネ)妊娠三ヶ月なんです(///)



(稟)ガクガク((∵))ブルブル



(楓)Σ(Τ◇Τ)
95名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 23:14:03 ID:JWohwEb6
‥‥うちのカミさんはおっかないよ、マジで(負けたからこれが罰ゲーだしなぁ)‥‥

「と、宣言しちゃったから、ヨロ☆ 資料が欲しいからどうにかしろ」
「☆とかいうなよ。本屋しまってるよ」
「だいじょーぶっ。近所の古本屋へ池!」
「買うのかよ!」

「これであったら俺泣くよマジで」
「じゃ、泣けW」

「(2件目、内心安堵しつつ)ないんじゃしょうがないよなー‥‥」orz
「ふふふ、流石アタシ。小説ー全巻ー、コミックはー惜しっ5巻までか。 フフ、うり、泣け」

俺の月末までの食費が‥‥信じなくていいぞ‥‥
96名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 23:15:06 ID:iUzQuvoS
ネリネをリネという奴は初めて見たぜ
97完全なる読者:2007/03/16(金) 08:06:47 ID:NkmNCIyu
ところで、麻弓や桜は需要ないのか 
まあ単独ならあったけど、楓あたりと絡めるのはまだなんだよな。
こういう話は楓抜きに語れないかんじするし

そう思うのは、自分が楓ひいきなだけかな
98名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 15:35:50 ID:ID+1BtiO
前スレ落ちましたね・・・
99名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 17:37:39 ID:GDeB79HJ
500KB超えたんだから落ちるでしょ。
100名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 21:18:30 ID:8J4WNgZL
>>97

>>55に期待しる。
続きが読みたい・・・
101名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 02:24:34 ID:nFB85JY0
8重婚なんて親が反対しないのだろうか・・・・・と思ったが、ろくな親がいねえw
カレハの親は娘たちがアレだし、神王と親戚になれて喜びそうだな。
まともなのは桜の親くらいか。
102名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 01:21:37 ID:qknrP3mD
8重婚以上の可能性もあるがもう生活が想像できない
103名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 01:47:24 ID:twuDXHg0
ああ、苛立たせられるアニメの方と較ぶれば、なんとこのスレの絶稟のこのましいことよ……
104名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 04:44:24 ID:8QxSIn4I
まとめの件だけどさ。
Wikiに移行したほうがよくね?
その方が更新する労力も一人に負担させずに済むし、
管理人失踪で更新停止の事態も避けられるしさ。
105名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 06:03:46 ID:itj32uLj
>>104
ヒント:いいだしっぺの法則

まあ冗談はさておき
別のジャンルでSSまとめしてるけどこのスレと同じで毎日何件もSS貼られるわけじゃないんだし更新する労力なんて全く使わないぞ
労力の負担が嫌というわけではなく管理などの責任を負う事が嫌という人が多いと思うぞ、俺もこれ以上増やそうとは思わんし
wikiにするにしてもどの道だれかが管理人にならないといけないしな
レンタルwikiにしても俺は借りるだけだから編集は勝手にやってくれっていうのは2chではあまり好まれてないし
10680:2007/03/19(月) 12:22:36 ID:GVMyAKH4
えっと、レスをいただけたので、とても嬉しかったです。
一つ訂正です。シアが桜のことを「さっちゃん」って呼びましたが、
原作を見るとシアは「桜ちゃん」と呼んでいるんですね。間違えました。

>>87
ドラマCDはリアリアのものしか聞いたことがないんですが、
あれでは加えるのは難しいです。
むしろアイさんは別の設定を考えていました。
稟の婚約を契機に、魔界でも一夫多妻制が採用され、
セージのすすめでフォーベシイとアイさんが結婚するというものなんですが、
さすがにこれは世界観を壊しかねないので自ら却下しました。

>>76
ぜひとも神王4P、期待しています。自分にはあれ以上、書けないので。

>>93
実はその辺の設定も考慮済みです。

私もシャッフル世界はハーレムエンドが一番似合うと考えています。
だから、そうなるための設定を色々と考えてしまうんですよね。
どうやったら全てが丸く収まるか。
ということで(どういうこと?)、一番好きな楓と、二番目に好きな桜ネタです。
長すぎて、途中で尻窄みになった気もしますが、よろしくお願いします。
107幼き頃を想い出し:2007/03/19(月) 12:24:24 ID:GVMyAKH4
春休みも終わりに近づいた金曜日の夜。
桜が芙蓉家へ泊まりに来ている。
桜と稟が結ばれてから、ひんぱんに泊まりに来るようになった。
両親は何も言わないのか、と稟が尋ねると、
「平気、平気。むしろ応援してくれているよ、稟くんならって」
あっけらかんと答えられてしまった。
俺はそんなに人畜無害な顔つきなのだろうか、と悩む稟。
「稟くんなら、娘をあげてもいいってお父さんも言っているし」
「うちのお父さんと同じことをいっていますね」
「そうそう、おじさまと一緒。早く孫の顔が見たい、なんてのも一緒だし、
稟くんとならまちがいを起こしてもいいよ、とまで今年の正月に言われちゃった」
楓のお父さんや神王に魔王、さらには亜沙先輩の両親も含め、
どうして俺の周りにいる親たちはみんな親バカなんだろう。頭が痛くなる稟だった。
しかし、すでに楓と桜とは結ばれているし、プリムラとももうすぐそうなる予定。
シア、ネリネ、キキョウとは婚約式の日取りが決まっている。
亜沙やカレハともキスと結婚の約束を交わした状態。
こんな下半身に節操がない稟を認めている親というのは、
逆に娘の気持ちをよく考えた親という気がしないでもないが、どうだろうか。
いや、やっぱりただの親バカかもしれない。
「ところでリムちゃんは?」
「今日も研究所の方に行っています。明後日の朝には帰ってくるそうですよ」
「そうしたら、四人でデートだね」
「遊園地に行くの、リムちゃん楽しみにしていましたから」
「あそこの遊園地のぬいぐるみ、大きくって、ふっかふかなんだよ」
稟の意見を一切聞かず、スケジュールを決めていく楓と桜を見て、
二人とも変わったなあ、と思う稟だった。喜ぶべき事か、悲しむべき事か……。
8人と結ばれるきっかけも、結局は楓が作ったようなものだったし。
「ごちそうさま。とてもおいしかったよ」
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまです」
「それじゃ、片付けるか」
「だ・め・で・す。稟くんはソファに座ってくつろいでいてください」
「相変わらず、何もさせてくれないんだね、楓ちゃんに」
「これぐらいいいじゃないか」
「私の生きがいを奪わないでください!」
目に涙を浮かべる楓を見て、おとなしく諦める稟。苦笑する桜。いつもの光景である。
108幼き頃を想い出し:2007/03/19(月) 12:25:54 ID:GVMyAKH4
「それじゃ、私はお風呂を入れてくるね」
「お願いします、桜ちゃん」
やることのない稟は、ソファに座るだけだった。
しかたなく、面白くもないテレビを見ている。
そこへ食器を洗い終わった楓が、稟の着替えを持ってきた。
「お風呂が沸きましたから、お先にどうぞ」
「俺が先に入ってもいいのか」
「まだもうちょっと片付けものがありますので、お先にどうぞ」
稟は着替えを持って、風呂場に行った。
そういえば、いつもは楓の方が先に入るのに、珍しいこともあるものだ。
そんなことを思いながらお湯を浴び、湯船に浸かっていた。
芙蓉家の風呂は、一般家庭と比べても結構広い。
一度おじさんにその理由を聞いたら、
「そりゃ、紅葉と仲良くするためだよ。風呂場は家族の絆を深める場所だからね」
と力説されてしまった。しかも、
「本当は、大きくなった楓を含め、三人で入るつもりでこんな大きさにしたんだが、
残念ながらそれはできなくなっちゃったなあ」
と遠い目をしたから困ってしまった。絶対ピントがずれている。
紅葉さんは反対しなかったのだろうか。
それを聞いた楓に「当分晩酌抜きです」と言われ、
おじさんがあたふたしていたのは別の話。
そんな馬鹿なことを考えながら体を洗っていたら、
扉の磨りガラスの向こうに人影が見えた。
楓か? なんか忘れ物でもあったのだろうか。
いや、肌色の足らしきものが4本見える。
肌色? 4本? なんか嫌な予感がしたと思ったら、扉が開いた。
そこには、バスタオル姿の楓と桜がいた。
109幼き頃を想い出し:2007/03/19(月) 12:27:33 ID:GVMyAKH4
唖然とする稟。
「あ、あ、あ、あの、稟くん、お体を流します」
「り、り、り、稟くん。わ、わ、わ、わたしが、あ、あ、洗いますから」
どもる二人。顔を真っ赤にしながらも、風呂場に入ってくる。
「楓、桜、いったいどうしたんだ? そ、そりゃうれしいけれど」
思わず本心を口ずさむ稟。そんな稟の本音にも気付かず、楓はこう言った。
「あ、あの、亜沙先輩が、恋人同士なら一緒に風呂に入ると
絶対喜ぶはずだって、い、言ってたから……」
「そ、それも両手に花だったら、ノックアウト間違いなしだって」
「あ・さ・せ・ん・ぱ・い! またあんたか! 今度こそ絶対決着をつけてやる」
裸のまま飛び出そうとする稟。思わず押しとどめる二人。
「あ、あ、あの稟くん。か、風邪をひきますから、
その格好でそ、外へ出るのは……あっ」
急に口ごもる楓。桜も顔を真っ赤にして横を向いている。
ちょっと冷静になった稟は、自らが裸のままだったということに気付いた。
当然股間もさらした状態。
いくら肌を合わせた二人だからとはいえ、この格好は恥ずかしすぎる。
慌ててタオルで股間を隠し、腰掛けに座る。
「あ、あ、あの稟くん。迷惑ですか」
「稟くんが嫌だというなら、出ていくけれど……」
「いや、迷惑じゃない。すごくうれしいぞ」
二人の問いに、間髪入れず答える稟。
なんだかんだ言っても、男の夢を自らの手で断ち切ることなどできるわけがない。
「そ、それじゃ、お体をお洗いします」
「そ、そうか」
「あ、あの、その腰掛けだと洗いにくいので、湯船の縁に座ってくれないかな」
桜の注文に首をひねりながらも、稟は湯船の縁に座る。
もちろん、股間はタオルで隠している。
しかし、これから起こることを期待して、すでに大きくなっていることには、三人とも気がついていた。
桜は稟の後ろに回った。桜は足だけ風呂に入っている格好だ。
楓と桜は、手にボディソープを取り、泡立てた。
「あ、あの、稟くん。恥ずかしいので、ちょっと目をつぶっていてくれませんか」
「あ、わ、わかった」
楓の注文に、素直に従う稟。すると、前と後ろから柔らかい感触が当たってきた。
(も、もしかして、これは……)
110幼き頃を想い出し:2007/03/19(月) 12:29:31 ID:GVMyAKH4
思わず目を開ける稟。
「あ、だ、ダメです、稟くん。目を開けちゃ」
沸騰しそうなぐらい顔を真っ赤にしながら抗議する楓。
しかし、その行為をやめようとはしない。
二人はその乳房で稟の体を洗っていたのだった。
「お、おい、楓、桜」
「あ、あ、あのね、こうすると稟くんがとても喜ぶって、
カレハ先輩が言っていたから」
桜の答えに脱力する稟。いや、本人は脱力と思っているが、
実際は歓喜に打ち震えていると言った方が正しいだろう。
その証拠に、稟の股間はさらに大きくなっていたからだ。
正面から抱き合っていた楓は、稟がいっそう興奮していることに気がついていた。
二人は乳房で熱心に稟のからだを洗う。
首を洗うときは、四つの乳房で挟まれて窒息するかと思ったぐらいだ。
腕を洗うときは、一本が二つの乳房の間で往復する。
指は乳首で一本ずつだ。稟は何もしない。二人のなすがままだ。
二人は無言で、しかしかすかにあえぎ声を出している。
特に指が乳首に触れたときは、二人の体が震えたことが稟にもわかった。
二人は両足の付け根でもじもじしだした。
もちろん背中にいる桜の様子が稟に見えるはずもないが、
足だけ風呂に入っているからか、水音がひびくのでわかってしまう。
二人は自分がそんな状況だということを気付いているのだろうか。
しかし稟は、一切手を出そうとしなかった。
二人がもたらす快感に、ただ身をまかせているだけだった。
背中を、胸を洗う二人は、熱心に乳房を押しつけて、ゆっくりと上げ下げを続ける。
ボディソープの泡が絶妙の滑りを与え、快感をさらに増す効果となっている。
乳房の真ん中で堅く自己主張を続ける乳首が、絶妙のアクセントを与えてくれる。
稟の胸の乳首と、楓の乳首が触れたとき、稟は思わず声をあげてしまう。
それに気付いた楓は、なんども稟の乳首を自らの乳首で往復して洗う。
そして稟の股間はさらに大きくなり、いつしか隠していたはずのタオルは下に落ちている。
体を洗い終わり、湯で泡を洗い流す二人。もちろん、これだけで終わるはずもない。
111幼き頃を想い出し:2007/03/19(月) 12:31:54 ID:GVMyAKH4
「稟くん、あの、今度はこちらを向いてくれないかな」
上気した表情の桜の要請に応え、風呂に足だけ浸かり、縁に座る稟。
「稟くん、立ってください。そして、両手を窓につけてください」
今度は楓の要請だ。言うとおりにする稟。やや前屈みの体勢になる。
桜は稟のモノをそっと触り、先端にキスをした。
思わず「うっ」と声を出す稟。さらに桜は稟のモノへキスを繰り返す。
「気持ちいいかな」
桜の問いに、うなずくだけの稟。
ただでさえ、先ほどからの4つの乳房による攻撃で快感が高まっている。
そこへこの直接攻撃だ。
桜の可愛い唇が自分のモノにキスをしているという事実だけでもものすごい快感なのに、
先ほどからの波状攻撃で稟はノックアウト寸前だった。
「嬉しいな。稟くんが悦んでくれて。それじゃあ」
今度は舌で稟のモノをペロペロとなめだした。
先端からゆっくりと根元の方へ降り、また先端に戻る。
そしてくびれの部分を一周し、裏筋を何度も往復する。
稟の陰毛を何本か加え、軽く引っ張る。その痛みが心地よい。
さらには袋まで指先でくすぐるように触り続ける。
稟のモノがテカテカと光っているのは、桜の唾液のせいだけではなかった。
「桜ちゃん。稟くん、もう我慢できないようですよ」
さすが、楓。稟の発射情況まで把握しているらしい。
短期間でよくぞここまで性長したものである。
「そうなんだ。それじゃ、えい」
桜は柔らかな口の中に、稟のモノをおさめた。
膣とは違う粘膜の暖かさに、稟は思わず発射しそうになったが、
何とか我慢することができた。
桜は口をすぼめ、舌先でモノをノックしながら、ゆっくりと上下に顔を動かす。
すぐにでも発射したいのを必死にこらえる稟。
少しでもこの快感を味わいたい。できるだけ長く、桜の口の中にいたい。
稟はそれしか考えることができなかった。後ろに楓がいることは、すっかり忘れていた。
「そろそろですね」
楓はそう呟くと、稟の尻の割れ目にキスをした。
思わぬ方面からの攻撃で、思わず腰を前に出す稟。
必然的にそれは、桜の口の奥へ、自分のモノを押し込むことになる。
先端がのどの奥に触れ、咳き込みそうになった桜だったが、
なんとか我慢することができた。そして再び攻撃を始める。
楓は稟の尻の割れ目からゆっくりと下へ降りながらキスを続けていく。
そこにあるのは、当然稟のアヌスだ。楓は稟の尻を左右に広げ、アヌスを舌で舐め始める。
「う、う、うわー。か、か、かえ、楓!」
「この前、私のお尻にキスをいっぱいしたじゃないですか。
とっても恥ずかしかったんですよ。だ、か、ら、お返しです」
恥ずかしそうに、しかしにっこりと笑った楓は、再び舌をアヌスへ持っていく。
アヌスの周りのひだを丁寧に舐め、舌を奥へ突き刺そうとする。
勿論前の方では、桜が稟のモノを手で掴み、上下に口でしごいていた。
稟はもはや限界だった。
「も、もうだめ、で、出る」
桜は全てを口の中で受けようと、唇でしっかりと稟のモノを挟んだが、
稟は無理矢理桜の顔を自分のモノから引き離した。
必然的に桜は、稟の白い欲望を顔で受け止めることになった。
発射の状況を初めて目の当たりにし、呆然とする桜。
稟は桜の頭を掴んだまま、全ての欲望を桜の顔に掛けていく。
そして桜の顔は、どんどん白く汚されていった。
「う、うわぁ」
「ふふ、稟くん、いっぱい出しましたね」
桜はまだ稟のモノを掴んだままである。
それが稟の発射を抑制する方向に働き、稟の快感は長く続く。
112幼き頃を想い出し:2007/03/19(月) 12:33:38 ID:GVMyAKH4
ようやく全てを出し終わり、稟は風呂の縁にへたり込んだ。
桜も稟のモノから手を離す。
「す、すごいんだね。いつもこんなにいっぱい私の中で出しているんだ。
それもこんな勢いで……。」
「稟くん、いつも凄いですから」
驚嘆した表情の桜を見て、にっこり笑う楓。
息を整えた稟は、やっと声を口に出した。
「最初にどちらがこんなことをやろうと言い出したんだ?」
「そ、それはあの……」
「あー、わかった。楓だな」
「はい、だってここ数日間、私が危ない日だったのでできなかったから、
稟くんの不満がたまっていると思いまして。
私や桜ちゃんの身も心も、全部稟くんのものですから」
答えになっていない気もするが、それは全てをスルーさせてしまう魔法の言葉だった。
「そうか。それじゃあ、お返しをしないとな」
稟は風呂から出て、楓を抱きかかえた。
そしていつの間にか復活していた自らのモノを、いきなり楓の膣へ押し込む。
「きゃっ」
すでに濡れていたとはいえ、前戯もなしに挿入されたのは初めてだ。
さらに立ったままというのも初めてである。
さすがの楓もちょっと苦痛の表情を浮かべたが、
稟が出し入れを始めると、すぐにその表情は快感のものへ変わった。
「り、稟くん。い、いつもより大きい」
「楓、楓、楓」
稟は楓の両足を抱え、上下へ荒々しく動かす。
楓は落ちないように両手を稟の首に回す。
楓の奥にある子宮に、稟の先端が荒々しくノックをする。
いきなりのトップギアによる攻撃は、楓の快感を急速に高めていった。
稟が激しく動くたび、楓の白く濁った愛液がぽたっ、ぽたっと床へ落ちていく。
「り、り、稟くん。す、す、すごい。も、もう、い、い、いっちゃい…」
「ああ、楓、楓、も、もう俺も我慢できない」
稟は動きをさらに早める。楓はもう声すらも口に出すことができない状態だ。
まるで陸にあげられた魚のように、口をぱくぱくさせるだけである。
そして二人は同時にクライマックスを迎えた。
先ほど大量に出したばかりなのに、稟は楓の奥へ自らの欲望を大量に吐き出す。
子宮の奥に当たる欲望は、楓に最後の快感を与えた。楓は頭の中が真っ白になった。
113幼き頃を想い出し:2007/03/19(月) 12:35:24 ID:GVMyAKH4
気を失った楓から稟は自分のものをゆっくりと出す。
すでに二回も出したのに、まだまだ勢いは衰えていない。
息も絶え絶えの楓を床にゆっくりと降ろし、桜の方へ向いた。
桜は稟と楓の行為を呆けたように見続けていたが、稟が桜の方へ向いたとき、
思わず後ずさりしそうになった。
しかしそこは風呂の中、後ずさりなどできるはずもなかった。
「あ、あ、あの、稟くん」
「次は、桜の番だよ」
優しい声で呟くと、稟は桜を風呂の中から抱き上げ、後ろ向きにした。
そして、先ほど自分がやられていたように、窓の方に手をつかせた。
尻を突き出すスタイルになり、桜の表情は真っ赤になる。
「あ、あの、稟くん」
「さっきのお礼だよ」
「え、あ、あの、さっきお尻にキスしたのは楓ちゃん……」
桜は全てを口にすることができなかった。
稟が桜の尻を両手で広げ、いきなりアヌスへキスをしたからだ。
稟とシックスナインをしたこともある桜だから、アヌスも当然見られたことがある。
しかし、そこへキスをされるのは初めてだった。
胸やあそこへキスされるのとは違った快感に、桜は身を震わせた。
稟は先ほど自分が楓にやられたように、じっくりとアヌスを舐め続ける。
(や、やだ。私、お尻で感じちゃうなんて……)
首をひねっても、自らがされている行為を見ることができない。
しかし、その行為を頭の中で想像し、桜は真っ赤になった。
じっくりとアヌスを舐めた稟は舌先をアヌスの中へ押し込み始めた。
「きゃ、り、稟くん。き、汚いよ」
さすがにアヌスの中へ舌先全てが押し込まれたわけではない。
それでも舌がほんのちょっとでもアヌスの中へ入ってきたという事実は、桜を驚かせるに充分だった。
「そうか。桜の体に汚い処なんてないけれどな。それじゃあ、諦めてこちらを味わうとするか」
稟は舌先をアヌスから離し、桜の一番感じるところへいきなり突き刺した。
「きゃっ、ああーん」
稟の舌先が、すでに濡れまくった桜の膣の中を蹂躙する。
さらに稟は指先をクリトリスへ持っていく。
「り、稟くん、そ、そこ弱いの、やめて」
桜は自らの弱点を責められ、大量の愛液を流し続ける。
「弱い、弱いって、桜は弱いところばかりだな。確かここも弱いだろう」
しゃがんだまま稟は手を伸ばし、桜の乳首をつまむ。
「ひっ」
桜は快感で、もう声も出せない状況だった。
「これだけ濡れていれば充分だな。いくぞ」
「う、うん。稟くん、きて」
稟は桜の腰を掴み、自らの欲望をゆっくりと押し込んでいく。
「あ、あ、あー」
つい数週間前に処女を失ったばかりの桜の膣はまだきつい。稟はゆっくりと動き始めた。
「あ、す、凄い。い、いつもと当たるところが違う」
後ろからというのは桜にとって初めての体位。
いつもと違う快感に桜は戸惑いつつも、少しずつ欲望に溺れていった。
114幼き頃を想い出し:2007/03/19(月) 12:38:37 ID:GVMyAKH4
「楓、こちらへおいで」
ようやく意識を取り戻した楓に気づき、稟は優しく声を掛ける。
もちろん、腰を動かしたままだ。
楓は酔ったような表情で、稟の処へ近づく。
稟は楓の顔に唇と近づけた。楓は嬉しそうに応える。
稟の舌はすぐに楓の舌を捕まえた。二人の舌は、なまめかしく絡み合う。
二人の混ざり合った唾液が唇からこぼれる。
さらに稟は、左手を楓の大事なところへ持っていった。
二人の愛液で濡れたままの膣へ指を入れ、ゆっくりと動かす。
合わさったままの唇から、かすかなあえぎ声が漏れる。
稟は、腰をゆっくりと動かし、時には上下左右に動きを変え、出し入れするスピードを変えたりする。
そのたびに桜は大きな声を挙げる。もはや何も考えられないようだ。
稟はさらに右手を桜のクリトリスへ伸ばす。
声も出せない状態の桜は、体を震わせて自らの快感を表に出すばかりだ。
二人とも限界に近づいていることに気付いた稟は、まず楓に入れている指の動きを早くする。
楓の弱点の一つであるGスポットを重点的にノックした。すでに一度イっていた楓はアッという間に陥落した。
「あ、あ、あー、だ、だめー」
大声をあげてイってしまった楓を支え、跪かせた後、桜への最終攻撃を始める。
「り、り、り、稟、くん、も、も、もうだめ」
桜の腰を掴み、出し入れのスピードをアップした。
「か、からだの奥から、な、なにか、くる!」
「桜、いくぞ」
「き、きて、り、稟くん。あ、い、イっちゃう、い、いくーーーーっ」
桜の絶叫とともに、稟は欲望を桜の中へ吐き出した。
とても三回目とは思えない量である。

息を整え、桜の中から自らのモノを抜き出した稟は、
まだ快感の表情を浮かべたままの楓と桜の体をシャワーで洗った。
特に桜の顔にはまだ稟の欲望が残ったままだったので、
指先とタオルでしっかりと拭う。
そしてお湯を入れ替えた風呂に三人で入る。
稟が楓と桜を抱きかかえる形だ。
「小さいころも三人で入ったけれど、さすがに今は狭いな」
稟の言葉に、楓と桜は真っ赤になった。
「そういえばあの頃、三人でお風呂に何回も入ったんですね」
「今考えると、とても恥ずかしいことを、平気でしていたんだね」
「三人で洗いっこしたことを覚えているか」
「きゃー、やめて下さい」
「恥ずかしすぎます」
「おいおい、今やったことの方が、もっと恥ずかしいことだと思うんだが」
「稟くーん、それは言わないで」
「亜沙先輩にのせられすぎました……」
「まあ、楽しかったから、俺はよかったけれど」
「り、稟くんが悦ぶなら、恥ずかしいですが、何度でも……」
「か、楓ちゃーん」
三人の夜は、まだまだ長そうである。
11580:2007/03/19(月) 12:39:18 ID:GVMyAKH4
以上です。
長すぎますね。Hのシチュは似たような言葉の繰り返しだし。
途中で疲れたので、最後の方は端折る結果になってしまいました。
もっと言葉を削ることを覚えないと。
楓や桜の性格が所々変わっている気もしますが、そこは見逃してください。
失礼いたしました。
116名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 13:47:17 ID:kfBbfM9k
>>106
> ドラマCDはリアリアのものしか聞いたことがないんですが、
> あれでは加えるのは難しいです。

何か勘違いしてるな。「NavelドラマCD」っていう原作公式のドラマCDがあるのよ。(公式かまとめサイト参照)
そのドラマCDはシア・キキョウ・ネリネ・楓・亜沙・リム・麻弓・カレハ・ツボミがラバーズ入りしている状態で始まり
アイが人間界にやってきて偶然出会った稟に一目惚れしてラバーズ入りするというお話になっているのよ。
チクタクが無かった場合のifストーリーね。
117名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 14:42:13 ID:jK0gp7cU
そのアイさんってもしかして40歳くらいのババア?
118名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 14:55:50 ID:ukJ7iv4h
>>115
navelオフィシャルの通販でも販売再開されておりますので、買ってみても良いと思います。(なお、一昨年の冬コミにて販売されたものです)

以下、オフィシャルの転記

>[NVGS-0075] Navel ドラマCD Episodes-Mix (2006/11/00)
>
>『Soul Link』と『SHUFFLE!&Tick! Tack!』のショートストーリーが収録されたドラマCDです。ジャケットは西又葵&鈴平ひろによる描き下ろし!
>(Audio CD/合計約50分)
>
>価格:\2000
119名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 15:27:39 ID:kfBbfM9k
>>117
チクタクのアイだってアイEND時の実年齢はそのくらいだろ。
120名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 17:14:23 ID:ukJ7iv4h
>>118追記
>>115
順番が逆になってしまいましたが…
激しくグットジョブ!!
121名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 21:26:23 ID:24c0BHjr
>>115
素晴らしいSSありがとう!!!
122名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:48:18 ID:jsC04Ut7
>>115
桜好きの俺にはたまらんSSだ。GJ。
123名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:19:05 ID:modk8MxK
>>117
つか亜麻さんもセージもアイもみんな同じくらいの年齢だろ。
あの面子は外見が少女の域だ。
というよりそこらの女子高生とかより若々しいと思うぞ。
124名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:25:05 ID:MC8Z6ttX
>>123
あの世代だと、サイネリアの現在を見てみたい。
125名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 01:47:10 ID:4QuL6oxY
多分セージやアイさんと同じだろ、殆ど変わってない
126名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 08:20:23 ID:xoOpnVgQ
ゲームの魔法族みたいにある程度年取った後は成長が遅くなるんじゃん?
127名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 08:45:09 ID:VhYMJvSL
>ゲームの魔法族みたいに
そんな設定、原作の時点からないから
128名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 13:38:34 ID:HtOopJaz
>>124
椅子で殴られてこい
129名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 18:35:04 ID:qyAyLeu6
実は時間跳躍して来たとか
130名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 12:18:55 ID:VeCqe3+K
現代のサイネリアは漫画に一応でてる
アニメにも1カットぐらいあったような気がする
131名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 12:32:12 ID:kJekBOMy
それ以前に原作に出てるだろ、家族写真が。シアが小学生くらいの時のだけど

漫画版やアニメ版に出てても所詮は別モノだし。
132名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 13:41:14 ID:u7wnybpi
アニメのシアOPに出てたリアなんて完全に別人だしな
133名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 15:06:52 ID:WtQNO1Qt
SHUFFLE!の携帯用の動画下さい。
134名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 20:39:14 ID:/bMkMzQS
稟「楓、結婚しようか」

楓「はい」

麻弓「うわ!即答ですよ!!」

緑葉「殴っていいかい?お前を殺すほど」

まぁ上げます〜
135名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 00:53:02 ID:6Yu25vPB
楓なら即答ではなく、あわてると思う。
136名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 01:02:30 ID:fOY6omTz
結婚しても生活は今までと変わらないんだろうな
137名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 01:08:30 ID:ZNR9pV26
というか、他の子が稟と結婚しても、楓がセットで付いてくる
138名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 02:24:35 ID:ZjFpOjHE
ごめんなさい、ついて来なくていいです
139名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 07:39:23 ID:KYhm645p
遠慮しなくていいんですよ、稟クン。
私は、稟クンのお世話が出来ればいいんですから。
だから、凜クンが誰と結婚してもついていきますから。
一生、稟クンのお世話をさせてくださいね。

こんなんですか?
140名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 07:42:07 ID:SwqyW0UZ
KOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
141名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 12:09:36 ID:f3BHyAl8
原作の楓なら「稟くんが誰と結婚してもいいです。
でもお願いですから、一生好きでいさせてください」ってのがホントだろうな。
142名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 13:53:33 ID:EOuu+/fw
んで稟が無碍に出来るはずもなく、更に言うとシアネリネどっちにしても何か楓を受け入れちまいそうな空気がある。
かくて妻妾同衾が成るのかね。
143名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 18:18:22 ID:7oGHtbwT
魔弓『禀くん貧乳の女の子は嫌いですか』


禀『大好きです。何時まで貧乳で居て下さい。』



楓&シア&ネリネ『ガーン』
144名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 21:00:35 ID:vmgTvdsU
それでも絶稟なら……絶稟ならきっとフォローしてくれる……!
145名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 23:21:34 ID:dcqjjmoo
麻弓の胸が大きくなってしまったら、俺は悲しい。
146名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:01:21 ID:L2w1lfcx
なぜだろう、巨乳な麻弓の姿が想像つかない
リアリアでネタになってたけどアングルのせいでよく分からんかったし…
147名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:41:54 ID:+krjO9Qs
>143
『稟君が好きなら、私も』といって包丁を手に取る楓
148名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 01:44:16 ID:YvccCqNL
包丁持って何する気だ
149名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 01:49:09 ID:7SQe9m3r
自分の乳を削ぐなんてことはやらないだろさすがに。
150名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 02:05:14 ID:ih8+f0Ns
楓「土見ラバーズを名乗る皆さん、お願いがあります。死んで頂けないでしょうか?
  えーっと、自殺して欲しかったんですけど……駄目ですか?
  じゃあ……親衛隊の方々、リンカーンしてください♪虐殺です♪」
151名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 02:17:02 ID:cU8Pup7W
ネリネやシアには返り討ちにあうな、親衛隊じゃ
152名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 02:20:03 ID:9Bg79Qqc
楓「楓ビーム!」

稟「のわ!」

楓「おはようございます。稟君」

稟「今日もハードな起こし方だな・・・・」
153名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 05:40:18 ID:kegeuUbm
鏡で跳ばされたさきで見たものはまだ生きている両親たち・・・
そこは両親の事故の起こる前の時代であった・・・
彼らは両親を救いたいが歴史を変えていいのかと戸惑う・・・

そんな感じのssを読んでみたい思って考えたが帰りの方法や
その後の変化で楓の性格や周りの状況がどう変わるか想像できなかったので
自分は書くのを諦めた
書いてもいいと言う方がいらっしゃったらお願いします。
154名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 09:51:01 ID:aDnED0tP
ユーフェミアwwみくるwww
155名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 20:56:09 ID:U2CWV4mf
ラバーズ『禀(くん、さま、お兄ちゃん)、私を抱いて下さい。』



禀『いいよ。』




紅女史『私を抱いてくれ』



禀『いいですよ。』





樹『り』



禀『却下』




樹『Σ( ̄□ ̄lll)』
156名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 01:04:31 ID:UYcTGR/p
稟がウホッならラバーズはどうするんだろか?

神王様、魔王様そして樹と繰り広げられるラヴロマンス…
157名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 02:13:19 ID:Ulw3THmF
性転換・・・?
そしてBLという新たな世界へ行くのか
需要あったらどうしよう・・・
158名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 10:02:43 ID:JD5t1/Cs
探してみると稟性転換モノSSって少数ながらあるんだよな(ドタバタコメディで普通に健全なやつだけど)
まあTSスキーなら一度は考えるであろうネタだろうし当たり前かw
159名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 17:02:35 ID:/wnTdtNF
女になった稟君の胸が自分の胸よりも大きくてショックを受ける麻弓。
160名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 17:06:59 ID:SUKTmvKP
紅葉「幹夫君起きて、朝ですよ?」

幹夫「んん〜〜〜」

紅葉「んもう!幹夫君の寝ボスケさん!・・・・・・・・チュ」
幹夫とキスをする
それはとても激しい、激しいキス

幹夫「母さん!!?」

紅葉「フフフ・・・しちゃった」
舌をペロっとだす

幹夫「/////!」

紅葉「え?ちょと!?うえ!!?だめ!キャ!そこは・・・・うあ・・だめ・・・」
朝なのに熱い朝を過ごしたとさ

楓「あわわわわわ・・・見ちゃった」
161名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 20:33:06 ID:3zp9rgEh
ウホッ
162名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 21:25:02 ID:N6alivZm
幹夫おじさんが照れてる……?
163名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 01:18:06 ID:6QIVMa9C
紅葉は性格が全然合ってない気がする
164名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 12:44:17 ID:6SI3Gg5e
てかちゃんとラヴァーズとの絡みを書いてだれか
ちなみに希望は楓と桜に麻弓でおねがい 
あと失禁とか潮吹きの要素を
165名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 21:38:30 ID:GEdrNcCc
楓はやめてほしい
166名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 22:34:02 ID:P+/0iwzB
こんな所でまでアンチが来るのか

おまえがやめてほしいわ
167名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 17:26:41 ID:DzEtzg8d
>>166
まぁまぁ、スルーしておけばいずれ黙る
大人な態度でいこうぜブラザー
168名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 18:36:53 ID:o8KY4SiM
アニメの影響からか楓が一番SS書きやすいじゃなかろうか?
169タクヤ:2007/04/03(火) 23:15:50 ID:CYnohTVg
>>158

どうやって探したんだ?
170名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 08:09:04 ID:TuWgFFAv
俺は楓と桜だけじゃなく麻弓のやつもよみたい
でも一人じゃつまらんし誰かと一緒にだして
171名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 15:34:29 ID:+zte08IC
なかなか・・・流石実際に体験した人達は違う・・・(←経験・・・以下略)
172名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 14:34:28 ID:KdmqrhXa
稟が親バカ二人の実験台にされて影分身出来るようになってそれでラバーズ
を犯す 一人目は楓になって潮吹きまで行ってしまうというような話、誰か
書かないかな ラバーズを他の男にヤラレるのはいやだしかといって、稟
一人はバリエーション少ないし、
173名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 15:13:38 ID:OpIvyTMi
>>172
それだったら、稟*2とラバーズの誰かとの3Pのてんか…(銃声)
174名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 20:12:26 ID:TjhKH6ff
初めて見たが
お前ら性行為前提なんだな
まぁ別にいいけど
175名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 15:44:26 ID:w8/V8uBJ
プリムラの魔力暴走の影響で稟は紅女史並みの美貌を持つ女になるとかいいかも
そうなると楓や樹や親衛隊はどうなるのだろうか?
176名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 16:40:57 ID:5+tt9o9v
>>175
親衛隊だと普通に分裂しそうだな
稟が女になったら紅女史とはまた違った素クール系になりそう
樹は相変わらずそのまま、楓含むラバーズ達はお姉様とか言って慕うとw

逆に魔力暴走でプリムラ自身が急成長してまい美女化するってのも良いかも試練
ボン・キュ・ボンなプリムラを見て自分の胸を気にする楓とシア、精神的大ダメージを受けて瀕死状態の麻弓とか
177名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 04:26:31 ID:+z0bG2ya
>>176
「……時代はつるぺた。……時代はつるぺた。……時代はつるぺた。……」
と呟くヤンデレ化した麻弓を幻視した。
178名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 13:36:11 ID:0RRqK457
179名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 18:11:11 ID:DuYbG2qy
そろそろ誰か物語りかいて。今度は麻弓と誰かが絶稟とという感じで
180名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 18:12:13 ID:I4U8QPLg
>>175
稟が女になって、楓・シア・ネリネの3人が男になるというのも・・・。
学園に激震が走るぞ。
181名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 18:47:31 ID:LjXrimol
>>175


「ほら、稟君・・・ここが女の子の大切なところなのよ」

「ちょ・・・楓・・・まっ」

「どうしたの稟君、もしかして気持ちいいの?」

「そんなこと・・・んっ」

「ふふっ、稟君綺麗・・・嫉妬してしまいそう」




こうですか、わかりません!
182名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 19:43:37 ID:W/6eREA1
萌えてしまった。
自分の想像力が嫌になる。

183名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 14:50:22 ID:EIH5jfN5
>>180
3人の親衛隊のほとんどが稟親衛隊に移行するぞ。
女になっても絶稟とかだったらおもしろいが。
184名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 11:40:38 ID:2TVkL746
>>175
稟はつよきすの椰子なごみや姉しよの柊要芽のようなクールビューティー系美女になりそう。
背が高く髪が長く胸も大きくなって、紅女史を超える美貌を誇りそう。
>>178のSSのようにアルファベット3文字が同じの親衛隊(たぶんLLL)ができそう。
ラバーズは稟とレズになるかもしれん。
185名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 12:31:37 ID:8xtJzJOF
稟の女装版なら漫画で出てるから、容姿はアレでいいだろ。

クールビューティ系の黒髪美人さんだったように記憶してるが。
186名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 18:02:32 ID:G4lKvcVP
この流れでふたな稟という考えが浮かんだが
前に出てきたような気がする
187名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 01:42:40 ID:hNdMYqkv
>>184
女装すると、とりあえずラバーズたち、
特に麻弓あたりががっくりとうな垂れるくらいには美少女に化けるな。
あと樹あたりが血迷ったり、魔王様が見惚れるくらいには。

まぁ、どっかのGiftほどじゃないだろうけどな。
あれは女装した主人公がヒロインを抑えて美少女コンテスト(?)で優勝するくらいだし。
188名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 03:08:21 ID:EDWcinOu
女版の絶稟はすごいことになりそう。
189名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 08:15:37 ID:zJYX+7VO
この話、そろそろやめてなんかよみたいな
190名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 16:38:56 ID:ZFp8TUqY
>>185
漫画の件詳しく
191185:2007/04/13(金) 18:43:37 ID:zY9JAl8F
コンプで連載されてたオフィシャル漫画の3巻か4巻あたりに収録されてる

ちなみに、カラーページでメイド服だ
192名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 02:53:43 ID:r2rJtDo9
>>191
小説のシア編にも女装稟は出てたな。
あっちは挿絵ってあったっけ?
193名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 03:14:09 ID:kd4ldj/8
>>192
確認してみたが挿絵はなかった
こっちは金髪女神風だったから、それはそれで見てみたかったが……
194名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 12:25:44 ID:Dhc64OZZ
いつからこのスレは稟にハァハァするスレになったんだ?
195名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 12:38:24 ID:dblIutNg
稟もふくめたキャラ全般にハァハァするんだろ?
196名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 14:30:35 ID:DyPkwC27
神王さまハアハア
197名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 15:09:21 ID:bSVvKU7A
今非常に麻弓が恋しくなってきた。 楓や桜のつぎだけどラバーズに必要だから
麻弓をかいてくれないかなだれか
198名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 15:34:14 ID:1r43YjGn
>>197
こちらのスレへどうぞ♪
【SHUFFLE!】麻弓親衛隊 MMM-第3期【麻弓ラバーズ】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1176387357/
199名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 22:02:24 ID:hZ/m/bOi
>>198
紛らわしくするな。
麻弓スレではエロパロスレで書いてくれって流れになることもあるのに
200名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 10:27:09 ID:8m73RdQK
今読みたいのは、稟と麻弓と他のラバーズの誰かとのエロなので
201名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 19:45:19 ID:zmYHxD2K
 ま た 自 治 厨 が い る
202ぽんちょ:2007/04/15(日) 21:35:23 ID:rFplCiy8
 ちょっと時間かかると思うけど、それでもいいなら楓×麻弓(×稟)書くけど?
203名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 23:39:00 ID:rIrfkuRo
とりあえず麻弓を書くんだ話はそれからだ
204名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 03:59:25 ID:4Q4btVX1
>>178
良いSSをありがとう
205名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 07:41:48 ID:snh4UfSm
>>202
楓X麻弓X稟ならいくらかかってもかまわないから書いてください
206名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 19:58:03 ID:FHLATdVA
麻弓X稟
207名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 21:52:28 ID:j5ZP0C1M
なぜ、やたら3Pにしたがるんだ。
208名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 00:19:44 ID:1iP8YrNp
SHUFFLE!はそれが許される世界観のくせに
実際のゲームじゃ一人ずつとしかできなかったからじゃない?
209名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 01:18:59 ID:xP0/tFXC
一人ずつの方がいいかと
210名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 02:21:05 ID:B+qAZK7n
西又に絡みなんてかけません!
211名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 20:47:18 ID:V9RhK+vz
麻弓×凛
凛×幹夫

どっちか見たい
212名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 21:07:56 ID:xP0/tFXC
麻弓×稟
213ぽんちょ:2007/04/18(水) 22:32:03 ID:eB4TVFCC
とりあえず、板の流れがそうなってたので、一応途中まで上げときます。
前回同様、あと何回か続ける感じになるんじゃないかと思われます。

ちなみに、今回は導入なので、エロもへったくれもない文章です。

じゃ、一応反応を期待します。
214楓×麻弓(×稟):2007/04/18(水) 22:33:00 ID:eB4TVFCC
 それは、ある休日の昼過ぎだった。
その日は特にすることもなかったので、リビングでボーっとしていた。
差し込んでくる柔らかい日差しが、俺のまどろみを誘う。
そんな感じで休みを満喫していたところ、楓がやってきた。

楓と付き合いだしてしばらくになる。
紆余曲折はあったが、あのあと何事もなく、幸せな日々を送っているのは確かだ。
今も、隣に座った楓の頭を撫でつつ、幸せな空気を堪能している。
楓に目をやると、予想通り喜色満面だった。
激しいわけでもなく、また冷めているわけでもなく。
そんな二人きりの時間を、最近は送ることができている。

さて、それなりに付き合いが長くなると、何となく相手の言うことを察知できたりする。
俗にいう、「以心伝心」とかいうやつだ。
昔は楓に一方的に読まれていることが多かったが、最近はそうでもない。
楓が何かを言おうとしてるとか、その内容はどんなものかとか。
そういうことが、かなり敏感にわかるようになってきた。
そして今が、まさにその時であるらしい。
「稟くん」
楓が顔をあげて話しかけてくる。
「なんだ?」
そう言って楓の顔を見た瞬間、なんだかヤバそうな直感を得た。
俺の頭の中で、赤い警戒ブザーが鳴り響いている。
「今日、夕方から麻弓ちゃんが泊まり込みで勉強しに来るんですけど」
「麻弓が?…あ、そうか。そろそろ試験だからか」
「はい。今回は危ないらしくて、本気でやらないとマズイんだとか…」
「あいつが危ないのは毎度のことだがなぁ」
かなり高レベルな警戒度だったのだが、案外普通な回答が返ってきた。
実際、麻弓はよくうちの家に来ていた。
毎回勉強と称してやってくるのだが、大概大騒ぎして何もできずに帰っていく。
その場合、決まって朝に大絶叫しやがるので、迷惑なことこの上ない。
楓のモーニングコールを受ける前に起きてしまうのである。
例のブカシャツ姿の麻弓を見られるのが、唯一の救いと言えよう。
まぁ、いつも俺のシャツを着るのもどうかとは思ったり思わなかったりだが。
「今回も考える前にゴリ押しされたんだろ?」
「はい…。あの、迷惑じゃなかったですか?」
「まぁ、朝の大絶叫を除けば特に問題はないし。大丈夫だ」
「そうですか。よかった…」
そこまで深刻に思いつめるような話でもないような気がするのだが。
楓は心底ほっとした様子だった。

このような経緯で、麻弓がうちに泊まりに来ることになったのである。
215楓×麻弓(×稟):2007/04/18(水) 22:33:48 ID:eB4TVFCC
警戒ブザーは鳴り響いたままだが、考えないことにした。
何より、楽しいのはいいことだ。


そして、空が茜色に染まりだす時間になった。
試験等はかなりいい加減だが、あいつは時間だけはしっかり守る。
約束の時間は夕方5時。夕飯も食っていくようで、楓がさっきから楽しそうにキッチンを右往左往している。
長年楓の料理の姿を見ていれば、今日の材料配分が2人分ではないということくらいわかる。
しかも、少しいつもより豪華なご様子。早くも腹の虫が鳴り出しそうである。
時刻は5時の10分前。
そろそろご登場だ。
と。

ぴんぽーん

玄関の呼鈴が鳴った。楓をみると、どうやらお取り込み中のようだ。
すると、楓もこちらを振り向いた。
「以心伝心、だな」
「…はい。よろしくお願いしますね」
嬉しそうに顔をほころばせる楓を脳裏に焼き付けて、玄関へと向かう。
216楓×麻弓(×稟):2007/04/18(水) 22:34:20 ID:eB4TVFCC
玄関の扉越しに、見覚えある少女のシルエットが浮かび上がっている。
ただ、普通に開けて迎え入れるだけではつまらないので、ちょっといじめてやろう。
そう思いつつ、引き戸を引く。
と同時に、元気ハツラツな声が響く。
「こんにちわー!一晩お世話になるのですよー!!」
普段楓と二人だと、のんびり空気が流れるのだが、麻弓が来るとその空気が一蹴される。
まさに、元気の塊である。
「はい、ここで元気一杯の麻弓さんに問題です」
「えぇっ、いきなり?!」
「794年に都が平安京に遷都されました。さて、平城京は何年でしょう」
「え?え??もう一回!問題もう一回!」
「平城京に都が移ったのは何年でしょう」
「794年!!!」
「だーから、それは平安京だって。はい、残念」
「…うぅー」
「正解は。はい、楓さん」
そこで、後ろから来た楓に促す。
「710年です〜」
「はい、正解。麻弓さん、わかりましたか?」
「あぁ〜!!もうわかんないわかんない!」
「ではオレンジの楓さん、何番?」
「じゃぁ、真ん中13番で。麻弓ちゃん、いらっしゃい」
「うえぇ〜ん…楓ぇ〜。土見君がいじめるぅー」
サラッと本題に戻れる楓がすごいと思う。
ま、そんなことはどうでもいいんだが。
「ほら、上がれよ。いつまで外にいる気だ」
「…土見君が止めてたんでしょー?乙女を長い間立たせといて、かける言葉もないのぉ?ひどーい!」
ジト目の後、なんか知らんが怒り出した。忙しいやつである。
と、楓があるものに気づいた。
「麻弓ちゃん、その手に持ってる袋は?」
「あ、これ?」
そこにあったのは、何やら縦長の四角い箱が入った袋。
麻弓は、ひょい、とそれを持ち上げて見せて。
「ふふ、なんでしょ〜。後のお楽しみなのですよぉ〜♪」
その、麻弓の小悪魔的なスマイルを見て、忘れていた警報機が再び聞こえ始めた。
どうやら、あの袋にヤバそうなものが入っていることだけはわかった。
が、結局何もできずじまいだった。

そのままあまりない組み合わせでの夕食が、面白おかしく始まり、恥ずかしいことをされたりし返したりして、楽しく過ぎて行った。
つづく…。
217ぽんちょ:2007/04/18(水) 22:36:11 ID:eB4TVFCC
 第一話は以上でございます。

ご意見・ご感想・ブーイング等あったら、書く気が増えます。
よろしく。

あと、暇ならほかのカップリングも書こうかと思っているのですが。
まぁ、時間的に余裕はなさそうなので、参考までに、誰がいいですか。
218名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 22:39:57 ID:VGnOjkhQ
いいぞもっとやれ
219名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 22:46:55 ID:wc3yywIw
>>217
すっごく面白かった!
ワクテカしながら続き待ってます。
220名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 23:41:02 ID:eSuNKQuD
凛×幹夫
221名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 23:58:12 ID:wc3yywIw
>>220
ちょっとまてw
>>217
今回の話を中心にかいていただければいいと思いますが、今回の件だったら楓と麻弓がレズっているところに稟が乱入をキボンヌw
222名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 01:06:03 ID:Wf1Ec9kv
>>217
続きを期待。
百合ってるとこ乱入?それとも麻弓が乱入?
どれでもいいですが、麻弓の話は好きなんで待ってます。
223名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 12:08:40 ID:ATnk21A1
>>220
その組み合わせは・・・。
楓が泣くぞ。
224名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 13:02:54 ID:gzyAIYRq
>>220
>>1読め、♂同士は不許可だ。
225名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 14:25:27 ID:4T770Z5I
>>220はどう考えてもネタだろ・・・常識的に考えて
うほってレベルじゃねーぞ!!

気がむいたら今夜あたり投下する
期待はするな
226名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 18:15:43 ID:VlSrqpV/
逆に考えるんだ
女稟(凛)×幹夫であると
いやこの場合は幹夫×女凛にして
楓の父親にレイプされる凛ということにすれば最高に鬱なSSがですね
227名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 19:37:01 ID:jdX9yTL9
その発想はなかったわ
228ぽんちょ:2007/04/19(木) 22:00:16 ID:sM74WTnN
 とりあえず、第二話投下です。

物語性を重視して書いておりますが故、今回もエロスはなしでございます。
次ぐらい、エロスが入ってくるものと思われます。
では、どんぞ。
229麻弓×楓(×稟):2007/04/19(木) 22:00:52 ID:sM74WTnN
第二話

「ふぅ〜。やっぱり楓の料理は最高ね〜。おいしかったのですよ」
「ふふっ、ありがとうございます。頑張った甲斐がありましたね。稟くんは?」
「もちろん、大絶賛満員御礼だ」
「土見君、意味がわかんないわよ」
「まぁ、要はとってもうまかった、という意味だ」
「そんな言い回し聞いたことないし」
「ふふふっ。稟くん楽しそうですね」
「まぁ、ボケに対してツッコミが返ってくるのは嬉しいもんだ」
「え、土見君今の素じゃないの?」
「んなわけなかろう」
楓と静かに過ごすのも全く悪くないのだが、たまにこうやって元気に話してくれるヤツが来てくれるのは、とても楽しいことだ。
特に、こうやってなんでもないおバカなやり取りができる友達って、なかなかいないもんだ。
そういった点では、麻弓ってかなり貴重な存在かもしれない。
…や、こんなやつ探しても二人といないけどさ。
「…稟くん、ボケとツッコミがお好きなんですか?!」
「…はい?」
これはこれで、おバカなやり取りの一つなんだろうけどな。
「麻弓ちゃん!是非私にお笑いの極意を!!!」
「ちなみに、どっちを担当したいの?」
「ツッコミでお願いします!!」
「何で?」
「私って、ツッコミ担当のキャラだと思うので!」
「いやいやいや、楓さん。おまえはボケだよ、どう考えても」

とまぁ、こんな風にコントをしながら、食後は楓の暴走を止めることで過ぎていった。
230麻弓×楓(×稟):2007/04/19(木) 22:01:31 ID:sM74WTnN
 そして、楓騒動(?)も落ち着いたところで、麻弓に聞いてみた。
「ところで麻弓よ」
「んー?な〜にぃ〜」
当の麻弓は、リビングで数字と格闘していた。
前回同様、自分で解けない問題集を持ち込んで、さっきからうんうん唸っている。
ちなみに楓は、キッチンで洗い物をしている。
小気味のいいメロディーが聞こえることから、鼻歌を歌っているに違いない。
「…お前、どこやってんだ?」
「えー、2次関数〜」
「で、何でグラフがそんなにウネウネなんだ」
「だってだって〜。出てきた値を書いてつないだらこうなったんだもん」
「なんか、どっちかというと三角関数のグラフに見えるな」
「はぁ?何、それ。三角形は、内角の和が180度〜」
机にべちょーっとなって、力なく呟いた。
どうやら、前回間違えた部分らしく、ぶつぶつ呪文のように繰り返している。
そんなところ、どうやったら間違うんだ。
「って、聞きたいのはそんなことじゃねぇんだよ」
「何一人で喋ってるのですか〜?変な人なのですよ〜」
「失敬だな。俺は一般人であり、普通人だ!」
「…絶稟」
「なんかいったかーっっ?!」
「なーんにもいってませーんよー」
あー!なんだかな、あのやる気のない否定は。
…なんで知ってるんだ?
まぁ、気にしないことにしよう。
「で、話を元に戻すとだな、お前が結局持ってきたものは何なんだ」
と、その言葉を聞くと、麻弓の目が輝いた。
まさに、きゅぴーん!って感じだ。
「よしっ!!もう、やめよやめ!!勉強なんて性に合わないことやるんじゃなかったわ!」
そして、ガバっと立ち上がると、自分の荷物の置いてあるところまで行き、その危険因子バリバリの袋を持ってきた。
警報装置の音が、大きくなってきた。
もしかして、地雷踏んだ?
「じゃじゃーーん!」

ワウワウワウワウワウワウワウワウ(警報音)

危険度MAXだ!赤いライトがクルクルひっきりなしに回ってやがる!

「何なんだ、それは!」
知らず、言う声が大きくなる。
「簡単に言うとですね、お酒なのですよ」
…なんですと?
「これ、お父さんの大好物で、私もよく飲まさせてもらうのですよ。まぁ、本当はダメなんだけど」
お酒ですとー?!
231麻弓×楓(×稟):2007/04/19(木) 22:02:04 ID:sM74WTnN
「魔界のお酒らしくて、体に害は全く無いんだって。おまけにジュースみたいだから、軽くいけるのですよ」
…緊急避難命令発動ー。
「それを、飲むのか」
「うん。お勉強のお供に、と思って」
「…忠告しておこう。楓には飲ませるな」
「え?何で?」
「多くは語らんが、あいつは飲むと、エライことになる」
「…ははーん☆何か隠してるわねー?私の眼は誤魔化せないのですよー!楓ー!」
どうやら、楓も洗い物が終ったらしく、こちらを振り返った。
「コップ三つくれないかしらー。今日持ってきたのを開けようと思うのよー」
「わかりましたー」
キッチンから顔を出した楓が、食器棚へ向かう。
そして、得意満面の麻弓と、真っ青な俺。
一応、もう一度聞いてみよう。
「マジで飲むのか?」
「うん、モチ」
麻弓は、さも楽しそうに言った。…これは、無理だな。
「…知らないぞー。どうなっても。俺は忠告したからなー?」
「な、何よ。どうなるっていうの?」
「まぁ、自分で体験するといいさ…別に、大事には至らない、筈だから」
そうして、俺は立ち上がる。
頭の中で避難命令が発動されているので、それに従って逃げようと思ったからだ。
「楓、俺はいいわ」
「??はい、わかりました」
「んで、ちょっと出てくる」
「え、今からですか?」
「まぁ、まだ時間が早いからな。ちょっと駅前ぶらついてくるわ。楓は、麻弓の世話をしてやってくれ」
そう言って、玄関へ向かい、手早く靴を履く。
「あまり遅くならないように、気をつけて行って来てくださいね」
「おう。楓も」
そこで一旦言葉を切り、楓を見据える。
「はい?」
当の楓さんは、全く分かっていないご様子。
「くれぐれも、飲みすぎないように」
「麻弓ちゃんが持ってきてくれたもののことですか?」
「まぁ、そうだな。じゃ、行ってくる」
「あ、稟くん…いってらっしゃい」
何が何だかさっぱりな様子だったが、何を言ったところで無理だろうと俺は悟っていたので、あえて深くは言わないことにした。
とりあえずは、身の安全を確保するため、全力で逃走だ。

つづく・・・。
232ぽんちょ:2007/04/19(木) 22:03:38 ID:sM74WTnN
以上です。

思った以上に短かった?そんなこともない?
まぁ、ここまではシチュのための前置きとお考えくださいませ。
…前置き長いな。

ご感想・ご意見等お待ちしております。では、また後日。
233名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 22:06:40 ID:Rdg9rCcE
>>232
リアルタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
お疲れ様です。面白そうな展開になりそうでさらにwktk
234名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 23:00:07 ID:/CKWzzb6
俺の麻弓
235名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 23:35:36 ID:RHqF6YDA
>>232
ところで、今気づいたが…
リムちゃんは?
(まぁ、稟が駅前へ迎えに行って、そのままネリネの家へ預けに行ったと思われるが…w)
236名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 01:48:00 ID:/xTIS9Q6
麻弓×稟
237名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:21:31 ID:Y+4nljYy
超wktk!!
238名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 01:31:03 ID:iPnQvIxe
プリムラのSS希望。
探しているんだけど中々ないのでよろしくお願いします。
239名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 15:47:00 ID:T4C6dOF9
樹に親衛隊があるなら
稟も親衛隊作れ
240名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 16:39:36 ID:Dcyb3HbQ
>>239
本人の意思に関係なく出来るものじゃないの?>親衛隊
リアリアで稟の親衛隊が出た時には紅茶吹いたけどw
241名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 17:02:05 ID:HDurxKmg
> リアリアで稟の親衛隊が
速攻でそんなもん存在しないとリアリーアタックされてたけどね
242名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 17:02:11 ID:T4C6dOF9
>>239
樹がMMMなら稟はTTTかLLLか?
243名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 17:11:18 ID:HDurxKmg
>>242
FAQ見れ
244名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 20:51:23 ID:2QpP4ktE
麻弓にえびふりゃあーされる稟マダー
245名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 12:23:57 ID:Zrqz02iI
稟の親衛隊は(架空だが)「りんりんらんらん稟くん」(RRR)
しかしRRRだとネリネの親衛隊と略称がかぶるぞ。
246名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 12:30:50 ID:Vli+tfg/
ソフトバンク携帯について

この携帯は「全然つながらないから解約しようとしたら、6万請求された」とよく聞く(※)。
(つながりにくい理由は、ソフトバンクが使用する周波数が建物に弱いこと等、色々)
そして、各種プランが良くないが、ホワイトプランが特に良くない。
携帯のメーカーの数で考えて「友人の4分の1くらいは持ってる?」と考えがちだが…

  ソフトバンク携帯を持つのは 約300人 に 1人。

300人の友人がいても、確率的にはそのうち1人しか無料にならない。(契約数/日本人口で計算)
その1人以外の通信料はすべて、他社の約2倍。1日たった7分でも月に1万円を超える。

トップが朝鮮人だからとは言わないが、日本人の客の満足度を真剣に考えてるとは思えない。
つながりにくいことにも、予想以上に金がかかることにも、解約金にも、すべて「後から」気づく。
「金さえとれば後で文句を言われてもOK」とも感じるので、気をつけて欲しい。

※…新聞記事は「0円携帯 解約に6万円 県、ソフトバンクに改善要望」で検索
  ↓ついでに。カモにされてるのは、ソフトバンク株を買ってる者も同じだった…
  ttp://news21.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1176891847/
247名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 12:44:20 ID:/p4fzKmY
>>245
架空だからいいだろう。
土見ラバーズが稟の親衛隊みたいなものだろう。
248名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 18:45:16 ID:i07Gz2XB
>>231
そろそろ続きが気になる 
あとこれ終わったら、誰か稟とラバーズ全員(少なくとも楓、シア、ネリネ、キキョウ
プリムラ、亜沙、カレハ、ツボミ、麻弓、桜)とのプレイを
シリーズ系にしてもいいから書いて 
249名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 20:02:13 ID:6bL+UlVu
麻弓×稟まだー
ついでに幹夫×稟まだー
250名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 14:57:51 ID:vjAh4sim
>>249
>>1のテンプレ嫁
251ぽんちょ:2007/04/26(木) 23:14:33 ID:oF4yyE0V
>>248
今書いてますんで、もうちょっと待ってくださいな。
土日には投下できるんじゃないかと。
252ぽんちょ:2007/04/28(土) 00:23:23 ID:Ffnlff/d
 はい、っつーことで第三話投下いたしますが!
ぶっちゃけミスった。書きすぎた上にエロ成分が少なくなった。
しかも、まだ続く感じになってしまった。
展開も、結構こじ付けになってしまった。

そんな、駄文になりかけている拙作ですが、良ければお読みください。
もうやめとけ、とおっしゃるお方おられましたら、即行やめます。

では、どうぞ。
253ぽんちょ:2007/04/28(土) 00:24:25 ID:Ffnlff/d
第三話

「稟くん、慌てて出ていっちゃいましたけど、どうしたんでしょう」
頭にクエスチョンマークをたっぷり浮かべながら、楓がリビングに帰ってきた。
そこには、酒瓶とコップを手に、難しい顔をしてたたずむ少女が一人。
「麻弓ちゃん、先に開けて飲んでてくれればよかったんですよ?」
そう言って麻弓に笑いかける。
笑いかけられた当の麻弓は、うーぬ、と唸っている。
「いや、ちょっと引っかかることができちゃったのですよ…」
「? どうしたんですか?」
「楓、ひとつ聞いていい?」
「はい?」
「あんたって、アルコールには弱い方?」
麻弓は、稟の言葉がかなり気になるのか、多少おびえながら聞いた。
「あまり飲むことはないので、分らないんですけど…お父さんはかなり飲むので、それが遺伝していれば、強い方なんじゃないでしょうか」
それを聞いて、麻弓はほっとした。
稟があまりに真剣にいうものだから、何かかなり危ないことを想像していたのだが、ハッタリだと悟ったからだ。
「そっか。ならいいわ。土見君は、今日発売の雑誌を買ってない!とか叫んでたから、多分それじゃない?」
もちろん嘘だ。
麻弓は、稟の形容しがたい不安と恐怖と哀れみの混じった顔を思考の外に追いやった。
「さ、せっかく持ってきたんだし、飲みましょう。土見君になんか、残しておいてやんないんだからっ!」
「ふふっ、麻弓ちゃん張り切ってますね」
「さぁさぁ、楓!あんたもガンガン飲むのよ!」
「うわわわ。麻弓ちゃん、入れすぎですよぅ」
「勉強がはかどらない、哀れな麻弓ちゃんに!かんぱーい!!」
「かんぱーい」

そして、二人の酒は進み、一升瓶を飲みきった。
254ぽんちょ:2007/04/28(土) 00:25:32 ID:Ffnlff/d
「はーぁ。おいしかった。お父さんがこの味にハマるのも無理ないわ〜」
「ふふふっ。そうですね〜ぇ」
小一時間が経過し、二人ともヘベレケ寸前の状態まできた。
心持、語尾の呂律が怪しくなってきた。
「これじゃぁ、この後勉強するなんて、無理ねぇ〜」
「ふふふっ。そうですね〜ぇ」
「また赤点だわ〜ぁ」
「ふふふっ。そうですね〜ぇ」
「楓、そこは少しはフォローしてよぉ」
「ふふふっ。そうですね〜ぇ」
「…楓ぇ?」
さっきから返答が一通りしか聞こえず、受け答えも微妙にかみ合わないことが不審に思われ、麻弓は楓の方を見た。
すると、とろんとした目でこちらを眺めている楓がいた。
頬は薄紅色に紅潮し、ニッコリ微笑んでいる。
それだけなのに、いつもと違う気がした。
「楓、大丈夫?酔ってるんじゃない?」
「そういう麻弓ちゃんこそぉ、かなり酔ってるんじゃないですかぁ〜?」
と、楓が持っていたコップをテーブルに置き、ハイハイで麻弓に近付いてきた。
どこか動きが猫っぽいのは、私が酔っているせいだろうか、なんて呑気に麻弓が考えていると、楓がズズイ、と顔を寄せてきた。
そして、楓の手が、麻弓の頬に触れる。
それはどこか、愛おしいものを触れるように。
愛でるものを、確かめるが如く、撫でまわすように。
しっかり触れるわけでもなく、かといって触れないわけでもなく。
麻弓の頬の上を、ほっそりした掌が、弧を描くように動く。
「まゆみちゃんだってぇ〜」
その眼は、一筋に麻弓を見ていた。
その眼に、麻弓は見惚れていた。
本人は、酔ったせいで頭がぼーっとしているのだ、と勘違いしていた。
「こんなにぃ、頬っぺたがピンク色になってぇ」
楓はさらに近付いてくる。
互いの体が、触れ合う。
足が絡み、上半身が密着する。
「眼も、こんなにとろーんって、しててぇ」
麻弓の体に、楓の体重が掛る。
そのまま、ずり落ちる様に、麻弓は楓に押し倒された形になった。
麻弓は相変わらず、動けずに、楓に見入っていた。
255楓×麻弓:2007/04/28(土) 00:26:06 ID:Ffnlff/d
馬乗り状態の楓の髪が麻弓にかかる。
一瞬離れたその顔が、手が、再度近づいてくる。
「…すっごく、かわいいですよぉ」
そう言って、楓の顔が近付き、ゼロになった。
「っっ!!」
互いの唇が重なった瞬間、麻弓は酔いが吹き飛んだ。
そのまま、どうにか強引に楓の顔を引き剥がす。
「……っっつ!か、楓!」
「まゆみちゃぁ〜ん。かわいいですぅ〜」
しかし、頭の酔いは吹き飛んでも、体に残った酒によるだるさが抜けず、うまく力が入れられない。
そして、いつもの楓とは思えない力で、押さえつけられてしまう。
「まゆみちゃん…」
うっとりそう呟くや否や、再び楓が麻弓に近づく。
「か、かえんむ!むー!」
目を閉じ、麻弓の頭を支え、口づけする楓。
楓の吐息、楓の香り、楓の柔らかな唇の感覚。
そのどれもが、麻弓の中の何かを削っていく。
「んむっ…むーっ…ん」
それとともに、そんな淫らな楓が発する愛情を感じ、急激な愛おしさに溢れた。
そうしていつしか、麻弓も抵抗をやめ、されるがままになっていた。
「んむ…はぁ……ん」
そのまま、楓は麻弓の口をこじ開け、舌を絡め始めた。
「んあ…んんー…あむ…」
「あ…はぁ…はむ…」
麻弓も、それに応え、舌を楓の口内に蹂躙させる。
二人は、互いに互いの頭を持ち、半ば押しつけるように、互いを求めた。
唾液が混じり、その味覚を味わいながら、互いを感じていた。
そして同時に、物足りなさを感じ始めていた。
「はぁ、はぁ…麻弓ちゃん」
「ん、っはぁ…楓…」
長き口づけを終え、離れた唇からは銀の橋がその糸を引き、二人の感情をさらに昂らせた。
「麻弓ちゃんが、…麻弓ちゃんが欲しいです」
「え?…それって、どうい…きゃぁっ!」
麻弓には珍しく、女の子らしい悲鳴を上げた。
それもそのはず、楓は麻弓の胸付近に手を伸ばし、服の上からさわさわと愛撫しだした。
「ちょ、楓!あんた本気?!」
さすがに、ここまで来るとヤバイ!、と麻弓は叫ぶ。
しかし、楓はあまりにサラッと言い切った。
「はい。麻弓ちゃんがあまりにも可愛いので、貰っちゃうことにしました」
そう、いつもは稟に向ける大切なものを見る瞳を向けられ、麻弓は動けなかった。
その乱れた姿が、とても美しく見えたからだった。
「…だから、全てを、全てを見せてください」
256楓×麻弓:2007/04/28(土) 00:27:03 ID:Ffnlff/d
そう言うと、ずっと胸のあたりを上下していた手が、服を脱がせ始めた。
「か、かえで…」
「ふふふっ。緊張しなくていいんですよ。私は、麻弓ちゃんを感じたいだけなんです」
言葉と同時に、来ていた上着をはだけさせ、下着があらわになった。
しかし、それも束の間、楓は瞬時にブラに手をかけ、一気に取っ払ってしまった。
「っ!か、かえでぇっ?!」
「うふふ…これで、上は完了です」
仰向けのまま抵抗できない麻弓は、ただただ頬を真っ赤に染めるだけ。
いつもと違う楓に少々怯えながらも、今は恥ずかしさだけが心を満たしていた。
その様子を、楓は舐めるようにじっくり眺め、お世辞にも大きいとは言えないその胸に手を伸ばした。
そして、すでに硬くなり始めているその敏感な先端を、軽くつまむ。
「ひゃうっ!」
それとともに、可愛らしい悲鳴が上がる。もちろん楓は手を止めず、その声を楽しむように胸を弄る。
「うあっ…はぁ…あっ……んう」
その先端をつまむ度、小さな嬌声が聞こえる。
楓はさらに攻撃の方法を変え、押しつぶしたり、指先で転がしたりする。
「んあぁっ…ひあっ…あっ、あぁん!」
一際大きな嬌声をあげたとき、楓は乳首に吸いついていた。
舌で転がし、なめまわし、甘噛みし、攻撃し続けた。
「ひっ、あ、ああっ!…んうぅぁ!だ、だめっ!」
拒否反応を見せる麻弓を無視し、ひたすら双丘を攻め続ける。
両手を使い、口を使い、麻弓が感じる部位を探り当て、重点的な攻撃を繰り返す。
「あ、あぁぁぁっ!か、かえで!だめっ!あ、あぅあぁ!」
頭を左右に振り、激しく悶える麻弓。
その様子をしっかり観察した後、唐突に攻撃を中断する。
「はぁ、はぁ…楓?」
と、楓は自分の服を脱ぎ始めた。
そして、麻弓と同様、上半身だけを晒しだす。
そこには、豊満な乳房と、すでにピンと硬くなっている乳首が見受けられた。
「…かえで?」
「今度は、私を感じてください」
そう言って、麻弓の手を取り、自分の胸へと導く。
「麻弓ちゃんが欲しい…そして、私を欲してほしい、そんな今の気持ちです」
その一言に、麻弓の中で、何かが外れた。
もう、楓しか見えなくなっていた。
「楓…私も、欲しいのですよ…もっと、もっと楓が欲しい」
こんな気持ちになるのは、きっとお酒のせいだ。
そう思うしか、ほかに方法がなかった。

つづく…
257ぽんちょ:2007/04/28(土) 00:30:03 ID:Ffnlff/d
 以上です。

途中まで名前のとこミスってます。すまそ。
次からはエロス炸裂にすることができる、ハズだ。
しかし、エロの表現スキルは無に等しいので、皆様の脳内補完能力に期待いたします。

それでは、駄文長文失礼いたしました。
ご意見、ご感想等あれば、お願いします。
ブーイングも、謹んでお受けします。
次回があるのならば、また少し時間が開くかと思われます。
258名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 03:45:27 ID:usW226sa
>>257
GJ!!
続きもちろん希望!
259名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 08:49:31 ID:dF7g84rG
稟ちゃんの乱入を!!
260名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 12:42:30 ID:Ffw+yBkF
>>257
ぜひとも続き希望!
頑張って待っているよ。
261名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 14:00:12 ID:Wyr/k3G+
>>257
これは久々にヤバイぞ!!
是非是非続編希望!
続きが気になって寝られないかもw
262名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 00:26:19 ID:q/1PtIZb
流れはレズか…?
263名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 13:40:06 ID:aG9yfTpa
8股(シア、ネリネ、楓、真弓、プリムラ、亜沙、カレハ、紅女史)
264名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 19:35:58 ID:YjltCGcw
真弓って誰
あとツボミがいねーぞ
265名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 02:28:09 ID:tHXD44it
あと亜麻さんも追加で
266名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 18:08:04 ID:BxSn9tGq
さらに桜も加えよう
267名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 18:10:25 ID:BXXVPTAW
神王魔王のおじさん2人
268名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 21:40:36 ID:AfYw9nqZ
269名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:06:16 ID:n60QASH+
これで完璧だな
270名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:10:53 ID:e1rxDr+k
おいおいアイさんとかバークとかあと人妻達を忘れてるぞ
271名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 09:11:58 ID:d3fihX/Q
そいや、ちくたくの漫画、普通にアイさんEDだったのう……
272名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 12:45:09 ID:pLfEXkOV
ちくたくはアイさんのFDじゃないか
273名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 15:35:01 ID:D/Bu6J0K
>>263
10股(シア、キキョウ、ネリネ、楓、プリムラ、麻弓、亜沙、カレハ、ツボミ、紅女史)
274名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 18:37:30 ID:Fh+t14ER
>>263
桜がたりないよ
275名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 18:57:00 ID:2gNTrpDX
>>273
アイさんが足りないと何度言えば(ry
276名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:25:41 ID:qJpDwOae
人妻と男達を忘れてるって何回言わせ(ry
277名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:19:40 ID:DBNTeTv2
亜麻さんは必須
278名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 01:10:24 ID:+lTjf+13
さすがに人妻と男は………wラバーズだけでは満足しないとか貪欲過ぎだろ稟。
27980:2007/05/04(金) 18:52:00 ID:TgG3UYDz
また流れを無視しての投稿です。
なかなか結末がつけられないので、とりあえずここまで。
続きのエロパートは明日にでも投稿します。
280夏の卒業旅行:2007/05/04(金) 18:55:17 ID:TgG3UYDz
「何で俺たちが見送りに行かなければいけないんだ?」
「いいじゃないですか。お土産も買ってきてくれるということですから」
「稟……どうせ暇」
「暇じゃないぞ、プリムラ。
受験があるから夏休みでも、勉強することはいくらでもあるんだ。
それに神界や魔界の勉強もしなければならないし」
「だけど、昼近くまで寝てる」
「うっ、それは夜が忙しいからな……」
「稟、頑張りすぎ」
「ええい、うるさい。そのうちの二人は楓とプリムラだぞ」
「え、いや、私は、その……、稟君が求めてくるから……。
あ、嫌というわけじゃないんですよ。むしろ凄く嬉しいんですが、
もう少し控えないと稟君の体力がもたないんじゃないか、と」
「あ、いや、その、若いからかな……(遠い目)」
「稟、墓穴」
夏休みが始まったある日、亜沙とカレハが旅行に出かけるということで、
稟と楓、プリムラは見送りに駅へ向かっていた。
「しかし、何で学院1年目で学園の卒業旅行に行くことになるんだ?」
「仕方ないですよ、稟くん。3月は亜沙先輩たちも色々と忙しかったですから」
「忙しかったのは自分の勝手だった気もするが」
普通、卒業旅行は授業も受験も終わった3月に行くのが普通であるが、
ちょうどその頃は二人とも稟にアプローチするのが忙しく、
旅行どころではなかったというのが本当のところだった。
稟はもちろん、それを皮肉って言っているのだ。
「ゴールデンウィークは?」
「その頃は稟君の婚約式でいろいろありましたから」
「あ、そういえば亜沙さんたちも来賓で来ていたんだっけ」
「稟、もう忘れた? 受験大丈夫?」
「ええい、プリムラ。最近突っ込みがきついぞ」
「稟への突っ込みが、私の楽しみ」
「ううう、いい娘に育って嬉しいよ(涙) それにしても楓。その荷物は一体何なんだ?」
楓はスポーツバッグを一つ持っている。
重そうだから持とうかと言ったが、例によって例の如く断られたのは、いつもの話だ。
「亜沙先輩に頼まれたものです」
「亜沙、強引だから」
プリムラの意味深な笑みと言葉は、稟には届かなかった。
281夏の卒業旅行:2007/05/04(金) 18:57:06 ID:TgG3UYDz
「やっほー、稟ちゃん。おっはよー」
「稟さん、おはようございます」
駅で待っていたのは亜沙とカレハだった。
ともに夏らしい格好をしているが、見事なくらい対照的である。
半袖のシャツにショートパンツという、ボーイッシュで健康的な亜沙。
白のワンピースに白の帽子がお嬢様な雰囲気を醸し出しているカレハ。
この二人が親友というのが、バーベナ学園七不思議その1だったのは有名な話だ。
「ところで、何で俺たちが見送りに来なければならないんですか。それも前の日の夜にいきなり電話で呼び出して」
「稟ちゃん、そんなにボクたちと会うのが嫌?」
涙目で訴えてくる亜沙。
「堂々と目の前で目薬をさすところを見せなければ、謝っていたところですけれどね」
「稟ちゃん、冷たい。楓、教育を間違えているよ」
「え、き、教育ってその……」
「楓、餌付けと世話は完璧だけど、他はダメ」
「リ、リムちゃん」
「プリムラ、餌付けって何だ、餌付けって」
「まあ、プリムラさん。実に的確な表現ですわ」
「カレハさんも同意しないで下さい」
「だって稟ちゃん。楓依存症だし、楓がいなければ生きていけないし」
「そりゃ、俺の身の回りのことは楓とプリムラにやってもらっていますよ。だけど、そこまで言うことないでしょう」
「稟、楓がいないと、台所メチャメチャ。洗濯、ぼろぼろ」
「プリムラ、それはなあ……」
「だって稟さん。料理をするときは砂糖一サジを入れると書いてありますと、掌一杯分をいれるぐらいですから。
洗濯だって、手洗いのものを洗濯機に放り込んだそうですし」
「カレハさん、どこから聞いたんですかそんなこと」
「亜沙ちゃんからですわ、もちろん」
「私は、楓や桜からだよ。情報はラヴァーズ全員に全部筒抜けだから、安心して、稟ちゃん」
「どこが安心ですか、どこが」
他愛ない(?)会話を続けながら、電車の出発を待つ5人である。
「あ、亜沙ちゃん。そろそろ出発の時刻のようですわ」
「オッケー。楓、これが頼んでいた荷物かな。有り難う」
「いえいえ、どういたしまして。しっかりと楽しんできてください」
「亜沙、カレハ。お土産、待ってる」
「りょーかい、リムちゃん。楽しみに待っていてね」
ジリジリジリ、とベルが鳴った。
282夏の卒業旅行:2007/05/04(金) 18:59:45 ID:TgG3UYDz
「ところで、どーして俺までがこの電車に乗っているんですか」
「もっちろん、稟ちゃんも一緒に旅行に行くから♪」
「指定席の切符もありますから、大丈夫ですわ♪」
「いや、そういうことじゃなくてですね……」
亜沙とカレハが電車に乗り、扉のところで3人が見送るはずだった。
ところがいきなり亜沙とカレハが稟の手を引っ張り、
楓とプリムラが稟の背中を押した。
不意をつかれた稟は電車に乗ることとなり、
そして無情にも電車の扉は閉まって出発してしまったのだ。
「楓やプリムラまでもぐるだったんですね」
「だってー」
亜沙がいきなり拗ねた顔つきになる。カレハも同様だ。
「私たちは学院に進んでしまったから、稟さんとは会う機会が減ってしまいましたわ」
「楓やリムちゃんは一緒に住んでいるし、
シアちゃんやリンちゃん、キキョウちゃんは教室まで一緒。
会う機会が多いから、羨ましいんだよ」
「おまけに学院のスケジュールやアルバイトがありますから、余計ですわ。
確かによくフローラにも来ていただいておりますけれど……」
「だから、せめてこういう時ぐらい、稟ちゃんと親睦を深めたいと思ったんだけど……ダメ?」
普段は年上らしい行動と言動なのに、こういうときだけは妙に甘えてくる二人。
「はぁー、わかりました」
溜息をつく稟。
「よーっし、稟ちゃんのお許しも出たことだし、楽しんじゃおう!」
「第一夫人のお許しもありますから、せいいっぱい楽しみましょう♪」
「ちょ、ちょっと待った、カレハさん。なんですか、その第一夫人って」
「あら、もちろん、楓さんのことですわ」
「いつ、決まったんですか! いつ!」
「稟さん、声が大きいですわ」
「稟ちゃん、知らなかったの? 第一夫人が楓、第二夫人が桜。第三夫人はリムちゃん」
「第四夫人がシアさんで、第五夫人がネリネさん、第六夫人がキキョウさん」
「第七夫人が私で、第八夫人がカレハだよ」
「いつ決まったんですか、その順番」
「もっちろん、稟ちゃんがヴァージンを奪った順番♪」
「……そこ、にっこり笑って言うところじゃないでしょう」
「まあ、便宜上よ、便宜上。楓はあたふたしていたけれど、他のみんなは既に了承済だから」
稟の知らないところで色々なことが決まっている。
俺の人権はなんなんだ、と今更無駄な自問自答を繰り返しながら、
電車は目的地へ向かっていった。
今の会話を聞いた男性諸君から、周りの冷たい視線を浴びながらであるが……
28380:2007/05/04(金) 19:09:21 ID:TgG3UYDz
問題は、カレハのエロシーンがどこにもないことなんですよね。
他のSSでもほとんどないですし。
同人ならあるかも知れないけれど、さすがにそこまで探すのはしんどい。
どうしても想像できないんです。
なんで神界FDがないんだ!!!
ということで、1ヶ月苦しんでいました。
284名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 19:10:51 ID:iF7UMZ9y
>>283
おつ!GJ!!
285名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 20:42:49 ID:+njj0jx0
稟が公の場に出た場合の周りの反応が気になる
286夏の卒業旅行:2007/05/05(土) 18:23:08 ID:MGK7cHC1
駅を降りた後は海上タクシーで20分。
目的地は小さな島だった。
「へえ、綺麗なところですね」
「でしょ、でしょ、でしょ。穴場として有名なんだよ」
有名な穴場というのもどこか変な表現である。
3人は停船場から少し歩いたところにある旅館に辿り着いた。
宿泊客は自分たちを含めて5組で満員だそうだ。
部屋に通されて、早速着替えることにする。
「稟ちゃん、私たちの着替え……見たい?」
「稟さんが悦ぶのでしたら、そこでお待ちになっても。
そして耐えきれなくなった稟さんは、服を脱いだ私たちをいきなり……まままあ♪」
「……となりかねないので、おとなしく部屋を出ています」
「……それが賢明かも。ほら、カレハ、戻ってきて」
「獣の目になった稟さんが私たちの胸にしゃぶりついて……」
俺はこんな風に思われていたのか?
まあ、実際にそんな状態だったこともあるから、何も言えないのだが。
稟は己の過去の悪行?をわずかながら反省する。
どうせその場になればすぐに忘れるのだが。

「稟ちゃーん、もういいよ」
部屋を出ていた稟に、亜沙が声を掛ける。
扉を開けた稟の目の前にいたのは、水着姿の二人だった。
ショッキングレモンのビキニ姿の亜沙。
布の量は少なく、しかも上下とも紐で結ぶタイプだ。
泳いでいてほどけたらどうするのだろう?
カレハは白のワンピース。
胸の部分も下の方も、かなり大胆な切れ込みである。
そして腰と脇は網になっていて、綺麗な肌とラインがわかるようになっている。
「どうでしょう、稟さん。ちょっと恥ずかしいのですが」
「どうどう、稟ちゃん。どっちも新作だよ」
「学院へ進んだので、少し大人っぽいものにしてみたのですが」
「あれ、稟ちゃん、どうしたの。顔を真っ赤にして。もしかして、私たちの水着姿で、ノックアウトされた?」
二人のあまりにも美しい姿に、稟はたしかにノックアウトされていた。
「あ、あ、あの。とても綺麗です」
稟にしては珍しいストレートな褒め言葉である。
「えっ、まさか稟ちゃんからいきなり褒め言葉がくるとは思わなかったから……なんか、照れちゃうな」
「まあ、稟さんからお褒めの言葉を頂きましたわ」
「いや、ほんと、凄く綺麗です。こんな姿を、他の人に見せるのは勿体ないです」
「私たちは稟ちゃんさえ見てくれたら、他の人は気にならないから」
「そうですわ。これは稟さんのための水着ですから。そしてその中身も……」
「すみません、お二人とも。これ以上このままだと理性が持ちませんから、海へ行きましょう。
とりあえず自分も着替えます」
「じゃあ、ここで見学していていい?」
「見たいんですか。つまらないですよ」
「そんなことありませんわ。愛する人の姿はいつでも見ていたいものです」
「うーん、まあ、いいですよ。襲わないでくださいね、亜沙さん」
「どうして僕限定でそういうことをいうかな、稟ちゃん。それとも、本当に襲ってほしい?」
馬鹿な会話を繰り返しながら、稟はさっさと裸になり、海パンに履き替える。
二人とも顔を真っ赤にしながら、こちらを凝視している。
さすがの稟も恥ずかしいのか、二人には背を向けていた。
着替え終わった稟は二人と一緒に砂浜へ向かう。
「楓、いつの間にこういうのを買っていたんだ?」
鞄に入っていた水着は、布地の少ないビキニパンツだった。
「あ、それ、ボクからのリクエスト」
「さすが楓さん。稟さんのサイズまですべて把握していらっしゃるんですね」
「うーん、これは僕たちも頑張らないと」
「それにはやはり、肉体的接触をもっと深めないといけませんわ」
「ホント、ホント。よーし、頑張っちゃうぞ」
「何を頑張るんですか、何を」
287夏の卒業旅行:2007/05/05(土) 18:29:08 ID:MGK7cHC1
砂浜へ着いた3人はさっそく海に入り、泳ぎまくる。
運動神経抜群の亜沙。
泳ぎは得意なカレハ。
普段から(親衛隊から逃げるために)走り回り、
夜も色々と使いまくる(何かは書くまでもない)ため、
体力はそれなりにあると思っていた稟だったが、
泳ぎはまた別なのか、二人についていくのがやっとだった。
充分海を堪能した後、稟は浜に戻って一休みする。
「稟ちゃん、へばるの早いよ。夜、頑張りすぎじゃない?」
「プリムラと同じことを言わないで下さい」
「毎日毎日楓さんやプリムラさん、シアさん達を蹂躙する稟さん…………まままあ♪」
「すみませーん。その中にお二人も含まれていることを忘れないで下さい」
「あーあ、戻るまで時間が掛かりそう。とりあえず、お昼にする?」
「亜沙ちゃんと二人で頑張りましたの」
「「戻ってくるの、早っ!」」
料理部の双璧といわれた二人による至高の昼食を食べていたら、
もとい、例によって「あーん」と食べさせられていたら、
ナンパと思われる二人組の男がやってきた。
「よー、こんな綺麗な娘を二人も侍らせて、しかも弁当までか」
「何、見せつけているんだよ」
「いちゃいちゃしやがって」
「そんな軟弱な男より、俺達の方がよっぽどいいぜ」
「あっちの方も、満足させられるしな」
あまりにもベタな発言を続ける二人組に呆れる三人。
「今時、こんな絶滅品種なナンパが存在するとは思わなかったわ」
「あんな言葉でついていく人たちを見てみたいものですわ」
「しかし、うっとうしいな。樹の方がまだましに思える」
三人でひそひそ話をやっていたら、無視された二人組が怒りだした。
「おい、無視すんじゃねぇよ」
「てめぇ、いい気になるんじゃねぇ」
さすがに怒りでぷるぷる震える亜沙。
(うわぁー、こんなところで魔法を使わしたら、大惨事だ)
溜息をついた稟はすくっと立ち上がった。
「なんだ、おい。やる気か」
「面白れぇ。こいつをこてんぱんにやってしまい、二人をもらっていこうぜ」
「亜沙さん、こらえていてくださいよ。救急車なんか呼びたくありませんから」
そう言った稟は、いきなり二人を睨み付けた。
その迫力に思わずたじろぐ二人組。
「な、なんだ」
「お、おい」
「やられないうちに、立ち去るんだな。それとも業務用アイス製造器で殴られたいか」
稟の背中から、オーラらしきものまで浮かび上がっているようだ。
その迫力に怯えた二人組は、いきなり背中を向けだした。
「お、覚えていろよ」
「今日のところは、勘弁してやらぁ」
お決まりの捨てぜりふを残して、走り去っていた。
「まぁ、すごいですわ、稟さん」
「稟ちゃん、いつの間にそんな技を覚えたの?」
「はったりですよ。神王のおじさんから直々に教えてもらったんですけれどね」
「なんか、稟ちゃんに惚れ直しちゃったな」
「震える二人の乙女を助ける王子様…………まままあ♪」
「あーあ、これはスイッチ入っても仕方ないわ」
「だけど稟さん、よそ様のセリフをつかってはいけませんわ」
「「戻ってくるの、早すぎっ!」」
「中身一緒ですが会社も違いますし」
「「それ、禁句!」」
288夏の卒業旅行:2007/05/05(土) 18:30:35 ID:MGK7cHC1
昼食も食べ終わり、日光浴を楽しもうと思った稟に亜沙が声を掛ける。
「りーんちゃん、お楽しみはこれからだよ」
「へっ、何かあるんですか?」
「実は、この島の名物があるんです」
「とりあえず、あそこで待っているボートに乗ろう」
亜沙とカレハは稟の腕にしがみつきながら、歩き出す。
両腕に当たる柔らかいものの感触が心地よいが、
ここで反応してしまうとバレバレなので、稟は必死に気を逸らす。
ボートで待っているのは、旅館の従業員だった。
「どうしたんですか、これは」
「お待ちしておりました。これから、『夢の島』へ案内いたします」
3人が乗ったボートが走ること10分。
連れられていったのは、
20人もいれば満員になってしまいそうな小さな小島だった。
なだらかな砂浜にはマットが多数並べられており、
島の中央には大きな木が数本並んでいる。
「案内状にも書いてありますが、もう一度ご説明いたします。
こちらの『夢の島』は自然の島です。
体全体を日焼けしたいという方のために、ご用意させてもらっております。
島全体には結界が張られているため、
このボート以外では人は入ることができません。
また、結界のおかげで島にいる人は外からは見られないようになっております。
帰りのボートは、夕日が沈む5時間後を用意させてもらっています。
簡単なお食事と水は、中央のテーブルにあります。
また、タオルやシャワー、トイレもこちらにご用意しておりますので、ご安心下さい。
急遽戻りたい用事がございましたら、こちらの携帯電話をお使い下さい。
すぐに迎えにまいります。
それでは、ごゆっくりとお楽しみ下さい」
従業員は説明が終わると、ボートに乗って、帰っていった。
289夏の卒業旅行:2007/05/05(土) 18:32:16 ID:MGK7cHC1
「どこですか、ここは」
「この島の名物、『夢の島』だよ」
「そのいかにも、なネーミングはなんなんですか」
「海で日焼けすると、どうしても水着の跡が残るでしょう。
それを嫌う人のために、この島が用意されたの」
「この島は外から入ってくることも、覗かれることもないから、自由に振る舞えますわ」
「つまり、水着を脱いでも大丈夫、ってこと」
「はぁ……って?」
何となく意味がつかみかけてきたが、あえて二人に聞く意地悪な稟である。
「元々はそういう女性客のために作られたんだけど……」
「外から見えない、ということで別の意味で注目されたのですわ」
「あ、そ、その、つまりね、稟ちゃん」
「お日さまの下で、何をしてもばれないということですわ♪」
そう答えたカレハは、赤い顔でもじもじしだした亜沙の、水着の肩紐をいきなり外した。
「ちょ、ちょっと、カレハ。何するの」
亜沙は慌てて両腕で水着を押さえた。
「ここへ来たんですから、水着は脱がないといけませんわ」
「あの、そうだけど、いきなり……」
「何倍もの倍率の抽選を引き当てて、亜沙ちゃん、喜んでいたじゃないですか」
「……」
「亜沙ちゃんの、普段は積極的なのに、いざとなると乙女な恥じらいを見せるところが好きですわ」
「カ、カレハ〜……」
急な展開に呆気にとられていた稟だったが、ようやく意図をつかむと、亜沙を抱きしめた。
「り、稟ちゃん……」
「亜沙さんが申し込んだんですか?」
「そ、そうだよ」
「俺とのためですか」
「……そうだよ」
「じゃあ、せっかくですから、満喫しましょう」
稟は亜沙の唇を奪った。
290夏の卒業旅行:2007/05/05(土) 18:34:04 ID:MGK7cHC1
亜沙はいきなりのキスに驚く。しかし稟の舌が口の中に入ってきた瞬間、
自らも腕を稟の首に廻し、激しく舌を絡めだした。
稟の舌は亜沙の舌を十分に味わい、
それから歯茎の裏、唇の裏、舌の裏と、口の中を蹂躙する。
亜沙の目がだんだんとろけてきた。
稟の口の中から送り込まれてきた唾液を、亜沙は美味しそうに飲み干す。
稟は亜沙の口の中を存分に味わい、満足そうに唇を離す。
そして、水着の上から両手でゆっくりと胸を揉み始める。
「いつも思いますけれど、揉み心地のいい胸ですね」
「そ、そう。稟ちゃんが悦んでくれるのが、う、うれしい。あっ、あっ」
稟の掌によって、様々な形に変えられる大きな胸。
「稟さん。ご自分ばかりずるいですわ」
「カレハさんもですか」
「私だって、亜沙ちゃんの胸、大好きですもの」
「それなら、勿体ないけれど、譲りましょう。ただ、もうちょっと待っていて下さいね」
稟は顔を下げ、水着の上から乳首に吸い付いた。
「きゃっ」
「亜沙さん、もう乳首が立っていますよ。水着の上からでもはっきりとわかります」
「あ、あ、そ、そんなこと、い、言わないで…あああ」
「稟さん、水着の上からでは物足りないようですよ」
「そのようですね。では、こちらの紐も外してしまいましょう」
稟は、背中に回っていた紐もゆっくりと外し、胸の水着を取り払った。
291夏の卒業旅行:2007/05/05(土) 18:39:00 ID:MGK7cHC1
「亜沙さん、もう日焼けの跡がついていますよ」
「背中も、紐の部分だけ白くなっていますわ」
カレハはそういうと、背中の白い部分に唇を近づけた。
「きゃっ、カ、カレハ。せ、せ、背中は」
「カレハさん。亜沙さんが思い切り震えましたよ」
「感じてるのですね。それでは続けることにしますわ」
「俺はとりあえずこちらを味わいます」
カレハは背中にキスを続けた。
稟は水着の白い跡をなぞるように、胸にキスを続けていく。
前と後からの攻撃で、亜沙の快感は倍増した。
「あ、あ、あーーーー」
亜沙の乳首はつんと尖り、上の方を向いている。
稟は亜沙の胸の白い部分を強く吸い、キスマークをつけていく。
「り、稟ちゃん。は、恥ずかしいよ〜」
「この跡が消えないうちに、また亜沙さんを抱きますよ」
「ほ、本当、稟ちゃん。や、や、約束だからね」
あえぐ亜沙に満足した稟は、稟は左の乳首に吸い付き、舌で存分に味わう。
「海で泳いでいたせいか、ちょっと塩辛いですね。だけど、だんだん甘くなってきました」
「り、り、りんちゃん、ぁ、ぁ、はぁ、んー」
稟は乳首に歯を立て、柔らかく噛む。
噛む力をちょっと強くすると、亜沙の声は一段と大きくなった。
「あーー、あっ、あっ、あーー」
稟は右の乳首を指でいじりまわす。
カレハは背骨に沿って、舌をゆっくりと上下させる。
亜沙の足がガクガク震えだした。
「り、……、カ、……。も、もう、だ、だめ。立ってられない」
「まだまだ、これからです。カレハさん、胸は譲りますよ」
稟は腰で結ばれていた紐をゆっくりとほどく。
腰に力の入らない亜沙は、自らの水着が下に落ちるのを見ているだけだった。
292夏の卒業旅行:2007/05/05(土) 18:45:30 ID:MGK7cHC1
「亜沙さん。すごく濡れていますね」
「そ、それは、泳いでいたから……」
「そうですか。では確かめてみましょう」
稟は亜沙の大事な部分に顔を近づけ、舌を伸ばした。
「ひぃっ」
「あれっ、塩辛くないですよ。いつもおいしい、亜沙さんの味だ……」
「り、稟ちゃん、そんなこと、言わないで、恥ずかしい……」
「あら、亜沙ちゃん。まだ恥ずかしがっているんですか。もう何回も稟さんに抱かれたのに」
「だ、だって、あそこを見られるのはやっぱり……」
「太陽の下の亜沙さん、とても綺麗ですよ」
「そんなところをじっくり見られて言われても、嬉しくないよ〜」
亜沙は、恥ずかしさと気持ちよさの二つの感情が入り交じった、複雑な表情を浮かべた。
「普段とのギャップがとても可愛いですね、亜沙さん」
「稟ちゃん、ギャップって、あーー、い、いや、そこは…」
「あれ、イヤなんですか。亜沙さん、ここを舐められるの大好きですよね」
「そ、そ、そんなこと、ないっ」
「好きじゃないならやめますよ」
「えーー、稟ちゃん。意地悪しないで!! お、お願い、な、舐めて!!!」
稟の愛撫を受けられない亜沙は思わず絶叫した。
「亜沙ちゃん、素直になればいいのに」
カレハは後から亜沙の胸を揉みだした。
「あ、あ、カレハぁ……」
「意地っ張りなところも可愛いんですよ、亜沙さんは。それじゃあ、お望み通り」
稟は再び舌を伸ばし、亜沙の大事なところを存分に味わう。
稟の舌がゆっくりと上下し、亜沙の愛液が砂へポツッ、ポツッと落ちていく。
ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ。
「稟ちゃん、音たてないでぇぇ」
「亜沙さんの音ですよ」
「とっても、美しい音ですわ」
「は、恥ずかしいよぉ〜。あ、あ、あー」
カレハは亜沙の胸を揉みながら、両方の指先で乳首をいじり回す。
大きな亜沙の胸が、自由自在に変形する。
稟の舌が亜沙の中に入っていく。
「ひぃー、い、いやぁー。あ、り、稟ちゃん、そ、そこ」
稟の舌が亜沙の中を存分に味わう。
さらに稟の手は亜沙のお尻に回り、豊かな臀部を揉みまくる。
カレハは亜沙の首筋にキスを繰り返しながら、執拗に胸と乳首を責める。
上下からの攻撃に、亜沙は倒れる寸前だったが、二人が倒れることを許さない。
立ったまま愛撫を受ける亜沙は、何も考えられなくなってきた。
稟は小さく膨らんだクリトリスをそっと噛む。
「も、もう、ダメ、い、い、いっちゃう。た、たった、ま、ま、な、なんて」
「では、仕上げですね」
稟は指を膣に入れた。
「ひゃぁ、んー、そ、そ、そこ、き、気持ちいいぃぃぃぃ」
稟はさらに指をもう1本入れ、左右に拡げたり、上下させたりする。
二本の指によるランダムな動きは、わずかに残っていた亜沙の抵抗を全て取り除いた。
「い、い、イクっ、ダメーーー、や、やめて、あーーーーーーー」
ぴ、ぴしゃーーっ。
亜沙は大量の愛液を噴出し、体を反らした。
稟が腰をつかみ、カレハが胸をつかんだままなので、亜沙は倒れることを許されない。
顔をあそこに近づけていた稟は、愛液を顔で浴びる結果となった。
亜沙は立ったまま、頭の中が真っ白になった。
29380:2007/05/05(土) 18:50:12 ID:MGK7cHC1
とりあえず、ここまでです。
分量配分、投稿量配分間違えて申し訳ありません。
余計ななシチュエーションばかり思いついて無駄に長くなってしまい、
本番まで書けなかったです。
次は明後日ぐらいになると思います。
せめて島での行為ぐらいは終わらせたいです。
なんせ、夜編と次の日編も考えているので。
だけど3Pの経験なんてないから、似たようなものになるかもしれません。
ブーイング含め、感想等ありましたらぜひともお願いします。
では、失礼します。
294名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:46:53 ID:AH0Rrqx5
>>293
GJ!
つづきがwktk
295ぽんちょ:2007/05/06(日) 01:23:51 ID:OClDeT+v
やーっとできたー!!

と、いうわけで、お待たせしております第4話、流れを無視して投下いたします。

まず、書き終わった感想。
…長い!長すぎたっぽい!
おまけに、この話は実を言うとまだあと2〜3話続きます。
なんだかんだで、連載ものになってしまいました。
もう少しお付き合いください。

では、妄想モード全開で、なおかつ気合い入れてお読みください。
296楓×麻弓:2007/05/06(日) 01:24:27 ID:OClDeT+v
第四話

「麻弓ちゃん…ふふっ…ん」
「んむっ…あ…んん」
気持ちを確かめ合った二人は、再び熱烈なキスを交わす。
今度は、どちらかが受け身ではなく、互いが相手を求める。
優しい口付けから始まり、どちらとなく、次第に舌を絡ませ始める。
目を閉じ、一心に相手を求めるその姿は、扇情的で美しかった。
「んあ…はむ……」
楓が、麻弓の舌を、唇を、口内を蹂躙する。
「あは…んー…むあ」
麻弓も、楓の舌を、唇を、口内を蹂躙する。
互いの唾液を交換し合い、舌で捏ねまわし、飲み干す。
そのことだけで、二人の感情は高みへ向かう。
「んぷぁ…はぁ、ぁ…麻弓ちゃん、甘いです」
楓は、うっとりした表情で語る。
「ふふっ…楓だって、負けてないわよぉ…ふー」
麻弓も、その顔につられてか、だんだんと頬が紅潮し、普段より艶めかしい表情をしている。
二人が離れると、再び銀の橋が架かる。
それは、自然の摂理に従い、カーペットの上に落ち、小さなシミを作る。
と、麻弓の肩に置かれていた楓の手が、体の表面を滑るように動き、すでにあらわになっている麻弓の胸へと届く。
「…ん…あ……っ」
すぐに仕掛けるのではなく、それを撫でる様に、じっくり、ゆっくり触っている。
外側からじわじわくる快感に似たくすぐったさに、麻弓が身をよじる。
「ふふっ、可愛い…」
楓はそれを楽しむように眺め、そして今度はしっかり揉みしだく。
決して豊かとはいえない、しかし確かにあるその膨らみは、楓の手の動きにあわせ、いやらしく形を変える。
「んん…あ、ぁん……楓にも…してあげる」
下から伝わってくる快感を感じつつ、しっかりした、そして楽しそうな口調で、麻弓がつぶやく。
そして、その言葉と同時に、麻弓の両手が楓の豊満な胸に触れる。
「あ、ぁぁっ…ま、まゆ、みちゃっ、ぁん!…いき、んぁ…なりは、っつあ、卑怯、ひゃぅっ…ですよっ!」
「あっ、…や、やっぱ、…んん…大きいわね、ぇっ」
麻弓は、焦らすことなく胸をつかみ、これでもかというくらいに揉む。
加えてその指は、すでにしっかり立っている二つのでっぱりを捉え、刺激を与えている。
日頃の嫉妬やコンプレックスを込め、楓を攻め立てる。
「あ、あぁぁっ…んふっ…ひゃぃう!…っあ!」
「これも、土見君の、おかげって、いうか!土見君のっ、せい、っってい、う!か!」
軽く皮肉を漏らしながら、どうやら胸が弱点だと見抜いた麻弓は、楓の胸を攻撃し続ける。
乳首をつまんだり、潰してみたり、引っ張ってみたり、こすってみたり、あるいは少し焦らしてみたり。
ありとあらゆる手技で、快感を与える。
その楓は、やはり弱点である胸を攻められ、半ば放心状態で麻弓からの快感を一心に受けている。
そのせいで、麻弓を攻めていた手が止まり、麻弓の独壇場となっていた。
快感に悶える楓のかわいい姿を見て、嗜虐心を煽られた麻弓は、小悪魔スマイルで言う。
「じゃぁ、さっきの、お・か・え・し!」
「え、、ぁ…ふあぁ、あぁっ!んうぁ!、、あぁん!!」
297楓×麻弓:2007/05/06(日) 01:25:08 ID:OClDeT+v
楓が意味の理解に至る前に、麻弓は楓の胸に吸いついた。
同時に、一際大きい嬌声が上がり、楓が大きくのけ反った。
その勢いで後ろに倒れこんだ楓を、しっかり抱きとめて寝かせる。
そして、寝転がって涙目で自分を見つめる可憐な少女に麻弓は覆いかぶさり、再び胸を攻めはじめる。
左手では変わらず胸をこねくり回し、口で右胸に吸いつく。
「んんっ、ぁ、うあっ、あぁ!ひゃぅん!、あああぁぁぁ!」
中でも甘噛みされるのに弱いらしく、大きくのけ反った。
楓も、麻弓の手に自分の手を重ね、もう片方は頭を押さえ、快感を貪っている。
充血している乳首を、潰し、転がし、快感を与え続ける。
「あ、、あぁっ!んんま、ぁあゆ、みちゃっっふぁっ!!んん!いぃ、いい!す、っごく!気持ち、いいですっっあ!」
「ふふふー?あら、体がピクピクしてるわよ?もしかして、胸だけでイッちゃいそう?」
言いながらも、実に楽しそうな表情で、楓の胸を弄る。
楓は快感に溺れ、苦悩の表情を浮かべつつ、頭をイヤイヤと振る。
それは麻弓への解ではなく、もうすでに上り詰めかけている証拠だった。
「だ、っだめぇっ!っです!胸ぇえ、きもち、、、よすぎてぇぇぇっつあ!」
もう、すでに限界のようだった。
しかし、麻弓はそれをわかった上で、手を止めた。
もちろん、悪戯っ子スマイル全開である。
「でもぉ、だーめっ。イかせてあげないのですよーぉっだ!」
「ふぇっ、ま、まゆ、み、ちゃぁあん」
懇願の涙目は、楓の眼前で振られる麻弓の手を眺めていた。
危うく、そのまま襲ってしまいそうな欲望に駆られるが、押しとどめる。
<あの目で見られたら、そりゃ我慢できないわね…>
なんて心中で考えつつ、未だ荒い息をする楓をじっくり眺める。
舐めるように、品定めのように、次は、どこを弄ってやろうかと。
と、まだ手つかずの(というか、暗黙の了解で意図的に残っていた)、スカートが目に入った。
黒くて少々厚手なそのスカートは、楓の腰から太ももの中ほどあたりまで伸びていた。
その、見えそうで見えない絶対領域に、麻弓は手を添える。
スカートはまたもや自然の摂理に従い、楓のボディラインをぼんやり浮かべる。
足を開いた状態で寝転がっているので、美しいV字が表れていた。
そこを、麻弓の右手は、足の下から、焦らすように、ゆっくりと這い上がってくる。
左手は、胸から下降し、鳩尾、ヘソを順番に滑ってくる。
そして、撫でる様に進んでいた麻弓の右手が、丁度V字の頂点で止まる。
左手は、スカートから伸びた生足に添えられている。
「こんどは、こっちなのですよぉ」
その声とともに、右手が、服の上から楓の秘所をまさぐる。
「まっ、まゆ…あぁ…んうっっつあ!ああぁぁ!」
楓の弱点を瞬時に見抜き、親指でグリグリ刺激する。
どうやらすでに濡れているらしく、スカートにもだんだんと湿りが表れ始めた。
そこにあるであろう、楓の弱点のクリをギュッと圧す。
「うあぁぁんんっっああぁぁっ!はぁっん!」
それとともに、絶叫に近い嬌声が上がる。
体は大きく反り返り、しかしなお快感を求める様に、腰をウネウネ動かす。
「ふふっ、気持ちイイ?」
ニッコリ笑顔で訊く麻弓に答える余裕もなく、楓は喘いでいる。
その様子にさらに興奮を覚えた麻弓は、手を押しつけるようにして、楓の股間をグリグリ圧す、というか擦りはじめた。
「んあぁっ!ひゃうん!!!」
これも効果は絶大で、苦悩の表情の楓は、またもや絶頂に近付いていたようだった。
しかし、ここでも麻弓のS気質が働き、手を弱め、焦らすように弄る。
「ま、ぁぁまゆ、、みっちゃぁん!」
細かな快感を感じつつも、イクにイけない楓は、もはや半泣きで麻弓を見る。
だが、麻弓にその気がないことを悟ると、実力行使に出た。
「ま、まっ、ゆみ…ちゃんっあぁ!ひゃうっ!…お、仕置きですぅぅぁっ!えいぃっ!」
「え、えぇっ?!うわっ!ちょ、ちょっと楓ぇ?!うぎゃっ!!」
そして、その断末魔の蛙のような叫びとともに、麻弓の後頭部から鈍い音がした。
298楓×麻弓:2007/05/06(日) 01:25:40 ID:OClDeT+v
「っつあぁー!あぁっ、もう!今ので今日やった数学全部飛んでっちゃったじゃない!」
ちょっと本気で怒って楓を見ると、そこには、『ぬおぉーん』というオーラを纏い、怖いぐらいの笑顔で自分に馬乗りになる少女の姿があった。
これはヤバい、と本能で思ったのも束の間。
楓が、言葉を発する。
「麻弓ちゃんが…悪いんですよぉ?何度も、イけそうだったのに、焦らすんですもの。たっぷり、御返ししてあげないと、いけないと思いまして…」
その言葉に何やら黒いものを感じ、ゾッとした麻弓だった。
<黒楓発動ー?!>
そう考えるや否や。
「ひゃ、ぁぁっ!あうぅん!やあっあ!」
いきなり、上下を同時に攻撃された。
しかも、何やら手慣れた様子で、的確な快感が続々と各部から伝わってくる。
「あっ、あん!いやぁ、っ!っつぁぁ!いぃ!」
「ふふふふ…」
右手は胸を、乳首をもてあそび、右手はスカートの中、直に陰部を刺激する。
「麻弓ちゃんだって、こーんなに濡れちゃって…」
右手をスカートから引き抜き、その指に絡まる愛液を愛おしく眺め、そして食する楓。
「んぅー、おいしいです。麻弓ちゃぁん。…でもぉ、足りないです」
そう言うと楓は、スカートをめくり上げ、麻弓の秘所に口付けた。
「ひゃうぁっ!いやぁっ!か、かえでぇっ!だめぇ、っっそこはっ!汚っいぁぁからぅ!」
「んう、れろ…あむっ。…甘いです、麻弓ちゃぁん。おいしい…はむぅ」
そうして、再び麻弓の蜜を吸う。
じゅっ、じゅるるっ、ぴちゃ、れろれろ
わざと音を立てて吸い、さらに蜜を求めて陰部を直接舌で舐める。
そうする度、麻弓の奥から蜜が溢れてきた。
それはとどまることを知らず、次々と溢れてくる。
いつしか、カーペットに新しいシミを作るまでになっていた。
楓はそれをごくごく飲みほし、喉を潤す。
「あ、やっああぁ!か、かえっっでぇぇ!!だめぇっ、いぃ!いぃよぉ!!もっとぉ、もっとぉぉああぅ!」
いつの間にか、麻弓も楓の頭を自分に押しつけるようにして、快感を貪っていた。
もはや、発する言葉は意味を持たない。
ただ相手を求め、ただ快感を求める。
それだけのための、言葉でしかない。
麻弓にも、絶頂が近付く。
「あ、ああっあっいぃ!あっんぅ!来る!くるぅっっ!!なにっっか!おっきいの、っが!」
「ふふふ…イキそうですか?」
楓は、不敵に微笑む。
「あ、だめぅ!イク、イクぅっ!あ…あ?…か、楓ぇ?!」
まさに、絶妙のタイミングで楓の攻撃が止み、麻弓は唖然とする。
「お・し・お・き、ですよ」
てへっ、と舌を出して可愛く笑う楓。
何が何だかわからない麻弓。
「え、えぇ?え!うえぇぇ?!そんなぁー!」
「麻弓ちゃんが悪いんですよぉー?」
その言葉に、へなへなと荒い息とともにぐったりする麻弓。
そしてその様子を、楽しそうに見ていた楓が言う。
「一緒に、…最後は一緒に、イきましょう?」
「楓…うむぅ…ん」
そうしてキスを交わし、お互いの最後の砦を、一枚一枚剥し合いっこする。
299楓×麻弓:2007/05/06(日) 01:26:12 ID:OClDeT+v
そしてついに、生まれたままの姿で、相対する二人。
すでに、余計な言葉は必要なかった。
必要なのは、相手の名と、魔法の言葉。
「麻弓ちゃん、だーいすき」
「楓のこと、だーいすき、なのですよぉ。…んっ」
口付けのまま、二人は床に倒れこみ、足を絡ませる。
相手の滑らかな四肢に触れるだけで、すべてが吹き飛んで行った。
流れるような動作で上半身を起こし、相手の股間へ自分のものを寄せる。
近づき、一瞬触れただけで、背筋に電撃が走る。
両者ともに一回イきかけているので、もうすでに、爆発寸前だった。
「んあっ!あぁぁん!い、いぃよぉ!すっごい!!か、えでぇっ!」
「あぁん!ひゃうぅあぁっ!ま、ゆ、みちゃぁぁぁん!」
お互い、自分の一番感じる部分を、相手の一番感じる部分へと押しつける。
相手の足を持ち、ひたすらに相手からの快感に酔い痴れる。
それはまるで、男女の深い交わりのようでもあった。
腰をくねらせ、動かし、クリとクリを接触させる。
そのたびに、二人の脳は真っ白になり、蕩けてゆく。
加えて、相手の手から作り出される乳首への快感も、絶頂への速度を助長する。
もはやお互い、相手しか見えず、相手への愛、引き起こされる快感に、全てが分からなくなっていた。
「あっ、、あん!い、あぁっっ!んう!ひゃ、いっ!っつう!」
「っ!ふっ、あぁっ、んん!いぃ、あぁ!もうっ、、あぁぁ!だめぇっ!!」
先に悲鳴を上げたのは、楓のほうだった。
ごりごりと秘所を押しつける速度が、速くなる。
「あ、あっ!か、えでぇっ!わ、わたっ!しもぉっ!もうっ、だめぇ、っ!」
その速度アップに、麻弓も後を追う。
二人の高まりは、頂点へ向かう。
最後の力を振り絞り、砕けそうな腰を使い、存分に相手に刺激を与える。
そして迎えた、絶頂の時。
「あ、あっ!あっん!あっあ、あああああぁぁぁぁ!!」
「んうっ、あぁぁっ!だめぇぇっ、あぁぁんんあぁぁあああ!!!」
一際大きな叫び声ともとれる嬌声を二人してあげ、そして、高みを上り詰める。
ビクンっびくんっ、と体を震わせ、快感の余韻に浸る。
なおも快感を求める体が、自然に腰を動かし、残骸のような快感を与えてくる。
相手が動くだけで、体が反り返る。
「はぁ、はぁっ…はぁぁっはぁ。…かえでぇ」
「ふー、っはぁ。ふぅーー。…まゆみちゃぁん」
そうして見詰め合ったあと、どちらからともなくニッコリ微笑み、キスを交わす。
「ん、…」
「んむぅ…」
そのまま、二人はカーペットの上に倒れこんだ。
300楓×麻弓:2007/05/06(日) 01:26:53 ID:OClDeT+v
時計を見れば、時刻は午後10時。
稟が出て行ったのが8時前だったから、かれこれ2時間ほど頑張っていたことになる。
いまだ裸のままで、楓と麻弓は寄り添うように、ソファを背もたれに床に座り込んでいる。
「ふふっ、麻弓ちゃんかわいかったですぅー」
「んもうっ、そんなこと言わないでよっ!思い返すと火が出そうだわ!」
実際、真っ赤になりながら、でも幸せそうに麻弓が語る。
と、ここで楓が時計に目をやる。
「…そろそろ稟くんが帰ってきますね」
「あーー!!そうだった!稟く、…じゃなくて土見君のことすっかり忘れてた!」
がばぁっ!と勢いよく立ちあがる。
「やばいじゃない!早く着替えないと!っていうかいろいろ処理とか☆◇〒!!」
「まぁまぁ、落ち着いてください。麻弓ちゃん」
やけに冷静な楓が、麻弓を座らせる。
「…別に、いいんじゃないですか?そのままで」
「えぇっ!!そんなわけな」
「『稟くん』っていう呼び名」
「え?」
それは、思いがけない提案。
「『稟くん』って、呼べばいいんじゃないですか?もう、苗字で呼ばなくても」
「で、っでも、べつにそんな関係でもないし、そう言うキャラでも、ないって、言うか…」
生まれたままの姿であることも忘れ、胸の前で指をツンツン突き合わせて、いじける麻弓。
「でも、好きなんでしょう?稟くんのこと」
「うえぇっ?!え、いやっ、そんなことは」
「好きなんでしょう?」
「……はい」
やっぱり、長い付き合いだと分かっちゃうかなぁ、なんて心中つぶやく。
「なら、いいじゃないですか。それに、稟くんはもう『麻弓』って呼んでくれてるじゃないですか」
「っそ、それは、…そうだけどぅ」
イマイチ煮え切らない麻弓。それを、楓が最後の一撃で後押しする。
「名前で呼び合うのは、信愛への第一歩、ですよ!…大丈夫!稟くんなら、何も言いませんよ」
「…ホント?」
「はい。むしろ、名前で呼ばれる方が好きだと思います。それに、稟くんも麻弓ちゃんのこと、かなり好きだと思いますよ」
「……ほんとぉー?」
先ほどより、数段疑い深い目と、声色。
しかし、そんなことはなんのその、楓ははっきり言い切る。
「はい。稟くん、麻弓ちゃんのこととか話してるとき、生き生きしてるんです。楽しそう、っていうか。…ちょっと、羨ましいですね」
少し、悲しそうな色合いを出す楓。
それに反抗するように、慌てて意見する麻弓。
「なら、私のほうがもっと羨ましいわよ。一緒に住んでるし、一緒に御飯食べられるし、いつでもお喋りできるし、り、…稟くんの愛を一人占めだし、毎夜、その、なんだし…」
最後のほうは、ゴニョゴニョ何やら呟いている。
その様子を眺め、嬉しそうに言う。
「だったら今日は、一緒に稟くんに愛してもらいましょう」
「え、えぇぇぇぇ!?!」
あからさまに驚く麻弓。一方の楓は、何やら気合いが入っている。
「こんな気分になっちゃったんですから。誰も見てません。やったもの勝ちですよ」
あまりにサラッと言い放つ楓に、おずおずと、麻弓は聞く。
「…でも、楓は、…いいの?」
それに対し、またもやサラッと言い放つ。
「はい。どちらにせよ、神界で結婚することは決まっちゃいましたし。実際、土日は稟くんよくお招きされますよ?シアちゃんやリンさん、亜沙先輩に。最近では、カレハ先輩のところにも行ってました。…まぁ、帰ってきたあとは、おねだりしちゃうんですけど」
楓は、てへっと笑ってみせた。
その笑顔が、すっごく幸せそうで、麻弓には羨ましかったし、同時に辛かった。
しかし、それも、ここで終るのかも知れない。
でも、本当にいいのか。まだ気持も伝えていない自分が。
そのような葛藤を脳内で繰り広げ、踏ん切りがつかない麻弓。
「そ・れ・にぃ〜」
と、楓がエロエロモード全開の表情に切り替わる。
301楓×麻弓:2007/05/06(日) 01:27:23 ID:OClDeT+v
「ひゃうっ!あっ!」
途端、楓の指が未だ敏感な麻弓の秘所をとらえ、中へと侵入してきた。
中で、ゆっくりと指が開け閉めされ、かき回される。
「あ、あぁっ!んん!か、かえでぇ!」
「ふふっ。ここも、こんなになって、稟くんを欲しがってますし。もちろん…」
そう言って、麻弓の手を導き、自分のを触らせる。
「あんっ!…っふう!ほらぁ、わたしのも、稟くんを、あっ!求めてます」
快感に再び溺れだし、ボーっとしている麻弓の秘所をクチュクチュしつつ、自分のは麻弓の指を導いて自ら弄る。
「んっ、だから、んあっ、ふっ、稟、くんに…あっ、貰ってもらいましょ、おぉっ!」
「あ、ひゃぁん!…あうっ、あはっ!」
そして、一通り弄って共にぴくぴく小さく痙攣し始めたころ、動きをやめ、指を引き抜く。
そこから掛かる粘液を指にからめ、麻弓の口へと運ぶ。
自然に口をあけた麻弓に、指を舐めさせ、自分も麻弓の指を舐める。
そして、最後に、問う。
「ね?」
それに対し、頬を染めつつ、快感に未だ浸っている麻弓は、けれど、しっかりと。
「…うん」


「さてと」
さっきの余韻でボーっとしていると、楓が伸びをして、立ち上がった。
いまだに裸ではあるが、内股に愛液が光って見え、エロさを引き立てていた。
しかし、今の麻弓には、美しく見えた。
「稟くんを出迎える準備をしましょう」
楓は、そのままどこかへ歩いていこうとする。
「何か、準備するようなことあるの?…あ、カーペットとか?」
たしかに下を見ると、愛の証が点々としていた。
しかし、楓はかぶりを振る。
「いいえ。ちょっと、取ってくるものがありまして」
あえて内容を言わない、その含みのある言い方に、何となく嫌な予感を覚えた。
「何をするのですかー?」
平静を装い、楓に尋ねる。
すると、楓はさも楽しそうに笑い、そしてトコトコと麻弓に近付いてきて、しゃがみ込んだ。
そして、麻弓に、これからのことを、誰も聞く者もいないのに、耳打ちした。
「実は」
ゴニョゴニョゴニョゴニョ
「え、えぇえっぇぇぇ?!?!や、やるの、それ?!ホントに?!?」
驚愕の表情の麻弓、終始楽しそうな楓。
そのあと、楽しそうな、いちゃつく様な、可愛い悲鳴のような、女の子二人の声が芙蓉家に響き渡る。

そして、その準備タイムが終った頃。
稟が帰ってきた。


つづく…。
302名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:32:06 ID:feC5BgTF
気になったんだけど
書いてから今更だけど夢の島って…

島の名前は別がよかったんじゃ?
そのままだけどインビジブルアイランドとか。単純に「アイランド」とか。
303ぽんちょ:2007/05/06(日) 01:32:28 ID:OClDeT+v
以上でございます。

いやぁ、もうちょっと短くなる予定だったんですが、書いてるうちにどんどん広がっちゃいました。orz
16KBもある文章、わし書いたことないぞ!
今度は、短くできるように頑張ってみます。

次回、稟くん乱入でセコンドも真っ青、魅惑のリンボーダンスを踊ったり踊らなかったり。(嘘)
一応、あと2回で終わる予定してますので。

では、駄文長々と失礼いたしました。
皆様のご希望に添えたことを願いまして、次回の構想を練ります。
ご意見、ご感想等いただければと思います。
次回は、もう少し早くうpしたいと思います。
それでは!
304名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:35:24 ID:feC5BgTF
あ、あぶねー!話に挟まるとこだった!
スマン
305名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 02:10:44 ID:94fdjh8Z
>>303
GJ!
次激しく待ってるよ!
306ぽんちょ:2007/05/06(日) 10:01:53 ID:OClDeT+v
それから、忘れてました。
>>293
続きが非常に気になります。
期待してますー。

アドヴァイスを一つ。
感嘆符や、ちっちゃい「つ」とか「あ」、「え」を使うと、
もっと文に臨場感が出るんじゃないかと思います。
…最も、文章には個人の書き方がありますから、参考程度に、やってみてはいかがでしょう?
307名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 01:20:14 ID:NroBpyPV
すいません。エロなしで書いてもいいですか?
308名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 01:25:45 ID:3lTQiWVj
>>307
OK!まってるぜ!
309名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 01:49:44 ID:NroBpyPV
>>308
暫くかかるので長い目でお待ちを…
310名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 03:54:06 ID:yGJ01aZ2
じゃあ全裸で待たせてもらうとしよう
311名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 20:49:12 ID:pzV4xvly
>>273
人妻や男を除くと11股が最高だろ
シア、キキョウ、ネリネ、楓、桜、プリムラ、麻弓、亜沙、カレハ、ツボミ、紅女史
312名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 20:52:51 ID:nGspf8RX
アイさんを忘れないで
313名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 21:50:47 ID:rfHUiCZA
亜麻は必須だと何度言わs(ry
314名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 21:54:53 ID:KxNniQpJ
マジレスすると
シア、キキョウ、ネリネ、楓、亜沙、プリムラ、麻弓、カレハ、ツボミ、アイ
の10股がNavel公式ラバーズ
315名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:49:41 ID:qip9+P7U
>>314
十又…
316名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 01:47:51 ID:fAjS25Bj
トリックのコミックだったかで、更に一人増えてないか?>魔界の人
317名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 02:30:11 ID:xLtbTQzy
>トリックのコミック
トリックって何のことだか判らんが
公式的には>314で合ってる。

小説やコミック版などでいくら増えようが
減ろうが公式とは関係ないし。
318名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 04:55:32 ID:fAjS25Bj
・SHUFFLE!
・Tick! Tack!
・Really? Really!
の3つは、共通の世界観・キャラクターで製作されたソフトウェアなのね
で、「Tick! Tack!」「Really? Really!」のコミック版・小説版も存在する
当然、原作である18禁ゲームの方でも土見ラヴァーズはルートに拠っては増殖しとるw
319名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 07:04:09 ID:dHa9MAq2
というか、
しれっとリコリス追加されたりしてるし
320名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 12:21:13 ID:jvlR7X/T
>>318
で結局トリックって何のことなんだ?
というか皆が知ってることを何を得意げに説明しとるんだw

あと>317で言われてるようにコミック版、小説版でいくらラヴァーズが増殖してもそれは作者の独自設定で公式設定ではない
321名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 12:33:38 ID:boce6PHw
>>311
アイさんを入れると12股
322名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 12:57:40 ID:2jg4j8A/
18禁ゲームの方しかしていないのでわからないんだが、コンシューマーとかアニメでリシアンサスとキキョウって分離するの?
323名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 13:28:57 ID:8CGDe7oi
しばらく来ないうちに結構投下されててワラタw
レベル高いですし続き期待してますぜ
324総合まとめの中の人:2007/05/08(火) 18:24:04 ID:ZdHVb3az
エロパロまとめの中の人の存命を確認するも、音沙汰も無く、更新もされない事から
完全にサイトが停止したと見なし、エロパロ+キャラ個別スレのSS保管庫を作りました。

アニメスレ、原作スレはスレ量が多いためチェックする余裕無し。
麻弓スレに関しては、MMMまとめの中の人がスレに現れているにも関わらず、まとめは
更新されないという不可思議な状態なので収集は保留中。

尚、全部目を通してから掲載しているわけではないため、メインキャラと補足は適当。
細かい事であってもミスやおかしな箇所があれば指摘して下さるとありがたいです。
325名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:03:58 ID:0fuFlB1x
>>322
漫画版は分離・ハーレムエンド。
326名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:30:59 ID:x1aUrnnI
>>320
ドラマCDの桜は公式でいいんじゃね?
327名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:58:40 ID:J6Gq42Cl
>>324
GJ!

>>326
リアリアのドラマCDだけはあごが書いてるから公式だな
328名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:30:27 ID:3GbGMmUK
>>324
ありがd!!
329名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:50:46 ID:ucE3bJ6b
気になってエロパロ倉庫の人の自サイト見てきたら
今月も含め今年に入ってから幾度か更新されてたのね
で倉庫は依然で更新されず結局1年近く放置されてるのね……
続ける責任はないとはいえせめて一言くらいスレに書いてくれていれば
330322:2007/05/09(水) 13:08:34 ID:kzFPpG9d
>325
ありがとうございます。
331名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 20:19:28 ID:NJ8z8Zn3
>>324

一度だけのupだが自分のが載るとちょっとだけ誇らしい気持ちになるぜ!
332名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:58:07 ID:mEqs16yo
>>324
おお!俺が書いたのまでまとめてくれてる!
ありがとん!
333名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:15:54 ID:RBwla8jH
>>322
もう少し正確に言うとコンシューマ版も分離エンドが存在する。
キキョウ寄りに選択肢を選んでいればそっちルートに入れるフラグが立つ。
ちなみに小説版も別の方法で分離する。
334名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:19:11 ID:gXRwMl01
>>333
あれは分離だったのか?
もうあまり覚えてないけど見たときは幻影か何かだったのかと思ってた。
335名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:18:23 ID:hw1NOwsv
カレハ先輩SSを書こうと思ったんだがエロは多めと少なめとどっちの方が需要あるんだ

>>324
サンクス!俺が投下したのもちゃんと保管されてる
336名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:53:50 ID:zDEPTRPI
エロは、陵辱とかダーク系でなければ需要聞く必要はあまりないかと
まあ内容に矛盾や間違い(漢字や設定)が少なければ少ないほど良いってだけだと思う
337名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:31:57 ID:lBXibqZw
>>324
自分が投下したヤツも保存されてて感動した。さんくす!

これを機会に完成直前で消えて、萎えてた続編を書き直そうか、と考える。
338名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:46:48 ID:ob0cj8jw
>>336
それじゃあカレハ先輩のイメージが崩れないように気をつけて書いてみる
おおまかな構想はできてるので2,3日以内の前半部分投下可能だと思うから気長にお待ちを…
339名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:59:55 ID:CgMr653h
>>334
それは分離エンドじゃないよ。
普通のシアエンド。
分離エンドはシアルートの分岐とは思えない長さ。実質キキョウルート。
シアの個別ルートの半分くらい(1/3だったかな)の長さのシナリオが
キキョウから攻撃を受けた後に繋がってる。
340名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 03:15:31 ID:6nhdhiZw
>>339
PC版でもそれってあったの?PC版しかやってないけどそんなもの見た記憶がない……
341名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 05:40:56 ID:Yhb9woGo
>>340
たしかなかった
342名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 14:22:58 ID:YepaOQPs
不確かな記憶とか、たしかなかったとかSHUFFLEスレに居ながら無知な人多すぎなのは如何なものか
343名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 19:02:06 ID:LY71nHJV
HDDが常にいっぱいいっぱい(なけなしの金で買った外付けも)なんで
全部プレイした後はアンインストしちゃうんだよね。
正直細かいところを忘れてるんでやり直すかな

>>339
つまりだ、そのキキョウルートってのは
PS2で追加された書下ろしシナリオってことでFA?
344名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 19:45:38 ID:7IazsY3k
>>343
それ以前にさ、まとめサイトくらい見ようよ
PS2版のFAQ見るだけでも分かるでしょ
345名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 19:58:12 ID:LY71nHJV
>>344
OK悪かった、見てくる。
346ぽんちょ:2007/05/12(土) 00:53:45 ID:c1NJffFJ
>>324
乙。わが作品たちも掲載していただき、ありがとうございます。

>>338
カレハSSは少なめなので、期待してます。頑張ってください〜

>>339
キキョウルートがそんなに繋がってるとは初耳です。
これは、やってみないといけないなぁ。
347ぽんちょ:2007/05/12(土) 00:56:02 ID:c1NJffFJ
はいはい、やって参りました。

それでは、それ行けドンドン第五話投下です。

久々に、エロなしです。でも、次はエロいです。
それほど長くはありませんが、次でたぶん終わりです。
反響あれば、次の日編を書きます。まぁ、とりあえずはあと1話ということで。

それでは、文章とのシンクロ率を120%にして、ごらんください。
348楓×麻弓(×稟):2007/05/12(土) 00:56:39 ID:c1NJffFJ
第五話

「いやぁ、遅くなっちまった」
さて、こちらは長い外出を終えて帰宅してきた、何も知らない稟くんである。
いや、正確には、何が起こっているのかは分かっているのだが、その先があることを彼は知らない。
「…まだ電気がついてるな。楓だな」
そうして、玄関に近づく。
最近の楓は、玄関の門を開ける音で稟の帰宅を察知しているらしく、扉を開けると、いつも楓がそこにいるのである。
それは、なんて幸せ。そして、なんて行動力。
ある意味恐ろしい、愛の力!!
改めて、楓はいろんな意味ですごいなぁ、なんてぼんやり考える稟であった。
そして、何も考えず、引き戸を引く。
「ただい…まー?!」
思わずというか、何と言うか。
最後が思いっきり叫びになってしまった。
そりゃぁ、驚くだろうよ?誰でも。まぁ、樹あたりは即座に驚喜しそうだが。
だって…
「おかえりなさい、稟くん♪」
そう言う楓さんの服装は、何とまぁ裸エプロン。
まさに、男のロマン!!
…世の男どもにこんな姿を晒すのは癪だが、想像していただこう。
もともとスタイル抜群な楓が、エプロン以外何も着ないでそこに立っている。
別に、なんでもない、いつも身につけている控え目にレースのあしらってあるエプロン。
そこからのぞく、豊満な胸の谷間!谷間!!立体感!立体感!!
そこから対照的に、キュッと引き締まった腰!腰!!
隠しきれずに少しばかり見えちゃってる尻!尻!!
そして、絶妙の長さで見えるに見えない絶!対!領!域!!
「稟くん、どうしたんですか?」
「いや、なんでもないんだ気にしないでくれ」
思わず見惚れて、小さくガッツポーズまでしてしまった。
ってか、理性がすぐにでも崩れそうなんですけど。
楓のほうは、さもそれが当たり前のようにそこにいて、そして不思議そうに首を傾げている。
349ぽんちょ:2007/05/12(土) 00:57:10 ID:c1NJffFJ
「まぁ…一応聞いとくが、またなんで、…その、裸エプロン?」
「稟くんに喜んでもらえるかと思いましてぇ…。お嫌いですか?」
「いや、その姿見て嫌いって言えるやつこの世にいねぇよって言うかぐっじょぶ?」
そんな子犬のようなうるんだ瞳で、しかもその格好で言われたら、誰も首を振れません。
というか、振るやついません。
「あー、なんだ。その、うん。すっごい似合ってるぞ、それ…」
直視したら本気でそのまま押し倒しかねないので、あえて視線をそらしつつ。
しかし、楓は嬉しそうに、にっこりほほ笑んだ。
そこで、ふと思いいたった。
なぜ、いきなり裸エプロンなのか。
<そうだった…麻弓が酒を持ってきたんだった。結局飲んだのかよ…>
少々げっそりしながらも、心の奥底で感謝している稟。
と、そこで肝心な部分に気づく。
「あ、そう言えば楓、麻弓は?」
玄関に腰掛け、靴を脱ぎながら問いかける。
平静を装いつつ、しかしかなり興奮しつつ。
よく考えれば、麻弓は楓に酒を飲ませたことによって、エッチモード発動の楓の餌食になってしまったはず。
あの楓が、ここまで平然とエロい格好をするくらいだから、かなりの酔い度だとは思うんだが。
過去の経験から、楓の酔い度はそのままエッチモードの深さを表わす。
つまり、酔えば酔うほど、求められてしまう。
そして、今回自分はいなかったわけだから、必然的に対象は麻弓に移る。
そういった理論を頭で展開していると、実に楽しそうな楓の声と返ってきた。
「ふふふっ、実はですね、稟くん」
「なんだ?」
…ちょっと慣れてきたので、顔を楓のほうにむける。
すると、声の通り、とても楽しそうな顔の楓。
<…何か企んでる?>
と、直感ではそう感じたのだが、それと同時に、口が勝手に返事をしていた。
「麻弓ちゃーん」
楓は、リビングにいるのであろう麻弓を呼んだ。早く来い、と楓が手招きをする。
麻弓がこれだけ出てくることを躊躇するの珍しいなぁ、なんて思っていた矢先。
「んなっ!」
「ど、どど、どうか、な?」
めちゃくちゃどもりつつ、麻弓が入ってきた。
まぁ、皆様ご察しの通り、裸エプロンで。
…では、やっぱりこれを世の男どもに晒すのはいささか癪でならないが、想像していただこう。
胸以外は、プロポーション抜群、モデル並みといわれる麻弓。
確かに、胸の膨らみでは楓に見劣りするだろうしかしぃ!!
腰のくびれやちょっとはみ出た尻なんかは言うまでもなく、麻弓のボディーラインを正確に表現している。
そして何より、その恥じらい顔。
顔が茹でダコのように真っ赤になり、その露出部分を隠すようにモジモジしている所は、楓とは違った可愛さがあった。
ワイシャツモーニングコールと同等の破壊力を持つその麻弓の姿に、稟は見惚れていた。
「あ、あのぉ?つ…り、稟くん?」
「…っは!!すまんすまん。いやぁ、その、似合いすぎ、じゃないですかい?」
「いや、き、聞かれても困るのですよーっっ!」
思わず疑問形の感想を述べてしまった稟は、明日がもう一日休みだということに気づく。
ある提案を思いつき、それを、二人の女神に問う。というか、お願いする。
「あのさ、…ひとつ、お願いしてもいいかな?」
「? なんですか?」
350ぽんちょ:2007/05/12(土) 00:57:49 ID:c1NJffFJ
楓が麻弓の横に行き、俺の前まで引っ張ってくる。
あぁ、理性崩壊の時間が近い。この問答が終わるまで、持つだろうか。
半ば上の空で、二人の姿に完全に目を奪われつつ、聞く。
「明日も、その格好で、いてくれないか?」
すると、二人の顔が、ぱあっと明るくなったり、さらにモジモジしたり。
「はいっ♪喜んで!」
「り、稟くんがそうしてほしいなら、そう、するのですよ…」
その二人の表情を見て、プッツン来てしまった稟。
もはや、我慢の必要ななかろう?
自問自答し、勢いよく立ちあがる。
「さて、それでは、お持ち帰りといきますか」
「え?…うえぇっ?!ちょ、ちょっと稟くん?!」
声とともに、麻弓の体がふわっと浮き上がり、稟によって抱きかかえられる。
いわゆる、お持ち帰りスタイルの定番、お姫様抱っこ。
麻弓は、驚愕と恥じらいの瞳で、小さく縮こまりながら稟を見やる。
その視線を感じ、素直な気持ちを吐露する。
「もう我慢できん。二人のこんな可愛い姿を見て、じっとしてられる奴はいねぇ。そして俺もその一人だから、今から二人を戴こうかと」
「…それ、どんな理論よ」
麻弓の、ジト目とキツイツッコミが返ってきた。
その言葉に、稟はしれっと返す。
「まぁ、好きになってしまった相手だからな、尚更だ」
その言葉に、麻弓は歓喜と驚きを感じ、思わず叫ぶ。
「な、何で?わたし?!」
いかにも信じられないという表情。
「あぁ。っていうか、こんなこと好きな相手にしかできんだろ」
当たり前だ、と顔で語る稟。
遠回しに告白されていることに気づいた麻弓は、弱々しく聞く。
「私なんか、…で、いいの?」
しかし、稟は否定のジェスチャーをとり、語る。
「あんまり自分を過小評価するな。俺は、今の麻弓が好きなんだよ。ダメか?」
優しく麻弓に微笑みかける。加えて、最後の一言。
「それに、名前で呼んでくれるようになったしな」
その笑顔に、言葉に、麻弓はぽけーっと見惚れていた。
そして、ウジウジぼそりと告げる。
「…ううん。嬉しい、のですよ。私も、稟くんが、ずっとずっと、好きだった…」
その言葉に、稟も頷く。
そしてそのまま、当たり前のように、二人の距離はゼロとなる。
長いようで短いキスの後、真っ赤に顔を染めた麻弓へ。
「よろしくな」
「こ、こちらこそっ、なのですよ!」
いつもの受け答えは、しかし、新たなステップへ。
351楓×麻弓(×稟):2007/05/12(土) 00:58:50 ID:c1NJffFJ
と、そこで見つめ合ってラブな雰囲気に浸っていると、袖口を横から引っ張られた。
そこには、拗ねて頬をぷぅっと膨らませた楓が立っていた。
生憎手がふさがってるなぁ、と思っていたら、楓が背伸びをして近づいてきた。
そしてそのまま、今までのように、二人の距離はゼロとなる。
何度やろうと飽きないキスの後、幸せそうな楓へ。
「これからも、変わらず。よろしくな」
「はいっ♪こちらこそ、です!」
これまでも、そして、これからも。
と、それなりに時間を食ってしまったことに気づいた稟が、意地悪っぽく言う。
「さてさて、お持ち帰りといきたいところなんですが?」
もちろん、麻弓に向けて。
「へっ?!あ、あ〜ぁ、そのぉ…えーっと、お、お召し上がりくださいっ!」
なかなかに大胆な承諾のサインを受け止め、次いで楓に目線を送る。
「…私にもちゃんと愛をくれないと、怒りますよ?これでも、正妻なんですから♪」
「あぁ。わかってる。二人まとめてお相手致しますよ」

そして、夜は更けてゆく…。

つづく。
352ぽんちょ:2007/05/12(土) 01:00:37 ID:c1NJffFJ
以上です。

なんか、趣味全開な内容となってしまいました。
しかも、またしても名前のところミスった…orz

と、いうわけでご意見・ご感想お待ちしております。
そして、他の筆者の方々にメチャ期待してます。
頑張ってください。

それでは、失礼しますー。
353名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 01:59:16 ID:lkOZaHae
>>352
GJ!
かなり良かった!

ひとつだけ、稟のセリフで「いねぇ」じゃなくて「いない」のほうが稟らしいかな?
気になったのはそのくらいだったよ。
354名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 02:19:34 ID:aU3uXYAP
>>353
その指摘は正しいよ
稟は「いねぇよ」なんて乱暴じみた言葉遣いはしないからな
樹相手になら乱雑な言葉遣いにはなるがさすがに「いねぇよ」はないしね

そういえば以前にも誰だったか稟の言葉遣いに違和感ある人居たな
稟と自分を重ねてしまってそういう言葉遣いにちゃうのかな
355名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 13:45:23 ID:QCUwgJ+q
>>347
どうでもいいが、
なんか段々偉そうになってきてないか?
自画自賛というか、住人にssを
「与える」形になっているというか。
俺はそこまで気にせんが、
神経質な人だと平気で叩くから気をつけた方がいいと思う。
356名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 13:58:52 ID:sZP3NB9B
>>352-354
というか、全てのSHUFFLE作品をプレイし見て聞いて読んだ身からすれば
「いねぇ」以外にも絶対言わないであろう言葉が多々あって、ぽんちょ氏の
描く"稟"は名前が同じだけの別人にしか見えないことが多い。
細かいとか言われそうであまりこういう指摘はしたくなかったんだが、続き物
だから余計に稟らしからぬ言動が目に付く結果になってしまっている……

稟の口調というか言葉遣いを直せば、結構良い作品になると思うよ。
357名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 15:18:26 ID:T9gd8Qby
>>352
今回の作品でいうと「なっちまった」とか「できんだろ」とか「ぐっじょぶ」とか「ですかい」とか「いねぇ」とか2ch住人や
若者が好んで使う荒んだ口調を使っているのが指摘を受ける結果になった原因かと
まぁ「ぐっじょぶ」は許容範囲になる人も多いだろうけど
稟×というより麻弓スレの作者×麻弓SSと同じ様相を呈してしまっている
丁寧寄りの普通の口調にするだけで稟に関してはそれなりのものにはなるからそれ程難しいことはないんだけど
それが逆に難しいという人もいるのかな
358名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 15:26:44 ID:T9gd8Qby
>>352
あとどうでもいい意見だから無視してもらっても構わないんだけど
事前に何レス分貼るのかわかっている場合は例えば5レス分なら1レス目の名前欄に1/5、2レス目に2/5というような
補足を付けておくと読み手にとって状況を確認しやすい投下方法になる
リアルタイムで読んでいる人には終了部分が明確にわかることでレスがしやすくなるし書き込みが頻繁にあるスレだと
割り込みを防ぐことにもなったりするよ
359名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 15:36:14 ID:lkOZaHae
ここの住人…結構厳しいのな。

以前エロなし書くって言ったものです。
今夜か明日出来上がり次第投下しようと思ってます。
360名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 16:57:49 ID:QGe0gSmN
>>359
いえいえ、たまに厳しい意見を出してくる方もいますが、あまりお気になさらずに。
なんだかんだ言って、投下されるのはすごくうれしいので。
ということで、お待ちしております。
361名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 17:02:16 ID:31np68Hz
厳しいというか、SHUFFLEが本当に好きな人が多いから間違いや違和感を指摘せずにはいられないのだろう。
別に辞めさせようとして叩いているわけではないのだから、自分なりに参考にすればいいだけだと思うよ。
362名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 17:28:04 ID:kOxtBgYA
>>359
厳しいとか優しいとか気にしていたらSSなんて投下出来ないぞ
出された意見は真摯に受け止め叩きや荒らしは徹底的にスルー
意見を無下にするのも叩きに反応するのも精神的に宜しくないからね
363名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 18:45:33 ID:jvWDW6VM
>>361
真理だ。
364ぽんちょ:2007/05/13(日) 00:45:15 ID:Ngl1FyoD
>>353-363
皆様よりの厳しいご意見・ご指摘、ありがとうございます。
やはり、自分では気づかぬ部分ばかりで、勉強になります。
以後、気をつけたいと思っております。

そして、性懲りもなく最終話を仕上げましたので、投下させていただきます。
皆様のご意見・ご指摘を考慮し、推敲したつもりです。
ご期待に添えるかどうかはわかりませんが、もしよろしければ、お読みください。
365楓×麻弓×稟 1/5:2007/05/13(日) 00:45:45 ID:Ngl1FyoD
最終話

「さて、それでは」
稟の自室にやってきた一行は、ベッドの上で相対していた。
稟の見下げるところ、恥ずかしさに縮こまる麻弓と、余裕で楽しそうな楓。
ちなみに、3人ともすでに何も着ていない。
「…ひゃ、あぅ」
「ぁ、んう」
稟の手が二人の胸へとのびる。
酒のせいか、感度のいい二人のそれは、すでに先を尖らせ稟の指を心待ちにしていた。
「すごいな。もうこんなにコリコリしてる」
素直な感想を述べる稟に、可愛い悲鳴で答える二人。
「あ、あぅんっ!い、んうぅー!」
「はぁっ、あぁっ!んあっ!」
左右で大きさの違う、マシュマロを楽しむ。
そのたび、そのマシュマロはいやらしく形を歪ませる。
「ふっ、あぁっ…か、かえっでっあ!」
「んあぁっ!まゆ、みちゃぁっん!」
二人も、お互いを求め、体を寄せ、唇を重ねる。
手も自然と、あいているもう片方の胸へとあてがわれる。
その姿を見て、稟は胸から手を引き、下へと攻撃を開始した。
すでに愛液で煌く二人のそこに、手をのばす。
「ひゃぁっ!」
「あぁっあぅ!」
淫らな花弁に触れたとたん、大きな嬌声が上がる。
「うわっ…ぐちょぐちょだ。…しかもあとからどんどん出てくる」
二人の膣からあふれ出た愛液は、稟の指を伝い、ベッドのシーツを汚してゆく。
そこで、ぷっくり膨れる部位を発見した稟は、それを親指で押しつぶす。
その間も、指は花弁から奥にかけて出し入れを繰り返し、刺激を与え続ける。
ぐちゅぐちゅぴちゃぴちゃ
「はっ、あぁっぁあん…ふっ、うぅぁ!」
「あ、はぁっ!!いい、いいですぅー!ひゃぁっ!」
一方その前方では、二人が胸を引っ掴み、揉みしだきあっている。
そんな様子を見、頃合いだと感じた稟は、手を止め、二人に視線を送る。
突然の停止に、一瞬戸惑いの表情を見せた二人だったが、すぐに状況を判断し、嬉しそうにうなずく。
「おいしく食べてくださいね♪」
とは、楓の言葉である。
稟はお言葉に甘え、おいしく頂くことにした。

とはいっても、二人一緒には相手をすることができないので、片方ずつとなる。
楓の粋な(?)計らいで、麻弓からとなった。
しかし、麻弓を相手するのは、稟と楓の二人である。
そしてそれは、必然的に稟が下で楓が上という構図になる。
「な、なんで二人?」
「なんでって、そりゃぁ、なぁ?」
楓に回答権を譲る。
「私が暇になっちゃいますし〜」
当たり前のように答える楓。
「あ、そうですか…」
もう、この受け答えに慣れてしまった麻弓。
楓が、にこやかに言う。
「だから、全部預けちゃってください」
その言葉を聞き、稟の方に顔を向ける。
そこには、同じように微笑む大好きな人が。
その人が、口を開く。
366楓×麻弓×稟 2/5:2007/05/13(日) 00:46:22 ID:Ngl1FyoD
「麻弓、いいか?」
「…うん。きて」
そして、秘所にモノがあてがわれ、それが徐々に進入を開始する。
「う、…あぁっ、はいっって、くるぅぁぁぁあ!」
「くっ、キツイなっ!」
中は、入ってきたモノを押しつぶさんとするかのごとく、稟のモノに纏わりつき、蠢く。
そこで、進入が止まる。
「っっつあっ!あ、い、一気にぃ!来て!」
涙目の麻弓の言葉にうなずき、腰を一気に突き入れる。
「うっ、あぁあっっつーーーぅ!!」
それと同時に、痛々しい悲鳴がこだまする。
「入ったっ、けど、大丈夫か?」
気遣う稟に、できるだけ明るい声と顔で答える。
「っん、ちょっと、痛いけどっ。だい、じょうぶ!っつあ!う、うごいて!」
シーツを握りしめ、強がる麻弓。
「っ、わかった」
その表情に多少後ろ髪をひかれながらも、ゆっくり腰を引く。
そして、再び奥までゆっくりと埋没させる。
「あっ、ああ、あぅあ、いっ、ふぐっ、ひゃぁっ!」
中で性器同士が擦れるたび、悲鳴に近い声が上がる。
それでも、少しずつ、甘い声色が混ざりはじめている。
「じゃぁ、お手伝いしますね」
そう言った楓が、麻弓の胸へとのび、新たな刺激を加える。
「い、ひゃっ、あっ、うんっ、あぁぁ!はっ、ふうぅ!」
同時に中の締め付けが、威力を増す。
その快感に、抑えていた腰のスピードが、自然と上がりだす。
「ふっ、あ、ああっ、…ああんっ!い、いぃっ、よ!もっと、もっとぉ」
「はぁ…はぁ…はぁ」
しかし、はじめての膣内の締め付けはきつく、稟は早々と限界を迎えようとしていた。
スピードが、さらに上がり、ピストン運動も大きくなってゆく。
肉体同士がぶつかる音、結合部で混ざる愛液の音、二人の息遣い。
そんないろんな音が、響いていた。
「はぁっ、はぁっ、ま、まゆみっ、ごめんっ、そろそろ…くっ」
迫る射精感に堪えかね、言葉を発する稟に、麻弓も答える。
「うんっ、はぁっあっ、あぁっ!いい、っよぉ!なかに、…んんっ!なかにぃ!!」
そのまま、二人は絶頂へと上り詰める。
「あ、あぁっ、あああっ、いいぁっ、んんぁぁっ!!」
「はぁ、はぁ、はぁ、…くっ、で、でる!」
どぴゅっ、びゅくくっ
「あ、あっ奥、あ、ああぁぁあぁぁぁぁっ―――――!!!」
その絶叫とともに、麻弓も大きくビクついて、果てた。
麻弓の奥深く、稟によって大量の白濁液が放出される。
367楓×麻弓×稟 3/5:2007/05/13(日) 00:47:25 ID:Ngl1FyoD
「はぁ、はぁ…っはぁ…大丈夫か?」
今日2度目の気遣う声。
その声に、弱々しくも、嬉しそうな声で。
「はぁーっ、はぁ…お腹が、稟くんで一杯なのですよーぉ」
「ふふっ、麻弓ちゃん嬉しそう」
楓が、そばに寄り添ってきながらつぶやく。
稟は苦笑しつつ、麻弓から自分自身を引き抜く。
「あっ、ん」
引き抜かれたモノは、しかしまた元気を取り戻し、屹立している。
と、横にいた楓がそのイチモツを掴み、顔を近づけた。
「んむっ、…れろっ…あむ」
「っく、か、楓?」
稟のそれを口に頬張り、舌を使って残った愛液や精子を舐めとる。
そして、甘えた声と下からの目線で言った。
「今度は、私、ですからね?」
楓も積極的になったもんだなぁ、なんてぼんやり考えていると、楓が自らベットにあおむけで倒れた。
それを合図に、そのまま楓に…、と思ったのだが、ふとそこで思いとどまる。
「…稟くん?」
不思議そうに見つめる楓。
そこで稟は、あえて、ちょっと回復してきた麻弓に声をかける。
「時に麻弓よ」
「んー?なぁーにぃー?」
未だ惚けた顔で、稟に顔を向ける。
「今日はお前が楓の相手をしてたわけだよな?」
「? そうだけど?」
と、ここで稟が考えていることを悟り、ニヤリ、と笑う。
「ということは、楓の弱点、なんてのも、分かったんだよな?」
「…うん。しっかり把握したわよぉ〜」
「え?へっ?!えぇ?!」
今度は、楓対稟・麻弓という構図。
「しっかり上の相手をしてやってくれ」
「おっけー。任せなさいなのですよ!」
オロオロしている楓を放っておいて、さっさと準備を進める。
「楓、いくぞ?」
「え、え?あ、あの…あんっ」
言葉を無視し、楓の中へ挿入を開始する。
同時に、麻弓も胸への攻撃を始める。
368楓×麻弓×稟 4/5:2007/05/13(日) 00:48:00 ID:Ngl1FyoD
「ひゃっ、あぁぁっ!!はぁぅ!ひんっ!んんあぁっ!」
その急激な快感の波に、悶える楓。
稟は既にピストン運動をはじめ、麻弓は先ほどのように、乳首を吸う。
「あ、あっ、あんぁっ!ひゃぁぁぅぅっ!」
「はぁ、はぁ、ふっ、はっ」
「んむ、ちゅぅ、はむ」
肉体のぶつかる音と、愛液の混ざる音と、胸を吸う音と、ひときわ大きい喘ぎ声と、息遣いの音と。
先ほどより多彩な音が、響き渡る。
中は、愛液でぐちょぐちょになって滑りを良くし、それでもモノを離さんとばかりに蠢き、締まる。
胸は、充血し、それをつぶされを繰り返し、転がされ、甘噛みされ、手によって形を歪ませる。
ぐちゅ、ぐちゅっ、ぱんっ、ぱん、ちぃう、ちぃうー、ギシギシ
「ふふっ、気持ちイイ、楓?」
麻弓が笑顔で問う。それに。
「あ、ひゃぅっあい、あっいい、きもち、いいでっすぅぁ!!」
悩ましげな表情を浮かべながら、快感に溺れる楓が答える。
稟も、こちらは慣れたもので、楓の敏感なところを、緩急をつけながら的確に突く。
ただ、いつもより攻撃箇所が多い分、絶頂に近づくのも早かった。
楓の膣が、稟のモノから精子を搾りだそうとするかのように、キュウキュウ締め付けてくる。
それはだんだん、強い締め付けへと変わり、互いの擦れる性器は快感を生み出し続けた。
「はぁっ、あぁんぃいっ、あ、あっ、り、んくぅっん!わ、わた、し、もぅ」
「くっ、楓、俺も、っつあ!」
「お二人とも、そのままイッちゃえ!」
その言葉につられるように、二人は高みへと加速する。
腰を打ちつけるスピードはどんどん上がり、精一杯自分自身を楓の奥深くに突き付ける。
楓も、稟の動きにあわせ、腰を動かし、今以上の快感を貪る。
「ひぃんっ、あぁあふ!!やっ、あぁっ!だ、だめぇっ!」
「…っく!あ、だめだっ!」
その二人同時の言葉とともに、稟は楓の最奥部に自分を突き入れる。
「くぅっ!」
「あ、あっやぁっ、あっあっああああああああぁぁ!!」
どくっ、どくっ!びゅるるっ
そして、稟は自分の欲望のすべてを、楓の奥深くへと解き放った。
楓も、大きく反り返った後、ぴくんぴくんと痙攣を繰り返し、絶頂から下ってくる。
369楓×麻弓×稟 5/5:2007/05/13(日) 00:48:37 ID:Ngl1FyoD
「はぁ、はぁぁ、ふぅ。大丈夫か?」
その声に、うっとりしながら楓が答える。
「はふっ、あん、…稟くんの、温かいのがいっぱいですぅ〜」
こっちはこっちでこういう答えか、とまたもや苦笑しつつ、自分を楓から引き抜く。
「あーっ、んう」
最後に小さくビクつく。
「ふふっ、楓も嬉しそうねー」
横で、麻弓が楽しそうに笑いながら言う。
「気持ちよかった?」
その問いかけに。
「はい♪」
笑顔での返答。
その笑顔は、本当に幸せそうで。
それが、今までは辛かった。
そう。今までは。
<でもね…>
麻弓は、楓がまだまだいけそうなことを確認したうえで、稟に近づく。
そして、猫なで声で稟におねだりする。
「ね〜ぇ、稟くん。私たちもまだまだ元気なことだし、もう一回しない?」
その要求に、楓も身を越して乗る。
「私も賛成です♪」
二人のそんな姿を見て。
<これから大変だなぁ…>
とか何とか思いつつ、承諾する稟だった。
そのまま第2ラウンドへと突入する。

そしてその夜は、かなり遅くまで、女性の嬌声が絶えなかったそうな。


おしまい


○おまけ○
連休明け…
「稟くんっ!!今週末はウチに来てほしいっす!」
「こっちはメイド服で出迎えるわよっ!!」
「いえっ!この前シアちゃんは稟様に来てもらっているはずです。だから、今回は私の家に是非!」
「お兄ちゃん、私もネリネの家でメイド服着て待ってるからねー!あ、それとも水着がいい?」
「ちょっとちょっと、僕たちもいるんだけどなー。稟ちゃん、今週末お菓子の試食かねて来ない?!」
「まままあ♪もうすでに夜のことを前提としてお誘いするなんて、亜沙ちゃん大胆ですわぁ」
…目の前で繰り広げられる、争奪戦。
それを、他人事のように眺める、俺。
そして、横には。
「稟…羨ましい限り…というかそれを通り越して憎しみが勝ってるよ。この俺様が今にも噴火しそうになるなんてっ!…殴っていいかい?!天に届くほど強くっっ!!!」
「あはは…」
「ごめんねー。全部喋っちゃったー♪」
血涙を滝のように流す樹と、この争奪戦の火付け役二名。
いや、正確には情報を漏らしやがったのは約一名なのだが。
「…何故自ら喋ってしまったんだ?」
ゲッソリしながら聞く。
「だって、問い詰められたんだもん。それに、この方が戦いがいがあるっていうか、面白いじゃない♪」
「本音は後者かーーっ!!」

まぁ、こんな感じで、スリルと愛に満ちた、面白おかしい毎日を送っております今日この頃。
俺に、安息という名の極楽は訪れるのだろうか…。


ほんとうに、おしまい
370ぽんちょ:2007/05/13(日) 00:52:13 ID:Ngl1FyoD
以上です。

これで最後です。
長期間にわたり、駄文を書かせていただきました。
読んでいただいた方に、感謝申し上げます。
そして、少し調子に乗りすぎたような気がします。
すいません。

それでは、皆様のご期待に添えますよう願いつつ。
失礼させていただきます。
371名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:15:51 ID:JQRvDbkB
調子に乗ってるってことはないと思うけど、まぁコテハンは何かと目立つからね
コテを続けるのならいずれ的になることもあるだろうから、悪い方ばかりに
受け止め考え込まないようにしておくことをオススメする
372名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:18:29 ID:c7MC0iIb
いやなら来なければ良い
373名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 01:38:39 ID:EsIAwI72
>>370
いや、悪くはなかったよ。気をつけて書いたみたいだし。

少し間を置いてから一気に投下します。
374名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:50:03 ID:0iwJitfa
>>370
OK!グットジョブ!
375名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:10:44 ID:EsIAwI72
すいません、全然人の事を言えませんが投下します。
複雑に文章が絡むので理解できない可能性があります。
理解してもらえると嬉しいです。
376名無し ◆EEPaAa0RHg :2007/05/13(日) 02:12:00 ID:EsIAwI72
決意したはずだった。
絶対に守ると決めたはずだった。
「ずっといっしょにいてね」
でもそれと似た決意は昔したはずだった。いったい何故忘れてしまったんだろう。
「うん、ずっといっしょにいるよ」



何か夢を見た気がする。とても大事な思いでの夢を。
「……り…ちゃ……稟ちゃん」
声が聞こえる…。とても優しい声が…。
稟「……あ、さ先輩?…」
朝の日差しが暖かかった。でも、どこか冷たい空気が今が冬であることを感じさせた。
亜沙「お早う、稟ちゃん♪」
稟「……おはようございます」
綺麗な緑色の髪をなびかせるいつも元気いっぱいの女性の姿が目に写った。
しかしいつもの元気な表情はなく、どこか憂いを帯びていた。
稟「どうかしたんですか、亜沙先輩?」
亜沙「え?いや、あのね、……って、まーた先輩ってつけてるじゃない!」
稟「あ」
し、しまった!寝惚けてまた言ってしまった!!
亜沙「もー…何度目よ。あれほど先輩禁止って言ったのに!」

時雨亜沙さん。俺の恋人である。
昔はショートヘアーだったのだが今はロングヘアーにしている。
俺の好みに合わせてくれたのと、こちらの方が「都合」がいいからだ。
そりゃ、いきなり知り合いの髪が延びたらびっくりするよね…。この状態だとそれ以上は伸びないからなんだけど。

稟「す、すいません。つい言っちゃうんですよね」
亜沙「もう…、一年以上付き合ってるのに直らないのね」
うあ…めちゃくちゃ呆れてる…。どうしても言っちゃうんだよぁ。癖になってるから…。
稟「出来るだけ言わないようにはしてるんですが…」
亜沙「亜沙。はい復唱!」
う、またコレですか…
稟「あ、亜沙…さん。」
亜沙さんがキッと俺を睨む、がそれも束の間すぐに笑顔に変わった。
亜沙「むう、仕方ないわね。今はそれで我慢してあげる。…でも」
稟「? でも?」
亜沙「いつかはボクを亜沙って呼んでね…?」
この人の笑顔は何て眩しいのだろうか。照れ臭そうな亜沙さんの表情にこっちまで照れてしまう。

亜沙「あ、今日は祝日だけどどこか行くの?」
稟「そうですね今日は…今日は、少し用事があります…。」
大した用事って訳じゃないけど今は一人になりたかった。

亜沙「なーんだ、つまんないのー。」
稟「すいません、また今度埋め合わせしますんで!」
亜沙「じゃあ、今度の日曜日ケーキを沢山おごってもらうからね♪」
稟「いぃ!?そんな、亜沙さん!?」
亜沙「まったねー♪稟ちゃーん!」
ほ、ホントに嵐の様な人だなぁ…。


377名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:14:13 ID:EsIAwI72
悩むとどうしてもここに来てしまう。俺の最後の心の拠り所…。
稟「父さん、母さん…」
既に記憶は薄れ、もう遺影の凍り付いた顔しか浮かぶことのなくなった二人の墓前に立っていた。
悩んでいたのは過去の記憶と少年がした大事な約束。守ると決めたあの決意。
?「稟君かい?」
ふと聞き覚えのある声が聞こえてきた。
稟「…おじさん!」
幹夫「久し振りだね。稟君。…君もお墓参りかい?」
稟「そういうつもりじゃなかったんですけどね…。なんとなくです。」
幹夫「そうか…、私もだよ…」

奇妙な沈黙が流れる。その沈黙を破ったのはおじさんのほうだった。
幹夫「学校の方はどうだい?進路は決まったのかね?」
稟「今はまだわかりません…。一応就職するつもりなんですが…」
幹夫「そうかい。その時は少なからず私も助力するよ。」
実はまだ迷っていた。取り敢えず現実的に最良の選択なのだろうが…。
稟「そういえば楓は…、楓は進学すると言ってましたけど。」
幹夫「ああ…、君とは別の道だ。」
ズキンッと胸が痛んだ。
今まで一緒にいた幼馴染みと離れてしまうことが今感じている迷いの正体であることは分かっていた。
でも俺は…亜沙さんを選んだんだ。迷う必要ないじゃないか…。
しかし、自分の心に楔となって引っ掛かっているその影を振り払うことは出来なかった。
幹夫「プリムラちゃんは楓と同じ大学へ行きたいといってたよ。」
稟「いつもすいません、プリムラの面倒まで。俺が引き取るなんて言ってしまったばっかりに…。」
幹夫「いやぁ、いいんだ。私としては娘が出来たようで嬉しいよ。」
そう言って笑うおじさんの笑顔はどこか陰りがあるようだった。
幹夫「でも、プリムラちゃんも楓も…」
稟「?」
おじさんの表情が急に曇った。
幹夫「本当は君と一緒に大学へ行きたいと言っていたよ。」
稟「!!・・・・・でもそれは…」
本当は皆と一緒にいたかった。シアやネリネ、樹や麻弓、プリムラ、もちろん亜沙さんとも、…そして楓とも。
幹夫「稟君、君は家族なんだ。家に帰ってくる気はないのかい?」
本当は帰りたかった。皆と、家族と一緒に居たかった。でも決めてしまったから…。
稟「すいません…それだけは出来ません…」
大事な幼馴染みをこれ以上傷つけたくなかった。俺が楓にできる唯一の償い。
俺と楓の曖昧だった関係のピリオド…
幹夫「そうかい……時には遊びに来ておくれ。歓迎するよ」
稟「…はい、機会があればまた遊びに行きます」

378名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:15:32 ID:EsIAwI72
私は稟くんの事が好きです。愛しています。
でも私は稟くんに愛されてはいけない…。そう思っていました。
「稟なんか死んじゃえばいいんだ!!」
だから、よかったんです。
稟くんが亜沙先輩を選んだことは間違いではないんですから。
「私は…自分が許せません…あの日の誓いを、こんな風にすり替えてしまっている自分が…」
でも……それでも……
私は稟くんを愛しています。



プリムラ「…楓お姉ちゃん?」
ハッと我に返るとそこには心配そうに私を見つめる私の『妹』が居ました。
楓「あ…、リムちゃん。どうかしましたか?」
プリムラ「どうって、何だか楓お姉ちゃん、辛そうな顔してた…」
ギクリ、としました。私の心を見透かされたようなそんな気分です。
楓「すこし、昔の事を思い出してたんです」
遠い昔に稟くんを傷つけてしまった記憶を…
楓「さて、今日は休日ですし久しぶりに出掛けましょう、リムちゃん?」
プリムラ「…お兄ちゃんのとこ?」
楓「!!そそそそそんなわけないですよ!稟くんの所に行ったら、その、お邪魔でしょうし…」
そう、ですよね。私が会いに行くと稟君が家から出ていった意味が無くなってしまいます。
プリムラ「それでいいの?楓お姉ちゃんは…」
理由も答えも分かっているけど、と言った感じでリムちゃんが聞いてきます。
楓「いいんです。これは稟君が望んだこと、そして私が決めたことですから」
プリムラ「お姉ちゃん…」
そんな顔しないで下さい、リムちゃん。私だって本当は…
幹夫「ただいま〜」
楓「あ、お帰りなさいお父さん」
幹夫「ん?どうしたんだい、二人とも?」
楓「何でもないですよ。あ、私買い物行ってきますね?」
プリムラ「あ…」
幹夫「ああ、いってらっしゃい」
家を逃げるように飛び出しちゃいました。
ごめんなさいリムちゃん。私はどうしても稟くんに会うわけにはいかないんです。
でも、でも…

楓「稟くんに……会いたい……」



幹夫「楓は相変わらずなんだな…」
プリムラ「本当はお姉ちゃんも稟に、お兄ちゃんに会いたいはずなのに…」
幹夫「…稟君に会ったよ。稟君もなにか悩んでいるようだった」
プリムラ「お兄ちゃんが?」
幹夫「就職する、とは言っていたが別の事で悩んでいる様だったよ」
プリムラ「私、会いに行ってくる。稟お兄ちゃんに」
幹夫「ああ、行っておいで。稟君も喜ぶだろう。もう戻っているはずだ」
プリムラ「いってきまーす!」
ぱたぱたぱた…
幹夫「ふう…、私じゃ楓を助けてあげられないのかな…紅葉…」

379名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:16:51 ID:EsIAwI72
本当は買い物に行く必要なんてありませんでした。
ならすこし公園でも散歩して、それから買い物に行きましょう。
?「あれー、カエちゃん?」
楓「シアちゃん?じゃなくてキキョウちゃんですね。こんにちは♪」
キキョウ「相変わらずあたしとシアを見分けるのはとくいねー…まったく、お父さんに爪のアカ煎じて飲ませたいくらい」
簡単な気がするんですけど…。そんなに分からないですかね?

この娘は『キキョウ』ちゃん。私の親友のひとりです。
シアちゃんの妹だけど体はひとつ。彼女の存在を知る人はほとんどいません。
楓「今日はシアちゃんは?」
キキョウ「シア?今は眠ってるみたい」
単なる二重人格とはまた違うのですけどこの事実を知っている人間は私と稟くんくらいだそうです。
暫くの間「裏シア」の名前で呼んでいましたがそれじゃ余りにも可哀想なので私が名前をあげました。
シアちゃんが気に入っていた花の名前を。
キキョウ「聞いた?稟、就職しちゃうんだって。みんな大学に行くって言ってたからてっきり稟も行くと思ってたんだけど…」
楓「はい、知ってます…」
私のせい、なんでしょうね…。
キキョウ「楓は、どう思ってるの?稟と一緒に居たくないの?」
楓「私は…稟くんが望まないのなら…」
キキョウ「本当は…?楓は、楓自身はどう思ってるの?」
ダメです、キキョウちゃんの前だと嘘がつけません…。
楓「私は…稟くんの傍にいたい…」
この気持ちだけは、この思いだけは変わりません。この先何があろうとも。
キキョウ「なら…」



楓「ただいま」
プリムラ「お帰り、お姉ちゃん」
少し遅くなっちゃいました。外では少しですけど雪が降りだしています。
プリムラ「…稟に会ってきた。」
楓「え…?」
プリムラ「お姉ちゃんに伝言を伝えてくれって」
ドクン
楓「なんでしょう」
心臓が高鳴るのを押さえられません…。予感がしました。大事なことなんだと。
プリムラ「今夜、展望台に来てください。待ってます。…って」
ドクンドクンドクン…
楓「……リムちゃん、夕飯の仕度任せてしまっていいでしょうか?」
さっき決めたんです。もう、逃げないって。
プリムラ「…わかった。楓お姉ちゃんの分も作っとく」楓「それじゃ行ってきますね」
プリムラ「お姉ちゃん!」
楓「はい?」
プリムラ「頑張ってね!」
コクッ
小さく頷いて私は展望台への道を駆け出しました。

380名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:18:33 ID:EsIAwI72
二人の間には大切な、とても大切な絆がある。それは分かっていたんだ。
分かっているつもりだった。
「あんたなんか…死んじゃえばいいんだ!!」
でも、ボクはそれを壊してしまった。気付かないうちに。
でも、それでも稟ちゃんはボクを選んでくれた。
「守ります、どんなことがあっても」



前にもこんなことは何度かあった。
稟「……うぅ……か…えで……」
稟ちゃんの寝言。ずっと謝っていた。楓に。
稟「…約…束………守れ……な…ごめ……ん…」
亜沙「稟ちゃん?稟ちゃん?」
稟「……あ、さ先輩?…」
あれだけ辛そうな稟ちゃんを見るのはとても耐えられなくてつい起こしちゃった。
でも、稟ちゃんも今の夢は絶対見ていたくないはず。
稟「どうかしたんですか、亜沙先輩?」
亜沙「え?いや、あのね、……って、まーた先輩ってつけてるじゃない!」
稟「あ」
だからすこし、誤魔化しちゃった。今の夢を忘れて貰うために。
でも、この癖は未だに直らないみたい。ハァ、ボクだって名前で呼んでもらいたいのに…。
でも、こういう稟ちゃんの困った顔は大好きかも♪
稟「出来るだけ言わないようにはしてるんですが…」
亜沙「亜沙。はい復唱!」
稟「あ、亜沙…さん。」
照れてる稟ちゃんもなかなか可愛いよね♪
亜沙「むう、仕方ないわね。今はそれで我慢してあげる。…でも」
稟「? でも?」
亜沙「いつかはボクを亜沙って呼んでね…?」
うわぁ、稟ちゃん顔真っ赤っ赤♪こういう顔を見るのもボクの楽しみの一つなんだよね〜♪

でも、稟ちゃんはさっきの夢が忘れられないみたい…。
亜沙「あ、今日は祝日だけどどこか行くの?」
稟「そうですね今日は…今日は、少し用事があります…。」
はあ、仕方ないなぁ。今日のところは帰りますか…。亜沙「じゃあ、今度の日曜日ケーキを沢山おごってもらうからね♪」
稟「いぃ!?そんな、亜沙さん!?」
亜沙「まったねー♪稟ちゃーん!」
稟ちゃんの悲しい顔はみたくない。だからボクは笑うんだ。
ボクが世界で一番尊敬している人みたいに…。



亜沙「ただいまー」
亜麻「あ〜♪あーちゃんおかえり〜♪あれー?りっちゃんは一緒じゃないの?」亜沙「うん…。用事があるんだって」
うー、最近稟ちゃんと一緒にいること少ないなぁ。
亜麻「えー、りっちゃん来てないんだー…つまんないな」
子供のように頬を膨らますお母さんに少し苦笑した。自分の母ながら子供みたいね…
381名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:19:55 ID:EsIAwI72
亜沙「仕方ないよ。なんだか進路で悩んでるみたいだし…」
亜麻「りっちゃんが?あーちゃんを追っかけて大学に入るんじゃなかったの?」亜沙「その筈だったんだけど…」
楓を傷つけないために、楓と別の道を選んだ。稟ちゃんには過酷な選択だったんだと思う。
……多分稟ちゃんは楓の事好きだったって気付いてしまった。

……ボクよりも……


亜麻「…あーちゃん、どうしたの?あーちゃんが辛そうだと、お母さんも…辛いよ…」
亜沙「う、ううん!なんでもない!ボクは部屋に戻るね♪」
トタタタタ… パタン
亜麻「あーちゃん…」



ボクが稟ちゃんの隣に居ると、稟ちゃんを傷つけちゃう。
楓を苦しめてしまう。
『恋愛は好きか嫌いかだけで充分じゃないですか』
だけどね、カレハ。ボクはは稟ちゃんを、楓を不幸にしたい訳じゃないの…。
亜沙「でも、ボクはそれでも稟ちゃんの事が好き…」
涙が止まらない…。喉がカラカラで、息が苦しい。胸の奥の方が熱くて痛い…!亜沙「ふ…う……うぁ……あぁぁ……ああぁぁぁぁ…!」



コンコン…
ノックの音が聞こえる…。
どれ位泣いたのだろう。涙も乾き何時の間にやら眠ってしまっていた。
コンコン…
亜麻「あーちゃん?入っていーい?」
亜沙「お母さん?…いいよ?」
亜麻「しっつれーしまーす♪あーちゃん、ご飯まだでしょ?オニギリ作ってきたよ♪」
確かにお腹は減ってるけど食べたい気分じゃなかった。
でも、せっかくお母さんがボクのために作ってくれたから一つ食べることにした。
亜麻「美味しい?鰹節と梅干を刻んだで混ぜてみたんだ♪あとは明太子とこん…」
亜沙「お母さんは…」
亜麻「へ?」
お母さんに聞いてみたい事があった。この世で一番尊敬している人に。
亜沙「お母さんは…、お父さんが選んでくれなかったとしてもお父さんを好きになれた?」
お母さんは少し困った顔をして、答えてくれた…。
亜麻「うーん、難しい質問だね…。でも……」



プルルルル…ガチャ
亜麻「はーい、時雨です♪あーりっちゃん♪うん、ちょっと待ってね?  あーちゃん?りっちゃんからだよ♪」
亜沙「はーい、あ、稟ちゃん?……え?……うん、ボクも稟ちゃんに話したいことあったんだ」

ガチャ
亜沙「お母さん、ボクちょっと出掛けてくるね?」
亜麻「はーい♪早めに帰ってきてね?」
亜沙「いってきまーす!」

ずっと昔に決めたんだ。お母さんみたいにずっと笑っているんだって。

亜麻「…あーちゃん、ガンバレ!」

382名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:21:13 ID:EsIAwI72
どんなに嘆いても時は戻らない。例え時計の針を戻したとしても。
ならば進むしかない。
しかし俺はその一歩を進めずにいた。



稟「ふぅ…」
俺は小さな公園の小さなベンチにもたれていた。手に持った缶コーヒーが温かい。
シア「あ、稟くん」
稟「シア?だよな…?」
シア「そうだよ♪もぉ、カエちゃんは百発百中で見抜けるのに〜」
どうやら目の前に居る神族の娘はシアのようだ。楓は、何故か見抜けるんだが…俺にはどうしても確信が持てないんだよなぁ。
稟「ご、ごめんな!俺は楓のような特技持ってないんだ。」
シア「む〜、稟くんには分かって欲しいんだけどなぁ…」
小さなベンチにチョコンと座るとシアはすい、と寄り添ってきた。
シア「…ちょっと、寒いね」
人肌恋しい、というヤツなのだろうか。寄り添う人の肩はとても暖かかった。
稟「コーヒー、いるか?」
シア「おぉ!有りがたいッス♪あ、でも稟くんの分は?」
稟「いや、いいんだ。後で買うよ」
シア「いいの?やっぱり稟くん、優しいね♪」
シアの満面の笑みに対して俺は笑顔が作れなかった…。
シア「カエちゃん…の事?」
ドキリ、とした。シアにそうと言った覚えはない。いや、他の誰にだって…。
稟「…俺ってそんなに顔に出るかな?隠してるつもりだったけど…」
シア「好きな人の事だもん。言われなくても、分かるよ…。勿論、リンちゃんも♪」
ハァ、俺ってそんなに分かりやすい性格なのか…。何かちょっとショック…。
シア「…好きなんでしょ?カエちゃんの事」
稟「………俺は一生隠し事出来ないな」
何故、何故、今頃気付いたんだろう。あんなに一緒だったのに。
稟「楓から離れて分かったんだ。なんで楓を守りたかったのか」
何故、その思いを受け止めようと考えなかったのか。
稟「俺は…楓の、事が好きだ、った」
頬に熱いものが伝う。
稟「あ、あい、つとの約束っ、守ってやれなかっ…!」
思いをもはや言葉には出来なかった…。
シア「稟くん…」
稟「ぐぅっ…うぅぅ、あ、あぁ……あぁぁ……!」
シアがそっと俺の頭を撫でてくれる。とても、優しく…
シア「……今は、泣いても大丈夫だよ…」

383名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:22:30 ID:EsIAwI72
どれ程泣いただろうか。こんなに泣いたのは何時振りだろうか。
シア「落ち着いた?」
稟「…ありがとう。……ごめん」
涙も枯れ、いつの間にか乾いていた。
稟「恥ずかしいとこ見せちゃったな。もう、大丈夫」
シア「良かった〜♪泣いてる稟くん、ちょっと可愛かったかな?」
!!!!
稟「なっ!?は、恥ずかしいんだ!忘れてくれ!」
見られたのが麻弓や樹とかじゃなくて良かった…。生涯ネタにされそうだ。
シア「あはははっ♪恥ずかしがる稟くんもかわいいッス♪」
まあシアで良かった、かな。お陰ですっきりしたみたいだ。

稟「なあ、シア…」
シア「ん?なんスか?稟くん」
こんなこと本当はシアに聞くべきじゃないんだろうけど…聞かないと先に進めそうにないよな。
稟「俺は亜沙さんが好きだ。でも、楓も守りたい。…こんな事許されるんだろうか」
二人とも選ぶなんてこと亜沙さんが、楓が、許してくれるんだろうか。三人で居ることを認めてくれるんだろうか。
でも、シアは意とも簡単に答えてくれた。
シア「だーいじょうぶ!二人は稟くんの事が好きなんだから」
稟「でも…」
シア「二人は稟くんの事が好き。稟くんは二人の事が好き。何も問題ないッス♪」
・・・いいのか?それで?
シア「二人に聞いてみたの?」
稟「い、いや…」
シア「二人とも稟くんの言葉を、本当の気持ちを待ってる筈だよ」

実に単純なこと。聞けばいいじゃないか。二人に。言えばいいじゃないか。俺の気持ちを。
稟「ありがとう、シア。俺、二人に会ってくる!」
シア「ガンバレ!稟くん!」
グッと頷くと俺は駆け出していた。一番大切な決意を持って。



キキョウ「大丈夫かな?」
シア「大丈夫ッス!皆同じ気持ちだから…。」
キキョウ「シアは…、それでいいの?」
シア「その言葉をそっくりそのまま返すよ?私はキキョウちゃんと同じ気持ちだから」
キキョウ「そうよね。…上手くいくといいね。」
シア「上手くいくよ。きっと…」


384名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:23:55 ID:EsIAwI72
俺は走った。斜無に走った。
稟「とにかく連絡を取らないと…うわっ!?」
?「お兄ちゃん!」
背中に飛び付いてくる小さい感触にビックリして振り向くとそこには見慣れた……
稟「うぇぇ!?白タマと黒タマ!?」
そこにあるべき人物の姿はなく、人形がまるで意思があるように引っ付いていた。
プリムラ「待ってー!お兄ちゃーん!」
後ろからプリムラが遅れて駆け寄ってきた。あぁ、魔法か…。
プリムラ「お兄ちゃん…ハァハァ…足、早い……」
稟「どうしたんだ?プリムラ。家で何かあったのか?」
息切れをするプリムラはどうにかその息を整えて
稟「お、おい、プリムラ!?」
いきなり俺に抱きついてきた。あのプリムラさん、周りの視線が痛い…
プリムラ「稟お兄ちゃん…。会いたかった…。」
稟「おいおい、学校ではちょくちょく会ってるだろ?」
そんなの関係ない、と言った様子でプリムラは俺の胸元に擦り寄ってくる。困ったなあ…。
プリムラ「帰ってきて…、楓も…お姉ちゃんも待ってる」
潤んだ瞳で、今にも泣きそうな声で喋るプリムラに出来るだけ優しく語り掛けた。
稟「そのうち帰ってくるよ。だから、もう少しだけ待っててくれ…」
少女の顔が驚きに変わる。プリムラ「ほ、んと?」
稟「ああ、約束する」
この告白が成功する保証なんて無かった。
プリムラ「絶対…だよ?」
稟「絶対だ」
でも、言わなくちゃ。今まで言えなかったことを。無くした言葉を。
稟「だから、プリムラ………」
あの日の約束をもう一度伝えたい……楓に…

385名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:25:25 ID:EsIAwI72
その先にある未来はシャッフルされたカードを捲るように分からない。
期待と不安の混ざり合ったこのカードは果たして…

展望台が見えてくる…。ここは俺と亜沙さんの思いでの場所。
その場所を雪が少しづつ白く染め始めた。
一歩一歩踏み締めるように歩くと見慣れた緑色の長髪が揺れていた。
稟「亜沙さん…」
亜沙「遅いぞぉ稟ちゃん♪」
いつもと変わらぬ笑顔に少しだけ頬を緩めたが今からの告白を考えるとどうしても顔が強張ってしまう。
稟「大事な話があります」亜沙「……楓の事?」
稟「!!……気付いてたんですか?」
正直驚いた。亜沙さんには気付かせないでいたつもりだった。
亜沙「好きな人の事だから、ね。分かっちゃうよ」
おどけた顔でそう言う亜沙さんの顔は少しだけ悲しそうだった。
亜沙「稟ちゃん、ボクと付き合いだしてから楓を避けてたでしょ。」
稟「…よく知ってますね。元々学年も違うのに」
亜沙「元々あれだけ仲が良かったのに最近じゃろくに話しもしてない、って噂は親衛隊とか麻弓ちゃんから広がるわよ」
稟「ハハ、それもそうですね」

まあ、それも今年までと思ってたんだけど…、どうやらそれだけじゃ終わらなさそうだ。
亜沙「それに、寝言で楓にずっと謝ってた…。『約束守れなくてごめん』って」
稟「うっ、そんなことを…」
バラしてたのは自分か…。やれやれ…。
でも、ここでは終われない。今言わないと一生後悔する!
稟「亜沙さん、お願いがあります。自分でも卑怯なお願いだと思ってます。…でも聞いてもらえますか?」
亜沙「……稟ちゃんは」
稟「え…?」
亜沙「稟ちゃんはボクの事を守ってくれますか…?」
聞き覚えのある言葉、前にここで交わした大切な約束。

でも、答えは変わらない。いつまでたっても。

稟「守ります。必ず、この先何があっても」
亜沙「その気持ちはこれから先も、変わりませんか?」
稟「決まってます。この思いは生涯変わることはありません」
二度も約束を破りたくない…。もう誰かを悲しませたくない。もう誰も!
亜沙「ありがとう、稟ちゃ、ん…」
少しだけ涙ぐみながら、それでも亜沙さんは微笑んでくれた。
やっぱり、俺はこの笑顔を無くせない。俺の選択は間違ってなかったんだ…。

亜沙「ふぅ…、それじゃ稟ちゃんのお願い、聞かせてくれる?」
稟「はい…、実は俺…」
楓「稟くん!!」
386名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:26:48 ID:EsIAwI72
稟「楓!」
見慣れた顔の幼馴染みが駆け寄ってくる。
楓「ハァハァ、遅くなって、すみません」
稟「走って来なくても良かったんだぞ?」
息を切らしながら、楓はいつもの笑顔で
楓「稟くんのためですから、ハァハァ…ふう」
しかし、この状況でこの『お願い』は言っていいものか。正直、断られたら…、いや最悪リンチなんじゃ…。
ええぃ、いつかは二人に言わなくちゃならない事だろ!迷うな、俺!
稟「楓、亜沙さん!俺は…」
楓「私は!」
俺の言葉を遮り楓は、普段の楓からは想像できないほどの声をあげた。
楓「私は稟くんの事が好きです!」
稟「楓…」
楓「私は稟くんの傍に居たい!遠くから見ているのはもう嫌なんです…!」
ポロポロと楓の頬を想いが伝っていく。
楓「ずっと、一緒に、居て…ください…」
十年以上傍に居た人が十年以上溜め込んでいたその思いを今、明かしてくれた。
俺が一度無くしてしまった約束を、まだ大事に心にしまっておいてくれた…。
これに答えなきゃ、男じゃないよな。
稟「やれやれ、言いたいこと全部言われちゃったな…」
もう一度あの日の約束を…。
稟「ずっと一緒にいるよ。ただ…」
また違う新たな決意を…
稟「恋人として傍にいてほしい…!」
楓が大粒の涙を流した。でもそれは悲しみの涙じゃない。
楓「はいっ…!喜んでっ!」
不意に楓が抱きついてきた。
稟「お、おい!楓!?」
楓「稟くん…!稟くん…!」
力一杯抱き締めてくる楓は俺に抱きついたまま離れようとはしなかった。
まったく…、プリムラみたいだな…。
亜沙「つまり、そーいう事だったんだ」
あれ?なんだか横から痛い視線が…
亜沙「じとー…」
ししし、しまった!もうひとつ解決しないといけない問題があった!というより、ここからが本題だ!
慌てて楓を引き離して俺はあの『お願い』を言う決意を固めた。

稟「亜沙さん、楓…俺は二人の女性を好きになってしまいました」
我ながら、なんて卑怯なんだろう。二人の気持ちを知っているからこそのお願い。
稟「もし良ければ、二人とも俺の恋人になってください!」


387名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:28:07 ID:EsIAwI72
奇妙な空白の時間が流れる。俺は頭を下げたまま微動だにしなかった。
亜沙「ぷっ、あはははははっ」
稟「へ?」
行きなり笑い出す亜沙さんに顔をあげると、
亜沙「えいっ♪」
ペシィ!
稟「あいたぁ!な、何するんですか!」
返事の代わりにデコピンが飛んできた。
亜沙「今のは浮気のバツ♪相手が楓だからこのくらいにしといてあげる」
いたずらっ子の様な笑みを見せてクスクスと笑っていた。
稟「はぁ、決意が台無しじゃないですか…」
楓も笑ってるし…。やっぱり亜沙さんがいると空気が明るくなるな。
稟「…聞かせてもらえますか?答…」
亜沙「もう、聞くまでもないじゃない。」
楓「ダメなんて言うわけありません♪」
二人の笑顔が溢れる。俺が一番見たかった二人の笑顔。
稟「こんな不束者だけど、また、よろしく」
いつしか雪はやみ、辺りを街灯が照らしていた。銀の世界が光陽町中に広がっていた。
楓「こちらこそ、宜しくお願いします♪稟くん」
亜沙「不束者なんて言葉、男の子は使わないでしょ、稟ちゃん♪これからもよ・ろ・し・くっ」
バシーン!
稟「痛ぃーたぁ!その癖やめてくださいよ〜亜沙先輩ぃ〜」
ホントに手形つくんじゃないかコレ…
亜沙「ふーんだ。『先輩』つける癖を直さないとやめないからね〜」
稟「あぁ!?すすすすすいません!あ…」
亜沙「あ?」
稟「あ、亜沙…………さん」
亜沙「むー、不合格。だけど今回まで多目にみてあげる」
楓「亜沙先輩、これからも宜しくお願いします。私、負けませんから♪」
亜沙「おお、言ったなー?ボクだって負けないんだから!」
あのー二人ともーなんの勝負ですかー?やれやれ…
稟「じゃあ帰りますか。あ…亜沙、楓」
キョトンとした表情の亜沙さんが、みるみる笑顔に変わっていく。
亜沙「稟ちゃん!?今…?」
楓「亜沙先輩の事を…」
稟「何度も言いませんよ。帰ろう、亜沙、楓」
顔から火が出るほど恥ずかしいとは正にこの事。あまりの恥ずかしさに俺は後ろを向いてしまった。
亜沙「りーんちゃん♪」
楓「稟くん、こっち向いてください♪」
稟「なん…うぃぃ!?」
亜沙さんと楓が並んで目を瞑っている。これはもしや…
楓「約束の誓いをここに下さい…」
亜沙「稟ちゃん、お願い…」
稟「な、なんだか照れるな…」
俺は二人の唇に優しく唇を合わせた…

388名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:29:34 ID:EsIAwI72
『もしも、ボクの旦那様に好きな人が居てもボクは素直に好きだって言ったと思うよ?』

亜麻「あーちゃん?大学遅れちゃうよ?」
亜沙「大丈夫よ、お母さん。そんなに心配しなくても。」
亜麻「だってー、単位がもらえなかったら留年しちゃうんでしょ?」
亜沙「留年、か…稟ちゃんたちと同じ学年になるならそれも悪くないかも…?」
亜麻「あーちゃん!!」
亜沙「じょ、冗談よ!ジョーダン!いってきまーす!」
亜麻「もう…、いってらっしゃーい」

『ボクの旦那様も意外に鈍感だから好きだって伝えないと伝わらないから』
そうだよね…お母さん…

……


『じゃあ、好きだって伝えればいいじゃない!楓は稟が好きなんだから!』

稟「しっかしいいのかねぇ。光陽大学の入学枠を一個拡げてもらって。」
楓「流石に神王様と魔王様に言われたら断れないですよ」
稟「確かに…あの二人に詰め寄られたら嫌でもハイって言っちゃうよな」
楓「そうですね…」
シアちゃん、キキョウちゃんとリンちゃんのお陰なんですけど…
稟「でも、おかげで約束守れそうだ。新しい約束も。」
楓「はいっ、これからも一緒に居てください♪」

『稟も絶対に楓を待ってるから。楓の答を…』
そうですねキキョウちゃん…

……


『二人は稟くんの事が好き。稟くんは二人の事が好き。何も問題ないッス♪』

とにかく俺はシアたちの計らいにより大学へ進学する事になった。
とにかく臨時試験を受けてその結果次第で入学を決めてくれるらしい。
今はまだその結果待ちである。
まあ、神王のおじさんから結果は既に伝わっており俺が進学することは既に決定済みだが…。
ともかく後は卒業を迎えるだけだった。
勿論いつものメンバー全員で(麻弓は危なかったらしいが)また、お祭りのように騒がしい毎日が始まる訳だ。

『二人とも稟くんの言葉を、本当の気持ちを待ってる筈だよ』
ありがとう、シア…

シャッフルされたカードは再び俺の手元に戻ってきた。
大事な約束と共に…
389名無し ◆85siVFU0r. :2007/05/13(日) 02:32:27 ID:EsIAwI72
終わりッス♪

きつかった…
アニメその後のお話です。楓のために作りました。
作品を壊すため文句は言われてもしかたないかも…。
390名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 11:37:53 ID:Ax14eeDm
>>389
なかなか素晴らしいものだったよ
391名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 14:35:04 ID:EsIAwI72
>>390
ありがとう、ついでと言っちゃなんだけど、良かったとこや悪かったとことか挙げてくれると嬉しい
392名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 15:15:21 ID:JQRvDbkB
良かったとかGJだけのレスより、上で言われてる稟の口調が違うとかいう
レスの方が書き手としてはよっぽど嬉しいんだよな。
何が良かったのか何に対してGJなのかは不明瞭だけど、口調が違うって
言うことはちゃんと読んでくれてるって明確に判る指摘だから。
393名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 17:28:48 ID:vbyD5zme
最近楓のSSばかりで萎える
394名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 20:17:28 ID:jHBORq3V
>>393
てめえ、業務用空鍋でなぐるぞ
395名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 21:04:32 ID:EsIAwI72
>>393
ごめんね、俺の心の平和のために作ったから…。
396名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 21:56:12 ID:uUPboy8x
>>395
ああいうアンチはスルーすることを薦める
でないと誰かみたいに調子に乗ってるとか言われる羽目になるよ
397名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 23:10:57 ID:EsIAwI72
>>396
忠告有り難う。

まあ、読み手でも書き手でもいいんだけど誰か評価してくれないか?
多少厳しくても構わないから。
398名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 23:13:01 ID:Yi77EMV4
稟はその気になれば12股(人妻や男を除く)にできるな・・・。
紅女史を攻略するのが1番難しいだろうが。
399名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:02:09 ID:I7s+I5SU
>>398
その話題は終了済み
400名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:53:23 ID:umXFJAew
>>397
アニメの続編ってことはだいたい見えてたから良いとして、やはり何レス分
のSSかメ欄に入れといてほしかったかな。
内容については稟の葛藤が楓に対するものだけで、シアが相談役のみで終わ
ってしまったのがちょっと。ま、「聞くべきじゃないんだろうけど」とは思
ってたけど。
この結末なら最終的にはなし崩しにハーレムエンド化しそうな気も。
つか、絶対親バカコンビはそのつもりで根回ししただろ、これw
401名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:11:28 ID:5ejHBZ2o
>>400
一個目はミスで入ってないけどそれ以降はsage 2/13てなかんじで入れてるよ?シアは打算的な部分で後押しさせようかなと思ってたんだけどガラじゃないからやめました。
あそこは寧ろ稟の心情を察してほしいとこなのでちょっと残念…。
神王様と魔王様に関しては全くその通りですw
402名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:26:19 ID:I7s+I5SU
>>401
> それ以降は
隠し要素じゃないんだから誰にでもわかるように名前欄に入れないと折角の補足の意味がないよ
専ブラ使ってる人ばかりではないし専ブラだとしても>400のように気付かない人もいる
403名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:29:31 ID:umXFJAew
>>401
む、確かにナンバー入ってる。つか、「名前欄に入れて」と言うべきだった
な、悪いorz
シアが打算抜きでアドバイスするのはいいけど、稟がそれについてもーちょ
っと(楓だけでなく)彼女に対しても申し訳なさを感じてる描写があっても
良かったかな、と。
404名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:32:09 ID:I7s+I5SU
>>401
あと、稟が泣くってのは通常ありえないから違和感がある
相手がシアだから余計にそう感じる
まあアニメ版のヘタレ稟がモチーフだからと言われれば、可能性はなくはないだろうが
405名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 02:10:24 ID:CI9LA+Dz
>>397
厳しいのをご所望のようだから細かい事も含めて一度目を通して気付いた点

> 幹夫「いやぁ、いいんだ。私としては娘が出来たようで嬉しいよ。」
すでに娘が居るのにこの発言はおかしいよ。
例えば「娘が増えたようで」とか「にぎやかになって」とかにするべきだった。

> 楓「!!そそそそそんなわけないですよ!
この慌て方は個人的にはこの場面には相応しくない気がする。
照れてる"だけ"なら問題ないが複雑な心情が絡み合ってる状態なのだし。

> シアちゃんの妹だけど体はひとつ
体も入れ替わるからひとつじゃないよ。

> 俺は楓のような特技持ってないんだ
物事の本質を見抜くのは稟の特技。
自覚の有無は別として持ってないとはっきりと言わせてしまう(書いてしまう)のはどうかと思う。

> 稟「ぐぅっ…うぅぅ、あ、あぁ……あぁぁ……!」
上でも言われているがいくら溜め込んでいたとしても我慢するのが稟という人物であり
アニメ版の稟だとしてもたったこれだけのやり取りではいくらなんでも泣きはしないだろう。
さすがにいとも簡単に泣きすぎている。

> 楓「ずっと、一緒に、居て…ください…」
楓なら「居てください」ではなく「居させてください」と言うはず。
406名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 02:36:47 ID:5ejHBZ2o
みんなありがとう。勉強になります。

>>402
名前欄がいいのかな?次は気をつけます。
>>403
シアに対してはもうちょっと考えるべきだったかも…
ただ今回のヒロインは楓と亜沙なのででしゃばり過ぎないようにしたせいもあります。
>>404
稟が一番我慢したのは楓の事だと思ったのであれは楓に対する謝罪の涙だと位置付けてます。
でも、ちょっと簡単にやりすぎだったかも…。
407名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 03:18:56 ID:5ejHBZ2o
>>405
指摘ありがとう。ミスと文章力の無さが出てますね…。

>すでに娘が居るのにこの発言はおかしいよ。
>例えば「娘が増えたようで」とか「にぎやかになって」とかにするべきだった。これは完璧にミスです…スイマセンorz

>この慌て方は個人的にはこの場面には相応しくない気がする。
>照れてる"だけ"なら問題ないが複雑な心情が絡み合ってる状態なのだし。
楓らしさを出そうとしたのが裏目に出ました…。

>体も入れ替わるからひとつじゃないよ。
楓はよく理解してないつもりで書いたのですが説明不足でした。
稟が理解したときだって…ねぇ?

>物事の本質を見抜くのは稟の特技。
>自覚の有無は別として持ってないとはっきりと言わせてしまう(書いてしまう)のはどうかと思う。
アニメ版の稟は思うより鈍感なのでそこを意識しました。大体分かるけど見た目だけでは確信できないってかんじです。

>上でも言われているがいくら溜め込んでいたとしても我慢するのが稟という人物であり
>アニメ版の稟だとしてもたったこれだけのやり取りではいくらなんでも泣きはしないだろう。
>さすがにいとも簡単に泣きすぎている。
泣かせるか泣かせないか迷いました…。
でも、楓のことだからこそ泣いたって感じが出したかったんですけど…簡単すぎましたかね。

>楓なら「居てください」ではなく「居させてください」と言うはず。
そこは楓からの告白の時点でおかしいんですけど…決意の現れみたいなものです。
「好きでいさせてください」よりも「好きです」って言い切ることで楓を少し成長させたかった。って思惑です。

やはり文章だけで伝えるのは難しいッスね…
408名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 10:29:35 ID:aLUxCcKo
重箱の隅をつつきだすとスレが殺伐とするからやめたほうがいいとおもうが。
あと作家がSS投下以外で語るのもよくない。
ただでさえ、コテ嫌いの住人がいるスレなんだから。
指摘されたことは次のSS投下で反映してくれればよい。
409名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 11:46:43 ID:5ejHBZ2o
>>408
了解
410名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 14:53:55 ID:JLjUXYLu
>>408
作者はSS投下以外雑談も何もするなと聞こえるが、それは暴論であり自己ルール押し付けすぎ。
それに語ってる時にまでコテ付ける人は確かに嫌われるが、名無しだし問題ないと思うがナァ。
まあ確かに今回はしつこく指摘を求めすぎだとは思ったが。
411名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 15:28:11 ID:0ULyndFz
作者がSS以外で語るときは名無しでそれとなくノ方が良いかもね。
412335:2007/05/14(月) 21:51:17 ID:ssujU5En
以前予告したカレハ先輩SSですが、なんとか前編が仕上がったので投下させてもらいますね
413とある秋の休日(前編) 1/12:2007/05/14(月) 21:52:03 ID:ssujU5En
秋。
世間では、食欲・芸術・スポーツ等様々なものに最適と思われているそんな季節のとある休日に、俺は何をしているかというと、
「……なので、これは……。」
「………。」
「そして、こちらは……、あのー、稟さん?」
「は、はい、何でしょう。」
「いえ、先ほどから反応が薄いのですけど、ちゃんと分かってますか?」
「……すみません、あまり分かってません。」
俺は先輩であり、恋人でもあるカレハさんに魔法学を教えてもらっていた。
なぜ、こんなことになったかというと、事の顛末は昨日の放課後まで遡る…

「よーし、今日のホームルームはここまでだ。」
いつも通りの教室の風景に、いつも通りの紅女史のこの一言でホームルームは終わると思われたが、
「それじゃあ、追試を受ける者はちゃんと勉強をしてくること。これで、またとんでもない点数だったら今度は補習を受けるはめになるぞ。」
紅女史の一言で教室の一部から、うめき声が上がったが、当の紅女史は颯爽と教室を出て行ってしまった。
「あのー、稟くん…。」
「皆まで言わなくていいぞ、楓。」
「は、はい…。」
楓が心配そうに声を掛けてきたが、その原因に心当たりがある俺は、続く言葉を遮った。
その原因は言うまでも無いが、先ほど紅女史が言っていた追試の件である。
というのも、今回の中間試験で魔法学が赤点だった俺は、めでたく追試を受けることが決定しているので、楓が何を言おうとしていたのかは手を取るように分かる。
「というわけで楓、すまないがまた勉強を…。」
「そのことなんですが……。」
いつもなら、笑顔で引き受けてくれる楓が珍しく言葉を濁すと、いやな予感がした。
「実は麻弓ちゃんにお願いされちゃいまして…。」
「……マジで?」
「は、はい…。」
思いがけない一言で俺が硬直している間に、鞄を持った麻弓が楓目掛けて突進してきた。
「楓ー、早速図書館に行くわよ!!それじゃあ土見くん、楓は借りてくわねー!!」
「え、ま、麻弓ちゃん?そ、そんなに引っ張らないでください〜。」
抵抗も空しく楓は麻弓に連れ去られ、廊下の向こうから楓が俺に謝る声が聞こえた。
「な、なんてことだ……。それじゃあ、ネリネなら…。」
俺がそう考え、ネリネの方を振り向くや否や、
「ごめんね、稟くん。リンちゃんには私がもうお願いしちゃったの。それじゃあ、リンちゃん早く行くッス!!」
「すみません、稟様〜。」
俺が声を掛けるより先に頼まれていたらしいネリネも、シアに連れられて教室を出て行ってしまった。
「な、なんてことだ……。」
「まあ、いつもの稟の尽くされぶりからすればこれはいい薬だろうね。」
頼みの綱を失い呆然としていた俺は樹の一言で現実に連れ戻された。
414とある秋の休日(前編) 2/12:2007/05/14(月) 21:53:58 ID:ssujU5En
「それで、結局のところ今回はどうやって乗り切るんだい?」
「どうするか……。」
正直、楓やネリネに期待できないなら自力で何とかするか、もしくは…
「なんなら、今回は特別に俺様が、」
「却下。」
「……一瞬の迷いも無しに断言したね、稟。」
「お前に頼んだら、どんな見返りを要求されるか分からないからな。」
一瞬の気の迷いで樹に頼むしかないと思ったが、やはりコイツに頼む気にはなれなかった。
「くっ、残念だよ、これを機にシアちゃん達を稟の魔の手から、この俺様が解放してあげようと思ったのに……。」
そんなことを言ってる樹を放置して、ひとまず帰宅することにした。
しかし、一人で何とかなるだろうか……。
「あれー、稟ちゃんじゃない。」
「あれ、亜沙先輩ですか。」
そんなことを考えながら、昇降口に来たら亜沙先輩と出くわした。
しかし、いつも一緒のカレハさんが見当たらない。
「稟ちゃんが一人なんて珍しいわねー。あ、もしかしてこのままカレハとらぶらぶデート?それとも、どっちかの部屋に直行?」
「残念ながら違いますよ。それに、亜沙先輩が一人ってのも珍しいですね。カレハさんはどうしたんですか?」
「カレハは今日日直だから、職員室に行ってから来るわよ。で、どうして稟ちゃんは一人なのかな〜?」
「ええ、実は……。」
カレハさんが来るのを待つ間に、俺は追試を受けるはめになったこと、楓やネリネに勉強を教えてもらおうと思ったがだめだったことを亜沙先輩に話した。
「へー、そうなんだ。それにしても、楓が稟ちゃんじゃなくて麻弓ちゃんの勉強みるなんて珍しいわねー。」
「まあ、麻弓のことですし、俺の盗撮写真あたりで楓を買収したんじゃないんですか?」
「あー、それありかも。それで、稟ちゃんはどの科目の追試を受けるの?保健体育だったりなんかしちゃったら、お姉さんが手取り足取り教えてあげちゃうわよ。」
その表情は明らかに俺をからかっているときのもので、少しはそれにのってみようと思ったものの、そんなことをする気も起きなかったので、真面目にかえすことにした。
「残念ですが、魔法学なんですよね。」
俺がそう言うや否や、亜沙先輩の表情が渋いものとなり、
「ゴメン、無理。」
「……即決ですか。」
「うん、即決。」
魔法嫌いの亜沙先輩らしい返答をされてしまった。
さて、どうすればいいことやら……。
415とある秋の休日(前編) 3/12:2007/05/14(月) 21:54:58 ID:ssujU5En
「…ねえ、稟ちゃん。」
亜沙先輩はさっきの機嫌の悪そうな表情から一転し、不思議そうな表情で俺に聞いてきた。
「どうしたんですか、亜沙先輩。」
「どうしてカレハに頼まないの?」
「え?」
「だって稟ちゃんの上級生だし魔法学得意だし、正直、こればっかりは楓よりカレハの方がいいと思うわよ。」
……言われてみれば、亜沙先輩のいう通りだった。
それに、夏休みの課題を終わらせるときもカレハさんに手伝ってもらったんだよな。
なんで俺にはカレハさんに頼むという選択肢が思い浮かばなかったんだ?
「亜沙ちゃ〜ん、お待たせしましたわ〜。あ、稟さんも一緒でしたのね。」
そんなことを考えていたら、カレハさんが俺たちの方に駆け寄ってきたので、
「て……。」
「て?手がどうかしたのですの?」
「天の助けええええええええ!!!!」
俺はそのまま、カレハさんに抱きついてしまった。
「え、り、稟さん?急にどうしたんですの?」
「うわっ、稟ちゃん大胆ねぇ。」
わけも分からず俺に抱きつかれたカレハさんは、突然の出来事にどう対処すればいいか分からないらしく、おろおろしてしまっている。
「あ、あの稟さん?私だって人前でこんなことをされては、恥ずかしいんですのよ。」
「じゃあ、人目が無かったらいくらでもオッケーなのね。」
「あ、亜沙ちゃんもからかわないでください〜。ではなくて、稟さんも離してください〜。」
「はっ、す、すいません。つい、我を忘れてカレハさんに抱きついてしまいました。」
「それは分かりますけど、いったいどうしたんですの?」
「ええ、実は……。」
そこまで言いかけたが、ふと視線を感じたので周囲を見渡してみる。
俺たちは周囲の関心を一身に集めてしまったらしく、(おもに男子の)視線に晒されていた。
「……歩きながらにしませんか?」
「そ、そうですわね。」
俺たちはそそくさと昇降口から出て行って、歩きながらカレハさんに亜沙先輩にしたのと同じ説明をし、俺の勉強をみてくれるようにたのんでみた。
「……と、いうわけなんですが駄目ですか?」
「いえ、それくらいお安いごようですわ。」
「あ、ありがとうございます。はぁ、助かった〜。」
無事、カレハさんに承諾してもらったことで、なんとか一息つくことが出来た。
ああ、今日ばかりはいつもは小悪魔としか思えない亜沙先輩が天使のように思える。
「ちょっと稟ちゃん、今もの凄―――――くボクに失礼なこと考えなかった?」
「いえ、そんなことはありませんって。」
「ふーん、本当かなー?」
相変わらず勘のいい亜沙先輩がジト目で俺のほうを向いたが、さすがにこんなことは言えないので、ひとまずごまかすことにした。
416とある秋の休日(前編) 4/12:2007/05/14(月) 21:55:58 ID:ssujU5En
とはいえ、これだけでは納得できなかったらしく、しばらく俺の方をじっと見ていたが、
「まあ、いいや。それよりカレハ。」
「どうしたんですの、亜沙ちゃん?」
急に真剣な表情になってカレハさんの方に向き直って言った。
「稟ちゃんに勉強教えてあげるのはいいけど、あんまり甘やかしちゃ駄目よ。」
「え、ですが……。」
「そ、そうですよ亜沙先輩。俺としても今回の追試を乗り切れれば十分なわけで……。」
「はい、稟ちゃんはシャーラーップ。いい、カレハ。稟ちゃんが今度の追試でも点数低かったら、どうなると思う?」
「何か…ありますの?」
亜沙先輩の真剣さにカレハさんが不安そうな表情になったが、亜沙先輩は話を続け、
「放課後や休日に補習を受けなきゃいけなくなっちゃうの。」
「え…。それでは、ひょっとして……。」
「うん、カレハとデートする時間が、おもいっっっっっっっっっきり減っちゃうわね。」
「!!!!」
下した容赦ない宣告に、カレハさんはこの世の終わりかと思うような表情になった。
「あ、亜沙ちゃ〜ん、私どうすればいいんですの?」
「いい、カレハ。つまり稟ちゃんが今度の追試でいい成績をだせばいいのよ。……どうすればいいか分かるわね?」
「は、はい。稟さんをビシバシ鍛えればいいんですのね?」
「正解!」
「わかりましたわ!!稟さん!!」
「は、はい。なんでしょう。」
亜沙先輩に煽られたカレハさんは、泣きそうな顔から一転して厳しそうな顔になると俺の方に向き直った。
今まで見たことも無いカレハさんの表情と迫力に、俺は思わず姿勢を正してしまった。
「明日、私の家に来てくださいね。朝から夜まで稟さんにひたすら魔法学を教えてあげますわ!!」
「わ、分かりました……。」
「それでは亜沙ちゃん、稟さん、私は明日の準備がありますので、今日はこれで失礼させてもらいますわね。」
カレハさんはそう言い残すと、自宅に向かって駆け出し、カレハさんの意外な一面に呆然としていた俺と亜沙先輩はその場に取り残されてしまった。
「うわー、カレハにもあんな一面があったのね。あんなカレハ始めて見たわ。」
「ど、どうするんですか亜沙先輩。カレハさん凄い意気込みでしたよ。」
「んー、でもカレハって根がすごい優しいでしょ?だから、稟ちゃんが考えているような、スポ根みたいなことにはならないと思うわよ。」
「そうでしょうか……。」
「もう、たまにはボクの言うことも信用してよね。」
苦笑しながら言うあたり、亜沙先輩にも絶対の自信がないらしい。
さて、どうなることやら……。
417とある秋の休日(前編) 5/12:2007/05/14(月) 21:56:44 ID:ssujU5En
そんなわけで、俺は朝からカレハさんの家におじゃまして、勉強を教えてもらっている。
亜沙先輩のいった通り、スポ根的な展開になることは無く、カレハさんはあせることなく、丁寧におしえてくれるのだが、
「芳しくありませんわね……。」
「…すいません…。」
「どうしましょう……。」
俺の学力は正直ひどいらしく、今やった小テストの点数からは、補習の二文字しか連想できなかった。
さて、どうするか、と考えていたら
『コンコン』
「お姉ちゃーん、入ってもいいー?」
規則正しいノックの音に続いて、ツボミちゃんの声が聞こえた。
「ツボミちゃん?いいですわよ。」
カレハさんがそう言うとドアが開き、ツボミちゃんが部屋の中に入ってきた。
「ツボミちゃん、どうかしたんですの?」
「えーとね、そろそろお昼ごはんの時間だけど、どうするのかなぁって思って。」
「まぁ、もうそんな時間ですの?」
そう言われて俺とカレハさんがあわてて時計を見ると、時刻はもう12時を回っていた。
「それでは稟さん、ツボミちゃん、すぐに準備するので少し待っててくださいね。」
カレハさんはそう言って台所に行ってしまった。
「なぁ、ツボミちゃん。」
「何ですか、稟おにーさん?」
「昼食の準備っていつもカレハさんがやってるの?」
「そんなことありませんよぉ。今日はお父さんもお母さんも泊りがけで出かけちゃってていないんですよ。」
「え、そうなの。」
「はい、そうなんです。それに、あたしも今日は友達の家にお泊りに行っちゃうんで、稟おにーさん午後はお姉ちゃんと二人っきりですね。」
「なるほど……、って。」
今、ツボミちゃんすごいことをサラッと言わなかったか?
「えーと、ツボミちゃん今何て言ったっけ?」
「稟おにーさんがお姉ちゃんと二人きりって言ったんですよー。いいなあ、お姉ちゃん…。」
ツボミちゃんは羨ましそうにしているが、俺にとってはただごとではない。
この後数時間、カレハさんと二人っきりと思うと……、集中できるだろうか。
「稟さーん、ツボミちゃーん、準備ができましたわよー。」
「はーい、今行きまーす。それじゃあ稟おにーさん、レッツゴーです。」
「あ、ああ。そうだね…。」
そんな俺の苦悩を知るはずもなく、ツボミちゃんが俺の手を握って歩き出したので、俺もそれにつられて歩き出しリビングに向かっていった。
カレハさんが作ってくれた昼食は、俺の予想と違わず見事なもので、思わず食べ過ぎてしまい、午後は睡魔とも闘わなければならなくなってしまいそうだった。
418とある秋の休日(前編) 6/12:2007/05/14(月) 21:57:45 ID:ssujU5En
「それじゃあ行ってくるね、お姉ちゃん。」
「あら、もうそんな時間ですの?」
昼食を終え一息ついたら、ツボミちゃんが友達の家に行く時間になってしまった。
「稟おにーさんも、ゆっくりしてってくださいね。」
「まあ、勉強がはかどれば、少しくらいはゆっくりできるかもしれないけどね…。」
「あはは…、そうでしたね…。」
俺が苦笑しながら答えると、ツボミちゃんも俺が今日来た理由を思い出したらしく、苦笑いしながら答えた。
「でも、今日は夕方から天気が崩れるそうですから、早めに切り上げたほうがいいと思いますよ。」
「そういえば、天気予報でそんなこと言ってたなぁ。気をつけないと。」
「早く終わらせるには、稟さんががんばるしかありませんわね。」
「……手厳しいですね、カレハさん。」
「そんなことありませんわ。それじゃあツボミちゃん、いってらっしゃいですわ。」
「はーい、いってきまーす。」
そう言って、外に出るや否やツボミちゃんは走り出してしまった。
あの小さな体に、どうやったらあれだけの体力をつけられるんだ……。
「それでは、私たちも始めますか?」
「そうですね。でも、どうすればいいことやら…。」
「それでしたら、いっそのこと基礎的なことからやり直すというのはいかがですか?そちらの方が、後々楽になるかもしれませんし。」
「…それもそうかもしれませんね。それじゃあ、午後もお願いしますね。」
「了解ですわ。」
午後の勉強は予想以上にはかどった。
多少時間はかかったものの、基礎的なことから見直し穴を埋め、解けなかった理由も明確になったので、さっきまでよりはよっぽど解けるようになった。
そのせいだろうか、午前中よりはカレハさんの笑顔も多くなってきた。
そして今は、小テストのようなものを一つ解き終え、カレハさんに採点してもらっているのだが、
「……どうでしょう…?」
「そうですわねぇ……。このくらいでしょうか。」
カレハさんが赤ペンを置き、俺に見せたくれた点数は、
「…はぁ〜、よかった…。これならなんとか補習は免れそうですよ。」
なんとか今回のテストの平均点に近いもので、ひとまず安心できるライン、といったところだった。
「稟さん、頑張りましたものね。」
「いえ、カレハさんの教え方が上手かったからですよ。」
「まあ、稟さんってばお上手ですのね。」
「いえ、そんなことは…って、ん?」
419とある秋の休日(前編) 7/12:2007/05/14(月) 21:58:33 ID:ssujU5En
「どうかしましたの?」
「なんだか空が真っ暗に曇ってるんですが…。」
外が時間の割にやけに暗かったので、窓に近づいて空を見ると、空が黒雲で埋め尽くされていた。
「本当ですわね。」
「これは一雨来そうですね。」
「そういえば、ツボミちゃんが夕方から天気が崩れると言ってましたわね。」
カレハさんがそう言った瞬間、俺は恐ろしく嫌な予感がしたので室内を向き、
「そ、それじゃあ振り出す前に俺は『ピシャーッ!!』」
帰ります、と言い終える前に大きな雷が落ちる音がした。
まさか……、と思いつつ窓の方へ振り向くと、
「あら、雨も降り始めたようですわ。」
窓には大粒の雨が打ちつけられ、窓から見える風景は雨で覆いつくされていた。
「まいったなぁ、これじゃあ帰る前にずぶ濡れになりますよね。」
「でしたら、今日は泊まっていかれてはどうですか?」
「そうですね、カレハさんの家に泊まるしか……って、あ、あのーカレハさん?」
「はい、なんですの?」
俺は歯車が錆びたブリキ人形のようにカレハさんの方を向くと、その顔には今日一番の笑みがあった。
その表情に思わず何も言えなくなってしまいそうだったが、なんとか声を絞り出す。
「さすがに、年頃の娘さんのいる家に男を泊めるのは、どうかと思うのですが…。」
「稟さんでしたら問題ありませんわ。それに、この雨の中を帰られては風邪をひいてしまいますし。」
「そ、そうかもしれませんが……。」
「それとも、私と二人っきりは嫌なのですか…?」
「い、いえ、そんなことはありませんって!むしろ、最近カレハさんと二人っきりでゆっくりする機会が無かったので、この雨に感謝してるくらいで……。」
カレハさんの悲しそうな顔に罪悪感を引き立てられた俺は、思わず本音をこぼしてしまった。
「でしたら、問題ありませんわね。」
「……はい。」
1R35秒、俺のKO負け。
一転し嬉しそうにしているカレハさんに、俺はもう抵抗することが出来なかった。
「それでは、夕食までまだ時間があるので、もう少しできますわね。」
「そうですね。それじゃあ、始めましょうか。」
「稟さん、その意気ですわ。」
そう言って再開したまではよかったが、俺が泊まっていくことがよほど嬉しかったのか、カレハさんは終始笑顔のままだった。
そうなると、俺も多少気が緩んでしまいペースが少し落ちてしまった。
まあ、もう一日あるからいいが、明日もこの調子だったら間に合うだろうか……。
420とある秋の休日(前編) 8/12:2007/05/14(月) 21:59:22 ID:ssujU5En
「はあ、今日は疲れたなぁ。」
俺は湯船に浸かりながらそう感じていた。
もちろん疲れたのは頭であって、身体の方ではない。
……まあ、カレハさんと二人っきりだったので、身体の方が疲れることを期待していなかったと言えば嘘になるが、残念ながらそんなことにはならなかった。
「それにしても、なんでカレハさんは俺が先に風呂に入るのを勧めたんだ?」
夕飯を食べてからまた勉強し、寝る前に風呂に入るということになると、何故かカレハさんは俺に先に入ることを勧めてきた。
客である俺としては、カレハさんに一番風呂を譲ったのだが、何故かカレハさんが遠慮して俺に先に入るよう勧めてきたので、こうして先に入らせて貰ってるわけだが、その理由がわからず、ぼーっとしてたら、
「稟さーん、湯加減の方はいかがですか?」
「!は、はい、ちょうどいいです…。」
急にカレハさんに声をかけられ、うわずった返事をしてしまった。
「よかったですわ。それでは、私もご一緒させていただきますね。」
「…え?」
なんだかとんでもない一言が聞こえたので、思わず浴室の入り口の方を向くと、ちょうどタオル一枚で身体を隠したカレハさんが入ってきた。
カレハさんとはもう何回か身体を重ねたことがあるので、これが初めてというわけではないが、悲しいかな、男の性として魅入ってしまった。
「あのう、じっと見られていては私も恥ずかしいのですが…。」
「し、失礼しました。」
カレハさんの一言で目は逸らしたものの、やはり横目でちらりとカレハさんの身体を見てしまうのも、男の悲しい性だろう。
「では、失礼しますね。」
「は、はい、どうぞ…。」
カレハさんが浴槽に入ろうとしたので、俺は身体を反対側まで寄せたのだが、少し狭かったらしく身体が密着してしまい、カレハさんの胸が上腕に押し付けられている。
「少し狭いですけど、気持いいですわね。」
「そ、そうですね……。」
そんな、状況なので俺としてはとてもカレハさんの方を向くことなどできず、少しでも反応しないよう鎮めるので精一杯だった。
「そういえば、稟さんはもう身体を洗ってしまいましたか?」
「い、いえ、まだですが。」
「まあ、よかったですわ。では、私が背中を流してさしあげますわね。」
「え、そ、それはさすがに……。」
「遠慮しなくてもいいんですのよ。それでは、こちらに座ってくださいね。」
少しは抵抗しようとしたものの、甘い誘惑には抗えずカレハさんに背中を流してもらうことになった。
「稟さんはこれくらいでよろしいでしょうか?」
「ええ、このくらいで…。それにしても、カレハさん随分と慣れてるみていですね。」
「はい、いつもツボミちゃんと背中の流しっこをしてるので、私得意なんですのよ。」
そういうだけあって、カレハさんは絶妙な力加減で俺の背中を洗っていく。
いつもこれをして貰っているツボミちゃんが羨ましいな、などと考えていたら、
「はい、終わりましたのよ。」
洗い終わったらしく、背中を動いていたカレハさんの手の動きが止まった。
421とある秋の休日(前編) 9/12:2007/05/14(月) 22:00:13 ID:ssujU5En
「それでは、今度は稟さんが私の背中を流してくださいませね。」
「あ、はい、分かりました。」
少し名残惜しい気もしたが、今度は俺がカレハさんの背中を流すべく身体ごと後ろに向けたら、カレハさんがすでに俺に背中を向けて待っていた。
いつもは後ろに流されているカレハさんの髪が肩から前に垂らされており、普段は見えないカレハさんのうなじが見え、俺の欲情が刺激された。
とはいえ、そのまま欲情に身を任せてはならないと思った俺は、欲情を押さえつけカレハさんの背中を流すことにした。
「力加減はこれくらいでいいですか?」
「はい、丁度ですわ。」
そのまま、カレハさんの背中を流していたら、
「そういえば、稟さんはご存知ですか?」
急に声をかけられた。
「え、何をですか?」
「そ、その……。」
言うのが恥ずかしいのか、カレハさんはしばらくモジモジしていたが、ゆっくりと言葉を続ける。
「その……、女の子にも…、性欲はあるんですのよ…。」
最後の方は声が小さくなっていっていったが、なんとか聞き取ることができた。
カレハさんがそんなことを言うってことは……。
「そ、それって、つまり……。」
「き、きっと稟さんが考えているとおりだと思いますわ……、きゃあっ。」
カレハさんのその一言を聞くなり欲情を押さえられなくなった俺は、思わずカレハさんに抱きしめてしまった。
「…そんなこと言われたら、俺もう我慢できませんよ。」
「我慢しなくてもいいんですのよ…。」
そう言って振り向いたカレハさんの唇に、俺は自分の唇を重ねる。
「ん…。」
俺たちはそのまま舌を伸ばし、どちらともなく絡め始める。
初めはその程度だったが、その内舌の動きが激しくなり、カレハさんの舌が俺の口の中に侵入してきた。
「ん…、はぁ……んちゅ…。」
俺も負けじとカレハさんの口に舌を侵入させるとともに、空いていた両手をカレハさんの胸に伸ばす。
特別大きいというわけではないが、柔らかく弾力もあるカレハさんの胸は、俺の思い通りにその形を変える。
「やっぱりカレハさんの胸、柔らかいですね。病み付きになりそうですよ。」
「ん…私も、気持いですわ…。」
「それじゃあ、もっと気持ちよくさせてあげますね。」
俺は手にこめる力を少し強くするとともに、乳首を軽く摘み上げる。
「ひゃう……。」
急に乳首に刺激を加えられたカレハさんの口から嬌声がもれる。
初めは柔らかかった乳首も、暫くすると固くなってきた。
「カレハさん、だんだん感じてきてますね。乳首がこんなに固くなってますよ。」
「は、恥ずかしいので…んんっ…言わないでください……。」
「恥ずかしくなんてありませんよ。むしろ、俺としては嬉しいくらいですし。」
422とある秋の休日(前編) 10/12:2007/05/14(月) 22:00:58 ID:ssujU5En
羞恥に染まったカレハさんの抗議を軽く聞き流してから、片手をカレハさんの秘所に伸ばす。
そこはまだ湿ってるていどだったが、指を入れて軽く刺激を加えるとすぐに蜜があふれ始めた。
「ひゃああんっ…そこは……。」
「だめですか?」
「そ、そんなことは……んんっ…ありませんが…。」
「それじゃあ、続けますね。」
そのまま続けると、奥から蜜が溢れつづけ、いやらしい音が響き始める。
「カレハさん、すごい感じてるんですね。下がもう大洪水ですよ。」
「はあぁ…は、恥ずかしいですわ…。」
そんなカレハさんの抗議の声を聞き流しつつ、俺はカレハさんの秘所を弄る指の動きを激しくした。
「どうですか、カレハさん。こんなにいやらしい音がしてますよ。」
俺はわざと音が大きくなるようにして、カレハさんに囁きかける。
「あぁっ、そ、そんなに音…んふっ……、出さないでください……。」
とはいえ、カレハさんの秘所からは止まることなく蜜が溢れてくるので、音は大きくなる一方で、小さくなる気配はなかった。
いつの間にかカレハさんは俺に寄りかかっており、俺がカレハさんに快感を与え続けるだけの状態となっていた。
しばらくそんな状態が続いたが、やがてカレハさんが、
「はぁ、り、稟さん…、私もう……。」
と言ってきた。
どうやら、もう限界らしい。
「分かりました。それじゃあ、一気に気持ちよくしますね。」
俺はそう言って、まだ一度も触れていなかったクリトリスを軽く撫で始める。
「ひゃん……、はあ…ああっ……んんっ……。」
少しずつ高くなっていく嬌声は、カレハさんが少しずつ限界に近づいていることを俺に教えてくれる。
「だ、ダメです…、私…ああっ…これいじょ…ひゃあっ……耐えられませ…んんっ。」
散々刺激を強くした後、クリトリスを摘み上げると同時に、カレハさんの耳を甘噛みすると、
「んあっ!あ、あ、ああああぁぁぁぁぁっ……!!」
ひときわ大きな嬌声と共にカレハさんは身体を反らした。
「だ、大丈夫ですか?」
「へ、平気ですわ……。ですけど…。」
「どうかしましたか?」
「稟さんは…まだ気持ちよくなってませんわよね。」
カレハさんはそう言うと、俺のモノに手を伸ばし軽く握り締めてきた。
「やっぱり……大きいままですわね……。」
「そ、それじゃあそろそろこっちで……。」
俺が濡れたままのカレハさんの秘所を軽く弄りながら聞くと
「いいですわよ。こんどは稟さんも気持ちよくなってくださいね……。」
カレハさんは笑顔でそう答えてくれた。
423とある秋の休日(前編) 11/12:2007/05/14(月) 22:01:48 ID:ssujU5En
「それじゃあ、今度はこれで……。」
俺はカレハさんを立たせ、浴槽に手をつけてもらい、俺はその後ろに立った。
「あ、あの、稟さん…この体勢はとても恥ずかしいのですが……本当にこのまま?」
俺から丸見えのこの体位にはやはり抵抗があるらしく、カレハさんは恥ずかしそうに俺に聞いてくる。
「ですけど、ベッドの上ならともかく、ここでできるのは限られてるからしかたありませんよ。」
「そ、それはそうですけど…。」
「それに、こんなにきれいなんですから、恥ずかしがる必要なんてありませんよ。」
俺はカレハさんの入り口に指を入れ、広げてその中を覗き込んでみた。
カレハさんの膣内は相変わらずきれいなピンク色を保っており、いやらしく光る蜜は俺の欲情を刺激する。
「あ、あまりじっくり見ないでくださいませね…。」
「分かりました。それじゃあ…。」
俺はカレハさんの秘所から顔を離すと、かわりに固くなった俺のモノを入り口にあてがった。
「入れていいですよね?」
「は、はい……。」
カレハさんの同意も得られたところで、俺は挿入を開始した。
「あんっ…、り、稟さんが入ってきますわ…。」
「や、やっぱりいつ入れてもカレハさんの膣きついですね……。」
もう何度目の挿入かは分からないものの、カレハさんの膣は相変わらず、初めてのときと同じ強さで俺のモノを締め付けてくる。
「そろそろ動きますよ…。」
「ど、どうぞ、稟さんのお好きなようになさってください……。」
「それじゃあ、お言葉に甘えて……。」
俺は軽くモノを抜いてゆっくりと注挿を始める。
その度に、カレハさんの膣内のヒダが絡みつき、なんともいえない快感を与えてくる。
「はあっ…、り、稟さんが私の中で動いてますわ……。」
感じ始めたカレハさんの声はより艶っぽくなる。
俺は少しずつ注挿の速度を上げたが、それに比して与えられる快感も強くなってくるのが分かる。
「り、稟さんも…ああっ…気持いですか……。」
「も、もちろんですよ……。」
速度もある程度上がってきたので、俺はカレハさんの腰にあてていた手を胸へと伸ばすことにした。
「ひゃうん…り、稟さん……同時に…されては…はあっ……私……。」
口では抵抗していたものの感じているらしく、やがてカレハさんも腰を前後に動かし始めた。
その予想外の快感に、射精感がいっきにこみ上げてきた。
「カ、カレハさん…気持ちよすぎて……もう出そうです…。」
「わ、私も…もう……。」
どうやら、俺もカレハさんもそろそろ限界らしい。
俺はもう一度両手でカレハさんの腰を掴んで、注挿の速度をいっきにあげる。
424とある秋の休日(前編) 12/12:2007/05/14(月) 22:02:44 ID:ssujU5En
「はああっ……、稟さんのが…お、奥に当たって…んっ…私…もう……。」
「カ、カレハさん…俺もう…。」
もう耐えられそうにない俺は、ぎりぎりまで引き抜いてから一気に突き入れると、
「出ますっ!」
「あっ、あああっ、あああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
カレハさんの奥に届いた瞬間に俺はカレハさんの膣に注ぎ込み、同時にイってしまったカレハさんも身体を大きく反らしたかとおもうと、俺のモノが入ったまま座り込んでしまいそうになった。
「っと……カレハさん大丈夫ですか?」
「はあっ…す、すみません……力がはいらないので……。」
「わかりました。それじゃあ……。」
もう少し入れたままでいたかったのだが、それではカレハさんに悪いので、もう一回続けたくなった欲望を抑えて引き抜こうとすると、
「あ…、もう抜いてしまうんですの…?」
「ええ、カレハさん立ってるのも辛そうなんで。」
「も、申し訳ありませんわ…。」
カレハさんが残念そうな表情を浮かべたものの、やはり辛そうだったので引き抜いてから
ゆっくりとカレハさんの腰を下ろすことにした。
その間にも、俺の放出したものがゆっくりと零れてきた。
「稟さん……こんなに出したんですのね…。」
カレハさんの秘所から零れてきた量は、明らかにいつもよりも多かった。
「す、すみません。随分と溜まってたみたいで……。」
「くすっ、謝る必要なんてありませんのに…。」
恥ずかしくなって顔を紅くしてしまった俺を見ると、カレハさんはいつもの笑顔を浮かべた。
カレハさん、やっぱりその笑顔は反則です。
俺はそのまま、カレハさんを抱きしめてしまった。

それから、俺たちはゆっくりと風呂にはいってから寝ることにしたのだが、
「あのー、カレハさん?」
「はい、どうかなさいましたか?」
「どうして、同じベッドで寝てるのでしょうか?」
何故か俺たちは同じベッドで寝ていた。
しかも、カレハさんが俺の腕に抱きついているのだから、逃げようが無い。
「私が稟さんと眠りたいから、という理由では駄目でしょうか?」
「いえ、問題ありません。」
「でしたら、問題ありませんわね。」
そう言うと、カレハさんは笑顔のまま俺の腕をより強く抱きついてきた。
「それでは、おやすみなさいませね。」
「……おやすみなさい。」
そんな俺の苦労?はお構い無しに、カレハさんはそのまま目を瞑ってしまった。
すると、数分後にはもう穏やかな寝息が聞こえてきた。
こんな状況で寝れるのかと疑問だったが、今日一日でかなり疲れていたらしく、目を瞑っていたらやがて睡魔が襲ってきた。
ああ、よかった……、これで寝れ…る……。
425335:2007/05/14(月) 22:05:17 ID:ssujU5En
とりあえず前編はここで終了です
満足してもらえるかどうかは分かりませんが、少しでも楽しんでもらえれば幸いです
後編の投下時期は未定なので気長にお待ちください
それでは、今回はこのへんで
426名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 11:09:26 ID:OWfi+vRT
>>425
GJ!カレハの話とか考えたことないからなかなか新鮮でした
後編にも期待してます。
427名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 14:35:19 ID:zrzrrNTn
撫子×稟を投下しようと思っているが浮かばん・・・。
428名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 17:38:47 ID:rlM4V0Eu
>>427
まずは無難にリアリアのシーンから拡張したらいいんじゃね?楓の妄想を暴走させるとか

他には樹と魔王さまのナンパにのってみる話にしてみたら?それをもとに×稟にするとか。

では期待してまつ
42980:2007/05/15(火) 18:42:56 ID:5Xti/FeJ
1週間悩んでいる間に、自分より面白いSSがいっぱい投下されている……。
読者としてはすごく嬉しいのですが、書く方としてはすごいプレッシャーです。
なんとか続きが書けましたので、投下します。
430夏の卒業旅行(その3)  1/7:2007/05/15(火) 18:44:04 ID:5Xti/FeJ
稟は亜沙を支えたまま、立ち上がった。
そして自分の海パンを脱ぐ。
既に稟のモノは臨戦態勢を整えていた。
稟は亜沙の腰に手をやり、体を持ち上げた。
そして自らのモノを亜沙の割れ目に触れさせる。
そのまま前後にスライドさせた。
亜沙の愛液と自らの亀頭から出てくる先汁で、稟のモノは徐々に濡れていく。
腰を小刻みに動かし、亜沙の秘唇をこすり合わせた。
「あぁぁ、あんっ、……、稟ちゃぁっ、んっ……」
性器と性器のこすれ合いが、亜沙の意識を呼び戻し、熱い喘ぎ声を漏らさせる。
愛液に濡れた花びらが、膨らみきった女芯が、快感でうち震える。
しかし、愛撫されていない膣の奥が悲鳴を上げる。
稟のモノがほしいと叫ぶ。
「んぅぅ、はぁぁ……。り、稟ちゃん……。ボク、もう……」
「俺ももう限界です。亜沙さんがほしいです。いきますっ」
稟は亜沙の体を持ち上げ、自らの亀頭を亜沙の割れ目にセットする。
そして亜沙の体をゆっくりと降ろす。
稟のモノが亜沙の膣を押し広げ、奥へと侵入していく。
「あっっ、んっ、り、稟ちゃんが、んあぁぁぁぁっっ、ぁあっ!」
稟の首に抱きついたまま、亜沙は首をのけぞらす。
待ち望んでいた子宮口から、大量の愛液が止め処なくこぼれてくる。
押し広げられた粘膜が、稟のモノを絡みとろうと収縮する。
強烈な締め付けが、稟を襲った。
「うわぁぁ、き、きつい」
「り、稟ちゃん、ボ、ボクの中、きぃ、気持ちいい?」
「とっても、気持ちいいです、亜沙さん」
「ボ、ボクも気持ち、いいよっ、稟ちゃん」
愛する人と一つになったせいか、亜沙は陶酔の表情を浮かべている。
「すっ、すごい締め付け……」
「稟ちゃんも、すごく熱い……」
「我慢できそうもないから、動きますよ」
「……うん、お願い」
431夏の卒業旅行(その3)  2/7:2007/05/15(火) 18:45:28 ID:5Xti/FeJ
稟はゆっくりと腰を動かす。
稟を逃すまいと、亜沙の膣は男根にまとわりつくが、
稟はそれを強引に引き抜く。
悲鳴を上げかけた亜沙の膣内へ、稟は再び強く突き刺す。
掻き分けられた亜沙の膣内は、歓喜の声をあげた。
「はぁ、あ、あぁぁ、く、ふぁぁっ」
立ったままのグラインドは、強く亜沙の奥をノックした。
「亜沙さんの中、ザラザラしてっ……」
「り、稟ちゃんの、おっ、おっきぃいよぉぉっ」
夏の日差しがさせるのか、稟の行為はいつもより荒々しくなる。
稟は亜沙を抱いたまま、ゆっくりと走り出した。
「ひぃ、り、稟ちゃん、落ちちゃう」
「しっかり捕まっててくださいよ、亜沙さん」
「あっ、ひぃっ、くっ、うぅぅ、あっ、だ、だめっ」
走るときの振動で、亜沙の中は荒々しくかき回され、奥は激しく打ち付けられる。
「ひぃ、り、稟ちゃん、やぁ、もう、あ、頭、まっ、しろぉっ」
「亜沙さん、俺も、で、出る!」
「お、お願い、なっ、中に、きっ、きてぇぇぇぇっっ!」
徐々に走るペースを挙げ、同時に亜沙の腰を上げ下げする。
「あ、はぅ、ひぃ、いっ、ああぁぁぁぁぁぁ!」
稟の膨張した男根を、亜沙は痛いくらいに締め付けた。
「くぅぅ!」
稟は立ち止まり、自らの欲望を亜沙の中にそそぎ込む。
「はっ、ああっ、り、稟ちゃーんっ……、ふぁぁぁ」
大量の白濁液が亜沙の愛液と混ざり合い、亜沙の中に収まりきらず溢れてくる。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、稟ちゃんの……熱い……」
「あ、亜沙さん」
「も、もう……ダメぇぇ……」
大量の愛情を受け取った亜沙は、ゆっくりと意識を失った。
432夏の卒業旅行(その3)  3/7:2007/05/15(火) 18:45:59 ID:5Xti/FeJ
稟は亜沙をマットに寝かせ、ゆっくりと自らのモノを抜く。
大量の白濁液が亜沙の膣からこぼれ落ちる。
亜沙は目をつぶったままだ。
「すごいですわ、稟さん」
ようやく息を整えた稟に、カレハが声を掛ける。
振り向くと、そこにはすでに水着を脱ぎ、全裸姿のカレハが立っていた。
さすがに恥ずかしいのか、胸と股間を両手で隠している。
「次は私の番ですわ」
「……綺麗です、カレハさん」
二人は裸のまま、抱き合った。
「カレハさん、とても柔らかいですね」
「稟さんは、とてもたくましいですわ」
見つめ合った二人は、そのまま唇を合わせる。
最初はやさしく、唇をついばむ。
そして吸い付きを繰り返し、唇の柔らかさを味わう。
「ん……んっ……んんんっ」
カレハの吐息が甘くなり、熱がこもる。
柔らかいマシュマロのような唇が、しどけなくゆるんでくる。
我慢ができなくなった稟は、舌をカレハの唇に差し込んだ。
一瞬震えたカレハの唇は、稟の舌を受け入れた。
稟の舌はカレハの舌を捕まえ、じっくりと絡め合う。
「ふぅぅ、んっ……、んぅぅぅ、はぁぁぁ……」
カレハの表情は上気したものとなり、小さな嬌声を漏らした。
カレハの乳房が稟の胸で押しつぶされている。
密着した二人は、互いの乳首がすでに堅くなっていることを感じ取っている。
またカレハは、腹に当たっている稟のモノがすでに大きくなっていることもわかっていた。
カレハの口の中を存分に味わった稟は、ゆっくりと唇を離す。
絡まり会っていた二人の舌が、そっと離れ、
唾液による銀色の橋が最後にぷつっと切れた。
陶酔しきったカレハは、ゆっくりと目を開ける。
稟は黙ってカレハを抱き上げ、マットの上にそっと寝かした。
433夏の卒業旅行(その3)  4/7:2007/05/15(火) 18:47:07 ID:5Xti/FeJ
横向きになっても、カレハの美乳は形を崩さない。
お椀型の乳房は、大きくもなく小さくもなく、つんととがっている。
真ん中にある乳首は、きれいなピンク色をしている。
我慢ができなくなった稟は、その美乳に両手を伸ばす。
そしてゆっくりと揉み始めた。
最初は優しく、一定のリズムで。
そして徐々に掌の角度を変え、全体を撫で回す。
(女性の胸って、どうしてこんなに柔らかいのだろう。いくら揉んでも飽きない)
カレハの肌は白く、日焼けの跡もちょっと赤いだけ。
軽く力を入れた稟の指の跡が、徐々に白い肌を赤く変えていく。
「稟さん……、そんなに胸をされるのは、あぁぁ……」
「カレハさんの胸、とても気持ちいいですよ」
「亜沙ちゃんに比べて小さいから……」
「大きさなんて関係ないですよ。それに、とても形がよくて美しいです」
「……そ、そう言って頂けると嬉しいですわ……」
掌に当たる乳首が徐々に堅くなっていった。
稟は掌で乳首をさする。
「ん……、あぁ、稟さん……」
カレハは恥ずかしそうに喘ぎ声を出す。
「カレハさん、声を我慢しなくてもいいですよ。誰もいないんですから」
「だって、稟さんに聞かれるのが恥ずかしいですわ」
「そうですか、俺はカレハさんの声をたくさん聞きたいんですが」
そう言うなり、稟はカレハの乳首をやさしく指でつまむ。
「あっ、あぁぁん」
稟は指先でつついたり、爪で軽くひっかいたり、指の腹で乳首や乳輪をさすったりと、
執拗に乳首を責める。
時には、二本の指で乳首を軽く引っ張る。
「んぁぁ、んっ、あぁぁ……、んぅぅ……、はぁぁ……」
カレハの声は少しずつであるが高くなり、甘さが増していった。
我慢ができなくなった稟は、カレハの胸にしゃぶりつく。
亜沙と同様、カレハの白い肌にキスマークをつけていく。
乳房を両手で押さえ、胸の谷間を舌で上下に嬲る。
そして、堅くとがった乳首にキスをした。
「ひゃぁっ」
稟は乳首を、乳輪を舌で存分になめ回す。
そして、唇で乳首を挟み、ゆっくりと引っ張る。
「あぁぁ、り、稟さん、はぁぁっ……」
カレハは快感で体をよじる。
しかし、稟の口はカレハの乳首を捉えて離さない。
左手でカレハの乳房をじっくりと揉みながら、乳首に軽く歯を当てる。
「んぅぅ……、あぁぁ……、んっ」
カレハのよがり声が徐々に艶めかしいものに変わっていった。
434夏の卒業旅行(その3)  5/7:2007/05/15(火) 18:48:04 ID:5Xti/FeJ
「カレハさん、気持ちいいですか」
「そ、そんなこと、き、聞かないでください……」
「カレハさんは感じやすいんですね」
「だ、だって、稟さんが、は、恥ずかしいことをするから……」
「でも、こちらはもう濡れていますよ」
稟はカレハの股間に手を伸ばした。
カレハは慌てて足を閉じようとするが、稟が胸の愛撫を続けているため、
思うように力が入らない。
稟はわざと太股に手を伸ばし、じっくりとさすった。
「はぁ、はぁん」
「あれ、太股もすでに濡れていますよ」
「だっ、だって、はぁぁん、い、意地悪を言わないでくださぃぃ……」
稟は徐々に手を上に上げていき、カレハの割れ目に触れた。
「ひゃぁあん、あぁぁ……」
稟はすでにぐしょぐしょに濡れていたカレハの割れ目に添い、指を上下させた。
くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ。
「あぁ、稟さん、恥ずかしいぃ……、音をたてないで、くっ、くださいっ、はぁぁん……」
カレハの愛液が奥からわき出て、稟の指にからみついていく。
稟の指先は、すでに包皮から顔を出していたクリトリスに伸びた。
「ひゃぁあぁぁん、そ、そこは……あんっ、あんっ、あぁぁっ……」
カレハの声が徐々に高くなっていく。
稟はカレハの声のボリュームを上げるかのように、執拗にクリトリスを責めた。
そして、稟の指は花びらをかき分け、カレハの中へゆっくりと入っていった。
カレハの中はきつく、指1本でも膣が締め付けてくる。
稟はそんなカレハの抵抗に逆らうように、指をゆっくりと前後させる。
ちゅぷっ、ちゅぷっ、ぴちゃ、ぴちゃ。
「あぁぁ、り、稟さんの、あっ、ゆ、指が、私を……はぁぁ……」
「カレハさんの中、とても熱いですよ」
「そ、それは稟さんの、せ、せいですっ。稟さんの指がとても熱いから……」
「そうですか。それではこの目で確かめてみましょう」
目で確かめるというのも変な話だが、稟は要するにカレハの秘所を見たいだけだ。
稟は指先を抜き、顔を下半身にずらした。
43580:2007/05/15(火) 19:20:13 ID:Wy8FN9iw
すみません。途中でSOCKET ERROR が出て復旧しません。これは携帯からです。残りと続きは後日ということでお願いします。申し訳ありません。
436名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 22:02:07 ID:MaIdhWa8
>>435
OCNだな
43780:2007/05/16(水) 07:23:07 ID:4YIsvhud
復旧したので、とりあえず続きだけ投下します。
438夏の卒業旅行(その3)  6/7:2007/05/16(水) 07:24:56 ID:4YIsvhud
カレハの金色の草原は、すでに濡れて肌に張り付いている。
しかし、いつもより量が少ない。
「カレハさん、水着を着るために、自分で剃ったのですか」
カレハは黙ってそっぽを向く。
「いいですよ。あとでゆっくり聞きますから」
(そういえば、亜沙さんのも確かめてないな。夜に聞いてみよう)
スケベ心丸出しな事を思いながら、稟はカレハの割れ目に舌を伸ばした。
そして上から下へ、下から上へとカレハの味を確認する。
「ふっ、ひゃぁ、はぁぁん、あっ、そ、そこは……」
稟は割れ目、花びら、尿道口、クリトリスと、カレハの全てを味わっていく。
さらに二本の指で花びらを広げた。
「あぁぁ、稟さん、恥ずかしい……、広げないでください……」
「どうしてですか。とても綺麗ですよ」
「いやぁぁ……」
稟の執拗な舌による攻撃で、カレハは体をエビ剃りに反らす。
花びらの奥からは、愛液が絶え間なく流れ落ちてくる。
「り、稟さん……、稟さん…」
譫言のように稟の名前を呼び続けるカレハ。
「カレハさん、もう行きますよ」
カレハは目を細く開け、かすかにうなずいた。
稟はカレハの両足の間に割って入り、自らのモノを割れ目に押し当てる。
そしてゆっくりと挿入していった。
439夏の卒業旅行(その3)  7/7:2007/05/16(水) 07:25:35 ID:4YIsvhud
「あんっ、んあぁぁぁ!」
カレハが高く澄んだ嬌声をあげる。
その強烈な締め付けに、稟は思わず達してしまいそうになる。
「き、きつい」
「ふわぁ、稟さんが中に……」
稟は自らの気を逸らそうと、カレハに声をかける。
「カレハさん、太陽の下で抱かれた感想はどうですか」
「……また恥ずかしいことを聞くのですね。意地悪です、稟さん」
カレハは顔を両手で隠す。
「せっかくの感じている顔を、隠さないでください」
稟はゆっくりとカレハの両足を抱えた。
そして、力強いストロークを開始する。
ずん、ぐちゅ、ずん、ぐちゅ、ずん、ぐちゅ、ずん、ぐちゅ。
欲望で膨れ上がった稟のモノが、カレハの中を激しくえぐる。
「あんっ、あっ、あふっ……、り、稟さん、すっ、すごい」
「カレハさん、どうですか」
「は、激しすぎます、稟さん、あぁぁぁぁ!」
稟のストロークはどんどん早くなる。
奥に打ち込まれた子宮が悲鳴を上げ、愛液の涙をどんどん流す。
「す、凄い、稟さんがお、奥に、はぁぁぁん!」
「カレハさん、凄く気持ちいいですよ」
「はぁ、はぁ、あぁぁん、ふぅぅ、ひゃぁあん!」
カレハの声に答えるように、稟のストロークがさらにスピードを増す。
カレハの膣が稟を逃すまいと、男根に執拗にまとわりつく。
カレハの秘唇は、稟のモノを強烈に締め付ける。
稟のモノはカレハの攻撃に逆らうかのように、執拗にストロークを続ける。
二人とも限界点が近いことを感じ取った。
「稟さん、わ、わたし、もうっ、はぁん!」
「カレハさん、い、いきますよ」
カレハは両足を稟の腰に絡め、両手を稟の首に回す。
稟はカレハの腰に手をやり、最後のストロークを開始する。
二人が重なった場所から、濡れた音が妖しく響く。
ずちゃ、ずちゃ、ずちゃ、ずちゃ、ずちゃ。
「カレハさん、カレハさん!」
「あぁぁぁ、稟さん、き、きてぇっ、くっ、くださいっ! わ、私、もうっ、はぁぁぁん!、だ、だめですっっっ!」
「う、う、うぁぁ!」
稟は我慢し続けていた銃砲を発射する。
2回目にも関わらず、大量の白濁液がカレハの中にそそぎ込まれる。
そして稟の欲望を奥に感じた瞬間、カレハも達した。
440夏の卒業旅行(その3)  補遺:2007/05/16(水) 07:26:23 ID:4YIsvhud
余韻を楽しんだ稟は、意識を失ったカレハの中からゆっくりとモノを抜いた。
そして亜沙の方を見入る。
亜沙はまだうつろな目のままだったが、すでに意識は取り戻しているようだ。
「稟ちゃん、すごいね……」
「亜沙さんとカレハさんが魅力的すぎるからですよ」
「……いつから、そんなに口がうまくなったのかなぁ。いつもは鈍感なのに」
稟はカレハを抱き上げ、亜沙の少し離れた隣に寝かす。
そして二人の間に稟は横たわる。
全身を覆う気怠さがとても心地よい。
3人は強い日差しを浴びながら、目を閉じた。

1時間ほどうとうとした後、3人とも目を覚ます。
そして3人は生まれた姿のまま、海に飛び込んだ。
鬼ごっこで追いかけたり、じゃれ合って抱き合ったり。
3人は童心に帰り、ただひたすら遊んでいた。
ぎらぎらした太陽が徐々に水平線に沈んでいく。
3人は裸のまま、その美しい風景を眺め続けていた。

シャワーを浴び、水着を着直したところで、迎えの船がやってきた。
3人とも余韻に浸るかのように、黙ったままだった。
唯一の会話はこれである。
「どうして、『夢の島』と名付けたんですか」
「はい、オーナーのお嬢さんが夢ちゃんと言うんです」
44180:2007/05/16(水) 07:28:25 ID:4YIsvhud
>>335さんが書かれたカレハのイメージを
思い切り崩しているんじゃないかと心配です。
半角文字は苦手なのですが、
ぽんちょさんのアドバイスを受けて、それなりに多用してみました。
性懲りもなく続きます。
次回(その4)夜編は、もう少し早めに投下したいと思います。

あとまとめ人様、大変お疲れさまです。
できましたら、前回、前々回の分のタイトルに
(その1)(その2)と付けてくださると嬉しいです。
それでは、失礼します。
442名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 14:22:49 ID:lo4uS7Z7
>(その1)(その2)と
昨日見た時には1と2という数字は付いてたはずだけど
443名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 01:43:20 ID:zI3WMJkZ
>>441
なかなか面白かったのですが「鉄砲」という表現と「夢の島」という名前が気になってしまいます…
俺だけかな
444名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 04:00:53 ID:rjZ6xqJt
>>427
俺も撫子×稟SSを考え中だが・・・。
ネタが・・・。
445名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 06:54:31 ID:K+N62/vb
撫子が稟に性教育的指導を…
446名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 13:27:40 ID:YRbSlYVs
>>444
ネタ(シチュエーション)だけでいいなら何でも考えますが。
いらないなら別にいいし。
447名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 13:55:52 ID:DZTkoFL9
>>444
紅女史のSSはなかなかないから期待だが・・・。
リアリアの小説ってあるのか?見たことない。
448名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 15:41:16 ID:IvWXdNDk
>>447
まとめサイト辺りでも見てきなさい
449名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 16:35:20 ID:5YhMo+0J
>>427>>444
撫子なら学校の補習とかが一般だろ
デレ入っててもいいなら車で連れ出してどこでも行けるし、そのままカーセックスもある
修学旅行の先でってのもあるか
酒がまわっていい感じの撫子が稟を部屋に呼び出してそのままとか

適当に思いついたのだけ書き連ねた
もし在り来たりでも良ければ活用してほしい
450名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 18:38:47 ID:IvWXdNDk
撫子SS書くなら、シア達が人間界に来る前の方がしっくり来る気がする
シア達が来てから撫子と恋仲になるっていうのはあまり現実的ではない気がするし
451335:2007/05/21(月) 21:31:04 ID:LIcZV6fY
1週間も間が空いてしまいましたが、なんとか後編もできました。
期待にそえるか分かりませんが、投下させてもらいます。
452とある秋の休日(後編) 1/15:2007/05/21(月) 21:31:54 ID:LIcZV6fY
「……ん、……で……。」
耳元で誰かの声が聞こえる。
楓が起こしに来たのか?
「んん〜楓……、あと5分……。」
「……。」
……なんか変だ。
いつもなら、ここで楓が何か返事をするはずなのに、今日はそれが無かった。
それに、声も違っていたような……。
覚醒しきっていない頭でそんなことを考えていたら、急に鼻をつままれ、口に何か柔らかいものが当てられた。
「ん……?」
その行為に違和感を抱いた俺がうっすらと目を開けると、
「ん……。」
目の前にカレハさんの顔があった。
しかも、俺の口にあてられていたのはカレハさんの唇で、何で朝から、などと思ったのもつかの間で、俺はすぐに息が苦しくなってしまった。
「んーんー、んーーー!!」
「あ、やっとお目覚めになりましたのね。」
俺が息苦しさに耐えられずジタバタすると、俺が起きたと分かったせいだろうか、カレハさんも手と唇を離してしまった。
うーん、これならもう少し我慢してもよかったか?
「稟さん、おはようございますわ。」
「あ、おはようございます。」
そんなことを考えていた俺だったが、カレハさんがいつも通りの笑顔で挨拶してきたので、そんな考えはひとまず置いといて、俺も挨拶を返した。
「ところで、どうしてカレハさんがここにいるんですか?」
俺はさっきから感じていた疑問を発したのだが、なぜかカレハさんは狐につかまれたような顔している。
だが、俺が何を言っているのか分かったらしく、軽く笑って、
「まあ、稟さん勘違いしてますのね。ここは私の家で、稟さんは昨日泊まっていかれたのですわ。」
そう教えてくれた。
……あー、そういえばそうだったな、すっかり忘れてた。
「それにしても、カレハさんって随分面白い起こし方してくれましたよね。」
「そ、それはその……。」
カレハさんは急に顔を紅潮させ口ごもってしまった。
「えーと、何か言いにくい理由でも?」
「そ、そんなことはありませんわ。その……。」
「その?」
「……稟さんが私と楓さんを勘違いしていらしたので、それでつい稟さんに意地悪をしたくなってしまいまして……。」
カレハさんの声は少しずつ小さくなっていったが、なんとか最後まで聞き取ることができた。
453とある秋の休日(後編) 2/15:2007/05/21(月) 21:32:44 ID:LIcZV6fY
えーと、それってつまり、
「……楓に焼きもちを妬いちゃった、ってことですか?」
「…たぶん、そうだと思いますの…。」
カレハさんはそれが恥ずかしかったのか、顔を紅くさせて俯いてしまった。
…やっぱり、こんな場合は勘違いした俺が悪いんだろうか?
「その…すみませんでした。」
「いえ、稟さんの責任ではありませんわ。あれは、私が思わずやってしまったことですし…。」
俺が謝ったのは逆効果だったらしく、カレハさんはいっそう縮こまってしまった。
こ、これは何とかしないとヤバイ。
「い、いえ、俺は全然気にしてませんって。むしろ、朝からカレハさんのキスで起こしてもらって、ラッキーって思ってるくらいですか…。」
「……そうなんですの…?」
「ええ。おかげさまで、今日の勉強にも身が入りそうですよ。」
「そう言って頂けると、私も嬉しいですわ。」
どうやら、この一言が本当に嬉しかったらしく、カレハさんの顔にはいつもの笑みが浮かんでいた。
この件は、これでオッケーだな。
「そういえば、今何時ですか?」
カレハさんが起こしてくれたということは、よほど寝坊したのかもしれない。
時間が気になったので、カレハさんに聞いてみると、
「それでしたら、枕元に目覚まし時計がありますのよ。」
カレハさんはわざわざ目覚まし時計を取って、俺に渡してくれた。
時計が示していた時間は、ほぼ俺の平日の起床時刻だった。
「あのう、休日ですし起こすのが早かったでしょうか?」
「いえ、休日といっても明日の追試の勉強もしなきゃいけませんし、丁度いい時刻ですよ。」
実はもう少し寝てたかったのだが、勉強をしなきゃならないことを考えると、これくらいだろう。
「よかったですわ。それでは、朝食の準備もすぐできますので、リビングにきてくださいませね。」
「分かりました。」
そう言ってそのまま部屋を出て行くと思いきや、カレハさんはドアの辺りで足を止め、俺の方に振り向くと、
「そういえば、大事なことを言うのを忘れてましたわ。」
急にそんなことを言ってきた。
「何ですか?」
「いえ、稟さんの寝顔って、意外と可愛らしいんですのね。」
少しだけ顔を紅くさせてそう言って、カレハさんは部屋からでていってしまった。
……今のは、褒め言葉だったんだろうか、……それとも……。
しかし、いくらカレハさんだったとはいえ寝顔を見られてた、ってのは随分と恥ずかしいもんだな。
そんなことを考えながらベッドから下り、俺もリビングへ行くことにした。
454とある秋の休日(後編) 3/15:2007/05/21(月) 21:33:34 ID:LIcZV6fY
「それじゃあ、始めましょうか。」
朝食を終えた俺は、早速勉強することにした。
「稟さん、やる気満々ですわね。」
「ええ。早く終われば、それだけカレハさんとゆっくりできますからね。」
まあ、動機としては不純かもしれないが、せっかくの休日を勉強だけで終わらせるのは、正直もったいない。
それに、多少の楽しみがないと、途中でギブアップしかねない。
「ふふっ、でしたら私も頑張った稟さんに何かご褒美をあげないといけませんわね。」
「え、何か貰えるんですか?」
俺としては、カレハさんとゆっくりできれば十分だったので、カレハさんの提案は良い意味で俺の予想外のものだった。
「そうですわねぇ……、それではこの後の小テストで稟さんが満点をとられたら、私が稟さんのお願いを一つきいてさしあげますわ。」
「それは十分魅力的ですけど、条件も厳しいですね。」
たしかに、それだけできれば明日の追試への準備も十分と言えるだろう。
とはいえ、満点となると簡単なことではない。
「いえ、難しさは昨日の物と同じくらいですから、ちゃんとやれば無理ということはありませんわよ。」
「…それなら、なんとかなるかもしれませんね。やれるだけ、やってみますよ。」
それから、俺はカレハさんの説明を一言も聞き漏らさんばかりの集中力で臨み、今はカレハさんに小テストの答えあわせをしてもらっているのだが、
「まぁ。」
カレハさんが声を漏らした。
それは、驚きとも落胆ともとれるもので、少しだけ満点の自信があった俺は一気に不安に駆られてしまった。
「やっぱ、駄目でしたか……?」
俺が恐る恐る聞いてみると、
「いえ、その逆ですわ。」
カレハさんは笑顔で答えてくれた。
「それってつまり……。」
「ええ。満点ですわ。」
455とある秋の休日(後編) 4/15:2007/05/21(月) 21:34:23 ID:LIcZV6fY
そう言ってからカレハさんが見せてくれた答案には、一つもバツ書かれていなかった。
もちろん、何度確認してもそれは変わらないままで、ようやく満点を取ったという実感が湧いてきた。
「稟さん頑張りましたものね。」
「いえ、むしろカレハさんのおかげですよ。」
もしも、一人でやっていたら絶対にできるはずがない。
だからこそ、カレハさんのおかげだと俺は心の底から思えた。
「ところで、稟さんはどんなご褒美がいいですか?」
「あ、そういえばそうでしたね。」
カレハさんがなにかご褒美をくれるというのは覚えていたが、何をお願いするかは全く考えていなかった。
数分考えた後、一つ思いついた俺は、あることを確認することにした。
「そういえば、ツボミちゃんは何時ごろ帰ってくるんですか?」
「確か、午後になるといっていましたわ。」
カレハさんの返事を聞いてから時計を見ると、まだ11時だった。
「それじゃあ、……。」
面と向かってお願いするのが少し恥ずかしかったので、カレハさんの耳元でそっと囁くと、
「え、えええええっっっ。」
カレハさんにしては珍しく、大声を上げて驚かれてしまった。
「あ、あの…稟さんは本当にそれがよろしいんですか……。」
「ええ、本当です。」
カレハさんが顔を真っ赤に染めて聞いてきたので、俺もきっぱりと断言した。
カレハさんは、顔を紅潮させたままモジモジとしていたが、
「わ、わかりましたわ。それでは少々お待ちくださいませね……。」
そう言って部屋を出て行った。
どうやら、俺のお願いはきいてもらえるらしい。
456とある秋の休日(後編) 5/15:2007/05/21(月) 21:35:23 ID:LIcZV6fY
「お、お待たせいたしましたわ…。」
待つこと数分、部屋を出て行ったときほどではないものの、顔を紅潮させたカレハさんが戻ってきた。
さっきまでと変わっていることといえば、カレハさんの服装が私服からフローラの制服になっていることだ。
というのも、俺のお願いが『フローラの制服を着たカレハさんとエッチしたい』だったからで、ひとまず着替えてはくれたようだ。
「ほ、本当にこの格好でその……するんですの?」
まさか、こんなことをお願いされるとは思ってもいなかったんだろう。
カレハさんは、もう一度確認するかのように聞いてくる。
「ええ、しちゃいます。」
「ど、どうしてこの服なんですの?」
「その服を着たカレハさんとしたくなったからです。」
「こ、答えになって、ん……。」
俺としてもそうとしか言えないので、これ以上うまく説明することはできそうにない。
しかし、カレハさんは俺の答えでは不満足らしいので、少し卑怯な気もするが俺はカレハさんを抱きしめ、その口に俺の唇を重ねた。
俺の突然の動きに、カレハさんは驚いたものの、すぐにおれを抱きしめてきた。
しばらくそのままでいた俺たちだったが、やがてどちらともなく唇を離し互いに見つめあっっていたが、
「もう、稟さんってばずるいですわね。」
先に口を開いたのはカレハさんだった。
「このようにされては、私何も言い返せませんわ。」
「それは同意してもらった、って考えていいんですよね。」
俺は尋ねるというより、確認するかのように問いかけた。
「ええ、それでかまいませんわ。」
相変わらず顔は紅潮したままだが、カレハさんは笑顔で答えてくれた。
「それじゃあ、遠慮なく……。」
「あ、稟さん、その前に…。」
「ど、どうかしましたか?」
いざ、と思ったら急にカレハさんにタイムをかけられてしまった。
何か、問題でもあるのか?
「その…、もう一度キスをしていただけませんか?」
「ええ、もちろんいいですよ。」
正直、拍子抜けなお願いではあったものの、俺はカレハさんの希望通りその柔らかい唇にキスをした。
「ん…。」
「これでいいですか?」
何もせずただ唇を合わせただけのキスだったが、
「ええ、それでは後は稟さんのお望みのままに…」
457とある秋の休日(後編) 6/15:2007/05/21(月) 21:36:15 ID:LIcZV6fY
同意も得られたことなので、カレハさんをベッドに寝かせた俺は、早速カレハさんの胸に手を伸ばし、少し強めに握ってみた。
「んっ…。」
カレハさんの口から小さな声が洩れたが、俺は気にせず胸を弄り続けることにした。
俺が手を動かすたびに、その柔らかな胸は形を変え様々な表情を見せてくれる。
「どうですか、カレハさん。何かリクエストありますか?」
「ふぁ…、い、いえ…気持いですわ…、そのまま続けて……あんっ…。」
「わかりました。それじゃあ…。」
俺は一旦手を止め、服の胸の部分をずり下ろした。
服の下から現れたブラは、カレハさんのイメージ通りの清楚な物で、既に見慣れているはずなのに、しばし目が釘付けになってしまった。
とはいえ、ずっと見続けるわけにもいかないので、改めてブラ越しの愛撫を続けることにした。
「ああ……、はあ……、…んんっ……。」
しばらく続けていたら、指に違和感を覚えた。
手をどかしてみると、ブラの真ん中がいつの間にか控えめに盛り上がっており、その下に少し固いものの感触があった。
「カレハさんの乳首、もう固くなってきましたよ。」
俺が意地悪そうに、その突起を指でつつきながら言うと、
「稟さん…んあっ……目ざといですわ…。」
カレハさんは、少し拗ねてしまったらしく横を向いてしまった。
「いえ、そんなことはありませんって。だって…。」
俺はそこまで言いかけてから、ブラをずり下ろすと、予想通りそこには固くなり、ツンと上を向いている乳首があった。
「こんなに自己主張されたら、気付かないなんてことまずありえませんよ。」
俺がそう言いながら撫でたり、舌で舐めたりして重点的に刺激を加えていたら、ピンクの突起はいっそう固くなってしまった。
「ふぁぁぁ……、り、稟さん…胸だけでなくて、……別のところも…。」
やがて、胸への重点的な愛撫に耐えられなくなったカレハさんは、自分からおねだりをしてきた。
「わかりました。それじゃあ……。」
俺は左手と舌で胸を愛撫し続ける一方で、右手をカレハさんの太ももに伸ばした。
「ひゃぁっ。」
「やっぱりカレハさんの肌スベスベですよね。撫でるだけでも満足できそうですよ。」
無論、カレハさんが言った別のところとは、もっと上のほうなのだろう。
しかし、ちょっと意地悪したくなったので、右手はただ太ももを撫でるだけにした。
458とある秋の休日(後編) 7/15:2007/05/21(月) 21:37:04 ID:LIcZV6fY
「あ、あんっ。す。少しずつ…気持ちよくなって…はあっ…きましたわ…。でも……。」
「でも、どうしたんですか?」
俺が意地悪そうに聞き返すと、カレハさんは羞恥でいっそう顔を紅潮させると、
「も、もっと…上のほうも……。」
自分で直接言うことが恥ずかしかったらしく、婉曲的におねだりをしてきた。
「う〜ん、もうちょっと撫でたかったんですけど仕方ありませんね。じゃあ、次は…。」
「ひゃうっ。」
折角ここまで焦らしたので、最後までもったいぶってからカレハさんの秘所に触れると、そこはしっとりと濡れてしまっていた。
「カレハさんのあそこ、もう濡れてますよ。胸だけで随分と感じちゃったみたいですね。」
「そ、そんなこと…あふっ…言われると……んあっ……恥ずかしいですわ…。」
そのままカレハさんのショーツに手を入れ、秘所を直接愛撫する。
すると、散々焦らされたせいか、カレハさんの秘所から一気に蜜が溢れ始めた。
「やっぱりカレハさん、すごく感じてたみたいですね。ちょっと触れただけなのに、もう大洪水ですよ。」
「ふぁぁ…、り、稟さんが…ああっ……焦らし続けたからですわ……。」
「それじゃあ、焦らせちゃったお詫びに、もっと気持ちよくさせてあげますね。」
俺は胸への愛撫を中断し、ビショビショになってしまったカレハさんのショーツを脱がせ、カレハさんが脚を閉じれないよう手で押さえつけた。
いわゆるM字開脚になったことで、俺はカレハさんの秘所をじっくりと観察することができた。
「いつ見てもカレハさんのここって、綺麗ですよね。目が離せなくなりそうですよ。」
「そ、そんなにじっくり見られては恥ずかしいですわ……。」
そうは言うものの、空いている手で秘所を隠したり、俺の視線をずらそうとしないということは、俺に見られてもいいということなのだろう。
とはいえ、俺としても見るだけで我慢できるはずも無いので、おもむろにカレハさんの秘所に舌を伸ばした。
「ひゃあんっ、り、稟さんそこは…。」
「平気ですよ。カレハさんを気持ちよくさせてあげるだけですから。」
今度は、両手でカレハさんの秘所を広げ、その中へと舌を入れた。
舌を動かす度に蜜が舐め取られるが、すぐにそれ以上の蜜が溢れてくるので、俺の口の周りはカレハさんの蜜まみれになってしまった。
「すごいですね、舐めれば舐めるほど、蜜が溢れてきますよ。」
「そ、そんなこと…はあっ…言わないで……んんっ…くださいませ…。」
「でも、気持いいんでしょう?」
「は、はい……。」
カレハさんが弱々しく肯定したので、
「それじゃあ……。」
「ああああっ…。」
今度はクリトリスへと舌を伸ばすと、カレハさんが一際大きい声を洩らした。
459とある秋の休日(後編) 8/15:2007/05/21(月) 21:37:50 ID:LIcZV6fY
そのままクリトリスへの愛撫を続けようとすると、
「り、稟さん…。」
カレハさんに声をかけられたので、舌を触れる寸前で静止させた。
「どうしたんですか?」
「そ、その…私もう我慢できなくて……。」
「欲しいんですか?」
俺はカレハさんが何を言おうとしているか分かっていたが、あえて聞いてみると、
「…はい。」
カレハさんは顔を真っ赤にさせて頷いた。
そこで、今度は俺が仰向けになり、カレハさんには俺のモノの上に跨ってもらった。
「この体勢はいつもより恥ずかしいですわね……。」
「そうですか?せっかくのご褒美なんで、カレハさんにリードしてもらいたいだけなんですけど。」
「そ、そうでしたわね。私から言い出したことなのですから……。」
どうやら、自分が動くということに軽い抵抗があるみたいだったが、
「……そ、それでは、いきますわね。」
カレハさんは意を決しそう言うと、俺のモノを握り自らの秘所にあてがった。
「ん……。」
そして、少しずつ腰を沈めていったが、十分に濡れていたカレハさんの膣は、易々と俺のモノをのみこんでしまった。
「はあっ、ぜ、全部入りましたわ…。それでは、動きますわね。」
カレハさんは腰を少し浮かせると、すぐに再び腰を沈めた。
「ううっ…、い、いつもより締め付けがきついですね…。」
「はああっ、稟さんのものが…んんっ…、もう奥に…当たってますわ。」
カレハさんが上になってするという行為は、俺にもカレハさんにも予想以上の快感を与えてくれた。
しかし、俺からはカレハさんと繋がっている部分がスカートに覆われ、見ることができなかった。
「カ、カレハさん、これを持って…。」
「は、はい分かりましたわ…。」
そこで、カレハさんにスカートを持ち上げてもらうと、俺のモノがカレハさんに飲み込まれている様子が丸見えになった。
「そ、それでは続けますわね…。」
ゆっくりとだったが、カレハさんの腰が再び動き始めると、俺のモノはいっそう締め付けられてしまった。
「わ、私の中…んんっ…、稟さんで…いっぱい……ですわ…。」
よほど感じてしまったのか、カレハさんの腰を動かす速さが、少しずつ速くなってきた。
460とある秋の休日(後編) 9/15 :2007/05/21(月) 21:38:35 ID:LIcZV6fY
それは、同時に俺に与えられる快感も増大するので、
「くううっ、…も、もう少しスピード落とせませんか…。」
このままでは、すぐに耐えられなくなる、と感じた俺はカレハさんに少しスピードを抑えてもらおうと思ったのだが、
「だ、駄目…ああっ…ですわ…。気持ちよくて…はうっ…止められませんわ…。」
快感の虜となってしまったカレハさんは、逆にスピードを上げ続けている。
「わ、私…こんなに気持いいのは……はあっ…初めてですわ……。」
その証拠といわんばかりに、カレハさんの膣からは蜜が溢れ続け、いやらしい水音もいっそう大きくなってきた。
「くうっ…カ、カレハさん……俺も…。」
「え……、きゃあっ…。」
上半身を起き上がらせた俺は、そのままカレハさんに抱きついた。
「り、稟さん急にどうしたんですの…?」
「すみません、おれもう我慢できません。」
「え…ああっ…。」
もっとカレハさんを感じたい、そう思った俺はカレハさんを下から突き上げ始めた。
「わ、私も…はあっ…負けられません…わ…。」
カレハさんも、負けじと腰を動かし続ける。
しかし、カレハさんが動くだけでも耐えられそうになかったにも関わらず、俺も動き始めたことで、一気に限界となってしまった。
「カ、カレハさん…俺…そろそろ……。」
「はあっ…私も…もう……。」
「そ、それじゃあ…、どっちが先にイかせられるか…んっ…競争ですね…。」
「ああんっ…ま、負けせん…わ…。」
そして、俺とカレハさんはラストスパートに突入した。
だが、それも長くは続かず、
「わ、私…ああんっ……もう……んっ…。」
カレハさんが、一足早く限界に達しそうになった。
「う、俺ももう…」
とはいえ、俺ももう限界だったので、最後の一回と言わんばかりに突き上げると、
「はっ…あっ…、あああああぁぁぁぁっ!!」
カレハさんが絶頂に達してしまい、急に膣が締め付けられると俺も耐えられなくなり、
「で、出ますっ!!」
「きゃああああああっ!!」
カレハさんの膣内に発射してしまった。
……って、今なんか変な声がしなかったか?
俺が恐る恐るドアの方に視線をやると、
「ううっ、痛いです〜。」
ツボミちゃんが部屋の中に倒れこんでいた。
461とある秋の休日(後編) 10/15:2007/05/21(月) 21:39:19 ID:LIcZV6fY
「ツ、ツボミちゃん?」
予想外の乱入者に、思わず叫ぶと、
「え、ええっ、ツボミちゃん?」
カレハさんもつられて、ドアの方を向きツボミちゃんの姿を見ると、慌てて俺のモノを抜き、下りてしまった。
すると、ちょうど顔を上げたツボミちゃんと目が合ってしまい、部屋の中に気まずい空気がたちこめた。
そのまま誰も一言も発することができず、固まっていたが、
「そ、その…。」
やがて、カレハさんがの一言が沈黙を破った。
「た、確かツボミちゃんの帰宅は午後のはずでは…?」
「せ、せっかく稟おにーさんが来てるんだから、早く帰って来ちゃった…。」
「そ、そうなんですの…。」
ひとまず、ツボミちゃんがここにいる理由は分かったが、質問が続かなくなると、またもや沈黙が訪れた。
このまま黙り込んでいる訳にもいかないので、俺は最も重要であろう質問をすることにした。
「ねえ、ツボミちゃん。」
「な、何ですか…?」
「ひょっとして、ずっと覗いてた?」
この一言に、ツボミちゃんは、いっそう顔を紅潮させると、
「そ、そんなことありませんって。思わず、お姉ちゃん羨ましいな、なんて考えながら魅入っちゃってたなんてことは、……あ。あうううぅ……。」
焦ったせいだろうか、弁明するどころか本当のことをこぼして、そのまま俯いてしまった。
俺としても、こんな状況ではどうすればいいかさっぱり分からないのでいたら、
「そ、その…ツボミちゃんも…、稟さんとこうすることに興味があったんですの…?」
「……う、うん…。」
カレハさんがとんでもない質問をし、ツボミちゃんからもとんでもない答えが返ってきた。
その一言に焦ってしまった俺とは対照的に、カレハさんはじっとしていたが、
「り、稟さん…その…。」
顔を紅潮させてはいるものの、真剣な表情で俺を見つめ、
「ツ、ツボミちゃんも…その…抱いてあげていただけませんか…?」
「…って、えええっ!?」
「お、お姉ちゃん!?」
とんでもないお願いをしてきた。
「そ、その…、ツボミちゃんも私と同じくらい稟さんのことが好きですし…、この状況ではそうしていただくことが一番だと思いますので……。」
カレハさんは顔を真っ赤にさせながら、説明を続けた。
「も、もちろん、ツボミちゃんや稟さんが嫌でないのでしたら、の話ですが…。」
「…お、俺はツボミちゃんがいいって言うなら構いませんが…。」
カレハさんの言う通り、この状況ではそれしかない、と思った俺は覚悟を決めそう言ってからツボミちゃんの方を向くと、
「……稟おにーさん……お願いします…。」
同じく、顔を真っ赤にしたツボミちゃんにそう言われてしまった。
……どうやら、覚悟しなければならないようだ。
462とある秋の休日(後編) 11/15:2007/05/21(月) 21:40:05 ID:LIcZV6fY
そうして覚悟を決めた俺とツボミちゃんは、ベッドの上で向かい合っているのだが、
「……どうして、カレハさんもいるんですか?」
「は、恥ずかしいよ、お姉ちゃ〜ん…。」
なぜか、カレハさんがツボミちゃんの肩に手を乗せながら、その後ろに付き添って?いた。
「い、いえ…。私でしたら、ツボミちゃんに何かアドバイスできるのでは、と思いまして。……それに、私だけ見られるというのは不公平だと思いますの。」
…カレハさんの表情から察するに、どうやら本音は後者のようだ。
とはいえ、どうこう言っても仕方ないので、俺は改めてツボミちゃんの方に向き合い、
「それじゃあ、本当にいいんだね?」
改めてツボミちゃんに確認した。
「は、はい…。お願いします……。」
「…分かったよ。それじゃあ…。」
ツボミちゃんの意思を再度確認した俺は、まずその胸に手を伸ばした。
「きゃあんっ…。」
「ツボミちゃんは、自分の胸に触ったことある?」
「は、はい…ちょっとだけ…。」
それを聞いた俺は、多少強めに力を込めその胸を愛撫し始めた。
とはいえ、まだ発育途上のツボミちゃんの胸は、掴むというには少々ボリューム不足だったので、揉むというよりはこねくり回すようになってしまった。
「ふああぁぁ、あ、あたし胸ちっちゃいから…稟おにーさん…つまんないですよね…。」
「そんなことないって。小さいなら大きくなる過程を楽しめるし。」
そう言って、ツボミちゃんの服をはだけると、ツボミちゃんの年相応な可愛らしいブラがあらわになった。
「は、恥ずかしいです〜。」
「んー、でも、この後もっと恥ずかしいことをするわけだし。」
俺ツボミちゃんの言葉を軽く流してブラに手を伸ばした。
ブラの中央で少しだけ盛り上がっていた所があったので、軽く刺激を加えると少しずつ隆起が大きくなってきた。
「ツボミちゃんの乳首、もう固くなってきたよ。」
「り、稟おにーさんがエッチなことするからで…んっ…。」
しばらく、ブラ越しにそのコリコリした感触を楽しんでいた俺だったが、やがて直に触れたくなってしまった。
そこで、一旦手を止めブラをずり上げると、ツボミちゃんの控えめな胸が現れた。
「うう〜、心の準備ができる前にしないでください〜。」
「ごめん、ごめん我慢できなくて。その代わりに、お詫びとして…。」
俺はツボミちゃんの乳首に下を伸ばし、そこを重点的に攻め始めた。
「り、稟おにーさん…んんっ…そこは…んつ…。」
「ツボミちゃんってば、そんなに声を抑えなくてもいいんですのよ?」
「だ、だって…んっ…そんなこと恥ずかしくて…。」
俺もさっきから感じてはいたが、ツボミちゃんはどうやら声を出すのが恥ずかしいらしい。
463とある秋の休日(後編) 12/15:2007/05/21(月) 21:40:50 ID:LIcZV6fY
「仕方ありませんわね。すみませんが、稟さんはそのまま続けていただきますか?」
「え?別に構いませんが?」
カレハさんが何か思いついたようなので、俺はひとまずカレハさんの言うとおりにツボミちゃんへの愛撫を続けることにした。
「お、お姉ちゃん…ん…何を…するの…んん……。」
「こうするんですの。…えいっ。」
「ひゃあんっ…。」
カレハさんは、急にツボミちゃんの下半身へと手を伸ばした。
そんな予想外の刺激を受けたツボミちゃんの口からは、これまで抑えられていた声が流れ出した。
「まあ、ツボミちゃんやっと声を出してくれましたのね。」
「あんっ…お、お姉ちゃん…ああっ…ずるいよ…。」
「仕方ありませんわ、ツボミちゃんが素直になってくれないんですもの。」
「あうんっ…だ、だめぇ…ひゃん…気持ちよくて…。」
「ツボミちゃん、随分感じてるみたいだね。それじゃあ、俺もそろそろ…。」
俺は胸への愛撫を止め、今度はツボミちゃんのスカートの中を覗き込んだ。
ツボミちゃんの秘所はすでに蜜でグショグショになっており、すでにショーツからこぼれ始めていた。
この濡れ具合から察するに、ツボミちゃんは俺とカレハさんの行為を覗いていただけで濡らしてしまっていたようだ。
「こんなに濡れてるし、もう脱がしちゃうよ。」
「え、そ、それは駄目です…。」
俺がツボミちゃんのショーツに手をなばそうとすると、それを止めようとツボミちゃんも手を伸ばそうとしたが、
「えいっ。」
「きゃっ、お姉ちゃん!?」
一足先にカレハさんに手を掴まれてしまった。
おかげで、俺はそのままツボミちゃんのショーツを下ろすことができた。
「これがツボミちゃんの…。」
「うう〜、稟おにーさんに見られちゃった…。」
ツボミちゃんのあそこにはまだ毛が生えてなく、秘所からは蜜が溢れ続けていた。
「こんなに綺麗なんだから、そんなに恥ずかしがらなくてもいいと思うけどな…。」
「あ、あんまりじっくり見ないでくださいね…。」
「見るのが駄目なら…。」
俺は両手をツボミちゃんの割れ目に入れ広げてから、その中へと舌を入れた。
「ひゃあんっ!り、稟おにーさん……、そこは…ひゃう…。」
俺が舌を入れると急に蜜があふれ出した。
その量は、さっきのカレハさんの比ではない。
「ツボミちゃん、こんなに感じたんだね。」
「は、はい…。ですから…ああっ…お願いします…。」
「これだけ濡れてれば十分だけど…、本当にいいんだね。」
俺は改めて最後の一線を越えることに対する念押しをしたが、
「はい…。あたしも稟おにーさんと一つになりたいんです…。」
ツボミちゃんが笑顔で答えてくれたので、俺もその思いに答えることにした。
464とある秋の休日(後編) 13/15:2007/05/21(月) 21:41:35 ID:LIcZV6fY
俺が自分のモノを出すと、それは一度だしたばかりだというのに、すでにそそり立っていた。
そして、それを初めて見るツボミちゃんの目は釘付けになってしまっている。
「り、稟おにーさんのすっごく大きいですね。本当にあたしの中に入るんでしょうか?」
「まあ、入るとは思うけど…。」
ツボミちゃんはカレハさんとは年は離れているが、身長はカレハさんと大差があるわけではない。
なので、決して入らないということはないと思うが…。
「稟さん、どうかしたのですか?」
急に考え込んでしまった俺を不思議に思ったのか、カレハさんが声をかけてきた。
そのカレハさんはというと、ツボミちゃんを見守るかのようにその後ろにいた。
「いえ、大したことじゃありませんから。それじゃあ、ツボミちゃんいくよ?」
「は、はい…。あ、でも…あたしが、痛がっても途中で止めないでくださいね。」
「え、でも…。」
「いえ、できれば痛いのは一回で済ませたいので…。」
「わかった、約束するよ。」
俺はそう言って、俺のモノをツボミちゃんの秘所にあてがうと、少しずつ挿入を始めた。
「くうっ、きつい…。」
ツボミちゃんの膣は俺の予想以上に狭く、容赦なく俺のモノを締め付けてきた。
「んんっ…稟おにーさんのが入ってきます…。」
一方のツボミちゃんはというと、やはり初めてということもあってすでに痛がっていたが、すぐに先端に何か当たって挿入が止まってしまった。
しかし、さっきツボミちゃんに頼まれた通り、俺は躊躇うことなく突き入れると、
「ああああああっっっ!!」
何かが裂ける感触と共に、ツボミちゃんが悲鳴をあげた。
「ツ、ツボミちゃん?」
「へ、平気ですから…続けてください……。」
ツボミちゃんの目尻には涙が溜まっており、とても平気そうには見えなかった。
とはいえ、さっきの約束もあるので俺はゆっくりと挿入を進めた。
「な、なんとか入った…。」
視線を下にやると、俺とツボミちゃんの結合部からは、ツボミちゃんの初めての証の鮮血が流れていた。
「は、はぁ…んん……。」
「ツボミちゃん、よくがんばりましたわ。」
カレハさんがそう言ってツボミちゃんの涙を拭うと、ツボミちゃんの表情も少しだけ和らいだ。
「り、稟おにーさん、あたしの中どうですか…?」
「す、すごくきつくて、これだけでも耐えられなくなりそう…。ツボミちゃんの方は?」
「まだ、痛いんですけど、…すごく嬉しいです。」
ツボミちゃんは痛みをこらえて、俺に笑いかけてくれた。
「で、でも、稟おにーさんは動かしたいんですよね…。……少しだけならいいですよ。」
「え、でも…。」
「少しだけなら耐えられますし、気持ちよくなれると思うんです。それに、稟おにーさんに気持ちよくなって欲しいですし…。」
「それじゃあ、少しだけ……。」
俺はツボミちゃんの厚意を無駄にしないよう、ゆっくりと引き抜いてから再び押し込んだ。
465とある秋の休日(後編) 14/15:2007/05/21(月) 21:42:34 ID:LIcZV6fY
「ん…ああっ……んんっ……。」
やはりまだ痛いらしく、ツボミちゃんの顔が再び苦痛でゆがんだ。
「平気ですわ、稟さん。」
どうすべきか悩んでいた俺に、突然カレハさんが声をかけてきた。
「え、何かあるんですか?」
「はい、こうすれば少しは痛みが和らぐのではないかと。」
そう言うとカレハさんは、ツボミちゃんの胸に手を伸ばし、愛撫し始めた。
「ツボミちゃん、いかがですか?」
「お、お姉ちゃんの手が…ああっ…気持ちよくて…はあっ…少しだけ痛みが…紛れるかも…。」
確かに、ツボミちゃんの声からは少しだが喘ぎ声が混ざり始めてきた。
「り、稟おにーさん…あうっ…大丈夫……ああっ…です…。」
ツボミちゃんもそう言っているので、改めて注挿を開始するとさっきほど苦しそうな声ではなかった。
それを確認した俺は少しずつ速度を上げていった。
「んんっ…稟おにーさんがあたしの中で…あうっ……動いてる…。」
とはいえ、ツボミちゃんの膣の締め付けは全く弱まらず、動かすたびに射精感がこみ上げてきた。
「あぁっ……す、少しずつ…気持ちよくなってきました……。でも…あたし…はあっ…もう…。」
「イっちゃいそう?」
「は、はい……ひゃうっ…。」
「カ、カレハさん、俺もそろそろ耐えられなくなってきたのでもう少しだけお願いします。」
「はい。分かりましたわ。」
「そ、それじゃあ、ツボミちゃん、いっきにいくよ。」
「わ、分かりました…。」
俺がそのまま注挿の速度を上げると、カレハさんも胸への愛撫をより激しくしてくれた。
おかげで、ツボミちゃんも痛みも和らいでいるらしく、表情から苦痛の色が消えかかっていた。
「だ、駄目です…。あたし…もう…。」
「お、俺ももう…。」
もう耐えられなくなった俺は、ぎりぎりまで引き抜いてから、最後の一突きをすると、
「出る!!」
「ひゃっ!あああああぁぁぁっ!!」
俺がツボミちゃんの奥深くに放つと同時に、ツボミちゃんもイってしまったらしく、身体を大きく反らしていた。
「ツボミちゃん、大丈夫?」
「は、はい…。あたしの中、稟おにーさんでいっぱいです…。」
「そっか、よかった…。」
466とある秋の休日(後編) 15/15:2007/05/21(月) 21:43:20 ID:LIcZV6fY
それから、名残惜しい気もするが、俺はツボミちゃんから引き抜いて近くのティッシュを数枚取った。
「あ、もう抜いちゃうんですか…。」
「俺としては、このままでもいいんだけど、それだとこぼれるからね。」
そう言ってから、もうこぼれ始めているツボミちゃんの秘所にティッシュをあてこぼれないようにした。
「うう〜、恥ずかしいですよ…。」
「まあ、さっきまでしてたことに比べれば、全然恥ずかしくないと思うけど。」
俺はそんなツボミちゃんのささやかな抗議を聞き流しつつ手を動かし続けた。
「そ、それでも恥ずかしいものは恥ずかしいんですよ〜。お姉ちゃんも、稟おにーさんに何か言ってよ〜。」
「こればかりは、しかたありませんわね。稟さん、私とした後も必ずしてくださりますもの。」
「お、お姉ちゃんまで…。」
「まあまあ、そんなこと言ってる間に終わったよ。」
俺は、ティッシュをそのまま丸めて近くのゴミ箱に投げ入れた。
「とはいえ、もうツボミちゃんとするなんて、本当予想外だったな。」
「あ、あたしだって稟おにーさんとそ…その、もうし、しちゃうだなんて思いませんでしたよ…。」
ツボミちゃんはそう言うと、顔を真っ赤にさせてしまった。
「とはいえ、これで稟さんが私とツボミちゃんと関係を持ってしまわれたということは…。」
「そうなると…。」
カレハさんとツボミちゃんは、そのまま何か考えているようだ。
ま、まさか……。
「まままあ、そうなると、姉妹そろって稟さんに、まままあ。」
「きゃきゃきゃあ、それじゃあずっと3人一緒で…、きゃきゃきゃあ。」
「…しまった。」
最悪なことに、二人そろって幸せ絶頂な妄想モードに入ってしまった。
しかも、どちらかが声に出せば、もう一人がそれで更なる妄想を始めるので、どうやっても止められそうにない。
結局、二人の妄想が止まったのはそれから数時間後だったが、二人とも依然幸せそうな表情をしていた。

翌日の追試はもちろん合格点をとることができた、のだが…、
「つ〜ち〜み〜く〜ん、昨日は随分とお楽しみだったそうじゃない。」
「稟、殴っていいかい。太陽に届くくらい天高く。」
帰ろうとしたら例の二人が不吉極まりない声で呼び止められ、そのまま土見くん報告会なる羞恥プレイに連れ去られてしまった。
後日亜沙先輩から聞くところによると、月曜のカレハさんは朝から幸せ絶頂モードで、それが麻弓にばれて根掘り葉掘り聞かれてしまったらしい。
天国のお父さん、お母さん、どうやら俺の日常は、更なる受難にみまわれるようです。
467335:2007/05/21(月) 21:44:08 ID:LIcZV6fY
以上です。
駄文・長文失礼しました。

作者が言うのもなんですが、80さんやぽんちょさんのSSに比べ3Pシーンがしょぼすぎる…。
どうやら、自分はえちぃSSに向いていないようです。
最後が投げやり気味ですが、これはカレハ先輩以外のキャラをあまり最後に出したくなかったためです。
また書くときがあったら参考にしたいので、ご意見・感想等ありましたらお願いします。

それでは、これにて失礼させていただきます。
468名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 20:46:22 ID:Df9xm3YX
オレの中では脳内補完でゲームやってる気分だった
カレハ先輩が大好きだからこそあえて使い古された言葉を言おうと思う、GJ!
469名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 07:26:43 ID:Z8iID5tQ
>>467
GJなんだけどいくつか気になる点が
最後の方で♪が足りないよ〜?「まままぁ♪」ね。結構大事だから。
まあ、3Pシーンがよわいのは同意だけど初めてを濃厚にやりすぎるよりはいいかと。
無理して入れなくても良かったかな?
470名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 07:56:22 ID:9dO+4Hav
>>469
♪は必ず付けなきゃいけないとか思ってるならそれは大きな間違いだぞ
471名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 19:10:18 ID:Z8iID5tQ
>>470
あり?ごめんついてないことあるんだ。知らんかったorz
472名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 21:45:12 ID:s7WizS2e
レスがあまり付かない=いまいちな作品
という図式が顕著になってきたな
473名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 11:25:11 ID:BoKfhyEv
>>472
何て言うか既にSS飽和状態?目新しさがなくなってしまってるんじゃ…
まあ、過疎ってる感じだしレスつかないのは仕方ないかと。
474名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 14:36:54 ID:5Xp4EzSu
>>472-473
レス入れない奴もいるんじゃないか?
俺もここ来てから1月くらい経って初レス入れたんだし

>>467
カレハ・ツボミコンビGJでした
カレハさん大好きなのでとても良かったです!
475名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 19:03:37 ID:TpPpGTOn
>>474
レスが付かなければ>>472のように考える作者も少なくはないぞ
シアスレでSS投下してる作者もエロパロスレで投下しても喜んでくれているのかわからなかったとか書いてるしな
レスを強要するわけではないが、レス無しは作者離れを助長する

あと
> レス入れない奴もいるんじゃないか?
って読んだ人全てがレス付けるなんてあるわけないんだしそんなの当たり前でそ
472-473に対してのレスとしては意味が合ってないし少々的を外しているぞ
476名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 06:36:42 ID:aN1d698d
レス以前にSS自体が滅多に投下されないからなあ
477名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 17:59:57 ID:Y207Dto3
この流れの中での投下は正直怖いんだけど、駄文(微エロ)投下します
478ぴろ〜ふぁいと!? 1/4:2007/05/30(水) 18:01:21 ID:Y207Dto3
「――――ってなわけで、結局大騒動になっちゃったんですよ」
「くすくす。それは大変でしたね、稟さま」
「あはは。相変わらずですね〜」
やれやれといった感じでため息をつき、肩を竦める稟ちゃんにネリネちゃんとママが可笑しそうに笑っている。
普段から和やかな食後のお茶の時間だが、今日は稟ちゃんが来てくれたためにより一層和やかに、そしてとても華やいだ雰囲気に満ちているように思える。
やはり稟ちゃんをお泊りに誘ったのは正解だったようだ。
ネリネちゃんと付き合うようになってもう随分経つわりに、稟ちゃんは未だにウチに泊まりに来るのを恥ずかしがっているからねえ。
もう家族といっても過言では無いのだから、遠慮なんてする必要は無いのに。
まあ、やや強引に誘ったことでママやネリネちゃんから叱られてしまったけれど、こうして稟ちゃんが泊まりに来てくれたんだからよしとしよう。
「…俺は巻き込まれただけです。悪いのは全部樹の馬鹿です!」
憮然とした表情で紅茶を啜っていた稟ちゃんが半眼で呟く。
だがその様子は言葉ほど悪意に満ちてはいない。
何だかんだ言っても、樹くんとはいい友達なのだろう。
そんな稟ちゃんを宥めながら、空いたカップに紅茶を注ぐネリネちゃん。
「稟さま、お砂糖はどうされますか?」
「ああ、じゃあ一杯だけ…。ありがと、ネリネ」
「いえ。……はい、どうぞ?」
そう言ってカップを差し出すネリネちゃん。
稟ちゃんの優しい笑顔と言葉にぽっと頬を染めている。
うん。素直で純粋な女の子に育ってくれてパパはとっても嬉しい!
リアのようにならないようにと育ててきた私達の教育方針は間違っていなかった!
私とママの愛の結晶であるネリネちゃんは私の宝物! ネリネちゃんの幸せは即ち私の幸せ! ネリネちゃんのためなら私はどんなことだってするよ!
ネリネちゃんの為なら例え火の中水の中森の中! 例えそれが(あまりの内容のためお聞かせできません。しばらくお待ち下さい)であっても私ははぅあっ!!??
突然足の甲に感じた激痛に我に返って足下を見ると、私の足の甲に隣に座っていたママの踵が突き刺さっていた。
「パパ〜? そんなイっちゃった目で虚空を睨んでないで、会話に参加しましょうね〜?」
昔と変わることなく眩しいママの笑顔。けれど額にバッテンを付けていると可愛い顔が台無しだよ? いや、勿論私はそんなママも大好きだけどね。ゾクゾクするし。 
「ママったらそんな、“イっちゃった”なんて大胆なセリフを娘達の前で…って痛い! 痛い! グリグリしないでおくれ! ゴメンよ! パパが悪かったよ!」
相変わらずママの愛情表現は過激だねえ。
ふと前を見ると、稟ちゃんとネリネちゃんが訝しげな様子で私を見ていた。
おっといかんいかん。つい興奮しすぎてしまったようだ。このままでは威厳たっぷりの、頼れるパパのイメージが崩れてしまうよ。
479ぴろ〜ふぁいと!? 2/4:2007/05/30(水) 18:02:17 ID:Y207Dto3
「え〜っと、なんだったっけ? 稟ちゃんの巻き込まれた騒動の話だっけ? え? それはもう終わった?」 
むう、これはマズイ。ここは一つ、どうにか話題を変えて…おお、そうだ! 以前手に入れた、アレを使おう!
確か袋に入れたまま押入れにしまった筈……ああ、あったあった。
「ささ、突然だけどネリネちゃんと稟ちゃんにパパからプレゼントだよ〜」
「俺たち二人に、ですか? なんですか、これ?」
「結構大きいですね。柔らかいですし」
「まあいいから開けてごらん? きっと気に入ると思うよ?」
私の言葉にごそごそと袋を開けて中身を取り出すネリネちゃん。
「これは…枕ですか? けれど真ん中の大きなピンクのハートマークとその中に書いてあるYESという文字はいったい…? 稟さま、ご存知ですか?」
「こ、こりは…ひょっとして噂に聞く、YES・NO枕というやつでは…」
おや、稟ちゃんはこれを知っていたのか。なら話は早い。
「そう。夜の行為を求めてきたパートナーに応じるかどうかを容易に伝えることの出来る優れものさ! 恥ずかしがりやなネリネちゃんにぴったりだろう? おや、どうしたんだいネリネちゃん? そんなに真っ赤になって」
「あ、当たり前でしょう。おじさん、いくら何でもこれは…「お父様! 私は稟さまの求めを断ることなんてありません!!」…ネ、ネリネ?」
真っ赤な顔で泣きそうになりながら私と稟ちゃんを交互に見つめるネリネちゃん。
うん、そんな顔もとってもらぶり〜。思わずパパ一枚撮りたくなっちゃったよ。
「ネリネちゃん、それは大丈夫だよ。裏を見てごらん?」
「裏、ですか? ええと…」
「………あの、おじさん。何で“YES”の裏が“はい”なんですか?」
「そりゃあもちろん、ネリネちゃんが稟ちゃんの求めを拒むはずがないと分かっているからね。パパがちゃんと作り変えておいたよ」
ぐっと親指を立てて稟ちゃんにウインク。
「意味が無い…。YES・NO枕の意味が無い…」
何故かさめざめ泣いている稟ちゃん。ああ、私の気遣いに感動してるんだね? 気にすることは無いんだよ、マイサン。稟ちゃんのためなら私は(以下省略)。
さ、いつでもパパの胸の中に飛び込んでおいで! 受け止めてあげるよ!
「パ〜パ〜?」
ふと後ろから聞こえるママの低い声。
「いい加減にしなさ〜い! サンダーキーック!!」
意識を無くす直前、振り向いた私が見た光景は視界いっぱいに広がってくるママのパンツだった。
ママ、黒いパンツがとてもせくしーだよ………。
480ぴろ〜ふぁいと!? 3/4:2007/05/30(水) 18:03:26 ID:Y207Dto3
「……いや〜、何だか変な夢を見たよ。大きな川の側で顔も見たことの無いご先祖様が私の足首を掴んで離さなかったんだ。いったい何だったんだろうね?」
「も〜パパったら〜、お盆の時期はまだ先ですよ? 大体顔も見たことが無いのにどうしてご先祖様だって分かったんですか〜?」
「そう言われてみればそうだね〜。いや〜、変な夢だったよ。はっはっは!」
しばらくして目覚めた私は、寝室にてママと談笑していた。
どうやらあれから三時間ほど経っていたらしく、もう時刻は十一時を回っていた。
稟ちゃんやネリネちゃん、それにママはもう入浴を済ませたらしい。
今日は稟ちゃんと男同士、いや未来の親子として一緒に入浴して親睦を深めたかったんだけどねえ。
息子に背中を流してもらうという全世界の親、というか私の夢が叶うと思ったのに…シクシク。
「パパも早くお風呂入っちゃって下さいね?」
「ああ、ちょっと待っておくれ。あと少しで完治するから…」
そう言っている間に治ったようなので、私は顔面にかざしていた手をどけて魔力の放出を止める。
そうしてようやく瞼の腫れが引いて、私は愛しいママの顔を再び見ることが出来た。
「あれ? ママの姿が傾いて見える?」
「私が傾いてるんじゃなくて、パパの首が傾いているだけですよ」
なんだ、そうだったのか。どうりで顔面だけでなく首筋にも痛みがあると思ったよ。
「ママのキックは年を経るごとに鋭さを増していくねえ」
「日々是精進というやつです♪」
ごきりと音を立てて首を戻して呟くと、ママは飛び切りの笑顔を向けてくれた。
さて、身体も治ったことだしお風呂に行くとしよう。
481ぴろ〜ふぁいと!? 4/4:2007/05/30(水) 18:04:13 ID:Y207Dto3
「ああ、いいお湯だったよ」
入浴を終え、再び寝室へ戻ると、ママが枕を抱きかかえるようにしてベッドに腰掛けていた。
だが、何やら少し様子がおかしい。
頬を赤らませながら視線をあちこちに彷徨わせており、私の声も碌に聞こえていないようだ。…パパ、悲しい!
「ママ? どうかしたのかい?」
「ひゃ、ひゃい!? …パ、パパ!? い、いつの間に…!?」
ようやく私に気づいたらしいママは、顔を真っ赤にさせている。
「今さっきだよ。それより何かあったのかい?」
「い、いえ!! 何でもありません!!」
ぶんぶん手と頭を振るママ。
だが、そのあからさまに怪しい態度は何かあると言っているようなものだった。
その時、さらに追求しようとした私の耳に、どこからかかすかに声らしきものが聞こえてきた。
「…っ……ぁっ、ぁんっ! ……んんっ! …ん…ぁっ! り…さま…! 稟さまぁっ!」
…………………………………。
思わずママと視線が合ってしまった。
どうやら稟ちゃんとネリネちゃんが“お楽しみ”らしい。
この部屋まで声が聞こえてくるということは、二人の交わりは相当激しいようだ。若いねえ。
「…どうやら、私のプレゼントは早速役に立ったようだね」
「は、はあ、そうみたい、ですねえ…」
顔を真っ赤にして俯いたママが恥ずかしそうに呟く。
身体、特に内腿を小刻みに揺らし、というかもじもじさせている。
おや? この反応は?
私はある推測(ほぼ確信といってもいいが)にママの隣に腰掛けた。
そして、
「ママ。ひょっとして娘とその彼氏の交わりを想像して興奮しているのかい?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!??」
動きが固まった。次いで睨まれた。
顔は真っ赤で、その瞳は潤んでいる。
それは羞恥のせいだろうか? それとも図星を指されたからだろうか?
おそらく両方だろう。なら私の取るべき行動は一つだ。
私は微笑みながらママの髪を優しく撫で、その耳元でそっと囁いた。
「…セージ」
「パ、……フォーベシイ…さま?」
戸惑ったような様子のセージの肩をやや強引に抱き寄せ、大胆に唇を奪う。
柔らかな感触に、そのまま滅茶苦茶にしたい欲望に身を任せてしまいそうになるものの、何とかそれを押さえつけ、私は唇を離し、微笑みかけた。
「……いいかい?」
私の求めにセージは黙って視線をそらし、そっと抱きかかえていた枕を私の眼前に持ち上げて見せた。
そこにはピンクのハートマークと共に大きく“YES”と書かれていた。
稟ちゃんとネリネちゃんには負けてられないね。などと考えながら、私はセージを押し倒した。


翌朝、明らかに寝不足の魔王一家+1名がリビングで顔を合わせることになった。
気まずい笑顔を浮かべる俺や、ネリネ、セージさんに対し、魔王のおじさんは終始朗らかな笑顔を浮かべていた。
この人には適わない、そんな思いに駆られたある日の出来事だった。  〜土見稟談〜
482名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 18:05:49 ID:Y207Dto3
以上です。
魔王さまはかなり好きなキャラなんですが、実際一人称で書いてみるとかなり難しかったです。
483名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 18:37:04 ID:0mUlTCh8
新鮮な感じがして中々良かったと思うよ
GJでした
484名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:39:27 ID:d3qTcYIL
>>482
かなり面白かったよ〜
なかなか稟以外を使うと難しいのは同意。

俺的なイメージでは魔王のおじさんはサンダーキックはまともには食らわないよーな気が…
あと名前で呼び合うトコはかなりGJでした。
48580:2007/05/31(木) 07:27:49 ID:cOugmOG7
遅くなりましたが、>>335さん、カレハのイメージピッタリのSSでした。
自分もこういう風に書けたらいいなあ、と思います。
>>482さん、面白かったです。
魔王さまのキャラクターって、わかりやすそうで難しいです。

前回から2週間経ちましたが、ようやく続きが書けました。
今更ではありますが、投下します。
486夏の卒業旅行(その4)  1/9:2007/05/31(木) 07:28:30 ID:cOugmOG7
旅館に戻り、3人は風呂で潮の香りを洗い流す。
浴衣に着替えた3人は食堂に向かう。
3人を出迎えてくれたのは、美味しい海の幸だった。
刺身、酢の物、エビの躍り食い、煮魚、焼き魚。
これでもかとばかり、魚料理が続く。
最後は刺身をふんだんに使ったちらし寿司だった。
3人は存分に腹を満たした。

「凄い料理でしたね」
「あれだけ海の幸を味わったのは初めて」
「味付けは魔界風味なのでしょうか」
「えっ、ここのオーナーってもしかして魔族なんですか」
「そうだよ、稟ちゃん。そうじゃなきゃ、結界なんて張れないよ」
「各部屋にも結界が張られているそうですよ」
「だから、いくら騒いでも大丈夫ってわけ」

部屋に戻ってくつろぐ3人。
亜沙が冷蔵庫からビールを取り出した。
「稟ちゃーん、せっかくだからいこう!」
「あのー、一応未成年なんですが」
「あら、稟さん。いつも神王様や魔王様と飲まれているじゃないですか」
「いつもじゃありません! それに仕方なくです」
「まあ、あの人たちが付いていれば、何事も治外法権だよ、稟ちゃん」
「確かにそうなんですけれどね……」
「大丈夫ですわ、稟さん。アルコール分1.8と書いていますから」
「へぇ、薄いですね。それに『ドラガー』って、初めて聞く名前ですね」
「魔界で造られたビールらしいよ」
「魔界のネーミングって、なんかベタなものが多いですね。『夢の島』もストレートだし」
「まあ、よろしいじゃないですか。わかりやすいですわ」
「それじゃ稟ちゃん、カレハ、かんぱーい」
「乾杯ですわ♪」
「乾杯!」
487夏の卒業旅行(その4)  2/9:2007/05/31(木) 07:29:05 ID:cOugmOG7
「結構アルコールがきついビールですね。飲みやすいですけれど」
それなりに場数をこなしている稟であったが、1本飲んだだけで軽い酔いを覚えた。
(この程度じゃ、大して酔わないんだけどな……)
そう思って亜沙とカレハを見ると、二人ともすでに顔が赤い。
酔っぱらっているようだ。
亜沙もカレハも、アルコールが弱い方ではない。
宴会では率先して酒を持ってくる方だ。
(なんかおかしいな)
稟は飲み干した500mlの缶を改めて眺める。
「アルコール分1.8……割? なんじゃそりゃ!」
日本酒並のアルコール分。
さすがに酔って当然である。
「亜沙さん、カレハさん、大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ」
「大丈夫ですわ、稟さん」
そう答える二人だったが、間違いなく酔っているようだ。
「二人とも、酔っていますね」
「そんなことはないぞ、稟ちゅわん」
亜沙のテンションはますますあがる。
「ふっふっふっ、ここで夜のメインイベント!」
「わー、パチパチですわ」
「旅館で浴衣といえば!」
「いえば!、ですわ♪」
「野球拳だ!」
「イエー! ですわ♪」
(あーあ、ダメだ、こりゃ)
稟はあきらめて、二人に付き合うことにした。

488夏の卒業旅行(その4)  3/9:2007/05/31(木) 07:29:49 ID:cOugmOG7
「あーん、ずるいよ、稟ちゃん」
「普通に勝負している結果ですよ、亜沙さん」
「だって、だって、だって……」
すでに丹前、帯、浴衣、ブラジャーを脱ぎ去っている亜沙。
片手で胸を隠すが、亜沙の大きな胸は、細い腕では隠しきれない。
ちょっと動くたびに、綺麗なピンク色の乳りんが見える。
羞恥心からか、酔いはすでに醒めているようだ。
「さて、勝負いきますよ」
「今度こそ!」
ジャンケン、ポン!
「やったー!、ようやく勝った!」
思わず両手で万歳をする亜沙。
「亜沙さん、いい眺めですよ」
「えっ、あっ……稟ちゃんのエッチ」
亜沙は体の隅から隅までを稟に見られているのだが、こういうときはやはり別である。
「さあ、稟ちゃん、脱いでもらおうか」
稟はだまって靴下を脱ぐ。
「なんで浴衣に靴下なんか履いているのよ……」
「さあ、勝負しましょう」
ジャンケン、ポン!
「あー、負けた。稟ちゃん、卑怯!」
「じゃんけんに卑怯もなにもないでしょう」
「あーん、恥ずかしいよぉ……」
亜沙は諦めて、パンティに手をかける。
ライムグリーンは、彼女のお気に入りの色らしい。
亜沙はゆっくりと、最後の一枚を脱いでいく。
「稟ちゃん、じっくり見ないでぇ……」
「そうはいっても、そんな綺麗な姿、目をそらす事なんてできません」
昼間にも太陽の下で見ている亜沙のヌードであったが、
羞恥心にうち震える姿というのもまた格別である。
しかも、胸と股間を手で隠す姿というのは、
堂々と見せるよりもかえって艶めかしい。
「カレハぁ〜、仇をとって!」
「まかせてください、亜沙ちゃん。悪を成敗しますわ」
「誰が悪ですか、誰が」
489夏の卒業旅行(その4)  4/9:2007/05/31(木) 07:30:20 ID:cOugmOG7
稟とカレハの対戦は一進一退の攻防となった。
すでに二人とも、身につけているものは一枚限りという状況である。
「カレハ、行けぇ!」
「頑張りますわ、亜沙ちゃん♪」
胸を腕で隠しながらガッツポーズをするカレハ。
器用なものである。
そして稟は、すでに股間が盛大に膨らんでいた。
ジャンケン、ポン!
「あぁ〜、負けましたわ」
「稟ちゃん、卑怯!」
「普通のじゃんけんじゃないですか」
「どうして稟さん、そんなに強いんですの?」
「稟ちゃん、エッチな事が絡むと無敵だから」
「人聞きの悪いことをいわないでください。さあ、カレハさん、約束ですよ」
「……本当に、無敵ですわ……」
稟の言葉は魔法のようにカレハに響く。
カレハは稟に背中を向け、最後の一枚に手をかける。
半分くらい脱いだところで、躊躇する。
「あの……やっぱり脱がないとダメですか?」
「勝負は非常ですから」
半脱ぎの状態でもじもじするカレハがとても可愛い。
お尻の割れ目が半分くらい見えているのがとてもそそられる。
カレハは諦めて、最後の一枚を脱ぎ去った。
そして、胸と股間を隠しながら、ゆっくりと振り向いた。
「とても魅力的な姿ですね」
「恥ずかしいですわ」
「うー、うー、稟ちゃん! 最後の勝負!」
「勝負って、もう決着は付いていますよ」
「だって、このままじゃくやしいじゃない!」
「勝負って、なにをですか?」
「ボクとカレハと稟ちゃんで対決! 勝った人が、負けた相手に好きなことをできるの!」
「あ、亜沙ちゃん……。負けたら困ります」
「大丈夫。これだけ負けて、次も負ける事なんて絶対無い」
「まあ、いいですよ。これだけ素敵な姿を見させてもらえればもう満足ですから」
「言ったな。いくぞ!」
ジャンケン、ポン!
「うそーっ」
「……本当に、エッチなことがからむと稟さんは無敵ですわ」
亜沙とカレハがパー。稟がチョキ。
稟の一人勝ちである。
「さあて、負けた相手に好きなことができるんですよね」
稟の目がキラッと光った。
490夏の卒業旅行(その4)  5/9:2007/05/31(木) 07:30:50 ID:cOugmOG7
「やっぱり剃っているんですね」
亜沙とカレハは、布団の上で並んで横たわっている。
しかも、足を広げる形で。
当然、稟のリクエストである。
ものすごく恥ずかしいのだが、勝負に負けた以上、拒否することは許されない。
二人とも、顔を手で覆っている。
「稟ちゃん、勘弁してぇ……」
亜沙のお願いだが、稟の欲求はそれ以上を求める。
稟は二人の茂みをそっとさする。
いつもとは違う、茂みの量の少なさが、亜沙とカレハの羞恥心を倍増させる。
「いつもは、この辺まで生えていますよねぇ」
「……稟さん、恥ずかしいですわ」
「稟ちゃん、最低……」
「勝負の条件を出してきたのは二人ですよ」
「違いますわ、亜沙ちゃんが、勝手に……」
「だって、口惜しかったんだものっ、んっ、はぁぁ」
二人の弁明を聞かずに、稟は二人の茂みを人差し指でなぞる。
それはそのまま、二人の割れ目へ指先が触れることになる。
稟の人差し指は、二人の割れ目を上下でさする。
「やっぱり、ふたりとも剃っているんですね。水着からはみ出るからですか」
二人とも、その問いには答えない。
あまりにも恥ずかしすぎる。
しかし、二人の剃り跡はうっすらと肌に残されていた。
稟の指先は、剃り跡をなぞりつつ、二人の割れ目を執拗に上下にこする。
「あぁぁん、あぁ……」
「り、稟ちゃん……、だ、だめぇ」
二人の股間が徐々に濡れていく。
稟の指に呼応するように、二人の奥から愛液が流れ出す。
「そろそろ、いきますよ」
稟は、二人の膣へ、人差し指を突き刺す。
「あぁぁん……」
「り、稟さぁん、はぁぁあっ」
美しい二人が、自分の指で悶えている。
年上の二人を嬲る快感に、稟は自らを忘れる。
稟は人差し指をこねくり回した。
そして、親指は尖ったクリトリスに触れる。
「り、稟ちゃぁん、あっ、やっ、はぁぁん」
「や、やめてぇ、は、激しすぎますぅぅ」
絶世の美女二人を自分の指で絶頂へ導く。
稟の欲望は、二人の乱れる姿で満たされる
「やっ、そ、そこっ、あ、あぁあ!」
「り、稟さぁぁん、んぁあ!」
稟の指で、二人は我を忘れる。
年上の美しい女性二人が、自分の指で悶えまくる。
みだらながらも、その美しい光景に稟は興奮した。
「はぁぁ、はぁん! あぁぁぁあっ!」
「んっ、うっ、も、もう、ダメ、稟ちゃん!」
とどめとばかり、稟は二本目の指を挿入し、激しく動かした。
「はあああぁぁぁぁぁ! イ、イクっっっっっっ!」
二人は艶めかしいハーモニーを響かせ、絶頂に達した。
491夏の卒業旅行(その4)  6/9:2007/05/31(木) 07:31:24 ID:cOugmOG7
息も絶え絶えの亜沙とカレハ。
稟はゆっくりと、自らに残された最後の下着を脱ぐ。
若くしてすでに数多くの激戦を乗り越えてきた稟のモノは大きくそびえ立ち、黒く照り光りしていた。
亜沙とカレハは、快感がまだ続いていたものの、稟のモノだけはしっかりと凝視していた。
ちょっと落ち着いたところで、稟は二人に声をかける。
「カレハさん、亜沙さんに抱きついてください」
「……はい」
のろのろとした動きで、カレハは亜沙に覆い被さる。
すでにとろとろになった二人の秘所が、上下に連なる。
「もう準備は万端ですね」
稟は自分のものを、二人の秘所の間に押し込んだ。
そして速いペースで前後させていく。
稟の熱いモノが、二人の秘所を刺激する。
「はぁ、はぁ、気持ちいいですか?」
「あんっ、んっ、はぁ」
「せ、せつないよ、稟ちゃん」
「もしかして、中にほしいですか?」
稟のストレートな質問に、二人は黙り込む。
「わかりました。それでは」
稟は亜沙の膣に自分のモノを挿入させる。
「んんっ、あああぁぁぁっ!」
待ちこがれていた稟のモノが、自分の膣に入ってくる。
それだけで亜沙は、軽くイッてしまった。
ところが、稟は数回動いただけで、モノを抜いてしまう。
「ああっ、稟ちゃん」
「カレハさんも待っていますから」
稟はすぐにカレハの膣に挿入する。
「ああああっ」
四つん這いの状態だったカレハは、背中を大きく反らす。
しかし稟は、数回動いただけで、またも抜いてしまう。
「ええっ、り、稟さんっ」
「亜沙さんが待っていますから、順番ですよ」
そして稟は、数回動いては相手の方へ、と繰り返す。
稟の大きなモノが入ってくる強烈な衝撃。
稟のモノが躍動するときの猛烈な快感。
そして稟のモノが出ていくときの大きな喪失感。
これらを繰り返され、亜沙もカレハも半狂乱のようになってしまった。
「お、お願いっ、り、稟ちゃん、イ、イカせてぇぇぇ!」
「わ、わたしっ、稟さんのがっ、ほ、ほしいですぅぅぅ!」
涙とよだれを垂らし、悶える二人。
いつもの二人からは想像もできない姿だ。
自分が二人を乱れさせていることに、稟はいつもと違う征服感を覚える。
(やっぱり少し酔っているのかな……)
そう思いながらも、稟は自分も限界に近いことを感じていた。
492夏の卒業旅行(その4)  7/9:2007/05/31(木) 07:31:54 ID:cOugmOG7
稟は亜沙の膣へ勢いを付けて挿入し、激しくグラインドする。
「あっ、ああああぁっ、あんっ、稟ちゃん、す、すごいっ」
稟はだまってスピードを速める。
「も、もぅ、だ、ダメっ」
「ラストスパートですよ、亜沙さん」
稟はとどめとばかり、亜沙の奥へ大きく叩き付けた。
子宮にまで響くその衝撃で、亜沙は奥から大量の愛液を噴出すると同時に達した。
「稟ちゃん、んっ、あああああああああぁぁぁあっ!」
亜沙は歓喜の声をあげると同時に、視界が白くなった。
しかし稟はまだ達するわけにはいかない。
亜沙の上で、カレハが待っている。
亜沙がイッたことを確認した稟は、まだ大きいままのモノを抜き、カレハに挿入する。
「ああぁぁ、稟さん、す、すごいっですっ」
挿入された瞬間、カレハはあまりもの快感にうち震える。
発射までの時間があまりないことを感じ取っていた稟は、激しく動き始める。
「んっ、ふぅぅっ、んんっ、はぁぁん!」
「カレハさん、そろそろいきますよ」
「き、きて、きてくださいっ! り、稟さんっ!」
稟はカレハの腰に手を当て、さらにグラインドのスピードを増す。
稟が動くたび、カレハのヒップが激しく揺れる。
「はぁぁ、はぁぁ、イ、イキますっ! あっ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ」
「んんっ、で、でるぅっ!」
頂点に達したカレハは、意識を失いながら稟のモノを強烈に締め付ける。
欲望に膨れ上がった稟のモノから、大量の白濁液がカレハの膣にそそぎ込まれた。
カレハは腕の力を失い、そのまま亜沙に倒れ込む。
稟がその上から、覆い被さる形になった。
もちろん、二人がつぶれてしまわないよう、肘で体を支えているが。
その重みのせいか、亜沙が意識を取り戻した。
「……ずるい、稟ちゃん。カレハの中でイッちゃって……」
「……ごめんなさい」
稟は素直に謝った。
「……次は、ボクの中にも、稟ちゃんの精子がほしいかな……」
「大丈夫ですよ。まだいけますから」
稟はカレハの中から、まだ大きいままのモノを抜く。
大量の白濁液がカレハの膣からこぼれていき、亜沙の秘所へこぼれて落ちていく。
「あ、熱いね、稟ちゃんの」
「次は、亜沙さんの中にいきますよ」
そして稟は、亜沙の膣に挿入した。

結局稟は、亜沙とカレハの中に2回ずつ、射精した。
亜沙とカレハは何回、頂点に達したのだろうか……。
最後に稟が達した後、布団に倒れ込んだ3人は裸のまま眠りについた。
493夏の卒業旅行(その4)  8/9:2007/05/31(木) 07:32:37 ID:cOugmOG7
眩しい。
太陽の光が、強烈に稟の顔にふりそそぐ。
どうやら朝になったようだ。
稟は目を覚ました。
すると、目の前に亜沙とカレハの顔があって驚いた。
「あっ、稟ちゃんが目を覚ました」
「おはようございます、稟さん♪」
(そういえば、二人と旅行に来ていたんだっけ)
「おはようございます、亜沙さん、カレハさん」
「稟ちゃんの寝顔、すっごく可愛かったよ」
「早起きした甲斐がありました」
「楓がポーッっと見とれてしまう気持ちが分かっちゃうね」
「毎日この寝顔を見られる楓さんが羨ましいですわ」
ちなみに稟を朝起こすのは楓の特権であり、
同居しているプリムラにもそれは許されていない。
「いつもは起こされないと昼間で寝ている稟ちゃんが珍しいね」
「えっ、いったい今は何時ですか」
「まだ6時前ですわ、稟さん♪」
「太陽の光が眩しかったからかもしれません」
「その太陽、黄色くない?」
「あ、亜沙さん!」
「昨日はとても、ハッスルされていましたから♪」
「いや、カレハさん、それは……」
「もう回数も覚えていないぐらい、イカされちゃったから」
「さすが、絶稟さんですね♪」
「その呼び方、止めてください……」
ちなみに、最初に名付けたのは亜沙である。
「昨日はさんざん弄ばれちゃったから……」
「仕返し、ですわ♪」
二人は朝立ちしている稟のモノをしっかりと握りしめた。
「昨日あれだけ出したのに、朝にはもう元に戻っているのですね♪」
「さすが、稟ちゃん、絶稟!」
二人は体勢をずらし、顔を稟の下半身の方向へ向ける。
そして、大きくそびえ立った稟のモノへ、唇を近づけた。
こうして稟は、亜沙とカレハに朝から搾り取られるのであった。
亜沙とカレハは稟が放った白濁液を美味しそうに嚥下する。
さらに二人は騎乗位で攻めてきた。
稟は朝から1度ずつ、二人の膣へ放出する羽目になった。
494夏の卒業旅行(その4)  9/9:2007/05/31(木) 07:33:22 ID:cOugmOG7
精液や愛液、汗や唾液がついた体を3人は部屋に付いているシャワーで洗い流す。
朝食後、再び海へ繰り出した。
すると海辺にいたのは、ビキニ姿のキキョウと桜だった。
「稟、おはよう!」
「稟くん、久しぶり!」
「えっ、な、なんでっ?」
「次は私たちの番だよ、稟!」
「ど、どういうこと?」
亜沙が頭をかきながら説明した。
「いやぁ、本当は今日3人で帰るはずだったんだけど……」
「亜沙ちゃんが『夢の島』の権利を4日間連続で当てちゃったんですわ♪」
「ええっ!」
「倍率高いっていうから、1日でも当たればラッキーだと思って申し込んだんだけどね」
「さすがは亜沙ちゃん、ですわ♪」
「そのことをみんなに話したら、ぜひ行きたい、ってことになって」
「4日間ですから、2人ずつでピッタリということです♪」
「それで、今回の計画を立てたって訳なんだよね」
「ちょっと待ってください。ということは……」
「今日が私と桜。明日はシアとネリネ。最後は楓とリム」
「亜沙先輩から計画を聞いたときから、楽しみにしていたんだよ、稟くん」
さすがの稟も青ざめてきた。
「大丈夫だって、稟ちゃん。ちゃんと1人は治癒魔法を使えるペアにしているんだから」
「先ほどのシャワーの間、稟さんには念入りにかけてあげましたわ♪」
「そういうことなので、今日はいっぱい可愛がってね、稟!」
「よろしくです、稟くん」
「私たちにしたように、狼になった稟さんがキキョウさんと桜さんを……まままぁ♪」
「あっ、スイッチ入った」
「どれだけ頑張ったのかな、りーんー」
キキョウが稟の腕に抱きつき、力を入れる。
負けじと桜も、稟の腕に抱きつく。
(俺、生きて帰ることができるんだろうか……)
稟の悲壮なつぶやきは、誰の耳にも届かなかった。
もちろん、周りから見たらあまりにも幸せすぎる光景なのだが……。

(完)
49580:2007/05/31(木) 07:34:14 ID:cOugmOG7
以上です。
当初、オチは別の形を考えていたんですが、
描き続けるのがしんどくなったのでこういう形になりました。
「夢の島」のネーミングはわざとだったんですが、狙いすぎでしたか……。
「銃砲」云々は大藪調で書いてみたんですが、違和感有りまくりでした、失敗です。
続ける気になれば続くんでしょうが、さすがにそんな気力はありません。
別のSSも書いてみたくなったことですし。
前2つで書いたSSの伏線も回収したいです。
長文、駄文、失礼いたしました。
496名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 09:18:19 ID:qxWrEKhS
>>495
これは聞き流してね

夢の島についてなんだが…埋め立て地のイメージが強すぎるために言っただけ。
もし知らなかったんならすまん
497名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 17:38:35 ID:b3wFPLS8
498名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 04:24:25 ID:6TjBA59B
テスト
499名無し ◆85siVFU0r. :2007/06/02(土) 04:54:22 ID:6TjBA59B
どうやら規制受けたっぽいorz

こっちにシアスレの続き乗っけていいですか?
500名無し ◆85siVFU0r. :2007/06/02(土) 05:05:39 ID:6TjBA59B
うわぁ!すいません!
どうやら勘違いでした!お騒がせしましたorz
501名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 14:23:05 ID:eMIqinX+
シャッフル知らないけど、SSは楽しませてもらってる。
ゲームも面白いですかね?アニメもあるからまずはそれを見てみます。
502名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 14:29:36 ID:uV0Rg3om
>>501
アニメとゲームとは別物と思って切り分けて楽しむことをおすすめします。
(各キャラの性格が変質しているのも少なくないため)
そういえば、Forza Motorsport2の痛車の中に黒楓を造っている方もいました…(遠い目)
503名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:34:46 ID:RkJ7Gbxu
>>501
とりあえずまとめサイトの各FAQ見てみ
504名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 21:11:01 ID:yT3iCymH
シャホーの痛車なら前の職場で見た
あれで出勤してくるなんてかなりの勇者だw
505名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 21:22:55 ID:ug4fBCKn
イタ車で通勤とは……勇者にもほどがあるwww
506名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 21:46:59 ID:yT3iCymH
ちなみに、シャホーの前はルリルリだったよw
今頃またかわってるかも
507名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 13:37:44 ID:9Dt0yPUp
a
508名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 21:33:16 ID:5zzdmg4D
m
509名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 23:05:59 ID:SKFqDD+x
s
510名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 03:12:46 ID:nQbHUymU
k
511名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 19:39:56 ID:+kkHiPiW
とあるSSサイトで血の五月事件ってみたけどそれは題名?なんのこっちゃわからん?
512名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 19:48:28 ID:4+oAxaaQ
マルチうざいんだよ、ageるなクズ
513でっかいりんくん:2007/06/12(火) 19:28:22 ID:M+TDmDZ7
「ねー、りんくん♪」
桜はウットリとした表情で顔を埋める。
「ちょっと待て、桜っ。どこ見て言っているんだ」
「りんくんはぁ、りんくんだよー♪」
「いや、あの、桜さん? 本気で恥ずかしいんですけれども……」
「えへ♪ ぎゅうって力いっぱい抱き締めるの♪」
「こらー、そんなに力入れるな」
「ねえ、り・ん・く・ん♪」
「どっちに向かって言ってますか桜さーんっ」
いかにもニンマリとイタズラめいた笑みを浮かべる桜。
「さて、どっちかなぁ。稟くん、どっちがいい?」
だからだな、桜さん。あなたのそういう嬉しそうな笑顔は、
本気で男を落とすんだという自覚を少々持っていただけますか。
「こっちは、しっわしわーの、まっるまるー♪」
「わぁ、そんなところまで触るな!」
「がっちがちー、で、でっかでかー♪」
「さ、桜っ、そっ、そこは、あぁー、で、出るー」
………
「まっしろしろー、で、にっがにが♪」
「はぁー……」
「うん、たっくさん満喫しました。続きは」
以下略。
51480:2007/06/12(火) 19:30:20 ID:M+TDmDZ7
リアリアを見直していて、
思いついたアホネタです。
どこかで誰か、一度はやっているだろうなあ……。
515名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 21:23:59 ID:y2uBUHt7
桜が誰だかわからない俺は一体どうすれば
516名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:21:16 ID:0XXhvdCN
リアリア買おうぜ
517名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:35:51 ID:y2uBUHt7
OK買ってみる
518名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 02:15:57 ID:J2qPAHoT
まとめの人更新毎度乙です。
なんか小ネタからSSまで回収してもらってるのは有り難いと同時に何だかすまなく思ってます…。
これからもちょこちょこ書くと思うんでその時もまたよろしくお願いします。
519名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 05:59:33 ID:JeNxpSIA
まとめが出来てからもうそろそろ2年になるのか
520名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 00:07:24 ID:kwgEpZ9G
521名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 17:22:13 ID:avUGVl6s
保守しないと生きてはいけないスレって虚しいよね
522名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 08:47:54 ID:NC1LxSqN
SS投下がないから仕方ないよ
評価以外の雑談はあまりないし
523名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 10:38:38 ID:eJxW//Hv
> 評価以外の雑談はあまりないし
それが問題なんだと思うけどな。
524名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 13:51:56 ID:NC1LxSqN
じゃ、雑談ネタを

俺はエロ系はちっと苦手でこの前あった魔王のSSとかライトな感じが好きなんだけど
長々とやるよりああいう一発的な短編が読みやすいと思うんだけど他の人はどうなんだろ。
525名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 19:09:08 ID:eJxW//Hv
そんなのは人それぞれだろ、で終了。
雑談以前に、職人が投下しづらくなるような話題はやめれ。
526名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 01:13:20 ID:xBqw4FsI
作品指定のエロパロスレは伸び悩むのが常という…
だが過疎を回避する方法は一つだけある。

つ[陵辱 NTR]
527名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 02:43:59 ID:3Qo2VB2H
叩きや擁護で荒れて別の意味で賑やかになるなw
528名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 10:23:57 ID:cAzXWORN
そんなにぎやかはイラネ
529名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 10:58:20 ID:vhtiVWih
前者はスレの初期のころはふつーにあったな…
530名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 11:08:25 ID:m/Cxh2L0
実は密かに「しゃっふる迷作劇場」を楽しみにしてたりする。
また来てくれないかナー。
531名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 13:35:20 ID:3Qo2VB2H
作者が考えたオリジナル中二病設定てんこ盛りの陵辱SSや
麻弓スレに投下されてるような作者×ヒロインのSSはかなり人を選ぶから
必ず嫌う人が出てくるよなぁ
532プリムラ最高:2007/06/20(水) 16:24:43 ID:GXN55lca
プリムラ保守
533名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 17:50:22 ID:pZ6A+ijg
>>531
そういったSSは読者のためのSSではなく作者の自己満足SSだから嫌われて当然
534名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 22:34:09 ID:kQoAKe0G
ゲームの学校のモデル俺が通ってる学校…
535名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 23:09:28 ID:XitQSSbW
>>533
陵辱SSを擁護するわけじゃないが、読者のためのSSはねーよw
もしそんな発言するSS書きがいたらドンびきする。
自分が書きたいから書くんだよ
536名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 23:28:25 ID:sdWO/Q0n
読者のためのってのは一種の喩えだよ
それに書きたくないのにわざわざ書いて投下する職人なんて滅多にいないだろ
つか要望聞いて書く職人は読者のためとも言えるんじゃないか

作者×ヒロインなんて作者で以外楽しめる人間なんて限られるだろ
そういった自分だけが楽しむためのSSは受け入れられにくいと言いたかっただけ
537名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 14:18:00 ID:eaHZHCJC
陵辱、NTRなどは一番最初に注意書きしておいてくれればある程度は問題ないけどな
NG登録して見ないように出来るから
538名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 15:38:35 ID:xs/rGnhG
>>537
それが一番良い。

いきなり何の説明もなしに投下されてて読み進めたら
実はグロだったって言う対人地雷は恐ろしい事になるから勘弁
539名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 17:23:07 ID:DHlziGbJ
作者×の場合はNG以前の問題だけどな
それは単なる妄想の書き連ねであってもはやSSですらないだろとツッコミたい時がある
540名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 17:53:45 ID:xs/rGnhG
>>539
もうそこまで来るとネタの一種だしな
541名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 21:24:47 ID:i27APPof
作者x樹か作者x絶稟ならキニナラナイ
542名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 22:04:06 ID:DHlziGbJ
気になる気にならない以前にそれは投下が禁止されとる
543名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 12:26:35 ID:+jlxSVug
保管庫って今どうなってる?
544名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 14:08:40 ID:xct9Zau6
保管庫?
>>1
エロパロまとめなら管理人逃亡で更新停止、次スレからはテンプレに入れなくてもいいような状況
総合まとめなら普通に今でも更新中
545プリムラ最高:2007/06/26(火) 16:21:46 ID:Te5UgAG8
プリムラ保守
546名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 11:38:58 ID:57w0LCkH
ここの過去ログや保管庫のSS読んで、質の高さに驚かされたよ
桜救済を考えながらオリキャラ使った話書いてた自分が恥ずかしい
547名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 03:26:26 ID:D9897F/A
自サイトなら文句は言われないけど2chに貼る場合オリキャラはけっこう嫌われるからな
548名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 09:42:45 ID:v99riJAJ
極まれに細々とその手の趣旨のスレが生き残ってるという稀有な例もあるけどね
549名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 08:51:42 ID:YoYrOJHT
新規投稿マーダー?
550名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 16:37:14 ID:xpHsXVi1
>>466
もっともすべての作品に対してそういうわけでもないがオリキャラが主人公にかわりヒロインとくっつくのは気に入らんが。特に自分の好きな主人公なら尚更。主人公の立場はどうなるのだ?
551名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:28:51 ID:/TIprB8U
>>548
ふたりエッチのエロパロスレなんてほぼNTRオンリーのスレと化してるしなw
まぁオリキャラとかクロスオーバーとかは上手くやらないと単なる自己満足になるよな…
552プリムラ最高:2007/07/02(月) 17:10:18 ID:LwxMK01a
プリムラ保守
553プリムラ最高:2007/07/04(水) 13:10:29 ID:pN22h5tC
プリムラ保守
554名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:42:39 ID:kciDL6Os
>>552-553
御苦労さんw
稟×ネリネものができたので投下したいと思います。プリムラでなくてすまん。
途中多分「ん?」とか思うところがあると思いますが、とりあえず最後まで読んで頂けると嬉しいです。
555ネリネの新妻だいあり〜!? 1/4:2007/07/04(水) 13:44:11 ID:kciDL6Os
ageちゃった、ごめん


ピンポーン……!

部屋に鳴り響いたインターフォンの音に、少女の耳がぴくりと動く。
少女は壁掛け時計をちらりと見やり、その針が指し示す時刻を視認すると思わず表情を綻ばせた。
慌てて濡れた手をエプロンで拭うと、ぱたぱたと軽快な足音をたてながら玄関へと急ぎ、施錠された扉の鍵を開け放つ。
少女の胸中に浮かぶのは純粋な喜びの感情。
自然と浮かんでしまう笑みを隠すことも無く、両手を組み、扉が開かれることを今か今かと待ち続ける。
そうして一拍置いて扉が開かれると、少女の視界に一人の男性の姿が映った。
その男性は澄んだ穏やかな瞳が特徴的と言えば特徴的な、なかなか整った顔立ちをしているものの、だがそれでもどこにでもいそうな感じの背広姿の黒髪の青年だった。
その青年の姿と彼の浮かべる微笑みに、少女はまるで花開いたかのような満面の笑みを浮かべ、我慢できないとばかりに青年に飛びつき、しがみつくようにして抱きついた。
「…ただいま、ネリネ」
「…はい。お帰りなさいませ、稟さま」
少女―ネリネの突然のダイブに面食らう青年―稟ではあったが、すぐに苦笑と共に自らもネリネの小柄な身体を優しく抱き返す。
ネリネは稟の広い胸板に顔を埋め、その温もりと香りを自らに擦りつけるように何度も何度も頬擦りする。
稟も同じように少女の長い髪に顔を埋め、心行くまでその感触と香りを楽しむ。
そうしてしばしの抱擁を楽しんだ後、二人はどちらからともなく視線を絡ませると、そっとその唇を重ねさせた、
「…ん…んぅ…っ……ふぁっ…はぁ…っ! ……稟さま、お食事にされますか? お風呂にされますか? それとも…」
名残惜しげに体を離したネリネが頬を染め、どこか期待するように潤んだ瞳のままそう問いかけてくる。
稟は思わずごくりと唾を飲み込むものの、照れたように頬を掻きながら苦笑しつつ口を開いた。
「…あ〜、うん、そうだな。それじゃまずはご飯をお願いします。凄く腹減ってるんで…」
「はい。すぐに準備しますね」
稟の答えにネリネはにっこりと微笑むと、軽快な足取りで台所へと向かうのだった。
556ネリネの新妻だいあり〜!? 2/4:2007/07/04(水) 13:45:19 ID:kciDL6Os

流れる水音と共に微かに聞こえてきた優しい旋律に、稟はふと視線を手元のカップから上げた。
背広を脱ぎ、ネクタイを緩めてリラックスした様子で食卓の椅子に腰掛ける稟の眼前、キッチンの流し台に洗い物をしているネリネの後ろ姿があった。
ネリネは上機嫌らしく、ゆっくりと身体を揺らしながら鼻歌を歌いながら食器を洗い流していた。
楽しそうなネリネの様子に稟も目尻を下げて微笑みを浮かべると、食後のお茶を啜りながら黙ってネリネの後ろ姿を眺め、その優しい旋律に耳を傾け続けた。
「…〜〜♪ 〜〜〜♪」 
腰近くまである長い青髪とすらりとした足を隠すロングスカートが、揺れるネリネの身体と共にふわりふわりと舞う。
春風に踊る蝶を思わせるその光景に思わず見入ってしまう稟。
「……? 稟さま、どうかされましたか?」
稟の視線に気付いたネリネが照れたようにはにかみながら問いかけてくる。
「…い、いや。何でもないよ。ちょっとぼうっとしてただけ」
顔を赤くさせながらそう答える稟。
『ネリネに見とれていた』とは気恥ずかしくてとても言えなかった。
言えばネリネは喜ぶだろうが、さすがにそこまで軽い台詞をぽんぽん吐ける性格では無かった。
「そうですか? ……ひょっとして私の料理がお気に召さなかったんじゃ…?」
「そんなことないよ! 料理は凄く美味かったよ!」
暗い表情で俯いてしまったネリネに稟は慌ててフォローに入る。
「…本当ですか?」
「ああ、本当に本当。…確かに以前は違う意味で凄い料理だったけどさ、今のネリネの料理は本当に美味しいよ」
「あ、あの頃のことは言わないでくださいぃ…」
かつてのネリネの手料理を思い返し、苦笑しながら呟く稟に恥ずかしそうに俯くネリネ。
そんなネリネの様子に稟は思わず吹き出してしまった。
「稟さま、笑うなんてひどいですぅ。あの頃のことは本当に恥ずかしいんですから…!」
「あはは、ごめんごめん!」
どこか甘えるように稟を咎めるネリネに笑って誤魔化す稟。
「でも、本当に料理上手になったよ、ネリネは…」
「…必死に頑張りましたから。…稟さまの為に、稟さまに喜んでいただきたい…って」
「うん。ありがとうな、ネリネ」
稟は感慨深そうに何度も頷き、そう言ってネリネに微笑みかけた。
そんなやりとりの後、再び洗い物に戻るネリネ。
稟もまた洗い物をするネリネの後ろ姿を黙って見つめていた。
だが、しばらくしてふとネリネの手が止まる。
どうかしたのかと首を伸ばして横からネリネの様子を伺う稟。
ネリネはじっとある一点を見つめていた。
自らの左手、その薬指に鈍く輝く銀の指輪を、とても嬉しそうに、とても大切そうに、そしてとても幸せそうに。
「………ネリネ…」
気付けば稟は後ろからネリネを抱きしめていた。
そのままネリネの左手を自らの左手で優しく包みこみ、自らの薬指にも輝く同じ指輪を二つ並ばせる。
始まりも終わりもない、完全な永遠を表すといわれるリング。永遠の愛を示すその証をじっと見つめる稟とネリネ。
「………稟さま…」
そっと自分を見上げてくるネリネに稟は黙ったままネリネを見つめ返し、ただ抱きしめる腕に力を込めた。
ネリネの紅い眼差しに拒絶は一切無く、言葉は無くとも稟の全てを受け入れると伝えてきていた。
そっと瞳を閉じるネリネに倣い、稟も瞳を閉じて顔を近づけていく。
そうして、二人の距離はゼロとなった。
557ネリネの新妻だいあり〜!? 3/4:2007/07/04(水) 13:46:23 ID:kciDL6Os
「…んむっ…んうっ! んふぁ、ぁぁ、り、稟、ひゃ、ま、ぁぁ…」
ぴちゃぴちゃという水音にネリネのくぐもった声が混じる。
重なり合わせた唇と掌、繋がり合った視線から伝わってきた愛しさに、優しいキスはすぐに激しいものへと変わり、稟とネリネは場所を変える事もなく、キッチンで愛し合い始めていた。
舌を絡ませあいながらネリネの胸元、エプロンの内側へ背後から両手を差し入れ、ブラウスの上から豊かな乳房を揉み続ける稟。
両掌に感じられるたっぷりとした弾力ある感触を思うがままに味わうべく、寄せ上げてみたり、むぎゅっと鷲掴みしてみたりする。
そのたびに身体をびくびく震わせるネリネ。
「服の上からなのにこの反応…。ネリネは相変わらず胸、弱いな。そんなに気持ち良いか?」
「…あぅ…そんなこと、聞かないで下さいぃ…」
頬を染め、瞳を潤ませ、だが稟と目が合うと恥ずかしそうにそっと視線をそらせる。
何度身体を重ねても変わらずに初々しく可愛い反応を見せるネリネに稟は早くも挿入したい思いに駆られたものの、それをぐっと堪えるとネリネのブラウスのボタンをいくつか外し、その隙間に右手を滑り込ませた。
熱を帯びた肌のしっとりとした感触にネリネの興奮を敏感に読みとると、それらを倍加させてあげようとブラをずらして直接ネリネの乳房に触れる。
「…もう乳首固くなってるな」
「や、やあぁ…。言わないで下さい…」
とろけるかのように柔らかく、それでいて張りのあるむっちりとした重量感ある塊をぐにぐにとやや乱暴に揉みしだきながら稟が囁くと、ネリネは羞恥に真っ赤になりながら首を振る。
だがその言葉とは裏腹に、ネリネの乳首は稟の囁きを受けるたびにその固さを増し、稟の掌とブラウスをツンと押し上げていた。
「それに、こっちも…」
そう言いながら左手を下腹部へと向け、スカートをたくし上げてショーツ越しにネリネの最も大事な部分をまさぐりだす。
「はぅんっ! り、稟さまぁ…!」
睫毛を震わせ、背筋を反らせるネリネ。
何度か指を上下に往復させて軽めの刺激を与えてから、徐々に中指をぐりぐりと押し込むようにして強めに秘所を攻めだすと、ネリネは早くも甘い悲鳴をあげて反応を見せだす。
瞬く間に染みを広げだしたショーツに稟は満足気な表情を浮かべ、ショーツの中に左手を潜り込ませた。
「ネリネのここ、熱い…」
柔らかな恥毛を優しく掻き乱し、割れ目の中へと指を沈み込ませると、にちゃっとした液体と共に熱い肉の蠢きを感じ、感嘆する稟。
「はぁ…はぁ……はぁ、ぁぁ…」
熱い吐息を漏らすネリネの頬に稟は軽く口づけると、秘所への愛撫を始め同時に胸への愛撫も再開させた。
ネリネの濡れそぼった膣には稟の中指が第二関節まで突き入れられ、激しく抜き差しされてぐちゅぐちゅと音をたて、ぎゅっと握られた乳房はその形を厭らしく変え、固く尖った乳首は何度も稟の指で搾られ、嬉しそうにピクピクとひくつく。
「…ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ、稟さまっ、稟さまぁっ!!」
「………ネリネ、イきたい?」
切羽詰まったように声をあげるネリネに稟は耳元に口を寄せ低い声で囁く。
一見冷静に見える稟であったが、実はキュウキュウと指を締め付けてくる膣肉の感触などに呼吸は既に荒く、無意識に股間をネリネの尻に押しつけていた。
「…はいっ! イきたいっ! イきたいですっ! 稟さまぁっ、イかせて下さいぃっ!!」
秘部と乳房から発生する快感と、稟の荒い吐息、そして尻に感じる固いモノの感触に全身を熱くさせ、ネリネは涙を浮かべて何度も頷く。
「ああ、イっていいぞ、ネリネ。ネリネのイってるとこ、見せて」
「…はぁんっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ…、………ぁぁぁああああ……っっ!!」
許しの言葉と共に、稟の手がそれまで敢えて触れずにいたネリネの最も敏感な突起を抓んで押しつぶしだすと、ネリネはそれまでより一オクターブ高い声で喘ぎだし、数秒の後に身体をピンと弓なりに反らし、絶頂を迎えた。
「………気持ち良かった?」
「…はぁ…はぁ……はい…とっても、気持ち良かったです…」
荒い息をつき崩れ落ちそうになるネリネを支えてやりながら稟が囁くと、絶頂の余韻に浸りながらもネリネはこくりと頷き、稟にもたれ掛かってきた。
「そっか。じゃあ次は一緒に気持ち良くなろうな? まずはお風呂に行こっか?」
そう言うと稟はネリネをお姫様抱っこで抱えあげると、風呂場へと向かっていった。
「…あああっ! 稟さまぁ! いいっ! 気持ちいいですぅっ!!」
しばらくして、風呂場にネリネの悲鳴が響き渡る。
この後、風呂場から寝室へと場所を変えつつ、ネリネは稟が満足するまでたっぷりと犯されることになるのだった。
558ネリネの新妻だいあり〜!? 4/4:2007/07/04(水) 13:47:21 ID:kciDL6Os





「………ぐすん。そんな風になりたいのに、これじゃあ…」
目尻に浮かんだ涙を拭うネリネ。
その眼前に広がるのは、
――炭化して異臭を放つドス黒い塊。
――産業廃水のような嫌な灰色をした液体。
――何故かブクブクと泡立つ白いゲル状の物質。
――床に倒れ伏して白目を剥き、泡を吹きながら痙攣する中年の男性。
――僅かに焦げ目の付いた、だが綺麗にふんわりと焼き上がった卵焼き。唯一上手く仕上がっているものの、周囲の物体が物体だけに却って異彩を放っている。
「こんなことじゃ、いつまで経っても稟さまのお嫁さんにはなれそうにありません…。…………いいえ、この程度で根をあげるわけにはいきません!」
キッと眦をつり上げるとネリネはお玉を握りしめ、煮魚を作るべく、鍋に火を点ける。
「稟さまのため…! 稟さまのため…! 稟さまのため…!!」
呪詛のように同じ言葉を繰り返すネリネ。だが鬼気迫るその雰囲気とは裏腹に、その動きはお世辞にも手際良くとはいえなかった。
「え、えと、ここでお醤油を…ああっ!? これじゃあ辛すぎ…そ、そうだ! コンデンスミルクで何とかならないでしょうか? …う゛っ、い、嫌な匂いが…!? こ、こうなったら、…えいっ!!」
パニックに陥ったネリネは掌の上に魔力の塊を生みだし、鍋の中へ放り込む。
すると、ぼんっという小さな爆発の後、鍋の中にはなんと煮魚が出来上がっていた。
「やりました! 形も崩れていないし色も匂いも悪くありません! 問題があるとすれば魚に目が一つ増えてしまっているだけです! …お父様! お父様!? 味見をお願いします!」
ネリネの言葉に床に倒れ伏していた長髪の男性が顔を上げ、生まれたての仔馬のような頼りない足取りで何とか立ち上がる。
「…………ふ、ふぁい? ネ、ネリネひゃん? ひょ、ひょっろ、まっれ…! ひょれ、にゃにか、まりょふをひゃんじるんりゃけろ…!? …………ぎょぴぁーーーーー!!??」
「ああ!? お父様のお顔の色が虹色に変化していく!? 大丈夫ですか、お父様!? …うう、また失敗ですぅ…。……ふえ〜〜〜ん! 稟さま〜〜〜〜!!」
ネリネの理想の日々が訪れるのは、まだしばらく先のことになりそうである。
559名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:48:15 ID:kciDL6Os
以上です。
これは当初ネリネスレに投下しようと思いながら書いていたんですが…、ふと気づいたらネリネスレ落ちてやんのorz
「ネリネたんハアハア」とか書くのはどうしても恥ずかしくてあまり書き込みはしてなかったんだけどちゃんと見てたのに…
というわけで慌ててエロパート追加してこっちに投下と相成りました。
560名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 16:24:35 ID:GTnQ1iBq
>>559
GJ!
そしてネリネたんハアハア
561名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 18:38:13 ID:hnqLyDs/
ネリネ可愛いよネリネ
562 :2007/07/04(水) 20:34:40 ID:DWkDpxYz
みんな、ゼルダの子孫だ。耳が尖ってるよ。萌えー
563名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:31:40 ID:3IZnsBLn
ネリネに萌えた。GJ!!
564名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:03:51 ID:GG6eFrVN
>>559
ナイース!
ネリネスレは残念だったね…。前、SS書いてた人かな?

未来の話しかと思ったら妄想なのねw
そして魔王様、毒味お疲れさまですw
565プリムラ最高:2007/07/06(金) 11:21:05 ID:ETTCCgu/
ないすSS!
また頼みますよ
特にプリムラを('

最後にプリムラ保守
566名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 22:38:39 ID:ttWx7eV7
ネリネSS素晴らしいです!!
ネリネのラブラブSSって意外に少ないので今後もお願いします!!
567エネル:2007/07/07(土) 01:41:56 ID:C3SFcrdj
『新しいお友達を紹介する!お父さんのお仕事の都合で今日から、このクラスに編入になった
プリムラだ』
プリムラです。みなさんは、魔界を信じますか?
『おいおい、なんだ いきなり。。キモイな君』
すいません!でも、私は、始めにこの話をしないと、
皆さんを驚かすから。。。
私は、魔界から、来たんです。
『なんだって、きもいいんだよ君。。ここは、学校だぞ』
でも、ほんとなんです。
ザワザワザワ
「なんか、またキモイ奴が、入ってきたな
ネリネの親戚じゃないか?」
「私、知らないよ あんなキモイ子。。。」
『とにかく、君、キモイんだよ。そんな馬鹿げた事言っちゃう子は、罰として
先生の黒くてイカ臭いチンポでもしゃぶってなさい!!』
先生、私ほんとに魔界からきたんです。
「あらあら、まだ言ってるよ、先生、みんなで、お仕置きしちゃいましょうよ」
『じゃあ、今日の一時間目の授業は、”正しい、中出し”を勉強しましょう。』
はーい、先生。
「まず、ドリル チンポの土見、前に出てこい!
あと、時雨 お前もだ。
時雨は、チンポいじりの癖があるからな!!
まず、こいつらが、お手本を見せるから、」
はーい先生。
稟「亞沙 俺のドリル舐めてくれる?」
時雨「うん、あ、あ、あつい、稟君のドリル凄くアツい!!お願い、早く入れて!」
稟「入れるよ。急がば突っ込め!!!」
時雨「はひっ、はひっ』
ドッピュ。。。。
終わりよければ、逝って良し!!
先生『NEXT!!』
良し、今度は、みんなで、プリムラを犯しちゃおおおお!!!
プリムラ「私、マン◎ないんです。宇宙人だから!!」
はあ、なに言ってるんだよ!!じゃあ、しょうがないなー、
罰として、みんなの精子ごっくんしろよ!!
プリムラ「きゃああああ 助けて、」
助けを呼んでも、誰もお前を助けては、くれないさ!!
嘘をついた償いだ。償え!!豚野郎!!
プリムラ「助けて!!」
ネリネ「待って、私が、代わりに皆さんの精子をごっくん致しますわ!!」
プリムラ「ありがとう ネリネ 私、魔界に帰ります。あとお願いね」
はあ、魔界?馬鹿じゃん。そんなの最近ゆーこりんでも、言わないぞ!
っうか、帰れる訳ないじゃん、君これから、俺らが卒業するまで、
中出しマシンだからさ、(笑)よろしく!プリムラちゃん。
ほら、ピルちゃんと飲んで! ハラむと面倒だしな。
しっかり、俺たちの欲求解消の道具になってくれよ!!二人とも。
めでたし、めでたし



568名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 02:22:49 ID:I5yTDPhv
つまんね
569名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 03:26:40 ID:6lL8SM0g
>>568
激しく同意
570名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 07:29:44 ID:4NAm7+Lk
訳が分からんかったw
571名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 12:52:29 ID:JTanJYip
・・・なんだこれ
572名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 02:26:39 ID:troPOmiz
なにやりたいのかさっぱりわからんな。

まぁ、見なかったという方向で。
573名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 04:53:46 ID:m+A8i1g/
ただの荒らしコテだからNGにでもしておくといいよ
574名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 14:40:48 ID:XmtrJvKi
>>562
ゼルダって。
エルフ耳なら何でもありじゃん(笑)
575名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 17:16:22 ID:3+4gSoe2
>>567さん、最高に良かったです。次回作期待してます。
今度は、楓編をお願いします。
576名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 17:19:05 ID:3+4gSoe2
>>565
me too
577名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 19:53:40 ID:wQbuWbLo
(゚д゚)



( ゚д゚ )
578名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 21:07:07 ID:pmSamAF4
こっち見んな
579名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 17:52:40 ID:IWapXrv3
>>567
ゲロゲロ。
最低。
580名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 18:31:37 ID:Ja8QyEzq
唐突だけど、一発ネタ

シア「うぅ〜、どうしよう〜」
楓「シアさん、どうしたんですか?」
シア「実は…近頃雨が続いたせいか家に籠ってたらおなかの周りにちょっとお肉が…。雨は好きだけど外で体を動かせられないのが困るっす〜」
プリムラ「………私も」
シア「カエちゃん、何か良い方法ないかなぁ? 早くなんとかしないとこのままじゃ稟くんに嫌われちゃうよぅ〜」
プリムラ「………ワンモアセッ?」
楓「リムちゃん、あれは実は大変らしいですよ。…そうですね、そういうことなら私の家に乗馬マシーンがあるんで使ってみますか?  “お父さんが”、そう、うちの“お父さん”が買ってきたものなんですけど、あれなら乗ってるだけですし、室内でも出来ますよ?」
シア「ホントに? カエちゃん、助かるっす〜!」
ネリネ「みなさんどうしたんですか?」
楓「これからみんなで乗馬マシーンを使ってみようと思いまして…」
シア「リンちゃんも参加する? 稟くんに嫌われないようにダイエットっす!」
プリムラ「……乗馬」
ネリネ「…乗馬、ですか? …それならついさっきまで私は稟さまの上に乗って激しく揺さぶられ……い、いえ! その! なんでもありません…!」
シ・楓・プ「………………………………………」

その後しばらくの間、土見ラバーズ内で乗馬?が大流行したそうな…。


うん、ごめんよ。プリムラにワンモアセッを言わせたかっただけなんだ。
581名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 20:19:45 ID:sftsbhwX
ネリネの壮大な自爆吹いたw

ブートキャンプについていける人はいるんだろうか……
582名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 04:32:10 ID:WUeep97d
神王&魔王「さぁ!一緒に!ワンモアセッ!」
稟「…俺、やらないといけないんですかorz」

この二人なら持つな
てかネリネの自爆笑ったww
583名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 05:46:31 ID:2GrI4Sl4
>>581
ブートキャンプって本当は7日間集中プログラムじゃなくて1ヶ月掛けてやるプログラムだから
本場では普通についていける人多いだろうな
日本だと、運動何もやってない人はブートキャンプ始める前に、ついていけるようになるための
体力作りが別に必要とか言われてるけどね
584名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 12:51:24 ID:WdPwHaCs
シア、ちんちんブンブンだよ!!
585名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 19:15:36 ID:vgsA9Geq
>>583
1ヶ月を1週間って密度4倍なのかw
586名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 20:56:03 ID:4bSpf25H
>>585
いんや、単に休みいれずに
本来なら慣れてからやるはずのプログラムを前倒ししてやるってだけ
そしてマジできつい、みんなあれを嘗めすぎ
587名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 21:58:22 ID:vgsA9Geq
だから基礎体力が必要って日本じゃ言われてるのか。

しんちゃんとまー坊なら普通にこなしそうだなw
588名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 21:59:14 ID:WdPwHaCs
僕の名前は、土見 稟 探偵さ
589名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 02:58:39 ID:dRfPYFZu
江戸川コナンよりも榎木津礼二郎が真っ先に思い浮かんだ。

樹「あなたが、蜘蛛だったのですね」
楓「…はい」
590名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 22:29:03 ID:meuiIyMa
コナン=アーノルド・シュワルツネッガー
591アナル君:2007/07/13(金) 15:32:01 ID:75XZLfS8
『土見 稟、わいせつ行為で逮捕、主人公 ヨン様へ』
これからの、シャッフルはおばちゃんでも、萌えないとな。
楓『ヨン君、朝ですよ〜、起きて下さい。今日は、ヨン君の好きなキムチ汁よ〜』
ネリネ『ヨン様、サランヘヨ〜』
592名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 12:16:02 ID:EK21KpBs
>>590
その発想はなかったわ
593名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 22:56:52 ID:DDKTQbxq
暫く見ないうちに、書き込み増えてて嬉しいものだ
594名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 18:03:23 ID:Y336OADA
ネタやSSの投稿があると一時的に増えるだけで以前とレス量は全然変わってないだろうw
595名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 23:07:59 ID:BDmUdwTP
>>590
真っ先に『ターミネーター2』のラストが浮かんだ俺アホスorz
596名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 10:13:47 ID:pD9qkAge
コナン・ザ・グレートは名作
597名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 18:30:02 ID:9GukQt8n
おまいら、少しは保守しろよ
598保守ついでに小ネタ:2007/07/25(水) 17:36:41 ID:oWcO23TR
ある日の休み時間にて、
麻弓「…ふんふん。…ほぉ〜、なるほどねぇ〜」
シア「み、みんな! あ、あれ見て!? ま、麻弓ちゃんが本を読んで相槌打ってる!?」 
プリムラ「……て、天変地異の前触れ…!?」
ネリネ「わ、私、今日傘持ってきてないですぅ〜!!」
亜沙「傘なんかで防げるような生易しいレベルじゃないわよ!! きっと空から槍とか銃弾とかそんなのが、いや、きっと恐怖の大王クラスのものが落ちてくるのよ!」
シア「いや〜〜!! この若い身空でまだ死にたくないッス〜〜!!」
プリムラ「…うふふ、リコリスお姉ちゃん、もうちょっとでそっちにいくからね〜、あはははは〜…」
ネリネ「シクシク、こんなことになるなら稟さまともっともっと過激なプレイをして置けば良かったです…」
亜沙「…ボク達、きっと天国に逝けるよね? みんな、天国でも仲良くしようね…」
楓「み、皆さん、なにもそこまで言わなくても…。…ま、麻弓ちゃん? 何を読んでるんですか?」
麻弓「あら、楓。…土見ラバーズのみなさんはなんで泣いてるの? まあいいけど…。コレ? 雑学の本よ。色々なことや意外なことが一杯載ってて面白いのですよ〜」
楓「あ、そうなんですか? ……良かった、参考書とかじゃなかったんですね…」
麻弓「ん、何か言った? その他のみなさんもいつの間にか泣き止んでるし…」
楓「いいえ、何でもありません!! …た、例えばどんなことが載ってるんですか?」
麻弓「ん〜、例えばね、カタツムリって−120℃でも死なないんだって! 凄くない? 普通の動物は全滅しちゃうのにカタツムリだけは氷河期になっても生き残るらしいわよ。凄い生命力よね〜」
シア「そうなんだ〜! カタツムリって凄いんだね〜」
麻弓「ただ、−120℃になるとカタツムリのエサが無いんだって。『草木が無いから結果死にますね』だって!」
亜沙「アハハ、意味ないじゃない!」
ネリネ「クスクス、面白いですね。他にもあるんですか?」
麻弓「他? 他にはね〜…。え〜と、何々…『虎は発情期になると2日で約100回交尾する』だって」
シア「ふ、ふわ〜! ト、トラってすっごいんだね〜」
ネリネ「2日で100回…1日で50回…」
プリムラ「………………(絶句)」
亜沙「…あれ? でも、ボクらの知り合いに一人似たような人がいるような…?」
楓「い、いえ、いくらなんでもそんなには………いや、でも、もしかしたら…」
その場の一同(
                   r、ノVV^ー八
                 、^':::::::::::::::::::::::^vィ       、ヽ l / ,
                 l..:.::::::::::::::::::::::::::::イ      =     =
                    |.:::::::::::::::::::::::::::::: |     ニ= 絶 そ -=
                  |:r¬‐--─勹:::::|     ニ= 稟 れ =ニ
                 |:} __ 、._ `}f'〉n_   =- な. で -=
  、、 l | /, ,         ,ヘ}´`'`` `´` |ノ:::|.|  ヽ ニ .ら. も ニ
 .ヽ     ´´,      ,ゝ|、   、,    l|ヽ:ヽヽ  } ´r :   ヽ`
.ヽ し き 絶 ニ.    /|{/ :ヽ -=- ./| |.|:::::| |  |  ´/小ヽ`
=  て っ 稟  =ニ /:.:.::ヽ、  \二/ :| |.|:::::| |  /
ニ  く. と な  -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、  _,ノ/.:::::| | /|
=  れ.何 ら  -=   ヽ、:::::::::\、__/::.z先.:| |' :|
ニ  る と   =ニ   | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|'夂.:Y′ト、
/,  : か   ヽ、    | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::_土_::|  '゙, .\
 /     ヽ、     | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|:半:|.ト、    \
  / / 小 \    r¬|ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \


少し離れた場所で樹と談笑中の稟「…ん? …なんか失礼なことを考えられてるような視線を感じる。気のせいか…?」
599名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 18:47:37 ID:sRVYXgCH
wwwww
600名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 18:50:31 ID:jUPMcFor
保守ネタにツッコミたくはないんだが、キャラの口調がほとんど合ってないな
口癖などで無理やり該当キャラに見せてる感じが拭えない

ネタ的には悪くないんだが非常に残念だ
601名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 12:30:40 ID:/EnsS6fF
>>600
確かに…
少し改編するとらしくなるな

しかし、仙堂バロスwww
602名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 14:32:39 ID:NOTB0U5Q
プリムラとかただの基地外になってるしな
603改編してみた。反省は(ry:2007/07/27(金) 00:12:48 ID:6OGfJHC8
ある日の休み時間にて、
麻弓「…ふんふん。…へぇ〜なるほどねぇ〜」
シア「み、みんな!あれ見て!? まま麻弓ちゃんが休み時間に漫画じゃない本を読んでる!?」 
プリムラ「……天変地異の前触れ……?」
ネリネ「わ、私、今日傘持ってきてないんですが…」
プリムラ「……多分、そんな生易しいレベルじゃない……」
亜沙「ま、まさか空から槍とか銃弾とかそんなのが…、もしかしたら恐怖の大王クラスのものが!?」
シア「いや〜〜!! この若い身空でまだ死にたくないッス〜〜!!」
ネリネ「そんな…、こんなことになるなら稟様ともっともっと一緒に居れば良かったです…」
亜沙「…ボク達、きっと天国に逝けるよね? みんな、天国でも仲良くしようね…」
楓「み、皆さん、なにもそこまで言わなくても…。…ま、麻弓ちゃん? 何を読んでるんですか?」
麻弓「楓?…土見ラバーズの面々はなんで泣いてるの? まあいいけど……。
  コレは雑学の本よ。色々なことや意外なことが一杯載ってて面白いのですよ♪」
楓「あ、そうなんですか?参考書…、とかじゃなかったんですね……よかった」
麻弓「ん、何か言った? 他の皆もいつの間にか泣き止んでるし…」
楓「い、いえ、何でもありませんよ! …た、例えばどんなことが載ってるんですか?」
麻弓「ん〜、例えばね、カタツムリって−120℃でも死なないんだって! 凄くない?
   普通の動物は全滅しちゃうのにカタツムリだけは氷河期になっても生き残るらしいわよ。凄い生命力よね〜」
シア「そうなんだ〜! カタツムリって凄いんだね〜」
麻弓「ただ、−120℃になるとカタツムリのエサが無いんだって。『草木が無いから結果死んじゃいますね』だって♪」
亜沙「アハハ、意味ないじゃない!」
ネリネ「クスクス、面白いですね。他にもあるんですか?」
麻弓「他? 他にはね〜…。え〜と、何々…『虎は発情期になると2日で約100回交尾する』だって」
シア「う、うわ〜… トラってすっごいんだね〜…」
プリムラ「……1日で50回……」
ネリネ「本当の意味で野獣ですね…」
亜沙「…あれ? でも、ボクたちの知り合いに似たような人がいたような…?」
楓「い、いえ、いくらなんでもそんなには………その、でも、もしかしたら…」
その場の一同(
                   r、ノVV^ー八
                 、^':::::::::::::::::::::::^vィ       、ヽ l / ,
                 l..:.::::::::::::::::::::::::::::イ      =     =
                    |.:::::::::::::::::::::::::::::: |     ニ= 絶 そ -=
                  |:r¬‐--─勹:::::|     ニ= 稟 れ =ニ
                 |:} __ 、._ `}f'〉n_   =- な. で -=
  、、 l | /, ,         ,ヘ}´`'`` `´` |ノ:::|.|  ヽ ニ .ら. も ニ
 .ヽ     ´´,      ,ゝ|、   、,    l|ヽ:ヽヽ  } ´r :   ヽ`
.ヽ し き 絶 ニ.    /|{/ :ヽ -=- ./| |.|:::::| |  |  ´/小ヽ`
=  て っ 稟  =ニ /:.:.::ヽ、  \二/ :| |.|:::::| |  /
ニ  く. と な  -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、  _,ノ/.:::::| | /|
=  れ.何 ら  -=   ヽ、:::::::::\、__/::.z先.:| |' :|
ニ  る と   =ニ   | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|'夂.:Y′ト、
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少し離れた場所で樹と談笑中の稟は…
稟「ん? …なんかえらく勘違いされてる視線を感じる。気のせいか…?」
樹「気のせいだよ、稟(勘違いでは無いのかもしれないのが憎い…)」
604名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 16:27:48 ID:S4sCVXgd
根本的に亜沙のキャラに台詞が合ってないんだが、他は持ち直してるからとりあえずGJ
605名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 20:33:17 ID:6OGfJHC8
>>604
そうなんだよな…あんな辛辣な事を言うのは稟か樹位のもんだし
しかし、変えにくすぎたorz
606名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 10:21:30 ID:MU2OLBaQ
上の亜沙の言葉遣いってまるっきり頭の悪い今時のバカ女だしなw
607名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 15:36:29 ID:sT0VLk3U
結局過疎
誰か、ガシガシ書いてくんないかな…
608名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 18:34:41 ID:aPBbjsaU
保守
609名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 11:41:52 ID:cC3r8mff
保守って見るとなんか悲しくなってくるな
610名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 22:31:59 ID:RThYryL9
やはり、楓と桜の幼馴染丼のSSが無性に読みたくなったので
誰か書いて・・・・・w 
俺には二次創作SSを書く才能は無理w
一次創作なら書けるのだが、原作の雰囲気を崩さずに
物語を展開するのはメチャクチャ難しいっスw
611名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 22:36:34 ID:t5BII+Bf
>>610
職人からリクエスト要求がない普段はあまりやらない方がいいんだが、もう少し詳しいシチュや情景を希望しといたら?w
612名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 15:50:47 ID:Yd3zsrD2

613名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 18:52:48 ID:xpqsc3X7
>>611
でも詳しいシチュ書き込んだらそこまで出来てるんなら自分で書けよ!って突っ込み入れるつもりだろwww
614名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 19:30:38 ID:pRrBm8C9
貴様さてはエスパーだな
615名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 11:56:57 ID:qLoL1iiq
なにこの漫才www

>>610
書いてみなよ。
設定が決まっている分やりやすいと思うし。
616名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 16:48:40 ID:K2si3WXl
あまり細かい設定まで指定されると逆に書きにくいけどね
617名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 12:24:59 ID:CnCblg8S
楓と桜は親友同士ゆえに桜ちゃんに稟が奪われるかもしれない
不安を抱いている楓と

稟と楓と別の学校に進学してしまったために胸にぽっかりと穴が
空き、3人の楽しかった頃に戻りたいと思う桜に

よる楓と桜の幼馴染丼のSSは何か方向性が違うなwww

普通に浮気性の稟を楓と桜で監禁するのが一番いいかもしれん。
女の子による監禁はベタベタな新婚生活よりも甘い生活ですよ(多分な)
618名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 17:35:38 ID:ll5PtSXL
浮気性の稟ってのがありえないだろ
チクタクならまだしも
619名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 01:23:38 ID:ysxFvgIN
じゃあ、中学の頃に稟は二人とも好きになってしまっていたってのはだめか?
620名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 02:28:29 ID:ajXQlJJH
だめだな、稟の方から複数を好きになるなんてことはありえないでしょ
だからこそどのメディアミックスでも複数を好きになる描写はないし
明確なハーレムENDはなく誰かしら特定の誰かを彼女に選んでいるわけだし

ていうかそういうのはスクイズの誠と被るからやめてほしい
621名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 03:15:29 ID:Usj7t2ra
稟は自分から好きになるタイプではなく、好きになられて自分は誰を選べばいいのかと悩むタイプ
622名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 09:49:09 ID:GesEHCtG
しかし、幼馴染の楓と桜を両方から選ぶとなると
結局、二人とも付き合うかもしれないな・・・。
さすがにどちらかを振るなんて可哀想だろうw
623名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 12:42:08 ID:ysxFvgIN
>>620
っシアとキキョウ
624名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 16:05:13 ID:ysxFvgIN
よくよく考えるとそれもそれで違うか
すまん
625名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 16:31:48 ID:Usj7t2ra
>>622
結果なしくずし的にハーレムになるのと、最初から何人をも好きになってるのとは別物だろう。
626名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 16:41:44 ID:0Udz1rNB
稟は真面目だからな
627名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 22:57:59 ID:neG0gkpS
そんなことより稟の奴、引き締まったいいケツしてるよな
マジ、エロ過ぎる。
ブチ込みたいぜ!
628名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 02:18:33 ID:YY+2rb4D
ツッチーは美少女ゲームの中だったらかなりマシな部類だからな・・・。
外見も性格も。
629名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 12:01:46 ID:6i3ijvCV
オッパイ先生の搾乳プレイはどこで見れますか?
630名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 17:12:57 ID:dmIp4Fks
稟は後の無い生活環境で一番大切だった人からの虐待を受け続けた男だからな
好きで居続ける事に腐心して特化して壊れたせいか好かれるという事柄に対して麻痺して淡白になってるよな
631名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 10:16:52 ID:L3TbNHo8
つまりその壊れたところを直すには逆療法!
後のない生活環境に放り込んで好かれさせ続ければいい!
よし諸君、ハーレムだ。
親王魔王も及ばぬ超越者に土見ラバーズごと監禁させよう。
これこそでうすえくすまきな!
632名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 23:43:29 ID:l4jWZgmz
空鍋楓に逆レイプされる展開とかキボンヌw
あの壊れた楓なら稟を優しく癒してくれるはずwwwww
633名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 23:52:13 ID:aoRUOnVx
荒れたことがあるから却下
634名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 15:06:21 ID:MznQX3wY
保守
635名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 00:20:27 ID:9l2FF7t/
プリムラ保守
636名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 21:29:02 ID:0ao3V7TB
リアリアのドラマCDでは、桜が楓に宣戦布告(?)してるよね。
そう考えると、楓×桜×稟のイメージは難しくないような・・・。

ただ、桜が稟への想いを再確認してるのが『楓の記憶世界内でのH』だしなぁ・・・
(ドラマCD内での桜のモノローグより)


18禁作品をベースにしてのSSがNGなら、ここでは無理かな・・・。

一応、5章完結で1章途中までは書き始めたのだけども。
637名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 21:33:40 ID:lMl1lxMB
>>636
> 楓×桜×稟のイメージは難しくないような・・・
上での議論の事を言っているのなら、稟の方から複数の女性を好きになることが難しいと
言われているのであって、誰も楓×桜×稟の構図が難しいと言っているわけではない

> 18禁作品をベースにしてのSSがNGなら
新規の人?
それにしたってテンプレ見るくらいはしなさいな
638名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 23:27:59 ID:w9zto99X
そもそもSHUFFLE!って18禁作品じゃ・・・。
639名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 02:01:55 ID:/ol7kO2s
この板は一般向け作品のエロ創作をするための板であって
実際のところ18禁作品の創作は板違いだからな
まぁそんなローカルルール知ってる人間であるならテンプレ
くらいは確認してほしいけど
640名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 12:37:00 ID:UTDGS8dc
どうでもいいから取り敢えず書いて欲しい
641名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 16:24:26 ID:BNszOrVo
書き手だからって何やってもいいという事はないし
どうでもいいという事はない。
642名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 19:57:40 ID:liT2hcEF
そして過疎化してゆく・・・
643名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 00:44:12 ID:9Q5XZjtY
もともと過疎っているしそんな頻繁に投下があったわけじゃないけどね。
644名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 19:16:27 ID:0uAm5PRR
稟ってハーレム作ったらどの順番でヒロインを抱くんだろう。
645名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 20:29:01 ID:Ce8nMEtw
俺は幼馴染丼で我慢するので、後の奴らはおまえらにくれてやるさ
646名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 01:40:00 ID:+/CYUjQ2
>>644
最初は乱交で、次からはヒロイン同士で決めた順番だろうな
稟から決めるってことはないだろ
647名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 04:50:03 ID:Rq28dlhi
例えば魔法とかで理性が無くなった場合、誰を最初に襲うだろ?
楓は最初か最後かかなあ。
648名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 05:11:46 ID:aqX01qcE
理性失ってるのに誰からもないだろう。
通常なら一番近くにいる相手や逃げ遅れた相手だろうがSHUFFLEの場合は
逆に自分から襲われに来るだろうからやっぱりラヴァーズが決めた順番だろ。
649名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 22:54:12 ID:SGV+ji0e
だな、理性失ってるのなら誰を襲おうがそれは稟の意志じゃないわけだしな
650名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 01:40:44 ID:wdC17/Cz
稟に一番先に襲ってもらおうって攻防がラヴァーズ内で勃発するわけか。
で、たぶんプリムラあたりがちゃっかりとその攻防の脇をすり抜けて稟に抱きつくって感じかな。
651名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 06:49:25 ID:aEOnuDub
何故だろう、ほられてる緑葉の姿が浮かんだ
652名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 08:10:38 ID:0XUcKTky
801禁止なんだからそういうのは書き込まずに思い浮かべるだけにしとけ
653名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 09:01:59 ID:R2RpxEUi
そして結局誰も書かない、と
654名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 10:47:45 ID:fe6PZsLe
>>653が書けば無問題
655名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 16:29:11 ID:R2RpxEUi
悪いが俺は書けない…。ちょっとした事情でね。
だけど他人が書いたのは読んでみたいなー、なんて他力本願な事考えてました。
サーセン…
656名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 05:34:23 ID:CRSJXt6W
ちょっとした事情も何もただの読者でSS書けるようなスキル持ってないだけだろ、他の皆のように
657名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 18:15:29 ID:g34TZhbb
保守
658名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 23:48:06 ID:AcRt654U
なぜ君達は乱交ばかり期待する?
659名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 00:04:40 ID:VwCuman1
>>658
興奮するからさ
660名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 01:11:59 ID:x2Uytw1O
ageてる辺り本気に聞いてるわけじゃないんだろうが
マジレスするなら、FD含めてゲーム版にハーレムエンドがない影響だろ
ハーレム要素がありながらそれがないという状況は、よりハーレムを渇望させる要因になってるし
661名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 09:05:13 ID:29sJBPvT
書き込まないと落ちるとはいえ
雑談だけで埋まっていくのも悲しいものがあるな
662名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 21:56:34 ID:kY7bej7L
そろそろ投下があってもいい気がする
663名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 00:26:59 ID:gb4/qmId
SS期待あげ
664名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 09:39:16 ID:dbzDKlOj
職人降臨期待さげ
665名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 12:59:39 ID:cavD+06v
暇潰しに投下します。










シア「何故?ネリネちゃんとプリムラちゃんとばかり!!するっすか」

凛「それは・・・」



シア「それは・・・!!」




凛「一回で二度おいしいからだ」




シア「・・・・・・」




凛「一回で貧乳と巨乳が味わえる」




ネリネ&プリムラ「ポッ」




シア&楓「貧乳になりたい」




亜沙「巨乳になりたい」
666名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 13:25:12 ID:tFtRC0PS
>>665
乙です。
ただ、以下の所を直せば良くなると思います。
凜→稟(但し、みなさんよく変換ミスしますのでお気になさらずに)
シアの台詞の中の…
ネリネちゃん→リンちゃん
プリムラちゃん→リムちゃん

自分が思いついたのは以上です。
でも短くても面白かったので又投稿をお願いします。
667名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 15:29:58 ID:cavD+06v
>>666ご指摘、感謝します。
それと暇とネタが思い付き次第投下させていただきます。
668名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 02:53:40 ID:9XHoEEbt
職人を大事にしたい気持ちはわかるが正直これはつまらないとは言わんが面白くはないだろう
呼称という一番基本的な間違いを犯している上に笑いどころのない普通のネタだし
669名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 03:34:28 ID:TuPVJEk8
ネタ以前の問題で、
> シア「何故?ネリネちゃんとプリムラちゃんとばかり!!するっすか」
これは明らかに日本語がおかしい。
呼称の間違いもそうだが、疑問符と感嘆符がありえない場所に付いてるし。

> シア&楓「貧乳になりたい」
これもありえない。
作中での事を考えたら、二人とも巨乳になりたいとは言うかもしれないが貧乳になりたいとは言わない。

稟の言動には敢えて目を瞑るとしても、>>667がSHUFFLE!について知らなさすぎるのが致命的。
ネタだからといっても適当にキャラを組み込めばいいというものでもない。
そのキャラならありえるという行動をさせてこそネタが生きてくる。
670名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 11:42:23 ID:+Uw6bEww
まぁ、あまり苛めてやるな
今回の事を踏まえた次回に期待しようではないか
671小ネタ:2007/09/13(木) 02:20:29 ID:Tu1MsfVE
「なあ、樹」
「どうしたんだい、稟。まるで『俺はシアたちに相応しい男とは思えない……だが緑葉樹という男になら!』と言わんばかりの思い詰めた雰囲気で――」
「前半部分になら若干同調してやってもいいが後半部分は俺の存在をかけてでも全否定してやる」
「ああそうかい……それで、実際の用はなんだい?
昼食が終わってあとは午後の授業開始を待つばかりの、気分が高揚から倦怠を経て憂鬱へと変化する俺様的ナイーブな時間帯にナンセンスな話題はご免こうむるよ」
「何を言いたいのか毛ほども理解できないがそんなに愉快な話題じゃないことは確かだな」
「まあ言ってごらんよ。普段他人に振り回されてばかりの稟が――おっと、良いあだ名をを思いついた。『他人に振り回されて馬鹿稟』なんてどうだい?」
「後半がどっかの半分がやさしさで構成されてる風邪薬みたいに聞こえるからやめろ。つーか名前とかぶってる助詞に悪意がこもっている気がするんだが」
「気のせい以外の何物でもないからそれ以上の深読みはしない方が吉だね」
「……まあそれで本題だけども」
「やっとかい。まったく話の脱線にもほどがあるね。稟のダイヤグラムがどれだけ乱れようと構わないけれど俺様のそれは日ごとに秒単位で定められているんだからさ。
例えそれが学生同士の何気ない歓談といえども話の筋はきちんと通すべきだと思うよ」
「麻弓の名前なんだけどさ」
「ワールドクラスもびっくりなスルーっぷりに俺様のテンションはフリーホールさ」
「……あいつって名前のあとに『=タイム』って付いてるだろ? あの意味ってなんだ?」
「何かと思えば話題の種は麻弓の名前なのかい? 稟、時間はもっと有効に使うべきだよ。名前に疑問を持つにしてもそこはカレハ先輩に目を付けるのが俺様的ベストチョイスだね。
なぜ開門以前に神界で生まれた方に『枯葉』という日本語で名前をつけたのか、それとも神界には同音異義なまったく別の『カレハ』があるのかなど――」
「ああ知らないのか。ならいいや」
「まあ早合点はよしなよ、稟。俺様はただ、このアンニュイでノスタルジックなひと時を麻弓のトークなんかでブレイクしたくなかっただけさ」
「何、お前ルーリスペクトなのかもしかして」
「麻弓の『=タイム』についてだけどね」
「ああはいはい」
「詳しいところは本人に聞くのが手っ取り早いんだろうけど、そんなことあいつに聞こうものなら
『ぷっ、なーに。緑葉くんてばそんなこともわからないの?』
的な嘲笑とそれに付随する根も葉もない俺様に対する罵詈雑言が容易に予想できるからまず俺様的解釈をするとしよう。納得がいかないようならあとで麻弓に聞いてみてくれ。稟ヒトリで」
「いくらなんでもその麻弓人物像は幼馴染としてどうなんだ」
「恐らくあれは麻弓の生まれに由来するね」
「魔界生まれ、ってことか?」
「半分、いや三分の一ってところかな。ただの魔界出身者ならつかないね。リンちゃんや魔王さま、それに公式に名前が公表されていないけれどその他の魔界出身者にもいないだろ?」
「公式とかいうな。……そういえばそうだな。俺も魔界出身者は知ってるのはバーベナ内くらいしかいないけど確かにみんな名前だけだ」
「だろ?」
「じゃあなんで麻弓は?」
「恐らくだけど、ハーフってところに原因があるね。その起源がいつか知らないけれど、まったく違った世界の人間二人が子を成したんだ。
当然、各々の世界には各々の名前のつけ方がある。
人間界だってこの国にこそないけれど他の国では宗教や歴史的な理由から個人が三つや四つ名前を持ってるところだってあるんだからさ。
きっと妥当なところで人間界名、恐らく麻弓が生まれた地域は日本からの迷途者の子孫がいたんだろうね、と魔界名の二つを付けたんじゃないかな。
それがいつの間にか習慣化したんだろうね」
「なるほどな」
672小ネタ:2007/09/13(木) 02:21:20 ID:Tu1MsfVE
「しかしね、稟。麻弓の名前に関してだけは俺様はもうひとつの解釈を持っているのさ」
「へえ、なんだよ」
「そう、あれは英和辞書を何気なく捲っていて『equal』の原義を見つけたときだった。その瞬間、俺様の脳はまさにあいつの名前にぴったりの解釈を導き出したのさ!」
            (イコール) (タイム)
「すなわち、『麻弓・(胸が)平らな・ちょ、ま!』! どうだい、稟。これぞまさにあいつに相応しい――」

「みーどーりーばーくん」
「俺様の後方から不穏などというには余りに禍々しすぎるオーラが降り注いでいるんだが、稟の目にはいったい何が映っているんだい?」
「もうお前の説明そのままを具現化したような話題の中心人物がまさにそこに」
「なるほどね」
「先に言っとくぞ、樹。五時限目の世界史だが、俺は紅女史に何を聞かれようとお前の所在については一切しゃべらんと」
「エターナルフォースブリザード以上の冷たさだね、稟。元はといえば君が話題にしたのが……て、まあ落ち着きなよ麻弓。
いいかい、婦女子が喜色満面で荒縄を振り回すなんて道徳的に問題があるとは思わないのかい?
少しでも自分が理性ある人間で理解されにくいだろうけども女性だと思われたいのなら――」
「問答――無用っ!」
「アッー!」

「なんだか誤解されそうな断末魔だな。しかし某大手サイト知恵袋で元ネタ確かめてた奴もいるってのはどうなんだ? しかも少し間違えて」
「……閃いちゃいましたっ!」
「おうっと、びっくりしたぞ楓。実はすぐ後ろにいたとか」
「ええ、会話文のみマジックの賜物ですね」
「書き手の横着だと思うんだが……で、何を閃いたって?」
「今日の御夕飯です。朝からずっと迷ってて、いっそアカシックレコードでも見ようかと思ってたんですけど今の麻弓ちゃんと樹くんのやり取りを見てたら思いついちゃいました」
「人間クラスのエビフライか……まずその大きさの海老を見つけることが困難そうだな。まず間違いなく一般には販売されてないだろうし。全記録書見るのと比べたらどっちが簡単だろうな」
「もう家に届いてると思いますよ」
「さよけ」


 了
673名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 06:58:07 ID:snbIx9QG
ハーレムとはどこまでのことを指すのでしょう?
リコリスと桜と紅女子とアイも含めたもの?
674名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 10:58:35 ID:YTinvCyC
>>673
基本的にはメインヒロイン全員(SHUFFLEではシア・ネリネ・楓・亜沙・プリムラの5人)と結ばれたもの。
べつに全ての女性キャラと結ばれる必要はない。
逆に言えばメイン5人が含まれていれば、後は誰を含めようがハーレムになる。
例えばメイン5人+麻弓、メイン5人+カレハ&撫子、メイン5人+セージ&亜麻、3つのパターンそれぞれハーレムと言える。
675名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 12:35:18 ID:Cyz5UFzz
カレハと撫子の組み合わせはかなりいいな。
676名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 01:49:28 ID:v0nw19Wu
>>673
とりあえず土見ラバーズはメインヒロイン5人(シア・ネリネ・楓・亜沙・プリムラ)と
SHUFFLE!内で限れば麻弓、カレハ、キキョウ、ツボミの9名。
桜はリアリアの登場キャラだが、元々幼馴染で稟に告白したことあるキャラだから
まぁ、どのルート通っても最終的にラバーズ入りしそう。

ハーレムなら>>674の言うとおりメイン5人が鉄板だが、
稟が複数のヒロインに手を出した時点でなし崩し的に残りの5名のラバーズもハーレム入りするのは確実。
あとは他の女性キャラだが、とりあえずリコリスはネリネと同一で存在できないから彼女は無理だと思う。
アイさんと撫子先生はハーレム物作るなら一応含めても問題ないんじゃないかな。
677名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 02:09:42 ID:lCqo39aX
可能性の話したらキリないんだし、メイン5人が含まれていればハーレムってしとけばいいと思うが
最終的にとかサブもとか言ってると話がややこしくなるだけ
678名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 05:21:38 ID:SFI/bGDB
アイさんはともかく先生は接点ない気が
679名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 13:29:32 ID:KZjpWdYp
>>671-672が完璧にスルーされてカワイソス。まぁ、小ネタだからだろうけど。

ちゃんと書けてるけど蛇足的なものが多すぎて読みにくいかな。
ってのが個人的な感想。
馬鹿稟はちょっとうけたw
680名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 21:55:26 ID:xB9TkOEP
>>677
ヒロイン達以外に誰を加えるかは作者次第だからな
676だと結局は女性キャラ全員入れないとハーレムじゃないとか思われそうだ
681名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 14:01:58 ID:YSWkgfMm
全員娶ったハーレム作るなんて余程の腕がないと出来ないだろうな。
登場人物の数が多いほどまとめにくくなるし。
682名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 22:11:56 ID:GnefFEmU
とりあえずヒロイン5人のハーレムものは見たいな。
683名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 15:29:49 ID:VjyeZvwN
何回かにわければたとえ最大12人のラバーズでもかけるだろうけどそれは
だめなの?
684名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 15:34:58 ID:OgrJ36el
>>683
某スレの17P氏を思い出した
685名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 15:35:10 ID:rYHuud44
駄目ってことはないけど、分ければ破綻せずにちゃんと書けるってものでもないぞ
あともしキミが書くという趣旨の質問なら余計に不安だ、本来漢字で書くべきところが平仮名な上にageてるし
686名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:16:11 ID:QJFkKI+l
>>683
無理に大人数取り扱って整合性の取れていない駄作になるよりは
自分の力で賄える人数を取り扱って良作にするのが最良だと思うが
そもそも大人数ハーレムを書いてくれという話じゃないし
687名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 11:33:35 ID:Z4DuqiDc
べつにかいたりはしませんよ。というかそんな腕ないし。
688名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 13:04:48 ID:2qqwaApb
書かないし腕もないのに12人書けるだろうとか勝手な事言ってたのかよ。
てかsageろろ。
689名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 12:41:48 ID:ELBx2X5S
これだけハーレムの話題で盛り上がったのに誰1人書こうとする者がいないとは・・・
690名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 22:44:04 ID:rLnPDMrt
前、話があったあった楓と桜のを書いてみようかと思うのだが話が纏まらず保留してる
面白く出来そうなのになぁ
691名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 16:52:14 ID:f8/zqpYG
ほしゅ?
692名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 11:37:02 ID:x7xLDAcD
紅女史×稟を書こうと思ってもなかなかまとまらん上、紅女史の小説はないから大変だ。
693名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 00:53:18 ID:RtVu2Vv6
ないなら先駆者になればいいっ!
694名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 14:55:34 ID:y3bb+hU8
撫子はリアリアであったように良く相談者から恋愛に変わっていくってのが一番まとめやすいかなぁ
695名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 19:39:52 ID:pqxMxP7X
確か過去スレでは短いけどあったよね。紅女史。
696名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 00:49:31 ID:KcX6mAZI
紅女史と稟のSSは個人サイトで知ってるけど、色々と難しいよなあと思わせる難産でした
出来れば酒が入って独身の悩みをこぼしつつ勢いでヤッホー♪ってのが
ありがちでも無理ない展開か、うーん
697名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 01:05:47 ID:zdFxcZbU
撫子先生のはちみつ授業
698名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 01:23:25 ID:aVG2B1Jk
酒の勢いってのは勘弁してほしいな
なし崩し的に結ばれても嬉しくないし、第一稟ならそんな勢いに身を任せないだろう
699名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 13:10:38 ID:uOowFrh5
へたれ稟なんていらない。
700名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 03:46:29 ID:o7JCLP3S
たまには黒稟が見たい
701名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 04:57:02 ID:EA1/stdc
黒稟だと物語が成立しないと思うんだが
それなら正義感バリバリのヒーロー稟とか見てみたい
702名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 06:34:33 ID:QZlJKj1m
結局言ってること一緒な気が…

まあ、俺も黒はあまり見たくないかな
703名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 14:33:14 ID:0OwwkRqv
ヒーローなら全員の問題を一気に解決してくれそうだなw
704名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 05:30:46 ID:l3bWMguf
きむたく?
705名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 13:14:55 ID:TV+9i8wX
木夢託
706名もなきエロファラオ:2007/10/12(金) 04:05:58 ID:JUW/g7KQ
とりあえず稟×麻弓出来上がったので落とします。

どうか盛り上がりますように………スレ容量怪しいけど
707名もなきエロファラオ:2007/10/12(金) 04:07:33 ID:JUW/g7KQ
10月のある日………

『稟、待たせたね』

不意に肩を叩かれ、振り替えれば、そこには何ら変わりない友人の姿があった。

『すまないな、樹』
『全く、女の子からの誘いならともかくあまつさえお前直々にデートのお誘いとはね』

樹はヤレヤレといった表情で続ける。

『で、俺様を呼び出したからには……まぁ、大体想像はつくけど。
大方、麻弓の事だろ?』
『さすがだな、樹………』

樹の表情が曇る。
その表情にいつもの軽い樹の姿はない。

『最近麻弓のヤツ………妙に俺を避けるんだ…』
『それは見ていればわかるよ。ま、俺様の見解は稟の考えてる事とはちょっと違うけどね』

樹の表情が一層険しくなる。
こんな表情の樹は見たことがない。

『避けてるのは麻弓じゃなくて稟の方だろ?』

なんでこいつはこうも人の確信をズバッとついてくるかな。
あぁ、このあとのセリフも予想出来るぞ。

『楓ちゃん達のことを気にかけてるんだろ?』
『そのとおりです、ハイ…』

いろいろあった末に俺は麻弓を選んだわけだが……楓達の手前、あまり見せつける訳にもいかずに麻弓との付き合いは平行線…いや、大きく湾曲し始めている。
708名もなきエロファラオ:2007/10/12(金) 04:08:21 ID:JUW/g7KQ
分かってはいた、だがやはり…祝福してくれたとはいえ、ずっと俺を慕ってくれていたのは事実………やはり傷つけるのは怖いものだ。

『もし稟が楓ちゃん達を傷つけるのが怖いがために麻弓を避けてるのなら、俺様は君を殴るよ』
『さぁ、殴れ!』
『わかりやすいね、顔に書いてあるよ』

樹がからかう様に笑う。

『いいかい、稟。どんな事情があろうとも君は麻弓を選んだ。周りもそれは分かっているはず。それなのに君が麻弓を避けてしまっては自分の気持ちを押さえて二人を祝福した彼女達は報われないよ』
『なら、俺はどうすればいい……どこに進もうと結局誰かが傷つくだけじゃ…』

そこまで言って樹が遮る。

『稟、女の子はね…思った以上に強いんだよ?彼女たちだって稟の事が好きで好きでたまらないはずなのにそれを押し殺して麻弓とのことを祝福してくれたじゃないか。ならそれに答えなきゃ彼女たちの思いが無駄に…それこそ傷つけてしまう結末だよ』

そうか、そうだよな。
俺が選んだのは麻弓だ。
なら麻弓を愛してやればいいだけの事。
そうでないと俺を最後まで慕ってくれたみんなに…なにより俺を愛してくれてる麻弓に失礼だよな。
709名もなきエロファラオ:2007/10/12(金) 04:10:05 ID:JUW/g7KQ
『すまないな樹、おかげで気持ちの整理が付いたよ。悪いな手間取らせて』
『気にするなって。麻弓からも同じ様な相談受けてたし』
『麻弓も?』

そうか、麻弓は麻弓なりに悩んで…

『そうそう、これ渡しとく』
『なんだこれは?』

樹から小さな箱をもらう。
開けようとすると。

『まった、これは麻弓と開けるように』

そういうと樹は振り返り歩き出す。

『ま、俺様は間違い大歓迎だけどな』

そういって手を上げる。



そうして今、自室には麻弓と二人でいる。
楓とプリムラは俺達を気遣ってくれたのか、買い物に出ると言って出ていったきりだ。

『あ、あの………土見君…?』
『その…なんだ、最近あまり構ってやれなかったから………』
『いいの、わかってる…楓の事もあるし』

そういって俯く麻弓。
正直、麻弓のこんなところが一歩を踏み出せずにいたのかもしれない。
無論俺もだが。

『まぁ、今日は謝罪とお詫びを兼ねて………、』
『ん………いきなりはずるいのですよ……』
そういって不意に麻弓の唇を奪う。
何度かやった行為とはいえ、恥ずかしい。
顔が赤くなるのが分かる。
麻弓だって同じはずだ。
710名もなきエロファラオ:2007/10/12(金) 04:10:47 ID:JUW/g7KQ
ふいにポケットの箱を手に取る。

『何なの、それ?』
『さぁ?樹がくれたんだが、二人で開けろって』

ガサガサとラッピングをはがすと…

『こ、これって………』
『今度エビフライなのですよ…』

コンドーム、と呼ばれる避妊具が小さなメモ書きとともに入っていた。

【間違いを犯しても、やることはきっちりとね☆】

樹、お前には失望した。

『ま、まぁ、こんなもの渡されたところで俺達にはまだ早………いっ!』

横を向けばそこにはなんと顔を紅潮させながら上目遣いで息を荒くしている麻弓さんがいるではありませんか!?

『あの………麻弓さん?』
『その…つ、土見君がどうしてもって言うなら………か、覚悟はできてる』

マジだ……麻弓さん、目がマジです。
幸い、まだ二人は帰って来てない……ここで逃げたら樹に相談した意味ないよな………。

『本当にいいのか?』
『うん………』
『嫌だったら言えよ………』

そういって俺は麻弓の唇を再度奪う。
少しずつ、ゆっくりと互いの舌を絡ませながら、その感触を確かめる。

『ん………ふぅ…ちゅ……あ…』

初めてのその感触にしだいに甘い声を漏らす麻弓。
711名もなきエロファラオ:2007/10/12(金) 04:11:48 ID:JUW/g7KQ
キスはそのままに、麻弓の胸元に手を這わせる。

『んむっ!……ぷはっ、そこは!』
『嫌か?やっぱり』
『そ、そういう訳じゃ………ただ、平たいだけのこんな胸…触ってもたいして……ひゃう!』

麻弓の言葉を遮るように手を動かす。
麻弓の体が震えてきた。

『いいんだよ、麻弓は麻弓だからな。それより……直に触っていいか?』
『土見君が…望むなら………』

返事ももらって麻弓の服に手を掛ける。
その肌は随分簡単に姿を現した。

『ブラぐらいつけようぜ……』
『ここまで小さいと逆にサイズがないのですよ………』

ということはこいつは常にノーブラか………いかん、これじゃ日常で意識してしまう!

『でも、これはこれでなかなか………』

そういって小さな突起に吸い付く。
麻弓はビクッと体をのけ反らせ、声をあげる。

『やぁっ!だ、ダメなのですよ!そこは弱くて………ひゃぁぁっ!』

ビクビクッと痙攣する体………まさか、

『麻弓………イッた?』
『はぅ〜………』

ぐったりと倒れ込んでくる麻弓を受け止める。

『まさか乳首いじるだけでイクとは……』
『うぅ〜、もうお嫁に行けないのですよ……』
712名もなきエロファラオ:2007/10/12(金) 04:12:37 ID:JUW/g7KQ
そういって顔を赤くする麻弓。
たまに見せるこの表情が俺の心をくすぐる。

『安心しろ、お前は俺が売約済みだ』
『むぅ〜………この麻弓=タイム、やられっぱなしは性に会わないのですよ!』

ふいに押し倒される俺。
麻弓がいそいそとズボンを下ろす。

『ま、まて!そこは………』
『問答無用!土見君の息子さんとご対面………ひっ!』

あぁ、俺の息子が天を仰ぐ。
いきり立ったソレを見た麻弓は驚愕の表情を浮かべる。

『お、大きい………入るのかな……ゴニョゴニョ…』

麻弓は俺の息子を手に取るとゆっくりと撫で始める。

『う………』
『気持ちいい…?』
『あ、あぁ……』

俺の反応を見た麻弓の表情が明るくなる。

『なら、出血大サービス………ん』

くっ…麻弓の舌が俺のモノを撫で上げる。
初めて味わうその感触に俺は思わず声を上げる。

『う……あ、ま、麻弓…反則………』
『その表情………かわいいのですよ♪』

そういってさらに激しくなる手と舌の動き。
こうなるともう俺の我慢は限界を突破する訳で……

『くぅ……出るっ!』
『あっ………』

盛大に顔を染める白い物に麻弓はうっとりしている。
713名もなきエロファラオ:2007/10/12(金) 04:13:23 ID:JUW/g7KQ
『土見君………私でイッてくれた……』

自身の顔にかかる白い物を指で拭いながら口に運ぶその色っぽい姿に見とれてしまった。

『ん………これが土見君の…』
『麻弓………』

俺は麻弓の肩を掴む。

『わかってるのですよ♪………優しくしてくれなきゃ…』

そこまで言って俺は麻弓を押し倒す。
もはやこのまま入れてしまおうかとも思ったが、やはり初めてというのは怖い物……正直、俺も初めてだから優しく出来るかどうかはわからない。

『できる限り……な…』

そういって麻弓のショーツに手を掛ける。
まだそんなに毛の生えていないそこはもう挿入るには充分すぎるほど濡れていた。

『は、恥ずかしいのですよ……』
『何を今更……』

かといって互いに初めてなのでしっかりと愛撫しておくことにする。
麻弓のそこに舌を這わせる。

『ひぁっ……』

麻弓の甘い声が部屋中に響く。
どんどん溢れてくる蜜の味に軽い興奮を覚えつつ、麻弓の反応を楽しむ。

『つ、土見……君……そこダメ…弱いのぉっ!』

ふいに赤く腫れた突起に舌を這わせた途端、麻弓の体が浮き上がる。

『ここ、弱いんだな』
『あぅ〜………』
714名もなきエロファラオ:2007/10/12(金) 04:14:27 ID:JUW/g7KQ
それでも俺は容赦無しだ。
弱いとわかったそこを重点的に責める。
舌でなぞりあげるたび、ビクッと体を反応させる麻弓にちょっとした優越感を覚えていた。
するとふいに麻弓から弱々しく声が上がる。

『土見君………もう我慢できないよぅ……』
どうやらすでに受け入れる準備は出来ているらしい。
自分のモノを麻弓にあてがう。

『ごめん、楽しんでた』
『やっぱり』
『………覚悟はできてるか?』
『うん………我慢する』

その返事を聞き腰に力を入れる。
ズブブ……とゆっくり入っていく感触に出そうになるが堪える。
途中何かに当たるが力を込めるとすぐにそれも突破った。

『ひぐっ………痛っ……』
『大丈夫か?痛いなら…』
『大丈夫だから………お願い…』

麻弓のそこからは赤い液体が溢れ出ている。
正直、痛々しいと感じたが麻弓の望むまま、最奥に到達する。

『あ………ぅ』
『どうした?』
『ぜ、全部入ったね………』
『あぁ…痛くないか?』
『まだ少し…でも土見君の好きなようにしていいよ……』

涙を浮かべる表情に少々罪悪感を抱きつつ、ゆっくりと腰を動かす。

715名もなきエロファラオ:2007/10/12(金) 04:15:13 ID:JUW/g7KQ
『ひぁっ!んぁ!んぅ!』

動かす度に漏れてくる甘い声がさらに欲望を駆り立てる。

『麻弓…麻弓っ!』
『土見っ…君!いいっ、いいのっ!もっと!』

ただひたすらに腰を叩き付ける。
互いの唇を貪り、手を重ね、交わり、そして達する。

『ダメッ!私…もうっ!』
『くっ………出るっ!』

俺は麻弓の中に全てを吐き出した。
中に………え?

『つ、土見君…中は反則なのですよ………』

しまったぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
避妊忘れてた!

『や、やばい………早く抜かないと…』
『やっ………ダメ!…もうちょっとこうしていたいのですよ………』

あぁ、俺の人生オワタ………

『責任………とってね♪』
『はい…………』
716名もなきエロファラオ:2007/10/12(金) 04:18:58 ID:JUW/g7KQ
以上、麻弓モノですた。
携帯からなんで少々読みづらいかもしれませんが楽しんでいただければ幸いです。

樹の用意したモノを使わないとは……さすが絶稟!

717名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 04:28:59 ID:TXOjmv0e
GJ!こんな時間に投下とは乙!
しかし容量が厳しいって事はそれなりに作品の投下があったんだなこのスレ
718名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 14:40:53 ID:TcO1Odz+
短いながらもGJ!
エロありながらもほのぼのしちゃう作風は好きだw

2つほどのツッコミを…
「お前直々…」
ここは
「稟から直々…」とかに直した方がいいかな。

あと麻弓はブラはしてる。
どちらにせよ女の子なんだし着けないって選択肢は無いと思うよ。
719名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 15:21:13 ID:N/B8wcNR
誤字と、麻弓に「〜なのですよ」と言わせるのは微妙なんじゃないかって所が多少あるけど
気になるのはそれくらいだな
720名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 15:43:05 ID:JUW/g7KQ
>>718>>719
(´・ω・`)うん、今度から気をつけるよ。

また近いうちに駄作もってくるけど、まぁ気にせずにいてくれ。
721名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 09:01:56 ID:vuWdCvNp
今日はネリネの誕生日ということで、記念にネリネものを一つ(途中までだけど)
722誓いの輪 〜太陽と月〜 前編:2007/10/13(土) 09:03:24 ID:vuWdCvNp
1/4
「…それで? 結局何か買ったのかい?」
「ああ。まあ、一応な」
背後から発せられた質問に首肯しつつ、土見稟は扉を開いて自分の所属する教室へと足を踏み入れた。
そのすぐ後ろに質問者である稟の友人、緑場樹が続く。
談笑しつつ自らの座席に向かう彼らの手にはそれぞれ紙パックの飲料が握られていた。
先の授業が終わり、喉の渇きを覚えた二人は休憩時間を利用して食堂へ飲み物を買いに行っていたのだ。
「そうかい。まあ気に入ったものが見つかったのなら、あの店を紹介した俺様としても良かったよ」
「ああ、助かったよ。…しかしよくあんな店知ってたな? 路地の裏手にあって目立ちにくい上にこじんまりした店だったけど、品揃えも悪くなかったし値段もわりと手ごろだったし…」
「俺様を舐めないでほしいね。女の子に贈る物にはたとえ安くても質の良いものをあげるのが当然だからね。ああいう店には厳しいチェックを入れているんだよ」
自分の机に腰掛けコーヒーを啜りながら尋ねる稟に、樹は眼鏡をクイクイと上げ、大仰に胸を張る。
えらく芝居がかった動きで軽薄さを感じさせるものの、それを妙に自然に感じさせるのがこの緑場樹という男だった。
「お前のそういうところだけは感心するよ。…ただ俺が気に入っても相手が気に入ってくれないと意味は無いんだけどな」
感心と呆れが入り混じった目で樹を見ていた稟がそう言ってふと視線をずらす。
その視線の先には無人の席。
だが無意識の内に普段そこに座っている少女を思い浮かべてしまい、思わず苦笑してしまう。
艶やかな腰まで届くストレートの青髪、魔族特有の長く尖った耳とルビーを思わせる赤く美しい瞳、小柄で細い身体に不釣合いなほど大きな胸やくびれた腰にすらりとした脚。
魔界を統べる魔王フォーベシイの一人娘、つまり魔界の姫にあたる美少女ネリネ。
どこか儚げな雰囲気を醸し出す、大人しく控え目な少女。その少女が稟が恋人として選んだ女性であった。
(ネリネ、喜んでくれるといいけどな)
そんなことを考えながらも、先ほどの授業にて、隣の席の男子に話しかけられ微笑んでいたネリネの姿を思い出し、稟は少しだけ胸が締め付けられるような思いを感じた。
(俺って結構独占欲強かったんだな…)
自分が視線を向ければいつでもそれ以上に嬉しそうな微笑みを返してくれるネリネに気に病むことなどないのだと分かっていながらも、嫉妬心を抑えるのにそれなりの時間と労力を必要とした稟だった。
「大丈夫だよ、きっと。稟がリンちゃんのためにと思って買ったものをリンちゃんが気に入らないはずはないさ」
恋人の机を不安そうにじっと見つめ続ける稟に、樹は半分呆れたように励ます。
ネリネの稟への愛情は周りから見ても明らかで、恋人関係になって以降もその想いは弱まるどころか日々強くなっているように樹には見えた。
授業中居眠りをしている稟を見つめるネリネの優しい目や腕を組み寄り添って下校する時の幸せそうな表情、そして毎日昼休みに行われるネリネの独奏会、“天使の鐘”の響き。
それら一つ一つに稟への溢れんばかりの愛が伺い知れた。
(まさしく稟以外は見えないってやつだね。…悔しいが俺様すらアウトオブ眼中みたいだし)
そんなネリネが稟からの贈り物に喜ばないはずがない、樹はそう思っている。
だが稟には未だにどうして自分のような平凡な男がここまで想われているのだろうと不思議がり、何かの間違いなのではないだろうか等と思っている節がある。
自分自身に自信が無い、というのではなく、ただただ純粋に不思議がっているのだ。それが樹には歯がゆくて堪らない。
(君は十分凄い奴で彼女に思われるに相応しい男だよ。…少なくともこの俺様が友達と認めている位なんだからね)
そんな風に思いながらも、口に出すことは決して出来ない樹だった。
「…それで? いつ渡すんだい?」
「ああ。今日の放課後にネリネの家に行く予定なんでその時に、な。鞄に入れてあるんだ」
樹の言葉に視線を自分の机、その横に掛けられた鞄に送る稟。
そのまま少しの間雑談していた二人だったが、ふと樹が顔を上げ、教室の時計を見て軽く目を見開いた。
「…おっと、どうやらゆっくりしすぎたみたいだね。急いで更衣室に行かないと次の体育は遅刻確定だよ」
樹の言葉に稟も時計の針を確認し、慌てて体操着の入った袋を手に教室を出る。
「うん、今日は快晴! こんな良い天気なんだから、きっといいことがあるよな!」
廊下に出た稟は窓ガラス越しに外を眺め、雲一つ無い青空に微笑を浮かべると、うしっ、と気合を入れて更衣室へと駆け出した。
眩しく輝く太陽に目を細めながら、稟の顔には自然と笑みが浮かんでいた。
723誓いの輪 〜太陽と月〜 前編:2007/10/13(土) 09:04:00 ID:vuWdCvNp
2/4
ところがそんな二人、特に稟をこっそりと見つめ続けていた人物が教室にいた。
「……話は全部聞けなかったが、つまり土見の奴がリンちゃんにプレゼントを贈る、ってことか?」
既に誰もいなくなった教室で椅子に座ったままぶつぶつ呟くその人物。それは稟や樹と同じ制服を着用した同じ年頃の男性、つまり稟たちのクラスメイトだった。
どうやら稟たちの会話を盗み聞きしていたらしく、断片的に聞き取った単語などを基に会話の内容を推測すると、彼の心中は瞬時にどす黒く染まった。
(おのれ! おのれ! おのれおのれオノレオノレヲノレ…! 日頃から所構わずイチャついて人を苦しめるばかりでは飽き足らず、贈り物などという姑息な手段でさらに親密になろうとする気か!)
血が出るまで奥歯を噛みしめ、滝のような涙を流しながら一枚のカードを握り締めるその男性。
そのカードにはその男性の簡単なプロフィールと顔写真、そして何かの番号が記されており、裏面にはデフォルメされたネリネの姿が描かれていた。
どうやらこの男性はRRR―ネリネの親衛隊(本人非公認)―のメンバーらしく、そのカードは会員証らしい。
「俺なんかプレゼント渡そうとしたら『ごめんなさい。贈り物をしていただくような謂れがありませんのでそれは受け取ることが出来ません』って断られたのに〜!!!」
姑息な手段と言っておきながら、しっかり自分も試みていたようだ。しかも轟沈したらしい。
(邪魔しちゃる邪魔しちゃる邪魔しちゃる邪魔しちゃる邪魔しちゃる〜!!)
完全に据わった目になった男性は口元をにやりと歪ませて哂うと、その方法を模索し始めた。
(どうする? RRRのメンバーを動かして土見の野郎を追い回して今日一日を潰させるか? それとも……そうだ!!)
にやにやと顔を歪ませていた男性だが、不意にその表情を輝かせる。
自分の鞄を手に取るとその中を覗き込み、あるものを確認すると、童話に出てくる魔女のように邪悪に笑う。
「今度家に来るアレのために買ってきたものだが、これを使えば…! フヒヒッ!」
きょろきょろと辺りを伺い、誰もいないことを確認するとどこからか黒いヘルメットとマントのようなものを取り出し装着すると、大股で稟の机に向かう男性。
そして稟の鞄を開けて中を伺い、小さな紙袋を発見するとその中身を自分の持っていたあるものとすり替えた。
「(コー、ホー…)…くくくっ! これで土見の野郎も終わりだ! こんなものを渡されればいくらリンちゃんでも土見を嫌いになるに違いない! (コー、ホー…!)」
稟がネリネにフラれる光景を想像して満面の笑みを浮かべる男性。完全に暗黒面に堕ちたらしく、怪しい呼吸音をさせながら含み笑いをして胸を揺らす。
だがやがて堪えきれなくなってきたらしく、大声を上げて笑い始めた。
「ふっふっふ! ふはっはっは! ふあーっはっはっはっはーーーー……っぐ、げふんげふん! …さて、俺も体育行こっと」
ひとしきり笑った男性はヘルメットとマントを脱ぎ、そそくさと体育の準備を持って更衣室へ向かった。
当然とっくにチャイムは鳴っていたので遅刻扱いとなり、彼は広大なバーベナ学園の校庭を十周させられることになった。
(謀ったな、土見! 謀ったな!! おのれぇぇ!!)
そんな風に走りもせずに稟を睨んでいたためにさらに十周を追加され、彼は体育の授業が終わると同時に倒れこみ、放課後までを保健室で過ごすこととなった。
724誓いの輪 〜太陽と月〜 前編:2007/10/13(土) 09:06:43 ID:vuWdCvNp
3/4
「…何々、この話の内容を総括して一文で答えよ? …一文!? こんな長い話でそんなこと出来る訳無いだろ、常識的に考えて…」
「そんなことありませんよ、稟さま? この英文を最も的確に表す印象的な一文が本文中に示されていたはずですよ?」
「そんなのあったっけ…? …あ、そうか! アレか! え〜と、…Nice boat…と。よし、これで全部終わり!」 
机の上にシャープペンを投げ捨て、倒れこむようにして後方に寝転がる稟。
そのまま背筋を伸ばし、凝り固まった肩や首筋を解す稟の前方、机の上にはいくつもの教科書やノート、筆記用具の類が広げられていた。
稟の前に立ちふさがった、難攻不落の砦とも思われるほどの強敵。
それらは一般的には課題と呼ばれるものだった。
体育の後、残された全ての授業を終えた稟はネリネと二人で下校し、そのままネリネの家で本日出された課題に取り掛かっていたのだ。
「…いつまで経っても終わらないからまるで賽の河原で石積んでる気分だったぜ…」
しみじみと呟く稟の目元が僅かに輝いたのは、窓から差し込む夕日が眩しかっただけでは無さそうだ。
「お疲れ様です、稟さま」
隣にいたネリネは可笑しそうに笑いながらも稟にねぎらいの言葉を掛けると、机の上に広げられていた教科書や参考書などを片付け始めた。
ちなみに、同時に課題を始めたものの、ネリネの方は随分前に課題を終えていた。
「しっかし、今日の課題の量は半端じゃないな。しかも難しいところばっかりだし…」
どっこらしょ、とおっさん臭い台詞を吐きながら身を起こした稟はそのままの勢いで背中を丸めて机の上にあごを乗せ、ぐったりとしたまま糸目で呟く。
「シアや麻弓なんか完全に半泣きになってたもんな〜。どうせ今頃楓に泣きついてるんだろうけど…」
前述のやり取りのように、自身も課題のかなりの部分が解けずにネリネに泣きついて教えてもらっていた為、同じように苦戦しているだろう級友たちを思い、再度ほろりときて目元を拭う稟だった。
『うわ〜〜ん、ちっともわかんないよ〜! カエちゃ〜〜ん!!』
『鎌倉幕府が誕生したのは何年か? 良い国作ろう鎌倉幕府だから、4192年ね!』
『…ま、麻弓ちゃん、全問間違ってます。…シアちゃん、この回答欄の絵は何ですか? 箱? いえ冷凍庫に入ったかき氷…ですか?』
『……溶けない(解けない)…ぐすん』
稟の脳内にどこからか響いてきた謎の声三つに、稟はうんうんと何度も頷きながら、友に向かってただエールを送ってやった。
「稟さま、どうぞ?」
「ああ、ありがとう、ネリネ」
たれぱ○だのようにだれる稟の姿に内心可愛い可愛いと歓声をあげていたネリネだったが、少しの葛藤の末に紅茶のポッドを手に取るとカップに注ぎ、稟に差し出した。
淹れたての温かな紅茶の良い香りに稟は億劫そうに身を起こしながら紅茶を受け取り、軽く口を付ける。
そして紅茶の温もりと仄かな甘みが疲れた頭と体に心地よく染み渡るのを感じ、大きく息をついた。
「それにしても、ネリネがいてくれて助かったよ。流石に三人同時に泣きつくのは楓に負担がかかりすぎるからな」
「いえ、私に出来るのはこれぐらいですから。…稟さまのお役に立てて嬉しかったです」
そう言って優しく微笑むネリネに稟はふと鞄の中の包みのことを思い出した。
「あ、そうだ! 実はさ、ネリネに渡したいものがあるんだ」
「私に、ですか? 何でしょうか?」
「課題のお礼ってわけじゃないんだけどさ。昨日ネリネに似合いそうだなって思うものを見つけたんで買ってきたんだ」
小首を傾げるネリネに稟は鞄から紙袋を、実は中身のすりかえられた紙袋を取り出すと、それを袋ごと差し出した。
ネリネは手渡されたその紙袋に目をぱちくりさせていたが、やがて稟の言葉の意味を理解したのか、ぼっと顔を赤らめた。
「そ、その、ひょっとして、わ、私にプレゼントしてくださるんですか?」
「あ、ああ。正直そんなに高いものでもないし、俺がいいなって思っただけでネリネが気に入ってくれるかどうかは分からないんだけどさ」
視線をあちこちに彷徨わせながら、しどろもどろに説明する稟。
羞恥に顔が赤いのを自覚して、夕日がそれを誤魔化してくれているだろうことに内心助かったと思っていた。
「感激です! 稟さま、ありがとうございます! …開けてみてもいいですか?」
「あ、ああ、どうぞ。ほ、ほんとにたいしたものじゃないぞ?」
目じりに涙を浮かべながら嬉しそうに紙袋を胸に抱きしめていたネリネが稟に伺いを立てると、稟の方は余程恥ずかしいのかネリネの方を見られないまま頷く。
そうしてがさがさとネリネが紙袋を開く音だけが部屋に響いた。
725誓いの輪 〜太陽と月〜 前編:2007/10/13(土) 09:07:24 ID:vuWdCvNp
4/4
「え!? これは…?」
ネリネの驚いたような声に稟の心臓が跳ね上がる。
樹はああ言っていたが、女性、しかも恋人に贈り物をする機会などこれまでなかった稟にとってはこの後のネリネの反応というのは全く予想できず、期待と不安で心臓が破裂しそうな程高鳴っていた。
「稟さま、これを私に…?」
「あ、ああ。ネリネに似合うかなって思って…。…気に入らなかったかな?」
抑揚のないネリネの声に稟の心が急速に沈んでいく。
俯いた顔からは血の気が引き、どうフォローしたものかと慌てて頭を高速回転させる。
だが、
「……いえ、嬉しいです、稟さま。…稟さまの手で、付けて、いただけますか?」
「俺が? けど俺そういうのしたことないからな…」
ネリネのどこか熱っぽい声に嫌がっているわけではないことを悟り、心底ほっとした稟が後頭部を掻きながら照れたように呟く。
「稟さまの手で、私にこれを付けて欲しいんです」
「ま、まあそこまで言うなら………って、うえええええええええええ!?」
そこまで言ってようやく顔を上げ、ネリネとその手に持った物を初めて目にした稟は思わず飛び上がってしまった。
「り、稟さま? どうされたんですか? そんな大声を出されて」
「だ、だだだだって、そ、それ…!」
腰を抜かしたようにへたり込む稟が指差すその先、ネリネの手の中にあるそれは、簡単に言うと輪っかだった。
但しただの輪っかではない。
穴の開けられた丈夫そうな革と金属片で作られた割と大きな輪っか。
それは、一般的には犬や猫が野良ではなく飼われていると示すために使う道具、つまり首輪だったのだ。
(何で!? 確か俺は昨日リボンを買った筈! それが何で今首輪になってるんだ!? 魔法? 錬金術? それともイリュージョン!? 知り合いにプリンセスはいてもプリンセス・テ○コーはいないぞ!?)
パニックに陥る稟。そこまで考えておきながらもすりかえられたとは思いつけないでいるのがその何よりの証拠だった。
あうあうと口を開け閉めしながらも声を出せない稟にきょとんとしながらも、ネリネは首輪を胸に抱いたまま、うっとりとした表情を浮かべる。
「最初はびっくりしましたけれど…稟さまが私に似合うと思ってくださったものですし…」
「い、いや、それ、ちが……!」
慌てて否定しようとする稟だったが、ネリネはそれよりも早く再度口を開いた。
「それに…これでちゃんと形として証明出来るんですね」
「へ? 証明? 形って?」
「私が…、私の身体も、私の心も稟さまのものだってことを、です…」
切なく潤んだ瞳でそう告げてくるネリネに稟の頭は一瞬で真っ白になり、無意識のうちに喉がごくりと音を立てた。
「稟さま…。稟さまの手で私に、付けていただけませんか…?」
穏やかな、それでいてどこか熱情を含んだネリネの言葉。
そのネリネの言葉にまるで操られるようにして稟は黙って手を伸ばし、ネリネの手から首輪を受け取っていた。
そのままゆっくりと金具を外し、ゆっくりとネリネの首元へと近づけていく。
抵抗は無い。
むしろネリネはそれを嵌められることを望んでいるように期待に満ちた目で見つめてくる。
ネリネのその望みを感じ取り、稟は再びごくりと喉を鳴らすと、その首輪をネリネの首の後ろから回す。
「…私は、ネリネは永遠に、稟さまだけのものです…」
僅かに聞こえたネリネの呟き、誓いの言葉と同時に稟は金具を嵌め、首輪を嵌め終えた。
「……………………………………………」
「……………………………………………」
しばしの沈黙。だが決して視線は外す事無く、二人はただ見詰め合っていた。
「……これで、どこから見ても私は稟さまのもの、ですね」
「……ああ」
嵌められた首輪を指先で撫でながら、恍惚と艶美が入り混じった表情を浮かべるネリネ。
稟はただ重々しく頷くと、ネリネのあごを指でそっと持ち上げた。
ネリネは熱を帯び、潤んだ瞳で一瞬稟を見上げると、そのまま静かに瞼を閉じた。
ゆっくりと重ねあわされる唇。
長い長いキスが伝えあうのは、僅かな温もりと絶大な愛情。
そして…
「…ネリネ、服を脱いでベッドに」
「…はい、稟さま。稟さまのお望みのままに…」
唇を離した稟の言葉に、ネリネはただ従順に頷いたのだった。
726名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 09:10:52 ID:vuWdCvNp
とりあえずここまで
続きも出来る限り早くあげられるようにします
727名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 23:45:58 ID:pimoGGZi
>>726
GJ!
正直ニヤケっぱなしでした。首輪を望むネリネが可愛すぎる。
続き待ってます!
728名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 23:57:13 ID:ZkfvJIa6
>>726
文章上手いな…嫉妬しちゃうぜ
キャラの説明なんかも凄いし、違和感も殆んどない
続きには激しく期待してる!
729名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 00:49:18 ID:UjNOofwS
とりあえず
×緑場
○緑葉

会話文ウマー。麻弓シア楓のやり取りが違和感ねえ
樹もこの手のssでは珍しくいい味出してるし後編超期待です
しかしNiceboatでコーヒー吹いたw
730名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 01:26:04 ID:c3+XZ03c
俺もNiceboatで吹き出してしまった。
後編を凄い楽しみにしてます。
731名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 11:39:56 ID:mJH3Li/G
>>726
GJ!
確かネリネと乙女は
同じ声優だったよな〜
732名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 12:19:56 ID:vUK3PwR5
Niceboatって何かと思ってググったら緑茶吹いたwww
噂には聞いていたが…w
733名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 21:59:44 ID:boexBIEl
捕手
734名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 22:05:00 ID:xR2vl4Fe
tesu
735名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 05:50:29 ID:7O0n/1tY
紅女史と禀のイチャラブものががよみたいわ…

何気にここではまだ一作品もないよね…
同じくサブキャラのカレハ先輩とかのはあるのに
736名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 11:59:05 ID:2ZNMhFqC
カレハはPS2版でサブヒロイン昇格したし、小説もあるから書きやすいってのがある
でも撫子はリアリアでの偽記憶だけだからなぁ
737名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 16:21:03 ID:BRvlEIBL
そういや撫子の年齢ってたまに話題になるけど実際どれくらいなんだろうな
まあエロゲの世界で年齢の話しても仕方がないのは判ってるがたいがい20代後半で決着が付いてるな
738名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 21:44:41 ID:Prlqtpne
新任ではないから20代後半でほぼ確定だな>撫子
739名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 23:47:18 ID:ApYoLB8L
二十代後半まで初恋すらなかった紅女史に、誰か稟との甘〜い恋を教えてあげてください
740名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 01:20:45 ID:1nCAWSix
売れ残りの上処女かー
741名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 01:45:43 ID:bgFXk5em
売れ残ったんじゃなくて稟に捧げるためにとっておいたって線は?
742名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 01:57:27 ID:wrd561Uv
いや単に仕事一筋だっただけでしょ
故に熱血教師って設定なんだし
743名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 16:55:39 ID:CGfakhZr
いい相手も居ないし本人もその気が無い感じかな
言い寄ってくるのはチャラチャラしたのばかりでいい巡り合わせがなかったんだろう

…こう書くと間違いなく行きお(ry


俺的には稟と結び付く要素が少ないと思うんだよね。
744名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 07:35:29 ID:5eA7m3yR
撫子女史の深紅の下着をネタに、誰か書いてくれないかな……
745名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 18:07:14 ID:GSIkXSoC
撫子スキーが俺だけじゃなくて安心したw
746名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 05:24:53 ID:sCAIVEi2
>>745
俺も紅女史好きだぜ
747誓いの輪 〜太陽と月〜 後編:2007/10/27(土) 17:02:24 ID:siq7nl8M
1/6
日が沈み、薄暗くなった部屋に熱い吐息が舞い、ぴちゃぴちゃと唾液を纏った舌の這う音がいやらしく響く。
「んんっ、んはぁっ、ん、ん、んんぅ…っ! 稟さまぁ、はぁっ、んちゅ、じゅるっ…」
布切れ一枚纏わぬ白い裸体にただ一つ、黒い首輪を細い首に嵌められたネリネが稟の前に跪き、その肉棒の先端をその小さな口に含んで一心不乱に舌で舐め転がし続けていた。
夢見心地のようにうっとりと目を細め、亀頭を舌で絡めながらちゅうちゅう音をたてて吸い上げるネリネ。
ベッドの縁に腰掛けた稟はそんなネリネを見下ろしながら、その頭を撫でてやっていた。
上からの目線でも否が応も無く目立つその首輪。
黒い革はネリネの染みひとつ無い白い肌と対照的で鮮やかなコントラストとなってその存在をはっきりと主張していた。
魔界を統べる魔王の一人娘、姫君には決して似合わぬはずのその飾りが稟には何故か極上の装飾品のように見え、その金具の鈍い輝きが少女の美貌をさらに際立たせているようにさえ思えた。
今現在自分のいる豪奢な部屋や脱ぎ捨てられた二人の制服が無ければ、互いの身分や地位などの全てを忘れ去ってしまいそうだった。
「…っく! 気持ちいいぞ、ネリネ。上手になったな」
自分を見上げてくる赤い瞳。その視線に“どうですか?”というネリネの問いかけを正確に読み取った稟はにっこりと微笑み、褒めてやった。
事実暖かな唾液に塗れた亀頭にネリネの舌が複雑に絡みつき、口内で擦りあげられる度に稟は何度も呻くように声を漏らし、表情を歪ませていた。
「ぁはっ、嬉しいです。もっと、もっと気持ち良くなってくださいね?」
快感を堪える稟を見上げてネリネも嬉しそうに微笑むと、そう言って稟の肉棒を自らの乳房の谷間に挟みこんだ。
柔らかな、それでいて弾力ある乳房に左右から強く押し付けられ、稟の肉茎がその姿を隠す。
「普段は、色々と、大変なんですけれど、こうして、稟さまに悦んでいただけるのなら、胸、大きくなって、んっ、良かったです…」
言いながら両側から添えた手を上下に動かし、乳房で茎を締め上げ続けるネリネ。
ぐにぐにと形を変えながら陰茎を刺激させる柔らかな乳肉によって蕩けるような感覚、浸るような快楽が稟の背筋へと走っていく。
自らの胸を揉みしだきながら鼻にかかったような喘ぎ声をあげるネリネの痴態も合わさって、稟の我慢も限界に来ていた。
「…ネリネ、口も使って!」
「…は、はぃ! …ん、ん、ちゅ、ふぁ、こう、れふか?」
快感に苦しそうな稟の命令にネリネは子犬のように目を輝かせ、その指示通りに再び肉棒の先端を口に含んだ。
そうして先ほどよりも遥かに硬さを増した稟の肉棒を、いとおしそうに舌と乳房で交互に愛撫し始めた。
「稟さま、ん、大好きです…! ん、ちゅ、んんっ! 稟、ひゃまの、おっきくて、太いの、大好きれすぅ…!」
「ううっ! くぅっ! ネ、リネ…! 俺も、だよ…っ!」
裏筋から亀頭の先端を舐め、鈴口を舌で穿り、同時に乳房で茎を擦り上げながら告げてくるネリネに、稟も苦しげな表情のままではあるが無理矢理笑顔を浮かべて頷く。
その稟の返答にネリネは稟の肉棒を咥えたまま嬉しそうに目じりを下げ、その奉仕をさらに激しくさせ始めた。
「ぅあっ!? 凄い、まるでネリネの膣内に挿入れてるみたいだ!」
ぞくぞくと背筋に走る感覚に稟は唇を噛みしめる。
射精の欲求を我慢できなくなったらしく、頭を撫でていた手を止めるとネリネの頭を両手でしっかりと掴み、その喉奥へと自ら激しく肉棒を突き入れさせた。
(ああ…稟さまにお口の中を犯されている…! 私、稟さまに支配されてます…!)
喉の奥にまで太い肉棒を飲み込まされ苦しそうな表情を浮かべるものの、ネリネは抗うどころか被虐に瞳を潤ませながらそのまま必死に口腔内の全てを使って稟の分身を扱きあげ、刺激させだした。
「んんんぅぅ!? ん、んっ!! んんんんん〜〜――っ!!!」
「うああっ!? ネリネっ! ネリネぇっ!!」
悲鳴を上げながらもぎりぎり肉棒を口内から抜き出した稟はそのままネリネに向かって欲望を爆発させ、ネリネの美しい顔、その白い肌に勢いよく白濁液を放った。
稟の精によって白く汚されるネリネ。
ネリネは嬉しそうに目を細め、その液体の匂いを鼻腔に満たしていた。
「んんっ…こんなにたくさん…。稟さまの、熱いですぅ…」
陶酔したように淫靡に微笑むネリネ。
そんなネリネの様子に稟の心に再び黒い衝動が湧き上がってきた。
748誓いの輪 〜太陽と月〜 後編:2007/10/27(土) 17:03:25 ID:siq7nl8M
2/6
「あっ、あっ、あんっ、稟さまっ! 稟さまぁっ!」
ベッドの上でM字に足を開いたネリネが全身を震えさせながら甘い声をあげる
その秘部には稟の右手の中指が根元まで押し込まれ、何度も抜き差しされていた。
既にヌルヌルになっていた秘部は何の抵抗もなく稟の指を飲み込み、包み込んでいた。
喘ぎ震えるネリネを見詰めながら、稟は埋め込んだ指先を抜き出し眼前に翳す。
「まるで洪水だな。シーツまでもう濡れてるし…」
「………っ!」
そう言って含み笑いを浮かべながらべとべとになった中指を軽く舐める稟に、ネリネは恥ずかしそうに顔を真っ赤にし、無言のまま視線を逸らす。
そんなネリネの可愛い仕草に、稟はネリネをもっと恥ずかしい目にあわせてやりたい、もっといじめてやりたいという思いに駆られた。
「もう入れても大丈夫そうだけど、もうちょっと……ん? そうだ!」
自分の指とネリネの秘部を交互に見やり、思案に暮れる稟だったが、その時ふと何かを思い出したかのように表情を輝かせた。
そして、ベッドを下り、部屋の隅に置かれた自分の鞄を手に取るとその中を探りだした。
「稟さま…?」
「いや、ネリネが恥ずかしそうにしてたからさ、恥ずかしくないようにしてあげる」
内心とは全く別のことを口にしながら稟は鞄の中から目的の物を見つけ出し、ネリネの下へと帰ってきた。
稟が手にしている物、それは一枚のタオルだった。
稟は不思議そうな顔をしているネリネを安心させるように笑いかけ、そのタオルでネリネの目元を隠した。
「り、稟さま!?」
突然視界を塞がれたネリネが軽く悲鳴を上げるものの、稟は構わずタオルをネリネの耳の上を通して後頭部で結びあげる。
首輪を嵌められたうえに目隠しをさせられた、股を開いたままのネリネ。
稟は奴隷のようなネリネの姿に寒気にも似た興奮を覚えた。
「可愛いぞ、ネリネ」
「…ぁ、あぅ……り、稟さま…」
何かを口にしようとしたネリネの先手を取って、稟は優しくネリネの頬を撫でて反論を封じる。
そしてそのまま柔らかな唇を奪うと、ネリネの長い耳に口を寄せ、囁きかけた。
「ネリネ、四つん這いになって」
「……は、はい、分かりました」
稟の言葉に一瞬躊躇うものの、ネリネは素直に従い、犬のように四つん這いの姿勢になる。
ますます奴隷のようになったネリネに稟は満足げに頷き、眼前にあるネリネの尻にその手を伸ばした。
「きゃうんっ!!」
稟の手が触れた瞬間、ネリネはびくっとして高い声を上げる。
稟の方も思わぬ大きな反応にびっくりして一瞬手を離しそうになったものの、そのまま形良いヒップを撫でまわし始めた。
「ひゃぁっ、ぁぁぁ…。…はぁぁ、…ん、んんぅ……」
ただ尻を撫でられるだけで熱い吐息を洩らし続けるネリネ。
視界が奪われているためにその他の感覚が鋭くなり、稟の手が触れている箇所が粟立つかのように敏感になっていたのだ。
「…あぁっ! ひゃあっ! はんっ! ぁんっ!」
――稟の右手がヒップから太ももをなぞるように撫でまわす。
――稟の左手が腹部を伝い魅力的に揺れる大きな乳房をやわやわと揉みしだく。
――稟の舌の先端で背筋から首輪の嵌った首筋へ這うようにして舐められる。
その度にネリネは高く甘い声をだして鳴き、身体を細かく震わせ続けた。
前述のように視覚以外の感覚が鋭くなっている上に、無言を貫く稟が次にどこを触るか分からないことが余計にネリネを敏感にさせていたのだ。
そうして散々ネリネを嬲っていた稟は、それまで放っておいた秘部へ再び手を伸ばし始めた。
「分かるか、ネリネ? こんなにぐちゅぐちゅ音がするほど濡れてるぞ?」
「やっ、あっ、ひっ、言わ、ないでぇ…!」
「と言ってもな〜。さっきより、て言うかいつもより濡れてるような気がするし…そんなに気持ち良いのか?」
「そ、そんな、ことっ、なっ、ひゃぅんっ!」
先ほどよりも量を増した蜜壺を掻きまわしながら呟く稟。
その稟の言葉責めと自らの下半身から聞こえるイヤラシイ音を、聞きたくないというかのようにネリネは首を振る。
だが稟が秘部を掻きまわす度にネリネの長い耳はピクピクと反応し、その音を拾っていることが丸わかりだった。
「ココはそう言ってないけど、なっと!」
「ひゃああぁぁん!!」
素直にならないネリネに稟は敏感な突起を強めに弾く。
堪らず悲鳴を上げるネリネであったが、その身体はもう既に快楽に屈しているらしく、高く上げられたヒップ、その秘部はひくひくと蠢いて稟を待ち侘びていた。
749誓いの輪 〜太陽と月〜 後編:2007/10/27(土) 17:04:27 ID:siq7nl8M
3/6
稟の唇がネリネの秘部に触れ、その舌によって熱い蜜が掻き出され、啜り取られていく。
「…っ、くぅぅぅぅん……ぅっ!」
指とは違うざらざらした舌の感覚、それに加えて稟が自らの蜜を啜るじゅるじゅるというイヤラシイ音が耳朶を打ち、例えようもない羞恥と快感に襲われるネリネ。
身体を反らし、犬のように甘えた声を上げて快楽の度合いを示すネリネに稟の方もさらに貪欲にネリネの蜜にしゃぶりつくのだった。
普段以上の羞恥はいつも以上に性感をも高め、ネリネはいつしか自ら腰を動かしていた。
「ああ、い、イく、イっちゃう、あああっ!」
全身を震わし、絶頂へと昇り詰めようとするネリネ。
だが、ネリネが達しようとしたその寸前、不意に訪れていた快感の波が止まる。
稟の舌が突然秘部から離れたのだ。
どうして、と口にしようとしたネリネだったが、次の瞬間秘部に感じた感触に思わず息を飲んだ。
稟が己の分身の先端を自分の秘部にあてがったのが分かったからだ。
「稟さま、お願いです。早く、下さいぃ…」
天を衝かんばかりに大きく、硬く、熱くそそり立った肉茎の膨れ上がった亀頭で入口を擦られ、じれったさに気が狂いそうになりながら嘆願するネリネ。
うずうずと身をよじり、目隠しをされながらも必死に自分のいる方へと顔を向ける少女に稟は軽く微笑む。
そして、そのヒップを掴むと自らの怒張をネリネの中心に根元まで一気に突きこんだ。
「あ、あ、あああああーーーーーっ!!」
たっぷりと愛液を湛えていた肉壺は、なんら抵抗する事なく肉棒を全て飲み込んだ。
そして、それまでにたっぷりと愛撫されていたネリネはその一突きだけで絶頂を迎えてしまった。
「はああ…ぁぁぁ…ぁぁ…ぁっ……!」
ネリネは稟のモノに串刺しにされたまま、シーツをぎゅっと握り余韻に浸る。
熱い吐息を洩らし、身体を震わせるその姿に稟の我慢も限界に達していた。
「ネリネ、動くぞっ!?」
そう言うと肉棒を引き抜き、また一思いに突き込む。
「あああっ!?」
達してしまった直後の鋭敏な肉体をさらに攻められ、ネリネは夢見心地の状態から再び強制的に快楽の海に叩き込まれることになった。
そうしてぱん、ぱん、と肉のぶつかり合う音がリズムよく響きだす。
「…す、げっ! 締まるっ、気持ちいい!」
ネリネの狭い入り口が稟の分身をぎゅっと痛いくらいに締め付け、溢れんばかりの蜜と柔らかな膣肉が全体を包み込み、絡みつき、堪え切れず声を洩らす稟。
「あああっ! ふ、深いっ、ああっ!」
ネリネの方もまた、その豊乳を揺らし、自ら腰を動かしながら、胎内に突き入れられる肉棒を一心不乱にくわえていく。
「っぁぁ! ふぁぁっ! り、稟さまぁ! ぁあっ!」
不意に覆いかぶさってきた稟によって乳房を掴まれ、そのまま乱暴に揉みしだかれてネリネは痛みのあまり思わず掠れた声を上げる。
だがそれにも構わず、稟はさらに荒々しく腰を突き出し、肉棒をネリネの膣内に抉りこませた。
「あっ、あっ、あん、あんっ、あはぁっ!」
そうしているうちに、ネリネの口から発せられる声から痛みが消え、鼻にかかった甘い声へと変わっていく。
視界を奪われたネリネが感じるもの。
それは、耳元で感じる稟の熱い吐息。
それは、目元を隠す稟のタオルから僅かに香る体臭と汗の混じった稟の匂い。
それは、自らの身体に圧し掛かっている稟の重み。
それは、胎内を抉り、自分の中心を貫く、焼けるように熱く、硬い稟の分身。
それら全てが、ネリネの脳髄に快楽となって染みわたり、昂ぶらせていく。
そんなネリネだからこそ、稟から与えられるあらゆる刺激が、稟から与えられる痛みすらも快感へと変えてしまっていたのだ。
「ああ、また、また……ああ……ああっ!」
あまりの快感に腕で身体を支えるのが困難になったらしく、上半身をベッドに沈み込ませるネリネ。
稟と繋がった下腹部だけが淫らに持ち上げられ、突き上げられるたびにベッドが激しく軋んだ。
「ネリネ! ネリネぇっっ!!!」
稟の股間がビクンと一際大きく脈を打ち、イく寸前の痺れが腰に走る。
絶叫とともに、秘部の再奥まで突き入ってきた肉棒がネリネの身体の中でビクビクと爆発するかのように精を放出した。
「…ッッ! …………ッッ………!!!!」
ネリネもまた声を出すこともできないまま、身体をビクビクと痙攣させて再び達した。
大きく体を震わせ、流し込まれる稟の精をその小さな身体の内に受け止め続けた。
750誓いの輪 〜太陽と月〜 後編:2007/10/27(土) 17:06:37 ID:siq7nl8M
4/6
繋がったまま荒い呼吸を繰り返す二人。
稟が肉棒を引き抜くと、全身から力を抜かしてしまったネリネがベッドに沈み込んだ。
「…ネリネ、大丈夫か?」
「………は、はい……」
ぐったりしたネリネに稟が呼びかけると、僅かに遅れて返事が返ってくる。
稟はネリネを仰向けにしてやると、その目元を覆っていた目隠しを外してやる。
「…稟さま、気持ち良かったですか?」
「ああ、凄い気持ち良かったよ。ネリネは?」
「はい。私もとっても、気持ち良かったです…」
ようやく開かれた視界にネリネはほっとしたように微笑む。
だが、その瞳に僅かに、ほんの僅かにだが怯えの色が混じっていたことを稟は見逃さなかった。
その目尻に残る涙の跡は、快感のためだけではなかったのではと稟は思い、バツが悪そうに後頭部を掻く。
「ネリネ、ひょっとして、その、いや、だったか?」
「…え? どうしてですか? 私も気持ち良かったですし、それに何より稟さまが喜んでくださったなら私は…」
「いや、今凄くほっとした顔してたから、単に視界が塞がってたのが原因とは思えなくて…」
心配そうな稟の言葉に、ネリネは思わず目を見開いて稟の表情を見つめてしまった。
そして思う。
どうしてこの人はこんなにするどいのだろうか、と。
自分の心の奥底、自分でもほとんど自覚できなかった不安や恐怖をこの人はあっさりと見抜いてしまった。
「…あの、その、気持ち良かったのは、本当なんです。…でも、その、気持ち良すぎて、頭の中が真っ白になっちゃって、そうなると、何だか、その、怖くなってきてしまって…」
自分なんかのために心配なんかしてほしくないのに…、と思っていても、稟の瞳に見つめられ続けていると、それを隠しておくことは何故かネリネには出来ず、口を開いていた。
「その、いつもは稟さまのお顔を見ていると、怖くなくなるんですけど、今日は…」
全てを言い終わる前に、ネリネは稟に抱きしめられていた。
「…ごめんな、ちょっと調子に乗りすぎたよ。不安にさせちまったんだな」
「そんな! 謝らないで下さい。私は…んんっ!?」
突然重ねられた唇にネリネは一瞬驚愕するものの、すぐに目を閉じ、稟を受け入れた。
唇を重ねるだけのキス。
けれど、それだけでお互いの胸にこれ以上ないほどの安心感が満ちるのだった。
「…これがお詫びの印。これで許してくれるか?」
長いキスを終えた稟が悪戯っぽく微笑む。
そんな稟にネリネは一瞬微笑むものの、すぐにそっぽを向く。
「……いいえ、まだ許しません。…もっと、もっと、いっぱい、して下さい」
「……了解です、お姫様」
なんだか立場が反対だな、とネリネの首輪を見て苦笑しつつ、けれどそれも悪くないと思いながら稟は再びネリネと唇を重ねる。
稟だけのお姫様であり、稟だけの奴隷。それがネリネだった。
「んんんっ、ん、ふ、ん、ぁはっ、んむぅ…!」
重ねられた唇の隙間からは濡れた音が漏れ出し、稟の舌がネリネの口の中を隅々まで舐め回し、そのまま口移しでたっぷりと唾液を流し込む。
ネリネは酩酊したかのようにうっとりとしながら喉を動かし、稟の唾液を嬉しそうに喉の奥へと流し込んでいく。
(…稟さま、好き、大好き…愛しています……稟さまぁ……!)
そんな想いにネリネは稟の背中に回した腕に力を込める。
言外に離れたくない、と伝えてくるネリネに稟も少女の体を強く抱きしめることで答えた。
751誓いの輪 〜太陽と月〜 後編:2007/10/27(土) 17:17:33 ID:siq7nl8M
*すいません、書き込み量が多すぎるとかでた。全部で7になります。
5/7
そうしてしばらくして唇を離した稟が目でネリネに何かを訴えかける。
ネリネも何も言わず僅かに頷く。
それだけで全てが通じ合った二人は黙って抱擁を激しくする。
そしてそのまま稟はネリネの乳房を下から捏ね上げるようにして揉みしだき始めた。
僅かに力を込めるだけで指の間で自在に形を変えるその大きく柔らかな塊は、まるで稟の手に吸い付くようで、それだけで稟の背筋に挿入時のような寒気に似た感覚が走った。
夢中になって指を動かし、掌全体でネリネの巨乳を味わう稟。
尖った乳首を指先で何度も転がし、摘み、押しつぶす。
それと同時に愛撫を待ち侘びひくつく反対側の乳首を唇に含み、舌先で味わい始めた。
「あんっ、…あっ、ああんっ…あっ、あああっ…!」
夢中になって両の乳房を貪る稟によって、甘い悲鳴を上げ続けるネリネ。
たっぷりと両胸を愛撫した稟はその矛先をネリネの下半身へと向けた。
掌を滑らせるように乳房から腹部へ向け、臍や下腹部を撫で、薄い恥毛をかき分け再び割れ目に辿り着く。
長いキスと胸への愛撫、そして何より愛する稟の想いを感じ取ったことで、そこは先ほどと同様かそれ以上に濡れそぼっていた。
稟が中指をその中心にあてがうと、くちゅりと音をたててあっさりと飲み込まれてしまう。
改めて秘部を愛撫する必要は無さそうだと稟は判断し、ネリネの足を掴んで開かせ、挿入の体勢を取る。
752誓いの輪 〜太陽と月〜 後編:2007/10/27(土) 17:18:40 ID:siq7nl8M
6/7
「……ネリネ、いいか?」
「…はい! …稟さま、きて下さい…」
先ほどのことを思い出し、優しく尋ねる稟にネリネも笑顔を浮かべ頷く。
その瞳に不安の色の無いことを確認し、稟は抱き合うようにして、硬さを取り戻した肉棒をゆっくりとネリネの入口へと埋め込んでいった。
「ああぁっ……りんさまぁぁぁ………」
ずぶずぶと沈み込んでいく肉棒に身体を震わせ、稟にしがみつくネリネ。
とろとろに蕩けた甘い声で稟の名を呼ぶと、稟は優しく微笑みながら髪を撫で、視線を合わせてきた。
そんな稟の瞳に吸い寄せられ、惹きこまれるようにしてネリネは自らの想いを口にしていた。
「稟さまにこうして抱いて頂いているだけで、胸の中が、きゅんってなるんです…。とっても暖かくて、切ないような気持ちが満ちて、涙が出そうになって止められないんです。…可笑しいですよね?」
ネリネは泣き笑いのような微笑みを浮かべ、稟の胸板にこつんと額を合わせる。
稟は何かを口にしようとしたものの、すぐに口を閉じ、ただ黙ってネリネを抱きしめてやった。
そしてゆっくりと肉棒を抜き差しさせ始めた。
「ぁっ、あっ、あっ、あっ…」
か細い声で鳴くネリネ。
天使の鐘と呼ばれるほどの声、その甘美な響きを独占しつつ、稟は愛撫を再開させる。
自分の胸板に押し付けられ、ぐにゃりと形を変えていたネリネの乳房を揉み、尻肉を鷲掴みにする。
稟から与えられる快楽にネリネも応え、膣全体で更に稟のモノを締めつけ、奉仕を続ける。
そうして、互いに互いを昂ぶらせていく稟とネリネ。
稟は無意識の内に徐々に腰の動きを早まらせ、ネリネの方も稟の腰に足を絡ませ、自ら腰を振って稟と深く繋がり合おうとする。
「あっ、あっ、稟さま、稟さま、あぁっ!」
稟のモノを根元まで打ち込まれるたび、奥の奥、子宮口を小突かれてさらにネリネが喘ぐ。
「ああぁっ! いいですっ! もっと、もっと稟さまを下さいっ! 稟さまを感じさせてぇ! 稟さま、もっ! 私で、気持ち良くなってぇっ!!」
稟によって胎内の奥の奥まで愛され、蹂躙される悦びに身体を揺らし、涙を流しながら嘆願するネリネに稟は唇を重ねることで応えた。
一心不乱に口付けを交わしながらその身を絡ませ、さらにシーツを乱れさせる稟とネリネ。
汗だくの身体を気に留めることもなく、互いの身体に溺れきっていた。
「…うああっ! ネリネ、俺、もう…もう…」
「…わ、私も、もうっ、だ、だめ、い、イく、イくっ! イっちゃうぅぅっ!!」
永遠にこうしていたい、と互いに感じる時間もやがて終りを迎える時が来た。
奥歯を噛みしめネリネを攻める稟と稟の背中に爪を立てて必死に堪えるネリネ。
お互いに限界を感じた二人は一緒に登り詰めようとラストスパートをかけ始める。
稟はネリネの子宮口を押し開くようにして先端を突き入れ、ネリネは柔肉を引き絞り、稟の肉棒をこれでもかと言わんばかりに締め付ける。
「……っくあああああっ!!」
「……稟さまっ、稟さまぁっ、あ、あ、あああーーーーーーーっ!!」
亀頭に降りかかったネリネの蜜が稟に最後の、そして最高の快楽を与え、そのままネリネの奥底へ欲望を弾けさせた。
さすがに三度目の射精のためかさほどの精を放出することはなかったが、ビクビク震える亀頭と共に子宮に稟の精を浴びせられ、ネリネもまた絶頂を迎えた。
自分のモノがネリネの胎内で溶けてしまったかのような感覚を覚える稟と同様に、ネリネの方も稟によって遥かな高みへと連れられ、その意識は真っ白に染め上げられたのだった。
753誓いの輪 〜太陽と月〜 後編:2007/10/27(土) 17:19:41 ID:siq7nl8M
7/7
「……ん…んん…あれ…?」
「…稟さま? 目が覚められたんですか?」
まどろみの中にいた意識が徐々に浮上し、顔を包む柔らかな感触を感じ、薄暗い闇の中、稟はゆっくりと瞼を開いた。
それと同時にすぐ近くで聞こえてきた声に反応して首を曲げて頭上を見上げると、そこには月明かりに照らされ、柔らく微笑むネリネの顔があった。
「…ネリネ? そっか、いつの間にか眠っちまってたのか…」
「はい。と言っても一時間くらいですけれど…。私も少し前に目覚めた所です」
ようやく状況を掴んだ稟は億劫そうに身を起こすと、軽く頭を振って意識をはっきりさせた。
時間を忘れてお互いを求め合った結果、最後には倒れるようにしてネリネの胸に顔を埋め眠ってしまっていたのだ。
「ごめんな、ずっと覆いかぶさったままで…。重かったろ?」
「いいえ、そんなことありませんよ」
同じように身を起こしたネリネはそう言って微笑む。
確かに疲れきった稟はネリネに身を預けるようにして眠っていたが、ネリネにとって愛する稟の重みは心地好く感じられ、一欠けらも辛いとは思わなかった。
「そうだ。いい加減外さないとな、それ」
「え、外さないといけませんか? 折角稟さまにいただいたものなのに…」
ネリネの首に未だ嵌ったままの首輪を見て、思い出したように告げる稟にネリネは少しだけ不満げに呟く。
「流石にそれつけたまま部屋を出るわけにはいかないからな。そんなことしたら俺が不特定多数の奴らに殺されるか、もしくは檻に入れられる」
洒落にならない結末が容易に想像でき、稟は顔に縦線を引きながら乾いた笑いを浮かべる。
「………分かりました」
不承不承といった感じで頷き、首輪を外すネリネに稟は苦笑する。
だが、少しだけ間を置いて、恥ずかしそうに顔を赤らめながらそっと口を開いた。
「……今はまだ無理だけど、いつか必ず、外でも付けられる輪っかをプレゼントするよ」
「え? それって…?」
「ネリネが俺のものだって証明する、もう一つの小さな輪っかを、さ…」
稟の言葉にきょとんとするネリネ。
だが稟の視線を辿った先にある、自分の左手の薬指を見て稟の意図を察した瞬間、無意識にネリネの瞳から一筋の雫が零れ落ちた。
「り、稟さま、そ、それって、それって…!!」
止めどなく流れる涙を拭いもせず、自分を見つめてくるネリネに稟は黙って頷き、その小さな身体をそっと抱き寄せて涙を拭ってやる。
「…ネリネ、ずっと俺の側にいてくれるか?」
「はいっ! はいっ!! ずっと、ずっと、稟さまのお側にいます! お側に置いて下さい!!」
涙に濡れながらも精一杯の笑顔を浮かべるネリネ。
その笑顔に、稟はふと昔のことを思い出した。
『それで、稟ちゃんとしては本命は誰なわけ?』
『あくまで今での話ですが、とりあえず俺が一番気にしてるのは…』
『ネリネ、ですか』
『ネリネは、やっぱりあの控えめなところがいいなあ、なんて思ってます』
『優しげな感じの笑顔が、凄く自分を癒してくれそうですね』
お祭り好きな先輩に追及され、思わず口に出した名前の少女。
その少女は今、稟のすぐ側にいる。
月明かりに照らされ、月光と同じように優しい笑顔で稟を癒してくれている。
「…ネリネはお月様みたいだな」
思わず呟いた言葉にネリネは稟と視線を合わせてにっこりと微笑み、ゆっくりと口を開いた。
「私が月なら、稟さまは太陽です」
「俺が? いくらなんでもそれは持ち上げすぎだって」
顔を赤くして照れくさそうに鼻の頭を掻く稟にネリネは特に言葉を返すことはなかったものの、胸中でそっと呟く。
(いいえ、稟さま。稟さまは私にとっての太陽です。だって…)
掌を胸に当て、熱く高鳴る鼓動にこの愛が永遠であることを祈りながら、ネリネはとびっきりの笑顔を浮かべた。
〜太陽(貴方)がいないと、月(私)は輝けない〜
754名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 17:23:44 ID:siq7nl8M
一回の書き込みにどれくらいの文字数を何行入れられるかを知らないので途中変になっちゃった。すいません。
本文は…イマイチ首輪を目立たせることができなかったな…orz
755名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 09:45:02 ID:2ah03IDk
GJ
756名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 11:39:32 ID:UaGpJ+Dx
うむ、エロいなぁ。
エロいけどネリネっぽさが出てて非常に読みやすかったです。
次の投稿も心待ちにしてます。
757名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 18:56:31 ID:1Ry1rpwS
読みやすくて楽しかった。

しかしそろそろ容量がやばいみたいだが自分にはどうにもできないな
758名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 18:59:33 ID:s4UCrJFc
段落とかがないから、詰め込みすぎで読みやすいとは決して言えないと思うよ
内容は良いけどね
759名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 19:36:35 ID:nKzF2xDt
確かに流し読みしてしまうとこもあったから読み難い部類に入るかもだけど
描写や表現等はなかなかのもの。
セリフは気持ち少なかった?位の感じだった。

しかしながらGJ!
760名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 23:22:57 ID:kF8+Thc7
ババァ結婚してくれ!
761名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 12:35:33 ID:Ax0+XI8Y
↑多分誤爆
762名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 16:18:56 ID:ipe8IbEP
そうじゃなかったらなんなんだwwwww
763名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 11:18:00 ID:z8ynXZxC
>>762
その場合は>>760がアノ人に
「暗黒太極拳奥義! 嘆掌万葉拳!!」で葬られるだけの事(ry
764名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 13:54:18 ID:aS8WFNgF
アイマススレの誤爆かと思ってた。あっちは20歳でば(ry 呼ばわりという屈折した愛情表現だが
シャッフルにこの法則を適応したら即撫kうわなにをするやめ(ry
765名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 21:55:43 ID:Z7segP/9
>>764殿は各親衛隊そのほかによって狩られました。
( ー人ー)|||~~~ ナムナム
766名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 07:37:43 ID:y+ct8aWo
ババァ=亜沙の中の人
767名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 16:49:41 ID:fAbgKvT8
>>766
そちらに神王様が愛を語りに向かいますた
768名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 01:22:32 ID:nqRKzSh6
ところでスレ容量の事なんだけど限界ってどのくらいなの?
>>1には450KB越えたらってあるけどもう越えてるけど
769名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 01:56:21 ID:mC/wV39I
512KB辺りで限界
770名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 01:58:12 ID:mC/wV39I
ちなみにテンプレの450KBってのは定期的にSSが投下される事を前提とした目安
投下されない状況だと450KBで立てても埋めるのが大変になるだけ
771名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 11:37:54 ID:nqRKzSh6
なるほど、把握した。
772名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 23:49:10 ID:Hu+xyyFW
あと1作品でも来れば次スレ確定なんだけど、微妙だな
773おじいちゃんの(!?)知恵袋 1/7:2007/11/03(土) 17:36:15 ID:9wocFcH4
光陰矢の如しという言葉の通り、うだるような猛暑の日々はいつの間にか終わり、日中はともかく、朝夕の時刻には半袖では過ごす事の出来ない季節となっていた。
そんな秋の土曜日の午後を俺、つまり土見稟は自室でまったり過ごすことで堪能していた。
自堕落、とか爺臭い、とかいい若いもんが昼日中から家で…とか言う声が上がるかもしれないが、こうやってのんびりと過ごすことも時には大切なことではないかと俺は思う。
と言うか、こういう風に穏やかな日々を過ごすことが俺の昔からの夢だった筈なのだが、一身上の都合、というか諸々の事情により何故かしょっちゅうお祭り騒ぎになってしまう。
賑やかなのも決して嫌いではないんだが、やはりこういう心落ち着くふいんき(ry)の方が俺は好みだ。
簡潔に言ってしまえば、『キリンさんが好きです。でもゾウさんの方がも〜っと好きです』というやつだ。

「……っ…ふわぁ〜〜〜〜っ……」

思わず零れる大欠伸。
気温はさほど高くないものの、長袖を着用しているために寒くは無く、むしろ差し込む柔らかな日光のお陰で身体はぽかぽかと心地良い。
おまけに昼食を取ったのが一時間ほど前ときたもんだ。
眠気が襲いかかってきても何ら不思議はない。
見る見るうちに目尻と意識がとろんとしてきた。
だが不意に、少し前に買い物に出かけた幼馴染の顔が脳裏に浮かび、睡魔の浸食を僅かに押し留めた。

(楓に留守番頼まれてるんだから、寝ちゃ駄目だ!)

理性は必死に訴えかけ、鉄壁の守りを取ろうとするものの、睡魔という名の強敵の前ではどう見ても砂上の楼閣です。本当にありがとうございました。
そうして本能の求める欲求によりどんどん押し崩されていく理性。

(こ、コーヒーでも飲めば…!)

理性の必死の抵抗。だが…

(淹れるのマンドクセ…)

その一言で全て押し流されてしまった。
そして、なおも睡魔の攻勢は続く。

(だいじょぶだって。たくはいびんもなにもこないだろうし)
(そ、そんなこと言い切れるはずが…)
(ねちゃいけないとおもうとよけいねむくならね?)
(ううう……)
(ちょっとねむるだけじゃん。ごふん、いやじゅっぷんだけねようぜ〜?)
(し、しかたないなあ。それじゃあごふんだけ…)

我ながら情けないことこの上ないが、理性は本能の求める欲求に瞬く間に侵食されつくしてしまった。
と言うか、必死の抵抗として椅子の背もたれをギシギシ軋ませながら背筋を伸ばしていたつもりが、いつの間にか一定のリズムで船を漕いでしまっていた。そりゃ眠気に勝てんわな。

(…あぁ、もうげんかい。ねよ…)

そう思い、ベッドに向かおうと椅子を軋ませる身体に力を入れたその瞬間。

「稟ちゃん!! 稟ちゃん!! 稟ちゃ〜〜〜〜ん!!!」

ビクンッ! (←突然の声に身体が硬直)
ガシャッ! (←変な力がかかったせいでひっくり返る椅子)
ゴスッッ! (←床に後頭部強打)
………ッ! (←悶絶中)
…オハヨウゴザイマス…。
774おじいちゃんの(!?)知恵袋 2/7:2007/11/03(土) 17:37:14 ID:9wocFcH4
「んで、何なんですか? 大事な話って」

後頭部を擦りながら涙目で尋ねる俺。
眼前には(そのままの意味で)俺の目を覚まさせてくれた、ある意味恩人ともいえる長身ロン毛の男性。
エプロンを着たその姿からは想像出来る筈もないが、目の前の男性こそが三界の一つ、魔界を支配する魔王フォーベシイ陛下その人だった。
眼前の事実が何かの間違いであって欲しいと思うことはこれまでの人生でも数知れずあったが、この件に関しては未だに納得いかなかった、というかしたくなかった。

「陸に揚げられた魚のようにのたうち回る稟ちゃんの姿なんて、実に珍しいものが見れちゃったね〜。パパ思わず一枚撮っちゃったよ」
「そこは激写するより助けるところだと思うんですけどね、人として。あと一つ言っておくと、誰かが急に魔法で“転移”してきていきなり大声をかけてきたのが原因なんですけど」

そう、先ほどうとうとしていた俺の前に魔王のおじさんが突然現れ、大事な話があると俺を隣家である魔王邸に引っ張り込んできたのだ。

「おや、そうだったっけ? いや〜、私ももう年のせいか物忘れが激しくてね〜」

魔王のおじさんは何事もなかったかのように実ににこやかに、そして爽やかに微笑んでいるのだが、その姿を見て俺の胸中に浮かぶのは感謝の念ではなく殺意という名の黒い感情だった。

「まあまあ稟ちゃん、そう怒らないで。ちょっとタイミングが悪かっただけじゃないか。…あ、ほらほら、紅茶でも飲んで。私が焼いた特製ケーキもあるよ」

俺のジト目を朗らかに笑いながらあっさりスルーするおじさんに何を言っても無駄だと諦め、言われるままに紅茶に口をつける。

(…紅茶もケーキも絶品なのがまたムカツク)

どうやらラム酒か何かで風味付けされているらしく、甘すぎない大人な風味のそのケーキは俺の好みにもあっており、俺は無言でぱくぱくと口に運び、あっという間に平らげてしまった。

「…あ、そう言えばネリネはどうしたんですか? あとセージさんも」
「ママは今買い物に行っているよ。ネリネちゃんの方は自室にいるんだけど、稟ちゃんが来ていることをまだ伝えていないんだよ。今日は稟ちゃんに大事な話があったんでね」

そう言うと、おじさんは不意に表情を曇らせる。
滅多に見ないおじさんのそんな表情に、俺も自然に表情を改める。

「何…ですか? 大事な話って」
「実はね……稟ちゃん。…私は…私はね……もう我慢できないんだよ!!」
「ちょ、お、おじさん!? 何を!?」

顔を上げ、真剣な表情でとんでもない爆弾を投下してきたおじさん。
思わず腰が浮き、背筋に途轍もない悪寒を感じる俺。
―――うほっ、いい男
―――ところで俺の(ピー)を見てくれ、こいつをどう思う?
―――すごく…大きいです…
―――やらないか?
―――やらないか?
―――  や  ら  な  い  か  ?

「アッー!?」

脳裏を駆け巡るいくつもの有名なアレな言葉の数々に、俺の身体は考えるよりも先に動き、一瞬で逃げの体勢に入った。
だがそれよりも早く、俺の両手はおじさんによってがっしりと握りしめられてしまった。

( ヤ バ イ ! つ か ま っ た ! ! )

熊に捕まった鮭のような絶望的な気分でもがくものの全く振りほどけず、俺はそのままの勢いで壁に押し付けられた

「いやああああ! らめえエエエエ!? う、ウチには俺の帰りを待つ九人の妻達が〜!!」
「稟ちゃん! 私は、私はっ! ………………孫が欲しいんだよ〜!!」
「………………はい? 孫?」
775おじいちゃんの(!?)知恵袋 3/7:2007/11/03(土) 17:38:02 ID:9wocFcH4
半泣き、半狂乱からどうにか立ち直った俺。
何だか妙に生々しいなあと思いながらもいそいそと服装の乱れなど佇まいを正し、阿部さ、いや魔王のおじさんと向き合った。数m距離をおいて。

「…で、一体どういうことですか? なんでいきなり孫なんですか?」
「それなんだがね、…まさしく語るも涙、聞くも涙なお涙頂戴の長く壮大なお話でね。一体どこから話したものやら…」
「なら俺帰りますね。おつかれっしたー」
「ああ!? ちょっと待っておくれ! すぐに話すから…」

真剣に帰ろうとする俺におじさんはよよよ、とざーとらしく床に崩れ落ち、ぽつぽつと語り始めた。
おじさんの話はしょっちゅう脱線し、関係無い話や娘(ネリネ)の惚気や自慢話を何度も加えたりして長かったのだが、それらを除き本題を簡単に纏めると…
・昨日光陽町の町内会長さんが回覧板を回しに来たらしい。
・町内会長さんの所に孫が生まれたらしく、散々自慢話を聞かされたらしい。
・それで自分も欲しくなったらしい。
これだけのことを語るのに三十分以上かかったのは何故なんだろう?
長くもなければこれのどこに泣けるのか分からない。
強いて言えば、付き合わされた俺の後頭部のたんこぶの痛みと、最早帰ってくることのない睡魔に泣きたいくらいだ。

「…それでね、その時に町内会長さんから頂いたのがこれなんだが…」

そう言っておじさんはどこからかリモコンを取り出し、部屋の奥に置かれてあったオーディオのスイッチを入れる。
少しして響いてきたのは一昔前流行した、タイトルがそのものずばりな祖父の歌う演歌だった。

「そういや昔こんなのありましたね〜…」

遠い眼をして呟く俺。
確かに町内会長さんの所にお孫さんが生まれたのは知っていた。芙蓉家にもあいさつに連れてきたことがあったからだ。
始めて見る赤ん坊にプリムラが興味津々で、赤ん坊の一挙一動に猫のように目を丸くしていたのが印象的だった覚えがある。
蕩けんばかりの笑顔で赤ん坊を抱く会長さんに楓が、

「目元の所なんかが会長さんにそっくりですね」

と言うと、会長さんはデレデレという擬音が聞こえるのではと思うくらいに目尻を下げて『分かりますか!? そうなんですよ、ここのところが〜』と喜んでいた。
正直俺には目元も何もさっぱり分からず、むしろ宇宙人じゃね、これ?とか思っていたのだが、とりあえず黙っておいた。空気の読める俺偉い。
776おじいちゃんの(!?)知恵袋 4/7:2007/11/03(土) 17:38:49 ID:9wocFcH4
「それで? 俺に一体どうしろと?」

何となくこの先の展開の読めてしまった俺だったが、一応そう聞いてみた。

「私も孫が欲しいんだよ! だから稟ちゃん! ヨロシク!!」
「……何をですか?」
「勿論、ナニを! 大丈夫! ネリネちゃんは決して拒否なんてしないよ!」

予想通りの展開に大きく溜息をつき、外的要因以外でも痛み始めた頭を押さえる。

「おや? 分かり辛かったかい? 簡単に言うとだね、ネリネちゃんに中出しをお願い、ということだよ?」
「いちいち言い直さなくて結構です! あのですね!? そう言うことはネリネ本人の気持ち…はまあ、置いといて、責任とか社会道徳というか倫理というかその、色々な問題が…」

段々と語勢が弱まってしまう俺。
どんな問題も笑いながら解決してしまいそうな人物を目の前にすると、良い言い訳が出てこなかったのだ。

「…そ、そんなことになったら学園生活にだって支障が…ってそうだ! そもそも俺はまだ学生ですから! 普通の学生生活、普通の青春を楽しみたいんです!」

必殺の言い訳を思いついた俺はここが攻め時と早口で捲し立てる。
流石にこれは効いたのかおじさんはがっくりと項垂れる。

「…そうか、そうだね」

心底残念そうに呟くおじさんに少しだけ憐憫の情が湧くものの、問題が問題である。
これに頷いてしまえば、就職どころかこの先の人生そのものが決定してしまう。
俺はこの難局を乗り切ったことに安堵しながら、再び紅茶を口に含んだ。

「…そうか、そうだね。稟ちゃんならそう言うと思ったよ。…稟ちゃんがそう言うと思ったから、その紅茶には一服盛ってあるんだよ」
「っぶふぅぅぅぅっ!!??」

おじさんのとんでもない発言に盛大に紅茶を吹いてしまう俺。
紅茶は綺麗に弧を描き、魔王邸のリビングに虹を描いた。

「うわ〜、きれ〜……じゃなくて!? ど、どどどどどういうことですか!? 一服盛ったって? 何を!?」
「魔界にはね、死にかけの亀すら種馬に変えると言われる伝説の媚薬があるんだよ。…一説によれば、かの伊○誠氏や鳴○孝○氏などもこれを使用したと言われているんだ」
「…それって媚薬というよりヘタレになるクスリじゃ…?」

そう言う俺のツッコミは華麗にスルーされた。
まあこれ以上は色々とヤバそうなので俺も自粛しようと思った。

「この薬は即効性でね。…稟ちゃん、身体が段々と熱くなってきてないかい?」

そう言われて思わずドキリとした。
確かに先ほどから身体が妙にポカポカしてきていたのだ。

「動悸は激しくなっているのに、妙に気分が良くなってくるんだ。そして…意識に靄がかかり始める」

俺はおじさんの淡々とした説明に何度も身体を仰け反らせてしまった。
おじさんの説明一つ一つの事象が間違いなく俺の身体に起きていたためだ。
777おじいちゃんの(!?)知恵袋 5/7:2007/11/03(土) 17:39:37 ID:9wocFcH4
「…お父様? 先ほどから何を騒がれて…稟さま?」

不意にリビングの扉が開き、そこからおじさんの娘であるネリネが顔を覗かせた。
目を丸くしながらも嬉しそうに俺の側にやってくるネリネだったが、今の俺にそんなことを気にする余裕はなかった。

(ヤバイ! 今の状態でネリネと出会うなんて…!)

媚薬の影響か、それとも花開くかのような柔らかな笑顔を見せてくれるネリネを見たせいか、俺の鼓動はさらに高鳴ってきていた。

「お父様、稟さまが来て下さっているなら教えて下されば良かったのに…!」
「ごめんよ、ネリネちゃん。実は稟ちゃんに少し話があってね。けれどそろそろネリネちゃんを呼ぼうとは思っていたんだよ?」

ぷうっと可愛く頬を膨らませて不満を口にするネリネに、おじさんは笑いながらも謝罪する。
正直そんなネリネの表情にすら俺は反応してしまい、胸が破裂しそうなくらいドキドキしていた。

「もう、お父様ったら…。それで、お話は終わったんですか、稟さま?」
「ぁ、え、ぅ、そ、それは、その、あの…」
「稟さま? どうされたんですか? お顔が赤いようですが…」

心配そうに俺の顔を見上げてくるネリネ。
だが、俺はそんなネリネに返事を返すこともできずにただネリネの顔を凝視していた。
シミ一つない白磁の肌はやや紅潮しており、
長い睫毛の下の大きな赤い瞳は明かりを受けてキラキラと輝く。
その小さな唇が開くたびに綺麗な音が紡がれ、俺の脳髄に響く。

(やばいやばいやばいやばいやばいやばい…)

頭の中はその言葉だけで埋め尽くされ、理性は必死にこの場から離れることを提案してくるものの、身体が全く言うことを聞いてくれなかった。

「どうやら稟ちゃんは少し気分が優れないようだ。ネリネちゃん、稟ちゃんを介抱してあげてくれないかい? …ああ、そうそう。この間あげたアレを使うと良いよ」
「…は、はい。すぐに用意します…!」

おじさんの言葉に少し戸惑うネリネだったが、すぐに頷くとスカートを翻し、リビングを出て行った。

「さて、悪いんだが稟ちゃん。私はこれから出かけなければいけないんだよ」
「え゛え゛っ!? そんな、俺はどうなるんですか!?」
「ネリネちゃんがいるから大丈夫だろう?」
「ネリネがいるからこそヤバいんですっ!!」

ネリネが出ていき助かったと思った次の瞬間発せられたおじさんの爆弾発言に俺は半泣きで叫んだ。
正直身体の状態は全く改善されておらず、今ネリネと二人きりになってしまえば襲いかかってしまう確率は果てしなく高かった。

「いや〜、非常に大切な用事を思い出してね〜。それじゃ稟ちゃん、ごゆっくり〜」
「ちょ、ま、待って下さい! おじさん! この人でなし! 悪魔! 魔王!!」
「確かに私は魔族で魔王だよ? …ああ、そうそう稟ちゃん、こんな言葉を知っているかね?  『大魔王からは逃げられない』と…」

人生オワタ\(^o^)/  ←その時の俺の心境

778おじいちゃんの(!?)知恵袋 6/7:2007/11/03(土) 17:40:28 ID:9wocFcH4
「稟さま? 稟さま? 大丈夫ですか、稟さま!?」

そんな声に呆然としていた俺はようやく我に返り、そして再び呆然としかけた。
ニヤリと笑ったおじさんがリビングを出ていくのと引き換えにネリネが入ってきていたのだ。
それはいい。
だが問題はそのネリネの格好だった。
健全な男子なら一度は憧れる、というか妄想したであろうその格好。
それは、いわゆるナース服というやつだった。
白い清潔そうなキャップ付きの衣装は清楚なネリネによく似合っていた。

(白衣の天使って表現がぴったりだな。…魔族だけど)

そんなことを考えながらも、俺の視線はネリネから離れず、その全身を舐めるように、食い入るように見つめていた。

「…あ、あの、稟さま、あんまり見られると、その、恥ずかしいです…」

俺の視線を敏感に感じ取ったのか、恥ずかしそうに身じろぎするネリネ。

(俺、頑張ったよね…)
(もうゴール、してもいいよね…)

ズギューン、とどこかで擬音が発生し、何かが崩れ落ちていったのがわかった。

「…オンドゥルルラギッタンディスカー!?(意味不明)」
「きゃあ!?」

奇声をあげてネリネに飛びかかる俺
小柄な身体を強引に抱きしめ、床に押し倒す。
そして白衣の胸元を強引に開かせた。

「り、稟さま!? や、やんっ」

ネリネは目を白黒させながら驚愕するも、抵抗らしい抵抗は見せなかった。
不自然なほど簡単に千切れ飛んだ胸元のボタンに、長髪の悪魔の影を見出すものの、ピンクのブラに包まれたネリネの豊満な胸にそんな考えは虚空の彼方へ消え去ってしまった。
俺はネリネの首筋に顔をうずめ、首筋に舌を這わせながら両胸を揉み始めた。

「やっ、あっ、あっ、あんっ!」

俺の手で胸を揉まれるたびに甘くなるその声に、俺は調子に乗って愛撫を激しくさせる。
窮屈そうなフロントホックのブラを素早く開かせ、ぶるんと飛び出た白く大きな乳房、その頂にある桜色の突起にむしゃぶりつく。
徐々に硬さを増していくその突起を舌で転がし、歯で甘噛みし、強く吸う。
さらに甘さを増し、甲高くなっていく声に比例して俺のヤる気も天井知らずに上がっていく。
そう、まさに、
 ず っ と 俺 の タ ー ン !!!
といった感じで俺はネリネとの情事に溺れていくのだった。
779おじいちゃんの(!?)知恵袋 7/7:2007/11/03(土) 17:41:17 ID:9wocFcH4
「ふぅ〜、到着っと。あれ、パパ? どうしたんですか、玄関先で突っ立ったりして?」
「やあママ、お帰り。帰ってきたばかりで悪いんだけれど、デートに行こう!」
「はい!? いきなり何なんですか? デートって。ちょ、ちょっと、手をひっぱらないで下さい! 荷物くらい置かせて下さい!」
「そんなの私が持ってあげるから! さ、行こう! デートデート〜、愛しいママとデート〜」
「恥ずかしい歌を歌わないで下さい!」
「…あ、そうそう、来年には家族が増えるかもしれないよ〜」
「はい? どういうことですか?」
「さあ? どういうことだろうねえ? …それにしても、稟ちゃんは可愛いねえ。ケーキに混ぜたほんの少しのお酒と簡単な暗示に引っ掛かるんだから…。悪い人に騙されたりしないかパパは心配だよ」
「はあ、ま〜た稟くんにちょっかいかけて遊んでたんですか?」

諸悪の根源にそんなことを言われているとも露知らず、その時の俺は、

「オイヨイヨー!!!(意味不明)」
「ああ〜ん、稟さま〜〜♪」

結局第4ラウンドまで頑張ってしまったのだった。





「はあ〜〜〜〜〜っ…。はぅ〜〜〜〜〜っ…」

一晩明けて日曜日の午後、アンニュイ、というか鬱一歩手前の状態で俺は黄昏ていた。

(騙されていたとはいえ、結局生で4回もしてしまった)

顔に縦線入れながら前日の出来事を振り返り、再び溜息をつく。
そんな時。

ドス ドス ドス ドス ドス!

誰かが乱暴に階段を上がってくる音が聞こえた。
それと同時に、響き渡る野太い声。

「…稟殿! 稟殿! 稟殿〜〜〜〜〜!!!!」

段々と近づいてくる、聞き覚えのある声に俺の額には何故かでっかい汗が浮かび上がってきた。
嫌な予感と震えが止まらない。
俺はベッドに飛び込むと頭まで布団を被り、ひたすら祈り続けた。
神には絶対に祈れない。
魔王にも祈れない。
そんな絶望的な状況に、俺が取れる行動は一つだけしかなかった。

(ここには土見稟なんていう人物はいません! ここにいるのは、そう、単なる石です! 石ころなんです! …アイアムストーン)

現実から目を背け、必死に石ころになろうとする俺の努力も空しく、自室の扉が今まさに開かれようとしていた…。
780名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 17:42:00 ID:9wocFcH4
以上です。
前回読みにくいって言われたので今回は読みやすさを最優先にして書いてみました。
内容? 内容は…無いよう。
781名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 18:14:21 ID:NrtmrdEA
残り約10KBか。790くらいで新スレかな
782名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 21:16:18 ID:ettgD+mX
ksk
783名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 22:12:36 ID:HYIsjf31
お疲れ様でした。激しくグットジョブ!
(ちなみに今現在聴いている曲が魔王@初音ミク【にせドイツ語版】w)
ちょうど聴いている曲でしたので腹を抱えて笑わせていただきました。
そういえば、次のvocaloid2のcv02の名前が”リン”でしたねw
784名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 22:33:39 ID:gatbl8wp
?はいらないと何度言えばわかりますか
785名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 00:13:49 ID:2Ok5stIZ
>>781
感想や雑談が入るだろうから800で丁度良い具合になりそうな予感
786名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 01:22:30 ID:8VagZ/xG
>>780
おお、なんとテンポの良い展開。一気に読めたよ。
魔王さん、義理の息子(仮)に中出しとか言うなw
787名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 02:28:17 ID:JDy9kfUm
>>780
GJ!

小細工が好きそうな魔王と猪突猛進の神王だから対比としては「あり」だ

ケーキだったらアンズに強壮効果が在るから、稟に食べさせたヤツを自家製アンズケーキ…
ただし、魔界産のアンズ(強壮効果x倍)ってやるのも良い
788名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 15:02:25 ID:IlN15e6D
>>780
オンドルルウラギッタンディスカー!

ここでライダーネタかよww
ミスティオが弧を描いてしまったじゃないかwwwミスティオ返せwwww

テンポもいいし2chネタも多いから分かりやすい。
なかなかに読みやすかった
ネタの分からない人には読みにくいかも…
789名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 01:03:11 ID:Nj7/CRgf
>>780
最近1人で頑張っているようだけどGJ
790名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 03:51:39 ID:heRAtyQL
スレ立ては800くらいとして、話題もないしテンプレでも考えようか

何か修正・追加案でもある?
俺は次スレは〜の部分の「450KB越えから」を「480KB」くらいにした方がいい気がするが
791名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 11:54:34 ID:yqUbaR4M
>>790
gdgdしそうだから800位になったらyou立てちゃってYo
一応改変した
リンク先やらはまだ前スレしか変えてないけどその辺りはなにか変更ある?

1: 2007/03/08 23:59:39 K2ITrDxk [sage]
     , -‐-、  +
   / , '⌒ヽ、   まままあ♪ +
   iXi/(ノ'))))+     ここはNavelの処女作「SHUFFLE!」でエロパロをするスレですわ。
  //ぽ ヮ゚ノ)  +  アニメ版、PC版、PS2版、小説版、マンガ版はもちろんのこと、
 ゝ( /(わk')O     ファンディスクの「Tick! Tack!」「Really? Really!」も想定の範囲内ですわ♪
  ノ)(≪/j_j》
     し'ノ
========================重要================================
・基本的にsage進行(メール欄に半角でsage)で。2chブラウザ推奨。
・荒し、煽りは徹底的に放置。
・801禁止。
・ジャンル、もしくはカップリング表記をname欄、もしくは題名に。
・タイトルの後ろ等にこれから投下するレス数を?/?で表記。 例:稟×女性 1/7
 (投下中の割り込みを防ぐため)
・女性キャラなら誰でもおk!
・未完の投下で反応を伺うのもおk!リレーに発展してもキニシナイ!
・次スレは>>960か480KB越えから順次*0の人が挑戦すること。
==============================================================
□公式サイト (原作・18禁)
ttp://www.project-navel.com/navel/shuffle/
<アニメ公式>
ttp://www.shuffle-tv.com/
ttp://www.wowow.co.jp/anime/shuffle/
<PS2ゲーム公式>
ttp://www.kadokawa.co.jp/game/game/shuffle/
<月刊コンプティーク (漫画版好評連載中)>
ttp://www.comptiq.com/
□インターネットラジオ:ねぶら
ttp://lantis-net.com/nevra/
□SHUFFLE! 総合まとめサイト (FAQ・キャラ別呼称表・過去ログ等)
ttp://www.shuffle-info.x0.com/
□エロパロまとめサイト
ttp://red.ribbon.to/~gekijou/shuffle/
□前スレ
SHUFFLE!でエロパロ Part4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173365979/
792名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 14:12:54 ID:heRAtyQL
>>791
> ・タイトルの後ろ等にこれから投下するレス数を?/?で表記。 例:稟×女性 1/7
> (投下中の割り込みを防ぐため)
これは加えちゃ駄目だろ
確かにあったレス数は書いてあった方がわかりやすいが、過疎ってる状況で割り込みなんて
ほぼ起きないと言ってもいいような状況な上に、職人に強制するような重要な項目でもないのだし
793名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 14:24:54 ID:3xlP+bXo
>>792に同意。
数字表記は書き手が親切でやってることで、>>1に入れてまでして強制するものではない。
SSの末尾には「以上です」「ここまで」とかレスされるからどこが終わりか分かるだろう。
794名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 15:28:39 ID:yqUbaR4M
んー、前に要望があったから必要かな、と思って
必要ないなら削っておk

下の方は女性キャラ〜と480KBって所を変えてある
変更点はその位
795名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 15:45:57 ID:heRAtyQL
俺も要望出した1人だが、その当時は今に比べればまだ活発で割り込みが多少なりともあった時だったからだよ
796名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 16:42:53 ID:Y4En+/vf
要望と決まり事は別物だからね

SHUFFLE!でエロパロ Part5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1194421294/
797名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 19:06:02 ID:yqUbaR4M
うぅ、そんな責める様に言わんでくれよ…

>>796
798名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 00:53:48 ID:LGz9RU7H
とりあえず埋めるか、あと3KBくらいだし
799名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 01:40:18 ID:Y7No9fW1
     / , -‐ァ ´       ヽ;;;;;;;;;;l -─-            \  \ \ヽ
   /'´   /           | ;;;;;;;| /                ヽ  ヽ  ヾ、
  /    /   /          / |;;;;;;;;l/      |       ヽ     ヽ  ヽ  `
      /  / |      レ'ノ;;;;/l    l   |    |  l  |      ト、 ',
      ,!   /  |      |┬‐f ヽ|    |l  /ハ  | |!  |  |   ヽ  | ヽ |
      |  ,|  |        | |  l  |  ,. -.|' "´|、`|  |l /´|_`ヽ |   | |  |  ゙|
       | /|  |       | ゙,  ヽ,|   ,ィひ丁`  |ノj/イヌリdl/   | ト, |  !
     .|./ |.  |      |. | ,>イ |   ^゙{ッソリ     ヒジ イ     | l l |
       |!.  |  |      |. | \´ヽ|    l  ̄            !    | l/; |
      !  |  |      | |   `'| |   |       '   ム     | | | |
        | |      l| |    |. l    |      ‐   /: .  |  | | | /   埋め……
           | |        |! |    | |   |ヽ、     /: : : ..  | /: | |l
         ||        | | |    |ハ   ト- `ニiーく|: : |: |   | ' | | リ
         |!      | |.|    l'人    l;;;;;;;;;;;;;;;;ト、`|:.ハ  | / | |
            |       |  l.!     /;/`ヽ、 \;;;;;;;;;;;;\ヾ、|  |ソ  l |
         |      |  l|   /     トヘヾ;;;;;;;;;;;;;;;:| ド /イ   l. |
          |       |   i, /    ,. -‐ 、 リ\:::::::::::::| |::〉 |   ゙;|
           |     | |    ソ  /::::::::::::::::ヽ  ヽ;::::::::ヽ| |   |    |
           |     レ    /  /::::::::::::::::::::::::::l   l;::::::::::゙ト|  |   |
800名無しさん@ピンキー
          /   /        _    __    ヽヽ ヽ
         /   !  l { ‐   ̄    ̄ ̄   ‐ ̄─ハ ヽ
        /   /|  | |    |       、       l! ',
        |  /  .|  |/|  _,,..,,l l    ,. 、、l       ll |
        |//〃|  | ,rヘ´ __ `ll !   _  |ヽ      | |リ
     ,、zニ{ / /__:|  | ィ仏ひj` ┴‐─仏圷、|!_    ハノ!
   ∠-‐´ '' "´ ̄___|:  |斗 { :.ヒ;; }     {:.ti;:l 〉 |‐-` _メノ、
  -‐  ´ ̄ヽ  ー|:.  |  ヾ_:_ン     匕ン { |-‐ ノ  ̄ ヽヽ、
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