段落の意識かもしれないけど、連続改行は2行ぐらいで十分な気がするかも
トリップ入れたほうがいいんでしょうか。
今回はそのまま
エロが薄いと筆が進まない不思議
シンの弟子入りを受け入れて一ヶ月が過ぎたころ、俺たちは一時的に住み慣れた真珠亭を離れて
シルビアの住むシュタインベルグの城へとその住処を移していた。部屋のほうはそのうち戻る
つもりなのでそのままお金を支払って維持してもらっている。
その際、おやっさんに無断で魔法の改造を施したのがばれて三時間ほど説教を食らった。
最後にぶっきらぼうにシルビアをちゃんと守ってやれっていうのと帰ってくるのを待っていると
いうのを忘れないところがおやっさんのいいところだと俺は思う。すっかり第二の我が家だ。
何故城へと引っ越したのかというと難しい話ではなく、必要に迫られたからだ。
シルビアの出産が近づいたため、それまで超人的な仕事っぷりを示していた彼女が動けなくなり、
その穴埋めとして彼女の手足となれる人間…つまり、俺が彼女が動けない間の仕事のうち謀略と軍事に関して
受け持つことになったのだ。軍事に関しては全員に説明してあるが、謀略に関してはベルにしか説明していない。
信用ではなく、性格的なことが理由だ。
政務に関しては元賢者の一族であるというシュタインベルグ侯爵家の忠実なる配下である
クレスラー伯爵家の老伯爵が受け持ってくれている。快活なこのじーさんは古くからの同士で、
信用と能力において、申し分ない実力をもっている。貴族同士の折衝は俺が出来ないため、この辺は
まかせっきりとなってしまうだろう。
まあ、そんな話はともかく今の俺は忙しかった。
「師匠〜夏ばてですか?」
専用のデスクで書類に埋まりながらぐったりしている俺にお茶を持ってきてくれたのは
弟子にとったそばかすの少し残った少年だと思っていた少女、シンだ。短かった髪は
最近伸ばし始めたらしく少しだけ女の子らしくなったと思う。
「お前、姉さんのとこにいかなくていいのか?」
この城には彼女の姉であるイリスがメイドとして詰めている。彼女も出産が近いため、
仕事を休ませてもらってゆっくりとしているはずだ。退屈しているのではないだろうか。
…人事じゃないな。俺も緊張している…正直。
そんな俺の悩みを気にする風もなく、彼女は本当に嬉しそうに笑っていった。
「姉さんにカイ師匠の弟子になったって報告したら姉さんすっごく喜んで、師匠はすごい人
だから頑張ってお世話して傍について勉強しなさいって!」
「そうか。よかったな。」
てっきりイリスは気をつけろとかいうかとびくびくしてたんだが…。まああの子は人生全て
シルビアって感じだからあいつが白といえば全て白なのかもしれないが。
そんな彼女だからこそシルビアも特別扱いなわけだが…。
「それで師匠、最近なにやっているんですか?」
一応、弟子にとったからには基礎から学問は教えている。基礎は大事だ…俺もちゃんと…
いや、あまり思い出したくないほど繰り返し師匠から教え込まれた。懐かしい思い出だ。
昔の俺を知っているベルやシルビアは昔を懐かしむような目でシンを見ているが、今の
俺しか知らないマオやユウは心底意外だといった感じで俺を見ていた。このとんでもなく
魔力が強いくせに使い方が荒いこいつらにもそういう教え方をしたはずなんだがなぁ。
とにかく、基礎と分からないことは質問しろと教えてある。その上で自ら考える問題に
関しては自分で考えさせ、そうでない問題に関しては答えるようにしていた。
「シルビアの受け持っていた仕事の半分だ。殆どの仕事は有能な部下が片付けているが
それでもあいつが受け持っている仕事は多いからな。動けない間は俺が手伝わないと。」
「どーして、師匠はそんなこと出来るんですか?魔法技師と全く関係ないと思うんですけど。」
不思議そうに首をかしげる彼女に俺は、
「どうしてだと思う?」
と、逆に問いかけた。シンは首をかしげて考え込んでいた。
「うーん…。」
「答えは一つじゃないから。誰に聞いても本で調べても構わないから考えてみな。」
「はい。師匠!」
シンは元気に頷いて部屋から飛び出そうとしたが、その前に呼び止めた。
「ベルの稽古、終わってからな。」
「う…ばれてましたか。意地悪…」
「いろんなことを覚えるのは悪いことじゃない。がんばれよ。」
俺はそういって笑ってシンを見送った。ベルの稽古は相当厳しいらしい。
う〜・・・全身が痛い〜。ベル姉さんは加減知らないんだから。
ベル姉さんの稽古は基本の型を確認した後、延々と組み手。剣術だけでなく、槍、徒手、
様々な形でそれは行われる。俺は身軽さには自信があるんだけど、かすりもしない。
自分のことを俺って考えるのにもう違和感はない。半分スラムのような場所で暮らすのに
身に付けた知恵だ。マオ様がきてからは構える必要も無くなったが長年の習慣は治らない。
「それにしても、師匠は謎だなあ。」
だらけきって昼寝でもしてるのが似合いそうな雰囲気を持つ師匠は優秀な魔法技師であり、
どうやらそれだけではないらしい。貴族の仕事を代わりにするなんて普通は出来ないはずだ。
魔法技師って魔法の道具を作る仕事のはずなのに。
夜部屋にくるなっていってるのと関係あるんだろうか。今度こっそり忍び込んでみよう。
「そういえば、人に聞いてみてもいいっていってたなぁ。」
広い城の通路をゆっくりと歩いていると赤く髪を染めた少しきつそうなショートの美女とユウさんが
庭でお茶を一緒に飲んでいるのが見えた。
「あら…貴女はイリスの妹さん。こんにちは。」
こちらに気づき、大人の美女…ミリアムさんは声をかけてくれた。この人たちに聞いてみようと
俺は彼女たちのほうに歩いていった。
「何か悩んでるみたいだね。」
金髪の可愛らしい少女、ユウさんは鋭い。人を良く見ている。
同じくらいの年齢のはずなのに、俺と違って女の子らしいし、大人っぽいし…。どうやったら
こんな風に強くて可愛くなれるんだろうか。
「実は…」
俺は師匠の課題について話す。
「そうだね。カイ様は不思議だね。」
ユウさんはくすくすと微笑んでいた。
「魔法技師という職業に誇りを持ってる。だけど、それだけじゃなくていろんなことができる。」
「そうなんだよ。それになんか強いみたいだし。」
目の前の美しい少女は少し考えていった。
「生粋の料理人だけど魔法も使えます。」
「はあ…。」
「そんな感じじゃないかな。」
どうだろうと、ユウさんは赤い髪の美女のほうを向いた。
「ただ根性が腐って性格が悪くて捻くれてるだけよ。」
この人は師匠が嫌いらしい。ユウさんはくすくす笑っている。
「もう、素直じゃないんだから。」
………?
ユウさんたち二人と別れ、再び通路を歩いているとシャワーを浴びてさっぱりしたという感じの
ベルさんを見つけた。苦手だった無表情なこの人も、慣れると結構わかるようになるのが不思議だ。
「ベル姉さん、ありがとうございました。」
「……………(こくり)」
ベル姉さんと並んで歩き、ふと思いついて師匠からの課題について聞いてみることにした。妹の
この人なら何かいろいろ知っているかもしれない。
「実は…」
ベル姉さんの部屋は師匠と同じ部屋らしい。昔からの習慣でこれは譲れないとか。マオ様となんか
重い空気を醸し出していたような…。
「……………」(なるほどね)
ベル姉さんは頷くと腰元からナイフを取り出し、部屋にあるダーツの的に向かって投げた。
少しの狂いもなく、的の中心へと突き刺さる。
「……………」(シンはなぜ私がいろんな武器を教えてると思う?)
「いろんな武器を使えるようにするため?」
わからないなりに答えてみたがベル姉さんは首を横に振った。
「……………」(いろんな武器を使う人がいる)
そして、二本目のナイフを投げる。ナイフは一本目の柄に刺さった。
「……………」(武器の使い方を知れば、逆にその対処もできるようになる)
「じゃあ、一つの武器じゃなくていろいろ使ってるのはそのため?」
「……………(こく)」(一通りわかったら使いやすいのを選べばいい)
ベル姉さんの稽古の意味はわかった。でも…
「師匠のはどういう意味なんでしょうか。」
「……………」(似たような意味だと思うけど)
わからない。いろいろな対処法を覚えることと何でもできること…同じなんだろうか。
「……………」(無理に答えを出すこともないと思う)
「でも、課題だし。」
「……………」(お兄様にはお兄様なりの理由がある。それはわかるけどあなたは同じ理由は持てない)
こういうもったいぶった言い方は兄妹だなぁと思うな。それ以外はあまり似てないけど。
「……………」(とりあえず、自分の身は自分で守れるように)
それには頷いた。俺だって守ってもらい続けるなんてごめんだ。
師匠とベル姉さんの部屋を出た俺はふと、シルビア様が師匠と仲が良かったのを思い出した。
学生時代からの付き合いらしい。今は仕事の引継ぎも終わって暇だそうだし、一度聞いてみよう。
「そういうわけで伺ったんですが…。」
「いいわよ。私も暇してたし。仕事やれないと退屈してだめね。」
マオ様とチェスをしていたシルビア様は、むむむむむと顔を顰めて悩んでいるマオ様を笑ってみながら
俺にそういってくれた。
「どうして色々なことが出来るのか…ね。」
シルビア様は楽しそうに考えていた。そういえばシルビア様の子供って師匠の子供って聞いたときは
驚いたなあ。結婚するのかと思ったらそうでもないみたいで、でも仲は良くて不思議な関係だ。
「簡単じゃ。それが必要だったからじゃ。」
マオ様が、チェスの駒をにらみつけながらいった。どうやら敗色は濃厚のようだ。
「師匠に必要だった?」
「うむ…奴には大きな敵がいる。それらと戦うために色々学んでいるんだろう。」
「マオだめよ。ちゃんと自分で考えさせないと。」
シルビア様が、少し苦笑しながらマオ様をたしなめた。
「目的があって、それを達成するために色々学んだのよ。カイは…。その下地になる基礎は教え込まれていた
から、すぐに身に着けて言ったみたいだけど。だから強いの。」
「でも、師匠はベル姉さんのほうが強いから戦うことはそっちに教えてもらえって…」
シルビア様は落ち着いた優しい笑みを浮かべて俺にいった。
「単純に戦うだけならベルのほうが強い。それどころか私にも勝てないわよ。」
「えー?でも強いって。」
「絶対に勝てるように状況を持っていくの。」
それってどうなんだろう。
「どれほどみっともなくても最後には勝つ。それがあいつじゃ。」
マオ様は誇らしげにいった。なんでも師匠はマオ様に勝つために三十回以上わざと負けたんだそうな。
しゃべりながらこっそりと駒を入れ替えている。それ反則ですよ。
「シンはシンなりの理由を持てばよい。あやつの弟子になったといっても魔法技師だけが
未来の姿ではない。今、色々学んで置くのは決して悪いことじゃないだろう。」
「はい、マオ様、シルビア様。ありがとうございます。なんとなくわかりました。」
マオ様も同じくらいの年にしか見えないのに、考え方は大人だ。この方も謎が多い。でも、負けず嫌いで
やることは時々せこい。この手のゲームは弱いのだ。
「シンは…カイのこと、興味あるの?」
「尊敬してますけど。」
質問の意図がわからず、俺はそれだけ答えた。シルビア様はとっておきのおもちゃを見つけた
ような笑顔を浮かべている。なんだか嫌な予感が…
シルビア様は席を立つと机の中からきれいな宝石箱を取り出した。
「うわー。綺麗。」
箱を開けると二つの指輪が入っていた。宝石箱に比べると少し安っぽいけど一片の曇りもついておらず
大事にされているように思えた。
「シンにこれを貸してあげるわ。夕刻、日が落ちる頃に片方を自分の左手の薬指に。もう片方を
カイの右手の薬指に付けなさい。そしたらカイのことが良くわかるようになるわ。」
そこまでいうと、シルビア様は鈴を鳴らした。その音で、メイドが一人部屋に入ってくる。
「エラを呼んで頂戴。」
理由はわからないがそれを聞いたマオ様が嫌な顔をした。しばらくすると一人の大柄な女性が
部屋に入ってきた。
「この子をお願い。イリスの妹なの。」
「え…、まあ!…この子もちっちゃくてかわいいわ。ふふふ…お人形さんみたい…ふふふ…」
「あ、おい!」
なんか理由がわかった気がした。俺は抵抗も出来ずに彼女に部屋から引きずられていった。
シンが去ったシルビアの部屋では────
「マオ。そこ変えても戦局は変わらないわよ?」
「ぬ……、そうじゃ。さっきの指輪はなんじゃ。変な魔力が出ていたように感じたが。」
「面白いことが起こるのよ。」
「お主も性格が悪いな。」
「だって暇だもの。」
ひ、ひどい目にあった。鏡と服が沢山置いてある部屋に連れ込まれたかと思うと大柄な女と
その部下と思われるメイドたちに髪の毛から下着まで全部変えられてしまった。
短い髪は付け足し、癖毛を直してストレートに流して赤いリボンを付けられた。うっすらと化粧も
施されて黒い髪の色を邪魔しないために薄めの色のドレスを選んだそうな。
スカートなんてはいたことないから足がすーすーして気持ち悪い。寝るときまで着替えちゃだめ!
っていう大女の涙ながらの懇願に負けてしまった俺は、シルビア様から預かった指輪を持って
師匠のところへと向かった。
「師匠?」
日は既に殆ど暮れており、夜の気配が強くなってきている。そんな薄暗い部屋で師匠はデスクで
眠っているようだった。はじめに見た書類は綺麗さっぱりなくなっている。
俺は自分の左手の薬指に教えてもらったとおりに指輪をはめ、同じように師匠の右手の薬指に
指輪を嵌める。そうして、起きるまで師匠の結構整った顔立ちの寝顔を眺めていた。
624 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 23:57:46 ID:VoSRRtLN
ここでストーーッップ!!
「ん…うう、…だる……」
「あ、師匠!起きましたか。」
師匠が起きたのはそれから三十分くらい立ったときだった。日はもうほぼ沈み、部屋を光の魔法の
かかった道具が明るく照らしている。
「ん…誰…って!おわっシンか!」
俺を見てのけぞって驚く師匠。やっぱり…
「似合いませんよね。こんな服。」
「いや、いきなりで驚いただけだ。似合ってる。かわいいよ。」
へらへら軽薄そうに笑って頷いてる師匠。誰にでもかわいいっていってそうだなぁ。この人は。
ほんとにもう…。
「どうしたんだ?それ。」
「エラって大きな女の人に捕まっちゃって。」
「ああ、あの人か…。善行をしたと思って諦めろ。大丈夫、後で姉さんにも見てもらって来い。」
なるほどと納得した師匠は少し微笑んでそういってくれた。
「どういうことですか?」
「あの人はかわいい服が好きなんだ。作るのも着るのも。だけど背が高いだろ…。」
「うん。師匠より高いね。」
「シルビアも背が高いだろ。だから、仕方なく自分の理想を満たしてくれそうなかわいい子を
着飾ることで満足してるんだ。」
なるほどねー。そうなんだ。いろんな人がいるんだなぁ。
「で、今度は何のようだ?」
「えっとね。シルビア様が師匠のことがもっとわかるようにって指輪を貸してくれたんです。」
「へーどんなだ?」
師匠は俺の左手を掴むと指輪をまじまじ観察し始めた。少し気恥ずかしい。しばらくすると
師匠の手が私の手を掴んだまま震えだした。そして、がばっと窓のほうを勢いよく向く。
外は最後の光が落ちたところだった。
「………シン。」
師匠は静かにつぶやいた。
「お前…シルビアにこの指輪の効果、ちゃんと聞いたか?」
指輪は淡く輝いて師匠の右手の指輪と重なっている。…ってあれ?
「な、何これ…離れない!?」
師匠は重いため息を吐くと苦笑いで説明してくれた。
「これは俺の知り合いが作ったやつでな。冗談か嫌がらせか本気かさっぱりわからないが、
夜の間ずっと離れられなくするものだ。当人は恋人の指輪とか言っていたんだが…」
一生懸命手を振ってみるけど、しっかりくっついて離れる気配はない。ひ、一晩一緒って…
えっとその…あわわわわっ!
「師匠〜。なんとかならないんですか?」
「俺が作ったものじゃないからな。しかし、何故これが…。処分したはずなのに。」
苦々しげにつぶやく師匠。
「これシルビア様が宝石箱に入れて大事そうにとってましたよ?」
「あいつめ…」
師匠の表情はなんか複雑そうだった。嬉しいのか怒っているのか。
「とにかく、これは一晩絶対に外せない。解析は出来るだろうが解呪までは時間がかかるから
どちらにしろ無理だな。」
「そ、そんなぁ…」
まったくなんてことするんですか、シルビア様…
結局どうすることも出来ないということで、そのまま師匠とくっつきながら夕食を
取ることになった。大きなテーブルなのに、師匠との距離は0だ。師匠が料理を適当に
選んで取ってくれている。
何か空気が重いような…。
「それで、こんなことに…。」
ユウさんが師匠の取ってくれた料理を見ながら笑顔でいった。しかし、笑顔なのに
何故か背筋に氷が走ったような感触を受ける。
「シルビアの悪戯か。カイもカイだ。そんな指輪あっさりはめられよって。」
これはマオ様だ。不機嫌を隠そうともしない。そういえば師匠の右っていつもマオ様の
席だったような…ごめんなさい。
「しょうがないだろ。かったるい書類仕事で疲れて少し寝てたんだから。」
「細かいアイテム作るのが得意な貴方がそれくらいで疲れるなんてね。」
この席唯一笑顔を浮かべているのはシルビア様だ。こんないたずらするような人
だとは思ってなかった。
「しかし、シルビア。お前懐かしいもの引っ張り出してきたな…。」
「シンも一つだけとはいえ魔法も覚えたことだし、ここで教えないといけないこともあるでしょう。」
教えないといけないこと……?
そう、弟子入りして初めて昨日、魔法を使ったんだ。得意な魔法を調べるためっていわれていろいろ
させられたけど、結局使えたのは一つだけだった。
師匠が利き腕でではないはずの左手で器用に食事を食べている。そんな師匠を眺めながら言葉の
意味を少し考えていた。
いろんな場所から重い空気が漂っているのはもう気がつかないことにしよう。
「じゃがその指輪はよいな。夜だけとはいえ一日カイを独占できる。なぜわらわに教えて
くれなかったのじゃ。」
マオ様がシルビア様にそんなことを聞いていた。だけど答えたのは師匠だ。
「決まってる。これが恐ろしいアイテムだからだ。いや、マオならそうでもないかもしれないか。
だが、これをはじめて嵌めたとき、俺は心底恐怖したぞ。」
ベル姉さんはシルビア様を無言で睨み付けていた。どうやらベル姉さんは知っているようだ。
だけどこれってくっつくだけでしょ?
俺はこのときシルビア様が仕掛けた恐ろしい罠をぜんぜんわかってなかったんだ…。
627 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 23:59:28 ID:VoSRRtLN
さらにストーーッップ
一旦ここで切ります。
続きも書き上げてるので近日中に。
GJ!
想い人と強制的に一晩中一緒、というシチュはやはり惹かれますね
GJ!
学生時代の指輪もってたのかwww
で、シンは始めてから多人数プレイでつか?ww
わっふるわっふるわっふる(以下エンドレスわっふる
シルビアさまが好きです
でもマオたんの方がもっと好きです
しかしなんだかんだでカイが一番好きです
可及的速やかな投下を心より願います
>>631 関係ないが松本引っ越しセンターのCM思い出したwww
元暗殺者がミリアムという名前を受け継いで(?)いることに今更気づいた俺はヘタレ
紫藤由貴さん、じゃなかった、超能力な日々の続きを心待ちにしています。
>>628このクオでの寸止め・・・あのお方と似ているな・・・
GJ!!
今回の話で嫉妬ユウ可愛いよユウ。
昼休みが終わり、俺達は体育の授業のため体育館へ足を運んだ。
(ふふ・・・)
体育館で遊びまわるクラスメイトとは別に、修二は笑みを浮かべた。
ついに、行動に出るのだ。
狙いは桜井美月。計画も練ったし後は時期を待つだけだ。
「よっし!」
美月がシュートしたバスケットボールはまるで吸い込まれるようにゴールへと入り、美月は友達とハイタッチ。
それに伴い大きな胸が大きく揺れる。
ふと男子を見ると何人かは汗で透けた下着を堪能していた。
(ふふふ・・・・・仕方ないなぁ・・・お前らにも見せてやるか・・・)
修二は視線を美月へ集中。彼女は軽やかな動きでドリブル突破しそのまま流れるようにレイアップシュートに持っていく。
(外れろ!)
ジャンプする直前ブラのホックを外す。さらにジャンプすると同時に美月のブルマ引き降ろす。
「え!?」
美月はバランスを崩し、転倒。そして見事にノーブラ、パンツM字開脚の出来上がりだ。
「きゃぁぁ!?」
慌ててズボンを穿き、ブラを拾ってうずくまった。そしてはっと状況に気づいたクラスの女子達が桜井を囲み、男子の視線を遮る。まぁ、ヤツラの目にははっきりと映ったようだが。
美月は顔を真っ赤にさせて体育館を後にした。
(へぇ・・・・・あんなしおらしい表情も出来るんじゃん・・・)
そう言い興奮した表情を浮かべた。
「ふむ・・・・中々の美味だ」
カレンが満足げに声を上げる。
「そりゃ良かった。でも―――まだ終わらないぜ」
修二は腰を不自然に曲げている男子達を見ながら、笑みを浮かべ、この後の展開に思いを馳せた。
(あぁ・・・・もう最悪・・・・!)
体育館の外の女子トイレでブラを付け直した美月は顔をまだ赤く染めながら悪態をついた。
「もう、どうして急に外れたりなんか・・・・」
小さく溜息をして、美月はトイレから出た。少し躊躇いはあったが、友達もいるし大丈夫だろうと考え体育館に戻る。
と。
美月はブルルッと身体を震わせ、ソワソワと動き、トイレへと戻っていく。
(へぇ・・・カレンの言ったとおり、何でも出来るじゃないか)
修二は木陰でトイレに駆け込む美月を見ていた。トイレの中に入っても透視で、中の様子は丸分かりだ。
「え、どうして!?」
なぜか、トイレが全て使用中になっている。コンコンとノックしても帰ってくるのは無言。
美月は落ち着き無く内股で小刻みに動く。
さらに激しくノックを繰りかえしてるが、無駄なんだよ、美月。
小刻みはしだいに大きくなる。美月はついに我慢の限界を迎えたのか、トイレを出て、男子トイレに向かう。が、
「せ・・・清掃中!?」
悲壮な表情を浮かべる美月を、修二は笑みで見つめる。
(男女トイレは使えない。しかし、尿意は激しくなる一方。だったら・・・・)
美月はもうなりふり構っていられなくなったのか、修二とは反対側の木陰に入り込んだ。
「木陰で、お漏らしするしかないよな」
修二は、勝ち誇った笑みを浮かべた。美月は何度も周りを見渡し、恐る恐るといった感じで、しゃがみ込むと同時にブルマーとパンツを一緒に下へずらす。
(おお・・・・!)
薄く陰毛が生えており、それは恥丘を一層引き立てる。
さらに修二は能力を発揮し、美月の思考を読む。
(うう・・・・・早く出て・・・・早く出てよぉ・・・)
弱弱しい声が耳に入った。普段のあいつとは想像も出来ないほどに羞恥に染められた声だった。
どうやら外でお漏らしする、という恥辱的な行為のせいで、中々おしっこが出ないようだ。
美月は気を落ち着かせ、深呼吸。
(んっ・・・・・)
ぷしゃぁぁぁ・・・・と音を立てて金色の水が噴出した。
よほど我慢してたのか、それはゆっくりと長く続く。
お漏らし中も美月は辺りを気にして、顔を真っ赤にして、ひたすら終わるのを静かに待っている。
「ふむ・・・・・・良い味だ・・」
カレンはうっとりとした声を上げた。
おしっこが、ジョロロロ・・・・と最後の灯火を立てた途端、
パシャッ、とカメラ音が鳴った。
「え・・・」
と言ったのは修二と美月の両方。そして両者の視線の先には、先ほど体育館で腰を抑えていたクラスメイト―――三郎だ。
「ま、ま、まさかキミがそんな変態だったなんてねっ・・・」
太った身体。汗臭い顔と黒ぶちメガネ。クラスでも人気が無い三郎は携帯電話の美月の放尿シーンを突きつけ、いやらしい笑みを浮かべている。
「い、いやぁぁ! 返して、返しなさい!!」
ブルマを上げ、つかみかかろうとする。しかし、
「い、いいのかっ!? この写真をみんなにばらまくぞっ!?」
上ずった声だが今の美月にはそれを感じる余裕も無い。まるで子犬のような目で、返して、と懇願する。
「へ・・・へへへへ・・・・それなら俺のコイツをな、舐めろ」
三郎はゆっくりと卑下た笑みを浮かべつつ、ズボンに手をかける。
(・・・・・・なーんか気に入らないじゃん?)
「今まで人には試そうとしなかったんだけどね・・・・・危ないし」
冷ややかな笑みを浮かべて、修二は集中。
(ぶっ飛べっ!!)
念は完璧。しかし、三郎は何の影響も受けていなかった。
「え・・・」
馬鹿な。有り得ない。愕然とする修二にカレンが口を開く。
「修二、勘違いするな。お前にこの力を渡したのは羞恥心のためだ。そんな私利私欲の力の使い方を私は認めん」
「っ・・・・そういうこと、ね」
「良いではないか? お前の正体はバレない。お前に何の害も無い。お前があやつを助ける理由がどこにある?」
「・・・・・・・」
確かに何も無い。だが、それは打算的に見てだ。
「理由は、あるよ」
修二は自分の息子を突き出す三郎を見てカレンを振り切るように一気に駆けた。
(何でかな・・・・・・何で、母さんのこと思い出しちまうのかな?)
単なる恐怖に染まる表情を見るとなぜか母さんを思い出した。気に入らない。その想いが修二を駆け巡る。反対側の茂みを突き破り、視界に三郎を確認。そのまま右拳を顔面に打ち付ける。
「ごほぉぉ!?」
ぶっ飛んだ。右拳に痛みが走るが無視。倒れた三郎を思い切り踏みつけ、
「だせーっぽくね? こんなレイプみたいなことは、よ」
冷然とした瞳で、恐怖に染まった三郎を射抜いた。
うん。俺ってエロだけだと鬼畜になっちゃうんだ。今気づいたんだが。
だからちょっとストーリーじみていく。6エロ・4マジくらい。
エロオンリーローリーヒューマンにはスマソ。
>>638 俺はエロだけよりそっちのが好きだから大丈夫
でも7:3くらいにしてほしいかも。
そしてGJ!!これは三郎M化フラグですか?
イイネイイネ
641 :
1:2007/08/24(金) 21:01:27 ID:7o/Siwjh
GJ!
ところでそろそろ500kbなんで、次スレ立ててきたほうが良いでしょうか?
643 :
1:2007/08/24(金) 21:14:02 ID:7o/Siwjh
ほしゅ
なんというか保守じゃなくって埋めネタを待つかおとなしく圧縮落ちを待つ所じゃないか?
なんか書きてぇ…
埋め
楳
図かずお?
産め
よ増やせよ
652 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:02:36 ID:FJkWNyqN
梅
毒
容量なんだから単レスで埋めても埋まらないと思うが・・・。
655 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 15:06:24 ID:YkKDCxQq
皆さん、1000までいってもこのスレは埋まらないらしいですよー!
埋めネタ待つか。
657 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 21:45:53 ID:U2IszhIF
ある日僕は超能力を得た。
女の子を操作した。
終わり。
あげ
>>657 >女の子を操作した。
なんかアンテナとリモコンが思い浮かんだ
ロボット的な意味で。
服を着たままパンツとブラをはずすように操作するんだ
>>660 「いけー!MAYUMI!ドッキングだぁっぁあ」
「うぃんうぃんうぃん」
真由美はロボットになりきり無表情のままその無毛地帯を晒した
そしてゆっくりと腰を下ろすのだった
こうですか?わかりません ><
663 :
660:2007/09/10(月) 07:26:44 ID:HXtD72dn
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