>>1
一番槍乙
「いや無理だろw 」とはもう言われない……!
>>1 乙
それは、順当で普通な即死回避
13 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 18:16:39 ID:9GPtWU3X
回避
15 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 01:20:24 ID:AaN3ZT35
>>1 乙
新スレではもっと学園設定が生きて欲しいものだw
赤いリボンつけた利奈が空の鍋かき回す学園的な展開はまだですか?
>>1乙
嫉妬とかに限らずエロだけでなく恋愛模様も見てみたいな……
コメディも欲しいな
夫婦+α+βによる包丁の飛ぶ乱闘騒ぎとかww
>>17 寧ろ詩歌が登校時に理奈の首を掻っ切る展開を(ry
性格的に逆じゃないか?w
性格的に逆じゃないか?w
いや、あってるだろ
要するに詩歌と言葉。利奈と世界だろ?
首切ったり、飛び降りたり、どっちがどっちだろうと正直見たくない……。
性格はそのままであってるな。
詩歌の方がリードしそうってことでは逆かもしれないが。
お前らSS職人が本気にしたらどうする気だw
修羅場よりも3Pとかの方が好きだな
修羅場を乗り越えて→3P
これだろー
いやいや
修羅場ってるところで3Pだろー
ややっこしいから同時進行でいいんじゃないかな
だがそれがいい
いやいや、3Pだとか修羅場だとか、仮にもかっこうは王の資格を持つ者だぜ。
そんな低レベルのことに煩わされたりはしないだろw
奴なら6Pくらい楽勝だと俺は信じてる。
みんな失神させそうだな
そういや大助って従姉妹居るんだよな。
1〜2巻の頃はいつかその人が虫憑きになって…
とか予想してたけど全くそんな気配無いし。
今でも実姉である千晴+妹のような千莉+その従姉妹さんによる疑似姉兄妹4Pを夢みてる俺はやっぱり負け組?
37 :
大助:2007/02/24(土) 22:27:18 ID:6REYODzm
最高だ、詩歌、利菜よりずっと良い
詩歌のこの薄くてペラペラな胸に比べたら
利菜のなんて贅肉みたいなもんだよ、詩歌の胸は最高だ
ここも、締まりもすごくて、利菜のじゃ全然いけないけど
詩歌には入れるだけでもうすぐにもいっちゃいそうだ
利菜のあんな体に溺れていたなんて自分で情けないよ
この吸い付くような肌に触れたら
もう利菜のブヨブヨとした体なんて触る気もしない
利菜なんて中出しさせてくれるくらいしか価値のない屑女だよ
詩歌さえ居れば俺は・・・ 詩歌ぁ、詩歌ぁぁ
ペラペラの方がいいのかよ!
某三角関係ゲームの有名な台詞だなwww
すくーるでいず…ってその学園展開じゃねーだろww
大助「………」
亜梨子「ちょっと大助、何よその戦闘装備!?」
大助「……向こうのスレ、見ただろ」
亜梨子「ええ。いつのまにか埋め立てられてて……、ってアナタまさか……!」
大助「………」
亜梨子「た、確かにアナタが1000を取りたかったのはわかるけど、いくらなんでもそれはやりすぎだと思うのよ」
大助「1000になんて興味は無い。ただ、あんなひねりの無い埋め方は気に入らないだけだ」
亜梨子「ふ〜ん……。要は嫉妬、てわけね」
大助「なっ! ち、ちげぇよ。何言ってんだバカ亜梨子!」
亜梨子「誰が馬鹿よ、誰が! たかが下僕の分際で……。どうやらおこちゃまなアナタには調教ってものが必要なようね」
大助「おまっ、何す……!」
亜梨子「くらいなさいっ! 亜梨子シャイニングウィザードォォォッ!!!」
大助「ちょ、それはシャレにならなっ……! ウボァー 」
前スレしゅうりょー
さて、また半裸でwktkして職人さんを待ってるか……
42 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 19:46:59 ID:4zP84RZg
もういっそかっこうが全員をおいしくいただいけば(ry
疑問
なぜこのスレの住人は皆スクールd(ry を知っている?www
それはここが21禁の板だからだよ
特殊型とかヤンデレ風味の奴が多そうだから
ぶっちゃけ嫉妬・修(ryで初めて知った。
内容は知らない。
ただ壊れキャラがでるとか、血しぶきが舞うとかで有名みたい
48 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 23:57:31 ID:Je4l/kd+
…そういや最近にこにこ動画(凍結してるが)にうpされてたもんなぁ…
血しぶきは見たが、前情報なしならびびったろうな
ふとムシウタ3巻を読み返してたら、
初季に「霞王たん、デートしよデート」って言われたアンネが
デパートの屋上行って戦隊ショーを観つつ、二人でクリームたっぷりのクレープを食う(性的な意味で)
という電波を受信したんだが書く暇がねぇよ
>観つつ
わっふr(ry
いや何でもないんだ・・・
ラ板の前スレのネタ
496 :イラストに騙された名無しさん :2007/02/06(火) 01:06:53 ID:qbL7VPya
色々出てた妄想をまとめて、ちょっとプラスしてみた。
薬屋大助は、射撃と潜入工作が得意なごく平均的な学生である。
ただ、黙っていれば可愛いのと、ちょっぴり捻くれてからかうと面白い為、彼の周りには女の子がたくさん居ます。
生徒会長で実の姉の薬屋千晴は、「変じゃないよ。普通だよ!」と布団に潜り込んだり風呂に乱入してきたりとスキンシップ(もちろん性的な意味で)をしてくるし。
義理の妹の土師千莉の着替えをうっかり覗いてしまい、その時はごまかしても後でやっぱりバレて笑顔で燃やされたり。
幼馴染のお嬢様である一之黒亜梨子に、殴られたり足を踏まれたり関節技かけられたり下敷きにされたりと下僕のような扱いをされたり。
同門の道場に通う獅子堂ワンコには、稽古と称して毎回ボコボコにされて、さらに暴走して起こす厄介事の後始末をさせられたり。
留学生の御嶽アンネリーゼには、良くメシをたかられてヒーローショーに連れ回され、挙句隙あらば襲われます。色んな意味で。
近所の小学生で妙に懐いて来ている耳年増の堀内愛理衣は、キャミソールの紐を外して迫ってきたり嫌がる振りをしながらペロペロしてきたり居眠りしながら涎を垂らしたりしてくるし。
バンドを組んでる先輩の夜森寧子には、意味も無くふらふらとお姉さん面でまとわり着かれて『無理やりひどいことした』ネタでいつまでも苛められる。
占い同好会の狗狸坂香魚遊には、部室に通りかかると引きずり込まれてぺろぺろチュパチュパはむはむモミモミされ。
同じクラスの委員長で美術部員の立花利菜とは、他の女の子の話をすると不機嫌になり絵を誉めると照れ怒る、という解りやすくツンデレられる。
そして、あからさまな悪人面のシスコン理事長にこき使われる毎日。
そんな大助の平凡で退屈な学校生活は、幼い頃に結婚の約束をした杏本詩歌が転校してくることによっと終りを告げます。
さあ、どうする薬屋大助。あの女、影が薄いくせして意外と黒いぞ!?
ラブコメするにはアレな連中が多いが、ともあれ運命は動き出す。
それは最高で最悪のスクールデイズ!
むかう先は、飛び降りか刺殺か鋸か!?
ここで黒詩歌と多賀子、大助の3Pとか
ショーの舞台裏を覗きに行ったアンネがヒーロー達に犯されてうっとりする映像が流れた。
スレ違いだ。その話はエロパロ版でやるべきというかその妄想を是非形にしてくれというか頼む頼みますお願いいたします
スマン間違えた
エロパロではよくある話
おk
よくテンプレ貼ってくれた(ん?違うか?)
後はこっちの期末考査が終了次第書き始めるゼっ!(わかる奴にはわかる
とりあえず浮かんだ構想としてはわんこに寝技掛けられてそのまま突入
美術室でいい感じになった利菜とラブっちゃう感じ で、どだ?
超絶wktk
期待してます!
学園設定では千晴は二重人格で、千晴と大助だけが知っているその人格の名は“アリア”。
という電波を受信したぜ!
どうせだからスクイズ設定って呼ぼうぜwある種の悪意で
靴の表紙をみて
>>52を思い出して、黒詩歌を想像して…吹いたw
もう3月ですがバレンタインネタをひきずってます…
第三会場、特設リング――場外。
そこには子どもの泣き声が響いていた。
「びえ――――――――――――――――――――っ」
「うるせーぞクソガキッ! 黙らねーとひん剥くぞっ」
長く豊かな金髪を揺らして、ドスの利いた声を放つのは”霞王”。泣き腫らした顔でわんわん喚いているのは情報班の秘蔵っ子”C”こと堀内愛理衣だ。
「だってぇ、だってぇ……殴ったぁ……顔殴ったぁ……」
「チッ……。これだからガキは……。あーわかったよ、わかったから泣くなって」
霞王は乱暴な仕草でごしごし”C”の頭を撫でる。
「ガキ相手にムキになったオレ様が悪かったよ……おい、機嫌直せ」
「ひぐっ……ひぐっ……」
「ほら、チョコやるから」
そう言って、霞王はチロルチョコをつまんで差し出す。
――”C”の目がギラッと光った。
ばっ、と手を突き出してチョコを奪おうとする。だが、霞王は薄笑いを浮かべてそれをかわした。ひょい、ひょい、と手を高く上げて翻弄する。
「……! っ!!」
「……なーんてな? はっ。オレ様が敵に情けをかけるとでも思ったかぁ?」
「だ、だましたぁっ!」
「どっちがだよ。さっきのウソ泣きだろ。ったく、油断も隙もねーよな」
霞王は”C”の肩を踏むようにして蹴倒す。
踵で踏みにじり、痛みを与えて動きを止めてから、さらにつま先で喉を圧迫する。
「ん……ぅぐっ……」
「動くんじゃねぇぞ……」
ニヤニヤと愉悦の笑みを浮かべつつ、霞王は”C”の服に手をかけた。一気に引き裂く。淡いイエローの小さな下着があらわになった。
「っ……な……にを」
「クックックッ。お毛々の生えてない割れ目にチョコを流し込んで固めてやるよ」
”C”は助けを求めて周囲を見回した。だが初季はすでに霞王の攻撃でダメージを受け、昏倒している。ニュートラルコーナーのポストに背を預けたまま、ぴくりとも動かない。白いコートを汚すチョコレートが、まるで血痕のようだ。
霞王は「それっ」とばかりに”C”の服を剥ぎ取った。一瞬、身体が自由になり、その隙に”C”は自ら転がって喉の締めつけから逃れる。
子どもらしいか細さの目立つ裸体がぬらぬらとチョコにまみれるのも構わず、”C”は四つんばいで必死に退避する。それを追う霞王は、B級ホラーの殺人鬼そっくりに、じわじわとマットの上を進む。
抵抗は無意味。すぐにコーナーに追い詰められる。
「…………くっ」
「どうした……? もう鬼ゴッコは終わりか?」
「ち、近づかないでください!」
「はっ。ヤだね」
霞王がバッ! と”C”の足首をつかんだ。喉の奥で悲鳴を噛み殺す”C”。その表情を見て、霞王はゾクゾクと背中を震わせる。
「いー顔つきすんなぁ、お前……。オレ様、別なシュミに目覚めそうだぜ」
霞王はぺろりと舌なめずりをした。ふと、何かに気づいたように言う。
「――つーかよ。小学生のクセにガーターベルトはやりすぎじゃねーか?」
霞王が”C”のニーソックスをつんつん、とつつく。肉の薄いふとももが過剰にセクシーな衣装に彩られているさまは、かなり背徳的だ。
「や、やぁっ」
「ガキが色気づきやがって……」
同性にじろじろ見られる恥ずかしさに、”C”はもじもじと前を隠そうとする。だがそれが逆に霞王の嗜虐心をそそることに、”C”は気づいていない。
「これは……その、ま、万が一のケースを想定してっ」
「万が一のケース?」
霞王はその状況をシミュレートしてみた。
―― あなたにも起こる性犯罪 ケース@ ――
『あ、あの……”かっこう”さん、コレ、受け取ってください』
『えっ? オレに?』
|
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中略
|
|
『あ、そんな、ダメですっ。こんな……だ、ダメぇっ……』
『ごめん……ごめんよ……でも愛理衣、オレ、もう止まらないんだ』
『欲情、しちゃったんですか?』
『こんな可愛い子がオレにチョコレートを……って思ったら、止まらなくなっちゃって』
『あ、あっ、な、何するんですかぁっ』
『愛理衣なら知ってるだろ……? 大人の男と女がどんなコトするのかくらい。昔、ネットでいっぱい見てただろ……興味あったんだろ……そうなんだろ……?』
『いや……いや……やめて……』
『ああ、ダメだ……オレ、小学生にこんなこと……ああ、小学生……小学生……』
『ひぐぅっ、痛ぁっ』
『痛いか? 痛いよな……くそ、オレは最低だ……でも止まらないんだっ』
『あ、あ、んあああああああああっ』
『気持ちいい……気持ちいいよ愛理衣……ごめん……気持ちいい……ごめん……』
『(ふるふる)……いいん、です……”かっこう”さんなら、私……』
『愛理衣……』
『私の……中、気持ち、いい、ですか……?』
『すごい、たまらないよ。狭くって、動かすたびにギシギシいうんだ……』
『そのまま、中で、出してください……』
『愛理衣……いい、のか?』
『で、でもっ』
『え?』
『……ちゃんと、責任、とってくださいね……』
『あ、ああ……愛理衣、愛してる……で、でるぅっ』
『ふぁあああああああっ』
――まとめっ。
レイプ犯罪は身近な男性から受けるケースが最も多いと言われていますっ。
小学生がぺドの人にチョコレートとか渡す時には襲われないように気をつけましょー!
なおCASTは七色の声を持つ”まいまい”ちゃんの一人二役でお送りしましたっ! ちゃん!
はっと我に返って、霞王は呟いた。
「は、犯罪者……」
「何をぼうっとしているんです?」
気づいた時には、”C”は体勢を整えていた。掴まれていた足首をもぎ離し、膝立ちから一歩踏み出す。
戦士の顔で、霞王を睨む。
「クッ……?」
”C”はその指をすっ、と差し伸べた。指先が霞王の額に触れる。瞳に青白い光がぼうっと灯り……淡い電光を放つ蝶がその指先へ。
――”虫”か!? マズッ……。
霞王はとっさに跳ね除けようとするも、間に合わない。ピリッ、と痺れに似た感覚がうなじを走った。膝から崩れ落ちる霞王。
「な、……んだとぉ……」
「油断しましたね」
電気を操るシーアゲハの力で、脳の電流をかき乱されたのだ。直撃を避けたため気絶まではしていないが、手足の自由が利かない。
「私の勝ちです……! よくも……お気に入りの服をメチャクチャにしてくれましたね……!」
”C”が激怒を込めて蹴りを放つ。霞王はリング中央へ押し転がされて、溶けたチョコレートでグチャグチャになった。
「ク……ソ……」
鍛え抜かれた精神力で、なんとか首だけを持ち上げる。その霞王の目前に、長身の人影が立った。
”からす”……白樫初季だ。
「隙アリだよん」
初季は黒い影のようなカラスヤンマを召喚し、コートに同化させた。四本の黒い翅が触手のように背中から延びる。
「そぉーれっ。仕返しだぁ! がおーっ!」
触手が鞭のようにしなった。縦横に閃く先端が、霞王の衣服をちぎりとってゆく。なお、今日の霞王は私服だ。優雅な金髪によく似合う、レースのティアード・スカート。
「テメェ……ら……”虫”出しやがったな……禁じ手だろ、それ、は……!」
「心配しなくても殺したりしないよん。ちょおっと、サービスしてもらっちゃうだけぇ」
触手がうぞうぞと蠢く。無残に破かれたスカートの奥へと、容赦なく潜りこんでいく。霞王の素肌に、脚に、腰に、全身に絡みつく。どろどろのチョコレートをローション代わりにして、カラスヤンマの触手が霞王の肉体を蹂躙する。
「や、やめ……ヘンな、トコ……さ、わるなぁ……!」
襟首からブラの中に侵入し、乳房を丸く締め上げる。ぬちゅぬちゅねろねろした感触が、霞王の意識をとろかしていく。
「……は、ぅん……」
「やん、霞王たんったらカワイー声出しちゃってぇ」
「いいザマですね、霞王」
”C”が裂かれた服をどうにか身体に巻きつけて、初季の横に立つ。
「火種三号の上位局員とはいえ、こうなってしまえば無力でしょう。私たちを敵に回したことを後悔すればいいんです」
「クソったれ……テメェら、グルか……」
「コワイコワイ霞王たんと戦うのに、一時的に協力しただけだよん。それよりぃ、霞王たんは自分のコトを心配したほうがいいよぉ?」
「……クッ? ……ん、あ……?」
太ももに絡みついた触手が、じわじわと北上を開始する。霞王の秘所を守る小さな可愛らしいショーツは、自由自在に動く触手の前にはとても無力だ。
這い寄る触手の先端が、布地の上からクレヴァスをなぞる。
「っ!」
びくんっ、と反応する霞王。
「霞王たんは感じやすいコだねん」
「……っ……ざけんな……っ。う、あ、ふぁぁぁっ」
「あれあれぇ? じゃあこの恥ずかちーシミはなぁにぃ? ”C”たん、代わりに答えてくれるぅ?」
「愛液です。感じていますね。間違いありません」
「そのとーりぃ。答えられなかった霞王たんにはオシオキぃ〜」
ぐにゅり。
触手が下着の横から中に侵入してきた。
「あ―――あ、ああぅっ」
「ほーらぁ、ずぷずぷ入ってるよぉ、霞王たん」
「あっ、あっ、はぁっ、……くぅ……や、やめ、あ、あ、あ……!」
初季は触手をねじるように回転させ、より強い刺激を霞王に送り込む。
「だめぇ。やめてあげなぁい」
「う、動けな……い……く、んっ、あぁぁ」
「触手で縛られてるのが興奮するのぉ? 霞王たんはヘンタイさんだねん」
「なるほど、ツンと思わせてデレと同じ戦略で、Sと思わせてMなんですね」
「なにそれぇ?」
「深く気にしないでください」
その間も、霞王は四本の触手に嬲られて息も絶え絶えになっている。お子様にはお見せできない大変刺激的な光景が繰り広げられていた。
「奥までつっこんじゃっても大丈夫かなぁ? どう思う、”C”たん?」
「平気じゃないですか。どうせ淫乱のヘンタイですし」
「ち、ちがっ……あ、んああっ、だ、だれがっ……ん、く、あああぅっ」
「じゃあ、ぐりぐりー」
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、やめ、ひぐっ、あっ、あっ、ぬるぬるがぁ……奥までぇ……入っ……て、ひっ……ぐっ……え、抉るなぁ、そんな抉ったらぁ……」
「どうなっちゃうのぉ? 」
からかうように囁く初季。”C”はその陰に隠れて、恐る恐るに霞王の痴態を覗いている。
身体の自由を奪われた霞王は、自身の性器を出入りする黒い触手をただ涙目で眺めるしかない。
初季は強触手攻撃からキャンセルしてタンデムコンボに移行、”C”が背後から耳をぺろぺろしまくるのに合わせて執拗な乳首責めを繰り返す。霞王はボタン連打とレバガチャで脱出を試みるが、技の切れ目でさらに掴まれてしまい、投げハメ状態でいいようにいたぶられる。
「や、あっ、っ、く、ああ」
反撃さえも封じられた霞王のゲージはみるみるうちに減っていく。
「んあ、は、はぅっ、ひぐっ、あ、ああ、ああああああああああああああああっ」
全身を触手に絡められたまま、びくんっ、びくんっ、と引きつったように震える霞王。
その汗ばんだ金髪をひと房掬い上げ、初季はにまー、と満足げに笑った。
「アタシの勝ちだねん」
――――K.O.――――
「――誰がだよ!」
霞王が叫ぶ。黒い霧がどこからともなく現れ、空中で凝固して巨大な爪となった。死番虫のパワーに任せて、力づくで触手を引きちぎる。
「デタラメしやがって……。だったら、オレ様もやってやる!」
霞王はちょっと膝をカクカクさせつつ、領域を展開する。ぶおん、と振り下ろした爪がコーナーポストをぶち抜いて、大穴を開けた。
「や、やーん。霞王たんが怒ったぁー」
「あー怒ったよ。怒ったさ。殺す。ぜってー殺す」
完全に無表情でぼそりと呟く霞王。
初季が青ざめて冷や汗を垂らす。
「あちゃー……。本気でキレちった」
「これ……どうするんですか?」
霞王は戦闘モードを開放し、闇雲に周囲を破壊している。初季と”C”は爪に巻き込まれないように回避するだけで精一杯になっていた。
「に、逃げるよ、”C”たん!」
初季は”C”を腕に抱え込み、四枚の翅を大きく広げる。加速して空中へ逃れた瞬間、背後で第三会場のリングが跡形もなく崩壊した。
「逃がすかよっ……!」
黒い霧の姿をした死番虫が、残骸を撒き散らしながら追いかけてくる。まるで怪獣映画だ。
ほ、ホワイトデーまでには……お、終わるさ……?
チョコマッチの人GJ……!!
>ホワイトデーまでには
がんがれ。ちょおがんがれ。
ほわいとでーにだいすけさんはなにをするのかな? かな?
164氏あいかわらずGJです!wktkして待ってます!
>>69 そりゃあもちろん三倍返しだろう。(性的な意味で)
え?もちろん大助が1対∞の淫乱戦だよね?wwww
初の触手プレイをここでw
初季コンボエロす
wktkして待ってるゼッ
GJです。
いや〜今日はムシウタ8巻も発売したし、いい日だ。
74 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 00:15:27 ID:kDGYNqQt
続き超GJだ!スクイズネタもwktkしてるぜ
ホワイトデーで「裸にリボンだけ巻かれた大助」とかいう電波受信した俺は侵父の教会で懺悔してくるよ
DIO様がみてるの続きマダー?
76 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 02:46:03 ID:9bMI0knU
浸父さま。新刊と靴を読んで、きらりと七那の話が浮かんだんですが、どうすればいいのでしょう…
一つ疑問なんだが・・・・・・・
ここまで盛り上がっておいてメインヒロイン(のはず、ハズ)の詩歌の姿が全く皆無なのは何故?
『むしばね』だからってオチはなしで。
SSはとてもGJだったんで別に文句は無いのですが、少し気になったので
お目汚しすみません。
祝! 新刊+ザ・スニ発売、ということで続きです。
相変わらずのグダグダ具合です。
結局、前スレでは終わりませんでしたー。
やろうと思えば、ここから シャワー後の“ねね”3P → 起きて来たCを交えて4P という展開にする事が可能なので、我ながらどこで終りに出来るかサッパ解りません。
まあ、その前に“霞王”を終わらせる、というか本番まで行かないといけないんですが……。
とまあ、続きです。
ベッドに並んで腰掛ける二人の姿がある。
大助は情けなさそうに頬をさすり、霞王は不機嫌さを丸出しでそっぽを向いている。
ただし、霞王の内股はぎゅっと閉じられ、いまだ隣の危険人物を警戒していることを示している。
「うー。……なんかジンジンする。」
呆れた事にダメージはそれだけだ。
あいかわらず無駄にタフな男である。
大助の目が、チラリ、と霞王の膝に置いてある握ったこぶしに行く。
「あ、……お、おい!」
大助は強引に彼女の手をとり、そのまま赤くなった部分に口を付ける。
慌てる霞王を無視して、その部分に軽いキスを繰り返しながら、そのまま柔らかく繊細な指を眺める。
「なんか、しゃぶりたくなるな……」
「んな事したら、今度こそほんっっっきでぶっ殺すぞ!」
照れたように染められていた顔が、瞬間沸騰で真っ赤になって霞王が怒鳴る。
「そりゃあ残念」
呟きつつ、腕を引いて強引に抱き寄せる。
胸に倒れこんできた霞王が、こちらを睨みつけようと顔を上げるが、その前に唇を奪う。
「……んぅっ……!?」
もれた息は彼女のもので、睨みつけようとした目が小さく開かれた。
すでに身体は力強く抱きしめられ、突き飛ばそうとした腕は封じられている。
最初のように長くもなく、強引に唇を割って入ることもされずに霞王が解放される。
唇を吸うという、軽いキスだ。
「こ、この……」
動揺を頬の熱さで表しながら、霞王は唇を拭う。
「何かっていうと、キスで誤魔化しやがって! いつまでもそんな手が通じると思うなよ!」
なんだか微妙に負け犬っぽいセリフだ。
意外に効果があったらしい。
「別に、そんなつもりじゃねーよ。機嫌を直してもらおうと誠心誠意込めたんだ。だってお前、キス好きだろ?」
「す、好きじゃねーよ!」
「――ぷっ」
仕返しのつもりか。
悔しそうに身体を震わせていた霞王だったが、
やがて観念したかのように視線を逸らして、ポツリと呟く。
「……もう一回だ。それで、まあ、……許してやる」
「喜んで」
小さく笑い、大助は目の前の少女を再び抱きしめる。
惹かれあうように、優しく唇が重なり合う。
一呼吸分の間重なった唇は吐息と共に離れた。
見詰め合えるわずかな距離。大助は微笑み、霞王は上目遣いで拗ねたように口を尖らせる。
そして、再び唇の求め合いが始まった。
啄ばむ音と水が立てる音が混ざり合う中、唇を合わせたまま大助は、霞王の体をまるで大型の弦楽器を扱うかのようにベッドにそっと横たえた。
押し倒す、というよりも覆い被さった体勢で、唇を放さないまま彼女の胸に手を伸ばす。
と、それを霞王の手が掴んだ。
小さな吐息とともに彼女は唇を離すと、恥ずかしげにそっぽを向く。
「……いいから、さっさと先に進め。こっちの準備はとっくに出来てんだよ」
そう言って、そっぽを向いたまま大助を押しのける。
続いてうつ伏せとなり、軽くお尻を上げた。
お尻を突き上げるというよりも、匍匐前進に状態から身体を持ち上げようとして力尽きた姿のように見える。
「お前、俺様の尻をじーっ、と見てただろ……。二回ぐらい」
シーツに顔を埋めて、表情を隠して霞王はぼそりと言う。
「う……。バレてた?」
「視線が突き刺さってた。…………ムッツリスケベ」
ぶっきらぼうに言い放ち、霞王は黙る。
しばしの無言。
「えーと……」
大助の視線が、当たり前のように彼女のお尻に移る。
『はいてない』状態のため、ラインがしっかりと浮き出ていた。
女は胸より尻だ、とこの歳である意味終わってるポリシーを持つ気はない。が、彼女の場合は胸よりもそちらの方に目が行ってしまう。もしかしたら、とても失礼なことを考えているのかもしれないが。
大助は喉を鳴らして、
「……好きにしていいってことか?」
「――――っ!」
霞王は体を強張らせて、きゅっ、とシーツを握りしめる。
そして、しばらく迷うようにしていたが、やがて躊躇いがちに小さくお尻を揺すった。
了承、と取るには可愛らしすぎる仕草に大助は苦笑して、それでも興奮を隠しきれずに彼女の後ろに回る。
両手を伸ばし、スカートの上から押し当てるように触る。
両手、という辺りが、なんともがっついた感じがした。
「……ふぁっ……あぅ…」
触れた途端に身体を震わせ、漏れた息を封じるように霞王は慌ててシーツを噛む。
円を描く動きで撫で上げながら、徐々に動きを強くしていき揉む様な動きに持っていく。
「……うあ、柔らけ…」
鼻息出てないよな、と心配しながら掌から感じられる弾力と柔らかさを堪能する。指先に宿った集中力が、まるで掌全体に移ったようだ。
彼女もそれを感じているのか、触れた部分がスカート越しでも熱を持ってきているのが解る。
「…………ふ、ぅうん……っく、あ、う……」
霞王が噛み締めたシーツの隙間から、熱を持った吐息を漏らし始める。
わずかに立てた膝をシーツの上に交互に滑らし始めて、焦れたように、もどかしげに身体を震わせる。
「……い、いいから、さっさとしろよ。…………準備出来てるって、言っただろ」
耐えかねたように口を開き、振り返る。口元が濡れ、目が潤んでいる。
「あ、ああ、解った」
半ば陶然としていた大助は、我に帰ったように頷く。
ふくらはぎにかかったスカートの裾を掴むと、ゆっくりと捲くり上げる。
ふとももが露になり、隠すものが無くなりさらけ出す瞬間。
大助は、スカートの中に顔を突っ込んだ。
「ひあっ……! な、何やってんだテメエ!?」
予想外の事態に肘を立てて仰け反り、慌てて後ろに振り返る霞王。
こんもりと膨らんだスカートが見える。そして、その後ろに上半身を突っ込んだ間抜けな姿も。
「ス、スカート捲くれば済む事だろ!」
「いや、こういうのも乙なもんだぞ」
こもった声はスカートの中から。
「光に晒しちゃ恥ずかしいかと思ってな。それにこの状態だと『匂い』が篭っていて、胸いっぱいに吸い込める。…………あー、すっげいい匂い」
「こ、こっちの方が恥ずかしいわ! バカァァッ!!」
真っ赤になって叫びながら、肘を使って匍匐前進で逃げようとする。
だが、がくん、と停止して前に倒れてしまう。
大助が太ももを抱え込んでしまったらしい。
倒れてしまったのだから、当然、大助の顔はお尻の上に当たることになる。
「確か、好きにしていいんだよな?」
明らかに楽しんでいる声の大助に、霞王の顔が引きつった。
「……ひゃああ!」
いきなり、隙間に入り込むように口付けの感触が襲ってきた。
襲い掛かってきた吸い付くような感覚に、足をピンと伸ばして硬直する。急所に一撃を叩き込まれて動きを止められた。
しばらくそのままで止まっていたが、大助の頭の形に盛り上がったスカートが、もそもそと動き始める。
そして、チュッチュッ、と啄ばむような音が聞こえてきた。
キスの雨を降らしているらしい。
「やぁん! ……んもーやデス、このヘンタイィッ!」
霞王はちょっとだけ泣きが入った顔で身悶えながら叫ぶ。なんだか口調が怪しくなってきた。
足を閉じようにも、がっちりと抱え込まれているためそれも出来ない。
ぐりぐりと顔を押し付けたり息を吹きつけたりして、スカートの中で彼女の反応を楽しんで遊んでいた大助だが、やがて顔を埋めて固定して本格的な責めを始める。
「ふあぁっ……!」
霞王は大きく反り返り、脱力したかのようにシーツに倒れこむ。
「や……舌が入っ……て、……動かさな……。い、やぁ……鼻の先が、うしろの……に、さ、刺さって…………ぐ、ぐりぐりするなぁ……!」
シーツを掻きむしる様に握り締め、悶えながら声を殺す。
まるで快感を電気信号で直接流し込まれたように、全身をビクビクと痙攣させている。
スカートの中の、外から見ると言い訳のしようもなく変質者確定の大助が、お尻を掴んだまま持ち上げていく。
抵抗できず徐々に彼女のお尻が上がっていった。
「……あ、う……キツ……。ど、どこまで……?」
霞王は真っ赤になった顔で目元に涙を浮かべ、半開きになった口から小さく舌を覗かせて熱い吐息を漏らす。
口元から顎を伝わり唾液が落ち、シーツに新しい染みを作る。
お尻を突き出す姿勢から、付いていた膝が離れていき、足先が皺を伸ばすようにシーツの上を音を立てて滑って、バランスをとろうと広がる。
生まれたての子鹿のように脚をガクガクさせるその姿は、背筋を伸ばした大助の顔に『押し付ける』ような体勢だ。
自分のとった姿が恥ずかしいのか、霞王はシーツに顔を埋め、唇を噛み締めて紅潮する。
そして、その顔が息を呑んだ。
「バッ……! やっ、そこ敏感すぎ……! は、歯があたっ……、ま、まさか噛む………………ひっ!?」
震えてた脚が弓を張るかのように張り詰め、全身が呼吸を忘れて硬直する。
「……あ」
しばしの後、惚けたような顔で彼女は脱力して、お尻がずれ下がって行く。
膝を崩して一気に落ちそうになったのを大助が受け止めて、ゆっくり下ろしていった。
顔にかかっていたスカートを外して、大助は息をついた。
「あー……、苦しかった」
「…………だったら、最初から、やるんじゃ、ねぇ…………」
息も絶え絶えに、霞王が恨めしげに呻いた。
彼女は、自分自身を落ち着かせるように、小さく息を吐くのを繰り返す。
だが、荒い息で揺れていた肩が、間を置かず小さく跳ねた。
汗が滲み、息と共に上下する尻を撫で回す感触がある。
そして撫で回していた掌は、その指を揃えて“付け根”に差し込まれた。
「あ、や、よせ! そ、その、…………った、ば、ばかりだから、敏感なんだ!」
「ちょうどいいだろ。まだ馴れてないんだから、痛くないようにしないと」
そして、
ベルトを外す音。
続いてジッパーを開ける音。
思わず振り返った霞王は、“目撃”して硬直する。
「う……あ、……」
瞬間沸騰で顔の温度を上げて、
「な、馴れるとかそーゆー問題じゃねえ! そもそも、サイズからしておかしいんだよお前のは!」
凝視してしまったのを後悔するように、再びシーツに顔を埋めて叫ぶ。
「んな!? ……お、おかしーとか言うな! 男にとっては、なにか言われたら即トラウマになるくらいデリケートな問題なんだぞ!」
「だっておかしーじゃねーか! 変じゃねーか! あ、明らかに体格に合ってねーじゃねーかソレ!」
駄々っ子みたいに喚く霞王に、大助も怯んだ。
「た、体格に合ってない、って……。ふ、普通…………だぞ?」
思春期の少年にありがちな行為。
以前、定規で『測った』ことがあるのを思い出す。
ついでに、その結果が平均よりも大幅にアレだったのも思い出して、大助は冷や汗を掻いて視線をそらしつつ嘘を吐く。
「嘘つけ!」
すぐバレた。
「ふ、普通のがこんくらいなら……」
と、人差し指と親指を“ちょこん”と広げながら、霞王は視線をソッチに移す。
だが、やっぱり赤い顔で、勢い良く視線を逸らして、
「お、お前のは…………! こ、こ、こ、こ、こ…………こんくらい、あ、あるじゃねえかよ!」
視線を逸らしたまま人差し指と親指を力いっぱい広げて、しかも、それを両手で二つ繋げて大助に見せながら叫んだ。
「…………いや、お前が言ってるのは“通常時”の普通だろうが。それと較べられたらさすがに困るぞ。……てゆうか、俺以外の見た事があるのか?」
「あ、あるわけねーだろ! 噂で聞いた想像だ、バカッ!」
その言葉に、大助は虚を突かれた様な顔となる。
「…………あ、あるわけねーのか……。そ、そうか」
なんと言ったらいいのか。微妙に照れる大助。
そのままあさっての方に向いて、頬を掻いてみせた。
今回はここまで。
あー……、なんかやっとここまで来た気が。
つっても、まだ本番じゃないんですが(笑
ラノベ的エロを目指して書いてはいるんですが、なんか段々めんどうになって来た(笑
萌えエロって難しいですよね……
霞王逃げてーーーーーーーーーーーー
いや、実際かっこうはでかい気がするけど限度ってものがあるだろ
1.5?の丸型ペットボトルぐらいあるじゃねーかよw
続き気になるよ、霞王大丈夫なのか
詩歌がないのは勿論人気がないからだ。特に性的な意味で。
つーわけで霞王かわいいよ霞王。
心配しなくても、前スレのバトルロイヤル・リストにあった分は全員出す気だよ?w
だからこんなに長くなってるのさ……
>>84 超GJ!!
コアトル・コアトル・パラ・エミレ
どうか最終的にねねとCが加わって4Pになりますように。
>>87 前スレでリストを書いたのは自分だったりするんですが、
>詩歌
>利菜
>亜梨子
>千晴
>千莉
>戌子
>C
>霞王
>ねね
>あゆゆ
>恵那
>多賀子
>あと初季や摩理がいても面白いかも
ここで新刊のきらりをリストに加えるのはどうでしょう?
大助を介抱していたわけですし、あのコスプレ好きな部分はかなりの逸材かと。
>>84 GJですw
やっぱり霞王たんハァハァ(´Д`*)
>>88 ついでに萌々も入れてwww
>>88 あれ?何で俺の夕たんが入ってないの
初季に虐められる夕たんハアハア
桃はかっこう属性じゃないしなあ
ついでにワン子が生きてるならまだきらりとは知り合ってないんじゃ
まぁ、ネタはネタとして割り切るのならそれはそれで
パラレルワールドかと
94 :
88:2007/03/03(土) 00:02:53 ID:RkScVOA4
ここでスクイズ設定に追加するわけですよ。
お人好しで有名なクラスメイトの五十里野きらりはみんなから便利屋のように頼りにされています。
大助は以前彼女に助けられたことがあるので、ちょくちょく手伝いをしていたのですが、彼女のコスプレ癖のために周りから「薬屋くんってそういう趣味なの……?」と白い目で見られるのが困りもの。
ちなみにきらりの友達で美術部員の田央萌々は、大助の友人の墓守大助さんとラヴラヴなので攻略不可能です、あしからず。
ちなみに美術部顧問は新任の耶麻本ラウ先生。
ラウ先生は良いキャラだな。大助で攻略はかなり難しいが。
萌々のようなヤツを引き剥がすのがかっこうなのさ(鬼畜
>>88 スクイズ設定とくっつけてみた
薬屋大助は、射撃と潜入工作が得意なごく平均的な学生である。
ただ、黙っていれば可愛いのと、ちょっぴり捻くれてからかうと面白い為、彼の周りには女の子がたくさん居ます。
生徒会長で実の姉の薬屋千晴は、「変じゃないよ。普通だよ!」と布団に潜り込んだり風呂に乱入してきたりとスキンシップ(もちろん性的な意味で)をしてくるし。
お人好しで有名なクラスメイトの五十里野きらりはみんなから便利屋のように頼りにされています。
大助は以前彼女に助けられたことがあるので、ちょくちょく手伝いをしていたのですが、彼女のコスプレ癖のために周りから「薬屋くんってそういう趣味なの……?」と白い目で見られるのが困りもの。
義理の妹の土師千莉の着替えをうっかり覗いてしまい、その時はごまかしても後でやっぱりバレて笑顔で燃やされたり。
幼馴染のお嬢様である一之黒亜梨子に、殴られたり足を踏まれたり関節技かけられたり下敷きにされたりと下僕のような扱いをされたり。
同門の道場に通う獅子堂ワンコには、稽古と称して毎回ボコボコにされて、さらに暴走して起こす厄介事の後始末をさせられたり。
留学生の御嶽アンネリーゼには、良くメシをたかられてヒーローショーに連れ回され、挙句隙あらば襲われます。色んな意味で。
近所の小学生で妙に懐いて来ている耳年増の堀内愛理衣は、キャミソールの紐を外して迫ってきたり嫌がる振りをしながらペロペロしてきたり居眠りしながら涎を垂らしたりしてくるし。
バンドを組んでる先輩の夜森寧子には、意味も無くふらふらとお姉さん面でまとわり着かれて『無理やりひどいことした』ネタでいつまでも苛められる。
占い同好会の狗狸坂香魚遊には、部室に通りかかると引きずり込まれてぺろぺろチュパチュパはむはむモミモミされ。
同じクラスの委員長で美術部員の立花利菜とは、他の女の子の話をすると不機嫌になり絵を誉めると照れ怒る、という解りやすくツンデレられる。
ちなみにきらりの友達で美術部員の田央萌々は、大助の友人の墓守大助さんとラヴラヴなので攻略不可能です、あしからず。
美術部顧問は新任の耶麻本ラウ先生そして、あからさまな悪人面のシスコン理事長にこき使われる毎日。
そんな大助の平凡で退屈な学校生活は、幼い頃に結婚の約束をした杏本詩歌が転校してくることによっと終りを告げます。
さあ、どうする薬屋大助。あの女、影が薄いくせして意外と黒いぞ!?
ラブコメするにはアレな連中が多いが、ともあれ運命は動き出す。
それは最高で最悪のスクールデイズ!
むかう先は、飛び降りか刺殺か鋸か!?
本当に平凡で退屈な学校生活だったのか、それ?w
大助の(キャラだけが)平凡で(本人にとっては)退屈な学校生活は
じゃね?
美術室エッチまだー
そう。57のヤツ。
104 :
きらりときいてとんできました:2007/03/04(日) 21:30:22 ID:07bkBXQZ
きらり(便利屋のきらりですよろしくおねがいしますね)
大輔 (とりあえずなんだその格好は?)
きらり(え、、、普段着ですけど?)
大輔 (・・・・いあ。。。その手にある鞭はなんなんだと?
きらり(はい だからお仕事ですよ)
大輔 (え?・・・・お仕事ってなんの?)
きらり(それは実際にしましょうね♪)
大輔 (ちょっとっまって。。。なんで服ぬがせるんだよ)
きらり(いいからぬいでください)
大輔 (いあだからなんだってぬがないといけないんだよ)
ごめん
ここまで精一杯だ・・
すまん着筆が遅れてた。そして
>>101には申し訳ないが今回はまず大×戌からで
我慢してくれ。
設定のほうはほぼ適当に脳内補完して読んでくれるとありがたい
「こんにちわ〜」
道場の敷居を跨ぐ時は必ず挨拶をするようにと師範代にいつも言われていたので大助はいつもと変わらずに道場へ上がった。普段は大助が来るころにはほとんどの生徒と師範代が来ているのだが、今日は来る時間が早かったのかまだ誰も来ていない。
「あれ?今日は俺が一番か?」
朝早くの道場はやけに物静かだ。空気が澄んでいて畳の目まで細やかに見える。
「とりあえず道着に着替えようかな」
この道場では更衣室が女子用しかないため男子は必然的に道場で着替えることになる。自分のスポーツバッグを開けて着替え始める。静まり返った場内。
「ふぅ〜んやっぱり引き締まった身体っていうのはいいねぇー」
「うわぁ!?」
大助に声をかけてきたのは同期の生徒である、獅子堂戌子だった。同期で入門したにも関わらず未だに戌子相手に一本取ったことはない。………まぁ組み手中に帯を解いてしまってみんなの前で恥じをかかせたことくらいはある。
その代償として肋骨を折られる羽目になったが。
その戌子があろうことに師範代がいつも座っている上座に堂々と胡坐をかき、座っている。
その顔にはニンマリと笑みが浮かんでいる。
「どうしたのだぁ?早く続きを見せ……着替えたまえー」
「うるせぇ!っていうかなんでお前がそこに座ってるんだ。そこは師範代の席だから怒られるぞ!」
「怒られるって君ねぇ………あ、もしかして今日は自主練かい?」
「???何言ってるんだよ。みんなが来るまでに着替えてるだけだろ」
そこまで言うと戌子は何か考えていたが、そのうち何かを閃いたようだった。
「よし、ではボクが君の練習を見てあげようー」
「いいよ!どうせみんなすぐに来るし」
「まぁまぁ固いこと言わずにボクにまかせたまえー」
そこまで言うと大助の視点がいきなり天井を写した。
「いってぇ!」
どうやら戌子に押し倒されたらしい。上には馬乗りになる形で戌子がちょこんと乗っている。
「なにすんだよ!」
大助が当然の反抗を挙げる。しかし戌子は上に乗ったまま。
「何をするも練習に決まってるではないかー。それともなんだい?このままえっちぃことする気なのかな、君は」
不意を突かれた大助は一気に赤面する。苦し紛れに半ば叫びながら。
「お前なんかに襲われてもコーフンしねぇよ!」
カチンッ
何かが音を上げて外れた。次の瞬間には戌子が顔を俯けて呟いている。
「………なに…………いのかなー………」
「なんだよ、言いたいことあるならハッキリ言えよ」
大助がさらに追い討ちを掛ける。すると戌子は顔を上げた。
その眼は若干潤み、顔を真っ赤にしている。
「ボクは…そんなに……魅力ないのかな」
「っつ!」
その時、大助の脳裏に実姉と金髪の少女の言葉が浮かんだ。
「いい大助、絶対に女の子は泣かせちゃだめだよ!泣かせていいのはお姉ちゃんだけだよ!」
「大助サン。女の子には絶対優しくしないとだめなんデス。……泣かせたらオレ様がお前を殺す!」
過去に言われた言葉を思い出し、慌てて弁解する大助。
「いっいや、あのな。戌子が魅力ないんじゃなくて………その別に襲われるとコーフンしないわけじゃないんだ。ただ……なんだ、恥ずかしいだけで。だから〜襲われるのはいいんだけど…って何言ってんだ俺は」
そこまで言うと大助の台詞が強制的に終了させられた。と、言うより口を塞がれた。に近い。キスはほんの一瞬ですぐに離れた。
「やっぱ嘘泣きは練習しておくべきだねぇー。さて本人からのオーケーも出たことだし、いただきます」
「なっ!待て!お前最初から泣いてなかったのかよ」
あ、ごめんグダグタだわ。・゚・(ノД`)・゚・。
とりあえずここまでで・・・
期待
しかし、詩歌にヤンデレのイメージが植え付いたのは一体誰が発端なんだ?
寸止めキター
本番にwktkしてます!
GJだゼッ!!
ガンガレ期待の星よw
>>109 >>19辺りからかと(俺の書き込み
つーか俺が乱闘騒ぎなんて書き込んだからかw
「力を貸せ、ディオレストォォォイ!!」
なんか書こうと思ったがいまいちorz
そこで妄想空間が具現化ですよ
分離型なら触手がいぱーい
成虫化は触手レイープということか
>>113-115 やはりムシウタすきな香具師は触手すきなんだろうか。
漏れは触手だけはだめだ・・・。
特殊型の能力によっては精神支配もあるのなら
ぺろぺろ空間も思いのままだったり?
ゲニウスなんて一体d
>>116 初季のも触手だけど、あれはあり?
自分も触手はそれほどでも無いけど
同化型って同化するとき身体に触手がめり込むみたいだから、暴走or成虫化でその触手が襲い掛かって・・・
つまり大助は(ry
やめれwww
>>118に似たような事なら新刊で発生したぞ?
萌々の虫が萌々に触手を大量に同化させようとするシーンだが
ふとあゆゆの「痛いのには慣れています」って台詞はやっぱりかっくんとのSMプレイが原因なんだろうな、と妄想してたんだ。
そしたら
>>88のリストのヒロイン達によってたかって全身をペロペロされる大助の画が浮かんできたんだが……、誰ですかこんな電波を送ってきたのはwww
どうか続きも送ってく(ry
好きな子を携帯の待ち受け画面にして、3週間隠し通したら想いが叶うんだって
主人公『薬屋大助』が、転校生の『杏本詩歌』を見つけたのは2学期の終わりだった。
彼女は、大助と同じ沿線から通っていて、同じ時刻の電車に乗り、本を読む。
それに気が付いてから、大助は、単調な毎日の通学が少しだけ楽しみになった。
ある日、隣の席になった『立花利菜』に待ち受け画面に映った詩歌の写真を見られ、察しのいい利菜は大助の密かな想いを知る事になる。
誰にも言わないと約束させる傍ら、突然利菜に応援されることになった大助。
それは何か作戦じみていて、平凡で曇った毎日がとたん鮮明な色を持ち始めた。
始めは強引に誘われた3人のランチタイムから。
次第に打ち解け大助と詩歌が急接近する中、利菜は物思いにふけることが多くなった。
夕焼けのホームで、初めてデートに誘った詩歌を待つ大助。
そこに、学校帰りの利菜がやってくる。
順調に進んだ作戦、大助は利菜に感謝しなんでもお礼をすると約束した。
そして、突然のキス。
呆然としたままホームで立ちすくむ大助。
電車の中、利菜の手にした携帯には大助の写真の待ち受け画面。
委員会が終わり、嬉しそうな表情で駅へと急ぐ詩歌。
三者三様の表情で物語が始まる。
それは最高で最悪のスクールデイズ。
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\ ̄ ̄ ̄ ̄\|;:::::`}:| / |{::::::f;;イソ:.i.:.イ./.:.:.::|i
┐ \:,ソ .セ_:::::ソ/.:.:/.|/.:.:.:.:|.i 呼びましたか?
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/ |:| ヾ;:;:;:i:;:;::|-=テ=Yd .┐ \/ー- ヽ ii
|:| ヾ;;;;i;;;;;;| r彡ハ:/ ハア .┐ \ | ii
で、サブが一番人気をかっさらうんだな。
ムシウタだと丁度良いキャラいないなぁ、戌子とかか?
あるいは千莉とか?
ポニテはアリス
そういえば、宗近と特(ryのデザインって似てない?
それはともかく、ここでSS投下。
霞王モノの続きじゃなかったりします。
顔に当たる夕の日。
眩しいわけでは無く、むしろ暖かみを感じる日差しに獅子堂戌子は小さく目を開けた。
ぼんやりとした視界の中、最初に眼に入ったのは一人の少年の後頭部だった。
そして、身体全体で感じる暖かさと力強さ、小さく揺れる体から自分が背負われている事に気付く。
寝ぼけ眼のまま、ゆっくり周囲に目をやる。
どこかの土手――――いや、街外れにある『目的地』へ行く時に通った見覚えのある土手だ。
まだ夜には時間があるものの、空のみならず遠くに見える街、そして自分達が歩いている土手を橙色に染め上げていた。
再び少年の後頭部にのろのろと目をやり、ふいに自分の現状に思い当たる。
(ああ、そうか……)
「……負けたのか、ボクは」
「そーだよ」
特に感慨も無く、溜め息のような独り言に目の前の少年――――薬屋大助が気合の入らない声で答えた。
起きていた事に気付いていたのか、驚いた様子も無く足も止めずに顔だけで振り返る。
そこに居たのは、どこにでも居るような平凡の容姿をした少年――――とは言えなかった。
頭部から流れた乾いた血が顔のそこかしこにこびり付き、顎や唇やコメカミなどに裂傷が刻まれ、頬にはまるで焼き焦がした痕のような擦過傷が一直線に刻み込まれていた。首にレンズの割れたゴーグルを掛け、むやみやたらに疲れた表情をこちらに見せている。
皮肉にも、その普通ではない状態が彼本来の整った容姿を浮き彫りにさせていた。
「……ったく、ようやく起きたかよ」
彼が着ているコートはボロボロだ。
こちらを背負って歩いているのだから手足は折れてはいないようだが、砂利が立てる足を引きずるようなぎこちない足取りから罅でも入っているはずだ。
なにより記憶にある彼女が最後に放った一撃は、彼のアバラを確実に…………
「おーい。目が覚めたんならとっとと降りろよ。ダメージはほとんど無いはずだろうが」
不機嫌そうな声に我に返る。
彼が言う通り、こちら側のダメージといえば限界まで使った力の虚脱感と、大助が脇に抱えている真っ二つに折れたホッケースティックぐらいなものだ。
それと、
「……痛たっ」
不意にずきり、ときた痛みに、小さく涙目になりながら恐る恐る額に手を伸ばす。
「……こぶになってる」
「うっ……。そ、それぐらい安いもんだろ」
小さく唇を尖らしてジト目で見つめると、大助は怯ように顔を前に戻して視線を逸らす。
こぶに、腫れ物に触れるそのものの手つきで触れながら、戌子は意識を失う前の最後の記憶を思い出す。
こちらの肩を、虫と同化した腕で身動きできないようにがっちりと掴み、鼻と鼻が触れ合う超至近距離で血に濡れた顔のままニヤリと笑う大助の顔。
硬直している戌子の顔を、楽しそうに眺めて小さく頭を引き、そして…………
「頭突きは無いだろー……。いくらなんでも」
「あの間合いで出来ることつったらそれしかないだろ」
呆れたような戌子のボヤキに、大助は前を向いたまま返す。
降りろ、とは言ったが大助は足を止めるつもりはないらしい。どうやら先ほどの戌子の視線に、罪悪感でも刺激されたようだ。
甘いことだ、と戌子は内心で笑う。
嘲笑う類のものではなく、好ましいと思わせる笑いだ。
目を閉じて、再び彼の肩に頭を預ける。血に濡れて乾いてボサボサになった髪が触れたが、気にならない。
どんな距離だろうと、虫と同化した彼が本気で頭突きなどしたら首から上は吹っ飛んでいる。
手加減された、と普段なら屈辱に震えているところだ。
今回の『ケンカ』。
戌子は最初から吹っかける気でいた。
目標が逃げ込んだ場所は彼女の能力を存分に生かせる場所だったし、大助と戌子の二人だけの任務で周囲に与える被害も気にする必要はなかった。
二手に分かれ、目標を見つけて瞬時に殲滅した後、やってきた大助にホッケースティックを突きつけこう言ったのだ。
「戦え」と。
まともに取り合わない大助だったが、最大級の一撃を警告なしで叩き込むと顔色を変えた。
巨大な破壊跡をすぐ傍に、静かに見定めるように見つめていたが、やがて虫と同化して銃をこちらに向けた。
狂戦士の笑みを浮かべ、ホッケースティックを構える戌子。
が、あろうことかこの男。
「ケンカにこんなもんは必要ないだろ? かかってこいイヌっころ。きっちり躾けてやるよ」
銃をしまい込み、いつもと変わらない “かっこう”の笑みを浮かべ、そう言って人差し指でチョイチョイと挑発したのだ。
その瞬間の事を、戌子は良く憶えていない。
ただ正気を失うほど怒り狂い、咆哮を上げて襲い掛かったのだけは憶えている。
「……それで? 満足したか」
暖かい背中と心地良い揺れに睡魔を覚えていた戌子は、大助の言葉に目を開ける。
「うーん……、どうだろうねー」
抱えられた足をプラプラして、気の無い返事を戌子はする。
ここ最近、戌子は自分でも解らない苛立ちと焦りを溜め込んでいた。
それは特に、大助と一緒に任務をこなしている時にはっきりと自覚できた。
大助のことが嫌いなのではない。彼とは力を認め合い信頼し合えている。つれない態度を取る大助だが、それが一方通行のものでは無いという自信もある。
友人としてもっとも近くに居るという自負もあるし、なんだったら異性としての好意を抱いている、というのも付け加えてもいい。
ただ時折、彼のことを、まるで眩しいものでも見ているかのような目を自分がしている事に気がついて、それが戌子を苛立たせるのだ。
すぐ傍にある美しいものに、自分の醜い部分が浮き彫りにされてしまうような。
うらやんでしまう事で、忘れていたいものを思い出してしまいそうな。
そんな自分でもよく解らない苛立ちが積み重なり、ついに衝動に変わった。
すなわち、戦士としての本分。戦いの衝動だ。
「お前なあ……。あそこまでやっておいて、それはないだろ。おい」
うんざりした声で大助は息をつく。
彼にしてみれば、戌子の内心の葛藤なぞ知ったことではない。ここ最近の彼女の様子がおかしいのは解っていたが、今回の戦いは彼女のストレス発散のようなものだと思っているのかもしれない。
当たらずとも遠からずだ。
この戦いで、戌子は自分がなぜこれ程苛立っているのか、その答えを手にすることが出来なかった。
どうにもならない閉塞感をどうにかするため、大助に戦いを挑んだのだ。見方を変えてみれば、助けを求めたというようにさえ見えた。
苛立ちと不安は、今も戌子の胸の中にしこりとなって残っている。
だが、それでも収穫はあった。
「んー……、一つだけ解ったことがある。聞きたいかい?」
「んだよ?」
「……認めてあげようー。君は最強の戦士だ」
戌子の言葉がよほど意外だったのか、大助は足を止めて驚いたように振り返る。
が、一転、胡散臭そうな表情となる。
「なんだよ、いきなり。いつもは散々、未熟者ーとか言ってるくせに」
「なんでもだよ。未熟者には変わりないし、甘い所は相変わらずだし、判断力洞察力戦術など言いたい事は山ほどあるけど、それでも君を最強の戦士として認めてあげようではないかー」
「…………」
胡散臭そうな表情に変わりは無い。
むしろ、打ち所が悪かったのかと心配するような目つきになってきた。
さすがに、むっと来た。
「いいから、嬉しそうな顔をしたまえー。この僕が、訓練では君が一度も勝てないで毎回ボコボコにしているこの僕が、実戦では暴れ足りなくてつい君をボコボコにしてしまうこの僕が、君を最強だと認めてやっているのだぞー」
「そんな上から見下ろす視線で言われても説得力ねーよ」
呆れて呟いて、大助は再び前を向いて歩き出した。
そんな彼の後頭部を、戌子はむくれた顔で見つめていたが、やがて小さく笑って再び彼の肩に頭を預ける。
そう、それが解っただけで今回は良い。
悔しくはあるが、それ以上に誇りに思える。
(この背中は、ボクのものだ……)
胸の奥に直接届く彼の背中の温かさに、戦いの高揚感とはまるで別種の幸福感が湧き上がる。
願わくば、あの不安や苛立ちがただの思い過ごしで、これからも彼の相棒として、彼に最も近い者として共にいられますように。
「……っと」
ガクン、と大助の身体が沈む。
それで、閉じかけていた目蓋を戌子は開いた。
「っ痛てぇー……」
大助がうめき声を上げている。
ダメージの残りか、痛みか、膝を落としてしまったらしい。
「こらー。しっかりしたまえー。寝られないじゃないかー」
「いや、寝るなよ。大体、誰のせいでこうなってると思ってるんだよ。お前が俺のゴーグルどころか、自分のゴーグルまで壊しちまったからだろ。……ったく、磁気のせいで携帯もぶっ壊れちまったし」
そのおかげで通信する手段が失われ、こうして歩いているわけだ。
人目が無いのが幸いしたが、戦いの場である場所は完全に崩壊し、警察や消防署などに連絡が行っているかもしれない。もっとも、特環が手を回しているおかげで実際に到着することはないだろう。
なんにしても、回収してもらうのには通信機器がある場所まで歩いていかなければならない。
「情けないぞー。ボクは羽毛のように軽いんだ、楽勝だろー?」
「……置いてくりゃよかったかな」
大助が、疲れたように呟いた。
「あーあ……、せめて、こんなお子ちゃまじゃなかったら、この状況にも救いが――――」
「…………」
カチン。
戌子は気付かれないように膝を上げると、馬の腹を叩くような仕草で大助の脇をドンっ、と突いた。
「――――――――っ!!!!???」
声なき絶叫が響き、大助は膝を突くまもなく顔面からぶっ倒れる。
「おっと」
背中から放り出せれた戌子は、ゴロゴロと転がってシュタッと両腕を広げて立ち上がった。
大助は、断末魔のように手を伸ばして蹲りながら、ピクピクと震えている。脇には倒れるときに落とした、折れたホッケースティックが転がっていた。
「お、お、お前、するか? 普通するか? 気絶していたのを運んでくれた人にするかこういう事!?」
砂利がくっついた顔を上げて、大助が涙目で叫ぶ。
「おー、やっぱり入っていたか。いや、平然としていたのでな、最後の一撃が入ったのかどうか不安になってしまったのだよー」
「なるな! んな事して確かめんでも、おかげ様でアバラ片側全滅だよ畜生!」
のんきに言う戌子に叫び返して、それが響いたのか再び呻き声を上げて蹲ってしまった。
戌子は、ふふん、と鼻を鳴らして腕を組んで見下ろす。
乙女心――――と呼べるかどうかわからないが、せっかく浸っていた気分を台無しにしてくれた礼である。
お礼、と考えて、ふと思いつく。いや、衝動と言っても良いかもしれない。
ようやく身を起こして膝立ちとなった大助に近づき、「?」と顔を上げた大助の両肩を、がっしりと掴む。
「な……、お、おい」
至近距離で見下ろされて大助はうろたえた声を出す。
大助が頭突きを食らわせた間合いで、今度は戌子がニヤリと笑う。
そして、チュッ、と素早く唇を奪った。
「んなっ!」
「……す、隙アリだっ!」
硬直する大助を突き飛ばす。
ゴスっ、という鈍い音を確かめず、背中を向けて腕を組む。
「き、君の行動には花が無い。この間合いでは頭突き以外できない、と君は言ったが、こ……このように気を逸らして、決定的な隙を作ることも出来る。戦士たるもの、時には洒落っ気を見せねばならないぞ。うむ」
彼女にしては珍しい、あからさまにテンパった声で夕日に向かって大げさに頷いてみせる。無茶苦茶言ってるのにも、気付いているかどうか。
ついでに、頭に被ったカッパのフードを、目が隠れるまでギュッと引き下げる。
後ろにいる大助にはどうせ見えないだろうに、真っ赤になった顔を隠そうとしているのがバレバレだった。
もっとも、そのバレバレも同じくらいテンパってる大助には気付かれない。
「お、お、お、お前……! 俺のファーストキスを!」
訂正。同じくらいではなく、遥かにテンパっているらしい。
後頭部をさすりつつ起き上がりながら、大助は普段なら絶対言わないような事を真っ赤になりながら言う。
「ふ、ふーん……? 初めてだったとはねー。まあ、気にする事はないよー。――――――ボクも初めてだし」
最後に付け加えられた言葉は、小さすぎて大助には聞こえなかった。
「こ、こ、こ、このっ……!」
ここまで背負ってきた疲れやら、アバラの痛みやら、ファーストキスを奪われた屈辱やら、それらがごちゃまぜになって言葉に出せず、ヒクヒクと口元を引きつらせていただけだったが、
「いい加減にしろ! この馬鹿“ワンコ”!」
まとめて一気に噴き出した。
「ワ、ワンコぉっ?」
素っ頓狂な声を上げて戌子が振り返る。顔の赤さは、夕日のせいに出来るくらいのは収まっていた。
「な、なんだー。その間抜けな呼び名はー!?」
「ワンコだからワンコだっつったんだ! いいか? 俺はこれからお前の事は戌子とは呼ばん! ミューティング中だろうが、訓練中だろうが、戦闘中だろうがワンコと呼ばせてもらうぞ!」
「い、いやだ! 威厳もへったくれもないではないかー!」
戌子は慌てて抗議する。
脳裏にある情景が浮かぶ。訓練所にて、小柄な体躯で並み居る猛者を叩き伏せる戌子。恐れを含んだ視線で見られる中、そこに唐突に掛けられる声。
「おーい。ワンコー」
『…………プッ』
「絶対いやだー!」
さっきとはベクトルが違う恥ずかしさに、再び真っ赤になって戌子が叫ぶ。
「もう遅い! 帰ったら東中央部、いや特環全体にその呼び名を広めてやるからな。覚悟しておけよ!」
「や、やめろー! お、落ち着くんだー。君はボクの相棒だろう? 相棒がそんな呼ばれ方されて心が痛まないのかー」
「痛むかボケ」
斬って捨てる大助。
ふん、と勝ち誇った笑いを浮かべる大助だが、
「うー……」
両のこぶしを握り締めて、涙目でこちらを睨み付ける戌子に不穏のものを感じて怯む。
「は、はんっ! ホッケースティックのないお前に睨まれたって……」
「ううー……、わんわんわんわんっ!!」
ガブリ。
「ぎゃあああああっ!!???」
齧られた。
「わー! バカっお前! あ、やめ、あたま、あたま齧るのはよせ! お前はどこぞの禁書目録かぁっ!?」
夕日の染まる土手。
疲れた身体に鞭打って、二人の少年と少女がいつまでもじゃれあっていた。
割と命がけな感じだけど。
続きを書かないで、こんなのを書いてしまいました。
なんだか、いまの調子だとbugにワンコが出てこないっぽいので、ワンコ分の自己補給のつもりで。
ほとんど衝動的に書いてしまったので、これの前の大助VSワンコ戦とか、この後でラブホテルに泊まることになる話とかも、いつか書いてしまうかもしれません。
では、エロなしですみません。
朝からほのぼのした(*´Д`)
こういうのもいいな
>>132 在りし日のワンコと大助…。
こういうのもいいね。GJ!
おお〜すっげぇいい作品・:*:・(*´エ`*)ウットリ・:*:・
つかこれ出ちゃったら俺の作品でエロ出しにくいww
ん?いやそこはあえてエロなのか?
136 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 11:53:10 ID:KdGYO7rW
GJ!!
ついさっきまでの黒い話題(主にSD)が全部浄化された気がwww
>>132 くそぉ〜。こんなの書かれたら、今書いてるのをさらに練らなきゃならねぇじゃねぇか・・・orz
g、GJ!!なんだからっ!
ねっ!
禁書より八九寺を思い出した。GJ。
「じゃあ、あたためてあげるね。私が、そばにいる時だけでも……」
「大丈夫だって、ほら」
言って、やにわに千莉の前に腰を落とす。
「きゃあっ」
(*´Д`)
前スレの千莉ネタは良かったな。
確か部屋覗いたとこから始まるヤツと風呂場でするヤツの二本だったと思うが、ここのSSのまとめサイトってあるのか?
むしろ作ろう
いつのまにかホワイトデーか・・・
大助大変だな。出費が
やっぱみんな同じ物だろうな
一人だけ違ったりしたら…
保管庫作ろう(Pukiwiki)と思ったのはいいが、勝手に保管していっていいのかね?
やっぱり作者様に聞かないといかんよね?
著作権主張しないことになってる
つーか保管してくれたら超感謝する
もしできるならその際、微妙に表現直したいなーとも思うが
いっそなんも直さないほうがいいかも
手間だしね
ホワイトデー過ぎたよ……おわらねーよ……orz
>>146 前スレ878で千莉ネタを書いた者です。
自分はまだ一本しか投下していませんが、保管される場所があれば大変励みになり、ありがたいです。
ホワイトデイで一つ書こうと思ってたのに、間に合わなかった……。orz
追加で
前スレ351=メイド霞王を書いてるモノ
だよね?
ついでに言うと、とても長いからどこで区切っていいのか分からないのデスヨー
それとも1ページに全部収めちゃっていいのかナー
協力出来ない自分の無力さが悲しい…
とりあえず保管庫氏GJ!
ほ、保管庫が……
GJだゼッ!!
>>152さん、ありがとう
だが、しかしッ!!
2ちゃんねるビューアを持ってないとdatが読めないなんて知らなかったゼッ!!
……けど、よく見たら986までのキャッシュがあったので事なきを得ました
という訳でメイド霞王以外は保管したと思いますが、取りこぼしがあったら保管お願いします
>>154 986以降は埋めレスだたから気にしなくてもだいじょぶ
>>154 遅れましたが、保管庫作成お疲れ様。
とりあえず、著作うんぬん言うことはありません。
つか、一年前からここを覗いてる身としては、保管庫が出来たことに感無量だったり(笑
157 :
878:2007/03/15(木) 23:27:00 ID:kjGwSGIi
保管庫GJ!!でもスクールの例の文がのってないよ!
あれはつかみというか枕だからネタが書かれたら載せるんじゃない?
よく使われる設定、としてアレやコレやを抜き出す、とか。
一応、メイド霞王も保管しておいた
分け方で気に入らなかったら言ってくれれば変更スルヨー
>>158 スクールデイズはどこまでがコピペかよく分からないんだヨネー
>>37はコピペ改変だって分かるんだけど、
>>123はどうなのかなってカンジです
>>160 一番使われるといったら前スレ150だけど載せておいた方がいいのかな?
ちなみに
つうか思春期にいきなりまともな人生送れなくされたら
やっぱ性欲溜まるだろ?
そしたら虫憑きは虫憑き同士適当に慰めあってる気がするんだ
ってやつね
作品のページとは別に、「ネタ・コピペ」みたいな感じで項目作って保管しておくのもいいかもね
164 :
>>162:2007/03/16(金) 16:45:39 ID:lN+wWq8o
あれ、いつのまにか加えられてる
スマンかった
ほ、保管庫の人GJ…!!
これでいつでもメイド霞王や皮を剥く戌子が読めるんだね! ひはっ!
保管庫GJですw
保管庫を見て一番最初に見たのは兜の小説www
やっぱ影が・・・w
GJですよ。
どうもエロパロ総合の保管庫の対象外ぽかったし
保存庫のアドの所行っても表示されない。orz
修行不足ですかいね?
>eHhRe9o3
解決した。
それより霞王もの書こうとしてるんだけど
やめといたほうがいい?
勿論大歓迎だ。保管庫を見ても分かるように、霞王を求める者はいっぱいいる。
被りだろうと問題ないぜ。そもそもココというもの自体が原作の被りだし。
原作でスポットライトが当たらない奴もみたいが…
リナ…
利菜は充分スポットライト当たってると思うが?
このスレのヒーロー兜が居るジャマイカ
マジ止めてくださいww
普通に利菜×大助で。
クワガタムシさんも幼馴染なんだけど、どうも恋愛場面を想像できん…
アカツキに至っては…リナとどころか火巫女とだって…
まあアコや陽子さんがいるからいいよね。
有夏月は基本一方通行
果たして愛恋に恋愛感情はあるのか
魔王に攻められるアッチの方もヘタレな有夏月って感じか
利菜への気持ちをずるずる引きずってんのがそもそもヘタレだよな
そりゃレイディを想って一人で抜いてなさいという話にもなるわw
ま、そこが有夏月なわけだが
スクイズ設定でも当て馬役にしかならなそうだしw
ヘタレは利菜ブリッジ大佐ということか
かーいいよぉーとか言って反り返ってるところを愛恋に撮られると
そして電波に乗せてばら撒かれるヘタレの痴態
181 :
169:2007/03/20(火) 00:32:50 ID:N1Q91ngU
おk。
車の教習受けながら練りに練ってくる。
2週間くらい待っててくれ。
なんだかんだ言って結構有夏月のことは好きなので、今後に期待したい。
次回登場時もヘタレのままだとマジでヘタレとしか言いようがないがw
とりあえルックスはイケメンだ
>>181 おう、待ってる
最終巻で、虫憑きの戦いが終わりアコと二人で利菜とか緒里とか純とかの墓参りする、それぐらいの出番はあって欲しいなぁ。
でもアコに思いっきり「友達」っつわれてヘコみつつ結局つきあうのは佐藤さん。
佐藤さんは死にそうな気がする…
絶対別の意味で食われる(餌食?)気がする
千莉にくっついて欲しいと思ってる自分は、ちょっと燃やされてきますね
千莉はちょっとお兄さんのほうが許してくれませんよ ビキビキ
愛恋も言ってたけど、7巻で千莉のことを話す有夏月は
その……ちょっと……キモ(ry)
愛恋に対する想いは結構好きだけど
千莉は緒里の方が良かったなぁ
純がいる
緒里から告白されても千莉は断るだろうな
今気づいた
ここエロパロスレか。本スレのノリでレスしてた( ゚д゚ )
そこで純×千莉ですよ
>>191 あるある
職人さんは雑談の流れとかあんま気にせんで投下しとくれ
千莉×大助は譲れない。
そう思ってる自分は、ちょっと保管庫へ逝ってきますね。
最近魅車×大助とか思い立つ俺は黄色い救急車に運ばれてきますねノシ
まあ大助は攻められるのもよく似合う。
と言うか、攻められる方「が」似合うな > 大助
素の性格は基本受身だし。
オプションでかっこうモードもあるので多彩なプレイが楽しめます。
198 :
640:2007/03/21(水) 16:28:19 ID:A94N/JbJ
クリスマスの事は反省してる。スマセン
多賀子の話を置いときます。
マイナーですか?
やははっ。そんなの気にしません。
だって、脇役でも可愛いキャラは可愛いんですから!!
純愛みたいなそうでない話、です。
199 :
スプレッド:2007/03/21(水) 16:30:13 ID:A94N/JbJ
はぁ……。
深い深いため息を、心の中で吐き出す。
なんでオレはこんなところにいるんだろうか――。
今日何度目かもわからない疑問を、薬屋大助は頭に浮かべた。
右を見る。
そこには何万ドルと値段をつけたくなるような夜景がガラス越しに広がっている。
左を見る。
見るからにイヤミなオーラを放ちながら女性をエスコートする男や、セレブと呼ばれる人種の年配女性、そして上流階級と言われる家族連れなどで席が埋まっている。
「どうかしましたか?」
前を見る。
高級なテーブルを挟んだ向かい側で、一人の少女――九条多賀子が座っていた。
いつもの学生服とは違う綺麗な、それでいてけして派手ではない衣装を纏っており、同世代の中でも長身な彼女にはそれがよく似合っているように感じられる。
彼女はやや首を傾げて大助を見つめていた。
「いや、何でもないよ」
大助は冷静を装って答える。
そしてまたも同じ疑問を頭に浮かべた。
どうしてオレは……――
それはつい先日の事だった。
東中央まで用があったためにいつものごとくズル休みをした翌日。
――あ、そうそう大助。あなた今度の土曜日に多賀子とデートすることになってるからね。
――よろしくお願いします。
あまりにも自然すぎる流れだったために、反論するという選択肢すら出てこなかった。
後で亜梨子に問いただしてみると、
――時に人はね、赤点を取ってはいけないって事があるのよ……。
遠い目をして、亜梨子はそう言っていた。
要はそういうことらしい……。
そして当日の夕方、亜梨子となぜか居たその他大勢によって着替えさせられた大助を迎えに来たのは、一台の黒塗りの車と可憐なドレスで着飾った一人の女性。
ニヤニヤと笑う見送りから逃げるように車に乗り込み、そして連れてこられた場所は、見上げると屋上の見えない高級ホテル。
あらためて多賀子がお嬢様である事を認識した大助は、こうして今、最上階のレストランにて彼女と向き合っているのだった。
「えっと……九条さんはよくここに来るの?」
周りの空気に気圧されながら、大助は苦し紛れに聞く。
「いえ、そんなによく来ているわけではないですよ。今日だって久しぶりで……」
ホントか……?
思わず大助は心の中で突っ込んだ。
そう言っている割には、ここまで来るのにずいぶんと慣れているように感じていた。
「その、気に入らなかったでしょうか?」
心配そうに聞いてくる多賀子。
「う、ううん、全然そんなことないよ」
慌てて大助が言葉を返すと、「良かった」と多賀子は微笑みを浮かべる。
やりづらい――。
一之黒亜梨子の監視を始めたときから、時折そう思っていた。
九条多賀子。
誰に対しても分け隔てなく接し、穏やかな気性と合わさって友人は多い。おとなしい性格だが、その芯は強いようで滅多なことでは動じる事はない。
だからだろうか。
そっと微笑み、何もかも受け入れる……。そんな姿がどこかあの少女と――……。
いや、さすがにそれは考えすぎだろう。もしかしたら本当に自分は、亜梨子が言ったようにおとなしいタイプが好みなのかもしれない。
……我ながらバカな考えだが。
「えっと……」
重苦しい空気に耐え切れず、大助は言葉を発する。
「なんでしょう」
「その……、九条さんはどうしてオレと、なんて思ったのかなって」
――大助は戸惑っていた。
西園寺恵那との時はまだわかる。
彼女から並々ならぬ興味を抱かれている事は分かっていたからだ。
だが多賀子とは、亜梨子を通してしか接点はない。
特別親しい間柄ではないのに何故なのだろうか。
200 :
スプレッド:2007/03/21(水) 16:31:14 ID:A94N/JbJ
「実は前々から……、大助さんとは二人っきりでお話したいと思っていたんです。それでこの前、恵那さんと一緒に出かけられたと聞いて……」
多賀子はそう言って上品に微笑んだ。
「でもオレなんかじゃ……、九条さんの相手には相応しくないんじゃないかな」
大助は情けない笑みとともに、そう言ってみせる。
「そ、そんなこと全然ないです。大助さんはとっても素敵な方ですし、今もこうやって一緒にいられてすごく嬉しいんですよ」
その言葉に、多賀子は慌ててそう答える。
「大助さんこそ……、迷惑じゃなかったでしょうか?」
「え? そんなこと……ないよ」
思わずそう答えると、多賀子は安堵したようでそっと笑みを浮かべた。
大助はなんとなく居心地の悪さを感じて、眼下に広がる絶景に目を向ける。
もう無理だ……。亜梨子でも“霞王”でもいいから誰か来てないのかよ!
ホテルの高層っぷりに目眩を覚えつつ、心の中で叫ぶ。まさか人生で二度もあの二人に助けを求めるとは思わなかった。
「えーと……」
沈黙に耐え切れず、大助は声を発する。
多賀子は相変わらずにこやかに微笑んで大助を見ていた。
心の中がざわざわと波打つ。どうしてこんな気持ちになっているのかわからず、視線をさまよわす。
ぐるぐると思考を頭の中で駆け巡らせた結果、出した答えは――。
限界だ。
一刻も早く、こんな微妙な空間から逃げ出してしまいたい衝動に駆られた。
「九条さん、ちょっとオレ……」
「え?」
大助がそう切り出そうとすると、多賀子はなんとも言えない、寂しそうな顔をした。
「………。その……、トイ、お手洗いに……」
「あ、はい。……えっと、場所わかりますか」
「………」
大助はウエイターに案内され、トイレへと入った。
……なにやってんだ、オレ……。
洗面所の鏡を見ると、そこには情けない顔の男が映っていた。
仕方なく用をすませ、広い店内を通って席へと戻る。
「ちゃんと戻ってきてくれましたね」
「あ、うん……まあ」
やはり見透かされていたのだろうか。多賀子がほっとしたように顔をほころばせた。
大助は苦笑いを浮かべながら席へ座る。
「こういう所なんてそんなに来たことないから、少し緊張してて」
「……私も、です。男の方とこんなふうにして二人っきりになるなんて初めてで……、少し胸がドキドキしています」
多賀子ははにかみながらそう言った。
そしてまた、
「………」
「………」
何度目かの沈黙。
どうすりゃいいんだよ――。
これではさっきと変わっていない。けれど大助には、目の前の少女が何を考えているのかわからなかった。頭の中で必死に考える。
こっちから話しかけるべきだろうか。それとも――
「大助さんは……」
「え……?」
「亜梨子さんの家で、寝泊りなさっているのですよね?」
「ま、まあ……」
「つまり、一つ屋根の下で一緒……という事ですよね?」
「そ、そう……なるのかな」
な、なんで急にそんなことを――。
「大助さんは、亜梨子さんのこと…………好き、ですか?」
「え……」
大助の表情が、固まった。
一瞬、何を言われたのかわからずに思考が停止する。
好き……。それはつまり、オレが……!?
「――あ、すみません。これじゃあ別の意味に聞こえちゃいますね」
その言葉に多賀子を見ると、彼女は口元を押さえてクスクスと笑っていた。
201 :
スプレッド:2007/03/21(水) 16:31:59 ID:A94N/JbJ
「………」
まさか……、からかわれた……?
大助は顔が熱くなるのを感じながら窓へと視線をそらした。
「亜梨子さんのこと……、お嫌いではないですか?」
「…………嫌いでは、ないよ」
多分――。
亜梨子はただの監視対象だ。好きか嫌いかなんて考えた事もなかった。
そもそも虫憑きになってから――いや、今まで生きてきた中でそんなことを考えたことすらなかった。
常に戦い続けていた自分には、常に一人であった自分にはそんなことを考える余裕なんて無かったからだ。
「亜梨子さんといつも一緒にいると……大変じゃないでしょうか……?」
「うん、まあ……」
その答えに多賀子はクスッと笑う。
「亜梨子さんはなんと言いますか、こうと決めたら……一気に走っていってしまう人ですから」
「ああ……」
今まであった事を思い出し、大助は苦い笑いを浮かべた。
あいつにどれだけ振り回されたことか――。
「――亜梨子さんといるときの大助さんは……」
「……?」
多賀子は優しく微笑んで赤牧市の街並みを眺めていた。
「なんだか、本当の大助さんのような気がします」
「……そう、かな」
本当の、オレ――。
大助は考える。
“かっこう”として、最強の虫憑きとして、自分の夢のためだけに戦い続ける自分。
そして、虫憑きであることをひたすら隠し、必死に一般人になりすましている自分。
けれどあの少女といるときの自分は、そのどちらでもないような気がする。
そばにいると自分のペースを崩される。彼女は今まで出逢って来た人間とは違っているように思えた。
「亜梨子さんは不思議な方です。彼女のそばにいると……どこか素直になれる気がするんです……」
そう言って亜梨子の事を話している多賀子は、どこか楽しげな顔をしていた。
一之黒亜梨子――彼女は何故、こんなにも人々を惹きつけるのだろうか。
そしてまた、……大助もそのうちの一人だというのだろうか。
そうして話している間に、料理が運ばれてきた。
どうやらコース料理のようで、聞くからに高そうな僅かな量の食べ物――前菜?――がテーブルに置かれた。
「それじゃあ、大助さん」
「ああ、うん」
今日まで亜梨子に散々叩き込まれた通りに、大助はナイフとフォークを手に取った。
それからは、合間に多賀子が質問をし、大助がそれに答えるといった形で食事は進んでいった。
「ふぅ……」
しっかりと付いていたデザートを食べ終え、大助はため息をつく。
なんか疲れたな……。
それが大助の正直な感想だった。
「あの……、大助さん」
大助が一息ついていると、多賀子がためらいがちに話を切り出してきた。
「なに?」
「この後……お話したいことがあるんです。……その、できれば二人っきりになれる場所で」
そう言った多賀子の顔は、いつになく真剣だった。
「……ダメ、でしょうか?」
「いや、別に……」
そう答えると、多賀子はそっと微笑んだ。
202 :
スプレッド:2007/03/21(水) 16:32:47 ID:A94N/JbJ
「ここです」
そう言って多賀子は扉を開け、部屋の中へと入る。
あれから二人は店を出て一度一階まで戻った。
多賀子がカウンターで何かを話しているのを見た後、連れてこられたのは最上階近くのフロア。
そこは宿泊のための部屋が用意されている場所で、大助は一つの部屋の前へと案内された。
「どうぞ」
多賀子が電気をつけ、大助を部屋の中へ招く。
大助は言われるまま部屋の中へと足を踏み入れた。
中はかなり広いらしく、そこらのアパートよりも設備が充実している。
奥の一番広いスペース、ベッドやソファなどが置かれた場所で、まず真っ先に目に入ったのは大きな窓だった。
それは天井から足元までガラスが張ってあり、ネオンに光る赤牧市が一望できるようになっていた。
「あ……」
大助は、一瞬でその夜景へと目を奪われた。
きらびやかに光る街並みが、どこか大助の心に深く刻まれていた。
だから気付かなかった。
カチャリと、ドアを閉める以外の音が鳴っていた事に。
「――大助さん?」
「え……?」
多賀子に呼ばれ、大助は振り向く。
「どうかされましたか?」
「いや、その……」
「……? ……あっ」
多賀子はすぐにその窓に気付いて、大助の隣へと並ぶ。
「綺麗……、ですね」
「………。うん……」
その景色は、どこまでも輝いていた。
まるで吸い込まれるかのように広がっている光たち。
それは自分の住む街。誰もがそこで生きているどこにでもある場所だ。
けれど大助には、それがどこか別世界のように感じられた。
すぐ目の前にあるのに、けして届かない場所。
その景色に触れようとするかのように、大助は窓へと触れる。
そこでふと、視線を感じた。
そっと右を見ると、多賀子と目が合う。
多賀子はニッコリと大助に微笑みかけた。
「うっ……」
もしかしてずっと見られていたのだろうか。
急に気恥ずかしくなって、大助は視線をそらした。
「本当に……綺麗ですね」
窓へと視線を移して、多賀子はポツリとつぶやく。
そんな多賀子の横顔を、大助は見つめた。
じっとその景色を見つめる彼女の目には……虫憑きではない少女の目には、どんな風にこの景色が映っているのだろうか――。
「……それでその、話って……何かな?」
なんとなく景色に見入ってしまい、本来の目的を忘れていた。
大助は誤魔化すように多賀子へと聞く。
わざわざこんな所まで来たのだから、なにか大事な用なのだろう。
「あ、はい……。えっと……、それは……その……」
「……?」
だが多賀子は、ためらうように視線を落とした。
手を身体の前で動かして、何かを迷っているように見える。
「九条さん……?」
「――そ、そんなの……」
多賀子が顔を上げ、大助を見つめた。
「決まってるじゃないですか……」
「え……?」
「その……、こんなところで……することなんて……」
ドキリ、と心臓が高鳴った。
そう言われて、ここがどういう場所なのかを思い出す。それと同時に大助の思考が止まった。
203 :
スプレッド:2007/03/21(水) 16:33:30 ID:A94N/JbJ
「それって……」
なぜか上手く声が出ない。
それにさっきよりも心臓の鼓動が速くなっている気がする。
「その……、ホテルで……、二人っきりで……、すること、……です」
多賀子が頬をさらに染めて言う。
「こ、これ以上……言わせないでください……」
そう言うと、多賀子は恥ずかしそうにうつむいてしまった。
「………。……あ、えっと……」
それは、つまり――。
大助は、完全に思考停止に陥っていた。
多賀子が何と言っているのかはわかっていた。
それが何を意味するのかも理解出来ていた。
だが頭の中は混乱していて、その事実を必死に受け入れまいとしている。
「大助さんだって……」
多賀子は顔を上げると、大助へと近づいた。
「そう思ったから……、ここまで来てくれたんじゃないんですか……?」
眉を寄せ、潤んだ瞳で、上目遣いで見つめてくる。
大助は顔が熱くなってきているのを感じながら、今まであったことを思い出した。
多賀子からデートに誘われ、そして一緒に食事をし、その後、二人っきりになりたいとこの部屋に連れてこられて――。
…。
……。
………。
つまりは……、そういうこと、……なのか?
大助は心の中で呻く。
その内容を想像して、ますます混乱していると、トンッ、と軽い衝撃が身体に伝わってきた。
――多賀子が、大助の胸へと顔をうずめていた。
「大助さん……」
ぎゅっと大助にしがみつきながら、多賀子がそっとつぶやく。
多賀子の細い身体が、その温もりが伝わってくる。
頭の中はほとんど空っぽで、ただ彼女の甘い香りだけが漂っていた。
やけに心臓の音がうるさく聞こえる。
思わず真っ白になりかけた思考の片隅に、ある記憶が浮かんだ。
似たような光景――。
自分は知っている。これと、よく似た状況を。
けれどそれは……――。
大助は、多賀子へと視線を落とす。
彼女は震えながら、ぎゅっと大助の身体にしがみついていた。
「その……九条さん……」
大助は多賀子の肩に手を置く。
見上げた多賀子が、悲しそうな瞳で大助を見つめてきた。
その表情に大助は一瞬ためらう。けれど困ったような笑みを浮かべて多賀子へと告げた。
「ごめん……オレは……」
その言葉に、多賀子が顔を伏せる。
――大助には、わからなかった。
こんな時に、どうすればいいのか。
普通の人間なら、どうするのか。
大助は言葉を続ける。
「そのさ……。こんな風にして、勢いでするなんて出来ないよ。それにこういうのは……、好きな人と、するものじゃないかな……?」
少なくとも彼女にとって、薬屋大助はそんな人物ではないはずだ。そして、それは「薬屋大助」にとっても。
そう多賀子へと言うと、彼女はそっと大助から身体を離した。
「――良かったです」
多賀子は顔を上げ、大助を見つめる。
「大助さんが……、その場の流れだけでするような方でなくて」
そう言って、多賀子はその顔に微笑みを浮かべた。
「………。……え」
多賀子はさらに笑みを深くする。
「………………」
大助の機能が、――完全に停止していた。
茫然自失になりながら、多賀子の顔を見つめ返す。
204 :
スプレッド:2007/03/21(水) 16:34:12 ID:A94N/JbJ
まさか――。
彼女は口元に手を当てて、微笑んでいた。
試された…………、のか……?
今度こそ大助の顔が、完全に赤く染まった。
なんだか妙な敗北感と、自己嫌悪にかられる。
さっきからこんな事ばかりだと軽くへこんでいると、多賀子が小さく呟いたのが聞こえた。
「――昔は、いたんです」
「……?」
その言葉に多賀子を見ると、彼女は夜景へと目を向けていた。
一瞬、それが何の事か大助にはわからなかった。
だがすぐに、それがさっきの、大助の最後の言葉に対するものだと気付く。
多賀子は窓の向こうを眺めながら、言葉をつむいでいく。
「といっても、好きだったかどうかもまだわからなくて……。でも……、いつかはそうなったかもしれない人は……いたんです」
そう言って多賀子は、微笑みを浮かべた。
……いや、微笑もうとして失敗した――そんな笑みを顔に浮かべていた。
こんな顔もするのかと、大助はどこか心の片隅で思った。
「だけどもう……、彼はいなくなってしまったんです」
多賀子は大助へと視線を戻す。
「大助さん……私は、本気です」
その瞳は真っ直ぐに、本当に真っ直ぐに大助を見つめてきた。
けれど大助は、その視線に戸惑った。
目の前の少女が……「普通」の少女が、どうしてそんな瞳をするのだろうかと。
「本当に、その……。……して、もらいたいんです」
多賀子は大助に近寄り、じっと顔を見つめる。
「だから……」
頬を染めながらも、必死に訴えかけてくる多賀子を、大助もまた見つめ返した。
「どうして……、オレに……?」
何故だろうか。
さっきよりも真っ直ぐに少女を見ることが出来たように感じていた。
「大助さんじゃなきゃ……ダメなんです……。どうしても……」
それ以上は、多賀子は何も言わなかった。
「お願い、します……」
そしてそっと、小さく言葉を吐き出した。
「………」
もしも――。
大助は、思う。
もしも彼女が虫憑きであったならば……答えは簡単だ。
いつか自分の後ろを守っていた少女のように。
あの年上の少女や、生意気なあの少女のように。
求めるがまま、求め合うがままに、その身を委ねてしまえばいい。
けれど今、目の前にいる少女は、彼女は違う。
自分たちとは違う、ただの「普通」の少女だ。
虫憑きである自分とは、決定的に違う。
でも、けれど大助は――。
「……わかったよ」
ただ一言、大助はそう答えた。
「大助さん……」
多賀子は大助を見つめて、そして微笑む。
その視線が照れくさくて、大助は視線をそらした。
小さく、「……ありがとうございます」と、多賀子がささやいた。
「その……、それじゃあ私。……シャワー、浴びてきますね」
そう言って多賀子は、赤くなった顔を俯かせながらバスルームへと行ってしまった。
そのうしろ姿を見送りながら、大助は思う。
どうして俺は――。
大助は窓の向こうに広がる夜景を見つめた。
断る事は、出来なかった。
それがなぜなのか、今の大助にはわからなかった。
205 :
スプレッド:2007/03/21(水) 16:34:48 ID:A94N/JbJ
多賀子の後に、大助もシャワーを浴び終えベッドルームへと戻った。
部屋の中は薄暗く、ベッド脇の明かりだけになっている。
「あ……」
多賀子が大助に気付き、顔を上げる。彼女はベッドに腰掛けて大助を見つめていた。
お風呂上がりでやや湿った髪をしていて、頬に少し赤みが差している。
身体には大助と同じく、バスローブのみ。その一枚隔てた下には、お互い素肌しかない――。
そこまで考えて、大助は顔を赤くする。
「大助さん?」
「え、あ……いや……」
お、落ち着け……オレ――。
大助にとって、こういうことは慣れ……てはいないが何度か経験はあった。
けれどその時とは違う感覚に大助は戸惑っていた。
なんだか妙に、ドキドキするのだ。
大助にとってこんなよくわからない感覚は初めてだった。
ムズムズするというか、とにかくまったく落ち着かない。
そう考えながら、大助は多賀子の座るベッドへと近づいた。
「えっと……」
大助はなんとなく声を上げた。
多賀子は大助を見上げる。
「あのさ」「その……」
二人同時に声を上げた。
「………」
「………」
「えっと、大助さんの方から……」
「え? いや……その……」
大助は多賀子の姿を見下ろす。彼女は少し首をかしげて大助を見つめていた。
「……大丈夫?」
「えっ……?」
「緊張、してるみたいだから」
「………」
多賀子は組んだ手元へと視線を落とした。
見た目には平気そうに見えるが、その体は緊張のために固くなっているように大助には見えた。
当たり前だ。
これからする事を考えれば、それが当然の反応だといえる。
「だ、大丈夫……です」
多賀子は顔を上げて、ジッと大助を見つめて言う。
だがその表情は固い。
「………。……そっか」
大助はなぜか――その姿を見て、笑みが浮かんだ。
それは愛想笑いでも、嘲笑でもなく、なにかはわからなかったけれど、ごく自然と笑みが浮かんでいた。
「あ――」
大助は多賀子の頭に手を乗せ、そっとなでる。
「…………その……」
多賀子が困ったような声を上げた。
「え、あ……。……ご、ゴメン」
慌てて大助は手を離す。
「い、いえ……」
照れる多賀子。
大助もまた顔を赤くする。
それは大助が、いつもあの妹のような少女にしていたこと。
どうしてかわからないが、いつの間にか自然と身体が動いていた。
206 :
スプレッド:2007/03/21(水) 16:36:01 ID:A94N/JbJ
大助は多賀子を見る。
少し固さが抜けたように見えるが、まだ幾分緊張しているように見えた。
その姿を見て、大助はふとあることを思いついた。
だが自分で考え付いておきながら、大助は自らの考えに呆れ果てる。
今日のオレは、どうかしている――。
亜梨子や恵那と同じように、多賀子に対してもペースを崩されっぱなしだった。
いつのまにかこんな事になったのも、まんまとはめられたような気もしなくはない。
それなのに、
まぁ……、おかしいならそれでも、いいさ――。
悪くはないと、思う自分がいた。思わされているのかもしれないが……。
大助は多賀子の隣へと腰を下ろした。彼女の身体が今にも触れられそうな距離に近づく。
「えっと……、そのさ……」
「は、……はい」
多賀子は上目遣いで大助を見つめる。
「あー……、えっと……――ちょっとゴメン」
「えっ?」
大助は多賀子の肩に手をかけると、自分の胸へと引き寄せた。
抱きしめる格好になったが、彼女の身体に手を回すと、抱き寄せながら身体を回転さて、そして自分の身体の前へと座らせた。
「あっ、え? そのっ……」
突然の事に驚いている多賀子の背中から、大助は包み込むように抱きしめた。
「だ、大助さん……」
多賀子が赤面する。
大助もまた顔を赤くしていたが、黙ってそのまま彼女を抱きしめ続けた。
「………」
「………」
あたたかい体温が、多賀子の体から伝わってくる。
その身体は細く、大助の力で強く抱きしめたら、すぐにでも折れてしまいそうだった。
頬に触れる彼女の髪から、シャンプーの香りが漂ってきていた。
多賀子の手が、大助の手を包み込む。優しく、けれど力強く握りしめられた。
「……その、……落ち着いた?」
「………。……はい」
そう言うと、多賀子はほっとしたように顔をほころばせた。
ガラにも無いことなんて、わかっていた。
けれどしたいと思ってしまったものは、思ってしまったのだからしょうがないわけで――。
大助は心の中でそう自分に言い訳をする。
「フフフッ」
「な、何……?」
多賀子が声をあげてクスクスと笑いだす。そして大助へとその体重を預けてきた。
「大助さん……、とってもあったかいです」
そう言って大助を見上げて、ニッコリと笑顔を浮かべた。
あ――。
大助は視線をそらす。
顔が熱い。
その瞬間。多賀子が微笑んだ、その顔を見たときに、思わず、けれど確かに大助は思ってしまった。
"可愛い"――、と。
「大助さん……」
多賀子がささやくように声をかける。
何考えてるんだオレは――。
なんだか急に、多賀子の声が甘く聞こえてきたのだ。いや、実際甘いのかもしれない。
大助は多賀子へ視線を戻す。
多賀子は微笑みながら大助を見つめ返す。
207 :
スプレッド:2007/03/21(水) 16:36:57 ID:A94N/JbJ
「……その」
「はい」
見上げる多賀子。
見つめる大助。
お互いの息が触れ合う程、顔が近付いていた。
大助は多賀子の頬にそっと手を添えた。
キョトンとする多賀子。
「するよ……?」
「………。はい……」
多賀子が目を閉じる。
その唇へと、自分の唇を近づける。
「ん……」
触れた瞬間、ピクリと多賀子の身体が震えた。
顔を引き寄せ、より強く触れ合う。
聞こえるのは互いの息づかい。
確かに感じる、唇の感触。
何秒か、何分か。
長い間触れ合ったあと、大助は多賀子から顔を離した。
腕の中に収まった彼女は、ぼんやりと大助を見つめていたが、頬を染めて照れたようにうつむいてしまった。
ギュッと手を強く握られる。
「九条さん」
「……はい。――あ」
大助は多賀子を抱え上げ、立ち上がった。
もちろん、俗に言うお姫様抱っこで。
「その……」
多賀子が恥ずかしそうに大助を見上げる。
大助は多賀子に微笑みかけると、そのままベッドの上まで運び、その上へと横たわらせた。
「大助さん……」
多賀子がすねたような、困ったような顔で大助を見つめる。
大助は多賀子を見ると顔を赤くして視線をそらした。
「……? あ……」
抱きしめたり、抱え上げたせいだろう。多賀子のローブが乱れて、合間から白い肌が見えていた。
「っ……」
頬を染めながら、慌ててそれを直す多賀子。
大助はその姿に思わず笑い声を上げてしまう。
「ふふっ」
「大助さんっ……」
「ご、ゴメン」
多賀子が怒ったような表情を浮かべる。大助はその姿に苦笑する。
彼女はしばらく恥ずかしそうに顔を赤らめていたが、
「その……」
大助を上目遣いで見つめて言う。
「電気、消してくれますか……?」
「………。……うん」
大助はベッド脇で光るライトを消した――。
208 :
640:2007/03/21(水) 16:40:17 ID:A94N/JbJ
長いので、とりあえずここまで
それと保管庫の人、乙です。
>>208 クオリティ高っ!
超GJですよ。
多賀子にふゆほたるを重ねてしまう大助とか、
潤くんを失った悲しみを抱く多賀子とか、
いや、俺がそう感じただけで、640氏にはそんなつもりは無いのかもしれませんがっ!
とにかく多賀子かわいいよ、多賀子。
続きをwktkして待ってますw
>208
すばらしいっ!(ぐっ)
続き待ってまーす
あと>209のレス見てから読み直したら更に楽しかった
211 :
640@携帯:2007/03/21(水) 22:03:33 ID:i8lq21ZW
本来ならもっと早く言っておくべきだったんですが、
>199ー201は、bug13話の恵那とのデートが多賀子とだったら〜って感じで書いたものです。
冷静になって読み返したら、ちょっと舞台設定やその他諸々、借りすぎだったかもしれないので、反省してます。
なので、そこが面白かったら、それは岩井恭平氏のおかげです。
これだから無能って言われちゃうんですよね。たはは……
>>208 GJです!
大助×多賀子は私も考えたこともあります(エロじゃありませんが)
こんな自宅警護なみの隙間産業に参加する方が他にいたとはww
続きを楽しみにしています。
213 :
209:2007/03/22(木) 05:30:50 ID:Ch93h+LN
>>211 いやいや、展開などは恵那とのデートをトレースしてたのは分かりますが、
心理描写が秀逸じゃないですか。
大助を語る以上ふゆほたるの存在は外せないし、
多賀子を語る以上播本くんを削るわけにもいかない。
今回の話は、お互いがお互いに対して誰か別の人物を投影しつつ、
決してそれだけで終わらず、ちゃんと相手自身を見ている。
そんなところがすっごく好みですwww
気の利いたことは言えないけどGJ
215 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 08:41:52 ID:BiZ0R09n
保守
>>195 兜×からす
とか思い立つ俺よりはマシだろう。
すいません中身想像できないんですがww
スクイズアニメ化ワロスww
219 :
169:2007/03/22(木) 23:05:21 ID:0XSRvywE
とりあえず書きましたよ、導入部まで。
性格が違う?
お前馬鹿か?
・・・その言葉ば169を成長させる。
馬鹿文章嫌いな方は「郭公虫と霞草」でスルー
「・・・」
ダルい。
いやしかし本音を言えば殺されかねない。
「・・・」
ある日の午後、俺は霞王に拉致され遊園地への入場料を払わされ無理やりヒーローショーを見ている。
いや、見させられている。
状況確認。
やあ。みんな薬屋大助だよ。特環東支部ロビーで僕と握手。
さっきから続けられているヒーローショーに毒されたのか
特環前で完全装備の真っ黒な格好で見知らぬ子供と写真を撮られている自分を妄想してしまった。
「・・・それはそれであり、か?」
「あ?黙ってろ」
そんな妄想は隣に座る金髪の少女に瞬殺されてしまった。
その綺麗な瞳は真剣なまなざしで舞台の上に注がれている。
魅車もきっと胃に穴が開く中央本部の問題児"霞王≠アとアンネ。
近頃、特撮マニアだということが判明した。
俺は思いを巡らす。
何でこうなってしまったのか?
学校での王様ゲームで負てコイツの一日奴隷に認定されたからか?
掃除しろと言われたので言いつけ道理にやったら黒のパンツとブラを見つけてしまったからか?
それともコイツの大事なDVD-BOXを踏み潰したからか?
告白されてOKしちゃったからか?
・・・・・・・・・
・・・全部じゃないか?
『1・2・3・・・』
『ライダー・・・キック』
『RIDERKICK!』
何やら赤いカブトムシのキックが変な緑色の化物に決まってショーは終わったらしい。
「ああ、これか・・・」
同僚の"兜≠ェ「俺が主役!」とか熱狂しているものは。
「おい、コラ、カメラ持て!」
「・・・はいはい」
そしてココに来てからというものの俺とアイツの間では会話らしい会話をしていない。
いや、来るまでは口喧嘩という会話をしてたんだがココに着いた途端にダンマリ。
俺も静かで良いと思っていたのだがやはり不安だ。
カメラを構え適当に数枚取るとそれを返す。
変に意識しているからだろうか?
でも可笑しな事だ。
遠慮はいらない。
だって一応は「付き合ってる」んだから。
いったい何を意識してしまっているんだろうか。
「おい。どうした?」
「いやなんでもないよ、アンネ」
途端にコイツの顔が真っ赤になる。
「バッ、テメエ!その名前でッ・・・!」
「じゃあ、なんて呼ぶんだ?"霞王≠ナいいのか?」
「い、いやだ」
「御嶽でいくか?」
「・・・別に、アンネで、いいぞ」
「ああ、わかった。行くぞアンネ」
「アッ、テメエ、待て。ぶっ殺してやる!」
たった今意識しているものが解った。
簡単な事だ。
簡単だった。
俺はコイツの瞳に魅了されていたんだ。
異国の瞳。
それだけじゃない。
一度地獄を見た瞳の奥にある暗闇に。
//
礼儀正しく。
可愛く。
それが今日の目標だったのに・・・。
私はアレを日頃から"演技≠ナしか使わない私自身を呪った。
『おばあちゃんは言ってた・・・』
それに好きなはずのショーが頭の中に入ってこない。
私はこの状況にイライラしていた。
何故かこのショーを見ているとあの東の・・・誰、だったか?・・・まあいいけれど。
とりあえずあの影が薄いアイツを殺す事に決める。
「おい、コラ、カメラ持て!」←喉からでた。
(大助、カメラお願いです)←言いたいほう。
「・・・はいはい」
変に意識しているからだろうか?
でも可笑しな事だ。
遠慮はいらない。
だって一応は「付き合ってる」んだから。
いったい何を意識してしまっているんだろうか。
「ああ、わかった。行くぞアンネ」
ああ、そんな。いきなり名前なんて・・・。
「アッ、テメエ、待て。ぶっ殺してやる!」←喉(ry
(ハイ、大助♪)←(ry
ああ。もう死にたい。
//
その頃、青年の自覚と少女の悶々など気にせず"東の空気▼・・ではなく"兜≠ヘ自分の虫を睨んでいた。
「何故だ・・・」
聞いても虫が答えるはずもない。しかし彼は問う。
「何故お前は赤くならない?」
彼の個室に虚しい羽音が響いた。
彼の腰にはあのベルト・・・、手にはあの剣が・・・。
よお俺。
駄文乙。
続きは・・・燃やしときますね。
10分も反応無しとな!?
ライダーネタワロスwww
霞王はいつもクライマックスだぜ!
続きを燃やす……?
そんなことするぐらいならその続きは俺にくれ!
いやいやいや、続きも頼むよ是非。
むしろ、途中で止めるとい(ry
放置プレイを遂行しようとは…
あんたはドSなのか!?
スミマセン続きお願いしますorz
超GJ−!
←喉から出たほう のネタが好きだ。
続き読みたいよママン…
今週のに合わせるとこうなるのかライダーネタ。
「貴様ぁっ、影が薄いぞ!」
「よく言われるよ!」
かーさん。初めてGJって言ってもらえたよ・・・。
おk。
今エロに入ったところだからもうちょい待ってて
233 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 22:26:35 ID:cZdofaun
「おい、続きまだかよ。」←スレに書き込んだ。
(楽しみに待ってるから無理して急がなくてもいいよ♪)←言いたいほう。
ageちまってスマン
みんなスマン・・・俺のことを忘れてる人もいるだろうが
ぶっちゃけた話、ムシウタの普通ssを書いていてこっちが手付かずになってしまったorz
こんな俺を許してくれ・・・。
とりあえず筆が進んだ分だけ投下する。
ほんとにスマンorz
ずいぶん遅れちまったが、保管庫に人GJ!!!
「泣くぅ?ボクが泣くとでも思ったのかい。君はやはり詰めが甘いなぁー」
「・・・っ!」
言い返してやりたい大助だったが、また言いくるめられそうなので言葉を飲み込んだ。
「まぁ君はじっとしていたまえ。すぐに気持ちよくしてやろー」
大助の必死の抵抗も虚しく、戌子に体の自由を奪われる。
「〜♪」
軽く鼻歌交じりで大助の道着の帯を解き、手馴れた様子で上着を脱がせていく。
「なんだお前・・・やけに手馴れてないか?もしかして他の連中にもこんなことしてるとか」
戌子の顔が沸騰していく。真っ赤になった顔で反論する。
「そんなことあるか馬鹿者ー。こ、こんな事するのは君が初めてっ・・・!」
「自爆したな・・・そうか、お前初めてなのか」
先ほどとは比にならないくらい顔を蒸気させて俯く戌子。大助はしばし頭を掻きながら考えて。
「ったく、しょうがないな」
「ぇ?」
と、自分の上に馬乗りになっていた戌子の背に手を回し上体を起こした。自然と戌子が下になる形になった。混乱する相手をよそに、手際よく道着を脱がせていく。帯を解き上着を脱がせて下に手をかけたとき。
「ち、ちょっとまてぇー」
前髪で顔を隠しながら手で腰紐のあたりを掴む。
「なんだよ」
「まだ心の準備ができてないのだぁ」
「・・・っく!」
普段見られない戌子の恥らう姿に、自分も不覚にも赤面してしまった。
「し、知らんっ」
強引に手を振りほどき、下も脱がせる。朝の日差しが差し込んだ畳の上に寝転んだ女体は扇情的で興奮を誘った。
(あれ?こいつってこんなに肌白くて華奢だったっけ・・・)
それは普段、大助をボコボコにする同期の門下生の姿ではなく年相応の女の子の姿だった。
「こらぁー黙るなーなんかいえー・・・でないと間が持たんではないかぁ」
両手であまり起伏のない胸と太ももを隠そうとしている姿に大助の鼻の奥で火山が大噴火する一歩手前だ。
(やべっ!鼻血出そう)
手の甲で鼻頭の汗を拭うフリをして思い切り鼻を抓る。
「あぁ・・・なんだこの年になってお前縞パンtt」
ゴスッ!
戌子の鋭い蹴りが鳩尾にクリティカルヒット。呻きながら前のめりになる大助。
「うるさい!もっと気の効いたセリフをいえないのかぁー」
ワンコー!
GJ!
>>236 続きはいつ来るかと期待して待ってるうちに眠ってしまった
( ゚∀゚)o彡゚わんこ!わんこ!
( ゚∀゚)o彡゚○んこ!○んこ! GJ
>>235 GJ!いつまでも待ちますのでお気になさらず。
ただ、一つお聞きしたい。
ムシウタの普通ssはどこに書き込む予定ですか?
241 :
640:2007/03/25(日) 15:57:19 ID:eSB6qPWL
隙間産業上等w
>199-207の後半です
242 :
スプレッド:2007/03/25(日) 15:58:40 ID:eSB6qPWL
部屋の中が暗闇へと包まれる。ただ窓からの光が薄く室内を照らし出していた。
ギシッと音をたてながら、大助はベッドの上の多賀子へと近づく。
多賀子は大助のことをジッと見つめていた。
二人の目が合う。
「えっと……」
大助はなんとなく声を上げた。
気恥ずかしいというか何というか、やっぱり不思議な感覚だった。
期待感のような、気持ちを高揚させるものが胸の中をぐるぐると駆け回っている。
それでいながら、不安に捕らわれたようにもやもやとした何かが心の中にわだかまっているようだった。
やっぱり……やりづらいな――。
大助は苦笑する。
彼女に対して、どう接したらいいのかがわからない。
だけど接したいと、触れ合いたいと思う自分が確かに存在している。
オレは彼女に対して、どうしたいんだろうか――。
そこでふと、気付く。
自分は多賀子をどう思っているのだろうか。今まで考えた事など、もちろん無かった。
監視対象の友人? 付き合いづらい一般人? ただのクラスメイト? それとも……。
「――大助さん?」
その声に、手に触れられた温もりに、大助の思考が現実へと引き戻される。
多賀子が大助の手を握って、心配そうに見つめていた。
「……何でも、無いよ」
大助は多賀子に笑みを返す。そしてそのまま彼女の顔に近づく。
「九条さん」
「…………はい」
うっすらと頬を染めて、多賀子は大助の顔を間近で見つめ返す。
視線で問う。
多賀子はそれに、そっと目を閉じた。
「ん……」
小さく、柔らかい感触が唇を通して伝わってくる。
ついばむように触れ合ったあと、今度は口の中へと舌を侵入させていった。
探るように中で舌を動かしていく。初め、多賀子は戸惑っていたようだが、徐々に彼女の舌も積極的に、大助を求めるように絡め合わせてきた。
「っ……ぁ……、っ……んっ……」
今にも口の端からよだれが垂れてしまいそうな程、長く激しく触れ合った後、大助は彼女から顔を離した。
多賀子は熱くため息を吐いて、大助をぼんやりと見上げていた。
大助もまた、顔が熱くなっているのを感じていた。
「その……、…………脱がすよ?」
緊張を含んだような声で、そっと多賀子に聞く。
「あ……、はい」
多賀子は恥ずかしそうに目を伏せながら、それに答える。
大助は多賀子の腰の帯へと手を伸ばす。そしてそれをほどくと、ローブの襟元に手をかけ、ゆっくりと前を開いていった。
「あ……」
多賀子が小さく身震いをする。
白い裸身が外気へと触れる。
大助は、そのまま彼女の身体からローブを脱がしていった。多賀子は恥ずかしがりながらもそれに従う。
多賀子はまつげを震わせながら、小さく息を吐いた。
ベッドの上のシーツの中に、多賀子の裸がさらされていた。
いまだ誰にも見せた事の無いであろう、すべやかな肌と、長身の彼女に合った長く細い手足。
そして呼吸のたびに上下する胸は、彼女の儚げな印象とは違って、丸く綺麗な線を描いていた。
「――あの、大助さん……」
「え……?」
多賀子が困った顔で大助を見上げていた。
「そんなに……、見ないでください」
「あ……、………………ゴメン」
もしかして、いや、かなり見入っていたかもしれない。
大助は頬が赤くなるのを感じながら、視線をそらすことも出来ずにさまよわした。
恥ずかしさに包まれて震える、細い身体。
窓から差し込んでくる光が、そんな彼女を淡く照らし出していた。
243 :
スプレッド:2007/03/25(日) 15:59:34 ID:eSB6qPWL
「その……。…………キレイだったから」
「え……?」
大助は照れながらも、正直に言った。
多賀子が驚いたような目をして大助を見上げた。
「あの……、そんなこと…………言われましても…………」
そして顔に手を当てて、さらに照れながら、小さく呟いた。
自分で言っておいて、大助もまた顔を紅潮させる。
「それでしたら、その……。…………触っても、いいですよ」
恥ずかしがりながらも、不安そうにしながらも、上目遣いで微笑む多賀子。
「う、……うん」
思わずのどを鳴らしてしまいそうになる。
緊張を抑えるために、軽く呼吸を整える。
「…………触る、ね」
「……はい」
大助はそっとその肌に触れる。
「んっ……」
指先で感触を確かめるようになぞっていく。
嘘のように綺麗なその肌は、確かな弾力を持って大助の指を押し返してきた。
多賀子の胸へと触れた。そっと、ゆっくりと傷つけないように手全体でそのふくらみを揉んでいく。
「あっ……」
多賀子がうわずった声を上げる。
小高い山の頂点で震えるその先を、指先でつまんで刺激を与える。
「ん……、っ……、……んっ……」
胸以外にも、腰や脇、そして背中やほっそりとした腕にまで、愛撫を加えていく。
「……っ」
多賀子の首筋にキスをする。
そのまま舌を這わせて、鎖骨や胸元、そして膨らみの頂点にも口で刺激をしていく。
初めて他人が触れた証に、少しずつ熱を帯び始めたその肌にキスマークを残す。
手と口と舌を使って彼女の上半身を蹂躙していった。
「んっ……、……ぁっ……」
くすぐったそうな、不安そうな、甘い鳴き声が多賀子の口から漏れてくる。
多賀子の顔を見ると、熱っぽい目で大助を見つめ返してきた。
彼女の頬を撫でる。
そうすると、多賀子は安心したように微笑みを浮かべた。
大助の心の中がくすぐったいような変な気分になる。
「あ……。……大助さん……」
足の付け根辺りから腿にかけて触れると、多賀子が戸惑った声を上げた。
「…………いい?」
大助は声がうわずらないよう注意して、その場所に触れていいか、多賀子に確かめる。
「……は、はい……」
多賀子は不安げに眉を寄せながらそう答えた。
それを聞いて、大助はそっと彼女の足の間に手を伸ばす。
「…………その、……もう少し、開いて」
「え? あ……」
緊張のためだろう。多賀子の足はしっかりと閉ざされていた。
「そのっ……、あの……、えっと……」
多賀子が困りきった顔で大助を見つめてきた。
どうしたらいいのかと、目線で訴えかけてくる。
「また……、緊張してきた……?」
そう訊くと、多賀子は不安げに瞳を揺らした後、コクリとうなずいた。
大助もまた、似たような感じだった。
一度、心を落ち着かせても、またすぐに緊張というか、衝動のようなものが押し寄せてくる。
なんだかすごくもどかしいような、背中の後ろがむずがゆくなるような。
それでいて、思わず顔に笑みが浮かんでしまうような感覚が湧き上がってくるのだ。
大助はそんな自分と、彼女の姿に苦笑すると、そっと彼女の手を握った。
「あ……」
多賀子がピクッと身体を震わせた。そして大助のことを見上げると、恐る恐るといった感じで、その手を握り返した。
そして淡く、微笑みを浮かべる。
244 :
スプレッド:2007/03/25(日) 16:00:46 ID:eSB6qPWL
「………」
大助は視線をそらした。
やっぱりその笑みが、その儚げな笑みが、自分の心を揺さぶったような気がしていた。
もう一度彼女の腿に手を伸ばすと、大助は言う。
「力、抜いて。……ゆっくりでいいから」
「は、……はい」
おずおずといったふうに、多賀子の両足が開いていく。
「ひゃっ……」
そっと足の内側を撫でると、多賀子が驚いたように身体を震わせた。
「だ、大助さん……」
大助はそのまま撫でながら、もう一度多賀子へと訊く。
「……いい?」
「…………はい」
多賀子は不安な顔はそのままに、それでも微笑みを浮かべた。
大助は片方の手で多賀子の手を握りしめたまま、彼女のその場所を手のひらで包み込むようにして触れた。
「ぁぅ……」
初めて人にその場所を触れられて、多賀子が恥ずかしさと、戸惑いが入り混じった複雑な声をあげる。
ギュッと手を握り返してきた。
「んっ……、あっ……、んっ……」
その場所全体に刺激を送るようにしながら、大助はちょっとずつ真ん中に走る一筋の線に指を這わせていく。
少しずつ、彼女の反応を見ながら、その隙間を広げていく。
「んんっ……」
段々と、その場所に熱が帯び始めてくるのがわかった。
そっと隙間の中へと、指を入れる。
「ぁ……」
ほんの少し染み出して、湿り気を帯びてきているのが指先から伝わってくる。
少しずつ拡げながら、ほぐすようにその場所に刺激を与えていった。
「っ……、ぁっ……、んんっ……」
その場所で指を動かすたびに切なげな鳴き声が響く。そしてそれに合わせて、ピクリと握り合った手に力が込められる。
大助は多賀子の様子を見ながら、焦ることなくゆっくりとその場所に刺激を送っていく。
「んっ……、あっ……、んっぁ……」
ぬるりと、大助の指に熱い液体が絡み始める。
おそらく初めて出てきたであろうそれを、その場所全体になじませるように指を使っていく。
「ぁっ……、んんっ……、ん……」
最初は戸惑いの混じっていた声が、少しずつ熱と甘さを含んで響いてくる。
大助の指が動くその場所も、熱と湿り気が増えてきていた。
「んんんっ……!」
ピクッと多賀子の身体が跳ねた。
上の方で、小さくうずくまっていたその尖りに大助の指が触れたからだ。
大助はあまり強くしすぎないようにそこに刺激を与えていく。
「んっ、んっ、あっ…………、んっっ……」
ちょっとずつ、ほんの少し主張をし始めたその先端を中心に、彼女のその場所で手を動かしていく。
そこから流れてくる液体で、大助の指も、その場所も、もうすっかり濡れてしまっていた。
「あっ……、ひゃっ……、……んん、んっ……!」
多賀子の瞳がギュッと閉じられる。
ピクリピクリと反応しながら、ふるふると顔を横に振る。
目の端に、少し涙が浮かんでいた。
「んっ、あっ……、ゃっ……んんっ……ぁっ、っ……やっ……!」
痛くなるほどに大助の手が握りしめられる。
彼女の身体が、ひどく震えていた。
「………」
大助はそこから手を離した。
「ぁ……っ……」
しゃくりあげるように、息を切らせる多賀子。
「…………大助、さん……」
涙目で、彼女は大助のことを見上げた。
245 :
スプレッド:2007/03/25(日) 16:02:40 ID:eSB6qPWL
「……九条さん」
「はい……」
大助は手を握り返して多賀子を見つめ返す。
「その……。――怖い?」
「え……」
多賀子は目を見開く。
「その……」
そして視線をそらして、顔を曇らせる。しばらく視線をさまよわせていたが、
「……はい」
と、今にも消えてしまいそうなほど、か細い声を上げた。
「そのっ……、大助さんの事が怖いわけじゃないんです……。ただ……、自分が変になってしまうような……。身体が……その……」
困ったように顔をゆがめて、慌てて多賀子は言葉を続ける。
彼女の瞳が、不安げに揺れていた。
大助は苦笑すると、つないだ手を離して、そっと多賀子の髪を撫でた。
ずっと彼女の顔を見ていたけれど、戸惑いや不安の他に、どこか怯えているように感じていたからだ。
今まで一度も経験した事の無い感覚が怖いのだろう。
多賀子は今にも泣きそうな顔で大助を見上げていた。
「えっとさ……。その……。……大丈夫、だから」
大助は安心させるために彼女に言う。
「……大丈夫……だから」
他に言える言葉が思いつかなくて、もう一度繰り返す。
「大助さん……」
多賀子は上目遣いで、まだ不安そうに見つめていた。大助はそっと彼女の頬を撫でる。
「あの……」
「何……?」
「……キス、…………してくれませんか……」
触れていた手から、熱が伝わってくるほどに頬を染めて、多賀子が小さく呟いた。
「…………ダメ、ですか?」
「え……。……ううん」
大助はそう言って、彼女に顔を近づける。大助の頬も熱くなっていた。
「あ……」
おでこに触れる。
潤んだ目元に、赤く染まった頬に口付ける
「…………だ、大助さん……」
困ったように、多賀子は顔を真っ赤にしていた。
大助は笑って、もう一度彼女に近づく。
「ぁ……」
唇と唇が、触れ合う。
彼女が落ち着けるように、お互いの体温がわかるような、ただ触れ合うだけの口付け。
「……ぁ……ん……」
大助の腕に、多賀子の手が触れる。
彼女は、大助により強く唇を押し付ける。そして、大助の唇を、おずおずと舌で舐め上げてきた。
大助は驚いたが、そのまま彼女の舌を受け入れた。向かい入れ、絡ませ合い、さらに引き寄せる。
「っ……ん……、っぁ……」
たっぷりと触れ合った後、大助は口を離した。お互いの間に、あふれ出した液体が一筋、橋を架ける。
多賀子は目元を染めて、大助を見上げていた。彼女の口元についた跡をそっと拭ってあげる。
そうすると多賀子は、幸せそうに微笑みを浮かべた。
「………」
大助は頬を掻く。
やっぱり、なんというかその笑顔が――。
「大助さん……」
多賀子が大助の手に触れて、呼びかける。
246 :
スプレッド:2007/03/25(日) 16:03:59 ID:eSB6qPWL
「……うん」
彼女と手を絡ませ合う。
そして彼女を見つめて、笑みを浮かべた。
――大助は、同時に安堵を覚えていた。
彼女の顔に、ようやく笑みが浮かんだことに。
彼女に対して、やりづらいと、どう接したらいいのかわからないと思っていた。
でも、むしろ自分は――どうすれば彼女を傷つけないでいられるかが、わからなかったのかもしれない。
人に優しくする事なんて、とうの昔に忘れてしまっていたから。
「九条さん……」
そっと彼女の身体に、もう一度触れる。
けれどやっぱり、それはなんだか気恥ずかしいと思った。
多賀子がそっと目を閉じる。
「っ……、あっ……、……ん……っ」
彼女のその場所に触れる。
首筋に、口付けをする。
今度は彼女を怖がらせないように、優しく指を動かしていく。
指先から、体温が伝わってくる。
多賀子の声が、耳に響いた。
彼女は切なそうにまつげを震わせていた。
もっとその反応を見たくて、大助は彼女の身体に刻み付ける。
「んっ……、あっ……、……大助さん……っ」
絡み合った手に、力が込められる。
潤んだ瞳が大助を見上げる。
ピクリと彼女の身体が震えた。
熱のこもった吐息が、口から漏れる。
「ぁっ……、んっ……、っ……んんっ……!」
ギュッと目蓋が閉じられた。
触れていない方の手が、シーツを強く握りしめる。
大助は心配そうに多賀子の様子をうかがう。
けれど彼女は、「大丈夫です……」と笑みを浮かべた。
そんな姿に大助も笑みを返す。
「ん、んっ、……あ……っ、んっ……!」
大助の指が、その場所を捉える。
ぬるりとした感触が温かい。
ひくっと反応して、ソコが震える。
そして一緒に彼女の身体が反応する。
「大助、さん……。……私……」
切ない瞳が、大助を見つめた。
それに大助は口付けで応える。
「ぁっ……、っ、んっ……、あっ……、んんんっ……!」
強く、まるでそこにいる事を確かめようとするかのように、繋いだ手に力が込められた。
大助はそっと指でその場所を穿った。
そして、
「っ…………、んんんっ……、っんんんん…………っっ!」
瞬間。
瞳から、涙が零れ落ちた。
細く儚いその身体が、細かく震えていた。
「はぁ……、……ぁっ……」
荒く息を吐く多賀子を見つめながら、大助は強くその手を握りしめた。
彼女は、視線の定まらない瞳に彼を映すと、
「…………大助、さん……」
優しく、目を細めた――。
247 :
スプレッド:2007/03/25(日) 16:05:09 ID:eSB6qPWL
はぁ……、と甘いため息が多賀子の口からこぼれ落ちた。
「……大丈夫?」
大助は心配そうに彼女の顔を覗き込む。
「はい……。その……」
多賀子は熱のこもった瞳で大助を見つめ返し、
「…………良かった、です」
そして、頬を染めて微笑みながら、そう囁いた。
「………」
大助はなんだか恥ずかしくなって視線をそらした。
「その……、次は……大助さんが……」
「え、あ……」
さらにそう言われて、背中の後ろがむずがゆくなるような感覚になって、大助は頬を掻く。
そして思って、苦笑する。
「うん……」
悪くは、無い――。
大助は多賀子の足の間、彼女のその前へと移動する。
濡れそぼったそこは、さっきのなごりか、それとも恥ずかしいからか、ひくっと震えていた。
多賀子を見ると、恥ずかしげに、困ったように大助を上目遣いで見ていた。
大助は着ていたローブを脱ぎ始める。
多賀子と同じように裸になると、彼女が目を丸くしてこちらを見ている事に気付いた。
その視線はある一点に集中しており、大助は顔を赤くして視線をそらす。
「…………入り、……ますか?」
おずおずと訊く多賀子。その目はやはり大助のものに注がれていた。
「………。……九条さん」
でも大助はそれに答えずに、逆に聞き返す。
「本当に…………、いいの?」
女の子の気持ちとか、そういうものは自分にはわからない。
だが多賀子は誰にでもわかるほど、いかにも大切に育てられた"箱入り"のお嬢様だ。
普通がどうだか知らないが、彼女にとっては、こういうことは大切なものでは無いのだろうか。
「………」
多賀子はしばらく大助のことをを見つめていたが、やがて笑みを浮かべると、
「はい。……して、ください」
そう、答えた。
「あっ、別に後で"責任とってください"なんて言いませんから、大丈夫ですよ」
軽く首を傾げて、クスリと微笑む。
「九条さん……」
大助は苦笑する。
そして、そっと彼女の足に触れた。
「……するよ」
「………。…………はい」
小さく、それでもはっきりと彼女は答えた。
彼女の腰を掴んで、その場所に自分のモノをあてがう。
多賀子の身体が、緊張のために固くなったのがわかった。
「力、抜いて……」
「…………はい」
彼女の声が震えていた。
ぬるりと、先端に感触が伝わる。
ゆっくりとその場所へ、大助は腰を押し進めた。
「っ……!」
ギチッ、という音が聞こえた気がした。
その場所は小さく、狭い。
裂けているのではないかと思うような感触が、ソコから伝わってきた。
「ん、っ…………!!」
多賀子の口から、悲鳴が漏れた。
瞳の端に、涙が浮かぶ。
大助はなるべくこの時間が長くならないように、さらに強く腰に力を入れた。
絡まるように締め付けてくるその場所に抗いながら、突き進む。
248 :
スプレッド:2007/03/25(日) 16:06:40 ID:eSB6qPWL
「っ……、ん……っ……っ……!」
先端に、何かが触れた。
それは固い弾力を持って、大助のことを拒んでいた。
一瞬、大助の心に躊躇いが生じる。
けれど一度腰に力を入れ直すと、そのまま一気に――――突き破った。
「っ――――――――!!」
声にならない、声が聞こえた。
ズブリ、と貫いた感触を残して、そのまま大助のものが奥まで辿り着く。
「くっ……!」
あまりの刺激に、大助は呻いた。
全てを呑み込みながら、拒否するように大助のものを締め付けてくる。
「っ……、んっ、ぁっ……、ん…………っ!!」
多賀子の声が、耳に響いた。
ギュッとシーツを握りしめ、苦しげに喘ぎながら、貫かれた身体を震わせている。
苦痛に顔を歪めるたび、その瞳から涙が零れ落ちていた。
「九条さん……」
ズキリ、と胸が痛んだ。
大助もまた顔を歪める。
彼女の頬に手を伸ばして、その涙を拭った。それでも瞳から湧き出る雫が、大助の指を濡らしていく。
奥深くまで繋がったその場所は、初めて侵入してきた異物を拒もうとするかのように、大助を締め付けていた。
「……ゴメン」
そっと、呟いた。
どれほどの衝撃だったのかはわからない。
そしてその痛みは、けして自分には理解できない。
ただ大助の心には、彼女を傷つけてしまったという罪悪感が浮かんでいた。
けれど多賀子は、そんな大助を見つめると――ゆっくりと首を横に振った。
「そんなこと……、言わないでください」
「え……?」
頬に触れた手に、彼女の手が重なる。
「だって私…………、嬉しいんですよ」
そう言うと多賀子は、まだ瞳に涙を浮かべながらも、大助へと微笑みかけた。
「九条さん……」
大助の瞳が、揺れた。
目の前の少女が、どうしてそんな事を言うのかわからずに戸惑う。
多賀子は雫の浮かぶ瞳を細めながら、大助の手を両手で包み込んだ。
「いつもの大助さんは……。そばに居ても……どこか遠い場所に立っているように、感じていたんです」
瞳を閉じて、彼女はささやく。
「でも今は――」
潤んだ瞳に、大助が映った。
「こんなにも近くにいるのを、感じています」
そう言って彼女は――本当に嬉しそうに、笑みを零した。
「………」
ギュッと、胸を締め付けられたような気がした。
目の前の少女が微笑む理由が見つからない。
けれど、でも自分は――。
「……九条さん」
彼女の手を、握り返す。
繋がり合ったその場所からは、確かな熱をもって、ぬくもりが伝わってきていた。
大助もまた、彼女の存在をとても近くに感じていた。
くすぐったいような、妙な感覚。
――ただ、彼女が笑ってくれる事が嬉しいと思った。
大助は、ぎこちなかったけれど、それでも彼女に微笑み返した。
多賀子がそっと笑みを浮かべる。
そして大助に手を伸ばすと、
「あ……」
彼のことを、優しく抱きしめた。
彼女の身体のあたたかさを感じながら、大助は目を閉じた。
心臓の鼓動が、伝わってくる。
しばらくそうして、二人は抱き合っていた。
249 :
スプレッド:2007/03/25(日) 16:08:06 ID:eSB6qPWL
「大助さん……」
耳元で、多賀子のささやく声が聞こえた。
「……動いても、いいですよ」
息が触れるのが、くすぐったい。
大助は顔を上げて彼女の顔を見る。
彼女はやはり、微笑んで大助のことを見つめてきた。
「…………うん」
大助も笑みを浮かべて彼女を見つめ返す。
今度は良いかどうかは訊かなかった。
ただ一言そう答えると、大助は彼女の腰に手を伸ばした。
「……するよ」
多賀子は小さく、「はい」と微笑んだ。
ゆっくりと、大助はその場所から腰を引いていく。
「ん……っ」
動かしたときに伝わった圧力に、大助は顔をしかめる。
さっきよりも多少固さは抜けていたが、それでもそこは強く大助のことを締め上げてきた。
多賀子のことを気遣いながら、大助は少しずつ腰を前後に動かしていく。
「んっ……、あっ……、んんっ……」
ギシリ、とベッドが軋む。
彼女の手が、シーツを握りしめた。
背筋を這い上がるような感覚が、大助の頭を染める。
思わずこのまま彼女の身体を貪ってしまいたい衝動が、心の中に駆け上がってきた。
「あっ……んっ……、あ、あっ……、んん……っ!」
多賀子の苦しげな顔が、目に映った。
まだ痛みがあるのだろう。その瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。
そっと彼女の頬に、大助は手を伸ばす。
そして溢れる雫を指で拭う。
「……大助……さん……」
焦点の定まらない瞳で、多賀子が大助を見上げる。
大助は彼女に微笑みかける。
求め合う事しか自分は知らない。それでも彼女に優しくしてあげたいと思った。
多賀子は大助を見つめると、嬉しそうに、淡く微笑んだ。
「……んっ……、あっ……、っ……っっ!」
彼女の身体を求める。
より強く繋がりたいと思った。
額に汗が滲んだ。
視界がぶれるように、頭の中が白く染まる。
彼女の声が、息遣いが聞こえる。
目の前に多賀子の姿があった。
彼女の顔を見て、思う。
嬉しいのか、悲しいのか。
傷つけているだけなのか、それとも自分は彼女に何かを与えられたのか――。
快感が、背筋を通って大助の思考を奪う。
ただこのまま、彼女とずっと繋がり合っていたいと思った。
250 :
スプレッド:2007/03/25(日) 16:10:00 ID:eSB6qPWL
「あ……」
頬に、触れられた。
多賀子の右手が、そっと大助の瞳を拭う。
左の頬に一筋だけ、雫の跡が付いていた。
どうしてかはわからない。
けれど大助は彼女に笑いかけると、そのまま彼女の身体を優しく抱きしめた。
「…………九条さん」
素肌から、彼女の体温が伝わってきた。
背中に手が回されて、多賀子もまた、大助の事を抱きしめ返した。
「大助さん……」
その声には、やっぱり笑みが込められているようで、大助もまた笑みを浮かべた。
顔を上げて、多賀子を見つめる。
すぐ傍で、彼女と視線が合う。
大助はそっと、その唇を奪った。
「あっ……、んっ、あっ……、ん……っ」
彼女の身体が揺れる。
腰を動かす度、その口から声が漏れる。
二人の息遣いが、部屋の中に響いていた。
大助の視界が一瞬白に染まった。
「九条さん……、オレ……」
限界が迫っていた。
今にも暴発しそうな熱が、身体の中を荒れ狂う。
「はい……」
と、多賀子が小さく声をあげた。
強く、大助の身体を抱きしめる。
激しく、身体を揺さぶった。
抑えきれない衝動が頭の上を突き抜けていく。
「くっ、ぁぁぁ…………………っっ!」
強く、彼女の奥底まで、自分のものを押し付けた。
「っっっ―――――――!!」
そして一気に――彼女の中から抜き放つ。
大助のものから、熱い液体が放たれ、彼女の身体へと掛かった。
視界がぼやける中で見えたのは、彼女が淡く微笑んでいる表情だった。
それを見て、大助もまた笑みを浮かべながら、彼女の身体の上に覆いかぶさる。
荒く息をつく彼の耳に、
「……熱い、です」
そう囁く声が聞こえた――。
251 :
スプレッド:2007/03/25(日) 16:12:10 ID:eSB6qPWL
大助は多賀子の身体に布団を掛ける。
「ありがとうございます」
多賀子がはにかんで笑みを浮かべた。
あれから大助は、恥ずかしがる多賀子の身体を拭いてあげ――大助もまた、「大助さんは私が……」という多賀子に恥ずかしがったが――そしてシーツを変えて、ようやく落ち着いたところだった。
時計はすでに、かなり針を進めていた。
多賀子に言われるまま、今日は二人でここに泊まっていくことになった。
――"恋人同士の初めて"って……こんな感じなんでしょうか……。
何気なく多賀子が呟いた言葉が、いまだに脳裏について離れない。
大助はまだ少し胸を高鳴らせたまま、彼女のベッドの端に腰をかける。
視界の向こう。窓から見えるその景色は、相変わらず光り輝いているように思えた。
「………」
「………」
聞こえるのは、二人の息遣いだけ。
静かな空気が部屋の中を流れる。
けれど大助は、この沈黙が気まずいものとは感じなかった。
「大助さん」
そっと、多賀子が呟く声が聞こえた。
「……なに?」
「さっき話した事、覚えてますか?」
「……?」
大助は多賀子の方に振り返る。
「私に、そうなったかもしれない人がいた…………、という話です」
「ああ……」
言われて大助は思い出した。
この部屋に来て、最初に彼女と話した時のことを。
多賀子は大助のことを見つめ、囁く。
「彼は……虫憑きだったんです」
「………」
「正確には、虫憑きにされて……。……なってしまったんです」
頭の中に、一人の虫憑きのことが浮かんだ。
大助が赤牧市に来る事に、あの少女と知り合うきっかけになった人物。
特環からはその少年の交友関係についても大助へと伝わってきていた。
「あれから………、自分でも調べたんです」
多賀子は続ける。
「…………欠落者になった人は、もう二度と元には戻らないんですよね?」
そう言って微笑みを――、……またあの時の笑みを浮かべた。
揺れる瞳に、大助が映る。
大助はそれに答えずに、窓の方へと視線を戻した。
欠落者――心を失った生きる屍。
彼女の言った通り、今まで一人たりともそこから戻った者はいない。それはつまり……。
「ずっと、考えていました」
後ろで、彼女のささやく声が聞こえた。
「虫憑きって何なのか……。他の方が仰るように、本当に恐ろしい、……化け物なのか」
ズキリと、胸が痛んだ気がした。
普通の人間にとって、虫憑きは恐怖の対象でしかない。
それは、けして変えることの出来ない事実。
今までも。そしてこれからも。
「私は、確かめたかったんです」
「………」
「大助さんも、私と……私たちと変わらない、同じ人間なのか」
「え――」
大助は、目を見開いた。
そして彼女へと振り返る。
「…………九条さん」
多賀子は――優しく彼女は、微笑んでいた。
252 :
スプレッド:2007/03/25(日) 16:14:32 ID:eSB6qPWL
「大助さん」
「………」
「亜梨子さんを、守ってあげてくれませんか」
「……え?」
多賀子は変わらず微笑んだまま、言葉を続ける。
「亜梨子さんは、強い方です。……でも、だからこそ、いつかその重さに潰れてしまうかもしれません」
少女の瞳が不安げに揺れた。
「私には……そばにいる事ぐらいしか、出来ませんから……。だから――」
彼女は真っ直ぐに、大助の事を見つめていた。
「どうか、お願いできませんか……?」
「………」
大助はまた、窓へと視線を戻した。
頭の中に、一人の少女の顔が浮かぶ。
そして、
「……わかったよ」
ただ一言、そう答えた。
「……ありがとうございます」
小さく、そうささやく声が聞こえた。
「あっ、できれば恵那さんのことも――」
「それは……」
大助は顔をしかめる。
後ろで、多賀子がクスリと笑った気配がした。
「大助さんは、優しいですね」
「……そう、かな」
そういえばつい最近、似たようなことを違う少女からも言われたことがあった。
「はい……。大助さんは、優しい…―――…です……」
「………」
――それっきり、部屋の中には静寂が満ちた。
しばらくして、心地よさそうな寝息が後ろから聞こえてくる。
大助は窓の向こうを眺めるのをやめ、ベッドから立ち上がる。
ベッドの上を見ると、多賀子は気持ちよさそうに瞳を閉じていた。大助はそっと彼女に布団を掛けなおす。
そして彼女とは違うベッドへ移動すると、その上に倒れこんだ。
隣で眠る、多賀子の寝顔を見ながら思う。
――虫憑きと普通の人間は、けして触れ合うことなどできない。
ずっとそう思っていたはずだった。
なのにあの時、どうして彼女を拒む事が出来なかったのか、その理由がやっとわかった気がしていた。
もしかしたらオレも――。
「俺も、確かめたかったのかもしれないな」
本当に幸せそうに眠る彼女を見ながら、大助は目を細めた。
しばらくそうやって眺めていたあと、あることを思い出してベッドから身を起こした。
そして着替えの中から自分の携帯を取り出す。
一瞬、悪寒を感じた。
ゆっくりと携帯を開く。
目に入ったのは、大量の着信履歴。それは全て一人の少女からによるものだった。
「………………」
大助はきわめて平静に、何事も無かったように携帯を閉じた。そして一つ嘆息すると、そのままベッドへと潜り込む。
また、一人の少女の顔が浮かんだ。
とりあえずは……、明日一日、生き残る事が出来るかどうかだ――。
隣で眠っている少女が、何か言い訳を考えている事を祈りながら、大助は夢の中へと落ちていった。
――まだなんとなく、手にぬくもりが残っているように感じながら。
/
土曜日のデート、連れ込まれた個室、そして“たった一つの選択”
それは、最高で最悪のユア・フレンド!
/
元ネタは(ry
恵那の死亡フラグで、これからのbugは鬱展開しか思いつかんorz
5巻が早く欲しい…
超GJです!
ふと来て見ればちょうど投下されてる最中で、リロードを押しまくってしまいました。
多賀子かわいいよ、多賀子。
ちなみにbug5th、表紙はエリィじゃないかと予想している俺がいる。
GJ!!!
なんかエロいけどエロくない(*´д`*)
GJ!
エロスよりも初々しさを感じる話は大好きです。
細部を丁寧に描きこんでるからこんだけ感情移入させられるんだよなあ
読みながら、多賀子は都合のいい女なのか、それともあえてそれを演じて既成事実を!?
とか邪推してニヤニヤした
707氏いい仕事してるわー
やあ。
俺の(だめ具合の)強さは泣けるでぇ!
「・・・なあ、大助」
「なんだ?」
遊園地の敷地内を二人並んで歩く。
その手は本当にくっ付いているかも分からないくらいに初々しく握られている。
「こんなところにまで連れてきて貰ってなんだけど・・・私達、その、あー、・・・」
いつもはどんな発言も200マイルストレートくらいの勢いで投げてくるアンネの言葉に覇気がない。
大助は身構えた。
過去にこんなことが何度かあった。
一度目は「童貞か?」
二度目は「ヤッタ?」
だ。
何でも恋人の通過儀礼だ、と初季に刷り込まれたそうだ。
あのやろうは一度欠落者にしても物足りないくらいにうるさいからな。
そしてアンネは何を言いかけているんだろうか?
「付き合っているんデスよね?」
いきなり猫被って聞いてきた。
『付き合ってる』
まあ、そうだ。
何時だったか告白されてOKしてしまったんだっけ?
そうだ。
あの時も。
あの異国の目に真っ直ぐと見据えられて・・・。
じゃあ、俺はアンネの瞳が目当てでその他はどうでもいいのか?
いや。
そんなはずはない。
アンネを想って眠れない日々が多かった。
・・・じゃあ俺は、金髪少女の身体目当てでOKしたのか?
それじゃあ、ただの変体じゃないか。
「ああ。そうだな」
「・・・そうデスカ」
「なあ。俺とアンネは恋人同士だよな?」
「え、・・・あた、あたあたあたたたたりり、前じゃねえかデスゥ・・・」
「はぁ。安心した」
「お前、ぁ、じゃなかった大助はなんでそーゆー事を無表情でいえるんだ・・・デスカ!?」
無理やりデスなんてつけなきゃいいのに。
「いやぁ。恥ずかしがってもしょうがないし」
「だったら、もっとこう特別な・・・」
ああ、そゆことか。
「なあアンネ。これさ姉の受け売りなんだけどよ。『好き』ってのはソイツとの今の関係が楽しくて
しょうがないからなんだってよ。『特別』なんておまけらしい」
「でもデスね・・・!」
俺はあるアトラクションへと進路を変える。
亜梨子によれば『・・・(遠い目)』ぐらいにやばいらしい。
「おおおぉおい大助!そこはヤバイ!マジヤヴァイ!」
アンネも感づいたらしい。
アトラクション「ゴーストスプラッター」
そのアトラクションの周りの空気が変わった気がする。
最近できたばかりで長蛇の列を覚悟していたが、それは最初の頃だけで今では入ってはいけない場所になっている。
曰く。
恐怖のサンクチュアリ。
金色鎧達でもいるんだろうか?
魚と牛と蟹になら勝てるな。
・・・だが双子。テメェは駄目だ。
「無理無理無理無理・・・むぅりデスヨ!!」
「『お婆ちゃんは言ってた・・・本当の名店は看板さえ出していない』だろ?
今日あの赤いカブトムシそう言ってただろ。大丈夫だ。あのアトラクションには看板が出てる。」
「そういう問題じゃねえ・・・デス!いやdeathデス!死んじゃいマス!」
・・・そう言ってる割には俺自身も今日着てきたワイシャツの中は薄っすらと汗で濡れている。
こういう時は何か違うことを考えればいい。
何を。
・・・アンネ。
そう言えば今コイツ粗雑な言葉使いに無理やり『デス』ってつけてるな。
待てよ。
声も何か桑●夏●に聞こえなくもない・・・。
チャンスだ・・・。
課題としてはコイツにどーやってあの緑色の民族衣装を着せるかにかかっている。
・・・無理だ。
あいや待った。アンネは幸い特撮オタクだ。それを別のベクトルに持っていけばあるいは・・・。
「おい、コラ、大助ぇ!」
後ろからズルズルと半泣きの声が聞こえる。
その声のお陰でとりあえずは現実社会に戻ってこれた。
「くじひいて・・・」
受付の人が棒の束をこちらに寄越す。
//
大助が今私を巻き込もうとしている所は世にも恐ろしい場所だとクラスメイト間でのねっからの評価だ。
いやあ、私は別にぃ、怖いわけじゃないわよ?
「くじひいて・・・」
受付の人が棒の束をこちらに寄越す。
大助が無造作に一本を引き抜いた。
当たるなぁ!
私は切に願う。
当たるとなんと特別コースにご招待だからだ。
その特別コースってのは一日一組限定で特別なルールが設けられる。
まずは入り口にあるロッカールームで着替えさせられ、出口でまた元の服装に戻す。
何故か?
『いろいろ』飛び散るらしい。
何がデスカ・・・?
「あたり〜」
私の命日とやらは今日らしい。
せめて苗字を薬屋に変えてから死にたかった。
「イ、イクゾ?」
「ハ、ハイ!」
私達は一歩踏み込んだ。
{(容は酷く残酷を超える超常現象レベルの血湧き肉踊る
(言葉通りの意味、テンションがあがるとかじゃない)ので省略されています}
光が、見えた。
「・・・生きてマスカ?首くっついてマスカ?愛、覚えてマスカ?」
「・・・生きてるし、首もある。一応お前との愛も覚えてる」
よお。俺だ。
今は二人して出口で頭からつま先まで血糊まみれでへたり込んでる。
なるほど、ここで服脱いでシャワー浴びて出るのか。
しかし死ぬかと思った。
あんなんだったらキレタ千利を相手にしたほうがマシ・・・でもねえ。
どっこいどっこいだ。
「そこのシャワーで血糊落とすんだと」
「狂ってマス。遊園地デスよ?ありえねえデス」
まだ意識が朦朧としてるんだろう。
実は俺もかなり無理してる。
しかしこれはもう。ちょっとやそっとの修羅場も平気かもしれない。
しょぉがない。
アンネを抱き起こして男用のシャワールームに入る。
「んぁ、何を・・・?」
「一人じゃ無理だろ?」
「ちょ、ちょっと待て!何する・・・あむぅ」
俺はその口を塞ぐ様にキスをした。
「ぅむ・・・ふぅ・・・こ・・・ぁむ・・・ん・・・こ、ごらあ!」
「うげ!」
アンネのメガトンパンチが腹部にヒットする。
技マシン01とはコアなもん持ってやがる。
「何すんだ!馬鹿大助!」
「いやぁ、キスぐらいで何言ってんだ。何回目だよ、すんの」
と言うか。
ムラムラが限界をこえて下半身が
『俺の欲求不満もクライマックスだぜぇ!』
な状態になってしまった。
「ば、馬鹿!そ、それは、家ん中だろうが!」
「・・・、ごもっともなんだが無理だ。トマンネ」
今すぐにでも
『俺の必殺技ぁ!』
とか言ってなんかでちゃいそうです。
「ごめんな、アンネ」
「だ、大助・・・やめ・・・」
俺はアンネの言葉を無視してもう一度唇を塞いだ。
エロは次回に
もーちーこーしー。
マジすまん。
アンネのいちにんしょーは俺様だー
すまん・・・つってくる。
orz
デートモードで脳内保管してくれ・・・
お前の勇気に乾杯
いろんな意味で
がんばれ……私は応援するゼッ。
正確には
通常→オレ様
ぬこ被り→ワタシ
ドイツ語(bug.12)→ワタシ
別に脳内補完しとくゼッ。
GJ
ピンポイントなネタがツボにはまった、
兜あたりにグレートホー(ry
そ の 時 、 ○ デ が 発 動 し た 。
隊長!myPCビスタのメモリがぶっ飛んで小説とかその他諸々dじまった!
どーしよー!
いやマジで!
dだ!ブッdだYO!
バックアップねぇ OTL orz
書き直してくる。
大分暴走してるんで真面目な感じにもなる・・・か?
そうして職人は学んでいくのさ…「回転するハードディスクはいつか必ず壊れる」ということを
涙なしには語れねえなorz
クラッシュも、意外と後から考えると、あれ投下しなくてよかった…
なんてことを防ぐこともないこともない、と言えるが、基本はCD-RWに保存か…
マンガ版がショボンで盛り上がらねぇ・・・
もう三月が終わる
まんがの作者のサイト見たけど
下手だな
画風あわせようとしないでいいからもうちょっとうまい人つかってくれればいいのに
原作の挿絵だってそう上手いわけじゃないんだからさ
276 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 21:01:11 ID:tfQuPtHJ
正直なところ線が濃い漫画嫌いなんだよな…
るろお氏みたいな細くて繊細なのがよかった
「キレイだよ・・・戌子」
俯いたまま囁く。
「っ!不意打ちとは卑怯な」
今度は顔を上げて。
「ほんとにキレイだ」
戌子の前髪を掻き分けて赤い顔を見つめる。その目には若干の涙が浮かんでいた。
「ほんとに?」
「あぁ」
そっと口付けをする。形の整った唇は固く閉ざされていたが舌を這わせると難なく開き、その奥の甘い空間へと大助の舌を誘った。
「はん・・・ん・・・ぴちゅ・・・ぁんむ」
誰もいない道場に淫らな口付けの音が響く。相手を欲しながらも苦しいのでわずかに開いた隙間から酸素を貪る。
「ん・・・ちゅ・・・・・・ふっ・・・恥ず・・・ん・・・・」
口では嫌がっていたが一度舌を絡ませると夢中になって求めてくる戌子が無性にかわいく思えて。
「お前・・・キス好きだろ」
一度口を離し、問い詰めてみる。当の本人は恥ずかしさをごまかすように。
「な・・・ばか者ーそれはボクに対する侮辱か」
そんな戌子をからかってみたくなり、イジワルをしてみる。
「んじゃぁやめるか?」
「・・・っ!」
「言えよ。どうなんだ?」
「キス・・・もっとし・・・れたまぇ・・・」
「ん?聞こえないよ。もっとはっきり言ってくれないと」
「うわー君絶対ワザとだろう」
「お願いしてみろよ」
「・・・・・・キスしてくださぃ!」
「よく言えました」
にっこりと微笑むと唇を合わせる。
(やばい・・・こいつイジメると面白いかも)
などと内心サディストに目覚める大助。
「ん・・・れちゅ・・・ぴちゃぴちゅ・・・はむ・・・・・・ん!?」
髪を撫でていた大助の右手が戌子の首筋をさすりながら鎖骨をなぞり、控えめな胸を愛撫する。
道着だからなのかそれとも胸が大きくないからなのか戌子はブラをつけていなかったのですぐに乳首をつまむ。
「あ・・・んちゅ・・・ひやっ・・・胸・・・」
「どうした?気持ちいいか?」
「ん〜〜〜〜!」
大助は有無を言わさずに先端の突起を集中的に攻める。指の腹で押しつぶしたり、指で挟んで引っ張ってみたりする。
「ったく・・・もう固くなってるぞ」
「・・・ん・・・んちゅ・・・っぷぁ」
口付けを離すと二人の混ざり合った唾液が糸を引きながら垂れた。
ごめ;;最近は遠出が多くてあまりPCに向かえなかったorz
まぁ遅いのはデフォルトってことで諦めt(霞爪
ちまちまと更新していきます(´・ω・`)ショボーン
>>278 ( ゚∀゚)o彡゚ わんこ!わんこ!
(゚д゚)o 続きを全裸で待ってる。
照れワンコー。
GJ!
職人待つ間、ネタでも考えてみる
282 :
花咲き誇る夢:2007/04/02(月) 07:28:54 ID:DQ0QCyHs
――ガチャリ。
「あっ……」
なんとなく気になって開けた郵便受けの中に、一枚の葉書きが入っていた。ポツンと置かれたそれを、千晴はそっと取り出した。差出人は――。
「千晴ー?」
「あっ、今行くよーー」
呼ばれた声に返事を返しながら、書かれてある内容を読む。
「ほうほう……、相変わらずみたいだね〜。――え?」
そこにあった一つの文字に、千晴は目を見開いた。
「たくっ……。何やってんだよ。早くしろよな……」
ぶつぶつと呟きながら、少年――弟の大助が近寄ってくる。
「手紙……? 誰からだ?」
「んっ? ……ああ、なんでもないよ、うん」
そう言って、千晴は急いで手紙をしまった。
「……? どうでもいいけど早く行こうぜ……。遅れて怒られるのはオレなんだからな」
「そうだね。ちゃっちゃと行きますか!」
千晴は早足で道を歩き出した。後から大助が続く。
「……何にやけてんだよ」
「ん?」
大助はジト目で千晴のことを見つめてきていた。昔に比べて随分凛々しくなったなぁ、と思った。
「まぁね」
千晴はにんまりと笑みを浮かべた。
「あんまりはしゃぎすぎるんじゃねぇぞ……。只でさえ気が重いっていうのに」
そういって大助は重くため息を吐いた。
「……なんで毎年毎年アイツのとこまで行かなきゃならねぇんだよ。もういい加減花見なんてする必要なんてないだろーに……」
心底うんざりと言った感じに呟く大助。
「ねぇ」
「……何だよ」
あの少女の豪邸に行くのに足取り重たい大助に、千晴は声をかける。
「大助にね。……言っておかなきゃならない事があるの」
「……?」
千晴は出来るだけ神妙な顔つきを作って言う。
「私、実はね……」
一呼吸置いて、大助の様子を観察する。めずらしく真剣な千晴に、大助がジッと見つめてきていた。
ああ、やっぱり大人になっちゃって……。
しみじみと千晴は心の中で目元を拭った。
「この前、ある人から告白されちゃってね。それでその人と付き合うことになったの」
思いっきりカミングアウトしてみた。
「……へー」
「へー、ってそれだけ!?」
大助の反応は思った以上に薄かった。
「別に他にないよ。……良かったな」
「うう……」
ちょっとこれは酷くないだろうか。もう少し動揺とかしてくれればおもしろ……、嬉しいんだけど。
「まぁ、嘘だけどね……」
がっくりと千晴は肩を落とした。
「………………嘘かよ」
ポツリと、大助が呟いた。
「あっ! 今ほっとしたでしょ! ねぇっ! お姉ちゃんが誰ともくっついたりしなくて良かったって思ったでしょ!」
「な……! そ、そんなことねぇよ!」
「ああ……、やっぱりまだ大助には私が必要なんだね……。でも、大丈夫! お姉ちゃんはいつまでも大助の傍にいるから、安心してね!」
「あほか! 千晴なんてさっさと嫁にでも出ろ!!」
「あーーーっ、それは酷いよーー! 私が居なくなったらどうするの? おいしいご飯が毎日たべられないんだよ! あんなことや、こんなことも出来ないんだよ!?」
「な、なんだよそれは! オレだってこれから高一だぞ! 一人だってなんとかなるよ!」
「ふーん……。そうかそうか……」
「撫でんなよ」
大助の顔が赤くなる。
うん、やっぱりキミは可愛いよ……。
「あーーー、もう!」
そう言って大助は、恥ずかしさを隠すように早足で先に行ってしまった。
「あっ、待ってたら――」
283 :
花咲き誇る夢:2007/04/02(月) 07:30:09 ID:DQ0QCyHs
―――――
いつもは静かな庭内が、喧騒に包まれていた。
絢爛豪華な一之黒邸のなかにある、桜並木と言っていいぐらいに木が植えてある場所にて、いくつもの声が上がっていた。
「家の中に、こんなにでけぇ木があるってどういうことだよ。まんま成金趣味だな。……いやしかし、配置については中々イケてるような。まぁ桜が綺麗ならそれでいいんだが」
「………………」
「つってもあれだ。……摩理にはかなわねぇよ」
「……うわー……」
「ちょっ! ハルキヨっ!! なんであなたが此処に居るのよ! あなたのことを招待した覚えは無いんだけど! というかキモイこと摩理に言わないでよね!」
「あぁ? うっせぇなー。別にいいだろ、減るもんでもねぇし。ほら、飲もうぜ、摩理」
「…………亜梨子、やっちゃってくれる?」
「ええ……」
「次持ってこい、次〜! 酒が足んねぇぞー!」
「アンネさん……?」
「お、なんだ愛理衣。おまえも飲むか? 一杯いっとけよ」
「未成年の飲酒は禁止されてます。……う〜〜、お酒臭い……」
「おまえ、オレ様の酒が飲めねぇって言うのかぁぁ!?」
「ね、寧子さん、たずけでぇ〜」
「……愛理衣ちゃん……」
「ひゃっ!? って寧子さんまで〜。な、なんでそんなとこ……! ぬ、脱がさないでくださいーーー!!」
「ねぇねぇ、薬屋くん薬屋く〜ん」
「さ、西園寺さん……?」
「おねぇーさんとさ、いいことし・な・い?」
「恵那さん……。もしかして酔ってらっしゃいますか……?」
「えーー。別に酔ってないわよー。……ね、いいじゃない、薬屋くん!」
「そ、そんなに引っ付くな……、って酒臭くないってことは素面かよ!」
「ほら、多賀子! 今がチャンスよ。薬屋くんに抱きついてしまいなさい!!」
「え……? あ、はい。……ではーーー!」
「九条さんの方が酔ってるのかよ!」
「……まぁ、観念したまえー」
「ワンコてめぇ。おいっ! はーなーせー!!」
「そうよ、そのままブチュッとやっちゃうのよ、多賀子!」
「すいません。大助さん……」
「うおーーーーーーーーーっ」
―――――
284 :
花咲き誇る夢:2007/04/02(月) 07:30:57 ID:DQ0QCyHs
ひらひらと、いくつもの花びらが舞い落ちる。
ピンク色に光るそれは、幾重にも折り重なりながら庭全体を染め上げていた。
「はぁ……」
ため息を吐きながら亜梨子が、桜の幹に座っていた千晴の隣に腰を落とした。
少し離れたところでは、相変わらず大助がおもちゃにされている。既にもうやけになって、されるがままになっていたる。
「ごめんなさい……、いつもこんなに騒がしくなっちゃって……」
亜梨子がそっと呟く。
「ううん。こっちこそ、いつもこんなに良いお花見させてもらっちゃって、ありがとうね」
「いえ……」
大助の幼馴染である亜梨子は、千晴にとって妹みたいな存在だ。昔から大助の面倒を見てくれて、とても感謝している。
「そうそう、亜梨子ちゃん」
「……?」
「実はね――」
千晴はそっと亜梨子に耳打ちした。
「え!? ってことはもうすぐ……」
「うん。帰ってくるみたい」
「そ、そうなんだ……」
亜梨子はあごに手を当てて考え込んでしまう。
「また一人、……強敵出現、かな?」
「そ、そう……、なるのかな……」
彼女は困ったように笑みを浮かべた。
「でも……、やっぱり嬉しいかも。また、詩歌に会えるから……」
「ん……」
暖かい風が、どこからか吹いた。
降り積もった花びらを舞い上げていく。
視界が一瞬、桃色に染まった。
他のみんなと同じように、彼はその光景を見つめていた。
これから先、なにが起こるかわからないけれど。
それでもずっと、傍にいるからね――。
千晴はそっと、微笑みを浮かべた。
そして始まる、大助の新生活。
新しい仲間。
新しい出会い(ツンデレ委員長とか)。
訪れる、季節外れの転校生……。
BAD ENDを回避せよ!? それは、最高で最悪の、日常ギリギリ学園生活!
……ってもう1日じゃねぇよ。
嘘です。
保守
>ツンデレ委員長
期待。GJ
GJ!
よーし、既に1日じゃなかったってことで、続きに期待しちゃうぞー!!
これはもう続きを待つしかないでしょう!
GJ!!
一ついいですか?
これがネタ……
とんでもごぜーません! もうこれがネタならマジで書いてもらったらどんだけ素晴らしいのかと…
なにはともあれGJッス! 続きは大人しくハァハァしながら待ってます
>>285 すごく面白い、マジでGJ!
いや、もうエロ無しでいいから連載してほしいくらいだゼッ!
エロなんて飾りです。エロい人にはそ(ry GJ!
実際、漫才というか心理描写というかそういうのも好きだ。
せっかく魅力的なキャラが多いのでそのやり取りが
まあ、自分がギャグというか掛け合いを考えようとすると回文作家もどきになっちゃうが
何が言いたいかというと凄まじいボケに対してツッコミ役が足りない。
大助が凄い勢いで突っ込む。で、大助もボケる。
>ツッコミ役が足りない
アカツキや兜では不満ですか。そうですか
基本的には
・特殊型 …… ボケ
・分離型 …… それぞれ
・同化型 …… ツッコミ
とか?
摩理もツッコミだったのか
大助や初季はたしかに周囲に振り回されてるが
摩理もちゃんと亜梨子にツッコンで、振り回されてる
つーか皆ボケ兼ツッコミでも
霞王と亜梨子のSSもっときてくれー
「利菜……」
ちゅぱ
ちゅぱ
有夏月が時折このような妄想に耽るのを
見て見ぬふりをする情けが東中央局員達にも存在した
不覚にもワロタ(w
多分利菜の足の指を想像して自分の指を舐めてるんだろうなぁ……
ゴメンキモスギタ
有夏月身体やわらけーな
正気にては大業(一号指定)ならず
特環はムシグルイなり
雑談のネタ持ってきたぞ
ムシウタアニメ化と非連動でスクイズアニメ化するらしい
これから投下しようと思うわけだが、いたしてないんだすまん
文才の無さは勘弁してほしいんだが、キャラの性格が大分違ったり
展開がわけわかめなのが駄目な人は「病室」スルーしてください
306 :
病室:2007/04/04(水) 14:30:42 ID:ItP7rdNg
夜森寧子、‘ねね’とも呼ばれる少女は眠たげな顔ながら、嬉しそう
な表情である場所を目指していた。
‘始まりの三匹’の一人である‘大喰い’との決戦後、‘ねね’は東中
央支部に借り出されている。
主な任務は決戦での負傷者の治療。その中でも特に傷の深いも
の、火種一号指定‘かっこう’の治癒のためほとんどつきっきりで看
病をしている。
今日の仕事を終え、いつもの様に看病という名目で一日中‘かっこ
う’くんで遊ぼうと病室の扉を開ける。
「……?……‘かっこう’くん?」
いない。常ならベッドで寝ているはずの人物がいない。‘かっこう’の
主治医のようになってしまっている‘ねね’は手術、検査の予定を把
握している。今日は何も無いはずだ。
室内を良く探そうと一歩踏み出そうとした時だ。
「‘ねね’」
307 :
病室:2007/04/04(水) 14:37:27 ID:ItP7rdNg
背後から殺気とともに呼びかけられて固まる。呼吸さえも止まってしまう。知った声ではある。
あるが、これほどの殺気とともに聞いたことは、いや、ある。だが他者に向けられたのを聞いているのと、
自分に向けられるのとではわけが違う。しかも背後から不意打ちは心臓に悪すぎる。
久しぶりに声を聴く喜びも安堵感も台無しではないか。
「……はぁ…‘かっこう’くん…殺されるかと思った。」
なんて涙目で言ってやれば
「あ…い、いや、わるい。なんつーか、うまくコントロールできなかったんだ。ほら、病みあがりだし。」
ふふ、扱いやすさは健在ね。
まあ、そんなことを言い合いつつ部屋に入っていくが、そういう問題ではない気がする。
いきなり殺気を向けるのは酷いだろう。まあ今回は心当たりが無いわけでもないが。
「わかればいいの。…でもこれでいろいろした分はチャラね。」
「そうだ!おまえ落書きしただろ!顔に!おかげで大恥かいたぞ。
たく、他にもいろいろと遊んでいたみたいですよって柊子さんも言うし。
はぁ、何したんだよおまえ。」
そのまま回想モードに入るのは良いけど…落書き?私の芸術を落書き?
それに遊んでいたなんて心外だ。あれは立派な治療のための身体検査だ。そういうことにした。
私のなかでは。とりあえず危機回避のためにも何をしたかは黙っとこうかな。
「はー、おまえもういいや。傷も大分良くなったし、早いとこ中央に帰れよ。
お前の力が要るような奴ももういないだろ?」
俯き加減に額を押さえ、ぼそぼそと愚痴をこぼしていた‘かっこう’くんの発言。
「……寧子ボディ。」
拳がめり込み‘かっこう’くんがくず折れる。繊細な乙女の心が受けた傷はこんなものではないと、
振り上げた拳で追い討ちを
「ま、待て!やめろ!いきなりなんなんだよおまえ!」
腹部をおさえながら喚いているが、この男はなにもわかっていないようだ。
なんでこんな人を…。
「うっ。ほんとなんなんだよおまえは。こんな強烈なのは久しぶりだぞ。くぅマジでいてぇ。」
ベッドに這い登ってもいまだに痛みに苦しむ姿に、ふいにいままで見てきた‘かっこう’くんを
思い返してしまった。傷を癒した回数は他の虫憑きの比ではない。
でも、弱音を聞いたことはない。治癒という力が使えると、弱音や愚痴を聞くことが多い。
守れなかったことを悔やみ自分の弱さに涙する虫憑き、
恐怖に震えもういやだと嘆く虫憑き、他にもたくさんの人をみてきた。
308 :
病室:2007/04/04(水) 14:44:46 ID:ItP7rdNg
「ねぇ‘かっこう’くん。」
「う〜。あ?なんだよ。」
「わt「だいたいおまえ医療に携わる人間だろ、患者を殴…る、のはよくないと思います。」
持ち上げた椅子を置き、座る。冷や汗を流しつつ‘大助’の愛想笑いをしようとしているけど
…引き攣ってるよ。
「人の話はちゃんと聞かなきゃメッだよ。」
「は、はは。」
「それでね」
そこで一呼吸おく。さっきは勢いで言えそうだったのに、こう改まってしまうと言い出しにくい。うぅ…。
「わたし…は、‘かっこう’くんの力に…なれてる?」
少し、本当に泣きそうになってしまって顔を伏せる。自分の力のなさに
涙する日が来るなんて思わなかった。
わたしは力なんてなくていいと、負けて、‘欠落者’になるにしろ命を落とすにしろ、
それならそれでいいと思っていたはずで、なのに、なのにいま、この人の力になれない、
頼ってもらえないことがとても悔しくて、それでもこの人ならと思ってしまう自分が不甲斐なくて、
大声で泣いてしまいたいほどだった。
「……‘ねね’」
抱きしめられて、さっきと同じようにコードネームで、しかし比べられないほどに優しく呼ばれる。
‘かっこう’くんの声が、温もりが、強さが、優しさが、わたしの不安を溶かして、悔しさを包んで、
弱さを認めてくれているようで、すごく安心できる。背に手を回して、あやすように撫でてくれる。
背に手を回して、縋りつく。それでも意地っ張りなわたしは泣くのだけは堪える。
「かっ…こう、くん…」
顔を上げてキスをせがめば、戸惑いつつも応えてくれる。‘かっこう’くんがわたしを
一人の女の子として特別に想ってくれていないのは分かっている。
それどころか、親しい‘虫憑き’ていどにしか思っていないのだろう。それでも‘かっこう’くんが欲しかった。
309 :
病室:2007/04/04(水) 14:50:03 ID:ItP7rdNg
「ん…、はぁ…あ」
深く、貪るように求めたいのに上手くいかない。
「ぁ…んん!……んぁ…ぁ、はぁ…ん」
わたしが求めていたら、‘かっこう’くんに思いっきり反撃された。それはもう、椅子からずり落ちるほどに激しく。
自分の荒い息がやけに大きく聞こえて恥ずかしい。なんだかちょっと腰も砕けちゃったような。
「…おまえ、はじめてか?」
既にこれ以上もないほど赤く熟れていると思った頬がさらに熱を帯びる。
恥ずかしさで人は死ぬのかもしれないとちょっと本気で思う。
声なんて出せないから、床にへたり込んで俯いたまま首を縦に振る。
「そうか。てことはやっぱこの先をした事あるわけねぇよな。」
「うぅ」
この人にはほんとうにデリカシーとか心遣いとか、なにかそういうものはないんだろうか。
さっきの抱擁は奇跡だなぁとしみじみ思う。
「それで、どうする?続けるか?おまえが俺でいいってんならだけど。」
あぁ、神様はどうしてよりによって‘かっこう’くんをこんなに鈍感で雰囲気を読めなくて
乙女心なんて微塵も理解してなくて無愛想で二重人格な人にしたんですか?…泣きそう。
「ぁ、わ…わたし、は、その…‘かっこう’くんが、いいなら」
つっかえつっかえ尻すぼみだけどわたし言いました。うぅ頑張って作ったお姉さんキャラが…。
「キャぁ!え、え?‘かっこう’くん?」
急に抱き上げられたので慌ててしまい‘かっこう’くんにしがみつく。それだけの間で目的地に着いたらしい。
倒れこむようにベッドに投げ出される。声も上げられない。被さるような体勢の‘かっこう’くんに見つめられている。
「あ、あの…‘かっこう’、くん?」
「いいんだな?俺で…いいんだな?」
見つめ合ったまま頷く。ゆっくりと顔が近づき、再び唇が重なる。
「は、ぁ…ぁん……んむ…んぅ」
キスをしている間に、‘かっこう’くんの手が胸に触れる。
「むぅ…ぁ…はあ……ぁあ」
服の中へ、下着の内へと入った五指がわたしの胸を撫で回す様に蠢く。深くキスをしながら、
ちょっとだけ自慢の胸を弄られる。思っていたより気持ちよくはないけど、思っていた以上に幸せで気分が昂っていく。
310 :
病室:2007/04/04(水) 14:57:12 ID:ItP7rdNg
「わるい、あんま時間ねぇから。」
「はぁ、はぁ…へぁ?…あ、ん…やぁ」
啄むような甘いキスと乳房を揉まれ先端を捏ねられる快感に翻弄されそうになったころ、‘かっこう’くんの手が下へと動く。
体を這うように緩々と下へ下へと進む手に、また快感が刺激される。だけど、やっぱり、そこはまだ…怖い。
「だ…め…だめ!」
思いがけず大きな声が出てしまう。‘かっこう’くんも驚いたようで目を見開いてこちらを見る。手も止まった。
「あ…その、いやなわけじゃなくて…あの、やっぱり怖くて」
自分から誘うようなことをしておいてこれじゃ、ちょっとひどい気もするけど…。
「ん、いや、気にすんなよ。初めてだったんだしこういうこともあるだろ。」
はぁ‘かっこう’くん慣れてるなぁ。分かってはいたけどちょっとつらい。
「ねぇ、また…してくれる?」
それだけ、確かめたかった。なんだかんだ言ってもわたしは‘かっこう’くんが好きらしい。自分でも呆れるくらい物好きね。
「それは、まぁいいけどよ。いいのか?おまえならいいよりゃたいていの奴は落ちると思うけどな。」
「ううん。‘かっこう’くんだからいいんだよ。」
「え?」
「ふふ。じゃあわたしは帰ろうかな。死なないように気をつけてね。」
「?ああ。またな。」
その後
その日のうちに部屋に来た千莉に寧子さんのにおいがすると燃やされたり
後日‘霞王’に背後から刺されたり
見ていましたよと‘C’に焦がされたり
おねえちゃんは一人でいいのと千晴に迫られたり
そんなこんなで大助の入院期間が延びたり、それを看るのはやっぱり‘ねね’だったりしたらしい。
以上です
スレ汚しすまん。まあ言いたいことはあるだろうがやさしく頼む
すでに心が折れそうなんだorz
いやいや、GJでしたよ。
オチが面白いね。やっぱり特殊型の連中はいいキャラしてるwww
GJ、ねね性格変わりす……いや、これはこれでアリか?
それと本文投下前に自虐をそんなに書くと、それだけで読む気失せる人もいるから
そういう自虐は本文投下後の方がオスsメだ
あんまり度が過ぎると周囲が乾燥しちゃうかもよ?〉自虐
寧子可愛いの気持ちもわかるゼッ!
か、看病されたい……ハァハァ GJ
なんか読んでる層がわかるからいやだ
一部のひとだけだよな
それは流石に、エロパロスレは極的に一部の人しか読まないだろ?
広い層ならオープンなファンページか、ノーマルなSSスレでも立てて投下しようとしか……
2ch自体がコアでオープンじゃない
おっと悪い、早とちりだったか
>>310 綺麗で可愛いお姉さんは好きですかー?
GJー!
保守するよん
323 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 21:45:37 ID:A7wkKy30
保管庫更新+あげー
ついでに「病室」の1レス目は勝手ながら改行を変えました
何か文句あったらカモンッ
>>323 あまりにも遅いかもしれんが
保管庫GJ!
^^b
保管庫の場所を知りたいのですが
職人さんも保管庫もGJ!!!!!
ところで、このスレでは詩歌がヤンデレ的な属性で見られる傾向があるようだが。
佐藤さんもヤンデレだと思うんだ。
ヤンデレというか、恋の鞘当というか、リナと詩歌が取り合ったりとか
あの三人の理想形は、利菜“が”大助と詩歌の二股かける事だと思う。
偏見だけど、どっちもイケると思うしw
理想形は3ぴ(ry
>>331 ちょw
それには同意するしかないな
詩歌“が”でもいいけど
マーカー使いが好きになり始めた今日この頃
Cが好きになり始めた今日この頃
詩歌が好きになり始めた今日この頃
霞王に恋をしたあの日の午後
お姉ちゃんの愛に包まれた雪の日の夜。
副本部長の愛に縛られた昼下がり
きらりの愛に癒された初夏の朝
詩歌を一瞬でも見限ってしまった新刊購読の夜
利菜と出逢ったあの夕暮れ時
どう考えても詩歌ってヒロインじゃないよね、と思った今日この頃
それは禁句だろと思う今日この頃
ふゆほたるの輝く頃に
みんみんのなく頃に
>>345 ちょwwwそれ阿鼻叫喚の地獄絵図www
「大助君……、大助君って色んな女の子達と仲がいいよね……」
「な、何言ってるんだよ詩歌。俺は四年前から詩歌一筋……」
「嘘だッッ!」
言い訳しようもねえよなw
無理やりすぎてつまらん
全然あってない
というか詩歌はやっぱりヤンデレ扱いなのね
実際、欠落してた関係で精神年齢は幼いんだろうけど特に恋沙汰は
自然と詩歌と言葉の顔が重なるんだ代なぁ・・・
つーか鮮血の結末詩歌バージョンとかめっちゃ想像しやすいから困る
ですよねー
3巻のムッツリ発覚と、真顔のアレで一気に黒いイメージがこびりついて……
もう本編影薄すぎて、しかも詩歌自身特徴少なくて、こりゃもう黒化しかないだろ、って感じだもんな
能力サイキョーなのがまたそれに拍車かけてるし
ってか全然病んでないのにヤンデレにするなよ
>>353 スクイズとひぐらしの厨はそういう病気にかかってるから仕方ない
病気だな。
本当に。
そっとしておいてやれ
詩歌が恋愛下手であろうのはわかるが、まあ恋愛上手のキャラ何て一人もいなさそうではある
ひはっは一応沢山付き合ってたんじゃなかったっけ?
恋愛上手って言うとbug一巻目の多賀子ぐらいしか思い付かないんだが…
>>358 やつは付き合ってただけで恋愛してない。
あー、なるほど。ひはっを的確にあらわしてるな。
そういや詩歌って何巻出てきてないんだ…
だからこそココで書けばいいのですよ。
全然関係ないんだけど
なぜるろおの描く詩歌はいつも着衣が乱れ気味なんだろう?
じつに不埒だ
ドジッ娘なのを表現しているんだ
ただいまー
スレが止まっている今こそチャンスだ!
というわけで土師×柊子などを投下します。
え? チョコレス? ほら、バレンタインなんか二ヶ月前に過ぎ去ってるし……さ?
は、ははは……。
えーと。長いです。
20レス以上あるので3、4回に分けて落とす予定。
内容はあにゃる調教とかです。
――どうして……私なんですか?
――教えてください、土師センパイ……。
柊子が問うと、彼はいつものように薄笑いを浮かべたまま、飄々と呟いた。
「キミはいつだって、”なんとなく”で生きているだろう?」
いつだって容赦のない、皮肉な言い草。
「……そこが、気に入ったのさ」
確かに柊子には、虫憑きたちのような夢はない。
人生に何も期待せずに、ふわふわと生きている。
……それでも。
今は一つだけ、望んでいることがあった。
――わかりますよね? わかってるんでしょう?
――あは。わかっててそんなこと言うんだ。
――そうですよね。だって、土師センパイですから……。
特別環境保全事務局――。
テレビの報道番組などでは”疑惑の”という形容をデフォルトで戴く、きわめて機密性の高い政府組織だ。
その支部のひとつ、東中央支部の廊下を、スーツ姿の女性が朝日を浴びて歩いている。
……ただし、颯爽と、ではなくて、見た感じフラフラしていた。マンガみたいに何もないところでいきなり転んでしまいそうな、かなり危なっかしい足取りだ。
書類の束をきゅっと抱きしめ、ズレた眼鏡を直そうとしては書類を落としかけつつ、カタツムリが這うようにのろのろと歩んでいく。「ふにゃ〜ん・ふにゅ〜ん」と謎のアニメ的擬音が聞こえてきそうな歩行だった。
朝っぱらからいきなり、へろへろである。
うら若い身空で、投げ出したように化粧っけのない顔。ぼーっとした寝ぼけまなこ。野暮ったい黒縁眼鏡。おまけに後頭部には、ある意味見事な寝癖がぴょんぴょんと飛び跳ねている。
顔の造作は美人といってもいいのに、まったくそれを感じさせないあたり、ひょっとして凡人離れしているのかもしれない。逆の意味で。
人によっては、事実を告げられても信じないだろう――彼女こそ、現状この支部のトップであるという、その事実を。
五郎丸柊子、二十三歳。
新総務省から出向している国家公務員にして、特環東中央支部・支部長代理。
……ちなみに、まだ処女。
「……はぁ〜」
廊下をへろへろ歩いていた柊子は、ふいに絞り出すようなため息をついた。
朝の柊子は決まって憂鬱だ。
一日の始まりはまず会議。報告に相談、陳情、申し開きに言い訳。議題はどれもこれも、頭の痛くなる難問ばかり。上からは決まって「君がなんとかしろ」の一言だ。
「なんとかって……なんとかって、どうするんですかぁ〜……?」
”長”の字がついていても、所詮は中間管理職。石巻支部長補佐には「凡人以下」と蔑まれ、新総務省の課長には「給料泥棒」と罵られ。部下は部下で、事務方には「手際が悪い」と睨まれるし、実戦部隊には「隠し事してるだろ」と白眼視されるし。
せっつかれて、小突かれて。
「……ぁぁぁああああああっ、もぅ〜っ……」
午後からは決裁、決裁、決裁、決裁……。
もう書類なんか見たくもない。
「はぁ〜っ……」
柊子はまた、大きなため息をひとつ。
公務員なら安定した職だと思い、大した動機もなくこの仕事を選んだはずなのに……。なんでこんなことになってしまったんだろうか。
「…………」
突然遠い目をして、にへら、と虚空に向かって笑いかける柊子。不気味だ。
「へ、へ、へ。まぁ〜た、テンパっちゃってましたね、私」
今度は誰もいないのに、いきなり言い訳をはじめた。
「だからぁ〜、私に土師センパイの代わりをしろってのがそもそもムリなんですってば。ね? そう思うでしょ? 私は私なりに、私のペースでやるしかないじゃないですかぁ〜、あ、は、はは、はは」
痛々しい空笑いが廊下に染みこんで消えていく。
目が虚ろだ。
とても、疲れているようだった。
――コーヒーでも飲もう。
幸い、朝の会議まではまだ時間がある。柊子は途中で自販機に寄ることにした。
ミルク砂糖増量で買おうとしたら、間違って緑茶にしてしまった。おまけに紙コップを取るときにちょっと火傷した。
いちいちドジくさいのが、自分でも嫌になる。
甘ったるいグリーンミルクティーを啜りながら、壁に頭をずりずり擦りつけて落ち込んでいると、柊子はふと、奇妙な声がするのに気づいた。
「ぁ……んぁ……っ……」
声は、男子トイレの中から聞こえてきていた。
柊子は好奇心に駆られて、そっと近づいて耳をそばだてる。
「や、やめろバカ……こんなトコで……。……やっ……あ、あぁ……」
女の子の声だ。聞き覚えがある気がする。特環の職員の誰かだろうか。
はぁ、はぁ、と荒い息づかいがリアルに伝わってくる。必死に声を抑えているようだが、それでも跳ねるような喘ぎは聞き間違えようもない。
「……ひゃぁうっ……! だ、だから、”かっこう”……こ、ここはまずいだろ」
「だけど、カラダはしっかり反応してるみたいだぜ、”霞王”。本当はこういう場所でするの、興奮するんじゃないのか?」
「ば、バカ、やっぱりおまえ変態だろ……。そんな、指、動か……っく、はぁぁぁっ! ……お、おまえの指、いやらしすぎるんだよぉ……!」
「お前がそう言うなら、そういうことにしておいてやってもいいぜ。本当は、お前のカラダが開発されて馴染んできてるからだと思うけどな」
――だ、大助さん? それに、中央本部の”霞王”?
柊子はうわぁ、と大きく口を開けた。
「あのふたり、やっぱりそうだったんだぁ……。いやー、私も常々あやしいなーとは思ってたんですけどぉ……」
ひとりごちつつ、いっそうの集中力で聞き耳を立てる柊子。
「や、やめろって、見つかると本当にまずいんだよ! 中央本部には黙ってこっちに来てるんだから……」
「じゃあ、誰かに見つからないように早くすませなきゃな」
「やっ……! だ、だからかき混ぜるなって……! そんな、グチュグチュ……お、音がしちゃうだろ……んっ!」
「お前がこんなに濡らしてるからだろ?」
「……っ! だ、から……指が……ち、力抜ける……く、くそ……」
見つかるとまずい、という言葉で柊子ははたと我に返り、きょろきょろと周囲を見回した。
幸い、柊子以外には付近に人はいない。
「こ、こういうの、支部長代理としては、注意しなくちゃいけないのかな……。でも……」
虫憑きたちの淫靡な習慣については、柊子も聞き知ってはいた。
将来のない、しかも若くていろいろと持て余してる虫憑きたちは、『カラダだけの関係』を持っていることがわりと多い。禁止してもどうせ違反者を増やすだけなので、組織側もほとんど慣習として暗黙裡に認めているほどだ。
しかしだからといってよもや支部の中で。
しかも男子トイレ。
「こ、こら、いい加減に……。ふんぬっ!」
「げほッ!?」
「お、やべ。ちょっと強くやりすぎたか」
「ごほっ、ごほっ……て、てめぇ、いきなり鳩尾にヒジってのはどういう了見だ」
「ダメだって言ってんのに、しつこくしやがるからだろうが。……ったく。勘違いしてんじゃねーよ、このドスケベ」
「へぇ……。勘違いってのはどういうことか、説明してもらおうじゃねーか」
「だ、だいたいなんでいきなりそーいう展開になるんだよ」
「『入院生活が長くて溜まってるだろ。こないだのお礼をしてやるから休み時間トイレに来な』って言ったのはお前だろうが」
「だ、だから! オレ様が言ってんのはそういうお礼じゃなくてだな! つまりそのなんだ、雪辱っていうか……借りを返すって言うか……あーもう! 分かれよ! パターンだろこういうのは!」
「……だいたい分かった」
「そ、そうか。じゃ……」
「つまり、無理矢理カラダに教え込ませて欲しいって意味だな?」
「ばっ……、や、こら、またそういう……、ん、ふ、ぁぁんっ……、ひ、卑怯だぞ、その指づかいぃ……」
「こっちだって、ここまできて途中でやめられるかよ」
「ん、ん、く、ふぅ……っ! わ、わかったよ! ったく……。く、口でしてやるから、それで我慢しろ」
柊子はごくり、と生唾を飲んだ。
どうしよう、どうしよう、と思っているうちに展開が進んでしまったが、こうして盗み聞きしているところを誰かに見られるのもまずい。会議の時間も差し迫っているし。遅刻なんかしたら何を言われることやら。
――あー、でも気になるんですよねー。
口でする、と言っていたが、それはやっぱりああで、こうで、ああいうコトをするってことだろうし、今現在、すぐそこでソレをやっちゃっている、ってことなわけで。
柊子はなんとなくもじもじしながら、数分かけて決心を固めた。
――立ち去る前に、ちょっとだけ、ちらっとだけ。
これは決して変態的な覗き行為などではなく、支部長代理として部下の現状を把握しておくことが必要なためであり、耳で聞いただけではまぁ何かの間違いということもありえるわけで、正確なところはやはりこの目で。こ、この目で確認しなければ。
柊子は息を止め、眼鏡をキラーンと光らせると、右手の紙コップの水面が揺れないほどの慎重さで、壁から数センチ、頭を突き出した。
「…………」
――うわー。くわえてるー。
大助のズボンを下ろし、その前に金髪の美少女が跪いて、淫靡な手つきと口つきでサービスを施していた。大助はそっと少女の頭に手を添えて、陶酔した表情で小さくうめいている。
「……ぅ……。く、くそ、もう出そうだ……」
「ふふん。オレ様だって成長してんだよ。……ん、ぬちゅ……」
決定的場面だった。
――うわーうわーうわー。
ちょっとだけと決めていたはずの柊子は、いつのまにか、じーっと食い入るように見つめてしまっていた。急にどきどきしてきて、目が離せない。顔が熱くなってくる。
”霞王”が長い金髪を掻きあげ、上目遣いで何か挑発的な睦言を言っている。大助が囁き返す。ふたりの空気は親密で、まるで恋人同士みたいだった。
柊子の胸に甘い感情がむくむくと湧き、それが興奮と入り混じって、吐息に変わる。
――あ。私ってば……。
いけない気持ちになりかかっているみたいだった。心なしか、股の間が潤んできてるような気もする。
――あーもう、まずいなぁ〜。こんな……。
そう思いつつ、柊子はふたりから目が離せない。他人がしているところを生で目撃するのは初めてのことだった。ちょっと貴重な体験だと思わないでもない。
「……う、うう……っ」
「ん、ふむっ、んん、……ちゅぱっ、んぐっ……んぐっ、んぐっ、んぐっ……」
少女の頭が激しく往復している。口の中は大助のものでいっぱいになっているに違いない。
柊子はその感触をつい、想像してしまった。
口腔の粘膜を、性器で犯される感覚。水泳のときのように息継ぎをしながら、ペニスを体内に飲み込んでは吐き出す。唾液と粘液が入り混じりあい、いやらしい味がする。怒張してぱんぱんに腫れ上がった亀頭を舌で舐め転がす。
――ちょっと、だけ……。
我慢できなくなってきた。
柊子は躊躇いがちに、そっと自分の乳房に手を触れてみる。
……その瞬間。
背後で足音がした。
思わずびくぅっ、と引きつる柊子。
慌てて振り返ると、階段から温和そうな顔の少年が降りてくるところだった。
「あ、おはようございます。支部長代理」
礼儀正しい挨拶。
緒方有夏月だった。”ふゆほたる”とトレードして以来、彼は東中央支部の職員となっている。
「おおおおはようございますっ有夏月さん! ど、どうしたんですか? 朝からこんなところでっ?」
私は別に怪しいところはありませんたまたま通りがかったんですよー、と全身でアピールしつつ、柊子は不自然な笑顔を浮かべた。
「……? いえ、訓練所へ向かう途中です。ちょっとトイレに寄ろうと思って」
「あ! い、いいい今はちょっと! そ、掃除中みたいですから入らないほうがいいですよ!」
「そうなんですか? 表示は何もないみたいですが」
「そうなんですっ。支部長代理の私が言ってるんだから間違いないですよっ? トイレなら訓練所のほうにもありますからそっちを使うといいですよええ!」
必要以上に力強く断言し、入り口を塞いでしまう柊子。
「そうですか……。わかりました、そうします」
「はい! じゃ、じゃあ、私は会議がありますからこれで!」
しゅびっ! と片手を挙げて敬礼し、焦ったように歩き出そうとする。
そして案の定、転んだ。
「あ、あわわわ」
何もないところで転ぶのは柊子の七つの意味なし特技の一つだ。書類をばら撒き、ミルク砂糖入り緑茶をぶち撒けながら、空中で溺れる人みたいな感じで腕をばたばたさせ、そうこうしている間に顔面がまっすぐ床へ。
「危ない!」
あわやというところで、有夏月に抱きとめられた。
「え、えへへ……ごめんなさい」
「大丈夫ですか?」
「え、ええ」
男慣れしない柊子は、それだけでどぎまぎと緊張してしまう。
ふわり、と抱きしめられる感触を意識してしまい、……不意に、胸の奥を衝かれた。
男の腕の感触。
記憶にある彼の腕とは、少し違う感触。
懐かしい感情と、さっきの興奮の残り香が混ざり合って、柊子はほんの一瞬、切なくなる。
……と、自分でも無意識に、びくびくんっ、と背中を震わせていた。
「あ……」
「どうしました? 頭でも打ちました?」
「い、いえなんでもないんですっ。ええ大丈夫、なんでもないんですってばっ! あはは……」
ばっと飛び跳ねて起き上がる柊子。急いで書類をかき集め、こぼした飲み物を始末して、相手の顔を見ないですむように腕時計に目をやった。
「す、すみません、急ぎますのでこれで……」
不自然なくらい赤面していたのに、有夏月には気づかれてしまっただろうか。
――そっかぁ、大助さんたら、あんなコトしてるんだぁ……。
柊子の午前中は妄想のうちに潰れた。
会議はいつもどおり全滅。それから職員からの報告書にざっと目を通したが、どうも集中できていない。金髪美少女の口元から垂れる唾液と、大助の年齢のわりに立派すぎる逸物ばかりが目交(まなかい)にちらつく。
そして、ふわりと抱きしめてくる腕の感触。
「…………」
はぁ、と柊子はため息をついた。朝の憂鬱なため息とは、少し違う種類のため息だ。
――男の人に抱きしめられたのって、いつ以来かな。
とはいうものの、柊子にとって”男”というのはただ一人だけだ。今も昔も。
柊子は散らかり放題のデスクに肘をつき、寝癖だらけで手のつけられない髪を気持ちばかり手で整えた。
熱いコーヒーのマグカップを両手で抱え込む。甘い薫りが記憶を呼び起こす。そう、もう六年も前のことだ。あの頃柊子はまだ高校生で、要領が悪くて、だから成績も悪くて――。
まず思い出すのは、からかうような声。
「――十問中、八問不正解。おめでとう五郎丸君、お仕置きだよ?」
彼はいつも人の悪い笑みを口元に浮かべ、鋭く謎を見通すような瞳をしていた。刹那的な生き方を好むくせに策略に長け、道化を気取るくせに頭が切れすぎ、誰も信用していないくせにその根本には信念を持っていた。
柊子の人生で出会った中で、いちばん奇天烈で、いちばん頭がよかった男。
彼の名は――土師圭吾。
特環東中央支部の本来の支部長。それがなぜか、大学生のときには、柊子の家庭教師をしていたのだった。
「ははは……。なあ、五郎丸君。いったいどう説明すればキミは理解してくれるんだ? ボクもさすがに自信を失いそうだよ、はははははは……」
柊子のあまりの勉強のできなさに、やや青筋の浮いた土師が空笑いする。
「さて、今日はどう料理してあげようかな。どうだい楽しみだろう、クックック……」
「ふ、ふぇ〜ん……」
「ボクは先週言ったはずだ。このプリントで五十点以上取れなければお仕置きだよ、とね」
「……。はい……」
柊子が素直にうなずくと、土師はよろしい、と呟いて腕組みをした。
そして、こともなげに言った。
「じゃあ、下着を取って」
「はい?」
「下着を脱ぐんだ」
「……。えっと、あの……」
ごくり。
柊子は生唾を呑んだ。
土師は冷たい眼で見下ろしている。
「……は、はい……わかりましたぁ、センセイ……」
いったいいつからだったろうか――柊子と土師が、こんな関係になったのは。
土師は、柊子の母親が伝手をたどって見繕ってくれた家庭教師だった。母親にしてみれば、落第しないのが不思議なくらいの驚異的な低空飛行を続ける柊子の成績を心配してのことだったろう。
そして実際、土師は優秀な教師だった。
そう、最初は、ふつうに教えてくれていたのだ。教え方も丁寧だし、要点を押さえた問題をまとめて、小テストなどをまめに作ってくれていた。
今でもそれは変わらず、土師自作の問題集のおかげで柊子も高校留年の危機を免れている。
ただ、いったいどうしたことなのか、答えを間違えたら”お仕置き”というルールが、いつのまにか二人の間に出来上がってしまっていた。
その”お仕置き”も、初めのころはまぁ、椅子を取り上げられて立ったまま授業とか、差し入れの紅茶を飲ませてもらえないとか、そういう可愛らしいものだったのだ。
でも、それを何度も何度もくり返しているうちに、土師に要求されたらそのまま受け入れるのが当然、みたいな雰囲気が出来上がっていってしまい、次第にエスカレートする罰の内容はなぜか柊子の羞恥心を煽る方向に……。
柊子のほうも、土師にエッチなことを強制されるシチュエーションになんとなく興奮してしまい、今では柊子は、土師にどんないやらしいことを命令されても諾々と従ってしまいそうな有様だった。
「では、五郎丸君。まず両手を上げて」
「は、はい」
柊子は椅子に座ったままの姿勢で、素直にバンザイをした。
背後の土師が、服の上から両手で胸を触ってくる。
「あっ、ちょっ」
「そのままじっとして。あと、眼鏡がズレてる」
「え、あ、はい……」
柊子はだいたいいつも、ざっくりした白いシャツと紺のプリーツスカートを着ていた。学生時代に好んでしていた服装だ。土師の手はその表面を慎重に撫でつつ、下へ向かって動く。柊子は下唇を噛んで我慢しながら、くっ、と少し身をよじった。
土師は、慣れた手つきでシャツの裾をすっと引き抜くと、その下から手を入れてきた。
「ひゃっ……!」
男の指が直接、柊子の肌に触れる。柊子はぴくんと身体を震わせた。
そうこうする間に、土師はブラのホックを手早く外し、さっと抜き取っている。パステルブルーの下着を無造作に学習机の上に置くと、土師は当たり前のように柊子のシャツの第三ボタンまでを外し、片手を突っ込んで乳を弄びはじめた。
「あ、あん……」
「ほらほら、ぼんやりしてないで。時間は有限なんだ、先へ進もう。いいかい、さっき間違った問題だけど、ここはね……」
説明をしながら、土師の指がさわさわと動き、柊子の乳首を転がす。柊子は手書きのプリントに目を向けながら、だけどぜんぜん内容が頭に入ってこない。ノートの上にかぶせられたブラのカップばかりが目に入ってくる。
「ん……。はぁ……。はぁ……」
「力の方向と角度が提示されてるから、これは三角関数を使えば簡単に解ける。いいかい、ここをXとおいて……」
柊子はなんとか理解しようとして、土師の説明を鸚鵡返しする。
「はい、……っくすですね……」
なんかすけべな単語みたいだ。
そんなことばっかり考えている柊子の耳元で、土師が解説をささやき続ける。そうしながら、さらに大きくシャツをはだけさせ、両手で柊子の双丘を直接嬲っていく。
柊子の二つの乳房は、ぷりんとしたお椀の形で、土師の手に合わせて誂えたみたいにちょうどすっぽり収まるほどの大きさだ。乳首がさわやかな桃色なのはひそかに自慢だけれど、乳輪が大きめで、それがちょっといやらしくて恥ずかしい。
感度は……そう、今みたいにちょっと触られただけで肩がびくびくしてしまうくらい、敏感。
「せ、センセイ……。あの、お、おっぱいが」
感じすぎるんですけど。
「ん……そういえば、ちょっと大きくなったんじゃないのかな。成長期だしね」
「え? あ、そ、そうですかね。そういえば最近ブラがきついなと」
「下着は正しいサイズのものをつけないとダメだよ。形が崩れちゃうからね。せっかくきれいなカタチをしているんだから」
「あ、はい……」
胸の形がきれい、と言われたのがちょっと嬉しくて、柊子は恥ずかしそうにはにかんだ。
「ほら、次は問3だ。さっきと同じ解法でやってごらん」
「は、はい。えっと……」
もみもみとおっぱいを好き放題に弄られながら、柊子は力学の公式を思い出そうとする。
「うんと……ん、はぁ……cos60°だから……えと……。こす……。あ、んっ。こす……ちくびこすらないでくださいぃ」
「こういうときは、こする、じゃなくて愛撫する、っていうんだよ」
「あ、そうなんですか……じゃなくって、あの」
「ほら、言ってごらん。愛撫する」
「あ、はぁ……ちから、ぬける……。え、えっと……、あ、愛撫?」
「”乳首を愛撫してください”」
「はあぁ……っ。ちくびをあいぶしてくらさい……」
言ってしまってから、(あれ?)と内心首を傾げる柊子。
でもそれも、土師の巧みな指使いによって消し飛ばされてしまう。
ただ指先で弄られているだけとは思えないほど、乳首が気持ちいい。張りのある乳房をやわやわと揉みしだかれるのも、いい。きゅっと強めに掴まれたりすると、そこからじぃんと快感が拡がっていく。
もっと、ずっと、激しく愛撫して欲しい……。
たとえば、舌で、とか……。
「五郎丸君、手が止まってるぞ。真面目にやりなさい」
「あ、ああ。はい……。んっ、くぅ……」
「ほら、だからそこは……。さっき言ったじゃないか。また同じところで間違えてる。……もしかしてキミ、お仕置きして欲しくてわざとやってるんじゃないだろうね?」
「そ、そんなぁ……」
「ふぅ。これは少し……刺激を強くしないと、ダメかな」
土師が鋭い目を細めて、意地悪そうにニヤリと笑った。
柊子は、ぞくぞくっと身をすくめる。
どんなことをされてしまうんだろう……と、少し期待しながら。
本日ここまでです
くっ、くそぉぉ!
やっぱアンタすげぇよ
GJ!! 半裸でwktkして待ってマス
うおぉぉ……!
エロいし、霞王とかっこうの絡みも見れて興奮してるんだけれども!
バレンタインを書き終えてくれるまで、GJとは言わない!
Good Job
初めての柊子さんSSが土師×柊子で、しかも調教だって!?
内容も相変わらずGJだし、
さすが164氏! 俺たちにできないことを平然とやってのけるッ
そこにシビれる、あこがれるゥ!!
やれやれ…こんな良い投下を見てスルーってのは、できねーぜ!
GJ!
「そ、そんなトコぉ、ダメですよぅ……!」
「キミ、拒否できる立場なのかい?」
「だ、だって……うんちがついちゃうじゃないですか」
「だから、下処理をするんだろう」
柊子は椅子に抱きつくようにしてうつ伏せになり、おしりを高く突き出させられていた。プリーツスカートはあられもなく捲り上げられ、ぱんつは土師の手で奪われている。
もちろん、局部は丸出しで、奥まですっかり見られてしまっていた。
「こんなにべちょべちょに濡らして……。自分で恥ずかしいと思わないのかい」
「はぁ、ん……っ! そ、そういうこと言わないでくださ……っ……くぁ」
その上、土師が弄っているのはそこではない。
おしりの穴を、悪戯されているのだった。
「言われたほうが興奮するんだろう?」
「い、いじわるぅ……」
「ははは……。そうだよ、先生はいじわるなんだ。だからこんなことしちゃうのさ」
土師は道具を取り出し、学習机の上に並べた。
「さてこれは何かな? 知ってるよね、五郎丸君」
「あの、えっと……かんちょーです」
いちじく浣腸だった。数は三つ。
「そのとおり。じゃあ、これから何をされるかわかるかな?」
「え、えっとぉ……ひょっとしてー……か、浣腸されちゃうんです……か?」
「正解。君にしては察しがいいじゃないか」
「ほ、本当にしちゃうんですかぁ、せんせぇ……」
「それが本当にしちゃうんだよ、五郎丸君」
ぐい、と尻たぶを土師の手で広げられる。容赦なく確認され、穴を視られ、狙いをつけられる。
穴の部分に、つん、と硬くて細い管が当たるのがわかった。
「ひ、ひぃん……」
なんて変態的な行為だろう。こんな悪戯、恥ずかしすぎる。
柊子はでも、こういうルールだから、これはお仕置きだから、と自分に言い訳をして、受け入れていってしまう。
背徳感と被虐心で背すじがぞくぞくした。
「い、いやぁ……あぁ……」
「嫌なことじゃないとお仕置きにならないだろう?」
柊子は眉を八の字に下げて、力なく微笑む。
「ふぇ〜ん……。が、がまんしますぅ……」
「ほら、力を抜くんだ」
「あ……はいぃ……。んあっ」
柊子の後ろの穴に、ずぷり、とプラスチックの管が差し込まれる。丁寧でゆっくりとした挿入だったから、痛みはなかった。代わりに、なんともいえない異物感と恥ずかしさが柊子を責め苛む。
――悪戯、されちゃってるぅ……。
――おしりの穴、おもちゃにされてるぅ……。
ちゅる、と冷たい液が中に流れ込んでくる。
「ん、ん、んんん、」
――どうしよう……私、かんちょーされて感じちゃってる……?
やがて、すぽんとおしりから管が抜き取られる。そのときの開放感から、思わず大きな声が出てしまった。
「ふぁぁっ」
「もう一個だ」
「え、ええっ、……あ、……ん、ぁあ」
もう一度、あの異物感が肛門に突き刺さる。いやむしろ、するりと巧みに通り抜けていく感じだ。柊子は力を抜いて、自らそれを招き入れるようにした。
むずむずした感じがおしりの穴から広がっていく。
「ん、あ、あ、あ」
ちゅるちゅる。また、冷たい液を流し込まれた。それがだんだん腸の中に広がっていって、おなかがぐるぐるいいはじめる。
「な、なんかぁ……やわらかいうんち出そうです」
「そりゃそうだね。下剤なんだから」
そのうち、キュルキュルキュル! と腸が動きはじめ、ものすごい排泄感が襲ってきた。柊子は間違って部屋の中で漏らさないように、必死で括約筋を締めなければならなかった。
「センセイ……っ、お、おトイレ行かせてくださいぃ……」
「さ〜て、どうしようかなぁ。そうだね、この問題が解けたら行ってもいいよ」
土師はさっきのプリントの一番下の、難しい問題を指差した。
「え、ええぇ〜っ」
柊子はプリントとにらめっこする。死に物ぐるいで考えたが、わからないものはわからない。それに加えて、下腹がギュルギュルいっていて、電磁力だの加速度Vどころの話ではなかった。
「ゆ、許してくださいゆるしてください……も、もうダメ……!」
「しょうがないな。ほら、行っていいよ」
柊子は大慌てで立ち上がると、胸元をはだけたまま、下着を手に取る余裕もなく階段を駆け下りた。家族と鉢合わせすることもなくトイレに到達できたのは僥倖だった。
トイレで滝のような便をしながら、柊子はいじわるな家庭教師を恨んだ――でも限界まで我慢した排泄の一瞬、エクスタシーに達しかけたのは、誰にも言えない一生の秘密だ。
涙目のまま部屋に戻ると、土師が足を組んで待っていた。
「五郎丸君、ちゃんと拭いてきただろうね?」
「は、はい。ってセンセイ、何を言わせるんですかぁ……」
柊子は耳を赤くして文句を言ってみる。
「確認するから、出してごらん」
でもこの声で命令されると、逆らえない。
「はい、センセイ……」
ぞくり、と肩をすくませ、柊子は陶然となって答える。
言われるがままにスカートを脱ぎ、後ろを向いて、まるいおしりをぺろんと出した。上半身はシャツだけ。
「床に手をついて」
「は、はい……ああ……」
四つんばいの姿勢でおしりを持ち上げる。学習机の椅子の上で足を組んだままの土師が、言葉だけでそうさせるのだ。
そして、すっと右手を伸ばしてそこに触れる。
陰部ではない。もうひとつの穴。ふつう、セックスに使わない穴。
そこを、感情を込めて愛撫される。
「……く……ふぅん……はぁ……」
甘い気持ちが胸を満たしていく。
土師が指にローションをつけ、丁寧に穴のまわりに塗りつけた。そして、静かに、そろそろと、挿入していく。
「っ……!」
さっきの、あの滝のような排泄の感触、それを人肌のお湯でぬるめたような、ソフトな虚脱感が柊子をとろかしていく。しかも、それが何倍も何十倍も長く続くのだ。
「あ、あ、あ……」
「気持ちいいかい?」
「わ、わかんないですぅ……けど、なんかすごい濡れます」
「少し動かすよ」
土師は中指の第二関節までを、柊子の中に埋め込んでいた。それを、くっ、くっ、と小刻みに動かして、押し拡げるようにマッサージしていく。
「あ、は、あぅ、ああ……」
くたり、と上半身から力が抜け、床に伏せてしまう。でもおしりは高く掲げ、土師の指に捧げられている。柊子は、じわじわと土師にアヌスを開発されていった。
土師が指を動かすたび、柊子は未知の感覚に翻弄される。気持ちいいのかどうか、まだよくわからない。でも、何か変な声が出る。頭がふわふわする。
「だいぶ、ほぐれてきたね。もっと長いのを挿れても大丈夫だろう」
そう言うと、土師はさらに道具を取り出した。
バイブレーターだ。
通常のものよりも細いタイプ。キュートなパールピンクで、スイッチを入れるとウネウネと卑猥な螺旋運動をする。
「そ、それ……挿れちゃうんですかぁ」
「そう、挿れちゃうんだよ。嬉しいだろう?」
「ぁ……はい……じゃなくて、あの、えっと」
やめてほしい、と言おうとしたのだが、うまく口が回らない。おかしなところをたっぷり愛撫されて、頭がへんになってしまったのかもしれない。
「五郎丸君、力を抜いて……」
「え、あ、やぁ……」
嫌だ、とか言いながら、声はすっかり甘ったるくて、しかも身体はすでに挿れやすそうな位置に流れている。
土師がバイブの先っぽをあて、すっかりほぐれた柊子の穴へ、ずぶずぶと沈めていく。
「は、入って……くるぅ……」
深い――。
「おしりでぇ……おし、おしり……」
「感じるんだろう? まったく、キミときたらどうしてこう女の性能ばっかり優秀なんだろうね。本当にいやらしいカラダだ」
「やぁん、い、言わないでぇ……」
「あ」
土師が何かに気づいたように、唐突に声を上げた。
「まずいな。お母様がおやつを差し入れにいらっしゃるみたいだ」
「え、ええ、うそぉ……」
確かに、階段を上がってくる足音が聞こえる。
柊子は青ざめた。こんなあられもない格好の上、おしりにはバイブが刺さってしまっているのだ。
――こ、こんなトコ、おかあさんに見られたら……。
「こ、こないでぇ……」
柊子の希望とはうらはらに、足音はどんどん近づいてきた。
母親がドアを開けたとき、柊子は机に向かってプリントを解いていた。
「勉強、どう? これ、クッキーなんだけど」
本当は解くふりをしていただけだ。その実、柊子は下半身裸で、スカートもはいていない。かろうじて椅子の背もたれに隠れてバレていないが、見る角度を少しでもずらせば、可愛いピンク色のバイブがおしりに埋まっているのもわかってしまうだろう。
「あら、柊子?」
反応のない――できない柊子に、母親が声をかけてくる。
土師が声を低めて、しーっ、という仕草をした。
「集中してるみたいです。すみません、そこに置いておいてください」
「ええ。がんばってるのね」
その時。
――…………!?
柊子はびくっ、と背中を引きつらせた。バイブが……。
バイブが、動いてる。
――うそぉ……。
そっと視線を動かして、土師を目上げる。土師はにっこりと優しげに微笑んだ。解法のヒントを教えるふりをして、柊子だけに聞こえるように耳元で囁く。
「じっとしてるんだ」
――はいぃ……。
柊子は下唇を噛んで、おしりを振動で犯される感覚に耐えた。気を抜くとすぐにいやらしい声が出てしまいそうだ。
――く、ぅぅ……気、が、とおくなるぅ……。
「じゃあ、ここに置いとくから、切りのいいところで休憩してね」
母親はベッド脇のサイドボードの上にスペースを見つけ、お盆を置こうとする。……そこで柊子は焦った。
――その位置に移動されると、丸見えになっちゃう。
移動するだけならいい。でももしこっちを振り向いたら、アウト。中腰になって机にしがみつき、喘ぐのをこらえてる姿を目撃されてしまう。
柊子は視線の恐怖からぞくっと身を竦ませ、膝をきつく擦り合わせた。
「だ、ダメ……」
「柊子?」
「お母さん、私いま、ダイエット中だし。甘いものはダメっ。持って帰って」
「えー、だけど昨日もチョコレートとばくばく食べてたじゃない」
「え、あ、いや、だからこそ今日からダイエットっていうか!」
脚ががくがくする。今見られたら、どうしよう。
そのあと……何事もなかったように、授業を再開した。当然、おっぱいや性器を弄られながらだ。
もちろん、勉強どころではない。土師の指はもとより、肛門でイかされた被虐の余韻が甘いときめきになって、柊子の意識を性的なことに向けさせる。土師にいやらしい悪戯をされることばかり考えてしまう。
「やれやれ。全然解けてないじゃないか。集中しなさい」
「む、ムリですぅ……」
「ぼーっとしちゃって。……そんなに気持ちよかったのかい? おしりの穴が」
「は、え、あの、えっと」
「イったんだろう?」
「あ、えと、あの、…………はい」
柊子は、蚊の鳴くようなか細い声で、おそるおそる告白した。
「お、おしりの穴に……バイブ、入れられて……イ、イっちゃいました」
「もっと正確に言いたまえよ。下半身丸出しで、おしりの穴にこっそりバイブレーターを入れられてるところを、母親に見つかりそうになって、それが恥ずかしくて感じてしまって、はしたなくもイってしまったんだろう?」
「は、はい……そうです……」
改めて口に出して言われると、いっそう羞恥心が煽られる。柊子は上気して、耳が熱くなってきた。それだけじゃなく、なぜか……じゅん、と股の奥が濡れてくる。
柊子は緊張して、膝に拳を置きかちこちに固まっていた。その柊子の周りを、土師はまさしく教師のようにゆっくりと歩き、粗相をした生徒を責めるように、あの鋭い目で見下ろす。
「それで、おしりの穴でエッチなことをするのに夢中で、勉強なんか手につかないって訳だね?」
「え、うぅ……」
「そんな悪い子には、もっとお仕置きが必要だね?」
土師はニヤリ、と人の悪い笑みを浮かべた。それだけで、柊子は蕩けそうになる。
「はい……もっとお仕置きしてください、センセイ」
今度は、罰としてフェラチオをさせられた。
土師が椅子に座り、柊子は奴隷のようにその前に膝をついてペニスに奉仕する。こうするのも、初めてではなかった。
柊子は既に土師から、様々なテクニックを教え込まれていた。唾をたっぷりつけて指でしごくやり方や、裏スジや陰嚢を丁寧に舐めること、喉の奥深くに受け入れるオーラルセックスもすっかり覚えこんでいた。
「うん、そう……そうだ、上手だよ。まったく、こういうのはすぐ覚えるくせに」
「ん……くちゅ……。センセイ、また意地悪言う……。んちゅっ……れろ」
考えてみると、土師の家庭教師では物理や化学の公式なんかより、エッチなことばかり学習していた気がする。
「あぁ……五郎丸君、ボクはそろそろイくよ……」
「ちゅる、んん……。あ、はい」
土師の手が伸び、柊子の頭を軽く押さえる。柊子は素直に唇を開き、舌で迎え入れた。ぎんぎんに怒張した土師のそれが、柊子の内部に、半ばむりやりねじり込まれる。
「ん、く……」
ぐいっ、と深くまで犯される。土師が柊子の髪をつかみ、乱暴に、まるで射精する道具みたいに激しく短く動かす。口の奥の粘膜を擦られる。柊子は目を閉じて耐える。苦しいけれど、相手の為すがままにされている感じがして、柊子はこの瞬間、すごく興奮する。
口の中の土師が、さらにいっそう緊迫した。
あ、くる、と柊子は予感する。
そしてすぐに、どびゅびゅ、びゅっ、と熱い粘り気が柊子の喉を直撃した。
「……ぅ」
土師の、普段は絶対にしない切なげな呻き。柊子は口の中のいろいろが混合した淫液を、んぐ、んぐ、と零さないようにしながら、上目遣いに土師の表情を盗み見た。
ぼんやりと快感に酔った様子が、とても楽しい。
柊子は微笑みながら、生臭い精液をごっくん、と飲み込む。
フェラチオのときはいつも口内発射されて、全部飲んでいた。土師が家庭教師に来る日は最低一度、日によっては二度も三度も精液を飲まされていた。出されたものだけじゃなくて、軸にまとわりついたのや、管の奥に残った汁も全部丁寧に吸って舐めとっていた。
もちろん、そうするように土師に教え込まれたからだ。
それに、柊子がその通りに奉仕をしている最中、土師はやさしく頭を撫でていてくれる。土師に頭を撫でて欲しくて、柊子は求められれば何度でもフェラチオした。すごく嬉しくて、大好きな時間だった。
「そうだ、五郎丸君。これをキミにあげよう」
「はい」
両手を出すと、いちじく浣腸を渡された。さっき、土師の手で柊子のおしりに挿入されたものの残りだ。
「次からはあらかじめ、自分で準備しておくんだ……。いいね?」
そう、土師は柊子に命令した。
柊子は喉の奥からむせ返る精液の匂いに陶然としながら、とても素直に、こっくりとうなずいた。いい子だ、と土師が髪をそっと撫でる。
「ちゃんと手入れをして、上手に拡がったら、おしりの穴を犯してあげるよ」
「……はい……」
おしりの穴を犯してあげる。
――その言葉に、密かに胸がときめいた。
「――長代理? 五郎丸支部長代理! 五郎丸くん、聞いてるのかねっ!?」
間近で怒声を浴びせられて、柊子はハッと意識を取り戻した。
ここは支部長室のデスク。目の前には呆れかえった顔の壮年の男――石巻支部長補佐が机をバシバシと叩いていた。柊子はたらりと冷や汗をたらしつつ、反射的に弁解をはじめる。
「え、ええそりゃもう! 聞いてます聞いてます。アレですよね、マスコミ対策の件ですよねっ? それは各方面から誠意をもって圧力を加えているわけですけども――」
「その話はもう終わった。今は局員の管理強化についての……おい五郎丸くん、どうした。今日はいつにもましてボケがひどいぞ?」
「ぼ、ボケ!? ひ、ひどっ」
頭痛をこらえるようにこめかみを揉む石巻。
「まったく……土師くんも何故よりにもよって君なんかを推薦したのかね。フゥ……まあいい。それで、管理強化案だが」
「あ! 石巻支部長補佐、ほらもう三時ですよ。お茶の時間ですねー。私、ちょっと御不浄に用事が」
柊子はそそくさと席を立ち、つつつっと滑るように出口へ。
「……あ、こらっ! 逃げるなっ」
石巻の叱責を背中で受け流しつつ、柊子はぴゅーっと廊下に駆け出していく。
ざばーっ……。
女子トイレの個室で流れる水の音を聞きながら、柊子はぼうっと天井を眺めていた。
――今日は、なーんか、調子よくないですねえ……。
石巻支部長補佐に『ボケ』と言われてしまったが、柊子だっていつもはここまで気が抜けているわけではない。まあ、人よりちょっとドジだったり手際が悪かったりするけど。
それに……。
なんか、朝からいやらしいことを考えすぎな気がする。
――もしかして……溜まってるんですかねえ……?
ストレスとか、性欲とか。そういえば、生理前だし。
少し、ガス抜きをしたほうがいいのかもしれない。
柊子はバッグにこっそりと手を入れた。そこには、細くて卑猥な形状の電化製品が収まっている。
アナルバイブだった。
色は、パールピンク。
こんなものを密かに職場に持ってきてしまったということは、ひょっとして自分は最初からそういうつもりだったのかもしれない。いやらしい女だなぁ、と柊子は少し自己嫌悪する。
でも、だいたい、もとはといえば大助がいけないのだ。朝っぱらからあんな……あんなものを見せつけて。それにそれに、有夏月さんだって急に抱きしめたりするから。だから、つい思い出してしまったんじゃないか。
昔のことを思い出してしまうと、我慢できなくなる。
柊子は手元のマナーボタンを押して水音を流し、そっと自分のそこに指先をあてがった。
「はぁ……」
陰部、ではない。アヌスだ。柊子は、オナニーのときもまず前やクリトリスじゃなく、後ろの穴を使ってしまう。同性の話を聞いてもそういう人はあんまりいないみたいで、柊子はこれを特殊で変態的な性癖だと自覚していた。
でも、やめられない。おしりの穴でないと満足できないのだ。
――絶対、土師センパイのせいなんですから……。
少し恨みがましく、柊子は思った。
おしりの穴をほぐしておくんだよ、と言いつけておきながら、土師はあれから急に家庭教師を辞めてしまった。妹が虫憑きになったからだとずっと後でわかったが、当時は落胆したものだ。まあその、柊子の成績が一向に上がらなかったことも土師失職の一因ではあるのだが。
結局、土師が家庭教師をしていたのは、ほんの二ヶ月ほどの間だけだ。
なのに……見捨てられてしまったような気がした。
でも別に、土師と柊子は付き合っていたというわけでもないし、最初からなんの約束もなかったのだ。
あるとすれば、次は『おしりの穴を捧げる』という約束だけ。
でももしかして、柊子が土師と同じ大学を選んだのはその約束のためだったのかもしれない。無闇に必死になって受験勉強をしたのも。
――せん、ぱい……。
柊子は十分に指でほぐしてから、とうとう肛門にアナルバイブを差し込んだ。ゆるゆると出し入れして感触を楽しみ、声が漏れないように必死に我慢する。恥ずかしさと快感で、酩酊したように意識がぼんやりしてくる。
想像の中で、時を遡る――。
URYYYYYYY!
今日のところはこのへんにしようかッ!
だが必ず決着はつけるぞッッ!! おぼえておけェ――――ッッッ!!
これで忘れろと言われても、忘れられるかぁぁっ!!
続きをwktkして待ってマスゥ!
土師が鬼畜だーーー!?
164氏も鬼畜だーーー!?
ちっくしょう! また全裸待機かよ! wktk!!
焦らしとはどういう事なんだ164氏ー!
理由はともかく訳を言え―――!!
だがGJ!
――柊子の呼び方が、センセイからセンパイに変わったあの頃。
死に物狂いで勉強して入った国公立大学では、何度かとりとめのない話をしただけだった。
単なる顔見知りの、卒業生と在学生。かつての密室の甘い雰囲気も、二人の淫靡な秘密も、口に上ることはなかった。
そもそも、二人っきりになることもなかった。柊子がすぐ側にいても、土師はどこか別の方向を見つめている気がした。他の女――なんてわかりやすいものではなく、将来の夢――なんて平凡なものでもなく。
何か……遠いものを必死で追いかけているようだった。
柊子には土師が何を追っているのか、その時は想像もつかなかった。ただ、その目にはやっぱり私のことは映っていないんだな、とぼんやり感じた。土師にとって自分はその程度の存在だったのかもしれない……そんなふうに、思った。
二度と、逢うこともないかもしれない。
柊子はほんの少し淋しさを抱えたまま、目を閉じて、みんな忘れてしまおうと思った。もともと、自分ごときには釣り合わない人だったのだ。
――けれど。
卒業後、柊子は再び土師と巡り合った。その舞台は特別環境保全事務局。通称、特環。
待ち受けていたのは、再会と――新しい、約束。
「……運転手? ですか? 私が?」
柊子が問い返すと、新総務省の上司は渋面で言い放った。
「文句あるかね?」
「い、いえ……」
「それとも、他に君にできる仕事があるとでも?」
課長の目は、「この給料泥棒め」と無言で語っていた。
新総務省から出向して、とある機関で運転手をやれ――突然の辞令だった。その『とある機関』とは、以前からアヤしい噂の絶えない”特別環境保全事務局”。その東中央支部である。
「ウチからも出向者を出すことは決まっていたんだ。本来なら、課長であるワタシが部下から選んで『生贄』を決めねばならん所だったんだがね。先方からご指名で五郎丸君を寄越せと言ってきたんだよ。ま、已む無しということだ」
厄介払いができてせいせいする、と課長の顔に書いてあった。
「しかし、驚いたよ。君、どうして特環の支部長なんかにコネがあるんだ?」
「し、ぶちょう……ですか? さぁ、私にはさっぱり……?」
柊子は首をかしげた。その時点では本当に、寝耳に水だったのだ。
「知り合いじゃないのかね。ずいぶん若い支部長だよ……土師圭吾、というのか。法制省じゃあ秀才で有名らしいがね」
「は、じセンパイが?」
その瞬間、柊子には似つかわしくないほどの鋭いインスピレーションが訪れた。すなわち――。
――絶対、何かのイタズラだ……。
それでも出向を承諾したのは、どうしてだったのだろう。
なんとなく……そう、なんとなく。そうとしか、柊子は言いようがない。自分では理由をうまく説明できない。
もう二度と逢わないとさえ思った彼のもとへ行くのに、どうして妙にスーツをピシッとアイロン掛けしてみたり、愛車のビートルをワックスでぴかぴかにしてみたり、……あらかじめいちじく浣腸を使って、きれいにしておいたりしたのか。
……なんとなく、としか。
ビートルを家の門の前につけて、土師を迎えた。運転手らしく外に出て、ドアを開けて待とうと思ったが、シートベルトをはずすのにわたわた手間取っているうちに、土師はさっさと助手席に乗り込んできた。
「やぁ、久しぶり。今日からよろしく頼むよ」
軽い挨拶。柊子はどぎまぎして、「え、えっと、はい、あの、センパイ」と支離滅裂な答えを口走った。
「あ、あの、東中央支部でいいですか」
目的地の確認。建物の場所は一応下調べしてある。
「いや、今日は何件か人と会う予定がある。あちこち回ってもらうけど、大丈夫だろうね?」
「あ、は、はい。私、人よりちょっと、っていうかかなり方向音痴ですけど、カーナビちゃんがどうにかしてくれます、きっと」
頼りない答えに、土師はちょっと不安げに苦笑する。
ウィンカーを点け、アクセルをあけて、車を出した。スムーズに流れに乗って、法定速度を守りつつ安全運転。
「前に会ったのはいつだったっけかな? サークルの会合に顔を出したとき以来?」
ごく何気なく、土師が世間話を始める。
「え、ええ。そうですね」
「あの五郎丸君もすでに社会人か。感慨深いね」
「あははは。あんまり、実感ないんですけどね。昔の同級生にも、全然変わってないって言われますし」
「そうでもないと思うよ。ずいぶん美人になった」
……動揺して、あやうく前の車に突っ込むところだった。
「お、おいおい、五郎丸君。キミは着任初日から上司を事故で殺す気かい?」
「や、や、あはははは! もう! センパイが妙な冗談言うからじゃないですかっ」
焦って、柊子は土師の腕をばしばしと叩く。
「別に冗談を言ったつもりはないんだけどね」
鋭い瞳をわずかに緩めて、土師は苦笑した。
「もう、付き合ってる人とかいるんだろう? まだ結婚はしてないみたいだけど」
「い、いないですよそんなの。だいたいこんな、身だしなみとかできてない女なんて、相手にされないですよ」
「ふうん。世の中の男どもも、見る目がないな。女は開けてみなければ分からないのにねぇ」
「その言い方、なんかヤらしいですよ、センパイ……」
ちょっと耳を赤くして、柊子はぶつぶつと文句を言う。
「…………」
「…………」
――少しの間、沈黙が降りた。
何かを思い出しそうな、甘い記憶を噛みしめるような、淡々しい懐かしさを帯びた沈黙。
柊子は何度か、土師に甘ったれた言葉を吐きそうになって、そのたびにすんでのところで思いとどまる。なんとなく……不明瞭な怖れと、不完全なプライドがないまぜになって、柊子の足を止めさせる。
風景がサイドウィンドウを流れていく。
「あの」
とうとう我慢できなくなって、口を開いた。土師の顔を見て話す勇気までは、まだ出ない。
「センパイ」
「……ん?」
「どうして……私なんですか?」
色々な――言葉にできない想いを込めた、問いかけだった。
土師はそれを知ってか知らずか、軽い口調で答える。
「どうせなら、知り合いのほうが気を遣わなくてすむだろ?」
――そうじゃなくて。
信号で停止したのをきっかけに、柊子は助手席の土師へ目を向ける。
――今になって、どうして私を呼んだんですか。
――ただの気まぐれですか。
――それとも。
いっそ勘違いして、立場も後先も考えずに問い詰めてしまいたかった。
なのに……柊子は言葉に詰まる。
土師の横顔が、その双眸が、深い深い闇を湛えていたから。
「……キミこそ、なぜ来たんだ」
「……呼んだのは、センパイじゃないですか」
「断ると思ってたのさ。特環は、現在の日本で最もキナくさい組織のひとつだ。そんなところへ、どうしてわざわざ来る必要がある? なぜ、キミは来てしまったんだ」
土師の声は、柊子を誘った自分を責めているかのようだった。
「そういう組織にかかわる覚悟が、キミにはあるのか?」
――どうして来た、って……それは……。
柊子は黒縁眼鏡のフレーム越しに、土師の横顔をじっと見つめる。
穴があくほど。
じっと。
視線に気づいて、土師が怪訝な表情になる。
「……なんだい?」
信号が青になる。
柊子は前方に視線を戻した。発進させる。
「あはは、べつに……何でもないです。理由ですかぁ……うーん。なんとなく、ですかねぇ」
頭痛をこらえるように目元を覆う土師。
「ああ……やっぱり……。そんなところじゃないかと思ってたよ」
その口元には、どこかほっとしたような苦笑いが浮かんでいる。からかうみたいな、皮肉げな、そう、いつか実家の学習机に座って見上げたのと同じ、あの苦笑が。
「だって、五郎丸君だものなぁ……」
わかってるさ、とでも言いたげな、小さな呟き。
……柊子の胸の奥にちくりと鈍い棘が刺さって、抜けない。
土師の面会予定は、朝から夜まで立て続けに入っていた。有名政治家でもここまでは忙しくないだろう、というくらいの強行スケジュールだ。会談の相手も、省庁の関係者から経済界の大物、マスコミ関連の重役、果てはなぜかミュージシャンまで、多岐にわたった。
常人離れしたバイタリティとフットワークの軽さ。それも、土師を若くして支部長の座に押し上げた才覚の一端だ。
「お疲れさまです」
「ああ、まったくだ……さすがに疲れたよ」
土師は窮屈そうにネクタイを緩め、シートにもたれかかる。日はとっくに没して、時刻は夜の八時を回っていた。
「こんなに予定が重なることはあんまりないんだが……なかなかアポイントメントが取れない人間が多くてね」
柊子も襟を開けて、手で胸元に風を送る。土師ほどではないはずだが、長時間の運転はやはり神経を使ったし、疲労していた。
座席を倒し、ぐーっと大きく伸びをする。つられて眼鏡もズレるが、柊子は気づかない。
「……五郎丸君」
「はい? なんでしょう」
「胸見えてる」
「きゃあ!?」
慌てて隠す柊子。緊張して気を張っているはずなのに、どうにも迂闊さが抜けない。
「あー、その。……ブラジャー、してないのかい?」
「えっ? ああ、その。またちょっと、おっぱいがおっきくなっちゃいまして……」
今までの下着が合わなくなってしまったので、着けていなかった。
「いくらなんでも、無防備過ぎないか?」
「そうですかねえ?」
力なく微笑みながら、ズレた眼鏡をちょいっと直す。
「センパイでも、胸、意識しちゃいます?」
「まぁ……それだけ凶器のように育ってれば、嫌でもね」
「えへへ。『地味に巨乳』って言われます。もう、はさめちゃいますもん」
ほらほら、とボールペンを谷間に挟んで立ててみせると、土師が目のやり場に困った様子で天井を向いた。
ちょっと『してやったり』という気分になって、柊子は大胆になってみる。
「このあと、予定はないですよね」
「ああ。とりあえず、今日のスケジュールは消化したよ」
意を決して、もう一歩、踏み込む。
「センパイ、お酒でも……呑みませんか?」
「うん? いいけど……いやキミ、運転手だろ」
「問題ないですよ。タクシー使うか……そのままホテルに泊まっちゃえばいいんです」
あはは、と柊子が笑うと、土師はきょとん、とした顔で見返してくる。
柊子は足がすくみそうな不安を押し殺して、眼鏡の奥から、上目遣いに土師を見上げた。
「……ダメ、ですか?」
「いや……悪くないね」
土師が「キミのいきつけの店でいい」と言うので、本当にいきつけの居酒屋に案内したら、「赤提灯か……。渋いね」と妙な感心のされ方をした。
「ここのおでんが美味しいんですよぉ」
背広に皺のついたサラリーマンのおじさんたちに混じって、熱燗で乾杯した。
他愛もないことを話していたと思う。大学の友人たちが土師センパイに会いたがってた、とか。むかし土師の家で預かっていた薬屋大助という子が最近色気づいてきて、とか。
会話の中身はないけれど、楽しいお酒だった。
夜も更けて終電がなくなってから、帰り道をふらふらと歩いた。
柊子は酔ってよろけたふりをして何度も土師の肩につかまる。そのたびに背中を支えてくれる土師の手を心地よく感じ、「こら、しっかりしなさい」と引き剥がされては不機嫌になった。
「もー。土師センセイ、誰にメールしてるんですかぁ……あ! 女の子だ、だーれですかぁーこれぇー。うん? チリちゃん?」
「千莉だよ。ほら、妹の」
「なーんだそーなんだぁー、って……騙されませんよぉ〜? 彼女でしょう。そーなんだ、しかも不特定多数の女性の一人なんだ」
「何言ってるんだ。キミも会ったことあるはずだろう」
「こーやって女性を酔っ払わせては片っ端から喰っちゃってるんだ。きっとそーだセンパイなんて。このエロっ。エロ家庭教師ぃ〜」
「人の話を聞きなさい……」
けらけらとばかみたいに笑いながら、柊子は頭の芯でむなしさのような、もどかしさのようなものを感じていた。
あと一歩、あと数センチの距離が踏み込めない感覚。土師の周囲にはいつからか、強固な防御線が引かれていて、そこから自分は弾き出されてしまっている。そんな感覚がある。
嫌われているんじゃない……と、思いたい。
でも、信じてくれてはいない。
「あ、ひょっとして私も食べられちゃうんですか? ぺろっと? ぺろっと?」
「キミね……。ボクは部下や同僚とはそういうことはしないよ」
「またまた。そんなこと言っちゃってぇ」
なぜなのだろう。土師は突然、別人になってしまったみたいだ。
何かが土師を変えてしまった。そして、柊子はそのことを知らない。意地悪な家庭教師は何も教えてくれない。そこにどんな問題があるのかさえ自分で考えなさいというのだ。
――でも私、自慢じゃないですけどそんなに頭、よくないんですよねぇ……。
柊子はふらふらする身体を土師の肩に預けて、ぼんやりと遠くを見上げた。
ネオンが明るすぎて星は見えない。
月と、夜空と、ブティックホテルのきらきらしい看板。
大勢の人の群れ。
パネルを掲げたカラオケの呼び込み。ティッシュ配り。深夜でもやっているファーストフード店。牛丼屋。パチスロ。ビデオルーム。コンビニおにぎりのゴミ。踏み潰されたストロー。喧騒。喧騒。喧騒。
何もかもが流れてどこかへ消えていく。きっと朝になってしまえばぐずぐずに溶けてうやむやになる。このもどかしさも、酩酊も、切ない問いも。
なんとなく、で終わるのだ。
――いっそ、思いきって正面突撃してみちゃうとか?
そんな、らしくない気持ちが柊子の胸に芽生えた。
衝き動かすものがあった。何かが柊子の背中を押していた。アルコールの作用とかそんなのだったのかもしれない。妙に逆らえない誘惑が柊子をどこかへ引きずろうとしていた。
この際、色々とはっきりさせておいたほうがいいんじゃないか。いつまでもなんとなくにしておくのはどうなんだろう。今なら、今じゃなければ、訊けないことが訊けるんじゃないか。
今、この瞬間のチャンスを逃したら、きっともう一生無理な気がする。
……どうせ私は、お酒の力を借りなければ言いたいことも言えない臆病者だ。
だから、だったら、一度くらい。
「本当に、そうなんですか?」
「……うん?」
柊子はにへら、と緩い笑みを浮かべた。でもその声は隠しようもなく不穏に震えていた。
「ちょっとは下心、あったから私を呼んだんじゃないんですか?」
「…………」
勝手に腕を絡めて、ぎゅっと、両手で手を包んだ。胸を押しつけて、上目遣いに……見つめようとして、怖くてできずに伏目で呟いた。
「こういうことさせようと思ってなかったんですか? 少しも?」
「五郎丸君、」
「土師センパイ。どうして……どうして、私なんですか? ちゃんと答えてくださいよ」
平静に……もうちょっと凛とした言い方にしたかったのだけれど、どうしてか懇願するみたいな湿った口調になった。ああ、こういうやり方じゃきっと困らせちゃうな、と思って、柊子は無理矢理に微笑んだ。
「嘘つきは反則ですよ?」
すると、土師は珍しく動揺したように目をそらした。
「……。わかったよ」
「別にそういう意味でキミを引き込んだつもりじゃないが、正直に言えば、なんにも下心がなかったわけじゃないだろうね。ボクのようなサディストの気をそそる何かが、キミにはあるんだよ」
土師は顔色も変えず、さらりとそう答えた。
「もう。はぐらかさないでくださいよぉ……」
「はぐらかしてなんかいないさ」
飄々とした口調で答えを返す。
だが、その瞳はどこか奥底のほうで、真剣な光を宿していた。
「だってキミは、いつだって”なんとなく”で生きているだろう? 自己主張の強い夢も、野望も、何もない。嫌なことは愛想笑いで流して、特にこれと言って望むこともなく生きているんだ」
ぬけぬけと辛辣なことを言った後、土師は少し寂しげに、こう付け加えた。
「そこが、気に入ったのさ」
「……?」
柊子は困惑して、腕を抱え込んだまま土師を見上げる。
「どういう、意味ですか?」
「いや何、素直でなんでも言うこと聞きそうだし、わざと無茶な命令をして困惑するところを見たいというかね」
「なんでも命令を聞く女がいいんですか? 欠落者みたいに?」
「いいや、ボクは欠落者は大嫌いだ。何にも抵抗しないんじゃ面白くないじゃないか。嫌がってくれなきゃ、無理やりさせる愉しみがない」
柊子は酔った頭で考え込んだ。
――言ってることが、よくわからないです……。
ただひとつだけ確信した。
「土師センパイって、見事なまでに性格が歪んでますよねぇ……」
「お褒めに預かり光栄だよ、お姫さま」
土師はおどけて言い、柊子の髪をやさしく撫でた。
柊子は目を閉じ、その手の感触の心地よさをひさしぶりに味わう。
「あ……なんか、懐かしい感じです……」
「ボクもだ」
土師は困ったように微笑んだ。その笑みは柊子のよく知っているものに思えた。
なんだか安心して、柊子は土師の胸にゆっくりと倒れこむ。
土師は、拒否しなかった。
「今思えば、センパイは悪い家庭教師でしたね」
「さて。覚えがないな」
「ダウト、です」
顔がほてってくる。睦みごとを言うような甘い声で呟く。
「私、あのままの流れでセンセイに処女を捧げちゃうものだと思ってました」
「わざとキミの処女は奪わなかったんだ」
悪びれもせずに言う。
「あのころは、キミはまだ高校生だった。これからボクの他に男ができることもあるだろうし、せめてバージンは本当に好きな相手にあげたほうがいいんじゃないかと思ってね」
「そのわりには、あんな……ことばっかりしてたじゃないですか」
軽く背伸びをして、ちょん、とあごに頭突きをする。
「土師センパイのせいで、私、おしりの穴が感じるようになっちゃったんですよぉ……?」
勢いで口に出してから、なんて恥ずかしいこと言ってるんだろう、と思った。赤面しながら恐る恐る土師の顔を覗くと、口元を覆って横顔で真っ赤になっているところだった。
「き、キミね、あの……うん、その」
なんだかかわいい、と柊子は思った。胸がドキドキする。その勢いに任せて、口から出るままにねだった。
「あの、センパイ。いつか約束しましたよね。ちゃんと手入れしてたら、おしりの穴犯してくれるって。私、毎日ほぐしてたんですよ。センパイの言葉、信じて待ってたのに」
「そ、そう……待ってたのか」
「そうですよ。約束じゃないですか」
「あ、ああ……うん、そうだね。そうだけどね」
土師は打つ手を探してきょろきょろと辺りを見回していた。だが周囲を流れていく人ごみは、いちゃついている酔っ払いに一瞥を投げて通り過ぎていくだけだ。
こんなに困っている土師を見るのは初めてだった。ひょっとしたら彼のこんな顔は、世界で私だけしか知らないかもしれない、と柊子は自惚れた考えを抱き、そして自惚れたままでいいや、と自分で決めてしまった。
「せんぱい」
「ん? うん」
「今すぐ、してください。ちゃんと、きれいにしてありますから……」
土師は、うっ、と言葉に詰まった。
「……いいのかい? そんなかわいいことばかり言ってると、本当にボクのものにしてしまうよ?」
「いいですよ……」
「ボクは、全部自分のものにしないと気がすまないよ?」
「それでいいです。そうしてください」
柊子がこくん、とうなずくと、土師は何か壊れやすいものを扱うみたいに、大事に大事に柊子を抱きしめた。
――胸が、きゅうっとなる。
「じゃあ、覚悟しろ、五郎丸君」
「……はい」
寸止めで御免
GJだ、何の疑いもない!
…寸止めなのは!確かに!もうずっと全裸で待機ッッッ!
真実なんていらない……俺の目に映るのは、164氏のSSだけでいい……!
チョコレスが焦らされてるけどGJ! 寸止めだけどGJ!!
いろいろと言いたいことがあるが
黙って半裸待ち
398 :
878:2007/04/18(水) 10:45:50 ID:Zy0xPIjz
>>394 GJです! 話が練り込まれていて、とても楽しめました!
さて、今大助×きらりを書こうと思っているのですが、その前に本スレを見て思いついた小ネタを。
[擬人化かっこう虫]
01P316〜321
かっこう「大助! これで終わりなの、アンタは? 夢を叶えるんじゃなかったの?
約束を果たすんじゃなかったの? その為に戦ってきたんでしょ?
それを諦めるなら……アンタは、そこで見てなさい!」
大助「う……っ!」
か「その程度だったのね、大助! アンタの夢は! 決意は!
その程度で、一体何ができるの! 何がしたかったのよ、アンタは!
ハッ、そんなちっぽけな夢で!!」
大「は……はは……」
大「……でもな」
大「てめーにだけは、笑われたくねーんだよっ!」
か「……ッ」
大「たしかに俺はバカだよ! どうしようもない、大バカ野郎のいくじなしだ!」
か「な、大助!?」
大「自分が欠落者にしたふゆほたる≠ノもう一度会う勇気もなかったし、
敵だった利菜を倒すのを躊躇ったせいで彼女を殺した! ぜんぶ、俺が中途半端だったせいだ!」
大「だけどな、お前だけにはぜったい負けたくないんだよ! 俺は絶対に諦めたりしない!」
大「……!」
か「本当に? 本当に諦めたりしないの? こんな風に殺されそうになって、それでも絶対に諦めないって、そう言えるの?」
大「俺は、お前なんか怖くないぞ」
か「え……?」
大「お前たち虫≠フせいで夢を諦めることのほうが、俺にとってはよっぽど怖いからな」
か「……!」
大「やっと、見つけたかもしれないんだ、俺の――オレの、本当の居場所を」
か「……」
大「もう、誰にも邪魔をさせるもんか」
か「ハ、ハハ。アハハハハハハハハハ!
言うようになったじゃない、大助……」
大「もう少しだけ……あと少しだけ、オレの夢につきあってもらうよ、かっこう=v
か「分かったわよ……。私たちは二人で一つなんだから……ついていってあげる、どこまでも」
ごめんなさい、電波ですね……。orz
「もう、終わりなの……」
少し前までは、そこは随分と溢れ返っていた気がする。
寂しさ、嫉妬、怒り、憧れ、希望、優しさ。
初めはただ純粋なものが多かった。あの青年と少女と出会ってからは、質も量も増え始めた。雪降る夜に、一人の女の子と語り合ってからは、今までよりも一層より良くなっていった。
さらに変化したこともあった。あの少女と過ごしていた時が、一番良かったのではないだろうか。
「ふふっ……」
長かった。この時をどれほど待ちわびていたか。
「ふっ……、はっ、あはははははっっ…………!!」
ようやく……。ようやく彼は私のモノになる。彼を手にいれ、その夢を抱きながら、私は自由になる。
「はははっ……、ふふっ、はは…………」
ずっと傍にいた。彼の夢だけを喰らい続けていた。
たった一つの約束だけを守り続け、大切な人を何人も失って。傷つき傷つけられ、無様に生き続けたアナタ。
なのに、ただ自分と同じ夢を持っていただけで、迷って、苦しんで、結局また失って。
「本当に、バカなんだから……」
さあ、喰らってしまおう。ただアナタだけを宿して、私は生き続ける。
「――は……はは……」
乾いた笑いが聞こえてきた。
「……?」
彼はその口元を歪めていた。
「……でもな」
――え?
「てめーにだけは、笑われたくねーんだよっ!」
「!」
突然、膨大な量の感情が流れ出した。それは荒れ狂う嵐のように吹き荒れ、そこを満たしていった。
「確かに俺はバカだよ! どうしようもない、大バカ野郎のいくじなしだ!」
彼はその怒りに任せて、ところ構わず右腕を振り回した。
「自分が欠落者に“ふゆほたる”にもう一度会う勇気もなかったし、敵だった利菜を倒すのを躊躇ったせいで彼女を殺した! ぜんぶ、俺が中途半端だったせいだ!」
そう。
その通りじゃない。
なら、だったらもう――。
「だけどな、お前にだけはぜったい負けたくないんだよ! 俺は絶対に諦めたりしない!」
「………」
彼の心に、想いが溢れかえっていた。せつなく、それでいて激しく伝わってきていた。
もう、諦めてしまえばいいじゃないか。けして叶えることなんて出来ないんだから。
夢は“夢”のままで、そのまま終わらせてしまえばいいじゃないか。
だから……
「……!」
だから私と一緒に……行こ?
「――俺は、お前なんか怖くないぞ」
ただ彼は、真っ直ぐに見つめていた。もっと遠くを見据えながら。
「お前たち“虫”のせいで夢を諦めることのほうが、俺にとってはよっぽど怖いからな」
「………」
その瞳が、全てを物語っていた。
「やっと、見つけたかもしれないんだ、俺の――オレの、本当の居場所を」
………。
「もう、誰にも邪魔させるもんか」
……そっか。キミは……。キミはようやく――。
「ふふふ……。は、ははははは………………っ!!」
そうだったよね。
アナタはいつだって諦めなかったもの。そしてそんなところが、そんな夢が好きだったんだもの。
だから……。
「もう少しだけ……あと少しだけ、オレの夢につきあってもらうよ、“かっこう”」
うん……わかったよ……。
でも、早く夢を叶えてね。
そうじゃないと私は、いつかキミを――。
――同じ“夢”を抱いた彼女へと、彼はゆっくりと引き金を引いた。
>>398こうですか? わかりません><!! 正直スマンカッタorz
ああ、そうだ、足元は後ろからでも見える。スカートはいてないのがバレるかも。どうしよう、どうしよう! 脱いだ服は布団の中に隠したけど、『なぜベッドが乱れているのだろう? 皺の形が不自然では?』なんて勘ぐられたら。
「そういう強引なダイエットはいけないな、五郎丸君」
土師が小憎らしいほどリラックスした態度で、柊子をたしなめる。柊子はさらに焦った。
――センセイ、気づいてないの?
「それに甘いものは頭の働きをよくするんだよ。ちょっとくらいなら食べたほうが効率もいい」
「そうよー。ほら、ここおいとくから」
――あ。
――ああ。
――そっち、いっちゃ、だめだってばぁ……。
母親が手早くクッキーのお盆を置く。手を放す。ごく自然に、振り返る。
――はずかしい……みられちゃう……。
そう意識したとたん、柊子の全身を凄まじい快感が襲った。肛門に突き刺さったバイブを中心に、大波のような快楽の塊が脳天を貫く。
「……っ……ぁ……っ……!!!」
理性の最後のひとかけらで、声を我慢する。でもそれが限度だった。身体がびくびく震えるのや、頭が真っ白になるのまでは耐えようがない。
「お……かあ……さん」
どんな顔で私のこと、みてるんだろう。柊子はひどく艶っぽい表情で、悲しげに母親のほうを振り返った。
「大丈夫だよ、五郎丸君」
と、そこに土師が、自分の身体で柊子の姿を隠すように立っていた。
母の姿は、すでに部屋の中にはない。階段を下りて遠ざかる足音だけが、ドアの向こうから聞こえた。
――バレて、なかっ、た……。
「……よ、かったぁ……」
ふぅ、とため息をつき、力を抜いた瞬間、二回目の波が襲う。今度はじわじわと、浸透するような快感だった。心配事が過ぎ去ったときの心の隙に、アヌスの刺激が滑り込む。
「あ……あ……ふぁ……ああ……はぁぁぁぁ……」
土師が愛しそうに微笑みかけてきた。柊子はどきどきと胸を高鳴らせる。土師の手が後ろからバイブをつかむ。容赦なく、前後に動かしはじめる。
出したり、入れたりされる。土師に、おもちゃで弄ばれている。おしりの穴を。
「ああっ! う、んんん、あ、あああっ。だ……、やぁ、……っあぁ、いい、きもひいいですぅ……っ!」
「イってもいいよ、五郎丸君」
「い、いい、ん、ですかぁ……?」
「ああ」
「せん、せい、いきま、す、は、あああぁぁぁぁっ!」
搾り出すように、淫らな吐息をつく。ふとももが震え、痺れるような気持ちよさが全身に広がった。イってしまう。おしりの穴でイってしまう。柊子は恥ずかしさに悶え、でもその羞恥すらが快感で、とうとう耐え切れずに、絶頂した。
うわっ違和感がなかったよ
あんだけドキドキさせといて放置する土師と作者マジ鬼畜って思ったよ
敢えてイかせない――そ の て が あ っ た か
……ごめん、素でミスってたんだよorz
ホテルに二人でやってきた。
趣味のいい、落ち着いた内装の都会的なブティックホテルだ。なぜか設備が妙に充実していて、お風呂のジャグジーやBGMステレオだけでなく、DVD、電子レンジやTVゲームまでついている。
「へぇ〜っ。もう、ここで生活できちゃいますねぇ」
「普段使ってるホテルより便利じゃないか」
釈然としない様子で土師も呟く。
「あー、見てくださいセンパイ、カラオケとかついてますよコレ」
「ああ、そう。でも、そんなのはどうでもいいよ」
柊子があちこちいじくっていると、スーツの上着を脱いだ土師が後ろから抱きしめてきた。
耳元で、いつか聞いたのと同じささやき声がする。
「バスルームに行こう」
「……はい……」
くんっ、と首をすぼめて、柊子は切なげにうなずいた。――そんな声で囁かれたら、絶対に逆らえない。
「こうやってちゃんとするのって、初めてですね」
「いつもお母様の目を盗んで悪戯してたからね」
それはそれで楽しかったんだが、と笑う土師の声は、お風呂場の壁に反響して聞こえた。
土師の指が、とても慣れた感じで柊子の服を脱がしていく。いやむしろ、柊子のカラダが土師の指に脱がされるのに慣れてしまっているのかもしれない。
土師は地味なグレーのスーツを丁寧に畳み、料理の盛り付けをするように脱衣かごに置いていく。一枚ずつ脱がされるごとに、柊子は手をかけられて調理されていくような気分になった。
前ボタンがぷちん、ぷちん、とゆっくり外されていく。少し乱れ気味の髪がシャツの襟を擦る。精一杯おしゃれしてみた下着がなんとなく気恥ずかしくって、柊子は細い腕を交差させて胸を隠した。
心臓が耳の後ろでドキドキいっている。
土師の指が魔法のような手際でスカートのフックを開放した。布地がふとももをすべる。急に下半身が頼りなく感じて、柊子は白い膝をすり合わせた。
土師が後ろから腕を回してくる。
「あ……」
「力を抜いて」
囁き声が耳にあたる。柊子の頭の芯が熱でぐにゃりと溶けて、言われるがままになってしまう。
土師が手首を掴んで、柊子の腕を下ろす。ブラのホックをはずす。大きくて丸い、やわらかそうな乳がこぼれる。土師の指が肩ひもをするりと抜く。行きがけに桃色の乳首をするん、と悪戯され、柊子はビクッと反応した。
土師に触られたほうの乳首だけが、つんと尖ってしこっている。
「あ……はぁん……」
土師は愉しげに微笑しながら、柊子のおっぱいを片手で弄りつつ、もう片方の手でパンツに手を伸ばす。する、する、と巧みに下着を取り去ってしまう。
「ちょっと足を上げて」
「あ、はい……っ、あ、やっ」
すっかり生まれたままの姿にされた。土師は柊子を手元に抱き寄せると、具合を確かめるようにあちこちを撫で回し、目で鑑賞しては柊子の反応を愉しんだ。
「あ、あの……せ、センパイ……?」
「思ったとおりだ。高校生の頃より、ずっと成熟して女性らしいカラダになってる。……それに」
土師は指を伸ばして、柊子の急所に触れた。
……アヌスに。
「――ひゃ……う……んっ!」
「ここも、本当にちゃんと自分で弄って開発してたみたいだね」
柊子は羞恥で首まで真っ赤になりながら、「はい」と素直にうなずいた。土師が愛しそうに柊子を抱きしめる。
「中に入って。体を洗ってあげよう」
そして最後の下ごしらえに、土師は柊子の眼鏡をそっと外して、唇に甘いキスをする。
不思議に泡がいっぱい出る石鹸があって、柊子は子どものように面白がって泡をたくさん作った。土師はそれを両手に掬い取って、柊子の全身になすりつけていく。
やさしい指使いでおっぱいの稜線をなぞり、おへそに泡をくっつけてみたり、陰毛をくしゅくしゅにしてみたり。柊子も仕返しとばかりに、土師の顎の先や、意外に厚い胸板や、そんなに大きくはないペニスを泡まみれにして遊んだ。
「あ……センパイ、硬くなってきましたよ」
「こら。……どこでそんなエッチな手つき覚えたんだ」
「センパイが教えたんじゃないですかぁ……」
きゅきゅきゅ、とリズムをつけて扱くと、土師のものが急反応する。だが土師はリードを取られるのがお気に召さなかったようで、柊子の手首をそっと取ると、強引に抱き寄せ、柊子の乳をいたぶりはじめた。そうしながら、柊子の耳に舌を這わせていく。
「――あ、や、んっ、センパイ、耳噛んだぁ……」
「嫌だった?」
「やじゃない……です、けど、ん、痛」
土師が耳たぶを甘噛みしながら軽く歯を立てると、痛い、と言いながら柊子はぞくっと身を震わせる。
「痛いのは嫌いかい?」
「き、嫌いですぅ……でも、時々なら、はぅ」
ぎゅっ、と乳首を一瞬強くつままれる。そしてすぐにソフトな愛撫に戻るのだ。やさしく溶かされながら、時々強い刺激を与えられる。それが強弱のリズムになって、柊子を次第に高めていく。
「あ、あ、はぁ……あぅ! ん……は、あ、あぁ……ふぁ、あ、んっ! ……ふぁ、……んっ!」
おっぱいを泡まみれにされ、両手でこねくり回される。すっかり育って、もう土師の手にすっぽりと収まりきらない乳を、やわやわと揉みしだかれたり、きゅっと扱くよりにされたり、押しつぶすようにして感触を味わったりされる。
「せんぱぁい……そんな、おっぱいばっかりぃ……」
「はは、教え子の成長がうれしくてね。そういえば五郎丸君、もうはさめるって言ってなかったっけ?」
「え? ……そのぅ……まぁ……。えっと………………するん、ですかぁ……?」
土師はニヤリと人の悪い笑みを浮かべた。
「おもしろそうだね」
浴槽の縁に腰掛けた土師の足元に膝をついて、両手で胸を差し出した。ふにゅ、と持ち上げられたたわわな乳の谷間に、たっぷりと泡が乗っている。
「なんか……すっごく恥ずかしいんですけどぉ……」
「可愛いよ、五郎丸君」
「やぁ……」
もじもじしながらも、泡で包むように土師のものをはさむと、とたんに硬質な異物感をそこに覚えた。なめらかなのにツンと芯の入った、熱くて硬いものが谷間にある。
「うん……しょ」
これでいいのかなぁ……? と思いつつ、柊子は上半身を揺すってペニスを扱きたてた。棒がくにゅくにゅとやわらかい肉の間を上下する。ちょっと不安になって上目遣いに見上げると、土師は満足げに微笑んでいた。
指で柊子の前髪を整えてくれる。
「……あは。その……気持ちいい、ですか?」
「ああ」
柊子がはにかんで、ゆっくりと動き続けると、土師は静かに頭を撫でてくれた。それだけで、柊子の奥に幸福感が広がる。もっとイイコトをしてあげたくなる。
「ん……」
土師の指が頬をくすぐり、唇に触れた。柊子は舌を伸ばして、それをぺろぺろと舐める。ひどく口の中に何かを入れてほしくなって、土師に目で訴えた。土師は意地悪そうに笑って、すっと指を引っ込めようとする。
慌ててそれを追いかけると、ぐっと顎をつかまれて、親指で口内を犯された。
柊子は陶然となって、土師の指をしゃぶる。唾液を絡め、舌を這わせ、喉の奥まで誘い込んでちゅぱちゅぱ吸った。
「……いやらしい舐め方するんだね、五郎丸君」
「だから、センパイがそんなふうに教え込んだんじゃないですかぁ……ん、ちゅくっ」
おっぱいで土師のペニスに、口で土師の指に奉仕する。そのうちに、どっちが指で、どっちがペニスだかわからなくなってきた。両方で犯されてるみたいに錯覚する。妙な興奮で意識がとろけてくる。
土師は柊子の口元をじっと見つめながら、乳での愛撫を愉しんでいた。時々、くっ、と腰が浮いてくるのは、射精感が高まっているからだろう。その反応に柊子はちょっとうれしくなって、動きを早める。
「五郎丸君……」
「んぷっ……はひ?」
「だめだ、我慢できない」
「っ!」
うくっ、と呻くような声の後、土師の先っぽから精液がびゅるびゅると噴き出した。勢いよく発射された白濁液が柊子の顔面を汚す。
「あ…………ぅん……」
――かけられちゃったぁ……。
頬にまとわりつく熱さになんとなく充足感を感じ、柊子は微笑む。
顎から垂れる精子を手の甲でぬぐって、ちょっと舐めてみた。
「あは……」
少し息を乱した土師の手のひらが、柊子の頭をやさしく、ゆったりと撫でている。柊子は満足げに目を細めてその指に身をゆだねる。
ふと思いついて、柊子は顔に精子をつけたまま、土師のペニスをお湯で洗った。軽く泡を落とすと、先に口をつけて管に残った汁をちゅっと吸い取る。
「ん……」
土師がかすかに声を漏らす。くすくす、と忍び笑いを交わした。
「……本当に、よく覚えてるね」
土師はいい子だ、というように柊子の頬を撫でると、耳元に口を近づけて、こう命じた。
「ご褒美をあげるよ。後ろを向いて、そこに両手をつくんだ。……わかるね?」
はい、と柊子はとろんとした瞳でうなずいた。
お湯で温めたパックを握ると、ぬるぬるしたローションがたっぷりと土師の手に溜まった。具合を確かめると、土師は鏡越しにニヤリと柊子に笑いかける。
柊子は鏡の前で肘をついて四つんばいになり、おしりを持ち上げて、土師に穴をいじめられるのを待っていた。
「……ぁ……」
ねちょ、とした感触がおしりの上から落ちてくる。その感触は重力に引かれるままとろとろと下がっていて、範囲を広げていく。尻のくぼみをゆるやかに侵蝕しながら、肛門、陰部までジェルでねちょねちょにされてしまう。
土師の手が、滴り落ちる流体を掬い上げるようにして柊子のおしりの穴になすりつける。すりこむようにして丁寧にぬりつけ、慣らすように少しずつ深くマッサージしていく。
「ふぁ……あぁ……なんか……」
――なんか、密着感があって気持ちいい。
つるん、と指を差し込まれた。
「あ、う、う、う、あ、……んっ……」
ニチ、ニチ、と卑猥な音を立てて、柊子のアヌスに指が出入りしている。触られるたびに声が出てしまう。すごい。自分でするのとは全然違う。よくわからないけれど、指を突っ込まれるたびに首すじから頭の奥までびりびりしたのが走る。
「んはぁっ……あああっ……く、あふぅぅっ……」
自分のじゃないみたいな艶かしい喘ぎ声。こんな声を出してしまっているのが恥ずかしくて、でも自然に声が出てしまう。
「顔を上げてごらん」
「え……?」
言われるままに顔を上げると、鏡にいやらしいことをしている姿が映っていた。男におしりを弄くり回されて感じまくっている自分がいる。
土師の卑猥な手の動きもよく見えた。――出たり入ったりしていて、それが自分の感覚と直結してるのも。
「や、やぁぁ……っ、く、ふあ、ぁんっ……や、恥ずかし……っ!」
「ほら、こんなに深く入っちゃってる」
「い、言わないでくださっ、んっ、んんっ……っ、あっ、またそうやってぇ……ぐりぐりするぅ……っ」
「ここ、気持ちいいのかい?」
土師が微妙に動きを変え、くにくにと指の腹でやわらかく圧迫するように愛撫してくる。柊子の感じるところを完璧に見切っているとしか思えないやり口だ。
「はッ……、や、あ……ぐ、ふぁ、あああああ、や、それだめ、だめです、あ、あ、ああああああ……っ!」
ターボスイッチを点火したみたいに、柊子のカラダが強引に感じさせられる。気持ちより先に神経が反応し、どんどん興奮していく。
「ぐりぐりしないでぇ……しないでくださいぃ……」
「嫌なのかい?」
「こんなのぉ……こんな、こんな、ひ、ひぐっ、や、」
あんまり刺激が強くて、無理やりイかされるみたいで、そんなの……残酷だ。
柊子の目の端から涙がこぼれる。
「やです……」
土師は柊子の涙を見て、にわかに指の動きを止めた。少し悲しそうな顔に見えた。
ちらりと鏡を見て、柊子に向けて、くすっと微笑む。
「土師セン、パイ……」
「だめ」
「えっ? ええぇっ? だ、だめなんですかぁ……? ――や、あ、ああ、もうやだぁ、……んっ、ふぁ、あ、あ、ああああああっ! ひぐぅっ、ひぃ……ひっ……」
土師が再開する。しかも、前よりもっと激しく。
「ボクの気が済むまで、やめてあげないよ」
「や、もうっ、いじわるぅ……っ! ――く、あ、ああぁぁっ、……んっ、んんっ、あはぁぁああっ!!」
目が眩む。息がつけない。
頭がおかしくなりそう。おしりが感じすぎて、へんになる。
深く差し込まれると軽く意識が飛んで、振り回されるように戻ってくる。
「………………っ、…………っっ!! …………ん、…………っっっ!!」
徹底的にいたぶられる。
何もわからなくなるくらいまで。
いつまで続くかわからない残酷な愛撫。柊子はそれに翻弄され、支配され、でも充足できない。ただただ高められ、感じているのにイくことはできなかった。
カラダは興奮しているのに、うまく気持ちが追いつかない。
――つら、いですぅ……。
膝ががくがくする。腰が抜けたみたいに力が入らない。口の端からよだれが垂れるが、柊子はそれにも気づかなかった。
「せ、せんぱいぃ……激しすぎますぅ……」
「もうイきたいのかい?」
「は、はい……もぅ、らめぇ……」
ふっ、と土師の責めがやんだ。体勢を変える気配がする。
「じゃあ、挿れてあげようかな」
柊子は甘くため息をつくような声で、おねがいします、と囁いた。
土師の手が柊子の腰を支え、固定する。
ペニスの先が、柊子の割れ目をなぞった。
「ぅん……」
「こっちもびしょびしょだね。少しも触ってないのに」
「だ……だってぇ」
――早くして。挿れて……。
柊子はもじもじと腰を動かし、土師のペニスを求めようとした。くちゅ、と粘膜が接合するが、その先までは進まない。土師が固定しているからだ。
「うぅ……またいじわるするぅ……」
「我慢できないのかい?」
こくん、と柊子はうなずく。土師はニヤリと笑って言った。
「――でも今日は、こっちの約束だよ」
そして、土師は柊子のアヌスに、ずぶり、と挿入した。
指とは違う、圧迫感のあるものが柊子の中に突き刺さる。
――はいっ、てるぅ……。
さっきの容赦のない愛撫とは対照的に、静かな、じわじわとした侵入だった。
もちろん指よりはずっと太くて、ぐいぐい拡げられていくみたいな感触がある。柊子の穴が、土師の形に合わせて拡張され、変形させられていく。
土師のための形になる。
「あ、はぁぁっ……す、ごいぃ……」
電気が走るみたいだ。
どうしてこんなことが、こんなに気持ちいいんだろう。
おしりの穴なのだ。変態セックスだ。うんちのでる穴をローションと指でやりたい放題にめちゃくちゃにされて、さらにペニスで犯されているのだ。
そして、柊子はそれに死ぬほど感じてしまっていた。
「ゆっくり……してください」
「痛いかい?」
「いいえ……。できるだけ長く、感じていたくって」
「わかった」
土師がそろそろと、しかし確実に、ペニスを柊子の中に埋め込んでいく。
コンドームをつけた亀頭が括約筋を抜け、つぷり、と内部に潜り込む。
「あぅ」
きゅっ。
「ああ」
ぐっ、ぐっ。
「ああああ」
ぬぷっ。
「ひあああああっ」
ぐりぐりぐりぐりぐりぐり……。
「あ、あ、あ、あ、あああああああ」
魂が剥がれるような声を上げて、柊子は悶えた。頭の中が真っ白になるような、無音の衝撃が突き抜ける。
――どうしよう……挿れられただけで、私、イッたかも……。
土師もまた、堪えるように荒い息をついている。
「くぅ……全部、入ったよ。わかるかい?」
「は、はぁう……ん、いっぱいに、なってますぅ……」
うれしいです、と柊子は涙目で呟いた。
土師が後ろからぎゅっと抱きしめてくる。
「動くよ」
「はい……」
おしりの穴を犯されながら、柊子は土師の手をすがるように握り締めた。
ぎし、ぎし、と太いので貫かれる。本能の核を灼き焦がすような衝撃があとからあとからやってきては柊子を振り回す。
呼吸さえできない。
思考が塗り潰される。
おしりがきもちいい。それしか考えられない。
「柊子」
「はい」
朦朧としながら答える。
「キミはもう、ボクのものだ」
「はい」
まるで女そのものをさらけ出したみたいな、甘ったるくて生々しい喘ぎが聞こえる。それが自分の喉から出ている。もうどうにもならなかった。絡めとられて、どこにも逃げられない。
奪いつくされて、しまう。
「キミの肉体も心も全部ボクのものだ。勝手に傷つけることも、手入れを怠ることも許さない」
はい、と柊子は従順にうなずく。
土師の囁きが、柊子の無意識まで侵蝕し、がんじがらめに縛りつけていく。
「ボクが求めたら、いつでもキミはボクのために丁寧に奉仕をするんだ。キミの穴という穴は、すべて、ボクに使われるためにあるんだよ。わかったね」
わかりました。柊子は心から、そう答えた。
「全部……ぜんぶ、センパイのものです……なんでもします……だから、ずっとそばに置いてください」
「ああ。約束だ」
その証のように、ぐい、と奥へねじりこまれる。
「ひぐっ、ぅあ……っ」
――約束、ですからね……?
柊子は切なげな息をついて、かくん、と首を落とした。
「――って、言ってたくせにぃ……」
がん、と柊子は女子トイレのドアを殴りつけた。……手が痛かった。
追憶の余韻でちょっと涙声になりながら、柊子はトイレの個室からふらふらと外に出る。
どことなくぼんやりした足取りで、洗面台に向かった。
丁寧に手を洗う。
「…………」
支部の誰にも見せたことのない――見せることのできない、ひどく乾いた透明な表情で、柊子は蛇口から流れる水を見つめている。
無言で。
「……しっかりしろ、私」
まだ、もう少し。もう少しがんばれ。押し潰されるな。受け流せ。
「……あはは。まぁ〜た、テンパっちゃってましたねぇ」
口に出していってみる。鏡を見ると、なんか眉間に皺が寄っていたので、にへら、と無理やり笑った。いつものように。いつもみたいに見えるように。
鏡の向こうから、寝癖だらけのアホっぽい顔が笑い返してくる。
――う〜ん。もうちょっとですかねぇ。
ぱんぱん! と顔を叩いて、もう一度、にへら、と笑う。少し、笑顔に硬さが取れた。
「まぁ……こんなもんですよ、こんなもん。うん」
どうにか、今日も乗り切れそうな気がした。
社会人としても、女としても、全然しっかりなんてできてないけど、でも、五郎丸柊子は結構タフだ。そこだけには微妙に自信がある。微妙に。まぁ、そこはかとなく。
大事なのは、バランス感覚。
嫌なことは笑って受け流し、執着しすぎず、高望みしない。あくまでも現実的に。ぜんぶをうまくやろうなんてするな。何もかもがうまくいかないと思うな。凡人なんだから、五割か六割で上出来。最後の最後、たった一つの希望さえ守り抜ければそれでいい。
ゆるやかに、しなやかに、しぶとく。
リーダーとしての五郎丸柊子は、きっとそういう存在だから。
にへら、とか笑って、今日もやり抜こう。
勤務時間が過ぎ、残業も早々に切り上げた。残務整理は石巻支部長補佐に押し付けたが、石巻は渋〜い顔で睨み返すだけで、何も言わなかった。
毎週、この曜日は早く帰りますから、とあらかじめ告げてある。それに、柊子がどこへ向かうかは石巻も理解しているからだ。
柊子は東中央支部を出て、まず花屋へ向かう。果物やお菓子を買うこともあるが、今日はなし。そして愛車のビートルちゃんに飛び乗り、国道を走って病院へ向かう。
――土師圭吾の、入院している病院へ。
受付で面会を申し込み、エレベーターで五階へあがって、そこで看病しているヘルパーの美樹さんと交代する。
挨拶を交わし、世間話をして、土師千莉の近況を伝え。花瓶の水を取り替えて、少ししたら土師の体に床ずれができないように姿勢を変えるのだ。
そこまでを済ませて――ようやく、柊子は息をつく。
じっと、土師の寝顔を見つめる。
もうずっと眠りっぱなしの、その痩せこけた顔を。
土師が意識不明の重態に陥ったのは、今年のクリスマスのことだ。レジスタンス”むしばね”との戦闘で、前線で指揮をとっていた土師は敵の攻撃に巻き込まれ、重傷を負った。それ以来昏睡状態にあり、いまだ意識を取り戻していない。
「…………」
柊子はふと悲しくなって、顔を覆った。でも我慢して、泣かなかった。
ちょっと唇の端を歪めるだけにして、あとは、適当に笑った。
ぽつりと、語りかける。
「……えへへ。センパイ。あれから、私なりにちょっと考えてみたんですけどね。聞いて下さいよ」
あの時の、言葉の意味。柊子が「なぜ私なんですか」と訊いたとき、土師はこう答えた。
――きみはいつだって、”なんとなく”で生きているだろう?
――そこが、気に入ったのさ。
それはどういう意味だったのだろう。柊子は最初、まるでわからなかった。けれど少しずつ、たどたどしく考えて、そしてやがて、ひとつの結論にたどり着いた。
柊子には、夢がない。
それは逆に言えば、柊子は夢を”失う”ことがない、ということだ。
もちろん欠落者になることもない。
「だから……。きっと、それが理由なんですよね」
ヒントは、土師の奇妙な習慣にあった。土師は仕事の合間に、しじゅう虫憑きたちの戦闘記録映像を眺めていた。空き時間を見つけては、まるで趣味のようにして、少年たちの夢が潰えていく様を鑑賞するのだ。
ぞっとするような冷たい怒りに満ちた表情で、口元に皮肉な笑みを貼り付けたまま、……けれど、酷く辛そうに。
嫌な趣味ですねと柊子が苦言を漏らすと、土師は言った。
「これを見ていると、自分が生きている目的を思い出せるんだ」と。
……おそらく、土師圭吾の秘めた暗く激しい情熱は、そこに端を発しているのだろう。
土師は、虫憑きを憎んでいる。
力を持った虫憑きという個人ではなく、虫憑きという現象を。最愛の妹がそれに巻き込まれてしまったことを。虫に夢を喰われる、ということの哀しさと理不尽さを。そして、欠落者という最悪の可能性を、何よりも憎悪し、憤怒している。
だから……。
だから、決して欠落者になりえない柊子のような人間しか、側に置きたくなかったのではないだろうか。
「どうですかね? センパイ。ボケなりに、一生懸命考えてみたんですけど……。あはは」
土師の答えは、ない。
眠ったままだ。
「……。なーんにも悩みなさそーな顔で寝ちゃってますねえ……」
柊子は眉毛を八の字にして、困ったように微笑む。
「そんなのんびりしてて、いいんですか? 私、土師センパイのいない間にとんでもないことしちゃってますよ? 帰ってきたら、東中央はめちゃくちゃになってますから。覚悟してくださいね」
東中央の切り札だった”ふゆほたる”を手放し、体制を変えた。独自の指令もいくつか。他にも色々。
「土師センパイなんか、今頃帰ってきてもやることないですよーって、そんな感じになってるかもしれませんよ」
つん、とほっぺたをつつく。
「な……ーんて」
だけどそこまでで耐えきれなくなって、笑顔が崩れる。
「やっぱり……やっぱり、私に土師センパイの代わりはムリですよぉ……」
土師の布団を、両手でぎゅっとつまんだ。
「センパイ……」
うつむく。
「私、センパイに言われたとおり、おしりの穴をいつもほぐしてます……。フェラチオの練習も欠かしてませんよ。いつでも、どこの穴でも使っていただけます」
くず折れるように突っ伏して、土師に抱きついた。
「なのに、どうして寝てばっかりいるんですかぁ……っ!?」
こんなこと言っても、何にもならないのに。でも、口に出さずにはいられなかった。
「まだ……まだ、貴方に捧げてないものがあるんですよぉ……?」
柊子は情けなさそうに言って、泣き笑いをした。
勝手に土師の手をとって、頭の上にちょん、と載せる。撫で撫で、と自分で動かしてみるが、なんか余計にむなしくなるだけだった。
――意地悪しないで、答えてくださいよぉ……。
甘い、土師だけにしか聞かせたことのない女っぽい声で、小さく呟く。
「……ごしゅじんさま……」
そして柊子は、十分間だけ、思い切り涙を流すことを自分に許した。
――その病室のドアの外。
土師千莉はノブに触れようとして、あ、と小さく声を上げた。
「どうした? 入らないのか?」
連れ添ってきた幼馴染の大助が、千莉に笑いかける。だが千莉は、ふるふる、と首を横に振った。
「今は……やめといた方がいいみたい」
「え? ……ああ、そっか」
そこでようやく、大助も気づいた。病室の中から、だれか女の人のしゃくりあげる泣き声が聞こえることに。
誰だか予想はついているが、だからこそ、それを邪魔するのは無粋に思えた。
「ちょっとその辺一回りして、時間潰そうか」
「うん。……あ、そうだ」
何をか思い出したふうに、千莉はバッグに手をやった。
中から何かを取り出す。
やや細い、棒状の物体だ。
「これね、今日支部の女子トイレで拾ったの。誰かの落し物だと思うんだけど。大クン、これ何かな?」
「――え? ……いや、千莉、これ、は……」
ちなみに、色はパールピンクだったことをここに付け加えておく。
END
読んでて切なくなってきた……
そしてGJ!
つまりこのオチは、このあと千莉が大助にアレの使い方を教わる伏線だったんだよ! ナンダッt(ry
妄想はさておき、164氏、GJ!!
レスd
合計30レス、73KBとかいうふざけた長さのSSなんかよく読んでくれた…
ありがとう
てゆーか、しまった……読み返してて矛盾を発見したorz 具体的に言うとブラが(ry
徹夜が……徹夜が裏目にッ
>>418 わっふr(ry
今まで苦手だった柊子さんが好きになった
GJ!!
全体的にオトナな雰囲気が……ハァハァ
乙かれさまッス
ひいらぎ子ちゃんカワユス
ひはっ
柊子さんーアナルー。
GJー。
424 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 21:44:56 ID:gB1dcUun
千莉GJ!
GJ!あんたはエロい!
ところで
ふと思ったがもしも大輔が女の子だったらどうよ
結構いい感じじゃない?
ツンデレにも程があるな
いや? 人前だとデレ、というか普通の対応で、二人きりになるとツンになる……
いつも人と距離をとり、本心を見せない君が、私にだけ見せてくれる素顔、という訳か。
>>428がその夢を喰われて、性別を変える能力を持った虫の宿主になる。
そんな夢を見ました。
てか最近のを読んでると、夢と虫のシンクロ率が高い気がするな。
愛恋の電波虫とか、bugのヨーコだっけ?
アイツの虫の能力なんてピンポイントで「しがらみなんてチョン切って高く飛びたい」
って夢と合致してるけど、大喰いの陰謀か? と思いたくなる。
>>429 ユーコだね
しかし”首切り”って嫌なコードネームだよなw
どっかに「任意の能力を持つ虫を生み出せる分離型虫憑き」がいて、そいつが死ぬことで大食いが無力化される……
そんな夢を見た事があるw
夢を見たといえば、前に、異世界に飛ばされた利菜が周りの連中を仕切りながらパニクってる夢を見た。
なぜかそれを窘めてるのがFateの遠坂凛という謎仕様。
俺はツンデレスキーという深層心理を明らかにした夢だったのかorz
>>428-429 同化型の虫憑きは、融合している時ふた○り化してしまう……
そんな夢を見ました
これで摩理×亜梨子とか、初季×夕とか色々(ry
というかかっこうは(ry
保守するよん
SS職人さん、きらり×ダイスケを作ってください!
大助でなくダイスケで、きらりが攻めということは……
ダイスケといい感じになってきた萌々から、
きらりがこっそり寝取っちゃうという展開でいいんだな?w
個人的にはきらり×萌々で百合が書きたいこの頃
そういえばそろそろ新刊が出るな
bug5なら出てたな
5/1発売だからもう結構出回ってるかと
bug5はもうとら(秋葉原)では出てた
この頃になると普通に行けつけの本屋にあるから当たり前のように感じてるけど、
そういや正式発売日ってのはまだ先なんだよな…。周囲の環境っていうのは恐ろしいゼッ
靴みたが、やっぱり
詩歌黒いな
暗黒オーラが見えましたよ?
読者殿、黒くなければ貰えませぬ(出番が)
また思いつきで衝動書き
パラレル、エロ無し、そして千莉。
「知ってるか、大助」
「ん? なんだ?」
「なんでも有夏月のヤツ、好きな女がいるらしいぜ」
「えっ。ちょっと、緒里くん!」
春先の、まだうっすらと冷たい風が頬を撫でた。
しっかりと地面を踏みしめて、その道をゆっくりと歩いていく。
左手で杖を突き、右手を友達に引かれながら。
前の方では、三人の男の子たちが何か言い争いをしている。
千莉はそんな騒ぎ声を聞いて、クスリと笑みを浮かべた。
「――どうかした?」
「え?」
右手の、ぬくもりの先の少女――純から声をかけられて、千莉は彼女の方へと顔を向けた。
「なんか嬉しそうよ」
そういう彼女も、おそらく笑みを浮かべているのだろう。ちょっと悪戯めいた表情をしているのがすぐに想像できた。
「……大くんたち、すっかり仲が良くなったなって思って」
千莉たちが歩く場所から少し離れて、大助たちが仲良さげに話し込んでいる声が聞こえてきていた。
「確か報道部……だっけ? そこの女の子に誘われて部員になったんだろ?」
「ああ。それなのにこいつときたら、昨日やけに仲良さそうに女子と話しててよ。ありゃどう見ても……惚れてるな」
「ち、違うって。彼女はただ……」
声だけしかわからなかったけれど、なんだか楽しそうだなぁと思った。
「ホント、ちょっと前までは他人だったのにね……。まあ、あのバカがいたせいかもしれないけど。どうすればあんなに馬鹿みたいに騒げるのかしら……」
呆れたように大げさにため息を吐く純。
「でも……」
彼女の手をギュッと握り返す。
「あっちゃんと私だって、もう親友でしょ?」
「………」
「あっちゃん……?」
視線の先の彼女はどんな顔をしているのだろう。なんとなく彼女が自分をジーッと見ているように感じられた。
「……千莉って時々、恥ずかしい事を平然と言うわよね」
「えっ、そうかな……?」
千莉の顔が赤くなった。
そんなに恥ずかしい事を言ったつもりではないけれど。それとも彼女は、そんなふうには思っていないのだろうか。
「でもまあ、確かにそうかもね」
純が笑った気配がした。それと同時に手のひらを握り返される。
その反応にホッとすると、思わず顔に笑みがこぼれた。
最近はなんだか、ずっとこんな気持ちになってばっかりだ。
そう思いながら、千莉はついこの間のことを思い出していた。
皆と同じ学校に進学して、もうすぐ一ヶ月になる。
初めはすごく不安だった。
たとえ学校関係者に身内がいて、小さい頃からの知り合いがいたとしても、上手くやっていけるのかはわからなかった。
自分はただ強がってしまっただけじゃないのか。おとなしく楽な道を選べば良かったのではないのだろうか。
千莉の胸の中は、ずっとそんな思いでいっぱいだった。
そして、手を引かれながら初めて登校した日。
彼とはクラスが分かれて、一人っきりで教室に入った。
そこで声を掛けられた。
その瞬間、心臓が止まるかと思った。その声には確かに聞き覚えがあったから。
あの時の彼が無事だったことと、知ってる人がいたことで安心したせいかもしれない。思わず涙をこぼしてしまった。
それから、彼の友達の少女と知り合った。
千莉が涙を流したのが緒里のせいだと、彼を締め上げる純に説明するのがすごく大変だった。
校舎内で道に迷ってしまった時に、助けてくれた少年がいた。
案内をしてくれた途中で会った緒里に絡まれて、やっぱり必死で彼に有夏月のことを説明した。
そして、今も昔も変わらずにそばにいてくれる人がいる。
大助のことを紹介した次の日、彼は緒里たちに呼び出しを受けていて、そこでも一悶着あったのだ。
「ふふっ」
思い出しただけで笑みが浮かぶ。まだほんの少し前のことだけど。
それはもう、かけがえのない思い出になってしまっていた。
ふと、日没ごろの、暖かいような冷たいような、もどかしい空気が肌に触れた。
その風に乗って、前を歩く彼らの会話が耳に伝わってきていた。
「お前のクラスの、立花利菜ってヤツだよ。知ってんじゃねえか?」
「アイツか……?」
「あ、もしかして大助くん知ってるの!?」
「おい、話を逸らすんじゃねえよ。結局どうなんだ? そうならライバルが一人減る……っておい、まさか大助、お前もか!?」
「な、バカ、違げえよ! ただアイツは何かと突っかかってくるだけで」
「そっか、そうなんだね。わかるよ、うん」
「おい!!」
「気になる?」
「ふぇっ!?」
思わず千莉は、変な声を上げてしまった。
「な、なにが?」
「そりゃもちろん、大助くんのこと」
「ぅ……」
そんなに気にしているように見えたのだろうか。
確かに耳をそばだてていたけれど、そこまで熱心に聞いてはいなかった……はず。
「聞いた話だけど彼、けっこうモテるらしいのよね〜」
「へー。そうなんだ」
「どうすんのよ。早くしないと彼、誰かに取られちゃうんじゃない?」
意地悪く言いながら、肘で突っついてくる純。
「……その前に大くんは、そういうのじゃなくって……。別に、私は……」
「ふ〜ん……。その割にはいっつも、大くん大くんって言ってるけどねー」
「そ、それならあっちゃんは? 緒里くんとはどうなってるの? 緒里くんだってモテてるんじゃないの?」
「え、あ、それは……」
今度は純が言葉を濁した。
「でも緒里は乱暴者で口も悪いしいい加減だし、そんな好きになる人なんていないと思うし。わ、私だって違うし……」
それにそれに、と一人で呟き始める純。「そりゃ、最近は千莉と会ってからは優しくなってますますなんか、あっ、別にアイツはかっこ良くなんて――」
繋いだ手をぶんぶんと動かしだす純の言葉を聞きながら、千莉は大助のことを考えた。
モテる……ということはつまり、大助のことを好きな人がいるかもしれないということだ。
それは良い事だと思う。
彼のことを認めてくれる人がいるのなら、それは自分にとっても嬉しい事だから。
でも、そうしたら彼はどうするのだろう?
その人のことを……好きになったりするのだろうか。
大切な人だと、思うのだろうか。
自分にとっての大助みたいに。
――あれ?
そこまで考えて、何かが引っかかった。
なにか、変だ。
もしその人のことを大助が好きになったら、自分はどうなるのだろう。
いや、その前に自分は大助にとって大切な存在なのか。
「ん……?」
前の方では、相変わらず少年たちが騒ぎ声を上げている。
そして右ではなにやら白熱した純が何かを口走っていた。
そんな声を聞きながら、千莉はずっと、ぐるぐると思考をめぐらせ続けていたのだった。
「それじゃあ、僕たちはここで」
「大助くん、千莉のことよろしくね」
純が千莉から手を離す。
去り際に「がんばりなさいよ」と声をかけられた。
あっちゃんたら……。
がんばれと言われたって何を、だ。
彼とはほとんどいつも一緒に帰っている。
二人っきりはあんまりないけれど。
「くそっ、なんで俺はコッチなんだ……。ゼッテエ納得いかねー」
悔しそうに緒里が言う。
「よし、やっぱり送ってくぜ。たとえこれから日が長くなったとしても、夜道は危ねえからな」
「……あのね。千莉は迷惑かけるから、じゃなくて迷惑だからいいって言ってんの。馬鹿なこと言ってないでさっさといくわよ」
ずるずると純が緒里を引きずっていく音が聞こえた。
「大助! 千莉になにかあったらただじゃおかねえからな!!」
「緒里くん……」
はは、と有夏月が苦笑する。
「それじゃあ僕も行くね」
「ああ」
そう言って、有夏月が純たちを追いかけていく気配がした。
彼らの足跡が遠ざかっていく。
「じゃあね――!」
遠ざかる三人に向かって千莉は声を上げる。
「おう」
「うん」
「また明日――!」
千莉の目には、何も見えなかったけれど、それでも手を振る彼らに向かって、その手を大きく振り返す。
ちょっとだけ、瞳に金色の光が映った気がした。
―――――
聞こえる靴音、二つ。
遠くからは、町の喧騒。
まだ少しだけ、肌寒い空気。
右手の中の、ぬくもり。
握りしめる。
ほんの少しだけの、二人っきりの時間。
なんとなく、いつまでも手放したくないと思った。
「この前、戌子先輩に会ったよ」
「ワンコに?」
「うん。同級生の男の人と一緒で……」
取り留めない会話が続く。
次から次へと、話題が移っては消えていく。
「クラスにね、舞台役者を目指してる娘がいるの。ちょっと抜けてるところもあるんだけど、とっても一生懸命で……」
誰かと二人っきりになると、いつもこうだ。
自分だけ、一方的に喋ってしまう。
伝えたい事がいっぱいありすぎて。
終わることなく、尽きることなく。
ついつい自分の事を、いっぱい話したくなってしまう。
「どうせなら、大くんと同じクラスだったら良かったのになあ。そうすれば、もっと楽しかったのに……」
「ああ……。………………土師の野郎……」
「……?」
問いかける。
答えが返ってくる。
私がここにいて、あなたがそこにいる。
自分の居場所が見えなくて。
確かめたくて、あなたに伝える。
「大くんはどう? もうクラスには慣れた?」
「まあ……、進学したっていってもメンバーはあんまり変わってないから、大丈夫かな。……本当に全然変わって無いけど……」
「そっか……」
千莉は安心したように笑みを浮かべる。
「ねえ、大くん」
「何?」
――立花さんって、どんな人?
思わずそう言いかけて、でも言えずに、結局千莉は口を閉ざした。
「ううん、なんでもない」
自分は何を聞こうとしているのだろう。
聞いた所でどうにもならない。
それに、やっぱり、大くんはそういう人じゃないし。
……じゃないはずだし。
…………。
…………だし。
「…………」
「…………」
会話が途切れた。
言いたい事はいろいろあるはずなのに、言葉は出ない。
まだ夕暮れ時なのか、それとも、もう日は落ちてしまったのだろうか。
身体に吹き付けた風が、少し冷たかった。
「千莉はすごいな」
「え?」
想像上のタチバナさんや、その人と話している大助について考えていた途中に、突然彼に声をかけられて、千莉は驚いた声を上げた。
「もっと設備とか制度が充実してるところじゃなくて、こんな普通の学校に通おうとするなんてさ」
そう言って、大助が笑いかけているであろう姿が視えた。
「……そうかなあ」
「そうだよ」
「………」
彼の声は、なんだか暖かい。
でも、そうであればあるほど、心が不安になる。
いつか、触れることが出来なくなった時のことを考えて。
「……私はただ、みんなに迷惑かけてるだけだよ。ほとんど私のわがままみたいなものだし」
すごいなんて、まさか。
ただ単に私は、また彼らを心配させているだけだ。
「結局私は、一人じゃ生きていけないの」
「………」
一人は、怖い。
暗闇に、呑み込まれる。
だから必死に手を伸ばす。
誰かを求めて。
ぬくもりに触れたくて。
「お兄ちゃんや大くんたちに傍に居てもらわないとね、一人で歩く事だってできないんだよ」
自分が彼らにしてあげられることなんて、何もないのに。
自分がみんなにあげられるものなんて、何も無いのに。
それでも私は彼らを求める。
みんなを、誘う。
「でもね、大くん」
――でも、だからこそ。
立ち止まり、千莉は彼の手を離した。
勢いのまま一歩前へと出た大助が振り返る。
「千莉?」
優しい声だと思った。
そこに居るのがわかる、触れられる距離。
でも、少し手が離れただけで、こんなにも心が不安になっている。
それでも見えない瞳を、精一杯彼へと向けた。
今だから、言える。
大切な人へと――。
「私は、大丈夫だよ」
伝えたい。
それは、ただの強がりかもしれないけれど。
それに、意味なんて無いのかもしれないけれど。
それでもいつか、彼らに何かを返してあげたい。
貰うばかりじゃなくて、自分も何かを、みんなに与えられるようになりたいから。
たとえそれで、彼らがここから居なくなったとしても、
私はこんなにも、みんなの優しさを感じているから。
だから――。
「そっか」
――あ。
大助の手が、千莉の手に触れた。
ちいさな手が、彼の手のひらの中にすっぽりと包み込まれる。
「大くん……」
繋がった手から、熱が伝わってくる。
ただ手を握られているだけなのに、なんだか抱きしめられたみたいに身体が温かくなった。
「それでもオレは、千莉の傍にいるよ」
「………」
大くん……。
多分それ……すごく恥ずかしい言葉だと思う……。
今の自分の顔は、きっと真っ赤に染まっているに違いない。
彼の顔は見れないのに、それでも顔を上げていられなくなって、千莉はそっと視線を落とした。
「……ありがとう、大くん」
いつかきっと。
たぶんきっと。
自分も一人で歩いていく日がくるのだろう。
大切な人達も、自分の道を選ぶ日が来るのだろう。
その時は、彼らを引き止めたりなんてしたくない。
自分の弱さで、みんなを繋ぎとめたりなんてしたくない。
でも、何故だろうか?
今触れているこのぬくもりだけは、彼のことだけは、ずっと離したくないと、そう思った。
ただ握り返した手が、とてもあたたかく感じた。
――私の想い、届いてますか?
え、エロスが足りない……。
……にょろん……。
>きらり×萌々、それなんてわっふr(ry
自分と大助の関係に悩みだす→フラグその1が立った千莉ゴチでした!
ついでに、虫憑いてないんですっかり忘れてたけど、純って結構可愛かったんだな。
GJ!!
GJ!
ただ「大クン」ね
GJ!
緒里はグラサンと無精ひげが似合いそうな気もするが、千莉が盲目だから不要なんだよなw
>>452 エロスがないことなんて気にしないでいいよ
ジオ〇グだって足がなくても100%能力を発揮できるって保証されてたし!
GJだったよ!
>>456 100%の能力であれかよ・・・。
シャアはジ○ングなんか乗らず、量産型のゲルググに乗ればよかったのに・・・。
とスレ違いな事を言う、ゼッ。
何はともあれGJ!
GJ!
ついでに保管庫の更新完了ー
で、支部長代理のオトナの事情を更新中になぜか更新できないという事態が
起きたんだけど、いろいろ試しているうちに「フェラチオ」という文字が
入っていると編集できないっぽいねー
という訳で独断で「フェラチオ」という文字は変換しておきましたー
1-164 ◆53kD6zXFSI 氏には出来れば確認してもらって、良い表現があれば
変えておいてくださいー
作者の名前間違えてその変換に時間食ってたのは内緒だー
↑の文は何か日本語変だけどキニシナイ!
それより「大くん」を「大クン」に変換した方がいいのかな?
確認ッ! そして多謝!
ニュートラルでよい表現です
なんか編集者みたいだ…
>「フェラチオ」という文字が
>入っていると編集できないっぽいねー
ふむぅ、フェラチオ禁止令か……フェ○チオとかふぇれいしお♪とかにすれば回避可能なのかな
こっそりブラジャー矛盾を解消しておいたのは皆には内緒だゼッ!
461 :
640:2007/04/30(月) 18:45:30 ID:lygvmzYk
触れたもの全てを錆びつかせる”疫神”ってさ
セクロスどころかkissすら出来ないよね・・・
でも人間って頭以外錆びないよな・・・。
bug5の口絵19が百合百合しくてたまらん
このあと摩理が亜梨子をリボンで縛り上げてあれこれする展開しか思いつかない俺は何かされたようだ
bug20で、摩理は絶対亜梨子の身体に何かしたとしか思えないオレも何かされたようだ
>465
そんなこといちいちいってたら大助と麻理のこの指とまれ、で「このあとエロゲだったらHシーン突入だな」とか思った俺もアウトになるからダメです
そんな事を言ったら恵那が風邪をひいた大助に
風邪って人に写したら治るって言うよね? だからキスをしよ
というジャブから始まって
風邪をひいた時は汗をかかないとね?
と無理矢理セクロスシーンに突入して
もう面倒くさいから座薬突入しよ? アッー!
という妄想を恵那がしていました。という妄想をした俺は完璧アウトです
因みに文章力なんてモンは俺にはないので
どこかの優しい職人さんが作品に昇華してくれるという夢を視ている虫憑きがいますよ
>>467は分離型かい?
何はともあれ、俺は魅車×大助を夢見る特殊型。
>>467 面白そうなプロットだな
むしろ467に書いてほしいがw
考えたこともない組み合わせだが、逆レイプになりそうだなぁ…
虫と同化してるかっこうとセクロスしそうですね副本部長
「訓練所で待ってろ!」と言っておいて、風邪で寝込んでいる大助を襲撃するワンコの話を妄想してみる。
「久しぶりに会える(ボコボコに出来る)と思って待っていたのだぞー」とかなんとか。
亜李子のことでスネていて、それを宥めているうちに勢い余って……なエロゲ展開はどうだろう。
靴のbugで亜梨子が触手に拘束されるのに萌えた。
つーか本部長の虫はエロパロにはもってこいだな。
虫苦手な人にはキツイだろうが。
やさしい職人さん、たまには詩歌にも目を向けてやってクレ・・・。
他スレでの詩歌の扱いがひどすぎる。
まあ、最近「無詩歌」が定着しちゃったからな…
むしろ詩歌のあまりの出番のなさに、辛い態度を取ってしまうオレがいる。
詩歌もなぁ、もう少し発言すれば人気沸騰なんだけどな。
黒い発言しか想像できない俺は病気か……
ところでこのスレに職人さんは居なくなっちまったのか・・・?
最近少ないんだが。
>>479 病気だな
現時点だと存在感なさ過ぎて黒とかそういう問題じゃないから
詩歌のムッツリ属性はこのスレでこそ輝くと思うんだ
このスレ以外では邪魔者扱いされる希ガス
485 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:51:13 ID:Z9pJ04SO
でも ふゆふたる だし
婦湯炎多留マダー?
女風呂で男同士ry
職人さーん。起きてますかぁ?
「あれ、亜梨子、薬屋くんは?」
亜梨子のクラスの友人、西園寺恵那が声をかけてくる。
薬屋というのは、訳あって亜梨子の家に居候している少年、薬屋大助のことだ。
「大助?朝殴って起こしたんだけど、なんかぐったりしちゃってさ。風邪ひいたみたいよ」
「亜梨子…ちょっとやりすぎなんじゃ…」
そうつぶやきながら、恵那が亜梨子に尋ねる。
「お見舞いに行ってもいい?」
「まぁ、良いんじゃない。私は今日ちょっと用事あるから、勝手に屋敷に入って良いわよ」
(この部屋に薬屋くんが…)
「失礼しま〜す」
声を潜めながら、抜き足で部屋へと入っていく。
その先には布団の中で眠る薬屋大助の姿があった。
(うぅ〜寝顔もステキ)
気づかれないように近づき、馬乗りになりながら、もっと間近で顔を見ようと、
顔を近づけていくと不意に大助の目が開いた。
「…亜梨子か?…頼むからほっといて…って…さ、西園寺さん!
な、なんでこんなところに?」
動揺し、顔を真っ赤にしている。
「薬屋くんが風邪を引いたって言うから、お見舞いに来たの」
馬乗りになられているため大助は、逃げることもできない。
「えっと、ありがとう。でも、なんで馬乗りになってるのかな?…」
「薬屋くん。風邪を治す一番の方法…知ってる?」
「さ、さぁ?…」
聞かれて、わかるはずもなく適当に返事を返す。
何か悪い予感がした。
恵那の顔が近づいてくる。
その唇が耳元へと近づき、囁く。
「それはね……人に風邪をうつすこと」
「てことで薬屋くん!私とキスしよっ!」
恵那は、いきなり起き上がり、突拍子もない提案をする。
「そ、それはマズイって…」
なんとか逃れようと体を動かすが、恵那に上に乗られているため、逃げられない。
「大丈夫。大丈夫。優しくしてあげるから…ね?」
恵那の顔がだんだんと近づいてくる。
「や、やめてよ、西園寺さん!…そ、それに西園寺さんまで風邪を引いちゃうし」
必死に抵抗しながら、説得しようと試みる。
恵那の動きが一瞬止まった。
(た、助かった…?)
大助が安堵の息を吐く。
だが、それはただの勘違いに過ぎなかった。
「く、薬屋くんに風邪をうつしてもらえるなんて…もう一生風邪のままでもいいかも…」
恍惚とした表情を浮かべ、固まっている恵那。
大助は、その表情に、よりいっそう危険なものを感じる。
体を動かし、逃げようとする大助に気づいた恵那が再び大助の顔へと、自分の唇を近づける。
もう逃げることはできない。
「さ、西園寺さん!やめっ……んっ…」
頬に手を添え、恵那は唇を合わせるだけのキスから、深いものへと変えていった。
ようやく離れた二人の唇を銀色の糸がつぅと結ぶ。
「な、なんでこんなことを…」
顔を真っ赤にしながら、尋ねてくる大助を気にせず、
恵那は、次の一言を発する
「やっぱり風邪を引いたときには、汗をかくのも必要よね」
以上、妄想でした。
これが完成すると467が大変なことになりそうだ
完成はしないだろうけど
>>488 その投げっぱなしジャーマンぶりは、つまり他の人にバトンを投げ渡したと見ていいな?
じゃあ俺が続きを
「ちょ、や、やめ……西園寺さんっ」
いつの間にか布団の中にもぐりこんできた恵那が、ボタンを外し、大助のパジャマを脱がしていく。大助はなんとかもがこうと試みたが、恵那はその細い脚を巧みに絡めて、動きを封じてしまう。風邪で弱った大助には、ほとんど抵抗する力はなかった。
恵那は、はだけた胸に手のひらをさわさわと這わせ、その感触をじっくりと愉しむ。
顔に似合わないほど鍛えられた大胸筋を指でなぞり、ちいさく硬い乳首をこちょこちょとくすぐっては、小悪魔的な笑みで舌なめずりする。
「あぁ……さ、西園寺……さん……」
「んふ。ぼーっとしちゃって……カワイイ」
はぁ、はぁ、と淫らに荒げた息が大助の耳を打つ。艶かしくて湿った気配がする。恵那の甘いにおいが喉の奥に絡みついてくる。
「……あぅ」
恵那が吸血鬼のように大助の首にかじりついた。
軽く歯を立て、舌でちろちろと舐める。ちゅ、ちゅ、と大助の鎖骨を唇で愛撫し、さらに首筋、耳へと丁寧に舐め上げていく。
(うぅ……だ、だめだ……。頭が……ボンヤリして……)
大助はぐったりと身を横たえたまま、恵那の愛撫になすすべもなかった。目を閉じているのに視界がグルグルと回転して、どちらが地面かもわからない。
「ねぇ、薬屋クン……。このままいくとこまでいっちゃっていーい……?」
だめだよやめてよ、と答える気力も大助には残されていなかった。どうやらさっき服んだ風邪薬のせいで眠気のようなものまで混じってきていて、それがさらに大助の感覚を鋭敏にしていた。
恵那の右手がごそごそと動き、大助の股間をまさぐる。
大助のソレは、半分意識がない状態でさえ――勃起していた。
「うわぁ……スゴイ。ねぇ、どうしてこんなになってるの?」
おしえてよ、と恵那が耳たぶを噛みながら囁く。その声が頭の中でくわんくわんと反響する。
「あ……うぅ……」
「うふ。薬屋クン、あたしとしたいんだぁ……?」
そうではなくそれはたぶん生命の危機に瀕して起こる生物学的な反応、つまり疲れマラとかバテマラと呼ばれるアレであって、などと高熱に魘される大助が説明できようはずもなかった。
「しゃぶったげるね♪」
恵那がいそいそとパジャマのズボンを下げていく。膝まで押し下げると、大助の男のものがぶるん、と勢いよくそそり立った。
「あは……おいしそ♪」
恵那の器用な指がそっと棒を押し包んだ。その指がひんやりと冷たく感じるのは、おそらく男性器自体が熱を持っているからだろう。事実、大助は根元の奥のほうに茫洋とした疼きを覚えはじめていた。
「うわぁ……。薬屋クンの……おっきぃ……」
恵那が指で輪を作り、それをゆるゆるとしごいている。その動きにつれて、大助の疼きが身じろぎし存在感を増していく。
「う……くぅ……」
「ん……くちゅる……」
「うぁ!」
ぬめりを帯びた感触が、大助の先っぽを強烈に刺激した。熱のせいか、ひどく敏感になっているようだ。粘膜の上をぞろりぞろりと行き来する恵那の舌の感触までが異様に鋭く感じられる。
まるで、亀頭の粘膜がゆで卵の薄皮のようにつるんと剥けて、神経がむき出しになってしまったみたいだ。
「はぁ……あ、あ、ああっ」
「んふ……薬屋クン、きもちよさそ。もっとしたげるね♪」
恵那の口がきゅっと亀頭を吸い込んだ。
「――――っ!!」
くらっ、と数瞬意識がブラックアウトする。
「ん……ぬりゅ……ちゅちゅぅ」
「――――――――っっ!! ――――――――――っっっ!!!」
(……本当に……気絶する……っ……)
だが、それが恐ろしいほどに快感だった。腰が骨ごと溶けて、果てしのない深みに落ち込んでいくようだ。
このまま射精したらどうなってしまうのか。
大助は空恐ろしさを覚えながらも、この淫夢から逃れることができない。
「あ……あぁ……うっ……くぅ、あああっ」
限界が近づいていた。
正直スマンカッタ あとはまかせた……ゼッ!
声も決まったことだし、廊下でぶっかけられた上に初体験でアナルまで掘られる利菜をお願いします
声も決まったことだし、薬屋君とイチャイチャする亜梨子をお願いします
493 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 01:50:41 ID:TcuMynth
いっそのコト愛恋としぇらの百合展開で
利菜エロゲで喘いでるんだな
利菜「……1億3245万6089点……いぃいちおくさんぜんにひぃあくよんじゅーごまん……以下略」
たまには詩歌もいかが?
食中毒を起こしそうなので遠慮させて頂きたく存じます。
なんでカオス化してるんだ…
アニメまだ始まってないはずだが
「誤爆」という単語の無い某スレからすればまだまだ……
うわぁ、東京では25℃超えてるのに雪が降ってるぅ。
外で遊んで、うわ何をすs;ぽあd。
保守
人がいない
みんな、ふゆふたるの雪にやられたか・・・
505 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 13:44:40 ID:QhQEVVfy
アニメ化したらムシウタのエロ同人も出回るのかね〜
正直いってハルヒほどは書かれないだろうな〜
>>505 逆に考えるんだ
「触手本入手のチャンス」
そう考え(コアトルヘッド
508 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 21:25:41 ID:QhQEVVfy
誰か千晴に光を………
鶴屋さんか藤ねえのSSでもコピペ改変(ry
511 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 16:33:53 ID:odUQeEZU
特環の訓練所で訓練生に犯されまくる戌子を一時間妄想しまくってた………
ヤヴァス
>>511 「ふむ。戦士の卵を見つけたようだー。これは鍛えがいがありそうだねー」
513 :
640:2007/05/11(金) 20:30:43 ID:pUBv8shI
>>488 >>490 つまりbug20の“薬屋大助に中学生の枠を超えたことをする”が実現してしまったと。
……なんて良いボードゲームなんだ
――もうなんて言うか、薬屋くんって最高……!
いつも服の上からその中身を想像していたよりも、はるかに引き締まった肉体。その幼い顔とはアンバランスに匂い立つ、男の香り。
けれどその胸板の上にちいさく立ち上がった芽を虐めるたびに、背筋がぞくぞくするような可愛らしい鳴き声をあげる彼。
「んふふ……」
ゴクリと咽を鳴らす。
口からは抑えきれない息が漏れる。
こんないたいけな男の子が真っ赤な顔で懇願してくるなんて、もう御飯が何杯でも食べれそうな勢いだ。
「……あぅ」
恵那は吸血鬼のように大助の首にかじりついた。
舌先から染み込んでくる、彼の汗の味。張り詰めた肌を甘噛みするたびに漏れる大助の吐息。
そのどれもが、恵那の心を刺激して止まなかった。
――こっちはどうなってるのかしら……。
大助の上半身をキスと唾液で蹂躙していきながら、恵那は彼の下半身のその一点へと手を伸ばした。
「うわ……スゴい……。ねぇ、なんでこんなになってるの……?」
「くっ……」
おしえてよ、と大助の耳たぶに舌を這わせながら問う。
でも大助は隆起したソコを弄られるのに耐えられないのか、ただいじらしい呻き声をあげるだけだった。
――もう……、アタシも我慢できないかも……。
まるで極上の獲物を手にした獣ような顔で舌なめずりをすると、恵那はそっと大助のズボンに手をかけた。
「あは……、おいしそ」
膝先まで押し下げると、大助のものが待ちきれないように飛び出してきた。
恵那はそれに愛おしそうに指を絡ませていく。
――あ……、熱い……。
熱のせいだろうか、自分の細い指が焼けてしまうのではないかというぐらいに熱くそそり立っている大助のソレ。
あまりにも生々しく感触を伝えてくる彼のものに、恵那はゆっくりと愛撫を加え始めた。
「う……、あ……。西園寺さん……」
先端の一番太くなっている場所を中心に、指先に作った輪っかでゆっくりとソレをしごく。
時折ヒクリと恵那の指を弾きながら、彼の口からは声が漏れ聞こえる。
「う……くぅ……」
「ん……、くちゅる……」
「うぁ!」
頬を赤く染めながら、弄るたびに嬌声をあげる大助に我慢できず、恵那は大助のモノに齧り付いた。
ぬるりと舌先が熱い感触で満たされる。
あまりにも大きすぎるソレが、何度も跳ねて恵那の口の中を蹂躙していく。
苦いようなしょっぱいような不思議な感覚。
――アタシ……薬屋くんのをしゃぶっちゃてるんだ……。
なんだかもう、思考がやばい。
親友の家で、その恋人?に対して、しかも弱っているところにつけ込んで。
こんなふうにして彼のモノに奉仕しているのだ。興奮しないなんてことがあるわけが無い。
彼のものを苛めるたびに、自分も刺激を受けているみたいに身体が感じてしまう。
大助のソコは、我慢できずに溢れだした汁と恵那の唾液でとろとろになっていた。
でもそれ以上に恵那の秘所はびしょびしょで、さっきからもじもじと身体を揺らしながら、切なくて堪らなかった。
「――――っ!!」
先端を思い切り吸い込んだ瞬間、大助の身体が跳ねた。
それにも関わらず口と舌先でもって刺激を与え続けていくと、大助が苦しそうな喘ぎ声を上げる。
「あ……あぁ……うっ……くぅ、ああああっ」
もう、限界が近いみたいだ。
そのことに、頭が真っ白になりそうな倒錯した喜びを感じながら、更に愛撫を強めていく。
さっきよりも一回り太くなった大助のもの。びくりびくりと震えながら恵那の上あごを打ち上げてくる。
押さえつけた大助の腰が震えていた。涙目になった彼の表情が怖いくらいに堪らない。
「う、あ、……さ、西園寺さっ…………っぁ!」
ずるる、と顔全体で彼のもの呑み込んだ。喉に届くほど頬張り、大助のことを口いっぱいで感じ取る。
「ぐっ、あっ、……っ、うっ、あぁぁっぁああ…………!!」
「っ――!」
喉の奥に、液体がはぜた。留まるところを知らないそれは、何度も何度も恵那の口を侵していく。
「ん……ちゅ……、あ……、すごい……」
口の中に収めきれなかった液体が、恵那の顔を汚していく。
息も絶え絶えな大助にニヤリと微笑みながら、顔に付着した汁をぺろりと舐めあげた。
ゴメン、無理!
というか亜梨子たちが出掛けている間は、あゆゆーがぺr…“看病”してたんじゃないのか?
あと上げてしまった、スマン
全て恵那の妄想でしたENDというオチが既に出来ているから無問題
GJじゃないですか!
同人じゃなくても、Webで絵が多少は描かれるはず…
誰か〜凌辱系を〜
ふゆふたるの放置プレイ
凌辱系だろ?
ふゆふたるの放置プレイ
凌辱系だろ?
すまん、二回送信してしまった・・・。
誰々の組み合わせが一番需要があるんだ?
大助×アンネ?
俺はデレな利菜が見たい
デレな利奈か………サイコーだな
利菜と亜梨子が牽制しあっている間に寧子が掻っ攫うのか
そしてアンネに強奪される、と
そしてふたるが木っ端微塵にする
最後は大喰いか
ふたるが動き出す
「ば、ばかものぉ……」
しかし戌子の声にはいつもの張りがない。弱々しくてぼぉっとしている。
「なんだ?もうダウンか?」
「う、うるさい!こんな中途半端なところでやめるなぁー」
手を引きかけた大助はその手を一気に内腿へと伸ばす。
「その意気だな」
ゆっくりと撫でながら布地へと上らせる。そこはすでにしっとりと湿っていた。最初は下着の上からでもわかるワレメへこする。
「はぅんっ…あっ……つぅん」
「あ、スマン。痛かったか?」
「平気……続けてくれたまえー」
動かしていた手の速度をあげるとあえぎ声が一層大きくなった。
「はぁっ!……くぅん!」
「いい声で鳴くだな」
頃合をみて下着の中に手を入れる。そこはすでに洪水状態で指に愛液が絡み付いてくる。
秘裂の中心へ指をうずめ、尿道を刺激する。
「あ…ふぅん……んんっ…はんっ」
興奮して肥大化してきた肉芽もつまみ、転がしてみる。
「ん……ん…んぁっ!」
戌子がビクンッ!と身体を大きく逸らし、昇天する。
「なんだ、もうイっちまったのか」
「はぁ……はぁ……はぁ…」
「でも、休む暇はやらないぞ」
そう言って大助は下着を一気に脱がす。
「えっ…ちょっと待っ…」
我に返った戌子が両手で恥じらいを隠そうと手を伸ばす。しかし大助はその手を掴み。
悪魔のような笑みを浮かべ。
「やだね」
閉じようとする脚の間に自らの下半身を滑り込ませる。
「俺のも限界なんだよ」
邪魔な衣服を取り払うと束縛から解放されたそそり立つ肉棒が現れた。
「ほぉーなかなか立派なモノだねー」
自分の置かれた状況を忘れ関心する戌子。大助の息子をまじまじと見つめる。
「っつぅわけでいくぞ」
「……本気?」
「当たり前だ」
「じゃぁ……なるべく痛くないようにしてくれたまえー」
「保証はしないぞ」
未だ躊躇う戌子を黙らせるためできるだけ優しくキスをする。
「んちゅ……ん…っはぁ」
不意打ちに戌子はまた顔を赤らめぼぉっとする。
トロトロに溶けた戌子のアソコへ自分のモノをあてがう。
約束した手前、なるべく痛くないように愛液を纏わせるためモノを2,3度こする。
十分に湿り気を帯びた肉棒を位置へ持ってきて、そして一息に挿入る。
「んあっ!」
戌子の蜜壷は思ったより狭く奥まで入りきらなかった。
「っつ、おい!力抜けよ」
「無茶いうなー、キミのが予想以上におっきくてだねー……」
苦痛に顔を歪めながら大助は乏しい胸の突起を摘む。
「はぁっ!」
いきなりやってきた快感のせいか、わずかに戌子の締め付けが緩んだ。
その隙を逃さず、大助は一気に最奥まで貫いた。
「んぁっ!!」
戌子の秘裂に愛液に混じって鮮血が流れる。
「お前……ほんとに初めてだったんだな」
「だから最初に言ったではないかー……こんなことをするのはキミが初めてだって…」
「それより痛くなかったか?」
「案外大丈夫だったみたいだねー。あの赤髪の傍若無人な不良少年に投げられるよりは全然痛くないよ」
純潔をもらい受けたばかりの大助は一度戌子の最奥を突く。
「ひゃっ!何をする馬鹿者めーまだ動くなぁ」
「ヤってるときに他の男の話を出すやつがあるか。今ので許してやる」
「うぅ〜…」
言い逃れのできない失態をしてしまったので悔しそうに唸る戌子。
「それより動いていいか?中がきつすぎて果てちまいそうだ」
大助の顔も心なしか苦しそうに見える。
「……うん」
戌子は顔を隠しながら小さな声でうなずいた。
許可が出た大助は腰を前後に動かし始める。さすがに最初なのでゆっくりと、ゆっくりと。
それにあわせて戌子の頬も赤みが増す。
腕で目元を隠しているが他の部位が無防備なので鎖骨の辺りにキスをするとくすぐったそうに身をよじらせた。
大分スムーズに動くようになったので、少し激しく腰を振る。
「ん…ん…あ…ふぅん…あ、ん…」
戌子のほうも声を出し始めて感じている。
と、その時。大助は道場の畳が案外固いことに気づいた。
そこで一度腰を止め、戌子の右脚を持ち上げその下に自分の身体を通すようにしてうつ伏せにして戌子の腰を持ち上げた。
「おいワンコ背中痛いだろ。四つん這いになれよ」
「ひぇ?んぁ、ふぁい」
ゆったりとした動作で四つん這いになる戌子。
丁度バックの体位になる。
動きが落ち着くと大助はまた前後運動を始めた。
「あ……ん…はぁ…んぁ…ひぅん!」
静かな道場内に肉と肉のぶつかる卑猥な音が響く。
「ん…っき、気持ちいい…よ……大助」
「俺を名前で呼ぶなんて…だいぶ出来上がってるな」
腰に当てていた手を前に伸ばし胸の突起を弾く。
「んぁっ!…はっ…ん…はぁっ…」
一度大きな声を上げるがまた規則正しく喘ぎ始める。
その後もないに等しい乳房を寄せ集め揉みしだく。
「ふぅん…あ…いい……気持ちいい…」
一段と戌子の締め付けが強くなる。それにあわせて大助にも限界が近づく。
「い、戌子。俺、もう……」
モノの根元に熱いものがこみ上げる感覚を感じて大助が開放を求める。
「ま、待って……最後はキミの顔見ながら…イきたい」
「よし…わかった」
戌子の腰に手を戻し、ゆっくりと身体を右へと傾けさせて寝転がせた後に身体を脚の下を通した。
「これでいいか?」
「うん……ボクももう…」
そこまで言うと戌子が両手を大助の首に回してきて涙で若干潤んだ瞳と涎でベトベトになった顔を近づけた。
「最後はキスしながら……」
「やれやれ。注文の多い奴だ」
文句を言いながらも大助は艶かしい唇を塞ぎこむ。
そして大助の腰が一層激しく動く。
「ん……ふっ…ん…ぴちゅ……んん…んむむぅ!!!」
「ふんっ!」
臨界点を超えた大助の肉棒から弾ける様に白濁汁が飛び出す。
「んむ…ぷはっぁぁーーああーーーーーーーーーーーー!!」
勢い良く迸った精液は余すことなく戌子の子宮へと注ぎ込まれる。
戌子の中に挿入れたまま大助はぐったりと倒れこんだ。
「はぁ…はぁ…」
「はっ…はぁっ…キ、キミ合格」
「初めてのワンコに合格って言われてもな」
当の戌子はまだ大助の首に腕を回したまま、しっかりと大助を抱きしめた。
「つまり、大好きってことだ。気づけ馬鹿者めー」
それからしばらく二人は一つになったままだった。
「っていうか。いくらなんでも師範代がこの時間まで来ないっておかしいだろ」
汗やその他諸々で汚れてしまったので道場に付属しているシャワー室で仲良く身体を流し、私服に着替えたとき大助が疑問を口にした。
「んーそれはだねー」
よいしょ、とTシャツに頭を通した戌子が振り向きざまに言い放った。
「今日は練習なんてないのだ。ボクが自主練習に来ていただけだ」
「はぁ!?」
素っ頓狂な声を上げて大助がうなだれる。
「んだよ……俺、無駄足だったのか」
落ち込む大助のもとへ戌子が歩み寄ってくる。
「まだまだ甘いなー。でもその不幸にキミは感謝するべきだ。」
「???」
大助は首をかしげる。
トテトテと道場の出入り口まで小走りに走っていく戌子。
「こんな可愛い子を抱けたんだ。よかったじゃないかー」
振り返った彼女は小さく身体を傾け、飛び切りの笑顔でウインクを向けてきた。
「………」
ボリボリと頭を掻いて戌子に聞こえないように呟く。
「ま、そうだな」
道場を後にしてじゃれあいながら坂道を下っていく大助と戌子。
「どうだい?間違って来たなら予定開いているだろう?デートくらいしてやってもいいぞー」
「あぁ?調子に乗るなよワンコが……」
二人とも汚れた道着をシャワー室に放置して後々師範代にボコボコにされたのは言うまでもなかった。
――FIN――
Gj
こんな時間に来ても誰もry
え〜っと……お久しぶりです、はい。
とりあえず謝罪します。更新サボってごめんなさい(;´Д`)
なぜこうなったかと言い訳しますと
リア忙しい→ムシウタ(ノーマル)SS執筆→こっちあぼん(´・ω・`)
やっちまったと思いつつ覗いてみる。うん、なんだ。職人さん増えてる(*-ω・)(・ω-*)ネー
これなら俺の影も薄れているだろうし、タシーロに回るか。
そうおもた矢先………
ハッ(゜Д゜;)!!
俺のSS完結してないやんけ!っつうわけで眠気を消し去り大急ぎで執筆しました。
全裸待機してた方特に
>>279さんほんっとにごめんなさい。゜・(/゛Д`)・゜。
「アリア先生……バスk(ry SSを書き続けたいです(;ω;)ブワッ」
なるほど、放置プレイだったんだな?
この焦らし上手め、GJ!!
ごめん、SSはさておき、あとがきがちとウザイ
どのくらいウザイかというと、追い詰められると何かと「脱ぐからゆるして」っていう女子とか
「全裸待機してたのにぃ……責任とってよぅ……」と言ってくる女子くらいにはウザイ
だが時折連載を潰す肉食戦隊よりはウザくない
言い訳なんかいらない……俺の目に映るのは、次回作だけでいい……
誘い受けワンコー。
GJ!
しかし、意外に多いなワンコのエロ。
喜ばしい限りだ。
「ハァハァ………ん………あっ」
既に今日の授業は終了し、人気が完全になくなった教室で、立花利菜は"日課"を繰り広げている最中であった。机の角に自分の秘所を下着越しにあてがい、動きながら、机の上を舐める………。
「あっ………く……薬屋ぁ………」
ひょんな事から始めてしまったこの"日課"は、利菜の1日の密かな楽しみにとなっていた。普段皆が使う教室とういうことによって、利菜の羞恥心は更に上がるが、それ以上の快楽に止める事ができなくなっていた。
「ハァ……ハァ………んあ………薬屋ぁ……私…もぅ………」
利菜の腰の動きが徐々に速くなっていき、絶頂へ達しようとしたその時。
―――――ガタッ
その音に咄嗟に利菜は身体を起こし、音がした方向に目を向ける。そこには、見知らぬ男子生徒三人が、カメラ付き携帯を構え立っている。
「あ〜あ、なに音立ててんだよ、バレちまったじゃねえか」
一人の生徒が言う。タイの色からして上級生だろう。「すまんすまん。でもこんだけ撮れてりゃ十分だろ?」
さっきとは違う男がニヤつきながら続いた。
「いつから…………」
「最初からだよ。」
最後の男が、携帯の液晶画面を利菜の方に向ける。そこには、利菜の"日課"の動画が再生されていた。携帯から発せされる利菜の喘ぎ声が、教室に響き渡る。恥ずかしさよりも、悔しさが勝り、利菜は下唇を噛み締め耐える。その姿を男達がニヤニヤと眺める。
「あの立花さんがこんなことをしているとはね〜。よっぽどこの席の奴が好きなの?」
嘲笑する男子生徒を利菜は睨みつける。
「おお、怖い怖い。でも自分の立場解ってる?この動画が学校中に流されたらどう?好きな子にも知られたくないんじゃない?」
その言葉を聞いて利菜の目に初めて恐怖の色が浮かぶ。
「怖い?大丈夫、僕らの言う事を聞いてくれれば、流したりしたないよ。そういえば、まだ途中だったんしゃない?手伝ってあげるよ。」
スイマセン。自分はここまでッス。誰か続きを
つ、続きは…?
いま、全裸モードに入ったトコ…
542 :
540:2007/05/14(月) 13:45:08 ID:RwayJlKo
要望が多ければ書くかも………
でも自分的には違う人に書いてほしい
GJ!
よーし、続きに期待しちゃうぞー!
虫のチカラを使えばこの状況を打破できるだろう。
しかし―――――こんなところで虫を使えば、虫憑きがますます迫害され、居場所がなくなっていく…………
"虫憑きの居場所を創る"――その夢を一刻でも早く叶えるために、この状況で虫を使うのは諦めなければならない。
――――隙をみて反撃して、携帯を破壊するしかないわね……それまでは言う事を聞くしかないか………
まだ現実を受けきれていない頭で、逆転の策を考えていると、一人の男子生徒が口を動かし始める。さっきから、この男が喋っているあたり、この3人の中のリーダー格なのだろう。
「じゃあまず、机の上に腰を掛けてもらおうかな。」今から始まる行為を想像し、嫌悪感を覚えながらも、今の段階の利菜では言うことを聞くしかなかった。
「じゃあ、まずは下着を脱いで足を開いてくれ」
男達がニヤつきながら、利菜を見る。
「…………」
しかし、利菜は動こうとはせず、男達を睨む。
「ん?どうしたんだい?これが学校中に流されてm……」
「うるさい………脱ぐわよ………脱いだらいいんでしょ」
利菜の手が下着にかけられる。少し躊躇した後、一気に足から引き抜く。
「足を開くのを忘れるなよ」
こんか感じ………?(;^_^A放尿シーンいれるつもりなんだが、OKか?
おーけーおーけー!
あ……しまった、先を越された……
連投で御免
俺も続き書いたんだけど、ここは遠慮しておくべきところか?
>>545に不快感を与えたくない気持ちなんだが
549 :
545:2007/05/15(火) 09:05:29 ID:6A0tCUN/
全然ぉk
勢いで書いてしまったからな。
Aパターン Bパターンてことで
「……途中だったんでしょ? 手伝ってあげるよ」
にやついた声とともに、背後から腕が絡みついてきた。利菜を取り囲んだ三人のひとり、リーダー格らしき背の高い男子生徒だ。
「一人でするより、ずっといいからさぁ。ねぇ、立花さぁん?」
「い、いやっ……」
利菜は怖気を感じてその腕を振り払う。
「あれれ? そういう態度していいんだ? 忘れちゃったのかなぁ」
リーダー格が目配せすると、携帯を持った男子が上からぶら下げるように画面を突きつけてくる。
画面の中では、利菜の痴態が延々とリピートしていた。
自分のものとは思えないほどの淫らで艶かしい音声が再生されている。
『あっ……く、薬屋ぁ……』
正気を失ったようにはしたなく股をこすりつけ、舌を伸ばしてぺろぺろ机を舐める異常な少女の姿が、そこに映し出されていた。
「――っ!」
利菜はさっと手を伸ばして、携帯を奪い取ろうとした。
だが、背後のリーダー格がすばやく動いて利菜の腕を捕らえ、ねじりあげてしまう。さらに、のしかかるようにして利菜を机の上に押しつけた。
「くっ……」
利菜は力づくでもがいたが、間接を極められ、男子の筋力で押さえ込まれてはどうしようもない。
――こうなったら、”虫”を……。
いや。だめだ。”七星”を出したら、確実にこの三人を殺してしまう。利菜は特環からマークされている身だ。この学園であまり目立つことをするわけにもいかなかった。
それに……。
ここだって、誰かの『居場所』なのだ。壊してしまうわけにはいかない。
「……大声出すわよ!」
「ふーん。出せば?」
そしてまた、携帯の画像をリピートする。『くすりやぁ……』『あっ……あっ……くすりやぁ……』と耳に残る喘ぎ声が響き、利菜を沈黙させた。
「そういや俺、薬屋っての、知ってるよ。なんかちっとイジメたくなっちゃう感じだよな。ヒヨワ系っつーか」
「だよねー」
「立花さんがワガママばっかり言ってたら、俺らストレス溜まってイジメたくなっちゃうかも」
「ありえるねー」
「……! あ、あんたたち……」
「ははっ。そんな心配すんなよ。俺らって優しいからさ。おとなしくしててくれれば、そんな酷いことしないって。なぁ、そうだよなぁ?」
リーダー格がとぼけて見せると、残りの二人も「ああ、うん、まぁねー」と頷く。
「基本、女の子には優しいよなぁ?」
「俺らジェントルメンズだからな。暴力とか一切振るわないし」
「まぁ、嘘だけどね」
ごめんねー、と三人ともが白々しい口調で言う。
「ほら、さっきと同じように続けていいよ」
パン、とリーダー格が利菜の尻を叩いた。
「見ててやるからさぁ。ほら。やってよ」
「ちょ、え……?」
途惑う利菜を取り囲み押さえつけたまま、男子たちはニヤニヤと笑っている。自分たちの前で、あのいやらしい動きをして見せろと言っているのだ。
「そ、そんなの」
できるわけない、と言おうとした利菜の髪を、リーダー格が乱暴に掴んだ。
「!」
「ほら。ほーら。こうでしょ。こう」
ぐいぐい、と腰を押しつけるようにして、そう、さながら後背位で犯すように腰を使ってくる。机の角に密着した利菜の股間が、そのたびにごりごりと擦れた。
「い、痛っ、や、やめてよ!」
「じゃ、自分で動いてよ」
「や、やればいいんでしょ……」
利菜は悔しそうに吐き捨て、精一杯嫌そうに、くねくねと腰を使ってクリトリスを角にこすり付けはじめた。男子たちはそれを見て、おー、と感心したような声を上げる。
「そうそう、そうやって自分でこすり付けてりゃいいんだよ。こうやってすんの好きなんだろ? みんなのアイドル立花さんは、ほんとはオナニー大好きの淫乱女なんだよねぇ?」
「………………」
利菜は怒りをためたまま、答えなかった。
「そうだって言えよ」
リーダー格が声を低くする。
利菜はせめてもの抵抗に、唇を噛んで黙っていた。
「……あ?」
がん、と乱暴に頭を押さえつけられる。リーダー格の男子は利菜の髪を掴み、モノみたいに扱った。
「言えっつってんだよ。薬屋って奴にこの動画送りつけてもいいんだけど? きっと喜ぶぜー? 最高のズリネタだよな。ハハハ」
「……やめて!」
利菜の叫び声はかすれていた。
「あんたたち……こんなことして、覚えてなさいよ!」
「立花さんさぁ。――俺らに上からモノ言える立場なわけ?」
髪を掴む手が、ぎり、と力を込めた。頭皮に鋭い痛みが走る。
「や……」
「ぁあ!?」
「やめて……ください」
このままだと何をされるかわからない。そう言うしかなかった。
悔しさが胸をきしませる。
それでも、利菜は耐えて言葉を搾り出した。
「やめて、ください。いうこと……きくから」
「そ。いいよ」
リーダー格はあっさりと手を放した。
「でも、ちゃんと言うこと聞くんだぞー? お前後輩なんだからな。あん? わかるよな、この変態のメス犬?」
「だ、誰がっ……」
言い返そうとした瞬間、男の指が利菜のあそこに突っ込まれた。
「――あぐっ!?」
湿った下着の横から、巧みに指をもぐりこませて陰部をかき回す。なんの前触れもなく、そこに穴があったから入れてみた、みたいにいきなり突っ込んで弄り回された。
だが利菜のそこは、意志に反して、べちょべちょに濡れている。
「ちょ、待っ……ひぐぅっ? や、やぁ……!!」
「よく言うぜ。オナニーしてるとこ見られて、こんなんなってるくせに」
カシャ、カシャ、とシャッター音がした。
見ると、もう一人も携帯を取り出して、利菜のあそこと、そこを弄繰り回す指とを撮影している。
「お? どしたの、なんかヌルヌル出てきてんよ? 立花さんてば、見られると感じちゃうんだぁ。さっすがヘンタイだね」
違う、違う、というように利菜は必死で首を振る。あまりにも恥ずかしかったし、それ以上にこんな連中に言いようにされているのが悔しくてならなかった。
なのに、股間はなぜか淫液で潤んでとまらなかった。
「それで? 俺がさっきなんて言ったか覚えてる?」
クリトリスを憎らしいほど巧みに転がしながら、リーダー格が言う。このリーダー格の男子は、女子に平然と暴力を振るう悪魔のような奴だったが、女の体を弄り回すその指先は異様に優しくソフトだった。
認めたくないが、それも多分、利菜がこんなにも濡れてしまう理由の一つなのだ。
「忘れたならもう一度言ってあげよっか。立花さんはぁー、クラスメイトの机でオナニーするのがぁー、だーい好きなんですかぁー?」
「はぁ……くぅ……」
「感じてる場合かよ。俺は質問してんの。おこたえはー?」
「い、言えばいいんでしょ……」
利菜は表情を消して、震える声で呟いた。
「……そう……です……」
「何がそうなんだよ。はっきり言ってみろよ、ああ?」
「お、オナ……」
情けなさに泣き出しそうになって、ひくっ、と利菜は小さくしゃくりあげた。どうにか堪えて、ようやく言葉を絞り出す。
「オナニー……だいすき……」
「――ヒャハッ!」
リーダー格はふざけたように奇声を上げて笑い出した。他の二人も下品な忍び笑いを漏らして利菜を嘲っている。
利菜はあまりの屈辱に、ほとんど血の気が引いた。
「撮った? 今の撮った?」
「おう。ばっちし」
取り巻きの一人が携帯で動画を再生する。
『オナニー……だいすき……』
おおおおお、と三人がどよめいた。
「美少女の大胆告白。超レア」
「やっべ。俺もうこれだけで御飯三杯くらいいけるわ」
利菜の気持ちを一切無視して、名前も知らない男子たちはげらげら笑っては盛り上がっている。
「も……もう、いいでしょ……。気が済んだ?」
「クックック……。いやー、サイコーだわ利菜ちん。立花利菜っていやぁ、俺らの学年でも結構有名なんだぜ? 全校でも一、二を争う人気だからな。それがオナニー大好きって」
「だから、もういいでしょっ! 放してよっ!」
「やだよ」
何を当たり前のことを言ってるんだ、とばかりに男子たちは言った。
「もっといろいろ愉しいことするんだよ」
「そうそう。学校で一番かわいいコ、オモチャにして遊べるんだよ? 手放すわけないじゃん」
「ま、そのうち飽きたら捨ててやるから」
胸やら太ももやらを撫で回してくる三人を、利菜はぼうぜんと見やった。
――く、
狂ってる……。
「じゃー、ちゃんと言えたおりこうな利菜ちんにはー、ごほーびあげまちょーねー」
男子たちがズボンのジッパーを開けて、次々にモノを取り出した。三本とも、怖いほどに怒張して、つんとする臭いを放っている。
利菜は本能的に恐怖を感じて、びくっと身をすくませた。
「……いや、……やだ……。やめて……」
だが男たちはまた利菜の髪を掴むと、その汚らわしい肉棒を右から左から、逃げ場のないようにして利菜の頬や口にむりやり押しつけてくる。
「はーい、薬屋くんのチ○ポだと思ってしゃぶってねー」
「っ!」
形のよい唇を割って、青臭い亀頭が侵入してきた。
ココマデ
最近他人のSSの続きを書くのが趣味と化してきたw
554 :
545:2007/05/15(火) 09:28:43 ID:6A0tCUN/
自分のよりレベル高す………
今続きを執筆中
なんか色々キテター!!
ねちっこくてGJ!!
お二人ともGJ!
俺は何杯でもおかわりwできるので続きwktkして待ってます
557 :
545:2007/05/15(火) 15:14:55 ID:6A0tCUN/
男の要求を、今度は素直に受けいれる。
机の上で、足を左右に広げ、丁度M字開脚の形になるように座ると、男達からの澱んだ視線を浴びる。
「おお、学園のアイドル様がM字開脚してるぜ。おい、しっかりと撮れよ。こんなシーンはめったにないからな」
悔しさと情けなさで、利菜の目が、かすかに潤む。
男達の汚い視線とカメラの羞恥心に、ただ堪えるしかなかった。
「悔しい?こんな男達に見られて?でも立花さんのアソコ、もうビショビショだよ。」
リーダー格が素早く指を、利菜のだらしなく濡れた秘所にのばす。
咄嗟に足を閉じて逃れようとする利菜だが、男の指の方が速く、秘所に侵入する。
「聞こえる?このいやらしい音、立花さんのアソコからでてるんだよ」
「ぁ………ん………」
クチュクチュと濡れた音に、屈辱を噛み締めながらも、利菜の身体はどうしようもなく感じていた。
「クリトリスもこんなに大きくして。立花さんて凄い淫乱だね」
「ち………ちが、」
違う―――…と、反論しようとした瞬間に、男が利菜の勃起したクリを、強く摘まむ。
「ああァ!」
558 :
545:2007/05/15(火) 15:22:25 ID:6A0tCUN/
「なにが違うの?教室でオナニーして、知らない男に指入れられて感じちゃってるのに?」
男の指の動きが更に激しくなる。
「あっ…………ん……やぁ……ん……やめ……」
抵抗しようと男の手を引き剥がそうとするが、すぐに別の男がそれを阻止しにくる。
いくら"虫憑き"とはいえ、身体は普通の女の利菜が、男の力に勝てるわけもなく、あっけなく抑えられ、身動きができない状態になる。
「これで奥まで入るねー」
「………!」
ただでさえ自慰を途中で中断され、敏感になっている利菜の身体に対して、男の指使いは絶妙だった。
両手を別の男に抑えられ、足を大きく開かせられ、指を入れられ喘いでるところを、カメラに撮られている。それが更に利菜の羞恥心を刺激し、あっけなく達してしまう。
「ああぁ!!」
ビクッと、大きく痙攣し脱力する。
「ハァ……ハァ………」
「アハハ!イッちゃった?気持ちよかった?凄く声だしてたもんね〜。後で動画見せてあげるよ」
男達がいやらしく笑う。
利菜の頬に水滴が伝う。
――こんなやつらにイカされるなんて………
知らない男にイカされたという屈辱に、利菜は感情を抑えきることができなかった。
しかし、そんな利菜を見ても男達の加虐心は更に増すのみだった。
GJ×10000000
俺もこの男達に混ざりてぇw
俺はこいつらボコボコにして利菜を助けたいよ
エロはおもいっきしヤって欲しいが、確かに後味的には取ってつけでいいからハッピーエンドも欲しいかも
大助は助けないだろうなぁ……適当にむしばね辺りがヤキをいれるとか
むしばねじゃ負担にしかならんて。
大助が助けてこそのハッピーエンドだと思うんだが…
大助はキャラ的にも立場的にも助けないだろ
基本的に人助けはしないし、自分の事くらい自分で何とかしろ。を常日頃言っているからな
むしろお前はその程度の奴だったのか、って見放しそうだよ
いや、むしろ大助は助けたあとで見放しそう
かっこう参上
↓
男どもを倒して証拠を消し、土師に頼んで社会的にも抹殺する
↓
助けてくれたの……? と訊く利菜を蔑むように一瞥し、屈辱に震える利菜に背を向け去っていく
↓
その後 どうして助けたんだい? と聞く土師に
アイツがレイディーだとまだ確証があるわけじゃない。とか言ってはぐらかす
↓
土師がやれやれ、と言って終了
こんな感じじゃなかろうか
その場合はアレだな、相手側が虫憑きならかっこうが出てくる理由が出てくるんだがなー
ただの一般人相手じゃわざわざ出てくる理由がないし、第一不自然だ
つーか鬼畜SSなんだしわざわざ大助出して救いの表現ださなくとも
むしばねの連中が虫を使って男達のモノを不能にするとか手っ取り早くブチ破るとかすればよくね?
むしばねなんてほとんどマフィアみたいなゴロツキの集まりなんだから
568 :
566:2007/05/16(水) 01:27:47 ID:yeaP9Utf
ゴメン、今思い返してみれば確証あるだろうね
一度特環に囚われてるんだから指紋やら色々とられてるだろうし
一巻での監視はむしばねの集会の場所をまだ突き止めることが出来てないって話だったわ
ちょっと眠気でボケてたみたい。
>>566は忘れて
569 :
545:2007/05/16(水) 10:04:46 ID:ZGBBb9M/
「泣いてもまだまだ続くよー。学校のアイドル様を好きにできるんだ。早々手放さないよ。なあ?」
他の男達が頷く。
ニヤニヤと、まるで利菜を人形かなにかと思っている様な瞳。
その瞳に、利菜は純粋に恐怖する……
――次は、………なに?なにをするの?
男が次に発する言葉を考えるが、どれも最悪だった。無意識に身体が震える。
そして男がゆっくりと口を動かす
「じゃあ次は――――ここで放尿をしてもらおうかな〜」
「なっ!なによそれ!?」
男の口から発せられたその言葉は、利菜の予想を全て裏切ったが、最悪なのは変わらなかった。
「聞こえなかった?ほ・う・にょ・う。放尿。解る?」
「そんなこと………!」
「できないの?」
利菜の目の前に、携帯の液晶がだされる。そこには、ついさっき行われていた、痴態が再生それている。
自ら下着を脱ぎ捨て、足を開き、男に指を入れられ喘ぐ利菜の姿が映されている………。
『はあ…………あっ……いゃ………』
570 :
545:2007/05/16(水) 10:06:33 ID:ZGBBb9M/
「『いや………』、だって。こんなに声でてるのに。見栄はんないで、気持ちいいって言ったら?」
「………やめて!」
携帯から流れる音に耳を塞ぎ、叫ぶ。
「お願い、やめて………。」
「じゃあもう一度聞くよ?ここで放尿をするの?しないの?」
男の言葉に対し、利菜はうつむく。
"虫"の使えない自分の無力さを噛み締めながら。
―――助けて………薬屋。
「どっちなの?気長な僕でも限界があるよ?」
イラつきの割合が高くなった男の言葉に顔を上げ、震える声で答える。
「やるわ……」
男の表情が、いままでで一番の笑みになる。
狂ってる………。
そう感じさせられる笑みである。
「じゃあよく見える様に、その机の上からしてもらおうかな〜。」
男が一つの机を示す。
「その上で、屈んでね。スカートもちゃんと捲るんだよ。」
利菜は、まだ覚悟を決めていなかったのか、すぐには動かなかった。
しかし、躊躇したのは、3呼吸分ぐらいで、覚悟を決めると男の要求通りに動く。
「そうそう。あ、よく見える様にアソコを広げてくれない?」
男の注文に、動作が一度止まる。
571 :
545:2007/05/16(水) 10:07:45 ID:ZGBBb9M/
「『いや………』、だって。こんなに声でてるのに。見栄はんないで、気持ちいいって言ったら?」
「………やめて!」
携帯から流れる音に耳を塞ぎ、叫ぶ。
「お願い、やめて………。」
「じゃあもう一度聞くよ?ここで放尿をするの?しないの?」
男の言葉に対し、利菜はうつむく。
"虫"の使えない自分の無力さを噛み締める。
―――助けて………薬屋。
「どっちなの?気長な僕でも限界があるよ?」
イラつきの割合が高くなった男の言葉に顔を上げ、震える声で答える。
「やるわ……」
男の表情が、いままでで一番の笑みになる。
狂ってる………。
そう感じさせられる笑みである。
「じゃあよく見える様に、その机の上からしてもらおうかな〜。」
男が一つの机を示す。
「その上で、屈んでね。スカートもちゃんと捲るんだよ。」
利菜は、まだ覚悟を決めていなかったのか、すぐには動かなかった。
しかし、躊躇したのは、3呼吸分。覚悟を決めると男の要求通りに動く。
「そうそう。あ、よく見える様にアソコを広げてくれない?」
男の注文に、動作が一度止まる。
572 :
545:2007/05/16(水) 10:09:12 ID:ZGBBb9M/
男の表情を見るが、濁った瞳とニヤついた口元で、利菜が行動するのを見ている
―――助けてよ……誰か………薬屋ぁ
下唇を噛み締め、うつ向き、震える左手で、スカートを捲り上げる。同じく震えている右手で、すでに露になっている自分のワレメを広げる。
「これでよく見えるよ。準備もできたし、じゃあ学園のアイドル、立花利菜さんの公開放尿開始〜♪」
男達が色々な角度から利菜を撮る。
……イヤだ………イヤだ……イヤだイヤだ
同じ言葉が利菜の頭の中で巡る。
「同じことを言うのは嫌いだよ」
人間とは思えない冷たい声で、利菜は我にかえる。
もう、逃げれない………観念したように瞳を閉じる。
そして………
チョロ…………チョロチョロチョロ
と、黄色い尿が流れ始める。
男達から歓声があがる。
「すげぇ!本当に小便してるぜ!」
「ヤバイ!生で放尿が見れるなんて………」
「すご!パックリ開いてるぅ」
興奮した男達が、一斉に感想を述べる。
その言葉が、更に利菜の羞恥心をかきたてた。
恥ずかしさと、悔しさが、交互に頭の中で駆け巡り、瞳から大粒の涙が、何粒も零れる。
―――薬屋………わたし……。
容赦のない続きキター!
さらに続きが気になるぜ
574 :
545:2007/05/16(水) 10:50:56 ID:ZGBBb9M/
―――――――――しばらくして放尿が終わり、床に脱力する。
男達は、まだ興奮がおさまりきっておらず、次の指示を何にするかを話あっている。
その光景に利菜の瞳は、絶望し、男達の次の要求に恐怖していた。
だが、男の次の言葉に、利菜は驚愕する。
―――「しかし、あれが本当に火種一号指定の"レイディ・バード"なのか?ただの、女としか思えねえ」
「…………!」
"レイディ・バード"
利菜の"虫憑き"としての名前を、確かに今、この男は口にした。
その事に目を見開いた利奈に、男達が気付く。
「聞こえちゃったか……。まあ別に後で言うつもりだったし、いいけど。」
男の笑みが、獰猛になる。
「コイツ等も、"虫憑き"………?」
その笑みを見て、思わず疑問が口にでる。
が、すぐに起き上がり、七星"を呼ぼうとする。
相手が、"虫憑き"であろうが、なかろうが、利菜の長い経験で一つだけハッキリしたことがある。
――――こいつ等、特環の局員………!
普通の"虫憑き"なら、"レイディ・バード"の名前を知っているはずがない。ならば、なんらかの機関に所属しているはずだ。
それでいて利菜を狙うのは、特環か、ハルキヨの一味ぐらいである。
何年も特環と戦い続けてきた利菜の勘が、ハルキヨの一味の可能性を除去する。
―――相手が特環なら、容赦はしない………。
利菜が戦闘体制に入ろうとする
「え……?」
だが、利奈の呼びかけに反して、"七星"は姿を現さない。
「どうして………?」
575 :
545:2007/05/16(水) 16:22:21 ID:ZGBBb9M/
「無駄だよ。君は虫を使えない」
「………?」
男の言葉が理解できない。なぜ自分の虫がだせないのか………
「まあ、まずは君の虫の姿を見てもらおうか。」
そう言うと、男の横に"七星"が現れる。
忘れたくても忘れることのできない存在。
自分の夢を喰らう事で、生きる。
そんな利菜の虫―――"七星"が現れる。変わり果てた姿で。
「そ、そんな………」
その"七星"に、驚きの目を向ける。
赤い模様は、腐敗したかのように黒くなり、目は潰れ、躰は所々ヒビ割れている。
「驚いた?」
男が笑う
「僕の虫の能力さ。」
「いつ?そんな隙はなかったはずよ………?」
利菜は、切り札の"七星"が使えない事実を受け止めきれずに、反射的に質問してしまう。
利菜の反応を見て、満足そうに鼻をならす。
「僕の虫は、ある条件を満たさないと、発動しない。」
男がゆっくりと答える。
「その条件は………相手の体の中に、自分の虫を入れる事。その条件を満たしたうえで、相手に虫をださせる。すると僕の虫が寄生するって訳」
「な!」
いつ?と、言おうとして、即座に思い留まる。
「まさか………あの時に………」
「せいか〜い♪」
利菜の身体から力が抜ける。
576 :
545:2007/05/16(水) 16:31:54 ID:ZGBBb9M/
あの時………つまり、利菜が男達にいじられていた時。あの時、男は利菜の中に自分の虫を入れたのだ。
利菜が喘ぎ、達する時にはすでに男の虫は利菜の中に、いた。
「きゃっ!」
あまりの事に呆然とする利菜の背後から、別の虫が襲いかかる。
「ぐぅ………」
虫の長く伸びた触手が、利菜の身体に絡み付く。
手を頭の上で拘束され、腰に触手が巻き付き持ち上げられる。
足を強制的に開かされ、再び性器が露になる。
「じゃあ―――第2ラウンドといこうか」
男が笑う,,,
これは意外な展開に。続きが気になるぞ
578 :
545:2007/05/16(水) 19:56:30 ID:ZGBBb9M/
今さらながら、やりすぎてしまったと後悔orz
なんてエロい虫なんだwwwGJww
そういや虫をギミックに使ったアプローチはまだなかったな
触手wktk
580 :
545:2007/05/16(水) 21:13:08 ID:ZGBBb9M/
救いはあった方がいいか?一応考えてるんだが
読み返して思ったけど、すげぇ都合のいい虫だなー
ありで。
救いが無いの見たければ、原作開けばいいし
まあ、このスレでは人気あるけど、原作ではあっさり消えちゃったからなあ……
まぁ正直鬼畜SSだから救いがなくともいい筈なんだけどね
でも“かっこう”が無慈悲に男共を欠落者にするとか
アレを怪力で踏みにじるとかあった方がすっきりするかなw
「これで勝ったと思うなよー!」とか利菜が言ったら……さすがに無いなw
思いっきり後味が悪くてもいい
とにかく利菜を滅茶苦茶にしてくれと思っている俺はちょっとチョッキンされてきますね
>>584どうやら君は戦士としての素質があるようだねぇ、これは鍛えがえがあるなあ。
>>587 「お前はこんな所で何をやってるんだ…早く俺の所に戻って来い…」
589 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 10:50:47 ID:O6WFqNHo
利奈には救いを〜
犯される前にかっこうだしてくれ
_ __
, '´: : : : : : : : : : : : ` ::丶、
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `:ヽ、
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ 、
./: : : : : : : : : : :ィ-- : : : : : : : : : : : : : ≠、: : :ヽ
/: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : :ー、: : : ヽ: : ',
|: : : :l : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : :ヽヽ
|: : : l: : : : : : l: : : : : : /: : :/: : : : : : : : :l: : :l: : ::',:',
{: : : l: : : : : : l: : : : : /l : : {: : : : : : : : : ::}: : :l: : : l l
/: : : : l : : : : : |: : : : :/ l : : {: : : : : : : : : :/: : ::l: : : l :l
./: : : : :イ: : : : : :|: : : :/≠{: : | : : : : : : : : /}: : : :}: : : } :l
./: : : : :/fl: : : : : :{: : :/ ヽ: :{ヽ: : : : :/ノ=,}: : : l: : : j }}
/ : : : : / l: : : : : ::Yィj´:.:了`ヾ V: :/ァ==、l/: :/: : :/} } 何で私のss無いの?
./: : : : : /入_l: : : : : : `ゝニソ ヾ' .辷ノ ./: //l: // l
./: : : : : :l: : : : l : : : : : :l , /::/:/ }//:} j
.{:∧: : :A{ヽ : : ヽ: : : : : l ___ ./:/:ノ:/: : ::l /
{' }ヽ { 从ヽイ: :ヽ: : : : :l ` ´ . ィ´:/: : /: : : :l
ヽ ヽ └ノ \: : : l> 、 _. <イ: : :/: :/l: : : :/
r- 、_ノ :::. \: lヽ、/ヽ: : イ/ }ノ}/: :/ l: : ::/
/; ; ; ; ; ;`ヽ、:::: ヾ }/ヾ´:ヽ 、 // .l: : /
ノ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;\ :::::7 ̄ヽ,} }; ; ; ; ヽ、 l: /
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ <:::::∧::> j; ; ; ; ; ;∧ .j/
誰この黒くて底意地の悪そうな女?
たらい女に見える
たらい……はて?
なに言ってんだふゆふたる
お前主役のSSあったじゃないか
ヒロイン利菜だったけど(笑)
しかし“ふゆふたる”の蔓延具合は著しいなwww
最終兵器フタルはどのスレから始まったんだ?
本スレか?アニメスレか?それともここ?
最終兵器フタルはどのスレから始まったんだ?
本スレか?アニメスレか?それともここ?
そういえば第二ラウンドは?
ふゆふたるは本スレ
ふゆふたる誕生の瞬間を見た俺は負け組
最初の人はたぶん間違えただけだったんだよな
でも、10くらいレスがついた頃には既に定着してた……
さすがだな、ふゆふたるさんは
ふゆふたなり・・・ん?いや本スレにあがってたような気がしただけだ
ちょっと想像したくないなwww
フタルはいい奴
誰かさあ、
摩理が病室で、泣いてる→‘先生’がそれに気づき慰める→初めてのアーーーーー
的なSS作ってくれないかな?
摩理の性格がいまいち把握出来ていない俺には無理だな
>604
麻理はSっぽいけど大助の前だとMっぽい
ていうかムシウタの女はほとんど普段はSだが本番はMだな
主人公が逆だからか?
最新刊の書き下ろしのノリで誰か書いてくんねーかな
アレはエロゲだったら間違いなくセクロスシーン突入なのは周知の事実の筈だ
あのシーンは、中身は摩理だけど身体は亜梨子っていうのがエロスだと思うんだぜ
同化型はプライベートはさ誘いMで
自分が決めた方向へ突き進もうとするときはどSなのでは
ふたる「誰か私メインの話を書けぶぅるああああああっ!」
欠落してた関係で中身は小学生みたいなもので
それを高校生がヤっちゃうと何か宜しくないとかそういう事情…
いや、かっこうは気にしないな
ものすごく真面目に答えると、本編でくっついてくんないかなーと思ってるからかっこう×ふたるは敢えて書かないんだ
パラレルのスクイズネタなら……
詩歌が真っ黒になる悪寒
いやいやいやいや違う違う
あれ、
>>611のあたりに真っ黒な雪が降ってるぜ。
なんかデッカイゴキブリもいる。
そうだよな、詩歌は体は高校生でも精神は小学生なんだよな
エリィなんて素でだぜ
なあなあ、詩歌の体って高校生か?
頭も悪そうだし、まな板だし、どう見ても小4www
ん、雪?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・end.
ここの影響で例の買っちまったので感想かいてみんとす
やつを追う前に言っておくッ!
おれは今やつのスタンドをほんのちょっぴりだが体験した
い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『詩歌ルートを進めていると思ったら
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 利奈に告白して最終的に亜梨子と落ち着いた・・・・・・』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 超スピードだとか催眠術だとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
まずは落ち着け
>>616!
一体なにを買ったって言うんだ!?
きっと未来のムシウタ同人ゲームに決まっているぞ!
コトノハサマルートを進んでたら、突然世界に告白した挙句、乙女エンドで終わったということだな
体は大人!心は子供!
その名はスノウフライ・詩歌!
何か詩歌は胸デカいイメージがある。
一万年と二千年前から愛しドゥルー 八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった
一億と二千年後も愛しドゥルー 君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない
ちょっとまて!!
今
>>620が聞き捨てならないことを言った
>何か詩歌は胸デカいイメージがある。
…なんだって???
そんなバカな…ありえない…むしろ怒りすら覚えるぜ
詩歌が――微乳以外の何かだと想像できるだなんて信じられない…
いっそ人類の新しい可能性を見たと言ってすらいいかもしれない
>>620、はやく目を覚ませ
そっちは…そっちは違うんだ
ムシウタはエロゲじゃないと気づいてくれ――
光る雪が降ってくる前に!
>>622こそ声がでかいぞ!
ふたるに聞かれたらどうs
ふたるは微乳だと思うんだ。巨乳だったり美乳だったりすることはもちろん無く、
まっ平らな貧乳というほどの特徴も、胸が小さいことを気にしているという萌えも無い
何か小さそうだなー、と思いつつ、服を脱がせてみたら実際小さかった
そのがっかり感こそがふたるの持ち味だと思うんだ
626 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 17:51:32 ID:XJTuBkHm
特徴があるふゆふたるなんてなぁ……ふゆふたるじゃあぁねぇんだよ!
利菜陵辱の続きまだー?
目の前で大助が誰かに逆レイプされてたら霞王はどういう反応するんだろ
「俺様以外の奴に……犯られてんじゃねーぞかっこう!」
って切れる。もしくは
「かっこうを犯っていいのは、俺様だけなんだよ!」
って切れる。ん〜w 嫉妬だねwww
泣く。普段からは想像もできないくらい弱気になってすげー泣く。
泣いてるのに見てるだけで感じてる自分が恥ずかしくて何が何やら分からなくなって結局3P。
>>630 おいおい念レス成功しちまったぜ…
3Pの相手はCとかねねだったりするのはこのスレのお約束だな。
…なんか漲ってきたんだぜ?
いや、そこは特殊型三人娘と4Pだろ……、特殊エロ的に考えて
内心ムカツキながらも
「はっ、いいざまだなかっこう」と嘲って。
けれども相手の女に難癖つけてバトり、かっこうもろともぶっとばす。
そんで起き上がった大助といつものように口げんか。
逆レイプされつつ結局イッてない性欲をもてあました大助が霞王を押し倒す。
んでなんだかんだといいながら嫉妬していた霞王はいつもより激しく大助を求めるのだった。
という妄想が浮かんだんでちょっとヌいてくる。
>>633 マスかく前にその妄想を書き込んだらどうかね? と土師さんが仰っています
昨日ほとんど全ての攻略本やエロいのも含めて全ての小説が
集まるところにいって過去のザ・スニーカーを読んだんだが
人気投票で詩歌が2位だった・・・・・・・
ヒロイン補正恐るべし
今やったらどうなるだろ?
かっこうが1位は確定としてワンコ何位に食い込むかな?
亜梨子も結構あがると思うんだが・・・・・どうよ?
とりあえず詩歌が2位になることはないだろ
ふゆふたるなら一位になりそうだがな
>>638 お前はオレを怒らせた
麻理じゃない!摩理だ!
お前ら落ち着け。
俺にとっての不動のNo.1は霞王。
それ以外はどうでもいい。
どおでもいいならわんこは俺がもらっていきますね
>>641 落ち着け! お前が持っているのはただの柴犬だ!
>>639パソコン買い換えてvistaにしてから、麻理以外に真理、真里、毬とかにしか変換しなくなったorz
みんなもvistaは買わないようにしようキャンペーン。
というわけでCたんは俺がもらっていきますね。
落ち着けお前ら
まだ埋めるには早すぎるぞ
けど千晴は貰っていくからな
お前との絡みより大助との絡みの方が良いに決まってるから却下
>>645誰に言ってんだ?
やっぱ亜梨子貰って行くわ
じゃあ、私はねねをもらっていくよ
648 :
sage:2007/06/02(土) 01:13:55 ID:ntEUgTEW
じゃあ、かっこう虫もらっていきますよっと。
それじゃ初季は俺が
兜さんは引き取ってやる
誰それを貰っていくって流れはここらでやめにしないか?
その前に俺はみんなのアイドルまいまいちゃんをかっさらって行きますが
俺はそんなお前たちを等しく愛してあげます。
魅車さんってあれだよな、中学生時代に男子に勘違いされて告白とかされてたら笑えるな
そんで「あらあら」とか言いながらめっちゃ内心うろたえてんの
>>652 それは
1,男子(色々勘違い)→魅車
2,女子(性別勘違い)→魅車
どっちだ?
>>653 俺は正直1しか思いつかなかったが…
2もいいな!凄くいいよ!
マナマナの降臨だな
ラ板は1作家1スレだぞ
誰が作ったか知らんが削除依頼な
せめてアニメキャラ板に立てばいいのに
アニメやら何やらでこのスレも迷走し始めてますな。
かくいう自分も、続き書かないで
>>128-131 を少し書き直してみました。
>>131 をちょっと適当に書いてしまったのでこんな感じに。
もっとも、そのバレバレも同じくらいテンパってる大助には気付かれない。
「お、お、お、お前……! 俺のファーストキスを!」
訂正。同じくらいではなく、遥かにテンパっているらしい。
後頭部をさすりつつ起き上がりながら、大助は普段なら絶対言わないような事を真っ赤になりながら言う。
「ふ、ふーん……? 初めてだったとはねー。まあ、気にする事はないよー。――――――――――――――――――ボクも初めてだし」
最後に付け加えられた言葉は、小さすぎて大助には聞こえなかった。
「こ、こ、こ、このっ……!」
ここまで背負ってきた疲れやら、アバラの痛みやら、ファーストキスを奪われた屈辱やら。
それらがごちゃまぜになって言葉に出せず、大助はヒクヒクと口元を引きつらせていただけだったが、
「いい加減にしろ、この馬鹿“ワンコ”!」
まとめて一気に噴出した。
「ワ、ワンコって言うなー!」
反射的に振り返り、せっかく収まってきた顔を再び真っ赤に染めて戌子は叫び返す。
「恥ずかしいからやめろって言ってるだろー! こ、この間だって……!」
この間。
訓練所で絡まれた時だ。
二号指定とはいえ、虫を使わない戦闘訓練では戌子はとにかくなめられやすい。
そして、そんななめてかかった者たちを小柄な体躯で叩き伏せるのが、ある意味訓練所での戌子の日常だ。
その時も、いつも通りに息すら乱さずつまらなそうに倒れた者たちを見下ろしてる戌子を、畏怖を含んだ視線が遠巻きに眺めていた。
だが、そんな中、唐突に掛けられる声があった。
「おーいワンコー。飯食いに行くぞー」
『……ぷっ』
思い出したのか、その時と同じく急速に真っ赤な顔になって戌子ががなりたてる。
「目茶苦茶恥ずかしかったのだぞー! 君にはデリカシーというものがないのかー!?」
「ああ!? 金無いから飯奢ってくれ、って言ったのはそっちだろうが!」
「人を誘う時は、場所と誘い文句をよく考えろと言ってるのだこのバ“かっこう”!」
「誰がバ“かっこう”だ、このバカワンコ!」
「あー! また言ったー!? 大体、ワンコワンコって言うけど君の方こそ犬気質じゃないかしかも子犬系!」
「んだとぉ!?俺のどこが犬っぽいってんだ!?」
「ちょっとでも可愛い子を見たら擦り寄って優しくしたり、お姉さん系の子には何かと言いながら素直な所だー!
そんな事やってると、そのうち我が儘お嬢様にそれこそ犬みたいに下僕扱いされたり可愛い物好きの同級生なんかに言い寄られてあたふたしながらも満更でもない日々を送るんだろきっと!」
「なんだその具体的かつ不吉な未来予想図は!? テキトーぬかすなアホワンコ!」
「ああーっ!? 三回目ー!?」
「足りないんだったら何回だって言ってやらあ! ワンコワンコワンコワンコワンコワンコワンコ…………!!」
「むきーーー!! き、君がそんなだから東中央支部全体に定着してしまうんだぞー!?
土師支部長にまで『やあ、ワンコ君』なんて言われた時は恥ずかしくて死にそうになったんだからなー!!」
「はっ! 土師には素直だよなー、お前!」
「えーえー、なにしろ君とは違って思いやり溢れる大人の男だからねー!」
むー、と睨み合う二人。
アバラはどうしたおまえ、と突っ込みを食らうぐらい大声を上げていた大助だが、「けっ」と吐き捨てて目を逸らす。
「ったく、大体、土師の奴も土師の奴だ。いくら同期だからって何かっていうとお前と組ませやがって、お陰でいつの間にか相棒扱いにされちまってる。いい迷惑だぜまったく」
「……っ!」
「そもそも、なんだって俺が……」
と、ここまで口にして気が付いた。
「……うー」
戌子が下唇を噛み、涙目でこちらを睨み付けている。
「いいっ!?」
ぎょっ、と身体を引いた大助だったが、動揺しまくりの顔で強がるように続ける。
が、
「う……、は、はんっ。ホ、ホッケースティックの無いお前に睨みつけられたって……」
「ううー……、わんわんわんわんっ!!」
ガブリ。
「ぎゃあああああっ!!???」
いきなり齧られた。
「わんわんわんわん! がうるるるるるるぅっ!!」
「や、やめー!! あ、あたま、頭噛るのは止せ! どこぞの禁書目録かお前はー!?」
頭に戌子を齧り付かせたまま、転げまわる大助。
なんかもう、ぐだぐだであった。
「てめ、この、うわ、ぐえ!」
ドタバタ
「わうわう! ……って、ひゃあああああっ!? ど、どこ触っているのだ君はー!?」
「あ、あん? どこって腹じゃねえの? いや、硬い感触があったからもしかして背中か? …………って、ぐふぅおぁ!?
……て、てめ、また肋骨を、って、おい……げふっ! ごふぁ! け、蹴るなこのバカワンごばあっ! ………………………………って上等だこらあああああぁっっっ!」
キレた。
がー! と絶叫しながら立ち上がって戌子をふっ飛ばすと、ゴロゴロと今度は後転で転がって再びシュタッと立ち上がる。
「最近元気無いなー、って心配して気ぃ使ってやってたら調子に乗りやがってええぇぇぇっ!! そっちがその気ならこっちも本格的に躾てやる!
とりあえず裸にひん剥いて首輪をつけて本部内を四つん這いで散歩させてやらああああぁぁぁっっ!!!!」
「とうとう本性を現したなこのエロ悪魔めー! こっちこそ、こいつを君の×××に突っ込んで犬に相応しく尻尾生やしてやるー!!」
両手を広げて襲い掛かる大助に、折れたホッケースティックを振りかざして対抗する戌子。
わー、ぎゃー叫びながら高い戦闘技術を持っている筈の特環の高位局員二人は、ドタバタゴロゴロと取っ組み合いを始めた。
夕日が照らす川添いの土手の上で、疲れた体に鞭打って、二人の少年少女がいつまでもじゃれあっていた。
割と命がけな感じだけど。
ちなみに。
連絡も無く遅すぎるということで回収にきた特環局員が見たのは、素っ裸でなぜかカッパだけは無事な戌子と、その戌子を下敷きにお尻丸だしでぶっ倒れている大助だった。
お互い、一線を越える一歩手前で力尽きて仲良く折り重なってる二人に、暫くの間あらぬ噂が特環中に流行っていた。
こんな感じで。
大助×摩理とか、ワンコが風邪の見舞いに来る話とかネタはあるんだけど時間がー。
いやそこは続きを書くところでしょう非常識的に考えて
>131でもいい感じだったけど、これもかなりGJです。
とりあえずwktkしてますヨ
GJ
霞王をはじめ露王とよんだのはロリコン過ぎですか。
おっす、兄貴。
じゃあおれも。
兄貴ぃ
兄貴、その寝てる子ってってCじゃ・・・・・・・・・・・・・・・。
兄貴、姫子ちゃんには恋人が居るから手を出しちゃダメだよ?
兄貴、もう手を出しちゃったんですか・・・・?
言うまいとは思ってたんだが。最近スレの流れおかしくネ?
――あーあ,言っちゃったよコノヒト。
兄貴、>>673-
>>674をどうします?
ふたるさん呼んできます?
と、益々脱線
676 :
夢見る名無し:2007/06/08(金) 09:05:52 ID:UXNNDs6l
今月発売の新刊に期待するしかないな……
ふたるさんでるらしいし
フタル酸出るのか・・・。みんな、雨合羽と非常用食料用意しような。大雪になるから。
678 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 22:09:54 ID:UXNNDs6l
利奈→机に乗せて正常位
初季→野外で片足上げて立ちファック
千莉→浴室で立ちバック
千晴→自宅で騎乗位
戌子→道場でセクス
ふたる酸は?
亜梨子→時間は真夜中、布団に寝かせ正常位
摩理→屋上庭園のベンチに座りながら対面座位
アンネ→学校の屋上の柵に寄りかからせバック
愛理衣→誰も居ないトレーニングルーム(鏡有り)で駅弁位
寧子→ホテルとかで大人な雰囲気の中騎乗位
ふゆふたる→アイツヒロイン?
ふたるは放置プレイが一番似合ってるんだよ!
682 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 23:09:23 ID:UXNNDs6l
>>680 亜梨子→「ん――――っ、……もっと、きちんと腰振りなさいよ。音?気にしなくていいわよそんなの。
あんた、お手伝いさんや、屋敷の人にバレてないとでも思ってんの?みんな知ってるわよ?
私達、ずっとそういう目で見られてるのよ?気付いてなかったの?」
アンネ→「うぅ……っ嫌デス、こんなイヌみたいな……嫌、やだよぉ。
やめろよバカァ!初めてで、せっかく、相手がお前なのに、こんな……」
愛理衣→「あぁ、すごいです。つながって……私の膣内、めくれて、拡がってるところ、見えて……」
寧子→「初めてじゃないよね?なら、ふふ。ゆっくり、ね?君が泣くまで、繋がったまま。絶対に動いてあげない
いつも、イジメられてるから……君、年下のくせに、ちょっと生意気だし。ねぇ、早く泣いてよ?」
詩歌「違うよね?かっこうくんは他の女と寝たりなんか、してないよね?
ねぇ、離さないからね?このままで、喋らないなら。喉、いらないよね?
大丈夫だよ?顔は、見た目には痛いこと、しないから」
わんこまだー?
685 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 07:38:19 ID:MIt20XAw
すっかりネタキャラになって悲しいな
まぁ好きでも嫌いでもないしなぁ
亜理子に入れ代わった摩理が大助を誘う展開まだー?
摩理がいったら亜梨子に戻って2ラウンドだろ。
挿れた状態で亜梨子に戻ってしまい最初は動転して泣きながらつっかかってくるんだけど
状況を次第に理解していき自分から求めるってのがイイナー
エピローグでいつのまにか無くなってしまった自分の処女の事に文句を言い
摩理に対して嫉妬を見せるとなおイイ!
亜梨子の体は知らぬうちに非処女となるわけか
とりあえず導入部分を書いてみた
言い訳を先にしておくと生まれて初めて書いた小説だから
あんまキツイことを言うのは勘弁な。
だけどキャラの喋り方や一人称、呼び方、文法的におかしいとこなど
そいういった指摘はしてもらえると治していけるので嬉しいです。
朝、目を覚ますとそこはよく知った病院のベッドではなかった。
寝起きで回らない頭であたりを見回して見るとそこは和風の部屋、
近くには携帯電話と複雑な模様が描かれた細い棒が置いてある。
自分はなぜこんな所にいるのだろうか?と、考えた所でふとある時の記憶が甦ってきた。
それは初めて自分が輪に加われた時の事、
優しい同化型の虫憑きと夜のビルの屋上で会話をした事
そんな事を思い出した時、花城摩理の意識は一瞬にして覚醒した。
古びた、けどどこか風格のある屋敷の中にドタドタとある部屋へと駆けぬける影があった。
一之黒亜梨子である。しかし走る姿がどこかいつもと違って見えるのはやはり意識が摩理であるせいだろうか。
どこか罪悪感、困惑、それに隠しきれないほんの少しの嬉しさを含んだ表情でひたすらに走るような速度で歩いていた。
すれ違いざまに家政婦に挨拶をされるも今は他の事に気をやる余裕が無いのか気づく様子が無い。
そしてようやく目的の部屋にたどり着き亜梨子は障子を開けて中に入っていき
布団で気持ちよさそうにして寝ている少年の横にかがみこんで少年の肩を掴み揺さぶり始めた。
「大助さん、起きてよ!」
揺さぶられている少年の名は薬屋大助、特環の火種一号で”かっこう”と呼ばれ
寝ている姿からは想像もできないが悪魔と恐れられている人物である。
「大助さん!」
「んあ?亜梨子?」
3分ぐらい揺すった頃だろうか、ようやく大助が目を覚ました。
「なんだよ、今日は学校休みだろ?ゆっくり寝させてくれても…」
悪魔と呼ばれようが朝は弱いのかそんなことを言う
しかし摩理にとってはそれを了承するわけにはいかなかった
「しっかり起きて、朝起きたらまた入れ替わってのよ!」
「んーそうか、おやすみ」
またいつもの悪戯と判断したのか、それともまともに聞いていないのかまた眠ろうとする
そんな大助を見た摩理は銀色のロッドを取り出し振り上げた後大助の頭目掛けて振り下ろした
屋敷には小気味のいい音と少年の悲鳴が鳴り響いたという。
「…で、なんでまた出てきたんだ?」
ひとまず摩理を部屋から出して着替えもすませ二人で朝食を食べている時
大助は頭をおさえながら少し睨み付けるようにして話を切り出した。
「理由はわからないわ。起きたらこうなってたもの」
摩理は味噌汁をすすった後そう答えた
「まあ今さらお前を疑ったりはしないけどな、……はぁ」
「なんで溜め息をはくのよ、そんなに私に出てきて欲しくなかった?」
悲しそうな顔で摩理は大助を覗き込むようにして見る
そんな摩理のしぐさや顔にぐっときてしまった大助は言い訳をするように言葉をはいた
「い、いや、そういうわけではなくてだな。ただ面倒ごとがいやなだけというか…それにうるさい亜梨子よりお前のほうが
一緒にいて落ち着くしな」
摩理は顔をほんのりと赤くしたが大助は構わずに続ける。
「亜梨子はたまにいないぐらいが丁度いいんだ」
「そんなこと言って、亜梨子が聞いていたらまた叩かれるわよ」
「事実だから問題ない」
そんな会話をしながら朝食を食べ終わる頃には二人の顔にはわずかばかりの笑顔がうかんでいた。
朝食も終わり今後の予定を決める事になる。
「また寝たら元に戻るかもしれないし何か行動を起こすのなら明日になってからだな。今日は俺がついて様子を見る」
「それならさっ、せっかく学校も休みなんだし海に連れてってよ。行きたい所はいっぱいあるけど海がいいな」
「お前おとなしくしてようとかそういう気はないのか?」
大助は呆れ顔で答えた
「私はずっと病院の中にいたのよ?こんなチャンスまたあるかも分からないし…。お願い!」
両手を合わして懇願する摩理を見て考える
(まあ、また勝手にどっか行かれて暴れられるよりはいいか)
「わかった。そのかわりあまり目立ったことはするなよ」
大助が了承したのを聞き、嬉しくなった摩理はつい抱きついてしまう
「ありがとう!」
体はいつもプロレス技をかけられている亜梨子のものだとわかっていてもやはり摩理だと意識する
「わ、わかったから離れろ」
意識している大助を見て摩理も自分のしていることを理解して一瞬にして沸騰し、体を慌てて離す
「ごめんなさい!嬉しくってつい…」
二人して俯いてしまい部屋に沈黙が落ちる
やがて沈黙を破るため大助が提案をした
「特環を利用して宿をとっといてやるよ、亜梨子にも説明しておく。今日は時間いっぱい遊ぼうぜ」
「え?」
そんな言葉が聞けるとは思っていなかったのかキョトンとした顔で聞き返してしまう
「そうと決まったら準備だ、早くしろ、用意ができたら家の前で待っているからな」
大助はそういうとさっさと部屋を出て行ってしまう、残された摩理は状況を理解すると今にも鼻歌を歌いだしそうな顔をして部屋を出て行った。
投下終了です。
やっぱり思いつきで書いてみたはいいけど難しいな
職人さんがどれだけ大変なのかよくわかる。
続きを誰かがかいてくれたら嬉しいなーと思いつつ
ではROMに戻ります
GJ!
これからが楽しみです。
GJ
やっぱ海と言えば水着か?
マテマテマテマテ
状況が理解できん……問題ない!君が書くべきだ!
いきなりだが、ムシウタキャラの学園ものを書いてみたくなった。
というわけで
>>52と
>>98の学園設定を頂いてとりあえずの妄想設定を書いてみた。
面倒だから舞台はホルス星城学園で(小学部から大学部まである)
<高1>
大助(主人公・両親は海外勤務)
詩歌(転校生・小さいころに会ったことがある)
亜梨子(幼馴染、通ってる道場の師範の娘)
摩理(亜梨子の親友・病弱だけど入院するほどじゃない)
戌子(道場の同門)
初季(さぼり常習犯(学校は来てるけど気分で授業に出ない))
利菜(クラス委員長・美術部員)
恵那(亜梨子の親友)
多賀子(亜梨子の親友)
きらり(便利屋さん・コスプレ癖有り)
<別クラス>
アンネ(留学生ではなく親が外資系で日本在住)
香魚遊(占い研究会)
萌々(きらりの親友・美術部員・墓守と恋人同士)
墓守(萌々と恋人同士)
兜(柔道部部長・でも大助やハルキヨには勝てない)
<高2>
ハルキヨ(さぼり常習犯(よく保健室で寝てる))
ひはっ(以前戌子にナンパしてぼこぼこにされた後に惚れておっかけに・大助にライバル心)
<高3>
千晴(実姉・生徒会長)
寧子(軽音部員(ボーカル))
一高(生徒会副会長or風紀委員長)
<中3>
千莉(マンションで隣の家同士・幼馴染で精神的妹・土師の実妹・盲目だが心眼持ち)
緒里(純と恋人同士)
純(千莉の親友・緒里と恋人同士)
アカツキ(アコと恋人同士・写真部員)
アコ(アカツキと恋人同士・写真部部長)
みんみん(土師が好き)
<小6>
愛理衣(天才少女(飛び級とかは無し))
<教諭陣>
土師(理事長・千莉の実兄)
ラウ(美術教師・美術部顧問)
魅車(保険医)
神父(歴史教師)
大食い(教頭・数学教師)
柊子(理事長秘書・英語教師・担任)
とりあえずこんな感じにしたいんだが、学校名・学年・キャラ同士の関係・キャラの設定・追加キャラ等々で、
もし他にいいのがあったら教えてくれ。
級友にアキを追加
昔は仲がそれなりに良かったけど、アキが利菜ちゃんファン倶楽部(むしばね)に入り、利菜が大助に好意を寄せていると知り、一方的な険悪関係
墓守と大助は同学年の中では一番仲がいいと妄想
基本的に色々な美少女に好意を寄せられる男の敵だから、彼女持ちでバカップルの墓守とは仲がよさそう
後はハルキヨとかは一部の女性とかにモテるけど、本命の摩理には軽くあしらわれて、男の中で唯一摩理と仲がいい大助に逆恨みしていそう
「きれい……」
海へ着くと摩理が一目散に浜辺へと駆け出していく。
「海ってこんなに綺麗なものなのね」
そう呟く彼女の顔は、笑っていた。
花城摩理であった時には、叶えられなかった夢。
そして、そのまま実現せずに終わるはずの夢だった。
そのひとつが実現したのだ。その喜びはかなりのものだろう。
「大助さん、早く来て!」
急かされるまま、近づいていくと、摩理がカニと格闘していた。
「この子がカニなのね。本でしか見たこと無かったけど、可愛いわ」
誰もが気にもとめないような普通の生き物でさえ摩理にとっては、新鮮なのだ。
その姿を見ていると自然と大助の顔が綻びる。
自分のほうを見て笑っている大助を見て、少し怒った様子で、声をかけてくる。
「カニと遊んでる私がそんなに面白いのかしら?」
「別にそういうわけじゃ…せっかく海に来たんだし、泳ごうぜ」
その視線にいつもの亜梨子が一瞬浮かんだ大助だったが、
すぐに振り払い摩理を海へと誘う。
「でも私、泳げないし、それに…」
顔を赤くする摩理。その様子に大助は首をかしげる。
「泳ぎなら教えてやるよ。とことん付き合ってやるって言っただろ」
「うん…」
その言葉に頷く摩理。こんなふうに言ってくれる人が自分の近くにいる。
ただそれだけで自分の胸の中がいっぱいになるような気がした。
「じゃ、じゃあ着替えてくるから、待ってて」
こみ上げてくるものを悟られないように駆け出す。
今こうして感じているものは、この体が亜梨子である以上きっと手放さなくてはならない。それはわかってる
でも、今この瞬間だけは、感じていたい。花城摩理の意識がある今この時だけ…。
自分の気持ちに区切りをつけ、水着へと着替える。
「亜梨子の体だけど…やっぱり、恥ずかしいな」
病院での生活が長く、あまりおしゃれなどできなかった摩理にとって、
水着を着るというだけでもかなりのことだ。
しかも、その格好で異性の前へと出るということは、とても恥ずかしいことだった。
「やっぱり、Tシャツだけは着ていこう」
迷った末にTシャツを着て大助の元へと戻る。
「ごめんなさい。遅くなっちゃって」
一人砂浜の上に座っていた大助が、摩理のほうを振り向く。
Tシャツを着ているその姿は、大助に亜梨子とは違うなにかを感じさせた。
「どうかした?」
「ん、あぁ気にするな。さて…行くか」
荷物をその場に置き、海のほうへと行こうとする大助だったが、ふと立ち止まる。
「そのままで泳ぐのか?まぁ無理に脱げとは言わないけど、泳ぎにくいと思うぞ」
その言葉を聞き、摩理の動きが止まる。
顔を真っ赤にして俯いている。
その様子を見て、大助がようやく理解した。
「まぁ…その…恥ずかしいなら、そのままで、いいんじゃないか」
「わ、わかったわ。脱ぐから、少し待ってて」
しばらくした後、Tシャツを脱ぐ決心をし、大助に背を向けてTシャツを脱ぐ。
水着姿で大助の方を向く。
普通のワンピースタイプのものであったが、その姿はどこか色っぽい。
思わず見とれてしまう。
「な、なにか変かしら?」
頬を赤く染めたまま、不安そうに尋ねてくる。
「あ、ああ…似合ってると思うぞ」
「そう…ありがとう…」
「じゃあ行こうぜ。泳ぎ教えてやるから」
顔をあげ、大助の後をついていく。
海の中に入り、まず感じたことは、その冷たさだった。
直射日光を浴び、温まった体を冷やすそれは、心地のよい冷たさだ。
「これが…海…」
海の冷たさを肌で感じながら、周りを見渡す。
どこまでも広がっている海は、摩理の孤独感をより一層際立たせる。
そこへひとつの手が差し出された。
その手の方向を見ると大助がいた。
「ほら、手捕まえといてやるから泳ぐ練習するぞ」
戸惑いながらその手を掴む。
手は、とても暖かくて、自分は一人ではないと語ってくれているかのようだった
もうダメだ。眠くて文章ボロボロ
GJ
>>701 個人的には土師は理事長じゃなく教頭
実権握りまくった教頭
理事長の弱みぐらいいっぱい握ってる教頭
で、大食いが理事長
なぜか授業を受け持ってる理事長
攻略難易度は?
>>701 海老名夕:中3、詩歌と初季の親友。以前ひったくりにあった時大助に助けてもらったことがある
ジャール・ハリシ:英語教師で演劇部顧問
高鍬みのり:高3、風紀委員長。もしくは政治経済の教師
吉原宗近:高3、部活には入ってない。校内の備品なんかを直してる道具屋
鬼道ツカサ:高3。もしくは用務員。きらりと仲良し
赤瀬川七那:お嬢様。きらりの親友。ツカサとは百合とか?
羽瀬川祈梨&浜月深央:クラスメイト、大助のことが好き。でも影が薄い
さくら:一之黒家に代々使えるお手伝いさん、大助のことが気になる。でも影が薄い
これでどうよ?
>>706 アリスがA、愛理衣がC、きらりがB、詩歌がD、みんみんとフタル酸がSSS。
みんみんとフタル酸を落とすと、神になる。
詩歌とフタル酸は既に別の人間なのか?
詩歌
>>703 続きを書いてくれるとは…感謝です!
正直エロ部分を書く自信がなかったので
そして調子に乗って本編エピローグを勝手に書いてみました
エロ無しですが読んでくれれば嬉しいです
練習期間なんで指摘などはして頂ければ…と思います。
いつにもない賑わいをみせていた。
しかしその一方で人々が知らない場所で一人の虫憑きがその命運を分ける戦いをしていた。
その虫憑きは体を緑と銀の色に輝かせ、
モルフォチョウとかっこうを纏い戦う戦士だったという。
その戦士の虫は成虫化を始めており、ひとたび銃を撃てばその弾は銀色の燐紛を撒き散らしながら
進みあらゆるものを吹き飛ばし、切り裂いた。
そうしてどれくらいの間戦っていたのだろうか、
あたりには一面なにもなくなってまっさらな地平がひろがっており
日付も変わろうという頃そこに立っていたのは一人の少年だけだった。
しかしその立っている少年の心臓は仲間が駆けつけた時にはすでに動いておらず
2匹の虫の姿もどこにも見えなかったのだ。
仲間は急いで治療を施そうとするが少年はその息を吹きかえすことはなかった……。
そして今…、場所は日本の屋久島。
季節は冬だというのにやはり緯度が低いためか少し暖かく観光客もちらほらとみえる。
「パパー」
そんな中小さい子供の父親を呼ぶ声があたりにひびいた。
「パパー、来てよー、ちょうちょがいるよー」
「わかったわかった今行く」
子供の父親が駆けつけるとそこには2匹の虫がならんで、
まるで寄り添うように木の葉の上にいる。
一匹は蝶で、もう一匹は見た事のない虫だ。
「ほお、こんな事もあるんだな」
種類の違う虫が仲良さそうにしているのを見て父親が関心したような吐息をもらす。
「つかまえようよ」
子供がそんな事を言うが父親は何故かそんあ気分にはなれず
手を子供の頭において優しくなでてやると
「そっとしておいてやろう。ほら向こうでママがジュース持って待ってるぞ」
そう言う。それに子供は少し残念そうな顔をしたが、ジュースの誘惑に負けたのか
頷くと父親が来た道へと向きを変え走り出していた。
父親はそれに苦笑して自分もその後を追うが、数歩程歩いた時ふと気になり振り返ってみると
2匹の虫はちょうど飛び立っていた所だった。そしてその美しさにしばし目をうばわれてしまったのだ。
モルフォチョウは銀色の綺麗な輝きを、かっこうは緑色の力強い輝きを発し飛び立った
2匹は並びながらまっすぐに飛んでいる。
『次はどこへ行こうか?』
『国内はひと通り見てまわったからな、外国にそろそろ行くか』
『外国かぁ』
『どうしたんだ?凱旋門も見たいし、ラクダに乗ってスフィンクスだって見たいんじゃなかったのか?』
『ううん、ちょっと考えちゃったの…。あなたと一緒にいろんなところに行って、いろんなものを見れて
すごく幸せなんだけど、ハンターの私がこんなに幸せでいいのだろうかって』
『…はあ、今更そんなこと気にしたってしょうがないだろ。それにお前は虫憑きのために十分戦ったよ。
今はお前のしたい事をすればいいさ、時間はたっぷりあるんだしな』
『………うんっ、ありがとう。そういえば私宇宙にも行きたいとも言ったんだけどな…』
『宇宙?うーん、まあ行けるんじゃないか?なんてったって最強の同化型が二人揃ってるんだ』
『じゃあ外国も全部見てまわったら次は宇宙ね。…あっほら、海が見えてきた。早く行こう大助さん』
『ああ、摩理』
2匹の虫は銀と緑の軌跡を残しながら海の上、空の彼方へときえていった。
最後に一言……ふたる様ごめんなさいっ
やっぱり最後は亜梨子とか摩理とかリナに幸せになってほしいんです。
あれ……?部屋の中なのに雪が降って─────
>>708普通にやれば詩歌のまま終わるけど、あるイベントを発生さればフタル酸になる………てきな感じか?
むしろ油断するとふたるモードになるんでは
詩歌のみ攻略なら難易度Dだが、詩歌と誰かを二股かけようとすると難易度SSS
ふたる「……あの女の味がする」
>>716 イヤ、恐らくだがイベントなどでは発生しないだろ……
むしろ逆! 大助(プレイヤー)があまりにも詩歌のイベントを回避しすぎると……無詩歌になり、ふゆふたるに進化するんだよ!
一人称は「わぁたしぃ」
二人称は「フタル酸」
声はもちろん若本規夫
いっそ弾幕シューティングで
崩符『スノウフライ』
罔両『空気とヒロインの境界』
成虫『ふゆふたる』
722 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 08:23:25 ID:PXAAAzx5
>>723 ショタショタなふゆふたるが頭からはなれn(季節外れのスノーフライストーム)
ん・・・雪?
なぜ
>>723は一人で喋って一人でふたる様の餌食になってるんだぜ?
フタル「ブルああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ふたる酸ネタはここいらで終了としようゼッ
そんなこと言ったら詩歌の人気が・・・・・・・。
詩歌(ふたる酸)の人気は、今月発売の新刊であがるさ。
それより初季マダー??
初季は茶深組だから次回大活躍(予定)
そして、活躍どころか登場すら期待できない主人公。
死んだのに活躍するワンコ
ようやく本領を発揮する兜
そしてそれが死亡フラグへの始まりであった
「もしこの戦いが終わったら……」
「ここは俺にまかせて先に行け」
次々に倒される死亡フラグ――
主役の刊があっても人気のない月姫
もういっそ直死の魔眼でもあればとか思いつめる月姫
利菜が真祖になっただけにちょうどいいかも
流れ切ってスマンが、
ここって消閑・ムシウタエロパロ板だよね?
>>739 Yes! 雑談は保守代わりと思って構わなく、本来は投下スレっつーかもしかして投下ですか?投下ですよね?投下してくださるのですか?
摩理の話が読みたいなぁ・・・
雑談に勢いがありすぎて投下の雰囲気ではなくなってる気はするな
今ちょっと俺リアルの仕事が忙しくてよぉ……
あー昼休み終わるー
この程度で勢いがありすぎるとか、どんだけ普段過疎スレしか見てないんだよ
アニメ始まればもっと人来るかな…
多分変わらないな
新刊に期待しよーぜー
願わくばアンネとか愛理衣とか寧子が新刊で出ますように……
ワンコと利菜とみんみんと愛恋が復活しますように
ムシウタ史上三回目のキスシーンがはいってますように
俺が同化型になりますようにー
大喰いがお腹を壊したみたいです
大喰いがスカトロに走りました…
大喰いはショタロリ好きでバイセクシャルです
大便
と天使って似てるよね。
消閑から入った俺は少数派なんだろうか
誰か鈴藤さんを頼む…
754 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 20:08:04 ID:08twq0J2
小槙がゴニョゴニョってのがまず想像できねえwサッチーはそういうキャラじゃないし…
はっ!いるる×小槙!?
秋日子かイズミでも!
一応サッチーが一人暮らしって設定で一つかけそうな気がするんだが
サッチーて一人暮らしだっけ?
いるるに普通に拉致られてるから一人暮らしじゃない?
確認してないけど
今までかっこうのフラグたてスキルに眼を奪われていたが
ふたるのフラグ作成能力も侮れないな
bugを映像化したら亜梨子はパンチラしほうだいだな。
今回の靴で鬼畜ハルキヨ×亜梨子を考えてしまった。
ハルキヨ組は触手や縛りや怪物具現化とかエロネタ豊富すぎ。
本編で一人だけ残った(かどうかは解らないが)多賀子が、一緒の布団に寝ている大助の背中に顔を埋めて、
「出来るなら……、もう一度、ずっと四人で居たいって、そんな叶わない夢だけを見ています。……こんな夢じゃ、虫憑きにだってなれませんよね。……うっ、く……」
って、泣き続けるシーンを幻想した。
時間的には、きらりと別れて東中央支部に帰る間、偶然出会って、泊まって慰める方向で。
ちなみに書く気は無し。
いや、実際どうなるかは分からないってのもあるし。
>>761 それだけで既に泣きそうになった俺orz
764 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 22:54:10 ID:AupJw5OT
なみえさんエロいよなみえさん
あのなみえはもう駄目だ
絶対寝顔の写真一枚か二枚もってるって!!
ななな可愛いよななな
るろお氏のHPのアレによると、どうやらなみえはガチらしいwwww
絵師の脳内設定ってことにしておこうぜ!
おれのなみえはぱんつ凝視してない!
なみえのあのキャラは、岩井氏が【なみえ×詩歌】を俺達に書いてほしいからだ
岩井氏は特殊型と見た
アニメのOPにCの姿が見えたのは気のせいか?
いたな。
っていうかC の横にいたのは誰ですか?
黒い手っぽいの出てたし……霞王以外にあんな感じなのいたっけ?
Cと霞王らしき人物はいたな
ハルキヨと初季の姿が見えなくて泣いた。
しかし兜が活躍してたからもっと泣いた。
やっぱ霞王か。
兜は想像以上にごつかった。どこかに挿絵あったっけ? 確かめたい。
土師さんは若すぎる。もっと渋いと思ってたのに。
兜なら三巻のどっかにある。あとはザ・スニーカーの特集記事で何回かあった筈
正直どれも顔別人
目立ってる兜なんて兜じゃねえ
イヤ、一巻だけは原作でも目立っていると思う
かっこうもそれなりに兜を話題に出したりしてな
そしてラストのアレだ
アニメ見てて気づいたが
霞王原作より胸デカくね?
というより全体的にデカい。身長とか。
そしてエロい。
あれは霞王がデカいんじゃなくてCが小さいんじゃね?
一応高校生と小学生だし。
霞王の白コートが特攻服にしか見えなかったのは俺だけでいい。
>>773 >正直どれも顔別人
兜は虫が本体で摩理のように宿主乗っ取って宿主が毎回変わってるとか思ってしまった。
やつの異常なほどのタフさはそこから来てるんじゃないかとか
不死の蟲憑き・兜
ふたるさんが怖かった
るろお氏のHP見て疑問に思ったのだが・・・・・・
バター女って、だれ・・・・・?
そんな奴居たっけ・・・・?
戌子のことかと
>>782 すみません、何故か解らないので理由を教えてもらえないでしょうか?
バター犬からの連想かと。
でも俺はぺろぺろ→香魚遊のこと、だと思った
そういやあゆゆーのSSないよね…
どうもお久しぶりです。707です^^
覚えてる方いらっしゃいますかねww
久しぶりに来てみたらまたちょっと過疎気味っぽいので
新作投下したいと思います。
霞王モノは飽和気味かもしれませんが、それなりにがんばったので
ぜひご一読をwww
ちなみにとぉってもデレデレな霞王ですのでツンがないと駄目だ というかたは
ご遠慮くださいwwwwww
すでに日の落ちた路地。月明かりと電灯の明かりに照らされた道を二人の影が歩いている。
「……だりぃ…」
背を猫背にし、ダラダラと歩く金髪の少女。
その瞳は深海のような深い蒼の色をしているが、今は半開きになっている。
「うるさい、さっさと歩け」
その後ろの追随しているのは一見どこにでもいる普通の少年だ。
これといった特徴はないが、顔に貼った絆創膏だけが唯一の特徴となっている。
肩に大きめのスポーツバッグを2つ提げている。
「俺が荷物をもってやってるんだ。そんなに疲れることでもないだろう」
「うるさいデス…私みたいなか弱い少女がそんな重いものを持つなんてナンセンスデス」
「………」
諦めたように少年は嘆息する。
よく見ると二人の姿はどことなくボロボロである。
「まったくの失態デス。あんな無指定ごときに手傷を負わされるなんて……」
霞王という名の少女は疲れきった体を引きずるように歩く。
少年のほうは衣服こそ傷ついているものの体には問題なかった。
軽い皮肉を込めて少年が言った。
「俺がちょうどこっちに来ててよかったな」
「…だまれ」
自分が倒すべき相手に援護を受けたことで霞王のプライドには亀裂が入っていた。
今は何をする気にもなれず、無気力感が襲っていた。
「おい…」
「ぁん?」
「オレ様をおぶりやがれ」
「断る」
短いやり取りの後、沈黙が舞い降りる。
ジト目で睨む霞王をよそに涼しげな顔で歩き続ける大助。
「なぁ、オレ様怪我してるんだけど」
「腕だろ」
「でも怪我デス」
「歩けるだろ」
「腕が痛いデス」
「だから荷物持ってやってるし、両手が塞がってる」
「……う、ぐっ」
静かな応酬に負け、詰まる。
しばし考えるも名案が浮かばない。
どうしたものかと思案に暮れていると丁度公園に差し掛かった。
と、急に閃き、霞王は携帯電話を取り出しどこかへ掛けはじめた。
「あぁ…オレ様だ……それで…な……悪い話じゃないだろ…なら…でどうだ………よし交渉成立だな」
訝しげに大助が振り返る。
「お前どこに電話してんだ?」
「私の勝手デス。それより荷物はそこのベンチの裏に置いといて下サイ」
「はぁ?お前なに言ってるんだよ。そんなところに置いておいたらまずいだろ」
「大丈夫デス。回収をすでに頼んでおきまシタ」
「…なっ……」
「いいから置けっ!」
猫かぶり状態から急に素に“戻った”霞王に圧倒され荷物をベンチの裏に隠す大助。
「これでいいだろ」
まったく意図の読めない少女の行為に疑問を浮かべつつ、怒らせたら面倒なので従う。
「上等デス。これで両手が開きましたネ?」
「……お前まさか…」
「そのまさか、デス」
にっこりと笑みを浮かべた霞王が大助の背中に飛び乗る。
バランスを崩しかけた大助だが、持ち前の身体能力でなんとか体勢を立て直す。
「オレ様に怪我をさせた罰だっ!本部までつれてきやがれー」
「罰ってあれはお前が勝手に……」
「でもてめぇが一発銃を撃てば回避できたぞ」
「う、ぐ……」
今度は大助が黙り込む番だった。
「ったく…なんでこんな面倒なことに…」
「そう言うなって。お前がこっちに来ることなんて滅多にないんだから……今日くらいは」
「ふんっ」
おぶっているせいで表情は見えないが背中越しに心音は伝わってくる。
割と早い鼓動を打ってることから緊張しているのだろう。
そう思うと自然と大助の心音も早まる。
口を開くと変なことを口走りそうだったので無口に歩いていた。
霞王の体は見かけより軽く、背中にやわらかく当たる双丘も女の子であることを正確に表していた。
「なぁ……なんでさっきは助けてくれなかったんだ?」
唐突に耳元で囁かれた言葉に大助は一瞬飛び上がりそうになった。
「別に……あれは俺のミスだ」
「…ふぅん」
「っていうか、お前戦闘中に助けると、手を出すなって切れるだろ」
「そうだけどよ……こう…あ、アンネが危ないっ とか思わなかったのか?」
「思ってほしかったのかよ」
「っつ!」
どうやら自分で地雷を踏んだらしく会話が途切れた。
「……バーカ」
イキナリ何だと、っと思った瞬間、大助は耳に違和感を感じた。
最初は爪で摘まれたかと思ったが、その後に暖かく包まれ
『ちゅぷ』っと湿った音がなり耳朶が涼しくなったことで甘噛みされたことに気づく。
「おおお、お前何やってんだよっ!!」
不測の事態に混乱する大助。それでも背中の霞王は落とさない。
「う、うるせぇ!!オレ様だって恥ずかしいことしたって思ってんだから黙って歩け!!!」
さっきまでの沈黙はどこへやら、言い争いながら二人姿は宵闇の中に消えていった。
本部に着いたときには時計はすでに深夜を回っていた。
結局恥ずかしいという理由で本部前で二人は離れた。
「ったく、お前が重いからこんな時間になっちまった」
「てめっ…このオレ様をおぶっといて重いとは上等じゃねぇか」
猫のように瞳孔を細め、爪を立てる霞王はさながら獣だった。
「はいはい……っと、だいぶ汗掻いたな」
大助が自分のシャツの背中を指しながらぼやく。
日は沈んでいるとはいえ、夏場の夜は蒸し暑い。
ことさらに密着していただけあってだいぶシミができている。
「ベタベタだな…この時間ならシャワー室も空いてるだろ」
着替えをスポーツバッグの中に入れっぱなしにしていたため、手持ちには着替えがなく
しかたないので特環備え付けの着替えで済まそうと二人はシャワー室へ向かった。
一応特環とて政府機関、同世代の少年少女への配慮のためシャワー室は別々に設けられている。
しかし深夜を回っていたため、シャワー室の前には。
| ̄ ̄ ̄|
| 清 |
| 掃 |
| 中 |
|___|
の看板。
「ハ、ハハハ…」
「マジかよ……」
二人の顔が同時に引きつり、ため息をはいた。
「………」
気まずい沈黙。
それを破るかのように、ぴちゃんと雫が水面を打った。
本部内で唯一浴槽のある大浴場。
時間的に誰も入っていなかった、という理由で大助と霞王は一緒に入浴していた。
もともと大助は後でいいと言ったが、霞王のどうせなら、という押しに屈していた。
(俺って意思が弱いな…はぁ)
などと思いつつ、手前で水を弾いて気を紛らわせていた。
当の霞王は自分から誘ったはずだが、先ほどから真っ赤にさせた顔を半分お湯に沈めていた。
((き、気まずい))
二人しか居ない浴場にはひたすら天井からの雫が水面を打つ音だけが響いていた。
間が持たない空気をなんとかするため、大助が呟く。
「お前から誘ったんだから……も、もう少しくらい寄ったらどうだ?」
いまや二人の位置は大きな浴槽の壁側の端と端、間には5,6人くらい入りそうだった。
「ぉ、おう」
声をうわずらせながらも、ざぶんと小さな波を立てて真ん中近辺まで寄ってきた。
「先に言い出したんだから…もう少してめぇも寄れ」
「あぁ…」
大助もそれに習い、真ん中まで寄る。
その間は一人分。
「………」
「………」
「だめだやっぱり恥ずかしい」
大助が、緊張に耐えられず、身を引く。
「あ、てめっ…この野郎!!」
罵声を放ちながらいきなり霞王が立ち上がる。
体に巻きつけてあったバスタオルが反動で落ちる。
その体は透き通ったような白さで、胸の双丘も大きくはないが綺麗な形をしていた。
そこまで僅か一瞬。次の瞬間には大量の水飛沫が大助を直撃した。
「おま……なにすんだよ」
顔にかかった雫を払い目をあけると、すぐ目の前に霞王の顔があった。
一糸纏わぬ姿で、両の腕を大助の首に回していた。
「オレ様がこれだけ誘ってるのに……てめぇってやつは!」
「誘ってたのか!?」
「当たり前だっ!」
「……けどここは本部の中…」
その目じりには涙が浮いているように見えた。
もしかしたらただの水滴だったかもしれない。
「…っの偽善野郎……」
今にも泣きそうな顔でまくし立てる霞王。
「抱けよ……抱いてくれよ…オレ様の気持ちくらい、察せよ……お前が好きなんだよ…」
そのまま言葉を発する隙も与えず、大助の口を自らの唇で塞いだ。
つい勢いでキスをしてしまったが、まだ大助の言葉を聞いていないがゆえに急に不安に襲われた。
(やっぱり引かれるかな…)
内心そう思っていると、大助の両手が霞王の顔をやさしく包み込み、そして引き離した。
(あぁ…だめだったか……)
もう大助の顔が見れず、俯いたまま視界がぼやけた。
「霞王……俺の言葉を聞いてくれないか」
聞くのが怖くて、両手を塞いでしまいたかった。
それでも矛盾するようだが、大助の首に回した腕を解きたくない。
少しでも、突き放されるまで触れていたかった。
「お前がそこまで真剣だとは思わなかった……だから俺も真剣に答えようと思う」
大助の手がもう一度霞王の顔を優しく包み、持ち上げる。
「俺も……霞王…いや、アンネ。お前が好きだ」
今度は大助の方から唇を重ねてきた。
その事実が嬉しくて、幸せで、首に回した腕をさらにきつく結んだ。
もう二度と離すまいと。
大助の腕もいつの間にか、自分の背中に回りしっかりと抱きしめられていた。
「ん……ちゅ…ん、く……」
繊細なものを突き崩すように、それでいて優しく、大事に、大助は霞王の口内を侵していった。
舌と舌を絡み合わせ、粘液を擦りながら濃厚なキスをする。
二人の間に湯水が入る隙間などないように、密着し、ただ相手を貪る。
だんだん霞王の四肢から力が抜け、半ば大助に寄りかかるようになっていた。
頃合を見計って、唇を離す。
「あっ」と、物足りなげにトロンとした目つきで大助を見上げる霞王。
体の位置を入れ替え、浴槽の縁に座らせる。
すでに霞王の秘所はお湯ではない液体でトロトロになっていた。
「キスだけで感じるのか」
「……うるせぇ」
そんなやりとりをしながら大助は乳房に手を伸ばす。
あまり大きいとは言えないが、しっかりとした形のそれを揉み解す。
「んぁ……手付きがいやらしいな…」
「なんならやめるか?」
「…やだ」
手のひらでしっかりと堪能しながら指で突起をいじる。
「はっ…んん……ぁ…ふん……」
悶える姿が可愛くて、硬くなった突起を集中的に攻める。
「んは…ちょっと……そこばかり………ぁ、ぁん…」
霞王の言葉には耳を貸さず、次第に手を下げていく。
それにあわせ、綺麗な肌に口付けする。
最初は鳩尾のあたり、それから順に臍、下腹部、そして秘所に到達する。
僅かに茂った陰毛を掻き分け、皮に隠された肉芽を吸い出す。
「ぁ、ぁぁあっ!」
上体をビクンッと仰け反らせ昇天する霞王。
「イったか?」
「はぁ…はぁ……んはぁ…あた、りまえだ…」
「そうか、もう準備はいいな」
両手を壁につかせ、自分のモノを秘所にあてがう。
「いくぞ」
「…あぁ」
ゆっくりと未開の中を進んでいく。
強烈な締め付けが大助のモノを包む。
「あっ……はぁ…んんっ!…」
「っつ!…せまいな」
慣らしながら進んでいくと、壁にぶつかる。
それを一思いに突き破った。
「はっ…んあっ!!」
「わ、わかるか…最後までいったぞ」
「わかるっ!大助を…中に感じるっ!」
しばらくの間、霞王が慣れるまで動かずにいた大助だが、我慢の限界が来た。
「う、動くぞ」
「……いいぞっ」
最初はゆっくりと前後に動かす。鮮血と愛液の混ざったものが、浴槽に滴り落ちる。
そして段々と動きを早める。
「んっ…あ……あ…はっ…んぁ…ん、くぅ……ぁあ…んっ…」
ピチュ、ジュッ、ジュブッと広い浴場に卑猥な音が反響する。
大助は霞王の腰に手をあて、一層強く打ち付ける。
「あぁっ!…んっ……んぁっ…あ…あぁぁっ!……」
喘ぎ声が一段と激しくなる。
そして二人が限界に近づいてゆく。
「アンネっ……もうっ…」
「来い…そのままっ……中でぇっ!!」
「っく!!」
限界まで耐えた大助のモノから白濁色の液体が霞王の子宮にぶち撒かれる。
モノを引き抜くと霞王の秘所から精液が零れ落ちた。
「ん……あは…」
二人は重なり合うように湯船に崩れ落ちた。
「やっちまった……」
二人で仲良くシャワーを浴びながら大助は視線を浴槽へ向ける。
視線の先には、先ほどの行為の跡があからさまに残っていた。
「どうすっかなぁ……」
「んなもん考えたって始まらねぇだろ」
大助の腕の中で霞王が顔をあげる。
その顔はしてやったり、といったような顔だ。
「嬉しそうにしやがって」
「しかたねぇだろ…さっきから嬉しいんだよ」
霞王はさっきからニヤケがとまらないようだ。
「なぁ、もう一回キス…しろ」
「してくれ、とか言えないのかよ」
「じゃあいい……オレ様からしてやるよ」
両手を伸ばし、大助の顔を引き寄せる。
そっと二人の唇が重なった。
久しぶりに書いたからいろいろよろしくないところもあると思うが
そこはご愛嬌。
前回に書いたとき「あとがきがウザイ」と言われてしまったので
今回は簡素に行きたいと思います。
みんなスレの保守ありがとう
そのおかげでこうやって送り出せます
多々感謝
伏線の回収ができてないところとか設定とかは脳内保管してくれると助かる。
最後になるけど、みんなの「GJ」この一言が大きな励みになる。
他の職人さんはわからんけど俺はその一言がとっても嬉しい。
そういうわけでこれからもよろしく
誰もいないみたいだがGJだぜ
GJそれしか言いようがないゼ!
|∧∧
|・ω・`) おつかれ・・・
|o旦o
|―u'
| ∧∧
|(´・ω・`) GJ!!
|o ヾ
|―u' 旦 <コトッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ミ ピャッ!
| 旦
下半身はデレデレなのに口だけはツン
……イイ!
そうか、最近何かが足りないと思っていたが……霞王分だったのか……!
GGGJ!
最近、霞王分が足りなかったので、かなりGJ!
デレ霞王やっぱかわゆいです
>>798 GJとしか言えねえぜ!!
とりあえず、自分の中では
霞王→ツンデレ
アンネ→デレデレ
てな感じだ
GJ!GJ!GJ!
霞王かわいいよ霞王
前に消閑で書くかもと言っていた者ですが
出来上がったので投下させてもらいます
最近は本当に忙しかった・・・・
夏休み前の果須田裕杜との対決から始まり、その後の灰火秋一族とのイザコザや、
ウォリスランドに強制連行と心休まる暇がないったらありゃしない。
しかもその間にも世界の天才達との情報交換はひっきりなしで、マジで過労で倒れるかと思った。
でもそんな疲労は所詮一日二日寝れば済む問題なのだ。
それより重大な問題が今
俺、春野祥を襲っていた・・・・
ぶっちゃけ溜まっているもである。
しかも美少女と言っても過言ではない女性達と過ごしながらだ。
やはり人間の三大欲求に数えられるだけはあるな、と妙に客観的に考えながら
今その問題を解決すべく一人暮らしのマンションの一室で
気に入ってるそういう本を目の前に広げながら行為にふけっていた。
余談だがこれは安住が勝手に「お前も年頃だしこういうのも必要だろう」と持ってきたものである。
最初は捨てようかと思っていたが
よくコンビを組んでるせいか俺の好みばかりだったので度々お世話になっている。
そして段々とノッてきて激しくなった時ピンポーンという来客をつげる音が鳴り響いた。
なんだよこんな時に新聞の勧誘かよ・・・・
「はい、何ですか?」
「あ、春野君?鈴藤やけど家を追い出されたからその間春野君のとこに泊めてもらえへんかなぁ?」
瞬間思考が固まった、は?あの鈴藤さんが家を追い出された?
何か鈴藤さんがやらかしたのだろうか・・・
しかしここで色々考えるよりは本人と話した方が早いだろう、
「鈴藤さん、さっきの話って本当?」
「ほんまや、ちゃんといるるから手紙も預かってるで。春野君宛てや」
それなら話は早い、その手紙とやらを早速拝見させて現状理解に勤めよう。
とりあえず今までえそこに広げてあった本を
超飛躍を使うより早いんじゃないかと思わせる速さで所定の位置に隠す。
玄関に出るとボストンバックを床に降ろした鈴藤さんが所在なさげに立っていた。
「やぁ、鈴藤さん。立ち話もなんだし中に入りなよ」
「それじゃぁ、お言葉に甘えようかなぁ」
取りあえず鈴藤さんを居間まで通してお茶を出し鈴藤さんがお茶を三杯おかわりした後、
鈴藤さんが事の詳細を語りだしてくれた。
「あのな、うちがいるると叔父さんと三人で暮らしてるっていうのは前に話したやん?」
「あぁ、それならこの前のいるるに強制連行された時に聞いたよ」
「その叔父さんがこの前交通事故に会ってもうて入院することになってん」
おいおい、何でもなさそうに話してるけどそれって結構やばいんじゃないか?
俺が少し不安そうな顔したからか、
「入院って言っても大した事ないで、ただの検査入院や」と付け加えた。
「そんでちょうどいるるも大学の研修かなんかで2、3日家を空ける事になってたもんやから家にはうちしかおらんやん?
それでうち一人で家にっていうのは不安やから春野君のとこに泊めてもらえっているるが言ってあっという間にそうなってしまてもうた
ちなみにこれがいるるからの手紙や」
そう言って鈴藤さんは4杯目のお茶を飲み干すと、ボストンバックから手紙を一通渡してくれた。
えーと何々………
拝啓春野祥様
事情は小槙から話すように言っておいたからここでは省略させて貰う、
不肖の従姉妹がこれから何日間か世話になるが
2、3日可愛い女の子と同棲できると思って諦めて欲しい。
ちなみに君が一時の勢いに任せて小槙に襲う様な事は君の生命を危惧して止めた方がいいだろう。
小槙が本気になると怖いというのはこの前のウォリスランドの件でわかったと思う。
それでは君の健闘を祈る
P.S 今日の小槙は安全日だ
途中まで真面目に読んでいたが、何だかおちょくられてる気がしてならない(特に最後の文)
いるるは一体俺に何を期待しているんだろうか?
ひょっとしたらこれを読んで右往左往してる俺を想像して楽しんでるのかもしれないな…
そんな事を考えつつこの手紙を鈴藤さんに見られる前に戸棚にしまった。
まさかこんな内容の手紙を鈴藤さんに見せられないしな。
「そうや!」
鈴藤さんはそう叫ぶとゴソゴソとバックを漁っている。
「どうしたんだ?」
「あのな、いるるから春野君に渡せって言われてたんのを今思い出してん。これがそうや」
そう言って今度はバックからすこし大きめのラッピングされた袋を取り出した。
あの手紙の内容から考えて
ここでバ○ブでも出てくるんじゃないかとヒヤヒヤしてたが、
中身を開けてみるとチョコがのようだった、甘い独特の臭いがする。
それと一緒に「早めに食べるように」と書かれた紙も出てきたので、
「食べる?」と聞いたところ
「うん」と即答された。
鈴藤さんだお茶を飲み干したのでどうせチョコを食べるんだしと言って、
紅茶を入れに台所に向かう。
にしてもチョコか…
何も入ってなければいいけどと思うが、
流石のいるるもそこまではしないだろうと無理やり納得させ紅茶を運ぶ俺。
「おーい、紅茶いれ……」
最後まで言い切る事が出来なかった、むしろ紅茶を落とさなかっただけでも上出来だろう。
でもこれは普通のの反応だと思う。
くちゃくちゃと口を動かしながら、
水色のブラとピンクの下着だけしか着てないトロンとした目をした鈴藤さんがいたんだから。
俺がしばらくこの状況をどうしようか迷っいると
「春野く〜ん、早くこっちきてぇや。寂しいやんか」と鈴藤さん(ブラと下着のみ)が近づいてきた。
ってこの臭いは…
「酒臭ッ!!」
「ひど〜い春野君、女の子にそんな事言ったらすぐ振られてまうで」
そんな事言われても臭いものは臭い。
「しかもうちはお酒なんて飲んでへんし、ほんと春野君はひどいわぁ〜」
ん?酒を飲んでないだって、じゃあ何で鈴藤さんは酒臭いんだ?
ふと辺りを見回すとさっき中身を開けたチョコがテーブルの上を散乱していた。
………
この時点で大体オチは読めていたが一応そのチョコを食べてみると案の定だった。
「ウイスキーボンボン………」
「春野君も食べはる?とってもえー気分になれるで?」
いやそんな事よりあなたは服を着て下さい、
いるるに鈴藤さんの酒癖が悪いとは聞いていたがこれほどとは……
てか分かっててやっただろいるる。
冷静にそう物事を考えようとするがたまりまくってる今の自分では限界があるなと感じた。
現に俺の不肖の息子はムクムクと起き上がっている。
そんな俺を知ってか(多分天然だと思うが)
「春野くんも食いや〜」とチョコ片手い寄りそってくる。
しかも惜しみなくその微妙に膨らんだ胸を俺の腕にこすり付けてくるもんだから、
息子がそのたびにビクビク反応し冷や汗もんだ。
ここは鈴藤さんを怒らせない様にその手のチョコをモグモグしながら
この状況の打開に向かってみる。
「とりあえず服着ない?もう9月だし夜は冷えるし風邪引くよ」
さあ、どう出る鈴藤さん!!
「いややそんなん、今は暑いし春野くんも脱いだらええやん」
撃・沈☆さらに
「春野君も暑いし脱いだ方がええやろ〜」とか言って俺の服を脱がそうとするし、
俺の脳内第一次大戦(理性VS本能)を辛くも理性で制止てやんわりと抑える。
「いや、俺はいいよ。それよりそろそろ離れてくれない?」
「そんな…春野君はやっぱりうちの事嫌いなんや……」
何故か今度は弱気で目をウルウルさせながら上目遣いで見つめてくる。
脳内第二次大戦が本能軍の不意打ちで始まり、理性軍が不利になりかけたころ
「おりゃ!」
すずふじさんのかいしんのいちげき!が俺の鳩尾をもろにヒットしあまりの痛さにうずくまってしまう。
イタイ…オレガイッタイナニヲシタッテイウンダ……
「さぁ、春野君も脱ごうな〜」
ちょ、やばい!!今服を脱がされたら鈴藤さんに既にそそり立つ息子が見られてしまうではないか!!!
らめぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!
バタバタと痛みを抑えつつ抵抗を試みるが鈴藤さんの力は以外に強く遂に俺はパンツ一枚にされてしまった。
……いっそ殺せ
鈴藤さんはパンツ越しにも十分勃起しているペニスを一瞥すると
「春野君はうちに欲情してくれたんか、うちも嬉しいわ〜」とすりすり俺の胸板に頬を摺り寄せてくる。
やばいな、俺がそろそろ第二次脳内大戦で理性軍の敗北を必死で食い止めるが
さらなる追い討ちが俺を襲った。
「春野くんのを今楽にしてあげるからな〜」
そう猫なで声で囁くと鈴藤さんは俺のペニスを躊躇なく口に含み俺の人生初のフェラ体験が始まった。
この時の俺は第二次脳内大戦なんか考える暇もなく、
ただただ与えられる今まで味わった事のない快感に身をよじらせていた。
「ん…っふ……っんん」
クチュ…グチュグチュ…ピチャ……
最初は亀頭を嘗め回すだけだったけど、、
一通り舐め終わると次は鈴口を丹念に舐め取り、次は裏筋へと舌を這わせ段々とペニスを深くに差し込む。
鈴藤さんの口から漏れ出る吐息とエロ過ぎる粘着質な音は俺をリビドー全開にするには充分だった。
かくして俺の理性軍は大敗したのである。
そろそろ俺も限界を近いのを感じたし、このままで鈴藤さんにイカされるのも癪だったので俺は反撃にする事にした。
俺はもう顎全体を使って俺のペニスを奉仕しているその顔を掴んでと固定し自分のペニスから離れないようにする。
「ん…ひょふはん?」
鈴藤さんが不思議そうに俺の顔を見上げようとするがもう遅い、
俺は鈴藤さんの口内でイッた。
びゅ!びびゅる、びっ
「ん…ゴホッゴホッ!!」
さすがに勢いが凄かったのか鈴藤さんは少しの間むせてゴホゴホ言っていたが
すぐに立ち直り精液で汚れた俺のペニスを鈴口の中まで丹念に舐めとっていった。
「こんなに早くイクなんて春野君はほんま早漏なんやから……」
「うるせー、ずっとたまっててんだ。これくらい大目にみろ」
「春野くんの意地っ張り……」
さすがにここまで言われては男として黙っているわけがない、
「そういう鈴藤さんのここはどうしんだい?」
俺はそう言ってもうグショグショになた鈴藤さんの下着をなでる。
「あぁん!……いきなりそんな所を触るなんて酷すぎるわ…」
「俺にフェラしながらこんなに感じてたんだ?鈴藤さんて結構エロいんだな」
「そんな事言わんといて…春野君やからや」
「じゃあ俺がこんな事してもいいわけだ?」
俺は今度は手を下着の中に滑り込ませその濡れきっている秘所に指を挿入する。
キツイかなと思っているともう濡れきってるらしくやすやすと指の進入を許し、きゅうと締め付けてきた。
そしてその上にある突起を親指でグリグリと刺激してやる。
「ふぁぁ、んぁぁ…やん!」
俺が指を動かす度に鈴藤さんを面白いくらいに感じて乱れていった。
そして俺は我慢出来なくなり、それまであまり機能していないブラを上にずらすと
じゅぅぅぅと赤ん坊のように片方の胸に吸い付き開いてる手でもう片方の胸を愛撫する、
下の指の数も増やし動きを激しくしてやった。
「あぁぁ、あかんっ!うちもう…ふぁあぁぁぁぁ!!!!!」
鈴藤さんをビクビクを体を仰け反らすとグッタリとなった。
どうやらイッたようで下を弄っていた手の指はトロトロと流れる愛液でびっしょりになっている。
俺はこのままペニスを秘所にあてがいたい衝動に駆られたが、
何とか思い留まり舌で愛撫するだけで我慢する事にした。
ピチャピチャとワザと卑猥な音を立てながらその中に進入していく。
途中までそれで喘ぎ声をあげていた鈴藤さんだがやはり1回イッた後で物足りなくなったのか
「そんなんやなくて……もっと太いのでして…」とおねだりしてきた。
俺は相変わらずピチャピチャ音をたてながら分かってるクセに
「太いのじゃ分かんないな、もっとはっきり言ってくれないと」
ワザと焦らしてみる、さっき鳩尾にくらってそれの恨みというのもあったが
やはりもっとこんな鈴藤さんを見ていたいというのが本音だった。
すると真っ赤になりながらも鈴藤さんは
「その…春野君の……ペニスで…」とボソボソと言ってきた。
っく!いいねその表情!!俺は今の顔を絶対忘れるもんかと
俺脳内フォルダ「suzuhuji」にまた一つコレクションを加えると自分のペニスをゆっくり挿入させた。
「あっぁ…くん、あ!」
既に1回イッた後だったので中はそこまでキツイという事もなかったが
やはり痛いらしかった。
それでも俺は痛いならさっさと済んだ方が良いだろうと思い挿入を続行、
すると何か障害物に阻まれた、俺は心の中でこれが処女膜なんだなと思いつつ一気に貫いた。
「っく、…んん!」
流石にこれはやりすぎたかなと鈴藤さんに声をかけようとしたが
「これくらいうちは大丈夫や、それよりも続けて…」とせがまれたのでお望みどおりにしてやる。
そして秘所が俺のペニスをすべて飲み込むと鈴藤さんが何かいうまで待つ事にした。
だが鈴藤さんの膣は思った以上に気持ちよかった、俺のペニスを決して逃すまいとぎゅうぎゅう締め付けてくるのだ。
俺があまりの快感に恍惚としていると
「動いて…」とやっとお許しがでた、
できるだけゆっくりやりたかったが、流石に俺のモノも限界が近い。
すぐにペースをあげていき辺りにパンパンパンという音が響きわたる。
「鈴藤さん…もうそろそろイキそうだ!」
「うちももう限界や…一緒にイコ、春野君…」
「く、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ひゃ、あん…ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
びゅる!びゅる!びゅびゅる!!
ドクドクと俺の中の精液が鈴藤さんの膣に吸い込まれるのが分かる、
そして鈴藤さんも同時にイッたようでガクガクと腰を震わせていた。
それを最後に俺の意識は深い闇に落ちていった。
朝になり物凄い気まずい雰囲気で春野祥が鈴藤小槙に言った第一声は
「俺と付き合ってくれ!!!」だった。
一瞬ポカンとしていた鈴藤だったが「一回セックスした後に付き合ってってなんやねん…」とブツブツ言ってたが
「鈴藤さんが俺の告白を断るわけがないよな」とほっぺたをいつもの様に引っ張られ
「わひゃった!わひゃった!」と涙目で承諾し二人は恋人となった。
後日、春野祥が鈴藤小槙とセックスしたのを知って逆上した詩音間チカが
鈴藤家にのりこみ小槙に返り討ちにされたとかされなかったとか
おーこれは珍しい消閑モノだ。GJ!
キャラが懐かしいなぁ。たまに読み返してみるかな
一瞬誰だかわからなかった
さて、ふたる様が鋸を装備したことで、スクイズ展開が現実味を帯びてきたわけだがw
そんなことよりアンネだろ
利菜「つ〜れないなぁ」
819 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 19:55:18 ID:kkU8HfXp
大助と詩歌とその他大勢が旅行に来て、旅館に泊まったその日
かっこうこと薬屋大助は、旅館の部屋でテレビを見ていた。
その部屋へと近づく一人の影。
少し長めの髪を黒いリボンで結いとめている女の子だった。
「なんでいつもいつも私以外の女といちゃいちゃしてんのよ。
お前の相手は私のはずよ。」
その女の子の顔には、似つかわしくないようなつぶやきが聞こえてくる。
(おっとあぶない、あぶない今の私は詩歌。みんながかわいがる詩歌。大助の嫁。)
一呼吸おいて、そっとドアをノックする。
「はい?」
「あの私だけど、入ってもいいかな?」
「詩歌?うん、いいよ」
少し恥ずかしそうに入ってくるその姿は、だれもが守ってあげたくなるようなかわいらしさがあった。
「どうしたの?」
「あの…一緒にいてもいいかな…?って思って」
「う、うん…もちろん。いいよ。とりあえず、隣座りなよ」
そう答えながら慌てて座布団を用意する大助の顔は、少し赤みを帯びていた。
「ありがとう…」
にっこりと微笑みを浮かべて答える。
その微笑が少し歪んでいることに大助は気づかなかった。
(よし、これで主導権は私が握ったわ。あとは少しづつ確実に行けば…)
二人で一緒にテレビを見ながら、今日の思い出を語り合っていた。
話をはじめてからしばらくすると、詩歌の手が、大助のひざの上へと伸びていった。
驚いたように一瞬震える大助であったが、その手に重ね合わせるようにして自分の手を置く。
(顔が真っ赤になっているわよ大助。これはもう私の勝ち決定ね。ふふふ…)
勢いだけで書いてみた・・・
ふたるさんww何やってんすかw
ちょwwwふたるさんww
しかし不覚にも萌えた(´・ω・`)
822 :
819:2007/07/17(火) 22:52:31 ID:GnSSLSyL
(これだけで顔を真っ赤にするなんてまだまだあおいわね)
「大助君の手…あったかい…」
そういって大助の手を両手で握り、自分の頬へとすり寄せる詩歌。
「そ、そうかな?」
「うん。太陽みたい」
幸せそうな顔をしている詩歌をみながら大助は恥ずかしさにただ固まるしかなかった。
(私がここまでしてるのになんで手を出そうともしないのよ?このへタレめ…
こうなったら少し強引にいくしかないわね。少し押し倒してやろうか)
「あ、もうこんな時間。帰らないとなみえさんが…」
ふと気づくと時間は11時をまわっていた。
大助の手を離し、立ち上がろうとする詩歌だったが、次の瞬間。
「きゃっ!」
自分の足に躓き転ぶ詩歌、その先にはもちろん大助がいる。
「うわっ!」
覆いかぶさるようにして、大助の上へ。大助はその勢いに勝てず仰向けに倒れてしまう。
そして、気がつくと目の前には詩歌の顔があった。
唇に、なにかやわらかいものを感じる。
「ん……んっ!」
詩歌がそのことに気づき、急いで離れる。
その顔は、真っ赤に染まっている。
「ご、ごめん」
「わ、私こそっ!ごめんなさい!私がドジなせいで…」
(この私がキス……まさかこんな形ですることになるなんて…私のファーストキスが……。
ああ、せっかく押し倒したのに、動揺して体を離すなんて……私としたことが…)
「そ、その本当にごめん。もし、はじめてだったらその、なんていうか女の子ってそういうの大事にするって言うし…」
「気にしないでっ。それにファーストキスの相手が大助君なら私…私、嬉しいから」
恥ずかしそうに、やっとのことでひねり出したようなその声は、大助の中で大きく響いた。
その言葉をすぐには理解できず固まる。
そんな大助に詩歌は少しづつ近づいていき、一言呟く。
「私、大助君となら……」
(さっきは思わぬ出来事に失敗したが、今度こそうまくいくはずよ。
さあ私の色に、真っ白に染まりなさい)
>>822 なっ……なにぃっ……!
ふたる化してもドジッ娘属性は失われていないというのかっ……!?
>>822 くっ!?
ふたるにドジッ娘属性が付いただけでここまで魅了されるとは…
俺にはミスを指摘されても「無礼者! 無礼者!」とぢたばたしてるふたるさんしか見えてなかったんだがw
ともあれ
>>822 GJだ
そろそろ麻雀物でも投げられないかな
チョンボか役満という極端な詩歌
安アガリが多いが手の早いカラス
反対に手は遅いが役が高い霞王
相手の待ちを読みきるペロペロ
バレバレのサマを使うが止めるコマンドがないため
場を無法地帯とするふたる
一度だけふたるのサマを止められるが以後何故かツモ切りな倭
麻雀わかんね。
828 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 01:38:22 ID:77oaC4ps
>>826意味がわからないがヌルポ的な意味と勝手に理解してガッ!
脱衣麻雀か・・・
かっこうに負けて、一枚ずつ脱いでいく霞王
この為に厚着をしていた霞王も負けが続き始め、次第に顔が赤く・・・
麻雀わかんないけどね(´・ω・`)
かっこうに大変な役でハコにされました
ごっすんごっすん
罰ゲームでエロいことさせられる系の話が大好物な俺が来ましたよ
麻雀だと自然に4Pになってしまうのが素晴らしいですよね
亜梨子、恵那、多賀子にフルボッコされる大助か。
……いつもと変わらんような気がするが、罰ゲームだから仕方ないよな。
大助にクズ手ばっかりいくようにイカサマする恵那が簡単に想像できるwww
「ちょ、ちょっと待って俺さっきからイーシャンテンにすらならないんだけど。
というか西園寺さんあきらかに山の詰み方が素人(トーシロ)の手つきじゃないよー」
悪魔と恐れられる一号指定の大助もクラスメートの前では普通の生徒を演じている。
ただの女子生徒相手に涙を浮かべているあたり、迫真の演技といえる。
っていう妄想。(参考はbug5巻229P)
そのときに溜まった鬱憤を、本気出しても構わないムシツキ組で晴らせば二度おいしい
うーん……鬱憤を晴らす相手はねね辺りか?
んー、どうだろ。
根本的に大助は人間嫌いな節があるしな。
(少なくとも虫憑きになるまで友と呼べる相手もいなかったみたいだし)
本気出す相手っていうと戌子じゃないか?
「あのね大助、いつもいつもいつも優柔不断な男はダメだって言ってるのに如何して捨て牌一つ決めるのに五分も悩むのかしら?いくら心の広い私といえども限度ってものがあるのよ?」
「くっすりやくぅ〜ん♪諦めて振り込んじゃいなよー♪おねーさんがイイコトしてあ・げ・る・わ・よ♪」
「落ち着こう、素数を数えて落ち着こう。さっきから毎局毎局なかなかアガれないのはいい。いや良くはないけど!でもなんでみんな狙ったかのように俺からロン上がりするんだよ!」
「「なんでって…」」
「大助が弱いからに決まってるじゃないの。人のせいにするなんて最低ね!」
「薬屋くんはすぐに顔に出るからねー。私の捨て牌にいちいち反応するんだもん。すっぽんぽんの恐怖に怯えながら牌を切る薬屋くんの顔… ねぇ亜梨子、今日は小父様も小母様も帰ってこないのよね?」
「…うん?確かそうね。お父様は泊りがけの仕事中だしお母様は華道の先生と小旅行に行ってるから二人とも三日は帰ってこないわよ?」
「三日!?三日間も薬屋君で遊べるなんて…想像しただけで濡れちゃいそうだわ…」
「人が真剣に悩んでるのにセクハラは止めてよ西園寺さん!俺で遊ぶの確定!?クソっ…絶対に振り込まないぞー!!脱がされてたまるかー!!!」
配属一日目に急遽出動を命じられた爆弾処理班の如き形相で慎重に捨て牌を選択する大助。
麻雀初参加らしくルールブックと睨めっこしている多賀子はいい。
亜梨子は比較的読みやすい。捨て牌からピンズ狙いなのは読める。
問題は恵那だ。手を変え品を変え、東一局から終局寸前の今の今まで執拗に大助からあがっている。最低満貫で。これは何のイジメだ。
落ち着け。落ち着け大助。熱き闘志を内に秘め、氷の如き冷静さで事を運べ。
そうとも。俺はいつだってそうしてきた。
戌子の課す地獄の鬼が裸足で逃げ出すような鍛錬も、霞王が巻き起こす問題の後処理に奔走するときも、白覆面を被ったねねたんファンクラブのアホ共から逃げ切るときだって俺は冷静だったじゃないか。
冷静であること。クールでいること。どんなに絶望的な状況であれ、それが打破する鍵になる!
あと今俺に語りかけてるのは誰だ!?
電波を自給自足しつつも何とか平静を保つ大助。
これ以上無いほど吟味に吟味を重ねた末、苦渋に満ちた顔で九萬を切る。
「ちっ!安牌に逃げるなんて男らしくないわよ大助!」
「私も通しー。ちぇーっ今回は逃げ切られちゃったかー。まぁ積み込んでないしこんなもんよねー」
一部聞き逃せないほど不穏当な台詞を吐いているがガン無視して額の汗を拭う大助。
神様仏様ふゆほたる様。今日も小悪魔共の魔の手から逃れたことを感謝いたしまs
「あら、私ロンです。綺麗な並びですがこれは何役ですか?」
「「「ちゅ…九蓮宝燈…」」」
役満に無邪気に喜ぶ多賀子。
卓を蹴り飛ばして逃げ出そうとした大助にレスラーも真っ青なタックルを決める亜梨子。
「離せ亜梨子!今回ばかりは貞操の危険がひしひしと…西園寺さん止めて!洒落にならない悪戯はダメだって普段から…眼が怖い!眼が怖いよ!息も荒いよ!止めてくれないと大声出すよ!?」
「へっへっへ…誰も助けになんか来やしないわよ…観念しな、お嬢ちゃん。優しくしてやっからよう」
最高に下種な台詞を吐き、生き餌を目の前に興奮しきった雌猫は尻尾を振って踊りかかる。
広大な屋敷に破廉恥な悲鳴が高く高く、長々と朝まで響き渡った。
なんとなく気の向くままに書いてみたがこんなもんしかできなかった…(´・ω・`)
>>839 何を言う、何を言うんだ。
実にGJじゃないか。麻雀ネタはいい、それが亜梨子がらみならなおのこと、お前が書くなら倍率ドンだ!
>>840 反応早いよwwこんな時間に見てるヤシがいるとは思わんかったw
だれかこのあとのしっぽりぬっぽりを書いてくれんもんかね
うん、簡潔にまとまってて良いと思うよ。麻雀わかんないけど。
麻雀わかんなくてもなんとなくふいんきで楽しめるように書いたつもり。
ちなみに九蓮宝燈は出したら死ぬとまで言われてるほど出ない役。ビギナーズラックでも出ない。
九蓮出した麻雀牌は焼いて清めるなんて作法があるらしい…
まぁこんなもんを喰らった以上恵那に三日三晩搾り取られるのは確定です本当にありがとうございました
出したら死ぬってのは純正九蓮宝燈だけだと思うけどナ!
それよりGJだ!
ついでに九蓮宝燈だしたのは多賀子なんだから、そっちに搾り取られるべきだよね!
845 :
819:2007/07/24(火) 00:19:02 ID:gn6Z1x8c
>>822から
「私…大助君となら……」
「えっと…それって…どういう…」
大助の顔は、真っ赤だった。
(も、もしかして…で、でも俺は…高校生で、高校生のわけで…い、一体どうすれば………)
大助が考えているうちに、詩歌は、大助の首へと手を回し、抱きついてくる。
その姿は、まるで小さな猫を思わせる。
大助のほうは、ただ固まっているだけだった
(まだダメなの?私だって女の子なのよ……私にはそんなに魅力がないわけ?……)
顔を真っ赤にしながらも悲しそうな顔をしている詩歌に大助は気づかない。
(あ、あきらめちゃダメ!私は●たるだもん…じゃ無かった、詩歌よ詩歌。押して駄目なら引いてみるだけよ)
「ご、ごめんなさい。いきなりそんなこと言われても困るよね…」
詩歌の体が大助から離れていく。少し惜しそうな大助の顔を詩歌は見逃さない。
「少しだけ不安になっちゃって…大助君のそばにいることができなくなるんじゃないかって…」
最後の方は掠れ声となってほとんど言葉にはなっていなかった。大助は、その話に黙って耳を傾けている。
「でも、もう大丈夫だから…これだけ言わせて…私、大助君のこと大好きです。それだけ言わせてもらえれば
十分だから。じゃあね、大助君また明日」
無理に笑いながら、詩歌は立ち上がろうとする。
「ま、待って!」
大助が詩歌の手を掴み、引き寄せる。その勢いに引っ張られた詩歌の体は大助の腕の中へ。
「ごめん。ほんと言うと僕も少し怖かったんだ。でも詩歌の気持ちを受け取ったから今度は僕の気持ちを伝えるよ」
大助の腕の中にいる詩歌は泣いているのか、少し震えていた。
(今度こそ来たか?来たのか?来るよな?来るに決まっているわ。ふふふ…)
「僕も、詩歌のこと大好きだよ」
「きっ……………ほ、ほんと?」
「うん」
「ありがとう」
大助の胸から顔を上げた詩歌は、目の端に涙をためながらも笑う。
そんな詩歌をみて大助はもう一度抱きしめ、問いかける。
「もう一度、キス…してもいいかな…?」
「う、うん」
(ようやく手を出してきたか。まったくこの私にここまで恥をかかせるなんて…少しは私のことも考えろって言うのよ
まぁいいわこれでやっと……んっ!)
何度目かのキスの後大助の舌が少しづつ詩歌の口の中へと入ってくる。
「んんっ!……」
そのことに驚き、詩歌は思わず固まってしまう。
(いきなりなんて、そんなこと聞いてなっ…ん)
そんな、詩歌の様子に気づきながらも大助は、詩歌の口内を隅々まで舐めまわす。
(なんか何も考えられなく…ぶ、無礼もっ…んっ)
少し戸惑いながらも大助を受け入れる。
そして、お互いの舌が触れる。ぎこちなく触れ合っていたそれが、深く絡み合っていく。
「ぅん……んちゅっ…はぁ…」
しばらくして離れると二人の唇を銀色の糸が、つぅと結んだ。
キスをした。それをはっきりと認識するにつれ、二人の顔が真っ赤に染まる。
詩歌はその恥ずかしさに俯いている
「な、なんか恥ずかしいね…」
「う、うん」
(うぅ、なんだか大助の顔がまともに見られないわ。覚悟はしてたけど、いきなり舌が入ってくるなんて…あんなの…
で、でも少しだけ、少しだけ嬉しかったかも…っていけない私のペースで持っていくのよ)
恥ずかしさをごまかすように大助にしがみつく。大助は包み込むように詩歌を抱きしめた。
(まだまだこれから、がんばるのよ私。さっきは主導権を譲りかけたけど、今から他の女のことなんて忘れさせてあげるわ)
無礼者が最後まで言えない●たる様がイイ!
続きお待ちしてます
まさか○たる様に萌える日が来るとは思わなかったw
作者GJ
●たる様かわゆす
続きwktkしてます
ふたるはヤンデレっていうより黒いツンデレだな。
だがそれがいい。
なるほど。黒いけどデレってのもなんかいいな
本編だとヤンデレの素質はある筈なんだが
ふたる様の黒さは見ていて微笑ましい
ふたる様可愛すぎる
853 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 02:47:11 ID:t5XJnav9
アニメの柊子がえろすぎる件について
なぜアメリカンドッグを食わせる必要があるのかと
なぜケチャップを口の周りにつけるのかと
そしてなぜ大助の股間を踏むのかと
流れ切ってスマン。
ちょいと質問させてくれ。
なぜこのスレで詩歌は「ふたる」と呼ばれてるんだ?
858 :
819:2007/07/29(日) 02:29:41 ID:nUOY3b+7
大助の手が、詩歌の胸のへと伸びてくる。
「あの、い、いいかな?」
「ぅ、うん」
そのまま詩歌を布団の上へと押し倒し、服の上からそっと揉んでいく。
詩歌がその感覚に一瞬体を震わす。
「あっ…」
「ご、ごめん。その、痛かった?」
「ち、違うの、少しびっくりしちゃっただけ…お願い、続けて」
詩歌の反応に少し驚きながらも、大助は詩歌の胸を撫でるように揉み続ける。
(まったく…やっと手をだすようになったわね。その調子で…)
「ん……」
詩歌の頬がさらに赤みを増す。
(な、何ずっと胸ばかり揉んでんのよ。赤ん坊?お前は赤ん坊なの?もうばか!気持ちよくなっちゃうじゃない)
手でもみ続けながら、大助は、再び詩歌にキスをする。
「んっ…ん、はぁ…ぁん…ちゅ…」
(はぁはぁ…ん…。な、なんで私が大助なんかにリードされ…あっ)
その感触をしばらく味わった後、互いの唇が離れる。
「脱がしても…いいかな?」
「…うん」
その言葉に恥ずかしそうに俯きながら詩歌は答えた。
詩歌の服を脱がせると、そこからかわいらしい下着が現れた。
(さぁ、好きなだけ見なさい…………何じっと見てるのよ恥ずかしいじゃない…)
「あんまり…見ないで…恥ずかしい」
「ごめん…きれいだから…見とれてたよ…」
詩歌は、一瞬目を見開き、恥ずかしそうに顔をうつむかせてしまう。
(あ、当たり前よ。私だもの。完璧に決まってるわ………む、胸は、少し小さいけど…)
そんな詩歌を抱きしめ、ブラジャーへと手をかける。
少し戸惑いつつも、ブラジャーをはずすと、そこから綺麗な双丘があらわになった。
(さすがに…いくらこの私でもこれは…。こんな…見られ続けるだけだなんて……早く気づきなさいよ。無礼者!)
詩歌の体に見とれ、固まっている大助。
一方何もされずにただ見られ続けるだけだった詩歌は、耐え切れずに大助へと声をかける。
「だ、大助くん…」
今にも消え入りそうな声で大助へと声をかける。
「詩歌…その、綺麗でつい…」
「う、嬉しいけど、とっても恥ずかしい…」
その恥ずかしさを隠すように今度は詩歌から大助へとキスをする。
詩歌の思わぬ反撃に、驚く大助だったがすぐに詩歌を受け入れ、互いの舌を絡めあう
「んっ…ちゅ…はぁ」
(これで私が主導権を握って……ってなにやめてんのよ。も、もっと…)
大助の唇が、一度離れ、今度は詩歌の首筋へとキスしていく。
詩歌の甘い香りを感じながら、唇を胸へ、そしてその頂点へと近づく。
「そ、そこは…ぁ…」
何かを言おうとした詩歌をさえぎるように、ピンク色のそれへとキスをする。
「あ…ん…くすぐったい…」
そのままピンク色のそれを口に含み、舌で転がす。
「んっ!」
その感触に詩歌の体が大きく震える。
「そ、それ以上は…んっ…だ、ダメ…」
(ぶ、無礼もの…ど、どこを舐めて…あ…ダメ…)
詩歌の言葉を聴きながらも、大助は、その行為を辞めようとはしなかった。
手をもう片方の胸へと伸ばす。
そのやわらかさを感じながら揉みほぐしていくとすぐに乳首が硬さを増していく。
大助は、指先でその頂点を軽く摘まんでやる。
「や、やめっ…あ…んはぁ」
(お願いだから…もうそこは…)
大助が乳首を甘噛みした瞬間、詩歌の体が、大きくしなった。
「あ…ん───っっっっっ!!」
「はぁ…はぁ…」
(こ、この私が…大助よりも先にイクなんて……先に大助をイカせるはずだったのに…き、気持ちよかったけど。
次こそは、この無礼者に思い知らせてあげるわ)
ふたるさまあああぁぁぁぁ
心の声が強気なようで恥ずかしがってるのカワイス
ふたる様、それ本音と建前ほとんど一緒ですよwww
…あれ?なんだこの白いn
ぐしゅっ、ぐしゅっ、ぐしゅっっ、
「駄目なんだよ、大助は良い子なんだもの、ね」
「ん、…くっ、……んんん、あっん、がぁ……」
ぐしゅっ、ぐしゅっ、ぐしゅっ、……ぐにっ、
「あっ…ねぇ、ここ気持ちイイんだ?ほらほら」
「うぅぅ……あ、あ、っん、ぃ、ぃ、あ…ぅぅ、千、晴ッ………や、やめっ……」
「どうしたの?なんて言ってるのか、おねーちゃんには聞こえないよぅ」
ぐしゅっ、ぐしゅっ、ぐしゅぐしゅっっ、
「んんんっ、ん、あ、あ、あ、………どう、し、て…、千晴、が、…んぁ、ん、こんな、……俺たち、は姉っ・・・弟な、のにっ」
「姉弟だからだよ、フツーのことじゃん。なんでそんな当たり前のこと訊くの?」
「…ぜんっぜん、普通じゃ、なぃ、しっ……んくっ、う、うう、あ、……あああぁ………」
「あっれぇー?おっかしいなーあたしは大助をそんな風に育てた覚えはないんだよ?すぐに悦んじゃうなんて……他の女にもそんななの?」
ぐしゅっぐしゅぐしゅ…ぐにゅっ、ぐしゅっ、ぐにゃっ、ぐしゅっっ、
「まあ大助ったら目が潤んじゃってるの。かあいいなぁ、やっぱり可愛いよ大助」
「…………っっっ!…………ぁ、あ、くっ……」
ぐしゅぐしゅぐしゅっ、げしゅっっ……ぐきょっ、ぐしゅっ、ぐにゅっ、
「あたし以外とこんなことさせないから。あ、後でここ握ってあげる。泣いて恐がってても止めてあげないから」
「痛ッ……こんなの、って駄目、だ、って………ぅぅ、あ……いっ、ん……」
「嬉しくって楽しーコトはみぃんな二人だけでやっやおうよ」
ぐりっっぐりっ、ぐりぐりぐりっ、ぐにゅっっ、ぐにょっ、ぐにぃ、(全体重をかけた踵が減り込む音)
「あたしの世界でいっちばん大切な弟なんだから」
「うぅ、あっ、いぃ……、んああっ、ん、ん、あぁ、うっ、うううっ……」
ぐ、ぐぐっ、ぐっ、ぐぐっっ、ぐぐぐっ、ぐりぐりぐりっっ、
「『おねーちゃん』って呼んでよ。そしたらもっともっとイイ事してあげるよ?嫌が嫌でなっちゃうような、快感になるくらい教えてあげるから」
(千晴の指が大助のアレに絡まり、爪を立てて皮を剥ぐ)
「イイ声を出して、もっといい顔で。ほら、せいので『おねーちゃん』って」
「あくぅっ!……詩、歌と、の約、束、んあ、あぁ、んんんんっ、あ、ぃい、あぅ、守れっ、あっ、そうにない、ぃああぁ……っっっ、ごめん、ね……」
「…他の女なんて忘れられるから、別の誰かの名前なんて、呼ばせないよ。……ホント大助ってばあたしが居ないと悪い子になっちゃうんだね」
るろう氏のおねーちゃん日記をみてインパクトが強かったので勝手に書いてみました
一応これで終わりです
でももし千晴がブラコンの上にSだったら大助大変だったろうな
昔は千晴の方が体格いいだろうから喧嘩したら連敗してそうだ。
力いっぱい股間を蹴り上げられて身悶えてぶるぶる痙攣してる大助をニコニコして見守る千晴。
更にぎったぎたに痛めつけて涙目になっている大助の姿に内心悦に入ってるのに「た、大変!大丈夫ー!?」って言ってる千晴。
段々と大きくなる大助の悲鳴に対しても流し台とかで家事をしてる母親からは「静かにしなさい。近所迷惑よ」って声かけられるだけで仲裁とかされないんだろうな。
「静かにしなくちゃいけないんだって」とかいって身動き出来なくした大助へ、猿轡代わりに千晴の脱ぎ立ての下着を口に押し込んで、ご飯が出来る時間までずうっと股間を蹴り続けたりギュっと握り潰したりする千晴。
終わり際に耳元で「この続きは明日にしてあげるよ。楽しみにしといてね」と言った後に「明日はおねーちゃん口も使っちゃうよ?」と囁く千晴。
唾液まみれの下着を口から吐き出して「……千晴…………」と真っ赤な顔で呟く大助。
誰か書いて貰えないかな
自分では絶対ぐだぐだになって終わりまで書けないし。
あああ良く考えたらふたる様×大助の流れきってた
ごめんなさ・・・あれ?真夏なのに白いものが降ってk
864 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 18:01:31 ID:gCGWUlZ0
カッコウの42%は天使萌えで出来ています
カッコウの42%は秘書萌えで出来ています
カッコウの9%は黒髪萌えで出来ています
カッコウの4%は近親相姦萌えで出来ています
カッコウの3%はおやじ萌えで出来ています
865 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:06:21 ID:gCGWUlZ0
かっこうの58%はメイド萌えで出来ています
かっこうの38%はぶっちゃけなんでも萌えで出来ています
かっこうの3%は黒髪萌えで出来ています
かっこうの1%は太もも萌えで出来ています
866 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 03:12:30 ID:Dds8PIjb
age
>>858 不覚にもry
GJです!続き待ってます。
なぁ……
ふたる日記みてから、ふたる(ドS)×利菜の百合展開しか考えられないんだけど
俺、血の儀式で洗脳されたのかな……
>>868 多分そうだろう
オレもそれしか考えられねぇ……
るろお氏が神すぎる
日記の最後のプレゼントクイズで倒れてたのは
兜、霞王(金髪が見えたから)、千晴(ベレー帽)とあと一人だが、
やっぱりあれは亜梨子なのだろうか?ポニーテールだったし・・・・
872 :
ネタですし:2007/08/05(日) 20:50:06 ID:lc0bcVw1
ふたる「利菜、さ」
雌鳥「え?」
ふたる「最近……、調子に乗ってないかな」
雌鳥「な、なんのこt――」
ふたる「何、あの『ポッ』ってやつ。どこにフラグがあったのかな? 気が付かなかったな」
雌鳥「…………(真っ青)」
ふたる「ツヤツヤの唇見せつけちゃって。あは。いくらアニメ版はオリジナル展開だからって、まさか自分が正ヒロインの座に登れるとか、勘違いしちゃってないよね?」
雌鳥「……ま、まさk」
ふたる「そうだよね。そんなはずないよね。もしかして最終話以降も生き残れるとか考えてる? 原作ファンからするとそんな展開ってありえないよね。でも某エロパロスレの奇特な住人の一部は喜ぶかもね」
雌鳥「……そ、そうかな? アハハっ」
ふたる「ツンデレって、メチャクチャに陵辱したくなるもんね? 私、少しわかるなぁ。ね、そうだよね、利菜?」
雌鳥「…………(ガタガタガタガタ)」
ふたる「昨日の夜はベッドであんなに乱れてたくせに(※参照)。目を離すとすぐ付け上がる」
雌鳥「そ、それは…………。で、でも詩歌あのね、」
ふたる「何よ。何か文句あるの? 無礼者。雪降らされたいの」
雌鳥「…………。……ヒック……」
ふたる「風呂場で泣いてなさいよ。泣き顔で萌えを誘っていいのはショタとロリキャラだけって知らないの。脳みそ雪で洗ってあげよっか?」
雌鳥「……た、助けて……センティ……」
ふたる「は? 何言っちゃってるのかなぁ? そんな脇キャラどうでもいいよね。本当は大助くん狙ってるくせに。雌豚」
雌鳥「け、蹴らないで……」
ふたる「利菜、さ? あのとき、私の奴隷になるって言ったよね。何でもするからって懇願したよね。忘れちゃったのかなぁ」
雌鳥「……お、おぼえて…………ます」
ふたる「お洋服買ってくれたくらいで機嫌とったつもり? 私の大助くんに色目使わないでよね。あと私より目立つな」
雌鳥「……ノコギリダケハヤメテ……」
ふたる「今日は、昨日みたいに途中で許してあげたりしないから。二度と変な気を起こさないように徹底的に調教してあげる」
雌鳥「い……」
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
――
俺が悪かった。ムシウタ五話を観てたら我慢できなくなった。反省はしている。
874 :
868:2007/08/05(日) 20:56:56 ID:lc0bcVw1
テラGJwww
これぞふたる様www
保守するゼッ
妄想力が足りない
879 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 02:06:53 ID:Tf+e9rPr
みんな最強
この流れがいつまでも続くことを祈ってる
久しぶりの保管庫更新
ムシウタの保管庫ってどこにあるん?
ググっても出てきぃひんねやけど
携帯からやと行かれへんの?
リアル大阪弁って文字で書かれるとかなり気色悪いな。
フィクションの大阪弁が偽物なのはそれも原因の一つだと思うんだがどうだろう?
>>326
883 :
881:2007/08/09(木) 16:58:01 ID:rI22TfRL
ありがとう。行けたわー
頭のいい大阪、こと鈴藤小槙はエセっぽい?
それと、あたし実は富山県民なんょー
夏はムシの季節。とは言ってもな…
スルースルー
小槙は自然だけど大阪弁と微妙に違う気がしてた
>>887 見直していたら霞王分がさらに欲しくなってきた
今日だけでカウンタが4k回ってるような気が…
気のせいだよな!
下半身の銃に虫を同化させたかっこう
この状態なら号指定数人相手でも善戦すると思うんだ
もちろん性的な意味で
いやいや号指定108人切りも楽勝だろう
当然、性的な意味で
1000人切りもイケると思うんだ
ふたる様さえいなければな
当たり前だけど性的な意味で
1000人ヤレても、ふたる一人をヤレないのか
今更だけど性的な意味で
いやでも男が出てきたら終わるんじゃ無いかそれ…。
いやかまわず食っちまうのか?無論性的な意味で
かっこうなんかハルキヨにでも喰われとけ
利菜と霞王とCときらりと恵那は俺がもらう
当然のごとく性的な意味で
>>895 大食いにでも食われてしまえ
やっぱり性的な意味で
>>896 エルビオレーネ先生のはちみつ授業?
希望者殺到じゃねえかw
そういえば今週のアニメ版には霞王の出番があるじゃないか
ところで霞王の声が思いの外大人っぽいんだが・・・
ふと
>>761を思い出して、
恵那虫憑きに→欠落者になる→本編で大助と多賀子が会う
という流れを妄想したんだが、二人の夢がそれぞれ
恵那「いつまでも、みんなで笑い合って過ごしたい……」
多賀子「いつかまた、みんなで笑い合って過ごせたら……」
とかって感じだったら、対比が綺麗かなー、なんて思い浮かんだ
アニメがあまりにもアレなんで久々に1巻読んだ
>>36じゃないが叔父の娘気になるね。今後出るのかなあ
改めて大助は女性陣にメタメタのフルボッコにされる絵が容易に想像できる割に
(戦闘じゃなくて日常生活で。亜梨子+1巻後の利菜とか到底敵いそうにないw)
自然にベッドヤクザ化で逆にメタメタにできそうな良いキャラだな。性的な意味で
エロパロ的にはつくづくおいしいのな
>>88+夕、ラウだけじゃなく
なみえやみんみんや魅車から大喰い先生まで食ってくれると俺は信じてるw
あ、みんみんは土師の方が良いって人のが多いのかな
>>901 従姉妹ちゃんは何回か登場がボツになってるらしい
今後出るかも不明だそうだ
詩歌可愛いよ詩歌
ふたるさま黒いよふたるさま
アニメ版はどんどん幼くなってるなぁ
Cと大して変わらん歳に見えるから困るw
ところで利菜のクラスメイトがやたらエロく感じるのは俺だけですか
あの背が高いほう、セクハラ発言自重しねーとそのうちエロパロでメチャクチャにすんぞコラw
ミルキーメールの牛が某有名ネズミアニメに登場するキャラに見えた
>>902 そうなんか
教えてくれてありがd
アニメはふたる日記見る為だけに見てるやw
906 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 17:17:22 ID:Lps2Y72M
今更だが、なみえさんは詩歌たんハァハァ…でおk?
908 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 17:42:14 ID:NFCVYD9e
そういえばこの前の放送だが
リーゼントで爆笑しますた
リストには何人かいないな
隙を衝いたと思いきやかっこうの「性欲」が増幅しちゃって大変なことになる茶深
ヤッてる時もウザい日下部倫花
とか思いついた
毎日暑いから
あのリーゼント誰だ…
“きりきり”だったかな
間違ってたらスマソ
性欲って感情なのか?
怒りとか悲しみとは違うよな。エロ方面に解釈するにしてもそこまで強引に設定曲げないで
あくまで感情から行為に推移する過程をエロく描写することが重要なわけで(
じゃあ「悦び」を増幅して・・・
やりたいって気持ち位の意味だったけど
強引に設定曲げるとまで言われるとは思わなかった
エロパロスレの住人は気難しいなあ
ん。聞いた瞬間「その手があったか」と思った俺が来ましたよ
俺の解釈では、性欲は感情、それも強烈な感情だと思うわけで
その中には支配したい気持ちとか、怒りとか、悲しみに似た気持ちとかが含まれるのではないだろうか
そういえば思春期を思い出すとあの当時自分がどんだけ性欲に振り回されていたかと(ry
ま、実際そこまで深く考える必要も(ry
茶深サマえろいよ茶深サマ
茶深サマはかっこうに次ぐハーレム形成能力の持ち主でなかろうか
だが、相手を選べないという致命的な欠陥がある
それはかっこうも同j(ry
先生!かっこうくんは相手を選べないんじゃなくて相手を選ばないんだと思います!!
師匠(戌子)とか同僚(霞王・ねね・あゆゆー)とかロリっ娘(C・双子)とか同級生(ホルス)とか!
実姉(千晴)とか皆のレジェンド(利菜)とかアレな上司(八重子)とか宿敵(エルビオレーネ)とか
もいっちゃうよー
お腹一杯ならお椀に蓋してくださいねー
はいどんどんー はいどんどんー
「…ハラぁ…いっぱいだぁ…」
「そりゃ13人も喰えば腹いっぱいにもなるだろーよ!バカかてめーは!!」
「なんだ、後回しにしたことを怒ってるのか?安心しろよアンネ。夜はまだまだこれからだ…!」
「バっ!!待て!誰もそんな事言ってな ひああぁ!」
「言っておくが俺は最初から最後までクライマックスだぜ!」
このあと霞王はかっこうがおいしくいただきました。
>>922 霞王は13人の時で食ってるじゃんよw
これからは千莉、うぶき、夕あたりか?
なぜ電王w
・余裕でいけそう
詩歌、利菜、亜梨子、千晴、千莉、戌子、
愛理衣、アンネリーゼ、寧子、香魚遊、
恵那、多賀子
・まあいけるであろう(このスレ的に)
初季、摩理、きらり、夕
・ちょいきついかな、でもまあいけるだろ(このスレ的に)
ラウ、みのり、梓、七那、茶深、ツカサ、宗近
・短編ゲスト故、描写が薄いが当然いくよな?(このスr)
倫花、祈梨、うらら、きらら、ノイル
こりゃ本編では当然無理ぽ。だがしかしいくだろ(このスレの)かっこうなら
八重子、エルビオレーネ
適当に分けてみたw
柊子はうーん……土師?梓もその点ではアレなんだけど
ふたる様?
手を出すなんてとてもとてもw
>>924 喰ってないよ?
戌子・ねね・あゆゆー・C・双子・ホルス・摩理・火巫女・おねぇちゃん・初季で13。
一番最初に腰が抜けるほど濃厚な口付けでKOされた後放置。霞王はデザートとして頂かれました。
マンションの一室からは「デザートは別腹ー!」と言う叫びと荒い息遣いとピンク色の吐息が朝まで木霊していました
>>925 電王よりうしとらスルーなのが悲しいんだぜ?
どうせならクライマックス通り越してアテナエクスクラメーションの方が良かったかも
それにしてもネタが浮かばない…(´・ω・`)
このスレのかっこうはどんだけすごいんだよww
最強の一号指定ですからwwwwww
夜の一号指定
保管庫更新まだー?
932 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 14:13:37 ID:VmoBH6H1
>>926 ちょいきついってレベルなのか…?w
ところでそこのどこに兜は入るんだい?
このスレでのかっこうは敵だろうがラスボスだろうがかまわないで食っちまう人間なんだぜ(俺の中では)w
ただしアッ-!だけは勘弁な
797まで保管したのだよー
5月中は投下が少なくて余裕ぶっこいてたら何時の間にやらもう8月だゼ!
しかし今回は「淫」ツカエナス(´・ω・`) でちょっと苦労した
前は使えたんだけどナー
ああ、あと消閑はどうしよ?
ぶっちゃけると消閑は読んでないのでよくわからないんだ
一緒に保管した方がいいのかな?
PS
>>931に言われたから更新したんじゃないんだからねっ!
乙だゼっ
消閑は……すまん俺も読んだ事無い
保管しゅーりょー
小ネタとか保管してほしいのがあったら言っておくれー
保管庫の中の人gj
C蝶なょぅι゛ょがかっこうを陥落させる話…
詩歌可愛いよ詩歌
詩歌と愉快な仲間たちな話が見たいな!
緊急連絡、緊急連絡
絵師から「アニメ版はC攻め霞王受けで」との声明があった
これは我々への挑戦である
厳粛なる二次創作をもって我々はこれに応えねばならない
なぜならどうにもこうにもニヤニヤが止まらないからだ
諸君、このスレに憑き従う虫ヲタ諸君
諸君らはムシウタを愛しているか?
諸君らは●たる日記を愛読しているか?
諸君らはエロパロが大好きか?
諸君らはょぅι゛ょとツンデレの百合に萌えるか?
オ レ は 萌 え る
じゃ、ちょっと書いてくるわノシ
期待してるぞ!
俺の夢と……似てるな
くれぐれも靴の中だけには気をつけてくれ…!
匚ミ
品 ←かき氷
OTL
詩歌可愛いよ詩歌……。
早朝、とあるマンションの1室で少年は目を覚ました。
どこにでもいるような容姿をしており、人畜無害という形容詞が相応しい少年であった。
しかし、そんな外見に似合わず、その身体はとてもよく鍛え上げられていることが分かる。
が、普段の少年はそれをまったく誇示することをせず、まるで"優等生"を演じているかのような日常を過ごしていた。
実際には少年の周囲の人間のほとんどに素がばれていたりするが……
ー閑話休題ー
目を覚ますとすぐに少年はふとした違和感を感じ、自室の中を見渡した。
机・クローゼット・パイプラックと、いまどきの高校生男子の部屋にしては珍しいくらいに物が少ないが、好きでやっていることであり別におかしいことはない。
そこまで考えた瞬間、先ほど感じた違和感は、今さっきまで寝ており今現在も横になっているベッドからだということに少年は気づいた。
少年ひとりで寝ていたはずのシングルベッドの中に、少年以外の人間も存在していたのである。
通常はとてもホラーな展開のはずなのだが、少年は冷静に布団を捲り上げ、謎(?)の人物を確認した。
そこにいたのは女性であった。
が、女性というには幼く、少女というには成熟しており、おそらく高校の上級生または大学1回生あたりだと推測される。
制服を着ていることからすると高校生だろう。
長い黒髪に美人といえる顔、明らかに平均よりも上なスタイルという、町を歩けば通行人がおもわず振り返るであろう容姿であった。
実際、容姿に加え高校でも生徒会長という役職なのも含めた結果、彼女は学園でも1種のアイドルのような扱いを受けていた。
そんな女性と一緒に同衾していたなら普通ならある程度の緊張を催すはずだが、またしても少年は極めて冷静に、しかしそこに多少の怒りをこめて彼女に声を放った。
「なに人のベッドに寝てるんだよ!!! 起きろ、千晴!」
女性は少年と血の繋がった2歳上の実の姉であったのだ。
さらに言えば、彼女が少年のベッドに潜り込むのは良くあることであり、少年が冷静だった理由はそのためである。
少年の名前は 薬屋大助。
女性の名前は 薬屋千晴。
共に私立ホルス星城学園に通う学生であり、大助は高等部1年生、千晴は高等部3年生であった。
自分では静かに、しかし周囲からすればかなり賑やかな、大助のいつもどおりの1日の始まりであった。
〜大助・千晴・千莉〜
「ったく、いい加減オレのベッドに潜り込むの止めろよな」
叩き起こした千晴を自室から追い出し制服に着替えた大助は、キッチンで朝食を作っている千晴に先ほどに続き文句を言った。
「え〜 いいじゃん。お姉ちゃんなんだから」
「いくら姉弟っていったってオレ達もう高校生なんだから、いくらなんでもおかしいだろ」
「おかしくないよ!普通だよ!」
「はぁ……」
大助はもう何度も繰り返したがまったく進展のないやり取りを切り上げながら、玄関に向かっていった。
「じゃあ、千莉呼んでくるから朝飯準備しといてくれよ」
「は〜い♪」
玄関からマンションの廊下に出た大助はそのまま隣の部屋に向かい、持っていた鍵で普通にドアを開けて入っていった。
なぜ隣の家の鍵を大助が持っているのかというと、隣家とは昔から家族ぐるみの付き合いをしており、子供同士も兄弟のように付き合ってきた仲であったからである。
勝手知ったる他人の家といった感じに玄関からリビングに向かう大助だが、同時にリビングから玄関に向かってきた女性と鉢合った。
「あら、おはよう大助くん。ご苦労様、いつもありがとね」
「おはようございます、美樹さん。今日は外なんですか?」
女性の名前は長谷川美樹といい、スリムな体つきをした長身の美人であった。
彼女はこの家の居候で、家主の土師圭吾の友人でもあり圭吾の妹の千莉の姉代わりもしている人である。
普段は在宅のファッションデザイナーの仕事をしている彼女だが、時々は打ち合わせなどで外に出ることもあり、今日はその日なのだろうと大助は推測した。
「うん、ちょっとクライアントと話し合うことがあってね。千莉ちゃんはもう準備してソファで待ってるわよ」
「分かりました、気を付けて」
「行ってくるわね」
と、玄関から出て行く美樹を見送った大助はリビングに向かい、ソファに座っていた少女を見つけ話しかけた。
「千莉」
声をかけられた少女は大助のほうに振り返り、笑顔で返事をした。
「あ、おはよう。大クン」
小柄でとても可愛らしい容姿をしたその少女の名前は土師千莉。
彼女が生まれたときからの付き合いであるためか大助にとって1歳下の彼女は妹同然であり、千莉自身も実の兄の圭吾とは別に大助のことをもう1人の兄として慕っていた。
ちなみに、彼女も私立ホルス星城学園の生徒で中等部3年生に在籍している。
「ああ、おはよう。じゃあ行くぞ」
「うん」
大助は千莉の挨拶に返事をし、彼女の手をとってソファから立たせた。
彼女は生来の盲目であり、その瞳は光を映しておらずもう片方の手には白い杖が握られている。
……のはずなのだが、いつ身に着けたのか彼女は1種の『心眼』ともいえる常人以上の感知能力をもっており、周囲の人間からは「絶対に隠し事の出来ない人物」という評価を受けていたりもする。
実際、大助は彼女に隠し事をしても毎回すぐにばれていた。
間違って彼女の着替えを覗いたときに、きわめて的確に急所を杖で攻撃されまくったのは記憶に新しかったりする。
「千莉連れて来たぞ」
千莉を連れて自宅に戻った大助は、すでに朝食の準備が出来ていたダイニングテーブルに座ってテレビを見ていた千晴に話しかけた。
「うん、おはよう千莉ちゃん。大助もお疲れ様」
「おはようございます、千晴さん。いつもありがとうございます」
「いいのいいの。気にしないで♪」
いつも学校まで3人一緒に登校しているため、朝食も大助宅で一緒に食べるのが恒例であった。
「じゃあ時間もないし、さっさと食べるか。いただきます」
「「いただきます」」
「今日は朝礼あるから、お姉ちゃんは先に行くね〜」
朝食を食べ終え簡単に片付けを済ませた後、千晴はそう言ってやや急いで登校していった。
「じゃあ、オレ達もそろそろ行くか?」
「うん」
千晴は生徒会長であるため今日のように先に登校することもそう珍しくもなく、そういう時は大助と千莉の二人で登校するのが常となっていた。
「えへへ〜♪」
「なんで千莉は登校中はいつも嬉しそうなんだ?」
「ん〜 内緒♪」
「?」
学校までは徒歩で20分ほどかかり、短時間でも大助と二人きりでいられるため登校中の千莉はいつも笑顔なのであった。
ちなみに大助はその理由に未だに気づくことはなく、おそらくこれからも気づかないのだろう……
〜亜梨子・摩理〜
「遅いわっ!!!」
その少女ー 一之黒亜梨子 ーは不機嫌であった。
自宅玄関先に立ったままで5分経過したにもかかわらず、目的の人物が未だ現れる気配が無いためである。
「落ち着いて、亜梨子。まだ5分しか経ってないんだし、大助くんだってこんな早くに来たことないでしょ」
「何言ってるの、摩理。むしろ私が門を開けた瞬間に大助がそこにいるべきなのよ!」
「はぁ…… 分かったからもう少し待とう。きっともうすぐ来るよ」
亜梨子に話しかけたのは中等部時代からの親友の花城摩理であった。
亜梨子は学園でも優等生で友人も多い自慢の親友なのに、こういう直情的なところはどうにかならないのかな?と思う摩理だが決して口には出さない。
口に出すと余計激しくなることが分かりきっているからである。さすが親友。
亜梨子の実家の一之黒家は政財界でも名が知られているほどの良家である。
さらには古流武術の道場を開いており、大助とは彼が中等部時代からその道場の門下生になってからの付き合いであった。
なにかしら心の琴線に触れたのか、亜梨子は大助をからかって遊び倒すことを趣味するようになり、それは高等部に入った今でも続いていたりする。
「分かったわよ。じゃああと5分だけ待っててあげるわ。けど、もしそれ以上遅れたら亜梨子スペシャルをお見舞いしてやるわ」
「う、うん……」
亜梨子に返事をしながら、(お願い、大助くん。出来る限り早く来て。)と心の中で願う摩理だったが、その願いとは裏腹に大助が来たのはそれから10分後であった。
カバンを振り回しつつ大助に向かって駆け出していく親友の姿を見ながら、摩理は今日1日ですでに数え切れないくらいついたため息を再びつくのであった。
題名のとおりにムシウタの学園モノの試作品です。
小説どころかSS自体が初作品なので、自分でもどこがいいのか悪いのか分からないのでなんでも良いから感想くれるとありがたい。
初書きですか。なかなか続きが楽しみなGJ!な出来ですぜよ。
続きの投下、普通に期待しております。
気付いた点といえば、摩理は大助くん→大助さんだったかなぁってことぐらいです
>>947 GJ! なかなかイイ感じ!
でも、各キャラの年齢差が違うのは故意なのかい?
大助と千晴は1歳違いだし、大助と千莉は同学年だぜ
GJ!
摩理の可愛さに期待!
ひああああ
なかなかいい感じの出だしだと思います
wktk
ただ根幹の設定を変えるなら気をつけてなー
キャラや設定を変えるって事は皆が魅力的だって思ってる事を買えるかもしれんって事だから
この作品では虫とかどうなってるのかまだわからんけど
何が言いたいかっていうと大きく設定を変える時は慎重にってことっす
みんなのレスに感動した。このスレは平和だな・・・
それはともかく
>>947GJ。
こんだけキャラ多いと呼び名対応表が必要だな
ときに次スレは
>>980あたりかね
申し訳がないのだが、警告がきたので保管作品をいったん削除します。
この後どうするかはその後考えます。
どこかいい所ないかなぁ(´・ω・`)
あれ、エロ駄目とかそういうのなのかな
俺はそういうの疎くて力になれん
いつも利用させてもらってるのに申し訳ない
wikiのシステムだけうまくパクって
一般のHPに貼り付けるのは無理なんだろうか・・・orz
>>954を見て、すわ一大事かと思ったけど、もう解決したみたいで一安心
保管庫の中の人、いつもお疲れさまです
ああ、そういえば一つだけ要望があります。
できれば今後の投下では簡単なものでいいから題名をつけてほしいです。
別に無題でもいいんだけど、増えてきて分けわからなくなりそうで(;´д`)
ライブドアwikiだとページ名に文字数制限があるので題名ありだとやりやすいってのも一つの理由。
おお、素早いお仕事乙です。いつもおんぶに抱っこで申し訳ない。
〜大助・摩理・亜梨子(・千莉)〜
「お前は朝っぱらからなにしやがる!!?」
学園に向かう途中、いつものように幼馴染の亜梨子宅の前に差し掛かった瞬間、その幼馴染にいきなり飛び蹴りされた大助が起こるのも無理もないことだろう。
「亜梨子ドロップキックよ!」
「技名を聞いてるんじゃねえよ!!」
大助の怒りの問い詰めに対し、無駄に自信たっぷりに的外れな返答をする亜梨子であった。
ちなみに「亜梨子スペシャルじゃなかったの……?」という摩理の小声のツッコミを聞いている人物は誰もいなかった。
「まったく、この亜梨子さまを待たせただけでは飽き足らず、言いがかりまでつけるとはどういうつもりよ!?」
「どこが言いがかりだ! いきなり蹴りかかってくるお前のほうこそどういうつもりだ!?」
「今言ったでしょ。わざわざ待ってたのに、大助が来るのが遅いからよ」
すさまじいくらいの傍若無人っぷりである。
「……つうか、もともと待ち合わせもしてなかっただろ? なんでわざわざ俺達が来るのを待ってたんだよ?」
「え!?」
そのまま押し切ろうとする亜梨子だったが、大助の思わぬ反撃に口ごもってしまっていた。
「そ、それはあれよ……」「最近話す時間も減ってきてるし……」「ただでさえ他にも女の子の姿がちらつくし……」「千晴さんとか千莉ちゃんは1つ屋根の下だし……」
さっきまでとは裏腹にいきなりぼそぼそと消え入りそうな小声で話し出した亜梨子に困惑した大助だが、(なんだこいつ?)と思いながらすでにほっといていた。
と、ここでさっきまで2人のやり取りにオロオロと困惑していた摩理に大助がようやく気づいた。
「なんだ、摩理もいたのか? おはようさん」
「お、おはよう、大助さん。朝からお疲れ様」
「俺より先に亜梨子の相手をしていた摩理のほうこそお疲れ様だろ。今日は体調も良いみたいだな」
生まれつき体が弱く、かつては長期にわたって入院していた摩理だが、中等部に同じクラスになった亜梨子が病室を尋ね親友になった後は退院できるほどにまで病状が回復。
今でも週に1日は通院しているが、その経過も順調であり、医師からはあと数年もすれば完治するだろうと言われるほどであった。
ついでにいうと、大助と摩理が初めて出会ったのも同時期である。
その理由は、亜梨子が摩理に見舞いに行く際に花束や果物や学校の配布物などの荷物もちとして大助をこき使ったからだったりする。
「うん。近頃はけっこう調子がいいの。」
「それは何よりだな。」
「ありがとう。けど時々微熱が出たりもするから、あまり激しい動きもできな…… ひあああ!!!」
と、そこまで話していた摩理が突然パニックになった。
というのも、話の途中で大助がいきなり摩理の額を自分の手で触れたからなのであった。
「う〜ん、そんなに高いようには思えないんだが…… それとも俺の手のほうが熱いのか?」
「あ、あの…… その…… 手が大助さんの触れておでこに私の…… あわわわわ〜〜〜」
異性の男子、しかも大助に素手で自分の額を触れられているという、摩理自身にとってはとんでもない出来事に彼女はかなり混乱していた。
ちなみに大助自身は、なぜ摩理がこれほど混乱しているのかについて、まったく見当がついていなかったりする。
「お、おい! 摩理もどうしたんだよ? 亜梨子もそうだし、朝からいったい何が―――ゲフッ!!!!」
「ふにゃ〜」
そこまでしゃべったところでいきなりわき腹に衝撃が走り、おもわず摩理の額に触れていた手を離し、大助はうずくまりかけた。ついでに摩理もうずくまっていた。
いったいなんだと大助がわき腹を確認すると白い杖がみごとにめり込んでおり、そのまま視線で辿っていくと、とても不機嫌な表情を隠そうともしない千莉がいた。
「あ〜と、千莉? いったいどうしておれのわき腹に杖を突き立てているんだ?」
「大クンが亜梨子さんを口説くのに飽き足らず、摩理さんも手篭めにしようとしてたから」
「待て待て。なんだその濡れ衣は?」
最低なナンパ野郎に思われるような言動をした覚えもない大助は必死にそれを否定するのだが、千莉の機嫌は戻らない。
さらに千莉は残る2人を指差す。
「じゃあ、あれはいったい何?」
「むしろ俺が聞きたい!」
その先にいるのは、壁に向かって小声でぼそぼそと独り言を言っている亜梨子と、額を押さえながら道にうずくまっている摩理の姿であった。
まったく異なった行動をしている2人であったが、どちらの顔もとても真っ赤になっていたりする。
「じゃあ、もういいから早く学校行こうよ」
「ああ。分かったから引っ張るなって。じゃあ俺たちは先に行くからお前達も遅刻しないうちに教室に来いよ」
まだ気の済んでいない千莉だったが、とりあえずこの場を離れるべきだという結論に至り、大助の手を引っ張って再び学校までの登校路を歩き出すのだった。
ここで、「盲目なのにどうして先に行けるんだ?」というツッコミは千莉には通用しない。
彼女は「絶対に隠し事の出来ない人物」であり、学校までの道のりですら手にとるように感知しているのである。
ちなみに、トリップ状態のまま放って置かれた摩理と亜梨子はそれから数分後に正気に戻った。
が、すでに大助(と千莉)の姿はなく、置いてきぼりにされたことに気づいた2人は全力疾走で学園に向かって行ったのだった。
GJと言ってくれる人が多くて嬉しい。
一応続き投下です。
あと、すぐに分かると思うけど、
>>701は自分です。
もし設定などに意見があったら書いてほしい。
>>948 指摘ありがとう。
呼び方はけっこう迷う。
>>949 年齢はそのとおり故意。
原作準拠だと同級生が多かったり、年齢差が開きすぎてたりするからけっこういじってる。
くわしくは
>>701を参照で。
>>950 今回の話が気に入ってくれたら嬉しい。
>>951 忠告感謝する。
はっきり言うと、ムシはいない。
というか、もしムシ憑きにならなかったとしてもほとんどの登場キャラの性格はそう変わらなかったんじゃないかと思う。
よって性格は原作遵守にするつもりだけど、大助はややbug寄りだったりする。
先に言っておくと、本編とbugの両方に登場しているキャラはbugの方の性格になるほうが多いかと思う。
GJ!
摩理と不機嫌になる千莉が可愛いです。
虫がいないと性格変わるのでは、と考え出すと誰が誰だかわけわかんなくなるからね。
そのアプローチでいいと思います。
うおぉ、顔のにやけが止まらない。
GJ!!
千莉組が年下っぽいのは分かるなぁ。
なんかついつい俺もそういう感じがしちゃうんだよね。千莉が妹属性だからかな。
要するにGJ!
いや虫憑きじゃないとしたら性格随分変わると思うよ、俺はね
ただ作品としてはそういう対処でいいと思う
大助がよくいる駄二次創作の主人公みたいにならないように期待
批判っぽくてごめん
好きそうな香りがする作品なもんでつい……
引き続き今後にwktk
久々に来たら、いつか誰かが妄想していた学園モノがあってwktk
GJです。
一見ハーレムっぽいのに、生傷が絶えそうに無い大助に乾杯(w
ラストがクリスマスっぽいということだけで
ゴミ箱に入ったふたるが送られてくるという妄想しかできない
と定期的に書いてみるか
970 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 09:59:16 ID:poyrv6Nn
>>963 GJ過ぎる
これっていつか誰かが本スレで妄想した奴をこっちで張った奴だっけ?
そういえば話題流れ気味だが
消閑SSは保管されない方向なの?
たしか一本あったはず
仲間はずれはかわいそうだと思うんだ(´・ω・)
保管しようよ。
総合スレなんだし
摩理の反応が王道すぎて噴いた
消閑保管されてた(・∀・)
中の人本当に乙です!!
〜大助・千莉・緒里・純〜
私立ホルス星城学園は、初等部から大学部までが1つの敷地内に存在しているマンモス校である。
また、生徒の中には資産家の子息が多く、校門にはIDカードを利用した認証システムが搭載されているほどである。
亜梨子宅から10分、大助と千莉は学園の正門に到着した。
「お〜い! 千莉に先輩〜」
「2人とも遅いぞ!」
と、そこに大助たちの到着を待っていたであろう男女2人が居た。
「おはよう。緒里クン、純ちゃん」
「よう、今日も千莉をよろしくな」
男子の名前は圓藤緒里、女子の名前は砂小坂純といい、2人とも千莉の同級生兼親友である。
「はい、任せてください、大助先輩! なんたって私は千莉の親友ですから♪」
「まあ、友達同士なら助け合うのは当たり前だな」
かつては非常に荒れていた緒里だが、中等部から同じクラスになった千莉と出会い更生。
また、純も幼馴染の自分でも出来なかった緒里の心を救った千莉のことを最初は嫌っていたが、千莉の温かい心に触れ、今では一番の親友である。
そんな経緯から2人は学校での千莉のサポーターのような役目を担っており、校門で大助と別れた後の千莉はこの2人と中等部の校舎に向かうのが常であった。
「じゃあ今日も気をつけていけよ」
「大クンもね」
「分かってるよ」
中等部校舎に向かっていく3人の後姿を見送りながら、大助も高等部校舎へ向かって行くのだった。
〜大助・寧子・初季〜
校舎に入り、いつも通りに下駄箱で靴を履き替えて階段に向かった大助だが、ふと階段の下に見覚えのある人物の姿を見つけ立ち止まった。
「寧子? いったい何してんだ?」
「あ〜〜〜 大助くん。おはよ〜」
「ああ、おはよう。で、階段見上げてどうした?」
階段を見上げてぼ〜っとしていた女生徒は夜森寧子といい、一応大助の知り合いであった。
見た目は可愛らしい容姿の寧子なのだが、しゃべり方から分かるように変わった性格をしている。
そんな彼女だが、実は軽音部でボーカルをしており、大会などで優勝するほどの歌声を持っているのが大助は非常に不思議なのであった。
「え〜と…… 私は3年生なんだよ」
「それは知ってる」
彼女は大助の姉の千晴のクラスメイトでもあるため、もちろん3年生である。
「で、3年生の教室は4階なんだよ」
「それも知ってる」
高等部の校舎は4階建てになっていて、1階に職員室・保健室などの事務系の部屋があり、2階は1年生の教室、3階は2年生、4階は3年生という構造であった。
「階段が長いんだよ」
「新学年になってもう2ヶ月経ってるんだし、そんなの今さらだろ。いい加減本題に入れ」
寧子の要領を得ない説明にだんだんイラついてきた大助だったが、落ち着いて先を促していく。
「学校来るまでに疲れたから上りたくないの」
「はあ? いったいなに言ってんだ?」
「年上のお姉さんをおんぶしたくない?」
「………………」
「だめ?」
「足持って引きずってならいいぞ」
「教室に着いたころには身長がけっこう伸びてそうね……」
「ついでにその性格も変わってくれたら万々歳だな」
首を傾げながらお願いをする寧子の姿はとても可愛らしいものでもあったが、大助には通じない。
ちなみに、こうした寧子とのやり取りの最中に、大助は周囲の生徒の中からやや恨みがこめられた視線を感じていた。
自分には恨まれるような覚えのない大助だったが、目の前で微妙にしょんぼりとしている寧子の姿を見てあることを思い出した。
以前、「"寧子先輩を優しく見守ろう会"という、軽音部+寧子先輩個人のファンクラブが秘密裏にあるという情報を、我が報道部は得ているのだ」ということを中等部の知り合いから聞いたことがあったのだ。
(まさかあいつが言ってたファンクラブってのは本当なのかよ!?)
(ってことは千莉に千晴や、はたまた亜梨子や摩理達にもファンクラブが存在してるってのもマジか?)
「……今度あいつにくわしく話を聞いておくか」
「???」
そのときは(あんな女のどこがいいんだ?)と気持ちで信じていなかった大助だったが、念のためいずれ改めて確認はしておこうと心に誓った。
と、そこまで思考していた大助の背後からいきなり誰かが話しかけてきた。
「おや、朝から寧子たんの足を持っていじりたおすとは、大助たんは随分なセクハラ野郎だったのねん」
「いきなり人聞きの悪いこと言い出すやつは誰だコラ!? ……お前かよ、初季」
「やっほー。おはっよーだねん、大助たんと寧子たん♪」
「おはよ〜、初季ちゃん」
後ろから話しかけてきたのは大助のクラスメイトの白樫初季であった。
初季は頭に巻いたターバンと独特な口調が特徴の少女であり、好奇心と行動力が人並み以上のために学園内の様々なところを動き回っていることから学園の有名人の1人であった。
「さぼり魔のお前が普通に朝から登校してるとは珍しいな」
ついでに言うと初季はよく授業をさぼる生徒として教師からも有名なのである。
「失礼だね〜 学校はいつもこの時間には来てるんだよん。ただ、授業には出てないけどねん♪」
「来てるなら授業にも出ろよ」
「50分もずっと座ってるのはつまんないのさ」
「だよね〜♪ 私も授業中眠くて大変なんだよ〜」
「おいそこ、同意すんな!」
まったく違ったタイプの寧子と初季だが、以外に気が合うようである。2人とも度を越えたマイペースだからなのか。
「まあ、お前が授業に出ようが出まいが俺には関係ないが、人をセクハラ野郎呼ばわりは止めやがれ」
脱線しかけてきた話の流れを元に戻そうとする大助であったが、それが間違いだったとは気づかなかった。
「え〜…… だって今さっき、大助たんが寧子たんも足を持って引きずりまわすとかひどいこと言ってたよん」
「そうだよ〜。大助くんは始めて会ったときから、私にひどいことばっかりだよ」
「だから、あれはただ匿ってもらおうとしただけだろ!」
今話題に上がった"ひどいこと"というのは、大助と寧子が始めて出会ったときの出来事である。
ある日の放課後、大助がとある事情(複数の女性からの追跡)で逃げ回ってた際に楽器室に逃げ込んだところ、偶然にも部活の準備をしていた寧子がそこに居た。
「え〜と…… 誰?」
「悪い! 緊急事態なんだ、ちょっと隠れさせてくれ!」
「??? これから楽器運ばないといけないんだけど……」
「本当に悪い。頼むから少しだけ待ってくれ」
「むう、楽器……」
・・・・・・・・・・・・
「ありがとな、この借りはいつか返すから!」
「私、夜森寧子。キミは?」
「ああ、俺は薬屋大助だ」
「なるほど、確かにそれはひどいことだねん」
「でしょ〜」
「どこがだっ! 緊急事態だったって言ってるだろ」
他の人間ならともかく、寧子と初季には大助の言い分はまったく通用しないのであった。
大助はようやく、これ以上ここで話していても何も意味が無い気づき、さっさと教室に向かおうと、話を切り上げるのだった。
「ああ、もうどうでもいいから俺は行くぞ」
「じゃあ、私もどこかてきとうに行こうかね」
「いや、お前も教室行けよ……」
「気が向いたら行くよん♪ じゃあね〜」
教室に向かう様子もなく廊下を歩いていく初季を見ながら、(どこまでもマイペースなやつだな)という感想を抱く大助であった。
と、ここで残ったのは大助と寧子の2人。
「……」
「……」
「私はどうすればいいの?」
「んなもん知るかっ!」
寧子も初季に負けず、どこまでもマイペースなのだった。
スレも終盤なんで、ここまでで投下を一旦止めます。
とりあえずしばらく続きを書き溜めて、次スレ立ってからまた投下します。
ていうかオレ書くの遅いな〜
授業どころか、まだ教室にも着いてないとかw
予定だと授業始まるまでまだけっこうかかるし。
あと、アリアとふたるを登場させるかどうか悩んでる。
アリアは先生バージョンで出すとしても、ふたるはどうしよう?
詩歌の2重人格版と双子の姉妹のどっちが需要あるかな?
979 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 22:41:39 ID:/5Ws5Lke
投下したあとに見直したら、寧子の性格が違いすぎる!
というかどんな性格なのか判断がむずい。
でも自分の中だとこんなキャラなんだよな〜
確かに〜を多用するのは違和感あるな
個人的にはとろい上にダウナーなイメージだから…のがしっくり来る
GJ!
親衛隊っていうと某シャッフルを思い出してしまう。
俺的にはふたるはブラック詩歌って感じで二重人格の方がいいな。
どんな感じで切り替わるのかは期待したいところw
なんにしろ書き手がいるのは良いことだ
そんな君にはGJを
しかしあんまり要望出すとそれに縛られそうだからあえて詳しい要望はしないでおく
しいて言えば双子は書くの難しくね? とは思う
乙カレーなんだよん。
1スレからいたからなんだか感慨深いな
おいおい、このままだと
>>1000までいくんじゃないか?
という訳で埋めるけど、千莉はもらっていくな
なら俺はアンネを貰っていくゼッ
ならば千晴は俺の姉
寧子さんは俺の彼女
亜利子は俺の嫁
亜梨子は俺の良き相棒
992 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 20:31:03 ID:CGuAADHm
じゃあワンコは貰ってく
初季とワンコは俺の嫁
反論は認めん だが他のヒロインからの異論は認める
「何故私を選ばなかったか」とかな!
994 :
兜:2007/09/01(土) 21:36:29 ID:m+GXhrYk
>993
何故俺を選んでくれなかったんだ!
995ならかっこう女体化百合ハーレム
おおくらさんはぼくをえらんでくれなかたですか?
かっこう虫×ゴホンツノカブト←ヒメカゲロウ
嫁の赤瀬川七那が全ヒロインを落札するようです
このスレ……乙なんだゼッ!!!!
利菜は俺の嫁
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。