67 :
銀平×二子:2007/02/24(土) 04:13:31 ID:0GZGr+rj
「いやっ……!」
執拗な前戯のせいか、しとどに濡れてはいたが、やはり生娘のそれである。銀平の自身を半分も飲み込まぬうちに、二子は
悲鳴を上げた。
「いやぁっ!!ぎんぺい、にいさま……!!」
「力を抜け、二子。裂けてしまうぞ」
馬鹿げた脅迫だったが、二子はたちまち色を失った。これだから、初めての女は扱いやすい。銀平は小さく笑い、
二子の小さな耳朶に囁いた。
「二子。辛いなら、目を閉じていろ」
「え……?」
「好きな男のことを考えるんだ。ゆっくり呼吸をして、顔を思い浮かべてみろ。少しは楽になる」
二子は素直に、ゆっくりと瞼を下ろした。恐慌状態にある人間は、外からの指示に従いやすい。銀行強盗対策のマニュアル本に
書いてあったことだが、どうやら本当のようだ。
「ん……っは……」
ほんの少し弛緩した二子の中で、ゆるゆると前後する。浅い挿入になれたらしく、ようやく表情の和らいだ二子の、
折れそうに細い腰を、銀平は両の掌で掴んだ。
「動くぞ」
「……?」
意味が分からず、うっすらと目を開けた二子を、銀平は無慈悲に貫いた。
「あぁっ!!」
哀れな悲鳴に構わず、妹の上身に重なり、更に奥へと踏み入る。禁忌の重さを指し示すように、二子の中は固く閉ざされ、
銀平を締め出そうと収縮する。それがますます銀平の欲情をそそるとも知らずに。
「二子……二子……」
泣きべそをかく妹の首筋に、銀平は口付けを降らせた。そのとき、
「四々彦、さん……」
二子が小さく呟いた名を、銀平は聞き逃さなかった。二子ははっと口を塞いだが、漏らした言葉は最早返らない。
「ヨシヒコ。その男にこうしてほしいのか、二子」
「ち、ちが……」
深々と女陰を穿たれ、二子は言葉を続けることさえできなかった。
「珍しい名ではないが、お前と釣り合いの取れる年なら、そう何人もいないだろう。社の名簿を洗えば、すぐに分かる」
「あの人は、何も……」
「そう、何もしなかったんだろうな。お前を大切にしてくれたんだろう?実の兄に喜んで抱かれるような、いやらしい女だとも知らずに」
「やめてっ!」
二子は寝台に押さえつけられた手を渾身の力で振り上げたが、銀平の掌の下ではびくとも動かない。
「あの人に、いい加減なことを言わないで」
「さぁね。お前次第だ。馬鹿げた夢を忘れて、この家の娘として義務を果たすなら、考えてもいい」
二子は愛らしい相貌に憤怒の表情を浮かべたが、銀平に犯されるうち、やがて無気力に身体を投げ出した。
普段の明るさからはかけ離れた、廃人のような様子は、銀平の心に僅かな痛痒をもたらしたが、それきりだった。
生まれた日から共に捕らわれていたこの獄舎を、一人で逃れようとした裏切り者。それを鎖で引き摺り下ろしてやっただけだ。
銀平は暗い悦びで自身に熱を漲らせた。
「可愛い二子。僕はお前が大好きだよ」
見開かれた二子の瞳が、愛憎で引き裂かれる。
吐精の瞬間、銀平は二子の身体を固く抱き締めた。この娘が二度と逃れられぬように。呪われた子種を、一滴残らず注ぎ込んでやるために。
「お優しいのね」
泣き疲れて眠ってしまった二子の髪を撫でていると、思わぬ人物がそこに立っていた。艶やかなベージュの夜着に、黒々と豊かな髪。
高須相子である。
「二子の部屋の鍵まで持っているのか、あなたは」
「当然でしょう?大事なお嬢様を守るのは、執事の役目だわ」
艶然と笑い、相子は寝台の脇へと回り込んだ。
「感謝しなくてはね。二子さんの強情さには辟易してましたのよ。これで、素直になってくれるでしょう」
「……聞いていたのか」
「ええ。ついでに、これも」
ぽん、と枕元に置かれた器物を見て、銀平は苦々しげに顔をしかめた。掌程度のカメラレンズが、いやらしく黒光りしながら
こちらを見上げている。
「強請りの種にするなら、動かぬ証拠を押さえなくてはね」
「こんなもの、どこから」
「お父様がお好きなのよ。寝室で、色んなお写真を撮るの。お母様のもあってよ。ご覧になる?」
銀平は吐き気をこらえて顔を背けた。くすくすと、相子が笑う。
「あなたには恥じらいがないのか」
「あら。妹を抱いた口で、おっしゃること」
歌うような口調で、相子は寝台から腰を上げた。やっと出ていってくれるのかと安堵した矢先、思わぬ力で肩を引き寄せられる。
父の愛人に間近に迫られ、銀平は息を詰めた。
「嬉しいわ。あなた、お父様にそっくり。鉄平さんと違って、間違いなく万俵大介の息子ね」
「何……?」
「あなたのためなら私、いつでも力になってさしあげてよ」
指先で顎を撫でられて、毒気を抜かれる。相子が立ち去り、部屋の扉が閉まって初めて、銀平は枕元を振り返った。
妹との閨を収められたカメラは、もはや影もなかった。
銀平は頭を抱えた。醜い、醜い。何故こんな家に生まれた。何故抗えない。何故―――妹だけでも逃がしてやれなかった?
「ん……」
小さく寝返りを打った二子に、銀平はうっすらと涙ぐんだ瞳を向けた。
「……ひこ、さん……ごめんなさい……」
儚い声で呟くと、二子は再び深い眠りに落ちた。姿勢を変えた拍子に肌蹴た布団を掛け直してやりながら、銀平は思う。
この家が憎い、妹が愛しい―――それでも、二子が再び自由を求める強さを取り戻したとき、自分はどんな手を
使ってでもそれを阻むだろう。たとえ、あの女の手を借りることになっても。
いっこうに明けぬ深い夜闇が、広大な邸宅ごと、この弱き青年を包み込んでいた。
<終>
おおお、投下されている!
乙、GJですた。
華麗はやっぱり異常なセクースの方がいいなw
神だ…!
71 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 23:18:46 ID:H+OoHRVt
大介×早苗 義父義娘相姦凌辱
大介×二子 父娘相姦凌辱 ってのが良いなぁ。
おお、なんか書かれている!!!!!!
大介の早苗凌辱が読みたい・・・。
鉄平だけにしか抱かれていない早苗を大介が犯しまくるの見てみたい
>>大介×早苗 義父義娘相姦凌辱
素晴らしい。ぜひ読みたいです。神よ・・・
漏れ的には大介×寧子が見たいな。
銀平×二子を見て一瞬銀平×寧子もありかと思ったけど
さすがに母さん死んじゃ困るかw
銀平×寧子はさすがにヤバイかもしれんw
銀平×早苗はどうだ?
この前の放送を見たら、早苗さんの台詞の中に
「銀平さんから聞きました」的なものがあったけど、なんか意外だったんだよなぁ。
ん、色々な妄想が膨らんでるみたいだけど、
その妄想をSSにしてみようという人はいないのかな?
多くの書き手は、もともと読み手からスタートした人が多いんだけど。
妄想側の人が一番良い話を作れそう。
79 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 01:14:01 ID:Ba0GXz8S
一体、このスレは何なんです??!!
80 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 00:25:33 ID:yPJ/k2wA
やっぱり銀平×万樹子が見たい
81 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 01:17:28 ID:XB0sLJx8
◆スカトロ大祭 3月25日(日)
三代目葵マリープロデュース エルドラド5周年記念 『スカトロ大祭』 開催決定!!
■場所:DX歌舞伎町
■内容
・ステージ 1 『徳井 唯 & 魅梨 のSMショー 20分 』
・ステージ 2 『ナンシーの朗読オナニーショー 』
・ステージ 3 『お客様参加による二人羽織イカせ対決』 (りん。& 魅 梨)15分
・ステージ 4 『あんな & ナンシー の、くすぐりゲロリンこショー 20分 』
・スペシャルステージ
『エルドラド5周年記念感謝祭 スカトロショーパーティー』
三代目葵マリー 徳井唯 あんな りん。 ナンシー 魅梨
DX歌舞伎町HP
http://www.dxk.co.jp/index2.html スカトロ大祭告知ページ
http://www.dxk.co.jp/performer07_03_21.html
>>68 遅くなったけど、ありがとう、ありがとう、ありがとう!!!
すんごい萌えた。
背徳なカンジが世界観ぴったりだ。
神よ……!!
原作の小森章子と銀平はなかなか萌えるカポーだと思うのだが、どうよ。
大介×早苗
銀平×早苗
で、ぜひ!!
敬介×寧子は真実はともかく公式にもあるネタだから
是非読んでみたいなあ…。
86 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 22:31:24 ID:h7+lAzNE
次回最終回だよ
87 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 22:46:30 ID:1p8HNuc5
オワタ
未亡人早苗と銀平で誰か頼む!
オワタ記念に最終話の後の大介×寧子様のイチャラブ物が見たい。
ある意味マイナーな上に想像できないが。
果たして、このスレを誰か見ているのか?という疑問はあるが、
書いたのを無駄にするのもどうかと思って投下する。
最終回、その後の話。銀平×早苗。
本スレに「再婚したのかと思った」って人がいたので。
91 :
銀平×早苗 1:2007/03/24(土) 20:09:33 ID:LJG/pYKe
―――大川邸―――
夜も更けた頃だ。
だんだん近づいてくる車のエンジン音が止んだ。
こんな時間に大川の家を訪ねて来る者は、もうあの人間を除いていない。
万俵早苗は、その車の主を迎え入れるため、屋外へと出た。
「銀平さん。」
声をかけると、車から出て来たその男は静かに、そして優しく笑う。
銀平が、こんな風に笑えるようになったのは最近だ。
早苗の夫であり、銀平の兄である鉄平が亡くなってから半年が経とうとしている。
早苗にとって、長かったのか、短かったのかよくわからない半年であった。
毎日悲しみに暮れていたはずなのに、時の流れが早過ぎて、まるで夢の様に日々が終わる。
一人きりの子育ての苦労もあり、悲しむ暇は無かった。
それは銀平にとっても同じことで、後悔してもしきれない日々を送りながらも、
次第に冷静になりかけている自分に嫌悪を覚える時もある。
銀平が今こうして兄嫁の家を訪れるのは、兄を忘れないため、そして償いのためだった。
「太郎は、寝たんですか?」
「ええ、最近は夜に泣かなくなりました。
寂しい時もあると思うけれど、父親のことはあまり口に出さなくなってきたわ。
子供にまで気を使われています。」
早苗は自嘲気味に笑った。
太郎が明るくなった要因の一つに銀平の存在があるのは明らかだった。
鉄平の死後、銀平は太郎の面倒を本当によく見てくれている。
以前婚姻関係にあった万樹子の妊娠が分かった時の銀平は、父親になることを拒んだ。
しかし、早苗は自分の子に対する銀平の姿を見ていると、それは偽りだったのではないかとさえ思うのだ。
彼は、きっと幸せな家を作れる――そんな気がした。
また一方で、それが余計に早苗の悲しみを深くさせていた。
亡くなった鉄平の分まで一人で頑張って太郎に愛情を注ごうと思ったのに
結局は男である銀平に頼り、それに甘んじている。
そのことを以前銀平に話したところ、「気張りすぎなのでは?」と言われた。
しかし、亡くなった夫の弟、というだけの関係にここまでの援助を求めるのは・・・正しいのだろうか。
92 :
銀平×早苗 2:2007/03/24(土) 20:18:22 ID:LJG/pYKe
「そうだ、銀平さんワインお飲みになりますか?」
早苗は生前父・大川一郎が嗜んでいたワインを進めた。
酒が得意ではない早苗は、父親が一時的に凝って集めたワインの山の処理に困っていたのだった。
「いいんですか?」
銀平の脳内に一瞬、乗って来た車がよぎったが、すぐにタクシーモードに切り替えた。
早苗と飲む酒は、不思議な味がした。
大川議院が他界して以来、すっかり静まりかえった大川邸に、
さらに不幸を背負った二人でその不幸を紛らわそうとするのが、なんとも滑稽だった。
「銀平さんは、再婚なさらないの?」
銀平は鉄平が悲劇の死の後、正式に離婚した。
きっちりとけじめをつける為だ。
「僕には結婚は向きませんよ。前ので懲りました。
僕は兄さんと違って、誰かを幸せにすることには向かない様です。」
銀平は少し酔い始めたらしく、いつもより饒舌だ。
「結局、今あなた達にしていることも自己満足なのかもしれません。兄さんを死に追いやったのは
僕の責任でもあります。なのに、今、僕が早苗さんや太郎にしていることは・・・端から見れば、
僕はその罪から逃れようとしているだけなのかもしれない。」
銀平は、グラスに溜まった暗い赤の液体を自分の喉に流し込んだ。
しばらくの沈黙の後、早苗が強い語調で「そんなことありません。」と言った
「そんなことはありませんわ。太郎はあなたのことを慕っています。
太郎にとって、あなたは本当の父親の様に大切な存在になっています。
だから、そんなことは言わないで下さい。」
早苗の瞳には、熱い涙が浮かんできていた。
酒を飲んだせいか、銀平に心を動かされたせいか、気持ちが高ぶっている。
「あなたは、どうなんです。」
「え・・・?」
「あなたは、僕とこうしていることに違和感はありませんか?」
酔っているはずの銀平の目は、射るように冷たい。
「違和感・・・?何を言っているのか、よく・・・。」
「僕は感じますよ。こうやって二人でいて、いつも違和感がある。
本当は、もっと別のものを求めているんじゃないかと思う。」
射ぬかれた。
そういう表現が、ちょうどいい。
支援
94 :
銀平×早苗 3:2007/03/24(土) 20:27:47 ID:LJG/pYKe
突然立ち上がった銀平の腕が早苗の体を包んだ。
銀平の唇が、早苗の髪や耳、首筋を探し求める。
万樹子の作られた上級の香りとは違う、人間自体が作り出すやさしい匂いがした。
「やめ・・・、銀平さん、酔っていらっしゃるの・・・。」
「酔ってるますよ。だけどこの行動は本心です。」
驚いて顔を上げた早苗と、銀平の瞳が交差した時、二人の唇が重なった。
最初は互いを確認するような小さな口づけだったが、
次第にその口づけは深くまで探り合うようなものになった。
呼吸する間も惜しかった。幾度も顔の角度を変え、もっと深くまで求めた。
背徳の口づけ。
誰よりも愛していた夫の顔が浮かばない。
夫は、空から見ているのだろうか。
この、有り得ない関係を。
早苗の不安を拭う様に、銀平は今までよりも強く抱きしめた。
早苗と銀平の衣服はすっかり床に散っていた。
二人は行為に集中するかのようにソファーに倒れこんでは夢中で口づけあった。
「ぁ・・・っ。」
銀平の指が、早苗の花弁をなぞる。奥まで侵入し、中の核を弄んだ。
「やぁっ、駄目です、ぎん・・・ぺいさん・・・。」
「ここまで、僕を受け入れたのに?」
銀平は指を動かした。ぐちゅ、ぐちゅと早苗の中は音を立てる。
「あぁぁぁぁっ。」
早苗の身体は鉄平しか知らない。さらに、その鉄平は既に他界し、
早苗の欲望のはけ口は無くなっていた。
鉄平の死後も貞淑であろうと決めた。しかし、この快感が早苗を墜落させる。
「あんっ、あ・・・いい・・・や、はぁん」
銀平は平素の早苗からは想像できない媚態に満足していた。
そして、もっともっと壊したいと思った。
空いていた左手で早苗の柔らかな乳房に触れる。
最初は、全体的に、包むように。そして、次第にその桃色の実をこねるように。
早苗の桃色の実はすぐに固くなり、熱を持ったように熱くなっていた。
「やっ、はぁっ、あぁぁっ・・・。銀平さ・・・ん・・・。」
「早苗さん、濡れてきてる。」
「んっ、言わないでぇ・・・。」
早苗の脳裏にふと二階で寝ている太郎が浮かんだが、
激しくなる銀平の指に理性が飛びそうになった。
身体中が性感帯になってしまったかのように、銀平を求めてしまう。
「んんっ・・・だめぇ。もぅ・・・。」
「早苗・・・、欲しい?」
銀平が耳元で囁いた。
その声があまりにも鉄平に似ていて、早苗の体は不覚にも感じた。
「ほし・・・ぃ。」
涙を浮かべながら恥ずかしそうに言う早苗が可愛くて、銀平は早苗の額に小さなキスをした。
早苗の身体に銀平の分身が入っていく。そこはもうぐっしょりと濡れており、
否応なく銀平を受け入れた。
早苗の体内で、二人の体温が混ざり合う。
心地よい、何ともいえない温度。
湿度の高い6月の空気は、二人の身体をじっとりとしめらせる。
尤も、その理由は6月の空気だけではないかもしれないが。
銀平はゆっくりと体を動かし、早苗の女としての本能を刺激する。
「早苗・・・中、きつい。」
「ん、んっ、あぁっ・・・んっ。」
快楽の波だけが早苗を襲う。鉄平への後ろめたさも、母としての愚かさも、もう早苗の中には無かった。
ただ、目の前にいる男に突かれていたい。
早苗の壊れた姿を見て、銀平もなお思うことがあった。
自分が犯していることの虚しさとともに、全てを忘れられる優しさを早苗から受け取った。
これまで誰も愛せなかった銀平は、互いの身体を繋ぎ合うこの行為の意味を初めて理解できた気がした。
受け止めて欲しかった。
次第に銀平の腰の動きが速くなる。肌と肌がぶつかり、早苗の淫水が蜜壷から漏れていく。
「あっ、あっ、あぁっ。銀、平さ・・・わた、くし、もう・・・。」
「・・・っ、わかってる。」
銀平も、既に限界にあった。
早苗の白くて細い腕が銀平の首筋に回される。それに応えるようにして、
銀平もしっかりと早苗を抱きしめた。
えぐるように銀平のモノが早苗を責め立てる。早苗の秘所はビクビクと痙攣している。
「あぁぁぁぁっ、あんっ、あっ、やぁぁっ・・・イク・・・。」
その時ビクン、と早苗の細い腰が浮いた。どうやら、達したようである。
そして、同時に銀平の理性も飛びそうになった。しかし、最後の理性で早苗の中から
銀平の分身をすばやく抜き出し、早苗の白い腹の上に自らの精をちらした。
そして、ゆっくりと早苗の体に身を倒した。
早苗は肩で呼吸をしているものの、表情(かお)は充足感に溢れている。
戻りつつある理性の中で、早苗に新しい感情が生まれていた。
体の上で呼吸を整えている義弟に対する、今までとは違う想いだ。
早苗は銀平の髪を撫でた。まるで我が子にそうするように。
銀平は、黙ったまま、次第にゆっくりになっていく早苗の鼓動を聞いていた。
一ヶ月後―――。
「あふ、んっ、んん・・・。」
早苗は銀平の分身を口に含むことに没頭していた。
太郎は早々に寝かしつけた。
銀平と初めて肉体関係を結んだその日から、銀平がやってくる度に二人は体を重ねている。
「ん・・・早苗、・・・もう・・・。」
早苗は上目使いで笑った。少し小悪魔的で、銀平を興奮させる。
銀平は早苗の口内や顔に精をかけた。早苗の品も、美貌も、全て壊してしまった気がする。
早苗も今までに無かった感覚を得れば得る程、自分が愚かになっていくことを感じていた。
この愚かな姿を、空にいる鉄平はどう思うのだろう。
そんなことを思いながら、二人は行為をやめられないのである。
GJGJGJGJ!!!
このスレもうレスないかなと思ってブクマはずそうか悩んでたとこだったんだけど
はずさず巡回してて良かった(;´Д`)ハァハァ
ありがとうありがとう超グッジョブ。待っててよかった。
なんか( ゚∀゚)キテル━━━━━━━━━━━━━ !!!
99 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:28:07 ID:Sqm7N0zl
素晴らしいのでageておきますね
100 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 21:13:06 ID:6AXnBJjn
あげ!
もうここを見てないかもしれないが、もしいたら
美馬×相子
銀平×万樹子もよろ
あげ。
作品がエロスな割に、意外と投下が無かったね
103 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 08:14:31 ID:AJs95Apk
↑
age忘れたwスマソw
作品がエロスなので逆に書きにくいの鴨試練。
華麗なる一族って最後どうなるんだっけ?
http://ex21.2ch.net/test/read.cgi/tvd/1168782448/844 844 名前:続・華麗なる一族 ◆tD3.DGBNp. [sage] 投稿日:2007/04/09(月) 19:19:37 ID:0G0chBVa0
第一章
万俵銀平は、東洋銀行本店ビルディングの正面玄関を出ると、初夏の暮れなずんだ
神戸の街並みに目をやった。
「万俵課長、お疲れ様でした」
同じ様に玄関ドアを開いて現れた行員たちが、会釈をしながら通り過ぎざまに
挨拶をしてゆく。
「ああ。お疲れ様」
銀平が労わるように声を掛けると、彼らはそのまま階段を下り、思い思いの方角に
歩み去っていく。週末の仕事を無事に終え、ビアホールで乾杯でもしようというの
だろう。楽しげに言葉を交わしながら歩み去っていく行員たちを見ている銀平の表情
にも穏やかさが漂い、そのまま彼は神戸居留地の方へ向かって歩き出した。
シャンデリアの内装がきらめく2階建ての喫茶店に足を踏み入れた銀平は、約束の
時間よりも20分も早くやって来た自分に、いささか気恥ずかしさを覚えた。
しかし、店内の奥のテーブルに目をやった時、約束の相手が自分よりもさらに早く
来ていたのを知り、彼は早足でテーブルに歩み寄ると、声を掛けた。
「義姉さん」
コーヒーを飲みながら手持ちの文庫本に目を落としていた万俵早苗は、清楚な
ワンピースに身を包み、涼やかな目で銀平を見上げた。
「…早かったんですね。お帰りなさい」
2年前、丹波篠山で猟銃自殺を遂げた兄・万俵鉄平の妻、早苗は、一時、長男の
太郎を連れて大川の実家へ戻っていたが、義父・大介の誘いに応じ、ふたたび
万俵家へ戻ってきていた。
自分を見上げた早苗が優しく微笑すると、銀平は、明らかに自分がこれまでの
人生で感じたことのない感情に囚われるのを感じ、戸惑った。
↑
ちょ、なんでそっちのスレにw
107 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 23:54:29 ID:P/+9gbDN
ここを見てる人がいるかどうかは解りませんが……自分も久し振りにエロパロに来たんで……
続きを期待されてるSSがあるにもかかわらず、別のSSを投下させてもらいます。短編です。
109 :
銀平×万樹子:2007/04/15(日) 01:02:54 ID:x5ULAa1k
神戸屈指のホテルのレストランから眺める夜景は素晴らしい。
万俵銀平は、先程給仕が運んできた食後のコーヒーに手を付けようともせずに、眼下に
広がる夜景を眺めていた。
そんな銀平をただ見つめる事しかできない万樹子の気持ちはもどかしく、婚約までした
仲なのに、未だ自分に心を開いてくれない様に見える銀平をどう扱っていいのか当惑して
いた。並の男、いやそれ以上の上流に属する男でさえ、自分の美貌や家柄に目を背けるは
ず等なく、この不可解な銀平の態度は理解の外にあった。
それなのに、万樹子は銀平に対して怒ることすらできずにいる。今の自分には、ただ虚
しく銀平の横顔を見つめる事しかできない。
銀平を求めている――万樹子は、それに気づかずにいた。
そんな万樹子の思惑など全く気づいていないであろう銀平は、いきなり椅子から立ち上
がり、万樹子をテーブルに残したまま足早に出口に向って歩き出した。
「銀平さん!」
突然の銀平の行動に驚いた万樹子は銀平の背中に向って声をかけたが、銀平は万樹子の
声が聞こえていないかの様に後ろさえ振り返らない。
「ま、待って! 銀平さんっ!」
万樹子は急いで立ち上がり、銀平の後を追った。動揺した万樹子は、ヒールの踵を椅子
の足に引っ掛け危うく床に転倒しかけたが、その場にいた若い男性客が抱きとめてくれた。
「大丈夫ですか? お嬢さん」
「え、ええ。有難うございます」
抱きとめられた腕の中で万樹子が顔を上げ男を見つめると、男は一瞬、万樹子の顔を見
つめた。男の瞳は明らかに万樹子の美貌に驚き、その驚きは無言の賞賛へと変わっていた。
「失礼します……助かりましたわ……」
万樹子は男の腕を離れると、ゆっくりと出口を目指して歩き出した。
まだ、自分を見つめているであろう見知らぬ男の視線は、万樹子の背中に痛い程伝わって
くる。男なら当然の反応だ。自分の美貌に見とれない者などいるはずが無いと万樹子は思っ
ていた。
だが、自分の美貌を唯一人無視する男“万俵銀平”の所為で不様な醜態を晒してしまった。
銀平なら自分に相応しい家柄の男だと思っていたが、銀平はそうは思っていないらしい。
恥を掻いてもこの婚約を白紙に戻してしまおうかとさえ思えてくる。
この薄情な男を見捨てても、求婚する男などいくらでもいるのだから……。それができな
い今の自分に「何故?」と問いかけながら、万樹子は銀平の後を追った。
既に支払いを終えた銀平は、ホテルの玄関ではなく、何故か奥へ奥へと進んで行く
後を追う万樹子は、先程の様な醜態を晒さぬ様にゆっくりと、しかし足早に歩いて行く。
銀平はエレベーターの前で止まると、当然の様に上階を示すボタンを押した。
「銀平さん、どちらへ?」
漸く銀平に追いついた万樹子が声をかけたが、銀平は、やはり万樹子の声を無視した。
チンという到着の合図と共にエレベーターの扉が開くと、銀平はさっさとエレベーター
にひとり乗り込んでしまった。
どうしようかと一瞬迷った万樹子は、辛うじてエレベーターの扉が閉まる寸前に中へ入
った。
110 :
銀平×万樹子:2007/04/15(日) 01:06:55 ID:x5ULAa1k
エレベーターの中に他の客の姿はなく、磨きぬかれた鏡の様な壁は、無言でいる二人の
姿を虚しく映し出していた。
銀平が最上階のボタンを押すと、エレベーターはゆっくりと上階を目指し動き始めた。
「ねえ、銀平さん……どちらへ?」
「……」
「何故、何も仰らないの? 私、何かあなたの気に障るような事でも?」
「嫌なら一緒に来なくてもいいんですよ。何も僕の方から頼んだ訳じゃない」
「行き先を仰って下さらないと、どうしていいのか解らないわ」
「子供じゃないんでしょ? 上へ行くという事は泊るつもりだと解るはずです」
「そんな……」
「嫌なら来なくてもいいと言ったでしょう。解らない人だな……」
「銀平さん。私の事がお嫌い?」
「別に……」そう言い掛けた銀平は、行き成り万樹子の方を向くと、その体を抱きしめ
エレベーターの壁に押し付けた。
「あっ! 銀平さんっ!」
銀平は万樹子の唇を自分の唇で塞ぐと、舌を差し入れ万樹子の唇を強く吸った。
「あっ! ……う、うっ」
万樹子は少し抵抗する仕草を見せたが、直ぐに銀平の舌を受け入れ自らの舌をねっとり
と銀平の舌に絡ませていった。
銀平は万樹子と舌を絡ませながら、その右手は万樹子の着ていた薄紫のドレスの裾を捲
り上げショーツの隙間を割る様に指を滑り込ませていった。
「あっ、ああっ! ダメよ! 誰か他の人が来たら……」
抵抗する万樹子の秘所は濡れている――。
その部分が早くも濡れている事に気づいた銀平は、なんとなくやる気を失って万樹子の
体から離れた。
「ぎ、銀平さん?」
銀平は何も答えず、スーツのポケットに手を突っ込みエレベーターの壁に背中をつけた。
それっきり、下を向いたまま万樹子の方を二度と見ようとはしなかった。
万樹子は、再び自分に無関心になった銀平にとるべき態度が解らず、銀平と同じ様に壁
を背にし俯いてしまった。
無言の二人を乗せてエレベーターは先程と変わる事なく上階を目指していたが、既に火
照りを感じていた万樹子は、帰るとも言い出せずにいた。
そして銀平は、女なんて誰もが高須相子と同じだ。あの淫乱な売女と何も変わらないと
怒りを覚え無口になっていた。
遠い昔、銀平はまだ高校生だった頃を思い出していた。
あの日は確か頭痛で早退した時だ。
玄関先に銀行の公用車が停まっていた。朝出たはずの大介の車だ。
昼間なのに珍しいなと思いながら屋敷の中に入った。出迎えてくれた家政婦に、母は
どうしたと尋ねると、奥様は外出中だと答えが返ってきた。
それなら父は戻っているのかとか尋ねると、何故か家政婦は言葉を濁し、銀平を残し
てその場から奥へと姿を消してしまった。
銀平は家政婦の態度に当惑したが、早く休もうと思い階段をゆっくりと上った。
何故あの時、直ぐに部屋へ戻らなかったのか――
銀平は、今でもあの時の事を思い出すと後悔する。
ふとした気紛れだったのか、銀平は部屋へと戻らず、その歩みは自然と大介の書斎へ
向っていた。
111 :
銀平×万樹子:2007/04/15(日) 01:10:54 ID:x5ULAa1k
「あぁっ!!アーッ!――」
その声の主が高須相子である事を銀平は直ぐに理解した。
書斎から洩れ聞こえる相子の声は、誰もいない廊下の壁を伝わり書斎の中で何が行われ
ているのかを想像させた。
相子の喘ぎ声を耳にした銀平は、足音を忍ばせおそるおそる書斎の扉に近づいた。
ドアノブに手を掛けゆっくりと回すと、少しだけドアに隙間を作り中を覗いた。
入り口正面から一間おいて向う側に大介の机がある。
大介は、スーツを身に付けたまま椅子に座り、体は入り口正面を向いていた。
そしてその大介に馬乗りに跨った相子は、大きく足を開き、両腕を大介の首に絡ませ、
激しく腰を振っていた。ドレスの裾は腰の辺りまで捲りあげられ、白い太腿が銀平の目の
前で激しく揺れていた。
「あぁっ!!あっ――!アァーッ!!」
「どうだ……こうか?」
大介は相子の腰を抱き、自らも下から上へと激しく相子の体を突いていた。
「あぁ――っ!!もう、もう……いくわ……アアッ!!」
「フフッ、仕方のない女だな……昼間から……」
「あ、あなた……もっと、奥まで…嗚呼ッ!!」
相子は秘所を大介の股間に擦り付け、その動きは激しく淫らになっていった。
その様子を凝視していた銀平は、すぐにその場を離れようとしたが、体は硬直したまま
全く身動き一つできずに大介と相子の行為を見つめていた。
相子が絶頂の声を上げると、その声を聞いた銀平は漸く憑きものが落ちたかの様にふら
ふらと自室に戻り、持っていた鞄を床に落とすとベッドに崩れ落ちた。
尊敬する父と優しく美しい家庭教師の痴態――昨日までは憧れていた二人が、今は唯の
虚しい雄と雌でしかなかった。
母は、使用人は、とっくにこの二人の情事に気づいていたのだろうか? 何も知らなか
ったのは自分と妹達と留学中の兄だけ……。
銀平は、部屋の中がぐるぐると回る様な錯覚に襲われ吐き気をもよおした。
そして、父と相子を許せないと思いながら、己の股間は熱くそそり立っている事に気づ
き自己嫌悪に陥った。
あの光景を目にして以来、銀平は女性に対して体以外は何の興味も感じなくなっていた。
心から親しみを感じるのは、妹達と誰よりも愛する母以外に無く、何度万樹子と体を重ね
ようとも愛情の欠片すら感じていなかった。
万樹子も相子も、そして他人の女の総てが銀平にとっては何の違いもない“モノ”でしか
なかった。
「銀平さん?」銀平のただならぬ様子に気づいた万樹子が声を掛けた時、エレベーターは最
上階に到着し二人の目の前でゆっくりと扉の開く音がした。
112 :
銀平×万樹子:2007/04/15(日) 01:14:38 ID:x5ULAa1k
銀平はむっつりと口を閉じたままエレベーターから廊下へ出ると、ゆっくりとベージュ
色の絨毯の上を歩き出した。
万樹子は銀平の後について行く外なく、前を歩く銀平のスーツの背中を見つめていた。
銀平は最上階のスイートルームの前に来ると、キーを差込みドアノブを回した。
先に万樹子を中に案内する気づかいも見せずに、万樹子が俯き部屋の中に入った事を確
かめるとドアを閉め錠を回した。そしてクロークの前でスーツを脱ぎ捨てると、部屋の中
で立ち尽くす万樹子と少しも視線を合わせずに几帳面にスーツをハンガーに通した。
そして、下着だけの姿になると、良家の令嬢の前では些か無礼とも思える格好で万樹子
の前に立った。
「何してるんですか? 早く脱いで」
「えっ? 銀平さん……」
「早く……万樹子さん、あなたも早く抱いて欲しいんでしょ? さっきエレベーターの中
で、あんなに感じてたじゃないですか」
「そ、そんな……銀平さん……私、帰ります。いくら婚約しても外泊は……母が知ったら
なんと……」
「初めてでもないクセに? フフフ……」
「あっ……帰ります! 耐えられません、こんな仕打ち!」
銀平は扉に向って歩き出した万樹子の腕を掴むと、そのままダブルサイズのベッドの上
に万樹子を突き飛ばした。そして、直ぐに万樹子の上に体を重ねた。
「いやぁぁ! 銀平さん、乱暴はやめて下さいっ!」
銀平は万樹子のドレスを引き剥がし、万樹子は体を捩り銀平に抵抗しようとした。しか
し、簡単に服を剥がされ男の力の前に屈服するしかなかった。
銀平は万樹子の唇を先程のエレベーターの中での出来事を再現する様に激しく吸い、心
の中では抵抗できずにいた万樹子は、直ぐにその行為に反応し始めた。
「ぅ………うっ……」
銀平は万樹子の下着の肩紐を外し、背中に手を回しブラジャーの留め金を器用に外した。
露わになった万樹子の乳房は白い産毛をルームライトの灯りの下に晒しながら、廊下に
敷かれていた絨毯の毛足の様にきらきらと輝いている。
銀平はその白い乳房に吸い付き、万樹子の乳首を口の中で転がした。
「だめ……ああっ……銀平さん……私、家に戻らなければ……」
ここまできても、今更言葉で抵抗する万樹子に、銀平は小さく舌打ちをし乳房から離れ
た。
「解りました。連絡すればいいんですね……」
銀平は、ベッドサイドにある電話に手を伸ばすと外線のボタンを押した。
「ああ、相子さん? 銀平です。ええ、ええ、そうです。万樹子さんと一緒です。ええ、
相子さんの予約してくれたレストラン、素敵でしたよ……はい、そうです。それで相子さ
ん、安田家に電話をいれてくれませんか……ええ、今日は万樹子さんは万俵家に泊るとそ
う伝言を……だから、あなたも解らない人だな……どこにいるのかって?」
そこまで話すと、銀平は受話器を手にしたまま行き成り万樹子に挿入し、激しく万樹子
の秘所を突いた。
「イヤッ! 銀平さん……声が……ああっ!アアッー!!」
「聞こえてるでしょ……だから、帰れません……それがあなたの役目でしょ……この婚約
を纏めたのはあなたなんだから……えっ……常識が無いって? あなたにそんな事言われ
たくないですね、相子さん。それじゃ、切りますよ」
銀平は受話器を元に戻し、相変わらず万樹子を攻め立てていた。
113 :
銀平×万樹子:2007/04/15(日) 01:16:45 ID:x5ULAa1k
「酷いわ……酷い……高須さんに聞かれて……ああっ!!ああーっ!!」
酷いと何度も口にしながら、万樹子は激しく身悶えしていた。
そんな万樹子の痴態を激しい呼吸を繰返しながら銀平は見つめていた。
荒い息を吐き万樹子を攻めて立てる行為を繰返しても、銀平の瞳はどこまでも冷たく、
万樹子の乱れた姿を冷静に眺めていた。
万樹子が絶頂に達し一際大きな叫びを上げると、銀平は万樹子の体に熱い液体を放出し
た。
総てを出し尽くした銀平は、さっさと体を離すと、まだ熱い乱れた息を吐く万樹子をひ
とりベッドに置き去りにし、シャワールームへと向って行った。
コックを捻り流れる熱い湯の下に裸身を晒した銀平は、汗にまみれた皮膚の隅々を洗い、
体に染み付いた行為の残滓を落としていった。
流れ落ちる垢も、万樹子の臭いも、そして自らの忌まわしい思い出も総てこのまま一緒
に何処かへ行ってはくれないだろうかと銀平は思った。
愛のない結婚も、妻妾同居という事実も、それは万俵家に生まれた者ならば受け入れな
ければならない。
たとえ万俵の家に生まれなくとも、あの狡猾な美馬がそうであった様に、この家の一員
になれば受け入れる事を強要される。他所から嫁ぐ万樹子も何れは知る事になるだろう。
自分が苦しむ様に、万樹子も苦しむ様になるだろう……。
万樹子の事を憐れだと思いながらも、何故か万樹子を……女性という者を愛せない。
シャワーを浴びながら銀平は呟いた。
「お母さん……」
いつも控えめに目を伏せる母寧子の姿を思い出した時、銀平は少しだけ涙を流した。
――END――
114 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 03:43:29 ID:pggxchH9
新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!age
銀平ここじゃ人気だなーw
鬼銀平ktkr
>>114 自分も一回このスレに投下したけど、何故か銀平は書きやすいんだw
とりあえず大介では書ける自身がなかったし、キムタク鉄平で書くのは
なんとなく申し訳ないしw
あと、美馬さんは「つくづく恐ろしい人だ・・・」の印象しか無いし。
銀平はほどよくエロスが書ける。