1 :
名無しさん@ピンキー:
,、‐'''''''''ヽ、
/:::::;;-‐-、:::ヽ _,,,,,,,_
l::::::l _,,、-‐"iiiiiilllllllllllliiiiiiiー-ゞ:::::::::::ヽ,
ヽ::`/: : : : iiiiiilllll||llllliiiiii: : : :ヽイ~`ヽ:::::::i/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. /;,..-‐、: : : : : l|l: : : : : : : : : : : : : \ ノ:::::}| やったね! トラトラトラのしまじろうが
>>2ゲットだよ!
/: /: : : : :`.: : : : : : : : :/´ ̄\ : : : : : ヽ:::ノ | みんな、たまにははやくねてみよう! はやおきはさんもんのとくだよ!
. !: : : :iflllli、: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : :.! |
|: : : :llllf l: : : : : : : : : : :.iflllli、: : : : :<iii| |>1ちゃんへ いいすれっどをたてたね! これからもがんばろう!
|: : : :|llll |: : : : : : : : : : .llllf l: : : : : : : : :.| |>3ちゃんへ こんどは
>>2をとれるようにがんばろう!
|: : : :.!lllll!' : : : : : : : : : : |llll |: : : : : : : : :i<>4くんへ まじれすしようかどうしようかまよったのかな?
/: : : : : ○ : : .!lllll!' : : : : : : : :.i |>5ちゃんへ おまえみたいなばかはおとなになってもやくにたたないからはやくしのう!
 ̄|: : :" ,,,,,,,,,,,,,|____ : : : : : : : :.<iii/ |>6くんへ がきのうちはなんでもゆるされるとおもったらおおまちがいだよ!
. /!.: |:::::/  ̄''''''''l ヽ: : : : :-─/─ |>7ちゃんへ もういいいからしね!
ヽ ヽ/ ノ : : :ヽ/ |>8いこうのみんなへ いつかはしぬんだからはやめにけいけんするのもじんせいだよ!
\ \,,_ _,,,/ : /\ \____________________________________
`''‐、、__  ̄ ̄ __,,,、-‐"
. //:::::/ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ノ::::/\
. / /:::::/ ` ̄ ̄ ̄/:::::/. \
2GETズザー
>1
スレ立て乙です。
>1乙
5 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 17:50:50 ID:ZBkeSq9y
このスレあったんだ!もっと早く気がついていればよかった…
まとめサイトありますか?
ありがとうございます
即死判定ってどうだっけ?
12 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 01:21:48 ID:K31+F1cU
スレ立ておつカレ〜!!
投下されるのを研磨剤を作りながら待機中
気が早いけど今からリーズのエロパロを楽しみにして待機
リーズ予約するかな
前スレの未収納分に
オットー×エリーありました?
無かったら自給自足
保守
ヴィオラートをぐるこんしたいです
「マルローネさん、上手ですよ」
わずかに熱っぽさが混じるクライスの言葉に、マリーは少し拗ねた口調で答えた。
「嘘。本当は馬鹿にしてるんでしょ」
それから、少し困惑したような瞳を斜めに泳がせる。
「……こんな事するの初めてなんだもん、しょうがないじゃない」
確かにマリーの指の動きは辿々しい。しかし、そんな指先をクライスは愛しそうな目で
見つめていた。
「あんまり見ないでよ、恥ずかしいじゃない」
「あなたが恥ずかしがってる顔を見たいんですよ」
「何それ。悪趣味」
マリーの頬がほんのりと赤く染まる。
「それに、じっと見られてると気が散るのよ。上手くできなくてもあんたのせいだからね」
明らかな照れ隠し。その間にも、指はそれの上をゆっくりと滑っていく。ぴくりと動き、
少し戸惑い、徐々に力を入れ。
「充分上手ですよ。もしかしたらあなたには素質があるのかもしれませんね」
「そんな素質欲しくないわよ。別にしたくてしてる訳じゃないし」
マリーの指の上にクライスが手を重ねる。
「な、何?」
「ここは、こうですよ。もっと……」
「やだ、触らないで」
「こうすれば、私にも、あなたにも。ね?」
「そんなの知らないってば。よく分かんない」
ふと、怒ったような口調で付け加える。
「何だかクライスって慣れてるね。こういうの、初めてじゃないの?」
「あなたもすぐに慣れますよ。ええと、これでスレ立て完了です」
投稿確認のOKボタンを押して、クライスはにっこりと微笑んだ。
「ほら、こうやって過去スレのURLを貼れば分かりやすいでしょう? このスレを
見る皆さんにも親切です」
先ほどマリーに指導した場所を指さしてみせる。
「ふうん。まあ、そうかもね」
クライスに言われた事を素直に認めたくなくて、マリーは曖昧な返事をした。
「ところで、何やってんの?」
いつの間にかクライスは自分のノートパソコンを取り出し、何かを打ち込んでいる。
「しまじろう? 何それ」
「お約束です、気にしないで下さい……、>2GETできなかった>3は悔しがるでしょうね」
「やっぱりクライスって悪趣味だーっ」
小さく笑うクライスに、マリーは思いきりしかめっ面を見せた。
>1乙です〜
クラマリ(´¬`)
ノ 質問
イリスのアトリエ グランファンタズムで
ヨー・ヤッケとエア・フルクハーフェンの一人称での呼び方を教えて欲しいんだけど
うっすら記憶にあるけど手元にゲームが無くて確認できないんで、御願いしますm(_ _)m
>>19 ワロタ。GJ!
>>21 ゲーム立ち上げてクエスト図鑑見ただけなんだが・・・
ヨー・ヤッケ わい
エア・フルクハーフェン 私
だった。ヤッケのほうはゲーム中ではもしかしたら違ってるかもしれんが。
(なんせ確認できたのが「さいなら。わいの青春。さいなら・・・」一つだからな)
参考にしてくれ。
ところで、こういう質問が出るということは・・・wktkしていいんだよな?
お願いだ!いいと言ってくれ!
23 :
21:2007/01/24(水) 16:48:58 ID:7d5M/P/X
>>22氏サンクス
期待に添えれるか微妙ながらも、頑張って執筆してくる。
気長に待っててほしい。
>>23頑張れ
自分もエリーかヴィオを書こうかと思ったが、しばらくやっていなかったからキャラの言葉遣いとか忘れてしまった
25 :
21:2007/01/27(土) 12:01:12 ID:cr29GE0/
>25
GJ!
あなたの作品ものすごく好きだ。
悲しいかな、携帯からだと見られません…orz
保守
29 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 18:36:05 ID:jonSMDt+
自分も見れないので、イリス×ヤッケをここにアプしてほしいな。
30 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 23:18:19 ID:7bZxCJTm
同じく ご利用ガイドみてもアップロードできないので
ここでアップして欲しいキボンヌ
ほす
33 :
21:2007/02/06(火) 15:44:21 ID:m0FaOLrh
21です。アップローダーでは見れない
テキストで投下の要望がありましたので再度投下させてもらいます。
陵辱物なので嫌悪感を感じる方がいると思っての配慮だったんですが
読みたくない方はあぼ〜んやスルーして頂くよう御願いします。
以下はアップローダーでの内容をそのままコピペ
作品名:【鈍色の友情】(どんじきのゆうじょう)
前スレの散華シリーズのお話です。
【薄氷の刃】の続きになります。
前置きがかなりながくなってますが、内容的には相変わらず陵辱物です。
陵辱、SM表現、下手な関西弁(筆者が疎いため)
そのキーワードが苦手な方は読まないことをお勧めします。
カップリングはイリスxヨー・ヤッケ
注意:
構成に入るまでエアがお菓子作りが趣味だと思っていたため
内容が若干おかしいかもしれません。
加筆して少しはましになったとは思いますがその辺りはご容赦を...
古書店リオ、二階
「んぅ......」
ベッドの中にいる女性は寝返りを打ったその拍子に小さく声を上げた。
今の彼女は寝る前に感じていた心地よい窮屈さとは逆に近くに居たはずの暖かい温もりを失っていた。
冴えきらない頭の中、ゆっくりと彼女は目を開ける。
見慣れた部屋、広いはずの部屋を狭く装う数々の本棚。
本棚の前に男性が静かに身支度を整えており、その動きに合わせ長い髪が音も無く揺れていた。
「帰るの?」
まどろみに身を投じつつも普段と変わらないぶっきらぼうな物言いで男に尋ねる。
「本当なら一緒にいたいところなんですが、ボクも多忙でしてね。どうしても今日中に片付けないといけない仕事があるんですよ」
そういって男は羽のついた緑の帽子を頭に乗せ、肩にかかるブロンドの髪を払った。
そして女性が寝るベッドへと一歩近づき、シーツに包まる彼女の頬をそっと撫でる。
二人の間ではそれは口付けの合図......女性はそっと目を閉じ、顎を心持ち男のほうへと向けた。
男は顔を近づけ、紅の惹かれていないふっくらとした唇に自分のものを重ねた。
お互いの唇をついばむような口付けを交わし、男のコロンの香りが女性の鼻腔を擽った。
違和感......異臭......
明らかに普段とは違う匂いがしていることに彼女は気づいてしまった。
いつもより濃いコロンの匂いの中に微かに、火薬のような、普段ではめったに嗅ぐことの無い匂いが混ざっていたのだ。
最近では間近にすることの無くなった懐かしい香り。
先ほどの情事の間には気がつかなかった服についたその匂い。
約束の時間からの遅刻、いつにないよそよそしさ、消極的だった先ほどのまぐわい...
数年前では毎日のように身近に感じていたその匂いに不可解だった謎が頭の中で解けたのが分かった。
「では、また三日後にお邪魔しますね」
優しい物腰で別れの挨拶をする男に、ベッドの中の女性はそれに応じた。
背を向けた彼の緑色の上着に細くて黒い糸が付着しているのを女性は見逃さなかった。
自分のパープルの髪でもなければ、彼のブロンドの髪でもない。
明らかに別の人物である炭のような黒い髪の毛。
今までの要因が一つに纏まり、彼女は自分の中で燃え盛る何かを感じていた。
翌日...
「イリス、無理をせず今日は休んでおけよ」
エッジは椅子に腰掛け、紅茶を嗜んでいる彼女に言った。
その言葉にイリスはにこりと微笑み小さくうなずいた。
「エッジこそ、一人で行くなんて変な考えはしないでね」
優しい気遣いにエッジは口の端を歪めてに綻びそうになる顔を制した。
(お見通しか...)
昨晩の出来事は詫びて済むものではないと心に決めた彼は、せめてもの罪滅ぼしとしてクエストを一人でこなしてこようと考えていたのだ。
しかし、今のように言われてしまってはそうするわけもいかず、今日の予定を変更せざるを得なかった。
「エッジ...」
イリスは椅子から立ち上がると外に出ようとするエッジにしがみついた。
上目遣いにキスをせがむイリス。
目を閉じている彼女の前髪を掻き分け、あらわになったおでこに僅かに触れる程度の口付けをするとエッジは彼女の束縛からするりと逃げ出してしまった。
「また帰ってからな」
こういったことに慣れないエッジにとっては精一杯の思いやりだということをイリスは悟った。
同時にこれ以上を望むことは負担をかけることになるということも分かっていた。
「いってらっしゃい。気をつけてね」
「あぁ...」
つないだ手が別れを惜しむように離れ、エッジは身を翻した。
開かれた扉から新鮮な空気が部屋に流れ込み、出て行く彼を手を振りながら見送っていた。
やがて扉が閉まり、部屋が無音の静けさを取り戻し始めた。
イリスはテーブルに戻り席に着くと、ティーカップを手に取りまだ暖かさを保っている紅茶を口に注いだ。
コンコン...
控えめな音が扉から響く。
「イリス...」
続くようにどこか懐かしい女性の声が扉の向こうから聞こえた。
「は〜い、誰?」
イリスはカップをテーブルに置き、扉のほうへと近寄った。
エッジと同居するようになってからお客が来るというのは珍しかった。
それはミストルースとして出歩くことが多いためイリスが家に居ることが無かったのが理由の一つとも言えた。
扉の開け、そこに立っていたのはかつての親友エア。エア・フルクハーフェンだった。
「お邪魔?」
彼女は手短に問いかける。
「ううん。どうしたの?エア」
無愛想な表情のままエアは言葉を続けた。
「新しいお菓子作ったから、試食に来てもらえる?」
イリスはその申し出に素直に喜んでいた。
数年前までは毎日のようにお互いの家を行き来し、エアが趣味で作るお菓子をたくさん頂いたものだった。
彼女のお菓子はほとんど外れが無く、本職になれるほどの腕を持ち合わせていた。
彼女が食べる側から作る側へ変わったのも近くに住むマーナの影響を少なからず受けたと思える。
エアの家が古書店ということもありお菓子をついばみながら読書に耽る日も二人の懐かしい思い出だった。
イリスがエッジと暮らすようになり、思春期に入った二人はどちらからともなく疎遠になりはじめ、
二人で楽しんだ最後のお茶会は今から1年以上も前のことだった。
「喜んで♪...あっ!ちょっと待ってね!エッジに置手紙しておくから」
そういってイリスは部屋に戻るとテーブルの上にあったメモに筆を走らせる。
ギリリ......
扉の前で待っているエアの奥歯をかみ締める音がイリスに聞こえるはずも無かった。
質素といえば質素な本棚に囲まれたエアの部屋。
ちょうどイリスの膝位の高さになる木製の小さな丸テーブルに手作りのマーブルクッキーが運ばれてきた。
「座ってて。お茶、淹れるから」そう言って階下に下りたエア。
イリスは素直にその言葉に従いテーブルの前にちょこんと正座をして待っていた。
丸いクッキーにココア生地と白生地が独特な模様を描き、香ばしい香りがイリスの食欲を燻る。
御預け状態のイリスはエアが淹れている紅茶の到来を今や遅しと待っていた。
(一つぐらい...良いよね?)
いつも以上に時間がかかっているエアの戻りを他所にイリスはお皿の上に盛られたクッキーを一つ口へと運んでいた。
ココアとバニラの甘さが程よくミックスされたとても甘く、連日疲れきったイリスの体を十分すぎるほど癒してくれていた。
(美味しい!)
さすがにお菓子作りの天才マーナから手ほどきを受けているだけのことはある。
イリスは親友の料理の腕をうらやみながら口の中に広がる後味に酔いしれていた。
一寸たって階下からティーポット、カップを丸いトレイに乗せ、エアが姿を現した。
「待った?」
エアはカップに並々と注がれた紅茶をこぼさないように慎重に歩きイリスに問いかける。
イリスが問いかけるも、エアの視線はカップに向けられていた。
「大丈夫?」
心配で迎えにいこうとするイリスを彼女は言葉で制する。
クッキーも然る事ながら、それに負けじと褐色の紅茶も極上の香りを運んでいた。
テーブルの中央にあるクッキーを乗せたお皿をはさみ、純白のカップが各々の前に置かれる。
すでにイリスのカップには紅茶が満たされていたが、エアはポットを取るとまだ空っぽの自分のカップへと紅色の液体を注ぎいれた。
「さあ、召し上がれ」
感情の篭らない言葉でエアはイリスに紅茶とクッキーを薦めた。
「いっただきま〜す」
イリスは大げさにわざと唇を舌なめずりした後、クッキーを一つ口の中に頬張った。
自分で作るのとはあからさまに違う味に舌鼓を打ち、口の中に広がる甘ったるさを紅茶で濯いだ。
「今日、お店はどうしたの?」
イリスは疑問を投げかける。
普通なら休みではないはずのエアのお店が休業の看板をぶら下げていたことにいささか驚いていたのだった。
「ん?ちょっとね...」
どこと無く他人行儀のエアに不信を抱きつつも、
はぐらかされた問いかけに、イリスはそれ以上触れない様クッキーを手に取り再び口に含んだ。
「エア、このクッキーすっごく美味しいよ!」
お世辞ではない。本当に美味しいと心から思ったイリスは彼女に賛美の言葉を送った。
しかしエアからの返事は無い。
彼女はただ食い入るようにイリスの一挙一動を眺めているのだった。
そんな中、イリスは不意にこみ上げるあくびをかみ殺し、それを誤魔化すようにオレンジの香りがする紅茶を啜った。
甘みをそいだ紅茶はマーブルクッキーと絶妙なバランスで調和されていた。
「クッキーの甘さに紅茶が苦味がとても合うね。これだけ美味しかったらお店開けるよ」
再度賛美の言葉とともにイリスはエアの顔を見つめた。
「ありがと。......それより...」
どうしたことかエアの顔に喜びの色は伺えなかった。
これがあいた二人の時間のひずみだと感じながらもイリスは彼女の次の言葉を待った。
しばしの沈黙
「それより?」
耐え切れずに口を開いたのはイリス。彼女はエアの発言を急き立てるのだった。
エアはイリスの言葉に思いため息を吐き突き刺さるような冷たい視線を彼女に投げかけた。
「昨日のことだけど...ユアンさんと会ったでしょう?」
イリスは彼女の問いかけに驚きのあまり目をまんまるに見開き言葉を失くした。
「彼と寝たのね?」
直線的な問いかけにイリスはたじろぎ、エアの責めから逃れるように視線を逸らした。
それを追うように詰め寄るエア。
その問いはユアンの性質を知っている故、エアが放った質問。
にじり寄るエアとは反対にイリスは立ち上がり、後ずさりしながら彼女との間を取った。
「違うの!あれは...その、あの......」
言葉が続かずうつむいてしまうイリス。
必死で紡ぎ出す彼女の言葉は否定ではなかった。
「私とユアンさんの仲を知らなかった?」
イリスは一時逃れといえども自分の取った行動に過怠感を感じずにはいられなかった。
「ごめん...あれは......」
イリスは言い終わると同時に足が折れたかのように体が崩れその場に跪く。
言い終わるというより言葉を続けることができなかったのだろう。
「イリス...眠いの?」
頭を振るイリス。エアの言葉は彼女の耳には届かなかった...彼女はすでに抗うことのできない睡魔に犯されていたのだ。
やがて彼女は堅い床の上に無様な姿で眠りに堕ちていた。
エアは静かに寝息を立てるイリスの傍に歩み寄り
「泥棒猫...」
皮肉めいた視線で見下ろしながら吐き捨てるように小さくつぶやいた。
黄昏の日差しがゼー・メルーズの街中を歩く二人に降り注ぐ。
「珍しいもん、ちゅうてもそれ相応のもんやなかったら承知せえへんで」
言葉に独特のなまりを含みながら先ほどから男は休むことなく不平不満を愚痴っていた。
日差しが目に入ったのか、男は細い目をさらに細めた。
「客商売やったらもっと愛想よぉせなあかんで」
男の名前はヨー・ヤッケ。その一歩先を歩いているのはエア・フルクハーフェン。
彼女はヤッケの言葉を意に介さず坦々と歩き続けていた。
やがて二人は通じる会話を行わず目的の場所へと辿り着いた。
エアが足を止めたのは彼女の店「古書店リオ」の前だった。
その扉には「本日休業」の札がかかっておりいつも以上に家の雰囲気は寡黙さを増していた。
「いつ来ても辛気臭いところやなぁ。まあ...古書店が飾ったところで客足は遠のくだけやわな」
「入って...」
開錠し、扉を開けたエアは振り返らずにヤッケを招いた。
「なんか、ここはわいの性に合わんな。こんなところが好きな物好きもおるんやろうけど」
店内を見渡しつつヤッケは思ったことを、つい口にしていた。
途端、彼に突き刺さる痛いほどの視線。
エアの瞳が冷酷なまでに鋭く、ヤッケを無言の迫力で睨みつけていた。
さすがのその態度にヤッケも過ぎた言葉と詫びを述べた。
「ほんますまんかった。言葉のあやや、悪気あって言ったんとちゃうんや」
ヤッケはエアに対してぺこりと頭をさげる。
その対応に彼女は短い溜息を吐き、彼への戒めを解いた。
「けど、どこにあるんや?もったいぶらずに稀に見る珍品とやらを見せてくれてもええんちゃう?」
細い目の間から彼の鋭い眼が光る。
彼がエアの店に足を運んだ理由はそこにあった。
珍品の品定めをして欲しいと言うエアの申し出に普段より早く自分の店を閉め、彼はここまでわざわざやってきたのだ。
「上がって」
エアは踵を返し、振り返ると奥にある階段をゆっくりと上がり始めた。それにならうヤッケ。
まだ日は沈んでいないものの雨戸を閉め切った二階の部屋は暗く、ベッドの近くに置かれたテーブルの上の燭台が心細く揺れた。
蝋燭の炎が周囲を照らす。
「...なっ、なんや!?」
ヤッケの目が見開かれる。彼が驚くのも無理がなかった。
ベッドの上には彼が想像していなかったもの、裸体の女性が居たのだ。
暗い部屋に蝋燭の赤い炎に照らされた白い肌が映える。
ベッドの上に女性は犬のような四つんばいの姿勢で彼らの来訪を待っていたのだ。
「彼女を一晩買わないかしら?貴方の言い値で...いいわよ」
「んんっ!」
その言葉に女性の呻き声が部屋に響く。
「いや、無茶あるやろ?状況がわからんて。どういうこっちゃ?」
エアは質問に答えず、ベッドのほうへと歩み寄った。
テーブルの上の燭台を手に取ると、それを女性の背中の上で水平に傾ける。
ヤッケの目にはまるでスローモーションのように溜まった蝋がゆっくりと裸体の女性の背中に零れ落ちていく。
「んんんー!!」
蝋で背中についたと同時に女性は身もだえし、一際高い呻き声を上げた。
「彼女は特別な性癖があるの。マゾヒストなのよね」
説明する間にも女性の背中に新たな蝋が垂れ落ち、その度に長い髪を揺らして身を捩り、高い唸り声のようなものが女の口から漏れる。
「喜んでるのよ...もっと苛めて欲しいって...」
ベッドの上の女性からは荒い息遣いが聞こえていた。この女性は紛れもなくイリスだった。
しかしヤッケはまだ彼女がイリスだと言うことに気づいていなかった。
それもそのはずイリスは目隠しをされ、口にも白い布で猿轡をされていたため一目で誰だと分かるような状態ではなかった。
肘の部分と膝の部分に棒の先端に包帯で固定されており、両手両脚は各々ベッドの柱にロープで束縛されているため体の自由はすべて奪われていたのだ。
「どう?貴方は欲望を発散するために...もちろん彼女も自分の欲求を満たす。ということで利害一致じゃない?」
燭台をテーブルに戻すとエアは放心していたヤッケににじり寄り彼の下腹部を撫ぜた。
「ただ、お互いの素性は詮索しないと約束してくれれば貴方の好きなようにしてもらって...いいけど?」
尋常ならざる目の前の光景にヤッケの男性自身は熱く滾り、佇立し、自分の欲望を誇示していた。
ヤッケがベッドの傍に行くとイリスの背中に着目していた。
無数にある、赤い筋。
(彼女は特別な性癖があるの。マゾヒストなのよね)
エアの言葉が頭の中で反芻する。背中の傷は見た感じで鞭によるものだと悟った。
「んー!んん、んんぅ!」
イリスが猿轡の中から必死に抵抗の意思を示していた。
言葉を発することができないため今の彼女には呻き声で訴えるしか手段が無かったのだ。
それに反応してヤッケの服を脱ぎかけていた手が止まる。
首を振って呻く様は明らかにこの状況を拒絶しているように思えたからだ。
「おい、ほんまに。...これ、ええんか?」
ヤッケはイリスに指指し、エアのほうを振り返った。
エアは部屋の端で本棚にもたれながら事の成り行きを見守っていた。
「なにが?」
「なにが?って。なんか嫌がってるように見えてしゃあないんやが」
フン、と鼻を鳴らすエア。
「私には貴方が遅いから催促してるようにしか見えないわ」
不思議なことに目隠しをされているイリスの顔では、その表情をまったく窺い取ることができなかった。
一見拒絶の姿勢とも感じれるもののエアの言うとおり見方によっては催促してるようにもヤッケの目に映る。
ヤッケの止まった時間が流れ、動きを再開した。手早く脱ぎ捨てた服が床に落ちる。
「乗りかかった船やしな。据え膳食わぬは商人の恥やわ」
自ら全裸になったヤッケは四つんばいになるイリスのお尻のほうにまわった。
それでもイリスは些細な抵抗と知りながらもお尻を振って彼を拒絶し続けた。
「なんや?我慢できずに催促かいな。いやらしい雌犬やで、ほんま」
左右に動く白い臀部をヤッケは両手で掴むとその動きを止めさせた。
「ふふ、彼女打たれると喜ぶわよ」
ヤッケの耳にエアの助言が飛ぶ。
パシィン
渇いた音が静かな部屋に轟く。白い肌にヤッケの大きな手形がくっきりと痕を付け、真っ赤に色づく。
一度だけではない、二度、三度、永遠と繰り返される行為。その度にイリスは言葉に出来ない痛みを口から漏らしていた。
「これが気持ち良いんか?けったいなやつやで、ほんまに...もっと躾をしっかりせなあかんようやな」
彼は片目を開き力を込めながら大きく振りかぶった平手をイリスのお尻に打ち付けた。
パシィーン!パシィーン!
イリスの臀部は手形のような痕ではなくすでにそこ全体が真っ赤になっていた。
ユラによって痛みによる制裁を加えられたこともあるものの、今回のそれは以前のものとは違っていた。
視界を奪われ、言葉を奪われ、自由を奪われ、今の彼女にはなに一つ逃れる術はなかった。
今まで無い恐怖が彼女の胸を締め付ける。
次の瞬間、またしても背中の上に火傷を負うような熱い迸りが降り注がれた。
「どや?こっちのほうがええんか?」
ヤッケがベッドの近くにあった燭台片手に問いかける。
溜まったばかりの蝋は無慈悲にイリスの背中に付着し、瞬く間に硬化していった。
「んんっー!!ん、んんぅ!!!うーっ!」
頭をシーツにつけ、イリスは必死に呻いた。
そうすることによって状況が改善されるわけでもない。
ただ拘束された姿勢ではそれが精一杯の『逃げ』だったのだ。
「彼女、すごく喜んでるわ...」
普段感情を込めないエアが嬉々として言い放った。
「せやろ、せやろ。わいもそろそろ気持ち良くさせてもらうで」
ヤッケは燭台をテーブルに戻すとイリスの細い肩を片手で掴んだ。
もう片方の手で自分のモノを掴み、彼女の秘裂にあてがう。
そこはヤッケの予想に反して潤いを帯びておらず、挿入を躊躇っていた。
「彼女、濡れにくいの...」
先ほどまで部屋の隅にいたはずのエアがいつの間にか自分の背後に近づいてきていたことにヤッケは一瞬驚いた。
「ねぇ、気持ち良いのよね?」
エアはヤッケをよそにイリスに耳打ちをする。
「んんん!」
言葉を返せないイリスは首を振って精一杯の否定をしていた。
残念ながらその対応はこの部屋ではすでに拒絶と認知されるものではなかった。
イリスの重力に従うわずかな胸の膨らみ。その先端をエアは伸ばした爪ではさみながら上目遣いでヤッケを見つめた。
ごくり...
大きく喉を上下に動かし、唾を飲み込む男。
そしてヤッケは決心しの一気に己の腰を進ませ、怒張がイリスの秘裂に挿し入った。
ぶちゅ...
途端に水音と共にイリスの中から愛液が溢れでていた。
「んんっ!!」
四つんばいになりながらも背中を弓なりに反らせ、指でシーツを掴んだ。
「ご、ごっつええで。...むちゃ絞まりよる」
ヤッケはイリスの両肩を掴み、力任せに腰を打ち付けていた。
パン、パンと肌があたるたびに活気の良い音が鳴っていた。
彼女の体は男を知り、それを快感と感じ始め貪欲にそれを求め、溺れていた。
バージゼルクローネもこの男ヨー・ヤッケ、そしてエッジも然り、彼女の体は男にとって快楽を求める道具に過ぎないと認めざる得なかった。
唯一ユアンを除いては......
「また、彼に近づいたらこの程度じゃすまないからね...」
エアの小さな耳打ちにぞくりと背筋が凍る。
イリスにとって優しく絆された一時の愛のある交わりであったユアンとの情事、しかしその代償が今払わされていたのだ。
「んんっ!ん、んくぅ......、んっ、んんん!」
艶かしい喘ぎは漏れることなく、唾液で濡れ、水分を含んだ猿轡の端から色気の無い呻き声が零れる。
悔しくも少なからずイリスの体はこの状況でも快感を感じずにはいなかった。
ヤッケの体重がイリスの背に乗る。
四肢を束縛された彼女は顔をシーツにつけながらも腰を下ろすことが出来ず、お尻を突き出した形で彼を向かえ入れていた。
「ええで...ほんま最高やで......わい、もうあかん!」
もたれかかりながらも腰を打ち付ける速度を増し、ヤッケは限界の兆しを感じていた。
「んっ!んんん!んー、んんぅ!!」
急速に責めるヤッケの腰使いにイリスも絶頂という階段を昇り始めていた。
白く広がる閃光が頭の中で何度もちらつき、今日初めて自分の意思で歓喜の喘ぎを漏らしていた。
「んはぁ、んんっ!んぁあぁああん!」
閉じることのできない口の端からはだらしなく唾液がたれ、顎を伝い皺を刻むシーツを濡らしていた。
ヤッケが腰を突き入れるたびにベッドに顔を押し付けられるイリス。
不意に、今までリズミカルに抽送していたヤッケの動きが止まった。
限界寸前で爆ぜる思いを必死に堪えるヤッケ。
その挙動を見たエアはほくそ笑み目を細めて彼に告げる。
「我慢しなくても一度限りじゃなくていいのに......貴方の気の済むまで」
静止するヤッケにもどかしさを感じ、イリスは快楽を求め自ら腰を動かし始めた。
イリスの理性はすでになく、欲望という泉に溺れた女がそこに居た。
「んっ、んん......んぁ...んっく......ん、んんん」
イリスの秘裂からヤッケのモノが見え隠れし、中から白濁したイリスのあわ立った愛液が太腿を伝い落ちていた。
なすがままに応じていたヤッケもついに動きを再開し始めた。
絶頂をコントロールするように緩急をつけ、時には浅く、時には深く己のモノを埋没させイリスのそして自分の欲求を満たす。
「おぅ、ええわ...んまにっ...こないに...ええ、わ」
ちゃぷちゃぷと二人の結合部から淫靡な音が漏れ、奥から溢れ出る蜜がシーツの上に沢山の染みを作っていた。
「ん、んんふぅ......んぁ、んんっ!」
甘い吐息こそ漏れないものの、イリスの口から出る声はあきらかに艶を帯び、頬がこれ以上ないほどに紅潮していた。
ヤッケは伏せていたイリスの髪を掴み、自分のほうへと引き寄せる。
「んんっ!!ん、んっ!んん...んんぁああ」
必然、彼女の体は弓なりに反りヤッケの怒張はイリスの最奥を突き上げるように深く腰を打ちつけた。
突き上げられるたびに肉壁がヤッケのものから精を絞り取るように締め上げ、包み込む。
「あ、あかん!イ、イク!んんっ!イクでぇ!!!」
語尾に力を込めながら目いっぱい腰を打ちつけ、イリスの子宮を突き上げた。
ドクドク...ドクッドク......
ほぼ同時に凝縮されたバネがその反動で伸びきるように彼女はかつて無い絶頂を味わっていた。
大量に放たれたヤッケの精液がイリスの中に注がれ、それでも収まりきらない分はだらしなく二人の結合部から垂れ流れていた。
イリスは背中に覆いかぶさるヤッケの体重を感じながらまどろみに飲まれようとしていた。
「ほな、次はもっと派手にやらせてもらうで」
額に浮かぶ珠のような汗を手の甲で拭い、ヤッケは彼女の胸を鷲掴みに揉みはじめた。
彼女に休息は与えられることなく、快感と苦痛が交わりながらも、とこしえとも思われる時が過ぎていった。
すでに日が沈み暗くなったゼー・メルーズの街。
この日の出来事を他言無用と念を押されたヤッケは帰路についていた。
ヤッケが部屋を去った後、イリスの戒めを解いたエア。
二人の間に会話はなく、イリスは身支度を整えると逃げるように彼女の元を去っていった。
二度と来ることのないだろうと心で誓う、かつて親友の家。
振り向くことなく走り去るイリスの後姿をエアは二階の窓辺から満足気に眺めていた。
□END□
48 :
21:2007/02/06(火) 15:59:44 ID:m0FaOLrh
以上です。
>>26氏 支持していただけるのは非常に嬉しいことです。書き手冥利につきます。
質問ですがエロなしの作品はここでは歓迎されないですかね?
>>48 エロなしでも歓迎される。
前スレでもあったが非難はなかった
個人的には歓迎。
もし気になるようだったら、「エロ無しなので読みたくない方は『タイトル名』をNGワードに…」
とか書いておけば問題ないとおも
51 :
21:2007/02/07(水) 14:58:38 ID:x3A4o/FB
21です。前述通りのエロなしの話です。
読みたくない方は【泡沫の夢、綻びて】をNGワード設定してもらえると良いかと
イリスGFの二章、最後の姉妹喧嘩?のシーンをアレンジしてみました。
そこまでやってない人にとってはネタバレ?
自分はまだGFをすべてクリアーしていない(先日やっとの思いで五章まで進展...)ので
登場キャラが最後どうなるかは知らないで執筆しています。
その辺りは理解してもらえると幸いです。
□注意点□ 作品名は【泡沫の夢、綻びて】(うたかたのゆめ、ほころびて)
@:エロ表現がほぼなし
A:二章ラストのネタバレ
B:姉妹愛を書いたつもり...が湾曲してしまっている
純粋なユラ、ネル好きな人には受け入れられない可能性も
その他
クリスタルトがゲーム内ではもっと後で出てくることになっている。
ネルがエルスクーラリオをエク何とかと言ってるのちょっとしたおバカぶりを発揮させている。
前スレ「一輪の清光」の後の話なのでイリス&エッジはユラ&ネルに負けている。
自分は一人称が苦手…これはいいわけなんだけど
以上を理解して読んでもらえると【喜び】です。
今回は『愛』がある? いや、やっぱ自分には無理か...orz
「も〜おなかいっぱい、あたしこ〜れ以上はたべれないよぉ」
大きなテーブルにこれでもかと並べられた料理にあたしは悪態をつき、だらしなく椅子に体を投げ出していた。
肉、野菜、魚、いったいどれぐらいの数があるのか分からないほどの量に膨れ上がったおなかをさすりつつ大きな口をしてあくびをする。
「ほら、ネル。お行儀の悪い…」
お姉ちゃんが見るに耐えかねあたしを叱る。でもその顔は穏やかな笑顔を浮かべていて怒ってる様子は微塵も感じられなかった。
「だってぇ」
駄々をこねる私を見て、ころころと笑うお姉ちゃん。
そんなやり取りをしているところへ、駄目押しのデザートがメイドの手であたしの前に並べられていく。
パフェに、アイスに、フルーツ、クッキーにプリン。どれもこれもあたしの大好物。
「ぷへ〜もう食べれないって」
そういいながらもあたしはフォークを手に取り大好きなメロンに突き刺した。
ガチン!
フォークは空を切りお皿と激突して鈍い金属音を奏でる。
「あれ?」
今までお皿の上にあったメロンがなくなり、勢い良く突きつけられたフォークは薄いお皿を割りテーブルに突き刺さった。
それを皮切りにテーブルに並べられていたフルーツが、パフェが、デザートのどんどん消え、
片付けられていなかった料理も後を追う様に次々と姿を消していった。
「あれれれ?」
瞬く間に食べ物が無くなっていく様を呆然と眺めて居たものの、咄嗟にあたしは身を挺して大きなお肉を護ろうとテーブルの上に飛び掛った。
「だめぇー!!」
次の瞬間、あたしはベッドの上で上半身を起こしていた。
胸のドキドキが治まらない…
「どうしたの?ネル」
隣で寝ていたお姉ちゃんが心配そうにあたしに声をかけた。
「怖い夢でもみたの?」
寝ぼけ眼を擦りながら体を起こすお姉ちゃん。
そっか、あたし夢を見てたんだ…
あれから何年たったのかな?鮮明に記憶に残る食卓の様子が今はとても懐かしく思う。
そことは雲泥の差がある質素な今の部屋。粗末な宿屋の二階。
お姉ちゃんがあたしの頭を胸に抱え込み、優しく背中を擦ってくれた。
「大丈夫、ネルはお姉ちゃんが護ってあげるから」
柔らかい胸の感触の中あたしはこくこくと首を縦に振った。
「ねえ、お姉ちゃん。今日はどうするの?」
ほとんど味の無いパンを口に頬張りながらあたしは尋ねた。
お姉ちゃんは二つ並ぶパンのうち一つをあたしのお皿に移し眉間に指を当て、考え込んでしまう。
小食でもないけどお姉ちゃんはダイエットと言ってあたしに自分の分のパンをくれるのは今では日課になっていた。
味がなくても捨てるぐらいならあたしが食べなきゃもったいないしね。
成長期の女の子には食事がたくさん必要なのです!ハイ!
これこそ一石二鳥だよね?
考え込むお姉ちゃんを横に遠慮なくあたしは三個めのパンを口の中に頬張った。
口の中の水分を奪う独特の小麦粉の塊をスープで流し込み、あたしは手を合わせてご馳走様と小さく唱える。
「そうね、今日は調べ物があるからネルは夕方まで出かけててもらえる?」
「は〜い!わかった♪」
お姉ちゃんの博学ぶりはお屋敷で暮らしていたときから有名でよく褒められたのを覚えてる。
あたしは全然勉強は駄目だけど、その分お姉ちゃんが凄いから今まで心配なんてしたことないもんね。
「じゃあいってきま〜す!」
元気一杯部屋を飛び出し、扉を力いっぱい後ろでに締めた。
ミシミシ…とどこかで木の軋む音がするけど、勢い良く階段を駆け下り、
宿屋のおぢさんの小言を他所にあたしはそのまま外へと飛び出した。
といってもこの街では中々あたしが行くあてなんてない。
友達も居ないし、お気に入りのお店があるわけでもないし、あるとしたら仕事をもらえるギルドぐらいなもの。
「!?」
そういえば、この前やったクエストの終了報告をしてなかったことを思い出した。
確か5000コールの報酬をもらえるクエストだったのであたしは弾むような軽い足取りでギルドへと向かった。
「こんにちわ〜!」
受付の大人しめの女性に元気一杯に挨拶をする。
「あら、こんにちわ。ネルさんでしたね?今日はお一人?お姉さんは?」
鋭い!さすがギルドの受付嬢をしているだけあってミストルースの顔と名前はばっちり覚えてるみたい。
でも、あたし達みたいに有名なミストルースだったら殊更覚えていても不思議ではないかもね。
「お姉ちゃんは今日は家で勉強中。だからあたしがクエスト終了報告にきましたー!」
あたしは発育の良い胸を自慢するかのように胸を張り、受付の人にアピールしてみせる。
受付嬢との胸の大きさを見比べながらあたしは一人悦に浸っていたところ
「すごいですね!ネルさん!これでまたランクアップですよ!!」
台帳にチェックを入れながら受付嬢が目をまん丸にして驚きあたしに告げる。
両手で作った握りこぶしを上下に振りながら彼女は喜んでいた。
「この昇格も稀にみる早さですよ!」
興奮冷めやらぬまま彼女はまるで自分のことのように喜んでいるようだった。
あたしもとても気持ち良いもので、歓喜の雄たけびをあげるのをぐっと我慢してニコニコと彼女から報酬を受け取っていた。
顔がほころぶのは我慢しようが無く、急いで宿屋に戻ってお姉ちゃんに報告したいと心踊る気持ちで
クエスト掲示板を見るのも忘れ、いの一番に宿屋への帰路についてた。
(お姉ちゃんランクアップしたこと知ったら喜ぶかな?)
(なんて声かけよう?)
(奮発して買ったケーキを一緒に食べてくれるかな?今日ぐらいはダイエットとかしなくてもいいよね?)
逸る気持ちを抑えながら、途中食料品店に寄って最近発売開始したというケーキ「クリスタルト」を二つ買い
形が崩れないように慎重に、それでいて出来るだけ早足で通いなれた宿屋へと急いだ。
部屋ではお姉ちゃんが勉強中だけど、きっと今日の昇格を喜んで一緒にケーキを食べてくれると思う。
「ちょっと、お嬢ちゃん」
あたしに声をかけたのは宿屋のおぢさん。
「あ〜話なら後でして〜!」
呼びかけもさらりとかわし、あたしは自分の部屋へ、お姉ちゃんの待つ部屋へと向かって階段を駆け上がっていった。
普段なら「とててて」と駆け走る廊下を忍び足で進み、ゆっくりと部屋の扉を開けて隙間から部屋の中をのぞきみた。
きっとお姉ちゃんが机で勉強してるはずだから。
後ろから驚かそうかなと思っていたあたしの思惑もはずれお姉ちゃんの姿は机には無かった。
「おね〜ちゃん!ただいま〜!!」
扉を開けて中に入ると同時に部屋中に轟く大声であたしは自分の存在を大いにアピールする。
「……あっ、んっ……」
「ん?誰かきたか?」
あたしはその言葉に耳を疑った。
だってお姉ちゃんしか居ないはずの部屋になんで男の人の声がするの?
気がつかなかった…もっと早く気がつくべきだった…
そしてここから何事も無く立ち去っておけばよかった…
床に散らばった衣服…昼間なのにカーテンを閉めて暗く静まった部屋…
そしてベッドの上にいる服を着ていないお姉ちゃん…その上で体を重ねている見ず知らずの男……
嘘?嘘だと言って…
だって、お姉ちゃん?
なんで?
なんでなんで??
なんでなんでなんでなんでなんで??
悲鳴を上げそうになる口を両手で押さえぐっと堪えるのが今のあたしの精一杯の行動
手に持っていたバスケットが床に落ち、中のクリスタルトが綺麗な音色を上げ砕け
それと同時にあたしは部屋から逃げるように出て行く。
とめどなく溢れる涙をそのままに階下に降り急ぎ、踏み外した段差にバランスを崩しながら床に転んでしまった。
痛い…からだのどこをぶつけたのか分からないほどあちこちが痛み、目一杯溜めた涙で視界がぼやけて見えていた。
「お嬢ちゃん、怪我はないかい?もっと静かにしなきゃ他のお客さんに迷惑がかかる」
宿屋のおぢさんが突っ伏すあたしの体を起こしながら呟いた。
そしてあたしの服についた埃を叩きながらおぢさんは言葉を続ける。
「それと姉さんにもここは娼館じゃないと言ってくれないか?」
その言葉にあたしはおぢさんの顔を睨み、唇を噛みながら必死の思いでその場を後にしました。
日が沈み町に生活感溢れる光が灯り始めた頃。
知らないうちにあたしは自分の部屋に戻っていた。
先ほどからずっと黙ったままの二人に時間だけがただ流れていく。
床に散らばっていたはずのクリスタルトは欠片も残さず片付けられており、
あたしが帰ってきたときには昼間の出来事を思い出させるものはなにも残っていませんでした。
「あのね…」「ネル…」
お姉ちゃんが口を開いたのはあたしと同時。
タイミングの悪さに眉をしかめながらあたしの顔をみつめるお姉ちゃん。
「なにお姉ちゃん?」
「ううん、ネルは?」
うん、今日ね、あたし達ランクアップしたんだよ。
ギルドの受付の人がすっごく喜んでて褒めてくれたんだよ!
……って今、この雰囲気で言う言葉じゃない…
けど伝えたい、伝えたいのに。上手く言えない、言葉に出来ない…
「うん…あの…あのね……。今日居た、昼間の人…だれ?」
違うそんなこと知りたいんじゃない
…分かってる、聞いちゃいけないって分かってる
ほら、困った顔してる。聞かないでって顔してるもん。
「お姉ちゃん勉強するって。あたしに嘘ついてまで…あの男、だれ?」
なんであたし泣いてる?
お姉ちゃん苦しめてどうするの?
お姉ちゃんがあたしの顔見てくれない、唇噛み締めて、とってもつらそうな顔してるよ?お姉ちゃん。
「お姉ちゃんあたし達二人で御家の復興するって。ねえ?お姉ちゃん何とか言ってよ!」
「うるさい!!」
渇いた音と共にお姉ちゃんの手があたしの頬を叩いてた。
「はっきり言ってネルは足手纏いなのよ。気がつかなかった?今まであの男とは何度もここでエッチしてたのに」
え、お姉ちゃん今なんて?
それを言葉にしたいのにあたしの口から出るのは涙交じりの嗚咽だけだった。
「えっく…ん…くっ…おね…ちゃ…えっく」
「もう一度言うわ、ネル。あなたと一緒にいるよりあいつといるほうが私にとって有益なの」
お姉ちゃんはあたしと顔を合わせずに言葉を吐く。
今まで見たことの無いようなつらそうな表情。
……でも
一度だけ、一度だけ記憶にあるその悔しそうな、つらそうな顔。
あたし達が家を失い、追い出され、たった二人で路頭に迷ったあの日。そんな顔見たくない…
「今日から私達は別行動をとりましょ。ネルと一緒にいたんじゃいつまでたっても御家再興なんてできないもの!ほら、出て行って!」
「いや、いやいやいやいやいやー!」
半狂乱で叫ぶあたしの頬を再びお姉ちゃんの手が叩いた。
それでもすがりつきながらもこの部屋に居ることを望むあたしを引きずり、部屋の外へと放り出すお姉ちゃん。
冷たい通路に放り出され、あたしは必死に部屋に戻ろうとしたけど無情にも扉は閉められてしまう。
ガチャ…
中から鍵の掛かる音。
「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」
「うるさいわね。早くどこでもいいから好きなところ行きなさい!」
扉を叩いても、名前を呼んでも、叫んでも、泣いても、その扉は堅く閉ざされたまま開くことはなかった。
泣き疲れたあたしはそれでも部屋の前から離れず、じっと扉が開くのを待ち続けて座り込んでいた。
鼻をすする音が静かな廊下に響いていた。同じように、部屋の中でも…
それからしばらく時間がたって脱力していたあたしは扉を背もたれに休んでいた。
体を預けていたから扉が開くと同時に後ろに何の抵抗も無くあたしの体はごろんと部屋の中へと転がってしまった。
「おねぇちゃん?」
転んだあたしを立ったままのお姉ちゃんが見下ろしてる。
手には大きなバッグ。そう、あたしのバッグを持って。
「これ、あんたの荷物。そうやって私に迷惑かけ続けるなら姉妹の関係を絶縁するわよ」
真っ赤に腫らした目でお姉ちゃんはあたしに告げる。
ダメなんだ
もうダメなんだ
割れたお皿は元に戻らないんだね、お姉ちゃん。
ずっとずっと一緒に居たかった…
あたしもうお姉ちゃんのそのつらそうな顔見たくない…
いつもの笑顔が見たい、とっても幸せそうな笑顔が…
あたしここに居ちゃダメなんだね?お姉ちゃん?
泣き出しそうになるのをぐっと堪え、あたしはお姉ちゃんの手からバッグを受け取り無言でそこを去っていった。
普段持ち歩かない大きいバッグ、それが行く当てもない道を歩くあたしの足取りを重くしていた。
昼間は人通りの多いはずの噴水広場。
この時間はそれもまばらで、あたしはベンチに腰掛けながらバッグの中身を点検していた。
お姉ちゃんがずっと記帳していてくれたクエストノート。
依頼を受けた日付、達成した日付や報酬。
驚いたのはクエストごとに袋に分けてある報酬金額だった。
丁度半分。一番最初のクエストからこの前終えたクエストまでの分がすべて半額だけど袋に入っていた。
御家再興を願って貯めていたはずのお金。
全部をチェックした後にふと疑問が頭をよぎる。なんであたしの報酬は半分あって、手付かずにいるのかな?
生活費とか、宿代とか、決して安くないはずなのにそれらに使った形跡はなかった。
もしかしてそれは全部お姉ちゃんが?
そう思った途端に再び溢れてくる涙。感情を抑えきれずあたしは周囲を気にせずに大声で泣いていた。
道行く人が小声何かを呟き通り過ぎる。でも、今だけはそんなことを気にせず声を上げて泣きたかった。
一晩中でも涙が枯れるまで泣かせて欲しい。これが済んだらもう泣かないから…
そう思って泣き続けるあたしの前に一組の男女がやってきていた。心配そうな顔で…
「おい、どうした?」
見たことのある二人の顔。男があたしに問いかける。
「うわわわわーん!」
この前お姉ちゃんと一緒に戦って倒したはずのエッジとかいう男、女は確かイリス。
「泣いてちゃ分からないわよ?大丈夫?なにかあったの?」
今度は女があたしを心配して詰め寄ってくる。
あんなことをされたのにイリスという女性はあたしのことを恨んでいないの?
「行こうぜイリス、厄介ごとはごめんだ。それにこいつ…」
男にそう言われてもイリスはあたしの心配をしていた。
とても優しそうな顔で…
「お姉ちゃんに捨てられて…」
つい、その顔に本当のことを滑らせてしまう。しまったと思っても後の祭り。
「そうなんだ…エッジ、この子を工房に連れて帰っちゃだめかな?」
「な!?」
とんでもない提案にしばらく二人のやり取りが続いていた。
あたしは泣き止んで事の成り行きを見守り、早くこの二人が立ち去ることを願っていた。
そんなあたしの目に入り込んできたのはイリスが大事そうに抱えている古文書。
(お姉ちゃんが、言ってたエクなんとかって本…)
この本があれば願いが叶うってお姉ちゃんが言ってた言葉が鮮明に頭の中に蘇った。
「どうかな?ネルちゃん?」
「え?」
物思いに耽っていたあたし問いかけてくるも、今までの話を聞いてなかったためちんぷんかんぷんで答えようがなかった
「えっとね、ネルちゃんさえ良ければ私のところで面倒みてあげるけど?…どうかな?」
イリスがにこりと笑顔であたしに再度問いかけてくる。
そう、そういうことね。
「えー!?いいの?いいの?あたしなんかがお邪魔してもいいの?」
「ああ、ある程度の決まりを守るなら俺も構わない」
無愛想なエッジが言う。
「私は大歓迎よ♪ネルちゃんも行くところがないのならおいでよ」
この人はどこまでお人よしなんだろう?
「御願いします!もう行くところもなくて、あたし、あたしっ…」
ぐすぐすと鼻をすすって涙を浮かべる。
今日どれぐらい泣いたか分からないけど、これだけは言えるの。
今は嘘泣きだって。
あたし、お姉ちゃんの笑顔をもう一度見れるかもしれないよ?
だってこの二人が持ってるエクなんとかって本があれば願いが何でも叶うんだよね?
あたし頑張るよ!いつかきっとこの二人からその本を奪ってみせる。
もう一度お姉ちゃんと一緒に暮らせるなら…
奴隷にだって、
天使にだって、
悪魔にだってなってみせる。
お姉ちゃんが望むなら…
お姉ちゃんの夢を叶えることができるなら…
だからそのときはもう一度、もう一度あたしを見て…
アタシヲミテホホエンデ…………オネエチャン……
□END□
62 :
21:2007/02/07(水) 16:52:51 ID:x3A4o/FB
タイトル書き間違えてる......orz
NGワード【泡沫の夢、綻んで】で御願いします。
本当のタイトルは【泡沫の夢、綻びて】なのにどこで間違ったのか(汗
GJ!イリスシリーズやったことないけど
エロスでよかった
イリスシリーズやってみよっかな
ザルかグラで何かお願いします
65 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 05:22:35 ID:JNPAe9xg
ネルエロ希望です
66 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 21:30:01 ID:xdmgYH0h
ぐっじょぶ!!
67 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 08:28:47 ID:W/IjpDou
ネル×クロウリーの凌辱小説希望でつ(≧▽≦)/
初心者(うまく書ける自信はない)のに書いたら怒られる?
70 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 16:46:34 ID:W/IjpDou
構わないと思いまつ(≧▽≦)ゞ
71 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 17:34:02 ID:bI7GJT38
初めは慣れてなくても、いつかSSのネ申が現れるのですよ〜!!
73 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 18:01:46 ID:W/IjpDou
頑張って下さい
期待しています
75 :
21:2007/02/13(火) 19:22:58 ID:dr9RDVOl
雑記。チラシ裏的なモノ
とりあえず
>>67氏のリクに応える感じで書いてみたけど、下げ進行で進めて欲しいものです。
E-mailの欄にsageと入れれば良いんで御願いします。
内容
ネルxクロウリー 陵辱
思いつきで書いて校正はしてないんでテキトー。
漆黒という言葉がこれほど合う場所はなかっただろう。
女はうたかたの眠りから目を覚ました。
瞼を開ける...開けたはずが変わらない暗闇。
「なっなに?」
その声が反響する。狭い部屋。
しかし闇に閉ざされたこの世界ではどこに壁があるのか想像することはできなかった。
「おや、おめざめですか」
淡々と紡ぎ出されたのは男の声。深淵の中にぽぅっと微かな明かりが燈った。
映し出したのはその男の指先。白い手袋が目に痛かった。
「お前だれ?」
女は吐き出すように男に問いかける。
彼女は未だに焦点が定まらない頭を振って現状を理解しようとしていた。
しかし鼻をくすぐる甘い匂いがそれを邪魔しているようだった。
「お前...とは、失礼な言葉ですね。ネル=エルエス嬢」
男はクククと小さく喉を鳴らす。
バサッと払うマントの風がネルの髪を撫ぜる。
ネルはその男に見覚えがあった。不気味なミストルース「クロウリー」
彼女はもう一度自分の頭の中で現状を理解しようと必死に模索する。
76 :
21:2007/02/13(火) 19:24:03 ID:dr9RDVOl
なぜか彼女は石畳の上で後ろ手に拘束されていた。
ひんやりとしたその床は服を着ていない彼女には冷たさに加え恐怖を与えていた。
「なぜここにいるのか?どうして裸なのか?これからどうなるのか?知りたいですか?」
クロウリーは彼女に詰め寄りながら語りかけるように言葉を繋いだ。
ネルは立ち上がろうとするもののバランスを取れずに芋虫のように石畳に転がっていた。
拘束されていたのは両手だけではなく足首も手と同じく枷によって動きを封じられていたのだった。
「こっちこないでっ!」
這いつくばった姿勢でクロウリーを睨み付けながら彼女は言った。
男の歩みは止まらない...
「心外ですねぇ、これから貴女を大人にして差し上げようというのに」
ネルの背筋に一陣の寒いものが駆け抜ける。
そのネルの心を読んだかのようにクロウリーは喉を鳴らしていた。
「いくつか質問に答えてあげましょう、おとなしくしていればの話ですが...」
間近に寄ってきた男は彼女の横に跪き、その白く柔らかなネルの頬を撫ぜる。
『ぞくり』とネルの体に鳥肌がたち、彼女はとっさに拒絶の反応を見せていた。
クロウリーは一瞬顔を歪ませ、彼女の元から一歩飛びずさった。
男は先程、撫ぜた手を反対の手でさすった。
「へへーんだ」
噛み付いた歯を輝かせ、ネルはしてやったりと自慢の笑みを浮かべていた。
「姉ほど利口ではないと見える...」
クロウリーは痛みの走る手をさすりながら再びネルに歩み寄った。
「お前なんかにかんた...っ!」
ネルの言葉が途切れる。
しゃべっていた彼女のわき腹にクロウリーの靴が深々と刺さっていた。
それは一度だけで終わらず三度、四度と力をこめた蹴りが無防備なネルのわき腹に食い込んでいく。
77 :
21:2007/02/13(火) 19:25:16 ID:dr9RDVOl
「げほっ、げほっ......や、やめっぐはぁ......」
咽び泣くネルの言葉は男に聞き入れることはなかった。
枷によって両手両足を拘束された彼女はただ体を折る以外の抵抗はできずに嬲られるままになっていた。
男の無慈悲な制裁は幼い彼女の体に痛みと恐怖を刻んでいった。
「分かりましたか?今の自分の立場が」
荒い息を整えながらクロウリーはつばを吐く。
べちゃり
彼が吐いたものがネルの整ったブロンドの髪を穢していた。
「もう一つ教えてあげましょうか、なぜ貴女がここにいるかを」
苦痛にうめくネルに言葉を投げつける。
クロウリーは再度彼女の横で跪くと、まるで人形のように彼女の髪をつかみ自分のほうへと向かせた。
未だに彼女の瞳からは反抗的な刃が向けられている。
「良い目ですね...その精神がいつまで続くかが見ものですよ」
男は腫れ物を触るように優しく指で彼女の頬をなぞった。
その指を再びネルの反抗の歯が襲った。今度はそれにつかまる前にクロウリーの指は彼女から離れる。
続いてネルの頬を男のこぶしが食い込んでいた。
バキッィ
鈍い音が部屋に響く。髪をつかまれ逃げ場のない彼女は強烈な一撃を受け、小さく呻いた。
「貴女は仲間に売られたんですよ。イリスとエッジの二人に...ククク......ハーハッハ」
クロウリーはあざけるように高笑いをあげる。
その声は部屋いっぱいに響いていた。
「...ない......そんなこと......ぜったい、ないもん......」
ネルのそのつぶやきは彼の笑い声にかき消されていた。
とりあえずここでおわり、続きは予定なし
>>69氏
自分も人のことは言えないレベルですが書いて書いて、場数を踏むのも一つかと
自分で下手と思い込んでも書いて読まないことには他の人には分からない。逆もまた然り
すみませんでしたm(__)m
なにぶん初心者なもので…
キャラの把握、描写が上手くて素晴らしかったです。
>>75氏
GJ!陵辱モノはゾクって感じのエロスで良いですね
とりあえず書いてみます
携帯なんで見にくいですが(兼用pcなので覗かれるから)
書いたら書き込みます
>75氏
みなさんと同じでGJです。エロスでなくてもいいので、
書いてくれる方はとても貴重なお方です。
【泡沫の夢、綻びて】興味深く読ませてもらいました。
漏れはイリスの陵辱系が好みですな。いつか続編を機会してます。
まえ書くっていってた初心者です
ユーディー×ヴィトス
なんかありがちな文ですが時間あいたら投下します
>81
お待ちしております
男勝りでサバサバしてて、仕事と性別について悩んでて
でも実は家庭的で、お化粧なんかも好きだったりする
製鉄屋の一人娘をめちゃくちゃ色っぽくしてみたいのだが・・・
お相手は誰がいい?
85 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 19:51:38 ID:M/c8zWVf
カリンならば、年の近いテオか近くに住んでるヴェルナーか。
イベントがらみで、ウルリッヒ様とかかな?
「ひっどーいデートじゃなかったんだ!」
ヴィトスの用事に付き合わされたユーディーがむくれていた
「まあそういうなよ。ああいうところは女性がいた方が事が運ぶんだから。でも君は借金でデートどころじゃないだろ?」
ユーディーの部屋で帳面を付け終わるとヴィトスは眼鏡を外した
痛いところを突かれてひるむユーディーの顎をさわりと指で撫でる
「君次第で利子を減らすこともできるんだが…ただし僕が満足したらだけど」
万年貧乏のユーディーには願ってもない申し出
「わかんないけど、、やってみる」
何もわかっていないユーディーをにやりと笑いながらヴィトスは見つめる
「じゃあ始めようか」といきなりベッドに押し倒す
一瞬理解できなかったが口づけをされてユーディーは我に返る
それってこういうことだったの?
今更気がついても遅かった
一方的なキス、ヴィトスの舌が荒々しくユーディーの口内を貪る
「っはぁ」
ユーディーは息をするのも忘れて唇が離れると思いっきり息を吸う
「じゃあ、とりあえず君には脱いでもらおうかな」
ヴィトスは離れるとわざわざ壁にもたれかかっている
《こっちに飛ばされてヴィトスがいなかったらわたしは野垂れ死にしていたかもしれない
恩人だから?なによりヴィトスにキスされて嫌という気持ちにならなかった
寧ろもっと…
シュッと衣擦れの音の方に目をやるとユーディーは恐る恐る服を脱ぎ始める
ブラとパンツだけになりいつも見えていたユーディーのへそ以外のものが見える
覚悟を決めてブラとパンツをするりと脱ぎ捨てると、意外に大きいユーディーの胸と、少女のなめらかなクビレ、うっすら生えた恥毛が目に入る
ユーディーは恥ずかしそうにうつむきちらりと上目遣いでヴィトスをみる
ヴィトスは思わず見とれてしまったが我に返り
両手でユーディーの頬をはさみ唇をよせる
再びキスをするが、今度はユーディーがヴィトスのキスに応えるようにそっと舌に触れるとその舌は彼の舌に絡めとられる
舌と舌唾液と唾液が混ざりあい、時折ユーディーのふっくらした唇を唇ではむ
唇から首筋に移動し耳を甘噛みする
「きゃっ」
何ともいえない感触に声を上げ身悶えする
耳が弱いと悟るとそこを執拗に攻める
ユーディーの吐息が徐々に荒くなる
ヴィトスはユーディーの胸を手で覆うと優しく揉みしだく同時に指で突起をつまみあげたり指の腹で擦ると
桃色の乳首がつんと尖る「ぁ…」
尖ったそれを舌でころがすと思わず声が漏れる
「感じているのかい?ユーディー」
覆い被さるヴィトスの長い髪が垂れ下がりユーディーの身体をくすぐる
ユーディーは身体の中心がアツくなるのを感じた
思わず閉じられた足にヴィトスは身体を割入れるとぬめっと光る中心に指を挿し入れた
「んんっ!」
自分すら入れたことのない場所で蠢いている指
はじめは痛かったがだんだんと潤いが増しクチュクチュと淫靡な音が聞こえてくる
ユーディーが敏感に反応するところをセめる
時折クリトリスを指の腹で押すように撫でる
「やぁ…なっ…んあぁああ」
未知の刺激にユーディーは達してしまう
ヴィトスは、はちきれんばかりにそそり立ったものを取り出すと
「僕を満足させられるかい?」
と、ユーディーの口元に持っていく
恐る恐るヴィトスのソレを口に含むとチロチロと舐めてみる
上目遣いにヴィトスの様子を見ながら、袋の方を舐めてみたり吸ってみると、わずかにぴくりとヴィトスが震えた
うっすらと汗が浮かぶ
さらにユーディーの刺激が続くとユーディーの口の中で放った
ユーディーは噎せながら「あの…満足できたかな…?」
おずおずと聞くが
「イマイチだな」
と、さっさと服を着てユーディーの顔を拭ってやった
イマイチといわれたもののユーディーは笑顔だった
「満足して借金減ったら…その分一緒にいる時間もなくなりそうだから…ね」
「一応言っておくが僕も…そのつもりだ」
ヴィトスはドアの方を向いたまま赤面していった
おわり
90 :
初心者:2007/02/18(日) 21:30:23 ID:nZxNcwZE
以上です
読みにくい仕上がりですホントお粗末様でした
今リリーやっているから、カリンの話すごく楽しみにしています
91 :
21:2007/02/19(月) 22:55:43 ID:OP0C2P/l
連投になりますが諸事情により3月からネット無し環境に移ってしまうので今の内に...
アニスのアトリエより
アニスxエリー 百合もの
下記のアップローダーにて
ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi75742.txt.html 直投下はしません。
広告下のダウンロードと言うところを押せば見れるはずです。
興味ない方はスルーで御願いします。
>>69氏
読みにくいと思ったのは点は描写がもう少しあれば良いかなと
後は一人称と三人称の織り交ぜ方が気になったり、と思ったぐらいでした。
自分はマリー、エリー、アニス、イリスGFしか知らないので
内容のコメントはできないです。すいません。
これからも頑張って下さい!
>>91 保存した。
またここに来られることを願うよ。
93 :
初心者:2007/02/19(月) 23:56:10 ID:8mO7kYgj
>>91氏
なるほど!精進します
あと、もっと本を読みます(漫画ばっかり)
95 :
21:2007/02/20(火) 14:25:21 ID:xAbgHO0H
97 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 12:16:05 ID:UlUBHAeu
ヴィトス×ユーディたんのSSの方。GJ!!
このカプにはヨダレものだから、投下嬉しいなぁ。
アニス×サイード、アニス×エリーがケイタイからは見れません〜(-_ヾ)
どうか見えるようにしていただきたい。
>>95 あの、もうファイル流れてるというか
カサマツってかなり流れ早いんですが
もっと遅いロダに上げてはくれませんか?
アニス×サイードって探しても少なし
とても読みたいです。
>>90 GJ!!ヴィトスとユーディはやっぱりいいなァ。
文章読んでて、萌え萌えですた!!
保守派
もうすぐ三月…
また戻ってきてくださいね
クライス×エリーは邪道ですか?
どんと来いです。
人少ないなあ
いやまあこんなもんでしょ。
雑談するのにネタ振りたいけど、いいのが思いつかないなあ。
クルト×リリーを想像してみましたが文にはできなかった
108 :
小ネタ:2007/03/08(木) 14:02:12 ID:45HhyVt5
ヴィトス「これから飲まないか?遅くなっても僕が一緒だから大丈夫さ」
ユーディー「二階が工房だから一人で戻れるよ」
ヴィトス「……じゃあギルドで飲もう」
>108
ヴィトス必死すぎw
GJ
勝手に続けてみる
ユーディー「ギルドって、怖い人がいっぱいいそうだから嫌だよ」
ヴィトス「それじゃ、君の部屋で」
ユーディー「そんな事言って、またアイテムを取り上げる気なんでしょ」
ヴィトス「…僕の部屋はどうだい?」
ユーディー「ヴィトスのおうち、どこにあるか知らないもん」
ヴィトス「('A`)…(犯すぞ小娘。いや最初からそのつもりだが)」
111 :
108:2007/03/10(土) 06:19:22 ID:il4IhsrT
>>110 続きGJ!
結局どこで行われたんだろw
ほすゅ
異端なカップリング苦手な人はスルーで
あと、初心者に毛が生えた文なのでごめんなさい
その日はミルカッセとクライスさんとのパーティ(万年金欠な私たちには欠かせない)でヘーベル湖へと採取に行っていました
マリーさんは彼女が受けた依頼をやっちゃうからといって工房に残りました
正直クライスさんは最初苦手だったのですが、錬金術のことも聞けばちゃんと教えてくれるし、
頻繁に採取に行くうちに会話も増えていきました
ミルカッセはアカデミー時代から急な採取でも快く来てくれるし、ありがたいです
ホントはルーウェンに頼みたいんだけど錬金術士の護衛で忙しいみたい
ルーウェンとは、つきあおうと言われて合間をみては逢瀬をしている間柄でした
間柄でした…あの光景を見るまでは
採取を終えて、ミルカッセと教会で別れてクライスさんと工房に戻った時、工房がめちゃくちゃになっていました
「マリーさん、失敗したんでしょうか…」
今回は派手に散らばっているので心配でマリーさんの安否を確認しようと部屋に踏み込もうとした時
「エルフィールさん待ってください」
後ろからぐいとクライスさんの方へ引き寄せられ、何事かとあわてふためくとハンカチで口と鼻を覆われ工房の外にだされた
「魅了の粉の調合をしていたようですが充満している」
クライスさんは私の顔を覗き込むと魅了されていない…言うと、粉を吸い込まないように、窓を開けはなった
一階にはマリーさんの姿はなかったので、私が先に二階にあがり
物音がしたのでドアを開けると裸で抱き合うマリーさんとルーウェンの姿が目前に飛び込む
絡み合うマリーさんの豊満な体と、ルーウェンの体
もちろん正気ではなく、魅了の粉の影響だとはわかるんだけど、ショックで私は膝の力が抜けてがくりとへたり込んでしまった
「どうした」
と、少し遅れてあがってきたクライスさんはこの状況を見たものの、持っていたズスタフ槍の水で二人を眠らせる
「気持ちは分かるが服を着せるのを手伝ってくれませんか?」
私はマリーさんを、クライスさんはルーウェンの服を着せた
「大方、マルローネさんが魅了の粉を作って失敗したものの効力が強すぎて充満したところ彼が運悪く入ってしまったんでしょう」
「朝には効果が切れているはずですから」
淡々とクライスさんは言うと黙々と片づけてる
私も割れたガラスや飛び散った薬剤を片づける
クライスさんも、私も終始無言で片づけ終わる
「あの…片づけまでしてくださってありがとうございます」
後ろを向いたままのクライスさんに言うと
クライスさんは自分の服をはたきながらこちらをむく
「散らばった部屋をそのままにして帰るほど無神経ではありませんから…それに貴女…」
私の顔を見て言いかけた言葉を続けないまま、また背を向け
「彼を宿屋まで連れていきますから…念のために言っておきますが、
魅了の粉を浴びたときの記憶はないので」
ルーウェンを肩に担いでそのまま言った
「…大丈夫ですアカデミーで習いましたし、わかっています」
私だってもう20歳すぎたし、そういう配慮だって聞かなくたってわかるのでそう答えた
それを聞くとクライスさんはルーウェンを連れて工房を後にしました
翌朝、マリーさんは何事もなく目覚めました
「ごめんエリー!失敗して爆発させたみたい片づけしてくれたんだねホントごめん」
申し訳なさそうなマリーさん
記憶も残っていないようだった
「工房入ってすごかったから心配しましたよ」
心配かけまいと笑顔で答える
でも不慮の事故とはいえ、マリーさんと顔あわせるのは辛いなぁ
ルーウェンとも…
「残りの魅了の粉私作っておいたんで飛翔亭に置いてきますから」
半ば逃げるように工房をでた私
飛翔亭で、依頼の品を渡すとルーウェンの姿が見えたけど、気がつく前に外にでてしまう
ずっとこのままって訳にもいかないのに…
118 :
クラエリ:2007/03/18(日) 22:17:16 ID:C8oYks1j
途中ですみません時間ある時書きます
119 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 23:14:10 ID:Pq7Zu+az
ワクワクしながら待ってます!!
気がつくと、アカデミーに足が向いていた
階段を上り、着いたのはクライスさんの部屋
ノックをすると
「どうぞ」と声がした
鍵はかかっておらず、ドアを開けると、クライスさんは法衣を脱いだ下の服のままで、メガネは外されていた
私は意を決して口を開く
「あの…記憶を消せる薬ってあるんでしょうか…」
突飛な質問だったけど、だまって聞いてくれている
昨日もそうだったけど、どうして平然としていられるのかな
「クライスさんはなんで冷静でいられるんですか?
仕方のないことだってわかっているけど…私は…
ごめんなさいクライスさんにぶつけたって困りますね…」
今までだまっていたクライスさんの口が開かれた
「記憶を消す薬は難しいですね
都合良く忘れたいことだけを消すなんて
失敗したらすべての記憶が消えてしまうことだってあるでしょう
…それに私とて冷静ではないですよ、今だって調合に失敗したところです」
ヒビの入ったメガネを置くと、クライスさんはゆっくりとこちらに来た
「エルフィールさん…昨日の事忘れたいですか…?」
不意に抱き寄せられて、唇を奪われる
片手は髪をかきあげもう片方の腕は私の腰に
突然の事に放心状態になっていると
ぬるっと舌が入って私の舌に触れる
「んっ…」
頭を離したいけど頭を押さえられて離せられない
脇にある仮眠用の簡易ベッドへと倒される
身をよじってあらがうが両腕を押さえられ、足ものしかかられ抵抗できないぎゅっと目を閉じる私
「忘れないのなら忘れさせてあげます」耳元でそう言われる
くすぐったいような甘い囁き
閉じた目を恐る恐るあけると銀髪から覗かせるクライスさんの目
眼鏡を外すと目つきがきついと思ったけど今は優しげな眼差しを私に向けていた
視線がぶつかってしまい思わず抵抗を緩めてしまうと、耳に湿った感触がする
舌が耳を這って耳の穴を犯す
「ぁあっ!」
直接聞こえるイヤラシげな音と何とも言えぬ感触で思わず声が漏れる
耳からおりて、首筋を伝っては軽く啄むようにキスをする
感じてしまい、私は思わずクライスさんにしがみついてしまう
「あ…ごめんなさい」
なんだか恥ずかしくなって手クライスさんの首にまわしたをぱっと離す
「かまいませんよ」
そういうと、クライスさんは私の法衣を全部取り去り、自身の着衣を脱ぎはじめていた
服着ていると、か細い印象があるけど、意外に筋肉がついている
そういえば冒険に行っているときもグラセン鉱の杖を片手で軽々振り回しているし
その腕で私を抱きしめ、
胸をつかみ、もみしだくと指で突起をつまみあげ、もう片方を舌で転がす
満遍なく膨らみにキスを降らせ、手は徐々に下にのびていく
抵抗していたことが嘘みたいに私は自ら足を開く
「触る前からもうこんなに濡れていますよ」
愛撫で熱くなった私の中心はクライスさんの指を難なく受け入れる
肉壁を擦るように指が動くと、奥から蜜があふれ出てくる
「ひぃ…あっ」
ぬめりの着いた手で芽に触れると痛いような強い快感に仰け反ってしまう
クライスさんは脚の間に顔を埋め、芽を舐めては吸い上げ、器用にも指はリズミカルに肉壁を刺激する
「ぁ…あぁ クライス…さ…ん」
押し寄せる快楽に耐えようと太股でクライスさんの頭をぎゅっと挟み込み脚はびくんびくんと大きく震え放心状態になる
「イきましたか?」
後から波のように押し寄せる余韻に、問われた答えにやっと頷く
クライスさんは僅かに微笑むと、クライスさん自身を当てがった
それは蜜が滴る花弁を押し分け奥まで埋まっていく
「ん…っあ」
ゆっくりとした腰の動き、先ほど達してしまったので一突きするたびに感じてしまう
突きながらも芽を刺激するので膣がクライスさん自身をぐいぐい締め付けるのがわかる
「だ めぇ…ああっあんっ」
抜き差しされ肉壁を擦るたびごりごりとカリが中を引っかく
「エルフィールさん…イきますよ」
クライスさんは息を切らせながらピッチがあがっていき、小さく呻くと中から引き抜き私のおなかの上に放った
気がつくと寝てしまっていた
腕に触れる温かい感触はクライスさんで、二人とも裸で寝ていた
ゆっくり起きあがると、クライスさんも気がついて身を起こす
「あ…すみません、起こしてしまって」
私はそう言うと、身なりを整えはじめる
日は傾いて少し肌寒い
「一番忘れたかったのは私のほうだったのかもしれません」
ぽつりと、哀を帯びた表情でクライスさんはつぶやいた
私は身支度の手を止めクライスさんの方へ向き直る
「私はクライスさんと、こうなってしまった事、後悔していませんよ」
まっすぐ目を見つめる
クライスさんは私を抱きよせると深く口づけをした
終わり
不束なクラエリで申し訳ないです
では!(逃)
126 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 19:47:51 ID:C+iuCtEY
クラ×エリははじめて見た。
二人とも敬語なのに積極的っすね。
アニスのアトリエで、マリーかアニスが調合担当して、エリーに冒険させてクライス連れ回したら、マリーとクライスの交友値より高くなった
ので。
クラエリGJ
レアカップリングとして
ダグマリとかあったら面白そう
ダグマリもいいですね
どうもマリが上ってイメージになってしまうけどw
自分は三十代以上のキャラ×主人公が読みたいですサヴィット×ヴィオとか
オッサニスト(おっさん好き)は少ないか
ローラント×ヴィオならそのうち書くかも知れない。
需要あるか知らんが。
131 :
129:2007/03/25(日) 22:03:16 ID:axGc+p/e
ローラントとヴィオは13歳差だったっけ?
ご飯三杯いけるわ
保守
ロラヴィオ待ち
同じくロラヴィオ待ち
リイタ待ち
それなら俺はケイトレ待ち。
じゃあ俺はフィロメール待ちだ!
ヴィオはにんじんで膜破ってそうなイメージ
リイタは健康な運動のしすぎで膜が破れちゃったイメージ
ユーディーは金貸しに無理矢理膜破られたイメージ
トレーネはぷにで膜破ったイメージ
142 :
139:2007/04/02(月) 19:54:55 ID:5/MZvbXj
>140 OK 書いてみた。
※NGワードは「膜イメージ」で(ひどいワードだなおい)
※「○○は〜〜なイメージ」の言い回しは、アトリエとは全然関係ない某ネトゲのコピペからです。
(元ネタには膜は入ってないが)興味がある人は「ふぇんさーにレイプされていぢめられてるイメージ」で
ぐぐって下さい。ほんとに関係ないですけど。
※カップリングが気に入らない場合は、自分の好きな相手の名前に置きかえてお読み下さい。
マリーは魅了薬の調合に失敗して、自分が魅了されてそこら辺にいたクライスとやっちゃって膜を失ったイメージ
エリーはミュラ温泉につかって身体も心も開放的になった時に護衛のダグラスに無骨に膜を奪われたイメージ
リリーは金策に疲れて気持ちが弱っていた時に、普段は根性の悪い雑貨屋にたまたま優しい言葉をかけられて
情に流されてうっかり膜を捧げちゃったイメージ
ユーディーは借金の件でヴィトスに因縁を付けられ、無理矢理膜を奪われたイメージ
もしくは見知らぬ世界に来てしょんぼりしている時にアデルベルトに励まされ、いいふいんき(ry)になったけれど
お互いに奥手だわ恥ずかしがりやさんだわで、上手くできなくて結局膜は保留になるイメージ
ヴィオは興味本位でにんじん突っ込んで膜を失ったイメージ
もしくは子供の頃にしたお医者さんごっこで、お兄ちゃんと幼なじみに異物を入れられすでに膜を失っているイメージ
リイタは過激な運動で膜を喪失してしまい、いざクレインと初めての時に血が出なくて焦りまくるイメージ
ヴィーゼはフェルトとの初夜、痛いけれどこれ以上は無い幸福感に包まれながら膜を失ったイメージ
そしてそれを寝たふりをしたイリス(小)が布団の隙間からこっそり覗き見ているイメージ
イリスはエッジに「俺がお前を守ってやる」とかぶっきらぼうにささやかれながら真っ直ぐに膜を貫かれたイメージ
アニスはホームシックで涙をこらえている時にサイードに不器用に慰められて、そのままなし崩しに膜を失ったイメージ
アイゼルはツンの状態を持ち堪えられなくて、デレデレになりながらノルディスに膜を捧げて、
後で恥ずかしくて指が白くなる程シーツの端を握りしめながら照れ拗ねるイメージ
トレーネはケイオスのたぎる欲求不満と憤怒の捌け口として乱暴に膜を散らされたイメージ
その後、ケイオスの寝顔があまりに無防備なのに驚き、聖母の頬笑みを浮かべながら彼を優しく抱きしめるイメージ
144 :
140:2007/04/02(月) 20:26:51 ID:xut7BSVV
リク本当にやってくれてありがとう
グッジョブ&ワロス
145 :
139:2007/04/04(水) 23:02:27 ID:OonC53H0
>144
こちらこそ読んでくれてありがとう
GJ頂けると嬉しいです。
保守&ロラヴィオ待ち
>>143さんグッジョブ!(*´д`*)b
イリス2好きの自分としてはフェルヴィ(+イリス)&ケイトレに
激しく萌えさせてもらいました。ごちそうさま!
保守
保守
150 :
保守小ネタ:2007/04/17(火) 16:11:30 ID:f10/TcBc
ユーディー「ヴィトスって鞭装備したら意外と似合うんだね」
ヴィトス「何か言いたいんだ?」
リーズのアトリエ発売記念に保守
金のために体を売るリーズ
最初のシーンで
アルフ「じゃぁまず基礎中の基礎、子作りを教えようか」
ハァハァ
>152
ユーディー「なんか親近感持っちゃうなあ…」
管理人に憑依されクリアンとやっちゃうとか
銀行に捕まり奉仕させられたり
調合の合間にやってた売春から抜け出せず娼婦になっちゃうなど妄想
「お金がもったいない」との理由で装備を買わずにプロイス湖に採取に行き
プ二に陵辱されるリーズ
スネークと生クリームどろどろプレイ
何故かケイオスがトレーネを襲ってる夢を見た。
だいたいこんな感じですた
↓
ケイオスが気になるトレーネは、少しでも彼の傍にいたいとケイオスに
剣の稽古をつけてくれるよう頼み込む。あまりにも熱心に頼んでくれるので
断るのも面倒になって稽古の相手をしてやる事にしたケイオス。
その内トレーネが自分に好意を抱いている事に気付き、避けるようになる。
それでもトレーネがこちらを気にしてくるので段々鬱陶しくなり、
諦めさせようと脅し半分で襲うふりをする。
ところがトレーネは(若干怯えた様子だが)体だけでも傍においてくれるならと
ケイオスにぎゅっと抱きつく。いたずら好きで何を考えているのかよく分からない
魅弟の(ケイオス的に)意外にも健気な一面に、情欲(とS心)を掻き立てられたのか
思いもかけずトレーネと一晩を共にしてしまう。
翌日以降、今までと変らずケイオスの態度は冷たく素っ気無いものだったが、
剣の稽古には付き合ってくれていた。だが決してトレーネの体には手を出そうとせず、
トレーネはもどかしさすら覚える。思い切って、羞恥心で顔を真っ赤にしながらも
また抱いてはくれないのか尋ね、夜自分の部屋に来てくれるよう頼む。
…それ以来、剣の稽古だけでなく、夜の稽古もつけてもらうようになりましたとさ。
という、トレーネが健気なのか大胆なのかよく分からない夢ですた。
ちなみにそれ以降の話は、自分の事を好いてくれるトレーネに愛おしさを覚えるように
なったものの、決してそれを口には出さず(出せず)いつまでも肉体関係だけが〜
というベタベタな展開でした。
お粗末さまでした。
ウホッ
ナイス夢。おすそわけありがとう!
マリウス&リーズが気に入ったので、騎士隊長をしばらく連れまわしていた。(まだ2年目7月だが)
好感度が「しんゆう」になったところで、「まあアトリエだしこれが最高レベルか」と思ってたら、
「だいすき」
にその後ランクアップしていてなんかこう、妙に萌えた。
一緒に行動してくうちにリーズってなんで借金背負ってるんだ? とか、
本人についてだんだん気になりだすマリウス。
借金返す目処がついたので、国に帰らなきゃいけないんだけど、
マリウスの事が気になって仕方なくて、正体言うべきかと悩むリーズ。
そしてそんなこんなであれこれあって、リーゼ宅から早朝こっそりと出勤する羽目になるマリウス。
前騎士団長にはなぜかお見通しで、ゆっくりじわじわとからかわれ続けるマリウス。
その後、平民から騎士になった青年は、とある国の金銭感覚がしっかりし過ぎな王女様に婿入りして王様になったとか。
うん、とりあえず妄言を吐き出したので、クリアしたらまた来る。
どうでもいいが、エイリーが工房に来るたびに「やべ、押し倒される!!」とか反射的に思ってしまう。
>>163 ナカーマw
謹慎中に毎日リーズ宅に入り浸る隊長に妄想ksk
隊長入り浸って何してるの隊長
入り浸り中にエイリーもやってきて勢いで3ぴ(ry
>>139さんのを真似して考えてみた。
ネタバレとかイメージ崩しが嫌であれば、NG指定「膜イメージ」でお願いします。
アルフ→ロロットが好奇心から性的な意味でアルフを弄っている現場に遭遇し、初めてなのに3Pでロロットと一緒に失うイメージ。
エイリー→隙を見て押し倒したらリーズに泣かれて、きちんとした初めてに至るまで遠回りしてしまうイメージ。
グレイゴ→研究に協力してくれたお礼、と出されたケーキが薬入り。理性0になった所を股間のグラセンソードに挿されて泣きながら失うイメージ。
マロン→子供扱いして逆上させてしまいアイテムで拘束され、ねちねちと半ば凌辱的に喪失するイメージ。
エレオール→女湯等で何故か二人きりになってしまい、悪戯がエスカレートした挙句に気が付いたら失ってたイメージ。
マリウス→「だいすき」まで進んだ後に二人きりで出かけて盛り上がり、勢いで喪失してしまうイメージ。帰った直後に「責任取る」と言って花束抱えてプロポーズしにくるおまけつき。
クリアン→上にもあったけど、ヒルダに体貸したら最後まで行かれてしまって事故の形で失って落ち込んでるイメージ。
おまけ
ロロット→泊まりで遊びに来た時に一緒に寝ててじゃれあってたら本気の百合に突入しちゃうイメージ。
ポワン→「美少女は、ライバルとはこういう形で親睦を深めるのが今の流行よ!」と同人誌片手に無理矢理襲ってくるイメージ。
おそまつ様でした。
バッドエンドの続き的なものを書きたいが
リーズは誰と組ませるのが一番需要あるかな?
やっぱ団長?
>>168 神キター!
_ ∩
( ゚∀゚)彡 団長!団長!
⊂彡
>>168 貴方の煩悩の赴くままに書いてくれ。
だが、一言いわせて貰うとしたら。
団長!団長!(AA略
ミラさんは修道女のくせにわざわざ谷間の見える服を着てやがる。
リーズにもらった生きてるモップで毎夜オナってるに違いない。
172 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 09:59:14 ID:eYxn27vm
>>168 そこであえてエイリーも混ぜての3Pとか言ってみる俺。
それを観察する管理人
その後リーズに取り付いて味わう管理人。
175 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 10:00:40 ID:DSEbyyVx
You・・・、自分に正直になっちゃいな☆
だが俺も言わせて貰おう・・・。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 団長!団長!
⊂彡
じゃぁリーズ受けのマリウス攻めで作ってくる。
我らがリゼッタお姫様が「さま」付けで呼ぶ辺りを強調したいと思います。
ついでに早く借金返済エンド見たいです。ドラゴヘルツでねぇYO。
177 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 21:02:54 ID:e0LMlgaR
>>176 待っとります。
アルカナスで一件落着EDの寂しさに悲しくなった。
こっそり町を出て行こうとしたところで、好感度最高の仲間が引き止めにくるとか、せめて見送りに来るとかしてくれればいいのに。
>>178 シーンが無ければ妄想書き連ねればいいじゃない。
そしてネチョにでも突入すればあら不思議、どうみてもエロパロです。本当に(ry
180 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:59:56 ID:nH75dSzh
>>179 お前良いこと言うな。
俺も気が向いたら考えてみようか・・・。
自分もリーズ受け書いてみようかな。
相手は誰がいい?
百合と3Pは書けません。
183 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:03:32 ID:hh5nBHM3
>>181 エレオールとかどうだ?
あと捻りに捻りすぎて大穴でジョエル王子ってのは?
184 :
181:2007/05/08(火) 23:57:42 ID:SSXl2/Qb
>>182>>183 レスありがとう。
今回はジムソンさんでいかせてもらいます。
ただ、遅筆かつ512文字しか打てない携帯なので気長にお待ち下さい。
185 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 01:40:39 ID:Du+dYIiz
誰もが一度は考える……
リーズ「やったぁ!おしおきロープできたぁっ!レシピには載ってたのに、
このパルメが手に入らなくて大変だったよぅ。さっそく図鑑に書かなきゃ。
えーと、『おしおきするときに』と……」
その時、おしおきロープはまるでしなやかな蛇のように、
リーズの未発達な肢体に素早く絡みついた。
「ひゃうっ!?」
振り払おうとするリーズの動きをあざ笑うかのように、
ロープは服の上からその体をきつく縛り上げる。
もがけばもがくほど、頑丈に結われた縄は彼女の全身を拘束してゆく。
「失敗、しちゃった……のっ?」
ロープは服の隙間からまるで意思を持ったかのごとく入り込んでくる。
国宝虫の吐く糸で紡がれたそれは、麻とも違う触感で彼女の小さな膨らみをも絡めとった。
「イヤ!やだよぅ……!やめ、やめてぇっ!」
リーズの悲痛な叫びを聞き、まるで楽しむかのようにロープはゆっくりと全身に回ってゆく。
それはついに、質素な下着に包まれたリーズの股の間、筋をなぞる様に侵入してきた。
初めて受ける刺激にリーズは半狂乱になってあえぐ。
「いやぁぁっ!お願い、やめて、それは、やめてぇぇっ!」
下着の下まで潜り込んだロープは、彼女の分泌した蜜にまみれながら、
一度も使った事が無い合わせ目に強く食い込んだ。
「うわあああああああっ!」
リーズは涙を流しながら叫ぶ。痛みの中にほんの少しだけ混じる快感。
ぷっくらとした合わせ目から迸る白濁した蜜と、生暖かい聖水。
だが、今の彼女はそれを享受することが出来ないほどに乱れ、悶えていた。
頭が真っ白になるほどの衝撃。
しかも、それが起こってからもロープはしつこく彼女の丘を擦り続ける。
それが半刻程続いた。リーズは放心した様子で涎を垂らしながらロープの『おしおき』を受け続けている。
そんな中、彼女の感覚にある変化が訪れた。
「あれ、なんかヘンかも……?」
だんだん与えられる苦痛とおしおきが快感に変化してゆく。
それに気づいた時――
リーズは今まで生きてきた中で最高のひと時を得るに至った――
ロロット「リーズ?入るわよ?」
リーズ「はぁ……い、どうぞ……?」
数日後。
依頼を手にリーズ宅を訪ねたロロットはその嬌態にただ、こう叫ぶしかなかったという。
「エッチなのは、いけないと思います!!」
川澄ポワンだった……Orz
アイゼルに罵られながら踏まれてくる。
リーズx団長が優勢の中、あえてリーズxアルフが需要があるか問いたい
とりあえずリーズ受けでだけど書くつもりあるんで
188 :
181:2007/05/09(水) 16:25:04 ID:yx8ULyv7
歓迎。
みんなでリーズ受け祭しよう。
189 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 07:07:38 ID:/L7936Ew
リーズ受けwkwkしながら待ってます〜!!
190 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 21:09:29 ID:4/jQWTPW
リーズ受けが来るのは今か今かと待ってみる俺。
その前にsageようぜ?
192 :
187:2007/05/12(土) 11:27:57 ID:nANdmJkP
187です。リーズxアルフの話です。
読みたくない方は【夢、描く端緒】をNGワード設定してもらえると良いかと
まだキャラクターの個性を認知不足を認めつつも執筆。
ネタバレはないのでご安心を、あったとしても最初から問題ないかと
□注意点□ 作品名は【夢、描く端緒】(ゆめ、えがくたんしょ)
@:カップリング リゼットxアルフ
A:前半やや強姦っぽい面あり?
その他
リゼット、アルフ共に性的経験はなしの設定。アルフはキスの経験は有
アルフの家は作者はどこか知らない
個人的にはアップローダを使いたいんですが携帯でもテキストを見れるところってないですかね?
お勧めがあれば教えていただきたいです。
ちなみにメール欄にsageと入力すれば下げ進行できますので、どうぞよろしくです。
「え〜」
閑静な居住区に女性の悲痛な声が響いた。
声の主は先ほどこの館を購入した齢14、5といった年端も行かない少女だった。
「じゃあじゃあ、すぐに売ればいいんじゃない?」
彼女の前に対峙する同年代の男は哀れみの視線を投げかけたまま深いため息を吐いた。
「無理だね。なんせ、この館は俺が生まれた頃からずっと売り出されて買い手がつかなかったぐらいだからな」
二束三文で購入したとはいえ、アルフは彼女に同情せざるを得なかった。
ここ数十年人っ子一人入ることの無かった館である。そうそう買い手がつくとは思わなかった。
アルフはいつもこの館の前を通って家に帰っていたがめずらしくも明かりが灯っていたので
たまたま様子を伺いにきたところだった。
彼が館の前に立つと同時に扉が開いたときの彼の驚き様は今思い出しても恥ずかしいものだ。
哀れみ半分で彼女の素性を尋ねたところ、若干謎めいたところがあるものの彼女の目的は一つだった
この国の住人でない、お金に困っている、元手が無い状態で一攫千金を目指している
とリゼットはアルフに対して漠然なことしか話をしなかった。
彼女自体、説明が下手なこともあり会話が長引けば長引くほど、話は困惑する方向へと向かうだけだった。
「れんきんじゅつ?」
耳にしたことも無い単語をリゼットは復唱していた。
「ああ、うまくいけば頑張ったなりにお金は稼げると思うぜ。なんなら基本を教えてやろうか?」
アルフの言った言葉にリゼットは興味を示し始めていた。彼女にとってまさに渡りに船だった。
「それって簡単?」
「ん〜...まあ、基本ぐらいなら簡単に覚えれるぜ。この町なら常識みたいなものだからな」
うまい話とはおもいつつも今のリゼットは他に収益を得る当てもなく彼の話に乗るしかなかった。
アルフによる錬金術のあらましの説明や禁忌、法則などを説明が終わり、いよいよ本題の技法についての解説が始まろうとしていた。
リゼットは目を輝かせ一部始終、彼の説明を逃すことなく書き留めている。
部屋の中央にある大釜の前でアルフは黙り込み、ゆっくりと彼女の方へ向き直った。
「でも教えてあげる以上、ただってわけにもなぁ...」
アルフはわざとらしく顔を歪め、考え込むしぐさをしていた。
「えぇ〜でも、お金なんてもうほとんど残ってないよぉ」
リゼットは懐から自分の財布を取り出し、中を覗き込み残り少なくなった金貨の数を目で数えていた。
文字通りなけなしのお金を払って館を購入したところで
正直、一月分の食費程度が今の彼女の全財産だった。
館が安売りされていたとはいえ、一般人が買うには高い買い物だったに違いない。
もちろんアルフは貧困に喘ぐ彼女を困らせる気は毛頭ない。
見返りなど期待はしていなかったもののリゼットの真剣な悩みようについつい彼の頭の中で黒い悪魔が囁き掛けていた。
彼女の当ては自分しか居ない。そうなれば多少の無理難題を突きつけたところで受け入れてもらえるのではないか...
「お前を抱きたい...」
顔を真っ赤に染めながらアルフはリゼットに要求する。
軽い冗談のつもりだったが、いざ言葉に出すと予想以上に照れを感じずに入られなかった。
思春期の少年というのはそういったものだろう。
しかしアルフの照れた顔とは反対にリゼットは二言返事で彼の要求にこたえたのだった。
「いいよ。それぐらい」
ケロッといいのけるリゼット。
彼女は大事な財布を懐に治すと、自らアルフを求めるように両手を開いて彼を誘った。
二人の思考に食い違いがあったものの一晩で錬金術の虜になってしまうことをこのときリゼットは予想だにしなかった。
リゼットは一人で生活をするには世間知らずという言葉がぴったりあてはまっている。
何不自由なくすごしていた幼少期の彼女は教養、礼節こそ人並み以上の教育はされたものの
世俗的な知識は皆無に等しいものがあった。
今先ほどアルフが言った『抱きたい』と言った言葉を素直に受け取り抱擁を交わしているところだった。
毎日のように父親、母親と交わしていた抱擁。
しかし、彼の抱擁はそれだけでは終わらなかった。
頭一つ分背の高いアルフの顔が彼女に近づき、抵抗する間もなく拗ねた子供の様にとがったアルフの唇がリゼットの口を塞いだ。
「っ!?」
驚きのあまり目を見開くリゼット。
顔前の男は目を閉じ接吻に夢中になっている様子だった。
「イヤーーッ!」
館を揺るがすほどの悲鳴と共に力いっぱいリゼットに突き飛ばされたアルフは床の上に尻餅をついてしまった。
「!??」
アルフの頭に浮かぶのは対処のできない疑問符だけだった。
「...お、お前。さっき抱いてもいいって言ったじゃないか」
ズボンのお尻についたほこりを払いながら立ち上がるアルフ。
彼が立ち上がると後ずさりしながらもまるで牙をむき出しにして反抗しようとするリゼット。
「確かにそうは言ったけど...誰もキスしていいとまではいってないじゃないの!」
リゼットは男に怒りを向けながらも悔しさのあまり目に涙が滲む。
そのときアルフの頭の中に聞き覚えのある言葉がよぎった。知り合いの女性に言っていた台詞。
『キスは本当に好きな人としかしないものよ』
たとえ体を許してもキスは別物と言っていたロロットの言葉。
「ごめん、悪乗りしすぎた。...その...キスはしないから続きは......いいよな?」
「いやよ!」
問いかけが終わるや否やリゼットは即、拒絶の言葉を発した。
むしろ敵対心を抱き、彼女はアルフに向かってこぶしを構えていたのだった。
「でってってよ!」
なおも続けるリゼット。先ほどの出来事で彼への友好度は一気に『だいきらい』になってしまったのだ。
「そっか...折角、錬金術の手ほどきもしてやろうと思ってたのに...残念だ...」
ぼそりとつぶやいた彼の言葉にふと我に戻るリゼット。
ショッキングな出来事に思わず彼女は当初の目的を忘れてしまっていた。
一生懸命お金を儲けて、稼いで、借金を返済するということを...
危うく一時の感情で降って湧いた儲け話をふいにしてしまうところだった。
「じゃあな...」
「まって!」
気がついたときには扉に手をかけ、館を出て行こうとしているアルフを彼女は呼び止めた。
金すら生み出すことができる技法、錬金術。
たとえ金の作成はご法度といえどもそれに近いものを作れるようになればあっという間に大金を掴むことだってできる。
それは今の彼女にとってはこれ以上ないほど魅力的なものだった。
大事を成すには多少の犠牲も惜しんではいられない、彼女は自分の決意を決め再び彼に口を開いた。
「い...い、いよ。キスしても...続きをしても......」
ランデル王国のお姫様はアルフの言う続きの意味を知らずに彼の返事を待った。
振り返るアルフ。彼の返事は即答だった......
アルフに抱きかかえられたリゼットは部屋の奥にあるベッドの上へと静かに下ろされた。
バフッと柔和な音をたて、白いシーツの上に彼女の体が沈んだ。
人が住んで居ない館の割には埃っぽさを感じない、それどころか清潔さすら感じることに違和感を覚えていた。
しかしそんな考えもベッドの上のリゼットを見たとたん情欲が湧き立つと共に消え去っていた。
ロロットのような大人びた魅力は感じないものの、
どこかしら感じる高潔さにアルフの理性のタガが外れるまで時間は要しなかった。
「リーズ...」
アルフはごくりと生唾を飲み下し、羽織っている青いベストを脱ぎ捨てるとリーズの上に体を重ねた。
先ほど抱擁を交わしたときにも実感したがリゼットはロロットと比較しても華奢な体で、女性的な部分も未発達といったところだった。
リゼットを組み敷き、アルフは再び彼女に口付けを求めた。
逃げ場のない彼女はアルフの欲求に対して、無抵抗のまま従うしかなかった。
唇を舐めまわす彼の口付け。先ほどは一瞬で感じることがなかった独特の嫌悪感。
その感覚に苛まれながらも、男の責めては休まることなく彼女の体を弄っていた。
「...んぅ......」
リゼットの唇の隙間から吐息が漏れる。
ぬちゅり...
静かな水音をたてて、アルフの舌がリゼットの口腔内へと侵入をしていた。その中をアルフの舌は何かを求めるように這いずり回っていた。
リゼットの舌にアルフのものが触れると同時にそれを絡ませ、唾液を交えて強く、強く吸い付いていく。
稚拙な舌の動きとはいえ未経験の彼女にとって、それは十分な毒となりえていた。
もはやリゼットの思考は薄靄がかかり、現状を理解する能力が欠如し始めていた。
アルフの腕が下腹部にのび、腰につけている布をするりと剥ぎ取っていたことすら今のリゼットは気がついていなかった。
ビクンッ!
リゼットの体が小さく跳ねる。
服の上からとはいえ侍女以外に触れることの無かった胸をアルフの手が触れたからだ。
「んっ、ん!」
口を塞がれながらも再びリゼットはアルフに対して拒絶の姿勢を見せる。
しかし相手は男であり、体制が悪く、組み敷かれた状態では必死の抵抗も些細なものでしかなかった。
「大丈夫だ...俺に任せな。ちゃんと...教えてやるって」
アルフはわざと主語を言わずリゼットに耳打ちをした。
彼の心の中では男が女を抱くという意味をと付け加えながら...
再度、胸を弄るアルフの腕が動き始めた。
リゼットは彼に心をゆだねるのは危険を感じつつ、平常心を保とうと努力していた。
しかし最初のうちこそ胸を触られているのがくすぐったかった感覚が、徐々に今まで経験したことの無い感覚へとすげ変わり始めていた。
拒んでいたはずが、いつの間にか受け入れ、さらにはそれを求めてしまっている自分に気づくと同時に
彼女はもう一つの体の変化にも気がついていた。
(なに...これ......)
体の奥が熱くなるような気分、それに加え股間の辺りで滲み出るような何かを感じていた。
それをごまかそうと内腿を擦り合わせる行為がかえってアルフの注意を引くものとなってしまった。
「どうしたんだ?リーズ」
知らず知らず剥ぎ取られた彼女の衣服、露になっている乳房にむしゃぶりついていたアルフが顔を上げた。
わずかな起伏しかない胸だがその桜色の先端は己を誇示するかのようにツンと、天井を仰ぎ見ていた。
アルフの仕業とはいえ恥ずかしさがこみ上げるリゼット。
「そろそろいいよな?」
アルフはベッドから立ち上がると、自ら上着を脱ぎ捨て、ズボンを脱いだ。
股間には下着越しに隆々と佇立するものがリゼットの目をひいた。
王国では侍女達に囲まれて生活していたリゼットにとって男性器を見るのは初めてといっても過言ではなかった。
ましてやあのような大きなものとは想像だにしていなかったのだ。
アルフはためらい無く下着を脱ぎ捨てると急角度に反り返るモノに彼女の視線が向いていることに気がつき少し気恥ずかしさを感じていた。
「いくぞ?」
呆然と見つめる彼女は問いの意味も分からず、答える言葉も持っていなかった。
aアルフの手がミニスカートの中へ忍び込みリゼットのショーツを掴む。
呆けていた彼女が我に返り拒絶しようとするものの、アルフの行動が一歩も二歩も早かった。
再び彼の体が困惑するリゼットの上に乗り、両脚の間に割って入った。
「入れるぞ...」
アルフは彼女を組み敷いたまま片手で自分のものを掴みリゼットのスリットへとあてがう。
言葉を失っているリゼットはただ首を左右にふって彼の行為を否定するだけだった。
濡れた秘裂に彼のものが侵入を試みる...
しかし、するりと筋をなぞるようにアルフのものが滑った。
「あれ?あれ...?」
何度も何度も同じことを繰り返し、性急さに任せて彼は何度もリゼットの秘裂へと自分のものをこすり付けていた。
ずぶり......
焦りながらも何度も挑戦し、ついにアルフの怒張はリゼットの中へと突入を開始した。
ずぶずぶと徐々に腰を進めるアルフ。
ぷちっ...
とても小さな音がリゼットの中から聞こえた。
快感に身を震わせるアルフ。しかし彼とは正反対にリゼットは痛みを堪えるために彼女もまた身を震わせていた。
アルフは全神経がそこに集まったかのような錯覚を覚えていた。
リゼットの中で暖かく包み込まれ、微かに蠢く肉壁は否応無く彼に快楽を与え続けていた。
「リーズ、動くぞ?」
アルフは彼女に確認する。しかし彼女の返事は否定だった。
言葉無くすすり泣く彼女。まるで子供のようにイヤイヤと首を左右に振っていた。
行き場の無い腕はシーツを強く掴み、その皺を見ればどれほどの力が篭っているかは想像に容易かった。
「ごめん、でも俺止まっ、れない...」
そう言うと同時に腰の律動を開始するアルフ。
リゼットに悪いという気持ちはありながらもアルフは更なる悦楽を求めて腰を前後に動かしていた。
「...っ、っく......ん、んぁ......」
色っぽさのかけらも無いリゼットのうめき声。
彼女は少しでも逃げるようにベッドの上へ上へと体を滑らせていた。
やがて彼女は最端にたどり着くとベッドの宮に行動を阻止されてしまう。
更にアルフが腰を進めるたびに頭をコツコツと打ち、この時間が少しでも早く終わることを祈るしかなくなってしまった。
「ふっ...はぁ、はっ...はぁ...はぁ...」
アルフの荒々しい息遣いが静かな部屋に響く。
徐々にその息遣いは切羽詰ったものに変わり、同時に腰の律動も速度を増していった。
「はっはぁっはっ、はっ...いっ、そろそ...ぉろっ」
腰を打ち付ける速度は最高潮に達し、アルフはのけぞるように腰を突きつけるとブルブルと体を震わせ欲望の滾りをリゼットの中へ放った。
ドク...ドクドク......トクン...
熱い迸りがリゼットの子宮を満たし、収まりきらない精は彼らの結合部を辿り溢れ出ていた。
破瓜の血と混じった白濁液はほのかに桜色に染まってリゼットの臀部を滴り、シーツの上へと零れ落ちていた。
リゼットはまだ下腹部の痛みを感じながらアルフの腕の中に抱かれていた。
事が終わった後、二人は会話無くただ相手の体に手を滑らせ、余韻の渦の中に身を投じていた。
アルフの腕の中で彼のぬくもりを感じつつ、リゼットは徐々に空腹を感じ始めていた。
ぐぅぅ......
そう思った矢先、遠慮がちに低く空腹の知らせが届いた。
幸いにしておなかの虫が鳴いたのはリゼットではなくアルフのほうだった。
「ハラ、減ったよな?」
彼は照れ隠しに髪を掻きながら、リゼットにまわしていた腕を解いた。
コクリとうなずくリゼット。
アルフは裸のままベッドから出ると、床に脱ぎ捨てた下着を履き、部屋の中央にある大きな釜へと向かって歩き始めた。
自分の荷物を探り、中から食物を取り出す。
「見てろよ...」
アルフはいうが早いか、手に取った三種類の材料を釜へ投げ込み、大きなしゃもじでかき混ぜ始める。
野菜のヘタをとることも無ければ、小さく刻みもしない、まして皮も剥かずに投げ入れた食材で調理ができるのだろうか?
そんなリゼットの不安もよそに瞬く間に出来上がった完成品は皿の上に並べられ、えも言えない良い香りがリゼットの鼻腔をかすめていった。
「ほらよ、これが錬金術ってもんだ」
シーツに身を包んだリゼットは渡されたお皿を手に取り、錬金術による調理品をまじまじと見つめていた。
彼女の視界を銀色のスプーンが遮った。アルフが持ってきたものだ。
「食べてみなよ、味も保証できるぜ」
彼は飛びっきりのその笑顔でリゼットの心を満たしていた。
久しぶりに誰かと一緒に食べる食事は味はさるものながら、リゼットは心温まる思いで手を進めていた。
アルフの話はどれもこれも興味をそそり、一時間程で町についてかなり情報を得ることができた。
彼の親友、錬金術の在り方、材料について、販売について
どれもこれも有意義な情報であり、かつリゼットの錬金術に対してのインタレストを高めていた。
話を続けるうちに彼女の錬金術への興味はやがてアルフの自身にも向けられた。
「質問...してもいいかなぁ?」
いつもの調子にもどったリゼットは話し終えたアルフに問いかける。
「ん?」
アルフは彼女を見つめ言葉の続きを待った。
「ほら、それ......さっきと...。違うよね?」
もじもじ言いにくげに言葉を紡ぐ彼女。
チラチラと覗き見る彼女の視線、男はそれが自分に注がれていることに気がついた。
初秋といってもまだまだ夏の暑さは残っており、食事中も、今もアルフは下着姿のまま部屋をうろついていたのだった。
言葉の意味を察したアルフは急に恥ずかしくなり思わずリゼットに背を向ける。
「ばっ、ばかやろ」
彼は瞬時に頬を朱色に染めつつ股間のものが熱く滾り始めたことを感じとった。
瞬く間に欲望の固まりは硬化し、はちきれんばかりに反り返っていた。
「な、なんだよ?もう一度したくなったのか?」
背中越しに声をかけるアルフ。
リゼットにそのつもりはなかったが男性の体に少し興味を持っただけだった。
「そんなわけないよ!すっごく痛かったんだから......まだ痛むし...」
リゼットは先ほどの行為を思い出し、ぷくりと頬を膨らませアルフから視線をそらす。
あわててリゼットの元に駆け寄るアルフ。
「大丈夫か?......そうだっ!」
ねぎらいの言葉をかけようと口を開いたとき、彼は名案を思いつき小さく手を叩いた。
アルフはリゼットのそばから離れると自分の鞄の中から小さな瓶を取り出した。
慌しく動く彼の一挙一動を見つめるリゼット。彼の股間が中途半端に盛り上がっているのを見つけると思わず赤面してしまう。
円柱状の小さな瓶をリゼットに見せつけ彼は問いかける。
「なにか分かるか?」
「ううん」
リゼットは小さく首を左右に振る。
「アルテナなんこうって言うんだけど、どんな傷もあっという間に治るってものさ。ほら、足を開いて」
強引に詰め寄るアルフの考えが想像できたのか、リゼットは彼との間を開けるようにベッドの上を後ずさった。
「何を考えてるのよ!」
アルフの手が彼女の右足首を掴む。振り払おうと足をバタつかせるもののその力は容易に解けるものではなかった。
ジュル...
アルフは舌なめずりをして執拗にリゼットに襲い掛かる。
必死に抵抗しようとするリゼットだったが、一瞬、彼女の目がそそり立つアルフの股間に刮目してしまった。
先ほどまで静まっていたものが大きく変化していたことに驚き、彼女の動きにためらいが生じる。
その僅かな隙をアルフは逃さなかった。自由だったリゼットの左足首を掴むとそのまま彼女をベッドの上に押さえつける。
「だ、大丈夫だって。きっ、きっと...傷が治るはず...だ」
血走った目で局部を覗き見るアルフ。言葉は緊張のせいかどもりがちになってしまう。
貪欲な肉食獣のように彼はリゼットを見つめる。対する彼女はまるで草食動物のように彼の行動に怯えるしかなかった。
「ア、アルフ...目が怖いよぉ」
リゼットの束縛を解き、彼はアルテナなんこうが入っている容器の蓋を回して開けた。
もはやリゼットは下手に逃げようとしなかった。抵抗したところで状況が好転するとは思わなかったからだ。
アルフはたっぷりと手に粘り気のあるクリームを掬い、ごくりと喉を鳴らして唾を飲み込む。
先ほど直に触れることの無かったリゼットのスリットに指を差し入れ、薬液を塗布するように内部を撫ぜた。
まだ残っている彼の残滓が絡まり、抜き取られた指はとても淫靡なものに二人の目には映った。
リゼットは恥かしさのあまり、すぐに両手で顔を覆いかくしてしまう。それでも指の間からついついその行為を覗き見てしまう。
その行為は幾度繰り返されただろうか
見るに耐えかねたリゼットは視線をそらし、やがて目をつぶって彼に身を委ねていた。
最初のうちこそ痛みを感じていたものの薬の効果でそれは徐々に治まり、やがて彼の指の動きにぞくぞくとする甘美な感覚が体に広がっていった。
「...あぁ......ん、...はぁ......ぁあん......」
自然と口から零れるリゼットの甘い吐息。それに混じって喘ぎ声とも取れる小さな嬌声が紡ぎだされる。
アルフも自然と息が荒くなり、指の動きが強く、出し入れするストロークが大きくなっていた。
快楽の供給が終わると同時にリゼットはゆっくりと目を開けた。
そこにはアルフの顔が眼前にあり、荒い鼻息が顔をかすめる。
「リ、リーズ。塗りやすいように四つんばいになってくれよ」
終わったと思った傷薬の塗布はまだ完了していなかったのだ。
「え〜、は、はずかしいよぉ」
甘い吐息をもらしながらもリゼットは彼の申し出を断る。しかしあまりにもその様は説得力の無いものだった。
「リーズだって...。ほら、四つんばいになって...」
しぶしぶ彼の言うとおりリゼットはベッドの上に四つんばいになり、彼のほうにお尻を向ける姿勢になった。
局部に薬を塗られるというだけでも顔から火が出そうなほどだったのに、
成り行きとはいえ今の体勢は恥かしいことこの上なかった。
頭から湯気がでそうな、そんな気持ちをリゼットはシーツに顔を伏せて堪えるのだった。
しかし、それはかえってアルフはお尻を突き出す姿勢になってしまう。
ごくり......
アルフは口の中に溜まった唾液を嚥下し、彼女の秘唇へと指を伸ばした。
ぬちゃり......リゼットの中から溢れる透明な蜜がアルフの指を濡らす。
それはアルフが塗った傷薬なのか彼女が出した分泌液なのか区別するのは難しいものだった。
長い時間丹念に作業に没頭していた彼の指はふやけて皺を作っていた。
「ん......あっ、あぁ......ん、はぁ...」
アルフは指の腹で彼女の膣壁を優しく撫ぜる。
徐々にその動きは力を篭めていき中をかき混ぜ、溢れ出る粘りを帯びた蜜を指に掬って舐めとった。
「あ.....あぁっ、あ...あん......ん、んぁ...ん......」
すでにリゼットは破瓜のときに味わった痛みは感じることは無かった。
その代わり指が動くたび、中を擦るたびに、心地よい感覚に酔いしてれていた。
今は自然と零れる喘ぎ声を我慢するのが精一杯だった。
横で空になった薬瓶に手を運ぶことなくアルフはただひたすら彼女を責め続けた。
自分の理性の限界を感じるまで、丹念に、執拗に、入念に......
リゼットも先ほどまで押し殺していた喘ぎ声も、今では潤滑な動きと共鳴し静かな部屋に響き始めていた。
ぬちゅ...ちゃぷちゃぷ、...ちゅく......
アルフは彼女の秘裂から指を抜き取ると、そのままくびれのあるリゼットの腰に手をかけた。
ぱくりと口を開いている秘唇にトクトクと脈打つ自分の怒張をあてがい、彼女の体を引き寄せながらも自ら腰を進めた。
「ああぁああん!」
一際甲高く、大きな嬌声が部屋を揺らす。
アルフはリゼットの中に怒張を根元まで埋没させ、歓楽に身を震わせた。
「リーズの、なか...すっげぇ、気持ちぃい...」
声を上擦らせ、アルフは目を閉じ一点に神経を集中させた。
「あ、あたしも...あん...」
リゼットも呼応するかのように彼に告げる。
彼女の荒い息遣いに連動して怒張を包み込む柔肉が収縮し、アルフに快楽を与えていた。
その蠢きに満足しながらも、アルフは更なる快楽を求めリゼットに腰を打ちつけ始めた。
「あ...あん、あん......ああっ、あぁん!」
アルフの怒張が深く挿し入り、彼女の子宮孔をつつく。
時に浅く腰を引いては、より深みを求めて男は腰を突き出した。
「リ、リィズ...ど、どうだ」
初秋の宵、秋の始まりといえ夏の暑さを引き継ぐこの時期に彼の運動量はそれ相当の汗を発していた。
額に、胸に、浮かび上がる玉汗はポタポタとリゼットの背中に降り注ぐ。
「ぁん...いいよぉ、ア、ルス...んぅ」
パン、パンと体がぶつかると音と二人の息遣い、普段静かなはずの館に奏でる共演は欲望の限り続いていた。
すでに眠りについていた館の中に居るもう一人の人物に聞こえるほどに...
「リ、リーズ...おれ、おれっ...もう、くっ!だめだっ!!」
アルフはリゼットに抽送のピッチを上げ、深く、より深く彼女の奥を目指して腰を突き入れる。
目の前に走る白い閃光...
そう、それが見えた一瞬...
アルフは弓なりに身を反らせ、言葉にならない雄たけびを上げた
ドクドクドクッ......
一度目より多く、白濁した欲望の塊を彼女の中に解き放った。瞬時に満ちた熱いものを彼女は体内に感じる。
「はぁぁあぁぁぁ...」
ため息に似た長い息を男は吐き出す。
彼女の腰から手を離して、ゆっくりと腰を引いて秘裂から怒張を抜き取った。支えをなくした彼女の体はごろんとベッドに転がった。
栓が取れた秘唇から「ごぷっ」と鈍い音を立てて彼の吐き出した白濁液が零れ落ちた。
「気持ちよくなる薬?」
翌朝、アルフの作ったやさいもりを口に運びながらリゼットは尋ねる。
「いや、あれはただの傷薬だよ」
事を終え、どちらともなく眠りに落ちた二人はそのまま朝を迎えることとなった。
二人は手元にある材料の加減でしぶしぶ一つしかないやさいもりをつついていた。
「あるにはあるかもしれないけど...」
むしゃむしゃと青野菜を口の中に頬張ってアルフは天井を見上げる。
「なにが?」
「ほら、気持ちよくなる薬。びやくっていったかな?」
彼の発言にリゼットは食事の手が止まり彼の顔を見つめた。
「教えて、教えて!」
「いや、お、おれは知らないって!」
身を乗り出し詰め寄るリゼットを沈めるアルフ。
昨晩の行為がとても気に入ったのかとアルフは彼女の考えを読み取っていた。
しかし、そんな彼の予想とは裏腹にリゼットの頭には『金』の文字が敷き詰められていたのだった。
□おしまい□
次回、媚薬開発に手を染める彼女に新たなる珍客が!
『ロロット・ステイシル参上』
乞う、ご期待!!(嘘です)
追記:このシチュエーション書きながらも、自分ではアルフxロロットが似合うと思ってたりする......
208 :
181:2007/05/12(土) 15:03:32 ID:jXruXPqB
うおっ!リーズ×アルフの人速くていい仕事してる!!
何はともあれGJです!!
209 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 23:56:27 ID:fkqxTZCH
>>187 お前の仕事の速さ(と出来の良さ)に感動。
ア、ルス...?
GJ!
お帰りなさーい!!待っていました
>>187 GJ!じっくり読ませて頂きました(*´д`*)
213 :
187:2007/05/14(月) 14:31:04 ID:bDQB5u/+
187です。お褒め頂き恐縮です。
でも肝心なところでネームミスは致命的でしたね。
自身が、途中「アルフ」を「アルス」と執筆してしまっており修正したつもりが...
次回は気をつけます。(なぜ名前をアルスにミスってたかは謎...)
マナケミアまで後一月と少しありますがそれまでリーズネタを執筆できればと
この調子で次はマノンかエレオールあたりで書こうとネタを考えております。
あえて本命?のマリウスははずしつつ...
GJ!!!
GJ!また書いてくださいね
新参者ですが思いついたのでエイリー×リーズ?とマリウス×リーズ投下いたします。
お嫌いな方は「君は僕のタカラモノ」をNGワード指定でお願いします。
下手な文章がお嫌いな方もスルーされてください。
ゲーム内容のネタバレもありますので御注意下さい。
なお申し訳ありませんが保管庫への転載は一身上の都合で御勘弁下さい。
ミスリーン市街、ローラン地区を鼻歌交じりで歩く男がいた。
エイリー・ミッター。このミスリーンでは知らぬものなき豪商人。
数多くの街の女たちから玉の輿狙いで言い寄られている彼は、最近一人の少女に御執心だった。
「ふふふ…これを使えばリーズ、お前はもう、オレのものさ…」
エイリーは手に持っている甘いにおいのする箱に視線を落とす。
その中には街の有名パティシェに注文して作らせた、特製ケーキが三つ入っていた。
ひとつは可愛らしいピンクの色合いでコーディネートされた砂糖菓子の人形と花、果物で飾られたいかにも女の子が好みそうなケーキ。
あとの二つは全体をチョコレートでコーティングし、中央に木の実の飾りだけをあしらったシンプルな大人向けのケーキ。
「これをプレゼントして一緒に食べようといえば、リーズは間違いなくこのピンクのケーキを選ぶはず…」
エイリーは妖しい笑みを唇に浮かべた。
「このピンクのケーキには、オルドールの裏世界でも腕利きの錬金術士が調合した、強い媚薬効果のある惚れ薬が入っている。
これを食べさせてくれた相手に、ほとんど盲目的に欲情して惚れこんでしまうという特別性のクスリがな…」
本来ならこんな卑怯な手を使わずに、エイリーはリーズをものにしてみせるつもりだった。
しかしミスリーン一の大金持ちで超美形で女にモテまくっている彼が、どれほど熱心に言い寄ってもリーズとは未だよいオトモダチ以上
の関係にはなれずにいた。
しかも最近リーズの周りには自分以外の男の影が見え隠れしている。
そんなライバルたちの存在に逆に闘志を燃やすエイリーだったが、いいかげん押しても引いても手ごたえ無しの現状に変化が欲しいの
も確かだった。
「まあ、こんなクスリを使っても、オレはちゃんとリーズと付き合うつもりだから、順番が逆になるだけで何も問題はないさ」
体の関係から入る恋愛もある。
若くともエイリーは世の中の仕組みをよく知っていた。
「ベッドでリーズの体にオレの超絶技巧のテクニックを披露してやれば、リーズはもうオレから離れられなくなる…ふっ、ふふふ…」
脳内で思い描くピンク色の妄想に、エイリーは怪しい含み笑いをした。
「あれ?エイリー、いらっしゃい。今日は何の依頼?」
ユーレイ屋敷のドアを叩くと開けてくれたリーズがエイリーを見て明るい笑顔になる。
その笑顔のまばゆさにエイリーは目を細めた。
「いや、今日は依頼じゃなくてリーズにプレゼントを持ってきたのさ。ミスリーンでも有名なパティシェのケーキが手に入ったんで、
よかったら一緒に食べたいと思ってな。お茶を入れてくれないか?」
「えっ?いいの?わぁーい、ありがとう!」
甘いものに目がないリーズは大喜びでエイリーを招き入れてくれた。
思惑通りの展開にエイリーはにやりとする。
二人ぶんのお茶を入れてリーズはテーブルに着くと嬉しそうにケーキを頬張る。
エイリーの皿にはシンプルなチョコケーキ。リーズの皿には他の二つのケーキ。
チョコレートのケーキもリーズが食べたがるかもしれないと思って、二つ用意してきて正解だった。
世間話をしながらケーキを全部食べたリーズは、あれ?とでも言うように瞬きしてとろんとした目になった。
「どうした?リーズ」
どうしたのかわかっていてエイリーは問いかけた。
「あれ?何か、ヘンかも…体が熱いよ…」
リーズは顔を赤らめて息を荒くしている。
エイリーはそんなリーズの肩を抱いて立ち上がらせるとベッドに連れて行った。
「それはいけないな。体の具合が悪いなら、無理をしないで寝ていたほうがいい」
いけしゃあしゃあと言い聞かせる。
「違うの…体の調子はなんともないの…あたし…あたし…」
リーズは熱に潤んだ瞳でエイリーを見上げてきた。小さな唇からもれる吐息が熱い。
「そんな目で見つめられると、誘われてると勘違いしちまうぜ?子猫ちゃん」
エイリーは悪戯っぽく笑いながらリーズの頤を指で持ち上げる。
するとリーズがもう我慢できないとばかりに、エイリーにしがみついてきた。
「勘違いじゃないよ…あ、あたし…エイリーに抱いてほしいの!ねぇエイリー、お願い!」
「リーズ……」
思惑通りとはいえ少々急過ぎる展開にエイリーは軽く戸惑ったが今さらしり込みする理由は何もない。
しがみついてくるリーズの耳に微笑みながらささやきかける。
「ああ、もちろんキミが望むなら、喜んで…な」
「あっ、あんっ…あ、あっ、ああっ!」
リーズの工房のベッドで、二人は一糸まとわない姿で睦みあっている。
エイリーの指が肌を撫で上げるたびにリーズは背を仰け反らせて身をよじった。
媚薬のせいで普段よりも感じやすくなっているのだろう。リーズはエイリーが今まで付き合ってきたどの女よりも激しい反応を示した。
「はぁ、はぁ、あっ、あうぅ…もう、だめぇ…っ!」
耳朶を甘噛みされながらまだ固い女の部分を弄られてリーズは悲鳴をあげた。
滴る蜜がエイリーの右手をたっぷりと濡らしている。
秘所の上にあるぷっくり膨れた芯を指の腹で押しつぶすように弄ると、リーズの腰がびくびくと不規則に跳ねた。
「お、お願い…もう…早く…」
快楽と情欲に潤んだ目で必死にエイリーを求めてくる。
エイリーはこれもクスリの効果なのかと少々苦い気分になったが、それでもリーズのすべてを欲しいと思う欲望は揺らがなかった。
「ああ…オレも早くお前が欲しいよ…だがその前に…」
「きゃっ」
エイリーはリーズの足を大きく開かせると枕元に脱ぎ捨てた自分の上着のポケットから小瓶を取り出して中身を手のひらに出した。
それは半透明のとろみのある液体で蜂蜜の甘い香りがした。
エイリーはリーズの片足を自分の肩に乗せてその液体を彼女の秘所の奥深くまで指を入れて丹念に塗りこめ始めた。
「あんっ、や、やだぁ、な、何?それ…」
ただ薬を塗るだけでなく敏感な部分を刺激して快感を煽る指の動きにリーズはいやいやをするように首を振った。
「リーズは初めてなんだろう?これはその初めてのときでも痛みを少なくしてくれる特製のローションさ」
「そ、そんなの、いらないよぉ…」
リーズの女の部分はすでにぐっしょりと濡れそぼっていて、そんな潤滑油が必要とは思えなかった。
「オレはできるだけリーズに痛い思いをさせたくないんだ。そのためにかける手間は少しも惜しくないぜ」
「エイリー…」
リーズが潤んだ瞳でエイリーに両手を伸ばした。
エイリーも彼女の腕の中に入り、二人は深い口づけを交わす。
「エイリー…ありがとう…好き…大好き…」
「ああ、オレもお前が好きだ…愛しているよ」
愛の言葉をささやきながらエイリーはリーズの中にゆっくりと侵入していった。
「あっ、はぁん、ああっ、んっ、んんっ!」
さすがに最初だけは軽い痛みに顔をしかめたリーズだったが、それを上回る快感に我を忘れて嬌声を上げ続けた。
エイリーも自身をくわえ込んでいる秘所の締め付け具合と熱さに普段の余裕もどこへやらで爆発寸前だった。
それをなんとかこらえリーズの両膝を両手に抱えながら腰を動かしてゆく。
「ああっ、やぁっ!そこ、だめぇっ!」
やや角度を変えて突き入れるとリーズが強すぎる刺激から逃れようと身をよじった。
「ん?ここがいいのか?」
エイリーは満足そうに笑い、その部分を狙って何度も突き上げる。
「あんっ!だめって、言って…いや、いやぁっ!」
白い喉首を仰け反らせて全身を振るわせたリーズの秘所からごぽりと大量の蜜があふれ出した。
「ああん…はぁ、はぁ、み、見ないで…」
涙目になって恥ずかしそうに顔を背けるリーズにエイリーは覆いかぶさりながらキスの雨を降らせた。
「どうして?キミは千の薔薇よりも美しい…見つめずにはいられないぜ」
「も、もう、またヘンなことばっかり言って!エイリーのばかぁっ」
可愛い悪態をつく唇を自分の口で強引にふさぎ、エイリーは空いた手でリーズの胸のふくらみを巧みに愛撫する。
全体を柔らかく揉みしだかれて硬く立ち上がった頂を指先で弄るとリーズの内壁が誘うようにエイリーの自身を締め付けた。
舌を絡めあうキスにリーズが放心した顔になってからエイリーはリーズの目じりに浮かんだ涙を舌でぬぐった。
そしておもむろに片手をお互いが繋がりあっている場所に這わせた。
「は…ぁ…ん、んんっ、ああっ!」
絶頂の余韻にたゆたっていたリーズの身体が秘芯を刺激されて再び熱を帯びる。
片足を高く抱えあげられて深く浅くの抜き差しを再開されリーズはあまりの快感にむせび泣いた。
「あっ…はぁ…んん…っ、もう、だめぇ…っ」
何度も何度も絶頂のきわみに押し上げられたリーズは最後に自分の中にエイリーの熱い飛沫が弾けたのを感じながら意識が遠のいていった。
激しいひとときをすごした事後、リーズはエイリーの腕の中で目を覚まして驚いた。
すっかり媚薬の効果が抜けたリーズは今しがたの出来事が夢ではなかったことに呆然としている。
「気が付いたかい?オレの可愛い子猫ちゃん」
「エイリー、あの、あた…あたし…」
大きな目で顔を赤くして口をぱくぱくさせているリーズは子猫じゃなくてちょっぴり赤いデメフィッシュに似ているかもしれない。
そんなことを考えながらエイリーは笑ってリーズを裸の胸に抱き寄せた。
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいぜ?オレたちは普通の恋人たちがすることをしただけだからな」
「こ、恋人って…いつ、そんな…」
納得いかない顔のリーズにキスをしてエイリーは再び彼女に覆いかぶさった。
「たった今さ。大丈夫、オレとこうなったことをお前に後悔はさせないぜ。宝物みたいに大切にして、必ず幸せにしてやるからな」
「そ、そんなぁ…」
困り果てながらも身体中を撫でる手に抵抗しないリーズにエイリーは満足していた。
「なーんてなっ!ふっふっふ」
以上、すべてエイリーの脳内妄想劇場である。
すれ違う通行人から不審の目を向けられながらエイリーはケーキの箱を持ってリーズの家を訪れた。
「あれ?エイリー、いらっしゃい。何か依頼?」
お客のためにドアを開けてくれたリーズがエイリーを見て問いかける。
「いや、今日は依頼じゃなくてリーズにプレゼントを持ってきたのさ。ミスリーンでも有名なパティシェのケーキが手に入ったんで、
よかったら一緒に食べたいと思ってな。お茶を入れてくれないか?」
「えっ?いいの?わぁーい、ありがとう!」
予想通りにリーズは大喜びでエイリーを招き入れてくれた。
ところがこのとき、リーズの家に居たのは彼女一人ではなかった。
「……なんでお前がここにいる?」
エイリーは思いっきり不機嫌な顔で、テーブルに着いてお茶を飲んでいるこの国のヘクセンリッター騎士隊長マリウスに問いかけた。
「……暇なのだ」
ぼそりと愛想の欠片もない返答が返ってくる。
しかも他にももう一人(?)いた。
「あら、いい匂いね〜、それケーキが入ってるのかしら?」
ヒルダが興味津々でリーズが持っている箱を覗き込んでいる。
「…………なんてこった」
予想外な伏兵たちの出現にエイリーはめまいを覚えた。
「ヒルダは食べ物を食べられないから、ケーキが三つならちょうどいいよ。大勢で食べた方が美味しいしね」
リーズは無邪気に笑ってケーキをテーブルに置くとお茶を入れに行った。
仕方なくエイリーもテーブルの椅子の一つにどっかりと腰を下ろした。
…まあいい。リーズがこのピンクのケーキを選ぶのは確実だから、リーズがこれを食べたらなんとか言いくるめてここから連れ出して、
オレの家にでも連れ込もう。
エイリーがしぶしぶそう自分に言い聞かせていると、さらに予想外の事態が起きた。
すでにお茶を飲んでいたマリウスがその可愛らしいピンクのケーキを無造作に手でつまみ上げ、数口であっという間に平らげてしまったのである。
「おまっ…それはリーズのケーキなんだぞっ!」
目の前で起きたことが信じられずにエイリーは椅子を蹴倒して立ち上がった。
「……そうなのか?」
いきり立つエイリーを無表情で一瞥してからマリウスはリーズの方に振り向いて謝った。
「リーズ、すまない」
「いいですよ、そんな、誰がどのケーキって決まってたわけじゃないし。そっちのチョコレートのケーキも美味しそうだから、マリウスさまも
気にしないでください」
リーズは全然気にしてなさそうだった。しかしエイリーはそうはいかない。
大枚はたいて手に入れたケーキをリーズ以外の人間に食べられてしまったのだ。しかも今現在最大のお邪魔虫から。
エイリーはこのミスリーン市内ならびにオルドール王国には自分よりもいい男はいないと自負しているが、唯一肩を並べられる互角の
相手とみなしているのがこのマリウスだった。
だいたいどうしてこんな無愛想な大男が好きこのんであんなファンシーなケーキを食べたがるのか。
マリウスの趣味が人形や模型の作成収集とは知らないエイリーはやり場のない憤りを内心でもてあましていた。
そしてふとしでかしてしまった失敗の大きさに気づく。こいつがあのケーキを食べたということは、もしかしてまさか……。
エイリーは真っ青な顔で脂汗を全身に滲ませ、そっとマリウスの様子を伺った。
しかしマリウスは憎らしいほど平然とお茶をすすっている。
どうやら自分に欲情してくる気配はないと見てエイリーは大きく胸をなでおろした。
いくらエイリーが逃げ足に自信があっても、ボス級の敵をなぎ払える実力を持つ王国一の戦士から押し倒されてはひとたまりもない。
惚れ薬の効果が無かったことに心から安堵したが薬を作った錬金術士にはきっちり落とし前をつけさせてやると、リーズとお茶しながら
エイリーは不穏なことを考えていた。
その日の夜更けのこと。リーズが調合器具を片付けてそろそろ寝る準備をしていると工房のドアを叩くものがいた。
「こんな時間に誰だろう?はーいっ」
リーズがドアを開けるとそこには息を荒くして苦しそうな顔のマリウスが立っていた。
「マ、マリウスさま!どうしたんですかっ?」
「リーズ…すまない、助けてくれ…私は何かの病気に罹っているようだ…」
いつも平穏冷静な表情をくずさないマリウスが苦しそうに顔をゆがめている。どう見てもただごとではない。
「び、病気って、いったいどんな…?」
「…ある人物の顔が頭から離れない。その人を思うと胸が掻き毟られるように苦しくて息ができない。それなのに思い浮かべずに
いられないんだ…その人を腕に抱きたくて、めちゃくちゃにしたくてたまらなくなる。こんなことは今までなかった。私はどうかしている」
切なそうなマリウスの告白にリーズの胸は痛んだ。
「それは、病気じゃなくて恋じゃないんですか?だったら錬金術の薬じゃ治せませんよ。マリウスさまなら、その人に思いを告げてもきっ
と受け入れてもらえます。頑張ってください」
「そうだろうか…」
「そうですよ」
リーズはきっぱり頷いた。
「その相手とは…………実はお前だ」
「……………………えええええーーーーっ!?」
マリウスの唐突過ぎる告白にリーズは大きく目を剥いた。
「今日この家でお茶を飲んでから…正確にはケーキを食べた後から妙な違和感が身体にあった。そのときは風邪でも引いたのかと
気にも留めなかったのだが、次第にその妙な気持ちは大きくなり、今では抑えきれなくなってしまった。本当ならここに来るべきでは
なかったかもしれないが、他にいける場所を思いつかなかったんだ…」
「マリウスさま……」
マリウスの苦しい胸の内を聞きながらリーズは何かひっかかるものを感じた。
ケーキを食べた後って…もしかしてエイリーがあのケーキに何か細工してたとか…?
おそらく自分に何か仕掛けようとして見事失敗してしまったのだろう。おいおい…勘弁してくれ、とリーズは脱力感に見舞われた。
「リーズ、私のこの思いが恋ならば、お前は受け入れてくれるか?」
「…………えーと」
マリウスの真剣な目にリーズはすっかり困惑してしまった。
今のマリウスにエリキシル剤を飲ませるのが一番の解決法だろうが、いま手元にそのストックがなく調合開始するとしたら丸一日かかる。
その間この状態のマリウスを放置しておくのはなんとも酷なように思えた。
かなり内心で葛藤した末に、リーズは顔を上げてマリウスを見た。
「はい…マリウスさまがあたしでいいのなら…」
そう答えたとたんリーズはマリウスに抱きしめられて唇を奪われていた。
ベッドに横たえられたリーズはマリウスの手で着ているものを肌蹴られていった。
王室の教育係から知識としては教わっていても、未知の体験にリーズの心臓の鼓動が跳ね上がっていく。
だが自分に触れてくるマリウスの手は媚薬に惑わされているとは思えないほど優しくてリーズは嬉しいような泣きたいようなヘンな気持ちだった。
お世辞にも慣れているとは言い難い口づけでも繰り返して施されるといつの間にかリーズもそれに酔いしれていた。
マリウスは女性の直接的に感じる部分よりも髪や手、顔のあちこちなどを重点的に愛撫してリーズに安心感を与えてくれた。
不器用で優しい人柄がこんなところにも出るのだなとリーズは頭の片隅でぼんやりと考えていた。
やがてマリウスの手がリーズの下半身にたどり着き、ゆっくりと秘めた部分を攻め立ててきた。
ある程度の慣れを感じさせるその手技にリーズは言いようのない胸の痛みを感じた。
…マリウスさまはすごくモテる人だから、きっと初めてじゃないんだよね…
一夜だけの恋人とわかっていても、その過去に嫉妬してしまう女の性をリーズは初めて実感していた。
「……っ !あっ!……くぅん……」
下肢を割り広げてその間にマリウスが顔をうずめるとリーズは声にならない嬌声をあげた。
「……声を、聞かせてはくれないのか?」
必死に声を押し殺そうとしているリーズにマリウスが尋ねた。
「だって…あんまり大声だしたら、ヒルダが起きちゃうかもしれないから…」
この家に同居している幽霊の名前を出されて、マリウスもようやくその可能性に気づいた。
「そうか、そうだったな…」
身を起こしてリーズの上に覆いかぶさり吐息までも奪うような口づけをしてきた。
少しでも声を外に漏らさないようにとの配慮なのだろう。リーズもマリウスの背中に必死にしがみつき彼を受けとめることに専念した。
「あ…マリウスさまの背中、傷があるんですね……痛くないですか?」
指に触れるざらついた感触がそこにあるのがなめらかな筋肉だけでないことを教えてくれた。
「ああ、私は臆病だからな…背中には数え切れないほどの傷があるんだ…古い傷だから、もう痛みはない」
宵闇の中に自嘲しているようなマリウスの笑みが浮かび、リーズは泣きそうな顔で首を振った。
「マリウスさまの背中、あたし大好きですよ。いつもこの背中に守られてたら、どんな危険な場所もぜんぜん怖くなかった。だから……」
「リーズ……」
戦闘時に金ぷにや金剛ゴーレムが出現するたび「たくさんお金持ってるからぜったいやっつけて!」と叫んでいる少女とはまるで別人
のしおらしさにマリウスの胸は高鳴った。
「ありがとう、リーズ……」
ささやきながら顔中に口づけを落とす。どうしてこの少女がこんなにも愛しくてたまらないのか、マリウスはやっとわかった気がしていた。
初めて男性自身を受け入れる痛みにも、リーズはなるべく苦痛を表に出さないよう歯を食いしばってこらえてくれる。
たしかに初めてではないが行為そのものに慣れているといえないマリウスはかなり気を使ってリーズの中で動いた。
そのおかげかリーズの声にも苦痛以外のものが混じるようになり、そのことがマリウスにとっても嬉しかった。
お互いがお互いを気使いながら高めあい、やがて二人ともに頂点を迎えた。
秘芯を弄られて先にリーズが達すると一瞬遅れてマリウスも己の欲望を解放した。
肉体的な満足よりも精神的な充足を得られてマリウスは腕の中の少女を壊れやすい宝物のように抱きしめていた。
翌朝抱き合って眠る二人の傍にヒルダが頬を赤らめて立っていた。
「あらあら、リーズとマリウスさんってこういう関係になっちゃったの。でも幸せそうでうらやましいわね〜」
そしてあくびをひとつするとヒルダは二人の邪魔をしないように再び姿を消してやった。
やがて目を覚ましたリーズは先に目を覚まして自分を見ているマリウスの視線に気がついた。
「あの…マリウスさま…おはよう、ございます…」
「おはよう、リーズ。そして改めてだが私と付き合ってもらえないか?」
「……それは、恋人としてですか?」
「もちろん、そのつもりで言っている」
マリウスの顔を見ればもう媚薬による熱は完全に冷めているとわかった。そしてこうなってしまった責任感から言っているわけでもないと。
リーズはほっとすると満面の笑顔でこう答えた。
「はい!喜んで!」
笑顔になったマリウスから抱きしめられながらリーズは、ヘクセンリッター隊長をランデル王国の王室騎士隊に迎える場合どのあたりの
地位に就くのがふさわしいのかお父様に尋ねてみようと思っていた。
後日、早朝の時間にリーズと玄関でキスを交わして彼女の家から出勤するマリウスを見たエイリーが頭を抱えて絶叫した。
「なんでこうなっちまったんだーーーーっ!!」
おわり。
228 :
181:2007/05/17(木) 01:19:01 ID:xelh3Fbl
GJ過ぎて、GJ以外の言葉が出ない。
つーか悶え過ぎて眠気が一気に醒めた。エロの力って偉大だな。
>>216 すっげー!GJ!天才!
エロくて、キャラもしっかり立っていて、ところどころに挟まれるネタが原作そのままのドタバタ雰囲気を醸し出していて・・・。
一粒で二度も三度もおいしい作品でした。
ということでリーズでは書くつもりのなかった自分も触発されて即興で作ってみました。
お下品系小ネタですので、お嫌いな方はスルーしてください。
リーズのアトリエ スキル一覧
リーズ きゅうしょづき 2回竿を舐めた後、玉を攻める。4ターンに一度使用可能
ロロット みわくのダンス 5ターンの間腰を振るスピードがアップ。レベル25で覚える
アルフ メイズフリッカー 相手の体全体を連続で攻める。勃起時のみ使用可能
エイリー こわいかお SMプレイに持ち込む。失敗時には大ダメージを受ける
マリウス スラッシュ 相手の抵抗無視で一直線に貫く。バトル開始後2ターン目から使用可能
ヒルダ ふしぎな歌 強力な喘ぎ声。最初から使用可能で回数は無制限
クリアン エクソシズム 自分より弱い相手を昇天させる。最初から覚えている
マノン しらべる 相手の性感帯を調べ、5ターンの間相手を弱体化
ポワン マジックブラスト 両手と口を使った3ヶ所攻撃。レベル10で覚える
グレイゴ タックル 相手を押し倒す。HPが10%以上ある状態なら何度でも使用可能
エレオール きあいため 力をため、次のターンに300%の力で突く
>229
GJ!上手い!!
最初の注意書きに「飲み物を飲みながら読まない事」を追加させて頂きたい
コーヒー飲みながら読んで、吹きそうになってこらえてむせてしまった。
リーズやったことないけど、面白かったGJ!
232 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 02:24:57 ID:rOiiXX32
>>216 GJ!!!
超GJ!!!!!!!!!!!!
保守
234 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 15:09:02 ID:M06t6VVJ
216さん。GJ!!15歳なのに妙な色気を持つ、リゼッタ王女にもGJ!!
229さん。笑いがこみあげたよ〜。
>>216 エイリーの妄想にはウケたし、マリウスとの雰囲気も良かった!!GJ!!
ほ
も?
保守
保守。
もしリーズがシステムもそこそこ快適でバグだらけじゃなかったら
ここでももっとリーズネタも見られたんだろうか…。
リーズ分不足を補おうと、
>>216から読み返すこと数回。
キャラやイベントは良いのにな、リーズ…。
グランのネルはどこですか?
じ、じーさん希望ですか?!
誰もいないのか!?
保守
「踊る錬金術師」
/1
卒業試験が不合格と発表されて、エリーがザールブルグから行方をくらませてから、二年の月日が流れていた。
初めは皆(特に仲の良かった同級生たちやシスターなどは特に)、必死でその行方を追ったものだったが、半年も経たない内に手がかりに
なるようなものを全て調べ尽くしたことに気づいてしまった。
ザールブルグ近隣の町や村に全く立ち寄ったような痕跡が残っていない事から、彼女の師にあたる錬金術師の教師は、
『探し出されないように痕跡を自ら消している』
と断じ、その結論に不満を漏らす捜索推進派を半ば捻じ伏せるように強引に捜索を打ち切ってしまった。
アタシは最初の頃の捜索に何度か加わったところで、その結論に達して早々に手を引いた。
彼女の事は嫌いではなかったが、自らの行く先を悟られないように痕跡を消して回るだけの余裕があるならば、喉を突くような早まった真
似には思い至るまい、との考えからである。
恐らく、彼女の師も同じ考えに至ったのではないだろうか。
エリーには、一人で考える時間が必要なのだ、と。
彼女が独自に開いていた工房は閉鎖され、今まではそれなりに人の出入りもあったその辺りは、まるで火が消えたように寂しげな通りにな
ってしまった。
アタシは、見切りをつけるなら頃合だろう、と心に決め、「飛翔亭」の主人にだけ軽い挨拶を済ませると、このすっかり辛気臭くなってし
まった街を後にした。
とりあえずは東へ向かおうとだけ決めて、久しぶりの長い旅に気持ちを引き締める。
ザールブルグや北のカリエルのように王国軍の力が強い所であればまだしも、未だに他の地方では街道筋でも容易く商隊が教われるなんて話
がザラにある。油断は禁物だった。
途中、ここだけにはなるべく寄るまい、と考えていた街の近くで運悪く狼の群れに襲われ、荷物をやられてしまった(狼は撃退した)。
飲み水や食料はさすがに次に回す訳にはいかず、アタシはいつもの露出の多い服を隠すように、念の為に用意してあった巻頭衣ですっぽり
と身体を包む。
――敗者の町、ベデクト。
背徳と汚泥に人の心までも塗り潰され、穢れたこの町に、アタシ――ロマージュ・ブレーマー――は実に五年ぶりに足を踏み入れることになる。
容易く商隊が教われる ← ×
容易く商隊が襲われる ← ○
すみません。ミスです。
わくわくしながら待ってる
マナケミアの季節か
マナケミア買って来た
ニケかわいいよニケ
投下します
ヴェルナー×リリーでエロなしです
嫌いな方は「ヴェルナー×リリー」をNG登録お願いします
「こんばんわヴェルナー。まだ営業してる?」
階段を上りながらリリーは言った。
「あ?もう夜か?」
ヴェルナーは顔を上げ、リリーの言葉に反応して返事を返す。嬉しそうな表情で階段を上がってくるリリーにつられて綻びそうになる顔をわざと押さえつけた。
先日告白のようなやりとりをして、どうも二人は恋人同士になったらしい。
しかしそのやりとりに「好きだ!」だとか「付き合ってくれ」だとか、そういう明確な言葉は無かった。
『大切な人に渡すペンダント』を貰ったには貰ったが、だからと言っていきなり彼氏面をするのも妙だ。
しかしそれでもやっぱりリリーが来れば心躍った。リリーは机に手をかけ、ヴェルナー顔を見て微笑みかける。
「ううん夕方。こんばんわには早いかも」
「なんだ紛らわしいな・・・・・・でも夕方か。店閉めるかな」
「え、閉めるの?」
「お前は居ていいよ。で、何の用事だ?」
「いや・・・・・・別に用事は無いの」
「あ?」
リリーは恥ずかしそうにうつむきながらぼそぼそと口を開く。
「その・・・・・・会いに来ただけ・・・・・・」
「ブッ」
リリーの言葉にヴェルナー思わずむせた。それ程リリーの言葉に驚いたのだ。
(なんだこの殺し文句・・・・・・)
もしやからかわれているのかと思い、リリーの方を向くと、リリーは顔を真っ赤にして、どうも怒っているようだった。
「何よ!笑わなくてもいいじゃない!!」
「笑ってねーよ!!」
「吹き出したじゃない!!」
「驚いたんだよ!!」
売り言葉買い言葉の会話をしながら、ヴェルナーはまさか自分がリリーにこんなに調子を崩される日が来るなんて・・・・・・等と考えていた。
結局しどろもどろながらも『来てくれて嬉しい』という言葉をリリーに言った。
リリーの機嫌はすぐに直り、寧ろ上機嫌になったと言ってもいいほどだったが、ガラにもない事を言ってしまったヴェルナーはなんとも尻のすわりが悪かった。
リリーは相変わらず嬉しそうな表情でぺちゃくちゃと何か喋っている。しかしヴェルナーはその話に集中することが出来ずに、右から左へ聞き流している。
かわいらしい唇。桜色の頬。艶やかな髪。ぱっちりとした瞳。そんなところばかり見ていた。
(触ってもいいのかな)
先日交わしたやりとりは、嘘じゃないのだろうか。
交際してる男女なら、手に触れたり抱き合ったりするのは自然な行為だ。
けれど本当にそんな行為をしていいのか、本当に自分たちは付き合っているのだろうか。そんなことばかりを考えていた。
「ねえ、どう思う?ヴェルナー」
「ん?」
「ん?聞いてなかったの?」
「すまん」
「もお〜・・・・・・」
リリーの頬がプウっと膨れる。なんて可愛らしいのだろう。
「リリー」
「え?」
「こっちこいよ」
ヴェルナーはそう言いながらカウンターの中を指差した。
「入っていいの?」
何か珍しいものでも見せてもらえるのだろうかと、そんな期待をしながらリリーはカウンターへと足を進めた。けれどヴェルナー前に立つと、ふいにヴェルナーの瞳が真剣なものに変わって、そして両腕が自分の方へと伸びてきた。
抱きしめられる瞬間は、時間をやたらゆっくりに感じた。けれど抱きしめられると分かっても体をうまく動かす事ができず、リリーはただ棒のように突っ立っているだけだった。
ヴェルナーの耳元に鼻が近づいて、そこからヴェルナーの匂いがした。しばらく二人は黙ったまま抱き合っていた。
しばらくそのままの体勢でいたが、やがてヴェルナーは腕の力を抜き、体を離した。ヴェルナーは黙っている。リリーも黙っている。
「・・・・・・嫌じゃ・・・・・・なかったか・・・・・・?」
沈黙を破ったのはヴェルナーだった。
「・・・・・・なんで?」
「だって・・・・・・そりゃ、お前・・・・・・」
日頃饒舌なヴェルナーのかつぜつが妙に悪い。けれどリリーには今ヴェルナーがどういう気持ちでいるのかが分かった。
リリーは体をヴェルナーに近づけ、そのまま体を寄せて肩に耳を置き、ヴェルナーの腰に手をまわした。ヴェルナーしばらく立ち尽くしていだが、やがてリリーの肩に手を置いた。それは『おそるおそる』といった様子だった。
「ヴェルナー。好きよ、大好き」
そう言うと方に置かれていた手がそのまま背中にまわされた。手には力が込められていてリリーは少し苦しかったが、けして嫌ではなかった。
「・・・・・・本当か?」
「本当よ」
リリーは顔を上げ、ヴェルナーの顔を見る。ヴェルナーが真剣な瞳で自分の顔を見つめているとわかると、リリーはなんだか照れくさいような気持ちになった。
「よし、じゃあ」
おもむろにヴェルナーがそんなことを口走ったので、リリーは不思議に思い、ヴェルナーの言葉を繰り返す。
「・・・・・・じゃあ?」
ヴェルナーの手が再度肩に置かれる。
「目を瞑れ」
「!!」
突然の発言にリリーは目を見開いた。それが何を意味するかくらい察しがついた。
「・・・・・・嫌か?」
「いや、嫌とかじゃなくて、その、急だし、あの・・・・・・」
リリーは誰もいない店内をきょろきょろと見回す。
「誰もいねえよ」
「でも、でも・・・・・・」
リリーは頬を真っ赤に染めながら、腰に回した手でヴェルナーの服をぎゅっと掴む。
「しゃ、しゃがんでなら・・・・・・」
カウンターの下は影になっていて薄暗かった。ヴェルナーは膝をつき、固く閉じられたリリーの瞼をじっと見つめながらゆっくり顔を近づけていった。
エロくなくてすみませんでした
今度はエロに挑戦してみます
いいねーグッジョブ!
/2
不意に男の怒号が向こうで響き、通りを歩いていた人々が一瞬足を止める。
続いて女の悲鳴と、また別の男の罵声が響き渡り、そして止んだ。
動きを止めていた人々は何事が起きたのかを気にする風も無く、すぐにまた
歩き出す。彼らが足を止めたのは、声の先で起きた何かの厄介事が、自分に降
りかかってこないかを見極める為でしかない。
その先で誰が誰を傷つけ、殺そうとも、自分に危害が及ばない限りは何の関
係も無いこと。ここでは誰かのことを考えるよりも、自分のことだけを考えて
いなければ、明日には身包み剥がれて死体になっていてもおかしくない土地な
のである。
(相変わらずね、ここも)
ロマージュは貫頭衣のわずかな隙間から覗く目を細めて、周りの人間の反応
に唾を吐き捨てたくなるのを堪える。
今のロマージュは普段の彼女の様子とは違い、身体の線が出ないようにわざ
とサイズの大きな服を着、歩き方も脚を引きずるような妙な仕草をしていた。
ここで女一人がふらふらと出歩くことは、狼の群れの中に一匹だけで羊を放
り出すのと大差が無い。歳や美醜を問わず、女であれば構わないというような
下衆な者たちがあちこちに巣食っている以上、抜けるまではなるべく女である
と悟られないようにするのが肝要である。
それは、冒険者としては高い実力を備えたロマージュであっても用心を怠る
べきではない。ここでは油断と隙を見せた者から、他者の餌食になっていく。
過去の失敗からそれをロマージュは学んでいた。
腰をそれと判るように曲げ、杖代わりに拾った木の枝に身体を預けながら歩
く。わざとらしくなり過ぎないように、周囲に気を配りながら。
この町はそれほど大きい町では無いが、路地が複雑に入り組んでおり、通り
抜けようとすると結構厄介な場所である。
なるべく人の動きの少ない所を選びながら進んでいくと、道端で大きな焚き
火をしているのが目に入った。ぼろ雑巾のような格好をした者たちが取り囲む
その焚き火から、少しでも離れるように建物の側を寄り添うように歩いていた
ロマージュは、不意に足を止める。
その瞳は驚きに大きく見開かれ、腰を曲げたまま不自然に立ち止まる姿は、
焚き火の側の幾人かに見咎められていたが、ロマージュはそんな事を気にして
いる余裕が無いほど、動揺していた。
「ほれ、さっさとこっち来いノロマめ!」
「は、はい――あっ!」
男の罵声と、髪でも引っ張られたのか、息の詰まったような微かな女の悲鳴
が薄い壁の向こうから聞こえてくる。
「いつまで経ってもノロマは治らんな……ほれっ!」
「っく!」
パシッと乾いた音が響き、悲鳴が後に続く。
ロマージュは慌てて周囲を見回し、自分に注意を向けている者が幾人かいる
のを確かめると、少しだけ足を速めて建物の裏側へと回り込み、そのまま身を
隠した。
息を潜めて周囲の気配を探りながら、激しく打ち鳴らし続けている自分の動
悸を静めようと、手首を押さえてゆっくり数を数え始める。
たっぷり百を数えたところでようやく動悸は元通りに。
上手く身を潜められた事も確かめ終えると、今度は自分が背にしている建物
の板壁に耳をつけ、中の様子を伺う。
板一枚隔てた向こうは部屋になっているようだが、今は誰かが居るような気
配は無い。更に奥の方から何か聞こえないかと、しばらく耳を澄ませていたが、
結局無駄に終わった。
大雑把ではあるが、大体の状況を把握したところでロマージュは行動に移る。
懐から湾曲したナイフを引き抜くと、それでもって板壁の隙間に慎重に刃を
通す。安普請の壁を手際よく、しかもほとんど音を立てずに解体すると、人が
一人通れるくらいの穴を開けてしまう。
中の様子を再度伺い、安全を確かめるとカビくさい部屋の中へするりと滑り
込み、板を立てかけるだけで元通りに見えるように細工を施す。
部屋の中には何かの穀物袋のようなものが幾つか積んであり、その向こうに
は無用心にも扉ひとつ無く、すぐに廊下が見えていた。
(金持ちの家にしては用心が薄いし……商人の余所蔵かしら?)
しかし、それにしたってこの警備の手薄さは酷い。ちょっとした心得のある
盗賊なら、あっさり破れるような所に蔵を作るというのも道理に沿わない。
安全を考えれば、とにかくここがどこで、誰の者であるか、何の為の場所な
のかをしっかり把握するのが定石だが、
(時間が惜しい)
というのが、偽らざる本音であった。
先ほどの声の主がもし、ロマージュの想像通りの人物だとすれば、とにかく
一刻も早くこの家――いや、この町から連れ出さなくてはならない。
そう決意すると、ロマージュは危険を承知で行動を起こした。
/3
想像通り、最初に侵入した部屋もその隣、更にその隣の部屋も麻袋に詰まっ
た何かが積み上げられた、倉庫のようになっていた。
余所蔵、というのがある。
商人やある程度の蓄えを持った貴族などが好んで造るもので、自分の店や屋
敷に全ての財産を集中させて置いておくのを危険とし、イザという時に備えて
隠し蔵のようなものを余所に拵えるのである。
ここがどうやら、この町にあるどこかの商人が造った余所蔵だというのは想
像がついたが、では何故そんな所から聞き知った声が聞こえてきたのかは、以
前判らないままであった。
ロマージュは、まるで幽霊のように音も立てずにするすると部屋と部屋の間
を歩き回ると、ひとつの部屋の前で足を止める。
そこは、今までの警戒の薄い部屋とは違い、立派な鉄造りの扉が据え付けら
れており、頑丈そうな鍵も付いていた。
(ここかしら?)
先ほど建物の外から中の様子を盗み聞きした部屋が、この位置だったかどう
かに自信は無かったが、このあからさまに厳重な扉が、ロマージュの勘を刺激
していた。
廊下のどちらからも人の気配が無いことを確かめると、鉄の扉に耳をぴたり
とつけて中の様子を伺う。
「……ぅ」
「っ!」
微かな呻き声のようなものを耳に受け、思わず漏れそうになる声を咄嗟に口
を押さえて防ぐ。
声はひとつ。人の気配も、ひとつ。
勘の働きに間違いさえ無ければ、どうやら先ほどの横柄な声の主である男は
いないようであった。
(……よし!)
僅かな逡巡の後、ロマージュは腕輪のひとつに仕込んだ小さな金属の糸を抜
き取り、錠前へと差し込んだ。
大仰な拵えの割には構造は単純なようで、ほんの一息の間にロマージュは鍵
を開けることに成功した。
再度、中の様子を伺って本当に一人しか居ないのかを確かめると、重さだけ
は一人前にそこそこの扉をゆっくりと開けていき、中へと素早く滑り込む。
「――や、っぱり」
我知らず、声が掠れてしまっているのにロマージュは気づかなかった。
窓ひとつ無い薄暗い部屋。
カビや人の体液が生む饐えた臭いがいっぱいに充満しており、それはロマー
ジュにとって忌むべき記憶の中でよく知るものであり、知らず眉を顰める。
湿って最早使い物にならないであろう、僅かな寝藁と、その上に横たわる少
女の姿に、ロマージュは自分の唇が震えてしまうのを抑え切れずにいた。
「エリー……どうして……」
裸の身体に首輪ひとつという、凄惨な格好で横たわっているのは、二年もの
間行方を晦ませていた錬金術師、エルフィール・トラウムその人であった。
ドキドキ
258 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:47:07 ID:7QChqwka
ワクテカ
マナケミアクリアしてきた記念に一本書きたい。
勢いで全キャラ制覇してきてしまった。
このゲームのヒロインは間違いなくヴェイン。
女性陣が皆逞しくて困る。誰を書けば良いものか。教えてエロイ人。
>>259 ヴェイン女体化でグンナルと
もしくはレーネ攻めのレーネ×トニ
フィロの妙な薬で人格交換発情期入り ニケ×ヴェイン
純情この上ないトニを弄くるレーネさん レネ×トニ
フィロとパメラの陰謀により グンナル(or ロクシス)×女体ヴェイン
ここでまさかの触手ネタ ムーペ×ニケ
どれかが出来上がると思われます。
陵辱書けなくてスマソ。
話作る上でなんだかフィロが便利過ぎる。
>>264 wktk
関係無いが音楽室のユウキの話を作っていたけど、
ボーカルのみずさわゆうき氏に掛かっていることが分かった瞬間打ち切った
266 :
266:2007/07/08(日) 22:25:46 ID:/2p+r8X+
「あの…、ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ…。」
いつも無表情なヴェインには珍しく少し頬を赤らめていた。
「にゃ〜(どうしたヴェイン、俺に何か相談事か?)」
「うん…、いきなりこんな事聞くのも何だけど…。」
少々長い沈黙の後、ヴェインは覚悟を決めサルファに問いかけた。
「その…、女の子を振り向かせる方法なんだけど…。」
「にゃ?(はぁ?)」
少しばかり想定外の質問だった為に少々混乱気味のサルファだったが、
すぐに平静を取り戻し、ヴェインに問いかけた。
「にゃ〜(何だ、お前にもとうとう好きな人ができたか?)」
「そうだけど…、笑わないで聞いてくれる?」
この時、ヴェインの顔は極度の恥ずかしさで真っ赤になっていた。
「にゃ〜(笑うわけないだろ…て言うかここまで来て内緒ってのはナシだぞ?)」
ヴェインは小さく首を縦に振ると、サルファを持ち上げ小声でボソッと言った。
「あの…、実は…フィロの事が好きなんだ…。でも、どうしたら良いか分からなくて…」
普段のヴェインからは想像もつかない程に動揺している姿を見て
サルファは思わず吹き出してしまう。
「笑わないって言ったのに…。」
「にゃ…(…すまん、俺が悪かった。)」
申し訳なさそうに謝った後、ヴェインに真剣な口調で言った。
「にゃ〜(だが、冗談抜きで良い事じゃないか。)」
「そう…かな?」
「にゃ〜(そうだ)」
サルファの言葉で少し気が楽になったヴェインは、改めて相談を持ちかける。
「にゃ〜(そうだったな。…俺は応援してやっても良いぞ?)」
「本当に…?」
「にゃ〜(ただし)」
顔には出ていないが喜ぶヴェインに、サルファは真面目な顔でゆっくりとこう言った。
「にゃ〜(言ったからには必ずモノにすると約束しろ。)」
ヴェインは少々戸惑いながらも、首を縦に振り、
「うん…、じゃない。…分かりました!約束します!!」
267 :
266:2007/07/08(日) 22:26:51 ID:/2p+r8X+
翌日。
いつもの様にアトリエで勉強や調合に打ち込むヴェイン達。
「まず、コレとコレを入れて、と。…あとはじっくり煮込んで完成だな。」
「…ねぇ、ヴェインくん。コレ入れたらもっと強力になるかも。」
根拠が有るのか無いのかよく分からない事を、フィロは平気で言う。
「何が起こるか分からないし、ちゃんと基本に則ってやった方が…」
「え〜、つまんないよ。 せっかくなんだし、いろいろ入れちゃおうよ。」
「もう、フィロってば!いい加減、変なモノ入れようとするのは止め……あっ!!」
──ズガーン!!
出所不明のどす黒い粉が放り込まれた瞬間、釜は大爆発を起こした。
そしてその爆発音は学園中に凄まじく響き渡った。
ススだらけになったアトリエの中で、ヴェインは力尽きた…。
「けほ、けほ…。」
部屋中に漂っている正体不明のガスの臭いにフィロは咳き込んだ。
だがちゃっかりヴェインを盾にしたフィロは爆風の影響を受けなかったので
特に目立った外傷という物は無く、無傷で済んだようだ。
だが、このままではまずい──そう思ったフィロは、気を失ったヴェインを
自分のバッグの中に強引に詰め込み、足早にアトリエを去った。
「にゃ〜(あの女のバッグの構造は、一体どうなっているんだ?)」
アトリエに取り残されたサルファは、しょーもない疑問を抱きながら力尽きた。
フィロはアトリエからずっと走り続け、やっと寮の自室にたどり着いた。
慌ててバッグに詰め込んだ、まだ気を失っているヴェインをベッドに寝かせる。
「うぅ…う〜ん…!」
ベッドの上でうなされている──無理も無い、『あの』フィロの調合だ。
ヴェインにとって、それ以上に恐ろしいモノは無いと言っても過言ではない。
結局、ヴェインは目を覚ますまでずっとうなされ続けていた。
268 :
266:2007/07/08(日) 22:27:56 ID:/2p+r8X+
「ヴェインくん…。」
「あれ…、フィロ、おふぁよう…」
ヴェインはしばらくして目を覚ました。だが目を覚ますまでずっとうなされ
続けていたので、さすがにフィロもヴェインの事を心配し、
「ヴェインくん、大丈夫? …熱はないよね?」 と言って顔を近づける。
その時、ふわっと香水のような匂いを感じヴェインは声を漏らす。
「あっ…(何だろう?)」
動揺するヴェインに構わず、さらに顔を近づけ額を合わせる。
「……。(まただ…。)」
先程感じた匂いに再び気づきまたも動揺する。
ヴェインはこの匂いの正体をフィロに尋ねる事にした。
「匂い…あぁ、コレの事? 正体はこのバッグの中に…そうそう、これこれ。」
そう言ってバッグから何かを取り出し、ヴェインに差し出した。
「これは…フラムだよね?」
差し出されたフラムを手に取り、まじまじと観察する。
「うん。分子構造をいじって爆発する時にホッフェンの香水の匂いがするようにしてあるの。」
「へぇ〜、すごいんだな…。」
手に持っているフラムを見てヴェインはうなずく。
フィロはそんなヴェインの反応に思わず吹き出してしまう。
「くすっ…、あはははっ! いくら錬金術でもそんな火薬は作れないよ〜。
…今、付けてるの。へ、変…かな?」
こういう場合『そんな事ないよ』とか繕うのが普通だが、ヴェインにとってフィロに
香水という取り合わせが全く想像出来ない物だった為、つい本音が出てしまう。
「ごめん、正直意外だって思ったよ。…だって、フィロの事だから
『火薬の匂いが私のコロンよ』 みたいな事を言いかねないし…。」
それを聞いたフィロは再び吹き出す。
「…あはっ、ははっ…あはははっ!あはっ…ちょっとヴェイっ…く、ゲホっ…
だ…誰が言うの、そんな…あはは、はぁはぁ…クサイ台詞?」
「もう、そこまで笑う事ないじゃないか…」
再び吹き出すフィロの反応に、ヴェインは面白く無さそうに呟いた。
269 :
266:2007/07/08(日) 22:29:01 ID:/2p+r8X+
「でも僕はフィロと一緒にいる時が一番楽しいよ。
もっとも、今はそれ以外の気持ちになる事の方が多い…かな?
その…うまく言えないけど…。」
「えっ?」
ヴェインの意外な言葉にフィロは目を丸くする。
「あの、ヴェイン…くん?」
いつになく真剣な表情に戸惑いを隠せないでいるフィロにヴェインは顔を近づける。
「んっ!?」
互いの口唇が触れ合う──その瞬間、フィロは硬直する。
2人は口唇を重ねたまま動かずにいたが、しばらくして我に返ったヴェインは
自分のした事に気づき、慌てて顔を離す。
「あ…えと、その…ヴェイン、くん…今、何…」
目は完全に見開き、頬は有り得ない程に赤面している。
「ごめん! いきなりこんな事して。…迷惑、だったかな?」
「………。」
無限とも思える時間が流れる。
「ううん、嬉しいよ…ヴェインくんの気持ち。」
顔を近づけてよく見ると、フィロの目がほのかに潤んでいた。
それがまた、ヴェインにとってたまらなく愛おしく映った。
「んんっ…。」
しばらく見つめ合った後、ヴェインは再び口唇を合わせた。
そして、片手で優しく抱き寄せながらじっくりと舌を絡めていった。
270 :
266:2007/07/08(日) 22:30:07 ID:/2p+r8X+
そして、もう片方の手を使ってフィロの服を少しずつ剥ぎ取っていく。
年相応とまでは行かず控えめながら、形の良い胸が露わになった。
年がら年中調合失敗やら爆弾の爆風やらに巻き込まれてススだらけに
なっているとは思えない位、綺麗ですべすべした肌もまた露わになった。
「え…ヴェインく…や、恥ずかしいよ……あっ!?」
露わになったフィロの乳房にそっと手を置く。
それは、ヴェインの手ですっぽり包める位の大きさだった。
そして、乳房に手の平を押しつけ小さく円を描くように回しながら
ゆっくりと、そして優しく揉みしだいていく。
「っあぁんっ……あっ…。」
胸から伝わる、今まで感じた事のない手の感触にフィロは声を漏らす。
それと同時に、今度は押し潰すように揉んだ。
そしてそのまま流れに任せ、フィロをベッドに仰向けに寝かせた。
ヴェインは乳房から手を離し、今度は硬くなった乳首を口に含む。
そして、舌で転がし軽く歯を立て軽く吸う。
「っあんっ!」
全身に電気が流れる感覚に襲われ、フィロの頭の中は真っ白になっていた。
ヴェインはフィロの両足の間に膝を入れ、脚を閉じられない様に阻止をする。
そして、乳首を攻める動作を続けながらフィロの下半身に手を伸ばし、
絶対領域を経てヴェインの手はスカートの中に進入する。
「…。(湿ってるな…。)」
ヴェインは下着の丁度湿っている場所に指を置き、上下になぞるように動かす。
そして下着越しにフィロの秘所を優しく、そして確実に刺激する。
271 :
266:2007/07/08(日) 22:31:11 ID:/2p+r8X+
「ん……っ……」
ヴェインの指の動きにフィロはぴくっと肩を小さく跳ね上げる。
湿気が増していくのを感じたヴェインは、動かしていた指を一旦離す。
そして改めて下着の中に指を潜り込ませた。ヴェインの指を直接、
受け入れたフィロの秘所は、くちゅっと水音を立てる。
「あっ…!」
ヴェインの手が直接、秘所全体を包み込んだ瞬間に吐息にも似た声を上げる。
その反応にヴェインは軽く笑うと、フィロは可愛く頬を膨らませた。
ヴェインは体を起こし、纏っているスカートを引き抜き下着をするりと脱がせた。
少々粘っこさを感じる液体が糸を引き、フィロの秘所と下着を繋ぐ。
そして、半ば強引にぐいっと太股を広げすっかり熟れた秘所を見つめる。
「ヴェイン…くん、恥ずかしっ…」
膨らんで赤みがかったフィロのクリトリスを、ヴェインは指で撫でる。
するとフィロは敏感に反応し喘ぐ。そして、新たな愛液を湧き出させる。
「あんっ!ダメ、だよ…」
息を荒くしながらフィロは訴えるが、ヴェインは構わずクリトリスを引っ張る。
そして今度は引っ張る指を離したり、指で弾いてみたり…と変化を付けていく。
「ああぁ、あぁん…! はぁ、はぁ…」
今までよりも激しい感覚に襲われたフィロは、頭の中を再び真っ白に染めていった。
ヴェインはズボンのジッパーを降ろし、大きく硬くなった自身の肉棒を取り出す。
そして荒い呼吸を繰り返すフィロの秘所に肉棒の先端を当てる。
「僕、こういうの慣れてないから…。その…痛かったらごめん…。」
肉棒の先端を当てた体勢のまま、ヴェインは問いかける。
「慣れてないって…。慣れてたらそれはそれで、嫌だな…。」
「そうだね、ごめん。変な事聞いちゃって…。」
ヴェインはそっとフィロの頭を撫で、そしてゆっくりと腰を落とし肉棒を挿入していった。
272 :
266:2007/07/08(日) 22:32:23 ID:/2p+r8X+
やはり痛みはあるらしく、痛そうに顔を歪めるフィロにヴェインは問いかける。
「だ、大丈夫…?」
「んっ、う、うん…、大丈夫…じゃないけど、わたし今、すごく幸せだよ…。」
目を微かに潤ませながらフィロは応え、1つになれたことを素直に喜ぶ。
「僕も、幸せだよ。」
ヴェインはフィロが身体の全てで包み込んでくれているような感覚を覚えた。
「…動かすよ?」
フィロがこくりと頷くと、奥の方まで入っていた肉棒を半分くらいの場所まで
ゆっくりと引き抜くと。そして再び奥を目指して押し込むという行為を繰り返す。
フィロの中は意外ときつく、その肉壁はヴェインの肉棒をきゅっと締め付ける。
その所為で思うようにピストンのスピードを上げられなかったが、
腰を打ち付ける内に段々と馴染んでくる。それに合わせスピードを上げる。
「あああっ、はあっ…。」
段々気持ちよくなってきたのか、フィロ自身も一緒になって腰を動かし始める。
しかし溢れ寄せる快感の渦に、ヴェインは既に限界を迎えていた。
「フィロ…僕、もう…。」
そう言って自身の肉棒を慌てて引き抜こうとするが、フィロの両足が邪魔をする。
「ダメ…!離れちゃ、やだよ…。」
フィロの指がヴェインの背中に食い込み、力一杯抱きしめ──拘束する。
「でも…。」
このまま中に出したらまずいのはどう考えても必然だ。
当然、ヴェインは動揺する。そんなヴェインを見てフィロは言う。
「わたしは…、大丈夫だから…。」
筋肉が収縮し、信じられないほどの快感が2人を襲う。
ヴェインはありったけの精液をフィロの膣内に放った…。
273 :
266:2007/07/08(日) 22:33:27 ID:/2p+r8X+
ずるっと肉棒がフィロの身体から引き出される。2人の背中に気持ちの良い悪寒が走る。
乱れた髪を手で直しながら、フィロはヴェインに体を預ける。そして快感の余韻に
浸りながらその目を閉じた。そしてそれを見届けた後、ヴェインもその目を閉じた。
小鳥の鳴き声で2人は目を覚ました。
いつものように制服に着替えたのは良かったが、ここは女子寮。
どうしたモノかと悩むヴェインを、問答無用でフィロはバッグに詰め込み食堂へ向かった。
「あ、フィロおはよー。」
「ニケちゃん、おはよう。」
先に朝食を摂っているニケの隣に座り、フィロも一緒に食事を摂る。
「あれ、ヴェインは一緒じゃないの?」
「え…う、うん…。今日は、一緒じゃないよ。」
「むーん、あっほ(ふーん、あっそ)」
──バッタン、バッタン!
2人が食事を摂っている脇で、フィロのバッグが音を立てて跳ねている。
「ちょっとちょっと、フィロ!これ、めちゃくちゃ気持ち悪いんだけど〜!」
その異様な光景に、ニケが思いっきり気味悪がっている。
そしてあちこち跳ね回った後、バッグが開き中からヴェインが顔を出した。
「ひどいよ、フィロ! いきなりこんな所に押し込むなんて!」
ヴェインはバッグから顔だけ出した状態で、フィロを責め立てる。
「げ、ヴェイン! …何やってんの、んな所で!?」
「何…ってフィロに無理矢理、押し込められたんだよ!
狭いって訳じゃなかったけど、暗くて居心地は最悪だったよ…。」
「ごめんね、後でバッグの中をちゃんと掃除するから。」
「…そういう問題じゃないんだけど、…もう、いいや。」
ともあれ、この手を使えば女子寮に出入り可能だと分かったヴェインであった。
おわり
274 :
266:2007/07/08(日) 22:50:23 ID:/2p+r8X+
とりあえず、ヴェイン×フィロで投下してみた。
エロパロはおろか、文章自体ろくに書かないから大変だったけど
最後まで付き合ってくれたら幸いッスw
>>264 フィロが話作る上で便利すぎるってのは激しく同意w
あのバッグ、実は4次元ポ○ット?
GJ
フィロのバッグ便利すぎwwwwww
>>266 GJ!
この調子で頑張ってくれ
あとsageようね?
ファウスタスの力で成長したアンナ×ヴェインまだー?
279 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 18:11:13 ID:LrKtAnfv
久々にクラマリ読みたい〜
ごめん
あげちゃってたorz
自分的にはマリーやってます。
ハチの巣・金色の鮭・等は季節物なのね。
ハチの巣やっと取れるようになって七人の妖精の内二人で取りまくり、
火薬類作った。一日に一回とはシビアね。
ロマージュの待ってる。
>282
うれしい。がんばる。
ロマージュの私も待ってる
全裸に錬金術士の帽子かぶって
ちと投下させて下さい。短めのニケとフィロ。
マナケミアまだ二話目なんだぜ…orz
放課後、授業も終わり閑散としている学園内。
あるアトリエの中から女性二人の厭らしい声が響いてくる。
声の主はこの春にこのアルレビス学院に入学したばかりの二人。
一人は桃色の髪の毛を腰の辺りまで辺りまで伸ばし、スカートはミニだが、
靴下が太股の辺りまでを覆い隠していて、素足が覗かないのは残念だが
絶対領域が眩しいといえば眩しい。
相手役はライオンの様な髪色、髪の毛の真ん中からはアホ毛がぴんと立ち、
爛々と輝く瞳は悪戯っ子を思わせる。此方は生脚か、すらっとした脚に
踝の方には白いふさふさとした毛が覗いている。
そう、獣人族の少女だ。
「くすっ…ニケちゃんのおまんこ、凄い広がっちゃってるよ。」
桃髪の少女、フィロは言葉を紡いでいく。羞恥を煽るような言葉。
太股を其の細い指先で撫で上げながら、上半身を折り曲げては顔をニケの顔へと近づけて。
ふさふさとした獣耳の傍で囁く様に、吐息を拭き掛けながら。
「あっ…あっ、う、うちぃ…っ…」
耳の傍で囁かれる言葉に、背筋をぞくぞくと快感が駆け抜けていき、
金の髪を持つ少女ニケは蕩けた声を上げる。
「うう…だ、だって…ひ、ど…いよっ…!こ…っんな…。」
テーブルの上に腰掛けさせられながら、両脚を大きく広げさせられ。
開いた脚の真ん中、秘所には幾本かの試験管が突き刺さっているのが見える。
「ひどい?そうかなぁ…ニケちゃんなら余裕だと思うけどな♪
だって、こぉんなにぐちょぐちょ、厭らしい音があがるじゃない?」
身体を傾倒させ、ニケの薄い体に己の身体を重ねながら、言葉攻めを続けていく。
「…っ…う、…し…らなっ…っ…」
ニケは頭を降り、髪の毛をぱさぱさと振り乱す。
「…本当に?本当に知らない?」
フィロは唇の端を持ち上げ、笑いながら指先で握り締めた試験管を動かしていく。
ぎちぎちと広がる肉壷、ガラスの表面が柔肉を擦りたて、ニケは脚をもがく様に奮わせる。
「ひっ…ふ…っ…うっ…!!」
「試験管ってさ、良い道具だよね。おまんこの中丸見え。
ニケちゃんのおまんこの中、ピンクだよ。それでヒクヒク震えてる。」
容赦の無い言葉にニケは泣きそうな気分になりながらも、それと比例する様に
快楽が収束していくのを感じてしまう。
試験管を銜え込まされた肉の壷から厭らしい蜜が垂れ、テーブルまでを汚していく。
花弁は痛々しい程に乱され、穢され、女の園からは厭らしい匂いが立ち上り。
「くすっ…一回イかせてあげるね。」
フィロは、ニケの反応に目を細めると空いている方の手の親指で赤く充血している
クリトリスを擦りあげた。
「ひっ…あ、あああああああっ…!!!」
途端、豹の様にしなやかなニケの肢体がくねり、肉壷が試験管を締め付け絶頂を
迎えた事を知らせる。
一旦、絶頂を極めるとニケはぐったりして、薄い胸を上下し、酸素を吸い込むように唇を開き喘いだ。
其の顔を上から見下ろせば、フィロは
「まだまだ…之からニケちゃんは私の玩具だよ。
卒業まで、3年間、宜しくね?」
嫣然と微笑みながら言葉を降らせていった。
以上で終了です。ではではノシ
一回目のマリーは“賢者の石を作れず、でも卒業できた”に。
それにしても、2つ年上のマリーが4年間仮の卒業試験やってる時、
ナゼ2つ年下のクラウスが、それまでアカデミーに在学してるんだろうと
つくづく思う。
どうなってるの?ゲームスタッフちゃんとしろよ。
獣人とのエロか?まだやってないから解からん。
マイスターに進んだんじゃないの?
まあ、設定穴だらけ感は否定出来ないが
越智マリエリ続編(商業版)げと。
292 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 07:41:24 ID:mK3BwdYk
彼はストーカだったのです。
5-124でリリー×ドルニエ投下させていただいた者ですが、
続き(?!)のイングリド×ヘルミーナって需要あります??
あるなら書こうかなと。。
どんと恋
ではお言葉に甘えて・・・
このお話は、5スレ目(多分)で投下したリリー×ドルニエの続きです。
お時間余裕のある方は
ttp://www1.atpages.jp/eroparo/sslibrary/a/atelier104.html (注意:私が勝手に作ったキャラが名前だけ出てきます。)
の保管庫に保存していただいていたのでこちらをお読み下さいm(__)m
ない方のための簡単あらすじとしては、リリーの居眠り姿に欲情した
ドルニエが自室で自慰にふけっていたところを起きてきたリリーが
目撃し、リリーまで欲情してしまい、初めてをドルニエに与える。
その物音&リリーの喘ぎ声を隣室で二人の少女が聞いていた・・・。
というところからでございます。
<注意>
少女達のレズ行為になりますので、そういうのが嫌な方は
『開花〜イングリドとヘルミーナ〜』をNGワードにお願いしますm(__)m
第二部 開花〜イングリドとヘルミーナ〜
ドルニエの元を訪れたリリーの高い声は、ベッドの中で参考書を読んでいた
イングリドとヘルミーナの興味を引いた。
「?リリー先生の声?」
「めずらしいわね、こんな時間にドルニエ先生の部屋にいるなんて。」
「何話してるんだろうね。」
「さあ。イングリドの出来が悪いって相談してるんじゃないの?」
「はぁ?ヘルミーナの根性が曲がってるって話よ、きっと。」
「なんですって?!どっちが・・・・!」
「しっ。なんかリリー先生、泣いてる??」
「えっ。・・・ほんとだ、なんか泣いてるみたい。」
「どうしたんだろう・・・。」
二人、壁に耳を付けて隣室の様子を伺う。
「ひっ・・・あっあっだめっもう、変なの!私、変になっちゃう、先生っやめて・・・もっと・・・」
「あ!!!」
「え?!」
信じられない気持ちで、お互いに顔を見合わせる。
この声が、どんな声なのか、なんとなく想像はつく。
大人の恋人が行う秘密の儀式。
「せ、せんせっ何か、何かきます!あっだめだめだめ、あっあっあっ、あーーーーーーーーー!!!」
ひときわ高い嬌声に、ヘルミーナの胸が高鳴った。顔が熱い。胸が苦しい。
なのに、壁から離れられない。なんかおなかのあたりがムズムズする。
「ヘルミーナ・・・なんか、あたしヘン。」
見ると、イングリドは顔を真っ赤にして床にへたりこんでいた。
ヘルミーナはだまって、引き出しの中から小さな瓶を取り出し、香炉に火を入れ、上から数滴たらした。
これをくれた時のイルマの顔が思い出される。
あれは春、教会の帰りに、キャラバンにランドーを買おうと立ち寄ったときだった。
「あらヘルミーナ、ちょうどよかったわ。リリーにあげようと思ってたんだけど、
なんか笑い飛ばされちゃったから、ヘルミーナにあげるわ。キャラバンの女の人が特別なときに使う香油よ。」
「どんなときに使うの?」
イルマが意味ありげに微笑む。
「んーヘルミーナにはまだ早いかもしれないけど、大好きな殿方と一緒に寝るときとか、一人の時でも、
なんかムズムズしたときに使うのよ。」
「ムズムズって?」
「そうねえ、ドキドキして、おなかのあたりがムズムズしたとき。
ま、どちらにせよ大人になってからだわ。この香油はね、女の秘密の香油なのよ。」
大人にはなってないけど、今がその香油を使うときだという確信があった。
イルマのキャラバンの中の香りとアルテナ教会の香りを混ぜたような不思議な香りがゆっくりと漂いはじめた。
クセになりそうなエキゾチックな香り。
しばらくすると、動悸がおさまってきた。
そのかわり、頭の中にもやがかかったような、熱にうかされたようなフワフワの感覚が身を包む。
「ヘルミーナ・・・なに?この香り。」
「イルマお姉ちゃんにもらったの・・・。大人の女の人の香り。」
「なんか、身体に力が入らない・・・」
「んもう、だらしないわね、イングリドは」
そう文句を言いながら、へたりこんでいるイングリドを抱えてベッドまで運ぶ。
が、ヘルミーナも足元がおぼつかなく、イングリドと共にベッドへ倒れこんだ。
「痛っ!重いわよ、ヘルミーナ!」
「あんたが重かったのよ。」
「なんですってぇ?!」
「うるさいわね、ちょっと黙りなさいよ!先生たちに聞こえるわよ!」
「・・・・。」
ひときわ高くなるリリーの嬌声を聞きながらじっと声をひそめる。
お互いの呼吸、動悸が一つになる。
まだ幼い二人の少女はいつしか自然とお互いの下半身を押し付けあっていた。
「暑い・・・」
「脱いじゃおうか・・・」
普段なら。まともな思考能力が残っていたら。
暑いなら窓を開けていたはずなのに、二人とも何の疑問も持たずに全裸になった。
そして暑いのなら、離れていればいいのに、お互いの肌の感触が心地よすぎて汗ばみながらも離れられない。
そして。
ムズムズする下半身を押し付けていたヘルミーナが身じろぎをした瞬間、
生まれて初めて包皮から顔を出した小さな突起がこすれ、
これまた生まれて初めての感覚を二人の幼い少女に与えたのだった。
「ひゃうん?!」
「何、これ・・・」
その感覚を気に入ったヘルミーナが立て続けに動く。
自然とイングリドも腰を振っていた。
まだ毛も生え揃わぬ割れ目から滲み出た愛液を潤滑油に、ひたすら体を上下させるうちに、
イングリドのふくらみかけた胸の頂点がヘルミーナのそれとこすれる。
「んっふぅっ・・・んはっ・・・き、気持ちいいよぉ・・・」
「ああん・・・イングリド・・・もっとこすってぇ」
二人は夢中でお互いのクリトリスを押し付け、こすりあった。
甘い疼きが強くなり、突如ヘルミーナの意識が宙に開放された。
耳鳴りに似たぼわーんとした感覚。
クリトリスは痛いほどに勃ち、未だ未使用の秘穴が収縮していた。
閉じた瞼が軽く痙攣している。
「・・・んふぅ・・・・」
大きく息を吐き、意識を戻す。
それが絶頂だと本人は知らぬまま、絶頂に達したクリトリスは
すでに刺激に耐えられないほど尖っていた。
「イングリド、もう痛いよ、そこ・・・」
「はぅ・・・あん・・・そんな、こと、言われたってぇ・・・」
「やだやだ、痛い!」
ヘルミーナは未だ絶頂に達していないイングリドの体を強引に引き剥がした。
「・・・・」
恨めしそうに見るイングリドにヘルミーナはしかたなく、
「わかったわよ、あたしがそこ、こすってあげるから・・・」
そう言い、手のひらで股間をこすりはじめた。
「ひゃっ・・ああんっ・・さっきよりすごいよぉ・・・」
二人で動いていたためもどかしかった時より、数倍も強い刺激が敏感な突起に与えられる。
耐え切れず腰を跳ね上げた瞬間、ヘルミーナの細い中指が、
処女膜を傷つけることなくぬるんと埋め込まれた。
「はぁぁぁぁ!そ、そこ!すごいっなにそれっあ、あ、だめっっあっあああああっ」
イングリドの体が弓なりにしなり、がくがくと痙攣した。
ヘルミーナは、先ほど自分が味わったあの浮遊感よりも強烈な感覚を、
を今イングリドも味わっているのだと確信していた。
偶然探り当てた穴の用途はイマイチわからないものの、
次は、自分もあの穴に指を入れてもらおう、と心に決めながら、
ヘルミーナは火照った体を冷やそうと窓を開け放った。
充満していた香が通りに流れる。
実は、香は1滴でよかったのだ。
強すぎる香りは男を知らない少女達に絶頂を教えただけでは飽き足らず、
10ヶ月ほど後、相次いで近所に赤ん坊を誕生させることになるのだが、それはいいとして。
広場まで届いたその香りを嗅いで、妖しく微笑む女が1人いた。
イルマ・ヴァルター。
「さて、使ったのは誰かしらね・・・誰にしても面白いことになるわ。」
そうつぶやいて、イルマはその褐色のしなやかな体を起こした。
「うぅ・・・締まる・・・」
「まだダメよ。もうちょっと我慢して頂戴。」
キャラバンに敷いた敷布の上に仰向けになった男に言いながら腰を上下に動かし始める。
「もうダメだよ・・・」
「しょうがないわね・・・下から突いて。
・・・そうよ、そのまま・・・んふっいいわ・・・ああん・・・」
腰を回しながら、イルマの体がのけぞる。
「んふぅ・・・中に出して・・ああんイキそう・・・はぁん・・・イクぅ・・・」
そのまま敷布の上に倒れこむように寝転び、放出の余韻に浸る男に艶然と微笑みかけた。
「よかったわ、とても・・・。ご褒美に今度、面白いことさせてあげるわね・・・テオ。」
また、続くのか・・・はやっぱり謎です。
お粗末さまでしたm(__)m
乱文申し訳御座いません。
誤字脱字言葉の使い方が間違ってるなどあるかもしれませんが
お許しいただければ幸いです。
マイスターに進んだんじゃないの?ですか?
ハッキリしてないんですね。
マイスターとウスターソースは似てる。
塔でボスと戦わず四戦しては帰りしてます。
メガクラフトで経験値・レベルアップ。
303 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 18:36:38 ID:CWEYB06b
意外とマナケミアのって出てこないんだな
どちらかを書いてみようかと思うのですが、どちらがいいですか?
1.ヴェルリリ
2.イルマリリ
ヴェルリリを激しく希望・・・。
では、ヴェルリリで。
数日後に投下予定です。
漢なら、他人にどう言われようとも自分の書きたいエロを書けといいたいが・・・。
頑張れ。
>>301 え−と、ごめん。
俺はマリアトしかやってないからよくわからないだけ。
sageてね
あとプレイ日記はここじゃないので宜しく
戻るも何も、元からこの名前。只の名無しってのもな。
逆さ言葉好きなのよ。
未満?
ここにも夏が来たか…
>>313 とりあえずお前は半年ROMっとけ。
類似漫画に『鋼の錬金術師』がありますが、ザールブルグのどこかにある盆地
なのです。
へーベル湖の水は中和剤青・蒸留水に出来て、ストルデルの滝・川の水は出来
ないとは・・・。
蒸留水に使えるほど純度は高くないけど、中和剤青には使えるとかして欲しか
った。
ヌルー。
マナケミアはニケED見たら夢が広がりまくりだろ
322 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 10:57:02 ID:XNbtiz7Z
ネ申希望あげ
323 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 22:26:35 ID:SHe+/D4b
ヴェル×リリ期待あげ
324 :
竹村竹子 紺:2007/08/10(金) 04:00:18 ID:FBK4OFom
308 :名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 01:04:58 ID:Sdg1q9mr
では、ヴェルリリで。
数日後に投下予定です。
308 :名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 01:04:58 ID:Sdg1q9mr
では、ヴェルリリで。
数日後に投下予定です。
と言って十日経っています。
どうしたの?
さっきのミス。
sageもしない変なのが沸いてるから、
職人さんも投下しにくいんじゃね?
じっくり待ってようぜ?
何も書く事無いから踊ってる。
今日はいいエロスレを見つけたよ。
保守
すいません。
ヴェルリリ書くと言ってた者です。
この暑さでPC壊れてしまい、近所のネカフェから投下しようと試みるも規制がorz
携帯から投下します。
読み辛かったら申し訳ないです。
カララン。
店の扉が開き、2階へと続く階段を上る音。
「あいつじゃないな」
その音のテンポから、待ち焦がれていた少女ではなさそうだ。
店主はカウンターに寄って来る人影に目を向けた。
「ヴェルナーさん、こんにちは」
「こんにちは〜」
音の持ち主はイングリドとヘルミーナだった。
「珍しいな、どうしたんだ? なぁ、リリーはどうした?」
いつものように頬杖をつきながら、二人に問う。
「先生は金の材料の賢者の石を作ってるんです」
「賢者の石?」
ヴェルナーの眉がピクリと動く。
「それで先生はずっと工房にいるから、栄養をつけてもらおうと思って」
「だから、オーレの卵を買いにきたんです」
リリーがここに来ない理由が明らかになり、少しほっとする。
「ほら、金はいらねぇから持ってけ」
カウンターの下から卵を取り出し、ヘルミーナに渡す。
「あ、お金はいいんですか?」
二人の少女は心配げに尋ねる。
「いらねぇから、リリーによろしく伝えてくれ」
イングリドの頭をくしゃくしゃと撫で、ニヤリと笑った。
「ありがとう。ほら、帰ろう、ヘルミーナ」
「ありがとうございます、ヴェルナーさん」
少女達は深々と頭を下げ、階段を下りていった。
店の扉が閉まる音が聞こえ、店主は再び頬杖をつきながら地球儀を回す。
「あいつ、金を作った後、どうするんだ?」
長年の夢が叶った後の少女の行き先について考えてもみなかった。
「なぁ、リリー…」
カラカラと地球儀が回る音だけが響いた。
それから一週間後、リリーが店にあらわれた。
「こんにちは、ヴェルナー、元気だった?」
ずっと寝る間も惜しんで研究に打ちこんでいたのだろう。
顔は青白く、少しやつれているのがわかる。
「元気も何も、大丈夫なのか?」
手を伸ばして彼女に触れたい欲求に駆られる。
「うん、おかげさまで。今日一日は休もうと思って」
リリーは大きな仕事をやり遂げた嬉しさと、久しぶりの休日に笑みをこぼす。
「そうか」
欲求を押さえるかのように短い返答をする。
「それで、明日から採取に行きたいんだけど、お願いできるかな?」
「あぁ、いいぜ。リリー」
また自分を必要としてくれることに安堵の表情を浮かべる。
「それじゃ、ヴェルナー。また明日来るわね」
秋も深まってきた湖畔の夜はいささか肌寒く感じられた。
使い古されたキャンプ用の敷毛布の上に二人は並んで座っている。
パチパチと焚火の音だくが響き、橙色の炎が顔を照らす。
「なぁ、リリー」
「どうしたの、ヴェルナー」
集めた小枝を炎の中に投入し、すぐ隣の彼の顔を凝視した。
「お前、金を作ったのか?」
「できたわよ」
短い返事ながらも、ヴェルナーには重く響く。
「なぁ、リリー。お前、この後どうするんだ?」
「この後って?」
思いがけない質問に戸惑うリリー。
「ずっと夢だった金を作ったんだろ?」
体が熱くなり、鼓動が早くなるのがヴェルナー自身ですらわかる。
「まだ、決めてないわ…」
リリーはフッと笑い、空を見上げた。
「まだ…ね」
そしてこの地にやって来た夜のことを思い出し、うっすらと目を閉じた。
「リリー、どこにも行くな」
「え?」
ヴェルナーは言葉を投げかけるや否や、
リリーを体ごと押し倒し、逃げられないように半分体重をかける。
「ちょっと、ヴェルナー、どうしたの?」
ほんの一瞬の出来事に何が起こったのかわからないリリー。
「ふざけてるの? ヴェルナー!」
渾身の力でなんとか起き上がろうとする。
「なぁ、リリー。ずっとそばにいてくれ、愛している」
暴れる彼女の手首を掴み、静かにそう言った。
その真剣なまなざしに冗談はないと悟る。
「ヴェルナー…」
どうしていいのかわからないまま、彼の名前を小さく呟いた。
今日はここまでです。
やっと次から服を脱がしにかかります。
流石に盆明けか・・・。
こんな醜態ご先祖様には見せられんわな。
頑張り。
俺は上の話の登場人物を知らないから、読んでないけど
あなたがこのスレを進めてくれた事に大きな意味があると思うんだ
ヴェルリリ良いねー楽しみにしています
>>322 大変な中GJ!
続き楽しみにしてます。
アレな雰囲気の中投下してくれた勇気に感謝
リリー好きだから楽しみにしてます
保守
ヴェルリリの続きです。
「どうしたの、変よ、ヴェ…ん」
名前を呼ぶ前に、桜色の唇はふさがれてしまった。
「んん…」
眉間に皺を寄せ首を横に振り、嫌々の仕草をするリリー。
しかしその仕草がさらにヴェルナーに火をつけてしまう。
「リリー、リリー」
半ばうわ言のように名前を呟きながら、白い首筋にそっと舌をはわせる。
「やぁ、やめて、ヴェルナー」
そのような行為が全く初めての彼女は、
逃れようとするものの力で勝てるはずがなかった。
「なぁ、リリー。他の奴等もみんなお前が好きなんだ」
そう耳元で囁きながら、彼女の青い上着の紐をほどいていく。
「え?」
「にぶいお前は気付いてないだろうが、田舎の少年や武器屋の兄ちゃん、
そして騎士様もお前が好きなんだよ」
「え…」
「すまん。我慢できそうにない」
恋敵の顔を思い浮かべ、ふつふつと独占欲が沸き上がってくる。
プチプチと胸元のボタンが外され、白い双丘が姿を表わす。
着痩せするタイプなのか、服の上からよりも大きく感じられた。
「や、やだ…」
焚火の炎で白い肌がなまめかしく照らし出される。
ヴェルナーはゆっくりと円をえがくように乳房に触れ、
胸元に愛の証をつけていく。
今日はここまでです。短くてすいません。
すいませんと思う気持ちがあるなら最後まで書いて投下して
確かに投下しにくい空気。夏が来たばっかりに。
まとめて(携帯の下書きに保存しながら)投下すると読む方としては助かるよ。
ヴェルリリ続き楽しみにしているから頑張ってね。
>>345 ごめんなさい。
携帯でちまちまとしか投下出来ないので、
もう続きを投下するのはやめます。
>>347 これでも携帯のメモ帳で下書きしております。
携帯が古いので、すぐメモ帳の文字数がいっぱいになってしまって…
>>348 気にするな。345は「俺様」だ。
おかしなヤツをいちいち気にしてたら
身が持たないよ。
マイペースが一番。
>>348 追記。
自分は楽しみにしてたから、
続き希望します。
>>347 携帯で書くならメール本文に書いて未送信で書き貯める方法もあるみたい
続き楽しみにしてるから投下待ってる
保守
どの妖精にするんじゃな?
若野盆地竹村竹子 紺 300枚
ラブラブぽんち 紺 300枚
鯛釣り船にこんまい柵 紺 300枚
気さくなあの娘(こ)眼を閉じ閉じ 紺 300枚
突然の出来事だった。
森の中で倒れていた私を助けてくれたフェルトと共に向かった湖で、その事件は起こった。
目の前に敵が現れ、自分が狙うべき剣『真紅のアゾット』を振るう……。
「くそっ……ぜんぜん歯が立たない……」
フェルトも、私も、苦戦をせざるを得ない状況に置かれてしまった……。
だからといってあの時……。
あんな行動さえとらなければ……。
「くっ、『エアスレイサー』!」
「ふんっ」
真紅のアゾットを持つ男は軽く手を振ると、私の武器を横へ打ち払った。
そして、鎌は私がいる場所からだいぶ離れた地面に刺さってしまった。
つまり、今の私は……完全に無防備になってしまった……。
その隙を突いて、男が私に向かって走り出す……。
(もうだめだ……!)
そう思った次の瞬間だった。
私の目の前に、何かが飛び出した……。
「……フ、フェルト!!?」
「……」
フェルトの胸の下辺りに、真紅のアゾットが突き刺さり、声が出ないほどのダメージを与えていた。
アゾットが引き抜かれると、赤い血を流しながらフェルトの体が崩れた。
「フェルト!フェルト!!返事をしろ!!!」
ピクリとも動かなくなったフェルトに、必死に呼びかける私……。
いつものように落ち着いてなんていられなかった……。
そのあと、すぐに仲間のグレイが駆けつけてくれて、男はその場を去っていき、グレイと私、そして傷だらけのフェルトがその場に取り残された……。
「これだけ手当てをしておけばもう大丈夫だろう」
「だ、だが、フェルトは……私をかばったせいで……」
気持ちの整理がつかないまま、近くに張ったキャンプの中に私たちはいた。
あれから、フェルトには持っていたすべての回復薬を使い、安静な状態を保っている。
リフュールアンクも持たせているため、怪我の回復も完全に順調だが、それでも、自分のやったことの責任感が抜けていなかった……。
「少し落ち着いたほうがいい。少し、外の空気を吸ってきたらどうだ?」
「……」
グレイに言われたすぐ後にチラッと、フェルトのほうを見てから、頷く。
そのすぐ後に私は逃げ出すように、テントから出て行った。
外には、モンスターがいるかもしれないため、自分の武器の鎌を持って、昼間の湖に向かう。
「フェルトのことを、あんなに傷つけてしまったのに……自分の身のことを考えているなんて……ひどいやつだな……私は」
そういいながら、鎌を地面にさした。
湖の水面がよく見えるところまで歩いていくと、目の辺りが赤くなっていて、涙のあとがついた自分の顔が映っていた。
「……泣いていたのか……」
水をすくい、顔にかける。何度かそれを繰り返した後、もう一度水面を見た。
「……これって……」
自分の二つ結びにした髪に、黒っぽいものがついていることに気づく。
それをきっかけに体のいたるところに、同じ色をしたものがくっついていることに気がついた。
「……フェルトの……血、か」
せっかく洗ったばかりの頬から、また涙がこぼれた。
服の袖でそれを拭いた後、服を脱ぎ、裸になった。
どうせこんな時間だ……。誰もいないだろう。
水浴びでもして、フェルトの血を流してしまおう。
そう思うと私は、ゆっくりと湖の中へ入っていった。
ちょうど髪を洗い終え、いつもどおりの二つ結びにしたすぐ後の出来事だった。
次は体を洗おうと思い、そっと水を自分の肩の辺りにかけたときに、湖の岸のあたりに、人影が見えた。
(だ、だれっ!?)
昼間の男かもしれない。だが、武器は岸の地面にさしたままでしかも、こんな一糸纏わぬ姿で戦えるはずがない。
運のいいことに、武器が見つかっているだけで、岩の後ろに隠すように置いた服はまだ見つかっていないようだった。
ばれぬように近づいて、岸まで辿りつくしか道は残っていなかった。
(……危険ではあるが……)
フェルトのことを思い出した。フェルトは自分の危険を顧みず私の盾になってくれた。
それに比べたら、こんなこと、ちっとも怖くなどない。
音が立たぬように一歩目を踏み出す。
一歩……また一歩と確実に岸へと近づいていく。
そして、あと少しで岸というところまでたどり着いた、そのときだった。
ヅルッ!
コケが生えて滑りやすくなった石を踏んでしまい、見事に真後ろに倒れる。
「なっ……!」
バシャーン!!!
私は、豪快な音を立て、コケた。
「……フィー?」
「……」
まさか……今の声……。
「フ、フェルト?」
怪我が治ったのだろうか。その姿は完全にフェルトであった。
「フィー、そんなところにい……」
途中まで発音したところでフェルトは後ろを向いてしまった。
「……どうした?」
「み、見てないからな!」
「……え?」
その一言で思い出した。自分は今、全裸だということを……。
そのことを思い出した瞬間に急いで自分の体の状態を見る。
足はM字に開脚されていて、まだ毛すら生えていない陰部が丸見えの状態だった。
もちろん私は顔を真っ赤に染めて自分の手で胸と陰部を隠す。
「け、ケガはもう大丈夫なのか?」
話を逸らそうと、怪我の話を持ってくる。
「あ、う、うん……だからグレイに『フィーは?』って聞いたら『外にいる』って言うから……」
さすがに、水浴びをしているなんて考えなかったのだろう。
鎌だけしか見当たらなかったので、ここで待っていればそのうち帰ってくるのだと思っていたに違いない……。
「……その……やっぱり、見たか?」
目をそらしつつ、ものすごく小さな声で聞いた。
「み、見てないって!子供っぽくなんてなかった!」
見られた。無毛だということを知られている。
「……えっと……き、着替えたいから少し向こうを向いててもらえるか?」
「……う、うん……」
フェルトはすぐに後ろを向く。
今度は音を立てることなど気にせずに岩のところまでいった。
純白の下着を広げ、足を通そうと思い、片方の足を上げたときに、お尻のあたりに水がかかるような感覚がした。
「きゃあ!?」
思わず、ふつうの女の子みたいな声を上げてしまう。
「フィー、どうした!?」
振り向くに振り向けないフェルトの声に答えようとする私。
あの感覚の正体は……モンスターぷにぷにだった。
「ぷ、ぷにぷにが……いやっ!」
今度は小さいぷにぷにが陰部目掛けて体当たりをした。
バランスを崩した体にいつの間にか集まっていたぷにぷにがどんどん体当たりをしていった。
そしてどろどろした感覚が裸の私の体を埋め尽くしていく。今まで感じたことのない感覚。
「マナウェイブ!」
突然光る衝撃波が、ぷにぷにを一掃する。
「フィー!だいじょう……」
またフェルトの言葉が途中で止まる。
「ぁ……ふぇる……と……体が……へん……」
まだ、今まで感じたことがない感覚が残っている。
もはや、胸や陰部を隠せる気力も残っていない……。
体はどろどろした液体まみれのままだ。
「フィー……ごめん!俺、もう我慢できない!」
そういうと、フェルトは私の唇を奪った。
「……!?」
私はさらにパニック状態になる。しかもなにやら、股間の辺りがだんだん熱くなってくるような気がした。
「フィーって、胸がないように見えてたけど……着痩せするタイプだったんだな」
「……は、恥ずかしいから、言わないでくれ……」
また目をそむける私。
そんな私の胸をやさしく吸い上げるフェルト。
「ひゃっ!」
「痛かったか?」
「お、驚いただけ……大丈夫……」
エッチなこと。
一人で旅をしていた頃、路地裏ではじめて知ったその言葉が今自分が行っている行為だ。
そんなことを考えながら、胸を吸われ続ける私。
そして、フェルトの唇は、胸の中心。つまり乳首に到達した。
そして、やさしく乳首を吸い上げる。
「ひゃん!?」
「胸、弱いんだな……」
そう言いつつ、股間にも手を伸ばすフェルト。
「そ、そんなところ……汚い……ひゃっ」
乳首と陰部、両方お同時に攻められて、声を出してしまう。
それと同時に陰部に違和感を覚える。
体もぶるっと震えてしまう。
「どうした?」
「……す、少し……その……と、トイレに……」
すっかり忘れていたが、今日はまだ、朝しかトイレにいっていなかった。
なのでこんな夜まで尿意を感じることがなかったのが不思議なくらいだったがその分、たった今私のお腹の負担は一気に上がった。
今すぐにでも出てしまいそうな感じだ。
「だ、だから……早く……トイレに……」
「で、でもこの辺にトイレなんてないし……」
フェルトがきょろきょろしているうちに、ビューっと冷たい風が吹いた。
液体などのせいで、ふつうの3、4倍は一気に体が冷えた私は、一気に限界を超えてしまった。
「あ……う、うそ……み、見ないでぇ!」
ぷしゃあああ……
情けない声を上げてしまう私。
そして恥ずかしい音が辺りに鳴り響く。
「あ……あぁ……」
恥ずかしさのあまり、半分泣きかけてしまう。
それでもまだ、放尿は終わらず、30秒は続いていた。
「いや……こんなの……」
もはや、いつもの自分の面影など全く残っておらず、完全に強気、冷静という皮が剥けてしまった私。
「……ほら、おしっこした後はきれいにしなきゃダメだろ」
「えっ!?」
なんとフェルトは泣いている私の股間に顔を近づけて陰部を舐め上げた。
「ひゃう!だ、だめ……そんなとこ……きたな……ひゃん!!!」
ぷつりと、出ている豆のような部分を軽くかまれた。
痛く感じるはずなのに、私は、とても気持ちよく感じてしまった。
……私は、変なのだろうか。
「フィー、フィーには汚いところなんてないよ……」
「フェルト……フェルトォ!」
彼の名前を呼びながら、私はどんどん気持ちよくなっていく。
「ここがすきなんだね、フィー」
また、さっきの豆のような部分を攻められた。
「そ、そこは……だめ……おかしくなっちゃう……やあぁぁぁ!!!」
フェルトの顔に、ねばねばした液体をかけながら、私は初めて達した。
とっても、気持ちがよかった。
「……そろそろ入れるぞ」
「い、入れるって、何を?」
フェルトは黙って自分の陰部を出し、私の股間に近づける。
「も、もしかして……」
「痛かったら、言えよ……」
「……いいよ、痛くっても……」
なぜか、素直な気持ちになれた。
痛くっても、フェルトと繋がりたいという気持ちに。
「それじゃあ、行くぞ」
「……」
コクリと私が頷くとフェルトの陰部は私の陰部と繋がった。
次の日のお昼、アルテナ教会
「そう、それじゃあ、その人があなたを救ってくれたのね」
「はい」
私の育ての親エーゼリンは、やさしい笑顔で言った。
「それで、あなたはどうしたいのですか?」
「え?」
思いもよらぬ質問に声が出なくなってしまう。
「相当彼のことを気にかけているようだけど、何かあったのですか?
「……はい」
たぶん、彼のことが好きになってしまいました。
私は、心の中でそう呟いた。
私が彼らと旅に出ることが決まったのはその、すぐ後のことだった。
もちろん、彼もそのとき、喜んでくれた。
私は今、幸せだ。
フェルト×フィー(フィー×フェルト)でした。
ゲームやってても両思いだと思うんだよね、この2人
やべーー、初めてアトリエシリーズやってみたけどリリーおもすれーw
でも仕事続きでなかなか進めん…
久々に創作意欲沸いてきた。クリアしたら今後このスレにお世話になります
>>348 続き期待してる
フェルト?ああ研磨剤の材料でストルデルの川・エルフィン洞窟で取りまくったな。
フェストだよそれは。
マリー・エリー・リリーと千階。
マナケミア分が足りない俺はどうすれば・・・。
いまだ
>>266氏のSSお気に入り。
イゾ×ヴェイマダー?
とか無謀な事言ってみる
371 :
355:2007/08/30(木) 01:33:54 ID:tX6OJabR
この前(フィーもの)の続編(?)を書いてるんだけど
うpしたほうがいいですか?
373 :
2つの不安:2007/08/30(木) 23:39:30 ID:tX6OJabR
真紅のアゾットを所持する男との2度目の対決。
私たちはまた、やつを逃がしてしまった……。
しかも、シルムシルトのリーダー、マックスはアゾットの術により石化してしまう……。
そして、彼が石化する際に、私に告げた言葉……。
「そんな……急に信じられるわけがない……」
私が……スレイフ王家の者だなんて……。
確かめたかった……。
一刻も早く……。
正直……怖かった。
女王になることよりも……。
フェルトと一緒にいられなくなるかもしれないことが……。
374 :
2つの不安:2007/08/30(木) 23:40:37 ID:tX6OJabR
「……ィー……フィー、聞いてた?」
「あ、す、すまない……何の話だった?」
アルテナ教会に向かう私とフェルト。
フェルトは、真実を確かめたい、と無茶をいう私に一人ついてきてくれたのだ。
「……いや、フィーは女王様になるのがいやみたいだったけど、何でかなって思って……」
少しだけドキッとなってから、いつもどおりの口調で答える。
「女王なんかになっても、うれしいことはないし、それに……」
女王は好きな相手とも結ばれることはできない……。
まして、別の世界の住人なんて……。
「それに?」
「なんでもない……いくぞ」
照れ隠しにずんずんと歩き出す。
「なぁ、フィー……」
「なんだ、まだ何か言いたいことでもあるのか!?」
なぜかイライラをフェルトに当ててしまう。
本当に……私はひどいやつだ。
「俺は女王様になってもフィーはフィーのままだと思うけどな……」
「……」
その言葉を聞いて、ほんの少しだけ心の積荷が落ちるような気がした。
「そう……だな」
「だから、何も心配しなくったっていいと思うよ」
彼は、そう笑顔で言ってから、また歩き始めた。
375 :
2つの不安:2007/08/30(木) 23:41:28 ID:tX6OJabR
その日の夜。
もうすぐアルテナ教会というところまで来ることができたが、夜の森は危険だ、というグレイの教えに習い、今日はキャンプをすることにした。
「……」
フェルトは日記のようなものに、エデンで彼の帰りを待つ少女、ヴィーゼへのメッセージを書いているらしい。
「ふぅ……こんなところでいいかな……」
「……なぁ、フェルト……」
2人きりということもあって、つい声をかけてしまった……。
恥ずかしいが、いつかは聞かなきゃいけないことだ。今、聞くしかない……。
「……その……ヴィーゼって……フェルトにとってどんな存在なんだ?」
我ながら、見事に遠まわしな質問だ。
「……大切な家族……かな」
「そ、そうか……」
顔を真っ赤にしてうつむきながら答える。
「でも……」
「……?」
フェルトは少し間をおいて、話してくれた。
「フィーも大切な家族なんだけどな……」
「……え?」
あまりに突然の、そして自分の中で最もうれしい発言に彼のほうを思いっきり見つめてしまう。
376 :
2つの不安:2007/08/30(木) 23:42:45 ID:tX6OJabR
「……フェルト、それじゃあ……その……私とヴィーゼ、どっちのほうが大切なんだ?」
「え?」
単刀直入に言ったすぐ後顔を真っ赤にしてそっぽを向く。
何を言い出しているんだろう、私は……。
「やっぱり、今大切なのは……」
「……」
そこで少しの間が入り、私の心臓は壊れるんではないかと思うくらい高鳴る。
「フィー……かな」
「ほ、ホントにか!?」
「う、うん……」
あまりに突然大声を出した私にびっくりしつつ答えるフェルト。
「だって、大切な家族である前に、フィーはオレの好きな人だから……」
優しい笑顔で私のほうを見るフェルト。
いつも、笑顔をいろいろな人に向けているフェルト。
でも、それはいつもの笑顔より、もっとやさしく感じられる笑顔だった。
377 :
2つの不安:2007/08/30(木) 23:43:54 ID:tX6OJabR
「なぁ、フェルト……」
「なに?」
「フェルトは、もしもエデンを完全に修復させて、この戦争が終わってしまったら……どうするんだ?」
今までずっと聞きたかったこと。
2人きりになって、そしてくらいテントの中で横になった状態でフェルトに語りかける。
火も、いつの間にか消えてしまっていて、そのときのフェルトの顔は、私には見えなかった。
「やっぱり、エデンに帰ろうと思う。いつまでも、錬金術師がこの世界にいるわけには行かないからな……」
「だったら!」
上半身を起こしながら、叫ぶように言う。
「だったら……今、もっと私のことを……愛してくれ……」
涙がぽろぽろと流れ落ちる。
きっとフェルトにはその涙は見えていないのだろうが、この声の振るえで、ないていることに気づかれているであろう……。
(何、わがまま言っているんだろうな、私は……)
そう思っていたときに、一度燃え尽きていた火がもう一度燃え上がった。
フェルトが、火のマナを使ってつけたか、道具を使ってつけたかであろう。
「フィー、泣かないで……」
「……」
フェルトは、私のことを抱きしめてくれた。
フェルトの胸の中は大きくって、暖かくって……。
「フェルト……」
「フィー……」
少しの間、見つめあった私たちは、口付けを交わした。
378 :
2つの不安:2007/08/30(木) 23:45:46 ID:tX6OJabR
「その……ホントに俺なんかでいいのか?」
「それが以前、湖で私を襲った男が言う台詞か?」
下着姿になった私を見たフェルトが言った言葉を聞いて、小悪魔のような口調で答える私。
「ところでフィー、今日は先にトイレ行かないでも大丈夫?」
「う、うるさい!」
仕返しとばかりのフェルトの言葉に顔を真っ赤にして答える私。
後、どれくらいの間、こんなやり取りができるのか……。
そう思うとつらくなってくる……。
モアしかしたらその気持ちを紛らわすために、こんな行為を始めたのかもしれない。
「フィー、もう濡れてるぞ……」
「お、お前がそんななってじっと見つめてくるからだろ!」
「でも、いやじゃないんだろ?」
「……〜っ」
フェルトは顔を真っ赤にして頭の上で湯気を立てている私の陰部を下着越しになでる。
「あっ……」
「下着、もうグショグショだよ」
「……お前だって、勃ってるの見えるぞ」
「お互い様だな……」
そういうとフェルトは私の下着を脱がし、じかに舌で愛撫をする。
379 :
2つの不安:2007/08/30(木) 23:46:42 ID:tX6OJabR
「ひゃんっ……」
「相変わらず敏感だな……」
「うるさい……そういうお前はどうなんだ」
私はフェルトのズボンと下着をを下ろすと彼のモノを舐める。
「ふ、フィー……誰にこんなこと教わったんだよ」
「この間、ポウが持っていた本に書いてあった……」
ちなみに、その本を読みながら、フェルトと自分のそれをする姿を想像しながら自慰をしたことは内緒である。
ペチャクチャと私が彼のモノを舐める音が続き、どんどん大きくなっていく彼のモノはそのときの想像以上のものであった。
(大きい……こんなの私の中に入るのか?)
そう思ったそのときだった。
「フィー、出る!!」
フェルトのモノが白く苦った液体を私の口の中にぶちまけたのは。
「んぐっ!」
驚いたすぐ後、それが喉のあたりにたまる。
とてつもなく苦しい感覚だったが、何とかすべて飲み干した。
「これ、飲んでも大丈夫だったか?」
「絶対に全部飲まなければいけないと、本に書いてあったから……」
息が整わず、はぁはぁ言いながら答える。
380 :
2つの不安:2007/08/30(木) 23:48:50 ID:tX6OJabR
「そろそろ……いれてくれ……」
「……わかった」
私の陰部のところにフェルトのモノが押し当てられる。
いつかの湖のときと違いすんなりとフェルトのモノを受け入れる私の陰部。
「んっ……」
「痛かったか?」
「……へい、き……あっ!」
どうしても声が漏れてしまう。
でも、痛くて声を漏らしているのではなく、気持ちよくって声を漏らしているのだ。
「フェルト……フェルトォ……」
「フィー、俺たち、今つながってるんだな……」
「うん……うれ、しい……」
陰部の中でフェルトのモノが擦れるたびに大きく体が揺れてしまう。
「もう……イきそう……フェルトッ……!」
私は少し早く絶頂を迎えてしまう。
「俺も、もうっ!」
ドクッと腹の中に熱い感覚が広がる。
「はぁ……はぁ……」
「……中にだしたな……」
「ご、ごめん……」
14歳とはいえ、中に出されては妊娠してしまうかもしれない。
でも……。
「でも、これで子供ができれば、お前と私の愛の形が残るんだから、それでもいいがな……」
「……そうだな」
私たちは、体をきれいにしてから服を着なおすと二人並んで眠りについた。
そして、その日からも何度か、フェルトとそういう行為を交わしていたが、ついに運命の日が来てしまった。
381 :
2つの不安:2007/08/30(木) 23:50:13 ID:tX6OJabR
「このままエデンに帰ろうと思う」
「そうか……寂しくなるな」
「ヴィーゼにもよろしくね」
「あぁ」
ついに戦争が終わりフェルトは仲間たちと別れを告げる。
「フェルト……」
涙があふれそうになり、声も出なくなってしまう。
「フィー、フェルトを困らせるものではない」
「……」
グレイに言われるが、涙はこみ上げてくるばかりだった。
そんな姿を見せたくなくて、彼がいるのに、別れも言わず自室に走る。
「フィー」
「……」
部屋の前に、彼がいるのが分かったが、答えようとは思わなかった。
「入るよ……」
「……」
フェルトは泣いている私のところまで来ると静かに口付けをした。
「……フェルト……行かないでくれ……フェルトがいないと……私は……」
「大丈夫。きっとまた合えるから……」
「……絶対、だぞ……もし、帰ってこなかったら……」
「大丈夫だよ、絶対会いにくる」
「……」
「それじゃあ、さよならじゃなくて……また会おうな」
「うん……」
それから大体1ヶ月が過ぎた頃だった。
彼の世界、エデンの住人ヴィーゼに出会ったのは……。
それはまた、いつか話したいと思う……。
続く
382 :
2つの不安:2007/08/30(木) 23:52:04 ID:tX6OJabR
続き物になってしまった……orz
話が後2つくらい想像できているがまだ構成からいつか書きます
すごくいい
すごくいいけど
フェルヴィゼがいまだ来ないのはなぜなんだぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フェルビゼは大分前にひとつあったような記憶が。
なければ自分で書けばいいのに。
フェルヴィゼってエロにしにくいのかねえ
ガキの頃から一緒に暮らしててそれでもお互いを異性として意識してるなんてこんなおいしそうな設定あんまないぜ?
389 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 20:39:29 ID:MSyrnxAg
あまりにもプラトニックくささの強い純愛過ぎて、エロにしにくいんだよね。
どちらかの独占欲を強くするとか、多少いじらないと話が盛り上がらん希ガス
基本このスレって正統派CPのエロパロってないような気がする。
イリス系は特に。
>>389が言うように書きにくい。
GFは結構出てなかったっけ?
392 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 06:49:24 ID:rvV8UdMA
そうだね。GFイリスはすごいいじられ役でおもしろかった。
つ 参照 //sscatastrophe.web.fc2.com/novel2.html
ヒロインの半裸衣装のせいもあるだろうが。>389の意見に同意。
まぁ、久しぶりにイリスGFのエロバロが登場してほしいな。
初代イリスのクレイン×ビオラは?
なんか昔このスレで、フェルビレが夜やってるところをイリスが
見て、フェルトに「同じことをして」って迫るSSみたなーと
>>385 とか
>>387を見て思ったんだが、誰も触れないってことは気の
せいか・・。
気のせいだよ
錬金術の薬で女体化したヴェインがロクシスに襲われる話と
男のままのヴェインがイゾルデ先生に襲われる話(性的な意味で)
どっちのほうが需要ある?
迷うことなく後者
余裕で後者。
400 :
麗羅:2007/09/10(月) 23:00:15 ID:bLGQs33c
死百、いただきます。
保守
あえて前者を薦めてみる
402 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 16:09:05 ID:1M69ZBQH
校舎
403 :
大切な人:2007/09/15(土) 23:33:47 ID:wbTpP3r5
「フェルト!フェルト!!」
泣きながら叫ぶフェルトの幼馴染、ヴィーゼ。
あの戦争が終わってから約1ヶ月、この少女が私の元にやってきたのだ。
理由は、もうエデンに帰ったはずのフェルトとの連絡が取れなくなってしまったからだった……。
そして、今。私やグレイ、ノインと一緒に、フェルトが向かったと思われるガルドにたどり着いたのだが……。
そこにあったのは、石化してしまったフェルトの姿だった。
フェルトは、私にとっても大切な人だったのに……涙すら出なかった。
皆の前では出すことができたかったのだ。
「私は……ひどい女だ……」
誰にも聞こえないような声で、私は呟いた。
404 :
大切な人:2007/09/15(土) 23:34:30 ID:wbTpP3r5
その日は、皆、教会に泊まることにした。
1人につき1室を借り、これまでの長旅の疲れを癒し、フェルトの石化を解くためのアイテムを作るべく、明日、また旅立つための休息をとるつもりだった……。
「……久しぶりだな、この部屋……」
私がとまることになったのは、昔、私がここに住んでいた頃使っていた部屋だった。
私がいなくなってから、だいぶ経つにもかかわらず部屋には誇りひとつなかった。おそらくエーゼリン様がいつも掃除してくれていたのだろう。
しかし、私はそんなことも気にせずにベッドに倒れこむ。途端、今まで皆の前で抑えていた涙がこみ上げてきた。
「うっ、うあぁぁぁ……フェルト……絶対会いにくるって言ってくれたのに……なんで……」
止まらない涙がどんどんベッドのシーツを濡らしていく。
ヴィーゼはフェルトが必ずしも助かるとは限らないと言っていた。
「うそつき……おまえは……うそつきだ…………」
そこまでいったところで、言葉を失ってしまう。
こんなになってフェルトばかり責める自分が憎らしかった。
フェルトが心配だったら、ガルドまでついていけばよかった。
そうすれば、いつかとは逆で自分がフェルトのことを助けられたかもしれなかったのに……。
405 :
大切な人:2007/09/15(土) 23:35:32 ID:wbTpP3r5
「私は……ほんとうに……ばか……だ……」
枕に自分の顔を押し付ける。
そして、フェルトと過ぎした日々のことを思い浮かべる。
「フェルト……」
私は、自分の下着の中に手を伸ばし陰部を指でいじる。
「……っ、……あっ」
フェルトに触られていると想像しながら、少しでもフェルトが石化していることを忘れようとする。
しかしそうすればそうするほど、フェルトのことが頭から離れなくなってくる。
どのくらい経っただろうか。
そして、どのくらい絶頂を迎えただろうか。
シーツはグチョグチョになっていて、私は壊れた人形のようにぐったりとしていた……。
「……フェルト……フェルトォ……」
止まることのない涙。
結局、私はその日、眠りにつくことができなかった。
406 :
大切な人:2007/09/15(土) 23:37:16 ID:wbTpP3r5
「危ない、避けるんだフィー!」
グレイの言葉にはっとなり、目の前の敵の攻撃をかわす私。
しかし、いつものような戦いは出来そうになかった。
「フィー、疲れてるんじゃないのかい? 休んだほうが……」
「大丈夫だ! まだ戦える!!」
心配してくれたノインの言葉なんて耳も貸さず、敵のほうへ走り出す。
しかし、そこで足がふらつく。
すぐあと、グレイが敵を倒したおかげで、私に怪我はなかったが、結局今日はそこでキャンプを張ることになってしまった。
「どうしたというのだ、今日の戦いはお前らしくなかったぞ」
「……すまない」
グレイの声がなぜか響いて聞こえる。
頭が……痛い。
「大丈夫ですか? 顔色がすごく悪いみたいですけど……」
ヴィーゼが心配そうに私の顔を覗く。
「このくらい……だいじょう……」
そこで私の意識がぷつんと切れてしまった。
407 :
大切な人:2007/09/15(土) 23:37:52 ID:wbTpP3r5
「……ィー、フィー……」
懐かしい、いるはずのない声が頭の中に響く……。
「フェ……ルト……?」
「よかった……気がついたみたいだ……」
ガバッと起き上がる私。何が起こったのかわからないが、そこにいるのは紛れもなくフェルトであった。
「さっき、オレの名前を呼んでたから、もう気がつくんじゃないかって思って……」
「……せ、石化は……?」
「ヴィーゼが作ってくれたニスダールオーブのおかげで、昨日元に戻れたんだ……」
「き、昨日? わ、私はどのくらい眠っていたんだ?」
「大体3日間らしいよ。俺も昨日石化が解けたばかりだから詳しくは分からないけど……」
結局、私は何の役にも立てなかったのだ。むしろ、足手まといになったのであろう。
あれだけ、精神的にも肉体的にも弱っていたのに休まなかったせいとはいえ、結局いいわけもできない。
「……フェルト……私……」
「ホントによかったよ、フィーが無事で……」
「……っ!」
その一言が、どれだけ私を救ってくれただろうか。
今まで、抑えていた感情は、瞬く間に引き出され、涙が、流れ始める。
「……フェルトッ、わたし……やっぱりフェルトがいなきゃダメだ……っ、だから……だからもう……あんな無茶はしないで……」
「あぁ……ごめんなフィー……」
彼は、そういって私を抱きしめると、静かに口付けをしてくれた。
続く
408 :
大切な人:2007/09/15(土) 23:38:28 ID:wbTpP3r5
スマソ、更新遅れた上にまた続いてしまった……orz
しかも今回はエロ少ない……
ということでお詫びにオマケを書いておくことにします
>>395 こういうことか?
409 :
おまけ:2007/09/15(土) 23:39:01 ID:wbTpP3r5
夜遅くまで、錬金術の勉強をしていたフェルトとヴィーゼ。
「ん〜……今日はこのくらいにして寝よっか」
「そうだな……もうイリスも寝ちゃってるし……」
「そういえば、だいぶ前に眠い眠い言ってたもんね」
「今頃上で、爆睡中だろうな……」
少し2階の様子を気にする2人。
実験をする音はおろか、足音すら聞こえない。
「……その……久しぶりにしよっか?」
「そうだな……最近はイリスが夜遅くまで起きててできなかったし……」
そういうと、2人は服を脱ぎ、その行為を始めた。
ちょうどその頃2階では……
「う……う〜ん……おしっこ……」
トイレに行きたくなったイリスがたまたま起きてしまった。
「……あれ? お姉ちゃんもお兄ちゃんもいない……」
目をこすりながら、トイレのある1階へ向かいイリス。
「……あれ、お姉ちゃんとお兄ちゃん、何してるんだろう?」
階段から、気づかれないように覗くと、裸になった2人が、まだイリスの年齢で走ってはいけない行為に走っていた。
(……なんだろう……で、でも2人とも気持ちよさそう……)
イリスは、トイレに行こうと思っていたことも忘れ、その行為を目を輝かせながら見続けるのであった。
410 :
おまけ:2007/09/15(土) 23:40:02 ID:wbTpP3r5
翌日フェルトたちが住む家。
今日は朝早くからヴィーゼが町に出かけたため入りすとフェルトが2人でお留守番だった。
今は、朝ごはんを食べているところである。
フェルトが作れるものは簡単なものだけなので、サンドイッチと紅茶しかテーブルには並んでいなかった。
「あのね、お兄ちゃん……?」
「なに?」
イリスは思い切って昨日のことを聞くことにした。
「昨日の夜、お姉ちゃんと何やってたの?」
「……っ!!?」
フェルトは驚きのあまり飲んでいた紅茶を噴出し、咳き込んだ。
「み、見てたのか?」
「2人とも取っても気持ちよさそうだったから……イリスもしたいな」
満面の笑みを浮かべフェルトを見るイリス。
「あ、あーゆーのは、好きな人同士でやるものであって……」
「お兄ちゃんはイリスのことが嫌いなの?」
涙目になるイリス。
「……いいか、ヴィーゼにはナイショだからな。とりあえずまずは服を脱いで……」
「わかった」
また満面の笑みになるイリス。
これからどんなことをするのか分かっているのだろうか。
「脱いだよ!」
「よーし、それじゃあ……」
「ただいま……って、フェルトとイリスちゃん、何やってるの!!?」
ある意味グッドタイミングで帰ってくるヴィーゼ。
「ヴィ、ヴィーゼ……これにはわけが……」
「フェルトのへんたーい!!!」
こうしてフェルトのほっぺたには真っ赤な紅葉が咲きました。
結局、イリスの初体験はまだまだ先になるのでした。
>>410 俺が覚えてるのとは違うが、ワラタw
わざわざありがとう。
マナケミアも素材はいいんだけどなぁ・・・
なんか、こう、インスピレーションがこないというか・・・
>>412 なんかわかる
キャラにエロさがないんだよな
イゾルデ先生と保険医さんがいるじゃない
>>414 やだやだー年増じゃなくてピチピチの学生さんで読み書きしたいのですよ
ヴェイン×アンナでアンナの妄想癖を使って・・・ちょっとコレで抜いてくる
このスレ新参なんで申し訳ないが、ちょっと質問させてください
このスレってネタバレってどの程度許容?
というか、発売日からどの程度で許容?
ネタバレ含むエロ書くときは名前欄か本文にネタバレ含むとかって書いとけばセーフ?
鉄は熱いうちに打て、と言うし
発売当日からネタバレ解禁だと俺は思う。
気になるなら本文にネタバレ注意って書いとけば大丈夫だよ。
ネタバレの度合いについては最後まで全部ネタバレOKだよ。
そうじゃなきゃ話が書けないキャラとかもいるし。
>>417 超thx
なんか書けたら書いてくるというと書けないときに焦るから
参考までに妄想を育ててくる
419 :
sage:2007/09/27(木) 17:08:31 ID:2khoKqUY
保守
そういやノインのって一度も投下されてないんだな
地味に驚いた
私に甘えに来たまえの人?
シルヴァレスタの稲妻
・草刈り機に太ももをえぐられ死亡・落下してきた200tの鉄塊に潰され死亡
・冷凍マグロ切断機で事故死・砂利1tを積んだトラックに潰されて死亡
・550kgの御輿に潰されて死亡・鮭を切り身にする機械に巻き込まれて死亡
・チョコレートのタンクに落ちて溺死・スズメバチの大群に全身200ヵ所以上刺されショック死
・50度の油タンクの中に沈んで死亡・臨界で放射能を浴びて数週間後に内臓出血で死亡
・ゴルフ球が頭に直撃して死亡・木材を切断の製材機にまきこまれ死亡
・おがくずのサイロに落ちて窒息死・タイヤ交換中破裂 風圧で頭部吹き飛ばされ即死
・製麺機で巻き込まれ圧死・3tのコイル切断機の刃に頭を挟まれ死亡
・2tの鉄板が直撃 即死・スーパーのシャッターが突然下りてきて頚椎損傷死
・溶けた鉄を浴びて焼死・塩酸タンクの上を歩行中 足場が破れて転落死亡
・コンバインの下敷きになり死亡・打ち上げ花火が暴発、花火師が死亡
・プレス機にプレスされ出血多量死・ゴミ集積場に落ちてメタンガスで窒息死・アドバルーンに頭からつっこんで窒息死
・掘削ドリルに巻き込まれ窒息死・伐採中チェーンソーで自分の首切断即死・木屑を燃やすボイラーに落ちて人間燃料に
・エレベーター天井で圧死・バンパー成形用プレス機に上半身を挟まれて死亡・石材粉砕機に落ちて圧死
・重さ約4tのロール紙に挟まれ死亡・携帯を拾おうと雨水管に頭つっこんで死亡
・金属圧縮機に頭を挟まれ死亡・ごみ収集車の投入口に巻き込まれ死亡・高階層エレベーター上下実験中に落下死
・アイスクリームの廃液で溺死・祖父の動かす除雪機に巻き込まれ死亡・ゴミ収集車の圧縮鉄板で圧死
・牛と柵の間に挟まれ圧死・漁船の油圧式ドラムに上半身まきこまれて死亡・ダンボール粉砕機に巻き込まれ死亡
・ペットの虎に襲われ出血多量死・手榴弾を分解し失敗したのでハンマーで破壊して爆死
・車庫入れ中 頭を挟まれ死亡・エレベーター式供給機と鉄製の横枠に挟まれ死亡
・おから粉砕機に粉砕され死亡・あめ練り混ぜる機械に頭挟まれ即死 ・ラジコンを取りに池に入り水死
・全裸でホテルから飛び降り死亡・ジェットコースターに髪引っぱられ墜落死 ・沸騰した水酸化ナトリウムを浴び死亡
・ペットボトルで殴られお茶をかけられショック死・ボットン便所に落ちて糞まみれで死亡・野糞していた女子高生が電車にはねられ死亡
中学の頃カッコいいと思って
怪我もして無いのに腕に包帯巻いて、突然腕を押さえて
「っぐわ!・・・くそ!・・・また暴れだしやがった・・・」とか言いながら息をを荒げて
「奴等がまた近づいて来たみたいだな・・・」なんて言ってた
クラスメイトに「何してんの?」と聞かれると
「っふ・・・・邪気眼(自分で作った設定で俺の持ってる第三の目)を持たぬ物にはわからんだろう・・・」
と言いながら人気の無いところに消えていく
テスト中、静まり返った教室の中で「うっ・・・こんな時にまで・・・しつこい奴等だ」
と言って教室飛び出した時のこと思い返すと死にたくなる
柔道の授業で試合してて腕を痛そうに押さえ相手に
「が・・・あ・・・離れろ・・・死にたくなかったら早く俺から離れろ!!」
とかもやった体育の先生も俺がどういう生徒が知ってたらしくその試合はノーコンテストで終了
毎日こんな感じだった
でもやっぱりそんな痛いキャラだとヤンキーグループに
「邪気眼見せろよ!邪気眼!」とか言われても
「・・・ふん・・・小うるさい奴等だ・・・失せな」とか言ってヤンキー逆上させて
スリーパーホールドくらったりしてた、そういう時は何時も腕を痛がる動作で
「貴様ら・・・許さん・・・」って一瞬何かが取り付いたふりして
「っは・・・し、静まれ・・・俺の腕よ・・・怒りを静めろ!!」と言って腕を思いっきり押さえてた
そうやって時間稼ぎして休み時間が終わるのを待った
授業と授業の間の短い休み時間ならともかく、昼休みに絡まれると悪夢だった
425 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 23:32:09 ID:/JyMqQ+b
神はいずこ…??
陵辱だープレイだーとか、そんなじゃなく、ただふつーのえろって駄目なのか?
エッジ×イリスとかふつーに主人公カプでふつーにしてるだけとか。
駄目じゃないよ
むしろそんなののほうが好みだ
イリスを取り戻してから、俺たちはノイアールの工房で平穏な暮らしをしていた。
時々、枢機院からの依頼でベルクハイデに出掛ける事もあるけど、おおむね2人の側にいたつもりだった。
イリスは何にでも興味を持つ年頃の様で、見た事のないものを見掛けると好奇心に揺れる瞳で質問してきた。
俺もイリスに触発されて正錬金術士になると決めてから、夜更かしをして机に向かう時間も増えた気がする。
今夜も本を読んでいたのだが、集中力も途切れてきたこともあり、そろそろ寝ようかと思って階段を登り寝室に向かうと、3つのベッドが視界に入る。
小窓から入る月明りだけで充分に部屋は見渡せる。
そのうちの2つは既に持ち主に占拠されて、その存在意義を存分に発揮しているようだった。
俺は2人を起こさない様に息を殺しながら自分のベッドに向かう。
その途中でほんの少しだけ、2人の寝顔を眺めたいというイタズラ心に火が着いた。
俺と2人のベッドの間には簡易的な仕切りがあって、普段ならその仕切りを踏み越える事はない。当然だ。
だが、今日は顔をのぞかせ2人を眺める。穏やかな寝顔…やっぱり可愛いな、ヴィーゼ……イリスも、少し背が伸びたかな?
そんな事を考えながら、更に細心の注意を払い1歩1歩奥に踏み出す。
はだけた毛布をイリスに掛け直してやり、頬にキスをする。
そして俺はヴィーゼの方に向き直った。片膝をつき、間近で息遣いを感じる。規則正しく繰り返されるリズムに瞳を閉じた。
…フェルト…
その声に心臓が止まりそうになる。思わず目を見開き、ヴィーゼに何て言おうか必死で言葉を探そうとした。だがその必要はなかったみたいだ。
どうやらヴィーゼの寝言だったらしい。それよりもヴィーゼの閉じられた双眸から流れる一筋の涙に、心は揺さぶられ容赦なく奪われた。
また新たに一筋の涙がこぼれてゆく。
…彼女は一体どんな夢を見ているのだろうか…
俺は彼女の手に俺の手を添える様に包み、その涙のために祈る。
もし夢の中のヴィーゼが哀しみを抱えているのなら、俺が吹き払ってみせる。
たとえ一時的に家を離れても、必ず側に戻って来る。泣かないで!
その想いが通じたのか、添えた指を逆に軽く握ってきたかと思うと、穏やかに眠りに落ちたようだった。
俺はヴィーゼの耳元で「愛してる…ヴィーゼ」と、
そう囁いてから、起こさないように自分のベッドに戻って眠りにつこうと…
「ズルイね、フェルト。…ところで、今のはホント?」
「!?…起こしちゃったか、ゴメン」
まさかヴィーゼから返事が返ってくるとは思ってなかったために、
とっさに謝ったものの、いたたまれなさを感じてしまう。
「確かに少しビックリしたけど、そんなのは良いの。それより…フェルト、私はさっきの言葉は本当か聞いたんだけど?」
…しかも、そこを突っ込むか…
月明りで、ヴィーゼの顔が期待と不安に満ちているのが分かる。
…これじゃ、答えない訳にはいかない…だろうなぁ。
「…愛してる…ヴィーゼ」
「嬉しい…。でも私が眠ってたからって、卑怯じゃない?」
「…ああ。だが面と向かっては、ちょっと恥ずかしいからな…」
イリスに配慮して俺のベッドに腰掛け、ヴィーゼと話をする事になり、
そこでヴィーゼをどれだけ待たせていたのかを思い知った。
俺はヴィーゼを膝の間に座らせ、後ろから抱き締めると、
待たせていた時間を埋め合わせるかの様に、耳元で「愛してる」と繰り返した。
するとヴィーゼは振り向くように顔を向け、キスをしてきた。
ずっと昔、まだ幼さを多く残す頃に触れて以来、久しく感じていなかったヴィーゼの唇。
あの時の味は、こんなにも甘いものだっただろうか?
その甘さを味わう内に、俺のスイッチは完全に入ろうとしていた。
髪を梳くように撫でながら、お互いの息が上がるまでキスを繰り返す。
最初はただ触れ合うだけのキス。
唇を舌でノックすると、ヴィーゼの動揺が伝わってきた。
…少し早まったかな?
そう思っていると、ヴィーゼも少しだけ唇を開いて応えてくれた。
時間をかけてヴィーゼの緊張を解く。
無論俺も同じくらい、心臓が高鳴っているけれど、
愛しいという気持ちと虚勢を張らなければムリだ。
お互いの唾液が混じりあい、口の周りがベタベタになる頃になって
ようやく俺とヴィーゼは離れた。
…至近距離にヴィーゼの顔がある。
双眸に俺の顔が確認出来るほどの至近距離。
その目は潤みきっていて、月明りを反射して、
艶のある宝石を彷彿とさせるほど澄んでいた。
そして同時に湧き上がる、より強く黒い衝動。
今まで意識して気にしないように努めてきた欲求。
…ヴィーゼに触れたい…
…ヴィーゼと結ばれたい…
そして、俺はヴィーゼの胸に手をあてる。
そしてアイコンタクト。
…ヴィーゼはそれに応えてくれた…
胸を揉み、口に含む。
舌で転がし、唇ごしに甘く噛む。
念入りに念入りに。
愛しいヴィーゼの身体に触れられる喜びと、
内からあふれ出る欲求に身を任せ、執拗なまでの攻撃を続ける。
ヴィーゼは片手で俺の頭を抱え込み、もう片方の指を咥えて何かに堪えている。
特に甘噛みすると、強く首を振る。
まるで「イヤイヤ」としているかのようだ。
ヴィーゼは気付いているのだろうか、
さっきから自分が腿を擦りあわせている事を。
俺はそれが示している意味を理解していながら、
その余りにも蠱惑的な姿に、攻撃を更に激しくしてゆく。
そして遂に咥えていた指を離し、酸欠に喘ぐヴィーゼの唇を
トドメとばかりに1回だけ強く吸う。
そしてヴィーゼの大切な場所に手を伸ばした。
お互いの息遣いにも匹敵する水音に、途端にヴィーゼの顔は限界まで赤くなる。
あ、枕で顔を隠しちゃったよ。
「可愛いよ、ヴィーゼ」
「…見ないでよぅ…」
枕ごしに涙の滲んだ半目でにらんでくる。
その顔がまた可愛くて、手を動かす。
慌てて足を閉じようとしたみたいだけど、ゴメン。
それじゃ手を締めつけるだけだよ?
頃合をみて耳元で囁く。
「…ヴィーゼが欲しい…」
その意味を理解したのだろう。
嬉しさと不安の交じった表情になり、
ヴィーゼはゆっくりと頷いてくれたのだった。
そして穏やかに優しく一言。
「私、ようやくフェルトに奪われるのね」
それは静かに時間をかけて、俺に浸透してゆく魔法の言葉。
惹かれ合いながら、より深く繋がる事に恐怖していた
お互いの時間を象徴する一言。
…暗に、腑甲斐なさを責められている気がしないでもないけど…
それでも、ヴィーゼを「奪う」瞬間に流れた彼女の涙をキスで拭い、
その表情を、涙の味を心の奥底に記憶した。
その後、朝までの事はよく覚えていない。
たが、ひたすらヴィーゼと抱き締めあい、求めあい、
何度も何度もヴィーゼの中で果てた気がする。
翌朝、ヴィーゼは珍しく俺より遅く起きた。
その間ヴィーゼが俺の腕を占拠しているものだから、身動きが取れなかったのだが、
ヴィーゼが起きても、ベッドの中にでキスを繰り返し、
結局ロクに動いていなかったけれども。
そして時間を忘れてベタベタしてたら、イリスに見つかったのだった。
…後で知ったが、イリスは途中から覗いていたらしい…
無垢な質問からその事を知ったのは、既に噂が広まった後だった。
稚作を読んで頂き、ありがとうございます。
以前プラトニック過ぎて書けん!
とボヤいていた訳ですが…、どうにか形になったかな?
という感じです。
ヴィーゼ視点も考えてるけど…、文才ないのって難しいね。
やーーーーーーーーーーーーーとフェルヴィゼがキター!!!!!!!!!!
余は満足じゃ
>>428のヴィーゼ視点
…ああ、びっくりした。フェルトったら、いきなりあんな事言うなんて…
フェルトが今さっきまで握ってくれていた手。
その手はあたたかく、私を護ってくれる力強さを、内包しているかのようだった。
内容はよく覚えていないけど、私は言い様のない不安な夢を見ていたんだろう。
枕に残る涙の跡がそれを如実に物語っている。
そして、それをフェルトが気付き、この手を握ってくれていたに違いない。…優しい人…。
途中から覚醒していたけれど、彼の真摯な姿に声を掛けるのもためらわれた。
私に出来たのは、寝たフリをしながら私の手を包んでくれている彼の手を、軽く握りかえす事だけ。
…愛してる、ヴィーゼ…
そして、今の言葉だ。
私は嬉しさの余り、すっかり覚醒しのぼせ上がってしまった。
だからかな?どうしても面と向かって言って欲しかった。
私も女同士の話の流れで、フェルトとの仲の進捗状況を問われる事はあるけれど、
今一つ気持ちをハッキリ伝えてくれないフェルトに、やきもきしてもいたのだから。
…どうして、面と向かって言ってくれないかなぁ…
待っているんだよ?
こちらが眠っていると思って…、いくじなし
だけどそれも仕方ない事かな?
確かに私たちは、相思相愛なんだと思う。
一線を越えそうになった事だって1度や2度じゃない。
けれど、お互い何となく雰囲気を否定してしまうものだから、
至らなかっただけの話なのだ。
今更感が強くて、どうしても気恥ずかしさが勝ってしまうから。
その度にさっきのように意気地なしとフェルトを責め、
あるいは自分自身をなじるのだった。
ノインさんもフィーさんもとても綺麗な人で、
その上ノインさんはフェルトに気がある素振りを見せている。
私が1番有利であり、その差は対抗する意識を、
萎えさせるほどに強固なものだという自信はある。
だがいつまでも進展がないと悟られると、いつ横槍が入らないとも限らない。
彼女たちは頼れる仲間だけれど、私にも譲れないモノがあるのだ。
けれど、多分フェルトのことだから、
正にその「後押し」が無いと、いつまでもこのままな気がする。
フェルトの行動は、ある意味で私に決断を迫るものだったのだ。
だから、私はフェルトに声を掛けた。
後で笑って誤魔化すなんて、そんなマネして欲しくない。
そんな願いを秘めながら。
少し意地が悪いけれど、ここが勝負。
「ズルイね、フェルト。…ところで、今のはホント?」
「!?…起こしちゃったか、ゴメン」
まさか私から返事が返ってくるとは思ってなかったのだろう、
フェルトは明らかに動揺していた。
でも私はそんな事より…。
「確かに少しビックリしたけど、そんなのは良いの。それより…フェルト、私はさっきの言葉は本当か聞いたんだけど?」
困惑した表情のフェルト。
私は息を呑み、フェルトの返事を待つ。
…お願い…笑って誤魔化すなんてしないで…
フェルトは私の手を取りながら
「…愛してる…ヴィーゼ」
と、そう言ったのだった。
期待が確信に変わる喜びが全身を貫く。
「嬉しい…。でも私が眠ってたからって、卑怯じゃない?」
「…ああ。だが面と向かっては、ちょっと恥ずかしいからな…」
フェルトは頬をかきながら、そうつぶやく。
私は眠る事で、今の感動が夢であったかの様な錯覚に陥るのが不安で
「ね、フェルト。少し…昔の話をしない?」
少し話を続けることにした。
イリスに配慮してフェルトのベッドに腰掛ける。
予想以上に盛り上がり、くだらない理由でケンカした時の話も、
2人の絆の深さを再確認するものになった。
フェルトは深くベッドに腰掛けて、膝を開き、
その間にスペースを作ると、私に向かって
「ここにおいで」と言ってきた。
「そこに座るの?」
「ああ」
私がフェルトの膝の間に座ると、
途端にフェルトは優しく、後ろから抱き締めてきた。
それがまるで甘えているように感じた私は、
「…甘えん坊…」と返す。
そして
「…愛してる…ヴィーゼ」
繰り返される言葉に身を委ね、フェルトのスキを突いて唇を奪う。
…でも少しの時間だけ。
自分でも、もっとフェルトと触れ合いたいという思いが、
爆発する寸前で離れる。
とても名残惜しいけれど、効果はテキメンだったみたい。
フェルトは激しくキスを求めてきた。
最初は触れ合うだけのキスだったのに、
いつの間にかお互いの顔がベタベタになってしまっていた。
フェルトは私の顔を覗き込む様に見つめている。
私は喜びと驚き、その他の色々な感情が混じりあい、
涙腺を刺激しているのを自覚していた。
けれど、静謐な幸せな時間をフェルトと共有したくて、
ジッとフェルトを見つめ返す。
…フェルトの手が私の胸に添えられる…
そしてフェルトの瞳が語る意味に…
私は自然に頷いた。
フェルトが私の胸を愛してくれている。
あ!吸われているのが分かる…
…ふふ、まるで赤ちゃんみたい…
フェルトの頭を抱える様に抱き締め、愛しさを伝える。
と、そんな時全身を雷が貫いたかの様な感覚。
「あ!」
思わず声が出てしまい、慌てて口に手をあてる。
フェルト、何をしたの?
…あ……ううん…、か、噛んじゃダメだってばぁ…
決して嫌じゃない感覚だけど、その余りの恥ずかしさのために
私はその刺激が貫くたびに、頭を振る。
愛しいフェルトに触れられている喜びに、私も夢中になってゆく。
フェルトに求められたキスを貪る様に応えた後…
…にちゃ!…
突然耳に響いた粘液の音。
そして下腹部の異変。
それの意味する事が頭の中を駆け巡り、
私から一瞬にして思考能力を奪っていった。
慌てて枕で顔を隠す。
…む〜、フェルトのいじわる…
「可愛いよ、ヴィーゼ」
「…見ないでよぅ…」
枕ごしに涙の滲んだ半目でフェルトをにらむ。
フェルトが微笑んだかと思うと、新しい刺激が駈け登ってきた。
…あ!?こらぁ…
慌てて足を閉じようとしたけど、手を締めつけるだけで
更にフェルトの手に愛されたのだった。
それからどれ位経っただろうか?
「…ヴィーゼが欲しい…」
と告げられ、その意味を理解する。
覚悟を決めた私はゆっくりと頷いた。
そして穏やかに優しく一言。
「私、ようやくフェルトに奪われるのね」
それは私が幼い時から暖めていた気持ちそのもの。
惹かれ合いながら、より深く繋がる事に恐怖していた
お互いの時間を象徴する一言。
進展をフェルトに任せきりにしていた私に対する、戒めの意味も込められている。
私は「奪われる」瞬間に流れた涙を、
フェルトがキスで拭った事を一生忘れないだろう。
その後、朝までの事はよく覚えていない。
だけどなんて動物的で、原初の体験だったことだろう。
抱き締めあい、求めあい、
何度も何度も意識が混濁する中で果てた気がする。
翌朝、私はフェルトより遅く起きた。
気恥ずかしさは確かにあるけれど、フェルトの腕の中は私だけの場所。
私は起きてもベッドの中にとどまり、フェルトとキスを繰り返し、
お互いの気持ちが再び高揚する様な感覚に酔いしれていた。
そして時間を忘れてベタベタしてたら、イリスに見つかったのだった。
443 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 23:29:13 ID:n6+7qH+V
二つの視点というのも、作る課程は結構面白いですね。
とりあえず、今のところの構想はここまでなので、
また妄想が膨らみ次第投下しますね。
あ、あと一応BGMとしては
霜月はるかの「コンコルディア」がオススメっす
SSって絵と違って持ってても上げにくいよね
保守
保管庫死んでないか?
見れるよ?
保守。
保守
誰かいないのか?
いるけど
何か書こうか?
ヴェインがアインツェルカンプでアンナに触手プレイマダー?
455 :
452:2007/11/08(木) 15:33:12 ID:ZRxtcxvP
前回の作品取れなかったから超期待してる
457 :
452:2007/11/14(水) 15:37:26 ID:Ic2DHeyb
先週の続編が仕上がったのでアップしました。
最初の構想より内容が変わってしまったので注意書きが必要に(汗)
□内容
サイードxアニスxミュー
一部レズ表現があります。嫌いな方はスルーにて
ミューは個人的に好きなキャラなのでいつもより話が長くなってしまった。
ttp://www-2ch.net:8080/up/download/1195020838901566.KismGK 前回同様パス使用、DL Pass:ani
アップローダーの流れの速さに驚きながらも他に良いところがないのでご了承を
次回の題材はイリスGFよりパメラをメインで執筆中。
現在進行度合いは8割程度、アップは金曜か土曜に予定してます。
GFではフェニルかノエイラにも挑戦してみたいが口調がいまいち思い出せな......
完全版キタああああああああ!!!
乙です!
リーズやってたら、フェロモンアロマがどうしてもアレに見えるんだが…
460 :
若野盆地竹村竹子029:2007/11/21(水) 03:52:44 ID:lxRCxuBT
詩織揚げ
ほしゅ
462 :
452:2007/12/03(月) 15:19:23 ID:olAR7qtZ
相変わらず質の高いエロGJ!
アナもノエイラもパメラも待ってる。ガンガレ!ノシ
464 :
452:2007/12/04(火) 18:20:20 ID:2D99m/+f
465 :
452:2007/12/06(木) 18:18:02 ID:E5LlIzD7
アナが投下されてるかとwktkして来たら、二ケが来てたー!乙!
そして、フェニルもう見れなくなってるorz
467 :
452:2007/12/10(月) 19:17:49 ID:rBysH2E7
468 :
452:2007/12/12(水) 18:45:08 ID:YoT7YJDh
GJです。
ろだに上がっているSSの感想をここに書いていいのか分からなかったので
書き込みしてませんでしたが、今までの作品もとても好きでした。お疲れさまでした。
>>468 携帯だと1ページ目しか読めないのでしょうか?
保守