1 :
名無しさん@ピンキー:
なんか新年早々落ちてたので立てた
俺はいくら遅筆でも気にしないぜ
お前らもそうだろ? な!
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が
>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!
. ,:::-、 __ >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
,,r 〈:::::::::) ィ::::::ヽ >3
>>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
〃 ,::::;r‐'´ ヽ::ノ >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
,'::;' /::/ __ >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
. l:::l l::::l /:::::) ,:::::、 ji >6 いまさら
>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
|::::ヽ j::::l、ゝ‐′ ゙:;;:ノ ,j:l >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
}:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;! >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
. {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/ >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/ >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
. `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
`ー-"
3 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 23:35:15 ID:QDLlvgVO
推進剤(原作新刊)の不足が深刻だな。
唯一のネタがジント巨根説だし。
5 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 22:59:48 ID:7lFulN/p
誰か前のレス貼って。
休み開けに見たらなくなってるなんてあんまりだ!
巨根保守
7 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 00:29:42 ID:Zr03B04t
数少ない二次サイトを巡ってみても、ほとんどラフィールかエクリュア、あとはスポールか。
ラマージュやコトポニーや名前だけのラムリューヌたちの夜伽話が読みたいです。
>8
5じゃないけど、ありがとう。
保守
12 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 19:40:46 ID:U17uqESN
保守
どうか時間をください・・・保守
・・・できたらの話だけど、中途半端の連載といつになるかわからない一括どっちがいい?
>>13 中途半端な連載キボン
少しでも話題増やして、スレ盛り上げないとまた落ちる
デーヴの場合、本職無視してエロパロにネタ投下してそうで恐い
いや、それはないだろ?……と言い切れない辺りが怖かったり。
本編マダー?
その際はラブラブでお願いします。
ラフィールでも委員長でも。
星界の二次エロサイトってあるのかや。
エクリュアとジントが涎プレイをするようなところがあったはずなんだが見つからないし。
どこかあれば教えてくれー。
ホッシュ
保持
星界のエロサイトはアニメ化時代に全盛を極め、その後衰退。現在は希少な絶滅危惧種になっている。
アニメどころか小説の続きすら出ないからな。せっかく当たり小説書いたのに
作者自ら盛り下げてるようなもんだ。
つか、これだけのHIT作を書くと印税だけで
もう一生食えるだけ稼げちゃうのかね
それとも元々、妄想力はあっても文才はないから
書こうと思っても書けないとか?
いや、物書きとしては悪くない文章力だと思うぞ、俺は。月と闇とかも良かったし。
問題はやっぱりジントの老化じゃね?
星間戦争は時間かかるのにジントは普通に老いていくから、エンディングまでジントを若く保つにはどうしたらいいかと試行錯誤しているとか。
ふつーに長生きできるようにすればいいのにねー
変に喋っちゃうからさー
罵るんだったら、もっとぺネージュ卿みたいに言ってくれ
貴方ヲタなの? それとも、ヲタのふりをしているの!?
いえ!自分はオタではありません!
ヲタの振りをしていました。だったっけ?
ヲタであります!じゃなかったっけ?
ヲタゴクウ!!
ホシュ
ほしゅ
39 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 16:55:20 ID:10iPF2t5
上げるがよい
断章の新しいのでたらここも活気着くだろうか?
つかぬであろ
達見だね
バースロイルに、ジントにとっての安息の地は無い。
部屋に居れば何処からかラフィールやエクリュアがやって来ては睨み合う。
食堂でも、主計課でも、ブリッジでも、トイレでさえ。
何だか疲れたジントがぼんやりとエアロックの扉を眺めていると。
「どうしたんだい坊や。随分と疲れた顔をしているな」
「あ、サムソンさん」
他に誰も居ない所為か、気さくな態度でサムソンが話しかけて来た。
「原因なんて、言わなくても解ってるんでしょ?」
「わはは、そう拗ねなさんな。モテる男が辛いのは世の常だぜ?」
「人事だと思って気楽に言わないでください。あの2人が僕に好意を抱いてくれるのは嬉しい。だけど、もう少し僕を気遣ってほしいんです」
「なるほど……まぁ、毎日枕元で騒がれれば疲れるか」
「……」
「よし、痴話喧嘩に疲れた坊やに提案だ。暫く、俺の部屋に寝泊まりしないか?」
「え?」
サムソンの思いがけない言葉に、ジントは驚きの声を上げる。
「あの2人も、俺が坊やの側に居ればそんなに無体は出来ないだろう。勿論、期間限定でだ。文句を言ってきたらこっちの意図を話して少し反省して貰おう」
「上手く、行くでしょうか?」
「大丈夫だよ、嫉妬深くはあるだろうけど2人とも聡明だ。解ってくれるさ」
「……お願い、出来ますかサムソンさん?」
「ああ、取り敢えず3日間俺の部屋に泊まれ。理由は俺が考えておく」
「解りました。ディアーホは……」
「あー、あの猫は俺の側に居るのは精神衛生上よろしくないだろ。誰かに預けておけ」
「そうですね。解りました」
こうして、ジントのお泊まり大作戦が始まる。
だがこれは、後に、バースロイル最大の悲喜劇と呼ばれる事件の始まりでもあった。
こ、これは…アーッ!?
いやいや
「それとは別の猫」が例の(って?)キャットスーツで
キャッツアイよろしく二人まとめて襲撃、つか夜這
二人合わせての火力を以ってしても防戦一方
で、翌朝目の下に隈作りまくりの両名が
「猫がうるさくて寝かせてくれませんでした」と、しきりに言い訳
ソバーシュさんが黙ってないんじゃ。
「悪癖だね。私も参加させてもらうよ」
そしてその日の当直が終わり、ジントは着替えなどを持ってサムソンの部屋を訪れた。
「すみません。お世話になります」
「おお、来たな。男2人では狭い場所だが、まぁ、変な気遣いしないでゆっくりしてってくれ」
そんなこんなで、ジントはシャワーを浴び、寝間着に着替えて寛いでいた。
取り留めのない世間話をしたり、珍しくサムソンの故郷の話を聞いたりもした。
「へぇ、知り合いにそんな人が居たんですか」
「今日日珍しい自動車工の男でな、近所の公園のベンチでよく語り合ったもんさ。今は帝国軍に入隊して俺とは別の艦に居るはずだ」
「へぇ、一度逢ってみたいですねぇ」
「ああ、今度逢わせてやるよ。いい男だぜ? ……ところで、猫はどうしたんだっけ?」
「ソバーシュさんに事情を話して預けました。艦長や列翼翔士に預けるとなると厄介な事になりますから」
「妥当なトコだな……っと、もうこんな時間か。俺はそろそろ寝るけどまだ起きてるか?」
「ふぁ……何だか僕も眠くなって来ましたから灯り消しても構いませんよ。明日も仕事がありますし」
「そうか。じゃ、お休み。久し振りにゆっくり休めよ」
サムソンが淹れたお茶のカップを、眠たげな表情のジントがテーブルに置いてから数秒後に灯りが消える。
ジントは本当に久し振りに、夜這いやベットの上で鬼女が睨み合うと言ったホラーなイベントを体験せずに、極めて急速に静かな眠りの世界へと落ちていった。
―――
――――――
―――――――――
消灯されてから約2時間が経過した。
「……」
規則正しい、ジントの呼吸音が真っ暗な部屋の中に響く中ゆっくりと人影が起き上がる。
「ンフ」
人影は物音を全く立てずに、ベットから体を下ろし、床で寝ているジントの方へとゆっくりと近付いていく。
「ンフフ」
ジントに起きる気配は無い。彼の意識は、ちっとやそっとでは起きない場所まで落ち込んでいた。
そう、全く必然的に。
「ンフフフ」
掛け布団が捲られる。寝間着姿で蹲っているジントが、無防備に晒される。
「ンフフフフフフフフフ」
気色悪い笑い声と共に、ジントの寝間着に手が掛けられた時―――
「うおっ、まぶしっ!」
急に、部屋の灯りが付いた。
つ、続きマダーAA(ry
阿部さんktkr
>「うおっ、まぶしっ!」
ちょっ、コレwwwww
キーボードにおでんうどんを喰わせてしまったorz
パーヴェリュア登場の予感!
暗闇に包まれていたサムソンの部屋に灯りが灯り―――
床に寝ているジントに今正にのし掛かろうとしていたサムソンがぎこちない仕草で顔を上げると。
「……一体、何をしているか監督(ビュヌケール)?」
「……」
浴室の入り口に、バースロイルの艦長、ラフィールが立っていた。
しかも、いやに表情の無い面持ち、大きなバイザーをかけた状態で。
「どうした監督(ビュヌケール)。返事をせぬか。艦長の問いに答えれぬと言うのか?」
「ああ、すみませんかんちょう、じんとのやつがねぞうがわるいものでもうふをかけてやろうと」
「ほう……そうか。まぁ、いい―――茶番はそこまでだエクリュア列翼翔士」
「……!」
妙に抑揚の無い声でラフィールに対して釈明しようとしたサムソンの動きが止まる。
相変わらず無表情のまま、アブリアルの末姫はかけていたバイザーを外し、これ見よがしに振って見せた。
「変装をそなたが好むのは知っていたからな。よもやと思い、センサー付きのバイザーを購入しておいたのが幸いした」
「……迂闊」
そう呟くなり、サムソンの表情が無表情になる。
そして、顔の縦横にヒビが入り、頭頂部からゆっくりと左右にサムソンの頭部が左右に割れていく。
中にあったのは、何時も通りのポーカーフェイスをたたえたエクリュアの顔。
エクリュアはラフィールから視線を逸らさぬまま、背中にあるチャックをひっぱりサムソンの『体』から脱皮した。
「ふん……大方、監督(ビュヌケール)に成り代わり、不意打ちでジントの奴に襲いかかろうとした。監督(ビュヌケール)の部屋に泊まるから互いに手出しは出来ぬという私の油断を突くつもりで……違うか?」
ラフィールの声に答えるように、ベットの真下から呻き声が聞こえたような気がした。
「艦長こそ、浴室の天井に潜んで機会を窺っていた。私を非難する資格は無い」
「ち、違うぞ。私はそなたのような不埒な輩がジントの寝込みを襲う事が無いように―――」
「ダウシュどころか、ソウフすらつけずに?」
「そ、そなたこそなんだその破廉恥な下着は! 殆んど透けておるではないか!」
「彼に見せたいから。艦長よりも私の方がこうして象徴出来る」
そう言うなり、際どい部分がシースルーになっているブラに包まれた豊かな双丘で谷間を作ってみせる。
ジントが見たら鼻血を出して卒倒確実の艶姿で、エクリュアは初めて微笑を浮かべた。
「貴方には、無理」
ぷっちーんと、何かが弾けた音が聞こえた。
ラフィールの口の端も、凄絶な微笑に歪む。
「よくぞ、言うた。そなたとは、此処で勝負を決めさせて貰うとしよう」
「彼は、私が手に入れる」
翌日、ベットの下から何とか這い出たサムソンの目に映ったもの。
それは、陽電子砲の直撃を喰らったようなボロボロのサムソンの部屋。
そして、丸焦げになった床に頭から突き刺さって魘されているジントの姿であった。
サムソンの部屋大破。ジント2週間の入院。
マンネリを打開する為次回予告。
痴話喧嘩に巻き込まれて負傷し入院したサムソン。
彼の代わりにやって来た代理の監督はあの男だった。
「バースロイ……何だか股間に響く名前じゃないの」
乗った艦は全てハッテン場と化す伝説のゲイ。
地上人だろうがアーヴだろうが構わずホイホイとくっちまうアイツの名前は阿部高和!
「クンクン……うほっ、艦内からいい男の匂いがする。さぁ、シ ョ ウ タ イ ム だ 」
果たして、ジントの菊門をラフィールとエクリュアは死守出来るのか?
そして、阿部と知り合いのサムソンとパーヴェリュアはガチゲイなのか?
新作
【アーヴでも】阿部さんがバースロイに着任しました【地上人でも】
スレ違いなのと作者がノンケな為執筆公開は永久未定永久封印。
乞うご期待。
ぬぉ、阿部さんが別の艦にいっちまう。
バースロイ→バースロイル。
>>翌日、ベットの下から何とか這い出たサムソン
サムソンは監禁されて立ってこと?
>>55 エクリュア、床下からサムソンの部屋に侵入。
↓
灯りが消えて、サムソンが寝付くのを待つ。
↓
エクリュアの仕掛けでベットの中央が割れてサムソンの体が下に落ちる。
↓
サムソンを薬物と拘束具で封じ込めて床下に放置。
↓
代わりに、偽サムソンがベットに上がり、何食わぬ顔で寝たふりをする。
>>53 お 前 ア ホ だ ろ !
激しくワロタ。GJだ!
>>56 もーなんかルパンというかシティハンターというか
80's少年ジャンプのノリで
アーヴの洗練・高潔さがスッポーンとすっ飛んででよろしいですw
>>58 それがエクリュアクオリティ
断章表紙オメ!
いやいや、こういうのこそアーヴ的優雅さと言うのですよ
感想どーも。反応がこうしてあるのはちょっとビックリ。
ところで、原作が物置で消息不明になって久しいんで確認出来ないんだが、アーヴに銭湯とか温泉の風習ってあるっけ?
元が日本のDNAだからあっても不思議じゃないと思うんだが、地上世界なんて自分らの住む世界じゃないと言い切る連中だしな。
軌道上エレベータで温泉吸い上げて宇宙ステーションで露天風呂やってるアーヴをイメージしちゃったけど。
>>61 まあ日常生活では割と一人で湯浴みっぽ。
ただ軍隊生活だとわかんね。
リアルな軍隊じゃまず間違いなくシャワーだが。
慰労用に浴槽もあるにはあるけどね(阪神とか新潟の震災後、避難生活中重宝した)。
>>61 本編・本流が動かざる事山の如しだから、いささか飢えているのですよ
アーヴで風呂っつうと、どうしてもギリシャ・ローマ時代の公衆浴場みたいで
露天、しかも大理石張り、みたいなイメージしか湧かない
あるいは艦内にサウナとシャワーでも設けているとすれば
サムソンがサウナで若いヤツとウホッ、じゃなくて我慢比べして
負けた方に一杯おごらせる遊びに興じている気がしてならないw
なんか、お風呂好きな野郎がいた気もしますが。揺れると困るとか言って。
それはともかく、もうなんというか、お風呂はあって好きだということでええやないですか。
あるいは、お風呂好きなジントくんが用意して気持ちよく入ってて、
まあいろいろあってラフィールとエクリュアもお風呂とかあわあわとかお気に入りになるそんな展開でもええやないですか。
よし来た。やってみよう。
とある星の衛星軌道上にある機動酒保街にバースロイルは寄港していた。
久し振りの上陸休暇に沸き返るクルー達は、自分の番が来ると嬉々として各々が目指す娯楽施設や商店へと向かった。
「と、僕はどこに行こうかなぁ」
機動酒保街の入り口で悩んでいるジント。
そんな彼に、案内係のオペレーターが声をかけた。
「休暇をどう過ごすかお悩みでしたら、温泉などは如何でしょう。衛星軌道を見下ろす露天風呂は絶景ですよ?」
「温泉? 地上世界じゃないのにそんなものがあるんですか?」
「地上世界から軌道エレベータを使って汲み上げているんです。この星は元々この星団で有名な温泉地ですから」
「へぇ……行ってみようかな」
そしてジントは、教えられた場所に向かった。
大型のドーム状の建物で、どうやら混浴らしい。
「ひゃー、広いなぁ」
腰にタオルを入場したジントの前に、豊○園のプールばりに広い風呂が現れた。
打たせ湯、寝湯、歩き湯、ジャクジー、サウナなど色々ある。
「艦内じゃあシャワーしか無かったからなぁ。こーいう広いお風呂も偶にはいいね」
体を流した後、湯船にゆっくりと体を浸す。
湯船に入る際、礼儀正しくタオルを腰から外したのだが、その際に何故か周りに居た男達が一斉に退いたのだが、ジントは気にしていなかった。
「しっかし、良い湯だなぁ……」
「そう?」
「ああ、そうだとも。足を伸ばせるだなんて……ぇ」
いつの間にか、隣りにエクリュアが座っていた。
同時刻。
「……ここに居るのか。ジントの奴め」
発信器のセンサーを見つめながら、ラフィールが銭湯に入っていった。
クロワールの城館でラフィールが大浴場でお湯つかってたよね
アニメの戦旗3でも入浴シーンあったし
>65
つーか、エクリュアがいても違和感を覚えなくなってきた私はヤバイかも知れん
保持
68 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 04:42:34 ID:zh17f43I
ラフィールとエクリュアの争いによって、帝国一ちっぽけな城館を
追われることとなったジント。
サムソンもソバーシュも当てには出来ないこの状況下で
ジントの逃げ込める場所はただひとつ。
自分の部下の職場へ逃げ込むことだった。
1:厨房へ向かう
2:医務室へ向かう
3:事務室へ向かう
救命莢でだっしつ
>69
しかし拾ってくれたのはぺネージュ様の艦隊
「お久し振り坊や。さぁ、私の部屋に行きましょうか?」
「か、閣下引っ張るのはうわなにをするやめrくぁwせdrftgyふじこlp;@:」
「伯爵、何事も慣れと諦めが必要ですよ」
(ぼ、僕の安住の地は何処にも無いのか……ティル、リナ、何もかもが懐かしい……)
『動くでない、今すぐに行く』
『私が貴方を助けるの』
頭環に流れるメッセージ。僕に逃げ場は無いらしい……。
意外な助け舟、クリューヴ王てのはどうだ。
「これであの若者に借りなり恩なり(ry」
とりあえず、このセリフでラフィジンは親公認だと思ったわけだが
どうなろうとも、ラフィールと出会ってしまい、バースロイルに乗った時点でジント君の運命は波瀾万丈って決まってたのね。
アーヴ帝国の侵攻が無ければ、普通に大学生とかになって将来や就職とかをティルやリナに相談している青年だったろうに……。
いや、貴族の義務で軍には行くわけだし・・・でもまあ出会わなかっただろうな。
確かにラフィールに出会わなければ故郷に帰っていたかも知れない。
小さい頃、ティルの家の食堂で大きな写真立てを見つけ、リナに聞いた事がある。
「ああ、それは私とティルが結婚した時の写真よ」
「へー、リナ綺麗だね」
花嫁衣装に身を包み微笑むリナと、照れた様な表情で直立しているタキシード姿のティル。
両者の親族が微笑みながら2人を祝福している。
「僕も、何時かティルとリナみたいに結婚するのかな?」
「そうね、ジントも何時か結婚するのよね」
少し寂しげな表情でリナは呟き、思い直したように悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「ジントは少し頼りないから、しっかり者か、元気な女の子がお嫁さんに来た方がいいかもしれないわよ?」
「うわ、酷いよリナ。僕はどっちかと言うとお淑やかで優しい女の子がいい」
「うふふ、でも、楽しみだわぁ。貴方が将来、どんな素敵な女の子を連れてくるのか……」
そんな、昔の出来事を僕はバースロイルから放出された救命莢の中で思い出していた。
救命莢の通信機からは、物凄い勢いで怒鳴り声と物凄く重い静かな声が聞こえてくる。
外の様子を見てみると、何故かスポール艦隊がやって来ていて、見覚えのあるカウ級巡察艦が僕の救命莢を回収しようとしていた。
あ、何だか通信機に如何にもタカビーなお姉様声が混じって、怒鳴り声とやりあっている。
「リナ、僕のお嫁さん候補って何だか物凄い元気過ぎるよ」
僕は委員長の事を思い出しながら、静かに、現実から目を逸らすように目蓋を閉ざして体を丸めた。
76 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 12:46:07 ID:18pI5LF0
お嫁さん候補っていうか、婿入りの方が正確な気が・・・w
ま、アーヴも自然受胎は割と普通にするみたいだから楽しい結婚生活送ってくれ。
うん、きっと楽しいぞ。
ジント君の辞書には「平穏」とか「安寧」といった類の言葉はもう載ることはないなwww
>76 自然受胎
アーヴ同士ならしないこともないけど遺伝子検査・調整しないといけないし、
地上人相手じゃさらに確立低くなるだろ。生まれたとしても致命的な障害を負うだろうし。
適当なこと言ってジント君を煽るなってwww
>>77 んにゃ、自然受胎自体は、つまりSEXは割と普通にする。
ただ受精卵はすぐに体外に出して、遺伝子調整の後人工子宮で保育。
受精は体内・体外両方あるが保育は完全に人工子宮ということ。
自然受胎=SEXかよ、おいおい
ジントは地上世界出身者だからアーヴ女性とSEXしても受精卵はできない、つまり自然受胎はできないぞ?
ほぼ不可能だ
だが、アーヴって愛し合い方のヴァリエーション豊富そうだよな。
無重力を利用したラブホぐらいあってもおかしくないと思うんだ
プールの存在も公式で出てたし、色々楽しい新婚生活であろうことは保証できるな。
感想どーも。
となると、アーヴにとっての性行為は愛情を体のまぐわいによって確かめる感じかな?
子供を作る場合は普通に人工授精&人工子宮からの出産で終わりだし。
それにしてもジントとラフィールはまぐわい過ぎ
自然受胎しない事を絶望してはならない。というかむしろ逆にこう考えるんだ。
中出し放題、と。
小野敏洋が上連雀三平ってさっき知った。。。
確かにタッチが一緒だった・・・
全然気づかんかったorz
いやタッチとかそういう次元でなくそのまんまじゃないかと
>>83 (明るく楽しそうに)
こっちの世界にようこそ!!w
いやぁ、えろっちい絵を描く人だなぁとは思ってたんだけど・・・
特に胸とかw
三平といったら尻だろ、尻!
>>87 >>三平といったら
ふたなり・ニューハーフじゃ?(w
穂っ主
91 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 08:38:11 ID:PsVyEjpv
断章Uが発売されたのに静かだなー。
もっと盛り上がろうぜ!
92 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 21:45:24 ID:ogBLXilA
し、知らんかったorz
ファンにあるまじろ行為を恥じて
せっぷくぅ〜〜〜!!!
94 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 09:23:29 ID:BSjsXg++
書き下ろしのメインキャラが二人とも男、当時の船王も男では盛り上がりにくかろうよ
誰か、エクサグかサグエクで書いてくれませんか
キネリンだろ、やっぱ
妄想してて、ふと疑問に思った
アーヴの下着ってどうなってるんだろう
ブラとかガーターとかつけてるのかな
ペネージュさんは黒や赤のレースが似合いそうだ
男は、祖先の伝統を受け継ごうと努力した結果、
ふんどし派が多かったりとかするのだろうか
アニメだと、現代の下着と大差なさそうだったよ。
プラキアはスポーツブラっぽかったな。エクリュアもあったっけ、下着で寝てるとこ。
ちなみにジントはランニングにトランクスだった。白の
あんまりアレな下着を着けてしまうと軍衣がもっこりしてしまうんじゃないかと思うんだ。
アーヴは基本の服装がつなぎだから、わざわざガーターストッキングもはかなさそう。
実用的じゃないし。
ただし、勝負下着として仕込むんなら話は別じゃないか?
まあぺネージュさんは寝間着の下に下着つけてなかったみたいだったけどな!
ラフィールはしましま
ペネージュさんがパジャマ上だけの姿で歯を磨いてる姿を妄想しますたw
ラフィはしましまかぁ…意外にポップでいいかも
まぁ要望としてはネグリジェみたいんで寝てて欲しいわな
とすると、エクリュアは下着にひらひらイパーイ付いてるけど
どれも黒で統一とかか?
あぁどうせ孔雀の羽根で作ったアイマスクとかも隠し持ってるんだろうな
いつどこで使うんだか知りませんけど!w
とても猫のプリントとか、薄いピンク地にアクセントで
小さい赤いリボンとか付いていそうに思えないよ
あ〜コワイコワイ
話の腰を折って悪いけど、
いま何気なく「ジント ラフィール」でググって見たんだが、関連検索の4番目がw
ふぁっ
これは、ひどい。
たしかにこりゃひどい。アラームとかセックスとかスイッチとか、カタカナ語使っちゃダメじゃん
関連検索の四番目のフレーズでぐぐった奴は何を探してたんだろうな。
やっぱり105の文を探してたのか?w
どなたか、ドゥビュースとプラキアで書いてくれませぬか
プラズマでおk
断章Uには、ジントとラフィールがふにふにとかそういうシーンはありましたか?
ジント(Zind? Zint?) 亜鉛(Zinc)
英語名的には亜鉛と縁のある名前だ。
毎日亜鉛不足から抜けれないかも。
>104
そういえばラフィール殿下の中の人は音痴で有名なんだよな。
音大出なのに(w
アーヴはそういう遺伝子もいじってたりすんのかね
>>111 ・・・・・・もういちど星界シリーズを読み直すことをお奨めする。
113 :
:2007/04/01(日) 00:12:03 ID:meYOTJhV
>>110 いいかい、視点を逆にするんだよブラザー。つまり
ジント=亜鉛
やつは自前生産が可能なのサ!ハッハハ〜ッ!!
きっと周りのコがジントからホキュウシテルンダヨ
亜鉛はホルモンの生産や美しい髪を保つのに必要ダカラネ〜!
栄養が豊富ナンダネ〜!
OH?なんの栄養かって?そりゃあアレだよブラザー
>>109 とりあえず少年ジントが、ミンチウ仲間と(以下、ネタバレ削除・メル欄
>>111 あれでも絶対音感なんだぞ>中の人
ピアノ弾きながら歌えるんだぞ。
ところでアーヴの楽器って今のところあったっけ?
絶対音感が歌唱力にはまったく関係がないということをまざまざと……
>>115 うん、口とんがらせて口笛吹きながらなw
>>116 全く関係がないかというとそうではないが、
音感と歌唱力ってのは必ずしもリンクしないから・・・
軍楽科があるよな、確か
保守
121 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 19:04:12 ID:7WmQr0xq
星界は寝取られ小説が書きやすそうだ。
ちょっと書いてみる。
ジントを思いつつラフィールが他の男にヤラレまくる
ガーン
123 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 19:32:05 ID:LibhXClV
>>121 わおハードパンチャーが現れますた
待(‥´ω`)機
おお、新作ですか
がんばってください
>121
むしろ逆じゃ?
ラフィールを思いつつジントが他の女にヤラレまくる
ありがちっていうか、王道とかスタンダードじゃね?
あの二人のどっちが王子様でどっちがお姫様かって考えると、どうしてもジントはお姫様役になってしまう。
爆散寸前でも拉致監禁でも、最後にラフィールが助けに来たしな。
面白いし好きけど、そればっかだとちょっとさびしい気もする。
アーヴが戦争に負けでもしない限り、宇宙空間でラフィールに酷いことをできるキャラがいないような気がする。
ラフィールより上位に立てるのって、アブリアルでラフィールより年or立場が上、もしくは軍で階級が上の人じゃないか?
いくら階級が上でも、アブリアルかつ皇帝の孫に変な手出しはしないだろうし、
誇り高いアーヴが立場を盾に、ましてアブリアルをセクハラとか強姦ってのは考えにくいんだよな。
あるいは直系に近い家で、かつラフィールより年上のスポールっていうんならタイマンはれそうだけど、
それこそいかに美しい皮肉を言うかを重んじるような家系が、そんな直截的なハラスメントはしないだろうし。
その辺を打ち破ってくれそうな新作を全裸で待ってる。
バルケー王の出番ですな
そういや、バルケー王って息子かなんかいたよな。スピーチで言ってたはず。
本編に出てきてくれないかなぁ。
翡翠の玉座争いにおける、ラフィールと同世代のライバルじゃないかと思っているんだが。
父親同士もライバルだったんだしw
襲撃艦隊には皇族および取り巻きの方々が続々配備されるらしいから、そのうち出てくるのではないかと思われる。
星々の終焉を看取るつもりで待ってれば、きっと。
こっちは地上人形質なんだぜ……。その頃にはきっと老いているか死んでいるんだ。
本編続きマダー
133 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 17:32:09 ID:Pyv8oM+/
ほしゅ
保守
135 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 22:12:41 ID:ZYJgTps2
捕手
スタンダード純愛の好きな俺はラフィ×ジントを書くことを決意した。
つーか、これが俺の初エロパロになりそうである。
応援してます(`・ω・´)ガンバレ
赤井氏が辞めることになったらしいな……。新刊まだかな。
>>136 待ってる
142 :
136:2007/05/02(水) 02:03:34 ID:TtaFpAZ9
ヤバイ
書いてるうちに、俺は自分がデーヴ並みかそれ以上の遅筆だと気づいてしまった。
おまけに異常に長くなっちまいそうだし、いつ終わるかわからんから、書きあがった分から投下していい?
まだぜんぜんエロとかいってないけど。
OK
投下終わったら終わったって言ってね
1/3、2/3とかタイトルにつけると便利かも
書きあがってないんだから、無理だろ
タイトルはその1 とか第一章とかでオケ
145 :
136:2007/05/03(木) 00:37:41 ID:WOd+nUan
じゃ、とりあえず書きあがった部分を投下しますね
ジントのもとにレトパーニュ大公爵家から饗宴の招待状が来たのは、彼が叙任された直後のことだった。
どういうことだろう――ジントは思った。
もちろん彼とて、まがりなりにも三年余りをアーヴ貴族として過ごしてきたのだ。星達の眷属、特に貴族が頻
繁に宴を催すことぐらい承知している。新たにハイド伯爵となったジントがそういった宴に招待されるのは、む
しろ当然と言える。問題は招待状に記された饗宴の日付だった。それは彼と、そしてラフィールが新造艦〈バー
スロイル〉の慣熟航海に出立する、まさにその前日だったのである。
「偶然、なのかな? これは……」
ジントは三年前に、レトパーニュ大公爵ペネージュに会った時のことを思い出していた。あの時は、とことん
ラフィールをからかうだしに使われたものだ。その時ラフィールがその人物を評して言った言葉が、「核酸分子
のようにねじくれまがった性根」である。悪い人ではないのだろうが、ジントにとって付き合いやすい人物とは
思えなかった。今回のこれも、ジント達をからかうための、なんらかの意図をもって計画されたものなのかも知
れない。少なくとも、ジント達〈バースロイル〉乗員の慣熟航行前最後の休暇に合わせたかのようなこの日程に
は、何かしら作為的なものを感じる。
もしかして、あの時の「気に入ったわ」という言葉は、冗談じゃなかったのかな?――ジントは妙な胸騒ぎを覚
えた。
その時、通話器から声がした。
「ジント、わたしだ。開けるがよい」ラフィールの声だった。
「いいとも、入ってくれ、ラフィール」
ジントは端末腕環を操作して自室の扉を開けた。
「そなたの元にも、招待が来たか?」誰からの、とは言わなかった。新米貴族のジントには、今までこうした招
待が来たことはなかったからだ。
「ああ、ちょうど今見ていたところ」
「そうか……」ラフィールはそう言ったまま、しばらく沈思したかのような素振りを見せた。そのまましばらく
二人の間に沈黙が下りた。先に耐えられなくなったのは、ジントの方だった。
「それで、あー、これはどういうことかな?」
「この時期に宴を開くなど、大公爵の意図は見え透いている。閣下御自身の出撃前の壮行の饗宴にかこつけて、
われらが帝都を離れる前に、一度はスポールの伝統の真髄を見せつけておこうと思いついたのであろ」
「ああ、そういえば大公爵閣下も出撃されるんだったね」ジントは彼の初陣となるはずの侵攻作戦、『幻炎』作
戦において、スポール提督の艦隊が先行偵察部隊として参加することを思い出した。
「ところで」ジントはより重要そうなことについて問いただそうとした。「スポールの伝統って、一体何のこと
だい?」
「知らないのか? ジント」ラフィールの秀麗な顔に、何か非難するような色が浮かんだ。
「ええと、また何かややこしい慣習でもあるのかな?」いまだアーヴ社会に順応しきったとは言い難いジントに
とっては、この種の戸惑いや疑問はおなじみのものだった。
「別に慣習なんかじゃないぞ。少なくとも、アブリアルにとってはな」ラフィールは憤懣やるかたなしといった
口調で続けた。
「スポール一族は伝統的にわれらアブリアルをからかうことを義務と権利のように心得ている。今回のことも、
間違いなくその一環であろ」
「いくらなんでも、それは被害妄想ってものじゃないかな?」ジントは控え目に反論を口にした。
「確かに大公爵には、少し特殊な趣味がおありのようだったけど、そんな人を選んで態度を変えるような人では
ないような気がしたけど?」
「普通はそうだ。スポールは誰にも平等に迷惑をかけるからな」そこまで言って、一度言葉を切った。
「だが、どうもスポールの価値観によれば、アブリアルだけは例外らしい。会うたびに、必ずわれらをからかお
うとする。それも、他の者を相手にする時とは比べものにならぬくらいの陰湿さでだ!」
「はは……、そうなのかい?」途中で何か嫌な記憶でも思い出したのか、言葉が熱を帯び始めたラフィールに対
して、ジントは力なくそう応じるほかなかった。
確かに三年前の記憶でも、ジントもからかわれはしたが、その真の目的はラフィールの格好を揶揄することに
あった。しかし、だからと言って伝統と称すべきほどの何かが感じ取れたわけではない。むしろ、アブリアルな
らではの性格から、単にからかいやすいと思われているだけなのでは?
「なんだ、その顔は。そなた、まだ信じようとしていないな?」
どうやら気分が顔に出ていたらしい。ラフィールの表情には、微妙に咎めるような色があった。
「まあいい。どうせ、その時になったら分かることだ」王女は寛大だった。
ジントとしても、これ以上この話を続けたくはなかった。
「それで、どうする? 饗宴には参加した方がいいのかな?」まずジントにとってはその点が重要だった。
「招待されてしまったからには、礼儀上はやはり出席するべきであろ。後でねちねちと何か言われるよりは、適
当に相手をしておいた方がはるかに良いだろうし……」
「でも、僕は今までこういった種類の宴には参加したことがないし、社交界の作法についてもさっぱりだよ。適
当にっていわれても、一体どうすれば良いのかわからないな」
「別に難しいことはないぞ。ただ常識どおりに礼儀正しく振舞っていればいいだけだ」
「その常識とか礼儀に自信がないから、困っているんだけど」
なんだか、前にも同じような会話をしたことがある気がするな――ジントは、かつて皇帝に謁見したときの会
話を思い出した。あの時も、不安を抱えたジントに対して、ラフィールはいかにも簡単そうに言ってくれたもの
だった。三年経った今でも、二人の間にある見解の相違というのは、容易には変わらないようだ。
いや、変わらないのは、それだけじゃないか――ジントは思わず嘆息する。三年間変わらないのは、二人の関
係も一緒だった。
三年前、未来のアブリアル十翔長に未来のリン主計列翼翔士が忠誠を誓ったあの日以来、ジントはラフィール
に対してはかけがえのない、特別な感情を抱いている。おそらくそれは、恋愛感情に限りなく近いものだろう。
だがいくら想いを募らせているといっても、相手が自分をどう思っているかはまた別の問題だ。これまでの付
き合いや態度から考えて、少なくとも好意を持ってくれているのはわかる。そもそも、好意を持っていない相手
をあのラフィールが三年間も待っていてくれるとは思えない。だが、その好意がどういったものなのか、仲間と
してのものか、あるいは友人としてのものか、はたまた女性が男性に向けるものか、そこまではわからない。そ
してわからないからこそ、彼の感情もまた恋愛感情と言い切るにはいささか熱情に欠けるものにならざるを得な
かったのだ。
もちろん三年間の間に、二人の間に何の連絡もなかったわけではない。ラフィールの方は軍務のため常に帝都
からは離れていて、帝都の主計修技館にいたジントが直接顔を合わせることはできなかった。だが、折りあるご
とに手紙のやりとりはしていたから、ジントの方から何らかの変化を求めることもできたはずだ。それでもそれ
をしなかったのは、やはり結果が予想できなかったことと、なにより彼の生まれつきの性格の問題だろう。どう
も彼は運命に流されるのは得意だが、それを掴もうとする段になると躊躇してしまう性質らしい。
そういったわけで、ジントとラフィールとの関係はあの三年前の別れ以来凍結されたまま、最近になってよう
やく顔を合わせるようになってからも目立った変化は――部下と上官という関係が新たに加わった以外は――な
い。
そしてこれから変化する見込みも、今のところないな――複雑な思いがジントの内面で渦巻いていた。何か進
展が欲しいと思う反面、関係が壊れるよりかは、今のままの関係を続けたいと思う気持ちも確かにあったのだ。
「ジント、聞いているのか?」
そこでラフィール声がジントの思考を現実に引き戻した。どうやら考え事をしているうちに、二、三聞き洩ら
してしまったらしい。どうやら、またいつかと同じように本当に、簡単なんだということを改めて主張していた
ようだ。
「ん? ああ、ごめんラフィール。ちょっと、ぼーっとしちゃってた」
「ちょっと? そなたはいつも、だいぶぼーっとしているじゃないか」
「そう見えてるだけだよ。普段はもっとしっかりしてるさ。今回は、ええと……ちょっと考え事をしてただけだ
よ」流石に目の前の――少なくとも見た目は三年前とさほど変わらない――少女との関係について悩んでいたと
なると、ジントはかなりの気恥ずかしさを覚えた。
「そなたの常識のなさは今更言うまでもないが、それでも人の話を聞く態度くらいは身につけているべきだと思
うぞ」口調はややきついが、本気で怒っているわけではないようだ。
「うん、本当にごめん」
「まったく……。まあともかく、別に公式の行事とか祝宴でもない、ただの饗宴だからな。細かいことは問われ
ぬであろ。後は会場で適当に指示するから、安心するがよい」
「ああ、頼むよ。そういえば、この場合服装はどうすればいいのかな?」
「招待状の宛名が『ハイド伯爵閣下へ』だから、貴族としての服装で出席するべきであろ」
「うわ、またあれを着るのか……」ハイド伯爵としての服装を身につけたのは、少し前の叙爵式の時の一度きり
だったが、そのうっとうしさにはおそらく慣れることなどできないだろうと思っていた。
「まあ、どうせ長居をするつもりもないからな。それぐらい我慢するがよい」そう言ってから扉に向かうと後ろ
を振り返り、「じゃあ、わたしはそろそろ部屋に戻るぞ。明日の勤務も早いからな」と言った。
「うん。それじゃあ、また次の勤務時間帯に艦橋で……」ジントがそう答えると、ラフィールは扉を開け、そし
て軍士としては実に見事な歩様で艦長個室へと去って行った。
「おやすみ、ラフィール……」ジントはその後ろ姿を見送った後、閉じた扉に向かって呟いた。
招待状に記された饗宴の日時の、四日前のことだった。
150 :
136:2007/05/03(木) 00:48:22 ID:WOd+nUan
というわけで第一章でした。エロなしですので、ソレ目当ての人はもうしばらくお待ちください。続きでちゃんと本番まで行く予定です。
起承転結でいうと、起の部分に当たるはずですが、正直ここはなくてもいいような気がしてきた。
できれば連休中に最後まで書きたいなあ。
GJ! じらされるのもまた一興
むしろ直接エロよりもいちゃいちゃとかまったりトークの方が好きな性分なのでもう大GJですよ。
ありがとうございました。
GJ! 続きを正座して待ってるよ。
会話がちゃんと二人っぽいのがいいね
上手いな
会話も言葉遣いもうまいよ。エロなしでも結構楽しめる。
GJ! ちゃんと「星界」っぽくなってるのがスゴイ。
いっそ、デーヴに代わって本編書いてくれw
饗宴の当日、二人は短艇を出して会場へと向かった。もちろん操舵はラフィールだ。
「そろそろ着くぞ、ジント」ラフィールは落ち着きなく長衣を触っていたジントに告げた。
「え、もうかい?」ジントは周囲の壁に広がる艦外風景を見た。しかし、それらしき建造物は見当たらない。あ
るのは、ラクファカールらしい光点の集合だけだった。
宇宙空間においては、あらゆるものが地上世界とは比べものにならないくらい巨大な距離を持って存在してお
り、その間を行き来する短艇もまた、地上では考えられない高速で移動している。ゆえにごく短時間で移動でき
る程度の距離でも、ジントの地上人的感覚から言えばとてつもない距離であり、当然肉眼で目的地を判別するこ
ともできない。だが、空識覚器官を持つラフィールにとって、それは手を伸ばせば届くのではないかと思われる
ほどの近距離だった。
「うん、もうすぐだ。だから、そなたも少しは落ち着いたらどうだ? そんなにそわそわしてると、会場で変な
目で見られそうだ」
「ああ、ごめん。なんだか着なれないものだから、どこか変なところがないかどうか気になっちゃうんだ」
ラフィールはジントの服装を一瞥すると、「大丈夫だ、別に変なところなんかないぞ」と言った。王女が保証
してくれたことで、ジントは少し落ち着きを取り戻し、座席に改めて座りなおした。
そうこうするうち、無重力だった短艇の内部に減速による重力が発生して、ようやくジントも到着が近いこと
を実感した。気づけば、真正面にある建造物がゆっくりと大きさを増している。それは加速度的に迫ってきて、
いつしかジントの視界を占領していた。その建造物こそが、今宵の饗宴の会場であり、そして完全な個人の所有
物としては帝都一の巨大さを誇る軌道城館、レトパーニュ大公爵家帝都城館だ。
「こちらレトパーニュ大公爵城館管制。接近中の短艇、応答してください。饗宴の参加者の方は、専用の埠頭ま
で誘導いたします」
その時、城館の管制が彼らの短艇に呼びかけてきた。
「こちら短艇。饗宴への参加を希望する。誘導を願う」ラフィールはそれに答えて誘導を求めた。
「こちら管制。了解いたしました。ようこそレトパーニュ大公爵家帝都城館へ。歓迎いたします」
すると短艇の思考結晶に管制からの情報が流れ込み、それにしたがって短艇は流れるようになめらかに移動し
ていく。短艇が宇宙港に入ると、何度か姿勢制御のための噴射がかけられ、ゆっくりと割り当てられた埠頭に接
岸した。人口重力の影響が現れ、それまでとは全く別の方向が下に感じられるようになる。連絡筒が艚口と接続
し、二人は連絡筒を通って城館の内部へと入っていった。
埠頭は饗宴の会場のすぐ近くだった。歩いてすぐ、会場の大広間へと出る。
広い!――会場に入ったジントが最初に抱いた感想はそれだった。
なにしろ、室内にもかかわらず反対側が霞んで見えるほどの広さだ。そこには大量の机が設置され、その上に
はいかにも豪華そうな料理や酒がふんだんに用意されている。何より圧巻なのは参加者の数で、おそらくは万単
位の客が、あるいは料理や酒に舌鼓を打ち、あるいは談笑している。その中には、青髪のアーヴの他にも、地上
人形質の者も多く見られる。おそらくは、スポール提督の艦隊の従士たちなのだろう。ここまで招待状の提出を
求められることもなかったから、ここには飛び入りの客も多いに違いない。
その会場の中央には大きな通路が敷かれており、さらにそこから枝のようにより細い通路が伸びている。二人
はその中央の通路を歩き出す。
しばらく行くと通路脇に、受付係とおぼしき地上人形質の男性が立っていた。おそらくは大公爵家の家臣なの
だろう、その立ち姿には一分の隙もない。帝国一の格式を誇る大公爵家の家臣にふさわしい、実に見事な態度と
いえた。その男は、二人の姿を認めると丁重に話しかけてきた。
「ようこそいらっしゃいました。わが主君が招待されたお客様ですね?」
「わたしはアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール。そして……」先に歩いていたラ
フィールは、自ら名乗るとジントの方へ振り返った。
「こちらがリン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵・ジント。二人とも、大公爵閣下から今宵の宴の招待をいただい
ている」
ここは僕も何か言うべきかな?――ジントは迷ったが、どうやら話は先に進んでしまっているらしい。
「承知いたしました。それでは、まことに失礼とは存じますが招待状を確認させて頂きます。端末腕環をお出し
下さい」
ラフィールは手首を前に差し伸べて端末腕環をさらす。
「ほらジント、そなたも端末を出すがよい」
「ああ、わかった」ラフィールに言われてジントも端末腕環を差し出す。
受付が二人の端末に自らの端末を近づけると、記憶巣の中に記憶された招待状を照会した。
「確認いたしました。改めて歓迎いたします、殿下、閣下。それでは、本会場の方へお連れ致します。移動壇を
呼びますので、少々お待ちください」
「本会場って、どういうことだい?」ジントは小声でラフィールに聞く。
「言葉通りの意味であろ」
「えっ、ここが宴の会場じゃないのかい?」
「ここは招待を受けていない者でも入れる副会場だ。大公爵家から正式の招待を受けた賓客には、別の場所が用
意されている」
「ふうん……。なんで一緒にやらないんだろう? この会場には、まだまだ余裕がありそうだけど」
「従士も多く参加するからな。上官や貴族と一緒の場所より、こうして別れていた方が彼らもくつろげるだろう
し、賓客をもてなすにはそれなりのものが必要だからな」
ジントの感覚としては、この部屋も料理も十分に豪華に感じられるのだが、流石に生粋の貴族は感覚が違うの
だろうか?
二人が話していると、すぐに移動壇がやってきた。二人がそれに乗り込むと、移動壇は音もなく滑り出し、二
人を乗せたまま通路の奥へと向かった。しばらく行くと扉があり、そこが開くと移動壇はその先にある部屋へと
入って行った。
その部屋は、意外なことにさっきの部屋に比べればずっと狭い。だがそれでも十分な広さがあった。部屋の中
にいる人数も少なく、より空間に余裕が感じられる。
この部屋にいる人間は、ほぼ全員が青い髪の持ち主であり、長衣を着た者の割合も多い。おそらくは貴族身分
の者なのだろう。軍衣の者も多いが、階級章を見ると艦隊の幹部たちのようだ。新米貴族で階級はたかだか列翼
翔士、おまけに茶色い髪の持ち主であるジントとしては、なんとなく居心地が悪くなる。
そしてその部屋の中央部、他より一段高くなった所にいるのが、この饗宴に二人を招待した張本人であり、帝
国貴族中最高の富裕と格式を誇るレトパーニュ大公爵家の現当主、スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ
大公爵・ペネージュ提督である。以前会ったときとは違い、今日は軍衣ではなく豪奢な長衣を身に纏っており、
蒼炎色の髪を結いあげた頭には大公爵の華麗な頭環を付けている。
二人が入ってきたのに気づいたのだろう、スポールのその深紅の瞳に何か獲物を見つけた肉食動物のような色
が浮かび、長椅子に寄りかかったままこちらを見つめてくる。
「どうする? ラフィール」ジントは再びラフィールに訊いた。
「どうもこうもない。ここまで来たら、挨拶するしかないであろ」そう言うと、ラフィールはスポールの方へ歩
き出し、ジントも躊躇いながらも後を追った。
目の前に二人が来ると、スポールも立ち上がって宮中式の礼をする。ラフィールがそれに答礼し、ジントもそ
れに倣った。
「ようこそおいでくださいました、殿下、それに閣下」
「お招きを感謝する、大公爵閣下」ラフィールが答え、ジントも続く。
「感謝いたします、閣下」
「お二人とも本当にお久しぶりね。三年前のスファグノーフ侯国以来」スポールはそこで不意に笑顔を浮かべ、
「今回は一体どんな扮装で来てくれるのか、と秘かに期待していたのですけれど、どうやら期待外れだったよう
ですわね」と言い放った。
ラフィールはにわかに不機嫌そうな顔になり、「あんな格好、二度とするつもりはない」と言った。どうやら
あの時の屈辱は、王女の中では最も忌まわしい記憶の一つとなっているらしい。あの格好をさせたことについて
ジントは自身は、必要があってしたことだと今でも思っているが、このラフィールの表情を見るとなんとなく罪
悪感が沸き起こらずにはいられない。
「あら、それは残念。アブリアルにしては、上出来な冗談だったのに」スポールは本当に残念そうな表情を作っ
た。
「それでは、私は少し隣の部屋でも挨拶をしなければならないので、ここは一度失礼しますわ。今宵はどうぞ、
心ゆくまでわが大公爵家の宴をお楽しみくださいませ」
「え? あ、ああ。そうさせてもらう。行くぞ、ジント」意外に早く解放されて、ラフィールも少し驚いたよう
だったが、だからと言ってスポールから逃れる機会を逃すつもりもなかった。
「う、うん」ジントも足早に去ろうとするラフィールの後を追った。途中で一度振り返ったが、その時にはすで
にスポールの姿はなかった。
料理や酒の載せられた机の一つの近くで二人は立ち止った。
「意外と早く済んだね」とジント。
「うん、本当に意外だ。大公爵は、今宵は体調が悪いのだろうか?」
「だから、やっぱりただの被害妄想だったんじゃないのかい?」
「そんなはずはない! あのスポールが、病気でもないのにアブリアルの者をこんな簡単に見逃すはずがないん
だ」
「でも、閣下は別に体調がお悪いようには見えなかったけど?」
「だから意外なんじゃないか。もしかしたら、この後に何か用意しているのかも知れない。気をつけた方がよさ
そうだな」
「そこまで神経質になる必要はあるのかな? まあいいや。それじゃ、これからどうしようか?」
「流石に来てすぐに帰るというのは礼儀に反するからな、適当な時を見計らって出るとしよう。それまで、酒食
でも楽しもう」
「そうだね。こんな豪華な料理は、軍の糧食では出ないもの。この機会に、十分楽しんでおかなくちゃ」
「そなたは、妙に貧乏性なんだな。貴族たるものは、こういった時でももっと慎み深くあるべきだと思うぞ」
「どうせ僕は育ちが悪いよ」
そして二人は、レトパーニュ大公爵家自慢の酒と料理を味わうことにした。流石帝国貴族中最大の富裕を誇る
家が催す饗宴だけあって、味だけでなく見た目にも力を注いでいるのだろう、まさに精緻な工芸品のような料理
が所狭しと並んでいる。ただしアーヴ料理の常として、ジントは味が薄いように感じてしまう。最近ではだいぶ
薄味にも慣れ、微妙な味の違いがわかるようになったので、この料理が普段星界軍で出ている糧食よりおいしい
ことはわかるが、できればもう少し塩気が欲しいところだった。一方ラフィールの方はすなおにおいしいと感じ
たようで、機嫌もだいぶなおってきたようだ。
161 :
136:2007/05/05(土) 22:40:19 ID:hHmFwlwG
つーわけで第二章です。あいかわらずエロには到達できませんでしたorz
なんだか枝葉末節に力を注ぎすぎてる感がありますね。
改めて星界パロの難しさを痛感します。用語はややこしいわ、設定は複雑だわ、カタカナ語使えないわ……
デーヴが遅筆な理由もわかりかけてきた今日この頃です。
なんとか原作の方を見ながらやってますが、完成まではまだまだかかりそうです。
乙です(`・ω・´)
読み応えありますよ。まったりがんばってくださいな。
デーブの焦らしに耐え得る精神力を獲得した我々からすれば、多少の展開の遅さ等塵芥にも等しき些末な事。
どうぞごゆるりと。
GJだ!
「真に優れたエロパロは、エロ抜きでも楽しめるエロパロである」とか何とか何処かで読んだ記憶があるが、
これはまさにそれだ!
マターリとがんがってくだされ。
大絶賛!
なぁに!本編の停滞っぷりを鑑みればエロに到達しないこと程度なんのその!
つか無理にエロに突入戦でもこの作品は楽しめると確信している!GJ!
ところが二人が二杯目の杯を取ろうとしたころ、大公爵家の家臣の一人が二人のもとへやってきた。
「お食事中失礼いたします。わが主君からの伝言をおおせつかっております。よろしいでしょうか?」
二人は思わず顔を見合わせた。
「伝言? わたしにか?」ラフィールは訊いた。
「いえ。お二人に、とのことでございます」
ジントは訝るような表情で尋ねる。
「僕にもかい?」
「左様にございます」
「どういうことだろう?」
「まあ、聞いてみなければわからぬな」ラフィールは、なにか大公爵が企んでいるに違いないとの確信を持って
いたが、この時点でなにを企んでいるのかを予測するのは不可能だった。ラフィールは家臣に向かって、スポー
ルの伝言を伝えるように言った。
「それではお伝えします。わが主君は、お二方とは個人的に会って話がしたい。ついては、部屋を一つご用意し
たので、是非おいでいただきたい、と」
「どうする? ラフィール」こういったことには不慣れなジントとしては、判断がつかなかった。
ラフィールもかなり悩んでいるようであった。ここで誘いに乗っては、おそらくスポールのいやみにえんえん
さらされ続けることになるだろう。かといって、断わってはまるでアブリアルがスポールから逃げたかのように
なってしまう。敵前逃亡したとあっては、アブリアルの名折れだ。
「そうだな、ここは受けて立とう」小声でジントに言った。どうやらラフィールはふんぎりがついたようだ。
「わかった、招待を受けよう」ラフィールは向き直ると家臣に対して言った。
「そう、じゃあ、僕も行くよ」もとより、ジントとしてはラフィールに付いていく以外選択肢はなかった。
「招待を受けて頂きありがたく存じます。それでは僭越ながら、私がお二人をお部屋までご案内しましょう」
「たのむ」一度決断すれば、ラフィールは潔かった。
二人は家臣について歩き出した。宴の会場から出ると、廊下を歩いて用意された部屋へと向かう。少し歩いた
所に扉が現れ、家臣と二人はそこで立ち止まった。どうやら、ここが例の部屋らしい。
「こちらでございます。どうぞお入りください」家臣が扉を開け、二人は中へと足を踏み入れた。
中には円形の机と椅子が三脚あり、椅子は三角形の頂点を占めるように置かれていて、机の上にはつまみ程度
の軽い食事と酒が用意されている。そして二人から見て反対側、奥の席にスポールがすでに着席していた。
「来たわね。どうぞ席に着かれて」スポールは一度自分の席から立ち上がると、一度礼をしてから二人に席を示
す。その動作に合わせて、部屋にいた家臣が二人のために椅子を引いた。二人はそれぞれ席に着いた。
「どういうつもりだ? 大公爵閣下。われら二人だけを特に別の部屋に招くとは」ラフィールは席に着くなりそ
う言った。
「あら、別に他意はないわよ。ただ、お二人とは三年前はろくに話もせず別れてしまったでしょ? 今度は是非
ゆっくりと語り合おうと思って」スポールは二人をじっと見据えながら答える。
ラフィールは、「そうならよいがな」と言ったが、その目つきはいかにも胡散臭そうなものであった。
ジントの方はというと、しばらく何か考えるような素振りを見せた後、自信なさげにこういった。
「あの、閣下、僕たちだけを相手していて、他の招待客の方たちには失礼にあたらぬのでしょうか?」
それを聞いてラフィールもわが意を得たりといったように、「そうだぞ、大公爵。これでは他の客に義理を欠
くことになるではないか。なんといっても、閣下は宴の主催者なのだからな」といった。ついでにジントに対し
て、「よく言った」とでも言いたげな視線を向ける。
ジントとしては別にただ気になったから言ってみただけの話で、ラフィールの味方をしようとかなんとか考え
てした発言ではなかったので、言った直後には発言したことを猛烈に後悔していた。
だが、その程度のことを考えないスポールではなかった。
「あら、お心遣いありがとう。でも、いいんですの。すでに挨拶は一通り済ませましたし、招待客もあたくしの
部下や気心の知れた方ばかりですもの。改めて語り合うだけの価値があるのは、お二人だけですわ」
「そ、そうか」ラフィールは明らかに落胆した様子だった。ジントは内心ほっとしていたが、顔には出ないよう
に努力していた。余りうまくいっている自信はなかったが、少なくともラフィールもスポールも何も言わなかっ
た。
そんなことをしている間にも、家臣たちはしっかりと自分たちの仕事をしていた。三人のために食器が並べら
れ、杯に酒が注がれる。スポールは彼らの仕事が終わったのを見届けると、「下がっていいわ」と命じ、自分の
分の杯をとった。それを見て、ラフィールとジントも自分の杯を取る。
「あたくしたちの勝利に」スポールが杯を掲げて乾杯の音頭をとった。
「帝国の勝利に」「勝利に」ラフィールとジントがそれに応じ、三人がそれぞれ杯を乾かした。
「それでは楽しくやりましょう。余興はいらないわね。話したいことは山ほどあるもの。まずは、三年前のお二
人の冒険譚でも聞こうかしら」
その後、しばらく何事もなく会話は進んだ。話題は三年前のクラスビュールでの話から、政治の話、貴族とし
ての心得について、戦争について、とうつろい行き、話は和やかに進む。
だが、ラフィールはどうにも心が落ち着かなかった。雰囲気が和やかすぎるのだ。スポールは常に会話の中心
にいたが、いつものからかうような口調は鳴りをひそめ、多少皮肉が混じる場面はあっても、おおむね友好的な
雰囲気が満ちていた。
そして、雰囲気が和やかになればなるほど、ラフィールの中では不安が増大していた。彼女は、こんなスポー
ルは見たことがなかった。これは、この後に用意された罠の伏線なのか? まさか、本当に体調が悪いのだろう
か……。ラフィールの心は混乱していた。
そしてもう一つラフィールの心をかき乱したのが、ジントの存在だった。最初のうちこそ緊張気味だった彼だ
が、そのうち緊張が解けてきたのだろう、スポールとの会話にもすっかり慣れ、会話の中で笑顔までみせるよう
になってきていた。その笑顔を見ていると、王女の心はなにかもやもやとした得体のしれない、それでも身を熱
くさせるほど熱い焦燥感にとらわれてしまうのだ。
そんなラフィールの心中にはまるで気付かず、ジントは会話に熱中していた。地上人形質だけに、生粋のアー
ヴより酒に弱い彼は、だいぶ酒精が回ってきたせいもあって、すでにスポールに対する警戒心や身分に対する恐
れはすっかり失くしていた。もちろんスポールの巧みな話術もあったのだろうが、とにかくジントはすっかり良
い気分になっていた。その一方で注意力が失われたのか、隣に座っているラフィールが精彩を欠き、普段の快活
さを失っていることに、彼は全く気付かなかった。むしろ、ラフィールの口数が少なくなるにつれて、さらにス
ポールとの会話の割合が増えていく。
「そういえば、伯爵閣下の叙爵と叙任のお祝いをまだ言ってなかったわね。遅ればせながら、おめでとう、とい
うべきかしら?」
「いえ、お気づかいなく。こちらこそ、閣下の艦隊司令官就任のお祝いを忘れていました。おめでとうございま
す」
ジントとスポールはお互いの出世を祝いあった。
「あら、ありがとう。でも、あたくしはそんなに嬉しいわけじゃないの。なにせこの身はすでに大公爵なのです
もの。いまさら出世しても、大した意味はございませんわ」スポールはけだるげに言う。
「あたくしね、もともと巡察艦の艦長になって的とやりあうのが夢だったの。けれど、艦長だったときには戦争
はなかったし、戦争が始まったときにはすでに艦長じゃなかった。あたくしって、運がないのかしら」そしてお
もむろにラフィールの方を見て、「ほんとうに、殿下がお羨ましい」と言った。
「な、何がだ?」不意に話の矛先を向けられて、ラフィールは思わず訊き返した。
「あら、そういえば、殿下にもお祝いを言うべきだったわね。艦長就任おめでとうございます、殿下」
「そのことか……。感謝を、大公爵閣下」ラフィールは答えた。
「確か、お二人は同じ艦に配属されたのでしたっけ。やはりお二人が望まれたことなのかしら?」スポールは、
いかにも興味ありげな素振りで訊いた。
「え、ええ、まあそうです」ジントが答えた。
「やっぱりね……」スポールは悲しげな表情を作った。
「あたくしも三年前に閣下をお誘いしましたのに……。結局、これはあたくしが振られてしまった、ということ
になるのかしらね」スポールはさびしそうに言う。
「い、いや、別に振ったとか振られたとかそういう話ではなくて……」ジントは目に見えてうろたえた。
一方、ラフィールは「当然だ」と言った。
「三年前にはすでに勝負はついていたんだ。閣下が何を言ったところで、ジントが私を捨てて閣下の部下になる
など、万に一つもありえぬ話だったのだからな!」ラフィールは「どうだ!」と言わんばかりの顔をした。
「ちょ、ちょっと、ラフィール!」ジントはますますうろたえた。もはやどう対応していいのかなどと、考える
ことができないほどに。
しかし、スポールの方はふてぶてしいまでに冷静だった。
「ええ、あたくしの負けですわ、殿下」スポールはやけに素直に自分の敗北を認めた。そして、続けて言う。
「でもね、スポールの者が、アブリアルに対してやられっぱなしというわけにはまいりませんの」スポールは、
嫣然とした笑みを浮かべ、そして最大の爆弾を投下した。
「だから、ねえ伯爵閣下。是非、あたくしの想人になってくださらない?」
「…………え?」その瞬間、ジントの思考は、完全に停止した。
ジントの代わりに反応したのはラフィールだった。
「ば、馬鹿なことをいうな! なんでそういう話になるんだ?」
「だって閣下の上官の地位は、殿下に取られてしまったのですもの。想人の地位ぐらいいただかないと、殿下に
勝てませんわ」
「そういう問題じゃない! 大体、いきなり想人なんて……」
「あら、いきなりじゃありませんわ。だって、あたくしも三年前から閣下のことは気に入っていたのですもの」
そして挑むようにと笑うと、「それとも、閣下があたくしの想人になったら、殿下にはなにか都合が悪いことで
もおありなのかしら?」
「いや、それは……」ラフィールは口ごもる。
「そうよねえ。だって、伯爵閣下と殿下はただの部下と上官。自分の想人でもないのに、部下の恋愛に口を出す
権利なんてありませんものね。たしか、お二人は別に男女の関係にあるわけじゃないんでしょ?」
その言葉で、ラフィールの整った顔は一気に赤くなった。
「な、何を馬鹿な! そ、そんな、男女の関係などと……」必死に反撃を考えるが、頭がまるで回らなかった。
「あら、文句を言うなら、せめて閣下とそれなりの関係になってから言うべきだと思うのですけど? そうじゃ
ないなら、いくら上官とはいえ、閣下の私生活にまで口を出すべきじゃないわね」
「くうっ……」ラフィールは言い返せないのがよほど悔しいのか、うつむいて思わず唇を噛んだ。
そのまま数秒間が経過した。スポールはラフィールを愉快そうな目で眺め、ジントは完全に硬直しており、そ
してラフィールは下を向いたままだった。
その時間が終わると、ラフィールは何かを決心したように顔を上げて、「大公爵閣下、今宵はこれにて失礼す
る」と一気に言うと、先ほどから固まっているジントの腕をつかむと、「ジント、出るぞ!」と言って彼を連れ
出そうとした。「ちょ、ちょっと待ってよラフィール!」さすがに我に帰ったジントが呼びかけたが、ラフィー
ルは「待てぬ!」と言ってジントの腕を離そうとしない。ラフィールの気迫に何も言えなくなり、ジントは口を
ぱくぱくさせたまま部屋から引きずられるように連れ出されてしまった。ジントはかろうじて扉が閉まる瞬間に
スポールに向かって、「し、失礼します」と別れの挨拶をしたが、声が届いたかどうかはわからなかった。
二人が去った部屋の中で、一人スポールはくっくっと含み笑いを漏らした。。
「やっぱり殿下はアブリアルの中のアブリアルね。直情的で、短気で、きわめつけに不器用で、ほんとに、から
かいがいがあるったらないわ」
そう言うと、端末腕環で家宰を呼び出した。
「予定通りお姫さまは出て行ったわ。お二人が例の部屋に入るように手配してちょうだい」そう命じて通信を切
る。
さて、これからもっと楽しませてもらうわよ、殿下、それに閣下――スポールは「ほーっほほほほほ」と白い
喉をのけぞらせて笑い、これから起こるであろう愉快な出来事に思いをはせた。スポールの罠は、いまだ終わっ
てはいなかった。
一体何だって言うんだ!――ラフィールに引きずられながら、ジントは思った。話の展開があまりに予想外か
つ早かったため、彼は全く状況がつかめていなかった。しかし、それでもラフィールが怒っていることだけは、
彼女の背中と痛いほど強く握られている腕が教えてくれた。ジントはおそるおそるラフィールの顔を見ようとし
たが、あまりの恐ろしさに途中で断念した。
とても話しかけられるような感じじゃないな――ジントの本能がそう告げていた。
ジントにとって、こんなにも激怒しているラフィールを見るのは三回目だった。一度目はフェブダーシュ男爵
領で足止めされたとき、二回目はクラスビュールでラフィールをかばったジントが人類統合体の将校に撃たれた
ときだ。
しかし、今回はその時とは怒りの質が違うようだった。はっきりとはわからないが、どこかその怒りの中に、
迷いや不安が感じられるのだ。先の二回では、ラフィールの怒りはもっと直線的で、純粋なものだったような気
がする。
ジントがそんなことを考えている間にも、ラフィールは彼を引きずったまま早足で短艇の停泊している埠頭に
向かって歩いていく。さっき通った廊下を抜け、副会場を通り、さらに埠頭への通路を進み、ついに短艇に到達
した。ラフィールはジントを座席に押し込むと、管制との間で通信を開く。
「こちらレトパーニュ大公爵家帝都城館管制。お帰りですか、お客様」
「そうだ。すぐに出港したい。それから、電磁投射を希望する」
「承知いたしました」
「ちょっと待ってくれラフィール! 今、電磁投射って聞こえた気がするんだけど?」さすがにジントも黙って
はいられなかった。地上人形質のジントが電磁投射なんかで加速したら、死ぬんじゃないかとすら思う。
だが、ラフィールの方は聞いてはいなかった。一分ほどで全ての出航準備が整い、ラフィールは制御籠手を装
着した左手をわずかに動かした。
「出港するぞ。高加速になるゆえ、口を閉じているがよい!」ラフィールは有無を言わせぬ口調で言った。
「だ、だから、ちょっと待って……」ジントは必死に止めようとしたが、あとの祭りだった。
「いまさら遅い!」
その瞬間、管制が「それでは電磁投射を開始いたします。無事の帰還を祈ります」と言って来た。その声とと
もに、とてつもない加速が始まった。ジントは一瞬で座席に押し付けられる。
「ひっ……」息が詰まる。呼吸が不可能になり、胃液どころか内臓すべてが喉から飛び出てしまいそうな衝撃
と圧力がジントを襲う。肋が押し潰される感覚がわかる。まるで巨大で無慈悲な手がジントの体を押し潰し、五
臓を引きずりだそうとしているかのようだ。目を回す暇もありはしない。そのままジントは意識を手放した。
「ジント、いつまで伸びているつもりだ?」
「うっ……」ラフィールの声と、肩を揺さぶられる感覚で目が覚め、ジントは自分がとんでもない姿勢で気絶し
ていたことに気づく。彼は心のなかで、自分が嘔吐しなかったことを神に感謝した。
「起きたか。さあ行くぞ」ラフィールはやけに容赦がない口調で言った。
「あ、バースロイルに戻って来たのかい?」ジントは聞いたが、ラフィールはそれには答えず、無言のままジン
トを座席から引きずり下ろすと、気閘室へと引っ張っていく。
ジントはいまだふらふらする頭を抱えつつも、なんとかそれについていこうとするが、もはや歩くだけで一苦
労だった。だから、そこが彼らの職場兼宿舎であるバースロイルでもなければ、今まで見たことのあるどこかで
もない、全く見覚えのない場所であることにも気付かなかった。
気閘室を出ると、そこは受付らしき場所になっていた。ラフィールはジントを部屋の隅にある椅子に座らせる
と、受付窓口の端末を操作した。端末からは思考結晶の合成音声が流れ、ラフィールはいらだたしげにその声と
会話していたが、椅子に座りこんだジントの耳には、「予約が……」「一部屋だけなら……」といった言葉が切
れ切れに届くだけだった。
思考結晶との会話を終えたらしいラフィールは、再びジントをどこかにつれていこうとしたが、彼が歩けなさ
そうだと見て今度は肩を貸した。もはや何かを考えることすらできないジントはされるがまま、ラフィールの肩
にすがりつつなんとか進む。
ついた先の部屋の扉を開けると、ラフィールはジントを寝台の上に腰掛けさせて、「しばらく待っているがよ
い」と言い置いたままどこかへ行ってしまった。ジントは寝台に仰向けに倒れこむと、少しでも気分を落ちつけ
ようと深呼吸を繰り返した。やわらかく体を受け止めてくれる布団の感触がありがたい。おかげで、少しずつ吐
き気や眩暈が治まってきた。
そうすると自分の周囲の状況に気を向ける余裕も出てくる。ジントはここにいたって初めて、ここが自分の見
知らぬ部屋であることに気づいた。部屋の中は生活の臭いがしない。妙に清潔感の漂う部屋には、部屋の広さに
見合わない大きさの寝台が中心に一つ据えられていて、ジントはその寝台の上にいるのだ。ジントは、これに近
い部屋に泊まった覚えがあった。クラスビュール潜伏中に宿泊した旅亭だ。
旅亭?――ジントの脳が現在の状況の異常さにやっと気付いた。
その時、部屋の奥から「ジント……」と呼びかける、妙によわよわしいラフィールの声がした。ジントは上半
身を起こすと、声のした方を向く。
「ラフィール! 一体何のつもりなんだい? それにここは……」そこまで言って、そしてそのままあいた口が
塞がらなくなった。なぜなら、ジントの目の前には、生まれたままの姿で佇むラフィールがいたからだ。
「わわっ、ご、ごめん!」ジントは反射的に謝って反対側を向く。
「べ、別に謝ることなんかないぞ。だって、これは、わ、わざとやってるんだからな!」ラフィールはジントの
肩に手をかけた。
「ひうっ」ジントは思わず情けない声を出してしまう。
「ジント、こちらを向け!」ラフィールは命令した。
「だ、駄目に決まってるだろ!」
「いいから!」そう言ったラフィールは、ジントの顔を掌で包むと、自分の方へ向けさせた。必然的に、一糸ま
とわぬ姿のラフィールがジントの視界に入ってしまう。ジントはせめて視線をそらそうとしたが、ラフィールの
黒瑪瑙のような瞳に射すくめられてしまい動けない。そのままの姿勢でラフィールは口を開いた。
「ジント!」
「な、なに?」必死にきわどい部分に目がいかないように努力するジントが返事を返すと、ラフィールは一度息
を吸い込んだ。上下する乳房に、思わずジントの視線がその動きに反応し、また慌てたように元の位置に戻る。
そして王女は、何か苦しいものを吐き出すかのように言った。
「ジ、ジント。わ、わたしを抱くがよいっ!」
その瞬間、ジントの思考は、またもや完全に停止した。
176 :
136:2007/05/10(木) 02:50:25 ID:z0xsQ6Xy
さあついに第三章まで来ました。起承転結でいえば、転でしょうか。妙に分量おおいけどwww
最後の方を読めばわかるとおり、次からはいよいよ皆様お待ちかねのエロスです。
それにしても長い道のりだった……。もしかしたらここまでで断章二本分くらいの分量があるかも試練
次からエロパートとはいっても、たぶんいわゆる実用性は皆無になると思われますんで、とりあえずズボンははいたままでお待ち下さいw
>>176 もう全身が10標準重力(デモン)の下にいるくらいにwktkして待ってる!
ちょ、177、潰れるぞ!
wktkwktk
180 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 06:24:25 ID:UDRUXASv
幼年時代、朝起きるのが結構楽しみだった。
焼き立てのパンケーキ、湯気が立っている朝の食卓。
リナとティルに挨拶し、食べる朝食は格別だった。
少年時代、朝起きるのが結構好きだった。
寄宿舎の騒々しさ、食堂で友人達と雑談しながら食事をするのは楽しかった。
クー・ドゥリンが途中で呼び立てに来て騒ぎになったのも良い思い出である。
軍人時代。朝起きるのが結構怖かった。
自分の領土内に不法侵犯する2名のアーヴが居るからだ。
時には布団の上で睨み合い、時には激戦の跡を残して気絶している。
そんな最中でずっと寝ていた自分とディアーホって結構図太いんだなと感心したものだ。
さて、そろそろ現実に目を向けるとしよう。
そう考え、ジントはソロリと毛布の隙間から上げた。
「…………」
「…………」
「…………」
何故か、ラフィールとエクリュアとスポール提督が自分のベットの横で三つ巴していた。
しかも、あられもない下着姿で。すっごい微笑を口元にたたえながら。
ソロリソロリと毛布を被り直し、ジントは目蓋を閉ざした。
どうか、自分が次に意識を覚醒させる時、バースロイルが存在していますように。と。
―――突撃艦バースロイル中破。
ジントの願いは何とか叶えられた。
ハゲワラ
ひとり暮らしを始めたアパートに転がり込んで来た
3匹のネコですな
アトスリュアも加われば完璧ですなw
感想ども。アトスリュア……忘れてたですな(爆
ところで俺の現代人に変換したジント達のSSを見てくれ。こいつをどう思う?
セールナイとかは?
>>183 4人が共同戦線をはったら
「サ…サムソンさん お・・・おはようございます」
「ああ、おはよう坊や」
「サムソンさん、その坊やと言うのはやめてください」
「なら背筋を伸ばし壁に手をつかずに歩くんだな。坊や」
「坊やでいいです…」
サムソンは監督として冷静に隣を歩く男の状態をこう評価した
腰部中破
そう遠くない未来に大破判定を下す事になる事を確信していた
>>184 奴はラフィール派(?)だろ?
>>185 逆に言えばラフィールの言うことなら何でも聞くわけだw
マンネリ化防止のために3Pとかwww
夜にラフィールの私室に呼び出され、胸をときめかせていたセールナイを待ち受けていたのは
首輪、目隠し、ギャグボール(だけ)装備のジントを連れたラフィールだった!
>>187 そして内緒でジントにセールナイを抱かせ、彼女の具合を聞く姫様。
「どうだジント、私の中は?」
「いい、何時もよりもいいよ!」
せかいはおわりをむかえました。
姫様としては何時もとは違う、これはラフィールじゃないと見破って欲しかったと追記。
190 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 00:41:37 ID:T8xXI6oP
>188
テラワロスwww
おまいらヒデ〜なw
原田将太郎あたりが1p6コマぐらいで描いてそうなネタだ
「そなたの鈍さは冷凍野菜並みだな!」
むしろ、抱かれてるセールナイはどうなったんだと
ネタ的に非常に美味しそうだなw
誰かSSに起こしてくれ。
194 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 08:22:55 ID:t2299C3h
>188
そして後でこっそり特別講義「男の悦ばせ方・講師セールナイ」を受講する殿下www
セールナイ「殿下、殿方を喜ばせるのは何も『ここ』だけではありません」
姫様「な、で、では口でか。口でなら少しは覚えがあるぞ?」
セールナイ「殿下、それではホースでゴルフボールを吸い込む口です。それに口淫は別段珍しくございません」
姫様「な、ならばどこでジントを受け入れよと言うのだ!?」
セールナイ「こちらですよ」
姫様「な、そ、そこでだと……そんな場所に納れられるものか! 第一不浄であろう!!」
セールナイ「行為の前にきちんと洗浄すれば問題ありません。慣れれば前よりも気持ちよくなる場合もありますのよ?」
姫様「そうなのか……まて、なんだその巨大な注射器は? 私の手首ほどもあるではないか!!」
セールナイ「いえ、まずは形から入ろうかと……殿下、失礼ながらお尻をこちらへと向けてください」
姫様「た、たわけ、そんな真似誰が……あ、こら、押さえつけ……あ、ああ!」
60秒後。
姫様「アッ―――!!」
アーヴの末姫はこうして新境地を開拓したのであった。
>195
新境地を開拓したとて、どう生かされるかは別問題だぞ……。
「ジント、今夜はわたしに任せてくれないか?」
「き、気持ちは嬉しいんだけど、それは何かな、ラフィール」
ラフィールの手には、不思議な形をしたものが握られていた。
「うむ、えねまぐらというものでな、地上世界では熱心な愛好者もいるという。さあ、来るがいい!」
「アッー!」
こうして、ジントは新境地を開発されてしまったのであった
>>195-196 特別講義ネタを提供した者だがこの展開はさすがであるw
おまいらのこと尊敬するよwww
>>195 ひょっとして、セールナイ攻め、前男爵受け、だったんだろうか・・・
ほう…
昼と夜とで逆転する主従の関係となw
まぁ「お背中お流しいたします」のシーンで、既にヤな感じはしていたが
ひょっとして映ってないだけで、隅の方にスケベ椅子が堆く積まれていたんじゃないかと
軍曹ネタフイタ
それにしてもこの姫様、ノリノリである。
202 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:31:36 ID:D9VoWSHI
ここで質問!もしジントが後宮計画を実行するとして、
後宮入り候補って、何人いるんだろうか?
ラフィール=正妻
エクリュア=2号
セールナイ=正妻の侍女→側女
アトスリュア=みんなのお姉さん1号
スポール=みんなのお姉さん2号
どちらもイタズラが大好きだ!
巨根と絶倫がデフォなここのジントでも、四人のアーヴを毎日相手では流石に持たないか?
構図としちゃ正妻と2号が激戦を繰り広げる中、
お姉さん1号&2号が面白おかしく関係を引っ掻き回すのではなかろうか?
ペネージュさんが後宮入りと言うことは・・・・・・・・
ハイド伯爵家とレトパーニュ大公爵家は統合されるのか?
いいとこ肉バイブ扱いに一票w
後宮どころか入り婿だろwww
「地上世界式乗馬型健康器具」
ロデオハイド?
サムソンが急に「性欲をもてあます」と言い出さないかワクテカしてます
女性恐怖症となったジントが「うほっ!良い男!」って言い出さないかガクブルです
>212
×女性恐怖症
○「殿下以外の」女性恐怖症
ジントはラフィール殿下にだけは尻に敷かれるのを無上の喜びとしてしまうドM男ですから。
ハイド伯爵のスペック(?)をまとめ
・巨根で絶倫(ただし身体能力は低め)
・後天性殿下被尻敷症候群(ドM)
・先天性星界人無意識誘惑症候群
・突撃艦等が大破するような爆発(星界軍公式発表では事故)の爆心地には彼
・そんな爆発に巻き込まれ(?)て受けた傷も翌日には完治
・そろそろサムソンに「アッー!」されそうな危機が迫る
・殿下にはもう「アッー!」され済
勝手にやった後悔している
殿下……まさかラフィールの弟に!?
儚げに見えても、アブリアルだからな。
*「よかったのかホイホイついてきて。
俺はノンケだってかまわないで食っちまう奴なんだぜ」
195で後ろの良さを知った皇女殿下が、その思いを分かち合おうと196で開発してるんじゃないのか?
むしろ、ドゥヒール殿下はコトポニー元帥に色々教えてもらってるんじゃないかな
「あまりに前進しすぎていつるとは思いませんか?」
「わたくしが愛していないビボース提督のことですか?」
・
・
・
「了解しました。」
私は命令を実行するために指令座を後にする。
「愛していない」 そう言葉にすると胸の奥で何かがチクリといたむ。
いや、私の愛したネレースはもうとっくに消滅したのだ。
・・・あんな・・・こと・・・
脳裏に浮かんだ思い出を振り払いつつ私は狩人艦隊の参謀長に戻った。
wktk
ほしゅ
>>203 ロイ(アトスリュア)=純愛系教育係(キス、愛撫など)
セールナイ=凌辱系教育係(拘束具、奉仕などM専門)
ペネージュ(スポール)=凌辱系教育係(各種道具、複数、薬物などS専門)
ラフィール=ロイを指示(+セールナイ個人レッスン)
委員長=セールナイ指示
ノール(エクリュア)=ペネージュ指示
ジント=故郷へ逃亡
とりあえず初心にかえって星界の♀陣を整理してみる・・・
アーヴ
アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール
アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・アブリアル伯爵・ラマージュ
アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ゲムファーズ伯爵ラムリューヌ
ケネーシュ・ウェフ=ステューマル・キペール
アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ
レクシュ・ウェフ=ローベル・プラキア
スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ
ソバーシュ・ウェフ=ドール・ユース(小説版では♂、アニメ版では♀)
エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノール
セールナイ協会
フェグダクペ・セールナイ
フェグダクペ・グレーダ
フェグダクペ・アルサ
旧フェブダーシュ男爵家臣
フェグダクペ・ムイニーシュ
フェグダクペ・クファスピア
フェグダクペ・セムネ
フェグダクペ・ベルサ
フェグダクペ・ルルネ
その他
リナ・コリント(ティル・コリントの妻)
マルカ(反帝国クラスビュール戦線のリーダー)
ゲームは知らん。
補完求む。
ジムリュアたんを忘れないでくだちい
そして、サムソンさん!
性欲をもてあます
227 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 21:16:09 ID:dLrHRiub
星界の戦旗Uで女性囚人代表みたいのがいたなー
あと、コトポニー提督と、グリンシア十翔長(だっけ?)と、
ジャネット・マカリ大使とラムローニュ猊下とラモーズ猊下。
んじゃゲームの補完してみる。あの地雷ゲー、PC版戦旗。
恋愛可能組
ルブラニー セリユ シュトム モーム キュリア ファチェット アトルージュ
エクリュア スポール
恋愛不可能組
フォルシュ・アロン=フリート・ヤルリューム・アルネージュ
マーヴェジュ・ウェフ=サティ・サンシア
ラフィール ファイニ ルセーダ ルクポート グリュカシア リメル アトスリュア リヒュージュ
イベントにのみ参加
ケネーシュ セールナイ
攻略本によるとこれで全部。あとサムソンEDあり。
ほ
も
が
す
き
別にアーヴなんだから、ホモだろうがレズだろうがなんだっていいじゃん
性別可変のソバーシュさんみたいのもいるしな
アーヴ的にはアリだがこのスレではなしの方向で頼むw
トライフあたりはホモじゃなさそうな気がする。
だが例の深夜徘徊のおかげで、級友の腐女子あたりに
こっそり同人誌作られたりするんだよな。
ソビークで自分の本を見つけちゃったりしてな
グリンシア十翔長も忘れないでくだちい…
ho
ほ
>>146-149 >>157-160 >>168-175 の続き
ラフィールは寝台に膝をついてジントの方に少しだけにじり寄った。寝台がきしむ音とともに、ジントに彼女
の体温が感じられた。ジントが目を回している間に風呂にでも入ってきたのだろう、ラフィールの体からは石鹸
の芳香が薫っており、いつもより温められた肌は上気し、薄い小麦色をした艶やかな肌はいつもよりやや色付い
ているいるように見える。これ以上ない芸術的な曲線を描く輪郭を持つ顔もまた赤味を帯びていたが、これは王
女の恥じらいというものの表れでもあろうか。
そのラフィールの顔が、今やお互いの呼吸が感じられるほどの近距離にある。こんな近くにラフィールの顔が
あったというのはジントには経験がない。クラスビュールの霊柩弾で作った記録もここまでのようだ。あの時は
非常時だったから、ジントもあえて気づかぬ風を装っていたのだが、年頃の男女がここまで接近していれば、よ
ほど親密な仲でもない限り普通はどちらかが離れようとするか、あるいは何か口をはさむはずである。しかし、
ジントは動かなかった。
「どうした? な、なにか言うがよい」ラフィールはジントの様子を不審に思ったか声をかけた。だが、頭が混
乱のあまり働くことを拒否している状態のジントは、すっかり固まってしまっている。
反応のないジントに対して、少し非難するような目つきでにらんだラフィールは、かくなる上は実力で、とで
も思ったのか、ジントの服に手を伸ばした。まず飾帯が外された。次に長衣に手がかかり、ゆっくりと脱がされ
ていくが、ジントが動かない上に寝台に手をついた状態でいたため完全に脱がすことはできず、白の長衣は中途
半端に彼の腕に引っ掛かっている。そしてさらにその下のつなぎに手がかかった所で、やっとジントが我に帰っ
て声を上げた。
「ちょっと! 何をしているんだラフィール?」慌てたように腰を浮かせて少しでもラフィールから距離を取ろ
うともがくが、長衣と彼女の手が邪魔をして少しも離れられはしない。
「そんなことを乙女の口から言わせるつもりか?」自分の行動を省みたのか、ラフィールは恥じらったように顔
をそむけたが、それでもその手はつなぎの接合部をまさぐるのをやめない。むしろ、こんな恥ずかしい作業は早
く済ませてしまおうというかのようにさらに積極的に手を動かす。ラフィールの細くたおやかな指が、接合部の
留め金を探り当てた。
「これが乙女のすることかい? 僕にはとてもそうは思えないんだけど」肌の上を指が這いまわる感触に耐えな
がらも、ジントはなんとか反駁した。
「だったら、自分で脱ぐがよい!」ラフィールはジントのつなぎから手を離した。
「いや、その前になんでいきなり服を脱ぐことになってるのか、さっぱりわからないんだけど……」
「だ、だからさっき言ったじゃないか! ここまで来て分からないなら、そなたの察しの悪さは藍藻並だぞ」
「君が何をしようとしているかはわかるけどね、何でそんなことをしようとしているかはわからないな。それと
も、これがアーヴの標準的な求愛の仕方なのかい?」ラフィールは頭に血が上っているようだと見て取ったジン
トは、なるべく冷静に答えてラフィールの興奮を冷まそうと努めていた。しかし、内心は彼自身の奥から湧き上
がってくる劣情を抑えるのに必死だった。
もちろんジントとて健康な若い男性である。それなりに性欲というものもあるし、同性愛者だというわけでも
ない。なにより、彼の目の前でその裸体を晒しているのは、銀河でもとびっきりの美少女であり、心ひそかに彼
が思いを募らせてきた相手でもある、あのラフィールなのである。本当なら、今すぐにでもその神々しいまでに
完璧な造形美を誇る裸体にむしゃぶりつきたいと思っているのだ。
それでもジントがそれをためらうのは、状況の異常さもさることながら、ジント自身の願望と現実と間にかな
りのずれが生じているからだ。ジントぐらいの年齢の男性にはありがちなことではあるが、彼も自分の意中の女
性を題材に、あまり上品とは言えない妄想を脳内で繰り広げたことがある。そういった妄想をした後は、いくら
想像上のこととはいえ、ラフィールを汚してしまったことに対して、ジントはかなりの自己嫌悪に陥ったりする
のが常だった。とはいえ、ジントがそういう邪な想念を少しでも抱いてきたのは事実である。
しかし、今の状況は過去の妄想の中で描いてきたものとはかなりかけ離れていた。彼の想像の中では、ラフィ
ールの方から誘ってくることなどあるまいと考えていたし、そもそもそういった男女のこととは縁遠いのではな
いか、と考えていた。だから、妄想の中でも常にジントの方から告白し、ジントの方から誘い、ジントの主導で
ことに及ぶという筋書きしか想定していなかった。だからこそ、ことが妄想通りにうまく運ぶかどうか不安にも
なったし、二人の関係についてもあれほど悩んでも来たのだ。
しかし当のラフィールは、そんなジントの想定を軽々と飛び越した行動に出たのだ。確かにラフィールの行動
には、いろいろとジントには予想もつかない突飛なところもあるのだが、今回はきわめつけだ。ジントが妄想の
中で思い描いてきたラフィールは、決してこんなことをするような性格ではなかった。いくら頭に血が上ってい
るにしても、このようなやり方は余りにもラフィールらしくないのだ。その違和感が、ジントをして理性を手放
すことを思いとどまらせる最大の要因だった。
「こんなの、全くラフィールらしくない。なんと言ったらいいか……、今の君は何かとても焦っているように見
えるな。君は、本当に僕と、その……、行為をしたいと思っているのかい?」ジントは自分の知る限りのアーヴ
語の語彙の中から、最も婉曲な表現を選択した。
「黙れ、ジント。私らしいかどうかなどということは、私自身が決めることだ」ラフィールは冷酷に言い放つ。
「だ、だけど……」ジントは、ありったけの蛮勇を振り絞ってなおも反駁しようとした。
「あくまで黙らぬつもりか? ならば、むりやりにでもおとなしくさせるのみだ」ラフィールはゆっくりと体を
起こした。その表情は、何かを押し殺したかのような無表情だ。
――殴られる!
その動きに、ジントは身の危険を感じて、思わず目を閉じた。ラフィールの動きに身の危険を感じるのは、二
人の出会いの時以来だ。
そして、今回もあの時のように、ジントの心配は当たらなかった。
より一層ラフィールの放つ香りが感じられたかと思うと、ジントの唇に、何かやわらかいものが触れた。それ
と同時に彼の胸板にも、熱くやわらかいものが押しあてられる感触がした。
ジントが驚いて目を開けると、その視界いっぱいにラフィールの顔があった。ジントの唇に触れているのは、
ラフィールの唇だった。二人の間の距離は、ついに零になっていた。つまり、二人は接吻を交わしていたわけで
ある。気がつけば、胸に押し当てられているのはラフィールの乳房だ。
二人はもつれあったまま、勢いを殺さずに寝台に倒れこんだ。背中を寝台にやわらかく抱きとめられ、全身に
ラフィールの体重と体温を感じた瞬間、ジントの心は諦観と欲望に満たされた。
――もう、ここまで来たら、やるしかない!
ジントは右腕だけを長衣からむりやり引き抜くと、その手でラフィールの体をだき抱えた。同時に、自分から
ラフィールの唇に自分の舌を割り込ませようとしたが、ラフィールが頑として口を開こうとしないのでそれは諦
め、唇のみに専念する。
――こういう時は、舌くらい入れるものだと思ってたけど……? ジントとしてもあまり自信はなかったが、向
こうから誘ってきた割には、ラフィールの接吻は消極的だと思った。
そのうち息が続かなくなったため、二人はどちらからともなく唇を離した。ずいぶん長い口づけだったような
気もするが、実際はそうでもなかったのかもしれない。
腰のあたりをジントに抱かれていたため、上半身を少し反らして唇を離したラフィールは、はあっ、と大きく
一息つくと、「黙る気になったか?」と訊いた。
「あ、ああ……」ジントは答えた。
「よし……。じゃあ、もう抵抗しない、と誓うな?」
「わかった……もう抵抗しない」ジントはそう誓ったが、実際はすでに抵抗する気は失せていた。
「誓ったな。絶対だぞ……。よし、じゃあ、再開するぞ」ラフィールはそう言うと、再びジントのつなぎに手を
かけ、脱がすのを再開した。
今度はジントも口をはさまなかった。むしろ、寝台との間で服が挟まった時は脱がしやすいように体を浮かせ
たりと実に協力的だ。
――こ、これって、僕がラフィールに押し倒されているってことになるのかな? ジントは自問した。
体勢やここに至る経緯を見れば、間違いなくジントがラフィールに押し倒されているようにしか見えないだろ
うが、ジントの方が全力で無抵抗を貫こうとしているこの状況では、実態はそうとは言い難いかもしれない。
ジントがそのようなことを考えている間にも、服はどんどん脱がされて行き、上半身裸になった。そしてつい
に、ジントの下半身にラフィールの手がかかった。
「ちょっと待ってくれ、ラフィール! そこは自分で脱ぐ」
「なぜだ?」ラフィールは下着を掴んだ手はそのままに尋ねる。
「気分の問題だよ。それはわかってくれるだろう?」流石にジントもそこまでされるのは恥ずかしいものがあっ
た。
「あ、ああ、そうだな」ラフィールは素直に手を離した。その顔が、妙にほっとしているように見えたのは、ジ
ントの気のせいであろうか。
ついに、ジントも全裸になった。ジントとラフィールは、お互いに妙に神妙な気持ちになって座った姿勢で向
き合った。
「そ、それが……、そうなのか?」ラフィールはジントの半勃ちの男性自身を指して言った。
「それって……。まあ、そうなのかな? うん」ジントは恥ずかしさに耐えつつも答えた。二人とも全く会話に
なっていないが、何となく通じ合うものがあった。
「と、ところでさ、そういうことを訊くってことは、やっぱりラフィールって……」
「で、では、いくぞジント!」ジントが言いさした所でラフィールが遮るように言った。そのまま再び押し倒す
ようにジントの上半身にもたれかかる。
「え? あっ、わ、わあっ!」
ラフィールに押し倒される勢いが強すぎたので、ジントは寝台にたたきつけられ、さらにラフィールの体重の負
荷がかかって一瞬息が詰まる。
その間に、ラフィールはジントの男根を掴むと、自分の女陰と正対させた。明らかにそのまま挿入しようとす
る体勢である。
「ら、ラフィール、それは痛いって!」敏感な部分を乱暴に扱われたジントは思わず叫んだ。ところがその一方
で、刺激を与えられたジントの男根は、悲しいかな今までよりも強く勃起してしまう。
「こ、こらっ、勝手に大きくするな! 目測が定まらないじゃないか」ラフィールは抗議したが、ジントの意思
でどうなるものでもない。
「そんな無茶なこと言わないでくれ! もう少し優しく扱ってくれればそれで大丈夫だから」そこでジントの脳
裏に、ある恐ろしい想念が侵入してきた。
――まさか、このまま挿入るつもりじゃないだろうな?
「あ、あのねラフィール。一応訊くけど……」ジントは事の真相を確かめるべくラフィールに話しかけようとし
たが、ラフィールの方では聞いてはいなかった。
「ん……? 上手く入らないな……」ラフィールは顔を真っ赤に染めながら、懸命にジントの男根を己の秘唇の
中に導こうとしていたが、なかなか上手くいかないようだった。
「だから、ラフィール! いきなり入れるのは無理だって!」
「ここを、こうか?」ジントの台詞には全く耳をかさず、ラフィールはしきりに手を動かしていた。その動きと
感触がさらにジントを追い詰める。情けない話だが、ジントはもうこのまま果ててしまいそうだった。
そのとき、ついにラフィールが己の膣口にジントのモノを密着させることに成功した。
「い、いくぞ……」ラフィールはそう宣言すると、腰を落として本当にジントの男根を自分の中へと押し込もう
とした。
「だ、だめだって! まだ準備が……」ジントは止めたが、それも遅きに失した。そのときすでにジントの亀頭
が、ラフィールの中にわずかながら侵入を果し、彼女の狭い膣の入り口を押し広げた。
「あっ、い、あ、あぁぅ……」挿入されたのはほんの先端部分にすぎなかったが、全くほぐれていないラフィー
ルの膣には、明らかにきつすぎた。それ以上挿入することもできず、激しい痛みがラフィールの骨盤から脊髄を
走り抜け、脳を貫く。
「うぐぅ……くうぅっ……」ラフィールは悲痛な声を漏らした。その表情もまた、苦悶に歪む。
「わあっ。ご、ごめん! すぐ抜くから」ジントは腰を引いて自らの亀頭を抜き去った。
「はあぁぅっ……」その瞬間にもまた、ラフィールは苦しげに身をよじる。
「ごめん! ごめん! ごめん! ごめん!」ジントは平謝りに謝った。実際彼に非があるかどうかはともかく
として、こういう時には謝るしかないものだ。
「だ、大丈夫かい?」ジントは、心配と申し訳なさがないまぜになったような口調で尋ねた。
「うん……」ラフィールは一応はそう答えたが、未だ下腹部に残る鈍痛と違和感に耐えている様子である。
「いくらなんでも無茶がすぎるよ。いきなり挿入しようとしたって、まともにできるわけないじゃないか」当り
前の話だが、なんの準備もなしにいきなり挿入しようとしてもなかなか入らないし、たとえ入っても非常に痛い
目を見ることになる。そして、その当り前のことにすら気がつかないということは、
「あのさ、ひょっとしなくてもラフィールって、やりかたを間違えてるよね?」
――というより、完全に無知なんじゃないだろうか?
「だけど、性交渉というのは男性器を女性器に挿入して精を交換するものだろう」ラフィールは真顔で答えた。
ジントは予想していたことではあったが、あきれずにはいられなかった。
――なんだか、純粋無垢な少女と評するには、ちょっとばかり方向性が違う気がするな。この帝国の王女様は。
「そりゃあ、生物学的にはそうだけど」ジントはなんとか説明を試みた。
「だけど、人間の男女が愛を確かめる手段としての性交渉は、もう少し複雑な段階を踏んで行われるべきものな
んだ」
「あ、愛っ?」ラフィールはその一言に反応して、少し青ざめていた顔を再び朱に染めた。
「え? あ、いや、一般的な男女の間ではってことだよ。気にしないでくれ」ジントは慌てて訂正した。
「……そうか」なぜかラフィールは非難するような眼でジントをにらんだ。
「とにかく、本当はもっと挿入の前にやるべき下準備みたいなものがあるし、それをしておけばこんな痛い思い
はしなくて済んだはずなんだ。前戯って聞いたことない?」ジントは訊いた。
「何をどうして遊ぶんだ?」ラフィールは首をかしげて訊き返した。
「いや、知らないならいい」ジントは複雑な気分にかられて、思わず投げやりな答えを返した。皇族の、それも
女性がそういった方面に詳しいというのも考え物だが、この年齢でここまで何も知らないというのもまた何か間
違っているような気がした。
――とはいえ……。
ジントは考え込まざるを得なかった。たしかに、ラフィールの育ちの特殊性を考えれば、そう言ったこともあ
りえないことではないのかもしれない。普通、こういった性に関する非生物学的な方面の知識は、年上の家族や
悪友を通じて蓄えられるものである。しかし、ラフィールには家族と言えるのは父王と弟しかおらず、また学校
というものがないアーヴでは友人もできにくかったことだろう。一応翔士としての訓練のため修技館に在籍した
こともあるが、若干十三歳にして入学した彼女には、そういう話を一緒に楽しめるほど年の近い級友はいなかっ
ただろう。なにより、帝国の王女、それも皇帝の孫に対して猥談を仕掛ける勇気があるものなど、そうざらには
いない。ようするに、ラフィールは性的な知識とは縁の薄い生き方をしてきたのだ。
「ジント、どうしたんだ?」急に考え込んだジントを、ラフィールが不安そうに見つめていた。
「あ、いや、なんでもないんだ」ジントはごまかすような口調で言った。
「そうか? ならいいが」ラフィールはどことなく気の抜けたような表情を浮かべた。
そのまま、なんとはなしに二人の間に沈黙が下りた。いつのまにか、感情の昂りもどこかへと消え失せてしま
い、ジントの勃起も治まってしまっていた。
「ええと、とりあえず服を着たら?」長い間に耐えかねて、ジントはそう提案した。それに対して、ラフィール
の方では何かためらうような素振りを見せた。
「……服を着て、どうするというんだ? もう、これで終わるつもりか?」ラフィールは控えめな、しかし何か
を訴えるような口調で訊いた。
「えっ? いや、僕は……」その口調の裏に剣呑なものを感じ取って、ジントはわずかにうろたえた。
「わたしがここまでやったんだぞ。何があったにせよ、中途半端に終わることは許さぬ」そういった彼女の眼に
は、不退転の決意の色が浮かぶ。いかにもアブリアルらしいといえばらしいことだが、こういう時にも一端始め
たことはどんなことでも完遂せねば気が済まないらしい。
だが、ジントの立場から見ればそれは無茶な要求である。さっきは接吻一つでうやむやにされたが、こうして
冷静になってみれば、なぜこんな行為をすることになったのかという疑問は何一つ解決していなかった。
「じゃあ、なぜ君がこんな風に僕に関係を強要するのか、その理由をお聞かせ願えますか? 王女殿下」意地悪
くジントが尋ねた。
「べ、べつにいいであろ! それを知らなければ、何か問題でもあるのか?」ラフィールは慌てたように反駁し
た。
「おおありだよ。僕だって中途半端は嫌いだからね。こんな疑問を抱えたままじゃ、まともに行為に集中できな
いじゃないか」
「うっ……」ラフィールはジントに反論することができなかった。
ジントとしては、ここで強気に出て例え答えを引き出せなくても別にかまわなかったのだ。むしろラフィール
の要求をはねつけて、今日はこれで仕舞にするつもりだった。確かにラフィールの言う通りに続きをするという
のは魅力的な話なのだが、これまでの展開を考えれば満足な結果を得られるとは考えにくい。ラフィールの体の
ことも心配だし、ジント自身の気分の問題もある。誰か他人から見れば優柔不断にすぎるかもしれないるが、彼と
しては今日はこれ以上続けるのが怖かったのだ。
しかし、ラフィールの方はそんなジントの思惑も知らず、ごくまっとうにジントの言葉を受け止めた。
「じゃあ、理由を言ったら、続けてもいいのだろうな?」
「う、うん」思いもかけない言葉にジントは思わず頷いてしまった。
「じゃあ、言うぞ。いまさら、待ったはなしだからな」そう言って、ラフィールは覚悟を決めるように言葉を切
り、ジントをまっすぐ見つめた。その視線の熱さに、ジントはたじろいだ。
「そなたに迫った理由は……」
「理由は?」二人は息をのんだ。
「そ、そなたを大公爵閣下に、取られたく、なかったからだ……」そう言うと、はあっと息を吐き出した。その
顔は、ついに言ってしまったという動揺と、ついに言えたという安堵に彩られていた。
だが、ジントの鈍感さはラフィールの想像の上をいった。
「えぇっ?」ジントは素っ頓狂な声を上げた。
「それは何? 大公爵閣下に負けたくないから、とかそういうこと?」
「ば、ばか! なんでそっちの方に行くんだ?」
「いや、だって閣下とお話した後いきなりこうなったから。それに、君がこんなに必死になるなんてそういう理
由しか思いつかないし」ジントは、違うの? と表情で尋ねる。
「まあ、確かにそういうこともないとは言い切れないが……」基本的に嘘がつけない性質の王女は言った。
「だが、根本的な理由はもっと別のところにあるとは思わないか?」
「それは何? 新手のなぞなぞか何かかい?」
「……ジント、もうわたしはあきれかえって物も言えぬぞ。そなたの鈍さは本当に冷凍野菜並みだな!」ジント
の察しの悪さに、ついにラフィールの堪忍袋の緒が切れた。
「た、例えばだな、わたしがそなたに、その……恋愛感情を抱いていて、そなたを誰か他の女に取られたりした
ら困るから……とか、その他にもいろいろ……とか、そういうことは考えないのか?」だんだん声が小さくなり
つつも、ラフィールは言う。
流石のジントも、ここまで言われれば彼女の真意を悟らざるを得なかった。ジントは、自分の耳を信じること
ができず、思わず目を見開いた。
「……そ、そうなの? 本当に?」こういう時は訊くべきではないのかもしれないが、それでも訊かずにはおれ
なかった。
「べ、別に、これは例えばの……、いや……」ラフィールはなおも食い下がろうとしたが、途中であきらめたよ
うに言葉を切ると、「いや、そうだ……」とついにそのことを認めた。
「わたしは、そなたのことが好きだ。だから、そなたに抱かれたい。……これでどうだ、不満か?」照れ隠しだ
ろうか、最後はまるで勝利宣言するかのような口調になっていた。そして、再びジントを見つめる。
ジントは、自分が返答を求められていることに気がついた。
――不満なんて、あるもんか!
ジントは腕を伸ばして、ラフィールの体を抱き寄せると、何かにせき立てられるかのように彼女の桜色の唇に
自らのそれを押し当てた。ラフィールは一瞬驚いたようだが、抵抗はせず、静かに目を閉じた。
長い接吻が終わり唇が離れると、ジントは「僕の答えはこれだよ。わかってくれた?」と訊いた。
ラフィールはそれを聞くと可笑しげに笑って、「そなたには、そういうのは似合わぬな」と言った。
「どうせ僕には気障なせりふは似合わないよ」ジントはわざとらしく怒って見せた。
「許すがよい。だが、わたしはそういうのも嫌いではないな」そして二人は心からの笑みを浮かべ、そしてどち
らからともなく三度目の接吻を交わした。もう、迷いはなかった。
251 :
136:2007/06/17(日) 23:03:15 ID:ZejD9git
136です。
超遅筆です。
もう森岡氏を批判する資格が全然ないです。
気がつけば前回の投下から一か月以上たってましたね。
しかも、この四章で終わるつもりだったのに終わってないし、内容薄いし、申し訳ないことこの上ないです。
はたして、ここまでエロシーンまでが長いエロパロがかつてあっただろうか?
もうこのままエロなしで終わりたい気もするんですが、皆さんはどうおもわれるでしょうか?
まあ、もしもまだ付き合ってくれる人がいるなら続きを書こうと思います。
火浦功を忘れないで
>>251 待ってました!
続きも期待してます。エロありでもなしでもそこは心の思うままにどうぞ(`・ω・´)
つか、個人的にはここまででもちゃんとエロいと思いますよ。
普通に読み物として面白いっす
>>251 ずっと待ってたぜ
いやその、いちおう恥らったり蕩けたりするラフィ殿下を読みたいなあ、なんて思ったりはしますが
まあ書き手さんにすべてお任せします。ずっと付いてくぜー
dopyu
257 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 21:15:47 ID:hgotYx3f
「ばあさんや、飯はまだかのぅ」
奥の部屋から長年聞きなれた声がする。
「さっき食べさせたばかりであろう、そなたもう覚えていないのか?」
ラフィールは少し棘のある言い方で返す。
一度や二度なら最愛の夫に対してそこまで言いはしない。しかし今日でもう10回目のジントの問いはさすがに苛立つ。
それでもラフィールは少し言い過ぎたと後悔して、わざわざ仕事を中断してジントの様子を伺う。
今年で米寿を迎えたジントは、かつての男らしい体格は消えて痩せ細った体でベットに横たわっている。
しかし、かつての自分を見る優しい目は変わらなかった。
「そなた、また風邪を引くぞ。きちんとシーツを体にかけないと」
そういってラフィールはジントの体にシーツをかける。
ジントは軽度のアルツハイマー型痴呆症になっていた。
そのためラフィールはなるべく自宅で仕事をするようになっていたのである。
人を雇ってジントを任せてもいいのだが、ラフィールはしなかった。
もう残り少ないであろうジントと少しでも夫婦の形を作りたかったからだ。
皆さんに触発されて私も少し書いてみました
書きかけですが意見などもらえたらうれしいです
お題NONAME
「最近、私も老けてきたな」バースロイルでの初陣から40年余りが過ぎ、肉体的に若さを失った男がそう呟いた
彼の名前はリン・スューヌ=ロク・ドリュー・ハイダル・ジント、若い頃は特に気にも留めはしなかったが
ここ数年、歳を重ねる事に自分の体に衰えを感じてきているのを否定できなかった
やはり人間老いと言うものを肌で感じ始めると言いようの無い不安に駆られるものだ。
若い頃に言った言葉を思い出す「僕はいずれ年老いる、寿命も君の半分しかないそれでも僕は君の側にい続けよう
君が翡翠の玉座に座るその日までその時はまだ先は長い、その時にゆっくり考えよう」と
「今がその考えるべき時なのかも知れないな」ジントは軽くため息を付く
その時ふいに「私だ」部屋の呼び出し窓から声がする、一瞬ジントはハッっとして「今の言葉を彼女に聞かれていたらなんと言われるだろうか」
と考えて苦笑した。
>>259 よし、とりあえず続きを書くんだ。話はそれからだ。
261 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 00:41:48 ID:t0g/44IS
アーヴは貞操がないことで有名。
だからラフィールは他の男と肉体関係持つのに何の罪悪感もないと思います
>>257 ちょwwwww
殿下介護乙wwwwwwwwww
ん?貞操観念が無いと言うよりも、恋に落ちやすいだけで、
現在の恋人には真摯だと思うが?
処女にこだわるとかは特に無いだろうけど。
・・・家風でも無ければ。
エロい家風とかあるんじゃろか。
いいんちょは行為中もかならずメガネとか。
>261は地上世界にアーヴのビデオばら撒いてる工作員だろ?
いや261はただの人類統合体の市民
ジントはこんな時間にどうしたのだろうかと思いつつ「どうぞ、入って」と声の主を自室に招き入れる、
扉が開くとそこに居たのは若々しいアーブ人の女性「少し眠れなくてな」といいジントの部屋に入ってきた。
「少し飲むもの用意するから待ってて」と言い自分の珈琲(スグルー)と彼女の好きな桃果汁(ティル・ノム)を用意する
「ラフィールはこれでよかったよね?」ラフィールと呼ばれた女性は「ああ、すまない」と一言だけ言うと桃果汁を手に取る
彼女の名はアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール
ジントは全く元気の無いラフィールの姿を見て心配そうに「何かあった?」と一言だけ聞いてみる
その言葉を聞いたラフィールは力無く「最近、そなた私の知らぬ所で医者にかかっておるそうだな、なぜ言わぬのだ、隠し事などせぬがよいぞ
私達は長年連れ添ってきた想い人(ヨーフ)なのだ」
2回目です
更新が遅い上に所々文体がおかしい所も多々あるかとは
思いますが忌憚無い意見をお願いいたします
この小説が完成したらホムペ作ってうpするつもりなので
宜しくお願いします
ラフィールは悲しげな表情でジントに訴える
ジントはラフィールの悲しそうな表情を見て暫く考え込むとこう告げた「確かに君に言わなかった事は謝る、でも地上人はアーヴと違ってこの年齢に
なるとどこかしら悪くなるものだから、それにたいした事は無い、ただの腰痛で医者にみてもらっただけだ、まだ結果は聞いてないがね」
と優しく微笑みながらラフィールに伝えた「本当か?」とラフィールは半信半疑で尋ねてくる、
ラフィールにしてみれば自分の周りで60そこそこで医者にかかる人間など今まで会った事がない、
彼女はアーヴ人なのだから、
アーヴ人というのは寿命が200年以上あり幼少から成人までの変化はあるものの成人してしまえば後は寿命が来るまで
外見の変化はない、地上人の老化はアーヴのそれとは違う知っていたものの、実際目の当りにすると、
しかもそれが想い人(ヨーフ)の事となるのであればその反応は当然のものだろう。
確かジント本人も最近の体の衰えには考えざるものがあったが
ラフィールが真剣に夜も眠れぬほどに悩んでいたというのには驚いた
ジントはしばらく考えたのち「ああ、本当だ、私だってラフィールとは出来る限り共にあり続けたい、医者に見てもらったのも長く君と居られるように
予防という意味で見てもらっただけだ、結果だってなにも問題ないさ」
そう言うとジントはラフィールの髪を撫で彼女の頬にそっと口付けた、「さあ、明日も軍議で忙しくなるそろそろ寝ないと」そう彼女の耳元でそう囁くと
ラフィールはまだ何か言いたそうな雰囲気だったがジントに絆されて「うん」と一言言うと部屋を後にした。
今話しを組み立てて行く難しさを痛感しています。
今までの文はメモ帳に書いたものをいぢりながらうpしてましたが
その先がかなり難航しています
こんな駄文待ってくれている方など居ないかもしれませんが
完成までは頑張って書いて行きます
もうすでに泣きそう
「アーヴ人」ってのは違和感あるな。「生まれついてのアーヴ」とかにしてくれ。
ジントはラフィールの出て行った部屋を暫く眺めながらため息混じりに呟いた
「あんな表情の彼女を見たのはロブナスUの事件以来だな・・・夜も眠れんほどに考え込んでいたとは」しかし、ジントは真実を告げるわけにはいかなかった
なぜなら彼女は今まさに皇族の権力争いのさなかにあって皇帝(スピネージュ)候補の一角に数えられるまでになったからだ
もしジントが真実を告げてしまえばラフィールは皇帝の座を捨ててでもでもジントの為に尽くそうとするだろう
そうなれば彼女が皇帝になる事は万に一つの可能性も無いのだから
「私が彼女の足枷になるわけにはいかない」
>>271さんご指摘ありがとうございます
小説を読み返した結果確かに本編にはアーヴ人と言う記述はあまり見受けられないので
私もそれに習ってアーヴとのみ変更させていただきました
相変わらず少しずつしかうp出来てませんが長い目で見ていただけると幸いです
>>273 wktk
原作者の焦らしに耐え続けたわれわれには、このスピードでも早く感じられるぞ!
故郷を一度追われた彼にとってラフィールの居る場所が彼にとっての帰る場所であった
彼にとって彼女の重荷になることは死よりも辛いことであった
その時ジントは決意した、彼女が翡翠の玉座に就くまで、この事は隠しておこうと
それから暫く後ジントはゆっくりと眠りについた。
〜題一章完〜
これで第一章が完成しました。
次回からは違うキャラの視点で書いて行こうかと思います
ここまでの部分は後ほど投稿小説サイトにうpしようかと思いますので
改めてこちらで案内させていただきます
GJ!
なんだかジントが死にそうな予感www
ところどころ、句点がないのが気になった。
あと、個人的に気になったところ。
>扉が開くとそこに居たのは若々しいアーブ人の女性「少し眠れなくてな」といいジントの部屋に入ってきた。
ここは、「」の前で必ず改行しろとは言わないけど、この場合文章の流れが不自然。
扉を開くとそこには若々しいアーブの女性がいた。
「少し眠れなくてな」
そう言うと、彼女――アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィールはジントの
部屋へと入ってきた。
とか、
扉を開けた先にいた若々しいアーブ人の女性は「少し眠れなくてな」といいジントの部屋に入ってきた。
みたいに、助詞が入った文章にしたほうがいい気がする。
あとは、もうちょっといろんな言い回しをしたほうがいいかも。
>>268では、「悲しい」という表現が二行続いて使われてる。
「濡れた瞳で」とか「伏し目がちに」みたいに、言葉を変えてみたりしてはどうだろうか。
>>275でも、「彼にとって」が連続してる。
故郷を一度追われた彼にとって、ラフィールの居る場所こそが帰る場所であり、その彼女の
重荷になることは死よりも辛いことであった。
みたいな。
あと、単文が続きすぎ。
もう少し文章としてまとめたらどうだろうか?
「〜〜からだ」「〜〜であった」ばかりでは、リズムが単調になりすぎる。
あと、投稿するならもう少し書きためてからのほうがいいんじゃなかろうか?
さすがにこのプロローグだけってのは、短すぎるような気がする。
話自体はすごい期待出来るんだけど、全体的に推敲不足かと。
>>278さん参考になるご意見ありがとうございます
再度今まで書いた文章を読み直してみます
>271
遺伝子的なアーヴ とかだぬ
アーヴ又吉
〜突撃艦 バースロイル大破〜
「ちょ、いきなり過ぎるよラフィール!」
「ふむ、過程を省いて結果だけ抽出してみたがこれではSSにならんか」
「最近はエロ分すら無い。エロスレでエロ無しはナンセンス」
「そ、それはそうだけど……あ、ちょっとエクリュア、何してるの!?」
「新境地開発」
「でもお尻は随分前にネタとして……あ、アッー!」
「な、何をしておるかそなたらぁぁ!」
〜救命莢中破〜
平面宇宙での戦闘というよりは
おもちゃの魚雷ゲームみたいなノリだな
銀球をバネでポーンと弾いて、戦艦の下の突起に当てて弾き飛ばす感じ
SDキャラでAsまりあか小野としひろが描けばいいのに
284 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 13:29:06 ID:e13PFPYF
「私はセックスでイったことが無いのだーーーー」
突然質問、酔った勢いで襲うにはどうしたらいいですかね?
2階から茨の茂みに飛び込めばいいと思うよ。
アーヴ酔わね〜じゃんw
抜け道ならあるぞ、もちろん。
・地上出身のアーヴなら酔える
・血管に酒精を直接注入する→中毒で死んでしまう
え?確かコーヒーだかコーラを飲ませると
へべれけになるんじゃなかった?
マタタビでヨダレがダラダラと
>287
いや、酔うよ。
ただへべれけにならないだけで。
戦旗の作中描写でソバーシュさんがサムソンにその辺解説するシーンがあったじゃん。
292 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 20:51:09 ID:kXvGEB5m
ラフィールのオマンコに「いいちこ」を流し込みたい
ふたなり化フラグかそれは?
つ『いいちんこ』
アーヴの地獄=ボタン押すとちんこに激痛
技師「女の場合はどうします?」
皇帝「ふたなり化させれば良いんじゃね?」
技師「別のスイッチでちんこ出したり引っ込めたりさせますか?」
皇帝「そりゃイイや、どんどんやっちゃって」
…上連雀かよっ!!
以上『建国帝紀』より
アーヴによる人類帝国
初代皇帝ドゥネー陛下のお言葉
初代皇帝、ダメ人間だなぁ・・・
…ちょっとまて
『アーヴの地獄』をつくらせたのは
ドゥネーじゃなくてドゥグナーだろ?
僕の名はエイジ。
地球は狙われている!
そっちじゃなくてレイズナーじゃないかと
でもそうすると誤爆にも保土ヶ谷市
302 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 21:18:58 ID:Hz0N/zns
なんかエロい小説書いてください
>299グラドスかよー
>>146-149 >>157-160 >>168-175 >>243-250 の続き(エロあり)
くぐもった、それでいて昂ったような二人分の息づかいが、湯気の中で重なるように響いている。どちらの呼
吸音も普通よりやや早いようだったが、片方は時たま何かを押し殺すように不規則になる。
二人は浴室へ移動し、ジントがラフィールを愛撫していた。先ほどまで全裸のまま話していたせいで、二人と
も、特に風呂上がりだったラフィールは体が冷えてしまっていたので、行為の前に今度は二人で一緒に入浴しよ
うということになったのだが、お互いに背中を流したりしている間にジントの方の我慢が限界に達してしまい、
今度はジントがラフィールに迫るような形でこういうことになっているのだった。
二人は部屋に備え付けにしては十分な広さの浴槽のふちに腰かけており、ジントの右手はラフィールの胸に、
左手は腰にあてられていた。アーヴ式の風呂は浴槽の高さが床と変わらないので、こういったこともしやすい。
ジントは、ラフィールの乳首を人差し指で転がすように弄った。
「あっ、こら」ラフィールは抗議しようとしたが、ジントは耳を貸さなかった。その間にも腰から脇腹にかけて
の部分を左手で撫でさするとともに、ラフィールの首筋から耳にかけてついばむように口づけをしていた。
全体的に面白みのない、王道とも言える愛撫の仕方だが、お互い初心者なのだから下手に凝る必要もない。特
にラフィールには、あまり刺激が強すぎるとかえってよくないだろうとジントは考えていた。もっとも彼とて、
もとより技術も経験も足りない身であるから、それも単なる言い訳に近い考えではあったのだが。
「んっ、きれいだよ、ラフィール」愛撫の合間にジントがささやいた。
「と、当然であろ」ラフィールは震える声で答える。
そう、全裸のラフィールは、本当に美しかった。黝の豊かな髪は濡れて艶やかな輝きを腰まで流し、やや薄暗
い浴室の中でそこだけが光を帯びたように幻想的に揺れる。曇り一つない珠のような淡い小麦色の肌は、アーヴ
の不老性の象徴のごとく瑞々しさにあふれている。その肌を纏う細身の肢体は、それこそ骨格から筋繊維の一筋
にいたるまで完璧な調和と均整を誇り、アーヴの遺伝子操作が芸術の域に達していることをまざまざと見せつけ
るかのようだ。
また、全体的に未だ色濃く少女らしさを残しつつも、成熟期に入って数年のその体には少しずつだが女性らし
い色香の片鱗らしきものも漂うようになってきている。これまでずっと黒の軍衣姿しか見ていなかったので気付
かなかったが、今ジントが触れている乳房も、こうして見ると三年前に比べてやや膨らみを増しているようで、
触れてみると張りのある肌と相まって大変に心地よい。
その上に乗る顔は高貴さと愛らしさを兼ね備え、まさに柳眉という表現がぴったりの優美な線を描く眉と大き
めの眼の中の黒瑪瑙の瞳は、今は恥じらいと緊張と、そしてそれ以上の愛情をたたえていた。そして、その瞳に
映るのはジントの顔のみ。ジントは、今まさに自分の腕の中にラフィールがいることを感じ、その奇跡を大して
信じていたわけでもない神に感謝した。
「はんっ」ジントの左の指先が恥骨の辺りを擦ると、ラフィールは腰を浮かせて息を詰まらせた。
――ラフィールも、少しは感じてくれているんだろうか? ずっと手を動かしながらも、そのことが気になって
いた。ジント自身は、ラフィールの抱き心地はこの世のものとは思えないほど気持ちが良いと感じていたが、も
う一方の当事者にとってはどうなのだろうか?
前戯とは挿入をしやすくするための準備にすぎない、とはジントは考えたくなかった。いささか青臭いが、そ
れは二人が気持ちと感覚を共有し、ともに一つになるための儀式だと思いたかった。だからこそ、ラフィールに
も彼と肌を合わせることを心地よいと感じて欲しかった。
しかしジントの男としての本能は、そういった感傷を吹き飛ばしかねない力で彼の心を侵食しはじめていた。
何しろ、今や二人はともに全裸で抱き合っているのだ。この状態で理性を保つのは至難の業だろう。もともと、
寝台までもたなかったからこそ、こうして浴室で抱き合っているのである。いまだ激情に押し流されず、冷静さ
の欠片なりとも残っているだけ上等と言える。
――まだ、だめだ。 ジントは理性の力を総動員して自分を抑えつけ、ラフィールを気遣うように愛撫を続けて
いた。
おそらく、今この場でジントが強引に迫って挿入しようとしたとしても、ラフィールは抵抗しないだろう。付
き合いの長いジントにはわかる。そしてそれが、ラフィールの強がりにすぎないであろうことも。
だから、今はまだそうしない。それはできない。それは、もっとラフィールが心も体もほぐれてきてから……
だが、なかなか簡単にはそういった雰囲気にはならない。さっきから触れるたびに息づかいが乱れるようなこ
とはあるのだが、口は固く閉ざされたまま。心と体の緊張は、なかなか解けないようだった。
じらされ続ける間に、ジントの中の原始的な衝動はますます肥大を続ける。
ついに理性が決壊し始めた。ジントは欲望に押されるように、唇のから間からおずおずと舌を出すと、そのま
ま舌先でラフィールの首筋を軽くなぞった。
「あ、あ、や、あぁ……」ラフィールの口から、わずかながら押し殺し損ねた声が漏れた。その声がますますジ
ントを昂らせ、理性を侵食する。ジントはそのまま首からうなじにかけてを愛撫すると、ラフィールの長い耳を
唇で挟むようについばんだ。再びラフィールが息を詰める。今度は何をするのか、と待ち受けているようだ。僅
かにその体が震えているのを、ジントは確かに感じた。
だが、ジントはそこでは何もせず、また顔全体を下に下げると、今度は舌全体を使って首筋を丁寧に舐め上げ
る。
「ひ、ひゃっ、あうぅ」一瞬気を抜いたラフィールは、今度こそその首筋を這う感触に耐えきれず、思わず声を
上げた。さらに首筋を数回往復した後、次にそのまま顔を下げて鎖骨の辺りを舐め回す。湯気に蒸され、皮膚に
僅かに浮く汗の塩辛さが奇妙に美味で、なんだか癖になりそうだと思った。
理性の箍が緩んだジントは、休む間もなく今度はラフィールの乳房に舌を這わせる。
「こ、こら! そこ、だ……ひあぁっ」ラフィールが抗議の声を上げたが、ジントは聞く耳を持たずに彼女の乳
房のすみずみに唾液をまぶすかのような舌での愛撫を続ける。特にその桜色を帯びた乳首の辺りは念入りに、舌
でねぶるように舐め回し、さらに前歯で軽く挟むようにして刺激を与えた。
「そ、そこは噛むな! かむなぁ、だめだからぁ……」ラフィールは、普段のはきはきとした強気な口調からは
考えられないようなか細い声を漏らした。
それでもジントの責めは緩むことなく、噛むのがだめならと今度は乳首を吸うような責めに移る。
「す、吸うのもだめだっ! だめだぁぁっ!」おそらく乳首を吸われることには抵抗があるのだろう、ラフィー
ルは必死に声を振り絞る。だが、その乳首は彼女の意志とは無関係に刺激に反応してかたくなってしまう。
「はあっ、い、あ、ひゃあ、んんっ、なん、でぇっ」敏感な部分をさんざんに弄ばれているうち、ラフィールの
体はだんだんとその刺激と嫌悪と羞恥の中に、僅かに快感を見出し得るようになってきたようだ。充血した乳首
を弄られるごとに、だんだんとその声の中に艶のある喘ぎらしきものが混じるようになってくる。
その間もジントの手は休まず動き続け、腰から脇腹までの曲線をなぞるように撫で、臍をこねまわし、あるい
は恥骨をこすりと、下半身の感じやすそうな所を刺激している。そしてついにジントの手が、ラフィールの下腹
部から股間に到達する。
――そろそろ、ここも。 ジントは興奮のあまり、自分の息が上がるのを自覚した。
ジントは興奮に震える指先でラフィールの女陰に僅かに触れた。
「ひっ、ひゃあっ、そこは、そこはまだだめだっ!」ラフィールは反射的に股を閉じ、ジントの手をはさんで、
それ以上の接近を拒んだ。
「まだ? じゃあ、いつだったらいいのかな?」
「と、とにかく駄目なんだ……」
「さっきは自分から誘ってきたのに、今度はどうしたんだい? もしかして、攻められるのはいや?」拒否され
たことによって、一時の興奮が冷めたジントが尋ねた。
「そ、そんなことはない……と思うぞ」当のラフィールも、今一つ自分の心を把握しかねているらしい。
「だけど、これはどうしたって必要なことなんだ。ちょっと我慢してくれ。別に痛くないからさ」少しでも相手
の警戒心を解こうと思ったジントが言う。
「……やけに自信ありげじゃないか。ひょっとして、そなたは経験があるのか?」
「えっ? あ、いや」それはジントにとっては、この場ではあまり聞かれたくないことだった。
彼ほどの年齢であればおかしいことではないが、実はジントはこれが初体験というわけではない。かつてデル
クトゥーにいたころ、悪友のクー・ドゥリンほか数人のミンチウ団の仲間に、半ば無理やり売春宿に連れていか
れたことがある。ジント本人はあまり気が進まず断ろうとしたのだが、その場の雰囲気がそれを許さず、結局最
後までいたしてしまった。だから、確かに経験があるといえばあるのだが、だからといって慣れているわけでも
ない。
「あはは……どうなんだろうねえ」誤魔化そうとして乾いた口調でいったジントを、ラフィールの方は胡散臭そ
うな目で見ていた。しかし、ジントの過去の女性関係を気にしているということが、なんとなくジントには嬉し
いと感じられた。少なくとも、どうでもいいと言われるよりはよほど想人同士らしい。それとも、やはり彼女も
自分の経験不足を気にしているのだろうか。いずれにしても、それはジントにとっては負の感情を抱かせるもの
ではない。
「こら! 何をにやついてるんだ? 不気味なやつだな」どうやら、嬉しさが無意識のうちに顔に出ていたらし
い。ラフィールから見たら、それは確かに不気味だろう。自分が追い詰めようとした相手が、なぜか顔をほころ
ばせて妙に暖かな視線でこちらを見つめているのだから。
「うん? いや、やっぱり可愛いなと思って」普段ならとても言えるようなせりふではないが、経験者の余裕か
その場の雰囲気か、心の感じるままを口にしていた。
「な、何を言っているんだ? かっ、可愛いってどういうことだっ! 私は子供じゃないんだぞっ!」男にそう
いうことを言われた経験もないのか、ラフィールは火照った頬をさらに赤くして必死に反駁する。
ちなみに、ジントがラフィールのことを「ぼくの可愛い殿下」と呼ぶようになるのは、この時よりさらにもう
少したってからの話だ。
「いいじゃないか、これでも褒めてるつもりなんだよ。実際可愛いものはしょうがないしね」
「ばかっ! この麗しい私をつかまえて、よりにもよって可愛いとは…… 一体、どこをどう探せば可愛いなど
というせりふが出てくるんだ?」かつて、大人になるために人よりずっと早く修技館に入学したラフィールであ
る。どうやら、子供っぽい扱われ方は嫌いらしい。
「可愛いじゃないか、そういう口調も、態度も、表情も、そして……」ジントの手が、いつの間にか緩んでいた
ラフィールの太腿を割って奥へ進んだ。
「ここをちょっと触られただけで慌てるところ、とかさ」ジントの指先が、ラフィールの割れ目を軽くなぞる。
「や、やめろといったであろ! あっ、ああっ、ひゃああん」ジントの不意打ちにラフィールは声をこらえるこ
ともできなかった。
「はっ、はひっ、うう、あっ、ああっ」そのままジントが指を動かす。ラフィールは、女性の部分を刺激される
たびに短い喘ぎ声を上げた。再び脚を閉じようとするが、今度はジントの手が先ほどより奥に来ているせいで上
手くいかない。
「だめだよラフィール。もう子供じゃないんだから、少しは我慢してくれないと。大人の女性というのは、この
程度じゃ動じないものだよ」意地悪な気分に浸りながらジントが言う。普段の彼からはとても想像できないが、
ジントにも少しは嗜虐的な趣味があるらしい。初めは追及をかわすために始めたはずが、いつしかラフィールの
反応を楽しむために手を動かし続けていた。
「ふうっ、はっ、はあっ、はあっ、ふっくぅぅ、くうぅ……」ジントに言われ、抵抗を止めたラフィールは、な
んとか湧き上がる未知の感覚に耐えようとするが、ジントの指の動きに合わせるような体の震えは止めようがな
い。意地でも声を漏らすまいとして、震える右手を自分の口に押し当て、目を強くつむった。その表情がまた、
ジントにとってはなんとも可愛らしく、かつ色っぽく見える。いつもは部下として下の立場にある自分が、かり
そめとは言えこうして優位に立っているということが、ジントにはたまらなく愉しい。
だが、例え声を漏らすことはあつても、なかなかジントの思うようにはラフィールの秘部は愛液に濡れてはく
れない。未だ感じることを知らない体は、思っていたよりはるかに手強いようだ。
――じゃあ、強制的に濡らすしかないか? ジントは湯船に下りて膝をつき、ラフィールの腰と自分の頭の位置
を合わせた。
「どうした? ジント」急に中断された刺激に、ラフィールが訝るような声で訊いた。
「やり方を変えようと思ってね」
「ま、まだ何かするのか?」不安げにラフィールが訊く。
「うっ…… もしかして、今までのは気持ち良くなかった?」ジントとしては、どうしてもそこが気になってし
まう。
「よく、わからない……なんだか、変な感じだ……」
その「変な感じ」を「気持ち良い」に変えないことには、どうにもならない。
「じゃあ、次のは気持ち良くなるように微力を尽くさせてもらうよ」そう言ってラフィールの両の脚に手を掛け
る。
「脚を開いて。さっきよりもっと広く」
「そ、そんなはしたない格好ができるか!」本気で嫌がるラフィール。この状態でさらに脚を開けば、必然的に
ラフィールの陰部はジントに丸見えになってしまう。いくら想人相手とはいえ、自分の一番恥ずかしい部分を晒
すという行為には、とても耐えられそうにない。
「そうは言ってもね、そうしてくれなくちゃ先に進めないんだ。それとも、ここで止める?」心にもないことを
訊くジント。止めるとはとても言えないラフィールは、ジントを恨みがましい目つきで睨みつけ、そのまま傍か
ら見ても分かるほど脚に力を込める。
「ラフィール」ジントが呼びかける。
「なんだっ」噛みつくラフィール。
「それはちょっと大人げないと思うよ」
「…………」黙った。
「ありがと。じゃあ、失礼して」沈黙を許可と解釈して、脚に掛けた手に力を込める。僅かな抵抗があるが、そ
れは決してジントの手を押し返すようなものではない。あくまでも『私は嫌がっているんだぞ』というラフィー
ルの意思表明であろう。ゆっくりと、ラフィールの脚が開き、彼女の今まで一度も人に見せたことのない秘密の
場所があらわになる。
そこにあったのは、端整と評してもいいようなものだった。以前目にしたものとはまるで違う、全く型崩れし
ていない陰部。あくまで細く形作られた割れ目の線と、それを縁取る陰唇。その上には小ぶりな陰核があり、全
体としてついたばかりの花のつぼみのような印象を与える。あまりに狭いその入口は固く閉ざされ、どんな穢れ
の侵入をも拒むかのように見える。
――これが…… 息をのむジント。今からこの無垢な体を自らの手で汚すのだ、と思うと、戦慄に似た何かが背
筋を走る。
「こ、こら! そんなに……見るなっ。くうぅ」思わずまじまじと見つめていたジントにラフィールは言う。そ
の顔は横を向いて、決してジントと目を合わせようとしない。屈辱に耐えているのか、怒っているのか、おそら
く両方だろう。どうやらこのままだと、相当ラフィールに恨まれそうだ。
だが、ジントはそのことを特に心配してはいなかった。なにせ、これからさらに嫌われそうなことをしようと
しているのだ。その程度のことを心配している余裕はないし、する必要もない。
309 :
136:2007/07/08(日) 01:06:35 ID:kndiS4lk
お久しぶりですね、みなさん。136です
前回何人か読んでくれている人がいると判明したので、続きを書いてみました。
今回は余りに長くなったので、前篇と後編に分けます。一応この五章はエロパートのつもりです。
後編はほぼ書き終わっているので、あとはエピローグを書いて明日か明後日あたりにうpしようと思います。
えっちぃ小説(とても官能小説とは言えない)は今回が初めてですので、いろいろ至らぬ点もあると思います
が、どうか広い心で笑って許してやってください。できれば感想とか意見とかもらえるともっと嬉しいです。
おお、続きが
ちょっとSなジントがイイ!
楽しみにしてます
星界のキャラ設定壊すこと無く
上手くエロ小説に仕立ててると思います
素直におもろいと感じました
頑張ってください
希望としては次回作を書く事があればまた読んでみたいと思いました
素晴らしい…。実にGJです。
前編だけでももう(ry
愛情溢れるのはいいことですね(`・ω・´)
星界らしくて非常にいい感じ。ラフィールの恥ずかしがりようとかが萌えるぜ
これは凄い!
お世辞抜きで、今まで目にした星界エロパロでは最高だ!
続きもよろしこ
ジントは顔を下げ舌を出すと、おもむろにラフィールの女陰に口をつけた。
「…………っ!! や、止めろっ! やめるがよいっ」思いもよらないジントの行動に、ラフィールは叫んだ。
そして両手でジントの頭を押し返そうとする。だが、体勢の不安定さゆえに力が入らず、さらにジントが彼女の
細い腰を掴んだことによって逃げることもできなくなる。
ジントは舌先で、軽く割れ目の線をなぞってみる。
「やめっ……あぁっ……ああああっ」それだけのことで、ラフィールの体がびくっと動く。
今度は片方の手でその秘唇を押し広げてみる。開かれた花弁の中はほのかに外よりも朱色に色付いている。ジ
ントはそこに容赦なく舌を這わす。
「あっ、あっああぁ、ふひゃぁああああ」明らかに先ほどまでとは違う、あられもない声で啼くラフィール。
ジントはそこを濡らすという本来の目的を果たすため、唾液をさらに擦りつけたいと思ったが、興奮による異
常なほどの喉の渇きと熱にうかされていたため、唾液が到底足りなくなる。舌に唾を足すために、たびたびその
愛撫は中断した。
「そんな、そんなぁ……」その合間に、ラフィールはすすり泣くかのような声を上げる。上目づかいに見れば、
彼女の閉じられた目の隙間は潤み、ジントの見たこともないような表情を浮かべたラフィールの顔があった。お
そらく、陰部に口をつけるという行為自体、彼女にとっては死にそうなほどの屈辱と羞恥を与えられることなの
かもしれない。いや、そもそもこのようなことは想像したことすらないのだろう。
唾液を十分に貯めたジントは再び舌を突き出して、今度は膣口周辺を責める。繰り返し繰り返し舌で舐め、揉
み、突く。そのうち、唾液以外の液が浸み出しはじめ、女陰全体が潤む。恥辱に塗れながらも、いや、だからこ
そか、帝国の気高き王女の体は、今まさに新たな感覚に目覚めつつあった。
いつしか、ぴちゃっ、くちゅっ、という粘着質な音が響く。
「はっ……ひいぃ……ああ……」こみ上げる『何か』に翻弄され、細身の肢体をがくがくと震えさせながら、ラ
フィールが喘ぐ。
すっかり夢中になったジントは、舌を突き出すと、それを潤滑油を得た膣口に強引に割り込ませた。
「は、入ってくるっ! はいってくるぅっ……ひゃああああああぁっ……」
なんとか舌先を挿入することには成功するが、ほぐれていない膣口は予想以上に抵抗が強く、軟弱な舌ではそ
れ以上進むことができない。それでもなんとか入口あたりをほぐそうと、舌をすぼめて少しでも硬さを持たせて
再び侵入させる。半円形に丸めた舌先から、口の中に貯めた唾液を直接膣中に流し込むようにし、さらにそこを
指で外から揉みほぐした。同時に舌もできうる限り激しく動かす。
「ふううぅっ、い、ああ、ひぃああああ……」ラフィールは激しく顔を横に振り、少しでもこみ上げる羞恥と例
の『変な感じ』を逃そうとするが、到底それだけでは逃れることもできない。ますます息が荒くなり、喘ぎ声も
苦しげになってきた。おそらく、こういう行為に慣れていないため、下腹部からの感覚を受け流すことができな
いのだろう。
その様子を見て流石にやりすぎたかと思ったジントは、一度指も舌も動かすのをやめて舌を抜く。
「ひゃあっくうぅ……」ラフィールは舌が抜ける瞬間にも、その刺激に声を出した。そのまましばらくは動かず
に様子を見る。
「ふうっ、はあっ、はあぁ……」そのおかげで一時の狂乱から醒めたか、ラフィールは少し落ち着いて荒い息を
整えようとする。
「大丈夫かい?」ことさら優しくジントが訊く。
「……止めろと、言ったはずだぞ……ばか……うぅっ」そうとう恨めしそうに言うラフィール。はたして、必要
なことだからと説明したら、この王女は理解してくれるだろうか?
「あのね、ラフィール。これは別に意地悪でしてるわけじゃなくて……」
「も、もうよいっ! だから、そ、そこから離れるがよいっ」
「いや、そういうわけにもいかないよ。君だって、また痛い思いはしたくないだろう?」
「い、いいからっ……もう十分であろっ! さっさと先に進むぞ!」先と言っても、次はもう実際にジントの男
根を挿入するほかないのだが。
――そのことを分かって言ってるのかな?
確かに、ジントもここまで我慢に我慢を重ねてきているのだ。本人が良いと言ってくれるなら、そこまで行っ
てもいいのではないか、とも思う。
「そうすると、次は僕の……その、あれを入れることになるんだけど、いいの?」恐る恐る訊いてみる。
「あれと言うと……つまりそなたの……」そう言ってジントの股間に目をやる。そこには、すでに臨戦態勢のジ
ントの一物。
「許すっ! 入れるがよい」ラフィールは思い切った口調で言う。
「ちょっと待ってくれ! 自分の言っていることがわかってるの?」意外な言葉に戸惑うジント。
「か、かまわぬ!」どうやら、ジントの舌に相当追い詰められているらしい。正常な思考のもとに導き出された
とは、到底思えない結論だ。それとも、性器同士の接触より、口をつけられたり舌で弄られる方が恥ずかしいと
でも思っているのだろうか?
とりあえずジントは、ラフィールの性器から顔を離し立ち上がる。改めてみれば、そこにいるのは珠の汗を浮
かべ、上気した顔でこちらを見つめるラフィール。
そんなラフィールを見ながら、ジントの心は揺れる。
――い、いいんだろうか? このまま……
ジントも男だ。こんな媚態を見せられ、さらに本人の承諾まで得てしまった以上、やるべきことは一つだと思
えた。むしろ、ここでためらっていたら男ではないとすら思えるほどだ。今までさんざん抑えてきた欲望が、つ
いに解き放たれようとしていた。もちろん本当ならそれは正しいことではないということはわかっていたが、そ
こはあえて考えないことにした。
心の中の葛藤にけりをつけ覚悟を決めたジントは、それでも最後に残った理性を納得させるため、答えの決ま
り切った質問をする。
「本当に……いいのかい?」
「くどいっ! 私が一度言ったことを覆すと思ったか?」この答えで、完全に退路は断たれた。
ジントはラフィールの体にかぶさるように近づくと、すぐ目の前にある彼女の顔にごく軽く口づけをする。
「……いくよ」そのまま自分のものの先端をラフィールの膣口に当てる。
「ああ……」力ない微笑みを返すラフィール。また少しジントの心に迷いが生まれた。
「あ、あのさ」
「なんだ?」
「ゆっくり入れるのと、一気にいくの、どっちが良い?」せめてもの心遣いとして聞いてみる。
「ジントは、どちらがいいと思う?」
「い、いや、僕は男だから……」わかるはずもない。が、
「一気にいく方が、痛みは長引かないと思う」一般論ではあるが、一応そう答えた。
「そうか……」
「痛み」と聞いて、前回の苦痛が思い出されたか、一瞬怯む色を見せたラフィールだが、ジントより遥かに思
い切りのいい彼女は、迷うことはしなかった。
「では、一気に入れるがよい。何にせよ、長引かせるのは私の趣味じゃない」
「わかった……」ラフィールらしいと思いながら、ジントはうなずく。
「では、今度こそいくよ」そう言って僅かばかり腰を引く。
「ん……」ラフィールは小さく応じ、ジントの肩に手を置いた。
そして、ジントはその言葉通り、一気に腰を突き出した。
「あ、ひあああああううぅぅっ!!」
「うぐくうぅ……」
一瞬の静寂が、二人のそれぞれ上げる叫びで打ち消された。
めりめりと音を立てそうなほど食い込んでいくジントの肉茎。余りに狭い膣道を無理やり押し広げ、途中あっ
た抵抗を破砕し、そのまま根元近くまでラフィールの中に埋まる。
「あ、あ、あ、ひぃっ、ああああっ……」これまでとは全く違う、悲痛な声を上げるラフィール。痛みの余り、
思わずその手がジントの肩を搔き毟る。それでも涙だけは流すまいと、きつすぎるほど瞼に力を入れて耐えてい
る。
一方のジントはといえば、こちらは自分の陰茎が締め付けられる感覚に必死になって耐えていた。ラフィール
の膣は余りにきつく、その締め付けは痛いほどだ。硬いもの同士がせめぎ合うような感じで、とても快感を覚え
るどころの話ではない。
その時、ジントは自分の男根の根元あたりで、何か熱いものが伝う感触に気づいた。
見てみると、そこには赤い液体が滴っている。
「ああっ!」
――まさかさっきのは…… ジントは先程自分がつき通した抵抗の正体に気づき愕然とした。さっきは余りに夢
中すぎて、このことには気が回らなかったのだ。
「ああ、はあ、はあぁ、あぁ……」ちょうどそこに、ようやく初めての痛みに耐えきったラフィールが目を開け
た。
「ら、ラフィール!」
「ああ、ジント……」虚ろな目でジントを見つめる。
「だ、大丈夫かい?」なんだか魂も生気も抜けてしまったかのようなその表情に、ジントは声をかけた。
「大丈夫だ、これくらいなら、まだ……」いかにも苦しそうではあるが、なんとか喋ることはできるらしい。
「そう? なら、いいけど」そうしてまたジントは二人の結合部に目をやる。下ばかり気にしているジントに、
ラフィールもつられて自分の下腹部を見た。
「あっ……、そうか」自分の陰部から滴り落ちる赤い血液に気付き、そう呟く。
ジントの方は、そんなラフィールに何と声をかけようか悩んでいた。こういう時、一体男性としてはどういっ
た態度で接すればいいのだろうか。
「いや、ちょっと驚いただけだよ。うん」とりあえず、下ばかり見ていた言い訳をする。言った後、猛烈に後悔
した。
「何か、おかしいか?」だが、ラフィールの方もほとんど余裕がないらしく、深く考えずに返事を返した。
「え? いや、アーヴも処女膜があるんだなって思ってさ」遺伝子調節をするときは、こういった不要な器官は
なくすのかと思っていただけに、今のジントはかなり動揺していた。
「まあ、生まれつきない場合も多いが……私は、自然結合のままだから……」つまり、遺伝子調節の際になくす
場合も多いが、自分はそもそもその調節を受けていないので残っていた、ということだろう。
「へえ、そうなんだ」ジントが感心したように言う。
「うん」ラフィールは、妙に嬉しそうな顔で言った。ようやく彼女の顔に表情が戻ったことに、ジントは安堵す
る。
とはいえ、まだまだラフィールはつらそうであるし、顔色も悪い。まだ動くことはできないだろう。ジントは
ラフィールの背中に手をまわして抱きしめる。ラフィールもそれにこたえるように、ジントの首から肩にかけて
しなだれかかるように抱きついた。自分の肩から首にかけて感じるラフィールの重みが、今はなんとも嬉しく、
また愛おしく感じられる。
二人はそのまま、お互いの感触を確かめるように抱き合っていた。とにかくラフィールの痛みが引くまではそ
うしていようと思っていたジントだが、今はなんとなく、ずっとこのままでもいいような気がした。
とはいえ、本当にずっとこのままでいるわけにもいかない。最初に口を開いたのはラフィールの方だった。
「ジント…… この次は、一体どうするんだ?」
「え? ああ、それは……」もちろんこの後は二人もしくはどちらか(おそらくはジントの方だろう)が達するま
で、膣内に挿入された男根を動かさねばならないのだ。
「ええと、つまり、今きみの中に入ってるのを、動かさなきゃならないんだけど」
「……? そなたが膣内に射精して終わりじゃないのか?」
「だから、そのためには動かさなきゃいけない…… って、膣内で出しちゃだめじゃないか!」思わずジントは
叫んだ。
「なぜだ?」それに対しラフィールは本当に不思議そうに訊き返す。
「なんでって、それは責任とかいろいろあるし……」
「だから、なぜ今更そなたが責任を感じるのだ? これは、二人の合意の上でのことだぞ」
「いや、そうじゃなくて、だから子供が……」恥ずかしそうに口ごもるジント。
「子供?」怪訝そうな表情を浮かべたラフィールだが、すぐに何かに気づいたように苦笑を浮かべる。先ほどに
比べれば、だいぶ表情にも生気が出てきた。
「そなたは本当に常識がないな。地上人形質のそなたと私との間で、自然結合で子供ができるはずないじゃない
か」
「うっ…… そう言えばそうだったね」また余計な気を回していたことが、ひどくばつが悪い気がして、ジント
は赤面した。
「そうだぞ。だから、余計な心配はするな」
「うーん、だけどきみの体のことを考えるとどうもね。動かすと痛いかも」
「それも大丈夫だ。だいぶ慣れてきたから」
「無理はしない方がいいと思うよ」いくら念を入れて濡らしたとはいえ、あれだけ痛がっていたのがこんなにす
ぐに治まるはずもないと思うのだが。
「まあ、確かにまだ少し痛いが…… だけど、このままじゃちっとも先に進まないじゃないか」
「本当に、大丈夫?」どうもいま一つ踏ん切りがつかないジントが訊いた。
「ふうん。いつもは考えなしのくせに、こういう時のそなたは心配性なんだな」ラフィールが、感心したように
言った。
「ひどいな、これでも気を遣ってるつもりなんだよ?」軽く抗議するように言う。
「ああ、すまぬ。許すがよい」どこか楽しそうにラフィールは返した。
そう言ったあと、二人は至近距離で見つめあった。
「……じゃあ、動くよ。力抜いて」ジントは言った。
「……ああ」言われたとおり、ラフィールが下半身から力を抜き、全てをジントに委ねた。ジントの分身の幹に
かかる圧迫が少し軽くなる。ただ、それでもそうとうきついことには変わりない。ジントはできる限りゆっくり
腰を引いた。ちゅぐっ、という水音とともに二人の下半身が離れる。
「うっ、く……はあぁ」やはり動かすとつらそうな声を漏らす。確かに先ほどのような激痛ではないようだが、
今度はそれよりも鈍い痛みが彼女を責め立てているようだ。
「大丈夫?」もう一度聞いてみる。
「だ、いじょうぶだ…… 遠慮なく、動くがよい」
「そう?」無理しているのだろうとは思うが、これ以上ためらっているわけにもいかない。ジントは再び、今度
は突き出すように腰を動かした。
「ふあぁっ、くうぅ……」やはりそうとう圧迫感があるのだろう、ラフィールの口から押し出されるように声が
漏れた。
さらに同じように数回出し入れを繰り返す。ラフィールはそのたびに苦しげな声を出すが、しかしそれでも最
初に比べればそれなりにましになったようで、むやみに叫ぶのではなく痛みを逃がすような声の出し方になって
きた。何事にも飲み込みが早い彼女のことだから、なにがしかのこつをつかんだのかもしれない。
そうすると今度耐えねばならないのはジントの方だ。挿入を繰り返すごとに、だんだんと膣壁の締め付けが緩
み、今までほとんど感じられなかった快感がジントの男根を包む。さらに出し入れがしやすくなってきたことも
あいまって、もっと激しく腰を動かしたいという欲求が強くなってきたのだ。
「じゃ、じゃあもう少し早くしようか……」欲望に負けてジントが言う。そしてそのまま今までよりも少し早く、
激しくラフィールを突きはじめる。
「ひゃあっ、あぐくうぅ……」それに比例して、ラフィールのあえぎ声もまた大きくなる。しかし、まだ耐えが
たい程でもないようだ。
だが、ジントに送り込まれる快感の量もまた比例して大きくなる。ラフィールの膣中は熱いぐらい温かく、少
し緩んで適切な程度になった締め付けがジントの陰茎を刺激した。さらに、長きにわたって恋い焦がれてきたラ
フィールと繋がっているのだという思いが、更なる快感の呼び水となる。このままだと、ラフィールが快感を覚
える前にジントだけが達してしまいそうだ。それを考えても、さすがに今これ以上強くするのは無理だろう。
それからはまた同じ速さでの動きが続く。ラフィールはまたその速さにもだんだんと慣れたようで、呼吸も落
ち着いてくる。このまま段階を踏んで行けば、そのうち十分な速さで動くこともできるかもしれない。
だが、このような単調な動きだけでは、自分はともかくラフィールが気持ち良くはならないだろうとジントは
思った。やはりせっかくやるからには、彼女にも快感を覚えて欲しかった。
ジントが、急に動くのをやめた。
「はあっ、はあっ、どうした? ジント」ラフィールが心配そうに訊く。
「あっ、あのねラフィール」
「なんだ?」
「痛かったら、ごめんっ」そう言うと、ジントは角度を変え、今までとは違いわざと膣壁を擦るような動きに切
り替えた。
「かはっ…… ひ、ああぁうぅ」速さは先ほどとは変わらないが、今までとは違う部位への刺激に思わず息を詰
まらせるラフィール。
――やっぱり、だめか? 落胆するジント。
だが、続けてもう一度同じように突いたとき、ラフィールに変化が起こった。
「くぅっ、あ、あっ……ひゃああん……」痛みによって出る声の合間に、それとは違う響きの声が混ざった。そ
れは、敏感な部分に愛撫を重ねていた時に出していた声に似ていたような気がする。と、いうことは、
――感じてくれたのか? さらに同じようにもう一度腰を動かす。
「こ、こらジント、ふあぁ、んああ……」今度は明らかに嬌声とわかる声が漏れた。どうやら、上手く彼女の感
じる場所を探り当てたらしい。勢いづいたジントは、さらに繰り返し繰り返しその部位を責める。
「ああっ、そこっ、やめっ……くうっ、あっ、ひゃあ……ああ……」弱い部分を責められることを嫌がって、抗
議しようとしたラフィールだが、その弱々しい声は新たに体の奥から湧き上がる声にかき消されてしまう。
ジントは一度探り当てた敏感な場所を逃すことなく、何度も続けてそこを責め立てた。そのたびにラフィール
の喘ぎに艶が加わるように思える。その声を聞いているうち、ジントの頭は熱に浮かされたようにぼうっとなっ
てしまった。
「ひっ、あっ、やあっ、いうっ、んあぁ、やあぁ……ジントぉ……」名前を呼ばれたジントが顔を上げると、そ
こにはどうしようもなく潤んだ目をしたラフィールがいた。
――あっ…… その目を見た瞬間、一気に冷水でも浴びせられたかのように頭が冷えた。どうやら、自分でも気
づかぬうちに頭に血が上り、ずいぶんきつく責めてしまったらしい。
「ご、ごめん、ラフィール」
「はあぁ、ああ、できれば、もう少し優しくしてくれないか?」口調はそれほどきつくはないが、涙をためた目
で言われるとかなりこたえる。
「うん、そうするよ」少し情けない気分で言う。どうも自分が調子に乗るとろくなことにならないと思った。
「そ、そんな情けない顔をすることはないじゃないか!」ジントの顔を見てラフィールが怒ったように言った。
「え? ああ、ごめん」どうやら自分は気分がすぐ顔に出るらしいとも思う。
――なんだか、さっきから謝ってばっかりだ。
「私は、別にそなたを責めているわけじゃないぞ! そんな顔をされると、まるで私が悪いみたいじゃないか」
「うん」どうしても気のない返事になる。
「そ、それに……」
「それに?」半ば無意識での相槌。
「それに、それに私も、そんなに嫌な感じじゃなかったから……」
ジントは驚いて顔を上げた。
「本当に?」
「うん」自分の言ったことがどうしようもなく恥ずかしいのか、伏し目がちに言うラフィール。
「それは、つまり気持ち良かったってこと?」思わず尋ねた。
「じ、ジントは?」ラフィールが言う。
「ジントは、気持ちが良かったのか?」
「ぼ、僕かい?」ジントはいきなりの質問に戸惑う。だが、ここは目の前の彼女のためにもはっきり答えるべき
だということは直感的に理解した。それに、人にものを尋ねる時は自分から先に答えるのが礼儀だ。
「僕は、気持ち良かったよ。最高に」
「そうか……」それを聞いたラフィールは、そう言った後に続けて、
「ジントが気持ちが良かったのなら、私も気持ち良かったということでいいぞ」と、答えになっているのかなっ
ていないのか、よくわからないことを言った。
「ありがと」苦笑しつつジントが答える。おそらく、率直に言うのが恥ずかしいのだろう。ジントにはよくわか
らないが、なにかこだわりのようなものがあるのかもしれない。いずれにせよ、今のジントにはその答えだけで
十分だった。
「じゃあ、続けるよ。今度は優しく」そう言って、再びゆっくりとした動きから始める。
「んっ、ああ、たのむ」
それからはなるべくゆったりとした動きで、あくまでも優しい刺激を加えていった。
「あっ、……はあっ、ああ……」感じる部分を柔らかく擦られるたび、ラフィールの吐息には、甘い響きが混じ
る。ジントはそんな彼女の反応を確かめながら、徐々に高めるような動きを心がける。間違っても性急な動きは
しない。
さらに今度は、しばらく忘れていた上半身への愛撫も同時に再開する。動きながらだからそれほど丁寧なもの
ではなかったが、ジントの手が胸や背中を撫でるたび、ラフィール熱い吐息を漏らす。
その愛撫が意外と効いているのを見て取ったジントは、少し体を傾けると、いつかのように舌で上半身を舐め
るような愛撫に切り替えた。乳首や首筋など、以前効果的だったところを重点的に、かつ優しく責めて、さらに
ラフィールの性感を高める。それに合わせて、ジントは少しずつ腰の動きを早めていった。
「あ、ああっ、んんっ、ジントっ、ああ、きてるぅ、そなたのが、奥まで……」
「あっ、とっても気持ちがいいよラフィールっ」
そのおかげか、今度はラフィールもちゃんとジントについてきている。それが証拠に、そろそろさっき中断し
た時ぐらいの速さでジントの陰茎が出入りしているというのに、まだつらそうには見えない。二人は同時に快感
を感じ、同時に高まっていった。
さらにジントは、自分の男根の出入りしている入口のすぐ上に手を伸ばす。そして、そこにあるラフィールの
小ぶりな陰核をつねった。
「ひあぁあああああああ!」今までで最大級の快楽の叫びが上がる。性感の塊のようなそこを弄られるたび、ラ
フィールの体は跳ね、電流のような快感の波が彼女の細い体を駆け抜けているのが傍目にもわかる。
「はあっ、ああ、ラフィール! 愛してるっ!」今度はジントの方からラフィールに愛を告げる。単純だが、今
これほど二人に必要な言葉も他にないだろう。
「私もっ、愛してる! そなたを、ジントを愛してるぅっ!」
その言葉が引き金になったのか、次第に二人の動きは激しさを増していく。ラフィールは恥じらいをすて、自
らジントを受け入れるように彼を抱き寄せ、ジントはそれに答えるようにますます深く彼女の膣中を犯した。
さらに激しさを増す二人の肉の交わり。いつの間にかラフィールは完全にジントに押し倒され、浴室の床とジ
ントの体の間に挟まれていた。冷たい床に直に触れているというのに、そのことに気づく様子はない。
「ラフィール! ラフィールぅ!」
「あっ、ああっ、ジント! ジントぉ!」
二人はまるで、そうしていないとお互いが離れて行ってしまうかのようにお互いの名を呼びあう。自分の口か
ら流れ出る相手の名が、そして相手が自分の名前を叫んでくれているということが、二人をますます昂らせた。
もはや、快楽も苦痛もどうでもよかった。ただ二人は、お互いが一つになっているというそのことだけを感じ
ていた。
「ジントっ、ジントが私の中にいるっ、あいしてくれてるぅっ!」ラフィールが感極まったように叫ぶ。
「ああっ、愛してるからっ! 僕は、ぼくはラフィールを愛してるからっ! だから、絶対離さないんだっ!
ぼくが死ぬまでっ、君が死ぬまでずっとだっ!」
「はぁっ、うれしいっ、んんっ」
二人はどちらからともなく口づけをする。それは、今までのものとは比べものにならない激しさだった。お互
いに喰らいつくように唇を重ね、ついにジントの舌がラフィールの口腔に侵入し、自然に二人の舌が絡み合う。
二人はさらに強く、原子一つ分の隙間すら許さないと言わんばかりに抱き合う。そうすることで、まるで三年
間の別離を取り戻せるとでも思っているかのようだった。
お互いの腕が、お互いの口が、そしてお互いの性器が、どうしようもなく相手を欲していた。いつの間にか、
これ以上ないほどの激しさでジントの男根がラフィールの膣をかき回していた。その肉茎は細かく震え、ひくつ
き、限界が近いことを告げていた。
「うくっうぅ、ラフィールっ、僕は、もうっ……」
「ああっ、はあ、で、出るのか……」
「う、うん。もう、我慢できないっ! だからっ」
そう言ったジントはラフィールの腰を掴むと、彼女を抱き起してさらに激しく腰を打ちつける。
「ふあっ、ああっ、んはあぁぁ、あっ、あああっ」その激しさに耐えるため、必死にラフィールはジントにしが
みつく。それは初めて全部挿入した時の体勢に近いものだったが、今ははあのときのような苦痛の色はない。
「ああっ、でっ、でるぅっ、くううぅ……おおおっ」ジントが咆哮を上げた。その瞬間、ラフィールの中のジン
トがぐっと膨らんだかと思うと、熱い感覚がラフィールの膣中に広がった。その感覚が、ラフィールには自分の
全てがジントに愛されている証のように思えた。
「ああ、はいって、きてる……ジントの……」
「はあっ、あ、はああっ……」ラフィールが自分の中に注がれた想人の熱い遺伝子の奔流を感じている間に、ジ
ントがなんとか息を整えた。
「愛してるよ、ラフィール」ジントが呼びかけた。
「ジント……」ラフィールが答えた。
そして二人は、今日何度目か定かでない接吻を交わした。それは激しさでは先程のものには敵わなかったが、
その込められた想いの大きさではその何倍もありそうな、長くて深いものだった。
「ジント、起きろ。休暇は終わりだ」ラフィールの声で、ジントは目を覚ました。
「う……? ラフィールかい?」どうやらあの後、後始末をしたら疲れの余りそのまま寝てしまったらしい。ジ
ントは全裸のままで寝台に横になっていた。
「他に誰がいるというんだ? とにかく、早くするがよい。そなたはまだ服を着てもいないじゃないか」そうい
うラフィールはすでにすっかり元の長衣姿に戻っている。その着付けにはどこも乱れた様子もなく、このまま宮
中行事に参列しても全く問題がないくらいだ。
「ああ、うん、わかった」そう言ってジントも寝台の脇に置いてあった服を順に着ていくが、もとより着なれな
い服装なので時間がかかりそうだ。
――それにしても、やけにそっけないな。 ラフィールの自分に対する態度が、妙に淡白なのが気にかかった。
――普通こういうことをした後には、もう少し情緒ある会話があってもいいんじゃないだろうか? そんなこと
を考えながら着たので、再三着方を間違えることになった。
たっぷり時間をかけてジントが身支度を整え終わると、二人は部屋を出ようと並んで扉の前に立つ。宿代を出
したのはラフィールなので、彼女が端末を通して契約を解除し、扉を開ける。
ごく軽い音がして扉が開く。二人がいざ出ようとした時、
――なんだ? 部屋の前の廊下に、一本の薔薇の花が落ちていた。その色は毒々しいまでの深紅。そしてそれに
は、今時珍しい本物の紙が結わえつけられていた。
ラフィールがそれを拾い上げ、紙をほどいてみる。字が書いてある。どうやら、手紙かなにかの類らしい。
それを読み始めたラフィールの表情が、おもしろいように変わった。最初は驚愕、次に憤怒、そして最後は、
世に名高きあの「アーヴの微笑」が……
――な、何が起こったんだ? ジントは恐怖におののいた。ここまで凄惨なラフィールの顔を見るのは、彼には
初めてのことだ。
「ど、どうしたんだい?」満身の勇気をかき集めて聞いてみる。ラフィールは答えず、手の中の紙片をジントに
押しつけるように手渡し、そのまま振り返りもせず歩いて行く。その背中に、ジントは確かに蒼い炎の揺らめき
を見たような気がした。渡された紙片に書かれた字を読んでみる。それには、こう書かれていた。
『まずはおめでとう、と言っておくべきかしらね。でも、あたくしから言わせれば、殿下はもっと優雅なやり方
を学ばれるべきでしょうね。女の方から男性に迫るなんて、そんなはしたないまねをしているようでは、先が思
いやられますわ
スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュより愛を込めて』
これを読んだとき、ジントは自分の死をも覚悟した。なにしろ彼は、これから怒り狂ったアヴリアルの操縦す
る短艇で、約一〇〇セダージュの真空空間を旅せねばならないのだ。
「……、五、四、三、二、一、通過」先任翔士ソバーシュ前衛翔士の声が響く。
「位置を確認するがよい」艦長であるラフィールが言う。
今、ジントとラフィールが乗る突撃艦〈バースロイル〉は平面宇宙に侵入した。これからこの船は帝都を離れ
て、ヴォベイルネー鎮守府までの慣熟航行を行うのだ。
どうやらここまでのところ問題は起きていないらしい。〈バースロイル〉は定められた航路に乗る。
「総員直を解く。当直の者以外は各自休息するがよい」ラフィールが言うと、艦橋全体にほっとしたような雰囲
気が流れる。
――今はちゃんと落ち着いてるな ジントは心の底から安堵した。
あの後、再び失神するかと思うような高加速を体験したジントは、〈バースロイル〉にある自室に着くや否や
ぶっ倒れ、そのまま艦内時間の朝まで目覚めなかった。昨日食事をやるのを忘れていたため、いつもより五割増
野性的なディアーホに叩き起されたころには、もう朝食を摂ることすらままならないような時刻だった。
その間、ラフィールが何をしていたかは定かではない。だが、とりあえず今のところ表面上はいつもと同じに
見える。なんとか怒りを発散するか、落ちつけてくれたのだろうか。
昨日あの手紙によってラフィールが、大公爵にまんまと乗せられていたことを知らされてからというもの、ジ
ントは生命の危機を感じっぱなしだった。なにしろ、ジントが本当に殺されるかと思うような殺気をラフィール
が発していたのだ。だが、任務中であるにせよ今はまともに振舞ってくれている。
その当のラフィールは、当直の次席翔士エクリュア列翼翔士と引き継ぎ事項を確認した後、艦橋を出て自分の
部屋に向かったようだ。
「やれやれ、それじゃ遠慮なく休ませてもらうか」監督のサムソン軍匠列翼翔士が呟き、席を立った。飛翔科翔
士以外は、航行中の艦橋当直任務はない。
それにつられるようにジントも席を離れた。
とりあえず食堂に向けて歩き出す。まずは食事をしないとどうにもならない。気がつけば、昨日饗宴を抜けて
から今まで、彼は水以外何も口にしていないのだ。
――それにしてもこれからどうすればいいんだ…… ジントは考え事をしながら歩く。
やはり悩むのはこれからのラフィールとの接し方だ。昨日は二人がお互いに想いを告げ、さらにしっかりやる
ことをやってしまった以上、二人は想人同士ということになるのだろう。だが、その後に二人が大公爵の掌の上
で思いっきり踊らされていたことが判明したのだ。それのせいで、ただでさえ気まずい行為後の関係がさらに複
雑なものになってしまっている。いまのジントには、次に会ったときラフィールに対して何と言えばいいのか、
さっぱり見当がつかない。
――そもそも、なんで大公爵閣下は、僕らがあの部屋にいるとわかったんだ? この時点での彼にとっては、そ
れもわからないことの一つだった。
埒も明かないことばかり延々と考えながら足を動かす。
「……ジント。おい、ジント!」名前を呼ばれて振り返る。そこにいたのは、
「え? あっ、ら、ラフィール!」動揺するジント。どうやらまた注意力散漫になっていたようで、彼女が隣を
通っていたのにも気付かなかったらしい。おそらく、一度自室へ戻ってからまた出てきたのだろう。気がついて
みれば、二人がいるのは艦長室のすぐ近くの通路だった。
「敬礼を忘れているぞ」ラフィールに言われ、ジントは慌てて手を頭環に当てる。
「何度も呼んだのに、返事くらいしたらどうだ。それとも、またぼーっとしていたか?」答礼してからラフィー
ルは言う。
「いや、まあ……」曖昧に誤魔化すように答えた。とっさには、どういう態度を取るべきかわからない。
「まったく、もう少ししっかりしたらどうだ? 当直任務ではないとはいえ、一応今は勤務時間中だぞ」
「わ、わかった……いえ、わかりました艦長」あくまで上官として話すラフィールに、ジントも部下としての返
答を返した。それは確かに、周りの状況を考えれば正しいことではあるが、今のジントにはひどく寂しいことの
ように感じられた。
「わかればよい。では、また後で」それだけ言うと、ラフィールは再び歩き出した。ジントとは反対の方向へ。
ジントはため息をひとつしてから、しかたなく重い足を動かそうとする。なんだか、よりいっそう空腹がこた
えるような気がした。そして緩慢な動きで一歩を踏み出した時、
「ああ、ジント」ラフィールが思い出したように再び声をかけた。ジントは驚いて振り返る。
「こ、これからも、よろしくたのむ……」ラフィールは、振り返りもせず言った。その口調はどこかためらいが
ちで、そしてわずかに恥じらいを含んだような、そんな声。昨日二人が愛を語っていた時に、彼女が口にしたの
と同じ響きをもった言葉だった。
「え、あの……ちょっと!」ジントは突然の言葉にうろたえながら何か言おうとしたが、その時ラフィールはす
でに早足で歩み去るところだった。
「…………」言葉をかけそこなったジントは、しばらくそのまま立ちすくんでいた。
――照れてるって、ことなのかな? 誰もいなくなった通路を眺めながら思う。同時に、ちっとも素直じゃない
想人を持つことの苦労にも思いをはせた。だが、少し考えてみてわかった。それは、彼にとっては少しも苦労に
感じられそうにない。
そしてジントは歩き出した。今度は、さっきよりもずっと自分の足が軽く感じられる。〈バースロイル〉艦内
の通路に、やけに楽しげな足音が鳴り響いた。
……さて、ジントの目から見て今日のラフィールは淡白で冷静に見えていたが、やはり内心はそうではなかった
らしい。それが証拠に、彼女はジントと会話した時に、彼が自分を呼び捨てにしたことにも、そして少し脇へそ
れた通路で、サムソンと従士長のパーヴェリュアが作業の打ち合わせをしていたことにも、少しも気づきはしな
かったのだ。しっかりした方がいいのは、どうやらお互い様のようである。
だいたい一日遅れになりましたが、第五章後篇と終章をうpしました。この話は一応これで終わりです。本当に
長々とお付き合いいただきありがとうございました。できればご意見ご感想がいただけると嬉しいです。
それにしても長かった……
気がつけば二か月ぐらいにわたって書いてましたね。おまけにエロまでがやけに長くなるわ、一か月以上うpが
途絶えるわ、スレ住人の皆さんには本当に読みにくい作品だったと思います。申し訳ありませんでした。
今回の作品には、原作に出てきた文章や表現をかなり多く盛り込んでみました。これは雰囲気作りのためもあり
ますが、原作を読んだ人を対象にした作品だけに、そう言った人がなるべく楽しめそうな小説を目指していたか
らでもあります。深読みしてみると、「この部分は原作のここのところとリンクしてるのかな?」とおもえると
ころもいくつか用意してありますので、暇な人は原作と読み比べてみてください。(そうすると原作との矛盾も
明らかになってしまうかもしれませんが)
それから次回作の話ですが、一応アイディアというか、妄想のストックはいくつかあります。例えば、
若い二人の肉欲が大暴走する「獣のような二人編」とか、
ソビークで買った同人誌に触発された殿下がイロイロやらかしてしまう「アナル編」とか、
「実はドSだよジント君編」、「やっぱりMだよジント君編」、「純愛編」、「3P編」etc……
ただ、まだ「こういうのもいいかな」ぐらいのレベルですので、まだどうするかははっきりとはわかりません。
ですから、皆さんのなかで「こういうのを書いてくれ!」という要望があったらそういうのも取り入れてみよう
とも思ってます。(ただし、鬼畜凌辱とスカとロリは勘弁してください。自分には無理です)
まあ、いずれにしろ今回の続編という形になるはずではあります。私は今回あの二人をそういう方向へ持ってい
くのに非常に苦労したのですが、今回なんとかヤってくれましたので、次はもう少しスムーズに話ができると思
います。なので、次回はわりと早く皆様にお届けできるのではないでしょうか。←(このスレ的には死亡フラグ)
それでは長文失礼しました。できれば次回作でお会いしましょう。
>>328 お疲れさまでした。もう最高でした。感謝感謝のGJです。
また書いてくださるのであれば、やっぱりラブで最後は幸せなのがいいですね(`・ω・´)
136氏長い間お疲れ様でした。
とても読み応えのある内容でとても満足しています
何と言うかエロ小説なのに感動してしまいました^^;
いい作品ありがとうございます
すげー!
「森岡仕事しろ」
って言いたくなるくらいGJだぜあンた!!
純愛編に興味があったりするが
また書いてくれ!
GJ!
すごかったです。
こりゃ、次回にも期待です。
つーか普通に短編集として断章に出せるレベルじゃまいか?
335 :
334:2007/07/11(水) 19:33:55 ID:LbWGo6PJ
戦旗2のロブナス事件から戦旗3の間のエピソードとか書いて欲しいかも
流石にジントも弱ってるんでエロくはなりにくそうですが
まあおいらの要望なんで書き手さんにお任せします
スゲークオリティだったですよ。まじgj。
ラフィールが意地張るところとか、涙を我慢するところがスゲーらしかった。
ジントの思考もそれっぽかったし、なによりディアーホ様の野性味5割増との表現に
本当に感心しました。本当に原作に近づける努力が素晴らしい作品でしたね。
個人的には暴走する若き肉欲・……や実はsだよ、でもやっぱりmだよジント君。
が特にみたいです。
なにげにある3pの相手も気になるところですが……
>>136 森岡!こんなとこで遊んでないで仕事しろww
上手すぎですGJ
まさか・・・本人が書いたなんて事は無いよな・・・
339 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 01:47:59 ID:lI72n34k
本人が見ているのは間違いない。彼は世捨て人だから。
それこそ意表を突いて
>>332あたりが本人じゃないかと思うのだがw
341 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 21:57:35 ID:9jdLqtio
森岡さんによく似た人を秋葉原で見たな。
小説のネタでも探してたのかなw
343 :
136:2007/07/12(木) 23:34:55 ID:tidgKStQ
今更ながら間違いを発見したorz
ジントの内心の表現のとこ、後半以降では「――」が先にきてますが、本当は後ろにつける
べきでした。道理で読みづらいと思った。できれば脳内で変換しといてください。そのうち
何らかの方法で訂正版を出すかも。
それから、次回はやっぱ純愛編でいきます。というか、あの展開からはそれ以外俺には書け
ん。まあ、皆さんも意外と純愛のご要望が多いようなのでそれでもいいと言えばいいのです
が……
先に出した純愛以外のバリエーションもそのうち番外編(というか、この場合パロディのパ
ロディ?)として書いてみようかなと思ってます。
以上、醜い言い訳でした。
新刊待ちでやきもきすることに飽きてしまった住人たちに
純愛のもどかしさで再びやきもきする事の素晴らしさを叩き込むという寸法か。
素晴らしい。
どうやら森岡氏同人誌作ってるみたいですね
346 :
345:2007/07/16(月) 13:27:56 ID:RH4HosZZ
347 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 18:19:05 ID:rLtmYrv+
本末転倒やな。
森岡先生もプロだったら本業に専念すべきだろうに。
同人だったら締め切りから逃れるっていう安易な考えじゃないだろうか。
同人で駄作の続編だったらどう言い訳するつもりなんだろう。
メディアはなんでもいい
商業だろうが同人だろうが続きが読めれば媒体は何でも構わんよ
それがハヤカワかどっかの印刷所かの違いなだけ
同人だと、手に排卵 ('A`)
350 :
345:2007/07/16(月) 22:23:55 ID:RH4HosZZ
これ見てみると会場での配布になってるぽいから
その場で手に入らないと絶望的かもね
351 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 01:15:57 ID:9VZarck2
こんな形で自分の作品を終わらしていいのだろうか。
自分の作品を汚すなら断筆したままのほうがマシだよ。
誰かに続編を頼めばいいのに
352 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 03:40:26 ID:wiO7O8rX
あれだけけの作品の続編が同人なんて有り得ないだろう
単に気晴らしの遊びなんじゃないか?
セルフパロディー(超外伝)は今までもやっていたし、そういうやつじゃないの?
まあこの同人誌に本編の続編が載る事は100%無いでしょ
そんな事したら早川&読者が黙っちゃいない
下手すりゃ裁判沙汰になるでしょ
なんで?
作家が作品を書くのは自由でしょ。
ハヤカワと独占契約してる、ってんならともかく。
パロディ物なら問題ないかもしれないが
続編を違う媒体で出すことは流石にまずいでしょ
固有名詞を変えてなんとかする、というパターンはある罠。
アーヴ → アーブ
ラフィール → ラヲィール
ジント → ヅント
なにそのモリアッチ教授
>ラヲィール
アーブ語の発音はアーヴ語より難しそうだな
ヅントワロタw
ラヲィール
牛乳瓶底メガネ掛けてて同人誌を漁るヲタ腐女子
キャラはまるっきり猫玄の「ツンデレさん」
読み辛い名前にコンプレックスを持ち、それを付けた皇帝を憎んでいる
ヅント
カッパみたいな若禿だが「地上から来た精力魔人」と
アーブ中(主に男)から敬意と畏怖をもった目で見られている
決めゼリフは「この陰嚢が目に入(ry」
363>>
ヅント
cv茶風林
366 :
365:2007/07/21(土) 22:09:08 ID:zbAXaFqY
ミスったorz
367 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 22:09:23 ID:/WNrogra
ヅントwwwww
せめてヲフィールにしてくれ、発音できんwww
369 :
365:2007/07/22(日) 09:30:22 ID:hU+aZ8VA
つラヲィール(ラウィール?)
>>369 なんかフランスっぽいな >ラヲィール(ラウィール?)
ヨルソとエリツスを思い出しちゃった
372 :
365:2007/07/23(月) 22:08:09 ID:MSlprEVJ
エヴァの劇場版開始に乗じて
星界の新刊も出るんじゃまいかと言ってみるテスト
むちゃ言うないなw
あっちはエヴァストアでフィギュアやマグカップなど関連商品売るは
パチやスロの版権で稼いで制作費に回せるし話題も作ってる
もう同じ事を何度も何度もアフォかってぐらい、しつこく派生商品出しまくってる
貞本版漫画も続いてるが、シンジ育成計画まで後追いスタートしてるし!w
こっちはせっかくオリジナルのハナシで別なんだから
関係無くやっていこうや
>>374 す、すまん
スレが伸びなくて寂しかったもんでつい・・・orz
横浜でやるワールドコンにはゲストでないのかな
結構な確立で来るんじゃないか?
んでもって星界のファンに目撃されて
早く新刊出せと詰められると
空気読み過ぎてダンボール(みかん)箱を被って登場!
ほしゅ
スネークに期待せざるをえない。
ついでにミザリーにも
382 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 11:37:20 ID:K/b0IjPS
保守
保守
136氏が書いた小説の続きはまだかいなあ
385 :
136:2007/08/08(水) 01:05:45 ID:7Y0TVQPJ
>>384 いま書いてるところです。
とはいえ、もの凄く遅筆な上に、今回は一回の投下でまとめようと思っているので、そこらへんは理解してくれるとうれしいです。
たぶん次のは、今週中には投下すると思います。
(と、投下予告をして自分を追い込まないと書けないわけだがwww)
スレに蔓延する、原作への渇きを少しでも慰めようと思って書き始めたんですけどね。
自分が待たせてちゃなんにもなりゃしませんね。申し訳ない。
あと、できれば他の人の作品も読みたいです。誰か書いてくれる人はいませんかね?
なんかマターリスレが殿下の下の毛で盛り上がってたぞwww
387 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 07:22:22 ID:pjAtfKyP
そのスレはどこの板にあるの?
懐かしアニメ板?
マジレスするとSF板
主にアホなネタやエロネタで盛り上がる→SF板
主に真面目な考察で盛り上がる→ラノベ板
これ星界スレ住人の基礎知識な
ちなみに作者叩きはだいたいどのスレでも取り扱ってます
390 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 10:12:42 ID:iZ1uiIbb
保守
391 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 19:35:24 ID:fbS4TU7r
はぁ〜。
早く星界シリーズまともに書いてほしいわ。
初めて紋章に触れた中一から、ずっと追い掛け続けてすでに社会人だよ。
SFにハマった切っ掛けになった作品だし、完結してほしい。
紋章は当初連続刊行だったのにな。。。
と、保守がてらに愚痴ってみる(´・ω・`)
392 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 20:50:25 ID:2CkCEpeF
無理です。ごめんなさい
火浦 功のように14年後ぐらいに
394 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 16:45:37 ID:pWhZEtsi
保守
☆
396 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 01:38:34 ID:aMh2s/Fm
星界☆すた
397 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 09:23:55 ID:9ERbArRJ
星界の憂鬱
398 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 09:56:59 ID:aMh2s/Fm
ラフィールは実はオタ
そういえばクファディスの姉は
ソビークに毎年行ってるとかいう設定があったよな
400 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 12:01:46 ID:aMh2s/Fm
宇宙コミケもやっぱり行列して大変なのかな?
401 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 23:52:35 ID:uBfIyBPH
>>399 戦死したと思われていたが、実は生きていて、ある地上出身の従士の嫁さんになって、
旦那さんの尻をひっぱたいては、ソビークに同人誌を買いに行かせているという噂が・・・
エーフ×レムセール本を買ってきたら、嫁さんから暴行を受けたと、
別のスレで、そいつはぼやいてたぞ。
402 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 10:31:18 ID:/3VaQKxg
保守
保守
保持
405 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 09:55:04 ID:oocoExXU
あげ保酒
406 :
名無しさん@ピンク:2007/09/23(日) 18:34:16 ID:Yczg8Rr1
ソード保持
「保守って知ってるかい? ラフィール」
「ホシュたちの眷属のことであろ?」
ホスがてら。
星界の同人誌ほしー。新刊でないんだもん。orz
ソビーク捕手
410 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 12:19:12 ID:Voo8U/vc
ラフィールがエロ店主にやられる小説ってどこだっけ?
GANSYAと池かなたのHPに置いてあったが、今は両方共消えてるな
作者はとんび氏
412 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 14:01:57 ID:0959kFGz
うpしてちょ。
他にも一杯小説あったよね
当時は星界なんて興味なかったけど、今更はまったから・・・
>>412 まぁなんだ。
自分でちょっとがんばれば見つかるよ。
あれだけ濃い寝取られものなのに、
最後が非常にハッピーエンドで困る。
とんび氏どこにいっちゃったんだろう・・・
でもジントは釈然としなかっただろうなあ
とんび氏の商業作品最後のは「プレゼンス」のノベライズかな
これも結構すごかった
特にオチ
416 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 20:28:35 ID:jRlGDWky
まじで教えてほしいな・・・
gansya氏のホームページ跡、色々抜けているから・・・・
とんび氏の小説読みたいよぉ
>415 プレゼンス
これか
626 :名無したちの午後:2007/06/07(木) 16:06:32 ID:q/mU+SK/0
【タイトル】プレゼンス―愛欲の迷宮(ラビリンス)
【作家名】とんび
【出版社名】モエールパブリッシング
【原作忠実度】★★★
原作ライターが担当した正真正銘のオフィシャルノベル。一部挿絵と表紙も原画家書き下ろしと納得の仕様。
シナリオの根幹部分と設定の一部が変更されており、本編リメイクの側面が強い。
【設定補完度】★★★★★
原作の粗を直しつつ、あとがき後には断章とゲームシナリオを意識したサービスっぷり。
原作読・未読両方に対応。後述するが特に断章は必見の価値!
【エロ実用度】★★★★
メイン・サブ含めて終始エロ描写があります。純愛の他クロックアップならではの濃いエロも健在。
ただ濃すぎて一部好みが分かれるところがあるかも。自分はむしろ目覚めた口。
【文章・構成】★★★
心理描写や展開自体が面白いのでエロ抜きでも楽しめました。
タイムループという閉塞感と絶望、そしてそこから見える希望といった人間同士の葛藤と成長が描かれている。
【入手難易度】★★
自分は古本屋で。新書店では見つかりにくいかと。ネットなら容易でしょう。
【おすすめ度】★★★★★
媒体の違いなどの変更要素を全てプラスに活かしています。はっきりいって原作より面白い!
主人公が愛によって勇気を得て前進する姿はなかなかに男らしいんだこれが。
つづく
627 :名無したちの午後:2007/06/07(木) 16:43:58 ID:q/mU+SK/0
>>626よりつづき
【備考欄】
で、ここからが本番だ。
本書の最大の見所は終章後の「亜衣断章」である。いや、むしろ本編はこの断章のための序章であるとすらいっていいっ!!
幼馴染みにして優等生、主人公を一途に慕うというお約束が服を着たような少女「笹川亜衣」の視点による
いわば本編の裏ストーリーなのだが・・・このヒロイン、タイムループをマスターしていやがるっっっ!!!
亨の知らぬところで何十人もの男とやるわやるわ、容姿がいいのでより取り見取りでヤリまくりの酒池肉林。
清純ヒロイン?ナニソレ?といった勢いで処女∞破瓜を繰り返しながらSEXを存分に楽しむ淫乱っぷり!
・・・全ての鬼畜主人公もこの女にゃ及ばん好色狂いぶり。
とはいえ、あくまで彼女の本命は亨onlyでありそこは揺らがない。心は清純、身体も週があければ元通り。
時は流れ亨と結ばれた亜衣は生涯彼以外の男と寝ることはないが、その情事の記憶だけは残り、亨が知ることはないというラスト。
ぶっちゃけ本書を買ったのもこの断章が目当てだし、ページ数自体は本性のおまけ程度だが百年でもヌけるもんね。
これ読んでから処女に拘ることもなくなったし、Hに貪欲な女もむしろ素晴らしいと思え女性観すら変る。
なにより清純とは心の在り方であって身体が淫乱であろうとそこは絶対に揺らがないという確信が持てたし、
ある意味もっとも綺麗なヒロインではないかと思える。
ネットでの評判もむしろこっちをファンディスクにしろ、というくらいの好評ぶりでした。
熱くなったな・・・、どうしても伝えたいもんだから。
星界と関係ない書き込みしちまったな
すまん
あんまり読みたくない類の書き込みでしたな
とんび氏の星界ってたしか4編だったよね
最終章のスポールとやった後ラフィールにフルボッコされる話だけ持ってない
世の中色々ですよ
諸行無常諸行無常
422 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 15:40:04 ID:jYiO89Oo
保守
ラブラブがいいですよね(`・ω・´)
ほしゅ
425 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 16:34:56 ID:d0k806pS
お題
殿下の属性がツンデレ以外だったら?
殿下がヤンデレだったら?
エクリュアと血で血を洗う戦いに・・・巻き込まれたジントは再起不能に・・・
あれ? いつもと変わらない風景がここに。
427 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 12:29:57 ID:jnO0rmLn
…殿下ってツンデレなのか?
口調は生まれからしてしょうがないとしても
性格的には真面目で素直だし、とてもよい娘さん。
だからといって従順でもなく白馬に乗って快進撃系なのは家の伝統かね。
どっちかっつと素直クールか? ワリと怒りっぽいけど。
429 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 18:55:16 ID:J0Bd2Y3/
ラフィールはジントには勿体無い。
色んな男とつきあえばいいのに。ジントにはあまり魅力はないぞ
ラフィールがいろんな男と付き合う小説キボンヌ
俺はジントとラフィールの純愛派だぜ
稀にエクリュアが絡むのはまあ可
432 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 10:31:26 ID:/X/Yc9jZ
ジントが死ぬまでは二人でいるとかそんな風に考えてるんじゃね?
ラフィールを対等に見てくれる奴が少ないっていうのもあると思うが。
てーかねー。
ジントの側は死ぬまでラフィールの傍にいる、て誓ってるし。
ラフィールも「戦旗U」の「僕の可愛い殿下」でコロリとやられちゃってるしw
「戦旗V」のOVAじゃ抱擁を受けて照れるシーンもあったな。
色んな男と付き合うったって
アーヴだとか家柄だとかっていう敷居を知った上で接することが出来て
ラフィールの性格に合わせることが出来て
それでストレスが溜まらない人間はかなり希少だと思うんだが
ほ
436 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 18:36:32 ID:9IuODo2E
ジント、昨日の男のチンポは中々良かったな。
そなたもあれぐらい大きかったら良かったのだがな。
「良かったな」と同意を求めてるって事はジントもその良さがわかるような事をされたとかw
ジントは檻に入れられor半裸で磔にされて
「そこで見ておるがよいぞ」と買った男と戯れるラフィか
をいをい、もう地上のそれも中世の貴族かよw
ジントの悪友が妄想してたアーヴ像じゃねえかそれ
見るが良いジント・・・先ほどの男が中に出した精子が溢れてきた。
この感覚は女しか分からん。
なんだ?ジントも私の中に出したいのか?
駄目だ。
そなたのは臭い。
「あ、あんな立派なものを見せられたら、しゃぶりたくなるのもしょうが無いではないか!
そ、そなただってきっと、我慢できぬと思うぞ」
「……僕はそもそも、目をそむけるだけだと思うよ」
「あれだけ勃っているのだ、しゃぶるだけで済むわけないであろ。
最後までしたに決まっているではないか。わざわざ聞くな!
趣味が悪いぞ」
「……もうよそう。
このまま君の口から感想まで言われたら、
さすがに耐えられない」
見せ付けられた巨根が頭から離れない。
気になってしょうがない。
「もう一度見せて欲しい」
「に、匂いをかがせてもらっても……」
「さ、触ってもよいか」
「秘密だぞ、誰にも言ってはならぬからな」
「このようなこと、他人に漏らしたりすれば……」
「中はダメだぞ。絶対にダメだからな!」
「そ、その、ダメだからな。このまま中になんて許さんぞ」
「ダメなんだからな。最期は抜くんだぞ」
「抜くのが遅れたりとか、そういうのは困るぞ。私は本気で怒るぞ」
ぎゅっとこちらを捕まえてくる。
なんとか外に出す。
「……もう一回だ。まだ足りぬであろ? しょうのないやつだな」
2つ目ちょっと修正
「あれだけ勃っているのだ、しゃぶるだけで済むわけないであろ。
最後までしたに決まっているではないか。わざわざ聞くな!
趣味が悪いぞ」
「……もうよそう。
このままじゃ君の口から
一生のうちでいちばん聞きたくない内容の
感想まで聞くハメになりそうだ」
ラフィ「そなたのチンポは相変わらず臭いな」
エクリ「臭い」
ラフィ「臭いな」
エクリ「腐敗の臭い」
怒れジント!
ラ「臭いな・・」
エ「臭いよねー」
ラ「臭すぎるな」
「ゆ、許すが良いジント、そなたの誇りを傷つけた・・・」
「え? 良いの? じゃあもっと可愛がってあげるね」
「あ、あああっ!!」
こうですかわかりません><
戦旗5巻マダー?
20008年発売予定
一瞬喜んじゃったじゃねえかorz
第○○○○○回ぐらいじゃね
20008年ワラタ
もうその頃には日本人は地球を捨てていてもおかしくないな?
ラフィールって日本の天皇の子孫なんだろ?
…と言うか、原作読んでたら言わんようなネタをw
保守
アーヴの小娘の中に俺の遺伝子をたくさん出したいぜ
保守
461 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 19:45:36 ID:wUUdPP9R
このままでは新刊が出る前に太陽が寿命を迎えてしまう
つまりアーヴたちは星の終焉を看取る事ができるのだな
orz
ホシュ
464 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 23:24:32 ID:1rgMN7aw
もうさ、中華ハリポタみたく誰か勝手に続編書いちゃえよ
そうすりゃデーヴも一念発起するかもよ
もう作者は無理だろ。
いっそ印税に強烈な税金をかけたらいい
そしたら生活に困って書き始めるだろうし。
この作者に限らず、作家っていうのはそこそこ貧乏なほうがいい作品が書けるんだよ。
466 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:12:16 ID:b7AiRoCJ
嫁さんが、旦那の稼いだ金を湯水のように浪費すればあるいは・・・
おい誰か空気嫁贈ってやれよ
クリスマスだしちょうどいいだろ
セルクルカ×ディアーホ
保守
保守
471 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 16:03:33 ID:b/eKMGcw
ほ
472 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:47:19 ID:i9HRPOdT
hosyu
ところで、アニメのラフィールって胸成長しすぎじゃね?
ほしゅ
下連雀センセのマンガでも軍衣が苦しそうなパッツン気味に描かれてましたな
耳も隠し髪まで染めた姿に萌え
476 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 19:46:22 ID:ljDDRvU6
ラフィールはひんぬーなイメージあるけど、実はきょぬーだったのか?
ドひんぬーからほどよいひんぬーに成長中
478 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 12:04:55 ID:0/Iy3NN8
ヅントが一生懸命に育て上げたのだよ
479 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 12:54:36 ID:WYPUiFlb
夜、揉んでるとか?
「地上ではこう、入浴時に大きくなれ、大きくなれって呪文を唱えながら揉むんだよ
夜はぼくがこうして一緒に揉んであげるから、ね?」
「…オーニュ」
屋根裏のネコ「メモメモ…っと」
オーニュの意味を数秒思い出せない自分がいた
最近読んでないからなぁ・・・
早く新刊出してくれ
巨乳だっけ?>オーニュの意味
巨乳 → キョーニュ → オーニュ
ばか・・・
保守
484 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 21:33:24 ID:u26KrARQ
保守
保守
486 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:21:22 ID:Xev8+7Ui
早く新刊が出ますように。
それは望み薄だな
しかし帝国には勝利を!
作者には死を
今世紀中には出るから安心してよい
490 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 03:06:15 ID:Z4J34gCO
せめて今年中にしてくれ
黙れヅント!
黙っていると落ちつかない、といったくせに
観葉植物なみだな…そなたは
どこを見て言ってるの!
藻からレベルアップしてるなw
ヅントとヲフィール
不敬罪よ!
あるんでしょ?不敬罪・・・
絶倫だけどヅラ被ってるからヅント
ヲタ婦女子だからヲフィール
だったよな?w
その昔、天王寺というエロ漫画家がおってな
ヅント、データ入稿
急ぐがよい
ヘ⌒ヽフ⌒γ
(@ω@ ) ) ヅントとはオラのことか〜
しー し─J
保守
保持
エクリュア、全力で保守するがよい!
うつっ
ほっほー
509 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 11:47:04 ID:UUIpSrGZ
星界的には機動時空爆雷か
「蹂躙せよ!」
だなw
513 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 07:01:35 ID:vRO6LNgT
保守せよ
まあ、簡潔な命令をお出しになること
では参謀長、あとはよろしくお願いするわ
保守
反陽子砲発射!
_ ∩
( ゚∀゚)彡 オーニュ!オーニュ!
⊂彡
519 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 23:24:30 ID:uOury2z7
という話が星界軍で何故か流れているこのごろ
特定の星系出身の従士たちの間でか?
優雅さとはほど遠い仕事・・・
アブリアルにお似合い
凝集光砲っ!
ジント、そなたの凝集光砲を私の中で打ち込むがよい
起動不能
「凝集光砲!」
「2−4、射つ」
このシーンがヅントの凝集光砲を手コキで玩ぶエクリュアたんに脳内変換されてしまいますた。
謝罪と賠償を(ry
このスレじゃ至極普通じゃまいかwww
イスに手足を縛られたラフィの目の前で繰り広げられる攻防戦
ジント堪らず誤射に「わたしの勝ち…」とか言いそう
うわすっげ意地わりぃw
保持
星界こそ寝取られが向いている作品なのに何故寝取られ小説がない
とんび氏のウルトラビッチラフィールのスクを知らんのか
詳細・・・
誰か教えてやれよ
感謝w
アーヴ二人との乱交シーンと店主の話で今日三回ほど抜いたw
寝取られといえば男爵にやられるのもあったな
あれもまぁまぁ
536だけど、今日も抜いた。
とんび氏最高。
今はこの人どうなってるんですか?
>>539 本人のサイトには、
エロゲのシナリオを何本かやってるようなことが書いてあった
今は知らんが商業で3冊本出してる
まじで?
名前もそのままですか?
詳細を・・・(こればっかでスマソ)
あと、ソウルキャリバーのアイヴィーのやつだったら
まだネット上で読めるサイトがあるよ
いい加減ググれ
本屋に行ったら平積みで森岡先生の文庫本が出ていた。
まだ文章を書く能力は残っているようだ。
ねー、星界の新作・・・・
ハヤカワのメタルダムならありゃ新装再版だぞ
ついでに言うと森岡作品でもトップクラスのつまらなさだ
とんび氏の商業作品は
「女子水泳部 乱れ舞う」
「当世女子校生気質」
エロゲーノベライズの「プレゼンス」
同人での長編は星界の他にCDで販売してたラブひなのエロパロ「青山素子は大胆不敵」がある
特徴はヒロインが全員すげえビッチだってとこ
悪意無く誰にでも股開くのが他には無いタイプかな
>546
サンクス
>「青山素子は大胆不敵」
これ、保存し忘れたんだよなあ・・・マジ惜しいことした
保持
保守
550 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 20:44:48 ID:wRlFgTKD
保守してよいな?
もう神もこないなら終わってもよかろう・・・・
保守する価値あるのかな
下らないエロネタを吐き出す場所としては価値があるぜ?突発的に思いついた場合とかな
それはまさに2chの有効な使い方
よし、殿下で妄想してくる
そなたの妄想だ、好きにするがよい。
そして、
>>553はアーヴの地獄へ送られたのだった・・・
アーヴの快楽絶頂地獄とな!?
>アーヴの快楽絶頂地獄
想像するだけで勃起するわい
あっ、殿下なにをそんなところあああ
ジント、そなたに名を呼ばれると心臓の鼓動が大きくなるのだが、
これは何かの病気なのだろうか?
多分…その胸の厚みが控えめな分心音が大きく感じるんじゃないかなラフィール?
ラフィールは《アーヴのほほえみ》をうかべた!!
ヅントは曖昧な笑みを浮かべたまま黙っている。
>コマンド?
一方エクリュアはじっと己の胸を見つめ、ゆさゆさした
ラフィールの無意識下にダメージ
エクリュア「わたしの勝ち…」
ラフィールは混乱した!
「…………!?」
ラフィールはどうしていいかわからない!
>コマンド?
星界をらきすたのように萌え化してほしい。
いい趣味をしているな、男爵
>>566 今以上の萌え化は星界の星界たる味わいを殺してしまうぞ。
つーか今で十分萌え♪
ラフィールがジントをコミケでパシリにするとか。
意外にも人がいたのに驚いた。
とんび氏ほどではないけど、寝取られ小説書いてみようかな。
このスレでジントとラフィールしか受け付けない人って少なそうだし
せっかくスレが残っていたので書いてみました。
大昔に書きかけて挫折したものの焼き直しですが。
573 :
夜伽(1):2008/03/27(木) 23:19:05 ID:SLAloxki
「うっ……そこは…うああっ」
ジントは泣きそうな声で言った。
後ろからグレーダに体の自由を奪われ、アルサに男性自身を咥えられてしまっている。
「……や、やめっ……ううっ……て、ください……」
視線を上げてジントの表情を確認すると、アルサは微笑んで奉仕を再開した。
「えー?やめて欲しいようには見えませんよ?んっ……ちゅぷっ……んふうっ」
「あ……だ、だめです……ううっ」
視界の隅に、困惑した様子で事態を見守っているセールナイが見えた。いや、彼女の視線はしっかり
ジントの股間に注がれている。
「で、でも……あうっ、だめですよ、こんな……ことっ」
心の奥底から聞こえてくる『もっとやって欲しい』という自分自身の声にジントは自己嫌悪を覚えた。
確かに気持ちいい。けれど、いきなりこんな事をするのはきっと男爵の命によるものだろう。男爵が
何をたくらんでいるか分かったものではないし、万が一男爵の全くの好意によるものだとしても、命令で
このようなことをさせるということについて少年の潔癖な一面が抵抗を覚えていた。
だが、心理的な抵抗は肉体的な快感にあっさり押し流された。
「もう出そうなんです……ううっ」
「んん……?いいですよ、閣下」
アルサは嬉しそうに男根を咥え、吸い上げた。
「そ、そんな……うわああっ」
耐えることなどできるわけもなく、精をたっぷり彼女の口の中に注ぎ込んでしまう。
「んんっ……すっごく濃いわ」
「ご、ごめんなさい」
謝りながら、ジントはこの場から逃げ出す決意を固めていた。このまま流されると、後戻りできない
泥沼に飲み込まれそうな気がする。いや、もう手遅れなのかも。
「あ、あの、ぼく具合が悪くなったみたいなので……」
「あら、閣下のここはとってもお元気ですわよ」
「うわっ」
硬いままの男根をグレーダに握られて、ジントは悲鳴を上げた。
574 :
夜伽(2):2008/03/27(木) 23:20:03 ID:SLAloxki
「グレーダさん……ううっ」
「それに……閣下だけ気持ちよくなるなんて、ずるいとはお思いになりません?」
「へ……?」
「かわいいですよ、閣下……」
「え?あ、あのグレーダさん……んむっ!?」
グレーダの胸の谷間に顔を押し付けられてしまう。
「んむっ……んっ……んんっ!」
柔らかい二つの膨らみに窒息させられそうになる。しばらくもがくとようやく解放された。
「……い、息が詰まるかと思いました」
「お嫌でした?」
「そ、それは……」
言葉に詰まるジントに、グレーダは微笑みかけた。
「今度は触っていただけませんか?」
そう言ってグレーダは胸をあらわにした。
「あ、そ、その……」
「お嫌ですか……?私みたいな年増より、アルサやセールナイのほうがいいんでしょうね」
悲しそうに言ったグレーダに、ジントはあわてた。
「あ、いや、そんなことはないです!グレーダさんだって若くてきれいですし」
言ってからジントは自分のうかつさを呪った。罠だ。
「なら、触っていただけますね?」
「……はい」
また流されてしまった。
「ああっ……ん、ふぁああっ……」
グレーダの乳房は手のひらに収まらない大きさだった。その柔らかさに夢中になり、つい指が食い込む。
「あんっ、そんなに強く……」
「ご、ごめんなさい、つい」
「いいえ、いいですわ……もっと」
艶のある声に刺激されて、ジントは胸を揉みまくってしまった。
「うーん、やっぱり旦那と別れてから男に飢えてたのね、グレーダ」
「え、そうだったの?」
「聞いてない?そっか、グレーダは身の上話したがらないしね」
外野の二人の会話は全くジントの耳に届かなかった。
575 :
夜伽(3):2008/03/27(木) 23:22:15 ID:SLAloxki
「伯爵公子閣下……」
「はい?」
グレーダにそっと手をつかまれ、美味しそうな二つの果実から引き剥がされてしまった。
「胸だけでは御満足できないでしょう……?」
「えっと、それは……」
泥沼にもう一段階沈んだ。いや、もう沈んでしまったのだからいくら沈んでも構うものか……とまで
開き直る気にはなっていない。
「それは……ど、どういうことでしょう」
「それはもちろん」
グレーダは微笑んだ。
「閣下のたくましいモノで私を突き刺し、存分に味わっていただくことですわ」
直球で最後の一線だった。
「あ、さ、さすがにそういうのはちょっと……」
「お嫌ですか?」
「嫌ってわけでもないですけど、その」
命令でそういうのをするってのはどうかと思います、いえ、もちろんこれはそれぞれの家の方針の違い
で、男爵閣下のお考えが間違っているというわけではないのですがごにょごにょ。
何やらかんやらと並べ立てて逃げようとするジントの退路をグレーダは無慈悲に絶った。
「いいえ、確かに我が君の命ですけれども、私としても閣下に抱いていただきたいのです」
「あ、えっと……」
「私が先でいいわね?アルサ、セールナイ」
後ろを向き、まるで同意を得たかのように言うグレーダに、こくこくこくとうなずく二人。
「今邪魔したら引き裂かれるわ、絶対……」とアルサ。
「グレーダってああいう顔もするのね……」とセールナイ。
グレーダさん、どういう顔したんだろう……いや、一生知らない方が幸せなのかも
しれないとジントは思った。
576 :
夜伽(4):2008/03/27(木) 23:22:53 ID:SLAloxki
「軌道塔から茨の園に飛び込んだ男の話はしたかの?」
「……いえ、たぶん初耳です」
「どこかの地上世界に伝わる小咄なんじゃよ。聞くかね?」
どうせ聞かなくても聞かせるつもりなんでしょ、とジントは心の中で思った。
機械から珈琲を取り出し、ため息をつく。
「今日で一ヶ月ですね」
「何がじゃ?」
「白々しくとぼけないでください……ぼくが前男爵閣下と出会ってからです」
「ああ、そうじゃったのぉ。より正確には、せがれに監禁されてからじゃな」
前男爵はからからと笑った。
最初のうちこそこの隠居区画からの脱出について熱い議論を交わしたが、うまい打開策はなかなか
見つからなかった。息抜きと称して雑談や互いの身の上話が混じっていき……
いまや、ジントは老人の話し相手以外の何者でもない。
(ラフィール……無事かな)
よからぬ目に合わされてるんじゃないか、という方向に考えが向いたところでジントは意識的に
打ち切ることにしている。
前男爵が一緒にいるのでそうそう劣情の処理はできないし、何よりラフィールをそういう想像の
対象にするというのは気が引ける。
「まあ、そう気を落とすな。人間には出来ることと出来ないことがある」
前男爵にとって、長年の監禁に比べればこの一ヶ月の延長もたいしたものではないのだろう。
それ以上の時間を耐え忍んでこれたのだから。だが、ジントにとっては耐え難い停滞だった。
戦争についてはもう、気にしてもしょうがないと諦めている。帝国が勝ってここの様子を見に来て
くれれば最高だが、来るのは人類統合体でもいいかな、と思い始めていた。もっとも、統合体が来る
くらいなら、この監禁生活の方がずっと平穏に暮らせるだろうけれど。
「そう言えばお前さん、自分のせがれの面倒は大丈夫か?」
「まだ息子はいませんけど」
「ごまかさんでいいぞ。処理したくなったら言うんじゃぞ、できるだけ遠く離れたところに行ってやるからな」
577 :
夜伽(5):2008/03/27(木) 23:23:23 ID:SLAloxki
「はあ……」
(お礼を言うべきなんだろうか、この場合)
「お前さんの年頃だと我慢は出来んじゃろう。いったい誰で……いや、聞かんでおくよ」
「それはどうも」
たずねられても絶対にこたえる必要を認めない。しつこく追求されたら、たとえ相手がこの気のいい老人で
あっても思わず黙れ!と言ってしまうだろう。
そんな話ばかりしていたので、閉ざされたままの門が開いたのにも気づかなかった。
「ハイド伯爵公子閣下、いらっしゃいますかー?」
明るい女性の声に、ジントと前男爵は思わず椅子から立ち上がった。
「御指名じゃぞ」
「え、ええ」
門の前に行ってみると、三人の女性が立っていた。いずれもフェブダーシュ男爵家の家臣だろう。
声の主と思われる女性に、少し年長に見える女性。
後ろにいるもう一人の女性は、ラフィールに自分の手落ちを物凄い勢いで謝ってたっけ。名前は忘れて
しまったが、その様子だけは強く印象に残っていた。
「フェグダクペ・アルサです。我が君の命により、公子閣下をおもてなしにきました」
「同じくフェグダクペ・グレーダです」
「……フェグダクペ・セールナイです」
「はあ。えっと……僕だけなんですか?」
「あー……はい、そうです」
「前男爵閣下……」
そばにいる老人に小声で話しかける。
「せがれが何をたくらんどるかは知らんが、なあに、今より状況が悪くなることもなかろう」
「だといいんですけど……」
(たしかに、男爵がやろうと思えば僕たちを殺す事だってきわめて容易だけどさ……)
「さあ、参りましょう」
「え、あ、ちょっと!?」
アルサはジントを強引に引っ張っていった。
578 :
夜伽(6):2008/03/27(木) 23:27:40 ID:SLAloxki
※(4)の冒頭に『<少し前:ジント側>』を入れ忘れましたOTZ
<少し前:アルサたち側>
「いやよ!絶対にいや!地上人の男なんて……」
セールナイが床に座り込んだ。
「そんなに毛嫌いしなくても。地上人にしてはあの子、結構かわいいじゃない」
遺伝的に地上人であるジントをアーヴ貴族と認める気は、彼女たちには一切ないようだった。
「そうね……」
「わたしはいやよ……そんなに言うならアルサとグレーダだけで行ってきて」
「セールナイ、我が君の命は絶対、なんでしょ?」
「うっ……」
セールナイが不満なのは、単に地上人を相手しろといわれたから、だけではない。地上人の男の
相手なんて任務は、別に彼女達が適任者だから与えられたものではない。男爵にとって、自分達が
家臣の中で一番どうでもいい存在だからとしか思えない。
家臣の中で格下なのは分かっていたが、それをわざわざ再認識するのはつらかった。
「ま、横で見てるだけでもいいから。行かなかったのがばれたら大変なことになるでしょ」
「う、うん……それにしても、やけに乗り気ね、アルサ」
「うふふ、そう?」
フェブダーシュ男爵家の家臣はみな男爵個人、もしくはアーヴという種族に心酔しているが、
だからといって全員が地上人の男を毛嫌いしているわけでもない。
外界に出る機会はほぼ無し。その上、男爵の夜伽という名誉を賜るのは一部の選ばれた家臣のみ、となれば。
男に飢えている。アルサはその典型で、男爵家に仕えて以来ずっと男に縁がなかった。
それに、ジントの容姿は地上人としてはまずまず。地上人のくせに伯爵公子などと名乗っているから
無視されていただけで、本来なら十分食指を動かされる対象となる。
「あ、はい、僕です」
頼りなげな少年の声を聞いて、少しだけセールナイの心が揺れた。
(た、確かに少しかわいいかも……)
地上人の男は汚らわしく、醜い。そういった先入観にひびが入った。
579 :
夜伽(7):2008/03/27(木) 23:28:13 ID:SLAloxki
アルサに手を引かれ、ジントは別の部屋に連れ込まれた。
続いて入ってきたグレーダとセールナイが、ジントを囲むように座る。
「ねえ、あなた……本当に伯爵公子なの?」とアルサが聞いた。
「え、まあ、それはその、色々深いわけがあるんですけど……伯爵公子なのは本当だよ」
「へえ……?」
「ほら、ラ……いや、王女殿下もおっしゃっていたでしょう?」
ラフィールと言いそうになったのがばれないかジントはひやひやした。
「ふーん、まあいいわ。失礼しました、閣下」
敬意なんてまったく含んでない声にジントは苦笑いした。
きっと王女殿下のお戯れかなにかよ、と聞こえないようにセールナイが言った。
「えっと、それで……今から何を?」
単にお茶か何か出してくれるわけではないことは、冷凍野菜並みの感性のジントでも分かる。
「あら、わかりません?」
アルサの目が妖しく光った。
(さっきから見た感じだと、この子は押しに弱いわね……)
きわめて的確な評価である。
「え?あ、うわっ」
いきなり股間を触られてジントは悲鳴を上げた。
「な、なにをするんですかっ!?」
「とぼけちゃってー。グレーダ」
「ええ」
両腕をとられて羽交い絞めにされる。おまけに柔らかいふくらみが押し付けられた。
「や、や、ややめてください……」
嗜虐心をそそる声に、アルサはにんまり笑った。
「そう言われてもお仕事ですからぁ」
と言いながら下を脱がし、思ったよりも立派な男性自身を捕まえてしまう。
580 :
夜伽(8):2008/03/27(木) 23:29:18 ID:SLAloxki
「きゃっ……」
悲鳴を上げてセールナイが顔を手で覆う。
「結構すごいわよー、セールナイ」
セールナイは絶対指の隙間から見てるわ。アルサはそう確信していた。
「な、何をするつもりなんですか」
「何、ってナニですよ?」
アルサはジントの反応がかわいくてたまらなくなっていた。この少年の悩ましい声をもっと聞きたい。
「貴族なら家臣にさせません?こうやって」
そう言って男根を上下に手でこすり始める。すると立派だったものがさらに硬く大きくなった。
「うっ……うああっ……くうっ」
ジントはあいにくそれどころではないようだった。
「閣下ー?答えてくれないならこうしちゃいますよ」
「うあっ、あああっ……ひいっ!?」
アルサが男性自身を愛しげに口に含んだのだった。
「な……なにやってんのよアルサー!?」
ほら、やっぱり見てた。
「んふうっ……」
「そ、そんな……ああっ」
先端だけを口に含む、舌でじっくりなめあげる、しゃぶりながら吸い上げる。
そのたびにジントの反応を楽しみながら、アルサはジントの男根を弄んだ。
ジントの方はといえば、気持ちいいといえば気持ちよくてたまらないのだが恐怖がそれに先行してしまっている。
「あら羨ましい……アルサの次は私にお情けをくださいましね、閣下」
耳元でささやくグレーダ。
以後、アルサの口に精を注ぎ込んでしまい、グレーダに翻弄されて現在に至る。
581 :
夜伽(9):2008/03/27(木) 23:30:06 ID:SLAloxki
「さあ閣下、おいでになって」
グレーダは、自分の門をジントに見えるように開いて突入をねだった。
「あ、う……」
「何も怖いことはありませんわ、さあ、早く」
命令されているのはぼくのほうだ。と思いつつも逆らえない。
「じゃ、じゃあ行きますよ……」
グレーダの指示に従い、ジントは正常位でゆっくり彼女の中に入った。
「うっ……うあっ、グレーダさん」
「ああ……っ、とっても大きいですわ……閣下……」
グレーダの膣は久々に入ってきた肉棒に歓喜の声を上げ、包み込む。
「す……すごく気持ちいいです……」
グレーダの中のあまりの気持ちのよさにジントが感動していると、グレーダは続きをせがんだ。
「早く……早く動いてくださいまし……」
「う、動く?」
と聞き返す前から本能的に腰が動き始めていた。
「うあっ……」
「あんっ!……ひいっ、あっ、あはあっ!!いいっ」
「こ……こうですか?」
「ええっ……ああんっ、あんっ、ひああっ」
太い肉棒を打ち込んでやるたびにグレーダの嬌声と快感が返ってくる。
グレーダさんもよろこんでるんだ……と理解するとジントはなぜか嬉しくてたまらなくなった。
ジントの腰の動きが見る間に激しくなっていく。
「ううっ……グレーダさんっ!」
「ああっ……いいっ、もっと奥までぇ……閣下!」
彼女のお望みどおり、奥まで突き刺してやる。するとグレーダの中もよりきつく締め付け、
快楽を返してくるのだ。
ジントは最初の躊躇や恥じらいも忘れ、夢中でグレーダを突きまくった。
582 :
夜伽(10):2008/03/27(木) 23:30:41 ID:SLAloxki
「そんな……すごい……」
「セールナイ……」
目の前の痴態に当てられたのか、アルサがセールナイを抱き寄せる。
「え?やだっアルサ、こんなところで」
「大丈夫、二人ともそれどころじゃないわ……」
アルサの言うとおり、ジントとグレーダは交わりに夢中で気づいていなかった。
こんなにすごいなんて……他の地上世界の男ってこうなのね。
グレーダはジントの見せた激しさに感激さえしていた。
捨てた故郷にいた、保育筐育ちの元夫とはぜんぜん違う。
頼りなげな可愛らしい少年なのに、あまりにも激しく攻めたててくる。
「いいっ!いいのっ……あああっ!!」
こんなに荒々しく犯され、精液を子宮にたっぷり注がれてしまったらきっと妊娠してしまうだろう。
それでもかまわない。いや、そうしてほしい。
グレーダは雌の思考になっていた。
一方、ジントのほうは雄の本能のままにはなりきれず、このまま膣内射精するのはまずいと気づいた。
「うあっ……ぐ、グレーダさん……僕……」
「はい……あんっ、ふあっ、な、なんでしょう?」
「ぼく……もう限界です!」
結合を解き分離しようとしたジントの腰を、グレーダの足が捕まえる。
「え……うわっ」
「どうぞ、私の中で……果ててくださいまし」
グレーダは、雌の論理で膣内射精を強要した。
「そ、そんな……ああっ!!」
逃げられないまま達してしまったジントの男根は熱い初弾をグレーダの中に撃ち込む。
「ああっ……熱いっ」
グレーダはそれに答え、足で腰を固定し肉棒を締め上げる。
「うっ……くううっ……ああっ」
ジントの肉棒は彼女の膣内に大量の精を撃ち込んでいく。
「閣下……あああっ」
ばたりと自分の胸に倒れこんだジントを、グレーダは満足げに抱きしめた。
ここまで書いて力尽きました。
たぶん、続きます。最後のオチが先に浮かんだ話なので……
久々に神が現れたwww
是非是非続いてくださいませ〜
GJ! ぜひ続きを読ませてくれ!
そ、それにしてもジントがうらめやましい……ッ!
催眠術でラフィールを眠らせて悪戯するジントを書いてくれ
空識覚器官って性感帯だったりしないのだろうか…
>>588 要するに
目をつぶってても周りの動きがわかる
感覚だろ?
ぶっちゃけ蝙蝠の超音波レーダーみたいなもんだよな。
音波を出してるわけではないが。
まあ原理考えたらドツボっぽいんで無視するとして、
目をつぶっててもヅントが自分に何するのかわかるって・・・
便利なのか不便なのか・・・
目隠しプレイするには頭環取らないとダメだな。
空識覚器官を一時的にマヒさせる薬とかありそうだよな。
目隠しプレイの需要はそれなりだろうwww
セックスもスポーツみたいな感覚だったら・・・
594 :
夜伽(11):2008/04/02(水) 06:15:34 ID:LeuouEqY
「ふあっ……アルサ……や、やめてえっ」
「いつもより可愛いわよぉ、セールナイ」
ふと気がつくと、アルサとセールナイが絡んでいる。
「あぁ……いぁっ、ひゃっ」
アルサは自分達にジントの目が剥いたのに気がつくと、嬉しそうに言った。
「閣下ー、見てあげて」
「へっ……うわっ」
「い、いやぁ……見ないでください」
セールナイの服が剥かれ、程よい大きさの胸と秘所が露出している。そして……その下から見える
のはアルサの秘所だろう。
「ほら、入れて欲しくてセールナイがよだれをたらしてますよー」
「ち、ちがいますっ……はあんっ」
アルサに散々かわいがられたのだろう。セールナイの愛液が彼女の膣から溢れている。
「閣下ー、は・や・く」
二人の艶のある声に、ジントの肉棒はたちまち硬度を取り戻した。
「あんっ」
完全勃起状態に復帰したジントの男根に、グレーダが歓喜の声を上げた。
が、すぐにジントの胸を押して融合を解く。
「グレーダさん……」
「名残惜しいですが、今度はあの子達を可愛がられては……?」
「は、はあ」
「きっと、気持ちいいですよ」
言われるままに、ジントは二人のほうに移動する。
「あ、あの、セールナイさん、いいですか?」
「い、嫌です……」
「上の口と下の口の言ってることが違うわよ、セールナイー」
「そ、そんなことない」
「じゃ、あたしもいじめるのやめちゃおうかしら」
「ひ、ひどいよアルサ……さんざん焦らして」
アルサはセールナイの耳元でささやいた。
「本物の男のほうがいいから、試してみなさいな」
595 :
夜伽(12):2008/04/02(水) 06:16:24 ID:LeuouEqY
「……わかった」
しばしの逡巡の後、ようやくセールナイが折れた。
「ど、どうぞ閣下……」
「え、えっとすいません、どうもこういう時閣下って呼ばれるのは変な感じがして」
「えっと、じゃあどうお呼びすれば?」
「ジントで構いません」
「……と言われましても」
アルサが困ったという顔をする。彼のことを伯爵公子閣下と認めたわけでもないが、いきなり
名前で呼ぶのも馴れ馴れしすぎる気がする。
「なら、『ジント様』でどうでしょう?」
「え、えっとじゃあそれで」
ある意味、余計気恥ずかしい感じもするとジントは思ったが、閣下よりはいいだろう。
「じゃあ、がんばりなよセールナイ」
「……?」
ジントにはアルサの言葉の意味がよくわからない。
アルサはセールナイの後ろに回ると、軽く後ろから押さえつけた。
「セールナイ、心の準備は出来た?出来たらおねだりするのよ。あたしにするみたいに」
「う、うん……ジントさま……の、そ、それを……私に」
「じゃ、じゃあ行きますよ……」
ジントの肉棒はセールナイにゆっくりと侵入した。なんだかやたらときつい。
「ひいっ……あっ、うううっ」
「あの……大丈夫ですか?」
「ジントさまー、ゆっくりのほうがかえって辛いですから、一思いに突き刺してあげてください」
「わ、わかりました」
アルサの言うとおり、腰を使って肉棒を一気に奥に突き入れる
ずぶぶぶっ!!
「ひいいいっ!?……い、痛い!!痛いです」
「うくうっ……だ、大丈夫ですか!?」
「大丈夫よ、これ飲んでセールナイ」
そう言い、アルサがセールナイの口に錠剤を押し込む。
「うくううっ……うあっ」
596 :
夜伽(13):2008/04/02(水) 06:17:13 ID:LeuouEqY
痛み止めで痛みが治まると、セールナイは振り向いてアルサをにらみつけた。
「ひどいわ!こういうのがあるなら言ってよ」
「ごめんね、セールナイ。やっぱりはじめての痛みは経験すべきかと思って」
「あ、あの……よかったんですか?」
「……もういいです。我が君にお相手していただける見込みもなかったんですし」
「こらあ、セールナイ拗ねない!で、ジントさまいかがです?」
「なんか……とってもきついです」
慣れていないセールナイの膣はきつくジントを締め上げる。
「でしょう?グレーダみたいにゆるくなくて」
「失礼ね。ジントさまが満足するぐらい締まるわよ」
「はいはーい。ほら、ジントさま動いて」
「は、はい」
きつい締め付けに苦戦しながらも、ゆっくりジントは動き始めた。
「ふあっ!?……あっ、ああっ、あっあっ!」
狭い膣内を肉棒が蹂躙していく。痛みがないおかげで、セールナイにも快感が芽生えた。
「うっ……あっううっ」
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっぐちゅっ!
「はあっ、あっああっ、あんっ!ああんっ!!」
肉棒に余裕が出来はじめると、ジントは目の前で揺れる胸に手を伸ばした。
ちょうど手ごろな大きさのそれをつかみ、優しく揉む。
「ひあぁぁッ!?む、胸まで……はああんっ」
「うっ……セールナイさんっ」
腰の動きが自然と早くなる。
ぐちゅっ!じゅぶっ!ぐちゅっ!!
「あんっ!ああっ!!いいっ……」
それを見ていて我慢できなくなったのか、アルサが割り込んできた。
597 :
夜伽(14):2008/04/02(水) 06:17:53 ID:LeuouEqY
「どうしたんですか……」
「な、なによアルサ」
不満げな二人をよそに、アルサはセールナイにまたがってお尻をジントに向けた。
「ジントさまぁ、あたしにも……」
ジントの突入を望む門が上下に並ぶ。
「えっと、じゃあアルサさんに」
じゅぶぶぶっ!
「ふあああっ!すごい……」
十分に濡れていたアルサの膣は難なく肉棒を迎え入れる。
「ううっ……」
グレーダやセールナイとはまた違う具合の膣が、ジントを咥え込んだ。
「遠慮なく突いて……はやくう」
「は、はい」
お言葉に甘え、ジントはアルサのお尻を押さえると荒々しく突き始めた。
じゅぶぶっ!じゅぶっ!ぐちゅっ!ぐちゅっ!
「あ、ああんっ!あんっ!ああんっ!!」
「うっ、すごくいいですっ!」
「あ、あたしもっ!あんっ!あっ!いいっ!いいのっ!!」
夢中で交わっている二人にほったらかしにされ、セールナイは顔を渋くした。
「ジントさま……?」
抗議めいたセールナイの声に、あわててジントは肉棒を引き抜いた。
「すいません、次はセールナイさんに」
「あたしもご遠慮なく!」
「は、はいっ」
肉棒をセールナイの膣内にずぶりと突き刺す。
「あああんっ!」
「うっ……さっきよりも気持ちいい」
「あたしに取られたくなくてくわえ込んでるんですよー、いやらしい」
「アルサ!」
軽い挑発を真に受けたのか、セールナイがアルサをにらみつける。
「おやめなさい、ジントさまが困ってるでしょ」
グレーダが仲裁に入った。
598 :
夜伽(15):2008/04/02(水) 06:18:41 ID:LeuouEqY
「普段はとても仲がいいのに……よっぽどジントさまのものに夢中になっているのね」
「は、はあ……えっと、どうしましょう」
「簡単ですわ。交互にお可愛がりになられればいいでしょう。それでいいわね」
重なり合った二人の女性はあっさりとうなずいた。
「は、はい、ですから……」
「はやく、続きを……」
「ふああっ、ああんっ!あんっ!」
「あんっ、ひああっ、ああんっ!!」
セールナイの中で動き、しばらくすると引き抜いてアルサに突き入れて同じように動く。
とても気持ちいい。さっきのグレーダよりも気持ちいいぐらいだった。
往復運動はだんだん速度を上げていった。
ぐちゅっ!ぐちゅっ!ずちゅっ!
じゅぶっ!じゅぷっ!じゅぶっ!
「ああっ、あんっ、ジントさま……」
「ふああんっ、あ、あたしもう限界……」
「ぼくも……う、うっ……」
たまらずセールナイの中で爆発する。
「ひあぁぁっ、熱い……」
「う、うああっ」
後ろにいたグレーダがジントを引き剥がすと、まだ射精が終わっていない肉棒をアルサに入れさせた。
「ああああっ……」
アルサの膣もジントの精に灼かれる。
「はあ……はあ……」
力を失った男根がゆっくりとアルサから抜け、疲れ果てたジントはグレーダに倒れかかった。
599 :
夜伽(16):2008/04/02(水) 06:19:19 ID:LeuouEqY
「ふむ。昨夜は おたのしみ じゃったか?」
老人の妙な発音に、いっそうむかむかした。
「……」
「そうすねるな」
「……男爵の目論見はなんなんでしょう」
「その前にわしの推測が当たっているか聞かせてくれ。家臣のお嬢ちゃんを抱いたんじゃろ?」
「……はい」
「思うに、独立じゃな」
「え?」
「星界軍が来ない、敵軍も来ないとなればフェブダーシュは外界から忘れ去られた世界になるやもしれん」
「ずっと、このままだと?」
「そういう可能性もありうるな。主要な諸侯領はともかく、男爵領の位置を全部把握しているとも思えん。
帝国は外にわざわざ教えたりせんからな」
「それと、昨日のあれとどういう関係が……」
「あたらしい家臣」
「……」
「このまま孤立した世界で生きるなら世帯交代も必要じゃろう。だが、遺伝的なアーヴのせがれと地上人の
女性に自然な方法で子供が出来る見込みはほぼない」
「種馬か何かですか、ぼくは……」
そこまでいって別の可能性に思い当たる。
「まさか、ラフィール!?」
「安心せい、せがれに王女殿下をどうこうできる度胸があるものか」
「そんなこと言われても……」
「まあ、ただ閉じ込められているよりはましじゃろうて。お嬢ちゃんたちと仲良くなれば、別の打開策も
あるかもしれんぞ?」
「……」
やけにニヤニヤしている老人に背を向け、ジントは黙り込んだ。
あと1、2回くらい続きがある予定です……ではまたいずれ。
……ゴクリ
す、すばらしいです。続きがあるなんてさらにすばらしいです。
続きをお待ちしております。
ジント君ってば家臣3人娘食い放題っすねー。
この調子でせっせと仕込んでいったら脱出する頃には3人とも孕んでそうだわ。
>まだ射精が終わっていない肉棒をアルサに入れさせた。
グレーダさん、自分以外の女にもジントの子を仕込ませるつもりかw
一応、男爵の思惑は達成させるつもりなんだろうか?
「年老いるってどんな気分?」
エクリュアの言葉に、ジントは頭を悩ませた。
色々と表現を変えて伝えてはみたものの、エクリュアは首を傾げるばかり。
寿命を迎えるまで生理年齢が固定されるアーヴにとって、老化とは理解し難いものなのかもしれない。
これが、アーヴと地上世界出身者を隔てる大いなる壁か―――。
説明に手を拱いているジントを、エクリュアはじぃっと見詰めている。
早く、老いとはどういうものか、教えてくれと。
説明するまでは、付きまとわれそうな勢いだ。
それは拙い、もうすぐラフィールが自室にやってくる。
この場を見られたらどんな事になるか解らない。
進退窮まったジントは、思わず下着を降ろして倅を取り出した。
俯いている倅を見て軍服を脱ごうとするエクリュアを制したジントは、真剣な面持ちで語り始めた。
「いいかいエクリュア。これが若い頃の僕だ」
「オカカワリ〜」と言いながら弄ると、ジントの倅は矢印となって頭をもたげた。
まさにこれぞびんびんせがれ。せがれいじりっていいよね。
「これが若い頃の僕とする。とっても元気で張りがあるよね? ……座っててねエクリュア」
「うん。とっても元気。だから、早く結合」
「結合はいいから、質問に答えてるんだから!」
いつの間にか下着姿になったエクリュアを必死に宥めつつ、ジントは説明を続ける。
「でも、時間が経つと……ほら」
刺激を止めたせいか、ジントのせがれは矢印頭を下げ始めた。
さっきまで牛皮で作ったバックのように張りがあったせがれは、今やしおしおのぷぅ。
「これが老いるって事さ。ちょっと極端な例かもしれないけど」
「そう……これが老いるって事なの」
極端どころか全然説明になってないが、結構焦ってるジントはその辺適当。
しかし、エクリュアはエクリュアで、変な風に納得してしまったようだ。
「なら、こうすればあなたは若返るのね?」
「え、ちょ、ちょっとノー……あぅ」
ジントの老いぼれたせがれをエクリュアが根本まで口に含む。
たちまち時間を巻き戻したかのように、ジントのせがれは若返った。
いや、単に性的な刺激を受けて勃起しただけだけなのだが。
「そう、こうしていれば、あなたは私達と同じようになれるのね……んっ」
「いや、ちょっとそれ違うから、ノール、そんなに激しく……!」
その時、帝国でもっともちっぽけな貴族の館の扉が開いた。
「ジント、私だ…………な、何をしてるかそなたらは―――!!」
「ジントをアーヴにしているの」
「い、いやラフィール、僕は彼女に老いを説明していただけ……あ、アッ―――!!」
バースロイル、中破。
ヒドスwwwww
種族の違いとはいかに残酷な事かw
> 「うん。とっても元気。だから、早く結合」
ここでワロタww
更新されとる!
GJ
607 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 01:49:28 ID:n3/woTIT
上げるがいい。
保守
609 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 10:08:22 ID:CLu22D/y
ほ
み
さ
ぶるわあぁぁぁぁあぁぁぁ
ブルマー
で、殿下にブルマーとな?
ゴクリ・・・
615 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 19:55:19 ID:ivenu57H
夜伽マダー
保守
617 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 10:54:38 ID:kl+otvfQ
「エクリュア、凝集光砲!」
「2−4、射つ」
「アッー!!」
「残念!2−4はハズレじゃ…そなた、どこを見ている?」
「…案外、しぶとい……」
「もう、さっきから二人ともぉ、何でそんなにアツくなってるの?
たかが魚雷ゲームなのに」
619 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 15:56:48 ID:nslgeEH9
hosyu
620 :
136:2008/05/04(日) 00:04:10 ID:qLBCQyiu
恥ずかしながら戻ってまいりました(´・ω・`)
我ながら恥ずかしいことイロイロしちゃったので正直気まずいのですが、
もし皆様がよろしければ明日あたり小説投下したいと思います
待ってるぜ
ワクワクテカテカ
殿下は貴殿の投下を望んでおられる。
なんだ、つい先週のコトじゃん、おかえり
それにしてもずいぶんと、500近くも進んだもんだな…
…
…?
去年じゃんw
ジンラフィSSキボン
この二人の純愛が大好きです
626 :
136:2008/05/04(日) 23:07:59 ID:DOEZs3ic
それでは投下させていただきます
一応は前作の続編のはずですが、あんま関係ないかもしれません
627 :
夢遊 前篇:2008/05/04(日) 23:10:10 ID:DOEZs3ic
端末腕環から流れる詩の朗読を聴きつつ、ジントは身体を寝台に横たえていた。
ジントがロブナスUから救出されて二週間がたとうとしていた。
今は輸送船〈ラウギューシュ〉で、帝都へ帰還する途上である。
救出される直前には生死の境を彷徨っていたものの、軽い外傷の他は栄養失調と若干の感染症にかかっていただけなので、一度文明的な環境に復帰した後の回復は早かった。
だいたい三日ほどであれほど強烈だっただるさや咳も取れ、一週間もしたころには普通に生活する分には問題ない程度まで回復した。
だが、それから一週間ほどたった現在でも、ジントは病床を離れられずにいた。
それは身体的な理由によるものではなかったが、おかげでひどく暇を持て余している。
仕方がないので、抑留生活の中で露呈した芸術的才能の欠如を補填すべく、こうして文学作品を鑑賞したり、あるいは病室の壁に映像作品を投影して眺めてみたりして過ごしている。
いま壁面には、大地からほぼ垂直に立ち上がる奇妙な形の岩山と、山々の間から流れ落ちる滝の風景が映し出されていた。岩肌には、こびりつくように松や灌木が生えている。
さすがにこれは合わないかな?――いくら芸術的才能に乏しいとはいえ、いま聴いている情熱的な恋愛の詩とこの風景の相性が良くないことくらいはわかった。
さて、詩と映像とどちらを変えようか、と考えていると、室外通話機が来客を告げた。
「ジント、わたしだ」ラフィールの声だ。
「いま開けるよ」端末腕環を操作して扉を開ける。
開いた扉の向こうには帝国の王女が立っていた。
いまは軍務からは離れているので、軍衣ではなく落ち着いた色調のつなぎに風雅な長衣をまとっている。
「食事の時間になったから、料理を持ってきた。監督の自信作だそうだ」ラフィールが部屋の中に入ってくると、料理を乗せた卓が後についてきた。食欲を誘う匂いが漂う。
「ああ、ありがとう」ジントは足を投げ出し、寝台に腰かけるようにして目の前に卓をむかえた。
そして、当然のようにその隣にラフィールが座る。
二人はここしばらく、こうして病室で毎回食事をともにしているのだ。
匙と箸で料理を口に運びつつ、ジントはラフィールに話しかけた。
「ところで、医長にあの件は聞いてきてくれた?」
「……うん、聞いてきた」珍しく歯切れ悪くラフィールがこたえる。わずかに顔を伏せ「もう起き上がって、運動してもよいそうだ」といった。
「だからいったじゃない、もう起きてても大丈夫だって。おかげで、だいぶ体がなまっちゃったよ」
「ああ、医長からも寝たきりはかえって良くないといわれた」
「ぼくもそう思うよ」わが意を得たり、といった顔でジントがいう。「じゃあ、もう出歩いたりしていいかい?」
「うん、もう起きるななどとはいわぬから、好きにするがよい」
628 :
夢遊 前篇:2008/05/04(日) 23:11:14 ID:DOEZs3ic
ようするに、ジントが一週間ものあいだ寝台から起きなかったのは、ラフィールがそれを禁じたからなのだった。
一か月ぶりに救出されたときのジントは、痩せこけ面変わりして死体とみまがうばかりだった。
その姿があまりにひどかったせいか、あるいはそうなった原因について責任を感じているせいか、ラフィールのジントの体に対しての気の使いようはいささか度を超えていた。
おかげで、ジントは王女殿下手ずからの看護という得難き栄誉に浴することになったが、どうにも過保護に過ぎるのが難点だった。
「それにしても、きみがこんなに心配症だとは思わなかったな」なにしろ、少し前までは食事もラフィールの手で食べさせられていたのだ。
「そのことはいわぬがよい、ジント」そういったラフィールの顔には、少しばかりの羞恥の色が浮かんでいた。
「だって、しょうがないじゃないか。わたしは栄養失調の患者なんか初めて見たんだぞ。おまけに、助け出されたときのそなたの顔はまるで幽霊みたいだった。多少心配しすぎたとて、当り前であろ」
「だからって、ものには限度があると思うよ。そりゃ、心配してくれるのはありがたいけど」そういって、思い出したかのように食膳を見渡した。そこには淡色で構成された料理が並んでいる。
「そういえば、流動食の期間もやけに長かったんじゃないかい? おかげで、サムソンさんが愚痴をこぼしてたよ。病人食じゃ満足に腕を振るえない、とか」
いま目の前に並んでいる料理はサムソンの手作りだ。救出行に参加した彼は、ジントが助け出されてからは専属の料理人のようになっている。
病人食ばかりの注文には文句をいっていたが、それでも単なる粥や薄味の汁物を立派に料理に仕上げてしまうその腕に、ジントは密かに感嘆していた。
「しつこいぞジント。いわぬがよいといったであろ!」そういって拗ねたように顔をそむける。
含羞の色を浮かべ、ごく薄く朱に染まった横顔は花のように愛らしい。
本人は怒るだろうが、ジントはラフィールがこうして時たま見せる子供っぽい面が気に入っていた。
顔をそむけたラフィールは、何かに気づいたように口を開いた。
「また映像芸術を映していたのか?」どことなくぎこちなく、話題をそらそうとして発した言葉ではないかと思ったが、追及するのはやめにした。
「ああ、することもないし、せっかくだからアーヴの芸術にも触れてみようかと思って。でも、あんまりこういう芸術はぼくには向かない気がしてきたよ」
「どんな芸術でもいいが、そなたは一度でも自分に芸術的な素養があると思ったことがあるのか?」
「まさか、そんな大それたことは妄想したことすらないよ」ジントは正直だった。
「まったく……それじゃあひょっとして、この作品の作者も知らないんじゃないか?」
「実は知らないんだ。船の記憶巣にあった古典作品集を引っ張り出してきただけだから」
「そなたは常識も教養もないな。それじゃこうして観賞していても意味がないじゃないか」岩山の挟間に飛ぶ猛禽類を目で追いながらいう。
「そりゃまた失礼」ジントは、ひょっとしてこれは復讐をされているんだろうかと考えた。
「でも、わからなければわからないなりに、素直に映像を楽しむのもいいものさ。本来の目的とは違うかもしれないけど、ただの壁を見てるよりはずっといい」
「そなたは地上出身なのに、地上の風景を見て楽しいのか?」
「おもしろいよ。こんな風景は地上にもそうはないだろうし、ぼくも見たことがないからね。それに、いまはなんとなく地上の風景を見ていたいんだ」
629 :
夢遊 前篇:2008/05/04(日) 23:12:16 ID:DOEZs3ic
「奇妙なことをいうな。そなたはついこの前まで、一か月も地上にいたんだぞ」
「かなり貧相な世界だったけどね。それに、ゆっくり景色を見ていられるような状況じゃなかったし」
「ああ、そうだな。許すがよい。つまらぬことをいった」多少ばつがわるそうにいう。
「ううん、いいんだ。地上で酷い目にあってきたばかりなのにこうして地上に魅かれるのは、われながらおかしいと思うよ」
はて、ぼくはなんで急に地上の光景が恋しくなったのかな?――何かを忘れているような気がしたが、思い出せない。
そんな会話をしている間に、段々と映像の中では太陽が傾き夕方を演出し始めていた。それに合わせて、部屋全体の明度も若干下がる。
二人の食事も終わりに近付いていた。
最後の器を空にすると、ラフィールが卓についた釦を押す。
すると卓は自ら滑り出すと、部屋から出ていった。
「やれやれ、食事も終わったし、早速少し歩いてみるかな」
「出かけるのか?」立ち上がろうとしたジントにラフィールが声をかけた。
「そうだね。やっと外出許可も出たことだし、はらごなしにサムソンさんに料理の感想とお礼でもいってくるさ。ついでに世間話も」
そうして端末腕環でサムソンの部屋がどこにあるか確認する。
ところが、予想以上に足が萎えていたのか、そこで平衡を失ってよろけた。
「――っ! あっと」
危うく転ぶ所を、ラフィールが脇から支えた。
「ああ、ありがと」
「あまり無理はせぬがよい。まだ休んでいるべきじゃないのか?」気遣わしげにラフィールが問う。
「大丈夫。気をつけてれば平気だし、何より歩くのに慣れなきゃいけないからね」そういって再び立ち上がった。今度はしっかりとまっすぐに立つ。
「……心配だな。やはりわたしも行く」そういってついてこようとするラフィールをジントが押しとどめた。
「いいよ、恥ずかしい。どうせ艦内だから心配はいらないさ」
「だけど……」
「ほんとに心配性だね。じゃあ、いざとなったら端末腕環で連絡することにしよう。それでいいだろう?」
「……わかった。わたしはここで待っていよう」
「別にこの部屋にいる必要はないんじゃないかい?」
「いや、そなたがこの部屋に帰ってくるなら、わたしはここで待っていたいんだ」
「そう……わかった。じゃあ、行ってくるよ」
まだ納得はし切れていないような顔をしたラフィールをおいて部屋を出た。
どうも、あんまりゆっくり出歩いていられる様子じゃないな――ジントは早めに帰ることに決め、安全な範囲で可能な限り早く歩を進めた。
630 :
夢遊 前篇:2008/05/04(日) 23:12:57 ID:DOEZs3ic
広い輸送艦の中を十分も歩くとサムソンの居室についた。
久しぶりに本格的に歩いたからか、腿が張るような感じがした。
サムソンの部屋は、ジントやラフィールの部屋とは少し離れたところにあり、むしろメイディーン記念保安団団員専用区画の方に近い。
もともとは、アーヴ身分である三人は一つの区画にまとまっているはずだったのだが、サムソンの方からこの場所に移動することを申し出た。
なんでも、「若い二人の邪魔をして喜ぶほど野暮じゃない」のだそうだ。
その台詞を聞いた時には、やけにこそばゆいものを感じたものだ。
「サムソンさん。ぼくです。入っていいですか?」
扉についた通話機に向かって話しかける。
「おう、入ってくれ」闊達な声とともに扉が開く。
中に入ると、サムソンが椅子をすすめて座るよう促した。
「よう伯爵閣下、もう体の方は大丈夫なのか?」
ジントは椅子に座り一息つく。
「もうとっくに良くなってますよ。体は多少なまってるので、歩いてきたら疲れましたけど」
「そうかい。そいつは良かった。血色も良くなったみたいだしな」
「ええ、これもサムソンさんの料理のおかげですよ。いつもありがとうございます」
「なに、改めて礼をいわれるほどのことじゃないさ。半分は俺の暇つぶしみたいなもんだ。なにしろ、船に乗っていて仕事がないというのは暇だからな」
「たしかに」ジントは同意した。
軍にいれば、よほどのことがないかぎり艦の乗員はいつも何かしらの仕事を抱えているものだ。
そういう意味で、ただ客として乗り込んでいる今の状況は、サムソンにとって慣れないものなのかもしれない。
「ところで、味の方はどうだった?」サムソンが感想を求めてきた。
「美味しかったですよ。ただ、そろそろ塩気が恋しくなってきましたけどね」
「そうかい? じゃあ、次は本格的なミッドグラット料理を振舞ってやるとするか」そういったサムソンの顔はどこか楽しげだった。
「ありがとうございます。でも、猫だけは勘弁してくださいね」
その言葉にサムソンはにやりと笑うと、「残念ながら食材が足りんな」といった。
ジントは、この場にディアーホがいなくて本当に良かった、と思った。
二人が笑いあっていると、急にサムソンが真顔になり、
「しかし、きみは毎回艦長と一緒に食ってるんだろ? アーヴの姫君には、ちょいと味付けが濃すぎるかも知れんな」と示唆した。
「ああ、そういえばそうですね……」そのことには気がつかなかった。
今は、病人食の薄めの味付けがラフィールとともに食べるにはちょうどいいくらいだが、地上人の男性が求める味覚に合わせればおそらく辛くなりすぎだろう。
「まあ、きみが殿下との会食にこだわるなら止めはせんがね。ただ、そろそろ肉も食わんと力がつかないだろう?」
ジントは真剣に悩んだ。
正直にいえば、今のままの食事では物足りない。薄味で脂肪も少ない病人食では、いま一つ満足できないのだ。
だが、一方でラフィールと食事をともにする時間も捨てがたい。
腕組みして苦悩するジントに、サムソンがあきれたようにいった。
「おいおい、そんなに真剣に悩むなよ。要するに、俺が艦長の分を別に作ればいいだけだろうが」
「いいんですか!」思わず声が弾んだ。
「多少手間はかかるがね。だが、味付けを変えるだけならそんなに難しいことじゃない」
「じゃあ、お願いします」ジントは頭を下げた。
「おいおい、貴族がそんな簡単に頭を下げるなよ。それに、俺だって友人の恋路は応援してやりたいからな」
「なんで何でも恋に結び付けようとするんです?」憮然とした声でいう。
「でも事実だろう?」サムソンは再びにやついた顔に戻っていた。
「さあ、どうでしょうね」ジントは誤魔化そうとしたが、上手くいっていないのは明白だったし、本人も誤魔化せるとは思わなかった。
「隠すことはないだろうが――まあいいさ、そんなわけだから、次は腹にたまるものを作ってやろう。楽しみにしておきな」
「ええ、楽しみに待ってますよ」
この後もしばらく二人は歓談――ジントとしては、サムソンからのひやかしをいかにかわすかに苦心した――し、結局五分ほどでジントは席を立った。
631 :
夢遊 前篇:2008/05/04(日) 23:13:58 ID:DOEZs3ic
行きと同じ通路をまっすぐ帰り、自分の部屋につく。
「ラフィール、戻ったよ」室外通話機に向かっていう。
しかし、期待していた声は聞こえなかった。
自分の部屋に戻ったのかな――やはり、ジントの帰りを待たずに部屋を出たのだろうか。
だが、ラフィールが一度いったことを違えるというのは考えずらい。
不審に思いながら、端末腕環を操作して扉を開けた。
幸いこの部屋は自分の部屋であるから、ジントなら外からでも開けられる。
中に入ると、意外な光景が見えた。
ラフィールが、ジントの寝台に身を横たえていた。
どうやら、待っているうちに寝てしまったらしい。考えてみれば、返事がないからといって部屋にいないとは限らない。
それに、腹が満たされれば眠くなるのは、アーヴも地上人も同じだ。
おそらく看病疲れもあるのだろう。
今はゆっくり寝かせておくべきだと思った。
やれやれ、まだまだ子供だね――親が子を見るような気持でラフィールを見る。
自分を待ち疲れて寝てしまったというのは、ジントにとって心地いい想像だった。
音をたてないように近づき、細心の注意を払って寝台に腰かけた。
そして、ラフィールの寝顔をのぞき込む。
普段は凛として冴えわたるような美貌と評すべき顔だが、こうして静かに寝息を立てている顔はやはり愛らしいという形容が似合う。
瞼を固く閉じて熟睡している様は少女のようだが、頬に寝乱れた髪が一房かかっているのが妙に艶やかだった。
ジントはその顔をじっくりと観察した。
見慣れた顔だが、普段の態度が厳格なだけにこうした様は新鮮に感じられる。
眺めていると、なんとはなしに心が温まるような気がした。
しばらく見つめていて、ふと気付いた。
ラフィールは今、自らの腕を頭の下に敷いて寝ている。枕の代わりなのだろうが、これでは起きた時には痺れるか痛むかしているに違いない。
放っておくわけにもいかないな――睡眠中の女性に触れるのは多少勇気がいるが、この場合はおそらく許してもらえるだろう。
落ちないように頭に手を当てて支えると、慎重に腕を引き抜いた。
だが、このまま下におろすわけにはいかない。ちゃんと枕を下に敷いてやらねばならない。
ジントは自分の普段使っている枕を掴む。そして、それをラフィールの頭の下に置こうとした。
だが、そのときジントの脳内で不埒な悪戯心が閃いた。
――な、何を考えているんだ、ぼくは……。
自分の正気を疑いつつその想念を振り払おうとする。
632 :
夢遊 前篇:2008/05/04(日) 23:14:50 ID:DOEZs3ic
だが、それは実に甘美な思いつきだった。捨てるのにはあまりに惜しい。
それに、それを実行するにはこの時を除いて他にあるまい。この機を逃せば、おそらくは一生実行する機会はないだろう。
葛藤の末、結局自分の欲望に負けることにした。
枕を捨て、ラフィールの頭を持ち上げなおす。
そして、開いた隙間に素早く自分の大腿を滑り込ませた。
そしてお互いの位置を微調整すると、そこには見事な膝枕の体勢が完成していた。
ジントは呆然とした。あまりにもあっけなく出来上がってしまったが、自分はなんという恐ろしいことをしてしまったのだろうか。
人に問えば、三階の窓から茨の茂みに飛び込むことより愚かだといわれるに違いない行為だ。神をも恐れぬ暴挙といっても良い。
しかし、こうして自らの腿にラフィールの温もりと流れる髪の感触を感じると、あらゆる危惧は宇宙の果てに吹き飛んでしまう。
この感触のためなら、悪魔に魂を売り払ってもいいとさえ思えた。
まさに至福と言っていい感覚に、おもわず溜息が洩れる。
それほどまでに、自分の体にかかる重さと温もりが心地いい。
手を伸ばして、慈しむように顔にかかった髪を払う。
改めて、自分の心に占めるラフィールの大きさに気づかされる。
溜息に続いて息を継ぎ、顔を上げると、出がけにかけっぱなしにしていた映像作品がまだ続いていた。
壁に映っていた映像は、今まさに日が地平線の彼方へ沈もうとするところだった。
そして、映像に合わせて明度を変える照明はすでにあるかなきか程度になっており、部屋はかなり薄暗くなっていた。
ああ、部屋が暗くなったから寝てしまったんだな――今更ながらそのことに思い至る。
再び映像に目をやる。
岩肌は紅色に染まり、流れる川に夕日の光が反射して黄金の流れのように見える。光の当たらなくなった山腹と植物が黒く不可思議な文様を描く。光と影の綾なすその絶景に感嘆した。
おそらく、この作品の作者はこの瞬間を見せるためにこの映像を描いたに違いない。芸術に疎いジントにもそれが理解できた。
その時、脳裏にある風景の記憶が甦る。
それは、あの収容所惑星でずっとジントが見ていた夢の中の大地の風景だ。
マーティンの大地、デルクトゥーの大地、クラスビュールの大地、そして映像でしか目にしたことのない大地、映像でも出会ったことのない大地。そして夢の中で、ジントのかたわらにはいつも……。
ああ、そうか――ジントは、自分がなぜ地上の風景を恋しいと思ったのかを理解した。
彼が求めていたのは、ただの地上の風景ではない。自分の最も大切な人とともにある風景だ。そして――
こみあげる愛おしさに導かれるように、ラフィールの豊かな黝の髪をすくように撫でる。
そして、それはいままさにここにあるのだ、とジントは思った。
633 :
136:2008/05/04(日) 23:19:26 ID:DOEZs3ic
以上、まったりパートの前篇でした。
一応は
>>335でもらったリクに答えてみたつもりです。
この後は後篇エロパートに続きます。
できるだけ早いうちに書き上げたいと思いますので、しばらくお待ちください
634 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 23:37:35 ID:YPqKWsOT
あなたが神か・・・!!
神が、この不毛なスレに降り立たれた!
>633
盛り上がってキター!!!
ジンラフィが大好物な俺には久方ぶりの美味しいSSなんだぜ
後半エロスを楽しみに待ってます
>>632 面白い!
ロブナスUの後の話は気になるもんな。続けて続けて。
前スレをhtmlで保管しているサイトが、見つからなかった。御存知の方はいらっしゃるかな?
私は壷で発掘したから、datは持ってるけど。
保管庫には収録されてないんだな。該当ジャンルがないからとか?
保守
新作キテルー!保守
そいや、アーヴにとって貞節とかは五月蠅く守るべきなのかね。
少なくとも新星が流れ落ちる間の出来事の内では。
情念が激しい分、その辺は五月蠅そうだが。
どうだろうねえ
結婚って制度の概念がないからわりとゆるいっていうか奔放なんじゃないの
ラフィール殿下はそういうのに疎そうだけど
>>643 そうか、意見どうも。
いや、まだ未完なんだけど「夜伽」のその後を考えていたんだけどね。
離ればなれになっている間に3人もの女性に手を出し散々に関係を持った挙げ句、
尚かつ孕ませちゃったり天然に籠絡しちゃってたりする事が姫様にばれた場合、
何だそんな事かとスルーされるかアーヴの微笑浮かべられて優しい煉獄に送り込まれるか。
まぁ、嫉妬深そうではあるから後者っぽい感じではあるんだけどねぇ。
さんざん同族の近親ご乱交wしてても
自分達で遺伝の乱れも把握・補正出来るから
問題と思っても居ないんだろうね…
近親のセックスって相性がいいらしいからね。
647 :
夜伽の作者:2008/05/11(日) 12:08:46 ID:9uxTuw4G
あああごめんなさいごめんなさい。どうも考えがまとまらなくて……
自分の考えですが、フェブダーシュ編ではまだそれほど親密になってない感じなので嫉妬まで行くのかなー?と。
気になるのは、戦旗Vで後宮建設計画の話を聞かれた後、ジントはどう弁解したのでしょうかね。
あのラフィールの言い方は怒ってる感じですから。
数日が経った。
結局、ジントは流されるままに毎日セールナイたちを抱いている。
後ろめたい気持ちもあるにはあったが、下半身があまりにも欲望に正直すぎるのだ。せめて
膣内射精はやめるべきだと思ってはいたが、グレーダが許さない。
「ジント様、お気になさる必要はございません」
と言って肉棒をギュッと締め上げ、精を搾り取るのだった。
避妊薬か何かあるんだ、きっとそうだ……ジントは自分にそう言い聞かせた。
「ジント様」
「あ、こんにちは、セールナイさん」
老人のほうを見ると、よそを向いて茶を飲んでいる。気づかない振りをしているのは前男爵
なりの「配慮」なのだろうか。
「では……参りましょう」
「あ、はい……」
セールナイに手を引かれ、ジントは隠居区画を出た。
「すいません……今日は仕事の都合で私だけなんですが」
「あ、いえ、謝ることなんてないですよ」
「でも……御奉仕はアルサが上手ですし」
セールナイは沈んだ様子で言った。
「グレーダの時が一番嬉しそうですし……やっぱり大きな胸のほうがお好きですか?」
「え、えっと……セールナイさんも二人に負けないくらいいいですよ」
ジントは嘘を言ったつもりはない。口淫はアルサがはるかに上手だったし、最初のうちはグレーダの
熟した大人の女体に夢中になっていたが、自分より少し年上ぐらいのセールナイも決してグレーダに見劣り
しているとは思わない。
「そうですか……?」
「え、ええ。元々ここの家臣の皆さんってみなさん美人ですしね」
「はい、我が君にお選びいただいて家臣となれたのです」
にっこりと笑うと、セールナイはジントの前に膝をついた。
「では、御奉仕させていただきます」
「はい……お願いします」
ジントが肉棒を出すと、セールナイはすぐさま食らいつき、しゃぶり始めた。
「んふうっ、んむっ、んんっ」
いったん肉棒を離すと、舌を使って舐め始める。
アルサやグレーダの奉仕を見て学習した成果か、セールナイの口淫もかなり上達している。
「んっ……あっ、ああっ」
ジントの反応を確認すると、セールナイは再び肉棒を口に含んだ。
「ちゅむっ……んむっ……むうっ」
根元までくわえ込むと、しゃぶりながら頭を後退させて先端に向かう。そして再び根元まで
肉棒を飲み込む。
「ふあっ……セールナイさん……」
頭を上下させて熱心に御奉仕するセールナイの髪を、ジントはそっとなでた。
「んちゅっ……」
「あの……」
「はい、なんでしょう?」
我ながらあつかましいなと思いつつ、ジントは言った。
「えっと……」
「はい、かしこまりました」
セールナイはにっこりと笑い、手で肉棒をしごき始めた。
しゅるっ、しゅるっ、しゅっ……
最大硬度になった肉棒をしごいていると、いよいよ先走りがにじんできた。
亀頭をぺろっと舐めあげると、そのまま先端だけを咥える。
「んんっ……ちゅるっちゅぷっ」
先端をしゃぶりながら、砲身をしごき上げるセールナイ。
「んうっ……気持ちいいです」
「はいっ……んむっ、ちゅっ……」
このまま口の中に果ててしまいたくなるが、セールナイは口内射精に慣れていないことを思い出す。
「くっ……あの、そろそろ……」
「口の中……ですか?」
「いえ……無理しなくていいですよ」
申し訳ありません、と謝ると、セールナイは服を脱いだ。
「準備、出来てますから……」
セールナイの下の口からとろりとした蜜が垂れている。奉仕の間にすっかり濡れてしまっていたらしい。
「えっと、それじゃあ」
今日は後ろからでいいですか、と後背位での交わりを要求すると、セールナイは了承した。
尻を両手で捕まえると、セールナイの体が緊張する。
「それじゃ、入りますよ」
「はい、どうぞ……」
じゅぶっ……
「ああっ……」
ジントの肉棒がゆっくり侵入すると、セールナイの膣はやんわりと締め付けて歓迎の意を表明した。
「動きますね……」
じゅぶっ、ぐちゅっ、じゅぶっ
「あっ、ひゃあっ、あんっ、あっ、ひゃっ、ああっ」
セールナイが感じているのを見て、ジントは少しずつ速度を上げる。
ぐちゅっ!ぐちゅっ!ぐちゅっ!!
「ふあっ、あはあっ、ああっ、奥にっ」
「はいっ……くうっ」
奥まで突き入れた肉棒をゆっくりと引き抜くと、今度は一気に突き入れてやった。
「ひあああっ!?……ふあっ、あんっ、ああっ」
ぐじゅっ!ぐちゅっ!じゅぷっ!じゅぶっ!!
「ふああっ、ひゃあんっ、あんっ!いいっ!!」
「ぼくも……いいです……ううっ!」
勢いに乗って肉棒で繰り返し膣を突き刺す。腰を振るたびにぐちゅっ、ぐちゅっと湿った音が鳴った。
「ひあっ……ふあああっ、ああっ」
余裕が出てきたので、ジントの手がセールナイの両の乳房に伸びる。
程よい大きさの果実を揉みしだきながら、グイグイ突いてやった。
「そんなっ……激しすぎますっ……あああっ!」
じゅぶっ!ぐちゅっ!ぐちゅうっ!
「ああっ……私……もう……」
「ううっ……ぼくも……」
「どうぞ、中で……」
一番奥まで突き入れると、ジントは腰の動きを止めた。
びゅるっ!びゅるるっ!びゅっびゅるっ!!
亀頭が断続的に精液を吐き出して膣内を満たしていった。
「あはああっ!!……ああっ……」
「はあ……はあ……」
「いかが、でした……」
「気持ちよかったです、とっても……」
そういってる間にセールナイの中のジントが再び硬度を取り戻す。
「ふああっ……また大きく……」
「もう一度……お願いしていいですか?」
「はい、今日は私だけですから、ジント様が満足なさるまで……」
と言ってきゅっと締め付ける。
「じゃあ……」
ジントは腰の動きを再開した。
「御加減は如何ですか?王女殿下」
「相変わらず最悪だ」
目の前の立体映像に、ラフィールは言った。
「それはそれは」
立体映像越しでもアブリアルの怒りはわが身を焼きかねないほどに伝わってくる。
だが、しょせんは立体画像越し。その上この男爵領はクロワールの意のままにある。少なくとも
本人はそう信じている。何も気後れすることはないはずであった。
「どうすれば御加減を直せるのでしょう……」
それでも、内心冷や汗をかかずにいられない。この小さな世界の絶対者でありながら、いまだ
王女には指一本どころか近づくことすらできないでいた。
「ジントに会わせろ。そして私達をここから出せ」
「それはどちらとも不可能でございます」
男爵はうやうやしげに言った。
「伯爵公子閣下はお会いできない状況にあります」
「そなたのお父君と一緒に監禁しているのであろ」
「殿下の誤解を解けない状況であるのが心苦しいのですが」
「何が誤解だ?」
「それは……」
話にならぬ、とラフィールは思った。
だが、力づくでもどうすることも出来ない状態に彼女は置かれている。
短気を起こしたのは失敗だったかもしれない。部屋の前にいた家臣を締め上げようとしたところ、
ちょうど男爵に忠義な家臣の当番に当たっていたのだった。もみ合っているところに他の家臣が
駆けつけてきて、すっかり閉じ込められてしまった。
「殿下がご機嫌を鎮めてくださるよう私も家臣も力を尽くす所存です」
「どうすれば機嫌が鎮まるか、さっきも言ったであろ」
「残念ながらそれは不可能でして」
男爵の言っていることは半分正解であろな。こいつが何をしようともはや私の機嫌が治まる気がしない。
いつもどおりの平行線な会話を終え、男爵の映像が消えるとラフィールは統合体公用語で乙女に相応しく
ない言葉で毒づいた。
「ジントは、どうしているであろ」
ジントは彼女が護送を任された大切な荷物……もとい乗客である。
いや、はたしてそれだけであろか。
知らなかったとはいえ、身内以外で初めて名前で呼ぼうとしてくれた。まあ多少……かなり
頼りないところもあるが。良き友、といってもいいだろう。無事であるといいが。男爵の狙いが
どこにあるのかはまだよくわからないが、ジントの身に何かあった場合には奴を許さないだろう。
友人の仇として?……まあ、たぶんそうであろ。男爵はわれらのこと、まさか想い人同士と勘違いしては
いまいか。勘違い?ジントは、私を友達と思っているのか?あるいは……いやいや、うぬぼれてどうする。
ジントは自分の身分を晒しても対等に付き合える友達が私しかいない、ただそれだけだ。
ラフィールとの会話を終えると、男爵はグレーダを呼び出した。
「グレーダ、私だ」
「はい、我が君」
「伯爵公子閣下はご満足しておられるか?」
「はい、それはもう……」
うっとりとした表情を浮かべるグレーダ。その表情になぜか少しむっとする。
「そうか、それは結構。引き続き閣下の接待を頼む」
「かしこまりました」
通信を切ると、男爵はしばし考え込んだ。伯爵公子のほうは問題ないらしい。女をたっぷり
あてがってやれば従わせるのも難しくはないだろう。となるとやはり問題は王女殿下をどう屈服
させるかだった。
ジントに会わせろ、そしてここから出せ。以上の要求は任務を遂行するため、という解釈で
本当にいいのだろうか。
「ジント」?名前で呼ぶほどの仲なのか?そう言えばムイニーシュが、あの地上人の男は
王女殿下にやたらと馴れ馴れしい態度を取っていたと憤慨していたな……
いや、待てよ?まさか……
暗い部屋で一人、男爵は次の一手を考え続けていた。
気がつけば前回から1ヶ月以上……ごめんなさい。
うぽおおおお!GJ!GJ!
できれば次回は男爵とラフィールのエッチな肉弾戦をお願いします。
男爵を搾り取ってください。ラフィール
エロ素晴らしいです。お待ちしてましたぁw
着々と3人とまぐわい、精を注ぎ込んで妊娠フラグを高めていますねジント君は。
男爵も家臣が3人とも寝取られている事にあんまり気付いてない点は情けないと言うか。
次回は小賢しい手を考えついて逆に死亡フラグ立てそうですね……このルートでは激怒したラフィールに殺されそうな。
後、グレーダは兎も角セールナイの陥落が素晴らしく早いですね。
奉仕を当たり前にこなしたり、中出し(多分避妊してない)を当然の様に受け入れていたり。
彼女も何度か抱かれている内に雌の思考になっちゃったんでしょうか。
次回も期待してますんで頑張ってくだされ。
げに恐ろしき男よの
>>654 GJ!
ナイスエロスですよ
続き楽しみにしてるんで、まったり続けて下さい
マターリ書き続けてくださいw
>>夜伽
そいや、前回もそうだけどセックスはしても口づけはしてないですね。
これはあくまで恋愛によるセックスではないって隠喩かな?
ジントからはしなくても、メロメロに成りつつある家臣達からは口づけを求めていてもおかしくはないかなと思いましたが。
661 :
136:2008/05/13(火) 18:18:28 ID:TFGtoAds
盛り上がってキタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
ところでわたしも
>>627の続き投下しますよ
某所で「5レス以上読むのは疲れるから、それ以上なら分割した方がいい」と聞いたので、
試しに後篇を1と2に分けて投下します
*注意事項:駄目な人はスルーよろ
女攻め男受け
微妙にキャラ崩壊
662 :
夢遊 後篇1:2008/05/13(火) 18:21:51 ID:TFGtoAds
壁に映し出された映像は時間とともにさらに移り変わり、やがて完全な夜が訪れた。ぶ厚い大気の底ではありえない、不自然なほど明るくはっきりと輝く星たちが寝台の上の二人を照らす。
星明りの中、ジントはいつまでもラフィールを眺めていた。
もう、いっそこのままぼくも一緒に寝てしまおうか――そんなことすら考える。
ジントは起きた時のラフィールの反応を想像して笑みをこぼした。きっと楽しいことが起こるだろう。
ただし、そうなったとき無事でいられる自信はなかったので、実行するのはやめておく。
いつまでもこうしていたい気はするが、そろそろちゃんとした枕に換えてやらねばならない。
そこで膝を抜き取るため、再びラフィールの頭にそっと手を当てようとしたとき、
「……んぅ」
ラフィールが身じろぎした。
ジントの背筋に緊張が走る。
起きたのか!?――冷汗を流しながら様子をうかがう。いかにしてこの状況について弁解するかを光速に近い速さで考えたが、どんな言い訳をしたとて助かる見込みはないだろうことが容易に想像がついた。
だが、ラフィールは目を開けることなく、膝の上でそのまま寝がえりをうった。
ほっとして満身に漲らせていた緊張を解く。
助かった――思わず安堵のため息をついた。
枕の据わり具合が気に入らなかったのだろうか? ラフィールはジントの胴の側に顔を向けるように姿勢を変え、何事もなかったかのように再び寝息をたてはじめている。
しかし一度こうして動かれると、なんとなく起こしてしまいそうな気がして再び触れるのはためらわれた。膝を抜くのは一度諦め、再び寝顔の観察に戻る。
そのとき、ラフィールの口から洩れる寝息が、ジントの下腹部を撫でた。
再び背筋にぞっとするような感覚が走った。ただし、今回のは僅かな快感を含んだ震えだ。
その感覚に、ジントは自分が少しも助かってなどいないことに気づいた。
つまり、この姿勢でラフィールが息をすると、ジントの微妙な部分に息が吹きかけられることになるのだ。服を着ているから直接的にではないにしろ、僅かに湿り気を帯びた温かな吐息が股間を撫でる感覚はジントの官能を呼び覚ますに十分な刺激だ。
こ、これはちょっとまずいな――肉体的には気持ちがいいが、精神的には居心地がすこぶる悪いというなんとも奇妙な感覚に困惑する。吐息が吹きかけられるたび、もやもやとした行き場のない快感が降り積もる。そしてそれと同時に、どうしようもない気まずさも溜まっていく。
このままでは、妙な気を起こしてしまいそう。いや、すでに半ば起こしているのかもしれない。あどけないばかりと思っていたラフィールの寝顔も、妙に艶めかしく感じられてきた。
この状況がこれ以上続けばとんでもなくまずい状況に陥るのは明白だったが、さっき一度失敗した反動か、手を動かす決心がつかない。逡巡している間にもジントの本能はより昂ってきている。
ついに股間に違和感を感じて、下半身がびくついた。そしてあまりに巨大な罪悪感に、10標準重力の環境に放り込まれたかのような重さを感じる。
ジントの男性が起き上がり始めていた。通常より硬さを増したそれが服の布地を押し上げる感触に、否が応にも自分の下劣な部分を自覚させられ、思わず生身で真空に飛び出したくなった。
ジントが落ち込んでいる間にも、それとは無関係に下半身は硬さを増していた。心を落ちつけ沈静を試みたが、全く昂りが治まらない。
考えてみれば、ロブナスUにいた一か月間とそれに続く二週間の間は、完全な禁欲生活だったのだ。一度呼び覚まされた官能は容易には収まりがつかない。
それにしても、栄養失調で死にかけていたのだからもっと肉体的には弱っているべきだろうと思うのだが、こと生殖に関しては例外らしい。
人間は生命の危機に瀕した時に、子孫を残そうとする本能が働き、むしろ性欲は増すと聞いたことがあるが、もしかしたらそれのせいかもしれない。
流石にここまで来ると迷っていられる状況でもない。自分のふがいなさに泣きたくなりながらもようやく決心を固め、ラフィールと離れるべく行動を始める。
663 :
夢遊 後篇1:2008/05/13(火) 18:23:10 ID:TFGtoAds
再びラフィールの頭の下に手を差し入れ、持ち上げようとする。一刻も早くこの状況から逃れるべく、即座に腿を引きぬけるよう身構える。
そして、思い切って頭をわずかに持ち上げる。すかさず、自分の脚を引き抜こうとした。
しかし不幸なことに、ジントは緊張のあまり僅かに目測を誤った。ラフィールの鼻先をジントの硬直した男性自身がかすめ、さらにそのまま頬に触れる。
ひっ……、と息が詰まるような感覚。全身がびくりと震え鳥肌が立つ。
そして、
「……うぅん?」
ラフィールが、薄目を開けた。心が絶望の色に塗りつぶされる。
目覚めたラフィールは、ジントの顔を認めると大儀そうに口を開いた。
「……ジントか。帰ってたのか?」
「あ、う、うん……」
「すまぬ。どうやらいつのまにか眠ってしまったみたいだ」
どうやらまだ寝起きで状況が分かっていないようだ。ジントは、自分の下半身の惨状が気取られないよう神に祈った。
だが、その願いはあっという間に潰えた。
ラフィールが、自分の枕にしていたものの正体に気付いたのだ。
驚いたラフィールが現状を把握せんと視界を走査する。そして、それに目をとめた。
ジントはその瞬間自分の死を覚悟した。
選択肢は二つ。怒り狂ったアブリアルに撃ち殺されるか、自分で真空に身を投げるか。だが、残念なことにこの部屋には船外へ通じる気門はない。かくなる上は、ラフィールの射撃の腕が突然落ち、うっかり一度で急所を撃ち抜いてくれることを祈るのみ。
「……これはなんだ? ジント」
ラフィールがジントの分身を指差していう。下を向いているので顔は見えないが、低く響くその声だけでも魂が消し飛ぶかと思うほど恐ろしい。
「な、なんだろうね?」震える声でそう答える。誤魔化そうとは思うものの、もはや言い訳すらでてこない。
「どうもわたしには、そなたの体の一部に見えるのだがな?」
「……かもね」ああ、神様。この苦境を逃れるためなら、ロブナスの収容所に戻って一生をそこで過ごしてもかまいません。
そして、そんな状況にあっても自己主張を続ける自分の下半身が実に恨めしい。
ラフィールはじっとその一点を見つめ、なるほど、とつぶやいた。
「確かにわたしは心配が過ぎたようだな。まさか、そなたがこんなに元気になっているとは思わなかった」そして、心配して損したな、と付け加える。
どこか納得したようにいったあと、追及を再開する。
「ところでジント。そなたはとっくに知っているだろうが、わたしは嘘をつかれるのが好きではない」
「うん、知ってる……」
「だから、これからする質問には正直に答えるがよい」
そういってラフィールは顔を上げジントの目を見る。その顔には、実に凄絶な笑みが浮かんでいた。
664 :
夢遊 後篇1:2008/05/13(火) 18:23:57 ID:TFGtoAds
血の気が引いた。どうやら、自分には助かる見込みはおろか楽に死ねる可能性もないらしい。
「なんで、そなたのこれはこんな風になっているんだ?」
「そ、それは……」
「それは?」
「それは、ラフィールの寝顔を見てたら……」
「どういう姿勢で見ていた?」
「ひ、膝枕で……」
「膝枕で、どうした?」
「そうしたら、その、そこに息がかかったもので……」
「ほう」ラフィールの唇がさらに引き攣ったように引き上げられ、眉はより危険な角度に曲がる。怒りのせいか、顔がいくらか赤くなっているようにジントには見えた。
「そうすると、そなたは自分の下腹部にわたしの顔を押し付けていたわけか?」
「そんなことしてないって!」ほとんど悲鳴のような声を上げる。
「じゃあ、どうしてそんな状況になったんだ?」
「それはきみが突然寝返りを打つから……」
「言い訳はせぬがよいっ!」
その途端、ラフィールの手が翻ると、ジントの勃起を掴んだ。
「ひいっ」息が詰まる。
ジントの頭は一気に混乱した。悲惨な死に方はいくつも想像していたが、このような状況は想定していなかった。ラフィールに自分のものが握られているという異常な状態に頭がついていかない。
「さあ、正直にいうがよい。そなたは、わたしの寝顔を見ていったいどんな破廉恥な妄想を働かせていたんだ?」
「そんな! 妄想なんて……いてっ、ちょっと、痛い! 痛いから放してよ!」ジントが否定しようとすると、ラフィールの手に力がこもる。体の芯が締め上げられるような苦しさと痛み、そしてその中に混じる鈍い快感に悶えた。
「忠告したはずだ、嘘はいわぬがよいとな。やましい考えもなしに、どうしてこんなに硬くなっているんだ?」
「別に変なこと考えたときだけ勃つわけじゃないって!」
「ふうん。あくまでもしらを切るつもりなんだな。なら……」そういってジントを握る手を緩めると、今度はゆっくり上下に扱きだす。
「うわっ、ちょ、なにしてるのさ!」急にもたらされた強い快感にうろたえる。ラフィールのしなやかな手で包まれているというだけでも刺激的すぎるというのに、この上動きが加わったらどうなるというのか。
「そなたに話す気がないなら、話したくなるようにすればよいのであろ?」
「だからってなんで……あぅ」ゆるゆると動かされる手に身悶えた。
それには答えず、ラフィールは手を動かし続ける。
「くっ……はぁ、や、止めてくれ!」自分でするのより何倍も強力な刺激にそう叫ぶ。
「止めて欲しいのか?」そういうと、手の動きが止まった。と同時にそこから手が離れる。
「あっ……」急に離れていった手の温もり。失われた温度と快楽の大きさに、心に大きな穴があいたような気がした。
665 :
夢遊 後篇1:2008/05/13(火) 18:24:40 ID:TFGtoAds
「ほら、止めて欲しかったのであろ? これで満足か?」そういうラフィールの顔は、まるで鼠をいたぶって楽しむ猫のように見えた。
「あ、あぁ……」その顔を見た瞬間ジントは、ラフィールが単純に怒っているわけではないことを理解した。もちろん怒りも多少はあるだろうが、それ以上に今のラフィールは、ジントを使って楽しもうとしている。
だが、状況は激怒しているというのよりなお悪い。
例えば肉体的に痛めつけられて再起不能になったとしても、それは単に物質的な損害であり、その程度の苦痛なら自分の愚かしさの代償として甘受してもよい。
だが、これから行われるであろうことは、もしかしなくてもジントの心と記憶に取り返しのつかない汚点を刻むことになるだろう。
ジントは、アブリアルが直情的で単純なものだと考えていた自分の不見識を呪った。
「ところでジント、いつまでもわたし子供扱いして侮らぬ方がよいと思うぞ」
「ど、どういうこと?」突然の台詞に思わず訊き返す。
「いつもいつもそなたにやられっぱなしというのは癪だからな。わたしも、それなりに勉強してきたのだ」
「どんな?」
「皆までいわせるつもりか? 本当はわかっているのであろ?」
それは確かに、何をいわんとしているのかは分かる。これまで性的な方面では常にジントがラフィールを圧倒してきたから、それを悔しがってそういう知識について学習してきたということだろう。そこまでは、ある意味ラフィールらしいとも思える。
だが、ラフィールが自分で〈そういう知識〉について勉強している図というのが、ジントにはどうしても想像できない。
「……まあよい。とにかく、それで最近学んだことがある」
そういうと、ラフィールは挑戦的な笑みを浮かべた。そして、ジントの耳に口を近づけて囁くように、
「なあ、ジント。この宇宙には、口で行う性技もあるそうだな」
ぞっとした。それこそが、ジントがした最も破廉恥で邪な妄想の一つだったからだ。
「そなたは不幸な男だな。もし、わたしがずっと無知なままだったなら、誤魔化せたかも知れぬのにな」
そしてジントは悟った。これは、尋問などという生易しいものではない。ジントの心が折れ、屈伏するまで弄ぶという遊戯なのだ。当然、ジントに勝ち目はない遊戯だ。
「どうした? 何かそなたにはいうべきことがあるんじゃないのか」再びジントの幹に触れる。ただし、今度は掴むのではなく、爪先でくすぐるように刺激を加えるのみ。
「……あっ……う……ぅ」その微妙でもどかしい感覚に声が漏れた。だが、だからといってここで全てを白状するわけにもいかない。例え敗北が決定された戦いだとしても、それなりの負け方というものがある。
ぐっ、と歯噛みし、目を閉じて必死に耐える。耳元をくすぐるラフィールの髪と、熱い吐息が例えようもなく蠱惑的だ。
「そなたもたいがい意地っ張りだな。だが、そろそろ本当に正直になってもらうぞ」そして、ラフィールはすっと身を引いた。
えっ――急に傍らから熱量が失われたことに驚いて目を開く。目の前にあったはずのラフィールが見えない。
ラフィールの顔は、思ったよりずっと下にあった。具体的に言うと、ジントの下腹部の辺り。要するに、ラフィールが寝ていた時と同じような位置関係だ。
そしてラフィールは、ジントの膨張したそれを指先で支えるように固定すると、そこに、ふうっ、と息を吹きかけた。
途端に、あの背筋の震えるような感覚が蘇った。そして、頭の中では自動的に邪な妄想が渦巻く。
「さあ、ジント。いまそなたはどんな不埒な妄想を働かせた?」顔を上げ、射竦めるような眼でジントを見つめて訊ねてくる。
その台詞を聞いて、自分の完全な敗北を悟る。もはや、これ以上自分の内心を隠し続けることはできない。
666 :
夢遊 後篇1:2008/05/13(火) 18:25:10 ID:TFGtoAds
「……く、口でしてもらうのを妄想しました」思わず敬語で答える。
それを聞いたラフィールは起き上がりジントの顔に空いている方の手を添え、
「して欲しいのか?」
細められた目に軽蔑の色を、朱色の差した美貌には妖艶な笑みを浮かべる。
なんということだろうか――ジントは慄然とした。あの素直な少女にすぎないと思われたラフィールが、いまはジントを誘惑し手玉に取るほどの女になっている。あるいは演じているだけかもしれないが、少なくともそれができるほどに成長してしまったのだ。
そして、そうなさしめたのは、間違いなくジントの責任だ。ジントは、古の物語にある怪物を作り出してしまった科学者のような気分を味わった。
「して欲しい……です」
「そうか」ラフィールはジントの男性に絡む手に力を込める。ジントが心にわずかな希望を抱いたとき、
「……だめだな」
「えっ?」
「そなたの節操のないこれを相手に、そのような行為ができるわけがないであろ」
「そ、そんな……」
「こ奴に必要なのは、褒美ではなく罰だ!」
そういったと同時に、ラフィールはジントの幹を勢いよく扱きはじめた。
「や、止め、ひゃう、あっ……ひぃ……はぁっ」容赦のないその動きに、ジントの口から喘ぎ声が漏れる。
何の芸もなく、気持ち良くしてやろうなどという配慮もなく、ただ全力で扱かれているだけなのにも関わらず、これまでさんざん高められていたジントの性感はあっけなく限界に到達する。
「あっ、でっ出るっ!」そして、尿道を遡ってくるものを感じたとき、
「むぐっ……」唇に柔らかいものが押し当てられた。
それがラフィールの唇だと理解する暇もなく、一気に舌を突っ込まれる。
と同時に、ジントはラフィールの手の中で果てた。
腰が自然に震え陰茎が収縮し、びゅくっびゅくっ、と精液を迸らせる。相当溜まっていたせいか、その射精はいつになく長く感じられた。
射精時の虚脱に乗じ、ラフィールはジントを押し倒した。二人はゆっくり、もつれ合うように寝台に倒れる。
完全に寝台に背中が着いたとき、ジントの陰茎はまだひくひくと痙攣を続け、精汁を垂れ流し続けていた。
そしてその時上半身では、ラフィールの舌がジントの口腔内を蹂躙していた。口内深く侵入し、舌を絡め、歯茎をくすぐり、普段は触れられないような奥の壁を突く。
「ふ、くちゅ、ふちゅ、はん……」二人の口の間から、淫猥な水音が響く。そのたびに、口の端から唾液が漏れた。
上も下もぐちゃぐちゃになったジントが己の情けなさを嘆いていると、ようやくラフィールが口を離し顔を上げた。
「ふう、随分たくさん出したな。気持ち良かったか?」
訊かれた問いには答えず、ジントは顔をそらす。羞恥の感情が湧きあがり、とても目を合わせられなかった。
667 :
136:2008/05/13(火) 18:27:27 ID:TFGtoAds
今日はここまで
投下の仕方とか、改行などの書き方について意見を募集中
「この方が読みやすい」とか、「この書き方はおかしい」とかあったら言ってください
お願いします
でっででででで殿下ッ! な、なんという……
GJ! すばらしいッ! 続きも期待大であるッ!
投下乙です。まさか、殿下がこんなにドSだとは(驚くべき事ではない
ジントがどこまで絞られるか楽しみにしています。
>「この方が読みやすい」とか、「この書き方はおかしい」とかあったら言ってください
画面端で折り返す前に改行した方が良いと思います。
後、若干丈が長く成るかもしれませんが、台詞「」の後の記述は改行した方がいいでしょう。
例
「あっ、でっ出るっ!」そして、尿道を遡ってくるものを感じたとき、
「むぐっ……」唇に柔らかいものが押し当てられた。
↓
「あっ、でっ出るっ!」
そして、尿道を遡ってくるものを感じたとき、
「むぐっ……」
唇に柔らかいものが押し当てられた。
演出上の改行無しでしたら、お気になさらず。
最高!すばらしすぎる。
hosyu
しかし本編はいつになったら続き出るんだ
お待たせしなくてすみそうです、とか言っといてもう4年になるぞ…
673 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 11:42:05 ID:GCf/3j9V
皆の衆が本当に忘れた頃に出る悪寒。 CSの再放送で気になって調べたら。
このスレにあたって感動っす。
>お待たせしなくてすみそうです
作者はアーヴの感覚で言っているんだよ。
印税を少なくする法律が出来て収入が減ったら書く。
プーでも生活できるなら書かないだろう。ヒッキーオタなんだし
676 :
136:2008/05/21(水) 01:19:31 ID:Ihqnm2am
ここで一緒に原作者の悪口を言えたらどんなに楽か……
というわけで、遅くなりましたが続き投下します
注意事項は前回と同じ
677 :
夢遊 後篇2:2008/05/21(水) 01:20:55 ID:Ihqnm2am
「どうした? 質問にはきちんと答えるがよい」
そういうと、手で無理やりジントの顔を自分に向けさせる。
「……気持ち……良かった」
そう、確かに気持ち良かった。久しぶりの射精をラフィールの温かくしなやかな手で導かれ、おまけに口腔内の敏感な部分を弄られ、ジントはかつてない快感を感じた。
しかしそれはあくまでも肉体的な面のみであり、その裏では彼の男としての自尊心が木っ端微塵に砕かれていたのだ。
「そう不貞腐れるな。男であろ?」
「どうせ、ぼくは女々しいよ」
一度射精して冷静になったからか、いつもの口調に戻る。
「そうか? だが、そういう割にはそなたのここは雄々しいままなのだな」ジントの未だ硬さを失わない男性を掴んだままいう。
ラフィールが手を動かすと、ぐちゅりという粘液質の音がした。下着の中の惨状を思い、一層落ち込んだ。
「仕方がないじゃないか。ここしばらく、自分で処理できなくて色々溜まってたんだよ」半ばやけになり、そう吐き捨てた。
「ふうん……。ところで、このままにしておくわけにはゆかぬな。きれいにしてやるから、服を脱ぐがよい」
「い、いいよ、自分でやる」
ジントはうろたえた。看病を受けていた間、上半身や脚は拭いてもらったりしていたが、さすがに陰部は自分でするようにしていたのだ。
「遠慮は無用だぞ。なんなら、わたしが脱がせてやろう」
「えっ? うわっ」
押し倒された体勢のままでは抵抗もままならず、あっというまに下半身から服が剥ぎ取られる。いつものつなぎではなく、療養用の上下に分かれた服を着ていたことが災いした。
ジントの陰部が露になるとともに、精液特有の臭いが辺りに振りまかれた。下着の抑圧から解放された陰茎が、粘液にまみれて反り返っている。
「ふう……、凄い臭いだな。それに、本当に元気だ」
それを聞いた瞬間、恥ずかしさの余り顔が火を噴きそうなほど熱くなった。余りに情けなく滑稽な自分の姿を、余すところなく見られているという現実に耐えがたいものを感じ、歯をくいしばって恥辱に耐える。
「さて、それでは拭いてやるから、じっとしているがよい」
手巾を一枚つなぎの隠しから取り出し、ジントの股間を拭い始める。
だが、それが単純に拭き清めるための行為ではないことは容易にわかった。
どうやらラフィールは、一度屈服させて終わりではなく、完全にジントを支配するまで責めの手を緩めぬつもりらしい。いかにも戦を始めれば、相手を再起不能にするまで終わらせないアーヴらしい考え方だ。
同じ所、それも感じやすい所を入念に何度も擦り上げ、指先で圧迫するように扱く。それらの行為の合間には、わざとぐちゅぐちゅという音を立てジントの官能を煽る。
触覚と聴覚の相乗効果で、瞬く間に小康状態だったジントの淫欲に火がつき、思考に桃色の靄がかかり始める。かりそめの冷静さなど、光の速さで去ってしまった。
射精したばかりで敏感ながらも、いまだ満足していないそれが、物欲しげにひくついた。
「駄目じゃないかジント。そなたのこれが、なんだかまた濡れてきたぞ?」
いわれた通り、ジントの先端から先走りの液が漏れだしていた。透明な滴が途切れることなく溢れ、ねばつくそれが陰茎がぴくりと動くごとに下に垂れていく。
「はっ……ふうっ……くうぅ」
どくどくと心臓が高鳴り、息が上がる。頭に血が上ったようになり、欲望に満たされた頭が破裂しそうになる。
もう、我慢できない。これ以上この状態が続けば、冗談でなしに気が狂ってしまいそうだ。そして、それを鎮めるには方法は一つしかない。
678 :
夢遊 後篇2:2008/05/21(水) 01:22:50 ID:Ihqnm2am
「本当にそなたは節操がないな。せっかく清めてやろうとしたのに、ちっともきれいにならないじゃないか」
「……助けて」
「うん? どうした? 何かあったら、いってみるがよい」
「お願いだ……。もう、耐えられないんだ。だから……」必死に哀願する。
だが、ラフィールはそのすがりつくような眼を無視して無情にもいい放つ。
「だから何だ? 具体的にいってくれないと、何もできないぞ」
「そんな……あぁ……」
その間にも、休む間もなく刺激が送り込まれる。もはや脳髄の快楽神経に直接電流を流されるかのような刺激に、ついに最後の理性が陥落した。
「お、お願い、だから……、性交させてくれ!」恥も見栄もかなぐり捨てて叫ぶ。
それを聞くと、支配欲を満足させたか、ラフィールが優しく微笑む。
「そうか。そんなにわたしとしたいのか?」
「……うん」
「わかった、そなたの望み通りにしてやろう」
そういうと、自分の背中に手をまわしてつなぎの留め金を外す。金属がこすれ合う音とともに、ラフィールの服がはだけた。
「あ……あ……」衣ずれの音とともに露になるラフィールの肌から目が離せない。
ラフィールの方は、そんな不躾な視線を受け流し、ことさらゆっくりと服を脱いでいく。初めに長衣。次につなぎ。そして、最後に下着が残った。
「そら、これが見たかったのであろ?」
胸を覆う布を解くと、瑞々しい果実のような乳房がこぼれる。谷間が露になると、女性特有の甘い汗の香りがジントの鼻腔をくすぐった。
「それから、こっちも……」
ラフィールは自らの大事な部分を覆う布に手をかけた。そして、長くしなやかな脚を艶めかしく動かしてそれを脱ぎ去る。
最後に頭環を外して脇に置くと、寝台の上でジントの脚をまたぐように膝立ちになる。
そして、ついに一糸まとわぬ姿になったラフィールが、高みからジントを見下ろした。
その視線に晒され、心臓が一際強く脈打った。見つめられた者全てを従え、この宇宙に君臨するための視線。それに晒され、なお服従しないものはいないであろう支配の力を秘めた視線だ。
そしてその姿は、身を飾る何物もまとわないにも関わらず、まさに帝国を統べる一族にふさわしい高貴さと威厳を誇る。さらに一方で、健康的に伸びた手脚がそこに若枝のような清新な印象を添えていた。
ただ美しいと評すのもためらわれる、気高き魂と生命の輝きに彩られた肢体だった。
しかしその神々しいまでの輝きにも関わらず、同時にそれははてしなく扇情的でもあった。
興奮のためか朱に染まる肌と、そこから発散される甘く生々しい女の匂い。全体としては細身でありながら、腰から胸にかけての見事な曲線が女性としての色香を主張した。
そしてその上に乗る秀麗な顔には、常とは違い、今は陰を孕んだ微笑が浮かぶ。
光と影双方を併せ持つ至高の美がそこにあった。
天性のものだけではない、目の前の男を支配しようという意思があって初めて顕かとなる魔性の美しさといえた。
当然、それに当てられたジントが無事ですむはずもなく、すでに理性も思考能力も奪われ、言葉を発することもできずただ見つめるのみだった。
679 :
夢遊 後篇2:2008/05/21(水) 01:23:37 ID:Ihqnm2am
「そのような血走った眼で見るな。いやらしいな」蔑むような口調でいう、「ぼんやり見てばかりいないで、手を動かしたらどうだ?」
上官が部下を叱るような事務的な口ぶりだが、その実それは淫らな要求だった。
その意を汲んでジントは震える手を伸ばし、ラフィールの胸に触れると、美術品を愛でるような丁寧な手つきで愛撫し始めた。
「ふふ、胸だけでいいのか?」含み笑いをこぼすようにラフィールが囁いた。
いわれたジントは、早速とラフィールの下半身にも手を伸ばす。そして、ひっそりと息づく秘密の部分をゆっくりと擦り上げた。
さらに空いた片方の乳房を慰めるため、顔を上げてそこに口づけ、舌で刺激してやる。
「ふぅっ……はん……んあぁ……」
上と下から同時にもたらされる刺激に、ラフィールの口から艶のある声が漏れる。
そのうち、口でねぶるように刺激していた乳房の先端が堅くなるのを感じた。それとともに、指先に感じる秘裂の潤みも増している。
ジントは嬉しくなった。ラフィールも感じてくれているということが、やっと実感できた。
今度は、どちらかが一方的に攻められているというわけではない。ジントが手指と口で愛撫を続けている間に、ラフィールは両手で自分の胸に奉仕しているその頭をかき抱き積極的に乳房を与えてやる。
さらに、そのしなやかな肢体をわざとジントの体に擦りつけ、全身で撫でるようにして彼の興奮を煽った。
「はあっ……あん……ん、そろそろ、良いか……」二人が十分に高まった辺りで、ラフィールがいう。
「あ、うん……」ようやく声の出し方を思い出したジントが答えた。
そして僅かに体をずらし、二人の大事な部分が正対するようにする。
「……では、いくぞ」ラフィールが宣言した。
そのとき、ジントは今まで感じていたものとは違った恥ずかしさのようなものを感じていた。まるで乙女のように頬を染めながらも、覚悟を決めた。目をつぶってその瞬間を待つ。と、
「ああ、ジント」ラフィールが何か思い出したかのように、「溜まっていたのはな、そなただけではないぞ」
えっ?――意外過ぎる言葉に疑問の声を上げようとした瞬間、
ずちゅうっ
「あっ……くうぅ」
「ひあっ……あぁ……」
ラフィールが腰を落とした。
人工重力に引かれるそのままの勢いで、ジントの杭がラフィールの中を押し広げて打ち込まれる。
侵入すると同時に、強烈な締め付けを感じた。やはり、ラフィールの中はジントを全て収めるにはやや狭い。
だが、熱い肉が絡まり締め上げてくる感覚は、視覚的刺激と精神の昂りによって、ジントの脳内ですぐに快楽へと変換されてしまう。さんざん焦らされたせいか、入れただけで射精感がこみ上げてくるのを何とかこらえる。
「はっ、くあっ、あ……は、入ったな……」ラフィールが多少苦しそうに声をこぼす。
「う、うん」
久しぶりに繋がり合う感覚は強烈で、すぐにどうこうするのはためらわれた。
だが、ラフィールはこんな場面でもジントよりよほど果断だった。
680 :
夢遊 後篇2:2008/05/21(水) 01:24:38 ID:Ihqnm2am
「では、動くぞ」
「え? ちょっと待って!」
そんな声には耳を貸さず、ラフィールはジントの上で大きく腰を動かした。
「ふあっ……凄い。ジントのが、中で擦れてる……」ラフィールの陶酔したような声が上から響いた。
「う、うわっ……」
一方のジントはそれどころではない。ただでさえ限界が近いのに、この上さらに扱くような動きが加われば、あっという間に果ててしまう。
「はあ、はあ……どうだ? 気持ち、良いか?」ますます激しく腰を動かしながら、荒い息の合間にラフィールが問う。
「ま、待って。これ、激しすぎ……うあ、あぁ」快楽の波に必死に抗いながら、うめくようなジントの声。
だが、そうやって抗議したところで手加減してもらえるわけでもないのは、先ほど嫌になるほど学んだばかりだ。
「あっ、あっ、ひんっ、はんっ」ラフィールの弾むような嬌声とともに、ジントの脳に陰茎を伝って強制的に快楽が注入されていく。
「ひっ……あぐっ」
腰がびくびくと痙攣する。もう一瞬たりとも耐えられない。そして、
「うはぁっ、もっ、だめだ……」
びゅくっびゅくっ
今日二回目の射精が始まる。ラフィールの胎内に大量の精液が打ち出される。
陰茎が収縮と拡大を繰り返すたびにやや黄味を帯びた白濁液がどくどくと吐き出されるが、すぐに狭い膣内はいっぱいになって、入りきらなかった分が収縮時にわずかに空いた隙間から流れ落ちた。
眩暈がするほど淫らな光景。
いや、実際にジントは眩暈を感じた。頭が急に重くなったように感じられ、ぐらりと揺れるような感覚。それとともに、激しかった鼓動がさらに大きくなり、不自然なほど鼓膜に響く。
つまりは、明らかに不健康な動悸がしているのだった。
いけない――ジントは巨大な快楽と虚脱感に襲われながらも、自らの生命の危機を感じていた。亀頭の先から精液が迸るとともに、精気まで流れ出ているような気がする。
「はん、あ、出てるんだな……。ふふ、中でそなたのが動いてるのが分かる」
「ちょっと、休憩しない? けっこう疲れるんだけど」
「そうか? だが、わたしの中にいるそなたはまだまだ元気だぞ」
その通り、ジントの陰茎はまだまだ固く、射精が終わった後も萎える気配はない。
やはり禁欲生活が長すぎたのが効いているのか、それともこの空間に満ちる魔術的な淫気のゆえか、全身が疲労に悲鳴を上げる中、そこだけが別の生物のように生命力を漲らせている。
「それに、まだわたしが満足できていない」ラフィールは淫蕩な笑みを浮かべ、「そなたがいなかった間の分、しっかり埋め合わせはしてもらうぞ」
そしてまた、ジントを収めたまま腰をぐりゅりとひねった。
ああ――ジントは本能で悟った。
もう、逃げられない。
このまま自分は、貪られ、吸い尽くされる。そういう運命なのだ、と。
おそらく、こうなったのは誰の責任でもあるまい。いや、もともとの元凶は全てジントの手によるものではあるが、それだけでここまで事態が悪化するはずはない。
ただ、何かがとてつもなく巡り合わせが悪かったのだ。
ジントはそう思った。否、そう思いこもうとした。
そして、自分の上で刻まれ続ける淫猥な律動と熱に浮かされたような吐息に身を任せ、目をそっと閉じる。
しょせん、自分は流されるのみの男なのだ。
意識を失うまでの長くて激しい時間を、ジントはただ無心に徹して過ごした。
681 :
夢遊 後篇2:2008/05/21(水) 01:25:15 ID:Ihqnm2am
「……すまぬ、ジント」なんとも申し訳なさそうにラフィールがいう。
「いや、生きてたから大丈夫だよ」わずかにかすれたような声で答えた。我ながら精気の感じられない声だと思う。
結局、あのあともたっぷりと搾り取られ、満足したラフィールが正気に戻った時には、ジントは枯れ果てる寸前だった。
慌てたラフィールが医務室にかつぎ込んで事なきを得たものの、回復途上の体にあの激しい行為で無事に済むはずもなく、再び寝台から離れられぬ身に逆戻りになった。
船医たちは、容体が急変した理由についてしきりに不思議がっていた。ことに、栄養失調から腰痛を併発するというありうべからざる症状については。
「あのときのわたしは、どうかしていたと思う。そなたの体のことも考えず……」
「そんなに落ち込まなくってもいいって。あれについてはぼくも悪かったし、次からお互いに気をつけるとしようよ」
放っておくと枕元で延々と自己批判を続けそうなラフィールに、ジントはできるかぎり明るくいった。しょげているラフィールというのは珍しいものだが、ことさらに見て楽しいものでもない。
「そうか……。じゃあ、なにかそなたにしてやれることはないか?」
「え? そ、そうだね。じゃあ、そろそろ食事の時間だし、料理を持ってきてもらえるかな? 多分、サムソンさんがもう待ってると思うし」
「わかった。では、行ってくる」
ラフィールが出ていった後の部屋で、ジントはふうっと息をついた。
やはり、こういう気の遣われ方だとかえって気疲れする。
せっかく治ったと思ったのに、また一歩後退か。体も、二人の会話も――普段通りの二人の会話がなんとも懐かしく感じられた。
心配されるより、する方がよっぽど気楽だ。ジントはそう感じる性質の青年だった。
まあ、深く考えても仕方がないか――しばらくすれば、またいつも通りに会話ができるだろう。ラフィールとその程度の仲にはなっていると自負していた。
その育ちゆえか、隔意なく人と接する機会に最近まで恵まれなかったジントにとっては、そういった関係がとても貴重に思える。
だからこそ、何度痛い目に逢っても、ラフィールから離れる気にはなれないのだ。もちろん、男女の愛情というものも多分にあるのだけれど。
目をつぶって息を吐き出す。まあ、じっくり構えていよう。それがこの場合は一番の薬だ。
目を閉じていると、また地上の風景が蘇ってくる。今浮かんでくるのは、あの懐かしき故郷マーティンの風景。エキゾチック・ジャングルと、赤い海をたたえる厳しくも豊かな世界だ。
そして、自分の隣にはやはりラフィールが居る。
二人でどこまでも続く凶暴な緑と、頭上にあって燐光を放ち続けるハイド門を見ている。
やはり、この風景が、自分が最も望むものなのだろうか?
この関係が、自分が最も望む二人の関係なのだろうか?
ラフィールとの間にある、全ての垣根が取り払われたとき、二人でこうして地上から星空を眺めることができるのだろうか?
わからない。だが、それは目指してみる価値のあるようなものに思えた。
では、どうすれば実現できるのか考えてみよう。
ラフィールが地上に慣れるようにしてみるか、それとも自分がよりアーヴを理解することから始めるべきか……。
682 :
夢遊 後篇2:2008/05/21(水) 01:25:46 ID:Ihqnm2am
ふと思いついた。
そうだ、本当にするべきはそんなことじゃなくて――まずこの風景を実現するには、ジントがハイド伯国とそれにまつわる諸々のものについて、けじめをつけなくてはならないのだ。
そして、十年前のあの夜から止まったままの時計を再び動かして、故郷が自分もアーヴも受け入れることができるようにしなければならない。
ようやく、自分がしたいことが見えてきた。
まあ、簡単にどうにかなるものだとは思えないけど、それでも努力して見るのは悪くないさ――ジントは瞼の故郷に思いを馳せる。
体が治ったら、一度マーティンに行ってみよう。そこから、きっと何かが始まるはずだ。
そうして、ジントがうとうととしはじめたとき、
「ジント、その……、食事を持ってきたぞ」ラフィールの声だ。だが、なぜこんなにもためらうような声なのだろうか?
「わかった、今開けるよ」扉を開けると、ラフィールが卓をひきつれて入ってくる。その顔は、妙に赤い。
「どうしたの?」
「いや、監督から料理を受け取ってきたんだけれど、その、献立がな……」
ジントは寝台から卓の上の料理を眺める。
鼈の羹に鰻の焼き物、韮と培養肉の炒め、その他にはやけに匂いの強い香草を使った料理が多い。真っ黒になるまで焼いた大蒜がことさらに異彩を放っている。
ジントにはラフィールが戸惑う理由がよくわからなかった。確かに奇妙な献立だが、別に食べられないものでもない。
そう口に出してもいってみる。すると、ラフィールは何か内緒話でもするかのように耳に口を寄せ、小声でその理由を説明した。
そして、ジントは全てを理解した。
なるほど、自分は、サムソンに比べるとアーヴの文化に対する経験が足りないらしい。ついでに、人生経験も。
ジントは盛大に溜息をついた。
683 :
136:2008/05/21(水) 01:29:38 ID:Ihqnm2am
以上で終わりです
とんでもない所でぶった切っちゃってすいませんでした。一応、改行については改善しました。
あと、エロ妄想の種が切れぎみなので、リクとかあったらお願いします
ではまた
ビボース提督お気に入りの「お風呂」に招待されるジントとラフィール
貸切状態の混浴(露天風)風呂でくつろぐ二人だが、そこはビボース珠玉の一品。
何の仕掛けもされてない、などということはありえないのだった。
一見岩肌に見えて、触れた途端に思いもかけない場所から間欠泉の如く噴き出す冷水シャワーとか
湯船のあちこちに地雷の如く設置されたバブルとか
ボディソープは特殊成分配合でお肌の感覚を鋭敏にしたり
血行良くして息子が超元気になったり
>エロ妄想の種
ラフィールと本格的にお付き合いしだしたものの、ジントはまだ未経験。
童貞でいきなり性交を姫様と致すのは……と悩んで居た時に、色んな人から手管を教えられる。
>>685 むしろ逆の方が興奮する。
ラフィールが経験豊富な男性に教えられる。
ジントを喜ばすためだったらアッサリ騙せそう
>>686 あっちはレイプだけど、とんびさんのSSに似てるね。
あそこの姫様はジントの巨根を銜え込む前に最初のレイプ犯含めて十数人近く男をくわえ込んでるしな。
……まぁ、ジントも寄りによってメイドモードのスポール提督と数日間セックス漬けになってたが。
688 :
136:2008/05/23(金) 23:42:41 ID:JKxnYUh8
>>684 触手ありでおk?
>>685>>686 ご意見ありがとうございます。
過去の作品とか見るに、カップリングは固定化しない方がスレには合ってるんですかね?
あと、今更言うのも空気読めてないというか、本当は投下時間を考えなかった俺が悪いというか、かなり恥ずかしいんですが、
できればSSへの意見とか感想とかもあったら下さい。orz
ほら、やっぱそういうのもあった方が他のSS職人も来やすいと思うし!
(いい訳ですスイマセンorz)
いや、神よ、頭を上げてくだされ。
カップリングはラフィールと他の男性の方がいいです。
今流行の寝取られ
一番は「書きたいものを書く」。それだけです。
ちょーっと読み手を選ぶかなー、と思ったら投下前に属性警告あーんど本文名前欄にNGワード設定でもーまんたい
まぁ、原作忠実ならジントは浮気をしないだろうし、ラフィールも変な道へは転ばないでしょ。
ですが、ここは妄想の園ですので極端に外れなきゃ誰も異議は言わないかとw
あ、個人的には名作「夜伽」の様なジントが他の女とにゃんにゃん浮気するのが好きッス。
まったく
君達の精神は病んでいる
助けが必要かもしれないな
どうして純愛の素晴らしさがわからない
>ラフィールも変な道へは転ばないでしょ。
まあなー
とんび氏のラフィール(つうか氏の書く女性は全員)はあまりにも性的にアホ過ぎるし
694 :
136:2008/05/24(土) 21:30:54 ID:aGpVDD49
ご意見ありがとうございます。おかげで俺の妄想力が蘇りました。
とりあえず、自分の芸風を広げるために、次はスポール×ジントでも書いてみます。
その後は、ネタ系・非エロ・鬱系などにも挑戦してみようかと。
純愛が一番好きなんですけど、いざ書こうとすると一番難しいので……
695 :
136:2008/05/25(日) 22:15:51 ID:uZZ55KnI
>>685のご意見を参考に、とりあえず前半書いて見ました。(エロ未到達)
ただ、いろんな人からってわけじゃないので、期待にこたえられるかどうかはわかりませんけど。
カップリングはスポール×ジントです。
「あら、ハイド伯爵閣下じゃないの。お久しぶりね」
機動酒保街〈ダクルー〉の中央通りを歩いていたジントは、突然後ろから声をかけられた。
なんだかこの展開には覚えがあるな――既視感を覚えながら振り向いた。一方、「リン主計列翼翔士」ではなく、「伯爵閣下」と呼ばれたことに違和感を感じる。
振り返ったジントが目にしたのは、
「れ、レトパーニュ大公爵閣下!」大慌てで敬礼する。
そこにいたのは、帝国一の大貴族にして星界軍提督、スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュだった。
「あら、そんなにしゃちほこばらないでくださいな。少なくとも、今は同格として扱っていただいて結構ですのよ」返礼しながらいう、「それに、今はスポール提督の方ですわ。閣下」
言われてはたと気付いた。スポールが着けている頭環は提督のもの。そして、ジントの方は列翼翔士のものではなく、伯爵のそれだ。
いま、ジントは軍務を離れてアプティック星系領主副代行の職についている。ゆえに、呼ばれる時も「領主副代行閣下」だ。
それに対し、スポールの方は現在も幻炎第一艦隊司令長官スポール提督である。
そして恐ろしいことに、帝国の慣習上、提督と伯爵はほぼ同列に扱われるのだ。つまり、この場合二人の間に宮廷序列上の差はほとんどない。
このあたりが帝国の身分制度のややこしい点であり、ジントとしてはなかなか慣れることができない所なのであるが、場合によって呼ばれ方も序列も変化するのだ。
もしジントが軍務についているときであれば、一介の列翼翔士と提督、そもそもまともに顔を合わせることもできないほどの身分の差がある。
だが、今は無理にでも同格として会話をせねばならない。
「ええと……すいません。こちらこそ、お久しぶりです」
「ほんとに、スファグノーフ以来お会いする機会に恵まれませんでしたけれど、お元気そうでなによりですわ」そして思い出したように、
「そういえば、まだ伯爵叙任のお祝いを申し上げてませんでしたわね。いまさらですけれど、おめでとうございます」
「ありがとうございます」互いに軽く頭を下げ、「ところで、提督は前線に出ておられたのではないのですか?」
「ええ、しばらく前まではウィンブル門の閉鎖線にいたのだけれど、そろそろ打通作戦が再会されるというので、その前に一度艦隊ごと休息を取りにきていますの」
「ああ、なるほど。あちらの状況はどうなっていますか?」
「まあまあね。たまに門から出てくるおばかさん達を蹂躙するのは楽しいけれど」何でもないことのようにいうが、内容はなんとも物騒だ。
「そ、そうですか……それは、楽しそうですね」
ジントはなるべく面白がっているように見えるような笑みを作った。冗談だった場合のことを考慮してだが、多分その可能性はないのだろうなと直感していた。
「ええ。ところで、そちらの方は最近どうなのかしら。殿下はお元気?」
「元気ですよ。退屈はしているみたいですけど」
ラフィールはアプティック星系領主代行に任命されているが、実際には全くと言っていいほど仕事がない。ゆえに、最近の彼女は退屈を持て余しているのがジントの目から見てもはっきりとわかった。
「あら、そうですか」スポールはやけに楽しそうに、「たしかに、あのお仕事は退屈ですものね。あたくしも何度か務めたことがありますけれど。皇族方の高貴な義務とはいえ、お気の毒なことですわ」
そして続けて、
「でも、よかったじゃありませんこと?」
「え?」
ジントが不信の声を上げる。
「それだけ時間があれば、閣下と殿下の仲もよほど進展したのでしょうね?」
「は、はい? いま、なんと?」
「あら、だって」そこでスポールは悪戯な笑みを浮かべ、いい放った。
「閣下と殿下は、今はもう恋人同士なのでしょう?」
「なっ!? なぜその事を」
知っているのか、と問おうとしたが、さらにスポールが機先を制した。
「我が大公爵家の情報網を甘く見て欲しくはないわね。密かに、軍情報局に勝るとも劣らぬものと自負しておりますの」
もはやジントとしては何も言えず、ただ陸に揚がった魚のように口をぱくつかせるのみ。
「普段は商売敵の動向や交易上有益な情報を集めるのに使っているのだけれど、今回は随分面白いお話を拾ってきてくれたわ」
「……それで、ぼくらのことも探っておられたんですか?」
「ああ、不快に感じられたのなら謝罪いたしますわ。ただ、誤解なきようにいっておきますと、できるだけ個人的なお話には首を突っ込まないようにしてはいます。今回は、ただの偶然」
そうはいわれても、やはり気持ちのいい話ではない。特に、自分とラフィールの間に起こった変化について知られていたということについては。
ラフィールとの仲に大きな変化がおきたのは、〈バースロイル〉に着任した二人が再会してすぐのことだ。
三年ぶりに会った二人は、「会いたかった」と互いに伝え合い。そしてジントからラフィールに三年越しの想いを告白し、ラフィールもそれを受け入れてくれた。
それ以来、特に二人で何か新しいことを始めたというわけではないが、二人は恋人同士だ。
軍艦の中という特殊な――もっとも、生粋のアーヴにとっては普通の――環境においては、奥手な二人に恋人らしいことなどできようはずもなかったが……。
「もういいです。知られてしまったんなら、仕方がないですから。ただ、あまり気分の良いものじゃないですけど」
そこでふと疑念が浮かぶ。
「もしかして、こうしてぼくに話しかけてこられたのも、そのせいですか?」
「まあ、話しかけた動機が興味本位であったことは認めますわ。けれども、ここで出会ったのは間違いなく偶然よ」
「はあ、そうですか」
多少信じがたい気もしたが、ここまで話したからには今更つまらぬ嘘をついているはずもないだろうと、そう納得する。
「それで、本題に戻りますけれど、お二人の仲はどうなったのかしら?」
「結局そこは訊くんですか……。別に、面白いことは何もありませんよ。ついでに進展の方も」
情けないことに、それが偽りのない実態というものだった。
「あら、でもお二人とも今は時間があるのでしょう。ゆっくり交歓を深めたりはしないのかしら?」
「暇といっても、一応任務中です。今日はたまたま休暇をいただいているのでこうして出歩いていますが、それ以外は執務室で過ごさねばなりません」
「そんなの、ただの建前でしょうに。抜け出しても、誰も文句はいわないと思いますわ」
「でも、領主代行が執務室にいるのに、その部下が勝手にいなくなるわけにもいかないでしょう?」
「ああ、なるほどねえ。殿下は生真面目でいらっしゃるから」そして憐れむように、「苦労なさいますわね、領主副代行閣下」
「ぼくとしては、特に苦労しているとは感じていませんよ」
嘘ではない。仕事もなく執務室に縛り付けられているとはいえ、ラフィールとたわいない話ぐらいはするし、ジントはそういった時間が嫌いではない。
「殿下と一緒ならどこでも不満はない、というわけですか? お熱いことですのね」
「いや、なんというか……」ジントの気持ちはそれに近いものであったが、やはり他人からはっきりいわれると面映ゆいものだった。
だが一般のアーヴの感覚からいうと、ジントは油断をしすぎていた。スポールがこんなまともな会話をいつまでも続ける筈がないのだった。
「でもねぇ、やっぱり場所は選ぶべきだと思いますの」
「はい?」
「流石に、職務中に執務室で、というのは……。いえ、お若い二人の気持ちを考えると、こういうことをいうのも気が進まないのですけれど」
「い、一体何の話なんですか!?」
「まあ、いくら年上とはいえ、女性にそういうことをいわせるのは礼儀に反すると思いませんこと?」わざとらしく口元に手を当て、恥じらうふりなどして見せてくる。
「し、してませんよ! そんなこと……」ようやく何をいわれているのかわかり、慌てて否定する。
「隠すことないと思いますわ。若い恋人同士が密室で二人きりなら、そういう風になってしまう気持ちはわかりますもの」
「いや、だから本当にそれは違うんですよ!」
顔が熱くなった。自分でも顔が真っ赤になっているであろうことを自覚する。
「あら、本当に?」心底意外だという風にいわれる。
「本当です!」
「では、きちんと場所を選んでいらっしゃるのね。若いに似合わず、思慮深くて安心しましたわ」
「そ、そうじゃなくてですね。つまり、そもそも、そういうことは一切ないんですよ!」
自分は何を口走っているんだろう?――何か自分でもわけのわからぬまま、泥沼に足を踏み入れている気がした。
「なぜですか?」
「え?」
「なぜ、そういうことをしないのか、とお訊ねしていますの。どうなのですか?」気付くと、スポールがやけに真面目な顔で見つめている。
「な、なぜといわれても……」そんなこと、訊かれても困る。
ジントとしては、いずれはそういうことになるのだろうなという、漠然とした考えはあった。ただ、実際にラフィールに肉体的な繋がりを求めるのは、いま一つ踏ん切りがつかないだけだ。
「そんなの、わかりませんよ。ただ、そういう気持ちにならないからとしか言えませんし」
だが、スポールの方は到底そんな答えで納得するはずがなかった。
「本当にそれだけの理由なのですか? あたくしには、もっと何かありそうに感じられるのですが」
「そ、そうですか」
「……もしかして、いえ、でも」スポールは何かに気付いたように、「失礼を承知で一つお尋ねしたいことがあるのですけれど」
「なんですか?」嫌な予感を必死に抑えつけながらジントは答えた。
「閣下は、女性と――いえ、この際男性でも構わないのだけれど、他人と一夜を共にした経験はおあり?」
ぐらり、と眩暈を感じた。
一体、自分はどこへ行こうとしているのだろう。一体、なんの因果でこのようなことを訊かれねばならないのか。
「……さて、どうなんでしょうね?」
なるべく余裕ありそうに見えるように答えるが、そんな態度をとった所で誤魔化せるはずがなかった。
「ないんですのね」あっさりと見破られた。
そう、確かにジントには経験がない。デルクトゥー時代は孤立気味だったし、修技館に入ってからは寮生活でそもそも機会がなかったのだ。
いわれてみれば、それが踏ん切りがつかない理由の一つではある。
「なるほど、やはりそうだったのね」いかにも納得したという風にいわれる。
「だったら、どうだっていうんですか! それが何か悪いことだとでも?」恥ずかしさの余り出た言葉は、怒鳴り声に近かった。
「別に悪いとは言ってませんわ。むしろ、初々しくてあたくしは好きね」飄々とした態度でそんなことをいう。
「でも、いつまでもそのままでいるわけにもいかないでしょう?」
「ほっといて下さい」憮然とした態度で答える。
「そう? 本当にそう?」スポールはジントの顔を覗き込むように訊ねてくる。
「あたくし、地上人の方たちの恋愛についてはあまり存じ上げませんけれど、普通はアーヴより長続きするみたいですわね。ひょっとして、その感覚で殿下と付き合っておられるのでは?」
「え、まあ、そうかもしれないですけど……」
「アーヴの恋愛というのは、熱く燃え上がりはしますけれど、長続きはしないもの。あまり迷ってばかりいると、先に進む前に愛が冷めてしまいますわ」そこで一度言葉を切り、
「さらに言えば、殿下はアーヴの中でもことのほか短気で有名な一族のお方。あまり長くお待たせするというのも可哀そうですわ」
「う……」いわれて、不安になる。
ジントはラフィールと出会い、そして恋仲になれた運命を感謝していた。だが、考えてみれば幸運がいつまでも続くはずはない。
いつか恋が終わるなら、その前に……。
しかし、
「そ、そうはいわれても、どうしたらいいかわかりませんし」恥じ入りつつも小声でいう。
「たしかに、初めてであの殿下とお付き合いするのも難しいでしょうしねえ」悩ましげにスポールは口元に手を当ててみる。
「かといって、伯爵閣下ともあろうお方が市井の娼館で、というわけにもいきませんし。ああ、そうですわ!」そして、名案を思い付いたという顔と口調で、
「では、あたくしと一緒に一度練習してみましょう。そうすれば、殿下のお相手をするやりかたもおわかりになるでしょうから」
「は、はい!? い、いまなんと?」ジントは混乱した。
そのようなことをいわれるとは、思ってもみなかった。
「いやね、何度も言わせないで下さる? 本当は分かっておいでなのでしょう? あたくしが何をいっているのか」そういうと髪をかき上げ、しなを作って見せる。
「そ、そりゃわかりますけど! でもそんないきなり……」
「あら、いきなりではいけない理由はあるのかしら。それとも、あたくしとでは駄目? 迷惑なだけ?」スポールは悲しげに眼を伏せる。
「いや、申し出自体はありがたいですけど、そういう問題ではなくてですね……」混乱した頭でなんとか断る理由を見つけようとする。
「ならよろしいじゃありませんこと? 何が問題なのか、あたくしにはさっぱり理解できません。女が良いといっている。男も女が嫌いなわけではない。なら、少しも問題ありませんわ」
ジントは頭を抱えた。一体、こういう場面で男としてどうすべきなのか。
「まあ、ここでこうして議論しても仕方がありませんわね。とりあえず、宿にでも行きましょうか」
「待って下さい。まだ良いとはいってません!」
「残念ながら、あたくしにはこれ以上路上でお話しする気はありませんの。続きは適当なお部屋で、ね?」
「いや、でも……」さらにジントが言葉を重ねて説得しようとしたとき、
「うわっ! な、なんだ?」
後ろから二人の男が近づくと、ジントの肩をつかんだ。その男たちは従士の制服を着ていたが、雰囲気に明らかに危険なにおいを孕んでいた。
男の一人が左手を翻すと、ジントの鼻先に小さな壜のようなものが突き出された。
そしてその匂いを嗅いだとき、ジントの意識は急速に遠のいていった。
「大丈夫、きっと損はさせませんわ」
ジントが最後に見たのは、そういって妖しく微笑むスポールの姿だった。
700 :
136:2008/05/25(日) 22:21:39 ID:uZZ55KnI
前篇はここまで
スポールの口調ってこんなのでしたっけ?
アニメ見てないから、いまいちキャラがつかめん……
うわ
かなりスポールっぽい
ジントのうじうじっぷりもナイスだ
期待しちゃうぜ
すげえそれっぽいww
しかもこの組み合わせだとHシーンだけでなく、後日談にも期待せざるを得ないな。
スポールが「今日の事は二人だけの秘め事に…」てな事を言うはずも無く、
絶対ラフィールをからかうネタに使おうとするだろうからなw
おおお、お疲れ様です。
何という拉致。流石スポール提督、普通のヒロインじゃやらないことをやってのける!
そこにしびれるっ、あこがれるぅ!
>705
きみは
ものすごい
アホだなw
続きはないのかい?
ワロタ
嫉妬と裏切られた怒りに狂う アブリアル 最後は フルボコ かな?
ワクワク
夜毎跋扈する青や赤の猫、誤射されまくる白撃砲の雨霰
>705
読めん!
もう一度お願いします。
>>710 笑った。それはもう、飲んでいた缶コーヒーを
吹き出すぐらい。
続き書かないの?
>>711 ありがとう!
いいギャグSSだ。ぜひとも続編を。
>>711 読んだ。レクじゃなくてラフィールだったら衝撃緩衝材がなくて
胸に激突してそのまま床まで落ちて死亡・・・
股間に全身はまるってどんな気分だろ・・・
踏みつぶされ層になって吹き飛ぶ気持ちは想像つかないこともないが
俺も続編期待するエロくなくてもいいです根本の設定が異常過ぎて笑えるからw
もえ
講師セールナイによってアナルの素晴らしさに目覚めたラフィール。
切々と後ろの良さを説き、前立腺マッサージを行うラフィールにジントは遂に根負けした。
「解ったよ。じゃあ、今晩後ろの方でやってみようか」
「理解してくれて嬉しいぞ。ソレが終わったら『えねまぐら』も試してみよう」
ご機嫌な殿下を他所に、ジントはジントで不安だった。
幾ら綺麗に洗浄されているからってお尻に突っ込むだなんて……。
「いや、僕はラフィールの全てを知りたい。だったら……」
不安を振り切ったジントの顔は、『漢』の顔だった。
その日の非番。
丁度艦長も非番なので逢い引きするには丁度良い。
ジントは人目を忍んでラフィールの部屋へと向かった。
「入るよ」
部屋は薄暗く、そして寝台の上には膨らんだシーツが1つ。
なんだ、もう用意してたのかせっかちだなぁ。そんなにお尻に入れて欲しかったのか。
ラフィールの期待の激しさに、ジントも迷いを吹っ切った。
「よし、男は度胸! 何でもやってみるものさ」
勢い良く服を全て脱ぎ捨て、寝台に有るシーツに潜り込む。
うつ伏せになっている人物の腰を掴む。全裸だったのでそのまま尻の蕾にナニを宛がい。
「ふん!」
「アッー!!」
「あれ…………?」
根本まで貫いたトコで、慌ててシーツを剥いでみると。
「き、君は!」
そこに居たのは何とドゥヒールだった。
実は内密にラフィールに逢いに来て、疲れたので彼女の部屋で眠ってしまったのだ。
「こ、これは一体……」
「ジント、もう来てたのか。全くせっかちな……な、ナニをしているのかそなたは―――!!??」
「い、いやこれは糞味噌なテクニック、ちょ、えね、あ、アッー!!!」
ラフィールの私室、大破。
ドゥヒールのジントへの好感度+10
718 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 23:23:24 ID:JrMkBuD2
うほ
719 :
136:2008/06/14(土) 23:57:32 ID:YeKUAdPt
>>696の続き投下します。
残念ながら、まだまだ会話パートですよ。
ジントは目を醒ました。
――また、気絶させられていたのか……。
ジントはフェブダーシュ男爵領で監禁されたときのことを思い出した。
自分はなぜ、他の貴族に会うたびに昏睡させられねばならないのだろう?――ジントは自らの運命を呪った。
とりあえず、朦朧とした頭で現状を確認してみる。まず、この部屋がどこかはわからない。自分は今、寝台のようなものに寝かされているらしいが、目の前の天井に見覚えはなかった。
さて体の方は、と動かしてみようとしたが、なぜか腕が動かない。自分の腕を見上げてみると、古式ゆかしい荒縄で縛りあげてあった。
いまどき、植物性繊維で作った縄などそうそう見るものではない。
流石に大公爵ともなると、こういうところにも骨董趣味を発揮するのだろうか――ジントはどこか他人事のように、珍しいそれに感心していた。
なにはともあれ、縛りあげられた腕は寝台の支柱と結び付けられており、自力で脱出するのは不可能なようだった。
唯一安心できる材料は、まだきちんと服を着ていたという点だ。てっきり寝ている間に脱がされたものと思ったが、どういうわけだか手つかずだった。
「あら、お気付きになられました?」一通り確認が済んだところで、スポールの声がした。
声がした方に目を向けると、ジントを拉致した張本人はもたれかかるようにして長椅子に座っていた。
風呂上がりなのだろうか、結い上げていた髪は今はしっとりと湿って下に垂らし、その肢体には薄衣一枚のみを纏っている。
そんな悩ましい姿を見せつけておきながら、その声には媚びるような色は一切なく、態度も実に堂々としたものだ。
「いろいろ言いたいことはありますが、とりあえずこの縄をほどいてくれませんか?」腹立たしい思いを隠し、極力穏やかにいう。
「残念ながら、それはいたしかねますわ。閣下」
「なぜです?」
「だって、それはあたくしの趣味ですもの。例えどんな場合でも、趣味だけはおろそかにしたくない主義ですの」
「趣味で人を拘束しないでください!」
「あら、閣下はこの方が面白いとはお思いになりませんか?」少しも悪びれた色も見せずいう。
「ちっとも思いませんよ」
そう、それはほんとに残念――そういってスポールは衣ずれの音と共に立ち上がると、ジントが横たわる寝台のそばに寄った。
「では、お互いの趣味を理解したところで、そろそろ始めませんか?」
「……何をです?」
「わかっていらっしゃるくせに。先ほども申しましたでしょう? 練習ですわ」
「それに同意した覚えはありませんが」
「そうでしたかしら? でも、すぐにその気になってもらいますから、問題はないでしょう」
そういうと、どこからかこれまた古代さながらの小刀と飾り箱を取り出す。一体、この薄衣一枚のどこに隠していたのだろうか。ジントには全く見当がつかない。
小刀の刃の煌きを見て、身の危険を感じて叫ぶ。
「ちょ、ちょっと、それで一体どうするつもりなんですか!?」
「申し訳ありません。ちょっと、閣下のお召し物をこれで切り裂かせていただきます」
「なぜ?」
「だって、手頸を縛ったままだと服を脱がせられませんもの」
ジントは眩暈を感じた。本末転倒というか、無茶苦茶にもほどがある論理だが、いった本人は自分の正しさを全く疑っていないように見える。
「……冗談にしても、やりすぎではありませんか?」
僅かな期待を込めて尋ねる。
「大丈夫、冗談ではないのですから、やりすぎなんて気にする必要全くありません。存分に楽しめますわ」
「でも、楽しむのは大公爵閣下の方ですよね?」
「ええ、もちろん。これもあたくしの趣味ですから」
「ほんとに良い趣味ですね!」
「お褒めいただき恐縮です。では、早速始めさせていただきますわ」
スポールは皮肉混じりのその叫びを軽く受け流すと、小刀の刃をジントのつなぎにすべらせた。
つなぎの前面に大きな裂け目ができ、そこからジントの肌がのぞいた。しかし、その素肌には傷一つない。熟練を感じさせる、芸術的な手さばきだ。
さらに腹部から胸元へと刃が走らされ、上半身があっという間にさらけ出されてしまう。
この間、ジントは抵抗しなかった。
いや、できなかった。僅かでも動けば、布ではなく肉が切れてしまいそうで恐ろしかったのだ。
体をこわばらせて恐怖に耐えるジントを尻目に、一方のスポールはといえば余裕の手つきで作業を進めている。
「それでは、恐れながら下半身の方にも触れさせていただきます」
「ほ、本当に止めて下さい。こんなこと……」
もはや押しとどめる声にも張りがない。
「危険なことはありません。別に、取って喰おうというわけではありませんもの」
全く説得力の無い台詞だ――ジントは思った。今なら、大公爵に人肉嗜食の趣味があるといわれてもたやすく信じられそうだった。
ジントが余計なことを考えている間にも、刃はいよいよ後戻りのできない部分に迫りつつあった。
つなぎの下半身部分に縦に切れ込みが入れられた。そして、ついに下着にも刃が入れられる。
抵抗できないジントの目の前で、己の男性がさらけ出された。
露出したそこに、空気に触れるひやりとした感触があった。
「まあ、お顔に似合わず、ずいぶんと立派な……」
ジントのものを見たスポールが感嘆の声を上げた。
ジントの顔は羞恥で火のように熱くなる。現実を直視することに耐えかね、目を閉じてそっぽを向いた。
なるほど、種族の違いはあるが、ジントの陰茎はアーヴ男性の平均と比してかなり大きい。
だが、今はそれを誇るような気分になれなかった。
持ち主の気分の現れか、ジントの分身はいまだ萎えたままだ。
「でも残念。ちょっと元気がありませんわね」
「あたり前でしょう。僕は強姦されて喜ぶような変態ではありません」
「強姦? 今していることがですか?」
スポールは心底意外そうな声でいった。
「先程も申しましたように、これは練習ですわ。強姦などという悪趣味なものと一緒にされるのは心外です」
――これが強姦以外の何かに見える人間が、この宇宙に二人といるだろうか。
必死に気の利いた返しを考える。とにかく何かを考えていないと、羞恥心で頭がおかしくなってしまいそうだった。
「……予行練習というにしては、特殊すぎる状況設定という気がするのですが?」
「あらゆる状況に対応できてこそ、真の訓練というものですわ」
軽く返された。もはや、ジントは何も言うことができなかった。
「でも、こう元気のないままでは訓練にもなりませんわね」そして、先に取り出してから置きっぱなしになっていた飾り箱を取って、
「本当は使いたくなかったのですけれど……。仕方がありません。使わせていただきますわ」
スポールが箱の表面に指先で複雑な文様を描くと、その蓋が自然に開いた。おそらく、指の動きに反応して開く仕組みか何かがあったのだろう。
空いた箱の中には、切り子硝子の小瓶が一つ入っていた。
「なんなんですか? それは」
好奇心に駆られて尋ねた。
「ちょっとしたお薬ですわ。精力増強と、性感を高める効果があります」
ジントは驚愕するとともに恐怖した。
アーヴの医学は宇宙最高水準というから、そういうものを持ち出してきた所で今更驚くには値しないのかもしれない。しかし、ごくつつましい世界出身のジントには、それは何か禍々しいもののように思えた。
「ご安心ください。常習性はありませんし、精神や理性に影響を与える類のものではありません。ですから、存分に堕ちてゆく快楽を味わうことができますわ」
ちっとも安心できなかった。
そもそも、安心させるつもりでいっているのだろうか――ジントは怪しんだ。
むしろ、不安をあおるようなことばかり言われているような気もする。それとも、やはりからかわれているのだろうか?
「さあ、口を開けて下さいな。飲ませて差し上げますわ」
瓶を片手にスポールが迫った。
ジントは、固く口を閉ざして拒否の姿勢を示した。ここで飲まされれば、取り返しのつかないことになるだろうことは容易にわかった。
「ふうん、飲みたくないとおっしゃるの」気分を害した風もなく、むしろ楽しむように「でも、ここで引いてはスポールの名折れ。無理にでも飲んで頂きますわ」
そういうと、自分で瓶をあおり、中身を口に含んだ。そして、ジントの顎をつかむと、覆いかぶさるように口づけた。
「むぐっ!」
スポールの柔らかい唇の感触を感じ、息が詰まった。
経験の少ない、というより皆無に近いジントは、口づけを交わしながらだと呼吸ができない。
顔をずらすこともできず、逃げ道もないまま息が限界に近づく。
そして、ついにせき込むように口を開ける。
その瞬間を逃さず、スポールがジントの口腔に舌を突っ込んだ。口に含んだ薬とともに。
ジントは必死に吐き出そうとするが、スポールの舌使いといったらとんでもなく、あっという間にジントの抵抗をねじ伏せると、喉に唾液とともに薬を流し込む。
注ぎ込まれたそれは、つるり、という擬音が聞こえそうなほどたやすく食道を滑り降りる。
そのままスポールの舌がジントの口腔内を蹂躙する。
舐め、絡め、突き、弄り、嬲る。
あらゆる表現を尽くしても言い表せないほどの、縦横無尽な舌使い。
そしてそれにより与えられる刺激に、ジントの体が反射的にくねり、跳ねまわる。
「……ん、はあっ」
ようやくスポールが口を離す。
「げほっ……はあっ、はあっ」
久しぶりに自由になった口から、必死に新鮮な空気を取り込もうと荒い息をついた。
「ふふ、美味しかったですわよ。閣下のお口」
あれだけ濃厚な舌使いを見せておきながら、全く息を乱さずスポールがいう。
一方のジントはそれどころではなかった。
薬を飲み込んだ直後、胃の辺りに強烈な熱が生じた。
その熱はだんだんと下にさがり、ついに股間に達する。すると今まで萎えていた男性自身に急速に血液が集まり、一気に膨張した。
全く刺激を受けてもいないのに、当人にその気もないのに、そこだけが勝手に固く大きくなり、何かを求めるようにひくついている。
「う、うわっ!?」
突然自身の体に訪れた異常に、ジントは軽く恐慌状態に陥っていた。
「ああ、薬が効いてきたようね。それにしても、改めて見ると本当に大きいのねえ……」
スポールがジントの剛直にうっとりとしたような視線を投げかけた。
その視線から逃れようとジントは努力したが、腕を縛られている状態では如何ともしがたい。
せいぜい体をひねって、見えにくそうな位置に移動するのみ。それも、ジント自身のものの大きさから、ほとんど丸見えと変わらなかった。
その露出した陰茎に、スポールの手が伸びる。そして、大きさを確かめるように指先でその裏筋をなぞった。
「これなら、あたくしも十二分に楽しめそう。ふふ、やはりあたくしの見立てに狂いはなかったわ」
舌舐めずりでもしそうな声とともに、スポールの白い指がジントの赤い肉塊に絡みつき、そしてゆっくりと扱き上げた。
「うあっ! な、なんだこれぇ!?」
スポールの手が上下するとともに、全く未曽有の快感がジントを襲った。
そのあまりの激しさに、悲鳴のような声を上げる。
これがおそらく媚薬の効果というものなのだろう。ただでさえ熱を持ったそれにスポールの指が触れると、触れられた部分がさらに耐えがたいほどに熱くなる。
そしてそこに揉み解すような手の動きが加わると、脳髄が痺れるような快楽がもたらされる。
「あっ……うあ……ひんっ、うう……」
ジントの口から喘ぎ声が漏れる。
「ん、良い反応ね」満足そうにスポール、「どうかしら? これよりもっと気持ちの良いことをしたくはなりませんか?」
ジントは首を横に振って答えた。
「あら? これは気持ち良くないのかしら。では、一度止めましょうか」
与えられていた刺激が打ち切られた。
その途端失われた快楽を求める欲求が沸騰しそうになる。
「……うぅ」
男性器を中心とした下半身からの突き上げを食らい、脳が欲望に軋んだ。
そのせいで、無意識のうちにうめくような声が漏れる。
「ふふ……やはり良かったようね。本当は、もっとたくさん色々としたいのでしょう?」スポールが妖しく微笑み、「どうかしら? そろそろ、その気になっていただけました?」
「その気になんて、なってません」
ジントはやせ我慢した。
正直、体の方は淫欲に燃え盛っていた。下半身は疼き、喉は快楽への渇望でひりつく。
しかし、それでも、
「それは……。やはり、殿下に対して操を立てているからなのかしら?」
「貞操がどうとかは置いておくとして、とにかくラフィールを裏切る気にはなれません。申し訳ありませんが……」
やはり、ここで肉欲に流されては、ラフィールに対する裏切りだろうと思う。
いくらなりたてで肉体関係もないとはいえ、恋人が他の女と寝れば良い気はしないだろうし、当然怒るだろう。
ひょっとしたら、悲しむかも知れない。
それはジントの望むことではないし、一時の欲望に任せて彼女を失うようなことは避けたかった。
「なるほど、殿下も愛されてるのねえ……」
意外なことに、スポールが僅かに悔しそうな色を浮かべた。
しかし、そんな様子は次の瞬間に消え去り、
「でも、閣下は本当にそれでいいのかしら?」
「どういうことです?」
「では、いわせていただきますけれど」そしてスポールはやけに真剣な表情で、
「たしかに、殿下のことを大切に思う気持ちはご立派です。ですが、それを貫くと閣下は一生の間に一人の女性しか抱けないことになりますでしょう」
そして手でジントの性器を示し、
「ほら、こんなに良いものをお持ちなのに、性の悦びも知らず朽ち果てるのは、男として余りにももったいない生き方だとは思いませんか?」
そういわれてみると、何となく惜しい気がしてきた。だが、ここで言い負かされてなすがままになるわけにもいかない。
「でも、アーヴの恋が長続きしないといったのは大公爵閣下の方でしょう」
「ええ、そういいました。けれど、それはあくまで一般論。個人差もあります。それに、恋が終わったからといって関係がなくなるわけでもないのですから、一生の付き合っていくことに変わりありませんわね」
そういいきってからジントの眼を覗き込み、
「閣下は、ご自分が殿下以外の女性と恋愛をする様を想像できますか?」と訊いてきた。
その答えは――否だ。
「でしょう? 一生のうち、一人の女性しか知らないというのは、男子として情けないとはお思いにならないのかしらね」
巧みに心理の隙間を突く弁舌に、ジントの理性が揺らいだ。もちろんそこには、下半身からの強い要望も多分に作用していたが。
「しかし――」
「それに」
スポールは反論の言葉を遮るように、
「何度も言いましたように、これはあくまでも訓練。こちらからは愛情も金銭も要求しません。もちろん、あとで殿下に告げ口もしない。あなたが損をする要素は何一つないの。それで何を躊躇うというのかしらね」
いつしかスポールの態度は挑発的に変わる。
「つまるところ、あなたが恐れているのは殿下に事を知られることなのでしょう。でも、それは黙ってさえいればいいだけの話。それでも躊躇うというのなら、それは臆病というものね」
辛辣なその台詞に、ついに理性が吹き飛んだ。
――くそっ! なんだってこんなことまでいわれなきゃならないんだ!
理不尽な状況で理不尽なことをいわれ続け、それなのに上手く反論できないという状況で、これ以上常識的対応を続けることが馬鹿らしくなってしまった。
それが相手の策に踊らされることであることは分かっていたが、もはや下半身の滾りを抑えることも、挑発に耐えることもできそうになかった。
「……本当に、こちらに損はないんですね?」
「ええ、もちろん。あたくしも家名に賭けて嘘は申しません。それで、納得していただけたのですか?」
スポールの口調は一転してかつての優しいものに戻る。その顔には心から楽しそうな笑みがあった。
「はい。ただし、条件があります」
「なんですか?」
「この手の拘束は、ほどいて下さい。これでは、ぼくの訓練になりませんから」
スポールはほんの一瞬迷うような素振りを見せ、
「そうねえ、一通り楽しんだし、そろそろいいかしらねえ……」
そして、スポールが拘束していた縄を小刀で断ち切る。
久々に両手が自由になったその瞬間、ジントはスポールを押し倒した。
726 :
136:2008/06/15(日) 00:06:11 ID:YeKUAdPt
以上、中編でした。
前篇から間が空いてスイマセン。ついでに内容も薄いし、また最後までいけんし……
どうもこのごろ忙しくてなかなか書けないんですよね。
まあ、続きはなるべく早く書きます。
スポール様素敵ですねぇ。
何だかジント君が獣になってしまいましたが、次の回は絶倫祭りでしょうか。
いや、この話の設定でもジント君のナニがでかめで良かった。
136氏、投下乙です。
イケー、絶倫ジント!
スポール閣下を攻略せよw
いよいよ次回からは本番ですね。
a
730 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 01:28:32 ID:lE1Y5s8R
上げ
圧倒的wktk
732 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 21:42:12 ID:pm4EtoX8
ねとりー、すぽーるさまー、応答してくれー
733 :
136:2008/07/01(火) 00:51:30 ID:x2BrmNLX
只今リアルが多忙につき執筆が滞っております。
申し訳ありませんが、続きはもう少々お待ちください。
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
待ってるから必ず帰ってきてくれ
全裸でお待ちしてます
期待してまっていますのん つつノノ
738 :
136:2008/07/09(水) 22:36:33 ID:1UzR3/zT
またまた遅れてて申し訳ありませぬ。
ようやっと時間が取れるようになったので、今必死に書いてるとこです。
明日には投下したいとおもってます。
ktkr
740 :
136:2008/07/10(木) 22:06:53 ID:P2fDf6AA
「きゃっ!」
スポールがやけに可愛らしい声を上げた。
寝台の上に二人が折り重なって倒れると、寝台はその衝撃をやんわりと受け止める。
沈み込む布団から排出される空気とともに、ジントは鼻先に女の匂いが香るのを確かに感じた。
おもわず、その源を求めるように己の顔をスポールの胸元に突っ込む。そして、鼻先でかき分けるように薄衣の合わせ目をはだけさせた。
胸の谷間に顔を押し付け息を吸うと、スポールの肌と汗の甘い匂いを堪能する。初めて間近に感じる女の柔らかい肌の感触と体温、そして鼻腔を占領する匂いに、欲望に狂った頭が灼熱する。
さらにこの女の肉体を味わいたいという衝動が湧き上がり、ジントはスポールの心臓の上あたりを舌で舐めあげた。
「はん……あ……」
僅かに鼻にかかったような声が上から聞こえた。
加速する興奮に任せ、ジントはさらにスポールの柔らかい胸をむさぼった。
片方の乳首を口に含み、もう一方の乳房には手で刺激を与える。
スポールの乳房は、ジントの片手にやや余るほど。そこに指を食い込ませ、掴むように揉む。
「あん……ちょっと、いきなり強すぎますわ……」
スポールが制止しようと手を伸ばしてきた。だが、ジントはその手を空いた片手で払いのけ、ますます女の肌を味わうことに没頭した。
――復讐戦だ。
ジントの心は暗い情念の炎で満たされていた。相手への思いやりだとか、女性への気遣いだとか、そんな甘い考えは消え去っていた。
これまで、さんざん自分のことを誘い、弄んでくれたのだ。その責任は取ってもらおう。
いまさら文句を言ったところで、もはや遅いのだ。
ただ自分の欲求のみを満たすために、手と口を蠢かせる。
手はますます強く胸を揉みしだき、舌はさらに激しく乳首をねぶった。
「あっ、痛っつぅ……」
スポールの口から苦痛の声が漏れる。
気がつくと絹布のように白く滑らかだった肌に、ジントが掴んでいたところだけ赤く無残な痕が付いている。もしかすると、後であざになってしまうかもしれないと思うほどに。
だが、それを見ても特に心は痛まなかった。むしろ、それが自分の復讐の証であるような気がして、満足感すらおぼえた。
「ぐくうぅ……」
目を閉じて痛みに耐えるスポール。その肌には、明らかに快感ではない理由で汗が浮かぶ。ジントはそれを、乳房をこねる手のひらと乳首を味わう舌で察知した。
荒れ狂う激情を抑えることもせず、ときに手と口を取換えながら、さらに柔肌を蹂躙していく。
そして、スポールの胸でジントの痕がついていないところがほぼなくなったころ、ようやく手を止めた。
だが、それは決して凌辱の中止を示すものではない。むしろ、さらに先へと進む前触れだった。
今まで胸の双丘を揉んでいた手を、今度はずっと下、スポールの秘所へと伸ばす。
衣の合わせ目から手を差し込んでまさぐってみる。脚の付け根に執拗に手を這わせて、ようやくそれを見つけた。
そこは少しばかりの湿り気と熱を持っていて、胸よりもさらに柔らかかった。指先で触れると複雑で繊細な作りをしていることがわかり、その柔らかさと相まって容易く壊れそうな印象を受けた。
――これが、女の……。
そう思った瞬間、下半身の疼きが激しさを増した。腰の奥にどろどろした欲望の塊があるように感じられ、それが突き上げるように薬によって起ちっぱなしになったジントの陰茎を震わせた。
ごくり、と唾を飲み込む。
本能的な欲望が、怒りによって征服欲に変換されていた。なんとしても、受けた屈辱を晴らさねばならない。思い知らせて、逃れようのない恥辱をその体に刻んでやりたい。
震える勃起を手で固定し、スポールの秘裂に押し当てる。
そして、いざ挿入しようと少しばかり腰を浮かせた。
その瞬間、
――なっ!
突然、スポールの長い脚が跳ね上がり、ジントの腰に絡みついてきた。下半身がぐいとスポールの方へ引き寄せられる。
そして気づいた時には、ジントの下半身はスポールの下腹部と脚に挟まれて完全に固定されていた。
「ふふっ、捕まえましたわ」
眼を開いたスポールが嫣然と微笑む。レトパーニュ大公爵家の家徴である深い紅の瞳が、ジントの顔を見据えていた。
魔性を孕んだその瞳を見たとき、ジントは頭から冷水をかけられたような心地を味わった。
慌てて身をよじって逃れようとするが、たいして力も入っていないはずのその脚から逃れることが出来ない。
「だめよ。もうほどけないもの」
必死に足掻くジントを愉快そうに眺めながらスポールがいった。その言葉通り、どんなに力を入れてもその巧妙に組まれた罠のような体から逃れることはできなかった。
さらに悪いことに、暴れれば暴れるほど、ジントの勃起はスポールの下腹に押し付けられることにより刺激されてしまうのだ。
柔らかい肌をくぼませるように押しつけられた陰茎は、二人の体の間で圧迫され、こすり上げられる。薬に侵された神経は、その刺激を過剰な快楽としてジントの脳に送り込む。
もう、先ほどまでの猛る怒りのような情欲は霧散してしまっていた。だというのに、体の火照りと下腹部の疼くような欲求だけが肥大していく。
ジントは、自分の手から勝利が永久に失われたことを理解した。いや、最初からそんなものはなくて、ただ手に入れたと思わされていただけなのかもしれない。
いずれにしろ、自分はスポールに負けたのだ。絶望の影がジントの心を侵食した。
スポールの顔を見る。相変わらずこれ以上ないというぐらい楽しそうな笑みを浮かべている。
その口から次に発せられるのは嘲りの言葉か、それとも罵倒か。ジントは覚悟をきめて言葉を待った。
だが、
「こんな強くしすぎてはだめですわ。女の肌はもっと丁寧に、優しく扱わねばなりません」
意外なことに、その口が紡いだのは出来の悪い生徒をたしなめる教師のような言葉だった。
「特に、殿下は経験がないはずなのですから、ことのほか優しくしなければなりません。掴んだりするのではなく、撫でるように、まさに愛撫といったやり方が適当でしょう」
「え、あの……?」
ジントは疑問の声を上げようとした。
「何か問題でも?」
「い、いえ。なんでもありません……」
だが、ジントの疑問はあっという間に封殺されてしまう。
「それでは、訓練を続けます。よろしいですか?」
それでようやくジントも理解した。どうやら、スポールの方はあくまでもこれは訓練だという姿勢を貫き通すつもりらしい。ジントのしたことも、未熟な生徒のしたこととして受け流すつもりだろう。
「は、はい、お願いします」
ジントは即答した。少なくとも、責められたりはしないだけ気が楽だし、何より下半身の疼きを静めるにはスポールを頼るしかないのだった。
訓練が再開された。今度は、スポールが言うことをジントがその通りになぞるようなやり方で。
「先端は弄りすぎてはだめですわ。そこは殊の外敏感なところ。だからその周囲を舐めて、時たま触れるくらいがちょうどいいんですの」
言われたとおり、ジントはスポールの乳房に舌を這わせる。前よりもずっと広い範囲をくすぐるように舐め、乳首にはかすめる程度にとどめる。
「んっ……その調子ですわ」
じっくりと丁寧に舌を動かしていると、スポールは褒めるように頭を撫でてきた。頭に触れた手に促されるように、顔の向きを変えつつまんべんなく舌で唾液をまぶしていく。
それは、見ようによっては自分が傷付けた部分を癒すような仕草にも見えた。
「いいですわ。でも、口だけではだめ。手も使って……」
スポールはジントの左手をとり、自分の脇腹に当てさせた。
「そこから、上に向かって触れていってくださいな」
そんな所を触られて気持ちが良いものなのかと疑問に思ったが、一応言われたとおり下から上に撫で上げる。
「うぅん……そうではなく、もっとゆっくり、指先で探るように」
注文通り、今度は中指と人差し指の二本の指先で、脇腹から続く上半身の曲線をなぞるようにゆっくりと動かす。
数度往復させると、スポールの反応の変わる場所が分かってきた。
「ここがいいんですか?」
そこは、乳房の形作る稜線を下りきって、すぐ脇の近くに降りていく辺り。普段は下着で覆われている場所だ。
「あぁ……そう、そうですわ。今度は、そこにもっといっぱい……」
ジントは見つけたその場所を何度もくすぐり、愛撫する。すると、スポールの息が上がったように見え、さらに香る肌の匂いがますます強くなった。
――感じているんだ。
ジントは僅かに自信を取り戻したように、積極的に手を動かした。ただし、かつてのような乱暴なものではない。
空いていた右手を、スポールの右脇腹に当てる。そこは、さっき触れたときに最も手触りがよく、触れていて楽しかったところだ。
呼吸と一緒にわずかに上下するそこに触れていると、掌に体温と一緒にじんわりと気持ちよさが伝わってくる。
そこから、今度は脚の方に手を滑らせる。いまだジントの腰に絡んだままなので内側に触れることはできないのが残念だが、それでも太腿まで手を伸ばす。張りがある肌としなやかな筋肉、そしてふんわりとした脂肪の感触がジントを楽しませた。
スポールの体は、自分のような男の持つ武骨な体とは全く違った。触るだけで快感をもたらす柔らかさと肌ざわりを持っている。嗅ぐだけで頭を蕩かす匂いや、聞くだけで魂を震わせるような声も。
そういう意味では、ラフィールの体とも違った。ラフィールの体はいまだ成長の途上にあり、その美しさも健康的で無垢なものだ。
それはそれで、人として惹きつけられずにはいられない魅力ではある。だが、雌として雄を惹きつける力という点では、まだスポールの艶美が上だろう。
ジントは、スポールの肉体に溺れつつあった。上半身をこすり合わせ、顔を胸に埋め、下半身を脚と下腹に挟まれていると、まるで自分の全てがスポールに包まれているような心地がした。
だが、完全に溺れることはできなかった。あくまでこれは訓練なのだ。常にスポールの指示を遂行する程度の理性は残しておかなければならない。
「そっちはまだだめよ。まずは、しっかりと順に学ばなければ」
ジントが己の膨張したものをスポールにこすりつけようとすると、軽く叱責が飛んだ。
すがるような目つきで声のした方を見つめる。何しろ、下半身の滾りは全く解消されておらず、腰が重たく感じられるほど欲求が溜まっているのだ。それを何とかしてほしいというのが、ジントの切なる願いだった。
「そんな顔をしないでください。そちらも、後できちんと教えて差し上げますわ」
珍しく困ったような顔で言う。そして気を取り直してというように、
「胸はそろそろいいでしょう。今度は、口の方の訓練ですわ」
そう言って、ジントの後頭部にてをやり、自分の顔にひきつけた。
二人の唇が重なると、まずその唇を相手の舌に舐められた。最初のうち唇を湿らせるように動いていたそれが、次は急に口唇を割り開いて入ってくる。ジントは本能的にそれを拒もうとするが、スポールの舌はそれをいなすように深くまで侵入してきた。
「んっ……くちゅっ……ちゅるっ」
二人の口が深くつながると、スポールの舌が口の中を刺激し始めた。ただし、こちらも最初に薬を飲ませたときほど激しい動きではない。
ゆっくりと出し入れし、やわらかくくすぐるように内壁に触れる。出ていく際には、舌同士も軽く絡めた。
すべてを貪り尽くすようなかつてのそれに比べると、いっそ物足りないといえるほど単調で穏やかな動き。
「はぁ……では、次は閣下が試してみて。今あたくしがやったように」
舌を引き抜いてスポール。
単調なのも当然だった。それは手本であり、真似できる程度の動きに抑えていたのだから。
ジントは促されて、スポールの口腔内に舌を侵入させる。
薄く開かれた唇を割り、なるべく手本の通りになるよう出し入れし、くすぐる。自分がされて気持ちの良かった部分は念入りに舌先で探り、舌同士を絡め、触れ合わせた。
スポールの舌は、自分の口の中で蠢くそれを導く役目も果たしていた。くすぐる位置がずれていればそちらに押してやり、もっとしてほしい時にはそこに留まるように動きで示唆する。
それは、言葉を用いない二人の会話だった。口が塞がれていても、ジントはスポールの意思を読み取ることができた。
「んっ……く、ぶはっ! はあっ、はあっ……」
突然息がつまり、慌てて口を離して荒く息をついた。あまりに熱中しすぎて、呼吸が苦しいことすら忘れていた。
「ああ、あまり無茶はしないでくださいませ。大丈夫、ちゃんとできていましたわ」
相変わらず全く息を乱さずスポールがいう。その表情はいかにも微笑ましいといったような顔で、男を見る目としてはどうなのだろうかとジントは思った。
「そろそろ、いいかしら?」
スポールが絡めていた脚を解いた。それでだいぶ体が軽くなった気がする。そういえば、拘束されていることも忘れていた。
だが、解き放たれてももう一度反抗する気にはなれなかった。もう、そうする気は完全に失せていた。
今は、目の前に開かれた快楽への道を進むことの方が、より重要に思えたのだ。
「ちょっと、後ろに下がっていてくださいませ」
言われて体を引き剥がす。久しぶりに二人の間に隙間ができた。互いの体温が感じられなくなり、火照った肌には一定に保たれているはずの室温は冷たかった。今のジントは、それを寂しいと感じてしまう。
だが、次の瞬間にはそれどころではなくなってしまった。
「ほら、こちらを見てくださいませ」
そこでは、スポールが両脚を開いて、下着のないその真ん中を顕わにしていた。陰になっていて完全に見えたわけではないが、そこにある女の核心を見分けることはできた。
赤い裂け目のようなそこを、ジントは初めてその目で実際に見た。
「はしたない女だとは思わないでくださいませ。これでも、あたくしも恥ずかしいんですのよ」
顔から笑みは消さず、一番大事な場所をさらけ出すスポール。
その艶美に当てられ、ジントが腰を浮かせた。
「動かないで!」
スポールのこれまでにない鋭い声が飛んだ。
「これは特別なの……閣下が初めてでいらっしゃるから。今は、ここもしっかり見て、学ばなくては駄目」
気迫に押され、ジントは硬直した。
スポールの言葉は、まだ続いていた。
「本当に、こんなことをするのはこれっきりにさせていただきます。だから、しっかり見ておいてくださいませ」
そして、ジントの眼を見つめた。
「わかりました。ご教授、お願いします」
ジントは、スポールの訓練という言葉を初めて信じられるような気がした。一見平静に見えるが、流石にこれは恥ずかしいのだろう。
スポールはそこに自分の指をあてると、ほんの少しそこをくつろがせ、見やすいようにした。
そしてその指をまるで自慰行為のように這わせ、実演して見せた。
「あんっ……そう、こうして指の腹でなぞって、縁からゆっくりと、強すぎないように……」
その姿はあまりに淫らだった。成熟した雰囲気を持つ絶世の美女が、自らのそこに指を伸ばし、快楽の源を解きほぐしていく。
しかし一方で、その声は完全に冷静なままで、その姿と口調の落差はいっそ見事なほどだった。
「ここが一番敏感ですから、ことのほか丁寧に。細心の注意で……」
己の陰核に指先を触れさせて解説した。
「それから、こちら……」
細く優美な人差し指を、中心に添えた。
「ここが、殿方のものを受け入れるところですわ」
そこは、紅に縁取られた裂け目だった。生々しい肉の洞に、白い指先が埋まっていく。
「んあっ……」
挿入された指が動かされると、そこから透明な蜜があふれた。
「ここは、奥よりも入口の辺りの方が感じやすいんですの。……んっ、だから、あまり入れすぎても意味がありません」
スポールはそこで曲げたり突いたりと指を動かすと、ジントの方を向き直った。指が離れる時、銀色の糸が引いた。
「さあ、閣下もやってみてくださいな」
それでようやく、金縛りのように凝視していたジントの呪縛が解けた。
「ぼ、ぼくがするんですか?」
「ええ、もちろん。あたくしを感じさせてみせてください」
震える指を伸ばす。すでに一度触れたはずなのに、どういうわけか改めてやろうとすると緊張した。自分があのときどれだけ頭に血が上っていたのか再確認する。
言われたとおり、指の腹側を押し当ててみた。そして、すでに濡れているそこに指を滑らせる。
一度、二度と擦っても何も言われなかったので、今度は少し強めに押しつけてみた。柔らかい肉に、指が少し沈みこんだ。そのまま、手を上下させてみる。
「あんっ……」
今度は、声が漏れた。
「こ、これでいいんですか?」
「ええ、そう。いぃ……いいですわ」
それでまた少し自信を得て、何度も擦り上げる。すると触れたところの潤みがさらに増し、ジントの手をもしどどに濡らした。
「あはっ、はあぁ……だいぶ、こなれてきましたわね」
それがジントの手つきについてなのか、自分の秘所についてなのか判断がつかなかった。
「そろそろ、中にも触れてみてください。きっと、上手くいきますわ」
言われて、指を一本をスポールの中心に差し入れてみる。指もその場所もすでに液にまみれていたせいか、特に力を入れずともそこはジントの指を飲み込んでいった。
自分の指が女の体の中に入っていく様は、あまりにも官能的だった。限界を超えて勃起していたジントのものは、スポールに負けないくらい濡れていた。
常に比べると異常なほど先走りの体液が分泌されていたが、それもおそらく薬の影響だろう。
「ん、ちょっと深すぎですわ。もう少し手前を……」
注意されて、初めて自分が指を挿入し終わっていることに気づく。そして、その指が感じる触覚にも。
そこは、ジントがこれまでに触れたどんなものより複雑な感触だった。
熱く濡れていて、何重ものひだがあった。表面こそ柔らかくジントの指を迎えたが、その内側にはこりこりとした筋肉質な感触を感じた。
そして、それはうねり、ジントの指をくわえ込み、絡みついてくる。
「さあ、動かしてみてください」
ジントは、先ほどのスポールの実演を思い出して指を動かした。
内壁に指を擦りつけながら、何度も出し入れを繰り返す。
「あっ、いい、ですわ。はあ、そうやって、こすってください」
スポールは、明らかに先ほどまでとは違う反応を見せていた。ジントの指に合わせて、吐息と声を漏らし、体を震えさせた。
「……気持ちいいですか?」
「ええ、いいですわ……。あうっ……やはり、自分でやるより、殿方にしていただくのが……ああ、一番いい……」
今度は、関節を曲げて入口の上側を触ってみる、つぶつぶした細かい突起の感触があった。
「そこっ……ああっ、そこいいっ!」
「ここ? ここがそんなにいいんですか?」
どうやら、自分の指が良いところをえぐっているらしい。スポールの余裕をたたえた態度が崩れてきた。
さらにそこを弄んでやろうとしたところで、手をつかまれた。
「これ以上されると、この先が教えられなくなってしまいますわ。だから、ね……」
潤んだ紅玉の瞳がジントを見つめていた。
そうだ、この続きがまだあるのだ。そして、おそらくはスポールもそれを欲し始めている。そのことをその瞳が教えていた。
「次に、まいりましょう」
ほんの少しだけ息を弾ませながらスポールが言った。
ジントもその意を察してスポールの中にいれていた指を引き抜いた。完全に閉じきらずほころんだそこから、とろりとした液が漏れた。
スポールは両の手でジントを導くように体勢を変えさせ、二人のそこが正対するようにした。男女のそれが、わずかな距離を置いて向き合った。
改めて見ると、本当に入るのかと疑問に思えるほど、入れるものの太さと入口の大きさは釣り合っていなかった。だが、現実にこれからそれが入っていくのだ。
――本当に、入れるのか……。
ジントの胸が、期待と興奮に痛みを覚えた。自分の拍動が耳にうるさいほど響いていた。
「さあ、仕上げですわ。しっかり憶えてください。そして、気持ちよくなりましょう」
スポールが宣言し、ジントの硬直したものに手を触れた。そして、その先端を自分の入り口に当てさせた。
「少しこうして馴染ませてから……」
触れ合う先端に、直接中から溢れる蜜が塗りたくられる。吸いつき、また離れるようなその感触に、それだけでジントは果てそうになる。
「これで良いでしょう。どうぞ、入れてください」
許しを得て、ジントは腰を前に進めた。衝動的に突き込みそうになったが、そこは必死に抑えた。まず、ゆっくりと初めての感覚を記憶したかった。
始め腰の動きだけではなかなかうまく入らなかったが、手をついて体重をかけると中にずぶずぶと潜り込んでいった。
やはりそこは狭かった。ただ、苦しいほど締め付けられるという感じではない。ただ、隙間なく包み込まれてしまう。
濡れた粘膜がジントの幹に絡みつき、中に進めば進むほどしごき、撫でまわされる。その感触が、とてつもない快感をジントにもたらした。
熱さとぬるつく触感に、挿入された部分が溶けてしまったとさえ感じられた。
「あっ、来てる! 入ってくるっ」
ジントが少しずつ沈み込むごとに、スポールは身をよじった。その動きが、さらに容易くジントを飲み込んだ。
「うあっ……」
予想より早く深く呑み込まれていく感触にジントは喘いだ。恐ろしいほど量の快楽が流れ込んでくる。
思わず腰を引きたくなるが、恐れより本能的欲求の方がずっと強かった。ジントは止まることなく中へ侵入していった。
ようやく根元まで挿入される頃には、二人とも息が上がっていた。見れば、ジントの男性がスポールの股間を大きく割りながらも、すっぽりと包まれていた。
「ああ……入りましたわ。おめでとうございます。これで、閣下も立派な男ですわ」
「は、はいぃ、ありがとうございます」
ジントは暴発寸前の射精感をこらえつつ、なんとかそれだけ返した。
「ふふっ。期待通り、すごく感じる……」
スポールが慈しむように、ジントのものを包む下腹に触れた。その刺激は、中のジントにまで伝わった。
「あうっ、ああっ!」
それだけの刺激で、ジントは決壊した。
ジントのものがきゅうっと収縮すると同時に、内側の管の中に熱い体液が溢れかえった。
溜まりに溜まった欲望が、びゅくびゅくと音を立てそうな勢いで胎内に流し込まれていく。
収縮を繰り返すたびに、一つながりの精液が飛び出していく。
それに合わせて、スポールも熱い息を漏らした。明らかに、自分の中にそれが流し込まれていることを感じ取っていた。
「はあっ……あ……」
いつまでも続くのではないかと思われた長い射精が終わり、ジントは脱力した。薬によって高められ、いままでさんざんに焦らされたせいもあって、それはかつてないほどの快感だった。
ただし、精神的にはとてもその快楽を味わうような気分ではなかった。
何しろ、ろくに動かしもしないうちに出してしまったのだ。情けないと思いもする。
「ああ、そんなに気にしないでくださいな。初めてですもの、仕方のないことです」
スポールは慰めるように言った。
「大丈夫、そういうこともあろうかと薬を使ったのですもの、まだいくらでもできますわ」
確かに、ジントのそこは一度射精した後でも全く硬さを失っていなかった。下半身の煮え立つような欲求も収まっていない。この調子なら、まだ何回もできるだろう。
そういう意味では、ジントは薬に救われたともいえるだろう。だが、ここにいたるまでの過程を顧みると、それについて素直に関すあする気にはなれなかった。
「気を取り直しましたわね? では、いよいよここからが本番よ。さあ動いてみて」
そう、落ち込む前にまだすることがあった。
暗い気持ちは振り棄てて、ジントは腰を動かして抽送を始めた。最初のうちは適した姿勢もわからず苦労したが、そこはスポールの手が導いた。
寝台の上に手をつき、腰を前後させる。それだけの単純な動きなのに、得られる快感はたいへんなものだった。
うねる肉の穴に突き入れ、また引き出す。その度に、ひだが絡みつき、心地よい締め付けが幹を扱いた。
一度射精したことによりさらにどろどろに蕩けたそこは、信じられないほど気持がよかった。
「あっ、ああっ! い、良いですわっ。そのままぁ!」
スポールも感じていた。ジントのものが中をえぐるたびに、口から明らかな嬌声を漏らした。
「ただ動くだけではだめっ! も、もっと壁の部分に触れるようにっ」
こんな時にまでジントを指導しようという意志の強さは見上げたものだった。
ジントもその要求を受け、今度は指でした時に一番反応の良かったところを擦るようにした。
「ああぁっ!」
そうすると、さらにスポールは乱れた。それとともに、二人の結合部はさらに潤み、さらに心地よくなっていった。
何度も何度も、突き入れ、擦りながら引くのを繰り返した。二人はどんどん高まっていった。
そして、そのうちジントに二度目の限界が訪れようとしていた。
「くうっうう、ぼく、もう……」
「あはっ、出すのね?」
ジントは頷いた。スポールはそれを見るとジントの手を取り、自分の陰部の、今まさに二人が交わっているところに当てさせた。
「はあっ、さっき教えた、女の一番敏感な部分がわかりますか?」
指で探ると、肉でできた小さな突起が手に触れた。
「あたくしが合図したら、そこを弄ってください。少し強くても大丈夫ですから」
ジントはそれに同意すると、射精に向けてより力強く動き出した。
動きに合わせて二人が息を吐き出すこと十数度、限界に達したジントのものが大きく震えた。
「い、いまですっ!」
ジントは言われたように、指先で陰核を押しつぶした。
すると、スポールの膣壁がジントの精を吸い取ろうとするかのようにうねり、収縮する。
「はああああぁんっ!」
「くああああああっ!」
そして二人は同時に達した。
びくびくと痙攣を繰り返すスポールの胎内に、ジントが吐き出した液が容赦なく注ぎ込まれていった。
「はあっ、はあっ、はあっ……」
ジントはスポールの胸の上に倒れ込み、やっとどうにか息をついた。それほどまでに気持がよかった。
「よかったですわよ、閣下」
見上げると、スポールが微笑んでいた。汗で髪がいくらか顔の端に張り付いていた。
「まあ、満点とはいかないですけれど、十分に合格点。それに、将来も有望だと思いますわ」
その艶やかな笑顔を見ていると、僅かに萎えていたジントのものが再び硬直した。
「あら? ああ、そうですわね、まだ二回ですものね。薬も抜けきらないでしょう」
全てを理解したかのような口調でスポールはいう。
「ふふっ、では復習してみましょうか? 閣下」
「は、はいっ!」
そしてジントは、再びスポールの中に溺れていった。
全てが終わったとき、ジントはかつてないほど後悔していた。
これ以上は一滴すら出ないというほど射精を繰り返した結果、すっかり頭は冷えていた。
そうなるまでに何回スポールと交わったかは、本人ですらしかとはわからなかったが、寝台全体が二人の体液でべたべたになっていることから相当な回数に上ることはわかる。
そして怒りも情欲も本能的生殖欲すらも失われた今、ジントの心は空虚だった。童貞を捨てた嬉しさもなかった。
ただ、ラフィールを裏切ってしまったという罪の意識のみが、心に重く垂れこめていた。
「昨夜は激しかったですわねぇ、閣下」
「大公爵閣下……」
ジントは、自分を男にした女の姿を見た。優美な裸体を、掛け布団で隠しつつこちらを眺めている。
何で、今自分の隣にいるこの相手がラフィールではないのだろうか。取り返しのつかないことをしたという、悲しみが心を満たした。
「なんでこんなことに……」
「あら、合意の上のことでしょう?」
スポールの言を信じるならば、ジントが飲んだ薬は人の思考には影響を与えないはずであり、だとするならば二人の行為は自由意志によるもののはずだ。そして確かに、ジントには自分が正気を失っていたとは思えなかった。
だが、そんなことは慰めになるどころか、逆にジントを責め苛む材料でしかなかった。
「ところで、そろそろ休暇は終わるのではありませんか? 早く戻らないと、殿下に不審に思われますわ」
「ああ、そうですね」
枕元に置かれていた端末腕輪の情報を見ると、すでに勤務開始時刻を過ぎていた。おそらく、執務室ではラフィールが待っているのだろう。ジントが何をしていたかも知らずに。
見回すと、すでに切り裂かれたものの代わりの服は用意してあった。どん底まで落ち込みそうになる気分を押し隠し、可能な限り早くそれを着込んだ。
「それでは、失礼します」
極力事務的な口調で別れを告げる。そうでないと、泣き言か怒声かのどちらかになってしまいそうだから。
「ええ、また近いうちにお会いしましょう」
もう会わない、と言ってやりたかったが、その言葉はどういうわけか口に出すことができなかった。
ジントは扉を開け、忌わしい部屋の外に出た。なるべく早くここを離れるつもりだった。
「閣下」
スポールがその背中に声を投げかけた。
「また来てくださいな。そうしたら、慰めて差し上げますわ」
「……くっ」
ジントは、ことさら一歩一歩に力を込めて歩き出した。
全てが腹立たしかった。悪びれもせず微笑みかけてくるスポールも、そしてその顔に一瞬胸を高鳴らせた自分も。
そして何より、慰めを欲してしまう自分の弱い心が。
ジントは、歩きながら執務室までの最短経路を端末腕輪に呼び出した。そして、振り切れない何かを振り切るために、力の限り駈け出した。
751 :
136:2008/07/10(木) 22:23:47 ID:P2fDf6AA
以上です。うん、やっぱりジントごときがスポールに勝てるわけないと思うwww
この話はオチが付いてないので、構想では続編が付きます。
その場合、第二段はエクリュア×殿下で百合ですが。
ただ、別のやつで今すぐ書きたいのがあるので、次の投下はどちらにしろ続編ではないと思います。
あと、毎回言ってて申し訳ないですが、ご意見ご感想が頂けたらありがたいっす。もらえたら狂喜乱舞します。
では
GJ!GJ!GJ!!!!
やっぱジント×スポールは王道っすね。
文体も完璧だと思います。
あと個人的には殿下の寝取られを期待したいっす。
殿下×機関士全員とか・・
次はエクリュア×グノムボシュ(?)で
>>751 乙でした。いやあスポール素晴らしいです。
>第二段はエクリュア×殿下で百合
ぜひぜひ期待して待っております。
>>751 超GJ
個人的には、何だかんだでジントにハマってしまったスポールが、このことをネタにして何度もジントを呼び出す話が読んでみたいです
756 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 20:23:20 ID:oEshsDaB
あ
136氏お疲れ様です。
手玉にはされるわ、おまけに肉欲を否定しきれないわでジント君散々ですねぇ。
スポール様も悪い意味でジントを更に気に入ったみたいだし、今後も波乱がありそうな……。
個人的には、欲望に負けてスポール様をまた抱いてしまい、延々と自己嫌悪に浸るジント君が見たいです(S
次回作楽しみにしてますー。
百合ネタはジントに対して踏み込めない姫様に対してエクリュアが教育的指導でもするんですか?
Gj
136氏投下乙です。
スポール様なら、スポール閣下ならこれからもジントを誘惑してくれると信じております。
次回作はエクリュア×殿下で百合ですか、どんな作品になるかが楽しみです。
よく見ると、ジントに自分の意志で抱いているって自覚させながらエッチしてるねスポール様。
ある意味あそこまで行くと神の領域だよな弄り癖は。
761 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 19:05:14 ID:pOx7+6gw
あげ
保守
763 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 21:58:19 ID:FM3T1IOO
hosyu
保守
アアアァ〜! ……ふ、深い……堪らぬぅ、お尻おまんこたまらぬぅ!ほしゅ
なんだいきなりw
なんか、とんび氏の小説のラフィールみたいだなw
極楽とはこのことか!で抜けたけど少しワラタ
ラフィールのセリフと思うと抜ける
アニメで続きしてくれないかな・・・
原作はもう無理だし
そろそろ出るころじゃないか? 四年経ったし。
あ
772 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 18:38:38 ID:8NMkPCrP
あげ
南の島の少女もいまやお母さんです
とか云われてもおかしくない位間隔空きすぎ
次に地球で観測される周期は…
ジントが主砲一本で男爵の牙城を崩すSSまだかなー。
原作(ぽいもの) 来年あたりじゃない? C74で買った星界系のサークルの本に
来年の秋頃 ソビーク開催予定とか書いてあったし、また、イベント合同誌(同人誌)という形で外伝書くかと。
まぁ 原作ではないか・・・。
まんだらけで星界の同人誌買取価格が凄いけど・・・
あれってアニメの原画担当者の同人なの?そっくりだけど。
「!?」
深夜・・・僕は目覚めた。時計の秒針の音しか聞こえない真夜中・・・
胸が苦しくなるような感覚。
それは悪夢で目覚めたときと似ている。
確かに僕に聞こえた。
その声は・・・隣にいる愛しい人の声。
無論、その声が普通の声なら僕もこんな気分にならなかっただろうし、目覚めることも無かっただろう。
この気密性の高い防音設備も完璧な船内に隣の声が聞こえることはまずない。
それこそ幽霊でもないかぎり。
しかし、僕は聞こえた。はっきりと。
愛しい人のあえぎ声が。
>>778 感謝。
上のやつ、寝取られにはまって書こうと思ったけど挫折したw
続き書くか
↑おいおい、いくら残暑厳しいからって全裸待機続けたら風邪ひくんだぜ?
というわけで、是非続き書いてくださいお願いします
渡部さんのらくがき本だっけ?
hosyu
ほしゅ
予告
ベットの上で喘ぐ女。
その下で恍惚と罪悪感の入り交じった顔で精を漏らす少年。
その映像を見せられた少女は呆然とした表情で呻いた。
冷たい冷笑が浮かぶよりも先に、呟いた。
「嘘だ……何故、ジントが?」
近年、公開予定
近日公開してくれ
サムソン「そりゃ俺の変装だ」
「残念、それは私のおいなりさんだ」
「残像だ」
作者いきてるの?
確か夏、コミケで並んでうみねこ買ってたよw
健在すぎて吹いたwww
なんか想像できるなw
竜戦士は完結する作家だから見習って欲しい
795 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 02:47:05 ID:WqSpB56o
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佐田 真由美は「遺伝子が欲しい」って求愛したそうだ。きっと、アーブなんだろう。
保守
800 :
1/2:2008/10/07(火) 00:41:36 ID:bgdwpRZ9
保守ばかりも何なので、ありがちな小ネタ
キャラ崩壊篇
「ジント、そなたの下半身をみせてくれないか?」
「突然何を言い出すのさ、ラフィール」
「実は、次のソビークに向けてエクリュア十翔長と同人誌を書くことになったんだけれど、どうしても男性のあそこが上手く描けなくてな。だから実物を見せてもらおうと思ったんだが……」
「そりゃ、君の頼みとあらばきいてあげたいけれど、少し恥ずかしいな。(というか、一体何を描いているんだ?)」
「大丈夫だ、ただそなたのを見せてもらいながら写生するだけだから」
「それはそれでなんだか悲しいものがあるね……。じゃあ脱ぐよ」
ぬぎぬぎ
「ほら、脱いだよ」
「え、絵で見るのより大きいのだな……。それで通常時なのか?」
「まあ、そうかな?(変なもの描いてる割には初心なんだな)」
「じゃあ、遠慮なく描かせてもらうぞ」
「どうぞ……」
「……(うわ、本当に見られてる)」
「……」
十分経過
「…………(うう、ひどい生殺しだよ、ラフィール)」
「…………(本当に大きいな。他のもそうなんだろうか?)」
三十分経過
「………………(そんな目で見つめられると、妙な気分に)」
「………………(なぜであろ。なんだか、体が熱くなってきた)」
一時間経過
「……………………っ(う、少し起っちゃった。早くサムソンさんの裸を思い出して、萎えさせないと)」
「……………………(こ、こらジント。そんなにぴくぴく動かされたら、ちゃんと描けないじゃないか)」
一時間半経過
「お、終わったぞ、ジント」
「ほ、本当かい?」
「じゃあ、次は肛門を見せてくれ」
「そ、そんなところまで?」
「し、しかたないであろ。早く四つん這いになるがよい!(はあはあ)」
「うう……わかったよ(しくしく)」
801 :
2/2:2008/10/07(火) 00:42:52 ID:bgdwpRZ9
「……(ああ、こんな目の前にジントの……)」
「……(ティル、リナ、それに天国のとうさんとかあさん。あなたたちの息子は汚されてしまいました)」
「…………(だめだ、興奮のあまり手先が震えて上手く描けぬ)」
「…………(う、後ろの穴にラフィールのやけに熱い吐息が!)」
(こ、こうなったら)
(も、もうだめ……)
ぺとっ
「うわっ! ぼくのお尻に紙を押し付けて、一体どうする気だい?」
「う、上手く描けぬので、直接なぞって写すことにする……」
「え、そ、そんな……」
「ではいくぞ。動いてはならぬからな」
「止めてくれ! 今そんなことをされたら……!」
「覚悟するが良いっ!」
ぐりぐりぐりっ!
「らめぇぇぇぇぇぇっ!」
ぐりぐりぐりぐり、ビリッ!
「あ、すまぬジント。力が入りすぎて中に突っ込んでしまった」
「ひゃぁぁぁぁぁ! おしりの穴ぐりぐりでお○んぽミルクでちゃうぅぅぅぅぅぅ!」
無責任に終了
なんてひどいオチだ
もっとやれ
ほしゅ
804 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 21:50:43 ID:WG9TVRa9
そろそろ本気出して寝取られSSの続き書こうかと思ってる。
期待してる
>>804 お。同志発見。
俺も構想練ってる最中だよ。
やっぱ寝取られはいいよね。
エクxラフィの鞘当て銀河大戦編を…w
じゃあ俺は純愛路線で書くわ
穂sy
810 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 00:31:50 ID:mVzWqfje
う、あああ、た、堪らぬ何という極楽か! ほしゅ
811 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 19:16:40 ID:A7ZSg1Z0
ほしゅ。
夜伽の外伝書いちゃっていいかな? グレーダが関係を持ってからジントに籠絡されていく過程を描いた奴。
作者さんがこれを見れば良いんだが……勝手に書くのもなんだしね。
反応無いんで書こう、是非書こう。そうしよう。
どんどん頼みます。
作者って原作者??こんな所見てるのもアレだから
「やっておしまいなさい!」
>>814 数ヶ月前にここに書かれてた『夜伽』ってシリーズがあるのよ。
よほど酷いのじゃなければ作者も怒らないと思うよ、たぶん。
>>815 おk。今書いてる途中だから待っててくれ。
テステス
ようやっと書き込める……。
こないだ外伝書くよ〜と宣言してた香具師です。
このスクは以前投稿されていた「夜伽」をベースにしたものです。
尚、この外伝の内容はあくまで設定だけをお借りしたものであり、「夜伽」の今後の展開などには一切関係ありませんのでご了承を。
後、こーなったらいいなーという妄想を書き連ねたものなんでエロくないです。
それでもよろしければお読みクダサイ。
フェブダーシュ男爵領の男爵が住まう城館……の外れ。
現男爵の父親である前男爵が住んでいる誤魔化した言い方では隠居、正確な言い方では監禁用の区域の一室。
此処に前男爵と共に押し込められている『伯爵公子』ジントが寝起きしている寝室。
ほんの十日前までなら、起きては溜息を吐き寝ては憂鬱な悪夢を見ていたジントであるが、今は随分と状況が異なっていた。
普段は寒々しい部屋の中は、一転して熱っぽい雰囲気に包まれている。
何故なら、全裸のジントとこれまた一糸纏わぬ白い肌と褐色の肌の女性がシーツを大きく乱しながら睦み合っているからだ。
「ジント様ぁ、もう許してください、私、感じすぎて……あひぃ」
「なんで、許さなきゃいけないんです? 僕は、こんなにも気持ちいいし、アルサさんも気持ちよさそうなのに」
「で、でもぉ……」
褐色肌の美女―――アルサの口から、身も心も雄に屈服した雌の鳴き声が漏れる。
フェブダーシュ男爵家に仕える家臣の気品や威厳など欠片も見当たらない、自分を貫く男への媚びと快楽に満ちた嬌声。
「もう、だめ、です。ああぅ……いく、またいっちゃう、わたし、壊れちゃうぅぅ」
「アルサさん、もう少し、もう少しでいけそうなんです我慢してください」
確かこのやり取り五分おきにしているなと、白い肌の美女―――グレーダは思い出した。
抱き寄せて乳房を揉み立てながら肩越しにアルサの表情を窺いつつ、ジントは強弱を付けて後ろから突きを繰り出していく。
アルサが高まって来たなと思ったら僅かに弱め、少し落ち着いた所を一気に強めたりを繰り返す。
ジントは普段の仕草や言動から鈍感っぽい感じがあったが、一旦性欲に火が付くとかなり敏感になる。
自分が抱かれている場合も、膣の締まりや息遣いで愛撫や腰使いを加減したりしてくるのだ。
―――尤も、昂ぶり女体に夢中になると加減を忘れて猪突猛進になる場合も多いが。
いや、それだけではない。
ジント自身はすこぶる無自覚であるが、彼は実に女泣かせな躰をしていた。
何せ、ジントの肉棒は大きい。
少年の面立ちを残した外見に似合わず、と言ってもいい位の立派な男根だ。
見事なカリ首、ゴツゴツと野太い竿、20cmは優に超える長さ。
ミンチウの合宿の浴室で男子部員全員にトラウマと絶望と格差を与えた逸物だ。
比較的経験が多く出産をも行ったグレーダの膣道でも、根本まで挿入されるとみっちりと広げられ子宮口に先端が押し付けられる。
別れた夫では到底届かなかった場所までも肉棒で制圧され、カリ首で力強く擦りあげられてしまう。
その度に経験では4人の中で最も上の筈であるグレーダですら、はしたない声を上げて思わず腰を振ってしまうのだ。
ジントは、物凄く絶倫だった。
抜かずの連発は当たり前、こうしてグレーダとアルサを同時に相手にしても対等以上に渡り合う。
それどころか童貞を卒業した直後は早漏だったのがここ数日で目に見えて遅漏になって来ている。
今抱かれているアルサも、散々肉棒で責められ何度もオーガニズムに達せられてるのにまだ射精に至ってない。
とてもじゃないが、童貞を卒業して一月も経ってない男とは思えない余裕振りだ。
ジントは、テクニシャンの素養を開花させつつあった。
『冷凍野菜並の鈍感さ』と後々に称される彼であるが、閨中での女性の反応に対しては獣性が発露するのかかなり敏感だった。
女とのまぐわい方を少しグレーダとアルサに教わっただけで、早くも女の悦ばせ方を体得してしまっている。
これで女性に対し積極的だったらどれ程のスケコマシになっただろうか。全く末恐ろしい少年と言えよう。
グレーダとアルサはあっという間にジントとの性交にのめり込んだ。
男爵家の家臣達が蔑んでいる地上人の男とはいえ容姿が守備範囲内で、尚かつセックスに異様な適性を持つ少年である。
しかも何時まで経っても召し上げてくれる気配など露程も感じない男爵と違い、彼は男日照りだった自分達の躰を思うさま貪り尽くしてくれるのだ。
そこそこの経験を持つアルサも子を産んだ事のあるグレーダも、巨根に貫かれ絶頂に達してからジントを女の目で見るようになった。
セーレナイもこの間まで処女だったのに、ジントに何度も抱かれている内にどんどん女になっていく。
ジントに近寄るのも嫌だと渋ってた彼女が、今では自ら股を開き貫かれて喘ぎ子宮に精を注がれる事を当然のように受け入れている。
当初三人が抱いていた『我が君に命じられたから』『少し自分好みだから気になる程度』等という気持ちは平面宇宙の彼方へ吹き飛んでいた。
今の三人の中で最も膨らんでいる存在は、アーヴである男爵ではなく地上人のジントと自分達をよがり狂わせるジントの巨根だった。
乱れたシーツの上を素早く這い、グレーダはジントとアルサの背後へと回り込む。
そして背中に自分の躰を押し付け、ジントに自分が後ろにいると認識させてから頭を下に下げた。
「ジント様、失礼致します」
尻の谷間を両手で軽く押し開くと、グレーダは顔を谷間に押し付け舌先を菊門に付けた。
ジントが思わず呻いたのには構わず優しく菊門を舐め回しながら、グレーダはヤワヤワと玉袋を掌であやすように揉みたてる。
綺麗に洗ってあるとはいえ排泄孔に口付けるのにも何ら躊躇いもない。ジントの躰で、グレーダの舌が当たってない場所は殆どないと言っても良い。
ジントが感じるときの反応が初々しくて、ついついあそこも此処もと丹念に愛撫をした結果だ。
そんな彼女なので何処をどうすればジントが感じるのか心得ている。
アルサが感じすぎていっぱいいっぱいなので、そろそろジントに達して貰う為一気に敏感な場所を責め立て始めたのだ。
何より先程膣の奥にこってりと精液を注いで貰ってから1時間以上が過ぎているのもある。
(アルサは散々達したから満足だろうし、私ももう一度たっぷりと可愛がって貰いたいし……)
明日は仕事があるので、ジントの元へは来れない。
ローテーションではセーレナイが1人でジントを満足させる日だ。
グレーダが次にこの隠居区域のジントが居る部屋に赴けるのは、明後日になる。
今日の所はセーレナイが不満そうな目で、家政室から意気揚々と出かける2人を見送っていたからお互い様というものだろう。
(たっぷり絞っておかないと、欲求不満になっちゃいそうだから……)
奥の方まで白い粘液にまみれた秘孔がキュンと疼く。
どうやら彼女の秘所は、すっかりジントの形を覚えてしまったようだ。
「う、うぉおぉ、おおお……!」
「あ、熱いの、で、出てるぅぅ」
孔の中に押し入ったグレーダの舌先が嬲るように前立腺を刺激する。
アルサの締め付けとグレーダの愛撫を同時に受けたのが堪えたのか、ジントは呻きながら勢い良く射精した。
はしたない液で濡れた子宮口に跳ね返る程の勢いで黄ばんだ粘液が注がれ子宮内に流れ込んでいく。
子宮に侵入したジントの精子達は、直ちに最奥に居るアルサの卵子と結合すべく会敵した突撃艦の如き進撃を開始する。
ジントは何かを堪えるような顔で自分の股間をゆっくりと前後させ、アルサは呼吸不全に陥ったかのように口を開け閉めしていた。
「あ、じんと、さまぁ……」
息を荒らげながら、ジントから解放されたアルサはくたりとシーツの上に横たわる。
惚けきった目線は明後日を向き、半失神状態に陥っていた。
散々押し広げられた肉門から精液が逆流し始める。
アルサの肌はやや褐色なので、股の間から流れるジントの白い精液はことさら目を引いた。
アルサの膣から抜かれたジントの竿はやや仰角を下げているが、手淫か口で扱いて上げれば直ぐさま硬度を取り戻すだろう。
(凄い……量ね。しかもまだ萎えきってないし)
アルサの口と秘所、そして自分の秘所に1回射精したのにも関わらず萎えきらないジントの巨根にグレーダは思わず感嘆した。
あの日以来ジントは毎日アルサやセールナイ、グレーダと躰を重ねその躰に精を注いでいる。
ジントが若いとはいえ女性が3人に対し彼は1人だ。毎日してたら流石に疲れるかも知れない。
少しは休養日も入れた方が良いかと様子をみていたが、ジントは盛りこそすれ拒絶する様子はない。
いや、実際には彼なりに毎日葛藤はしていた。居たのだが、三人の内誰かがが来てしまうとどうしても断り切れない。
下半身があまりにも本能に忠実過ぎたし、精力もそれに毎日付き合える程並外れていた。。
女を知る前までなら何とか断れただろうに、童貞を卒業した直後にありがちな発情期の猿の如き猛りに流されてしまっていた。
(こっちが三人で良かったわ。セールナイ1人だけとかだったら、逆にあの子の方が精根尽き果ててたかもしれないわね)
この精力を禄に性体験も無い処女のセールナイが一手に引き受けていたとしたら結果は悲惨だったろう。
三人がかりでもこの通りだ。もし1人で相手をさせていたら、セールナイが壊れてしまったか、地上人の男を性的に恐怖していたかもしれない。
ジントのような温厚な少年がそこまでするとは思えないが、人間目覚めると変わるものだから解らない。
「グ、グレーダさん」
ジントの声に我に返ると、目の前に肉棒が突き出されていた。
アルサの愛液とジントの精液でコーティングされた、グレーダが愛してやまない雄の象徴。
「はい、かしこまりましたジント様」
まるで主君の命に従う忠臣の如き滑らかさでグレーダは返答し、肉棒を数回扱いてから愛おしげに口に含む。
舌で愛撫しながら唇で強く吸い上げると、たちまちの内に海綿体が復活し膨張した肉が彼女の口中で大きさを取り戻していく。
(あ、少し精液が残ってる)
刺激を受けた為か、男根内に残ってた少量の精子が吸い上げた時に飛び出してきた。
グレーダは肉棒を銜えたまま精子を当然のように飲み干す。
グレーダにしろアルサにしろ、咥内射精をされたら特濃の精子をジントに見せつけるようにして飲むのが通例となっていた。
こうするとジントが興奮し、激しく抱いてくれるからだ。
基本的に大人しいとはいえ、男が本能として抱いている女性に対する征服欲支配欲が疼くのだろうか。
セールナイはまだ慣れてないようで初めてフェラチオした時、無理に飲もうとして派手に咽せてしまいジントに心配されている。
鼻に逆流したらしく、監禁区域の浴室で「鼻の中がガビガビする」と半泣きで鼻腔を洗浄していた姿ははっきり記憶に残っていた。
セールナイが苦悶するその脇で一緒に浴室に入ったジントを豊満な躰を使って泡洗いしていた為、かなり恨めしげな目付きで睨まれたからだ。
「んむぅ……」
肉棒が完全に膨れあがりグレーダの咥内が圧迫される。
怒張が復活したかと思った瞬間、ジントが腰を引いてグレーダの口から引き抜く。
「え、ジント様……」
「すみません。僕、まだ足りなくて」
「ちょ、せっか……あっ!」
強張った声で言われるが早いか押し倒され、正常位で深々と貫かれる。
何とか起き上がろうとするが、巧みに押さえ込まれてしまった。ここは流石に軍人なのだろうか。
どうやら、アルサとの交わりを急かされた所為かまだ満足しきってないようだ。
女陰の肉が引き出されてしまいそうな程激しく、ジントの肉棒が出し入れされる。
「グレーダさん、グレーダさん」
「やぁん、もう少し、優しく、ぁ、してください、ましぃ」
「ダメですよ、はぁ、セールナイさんは兎も角、はぁ、グレーダさんはこうされるのが好きなんですよね?」
「そ、そんな、ひゃあん!」
更にグイグイと力強く押し込まれられ、グレーダは軽くオルガズムに達してしまった。
グレーダ自身は口では否定しているものの、ジントが指摘したようにこうして荒々しく抱かれる方が好みだ。
ジントがセールナイにしているような、気遣いのある『紳士的』なセックスの仕方も嫌いではない。
しかし最初の日、ジントの荒々しい責めに雌を呼び起こされたグレーダにとっては物足りないのも事実。
もっと激しくして欲しい。自分も与えられる以上に尽くすから、ジントにはもっともっと自分を抱いて欲しい。
「あっあっ……ひ、はぁ……」
長いストロークによる突きを繰り返され、早くも忘我の面持ちになりかけていたグレーダの口に雫が落ちてきた。
丁度上で歯を食いしばりながら腰を使ってるジントの口から落ちてきた唾液だった。
「ジント、さま」
偶然、もう一度唾液が滴り落ちグレーダの唇の端辺りに落ちる。
一瞬の躊躇いも無く赤い舌で扇情的に掬い取り、グレーダは見せつけるようにして喉を鳴らせ唾液を嚥下した。
ジントの目の色が更に変わった。
覆い被さるようにして顔を近づけて来たかと思うと、唇を貪るように奪ってくる。
強く舌を絡め合いながら夢中な面持ちで腰を打ち付けてくるジント。
ついでとばかりに大きな乳房も揉み立ててきた。
子を1人育てて以来、殆ど使われなかった乳房は最近になってジントに散々吸われたり揉まれたりしている。
押し入ってくる男根を締め付け、押し入ってくる舌を吸い、流し込まれる唾液を飲みながらグレーダは思った。
(私……伽じゃなくてこの方に思うさま喰らい尽くされたくてこうしてるんだわ)
組み伏せられ、犯され、蹂躙され、精を注がれて雄の子を孕まされる雌の本能。
初めてジントと1つになったあの日、女として初めて感じたもの。
保育筐育ちの夫に抱いた物とは比較にならない程の劣情と熱情が、グレーダの躰を熱く火照らせる。
グレーダは日頃上役であるクファスピアやクニューサ達から、「事務機械」だの厄介事を押し付けるのに便利な「身代わり」だのと馬鹿にされている。
他の家臣達からも殆ど己の意思や感情を表さない、穏やかと言うよりは気迫に欠けた小人物と言われている。
主である男爵の心証は、『下賎な地上人である』ジントを籠絡する為の伽役に選出された時点で言わずもがな。その程度のどうでもいい扱いだった。
しかし、ジントと肌を合わせた事で彼女はゆっくりと、だが確実に豹変し始めていた。
……いや、隠されていた本性が目覚め始めたという方が正しいかもしれない。
「ジントさまぁ、もっと、もっと激しく、わ、わたひを、犯してくださいまし!!」
「わ、解ったよグレーダさん」
「ああ、素敵、です。そこぉ、気持ちいいの、もっと擦ってぇ!!」
「こ、こうだね? あ、凄いよ、グレーダさんのあそこがぎゅうぎゅう締め付けてくる!」
ジントに一方的に貫かれているようで、きっちりと要望を聞かせていたりする。
ジントを自分の躰で悦ばせる一方で、ある意味彼以上に抱かれる喜びともたらされる快感に浸っている。
蹂躙されたい。屈服したい。孕まされたい。
反面、独占したい、お仕えしたい、彼の女になりたい。
その為だったら例え我が君よりも……。
「あ、ああ、ああ、ひゃん!!」
脳裏に浮かび上がりそうだったフェブダーシュ男爵家家臣にあるまじき過激で危険な思惑は、ジントのラストスパートで掻き消された。
普段の寡黙で物静かな雰囲気などかなぐり捨てた表情と声で髪を打ち振り、グレーダは自分が絶頂に上げられているのをジントに知らせる。
「いく、いく、いっちゃいますジントさまぁ!!」
「ぼ、僕も、行きますよ、だ、出しちゃいますよぉ!!」
きつく抱き締めあいながら、2人の交わりは頂点に達した。
断続的に吹き出す愛液が交合部を浸し、シーツどころか下のマットレスですら交換が必要な程びしょびしょに濡らしていた。
パンという水音と共にグレーダの腰に下腹を押し付け、ジントは溜まりに溜まった精を解き放った。
「いくぅぅぅぅぅ!!」
(私、ジント様の御子を妊娠しちゃううううぅぅぅ!!)
はしたない叫びはジントの耳に響き、心の響きが聞かれる事は無かった。
代わりにセーレナイの処女を開通した時の、きつさに負けないほどの締め付けがジントの肉棒を包み込み射精を促した。
完全に降りてきていた子袋への門に、再び熱い精液が浴びせかけられる。
既に子宮に侵入し卵子との受精を果たす為に卵管への突撃を行っていた精子達は、更なる増援兼ライバルの到来に攻勢を強めていく。
大量の精子が自分の大切な所へ再度流し込まれていくのを、グレーダは熱で感じていた。
「熱……ぃ」
びゅくびゅくと精は勢いを減じながらも、一滴残らず体内へ留めようとするかのように注がれていく。
雄の本能で着実に己の子種を雌に植え付ける為に、ジントはアルサにしていた様に腰を振って精子を少しでも奥に流し込もうとしていた……。
ようやく半失神状態から脱したアルサは、ぼんやりとジントがグレーダに精を注いでるのを見詰める。
(グレーダ、ジント様に出されてるんだ……)
先程自分の一番奥に注がれたように、熱いものが溢れているのだろう。
2人は未だ繋がったままゆっくりと動いているが、接続部から精液と愛液が混ざったものがぬらぬらと零れていた。
二度も出した為か下に組み敷かれているグレーダの尻を伝い、シーツに大きな白い染みを作り始めている。
(あんなに出されたら、きっと妊娠しちゃうわよね)
ぼんやりとそんな事を考えながら、アルサは無意識に自分の下腹に手を当てる。
ここ数日の間、無防備にジントの精を受け止め続けている子宮の辺りを。
そこには、今日注がれた精子が子宮壁一杯に広がっているだろう。
アルサはまだ膨らむかどうか解らない自分の引き締まった腹を、グレーダとジントの交わりを眺めながらゆっくりと撫でた。
「ジント様、ジント様ぁ……」
グレーダの足がジントの腰に巻き付き、離すまいとばかりに固定される。
それに応じるかのように、ジントが再び腰を使い始めた。
どうやら、挿入したままで勃起を取り戻したようだ。
連戦でしかも4回も射精したのに信じられない絶倫振りである。
「……!! グレーダ、続けて三回目なんてずるいわよ。まだ私は1回しか出して貰ってないのに!」
アリサはそう言いながら起きあがり、ジントの傍へと擦り寄っていく。
白い粘液に覆われた肉壁が、再び肉の火照りで貫かれるのを期待するかのように疼くのを感じながら。
まだ、セーレナイが呼びに来るまでに時間はある。
淫らな伽の饗宴はまだまだ続くのだった。
完
投下終了でございます。ここまで読んで頂けた方、お粗末様でした。
最後に勝手に設定をお借りした作者様へ感謝とごめんなさいを。
すごく…エロいです。
投下乙
いやーよかった!
また別の話も読んでみたいです。
>>826 >>827 感想どうもです。次はこの設定を継いで脱出後のジントの災難や、
産婦人科に通う伯爵家臣(予定)達の会話とかを予定しております。
ところで、帝国軍の艦船で航海時の艦内用慰安はどうしてるのかね?
情報体を頭に流し込んでムフフするか、医務室とかで疑似性交したりしてるんだろか?
妄りに艦内で性関係が結ばれるのは軍隊上よろしくないだろうからね。
そもそもアーヴには必要無さそうよ
後は薬物でないかな?
大型艦だと酒保くらい在りそうな気もするがw
鎮守府とかには慰安施設(?)ありそうだけど…
アーヴが用意してると言うより、領民政府が認可した施設でないかな?
>>829 たとえ戦争中であろうとも恋愛には関係ありませんよ?
>>829 エクリュアみたいに宇宙飛んで済ましてる
>>830 >>831 >>832 ども。アーヴって性欲すら抑制出来るのか。
確かに戦争中だものね。種族の保存本能も高まるだろうし。
宇宙飛んで……精神体?
…と言うか、性欲自体微妙だよね>種族的アーヴ
欲の抑制ってのは人造生命体として、深宇宙探査用生体機器として作った以上は入れてる気がする
ただし、好奇心などは残してないと探査が上手く出来ない様な気がするのよね
種族保存・生命維持の為の最低限の「欲」以外は、我々が感じる欲求より少なそうな気がする
家徴とか家風の継承はアーヴとして負う義務的なモノなんでは?
その意味で、次代に「愛の娘(息子)」は以外に少なそうな気がする
好ましい・愛しいと感じる事が希薄で、能力的な優先度で子供を作る事が多いんでは?
…の割りには根源氏族の癖にアブリアルの連中は愛の娘とかよく作ってるよな〜
アーヴにしては珍しく色恋沙汰によく反応するってのは、性欲が家徴が組込まれてそうw
おぉ、エロパロに使えそうな設定がww
出産は人工子宮でするんだから性欲抑制なんぞしなくても一緒じゃね?
そうそう、戦時において基地や艦内に缶詰めだわ、生命に危険を感じれば
放って置いても燃え上がるのが人間の性ってもんでしょーが
探査の旅路でもコールドスリープか愛を育むぐらいしかなかろう?
…抑制しないと色々と危険に思えて来た!
愛の無いセクロスなんてw
そんなわけで帰り道にある艦内のトイレにやって来たのだ
ソバーシュって♂なの?
変幻自在
ありがとう、長年謎だったんだ、誰にも聞けなくて…ちなみに好みなんだ
うほっ
作者的には明らかに♂で書いてたんだが、文章的には全く記述が無く…
アニメ化した時に♀だと思われて途中まで企画が進んでしまった
で、原作者が「♀でも良いや…」と言い出したんでw
結局、原作とアニメで性別が異なるナメクジにされてしまった
みんなの心の中では「両方」ってことにしときゃ、いいじゃ…うほっ(ぉ
アニメで、バーでサムソンさんが口説いてる感じにすれば
あのシーン物凄い名場面だと思う
こらこらそこの下連雀さん?喜ばない様に…
あの掛合いは口説いてるウチなんだよ?
847 :
844:2008/12/18(木) 08:25:38 ID:Uj1NkSjA
あぁなんか
オレの焼けぼっくいに火が着いちまったかもw
そういう同人誌無いっすか?w
まあ、男同士だろうが女同士だろうが子供作れるしなぁ…あんまり関係ないのかも。
こういう話題のときでも忘れ去られてる監禁ハーレムコスプレマニアのフェブダーシュ男爵が不憫でならない。
彼は頭がデカいから
イメージは則巻センベエ
851 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 01:38:25 ID:or+axqS2
q
852 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 02:10:28 ID:2hmtXMTB
a
フェブダーシュ男爵はエロゲのやり過ぎ
>>849 地上に降りて監禁(被)マニアの、どっかのトレッキーみたいなハイド伯爵(公子)やパリューニュ子爵はガチ
どっちが良いですか?
男爵領でプチハレム作ったけど皇軍復帰時に三人と別れてしまい、その後のバースロイルで禁欲生活を強いられ悶々とするジント
男爵領でプチハレム作ったけ皇軍復帰時に三人と別れてしまい、その後歓楽街寄港時に夜の帝王化してるジント
男爵領でプチハレム作ったけど皇軍復帰時に三人と別れてしまい、その後のバースロイルで殿下砲術士艦隊司令に搾り取られる方向で
また搾取か!
何故地上の者はこうも搾取され続けなければいけないのか!!
>>856 なんかあるたんびに突撃艦や襲撃艦が半壊するのはどうかと・・いいぞもっとやれ!((
と言うかですね、この前まで女三人好き放題エッチ出来てたのが、
高貴で威風堂々だったり不思議少女でつかみ所無い為に出が出せず生殺しな状況に追いやられたら男としてどうですかね?
ジントなら、自室でオナニー狂いになると予想
何!不思議少女?
買ったっ!!!wwwwww
「ジント、私の分がまだ3回残っているぞ」
「・・・・私は後5回・・・・・・・・・・今5回目終わった」
「あと三十回は余裕だから安心してよ」
監督「ぼうやがああ言っているんだから俺達も頑張らないとな」
♂ソバージュ「ああ、全くだ」
ぉ
乱交パーティーかw
えと、アトスリュア様は?
アトスリュア「是非私も参加したいわね」
ソバージュ「では私が」
アトスリュア「貴方女でしょ?」
ソバーシュ「お湯をかけると男に戻ります」
器用だな
いや、器用なだけでは無理だろw
まぁ>>838-
>>848で決着が着いている通り
両方なんだがw
あれだ、らんまがネタじゃね?
ここは笑うところだろ
どっとはらい
>867
アイヤー士族のお方、惑星娘溺泉に落ちてしまたあるかー
中華アーヴなんているんだろうか
股間からビームを放つんだろうな。エネルギー源は大地からではなく宇宙空間から摂る形で。
なんぞこれww
作者仕事しろ
とんび氏ってもうネット界にはいないのかな?
エロゲーのシナリオやってたんだよな
今はどうしているのやら
再度どっかにアップでもするかね
氏の星界のやつ
是非、是非!
星界の断章1でぺネージュさん(少女)が領主代理をやった時に
アーブに似せた体とその体に入る人間(の脳)を『肉』と偽って売春目的で伯国に
密入国していた事があったが、そのアーブに似せた体にジントが入ったら・・・
女のアーブの体にジントを入れてラフィールと百合をまずやらせたい
>884
ぜひ書いてくれたまへ。うp待ってるから!
あげ
最近PS2版の「星海の戦旗」を手に入れて、プレイ中なんだけど
ココはゲームネタは良いの?
大丈夫じゃね?
ドップリ星界に浸かってるなら付録目当てで買ってる人多いと思う
どうも。887です。
今月中を目標にSS作ってみる。
まだゲームが終わってませんので。
887さんに期待
今更だがあのゲームの序盤
レクシュは頑張れば助けられるのでチャレンジだ
あと気に入ったキャラを最初に部下選択すると死ぬので注意
かわりにラフィールが手下になるけど
>>892 レクシュを助けられるのは「戦旗」でなく「紋章」やね
システム的には「戦旗」の方が進んでるけど、シナリオ的には「紋章」の方が面白い
ほじ
捕手揚げ
さあ、最後はお尻でおまんこしてくれ。
さっきから、こちらにもちんこが欲しくてしょうがなかったのだ。
よもや、もう出来ぬなどとは言うまいな。
ほしゅ
あるAVGで殿下みたいなキャラを発見した
外見は似てないのだけど
こう、性格というか態度というか
>>899 あれを最初に見たときはパクリにしか思えなかったぜ…
芝村はラフィールをモデルにしたと明確に発言してるんだが
社会的な認知度ではどっちが上だろう。
どっちも大好きだが。
毎回、違うヒロインを選ぼうと思ってプレイ開始して、結局、芝村を彼女にしてしまう。
GPMシステムで星界がゲーム化されたら、きっと、毎回ラフィールプレイしちゃうんだろうな……。
>902
そういうおまいは榊ガンパレコンプしたのかい?
先ごろついに全20巻完結したが。
逆に森岡先生はガンパレの芝村舞について
いわゆる同タイプのヒロインではあるけれども
特別にラフィールのコピーであるとは感じないと
2001年ごろのSF系同人誌でのインタビューで答えてた。
保守
でも、ガンパレ制作者側がゲロっちゃったんだよねぇ……
いんすぱいあとかりすぺくととか適当にごまかせばおk
ガンパレって最後はどうなるの?
めでたしめでたし、で終わるよ。(本当)
w
そうかそうか
スレ違いではあるが、あのシリーズは長くなりすぎたよ。
熊本城戦のトコで切るか、その次で「竜との最終決戦」に持ち込めば良かった。
ボツシナリオ分も描きたかったんだろうが、冗長過ぎてだれたな個人的には。
次スレは980くらい
立つならだけど
立つかな?
「もう勃たぬというのか?
どうすればよいか教えてくれ」
やはり新作投下が期待されるところかなあ
原作の新作を待つ
SSの新作を待つ
両方やらなきゃいけないのが星界スレ住人のつらいとこだな!
まぁ、ぶっちゃけ住処はここだけじゃないし・・・・・ >待つのが辛い
919 :
名無しさん@ピンキー:
保守