1 :
名無しさん@ピンキー:
乙
乙!
前スレ971だけど推敲したら投下させてもらうノシ
5 :
雄獣厨:2006/11/10(金) 19:53:35 ID:A2OTbxez
乙デポ! ガイシュツですが反応が全くなかったのでコピペ。
ちょっぴり涼しくなった秋の海の上の海賊船。
船尾楼甲板で青空の下、日溜りの下でバーンズはまどろみかけていた。
バーンズ「今日も今日とて潮風よし、波よし、気候よしの航海日和だ。
…何か暖かくなってきたら眠くなってきたな…ふはぁ…zzz……」
そう呟きながらいつの間にかバーンズは快晴な空の下、心地よい夢の中へ陥っていった。
と彼が熟睡中に………?
A、 海賊ペンギンがやってきた
B、 シュリゲールが現れた
6 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 20:38:57 ID:LuqIqMJ5
C、 フラメシュがあらわれた
乙
即死回避〜
ごめん、スレ違いかもしれないかも知れないけど質問。
聖剣LOMでコロナは男主人公をどう呼ぶんだっけ?
○○さん? マスター? それとも師匠か?
過去の聖剣伝説スレッドinエロパロ板を見たいんだけど、にくを使っても見れない…。
どうにかして見れる方法ありませんか?
>9
「ティアストーン」終了時点では呼び捨てだったと思う…
『YOU 遅いね…』
『うん…』
という。それとも面と向かったら、きちんとした呼び方するのだろうか?
12 :
9:2006/11/13(月) 23:51:06 ID:aXvTiiAh
レス、サンクス!
>>9 各編ごとにシナリオライターが違うせいか、いくつか呼び名があるっぽい
自分の脳内呼称でいいと思われ
ちなみに性別による差分は無し(多分)
めっきり過疎ってしまっているわけだが
前スレが埋まったから、これから増えるだろう
16 :
9:2006/11/21(火) 00:20:24 ID:0XbNJsO4
前スレも埋まったし、完成したんで投下しまっす。
コロナ×男主人公の微エロですが、正直客観的に自分の文章を見れないんで、
つまんなかったらお手数ですがスルーしてくださいませ
あらすじ
いつの間にか消えていたコロナちゃんのほうき。父の形見を無くしてしまった事に驚くバド。
大騒ぎしている時に家に帰ってきたサボテン。歩くサボテンを目撃してさらに驚くバド。
2階に上がったサボテンからコロナちゃんのほうきはゴミ山に捨てて行った事を知るユウ(主人公)。
その話を隠れて聞いていたコロナちゃんはゴミ山へ飛び出していってしまいました。
バドと一緒にゴミ山へ向かうユウ。コロナちゃんを発見するも、突如ゴミ山に眠っていた怨念が悪魔の姿になって襲い掛かります。
苦闘の末にそれを撃退したユウとバド。だが、コロナちゃんのほうきはボッキリ折れてしまっていたのでした。
父の形見が壊れてしまった事を嘆くコロナちゃんに、ユウとバドはこう言ったのです。
「直せばいい!」と。
お父さんのほうきより
1日目 ジン曜日
「師匠〜、直せそう?」
マイホームの資料室で、耳の尖った少年 バドが、
目の前で、ほうきと本を交互に睨めっこをしている赤い帽子をかぶった青年に問いかけていました。
師匠と呼ばれた青年 ユウはひとしきり調べ終わったのか、ほうきを大切そうに机に置いて、バドの方に身体を向けます。
少し不安そうな顔をしている目の前の少年を安心させるために、ユウは笑顔で頷きました。
「うん、どうやらこれはバイゼル金で出来ているようだな。まずは材料を探そうか」
その答えにバドはパッと明るい顔をして
「オッケー!」
と元気良く返事をしたのでした。
「あ、ユウさん、バド……」
外に出ると、そこにはバドと同じく耳の尖った少女 コロナちゃんが立っていました。
恐らくほうきが直るかどうかを聞きに来たのでしょう。
「コロナ! これからちょっと出かけてくる!!」
「えっ、どこ行くの?」
突然のお出かけ宣言を聞いて困惑するコロナちゃん、彼女の疑問にはユウが答えます。
「直すための材料を調達しにね」
言い終えるとユウはコロナちゃんの前にしゃがみこみました。
ユウの瞳が間近に迫ってきて、どぎまぎしてしまうコロナちゃん。顔もちょっぴり赤いです。
「コロナ、悪いんだけどしばらく留守を任せていいかな?」
まるで子供をなだめるような言い方に、ほんのちょっとだけムッとしましたが、
「はい、お留守番ですね」
さすがはしっかり者の姉、ユウの言うことも素直に聞きます。
そんなコロナちゃんの頭を、ユウは優しく撫でてあげました。やっぱり子供扱いしています。
「すぐに帰って来るよ」
「コロナ〜 しっかり留守番してろよ〜」
2人はそう言うと、マイホームを後にしました。それを見送るコロナちゃんの顔はちょっぴり寂しそうでした。
それから一週間ほど経って、ユウとバドが帰って来ました。その手にバイゼル金や他の材料の入った袋を担ぎながら。
9日目 ウンディーネ曜日
カンカンカーン!
家の裏にある作成小屋で、ハンマーの叩く音が響いています。
「ふぅ……」
ハンマーを振るっていたユウは、額の汗を拭うと、もう一度コロナちゃんのほうきを見直しました。
バイゼル金は扱いがやや難しい金属です。ましてや今回の獲物は彼女たちの父親が残した大切な形見。
それ故に、より完璧に修復するため、ユウはいつも以上に慎重に作業を進めていました。
「師匠〜!」
「ユウさ〜ん!」
そんな彼に飛びつく双子の姉弟の姿が。
「っとと!」
思わぬ不意打ちに思わずユウはつんのめりました。
何とか姿勢を立て直しながら、ユウがちょっと困ったような口調で2人を叱りました。
「こらこら、イキナリ飛びついたら危ないだろ?」
「エヘヘ、ごめんなさ〜い」
コロナちゃんはすぐに謝りましたが、バドはそんな事はお構いなしに用件を告げます。
「師匠! 晩ご飯っす!」
「あれ? もうそんな時間なのか?」
どうやら作業に没頭し過ぎたユウ。
どうも武具の部屋では作成や改造に集中してしまうためか、時間の感覚が狂います。
そんなユウに今度はコロナちゃんの方が叱りました。
「ユウさん、あんまりムチャしないでください」
そんなコロナちゃんの顔を見て、ユウは苦笑しながら答えます。
「ごめんごめん。ご飯はみんなで食べたいよね」
「そういうことを……」
言ってるんじゃなくて、という言葉は最後まで続きませんでした。
ユウがさっさと部屋から出てってしまったからです。
そんなユウの後ろ姿を見て思わず溜息が一つ。
「も〜、どうしてそんなふうに解釈するかなぁ」
「うちの師匠って、ちょっと天然だよな」
コロナちゃんの言葉に頷くバド。
弟子も弟子なりに色々と苦労しているんです。
さらにコロナちゃんの話は続きます。
「もっと体を大切にして欲しいなぁ…私そこまでしてユウに無理をしてもらいたくないのに…」
いつの間にか愚痴のようで、実はそうでないコロナちゃんの言葉は、バドの物言いたげな視線で中断されました。
視線に気付いて思わず口を止めた彼女に対して、感情の抑えた声でバドが尋ねます。
「……コロナってさ」
「な、なに?」
弟の平坦な声を聞いて咄嗟に身構えるコロナちゃん。
こういうときの弟は何か良からぬ事をたくらんでいる事を彼女は経験上知っていました。
何が起こっても驚かぬよう毅然とした態度で臨まんとします。
ところが、
「……師匠の事、好きなんだろ?」
「…………な!!!!!!」
あまりにも予想外な質問に顔を赤くするコロナちゃん。
好き、すき、スキ……コロナちゃんの頭の中でそんな恥ずかしい言葉がグルグル回ります。
そんな姉の様子を見て、バドは嬉しそうにはしゃぎ始めました。
「あー! 顔赤くなったー!! 図星なんだ!!」
「ち、ちがうよ!!」
図星であると指摘されてますますヒートアップするコロナちゃん。
必死に言い訳を考えますが、好きと言う言葉が言い訳をことごとく破壊します。
その焦りも+αになって、もう気の毒なくらいに真っ赤になるコロナちゃん、わずかに涙目になっています。
「あやしー! あやしーぞー!!」
普通の良識のある子供ならここでやめるものですが、
残念ながらバドにそんなものを求めるほうが無理ってものです。
滅多に見れない姉の顔を少しでも長く継続させようと彼女の周り走りまわりながら、煽り続けます。
これは一見子供じみているように見えますが、実はまるで言いふらしているように見える視覚的効果もさることながら、
走りながら大声で何回も叫ぶことで、意中の人に聞かれやしないかという心理的効果も兼ね備えた恐ろしい攻撃なのです。
もし困らせたい人がいたら是非行いましょう(注:もしそれで人間関係にヒビが生じても責任は負いません)。
「ちがうったら!!!」
まるでクジラトマトのようになりながらも必死に言い聞かせようとするコロナちゃん。
「ユウなんて、あんな男だか女だか良くわかんない顔していて、男のくせにサラサラ髪してて、一見しゅると女の子みたいな体の人、
好きになるわけないでしょ!!」
彼女はここまでを一息で言ってのけました。何だか微妙に悪口の内容が偏っていましたが、
はっきり言ってそんな余裕が7歳の子供に持ち合わせているわけありません。察してあげましょう。
さて、2人とも大声で言い争いをしていますが(コロナちゃん劣勢)、そんな双子を扉の前で待っている影がいた事を彼らは知りませんでした。
その影は深い溜息を吐くと、ボソリと独り言を漏らします。
「やっぱり、俺って女の子っぽく見えるのかな………」
自分の言葉でさらにガックリと影の肩が落ちます、どうやらコロナちゃんの言った事は全部彼が気にしていた事みたいでした。南無。
あぁ、それとコロナちゃんの様子には全く気にも留めていませんでした。というか聞いちゃいませんでした。
結局、その日の夕食は
コロナちゃんは妙にモジモジしていて、バドはホッペを真っ赤に腫らしながら、ユウはくらーい表情のまんまという実に嫌な晩餐でした。
翌日の事です、今日の作業はバドとコロナちゃんも一緒に作業しました。
3人とも一生懸命になってほうきを修理しようとしますが、思ったように作業ははかどりません。
バドが「どうせだからカッコ良くパワーアップさせようぜ!」とか言ったのもありますが、主な原因はそこではありません。
と言うのも、ほうきの外観を損なわないようにすると強度が弱く、頑丈にしようとすると別物のようになってしまうからです。
何とかほうきとしての形を残したままに、頑丈な物に作りたいのですが、どうして、どうして、これが大変難しいものだったのです。
その日は様々な事を試しましたが、結局満足した結果を出すことが出来ませんでした。やがていつものように夜も更けていきます……
その日の深夜、
ユウとバドは2人で武具作成室に篭っていました。
じっと設計図(ユウが作った)を睨みながら、打開策を巡らすユウをバドはシパシパした目で見守ります。
「ししょお〜、コロナのほうき、なおりそう?」
奇しくもほうきを直すと決めた日と、同じ会話をしてしまうバド。
そしてユウもまた、あの日と同じように笑顔を浮かべながら答えます。
「もちろん。後は俺がやるから、バドはもう寝なさい」
若干の疲労の影を見せながらそれでも相手を気遣うユウ。
彼は休みなしで修理を行っているため、その疲労度は尋常ではないはずですが、持ち前の精神力でどうにかこらえていました。
「やだ〜、おれもてつだう〜」
「おいおい、コロナと同じこと言うなよ……」
そう、実は3時間ほど前にコロナちゃんも今のバドと同じ状態になってしまい、ユウとバドが無理矢理寝かしつけたのでした。
バドもがんばってユウについて来ていたのですが、慣れない作業とまだ成長していない体は、とうとう彼に限界通知を発したようです。
「おれも…てつだ…う…ししょうと……い……っしょ…に……」
それを最後にポテリと倒れるバド、程なくして規則的な寝息が聞こえてきました。
「……お疲れ様」
そう言ってバドを労うと、ユウはバドを抱っこしてマイホームに向かうのでした。
扉を開けて、バドをベッドに運ぶユウ。やがてベッドに入れると、眠っている2人の姿を眺めました。
バドは大口を開けて眠っています。ギリギリまで粘っていたせいでしょう。起きる気配は全くありません。
一方、パジャマ姿のコロナちゃんも自分の体を抱え込むような姿で寝ていました。その姿はまるで母親の体の中で眠る胎児のようです。
そんな2人を見て、ユウはとても優しい顔になります。
(ありがとう。言葉には出来ないほど、2人には本当に救われているよ)
実際この双子の姉弟との生活は、騒がしつつも実に楽しいものでした。
この2人のやりとりを見ているとユウも知らず知らずの内に笑顔になります。
帰って来た時にはいつもサボテンだけに一方的に語りかけていた、あの空しい生活には戻りたくありません。
(がんばるからね)
そう心の中で言うと、ユウは再びマイホームを出たのでした。
「……ユウ?」
ガチャン、という扉の音でコロナちゃんの目が覚めました。
よろよろと立ち上がると、そっと窓から外の様子を伺います。
そこにはユウが肩を叩きながら裏の方にまわっていくのが見えました。
「まだ、がんばるんだ……」
コロナちゃんのハートがキュンと高鳴ります。
無理はして欲しくはないけれど、自分の為にあんなにがんばってくれるのはやっぱり嬉しいものです。
(何かお手伝い、してあげたいな…)
きっと普通に後を追うのでは、ユウさんのことだ、また無理にでもマイホームに帰そうとするに違いない。
なんとか無下に断ることの出来ないような状況にしなくてはならないんだけど……どうしたらいいかな?
一緒に住んでいるのだけあって、すでにユウの性格を把握しているコロナちゃん。将来有望なお子様です。
(そうだ!)
と、ここでコロナちゃんに名案が思い浮かびました。
胃に優しいスープを持っていってあげよう。それと軽くつまめるものも持っていってあげよう。
お腹が空いているならユウさんもきっと喜んでくれる。そうでなくてもスープくらいならきっと飲んでくれるだろうし、
何よりあの人優しいから、食べ物だけ持っていってお前だけ帰れだなんて絶対言わないハズ!
と、好意と打算を兼ね備えた完璧な作戦を考えたコロナちゃんは、さっそく行動を開始しました。
道具袋から果樹園で栽培した野菜を使ってスープを作り、さらには余った食材で簡単なサンドウィッチを作ります。
「できた〜♪」
今回はユウに差し入れをしてあげるという思いも手伝って、いつも以上の手際の良さで、瞬く間に料理を完成させてしまいました。
10日目 サラマンダー曜日の真夜中
月明かりの中、パジャマのまま、先ほどの料理をバケットに詰めて、コロナちゃんはユウの所に行きました。
(……大丈夫かな)
その道程の最中で、調理をしていた時とは打って変わって、ドキドキは興奮から不安になっていました。
部屋に入った途端に怒られやしないだろうか、とか、
料理だけもらってお前は帰れとか言われないだろうか、とか、
がんばって作ったけど、今日に限って料理がまずいとか言われたらどうしよう、とか、
普段の状態なら絶対に抱かない不安も抱いてしまいます。
(ううん、ユウはそんな人じゃない!)
目をつぶってユウの顔を思い浮かべるコロナちゃん。
そのユウは、いつもの彼よりもキラキラと輝いて、周りにバラの花とか咲いてましたが、妄想って得てしてそういったものですよね。
とにかく再び勇気を取り戻したコロナちゃんは、一歩一歩ユウのいる作成小屋に向かいました。
そしてコロナちゃんは、いよいよ武具作成室の扉の前まで立ちました。さすがにあと一歩という所まで来ると緊張してしまいます。
やっぱり帰ろうかな…でも、せっかく作ってきたんだし、ユウだって…でもでも、〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今までとは違ってその一歩を踏む出してしまえば、もう後戻りは出来ません。
しかし、コロナちゃんは一度大きく深呼吸すると、覚悟を決めて扉に手を掛けました。
「ユウさ…『出来たぁぁぁぁあああ!!!』
しかし、あぁ、何という運命のイタズラか。
コロナちゃんの決意はその一歩だけ遅かったのです。
突然の大声に驚くも、コロナちゃんは目の前に広がる光景を見据えます。
まず目に映るのは何やら大喜び状態のユウでした。目は興奮と疲労のせいか微妙に血走っています。
そしてその手に握られているのは、柄の部分がしっかりと繋がっているほうきが。
「ほうきが、直ってる!?」
そう、そのほうきはゴミ山の件で真っ二つに折れていたはずのほうきでした。
「あ、コロナ!」
コロナちゃんのつぶやきで気付いたのか、ユウが意気揚々に近づいて来ました。
コロナちゃんは怒られるかもと、一瞬身を硬くしましたが、ユウは嬉々として彼女に語り掛けました。
「ほら、ほうき直ったよ! 試し振りしてみなよ!!」
普段の彼にしては珍しいほどのハイテンションでほうきを渡してきます。
コロナちゃんはそのほうきを持つと何回か軽く振ってみました。
ヒュン! ヒュンヒュン!
(えっ)
コロナちゃんは大そう驚きました。お父さんのほうきは、本当に折れる前となんら変わりない振り応えだったからです。
「どうだい? うまく直ってるだろう?」
そんな様子をニヤニヤしながら誇らしげに言うユウ。普段は大人びたその雰囲気も、
今ではまるで自分一人で完成させた模型を親に自慢する少年のようなものになっていました。
「はい、すごいです。いったいどうやって?」
まさにその言葉を待ってましたと言わんばかりにユウの表情が太陽のように輝きました。
「ふふふ、実は一人になってから、接合剤に熱加工や冷却処理をしてみたんだよ!
これが大正解でね、今まで見たこともないような強力なものが完成したんだ!!」
本当に彼にしては珍しく饒舌に語り始めます。身振り手振りも加えるその様に、コロナちゃんは思わず呆然としながら
その様を見入っていました。ユウの話は続きます。
「でも、よかった! 本当によかった! これでまた一緒に……」
そこまで言ったところで、ユウの体はだんだん後ろに傾いていきました。
バターン!
広いとは言えない鍛冶の部屋で大きな音が響きます。
それはユウが仰向けになって倒れてしまった音でした。
「ユウさん!?」
超展開の連続に驚きっぱなしなコロナちゃんでしたが、さすがにこれは黙って見ているわけにはいきません。
舞い上がるすすの中、慌てて倒れたユウのところに飛んでいきます。
「はは…、ちょっと、張り切りすぎたかな?」
カッコつかない姿になる自分を見て、ちょっとバツの悪そうにユウが頭をポリポリと掻きますが、
「もう! ムチャしないでくださいよ!!」
そんなユウを見てコロナちゃんは激怒しました。
彼女の顔を見てユウはギョッとしました。何故なら、コロナちゃんは今にも泣き出しそうな顔をしながら怒っていたからです。
「もっと自分の体を大事にしてもらわないと困ります!」
真剣に訴えるコロナちゃんを見て、ユウは自分のやった行動が、どれだけ相手を心配させたのかを痛感したのでした。
「ごめん……」
一度、本当に申し訳なさそうに謝ってから、しかしユウは言葉を続けます。
「でも、お父さんの形見なんだろう? だから……つい、ね」
そう、ユウが倒れるまで頑張ったのは、ほうきが折れて、ひどく落ち込んでいたコロナちゃんを見るに耐えなかったからだったのです。
まぁそれで結局、ほうきの事は別にコロナちゃんを悲しませる結果になってしまって、本末転倒な感は否めませんでしたが。
「それにさ」
と、一呼吸置いてから、ユウは本心からの想いを紡ぎます。
「コロナと、また一緒に冒険したかったからね……」
「ユウ、さん………」
その言葉を聞いたコロナちゃんは、思わず何も言えなくなってしまいました。
「……………」
部屋の中を静寂が支配します。
あれからユウもコロナちゃんも黙ったまま。ただ時間だけがゆっくりと流れていました。
数分ほど経ってから、やがてコロナちゃんが口を開きました。
「たしかに、このほうきは、私にとって大切なものです。でも」
震えるように、しかしはっきりとした声で、自分の気持ちを伝えようとします。
「でも、私にとって、いちばん大切なのは………」
そこまで語って、わずかな間が空きました。コロナちゃんの体はわずかに震えています。
顔の色も興奮しているのか、ほんのりと赤くなっていました。
「いちばん、大切なのは……」
今、ユウはどんな顔をしているのだろうか、
そう思ってコロナちゃんはチラリとユウを盗み見ました。
「Zzzzzzzz……」
「……ユウさん?」
そこには、実に幸せそうな表情で眠っているユウの姿が。
とうとう疲れがピークに達したのでしょう、完全に爆睡状態に入ってました。
「…はぁ……」
そりゃ最近ぶっ続けで、ハンマーを振っていたんだから、無理もないんだろうけど、
このタイミングで寝るのはあんまりじゃないですか!?
と、叫びたい衝動を堪えて、コロナちゃんは代わりに大きな溜息を吐きました。
せっかく勇気を振り絞ってここまで来たのに、とても大切な事を言おうとしたのに、
その全てを水泡に還されてしまいました。空気の読めなさっぷりもここまで来ると犯罪級です。
(ユウのバカ…)
心の中で悪態をついてから、そっとユウの肩を揺らします。
「ユウさん、起きてください。そんなところで寝たらカゼをひきますよ」
普通ならこれで目を覚ますのですが、今のユウの眠りはどうやら奈落よりも深いらしく、まるで起きる気配がありません。
「ユウさん! 起きてくださいってば!」
いい加減に焦れてきたコロナちゃん。今度は両手にあらん限りの力を込めてユウを揺さぶります。
首がガックンガックンと音をたてますが、やはり目覚める様子がありません。
「も〜、ほうきで引っ叩こうかしら?」
と、コロナちゃんが割と物騒なことを考え始めたその時、
「んん〜」
ユウが何やら苦しそうに唸ると、突然コロナちゃんの背中に手を伸ばして、
「えっ?」
そのまま、一気に、
「きゃ……!」
コロナちゃんを自分の体のうえに抱き倒したのです。
引っ張られるままに、コロナちゃんはそのままユウの体にへばりつくように倒れこみました。
傍目から見れば、今の2人は抱き合いながら眠る恋人同士にも見えます。
「ユ、ユウさん? 起きているんですか?」
「……スー」
ドギマギしながらコロナちゃんが尋ねていますが、返ってくるのは寝息だけ、
多少の疑惑は残りますが、どうやらさっきのは無意識にやっていたことのようです。
(心臓の音が聞こえる……)
ユウの胸に耳を当てている姿勢のために、心臓の鼓動を感じ取るコロナちゃん。
かつて自分を抱いてくれた父や母の面影を想い出して、心の中を安心感が満たします。
ツーッ
「っ……?」
その時、唐突にユウの腕が、コロナちゃんの背中から正中線を通って徐々に下の方へとさがっていきます。
そのゆっくりと肌をなぞるような動きに、敏感に反応してしまうコロナちゃん。
ユウの腕も、やがて終着駅…すなわち、コロナちゃんのお尻までたどり着きました。
やがてそれは、まるで意思を持つかのように蠢き始めます。
「ひゃっ…! あ、やぁ……」
コロナちゃんはその予想外の感覚に翻弄されながら、体をくねらせて逃れようと必死になりますが、
まるで起きているかのように、ユウの両腕が彼女の小さな体をがっしりとホールドしていました。
「ユウさん、や、めて………!」
すると、ピタリとユウの腕の動きは止まりました。
(……本当に寝てるのかな?)
そのあまりのタイミングの良さに、ますます疑惑を深めるコロナちゃん、
本当に寝ているのかしら と頭に?マークを浮かべてしまうような表情で、ユウの顔の方へ、ほふく前進のように近寄ります。
「スー、スー」
そこにあるのは、やはりいつもの寝顔でしたが、さすがにあれだけの動きを寝たまま出来るとは思えません。
起きているかどうかを試すために、ちょっとだけひたいをさすってみました。
「スー、スー」
反応がありません。本当に眠っているのでしょうか?
今度はほおをさすってみます。
「ん……」
わずかに反応あり、なんだか気持ちよさそうに顔を緩ませました。
今度はちょっと大胆に、ほおを両手で引っ張ってみました。
「うぇあうぇゆうえぅ」
それはいったい何語だ、とつっこみたくなるような言葉にならない声を漏らしました。
「クスクス…」
いつの間にか目的を忘れて、ユウの顔いじくりを楽しみ始めるコロナちゃん。
その笑顔は、まさしく無邪気な子供そのものです。
今度はどんなことをしてやろうか? と顔の上で指先を彷徨わせていると、
チョン
「あっ……」
指先がユウの唇に触れました。
思わずコロナちゃんは、その指先を自分の前まで持っていきます。
(……………)
その時、彼女の中の淡い恋心が胸のうちを支配します。
やがてそれは、コロナちゃんの心臓を静かに揺らし始めました。
(ユウが……)
コロナちゃんは心の中で言い訳をしながら、
(ユウが悪いよ)
ゆっくりとユウの方へ倒れ込みます。
(だって、寝ても、起きてても、私のこと)
その小さな手で、
(無意識に、かき乱すんだから)
ユウの頭をそっと抱えると、
(だから、)
互いの顔の距離を縮めて、、
「ユウの、バカ……」
言葉とは裏腹の、ありったけの愛しさを込めて、そっと唇を重ねました。
チュッ、チュッ…
(これが、キスなんだ……)
生まれて初めてのキスの感触に、酔いしれるコロナちゃん。
ただ唇が触れ合うだけのキスでしたが、それでも鼓動の音がどんどん大きくなっていきます。
ほおを赤く染め上げながら、部屋の掃除をしていたときに偶然見つけた本の内容を、心の棚から引き出します。
「次はたしか、舌を入れるんだよね…」
何とも大胆な内容を引き出しました。
はっきり言ってコロナちゃんには早すぎますが、そんなことは今の彼女に通じません。
チュ…クチュ、クチュ……
部屋の中に生々しい水音が響きます。
小さな女の子が眠っている青年に対してディープキスをしている様は、何とも妖艶な光景です。
(ユウの唇って、おいしい)
今度のキスは、甘酸っぱい味が口内に広がっていくかのような錯覚に囚われます。
いつまでもそうしていたいのですが、いかんせん慣れていないのと極度の興奮状態で、息が続きません。
「……プハッ! ハァ、ハァ」
限界までディープキスを味わったあと、名残惜しそうにユウの唇から離れます。
その間には彼女の抒情を表すかのように透明な糸が紡がれていました。
(あつい……)
そして、コロナちゃんの体にも大きな変化が起こり始めていました。
一旦体を横向きにさせて、ユウと抱き合うような形から、体位を変化させます。
(アソコが、ムズムズする………)
自分の体の異常を確かめるために、そっと下腹部に手を滑らせます。
パジャマのズボンとパンツを潜り抜け、問題の場所へと指を這わせてみると、ヌルヌルとした感触が。
驚いて、慌てながら指を顔の前に戻すと、そこにはなんらかの液体のついていました。
親指でこねてみたり、付けたり離したりしてみると、何やら粘着質を含んだ液体であり、小さい方では無いことが分かります。
(ひょっとして、これって)
Hな気分になると出てくるっていう、愛液なのかな。
ということは自分は今、Hな気分になっているということで、
ボッ
ふと自分の置かれている状況を認識して、頭から湯気を出すコロナちゃん。
本当に今さらですが、ユウの顔色を伺います。
「スー…」
相変わらず幸せそうに眠っていました。いかにもユウらしいと言えばその通りで、
いつもそれに振り回されているコロナちゃんも、今回ばかりはユウの性格にホッとしました。
「えっと、次は……」
と、コロナちゃんの視線がユウの下半身に向かいます。
「うわ…」
苦労してズボンを脱がすと、そこにはトランクスと、大きな筒状の膨らみがありました、
これだけでも怖気づきそうですが、何とか勇気を出して、慎重にトランクスも脱がせます。
「わ、わわ」
そしてとうとう、ユウの分身ともいうべきものが、コロナちゃんの目の前に躍り出ました。
先ほどのキスの余韻なのか、すでに戦闘状態に入っています。
「お、おっきい……」
初めて見る大人のモノを、しげしげと見つめるコロナちゃん。
その瞳は若干の怯えと、好奇心に満たされています。
しばし無遠慮に見つめてから、今度は自分の下半身を眺めます。
(入るの、かな?)
そもそも青年のユウとまだ少女のコロナちゃんでは大幅にサイズが違います。
これが自分の中に入るとは到底思えず、不安になりますが、ここまで来たらやめることなどできません。
(まずはしっかり濡らさないと痛いんだっけ)
挿入に備えるべくユウの体に跨ると、自分の性器とユウの性器を触れ合わせます。
「あんっ」
その途端、可愛らしい悲鳴をあげるコロナちゃん。
まるで電流が走ったかのように背中が跳ね上がりました。
(今の、なんだろ…?)
一瞬で起きた異変に首を傾げますが、もう一度その感覚を味わおうと、
ユウの分身の上で、もどかしく腰をうねり始めました。
そして、互いの性器をこすり合わせた時、
(ふぁぁっ)
先ほどよりも大きな電流がコロナちゃんを襲ったのです。
(こ、これ、すごいよぉ)
シュッ、シュッ
「あ ああ、ふぁあ」
何度も突き抜けてくる快感に思わず声を上げてしまうコロナちゃん、
ユウが起きてしまうことを考えて焦りますが、まだ7歳の少女には、その快感に抗う術を持っていません。
(声、止めなきゃ……!)
咄嗟にパジャマのすそを噛んで声を抑えますが、腰の動きは一向に止まりません。
シュッ、シュッ
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ」
最初はぎこちなかった腰の動きも勘をおさえ始めたのか、
ズチュ、ズチュ!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
コロナちゃんの思考とは無関係に、どんどん激しいものになっていきます。
(っだめぇ……! こんなに激しくしたら、ユウが起きちゃう……!!)
今、目を覚まされたら、絶対に言い逃れはできません。
もしもユウが起きてしまって、自分の姿を見られてしまったら……
そんなことを想像して無意識に涙を浮かべるコロナちゃん。そんなことになってしまったら、とてもじゃありませんが顔を合わせられません。
(でもっ でもっ……!)
しかし、それすらも背徳感という名の燃料になり、腰の動きを加速させます。
おま○こからはすでに溢れんばかりの愛液が流れており、コロナちゃんとユウをグッショリと濡らしていました。
(気持ちいいよ、気持ちいいよぉ!)
さらなる快感を得ようとして、前後の動きだけでなく、上下にも体を動かしたり、円を描くように腰を動かすコロナちゃん。
目に涙をたえながら、無我夢中にユウの上で踊るその姿は、ひどく美しくて艶やかなものでした。
ズッチュ! ズッチュ!
程なくして、とうとうコロナちゃんに限界がやってきます。
(アソコが、あつい……!)
体が、コロナちゃんに警鐘を鳴らします。
もっとも、まだ自慰さえしたことのない彼女にとって、それが何かわかりません。
パジャマのすそを噛む力が強まり、腰の動きもラストスパートをかけるように一層激しいものになって、
「ンンーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!」
とうとうコロナちゃんは、背中を弓状に大きくしならせながら達しました。
「ンはぁ……はぁぁぁあぁぅぅ……」
力が抜け始めたのか、声を上げないために咥えていたすそを放して、
言葉にならない喘ぎ声をもらすと、やがて崩れ落ちるようにユウの体に倒れ込みました。
( ユ ウ … )
その瞳に浮かべている涙の意味は果たして喜びか、切なさか。
本人にすらその正体はわからないまま、コロナちゃんの意識は段々と沈んでいったのでした。
11日目 アウラ曜日
小鳥のさえずりが聞こえ始めて、今日という日の朝が到来したことを告げます。
(朝……?)
体の体内時計が働いて、コロナちゃんのまぶたがゆっくりと開かれます。
そして彼女が朝一番に見たものは、
いまだに幸せそうな顔(でも微妙に顔が青い)で眠っているユウでした。
「うっわあぁ!?」
もの凄い勢いで飛び退くコロナちゃん。その瞬間、昨日のことがフラッシュバックのように思い出し始めました。
(あぁ、あのあと寝ちゃったんだ……)
自分が昨日やったことを思い出して、両頬を押さえて赤面するコロナちゃん。
そのかわいさといったら噂の赤面少女、真珠姫ちゃんとまったくヒケをとらないものだった。
もっとも、そんなレアなものを誰も見てはいませんでしたが。
と、そこでコロナちゃんはすぐに顔を青ざめます。
今は朝。恐らくユウが眠り始めてから随分な時間が経っていることでしょう。
あの時は、眠ったばかりだった上に、疲労が相当たまっていたから起きなかったのでしょうが、今は状況が違います。
「あ、後始末しないと!」
シュババッ! と効果音が出るかの速度で部屋を駆け回り始めるコロナちゃん。
急いでユウの服の着崩れを直して、ついでに自分の服の着崩れを直して、窓を少し開けて換気を行います。
「えっとぉ、他にやることは……」
「むぅ〜〜」
突然聞こえたうなり声に反射的に小さく跳ねるコロナちゃん。
視線を移すとそこには体をモゾモゾと動かしているユウが、
(!!!!!)
その瞬間、コロナちゃんは脱兎のごとく部屋を駆け出しました。
その速さたるや、穴掘り団のアナグマに迫るものがあったとか無かったとか。
ドダダダダダ! ドン! ガタン!
いきなり耳に響く物騒な物音に、慌てて飛び起きるユウ。
そこはいつものマイルームのベッドではなく、硬い床の上でした。
(そういえば、完成したあとすぐ寝たんだっけ)
ゆっくりと柔軟体操をして、ふと部屋の様子が変わっていることに気付きました。
昨日は開いていなかった窓が開かれていたり、部屋の香りも、どこか甘い匂いが漂っています。
(俺、何かしたっけ?)
頭に手を当てて必死に記憶を巡らせますが、答えは出てきません。
(うっ、なんだか、体が痛いな。寝違えたか)
意識がハッキリしてきて、腹部に鈍い痛みが走っていることが分かります。
そこは昨日コロナちゃんが××していたところですが、ユウが覚えているはずありません。
「とにかく、一旦マイホームに戻るか……」
昨日はロクにものを食べていなかったせいか、極度の空腹に陥っている腹をさすりながら、
ユウは武具作成小屋を出ようとしましたが、
「ん?」
その時、入り口付近でとあるものを見つけました。
「あ、おかえりコロナ! お前、朝からどこ行ってたんだ?」
マイホームに戻ると、すでに弟のバドが朝食の準備をしていました。
「う、うん、ちょっと、いろいろね」
「?」
いつもと違って歯切れの悪い答えを出す姉を、おかしな目で見るバドでしたが、
さして興味もなかったか、すぐに食事の準備に戻りました。
(ユウが帰ってきたら、いつも通りに振舞わなきゃ)
一方のコロナちゃんも、これから起こりうる出来事に対して身を引き締めていました。
「ただいま」
そんなコロナちゃんの決意を知る由もなく、いつもの様にマイホームに帰ってきたユウ。
その声にバドは歓迎を示し、コロナちゃんはいきなりの来訪に驚愕しながら家に迎えます。
「おかえりー!」
「お、おかえりなさいませ〜」
若干一名、不自然な挨拶になってますが、気にしないであげましょう。
「あ、コロナ」
「ひゃい! 何でしょうか!?」
突然名指しされて跳ね上がるコロナちゃん、今日だけでもう三回は驚いています。
「これ、コロナが持って来てくれたんだろう?」
ユウが掲げたものを見て、コロナちゃんは顔面蒼白になります。
彼が持っていたのは、昨日の夜に差し入れとして持って行ったバケット。
(持って帰るの、忘れてた!!)
完全にパニックになるコロナちゃん、絶体絶命です。
「あ、あの、それはですね!」
「わざわざ持ってきてくれて、ありがとう」
あわやこれまでと思いきや、事態は思わぬ方向に転がり始めます。
そこには彼女の想像の斜め上をいく答えが。
「えっ?」
「これ、朝食持って来てくれたんだろ?」
完全に誤解しているユウ。どうやら昨日の差し入れを朝食だと思い込んでいるようです。
「そ、そうなんですよ! でもユウさん眠ってたから……」
その千載一遇のチャンスに、コロナちゃんはこれ幸いと乗じます。
手を合わせてパッと表情を綻ばせながら、ユウの言うことに賛同します。
「そうか、すぐ起きてやれなくて、ごめんな」
「いえ、いいんです! あはは!」
しかし微妙に罪悪感を感じるのか、引きつった顔で笑うコロナちゃんでした。
「バド、そういうわけでスープだけくれないかな?」
「了解っす!」
やがてユウも自分の席について、マイホームにいつもの朝の風景が訪れます。
「あは、あはははは!…………はぁ」
それを見て、安心したような、残念なような、
なんとも言えない複雑な心境のコロナちゃんでしたとさ。 おしまい。
36 :
9:2006/11/21(火) 00:47:42 ID:0XbNJsO4
2も3も好きですが、個人的に一番なのはLOMですね、やっぱり。
それにしても、うーむ、やっぱり師匠のほうがよかったでしょうか?
続きとかも書いてみたいけれど、時間がないなぁ……はぁ…
支離滅裂な文になってしまいましたが、これで!
読んでくださった方、どうもありがとうございました。
GJよくやった
聖剣伝説の保管庫ってあるの?
>>40 遅くなってすみません、どうもありがとうございます。
リンクだけじゃなくて、ログを置いてるところないかなぁ…
ポポイ(女体化)まだーちんちん
ちんちん言うな
><
うpろだにあげるとこのスレのログに残らないけど、いいの?
>>45 読んだよ。所々笑えるのは何故だww
と言うか、レディパールってこんな萌えるモンだったんだww
>>46 仕方なくね?実際長いしな
>>45 GJ!
あんたのSSは面白くて萌えるから俺は好きだぜ
どんどん投下してくれ!
>>45乙
文法ミスが目立つのがとてもとても残念だけど、面白かったよー
次回作にも期待してる
ネ申再臨age
大人のレベルアップですぜ
あんたも性長したもんだ。
自分自身強くなったなあと確信した時、突如耳に聞こえて来る、どことも知れない親父の賞賛。
今迄手に負えなかった敵も数度斬り結べば倒せる様になったり、
魔法もより効率的に扱える様になったり……と。
だが、今回は、いつもとはニュアンスが違う様に感じる。
先程から股間が異様に硬直していて、パンツが張ち切れそうなのだ。
肉体的な成長と言うより、むしろ、根本的な充実感と言うか……。
どうにも落ち着かないので、とりあえず一度町に戻り、宿で休息する事にした。
町に入ると、至る所から注目されているのに気付いた。
町の女性という女性が、皆、艶やかな視線を、こちらに向けてくる。
いや、正確に言えば、ズボンの下から、際立って主張している股間にだが。
気恥ずかしさから、走る様に中央にある宿へ向かった。
>>51 笑ったじゃないかw
町へ行く前に一回抜いとけよ。
53 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 01:08:20 ID:ce4eKS60
>51
クラスチェンジでボディのサイズがレベルアップと読んでしまった
ご苦労様
>54
乙ー
でもなんで21禁?
今ってもう18禁じゃなかったっけ?
58 :
39:2006/12/09(土) 21:46:15 ID:3Gp6LgTG
>>54 ありがとう!
あなたを待ち望んでいたよ…(´∀`*)
59 :
54:2006/12/09(土) 22:02:37 ID:se7dmR1Q
>>56 全然気付かんかった…修正しときます。
あと、誰か2スレ目のdat持ってる人いませんか?
まとめ人だけがまとめるんじゃなくてWikiで全員が編集できるように
なってればいいんだけどなぁ。
とおもった漏れはまとめブログの管理人orz
>>60 GJ!HDDクラッシュしてdatがあぼんしてたからちょっとほしかった・・・。
63 :
60:2006/12/11(月) 07:15:32 ID:QM40Wx62
>>61 俺はwikiでもいいと思うよ。
保管庫の仮設置と、スレの活性化を願ってまとめサイト作っただけだから、
もっと良い方法があるならそっちでいいんじゃないかなー。
まとめサイトと違ってwikiなら個人の負担も少ないだろうしね。
64 :
60:2006/12/11(月) 20:28:03 ID:te0nkJf2
>>63 誰ですかアナタは。文体が似てるから自分が無意識に書き込んだのかと思ったw
俺はwikiでもいいと思うよ。
自分用のメモと、スレの保管庫としてまとめサイト作っただけだから、
もっと良い方法があるならご自由にどうぞー。
まとめサイトと違ってwikiなら個人の負担も少ないだろうしね。
ただ、まとめサイトの乱立とか改悪とか放置とか荒らしとか面倒なので
ボクはやりませんが。あー。
>>64 ちょwwwほんとに同タイプwwwwwwwww
66 :
63=62:2006/12/11(月) 21:41:05 ID:QM40Wx62
>>64 ごめんなさい。俺は
>>62です。素で間違えてました。
本当にすみません。悪気はないんです。
>>67 気持ちの上ではスレが存続する限り。
仕事やら何やらでまとめも殆ど進んでないけど、やれるとこまでやるつもりです。
聖剣4が発売するまでにまとめ終えることができたらいいなぁ。
保守
みんな聖剣4やってるから過疎なんだ。
そう信じてるよ、俺は…(´・ω・`)
4は何て言うか…、まぁ、あははは……(´・ω・)
つまり4をやって絶望してると判断しておk?
持ってないから知らんのだが
リチアのオパーイは最高だったよははは…
orz
とりあえず今懐が厳しいから4は様子見なんだが…
地雷か?地雷なのか?
>>74 システム的には、アクション苦手な方にはお薦めできません。
シナリオも・・・何というか・・・まぁ、アレだ。
ツタで触手プレイ…
そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
最初は面白いけどすぐに飽きてくる。
グラフィックと音楽だけはいい。
4はワゴンセールとかで買った方がいいよ、うん
おいおい!新作出たのに、この廃れぶりは何なんだw
きのうのよるおそく、きゅうにかざりつけられた。
どうやらめでたいひらしい。
おしゃれになってちょっとうれしいけど、みかんがおちそう。
おとさないように、しんちょうにかいだんをおりると、
ばどがおとしだまがほしいといって、ととをこまらせていた。
おとしだまってなんだろう?たまをおとすの?
ひゅーどすん、ごろごろ。
ぼくもおとしだまがほしいです。
あ、みかんがおちた。
,
(::::)
⊆、Θ,⊇
((・∀・)) <あけましておめでとう
ノ(川)し
エニニニエ
|◆ ◆|
◇__∩__◇
◆ ◆
しねサボテン
81 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 01:28:27 ID:WHTdSpLZ
サボテン嫌われすぎwwww
まあ聖剣のマスコットはフラミーだけで十分だが
聖剣のマスコットって言ったらやっぱドリアードたんだろ
あのひ弱な感じがたまらん
いや、マスコットといったらチャボたんだろ!
チョコボッt…いや何でもない
ボンボヤジでいいよもう
シリーズ皆勤賞はもはやラビとマイコニドぐらいだぞお前ら
マナの剣
LOM以降やったことないんだが、プチデビルとかゴブリン、ダックもいなくなったの?
hosyu
初代はマナの剣じゃなくてエクスカリバーだったけどな
リースたんを僕のエクスカリバーで貫きたい
俺のねぇちゃんになにするだー
95 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 18:54:22 ID:bckxQA+t
ほ
96 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 21:39:47 ID:0qSXkXYk
し
フェンリルナイトとメイガスにクラスチェンジ
ただこれだけで羞恥プレイになってしまう
デュエリストもな
98 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 01:50:17 ID:iErUMJ6z
ゅ
ポポイって男?女?
100get
るったらー
>>99 性別はない。説明書に書いてなかったっけ?
オスじゃないから浮気にならないよねと
プリムに毎晩いたぶられるポポイ。
ほうほう、それでそれで
105 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 23:29:49 ID:TS6RoemV
このゲーム面白いの?買い?
2と3は結構ガチで楽しめる、LOMはまあ、それなり。
4は地雷との噂、初代は知らん
4はキングダムハーツ。
初代は初期のゼルダ。
言い方は悪いがそんな感じ。
>>107 > 4はキングダムハーツ。
それはキングダムハーツに失礼
>>107 >4はキングオブハート
かと思って悩んでた
ここでレディパール×瑠璃とか言ってみる
111get
瑠璃×レディパールと瑠璃×真珠姫は別物と考えた方がいいんだろうか
でも同一人物なんだし……とか考えるとなんかよくわからなくなってくる
ツンとデレ
前に神が書いたの面白かったんだけどな。
でももう流れてるんだよな…
>>114 あれは確かにネ申だった。
流石に赤さんにパクられてるだろうな…
>>112 真珠とパールだが、
LOMはプレーヤーの想像に任せる部分が多いからどうしても個人的会釈になってしまうが。
主副のはっきりした二重人格と見ている。パールはメインだから真珠のやってることはしっかり自分の事の様に覚えてるが、真珠はサブなのでパールの行動範囲は記憶に無いと考えてる。
基本的には別と考えても良いだろう。
もちろん完全同一説もある。
その際真珠の方が素のほうだとかなり萌えるwうっかり慌てたりしたりw
最近の聖剣シリーズの流れがなぁ('A`)
名作を囲んで語り合えた日々はもう戻っては来ないのか。
それとも、俺ももう若くないってことなのか。
あの頃の思い出 プライスレス
ってことなのかもなぁー。おっさんくさいが。
でも今でもデュラアン大好きな自分がいるぜ
寂しい事言うなよ。
俺も三十路近いけど、妄想力は逞しいぜ?
発売当時に3をやってたにも関わらず
今更リースの可憐さにゾッコンマジラヴな俺もいるんだぜ?
自分も発売当初にアンジェラに萌えてたけど今でも萌えてるぜ
発売直後からシャルロットぞっこんで後に自分はロリコンだと自覚した俺もいるんだぜ?
123get
3の流れに、全俺が泣いた
それだけ記憶に焼きついてるって事だよね
発売される8か月前に公表されたプリムのイラストに一目惚れし
14年愛し続けている。
プ リ ム た ん 犯 し ま く り
アレってフィギュアだろ?
この左向きの顔が苦手な絵師の詳細を詳しく
おなじみの亀岡しんたさんで〜す。
聖剣2の3人をデザインしたのもドット打ったのも亀岡さんです。
プリムたんかあいいよ〜
すごくナマイキそうなとこがイイ
>>129に載ってるリンク先をすこし調べてみたが
聖剣2海外版のイラストらしきものがあった
ボス戦や会話の様子の絵
なんかリアルというか、たくましいというか、濃いというか・・・
イメージぶち壊したくない人もいると思うんでリンク貼るのはやめとく
>>137 海外版聖剣2のTVCMでイメージぶち壊された悪夢を思い出した。
>>138 あっちの人の解釈の違いかもしれんがあれはいやだったなぁ
ランディがガキっぽくて能天気に聖剣振り回してたりとか
ところでいまさらだがエロパロ板なのに画像について語る流れになってね?
それは最近ネタがないから。
Heros Of Mana は良作っぽいけどどうなるやら。
ファミ痛だからなぁ。
ガウザーネタで文章が書きたい。
以上そんなチラシ裏。
エロパロじゃないが
以前個人のサイトにあった3の長編小説のことを思い出した
ストーリーにアレンジが加えてあり、主人公が全員共演し、ゲームにはないセリフが多々ある
出会いと別れを繰り返しながら、状況によってはパーティー編成を変えて先に進む
全部読むのは大変だが、心理描写が丁寧で個人的には最後まで楽しめた
たまにあるカップル同士の会話もそれなりに考えてあると思った
もしかしたらネタを考える刺激になるかもしれんから良ければURL貼ろうか?
既出の可能性はあるが
>141
止めといたほうがいいと思うよ。僕は。
検索キーワードならともかくURLは駄目だろ
それならやめとくよ
無知でスマン
検索キーワードokだからキボンヌしておく。
あげ
検索キーワードまだですか?
148 :
144:2007/03/08(木) 00:12:36 ID:SHeSuZpU
>>145,
>>147 本当に読みたい?
人が書いたものを晒すのが、自分の恥を晒すことになるような気がしてきた
滅多に小説を読まない人間が、これ面白いと思った程度なんだ
書いた人には失礼だが、あんまり期待はしないでおくれ
多少ぐだぐだな部分もあった気がするが、好きなゲームの小説見つけたのはそれが初めてで
その時は夢中になって読んでしまった、そんな感じ
そんなんでいいなら「聖剣伝説3 マナストーンの伝説」で検索をどうぞ、たぶん見つかる
150 :
144:2007/03/08(木) 00:50:22 ID:SHeSuZpU
え
google大先生で?
これのほうが見つけやすいかも
「聖剣伝説3 〜ALLCASTVERSION〜」
151 :
149:2007/03/08(木) 10:54:08 ID:KRtTyWkO
>>150 聖剣伝説3 〜ALLCASTVERSION〜に該当するページが見つかりませんでした。
検索のヒント
キーワードに誤字・脱字がないか確かめてください。
違うキーワードを使ってみてください。
より一般的な言葉を使ってみてください。
キーワードの数を少なくしてみてください。
HoMは意味不明なL字システムで終わったらしいね
4といい何でこう駄作ばかりかなぁ
ただHoMはゲーム性以外はそこそこ良いみたいだから4と比べるとアンサガに成り得る作品らしい。
俺の様な3信者で世界観に触れたい椰子は買っても損は無い。
だが、ワゴン逝きは確定だがな!
SSの原形は思い付くけど、いざ文章にしようとすると、精魂尽き果てていつも書けない…
いっそ妄想投下だけでも良いかな?
絵買いな俺としては、どうもHoMには食指が動かないんだよなあ…
>>156 保守代わりの小ネタとして投下してみては
>>157 それはある。
そのさして好みじゃない絵柄の中で
キャラ比較してみるに、一番が将軍様だった俺・・・。
近いうちに安くなったら買おうw
既に2980円だ
今すぐ買ってこい
マジデ!?(゚∀゚)
マジカヨ!?(゚д゚)
アヒャ!(。∀ ゚)
のどの心境が正しいのかわからんけど、買ってくる・・・。
>>158 屯クス。では本当に妄想垂れ流してくる。
ペダン辺りまで進行。全員クラスチェンジ済み
↓
デ(ロード),ア(ルンマス),ケ(デスハン),シ(ビショップ),ホ(ワンダラー),リ(フェンナイ)
↓
リースの様子ちとおかしい。殺気だっているというかいきりだって言うか。
近寄り難い凄いオーラ醸し出してる
↓
デュランとホーク、闇クラスの反動か?ケヴィンに質問。
ケヴィン曰く
バトル時はともかく普段は変わらんどころかむしろマターリなるとのこと。明らかにリースのは異常らしい
↓
ホーク、アンジェラ&シャルに急かされ腹括ってリースに突撃質問。
リース詳しいことは夜ジャングルの中で詳しくとのこと。ヤバいオーラは変わらず。
↓
ホーク、俺何かやらかした?下手すりゃリンチ?
↓
夜になってリースと二人きり
↓
ホーク、で、詳しいことって?
リース、始めに謝ります。本当にごめんなさい。
↓
ホーク、いったい何のこと?その刹那リースに襲われる。
↓
ひたすら逆レイプ
↓
絞り尽くされた後リースひたすら平謝り。
↓
変な殺気は発情を無理繰り押さえ付けていたから。
↓
リース元に戻って仲間一安心
↓
しかしリース、今夜も宜しくお願いします。とのこと。
↓
ホーク、渇いた笑い、俺大丈夫かな…
こんな感じ。
妄想は出来るのに文章に出来ない不甲斐なさでいっぱいだ
小ネタという事で
発言者「台詞」形式で来るのかなぁとか勝手に思ってたw
あと肝心なとこが(ry
プリムのぬっちょりまんころぽぽいのぽい
聖剣伝説4、リチア×エルディものを投下します。
【注意点】
※かなりエルディ受けです。
※ですます調なので、違和感を感じる可能性があります。
※本番まで書きあがっていません。もう寝ないと明日も仕事が…すみません。
それでは投下します。
その日は天気がよかったので、エルディは陽気に誘われて村の近くを散歩していました。
「うーん、今日は暖かくて気持ちがいいなぁ」
日当たりのよい木の下に腰を下ろし、ぽかぽかとまどろんでいると
向こうの方からリチアが誰かを探すような仕草をしながら歩いてくるのが見えました。
「おーいリチア!どうしたんだ?」
エルディの声にハッとした様子をすると、リチアはパタパタとエルディに駆け寄ってきました。
「エル!もう…探したのよ。ちょっと私と一緒に来て!」
「え、一緒にってどこへ…」
「いいから!さあ、立って!」
「うわっ、引っ張るなよ!分かったから…」
いつもと違い、どこか焦燥感を漂わせるリチアに引きづられるように歩いてゆくエルディ。
リチアが連れてきたのは、窪みが小さな洞窟のようになっている木のうろでした。
中に入ると、ちょうど外からは陰になって見えません。
かくれんぼをするにはちょうどよい感じの場所でした。
「こんなところがあったのか…」
「昔、レックと一緒にかくれんぼした時に見つけたのよ。突然連れてきてしまってごめんなさい。実は、エルに相談したいことがあるの」
「俺に相談?こんなところに連れてくるってことは、あまり人に聞かれたくないことなのか…?」
エルディが声をひそめるように尋ねると、リチアはコク、と頷きました。
「実はね…ほら、私って胸が大きいじゃない?」
「あ、ああ…」
若いエルディはだんだんと大きくなるリチアの胸に昔から興味津々でしたが、
普段はなるべく意識しないようにしていました。
それなのに突然リチアの方から切り出してきたので、内心ドキドキしていました。
「それでね、最近……その、出ちゃうの」
「…えっ、な、なにが?」
「もう!胸から出るっていったら…その、お、お乳が…」
「ええっ!お、おち…むがっ」
思わず大声を上げそうになったエルディの口を、顔を真っ赤にしたリチアが慌てて塞ぎました。
「誰かに聞かれたらどうするの!もう…恥ずかしいのに…」
リチアは耳まで真っ赤にし、もじもじとした表情で呟きます。
「そ、その…だって、お乳は赤ちゃんができないと…」
「そうよ!でも、私はまだ…と、とにかく赤ちゃんはいないのに出ちゃうのよ!」
まだ…の後に続くはずの言葉に思い当たると、エルディの頬にも赤みが差してきました。
「そ、そっか…。それで、俺に相談したいことっていうのは…?」
当初の目的を思い出し、なんとかこの恥ずかしい雰囲気を消したいとエルディは尋ねます。
「うん…それがね、お乳が出るようになってから、どうも体が熱くて、ぼうっとしちゃって…」
「えっ、ええ!?」
意図に反して、ますます赤くなるエルディ。そういえば最近、巫女のお勤めをしている
リチアが妙にぼうっとしていたような気がします。
「それでね…私…ああ、もう!もう我慢ができないの!!」
突然溜まりかねたように叫ぶと、リチアは体ごとエルディに圧し掛かり、
うろの中に生えた柔らかいコケのベッドにエルディを押し倒しました。
「リチア、急になにを…ちょ、どこ触って…っ!」
ごそごそとエルディの服の上から、手のひらで体の線をなぞるように摩るリチア。
たくましい胸板をなでると、エルディはくすぐったそうに体を捩りました。
乳首に唇を寄せ、ちゅっと吸い上げるとビクッと体が震えます。
「ふふ…エルディ、ここ…感じるの…?」
「や、やめろってリチア…ふあっ」
乳首を舌で愛撫し、時々きゅっと吸い上げます。もう片方の乳首も、指でコリコリと弄くります。
ぷはっとリチアが唇を離すと、唾液でぬらぬらと光る乳首がとてもいやらしく思えました。
もう片方の乳首に唇を寄せると、自由になった両手を更に下へと下ろしてゆきます。
適度に腹筋のついた腹をなで、ズボンの上からエルディの股間に触ると、
そこはすでに硬く張り詰めていました。
「すごいエルディ…すごく硬いわ。それにビクビクってしてる…」
「うわっ、さ、触るな…ああっ」
リチアの手がエルディの肉棒を突然ぎゅっと握りこむと、今度は
両手を摺り合わせるように細かく上下に動かします。
その動きは布地の上から、エルディの大きさを品定めするようでした。
「うふふ…それに、とっても大きいのね…」
「あ、ああ…くううっ…」
自慰の経験こそあるものの、性知識に乏しいエルディですが
性器を初めて女性に触られる恥ずかしさも手伝って、エルディの下半身は
快感に蕩け、腰が抜けたような状態になっていました。
「ふふ…それじゃあ、そろそろ脱ぎましょうね」
「や、やめ…うあっ」
ズボンを押さえていた綱状のロープを器用に緩めると、
リチアは両手でずるっと、エルディの腰から下穿きごとズボンを引き下ろしました。
ぶるんっと力強く飛び出したエルディの肉棒に、思わずリチアは歓声を上げてしまいました。
「み、見るな…っ!」
恥ずかしさに耐え切れず、エルディは腕を顔の前で交差させて隠します。
リチアはエルディの、下腹部に貼り付くほど力強く滾った肉棒を両手で握りこむと
エルディの頭に顔を近づけ、交差された腕に舌を這わせました。
突然の感触にびくっと緩む腕に頭を突き込み、強制的にエルディの顔を
さらけ出させると、軽く開けられた口へと濃厚に口付けます。
「うむっ…んんっ…」
逃げ惑うエルディの舌を執拗に追いかけ、捕まえると自らの舌を絡ませて吸い上げます。
すると、固く目をつむったエルディの目蓋から涙が零れました。
口付けの間、リチアの両手は握りこんだ肉棒としゅにしゅにと扱きたてていました。
大量に分泌されている先走りが、潤滑液の役割を果たし
響く卑猥な音が、耳から絡み合う二人を攻め立てていました。
ちゅぽっという音を立ててリチアが唇を離すと、目下には
涙を流し、はあはあと息を荒げたエルディの顔がありました。
その普段のエルディからは考えられない卑猥な表情を見ていると、
リチアは下腹部…子宮の辺りがじゅんとするのを感じました。
「ふふ…エルディのいやらしい顔…私だけしか知らない顔…」
荒い息を吐く唇にちゅっと口付けると、顔を下げてゆき、
先程よりも更に固く、更に大きくなった肉棒に舌を這わせました。
「うあっ…うっ…」
「はあぁ…ちゅっ…んん…ちゅばっ…あん…はぷっ…」
ひとしきり先走り液を舐め取るように舌を這わせると、リチアは
口を大きく開き、肉棒を先端からぱっくりと飲み込んでいきました。
「うあああっ!!あ…、も、もう俺…」
全開に開いた口になんとか収まった肉棒を頬の裏側にこすりつけながら
舌を蛇のように絡ませ、ちゅるちゅると吸い立てます。
肉棒がびくびくと震え、もうすぐ熱い樹液が…生命の素が出てくるのを
リチアは感じ取ると、舌を絡めたまま一秒でも早く
絞り取ろうとするかのように激しく動き始めました。
「うんっ…はっ…むっ、むっ…んんっ」
「はっ…もう…もうっ出る!出る!」
両膝を立て、快感に溺れるエルディ。
彼の股間では亜麻色の頭が激しく上下していましたが
エルディの声が極まった瞬間、頭ごと押し付けるように深く銜え込みました。
びゅるるるっ、びゅっ、びゅくっ、びゅくうっ…
腰を跳ね上げ、エルディはリチアの口内で何度も射精しました。
水鉄砲のように噴き出す精液を舌でブロックし、
口内に溜まってゆく精液をリトアは喉を鳴らして飲み込んでゆきます。
びゅく、びゅるっ、びゅ…
永遠に続くかと思われた射精でしたが、徐々に勢いも弱まってきました。
吐き出された大量の精液を、リチアは恍惚の表情を浮かべながら全て嚥下します。
精管内に残った精液さえもちゅるるるっと音を立てて吸い尽くしました。
リチアは肉棒から口を離すと、けふっと小さく息を吐きました。
生まれて初めての、自らの稚拙な自慰など比べ物にならないほどの
快感に全身を弛緩させて横たわるエルディでしたが、唾液と精液で
ぬらぬらと光る肉棒は、依然天を向いてそそり立っていました。
「はあっ…すごいわエルディ…。じゃあ今度は…」
リチアは艶やかな笑みを浮かべると、行為とは裏腹に
乱れの無い自らの着衣をもどかしげに脱ぎ捨て、その豊満な乳房でそそり立つ肉棒を挟み込みました。
「う、うあっ…?すごい…柔らかくてあったかい…」
「そう、あなたの大好きなおっぱいよ…今度はこれでいかせてあげる…」
乳房の横に両手を添え、中心に押し付けるようにして
上下に扱きたてると、先程とはまた違う快感にエルディは自然と腰が動くのを感じました。
「はっ、はっ…い、いい!気持ちいい!」
「そう、そうよ…エルも気持ちよくなって…」
「はあっ、ああっ!」
リチアはエルディの下からの突き上げにタイミングを合わせ、激しく揺さぶります。
すると、赤く充血したリチアの乳首から、ぴゅうっと液体が噴き出し
エルディのお腹へと降りかかりました。
「うあっ?あ、これは…」
エルディがお腹を手でぬぐってみると、白い液体がついています。
においを嗅いでみると、かすかにお乳の香りがしました。
(これがリチアの…リチアのお乳…)
性器を扱きたてられる快感の中、お乳のついた指をエルディは口に含みます。
舐め終わると、お腹にかかったお乳をぬぐい、再び口に運びます。
「ふふっ、エルったら赤ちゃんみたい。こっちももうすぐみたいね…」
リチアは再び射精の兆候を感じ取ると、何回か激しく扱き、赤く充血した亀頭を
完全に乳房の間に隠し、両手で胸を抱きしめるようにしました。
その直後、胸の中で熱い爆発が起こりました。
びゅるるっ、びゅっ、びゅーっ…びゅっ、びゅる…
一度目に劣らない量を吐き出したため、乳房の谷間から白濁した精液が噴き出してきます。
ひとしきり射精が終わり、そっとリチアが体を起こすと乳房の間から引き抜かれた
肉棒がエルディの下腹にぶつかり、ぺちゅっと濡れた音を立てました。
リチアが乳房を押さえていた腕を外すと、その間からぼたぼたと精液が垂れ、
エルディの下腹部一帯に白い雨のように降り注ぎました。
その光景を見たリチアは、今度は自らの乳房を握ると
付け根から乳首に向かって搾り取るように扱き、噴き出したお乳が
粘度の低い白い雨となってエルディに降り注ぎました。
以上です。どうもありがとうございました。
>>174 テラエロス!!!
マジGJ
久々のエロSSで抜けたわ。
しかし惜しむらくは4の出来が…
COMのタンブルもそうだがキャラ良かったのに、本当に勿体ない。
176 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:18:50 ID:v05Ii1cw
応援あげ
GJ!!
リチアが攻めってのが斬新だな
出来るなら続きが読みたいけど、あれで完結だよね?
もっと良作なら、SSの需要もあっただろうにね…
>>177 時間切れっぽいことが書いてあったし、まだ続くんじゃ?
というか、続いてください!
>>178 そこは需要じゃなくて供給だと思われ。
>>178 需要はかなりあるぞー!
2,3,LoMはもちろん、4,CoMも待望してる。
神聖視されてる旧訳も評判ズタボロな新訳も投下が来るだけで有難いんだ!
と乞食が申しております。
ネタとなる妄想は幾らでも出来るが文章に出来なくて…………
SoMとHoMとPoMとFoMの立場は・・・
そうか。俺はふだん書き手側だから、つい需要と言ってしまったが。
聖剣は初代(FF外伝)、2、3ときて、CoMをやりかけて挫折してしまった。
最近のシリーズはチンプンカンプンだから全然書きようがねえ。
需要があるなら安心した。昔の作品をやったことがない
新しい書き手さんも、どんどん書いてくれると良いと思うよ、うん。
>>180 なにも妄想の具現化は文だけじゃない書けなければ描けばいいんだ
と、絵師待ちの俺がきましたよ
それは虹板の領域だろう。
>>182 おまいもか。
俺もCoMを惰性で全クリして聖剣やめた。
だれか、シャルロットとケヴィンが好きな人居ない?
二人の絡みってあんまりないよね(´・ω・`)
ぜひ見てみたい
シャルロットはケヴィンとしか絡んでるのを見たことが無いぞ
このスレで出たやつはみんなそうだろ
と思ったけどシャルロット×ポポイなんてのがあったか
ポポイ女体化作品を匂わせていまだ投下してないのもお前か
バレたか。
>>187 保管庫にはそのかぷあるよ。二つだけだけど
片方は濃ゆいエロ
もう片方はケウ゛ィンの夜這い
>>191 ちょw
最近このスレがちょっと活気づいてきて嬉しいな( ´∀`)
とか言ってたら2日もスレストかよ…orz
俺に文章力があればorz
ネタ振ったら職人さん書いてくれるかな?
195 :
165:2007/03/22(木) 03:26:52 ID:+30EFA5a
ようやく後編が完成しましたので、投下します。
【注意点】
※前よりエルディも頑張りましたが、やっぱりリチア主導です。
※文体に違和感を感じる可能性があります。
※HR要素あり。
はあっ…はあっ…
二人の荒い息遣いが木漏れ日の差す洞の中に響いていました。
エルディの肢体は、エルディの吐き出した粘度の高い白濁と、
リチアの胸から噴き出した、さらさらとした白濁でぐちゃぐちゃでした。
混ぜなきゃ…
その姿を見たリチアの脳裏に、ふとそんな考えが浮かびました。
自分の体から出たものと、エルディの体内から搾り出したもの、
それが交じりあうということがとても淫猥で、とても喜ばしいことに感じたからです。
膝立ちになっていたリチアはエルディの上に覆い被さると、体をぴったりと密着させました。
粘り気のある液体が、二人の間を潤滑液のように満たします。
エルディの肩に手を掛け、抱きつくような体勢になると
耳元でエルディの荒い息が聞こえ、むにゅっと押しつぶされた胸からは
トクトクと早いリズムを刻む心音が響きます。そして、密着した体からは
エルディの体温が伝わってくるのです。
はぁっ…
リチアはなんともいえない幸せを感じました。また、それと同時に
先ほどから体を支配している、痺れるような情欲が再びドクドクと
煮えたぎってくるのを感じました。
リチアは密着させていた体を、ゆっくりと上下に動かし始めました。
二人の間の潤滑液が動きを滑らかにし、時折ちゅっ、ちゅぶっといやらしい音を立てます。
リチアは体を擦りつけながら、二人の液体が混ざり合い
皮膚から染み込んでくるような感覚に浸っていました。
摩擦運動によって、収まりかけていた息遣いと、体の熱が戻ってきます。
徐々に動きを激しくしてゆくと、リチアの下腹の辺りに
なにやら硬いものが当たってきました。エルディの肉棒です。
膝を立てて軽く下腹を浮かせると、立ち上がってきた肉棒を
二人の間に挟みこみ、ぬるぬるの潤滑液で扱くように動きます。
「ああっ…リチア、気持ちいいよ…」
熱い吐息のようなエルディの声に、くすっとリチアは小さく笑います。
エルディを気持ちよくさせていることが、リチアには快感となっていました。
二人の間の肉棒はどんどんと硬く張り詰め、時折ひくっと痙攣し
リチアの下腹を押し上げます。
押し上げられた皮膚の下…リチアの子宮は、くくっと皮膚を押し上げる
その剛直を受け入れたいと熱く震え、じゅくっと蜜を分泌するのでした。
「で…出るっ…うっ!」
エルディの全身の筋肉が一瞬収縮したと思うと、重なり合った
腹から胸にかけて、びゅびゅっと熱い感覚が迸りました。
ああ…また出てる…エルの精液…!
びくびくと震える肉体が愛しくて、感極まったリチアは
エルディの肩に歯を立てました。
八重歯が皮膚を破り、滲んだ血を啜り上げながら
リチアも突き抜ける快感に身を震わせました。
朦朧としていた意識が戻ってくると、リチアは上体を起こし
少し柔らかくなったエルディの肉棒を掴み自らの秘所にあてがいます。
すでにリチアのそこは分泌された愛液でぐじゅぐじゅになっており
亀頭の先端に付着した精液と混ぜ合わせるように腰を動かします。
「あ…リ、リチア…」
とうとう女体の中に入るときが迫るのを感じ、エルディはごくりと唾を飲み込みました。
肉棒は充血し、今までになく張り詰めています。
「いくよ、エル…私たち、ひとつになるの…」
そう言ってにこっと微笑んだ刹那、リチアは軽く膣穴に添えられていた
肉棒に体重をかけ、奥まで一気に飲み込みました。
窮屈な肉の中に突き入れる感触。一瞬、エルディは亀頭に抵抗を感じましたが
次の瞬間には二人の下半身が激しくぶつかっていました。
「くうっ…っつ…」
リチアは激しい挿入による痛烈な痛みと快感に感極まったのか
天を向いてぶるぶると震えています、
一方のエルディは、初めて体験する熱くぬかるんだ感触に
小さくうめき声を上げ、両手を自然にリチアの腰に添えました。
しばらくそのままの体勢でじっとしていると、ショックに硬直していた膣内も
徐々にエルディの肉棒の形になじみ、待ちわびた熱い肉を愛しむように
にゅるにゅると蠢き始めました。
「う…あっ、中…動いてる……」
「エルのを感じる…私たち繋がってるのね…」
リチアは見上げていた顔を下ろし、エルディの顔を見つめます。
その目からはぽろぽろと涙がこぼれていました。
それを見たエルディは、上体を起こしてリチアを抱きしめると
流れる涙にちゅっと口付けて舐めとり、リチアと熱いキスを交わしました。
激しく舌を絡ませながら、リチアは膝を使い縦横無尽に腰を動かします。
挿入した時の痛みはすでに引き、熱く痺れるような感覚となっていましたが
自分を貫く熱さがエルディの一部だと意識すると、
背筋をぞくっと快感が走り抜け、とろりと愛液が零れました。
はっ…はっ…
息苦しさに唇を離し、ぎゅっと強くリチアの細い体を抱きしめると
エルディも腰を突き上げ始めました。
最初はぎこちなかった二人のリズムは、徐々に一つに収束し
エルディがずんっと突き上げるタイミングでリチアがずっと腰を落とします。
じゅくじゅくの熱い液体を帯びたひだひだが纏わりつき、
敏感なカリ首の辺りがとろけるような感じがします。
亀頭の先はコリコリとした子宮口にずんっずんっとぶつかっています。
「気持ちいい、気持ちいいよっ…リチアも気持ちいい?」
「わたしもっ…わたしもいいっ!気持ちいいよぉっ!!」
二人の快感はどんどん高まっていきます。カリ首から始まった
とろけるような感覚は、すでにエルディの下半身全体にまで広がり
そろそろ射精の時が近づいて来ているのを感じました。
「リチア…また出る…出るよっ…」
「出して、わたしの中に…奥に出してっ…!」
「でもっ…本当に赤ちゃん出来ちゃうよっ…」
「いいのっ…エルディとの赤ちゃん欲しいのっ…」
「はあっ…くっ、出る!!」
びくっとエルディが痙攣するのを感じ取ると、リチアは腰をこれ以上
ないくらい落とします。間髪入れずに膣内に熱い精液が注ぎ込まれてきました。
「んんっ…熱いっ…よぉっ…!」
腰をわずかに動かし、エルディの鈴口と、子宮口の位置をぴったりと合わせます。
どくどくっ、びゅっ…びゅっと吐き出される大量の精液を
少しでも多く飲み込むように、膣全体が肉棒を絞り上げるように収縮します。
受精のための放出は長い時間続きました。
「エルディ…もっとして、私を孕ませて…」
「リチア…リチア…」
覚えたての甘い快楽に溺れるように、二人は繋がったまま
体位を変え、今度はエルディが上になって動き始めました。
初めてのためにたどたどしいピストン運動を誘導するように、
エルディの腰にリチアの脚が絡みつきます。
「また出るっ…中に出すよっ!」
「来てエルディ、来てっ…」
腕を回し、足を絡め唇を重ね性器で繋がり、これ以上ないほど
一つになった二人。再びの射精によって、小さな子袋が
溢れるほどの白濁液で満たされます。
「はあっ…エルのがたくさん…。ほら、少し膨らんでるよ?」
笑うようなリチアの声にエルディが視線を下げると、確かに
リチアの臍の少し下の辺りがぷっくりと膨らんでいるようでした。
「嬉しい…ねえエル、もう少しこのままでいて…」
「ああ…」
目を閉じ、しばしのまどろみに落ちる二人。
精液を吐き尽くした肉棒が除々に硬さを失い、膣圧によって
ぷるんと吐き出されると、淫らに充血した秘裂から
わずかに桃色に染まった白濁液がたらっと流れ落ちました。
あの日以来、気恥ずかしさなどもあり皆の前では
今まで通りに振舞うようにしていた二人でしたが、
リチアの欲求が限界になると、あの秘密の場所で激しい逢瀬を重ねていました。
快楽に溺れた日から三月程経った頃…
リチアは自らの褥に、新たな命が宿ったことに気がつきました。
「ねえ、エルディ…もうすぐ私のお乳、エルだけのものじゃなくなりそうよ?」
203 :
165:2007/03/22(木) 03:41:41 ID:+30EFA5a
以上です。
感想を下さった皆さん、どうもありがとうございました。
今回が初書きだったので正直不安でしたが、とても励みになりました。
それでは、ROMに戻ります。
以前投下されたランディ×ふたなりポポイがすごくツボだったので
いつかあの続きが読みたいなぁ…
ひとまず乙&GJ
206 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 08:06:58 ID:Yk7a1gzW
207 :
204:2007/03/23(金) 08:50:07 ID:IYTnT4Mi
眠いときに感想書くもんじゃないなorz
初めてにしては上出来じゃない?俺とツボが近いからかもしれないwwww
とりあえず完結乙です
>>203 乙。
初書きでもGJじゃないか?
ですます調って、得ろく書けるやつはそうそうおらんよ。
ランディとポポイのやつは、もう少し待ってくれ。
久しく小説書いてなかったから腕が劣化してるんだ。
>>203 マジGJ!!!!
あんた最高だよ。気が向いたらまた投下して欲しい。
>>208 あんたランディポポイの人か!
降臨有難い。
じっくり腕を暖めてまた投下してくれ。
エルフィーでえろねたとか だめですか(´・ω・`)
一人で萌え綴るのもいい加減限界になってきたんだが…
サイズのギャップがいいよね、サイズの。
ホークアイとリース読みたい
212 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 04:42:28 ID:DIzeDouB
デュラン×アンジェラでネタ浮かんだ
需要ない?
>>212 確実にある
wktkしながら待ってるよ
リースは弟のエリオットと共にローランドを立て直すために、毎日大忙しだった。壊された建物の再建などやることは山ほどあった。
リースはときおり思い出した。それは思い出すと胸が熱くなってしまう。しかし国の為にそれを殺し続けた。
私が大好きなヒトは私の国を滅ぼしたタガールの仲間だから…。
私は全てを知っている。彼らのせいではないと。彼らを操りローランドを滅ぼした美獣が悪いのだと。だけど他の皆は例え真実を知っていても許すことはできないだろう。
ある日リースは、仕事をしている途中に眠りこけてしまった。リースは夢を見ていた。
大好きなあのヒトが私と一緒にいてくれる。でもそれは叶わないのかしら。
一国の王女といえどまだ少女である。気付けば涙が頬を伝っていた。
「リース…。」
あったかい声がした。私の大好きなあったかくて優しい声。
「ホ…ホークアイ?」
「ごめん。疲れてるのにオレ起こしちゃったかな?」
リースは突然の訪問に目をパチクリさせた。
「護衛は?どうやってここまできたんですか?」
「オレを誰だと思ってる?盗賊だぜ。」
「なっなんで?」
リースは鼓動が早くなるのを感じた。前からこうだ。このヒトを前にすると頭がぼっとしてうまく喋ることさえできない。
「リースが好きだから。」
「だだだから、な何で貴方はそういうことを簡単にっいっ」
「簡単じゃないよ?リースにしか言わないから。」
今度は返事を返すこともできない。
「可愛いなぁ。リースは。」
耳まで赤くなってるに違いない。私はどうして?このヒトの前だとどうしようもなく駄目になって。
不意にホークアイはそっとリースのすぐ近くまできた。そして耳元で囁く。
「オレと一緒に来てくれないか。」
リースは赤い顔をホークアイに向けた。
「え?」
一瞬何を言われたのか分からなかった。
「離れるのが辛い。」
でも私は王女で、私がいないと皆が。とっさに頭の中に駆け巡る立場。
「わ私は…」
「アンタが真面目なのは知ってる。だけど、オレはこんなの無理だ。」
「でも、」
「さっき泣いてたろ?」
リースははっとする。「リースが泣いてのなんて耐えられない。オレがリースを泣かせないから。」
リースの頭の中で色々とぐるぐる回る。真剣な彼の瞳。熱くて苦しい胸を落ち着かせようとした。そうして咄嗟に一つの答えに辿り着く。
「あ、ありがとう。とても嬉しいです。私も、貴方と一緒にいたいです。貴方が…大好きだから。」
220 :
ホークリ2:2007/03/27(火) 01:02:26 ID:VXt+hrmC
「知ってるよ。ずっと前から。けど態度じゃなくて言葉で言われると嬉しいね。つまりオレと一緒に来てくれるってこと?」
そうしたい。出来るなら。でも…。
「ホークアイさん…キスして下さい。」
今度はそんなことをいうとは思っても見なかったホークアイが一瞬驚く。しかし、リースの切ないうるんだ瞳を見たホークアイはリースに顔を近づけると唇に軽くキスをした。
「リース…可愛い。」
「足りないです。もっとしてください。」
その時、彼女の肩が震えているのが分かった。彼女は一杯一杯なのだ。こんなに一生懸命になって。オレを。 美しい金色の髪の上から優しくキスをする。それからホークアイは額にキスを落とし唇にキスをした。
「んっ…」
リースが舌を差し出す。ホークアイは少しためらいながらもその舌に舌を絡ませた。そしてリースは自分の頭が真っ白になっていくのを感じた。
ホークアイの手がリースの胸を服の上から捉えた。
「んっ…」
リースの蒼くて美しい瞳が揺らめく。リースの手がその手に添えられた。ホークアイはもう理性が保てそうでなかった。
「リース…どうして?」
「わたしを 私をホークアイのモノにして欲しいんです。」
うだつ×リースキター!!!!!(゜∀°)
wktkして待ってます。
ここでホークアイのうだつが上がる悪寒。
ナバール・・・・
字ミスごめん(>_<)
聖剣3少ししかしたことなくて
ついでに言えば、ローラントね、ローラント。
職人不足だから文句言うなと言われそうだけど
正直言うとちゃんとゲーム知ってから書いてほしいな…
ごめんなさい。ファミコンがないもので、でもリース×ホークアイは大好きです (>_<) 移植されたら絶対やる
>>226 用語に関して不安があったら攻略サイトで確認すればいいと思うよ。
続きwktkしてまってるから、頑張れ。
・・・まぁファミコンでは無理だわなww
つ エミュ+ROM
230 :
ホークリ3:2007/03/29(木) 21:40:02 ID:KnqjN6g1
「…いいのか?」
「はい。」
ホークアイは自らのマントを地面に広げるとそこにリースを寝かせる。金色の髪がふわりと広がる。
リースは恥ずかしそうに身を硬くした。
ホークアイは自分の着ている服をトランクスを除いて次々と脱いでいく。筋肉質の褐色の肌が現わになりリースは赤面し視線をそらす。
そしてリースの服のボタンを一つづつ外していく。リースは直視出来ず目を伏せた。
「すごく綺麗だ。…おかしくなりそう。」
ボタンを外していくたびに現れる大理石のような白い肌が脳を犯していく。
小ぶりな胸そしてそれを覆う清楚な白いレースのブラ、槍の使い手であるため腹筋は綺麗に割れている、そしてブラと同じ白いショーツとすらりと伸びた綺麗な足。
ところどころに戦いのための傷があるもののそれがまたホークアイのリースへのいとおしさを高めていく。。
「あ、あんまり見ないで下さいっ」
リースは顔を上気させ、潤んだ瞳でホークアイを見上げた。
プツン
ホークアイの中で理性という壁が崩壊した。「ねぇ、リース。」
ホークアイはリースの唇に軽くキスをした。
「ホークアイ?」
「俺も緊張してるよ。」
ホークアイはリースのブラの中に手を差し込むと柔らかなな乳房に触れた。
「リースちゃんのココってやぁあわらかぁい」
「どどこが緊張してっあっ…んやぁっ//」
ホークアイはブラを上にずらすと桃色の乳首を指先でもてあそぶ。
「あ…んっホークアイっ!」
「もっとオレの名前呼んで。」
「っはぁ…んっ」
ホークアイの舌がリースの首筋をなめあげる。
「ほら…早く呼んでよ。」
「あっホ…ク…アィ!」
ホークアイの舌がリースの左の乳首を避けて焦らすように乳房全体を舐める。そしてかじりつくように乳首をくわえこんだ。そして右手は右の乳房を包みこみ優しくもみしだく。
「あっあっん…そんなっ下品なっ」
ちゅっちゅっと吸い付く音がリースの頭を侵食していく。
「あっ…ん、はぁっきゃあ!?」
「リース、初めてなのにこんなになってる。」
いつの間にか移動したホークアイの細長い指がショーツの脇からさしこまれクチュッと音がした。
「そっそんなの違います!」
恥ずかしさのあまり咄嗟に否定するリースのまえに濡れた指を差し出す。
「違う?こんなになってるのに?」
リースはいやいやと首を振る。ホークアイはその指をリースの目の前で舐めた。リースの綺麗な蒼い瞳が見開く。
書きながら投下?
いただけないなぁ
すみません…下手くそで
233 :
つづき:2007/03/30(金) 18:01:11 ID:CZiq8iWI
「おいしい。」
ホークアイは妖しく微笑む。そして下のショーツを手品のように素早く脱がすと、リースの足をM字に開く。
リースは力が抜けたのかそれを素直に従った。誰にもそんなところをこんな風に見られことはない。リースは自分の秘部からまたとろりと濡れたのを感じた。
「見てるだけなのに、これはどういうこと?」
「そっそんな。」事聞かれても。
ホークアイの意地悪が恨めしい。でも、裏腹にそれは快感だった。ホークアイはリースの両方の太ももをつかむと顔を秘部に寄せ、蕾をついばむように唇ではさんだ。
「そっそんなとこっあっ…」反論しようと口を開けようとするが
自らの喘ぎで中断される。ホークアイの舌はまるで生き物器用に動く。
「あっ…んっホークアイっさん」
必死に手を伸ばしやめてくれるようにホークアイの頭を掴もうとするがサラサラとした髪の毛のせいでうまくつかめない。
やがてホークアイの長い指が秘部をわけいるように侵入してくる。
「あっ…」
中を探るようにさしこまれ、リースの瞳には快感のためか涙が溢れる。ビクンと背を震わせ、四しが強ばる。
ホークアイの舌が敏感な蕾を指が内壁をこすりつける。
零れていくリースの蜜をなめあげジュルッと音をわざとらしく立て吸いあげる。なおかつ足の間から夢中になって愛撫をするホークアイが見え、目眩がする。
「あっはぁっあっ…んイヤァッ」
自ら発したことのないくらいに大きな声をあげた。その時だった。
「ねえさま?」
扉の向こうから聞き覚えのある声がする。
やっ//エリオット?
ホークアイは一旦愛撫をやめ扉のある後ろを振り向く。
リースは慌てて立ち上がろうとする。
「ねえさま?ねぇ…扉開けて?」
ホークアイはリースの右手を掴むと無理矢理目の前に座らせる。扉に鍵がかかっていると分かった以上邪魔されることもない。
「ホークアイ!エッエリオットが呼んでます!」
小声ででも精一杯に抗議するリース。
「いいじゃん?入ってこれないんだし。適当に返事返せば?」
ホークアイは我関せずと、後ろから抱きしめるように愛撫の続きを始める。乳房を右手でいじり左手は秘部へと手を伸ばす。
「あっ…んホーク…さっ…」
「早く返事しなよ。エリオットが不審がって他の誰かに言って開けられたらもっと困ったことにならない?」
リースはその様子を想像し頬をカァッと赤くさせる。
下手かどうかはともかく書きながら投下するのは
あんまり好ましくないんじゃないかと…
ってばっちゃが(ry
「エッエリオット!きゃっ」
リースが意を決し声をあらげた途端ホークアイに耳を甘噛みされる。
「どうしたの?姉さま大丈夫?」
「ちょっ…ん…と本が上から降って…きてっ」
「大丈夫?手伝おうか?」
「いえっ…だ…丈夫っ平気よ。」
「ほんとに?ねえさま。無理しないでね。」
トントンと軽快に去っていく足取りがした。
「ほんとにアイツってシスコンだな。」
「仕方ないでっす。エリオットはあんな目にあったっ…んですよ!」
「無理に喋らなくていいよ。」
押し寄せる快感を誤魔化すために会話をしているのに…。
ホークアイの右手がリースの髪をすく。
「リースっていい匂い。甘い匂いがする。」
「何いって?」
ホークアイの指がリースの中の一番感じる場所を刺激した。
「あっそこっ…変です!」
「そ?」
ホークアイは容赦なく同じ場所を責める。
「んっいや…っ」
ホークアイはリースを押し倒すと、 リースの足を押し上げた。
「ねぇ、挿れていい?」
「挿れるって…」
そうリースがいうかいわないかにホークアイは自らのものをリースの中に挿れていった。
「やっ」
リースの瞳に涙が浮かぶ。
「痛い?」
ホークアイは侵入を止め、リースの頬に手をそえる。
書きながら投下確かによくないです 消えました (笑)
「いいえ!」
リースはそう言うとホークアイの頭をつかむと口付けた。お互いの唾液を交換し舌をからませる。
「きて…。」
リースのその言葉を合図にホークアイは動き出す。
リースの中は暖かくホークアイを包み込む。リースは涙目になりながらもホークアイを愛しそうに見つめる。
しばらく緩く行き来をしていた。
リースは最初のうちは苦痛に耐えていたものの慣れ始めたのか甘い声が聞こえるようになった。
褐色の肌と白い肌が溶け合わないのは何も色の違いだけではない。身分、立場、敵、憎しみ全てを越えてホークアイと繋がるこの瞬間だけは全てを越えていけそうな気がする。
「あっ…んっ…ホッホークアイ!」
「っ…リース!」
お互いの名前を呼び蒼い瞳と紅い瞳が交わる。快感が全身を包みホークアイとリースは同時に達した。
貪るようにお互いの唇をもとめあう。
言葉に出来ない
アイシテル
を表すように。
「私、今夜が終わったらホークアイに会わないつもりでした。」
リースはそう告げる。
「だけど、考えが変わりました。私はホークアイと一緒にいたい。この思いは変わりません。もう戦いは終わりました。憎しみを大好きに変えたい。ローラントとナガールもきっとそう出来ますよね?」
ホークアイは返事の変わりにリースを抱き締めた。
「受け取ってくれないか。」
ホークアイは服の中から銀色のものを取り出しリースの左手の薬指にはめた。
「結婚してくれる?」
リースはホークアイを見、嬉しさのあまり涙した。
彼の全てを鎖でつないだ。離れられないように。
「おい、リース冗談だろ?」
そう言ってとまどうようすを見せるのはホークアイ。
「冗談?笑わせないで。」
今日の晩、赤紫の液体を飲んだ。それからおかしい。
「リース、何かおかしいぞ?」
いつもとは違う言葉使い様子。
リースはホークアイの前におもむろに立つと自らの身体を覆う紅い下着を脱いでいく。
ホークアイはあっけに取られてそれを見ていた。
「いつも私は貴方にかきまわされてる。心も身体も。だから今夜は私が。」
リースは鎖で繋がれたホークアイの股間に顔を近づけるとジッパーを下ろし現れた猛る肉棒をむさぼる。
ホークアイは快感に顔をゆがめる。
「リース!やめろ!いつものリースじゃないだろ?こんなの。」
リースは今まで見たこともない程の色香を放つ。
ちゅっじゅる
先のカリの部分に舌を寄せ、茎に手をそえ懸命に奉仕する。
いつもはホークアイに意地悪され飲まされる彼の精液。立場が変わった今だけは私の思うがまま。
「くっ…はぁっリース?」
リースは上目使いでホークアイを見、しごきあげていく。
今だけでいい。
貴方を私の好きにさせて。
紫のジュースのせいということにして、貴方をオカシタイ。いつも犯されるのは嫌。
リースは思いきり吸い上げると同人にホークアイはリースの顔に己の精をはきだした。
「私によくもこんな汚い液体かけてくれたわね?」
リースは薄く笑みを浮かべるとホークアイの少し萎えたそれを手でつかみ自身の中に埋めていく。
「あっ…ん、相変わらず大きいですね。」
リースは紫のジュースが薄れていくのを感じた。ソレが消えればすぐに動悸が高まり、いつものオクテな自分に変わってしまう。演じ続けなければ。
「リース、でも今の積極的なリースもいいかも。SMとかしてくれんの?」
ホークアイはリースの腰に手を添えるとそのまま突き上げた。
「あぁっ…」
リースは快感に顔を上気させる。
「貴方が欲しいんです。」
ホークアイはリースの腰を掴み突き上げ目の前にある唇を奪い吸い付こうとするが鎖が邪魔をする。
「フフッ簡単にイカセマセンヨ?」
リースは薄く笑うとホークアイから己を引き抜き足をあげホークアイの肩に置いた。
「おなめ?」
「はい。」
ホークアイは苦笑するとリースの秘部に顔を寄せペチャペチャと溢れる愛液をなめあげる。
まだ続く?
240 :
45:2007/04/04(水) 04:54:34 ID:o0900/GF
HoM
ロジェ×ジェレミア
捏造にアルコールとカフェインを混ぜて二、三日煮込んでみました。
文法、改行、誤字等おかしな部分もありますが、宜しければどうぞ。
―――支払わされた代償は高く付いてしまった
予断を許さぬ状況で、迷いながらも選び取った選択肢。自らの正義に満身する事を決意し、両の手を同胞の血で染め抜いて得た物が悲しみだと言うのは本当に恐れ入る。
「ユハニ…お前は、許してくれないんだろうな……」
そうして、本当に大切な物までも奪われてしまった。
…何時かは元の関係に戻れる。そんな根拠の無い夢想に縋り戦い抜いてきたが、マナの女神が気紛れな慈悲をこの男にもたらす事は無かったのだ。
その失った者の価値が今になって知れる。血を流し続ける心は既に化膿し、その痛みが病んだ精神に拍車を掛けてくる。
――突き進む己の道に間違いは無い。きっと報われる時が来る
そんな曖昧で脆い土台に立てられた信念が揺らぐのは必定だ。磨がれた剃刀の様なロジェの鋭利で硬い心は錆付き、刃毀れを起し、弛み、また折れそうだった。
―――南ブッカ洋沖 空母ナイトソウルズ甲板
…星を見ていた。雲一つ無い暗黒の夜空には宝石をぶち撒けた様な星々の冷徹な煌きが独り甲板に佇むロジェに言い様の無い虚無感を与えてくる。
そうしてまた空を見上げれば、下弦の月が嘲笑するに浮かんでいた。
「エレナ……」
身を切る程に冷たい高空の大気が、刃となって傷心のロジェに吹き付ける。失った女の名を呼んで、乾いた涙の痕がジンジンと痛む。
救えなかった恋人の名。袂を別ち、斬り合い、殺し合った女の名を。
…ユハニを殺してしまった事。もう、それが今回のエレナの死に直結していた事は疑い様の無い事実だった。
エレナの弟であり、ペダン在住時はロジェにとっては本当に仲の良い兄弟みたいだったユハニ。大地の裂け目で一時行方不明になった彼とロジェが再び対峙したのは月読みの塔の内部だった。
結果、ユハニは死に、ロジェ達は生き残った。…それはある意味、仕方が無かった。ペダン正規軍からすれば、指揮系統から勝手に離反したロジェ一行こそが裏切り者だ。ユハニが彼を憎悪するのもまた当然だった。
そうして、ロジェを斬る理由があるユハニと斬られる訳にはいかないロジェとの激突は戦争の縮図を如実に映し出した。
…一個人の意見や思惑などは、大きな渦の前には飲み込まれてしまう。
それに飲まれた結果、ユハニは死んだのだ。
「俺は…何が、したいんだろうな……」
…思いを馳せてみても、出てくるのは過去の記憶の残骸と自分に向けられた怨嗟の声のみ。そして、ユハニが残した呪いの言葉がロジェを締め上げる。
――姉さんを頼む
それが叶えられる事は無かった。愛が反転した憎悪、そして弟を殺された恨みはエレナを変貌させた。ロジェの説得も空しくルジオマリスに戦艦ごと特攻した彼女は弟の後を追った。
…その事実がどれだけロジェの心を傷つけ、また切り裂いたのかはエレナと深い間にあったロジェ本人にしか判り様が無かった。
「許しを請うつもりはないけど…俺は……」
もうかなりの長時間、吹き付ける風の中でロジェは佇んでいる。まるで己を罰するが如くだ。
ユリエルやキュカは今はそっとしておくのが一番と判断し、ロジェを放置していた。掛ける言葉が見つけられず、またそんな資格も無いと言うのが分かっているからこその判断だったのだろう。
だが、彼らは今のロジェがどれだけ不安定なのかを見破れなかった。
「―――もう、疲れた、な」
疲れ切っていた。夜明け前が一番暗いと言うが、その漆黒の闇に抱かれ、奈落の底に沈むが如く魂は慟哭し、生きる意味も戦う意味も霞んで行っている。
…ただただ、己を取り巻く世界が悲しかった。
完全に己を見失うロジェは寂しそうに零す。その独白に答える者は居ない。ぎらつく視線が更にその危うさを増した。正気と狂気の狭間。今の彼ならば、翼あるものの父に牽引されるナイトソウルズの甲板から飛び降りる事もあるかもしれない。
「ロジェ――」
だが、そんな死神に憑かれたロジェを放って置けない輩もまた存在した。その人物は闇を背負うロジェの姿に居ても立っても居られなくなり、バタバタした足音と共に彼に近付いた。
「ロジェ…おい」
「…ジェレミア」
ペダン離反組の紅一点。歩く地雷とまで言われる女がロジェに接触を図った。
「何を…しているんだお前は」
「何を?…さあなあ。何をしているんだろうな、俺は」
ジェレミアは咎める様な声色でロジェを責め立てた。だが、ロジェ本人としては取り合うつもりも相手にする気も無い。気の抜けた声で返事をした。
「何だって?」
「何かしらの意味はあった様な気はするけど、今はそれもどうでも良くなったよ」
それが一番真実に近い。
…ただ独りになりたくて、人の寄り付かない甲板で星を見ていた。
最初はそうだったが、今のロジェは星等見てはいない。ただ自責と後悔の念で押し潰されそうな心と体を必死に繋ぎ止めているだけ。何をするでもなく、身を切る高空の夜風に身を晒しているだけだった。
「お前……」
「悪いけど…今はお喋りする気分じゃない。独りにしてくれよ」
邪魔をしないでくれ。ロジェは声無き声でジェレミアに告げた。だが、ジェレミアはこの程度の事で引き下がる女ではない。
「駄目だな」
「…何だと?」
案の定、ジェレミアはロジェを突っ撥ねた。
「鏡でも見れば判ると思うが、今のお前は酷い顔をしている。独りになど出来んな」
「知った事じゃない。なあ…頼むから消えてくれ。お前がこの場に居るだけで気が滅入るんだよ」
「っ!」
自分がどれだけ酷い事を言っているか、ロジェは気付けない。目の前に居る女の声は内部を掻き乱すノイズにしか聞こえない。それだけロジェの精神が参っている証だが、ジェレミアは目を釣り上げてロジェを睨んだ。
「何なんだ、その態度…?こっちは心配して見に来ているのに…っ」
「要らん節介だな。それ以前に頼んでない。親切の押し売りはうんざりなんだよ」
共に戦場を駆け、背中を預けあった戦友同士にあって此処まですれ違う事などは滅多に無い。普段のロジェからは想像出来ない態度がジェレミアの温度をあっと言う間に沸点近くまで持っていった。
「さっさと失せろ。話す事も無ければ聞く義理だってないんだからな、俺には」
「ロジェ!」
―――パンッ
その言葉が止めになった。これみよがしに邪険にされたジェレミアの心は臨界を突破し、爆裂する。スナップの利いたナイスな平手がロジェの横っ面に叩きつけられた。
「痛…」
「お前には無いだろうが、あたしにはある!そして黙って聞け!」
叩かれた頬を撫で擦るロジェの口元から赤い筋が一本伝う。口内を切ってしまった事を示す様に口の中に錆付いた臭いが充満してくる。
危険人物と恐れられるジェレミアの気性の荒さが発露した。普段は無口だが、一端火が点くと、その爆発の余波は仲間にも平気で及ぶ。ロジェがまともな状態ならば、そんな危険を冒す真似はしないのだろうが、今回ばかりは勝手が違ってしまった。
「何時まで腐ってる気なんだ、お前!?もう本国に攻め入ろうって時にお前がそんなんじゃ死人が増えるんだよ!」
「っ」
頭一つ分以上大きいロジェの胸倉を掴んで怒鳴りつけるジェレミアは完全にキレていた。彼女がここまで激しく爆発する事などは滅多に無い。文字通りロジェは地雷を踏んでしまったのだ。
「お前は自分の立場が分かってるのか!?お前は連合軍の要なんだぞ!ただでさえ分が悪い戦いなのに、お前は仲間を殺す気なのか!?」
ジェレミアの言う事は正しい。連合軍の中核を成すロジェが倒れては、作戦行動そのものが立ち行かなくなるだろう。その果てに待っているのは味方全員の壮絶な討ち死にしかありえないのだ。
自分達の母国であるペダンがどれだけの戦力を蓄えているかは判らないが、そのペダンにはもう一両日中には着いてしまう距離に今のロジェ達は居る。ジェレミアが多少強引にもロジェを奮い立たせようとするのはある意味で死活問題だったのだ。
「昔の女だか何だか知らんが、気持ちを切り替えて貰わねば困る。お前はあたし達の…」
…そこまでは良かった。だが、熱くなっていたジェレミアはロジェの踏み入ってはいけない部分に踏み入ってしまった事に気付けなかった。
「ジェレミア」
「!?」
周囲の温度が下がった気がした。薄ら寒い甲板にありながら、それを超える零下の雪原に裸で放り込まれた気分をジェレミアは味わった。
「言われずともそんな事は判ってるさ。これでも責任ある立場だから、さ」
抑揚の無い無機的な声色でロジェが語る。その顔を見てジェレミアは一歩退いた。
ロジェは薄く哂っていた。だが、その瞳は直視できないほどの危険な眼光をしていたのだ。
「だが…」
「え…」
スウ…とロジェが体を沈める。その自然な動きにジェレミアは警戒らしい警戒を取る事も出来なかった。
「その傲慢さは頂けないよな」
耳元で囁くロジェの甘い声。それが耳小骨を振るわせた刹那…
「う…っ…!?」
――ドス
鈍器で叩き付けた様な衝撃が襲ってきた。ジェレミアはその痛みと不快感に顔を歪める。ロジェの掌底がジェレミアの鳩尾に突き刺さっていた。
「く、ぁ…!」
――ドッ!
そうして、次の瞬間に襲ってきたのは腸を容赦無く抉るロジェの膝だった。ゴブリ、と逆流する胃の内容物を吐き散らかしてジェレミアは無様に甲板を汚しながら膝を付いた。だが、そこでロジェの追撃は終わらない。
―――ゴシャ!!
膝を付き前屈みになったジェレミア。止めになったのは脳天に走るハンマーじみた踵落しの痛み。満足な受身も取れずジェレミアは顔面から地面に着地。自分の吐いた汚物に熱烈なキスをした。
ジェレミアはロジェの逆鱗に触れてしまい、その対価を身を以って味わった。
「粋がるのも体外にしろ。お前は俺の何だ?女房か?恋人か?女か?…違うよな?」
「ぐ…ぅ、うあ…ぁっ」
咳き込み、呼吸も侭ならないジェレミアの首根っこを掴んで、無理矢理ロジェは顔を上げさせた。呼吸を阻害されたジェレミアは涙を零しながらロジェの所業を受け入れるしかなかった。
「そんな貴様がどの面下げて俺の事情に入り込む?…俺には許容出来んな」
「…っ、っ」
グローブ越しの節くれ立ったロジェの指が細いジェレミアの首を締め上げる。つい先程まで真っ赤だったジェレミアの顔は青く染まり、呼吸困難一歩手前だ。
ロジェは指に力を込め続け、ジェレミアの土気色の顔を眺めながら言い聞かせる様なゆっくりした…それでもドスの利いた口調で謂う。
「良いか、小娘さんよ?俺は誰の駒でも無い。自分の意志で戦ってる。お前さんがそれに入り込むのはお門違いなんだよ…!」
「きゃっ!」
――ドサ
これ以上は命の危険があるとロジェは判断した。泡を吹きかねないジェレミアを乱暴に放り投げてロジェは吐き捨てる。戦場に於いては誰よりも絆が色濃いと思っていた男にされる仕打ちにジェレミアは呼吸する事も忘れ、ただ呆然としていた。
「げほ…けほっ…」
「もう一度言う。消えろ。…それとも、俺と闘るかよ。…んん?」
そして、漸く呼吸する事を思い出し、急いで肺に酸素を溜め込むジェレミアの眉間にロジェの持つ大刀の切っ先が向けられる。ギラリとした、氷より冷たそうな白刃の凍てついた輝きがジェレミアを怯えさせた。
『…これ以上踏み入るならば、斬る』
「っ、ぁ…ぁ…」
そんな声が聞こえてきそうな気迫にジェレミアは情けない声を出すしかない。
「返事はどうした小娘。…本当に死ぬか?」
ロジェの変貌振りは筆舌に尽くしがたい。普段は利発で物腰の柔らかい、正義感が強い好青年のイメージがある彼だが、内に滾るものが爆発すればその威力はジェレミアのそれを軽く凌駕する。…それこそ仲間の命を奪いかねない程に、だ。
普通ならばありえない事だろう。だが、恋人の死とそれを救えなかった自分の弱さと脆さ、ジェレミアの辛言が彼を此処までイカれさせてしまったのだ。
「チッ・・・胸糞が悪い」
ロジェは漸く剣の切っ先をジェレミアから離した。怯えきった彼女は最早無害で、斬る価値すら無い存在だと理解したのだろう。舌打ちしながら後味の悪さを味わうロジェは疲れ切った顔をしていた。
「ロジェ…」
「…煩いぞ」
そんな冷たいロジェの背中に声を掛けるジェレミア。案の定、ロジェは背中を向けたまま腹立たしげな声を返すだけだった。
「ロジェぇ…っ」
「何だってんだ…」
だが、ジェレミアはそれでも声を掛け続ける。自然と涙腺が緩み、塩辛い液体が頬を伝い、声帯を普段以上に震えさせていった。その声色と様子が異常だと感じたロジェは流石に放って置けなくなり、漸く振り返った。そこには…
「ひっく…っ、ぐす…」
「う…え……?」
泣いている女の子が独り居た。
「ぅ…うう…ふええ…」
「なっ…ぁ」
その光景にロジェも面食らう。歩く地雷と仲間内からも恐れられる狂犬が玉の涙を零して泣いているのだ。
「っ……そんな強く打ったつもりは無いぜ?今更、か弱い女を気取って泣く気かよ。…ふざけるな」
ロジェの言葉がジェレミアに追い討ちを掛けた。…泣いている女は好きになれない。寧ろ今は、心を掻き乱す存在にしか成り得ない事を知っているからこそ、ロジェは冷酷な態度を取り続けた。
「そんな…そんな、つもり…ないよ…っ」
「じゃあ何故泣く?痛いのか?それとも悲しいのか?」
「悲しいのよ…」
さめざめと泣くジェレミア。その風体には普段の凛とした面影はまるで無く、年相応…寧ろそれ以下しか見えはしなかった。ロジェはそんな小さくなって泣くジェレミアを忌々しげに、それこそ親の敵でも見る様に一瞥した。
「あっそ。俺には関係ないな。泣くだけ泣いてとっとと失せろ」
「ロジェ…あたし、は…っ」
――ハア
額を片手で覆い、大きな溜息を吐く。ロジェとしてはもうこれ以上ジェレミアを構いたくは無い。だが、そんな彼女は泣きながらも何か言葉を掛けようとしていた。
…取り合わなければ、独りになる事すら出来ない。ロジェは半ば泣き落とされる形でジェレミアの言葉に耳を傾ける。
「…煩わしいったりゃありゃしない。…判った、聞いてやる。何がそんなに悲しい」
「あたし…自身がだよ…!」
「え」
母音が一つだけ喉を通過した。泣き腫らしたジェレミアは本当に悲しそうにロジェの瞳を的確に射抜いてくる。どうせ、文句の一つでも投げてくるのだろうと思っていたロジェは自分が予想していた話の内容と違う展開に眉を顰める。
「そ、それ…は何だ」
ロジェは話の内容が理解できなかった。悲しいのは判る。だが、その理由がジェレミア自身にあると言うのが判らない。それは一体何故なのか?少し興味を惹かれたロジェはジェレミアに問うた。
「あたしじゃあ…ロジェを…元気にしてあげれないって…」
「…はあ?」
「情けなくて泣けてくるよ…!…ねえ、あたしじゃあ…駄目なのかな」
「……待ってくれ。は、話が見えん」
話の内容が更に複雑になった気がした。ロジェは嗚咽交じりのジェレミアの言葉にただオロオロするばかりでその本質に気付けない。
「ロジェに…そんな顔して欲しくないんだ。…笑って欲しい。また一緒に馬鹿やって、駆け抜けたいんだよ。アンタとさ…」
「っ!そ、それって…おい」
心に閃く物があった。それに気付いた途端に今迄の疑問が全て氷解する。基本的に他人に無頓着なジェレミアが此処まで己に世話を焼きたがる理由。そうして悲しいと言った理由も全て。半ば口説かれている感じがロジェにはしたのだ。
「ロジェ…あたし……」
「お前…俺に、惚れてたか?」
「…ん」
つまり…そう言う事ではないのか?ロジェは少し顔を赤くして尋ね、ジェレミアは顔をロジェの倍以上赤くして頷いた。
「まさか…冗談、だろ?」
「本当だよ。でも…アンタにはエレナが居たし、あたし自身確証が持てなかったから、放置してた。…でも、駄目だったんだ」
ロジェ自身としてはジェレミアの気の迷いと思いたかった。だが、その顔を見る限り、ジェレミアの思いは気のせいではありえないのだろう。潤んだ瞳には涙が浮かび、熱っぽい視線でジェレミアはロジェを求めている様だった。
「気付いてしまった…のか?…心の底に」
「気付いたら、もう手遅れだったんだよ。あたしは…本気でロジェの事が、好きだって」
…冷静に考えてみれば、そう言う視線を向けられた事が何度かあった気もする。何時からかはハッキリ判らないが、戦場に於いてロジェの隣には常にジェレミアの姿があった。
それだけの理由があれば後は簡単だ。戦争と言う異常な状況にあって、ジェレミアがロジェに想いを寄せたとしても何ら不思議はない。
「・・・」
――性質の悪い女だ
ロジェは目を閉じて心の中でそう呟く。何だってこんなタイミングに告白をしてくるのか?恋人を失ったばかりのロジェにはジェレミアの言葉は甘美な毒以外の何物でも無い。目の前の年下の女を力の限り抱き締めたいと言う衝動が湧き上がって来る。
「こんな聞き方…あたし自身でも卑怯だと思う。エレナが死んだばかりだって言うのに」
「うっ」
スッと、ジェレミアがロジェに近付き、体を寄せた。ビクッ、とロジェは身を震わせる。冷たい風に乗ってジェレミアの甘い体臭が鼻を突いた。
「あたしの事…嫌い?」
「そ、それは」
軽く奥歯を噛み締めるロジェ。言葉を詰まらせ、決まりの悪そうな顔をした。仲間としては信頼している。だが、女性としてはどう思っているかと問われても、ロジェとしてはジェレミアをその様には見た事が無かった。何も言えなくなるのは必定だった。
「いや…分かるよ?こんな一方的に言われたってロジェとしても困るよね。でも…あたしは、本気だよ」
「ジェ、ジェレミア…?」
だが、ジェレミアはそんな態度をロジェが取る事を承知していたのだろう。固まって動けないロジェに駄目押しを仕掛ける。ギュッと、強い力でロジェの背中に両手を回す。正面からジェレミアは抱き付いた。
「嫌われても良い。嫌な女だって思われても良い。それでも一度だけ…我侭を、聞いて欲しい」
「お前、まさか」
その言葉の意味がロジェには分かった。渋い顔付きで睨むロジェに対し、ジェレミアは恋する女と言った顔付きで微笑みながら言った。
「今だけで良いんだ。あたしを…女として扱ってくれないかな?」
「っ」
精一杯の上目遣い。女の武器の扱いに長けていないジェレミアにしては良く頑張った方だろう。事実、それの仕草がロジェにとっては大ダメージだったのだ。
「ロジェを…元気にしてあげたいんだ。あたしを…ロジェの女にして…」
「っ、っ!…くっ」
「きゃっ」
激攻陣+攻防強化陣付きのエインシャントを喰らったかの様な衝撃がロジェの心を揺さぶってくる。だが、ロジェはその誘惑に何とか耐えた。これ以上は罷りならないとロジェはジェレミアを突き飛ばした。
「気持ちは嬉しいけど…やっぱり、駄目だ。エレナとの事は終わったけど、お前はエレナじゃあ、ないんだ」
此処でジェレミアの言葉に頷けば、そこで何かが終わってしまう。そんな予感がロジェにはしていた。幾ら何でも、乗り換えるのが早過ぎる。個人を偲ぶ意味合いでも、今のロジェにはジェレミアは抱けない。
「…そっか。未だ、アンタの心には…」
突き飛ばされた拍子に倒れたジェレミアが寂びしそうに零す。未だにロジェの心にはもう既に過去の女となったエレナの幻影が巣食っていたのだ。
「済まん。こればっかりは…な」
心底済まなそうに言うロジェの言葉には様々な感情が混じっている様だった。ジェレミアへの謝罪やエレナやユハニへの哀悼、その他諸々の雑多な念が泣きそうなロジェの体全体から滲んでいた。
「…ううん。それが、当然だよ。アンタがそう言う奴だって事は誰よりも知ってるからさ」
「済まない」
倒れた体を起し、体に付いた埃をパンパン払うジェレミア。そんな彼女に向けられる顔が無くてロジェは視線を外したまま俯いていた。
「でも…さ」
「え?」
ここでロジェは致命的なミスを犯した。何故ならば、ジェレミアの瞳には未だに決意の炎が宿り、その熱は未だに失われていなかったのだ。普段の彼ならばそんなジェレミアの様子に気付けない筈は無いのだが、今この場でロジェはそれを見逃してしまった。
――ドンッ
「うお!?」
ジェレミアが低い姿勢から渾身のタックルを見舞う。不安定な状態で立っていたロジェはそれをモロに喰らって転倒。ジェレミアがロジェの体に圧し掛かる。
「っ!ジェ、ジェレミア…!」
「ゴメン、ロジェ。あたしも…引き下がるつもりは、ないんだよ」
見下ろすジェレミアに批難めいた視線を向けるも、そこで積みだった。元々がギリギリの処で理性を保っていたロジェ。ジェレミアの攻撃をこれ以上受け流す事などは精神的に無理だったのだ。
千載一遇の期は逃さない。どの様な手を使っても本懐を遂げる。女の打算が入り混じった狂おしい胸中を開放するジェレミアは確かに地雷と称されるに相応しい女だった。
―――チュ
脆くなった心を倒壊させる様な強烈な一撃がロジェを襲った。
「ぁ…っ」
ただ浅くお互いの唇が触れ合っただけ。だが、それだけでもロジェの心を折るには十分だったのだ。事が成った事を確信したジェレミアはロジェの胸板に顔を埋める。
「体はさ…正直、だよね」
「うお…っ」
女性特有の柔らかく、繊細な掌がロジェの股間を撫でる。彼のそこは十分に血が巡り、既に準備が完了していた。
「苦しかったんだよね。エレナと離れてから、ずっと」
「っ…!」
耳元で囁くジェレミアの声が甘く脳髄を痺れさせる。理性を保ち、鉄の意志で女を拒んだ処でロジェの体は健康な成人男子。女を求めて已まない。発散する事もなければ自分で処理する事も無い男の情欲の塊はかなり長い間、ロジェの内部に蟠っていた。
そんな折に色仕掛けで迫る女が居る。自分を許容し、包んでくれる…そんな輩が、だ。折れたロジェの心ではその誘惑を断ち切る事は出来なかった。
「お前…とんでもない女だな…っ!」
「それでも良いって言ったよ?あたしで…元気になって、欲しいのよ」
もうそれが止めだった。心以前に体がジェレミアを欲しがっている事を理解したロジェは一度大きく深呼吸し、捨て台詞を吐いた。
「俺の…負けだ」
「聞こえない。もっと大きな声で言って?」
「俺の負けだと言った!…お前に目を付けられた時点でな」
「ロジェ…」
―――済まない、エレナ
間違いなく草葉の陰で泣いているエレナに謝罪するロジェ。ジェレミアは勝利を得た女の顔でロジェの顔に何度もキスをする。圧し掛かられて重たそうに顔を顰めるロジェだったが、何故か嫌悪の表情は浮かんでいなかった。
――ガタガタと周囲の壁と言う壁が音を出していた
度重なる出撃で新鋭空母のナイトソウルズにも相当のガタが来ている事を示す様な不穏な音だった。翼あるものの父に牽引されている為に、内燃機関の殆どをシャットダウンしているにも関わらず、この様な音が鳴る。
それはこの空母の未来を予見している様でロジェは薄ら寒く感じる。…或いは、これは自分の心の声なのかと己の胸に問うてみるも、返ってくる答えは何も無かった。
「・・・」
そうして後ろをチラと振り返ると、俯いたジェレミアが一言も発しないでトコトコと付いて来ている。何を考えているのかは判らないし、表情からそれを読み取る事も出来ない。
…これから自分が彼女に成そうとしている事に、ジェレミア自身は何を思っているのか?
それ位は見出したかったが、結局ロジェはジェレミアの心を覗く事は出来ずに、自分の部屋に辿り着いてしまった。
「さあ、此処だ」
「あ…」
ロジェは一瞬戸惑ったジェレミアを自室へと招き入れる。…気のせいだろうか?あれだけ激しく求愛してきたさっきまでの彼女が嘘の様に、今のジェレミアは怯えている様にも見えた。
―――ナイトソウルズ 居住区 ロジェ私室
空母であるナイトソウルズは居住区のスペースはそう広く取られては居ない。元々はペダン離反組の五人に与えられた艦である為にその人数で運用するのならば、十分過ぎる広さを誇っていた。だが、過去と現在では状況が違う。
「此処が…ロジェ、の?」
「かなり狭っ苦しいけど、野郎一人使うには十分な部屋さ」
今ではその五人に加えて、ビーストキングダムやアルテナの重鎮達が戦う為に乗っているのだ。そんな切実な生活空間の狭さに苦しむ一行に在って、個室を与えられると言うのは贅沢以外の何物でもない。
個室を与えられているのは隊長であるユリエル、そしてロジェの二人だけだ。ユリエルの場合は執務室を兼ねて、ロジェはその働き振りによる評価故である。
ロジェの最近の働き振りは目を見張る。ウィスプの加護を得てからと言うもの、その戦い振りは敵味方からも鬼神と恐れられる程だった。
…彼の死が即、破滅に繋がるタイトロープ的な現状にあって、ヒールライトを得てからのロジェは本当に強かったのだ。殿、斬り込み、遊撃…どの局面にあっても敵を蹴散らすロジェに、その彼の直援であるジェレミアの立場は殆ど無かった。
「…さて」
「っ」
小さな一人用の寝台に腰を下ろしたロジェは羽飾りの付いたトレードマークの羽根付き帽子を脱いでジェレミアを見た。
「お前をお持ち帰りした俺が言う台詞じゃ無いが…」
「な、何?」
ロジェの風体に息を呑むジェレミア。彼の姿は普段からはかけ離れて脆く、また闇を孕んで見えたからだ。
「するんだよな?」
「…!」
そのくすんだブルーの瞳を向けられて言葉を失う。それを成す事が本懐。その為に、無い頭を絞ってロジェを誘惑した。だが、その直前にあってジェレミアは恐怖心を拭えない。
「どうした?…哀れな俺に活力をくれるんだろ?…こっちに来なよ」
「う、うん…」
…自分から誘ってそれの第一歩を踏み出せないのはおかしい。静かな声で近くに来いと催促するロジェにジェレミアは重い足取りで近付いてゆく。内面に恐怖を抱えたまま。
――グイッ!
「きゃあ!」
…ぽすっ。急にジェレミアの腕を取ったロジェが彼女を強引に抱き寄せた。ロジェの胸の中に納まったジェレミアが不安そうにロジェを見上げる。
「…ふっ」
その顔を見たロジェが薄く笑った。
「な、何…?」
「する前から力を入れ過ぎじゃないのか?こんなに体を強張らせてさ。…別に取って喰うって訳じゃないし、もっと力を抜けよ」
「た、食べる…つもりなんだろ?」
「くっ…くく!」
そのジェレミアの言葉にロジェは含み笑いを漏らしつつ、口元を歪めた。…中々に気の利いた言い回しだ。ロジェは強くジェレミアを抱く。
「っ…!」
「別の意味でだが、確かになあ。…でも、構わないんだろ?」
少しばかり熱烈な抱擁に、窮屈そうにするジェレミア。…もう既に闘いは始まっていた。ロジェはジェレミアのバンダナを取り去り、頭を撫で始めた。
「ちょ、ちょっと…」
頭を撫でられて喜ぶ歳でもないのか、こっ恥ずかしそうにジェレミアは身を捩る。だが、ロジェはそんな彼女を無視し、頭を撫で続ける。
「ろ、ロジェ…っ、するなら早く、始めようよ…!」
「駄目だ。…お前は先ず落ち着け」
ジェレミアは頭に描いていた構図とは違う展開に混乱した様に言うが、ロジェがそれを聞き入れる事は無かった。ゆっくりとした手付きでジェレミアの頭を愛撫していくロジェは三つ編みを丁寧に解きながら、耳元で囁いた。
「怯える女を抱く趣味は俺には無い」
「なっ…お、怯えてなんか!」
その台詞が癪に障ったジェレミアが吼えた。ロジェは猛獣を手懐ける様に凛とした…それでも甘い声色で呟く。
「別に恥ずべき事じゃない。全く男慣れしてないなら、そうなって当然だからな。…経験、無いだろ?」
「あ…ぅ///」
ロジェの眼力は正確だった。確信を突かれたジェレミアが紅葉を散らす。地雷女と言われる彼女だが、これでもペダン大臣の姪に当たる良家の娘さん。男に縁遠くなるのは必然だった。…その気性がそれに輪を掛けていた。
「こう言う場面で虚勢を張って、後で泣くのはジェレミアだからな。今は素直になってくれ」
「で、でも…それじゃ、ロジェが辛いんじゃあ」
言葉の語尾を濁らせたジェレミアの言葉にロジェはニヤリ、と哂う。
「未だ許容範囲だ。泣き叫ぶお前を組み伏せるよりは遥かにマシだと思える。…こうしていると、落ち着かないか?」
「う、うん。そう…かも」
なでなでするロジェの手が何故か心地良く感じてしまったジェレミアは弱々しい声で返した。
「素直で宜しい」
「ぅ…ずるいぞ…?ロジェ…」
「何が?」
「これじゃあ…あたしが、アンタに気を遣わせている…」
…ロジェに元気になって欲しいのに、こんな事をされては己の内に燻る恋心が更に燃え上がりそうだったのだ。…上目遣いの赤い顔。今まで使った事も無い色目をこう言う場面で発動出来る彼女はやはり女だった。
ロジェはそれに対し、微笑みで返した。
「そんな事、どっちだって良いだろ?…それとも、手荒く扱われたいとか?」
意地悪っぽく言うロジェにジェレミアは漸く素直になった。
「……やだ。優しくしてくれなきゃ」
それがジェレミアの本音。今まで鍍金塗装していた化けの皮が剥れ、露呈したのは二十歳に満たない女の子の顔だった。
「ああ、良いぞ」
…為らば、それに答えるのも三つ上の男である己の器量…と言うか責任なのだろう。ロジェは優しく年下のジェレミアを包み始めた。
…そうして、十分程時間が経った処でジェレミアに変化が見られ始めた。
「ふう…っ、うぅ///」
じっとりと汗ばんだ肌が彼女の滾る内面を表している様だった。吐息も甘く切ないモノへと変化している。…それも彼女の置かれている状況を鑑みれば仕方が無い事かもしれない。
…何故ならば彼女の腹部には布越しだが、ロジェの硬く屹立した一物がその存在を主張し、当てられていたからだ。宥められる事で落ち着いてきた彼女にとって、その男性器から伝わってくる熱は身を焼く熱さに感じられて仕方が無かったからだ。
「大分、堪らなくなってきたか?…ん?」
「ハア…っ、ぁ…ロジェぇ…」
もどかしくて狂う。…そんな悲鳴が聞こえてきそうだった。残念ながら、ジェレミアはロジェの手並みにより陥落してしまったのだった。
「もう…平気なのか?」
「う、うん…怖く、なくなった」
この男を信じれば間違いない。…そんな根拠の無い自信がジェレミアの内部には満ちている。その言葉を聴いたロジェはフッ、と鼻で笑い言った。
「じゃあ…次に進んで良いな?」
「は、はい…」
熱にうかされた様な紅潮した顔でジェレミアは頷く。その従順な態度は普段の彼女とはかけ離れていて、ロジェの内部で何かを煽った。
「脱がすぞ」
「あっ…!ぁ、あうう…///」
ロジェの動きは早く、一切の抵抗を与える暇も無く、ジェレミアの装いを剥いでいく。ビスチェに始まり、ブーツ、グローブ、よくよく見ればかなり際どいパンツ等々…行為に必要ない物をぽんぽん取り外していく。
…一瞬、ニーソは残そうかと思ったロジェだったが、そんな物に萌える性的嗜好は無いのでそれすらも取り払う。そして…
「…完成だ」
一分足らずで料理は完成した。その名も地雷女の剥き身。裸に剥かれたジェレミアは中々に美味そうな女だった。…後はそれを喰らうだけだ。
「う///」
沸騰した顔、そして半分泣きそうな視線で何かを訴えてくるジェレミア。彼女の両の腕は乳房を隠していた。だが、その分下の防衛は手薄で、彼女のぴったりと閉じた太腿に隠された秘密の場所の情報漏洩は避けられなかった。
薄く生い茂るヘアは髪色と同じプラチナブロンドだった。
「こりゃあ…参ったね」
「何か…問題あるの?」
ロジェが自分の緑髪を掻き上げながら困った様に零した。その態度が良く理解出来なかったジェレミアは聞き返す。
「無いさ。…こんな上物だったとは、思いもしなかった」
「ほ、褒めて…くれてる?」
「ああ」
値踏みする様にほんのりと紅いジェレミアの肢体を凝視するロジェ。彼女の体はロジェの予想以上に華奢だった。以前から線の細い女と思っていたが、剥いてみればその美しさが際立った。
軽装歩兵と言う都合上、無駄な肉は削ぎ落として然るべきなのだろう。薄いしなやかな筋肉は全身に行き渡っているが、その分脂肪は申し訳程度にしかジェレミアの体を覆っていない。
だが、決して丸みが無いわけではなく、出る部分は出ているし、その脚線美は唾をロジェの口腔に溢れさせた。…きつく抱けば折れる。そんな儚さがジェレミアを包んでいた。
――ギュ
「アンっ!」
ロジェはそんなジェレミアに堪らなくなって再び裸の彼女を抱いた。
「ロ、ジェ…?」
「こんな…こんな頼りなさげな体でお前は戦場を駆けていたんだな…」
そう零すロジェの言葉は誰に向けられたモノでもない。唯の独白だった。隣で見てきたからこそ、それがどれだけ難物だったのかが彼には知れる。ロジェの内に暖かいものが湧いてきた。
「そんなお前にここまでさせた。…責任は、果たさなきゃな」
同時に決意も、だ。先ほど、衝動に任せて暴力を振るってしまった事。…それについて釈明する気も謝る気も更々無いが、借りを返すには彼女を愛でるしかない。それこそが男の甲斐性の見せ所だと結論付けたロジェは益荒男だった。
「…?」
だが、そんなロジェの内面の変化にジェレミアは女と言う一点で気付けない。きょとん、とした視線を向けるだけだった。
「何か、注文はあるか?」
「…え?」
攻勢に踏み出そうとするロジェは最初にジェレミアの願いを聞き、様子を見る事にした。本当なら今直ぐにでも、いきり立つ怒張をジェレミアの膣に捻じ込みたいのだが、その獣性をグッと抑えた。
年下の女に負担は掛けたくないし、年上なのだから出来る限りリードしてやりたい。いきなりがっつくと言うのはロジェのプライドが許さないのだ。
「あ…う///」
そんなロジェの漢気溢れる言葉にジェレミアは困った様に身をくねらせた。何かお願いがある事は明らかな態度。ロジェは何も言わずにジェレミアが心を開くのを待った。
――数分後
「ロジェ…!」
「ん?…決まったか?」
…喰い付いて来た。魚が餌に掛かった事を確信したロジェはにこやかな笑みを口元に引いた。
「き…キス!」
「…む」
「キス……したい」
それが彼女のお願いだった。これからする事に比べて何とも小さい懇願で笑いそうになったが、ロジェはその笑いすら抑えて真摯な目でジェレミアを見た。…きっと、彼女にとっては重要な事なのだろう。それを推し量る術はロジェには無かった。
「…良いよ?」
「ぁ…っ、んん」
穏やかな口調と共にジェレミアの顎に手を添えるロジェ。鼻柱を傾かせて、唇を彼女の濡れたそれに覆い被せた。すると…
――ちゅうううう
「ぬっ!?…っ??!」
「ふっ!んっ!んん〜!!」
待っていたのはジェレミアの熱烈な歓迎だった。唇を重ねた直後、ロジェのそれがおもいっきり吸われる。口腔内の唾液や空気、舌等を全て。途端にロジェの口の中は真空になった。
「っ…!」
「はふ…!ふうううっ!」
先ほど甲板で交わした子供じみたキスではなく、これは大人のキス…否、口淫と言っても良い程の激しさだった。ジェレミアのキスに一瞬戸惑ったロジェだったが、直ぐに反撃体制を整え、逆にジェレミアの口を犯し始める。
ぐちゃぐちゃと淫らな音を立てながら、唾液が口元を汚す事も構わずに二人は口を使った目交いを行っていた。舌を絡ませ、唾液を送り合い、咀嚼して嚥下する。
歯の裏や粘膜までもしゃぶり尽くす舌の動きはロジェは兎も角として、小娘であるジェレミアには考えられない激しさだった。…それだけ、彼女が昂ぶっていた事の証かもしれない。
「っづう…」
「んはっ!…は、はあぁ」
息苦しさを感じた二人は漸く貪っていた互いの唇を離す。唾液の糸が何本も伝い、宙空でふつりと途切れた。
「ふうう…ちょっと、驚いた」
「んっ、っ…っ」
未だ己の口腔に残っていたロジェの唾液を飲み込むジェレミア。ロジェはジェレミアがしてきた刺激的なキスに驚嘆を隠そうとしなかった、そして、完全にロジェの唾液を飲み干したジェレミアは満足気に呟く。
「甘い…。キスって、こんなに甘いんだぁ」
虚ろな視線を彷徨わせるジェレミアはきっと、正常な精神状態ではない。物理的に甘いキス等は有り得ないのに、それに酔っているのが何よりの証だった。
…甘く感じられたと言うのなら、味覚がおかしいか、何かあるのかの二択だろう。ロジェはそんなトリップしているジェレミアの心を現世に無理矢理召還した。
「あー、さっきまんまるドロップ喰ったからな。その所為だろ」
それが真実だった。
「……あっ、そう…なんだ」
天井近くまで行っていたテンションがストン、と正常値に戻った。…何時の間にロジェがそんな物を食べたのかは定かではない。恐らくは、部屋に戻ってからなのだろうが、ジェレミアは突っ込む気は全く起きなかった。
「…気を取り直してっと」
予想外の反撃にあって出鼻を少し挫かれたロジェは少し沈んでいるジェレミアの間隙を突いて進撃の第二波を仕掛ける。無造作に、何の通達も無しに彼が腕を伸ばした場所はジェレミアの乳房だった。
――ふにっ
「ふああぁ」
ほんの少しだけ指がそこに食い込むとジェレミアが甘い声を上げる。汗ばんだジェレミアの肌は吸い付く様な肌触りで触るだけで気持ちが良い。
「ひゃんん!」
指に力を込めると上がる声の量が増した。寝台に仰向けになった彼女は気持ち良さそうに身を振るわせる。
「随分、感度が良いな」
「そ、そんな事…し、知らないっ!…わよぉ」
弱々しく返すジェレミアの声には余裕が全く無かった。キュッキュッと搾る様に乳を揉むロジェの動きにジェレミアは虜になっていた。
「…エレナとは大分、勝手が違うよな」
ふと、ロジェはそんな言葉を口走る。…思い返せばエレナはかなり淡白な女だった。どれだけ乱れようが、今のジェレミアの様に媚びる仕草は一切しなかった。だからこそ、ジェレミアのそれはロジェにとっては未知の領域だったのだ。
ジェレミアが普段している仮面を剥いだ事で見えてきた一面。案外男好きする性質だったのか、それとも性に対して貪欲なのかは判らない。だが、例えそうだとしてもそうでなくても、そんな考察に何ら価値はない。
「…甘えられるって言うのも、悪くなかったんだな」
重要な一点はそれだ。媚びる女は好かないロジェだが、あのジェレミアが精一杯自分に甘えてくれている現状を見れば、実はそれも悪くは無いと思ってしまうロジェだった。理屈や打算、建前でもない。本能でそう思ってしまったのだ。
「うう…」
ジェレミアはそんなロジェの言葉に恨めしそうな視線を向ける。ブルーの瞳が、自分をもっと構ってくれと告げていた。
「っと、お前以外の女の事考えるのはマナー違反だよな」
今のは自分が悪い。そう認識したロジェは悪いと思いつつも、頭からエレナの事を締め出した。拗ねる様に顔を背けるジェレミアが何だか可愛くて、両の乳首を強く捻り上げた。
「ぎっ!?ひ、ィッ!!」
引き攣った声で体を強張らせたジェレミア。硬くしこり、芯が通った乳首をジリジリと指の腹で擦り、ジェレミアの快楽のボルテージを上げていくロジェ。その手馴れた手付きにジェレミアは融けそうになっていた。
「アッ!あううっ!!」
「良い声で鳴く。…可愛いなあ、ジェレミィは」
クリクリ突起を圧迫し、乳輪をなぞるロジェは優しい声で囁く。自分の手によって、男を知らないジェレミアの体が開かれていく。その過程にロジェは確かに悦を見出していた。
「ろ、ロジェ……♪」
可愛い、と言う言葉がジェレミアの欲動に油を注いだ様だ。両目一杯に涙を溜めて縋る様な視線を投げてくる彼女は凶悪だった。きゅうぅ〜ん…と、まるで主を待つ子犬の様な、これでもかと言う位に保護欲を誘ってくる仕草にロジェは眩みそうになった。
「くっ…」
普段の姿とのギャップが有り得ない破壊力となって襲い掛かる。…女は魔物だと言う言葉をこの局面になって知ったロジェ。彼の戦列は足並みが乱れそうになりながら、何とか理性を保つ事でそれを再び統制した。
――余り時間は掛けていられない
下半身に滾るモノの抑えの限界が刻々と近付いてくる。加えて、ジェレミアの可愛い仕草に理性が跳びかねないと言う現状にあり、ロジェはジェレミアの最終防御陣地に進撃する事を決意する。
これ以上、乳を揉んだ処で戦果は上がらない。為らば、彼女の女の子を直接弄って、最終決戦へとなだれ込む。ロジェは再び通達無しでジェレミアの太腿に手を遣って、脚を大きく開いた。
「・・・」
抵抗らしい抵抗は無く、御開帳したジェレミアの其処を覗き込むロジェは言葉を失う。口の中に溜まった唾をぐびり、と飲み干した。
「見ちゃ…見ちゃ…やあ」
両手で顔を覆い、可愛らしくイヤイヤするジェレミア。
彼女の其処はとっくにロジェを迎え撃つ準備が完了していた。ピッチリ閉じた可憐な縦筋はだらしなく痙攣し、陰唇の奥からは小水でも漏らしたかの様な大量の愛液が溢れ出し、ベッドシーツに染みを付けていた。
「こいつは…」
流石のロジェとて面食らう。特に念入りに弄った訳ではない。だが、現にジェレミアの女はロジェの男を求めているのだ。その様を見せられたロジェは自分を律するモノが離れていっている事に気付く。
――今直ぐにでも組み伏して、目の前の女を喰らいたい
そんな暗い欲望が堰を切って溢れ出す。
「だけど…っ」
…並の男なら、撃墜されていておかしくない状況だ。だが、それでもロジェを押し留めるモノはあったのだ。見た目では準備完了しているジェレミア。だが、彼女が男を知らない性的に未熟である女である事は疑い無い事実なのである。
「俺が…初めての男になるんだよな」
それが女性にとってどれだけ重要な事か、男であるロジェだって判る。その体験を歪なモノにする事は出来ない。ロジェはギッ、と唇を噛んで、平常心を取り繕う。…一組の雌と雄になるのはもう少し後で良い。そうロジェは心に決めた。
「失礼するぞ」
「なっ!ロジェ!?」
心に迷いが生まれる前に、ロジェは動いた。自分の顔を剥きだしのジェレミアの股座の前に持っていく。そして、その後にロジェが取った行動にジェレミアは慌てた。
――スンスン
鼻を鳴らしてロジェがジェレミアの香を嗅ぎ始めたのだ。
「ば、馬鹿ぁ!な、何やってるんだお前/////////」
「見ての通り、だ」
泣き出しそうなジェレミアを無視して、彼女の香りを肺一杯に満たす。その濃密な香りは彼の頭に霞を掛け、一切合財の瑣末な思考を拭い去っていった。
「…むう、発情している香だ。敢えて言うなら、柘榴とヨーグルトをかけ合わせた薫り…って処か。…プロゲステロン分泌過剰なんじゃないのか?」
「っ…ぅ、えう…!ぅ…うう〜」
嗜虐的に言うロジェにジェレミアは羞恥から泣き出してしまった。女性ホルモンの臭いを嗅ぎ分けられるほどロジェの嗅覚は鋭くないが、ジェレミアを煽るには十分過ぎる威力を持っていた。
そんなすすり泣くジェレミアを見ながら、ロジェは口元を歪める。…可愛い女を泣かせるのは実に気分が良い。その相手がジェレミアだと言うのがまた更にツボだ。
ロジェはS気質の持ち主と見て間違いが無かった。
「味も見ておこうかな…」
「っ!お、お前っ!そ、それ以上の辱めは許さんぞ///」
声を荒げるジェレミアだったが、ロジェの行動を止めるには力も迫力も足りなかった。そして、ジェレミアはまたロジェに泣かされる。
――チュク
ジェレミアの陰唇にロジェは口で蓋をした。
「きゃひィ…!」
その感触に戦慄くジェレミアを上目で見ながら、その蜜を吸い上げるロジェ。ズズズ…と、ダラダラ滲む自分の汁を飲んでいるロジェの姿にジェレミアの子宮がジンジンと疼き始めた。
「む…」
「んはっ!かっ、ぁ…!んあぅ!!」
完全にジェレミアから羞恥の心が吹っ飛んだ。どれだけ自分を飾っても、下の口から与えられる刺激には抗えない。自分の女の性を目の当たりにして、ジェレミアは防衛ラインを自分の思考ごと放棄した。
チュッチュ…淡い口付けを交わす様な音が鳴り響く。ロジェの唇とジェレミアの下の唇が触れ合っているのだから、それは強ち間違いではない。問題なのは、ジェレミアにとってそれが気持ち良かった事。そして…
「っっ!?…ぐ、ぐう!」
「ロジェ…!も、もっとペロペロしてぇ…!」
それに味を占めたジェレミアがガシッ、とロジェの頭を凄い力で股座に固定した事だった。呼吸が阻害され、窒息の危険に向き合うロジェは貧乏籤を引いていた。
甘く悶えた声で泣くジェレミアの声を聞いていると、もう少し愛でてやりたくなるが、命の危機が間近に迫っているロジェは何とかジェレミアの腕の拘束を緩めようと躍起になる。
吸うだけに留めていた口の動きを激しくし、舌を膣口に打ち込んで責め立てる。襞と壁が侵入してきた舌を迎え撃つべく、火線を布いて来た。
「ぐっ…くっ、ぬう」
舌先が捻り切られそうな猛攻と酸素不足に悩ませられるロジェは分の悪い立場に居た。だが、それを何とかしてこそ男の子。なりふり構わず膣を舐る彼は何かに憑かれている様に一心不乱だった。
「ふあ!んあぁ!っあああああ!!!」
当然、それに抗えないジェレミアは腰を激しく浮かし、ベッドで暴れる。吸い上げながら、襞の翳に溜まる痴垢をも舐めとり、更に汁を掻き出すロジェの舌にジェレミアはトロトロになった。
「ロジェぇ!それイイ!もっとぉ…!!」
泣いて喘ぐジェレミアが更なる注文を付けてくる。少しは呼吸がマシになったロジェはその注文を捌く為に、口全体でジェレミアの膣を強く吸い上げた。
「ひっ!…ぁ、ああ…!」
ビクッ、とジェレミアが痙攣し、その刹那には大量の滑った粘液がロジェの口腔に流れ込んできた。
「んああああああああ!!!!」
絶頂を極めてしまったジェレミアは四肢を張り詰めさせ、くったりと寝台に沈む。ロジェはやっと自由になった頭をジェレミアの股座から離し、大きく息を吐いた。
「ふゆうう…死ぬかと思った」
ジェレミアの愛液でベトベトになった口を拭い、少し疲れた顔でロジェはジェレミアを見た。不随意的に体を振るわせる彼女は目を閉じて肩で大きく息をしている。襲ってきたアクメはかなり大きかった様だ。もう、今の彼女に取り繕うだけの正体は無かった。
「中々…っ、美味かったぜ?お前の味」
「ぁ…あうう」
ジェレミアの解けた長い髪がロジェの寝台に白金色の花を咲かせていた。脱力しきったジェレミアの前髪を撫で上げながら褒める様に言うロジェにジェレミアは恥ずかしそうに身を寄せる。スリスリと自分の匂い刷り込む様に体を擦り付けた。
「基本は甘酸っぱいんだが、ちょっとしょっぱかったな。小便か汗の味だな、アレは」
「仕方…無いだろ?シャワーを、浴びられなかったんだから」
そんな事を言われても困るジェレミアがまた拗ねた顔をした。その若干だがプリプリした仕草にロジェはいきり立つ自分の分身が悲鳴を上げている事を理解する。
――抑えはもう限界。正直、此処まで良く自戒したものだ…
自分を褒める様に、顔を綻ばせるロジェは漸く服を脱ぎ始める。肩当とグローブを外し、その上半身をジェレミアの前に晒した。
「シャワー?…そんなの俺も同じさ。でも、もう此処まで来たらどうでも良くないか?」
「ぁ…あぁ//////」
切ない溜息が漏れ、潤んだ瞳を向けられる。脱げば意外とガタイが良いロジェの体に魅入られているのだろう。ポウ、と酒でも飲んだ様に惚けた面を晒すジェレミアはその時が来た事を理解する。
「あたしを…食べる、の?」
「これ以上は流石に先延ばしに出来ん。…お前ももう十分だろ?」
「う、うん。平気、だけど」
「宜しい。それなら、今度はお前が…」
ジジ…とジッパーをズリ下げて、封印されていた暴れん棒将軍を解き放つ。
「ヒィ!?」
ブルンッ!…飛び出したその一物にジェレミアが驚きと恐怖が入り混じった声を上げた。
「お前が、俺を愛してくれ」
先走りでテラつく先端は赤黒く雁高、そそり立つ幹には青筋が立ち、その太さは子供の腕位はある。その長さは直立した状態でロジェの臍にまで届く。女を泣かせるデスブリンガーがジェレミアの処女膣に狙いを定めた。
「うそ…こんな、お、大きくて…太い、の?」
「他の野郎のサイズは知らんが、これが俺の竿だ。…こいつが欲しかったんだろ?」
「そうだけど…!は、入るの?それ…」
「其処からは赤ん坊だって出てくるんだ。挿入らない道理は無い」
怯えきった表情を張り付かせるジェレミアにロジェは淡々と告げる。ジェレミアが男のそれにどの様なイメージを抱いていたかは判らないが、もう彼女はロジェの肉棒を咥え込まなければならない事が決定付けられている。
「あー…また引き合いに出して悪いが、エレナはこいつが大層お気に入りだったぞ?」
「え!」
「根元まで飲み込んでくれた。最初は…かなり青い顔してたけど」
「ぁ…っ、……っ!」
前の女が自分の肉棒にどれだけ狂っていたかをジェレミアに示すロジェ。あまりこう言う露骨な挑発は使いたくないのだが、彼女が乗り気でないのならばそれすら使わざるを得ないのが現状だった。
案の定、その言葉に闘志を刺激されたジェレミアは自分から大きく脚を開き、手を添えて自分の大事な場所を曝け出す。奥の奥…処女の証まで丸見えの構図はロジェの食欲を掻き立ててきた。
「…来なよ、ロジェ」
「ほう?」
「あの女に出来たんなら…あたしにだって…!」
「くっ…!」
その稚拙な対抗心に堪らずに噴出す。それだけ故人であるエレナに負けたくないのだろう。…まあ、細かい事はどうでも良い。彼女がやる気を出した事が一番重要な事なのだ。ロジェはそんなジェレミアの覚悟を汲み取り、先端を入り口に宛がう。
「う…」
だが、空元気な部分もあったのだろう。宛がった箇所を中心にして、ジェレミアはカタカタと震えていた。穿たれる恐怖は完全には拭えない。腰骨を掴み、入り口から少し進ませた所でロジェは動きを止めた。
「ジェレミィ」
「くぅ…っ、…?」
突然動きを止めたロジェにジェレミアは警戒した視線を向ける。ロジェはそれを予期していた様に会心の笑みを浮かべて囁いた。
「お前…やっぱり可愛いな」
「っ/////////」
目を見開いてボッと染まるジェレミアは面と向かった台詞には極端に弱かった。
「か、かっ…」
「か?」
「か、可愛い言うな!恥ずかしいな!!」
「んな事言われてもな。俺がそう思っちまってるんだから仕方ないだろう」
照れ隠しの様に怒鳴るジェレミアは、もう飼い慣らしたいほどにロジェには可愛く映っていたのだ。その心には嘘は無かった。
「ぅ///…嬉しい、けどさ」
――ニヤリ
フッと視線を背けたジェレミア。それを待っていたかの様にロジェはジェレミアを貫く。
恥骨に骨盤をぶつける様に思い切り腰を叩き付けた。
「あ!?っ!!んっ、くうう―――!!!」
途中にあった肉の膜など障害にすらならない。それを易々と通過し、ロジェはジェレミアの最奥へと到達した。
「余所見は…っ、余所見は良くないな?」
「アぁ…アンタ…このぉ!」
戦場に於いて、騙まし討ちや伏兵などは普通にある事柄だ。ある意味でロジェとジェレミアのそれも戦闘と言って差し支えないモノだろう。それを失念していたジェレミアの手抜かりだった。
恨みがましい視線を投げてくるジェレミアの頬には一筋の涙の筋が伝っていた。破瓜の痛み…にしては随分と情の篭った涙。恐らくそれは、ロジェに貫かれた事による歓喜の涙と見て間違いは無かった。
「何だ?」
「……馬鹿ぁ!」
受け入れた痛みも特に無いらしい。寧ろジェレミアを占めるのは喜びで、顔一杯に笑みを浮かべ、ロジェの裸の上半身に抱き付いた。
「お、おいおい…しょっぱなからとばし過ぎだろ?」
「んんぅ…好きぃ…ロジェぇ……大好き♪」
感極まった様に自分の内面を曝け出すジェレミアに困った様な表情をするロジェ。彼女に此処まで思われていたとは、今の今迄気付く事すら出来なかった。だが、それが知れてしまえば湧いて来るのは一抹の情だった。
…自分は果報者だと。そう思うロジェ。…だったが。
「え…?」
そんな間抜けな声が出た。そう思ったのも束の間、不意討ちにも似た快感がロジェの竿を包み込んだ。
「んっ!んんうぅ…!」
「なっ!?お、おい!ちょ、待っ…!?!?」
腹圧が掛けられてギュウギュウと搾られる。事前に察知出来たのなら対策の立て様もあったのだろうが、何の準備もしていなかったロジェはそれに抗えなかった。甘かったのはロジェも同じだった。
「う、うわぁ」
乾いた、それでいて気の無い声がロジェの喉を通過する。…こりゃあかん。そう思った直後、下半身に蟠っていたしこりが強制的に解き放たれた。
「く、く…ぉ…!!」
「ふうう!!?ぁ…ふええ?」
どれ程の間溜まっていたか判らないロジェの熱い澱がジェレミアの穢れない子宮をその色と香りで染め抜いていく。生暖かい奔流が突然奥に流れ込むのを感じたジェレミアはその感触に酔いながらロジェを見た。
「お、お前…!マジかよ!?…ぅ、ぐっ…信じられねぇ……!」
「ふ…ふ、ふふふ!さ、さっきの、お返しだよ…うあ♪」
射精しながら、そして注がれながら不毛な会話を交わすロジェとジェレミア。何処からどう見ても馬鹿丸出しだった。
「もう…あんん…ま、満足したの?」
最奥に叩き付けられた精液の硬さが判る。内側から燃やす様なその熱にくねくね体を動かしながら、無意識的に腰を振ってしまうジェレミア。その言動はまだまだ飲み足りないと言っている様にしかロジェには聞こえなかった。
「…こんな展開で終れると思うか?」
不覚を取ったのは己の落ち度だが、こんな無様を晒してしまった事はロジェにとっては汚点以外の何物でも無い。それを返上する機会は欲しかったし、何より彼の残弾は消費し尽くされていなかった。
――グリッ
「ひゃあああああんんっ!!!」
男を潰してくれたジェレミアにお仕置きする必要が生じていた。子宮口に先端をめり込ませて強く擦ると、ジェレミアは気持ち良さそうな声で鳴いた。
「男を咥えたばかりなのに、もうそこで感じてるのか?…大した奴だ」
嗜虐的に微笑むロジェ。腹膜で得られる快楽は相当の修練を積まなくては得られないものだ。それに鋭敏に反応する彼女は滅多に無い一材である事は明白だった。
「未だ俺はくたばってないからな。…ジェレミィ?お前に、女に生まれた幸せを噛み締めさせてやるよ」
「っ…や、やあ…」
ゴキゴキ関節を鳴らしながら、ドスの利いた声で言うロジェはマジだった。ジェレミアはその魔手から逃れようとするが、下半身で繋がっている状態なので逃げ様が無かった。
「や、優しく…してよ?」
「ああ。優しく…お前の精気を頂くぞ」
改めて釘をさす様に言うジェレミアにロジェは当然だと言う風に言う。躾ける為でも、仕込む為でもない。元々がその為に始められた闘いだ。
が、もう、はっきり言ってそんな言葉に意味などは無い。だがそれを強調する様にロジェは言う。…俺を満足させろ。そんな声を確かにジェレミアは聞いていた。
――約一時間経過
もう日の昇る時間にあって、二人は尚も抱き合っていた。
「どうした?もう、鳴く余力すらないか?」
「っ…ぁ…ふ、あっ……っ」
抱き合っていると言うのは間違いかも知れない。瀕死のジェレミアを一方的にロジェが蹂躙しているのが正しい表現なのだろう。
お互いの汗の匂いとジェレミアの雌の臭いが充満した室内は気を抜けば吐き気を誘う空気が漂っている。
「んぃ…ぃっ…んんぅぅぅ!!!!」
「…お?また、逝ったなお前」
ざらつく襞の動きが一瞬これでもかと言う程に激しくなり、壁だって竿を握る様に締まって来た。そんなジェレミアは涎を垂らしながら絶頂の快楽に浸っていた。
「……こっちは未だ一発しか出してないって言うのに、羨ましいなあ」
「ろ、ロジェ…♪」
嫌味ったらしく言いながらも、ロジェは優しい手付きでジェレミアの頬を撫でて、顎に手をやって顔を向けさせる。下半身の責めは止めずに、緩急を付けた普通の動きでジェレミアの膣を往復し、開拓していた。
「まあ、お前が満足してるんだったら、俺も実はそれで良いんだけどさ」
ほんの少しロジェが寂しそうに言った。無論、本心は別であり、本当は力の限り腰を振ってガツガツとジェレミアの最奥を抉りたいのだ。だが、優しくすると言ってしまった以上、それを反故出来ないのがロジェだった。
「好き…好きだよぉ♪ロジェぇ…!」
「好き、ねえ」
そんなロジェに愛されているジェレミアの心はメロメロで体もトロトロだった。先程からうわ言の様に愛の言葉を囁いているが、ロジェはその言葉が耳に入る度に顔を顰めていた。
…心が掻き乱される様だった。どれだけジェレミアがロジェに惚れていようが、ロジェがその事実を知ったのはつい先程だ。本来なら、まともに取り合う事などは出来ない事柄だろう。
彼の心には未だにエレナが居て、その彼女への思いがロジェの心を軋ませるからだ。死んだと言っても、愛を交わした女。その女に操を立て、偲び続ける事こそが自分の贖罪だとそう思っていた。
「ロジェ…ろ、ロジェは?あ、あたしの、事…?」
「…っ!」
今、最も聞きたくない質問をされた。自然と眉間に皺が寄り、顔が歪む。…さっきまでならば、判らないの一言で済ませられたのだろが、今のロジェはその問いにどう答えて良いのか検討も付かなかった。その理由は単純だ。
「…ジェレミィ」
ジェレミアに情が移りつつあったのだ。どの時点からかは判らないし、それを探ったとしてもどうしようもない事だ。…ただ、可愛いとジェレミアにそう思ってしまった時に湧いた感情は、ロジェの胸に空いた空洞を確実に満たしたのだ。
「ねえ…ロジェ?…答えてよぅ」
その事実に気付かされ、心に開いた穴から血が流れた。エレナを失った直後、今度はジェレミアにときめいている節操のない自分が腹立たしかった。
「さ、さあ…なっ!」
「ひうううぅ!!!?」
もう今のジェレミアの声はノイズにしか聞こえない。その口を黙らせる為にロジェはシャフトを荒々しく上下させた。
キュウキュウしゃぶりつくジェレミアの膣の感触は心地良い。先程出した精液が潤滑油となり、かなり激しい動きも可能となった現状に於いて、態々腰の動きをセーブするのも馬鹿らしくなってきたロジェは加減する事を止めた。
…今はただ早く終わらせたい。その一心でジェレミアを穿つ。
「んあぅ!はっ、げしっ…ィィ!!ろ、ジェぇ!!!」
優しくするとは言ったが、その度に心を犯されては堪らない。多少痛みを伴うだろうが、ロジェはねっとり絡みつく襞の包囲網を破り、押し潰そうとする壁の猛攻をも掻い潜り、そうしたかった様にジェレミアの子宮口に鈴口でキスをする。
「くっ」
…テケリ風に言えば針の狢と言う奴なのだろう。体は熱く満たされているのに心は逆に冷めていく。そのジレンマが甚だ不快だった。
「痛ぁ…っ、ロジェ…!ぃ、痛いよぅ!」
「痛い?嘘を吐くなよ。あれだけよがってたのに今更だな。…それより、しっかり締め付けてくれよ」
かなり無理臭い激しい抽送がジェレミアに悲鳴を上げさせた。傷口を高速で摩擦する肉棒。そして最奥に打ち当てられる先端の衝撃は男を知らない女にはかなり酷な代物だ。が、ロジェは我関せずと言った感じの声でそう言うだけだった。
「や、やだ…!こ、これぇ…本当に、辛い…!」
苦痛の為に涙するジェレミアの顔は魅力的だった。下半身が更なる刺激を求めて、秘肉を貪った。だが、ロジェの心は完全に冷え切り、それに悦を見出す事も無かった。
「本当に痛そうだな。じゃあ、こう言うのはどうだ?」
腰骨に片手を添えたまま、もう片手を結合部の少し上に持ってくる。包皮に包まれたジェレミアのペニスをロジェは剥いた。
「ひぎぃぃいい!!!」
痛み…若しくはそれに似た快楽に悲痛な声を上げるジェレミア。仰け反り、白い喉を晒す彼女は快楽に溺れている様にしかロジェには見えなかった。
「ぐっ…!凄いな、ジェレミィ。此処、弱いんだな?」
再び絶頂を極めたジェレミアの内部が搾り取る様に蠢いた。その動きに一抹の射精感を煽られたロジェはクリトリスを扱きながら、更に腰の動きを激しくした。
「ぅ、ふっ…ふえ…ふええ…!」
だが、それも数十秒と続かなかった。喘ぎではなく、耳を打つジェレミアの嗚咽がロジェの動きをストップさせる。
「また、か?…今度は何で泣いてる」
甲板で彼女が見せた女泣き。動きを中断されたロジェは腹立たしげにジェレミアを睨む。
「こんな…ぅ…っ、こんなの…違う…!」
「何が違う?判る様に言え」
「全然…優しくないじゃないか!」
ピク、と片眉を釣り上げるロジェ。自分で誘った癖に今になって泣くのはお門違いも甚だしいと詰りたい気分に駆られる。
「・・・」
「うう…い、今のロジェ…怖いよぅ」
だが、駆られたのは一瞬でそんな黒い感情も彼女の涙の前に霧散してしまった。まるで悪い夢だったかの様に、次に襲ってきたのは胸を締め付ける痛みだった。
――ハア
大きく溜息を吐く。…俺は何をやっているんだろう。そう自分を批難する声が確かに心の中に鳴っていた。心の動揺を表す様にそれは大きくなっていく。
…自分の都合を押し付けて、ジェレミアを泣かせてしまった。その事実は確かに今のロジェにとっては重かった。
「…悪かった」
「…え?」
「少し、気張り過ぎた。許してくれ」
「ロジェ…」
そうしてロジェは素直に頭を下げた。そんな行動をされると思わなかったジェレミアは少し戸惑った後に、笑顔を浮かべてロジェに口付ける。
――チュッ
「…うん。これで、仲直り」
あっさりとジェレミアは許してくれた。
「・・・」
その笑顔を見て、確かに心の内に温かい感情が湧く。此処に居たって自分を偽るほどロジェは愚かではない。自分の心がジェレミアにある事を漸く認めるに至った。
「っ!」
そうして、それと同時に胸が軋んだ。エレナとの記憶の残滓が内部を蝕んでいる。ロジェは本当に泣きそうだった。誰かに縋らなくては立ち行かないギリギリの精神だ。
「ロジェ…?どうしたの?」
そして、そんなささくれ立ったロジェの心を包むのは彼女以外居なかったのだ。
「あ、ああ…いや、何でも」
ロジェの苦悩が見えないジェレミアが気遣う台詞を言う。それだけで、ロジェは心の痛みが軽くなった気がした。
「また…動いて良いかな?」
「うん…痛くしないで?」
認めてさえしまえば随分とあっさり状況は動くものだ。エレナの幻影に悩ませられるロジェも、ジェレミアと繋がっている裡は平静を保てる。ロジェは行為の続きを提案し、ジェレミアもそれを呑んだ。何時までも抱き合ってはいられないのだ。
「ぁ…ああ、凄い…ロジェの…逞しい…!」
ゆっくりした動きで膣を穿つロジェの暴れん棒。ただ荒々しかっただけの今までの動きに比べて穏やかではあるが、ジェレミアはそれが気に入った様だった。
「っ…悪くないな。お前が熱烈に抱き締めてくる」
そしてそれはロジェとて同じ。快楽を引き出す為の動きではなく、相手を気遣う動きの中でロジェも確かにジェレミアを感じていた。
「ハァ…ァ、アン…!っ!っ!」
腰骨を抱いて、深い部分での挿入で固定。そこから浅い抽送を繰り返して子宮口を丹念に擦り上げるロジェ。その優しい動きにジェレミアは喘ぐしかなかった。
もう既に絶頂を迎えてもおかしくないのに、そのいじらしい程に優しい動きがジェレミアの絶頂を許さない。
「も、もうちょっと…だ。もう少し、堪えてくれ」
ロジェとしてもこんな牛歩の歩みはしたくはないが、もうお互いに絶頂が近い状況にあって、思いつく優しい抱き方はこれしかなかった。
奥を擦る度にジェレミアの中は精液を搾ろうとビクビク震え、最初に比べて下がって来た子宮口は子種を飲み干そうと乾きを露にしている。
「も、もう…逝、きそう…!は、はやく…はやくぅぅ…!!」
逝く寸前まで追い詰められ、尚も奥を擦るロジェの行為はジェレミアにとっては地獄の責め苦並に苦しい。手の届く場所に絶頂の尻尾があるのに、それを掴む事が許されない。
…女にとっては堪らない状況だった。
「そう思うなら…もっと、愛してくれ。もっと俺を…欲しがってくれ」
ドロドロとした媚肉の坩堝に一物を突っ込み、ジェレミアを泣かせているロジェは確かに、ジェレミアを愛していた。…無論、物理的な意味で。その愛が苦しいジェレミアはロジェに懇願する様に、呂律の回らない舌で必死に射精を強請る。
「も、らめ…ぇ…逝、かせてぇ…子種…らしてぇ!」
これ以上は本当に狂う。そんな危うさが伝わってくる。ロジェはジェレミアの痴態に心を動かされると同時に、込み上げてくるモノを確かに感じる。
「…限界、か」
「ちょうらい…ロジェの子種…!いっぱい、いっぱい…らしてよぉ!!」
ブルリ、と背を振るわせたロジェは一物を入り口付近まで抜き、その直後に…
――ドスン!
体重を掛けた重たい一撃を最奥に見舞う。子宮口にめり込んだ鈴口が膨張し、そこから熱く融けた精液がジェレミアに最奥に届けられた。
「ぅ…ぐ…くぁ…ぁ!」
目の前で火花が散った。それ程の快楽を味わった経験など今までロジェには無かった。
「ぁ…あ!!!にゃ、ぁ…はぁ、ぁ!アンン!!!!」
ジェレミアにしても同じ事だ。狂う寸前まで焦らされ、種付けによって迎えた絶頂がどれだけ激しかったのかは伺いしれない。ジェレミアは絶頂の叫びを上げる訳でもなく、ただドバドバ注がれる子種を痙攣しながら飲み干していた。
「ろ、ジェの…っ、しゅごい…あついぃ♪」
二度目とは思えないほどに硬さをと量を誇るロジェの精液。膣は竿を情熱的に愛撫して、幹の根元に残る精液をも啜り上げる。絶頂が続いているのか、精液の塊が子宮に届く度にジェレミアは痙攣し、ポロポロ涙を零し泣いていた。
…結局の所、ジェレミアの性体験は歪なモノになってしまった。子宮でロジェの子種の味を覚えてしまった彼女は確かに、ロジェの女になったのだった。
――事は終わった
「……く」
…だと言うのにこの胸のしこりは何なのか?ジェレミアと事を始めてからずっと在ったモノ。ギリ、と奥歯を噛み締める。胸の奥に形容し難い何かが巣食っている。それがもやもやして仕方が無い。
「ジェレミィ」
その名を呼んで、彼女は熱い吐息を吐いた。
「はああ………っ、ロジェ」
満ち足りた満足気なジェレミアの表情。それを見たロジェはその不快感の正体に漸く気が付いた。…冷静に考えれば、単純な事だった。
―――ジェレミアのその顔が、エレナのそれに重なって仕方が無かった。
心の何処かで、エレナの面影を求めていた。死んだ事を未だに信じられず、都合良く現れたジェレミアをその代用品とした。
「何が…何が…エレナとは、違う…だ」
あの時吐いた自分の台詞にロジェは反吐が出そうになった。結局、自分はエレナを忘れられずにジェレミアを都合の良い女と扱っただけ。そんな自分の弱さ、業の深さに泣きそうになった。
だが、泣こうと思って泣ける程、ロジェの涙腺は素直ではなかった。
「ねえ…ロジェ…?」
「…ぁ、ああ。何?」
注意力が散漫になっていた。ジェレミアの声に反応するのに僅かに時間が掛かる。ロジェはジェレミアの顔を見た。
「それで…さ。あの…」
「どうした?」
もじもじと言い淀む彼女。だが、それは一瞬で、次には言葉を紡いでいた。
「元気…出た、かな?」
「っ」
頭のピーナッツバターを振るわせるその言葉に何も言えなくなった。自分の処女を捧げてまで、腑抜けた己に活力を与えようとしてくれたジェレミア。そんな彼女を亡き女の代わりとして扱った自分自身。その在り方の差にロジェは自分の矮小さを知った。
困った様に、またはにかんだ様に聞いてくるジェレミアを直視出来ない。直視してしまうとまた、その姿にエレナを見てしまいそうだった。
「っ…ちょっと、聞いてるのか?」
「う」
グイ、と手で無理矢理、背けた顔の向きを矯正された。そうして入ってきた視界に居たのはジェレミアではなく、エレナだった。
「…?ど、どうした?」
「・・・」
…もう、駄目だ。ロジェはどうして良いのかが判らない。此処までしてくれたジェレミアに何を返せば良いのか、結局の所何一つ変わらなかった自分の心をどうすれば良いのかが。
「え、え?ろ、ロジェ!?」
天邪鬼な涙腺が反応を見せ、ツウ…と滂沱の涙がとめどなく頬を伝う。止める事も出来なければ、そうする必要性もまた感じない。ユハニの時も、エレナの時も…結局ロジェは涙を流す事が出来なかった。
「ユハニ…エレナ…」
為らばこれは…その時に流すべきだった涙なのだろう。堰を切ったそれがベッドシーツに垂れ落ちる。ジェレミアはその光景にオロオロするばかりだった。
「エレナ…エレ、ナ…!」
昔の女の名を呼び、その弟の残した守れなかった約束が心を千切り取る。どれだけ泣き叫んでも、故人が戻る事は無い。そうする事で己が犯した罪をその心に刻むロジェは本当に痛々しかった。
「ロジェ…」
ジェレミアがそっと、男泣きするロジェを包んだ。彼が泣いているのは自分が取った行動に根差している事を察知した彼女は、そうするのが当然の様にロジェを抱き締める。
「エレナ……ゴメン…!俺、俺は…君を…君の弟まで、この手で…!」
「…良いから。今はさ、泣いて…良いから。…泣いてあげなよ。…ね?」
優しい手付きでロジェをあやすジェレミア。泣いている子供にそうしている様で、泣き止むまでずっとこうして抱いてあげたいと言う衝動が抑えられなくなる。
「エレナ…っ」
そのままロジェは泣き続け、気が付いた時には泣き寝入っていた。ジェレミアはそんなロジェを抱きながら何時の間にか寝てしまっていた。
――数時間後 ロジェ私室
王都への進発準備の時間が迫っている。
時間ギリギリまで寝ていた二人も流石に跳ね起きるしかなかった。もう殆ど時間が残されておらず、シャワーを浴びる暇すらない。
大量に吐き出されたロジェの子種は未だにジェレミアの内に残っており、本当ならばそれ処理しなければならない。が、その時間すら惜しいジェレミアは都合良く持っていたタンポンを膣に捻じ込み、精液が漏れ出さない様に蓋をした。
…胎に子種を抱えたまま王都で戦う事がジェレミアに決定付けられた。
「じゃあ、あたしは先に行くぞ」
もう既に準備を完了したジェレミアは何時もの装いに戻り、ロジェの部屋から出て行こうとする。トレードマークのバンダナも三つ編みも数時間前にロジェの部屋を訪れた時と同じだ。
「・・・」
ロジェの準備の方も粗方終わっている。残っているのは本当に使っているのか怪しい腰の剣の装着と、ジェレミアが派手に汚したベッドシーツの始末だけだった。ロジェは視線を向けてくるジェレミアに同じく視線を向けて、無言で頷いた。
「あ…」
そこで何か、ロジェが言葉を掛けて来ると予想したジェレミアだったが、それは外れてしまった。…自分としては本懐を遂げた。だが、これで終わりにするにはロジェと言う男は魅力的過ぎた。だが、そんな関係の継続を女の口から言うのは何か違う。
だからこそ、ロジェの言葉が欲しかったジェレミアは落胆した様に肩を落とした。
…一体自分は何を期待していたのか?そう考えて馬鹿らしくなったジェレミアは今度こそ部屋を出て行こうとする。
「ちょっと待った」
「!」
それを止めたのはロジェだった。彼は決まりの悪そうな顔をしながら、視線を背けていた。きっと葛藤があったのだろう。だが、ここで言っておかなければ絶対に後悔すると言う予言じみた危機感がロジェを突き動かした。
「な、何…よ」
そう問うジェレミア。まさか本当に声を掛けてくれるとは思わなかった。だからこそ、ロジェの言葉は聞き逃せない。ロジェは大きく深呼吸し、わざとらしく咳払いした後に、男らしく言い切った。
「お前への返事…少し、時間をくれ」
「・・・」
「突然の事だから、今この場では答えを出せない。だから、良く考えたい。…時間は掛けないから…待ってて、くれるか?」
「…うん!あたし…待ってるから!」
良い返事を期待する。…そんな声が聞こえてきそうだった。
パア、と顔に満面の笑みを浮かべ嬉しそうにジェレミアは駆けて行った。
――ハア
独り部屋に残されたロジェが大一番を為した後の様に大きく息を吐いた。別に告白した訳じゃない。その返事をする約束を取り付けただけ。それなのにこんなに緊張したのは、エレナと初デートした時位だろうか?…そう考えると笑えてきたロジェだった。
「このまま…フェードアウトするのは大人のする事じゃないよな」
ジェレミアが思いを寄せてくれているのならば、それに返事をしてやるのが今の自分の責任だとロジェは思う。昨晩の一件を無かった事には出来ないし、都合の良い女と扱ったままジェレミアから逃げる事も許されない。
…返事はどうであれ、決着を付ける必要性が生じていた。
「好いた女を失って、数時間後にはまた別の女に篭絡される。…こんなだらしない俺が、アンタに勝てるのかな…?」
自嘲気味に漏らすロジェ。…ペダンがファ・ディール全土に仕掛けた戦争。それが何処かおかしい事にロジェは気付いていた。エジーナの鏡の様な規格外のアーティファクトを扱える部署などはペダンでもあの場所しか存在しない。
…ミラージュ・パレス。嘗て自分が生まれ育ったその場所に居る人物こそが今回の黒幕だと言う事にロジェは何となく知っていた。
「…兄さん」
今の自分で勝てるのか?止められるのか?…それは判らない。どの道、次の戦いに勝利しなくては黒幕を表舞台に引っ張ってくる事は出来ないのだ。
上手くいけば終戦記念日。そうならなくとも、幻影宮への道は開かれるのだ。
「…行くか」
準備は完了した。今は何も考えず、王都ペダンで立ち回れば良い。…重い腰を上げてロジェが自室を出て行く。その脇にはジェレミアの汁と破瓜の血を吸った薄汚れたベッドシーツが抱えられていた。
そして…
―――幻惑のジャングル ナイトソウルズ停泊地
ロジェの危惧の通り、決着は幻影宮へと持ち越された。王都ペダンで戦い、幻惑のジャングルを通り抜けてきた一行は幻影宮から目と鼻の先である場所で最後の準備を整えていた。
泣いても笑っても次で最後になる事が皆判っていた。世界が滅びるのか、それともペダンの野望を挫けるのかは判らないが、それでもペダンと決着を付ける為に、皆は英気を養っている。
…そんな中、ジェレミアはロジェからの呼び出しを喰らい、その場所で彼を待っていた。
他の者達は最後の晩餐の最中で、ささやかながら豪勢な食事に舌鼓を打ち、酔っ払っている。何人か抜け出した所で、気にも留めないだろう。
ロジェが指定したのはガイアの傍らと言う、色気があるんだかないんだか分からない微妙な場所だった。何だってこんな場所を…と思ったジェレミアだったが、先方の指定なのだから仕方が無いと諦めた。
「…遅いな、アイツ」
指定時刻よりかなり前に辿り着いてしまった事にジェレミアは気付いていなかった。することも無いのでグルグルとガイアの周りを回っていると、財宝発見のアラームが鳴った。
「……ゴーストハンド?」
何やら不吉なアイテムを引き当ててしまった。幸い、そのアイテムの在庫はあるので、ジェレミアはそれを見なかった事にしてそれを藪の中に放り投げた。
「早いな。もう来ていたか」
「あ」
そんな馬鹿をやっていると、お目当ての人物がやってきた。
ロジェは酒瓶を片手に、少し赤い顔でノロノロとジェレミアに近付いていく。
「酒臭いな。…デートのお誘いなら、もっとちゃんとして欲しいが」
「そう言うな。ガウザーとロキの旦那に捕まってな」
皮肉交じりの小言を言うジェレミアにロジェは悪びれる様子も無く言った。
「で…あたしを呼び出した理由は?」
「おいおい。分かってるんだろう?」
敢えて聞く必要も無い事を聞くジェレミア。その内心に渦巻くのは恐怖だろう。光源が殆ど無い暗闇のジャングルにあって、ロジェにはジェレミアの表情がはっきり見えていた。
「そ、そうか…返事が用意出来たんだな」
「そう言う事だ。ペダンと決着を付ける前に、お前との事を…と思って」
ザア、と風が吹き抜け、夜の密林が吼えた。これから語られる男の返事を期待している様なそれは、ジェレミアの心の一端を映した様だった。
「それ、で…お、お前の返事は?」
ゴクリ、と唾を飲み込むジェレミア。心の動揺に呼応して心臓が高鳴る。呼吸するのも忘れるほどにロジェの言葉に耳を欹てた。
「ゴメンなさい」
「え」
「だから、ゴメンなさい」
聞き返した処で返事は変わらない。それはつまり、振られた…と言う事だった。
「は、はっ…ははは。そ、そう、だよね。あたし…じゃあ、駄目だったか」
何故か笑い出しそうになる心のままに、ジェレミアは自嘲気味な言葉を紡いだ。
「考えてみれば…あたしじゃあ、エレナに勝ってる部分って無いよね。全然、女らしくないし、性格悪いし、おっぱいだって…」
「・・・」
…振られたショックが此処まで大きいとは。ロジェは一瞬壊れたか?…とも思ったが、何も言わず黙って聞いていた。
「っ…ぐす…あ、あれ?お、おかしいな…涙が…溢れて…」
俗に言う悔し泣きと言う奴だろう。ジェレミアの顔は暗くて判らないが、泣いていると言う事は聞こえてくる嗚咽で判った。
性格の悪いロジェはそんな傷心のジェレミアの心を更に抉った。
「悔しいのか?」
「悔しいよ!!!」
怒号が響く。ヒステリックに叫んだジェレミアはロジェに殺意の視線を向ける。
「い、生きてる女なら仕方ないけど…し、死んじゃった女にまで、あたしは負けたくないのよ!」
大泣きしながら叫ぶジェレミアにロジェは流石に悪い事をしたと思い、近付いていった。
「ちかっ、近寄るな馬鹿ぁ!」
「ジェレミィ」
昨日と同じ様に勝手に付けた愛称で呼ぶロジェを拒絶するジェレミア。だが、ロジェは構わずにその小さな肩に手を置いた。
「冗談だ。だから落ち着け」
「聞きたくない!聞きた……………はい?」
「だから冗談だ。お前みたいな良い女を振る訳ないだろ」
どさくさに紛れてロジェが爆弾を吐いた。それこそがロジェの本心。それを言われたジェレミアは泣くのも忘れて固まってしまった。
「えーと…どう言う事?」
「ちょっとした洒落のつもりだったんだがな。いや、まさかここまで泣かれるとは思わなかった。…俺はお前に愛されてるんだな」
「ロジェ…お前、一度死ぬか?」
チャキ!ジェレミアが得物である双刀を抜いた。どうやら、自分をからかったロジェを懲らしめる気満々だった。
「まあ、聞けよジェレミィ」
「黙れ!あたしの心を犯しやがって…!落とし前はどう付けるつもりだ、貴様!」
「良いから聞け!!」
「っ」
その程度でキレたジェレミアは止まらない。だが、ロジェは強い口調でジェレミアを縫い止める。
「俺も良く考えたんだ。確かに、お前はエレナとは毛色が違うし、色々と欠点だってある奴だ」
「そう、だけど…」
「だけど、色々エレナと比べたって、お前はエレナじゃない。逆立ちしたって成れないのに、お前にその幻影を重ねてたのが…そもそもの間違いだった」
「そんなの…当然、だろ」
ジェレミアの言う事は正しい。過去の女の幻影を勝手に別の女に重ねるから齟齬が生まれる。…それが模範的な解答だが、ロジェにとってエレナはそれだけ大事な女性だったのだ。そんな女性の死から数時間足らずで立ち直るのはロジェでも無理だった。
「ああ、そうだな。…俺がそれだけエレナに惚れてたって事さ。だけど、その間違いに気付いたら、後は簡単だった」
「それは、何?」
「俺がお前に転んだって事を理解するのがだ」
「え?ぇ、ええ!?」
その齟齬に気付き、自分を見つめ返したロジェはやっと自分の本心を受け入れる事が出来た。それを語られたジェレミアは吃驚した様に叫ぶ。何を今更と思うが、彼女もまた純情な女の子だったのだ。
「お前は俺に優しかったし、それに抱いてる最中も可愛かった。…俺にはそれだけで十分だったよ」
「ろ、ロジェ//////」
恐らく、相性が良いのだろう。最悪、これだけでも女を好くには十分な理由だった。ロジェの心に触れた気がしたジェレミアが朱に染まる。
「ま、そんな空シンパシーに縋った所で虚しいだけだが、俺が正気で居られたのはお前のお陰だと思っている。それに…お前、言ったよな?俺が好きだって」
「う、うん」
真摯な表情と共に、ロジェは持っていた酒を呷り、ここ一番の台詞を言う為に気合を入れた。酒に頼らなければそんな台詞が吐けないとは、チキン過ぎて締まらないが、言ってしまえば後はどうでも良くなる事をロジェは知っていた。
「…っ。なら、俺もそれに対する答えを出す。…ジェレミア」
「は、はい!」
ビッ、とジェレミアが姿勢を正す。何処からでも来い。…果し合いでも始めそうな空気だった。
「俺もお前が好きだ。……多分」
「…………多分?」
周りの藪からリーリー虫が泣く声が聞こえてきた。そんな痛い沈黙を破り、ジェレミアは最後に付いた気になる言葉の釈明を求めた。
「俺の心には、未だエレナが居る。エレナに向けていた想いとお前に向けていた想いが同一のものか、俺は客観的に判断出来ない」
「・・・」
その理由にジェレミアの目が細まった。…それも仕方がないとジェレミアは思ってしまう。失ってから未だ日数がそんなに経過していないのだ。エレナの幻影が消せないとしてもそれはロジェの弱さではない。
寧ろ、許容してこその女の度量とジェレミアは割り切った。
「ちょっと卑怯だが、その是非はお前に決めて欲しいんだ」
そうして、舞台はクライマックスに。幻影の片割れが地雷女に愛の告白をする。
「俺の内には他の女が巣食ってる。忘れる事も出来ないし、その必要も無いと思う。それでもお前は、俺を…受け入れてくれるか?」
確かに、卑怯な言葉だった。だが、先日甲板でジェレミアがした色仕掛けに比べれば、未だ可愛い部類に入る。それを為したジェレミア自身もそう思った。
そうして、彼女の答えは既に決まっていた。それを示す為に…ロジェの言葉が欲しかった。
「…もう一回、好きだって…言ってくれる?嘘でも…良いからさ」
嘘でも良い。そんな器用な真似が出来るなら、ロジェも苦労はしないのだろう。だが、今のロジェに嘘は吐けないし、吐く気もない。惚れた女へ、心の底にあった言葉をそのまま直にぶつけた。
「好きだ、ジェレミア。もっと…お前の事を好きにさせて欲しい」
「ロジェぇ!」
――ドンンッ!
「ぐおっ!!?」
甲板の時よりも気合の入ったタックルがロジェの腹に刺さり、転倒させた。
「好き…!大好きぃ!!」
そうして圧し掛かってきたジェレミアは自分の持つロジェに対する気持ちを表す様にキスの雨を降らせる。
「ね、熱烈だなあ…おい」
――でも、それも良いか
ロジェは地雷と呼ばれる女を恋人に据える事に不安は無かった。足りない部分は自分が補えば良いし、何よりもこの女と駆ける日常は楽しそうだ。…そう思い、ロジェはジェレミアにお返しのキスをする。
…最後の出撃は迫り、その前に交わされた新たな恋。それを露と消えさせる訳にはいかない。
――君を忘れない。だから…俺を許してくれ
嘗ての幻影の住人は心の中で昔の女に…そして、その弟に頭を下げた。
虚妄と迷妄を映す鏡。その嘘を拭い去り、真実を陽の下に曝け出す。果たして消え去るのは現実かそれとも幻影か?…もう直ぐ、その結末は示されるのだろう。
夢、幻の如く……
〜了〜
―――おまけ
「うーむ、若い。私にもああ言う頃があったモノだ」
「あー、ベルガーの旦那って息子さんが居るんだっけか」
「青い春ですか…はあ。セシリア…私達にもありましたねえ」
既に彼にはヒースと言う息子が存在している。キュカはそれについて色々と闇の司祭様に尋ねている。ユリエルはユリエルで失った愛に思いを馳せ、遠い目をしていた。
「普段では見れん顔だな。ロジェも、ジェレミアも…」
「愛の力って奴さ。獣王さんよ。お前さんも一回それに狂ってみたら解ると思うぜ?」
「そう言う…ものなのか」
「しっかし、ロジェの奴やるなあ。見てない所でしっかり地雷女を撃墜してやがる。あー…そう言えば、最近シモーヌと仲良くしてないなあ」
ロキとガウザーは酒を呷りながら、二人を観察していた。若い滾りをぶつけ合って、青臭い愛に酔う二人に生暖かい視線を向ける黄金の騎士と獣人王。
…余談だが、この時見た光景が二人を奮起させ、ロキはシモーヌにデュランを宿らせ、ガウザーは積極的に嫁探しを始める様になった。…か、どうかは判らなかった。
「嗚呼…リチャード…私もあんな恋がしたいわっ!」
「サンドアロー…全てが終わったら、思う存分溺れさせて貰うからな」
「フッ…独り身は悲しいなあ。…ジョスター……私の事も見てよ」
女性三人の内、ヴァルダは此処には居ないリチャード王子を思って泣いているし、既に夫が居るファルコンはその夫に思う存分愛でられる事を夢想していた。
唯一男運が無いアルマは血涙を流しながら、ミネルバに対する怨嗟をこっそり紡いだ。
「ロジェぇ…もっと、ギュってして♪」
「あー、うん。………解った」
――俺達、晒し者?
ロジェは視線に気付いているが、ジェレミアはもう完全に舞い上がり、周辺警戒は笊になってしまっていた。
周りから向けられる好奇の視線に顔を引き攣らせるロジェ。ジェレミアはそんな事には気付けず、思う存分年上の彼氏に甘えるのだった。
「…皆、何処に行っちゃったでありますか?」
一人残されたテケリは大人の薄汚れた事情から取り残されていた。
投下終了。長駄文失礼&お疲れ様でした。
…ホークリを書くはずだったのに、何だって自分はこんな物を書いてしまったのかが不明です。
いや、今度はちゃんとホークアイ×リース(若しくはアンジェラ)を書きますのでご容赦下さい。
それではまた近い裡に。
大作乙
神降臨!ホークアイリースも楽しみにしているよ。職人が少ないのはやっぱり四がコケたからか。
新作で3の世界観を見事にぶっ壊してくれたからな、ロキとかジョスターとか
サブキャラでいろいろ妄想してたのに、それが全部パーになりゃあな…
何がどうなってるかも分からないから、書くに書けねえよ
それでも3以降の世界観は変わってないのかな?
んじゃ何か書いてみようかとも思うが
これまで一番お世話になった、ホークリあたりで
聖剣23を綺麗なグラフィックでリメイクしてほしい
ちゃんとあのファンタジーな雰囲気を残したまま
でもメチャクチャにされそうな気もして怖い
スクエニってどっかで頭ぶつけたのかな
>>270 あれはドット絵だからいいんだよ。
3のワンダーの樹海の色彩は神。
272 :
誘惑(ホークリ):2007/04/05(木) 03:02:42 ID:oDP0B5f/
「あっやっぁっホークアイさんっやめてくださいっ」
二人きりしかいないローラントの城の小部屋でその行為は行われていた。
「あいつ、誰だよ?反抗する前に教えろよ」
リースは白いドレスを着ていたのだが今そのドレスは脱がされようとされていた。
「ただのっあっ」
ホークアイは白いドレスの上から強く胸を揉んだ。
「ただの?…何?」
苛立つように尋ねるホークアイはいつもと様子が違う。
事の発展は、ローラント復興パーティーの会場でリースが他の男と仲良さげに話していたことに遡る。
リースは胸の開いた白いドレスをきておりいつもは止めている金色の髪を下ろし、とても美しかった。
その男はそのリースの耳うちし、リースは頬を赤らめたのだ。
嫉妬に狂った男の欲情をリースは受けていた。
ホークアイはリースを壁に追い詰めるとドレスをまくりあげ、太ももを舐めていく。
「いやらしい下着だな。」
赤いレースの紐つきパンツが姿を現す。
「あっはぁっ」
ホークアイは指を下着の中に侵入させるとそこはもうぐちょぐちょになっていた。
ホークアイは口で紐パンの紐をくわえると それをするするとひっぱりほどいていった。リースは顔を赤らめその光景を見やる。
ホークアイは現れたリースの秘部に口をつけると溢れたものをなめ回した。
「あっん…はぁっああ」
リースは足を震わせる。
ホークアイはリースの太ももを支えるようにもつと更に舌を深くねじこんだ。
「あっん…はぁっ…ホークアイっさん」
うるんだ瞳で見下ろすリース。
「そんな顔するなよ。手加減できなくなるだろ。」
ホークアイはリースのクリトリスを唇で挟み舌で転がした。
「はぁっあああっ」
リースは一回達してしまった。
ホークアイは立ち上がるとリースにそばにあった鏡のついた机に手をつかせる。
「あっはぁっ…ん」
そのままリースの中に己を侵入させた。
リースはホークアイのものが自分を埋めつくしたことで身体を強ばらせる。
「あのとき何を耳打ちされたのかな?王女様。」
「はぁっ…それはっ…」
リースはとまどい口ごもる。鏡の先にいるホークアイと目をそらす。
ホークアイは一回突き上げてやる。
「きゃあっ!!はぁ…」
リースの肩は上下に揺れ、小さな汗が全身に浮き上がる。
ホークアイは緩く行ったりきたりをする。
リースは我慢できなくなり小さな声で懇願した。
「いつもみたいに…激しくシテ?」
ホークアイはニヤリと笑うとわざとらしく言う。
「聞こえないなぁ、ちゃんとおねだりしないと。」
リースは顔を赤らめ瞳をうるませる。
「そんな顔しても駄目だ。」
リースは意を決したように大きな声を出す。
「激しくしてください。」
ホークアイはそれと同時に激しく律動を開始した。
「あっっあぁっいやぁ…んっ」
背中を駆け上がるゾクゾクする快感にリースは涙し身震いした。
ホークアイの指がクリトリスをもてあそび、リースの首筋にきつく口付ける。
腰を打ち付ける音があたりに響き、卑猥な水音が鼓膜に張り付く。
ドレスは半分以上はだけ乳房がこぼれた。ホークアイは乳房をつかみ揉みしだく。
「リース鏡見ろよ。」
リースは鏡を見て自分の姿を見る。
下の口からホークアイのものが出たりはいったりを繰り返し、乳首はピンと立ち、上気した蒼い瞳は快感から涙がこぼれ唇はだらしなく開けられていた。
「いっいやっ…」
「いやじゃなくてこれがリースの本性だろ?」
「違いまっあっあんっ」
「違わない。リース…愛してるよ。」
甘い言葉をささやかれ、リースのあそこはホークアイのものを締め付けホークアイはリースの中に己の精を解き放った。
次の日リースが歩いているとパーティの時歩いていた男が近寄ってきた。
「リース様どうでした?あの下着?」
男と思えたのは実はアマゾネスの女戦士だった。
「あ…はい。気に入ってくれました。でも下着よりも…」
「そうですよね。激しかったみたいですしね。」
「はい?」
リースは驚き首をかしげる。
そのアマゾネスの女戦士は首を指差す。
そこにはホークアイから付けられた印が確かに残っていた。
リースがその後首まである服をきていたのはいうまでもない。
おわり
いきなりでスマソ
ホークアイとリースって見た目的に似合いすぎ(>д<)
>>265 大作乙です。
…エロいなぁ、もうメロメロ(´∀`*)
こんな文章書いてみたいです。
>>272-
>>275 ちょwww神キタコレwww
同じホークアイ×リースの信者として(*´Д`*)ハァハァさせてもらいました
VIPに帰れ厨房
LOMはあんまり人気ないのかな
LOMはキャラがあんまり喋らないから書きづらいんじゃあない?
俺は女主人公は好物だけど。
LOMだと瑠璃×真珠姫とか?
バドとコロナとかは?
セイレーンでエロ読みたいなあ
欲情したザル魚君が女主人公をムフフ
GB版聖剣の主人公とヒロインの純愛
286 :
:2007/04/10(火) 00:46:24 ID:8ly/fPM5
GJ!
ホークリは大好きですよ
CPでもゲームのコンビでも好き
ダウナーのホークアイとアッパーのリース
このコンボは凶悪
宿屋に泊まった時、リースは寝付けないので部屋の外を歩いていた。しかし、ホークアイの部屋の前からおかしな音がする。
「くっ…はぁはぁリース…」
リースが自分の名前が出たことに驚きを覚え、思わずドアの隙間から真実を覗いた。するとホークアイが自分自身に手をあてがい激しくしごいていた。
「くっ…リースっやめろっ」
リースは一気に顔を紅潮させ、見てはいけないものを見たような気がして踵を返した。
しかし自分におおいかぶさる影に気づき、思わず顔をあげた。
するとそこには不適な笑みを浮かべるホークアイがいた。リースは心臓が飛び上がりそうになり、早口で喋る。
「今っ…部屋の中にいませんでした?」
ホークアイはリースをドアに追い詰めると、両手で逃げ道を塞いでしまう。
「何か…見た?」
紅い瞳の奥に底の知れないものを感じたリースは思わず正直に言ってしまっていた。
「はい。」
「…そ。」
ホークアイは短く返事をするとリースの手首を強引に掴み、部屋の中に引きずりこんだ。
「やっ…何するんですか?」
リースは焦ったように反撃する中、ホークアイが後ろ手にカチリと鍵をしめた音がした。
「責任とれよ。」
ホークアイはそう言うと、リースをベッドに押し倒した。
「んっん…っはぁっ」
ホークアイはリースの両手首を押さえつけ、激しい口付けをかわす。
「いやっやめて…」
静止の声も聞かず、紐でリースの手首を縛るとホークアイはリースの服を取り去っていった。
「…どうして?」
蒼い瞳からは涙がこぼれる。
「俺をどうにかしたのはリースだろ。」
「…え?」
ホークアイは現れたリースの白い双子のような乳房にむしゃぶりついた。
「あっ…いやぁっ」
身体に電気が走る。
「んッ…リース甘いよ。」
乳首を唇で挟み、右手で激しく胸をもみこんでいく。
「あっホークアイさんっおかしくなりますっ」
舌をたくみに使い、乳首を挟まれたり転がされたりされ、ねぶられる。
「あっ…はぁっ」
ホークアイは指をリースのクリトリスに当て、なで回すように愛撫した。
「いやっはぁっ…んっ」
ホークアイはリースの下腹部に顔を埋めると、花弁を割るように舌を入れ、垂れてくる蜜をじゅるっとすする。
「あぁああいやぁあ」
リースは身体をびくびくとさせ達してしまった。
「もうイッたの?」
ホークアイはリースの太ももを抱え込み、己を秘部にあてがった。
「あぁっあぁっ」
先でリースの秘部をなぞっていく。
リースは早く欲しくなり腰を振る。
ホークアイはリースの中に先だけいれるとすぐに出すを繰り返し、先でクリトリスを刺激する。
「あっん…早く…」
リースは涙目になりホークアイを見上げる。
ホークアイは耐えられなくなりリースの中へと突き進めた。
「あっはぁ…いやぁ…」
「くっ…」
ホークアイは腰を叩きつけるように降り始めた。
「あっ…はぁっ…あっ…」
「キツイよ…リースの中…」
「あっ…んっはぁっ」
加速する律動にリースは叫ぶ。
そしてホークアイの突きが下から突き上げるようなものに変わるとリースは上体をそらし乳房を前につきだすような体制になった。ホークアイはその揺れる乳房を手でもみしだく。
「あんっいっちゃうっ…ああー!」
長い髪をふりみだし快楽からか瞳に涙をこぼす。
「はぁっ…くっ…俺もいきそうだっ。リース一緒にイこう!」
ホークアイはリースの腰を掴むと最奥まで貫いた。
ドクンと奥に熱い奔流を感じたリースはそのまま倒れるようにホークアイにもたれかかった。
次の日。
「なぁ、リース何でホークアイをさけてるんだ?」
デュランにたずねられリースは頬を染めた。
「まさか、ホークアイ?リースに手をだしたんじゃないでしょうね?」
アンジェラは疑惑の眼差しをホークアイに向けた。
「どうだか。」
ホークアイは苦笑するとリースにだけに特別に微笑みかけた。
おしまい
人いないねぇ…
ぐっじょぶ
にゃ
ケヴィンとシャルロット読みたい
295 :
エルディ×フィー1:2007/04/27(金) 01:25:52 ID:PYkJLIzq
木漏れ日の差す森の中、そこでは互いを求め合う愛事が行われていた。
『じゃあ、今日もいっぱいしてあげるね』
『ああ、頼むよ』
いってフィーは天を衝かんばかりに怒張したエルディのものに口付ける。
その瞬間、ピクンとエルディの体が反応する。
フィーの小さい口ではエルディのものなど到底収まることはない。
しかしそれでも先端を覆うくらいいっぱいに開いた口で丹念に舐め、慰める。
『あぁ、いい、ぞフィー・・・!そうだもっと奥を・・・くっ!』
いってエルディのモノは先ほどよりも少し強く跳ね上がる。
その様子からエルディが感じてくれているんだと、フィーは喜びエルディの要望につぶさに応えていく。
これまでリチアにしてもらったときとはまったく違う、フィーだからこその小さな舌での愛撫。
鈴口の奥を直に刺激されるという、今まで一度も味わった事のない掻痒感がたまらなく心地よい。
そうして徐々に射精感を強めていく。
『いいか、フィー、だすぞっ・・・!』
『うん・・・!いっぱい、だし、て!』
フィーはエルディの亀頭にしがみつき鈴口を覆って迸りを待ち構えた。
そのフィーの動きに合わせるように勢いよく、エルディは自分自身を跳ねさせた。
ドピュリ、ビュク ドクンッ・・・。
『ああ、フィー・・・!フィー・・・!』
エルディは何度も何度も、自分のモノを慰めてくれる彼女の名前を呼んだ。
『んぶ、ん、ぐっ、あは、エルのすご・・・んんっ!』
いつまでも終わりがないかと思えるくらいに快感の続く吐精。
それは見る間にフィーの口腔内を満たしていった。
頑張ったフィーだが彼女の小さな体では限界があった。
迸りの最中に口を離すや顔を、体を、脚を、彼女のすべてを濃い粘りつく白濁が汚していった。
296 :
エルディ×フィー2:2007/04/27(金) 01:32:03 ID:PYkJLIzq
『エルの、おいしい・・・』
エルがまだ呼吸を荒くしているその横でフィーは
口の中と体に付着するエルディの精を舐め取っていく。
『ほどほどにしておけよ、フィー?』
エルディはふぅっと大きく息をつくとそんなフィーを手のひらに乗せ頭を優しく撫でる。
『あん、もう子どもあつかいしないで!』
『はは、だってまだまだ子供だろ?』
エルディの指を振り払うようにぱたぱたと首を振るフィー。
『んもう・・・でもエルディのタネ、生命の源だから。これでわたし大きくなれるかもしれない。』
『・・・? 大きくなれたとしてどうするんだ?』
『うん、エルとおんなじくらいおおきくなれたらね、エルとずぅっと一緒にいられるようになると思うの。』
『フィー・・・。』
とても冗談で言っているのではないことがわかり、エルは複雑そうな顔をする。
『ね、やくそくしてね』
『ああ、そうだな・・・』
『おおきくなれたらいま以上にいっぱいできると思うの!』
『お、おいフィー何言って・・・!』
人間と精霊、いくら求めても結ばれぬ存在の、しかしそんな種族をこえた
やり取りをマナの木は高くから見つめていた。
>>295-296 神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
エロいしラブラブだしでめちゃツボに入りました。GJ!
HOMのバジリオス×ユリエルとかありかな?
ネタ一つ思いついたんだけど。
まだ無いね
300get
バジリオス様可愛くてだいすき〜
彼女はじつはMだと思う^^
298に期待
302 :
298:2007/04/29(日) 23:40:18 ID:/FsglWvd
出来たので投下させてもらいます。
まえがき
※ユリエル×バジリオスではなくバジリオス×ユリエルです。
※バジリオス表記だと中の人が萌えないので表記はセシリアになってます。
まあでもぶっちゃけバジリオス。
※実用向きではありません。
以上で拒絶反応な方は「Monomania」で弾いてください。
では。
――ぎし、となにかが耳障りな音を立てて軋んだ。
同時に手首に覚えた痛みが、彼の意識を急速に浮かび上がらせていく。
「……っ」
どうやら両手は頭の上で拘束されているらしく、動かす度に縄の食い込む嫌な痛みが走る。
転がされた身体の下は、どうやらシーツらしい柔らかな感触。
暗がりの中に、ぼんやりと浮かび上がるのはどこか見たことのある部屋の内装だった。
本当に必要なものしか置かれていない、きちんと整頓された部屋は持ち主の性格をそのまま表している。
「目を覚ましたか」
その部屋の片隅で、ゆらりと影が動いた。
灯されたランプの明かりを、金色の髪が弾く。
首だけをどうにか声の方へ巡らせると、案の定彼の思ったとおりの顔がそこにあった。
「……セシリア」
「こうして二人だけで顔を合わせるのは久しぶりだな。気分はどうだ?」
「さて……良くもなし、悪くもなし……といったところですか」
「ふ……そうか。それは何よりなことだ」
整った口元を笑みに歪め、くつくつと低く笑う美貌の女将軍はいつもの仮面をつけていない。
身に纏っているのもいつもの鎧ではなくかつて彼女が好んで着ていた薄い夜着だが、
彼のよく見知った顔が、彼の知らない冷たい笑みを浮かべている様はまるで別人を見ているようだった。
「お前らしくなかったな、ユリエル。奥の手は最後まで取っておくものだ……とは、
確かお前から教わったような気がしたが?」
「そうですね。少々、油断していたようです」
空母の低いエンジン音が分厚い壁越しに聞こえていた。
先程の戦闘で突然の伏兵に為す術もなく敗れてから、そう時間は経っていないのだろう。
冷静に判断してから、彼は表情を変えることなく彼女を見上げる。
「私の部下達は?」
「あいつらなら、適当に牢へ放り込んである。
心配せずとも、王がいい処分方法を思いつくだろうさ」
「……私ひとりを、部屋にお招きくださった理由を伺っても?」
「過去を取り戻す、と言ったらお前はどうする?」
少し――ほんの少しだけ、ユリエルの顔に狼狽の色が浮かんだ。
どんな冷徹な作戦も笑顔を湛えたままこなしてみせる、
と評された彼の表情を変えたことに満足したのか、セシリアはまた低く笑った。
「そんな顔をするな。あの頃に戻る……ただそれだけの事だろう?」
「本気で言っているのですか、セシリア……」
「ああ、本気だとも」
踵の音も高く、セシリアがゆっくりとベッドの方へ歩み寄っていく。
ぎし、とベッドを軋ませてベッドサイドに腰掛け、ユリエルを見下ろす眼差しはどこか陶然とした色を湛えていた。
「私は母になる……やがて生まれ来る子の父は、お前でなくてはな」
――あのときとおなじように。
音には出さず、セシリアの唇は確かにそう紡いでいた。
「セシリア、あなたは……」
「ふふ……余計なお喋りは、ここまでだ」
言いかけた言葉ごと、重なった唇に塞がれた。
拘束された両腕でははね除けようもなく、滑り込んできた舌に為す術もなく口腔を犯される。
細い指が顎を捉えているので、顔を背けることも許されない。
仕方なくそれに応えてやると、気をよくしたのかセシリアは更に深く口づけを求めてきた。
「……っん……む……」
「っ……ふ……ぁっ」
口づけの間に零れる吐息は既に乱れて熱い。
殆どユリエルにのしかかるようにして身体を預け、セシリアはユリエルの装束に手をかけた。
甲高い音を立てて白い装束の胸元が大きく引き裂かれる。
「っ……お止しなさい、セシリア……」
「無粋な事を言うな。お楽しみは、これからだぞ?」
指が引き締まった胸板を撫で、無惨に引き裂かれた装束を押し広げていく。
そうして露わになっていく肌の上を、ちろちろと舌がなぞっていった。
「く……」
ぎし、と戒められた両腕の間で縄が軋んだ。
常は滅多に取り乱すことのない端正な顔が、
僅かに眉を寄せて耐える様はセシリアを更に喜ばせるだけでしかない。
胸板に唇を這わせながら、彼女の手が下半身のモノを捉えた。
既にはっきりとした熱さと硬さを感じるそこに、にやりと笑うと服の上からそれをしごき上げる。
「……ッ……ぁ……!」
両の手を戒める縄の辺りで、血が滲んでいた。
その痛みで正気を保とうとでもいうのか、
ユリエルは苦悶の表情を浮かべつつも決して声を上げまいと耐えている。
「ふふ……いい顔、だな……ユリエル。ますます……苛めたくなる」
「セシリ、ア……やめ……っ!」
装束の下に潜り込んだ手が、直接それに触れた。
愛おしげに――いやらしい手つきでことさら焦らすように撫で回す。
「……ぅあ……っ」
「ん……あぁ……ユリエル……」
片手の動きは緩めないまま、セシリアは顔を上げてユリエルの顎先を舐めた。
目線だけで口づけをねだり、うっすら開いた唇を差し出す。
最早、拒むことは許されない。
ユリエルもかろうじて自由になる頭を動かし、望むままに口づけてやる。
舌を絡め、歯列をなぞり、猥らに音が立つのも構わず何度も何度も貪るように口づけを繰り返す内に、
セシリアの手の中でソレはますます硬さを増していく。
そうしてユリエルを苛む事で彼女自身も昂ぶっているのか、挑発的に見上げてくる目が熱を帯びて潤んでいた。
長い口づけからユリエルを解放して尚、名残惜しげに彼の首筋に軽く歯を立てる。
「あ……ん……ふふ……私は構わないぞ……好きにイけばいい……」
譫言のように囁いて、セシリアは手でしごいていたソレを今度は口腔にくわえ込んだ。
手とは違う、ぬめるような唇と舌の感触にユリエルが一瞬息を呑む。
「ふ……っ……んむ……」
「う……く……」
濡れた淫靡な音が、低いエンジン音に紛れて消える。
絶え間なく与えられる刺激は、最早両腕の痛みだけでは誤魔化しようもなく。
ユリエルの噛みしめた唇から、僅かに血が滲んでいた。
己の脚の間に跪き、白い肌を上気させてソレに唇で奉仕を続けるセシリアの姿は
喩えようもなくいやらしく、またどうしようもなく愛おしい。
もう自分が幾らも保たないことを自覚しつつも、ぎりぎりのところで踏みとどまってしまう理性がありがたくも恨めしかった。
最後の抵抗とばかりに、戒められた両腕に力を込める。
「……くっ……いけませ……ん、セシリア……ッ!」
「ん、っ……ふ……いいぞ……ユリエル……イって……っ!」
「っ――く……ァッ……!」
頭の中でなにかが爆ぜるのと同時に、思い切り彼女の口腔に精を放つ。
恍惚とした表情でそれを受け止めたセシリアの喉が、
艶めかしく動いて受け止めたそれを飲み込んだ。
「――っ……はっ……は……ッ」
「ふふ……さあ、今度はお前の番だ」
絶頂の余韻に荒く息をつくユリエルの顔の前で、セシリアは夜着の裾を持ち上げる。
すらりと伸びた脚の間、下着などとうに着けていない。
金色の茂みに透けて、濡れた秘所が蜜を滴らせていた。
「舐めろ」
冷酷な軍人そのままの口調でありながら、そこには戦場ではありえない熱が籠もっている。
命じられるままユリエルは頭を上げ、濡れたそこへ直接口づけた。
「っ……」
そこは、もう十分すぎるほどに濡れていた。
猫がミルクを舐めるように舌先で浅くかき乱してやると、
セシリアは肩をふるりと震わせて吐息を漏らす。
「あ、っ……ん……はぁ……あ、……ぅ」
浅いところだけでは嫌だとばかりに、セシリアが腰をくねらせた。
淫らなおねだりに応えて、ユリエルの舌がより深いところを激しく蹂躙する。
「あっ……は……ぁッ……あ、ん……それ、イイ……っ!」
濡れて粘ついた音を立てて秘所を貪り、ぷくりと膨れた肉牙を苛み、その度にセシリアは甘く高く啼いた。
久しく聞いていなかった恋人の、恐らく己しか聞いたことがないだろう甘い声に
ユリエルも抑制が利かなくなってきているのを自覚する。
――もっと声が聞きたい。
どれだけ彼女が乱れるのか――自分が乱されるのか。
その果てを知りたい、冥い誘惑にながされそうになる。
「あぅ……んッ、んんっ……もっと……もっと……ぉ!」
汗ばんだ肌に金の髪を張り付かせ、恍惚に身体を震わせるセシリアは間違いなく美しかった。
夜着を押し上げる豊かな胸元は、やはり下着を着けていないのかくっきりとその頂を浮かび上がらせている。
奉仕する方とされる方、どちらももう、限界だろう。
一気に舌を引き抜くと、セシリアが余韻に浸る間もなくユリエルは肉芽を軽く噛んだ。
「っく……ひ……ああ……ぁぁぁっ!」
びくんっ、とセシリアの身体が大きく震えた。
頽れそうな身体を、ユリエルの胸板に手を突いて支える。
乱れた金髪の向こうに見える美貌は恍惚としていて、目だけが愛おしげにユリエルを見下ろしていた。
「セシリア……」
「っは……は……ふ……ふふ……良い子だ、ユリエル……」
しどけなくユリエルの上に跨り、下腹をまさぐった手で
未だ硬さを保ったソレを確かめてセシリアはとろけるように笑った。
最早用をなさなくなった夜着を脱ぎ捨て、軽く腰を上げる。
「これが……本当にあなたの望みなのですか……?」
「勿論だとも。私はお前が愛しいぞ?お前は……違うのか?」
くちゅり、と音を立ててユリエルのモノが浅くセシリアの中に沈んだ。
互いの感触に深く熱い吐息を漏らし、ユリエルは緩く首を振る。
「いいえ……ですが……っ!」
「ならば、躊躇うこともあるまい……?愛しているぞ、ユリエル……っ!」
熱く濡れた蜜壺が、一気にユリエルを呑み込んだ。
「っは……あぁっ……」
「くっ……セシリアっ……!」
セシリアの胎内はかつて子を一人宿したとは思えないほどきつく、熱く潤っていた。
待ち望んでいた男のモノを、喜んできゅうきゅうと締め上げる。
「は……ぁんっ……いい……ぞ、ユリエル……ふふ……」
自ら腰を動かし、胎内にくわえ込んだモノの感触に酔いしれるセシリア。
眉根を寄せ、快楽に耐えようとするユリエルの青い髪に指を絡ませ、唇に滲んだ血を舌先で舐め取る。
鉄錆めいた血の味すら、快楽を高める材料にしかならない。
「あっ、あ、あ……はっ……」
くたり、としどけなくユリエルに寄りかかり、そのまま深く口づける。
繋がった箇所同様、濡れて熱い口腔を互いに犯すその行為は、余計に繋がっている事を強く意識させた。
繋がる場所、触れる箇所全てが否応なしに快感を高めていく。
「はぁ……あ、んっ……ん……ユリエル……ユリエル……ぅ」
「は……ッく……セシリア……いけないっ……!」
「や……だ……いや……ぁ、ユリエル……のッ……私の、なかに……っ」
譫言のように互いの名を呼びながら、腰を振り立てる。
乱れた吐息も、低いエンジン音も二人の耳には届かない。
お互いの声に更に煽られ、高まり――……そして。
「あ……っあ……ぁぁっ、だめ……だめぇっ……イっちゃ……ッ」
「ぅく……ッ、セシリアっ……!」
「っ……ひぅ……っああああっ!」
セシリアの胎内、一番深いところでユリエルが爆ぜた。
子宮にまで届く熱い奔流に、一際高い声を上げてセシリアも絶頂を迎える。
「あ……っ……ん……ふふ……届いているぞ……奥まで……お前のが……」
「はっ……は……ッ……セシリア……あなたは一体、何を……?」
「言っただろう……?私は……母になる」
快楽の余韻に浸るように、ユリエルの胸にもたれかかりセシリアは低く呟いた。
その静謐な狂気に、ユリエルが視線を落とすとセシリアもまた、彼を見上げている。
ユリエルの碧い瞳を覗き込み、婉然と笑うその様は邪悪というにはあまりに純粋で、
清らかというにはあまりに汚れすぎていた。
「世界は、新しく生まれ変わる。私とお前は……その種子だ」
久しぶりに男を受け入れた疲れか、とろん、とセシリアの瞳が眠たげに濁る。
微睡みながら語るその夢は、果たして本当に夢か、はたまた狂気の産物か。
「これは……二年前、失ったものの償い……今度こそ……」
「セシリア……」
「だから……もう、逃がさない」
愛おしげにユリエルの胸板に頬をすり寄せ、セシリアは満足げに息をついて囁いた。
それは、最早それ以外に道はないのだと告げる無慈悲な宣告であり、
かつて彼らが互いに囁きあったのと同じ、愛の言葉。
――お前は、わたしのものだ。
310 :
298:2007/04/29(日) 23:55:33 ID:/FsglWvd
以上です。
お粗末様でした。
>>301 Mっ気の強いバジリオスも書いてみたいものです……。
GJ!!!
自分はSの将軍の方が好きだ。
「くっレディパールやめるんだ…」
瑠璃はレディパールの圧倒的力に組伏せられていた。
「何故真珠を抱かない?」
レディパールは鋭い眼光で瑠璃を睨み付ける。
「オレは真珠姫を守る騎士だから。あいつを泣かせたくない。」
「泣くかどうかも分からないのにか?」
レディパールは右手で瑠璃の股間を擦る。
「私が手伝ってやる。」
レディパールは下半身の服を脱がせると現れた肉棒に感嘆を洩らした。
「いいモノを持ってるじゃないか。」
「…ヤメロ。」
瑠璃は身体が力で押さえられ動けない。
レディパールは瑠璃のものを口にくわえこむとちゅぱちゅぱと音をたて吸い付いた。
「ウワァアアアア!」
びくんびくんと身体を逸らし身体中の熱が股間へと集まる。
「んぐっ…んっこんなっにはぁっ…大きくなってるぞ」
「くっヤメロ!!」
レディパールは頭を振り絞りつくすように肉棒を吸引した。
「アアアアアア!!」
瑠璃のものはびくんとはねあがり白い精が飛び散りレディパールの白い肌を汚した。
「る…瑠璃くん?」
その瞬間光ったと思うと目の前には真珠姫がいた。
「ハぁしっ真珠…。」
「る…瑠璃君どうしたの?」
「我慢できないんだ。」
瑠璃はそういうと真珠姫を押し倒し、白いドレスをめくりあげた。
「きゃあっ!!」
「綺麗だ。」
瑠璃はショーツを脱がすと真珠姫の両足を抱え込み秘部に吸い付いた。
「あっやぁっる…瑠璃くん。こんなのはじめて」
瑠璃の舌が器用に動かされ肉芽をとらえる。
「あっん…そこっ」
十分に濡れたことを確認すると瑠璃は肉棒を真珠姫の中へと埋めていった。
「いやっ瑠璃くんのがいっぱいくるっ。」
瑠璃は腰を前後に振り真珠姫の柔らかい感覚を全身で受け止める。
「る…瑠璃くん!」
「真珠…出すぞ!」
瑠璃は中に何度も射精するとそのまま倒れこんだ。
「はぁ…瑠璃くん。」
真珠姫は愛しそうに瑠璃を抱き締めると辺りに光ったと思うとそこにはレディパールがいた。
「瑠璃…私も真珠もお前の姫だ。だからもっと抱いてくれていいんだぞ。」
目を閉じたままの瑠璃にそうつぶやくとレディパールも目を閉じた。
313 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 19:54:51 ID:qybwSYFH
保守
瑠璃早漏すぎワロタ
ほす
ほっしゅ
ほす
あ
フタナリ宝石泥棒×レディパールよろ
そこでホークリをpushするぜ
321 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 13:37:35 ID:BexsxzZx
ほす
リースがケヴインしゃんを押し倒すところがみたいでし
ケヴィン×シャルロット読みたい
いたいでち!いたいでち!いたいでち!!!
デュランしゃん×ケヴィンしゃんがよみたいでち
シャルロットがたくさんいるでち
ヒースがいいでち
保管庫みてケヴィン×リースに萌えた。投下ないかな。独りもの同士。
ホークアイはリースに浮気(?)するけど一応ジェシカいるし、
シャルロットにはヒースがいるし、くっつく相手いないのってこの二人だけじゃね?
個人的には
アンジェラはデュランに片想い、
シャルロットはヒースが好きだがヒースはシャルロットを異性としては見ていない、
ジェシカはホークアイが好きだがホークアイはジェシカを妹と思っている、
ホークアイとリースはなんとなく惹かれ合っている、
てな感じで、ゲーム内の流れで両想いが確定しそうなのはホークリだけのような気がする。
サルロットにはラビがお似合いだ
せめてラビリオンで
ほしゅでち!
ランディは、今夜もプリムとずっぽんどぴゅぴゅ
ジャジャラ&メガロード×ヴァディス
いっぱいでたよ
どぴゅぴゅううう
「んう」
からだをビクつかせながら、密やかにランディは呻いた。
プリムの膣からランディのペニスが逃げ出すように引き抜かれる。
真っ赤なペニスに絡みつく白く粘った精液は、プリムのピンクの膣から糸を引いて
ただれ落ちてくる。
プリムはまだ興奮の冷めないまま、ランディのゆるく勃起したままのペニスに、
腰を振り膣をねちゅり、ねちゅりと擦りつけていた。息も絶え絶えだが、大きく空いた口内で
下を舐めずり、唾液を垂らしている。
とろんとした目つきでランディを見詰め、ランディの浅黒い体に白い下半身を絡みつかせたまま、
口を開いた。
「抜いてっていったのに。ねとねとだよ」
「ごめん」ランディは慌て、怯えてプリムを直視できない。
「もう、お腹に入っちゃったよ。
我慢できないんだ・・・あわてちゃって」
汗だくで呼吸を乱すランディの硬い胸を、プリムはそうっと撫でまわした。
ランディはふと、離れたベッドで寝るポポイのほうを見た。
いびきをかき、大の字になってポポイは寝ている。その姿に安心する。
二人はいつしか、毎晩セックスする関係になっていた。
田舎から出たばかりの少年にとって、都会の富豪の娘として美貌と肉体を整えて育ったプリムは
刺激の強すぎる存在だった。その視線を疎ましく思っていたプリムも、
ディラックからの慰めを受けられない日々が続くと、次第に、大人の男の体へ成長してゆく
ランディを見ることに、快感を覚える。
いつしかランディなしでは旅を続けられない自分に気付くと、負けん気の強いプリムの中に
ランディへの対抗心が生まれた。戦いの力ではそんなには負けていない。魔法で手助けするのは自分だ。
しかし冒険を主導し始めたランディの判断と指示の正しさ、有能さに、プリムは嫉妬した。
ポポイのように憎まれ口を叩きつつランディを慕ってべっとり、なんてことはするわけがない。
ちょっといじれば言うことを聞くと思っていた少年が、今はもう助けが必要な恋人よりも、
自分に命令をするもの=男としての存在感を増している。
・・いじめられっこのくせに・・
いつしかプリムは、ランディの男としての部分を、征服してしまおうと思い始めた。
プリムにとってディラックと慰めあうひと時は、男に挑む戦いでもあった。
多くの恋のライバルを蹴落として手に入れた年上の彼を、自分に夢中にさせなければならない。
だからプリムは恋人の愛撫にただ身を任せるようなことはしなかった。
体を動かすことは好きだ。男の征服しようとするだけの単純さを、じらせ、昂ぶらせ、
最後には包み込んで蕩け尽くしてしまえばいい。
そんな経験があったから、好奇心も後押しして、この純朴な少年を誘ってしまったのである。
はじめはつまらないことから刺激した。サンドシップで共和国の将軍に捕えられたとき、
ランディによって助け出された。その後砂漠のオアシスに泊まった夜、
ランディは熱さの余り上着を着ずにベッドへ横たわっていた。そこへ、
水浴を終えたばかりのプリムは、煽情的な下着姿で現れた。
たじろぐランディのそばに寄ると、プリムは捕えられた際のことを話す。
ランディを助けたセルゲイという男がランディに特殊な好意をもっていたのではないかという
冗談から始まり、ランディに性的に自分はノーマルだと言わせた。
彼の防衛心を解いたところで、
プリムは自分を監禁した将軍が、自分に誘惑した上、強姦しようとしたことを
興味を引くように語った。そして助けてくれたランディに礼を述べ、お返しがしたいと話す。
「贈り物がしたいの。でもいい贈り物はみんなに妬まれるから、みんなには内緒だよ」
「僕に?どういうの?」
その時、ランディの眼にプリムの裸身が飛び込んできた。驚いている間にプリムの白い体が
ランディに重なる。熱気で汗まみれの二人の体が滑り付く。
次の瞬間ランディは自分の股間にプリムのブロンドの髪が被さるのを見た。
隠していた直立するペニスにプリムの唇と舌が這う。
声を上げると、あっという間に快楽に飲み込まれた。
その後、プリムはことある度にお礼と慰めと称し、ランディを誘惑した。
ポポイは毎晩早くに寝てしまう。彼のいびきが、楽しみの始まりの合図だった。
いつしかランディは男の性欲の正しい満たし方をプリムに教えられた。
正しい運動と女性の肉体について。
「ランディからも頂戴。これで対等だね」
二人は淫らな行為に耽るようになった。プリムは常に
ランディに課題を与え、指示し、挑発した。そして彼はプリムの望む形で
欲望を満たすことに何も疑問を持たなくなっていったのである。
「ぐう〜 ぐう〜 あんちゃん〜 ぐう〜」
ランディとプリムは横になって、互いの体を撫でまわしていた。
「あのさ、プリム・・・」
「プリムは、僕とこんなことしてて、平気なの?」
プリムが、きょとんとした顔でランディを見つめる。
「ディラックさんに悪いのかなって・・・こんなにたくさん・・・僕、その・・」
「内緒だって、いったじゃない」
「そんなんじゃいけない気がする。なんか違う。もっと違うことあるんじゃないかって」
「飽きたんだ?」プリムはむっとした。
「違うよ、そうじゃなくて、・・ずっとこうしていたいって」
ランディはプリムから目を逸らした。プリムは、あっけにとられた顔をしている。
そんなこと言うなんて、ばか?
「きっとこういうふうにしてけば、僕も暮らしていけるんだ。
村に帰ることないんだって・・・」
「いたずらしただけだよ」
プリムのきつい口調に、ランディは押し黙る。
「ごめん、僕も、好きな人がいれば、旅が終わった後も頑張れるかなって」
誤魔化すようにランディが言う。
プリムは恥じ入るようになっていた。ランディはそう思うのか。
ただ負かしたい一心だったのに。そう言えば、ディラックも同じことを言ってたっけ。
なにやってるんだろう。
「友達だからね。ランディにまともに恋人ができるように、教えてあげたんだ」
そう言うとプリムはランディに抱きつき、キスをした。
「え、僕は・・・」納得できない顔をする。
「助ける姫様もいない旅じゃ、可哀想だもんね」
二人は舌を絡めあい、またベッドへ崩れ落ちた。
プリムはランディのペニスを掴むと、精液で滑りつくそれを揉み始めた。
硬さを十分に維持している亀頭を含めてぬちゅ、ぬちゅと快感が反復する。
「ああ」またペニスはきつく反り返る、ランディはプリムの手を的に見立てて腰を蠢かした。
「やらしいんだ」
二人はまた抱き合い、互いのどろどろに粘りつく軸を重ねた。
「んがあ」瞬間、ポポイがうめいて寝返りを打つ。ランディはペニスを離そうとするが、
プリムがランディの肩を抱きよせ、腰をランディへ擦りつけた。
「もっとするね」プリムの両足を肩で押さえつけ、両腕をベッドへ押さえつけるようにして
ランディが言う。プリムがうなずくと、ランディのペニスはプリムの膣を大きく押し広げ潜り込んでゆく。
そうなってしまえば、もう何も目に入らない。後は淫欲のまま貪るだけだ。
上手になってね、ふとプリムが呟く。
そのまま二人はまた、闇の中でベッドを軋ませ始めた。
完
つかれたー
聖剣2のエロパロにみな奮起してくれることを望む
仕置きつかまつりまするヴァディス様を
年増ドラゴンと言った
>>336を仕置つかまつりまする
>>342 GJ
ポポイはランディに懐いてそうだよなぁ。
プリムとの情事を見ていて、「オイラにも…」とか言ってほし(ry
なにはともあれ、
>>342GJ!
>>342 素晴らしいものを見せて貰った!
ただひたすらGJを贈りたい
ほ
348 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 02:51:24 ID:wdycn2X0
し
の
カ
351 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 01:10:08 ID:ETemsuUW
ソ
保管庫とかないの?
>352
たしかどっかにあった気がする
354 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:25:04 ID:Br/edZ4j
>>342 対等でありたいというプリムが何か好きだ
GJ
聖剣2発売14周年おめ
2はやったことないけどおめ
プリムの衣装は
高級シルクやサテンのような触り心地のよい光沢のある素材で、キュプラのような感触のよい裏地で
プリムのノーブラの肢体を包みこんでいると想像する。
そして汗まみれになったときには衣装の上からでも乳首とヴァギナの割れ目が確認できるほどであるが、
スポーツ少女であるプリムはそんなことを気にもせずに、
ランディの体に気易く触ったりして体の触れ合いコミュニケーションしていると想像できる。
ほほう、それでそれで?
ポポイの頭の羽を引っこ抜きたい
ケヴィン×シャルロット投下。えろなし。
カップリングになってるかどうかもちょっと怪しいけど見逃してくれると有難い。
「まっくらになっちゃったでち…」
シャルロットが呟いた。
「あのスカタンオヤジ、もどったらおぼえてろでち!」
「うーん、今夜は野宿かなあ」
ホークアイがナイフについた血を拭いながら、苦笑するのが気配でわかる。
血のにおいが鼻をかすめて、オイラはあわててそこから背中を向けた。
夜に戦うと、オイラは変わる。
獣人の半分、ケモノの本性を抑えきれなくなる。
今までは夜は必ず宿についてたのに、今日は手違い…大砲の照準ミスで、
夜になっても町につけないまま。
さっきから、体が疼いて仕方がない。
戦いたい。
敵を、この爪で引き裂きたいと思ってしまう。
それを必死に抑えてる。
「ケヴィンしゃん、どーしたデチ?」
気づけば目の前にシャルロットの顔があり、オイラは飛び上がった。
「な、なに!?」
「いや、さっきからコイツ、お前の様子おかしいって」
ホークアイがシャルロットを指差して言う。
「なーんかケヴィンしゃん、さっきからくるしそうでちよ?びょーきでちか?」
「だ、大丈夫。オイラ、元気!」
とっさにそう答える。
変わった自分を、見られたくない。
怖がらせてしまうかもしれないから。
二人の…シャルロットの笑顔が目の前で凍りついたら、きっとオイラ、平気でいられない。
オイラは、この子供みたいな女の子を守りたいと思ってた。
人一倍怖がりなこの子は、オイラが変身したら怖がるだろう。
「うーん…ま、いっか。とりあえずもう少し歩いて…開けた場所に出たら野宿しよう」
同意を求めるようなホークアイの言葉に、オイラはなんとか頷いた。
このまま戦いを続けて、平気でいられる自信がない。
オイラ、シャルロットやホークアイまで襲ってしまうかもしれない…カールみたいに。
「また来た!」
襲い掛かってくるモンスター。
その度に、暴走しそうになる自分を押しとどめる。
そうしながら戦ってると、周りへの注意もおろそかになる。
気づいた時には、目の前にモールベアの鋭いツメが迫っていた。
「ぐあっ」
とっさに腕で身を守る。
掻き切られた血のにおいに、またも理性が擦り切れそうになる。
耳鳴りがする。
耳鳴りが――
嫌だ、ケモノになんてなりたくない。
「ううう…」
「ケヴィン、しっかりしろ!」
なんとか顔を上げると、脂汗が流れてきて滲んだ目に
ホークアイが、そのモールベアを切り捨てるのが見えた。
その後ろから、また数匹、ホークアイを追ってくるのも。
「くそ、まだいた!シャルロット、回復してやれ!」
「りょーかいでち!」
ホークアイは、ひとりでモールベアの足止めに向かう。
申し訳なさを感じながらも、オイラは自分を止めるので精一杯だった。
足でまといになってしまって申し訳ないと
そう感じた瞬間。
「!!シャル…」
オイラが見たのは。
呪文の詠唱をしながら駆け寄ってくるシャルロットと
ホークアイの横をすり抜けてその後ろに追いすがるモールベア。
「うしろだっ!」
シャルロットが驚いたように振り返る。
フレイルを振り上げ…その前にモールベアがツメを振りかざす。
ダメだ、間に合わない。
声にならない悲鳴と
ゆっくり倒れるシャルロットの姿と
流れる血と。
「――――っ!!」
心臓の鼓動が跳ね上がる。
全身が熱くなって、目の前が真っ赤になる。
気がつけば、オイラは獣人の姿になっていた。
モールベアに飛び掛る。
殴って、殴って、殴って。
返り血を浴びて、それでも敵を殴って
周りが静まり返るのに、そんなに時間はかからなかった。と、思う。
「…ケヴィン、なのか?」
ホークアイの声で、我に返った。
「う、うん…シャルロット、平気?」
手を伸ばして…けど、オイラはすぐその手を引っ込めた。
おびえた目。
ああ、そういえば手…血だらけの、毛むくじゃらの腕。
シャルロットを見れば、目に涙が溜まっている。
ああ。
やってしまった。
結局、その日はそこで野宿することになった。
開けた場所で火を起こして、保存食を食べて。
オイラは何も言わなかった。
今まで二人にはあんなの見せたことなかったから
知識として知ってても、実感はなかったに違いない。
獣人のこの血が憎い。
守りたい仲間まで怖がらせてしまって。
食べたら、さっさと寝てしまおう。
そう思っていたら
「…あの、ケヴィンしゃん」
「あ…な、なに?」
唐突に声をかけられ、オイラは驚いた。
ホークアイはよくわかんないけど、シャルロットはオイラを怖がってると思ってたし。
でも、シャルロットが言ったのは予想もつかない言葉だった
「さっきは、ありがとでち」
「っ、え!?」
「しょーじき、しぬかとおもったでち。ケヴィンしゃんのおかげでたすかったでち」
頭がぐるぐるしてきた。
「え、その、…え?…オイラ、怖くないの?」
シャルロット、それからホークアイもきょとんとする。
「だって、オイラ変身したし、さっき泣いてたし」
「ぷーっ!シャルロットはレディーでちから、ないてなんかないでち!」
「傷が痛かったからだよなー?」
「ホークアイしゃんのばかー!」
ぽかすかとホークアイを殴りにかかるシャルロット。
オイラはいまいちわからない。
安心してどっと力が抜けたけど、まだちょっと混乱してる。
シャルロットが泣いてたのは、傷が痛かっただけ?
オイラが怖かったんじゃなくて?
「え、でも、オイラ、獣人…」
「ケヴィンしゃんはケヴィンしゃんでち」
こともなげに言って
「わっ、わっ」
オイラの膝に乗っかってくる。
「ケヴィンしゃんがどんなカッコでも、シャルロットのげぼくにはかわりましぇんからね!」
「待て、その下僕って俺も含まれるのか?」
「とーぜんでち!」
そう言うと、ちっちゃい同い年の女の子はにっと笑った。
以上です。
落ちがないよママン
えーなー
ケヴィンの心情に萌えればいいのか
はたまたシャルロットの言動に萌えればいいのか
GJとしかいいようがない
思えば、私が「やさしい男の子」属性を持つきっかけになったのはランディだったなぁ。
お人よしで頼りにならなさそうで実は頼りになる所とか。中盤の操られたデュラックを鉄拳制裁する所には痺れた。
きっと彼は作中を通して、プリムの事が好きだったけど、それが故に彼女の幸せを思い、彼女が恋人と再会する事を
望み、自分は黙って身を引く覚悟だったんだと思う。それだけに、あのラストにデュラックにプリムを任されて死なれた時は
複雑な気持ちだったと思う。
あとランディの体付きは剣とか斧とか振り回してるけど、筋肉に隆起なんて無い、ふにふにのすべすべ、
女の子みたいな綺麗な肌をしてると思う。これは譲れん。
以上、チラ裏スマソ。そのうち何か2モノを書きます。
ランディは「プリムはディラックさんと何度セックスしたんだろ」とか
そういう妄想で抜いてる男だよっ
372 :
ホークリ 0:2007/08/25(土) 01:27:35 ID:PJkByxlj
デュラリー前提のホークリ投下します。
ホークアイ一人称。
無理矢理というか、そんな表現があるのでご注意を。
373 :
ホークリ 1:2007/08/25(土) 01:28:53 ID:PJkByxlj
「っくは〜〜っ!生き返るなぁ」
早朝。早起きしたオレは、オアシスの水で顔を洗って、ぐっと伸びをした。
長くここから離れていたせいか、オアシスの水が、この乾いた空気がとても懐かしい。
前はなんとも思わなかったのに、不思議なモンだ。
とにかく、この朝、オレの気分は最高だった。
「おう、ホークアイ、こんな所にいたのか」
お、この声はデュランか。ちょっとからかってやろう。
「聖剣の勇者様、ご機嫌いかがですか?」
「何ふざけてるんだ」
あれー、反応がイマイチだな。
もっと、こう、慌てるとかしてほしいんだけど。
何が悪かったか、としょうもない事を考えてると、そいつはいきなり切り出した。
「あのさ、リースのこと、どう思う」
「は?」
…いきなり何を聞いて来るんだコイツは。
結論から言えば、好きだ。デュランに対してのものとは別に、女性として。
けど、こんなこと言えないよなぁ、流石に。
「えーと、マジメで優しくて、からかい甲斐があってー」
「おい、オレはそういう事を聞いてるんじゃないぜ」
ええ、わかってますとも。
そこまで顔真っ赤にして聞いて来るんだから。
というか…あーあ…。こりゃ、もうダメかなぁ。
鈍いコイツは気づいてないだろうけど、リースも多分コイツが好きなんだと思う。
もちろん異性として。
お互い、相手の気持ちに気づいてない分はまだ勝ち目があると思ってたんだけど
こういう質問してくるくらいだから、勝負に出る気かなぁ。
374 :
ホークリ 2:2007/08/25(土) 01:30:16 ID:PJkByxlj
「なーに、顔真っ赤にしちゃって。あ、まさかお前」
けど、心情とは逆にオレは笑った。感情を隠すのは得意なんだぜ、これでも。
「リースが好きとか?」
「…いや、その…まぁ、うん」
「ひゅ〜っ♪」
心底うれしそうな顔をつくってやる。
いいさ、お前は親友だ。
「おー、いいねぇいいねぇ。いいじゃん、告白しちまえよ!」
敢えて背中を押してやる自分が馬鹿みたいだ。
けど、他にどうしろって言うんだよ。
「オレは応援してやるからな!」
心にも無いことを…いいさ、ウソをつくのは得意だから。
その日、オレ達は神獣の一匹、ザン・ビエを倒した。
ま、この辺は割愛。
いつもよりデュランとリースの連携がスムーズだった気もするけど割愛。
二人がしゃべってる時に意味もなくイラッとする自分もいた気がするけど割愛。
…オレ、まさにピエロだなぁ。
宿に戻ってきて、翌日の予定を立てて、
ちょっと散歩に行くって言った二人を、オレは笑顔で送り出した。
他にできることはないから。
で、二人は手をつないで戻ってきた、と。
「おかえりーっ!早かったな!」
「ちょっとそのあたりを回っただけですから」
「ふたりっきりで?うっひょー、仲がいいこって!」
「何言ってんだよ!」
二人は顔を真っ赤にする。
「もう、からかわないでくださいね!」
後から考えれば、オレの理性もこのへんで限界だった気がする。
だからだろう。オレはもう、宿の自室に戻ることにした。
「悪いけど、オレは先に寝るわ。流石に疲れた」
「おー、ゆっくり寝ろよ」
デュランは何事もなかったように肩をぽんと叩いてきた。
少しイラッと来たのを、一応申し添えておこう。
375 :
ホークリ 3:2007/08/25(土) 01:31:42 ID:PJkByxlj
部屋に戻ったオレは、着替えもせずにベッドに倒れこんだ。
何もする気力が起きない。
本当に冗談にしてほしい。
リースの目には、アイツしか映ってなかったんだろう。もうずっと前から。
それでもこうやって思い続けたオレはなんなんだろう。
デュランを応援してやったオレはいったいなんなんだ。
やべー、泣きそ。
しばらくベッドに突っ伏した後、悪魔のような考えが頭に浮かぶ。
…そうだ。
どうせ、手に入らないなら
盗んでしまえばいい。
思いついてからは早かった。
どうせオレは盗賊だ。
ダメだと叫ぶオレもいたけど、今のオレには正義とか、友情とか、どうでもいいことに思えた。
時間も、もう結構遅くなってるだろう。
オレは、部屋を出た。
そっと、リースの泊まっている部屋に入る。
カギなんてちょろいもんだ。
足音も立てず、オレは部屋に忍び込んだ。
視線を左右に振ると、隅のベッドの上でリースが寝ているのが目に入る。
気配を消して近き、そっと布団をはがした。
リースの上に圧し掛かると、リースが軽く身じろぎをする。
「ん…うん、あ、ホークアイさん?」
警戒も全くなしに、透き通った青い目がオレを見る。
「どうしたんですか、こんな時間に…!?ちょっと、何してるんですか!」
自分の状況を把握したのか、オレを軽く押しのけようとする。けど、テコでも退いてやらない。
「んー、何だと思う?」
まったく、そういう事だなんて考えもしないんだから。
だからからかいたくなるんだ。
376 :
ホークリ 4:2007/08/25(土) 01:33:11 ID:PJkByxlj
また何か言おうとする唇を、オレは奪ってやる。
デュランの後かもしれないけど、まあ仕方ない。
リースはというと、言葉も出ないようで、口を開いたり閉じたりしている。
「わかった?王女様。」
手首をつかんで、ベッドに押し付ける。
「オレも、デュランと同じ気持ちだったんだ」
「そんな…」
本気で驚いているようだ。
無理もない。オレにはジェシカがいると、本気で思っていたのだから。
「あなたには、ジェシカさんが」
ほらな。
「ジェシカは、親友の妹で大事な人だよ。けど」
そう、リース以上に好きなものなんてないんだ
「一番は、リースなんだ。だから、奪いにきた。」
「奪いに…?」
「そっ」
まだ予測がつかないらしい。
本当に、幸せに育ったんだな。うらやましい事だ。
こんな下卑た考え、考えもつかないだろう。
「心が奪えないなら、体だけでも…って奴かな」
やっとわかったらしい。顔に赤が混ざるのが、わかる。
「そんな、どうして。やめてください」
「やめる?何で?オレは盗賊だよ」
耳元に口を持っていき、軽く舐めあげる。
リースの体が硬直するのを感じつつ、囁くように告げる。
リースにとって、おそらく絶望的なことを
「欲しい物は、奪ってでも手に入れる」
リースの顔にはじめて、恐怖の色が浮かぶ。
ああ、オレ、最低な男かも。
377 :
ホークリ 5:2007/08/25(土) 01:33:56 ID:PJkByxlj
「嫌っ」
叫ぶリースの服を剥ぎ取り、胸元に手をいれ、乱暴にもむ。
自由な方の腕を滅茶苦茶に振り回すけど、こんなことで退いてなんかやらない。
「痛い、ああっ、嫌っ、嫌です、こんな…」
「何が嫌?」
「その行為がで…んぁっ」
先端を捻りあげると、甘い声が漏れる。
「そんな声出しといて?感じてるんじゃないの?」
「なっ、そ、そんな」
体が正直な反応を返すってのは別に珍しいことじゃないけど、
わざとこういう言い方をする。
諧謔心をそそられるって事だろうか。今にも泣きそうなリースの声が、もっと聞きたい。
そうだ、泣けばいい。そしてオレを嫌いになれば。
「よっぽどエロいんだね、王女様なのに」
これは随分効果があったようだ。
オレを押しのけようと奮闘している腕の動きが、一瞬止まる。
「デュランはどう思うだろうな、オレなんかに犯されて感じてるって知れば」
「う…あ、その…」
思い通りの反応を返してくれるリースに、笑いが止まらない。
だからこいつはからかい甲斐があるんだ。
「ひっ」
下着をずらし、そこに指を突っ込む。
なんだ、ずいぶんと濡れてるんじゃないか。
「あぁっ、嫌、いやぁっ!あぅっ」
わざと音を立てて、かき混ぜるように指を動かす。
「これなら、もう入れても大丈夫かも?」
「入れ…?あっ」
ここはわかったらしい。まぁ、ここまできたら当然とも言える。
足を押さえつけるようにまたがって、ズボンを下ろすオレを見ると
リースは狂ったように暴れだした。
「やあぁぁっ!嫌っ!やめてぇっ」
髪を振り乱して暴れるリースを見ながら、醜いオレは笑う。
親友に向けて。
…ザマーミロ。
378 :
ホークリ 6:2007/08/25(土) 01:35:56 ID:PJkByxlj
それから、オレは
リースが痛みに暴れ、泣き叫ぶのもかまわずに
ひたすらリースを突いた。
心なんて痛まない。
それよりも、これでアイツに勝ったんだ、と、それだけ。
アイツは誰も殺されてないのに。
殺人者の汚名なんて着たことないのに。
お前にはわかるか?一番信頼していた人物を殺され、その殺人犯の汚名を着せられる気持ちが。
出身地を告げるだけで、武器を向けられる気持ちが。
英雄王に言われれば、どう感じる?お前は犯罪者だ、死刑だと。
どれもデュランには全く関係ない事だ。デュランには責任はない。
これは八つ当たりだとわかっていながらも、オレはやめられなかった。
最後の、そして本当の理由のために。
恵まれたアイツは、リースまで奪っていく。
だったらひとつ位、もらったっていいだろう。
「うっうっ、私、ホークアイさんが、好き、なのに…どうして」
「どうせデュランの次だろ?」
「………」
適当に衣服を整える間も、リースは泣きじゃくっている。
痛みのせいか、オレに裏切られたからか、デュランに申し訳ないからか、穢されたことに失望してか。
全部だろうか。
「飛び出してデュランにでも言えばいい。覚悟はできてる」
リースは答えない。
何で怒らないんだ。
怒れよ。
オレ、酷い奴だろうが。
それでも謝ることはできなかった。
オレはそれ以上そこにいることができなくなって
結局、来た時と同じように、そっと部屋を出た。
379 :
ホークリ 7:2007/08/25(土) 01:39:54 ID:PJkByxlj
その後だけど、結局リースは、デュランに何も言わなかったらしい。
俺達三人の仲には、何の変化もない。…表面上は。
相変わらず、オレがリースをからかったり、デュランとオレが冗談を言い合って笑いあったり。
オレもリースも、あの時のことなんて無かったように振舞ってる。
ただ、あの二人が手をつないで歩くのが増えた。
二人だけで話すことも増えた。
リースがオレに向ける顔から、笑顔が少し減った。
オレはというと、何も満たされた気がしない。
美獣が死んだときと同じだ。
きっと満足するだろうと思ったこの気持ちは、虚ろなまま。
あの夜の行為で得たことは、二人への負い目。
失ったものは、リースからの信頼。
ただただぼんやりと二人についていきながら、
オレはこの戦いが終わった後、どうなるんだろうと一人考え
とりあえず、ロクな人生を歩めない事だけはなんとなく予想がついた。
これで終わりです。
どうでもいいけど主人公はデュラン、美獣お亡くなり後でした。
聖剣3で何か書こうと思ってるんだけど、カプとかシチュとかどんなのが需要ある?
じゃあラビ×シャルロットで
ケヴィン×シャルロットかホークアイ×リースで
デュラン×アンジェラも読みたいぞ。
鈍感主人公とツンデレ彼女。
個人的にはホークアイ×リースが一番好きだな。
>>373-379みたいなドロドロした切ないのじゃなくて、相思相愛で糖分過剰なやつ。
エロなしだけど、ケヴィシャルできたよー
幽霊船にて怖がり二人。
荒れた波に、不規則に揺れる船の上。
古びた床は歩くたびにギシギシと嫌な音を立てた。
「…け…ケヴィンしゃん」
シャルロットは、ケヴィンにしがみつくようにして歩きながら言う。
「な、なに?」
「そそそーんなにふるえて、ケヴィンしゃんったらこわがりでちねー」
「シャルロット、こわくない?」
「あたりまえでち!し、シャルロットがこここ、こんなのこわがるはずないでち!」
声も体もふるえまくっているのだが、
ケヴィンは気付かないらしく、しきりに感心している。
素直である。
「…シャルロット、すごいな。オイラ、無理。」
「ケヴィンしゃんったら、お、おこさまでちねー」
「う…」
強がりながらもケヴィンの服の裾を握りっぱなしで
もし船内に十分な明かりがあれば、顔もひきつっているのがケヴィンにも見えたはずだ。
もう一人の仲間がいればまだマシだったのだろうが、
ケヴィンもシャルロットも呪いにかかるのを断固拒否したので、リースが幽霊として船室に残っていた。
幽霊船を歩き回る方が、一人で幽霊になるよりはマシらしい。
「し、シャルロット…なにか、きこえる」
物音に気付き、ケヴィンはびくびくしながら言った。
「ああああっ、バカいうなでち!いてたまるかでち!ゆーれーもオバケもいないんでち!」
モンスターという考えは頭から吹き飛んでいるらしい。
「で、でも……そこ、よく見る。ほら」
脅えながらも、シャルロットは武器を構えて目をこらす。
何かが体を引きずるようにして近付くのがわかった
ずるり。
ずるり。
ずるり。
ゆっくりと、しかし確実に近付いてくる。
二人は息をひそめて、身動きもせずにその影を凝視する。
怖いもの見たさ、とでも言うのだろうか。
二人は逃げず、ただ目をこらした
「ぎゃーーっ、おばけでちーっ!」
落ちかけた眼球に、生気のない肌の色。
それを目にしたとたん、シャルロットは大声を上げた。
ゾンビだった。
命を無くしてなお動きまわる、生きた死体。
実をいうと、今までも滝の洞窟やローラントへの山道などで何度か見ていたはずなのだが
怖がってるときは普段怖くないものも怖く感じてしまうらしい。
攻撃するという考えもないシャルロットに、ゾンビは両手を上げて向かってくる。
「危ない!」
シャルロットが叫んだ直後。
ゾンビが、後ろに吹き飛んだ。
ぴったり横にくっつくように立っていたケヴィンが、蹴り倒したらしい。
ケヴィンらしき影が、手を伸ばしてくる。
「大丈夫、ただのゾンビ…シャルロット、へいき…?」
「…だだだ…だだだ…だいじょ、だいじょうぶでち」
瞬間、電光がはしった。
船の外に雷が落ちたのだろう。暗い船内が一瞬だけ明るくなる。
「…ぎゃあああっ、オーカミのオバケでちーーーっ!!」
「え、狼!?ど、どこ?」
「いやあああっ!くるなでち!よるなでち!」
「痛っ、痛いっ!あ、し、シャルロット、待ってーっ!」
「で、その狼って言うのは…」
「ケヴィンしゃんだったんでち」
あれから火山島に流れついたり、やっとの思いで着いたフォルセナがアルテナの侵攻を受けていたりで
一行は久しぶりの休息をとっていた。
リースは苦笑しつつ、ケヴィンを見る。
その目には、同情に似た表情が浮かんでいる
「フレイル、痛かった…」
「しょーがないでち!あんなところで、いきなりへんしんしたら、だれだってまちがえるでち!」
つまり、シャルロットは変身したケヴィンを「狼のオバケ」と思ったのだ。
ゾンビを蹴り飛ばしたときにゾンビの粘液を浴びていたから、腐臭もしたし、余計に間違えたのだろう。
「でも、ならどうしてわかったの?私のところには逃げてこなかったですよね…」
「フェアリーしゃんがおしえてくれたでち!」
何故か自慢気。
そう、フェアリーが出てきて、シャルロットに教えたのだ。
あれはケヴィンだと。
ケヴィンのほうも獣化を解いてから追いかければいいのに、思いつかなかったらしい。
シャルロットが振り向いて、勇気を振り絞って確認して
それでやっと誤解が解けたのだ。
「れでぃーをこわがらせるなんて、バカでち!バカバカでち!」
「うう、ゴメンよー」
言い掛かりに近い論理でケヴィンに殴りかかるシャルロットと
おとなしく殴られるケヴィンを見て、リースは微笑んだ。
以上。
あまりカップリング色濃くなかった罠〇| ̄|_
土曜か日曜にはホークリで甘ったるいの投下する予定ー
GJなのですよ
>>394 >>362と同一人物かどうか知らんが、スゲー好き。
サイト開いて作品発表すればイイのに。
エロくなくてもこれはGJ
398 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 11:33:19 ID:T0nocLDT
ほ
も
サピエンス
気付けば、日付が変わっていた罠。
予告してたホークリ…と言っていいかどうかわからんけど投下。
402 :
題名未定 1:2007/09/03(月) 03:42:21 ID:RVTqC+h5
炎上する城。
倒れているアマゾネス達。
見知った顔が赤くなった床に転がり、光を無くした目を虚空に向けている
私を憧れだと言ってくれた子も、部屋を掃除してくれていた人も、真っ赤になって倒れている
彼等を切り裂いたのは、ナバールの忍者。
お父様を殺して、城の皆を殺して、エリオットをさらった。
国を滅ぼしたナバールを、私は絶対に許さない。
絶対に…
403 :
題名未定 2:2007/09/03(月) 03:45:09 ID:RVTqC+h5
夢を見ていたのだろうか。
ぼんやりと反芻しながら、リースはゆっくりと起き上がる。
全身が痛んで、思わず顔をしかめた。
ややあって、滝壺に落とされたのだと思い出す。
「あ、ケヴィンさん!」
横をみれば、滝の洞窟で出会った仲間…ケヴィンが同じように倒れている。
声のせいか、頭をかかえながら起き上がった。
「大丈夫ですか?」
「うう、平気…それより、ここは…」
首を巡らせれば、目に入ったのは石壁と鉄格子だった。
「…牢みたいですね…どうして?」
リースは目を丸くして、鉄格子に駆け寄った。
両手で掴んで揺すっても、びくともしない。
404 :
題名未定 3:2007/09/03(月) 03:47:28 ID:RVTqC+h5
ケヴィンも同じように鉄格子に手をかけた。
しばらく叩いたり、揺すったりしても、やはり出れそうにない。
「うおおお!出せえぇぇぇ!!」
「け、ケヴィンさん…ケガに響きますよ」
「そうそう、あんまり騒ぐと体に良くないよ〜」
「え?」
ケヴィンともリースとも違う声に、二人は顔を見合わせた。
この牢には二人しかいないようだ。
「声…となりから聞こえたみたい」
ケヴィンが壁に耳をつけながら告げる。リースもそれにならい、壁に口を近付けた。
「あのー、すみません、ここはどこなんでしょうか」
「ここは獣人たちに占拠された、城塞都市ジャドの地下牢さ。俺もちょっとドジっちまってこのザマさ。」
「ジャド?!」
405 :
題名未定 4:2007/09/03(月) 03:52:06 ID:RVTqC+h5
隣からの声は、少し待てば出してくれると告げる。
「見張りがいなくなるのを待ってたんだ」
「あの、それよりあなたのお名前は?私はリースと申します」
「え、おれ?おれの名はホークアイだ。まあ見てな。」
「あの、何を…」
「こらっ、何を騒いでる?静かにしろ!」
リースが尋ねようとした瞬間、派手に足音を立てながら獣人が下りてきた。
獣人は軽くリースを睨みつけると、隣の牢に向かう。
隣で、身動きする気配がした。
「きみきみ、牢屋のカギが開いてるぜ!」
「えっ…本当だ!でもどうして?」
二人は固唾を飲んで様子を伺う。
すぐに、ガチャリと錠が降りる音がした。
「…はい、一丁上がり!」
「し、しまった!」
慌てたような獣人の声に、二人の顔がほころぶ。
リースとケヴィンが立ち上がると同時に、二人がいた牢が開いた。
牢の入り口には、年はリースとそんなに変わらない、紫の髪の男が立っていた。
彼がホークアイなのだろう。
ホークアイは、二人を見、笑顔で言った。
「さあ、行こうぜ!」
406 :
題名未定 5:2007/09/03(月) 03:53:37 ID:RVTqC+h5
ジャドからの脱出は、警備が手薄になった今となれば簡単なことだった。
特に、成り行きで同行する事になったホークアイがまた強く、警備についていた狼も造作もなかった。
避難船の上で、リースは伸びをした。
洞窟のすぐ後に牢だったから、日の光が久しぶりな気がした。
「おとなしく捕まってたかと思えば、強いんだな。不意打ちでもされたか?」
からからと笑いながら、ホークアイが言った。
リースにはその笑顔が、ひどく明るく思えた。
状況が一気に好転したこともあるかもしれない。
しかし自分は、旅をはじめてから、心から笑った事はあっただろうか。
「ええ…さっきはありがとうございます。本当に助かりました」
「オイラも、ありがとう!牢開けるなんて、すごいな!」
「ははは、簡単な事さ。ナバールのシーフのオレにかかれば…」
407 :
題名未定 6:2007/09/03(月) 03:56:23 ID:RVTqC+h5
ナバール。
その単語を耳にした時、リースの中からさきほどの軽やかな気分も、助けてもらったという感謝の念も消えた。
槍が光る。
「待て、ちょっとタンマ!」
槍は真っ直ぐに、ホークアイに向けられている。
放っておけば、喉元に突き立っていただろうそれを抑えているのは、ケヴィンだった。
リースの腕と槍を、しっかりと掴んでいる。
リースはそれから逃れようと力を籠めた。
それを受け、ケヴィンの腕にも力がこもる。
「リース、やめろ!」
「離してください、父の、皆の仇!」
フェアリーまでもが飛び出す。リースの腕を押しながら、言う。
「やめて、リース!私にはわかるの、悪い人じゃないわ」
「そんなのわかりませんよ!第一この人はナバールの…」
「待て待て、確かにナバールは暴れ回ってるが、ワケがあるんだ!話を聞いてくれ」
「………」
必死のホークアイに、リースはとりあえずは槍を下ろした。
ケヴィンがそろそろと手を離す。
408 :
題名未定 7:2007/09/03(月) 03:59:00 ID:RVTqC+h5
「…聞きましょう。けど、内容によっては覚悟していただきます」
フェアリーが咎めるように名を呼ぶが、リースは頓着せずにホークアイを見ている。
その射るような眼差しにホークアイはひとつ息を吐くと、話し出した。
元のナバールは義賊だったこと。急に変わった長と不審な女性。
操られ、殺された親友と呪いをかけられたその妹。
濡れ衣から死刑になりかけ、命からがら逃げてきたこと。
「オレ達はローラント侵攻には反対だった。本当のナバールはそんな事しないはずなんだ。…わかってくれ」
そう結ぶと、皆の顔を見た。
ケヴィンとフェアリーはリースを見る。
「リース…ホークアイの話、ウソと思えない。オイラ、ホークアイ悪くないと思う。」
「ええ、死の首輪という呪法も実在するわ。この人も被害者なのよ」
リースは少し目を伏せたかと思うと、槍を納めた。
「わかりました。…信じます」
そう、投げつけるように告げ、リースは足早に船室に入っていった。
409 :
題名未定 8:2007/09/03(月) 04:00:53 ID:RVTqC+h5
しばらく気の抜けたようにぼんやりしていた三者だったが、やがてホークアイがフェアリーを指して言った。
「そういえばよ、これ、何なんだ?」
「これって何よ、失礼しちゃう」
「ああ、フェアリー。マナの聖域から来て、リースにくっついたって。精霊探してるらしい」
「ああ、じゃあお前らが光の司祭が言ってた………」
リースは船室で膝を抱えていた。
血の登った頭もだいぶ冷えてきた。
あの人の…ホークアイの言葉には多分、嘘はない。
思い返してみれば、あのように笑う人が悪人だとも思えない。
あれほどの事情がありながら笑顔でいられる…リースには、そういった箇所に尊敬も感じられた。
冷静に考えればいい人だ。いい人だと、思う。
しかし、ナバールの出身者だと思うと今一つ気持ちに整理がつかない。
「お父様…私は、どうすればいいのですか…?」
とりあえずここまで。
これからどんどん甘くする予定。
あと、サイトは管理が大変そうなんで持つ気はないんだ。すまない。
いつエロシーンに突入するか、wktkして待ってます
全裸でwktkしてるぜ?
GJ!
甘いの期待!はちみつドリンク期待!
ぱっくんチョコとまんまるドロップをはちみつドリンクで溶かしたぐらい
甘いの期待
もちろんエロもよろしく
プリムのおまんこキュンキュンキュン
ランディのぺにすギンギンギン
418 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 20:50:39 ID:WJljFw2/
ランディはポピョイを握り締めると、声高らかに叫んだ。
「まつたけ!まつたけ!」
プリムははじめのうちは恥ずかしそうにしていたが、ランディに握られて
しわくちゃになっているポピョイを見ているうちに何かが吹っ切れたらしく、
気付いたらランディの隣で一緒に叫んでいた。
二人がポロロン広場で叫びまくってから暫くすると、空に黒いものが現れた。
「ハフン!」
ランディはそれを見るや否や絶命した。
プリムは白目を剥いたままで、ポピョイはすっかりひからびて、ぴらぴらと宙を彷徨っている。
人気の無い古屋で、アンジェラはひっそりと魔法の勉強に明け暮れていた。
まずは書物から下調べし、自分の魔法に磨きを上げる努力をしてみた。
「…よし、今回はこの方法で強化できるか試してみよう!」
パタムッと開けていた重苦しい本を閉ざし、アンジェラは活き悠々と古屋から出た。
その時、周囲の草むらから、ガサッと音が聞こえた。
「も、もしかして、モンスター!?」
魔法専門で近距離攻撃はどちらかといえば苦手なアンジェラだからこそ、
一人で戦うには少しばかり不安があるため、身体を硬直させ、息を潜ませる。
(ど…どうしよ。……じ、実践するっきゃないわね)
ゴクリ…と、生唾を呑み、呪文の詠唱を実行する。
(どうか…より強力に効きますように…ッ!!)
心の中で、必死に願いを叫び、ついに飛び出した何者かに目がけて!!
「ホーリーライト!!」
シュピーンッ☆
杖の先端が輝きだし、白い霧のようなものが飛び散った。
霧は次第に大きくなり、白い雪のような大粒の塊を無数に散りばめて解放つ。
「うわあああっ!!!」
攻撃先に大きな声が木霊した。
「…え?」
その声の主に聞き覚えがある。もしかしたら……
「ま、まさか、デュラン!?」
じわっと急に背筋が凍りつくような気持ちになり、額は汗ばむ。
もしも先程の物陰の音の主がデュランなら、とんでもない事になっている。
「……あ、あはは…」
笑っちゃいけない展開なだけに、笑って誤魔化しそうになる。
まあ、デュランなら大丈夫だろう……と、意を決して、声の聞こえた方に向かった。
「……あ、あのー、大丈夫?」
茂みの向こうの倒れている人物を眺め声かける。
間違いなくそこに居たのはデュランだった。
「……ご、ごめんね……」
アンジェラはしゃがみ込み、大の字に倒れ込んでいるデュランに詫びた。
「……を、をひ…」
ぴくぴくっと痙攣を起こし暫く身動きできない状態らしい。
仕方なくアンジェラは、偶然手元にあった『ぱっくんチョコ』をデュランに食べさせた。
「ん…んぐ…もぐもぐ…」
デュランは黙々とチョコを食べている。幸い口は無事のようだ。
チョコを食べ終えた瞬間、みるみる内に彼の傷は癒されていった。
「ア〜〜ン〜〜ジェ〜〜ラ〜〜」
どす黒い呻き声で彼女の名前を呼ぶ。
眼つきといえば、実に険しいものがあり、殺気立っているように見えた。
「ひ、ひぃぃ………」
怒ったデュランは怖い事をアンジェラは知っている。
デュランの怒り方は男女問わず、問答無用な姿勢があるからだ。
「お前ってヤツは、どうしてそう先走るんだ!!」
ガッと怒涛の叫びを発し、アンジェラの耳がキィーーンと響く。
「いったぁーーーい、耳が響いちゃったじゃないー…」
叫び終わった後、アンジェラは耳を手で塞ぎながら喚く。
当然暴力は振るわないものの、怒った声色が本当に響いて耳に残り、嫌な感じになる。
「お前が悪いんだろ!」
頭をガシガシッと掻き、不機嫌なままのデュラン。
「そ、そんなの、アンタがいきなり現れるから悪いのよ…」
ツンッとそっぽを向き、アンジェラも不貞腐れる。
「だぁー!!お前っ、かっわいくねぇーーー!!」
「可愛くなくって、悪かったわね!」
ふんっっっっ
と、お互いが不機嫌さを表すように、顔を逸らして別の方向に鼻息をかける。
「もう知らないっ」
アンジェラが怒って古屋の中に入る。
「はんっ、ずっとそこに居てろ!!」
吐き捨てるようにデュランが古屋の方へ叫ぶ。
……そして、どれくらい経ったのだろうか。
時間としては小一時間経ったくらいかもしれない。
だけどその時間がとても長いように二人は思えた。
古屋で今だ不貞腐れているアンジェラが居た。
「……もぅ…、デュランったら、あんなに怒らなくっても……」
怒りを何処にぶつけたら良いのか解からず、頭の中でもやもやとさせれいる。
本来ならぶつけるのでは無く、理性で回復させていくのだが。
「……はぁ。このままここに居なきゃなんないのかなぁ……」
アンジェラは少し困ったような顔をし、はぁーーとしゃがみつつ、体育座りで
足に腕を組んでいた。そして時々、人差し指で地面にのの字を描く。
「………」
つまんない。つまんない。つまんない。つまんない!!!
プンスカプンッッッ!!!
「だぁーー!!やっぱり、こんなトコで引きこもっていられないわ!!」
アンジェラは我慢の限界で古屋の出入り口を飛び出した。
「!?」
そこにはデュランがずっと立っていたかのように立ち塞がっていた。
「あ、あんた……」
アンジェラは呆気にとられる。
「さっきは、すまないな……」
デュランが素直に謝ってきた。それに対してアンジェラも心を打たれ、素直に謝る。
「私の方こそ、逆切れして……ごめんなさい」
お互いが素直に謝れた事にホッと安堵し、笑顔を取り戻した。
その時、デュランが突然アンジェラを抱き締め、アンジェラの唇を奪った。
「んんっっ」
ただ口を重ねているだけなのに、体中の芯が火照り出してしまう。
別にデュランとこうしている事が始めてでは無い。
だけど、こう行き成りキスをしてきたのは初めてだったから……、
いつも以上に期待してしまう自分が芽生えた。
「……んっ…、デュラン…」
ちゅぷ…と、お互いの息がかかりつつ、唇を離す。
「アンジェラ。俺はまだ怒っている。だから言う事を聞いてくれるよな?」
デュランは真剣な顔つきでアンジェラにそう尋ねた。
もちろん、怒っている風には見えない。寧ろ、顔がニヤニヤしてきている。
アンジェラは断る理由は無く、従う様に俯き加減に頷く。
「う、うん……。デュランがそう言うのなら……」
そして二人は古屋の中に入り、デュランはこっそりと鍵を閉めた。
古屋の中にはベッドが一式置いてある。
使い古されて、少し染みになっている部分が多い。
「ね、ねぇ…、本当にここでやるの?」
少し嫌そうにアンジェラはそう言う。
「仕方ねぇだろ。街まで待つの嫌だ」
デュランは結構頑固だ。押し通す所は梃子でも動かない。
「だけど私は嫌よ!こんな汚い所!!レディに失礼じゃない!!?」
プンプンッとしまいには怒り出すアンジェラ。
「なら聖杯で綺麗にしちまえば良いじゃねぇか。そういう使い方もあるんだぜ」
デュランはフフンッと知識を誇らしげに自慢する。
「……そういう問題…!?」
ぶぅーーっと、頬を膨らませながら、仕方なく許可する事にした。
そして行為は続行された。
「ちゅ…ちゅく…」
卑猥な音を漏らし、アンジェラの舌を貪るデュラン。
手はアンジェラのふくよかな胸の膨らみを包み込み揉みし抱く。
「ん…んはぁ……」
アンジェラの甘い息が溢れる。
そこで行為は一旦途絶え、デュランはアンジェラに意地悪な発言をする。
「なあ、アンジェラ。まずは俺を気持ち良くさせてみろよ」
と、股間に収まっているモノを露にさせ、アンジェラの目の前に持っていく。
「……え、わ、私……どうすれば……」
怒涛に立つソレにアンジェラは困惑する。
こんなに身近に見たのは初めてで、どう扱ったら良いのか正直解からない。
「舌で舐めれば良いんだ。最初はゆっくりで良いから」
「……ん…んぁ……ちゅ…」
舌でチロチロと転がすように舐めてみる。
唾液で滑りを良くした方が良いのでは?と思い、唾液で塗りたくるように
ソコをゆっくりと真剣に舐めるアンジェラ。
「……ちゅむ……あむ……ちゅ……んん…っ…」
慣れてくると咥え込んだりしてみて、入りきれる所までなんとか口内に入れ、
素早く出し入れ出来るように動かしていった。
「……くっ……アンジェラ、気持ち良いぜ……けど、なんっか物足りねぇな…」
と、デュランはアンジェラの顔を引き剥がし、行為を止めさせ、
アンジェラの服を脱がしつつ、ベッドの上に押し倒して股を強引に開けた。
「…やぁ…デュラン…、何するの!?」
真っ赤な顔をしてアンジェラが顔を隠す。
「へへ、その内、そうも言ってられない状態にさせてやるぜ」
デュランはそう言い、妙な手つきで太腿を擽るように弄る。
「……ひっ…」
くすぐったくってアンジェラは仰け反りそうになる。
「アンジェラ…好きだ……」
そしてデュランはアンジェラの秘所に顔を埋め、舌でほんのりと滑りを魅せた
秘部に舌を侵入させた。
「……ふぁぁんっっ…」
アンジェラの胸の奥で電流が流れ込んだ。
秘部は舌で掻き回され、太腿が手に襲われ、下半身を容赦なく責め立てられる。
しだいにその欲望は胸を弄って欲しくて堪らなくなり、アンジェラは自然と
膨らみのある胸に手を差し伸べて触りだした。
「…あぁ……あんっ……い、いやぁ……わ、私…こんな…」
下半身が疼く度に、胸を掻き毟られる思いで、切ない吐息を漏らしつつ、
乳房のを回すように動かし、次第に加速させていく。
舌先はいつの間にかクリトリスを遊ぶように転がしていて、片方の指先が
秘部の中へと侵入していっている事に気付く。
「あぁあぁ……駄目っ……我慢できない……」
指だけじゃ物足りない。大きいモノが欲しい。切ない。切な過ぎる!!
脳裏が欲望に塗れ、デュランに対して思わず問いただしてしまう。
「デュランッ、まだなの!?」
欲しい、欲しいと叫ぶようにアンジェラはデュランに乞う。
「どうしようかな?アンジェラ、どうして欲しい?」
ククッと悪戯っぽく笑うデュラン。
「どうして欲しいって、決まってるでしょ!!」
アンジェラは必死でそう叫ぶ。
「ああ?何言っているかわかんねぇーなあーーー……」
知らない振りで決め込むデュラン。
「……!!!」
アンジェラは悔しそうに少し涙を潤ませる。
そうこうしている間にも、指で中を掻き回され、気がおかしくなりそうだ。
「……んん、貴方ので、イキタイの!!デュランのを中に入れて下さい!!」
我慢できなくって、アンジェラはついに必死の懇願を迫った。
それに対して少し不満が有りつつも、やや折れ気味にデュランはこう答える。
「仕方ないなぁ。それで許してやるよ。今度はちゃんと言えよ?」
どうやらデュラン自身も、実は言うと入れたくてウズウズしていたらしい。
「は、早くぅー!!」
急かすアンジェラ。
「ま、まてよ…」
デュランは手で怒涛のソレを整え、アンジェラの秘部に上手く入れられるように抑えつつ、
ゆっくりと侵入させた。
「ほらよ」
ズニュ…と、差し込まれた音が溢れ、デュランはアンジェラから溢れ出てくる
気持ちの良い液体と共に摩り込んだ。
「ひぃぃ……、き、気持ち良い…よぉ……」
アンジェラは感動している。好きな人との行為だからこそ、一層深まっていく。
そして苦しそうにデュランは息を荒くしつつ、勢いよく上下に出し入れする。
太腿と太腿がぶつかり合い、デュランはアンジェラの太腿の弾力で更に興奮を増す。
「アンジェラ、アンジェラ…!!」
デュランは本能のままにアンジェラにソレをぶつけていく。
膨らみが中で増長させていき、限界が近づいてくのを感じた。
「う、うぁぁああぁぁっ……くッ!!」
どぴゅっとかなり大きく跳ぶ感触がした。
「やぁあぁぁ、…いっ…いくぅぅ……はぅぁぁああぁぁっっ」
アンジェラも秘部が痙攣を起こす。
頭の中が真っ白になり、少し何かが溢れたような気がした。
お互いが息を切らし、勢いが良過ぎたのか、お疲れのようだ。
「……はぁ、はぁ、アンジェラ……すまん」
気がつけばアンジェラの顔に射精してしまっている事に気付いた。
「あ……本当だぁ……」
アンジェラがつつぅと指先で鼻にもべっとりと着いている白濁とした液を
なぞり、気がつけばふつふつと怒りが込み上げてくるのを感じた。
「……デュ〜〜ラァ〜〜〜ン〜〜〜!!!」
キッと睨みつけ、アンジェラは叫ぶ。
「もう!!顔につけるのだけは止めてって言ってたでしょ!!」
プンスカップンスカッと怒り出し、アンジェラは顔をハンカチで拭い、
勢いよく出入り口を開け閉めして出ていった。
「……こ、今度はアンジェラかよぉー…」
しょぼん…と、自分のやった失態にしょぼくれるデュランだった。
書き終えて思ったこと。
これ、デュランとアンジェラの性格で良いのかなぁ…。
どっちも短気で気が強いというか…。
大人気ないのを書いてしまいました onz
こういうのを待ってた!gj
GJ! GJ!だよ最高だ!
そして職人さん、ケヴィン×シャルロット、待ってます
デュラン×アンジェラ、意地っ張り同士でかわいーな。
職人さんGJ!
ホークアイ×リースの続きもwktkにて松
GJ!GJ!
デュランとアンジェラが読みたかったんだ!
ありがとう!!
GJ!デュランアンジェラ最高だぜ!
戦いを終え、シャルロットは勇者としての役目を果たし、聖都ウェンデルへ帰途する。
フラミーへ移動する際にシャルロットは一抹の不安が押し寄せてきていた。
―みんなと、おわかれなんでちね……。
とても寂しい気持ちにかられるシャルロット。
側には、今までの旅の苦労を分かち合ってきた、ケヴィンとリースが居る。
二人とも心配そうにシャルロットを見ている。
「シャルロット…どうした?」
ケヴィンがついに堪らなく、尋ねてみた。
「………」
そして一同は聖都ウェンデルへ辿り着き、司祭に結果の報告した。
「……そうか、ヒースは……もう……」
司祭はとても辛そうな表情をしつつも、人前で涙してはいけないと眼の甲に手を抑え、
必死で堪えている。
大事な人を失った辛さは大きかった。
だけど、その時に一筋に光が窓際から溢れ出し、何が起こったのかとシャルロットは窓の先にある
ベランダまで走りながら向かった。
「……!??」
そこに居たのは死んだはずのヒースだった。
シャルロットは驚き、あんぐりと大きな口を開けている。
「シャルロット……シャルロット!!」
ヒースは凄く嬉しそうに、シャルロットに近寄り抱き締めた。
ふわっと爽やかな温もりがシャルロットの嗅覚に入る。
「……ヒース……ヒーーースぅぅぅ!!!」
シャルロットはあまりの感激で声を大きく張り上げて泣き叫ぶ。
嬉し涙が城中に響き渡った。
周囲に居た者達は皆が感動し、シャルロットの喜びを自分の事のように祝福した。
「良かったわね、シャルロット!」
「……ああ、よかった……シャルロット」
リースとケヴィンがそう言う。
そして二人は、シャルロットとヒースを二人きりにさせてあげるべく、退去する。
シャルロットは無言のままだ。
そこをリースが察するように、シャルロットを背後からそっと抱き締め、
優しく労わるように慰めの言葉をかける。
「シャルロット…、ヒースが死んでしまって辛いのは解かるわ。私だってその気持ちが解かる。
だけど、貴方は頑張ったわ。頑張ったから、もう…悲しい時は、泣いて良いのよ……」
そう言われ、シャルロットは今まで溜めてきた思いを、再び吐き出すように泣き出した。
「う、うわぁぁああああん………!!!」
大粒の涙をポロポロと流し、シャルロットはひしっとリースにしがみつく。
「……ひっく、ひっく、ち、ちがうんでち…ちがいまち……!!」
「えっ!?」
リースが驚く。
声をしゃくりあげながらシャルロットは必死で次の言葉を紡ごうとする。
「…っく……あ、あのね…、みんなと……おわかれするのが…あまりにもさみちくて……」
ヒースみたいに永遠の別れになったわけじゃないのに、とても悲しくて仕方が無い。
今までの道のりがとても険しく、困難で、挫けそうになっりもしたけれど、
それでも笑って楽しくも過ごしてきた今までがとても懐かしく思うのである。
「……シャルロット…」
胸の内を解き明かされ、リースは苦しそうな顔をする。
「そうね、その通りだわ。私もシャルロットを離れるのは寂しいわ」
リースもぐっと堪えてきた思いを深呼吸して吐き出す。
「最初は一人で旅して、とても寂しかったけれど、シャルロットやケヴィンという仲間が出来て、
とても辛い事も多かったけれど、支え合ってここまでこれたから、とても別れるのは辛いわ。
楽しかった事もいっぱいあったわね。だけど、また……会えるわ」
ね?大丈夫…と、シャルロットの耳に囁き、リースは抱き締めた手を離し、立ち上がる。
「……ふぇぇぇ……そーでちね……」
グスン、とシャルロットは瞳にいっぱい溜まった涙を裾で拭い、笑顔を取り戻した。
傍らでケヴィンがホッと安堵をする。
街に出て、リースは少し聖都ウェンデルを見て周りたいと言い出し、自由行動をしにいった。
ケヴィンは一人になり、とりあえず何処へ行く宛ても無く、お城の周辺の庭の辺りのベンチに
腰を掛けて、ぼーっと噴水を眺めていた。
「……ケヴィンしゃん……」
思わぬ声に驚く。
声の主はシャルロットだ。何故彼女がここに居るのか尋ねる。
「シャルロット…どうしてだ…?」
「ちっちっち、あんたしゃん、あまいでち!シャルロットとヒースはいつでもあえまち。
なので、あたちはケヴィンしゃんとのじかんを、いまはたいせつにしたいんでち」
えへへ。と、素直な可愛い笑顔をケヴィンに見せる。
ケヴィンはほんの少しだけ、切ない気持ちになった。
「……だけど、シャルロットには、まだほんとのことがいえてないでち…」
ふぅ…と溜息を吐き、シャルロットはケヴィンが腰掛けているベンチの隣に座り込んだ。
「シャルロットは……その…、さいしょは、ヒースばかりをおいかけていまちた…」
こわごわと震える声でシャルロットはそう言う。
ケヴィンは「知っているよ…」と、複雑な思いを胸に潜める。
「だけど、シャルロットは……いつのまにか……あんたしゃんをみてまちた……」
その言葉にケヴィンは「え!?」と心の中で大きく問うた。
「シャルロットは……いまは……………ケヴィンしゃんが、だいすきなんでち!!」
赤面しながらシャルロットは叫ぶようにそう言った。
ケヴィンの耳は優れているので、脳裏に響くくらいにその声は行き届いた。
「……!!!?」
ケヴィンは真実を知り、顔を真っ赤にする。
思いも寄らぬ言葉に身体は硬直し、固まってしまう。
「……シャ、シャルロット!!!?」
声にならない声で彼女の名前を呼ぶ。
「シャルロットは妙な沈黙におどおどし、人差し指と人差し指を合わせ突く。
「……ケヴィンしゃんは……あたちじゃ、いやでちか?」
いつもは強気なシャルロットが、しおらしくグスンと悲しい声を出す。
こうしちゃいられないとケヴィンは我に返り、必死で自我を取り繕う。
「わっ、わっ、わっ、ごめんよっ!シャルロット!!お、オイラ……そのっ…」
ケヴィンの慌てふためく様を眺め、シャルロットはぷっと笑い吹き出しそうになる。
「ケヴィンしゃん…、なにもそんなに、あわてなくてもいいでちよ……」
ひゃっひゃっひゃっと楽しげに笑い転げるシャルロット。
「シャ、シャルロット……?」
ケヴィンは間抜けな声でシャルロットを見つめる。
「……うひゃひゃ…、も、もういいでちよ。そこまでおいつめたくないでち。
シャルロットはきもちをはなせただけでも、すっきりしまちたから……」
そう言い、シャルロットはいつものシャルロットに戻った。
明るく元気で、時に悪戯好きで、からかう事が大好きな……
「だ、だめだ!オイラのきもちも、きいてほしい!!」
今度はケヴィンが真剣な顔をしてシャルロットに挑むような姿勢をする。
「オイラも、シャルロットが大好きだ。シャルロットがいないの、嫌だ!!」
言葉と勢いに任せ、ケヴィンはシャルロットを強く抱き締めた。
「ふえっっ」
シャルロットは突然の事に圧倒される。
まさか抱き締めてくれるなんて、思ってもみなかったので、とても嬉しい。
嬉しくって、胸が押し潰されそうな気持ちになる。
「ケヴィンしゃん……」
シャルロット自身も応える様に、ケヴィンの背中に腕を回す。
「すきでち……」
胸の温もりを感じて、シャルロットの顔はケヴィンの胸に寄せた。
「ケヴィンしゃんさえよかったら、あたちを……おんなにしてくんしゃい……」
胸の高鳴りを大きく震わせ、シャルロットは顔を上げてキスをしようと瞳を閉ざした。
ケヴィンはそれに応えるようにゆっくりとシャルロットの唇に自分の唇を触れる。
初めは優しく触れ合うように、そして次に強く押すように唇と唇が重なる。
「ケヴィンしゃん…」
シャルロットは自分の個室にケヴィンを導き、鍵を閉めてケヴィンの元に寄り添う。
「あたちようのさいずで…きゅうくつかもしれまちぇんけど……」
頬を赤らめ、シャルロットは裸になろうと脱ぎだす。
ケヴィンはその姿をじっくりと吟味した。そして膨張する股間に収まったモノが反応した。
「……ケヴィンしゃん……やさしくしてくだしゃい……」
包み隠さず、シャルロットは裸を露にさせた。
ちっちゃい胸の膨らみに、産毛すらない内股がよく観察する。
「シャルロット…、きれいだ…」
ケヴィンはウズウズする気持ちを抑え、なるべく怖がらせないようにとシャルロットを
腕で引き寄せ、ベッドに座らせた。
座らせつつケヴィンはシャルロットの胸を片方は触れてみて、片方は舐めてみた。
「……シャルロット…やわらかい…」
ケヴィンはおいしそうにシャルロットの胸を舐めた。
乳首は陥没しており、強く吸うようにしてみて、やっと眺められるくらいになった。
出てきたところで舐める場所を手で触れていた場所に変え、突起が膨らんできた部分は
手で捏ねるようにきゅっと優しく摘む。
「んんっ…、ケヴィンしゃん……やらしーでち……」
シャルロットは初めての経験で少し戸惑いながらも身を任せてみた。
そして好きな人に自分の裸を見てもらい、触れてもらう事に快楽を覚えていく。
「き…きもちいい…でち……」
消えそうな声でシャルロットはそう言い、ケヴィンは嬉しくてシャルロットの唇を重ねてきた。
両の手は両の胸を優しく押したり揉んだりしながら揺さぶり、唇の感触を貪った。
その後、ケヴィンはシャルロットにとんでない事を尋ねた。
「シャルロット、オイラ……シャルロットのまたから、おいしそうなにおいがするんだ。なめていいか?」
好奇心旺盛に尻尾をパタパタさせた感じで、シャルロットにせがむ。
シャルロットは尋ねられる事により、大きな羞恥心を感じた。
じわり…と、内股が疼きはじめ、何か熱いものが流れていく気持ちになる。
「い、いいでちよ……」
ドキドキしながら、シャルロットは次の行動を待ち望む。
股を開けて、と言われて、シャルロットは言われるがまま、自分の太腿を大きく開け、
手で抑えるように足をMの字にさせて内股を露にさせケヴィンに魅せる。
「……ううっ」
はずかしい…と言いそうになったが、恥ずかしくてこれ以上言葉が上手く言えなかった。
「シャルロット……」
ケヴィンはうっとりしながら、シャルロットの内股を舐め始めた。
チロリとすくうように秘部から滴る愛液を舐め、上の方にある小さなお豆さんに当てる。
「ひうっっ」
シャルロットはぴくんっと小さく跳ねるように動く。
ケヴィンは気にせず、美味しそうにチロチロと舌を使い周囲を舐める事にいそしむ。
「ちゅ…じゅる……れろれろ……シャルの……おいしい」
おいしいと言われ、シャルロットの胸の芯は熱くて燃えそうになる。
意識が感心に集中してしまい、足を痙攣させてしまう。
「ひぅっ……あああぁあ……うぁっ……ケヴィンしゃん、ケヴィンしゃんっっ」
堪らなくなり、シャルロットは必死で彼の名を呼ぶ。
「んん…ちゅく…じゅるじゅる……ちゅううう」
集中して舐め続け、パクッと芽を咥えて強弱をつけ圧迫させたり、秘部の中を侵入し、
入るきれるまで奥に侵入し、中を突き飲み込んでいく。
「い、イッ……ケヴィンしゃ………んんっ」
シャルロットはいつの間にか頭を真っ白にさせ、イッてしまう。
「ごくっ…」
ケヴィンの飲み干した音が耳元に響く。
「あ、あぅう……」
突然のわからない空白に、シャルロットは不思議な気持ちにかられ、
何かが開放されてぼうっとしてしまう。
シャルロットはしばし、放心状態になってしまった。
「……シャルロット???」
ケヴィンはそれに気付き、シャルロットを心配する。
「シャルロット、大丈夫か?」
シャルロットの顔を覗き込むが、彼女は意識が朦朧としたままだ。
「……シャルロット!!」
強く肩を揺さぶってみた。そこでシャルロットはようやく我に還る。
目が覚めたシャルロットを見てケヴィンは安堵し、行為を中断してシャルロットの隣の座った。
「シャルロット……オイラ、シャルロットが大切だから、これでやめる」
「え…?」
ケヴィンは真剣な眼差しでシャルロットを見つめる。
「オイラ…またここへくる。今度は正式に…司祭さまに交際を申し込みに来る」
その意思は固く、強く、揺ぎ無いものだと訴えた。
「……ケヴィンしゃん」
シャルロットは嬉しそうにケヴィンにしがみつく。
裸と裸で抱き合い、お互いを確認し合いながら、ほんの少しだけ眠りについた。
今はほんの少しだけ…、このままで居させて……と、胸に秘めながら。
GJ
437 :
ラビ×キングラビ:2007/09/16(日) 23:33:08 ID:rruznFQh
ラビ「キッキー、キーキー」
キングラビ「キキキッキ、キキー」
ラビ「キッキキ、キー?」
キングラビ「キキー・・・」
ラビ「キッ!?」
キングラビ「キ、キ、キ、キー・・・」
ラビ「キキー!」
キングラビ「キッ・・・」
ラビ「ッキー・・・」
キングラビ「・・・・・・キッ・・・・」
ラビ「キッ・・・・キッ・・・」
キングラビ「・・・・・・・・・」
ラビ「キーーーーーーーーー!」
キングラビ「キー、キー・・・」
ラビ「キキッ」
キングラビ「キ〜」
ラビ「キー!」
人語でおk
「プリム、教えてほしいんだ」
「なによう・・・もう眠いのに」
「あの、言いづらいんだけど、その・・・プリムの服、すごくエッチだと思うんだ。」
「はあ?」
「胸の谷間も鎖骨も脇の下も見えちゃってるし、すごく体に密着してて、
光沢があって、触り心地もすごくいいじゃないか。きれいな肌と一緒に
いつもきらきら光ってて」
「・・・・ふーん。 触り心地いいんだ」
「パンツと一体化してて、おしりや、股間にまで密着してるし・・・
裏地もつるつるで、そんなのにプリムの裸が締め付けられてると思ったら・・・」
「・・・・。うん、着てて気持ちいいよ。 で、それで?」
「ええと、その、どうしてそんな格好するの?街で悪そうな男がじろじろ見てるし、
またウェアウルフに襲われちゃうよ!」
「ウェアウルフなんて、いまのあたしの腕力だったら、一発で黙っちゃうけどね。
顔の形変わるまで殴っちゃおうかな」
「その、みんな困ってると思うんだ!ジェマさんやルカ様は僕とプリムが一緒にいると
なんだか不機嫌になるし、ポポイが悪いこと覚えちゃうと思うし」
「・・・なによ、悪いことって」
「とにかく僕我慢できない、じゃなくて女の子としてどうかと思う!」
「パパみたいなこと言うね。 みんなが欲しがる女でいたいもん」
「欲しがるって!?」
「キミみたいなぼんくらをじらしていじめたいの!悔しいでしょ?
もうあたし寝るからねっ!おやすみ!」
「えっ・・うん、お、おやすみ・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・ねえ、ランディ」
「え?な、なに?」
「こんどあたしの服とか下着とかいじったら、殺すからね。」
「・・ごめん・・・」
「あと、しょうがないと思うけど、毎晩うるさいからね。知ってるんだから」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・ごめん・・・」
完
ごめん。昨日書いたの文中の内容が途中で前後してるから、
訂正して投稿し直します。
>>432-435はスルーして下さいまし
戦いを終え、シャルロットは勇者としての役目を果たし、聖都ウェンデルへ帰途する。
フラミーへ移動する際にシャルロットは一抹の不安が押し寄せてきていた。
―みんなと、おわかれなんでちね……。
とても寂しい気持ちにかられるシャルロット。
側には、今までの旅の苦労を分かち合ってきた、ケヴィンとリースが居る。
二人とも心配そうにシャルロットを見ている。
「シャルロット…どうした?」
ケヴィンがついに堪らなく、尋ねてみた。
「………」
シャルロットは無言のままだ。
そこをリースが察するように、シャルロットを背後からそっと抱き締め、
優しく労わるように慰めの言葉をかける。
「シャルロット…、ヒースが死んでしまって辛いのは解かるわ。私だってその気持ちが解かる。
だけど、貴方は頑張ったわ。頑張ったから、もう…悲しい時は、泣いて良いのよ……」
そう言われ、シャルロットは今まで溜めてきた思いを、再び吐き出すように泣き出した。
「う、うわぁぁああああん………!!!」
大粒の涙をポロポロと流し、シャルロットはひしっとリースにしがみつく。
「……ひっく、ひっく、ち、ちがうんでち…ちがいまち……!!」
「えっ!?」
リースが驚く。
声をしゃくりあげながらシャルロットは必死で次の言葉を紡ごうとする。
「…っく……あ、あのね…、みんなと……おわかれするのが…あまりにもさみちくて……」
ヒースみたいに永遠の別れになったわけじゃないのに、とても悲しくて仕方が無い。
今までの道のりがとても険しく、困難で、挫けそうになっりもしたけれど、
それでも笑って楽しくも過ごしてきた今までがとても懐かしく思うのである。
「……シャルロット…」
胸の内を解き明かされ、リースは苦しそうな顔をする。
「そうね、その通りだわ。私もシャルロットを離れるのは寂しいわ」
リースもぐっと堪えてきた思いを深呼吸して吐き出す。
「最初は一人で旅して、とても寂しかったけれど、シャルロットやケヴィンという仲間が出来て、
とても辛い事も多かったけれど、支え合ってここまでこれたから、とても別れるのは辛いわ。
楽しかった事もいっぱいあったわね。だけど、また……会えるわ」
ね?大丈夫…と、シャルロットの耳に囁き、リースは抱き締めた手を離し、立ち上がる。
「……ふぇぇぇ……そーでちね……」
グスン、とシャルロットは瞳にいっぱい溜まった涙を裾で拭い、笑顔を取り戻した。
傍らでケヴィンがホッと安堵をする。
そして一同は聖都ウェンデルへ辿り着き、司祭に結果の報告した。
「……そうか、ヒースは……もう……」
司祭はとても辛そうな表情をしつつも、人前で涙してはいけないと眼の甲に手を抑え、
必死で堪えている。
大事な人を失った辛さは大きかった。
だけど、その時に一筋に光が窓際から溢れ出し、何が起こったのかとシャルロットは窓の先にある
ベランダまで走りながら向かった。
「……!??」
そこに居たのは死んだはずのヒースだった。
シャルロットは驚き、あんぐりと大きな口を開けている。
「シャルロット……シャルロット!!」
ヒースは凄く嬉しそうに、シャルロットに近寄り抱き締めた。
ふわっと爽やかな温もりがシャルロットの嗅覚に入る。
「……ヒース……ヒーーースぅぅぅ!!!」
シャルロットはあまりの感激で声を大きく張り上げて泣き叫ぶ。
嬉し涙が城中に響き渡った。
周囲に居た者達は皆が感動し、シャルロットの喜びを自分の事のように祝福した。
「良かったわね、シャルロット!」
「……ああ、よかった……シャルロット」
リースとケヴィンがそう言う。
そして二人は、シャルロットとヒースを二人きりにさせてあげるべく、退去する。
街に出て、リースは少し聖都ウェンデルを見て周りたいと言い出し、自由行動をしにいった。
ケヴィンは一人になり、とりあえず何処へ行く宛ても無く、お城の周辺の庭の辺りのベンチに
腰を掛けて、ぼーっと噴水を眺めていた。
「……ケヴィンしゃん……」
思わぬ声に驚く。
声の主はシャルロットだ。何故彼女がここに居るのか尋ねる。
「シャルロット…どうしてだ…?」
「ちっちっち、あんたしゃん、あまいでち!シャルロットとヒースはいつでもあえまち。
なので、あたちはケヴィンしゃんとのじかんを、いまはたいせつにしたいんでち」
えへへ。と、素直な可愛い笑顔をケヴィンに見せる。
ケヴィンはほんの少しだけ、切ない気持ちになった。
「……だけど、シャルロットには、まだほんとのことがいえてないでち…」
ふぅ…と溜息を吐き、シャルロットはケヴィンが腰掛けているベンチの隣に座り込んだ。
「シャルロットは……その…、さいしょは、ヒースばかりをおいかけていまちた…」
こわごわと震える声でシャルロットはそう言う。
ケヴィンは「知っているよ…」と、複雑な思いを胸に潜める。
「だけど、シャルロットは……いつのまにか……あんたしゃんをみてまちた……」
その言葉にケヴィンは「え!?」と心の中で大きく問うた。
「シャルロットは……いまは……………ケヴィンしゃんが、だいすきなんでち!!」
赤面しながらシャルロットは叫ぶようにそう言った。
ケヴィンの耳は優れているので、脳裏に響くくらいにその声は行き届いた。
「……!!!?」
ケヴィンは真実を知り、顔を真っ赤にする。
思いも寄らぬ言葉に身体は硬直し、固まってしまう。
「……シャ、シャルロット!!!?」
声にならない声で彼女の名前を呼ぶ。
「シャルロットは妙な沈黙におどおどし、人差し指と人差し指を合わせ突く。
「……ケヴィンしゃんは……あたちじゃ、いやでちか?」
いつもは強気なシャルロットが、しおらしくグスンと悲しい声を出す。
こうしちゃいられないとケヴィンは我に返り、必死で自我を取り繕う。
「わっ、わっ、わっ、ごめんよっ!シャルロット!!お、オイラ……そのっ…」
ケヴィンの慌てふためく様を眺め、シャルロットはぷっと笑い吹き出しそうになる。
「ケヴィンしゃん…、なにもそんなに、あわてなくてもいいでちよ……」
ひゃっひゃっひゃっと楽しげに笑い転げるシャルロット。
「シャ、シャルロット……?」
ケヴィンは間抜けな声でシャルロットを見つめる。
「……うひゃひゃ…、も、もういいでちよ。そこまでおいつめたくないでち。
シャルロットはきもちをはなせただけでも、すっきりしまちたから……」
そう言い、シャルロットはいつものシャルロットに戻った。
明るく元気で、時に悪戯好きで、からかう事が大好きな……
「だ、だめだ!オイラのきもちも、きいてほしい!!」
今度はケヴィンが真剣な顔をしてシャルロットに挑むような姿勢をする。
「オイラも、シャルロットが大好きだ。シャルロットがいないの、嫌だ!!」
言葉と勢いに任せ、ケヴィンはシャルロットを強く抱き締めた。
「ふえっっ」
シャルロットは突然の事に圧倒される。
まさか抱き締めてくれるなんて、思ってもみなかったので、とても嬉しい。
嬉しくって、胸が押し潰されそうな気持ちになる。
「ケヴィンしゃん……」
シャルロット自身も応える様に、ケヴィンの背中に腕を回す。
「すきでち……」
胸の温もりを感じて、シャルロットの顔はケヴィンの胸に寄せた。
「ケヴィンしゃんさえよかったら、あたちを……おんなにしてくんしゃい……」
胸の高鳴りを大きく震わせ、シャルロットは顔を上げてキスをしようと瞳を閉ざした。
ケヴィンはそれに応えるようにゆっくりとシャルロットの唇に自分の唇を触れる。
初めは優しく触れ合うように、そして次に強く押すように唇と唇が重なる。
「ケヴィンしゃん…」
シャルロットは自分の個室にケヴィンを導き、鍵を閉めてケヴィンの元に寄り添う。
「あたちようのさいずで…きゅうくつかもしれまちぇんけど……」
頬を赤らめ、シャルロットは裸になろうと脱ぎだす。
ケヴィンはその姿をじっくりと吟味した。そして膨張する股間に収まったモノが反応した。
「……ケヴィンしゃん……やさしくしてくだしゃい……」
包み隠さず、シャルロットは裸を露にさせた。
ちっちゃい胸の膨らみに、産毛すらない内股がよく観察する。
「シャルロット…、きれいだ…」
ケヴィンはウズウズする気持ちを抑え、なるべく怖がらせないようにとシャルロットを
腕で引き寄せ、ベッドに座らせた。
座らせつつケヴィンはシャルロットの胸を片方は触れてみて、片方は舐めてみた。
「……シャルロット…やわらかい…」
ケヴィンはおいしそうにシャルロットの胸を舐めた。
乳首は陥没しており、強く吸うようにしてみて、やっと眺められるくらいになった。
出てきたところで舐める場所を手で触れていた場所に変え、突起が膨らんできた部分は
手で捏ねるようにきゅっと優しく摘む。
「んんっ…、ケヴィンしゃん……やらしーでち……」
シャルロットは初めての経験で少し戸惑いながらも身を任せてみた。
そして好きな人に自分の裸を見てもらい、触れてもらう事に快楽を覚えていく。
「き…きもちいい…でち……」
消えそうな声でシャルロットはそう言い、ケヴィンは嬉しくてシャルロットの唇を重ねてきた。
両の手は両の胸を優しく押したり揉んだりしながら揺さぶり、唇の感触を貪った。
その後、ケヴィンはシャルロットにとんでない事を尋ねた。
「シャルロット、オイラ……シャルロットのまたから、おいしそうなにおいがするんだ。なめていいか?」
好奇心旺盛に尻尾をパタパタさせた感じで、シャルロットにせがむ。
シャルロットは尋ねられる事により、大きな羞恥心を感じた。
じわり…と、内股が疼きはじめ、何か熱いものが流れていく気持ちになる。
「い、いいでちよ……」
ドキドキしながら、シャルロットは次の行動を待ち望む。
股を開けて、と言われて、シャルロットは言われるがまま、自分の太腿を大きく開け、
手で抑えるように足をMの字にさせて内股を露にさせケヴィンに魅せる。
「……ううっ」
はずかしい…と言いそうになったが、恥ずかしくてこれ以上言葉が上手く言えなかった。
「シャルロット……」
ケヴィンはうっとりしながら、シャルロットの内股を舐め始めた。
チロリとすくうように秘部から滴る愛液を舐め、上の方にある小さなお豆さんに当てる。
「ひうっっ」
シャルロットはぴくんっと小さく跳ねるように動く。
ケヴィンは気にせず、美味しそうにチロチロと舌を使い周囲を舐める事にいそしむ。
「ちゅ…じゅる……れろれろ……シャルの……おいしい」
おいしいと言われ、シャルロットの胸の芯は熱くて燃えそうになる。
意識が感心に集中してしまい、足を痙攣させてしまう。
「ひぅっ……あああぁあ……うぁっ……ケヴィンしゃん、ケヴィンしゃんっっ」
堪らなくなり、シャルロットは必死で彼の名を呼ぶ。
「んん…ちゅく…じゅるじゅる……ちゅううう」
集中して舐め続け、パクッと芽を咥えて強弱をつけ圧迫させたり、秘部の中を侵入し、
入るきれるまで奥に侵入し、中を突き飲み込んでいく。
「い、イッ……ケヴィンしゃ………んんっ」
シャルロットはいつの間にか頭を真っ白にさせ、イッてしまう。
「ごくっ…」
ケヴィンの飲み干した音が耳元に響く。
「あ、あぅう……」
突然のわからない空白に、シャルロットは不思議な気持ちにかられ、
何かが開放されてぼうっとしてしまう。
シャルロットはしばし、放心状態になってしまった。
「……シャルロット???」
ケヴィンはそれに気付き、シャルロットを心配する。
「シャルロット、大丈夫か?」
シャルロットの顔を覗き込むが、彼女は意識が朦朧としたままだ。
「……シャルロット!!」
強く肩を揺さぶってみた。そこでシャルロットはようやく我に還る。
目が覚めたシャルロットを見てケヴィンは安堵し、行為を中断してシャルロットの隣の座った。
「シャルロット……オイラ、シャルロットが大切だから、これでやめる」
「え…?」
ケヴィンは真剣な眼差しでシャルロットを見つめる。
「オイラ…またここへくる。今度は正式に…司祭さまに交際を申し込みに来る」
その意思は固く、強く、揺ぎ無いものだと訴えた。
「……ケヴィンしゃん」
シャルロットは嬉しそうにケヴィンにしがみつく。
裸と裸で抱き合い、お互いを確認し合いながら、ほんの少しだけ眠りについた。
今はほんの少しだけ…、このままで居させて……と、胸に秘めながら。
一応これが正規です。話の内容は変わっていません。 スミマセヌ…
>>439-440 確かにヒースの存在がかませ犬っぽく(?)なってしまいましたね。
気持ちを伝える為にあえて存在感出したけど、今一つ利用し切れてませんね、文が。
なので(自分への)慰めの気持ちで、ヒース×シャルでも考えてみます。
更に目を汚したくなかったらスルーして下さい。
注:443-446の続きみたいなものですが、内容はヒース×シャルです。
ケヴィンとの出来事をスルーした手順で読まれても構いません。
ダークキャッスルで死んだはずのヒースは生きて変える事が出来た。
正確には、マナの女神とマナの妖精の加護を得て、祝福され蘇れたのだ。
ヒースはマナの女神に感謝をする。
毎日かかさず、女神の像を崇め、祈りに没頭する時間を惜しみなく使用した。
元からの習慣なので、飽きる事は無い。
それよりも、むしろ好ましいくらいで、だけどその胸の内は、少しだけ曇り隠れている。
「……今日も一日、無事に過ごせますように」
ヒースはぽつりと呟く。
誰も居ない聖堂に彼は真ん中に立ち、何かに取り残されたような気分だ。
側にシャルロットはもう居ないような気がする。
彼女はいつも自分にくっついて離れないくらい隣に居た。
何かあれば彼女もかけつけ、内緒事もひっそりと着いてくるくらいだった。
なのに何故か最近は、シャルロットは自分意外にの誰かを考えているように思えた。
―やはり、あの半獣人の少年の事なのだろうか…
ヒースは寂しそうに深い溜息を吐く。
今までとは違うシャルロットの想いに気付く自分が、とても苦しい。
どうして今なのだろう?
彼女には既に、意中の相手が居て、僕の事なんかは……そう、ただの友達なのに。
「シャルロット……好きだ……」
己を慰めようと、股間に熱く硬直したそれに手を差し伸べる。
あの少年と楽しそうに笑っているシャルロットが、妙に愛おしく、嫉妬に狂う自分。
自分は助けられた存在で、シャルロットに感謝こそしても……と頭では理解していても、
その胸の内は息苦しくずっとシャルロットと居られるものだとの想いが、絶望へと変換されたようだ。
「シャルロット…、シャルロット……」
握り締めたソレを上下に扱き、身体を震わす。
そして上昇しそうな気持ちを迎えそうな瞬間にヒースは手を止め、
理性で抑えようと必死に自分の気持ちを戒めた。
「こんな……僕を……どうか……お許し下さい」
身を整え、恥ずかしさで居た堪れなく、罪悪感にかられ聖堂を飛び出す。
「……ふえ?」
聖堂に向かおうと思っていたシャルロットが、慌てて去っていくヒースを見かけ、
不思議そうに眺めていた。
「……ヒース、どうしちゃったんでちかね……」
逃げ去っていくようにも見え、心配するシャルロット。
とりあえず祈りを終え、ヒースの元へ尋ねてみる事にした。
ヒースの自室の扉をコンコンッとノックする。
「ヒース、いまちかー?」
コンコンッと再度叩く。
すると何やらごそごそと慌てて片付ける?ような物音が聞こえた後、
扉の向こうからヒースが顔を覗かす。
「どうしたんだい?シャルロット」
ヒースは平然を装いつつ、シャルロットの話しかけた。
シャルロットは心配そうな顔をして自分を見つめている事に気がついた。
「ヒース、なやみごとでも、ありまちか?」
ウルウルと潤んだ瞳でちらを見ている。その態度にヒースは気になった。
何か感ずかれるような事をシャルロットの前でしたのかな?
……していないつもりなのに。
……もしかして!?……み、見られていたのかなぁ!??
カァァァ……と、急に自分が先程していた行為を思い出し、
顔を真っ赤にしてしまうヒース。
だけど、わかっていたら、尋ねる訳が無い!!
絶対に見られていないはず……だと、思いたかったけれど、
こうして改めてシャルロットを見ると……可愛いなぁと思わずにいられなくなり、
先程の寸止めが良くなかったのか、シャルロットの顔を見ると再び
思い出したかのように股間の辺りが蘇るようにムクムクと反応してしまう。
「……シャ、シャルロット……僕は、少し…具合が悪くて…」
絶対に見られたくないので、上手く股の部分を隠そうとするヒース。
それを反射的に感じ取ったのか、シャルロットは更に心配そうにヒースに突っかかる。
「んまっ!?だいじょうぶでちか??…おなかがいたみまちか!??」
そう言い、シャルロットはヒースの部屋に無理やり押し入り、
ベッドへ寝かせようと必死にヒースを引っ張る。
「ねんねしたら、なおるかもしれまちぇん。ねんのために、おくすりをとってきまち!」
ぐいぐいっとヒースを引っ張るシャルロット。
「う、うわっ、シャルロット!そんなに引っ張らないで!!」
ドサッ…
二人は無残にも転げ落ちた。
「……!??」
こけた場所が悪かったのか、シャルロットの顔に股間が当たっていた。
ヒースは慌てて立ち上がりシャルロットに気付かれないように隠そうとする。
「……ひ、ヒース……」
シャルロットは気付いてしまった。何かいつもと違う感触を、頬に感じたのを。
ぴとっと自分の頬に手を当てて、スリスリする。
「……あの……ごめんしゃい……」
頬を赤く染め、俯きながらシャルロットが謝る。
「い、いや…」
ヒースは顔を逸らし、自分も頬が赤い事を隠す。
「……シャルロット」
けど、もう、限界に近かった。
我慢できずシャルロットを抱え、ベッドに寝かせてキスを迫る。
「!?……ヒース!!」
彼の名を呼ぶまでに、ヒースはシャルロットの唇を奪っていた。
一瞬で口付けを終えて唇を離す。
「……こういうことさ。僕は……シャルロットが好きなんだ」
悲しそうにシャルロットを見つめるヒース。
どうして悲しそうな顔をするの?と、シャルロットは思った。
その疑惑はヒースの次の言葉で自覚する事となる。
「ごめんね。シャルロット……。君には、ケヴィン君が居るのに……」
切なげに自分を見つめられ、胸をきゅんとさせるシャルロット。
「ヒース……」
それ以上に言葉は出なかった。
たしかにあたちは、ケヴィンしゃんがだいすきでち。
だけど、でも、そんなふうにされると、あたちのきもちはどうなるんでち?
あたちは…、シャルロットは………
そう、ヒースも同じくらい好きだった。
だけど役目を終えた以上、必然的にケヴィンと別れるのも辛かった。
ケヴィンの事がこんなにも好きだっていう事が、良く解ったのである。
ヒースに恋心を抱いていた自分にさよならしたのに……
「ヒース……」
シャルロットはなんだか悲しくなり、自分が涙している事に気付かなかった。
「シャルロット……」
そんな彼女に驚き、ヒースは必死に場を取り繕った。
「ごめんね、シャルロットを悲しませて。嫌だったよね、ごめんね」
彼はとても懺悔し、シャルロットを慰めようする。
「い、いいんでち。あたちが…ゆうじゅうふだんだから……」
ふるふると身を震わせ、シャルロットはヒースを見つめた。
「シャルロットも……ヒースがだいすきなんでち……!」
ヒースはシャルロットに抱き締められ、ふわっと甘い香りがするのを感じた。
応えるように強く抱き返し、シャルロットは胸の高鳴りを爆発させた。
「すきっ、すきなんでちっっ。ヒースにあたちのきもち、わかってもらえて、
なんだかうれしくって……で、でも、だけど……」
私には……好きな人がもう一人居る……と、答えようとした瞬間、
先にヒースに手を出され、自分の衣類が上に捲くられるのに気付く。
「ひやぁっ!!」
咄嗟の事で慌てふためくシャルロット。
微妙な胸の膨らみがぷるぷると震えている。
「ん…、それ以上の言葉は要らないよ……」
ヒースは自分のおかれている現状を知ってか知らずか、そう言い、
シャルロットの胸をチロチロと舐め始めた。
「ふぁぁん……」
喘ぐ声を聞きつつ、興奮した突起を抑える事無く露にして、
シャルロットの足の辺りにひたひたと擦り付ける。
「やぁ……だ、だめぇ……だめでち!!ひーすぅ……」
足を大きく動かそうとしたが静止され、感じるままにやられてしまうシャルロット。
両方の膨らみを揉まれ、乳首をコリコリ刺激を与えさせられつつ、
ヒースは既に濡れている秘所の入り口付近をなぞる。
「ひぁあぁっ……あんっ……やぁーーー……」
気持ち良くてイッちゃいそうになるシャルロット。
秘部に人差し指を押し込まれ、上の方を強く摩られ足を痙攣してしまう。
「あぅあぅ……んっぁああっっ……」
声にならない声で悶えるシャルロット。
「いっ…ひぅっ!……っちゃ……ちゃいまち……んぁぁあああああっ」
甘い悲鳴をあげ、シャルロットは背筋をピンッと伸ばしてイッてしまう。
「……気持ち良かったんだね。シャルロット」
嬉しそうにヒースはシャルロットの快楽で麻痺した顔を眺めつつ、
本番を待っていたかのように、秘部に怒涛のソレをゆっくりと触れた。
「んんっ!?」
シャルロットは中に侵入されそうなそれに戸惑う。
まだ初めてだし、ケヴィンのを受け止めていなかった事から、
心の準備がまだ出来ていなくて、とても苦しい感情が込み上げてきた。
ヒースはシャルロットに余計な考えを捨てさせようと再び唇を重ねる。
口内を舌で責め、美味しそうに舌を舐め回す。
「んぁぁ……んむううう…!!」
駄目!!と叫びたかったけれど、口を塞がれ声に出す事が出来ず、
なされるがままにヒースのソレを受け入れてしまうシャルロット。
挿し込まれたソレはシャルロットの入り口では小さ過ぎるようだ。
悲鳴をあげつつ、なるべく負担のかからないように、ゆっくりと侵入した。
「……くっ…、シャルロット、気持ち良いよ…」
「んぁぁあぐっ」
入れられる所まで入れ、そして少し休憩をする。
「シャルロット、痛いかい?」
「はひ……んぁ……ったぁいでち……」
ぎゅっと目を瞑り、頑なに身体を強張らせている。
「それじゃあ、いつまでたっても気持ち良くなれないよ。僕に身を委ねて…」
ヒースはそう良い、少しだけ中で動かした。
「んぁ……あ、ひぃ……」
ゆっくりとゆっくりと動き出し、シャルロットの声が快感に近くなると
ヒースは容赦なくシャルロットの中で暴れるように上下に激しく動かした。
「ひぁっ、はひぃィィッ……あっあっ」
身悶え全身に快楽が走るシャルロット。
ヒースも股間に意識を集中させ、中を掻き回す度にイキそうな波に押し寄せられる。
「ひ、ひぃーーすぅ……!!」
シャルロットはとても苦しそうに何かを堪えていた。
「シャルロット…、我慢しなくって良いんだよ」
と、ヒースはそう言い、シャルロットの芽を摘み、スピードを上げていった。
「ひっ、あぅうう……んぁぁあああっあっ……や、やぁあっ、はぅうううう」
「……っく、……イッ…気持ち良いよ……シャルロットの中で…果てそうだ…」
ピークに達し、二人同時にイッてしまう。
空気が淀めきシャルロットを覆うようにヒースは倒れる。
「……シャルロット……愛している」
ヒースは幸せそうにそう呟いた。
「……ぁ……んん」
シャルロットは気絶していた。
あまりの気持ち良さが、夢で余韻に浸っているのを物語っている。
ヒースはその間にシャルロットの全身の汗ばむ身体を温めたタオルで
拭い、秘部の汚れも綺麗に拭き取った。
眠っている間に衣類を着せ、何事も無かったように綺麗に整える。
ヒース自身も整え終えた頃にシャルロットは目を覚ました。
顔を真っ赤にしてこちらを見ていたが、自分の身の回りがあまりにも清潔で、
それでいて自室のベッドに眠っていたものだから、不思議に思った。
先程までの行為も、確りと覚えていた。
「……あ、あの、ヒース……」
シャルロットはオドオドした声色でヒースに尋ねようとした。
それを暖かい声で制止する。
「良いんだよ。シャルロットは何も気にしなくても。
何か変な夢でも見ていたんじゃないかな?魘されていたよ」
と、応えられ、シャルロットは胸を撫でる。
なぁんだ……ゆめだったんでちね。と。
そして彼はその場を立ち去った。
自室にはシャルロット一人が置き去りにされた。
眠たい目を擦り、起きようと励んだが、何故か下腹部に痛みを感じて
起き上がれなかった。
「……いたいでち」
何事かと眺めたら、パンツを履いていない事に気がつく。
今までそんな格好でヒースと喋っていた自分に恥ずかしさが込み上げてきた。
バレてないよね…と、慌ててタンスの中のパンツを取り出し履くシャルロット。
ヒースはというと、偶然シャルロットのパンツに付着した処女の証を握り締め、
これをどう処分しようかと悩んでいた。
なんんっっか
>>439の台詞で思わずヒース×シャル思いついちゃった…
ケヴィンもシャルロットもヒースも同じくらい好きな私を許して……onz
フヒヒ
ほ
まだこのスレに残ってる奴がいたら聞いてくれ
携帯アプリの聖剣FOMにシエラ&ラルク姉弟が出て来たんだぜ
・ティアマット(人型)は海賊船の船長
・ラルクは一人前の海賊を目指す子犬のような少年。へたれ気味。シエラの事は「お姉ちゃん」。
・船には家族接触馴れ合い禁止!みたいな掟がある
・シエラは盲目の獣人少女。陸で母親と二人暮らし。
・姉弟の母親はあのヴァディス様。(人型)キャラグラは雪女のグラシエールに似ている。おっとり顔の癒し系。
・ヴァディス様とティアマット(夫婦)には確執がある。シエラが光を失ったのはティアマットが原因らしい。
まだ途中だがこの設定は何かネタにならないだろうかと思いつつ保守
ん?ラルクだけ獣なん?
おねえちゃんが盲目なのをいいことにあんなことや…
ごめんなさい
なにーーーー
FOMはスルーでいいかと思ってたが、シエラが出てきたからには
契約せねばならんか……orz
ヴァディス様も見たいし
auの俺涙目wwww
なぜ英雄だけ出さない‥‥‥
いじめか?
アンケヴィとか需要あるんだろうか…
あるあるある!
グイグイひっぱるアンジェラだけど時々手がつけられなくなったところを
フォローするケヴィンとか……。最高です!
おねーさん×少年かぽー大好きな自分はアンケヴィも大好物だぜ!
そんなわけでおながいしますハァハァ
プリムにぬっぽり
ランディもずっぽり
リースに中出し
アンジェラをレイプ
プリムはプリティースリム
プりぷりのおしり
リビドーじゅんじゅん
ムちむちのおっぱい
カーミラ様はまだかい
あげとくか
ランディとプリムの性の大冒険
473 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 00:12:51 ID:Run1/USp
妖魔の森に付き合うことの交換条件に一晩セックスし放題を約束したプリムたん。
キッポの宿屋で、ほんとにいいの?と顔を真っ赤にしプリムに詰め寄るランディ。
はやく済ませてよね!と裸身を薄明かりに晒したプリムは、ベッドに寝そべる。
おたおたし興奮状態のランディにあきれたプリム、ランディの股間に手を伸ばし
もうっここだよ!と自分の膣口へと導く。
ぜったい中で出さないでね!とランディを睨むが、
ちょっと膣壁にペニスを擦りつけただけで、あああっ、と声を上げるランディ。
体をびくつかせ、びゅくびゅくと・・・
もうバカッ、バカッと泣きじゃくるプリム。
475 :
474:2007/11/12(月) 00:55:22 ID:pVvdKDdW
そんなこともあったが、長い冒険は終わり
神獣を倒して世界を救ったランディとプリム。
ディラックを亡くしたことを慰めるランディだが、
プリムは明るい表情を見せる。
だって、あたしのお腹にはディラックの赤ちゃんがいるもん、と。
知らなかった、おめでとう!と祝福するランディ。
しかしふと考えるプリム。最後にディラックといたした日を思い出すと、
計算が合わない。
なんであたし妊娠してるの?もしや・・・
目の前で、うすらばかな表情で喜びを表すランディを、プリムは睨みつけた。
このバカッ、バカッ・・・あんたのせいだからね、責任取りなさいよッ
ランディを殴りつけるプリム。
なんで僕殴られるの?ランディは村でいじめられていた頃を思い出していた・・・
完
・・・ていうか、プリムは普通に処女だろ?
いや、人によって設定は違うとは思うが、基本的にって意味で。
そりゃ決まっちゃいないが、
設定にないことを、基本的に処女とする理由って何よw
聖剣1のヒロインだと
ヴァンパイアに処女の生き血がどうのと言われる
↓
ジュリアスにさらわれ「私の洗礼を受けジュリアスバンドールの妃となった」
んて言われちまうんだけど
久々にこのスレと保管庫見たが
COMのキャラの絡みってないのな…
つまりはポップきゅん希望
糞ゲーは
>>478 キャラがどう絡んでたんだか覚えてない。
俺の記憶ではこれが限界だ。
中間を埋めてくれ!
------------------------------
おはよう!にいちゃん!
おはよう!ポップ!
げんきなポップは、毎朝のあいさつを かかしません。
↓
びゅくびゅく!ポップのおくちの中に、フリックのせいしが
注ぎ込まれたのです!
完
481 :
478:2007/11/19(月) 16:51:39 ID:/OnjXY3x
いきなり完結しててワロタwwww
でも俺もよく覚えてない…
ポップきゅんと誰を絡ませるかが問題だ…
フリックかタンブルか、はたまたワンダラーか…
俺はフリックがいいなあ…
個人的な意見ですまんが。
ラビがいいなラビ
保守!
485 :
ラビ×ラビ:2007/11/27(火) 19:50:20 ID:TjzDSRUj
ラビ「キッキー、キーキー」
ラビ「キキキッキ、キキー」
ラビ「キッキキ、キー?」
ラビ「キキー・・・」
ラビ「キッ!?」
ラビ「キ、キ、キ、キー・・・」
ラビ「キキー!」
ラビ「キッ・・・」
ラビ「ッキー・・・」
ラビ「・・・・・・キッ・・・・」
ラビ「キッ・・・・キッ・・・」
ラビ「・・・・・・・・・」
ラビ「キーーーーーーーーー!」(イッた)
ラビ「キー、キー・・・」
ラビ「キキッ」
ラビ「キ〜」
ラビ「キー!」
保守
機会があればHOMのガチ小説(聖剣伝説3のラスボス撃退後)を書きたいなと思ってるけど。
エロなし大丈夫ですか?または聖剣以外の作品からキャラ使うのはOK?
この流れのせいで「HOMOのガチ小説」に見えてしまった
>489
個人的意見。 エロ無しは問題ない。
他作品キャラがあまり出張って来ると幻滅しがち。脇役にチラリ程度ならOK。
スクウェアキャラのクロスオーバーならスクウェア総合の方が良いかもね。
急所である両目をリースの槍によって貫かれた蟹の化け物は、その場に崩れ落ちた。
するとその体から、人魂のような光がふわふわと浮き上がるとアンジェラとリースの傍に近付いてくる。
「光の精霊ウィスプだわ!」
フェアリーは嬉しそうな声をあげると、怪物から解放されたウィスプに話しかけた。
アンジェラ達の目からはウィスプは言葉も話さず、単に光を明滅してるだけのようにしか見えないのだが、
フェアリーがそれに対して相槌を打ったり、深刻な表情で何かを訴えかける様子を眺めている限りでは、どうやら二人の間では会話が成立しているらしい。
「彼が聖域の扉を開くのに協力してくれるって言っているわ。それとアンジェラ、これで魔法を使えるようになるわね。おめでとう!」
「わぁ、嬉しい! とりあえずこの暗い洞窟の中を光で照らしてみようかしら」
子供のようにはしゃぐ彼女の様子を見て、フェアリーはほんの少しだけ顔を曇らせたが、それにアンジェラは気付かなかった。
探している八精霊のうちの一つがすぐに見つかった事で、アンジェラ達は良い気分のまま洞窟を出ようとしたのだが、
すぐに気落ちするような出来事に遭遇する事になった。
化け物蟹が暴れた時に、今いる広間に通じていた唯一の通路が落盤でふさがってしまったのだ。
「大丈夫です。いざとなればウィスプの力を借りれば済む事。きっと私達は助かります」
リースはそう言いながら、がっくりと座り込んだアンジェラの手を引っ張って立ち上がらせると、
槍の柄の先端を使って通路をふさいだ岩と土砂を取り除く作業に取り掛かった。
『いざとなれば』とリースが言ったのは、世界からマナが減少しているのと同時に、精霊も本来の力を少しずつ失っている事をウェンデルの光の司祭から聞かされていたからだ。
無闇に力を行使しては、精霊そのものがこの世から消滅してしまう恐れがあった。
脱出しようと懸命になっているリースを見て、こんな状況でもよく落ち着いて行動できるものだとアンジェラは感心した。
アマゾネスと呼ばれる兵士達を指揮していたぐらいだから、いかなる時も周囲を観察するだけの冷静さを備えているのだろう。
(同じ王女でも私とは大違いだわ…)
アンジェラは、リースよりも年上でありながら子供っぽい自分に歯がゆさを感じながらも、持っていた杖を使ってリースの作業を手伝う事にした。
ちょうどその時だった。アンジェラ達の背後から、大岩が地面をずるずると這いずっているような音が聞こえた。
アンジェラ達が振りかえると、死んだはずの化け物蟹が起き上がり、物凄い勢いでこちらへと向かってくる。
いや、死んだというのは間違っていた。何故ならリースは、自分達よりも遥かに大きい化け物蟹を殺せるだけの傷は負わせられないと考えたからこそ、目を潰す事にしたのだ。
それが目を貫いた途端、あっさり崩れ落ちたので、リースも化け物蟹を倒したものだと思い込んでしまった。
元々、滝の洞窟には人間の子供ぐらいの背丈の大蟹が何匹も住みついている。そのうちの一匹が洞窟をさまようウィスプを丸飲みして生まれたのが、この化け物蟹だった。
化け物蟹は、自分に大蟹達の指導者としての地位を与え、天敵となる生物さえ震え上がらせたウィスプの力を手放したくは無かったのだ。
そしてこんなちっぽけな人間達よりも、自分の方がウィスプを所有するにふさわしい存在だと考えていた。
「危ない!」
リースはその言葉を口にすると同時に、自分の槍を横に離れた所へと投げると、アンジェラを両腕で抱えながら、そちらの方向に向かって横っ飛びをした。
間一髪だった。先程までアンジェラ達が掘ろうとしていた場所に、化け物蟹がまともに突っ込んだ。
リースはすぐに起き上がると地面に放り投げた槍を右手で拾い、左手でアンジェラの腕を引っ張って化け物蟹から逃げようとするが、
化け物蟹が壁に激突した衝撃で洞窟全体が震えると、すぐに立っていられなくなり、その場に無様に転んでしまう。
震動はおさまらない。それどころかますます強くなっているみたいだった。おそらく先程の衝撃がきっかけでまた洞窟が崩れかかっているのだとアンジェラ達は思った。
それでも化け物蟹がいる場所からできる限り離れなければならないと思い、二人は四つんばいになった状態で地面を這い続ける。
背後では化け物蟹が悔しそうに顎をガチガチと鳴らしている。鋭いハサミ状の脚を闇雲に振り回し、アンジェラ達がいると思わしき場所に向かって何度も体当たりを仕掛けた。
目を潰されているので、その攻撃はまったく見当外れの方向だったが、広間全体がぐらぐらと揺れるたびにアンジェラ達は地面に倒れそうになった。
アンジェラはあまりの恐怖に、どうして自分が滝の洞窟の奥深くに来たのかさえ考えられなくなっていた。
怒り狂う怪物の餌食にならない事と、天井から崩れ落ちる岩が自分達に直撃しない事を祈りながら、がむしゃらに前を目指した。
「きゃあっ!?」
突然後ろから足を掴まれ、アンジェラは思わず悲鳴をあげてしまった。よく見ればそれは化け物蟹の脚ではなくリースの手だった。
先程からリースとフェアリーは、アンジェラに止まるように何度も呼びかけていたのだが、恐怖で思考が麻痺しかけていた彼女にはそれが聞こえなかったのだ。
「アンジェラ、そこの壁に人が入れそうな裂け目ができているのをリースが見つけたの。
どこに通じているかは分からないけど、このまま生き埋めになるぐらいだったら賭けてみましょうよ!」
今すぐこの洞窟から外に出たい気持ちが強くなっていたアンジェラは、フェアリーの言葉に頷くとすぐに行動に移った。
地面の揺れは少しおさまっていたので何とか立ち上がる事ができた。それでも天井からはパラパラと細かい石が降ってくるので安心してはいられない。
アンジェラ達はバランスを崩さないように姿勢を低くしながら、小走りで裂け目に向かった。
それと同時に化け物蟹が再びアンジェラ達の所へ向かってきた。
その目からすでに光は失われていたが、リースに足を掴まれた時のアンジェラの悲鳴のおかげで、二人がいるおおよその場所が分かったのだ。
「アンジェラ、あなたから先に入ってください!」
リースは横目でアンジェラの様子を確認しながら槍を構えた。
突進してくる相手が人間の力では止めようがない怪物である事は分かっていたが、戦いに慣れていないアンジェラよりも先に逃げる訳にはいかなかった。
裂け目は小さかったが、四つんばいになれば何とか通れそうだとアンジェラは思った。
途中で引っかかってしまわないように皮紐で背負っていた荷物袋を体の前へと回し、それを左腕で抱えるように持ちながらアンジェラは裂け目をくぐっていく。
しかし中に入ったらすぐにリースに呼びかけようと思った矢先、肉付きの良い腰が裂け目の入り口に引っかかってしまった。
「リース、リース! 引っかかって通れない!」
リースが後ろを向くと哀れなアンジェラが両足をじたばたさせているのが見えた。その一方で化け物蟹との距離はどんどん縮まっている。
このような状況でもリースは冷静だった。いや違った。相手がまともにぶつかっても勝てない怪物だからこそ、自分が取るべき最適の行動がすぐに分かったのだ。
リースは迫る怪物の事は無視して槍を横にすると、柄の部分で裂け目に引っかかっていたアンジェラの腰を渾身の力を込めて押しこくった。
「と、通れた!」
ようやくアンジェラは自由を取り戻した。水着のような衣服に取り付けてある、足を覆う布地が少し破れたような気もするが、そんな事に構ってはいられなかった。
すぐにでも移動を始めないと、リースが化け物蟹に押し潰されてしまうからだ。
「リース! 早く裂け目に入って!」
アンジェラは裂け目の向こう側へと進みながら、大声でリースを呼びかけた。
「私なら大丈夫、もう入っています!」
その返事に安堵したのもつかの間、激しい衝撃がアンジェラ達を襲った。化け物蟹が裂け目に向かって体当たりしたのだ。
土埃が舞って二人は目が開けられなくなったが、裂け目が崩れたら今度こそ助からない事を感じていたので、それでも前進を続けた。
最初に裂け目の向こう側についたのは当然アンジェラだった。目のあたりを腕で擦って視界を取り戻すと、すぐにリースの様子を確認しようとした。
再び衝撃が洞窟を襲う。奪われたウィスプをアンジェラ達から取り戻そうと化け物蟹が必死になっているのだ。
裂け目が少しだけ崩れた。アンジェラは悲鳴をあげたい気持ちを押さえ込んでリースの名前を呼ぶと、返事の代わりに裂け目の出口から槍の矛先がにゅっと突き出した。
アンジェラが柄を両手で掴んで力強く引っ張ると、槍を握った状態で泥だらけ土だらけになったリースが飛び出し、それと同時に裂け目が完全に崩れて積もる土砂にふさがれた。
しばらくの間、アンジェラ達は言葉を口にする事無く荒い呼吸を繰り返していた。
やがて落ち着きを取り戻すと、アンジェラとリースは自分達がもう少しで命を落とす所だった事を実感した。
よく見れば、狭い裂け目の中を無理して通ったため、腕や足に浅い切り傷や擦り傷がいくつもついている。
生き埋めになりかけたリースの方がそのような傷は多いのだが、戦いで受ける傷に比べれば大した事は無いと考えているのか、特に気にする様子は無かった。
しかし彼女も年頃なのか、自分の顔に傷がついていないかどうかだけはアンジェラに尋ねた。
アンジェラが「少し泥がついてるだけ」と正直に答えると、リースはほっと息をついた。
「ねぇ、リース。あの怪物、死んだと思う?」
「私が裂け目に入ろうとした時、大きな岩が降っているのが見えました。おそらく助からないでしょう」
崩れる広間の中で化け物蟹がどうなってしまったのかは誰にも分からない。だがアンジェラは、落石に押し潰されて怪物は死んだと思いたかった。
あんな物騒な存在が滝の洞窟にいつまでも住みついていたら、例えマナの祝日であろうと、ウェンデルへと巡礼する者は命がいくつあっても足りないだろうし、
それに洞窟を襲う震動はすでに止まっていた。精霊の力に取りつかれた怪物はいなくなったのだと考えた方が気が楽だった。
「アンジェラ、そこの涌き水で体洗ってもいいかしら?」
いつの間にやらアンジェラの体から外に出たフェアリーがそう言った。
アンジェラが裂け目に飛び込もうとした時からフェアリーは彼女の体の中に戻っていたのだが、
それでも先程の出来事で精神的にかなりまいってしまったらしく、その顔は青冷めているようにも見える。
アンジェラが快くそれを許可すると、フェアリーの顔がぱあっと明るくなった。
「ああ、生き返るみたい!」
フェアリーは自分の腰ぐらいの深みに入ると、かげろうのような薄く美しい羽が濡れるのも構わず、両手で涌き水をすくっては体を清めている。
彼女の長い耳が機嫌良くぴょこぴょこ動いているのを見ると、アンジェラも何となく嬉しくなった。
アンジェラは地面に座り込むと片手で涌き水をすくい、それをフェアリーの頭上からかけた。
「きゃっ、冷たい」
フェアリーは笑いながら体をくねらせた。そしてお返しとばかりに片足で水面を蹴り、アンジェラの顔に冷たいしぶきをかけた。その楽しげな様子を見てリースが軽く微笑む。
気分を変えたいと思っていたのは、フェアリーだけではなくアンジェラとリースも同じだった。
滝の洞窟には化け物蟹以外にも人間を襲う生物が住んでいるので、二人は衣服こそ脱がなかったが、涌き水で体と髪についた泥をできる限り流し落とした。
水浴びですっかりびしょ濡れになったフェアリーは案の定、羽が濡れて飛べなくなってしまった。
アンジェラは荷物袋から乾いた予備のハンカチを取り出すと、困った表情で立ちつくしているフェアリーの体を拭く。
「あ、アンジェラ… 私だって一人で体を拭けるから、その、子供扱いしないで…」
「フェアリーは私と違って足元まで髪を伸ばしてるでしょ。ちゃんと拭かないと、あとで風邪ひいちゃうかも知れないじゃない」
その言葉にフェアリーは反論できず、顔を真っ赤にしながらアンジェラに体を拭かれるままになっている。
まだフェアリーが≪光の古代都市≫と呼ばれる遺跡に住んでいた頃、水浴びした後に適当に髪を乾かしたために風邪をこじらせた事があったからだ。
それ以後、フェアリーが水浴びをするたびに自分よりも年上の妖精が、彼女の体と髪を乾燥した植物の葉で拭いてくれた。
フェアリーはその妖精を姉のように慕っていたので、恥ずかしいと思う一方で嬉しいと思う気持ちもあった。
だがその彼女も今はいない。
アンジェラに出会う前、マナの樹に生じた異変を光の司祭に伝えるために、フェアリーは仲間達と共に聖都ウェンデルを目指した。
だが外界はマナストーンの置かれた土地を除いて、地表のマナがほとんど失われている状態にあった。
マナストーンから生み出されるマナが無くては活動できない妖精達にとって、≪光の古代遺跡≫から外へ出る事は自殺行為も同然だったのだ。
遺跡を離れて少し経った所で仲間の一人が根をあげ、彼女は自分に残された最後の力を、たまたま前方にいたフェアリーに託した。
それを境に他の仲間も次々と倒れていった。険しい山岳地帯の麓まで降りれば聖都にたどり着けるとは言え、
妖精達にとって、マナの枯渇した地帯を飛ぶのはこれが限界だったのだ。
最初に墜落した者に合わせるように、他の仲間も残された力を近くにいる妖精へと託す。ウェンデルにたどり着く可能性を少しでも増やすために。
そのような光景が何度も繰り返された。ふと気付けば、飛んでいるのはフェアリーと彼女が姉のように慕っていた年長の妖精の二人だけになっていた。
フェアリーは自分が飛び続けている事で、仲間が犠牲になっているような罪悪感を覚えるようになってきた。
このままだと隣を飛んでいる彼女が、皆と同じように、全てを自分に託して力尽きてしまうのではないかとフェアリーは考えた。
おそらくウェンデルにたどり着けるのは一人だけかも知れない。向こうから何かを言い出す前に、フェアリーは口を開いた。
フェアリーは自分よりも、今まで皆を導いてきた彼女に生きていて欲しいと願ったのだ。
「皆から貰った力をあなたに託すわ! 私では、この役目を果たせそうにない…」
年長の妖精は首を強く横に振った。
「あなたの方が私よりもマナを託されている回数が多いはずよ。あなたならウェンデルまでたどり着けるわ」
「だって、妖精の中で私が一番年下なのよ!」
「年上か年下なのかは関係無いわ。あなたは皆の中で一番飛ぶのが早かったでしょう。
複雑な飛び方だったらもっと上手い子もいたけど、真っ直ぐ飛ぶ競争だったら、私も含めて誰もあなたにはかなわなかった」
「だけど…」
言葉に詰まるフェアリーを見て、年長の妖精は彼女が何を考えているのかが分かった。
しかし自分には長として仲間を導く義務があった。フェアリーが最後の仲間であってもその責任感が揺らぐような事はなかった。
「麓まで降りたら、強い心を持った人間を宿主として選ぶのよ。
邪悪の誘惑に負けない強い意志を持つ者でしか、聖域にあるマナの剣を抜く事はできない事はあなたも知っているわね?」
フェアリーはただ頷く事しかできなかった。自分の長所を恨めしく思ったのはこれが初めてだった。
「マナの剣を抜いたその後は?」
「…マナの剣を使い、力を失いかけたマナストーンの封印を強める。そして私が新たな…」
自分が何をやるべきかを再確認する。彼女の質問に対して答えを返すたびに、フェアリーは自分がもう後戻りができない所まで来ている事を痛感した。
「さあ、もうすぐお別れよ。涙は流しても良いけど、声をあげては駄目。私達はそれだけで力を消耗していってしまうの。泣くのは全てがうまくいってからにしなさい」
今のフェアリーと同じように、年長の妖精も涙で顔がぐしゃぐしゃになっていた。それでもフェアリーを不安がらせないように彼女はできる限り落ち着いた声で喋った。
残された力を託すための最後の儀式が始まった。年長の妖精は少しだけ高度を下げて仰向けの状態で飛ぶと、
背中から生えた羽根の動きを妨げないように、フェアリーの腰に腕を回して抱きついた。
そして深く息を吸い込むと、人工呼吸でもするかのように自分の唇をフェアリーの唇に重ね、彼女の体内へとマナを送り込んでいく。
「んっ、んむぅ…」
口の端からマナが漏れないように互いの舌を絡める。マナの力が甘い蜜となってフェアリーの中に流し込まれた。
呼吸が続く限りマナを送った年長の妖精は唇を離した。二人の唾液が混ざり合い糸になっている。
「はふぅ、はっ、はぁ、はぁっ…」
フェアリーが荒い呼吸を繰り返し、もっと行為を続けて欲しいと伝えるかのように舌先を妖しく動かす。
年長の妖精はその様子を堪能する間もなく、再び深く息を吸い込んではフェアリーにマナを送り込む行為を繰り返した。
フェアリーは命がけでマナを渡す彼女の期待に応えるように、羽根が根元から千切れるのではないかと思うぐらいに強く羽ばたいた。
「んぅ、むっ、んぅぅっ…!」
回数を重ねるごとに、強く絡めたり、口内をかきまわしたりと二人の舌の動きが激しくなっていく。
心臓が激しく鼓動しているのが胸に伝わってくる。互いの太股が濡れている。それが汗ではなく自らの秘所からあふれる蜜である事は二人共分かっていた。
美しい銀髪に手を触れ、白い肌を好きなように撫で回したかった。使命の事は忘れ、刹那的な快楽を貪りたかった。
だが二人はその欲求に耐えるしかなかった。残された力を託して倒れていった仲間達を裏切る訳にはいかなかったのだ。
唇が離れ、ぬらりと光る唾液が糸を引く。だがもう年長の妖精が深く息を吸い込む事はなかった。
彼女の顔は青冷めているように見えた。ついに体内に残された全てのマナが尽きる時が訪れてしまったのだ。
「…」
彼女の口がぱくぱくと動くが、それは声にならなかった。
フェアリーの目からは、その唇の動きが「さようなら」のようにも見えたし「頑張って」という風にも見えた。
また「愛している」と言ったようにも見えた。その全てが答えだとフェアリーは思った。
彼女を安心させようとしたのかフェアリーは笑顔で応えた。彼女も微笑んだ。二人共泣き笑いの酷い表情だったが、それでも暗い気分のまま別れを迎えたくはなかった。
腰から彼女の腕がするりと離れる。腕だけではなく彼女の温もりもフェアリーから離れ、あっと言う間にその姿は見えなくなった。
かなりの速度で飛んでいるため、彼女の最期を目にする事も無かった。フェアリーは泣きたい気持ちを必死でこらえ、声をあげないように両手で口をおさえた。
『涙は流しても良いけど、声をあげては駄目。私達はそれだけで力を消耗していってしまうの』
彼女の最後の言葉を思い出し、フェアリーは自分自身に言い聞かせるように何度も頷いた。
やがて人間達の住む家屋の屋根がぼんやりと見えてきた。力を消耗した事で目がかすみ、そこがウェンデルなのかどうかさえも分からなかった。
それでもフェアリーは懸命に羽ばたき続けた。そして彼女はアンジェラと運命的な出会いを果たすのであった。
(つらい事思い出しちゃったな…)
アンジェラがあまりにも手間取るため、フェアリーは遺跡から外界へ飛び立った時の事を思い出し、感傷的な気分になった。
それに加えてリースは微笑ましい光景だと思っているのか、にこにこしながら眺めているだけで何も言ってくれない。
フェアリーはすぐにでもアンジェラの中に戻りたかったのだが、せっかくの好意を無駄にするのもどうかと思ったので仕方なく我慢する事にした。
「ふぅ、あともう少し」
フェアリーの濡れた銀髪を拭くのが終わったアンジェラは、ようやく体についた水を拭く作業へと移った。
彼女の持つハンカチが、フェアリーのつま先から少しずつ上の方向へと登っていく。
だが髪とは違い、体の方はある程度大雑把でも構わないと思ったのか、足の付け根のあたりを拭く時にフェアリーの敏感な所を思いきり撫で上げてしまった。
「…あっ!」
背筋に電流のような感覚が走り、フェアリーは反射的に艶かしい声をあげてしまった。
自分はそんな声なんかあげていないとばかりに彼女は慌てて両手で口をおさえる。
恥ずかしさのあまり、竜の炎の吐息が噴き出しているのではないかと思うほど顔が熱くなっている気がした。
「ごめん、もしかして変な所を触っちゃったかしら?」
アンジェラはフェアリーの身に何が起きたのか見当がついていたらしく、リースには聞こえないように小声で謝った。
フェアリーの方は根掘り歯掘り聞かれたらどう答えようかと悩んでいたので、アンジェラの反応は意外だったが助かったと思った。
次に気まずそうな様子でリースの方をちらりと見る。彼女は良く分かっていないらしく少しだけ首を傾げていたので思わず冷や汗が流れた。
しかしこちらが妙な反応をした事について尋ねるような事はなかったので、フェアリーはほっと息をついた。
「もうっ、アンジェラったら!」
フェアリーが小声で怒ると、アンジェラは平謝りをしながら体を拭く作業に戻った。
今度はできる限り丁寧に拭いてくれたので、フェアリーも恥ずかしい思いをする事はなかった。
アンジェラはフェアリーをそっと手で抱えて自分の左肩へと乗せる。
フェアリーはマナが希薄な土地では長く行動できないので、普段はアンジェラの体の中で休んでいるのだが、不便な事に頭の近くからでないと中に入る事ができないらしい。
最初こそは自分の心を見られ続けるのではないかとアンジェラは不安になったのだが、どうやら精神の余白の部分を使っているのでその心配は無いらしい。
先程見つけたウィスプも、フェアリーが言うにはそこで休んでいるという話だ。
一度に二人も入ったら窮屈ではないかと思ったのだが、魔法に長けたアルテナの王族の血を継いでいたのが幸いしたのか、
その余白はアンジェラが思っている以上に広くできていた。しかし『精神の余白』という言葉の響きはアンジェラにとってあまり気分の良いものではなかった。
ある程度の魔法が使えるのならそのような場所があっても納得はいくのだが、
いまだに魔法が使えないアンジェラにとっては、まるで自分にぼんやりと間の抜けた所があるような感じがしたからだ。
しかしウィスプが見つかった事で魔法も使えるようにはなっているみたいなので、今更その事で怒るつもりはなかった。
「ね、アンジェラ。また私が水浴びした時は、体拭いてくれる?」
フェアリーは精神の余白に戻る前に、アンジェラに一言尋ねた。
「あら、先程は嫌がっていたじゃない」
「やっぱり誰かに拭いてもらう方が良いなと少し思っただけ。ねぇ、良いの?悪いの?」
「いいわよ。でも、この洞窟を出たらいつ水浴びの機会に恵まれるかは分からないけどね」
その答えにフェアリーは礼を言うと、すぐにアンジェラの中に戻ってしまった。
アンジェラはどうして彼女が突然心変わりしたのか不思議に思っていたが、考えてもその理由は分からずじまいだった。
アンジェラは結局知る事はなかったのだが、フェアリーは自分にとってつらい記憶を忘れようと努めていた。
しかし今自分がこうしてアンジェラと共に旅をしているのは、仲間の妖精達に力を託してもらったからだという事を思い出したのだ。
アンジェラの精神の余白の中にいる彼女は、自分の手をそっと胸に当てた。
自分の体の中を流れるマナは、ほんのわずかだが仲間のものが混ざっているのだ。自分が生きている事で仲間達も傍にいるような気がした。
例えつらい記憶であっても心の隅に追いやってはならないとフェアリーは思った。
「みんな… 私は、私は必ずマナの樹を救ってみせるわ。聖剣の戦士と共に…」
フェアリーは静かに目を閉じると、そっと呟いた。姉のように慕っていた妖精が彼女の言葉に優しく頷いたような感じがした。
投下終了。
突然聖剣3のアンジェラとフェアリーの話を書きたくなったんだが、
ふと気が付けばフェアリーの話になっていた…
一部の設定が本編とは異なっています。
ようやく聖剣伝説3を1280円で発見したが取説がないってんで購入を見送ったんだが
これってゲットしといた方が良かったかな?
説明書なくて操作方法がわからないんだったら、ネットで操作方法を検索すればいいんじゃね?
後になればなるほど入手困難になると思われ。
機会があればゲット推奨。
書き忘れた。
>494-504乙
>>505 生ROMは今めっちゃ高いぜ。
1年前にリサイクルショップでみかけたが4000円ぐらいでうってた。
操作方法はそんなに複雑じゃないし買っておいて損はないと思うよ。
ぶっこふで攻略本を探すといい。基礎知識編とか
あの頃の攻略本は、なぜか馬鹿丁寧に操作方法まで載ってるのがあった気がする
511 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:23:14 ID:qhhH1/Yk
支援age
512 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 08:46:08 ID:NhJAfbkX
支援age
514 :
少年と自慰:2007/12/29(土) 02:13:18 ID:P6jen5kC
「プリムう! んうっ!」
どくう!ランディの張り詰めたしたペニスから、精液がほとばしった。
びゅくびゅくと脈打つそれは亀頭を握りしめたランディの拳の隙間から、
ベッドのシーツへ垂れ落ちてゆく。
ランディは握りしめた拳に向かい、ペニスを突き立てるように腰を蠢かしていた。
射精の快楽の余韻に浸るように少しづつ小刻みにしてゆく。
「はあはあ・・・新記録だよプリム、10分も我慢したよ・・・」
宿屋の薄暗い部屋の中、ベッドの上で、ランディは自慰を終えたところだった。
離れたベッドでは髪をといた、下着姿のプリムが眠りについている。
16歳の少年にとって、自慰は食事のように欠かすことのできない
毎日の習慣だった。
射精の快感を覚えてから数年は立っているが、一日たりとも自慰を欠かしたことはない。
友人たちに常に苛められ、馬鹿にされていたランディにとって、
自慰は我を忘れてのめり込める、最高の悦びであり、逃避の方法であった。
教師や長老が語って聞かせる伝説や競技などの遊びよりも、
ずっとずっと夢中になれる。
いつも情熱の対象は性的に成熟し始めた、年の近い少女達だ。
しかしボブやネス達、ランディの悪友が素行の悪い一部の少女達と
ふざけつつも淫行に耽るようになると、村の大人や真面目で善良な子供たちも
ランディを白い目で見るようになる。
村外れの森で乱交するボブ達に、見張り役として連れ出されることもたびたびあった。
しかしいじけた性格のランディに少女の膣を楽しむチャンスがやってくることはなかった。
悪友や少女達はランディに見せつけるようにして乱交を楽しみ、
真っ赤になって耐えるランディを嘲笑っていたのである。
そんなランディに機会が訪れた。不幸をしょい込んで追い出された彼は
偶然年の近い少女プリムに出会い、彼女に懇願される形で旅をともにすることになる。
金持ち貴族の娘というこの少女に、ランディはすぐに魅かれた。
美貌と、血色も肉付きも良い体にまず魅かれたのはそんな年頃だから仕方ないとしても、
何より気が強くランディにきつくあたりつつも、自分の男性としての力を頼りにし
協力しようと歩み寄ってくるプリムを、ランディは少し嬉しく感じていたのである。
そんなふうに自分を扱ってくれたのは、育ての親や、その幼い孫娘だけだったろうか。
喧嘩を繰り返し彼女の強情さにうんざりすることもあったが、
ランディは自然にプリムに欲情し、彼女と交わることを夢見るように
なっていった。
赤く怒張したペニスに、粘っこい精液を擦りつける無意味なことを
繰り返すうちに、ランディは不安になる。
今の聞こえてないよね・・なんでいつもこんなことしちゃうんだろ・・・
いくらシーツで隠しつつ、息を潜めつつとはいえ、こんなに近い距離にいる相手を
思って自慰をするなんて。
ランディは恥ずかしくなる。
脱ぎ捨てた下着を取ると、それでペニスやシーツに付いた精液をふき取る。
生身の女性という現実の目標が目の前にあると、自然とランディも
射精を我慢し、快楽の時間をより延ばせるよう努力するようになる。
なぜだかそうするとプリムも悦ぶ、などと勝手に妄想していた。
しかしいつも我に帰ってみると、ランディは情けなくて仕方なかった。
昼間は彼女に押されっぱなしだし、彼女には恋人がいるのだ。
僕なんてこんなことだけしてればいいんだ・・・
劣等感を強めるランディであった。
寝る前に下着を洗おうと半裸のまま立ち上がろうとしたとき、
突然部屋がノックされた。
「あんちゃーーん・・・」
(つづく)
聖剣2来たー!!
続き楽しみにしてます!!
ポポイだけ別室かよw とか思いつつも続きにwktk
楽しみに待ってるよー!
いつまでも待ってます
522 :
514:2008/01/11(金) 00:59:17 ID:tV3KRMNe
そのうち書くからまってて
私は今、月読みの塔に来ています…。
仲間であるケヴィンやアンジェラが気絶してしまった今、頼れるのは己の体のみ…。
二人を外の女神像の結界に安置して一人乗り込んできた。
神獣を倒す為に探索しているのだけれど…。
一体、何処に神獣は居るのかしら…?探索し続けるも、一向に見つからない…。
最上階の隅にある小部屋に入ってみた。
「ふぅ…。一体どうなっているのかしら、ここは…。」
「まるで月の光が魔力として迷宮を作っているような…そんな感じがするわ…。」
そう喋ったその瞬間、小部屋の扉がバタンッと閉まってしまった。
「え!?な、何!?」
そして、振り向いた時目の前にはカーミラが佇んでいた。
「どうやら、モンスターの住処だったみたい…。でも、カーミラ一体なら勝てる!」
そう言うが早いか、リースはカーミラに槍で斬りかかった。
ビュッ!
しかし、カーミラの方が速い。避けられてしまった。
「くっ!速い!でも、負けるわけには!」
何度も斬りかかるリース。しかし、ことごとくを避けられてしまう。
「そんな…避けられる位に私は疲労してるの…?」
「でも、ここで倒れるわけには!タァァァッ!」
と、斬りかかった。
バシィッ!
しかし、カーミラに受け止められてしまった。
「そ、そんな!?」
グイッ、ガシィッ!
「あぁ!?」
カーミラは左手でリースを抱き寄せる。
「な…!?何をする気なの…!?」
ピト…
「え…?」
リースの綺麗な首筋に唇を寄せるカーミラ…
「うぅ!?」
カプゥッ…
「はぁぅ!?くぅうん!?」
カーミラがリースの首筋に噛み付く、その瞬間甘美な快感がリースの体を突き抜ける
「やあぁぁん…はあぁぁ…」
チュウッ、チュウッ…
「うああぁ…ち、力が抜けるぅ…」
カーミラは古代から綿々と受け継がれている、吸血鬼一族の末裔。
カーミラの牙に掛かると、生命力を抜かれてしまう。
抱きすくめてからその妖艶な肢体で相手を魅了し、血を吸うのだ。
カーミラたんハァハァ
ワッフルワッフル!!
ドンドンと、扉が強くノックされる。
「あんちゃーん・・入るよ」
別室で寝ていたポポイの声だ。
こんな夜中に何なんだ、プリムが起きるだろ・・とランディは焦る。
下半身と精液のこびり付いた下着をシーツで覆い隠すと、
部屋へ寝巻き姿のポポイが滑り込んできた。
「なんだよ、こんな夜中に・・」不快感を露わにした言い方をするが
ランディの顔は真っ赤だ。シーツの下には勃起したままのペニスがあり、
辺りには精液の匂いが漂っているからである。
「おいら、さみしいんだ」
虚ろな目のポポイはふらふらとランディに近づくと彼のベッドの上へ倒れ込んできた。
「わっ・・何だよっお前・・!」ポポイはランディのシーツに顔を埋める。
「お前、今日は一人で寝るって言ってたろ!?」
昼間にポポイはプリムと大喧嘩をしたので、一日中すねていたのだ。
いつもなら仲間3人で川の字になり寝るところだが、今夜は独りで寝たいと
ポポイが言い出したのだ。
これを機会とばかりにあんなに激しく自慰に熱中できてたのに・・・
心の中にある、プリムの膣を何度犯しただろうか・・
股間の淫欲がまだ収まっていないのを感じると邪魔者ポポイへの怒りが湧いてくる。
「あんちゃん、おいら悪くないよね」
「なんだよ」
「昼間のこと。ネエちゃんはジョークがわかんないんだ」
ランディは呆れた。
昼間ポポイはプリムの臀部を撫でまわし股間に顔を埋めるという暴挙に出たのである。
可愛い悪戯なら許すことはできた。しかし、ポポイの好奇心はランディやプリムの
男性・女性としての性的な肉体や、二人の関係にも向けられたのである。
何故かポポイは生き物の性的な特徴にひどく関心を持ち、所構わず二人に質問するのだ。
交尾する雄雌のカブト虫を捕まえてきて、ランディとプリムに見せつけたり、
無理に引き離そうとしたり、逆に無理にくっ付き合わそうとしたりする。
その挙句が、プリムへの破廉恥行為だ。
注意することは注意しなきゃ、この先やってけない・・
ランディはどう言ってやるべきか戸惑う。
「だいたいネエちゃんは生意気なんだ。あんちゃんの言うことをもっと聞くべきなんだ」
ポポイはランディの、逞しく鍛えられた上腕に抱きついてきた。
「メスは強いオスに従うべきなんだ、そうだよね」
ポポイの体温を急に感じて、ランディはどぎまぎする。
柔らかい肉が、人肌の温かさが、股間の疼きを助長するのだ。
ポポイは少ししゃくりながら話しているようだった。
いくら生意気な口をきいても、独りで寝るのには耐えられなかったのだろうか。
ランディはポポイを疎ましくも愛しく思っていた。
馬鹿にされることもあるけど、やはり頼られるのは悪い気はしない。
叱らなければならないこともあるが、何故だか慰めてもやりたいのだ。
「プリムは女の子なんだ。女の子はあんなことをしたら嫌がるから、しちゃだめなんだからな」
「・・・・・」
ポポイはぶすっとしている。鼻をひくひくさせて、また抱きついてきた。
「あれ・・・あんちゃん、くさいよ」
「へ?」
ポポイの怪訝そうな顔でランディは我に返った。ポポイの包まるシーツの下は
精液まみれのままなのだ。
「あんちゃん、これなに?」
ポポイの差し出した手の平には、ねっとりした白濁がこびり付いていた!
まじまじと眺めた後、舌で舐めてみようとする。
「うわっばっばかっ〜!」
ランディは突然シーツごとポポイを包み、跳ね起きた。
そのまま部屋を出て、ポポイの寝ていた別室へ逃げるように入り込む。
そしてポポイをベッドへ乱暴にほうり落とした。
「ぎゃう!いてーな!なにすんだよあんちゃん!」
「プリムが起きるだろ!?」
怒鳴ってはっと気がつく。ポポイはランディの下半身を凝視していた。
半裸の股間には、180度近くエレクトしたペニスがそびえていたのだ。
ポポイの呆然とした表情が、驚愕へと変わった。
「すっげーーあんちゃんのちんこ!かっこいいいいいい!!」
ポポイは身を乗り出しランディのペニスへ大接近する。
「すっげーすっげーすっげーーー!!」
ランディはもともと体格が大きいこともあり、大きめのペニスをしていた。
そのせいでいじめっ子達にからかわれていたが、
少年達がペニスの真の役割に目覚める頃には微妙な称賛と嫉妬の視線を受けることもあった。
それは冒険の旅に出、聖剣を手にして戦い始めてから、全身が鍛えられると共に
急激に成長していったのだ。
そのペニスは女性に手慣れた成人男性のそれをも上回るもので、
大きく張り出した亀頭と、太い血管が張り巡らされ、その根元は黒い茂みに覆われていた。
ランディは突然、深いところから沸き立つ自尊心と肉欲に揺さぶられた。
隠そうともせず、ポポイの前に仁王立ちしたまま固まってしまったのだ。
「さすがあんちゃんだね!オイラのよりずっと凄いや!」
こんなことを褒められたのは初めてだ。おもちゃに見入るような純粋な目で
見られたら、もう羞恥心もどこかにいってしまった。
「ま、まあな!」
少し腰を突き出してみせる。
「触ってもいいー?」
「え」
突然ペニスに人肌を感じた。ポポイが面白そうに撫でまわしはじめる。
びく!さらに強い力が働いて、亀頭が臍の上に張り付いた。
なんて気持ちいいんだろうか。
「びくびく脈打ってるね。でも本当だったんだ」
「・・・な、何が?」
「カブト虫と同じだね。あんちゃんはオトコなんだな〜」
はっとした。ポポイが、雄のカブト虫が雌に重なって性器をその尻に突き刺すところを
よく観察していたのを思い出したのだ。
「あんちゃん、こいつをさあ・・・」
触感を確かめるようにペニスを握ったり撫でたりしながらポポイが言う。
「プリムネエちゃんのおしりに入れたりしたの?」
532 :
514:2008/01/13(日) 04:32:46 ID:X7GchRdH
ではまたー
なんという生殺しw
でも期待して待ってます!
ポポイは昼夜逆転し過ぎだろう夜行性の虫の交尾をよく観察とか
アッーな予感!
536 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 18:51:22 ID:jbEsuv1g
>>535 俺もそう思うw
読んでてポポイエンドになるんじゃないかとヒヤヒヤしてた
537 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 20:08:42 ID:jbEsuv1g
ROMだけじゃ申し訳ないから、ランディ×下水道の番人レジスタンス(レジ男)のネタを4コマ風に投下
レジ男「あいことばは?」
ランディ「6・9」
レジ男「お、お前…」〜ノースタウンは今日も平和〜
538 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 20:10:33 ID:jbEsuv1g
村長「ラビ♂と男で」
ラビ&男「アッー!」
>>514 続き待ってます!
どうなるのか分かりませんが、俺は
ポポイエンドもドンと来いですよ。
そろそろ。
クリスたんハァハァ
トーマ×エレとかいう病んだ電波を受信したが?
下半身鳥じゃなかった?
なら上を
いや下も
※聖剣3のSSを投下します。エンディング後の話で、内容はリース×カーミラらしいです。カーミラがよく喋ります。
※この話のリースは、LOMの主人公のごとく、頭を撫でる事でモンスターの性格を識別する事ができます。
「今日から、あなたは私の護衛を務めるようになります。しっかり頑張ってくださいね」
リースの言葉に、先程から彼女の部屋をきょろきょろと見回していたカーミラはこっくりと頷いた。
王族の護衛に選ばれるのは名誉だが、カーミラが今まで住んでいた月読みの塔から、
ローラントの王城が建てられたバストゥーク山の山頂までの距離はかなり離れている。
フラミーという名の竜の背に乗せられてから、ローラントの王城にたどり着くまで丸一日もかかるのだ。
カーミラ達は故郷や仲間から離れる事を少し嫌がっていたので、結局リースが無作為に選んだ一人が行く事となった。
(どうして、私が選ばれたんだろ…)
クジ運の無かったカーミラは椅子に座ったまま、ぼんやりとその理由を考えていた。
(それに、この首輪…)
故郷から出発する時に、リースにつけるように命じられた首輪に何となく手を触れる。
どう考えてもペットの首にくくりつける代物だし、片手で握れるほどの長さもないが鎖がついている。
軽く首を振っただけでも鎖はチャラチャラと金属が触れ合う音を鳴らす。
表向きは護衛として自分を雇った事になっているが、実際はリースの所有物になってしまったのではないかと彼女は思った。
「あなたは、それにどんな意味が含まれていると思います?」
「えっ?」
突然リースが声をかけたので、不意を突かれたカーミラはぱちぱちとまばたきを繰り返した。
「わっ、分かりません…」
先程考えていた事を口にしたら、ますます気が滅入ってしまいそうなので、カーミラは強引に話題を変えようとした。
「そ、それよりも、どうして私のようなカーミラを護衛にしようと思ったんですか… あ、違う、…でしょうか?」
「あら、無理に敬語使わなくてもいいのに」
リースが軽く微笑んだ。すっかり緊張してしまったカーミラは恥ずかしさで頬を赤く染める。
「カーミラは私達人間よりもずっと強靭で、毒も効かなければ、魔法で眠るような事もない。自分では気付いていないかも知れないけど、あなたは私を護衛するにふさわしいだけの能力を持っているの」
「はぁ」
リースに誉められてもカーミラはそれほど嬉しくなかった。実際の所、自分以外のカーミラ達もこれに該当するからだ。
それに護衛と言っても、常にリースの横に並んでいるべきなのか、寝室に不審者が入らないように見張れば良いのかさっぱり分からない。
「…まず最初に武術の稽古をつけるべきかしら?」
リースは何から先に教えるべきか頭の中で予定を整えていたらしく、カーミラの都合を無視して話を続けた。
「で、でも、私は自前の爪でしか戦った事がなくて…」
「あら、まだ稽古をやると決めた訳じゃないのよ。うーん、そうね。鎧の着用から教えた方が良いのかも…」
リースは武器の扱いを先に教えるべきか、それとも鎧の着用にするべきか迷っていたが、結局後者の方になった。
そうと決まれば準備をしなければならない。リースはカーミラに少し待つように言うと、
武具のおさまった倉庫へと向かい、鎧一式を抱えて自分の部屋へと足早に戻った。
「胸当ての肩紐を、背中の覆いにある止め具に固定して… 両肩が終わったら今度は腰の止め具に…」
そう言いながらリースは、止め具の固定をカーミラ本人にはやらせず、まるで着せ替え人形でもいじるように一人で作業をすすめている。
カーミラは絨毯の敷かれた床に座らされた状態で、頭に羽飾りのついた兜をかぶせられ、脚には脚甲が少し横にずれた状態でつけられている。
「…これだけだと脇の下が空くから、本当はこの下に袖なしの鎖帷子を着るべきなのよ。でも慣れないうちは上手く動けないし…」
リースは独り言を呟きながら肩のベルトを止め具に固定すると、今度は胸当ての腰のあたりに位置するベルトを、背中の覆いに取り付けられた止め具に通そうとした。
「あっ、駄目っ! む、胸が苦しいっ…!」
腰のベルトの長さは少し足りず、リースがそれを無理に引っ張ったために、カーミラの大きな胸は胸当てに締め付けられる形になった。
「少しだけ我慢して、一番外側の穴だったら、たぶんベルトが止め具に引っかかってくれると思うんだけど」
作業に集中しているリースは、カーミラに起きた異変をそれほど大事だと思ってはいないようで、ベルトを何度も強く引っ張った。
その度にカーミラの胸は胸当てで強く圧迫され、むにゅうむにゅうと形を変える。
リースは左右のベルトを交互に引っ張っているので、カーミラは最初こそは苦しく思っていたのだが、
次第に大きな掌で胸を揉まれるような感覚に襲われていった。
「お、王女様っ! お願いっ、こ、これ以上締め付けられたら、私… 私、どうかなりそう…!」
カーミラは必死で訴えかけるように首を強く振った。彼女の首輪につけられた鎖が音を立てると、ようやくリースは異変に気付いた。
「…ご、ごめんなさい!」
リースが慌ててベルトから手を放すと、圧迫感から解放されたカーミラの胸は、その弾力によって胸当てを少しだけ跳ね上げた。
肩紐が肩にかけられているため、跳ねあがった胸当ては、床に弾き飛ばされる事もなくカーミラの胸元へと再び着地する。
「あふっ」
反動で戻ってきた金属の塊に胸を軽く押され、カーミラは思わず変な声をあげてしまった。
彼女は胸を何度も揉まれるような感覚に晒されたために、頬が赤く染まり、はふはふと荒い呼吸を繰り返している。
(胸が… すごいドキドキするよぉ…)
性的な興奮が湧き上がると、それと同時に空腹感に襲われる。
カーミラの故郷である月読みの塔の近くには、血とよく似た色と成分の水で満たされた泉がある。
出発にあたって彼女は泉の水を入れた水筒を何本か持ち歩き、先程もリースが鎧を持ってくる間にそれをがぶがぶと飲んだのだが、
こんなちょっとした拍子ですぐに腹が減ってしまうとは彼女も思っていなかったのだ。
「ねぇ、大丈夫?」
「お、王女様、今は私に近付いちゃ駄目っ…!」
カーミラは、心配そうな顔で近付くリースを軽く突き飛ばすと、机の上に置いた自分の水筒に手を伸ばそうとする。
喉が乾いてたまらない。自分の体が新鮮な血を求めて暴れているのだと彼女は思った。
早く水筒の中身を口にしないと、リースの首筋に牙を突き立てたいという欲望がどんどん膨れ上がっていく。
彼女は欲望を我慢しながら水筒を掴むと、乱暴に蓋を開け、中身を一気に飲み干そうとした。ところが一滴も水は出てこない。
(…ああっ、少しでも残しておけば良かったのに! 私の馬鹿っ!)
カーミラはショックで頭がぐらつくような感じがした。
予備の水筒は自分の荷物をまとめた袋の中に入っているのだが、心の中の自分は、それを取りに行くのも面倒だと強く訴える。
(こっ、このままだと、自分の事が抑えられなくなっちゃう…!)
彼女は頭がかあっと熱くなるような感覚を覚えた。ふと気付けば、戦う時でもないのに爪が鋭利な刃と化している。
自分の体の動きを束縛する鎧が邪魔に思うようになり、彼女は兜を脱ぐと、爪で胸当てと脚甲の止め具に通したベルトを切り裂いた。
(ど、どうしよう… 私、王女様が持ってきた物を壊しちゃった…)
カーミラは頭の中では鎧を粗末に扱ってはいけない事を理解しているのに、体の方はまったく言う事を聞かず、
胸当てや脚甲に取り付けられた全てのベルトは、彼女の爪によって根元から切られてしまった。
しかしリースは特に慌てる様子も無く、再び彼女の顔を覗き込んだ。
「…血が欲しくなったのね?」
カーミラはこくりと頷いた。
「ここにいれば、いつか全ての水筒の中身を飲み尽くしてしまうわ。無理はしないで。私の血を飲んでもいいのよ」
「そんな事したら… 王女様の首に、噛みついた跡が、ついちゃう…」
「そのぐらいの傷なら気にしないわ。私はそれよりもずっと酷い怪我をした経験があるもの。それに泉から汲んだ水が無くなったら、あなたはどうするつもりだったの?」
「そ、その時は…」
その時は野生の獣に吸血して我慢すると答えようとした時、カーミラはリースが月読みの塔を訪れた時の事を思い出した。
リースは護衛に適した者を選ぶ際に、話し合いだと時間がかかるので、一人ずつの頭を何度か撫でるという変わった決め方をしたのだ。
不思議な話だが、彼女はそれによって相手の性格をある程度判断できるのだと言う。
ところがリースに頭を撫でられた時、カーミラはふわふわした気持ちになってしまい、思わず抱きついてしまったのだ。
結局リースに対してそのような振る舞いをしたのはカーミラ達の中では自分一人だけだったので、彼女は恥ずかしい思いをする事になった。
(あの時、王女様が私の事を選んでくれたらいいなって思ってた… もっと優しくしてもらいたいし… それに許してくれるんだったら、王女様の血をたくさん飲みたい…)
「ほら、やっぱり私の血が飲みたいんじゃない」
「…え? …ああっ!」
リースの言葉の意味に気付き、カーミラは慌てて手で口をおさえた。理性が溶け始めて判断力が鈍っていたせいか、心の中で思っていた事をそのまま口にしていたのだ。
「あうっ、そ、そのっ、これは、違うんです。私っ、そんなつもりじゃ…」
「そうなの、それなら先程の言葉は私の気のせいだった事にしておくわ。でも本当は何を言うつもりだったのかしら?」
リースは少しだけ目を細めて、意地悪そうな口調でカーミラに質問をする。
「ごっ、ごめんなさい、私、嘘ついてました。ほ、本当は、王女様の血が吸いたくて… すっ、吸いたくてたまらないんです…!」
ついにカーミラはリースに隠していた本音を表に出してしまった。それでもリースは怒る事はなく、彼女の体をぎゅっと力強く抱きしめる。
「あっ…」
カーミラの体がぴくんと跳ねた。一瞬だけ意識が空白になった後、心地良い感覚が全身に伝わっていく。
いつの間にか、リースの血を求めようとしていた強烈な衝動は少しおさまり、鋭くなっていた彼女の爪は元の長さに戻っていた。
(王女様だけじゃなく、私の体も、私の事気遣っているんだ…)
彼女は今まで特に意識はしていなかったのだが、
カーミラという種族は、自分が好意を持っている相手の肌に触れようとする時は、攻撃的な衝動がおさまるようになっているらしい。
自分の体とは言え、その事に気付くと何か嬉しくなってしまう。
「私の方はもう心の準備はできてるから… あとは、あなた次第よ」
リースがカーミラの耳元でそっと囁く。リースが強く抱きついているので、カーミラはまたしても大きな胸を圧迫される事になった。
(むっ、胸が…)
胸がむにゅうぅと強く押し潰され、少し息苦しい。しかしカーミラは文句を言う事無く、吸血の準備をする。
「王女、様っ… ここにっ、がぶっとしちゃいます…」
カーミラはリースの背中に腕を回すと、彼女の首筋を甘噛みした。
まるで牙を突き立てる場所をリースに教えるように、カーミラはその状態のまま、舌を使って丁寧に唾液を塗りつける。
「んぅっ… あぁっ… す、すぐに噛み付いたりは、しないのね…」
「あ、相手に、噛む所を教えないでするのは… だ、駄目なの、王女様っ… 驚かせたり、怖がらせちゃったりするから…」
「そうなの… 優しいのね、あなた達カーミラは…」
リースはそう言って、カーミラの金髪を愛しそうに撫でる。
(はふぅ… 嬉しくて、嬉しくて、頭の中がすごいふわふわするよぉ… 王女様、大好きぃ…)
リースに髪を撫でられるのは気持ち良く、カーミラは彼女の顔に何度も頬擦りをした。
嬉しい気持ちに浸っていると、カーミラの心の中で、相手の血を求めようとする衝動が再び湧き上がってきた。
爪が伸びる事はなかったが、心の中にいる自分は「早く早く」とその場でぴょんぴょん飛び跳ねながら、リースの首筋に牙を突き立てる事を要求している。
頬擦りを堪能したカーミラは、もうすぐ吸血をするという意志を伝えるために、リースの首筋をニ、三度甘噛みした。
「王女様… そろそろ、かっ、噛みつくと思います…」
「うぅ… わ、私は痛くても、我慢できるから… ぁっ、はぁ、はぁっ… すっ、好きなように、吸って…」
「ふゃっ、ひゃふ!」
カーミラは「は、はい!」と言ったつもりなのに、自分でも驚いてしまうほど変な声が出た。
リースが抱きついている事で押し潰された大きな胸の中で、自分の心臓が強く脈打っているのが分かる。
(…こ、こんなに脈打ったら、胸のドキドキが王女様に聞こえちゃうよぉ…)
カーミラは恥ずかしいと思いながらも、心のどこかでは、胸の鼓動をリースに聞いてもらいたいという気持ちがあった。
この興奮が少しでも途切れないうちに吸血をしたい。そう思った彼女は口を開いたまま、リースの首筋へと顔を近付けていく。
再び甘噛みをして、リースの首筋に浮き出た血管にそっと自分の牙を触れさせる。少しだけ間を空けてから、カーミラはゆっくりとその牙を突き立てた。
「くぅっ…」
リースが痛みでうめき声をあげる。カーミラは一気に突き立てようとはせず、その牙を少しずつ彼女の体の中へと食い込ませていく。
首筋にがぶりと乱暴に噛みつきたい気持ちもあったのは確かだが、それでは時間をかけて吸血する準備をしていたのが無駄になってしまう。
リースは「痛い」と直接言葉にはせず、左手の爪をカーミラの背中に立て、震える右手で彼女の金髪を優しく撫でる。
その心遣いがカーミラには嬉しく感じた。すでに彼女の牙はリースの首筋に半分ほど食い込んでいる。
互いをじらすように、残り半分もゆっくりと牙を突き立てようと思った次の瞬間、歯応えが無くなり、牙が根元まで一気にずぶりと沈み込んだ。
「はみゅっ!」「あっ… あああぁぁっ…!!」
突然の強い刺激に、二人の体がびくんと跳ねる。カーミラとリースは、たまらず甲高い声をあげてしまった。
それが引き金になり、吸血だけで事を済まそうとしていたカーミラの理性が音を立てて崩れていく。
(…あぅぅっ、王女様、王女様っ、王女様っ、王女様ぁぁぁっ…!)
カーミラはリースの首筋にかぶりついたまま、彼女の太股に自分の股間を一生懸命擦り付ける。
表面を青い染料で染め上げた革製のレオタードの股間付近からじわりと蜜があふれ、それが互いの脚を汚していくのがカーミラには分かった。
リースの体を強く抱きしめるたびに、胸がむにゅむにゅうぅぅと激しく変形する。
強い興奮状態のせいか、もう息苦しさを覚える事はなかったが、口が開きっぱなしの状態なので、油断をすれば顎が外れてしまいそうになる。
「はぁっ、うあぁぁっ… んぅ、んふぅっ、あっ、あぅ… そ、そうよっ… もっと、もっと強く抱きしめて…」
カーミラの柔かく大きな胸を押し付けられるのが心地良いのか、リースは甘い声を出すと、両腕を彼女の背中に回して抱きしめた。
そうしている間もカーミラは、リースの首筋から流れ出た血を何とか飲み込もうとしている。
牙を突き立てた状態では上手く血を飲む事ができないと思った彼女は、リースの首筋から牙を引き抜くと、すぐにその傷跡に口を付けた。
「ひゃっ…!」
カーミラの唇が噛み傷に触れると、リースは少し身震いをしながら、その刺激に耐えるように両腕に力を込める。
ただでさえ押し潰された状態になっているカーミラの大きな胸が、ぎゅうぅっと強く圧迫され、彼女は思わず声を上げてしまいそうになった。
(はふぅ、はふっ、んぅぅ… 王女様の事で、頭の中が、いっぱいに… あっ、ああっ、んふぅ… なっちゃうよぉっ…!!)
カーミラは嬉しい気持ちに包まれながら、リースの首筋についた噛み傷を吸った。
「んっ…!」リースは反射的に身震いをしてしまう。
カーミラはそれほど強く吸ったつもりはないのだが、興奮で加減がきかなかったのか、リースの首筋から流れる血が彼女の喉の奥へどっと流し込まれる。
(やっ、あぁぁっ…! 王女様のが… 直接っ、私の中に流れ込んでくる…!!)
ちょうど一口分の血が喉元を通り過ぎると、牙から伝う血を舌で舐めるのとは比べ物にならない強烈な快感が背筋に走り、彼女の頭の中で白い光が急速に広がっていった。
「…あっ、だ、駄目っ、もっと王女様の血を飲ませてっ…!!」
彼女は噛み傷から口を離して叫んだ。心の中で叫ぶつもりが、直接言葉を口にしてしまったという事実が興奮を高めていく。
「あっ、はあぁぁっ! おっ、王女様ぁ! 私、わたし、わたっ…! ああぁっ! 駄目っ、イっちゃう、イっちゃ… あぁぁっ、ふああぁぁんっ…!!」
全身が白い光に覆われるような感覚に、彼女は大きく身震いをした。
「あああぁぁぁぁっ! たくさん、たくさん出ちゃうぅぅ…! 王女様ぁっ! あぐうぅぅ…! 好きぃっ! 大好きぃぃぃっ!!」
頭の中で無数の閃光が瞬く。秘所から噴き出した欲望の蜜がレオタードの隙間から漏れ出し、脚と絨毯をぐしゃぐしゃに濡らした。
カーミラは腰を激しく動かしたまま上体を起こすと、体を支えるように両手をリースの腹部に当て、背筋を後ろに反らした。
「王女様ぁぁ… 王女様あぁぁぁっ… あふぅ… 私、まだ、イっちゃってるぅ… んふふっ…」
彼女は口の端から涎をだらだらと垂れ流し、いやらしい笑みを浮かべながら、腰を前後にゆっさゆっさと揺すっている。
絶頂がおさまるにつれて、その腰の動きも次第にゆっくりとしたものになっていった。
軽く金髪をかきあげながら、上体を大袈裟に動かすと、首輪の鎖がちゃりんと音を鳴らす。
その音を聞いていると、何となく楽しい気分になり、彼女がぐるぐると上体を回すと、その動きに合わせて大きな胸がたゆんたゆんと揺れる。
やがて絶頂の波がおさまると、カーミラは急激な疲労感に襲われ、リースの体の上にどうっと倒れ込んだ。
抱き合ったまま、どのくらいの時間が経ったのか分からない。カーミラが目覚めると、心配そうな顔をしているリースが目に入った。
いつの間にやらリースは頭につけた兜を脱いでおり、衣服の左肩の肩紐が解けて、胸が少しはだけている。
カーミラは先程の自分の痴態を思い返すと、両手で顔を覆いたい気持ちになったが、抱き合ってる状態なのでそれもできない。
「ご、ごめんなさい、王女様… 恥ずかしい姿を見せてしまって…」
カーミラはあまりの恥ずかしさに、口をもごもごさせながら言った。
「いいのよ、私だって、気持ち良くなったら、そうなってしまうもの」
リースは激しい運動をしたかのように、ふぅふぅと息をしながら答えた。彼女の心臓の鼓動が強くなっているのがカーミラの胸に伝わってくる。
(私が寝ている時に、王女様もしちゃったんだ…)
リースの両脚はカーミラの太股を挟み込むようになっており、その力は緩んでいるもの、カーミラは脚に自分のものではない暖かい液体が伝わる感触を覚えた。
ある程度呼吸を整えたリースは立ち上がり、寝台に腰掛けると、解けた衣服の肩紐を再び縛り直した。
カーミラの方は床にぺたりと座り、無理な運動によって痛めた腰をしきりに手で擦っている。
床には絨毯が敷かれているとは言え、あまり寝心地の良くない場所で長い間寝転がっていたせいか、お互い体に負担がかかってしまったようだ。
「…少し休んだら、また飲みますか?」
リースは自分の体をほぐしながら言った。カーミラが絶頂の高波に飲まれかける際、もっと血が飲みたいという彼女の言葉を覚えていたのだ。
「はい、そうしま… けぷっ」
カーミラはその質問に答えようとしたのだが、全部言い終わらないうちにげっぷが出てしまい、彼女は恥ずかしさに頬を染めた。
飲んだ血は二口にも満たないのに、必要以上に吸血してしまった時のように胸焼けがする。
「私の血、そんなに美味しかったの?」
「そうみたい、です… 少し考えてみたんだけど、王女様の味付けが濃かったから、すぐにお腹一杯になったのかも…」
「味付け?」
リースは小首を傾げた。
「私達が吸う血の量は、相手の気持ちによって左右されるんです。相手が心の底から私達を信頼していれば、栄養が高いから、その、少量の血でも満足できる、みたいで…」
カーミラの言葉は次第にしどろもどろになっていく。リースはその言葉の意味に気付くと、恥ずかしそうに顔を伏せた。
「恋人同士で愛し合ってる時だと、頭の中が真っ白になる寸前の所で血を吸うのが良いって、友達が言ってました…
血も少しで済むから、相手のためになるし、お互いの気持ちが普段以上に強く結びついてる状態だから、気持ち良過ぎて意識が完全に飛んじゃうみたいで… ああっ、私ったら何を言ってるんだろ」
自分達の事をもっとリースに知ってもらいたいという気持ちが強くなったカーミラは、つい余計な事まで口走ってしまった。
カーミラはその話を親友に聞かされてからというもの、絶頂と共に意識を失う親友の姿を想像しながら、毎晩自慰行為に励んでいた事があったのだが、
自慢気に話る事でもないので、それだけはリースに話さず我慢する事ができた。
リースはふとカーミラにつけた首輪の事を思い出した。その理由を教える前に、いろいろあったので、すっかり忘れてしまっていたのだ。
「ところで、最初に私が言いかけた話だけど… 覚えています?」
「これ、の事ですよね…」
カーミラはそっと首輪に手を触れると、リースはそうだと頷いた。
「あなたがつけている首輪は、服従しろという意味じゃなくて、本当は私があなたの事を気にかけてるって事を形にしたかっただけなの」
説明も無しに首輪を与えたので、自分がそういう趣味の持ち主だと今までカーミラに勘違いされていたかと思い、リースは少しだけ頬を赤く染めた。
「そ、そうだったんですか…」
カーミラは、首輪に何か悪い意味が含まれているのではないかと思い込んでいたので、ほっと胸を撫で下ろした。
「この短い鎖にも意味があるんですか?」
そう言ってカーミラが少し首を動かすと、首輪につけられた鎖が微かな金属の触れ合う音を鳴らした。
「意味はあるけど、もしかしたら私の勝手な押し付けかも…」
リースは自分が鎖に込めた意味を、今更になって馬鹿げたものだと感じたのか、首を軽く横に振った。
それからカーミラの表情を見て、彼女がその意味を知りたがっている事に気付くと、ふぅと一息ついてから言葉を続ける。
「その鎖は、あなたの私に対する気持ちみたいな物なの。私に構ってもらいたいと思ったら、心の鎖を継ぎ足しても良いし、そうでない時は、そのままの長さで過ごしても構わないわ。
でもそれは逆で、相手に構ってもらいたいと願っているのは私の方かも知れない…」
そこまで言って、リースはもう一度だけため息をついた。
「私にはエリオットという弟がいるの。私の母様はエリオットを産んだ時に亡くなって、私は母様の顔を知らないエリオットのために、母様の分まで愛情を注ごうと誓ったわ」
リースは昔を懐かしむように目を閉じた。
「でも私は、母様にたっぷり甘えていた頃の思い出を忘れる事ができなかった。弟が誇れるような姉になろうと思いながらも、心のどこかではずっと弟に構ってもらいたいという気持ちがあった。
もう弟が一人で寝られる歳だという事は分かっているのに、寝室に押しかけて『一緒に寝ましょう』と言った事も何度かあったわ。
弟は文句を言うような事は無かったけど、今思えば少し嫌がっていたのかも知れないわね」
リースは子供のように無邪気に微笑むと、再び目を開いてカーミラの顔を見つめた。
「甘えん坊だったエリオットも、今では父様の意志を継いで新たなローラントの王になるために頑張っている。
姉弟の絆が変わる事は無いけど、それでも私の側から離れる時間は少しずつ増えてきているわ。だから、だから、私は寂しさを紛らわせるために…」
リースは急に言葉に詰まってしまった。彼女は、自分勝手な理由でカーミラを連れてきた事に罪の意識を感じているのだ。
しかしカーミラは、先程までの話の内容から、彼女が何を言いたかったのか何となく理解する事はできた。
故郷から離れたカーミラは、誰かの血が無くては生きてはいられない。
喉の乾きは一日に一度起きるが、感情の起伏によっては食事の間隔が早まり、一日に何度か吸血しなければならない時もある。
友好的なカーミラであっても、相手の生命力を奪う吸血という行為に対して抵抗を感じる者は少なくはない。
カーミラが喉の乾きを訴える状況に陥った時、吸血を受け入れて、優しく接する事ができるのは雇い主であるリースだけなのだ。
そうした理由があったからこそ、リースはカーミラを護衛として選んだのだろう。
「…あなたの頭を撫でた時、寂しがり屋で甘えん坊な性格な事がすぐに分かったわ。その時に思ったの。私と似た性格のあなただったら、たぶん私の気持ちを理解してくれるんじゃないかって」
リースは唇を軽く噛んだ。
「でも、あの時の私は自分の都合ばかり考えていて、あなたの事は考えていなかった。大切な友達がいるはずなのに無理に引き離すような事をしてしまった… ごめんなさい、私のわがままに付き合わせてしまって…」
「…王女様、謝る事なんか、ないよ…」
カーミラはそう言うと、寝台に腰掛けたままうなだれるリースに抱きついた。
「私… 王女様に優しくされたいって、本当の気持ちを伝えたばかりだし、それにさっきだって、心の鎖いっぱい伸ばしたもの…
王女様が鎖を握っていてくれる限り、私は遠くに逃げたりしない、王女様が何を言っても離れたりなんかしない。ずっと、ずっと王女様の側にいるんだから!」
カーミラは自分の気持ちをリースに伝えるように、彼女の背中に回した腕に、ぎゅうっと力を込めた。
「ありがとう…」
リースは、か細い声で感謝の言葉をかけると愛しそうにカーミラの金髪を撫で、何度も「ありがとう」と彼女の耳元で囁いた。
それから少し時間が経った。慣れない環境で互いの心の内を打ち明けたせいか、精神的な疲れがどっと押し寄せてきて、カーミラはくたくたになっていた。
それに外はまだ昼間だが、カーミラは夜に行動する種族だった。つまり彼女は睡眠を取らずに夜更かしをしているのと同じ状態なのだ。
「王女様、ごめんなさい…」
カーミラは寝台に寝かされた状態になっており、潜り込んだシーツの中から顔を出すと、申し訳無さそうにリースに言った。
「別にいいのよ。人間の生活に合わせるのって大変だと思うけど、少しずつ慣れていけば良いだけの話だし。それより、あなたの鎧だけど、鍛冶屋で特注の物を造ってもらうように後で頼んでおかないと」
「特注…」カーミラは、ちらりと自分の胸元を見た。
(胸のサイズ、測ったりするのかな…)
それを考えると少し気恥ずかしい。リースは彼女とは違い華奢な体つきをしているが、胸の大きさはそれほど気にしていない様子だった。
「そろそろ、アマゾネスに志願したばかりの娘達の訓練に立ち会わないといけないんだけど… 私もあなたと一緒に昼寝をしようかな…」
リースは横目でちらりとカーミラの顔色をうかがった。
「えっ? でも…」
「大丈夫よ、私がいなくてもライザが上手くやってくれると思うし、それに戦いの教官を務められるアマゾネスは一人じゃないのよ。みんな武器の扱いには慣れているんだから」
そう言ってリースはくすくすと笑うと、カーミラの不意を突いて顔を近付け、彼女の口元をぺろりと舌で舐めた。突然の出来事なので、カーミラは目が白黒してしまう。
「あっ、あうっ、王女様…?」
「口元に私の血がまだ残っていたわよ。あなたは気付かないみたいだから、返してもらうわね」
リースは片目を閉じて、いたずらっ子のように舌を出すと、寝台のシーツの中にするすると潜り込んで、カーミラにしがみ付いた。
(もうっ、王女様ったら…)
カーミラは困った顔をしながらも、内心はとても嬉しかった。
お互い相手をどう思っているか分かったとは言え、心地良いまどろみの中で、カーミラはもっとリースの事を知りたいと思うのであった。
(おしまい)
555 :
494:2008/01/25(金) 18:17:40 ID:tZyaHNuG
投下終了。
書いてるうちに、リース×カーミラのカップリングに愛着わいてきてしまった。
GJ!
昔投稿したパドの日記のダナエ版だと思ってください。
これだけ見ても中身がなんなのかわからないと思いますので注意。
非エロです。
軽い壊れ表現有なんで興味の無い方はスルー推奨
(LOMの曜日度忘れマナ→ルナ→ノーム→ジン→ドリアード→ウンディーネ→サラマンダーだったような気がするんだけで覚えてない、ちなみにパドの日記はパドがサボりがちだったからずれてるってことで…誰か曜日教えてください)
とりあえずFOMの曜日?設定に。
ダナエ 業務日誌
(巻頭)
日記を書くなんて少女趣味だと思われちゃうかな?
でもいいじゃない私だって乙女なんだし。
業務日誌にしておけば傍から見ても問題ないかな?
・・・数日経過
サラマンダーの日
また今日も結婚式の招待状が届いた。
もうこれで同世代の友達が殆ど結婚したことに…
私も結婚したい…
早くプロポーズしてくれないかな。
ウンディーネの日
今日も仕事が大変だった。
もう誰かに任せて寿退社とかしちゃおうかな〜なんて
はぁ〜このままじゃおばあちゃんになっちゃう…
・・・数日経過
ジンの日
きゃ〜〜
久々にあいつが来た。明日デートでジオに行かないかだって。
きゃ〜〜きゃ〜〜〜
うれし〜〜チャンスよ、チャンス。
ノームの日
今日はデートの日だった…
へへぇ〜 ふふ へへぇ〜
あ〜だめ!どうしてもにやけちゃう。
草人や修道女に病気?って聞かれちゃった。
…やっぱり私はあいつが好き、抱きしめられたり、キスしたり、繰り返せば繰り返すほど
どんどん体が熱くなる、もう私自身どうやっても止められない。
あいつが居ないと生きていけない…
初めてあいつと会ったときなんて、なんだろうこの貧弱そうなの?なんて思ったけど。
今じゃ私の方が依存してるって不思議だと思う。
マナの日
決めた!
今まで子供っていう既成事実を作っちゃってプロポーズしてもらおうと思ってたけど
私の方から言う!結婚してって!
もう私を止められないんだから!
ルナの日
……なんでよ
私がスキって…愛してるって…言ってくれたのに…
よりにもよって真珠なんかとしてるなんて……
ふふふふ、でもいいの、今日からずっと一緒だから
サラマンダーの日
夫婦生活1日目
あの人ったらちょっと引っかいてあげると凄い興奮するみたい。
私の中でビクンビクン!って震えるの。
私を愛してるって証拠よね。
ウンディーネの日
あの人が逃げた。なんで?どうして?
私たち凄い幸せだったのに!
私の何がいけないの?わかんない!わかんない!わかんない!
私の全部をあげたのにまだ何か足りないの?
ドリアードの日
…わたしどうにかしてたみたい。
ジンの日
まさか真珠だけじゃなくてコロナちゃんまで手を出してたなんて…
とりあえず3人の話し合いで一番わるいのがあいつってことになった。
それでも真珠もコロナもあきらめてくれないみたい。
今後どうするかって話し合いで、それぞれ大人の女として暴力はいけないから、
魅力などであいつを振り向かせた人が勝者ってことになった。
コロナちゃんはおちびちゃんだし、真珠は抜けてるし、結局私が1番なのにはかわりがないから。
今までどおり、誘惑して子供つくっちゃえばいいのよ!
やっぱりそれが一番の近道だったのよ。
・・・数日経過
マナの日
今日はコロナちゃんがお相手する日、そして明日が私の日
明日に全てをかける!何が何でも!
ルナ改めサラマンダーの日
ちょっと日記を書くのが遅れちゃった。
私頑張ったよ、マチルダ!
女の子だったらあなたの名前をつけるね。
・・・数週間経過
ジンの日
何で!どうして!わかんない!
どうして珠魅の真珠が妊娠するの!私じゃなくて真珠が!
真珠のやつ私に向かって「ふっ」って笑ったのよ!信じられない!
珠魅って石から産まれるんじゃなかったの!
こうなったらもうなりふり構っていられない!
あいつをさらってでも!
・・・2か月程経過
ウンディーネの日
久しぶりに帰ってきて、たまってた仕事をこなして疲れたましたと。
でも、日記を書くのも久しぶりかな…
なんかちょっと前まで日記を見ると私ってほんと焦ってたのね〜
恋だ愛だなんて結局は汚いものなのかもしれないってことね。
おなかの中に赤ちゃんができたらあいつのことなんてもうどうでもよくなっちゃったし…
あれ、私って悪い女?胎教に悪いかな。
あ、そうそうここ2か月のこともさらっと書いておきましょ。
まずあいつをさらってだれも知らないガドの奥地で生活してました。ふふ。
生活の5分の4くらい繋がってたので、あかちゃんもできました。
ちなみにあいつはその後コロナちゃんに預けました。
私は今とっても幸せです。
とこんな感じで。いつもの様に誤字脱字等スルーで
最後のほう(バドの日記以降の部分)は流れ早いです。
そのうち真珠編、コロナ編もやれたらな〜とは思ってます。むりかも
ま、エロ無いんで
くんな!と言われたら消えます。
gjgj!
真珠編見たいな〜
564 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 05:22:35 ID:Q46IOxNz
流れをタチ切ってすまないが(´・ω・`)
盗賊たち(?)にリース達が捕まってエリオットと無理やり近親相姦させられる
同人誌のタイトル知らないか?
柔らかい線で描かれたタッチの絵なんだが…。
ちょっとわからないな。
っていうか、そんなのあるんだ。
>>562 GJ〜ダナエさんいい感じに壊れてるなw続き待ってるよ
あと、LOMの曜日はマナの祝日がなくルナがアウラになってるだけで後は一緒だよ
>>564 スレ違いな気もするが、幻っつー本かな、多分。
盗賊はナバール盗賊団でゲーム開始時のローラント侵攻が元ネタだったと思うが。
プリムたんと子作り
569 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 21:42:50 ID:Tmk4V9gz
↑マルチ
>>514の続きを密かに楽しみにしてるのは
俺だけではないはずだ!
嬉しいことをいってくれるな〜
まってて たぶん・・
俺も待ってるぜ!
ポポイがエロすぎるから続きが楽しみだ。
ホモでもいいよ。
575 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 17:44:24 ID:JFATvZ2C
「オイラ、ツンデレに興味無いにゃ。金に靡かない辺りも素直じゃなくてヤにゃ」
「言っとくけど…あたしもあんたみたいなデヴ、お断りよ」
「その減らず口もムカツクにゃ。その口塞いでやるにゃ」
「やろうっての?」
「そうにゃ。あんたにやるにゃ。このマタタビ」
「ふにゃっ?!ふにゃ〜ん、にゃーんごろごろ…」
「さ、ダナエちゃん。オイラとにゃんにゃんしようかにゃ?」
「にゃん…?ふにゃ、はにゃ〜ん…にゃあ…あん、んにゃ、にゃ…」
あーーーいすーるちかぁーーーらをおー
もとめつづけるぅゆぅきおおおおおおおお
「それで、その僧兵はどうしたんだい?」
「なんだかんだでヤリ逃げしちゃったにゃ。しゅたいんぺるが〜ガバガバ飲ませといたから記憶も無くしてるはずにゃ」
「ハハハ、若いねぇ」
「あんたみたいな岩肌みたい顔面した人より年食ってる訳ないにゃ」
「ワハハハ、それはそうだ。ハハハハ」
「なんか笑われてるみたいで気分悪いにゃ。あんた金持って無さそうだから次の客探すにゃ」
しゅたいんべるがーがまた飲みたくなってきたにゃ。
時は金なり、然れども、酒は嗜み、これ不可欠。人と人との潤滑油。にゃ。
早速ガドへ足を運んだのにゃが…
「じゃ、次は来年かにゃ?」
「ええ。仕込みから熟成まで、多くの時間がかかりますから。盗まれたりしなければ、お分けできたのに…申し訳ありません」
「気にしなくていいにゃ。また来年楽しみにしとくにゃ」
オイラが持ってった事は内緒にして欲しいにゃ。
それにしても…今年これ以上しゅたいんべるがーが出回らないって事は、荒稼ぎのチャンスにゃ。
580 :
514:2008/03/01(土) 01:32:47 ID:iPLJSCsh
そのうちランディとプリムが○○ー○に○○○ー○を売りつけられる話を書きます
ああ・・そのまえにポポイを・・・
ヤタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
お待ちしとります
583 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 18:13:22 ID:MS8wl+ad
ジュリアスがヒロインを犯す話が読みたい…。
「ヒロインは わたしの洗礼をうけ
ジュリアス バンドールの 妃となったのだ!」
だもんな。
追い打ちをかけるようにヒーローに向かって
「絶望と 怒りの中で死ね」
やっぱり犯されてますか
「プリムネエちゃんのおしりに入れたりしたの?」
「えっ・・!? あうっ!」
プリムのおしりに入れた、そう聞いた瞬間ランディの脳裏に浮かんだものが、
プリムのピンクの肉壁が、可愛らしく喘ぐ声が、
彼のペニスから大量の白濁を吐き出させた。
「わわあ!」
びゅうびゅうう!精液がポポイの小さな拳をすり抜けて飛び散り、
ポポイの顔面を白濁まみれにした。
咄嗟に目をつぶり顔を押えるポポイへ追い打ちの精液が飛び、
ピンクの髪の毛に降りかかる。
ランディは呼吸を荒げた。ひた隠しにしてきた欲望を初めて他人に指摘されたことが、
言葉として簡単に表現されてしまったことが、
異常な興奮を呼んだのだ。
「なにすんだよ〜あんちゃんはああ!!」
ポポイは全身にこびり付いたそれを確認すると、
怒った顔でランディを怒鳴りつけた。
「何だよこれっ臭いよあんちゃん・・・・」
手の平の精液をくんくんと嗅いでいる。
「ごっ・・ごめん、ごめんなポポイ・・」
ランディは慌てて、シーツでポポイの顔や手を拭こうとした。
しかしそれは数十分前の射精でどろどろに汚したシーツだ。
返ってポポイの顔を白濁まみれにしてしまった。
「わっ・・!もういよあんちゃんはああ!」
ランディの手を払うとポポイは洗面所へ走ってゆく。
ランディは自分のペニスにふと目をやる。
あの勢いは何だったのか。萎れて、皮がちょっとたゆんでいる。
この先、ポポイは自分を変態扱いするだろう。情けなくて仕方なかった。
罪悪感と自己嫌悪に沈んでいると、寝巻きを脱いでパンツだけのポポイが
傍に寄ってきた。ランディの顔を暫く睨んだかと思うと、
すぐ隣に寄り添ってきた。
「やっぱ、あんちゃんは凄いな。 オイラ、また頭が良くなったよ」
ポポイは目を輝かせてランディを見詰めた。尊敬の、眼差しだ。
「オスはメスのおしりに、このべとべとを出すんだ。
オスとメスはみんなこういうことするんだ。そうだろ?あんちゃん!」
突然問い質されてランディはたじろいだ。誤魔化しようがなかった。
村の長老に言われたことが思い出された【子供に嘘を教えちゃいかん】。
常識に沿えばそれも物事による、のだが、
少年の余裕のない生真面目さが教科書通りの答えを喋らせた。
「う、うん」
「・・そうなんだ。・・みんなこういうことしてるんだな。
・・凄いな、あんなに沢山べとべとを出すんだ」
ランディの萎れたものをまじまじ観察するポポイ。
「あんちゃんは、ねえちゃんと何度もしてるの?ねえちゃんの中に
べとべとを沢山出してるの?」
むくむく!ポポイの問い掛けにペニスがエレクトし始める。
ランディの顔が真っ赤になり始めた。それは想像するだけでたまらないことだ。
「そ、そんなこと・・・僕はッ・・」
「あんちゃんは本当は強いんだ。いっつもねえちゃんに苛められてるけど、
おいらの知らないところで、ねえちゃんを押さえつけてああいうことしてるんだよね」
ランディのペニスの根元がぎゅっと、小さい手で握られる。
「あんちゃんの筋肉もりもりの体が、ねえちゃんの柔らかい体に負けるはずないんだ。
こいつでねえちゃんを黙らせてるんだ、そうなんだよね!」
もうだめだ。ランディの中で何かのタガが外れた。
嘘を教えちゃいけないけど、嘘って何だ。ポポイが言い当てたものは、
ぜんぶ、僕が、望んでいることじゃないか。
そうだ。僕は、毎晩想像してるように・・・
本当は、プリムを、何度も、なんども、おかしてるんだ・・・
「あ、ああ、そうだよ!」
ポポイは溜息をついた。そしてまた尊敬の眼差しをランディに向ける。
「凄いや・・こいつでねえちゃんを・・」
胸の高まりがランディを苦しめた。
「おしえてよ、なんで、そんなことするの?このべとべとは、何なの?」
同年代の子供ともこんな卑猥な会話を交わしたことはない。いつも悪友達が
少女達と交わりながら話していたようなこと・・密かに憧れている行為・・
興奮が、抑えられない・・
「そ、それは、気持ちいいし・・その・・」
「きもちいいの!?」
ポポイの手がペニスを撫でまわす。なんて柔らかい手なんだろうか。
「女の子も、きもちいい・・みたい・・あと、そのべとべとは
その、女の子は、嫌がるから・・・どっちかというと・・」
びくんびくん、もう張り裂けそうだ。
「と、とにかく、気持ちいいからするんだ」
「ねえちゃんも、気持ちいいの?」
そうだ、プリムも気持ちいいんだ・・・ランディの理性が又吹っ飛ぶ。
「あ、ああ!プリムも、凄く喜ぶんだ!
僕はもう、なんかいも・・プリムは、僕にして欲しくてたまらないっていうか・・」
「そっか!そーいうことなんだ!」
突然はしゃぎ出すポポイ。
「あんなに喧嘩してるのに、いっつも仲直りしてるのはねえちゃんに
してあげてるからなんだね! あんちゃんすげー!
だからねえちゃんは、あんちゃんの言うこと聞いちゃうんだ!」
「・・・う、うん!プリムは、僕のいいなりなんだ!
僕はこれでプリムに言うことを聞かせてるんだ!」
またまた腰を突き出すと、ポポイに肉根を見せびらかすのであった。
ごくっ・・・、息をのむポポイ。
何か様子が変だ。なんとなく瞳を潤ませている。
「・・あんちゃん、おいらのこれも、そんなふうになるのかな」
突然言うと、パンツをずりおろし始めた。
「えっ・・・」
ポポイの下半身に、小さなペニスと、睾丸が、ちょこっと現れた。
皮の被っているそれはピンク色で、可愛いながらも、天を指し勃起している。
ランディの半分もない大きさだろうか。
その先っちょは、部屋の灯りを反射して、ぬらぬらと輝いている。
「オイラのもカッコ良くなる?ねえちゃん達を、気持ち良くできるのかな」
ランディはポポイの裸身に魅入った。男の子のはずのポポイの身体・・
胸のあたり、おしりのあたりに、妙な丸みを帯びていて、柔らかそうなピンクの肌だ。
骨格もなにかへんだ。妖精だから・・?確かに頭でっかちではあるけど・・
妙に、可愛い。いや、エッチっぽいのだ。
「おいら解ったよ。ちんこが時々、こんな風になっちゃうんだ。
それで、その、・・ちょっと、触ると気持ちいいんだ」
自分のペニスを撫でるポポイ。
「ねえちゃんのおっぱいとか見たり、おしりに触れると固くなっちゃうんだ。
でも、そのね、あんちゃんだから言うけどさ・・」
ランディのペニスが、ビクッと、また張り詰める。自分の体が、反応してる・・?
「あんちゃんの・・その、裸みたりしても、固くなるんだ・・。
その、凄いちんこずっと見てたら・・すごく立っちゃって・・
先っぽが、ぬるぬるするんだ」
593 :
514:2008/03/09(日) 02:56:48 ID:Que2Y/6e
ぐだぐだだらだらになって来ました・・
次こそ、完結予定!
>>514 乙。ポポイアッー!になるのかどうか。
続きも頑張ってください。
こんにちは。 アンジェラ×デュラン投下します。
前置き無駄に長いです…
「ふあーあ。いい加減歩き疲れたわー!宿に戻って寝ましょうよ。」
アルテナの姫であるアンジェラがあくびをしつつ言った。
「マジかよ!まだ夜の8時だぜ!?今夜は色々買い足さなきゃいけないんだし我が儘言うなよ。」
とフォルセナの若き騎手デュラアンがうんざりした口調で咎める。
「なんですってー!!か弱い女の子に向かってその言い方はないでしょっ!!」
「何ー!?」
「まあまあお二人さん、ケンカはそのくらいにして…」
いつものように口喧嘩を始めた二人を元ナバール盗賊団のホークアイが宥める。
ここは商業都市バイゼル。バイゼルのブラックマーケットでは他の土地では手に入らない貴重なアイテムを入手することが出来るため足りなくなったアイテムを買い出しに来たのである。
夜のバイゼルは老若男女すごい数の人でごったがえしていた。
「すっごい人ね、何かあるのかしら?」
人混みに慣れていないアンジェラがうっとうしそうに言った。
まだ先程のデュランとのやり取りを根に持っているようですこぶる機嫌が悪そうである。
「さあね。お祭りでもあるんじゃないの?」とホークアイ。
道行く人に聞いた所今日は年に一度のブラックマーケットの祭らしい。
すごい人なのも納得である。道には装飾が施され、踊り子たちがいつもよりも豪華な衣装と盛大な歓声に包まれて踊っていた。
「お祭りなの!?私一度行って見たかったの!!ねぇデュラン行きましょ! 」
先程の不機嫌さはどこにいったのか子供のようにはしゃぐアンジェラにデュランは思わずつられて微笑んだ。
「ったく見掛けによらずガキだな。」
そう呟くと物珍しさでハイテンションのアンジェラに手をひかれて人混みの中に入っていった。
一人残されたホークアイは渋々足りなくなったアイテムの買い物をすることにした。
出店を一通り回り、デュランに射的でラビのぬいぐるみを取ってもらい、十分お祭りを満喫したアンジェラはホークアイを探していつものように三人で宿に泊まることにした。
「あっ、ホークアイ!!おーい!」
とアンジェラが人混みから手を振る。
「おいおい、仲いいのは良いけど俺を一人にするなんてあんまりだよ。」
「ばっ、そんなんじゃねーって!」
と顔を赤くしながら狼狽えるデュラン。
「はいはい。あ、そういえば言うの忘れてたけど俺今日の夜予定があるから。だから俺の分の部屋はいいよ。」
「え?あー!もしかしてー!」
とアンジェラが茶化すように言うとホークアイは照れ笑いをし、二人に手を振り人混みに消えていった。
ホークアイは旅の途中に出会ったローラントの姫リースと恋仲にある。
どうやら今夜はリースと夜の街バイゼルを満喫するつもりらしい。
あいつ、今日が祭りだって知ってて連れてきやがったな。とデュランは心の中で毒づいた。
さて夜も深くなり二人はいつもの宿に向かったが、祭りのためにどの部屋も満員らしい。
宿主がバイゼルの外れにある別なホテルを案内してくれたので二人はそこに向かうことにした。
疲れたーと膨れっ面になるアンジェラをなんとか宥めながらホテルの前にたどり着くとなんとそこはピンクのネオンが煌めくラブホテルであった。
どうやら宿主は二人を恋人同士だと勘違いしたらしい。
これにはさすがの二人も狼狽し他に泊まれる所はないか探してみたが見つからず、お金の都合から2部屋借りる訳にもいかなかったので仕方なく一番安い部屋に二人で泊まることになった。
なんとかチェックインを済ませ部屋に向かう。
「ちょっと、変なことしないでよね!」
「あ、当たり前だろ!するか!バカ!!」
いつものように口喧嘩をするがデュランはどうも落ち着かない。
一方アンジェラはさっきよりもむっつりしてしまっていて今の状況を不満がっているかのように見えた。
そんなアンジェラを見てデュランは少しカチンときたがそこは我慢し平静を装った。
部屋に入るとそこは二人には見たことがないようなきらびやかな部屋であった。
きらびやかと言ってもお城のような豪華なきらびやかさではなく、どこかうさんくさいミラーボールがあるような部屋だった。
もちろんベッドは一つしかない。
「じゃ。あたしもうお風呂入って寝るから。」
アンジェラはそっけなく言うとバスルームに入っていった。
時間はもう深夜2時。
さすがに眠気を感じたデュランは長風呂のアンジェラを待ちきれずに眠ることにした。
「ん?」 とベッドの澄みにボタンが3つある。
電気を消そうと思い真ん中のボタンを押してみると ウィーンという音と共にアンジェラがいるバスルームの壁がガラスになり中が丸見えになってしまった。
「ぶっ!!」
デュランは赤面し、慌てて元に戻そうとするがなかなか戻らない。
一方アンジェラは気づいてないらしく気持ち良さそうにシャワーを浴び続けている。
どうやらバスルームの内側から外は見えていないらしい。
初めてみたアンジェラの身体は透き通るように白く、豊満なハリのあるバストとくびれたウエストが美しい曲線を描いておりそれは17歳の若い剣士を欲情させるには十分であった。
あたふたしながらもなんとか壁を元に戻すと、アンジェラがバスルームから濡れた髪の毛を拭きながら出てきた。
バスタオル一枚という刺激的な格好である。
「ばっ、おまえ服着ろよな!」
そういって赤面しながらそっぽを向いてしまったデュランに気を良くしたのかアンジェラはニヤニヤしながら
「いいじゃない!暑くてかなわないわよ!もしかして意識しちゃってるわけー?」
とからかった。
「ばか!そんなんじゃねーよ!!」
とは言ってみるものの、彼が緊張しているのは火を見るより明らかである。
アンジェラはそんな彼をからかいたくなってその格好のままデュランが横になっているベッドに潜り込んだ。
「お、おい!服着ろって!」
「いーやっ」
先程まで機嫌が悪かったアンジェラはどこにいったのか、いたずらっぽい笑みを浮かべながら上目遣いで見てくるアンジェラに彼の我慢はもう限界だった。
そんなこともつゆしらずアンジェラはデュランをからかい続けている。
豊満なバストがバスタオルの中からちらちら覗いている。
「デュランってば狼狽えちゃって、本当ガキよ…んっ!?」
デュランはたまらなくなりとっさにアンジェラの唇をふさいだ。
アンジェラの大きな琥珀色の目が更に大きく見開かれる。
それは二人にとって初めてのキスであった。
デュランは唇を離すとアンジェラに背中を向け
「馬鹿野郎。俺が今までどんだけ我慢してきたと思ってんだ。嫌だったらもう服を着てさっさと寝ろ!!」
と言った。
暫しの沈黙のあとアンジェラは意を決したようにはっきりとした口調で言った。
「…嫌じゃないよ。デュランなら嫌じゃない。」
今日はここまでです。
初めて書いたので文章が稚拙なのは許してくださいね。
600 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 22:27:23 ID:6zQS9hwj
GJ!!
おおGJ!
GJ!!!デュラアンGJ!!!
ありがとうございます!!
続き投下します。
アンジェラはそういうとバスタオルをとり、細い腕で背中を向けているデュランを抱きしめた。
デュランの背中にアンジェラのバストが当たる。
デュランがアンジェラのほうを向くと、彼女は震える唇を押し付けてきた。
普段はあんな派手な格好をしていても姫であり大切に育てられた彼女には男性経験が全くなかった。
それは生まれてからずっと強くなることだけを志してきたデュランにも同じことであった。
一通り唇の感触を味わったあとデュランの舌が割って入ってきた。
二人は不器用に舌を絡める。甘い感覚に頭が痺れ、とろけてしまいそうだ。
デュランの手がアンジェラの豊満なバストに触れた。
彼女の身体がこわばる。
「…怖い?」
「ううん。平気。」
いつも強気のアンジェラがしおらしい。
それもまたデュランの興奮を煽り立てた。
豊満なバストをゆっくりともみしだき感触を味わう。
興奮しているからだろうか、先端は尖りまるで触れて欲しがっているかのように存在をアピールしている。
尖ったそこを優しく摘まんでみる。
「んっ…」
彼女から甘い吐息が漏れた。
そんな声をもっと聞きたくて先端を口に含んで転がしてみる。
「あっ、だめ! んんっ!!」
目は潤み、頬を上気させて感じている彼女は普段からは想像出来ないほど色っぽい。
一方アンジェラは痺れるような甘い感覚に酔いしれていた。
デュランが下に頭を移動させた。
そこはシーツに垂れてしまうほど濡れそぼっていた。
初めて見たアンジェラの秘部はピンクでまるで花のように美しかった。
また蜜を流し妖艶に誘っていた。
「ちょっ、ちょっと!!あんまり見ないでよ!恥ずかしいじゃない!」
「何が恥ずかしいだよ。こんなにびしょびしょにしちゃって。」
そういって愛液を指ですくって見せてやるとアンジェラは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
いつもからかわれてばっかりだからたまにはお返ししないとな。
デュランはそんなことを考えながら蜜壺に指を差し入れた。
「ああっ!!」
内壁を掻き回すとアンジェラの身体が素直に反応する。
蜜壺からは愛液がとめどなく流れ、卑猥な水音を立てていた。
アンジェラは男性経験こそはないものの、オナニーの経験は何度かあった。
旅が始まってからは部屋でデュランを想いながらしたことだってある。
だが愛しい人からの愛撫はそれ以上の快感を与えてくれることをアンジェラはこの時初めて知ったのである。
デュランは茂みの中に赤く充血したクリトリスを見つけると指で蜜壺をかき回しながらそこを舌で攻めた。
「ひゃっ!!あああだめええぇ!!」
ぐちゅぐちゅという水音が一層激しくなり、あまりにも強い刺激に耐えられなくったアンジェラはとうとう達してしまった。
蜜はデュランの手をつたい肘まで流れてきたほどであった。
「おいおい、もういっちゃったのかよ!!ちょっといじっただけでいくなんてアンジェラも淫乱だな。」
デュランがそうからかうとアンジェラのプライドが許さないのか、顔を真っ赤にしながら今度はアンジェラがデュランを押し倒すとおもむろに彼のズボンのファスナーに手をかけすでにはち切れんばかりに大きくなったそこを口に含んだ。
「お、おい、うっ…」
不器用ながらも一生懸命に舐めるアンジェラ。
デュランにとってもぬるりと舌がまとわりつく感覚は初めてですぐに達しそうになる。
「我慢しなくていいよ。」
アンジェラがそう言うとデュランはアンジェラの口の中に自身を放った。
「げぇー変な味!」
そうは言いつつもアンジェラはデュランの精液を飲み込むと
「デュランだってすぐいっちゃったじゃない!人のこと言えないんだから!デュランのすけべー!」
といつもの調子でデュランをからかった。
いつもからかわれてはカチンときて言い返していたデュランだったが今日は何だかそんな憎まれ口さえ可愛く思える。
二人はまたキスをして笑い合うとデュランが服を脱いだ。
鍛え上げられた肉体を見るのがなんだか恥ずかしくてアンジェラはまたうつ向いてしまう。
デュランはアンジェラを優しく押し倒すと再びそそり立った彼自身を愛液でびしょびしょになっている入り口に押し当てた。
「入れるよ。」
「…うん。」
しかし二人とも初めてで不馴れなためなかなか入らない。
「い、いたっ」
「大丈夫か?」
痛がるアンジェラを見てデュランは慌てて止めようとするとアンジェラが
「大丈夫。続けて。」
と歯を食い縛りながら言った。
力を抜きゆっくりゆっくり挿入していく。
とうとう最後まで入るとアンジェラは涙を流した。
「どうした?痛い?」
とデュランが尋ねると
「ううん。嬉しいの。大好きだよ。デュラン。」
そう言って涙を流しながら自分を見つめる彼女にデュランはそっと口づけをした。
「もう大丈夫。動いていいよ。」
アンジェラがそう言ったのを合図に徐々にスピードを上げて出し入れしていく。
アンジェラも次第に慣れてきたようで甘い声を出し始めた。
「あっ! あっ、はっ…デュラン気持ちいいよっ」
結合部からは愛液がとめどなく流れ出し入れの度にぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立てている。
「やっ、あっ、ああっ!!」
あまりの快感におかしくなってしまいそうだとアンジェラは思った。
また好きな人と一つになっているという事実が彼女の快感をより一層高めていた。
「あっ、デュラン!もうだめっ!あっああああああ!!」
アンジェラが達すると彼女の内壁がきゅうっと彼を締め付ける。
「俺ももう…くっ」
そういうとデュランはアンジェラの中に自身を放った。
「なんだか夢みたい。いっつも喧嘩ばっかりしてるあんたとこんなことしてるなんて。」
デュランの腕の中でアンジェラが呟いた。
「だな。」
「ねーあたし聞いてないんだけど。」
「何を?」
「さっきの返事よ。好きって言ったじゃない。まっ、別に聞かなくたっていいけど。」
そういってそっぽを向くアンジェラ。
強がっていても不安なんだろう。表情が少し曇っている。
「ばーか、俺が好きでもない奴とこんなことするかよ。」
「ばっ、馬鹿って何よっ!この筋肉馬鹿!スケベ!」
「何ー!?」
ベッドの中でいつものように口喧嘩しながらアンジェラとデュランは幸せそうに笑いあった。
-翌日-
「ん…?」
眩しい光に照らされてアンジェラは目を覚ました。
「いっけなーい!!ちょっとデュラン起きなさいよ!!」
「んー…うるせーなー」
「もう昼の2時よ!!」
「ええええ!? 」
どうやら寝坊してしまったらしい。
ホークアイは今ごろ二人を探しているだろう。
ラブホテルにいるのがバレたらからかわれるに決まってる。
二人は急いで身支度するとホテルを出た。
するとそこには
「ようっ!お二人さーん」
「こ、こんにちは…」
ホークアイとリースがいた。
「おっ、おまえらなんでこんな所にいるんだよ!!」
「いやぁ、宿の主人から二人はラブホテルに行ったって聞いてさ。でもまさか本当にラブホテルにいるとはねー。」
そういってニヤニヤするホークアイ。
「ホークアイてめぇ…」
「…このアンジェラ様に向かっていい度胸じゃない。」
このあとホークアイがデュランとアンジェラにボコボコにされ、リースに手当てしてもらったのは言うまでもない。
おしまい。
なんだか最後が尻切れトンボになっちゃいました(´・ω・`)
次はケヴィン×シャルロットを書いてみたいなあ…
お目汚し失礼いたしました。
初々しくてGJなんだが、欲を言えば挿入から射精までの流れをもう少し濃くしてもらいたかったかな。
あとオチは、同じようにラブホを利用してたホークアイ&リースと鉢合わせ、とかの方が面白かったかもしれん。
ともあれ、楽しめたのは間違いないんで、次回作楽しみにしてます!
ホークアイとアンジェラが、
お互いの相手(つまりリース及びデュラン)との悩みを打ち明けるうちに性の話題にまで及んで、
勢いでエッチにまでなだれ込んでしまうような話を誰か書いてくれるとうれしいです・・・
お互いの相手にはないものを見つけて、
セフレになっちゃう感じで。
デュラアンよかったよー!
>>609 いいかもしれん
参考にならないかもしれないキャラの身長
178cm ホークアイ
175cm デュラン
170cm ケヴィン
167cm リース
165cm アンジェラ
132cm シャルロット
ただしWikipediaによるとホークアイは実年齢が19才以上であるらしい
個人的にはED後2,3年たてばケヴィンが他の男主を追い抜くぐらい背が伸びると予想(180とか185とか)
結構みんなデカイんだな
ちょっと驚いたw
よし、ホークアイに勝った
アンジェラより小さい俺って…。
保守。
>609
そこまで行ったらむしろスワップまで見たいなぁ
俺アンジェラ以下かよ
ってかケヴィン160以下だと思ってたw
聖剣の保管庫ってもう更新してないのか?
保守
ケヴィン意外とでかいな
621 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 00:33:27 ID:Bgmm0HOj
ほしゅ
ふむ
リース攻めのデュラリーが見たくなってきた
一晩だけのセックスを交換条件にしてランディに命がけの協力をさせたプリム。
しかしいざとなると怯えて辞退すると言い出すランディ。
女の子に恥かかせるの?と無理やりランディを押し倒すプリム。そして・・・
というのを希望です
ほしゅー
ケヴィンに性教育するリースとか希望
獣人の姿になったケヴィンに犯されるリース希望
アンジェラとデュランの遊び感覚のセックスを目撃し、
同年代の乱れた性に不快感を感じるリース。
ホークアイは2人を毛嫌いするようになったリースをたしなめるが、
逆にリースはホークアイの大人びた物言いにプライドを傷つけられ、怒る。
そして純朴なケヴィンに心の癒しを求めるリース。
しかしリースに意地悪をしたくなったアンジェラは、性教育と称してケヴィンを
ベッドに誘い、童貞を奪い淫欲を目覚めさせてしまう。
獣のような情交に溺れ自分を抑制できなくなったケヴィンは、
アンジェラに与えられた悪知恵の通りに、リースを騙し、
夜ベッドルームへと連れ出す。
女の味を覚えた肉根を抑えきれずにリースを強姦しようとするケヴィン。
泣きじゃくりながら反抗するリース。しかし獣人の力に抗うことはできない。
リースの膣は一晩中犯され続け、淫欲に目覚めてしまう。
そこへ淫らなボンテージ衣装を纏ったアンジェラと、彼女の奴隷と化したデュランが現れる。
リースの目の前に引き出されたのは、全身を鎖で拘束され、
肉根だけを起立させた憐れなホークアイの姿だった。
「どうしたの?彼のこと気になっていたんでしょ?
慰めてあげないさいよ淫乱女王様?
いい子ぶってないで、彼のペニスで楽しみなさいよ?」
リースの心はもう肉欲に支配されていた、自ら膣口を広げると、
ペニスを愛おしそうに加え込み、肉の喜びを叫ぶのであった。
シャルロット空気wwwwwwwwwwwwwwwwww
聖剣伝説 Queen of MANA 予告編 (保守込み)
いつもの様に肌が凍て付き、白銀の白一色に覆われた場所
そこにひとつの王国が建っていた。
魔法王国アルテナ
大陸にその名を知らぬ者はないといえる魔道大国で、代々女王が納める王国である。
そしてアルテナは女王の魔力により一面の銀世界でありながら
民は不自由なく暮らせる…筈だったのだが…。
一年前アルテナ女王である理の女王がマナ枯渇の危険性がある為
隣国の王国フォルセナに攻め入った。
だが実はアルテナによるフォルセナ侵攻は、邪悪なる竜'竜帝'とその眷属が仕掛けた罠であった。
真の黒幕 竜の帝王こそ。黄金の血を受け継ぐものと理の女王の血を分けた物 そして協力者と力を合わせ打倒したが。
元々マナが枯渇していた上にアルテナもフォルセナも無意味な抗争と竜帝を倒す為疲弊してしまったのである。
そして…竜帝の他に魔を統べる魔王、死を司る哀れな救世主が現れ
アルテナ・フォルセナだけでなく、他の国々も大打撃を受けたが。
それでも辛うじて民衆の守り神である、マナの大樹だけは何とか残っていた。
そして大本はどうにかなったが、それでも傷の治りが思わしくない世界
それでも懸命にみなで解決しようと残りの国
獣人王国ビーストキングダム・ 風の王国ローラント
聖なる光の都ウェンデル・砂塵の義賊集団ナバール
の六大国が集まり、みなでマナの枯渇や世界情勢、そして今後を少しでも良くしようと
会議を開くのだった。
聖剣伝説 Queen of MANA 予告編 (保守込み) その2
そしてその前日の話
アルテナ王宮 女王の部屋
女王の部屋前で女…いや成熟したラインと露出の激しい服はおいておき
まだまだ若い娘の様な姿をした娘がノックをして、ドア越しに声をかける。
「お母様入ります。」
彼女は名はアンジェラ。理の女王の一人娘で竜帝を打倒した英雄の一人である。
そしてアンジェラは理の女王の部屋に入り、ドレスをまとった女に声をかける。
「アンジェラ…この服似合うかしら?」
女は子供染みた声でアンジェラにお気に入りのドレスを纏った自分の姿を見せる。
均整の取れたスタイルで歳相応の落ち着きと威厳見せるが、少し子供っぽい姿も見せる。
彼女こそアルテナを統べるもの理の女王、そして本名はヴァルダという。
「ええ似合います…って違います!」
すかさず突っ込みを入れるアンジェラ、彼女はヴァルダから直接言いたい事があるからと呼び出されてきたのだ。
「あはは……ごめんごめん。」
ヴァルダは笑いながらむくれたアンジェラをなだめすかす。
当たり前な親娘の会話…一年前もしかしたら失ってしまっていたかもしれない親娘との交流
ヴァルダはその意味を内心かみ締めていた…自身も竜帝の部下、紅蓮の魔導師に操られ危うく愛娘を生贄にしてしまう所だったし
自分も竜帝の生贄にされる所だったのだった。
だけど今はマナの力が無くなりつつあるとはいえ、アンジェラがここにいる。
それだけでヴァルダは嬉しかった。昔自分が味わった悲しみをアンジェラは当面味あわないからだ。
気を取り直しヴァルダは用件を伝えようと前置きを切り出し…。
「アンジェラ。明日からウェンデルのリチャー…じゃないじゃない!
英雄王や各国の王と話し合う会議だけど…いい頃合だから話そうって思ってた事があったの」
アンジェラもヴァルダの様子が子供染みた雰囲気から長の雰囲気に戻ってきた為
自分も真顔になり、ヴァルダの次の言を待つ。
「今日は私のお母様の命日なの…20年前のね。
だからアンジェラには伝えとこうと思ってね…過去のペダン軍との戦いを…。
それは……。」
それは禁忌。古の大乱。そして殆どの人々が忘れた苦い痛み。
ヴァルダは遠くを見つめるように…空を見上げながら思い出す。
20年前の戦いを…そして大切なものを思い出すように…。 続く。
とまあとりあえず予告はこんなもので。
実は二部構成予定でこれが終わった後 構想をボソッと
サミット途中で彼女が来ます。ではまた後日
第二部 聖剣伝説 End of MANA はかなり未来になりますが。
GJ!!
続きwktkして待ってます!
プリムたん17歳!
聖剣2ネタはプリムが経験済みでランディを誘惑して…ってシチュばっかでファビィーンだったが
考えてみるとそんな設定でないと絡められないんだよな、あの二人。
彼氏を思い続けるプリと奥手で彼女への思いが複雑なランでは、お互い初体験…というのも難しいやな。
うむ
その点はいずれ書こうかなと〜
とりあえず投下します。
時代背景は聖剣伝説 HEROES of MANAでヴァルダ主軸の物語です。
まるでエロは期待できないですが書いてみます。
聖剣伝説 Queen of MANA
古の王国ペダン
小国ではあるが、古来より多の諸国も知らない呪術や魔術が伝わる事で有名な国である。
全てはここから始まる。
アルテナ王宮 女王の部屋
女王の部屋前で女いやドレスを纏い、どことなく高貴な雰囲気を漂わせているが
…まだ年は若い。
その娘は部屋をノックしドアごしに声をかける。
「お母様…ヴァルダです。」
女…いやヴァルダはアルテナ女王、つまり母に呼び出されて部屋を尋ねた。
その部屋にヴァルダを老けさせたような高貴な雰囲気を纏った女がそこにいた。
ヴァルダは女に向かい口を開く、顔を曇らせ困った顔をしながら…。
「お母様。フォルセナがペダン軍とナバール軍に襲撃されていると聞きますがアルテナは…。」
ヴァルダは今すぐフォルセナに…自分が恋焦がれる人物を助ける為
急いで行きたかったのだが、ヴァルダはもう子供ではなく…フォルセナがペダン等から侵略を受けているとはいえ
感情だけで助けに行く事は出来ない事は判っていた、だがどうしても心は揺れる。
いくら自国もフォルセナも強国とはいえ、ペダン軍も最近砂の要塞都市ナバール
と手を組み状況は悪くなっていく。
だからこそヴァルダは表情を曇らせ…困り顔でいたのだ。
それを見通してか女王が口を開く。
「ヴァルダ…お前も知っての通りフォルセナはペダン・ナバール同盟軍の猛攻を受けてます…。
この状況は対岸の火事で済ませるにはあまりにも危険です…だからこそヴァルダ…お前に女王として命令を下します。」
ヴァルダは母を…そしてアルテナの長として真剣に顔を向ける。
そして女王は…告げる。
「ヴァルダ。お前はこれからフォルセナに行き使者として同盟を結びなさい。
そして侵略者を追い払いなさい!クォン大陸の竜帝が動く前に!!」
女王の許可が出た…だがヴァルダの表情は強張る。
確かにフォルセナに救援に行き、リチャード達を助けにいけるのは嬉しい。
だが母が言う様にペダン・ナバール連合軍だけでなく、邪悪なる大竜・竜帝も自国を狙っている。
打開できるのか…ヴァルダは深刻な面持ちをしていると、今度はアルテナ女王は女王としてではなく
母親として優しく娘として声をかける。
「ヴァルダ…心配はいりません。マナの女神は正しき者の味方…
そしてお前は我がアルテナの血を色濃く受け継いだ王女なのですよ。
さあ行きなさいヴァルダ。フォルセナを守るために…。」
そうヴァルダの後ろを力強く押してくれるのだった。
ヴァルダは母の親書を受け取り、大急ぎで草原の王国フォルセナに向かう。
草原の王国フォルセナ
フォルセナは勇猛果敢で知られる白銀の騎士団を抱えている強国であり。
特に騎士団団長ロキ、そしてフォルセナ王子リチャードの勇名はアルテナでも知らぬ者がいないほどである。
白一色の激しく寒い道をヴァルダは飛空挺で移動しながら、徐々にだが緑一色の土地が見え、季候も徐々に暖かくなってくる。
そんな中で雪のような美貌を纏ったヴァルダは、反対に燃える様に激しい心を押さえ込みながらフォルセナへ急ぐ。
「リチャード…待っててね。今すぐ貴方と貴方の愛する国を守りに行くから…」
リチャードはフォルセナ第一王子で勇猛で知略も備えた有能な将でもあり、敬意を表し英雄と呼ぶ者も多い。
そしてヴァルダとリチャードはお互い惹かれるものを感じて恋に落ち、お互い家臣がいないときなどに逢引をし。
終にヴァルダ自身リチャードに純潔を捧げ、その後も度々肌の温もりを交わしあった相手でもある。
だがヴァルダもリチャードもそれを周囲に公言する事は無かった。
自国の事を考えればニ大強国がより強固に結ばれるのは得ではある。
だが周辺諸国を無駄に刺激する事も危険というのは分かっていたからだ。
そんな事情で口に出来ないが、それでもヴァルダは大事な…掛け替えの無いものだ。
それを壊されるのは国の事情云々いうより自分が耐えられるものではなかった。
その熱情とともにヴァルダはフォルセナへ行く。
フォルセナ王宮 客室
そしてヴァルダはフォルセナ王に親書を手渡し、平穏無事にフォルセナとアルテナはペダン・ナバール連合軍に対抗する為
同盟を締結する。
そしてフォルセナ王のはからいでヴァルダは休みを取らせてもらうこととなり、一人部屋で休んでいた。
「お母様。使者としての役目は果たしました…次は私がアルテナ代表として戦います。」
ヴァルダは誰に聞かれるともなく、一人で呟く。
戦況を聞く限りペダンの猛攻は激しく…アルテナで聞いていた以上に不利な態勢だった。
そしてリチャードも聞いた話では入れ違いにモールベアの高原でペダン軍を迎え撃っている。
その事もありアルテナの魔術兵半数に高原に行ってもらい、残りはフォルセナ城防衛に付けた。
(リチャード…)
今度はアルテナの姫としてではなくただの女として、リチャードの心配をするのだった。
(?)
そんな事を考えながら、ドア越しにノックが聞こえてくる…。
誰かしら?そんな事を考えながら客分としてドアを開ける。
そこにいたのは…金色の鎧を纏った男。そう…彼こそはロキ。騎士団団長で黄金の騎士と異名を取る男だ。
ロキはヴァルダの部屋に入り、ソファーに腰をかけながら話始める。
「使者の役目を終えた後と夜分にすまぬなヴァルダ姫。リチャードには姫が来た事は伝令で伝えといたよ…。」
ロキはヴァルダとリチャードの関係は知らないがお互い親しい事は雰囲気でわかりヴァルダの気を使う
またロキはリチャードと身分を越えた戦友でありヴァルダもその事はよく知っていた。
「いえ…こちらこそわざわざすいません。そのような気遣いをして下さるとは…
王子は本当に良き友をもったと思いますわ。大変感謝しますロキさん。」
そんな心使いを嬉しく思いながら礼はするが、本当の想いだけはロキに悟られない様にするヴァルダだった。
ロキはヴァルダの本当には気がつかず、苦笑しながらヴァルダに返す。
「良き友って言うのは照れるな…俺からしたらリチャードは血気盛んで困るよ。
士気が高まるのはいいが俺は結構はらはらしてるよ…あいつを抑えられる嫁さんがいればなぁ〜」
ロキの何気ない言葉に内心ドキッとするヴァルダだったが、ロキはかまわず話しを続け…。
「まあやつらを撃退してからだな。ただでさえ竜帝を討伐したいところなのにこれじゃあリチャードの嫁さん探しなんて余裕ないし…。」
とロキはさっと話をまとめる。
「そ…そうですねロキさん。ではもう夜も更けましたし…明日から私も…」
ヴァルダはロキに自分も直接戦線に参加しようと言い出すが、ロキがさえぎり…。
「いやヴァルダ姫はしばらくフォルセナの防衛を頼む。リチャードじゃああるまいし
直接王族を危険に晒す訳にもいかぬ、それに…拠点防衛も重要な戦いだからな…リチャードが帰るまでは俺が姫を守るよ。
リチャードやアルテナの民のためにもな…それでは俺はやる事が残ってるから失礼させて頂くよ。」
と後方支援をヴァルダに頼みながら部屋を後にする。
ヴァルダはそんな気高い男を見送りながら、自分もベッドにつき眠りにはいるのだった。 続く
とりあえず終了です。
次はフォルセナに竜が押し寄せ、ヴァルダはロジェ達と対面します。
設定上エロは苦しいですけど円満終了するようにします。
HoMのSSは初…だったよね。GJです!
どんどん壮大なストーリーになっていくのですねっ
>>646 お褒めのお言葉ありがとうございます。
これからもぼちぼちながら書いていきますね。
聖剣伝説 Queen of MANA
フォルセナ城 客室 朝
ヴァルダは日の光で目を覚ます。
最も母国のアルテナの鋭く尖ったような明るさと違い、違いフォルセナの光は暖
かく心地いい物であった。
そんな事を考えながらヴァルダは着替えを済ませ、自分の正装であるドレスに着
替える。
最もドレスといっても、アルテナ秘伝の魔力が練りこまれた生地で並みの鎧以上
の強度があるのだ。
そしてヴァルダは作戦会議の為。騎士団の宿舎に向かう。
そして入り口にはロキが待っており、ヴァルダと顔を合わせて剛毅に声をかける
。
「おはようヴァルダ姫。ゆっくり眠れたか?今日から慌しくなるがよろしく頼む
よ。」
ロキはヴァルダに励ましとわずかに檄をいれヴァルダの横につく。
万一暗殺者がフォルセナに忍び込んでいた事を考えたロキの気配りである。
ヴァルダもロキ程の強者が自分の側にいるというだけで心強い物を感じるのだっ
た。
そして二人でフォルセナ白銀の騎士団宿舎大部屋に向かう。
大部屋にはフォルセナ騎士団とアルテナ魔道兵が集い、現場監督としてのロキと
ヴァルダの待っているのだ。
フォルセナ騎士団宿舎 大部屋
ロキとヴァルダそして騎士団と魔道兵が控える部屋で
朝一番に舞い戻った伝令から戦況の報告を受ける。
伝令からの報告によるとペダン・ナバール同盟軍は現在二手に分かれ
一方はフォルセナ玄関口に当たる黄金街道の封鎖
もう一方は直接モールベア高原からフォルセナ城陥落
入り口を塞いで逃げられ無いようにし、もう一方でフォルセナ陥落…或いはフォ
ルセナを足止めし
後続部隊で一気に踏み潰す戦略も考えられるのだ。
「この戦況では此方からペダン本隊にしかけるのは危険ですね…。」
とヴァルダは呟く、相手の出方は分からないが少なくともペダン軍の高い統率力
に加えて
元々盗賊団から成り立った国家。ナバールの神出鬼没な闘い方はヴァルダのみな
らず、ロキや他の兵士にとっても脅威だからだ。
ヴァルダの意見にロキも歯がゆいと思いながら皆に告げる。
「取りあえず篭城戦になるのは確実だな…どちらも厄介だ。」
場の空気が沈む…じりじりつかず離れずを遣られるのが篭城戦で一番困る事だ
からだ。
空気が重くなる中ロキが口を開く、皆を鼓舞するかの様に。
「だが……俺達にはリチャードがいる。
リチャードがモールベア高原の敵を抑えてくれれば
我らから奴等に反転攻勢をかける事も出来る!」
更にロキは剣を高々掲げて自分自身に、フォルセナとアルテナに
そしてマナの女神に誓うかの様に宣言する。
「皆の者!俺は…俺達は誓う!我らフォルセナ白銀の騎士団とアルテナ軍は共に
侵略者のペダン軍を討つと!」
猛々しくも誇り高い騎士の滾り。それを聞きながら騎士団の面々はロキに合わせ
て剣を高々掲げる。
ヴァルダもそんなロキに対し、改めて滾る物を感じてヴァルダも
ロキの様に高々と宣言する。
「私も…いえ私達アルテナも誓います。この地より来る侵略者を打倒し
マナの女神に勝利を捧げる事を約束します。アルテナの魔女の名に賭けて!!」
ヴァルダの誓いを聞き魔道兵からも喚声が上がる。
士気は二人のカリスマの誓いによりうなぎ登りに上昇していくのだった。
そんな最高潮に高まった所で今後の作戦を立て、そのままモールベア高原に向か
う者以外はフォルセナ城で敵の出方を待つ。
フォルセナ城 昼
大方の配備を終え、ヴァルダもロキも万全の態勢で警護に当たる。
今頃モールベア高原ではペダン・ナバール連合と戦を始めている頃だ。
そしてリチャードは最前線で戦っている。
王族が前線に立つというのは諸刃の剣だ。
ましてリチャードほど優秀な男ならフォルセナ軍の指揮は大幅に上がる。
だがもしも討ち死にすれば、それ以上に士気が大幅に下がる…。
取りあえず個人的な感情は差し置いてヴァルダはロキに尋ねる。
「…ロキさん。リチャード王子は勝ちますよね?」
ヴァルダの問いに対してロキはにべも無く答える。
「ヴァルダ姫…リチャードなら大丈夫だと思うが…
とにかく現状ではマナの女神に安否を祈るしかないな。」
そう言ったそっけないロキの答えでも、心からリチャードの心配をしている事を
ヴァルダは感じ取り嬉しくなった。
が……その感慨を吹き飛ばすが如く偵察兵の悲鳴に近い声が聞こえてくる……。
その声を聞いたロキとヴァルダは偵察兵に駆け足で向かう。
「何事だ!!」
ロキは兵士に檄を送る様に声をかけ、ヴァルダは偵察兵を落ち着ける為
「どうなさったのですか?」と優しく声をかける。
兵士は少し落ちつきつつも、顔面を蒼白にし二人に告げる。
「竜です!…竜帝の眷属の…竜が接近してます!!」
「なんだと!竜帝の一族まで現れたのか!!」
ロキは顔色を変え激しい怒りを見せる、元々フォルセナもアルテナ同様竜帝から
侵略対象になっており。彼等竜の眷属に殺された騎士団員やフォルセナの民は数知れず、
ロキにとって竜帝一族は激しい憎悪の対象になっているのだ。
ヴァルダも内心一番恐れていた状況が早く訪れて内心不安だったのだが
ここは迅速にと考えヴァルダは口を開く。
「とにかく竜帝の眷属が現れたのでしたら早急に撃退致しましょう!
ペダンやナバールだけでなく奴等まで城にこられたらフォルセナでも持ちません!!
貴方は周囲の方に連絡を…竜は私とロキさんで撃退します。」
とロキや兵に告げ、兵士は騎士団宿舎へ急ぎ。
ヴァルダとロキは竜を迎撃する為フォルセナ城入り口に急ぐ。
急ぎながらロキは誰に言うともしれず
「くそっ!こんな時に竜どもまで来るとは!」
と吐き捨てる様に呟く。
そんなロキを見ながらヴァルダは返答する。
「とにかく今は竜を追い払うのが先決ですわ。このままではフォルセナ王家の方
々を守りきれなくなります!」
そして返答しながらヴァルダは考えていた。
(タイミングがよすぎる…。)
そう。ただでさえペダン・ナバール連合軍は充分にフォルセナには脅威の上
更に竜帝一族の登場。偶々にしては符号が合いすぎる。
ヴァルダはこの闘いが極めて長期的な物になると確信をしつつあった。
そう考えながらヴァルダ達が向かう堅牢なフォルセナ城門も
竜の鍵爪やブレスで半壊状態になり、フォルセナ騎士団が眼前に現れる恐怖を堪えるかの様に、
必死の形相で竜との闘いに臨もうとしていた。
そんな騎士団の様子を見兼ねたのか…ロキが叫ぶ。
「皆の者ぉ!彼奴竜族など恐れる事は無い!俺が前に行くから皆は援護をっ!
奴等がこの争いに乗じてフォルセナを攻めた事。必ず後悔させてやるぞ!!」
そして叫びつつ城門を破壊した竜に向かい、猛然と斬りかかる。
ロキは竜の攻撃を避けながら、竜の腹部を斬り裂いて贓物を掴みながら頭部目指
してかけ上がり竜の頭部を一刀両断にし、脳髄を周囲にぶちまける。
竜の返り血を浴び、まるで紅黒の鎧を纏った…例えるなら阿修羅としか言いようの無いロキの闘い振りに
ヴァルダもロキに危ういものを感じて、残りの竜に対して魔法で攻撃をしながらロキに対しヴァルダは叫ぶ。
「ロキさん落ちついて下さい!貴方が死んでしまってはリチャード王子も悲しみます!
冷静に闘って下さい!!」
そんな中竜が目敏い援護を続けるヴァルダを狙うため高高度から突撃を敢行してくる。
(避け切れない!)
ヴァルダは突然の奇襲に魔法で応戦しながらも
竜の勢いは止まらずヴァルダめがけて突撃する。
が…やはりそのピンチを救ったのはロキであった。
ロキはヴァルダに襲いかかった竜の首目掛けて自分の剣を投げて竜を怯ませた。
勿論自分が丸腰になる危険性は承知の上の行動だ。
そして怯んだ竜目掛けてヴァルダは強力な魔法を撃ち、竜を粉々に吹き飛ばす。
ロキはは猛然とヴァルダに掛けより、剣を回収し残りの竜を睨みつけながら
ヴァルダに対しただ一言。
「済まぬ」と言い自分のスタンドプレイをヴァルダに詫びる。
ヴァルダは彼の謝意を受け止めながら、自分を守ってくれたのだからと
ロキに対して改めて感謝の意を示す為
「私との約束守ってくださって嬉しいですわロキさん。」
と昨日の盟約を思い出してロキに声をかける。
そして騎士団と魔道兵の援護を受けながら
ロキが前面で戦い、ヴァルダは後方から魔法の波状攻撃と
息の合った攻撃を繰り出し竜を撃退するのだった。
フォルセナ城 城門
何とか竜を撃退した物の…突然に現れた竜族の猛攻でペダン軍等が来る前に
手痛い被害を被る事になってしまった。
そしてモールベア高原の方でも同じ頃に竜族が現れて、ペダンに協力したと報告を受けた。
「どうやら竜帝はペダン等と密約でも交わしたみたいですね。」
ヴァルダはやはり竜帝とペダンが手を組んだと確信する。
そして人間だけでは無くこれからは竜族とも闘わねばならぬと改めて覚悟を決めた。
ロキの方もヴァルダの様子を見ながら…ヴァルダに合わせて語る。
「取りあえず戦線はリチャードを持ってしても破られてしまったが、
リチャード達にさし当たって大きな被害は出なかったのが幸いという所だな。
もうじきリチャードたちも戻ってくるが…また大きな闘いになるな。」
取りあえず竜族まで現れたのにもかかわらず、対した被害が出なかった事に
ヴァルダは胸をなでおろした。
そしてほっとした時に伝令が現れリチャードとペダンから離反した兵が
此方に来ると聞きヴァルダはこんな時と思いながらも胸をときめかせる。
そしてリチャードは「済まない」と詫びながら戦線を突破された事を
ロキに詫びながらヴァルダにアイ・コンタクトを送り無事を伝える。
そんなリチャードにヴァルダもアイ・コンタクトを返すが、リチャードを助けた
という一団に興味が沸きヴァルダは視線を彼等に向ける。
ペダン風の服装をした男女と子供
ビーストキングダムの獣人・ローランドのアマゾネス
聖都ウェンデルの司祭・ナバールの女戦士
ヴァルダにとってはまったく面識の無い九人。
これからヴァルダが命を掛ける闘いに連れ添う仲間との始めての対面であった。 続く
とりあえず投下終了です。
今度はヴァルダが自他共に'アルテナの魔女’と呼ばれる理由がはっきりわかると思います。
遅ればせながらGJ!!
>>656 ありがとうございます。
今日はインターミッションを軽く投下します。
アルテナ女王の間 現代
「お母様…デュランのお父さんや英雄王さまと一緒に戦ってたんですね。」
アンジェラはヴァルダの初めて語る話に聞きほれ、しきりに感心する。
ヴァルダのほうもアンジェラが思いのほか食い付き、嬉しく思いながらも
ふと気になったのでアンジェラに対して。
「そういえばロキさんの事はデュラン君や貴方から聞いているけど…
あの人を止めてくれたのはアンジェラなの?それとも彼なの?」
と聞いてみる。
アンジェラはヴァルダの突然の質問に何の事かわからなかったが…自分達が見たペダンの事を思い出し
ヴァルダが聞きたい答えを悟りアンジェラは答える。
「仮面の導師…のことですね。あの人もお母様と共に戦ったのですか?
私達が黒の貴公子を倒した後。デュラン達から、彼の過去は聞きましたが…。」
アンジェラは口を濁らす…自分達にとって仮面の導師は
自分を疎外した世界の復讐と自分勝手な理想の為
全ての生命をアンデットにしようと企てた狂人でしかなかった…。
だが元々仮面の導師が狂気に走ったのは、人を助けるため禁術を使用した事だと
デュラン達は話してくれたが、デュラン達や生き残った仮面の導師の息子ヒースから
辛そうにいいそぼりある程度アンジェラもやるせなさは感じた。
「そう…デュラン君はお父様だけでなく…あの人を救ってくれたのね…」
ヴァルダは少し悲しげに、アンジェラに返しつつ…席を立って。
「アンジェラ…お母さん温かい飲み物…そうね台所にぱっくんチョコがあったから
チョコレートドリンク作ってくるから待ってて」
とヴァルダはアンジェラを残し、台所に向かう。
台所で手早くチョコを魔法で溶かし、程よくミルクで薄めて温かいチョコドリンクを作るが
覚めるのを待ちながら、一人椅子に座って思う。
あの後ロキは竜帝と刺し違える形で命を落とすが、蘇った竜帝に操られ
黒耀の騎士としてデュラン等と戦い、そしてロキの魂をデュランが救ったとアンジェラは教えてくれた。
「ロキさん…ベルガーさん…。せめて安らかに眠って下さい…
世界は私たちみんなで少しでも良くしていきます…。」
とヴァルダは一人、事情は違えど世界の敵になってしまった二人に対し哀悼の念をささげる。
一歩間違えば自分も誰かに討たれていたと思いながら。
そう思いながら二人分のチョコドリンクをヴァルダは部屋に運ぶのだった。 続く
とりあえずインターミッションだけ投下しました。
以上です。
>>658 >台所で手早くチョコを魔法で溶かし、程よくミルクで薄めて温かいチョコドリンクを作るが
覚めるのを待ちながら、一人椅子に座って思う。
覚めるじゃなくて冷めるですね
ともあれGJ
プリムたんのはしたない胸元
少年と自慰完結編まだですか。
生殺しですよ〜ランディとポポイのえちみたいです保守。
この前来たばっかな俺だが、保管庫のポポイたん×シャルたんの幼いセックスは反則だった(*゚∀゚)=3
ほかにも子供キャラの読んで(*゚∀゚)=3ってなったので全力でわっふるわっふる
ホークアイ×アンジェラとかないものか
あるよ
18禁で?どこ?
マイナーカプは茨の道だな。
鳥合ってるかな……。
久しぶりに来たが、みんな元気ですか。
保管庫にある作品が知人にばれた、右近です。
まあ、あれやね、またポポイとランディとか書きたいけど、なかなか上手くいかんね。
また世話になるかも知れないので、その時はよろしくお願いします。
>>663 もしかして、おいらの作品かなあ。
もしそうだったら、読んでくれてありがとん。
書きかけのランディ×ポポイのやつもお前なんちゃうんか
そうならはよ完成させろ
>>669 一つだけ書いたけど、あれは完結してると云っていいと思うよ。
とは云え、客観的に見たらどうかと云われると、ちょっと微妙だけど。
個人的にはおまいと同じで、未完でほっとかれるのは嫌いだから、
一話完結で書いてるつもりなんだけどなあ。
>>670 右近さんの作品といえば「おふろばであそぼう」でしたっけ。
正直あれ読んでランディ×ポポイが大好きになりましたよ。
また機会があったら投下してください、気長にお待ちしてます。
>>660 すっごく遅くなりましたがご指摘ありがとうございます。
では難産でしたが続きを投下します。
アルテナ城 女王の間 現代
ヴァルダは適温になったチョコレートドリンクを携え、アンジェラに手渡す
アンジェラもヴァルダからドリンクを受け取り、ヴァルダもチョコレートドリンクを飲みながら話を再開する。
「それでね。皆とあったのもそれが最初だったの。獣人王や…リース王女達の乳母だったアルマさん。
それともう今は逝ってしまったファルコンさんにさっき言ったあの人とかもね。」
ヴァルダは改めて振りかえるがアンジェラから質問が飛ぶ。
「アルマ……ああ!あの方ですね。リースとエリオットが親しげに話していた方あの方もお母様と一緒に戦ったのですか?
どちらかと言うと優しげでとても戦うような方に見えませんでしたが。」
アンジェラは首を傾げる…確かにアルマは世界大戦以後はアマゾネスを辞め
結婚し、ローランドの前国王ジョスターに仕えながら、乳母としてリース姉弟の面倒を見たというのはリースから聞いていたが
それほどアンジェラはアルマの事を知っているわけでもなく
今の穏やかなアルマしか知らなければ、その様な印象しか無い事は致し方ない事だろう。
だがヴァルダは知っていた、アルマは普段とても母性的で女性らしい繊細な人
ただし戦場では非情の戦乙女として、大活躍した事は今でもはっきりとヴァルダは覚えているのだ。
そんなアンジェラのいまいち様子の飲みこめ無いといった様子をみながら、ヴァルダ話に戻る。
「まあアルマさんとかに関しては、話ながらするから聞いててね。それでね…」
フォルセナ城 城門
そしてヴァルダは奇妙な九人を見ていたが、ロキは弓矢を持ったリーダー格らしき男が話をしている。
「私はユリエルと申します。我々はペダン軍から離反し彼等と闘ってます。
彼等ペダンの暴走を止める為フォルセナへと急いだのですが遅かったみたいですね…。
此方の方でも邪竜が暴れた様子ですし…ナバールとペダン本隊もまだ健在です。
ですがまだ終わってはいません。共にペダンを追い払いましょう。」
リーダー格の男…ユリエルが話し終えると今度はロキの方が口を開き。
「そうか…事情はまだ飲みこめんが我らに手を貸してくれるというなら
ありがたい。俺はフォルセナ騎士のロキ、そして今俺の隣にいるのが
アルテナ王女ヴァルダ姫だ。」
(えっ?ロキさん急に話をこっちに振らないで…。)
ヴァルダはロキから話を振られて慌ててしまいつい変な質問をしてしまう。
「見た所獣人やアマゾネスの方などもいますが…皆さんどういった経緯で…。」
ヴァルダは見た事の無い、獣人の男とアマゾネスに対して
なんでペダンの離反兵と一緒に闘っているか解からずつい聞いてしまう
他にもウェンデルの神官らしき男やナバールの者と思われる服を着た女戦士もいたのだが…。
そんなしどろもどろしているヴァルダの様子を見かねたのと
敵襲の為自己紹介している暇が無いと判断したリチャードが話に割り込み
「ひとまず細かい自己紹介は後にしよう。
今やる事はやつらをフォルセナから叩き出す事だ。」
と纏める、それに対してロキも続けざまに皆に話出し。
「我らがフォルセナが敗れれば世界はペダンに飲みこまれる…
皆!絶対に生き延びるのだ!!」と士気を鼓舞する為剣を高々と上げる。
そのロキにあわせ皆自分が持っている武器を高々と掲げる。
リチャードも剣を上げて、ヴァルダは杖を高く掲げる。
そしてペダン軍が迫っている中。みな臨戦体制を固めていく。
ヴァルダも取りあえずロキについていたが、ヴァルダもロキもリチャードを確認した後。
ロキはリチャードにハイタッチをし、一番攻撃の激しくなる城門へと向かう。
(どうしたのかしら?)
とヴァルダは考えていたが、リチャードが種晴らしをする為に近ずく。
「ヴァルダ王女はお前が守れだとさ…フォルセナをロキと一緒に守ってくれて
ありがとなヴァルダ。」
と耳元でヴァルダに囁きながらリチャードは軽く抱きついて、リチャードの腕
がヴァルダの均整の取れた胸にあたる。
ヴァルダはリチャードに抱き締められ、自分の雪肌を桜色に染めながらも
社交事例として。
「ロキさんが守って下さったからですわ。リチャード王子」
とリチャードに対して振りかえって熱っぽく見つめ
リチャードの耳を甘噛しながらそう囁く。
二人っきりならどちらとも無く押し倒す展開ながら
今はそう言う状況でもないので二人で天守閣防衛の為,中央で陣取る。
そしてペダン軍の切り札になっていたはずのモンスター召喚装置を備えた
魔法偵察船ナイト・ソウルズの事をリチャードが教えてくれた。
召喚モンスターいわゆるMOBの力を借りられると言うのだ。
更にはマナストーンに封じられた、神獣と恐れられる強大な力を持った
モンスターも力を貸してくれるらしい。
「ペダンってやはり凄い国ですね…小国とは聞いてますが
ここまでの技術を持っているとは…。」
ヴァルダは改めて敵国のペダンの技術力に感嘆する
その様な技術はアルテナでもないからだ。
「ふっ…やはり正直だなヴァルダは。だが俺達のフォルセナに手を出したのだ。
その報いはきっちり我らと彼等のナイト・ソウルズで返すまでだ!」
正直に凄いというヴァルダをリチャードは微笑みながら、
これ以上の侵略は許さんと言う気迫が伝わってくる。
ヴァルダは一本気なリチャードの様子に微笑を返しながら
「私も…貴方の国の為に全力で戦いますわ。」
と返すのだった。
戦闘
そしてペダン軍に加えナバール兵…そして竜族と言う大部隊がフォルセナ城に
攻め寄せてくる。
大乱戦の中、奇妙なモンスターをヴァルダは確認し魔法で蹴散らすも。
(あのモンスターは確かシャドウ・ゼロ…でもなんで?)
ヴァルダは唐突に登場したシャドウ・ゼロに疑問を持ったが、ユリエルの側に
いた変わった帽子と付けている男が説明してくれる。
「おい隊長。なんでこんな所にシャドウ・ゼロが?」
ユリエルは少し考えていたが、すぐに気がつき男へ返事をする。
「なるほど…ロジェ気をつけてください。このシャドウ・ゼロはペダン軍の収
穫MOBです。やつらにトレントの実やガイアの石を渡すわけには行きません。
最優先で倒して下さい。それと…。」
帽子の男…ロジェと言われた男が
「隊長?……まさか!」
と言いながらはっと気が付いて、顔に緊張が走る。
「そうです…近くに召喚装置を携えた母艦が近くにいるという事です…。
この場合だったらセレスタンか…ナバール!」
そんな中急に敵MOBと思われる一団を引きつれた、半裸の剣士が現れる。
「お〜すユリエル!てめえとまた会うとはな。まあこれも仕事だ…。せめて楽に逝かせてやるぜ。」
謎の男…飄々とした振る舞いにも覇気を感じさせる男が現れる。
謎の男を眼にしたリチャードは警戒しヴァルダに声をかける。
「奴はモールベアの指揮官!気をつけろヴァルダ!あいつは手強いぞ!!」
ヴァルダはリチャードにそこまで言わせるほどの相手に対して警戒をする。
そんなリチャードとヴァルダの様子を見ながらユリエルは弓を携えて、
男に弓を向ける。
「やれやれ…セレスタン。また貴方と戦うことになるとは…。
仕方ありません…私はまだ死ねないのです。」
そういいながらもユリエルは男…セレスタンに弓矢を撃つも
セレスタンは剣の衝撃波で、雷の魔力のこもった弓を空中で打ち落とす。
「流石だなユリエル…こうしていると思い出すな。俺とお前と彼女の三人で闘
った日々を!」
軽口を叩きながらもセレスタンはユリエルにつめより一気に斬りかかるが、
間に入ったのはロジェではなく。
三つ編みをした女剣士がセレスタンの剣を双剣で止めつつも言葉を返す。
「ふん…お前の軽口に付き合う気はない。お前が将軍の腹心ならば
蹴散らすまでだ。」
女剣士は片手でセレスタンの剣を止めながらももう片手で斬りかかるが、
逆に間合いをセレスタンが開け女剣士にも軽口を言い出す。
「お〜お前は‘歩く地雷’じゃね〜の…ユリエルよぉ。こんなの部下に持って
たいへんだなぁ。
それに死んじまった大臣殿も大変だっただろうに…こんなじゃじゃ馬義理の娘
にしちまってなぁ。」
セレスタンの軽口が言い終わるまでもなく、女剣士は怒りを露にしながら
セレスタンに斬りかかる。
「!!私の悪口ならまだ許そう…だが大臣の…あの方の侮辱だけは
絶対に許さんぞっ貴様ぁ!!」
女戦士はセレスタンの挑発に乗り、なおも斬りかかるがセレスタンは風の様に
紙一重で女剣士の荒くなっている剣筋を読み、飄々とよける。
ユリエルもこれでは弓で援護をしようにも、女剣士にあたってしまう恐れがある為。
やもうえずセレスタン近くのMOBを倒し、女剣士の負担を軽くしようとするが、
敵MOBの数が多く手をこまねく。
ヴァルダやリチャードも敵の迎撃に手一杯でとても女剣士の援護が出来ない。
そんな頭に血が上った女剣士を見かねたのか、ロジェが女剣士に対して怒鳴り
ながらセレスタンの横から斬りかかる。
「いい加減にしろジェレミア!セレスタンの挑発に乗って突撃するな!死ぬぞ!!」
流石に予測外の太刀筋でセレスタンは怯み、ロジェと女剣士。
ジェレミアと言われた女のツーマンセルとなるが。
「ロジェ…邪魔をするな!こいつは私一人で…」
なおも一人でセレスタンを斬ろうとするジェレミアだったが、
とうとう耐えかねてロジェはジェレミアの頬を拳骨で殴る。
「ロジェっ!!」
ジェレミアは流石に怯むが、すぐにロジェに睨み返すもロジェは話を続け。
「お前一人だけで闘うな!少なくてもユハニはそこまで強引な戦いはしてなかったぞ!!」
(ユハニ?誰なのかしら…。)
ヴァルダは突然ロジェが言い出したユハニという人物が何物なのか気になったが
ジェレミアもロジェに殴られた事で冷静に戻りつつロジェに言を返す。
「ふん…お前の友人を引き合いに出すとはな。わかった…まだ私も死ねない…
将軍を…アナイス王をこの手で斬ってあの方の敵を討つまでは!」
そう言いながらすっかりジェレミアは落ちつきロジェが正面からセレスタンへ斬りかかり
ジェレミアは猫のような身の軽さを活かした変則的な攻撃を繰り出だす。
息のあった二人の連携に徐々にだがセレスタンも押されてくる。
そしてセレスタンの近くにいるMOBもヴァルダとリチャード、ユリエルの攻撃
でほぼ壊滅し、ヴァルダ達もロジェ達の加勢に入るのだった。
一方その頃
フォルセナ正面で竜族とナバール兵と交戦しているロキと眼帯の男・獣人
・アマゾネスの四人で正面を押さえ
各個遊撃でナバールの女戦士。そしてナイト・ソウルズを守る為ウェンデルの
神官と子供が陣取っていた。
ロキは流石に連戦で少し息を切らせながらも、周囲の味方に届くほど大きな声
で「皆!生きているな!!」と生存の確認をする。
眼帯の男がナバール兵の首を手につけた剣で切り裂きながら真っ先に答える。
「おう!こっちはまだ大丈夫だ!」
それに答えるかの様に眼帯の男とチームを組んでいたアマゾネスも。
「私もキュカもまだ戦える!この国を私達が味合った悲しみから守る為だった
ら私はいくらでも闘える!」
と眼帯の男…キュカと自分の生存をロキに伝える。
「アルマぁ!お前と肩を並べるのは久し振りだがやっぱりお前が一緒だと
心強いぜ!」
とキュカもアマゾネス…アルマを呼びながらナバール兵を蹴散らしていく。
だがそこに前触れもなく剃髪をした男がキュカの前に現れ立ち塞がる。
「ふん…あの伊達男まだ攻めあぐねている様だな…。だったら俺は貴様を殺す
までだ…今日こそ弟の敵を取らせてもらうぞキュカ!」
スキンヘッドの男から禍禍しい気迫が伝わってくるのがロキにもわかるほどであったが。
キュカが話す前にアルマがキュカの前に出て槍を男に向ける。
「ついに出たな…オウルビークス!我らのローランドを蹂躪した罪。
ミネルバ様を幽閉した罪…ガルラ様を殺した罪!貴様の命で購ってもらうぞ!!」
息巻くアルマを目の前にしながらも、お前に用は無いと言わんばかりに冷たく
アルマにオウルビークスと呼ばれた男は返答する。
「ふん。お前の主の娘が我らナバールに屈し、命乞いをしてやったから俺達も見逃してやったのに…。
何と恩知らずな女よ…俺の邪魔をするなら貴様から血祭りに上げてやる。」
と言った瞬間オウルビークスはナバール伝統の技…忍の技とも言われる
隠密機動でアルマの後ろを取り、心臓目掛け忍者刀で抉ろうと突進する。
「くっ!それもっ…。ナバール首領の貴様を討てば直にでもローランドは
貴様らから解放される!!覚悟しろ!オウルビークス!!」
アルマは咄嗟に槍を振るって狙いを逸らすが、オウルビークスもすかさず手裏剣と呼ばれる投擲用の武器を投げてくる。
アルマも不慣れな手裏剣の軌道によけきれず、2.3枚腕にかすらせてしまう。
「ちぃっ!オウルビークス…私はまだ…うぐっ!」
滲む腕を押さえながらも強がるアルマだが、アルマの景色が急に歪み腕に力が入らなくなる。
(毒か…)
アルマは手裏剣に毒をしこませたとすぐ気が付くが、体はついていかず槍を落としてしまう。
「ふふっ。我らがナバールの毒はどうかな?
俺達に逆らった報いだ…お前は冥府に逝った主に詫びるがよい、さらばだ。」
オウルビークスは勝ち誇った様にアルマに近寄り、首を落とそうと刀を振り上げえる。
「アルマァァァ!!」
キュカは絶叫しオウルビークスの元に走るが、忍に阻まれて動けず。
ロキは周囲を見渡しても皆それぞれ戦闘中で動けない、勿論自分も周囲を見渡しながら竜と忍者と戦っていたのだが…。
そしてオウルビークスはアルマの首目掛け刀を振り落とすが、今度はオウルビークスの腕目掛けて手裏剣が飛ぶ。
オウルビークスは手裏剣を剣で弾きながらも、女忍者に毒気をこめて。
「ちぃ…ファルコンか!」と言い放つ。
周囲の遊撃をしていた女忍者ファルコンが、アルマのピンチを見かね手裏剣を投げ、そのままオウルビークスに斬りかかる。
「首領お止め下さい!こんな事をしてもナバールが豊かになるわけではありません…そして貴方の弟君バウチャー殿が生き帰る訳でも…。」
ファルコンは痛々しげにオウルビークスを諭しながら斬りかかる。
オウルビークスは顔をしかめながらもファルコンと切り結びながらファルコンに言う。
「鷹よ!貴様も覚悟があってナバールを捨て、俺や貴様の父フレイムカーンに刃を向けたのだろうが…。
ナバールの掟に逆らった者の末路は全て死だ…せめて俺の手で楽にしてやる!!」
オウルビークスはファルコンの問いに答えず、ただナバールの裏切り者として討とうとする。
ファルコンの方少し前までは父フレイムカーンとナバール首領オウルビークス
の下で戦っていたのだが、夫のサンドアローはナバールとペダンが手を組み、手っ取り早く移住地を奪う為の侵略をするのに反対し。
ファルコンも夫と先日授かったばかりの命の為母国に背を向けた。そしてその
事で首領が…自分の父が、自分の命を狙う事を覚悟の上で。
だから…
「すべて覚悟の上です!この争いをやめさせることができるのならば
私は…私たち家族は逆賊の汚名を喜んで受けましょう。業はずっと背負って生きていきます!」
と健気にだが力強くオウルビークスに返すファルコンだった。
そんな激しい攻防の中キュカは隙を付きアルマに元に駆け寄る。
「大丈夫かアルマ!」と言いながらキュカはアルマを抱
えてナイト・ソウルズに向かう。
アルマはファルコンの足手まといになってしまった悔い、オウルビークスに手も足も出なかった自分の不甲斐無さに涙を浮かべていたが、
毒をどうにかしないと戦闘自体不可能な為キュカに担がれながらナイト・ソウルズに向かう。
ナイト・ソウルズ
「敵は減ってきたがここまで奴らが強いとは!」
神官服を纏った男が、歯噛みをしながら決死で敵が召還したMOBやペダン・ナバール兵を魔法で薙ぎ払っていく。
そして近くにいた緑色の服を着た可愛らしい少年もラッパを鳴らしながら、近くにいる自MOBを使って敵を駆逐していた。
「ベルガーさん。いい加減テケリ疲れたですよ〜」
少年…テケリと名乗った少年は奇妙な敬語を言いながら
ぜいぜい息を切らし神官…ベルガーに対して弱音を吐く。
ベルガーの方も疲労は溜まっていたのだがテケリに対して年長者として注意する。
「諦めるな!ロキ殿の言ったことを忘れたのか!!
ここで我らが敗れれば、また!」
言いかけたが敵が切りかかり、魔法で迎撃をするベルガー。
味方の母艦だけあって敵も大勢で仕掛けてくる為
一番負担の多い箇所でもあったのだ。
テケリとベルガー・MOBの奮戦で敵は減っては来ているのが救いとはいえるが…。
そんな中キュカがアルマを抱えてやってくる。
「キュカさん?うきょきょ!アルマさん顔色悪いですけどまさか食あたりでありますか?」
とテケリはアルマの具合が悪そうなのは見てわかったが
見当はずれの事を言い出し慌てる。
そんなてんパッているテケリの頭に「んなわけないねーだろ!!」と
キュカは拳骨を食らわすのだった。
「ぎゃーぎゃー!」
テケリは物凄く元気よく痛がるのだったが
ベルガーは即座に毒の症状と見抜き、アルマに対して回復術をかけ始める。
そんな様子を見ながらキュカは
「すまねぇベルガー。アルマとこのバカたのむわ」
といいオウルビークスと斬りあっているファルコンと
近くで戦闘中の獣人の下に向かう。
その頃
ファルコンとオウルビークスが切り結び、キュカがアルマをナイト・ソ
ウルズに運んでいた頃。
男…いや人とはまた違う姿をした男が激しく戦っていた。
その男は素手だが、ナバール兵すら越える超人的な反射神経と腕力で
敵を薙ぎ倒していく。
「オラオラどうした!その程度ではこの俺。獣人王ガウザーを殺すことなぞできんぞ!」
彼の名はガウザー。そして大陸で獣人と呼ばれる亜人の王を務めている
男である。
ガウザーに剣を向ける者は誰だろうが彼の牙にかかり命を落としていくも、まだ敵の戦意は衰えず彼に戦いを挑む。
だがガウザーの瞳は獣の血に火がついたが如く燃え…より戦意が上がっていくのだった。
……
数えるのも面倒になってきた頃にキュカとロキも現れ、三人で当面の敵を駆逐しファルコンの助けに向かうも、戦況不利と見たオウルビークス
はとうに引いていたのだった。
そして……
何とかセレスタンとオウルビークスを撤退させることができたものの
ペダン兵は際限なく現れ、全員紛れもなく疲労の色が隠せなくなっていく。
「くそっ!これ以上はさすがに戦えんぞ!!」
さすがにリチャードも弱りきってしまっている。
「さすがにあいつ等も総力を挙げて攻めてきやがる!
このままじゃあ俺たちのほうがつぶされるぞ隊長!!」
キュカも片ひざを突きながらユリエルに対してこれ以上の戦闘続行は
不可能と告げる。
だがユリエルは空高く見上げている…見上げた視線の先に。
「隊長!あいつが…将軍が来る!」
ジェレミアが大声も上げるのも冠せずただじっと見ていた…。
空母から颯爽と女が…仮面をつけた女が飛び降りヴァルダたちの眼前にあらわれた。
「セシリア……」
ユリエルは女をセシリアと呼ぶが、そんな中彼女は告げる。
「聞け!フォルセナの戦士ども。フォルセナは我らがペダンに敗れた!!」
女は何の迷いもなく言い切る。
流石にロキは聞いてられず
「貴様がペダンの指揮官か!」と女に対して怒りを向ける。
女はにべもせずにロキに答える。
「そうだわが名はバジリオス。ペダン軍将軍を務めるものだ
フォルセナも我等が王アナイスの支配下に入ってもらおう。
Ψ(サイ)計画の一部としてな」
女…バジリオスと名乗る女のΨ計画。
ヴァルダやロキ・リチャードにしてもどのようなものか解らない。
そしてユリエルやロジェ達の様子からしてもその計画は知らないのだろう…ただ呆然とバジリオスの話を聞く。
そしてバジリオスはにやりと笑い上を見る…視線の先には黒い鏡があった。
「ふふふ。エジーナの鏡を置かしてもらうぞ。
我等がペダンの勝利を祝してな。」
怪しげな鏡…ヴァルダは敏感に禍々しい魔力を鏡に感じたが、得体が知れない為出方を伺うも、彼女は自分達を見逃す気はなかったようでさっ
さと母艦に乗り込み、同時にペダン兵が襲い掛かってくる。
(万事休す…なの!)
ヴァルダは流石に大部隊と戦えるほどの体力は残っておらず
何とか戦えそうなのはガウザー位だ。
もちろん彼一人でどうにかできる数ではないことはガウザーも解っている。
そんな中生き残っていたフォルセナ兵が懸命にペダン兵を抑え脱出をリチャードやロキ、自分たちに促すのだった。
「リチャード様!ロキ様!それに皆様!!
ここは我らの命と引き換えでも死守します!今のうちに脱出を!!」
ヴァルダはロキが無念そうな顔をしたのを確認したがすぐに切り替え、リチャードの腕をつかんで脱出を促す。
「リチャード…ここは引くぞ」
「待ってくれロキ!まだ王や王妃が…俺の両親が…」
リチャードはロキの言葉に両親を助けたいと告げるもロキは肯かなかった。
「今王たちを助けに行けばお前や俺たちは確実に死ぬ!
頼む…これだけは俺も譲れぬ……今日だけは何も言わずに引いてくれ
リチャード!!」
リチャードもロキの血から強く握った右手の拳から血が滴っているの
を確認し、文字通りに身を切られる痛みを味わっていると悟り、ロキに
肯くもバジリオスの乗っている母艦に剣を向け叫ぶ。
「今日は俺たちの負けだ……だがこのままでは終わらん!
フォルセナは…絶対に取り戻すぞ!!この剣にかけてな!!」
ロキもリチャードに合わせて剣を向けながら叫ぶ
「貴様ら外道にとくと見せてやるぞ!!
白銀の騎士団の命を懸けた誓いを…そしてこの借りは全身全霊で返す!!その覚悟だけは持っていろよ侵略者ども!!!」
そう叫び全員で急ぎナイト・ソウルズに乗り込み
フォルセナを後にするのだった。 続く
ロジェ達の紹介も入れてたらやたらと長くなってしまいました。
次こそヴァルダの故郷アルテナ戦です。
スロースペースでガンガリます。
頑張れ!
プリムたん・・・・・
保管庫の詳細を教えてください
フラメシュが可愛過ぎる
投下します。聖剣3。エロなしな上にそこそこ長いです。
風は様々なものを運んでくる。
草木の生命力、花の香り、人々の思い。
彼女はいつも、その場所から世界の平穏を願っていた。
リース。
風の王国、ローラントの王女にして、国を守る衛兵団、アマゾネスのリーダー。
――風の道しるべ――
「お姉ちゃん!」
リースを少年が呼んだ。
「エリオット」
リースは振り向いた。少年の名はエリオット。リースの弟だ。
「見て! ぼくも一人でここまで来られたよ!」
エリオットは胸を張った。山の高いところに吹く風が、二人の髪を揺らす。
ここは天かける道。
ふもとの漁港パロからローラント、さらには山岳地帯のもっと高いところまで延びる、旅の道。その中腹に姉弟はいた。
道中には魔物も少なくない。それゆえ、日頃から訓練を積んでいない者に、この道を踏破することは難しい。
それだけにエリオットは自信満々だった。臆病な彼にとって、ローラントからこの場所までの冒険はちょっとした武勇伝だ。
エリオットはリースに近づこうとした。
「エリオット……危ない!」
「え?」
リースは瞬時に槍を構えると、風のような軽やかさで一閃。
弟を狙って急降下してきた怪鳥、コカトリスは息絶え、どさりと地面に落ちた。
「う、うわぁああ!」
その亡骸に驚いたエリオットは、リースにすがりつき、たちまち泣き出した。
「うわああん、お姉ちゃ……うぇっぐ、うわぁん」
リースはエリオットをそっと抱き寄せ、何も言わずに頭を撫でた。
「エリオット。無理しちゃダメ。ここへ来るのはもっと修練を積んでから」
そう言う彼女の瞳には憂いの色があった。
風が複雑に向きを変えて、天かける道を吹き抜ける。
ローラント城。
「お父様、入ります」
リースは王室の戸を叩き、中に入った。初老の国王、ジョスターが彼女を出迎える。
「おお、リース。どうだったね、辺りの様子は?」
「お父様、風が悲しく鳴いています。魔物の数も増えているし……。嫌な予感がします」
ジョスターは「そうか」とつぶやき、憂いのもとに沈黙した。
「何か、何かが起こっているんでしょうか? こんなに気が騒ぐのは初めてです」
「ううむ」
ジョスターは窓の外に広がる空を見た。一見、晴ればれとして平和な風景だ。
「リース、実は私も同じ事を感じている。長年この国を治めてきたが、今までこのようなことはなかった」
ローラント城は別名を風の要塞という。
切りたつ断崖と、取りまく風の護りによって、世界屈指の堅牢な王国として名がとどろいている。
本来ならば、魔物は風にはばまれ、城に近寄ることすらままならないはずだ。それなのに、ここしばらくその数は増える一方だった。
リースを初めとするアマゾネス軍は、このところ昼夜を問わず交代で警護を続けていた。さもなければ、ふとした拍子に魔物が侵入するかもしれない。
「お父様。私、近頃よくない噂を耳にします。遠くの王国のいくつかが、戦争を始めようとしているとか……」
リースはためらいがちに言った。
国王はリースの瞳を見る。
かつてアマゾネスを率いていた、亡き妻と同じ色。風を知る瞳。
「リース。まことに遺憾であるが、それは真実だ。世界中から生命の源たるマナが減少しているのを、お前も感じているだろう」
「はい」
リースは迷うような表情を浮かべた。国王は遠い目になって、
「マナが減少すると、世界のあらゆるものは不安定になる。それまで均衡を保っていたものが崩壊し、調和が乱れ、戦争が起きる」
「戦争……」
リースの瞳は揺れた。国王は溜息をつく。
「すでに前兆は起こっている。魔物の増加や風向きの変化はその一部だ」
リースは槍を持つ手に力が入るのが解った。国王は言葉を続ける。
「リース、わしらに必要なのは心構えだ。アマゾネスの教えを常に心に留め置くのだよ。いいね」
「解りました……お父様」
リースは何か言いかけて首を振り、王室を後にした。弱々しい風が、頼りなく王室に流れていた。
ローラント城内には、いつも風が吹いている。
リースは小さい頃からこの風が大好きだった。まだ母が生きていた頃、この風に乗った子守唄をリースは何度も聴いた。
それは懐かしくて、あたたかい旋律だった。風と共に、城に住まう人々の心を癒し、落ち着かせる。
リースは母さん子だった。物心ついた頃から、歌をうたってくれる母といつも一緒にいた。
だから、アマゾネスのリーダーでもある母が見回りに出る時、決まってリースはだだをこねた。
「いや! おかあさんといっしょにいくの! リースもつれてって!」
そうねだると、母はどんな時より優しい笑みを浮かべ、リースにこう言うのだった。
「リース。風が吹く限り、私はいつでもあなたと一緒ですよ」
「かぜ……?」
初め、リースにはその意味が解らなかった。母が出立するたびに泣いては、城にいる者を困らせた。
リースが泣かなくなったのは、母がいない時、彼女の髪を心地よく撫でるものに気がついたからだ。
風。
そう、この風はお母さんと同じだ。
この風が吹いているなら、わたしはいつもお母さんと一緒にいられる。
いつも凛と胸を張って、颯爽と城から出て行く母の姿は、いつしかリースの憧れになっていった。
わたしも、お母さんみたいに強くて優しい人になるんだ。
リースが母に槍のけいこをつけてもらうようになったのは、それから間もなくだった。
槍術は決して容易ではなく、忍耐とバランス感覚、そしてなにより強い精神が必要だった。
けいこの時、母は決していつもの微笑みを浮かべたりはせず、一介の兵士としてリースを厳しく叱咤した。
「そうじゃないでしょう。いい、リース。戦いの場において情という言葉はないの。次の瞬間にはこちらの命が奪われるのよ」
「お母様……私には……」
めげそうになると、母はリースをぴしゃりとはたいた。
「リース。人を護るには、自分が何よりも強くあらねばなりません。戦いの場では、誰もあなたを守ってはくれない。常に自分ひとりなのですよ」
母とリースはまっすぐに視線を交わした。風を知る、同じ色の瞳。
リースは唇をきゅっと噛んで、頷いた。
「もう一度お願いします」
リースには母から受け継いだ天性があった。
修行の中で、それはつぼみがふくらむように大きくなり、見事な花を咲かせた。
彼女はまだ幼いながらも、大人に匹敵するほど巧みに槍を使いこなすようになった。
そんなリースを人々は頼もしく思った。彼女ならアマゾネスの次なるリーダーになれる。
母も、娘が何よりの誇りだった。けいこが終わると、いつも彼女はやわらかく微笑んだ。
だからこそ、母が急逝した時の衝撃は、リースにとって計り知れないものとなった。
母は男の子を死産した。リースの弟、エリオット。
リースはその日、かけがえのないものを失い、同時に得た。
しかし、自分に新しく弟ができたことよりも、母が死んでしまったことの悲しみが、圧倒的な力となってリースを押しつぶした。
「お母様……」
リースはこの日、初めてあの風の吹く場所に上った。
誰にも見つからずに、一人きりで涙を流せる場所が欲しかったのだ。
「お母様……っく、うぇっ、うう……」
リースの金色の髪が風になびく。
それはまるで、母が彼女の髪をなでているようだった。
「お母様……おかあさ……うえっ、えっく…………」
風が吹くたび、リースは母を思い出し、胸が熱くなった。いつまでも涙が止まらなかった。
彼女の手には、形見のリボンが握られていた。
泣き疲れたリースが城に戻ると、同じように泣いている者がいた。
「エリオット……?」
生まれて間もないエリオットが、小さな命を主張するように、確かな声で泣いていた。
「エリオット……」
リースはゆりかごに駆け寄り、弟の手をそっと握った。
「温かい」
命の鼓動が、とくとくと伝わってくる。
「エリオット……」
リースの頬を涙のしずくが伝った。それは悲しみではなく、喜びによる涙だった。
「お母様、どうか……そこから見ていてください」
それから、リースはものの一年でアマゾネスのリーダーになった。過去最年少の若さだ。
彼女の意思は強く、行動は冴えていた。
亡き母の霊が彼女を鼓舞しているのだ、と、誰もがそう思った。
リースは国を護るために目を見張る働きをし、王国にかかるすべての霧を晴らした。
それは、悲しみに暮れていた国王に希望と安心をもたらせた。ローラントが堅忍不抜の精神を発揮した瞬間だった。
やがて、エリオットが槍術を学べる年になると、リースは彼の指導役を買って出た。
かつて母がそうしたように、リースも弟に強さと優しさを伝えたかった。
そうして月日が流れた。たゆまぬ努力による平和な日々の中、世界からはマナが失われ始めた。
王国に吹く母の風は、知らぬ間に、少しずつ、本当に少しずつ、その色を変えていった…………。
ローラント城の中庭。
エリオットはむくれていた。
『いい。エリオット。あなたはもっと修行を積まなければなりません。あんな危険な場所に行くのは、まだあなたには早いわ。だからこの後けいこをします。解ったわね?』
「何だよ、お姉ちゃんのばか!」
エリオットは口を尖らせた。ふくれっつらの彼の手には、花飾りが握られていた。
リースはすっかり忘れていたが、今日はリースがアマゾネスのリーダーになって四年となる記念日だ。
エリオットは姉にプレゼントをしようと、山に咲く花を集めて冠を作ったのだ。
お姉ちゃんならきっと似合う。
エリオットは、戦いに使う槍術よりも、こういう手先を使った技芸に秀でていたし、本人もそちらが好きだった。
「プレゼントして驚かそうとしたのに!」
腹を立てたエリオットは、冠を遠くまで放り投げた。
花の輪はくるくると回って遠くに飛んだ。しかし落下することはなかった。
「?」
冠は宙に浮かんでいた。
エリオットは首を傾げ、興味深くそれを見つめていた。
「ぼっちゃん。いやーお見事!」
何もなかった草地に、ぬっと人影が現れた。
知らない男。
間もなくそれは二つに割れて、二人の男になった。見た目も挙動も瓜二つの男は、目立たない、味気ない服装をしている。
「ぼっちゃん、いい仕事してるねえ、この冠! 私には解るなぁ、この素晴らしさが」
男の一人が言って、回転する冠を放った。円盤のように舞った冠は、もう一人の男の指先で回り続ける。
「わ! すごいすごい!」
エリオットは感激して手を叩いた。
男たちは曲芸のように冠を投げあい、途中に宙返りや術をおりまぜ、しばしエリオットを楽しませた。
きゃっきゃっとエリオットは笑いころげ、たまっていたかんしゃくが一気に晴らされた。
それを見計らうかのように、男はこうささやいた。
「でもぼっちゃん、姉上はこの素晴らしさを見ようとしなかったんでしょ?」
エリオットはきょとんとした。姉の言葉を思い出す。
『この後けいこをします』
けいこ。
いやな時間。
ぶーっとむくれたエリオットに、二人の男は、
「嫌になっちゃうよねえ。姉上はけいこの間じゅう厳しいばっかりだし。できることならサボッちゃいたいよね」
エリオットはうんうん頷いた。
「それじゃどうかな。私たちについて来ないかい? 面白いもの、もっと見たいでしょ?」
男たちの提案に、エリオットは少し迷った。しかし、最後には首を縦に振った。
「オーケーオーケー。一名様、ごあんなーい」
男たちは、エリオットとともに音もなく姿を消した。
「エリオットー! どこにいるの? エリオット!」
リースは城内を走っていた。衛兵の一人、ライザがリースを呼び止める。
「リース様、どうされましたか?」
「エリオットがいないのよ。けいこの時間なのに」
「そういえば昼から姿が見えませんね」
「さっききつく当たりすぎたかしら」
リースはうつむいた。
『泣かないの! 男の子は強くなきゃいけません!』
つい、手が出てしまった。
逆効果だと解っていても。母様の手で、私は強くなったから。
「他の者にも言って探してみます」
「ありがとう」
リースはライザに礼を言って、ふたたび走り出した。
階段を下りて、中庭に続く廊下を駆ける。
リースはさっきから何か嫌な感じがしていた。
風の様子がおかしい。まるで今にも止まってしまいそうだ。風はこの王国の命だ。止まることなどあってはならない。
「エリオット……」
リースは扉を開け、中庭に出た。
「ぼっちゃん! その素晴らしい鍵で、新しい世界への扉を開いちゃおう!」
エリオットは恐怖を感じていた。
男たちの様子が変だ。さっきまでの愉快なふるまいは失せ、脅すような口調でエリオットに語りかけてくる。
「でも、このカギは……」
ここは風をつかさどる城の心臓部。普段は決して来ることのない場所。カギがかかっているはずなのに、男たちは難なく侵入を果たした。
「ほうら、何言ってるのさ。姉上に腹が立っていたんだろう? ちょっとくらいイタズラしたっていいじゃない」
男の一人が耳元でささやいた。冷たい刃で背筋をなでられているような悪寒が、エリオットの背筋を駆け抜ける。
「ひっ!」
「よっ! ほらいただいたー。ね、やっちゃおうよ」
男がカギをかすめとった。
「あっ! ダメだよ、ダメ!」
エリオットが男に取りすがろうとすると、
「ほーら、見ててごらんよ。今から楽しいショウが始まるからね」
もう一人の男がエリオットを押さえこんだ。身動きがとれないほど強い力。
「ダメ! それ――」
男が手刀を落とし、エリオットは気絶した。
一瞬。
時間が止まったかのような、ざわっとした感触があった。
リースはそれを途方もない脱力感と恐怖感で受け止めた。思わず腰が抜けそうになる。
「風が……」
日頃決して止むことのない風が、ぴたりと凪いだ。
直後、轟音がした。
「何!?」
城が小刻みに振動していた。地震とは違う揺れ方。
リースは直感で向かうべき場所を悟った。
「風の間……!」
ローラントには緊急時に備えて風を止めるための特殊な部屋がある。
それは通常であれば絶対に使用することはない。数十年に一度の嵐の時、城に台風の目を作る際にだけ使用する。
何もない時に風を止めてしまえば、外からの侵入がずっと容易になる。風の護りを消してしまうからだ。
リースは全身で危機を感じていた。さっきより急いで、ふたたび走りだす。
何かが、起ころうとしている。
扉を開けると、知らない男が二人、エリオットを挟んで立っていた。
「くくく、計画は成功だ。難攻不落の城、陥落せし」
「フレイムカーン様もさぞお喜びだろう」
「エリオット!」
リースの声に、男たちがこちらを向いた。
「おやおや、これは王女様ではありませんか。ごきげんうるわしゅう」
リースは油断のない目を二人に向け、
「あなたたちは誰ですか!? なぜこの部屋に」
「なぜ? これは愚問ですね王女様、この国を滅ぼすために決まっているじゃ――」
疾風のごとき素早さで、リースは男の一人に槍を突き出した。
しかし先端は空をかく。男はリースの背後に出現し、
「ずいぶんと気が短いようですね王女様。あと少し待てば楽しいことになるというのに」
リースは槍を旋回させて、男たちを二人同時に薙ごうとした。しかし男たちはまたも消え、リースの入ってきた入り口に再度現れる。
「おお、始まったようだ」
天気を確認するような仕草で天井を見上げる男たち。
「何が!」
「行ってみれば解るのではありませんか? まあ、もしかしたらもう口を利けない人もいるかもしれませんが」
男たちは冷たく笑う。寒気のする笑い方だった。
「くっ!」
リースは気を失っているエリオットに近づこうとした。しかし、寸暇の間にエリオットの身体は黒い影に飲まれ、消えた。
「エリオット!!」
「弟殿には我々と一緒に来てもらわねばなりません」
「エリオットを返しなさい!」
リースは槍を構え、二人の忍びに再度立ち向かった。しかし、すべての攻撃は空振りに終わる。
「ナバール兵による忍術のショウをとくとお楽しみあれ」
男たちは不気味な言葉を残して消えた。
「エリオット!!」
気配が完全に遠のいた。リースはその場に崩れ伏す。
「エリオット……」
エリオットが自分の目の前で連れ去られた。その事実はリースを打ちのめした。
『いいですか、リース』
ふいに、いつかの母の面影が頭をよぎる。
『敵の思惑にはまらないことです。向こうはこちらの思いもしない手を使って、あなたの戦力を喪失させようとするでしょう。そんな時、頼れるのは己の精神の強さ。それだけです』
「お母様」
『自分を信じるのですよ、リース』
リースは立ちあがった。今こそしっかりしなければ。
「みんなが危ない」
リースは城中へ駆け戻った。
お母様。
リースは母の瞳を思い浮かべながら階段を上った。
「これは!」
ローラント城は炎に包まれていた。
風の止んだ城に行き渡る火の手は何物にも遮られることがない。舐めるような炎は、カーテンのようにするすると這いすすむ。
「ああ」
リースは目を背けそうになった。家族同然だったアマゾネスの何人かが、傷つき、倒れていた。
「みんな……」
リースの気が緩みかけたその時。
彼女の首筋めがけ、物陰から忍者が切りかかった。
リースはそれを柔軟に回避し、反動をつけて忍者の背後へ槍を突き立てた。途端に忍者は息絶える。
リースは槍を振って、血の飛沫を飛ばした。
いま城に起きている事態を思うと、目頭が熱くなった。何ということだろう。ローラントが攻め入られるなんて。
リースは首を振って、ふたたび走り出す。今は何も考えず、目の前の敵を倒すことだけに専念するのだ。救えるものがひとつでもある限り。
ナバール兵は影のように城を侵攻していた。
精鋭揃いのアマゾネスも、不意をつく戦術を得意とする忍者の前では思うように力が発揮できないようだ。兵のほとんどは負傷し、倒れていた。
怒りを冷静さに変えたリースは、単身で多くの忍者を倒し、王の間に向かっていた。
「お父様」
何も考えたくなかった。ただ動くこと。動いて、最悪の状況を少しでも防がなければ。
リースは最後の階段を上り、王の間に続く扉を開けた。
すごい勢いで煙が扉から噴出した。
「けほっ、けほ!」
むせるリースの隙を突いて二人の忍者が襲いかかる。
「くっ」
リースは槍の柄で二人を同時にいなし、先端で片方を、末端でもう片方の息の根を止める。
「お父様……」
リースは玉座に駆け寄った。
父は玉座にもたれ、ぐったりとしていた。
「お父様!」
肩には深い裂傷があり、そこから赤々と血が流れていた。
「おお……リース……」
「お父様、お父様!」
リースは父の手を握りしめた。たちまち涙が溢れ出す。
「思いのほか、早く……ごほっ、侵、攻……」
「お父様、しゃべってはだめ!」
しかし父は構わず、
「ひか、光の司祭様に……ぐっ、どうか……」
片手でリースの頬を拭った。涙が消え、代わりに血痕がつく。
「お父様、お父様……」
すがるリースに反し、王の息は見る間に浅く、弱くなっていった。
「いや……お父様! お父様ぁ!」
リースの叫びもむなしく、ジョスター王は息絶えた。
リースは玉座に崩れ、嗚咽を漏らした。
「お父様……」
最愛の父が、たった今息を引き取った。しかし、リースには悲しむ時間すら与えられなかった。
隙をうかがっていたナバール兵が、ここぞとばかりにリースの背後から襲いかかった。
短刀の切先がリースの手首をかすめる。
刹那、リースは槍の柄で兵士を小突き、間合いを空けて対峙すると、槍を回転させて勢いをつけ、兵士を一突きした。
旋風槍。
母様から教わった秘伝の技。
忍者は王室の床に崩れ落ちた。リースはその場にへたり込む。
「お母様、お父様……。みんな……」
ものの数時間のうちに、リースの傍には誰もいなくなってしまった。途方もない絶望感が彼女を包む。
それまで、アマゾネス軍は何者にも負けないと思っていた。実際、過去に何度か敵国を退けたことだってある。
それが、こんなにも簡単に落ちてしまうなんて。
「お母様……」
リースの意識に、遠い日の母の言葉が蘇る。
『リース。敵は圧倒的な力であなたをくじけさせるかもしれません。その時あなたは、光から見放され、暗闇に取り残されたように感じるでしょう』
燃えさかる炎の中、涙だけが流れ続けた。今リースがここに生きていることを示すように。
母は表情を変える。ずっと昔から知っている、優しい声。
『でもね、リース。マナの女神さまは、決してあなたを見捨てたりはしないでしょう。
ひとりきりになってしまっても、それはあなたに与えられた試練のようなもの。諦めなければ必ず道は開かれるわ』
「おかあさま……」
リースは泣いていた。
初めて槍術のけいこに立った日、あまりの厳しさに、同じように泣いたことを思い出した。
あの日から今まで、それでも私はめげずに頑張ってきたのだ。
お父様もお母様も、もういない。エリオットも遠くへ行ってしまった。
もしかしたら、ローラント城は元に戻らないのかもしれない。
だけど、私はここにいる。今も生きている。
ならば。
「お母様。お父様。必ずエリオットを連れて帰ります」
リースは父の亡骸に祈りを捧げると、城を後にした。
天かける道を下る途中、傷ついた仲間の姿が浮かんでは消え、リースの胸をいためた。
背後にそびえるローラント城からは、いまだ煙が上がり続けている。
まさか、こんな日が来るなんて。
エリオット……。
ごめんなさい。
もう少し、あなたに優しく接するべきだった。
きっと今ごろ、ひとりきりで押しつぶされそうになっているでしょう。
ライザ。みんな……。
私がもっとしっかりしていれば。
予兆を見定め、何か手を打っていれば。
でももう遅い。どれだけ嘆いても、私の愛したローラント城は返ってこない。
夕暮れの道を、リースはほとんど無意識で歩き続けた。
彼女の胸にある願いはただひとつだ。
エリオットを必ず助け出す。この命に代えてでも。
漁港パロに着いたのは夜になる頃だった。
まずは聖徒ウェンデルに向かわなければ。お父様が言っていた、光の司祭様に会うのだ。
しかし、パロはいつもと様子が違っていた。
すでに街はナバール兵によって占拠され、自由が奪われていた。
リースは街に入る前から鋭敏にそれを感じ取った。身を隠すように建物の裏手へ回る。
明かりの漏れる窓から誰かの声が聞こえてくる。
「じいちゃん、ぼくたちどうなっちゃうの?」
「わしには解らん。今はただ、マナの女神様のご加護を信じるほかない」
「ローラントのおしろは? かじ?」
「そのようじゃ。ジョスター国王。リース様、エリオット様……どうかご無事で」
どうやらこの街の住人は無事らしい。リースは少し安堵する。
そのまま裏手を伝って、他の家の様子も探ってみた。
「港は使えないのかしら」
「当分の間無理だろうな。やつら、何もかも俺たちから持っていっちまうつもりだ」
リースはどきりとした。……港が使えない? それじゃウェンデルへ行けないじゃない。
さらに探索を続けたリースはこんな話を耳にした。
「実は今夜零時、俺の知ってる奴がゲリラ的に船を出すことになってる」
「そりゃほんとかよ。見つかったら殺されちまうぞ」
「ああ。でも、このままいつ終わるか解らない束縛の中にいるよりマシだと思ってるんだ、あいつは」
「命知らずにも程があるぜ。俺は大人しくしてるほうを選ぶね」
リースはそれだけ聞くと、身を忍ばせたまま港へ向かった。
すっかり日の暮れた港は、やはりナバール兵の占領下にあった。停泊しているすべての船を忍者が虚ろな目で見張っている。
「あの忍者たち、生気を抜かれているみたいだわ」
リースはつぶやいた。そういえばさっきローラントに攻めてきた兵士もあんな感じだった。まるで何かに動かされているかのように。
いったい何が起こっているのだろう。リースはあらためて不安になった。
「リース様?」
「!」
突然の声にリースは振り返った。彼女の前に、知らない若い女性が立っていた。
波打った長髪と、どこか斜に構えたような表情。自分の意思をしっかり持っているタイプに見える。リースは彼女が敵ではないことを一目で見抜いた。
「あなたは?」
リースがたずねた。女は周囲に目を配り、
「ここじゃ目立つ。こっちへ」
手招きすると、彼女は街へ引き返した。
「……そうか。城でそんなことが」
「ええ」
リースは頷く。
「エリオットやみんなを救うためにも、私は光の司祭様に会う必要があります。何としても聖都ウェンデルへ向かわなくては」
路地裏だった。入り口が物陰になっているため、人目につかない。
女は波打つ長髪をかきわけて、
「でもリース様。見ての通り港はもう占拠されちまってる。城塞都市ジャドへ向かう船は出てないよ」
彼女の言葉にリースは戸惑った。
「このままでは今よりさらに悪いことになってしまいます。ここだけではなく、世界中が危機に瀕する、そんな予感がするんです」
リースの瞳が揺れる。女はしばらくの間、リースの目をじっと見ていた。
やがて女は頷き、
「解った。入んな」
右にある建物の戸を開けた。彼女がそうするまで、リースはそこに扉があるとは思いもしなかった。
「あたしたちはここから脱出するつもりなのさ」
女はリースにウィンクした。
「みんな! 最後の乗客を紹介するよ!」
地下室に女の声がとどろいた。彼女と同じ年頃の男女が一斉にこちらを向く。
リースは慇懃に頭を下げた。
「よろしくお願いします」
ひゅーっ、おおっ、と歓声が上がった。
「リース様じゃねえか! どうしてこんなところに?」
男の声に女は、
「事情は何だっていいだろ? それともあれか、お前はレディの私情にいちいち首突っ込むほど野暮な野郎なのかい?」
彼女のひと睨みに男は、
「ちょっとした好奇心だろうがよ。わーったわーった」
両手を挙げて降参の姿勢を見せた。どうやら女はこの集まりのリーダーらしい。
地下には男女合わせて五名ほどの人員がいた。みな若かったが、どうやらリースが最年少らしい。
女はざわつくメンバーに手を叩いて合図し、
「さっそくだが最終確認だ。時間がない。予定の時刻まであと二時間だ」
そう言うと、作戦についての簡単な説明を始めた。
作戦はいたってシンプル。零時前に街中で花火を上げ、敵の注意を反らす。その隙に岸辺に隠してある小型の船に乗って脱出、ということらしい。
「簡単な揺動作戦だが、連中は生気を失ってる。つまり考える頭がない。たぶん引っかかってくれるだろう」
リーダーはそう言うと、
「一時間自由にしてろ。当たり前だが、目立つような行動はとるなよ」
一同は頷いた。
「パロが占拠されたのは一週間前のことだ」
リーダーの女はリースに言った。
「全然気がつきませんでした」
「そっちに知らせが行ってないのも無理はない。脱出しようとした奴らは全員殺されたからな。
やつらの一人が町人の格好でローラントとの連絡役をやってた。対外上は何の被害もないように見せかけてたんだ」
女は苦虫を噛むように顔をしかめた。思い出すように遠くを見つめ、
「あたしたち……ああ、この集まりな。あたしらは昔っからのつきあいなんだ。
いつか街を出て、広い世界を見てやろうって皆で夢見てた。それが突然の襲撃だろ? 自由を奪われたような気になってな」
女は伏し目になり、
「仲間の一人が殺されたんだ。占領に抗議したら……見せしめに。あんまりにもあっけなく死んじまった」
リースは玉座に沈む父や、傷ついたアマゾネスの姿を思い出した。胸が苦しくなる。
「それまでさ、この年で人が死ぬなんて思いもしなかったんだ。あんた……すまない、リース様ほどじゃないにしても、あたしたちだって十分若いだろ」
女は壁にかかった写真を見た。リースも視線を追う。集合写真だ。
「でも死ぬことだってあるんだよな。思い知ったよ。そして誓った。ひるまずに戦い、必ず自由を手にしてやるってね」
女は言った。リースは頷いて、
「きっとうまくいきます」
「ああ。じゃなきゃあいつに顔向けできない」
女は笑った。リースが初めて見る彼女の笑顔だった。
零時五分前。夜の静寂を花火の音と光が破った。
「何だ?」
忍者たちは音のしたほうへ一斉に駆け出した。
「いくよ!」
リーダーを含む五人とリースは、夜陰に紛れて港のはずれへ向かった。
案の定、警備は手薄になっていた。ナバール兵は誰もいない。
「こっちだ」
一同はすばやく移動し、港の端に向かう。埠頭と崖の間、くぼみのような場所に船は停まっていた。少人数用の小型船舶だ。
「落ち着いて、手はず通りに」
女が合図すると、男たちが出航の準備を始めた。彼らのの動きは実に俊敏だった。まるで何年も海にでているかのような手つきで、着々と行程をすすめていく。
驚いて彼らを見ていたリースに、
「なに不思議がってんだ。港町で育った男が船を自分の手足のように扱えるのは当然だろ」
「あ、そっか」
「さっすが王女様だな、いい感じに世間知らずだ」
女は苦笑した。リースもつられて笑った。
「何者だ!」
鋭い声がした。
直後――、
「ぐっ!」
仲間の男が一人、忍者に短刀を突き立てられ、海に落ちた。
「逃げられると思ったのか」
忍者が温度のない声で言った。
こちらと同じだけのナバール兵が、たちまちのうちに甲板に乗るリースたちを取り囲む。敵は短刀を構え、じわじわと円の半径を狭めていく。
「リース。暴れたかったら好きにしな」
リーダーのささやきを聞き終わらぬうちに、リースは槍で一閃。忍者の半数を一度に倒すと、続く一振りでもう一人、柄による打撃で最後の一人を海に落とした。
「出航だ!」
言うが早いが、帆を広げた船は動き出す。風を受けて一気に加速し、沖へ。
リースは仲間の落ちた水面へ視線を注ぎ続けた。リーダーが肩を叩く。リースが振り向くと、彼女は首を振った。
「あらかじめ覚悟の上なんだ。救出に時間がかかるようだったら、取り合わずに出航する」
「でも……」
リースはうつむいた。リーダーは、
「あんた、すさまじく強いくせして妙に優しいんだな。これから苦労するよ、そんなんだと」
リースは女を見た。口ではそう言っていても、彼女はリースよりもずっと心をいためているようだった。
「さあ、今夜はもう寝ちまいな。ジャドについたら起こしてやる」
深夜の海原に、銀色の月がおぼろな輝きを放っていた。
そうして、リースの長い一日は終わりを告げた。
彼女はその晩、この日一日で別れ、出会った人々のことを思い、涙した。
そしてあらためて誓うのだった。
エリオット、あなたを必ず助け出すわ。
翌日。
城塞都市ジャドの港に、まぶしい朝日が差し込む。
「着いたよ、ジャドだ。ウェンデルへはここから南へ下って、途中にある洞窟を抜ける必要があるらしい」
「あなたたちは?」
リースの問いにリーダーは、
「あたしたちはこれから北を目指そうと思ってる。縁があったらまた会えるさ」
女は手を差し出し、
「それじゃまたな」
リースは彼女と握手をし、
「ありがとう……」
「王国を元に戻せることを祈ってる」
互いに頷くと、女は笑った。リースも笑う。
まもなく船は出港した。リースはその影が見えなくなるまで手を振った。
「よし、行こう」
旅立ちの夜明け。
リースは風向きを確認した。悪くない。南風だ。
一筋の光明に導かれ、彼女はジャドへ入っていった。
(了)
以上です。微妙に原作と違う箇所があるかもしれませんがご寛恕を。では。
>>700 GJだがどういう話になるのかいまいちわからん
何となく書いただけだったりするので続きとかないですたぶん。
>>702 ここは一応エロパロ板だぞ
まあエロシーンが必ずいるってわけじゃないけど
それに準ずるシーンもない、続きも書く気がないってのは…
まぁ作品自体少ないのだからそう叩いてやるなさ
聖剣スレで生き残っているのはここぐらいのものだし
いつも書き手に甘すぎるのはエロパロ板の最大の問題だな…
宗教みたいになることまであるしな
それに、作品を書けば飛んで来るのはファンコールばかりじゃないんだし。
エロパロの書き手ってのはそれを自覚しているべきなんだよ
主張はわかるし、同意する部分もあるが、それはしかるべきスレでな。
過疎ってようと、ここ聖剣のスレだからさ。
>>703 続き書いたらもっと荒れそうじゃないっすか?
hosyu
それよりも保管庫どうなってるの?
プリムたんのおっぱいペロペロ
>705
書き手に辛いと途端に投下が過疎るからだよ、そりゃ。
別に問題にせんでもいいと思うぞ。「叩いて書き手を育てる」なんてのは勘違いもいいとこだし。
そりゃあ、公開してる以上は色んな感想があるし、嫌われることもあるだろうが、
それとは別のところで、ネガティブな言動が当たり前になると避けられるもんさ。
お残しは黙ってやる、が基本だ。
でもまあスレ違いは書き手に優しいとか辛いとか以前の問題だな
ケヴィンたんがプッツンしてリースたんのお尻にずっこんばっこんする奴きぼんぬ
>>710 でもやっぱり100のGJより1の死ねのほうが効果的ってのは嫌だなあ
書き手もそれなりの覚悟を持ってほしいってのは贅沢なのかね
やっぱスレ違い扱いなのかー。場所によっては非エロにも寛容なんだけどねぇ。
>>714 個人的にエロシーンがなくてもいいと思うんだが
おいしいシーンはせめて欲しいと思う
オリキャラがでてきて導入のみで続きなしのSSじゃ
そりゃ文句も言いたくなるさ
すまんかった。留意する。
>713
SSに色んな反応がつくように、SSへの反応にも色んな反応がつく。掲示板なんだし。
書き手に覚悟があってもあんまり悪い言い方をするとスレ自体が荒れちゃうから、
言い方に気をつけるに越したことはないとこで。
お前さんの考えも最もだとは思うんだけどさ。
ん〜、>715と>719に同意かな。でも>700氏、GJです。
ただ、死産は「胎児が死んだ状態で生まれること」のはずなんで、
「母は男の子を死産した。」ではエリオットが死んだことになっちゃうよ〜。
719 :
プリム:2008/08/09(土) 02:21:49 ID:XksMHXBp
なかなか意欲が出ません
ぬぬぬ
デュラン×アンジェラのドロ甘が見たい
求めるばかりで表現できないのは憐れだな
>>722 なんで見下してるのかわからんけど
この板はそういうやつが大半だろ
たまにはLOMでも語ろうか
コロナのノーブラ的ナ意味で
ではでは。
禁断の魔法を用いて20歳の肉体へ変身したコロナ。
「すごいんだ・・・ここも、こんなに・・・んっ」
始めて感じる性感に戸惑うコロナ。
しかしそれを盗み見ていたバド。
羞恥に怒るコロナはバドにも同じ魔法をかける。
そこに現れたのは逞しい肉体と、怒張した男根を持つバドだった。
「なにすんだよコロナっ! ・・・うわっ俺の身体・・すげえええ!
・・・んっコロナ・・・おれ・・・」
コロナの裸身に欲情を向けるバド。自身の膣が蜜を溢れさせ始めたことに気付くコロナ。
「・・・やっ・・バド、何考えてるの?」
バドの腕がコロナの肌を捉え・・・
完
>>725 ちょwwwwww
この2人はかわいすぎるから困る。
バーニング・コロナ〜
真珠の核に白い液体ぶちまけたい
瑠璃君また昼間から2chですか
だってほら、日曜日だし……
プリムの締め付けキツクて、ぬるぬる温かい。
搾られる。
マチルダは犯されそうになっても抵抗しなさそう
バドたんのが俺の中でぴくぴくたまんねぇ…
ドット絵のレディパールが大好きです。
735 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 20:56:48 ID:ZH2yqGgh
フェンナイリースは俺の嫁と叫んで保守
アマゾネスリースは俺の嫁。
じゃあヴァナディースリースは俺の嫁
ヴァナディースが「ヴァナ(ヴァン神族)・ディース(下級の女神)」と区切るとやっと気づいた
じゃあ人気のないアンジェラはもらってくか
じゃ、クリス(2のレジスタンスのリーダー)はもらっていきますよ
よし、ホークアイは俺の嫁な
アマンダをもらおう
んじゃポポイたんはいただいていきますね。
えっと…?
もしかして、俺はルサ=ルカ様を頂いて行ってしまってもいいのかな?
おう、店じまいセールだ。もってけもってけ!
なんかランディとケヴィンしか残ってないんすけど
外伝ヒロインはもらうが、
新約ヒロインはおまえたちにくれてやるッ!好きにしろ!
じゃあ俺はアマンダをいただかせてもらおう
誰かーシャルたん売れ残ってるでちよー
>>746 いらないようだから、ケヴィンは貰っていくぞ
つるぺたなシャルたんか…
おっぱいぼよよんなリチアたんか…
二人ともいただきます><
ふと思ったんだがシャルロットって初潮きてんのかな?
人間の年齢ならきてて当然、エルフの生殖可能期間が馬鹿長くなければまだのはず…
はたしてハーフの場合は…
きてますん
754 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 15:20:07 ID:uanT6EPd
まだ来てないに一票
真珠姫は渡さない
パメラ貰っていきます
シャルロットって成長すると結構可愛い系美人になりそうだな。
まあその頃ヒースはおじいさんかもしれんがw
仲間達も孫の世代とかだろ
759 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 17:44:06 ID:pSRi7lZg
マナの影響で成長が遅いって設定ならマナがなくなれば成長速くなるんじゃないか?
それよく聞くけどソースある?
ハーフエルフだから成長が遅いんじゃないの?
種族的なものだから、マナは関係ないんじゃないか?
マナが無くなったらエルフはみんな急に歳をとりだすのか?