バタン!
大きく扉が開く音がすると、金髪の髪をした女性と長髪の男を先頭にして聖剣の勇者達が
入ってきた。
「美獣!これで最後だ!」
「父の仇!覚悟しなさい!」
私は大きく息を吸い込んだ後、ゆっくりと振り返り、彼らを見た。その中央にあの王子とよく似た
美しい金色の髪を持った女性が私を睨んでいた。
(……なるほど…。よく似ている…。やはり姉弟だな…。特に目元が…。
…ふふ、自慢のお姉様…か・・・)
美獣はエリオットがしきりに自分に対して喋っていた姉リースの自慢話を思い出し、口元に
笑みを浮かべた。
「ふふふ、あんた達がここまでやるとは思っていなかったわ。
やはり偶然に聖剣をぬいたわけじゃなかったのね。
神獣を倒した実力は、ほめてあげる…。
だが、それもここまで…。黒の貴公子様は、私が命に代えてもお守りする!
あの人は私の全て……あの幼かった頃の黒の貴公子様が
たった一度だけ見せたあの無邪気な笑顔に私は…。」
そう話すと美獣は、一瞬信じられないような優しい目をして見せた。はるか昔の思い出の中に自分が
生きているかのように…。その顔は恋をする『女』の顔だった…。
「美獣…一体…あなたは…黒の貴公子というのは…」
「あの方は可愛そうなお方…。運命の子として予言され、国を滅ぼすという予言をされたがために
幽閉され、その心を闇に染まらされたのだ…。人間達の勝手な思い込みで、あの方は…。
そして、魔王に魅入られ、その魔王を殺し…今は……。私は…あの方に笑顔を…」
「美獣…」
「思えば私もお前も同じ『運命の子』を守ろうとしているのだな。ふふ、皮肉なものだ。
お前は『2人目の運命の子』である弟を…そして私は『1人目の運命の子』を……。
貴様においそれと譲るわけにはいかない!」
「美獣!待って!…あなたは…」
「黙れ!もはや言葉など不要!その槍で語れ!」
「美獣!!」
(黒の貴公子様……エリオット…どうか……)
リースは傷つき地に伏した美獣の傍らに立っていた。
美獣を見るリースの顔は勝ったというのにどこか物悲しそうだった…。
「ふふ…姉弟揃って…おかし…なやつらだ…。魔族の私を殺したのに…勝負に勝ったというのに
何故…そんな顔をする?…」
「美獣…あなたと私は同じだわ…。互いに愛するものの為に必死になって…。もしかしたら、立場は全く逆
になっていてもおかしくなかった。私・・あなたの事…魔族は悪だと決め付けて…。」
「ふ…ふふ…人間と同じとは…随分と侮辱・・を・・ゴホッ!!弟もそんな事を…」
「!?エリオットを知っているの?」
「あぁ…あの愚鈍な王子…お前にそっくりで愚鈍そうだった…ぞ…」
「エリオットはどこに!?」
「黒の貴公子様が…マナの聖域に…そこに……。…私は…あの方を助けたかった…。ただそれだけ…」
リースは美獣の両手を握り締めた。美獣は虚ろな目をリースに向けた。
「お願いだ…あの方を…助けてあげて……。あの方にこれ以上悲しい歪んだ笑顔をさせない…で…。
お前の弟のように無邪気な笑が…お……を」
リースはコクリと頷き、握っていた美獣の両手を強く…強く握り締めた。
(あぁ…何だか痛みが無くなって、身体が楽になってきた…。黒の貴公子様…
ふふ…何故…こんな時にまで・・あの王子の顔が……。名前は……そう、エリオットと…
できれば…もう…いち…………)
182 :
美獣主役?:02/11/10 00:25 ID:l9t1kC3U
「ふぁあああ〜。少し休憩しようっと…」
大きな伸びをした後、まだあどけなさを残す金髪の少年は筆を止めて、
椅子を立ち上がると自分のベッドに寝転がった。
少年の部屋は、その年齢の子供の部屋としては大きく、調度品も真新しい…。
金持ちの貴族などに比べれば驚くほど質素だが、やはり彼が一国の王族である事がわかる。
あの事件から3ヶ月、エリオットは無事にここローラントに帰還していた。今やアマゾネスの団長として正式に
就任した姉リースと共に…。
あの日…黒の貴公子から解放された日…。目を開けると姉リースが泣きじゃくってエリオットを抱きしめた。
何度も弟の名前を呼びながら…。周りに姉の仲間も沢山いたが、よく覚えてはいない・・。
ただ、朦朧とする意識の中で姉の胸の中で見たマナの聖域は、どこまでも悲しみを放っていた。
姉の肩越しには…巨大なかつて樹であったものがうっすらと見えた…。
ローラント城に戻ったエリオットは姉に自らの次期国王としての決意と信念を伝えた。
「いつまでもお姉様に甘えてばかりではいけない!」と。
リースは少し驚いた顔の後、一瞬か寂しそうな顔をし、慌てて笑顔を見せた。
けれど、その笑顔もどこか寂しそうに見えた…。
183 :
美獣主役?:02/11/10 00:26 ID:l9t1kC3U
エリオットは今、以前はサボりがちだった勉強も必死に自分から望んでするようになった。
剣の稽古も、暇を見つけては近くのアマゾネスを捕まえて、相手をしてもらった。
一日も早く、姉の助けができるように…一人前になるように…と。
ローラント城に戻ってきた後、エリオットは姉に一度聞いた事があった。
あの暗闇の城に大きくて美しい猫を見なかったか?…と。そして、
その猫の側に美しい女性がいなかったか?…と。
リースは何も言わず、ただ「いいえ」とだけ答えた…。
しかし、一瞬だが、姉の目が驚きの様相を見せた事をエリオットは見逃さなかった…。
あの猫はやはり、魔族だったのだろう…。そして、猫が一度大きく汚れ傷ついて帰ってきた事が
あった。あの傷をつけたのは……。
エリオットはベッドに横になり、今尚残る指の傷を見ていた…。
184 :
美獣主役?:02/11/10 00:28 ID:l9t1kC3U
(カリカリカリ)
「ん?」
窓の方から何かが窓を引っ掻く音が聞こえたので、首だけを回して窓を見やると、何かが蠢いているように
見えた。エリオットはゆっくりと起き上がると、窓に近づいた。
「あ…」
エリオットはつい驚きの声をあげ、目を瞬きさせた。
そこには、あの猫とそっくりな色、毛並み、目つきをした猫が窓を必死に引っ掻いていた。
…あまりにもそっくりだった。ただ、その猫は、あの猫のようなエリオットを上回る程の巨体ではなく、
どこにでもいる、小さな猫だった…。
「ちょっと待ってね……んっしょ……わ!」
エリオットが窓を開けると、その猫は勢いよくエリオットの肩に飛び乗ってきた。
「きみ…あの時の猫?まるで大きさが違うけれど…」
猫はにゃぁと一鳴きした後、エリオットの頬をぺろりと舐めた。
「あは♪くすぐったいよ。…ほんと、見れば見るほど似ているなぁ…。お前、飼主はいないの?
もしかして、飼主は物凄く綺麗な女の人だったりして…。ふふ」
エリオットはその猫を抱いて、ベッドに腰掛け、膝の上に置いた。
その猫は居心地がいいのかエリオットの膝の上でくつろぐように丸くなると、
そのまま頭を撫でられていた。
185 :
美獣主役?:02/11/10 00:29 ID:l9t1kC3U
「どうしようか?君、誰も飼主がいないんならここにいる?僕が飼主になってもいいかな?」
猫は一度顔をあげるとエリオットの顔をみてにゃぁと鳴いてエリオットの手を舐めた。
「あはは。それじゃあ、僕が飼主候補になるね?嫌になったらいつでも僕の指を引っ掻いていいからね。
……そうだ!そしたら、君に名前をつけるね?…えーっとえーっと」
エリオットは猫の喉をさすりながら、しばし考えると…。
「そうだ、『イザベラ』っていうのはどうかな?君のもしかしたら元飼主だったかもしれない人の名前…。
嫌?僕はすっごく素敵な名前だと思うんだけど…。」
猫は嬉しそうに鳴くと、エリオットの顔に飛びついてきた。
「あはは♪よ〜し、お前の名前はイザベラだよ。仲良くしようね♪
あっ!僕の名前言ってなかったね。・・僕の名前は『エリオット』。よろしくね!イザベラ!」
「とりあえず、姉様には見つからないようにしなきゃ…。ペットは駄目だって言われているし…。
ってうわ!…こ…こら!イザベラ!あはは」
イザベラがエリオットの顔に飛び乗ってきたのをひょいと掴むとそのままベッドの上でじゃれあった。
太陽の光が窓からのぞき、天の頂きを美しくも荘厳に見せている…。
マナの消えたこの世界に、未来と希望を抱いた少年の笑い声が溶けていった。
186 :
美獣主役(ラスト美獣視点):02/11/10 01:50 ID:l9t1kC3U
暗い闇に落ちていくのがわかる…。
これが『死』なんだと…。初めてのことながらわかる。
あぁ・・私は死んだのか…。
だが・・私の命などどうだっていい…。もう…。
闇の中、黒の貴公子様の死を知った・・。あのお方は敗れたのだ…。
だが、これでいいと思う…。もう、あのお方の魂を救う術はこれしかなかったのだと…。
聖剣の勇者達を恨む気持ちなどこれっぽっちも湧き上がらなかった…。
後は…あの・・運命の子の少年の事…。あの方の分も生きて欲しい……。
私は、そのまま、あるのかもわからない死後の世界を創造しながら、闇に身を任せた…。
気付くと、目の前の闇が光に変わったかと思うと、そのまま突然視界が真っ白になって意識も途絶えた…。
その途絶える寸前にマナの女神が私に微笑んだような気がした…。
私が次に目を覚ましたのは、草原の国フォルセナの町の中だった。
ただ…その姿は見るも無様な子猫の姿だったのだが…。
人の姿にはかろうじてなる事ができるものの、あの魔力に満ちた誇り高き魔族としての本性の
姿には当分なれそうもない…。かなりの魔力が失われてしまっている…。
187 :
美獣主役(ラスト美獣視点):02/11/10 01:54 ID:l9t1kC3U
だが…そんな事よりも何故、私は生きているのだ…。確実にあの傷は致命傷だったというのに…。
いや、一度確実に死んだのだ。では…私は…生き返った?のか?…。
最後に見えた光…
マナの女神が生き返らせたとでも?…馬鹿馬鹿しい。
黒の貴公子様のいない世界を見ろとでもいうのだろうか?これが私に与えられた地獄なのだろうか?
ふん、マナの女神も残酷な事をする…。
誰が生きるものか!すぐに、また死んでやる!
そう心の中で叫んだ後、何故かあの王子の笑顔が頭をよぎった。
………………。
「おーい、ウェンディ!何やっているんだい。夕飯が冷めちまうよ!」
「はーい、おばさん!ちょっと待ってて!すぐに行くからぁ!…よしよし、美味しい?綺麗な毛並みだねー、お前」
私は卑しくも人間からおこぼれをもらっていた。情けない…、私は自ら死ぬ事すらもできない臆病者になってしまった
のだろうか?…くそ!
「よしよし…きゃっ!…もう、そんなに怒らないでよ!せっかくの綺麗な毛並みが台無しだよ?…あ!」
「おーい、どうした?ウェンディ、夕食は一緒にっていつも…」
「あっ、お兄ちゃん。…うん、ちょっと綺麗な野良猫がいたから私が作ったお菓子をあげていたの。
つい今さっきまでいたんだけど…。」
「ふーん。はは、きっとウェンディの手作りお菓子が不味かったんじゃねぇのか?」
「ひっどーい!お兄ちゃん!今夜はおかず抜きだからね!」
「ちょ!そりゃないぜ、ウェンディ!」
188 :
美獣主役(ラスト美獣視点):02/11/10 02:00 ID:l9t1kC3U
私は後ろの方から聞こえる兄妹らしき会話を聞きながら、その家を離れた。一度振り返り、
小さく見えるその2人を見ると、再び、路地裏へと足を走らせた。どこか聞き覚えのある声だったが……。
そうやって、私は人間のおこぼれをもらいつつ生き抜いた。何度も死のうと思った…。
だが、できなかった。その理由はわかっている。…そう…あの少年だ…。ローラントの王子…。
ローラント…か…遠いな…。今の私の姿では…。
私は、夜空の星を見ながらそんな考え事をしていると、うとうとと睡魔に襲われそのまま眠りの海へと落ちていった。
次の日、私はいつも餌を貰っている、女の子のいる家へと向かった。ちょっとした礼と別れを言おうと
思ったからだ…。私は短時間だが戻れる人間の姿へと変わるとその家の前へとやってきた。
彼女(名前は確かウェンディと言ったか?)は庭で花の手入れをしていた。
「こんにちわ」
「えっ?あ…こ…こんにちわ(うわぁ…綺麗な人…)。…あの、何かうちに御用ですか?」
「えぇ…」
ウェンディは目の前に立つ美しいストレートの髪をもつ美女のその容姿と漂う気品に見惚れていた…。
「(間違いなくお兄ちゃんのお客じゃぁないわね。)あの…叔母なら今は…」
「いいえ、用があるのはあなたよ。いつも私の飼い猫がお世話になっているわね。ありがとう」
「え?…あ・・あぁ、いえ!そんな、大した事はしていないです…。そっか…あの猫ちゃん飼い猫
だったんだ。」
「えぇ…ずっと探していたの…。ありがとう。」
「そうだったんだ…。良かった…。…ん?でも何で私があの猫ちゃんの世話をしてあげていたって?」
「ふふ、私は猫とお話ができるの。」
「はぁ…」
「それじゃあね…。可愛いお嬢さん。お兄さんにもよろしくね。」
「(// //)あっ、はい!…」
189 :
美獣主役(ラスト美獣視点):02/11/10 02:07 ID:l9t1kC3U
ウェンディはそのまま上品な足の運びで去っていく絶世の美女に今だ頬を赤くしながら見惚れていた。
(はぁ〜、大人な女〜、かっこいいなぁ…。あれ?何でお兄ちゃんの事を?)
「おーい、ウェンディ!…どうしたぁ!何顔赤らめているんだよ!!」
「もう!お兄ちゃんったら最悪!せっかく素敵な人に会って人が乙女の感傷に浸っていたのにぃ!」
「な…乙女って…。あ!!まさか…男だな!男なんだな!!おい!どんな野郎なんだ!兄ちゃんが」
「うるさいなー!安心してよ!私はお兄ちゃんがお嫁さん見つけてくるまでは安心できなくって
自分の恋にも専念できないよ!…しかも、男じゃなくて女の人!」
「ちょ!俺の嫁って!・・いや!そんな事よりも『女』って!そんな!お前、それって確か『れずびあん』
とか何とかいう!あぁ!ちょっと兄ちゃんがじっくりと説教してやる!待ってろよ!」
「もーーー、うるさいうるさい!今、食事を作るからお兄ちゃんは少し黙ってて!!
……全く、こんな単純馬鹿だから、恋人も…(ブツブツ)」
それから、私は行商人の荷台に乗ったりしながら、町と町を移動し、そして、定期便の船の船倉に上手く
潜り込み、何とかローラントの窓口、漁港パロまで辿り着いた。
その後、パロでローラント城までの行商人の荷台を見つけると、颯爽と飛び乗った。
荷台の中、ローラント城が近づいていると思うと私の胸は何故か動悸が早くなるのだった…。
私は…拒絶されるのだろうか?いや、私と果たして気付くかどうか…。
最悪、私は退治され、殺されるかもしれない…。
死は怖くない・・。ただ、あの王子に拒絶されるのが怖い…。私は一体…。
もうすぐ、この正体不明な感情の答えが見つかるような気がする。
あの、王子に会えば…。きっと答えが…。
190 :
美獣主役(ラスト美獣視点):02/11/10 02:12 ID:l9t1kC3U
荷台が止まって、何やら話声が聞こえる。その後再び動き始めた後、すぐに再び止まり、荷物が次々
と降ろされていく。どうやら着いたようだ。
私は荷台の荷物の山からひょこっと顔を出した。……眩しい…。
その、眩しい日差しの中、あの城が視界いっぱいに広がっていた。…懐かしい…
とは言っても私はこの城にとっては死神だったわけだが…。
荷台を降りた後、城の外壁を登った。…あの王子の部屋はどこなのだろう?
一通り探した後、私は一つ一つ部屋を見て回るという地道な作業をする事にした。
やみくもに動き回っていても、キリがない…。
探し始めて1時間程して、やっと見つけた。あの王子だ。机に向かって必死に何かを書いている。
どうやら、勉強のようだ。その顔はどこか以前見た時よりも大人びているように見えた…。が、
伸びをしてベッドに横になった王子の顔はやはり年相応の幼い少年の顔だった。
会いたい…。あの少年の側にいたい!守っていきたい…。
私は気付くと、窓をしきりに引っ掻いていた。王子はそれに気付くと身体を起こし、
窓の側にやってきた。私を見る目…。何も変わっていない…。
あの純粋無垢な目だ…。一瞬驚いた顔をしたが、私の正体に気付いたんだろうか?
窓が開けられると私は、知らない間に王子の肩に抱きついていた。
あぁ…やっと……やっと会えた…。エリオット…。
191 :
美獣主役(ラスト美獣視点):02/11/10 02:25 ID:l9t1kC3U
エリオットはやはり私とは気付いていないようだが…、どうなのだろう?
だが、そんな事はどうだっていい…。エリオットが私を受け入れてくれたというだけで…、私は…。
エリオットの手が私の喉を撫でる。…嬉しい…。エリオットの笑顔を見ているだけで…。
エリオットは私の名前を『イザベラ』と名づけた。最初、あまりいい気はしなかった。忌まわしい思い出しかないからだ…。
殺戮と黒い毎日…。しかし、王子は素敵な名前と言ってくれた。
ならばいい。罪を忘れないためにという戒めと思えば…。これから、その名前で…エリオットの為に…。
私はエリオットに抱きつき、キスをした。『お前を守る』という契約の印と誓いとして。
ここが、私の新しい居場所…。まだ、どうなるかわからないけど…魔族の私が上手くやっていけるのか
わからないが…生きていこうと思う…。この王子が私を必要としてくれる限り…。
黒の貴公子様…。そして死んでいった多くの同胞達…。どうか…この運命の子を守って下さい…。
私は生きてみようと思います…。全ての罪をその身に受けて…。
これでいいですか?黒の貴公子様…。
これで……。
完
192 :
ご案内:02/11/10 02:27 ID:sqJW/zRF
ヘタレな文…。しかも、エロもとってつけたような糞さ。
そして短さ…。すんません(つД`)
全ては自分の中での自己満足でつ…。スレ汚しスマソ…。
この後、美獣がリースに見つかってのひと騒動とか、
エリオットを巡っての美獣とブラコンリースのドタバタ騒動
とか…機会があったら書いてみまつ…。投稿するかどうかは
ちょっとわかんないでつけど…。(つД`)
194 :
名無しさん@ピンキー:02/11/10 02:36 ID:cgLMA5SH
195 :
aa:02/11/10 04:45 ID:q+r52d2t
196 :
名無しさん@ピンキー:02/11/10 05:37 ID:E0j2gS2f
いや、面白かったです。また次回作に期待させて貰います。
お疲れ様でした。これを楽しみに巡回してました。面白かったでつ。
次回作、期待してますね。
199 :
名無しさん@ピンキー:02/11/12 01:49 ID:tHXNX+s1
生きてくれて良かった…と初めて思ったよ。
このカプへの思いがひしひしと伝わってくる作品也。
欲をいえばリースVS美獣がもうちょい濃ゆく書かれてれば…
あげ
元ネタの人怒ってるようでつ…
こういうのはバレるのは直ぐバレルので程ほどに
しておいた方がよいかと。
202 :
名無しさん@ピンキー:02/11/18 03:51 ID:3VqYpCBg
>201
ほんとですか!?
とんでもない事したな・・・。謝罪します。すいません。
一応レスの削除依頼をしようと思います。
本当に申し訳ないです・・・。
「フンフフーン♪今日も良いお天気♪」
エリオットは大きく伸びをすると、窓を開けて肺いっぱいに朝の甘い
空気を吸い込んだ。
朝の日差しがエリオットの白い肌と母譲りの姉に負けないぐらいの綺麗な髪が
反射していた。
そんなエリオットの姿をドアの向こう側からこっそりと覗く人の姿がいた。
(あぁ・・・エリオット・・・。本当に可愛い・・・。お母様、お父様・・・エリオットは立派に
育っています・・・。)
リースは顔を赤らめながら息を弾ませながら、エリオットの姿を見ていた・・・。
「おはよう♪ライザ!おはよう!ミーシャ!・・・あ!おはよう」
エリオットが朝、食事に行く時声を弾ませながら、アマゾネス達に声をかけていく。
エリオットも最近は自分がゆくゆくはこの国の国王になるのだという自覚が出てきていた。
エリオットなりに国と自分と姉に忠誠を誓ってくれる兵士達への気遣いだった。が・・・
204 :
名無しさん@ピンキー:02/11/20 02:12 ID:bQV/iYOT
それがいけなかった。
「おは・・・あ(// //)・・・お、おはよう!サーシャ!(いけないいけない、変な声になっちゃったよ)」
エリオットと擦れ違ったある年若いアマゾネスのスカートの丈が短く、下に履いた下着が
見えたのだ。エリオットは一瞬動揺したもののすぐに平静を装って朝の挨拶を交わした。
だが、これだけではなかった。ある別の若いアマゾネスは胸をわざとおおきくはだけさせて
エリオットに挨拶するもの。わざと胸が覗きこめるようにエリオットの顔を覗き込むものなど
もいた。
実はこのような事は今日に限ったことではない。何故か最近妙に皆エリオットには挑発的な
態度や格好をするのだ。
エリオット自身はまさかこのようなことがアマゾネス達の「わざと」だとは夢にも思わなかった。
ただ、ひたすら、自分の邪さを叱り付けるだけだった。
(くすくす、あぁエリオット王子。今日も気付いてくれたかしら・・・。私がブラをつけていないの?)
(ふふ、声をどもらせちゃって可愛いんだから・・・。あぁ・・・エリオット王子・・・。)
静かに・・・静かにエリオットに魔の手が忍び寄る・・・。
その夜・・・・。
どうなるんだどうなるんだ?
続きが激しく気になります。
もしかしてこれで終了なのかな?
夕食を食べ終えたエリオットは自室へと戻りいそいそと寝間着へと着替えていた。
「さ、明日も早いし、もう寝ようっと♪」
エリオットが着替えを終えそうになった時、エリオットのドアがノックされた。
(コンコン)
「ん?だぁれ?」
「エリオット、私よ。入っていい?」
「あ!姉様!うん、ちょっと待って!(ごそごそ)・・・・いいよ」
慌てて、ズボンを履いてリースに返事をするエリオット。
エリオットの了承の返事を聞くとリースが純白のネグリジェの姿で入ってきた。
心なしか、いつものネグリジェよりも幾分か薄い気がして、エリオットは見えそうな姉の
下着から目を逸らした。が、リースはそんなエリオットの仕草も見逃してはいなかった。
「な・・・何?姉様?(// //)・・その、何かあったの?」
「いえ、特に何もないわよ。久しぶりに今日はエリオットと一緒に寝ようかな?って思ったの」
「え?(// //)い・・・・いいよぉ。僕、もう子供じゃないもん!一人でだって・・・」
エリオットは突然の姉の申し出に顔を赤らめながらも、その誘いを断った。
自分だって将来はこの国の国王になるのだ・・・。甘えてはいられない。
だが、
「エリオット、ちゃんと歯は磨いたのかしら?」
「え?・・・う・・うぅん。まだだよ、姉様。でもでも!今から磨こうって思っていたところなの!」
「くすくす、はいはい。じゃあ、昔みたいに歯を磨いてあげようかしら?」
そう言いながらリースはエリオットを優しく抱きしめた。
「!?い、いいよぉ!(// //)もう!姉様ったら子供扱いして!自分で磨けるよぉ!」
エリオットはリースの手をかいくぐると、洗面所の方へと走っていった。
小さな身体で走るその後姿を見ながらリースは寂しいやら、不思議な気持ちを覚えていた。
(もう!・・・子供じゃないって言ったってまだ全然子供よ・・・)
エリオットは歯を磨き終え、寝室の方へ戻るとリースが先にエリオットのベッドに入っていた。
「姉様!僕は一人でも寝れるよ!ひどいや!僕を子供扱いして・・あ」
そこまで言ってリースが悲しい顔をしている事に気付いたエリオットはそこで言葉を
止めた。
「・・・ごめん。姉様・・・」
「ううん。いいのよエリオット。ごめんね。私、やっぱり自分の部屋へ戻るわね」
「えっ!?ま・・待って姉様」
リースに悪いことをした気がしてエリオットは慌てて姉を止めた。
「あの、僕も久しぶりにお姉様と寝たいなって思っていたところなの。さっきはごめんなさい。
だって!僕と同年代の子は皆一人で寝てるし!・・・だから・・・」
「ありがとう、エリオット。優しいのねエリオットは・・・。じゃ、今日は久しぶりに一緒に寝ましょ?」
「う・・・うん(// //)」
リースは布団を捲ってエリオットを招き入れた。エリオットはリースのネグリジェをあまり見ない
ようにして布団へと潜った。
その後、最初緊張していたエリオットも姉とベッドの中で話をする内にその緊張も
ほぐれていった。
だが、それでも。時々姉がネグリジェが肩からはだけているのを見ると、何かむずむずして
くるのだった。
「・・・・ふふ・・・。あら?エリオット、寒いの?身体を震わせているけど・・・」
「う・・・うん。」
「そう・・じゃ、こっちにいらっしゃい。暖かいよ?」
「え(// //)い・・いいよぉ。大丈夫・・。」
「嘘ばっかり。そんなに身体を震わせておいて・・・ほら」
リースはエリオットを抱きしめると自分の方へ引き寄せた。
姉の胸が目の顔に当たる。
「ね・・姉様!!(// //)」
「ふふ、ほら、あったかいあったかいでしょ?」
「も・・・もう!また子供扱いして!(・・・でも、何か安心するな・・。)」
リースは更にエリオットをぎゅっと抱きしめた。エリオットにその胸の感触
が伝わる。
((// //)そ・・・それにしても、姉様のおっぱい何だかおっきくなった気がするなぁ・・。
って何考えているんだろ!僕は!)
「ふふ・・・どうしたの?エリオット?」
「(// //)な・・・なんでもないよぉ!」
そんなやりとりをしていると再びドアをノックする音が聞こえた。
エリオットは誰かに姉に甘えている姿を見られたくないので、とっさに離れて返事をする。
「誰ですか?」
誰?とエリオットが言う前にリースが先に来訪者に向けて言った。
「・・・・私です。ライザです。リース様。入ってもよろしいでしょうか?」
「ええ、いいわよ。」
「失礼します」
「!?」
そう言って入ってきたライザもまたリースと同じようなネグリジェ姿であった。
ただ、リースと違うのはその白のネグリジェの下がどうやら黒の下着らしく、
ほぼ完全に透けて見えるのだ。
エリオットは目を逸らしながらどうしたの?ライザ。とだけ言った。
「はい。どうも、不審な人物がうろついているという情報が見張りの者から
入りまして、リース様、エリオット様の護衛をということで・・・。既にエリオット王子の
部屋の周りにはアマゾネス達の警護を増強しました。そして、万が一に備え
私もこの部屋での睡眠をご許可願いたいのですが・・・。」
「えっ?で---」
「わかりました。許可します。ご苦労様です、ライザ。」
エリオットが言葉を言い終える前にリースが先に返事を出した。
「ありがとうございます。ただ、おそらく杞憂だとは思います。ですので、
心配することはないでしょう。安心してくださいね?エリオット王子(にこり)」
「う・・うん」
エリオットはどうもおかしいと思った。警護というのなら、部屋の周辺だけで十分なのでは?
何より、ライザの姿はどう見ても戦闘用じゃない・・・。
でも・・アマゾネスの隊長であるリースが許可したのだ・・・。自分のような半人前が
口を出してはいけないなと思い、エリオットは浮かんだ疑問を飲み込んだ。
212 :
名無しさん@ピンキー:02/11/26 22:26 ID:Qiz7bZf8
ライザは姉のリースよりも年上で完全に少女の域をでた大人の女性だった。
姉リースにはない大人の落ち着きと色香を持っていた。
このライザはリースの信頼も厚い為、エリオットが最もよく接するアマゾネスだった。
「じゃ、ライザも肩の力を抜いて、『楽しみましょ』?」
「はい・・リース様・・・。」
「??」
何を楽しむのだろう?そう思っていたらライザがベッドの中へと入ってきたのだ。
「えっ?」
「嫌ですか?王子・・・。」
少し、悲しそうな顔をするライザ。
「そ・・・そんな事ないよ!ライザとだって良く一緒に寝たから僕も懐かしくて嬉しいな!」
「ありがとうございます。王子。本当に王子は素直で優しいですね・・・。」
「(// //)そ・・・そんな」
「!?」
「ふふ、3人だと暖かいわね?エリオット・・・。」
「エリオット王子もこうして抱いてみると大きくなっているのがわかります。
相変わらずその優しさと可愛さは変わりませんけどね。ふふ」
左右から下着同然の美女2人に抱きしめられて、エリオットのアソコは否応がなく
大きくなってしまっていた。
(うぅ・・・僕の馬鹿馬鹿!何で・・こんな・・・ドキドキ・・・)
リースとライザはそんなエリオットを見透かすように2人で目を合わせてニヤリと笑った。
213 :
名無しさん:02/11/26 22:29 ID:n8NHJdk/
キター
続き激しく期待しております
キター
続き、楽しみにしてます。
がんがれ!
勃起ア…
やっぱりさげ
じゃあ、漏れは
ズボンsage
「ん?エリオット・・・どうしたの?」
「(// //)な!なんでもないよ!(うぅ・・どうしよう・・さっきからここが・・)」
リースのはだけたネグリジェから豊かな胸と桜色の突起が一瞬見えた為、
エリオットは慌てて目を逸らしてベッドに顔まで潜った。
(ふふ・・・あぁ・・ほぉんと可愛いんだから♪)
(王子・・・ハァ(// //))
クス
リースとライザはもう一度目を合わせた。
「王子・・・久しぶりなのです。もう少しお話しませんか?」
「え?・・・う、うん(// //)」
エリオットはひょっこりと目だけをベッドの中から出してライザを見ると、こくんと頷いた。
その後、少しエリオットを交えて3人で雑談した後、
そろそろ寝ましょうという事で寝る事となった。
それから半刻後・・・
二人の金髪(ブロンド)の美女は静かな寝息をたてて、真中のエリオット
を挟み眠っている。
エリオットにとって悪いことは、二人がエリオットの方を向いて寝ているということだった。
おまけに、エリオットがやっと落ち着いてきて眠れると思ったところで
「うぅぅん。あぁ・・・エリオ・・ット」
「王子ぃ・・ん」
などと悩ましげな寝言が聞こえてはビクっとエリオットは目を覚ましてしまう。
更には、二人はネグリジェが熱いのか、どういうわけかほとんど脱げてしまった状態
となっていた。そう・・二人は殆ど下着姿だった。
(うぅ・・・全然寝れないよぉ・・・。・・・姉様・・何だか胸が大きくなったような気がする・・。
それに真っ白な肌で・・女神様みたい・・・。やわらかそうな唇・・・(// //)
って何考えてるんだよぉ!僕は!)
そう思って反対側を向くが、そこには黒の下着でリース以上に柔らかな肉体を持った
大人の女性があられもない姿で寝ているのだ。
(うぅ・・こっちを向いても寝れないよぉ・・・。ライザって何だか姉様と違って色っぽいなぁ・・。
その・・(// //)胸もおっきいし・・・。うぅ・・ハァハァ)
エリオットはとっさにパンツの中のそれが硬く大きくなっている事に気付いた。
(うぅ・・・どうしよう・・・。でもライザや姉様でなんて・・・。)
エリオットがそう考えていると、リースが寝返りを打って、仰向けに
胸を強調するような姿勢になった。
リースの長く綺麗な金色の髪が絹のような白い肌に絡みつく。
「うぅ・・んん」
エリオットはそーっと姉たライザが完全に寝ている事を確認すると、
ゆっくりとベッドの上で上半身を起こし、下半身はベッドに隠して見えないように
しながら、自慰行為を始めた。
(あぁ・・・姉様ぁ・・・ライザ・・・ハァハァ)
二人の悩ましい下着姿を見ながら、激しく上下に摩る。
今まで興奮しっぱなしだったという事だけあって、あっという間に
エリオットはのぼりつめた。
「あぁ・・ライザ・・姉様・・姉様・・・姉様ぁ!」
小さな声でうめいて、その手に白濁の欲望を吐き出した。
「あぁ・・・。」
(ちょっと、シーツにかかっちゃった・・・。(// //)ふ、拭かなきゃ)
そう思ってエリオットが何か拭くものをと周りを探そうとした時だった。
「!!?」
何と先ほどまで寝息を立てていたはずのリースが目を開けてこっちを見ているのだった。
リースと目が合った瞬間エリオットは一瞬意識が飛びそうになった。
一気に心拍数が高まる。
リースは何も言わずに笑顔でエリオットを見ている。その顔はどこか獲物が罠に
かかったのを喜んでいるようにさえ見える。
「あ・・・姉様・・起きた・・の?ぼ・・僕も」
「起きたんじゃなくて・・・ずっと『私達』は起きていたわよ?エリオット・・・。」
「え?・・・ずっと・・って私達って」
「そうですよ・・王子・・・。護衛役の私やアマゾネスのリース様がエリオット様より先に
寝てしまうわけないじゃないですか」
エリオットが慌てて逆を見るとライザも先ほどの格好のまま目だけをエリオットに向けて
にこりと笑顔で優しく話す。
「ずっと・・・エリオットを見ていたのよぉ?私の可愛い大切なあなたを・・・」
「あ・・・」
「エリオット・・・今、何を考え、何をしていたのかしら?」
リースは起き上がり、エリオットにの手をと肩を掴み、その身を寄せる。
「あ・・僕は・・・その・・何も・・寝れないから・・・月を・」
「うふふ、月ね・・じゃ、これは何かしら?」
そう言ってリースはエリオットの布団の中のパンツを上から撫で始めた。
「あ(// //)」
「お・う・じ♪」
ライザがしっかりとエリオットを後ろから下着姿で後ろから背中に自分の胸を密着させて
動けないように抱きしめる。
223 :
美獣×エリオットで重罪犯した奴:02/11/28 02:06 ID:80gCDpLa
今日はここまでです・・。多分エロはまたヘタレになっちまうと思う・・・。
いいんだろうか?書いていて・・・。他に何か書きたい方構わず投下して
もいいです・・・・。
224 :
名無しさん@ピンキー:02/11/28 03:35 ID:3WKNlYeH
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│ Now Bokkiing. ... .|
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│ しばらくちんちん勃ててお待ちください。 ..|
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( ;´∀`) お〜神様〜
人 Y /
( ヽ し
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( ;´∀`) 罪深い我にお慈悲を
人 Y /
( ヽ し
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>>223 良ければ、是非とも続きを書いてくだされ〜。