円盤皇女ワるきゅーレのエロ小説 第5期

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1名無しさん@ピンキー
アニメ第4期発売中・原作も月刊少年ガンガン連載中「円盤皇女ワるきゅーレ」のエロパロスレッドです。
前スレは盛況につき容量制限が近づきましたので、ここに当スレも一足先に第5期と相成りました。
引き続き、大ワル小ワる・真田さん・ハイドラ・秋菜・リカetc.
様々な女性キャラのエロ妄想を吐き出したり吐き出されたりしてお楽しみください。

前スレ
円盤皇女ワるきゅーレのエロ小説 第4期
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148168712/

前々スレ
円盤皇女ワるきゅーレのエロ小説 第3期
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1139658861/

前々々スレ
円盤皇女ワるきゅーレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113737562/

前々々々スレ(dat落ち)
円盤皇女ワるきゅーレのエロ小説
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1067/10679/1067991445.html

以前の保管庫
ttp://library.f-adult.com/
2名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 01:58:21 ID:vlkcLC2t
まとめ&スレ立て完了
職人様、お願いします
3名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 18:48:08 ID:1Kn3+iw4
>>1乙〜
あとは職人待ちだね
4名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 02:49:58 ID:Emax5eT7
>>1さん
スレ立てお疲れ様です。
まとめのお気遣いもありがとうございました。

今週はちょっと忙しいので、週末あたりにワルキューレの誕生日モノを書かせていただく予定でいます。
真田さんモノの続きをご期待いただきましたが、以降になりそうです。
ご期待頂いた方々、申し訳ございません。
5前・389:2006/09/19(火) 21:00:45 ID:b/7eoRx3
>>1さん
乙です。

どうやら、週末にワルキューレの誕生日モノの予定があるようですね。
それまでは、職人待ちなので、短いのを投下させていただきます。
6名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 21:03:04 ID:b/7eoRx3
〜ある昼下がりの出来事〜

ある日の昼下がりの午後、乾いた洗濯物を持って、二階に上がってくる真田さん。
真田さんが、和人の部屋の前を通りかかろうとした瞬間、部屋の中から声が聞こえてきた。
「(この声は、姫様と婿殿・・・?)」

ワルキューレ「・・そんな・・・和人様・・。恥ずかしいです。」
和人「大丈夫だよ、ワルキューレ。さあ横になって・・・」
真田さん「(ニャニャッ!?まっまさか・・・姫様と婿殿は、こんな昼間から・・!?)」

ワルキューレ「あの和人様。その・・優しくしてくださいね。」
和人「わかってるよ。ワルキューレもあまり動かないでね。上手く入れないと痛いから。」
真田さん「(入れる!?あ〜やっぱり!それにしても、婿殿は顔に似合わず大胆なことを・・!?)」

和人「じゃあ、入れるよ・・・」
ワルキューレ「ああっ・・・気持ちいい。和人・・そこをもっと!」
和人「ここが気持ちいいんだね・・・ワルキューレ。ねぇ・・こういうことは自分でしないの?」
ワルキューレ「だって・・・和人様にしてもらった方が・・その・・気持ちいいんです・・・。」
和人「そう言ってくれると嬉しいよワルキューレ。さあ・・・いっぱい出してあげるよ・・。」
真田さん「(にゃ〜っ!!やっぱり姫様と婿殿はーーーっ!?)」
真田さんの頭の中で、あれこれと良からぬ妄想が膨らんでいく。

「(姫様、婿殿。申し訳ありません。この真田、もう限界であります。)」
ガラッ!! 「・・・はにゃ?」
勢いよく扉を開け、部屋に入った真田さんだったが、そこには自分が想像していたものとは全く違っていた。
「真田・・さん?」
突然、部屋に入ってきた真田さんに驚くワルキューレと和人。
「婿殿、先程から一体何を?」
「何って、ワルキューレの耳掃除をやっていただけだよ。」
「はにゃ〜〜〜っ!?耳掃除ですか〜」
自分が想像していた事と、かすりもしない結果に全身の力が抜ける真田さん。
「真田さんこそ、何か用ですか?」
「はっ!その・・洗濯物が乾いたので持ってきただけです。ハハ・・それだけです。ハハハハハ・・・それでは失礼します・・・。」
和人の一言で、我に帰った真田さんは、洗濯物を部屋に置き、脱力した笑顔で部屋をでたのであった。
                        〜ある昼下がりの出来事 fin〜
7前・389:2006/09/19(火) 21:13:29 ID:b/7eoRx3
以上です。
かなり短っ!

以前に小ワるの耳掃除ネタがあったので、大ワルバージョンにしてみました。
大ワルの方がエロくなりそうなので・・

前スレにワルキューレの誕生日モノが甘い系と書いてあったし、スレの最初の投下なので
ソフトな内容に仕上げたつもりです。
8名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 20:16:06 ID:O15jCupl
およ!
投下されてました。
GJですよ。
真田さんに耳かきして欲しいなぁ。
前・389さん、前スレ、前々スレ同様、このスレでもよろしくお願いします。


誕生日話はスッキリ甘風味を考えてます。
とは言ってもどうなるか未定ですけど。
ではまた。
9名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 15:32:40 ID:W6TvrBwv
おなじみのネタですねw
GJ!
10名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:09:36 ID:JQo+X2NE
さて今回は私の誕生日のお話です。
しかし、長〜いお話ですし、しかも… その… えっちは所までこれまた長〜いフリがあります。
さらにえっちはギトギトのえっちではないので、そちら方面をご期待されてる方はスルーしてください。
それでは
「お誕生日おめでとう ワルキューレ」
スタートします。
11名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:10:43 ID:JQo+X2NE
28th 「お誕生日おめでとう ワルキューレ」


日に日に秋が深まってくる今日この頃、すっかり夏の日差しは影を潜めている。
学校の近くの並木も鮮やかに色づき、秋の気配を醸し出していた。
校門の近くの木にもたれかかって和人を待つワルキューレ。
ちょっとした用事のついでに近くまで来たので待つ事にしたのだった。
チャイムが鳴り、しばらくして帰宅を急ぐ学生達の群れ、その中に見間違うはずの無い愛する人の姿を見つけたワルキューレは足早に近づく。
「和人様!」
声の方を向くとワルキューレが手を振りながら近づいて来た。
「ワルキューレ、迎えに来てくれたんだ。 ありがとう」
今だに少しはにかみながら愛する人の名を呼ぶ和人を見てワルキューレも少し照れてしまう。

「い、いえ… そんな… たまたま近くに用事があったので…」
今までのワルキューレなら、ここで言葉に詰まる所だが、最近は変わってきていた。
「この時間なら和人様にお会い出来るカナ? って…… そ、その…」
かなり自分の心を正直に言えるようになってきたのだった。
「じゃあ、一緒に帰ろうか?」
和人が誘うと
「はい」
俯き加減に消え入るような声で答える。

「あっ!」
和人が手を握ってきた。
2人の目が合うと、手を握り合う形から掌同士を重ね、指を絡め合いしっかりと手をつないだ。
(やったぁ〜! シ・ア・ワ・セ。 うふっ!)
しかし、特に会話は無かった。
いや必要なかったと言うべきか? ヒラヒラ舞い落ちる落葉の中を歩くだけで2人にとっては充実した、濃密な時間だった。
商店街に着くと、端の方にテントが張ってある。
福引き会場のようだった。
そういえば、数日前から真田さんが熱心に福引きの補助券を侍女部隊にも動員をかけてかき集めていたのを思い出した。
12名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:12:14 ID:JQo+X2NE
ちょうどその時、2人の目に見慣れた姿が……
メイド服にしっぽの生えた猫耳の後姿。
その真田さんが福引にトライしてるようだった。
横には大量のティッシュが。
「んにゃぁぁぁ〜っ!」
気合を入れ、両手でハンドルを回すが、出てきたのはやっぱり白玉だったのだろう。
その後姿で解ってしまうのが可笑しかった。

「真田さ〜ん」
ワルキューレを声を掛けると真田さんが振り向く。
よっぽど欲しい物があるのだろうか、ハズレ続きで涙目になってるのが痛々しい。
「姫様、婿殿。 これは良い所に、ささ、こちらへ」
2人の手を取ってガラガラの前に戻った。
「やけに熱心ね」
ワルキューレが言うと
「はい。 実は1等が「豪華家具調コタツ、家族でゆったり長方形タイプ」なのです」
「そ、そうなの」
今ひとつ解ってないワルキューレの横で、和人が景品一覧に下から目をやる。

末等・・・ポケットティッシュ
5等・・・商店街共通商品券・1000円分
4等・・・豪華金メッキ湯たんぽ
3等・・・防災グッズ詰め合わせ
2等・・・家庭用洗剤セット
1等・・・豪華家具調コタツ
特等・・・全国どこでもOKお好きな温泉宿泊券ペアチケット

となっている。
「実は券はあと2枚しか残っておりません。 どうやら天の時はわたくしめには無いようですので、お2人に引いていただきたいのでございます」
まさに渡りに舟と言った感じで2人に福引券を渡した。
13名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:13:57 ID:JQo+X2NE
「で、でも…」
ワルキューレが責任を感じて戸惑う。
「何卒お願いいたします姫様」
うるうると見つめられると断れない。
「ええ、解ったわ。 引かせていただきます」
「姫様〜」
ワルキューレがチラっと和人を見ると和人も小さく無言で頷いた。

「和人様、先にお引きになって」
ワルキューレが言うので
「うん、それじゃぁ……」
券を渡してハンドルに手をかけた。
ガラガラガラ……
「ゴクリ」
真田さんが息を飲み込んだ。
コロロ……
「はい、ティッシ…… おっ! おおっ! 出ました!」
ガランガランガラン!!!
商店街の会長が勢い良くベルを鳴らす。

「も、もしや! コタツでございますか?」
真田さんが狂喜乱舞しそうな勢いで会長に詰め寄る。
「特等、温泉宿泊券ペアチケット〜!」
「えっ? 温泉?…… あ、あの…コタツは?」
「ん? コタツ? ホラ金色だろ? だから特等なんだよねぇ。 コタツは1等だから」
「そんにゃぁ〜」
落胆の色を隠せない真田さんの横で
「時乃湯さんが温泉宿泊券ってのもヘンだけど… まあ、もらっておくれよ」
封筒に入ったチケットを渡した。
14名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:15:18 ID:JQo+X2NE
「はっ! そういえば、姫様がまだ残ってますわ。 やっぱり最後の最後で奇跡の大逆転と言うのが盛り上がります」
「いや、婿殿が特等をお当てになり、そこへ姫様が1等をお当てになられると言う事は目玉が2つ共無くなって、今後福引きが盛り上がらないのでは?」
「いやいや、そんな事は言ってられません、ええ! 特等、1等共々時野家が頂戴いたします」
やたらリキが入る真田さん。
これからガラガラを回すワルキューレよりよっぽど熱心である。
そんな期待を感じつつ券を渡し回し始めた。

「1等、1等、1等… コタツ、コタツ、コタツ……にゃんまんだぶ、にゃんまんだぶ〜」
呪文のように唱える中
コロロ……
玉が出た。
「おめでと〜」
商店街会長の声と同時に叫ぶ真田さん。

「やったぁ〜! やりました。 さすがは姫様! まさに千両役者でございます!!!」
しかし喜びもつかの間
「はい、4等。 豪華湯たんぽね」
「はぁ……」
湯たんぽを受け取るワルキューレの後ろで真田さんが硬直していた。
立ったまま、目を開けて気絶したのだろうか?
真田さんが気を取り戻すまで、数分かかったのだった。

「ん…… はっ! ひ、姫様、婿殿。 コ、コタツ… コタツは?」
真田さんが辺りを見渡す。
「ごめんなさい、真田さん。 コタツは当てられなかったの……」
本当に申し訳なさそうにワルキューレが詫びる。
「そ、そんなとんでもない。 わたくしが無理にお願いしたのですから……」
言うものの、真田さんが落ち込んでいるのは2人にも解った。
2人が2回のチャンスでハズレ以外を引いたのに、3人は足取り重く時乃湯に帰ったのだった。
15名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:17:28 ID:JQo+X2NE
居間で座り込むが、いつまでも気にしてもしょうがない。
「ところで、姫様の「湯たんぽ」って何に使うのでございましょう?」
箱から湯たんぽを取り出す。
「さあ?」
ワルキューレも見たことも無い道具の使い方など知るはずも無かった。
そこへリカが通りかかり
「あらぁ、湯たんぽなんて懐かしいわねぇ」
珍しそうに近づいてきた。

「そうそう、今思い出したんだけどぉ、湯たんぽに羽根をつけると… ホラ! ワルQの円盤に似てない?」
それを聞いたワルキューレと真田さんが
「そういえば似てると言えば……」
「似てますわねぇ… ってちょっとリカ様! なんと言う事を。 姫様の円盤・アルヴァク号はそれは由緒正しい……」
「はいはい、解ったわよ」
説明が長くなりそうなので遮った。

「ところでリカ様、湯たんぽは?」
「ああ、そうね。 湯たんぽってのはね、このフタを取って、ここからお湯を入れるのよ。 それで、表面が熱くなるから袋で包めば冬でもポカポカってワケ」
リカが立ち上がってヤカンでお湯を沸かし始めた。
あくまでテストなので、あまり熱くしないで、湯たんぽに入れる。
袋に入れると
「ホラ、真田さん。 あったかいでしょ?」
真田さんに渡した。

「んまぁ! これはこれは具合がよろしゅうございます。 これなら、さむいさむい冬でもお布団の中はポカポカでございます」

喜ぶ真田さんを見て
「真田さん、是非使って」
ワルキューレが気遣う。
「いや…しかし…… 姫様がお当てになられましたのに」
しかし
(わ、私には和人様という湯たんぽがあるから… きゃぁ〜)
思わず口にしそうになるが
「ワルQはお兄ちゃんと一緒に寝てるんだからいらないわよね」
リカが実にクールに答えてしまった。
16名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:19:42 ID:JQo+X2NE
「そ、そんな……」
真っ赤になって俯くワルキューレを見て
「さ、さようでございました。 では有難く頂戴いたします」
頭の上に掲げて受け取ったのだった。

「ところで……」
居間に戻って来た和人が口を開く。
「温泉のチケットはどうしよう? ペアだから2人って事だし」
封筒を眺めながら呟く。
「あたしはいいわ。 勉強があるし」
リカが早々に辞退したのだった。
「もう1人分お金だして3人で行けば?」
リカが続けたが
「とんでもございません。 わたくしは姫様から下賜された湯たんぽががございます。 これ以上は……」
真田さんが湯たんぽを抱きしめながら首をぶんぶんと振る。

「だったら、お兄ちゃんとワルQで行けば。 誰も文句は言わないだろうしね」

リカの言葉を聞いてワルキューレが顔を上げる。
しかし
(えっ! か、和人様と温泉… しかも2人っきり……)
想像しただけで、また真っ赤になって俯いてしまった。
そこへ
「さようでございますとも。 丁度姫様の誕生日も近いですし」
と真田さんが言った。
その言葉に驚いた和人が
「えっ? ワルキューレの誕生日近いの?」
「ええ、姫様の誕生節は地球時間で、今月の26日にございます」
「そうなんだ。 じゃあ何かお祝いしないとね」
17名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:21:34 ID:JQo+X2NE
「でも、いいのかな? ワルキューレと一緒なら真田さんも行きたいんじゃないの?」
「やっぱりお祝いのパーティとかしたいんじゃないのかな?」
現状を思い出し、和人が真田さんに気を利かせるが
「そ、それはその通りでございますが…… やはり婿殿と姫様のお2人の方がよろしゅうございましょう」
(真田さん……)
「それに……」
「それに?」×3
「婿殿のお誕生日の際には姫様がご所望された「2人きり」と言う状況にはならなかった事でもございますし」

そうだった。
用事で来れなかったネスティを除く姉妹全員やリカや秋菜で押しかけられ、せっかくの2人の時間も散々だったのだった。
まあ、それはそれで有意義ではあったが…… ただ、和人とワルキューレが抜け出してえっちに及ぶかどうかをカケにされた事を除けば。
姉妹達と和人の誕生日を祝うのは喜ばしい事ではあったが、やはり……
「あ、あの…… 和人様」
「………」
「あの… 和人様からのお祝いをください。 旅行、是非ご一緒させてください」
「誕生日のプレゼントに和人様と過ごす時間を私にください。 お願いします」

ワルキューレの真剣な眼差しを見て
「う、うん… それじゃぁ… 行こうっか?」
「はいっ!」
(やったぁ〜!)
嬉しさのあまりクルンクルンと回るワルキューレを
(ど〜せ最初からそうなるのんだから、そこまで喜ばなくてもいいのに)
と醒めた眼差しのリカと
(ああ〜っ! 姫様、よろしゅうございました。 真田も嬉しゅうございます)
歓喜の涙を流す真田さんだった。
18名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:23:19 ID:JQo+X2NE
「じゃあ、真田さんパソコン貸してもらえるかしら? どこに行くか調べたいの」
小躍りを止めたワルキューレが言う。
「ええっ… それはようござ……」
言いかけた所で言葉が詰まった。
「?」
一瞬考え
「いえ。 申し訳ございませんが、お断り申し上げます」
頭を下げて断った。

「ど、どうして? そんなイジワル言うの? 和人様と私が2人だけで旅行に行くから?」
ワルキューレの寂しそうな声が耳に痛かったが、首を振った。
「いえ、憚りながら申し上げますと、婿殿のお誕生日の件は姫様が皆様にお話になられた事と、コーラス様がわたくしのパソコンの記録をお調べになられて、お2人の行き先が知られたのでございます」
「!」
そうだった。
真田さんが、その白い肌に痛々しく痕がつく程スマキにされても口を割らなかったのだが、パソコンから漏れた。
そして、嬉しさのあまり、つい皆にベラベラ喋ってしまった事が原因だった。
「姫様のお誕生日はコーラス様やライネ様はもとより、ヴァルハラ星関係者は皆知っております故……」
「そ、そうね…」

「無論、皆様。 姫様をお祝いしたい気持ちはあろうかと思われます。 特にファム様やライネ様は姫様をお慕いしておられるようでございますし」
「他の皇女皆様方のお気持ちはこの真田も嬉しゅうございますが、肝心の姫様のお心を考えますと、わたくし真田、そして、そのパソコンから情報が漏れるのは……」
「ですので、姫様もこの件は極力お話になられない方がよろしいかと」
(嬉しい事なのに話せないなんて……)
自分がそれだけ皆から好かれている事はなんとなく自覚していた。
話せない事はちょっぴり寂しかったが、それだけ和人にも人望があると言う事なのだろう。
自分だけで無く、皆が和人と一緒にいる時間が楽しいのだ。
考えてみれば和人はヴァルハラの伝説「幻の恋人」なのだから、自分以外のヴァルハラ皇女が好意的に見るのは当然だった。
実際はワルキューレと和人を肴に盛り上りたいだけかもしれなかったが、それだけで2人の時間を邪魔しないだろう。
19名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:25:43 ID:JQo+X2NE
そう考えると
(今回は秘密にしなきゃ)
とか思った。
それに
(和人様と相談して行き先を決めて……)
それも楽しいだろうとも思う。
日本全国にいくつの温泉があるのかは解らないが、その中から2人で相談して、2人で選んで、2人っきりで行く旅行。
(でもでも、それってまるで新婚旅行みたい! きゃぁぁ〜!)
(そ、そんな新婚旅行だなんて。 まだ式も挙げてないのに。 じゃあ今回は新婚旅行の予行演習ってことに…… いやぁん!)
「…ってことに…… いやぁん!」
また言葉になってしまった。

「じぃ〜」×3
視線を感じハッとし
「こ、コホン。 え〜っとぉ…… それじゃぁ和人様、私達で決めましょう」
和人の手を取って部屋に戻って行った。
「・・・・・・」×2
残されたリカと真田さん。
「嬉しそうでございましたわねぇ、姫様」
「でしょうねぇ、あまりにも嬉しくて、妄想が最後は言葉になってたもん」
「さ、さようでございますね」
「大体、何考えてるか解っちゃう所がアレだけどね」
「さ、さようでございますわね」
「良い旅行になればいいね。 お兄ちゃんとワルQ」
「…… リカ様。 …さようでございますね」
2人は兄と主君の旅が心から良いものになるように願った。
20ワルキューレです:2006/09/24(日) 02:27:23 ID:JQo+X2NE
今夜はここまでです。
続きは夜か明日のこの時間あたりにでも……
それでは良い休日を。
おやすみなさいませ。
21ワルキューレです:2006/09/25(月) 01:56:59 ID:7ChD5k3R
では続きをさせていただきます。
22名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 01:58:37 ID:7ChD5k3R
和人の部屋。
「和人様、どこに連れて行ってくださるのですか?」
心ウキウキのワルキューレは部屋に戻っても踊り出しそうだった。
しかし、そこは和人。
「う〜ん… 全国と言ってもなぁ… どこにしようか?」
温泉は好きだが、候補があり過ぎて絞りきれない。
困ってる和人を見て、ワルキューレに考えが浮かんだ。
「そうだ!」
和人の机に駆け寄り、一冊の本を手にした。

和人が風邪を引いて寝込んだ時に読んであげた温泉のガイドブックだった。
「和人様、これ」
ワルキューレがパラパラとページをめくって探す。
前に読んだ時に気に入った温泉宿でもあったのだろう。
すぐに目当てのページを見つけて
「ホラ、和人様。 ここなんか如何でしょう?」
和人に見せたページは和人に読んで聞かせた温泉宿だった。

「えっ? ここ?」
少し弱った顔の和人にワルキューレも不安になる
「ダメ… ですか?」
「いや、ダメってワケじゃないよ。 道後温泉は良い所らしいし、一度は行ってみたいけど……」
和人の声が聞こえないのか
「じゃあ、じゃあここは?」
次の候補のページを開く。
「う〜ん、有馬かぁ……」
冴えない返事に
「ここもダメですか……」
ワルキューレの声も沈みがちになる。
23名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 01:59:44 ID:7ChD5k3R
「ダメじゃないんだけどね。 道後温泉(愛媛県)も有馬温泉(兵庫県)も羽衣町からは遠いから……」
「せっかくの2人だけの旅行なんだから、出来れば電車かなにかでのんびり行きたいかなぁって・・・」
「和人様…… はい、そうですね。 和人様にお任せします。 私、何処へが重要じゃなく、誰とが重要なんですから、和人様と行けるのでしたら、どこでも良いです」
「ワルキューレ……」
ワルキューレの言葉に感激しながらも、ガイドブックをめくって探す。

熱心に探す和人の横顔を見てるだけでワルキューレも幸せだった。
最愛の人が、自分誕生日に2人だけの旅行に行く先を熱心に探してくれている。
この幸せを誰かに言いたかった。
が、それは出来ない。
そのジレンマに体がうずうずして来たのだった。
(ああ〜。 大きな声で言いたい。 「私の和人様が私の誕生日に2人で行く旅行先を決めてくださってま〜す」とか……)

「ワルキューレ」
和人の声で現実に引き戻された。
「は、はい!」
「ここなんかどうかな?」
和人が開いたページを見て
「まあ! ステキ」
ワルキューレも気に入ったようだった。
「気に入ってくれた。 じゃあ、ここにしようか?」
「はい」
行き先は決まったようだった。

次の日。
和人とリカを見送り居間に戻ったワルキューレと真田さん。
お茶を出してくれた真田さんに
「ありがとう、真田さん。 あっ! そうそう、和人様との旅行の行き先が決まりました」
TVのワイドショーを見ていた真田さんが、ワルキューレの方を見て
「それはそれは、ようございました」
自分の事のように喜んだ。
24名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 02:01:04 ID:7ChD5k3R
「それで行き先ですけど、真田さんだけには伝えておこうかと思って……」
そう言った時、真田さんが首をぶんぶんと横に振った。
「いえいえ、ダメでございます。 「堤も蟻の一穴から」と申します」
「知らなければ、何があっても、どうなされようとも答えようがございませんし」
何があってもの「何」、どうされようともの「どうされる」が姉妹達や秋菜による追及である事は解る。
真田さんは和人の誕生日の時に最後まで口を割らない忠誠心を見せたが、さらに厳しい追及をされれば「まさか」があったかも知れない。

「どうか、姫様と婿殿だけにお留めくださいませ」
再びワイドショーを見始めた。
しかし、真田さんの言葉に不安になった。
学校には教師のファムと幼馴染の秋菜がいるのだ。
その事を真田さんに告げると
「まあ、婿殿はご自分からお喋りにはならないかと思われますが…… 一応、今日お帰りになられてからは御忠信申し上げた方がよろしいかもしれませんわ」
「そうね……」

夕方になり和人が帰って来た。
和人に尋ねると、やっぱりファムにも秋菜にも言ってなくて安心した。
真田さんが事情を説明すると和人の了解し、万事上手く行ってるように思われた。
夜、意外な客が訪ねて来た。
「こんばんわ〜」
「ごめんくださいましな」

「ラ、ライネ様とファム様!」
出迎えた真田さんのシッポが硬直しそうになる。
「上がらせてもらうわね」
2人があがりこんだ。
心配でドキドキの真田さんがお茶を出すと、口にするファムとライネ。
湯のみから口を離したライネが
「あら? 和人様は?」
キョロキョロ見渡す。
「か、和人様は銭湯の準備をなされてます。 ところで何か用なの?」
25名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 02:02:26 ID:7ChD5k3R
ワルキューレにも焦りがあるのか、つい口調が厳しくなってしまった。
「いえ、和人様には無いのでございますことよ。 用がございますのはワルキューレお姉様にでございますわ」
「えっ? 私に」
まさか、誕生日の事だろうか? 姉妹の2人。 しかも、自分の事を歪んだ形ではあるが、慕っている2人だけに気になる。
「突然ですけどお姉様、和人様とその… ナニをなさる時、避妊はなさってますの?」
ぶ〜っ!
3人がお茶を吹き出した。

「ライネ貴方ねぇ」
ファムがメガネを直しながら言うが
「だって、ファムお姉様。 結局はそう言う事でございましょう?」
「ま、まあ、そうだけど……」
「?」なワルキューレと真田さん。
そこへ、ファムが書類らしきものをテーブルに広げた。

「貴方が風邪を引いてから地球に来てる私達全員が検査を受けたでしょ? その結果が出たのよ」
「ワルキューレとライネ、コーラスとハイドラ、それに私と真田さんが検査したやつよ」
「え、ええ」
「でね、その結果だけど、貴方は地球型の抗体が出来ちゃってるって事よ」
「そ、それって何か問題があるの?」
不安になったワルキューレが尋ねる。
「いえ、問題と言えるのかなぁ。 地球のウイルスや細菌に対する抗体が出来てるって事は貴方はまた風邪とか他の病気とかになる恐れがあるって事」

「・・・・!」
「まあ、それはそれ程問題ではございませんけど」
ライネが口を挟んだ
「ライネ様、と申されますと?」
真田さんが身を乗り出して聞く。
「病気はともかく、ワルキューレお姉様は地球人、まあ和人様との間にお子様がお出来になる可能性があるって事ですわよ」
「ええ〜っ」×2
驚くと同時に
(か、私に和人様の赤ちゃんが……)
瞬時に顔が赤くなり俯いてしまった。
26名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 02:03:27 ID:7ChD5k3R
「地球型の抗体に対して陽性なのがワルキューレ。 疑陽性なのがライネとハイドラと真田さん。 陰性なのが私、コーラスは不明」
淡々と説明するファム。
「だから、地球人の時野君のDNA… まあ遺伝子ね。 それに対してワルキューレの遺伝子が結合する可能性があるって事だから……」
「ですからぁ避妊なさらないと、赤ちゃんが出来てしまう可能性があるって事ですわよ」
煎餅を食べながらライネが割り込んだ。
「まあ、地球人と私達ヴァルハラ人の夫婦の全体的な傾向としては、なかなか赤ちゃんは出来ないみたいだけど、子供が沢山いる夫婦も少しはあるから」
「ですから、アブない日は避妊なさいましな。 って事ですわよ」
「私としては、遅かれ早かれ時野君とワルキューレは夫婦になるのだから、妊娠したとしても問題無いと思うけどね」
ファムだけで無く、ライネも真田さんも同じ考えだったが、とにかく体面やメンツを気にする姉達、特にメームやイナルバ等は「出来ちゃった婚」には顔をしかめるだろう。

「ところで真田さんは時野君としてるの?」
ぶっ! ケホケホ!
真田さんが飲みかけのお茶が気管支に入ったのだろう。 激しく咽た。
「な、な、な何をおっしゃます。 婿殿には姫様がおられるのに」
「そうよ!」
ワルキューレも整った眉を吊り上げている。
「いえ、前にも言ったけど、真田さんの方が私達よりも地球人、この場合は時野君と遺伝子構成が近いから疑陽性でも妊娠しちゃう可能性はそれなりにあるのよ」
(そ、そんな!)
心配するワルキューレと、事情を知らない真田さん。

「あ、あの… 前に申されたとは? それに婿殿とわたくしの遺伝子構成が近いとは?」
さっぱり解ってないようだった。
「生物の種としては私達ヴァルハラ人より、真田さん、貴方達猫耳族の方が地球人に近く、また相性が良いって事よ」
手早く説明するファムだが、真田さんにはまだピンと来ないようだった。
それを無視するように
「それに地球人と猫耳族の夫婦は子供が多い傾向にあるから注意してみただけよ」
ファムが解説し
「真田さ〜ん、大丈夫ですのぉ」
ライネが流し目で冷やかした。
「そ、そんな事あろうはずがございません!」
「解ってますわよ」
ライネにしては大人しく早々に切り上げ話題を変える。
27名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 02:04:29 ID:7ChD5k3R
「ところでぇ、もうすぐお姉様の誕生日ですわねぇ」
(ギクッ!)
「そうそう。 もうすぐよねワルキューレ?」
(ギクギクッ!)
「そ、そうね……」
ワルキューレの返事は限りなく歯切れが悪い。
それを見逃さなかったライネだが、あえて知らん振りを決め込んだ。
「何かお祝いでもしなきゃね。 ライネ、今日の所はそろそろお暇しましょう」
ファムが立ち上がる。
「そうですわね、それじゃあワルキューレお姉様、真田さん。 お休みなさいましな。 ごきげんよう」
「おやすみ、ワルキューレ、真田さん」
2人が帰って行った。

2人の様子に不安を感じた真田さんだったが、ワルキューレの心配はそれどころでは無かった。
(私より真田さんの方が和人様の赤ちゃんができやすいなんて……)
その夜、ワルキューレは不安を打ち消すように和人を求め、覚えたばかりの胸や口での奉仕を駆使して和人に身体を預けたのだった。

次の日、和人達が登校し、昼前に真田さんが買い物に出かけた。
真田さんが戻って来ると、買い物袋から別の包みを取り出し
「姫様、ご旅行にこれをご持参くださいませ」
ワルキューレに渡した。
中をあけると箱が
「何? これ」
「は? 姫様、本当にご存知ないのでございますか?」
真田さんが意外そうに、かつ、やっぱりという感じで答えた。

「ええ」
そう返すワルキューレに
「これは、いわゆる避妊具にございます。 これを婿殿の… その… ご陽物に被せて使用するのでございます。 ご旅行の日あたりは姫様の排卵期に当るかと思われますので……」
それを聞いたワルキューレがカレンダーを見て指を折り始める。
「10…11…12…… そうね、26日は生理が終わって14日位かしら?」
「そ、それにしても、真田さん、私の生理をなぜ知ってるの?」
驚くワルキューレに
「主君の体調管理を把握する事は侍女長として当然の事でございますから」
28名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 02:06:16 ID:7ChD5k3R
真田さんにしてみれば、トイレの汚物入れを処理しているのは自分だからナプキンが捨ててあれば解る。リカなら生理用ショーツが洗濯物に入るし、さらにワルキューレが入浴しない日や深夜に和人と行為に及ばない日等をチェックすれば何となくは解る。
ワルキューレの生理日を知る事はそれ程難しい事では無かった。
それも含めて自分とは比べ物にならない程、細やかな気遣いに驚くワルキューレ。
視野が広いと言うべきか、細心の注意がなされていると言うべきか。

しかし、ワルキューレは箱をそのまま真田さんに返した。
「姫様?」
「真田さん、これはいりません。 私、和人様の赤ちゃんなら……」
決意とも取れる主君の言葉だったが
「いや… しかし……」
言葉を返す。 だが
「いいえ。 今回は真田さんの「いや… しかし……」は結構です。 赤ちゃんを授かったら私はママになります」

「姫様。 お気持ちはお察しいたしますが… ですが、婿殿はいかがなさいます?」
「えっ?」
「夫がいて、妻がいて、そして御子、いえ皇子・皇女がいてこそ家族・皇家でございます」
「なに? 和人様が私との赤ちゃんを望まれないとでも言うの?」
ワルキューレが珍しく言葉を荒げた。
しかし、真田さんが諭すように
「いえ、そうは申しませんし、婿殿の性格ですので、それは御子を可愛がってくださる事でございましょう」
「だったら、なぜ?」

「姫様、婿殿はまだ高校生であらせられます。 学生の身でお子様が出来て婿殿はお困りになられませんか? もし、婿殿がご進学を考えておられるとしたら… お子様が…… 畏れながら申し上げますと、婿殿の未来、可能性の足枷になってしまわれる恐れがございます」
「お産まれになった身分はヴァルハラ皇家にお産まれになられた姫様の方が婿殿より上かもしれませんが、それはあくまで世間一般から見た場合のみ」
「夫婦の間には身分も産まれも育ちの違いもございませんように真田は考えます」
「お2人が互いを思いやってこそ、真の夫婦なのではございませんか?」

そう言われると言い返せなかった。
しかし、そこに
「別にい〜んじゃない?」
リカが帰って来ていたのか、セーラー服姿で居間に座って言う。
「これはリカ様、おかえりなさいませ」
「はい、ただいまぁ」
相変らずやる気の無さそうな声で返事をした。
「リカ様?」
ワルキューレがリカに続きも求めるように名を呼んだ。
29名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 02:07:19 ID:7ChD5k3R
リカもそれが解っているようで
「だからさぁ、ど〜せ2人は、そう遠くない未来には結婚して子供が出来るワケでしょ? だったらいいじゃん」
「ここの銭湯の名義はお兄ちゃんだし、イザとなったらワルQと子供くらいは養えるワケでしょ?」
「はぁ?」
真田さんが右手を頬につけて相槌を打った。
「んで、稼ぎも無いクセに「責任取るよ」なんて言うのは子供の戯言だけど、お兄ちゃんの場合は本当の意味で責任が取れるでしょ。 「いつか」がまだ先の事か今回になるかだけの事でしょ」
「まあ、ワルQと子供を養うにしても真田さんの助けはいるだろうけど。 だから2人で決めればい〜んじゃない。 あたしはこの歳でおばさんと呼ばれる事だけはイヤだけどね」

それを聞いた真田さん
「さようでございますわね。 姫様、この真田、差し出がましい真似をしてしまいました。 お許しくださいませ」
頭を下げた。
「そんな、私こそごめんなさい」
自分より年上の2人のやり取りに
(あたしの方がしっかりしてるじゃないの! もう、ホントに!)
とか思ったリカだか、その姿が微笑ましくも思えた。
「真田さん、今日のゴハン何?」
さらりと話題を変えたのだった。

ワルキューレに似合う地球の女性用の私服を買ったり、初めての遠足に行くように心躍る日々が過ぎ、いよいよ明日は出発。
真新しいカバンに着替えなどの最低限の荷物を入れて準備は整った。
しかし、何度もカバンを開けては中身を取り出してチェックするワルキューレ。
「んふふ……」
もう何度目だろうか?
チェックし終わり、微笑むワルキューレを暖かく見守る和人だった。

一方居間では
「ああ〜っ!」
真田さんが頭を抱えていた。
「うるさいわねぇ。 一体どうしたって言うのよ」
リカがたまらず部屋から出てきた。
「リカ様、申し訳ございません、実は姫様に避妊を勧めたものの、やはりお2人の御子が出来て、いち早くお2人が華燭の典を迎えられるのも良いと考えまして…… お2人の御子ですから、さぞ可愛らしいでしょうし…… ああ〜っ!」
うっとりとする真田さんに
「何をいまさら… だったら、ワルQに言えばいいじゃない」
「そ、そんな事申せません。 既に寝室におられますし、婿殿もご一緒でございますし……」
「あっそう。 それだったら箱の上から針で穴でも開ければいいんじゃない?」
呆れたようにリカが言い部屋に戻って行った。

「ああ〜っ! わたくしはどうすれば?」
それでも夜は更けて、朝が来たのだった。
30ワルキューレです:2006/09/25(月) 02:09:23 ID:7ChD5k3R
今日はここまでです。
続きは今日の夜か明日のこの時間にでも。
それでは皆様、今日から一週間、お仕事、ご勉学に頑張ってくださいませ。
おやすみなさいませ。
31名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 11:00:26 ID:ClqWih3H
とうとうきましたか!!妊娠フラグ!!!
このままだと、和人は姫様、ライネ、真田さんと三人の父親になる可能性があるわけですね
続きが楽しみです
32名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 14:35:47 ID:qfslstLi
おおー!
妊娠話は真田さんだったのでは?
予定が変わったのかな。
続きまってます。
33名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 14:36:29 ID:qfslstLi
ageてしまいました。
すみません。
34名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 17:39:26 ID:oh2oRr6y
和人に身も心も魂も愛も捧げた姫様に、もはや避妊具など不要
後は、和人から好きなだけ愛情を注いでもらうor愛情を絞り取るのみ

そうすれば、いつかはその愛情に新しい魂が宿るのだ
35メリケンV:2006/09/25(月) 19:16:56 ID:Z3WSemWU
早く続きが知りたい
36メリケンV:2006/09/25(月) 19:20:59 ID:Z3WSemWU
どうせいあうえおあ
37ワルキューレです:2006/09/25(月) 21:24:34 ID:7ChD5k3R
感想ありがとうございます。
赤ちゃん、いいですよね〜。
……でもファムの言葉が気になります。

さて、続きをさせていただきます。
38名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:25:43 ID:7ChD5k3R
「それじゃあお兄ちゃん、楽しんで来てね。 行って来ま〜す」
リカが登校した。
今日は26日。平日の朝。

「婿殿これを」
真田さんが封筒を手渡してきた。
「路銀の足しにでもしてくださいませ」
大名旅行のつもりなのだろうか?
封筒を開ける前にその厚みと重みから大金が入ってるのは解る。
「いや、いいよ。 こんなに」
遠慮するが
「何をおっしゃいます。 姫様の御行幸に路銀が不足したとあってはヴァルハラ皇家の恥でございます。 とりあえずお持ちになってくださいますよう」
そういって、和人に押し付けた。

「うん、ありがとう」
和人が封筒をしまい込むをのを見届けると
「姫様〜。 婿殿のご準備はもう出来ておりますよ〜」
食事が終わって、今日のために買った服に着替えに部屋に戻ったワルキューレに声をかける。
「は〜い、今いきます」
ドアが開く音がして階段を降りて来る。
和人は玄関で待っていた。

玄関に向う前にワルキューレが真田さんに、静かに言う
「真田さん、せっかく用意してくださった避妊具ですけど…… 使わないかもしれません」
「姫様……」
「私は正直に和人様に言います。 それで、和人様もそれで良いとおっしゃるなら…… 私は母親になるつもりです」
「少し早い気もしますけど、その時は真田さんも赤ちゃんを可愛がってくださいね」
「………姫様」
「それじゃぁ行って来ます。 お土産買って来ますね」
玄関に向った。
39名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:26:50 ID:7ChD5k3R
「和人様、お待たせしました」
「真田さんと何か話してたの?」
ワルキューレを気遣い声をかけるが
「いえ、別にこれと言って… それより、和人様、行きましょ」
玄関を出た所で改めて真田さんが見送る。
「行ってきま〜す」×2
「行ってらっしゃいませ。 くれぐれもお気をつけて、そして楽しんで来てくださいませ。 婿殿、姫様をよろしくお願いします」
頭を下げた。

途中一度だけ2人が振り返って真田さんに手を振り駅へと向う。
2人が見えなくなるまで見送る真田さん。
(もう姫様は婿殿のお子様を宿す事もあるうる御体)
(本当にそうなれば、お2人のご婚礼に加えてご出産。 さらには御子をお育てするとなると……)
(ますますもって、わたくし真田の責任も重大になりますわねぇ)
しみじみ思いながらも家の中に戻った。
でも真田さんもその覚悟は出来てるみたいで
(姫様ファイトでございます。 お励みくださいませ!)

一方、ワルキューレと和人は手をつないだまま、平日の閑散とした商店街を抜け駅についた。
切符を買い、構内で電車を待つ間もワルキューレの心は弾み、誕生日にまつわる昔話などを実に雄弁に語り出した。
ヴァルハラ星での事、学園惑星での誕生会、姉妹達やクラスメイトから貰ったプレゼントの事……
和人もこんなに話すワルキューレを見るのが初めてで新鮮な気分だった。
電車が来たので乗り込み、指定の席につくと荷物を網棚に置くと腰をかけた。
動き出すと、ワるきゅーレみたいに窓に手をついて外を眺めてはきゃあきゃあと喜んでいる。
その様子を微笑ましく、暖かく見守る和人も嬉しくなってしまう。
他愛も無い会話は途切れる事無く続き、ワルキューレはこれからしばらく続く和人と2人だけの時間の期待に、ついはしゃぎだしてしまうのを止められなかった。

通過待ちで駅に停車した時
「ちょっと待っててね」
和人が席を立って開けっ放しになったいる出入り口から出て行く。
ワルキューレは急に不安になった。
「か、和人様!」
思わず声をかけてしまうが、和人は一瞬振り返り手を上げると駅構内の売店で何かを買っている。
その姿を見てホッとしたのだった。
家を出て以来、ずっと手を繋いでいたり、目の前にいた和人が、初めて自分の手の届かない所に行ってしまったからだった。
40名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:28:02 ID:7ChD5k3R
たかだか数m、声をかければ充分届く所にいるのだがワルキューレには何万光年も彼方に和人が行ってしまっているように感じられた。
(和人様、早く… 早く帰っていらして)
和人の姿が見えてるのに涙が出そうになり、思わず和人の側に駆け寄りたいという衝動に駆られそうになった時、和人が飲み物と、ちょっとしたお菓子だろうか、抱えて戻って来た。
「どうかしたの? ワルキューレ」
先程までと変わって今にも泣きそうな顔をしているワルキューレに声をかける。
「だって… 和人様ったら、私を置いてどこかに行ってしまわれると思ったので……」
(そんな大袈裟な)
と考えなくも無かったが
「ごめんね」
飲み物を席の前の簡易テーブルに置くと、そっとワルキューレの頭を羽根のついたキャップの上から撫でた。

「もう、わたくしを1人にしないでくださいね」
甘えた声で、目を潤ませて見上げるワルキューレをそっと抱き寄せて彼女の不安を取り除く。
落ち着きを取り戻したのを確認すると、席につき改めて
「はい」
飲み物を開けてワルキューレに渡す。
お菓子も開けて、つまむ。
「美味しい!」
1つ口にし、ジュースを飲んだワルキューレが本当に美味しそうに言った。
特に珍しいものでもないのだが、ワルキューレには家を離れて和人と2人で食べるお菓子は、どんな有名なお菓子より、どんなに高価な飲み物よりも美味しく感じられ、その味は格別だった。
その後も2人の会話は途切れる事なく目的地へ列車は走るのだった。

その頃、和人の通う学校。
休み時間に自分の円盤に戻ろうとしたファムだったが、円盤の前に人影を見つけた。
「誰?」
声に反応するように3つの影がファムの方を向いた。
「久しぶりだな、ファム」
「ネスティお姉様!」
3人は自分の姉達メーム、イナルバ、ネスティだった。

「メームお姉様にイナルバまで」
円盤の扉をあけて3人を中に迎えた。
「やっぱり、ワルキューレのお誕生日?」
ファムが紅茶を入れながら訪ねる。
「ええ、そうです」
イナルバがカップから口を離して答えた。
「でも、ネスティお姉様までお越しになるなんて珍しいわね」
ファムも紅茶を飲みながらネスティを見ながら言う。
「まあな。 ワルキューレの誕生日だし、婿殿にもしばらくお会いしてないしな。 それに、婿殿のお誕生日の時は随分と楽しかったらしいから今回は……な」
41名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:29:13 ID:7ChD5k3R
「そう、でも私は学校があるから夕方までは行けないのよ。 だからお姉様達は先に行っててくださいな」
「そうですか。 それじゃ、私達は先に参りましょうか?」
カップを置いたメームが立ち上がると2人もそれに続いた。
「それでは、ファム。 私達は先に行ってますから」
メームが言い残して時乃湯へ、ファムは次の授業の為教室に戻った。

時乃湯では……
「だぁ〜かぁ〜らぁ〜、ワルキューレお姉さまと和人様は何処に行かれましたの?」
「ひぃぃぃ! 知りません! 存じません!」
ライネが真田さんを詰問していたのだった。
「ですからぁ、今回は和人様のお誕生日のように騒ぎ立てませんからぁ」
「ホ、ホントにございます。 わたくしは何も存じ上げません」
「ムキ〜! いい加減に白状なさいましな」
ドン! とちゃぶ台を叩いた。

「まあまあ」
コーラスがライネをなだめる。
「ハラが減っては口も重くなろうってモンだよ。 ねえ真田さん?」
「は?」
「ライネ、真田さんにカツ丼をとってやろうよ」
「だったらあたくしの分も……」
電話をかけようとした時だった。

「ごめんくださいまし」
玄関から声がした。
聞き覚えのある声だった。
「イナルバお姉様?」
ライネが顔を出すと年長組の3人の姉達の姿が…
「あら! ネスティお姉様まで、これまた随分と珍しい事ですこと」
「とにかく上がらせていただきますよ」
3人が上がりこんで居間に来た。
42名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:30:20 ID:7ChD5k3R
「やあ」
「まあ、コーラスもいたのですね」
3人が座った。
「お、お迎えもいたしませんで……」
真田さんが控える。
「いえ、何か取組中だったようですから、構いませんよ」
「ところでワルキューレは? 先にファムの所に行ったが婿殿は学校に行かれてないようだったが」

「そうなんでございますよ。 ワルキューレお姉様は和人様と2人でお出かけしたみたいなのでございますことよ」
半分呆れながらライネが現状を伝える。
「本当なのですか?」
イナルバが切れ長の目で真田さんを睨む。
「は、はひぃ!」
「それで何処に行ったんだ? 2人は」
ネスティが座布団に腰掛けながら言った。

「それが知らないみたいなんだよね」
コーラスが窓のブラインドを指で押し開けている仕草で言う。
「本当なのですか? 侍女長の貴方がワルキューレの行き先を知らないとは… これは立派な職務怠慢です」
イナルバが右手の手袋を外しそうになる所をメームが止めた。
「そうですわ!」
ライネがポンと手を叩き、真田さんの部屋に行き、ノートパソコンを持って戻って来た。
「先生、お願いします」
和人の誕生日の時にやった方法を再現しようとした。
「どぉうれ」
楊枝を飛ばすマネをして、コーラスがパソコンの前に座り、胸のカバーの間からケーブルが出て接続させた。

「……」
「まだですの!」
「………」
パソコンからケーブルが外れたがコーラスの表情は冴えない。
「ダメだね、今回は検索に使わなかったみたい」
コーラスが結果を告げると
「本当ですの?」
ライネを含めて全員が真田さんの方を見た。
「はい、さようにございます」
43名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:32:06 ID:7ChD5k3R
あちゃ〜!
という感じで頭を掻くライネの横で
「ふふふ…… さすがはワルキューレ。 同じ失敗はしないようだな」
ネスティが呟いた。
「そうですね。 まあ、婿殿の誕生日の際は私達が2人の時間を邪魔してしまったようですから」
メームが落ち着いて言い、ネスティの横に腰掛けた。
「でも、ワルキューレの誕生日は普通の人間の誕生日とは違うと言うのに、皇女としての立場を自覚してないのでは?」
イナルバも腰掛けながら妹を非難した。

「でも…… 婿殿の前では普通の女でいたいのだろう。 皇女でも何でもない1人の女として。 その結果皇女の立場を追われてもワルキューレは婿殿だけの女である事を選ぶのだろうな」
ネスティの言葉に
(まあ! 一番出番の少ないネスティ様が一番姫様のお心をご理解されてるのではないでしょうか?)
皇女達のお茶を用意しながら考えた。

「それはそうかもしれませんが、それが許される立場ではないのですよ、ワルキューレも私達も。 貴方なら解るでしょう」
イナルバの言葉はもっともである。
ヴァルハラ星の皇女と言う立場はそんなに軽い物では無い。
「まあな。 だが、私はワルキューレのような自分の全てを捨ててでも手に入れたい恋とやらをした事がないんでな。 その時にならないと明確には言えない。 ただ…」
「ただ?」
「そんな恋の真っ只中にいる、そんな恋人を手に入れたワルキューレが少し羨ましくはある」
出されたお茶を飲みながらネスティにしては雄弁に語る。

「ふぅ」
1つ溜息をつき
「それにしても、貴方がこれだけ喋るのも珍しいわね」
としみじみイナルバが言うと
「ふふふ。 まあ、たまにはな」

「ちょっと、ちょっとぉお姉様方、それじゃあいかがなさいますの?」
ライネが落ち着いた姉達に噛み付く。
「どうもこうも、婿殿もワルキューレもいないんじゃどうしようもないだろう」
ネスティにいなされると
「真田さん、本当にご存知じゃありませんの!」
怒りの矛先は真田さんにも向けられた。
「はい、申し訳ございません」
44名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:37:06 ID:7ChD5k3R
「まあ、仕方ありませんわねぇ」
「そうですわね。 前の失敗を生かしたワルキューレの想いが私達を上回ったと言う事ですね。 それと… 恐らく、その事を教えた真田さんの」
イナルバが真田さんをチラリと見た。
「それでは、私は帰るとしようか。 婿殿やワルキューレと誕生日を祝えなかったのは残念だが。 真田さん、2人にはよろしく伝えておいてくれ」
ネステイが帰る準備をしだした。

「まあ、お待ちなさいな」
メームが止めた。
「姉妹全員が揃う事なんてなかなか無い事ですから、もう少しよろしいじゃありませんか」
言われて、再び腰を降ろす。
「しかし、婿殿のお風呂にも入れないのに……」
軍人のネスティにしてみれば、時間の無駄に思えた。
宇宙に絶大な影響力を持つヴァルハラ星にはそれなりの責任がある。
交易を妨げる海賊との戦いもヴァルハラ宇宙軍の責務であるし、その軍を統括する身のある自分は、妹の誕生日と言う極めて個人的な理由で持ち場を離れてきたのだから。

「お〜い、いるかぁ」
そこへハイドラが来た。
事情を知ると
「そうか、じゃあ、オレも帰るとするか」
やっぱり帰ろうとしたのだった。
しかし、今度はイナルバに止められ残ったのだった。
45名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:38:07 ID:7ChD5k3R
時乃湯でそんなやりとりがあるとも知らず、和人とワルキューレは目的の駅に着いた。
そこからバスに乗って山奥へ、バス停から少し歩いた所の温泉宿まで歩いていた。
目に映る光景は、秋の様相で木々は色づいており、鮮やかな紅葉とまではいかないものの、美しい光景だった。
「キレイ……」
思わず呟く。
足元に落ちている紅葉の葉を手にすると、和人に見せた。
ややして、和人が予約しておいた温泉宿に到着したのだった。

「ようこそいらっしゃいました。 当館の女将でございます」
「予約してある時野ですけど」
「はい、賜っております。 どうぞこちらへ」
受け付けに案内し、若い女性の従業員が2人の荷物を持って奥に進んだ。
和人が受け付けをする後ろに立つワルキューレ。
カギを受け取り中に行こうとすると
「すみません。 こちらにご記入をいただけますでしょうか」
宿帳を出して来た。
「あっ、私が… 和人様、先に行ってらして。 後でまいりますから」
「そう。 じゃあ、お願いするね」

和人が荷物を持った従業員に先導されて部屋に向った。
「こちらに、お願い出来ますでしょうか?」
従業員が宿帳を指差す。
「はい」
ペンを取って名前を書こうとした時だった。
「新婚さんですか?」
声をかけられる
「えっ!」
一瞬驚くが、直ぐに顔が真っ赤になり
「は、はい……」
俯きながら答えた。
46名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:39:12 ID:7ChD5k3R
「やっぱり! やさしそうなご主人様ですね。 お幸せに」
微笑みながら言い
「昔は、この辺りもハネムーンのメッカなどと言われたんですけど、最近は…… でもお客様のような方の幸せそうなお顔を見ると、この仕事をやってて良かったと思いますよ」
(他の方達から見れば、私と和人様って新婚さん… 夫婦に見えるんだぁ。 やったぁ〜!)
飛び上がりそうになる程嬉しく、まだまだ不慣れな日本語で
「時野和人」
と書き、その横に
「ワルキューレ」
と記入した。
「それでは、お部屋にご案内します」
部屋に案内された。

一足先に部屋に通された和人も
「とってもお綺麗な奥様でらっしゃいますね」
と声をかけられていた。
(いや、僕達はまだ……)
そう言いかけたが
「ええ、ありがとうございます」
と答え
「それでは後ほど、改めてご挨拶にまいりますので、おくつろぎくださいませ」
部屋を辞した。

しばらくしてワルキューレが通された。
「それではごゆるりと」
女中が一礼して戻って行くと
「和人様、私達、新婚さんに間違われました」
ワルキューレが頬を染めながらも嬉しそうに言った。
「うん、実はボクも…」
和人が嫌がってないのを知ると、嬉しくなり
「じゃ、じゃあ… この旅行の間だけは… 夫婦って事にしませんか?」
つい言ってしまった。
今なら和人もイヤとは言わない気がした。
現にその通りで
「そうだね。 そうしようっか」
と返事が来たのだった。
47名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:40:05 ID:7ChD5k3R
(うわぁ〜い。 やったぁ!)
和人の横にチョコンと座ると和人の手が顔にかけられ、2人の顔の距離がみるみる縮まる。
ゆっくりを目を閉じた時だった。
「失礼いたします」
女将の声がして、慌てて離れた。
「は、はい」
和人も慌てたのだろう。
少し焦った、裏返り気味の声がワルキューレをかえって冷静にさせ、可笑しかった。

女将が入って来て挨拶をした。
「あの、これ…」
挨拶が終わったので和人がご祝儀袋に入った付け届けを渡そうとした。
「いえ、あの、受け取れません」
断る女将に
「いえ、気持ちですから。 皆様にもよろしくお伝えください」
と渡すと
「ありがとうございます」
と受け取って部屋から出て行った。

「あっ!」
思い出したようにワルキューレが声を上げた。
「どうしたの?」
和人を見て思い出したのだった。
真田さんに
(「姫様、宿に着かれましたら、まず従業員または女将にこれをお渡しくださいますよう。 「付け届け」と申しまして、まあ言わばチップのようなものでございます」)
と言われ封筒に入れたお金を預かっていたのだった。
48名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:41:16 ID:7ChD5k3R
その事を和人に話すと
「まあ、ボクが渡したからいいよ。 ワルキューレのお小遣いにしよう」
しかし
「いえ、そんな… 和人様がお持ちください」
「じゃあ、皆へのお土産でも買うのに使おうか?」
そう答えるとカバンにしまった。

ここでふと思い出す
(そ、そう言えば… さっき…… その… あの… キ、キスしようとなさってたんじゃ? その続きは?)
(今なら女将さんもいらっしゃらないし…… その…チャンスですよ〜。 和人様〜? 私の唇は和人様を待ってすよ〜。 ねぇ!)
だが、肝心の和人はすっかり忘れてしまったようで、急須にお湯を入れてお茶の用意をしていたのだった。

少し拍子抜けしたが、時間はたっぷりある。
気を取り直してお茶を飲み、一息ついた2人は周囲の散策に出かける事にした。
よく見渡すと宿、自分達の部屋から少し遠いが海が見える事も解った。
静かで都会の喧騒とは無縁の落ち着いたここがワルキューレは気に入った。
(さすがは和人様がお選びになられた所だわ)
感心してる所に和人が向き直り、チュッとキスをして来た。
「!」
驚きのあまり声が出ないワルキューレに
「さっき… その… アレだったから」
俯きながら恥ずかしそうに言い、改めてワルキューレを抱き寄せ、キスをした。
(か、和人様………)

甘い時間は瞬く間に過ぎ、秋の夕暮れは短い。
2人が宿に戻ると、部屋に食事が用意された。
海の物、山の物がバランス良く並べられた食事を済ませると、片づけに来た女中が
「片づけさせていただく間、お風呂に行かれてはどうですか?」
自慢の温泉に薦められた。
「そうだね。 じゃあ、行こうっか?」
「はい」
外から帰ってきた時に着替えた宿の浴衣のまま温泉に向った。
個室温泉もある部屋だったが、まずは大風呂に入る事にしたのだった。
49ワルキューレです:2006/09/25(月) 21:43:54 ID:7ChD5k3R
今日はここまでです。
明日で終わります……と思いますが、どうなるか。
とりあえず続きは明日にでも。
それでは皆様、おやすみなさいませ。
50名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 16:03:44 ID:g05l1oj8
続き続き!
51名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 17:25:30 ID:4GvkkK1J
ワクテカ
52メリケンV:2006/09/26(火) 20:27:38 ID:CgJ89JpI
メームと和人がセックスをする話もいいと思います
53メリケンV:2006/09/26(火) 20:28:20 ID:CgJ89JpI
メームと和人がセックスをする話もいいと思います
54メリケンV:2006/09/26(火) 20:29:01 ID:CgJ89JpI
メームと和人がセックスをする話もいいと思います
55名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 22:03:43 ID:ibTT2j4I
え〜。
すみません。
今日は休ませてください。
56メリケンV:2006/09/26(火) 22:23:30 ID:CgJ89JpI
わかりました また明日、楽しみにしています
57名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 14:50:39 ID:vW/lw8XF
前・359氏
無理なさらないで頑張ってください

でも、今日は大丈夫なんでしょうか、続き楽しみにしてます
58ワルキューレです:2006/09/27(水) 21:46:25 ID:0cOtj0Rv
それでは続きをさせていただきます。
予定では今日でお終いにするはずでしたが……出来ませんでした。

七夕の話で7月7日、それと今回も私の誕生日の9月26日に書けなかったとか、肝心の日に書けないのは申し訳ないと言ってました。
それでは、続きを。
59名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:47:36 ID:0cOtj0Rv
和人と揃いの浴衣を着て廊下を歩いてると、真田さんの言葉を思い出した。
(「よいですか姫様。 温泉と申す物は一度に長湯せず、こまめに回数を多く入るのが「通」というものでございます」)
「んふふ…」
笑みがこぼれた。
「どうかしたの?」
和人が声をかけてくれるのがまた嬉しく、つい言ってしまう
「いいですか和人、温泉と言う物は一度に長湯せず、短い時間でこまめに何回も入るのが「通」なんですよ」

少しお姉さんぶって、すまし顔で言ったのだが、よくよく考えてみれば和人は風呂・温泉のエキスパート。
文字通りプロ。
そんな和人に自分ごときが偉そうにアドバイスしたのが恥ずかしかった。
(ああ〜っ! 私ったら…… 和人様は私なんかに言われなくてもご存知のはずなのに)
しかし、そこは和人。
あくまで優しく
「うん、ありがとうね。 あまり長湯しないようにしないとね」
ニッコリ微笑みながら答える顔がワルキューレには眩しかった。

大浴場に着くと少し離れた所に「露天風呂」の暖簾を見つけた。
「和人様、露天風呂ってありますよ。 後で入りませんか?」
「そうだね、こっちは体を流すくらいにして、少し時間を置いてから入ろうっか?」
「はい」
「それじゃ、また後でね」
和人が男湯の暖簾をくぐり、ワルキューレは女湯に入った。
脱衣所のカゴは1つしか使われていなかった。
それは女湯も同じで、適当なカゴに浴衣を脱ぎ、タオルを手にすると中に入る。

2人は話し合ったように長湯せずに出た。
先に出た和人がしばらく待っていると、長い髪がしっとりと濡れているワルキューレが出てきた。
「おまたせ和人」
乾ききってない髪が実に艶っぽかった。
飲み物を飲み一息つくと、広間に卓球台を見つけた。
「和人様、あれは?」
「あっ! 卓球台。 やっぱりあるんだなぁ」
苦笑いをしながら和人が言うがワルキューレには「?」だった。
60名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:48:41 ID:0cOtj0Rv
「ちょっとやろうか?」
和人が一通りルールを説明してからやりだす。
最初は和人が一日の長(?)があるのかリードしてたものの、運動神経抜群のワルキューレは要領を掴むとたちまち和人を追いつめ、最後は逆転で和人を下したのだった。
1時間程の熱戦を終え、旅館の庭に出た和人をワルキューレも追った。
すっかり秋の夜風が心地よかった。
空を見上げる。
夏や冬のような明るい星も目立つ星座も無く上弦の月が目を引いた。

和人が腰かけ、ワルキューレも横に座る。
その様子を若い女性の従業員が見つけ、同僚に声をかけた。
(「ホラ、今日いらした新婚さん」)
(「ホントだ、あの奥さんキレイね」)
(「旦那さんも優しそうだし」)
(「なんか見てるだけでこちらまで幸せになっちゃいそう」)
声を潜めているのでハッキリは聞こえないが、なんとなく自分達の話題と言うのは判った。
横の和人はどうなのだろうか?
聞こえていないようで、声の方を向かず、外の景色を眺めていた。
ワルキューレもそうすることにする。

(あの事。 今、ここで言おうか?)
和人の横顔を見てふと思った。
もう自分は和人の子供を宿せる体だと言う事を。
和人はどう思うだろう?
自分達にはまだ早いと思うだろうか?
でも、ファムの説明だと地球人とヴァルハラ人の間には子供は出来にくいと言うことだし、早過ぎる事はないとも思える。
ただ、それはあくまで自分の事で和人の考えは解らない。
真田さんが言ったように進学するとかなら足手まといにならないだろうか?
61名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:50:02 ID:0cOtj0Rv
「ん? どうしたの?」
和人が顔を見て言った。
「えっ! い、いえ……」
「そう。 じゃあ、露天風呂に行こうっか?」
お風呂から出て2時間位は過ぎただろうか?
そろそろ頃合と見たのか和人から誘って来た。
「はい」
返事を聞くと和人がワルキューレの手をとって歩き出した。
(和人様)
露天風呂に着き脱衣所で浴衣を脱ぎ、奥に進む。
ガラっ!
扉を開けると、隣の扉も開き和人が出てきた。

「あれっ?」
「きゃっ! か、和人様?」
「どうやら中は一緒みたいだね。 ボクが出て……」
言いかけた所でワルキューレが遮った
「い、一緒に入りましょう。 だ、だって、私達…夫婦なんですもの……」
「そ、そうだったね」
ここに着いた時2人で決めた事だったが、すっかりいつものように接してたせいで忘れていた。
先に進んだワルキューレが振り向き手招きする。
「さあ、和人様いらして」
「うん」

2人は岩に囲まれた、月を映し出している湯に浸かった。
耳を澄ませば秋の虫の声がする。
虫の声と、時たま吹く風が時間が止まってない事を証明しているようだった。
2人の間に不思議と会話は無かった。
それでも心は繋がっているのは実感出来る。
お湯が触媒となり、2人の体がお湯に溶けて混ざり合い、再び互いを構成したような感覚。
ワルキューレにしてみれば、和人との愛の行為で初めて深い絶頂を迎えた時の感覚に似ていた。
それが堪らなく心地よく、思わず感激の涙がお湯に落ちた。
和人もそんな気分なのだろう、ワルキューレを背中からそっと抱きしめる。
62名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:51:48 ID:0cOtj0Rv
しかし、暖かいお湯に中にいるため、顔に汗が伝い、それが合図になったように2人間に距離が出来る。
「出ようか?」
和人が声をかけると無言で頷き、サッと体を流して露天風呂を出た。
部屋に戻る途中、
「ステキでしたね」
ワルキューレが呟くように言った。
「うん。 とても良かった…」
和人もかみ締めるように返したのだった。


その頃、時乃湯ではファムが合流したのだが、肝心のワルキューレの不在を知ると、やはり帰ろうとしたのだが、年長3人組に止められ、ワルキューレを除く皇女7人が実に久しぶりに共に食事をしたのだった。
やはりメームが長い挨拶をし、そして、やはり長〜い演説… もとい、乾杯の音頭をイナルバが取って、主役2人がいない不思議な誕生祝いが行われた。
食事の後、ファムが検査の話をした。

「……だからね、地球人のDNAはタンパク質の…」
「そんな事は良いですから」
専門用語を並べられても理解出来るハズもなくイナルバが要点を述べるように頼んだ。
「要はワルキューレは時野君の赤ちゃんが出来ちゃうって可能性があるって事よ。 可能性は低めだけどね」
ファムが説明すると、真田さんが旅行に際しワルキューレの排卵期に当たる為コンドームを持たせた事を言ってしまった。
「それは当然です。 結婚前なのに」
とやはりメームとイナルバは賛成したが、残りの5人は
「余計なお世話ってモンじゃね〜か?」
ハイドラが代表して言うように反対意見だった。

しかし、そこから議論は炎上… じゃなかった、白熱し結局は
「子供が出来る事によって2人の結婚に弾みがつくなら」
と言う結論に達したのだが、ファムだけは
(私達ヴァルハラ人と地球人のカップルには子供は出来にくいって言ったのを忘れてるんじゃないかしら?)
とか思う。
ネスティは白、丸、妙の元・エース3人組とチビリチビリお酒を飲んで積極的な参加はしておらず、ネスティとファム、それと呆れて自室に戻ったリカを除いた5人の皇女と真田さんはやれ
「御子の誕生日は祝日に制定しよう」
だの
「女の子が良い」
だの
「名前は……」
などと盛り上がっていた。
こんな状況では「2人は子供が出来にくい」
などとは言えないファムだった。
(まっ、いっか……)
63名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:52:56 ID:0cOtj0Rv
一方、部屋に戻った和人とワルキューレ。
明かりは消されており、置き行灯風のムードランプが一組だけ敷かれた布団の枕元にあった。
枕が二つ置かれている様子は、いつも一緒に寝ているものの少し淫靡な感じがした。
漆塗りの小物入れがあり、開けてみるとティッシュとコンドームが入っている。
布団をめくると、新婚だということにしているので、気を利かせてくれたのだろう。
初夜だと思われているのか、破瓜で布団を汚さないように、ちょうど腰のあたりにタオルケットが敷いてあり、布団の横にはさらにバスタオルが畳んで2組置いてあった。
薄明かりの中に照らし出され、独特の雰囲気を醸し出していた。

「ワルキューレ…」
和人が迫ってきた。
もとよりワルキューレもそのつもりだったが、和人の手を押さえると、布団に腰掛けた。
「和人様… いえ、和人。 私は和人に言っておかなければならない事があるんです」
昼間の少女のように明るい口調とは違う、大人の女の静かな語り口調のワルキューレ。
和人もワルキューレの対面に座った。
「何かな?」

すぅっ
1つ深呼吸をした後
「和人、私が以前に風邪をひいたのって覚えてる?」
この場とは全く関係無さそうな話題に戸惑いながらも首を縦に振った。
「それで、ヴァルハラ皇室のお医者様に検査をしていただいたのですけど」
「結果は私には地球の細菌やウイルスに対する抗体が出来ているらしいの」
「ウイルスは遺伝子を書き換えて異常をきたすもの。 つまりは私の体は地球型の遺伝子を受け入れる事が出来ると言う事らしいの」
「……」
「だから、今までは出来なかったけど、これからは和人と私の間に赤ちゃんが出来る可能性があると言う事なの。 その可能性は低いらしいのだけれど」

「和人は良く知らないかもしれないけど、女性の体は妊娠しやすい時期とそうでない時期があって、今の私は赤ちゃんが出来やすい時期に当たっているの」
「それで、ここに来る前に真田さんがこれを持たせてくれたの……」
自分のかばんを取り寄せ、中から箱に入ったままのコンドームを出した。
「わ、私は… 和人の赤ちゃんならいつでも欲しい…… でも、和人はまだ学生で、これからの将来に足枷になるなら今赤ちゃんを産むのは良くないって真田さんに言われたのです」
「・・・・・・」
64名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:54:05 ID:0cOtj0Rv
「和人の考えを聞かせて欲しいの。 私は… 和人の下した判断ならどんな事でも従います」
言うべき事を言い終わったワルキューレは和人の答えを待っていた。
何故だか怖くて顔が見れない。
「……」
一瞬の沈黙がワルキューレには永遠に続く沈黙に感じられた。
和人の判断に従うとは言ったものの
「お前の子供なんていらない!」
などと言われたりしたらどうしよう?
耐えられるだろうか?
そんな心配だけがワルキューレの頭を駆け巡っていた。

「ワルキューレ……」
自分に呼びかける声に、思わずビクッとして微かに体が震えた。
(はい…)
しかし、声にはならず、喉もカラカラに渇いて来た。
次の言葉を待っていると、突然和人に抱きしめられた。
「か、和人?」
何とか言葉にすると、自分に巻きつけられた和人の腕がさらに力強くなる。
「ワルキューレ…… ボクはワルキューレが好きだ。 ワルキューレはボクの事好き?」
「え、ええ! はい、もちろんです。 私はこの世で宇宙で一番、時野和人が好きです。 愛してます」

「じゃあ、ボクとワルキューレの間に赤ちゃんが出来たら… その子のママになってくれる?」
「はい、喜んで……」
「ワルキューレもまだ若くて、したい事とかあるんじゃないかな? 子供を育てるって事はそれらを全て犠牲にするかもしれないよ」
「いいえ、それは違います。 私は和人に愛されたい。 そして和人を愛したい。 その結晶を育むのは私の願いです」
「ワルキューレ、ボクとその子供を愛してくれる? 一生愛してくれる?」

「いえ…」
「!」
「私は一生だけじゃ無く、命尽きても…… たとえこの身が滅びる事になっても愛するでしょう。 私は… 私は……もう自分ではどうしようもないくらい…… 好き」
「好き、好き、好きです。 愛してます」
「ワルキューレ!」
抱きしめて唇を重ねると布団に崩れ落ちた。
65名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:55:23 ID:0cOtj0Rv
浴衣をはだけさせ、胸に手をやる。
相変らず、指を弾き返すような弾力が心地良い。
「んっ……」
キスをしたまま、ワルキューレが声ともつかぬ声を鼻から漏らした。
和人がワルキューレの秘部に手を滑り込ませると、そこは既にヌルヌルとした蜜を溢れさせていた。
ワルキューレも和人の背中に回した手を和人の髪を撫で、胸板に、そして股間に伸ばした。
白く細い指に触れた陰茎は、色白で優面の和人からは想像も出来ない程、熱く硬くなっていた。

キスを終え、和人がワルキューレを見る。
ワルキューレは
(はい、全て解ってます)
という風に頷いた。
「んくっ…… んっ」
和人が入って来たのが解り、圧迫されるような感じがして思わず声をあげてしまうワルキューレ。
陰茎を根元まで挿入し終わると、再び和人とワルキューレは互いの唇を求めた。

じっとしているのに、ワルキューレの膣内はうねうねと蠢き、時折、入り口や中、奥が不規則に別々に和人の陰茎を扱くように締め付ける。
さらには、一番奥の唇のような上下の粘膜が亀頭の先の尿道口あたりをチロチロとくすぐるように刺激してくる。
「きて… 和人…… もっと激しくして……」
ワルキューレの言葉に従って和人も徐々に腰を使い始めた。
「あっあっあぁ〜」
腰の律動に合わせて喘ぎ声を漏らし、同時に膣が一段ときつくなる。
「くっ、ワルキューレ… 行くよ」
声を絞り出すとワルキューレの膣の奥深くに思いっきり射精した。
66名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:56:09 ID:0cOtj0Rv
出し切った後もしばらく、ワルキューレに身を重ねていたが、陰茎を引き抜き、ゴロリとワルキューレの横に転がる。
陰茎が引き抜かれた膣口からは愛液と混ざった白濁した粘液がドロリと、あらかじめ用意してくれてあったタオルケットの上にこぼれ、染み込んでいった。
息を整えるとワルキューレは身体を起こし、一仕事終え、萎えかけの和人の陰茎に手を添え、ペロペロと舐め始めた。
「う… んっ……」
和人の気持ち良さそうな声を聞くのが嬉しくて堪らなかった。
(和人、どう? 気持ちいい?)
だが、その答えはいらなかった。
気持ち良さげな声も漏らし、陰茎をヒクつかせ、もっと愛撫される事をねだるように自分の頭を押さえつけてくるのが、自分の和人への愛撫に対する和人の答えだからだった。

すっかり硬く復活した陰茎を手で扱きながら
「和人、もう1回… いい?」
拒否されないのは解りきっているのだが、つい言ってしまう。
「うん」
和人の返事を聞くと
「今度は私が上になっていい?」
返事を待つまでも無く和人に跨って、陰茎に手を添え、膣にあてがうと一気に腰を降ろした。
激しく身体を上下させ、時には円を描くように腰を回したり、最後はうつ伏せの状態から和人がバックから突き刺すように挿入し、股間をワルキューレの白く大きいお尻にぶつけるように出し入れしてから、搾り出すように2度目の射精をしたのだった。

しばらく動けなかった2人だったが、和人がティッシュを取り出して、ワルキューレの股間を拭った。
陰茎を拭こうとしたら、まだ充分に動けないワルキューレが
「あっ私にさせて……」
もぞもぞと身体を動かし、和人の股間に顔を埋めて口で清めた。
その後2人は浴衣を着るのも億劫で、そのまま布団を被って眠りについたのだった。
67ワルキューレです:2006/09/27(水) 21:58:15 ID:0cOtj0Rv
今日はここまでで、明日でこのお話も最後になります。
それでは皆様、良い夜を。
おやすみなさいませ。
68ワルキューレです:2006/09/28(木) 23:43:05 ID:oQJJyHGL
それでは、このお話の最後をさせていただきます。
69名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:44:12 ID:oQJJyHGL
突然目が覚めた和人。
目の前には完全に安心しきったワルキューレの寝顔があった。
満たされた寝顔は穏やかで、見るからに幸せそうだった。
もう一度眠ろうと目を閉じるが、なかなか寝付けない。
時計を見ると3時過ぎ。
横のワルキューレを起こさないように気をつけながら布団を出て、脱ぎ散らしてあった浴衣に袖を通す。

窓際の椅子に座って外を眺める。
海からの風に乗って波音がかすかに聞こえてきた。
空をみやると、もう9月下旬、この時間になると冬の星座が夜空に拡がっていた。
(ボクは…… 父親になるのだろうか?)
(不満はない。 不安かもしれないけれど)
(星霊節の前にワルキューレが不安から家出した事があったっけ。 そんな気分なのかな? ボクも)
ボンヤリ星を眺めながらそんな事を考える。

その時、腕が横にいるはずの和人がいない事を知らせ、ワルキューレは弾かれたように起きた。
叩き起こされたという感じだろうか?
「か、和人!」
自分を呼ぶ声に現実に呼び戻され、反射的に声の方を見る。
捨てられている子犬のような不安そうな目でキョロキョロと辺りを見回している。
「ワルキューレ」
静かに声をかけると、ワルキューレが裸のまま和人の許ににじり寄って来た。

「和人ぉ……」
足元に縋りつくワルキューレの髪を撫でながら
「ボクはどこにも行かないよ」
優しく言うと、和人の浴衣を握って顔を擦りつけるように頷く。
少し落ち着いたのか
「和人、どうしたの?」
見上げながら言う。
「うん……別に何もないよ」
「うそ…」
70名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:45:15 ID:oQJJyHGL
「そうかな?」
「ええ…… 今の和人はあの時の私に似てる」
ワルキューレが何を言いたいのか解るが、あえて
「「あの時」って?」
と聞いてみる。
「星霊節の前、元の姿に戻った私が… 家出した時の事です」
「………そうかもね」
「和人、やっぱり不満なの? 不安なの? パパになるのが」

和人には答えようがなかった。
いや、答えが見つからなかった。
「ボクにも解らない。 ワルキューレはどうだった?」
ワルキューレはあの時を思い出して言葉を探す。
「わ、私は… 和人の花嫁になるのは不満も不安も無かったです。 でも……」
「……」
それ以上は言葉が続かなかった。
「やっぱり、親になるって事は大変なんだろうね。 いろいろと。  ワルキューレ、ボクは良いお父さんになれるかな?」
「はい、なれます。 絶対になれます。 和人、私は? 良いママになれる?」
「うん、なれるよ。 宇宙で一番の母親に……」

椅子から降りて、ワルキューレを抱き寄せると唇を重ねた。
布団に横にさせると、ゆっくりとワルキューレに伸し掛かった。
・・・・・・・・・・
覚悟はしてたものの、ワルキューレにも不安はあったのだろう。
精一杯、和人を抱きしめ、全ての思考を止めるように大きな喘ぎ声を出し、激しく身体を波打たせたのだった。

行為の後、和人は胸に顔を埋めているワルキューレの髪を撫でる。
少し開けた窓から風に乗って虫の声が入って来た。
その声が一瞬止み、静寂が訪れる。
微かに水音が聞こえた。
(そう言えば、この部屋には個室風呂があったんだっけ?)
その事を思い出し
「ワルキューレ、この部屋にあるお風呂に入ろうっか?」
体を起こして言うと、
「はい」
ワルキューレも気だるそうに起き上がった。
71名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:46:18 ID:oQJJyHGL
個室露天風呂は、それ程広くははいが、2人には充分な空間だった。
「星空の下のお風呂ってステキですね」
しみじみとワルキューレが呟いた。
その気になれば星の海を飛びまわれるワルキューレが宇宙の中では辺境の地球、その地面でそんな事を言う。
それは、この地球で、母親になると言う彼女なりの覚悟の現れのように感じた。
明かりをつけずに、西の空に沈みかけている三日月と無数の星の明かりだけで入るお風呂で和人の心のモヤモヤも無くなった気がした。

風呂から上がった2人は心から笑顔をうかべ、手を繋いで再び眠りについた。
朝、途中で起きてしまったのに和人の寝覚めは実に爽やかだった。
目の前のワルキューレはやはり昨夜同様、穏やかな寝顔をしており、いつもながら女神が具現化したような美しさで、しかも朝の光がレモンイエローの髪を照らし、文字通り輝くように美しかった。
和人は起きる事無くそのまま、女神の寝顔を眺め続けた。
しばらくするとワルキューレも目を覚まし、気恥ずかしそうに挨拶をしてから布団を出た。

朝食を終え、庭を散歩してる時
「あ〜あ… もう帰らないとダメなのね」
ワルキューレが実に残念そうに言った。
婚前旅行(?)としては充分役割を果たしたのだが、和人も少し羽衣町に戻るのが惜しい気がしていた。
「あ、あのさ…… もう一泊しようか?」
探るように言ったが、ワルキューレはそれこそ待ってました! と言わんばかりに
「はい!」
とこぼれそうな笑顔で答えると和人の手を取って連拍の手続きに向った。

手続きを終えると、ワルキューレが時乃湯に電話をかける。
「はい、時野でございます」
受話器の向こうから真田さんの声がするが、それだけでは無く騒がしい。
「私です」
「これは姫様、如何なされました?」
真田さんの声に混じって
(「ちょっとぉコーラス、それはあたくしのでございますわよ」)
(「これ、コーラスもライネのはしたないですよ」)
聞き覚えのある声がする。
72名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:47:34 ID:oQJJyHGL
「ライネ達が来てるの?」
「はい… 皆様いらっしゃっております。 ネスティ様も」
「えっ! ネスティお姉様も?」
「あっ! 少々お待ちくださいませ…… もしもし、私だ」
真田さんに続いてネスティの声がした。

「お姉様… ご無沙汰してます」
「うん、今回は出席させてもらったよ。 ところでどうしたんだ?」
「えっ、いえ… 実はもう一泊しようと言う事になって、それで……」
「そうか、せっかく婿殿と2人っきりになれたのだからな。 それもいいだろう。 婿殿と替わってくれるか?」
「はい…… 和人、ネスティお姉様が……」
「ネスティさん。 珍しいなぁ」
受話器を取った。

「和人です」
「久しぶりだな、婿殿」
「そうですね」
「もう一泊するんだって? ワルキューレの事、よろしく頼む」
「はい」
その時、電話の相手が和人と知り、他の姉妹達が次々と出た。
和人と一通り話すとワルキューレと話し、最後はお土産の催促へと変わったようだった。

ワルキューレがメモを取る。
横から和人が見るが煎餅やお饅頭と言った定番を期待している年長組とペナントを欲しがるハイドラ、ファムは絵葉書、何故か温度計とカレンダーのついた置物を要求するコーラス、ライネにいたっては木刀が欲しいと言ったようだった。
最後にメームが和人と替わるように言い和人が出た
「婿殿、期待してよろしいのですね?」
イナルバに替わりワルキューレと替わるように指示され交代すると
「しっかりお励みなさい。 この際許可します」
とだけ言い電話が終わった。

受話器を置くと時乃湯ではいよいよもってワルキューレの出産が既定の事実として話題になった。
「それでは私は子供用のベッドなど……」
メームが言えば
「そんな勝手に… でしたらわたくしはベビーカーを贈ります」
イナルバが受け、オモチャは誰とか産着は姉妹全員でとか盛り上っていたのだった。
73名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:48:34 ID:oQJJyHGL
「あ、あのね…」
ファムが口を挟もうとする。
(だから… そんなに簡単には出来ないんだってば!)
しかし、言える雰囲気では無かった。
そして、何時の間にか
「それではファムは赤ちゃんが使う食器一式をお願いしますよ。 新皇家は何かと物入りですからね、そこへ御子の誕生ともなるとさらにワルキューレ達も大変でしょうから… よろしいですね!」
とか決められてしまったのだった。

一方和人とワルキューレは昨日よりもずっと落ち着き、かつ行楽を堪能し2人だけの時間を満喫したのだった。
あっという間に時間は流れ、名残惜しいものの帰らないといけない。
チェックアウトを済ませ、旅館を出た。
近くのバス停で待っている間
「ステキな所でしたね」
ワルキューレが遠くに見える旅館を見ながら言った。
「うん、そうだね。 また来よう」
「はい。 絶対に… また来ましょう」
2人は再び日常を過ごすべく羽衣町に帰った。
74ワルキューレです:2006/09/28(木) 23:50:11 ID:oQJJyHGL

突然ですが、和人様と私の間に赤ちゃんが出来る話をお望みの方はこれ以降は読まれずにスルーしてくださいね。
そのお話は
「真・こんにちは赤ちゃん 〜愛の賛歌〜」
までお待ちください。
お話出来るのはもう少し先になるかと思われますが、話は出来てますのでいつか必ずお届けしますので。

それでは続きをどうぞ。
75名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:51:15 ID:oQJJyHGL
「ただいま〜」
玄関を開け元気良く声をかけると
「お帰りなさいませ」
「おかえなさいましなお姉様、和人様〜」
ドタドタドタと全員が出迎えた。
居間に上がり、荷物を置き、着替え等を和人が洗濯機に入れに行くと姉妹一同がワルキューレを取り囲んだ。

「ワルキューレ、首尾はどうでしたか?」
「お姉様、濃いのをたぁ〜っぷりと和人様に注いでいただきましたの?」
「本当は結婚前にこんな事は許されないのですよ…… ぶつぶつ」
「姫様〜、真田はぁ〜……」
一度に声をかけられてパニックになった。

「あ、あの……」
返事に困っているとライネが
「ですから、お姉様。 和人様に可愛がっていただいたのでしょう?」
「そうなのですか?」
イナルバが問い詰める。
ワルキューレが耳まで顔を真っ赤にして俯きながら、小さくVサインを出すと
「おお〜っ!」×8
姉妹達と真田さんがどよめいた。

しかし、ワルキューレのVサインはあくまで
(「はい、和人様にたっぷり甘えましたよ。 可愛がっていただきましたよ。 2人の時間を楽しみましたよ」)
と言う事で赤ちゃんが出来たと言う手ごたえの事では無い。
当然の事ではあるが。
ただ、姉妹達と真田さんは
(これで新皇家も安泰だ!)
とばかりに盛り上がり、2人が買って来たお土産を肴にどんちゃん騒ぎとなったのであった。
76名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:52:21 ID:oQJJyHGL
その夜、姉妹達はご機嫌で帰って行った。
それから2週間程経った頃、メームがやって来た。
「ヒッヒッフ〜、ヒッヒッフ〜」
真田さんが本を見ながら妙な呼吸をしている。
「何ですかそれは?」
メームが聞くと
「はい。 これは地球で流行っている出産をスムーズにする呼吸法らしいのですが」
「貴方がしてどうするの」
「はあ、それはそうでございますが……」

「まあ、よろしいでしょう。 それより皆には内緒ですよ。 体を大事になさい」
ワルキューレにストールを持って来た。
「ありがとうお姉様」
礼を言った所にイナルバも来た
「ワルキューレ、皆には内緒……  あっメーム! 貴方、何抜け駆けしてるのですか?」
お茶を飲むメームを睨んで言う

「私はヴァルハラ皇家の長として来たまでです。 貴方は?」
「わ、私はたまたま立ち寄ったので、ついでに…」
「ふ〜ん」×2
メームと真田さんが白い目を向けている。
「い、妹の体を心配する事がいけない事なのですか?」
「逆ギレですね」
「さようにございますわね」
「・・・・・ ええ、そうです。 そうですとも」

「別にいいじゃありませんか、貴方も私も、それと他の皆もワルキューレを心配してる事は良い事」
「そうね……」
イナルバ座り
「ワルキューレこれからは冷えますから、これをお使いなさい」
イナルバ付きの侍女を呼ぶと箱を持ってこさせた。
中には薄いクリーム色の毛布が。
「ありがとうメームお姉様、イナルバお姉様」
改めて頭を下げて礼を言った。
その様子を満足そうに見つめる2人の姉達。
77名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:54:26 ID:oQJJyHGL
しかし、そこからは
「貴方、ちゃんとお医者様に診てもらったの?」
だの
「役所に行って母子手帳は?」
だの言われるが、ワルキューレには話が見えない。
(そう言えば、旅行から帰ってきた時も何か言ってたなぁ)
とか思ったが、結局は解らなかった。
立ち上がった時、一瞬立ちくらみがした。

「あ、危ない!」
メーム、イナルバ、真田さんが同時にワルキューレの体を支えた。
「大丈夫です」
「どうしたの? ワルキューレ。 真田さん私の船に連絡してお医者様を」
「は、はい。 かしこまりました」
慌てる姉達と真田さんに
「あ、あの… 本当に大丈夫だから」
言うものの

「何を言ってるのですか。 もう貴方1人の体じゃないのよ」
イナルバがヒステリックに叱る。
「そうですよ、貧血なんてお腹の赤ちゃんに影響が出ては……」
メームが諭す。
「え? お腹の赤ちゃん?」
ワルキューレが不思議そうに答え、続けて
「あ、あの…… 昨日から生理が来てて… 今回はちょっと重くて… その……」

「はぁ?」×3
「だ、だから私のお腹には和人様の赤ちゃんはいない…… と思うの。 多分だけど」
「はぁ〜?」×3
「そ、その… 頑張ってるんですよ。 和人様も私も。 で、でも… その…… と、ところで、何故お姉様達は私のお腹に赤ちゃんがいるって思ってたの?」
「はぁ〜っ?」×3
「何故って、貴方、あの時のVサインは?」
「Vサイン? あっ帰って来た時の? あれは… 「旅行楽しかったですよ」「和人様に可愛がっていただきましたよ」「2人の時間を満喫しましたよ」って意味で……」
「そ、そんにゃぁ〜」
真田さんがヘナヘナとへたり込んだ。
78名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:55:24 ID:oQJJyHGL
真田さんが慌てて連絡したメームの母船に常駐する医師が来たので、事情を話し4人が母船に行き、そこの医務室で検査を受けた。
検査を終えたワルキューレを含めた4人でメームの執務室で待っていると暫くして女医が来た。
カルテらしきものを見て
「え〜っと… やはりワルキューレ様はご懐妊されておられないようです」
淡々と答え、一礼して部屋を辞した。

落胆の色を隠さないワルキューレ以外の3人。
「あ、あの… ごめんなさい」
ワルキューレが謝るが
「ふぅ… よろしいのですよ。 赤ちゃんは神様からの授かり物ですから」
「そう言えばファムが言ってましたわね。 「地球人とヴァルハラ人の夫婦は子供が出来にくい」と」
頭を抱える2人の皇女。

「あ、あの……」
どう声をかけて良いのか解らないワルキューレに
「ワルキューレ、貴方が気にする事はないのです。 貴方は… いえ、貴方と婿殿は今まで通り、愛を育んで行けばよいのです」
メームが言い
「真田さん、よろしく頼みましたよ」
イナルバが顔に手を当てたまま言った。
「はい、かしこまりました」

帰り道
「姫様、わたくしが思いますに、これは神様が、お2人にはまだ、お2人の時間を大切になさいますよう。 と言うお告げではありませんでしょうか?」
「真田さん」
「お2人には必ず、何時の日か御子がご誕生するのは疑いようもございませんあ。 あせらず急がず、その時を待たれるのがよろしいかと」
「ええ、そうですね。 旅行先で私は和人様の御心を教えていただきました。 和人様も私との間に赤ちゃんが出来る事を良くお考えだと解りました。

「この旅行で私は和人様のさらに深い愛情を知る事が出来ましたし、姉妹皆が集まってくれて、今までで一番嬉しい誕生日でした」
「姫様…」
「今回は赤ちゃんは出来なかったけど、「その時」は真田さん、よろしくお願いしますね」
「はい、それはもう!」

辺りは夕暮れ。
「それじゃあ、姫様、「その時」が来ますよう、今夜の夕食にはは精のつく物をお出しして、婿殿にお励みいただきますか?」
少し冷やかし加減に言うが
「いやぁん。 真田さんったら。 ……あっ! ダメですよ。 私、今は生理なんですから」
「さようでございました。 でも今日から婿殿にはたっぷりと精をつけていただいて、後の日に備えていただきましょう」
「もう、真田さんのイジワル!」
2人は商店街に消えていった。
79名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:57:14 ID:oQJJyHGL
〜エピローグ〜

真田さんが外れの福引き所を見ると、1等の所に紙が貼られている。
(どなたか当てられたようですわね……)
(私も未練がましい)

買い物を終えて夕食の準備をしていた時だった。
「時野さ〜ん。 お届け物で〜す」
「はいは〜い」
エプロンで手を拭きながら玄関に。
「時乃湯さんはこちらですね。 受け取りのサインをお願いします」
「はいはい」
真田さんがサインをすると、かなり大きい荷物が運ばれた。

居間に運んでもらうと運送屋が帰って行った。
「ん? 商店街組合?」
伝票を見ていると
「おっ! 来たな」
丁度帰ってきたシロが箱をポンポンと叩きながら言う。
「シロ殿のお荷物でございましたか?」
「おうよ。 でも、オレのじゃ無く、ここのだ」
「?」
「まあ、開けてみなよ」

包みを破ると箱が露になる。
「あっ! こ、これは… 「超豪華家具調コタツ 家族でゆったり長方形タイプ」」
「商店街の福引きで当ったんだ。 侍女長、欲しがっていただろう? オレはここに厄介になってるし、あいつら(丸、妙)もこんな大きなモノ置く所無いしな。 まあ、使ってくれ」
「シロ殿」
「良かったわね真田さん。 ありがとうございます」
ワルキューレも喜び礼を言った。
「なぁに、商店街の福引きだから、プレゼントにはちょっとカッコがつかないし、お嬢ちゃんと和人の懐妊祝いにはならなかったようだしな。 まあ、お嬢ちゃんの誕生日祝いってコトにしておいてくれ。 あまりスマートなプレゼントじゃ無いかもしれんけどな。 使ってくれ」
「……」

和人、姉妹達、真田さんに加えて、シロ達にも祝ってもらった今回の誕生日は、湯たんぽのように、そしてコタツのように、何より2人で行った温泉のようにポカポカとワルキューレの心を暖かくしてくれたのだった。
「ワルキューレお誕生日おめでとう」
皆がそう言ってくれてる事を大いに実感した誕生日なのでした。


「お誕生日おめでとう ワルキューレ」・・・・・・おしまい。
80ワルキューレです:2006/09/29(金) 00:00:38 ID:oQJJyHGL
これで私の誕生日のお話はおしまいです。
少し長いお話になってしまいましたが、最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。

それではまたの機会に。
おやすみなさいませ。
81名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 14:32:06 ID:2jkRbh6G
GJ!
前・359氏の誕生日モノは綺麗な話が多くていいですね
最後のエピローグがまたニクイ
カラオケの時もそうだったけどシロ、カッコ良過ぎ

真田さん話も楽しみにしてます
82名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 16:16:47 ID:t0AWHLOe
GJ!
実際に姫様と和人の子供ができたら、なんとなく娘のような気がする
83名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 21:37:24 ID:DR9/3CU/
これエロ小説じゃなくて普通の創作小説じゃねえか!(良い意味で)
84前・389:2006/09/30(土) 01:10:03 ID:Dh4g6otP
GJ!
メーム達の暴走にワロタ
それにしても、和人の誕生日の時といい今回といい、ワルキューレの身体は敏感だな。
ちょっと触れただけでヌルヌルなんて・・・
前戯は時間をかけてトロけるくらい愛撫するのが通ですよ
85名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 15:46:02 ID:yI7k10Ul
本スレから来たけど、エロシーンさえなんとかすればアニメに出来そうですな。
この職人さんはワルキューレさん?でいいのかな。ナイスな話ありがとう。
これからも頑張って。

それと次は真田さんネタを是非ともおねがいします。
86名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 21:14:58 ID:3C/V6aIC
>>85
話の掴みと締めはSSでのメインのキャラのなりきりやるのがこの人のお約束
87前・359:2006/10/02(月) 23:26:28 ID:LntO8/39
え〜っと、感想いただきましてありがとうございます。

ところで他の職人さんの投下の予定はいかがなものでしょうか?
無いようでしたら、本当はこのスレの1本目に出す予定だった真田さん話の第3話を行かせていただこうかと思っております。
開始は明後日以降になりそうですが。
投下予定がございましたらお知らせ下さい。
ではまた。
88名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 08:41:12 ID:UPy4NkBp
職人さんは、前・359さんというのか。
感想の中に書かれているね。
不注意でした。失礼しました。
次の作品もたのしみにしてます。
89名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 15:59:38 ID:7jo8XUW4
真田さん期待age
90真田でございます:2006/10/04(水) 22:18:20 ID:KvFjGF0e
さて、今日からはわたくし真田のお話の第3夜をさせていただきます。
題しまして
「真田ふたたび 〜しっぽのきもち〜」
これも少し長いお話になろうかと思われますが、しばしお付き合いくださいませ。
それではのちほど。
91名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:19:19 ID:KvFjGF0e
29th 「真田ふたたび 〜しっぽのきもち〜」


あの日から一週間経った金曜日。
いつものように和人は真田さんの身体を求め、真田さんもそれに応えるように迎え入れた。
だが、今までと違うの事は互いが認識していた。
真田さんへの愛の告白をした和人だったが、彼女からの返事はうやむやでそれ以来、なんとなくぎこちなく過ごして来たからだった。
「真田さん、好きだよ。 愛してるよ…」
胸をむしゃぶりつきながら、性器を愛撫しながら、挿入して腰を振りながら、何度も何度も愛を訴えかけるが返事は返ってこない。

いや、「ある」と言えばあると言えるのだろう。
何かを口走りそうになり、その都度必死になって手で口を塞ぐ。
潤んだ瞳で見つめ返し、溢れた涙が白い頬を伝うのが答えなのだろう。
NOならはっきり言うだろうし、迷惑ならば自分の身体を求めて来た時に断るだろうから……
でも和人には不満だった。
その口から言って欲しかった。
「わたくしも和人を愛しております」
と。
それが彼女の立場や心情を考えると無理な注文である事は解ってはいるが、それでも言って欲しかったのだった。

「さ、真田さん、真田さん… 大好きだよ!」
腰の振り方が一層激しくなり、グジュグジュと音を立てる結合部から白濁した汁がシーツに漏れ出し、既に丸く出来ているシミがさらに拡がる。
(あっ…ああっ…… 婿殿…和人! わたくしも……)
何度口から出そうになった言葉だろうか。
薄くなりつつある意識の中で必死に手を動かし、口を塞ごうとする。
しかし、和人が射精したい欲求を限界ギリギリまで我慢し、その手を掴んだ。
(真田さん、言ってよ。 ボクを好きだって… お願いだから)
だが、和人の願いも虚しく、骨盤から背骨が痺れるような感覚を覚え、複雑に締め付ける真田さんの膣にドクドクと射精してしまった。
「あああ〜っ… あにゃぁぁん!」
半分、意識が飛んでしまったのか、真田さんが絶叫に近い声を上げ、身体をガクガクと震わながら叫んだ。
92名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:20:58 ID:KvFjGF0e
「真田さん、好きだよ。 真田さん、真田さん……」
射精が治まっても腰を振り続け、真田さんの顔中を舐め回すようにキスをしまくる。
唇の感触と、唾の匂いで意識が戻った真田さんも、和人の顔に優しく手をかけ、唇を合わせた。
(わたくしも、愛してますわ、和人……)
だが口が離れ、目を開くと和人の表情は険かった。

「む、婿殿……?」
不安になって、まだ、膣に陰茎が埋め込まれてるままだったが声をかけた。

「真田さん。 どうして言ってくれないの? ボクの事が嫌いなの?」
怒りの中に悲しそうな表情が見え隠れする。
(ああっ、やっぱり婿殿はわたくしの言葉をお待ちになっておられる……)
自分も言いたい。 大きな声で言いたかった。
「和人、貴方の全てが欲しい。 貴方を愛してる。 全てのしがらみを捨ててあなただけのモノになりたい。 愛してる……」
と。
でも、ワルキューレ(ワるきゅーレ)の事、ヴァルハラから受けた恩の事。
ヴァルハラ皇室侍女長と言う肩書きが無くなれば、身寄りすらない天涯孤独の自分と、宇宙を支配しているヴァルハラ皇女のワルキューレを比べれば… いや、比べものにならない事くらい、どちらと結ばれる方が和人の為か? なんて考えるまでも無かった。

また、自分も主君・ワルキューレを敬愛しており、ワルキューレと和人が結ばれる事を誰よりも願っていたはずなのだから。
でも… 今は……

「婿殿…… お察しくださいませ………」
「……」

伏目がちに答えると和人の表情は険しくなり、膣の中に納まっていた陰茎がまだ大きくなりきらない内に腰を律動させ始めた。
「……っ」
不満をぶつけるように腰を叩きつける間に陰茎も太さも硬さも元に戻り、再び膣内をえぐり回す。
「クソっ、くそぅっ!」
今まで和人の口から聞いた事の無い汚い言葉に驚く。
「む、婿殿?」
「ボクは… ボクは…… くそぉっ!」
93名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:21:53 ID:KvFjGF0e
ポタッ、ポタッ……

真田さんは自分の顔の落ちた水滴に、和人の顔を見る。
和人の汗だと思っていた水滴は彼の目から止め処なく流れ落ちる涙だった。
(婿… いえ、和人……)
和人の涙につられるように真田さんも涙が溢れ出した。
「くっ、ううっ…」
和人が短く呻き、膣の中で暴れまわっていた陰茎が一段と大きく硬くなり微妙な痙攣の後、身体の奥深くに熱い迸りを感じたのだった。

「ああ〜っ…」
熱い精液が流れ込んで来るのを感じて思わず声が出てしまう。
そこから体中の毛穴が開ききって、汗が一気に噴きだすような感覚を覚え、口をパクパクと大きく開いて声にならない声を吐き出すように息をし、真田さんの体がブルブルと震えた。
………
「はぁはぁはぁ……」
和人も真田さんも、まだ激しい息遣いだが、先程より落ち着いて来たのだろうか、精液と愛液が混じった粘液を纏わりつかせながら陰茎を引き抜き、真田さんの体にのしかかっていた和人が体をどかせた。

真田さんも気だるそうに体を起こし、和人の陰茎に手を伸ばしで口で後始末をしようとした時だった。
!!!
その手をはねつけるように振り払うと、ティッシュを取って自分で拭いた。
「む、婿殿……」
縋るように和人ににじり寄る真田さんだったが、無情にも真田さんが和人に手を触れる寸前に立ち上がった。
「真田さん……」
(和人…)
言葉を待ったが、一瞥すると脱いだ服を持って部屋を出ようとする。
「……おやすみ」
寂しそうにそれだけ言うと、ガラスの入った扉はピシャリと閉められた。
94名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:22:34 ID:KvFjGF0e
(まっ待って!)
扉に向って手を伸ばす真田さんだったが肝心の声が出なかった。
どんな言葉でも良かった。
いやらしいおねだりでも、何でも……
いっその事、愛の告白に答えられない自分への怒号でも、無視するように去られるよりはずっとマシだった気がして、思わず
「うっ… ううっ……」
また涙が止まらなく、両手を顔に当ててすすり泣いた。

どれ程の時間泣いたであろうか?
布団に倒れ込み、枕に顔を埋めて泣いていたが、少し気分が落ち着き体を起こす。
深い溜息をつくとシャワーでも浴びようと浴室に向った。
和人が入った後なのだろう。
深夜なのに浴槽のお湯からは暖かそうな湯気が立ち込めている。
プラスチックのイスに座ってシャワーのコックをひねって涙を流し去るように顔に当てた。

手を性器に当て、膣内(なか)から和人の精液をかき出す。
どろりと固まりのように床に落ちた精液を見ていたら、また新たに涙が出てきた。
「婿殿… 婿殿…… むこ…和人………」
肩を震わせて泣く真田さんをシャワーが打ちつけた。

「わ、わたくしは…… どうすれば? 和人… 姫様……」
95名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:36:06 ID:KvFjGF0e

次の日からは2人の関係はさらによそよそしいものになった。
目も合わせず、会話も必要最低限のものだけになってしまい、リカはそれ程気にかけてはいないようだったが、ワるきゅーレは不安になっていた。
夜になってもいつものように和人がボイラー室に真田さんを呼びつけて出してもらう事もせず日々が過ぎた。
(婿殿はわたくしを嫌いになられたのかしら?)
深夜、最後に入浴し、洗濯機に汚れ物を入れる時、ブラジャーとショーツを和人が見つけやすいよう一番上に置いておく。

朝、和人とリカが登校した後、洗濯機の蓋を開けてみた。
以前は毎日、日によっては数回和人の処理をして来たのに、もう3日も和人から出して欲しいと頼まれていない。
もしかしたら夜の間に、また自分の汚れた下着を使ってくれてるのではないか? と微かな期待(?)をこめて見てみるが、昨夜、自分が置いたままになっている。
念のため、ショーツを取り出して股間が当たる裏側を確かめてみるが和人が舐めた跡も精液をこすりつけた痕跡もない。
「ふぅ……」
以前はそれをされるのがイヤで堪らなかったが、今は違った。
自分の下着を使ってオナニーする事は、まだ自分が必要とされているという事で、例えそれが性欲の処理だけが目的であっても……
(もう婿殿は……)

そして、週末。
いつもなら和人が求めてくるのだが、それもない。
生理が近づいて来たせいもあるだろうが、性欲が異様に高まって来たが和人は来ない。
「今日の侍女長、何か怖いですぅ」
番台に座ってたら四人組が声をかけてきた。
「何です。 いきなり!」
ついヒステリックに答えてしまう。

「ほらぁ。 最近侍女長、お顔が怖いですよぉ」
「あっ! 恋人とケンカでもなさったとか?」
「そうなんだぁ、そういえばぁ、最近肌のツヤとか悪くなってますしね〜」
「……逃げられたとか?」
………
「ん? 侍女長?」
「……」
「どうかしましたかぁ?」
「…… 貴方達! いいかげんになさ〜い! 仕事がたまってますよ!」
「きゃぁ〜。 ごめんなさ〜い」×4
クモの子を散らすように四人が持ち場に散って行き、その様子をため息交じりに眺める。
96名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:37:16 ID:KvFjGF0e
(そうですわね。 「恋人とケンカ」「逃げられた」かぁ…… )
わずか数m先のボイラー室にいる和人の事が気になる。
(それにしても…… やっぱり肌が荒れてるのかしら?)
頬に手を当てて考えてしまう。
和人に愛撫され、身体や口に射精されなくなって一週間。
トキメキと共に分泌されていたホルモンのバランスが崩れたのか、肌はカサつき、髪はほつれている気がする。

以前、四人組が
(「恋でもしてるんですかぁ? 最近キレイになられてますもん」)と言った事があった。
その通りだったのだろう。
洗顔しても入浴しても肌が水を弾く程プリプリだったのが、最近はベチョっと流れる感じがする。

そして何より、例えセックスや和人を射精させる行為が無くとも普段通り過ごしてるだけでも充実した気分で、心も晴れやかだったが、今は違う。
それが、肌や顔に現れているのが認めたくは無い事実だった。
それと、和人の若く荒々しい欲求に晒されて目覚めた性感。
快楽を覚え込まされた若い肉体にこの数日の禁欲は拷問に近いものだった。
身体が疼く……
(もし、今夜婿殿がお求めになられたら… 思いっきり乱れたい…… 婿殿の精液を顔に出していただいて、口に出していただいて… 胸にも…… そして、アソコにはいっぱい、いっぱい……)
そんな想像で自分を保つしかなかった。

しかし、夜になっても和人が部屋に来る事は無かった……
(和人………)
涙が枕を濡らし、火照った身体に自然と手が伸びる。
就寝前なので下着を着けていないベビードールの上から胸に触れた時、体中に電気が走ったような感覚があった。
(わたくしの身体なのに… わたくしの手を婿殿の手と間違ってる)
もう片方を股間にすべらすと、そこはもうべっとりと濡れている。
(ああっ! もうこんなに… 婿殿にお相手されてるワケでもないのに。 何て、あさましい身体なの…… でも… でもぉ……)
声が漏れぬようにシーツを噛んで激しいオナニーをした。
一方、和人も布団には入ったものの眠れずにいた。
この週末は1つ屋根の下で生活する2人にとって長い長い夜になった。
97名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:38:39 ID:KvFjGF0e
真田さんの部屋の壁に掛けてあるカレンダーのハートマークに色が塗られる事無く週が明けた。
そして水曜日の朝、和人とリカ、ワるきゅーレと食卓を囲む。
「お兄ちゃん、あたし週番だから今日も先に行くね」
リカがさっさと食べ終わると自分の食器を流しに片づけて登校して行った。
居間が重い空気になる。
それを敏感に察知したのかワるきゅーレも元気が無い。
「姫様、如何なされました?」
真田さんが声をかけた。

「ん〜〜……」
「どうしたんだい、ワるきゅーレ?」
和人も心配そうに声をかける。
「………うわぁぁん」
俯いて黙っていたワるきゅーレが突然泣き出した。
「姫様?」
「ワるきゅーレ?」
「だめぇ! 和人と真田さん、ケンカしちゃダメぇ」

思わず目が合ってしまう和人と真田さん。

「そんな、姫様、婿殿とわたくしは……」
「そうだよ。 ボク達ケンカなんか……」
涙を袖で拭くが、また新たな涙が溢れてくるのか、泣き顔のまま顔を上げ
「うそだもん。 和人と真田さん、ずっとヘンなんだもん」
「ワるきゅーレ…」
「姫様、いったい何がおかしいのでございますか?」
さすがの真田さんも少し緊張しながら言うが、ワるきゅーレは毅然と
「だって、和人と真田さん、ずっとお話しないし、顔も見ないし… ワるちゃん解るもん。 ワるちゃん、和人も真田さんも好きだから、2人がケンカするのはヤなんだもん…… うわぁぁん!」

!!!
真田さんにとってはかなりショックだった。
無論、和人にとってもショックだったが、真田さんの方が深刻であったであろう。
自分は主君を裏切って、主君の婿になるべき少年とただならぬ仲で、愛しているのだから。
態度をハッキリさせられず2人の仲がギクシャクしてる所をその主君に咎められるのだから……
98名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:40:02 ID:KvFjGF0e
「心配かけてごめんね、ワるきゅーレ。 本当にボク達ケンカなんかしてないから。 ね、真田さん?」
「え、ええ。 そうでございますとも。 わたくしと婿殿は仲良しでございますよ」
「……ホント?」
ワるきゅーレがぐずぐずとベソをかきながら2人を見た。
「うん、ホントだよ。 ……じゃあ、ボクは学校に行くから、真田さん、後をお願いします」
少し困惑の色を浮かべながら出て行った。

「さあ、涙を拭かれませんと……」
真田さんが幼君の涙を拭く。
その間も真田さんは複雑な心境だった。
仲良くしたら困るのは当のワるきゅーレなのに……

食事が終わり洗物を済ませ、洗濯にかかる。
洗濯機に洗剤を入れようとした時、和人の下着が目に入った。
取り出して見るとムッとするようなオスの匂いがたちこめる。
股間の辺りには何やらシミが固まった跡が……
(!)
顔を近づけて匂いを嗅ぐと覚えのある匂い。
和人の精液の匂いだった。
自分でした残りだろうか、それとも夢精したのだろうか?
どちらにせよ真田さんにとっては
(ああっ… もったいない!)
と思ったが、そう考えた自分にハッとして顔を振った。

家の中を掃除し、和人の部屋に入る。
クズ籠を覗いてみたが丸められたティッシュは見つからない。
朝の跡は夢精してしまったと言う事だろう。
(自分でもなさらないなんて)
(わたくしの下着を使われてもよろしいのに… いや、あまりよろしくはございませんけど…… でも…)
心は揺れたまま夕方になった。
99名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:41:30 ID:KvFjGF0e
夕食の用意をしてると
「ただいま」
和人が帰って来たようだった。
「お帰りなさいませ」
出迎えた真田さん。
そして、久しぶりに互いが顔を見合わせる。

朝のワるきゅーレの行動が2人の間にあった何かを崩してしまったように
「ただいま…」
改めて挨拶をし
「はい、お帰りなさいませ」
真田さんも改めて返事をした。

夕食後、和人はボイラー室に移り、真田さんは番台に座って侍女部隊に指示をしてテキパキと仕事をこなす。
一段落した時
「ちょっと誰か、番台をお願いしますわよ」
声をかけてボイラー室に向った。
「婿殿」
ボイラーを調節してる和人の後ろから声をかける。
「何? 真田さん」
振り向かず声を返す。

真田さんがギュっと拳を握り、深呼吸を1つすると静かに
「婿殿、婿殿もわたくしの気持ちはお察しでございましょう?」
相変らずボイラーのコックをいじりながら
「解らないよ」
ボソっと答えた。
「だって… ハッキリ言ってくれないと解るはず無いじゃないか。 ボクは真田さんの事が好きなのに! 愛してるのに!」
「!」
改めて言われドキッとする。
同時に、まだ自分の事を嫌いになってないと解り安堵もした。
100名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:42:46 ID:KvFjGF0e
だが
「そんな… 婿殿、お察しくださいませ。 わたくしの立場もご理解くださいませ……」
言い終わる前に和人が素早く立ち上がり振り向くと真田さんに抱きついた。
「いやだよ。 ボクは… ボクは…… 真田さんに言ってるのに。 ずるいよ。 ボクは寂しかったのに…… 言って欲しいのに!」
(婿殿……)
和人を抱きしめようとした時、和人の手が真田さんの胸の膨らみを捕らえた。
服の隙間から進入を試みる。

「! あっ、お待ちくださいませ」
焦ってしまったが、身体は反応し、体温が急激に上昇したのが解る。
(ああっ、このまま…… 婿殿。 いえ、和人に抱かれたい)
しかし、ここはボイラー室。
少しでも大きな声を出してしまうと気付かれるかもしれない。
そんな心配など解らないように和人は服の間から潜り込ませた手でブラジャーをずらし、服の上からは見えない白く大きな膨らみを乱暴に弄った。

「い、いけません……」
拒否の言葉とは裏腹に、身体はうっすら汗ばみ、甘い体臭が濃厚な性臭と混ざり、和人の興奮を昂めてしまう。
ゴリッ

ちょうど、股間に当る部分に硬い感触がした。
「お、お待ちくださいませ。 わたくしが口でしてさしあげますから、どうか、今は…」
何とか和人の腕を掴んで服から出させると、しゃがみこんで、目の前のファスナーを下ろした。
それだけで中から濃いオスの匂いが立ち込める。

陰茎を取り出すと、むせ返るような匂い、そして血管を浮き上がらせ急角度でそそり立っている。
舌を伸ばして、ペロリと舐めると
「ああっ……」
和人が気持ち良さそうな声を上げた。
(ああっ! この匂い、この味……)
さらに身体がジンジンと熱くなり、陰茎に這わせる舌までも熱くなってしまう感じだった。
「うくっ! 真田さん、出すよ」
息をつめ、真田さんの頭を抱え込むと、思いっきり真田さんの口に射精した。
101名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:43:46 ID:KvFjGF0e
「んんっ!……」
さらに濃い匂いが真田さんの口に拡がり、鼻から漏れる。
一通り、射精し終わるのを確認すると、唇で扱いて引き抜いた。
和人がうっすら目を開けると真田さんはまだ精液を飲み込んでいないのが解った。
(真田さん、いつもは飲んでくれるのに。 やっぱりボクの事……)
心配していると、真田さんが両手を口の前で広げて、くちゅくちゅと音をさせてからグジューっと吐き出した。
真田さんの手に唾液と混ざった精液が溜まる。

「婿殿」
キッと厳しい視線を投げかけられ、少し体がすくむ和人。
しかし
「こんなに沢山… しかもこんなに黄色くなられるまで溜め込むなんて……」
最後の方は溜息混じりの、かなり艶っぽい声になってしまっていた。
「その……」
和人が答えに窮してると
「いけませんよ。 こんなに溜め込むのは」
そう言って、手の精液をペロペロと舐め全てを口に収めるとゴクリと喉を鳴らして飲み込む音が和人にも聞こえた。

さらに陰茎を舌で清めていると、またムクムクと勃起して来て、今度は胸をまびろかせ、挟み、扱き、とても2度目とは思えない程大量の精液を真田さんの口、そして口が間に合わなかった第一撃が真田さんの胸と顔に飛び散らせた。
指で胸と顔に飛び散った精液をかき集め、口に運ぶと、手を口に当て、コクンと飲む。
和人がファスナーを閉めると、その場を去り、タオルを濡らして持って来た。
「ありがとうございます」
受け取ろうとする真田さんの手を遮り、和人が自ら真田さんの顔と胸を優しく拭いた。

「んふふ……」
「ふふ」
拭き終わり、2人は互いの顔を見ながら微笑む。
「真田さん」
「はい?」
「あの… 今は治まったけど、また夜になったら… その……」
「まあ!」
「でも明日は学校だし、真田さんも朝早いから…… その… 自分でするから… そのまた真田さんのパンティを…」
102名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:45:34 ID:KvFjGF0e
本当はショーツなのだが、和人には細かい事は解らないのだろう。
しかし、そんな事はどうでも良かった。
顔が赤くなってるのが自分でもはっきりと解る。
「そ、そんな、いけません。 恥ずかしゅうございます。 その… 婿殿がお出しになられたいのでしたら、わたくしがお出ししてさしあげますから……」
それだけ言うと真っ赤になって俯いてしまう。

和人が顔を近づけると、真田さんも目を閉じて迎える。
そっと口を合わせた2人だが、次第に強く抱きしめ、激しく舌を絡めあい、互いの唾を貪りあった。
久しぶりだっただけに長い長いキスであったが
「(侍女長〜すみませ〜ん)」
銭湯から声がして離れる。
「はいはい、今行きます」
元気に答えると、最後に和人にチュッとキスをして一礼すると戻って行った。

その夜、和人は真田さんの言葉に甘えて部屋に行こうかと思ったが、やはり朝が早い真田さんを気遣って止めた。
そして、真田さんに宣言した通り洗濯機から汚れたショーツを失敬し、部屋に持ち込んだ。
だが、ほのかな汗の匂いに混じって乾いたおしっこの匂い、膣からの豊富な分泌物を染み込ませた、和人が想像出来る、この世で最もいやらしく、興奮させる匂いが全くしない。
いや、汗の匂いはうっすらとするのだが、肝心の股間の当る部分からは全くしないのだった。
諦めてショーツを返しに行き、その帰りにトイレに立ち寄った。
三角コーナーの汚物入れが目に入った。

フタを開けてみると、中にトイレットペーパーに包まれたモノが捨ててある。
中を見てみると楕円形のコットンのようなシート(?)があった。
103名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:47:03 ID:KvFjGF0e
ナプキンとは違うおりものシートだが、当然ながら和人にそんな知識はない。
広げて見ると、クリーム色のシミがベットリと付着していた。
鼻を近づけると、おしっこの匂いに混じって、甘酸っぱい強烈な刺激的な匂いが和人の脳髄を揺さぶった。
しかし、それはなんとなく懐かしい匂い。
(真田さんの匂いだ……)
ショーツの匂いを諦めて、ガッカリしたように縮こまったいた陰茎がその体積を増す。

匂いを堪能すると片手で陰茎を扱きながら、シミに舌を当ててみる。
ピリッと舌を刺激するような感じだったが、ペロペロと舐め、鼻に押し当てると一気に昂ぶって来た。
(真田さん、真田さん… 真田さん……)
精液が尿道口に押しかけ、パニックを起こして狭い出口を求める群衆のようにひしめき合い、最初の一撃が勢い良く飛び出すと、後はそれにつられてドクドクと溢れ出した。
久しぶりに、若く美しい侍女長・真田さんのもっとも恥ずかしく、最もいやらしい匂いと味を堪能し、最高に満足した射精をして、和人もスッキリとした気分で眠りについた。

昨日までと様子が違う和人と真田さんを見て安心したのか今朝のいワるきゅーレは機嫌が良かった。
真田さんも久しぶりに和人を送り出すと洗濯に取りかかる。
蓋を開けると、自分のショーツが一番上にあった。
和人が持ち出したのは解ったのだが、生理が近いのでおりものシートを着けているので、和人が求める匂いも味もしなかっただろう。
(匂いと味……)
そう考えると入浴前の股間を直接舐められるより恥ずかしい気がした。
(和人ったら……)
和人に股間だけでなく、体中を舐めまわされたように身体が熱くなり、気恥ずかしくなって身悶えする真田さんをワるきゅーレとシロが不思議そうに眺めたのだった。

2人の関係が戻って、いよいよ週末が来た。
朝からそわそわと珍しく落ち着きに欠ける和人。
それを見て真田さんも朝から身体が熱くなる。
だが、実は問題があった。
そんな事情などお構いなしに時間は過ぎ夜になった。
和人は初めて真田さんの部屋に行った夜以上にドキドキしながら音を立てずに階段を降りのだった。
104真田でございます:2006/10/04(水) 22:48:16 ID:KvFjGF0e
今宵はここまでに。
続きは明日、この時間にでも。
それでは皆様、お休みなさいませ。
105名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 13:26:43 ID:wa3/TRZM
ほんとだ。真田さんになってる。
一つ前とはちがってエロい話ですな。
続き期待してます。
106真田でございます:2006/10/05(木) 23:46:38 ID:jo5e/fkD
感想ありがとうございます。
それでは続きをさせていただきます。
107名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:47:40 ID:jo5e/fkD
「真田さん、いいかな?」
ガラス戸の向こうから和人の声がした。
「は、はい……」
慌てて返事をしたが、真田さんは問題を抱えてた。
「真田さん」
和人が部屋に入って来ると、足早に近づき、真田さんに抱きつく。
「ああっ、婿殿…… んっ!」
真田さんも和人を抱きしめ、唇を貪るように求めた。

キスをしながら真田さんの匂いを嗅ぐといつもとは違う感じがする。
汗の匂いがいつもより濃い。
そう言えば昨日、そして今日は彼女が入浴した形跡は無かった。
今日は、入浴前のナマの匂いと味が好きな自分に気を利かせ、セックスの後に一緒に入るつもりかもしれないが……
クンクンと鼻を鳴らして匂いを漁られる行為が激しく羞恥心を煽った。

早速、和人がメイド服を脱がせにかかる。
もどかしそうに、服が破れてしまいそうなくらい、荒々しく、引きちぎるように脱がせ、たちまち下着姿にしてしまった。
和人も手早く服を脱ぎ、下着も脱ぐと、整った顔の優しい性格の美少年のモノとは思えない、赤黒く変色し、ドリルの刃のように血管が浮き出た凶悪そうな陰茎が急角度でそそり立った。
ゴクリっ!
思わず、真田さんの喉が鳴る。

しかし
「ま、待ってくださいまし…」
和人を止めた。
「どうして? やっぱりボクが嫌いなの?」
和人が泣きそうな顔になり、怒りをぶつけるように真田さんにのしかかり、ブラジャーをむしり取った。
「あむっ」
まわりくどい前戯を省略し、露出させた白く大きい乳房にむしゃぶりついた。
「ああっ……」
108名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:49:10 ID:jo5e/fkD
口一杯に魅惑的な膨らみを頬張り、舌先で乳首を舐めまわしながら手を股間に伸ばす。
その手がショーツに触れた。
「あっ!」
乳房から口を離し、驚きの声を出す和人。
顔を離して、股間に目をやる。
M字に開かれた中心部がもっこりと膨らんでいる。
ショーツに手をかけ脱がそうとした。
「今日は… 今日はお許しください」

羞恥に震えながら、伏目がちに言う真田さんが、和人の手を押えた。
しかし、和人はその声を無視してショーツを脱がせる。
「あぁ〜…」
諦めともとれる声を挙げ、同時に、処女が初めてその秘部を男に晒したように両手で顔を覆った。
「えっ!」
和人が目にした物は、ショーツの内側に貼り付けてあるコットン地のシート。
週半ばにトイレで内緒に嗅いだおりものシートより厚手の物で、真ん中にはまだ湿っているシミがある。

それを見ると和人の手が震え、ショーツを脱がせるとシミの中心の匂いを嗅ぐべく顔を近づけた。
「いけません! それだけはお許しください…」
慌てて和人からショーツを取り戻そうとした。
しかし、和人も必死で大切な獲物を守りきり、顔を近づける。
嗅ぎなれた真田さんのいやらしい匂いがかなりキツく、咽返りそうだった。
思いっきり深呼吸すると、和人の陰茎が最大限に勃起し、ヒクヒクと震える。
「いやぁ、ダメ」

今にも泣き出しそうな声が和人をさらに昂ぶらせた。
散々匂いを堪能し、味わってから
「真田さん… これって……」
興奮のあまり、獣のような呼吸しか発してなかった和人が、ようやくまともな言葉を発した。
「あの… それは…… ナプキンでございます」
(ナプキン)
さすがに和人も生理用ナプキンくらいは解る。
(と言う事は真田さんは今、生理中なんだ)
109名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:50:14 ID:jo5e/fkD
「ですから、せっかくのお召しでございますが…… 今日は、婿殿のお相手は……」
「そんなぁ」
和人が実に残念そうに答えた。
「生理ってどれ位続くの?」
「だいたい5日〜1週間くらいでございます」
恥ずかしい質問に俯きながら答える。
「ダメだよ、来週までなんてガマン出来ないよぅ」
甘えた口調とは裏腹に、真田さんを押し倒すと股間に顔を近づけ、匂いを味わってから、舌を伸ばし、ぽってりと充血している陰唇を舐め始めた。

「い、いけません…… 汚いですし… その… 生理中は膣内(なか)が傷つきやすくて……」
その言葉を聞いて和人も諦めた。
真田さんもほっとしたのか
「その代わり、胸と口でたっぷりご奉仕させていただきますゆえ、今日のところはご辛抱くださいませ」
体を起こそうとした。

「いやだよ。 せっかく真田さんの膣内(なか)に入れられると思ってたのに……」
うつ伏せにさせて、ムッチリとした太股の隙間から覗いている陰唇に舌を這わせた。
「お止めください… 許してください!」
巨大な尻をゆすって拒否の姿勢を示す真田さん。
思わず、顔を離してしまった。
その目の前にキュッキュと締まっている肛門が目に入った。

「真田さん」
「……はい?」
「その… 真田さんのアソコに入れるのは無理なんだよね?」
「はい、申し訳ございません」
「真田さんはボクの前に誰か、男の人と… その… した事があったんだよね?」

「……はい、申し訳ございません・・・・・」
本当に申し訳なさそうに答えた。
110名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:51:40 ID:jo5e/fkD
「ボクは初めてだったんだよ」
「申し訳ございません…」
「じゃあ… ボクも真田さんの「初めて」が欲しいよ」
「えっ? わたくしの「初めて」?」
腑に落ちない真田さん。

「そう、ここ」
「ひっ!」
人差し指の腹で肛門の中心を圧迫した。
「そ、そこは……」
「ここも、誰かが使ったの?」
グリグリと揉み解すように指を動かしながら、子供が大人に質問するように言う。

「い、いえ… さすがにそこは……」
「じゃぁボクが欲しい! 真田さんに残された最後の「初めて」を」
「そ、そんな事を申されましても…」
「お願いだよ」
和人は真剣だった。
真田さんにも、その口調から、和人が決してただの興味本位だけで言ってるのでは無いと言うのが解った。

「し、しかし… 場所が場所だけに汚のうございます」
「そんなこと無いよ。 キュっと締まって、開いた時に見える中はピンクで……」
「あぁ〜っ お止めになって…」
人にはおろか、自分ですらそうまじまじと見る事の無い肛門の描写をされて真田さんの羞恥心が一気に高まる。
和人の言う事と汚いとは無関係なのだが、そこまで気がまわらない。
「お願いだよ。 真田さん、ボクのものになってよ!」

!!!

この言葉は真田さんの心に突き刺さった。
「ふぅ…… かしこまりました。 婿殿にわたくしに残された最後の「初めて」を差し上げます」
「ほ、ほんと?」
「はい。 ただし、わたくしも初めてで要領が掴めておりません」
「婿殿のご陽物がお入りになるには狭いでしょうし、雑菌の感染をふせぐ意味でもコンドームでもお着けなさるのが理想でございますが、生憎、その場にはございませんし……」
111名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:52:36 ID:jo5e/fkD
「そんなぁ… ちょっとで良いから、痛かったら止めるから」
和人は必死だった。
今日を逃してしまえば、真田さんの残された最後の処女地を一生手に入れられない気がした。
生理が終わってしまえば、この世の男達が口を揃えて「絶品」と評するであろう、複雑な動きをし、抜群の締め付けで恐らく、殆どの男を昇天させてしまう膣で満足させてくれるだろう。
そして何より、彼女の気が変わってしまうかもしれない。

「さようでございますか。 解りました。 婿殿の御心のままに。 但し、直ぐに洗えるよう、お風呂場でと言う事でよろしゅうございますか?」
「うん!」
和人は今にも天に昇る思いだった。
2人は手を繋いで風呂場に向ったのだった。
シャワーを浴びていると真田さんがシャンプーやらリンスのラベルを見ている。
「どうしたの?」
和人が声をかけると
「弱酸性か…… これならよろしいでしょう」
何かを納得したようで、まずは石鹸をつけて和人の陰茎をニュルニュルと洗い出した。

「うっ… おっ、うん……」
気持ち良さげな声を出し、腰を突き出す。
陰茎を刺激しながら勃起した硬さを確かめるとシャワーで石鹸を流した。
その後、リンスのボトルを取ると掌に出した。
両手を合わせて馴染ませると、胸に塗りつけ、その胸で和人の陰茎を挟み込んだ。
「あっおっ… うんっ」
和人の陰茎の勃起が最大限になったのを確認すると、さらにリンスを出して塗りつける。

「婿殿、これを… 」
和人の指にもリンスをつけると、四つんばいになりお尻を高く突き出した。
「リンスを、わたくしのお尻に塗ってくださいませ…」
和人は言われた通りにして、肛門の周りに塗りつけて、指に力を入れてゆっくりと押し込んでみた。
「ひゃぅっ! …… ふっ…うう〜ん……」
真田さんが艶っぽい声と共に息を吐き出すと、リンスを纏わりつかせた指がニュルっと入って言った。
彼女が息を吸い込んだり、お腹に力を入れたりして和人の指の入り易さを調べ、いろいろ試し、どうすればスムーズに入るのか確認した。
112名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:54:32 ID:jo5e/fkD
指が中に入ると動かしてみる。
粘膜がぬるっとしてるのは入り口(?)付近で中は少しベタつく感じがしていた。
ただ、締め付けは凄まじく、和人は指がちぎれてしまうのではないか? と思えた程だった。
「真田さん、い、入れたい!」
真田さんの肛門の締め付けと、中の感触を味わってしまった和人は一刻も早く彼女の全てを征服したかった。
彼女の処女を奪った男と初めて口でさせた男は同じだろうか?
初めて、あの白く豊満な胸で陰茎を挟み込ませ射精した男は?
初めてではなかったが、自分はその全てをしてもらった。
そして、前に彼女の身体を貪り堪能した男ですら味わった事の無い処女地をモノに出来るのだ。

「はい、いらしてくださいませ」
真田さんは息を吸い込むと徐々に吐き、大きな桃みたいな尻肉に手をあてて左右に拡げた。
改めてリンスを塗した陰茎をあてがい、様子を探るように徐々に力を込めて押し込んだ。
「ふっ…… ふぅぅ…」
息を吐きながら真田さんがしきりに肛門を緩め、大きく口で呼吸をする。
その事によって肛門は大きく収縮し、蛇が獲物を飲み込むように和人の陰茎をめり込ませて行った。
やがて、和人の陰茎は根元まで埋め込まれた。

(あぁっ、これが真田さんの……)
彼女の初めての男がどういう人物かは知らない。
口や胸に射精した男は別人だろうか?
彼女の身体を蹂躙し、味わったのは何人なのかは解らない。
ただ
(あんた達はバカだ! こんないい女を手放すなんて。 ボクは絶対にこの女性(ひと)を離さない)
妖しい蠕動をする真田さんの直腸の感触を味わいながら、そう考えたのだった。

背中から手を回し、「ぶら下がってる」と形容するのがピッタリな胸を掴み、揉みしだくとゆっくりと腰を前後させ始めた。
「あっ、あふぅっ…」
悩ましい吐息を漏らしながら、彼女もお尻を前後させた。
べっとりした感じの直腸の粘膜と出口付近のニュルっとした粘膜の違いに酔いしれ、膣とは違う強烈な締め付けに和人は呆気なく骨盤から背骨にかけて痺れる感覚がして、射精が近いと言う事を知った。
洗髪してないので、彼女の汗をたっぷり染み込ませ、体臭と言う芳香を放っている髪に顔を埋める。
「さ、真田さん… イクよ。 出すよ!」
真田さんの背中に身体を預けるとドクドクと遠慮無く射精した。
「あぁ〜っ……!」
ひときわカン高い声が浴室中に響きエコーがかかった。
顔を仰け反らせ、身体を痙攣させ、初めてながらも絶頂を迎えたようだった。
113名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:55:28 ID:jo5e/fkD
やがて2人共、ぐったりと力を抜き、しばらくは荒い呼吸の音だけが浴室に響いた。
射精を終え、縮み始めた陰茎を引き抜く。
「あうっ… ううっ!」
肛門への強い刺激に真田さんが身体を震わせ、声をあげた。
陰茎が引き抜かれると、一瞬中が見えた後、ゆっくりと閉じてしまい、まるでレモンの先かキスをする時のすぼめた唇のようにキュッとすぼまった。

真田さんが身体を起こすと、シャワーを出し、和人の陰茎を流す。
「さあ婿殿、ここでお小水なさいませ」
「ええっ!」
「雑菌が入っているかもしれませんから……」
そう言われ、和人はチョロチョロと放尿した。
「くっ!」
その時、陰茎に鈍い痛みが走った。
真田さんが懸念したように少し雑菌が入ってしまったのだろう。

しかし、それほど深刻とは思えなかったので、自分で体を流している真田さんの後ろから手を回して、胸を揉みしだいた。
「あ、あん…… 婿殿ったら」
真田さんからシャワーヘッドを取り、乳首や背中などの敏感な部分に当てた。
「もう!」
少し困ったような声がまた艶っぽかった。
シャワーをお尻、そして股間に移動させようとした時だった。

「あっ!」
甘ったるい声から急に変わり、和人も驚いてしまう。
「どうしたの?」
「あ、あの… 来ちゃいました……」
排水溝に流れるお湯が薄くピンクに染まり、彼女の白い太股に一筋の赤いラインが……
同時に魚が腐ったような生臭い匂いが浴室に拡がった。
生理とは女性の性器から血が出ると言う事は知っていたが、実際に流れる経血を見て激しく動揺してしまった。
114名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:57:13 ID:jo5e/fkD
それとこの匂い。 いや、臭いと言うべきか?
血液はここまで生臭い臭いはしない。
古い子宮の内壁が剥がれて排出されるのだから、少々の腐敗が進んでしまう為仕方がないのだが、知識の無い和人はただ驚くだけだった。
「ああっ! いや、見ないで」
驚愕の表情の和人を見て真田さんがしゃがみこんだ。
なおも太股から丸いお尻を伝って床に経血が流れ、真田さんの全ての匂いを知り尽くしたと思っていた和人が知り得なかった臭いを放ち続けていた。

しばらくして出血が治まったのか、真田さんが和人からシャワーヘッドと受け取ると経血のついた太股を流し、直接、中に浴びせないように外側から性器にシャワーを当てた。
「お見苦しい所を見せてしまって… 申し訳ございませんでした」
「……」
しかし返事の代わりに和人は後ろから真田さんを抱きしめた。

「婿殿…?」
女性の証を見せられ、和人は
(この女性(ひと)を守りたい、抱きしめたい)
と言う衝動に駆られたのだった。
改めて向きなおした真田さんと熱い抱擁をし、熱い熱いキスをして、浴室には流れ続けるシャワーの音だけがした。

次の日の朝、やはりトイレでも少し痛みがした。
真田さんに言い、普段は全く近づかない方角にある泌尿器科に付き添ってもらって行く事にした。
「軽い尿道炎ですな」
初老の医者が言い
「清潔にせんとイカンよ。 彼女に心配かけない為にもな」
付き添ってる真田さんを指して言った。
「まあ、2〜3日で直るから」
診断結果に2人は安心したのだった。
病院から出た2人は顔を見合わせ、俯いてしまった。

「やっぱり… コンドームをお付けになられるべきでございましたわねぇ」
真田さんが言うが
「でも…… 良かった。 真田さんの「初めて」だから……」
「まぁ!」
真田さんは顔を真っ赤にして
「婿殿ったら…」
和人の袖をそっと摘んで歩き、2人は帰った。
115真田でございます:2006/10/05(木) 23:58:33 ID:jo5e/fkD
今宵はここまでに。
続きはまた明日にでも。
それでは皆様、おやすみなさいませ。
116真田でございます:2006/10/06(金) 21:44:58 ID:jFak38cv
それでは続きをさせていただきます。
117名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 21:46:02 ID:jFak38cv
その日以降、2人の仲はさらに順調だった。
(和人、愛してる……)
口にこそ出せない真田さんだったが、その想いは揺ぎ無かった。
和人にしてみれば、彼女の口から愛の言葉を聞きたかったが、それをして彼女を困らせたく無かった。
セックスの時も言葉少なめで、もう互いに相手が何をして欲しいのか解っているように流れるような行為だった。
真田さんが側にいて、日常を過ごすだけでも満足出来るようになっていたが、そんな2人を揺るがす重大な事件が起ころうとしていた。
だが、和人と真田さんの2人にはその事実を知る由も無い。

イナルバが来て和人に言った。
「3ヶ月後の星霊節に結婚式を行います」
と。
それでも地球人の和人には解らないイベントなので現実味を帯びていなかった。
しばらくして、イナルバが再び密かに地球に来ていた。
衛星軌道上から輝く11の聖杯のかけらをバラ撒き、地球の大気に触れても燃え尽きる事無く激しく発光し、11の流れ星を見届けると静かに頷いた。

…………
「お邪魔しますよ」
次の日、時乃湯に現れた。
(おしおき時空)の餌食に何度もなってる真田さんはブルブル震えながらお茶を出す。
秋菜とハイドラも呼び出され、イナルバが趣旨を説明した。

「ヴァルハラに伝わる12の星霊石、それは星のかけらとも、太古の遺跡とも言う…」
「衛星軌道上からこの羽衣町に射出させました。 結婚前のカップルがその石を集めると、その2人は永遠に幸せになれると言います」
「そんなお宝を? もったいない!」
リカが言うが
「それが儀式と言う物ですよリカさん」
イナルバの前なので、おしとやかに振舞うハイドラが説明した。
118名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 21:47:25 ID:jFak38cv
和人は部屋の隅で控えている真田さんをチラっと見る。
(ワるきゅーレ(ワルキューレ)との結婚……)
最初はワルキューレに一目ぼれして始まった同居生活だったが、今和人の心は真田さんに移りつつあった。
そこへ
「ワるちゃんやる! 宝探しやるぅ!」
ワるきゅーレは乗り気だったが、和人は気乗りしない。
「でも、ボクは店もあるし……」

和人らしい言い訳を聞いた時、真田さんの体が一瞬、ビクっとするが誰も気付かなかった。
(和人… でも、和人はやっぱり姫様と結ばれる方がヴァルハラの為、姫様の為…… そして何より………)
(和人の為……)
「何と言う事。 婿殿はこの結婚をどう考えておられるのですか?」
イナルバが信じられないと言う感じで糾弾した。

しかし、ワるきゅーレの
「出来るかなぁ。 宝探し」
幼くなった主君の姿を見て、皆には気付かれぬよう、1つ溜息をつき、覚悟を決めた。
(和人… いえ婿殿、姫様!)
「大丈夫でございます、姫様。 この真田がついておりますよぉ」
助太刀をする事にした。
和人と真田さんの目が一瞬会う。
そのまま真田さんを見続ける和人、そして、耐えられないように目を伏せた真田さん。
2人は複雑な気持ちだった。

「なりません!」
イナルバが制する。
「皇室関係者は手助けをするなどもってのほか。 よろしいですね?」
厳しくクギを刺した。
しかし、ワルキューレを思う心と和人を想う心が真田さんに思わぬ(?)行動力を与える。
懐かしい足踏み式ミシンで何やら作ったのだった。
119名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 21:48:58 ID:jFak38cv
次の日、和人とワるきゅーレが星霊石探しに出かけた。
最初の石を見つけた時、早速秋菜の妨害が入る。
白、丸、妙の3人を呪符で操って立ちはだかり、
「シロ… 本物の悪役みたい…」
その迫力に怯えるワるきゅーレ。

遠くからその様子を見ていた真田さんが、迷いを振り切るように
「はっ! 姫様の大ピンチ!」
しかし、完全な皇室関係者の侍女長・真田として駆けつける訳にはいかない。
背中の三味線がキラリと光った。

「やはり、コレを使わねばならぬ時が来たか!」
……
「にゃんぱらり〜ん!…… うんしょ… こらしょ…… あっ…」
覚悟を決め、呪文(?)と唱えると、真田さんが変身し、軽快に三味線を弾き、颯爽と登場する。
「天が呼ぶ、地が呼ぶ、ネコが呼ぶ〜 ネコ呼んでさすらいのヒーロー。 怪傑・猫耳頭巾、ここに参上!」
「・・・・・・・」
せっかくの変身だが、きゃぁきゃぁ騒ぐワるきゅーレ以外はその正体はバレバレだった。

「あ、あの……」
妙が声をかける。
「ん?」
妙の方に視線を向ける猫耳頭巾。
「さなださ……」
その正体を暴こうとした瞬間
「ネコミミキぃ〜ック。 ……ネコミミパ〜ンチ」
たちまち秋菜に操られていた3人を倒し、また颯爽と一陣の風のようにその場を去った。
120名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 21:49:55 ID:jFak38cv
その後の猫耳頭巾の活躍(?)によって順調に星霊石を集める和人とワるきゅーレ。
その1つにファムの円盤に落ちた石を取ると言う試練が…
また運悪く、丁度屋根(?)に和人が登った時、寝起きのファムが窓を開け和人と下着ドロと思い込んで詰問した。
ここでも猫耳頭巾のアシストが光り、
「猫耳頭巾参上! なぁ〜ごぉ」
「ふ、覆面にメガネ……」
ワルキューレにつきっきりとは言っても、そこは皇室侍女長の真田さん。
ファムの弱点、ツボを的確についたおかげで、ファムの関心和人達から引き離す事に成功した。

猫耳頭巾はとどめとばかりに艶っぽく
「ねえ先生。 あんな男の子ほっといて… 大人のメガネ同士でしっぽりなんてどう?」
真田さんは和人とワるきゅーレの為にファムの身体を晒す覚悟で誘った。
その甲斐あってか
「さっさとお帰りなさい。 先生はこれから特別講義があるのよ」
和人を解放したのだった。

和人は無事、石を回収し、猫耳頭巾は全身にキスマークをつけられる程、ファムに蹂躙された後ようやく解放された。
その後も猫耳頭巾の活躍(?)は続き、駅前でリカと友人達がその姿を見た。
(うげっ! 真田さん)
リカがマズいと思ったが
「今のリカん家の家政婦さんじゃないの?」
声をかけられギクッとしたが、平静を装って
「さあ、知らない人よ」
その場を繕った。
121名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 21:50:58 ID:jFak38cv
夕方になり、残された石はあと1つ。
その1つは宇宙港にあった。
「最後の星霊石はここにあったなんて…… 覚えてるかい?」
ワるきゅーレに声をかけた。
「うん。 和人がワるちゃんを見つけてくれたんだよね?」
昔の思い出を語る。
その声を聞き、和人の心は揺れた。

(ボクは… 真田さんとワルキューレのどちらを……)
ワるきゅーレが飛び上がって、チュッと唇を合わせ、本来の姿に戻った。
目の前に和人が想い続けていた天女の姿。
「嬉しかった。 和人様が私を見つけてくれた……」
ワるきゅーレが体験した思い出だが、ワルキューレが、まるで自分が体験した思い出のように語る。
その姿、その声が尚の事、和人を混乱させる。
(どうしたの、和人様?)
いつも一緒にいる訳では無いが、小さくなっても和人だけを見続けて来たワルキューレには和人の戸惑いが手に取るように解り、心の繋がりが解けてしまったのか、ワるきゅーレに戻ってしまう。

複雑な胸中の中、最後の星霊石を回収し終わった2人は時乃湯に帰った。
変身したとは言え、真田さんが手助けした事を知っているイナルバ。
(皇室関係者が手助けするなんて… この儀式は、この結婚は……)
その事が不安であったが、
「つつがなく星霊石の回収を成し遂げた事は欣快の至り。 これで式も上手く行くでしょう」
自分の不安をかき消すように言い、帰って行った。

まだ未練があり、本気で邪魔をした秋菜。
自分の気持ちを整理出来なかった和人。
そして、自分の想いを押しとどめ、主君と愛する人の幸福を願い、助けた真田さん。
さらには、無邪気にはしゃいでいるが、その深層心理では和人の心が解らない不安を抱えたワるきゅーレ(ワルキューレ)。
様々な人間模様を浮き彫りにした儀式は終わった。
122名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 21:53:34 ID:jFak38cv
儀式が終わってからの和人と真田さんはまた少しギクシャクした関係になってしまった。
(ワルキューレ… キミに会いたくともキミはいない。 もっと話がしたい、もっとキミの事を知りたいのに…… でも、真田さんは……)
普段、一緒にいない故、ワルキューレの心を量りかねている和人。
しかし、そんな側らで真田さんはいつも笑顔で見守ってくれている。
年頃になって目覚めた性欲を受け止めてくれる。

美しい容姿、綺麗な声、母性を象徴するような豊かな胸、甘い匂い、性を喚起させるいやらしい匂い。
香ばしく甘い吐息、陰茎を絶妙の具合に締め付け天国へと導かれるような快感を与えてくれる性器。
性欲だけで無く、美味しい食事を用意してくれて、他愛の無い日常的な会話。
勉強で忙しいリカと顔を合わせられない時にでも、彼女はいつも側にいてくれる。
温かみをいつも実感出来る。
話が出来る。 触れ合う事も……
天女の幻影・ワルキューレでは不可能な事を真田さんは全て満たしてくれる。

(ボクはやっぱり、真田さんの事が……)
その夜、和人は激しく真田さんの身体を求め、真田さんもそれに応えた。
しかし、これまでのように露骨な愛の告白はしなかった。
それが彼女を混乱させる事になるのなら、止めておいた方が得策に思えたからで、自分の気持ちは彼女も解っているので、返事は急がない事にしたのだった。

真田さんは揺れる心に結論を出すきっかけを探していた。
ワるきゅーレ(ワルキューレ)と和人。
侍女長としての幸せか女としての幸せか?
(いったいどうすれば……)
迷いがあるものの、真田さんの心は決まっている。
それを和人と真田さんの言動で、完全では無いものの、異変を薄々感じたワるきゅーレは本人にも解らないが、機嫌の悪い日が多くなった。

(そう言えば… 今月は少し遅れておりますわねぇ)
とある日の昼下がり、カレンダーを見ながら真田さんがボンヤリ考える。
(先月は婿殿とお風呂に入った時に来てしまったし。 ああっ恥ずかしい! 婿殿にあんな所を見られてしまうなんて…)
予定通り来ない生理に若干の不安を抱きながら昼のドラマを見る為にTVをつけた。
123名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 21:54:57 ID:jFak38cv
変化の乏しい、「いつもの午後」はあっけなく一変した。
外でシロと遊んでいたワるきゅーレ。
「シロ。 早くぅ〜。 早くしないとシロの分のおやつも食べちゃうぞぅ〜。 今日のおやつはケーキだよ!」
期待を込めて言った。
「ただいまぁ。 リカちゃんおやつはぁ?」
ケーキを期待していたワるきゅーレだったが現実は厳しく
「そこにあるでしょう」
リカが指差したのは蒸かし芋だった。

「やだぁ! ワるちゃんケーキが食べたいよう」
ダダをこねる。
「イヤなら食べなくても良いわよ」
リカに突き放され
「いいもん! ワるちゃん家出するもん」
ワるきゅーレの怒りが頂点に達してしまった。
「姫様、真田もお供いたします」
ワるきゅーレを心配してついて行こうとするが
(和人と仲が良すぎる真田さんもダメ)
「真田さんはダメぇ。 ワるちゃん家出するんだもん」
「にゃぁ〜〜ん!(ガーン)」
真田さんを振り切って家出してしまった。

途方に暮れる真田さんだったが
(はっ! 真田さんでなければ良いのでは?)
先日活躍した仕込み三味線を手にする。
「にゃんぱらり〜ん!」
「んしょ… よいしょ、こらしょ…… あっ!」
怪傑・猫耳頭巾に変身し、ガラっと勢い良く自室のガラスの入った扉を開けた時だった。
「あっ!」
「あ!」×4
運悪く、侍女部隊四人組がボイラー室にいた。
何事も無かったようにそっと扉を閉めた。
124名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 21:56:16 ID:jFak38cv
しかし、彼女達によって扉は開かれ
「侍女長〜そんな趣味があったんですかぁ」
「自作ですよねぇ、このコス?」
騒ぎになってしまう。
「わ、わたっ… 私は真田さんではない!」
必死に誤魔化そうとするが、ムダであった。
しかし、なんとか四人組を振り切ってワるきゅーレを追った。

ワるきゅーレがコーラスのアパートに転がり込んだ時にやっと追いつき、室内を探ろうと電柱に登っていたら付近の住人が通報したのだろう。
ちょっとした捕り物の後、当局によって身柄を拘束されてしまった。
パトカーの中でも必死の弁明をするが、この格好では何を言っても信用はされないだろう。
「姫様〜〜!」
真田さんの声はサイレンの音によってかき消され、ゲーム・「ダメ人生ゲーム」に没頭するワるきゅーレ達がその事に気付く事は無かったた。
「なんだか騒がしいですわねぇ」
事情を知らないライネが呟いた

警察署に連れて行かれた真田さん。
婦人警官によってボディチェックをされた後、取調室に連れられた。
「え〜っと、今から貴方の発言は記録され、供述調書と言う物を作成します。 これは貴方が起訴された時、裁判での証拠になるものいですので、虚偽の証言はしないでください」
「尚なお貴方には自分に不利な証言はしなくて良い権利がこの国の法律によって保証されてます。 ご理解されましたか?」
事務的に言う刑事の言葉に
「はい」
それだけ答えると
「では、弁護士の立会い、または面会を希望されますか?」
またも事務的に聞いてきた。
「いいえ」
こんな所にヴァルハラ皇家に使える弁護士など呼ぶ訳にもいかない。
125名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 21:57:20 ID:jFak38cv
そもそもヴァルハラ皇室関係者の真田さんには外交特権があり、身分を明かせば直ぐにでも釈放されるのだが、自分が和人を愛し、ヴァルハラ星、皇女・ワルキューレを裏切ろうとしているかもしれない自分が、その身分、権力をかざす事は躊躇われた。
おかげで、真田さんは名前を告げただけで以降は沈黙を守りきり、拘留期間の48時間を警察署で過ごす事になった。
「真田さん… 実害も無かったようだし、貴方は不起訴処分になりました。 見た所、貴方は宇宙の方のようだから次はせめて外国人(宇宙人)登録証を持っててくださいね」
「そうすればここまで貴方を拘束する必要も無かったかもしれませんから」
取調べ中からは考えられ無いくらい優しい口調でベテランの刑事が真田さんを送り出した。
「ご迷惑をおかけしました」
一礼すると、真田さんは時乃湯に帰ったのだった。
(姫様はもう、お戻りでしょうか?)

そんな事があったなどとは夢にも思わない時野兄妹とシロは
「真田さんもどこかにお泊りじゃない?」
「お泊りかぁ」
「全く困るのよね、忙しいのに」
気にも止めていないようだった。

ワるきゅーレが帰って来た。
月を和人と眺めているとイナルバの言葉を思い出す。
「ワるちゃんと和人、結婚するんだよね?」
「……」
和人をキスをし、本来の姿に戻る。
(私は… 和人様と結婚します……)
しかし、和人の表情は冴えない。
(もしかして和人様は、私のこと……)
言いようの無い不安がワルキューレの心を支配した。

改めて、ワルキューレに迫ろうとした和人を振り切って夜空に飛び立った。
(ワルキューレ…)
そこへ、心身ともに疲れ果てた真田さんが帰って来た。
「あっ侍女長〜 お帰りなさ〜い」
声を聞きつつ部屋に戻る。
「ところで姫様は?」
扉を閉めて返事を待った。
「それがぁ、またどこかにお泊りみたいです」


「にゃんぱらり〜ん。 ひ、姫様〜」
再びワルキューレを追ったのだった。
126真田でございます:2006/10/06(金) 22:00:56 ID:jFak38cv
今宵はここまででございます。
さて、何やら首都圏を中心に激しい雨や風で被害が出ているようでございます。
被害に遭われた方々、及びその関係者の皆様にはこの真田、心よりお見舞い申し上げます。

明日から連休、皆様には是非とも良い週末、良い休日をおくられますよう。
それではお休みなさいませ。
127真田でございます:2006/10/07(土) 08:13:20 ID:nN4gpBSU
本来ならば夜に再開の予定でございましたが、急にM県S市に自動車の競争を観戦に行く事になりまして、今夜と明日に続きをさせていただくのは難しくなりました。
したがって、只今より一気にこのお話の最後まで語らせていただきます。
しばし、お付き合いくださいませ。
128名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:14:32 ID:nN4gpBSU
猫耳頭巾となって羽衣町を疾走する真田さんだったが、少し熱っぽく、体がだるい気がしていた。
(おかしいですわねぇ、疲れてるのかしら?)
疲れているのは間違い無かったが、原因は他にもあった。
だが、今はワルキューレの事だけが気になり深くは考えなかった。

ワルキューレは七孤神社で秋菜の料理に感心し
(私も和人様に、こんな美味しい料理を……)
(そう言えば和人様、如何なされてるかしら?)
(私ったら、どうして……?)
自分のとった行動が理解出来ず悶々として夜が過ぎた。
長居は出来ないので次の日は、またコーラスのアパートを訪ねた。

「まあ、こんなあばら家ですけど。 おくつろぎ下さいましな」
ライネがまるで自分の家のように招き
「ははは。 あばら家は余計だよ。 でもワルキューレがいたいだけ居て良いよ」
コーラスも暖かく迎えてくれた。
ワるきゅーレの時とは違い、今度は「バブル人生ゲーム」を楽しんでいた時だった。

「あっ姫様。 ここでございましたか」
真田さんがワルキューレに追いついた。
しかし、やっぱり付近の住人に通報され、捕り物が行われ、またもや猫耳頭巾は当局によって身柄を拘束されてしまった。
騒がしさとサイレンの音にライネが
「この辺りは治安が悪いのではございませんこと」
ゲームの成績が芳しくないのか、少々苛立ちながら言ったのだった。

「またあんたかい。 真田さん」
連行された警察署の通された取調室で刑事がボソリと言う。
「はあ、申し訳ございません」
迷惑をかけた謝罪をする。
「どうですか? 今回は喋ってくれますか?」
最初に声をかけたベテラン刑事では無く、若い刑事が真田さんの向かいに座って訊ねる。
その問いには俯いたまま答えなかった。
129名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:15:49 ID:nN4gpBSU
「まあ、なんだ。 真田さん、あんたメシは食ったかい?」
そう言えばワルキューレが再び家出したのを聞いて飛び出してみたものの、食事らしい食事はしてなかった。
刑事の言葉を聞いた時、急に空腹感を感じていた。
「今日はメシ食って休もうや」
「いいんですか?」
若い刑事が言うが、2人の刑事は何となく解っていた。
真田さんが心底悪い人間では無い事が。

「メシを持ってきてくれ、ワシらの分もな」
「はい」
2人のやりとりを聞いていた真田さんが
(ま、まさか! カツ丼でございますか?)
しかし運んでこられたのはプラスチックの容器に入った仕出し弁当であった。

後に聞いた所によると、ドラマであるような「カツ丼」等の店屋物は滅多に出さないようだった。
さらには、ベテラン刑事がブラインドシャッターの隙間から外を見る事も無い。
基本的に取調室には、窓から逃げる、または自殺防止の為に窓はついてない。
さらには、血気盛んな若い刑事が
「お前がやったんだろう。 言え!」
とか言いながら電気スタンドで容疑者の顔を照らす事もしない。
電気スタンドのコードが凶器になるかららしく、スタンドは置いてないとの事だった。
それらの種明かしを聞いた真田さんは、ガッカリしたのだった。

話がもどって、運ばれた弁当のフタを開けると揚げ物の油の匂いが鼻についた。
その瞬間
「うっ…… おえぇぇっ!」
急に吐き気が真田さんを襲った。
「おい、大丈夫か?」
若い刑事が真田さんに駆け寄った。
殆ど胃がカラな為、黄色い胃液だけを吐き出し、酸っぱい匂いと、胃酸の苦味が口に拡がった。
130名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:16:54 ID:nN4gpBSU
ベテラン刑事が内線電話で医務官を呼び、やがて真田さんを医務室に運んだ。
ベッドに寝かされ、女性の医務官の問診に答え、脈拍等を調べられる。
「特に… おかしい所は無いみたいだけど。 疲労と緊張から…… かしら?」
「どうですか?」
若い刑事が様子を見に来た。
「今日は休ませた方が……」
伝えると、まだ一口も食べていない弁当を渡し
「一応、外で待機してますから」
と言いドアを閉めた。

「食べなさい。 食事はしっかりしないと」
弁当を薦める。
しかし、やっぱり揚げ物の匂いに反応してしまい、えずいてしまった。
「大丈夫?」
背中をさすりながら声がかけられた。
「はい、大丈夫でございます」
吐き出す物がないので、苦しさが増し、涙が溢れる。
水を一杯飲むと、少し落ち着いた。

医務官が
「貴方、まさか… 妊娠してるの?」

心当たりは……… ある。
和人とのセックスで避妊などした事は一度として無く、子供を宿していたとして、父親は和人しか考えられなかった。
ワるきゅーレが家出する前にカレンダーを見ながら生理が来ない事を気にしてた事実もあり
(やっぱり……)
と言うのが率直な感想だった。

真田さんが答えないでいると
「父親は、やっぱり宇宙の人? それとも地球人なの? 相手はこの事知ってるの?」
矢継ぎ早に聞くが俯いたまま答えないでいると
「言いにくいのなら、良いわ。 とにかく、今日はお休みなさい」
医務官も女性。
女のカンで、真田さんが妊娠していると悟り、妊婦を拘置所で眠らせるのも不憫に感じたのか、自分が立ち会う事を条件に医務室で寝かせる事にしたのだった。
(わたくしのお腹には和人の赤ちゃんが……)
131名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:18:42 ID:nN4gpBSU
その頃ワルキューレはファムの円盤にいた。
ファムも事情を聞かず、2人は同じベッドで眠る事にした。
美しい寝顔のワルキューレにファムが唇を寄せる。
学生時代から狙っていたワルキューレの唇だったが、
(フェアじゃないわね)
タオルケットをかけて眠ったのだった。

朝が来て、一応真田さんの取り調べが行われる。
が、真田さんは相変らず黙秘を続けた。
ただ、前回と違うのは
「なあ、真田さん。 悪いようにはしないから、何か答えてくれないかなぁ?」
とか聞かれた時に
「申し訳ございません」
とだけ答えた事だった。

夕方。
ファムの円盤で飲み物を飲む2人の皇女。
「ワルキューレ。 教えてあげましょうか? 貴方の家出の理由」
「?」
「マリッジ・ブルー……」
「!」
(マリッジ・ブルー。 どうして? 私はずっと前から和人様との結婚を望んでいたのに)
言葉にこそならなかったが、ワルキューレの表情から読み取ったファムが
「そう、いくら望んだ結婚でも不安になるものらしいわ」
ガタッ!
突然ワルキューレが立ち上がり、時乃湯へと飛び立った。
(そうだ! 私は和人様と結婚するのよ。 もう私の失われた時間、元気にはしゃぎまわりたかった子供時代を取り戻す… 自分勝手な我侭はもう止めよう)
(小さい私になるのはもう止めよう。 今の私が小さくなっても、過ぎた時間は取り戻せないのに… なのに、私ったら、和人様のお気持ちも考えず……)
(和人様。 和人様… 私を許して)
132名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:19:44 ID:nN4gpBSU
夕日が入り込んでいるボイラー室で和人が薪をくべて銭湯を開ける準備をしていた。
全速力で帰ってきたので少し息が乱れている。
開かれた扉の向こうに愛しい和人の後姿が。
音も立てず素早く近づくと、そっと抱きついた。
「和人様!」

暖かく感じた和人の後姿だったが、抱きついてみると案外冷たい気がした。

「おかえり…」
和人が手を重ねて来て迎えたが、自分の方は向かず、ボイラーの操作をしている。
それが、急激に不安にさせた。
不安を払拭すべく勇気を振り絞って言ってみる
「私… なれますよね? 和人様の花嫁に……」
(お願い。 言って「当たり前だろ」と。 「ボクの花嫁はお前しかいない」と)
「うん… そうだね」
いつものように優しい声で答えられたが、顔は自分の方を向かない。
それがかえって不安を増大させた。

「ん? あんたどこ行ってたのよ。 あれ? ところで、どうしたのワルQ」
本来の姿のワルキューレにリカが驚いて声をかけた。
「え、ええ…」
それだけしか答えられなかった。
和人も何も言わず、不思議と重い空気の夕食が終わり、真田さんが不在なので珍しく和人が番台に座った。

リカが自室に戻り、シロはTVを見ているので、1人取り残された感じの中、ワルキューレは思う。
(いつもの和人様じゃないみたい。 やっぱり怒ってらっしゃるの?)
(なんか、声をかけづらいし… 真田さんなら何か良い知恵をかしてくれるかもしれないのに、真田さんどこかに行かれてるし)
そんな考えの中、時間は流れ、夜も更けた。
「それじゃぁ、おやすみ」
和人が言い部屋のドアを閉めた。
「お、おやすみなさいませ」
慌てて返事をしたが、そこはかとない寂しさが沸き起こる。
133名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:20:58 ID:nN4gpBSU
今まで小さい自分が寝ていた和人の隣りの部屋に戻り、ベッドに入った。
子供の戻っていた時の記憶は完全ではないが残っている。
ワルキューレは必死になって和人の記憶をトレースした。

1つ引っかかる事がある。
和人と真田さんがよそよそしい時に自分が泣いて、2人を咎めた事があった。
その後の2人はそれ以前より、何か親密になった気が今思えばした。

言葉を交わさなくとも目と目で通じていると言うか……
食事の時でも
「あっ」
「はい」
和人が言い切る前に真田さんが和人の欲しい物を理解して渡している。
調味料だったり、ご飯のお代わりだったり。
まるで長年連れ添った夫婦のように思える。

(ま、まさか?)
(でも、真田さんはとても優秀な侍女で、私と違って良く気がつくから… うん、きっとそうよ!)
必死にネガティブな考えを否定する。
直接真田さんに聞きたかった。
「真田さんは和人様が好きなのですか?」
と。
だが肝心の真田さんはいない。
(ダメよ。 和人は私の…… 恋人)

???
はたしてそうなのだろうか?
恋人らしい会話も行動も小さい自分が間違って小惑星を買ってしまって、そこの温泉で魂が元に戻り、メームが仕込んだ結婚の時にしただけ。
しかし、いざ結婚という時にやはり結婚に対する不安なのか、それとも、まだ失われた子供の頃の自分を取り戻したかったのだろうか、小さい自分に戻ってしまった。
134名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:22:01 ID:nN4gpBSU
それと、ワルキューレ・ゴーストを時の狭間に封印した時もそうだっただろうか?
それ以外は殆どそんな事はない。
(恋人と思ってたのは私だけなんじゃ?)
その間、和人の気持ちを考えただろうか?
何も言わない和人に甘えていただけでは無かっただろうか?
明かりをつけると枕をギュッと抱きしめた。
(恋人らしい事……)
覚悟を決めて部屋から出て、隣りの和人の部屋のドアをノックした。

「和人様、起きてらっしゃいますか?」
「うん。 起きてるよ」
ワルキューレ同様、眠れなかった和人が返事すべきかどうか悩んだ末に返事をした。
ドアが開き、水色のパジャマを纏ったワルキューレが入って来た。
「どうしたの?」
恐らく初めて自分の目を見て和人が話し掛ける。

ゴクリ
乾いた口の中、何とか唾をかきあつめ飲み込んだ。
ギュっと手を握ると、部屋を出る時に覚悟した事を口にした。
「あ、あの… 私…… いえ、私達恋人同士ですよね? 婚約者同士ですよね? で、ですから……」
真田さんと体を交わす事になって、女性の心もなんとなくではあるが理解出来るようになった和人。
ワルキューレの言いたい事は何となく解る。

「わ、私を和人様のものにしてください!」
一世一代の度胸を総動員してやっと言い切った。
ドキドキドキ……
昂ぶる鼓動が和人にも聞こえるのではないかと思えた。
和人はどう答えるだろう?
だが、和人の返事は期待したものでは無かった。
「ワルキューレ… ボク達まだ…… その… ごめん」
(ごめんワルキューレ。 ボクはキミが好きだった。 でも今は……)
135名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:37:31 ID:nN4gpBSU
「そ、そうですよね。 いやだ、私ったらはしたない。 まだ和人様とデートもしてないのにイキナリだなんて…… そのごめんなさい。 失礼します、おやすみなさいませ」
ペコリと頭を下げると部屋に戻っていった。
(ああ〜。 私ったら……)
自分の行動が恥ずかしかった。
しかし、ふと冷静になると
(…… 和人様、やっぱり真田さんの事)
とか考えた。
(そ、それは無いわよね? そうですよね? 和人様!)
(と、とにかく、私はこのままの姿でいるのだから、明日からは和人様との思い出づくりをしなくちゃ)
睡魔がワルキューレの瞼を閉じさせた。

(ワルキューレ… どうして今になって……)
(真田さん、ボクはどうすれば…… 真田さん… 真田さん!)
(ボクは… やっぱり真田さんが好きだ!)
1つの答えが導き出され、和人も眠ったのだった。

「和人様、おはようございます」
朝起きて1階に下りて行くと本来の姿のままのワルキューレが朝食の準備をしていた。
とは言ってもリカの手伝いをしていただけだったが。
「お兄ちゃん、ちょっと」
リカが和人を引っ張って庭に出た。
「お兄ちゃん、昨日からあのまんまだよね? ワルQ。 どうしちゃったんだろ?」
不思議そうに言うが、言われた和人も理由は解らなかった。

兄妹がチラチラとワルキューレを気にしながらトーストを食べた。
後片付けが終わるとワルキューレが
「和人様、今日のご予定はございますか?」
特に考えてもいなかったので
「ううん。 これといって」
「じゃあ、私に付き合ってください」
誘って来た。
和人としては真田さんの帰りを待ちたかった。
136名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:39:08 ID:nN4gpBSU
「ダメですか?」
少し目を潤ませてワルキューレが和人の顔を覗き込むように訊ねて来た。
「え、うん… いいよ」
真田さんはいつ帰ってくるのか解らないし、とりあえず付き合う事にする。
「やったぁ!」
大人の姿のワルキューレがワるきゅーレのようにはしゃぐのは意外だった。
和人が出かける準備をして2人は出かけたのだった。

その頃、真田さんは警察署の取調室にいた。
「もう、体の方は大丈夫ですか?」
若い刑事が聞く。
「はい、お手数をおかけしました」
頭を下げようとするのをベテラン刑事が止めた。
「ところで、真田さん。 今この部屋にはワシらとあんたしか居ない。 部屋の隅で会話を記録する書記官はいない、つまりはこれは調書に載らない会話って事だ」
「………」

「あんたネコミミメイド星人だよな。 いや、これには答えなくてもいいから。 でだ、地球に来ているネコミミメイド星人で「真田」と言う名で調べさせてもらったんだが、該当するのは1名だった」
「つまりは貴方ですよ」
(! そう…… バレてしまったのですね)
「それで、その「真田さん」を調べたら、ヴァルハラ皇室関係者だったと言う事だ」
ベテラン刑事がタバコに火をつけた。

「はい、さようにございます。 わたくし真田はヴァルハラ皇室侍女長でワルキューレ皇女殿下付きの侍女でございます」
諦めて全てを語った。
「ええっ! あんた、ワルキューレ殿下の侍女だったのか」
ベテラン刑事が驚いた。
皇室関係者とは解っても、詳細は調べきれなかったのだろう。
それとさすがは警察官。
地球では今ひとつ知る者が少ないヴァルハラ星のワルキューレ皇女殿下の事は知っているようだった。

「ですがこの事は……」
皇室関係者のスキャンダルが外部に漏れるのは困る。
それだけはさせてはいけなかった。
しかし、2人の刑事は頷き
「解ってますよ、ご安心を。 だから記録に残らないようにしてます」
「それに…… そもそも今回の事は被害届も出て無いから事件にはならないから」
「と言う事であんたは釈放だよ、真田さん。 いや、真田侍女長」
真田さんは解放され、帰路についていたのだった。
137名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:40:28 ID:nN4gpBSU
一方和人とワルキューレはデートにいそしんでいた。
夕方、時乃湯に帰ると真田さんが帰っていて夕食の準備をしている。
「おかえりなさい…… まあ、姫様!」
元の姿のワルキューレを見て驚きの声をあげる。
「ただいま、真田さん。 今までご迷惑をおかけしました。 でも私はもう子供の私には戻りません。 和人様の花嫁になる為に……」

この言葉に和人と真田さんが反応し互いの顔を見たが、それは一瞬で、その後は何事も無かったように振舞う。
「さようでございますか。 それはそれは……」
笑顔で言うが気持ちは複雑だった。

次の日もワルキューレは和人を連れ立って出て行った。
そして次の日も。
和人の学校がある日は帰宅を待って誘った。
子供になっていたのは自分が失った幼少の頃の時間を取り戻す為だったが、今は小さくなっていた時、本来の自分では無く和人と過ごした時を取り戻すように。
(もう残された時間は少ない)
なんとなくそう思えたからの行動だった。

「最近楽しそうね」
今日はファムがワルキューレを誘ったのだった。
「ええ、とっても… どうして今まで子供の姿で過ごしてたのかしら?」
「……」
ファムにはワルキューレが強がって言ってる気がしてならない。
その後ワルキューレは和人と楽しいデートの話を延々と続ける。
聞き役に徹していたファムだが、話を聞くにつれ先程の予感が確信に変わっていった。
138名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:42:09 ID:nN4gpBSU
しかし、それは言葉に出来なかった。
その代わり

「在天願作比翼鳥」
「在地願爲連理枝」
「天長地久有時盡」
「此恨綿綿無絶期」

漢詩を詠んだ。
「なあにそれ?」
ワルキューレが訊ねる。
「これはね、白居易まあ白楽天の方が知られてる大昔の詩人の詩の最後の部分。 今の貴方の心情じゃないかな? って」
「どう言う意味なのかしら? 私解らなくて…」

「天上においては比翼の鳥となりたい」
「地上においては連理の枝となりたい」
「たとえ天地(この世、世界)は長く久しく続いても、いつかは滅びるだろう」
「しかし私(玄宗)と貴方(楊貴妃)の愛し合う2人が離れ離れになった悲しさは、いつまでも続き絶え果てるる事は無いだろう」

「って意味。 まあ男女の立場は逆だけど」
「ちなみに「比翼の鳥」と言うのは雌雄が片方の翼しか持ってなくて、一対になって初めて空を飛べる鳥」
「そして「連理の枝」は幹は2つだけど、枝は1つになっているって事で、共に男女の仲が良い事の例えよ」
(和人様と私が対になって大空を飛ぶなんて… ステキ)

「それとも……」

「瀬を早み岩にせかるる滝川の、われても末にあはむとぞ思ふ」

「の方ががマッチしてるかな?」
「これも意味は解らないけど、何かステキな響きね。 これも詩なの?」
「ううん。 これは歌、これは昔のこの国の皇帝が詠んだ歌」
「それで意味は?」

「川の浅瀬の流れが早くて、岩にぶつかってせき止められた急流が、いったんは2つに分かれても、また、下流で1つになるように、私達2人も、例え今は人に邪魔されても、いつかは、きっと結ばれましょう」

「って意味。 子供の貴方が結果的に邪魔してしまってたけど、現在(いま)の貴方は時野君と結ばれようとしている」
「やっぱりこちらの方が合ってるのかな?」
説明は受けたものの、完全には意味は把握出来なかったワルキューレ。
しかし、何となく心に響く言葉の美しさが好きになった。
139名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:43:31 ID:nN4gpBSU
でもファムが言っているように今の自分と和人は相思相愛なのだろうか?
そうに違いないと思ってはいるが不安はつきなかった。
ファムと別れて帰る途中
「天にあっては比翼の鳥… 地にあっては連理の枝…… われても末にあはむとぞ思う」
何度も呟きながら歩いた。
ファムが言ったように自分と和人の間にいるのは子供の自分では無く、真田さんだったが、当然ながらこの時はワルキューレには解らなかった。

明日はお休み。
「和人様、おやすみなさいませ」
挨拶をし、キスをすると互いの部屋に入った。
明日は和人と何処へ出かけようか?
そんな考えをしていて、なかなか寝付けなかった。

隣りの和人の部屋から物音がした。
やがて、極力音を立てないようにドアが開けられ、和人が用心深く階段を降りていく気配がした。

トイレならもっと堂々とするだろう。
そうでないと言う事は……
知らないフリをして過ごすべきか悩んだが、気になってしょうが無い。
結局は和人に気付かれないように後をつけた。
やはり和人の目的はトイレでは無かった。
そして、ワルキューレの心の底に引っかかっていた事が現実のものとなる。
和人が向ったのはボイラー室の隣りにある真田さんの部屋だった。

(か、和人様、真田さん……)
和人が合図をすると中がぼやっと明るくなり、ワルキューレからは聞き取れないが、真田さんの声がしているのは解った。
扉が少しだけ開き、和人が入って扉が閉められたのを確認すると、ワルキューレが近づいた。
耳をそばだてると、自分の知ってる真田さんでは無い、艶っぽい雌の声が漏れてきた。
(「あっあっああ〜っ… む、婿殿、和人… もっと深く…… もっと奥まで……)
140名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:45:19 ID:nN4gpBSU
(!)
いくら初心なワルキューレでも中で何が行われているかは解る。
そして、中から漏れてくる和人の言葉がさらにワルキューレを奈落の底に落としてしまう。
(「真田さん、好きだよ。 愛してるよ」)
(!!!)
ワルキューレは逃げ出すようにその場を去った。
部屋に戻ると涙が止まらない。
枕に顔を埋め、声を押し殺して泣いた。

しばらくして和人が戻って来た。
嗚咽すら出来なくなり、さらに枕に顔を押し当てる。
(和人様、和人様……)
大声を出して泣きたかった。
でもそれは出来ない。
代わりに
(瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ)
の歌が頭の中を駆け巡った。
(和人様……)
141名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 08:46:31 ID:nN4gpBSU
その頃、和人を送り出した真田さん。
警察から釈放された次の日、病院に行き検査を受けた事、その結果を思い出していた。
(「おめでたですね。 もう10週目に入ってますよ」)
女性の医師から言われた言葉に耳を疑った。
(「10週…… いえ、あの、先月は生理があったのですが……」)
驚く真田さんに女医が冷静に、かつ言い聞かせるように説明する。
(「既に受精した卵子が新しい胎盤に着床していた場合、古い胎盤は排出される。 つまりは生理になる場合もありますから」)
(「はあ、さようでございますか」)
風呂場で和人に生理が来た瞬間を見られた時、既に自分は和人の子供を宿していたのだ。
だが、和人には当然言わず、秘密にしていた。

本当は和人と朝まで一緒に居たかったが、ワルキューレが元に戻り、それも出来ない。
自分の部屋ではあるが、1人取り残された気分の真田さんは、お腹を優しくさすりながら
「私の赤ちゃん… 貴方のパパは時野和人。 ママは真田。 パパの顔を知る事無く育つでしょうけど、ママは貴方を命を賭けて一生懸命育てるわね……」
と呟き、この時、既に真田さんはある決意をしていた。
(本当なら姫様と和人… いや、婿殿がご結婚の後も末永くお仕えしとうございましたが……)
(お2人の婚礼の後はお暇をいただいて、どこか辺境の惑星で、このお腹の子を産み、育てよう)
(でも、子供には父親が誰かとは絶対に言えない。 その事で子供は傷つくでしょう。 見知らぬ父親とわたくしを恨むでしょう)
(それだけに、この子にはありったけの愛情を注いで育てよう)
と。

星霊節まであと1ヶ月……
今まで極めてゆっくりと流れていた運命の時間が急激に早く時を刻み始めた。
3人3様の想いが複雑に絡み合った運命の結末は近い将来、確実にその結論を迎える事になるのであった。


「真田ふたたび 〜しっぽのきもち〜」・・・・・・おしまい。
142真田でございます:2006/10/07(土) 08:54:22 ID:nN4gpBSU
え〜。
それにしても、1日にこれほど語らせていただいたのは、何時以来でございましょうか?
ともあれ、第3夜はこれにはお終いでございます。
当初は全5話の予定でしたが、次で完結するかもしれません。
少し間を置きまして、語らせていただきたいと思います。

それでは皆様、良い休日を。
143名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 12:34:41 ID:ODe+cUMm
毎度乙です。

最早二次創作通り越して、昼ドラを見ているような気分にさせられますた。
更にこのストーリーは続くようですが、そちらも楽しみにさせて頂きます。
144名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 18:14:20 ID:W0E5O9dp
イナルバがイナバウアに見えた。
145名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 06:50:14 ID:sU7ITMnN
GJ!
すごい展開になりましたね・・・・
続きが気になります
146名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 04:58:48 ID:ewid33mM
GJ!&乙

もはや個人的に神作品となっています。
第三期に合わせたアナザーストーリー、最高です。
氏の博学さにも毎度の事ながら感心させられます。

147名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 09:26:26 ID:LSHTgjOW
GJ!
凄いなあ。星霊節の花嫁とリンクさせてところも違和感ないし。
キャラの心理描写もいいし。
29thということは今まで29本もこんなの書いたのか。
うーん凄い。もっと早くここに来ればよかった。
失礼を承知で書くけど職人さん、あんた何者?
148名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 14:07:11 ID:e2xCXb+a
GJ!
これもスゴイ!
OVAだけじゃなく氏の書いた大ワルの初体験の話と微妙に重ねてあるところが実にイイ
ずっと読みつづけて来た読者へのボーナスみたい
続きはいつですか?

しかし・・・・このスレに入ってスゴいハイペースですね
あまりムリなさらず頑張ってください
149名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 19:58:33 ID:+03U4Qm3
和人の声ってシンアスカだよな
150名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 23:27:28 ID:5pbsgmi+
え〜っと。
バンザ〜イ! やった〜!
……すみません。

さて、沢山の感想、そして過分なお褒めの言葉いただきましてありがとうございました。
ご指摘のようにこの3話から昼ドラを少し意識した感があります。 ちょっと試してみたかったので。
漢詩は恥かしながら、「長恨歌」はもっと長いのですが、あの最後の四行しか覚えておりませんでした。
本当は「agape」(ワルキューレの初体験の話)で同じタイミングで同じくファムに言わせるつもりでした。
入れるのを忘れてしまったので、玄宗が7月7日に言った言葉なので七夕話に入れるつもりでしたが、また忘れてしまい今回にしました。
百人一首と共にたまたま知っていたネタで、いつか使いたかった歌・詩なので使えて嬉しいです。
しかしファムを本家・真田さんみたいに博学にし過ぎてますかね?

それにしても「agape」を覚えていてくださる方がおられるとは…… 2スレ前の話ですがよくも見捨てずに読んでくださったと感謝の気持ちでいっぱいです。
自分語りとのお叱りを覚悟で書かせていただきますが、
「書いてて良かった〜」
と思います。

次は、まず他の職人さんの投下予定とか作品があれば読ませていただいて、その後どんな話になるか未定ですが1本書いてその後に最終話を書かせていただくつもりでいます。
来週までは少々多忙になりますので、投下の時期は月末以降になろうかと思われますが、これからも精進して行きますので、よろしくお願いします。
151名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 13:59:25 ID:tMtS0AxI
あれ?サッカーファンかと思ってましたがもしかして中日ファンだったとか
おめでとうです
鈴鹿にも行かれたんですよね?スポーツ好きみたいなので、何かスポーツネタで書いてください
お時間があるときでいいので
152名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 06:35:13 ID:VbU0nykF
サッカーの方が好きですが、野球も好きです。
まあ、スポーツ全般好きですが。
スポーツモノは考えない事もないですがエロになかなか出来なくて……
冬季オリンピックにちなんだやつとかサッカーW杯のメンバー発表にちなんだやつとか、世界柔道にちなんだやつとか。
しかし、これも旬のものですので今更書くのはアレですので多分書かないと思います。
ですが、真田さんの話があと1つは2つで終わりますので、それが終われば前スレだったかにリクエスト戴きましたライネの純愛モノ位しか予定がありませんので、その後とか間にでも良いネタがれば書かせていただきます。
でも、エロ話に出来るのか不明で現時点では確約は出来かねます。
そう言えばワルキューレの出産モノも何時書けるか……

そう言う訳で申し訳ございません。
153名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 16:30:33 ID:D3Wiwzai
そうかぁ
こちらこそむり言ってすみませんでした
154名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 17:37:59 ID:iAjZazGm
>>150
氏の話の中でもとりわけAgapeは名作ですから覚えてますよ
タイトルはわすれてましたが
次も期待してます
155名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 18:30:18 ID:ZCAETovV
GJ!!!
なんか、昼ドラ以上にドロドロに感じた
これ以上続いたら更に重い展開になるよ
156名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 08:58:56 ID:/oeZ589j
保守
157名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 17:06:48 ID:AgXXchcS
一回ageときましょうね
158メリケンV:2006/10/22(日) 14:03:19 ID:Iwx6BCdp
次のはどんなのだろう。ワクワク
159前・359:2006/10/22(日) 18:32:08 ID:N6P5581A
え〜。
やっと仕事が終わりましたので、今から構想を練ります。
他の職人さん、新らしい職人さんが来られないようでしたら多分、明日か明後日に短かめのを行かさせていただくつもりです。
よろしいですかね?
160名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 13:42:50 ID:8bvvApHv
待ってます
つか、職人のペースで書いてくれればいいんじゃね?
161メリケンV:2006/10/23(月) 22:16:04 ID:y0Ttw1t0
実は、今 頭の中では話が出来ているんですけど書き込む勇気がない
162前・389:2006/10/24(火) 00:30:21 ID:NIzpB1dG
>161
その気持ちはわかるよ
自分も時々投下するが、正直なところ、感想を見るのは恐い
初めて投下するときは、ドキドキだったよ

これは、個人的な意見だが、ここのスレ住人はだれも投下作品にはイチャモンつけないと思う
むしろ新しい職人様は大歓迎って感じです
恐れず勇気を持って投下してほしい
163前・359:2006/10/24(火) 01:59:37 ID:btWt4y1j
>>161さん
是非書いて下さい。
前・389さんも言われてるように、ワタクシめのようなその場の勢いで、その場で書いた話でもネガティブな意見は全くと言う程出ませんから。
自信が無ければスレが下がった時に書き込むのも手かと思われます。
その為にもメール欄に半角で「sage」を入れるとスレは上がらなくなりますので、一考されては如何でしょうか?

それと、当方。 今日の夜にでも短めのを行かせていただくつもりでいますが、お先に行かれますか?
164メリケンV:2006/10/24(火) 15:05:26 ID:8U9gyUEr
ありがとう みんな
でももうちょっとまってください
お願いします
165ワるちゃんだよ:2006/10/24(火) 21:54:34 ID:btWt4y1j
なんか
「明日こそ、明日こそ……」
ってぶつぶつ言っててワるちゃん… ちょっと怖いよう。
あっ! そうだ!
明日はワるちゃんのDVDの発売日だよ。
今日はそのお話(?)だって。

それじゃぁ
「ワるちゃん、大切な事言っちゃいました〜 〜第4期第2話発売記念〜」
すた〜とするね!
166名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:55:37 ID:btWt4y1j
30th 「ワるちゃん、大切な事言っちゃいました〜 〜第4期第2話発売記念〜」


今日の時乃湯は超豪華。
なんとヴァルハラ皇家の8皇女が勢ぞろい。
さらにワるきゅーレも加えて9人が一同に介していた。
「いよいよ明日は第2話の発売日。 皆さんご苦労様でした」
メームが挨拶の言葉を発した。
ぱちぱちぱち・・・・
まばらな拍手が起こったが
「しかし、ヒマですわねぇ」
ライネが言うようにこれと言った事も無く、時乃湯だけにたいしたもてなしがされる訳でもない。
煎餅を食べながらライネがボヤくのも仕方なかった。

「婿殿はまだ学校なのか?」
ネスティが和人の不在を嘆くが、その声はいつも沈着冷静な彼女らしからぬ、少々イラつきが感じられた。
「はあ、申し訳ございません」
真田さんが詫びるが、彼女のせいではないのが解ってるだけに余計に苛立った。
「せめて婿殿がおられたら、婿殿のお風呂にでも入られるのに……」
ネスティにしては珍しくボヤキが継続したのだった。

「ねえねえ、和人のお風呂に入りたいの? ワるちゃんも和人のお風呂だ〜いすき!」
ワるきゅーレが両手を広げてはしゃぐ。
「………」
「ん? どうしたの?」
小首を傾げて一同を見やるワるきゅーレ。
「しかし…… 本当にワルキューレなんだよな?」
ワルキューレとワるきゅーレを交互に見ながら呟いた。
皆も同じ感想なのか、うんうんと頷く。
167名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:56:56 ID:btWt4y1j
「うん! ワるちゃんはワるちゃんだも〜ん」
だが、ワルキューレの横に座っている姿は同一人物と言うより親子に見える。
「ワルキューレ、本当に貴方と婿殿の子供では無いのでしょうね?」
イナルバがこれまた彼女にしては珍しく冗談めいて言う。
「ち、違います!」
必死に弁明するワルキューレに
「解っておりますわよ」
ライネが冷やかし気味に答えた。

「そうだよぅ。 ワるちゃんはワるちゃんだよぅ。 でもね、大きいワるちゃんは少しワるちゃんと違う所もあるんだよねぇ」
えっ!
退屈していた他の皇女はワるきゅーレの言葉に反応した。
「どこが違うのかしら?」
メームが精一杯優しく声をかける。

「う〜んとねぇ…… 大きいワるちゃんは寂しがり屋さんなんだぁ。 ワるちゃんは夜おねむの時も1人で寝られるけど、大きいワるちゃんは寂しいから和人と一緒に寝るんだよねぇ」
ピクピクッ!
7人の皇女と真田さんがさらに良好な反応を示し、ただワルキューレだけは
「ちょ、ちょっと……」
小さい自分の口を押える。
しかし
「コーラス、ライネ、ハイドラ」
「ちょっと… 貴方達? い、いやぁ〜。 やめてぇ」
メームが指示すると3人はたちまちワルキューレを押さえつけ実に手際良くグルグル巻きにしてしまった。

「さあ、ワルキューレ(ワるきゅーレ)、続きを聞かせて頂戴」
ニコニコしながらイナルバが続きを要求した。
「鬼でございます。 イナルバ様は鬼でございます」
ボソっと呟いた真田さんだったが、こう言う声こそ届きやすいもの。
「何か?」
切れ長の目を真田さんに向けると、
「ひ、ひぃぃ〜」
真田さんは部屋の隅で控えるだけだった。
168名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:58:02 ID:btWt4y1j
「それで? 貴方と婿殿は一緒のお布団で……」
イナルバが身を乗り出して続きを誘う。
「それでね、和人も赤ちゃんみたいなんだよ〜」
「婿殿が?」
メームが扇子を開いたり閉じたりしながら疑問を投げかける。
「うん。 和人ってぇ、もう大きいのに、赤ちゃんみたいにワるちゃんのおっぱい吸ったりするんだよ。 大きいワるちゃんのおっぱい吸ってもミルクも出ないのにヘンなの〜」
「ぶ〜〜」
ファムがお茶を噴いた。

「い、いやぁ〜。 ダメそれ以上言わないで!」
真っ赤になった大きい自分を見て
「あれ? 言っちゃダメだったの?」
小首を傾げ不思議そうに言うが、イナルバがライネに合図すると、ライネもそれに応えるべく、手ぬぐいを持って来てワルキューレに猿轡を噛ませた。
「ちょ、ちょっとライネ… やめてお願い! もがが……」
しかしライネは
「いやぁ、お姉様ごめんなさいましな」
手際良くワルキューレの口を塞いだ。

「それで? それから?」
「う〜んとねぇ… 和人ったらタコさんみたいにちゅうちゅう吸うんだよ」
「んん〜っ」
耳まで真っ赤になったワルキューレがイヤイヤするように首を振るが、姉妹達と真田さんは
(ふう〜ん…… タコさんみたいにちゅうちゅう……)
心の中で反芻し、ライネが
「へぇぇ「タコさんみたいにちゅうちゅう」ですってぇ」
その言葉が合図となったように、他の姉妹達も一斉にワルキューレの方を向いた。
その顔は全員ニヤけている。
169名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:59:22 ID:btWt4y1j
(ああ〜ん、いやぁっ!)
ワルキューレは俯くだけだった。
「で? それだけじゃないでしょ?」
クールなファムが少し興奮に声を上ずらせながら聞いた。
(そ、そんな… ファム、貴方まで)

大きな自分の絶望も届かないワるきゅーレは
「えっ! 何で知ってるの?」
と素朴な疑問をぶつける。
「大人は知ってたりするのよ」
「ふ〜ん」
「それで、続きは?」

ファムが言ったところで
「あっ! 真田さん。 おやつはぁ?」
時計を見たワるきゅーレが真田さんに催促した。
(良かったぁ)
ワるきゅーレの関心はおやつに移ったようでワルキューレも一安心したのだった。
「あっさようでございますね」
真田さんが台所に行き、暫くして戻って来た。
「姫様、申し訳ございません、皆様がいらしたので、今日はこれだけしか……」
どうやって切ったのだろうか? 職人芸と呼べそうな技で厚さが5ミリ位にカットされたカステラを持って来た。

あまりにも薄いカステラを見たワるきゅーレが
「やだやだやだぁ! ワるちゃんもっと欲しいよう。 ケーキが食べたいよう」
ダダをこねる。
「ワるきゅーレ! ワガママを言う物ではありませんよ。 それより続きを」
メームがたしなめながら、続きを聞こうとするのだが
「やだやだやだぁ!」
ワるきゅーレの機嫌は直らない。
「んもう! 仕方ありませんわねぇ。 ライネ、貴方はお店で買い食いしてるから存じておりましょう。 ケーキを買って来てちょうだい」
メームが命令した。
170名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:01:21 ID:btWt4y1j
こう言う事には反発するライネだが今日ばかりは
「仕方ありませんわねぇ」
と外に出て行った。
数分後、息を切らしながらライネが帰ってきた。
「ぜいぜいぜぃ… ホラ、これでよろしいのでございましょう」
箱を開ける。
「うわぁ! ケーキだぁ!」
真田さんが用意したお皿にケーキを置くと、一心不乱にワるきゅーレが食べ出した。

「ホラ、せっかくあたくしが買って来たのですから、早く続きをおっしゃいましな」
クリームをほっぺにつけたワるきゅーレが
「えっ続き?」
「このクソガキ! 「タコさんみたいにちゅうちゅう」の続きですわよ!」
それを聞いたワるきゅーレ。
「え〜っとぉ… あっ! そうだ、大きいワるちゃんはウソつきなの」
「ウソつき?」×8
「うん、和人がおっぱいちゅうちゅうしたり、ぺろぺろするとワるちゃん、なんだか… 身体がむずむずして… かぁ〜って熱くなって……」
「くすぐったいような気持ち良くなって、もっともっとして欲しいのに、大きいワるちゃんは「イヤっ! 和人様やめて」って言うんだよね?」
大きい自分を見ながら得意げに言った。

「ふぅ〜ん」(ニヤニヤ)×8
7人の皇女と真田さんが目じりを下げてワルキューレを見る。
ワルキューレは耳を塞ぎたい気分だが、縛られててそれすら出来ない。
「でもね、最後は「もっと… 和人、もっと」って言うんだ。 最初からそう言えば良いのにネ」
「んん〜っ!」
(いやぁ! お願い、もう言わないで!)
ワルキューレの声は空しく呻き声にしかならない。

「それでぇ、和人がぺろぺろして…… あっ!」
再びワるきゅーレが時計を見ると慌ててTVをつけた。
「ピョン子ちゃんの再放送の時間だぁ」
話を中断してTVの前に正座したのだった。
「お、おい… さすがにこの展開はマズいんじゃないか?」
ネスティがワるきゅーレに呼びかけるが
「ワるちゃんピョン子ちゃん観るんだも〜ん」
171名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:02:56 ID:btWt4y1j
「コーラス、貴方、アニメに詳しいでしょう?」
イナルバが言うと
「うん、ちょっと待ってて」
コーラスが出て行った。
数分後。

「はあはあはぁ、ホラ、ワるきゅーレ、コレをあげるから」
「あっピョン子ちゃんのDVDだぁ」
「これがあれば何時でも観られるからね」
「うん、コーちゃん。 ありがと〜」
大喜びのワるきゅーレを見て微笑む一同。

「さて、続きは?」
メームが言うと
「うん… ええ〜っと、どこまで話したっけ?」
「婿殿がぺろぺろして…… からだ」
ネスティが切れた部分を説明した。
「そっか。 でね和人がぺろぺろするんだけど、和人ったらおしっこ出る所までぺろぺろしちゃうんだぁ」

「ほうほうそれで?」
思わず真田さんが身を乗り出す。
しかし、他の皇女の視線を感じ控えようとするが
その真田さんも含めて全員の視線は直ぐに大小の2人のワルキューレに向けられた。

「それでねぇ、ここでも大きいワるちゃんは必ずウソをつくの」
「ふむふむ」×8
と皇女達と真田さん。
(や、やめてぇ!)
との大きい自分の心が届かず
「ワるちゃんのおしっこ出る所ぺろぺろさせると、身体がびりびりってして、びくびくってして、気持ち良いのにやっぱり「和人様、お止めください、やめて」って言うんだぁ」
「ほうほう」×8
(お、お願いだから…… やめて!)
とワルキューレが必死に願うが、自分の分身(?)には全く届かない。
172名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:04:08 ID:btWt4y1j
「でもね、脚でぎゅって和人を挟んじゃったり、手で和人の頭を押えたりして、もっとしてもらえるように擦りつけるんだよ。 ヘンだよねぇ」
「うんうん、ヘンですわね」
とはメームとイナルバ。
「そうだな、ヘンだな」
とはネスティ。
「そうねぇ、おかしいわねぇ」
とはファム。
「まあ、何だな。 ヘンっちゃぁヘンだよな」
とハイドラ。
「まあ、それが大人の女ってものだよ」
とコーラスが言い
「んまぁ! お姉様ったら……」
とライネが溜息混じりに言うと同時に真田さんの
「ゴクリ」
と唾を飲み込む音が響いた。

「ん〜、んん〜っ!」
いやいやしながら、身体を捩らせるワルキューレ。
恥ずかしさのあまり涙が出そうになった。
「それで、そこからどうなるのですか?」
イナルバがさらに続きを聞き出そうとした時、点けっ放しのTVがピョン子ちゃんジャンボぬいぐるみプレゼントの告知をしていた。
「わぁ〜っ! ワるちゃんも欲しいなぁ。 ぬいぐるみ」
目をキラキラさせるワルキューレに目をギラギラさせたイナルバが
「何を言ってるのです。 ほら、良く御覧なさい「再放送ですので、プレゼントの応募は終了してます」と出てるでしょう。 だから続きを……」
「やだやだやだぁ…… ワるちゃんピョン子ちゃんのジャンボぬいぐるみ欲しい〜」
ジタバタしてダダをこねた。

「仕方ありません。 ファムお願いしますよ」
「ええ〜っ! 私?」
「仕方ありませんでしょう。 私達は地球のお店の事など全く存じないのですから」
「もう、解ったわよ。 でも後でお金集めるからね」
ファムが早足で出て行った。
173名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:05:07 ID:btWt4y1j
数分後。
「ぜは〜ぜは〜っ!」
かなり荒い息をしながら戻って来た。
手には、ワるきゅーレの体より大きい巨大なぬいぐるみが。
「うわぁ〜い。 大きいピョン子ちゃんだぁ!」
大はしゃぎのワるきゅーレ。

「まったく冗談じゃないわ。 2万4000円もしたわよ」
ファムが言い、それを聞いたライネが
「あたくしもケーキのお金いただきますわよ、1200円」
「それじゃあボクも…… DVDのお金5800円ね」
「解りました、後で精算しましょう」
メームが仕切り、イナルバがメモをし、
「さて、ワるきゅーレ、これでよろしいのでしょう? 早く続きを……」
「うん、それでね… それでね……」
「?」×8
「あの… やっぱり言わなくちゃ… ダメ?」
ここに来てワるきゅーレがもじもじしながら訊ねた。

「当然です!」
メームがきっぱり言うと諦めたように
「うん… あのね、和人におしっこ出る所を……」
「ホントは違います事よ」
ライネが訂正すると
「えっ! 違うの?」
ワるきゅーレが不思議そうに言うと
「この際、そんな事はどうでもよいのです。 さ、ワるきゅーレ続きをなさい」
イナルバが険しい顔で言うとワるきゅーレもビクッとして続けた。

「う〜んとね。 身体がぞくぞくってしちゃって… 大きいワるちゃんが「お願い、ホ、ホントにダメぇ!」って言っても和人はぺろぺろし続けて……」
「ぺろぺろし続けて?」×8
「ぎゅっって力が入って、力が抜けちゃうと… その…… ワるちゃんもたまにおもらししちゃうけど、大きいワるちゃん、もう大人なのに… 起きてるのにおもらししちゃうんだぁ」
(ああ〜っ! いやぁ! いやぁ!!!)
174名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:06:28 ID:btWt4y1j
「あらあらぁ、大きいワるちゃん、おもらししちゃうんだぁ」
イナルバが頬を赤らめ、両手をその頬に当てながらワルキューレを見ながら言う。
ワルキューレが恐々顔を上げると、姉妹達と真田さんがニヤけながら自分を見ていた。

(いやぁっ! お願い、もう許して!)
羞恥のいあまり涙が溢れた。
「でもね、おもらしじゃ無い時もあるみたいなんだぁ」
「えっ?」×8
「和人がね、おしっこの時と違う時があるって言ったんだよね?」
大きい自分に確認するように言うのだった。
ワルキューレは気絶しそうな位恥ずかしく、いっその事このまま気絶してしまいたかったが、その願いは無情にも叶わなかった。
「ふ〜ん。 そうなのですか……」
イナルバの流し目が突き刺さるようだった。

「それでね、和人のおち○ちんがワるちゃんのおしっこする所に……」
「ああ〜っ! 姫様、ストップ〜! ストップでございます!」
真田さんが止めに入った。
「えっ? あっそうだ! そうだよね真田さん。 この続きは明日発売の「円盤皇女ワるきゅーレ 時と夢と銀河の宴」の第2話「願い星、想い星」で見てもらうんだよね?」
「ええ。 さようでございますとも。 皆様、明日は全国のアニメショップ、CDショップ、大手書店へ5250円持ってゴ〜でございますとも。 ええ! それと各種ネット販売も可能でございます」


「コーラスです。 タイトルと発売は本当ですけど、中身はウソです。 念のため」


ワルキューレが解放された時、和人が帰ってきた。
「あれ? 皆いらっしゃい。 何してたの?」
「あらぁ、お帰りなさいましな。 タコさん……」
ライネが言うと
「えっ? タコさん? 何かな?」
当然の如く和人には意味が解らない。
「な、な、何でもありません和人様。 と、と、とにかく、お召し物を……」
「さ、お部屋に参りましょう」
和人の背中を押して2階に上げた。
175名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:07:41 ID:btWt4y1j
(ラ〜イ〜ネ〜〜!)
ワルキューレが凄まじい形相で睨んでおり、瞬間的に危機を察したライネはメームとイナルバの後ろに隠れた。
ともあれ、和人を部屋に送り、ワルキューレは大きく安堵の溜息をついた。

「ところで、ちゃんとお金返してよね」
ファムが言い出し
「そうですわね… ええ〜っと、ケーキが1200円、DVDが5800円、ぬいぐるみが2万4000円っと…… 全部で3万1000円ですわね」
イナルバがメモを見ながら計算した。
「と言う事は私達8人で割ると1人4000円弱か」
ファムが言うと
「ちょ、ちょっとぉ私、さんざん恥ずかしい思いしたのにお金出さなきゃならないの?」
ワルキューレがもっともらしく抗議したので
「解ってるわよ、皆は4000円だけど、貴方は可哀想だから3000円でいいわ。 それで丁度3万1000円になるし」
メガネを直しながら言い切った。

「そ、そんなぁ〜」
ガックリ肩を落としたワルキューレなのでした。


「ワるちゃん、大切な事言っちゃいました〜 〜第4期第2話発売記念〜」・・・・・・おしまい。
176ワるちゃんだよ:2006/10/24(火) 22:13:11 ID:btWt4y1j
う〜とねぇ……
この後、大きいワるちゃんに怒られちゃったんだぁ。
ワるちゃん泣いちゃったら、和人がワるちゃんのDVD買ってくれるって。
和人と大きいワるちゃんと真田さんとシロと…… 皆で見るんだぁ。
明日が楽しみ。

それと、「明日こそ…」だって。
ワるちゃん解らないけど、頑張って〜青チ〜ム〜!

それじゃ、またね。
177名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:17:07 ID:usbQxlLn
社員?
DVdの宣伝しただけ?
178名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 02:50:09 ID:d9axiioX
むしろ社員ならば、随分色々な意味で「できる」社員であるなと褒めたい位。
ほのぼのエロ、堪能しました。乙です。
179名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 13:16:55 ID:PL/XYAqE
GJ
みんなの巧みなチームワークにワロタw
180名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 13:20:46 ID:J34ybDGK
GJ!
ワるちゃん、ワルじゃのう!
それにしても上手い。
ワるちゃん大切なモノあげちゃいました。と微妙に被せてる所なんかなかなかニクイ。
次も期待してます。
181名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 21:00:44 ID:V6YzVOOX
素晴らしい!
182名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 23:20:52 ID:tg3Dc3br
DVD見た
秋奈がかわえぇ!
となたか秋奈の話書いて!!!
183名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 12:53:00 ID:UffVDmJ5
そういえば、真田さんとワルQ話が多いな
184名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 17:10:35 ID:0YPoajkn
前・359氏のライネのシリーズが終わったからなあ
ずーっと前のリカとかメームの話で良いのがあったからああいうのも欲しい
リク受けはしてくれないのかな?
185名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 16:11:45 ID:Va+KNuqv
>>183
前・359氏は真田スキーって言ってたからな。
とりあえずおれは真田さんの最終話が見たい。
リク受けしてくれるなら、その後でもいい気がする。
186名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 11:13:26 ID:V+zHy/19
来ないね。青チームが負けたショックかな?
187名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 13:57:15 ID:d3bHRsTi
ここのほうが人が多そうなんで聞きたいんだけど。
四期二話のドラマCDで真田はんがいってたフランスの哲学用語って何ていってるの?
スレチですまんけど。
188前・359:2006/10/31(火) 18:55:35 ID:+RjrJiqy
え〜。
皆様、感想いただきありがとうございました。
まあ、今回は「我々ファンが頑張って買えば第5期もあるかな?」SSと言う位置付けでしたので……

他キャラの話とかは、真田さん話のラストが済めば、ライネの純愛モノあたりを行かせていただくか、ワタクシめでよろしければ受けさせていただきたいと思ってます。
但し、鬱展開とかレズ、スカなどは皆さんにお伺いを立ててからにしたいと考えてます。

それと多分スレ違いですが
>>187さん
真田はん 「それが丁稚の「レーゼンデートル」っちゅうモンじゃ」
と言ってように聞こえます。
意味は「存在意義」とか「存在価値」だったと思いますが、あまり自信がないので、人様に聞かせる場合やお使いになられる場合は一度検索するんやで!
ええンにゃっ!
189名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 14:09:35 ID:6YsACOnm
>>188
>>187だけど
確かにレーゼンデートルっていってる。
スレチなのに答えてくれてありがとう。
190メリケンV:2006/11/01(水) 20:34:28 ID:5t0bXsZU
話は、変わるんですけど昨日病院にいったら肺がんだと告げられました
(本当です)
だから小説は、書けません
本当にごめんなさい
191お見舞い:2006/11/01(水) 23:33:21 ID:u1EFs+WW
このスレで知り合った者として、心よりお見舞い申し上げます。
ご自愛くださいまして、ガンからの生還をなされますよう祈念いたします。
お時間、体調が許されましたら、是非とも顔を出してください。

前・359
192名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 23:44:39 ID:NsNZ5yR/
>>190
イッレッサ等いい薬がいっぱいあるから。がんがれ。
193名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 05:56:09 ID:/qv8oZJ1
>>190
ガンは決して不治の病ではない
希望は捨てるな

復活を待ってるから、ガンガレ
194名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 06:15:33 ID:Mh3BcpxK
今の時代3人に1人は癌

直るからがんばれ
195名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 07:27:02 ID:fuNaMq2E
>>190
俺の親父もガンで死んだしお前も死ぬよ
入院してモルヒネとか打たれだしたらもう助からんから覚悟しときゃあ
196名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 10:07:02 ID:HiowTPbM
同情はするけど書けないならそこのとだけ言えばいいんじゃね?
こんなこと書かれたらエロパロなんて職人様達も書きづらいだろうし
きつい言いかたするけど、そんなことも考えられない場の空気も読みとれないようじゃ職人様にならなくて正解だと思う
けど・・・・がんばって治せよ
197名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 11:46:38 ID:Nzeyu+gR
別にそこまで叩くような事でもなくね?
でもお大事に
198名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 12:43:15 ID:CFdLUdN0
いや、叩くつーかさメリケン氏は職人様候補だったから他の職人様が投下しづらくするのはどうかってこと
前からコテだったしまったくsageてなかったしそれもふくめてどーかな?ってことなのよ
円盤皇女ワるきゅーレが好きかここに来られる職人様のSSが好きなのか、その両方かはしらないけど、共通の価値観をもった仲間だから心配はしてるよ
199名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 13:25:09 ID:09KxQI6F
ルールやら日本語やらを理解できてないオコチャマが、このスレに迷い込んで色々調子に乗った挙げ句、出来もしないことを宣言したことへの言い逃れ手段として肺がん宣言、とんずら…にしか見えないけどな。
本当に病気ならごめんなさい。邪推と思ってスルーして下さい。

新作をマターリ待たせて頂きます。
200名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 16:59:15 ID:fJt8gQFT
ここらで流れを変える意味でも、投下されないかな
いそがしいとは思いますが職人様たのんます!
201真田でございます:2006/11/05(日) 05:32:22 ID:dp0RW+b9
皆様、おはようございます。
連休は如何お過ごしでございましょうか?

さて、今日からはわたくし真田のお話の最終夜であるところの
「真田ふたたび 〜羽衣日和〜」
をさせていただきます。
この話は今までと違ってエロ要素は薄うございますし、いささか長いのでございます。
さらに後半ではオリジナル要素もございます。
その都度、注意させてはいただきますが、嫌な方はスルーして下さいますようお願いいたします。

思い起こせば、夏ごろからさせていただいたお話も、いよいよ最後。
結末は皆様の目でお確かめくださいますよう。
それでは始めさせていただきます。
202名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 05:33:34 ID:dp0RW+b9
「私の赤ちゃん… 貴方のパパは時野和人。 ママは真田。 パパの顔を知る事無く育つでしょうけど、ママは貴方を命を賭けて一生懸命育てるわね……」
(……この子にはありったけの愛情を注いで育てよう。 わたくしの全てを賭してでも)


31st 「真田ふたたび 〜羽衣日和〜」


(わたくしには… わたくしのお腹には和人とわたくしの赤ちゃんが…… もう、戻れない……)
いつものように朝が来た。
休日の朝だが、時野家の食卓は何となく重い空気が支配していた。
「どうしたのワルQ? 元気ないわねぇ。 ねえ、真田さん?」
「・・・・・」
「真田さんってば!」
「えっ! 如何なされましたリカ様? おかわりでございますか?」
「もう、違うわよ! ホントにヘンね2人共」

「わ、私は別に……」
ワルキューレも出来る限りの笑顔を作ってリカに答えるが、かえって元気が無い事を証明してしまった。
食事を終えるとワルキューレは和人を連れ立って出て行った。
(残された時間は短い。 あるいは、もう手遅れ? そんなのイヤ!)
ワルキューレは精一杯和人に甘えた。
ちょっとオシャレなカフェに入って、露店でビーズのアクセサリーをおねだりしたり。
小さい自分が長い間かけて作った和人との思い出を急いで取り戻すように……
203名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 05:34:34 ID:dp0RW+b9
その晩、和人とそっとキスをして部屋に戻った。
夜もふけ、静寂が拡がった頃、隣りの部屋の物音に気づいた。
ドアがしまる音がし、極力音を立てないようにしてるのだろうが階段を下りる気配が……
(和人様…… 今日も真田さんと…)
今日は和人を追いかける事が出来なかった。
直ぐに戻って来たならトイレだし、そうで無いとしたら、昨晩同様真田さんと……
(和人様、私じゃダメなの? もう、間に合わないの? どうにもならないの?)

真田さんの部屋。
スタンドの明かりに照らし出された真田さんと和人が絡み合っていた。
「うっ… さ、真田さん…… だ、出すよ!」
膣の奥深くまで差し込まれた陰茎の微かな痙攣を感じた刹那、熱い迸りが放出された。
「ああ〜っ…… む、和人… 出てる…… いっぱい……」
射精を終え、ぐったりとなった和人がのしかかろうとするが、真田さんがとっさにお腹を庇うように身体を捩らせた。

「真田さん?」
彼女の行動に少し引っかかりを覚えた和人が話し掛ける。
「い、いえ… 和人、それよりもう1回…… 今度はわたくしが上でよろしいですか?」
「う、うん……」
真田さんが屈みこんで和人の陰茎に舌を這わせ、すっぽりと口に含む。
口の中で舌がめまぐるしく動き、唇の隙間からクチュクチュと湿った音が漏れた。
「いいよ… すごく……」
うっとりとした声を出す和人。
その声に呼応するように射精から間が無い陰茎がムクムクと容積を増し、やがて血管が浮かび上がり最大限に勃起した。
204名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 05:35:29 ID:dp0RW+b9
硬さを唇と指で確認すると、和人に跨り手を添えた陰茎を膣口にあてがうと体重をかけた。
「うくっ!」
「あうっ!」
和人と真田さんが同時に声をあげた。
ズブズブと真田さんの膣が和人の陰茎を飲み込むと暫くは身体が固まったように、仰け反った。
やがて、真田さんが身体を上下させ、時に円を描くように腰を使う。
下の和人の胸には真田さんの汗が滴り落ち、彼女の甘く芳ばしい吐息が鼻腔をくすぐった。

そして彼女の動きに合わせて、実に重そうに垂れ下がってる乳房が今にも音を立てそうに揺れているのが目に入った。
手を伸ばして乳房を鷲掴みし、揉みしだく。
「あっあっあっ…… ああ〜っ!」
真田さんの声が一段と大きくなり、陰茎を飲み込んでいる膣の収縮が激しくなり、入り口が強烈に締め付けた。
乳首を抓るように扱かれると、いつもとは違う感覚に苛まれた。

「か、和人。 もっと… もっと強く……」
和人も言われるまでも無く、気のせいだと思っていたが、少し濃く色づいた気がする乳輪と乳首を執拗に愛撫した。
ポタっ!
和人の胸と顔に白い液体が降り注いだ。
「!」
彼女の汗か唾だと思っていた液体は彼女の乳首から分泌されていた。
「さ、真田さん…?」
和人の声に我を取り戻した真田さんが自分の胸の先に目をやると信じられない光景が…
205名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 05:37:31 ID:dp0RW+b9
(し、しまった! で、でも、もうミルクが出るなんて…)
「真田さん… これ、ミルク……?」
驚愕の様子で自分を見上げる和人を直視出来なかった。
顔を背け
「あ、あら。 ホルモンの異常か何かかしら?」
とぼけてみるが和人の表情は変わらない。
「も、もしかして真田さん、赤ちゃんが……」
「・・・・・・」
真田さんを抱きかかえながら身を起こし、陰茎を引き抜くと彼女の正面に座った。

「ボクの子供なんだよね?」
ここまで来ては誤魔化す事は出来ないだろう。
返事の代わりに小さく頷いた。
「ボクの… 子供… ボクと真田さんの子供……」
俯いたまま、真田さんの猫耳に和人の声が届く。
和人の顔が見られなかった。
何と言うだろう?
堕ろせと言うだろうか?
でも心は決まっていた。
何があっても、この子を産み、育てると。
近い内に事実を和人とワルキューレに告げて、どこかの辺境の星で子供と生きて行こうとしてたのだから。

「あ、あのさ、真田さん」
「は、はい……」
「ボクは少し前から考えていた事があるんだ」
「ボクはワルキューレが好きだった」
「だった?」
過去形? と言う事は?
「前はボクを助けてくれた天女のワルキューレが好きだった。 でも今は…」
「いけません!」
和人の言葉を遮るように真田さんが口を開いた。
206名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 05:38:40 ID:dp0RW+b9
「わたくしは、真田はあくまで姫様の代わりにございます。 姫様が元のお姿に戻られるまでの性欲処理の道具でございます」
「……」
「和人…いえ、婿殿は姫様の婿殿。 この真田の事はただの卑しい道具とお考え下さいませ。 ああっ! 姫様が元のお姿に戻られた以上、わたくしは婿殿のお情けを戴いてはいけなかったのに…… ううっ…」
これだけ言うと、その場で両手でを顔覆って泣き出してしまった。

「いやだよ。 真田さん、ボクは真田さんが好きだ。 愛してる」
「!!!」
ぎゅっと抱きしめられ、思わず泣き止んでしまった。
「真田さんはいつもボクの側に居てくれた。 ボクに優しく声をかけてくれた。 寂しかった時に慰めてくれた……」
「なりません。 ヴァルハラ皇室侍女長と言う肩書きが無くなってしまえば身寄りすらないわたくしごときに……」
「ううん。 そんな事は関係ないよ。 ワルキューレだってこんな辺境の惑星の王族でも貴族でもないボクを婿にしようとしたんだから。 そんな事は関係ないよ」
「……」

「ボクは真田さんを愛してる。 ワルキューレ達に事情を話して真田さんとの仲を認めてもらうつもりだよ」
「むこ、いえ… 和人…… わたくしも和人を愛しております。 しかし、わたくしはヴァルハラを裏切る事になります故、何かしらの罰を受けるかもしれません」
(やっと… やっと言えた。 この気持ち、わたくし真田の偽ざる本当の真心(こころ)を……)
「! やっと…… 言ってくれたね真田さん。 ボクの事を愛してるって。 真田さんが罰を受けるならボクも一緒に……」
「和人…」
「2人で受ければ苦しみも半分で済むだろうし。 ずっと一緒に。 これからも…」
暖かく全てを包み込むような和人の笑顔を見るとまた涙が溢れて来た。
「和人!」
和人の胸に飛び込み、抱きしめると和人もそれに応えた。
(ああっ和人。 この人なら… この方となら宇宙の果てまでも、時間の果てまでも一緒に…… 行ける。 わたくしを連れて行ってくれる)

改めてキスをし、風呂に入った。
和人は真田さんのお腹を気遣うように彼女の身体を洗い、真田さんも和人に甘えるように身を預けた。
そして、今夜は朝まで真田さんの部屋で、彼女との濃密な時間を過ごしたのだった。
207名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 05:39:26 ID:dp0RW+b9
朝、台所で朝食の準備をしてるのは真田さんと和人。
あまり眠れなかったワルキューレが起きて降りて来ると2人の様子がうかがえた。
仲良く朝食の準備をしている様子を見て、ワルキューレは確信した。
2人の気持ちを。
「あっおはようワルキューレ」
「おはようございます、姫様」
何かを吹っ切ったような2人の挨拶に気後れするが、精一杯笑顔を作って返す。
「おはようございます、和人様、真田さん」

そこに玄関が開く音がし
「もし、お邪魔しますよ」
イナルバの声がし、メームとイナルバが入って来た。
「あっメームさん、イナルバさん、いらっしゃい」
「これはこれは、御二方、お出迎えもしませんで……」
「いえ、よろしいのですよ。 あら、どうしたのワルキューレ?」
妹の表情が冴えないのを見てメームが声をかけた」

「えっ?」
不意を突かれたワルキューレだったが
「まあ、いいわ。 それより今日は重要なお話があるのでこうしてメームと参った次第です。
食事が済んだら、皆を集めて頂戴」
イナルバは言い放ち、起きて来たリカも交えての朝食となった。
食事が済んで、ファム、ハイドラ、コーラス、ライネ、そして関係者と言う事で秋奈も呼び、シロも仲間2人を呼んで全員が時野家の居間に揃った。
イナルバが口を開く
「それでは……」
208真田でございます:2006/11/05(日) 05:40:55 ID:dp0RW+b9
今朝はここまででございます。
続きは今日の夜か明日のこの時間にでも。

それでは皆様、良い休日を……
209真田でございます:2006/11/06(月) 04:04:28 ID:UhdM5xaw
遅くなってしまいましたが、続きをさせていただきます。
210名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:05:40 ID:UhdM5xaw
「それでは…… 全員揃いましたね? 今回のお話しと言うのはワルキューレと婿殿の婚礼の儀式の事です。 当初の予定通り、3週間後の星霊節に合わせて執り行います。 よろしいですね?」
イナルバが改まった口調で言う。
しかし、主役の2人の表情は冴えない。
「どうしたのワルキューレ?」
メームが声をかけても下を向いたまま答えられなかった。

「安心なさいな。 前回のように大々的にはせず、内々だけの式にいたしますから。 その為にこちらの銀河で最も格式の高い式場を手配するつもりです。 これなら文句はございませんわね?」
「・・・・・」
「おい、どうしちまったんだワルキューレ? おめぇの結婚式の話じゃねぇか」
姉妹全員、いや、リカや秋奈を含めた全員の総意のようにハイドラの口調が厳しくなる。
皆、幸せの絶頂である事が滲み出て来る様なワルキューレの輝く笑顔が見たかったのだがワルキューレは押し黙ったまま。

「まあまあ、式が近づいてお姉様も緊張してらっしゃるのでなくて?」
ライネが言った所で和人が口を開く
「あ、あの……」
和人の声を聞いた瞬間、ワルキューレの肩がピクっと震えた。
「あの、ボクはワルキューレとは……」
俯いたままのワルキューレの顔から涙がこぼれ、床に落ちた。
「い、いやぁ〜。 和人様、それ以上おっしゃらないで! お願い…… うわわぁ……」
我慢の限界を超えたワルキューレは大声で泣き出した。

「!」
和人と真田さん以外の何が何だか事情が解らない全員はただ驚くだけだった。
「どう言う事なのですか?」
イナルバの凍りつくような視線が和人とワルキューレに投げかけられた。
その視線の先には控えている真田さんの姿。
(真田さん…… やはり貴方…)
和人の言い方から推測して和人が何を言いたかったのか考える。
(あの言い方「ボクはワルキューレとは」。 これに続くのは「結婚出来ません」か「結婚しません」でしょうね)
211名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:06:49 ID:UhdM5xaw
メームとファムも殆ど気づいているのだろう。 その表情は固く、ファムに至っては真っ青になって引きつっている感じすらする。
「婿殿、何が言いたかったのですか? どうぞおっしゃってくださいましな」
メームが動揺を隠して和人に聞く。
和人はメームの方を向くと、1つ深呼吸をしてから訳を話し出した。

「ボクはワルキューレとは結婚出来ません」
「ええ〜っ!」×5
予め、事情を察したメームとイナルバ、ファム以外の面子が一斉に驚きの声をあげる。
「ちょっと、お兄ちゃん。 そんな冗談はシャレにもならないわよ!」
リカが言う。
「そうですわよ和人様。 冗談にしても程ってモンが……」
ライネもリカに同調する。

「ううん。 聞いてくれるかな、ボクはワルキューレとは結婚出来ないよ」
「「ワルキューレとは」と言うからには婿殿、貴方には心に決めた方がおられるのですね?」
メームがまだざわめいている全員を黙らせるように訊ねた。
「はい。 ボクは… ボクは真田さんと結婚したいと思ってます」
「ええ〜っ!」×5
やはり先程の5人が驚く。

「婿殿… ワルキューレに何か不満でも?」
イナルバが問いただす。
「いえ… 不満はありません。 けど…」
「けど?」
「ボクはワルキューレに天女の幻影を重ね合わせていました。 でも天女はいつも幻影で… そんな時も側にいてくれたのが真田さんでした」
「・・・・・」
「誰かと話がしたい時、誰かと触れ合っていたい時、ボクが何かを必要としている時に側にいてくれたのが真田さんでした」
212名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:07:45 ID:UhdM5xaw
「それは… ワルキューレが子供の姿でいた事への不満なのではありませんか?」
メームの言葉に
「そうかもしれませんし、言い訳もしません」
「だ、だったら…… これからはずっとワルキューレは時野君の側にいるからいいじゃない。 今までの事は私からも謝るから、お願い時野君、ワルキューレを悲しませないで」
涙声のファムの言葉にも和人は首を縦には振らなかった。
代わりに
「すみません……」
その返事を聞くとファムの目からも涙がこぼれた。

「ボクはもう決めたんです。 真田さんと残りの人生を過ごすと。 いえ、彼女とそのお腹にいるボク達の子供と一緒に……」
「!!!」×9
これにはワルキューレも思わず顔を上げて和人と真田さんを見た。
「さ、真田さん… お兄ちゃんの赤ちゃんがいるの?」
リカが腰を抜かしそうになって震えながら指差した。
「……はい。 わたくしのお腹にはむこ… いえ、和人の赤ちゃんを宿しております」

「ちょ、ちょっとぉ。 どう言う事ですの? これじゃあ本当の泥棒ネコじゃありません事?」
さしものライネも動揺が隠せず、言葉が震えていた。
「お姉様が居ないのを良い事に和人様を誘惑なさって手篭めになさったなんて……」
「そうです、貴方はヴァルハラ皇室侍女長の要職にありながら、主君の婿と… その… 関係を持つなんて…」
さらにイナルバが続けそうになる所でメームが制した。
「止めないで頂戴メーム。 こんな事が……」

「お黙りなさい!」
扇子をピシャリ叩き遮る。
「事情は解りました。 婿殿…… いえ、今となっては時野和人様。 好奇心で真田さんと関係を持ったわけではないのですね?」
「はい。 初めはそうだったかもしれません。 でも今は彼女を愛してます。 宇宙で一番」
「そうですか…… それでは仕方ありませんね」
メームが諦めの意見を述べたところでワルキューレが声を上げた。
213名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:09:11 ID:UhdM5xaw
「いや、イヤです! 和人様と離れるなんて私はイヤです」
「ワルキューレ、貴方もヴァルハラの皇女なのですから聞き分けなさい」
メームがなだめるが
「いやぁっ!」
「和人様はもうすぐ父親になるのです。 真田さんは母親に。 2人の間に出来た愛の結晶の… 貴方との間には出来なかった愛の結晶を育んだのですから」
「いや! だったら今からでも私と和人様の間に赤ちゃんを作ります」
「和人様には真田さんがいるのです。 そんな事が可能だとお思いなのですか?」

「そ、それでも…… 真田さんが正妻でいいです。 私は第2夫人でも愛人でもいいです。 ですから… ですから……」
「ワルキューレ。 この国の決まりで重婚は禁じられてますよ」
「だ、だったら、私は和人様と真田さんの侍女になります。 お2人と赤ちゃんのお世話をして差し上げますから、和人様、お側に置いてください」
ワルキューレの決意に全員が驚いた。

しかし
「ヴァルハラ皇女の貴方が侍女だなんて。 そんな事が許されると思ってるのですか!」
チャブ台をドンと叩いてイナルバがまくしたてた。
「だいたい家事の出来ない貴方が……」
もっともな指摘だが引き下がれない
「い、今から一生懸命覚えます」
「いけません、ヴァルハラ皇女が侍女になんて…」
「だったら…… だったら私はヴァルハラ皇女である事を捨てます。 1人の女として生きて行きます」
「いい加減になさい!」
今にも掴みかかりそうなイナルバ。
214名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:10:24 ID:UhdM5xaw
「そうですね。 その心構えは立派です」
メームが割って入る。
「メーム!」
「メームお姉様、それじゃぁ……」
手の平を見せ遮ると続けた。

「ワルキューレ。 その心意気は立派です。 ですが…… もう遅いのです。 貴方がその考えを、覚悟を決めるのが遅過ぎたのです」
「……」
「貴方は子供の頃から周囲の期待に沿うべく、精一杯背伸びして、いい子で過ごして来ました」
「時には自分を押し殺し、言いたい事も言えず、したい事も出来ず、我慢に我慢を重ねて来ました」
「その失われた幼少時代を取り戻したいが為に、小さい貴方が間違って買った小惑星の温泉で魂が元に戻ったにも関わらず、貴方は子供の姿で過ごしました」

「貴方は和人様のお気持ちを察しましたか? 自分の事にかまけて、和人様に、真田さんに甘え、リカ様にも迷惑をかけて…」
「そんな時も真田さんは和人様の側にいたのです。 自分を捨てて、貴方と和人様の為に。 それが愛情と言う物でしょう」
「和人様も初めから真田さんを愛した訳ではないでしょう。 しかし、時間が2人の間に愛情を芽生えさせたのです」
「……」
「和人様と真田さんは自らの意思で運命を決めたのです。 進むべき方向を… 今は出来ないかもしれませんが、貴方も自分意思で、自分の手で自分の進む道を決めなさい」

メームの言葉が終わると全員が押し黙った。
「・・・・・・」
「皆さん、どうしたのですか? 和人様と真田さんの婚礼が決まったのですからおめでたい事ではありませんか?」
メームが沈黙を破ると
「そうですわね。 真田さん、私達はヴァルハラ星に帰りますが、貴方はこのまま地球に残るのですね?」
イナルバが聞く。
「はい。 そのようにしたいと考えております」
和人に寄り添った真田さんが答えた。
「解りました。 今後は侍女としてでは無く、妻として和人様にお仕えしてください。 2人共、お幸せに」
メームが言うと全員が席を立つ。
215名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:11:22 ID:UhdM5xaw
「ワルキューレ、貴方もですよ」
「えっ!」
「こうなってしまったからには貴方の居場所はここにはないのよ」
「………」
ファムに手を取られてワルキューレも時野家から出て行った。
216名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:12:29 ID:UhdM5xaw
居間には和人と真田さんとリカが残された。
「しっかし…… 驚いたなぁ」
リカがポツリと呟いた。
「お兄ちゃん、ワルQの事キライじゃないんでしょ? それでも真田さんが… あっ! いや、もうお義姉さんと呼ばなくちゃいけないかな?」
「うん。 やっぱりね…… 言い訳かもしれないけど、ボクにはヴァルハラ皇家の婿なんて分を超えるよ。 ワルキューレはどこかのしかるべき身分の人と結婚する方が良いのかもしれないし」
「お兄ちゃん、本気で言ってるの?」
リカが珍しく言葉を荒げた。
「ごめん……」

「リカ様、申し訳ございません」
平身低頭で謝る真田さんだったが
「もう! リカで良いわよ。 お義姉さんなんだから」
「はあ、さようでございますか」
「はい、敬語もいらない!」
「は、いえ、ごめんなさいね」
和人も真田さんもまだ気持ちの整理がついてなく、動揺したままだったがリカは思いの外冷静なように感じられた。
もっともリカも事実を理解し、その事実を認めるまでには至ってなかったが、せめて自分だけはしっかりしようとムリヤリ冷静に振舞っているのだった。
217名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:13:23 ID:UhdM5xaw
一方、ヴァルハラの7人の皇女と秋奈。
七孤神社に帰ろうとする秋奈とハイドラをメームが自分の母船に誘った。
「こんな事になってしまいましたが… 秋奈様、貴方にも随分とお世話になりましたね。 このお礼は近いうちに必ず……」
しかし、メームの言葉も秋奈からは反応がない。
和人がワルキューレと結婚するのはある意味で諦めていたし、祝福するつもりでいた。
それが破談になったと思えば真田さんが和人の相手になってしまった。
しかも、既に和人の子供を妊娠している。
叶わぬ恋とは覚悟していたが、いざ現実を突きつけられると何も出来なかった。

「おい、秋奈」
ハイドラが声をかけると
「ええ… 聞こえてるわ…… お礼なんていらない……」
それだけ言うと大粒の涙を流し、声を上げて泣いた。
どうにか涙を堪えていたワルキューレもつられたのか、泣き出した。
「秋奈様にもワルキューレにも、そして皆にも言っておきます。 恋のチャンスは待っているだけではやって来ません。 そして、チャンスを見つけたら逃がしてはなりません」
「その一歩を踏み出せば、奈落の底に転落するかもしれません。 ですが、踏み出さなければ恋を手にする事は出来ないのです」
「そして、自分を捨ててでも相手を思いやる心構えが必要なのです。 残酷な結果ですが、これもまた運命」
この言葉を聞くとワルキューレはいたたまれなくなり、メームが用意した部屋に篭った。

秋奈はメームによって封印が解除され元の姿に戻っていて、秋奈を慰めた。
どれ程の時間が経ったのだろうか?
重い空気が支配する中、ライネがソファに座り、侍女を呼んでお茶を持って来させた。
ティーカップに口をつけ、渇いた喉に熱い紅茶を流し込むと一息ついたようだった。
「それにしても、真田さんだなんて…… 和人様ったら、お姉様がダメでしたらあたくしがおりましたのに…… あたくしなら何時でもお側にいて差し上げたのに…… 女を抱きたかったのでしたらあたくしがして差し上げましたのに……」
机をドンと叩き、ライネのカップに涙が落ちた。
218名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:14:19 ID:UhdM5xaw
「ライネ…… 貴方、本気だったのね。 時野君の事」
「ええ! 本気でしたとも! でもあたくしはワルキューレお姉様もお慕い申してますから… ワルキューレお姉様と和人様ならって事であたくしも遠慮してましたわよ!」
溢れる涙を拭おうともせず、ファムに食ってかかる。
「ライネ、貴方の判断は間違っていなかったでしょう。 でもそれは貴方が後悔しない場合。 後悔する位なら貴方も踏み込むべきだった……」
「解ってますわよ! 解ってますわ…… 解って…」
ソファに突っ伏して泣き崩れるライネをファムが優しく撫でた。

「今は精一杯お泣きなさい。 ……ファム、そしてコーラス、近い内に地球を離れます。 今日からヴァルハラ星に帰る支度をして頂戴。 ライネもハイドラもいいですね?」
「そうか…… ハイドラも帰っちゃうんだ……」
なんとか泣き止んだ秋奈がまた涙を堪えながら言った。
「ちょ、ちょっと待ってくれ姉貴。 オレは… 帰らねえぜ。 オレは… オレはよ、この地球が気に入ってるんだ」
「な、秋奈も良いよな? これからはメシも作ってやるし、フロの掃除もしてやるから。 な? 布団も干してやるよ。 だから、な、良いだろ?」
「ハイドラ……」
「あっ、あたくしも残りますわ。 夫婦になれなくても、せめて和人様のお姿が見られる… 和人様と出合ったこの地球にあたくしも……」
しかし、メームは目を閉じたまま静かに首を振った。

「貴方達がいれば和人様も真田さんも気持ちが安らがないでしょう。 ましてや真田さんのお腹には赤ちゃんがいると言うのに」
メームが言い終わるとイナルバが
「秋奈様、もしよろしければ貴方もヴァルハラ星に来られませんか? 学校なら学園惑星に転校すればよろしいですし、手配はわたくしがしますから」
和人と顔を合わせづらいだろう秋奈を気遣うが、今度は秋奈が首を振った。
「そうですか……」
ハイドラは秋奈を伴って部屋に戻り、ライネはコーラスに連れられて部屋を辞した。
夕食時にも秋奈とハイドラとライネ、そしてワルキューレの姿は食卓には無かった。
219名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:15:23 ID:UhdM5xaw
「和人様… 和人様……」
「天に在りては、願わくば比翼の鳥となりたい」
「地に在りては、願わくば連理の枝となりたい」
「和人様、貴方と比翼の鳥になりたかった。 連理の枝となりたかった…… ヴァルハラ皇女の地位なんていらない。 この地球で、時乃湯を手伝って… 何時もと変わらない毎日を過ごしたかった……」
「いつか…… 私達には子供が出来て… 男の子と女の子が1人づつ……」
「そんな日常が…… 私が… 私が、失われた子供時代に拘ったから、和人様を蔑ろにしたから……」

「和人様…… ごめんなさい…」

ワルキューレはその後3日、泣き続けた。

時野家にヴァルハラの使いが来て、ワルキューレの荷物を持って行った。
同時に七孤神社からハイドラの荷物も。
コーラスのアパートも引き払い、ライネの小型円盤はメームの母船に格納された。
自力飛行が可能なファムの円盤は、そのまま衛星軌道上で待機し、飛べないハイドラの円盤とワルキューレの円盤・アルヴァアクはメームの母船で連結され引き上げられる事となった。

「じゃあな。 そろそろ行くぜ。 屋根は後で直しに来るらしいから心配すんなよ」
ハイドラが秋奈に別れを告げる。
「うん……」
「しけたツラすんなよ。 生きていればまた何時か、どこかで会えるさ」
「べ、別にあんたと別れるのがツライんじゃないからね!」
「はいはい。 そうだよな…… いや、すまん。 じゃあ、秋奈、「さよなら」は言わないぜ、「またな」」
振り向く事なくハイドラが宇宙港に向った。

時乃湯に向うメームとイナルバとワルキューレ。
「よいですね、ワルキューレ。 和人様、真田さんの前では決して涙を見せてはなりませんよ」
「はい……」
今となっては懐かしい時乃湯の煙突が見えてきた。
しかし、トレードマークだった自分の円盤が引き抜かれ、ブルーシートがかけられていた。
3人の訪問を和人と真田さん、リカが出迎え、中に通そうとしたが丁寧に断った。
220名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:16:22 ID:UhdM5xaw
「和人様、長い間お世話になりました。 ヴァルハラ皇女の長として心よりお礼申し上げます」
メームが頭を下げた。
「屋根の修理に関する費用はヴァルハラ星政府が責任をもって負担させていただきますが、本当に職人はよろしいのですか?」
「ええ、ボクの銭湯だから、ボクの手で直したいんです。 常連さんの大工さんにも手伝ってもらえますし」
「そうですか。 真田さん、身体を大切ににね。 元気な赤ちゃんを産んで下さいね」
「はい」

「和人様、リカ様、小さい私が、そして何より私自身もご迷惑をおかけしました。 真田さん、今まで本当にありがとう」
「姫様……」
真田さんの白い頬に涙が流れた。
「真田さん……」
2人はしっかりと抱き合う。
2人の間に距離が出来ると
「真田さん、和人様の事、お願いします。 そして元気な赤ちゃんを産んでくださいね」
「はい、はい……」
真田さんが耐えられなくなり、両手で顔を覆って泣き出した。

「和人様…… 私は天女の幻影でしかなかった… 和人様の天女にはなれなかったようです、ごめんなさい」
「でも、和人様には真田さんと言う天女がいます。 和人様、真田さんは私にとって、侍女では無く姉のような存在でした」
「ですから… 真田さんを…… 私の姉を… よろしくお願いしますね」
「ワルキューレ……」
「リカ様、2人をお願いします」
「うん。 解った」

「それでは… 和人様、本当にお別れです」
「ワルキューレ…… さようなら」
「姫様……」
「じゃあね、バイバイ。 ワルQ。 またヒマになったらお風呂に入りに来なよ」
221名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:17:36 ID:UhdM5xaw
「それでは、和人様、真田さん、リカ様、失礼します」
メームが背を向け歩き出した。
「リカちゃん、貴方こそ、ヴァルハラ星にいらっしゃい。 貴方には私の後を継いでもらう予定でしたから。 それじゃあ、さようなら」
イナルバもメームに続いた。

「リカ様さようなら…… 蒸かし芋のおやつ美味しかったです」
「真田さん、今まで本当にありがとう。 そして幸せになってくださいね、お姉ちゃん」
「和人様…… 和人様……… さようなら」
きびすを返して2人を追った。
そして振り返らず姉達の後に続いた。
振り向けば涙を堪えきれないだろうから……
(さようなら… 私の日常。 さようなら… 少し生意気で、でもとっても可愛い妹。 さようなら、私に尽くしてくれた、かけがいのない「もう1人のお姉さん」)
(そして… さようなら、私が広い宇宙でただ1人愛した和人(ひと))

母船に戻ると早速、帰路につく事となった。
エンジンに火が灯り、巨大な船体が静かに浮かび上がった。
ハイドラとワルキューレの円盤を牽引しているワイヤーがピンと張られ、やがてゆっくりと上昇して行く。
徐々に高度を上げ、やがてファムの円盤と、護衛に来ていたネスティの艦隊が展開されている衛星軌道上に達した時だった。
ワルキューレの円盤・アルヴァアクの片方の翼が外れ地球に自由落下を始めた。
「ああっ!」
メームの横でワルキューレが声を上げる。
翼はゆっくりと、そして徐々に速度を上げ落下し、やがて大気との摩擦で発光する。
222名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:18:17 ID:UhdM5xaw
「あっ流れ星!」
時乃湯で上空を見て、見送っていた3人には流れ星に見え、自分以外の2人も見ているはずなのに思わずリカが声に出した。

(そう、アルヴァアク… あなたももう飛べなくなってしまったのね。 あの翼は和人様の羽根。 和人様がおられる地球に残るのね)
(比翼の鳥は1人では飛べない…… 私は… もう飛べない……)
そう考えると、せっかく堪えていた涙が堰を切ったように溢れた。
メームが肩を抱き、ワルキューレのレモンイエローの髪を撫でる。
「ワルキューレ… よく我慢しましたね。 もう良いのですよ。 思いっきり泣いても」

「お姉様ぁ… 私は、私は… ずっと泣き続けて… 私の体には、もう涙は残ってないと思ってました。 でも、でも……」
その場に居合わせた5人の皇女はワルキューレの為に涙した。
ファムは自分の円盤を操縦しながら心の中で別れを告げる。
ネスティも遠ざかる地球に敬礼をすると、メームの母船を先導する為に速度を上げた。

(さようなら… 青く美しい星・地球。 さようなら、私に良くしてくださった地球の皆さん。 さようなら、真田さん……)

(瀬を早み岩にせかるる滝川の、われても末にあはむとぞ思ふ)

(さようなら、和人様。 恐らく私のこれからの人生でも、これ以上ない程愛した人。 時野和人…)
223真田でございます:2006/11/06(月) 04:25:00 ID:UhdM5xaw
今宵はここまでに。
と申しましても、このお話はここでひとますお終いでございますが、明日からはエピローグと申しますか、後日談をさせていただき完成にしたいと思っております。

前からご覧の方には、このお話の最後は、以前に紹介させていただいた、とある話のラストと被っているとお気づきかもしれません。
それは意図的にしたのであって、決して突っ込まれませぬよう。

なお、明日にもご注意させていただきますが、エピローグはオリジナル要素が入り、エロも少ないですので、ニガ手な方はスルーされますようお願い申し上げます。

さて、今日からまた1週間、社会人の方はお仕事に。 学生の方はご学業に精励なさいますよう真田からお願い申し上げます。
それでは皆様、また今夜にでも。
224名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 13:10:16 ID:5WAeOFSo
スゲー・・・普通に見入ってしまった。
読んでるこっちもドキドキしたりちょっとウルッと来たりなんだか良い話しだし。

一瞬、羽の破片が時乃湯に墜落して・・・ってバッドエンド想像したけどw
ラストも良い感じに〆てくれそうなんで楽しみにしてます。
225名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 17:32:02 ID:uRDzxjVl
>>217の最後あたり
>秋奈はメームによって封印が解除され
これハイドラだね
226名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 18:37:26 ID:uRDzxjVl
つうか秋菜だな、まあいいか。GJでした。
秋菜を性的な意味で慰めるハイドラなんかを妄想することにします
227名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 20:56:54 ID:7mrIFCSQ
もう、すげぇの一言だよ

ワルキューレの視点で考えると、すごく重いな
228名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:08:09 ID:wTIlr9TH
CDに収録されたミニドラマの「だって私は婿殿の奥さんですから」の台詞以来、この二人が好きだった俺
229真田でございます:2006/11/06(月) 22:39:25 ID:UhdM5xaw
え〜。
皆様、途中にもかかわらず沢山の感想いただきましてありがとうございます。
しかし、ご指摘の通り「秋奈」は「ハイドラ」も間違いでございますわねぇ。
以後、注意いたします。
なお、>>226
そのお話は
「秋奈のハートブレイク・ライブ」
と言うのがございます。
内容は>>226様の妄想そのものズバリでございますが、春先に投票いただく時に構想を練った作品でしたが、需要が無く未だに日の目を見ておりません。
機会がございましたらリクエストでもいただければ幸いでございます。

さて、昨日の続きをさせていただきます。
ここからは、今日の分はそれ程でもありませんが、オリジナル要素が強くなってしまいますので、それを是とされない方はスルーして下さいますよう。
では、後ほど。
230名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:41:58 ID:UhdM5xaw
エピローグ 〜われても末に……〜


ワルキューレ達が地球を離れて2ヶ月余りが過ぎた。
羽衣町の名物となっていた3機の円盤の姿も消え、以前の日常を取り戻したようだった。
学校と七弧神社はヴァルハラ星から職人が来てあっという間に元にもどしたのだが、時乃湯は和人の希望で自分で直す事にしたのだった。
銭湯の常連である大工とシロの手は借りているのだが。

「あなたぁ、一息入れられてはいかが? シロ殿もお休みくださいませ」
お盆に湯のみと熱いお茶の入った急須、ちょっとしたお菓子を乗せて真田さんが庭から屋根を見上げて言った。
「おうよ! 和人、一休みするか?」
シロが答え和人を誘った。
「そうだね」
2人は梯子、そして脚立を使って庭に下りた。

「あっ! お義姉さん、荷物なんか持っていいの? ポットとか重いんじゃないの? あたしがやるのに」
最近、少しお腹が目立って来た真田さんを気遣うが
「いいのよリカちゃん。 お医者様にも「動ける内は動きなさい」と言われているし」
「そう、でも無理はしないでよ」
「ええ、解ってるわ。 それよりお茶を入れるからリカちゃんもご一緒しましょ」

あれから時間が経ち、真田さんも徐々に変わって来た。
リカの希望で、以前のような「ですます調」で話す機会も減り、本当の姉妹のようになっている。
兄しかいなかったリカにとって例え義理であっても姉の存在は嬉しかった。
彼女は優秀な侍女だったから、家事全般はお手の物だし、ワルキューレがいた時はリカも気づかなかったが、彼女は意外と(?)頭が切れる。
知恵が働くと言うのであろうか。
その持ち前の頭脳のせいかは不明だが、学歴は無いクセに教養はあり、知識として知ってるのだろうか、学校で習う程度の問題はスラスラと解けたので、リカも勉強を見てもらう事が多かった。
231名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:44:39 ID:UhdM5xaw
和人と真田さんに交互に勉強を見てもらい、番台に立つ機会が増えたのに成績はかえって上がったのだった。
また、普段は和人と一緒に入るお風呂も時たまリカと入る事もあり、その時には兄には言えない年頃の女の悩みなどの相談にも乗ってくれた。
接する機会が増えて初めて知った真田さんの人となりに、解放された侍女達が、それでも暇を見つけて時乃湯を手伝ってくれて、今でも「侍女長、侍女長」と慕って来るのも解る気がしたのだった。

「ふぅ〜っ」
お茶を飲み、和人が大きく息をした。
「あなた、ご苦労様」
真田さんがお茶のお代わりを注ぎながら労う。
「まだ、慣れてないだろうから疲れるだろうけどな」
シロがいい、煎餅を食べた。
「しかしさぁ、折角お金もらったんだから、業者に任せるか立て直せば良いと思うんだけどなぁ」
リカの言い分はもっともだった。

ワルキューレ達がヴァルハラ星に帰った3日後、普通なら出ないのが当たり前の退職金と功労金の名目で新築の一戸建てが数個は買えるであろう金額がヴァルハラ皇室の名義で振り込まれていた。
さらには屋根の修理代として、屋根の修理どころか都心に最新鋭の設備を完備した健康ランドが10は造れそうな金額が振り込まれていたからだった。
いくら何でももらい過ぎだと思い、ヴァルハラ星に連絡したがメームやイナルバには取り次いでもらえず、
「どうか、御気になさいませぬよう、お納めください」
とイナルバ付きの侍女に言われたのだった。

リカはここぞとばかりに
「マンションを建てようよ」
とか言ったが、兄と義姉は首を縦に振らなかった。
まあ、リカ自身も最近は考えが徐々に変わってきたので、本心から言ったわけではなかったが。
そう、このボロ銭湯のおかげで、この世でたった1人の兄は最愛の女性(ひと)とめぐり合い、夫婦になったのだから。
自分にも、美人で気の優しい義姉が出来たのだから。
232名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:46:06 ID:UhdM5xaw
一息ついた和人とシロが作業を再開し、リカと真田さんは縁側に座ったまま空を見上げた。
(名も無い平民出のわたくしがヴァルハラ皇室侍女長というのは、過分な身分だったのでしょうね)
(そのわたくしを、そこまで引き立ててくださった姫様を始め、皇女方には申し訳ございませんが、この辺境の星のさらに下町の小さな銭湯の妻と言うのがわたくしの分に相応しているのでしょう)
(広い皇宮じゃ無く、ここがわたくしの居場所なのね。 人から見れば小さな幸せかもしれないけど、わたくしにとっては最高の幸せ…)

そんな考えを巡らせてた時、横のリカが声をかけた。
「お義姉さん、何考えてたの?」
「えっ! んふふ…… ナイショ」
「え〜っ教えてよぉ」
すっかり姉妹の会話になっている。
「大した事じゃありませんよ。 「ああっ! わたくしは何て幸せなんでしょう」とか思ってたの」
「ふうん… 宇宙に冠たるヴァルハラ皇室侍女長の座を捨てて、こんな寂れたボロ銭湯の嫁がそんなに幸せなのかな? あたしが言うのもなんだけど、亭主も少し冴えないと言うか頼りないと言うか…」

「そんな事じはありませんよ。 人にはそれぞれ合った道というか、その人の器にあった幸せ、立場というものがあるのよ」
「……」
「わたくしは、名もない平民の出で身寄りも無い。 それが何かの間違いでヴァルハラ皇室侍女長などという過ぎた立場になってただけ」
「それはお義姉さんの実力でしょ。 それにお兄ちゃんはどうなのよ。 優しいけど頼りない気がするし」
リカが率直な和人評を述べるが

「そんな事ないわよ!」
珍しく強い語気で返して来た。
「えっ!」
「和人(あの人)だって、イザって時は頼りになりますよ」
「ええ〜。 そうなの? あたし全然知らないよ。 あっ! もしかしてお兄ちゃんが頼りになる時ってベッドの中とか?」
この美しく聡明な女性が兄を真剣に愛している事が嬉しくなり、少し冷やかし気味に言う。
233名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:47:23 ID:UhdM5xaw
「な、な、何を言ってるのリカちゃん。 そ、そんな……」
少女のように焦るのが可笑しかった。
「何? やっぱりベッドでもだらしないの? お兄ちゃん」
「そんな事はありません。それはもう逞しくて…… って、リカちゃん!」
「はいはい、解ってるわよ。 でもお兄ちゃん、やる時はやるのねぇ。 まあ、そうでなきゃお義姉さんのお腹に赤ちゃんなんていないかぁ」
「だ、だから、そう言う意味じゃ無くて……」

「はいはい」
あまりからかうのも可哀想なので、
「お義姉さん、夕食の買い物に行かない? そろそろタイムサービスの時間だし」
話題を変えた。
「そうね」
同意するとリカが出かける準備をし、真田さんは屋根で作業をしている夫に声をかけた。

「あなたぁ、今からリカちゃんとお買い物に行ってきますけど、今夜は何がいいですかぁ?」
声をかけられた和人だったが返事に困った
「う〜ん、2人が作ってくれるものならなんでも良いよ」
「ちょっとぉ、それじゃぁ困りますよ」
しかし、和人も答えようがなかった。
彼女の作る食事は本当に美味しいのだから。
「う〜ん… シロ何かある?」
シロのリクエストを聞く事にしたが
「いや、オレも侍女長…… いや、奥さんの作るものなら何でもいいぜ」
シロも投げた。
234名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:48:54 ID:UhdM5xaw
屋根で男2人が相談してるのが可笑しかったが、早くしないとタイムサービスに間に合わない。
「あなたぁ、お決まりになりましたか?」
急かすと
「肉じゃがにしてくれるかな?」
頼りなさげに声がしたので
「はい、それじゃあ、そのようにしますわ」
家の中に戻って買い物籠を持ってリカと出て行ったのだった。

夕食になり、ちゃぶ台には真田さんとリカが心を込めて作った夕餉が暖かそうに湯気をたてていた。
「いただきま〜す」×4
食べ始めた時だった。
点けっぱなしのTVでニュースが流れた。

(「ヴァルハラ星のワルキューレ皇女殿下の結婚が発表されました」)

「ええ〜っ!」×4
4人がTVを見る

(「婚約では無く結婚で、式は今月中旬、お相手は……」)

ワルキューレが帰ってからは、真田さんの口からワルキューレやヴァルハラ星での事が積極的に語られる事は無かった。
(そりゃ、話し辛いだろうけど)
リカも理解し、その話を振ることは無かった。
「お義姉さん、チャンネル変えようか?」
気を利かせるが
「いいえ、いいのよ……」
それだけ言うとTVに目をやった。
235名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:50:30 ID:UhdM5xaw
TVでは皇宮の敷地内で取材が許されたエリアで待ち構えている記者やカメラマンのマイクの砲列やフラッシュのシャワーがワルキューレの白い肌を照らし出していた。
笑顔で手を振るワルキューレ。
「こんな急に… でもワルQも幸せになれて良かったね」
リカが呟くように言ったが
「そうかな?」
「そうかしら?」
和人と真田さんが同時にリカとは異なる意見を述べる。

「あの笑顔…… 地球を去る時の笑顔みたいだ」
和人が言うと
「そうですわね。 あれは姫様の本当の笑顔ではございませんわね」
長年世話をして来た真田さんの意見が説得力を持たせていた。

その夜。
和人の部屋でベッドに入った2人。
「……!」
真田さんが和人の胸に縋り付いて来た。
「あなた… わたくし…… 姫様が………」
「うん… どうしたんだろうね。 こんなに急に……」
真田さんを抱き寄せ、髪を撫でた。
顔を上げさせ唇を重ねるとベビードールに手を滑り込ませた。

「あっ…」
またワルキューレの名前を聞くのも辛かっただろうに、映像で見てしまって、それも無理矢理作ったような笑顔の。
それが真田さんの、そして和人の心を掻き毟った。
2人共が互いの、愛する人に縋りたかった。
真田さんのお腹を気遣って、体勢を入れ替えて下になる。
彼女も身につけている物を取り産まれたままの姿になった。
236名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:51:39 ID:UhdM5xaw
身を屈めて和人の寝巻を脱がせ、陰茎を口に含もうとしたが
「そんな姿勢になって… お腹は大丈夫?」
和人が気遣う。
「ええ。 これくらいは… それより、あなたぁ……」
甘えた口調が和人の雄を昂ぶらせた。

陰茎を舌でなぞり、亀頭のさらに先をヌルヌルした舌の裏側で刺激すると逞しくなった幹にはたちまち血管が浮き出て、尿道口からは透明な汁が滲み出してきた。
頃合と思ったのか
「あなた……」
真田さんが見上げながら言うと
「うん……」
とだけ和人が返事をした。

それだけで通じ、真田さんが和人に跨り、陰茎に手を添えて、膣口にあてがうと、ゆっくりと腰を降ろした。
「うっ…んっ……!」
息を詰めた声を漏らし、ズブズブと陰茎を膣に飲み込んだ。
和人が見上げると、白い大きな乳房がゆさゆさと揺れている。
母乳が出るようになってからだんだんと濃く色づいてきた乳輪と乳首に指で愛撫する。

身体を起こし、あぐらをかいた上に真田さんと向き合っている体勢になり、胸への愛撫を続けると、乳首からポツポツと白い点が浮かび上がる。
ちゅっと口に含み、隙間を埋めて強く吸い、舌と唇で搾るようにすると和人の口に真田さんのミルクが流れ込んで来た。
生ぬるく、口の中でも溶けない液体を一身に吸い続ける。
同時に少し甘いような、少し生臭いような匂いが鼻に抜けた。
237名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:53:46 ID:UhdM5xaw
「普通なら、この時期には出ないようなんだけど」
母乳が出るようになってからは、絶えずパンパンに張っている胸。
ミルクを出し切って空になると楽になる。
それをしてもらい真田さんはうっとりと気持ち良さそうな声で呟いた。
脂肪が少なく乳腺が発達している為、見た目以上に重く、硬い感じがする膨らみ。
そのずっしりとした重みと、みっちり詰まった感触が和人は好きだった。

「うん、でも赤ちゃんが産まれても沢山ミルクが出るね」
和人も、遠い過去の記憶を探るように自分が赤ちゃんになった気持ちで言ってみた。
「んふふ… 和人ったら…… でも、赤ちゃんが産まれたらわたくしのミルクは赤ちゃんのものですよ。 でも、余るようだったらその時は……ね?」
「うん……」
もう片方の胸、いやおっぱいにむしゃぶりつきながら和人が小さく頷いた。

口では出なくなったので指で乳首を抓って搾り出すようにしても出なくなり、2人は改めて、子育ての行為から性の行為に移行した。
ザラザラした膣内がうねり、和人の陰茎を擦り、攻め立て、モグモグと噛締めるように蹂躙し、和人の我慢も限界に近づいた。
真田さんも小刻みに腰を使い和人を絶頂へ導こうとし、2人の息遣い、腰の動きが一致した時、和人の陰茎から彼女の身体を突き上げるような勢いで精液した。

ティッシュで股間を拭い、夫の陰茎を舌で清めると、また和人の胸に縋るように横になった。
「服着ないと、お腹を冷やしちゃダメなんじゃ……」
気遣う和人だったが
「ええ、でも…… もう少し… このままでいさせて」
和人の胸に顔を押し付けて言った。
・・・・・
「あなた」
「ん?」
「わたくしだけがこんなに幸せになって良かったのかしら? 姫様…… ワルキューレ様は幸せになりますわよね? 何時か…… 必ず…」
「そうだね、何時か……ね」

それだけ言うと、体を起こして脱いだ寝巻と真田さんの衣服を取った。
寝る時はブラジャーはしてなかったが、母乳が出るようになってからは母乳パッドを入れて肉まんのようなブラジャーを着けさせ、いつか洗濯機から失敬して匂いを嗅ぎ、シミを舐めたのと同じデザインのショーツを穿かせ、最後に優しくお腹をさすってからベビードールを着せた。
軽くキスをすると布団を被り、2人は眠りについたのだった。
238真田でございます:2006/11/06(月) 22:56:47 ID:UhdM5xaw
今宵はここまででございます。
続きは明日にでも…… と申したい所ではございますが、明日はちょっと確約出来かねます。
出来れば明日でございますが、ダメな場合は水曜日にでもさせて頂きたいと考えております。

ところで、言った矢先なのに前書きでタイプミスがありますわねぇ。
しっかりしないと。 申し訳ございません。

それでは皆様、お休みなさいませ。
239名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 06:06:49 ID:T/NSFhhy
ああ、秋ドラネタあるんならぜひやってくださいな
需要は俺1人かもしらんがおながいします
240名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 16:51:26 ID:zE24tpSF
この真田さんシリーズ、すごすぎます
GJ!
241真田でございます:2006/11/09(木) 02:12:08 ID:DPakobRt
感想ありがとうございます。
>>239
一応レズネタですので皆様にお伺いを立ててから、了承されれば書かせていただきたいとの事でございました。

さて、長く続いたシリーズも今日で最後となります。
お付き合い下さいましてありがとうございました。
本当は最後の部分はもっとぼかして、皆様各自がいろいろ考えていただくラストにする予定でしたが、書き手のワガママで書き手なりの最後を書かせていただきました。
皆様の考えられた最後とは違うかもしれませんが、その辺りはご容赦の程。
また、今日の分は、さらにオリジナル要素が強うございますので、受け付けない方はスルーなさって下さいますようお願い申し上げます。

それでは始めさせていただきます。
242名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:13:56 ID:DPakobRt
時が過ぎ、年が開けた頃、TVのニュースで今度はワルキューレの懐妊のニュースが流れた。
そして、街に桜の花が咲き始めた頃、時乃湯の屋根の修理が終わる。
それを見計らったように、真田さんも臨月を迎え、桜の花が散り始めた頃、真田さんは無事男の子を出産したのだった。
桜吹雪の舞う中、和人と真田さんは2人の愛の結晶と共に時乃湯に帰った。
そして、3人と晴れて「高校生」さらに「おばさん」となったリカの新たな生活が始まり、それぞれの時間を刻み始めた。
そこからさらに時間が流れた。
・・・・・・・

「お〜い、早くしろよ〜。 置いてっちゃうぞ〜」
「あ〜ん、待ってよお兄ちゃ〜ん」
「これ、貴方達。 走っちゃ危ないですよ」
初老と言うより、まだ中年と言うべき女性と小さい子供が2人、宇宙港から時乃湯に向かっている。
「ああ〜っ、この辺り…全然変わらないわ……」
美しい金色の髪を靡かせてしみじみ言う。
時乃湯の煙突が見えた頃、男の子の方が走り出し、玄関にたどり着くと勢い良く開けた。

「和人おじ〜ちゃん、真田おば〜ちゃん、来たよ〜」
子供の頃の和人に瓜二つの男の子が庭にまで聞こえそうな声で呼ぶ。
「はいはい。 よく来たわねぇ」
出迎えた時、これまたワるきゅーレに瓜二つの女の子が来て
「おじ〜ちゃん、おば〜ちゃん来たよ〜」
兄の口調を真似て妹が元気に入って来た。
「あらあら… いらっしゃい。 貴方達だけで来たの?」
「おばあちゃん」と呼ばれていたが、この2月で46歳になったばかりの真田さんが出迎えた。

「ううん、ワルキューレおばあちゃんもいっしょだよ」
「いっしょ〜」
兄妹が答えた時、ワルキューレが久々に時乃湯の玄関に到着したのだった。
庭で薪割りをしていた和人が手を休め玄関に来た。
「やあ、いらっしゃい。 皆良く来たね」
昔と変わらぬ笑顔が眩しかった。
243名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:15:30 ID:DPakobRt
「ご無沙汰しておいます。 和人様、真田さん」
年相応にふっくらと頬に肉が付き、腰周りにもゆったりとしたものの、決して太っているわけではなく、美貌を保っているワルキューレが2人に頭を下げた。
「まあまあ姫様…」
真田さんも頭を下げるが
「いら、いやだ、真田さん。 私達は親戚同士なんだし、そんな言い方しないで頂戴な。 それに私はもう隠居の身なんだし」
ワルキューレが言うと
「そうだよ。 ワルキューレ皇太后様とお呼びしなきゃ」
「いやですわ和人様まで」
口も軽い3人だった。
3人は既に上がりこんでいる子供2人のいる居間へ場所を移す。

真田さんが子供達にはジュースを出し、自分達にはお茶を入れ、TVを見入る子供達、その傍らで3人は昔話に花を咲かせた。
「あの子達の結婚式の時だから此処に来るのも7年ぶりかしら… ごめんなさい。 あまり来られなくて…… あの子達も本当はお盆やお正月はこちらにご挨拶に伺わせなければならないのに……」
ワルキューレが詫びるが、和人も真田さんも気にはしていなかった。
「あいつ(息子)の方こそ迷惑かけてないかな? あまり皇室に入るってガラじゃ無いし」
和人が言うと
「ホントはね、今日はお父さんも来るハズだったんだよ」
男の子が振り返って言った。

「あらそうなの。 でもお父様と言わなくちゃダメでしょ?」
真田さんが注意するが
「でも、パパが「父さんって呼べ」って言ってるもん」
見れば見るほどワルキューレそっくりな妹の方が反論した。
「まあまあ… あの子は……」
真田さんが半分呆れながら答えたのだった。
「それでね、パパも来たいって言ったらママが「寂しいからダメ」って言ってパパは来れなくなったの」
妹の方が言うと、再びTVに見入った。
244名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:17:24 ID:DPakobRt
「そう、仲良くやってるのね」
安心したように真田さんが、お茶を飲むと
「もう、子供が2人もいるのに、まだ新婚気分で、私も参っちゃうわ」
ワルキューレが微笑ましく言うのだった。
・・・・・・・・・・

遡る事、24年前。
真田さんが男の子を出産し、遅れること半年程してワルキューレは女の子を出産したのだった。
男の子は元気に育ち、父親に似ず活発な子供で、おいたが過ぎて、母親である真田さんが良く学校に謝りに行ったものだった。
しかし、母親に似て頭は良く成績は常に上位で、高校に進学してもそれは変わらなかった。
ある時、校長と担任がやってきた時、真田さんは、また息子が悪さをしたと思い、侍女時代を思い出したように玄関先で土下座をしたのだった。

しかし、話は違っていた。
「いえ、今回お伺いしたのはご子息の進路の事でして……」
「はあ… 進路でございますか」
「ご子息は進学をされないようでして」
担任の先生が汗を拭きながら言う。
「ご子息の成績なら、地球以外の大学でも充分……」
少し頭が禿げかかった校長が続けた、
しかし、真田さんと和人としては、進路は自分で決めさそうと決めてたので
「はあ、しかし、我が家では進路はあの子に判断させるようにしておりますし……」

真田さんが説明すると、担任と校長が頭を下げた。
「今度、ヴァルハラ大学付属高校が「広く人材を育てる」とワルキューレ陛下の御意によって、共学制になりまして…… そして、出来れば地球からも優秀な学生を推薦してもらいたいという達しがございまして……」
今度は校長が汗を拭きながら説明したのだった。
245名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:18:35 ID:DPakobRt
(ワルキューレ)
子供が産まれてからは殆ど話題に上らない名前だった。
「それは… ウチの子と言うのはワルキューレ陛下の希望なのでしょうか?」
かつてのワルキューレの関係は伏せたまま聞いた。
「い、いえ、ヴァルハラ星の教育省からですが……」
担任の説明を聞き終わると
「ところで、ヴァルハラ大付属と言うのは、非常にレベルの高い学校と伺っておりますが、ウチの子なんかが… その… 大丈夫でございましょうか?」
我が子の事だけに不安になって尋ねた。

「お母様、ご存じないのですか? ご子息の成績なら充分ですよ。 でも…」
「でも?」
「ご子息は「オヤジの風呂屋を継ぐから大学なんか行かなくていい。 オレのオヤジもそうだったから」の一点張りで」
「はあ、さようでございますか」
「ご子息はご両親を非常に尊敬しておられるようでして、無論、本人の意思が重要ですが、あれだけの才能です。 もっと勉強をしてそちらの才能を伸ばす事を考えられてはと思いまして……」
「はあ… 主人が戻りましたら話をして、本人が戻ったら良く話し合いたいと思います」
そう答えると2人はホッとした様子で
「是非ともお願いします」
と挨拶をして帰っていった。

夕食後、和人と子供に昼間の事を話す。
子供にはかつて自分達が現在のヴァルハラ星の女帝・ワルキューレと深い関り合いである事は隠すつもりでは無かったが全く話していなかった。
和人と真田さんは複雑な気分だったが息子に悟られまいと、その事を顔に出さず話し合った。
「別にいいよ。 大学なんて。 父さんだってそうだったんだろ? 母さんも出来たのに大学行かなかったんだろ? 風呂屋に大卒なんて肩書きはいらね〜し」
「もうこの話はここまでにしようよ。 それより父さん、店開けようよ、オレ今日はボイラーの加減を見たいから一緒に来てよ。 だから母さん、今日は番台ね」
246名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:20:38 ID:DPakobRt
学校から送られてくる成績表である程度自分達の子供が優秀だというのは、薄々感じていたが、普段の言動からそこまで優秀とは思ってもみなかった。
しかし、やっぱり本人の意思を尊重すべく、この話はそこまでとなった。
夜、布団の中での和人と真田さん。
「あなた」
「ん?」
「今になって姫様の名前を聞くとは思ってもみませんでしたわ」
「そうだね。 それよりボクは、あいつがそんなに頭が良かった事に驚いてるよ。 母親に似たんだね」
「もう。 そんな事より、進路はどう考えてますの? 勉強が出来るなら……」
「そうだねぇ… 時乃湯を継ぐって言っても、ボクもまだ33だしなぁ。 うどんとかラーメンとかお寿司みたいに長年の修業が必要な業種でもないし……」
「そうですよ。 あなたにこの若さで隠居されたらこっちが困りますよ」
「でも、まあ、本人の判断を優先しようよ」
その時はそれで終わったかと思えた。

しかし、数日後、やはり担任と校長が来て和人と真田さんを説得に来た。
その夜、やはり家族会議となり、和人がまだ自分も若く隠居するのは先だし、勉強出来るうちにしておきなさい。 と諭して進学する事になった。
本人はそれでも乗り気ではなかったが、推薦の上位成績者は授業料や寮などの費用が免除というのに色気を見せ、今まで全く勉強らしい勉強などした事が無かったのだが、時乃湯を手伝いながら参考書程度は読むようになった。
親からみれば
「そんないい加減な勉強でいいのか?」
と思える姿勢だったがいざ、選抜試験では銀河全般から集まった学生達の中で、学費、寮費用免除が与えられる上位10人に、ピッタリ狙いすましたように10位で入学したのだった。

学園惑星の隣りに、新たに新設された男子用の寮に入ったが、美人揃いとウワサの隣りの女子寮に潜り込むなど相変らずだったが、そんな事をせずとも言い寄る女学生は多かったようであった。
しかし、彼女らしいものは作らなかったようで、学校の七不思議とさえ言われた。
また、これまた不思議と成績は優秀だった。
さらに、糸の切れた凧のように、夏休み等の長期休暇にも全く地球に帰って来た試しがない。
247名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:21:46 ID:DPakobRt
「全くあの子は… 「お金送って」とか言ってくれば可愛げがあるのに」
金の無心すらしてこない息子の事をボヤいてた。
しかし、3年生の夏休み前に電話をしてきた。
「あらぁ、珍しいわね。 どうしたの?」
「母さん、夏休みになったら帰るから。 会わせたい人がいるんだ。 父さんにも伝えといて」
ロクに話もせず、要件だけ告げるとさっさと電話を切ってしまった。

「ちょっと、あなた。 あの子夏休みに帰ってくるみたいですよ。 会わせたい人がいるんですって」
「彼女でも出来たのかな?」
「彼女ならまだしも、「この人と結婚する!」とか言い出さないでしょうかねぇ」
「まさかぁ」
「でもあなたもこの歳でわたくしと結婚したんですから」
「まあ、そうだけど…… ところで、夏休みの何時頃帰ってくるんだい?」
「それが、全く… 聞く前に切ってしまいましたわ」
「ははは。 あいつらしいなぁ」

「父さん、母さん、ただいまぁ」
夏休みに入って3日、連絡もせず帰って来た。
「まあ、何ですか。 連絡もしないで、連絡してくれたら宇宙港まで迎えに行ったの……」
言いかけた所で言葉が止まった。
「ひ、姫様!」
息子の後ろで、真田さんの姿を見てペコリと頭を下げた女性を見て、思わず叫んでしまった。
明らかにワルキューレとは違うが、その面影はある。
何より、白をベースにしてコバルトブルーの縁取りの衣装。
白地にブルーの縁取り、赤のラインが入り、両脇から大きな羽根が生えた帽子を被っており、かつて自分が仕えたワルキューレと同じ格好をしていたからだった。
248名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:22:52 ID:DPakobRt
「姫様……」
母親の驚きを完全には理解出来ない息子は
「そう、彼女はヴァルハラ星のワルキューレ陛下の娘さん。 文字通り姫様だよ」
と自分の彼女を紹介したのだった。
居間に通し、和人も合流した時、2人は顔を見合わせた。
(あなた… この子に喋りましたの?)
(ううん……)
目で会話し、偶然だと知ると、ただ驚くだけだった。

「あのさ、今オレと付き合ってる、ヴァルハラのワルキューレ陛下のご息女で……」
「初めまして、お父様、お母様」
「2人共、そんなに緊張しなくていいよ。 皇女って言っても結構気さくなんだからさ」
事情を知らない若者は両親に言い聞かせるように言う。
お茶を用意する為に席を離れた時、
「綺麗なお母様ね。 お父様も優しそうで。 ところでお母様はネコミミメイド星人ですわね。 どこかの侍女かメイドさんだったのかしら?」
「さあ、母さんは何も言って無かったけど… どうかしたの?」
「うん… ヴァルハラ星の皇室侍女長で史上最年少で侍女長になった優秀な侍女で「真田さん」って方がいらしたみたいなんだけど……」
「それが、ウチの母さんって言うの? ははは、まさかぁ。 母さんも「真田」だけど偶然だよ。 母さん、寝転がりながら煎餅食べて昼のワイドショーとか見てたんだよ。 そんな優秀な人とは…… ね、父さん?」

その時、真田さんがお菓子とお茶を出して座る。
和人は真田さんを見ると、彼女はゆっくりと頷いた。
(よろしいですわよ。 この子達に話しましょう)
彼女の目がそう言ってる。
和人もお茶を一口飲むと
「あのね、その話だけど、その侍女長は母さんだよ」
「ええっ! そ、そうだったの?」
「そう。 私はかつて貴方のお母様、ワルキューレ様にお仕えしてた侍女でしたの」
「そうだったんだぁ、オレ初めて聞いたよ。 何で隠してたさ母さん。」
「いえ、別に隠すつもりはなかったのよ」
249名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:24:12 ID:DPakobRt
「あ、あの… よろしければ、母の昔話とかお聞かせくださいませんか?」
そう言われ
「そうですねぇ……」
ワルキューレが子供の頃の話、学園惑星での話、地球に来てからの話などをした。
ただ、そのワルキューレが和人と恋に落ちたものの成就せず、傷心のまま地球を離れた事は言わなかった。
彼女は数日後、自分の母親から、その話を聞く事となるのだが。

その間、男2人は
「父さん、薪割り手伝うよ。 学園惑星の風呂はダメでさぁ。 やっぱり父さんの沸かした風呂は宇宙一だよ」
子供の頃のように目をキラキラさせて言うので、2人で庭で薪を割り始めた。
「そ〜いや、母さん、今日は肉じゃがにしてくれよ」
母親に夕食の希望を伝えた。
「あっ! いつも言ってた「おふくろの肉じゃが」ですね」
彼女も嬉しそうに言う
「えっ?」
「あっ… すみません…… 彼ったら、いつも「おふくろの肉じゃがは美味い!」って言ってて… あと「オヤジの風呂は最高」とも」

その言葉に照れる和人と真田さん。
「それじゃあ、買い物に行って来ますね」
買い物の準備をすると
「お母様、私もご一緒させてください」
「そ、そんな姫様が買い物なんて……」
「いえ、私の事はヴァルハラの皇女と扱わないで下さい」
「えっ!」×2
和人と真田さんが驚いた。
250名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:25:25 ID:DPakobRt
そして若い2人も視線を交わし頷くと口を開いた。
「父さん、母さん。 オレ達結婚したいんだ。 いや、結婚するつもりなんだ」
「まだ私の母にも告げておりませんけど、母が認めてくれない場合は私はヴァルハラ皇女の地位を捨ててでも一緒になります」
「あ、あの… ちょっと貴方達……」
母として、また元・皇室侍女長として真田さんが心配するもの当然だった。
「お母様、私の伯母が申しておりました。 「恋のチャンスを見つけたら逃すな。 自分の全てを賭けてでも手に入れろ」と、母もそう申しておりました」

「いや… しかし……」
「父さん、母さん。 オレも同じ思いなんだ」
「・・・・・・」×2
「ま、まあ、その話はまた後にでもしましょう。 お買い物、一緒に行かれます?」
「はい」
女性陣2人は買い物に行った。

「父さん……」
「ん?」
「あ、あのさ… オレ… 父さんの風呂屋を継ぐつもりだったけど… 出来ないかもしれないんだ」
「まあ、ヴァルハラ皇家に入ればそうだろうね」
「ごめん……」
「謝る事ないさ。 でも進学して良かっただろ? そのおかげでお前は最愛の人と出会えたのだから」
「本当にごめん……」
「だから謝らなくて良いよ。 自分の人生は自分で決めろ! がウチの方針だったんだから」
「父さん」
「お前は……」
「?」
「幸せにしてやるんだぞ。 皇女様を……」
「え? どう言う事?」
「なあに、何でもないさ」
251名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:27:39 ID:DPakobRt
買い物から帰って来た2人が夕食の準備をした。
若い皇女は真田さんにぴったりついて、時折メモを取って熱心に見ている。
「ちょっと… そんなに見られると…」
「ご、ごめんなさい。 あの人がいつも言ってる「おふくろの肉じゃが」を私も作って差し上げたくて……」
「まあ、あの子は幸せ者ねぇ。 ところで、どうしてあの子の事を? 母親のわたくしが言うのも何だけど……」
「?」

「確かに父親に似て優しい所はあるけど…」
「そうです。 彼ったら本当に優しくて、私を暖かく包み込んでくれる感じで… そんなぁ…… いやぁん!」
「!」
愛しい人の事を想像したり思い出して身悶えする様はワルキューレそっくりだった。
(やっぱり姫様のご息女なのね)
微笑ましく思ったのだった。

すっかり日が暮れた頃、玄関が開いた。
理想的に年齢を重ね、初老になってもダンディなシロだった。
「あっシロおじさん、久しぶり」
懐かしい顔と声にいささか驚いたシロだったが
「おう! 帰ってたのか。 嫁さんでも連れて来たのか?」
軽口のつもりで言ったのだが
「うん、まあね」
その返事には驚いた。

「えっシロ様ってシロッケンハイム様? 母や伯母のネスティからお話は……」
エプロン姿の女性にシロは驚くだけだった。
「お、お嬢ちゃん……」
瓜二つまでとは言わないが、真田さんが事情を話して、地球で彼女の母親・ワルキューレが着けていたエプロンを使わせていた。
そのかつて見慣れたエプロン姿にワルキューレの姿と重ね合わせたのだった。
しかし、シロもベラベラ話す事もせず、夕食になった。
252名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:29:15 ID:DPakobRt
「おふくろの肉じゃが」を食べたあと「オヤジの風呂」、事あるごとに自慢する2つを味わえて、若い皇女も実に充実した気分だった。
湯上りに浴衣を着せてもらい、縁側で座っていると。
「はい、これ」
愛する人が飲み物らしい物を差し出した。
「フルーツ牛乳。 風呂上りにはコレだよ」
フタを開けてもらい1口飲んだ。
「甘くておいしい!」

その様子を見て、和人や真田さんから事情を聞かされても、今ひとつ信じられなかったシロも
(やっぱりお嬢ちゃんの娘だな。 よく似てる)
とか思ったのだった。
その夜。
かつてリカが使っていた部屋を寝室にしている和人と真田さん。
和人の部屋は子供部屋にしており、子供たち2人はそこで眠る事にした。
嫁入り前の皇女が男と寝るのはどうかとも思ったが、仕草や口ぶりから2人はもう、そのような関係なのだろうから一緒の部屋で寝かせるのだった。

「あなた、まだ起きてます?」
真田さんが和人の方を向いて言う。
「うん。 起きてるよ」
和人も真田さんの方を向いて答えた。
「こんな事ってあるんですねぇ。 姫様の強いお心がそうされたのですかねぇ?」
「どうかなぁ……」

その頃、2階では、布団に入ってしばらくしていたが、布団はもぞもぞ動いている。
(「ダ、ダメよ…… 下にはお父様とお母様がいらっしゃるのに……」)
(「大丈夫だよ、父さんも母さんも一度寝たら朝まで起きないから。 ね?」)
(ダメぇ……ダメよぅ… あっ… ああんっ…… もう! そこっ… はダメだったらぁ」)
(「大きい声出さなければ大丈夫だって」)
(「で、でも… いつも私の弱い所ばかりイジめてイジワルするじゃない…… あっああっ…… ああ〜ん」)
(「シッ だから大声出しちゃダメだって」)
(「イジワル…… ばかぁ… あっ……」)
253名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:30:31 ID:DPakobRt
「………」
声は潜めているものの、下には聞こえていた。
(「う〜ん、確かに「寝た」ら起きないんだけどね」)
和人が少し照れながらやはり声を潜めて言う
(「全く、あの子は…… 誰に似たんだか」)
(「ボクじゃないよね?」)
(「いいえ、あなたです。 顔に似合わず積極的で……」)
(「そうだったかな?」)
(「そうですよ」)
まあしかし、子供達の行為を盗み聞きする訳にもいかず、2人は頭から布団を被って寝たのだった。

次の朝、起きて来た皇女に
「おはようございます。 良く眠れましたか?」
少し意地悪そうに言うと、慌てて
「は、はい!」
何故か顔を真っ赤にして俯きながら答えるのを微笑ましく眺めていたのだった。

「お母様に連絡しなくても良いの?」
朝食の準備をしながら尋ねる。
「はい。 事情を知ったので、母を驚かしちゃおうかって思って……」
「まあ!」
驚く真田さんを尻目に、真田さんが教えたように味噌汁を作っている。
どうやら彼女は本気で自分の息子と結婚し家庭に入る覚悟を決めているようだった。
そこから3日程滞在し、2人はヴァルハラ星に向かった。
・・・・・・・・・・
254名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:32:08 ID:DPakobRt
「初めてお目にかかります、ワルキューレ陛下。 時野……です」
顔を上げた娘の彼氏の顔を見て玉座のワルキューレも和人や真田さん同様に驚いたのだった。
何となく和人に似ているし、苗字も時野。
事情を聞き、和人と真田さんの子供であると知ると、そう、あの時の子供と知って、ワルキューレもまた、運命の偶然に驚いた。
そして、まだ挨拶も終わりきらぬ内に、通信機に記憶の片隅にある時乃湯のアドレスを自ら打ち込んだのだった。

TVモニターのついた電話機がけたたましく鳴る。
「はいはいはい」
エプロンで手を拭きながら真田さんが電話に出た
「はい、時野でございます」
返事をした時、モニターに写った顔を見ると、思わず涙が出た。
「ひ、姫様……」
モニターの向こうのワルキューレも涙を流している。
「真田さん… お久しぶりね」
「あなたぁ…… 姫様ですよ!」
和人を呼び

「久しぶりだね。 ワルキューレ……」

「はい、和人様も真田さんもお元気そうでなにより」
女帝としての振る舞いも板についたワルキューレだったが、涙を流しながらも見せる笑顔は昔のままだった。
255名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:33:01 ID:DPakobRt
3人は時間を忘れで会話した。
地球に居た頃の話を。
そのワルキューレの様子を側らで見ていた子供達。
疑っていた訳ではなかったが、改めて地球での話が本当だったと実感したのだった。

次の日、ワルキューレの口から真田さんが言わなかった過去が語られた。
自分はかつて時野和人を愛していたが、その恋に敗れた事。
「恋のチャンスは逃すな」
の言葉はその時、自分や伯母に対して、年長の伯母が言った言葉であるなど。

そして、実に久しぶりにワルキューレが忙しい公務の中、時間を作って地球に来た。
正式に2人の結婚を認めると言う事で、和人は夫にはならなかったが、真田さんは「優しいもう1人の姉」には戻れないが、親戚となれる事を喜んだ。
娘を産んだ直後、全てを振り切って、やっと心からの笑顔を見せるようになった相手である夫が宇宙海賊との戦いで不慮の死を遂げた後は、再び笑顔を見せなくなったワルキューレが、娘ですら初めて見た笑顔を見たのだった。

ばたばたと忙しい中、話はトンタン拍子に進み、卒業後に結婚式を。 となったが、イザ卒業した途端、皇女の懐妊も発覚し、産まれたのが和人の子供の頃に瓜二つの男の子。
数年後産まれたのがワるきゅーレそっくりの女の子だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
256名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 02:35:38 ID:DPakobRt
再び、現在の時乃湯。

「ボク大きくなったらおじいちゃんのお風呂屋さんを手伝うんだ」
兄が庭で頼りなくマサカリを振って薪を割る。
「これ! 危ないですよ」
真田さんが注意するが
「へっちゃらだよ。 おじいちゃんが用意してくれたちっちゃいやつだから」
宝物のように小さいマサカリを見せた。
「あたしもぉ、おじいちゃんのお風呂屋さん手伝ぅ」
妹も兄をマネるが
「ダメだよ。 お前は皇女なんだから、お風呂屋さんは出来ないんだよ」
「うっ…ううっ… うわぁぁ〜ん。 お兄ちゃんのイジワル〜」

「これこれ、ケンカしちゃダメですよ。 ケンカする子にはおばあちゃんが蒸かしたおイモあげませんよ」
真田さんが台所に行って、蒸かした芋を持って来た。
「わぁ〜。 おイモだぁ!」
泣く子にはおやつが一番。
妹もすっかり泣き止んで蒸かし芋を頬張った。
孫がおやつを食べている姿を微笑みながら眺める3人。

(和人様とは結ばれず、真田さんとも離れてしまったけど……)

(瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ)

(比翼の鳥にはなれなかったけど、連理の枝にもなれなかったけど、私達は3人で……)
(もう、生きてる間は和人様にも真田さんにも会えないと思ってたけど、今私はここに…… 羽衣町に…… 時乃湯に… いる)
(私の目の前に和人様がいる。 真田さんがいる)
(ある意味で私達は結ばれたのですね。 来世では無く現世で……)

「んふふ」
ファムから教わった歌を思い笑みがこぼれた。
「いかがなされました?」
ついクセで昔のように尋ねてしまう。
「ううん。 これも運命の奇跡なんだなぁって」
「は?」
「だからね、われても末にあの頃に戻れたのが嬉しいの!」
「はぁ……」

かつては当たり前のように3人で過ごした時乃湯の縁側で、長い時間を経て再び3人が並んで座っている。
そして庭では、あやつを食べ終わった2人の子供達。
ワルキューレ、真田さん、そして和人の複雑に絡み合った運命を解き解してくれた子供達。

暖かい日差しが彼らを優しく照らす、ある日の午後でした。
(瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ)


「真田ふたたび 〜羽衣日和〜」・・・・・・おしまい。
257前・359:2006/11/09(木) 02:47:50 ID:DPakobRt
最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。
このシリーズはワルキューレと和人の初体験の話と共に此処にお邪魔させていただいた時より、どうしても書きたかった話ですので書けて嬉しい限りです。

さて、次は他の職人さんのお話があるなら読ませて戴き、無いようでしたら適当な時期に書かせていただきたいと考えております。
それではまた。
258名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 11:55:02 ID:utb/AHzw
超大作乙!
259名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 16:09:32 ID:x25+xWPj
これも凄い!
GJ!とか神とかありきたりの評価を突き抜けてる
ワルのダンナ、娘、和人と真田さんの息子、孫達の名前を最後まで出さない所も読み手の想像の幅をひろげてるし
前の百人一首、ふかしいも、肉じゃが、全部キーワードにしてる
凄いとしかいえない
本当にあんた何者?
5期があるなら是非前・359氏に書いて欲しい
乙、GJ!、神、どれが最高の評価なのか知らんが、一番上の感想をさせてもらいます
260前・389:2006/11/09(木) 19:06:35 ID:RI0wytzB
これは、もはや神の領域ですよ
想像力と表現力が見事に合わさった神作品ですよ
カリスマ性がスゴい
261名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 20:20:42 ID:ScS9/Z7o
エロが無いと普通にひとつの作品として発表できるな。
クオリティーが高すぎる。同人小説で出せるんじゃないだろうか。

個人的には、秋菜やリカちゃんのその後も見てみたかったかな
262名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 21:55:02 ID:WumoLAV3
さすがに商業小説としてどうのこうのとか言えるほど肥えてるわけじゃないが、
はっきり言って下手なラノベより素晴らしいと思う
263名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 02:44:16 ID:CF9X5Cp6
これはすごい
突っ込もうとしても、まったく突っ込めないほどの
完成度に感服させて頂きました
264名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 14:01:13 ID:BVHglk8J
うーんさすがだなぁ。
鬱も一級、笑いも一級、せつない系、ぽかぽか系は超一級ですな。
キャラの表だけでなく、裏側まで書き込んでるのは作品・キャラが好きなんだろうというのが窺える。
こういう人がいい作品を書くんだなぁ。
これからも頑張ってください。
しかし凄い。とにかく凄い。
凄いとしか言葉が思いつかないのが残念だ。
265名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 16:37:22 ID:z5hnJU+Y
あまりの神クラスぶりに驚いた
実は氏はプロの小説家ではないかと思ったほど
とにかく本当にすごい作品です
266名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 03:58:38 ID:Sa02Xlm6
エロ神様GJ。
こちらもようやく戦神第2部第1話完成しますた。
相変わらず長い上にエロがないけど。
エロまであと2話いるし。
この際エロだけでなにか書くか。
でも戦神も書きたいし。
267名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 23:59:10 ID:KhlsD3hw
>>266
エロパロスレだからエロ入りキボン
昔はどうだったか知らないけど、今はエロ入り神作品連発されてるから流れをぶった切らないで
268名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 23:59:58 ID:KhlsD3hw
あれさげてなかった
ごめん
269名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 00:14:42 ID:1yNA4Aaa
>>266
どちらも期待wktk
270名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 15:41:51 ID:FYDfPhB+
エロが無くても普通に読めてしまうのがワるSSのすごい所
271名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 17:32:25 ID:/Kls4YOY
>>267
それはいえてる。
エロスレでエロがないのは問題外だろ。
たとえ前・359氏であろうと前・389氏であろうとエロが入ってなければ評価&感想はナシだから。
おっぱいを見せるスレでマムコリクして容認されると荒れるきっかけになるのと同じでエロナシならキャラスレか他で書くべきと思う。

俺はここにエロSSをみにきてるんだ。
272前・359:2006/11/12(日) 19:24:49 ID:tvyYjWQw
え〜っと… 何と言って良いのか……
ともあれ、沢山のご感想また過分なお声をいただきましてありがとうございました。

さて、ここからは自分語りともとられる内容ですので、嫌な方はスルーして下さい。
実を申せば、スタートからは本当は第4話〜夢のまた夢〜でエピローグからが〜羽衣日和〜でした。
でも、それだと最終話がオリジナル色が強くなるので、両方とも1/3位削って1つにしました。
ご指摘ありましたようにリカや秋菜のその後も予定はしてましたがカットさせていただきました。
それにしても、ミスがあってダメですね。
「風呂屋に大卒」は「高卒」が正しかったり。
タイプミスもあったり。
オリジナル要素を加えても、出来る範囲で原作から超えないよう心がけたつもりでした。

さて、ワタクシめが何が言いたいのかと申しますと、ワタクシめが
「侍女長は見た 〜わたし和人様の花嫁になります〜」
を書いたきっかけは直前(とは言っても2ヶ月位空いてましたが)の戦神伝説を読んだのがきっかけです。
ワタクシめも当初はキャラだけ借りた全くのオリジナル話を書くつもりでした。
ですが、戦神伝説の後にまた全くオリジナルの設定や話が続くのもどうかと考え、また、DVDの第3期がリリースされてしばらく経ったので極力アニメに忠実なモノにしようとしたのです。

ワタクシめも話を投下していない時は1読者の立場ではありますが、やっぱり書き手です。
エロの云々が話題になってますが、前スレ、前々スレと殆どワタクシめが占拠してしまったような形になってますので、まずは職人さんが来られる事を優先して考えたいです。
正直申しますとエロ要素は字数も多くなりますし、書いていて難しい部分もあります。
エロが無いのは失礼かもしれませんが仕上げるのもかなり楽です。
だからと言ってエロ有りが上と言うつもりは無く、とにかく、大勢の職人さんが光臨して賑やかになってもらいたいのです。
確かに、どなたかが申されてますようにエロスレですからエロ無しが続くのはどうかと思いますが、たまになら良いのではと。
と言うか、実はワタクシもエロ無し話の構想がいくつかございまして、
「エロも書くから、たまには見逃して」
と言うのが、今回の流れの中で感じた感想であります。

ワタクシめはサイトの管理もした事がございませんが、>>271さんのおっしゃる事も解ります。
サイトやスレにはルールも必要でしょうが、厳格にしては最終的にサイトなりスレが廃れるのでは。 と考えてます。
エロ無しは好ましくないけど、過疎(?)だから仕方が無い。 でも一応「エロ無し」の注意を書き添える。
とかで許してもらえませんでしょうか?
エロの有り無しでスレを分けるのは、分けるほど大勢の職人さんが来てからと言う事でも遅くは無いと考えます。

以上、折角皆様より頂いた感想の返事もせず、長々とワタクシめの考えを述べさせていただきました事をお詫びします。
273名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 20:36:35 ID:lkMFy8ME
俺は前スレからずっと戦神の続きを待ってるんだよ
下らん書き込みする新参は消えろ
274名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 21:19:06 ID:/Kls4YOY
>>273
ここはエロスレだ。
名前を出すと迷惑がかかるかもしれないけど前・359氏や前・389氏は第3期第4期をずっとエロSS書いて支えてきたんだよ。
その2人が今回はエロナシでというなら納得もできるし文句も言えない。
前作がどんな話だったかは知らんが名作でもスレ違い作品はスレにとっては毒だ。
アニメ2板かキャラスレにでも全年齢SSスレでも立てればいい。
ケンカ売ってるなら買うぜ。
エロパロスレで職人がエロナシと言ってるのを待ってるなんてお前は荒しか?
懐古厨こそ消えろクズが。
275名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 21:51:43 ID:+3KBZAv1
あんまり喧嘩腰にならないで…

エロパロ全体で言えば、エロ創作じゃない物もそれなりに投下されてるし
エロ無しが気に入らないって人は基本的にスルーしてる。
基本的にはエロSSを投下するところだって言うのは変わらないけどさ
エロが無いから排斥とかそういう流れは止めようよ、職人さんも息苦しいと思う。
懐古とか新参とかじゃなくて、それに伴う議論ってのもやっぱ荒れる元になるしさ
気に入らないのはスルーすればいいんじゃないかな?
276名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 23:03:03 ID:/Kls4YOY
第3期からよんでるが前・359氏だったか前・389氏だったかもう一人の人かは忘れたが、その話の直後に感想すら書かず『そろそろ戦神伝説の出番』って書いてるヤツがいたのを覚えてるよ。
戦神の職人が続行するといったのは最近でその時はここを見てる事すら表明してないときにだ。
理由があって書けなかったのかもしれないがその職人がいるかどうかもわからない時に現役の職人をないがしろにするような言いかたにムカついてた。
『排斥』って言葉は懐古厨にいってやってくれよ。なにしろ『新参は消えろ』だからな。
昔の職人も大切だけどそれより大切なのは今話を書いてくれてる職人だよ。
また名前を出して迷惑だろうが前・359氏や前・389氏ががんばってエロSSを書きつづけてつないできたスレを、顔も見せなかった古参が大きい顔してエロナシを書くってふざけてるとしか思えない。
ここを手前のサイトと思ってないか?
名前を出した両氏ともう一人のがんばりに敬意を表してせめてふっき一作目はエロSSを書いてもバチはあたらんだろうさ。
話書いたことないからわからないが>>272で前・359氏が『エロナシは楽』っぽいこといってる。
前・359氏みたいに超ハイペースでSS書いてても、それぞれのSSでちゃんとエロが成立してるのは凄いと思うし辛いときもあるのだろうさ。
いくら古参でも舞い戻ってきてエロナシを二話つづけて三話目にやっとエロが入るようなのを認めたら他の職人もエロを書くのをやめるかもしれないだろ?
それでいいのかよ?
277名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 23:21:30 ID:xdld85hr
ワる関連スレが過疎る中、このスレが最後の砦みたいなもんだから、いろいろ文句もあるかもしれんがまずはスレ存続を優先させようじゃないか

≫職人さん
ちょっとした感想しか書けないことをどうか許してほしい
そして、俺の言葉など励ましにはならんと思うが次作品も期待しています

余談だが、公式BBSは復活の兆し未だにゼロなんだな
まぁ、どっかのバカが荒らしまくったからなぁ…
チャット並に流れた一期放送時が懐かしいぜ
278名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 00:06:31 ID:dMnOW5F9
>>276
別に古参とか新参とかそういうことじゃなくて
門戸を狭めてスレ存続自体が危うくなる可能性を作るのは止めようって言いたいだけ。
現役の職人を蔑ろにする言い方とかには当然疑問があるが
そんなもんは本来荒らしと同じでスルーされるべき厨房なんだよ、まともに取り合うべき手合いじゃない。

ていうか根本敵に、だ。
職人さんたちだって恩を売りたくてSS投下してこのスレを存続させてたわけじゃないだろうに、
職人さんの名前を出して「敬意を示せ」って言うのは何か間違ってないか?とも思うわけですよ
279266:2006/11/13(月) 00:43:26 ID:3Bpj+PK7
当方の不容易な書き込みでスレの雰囲気が悪くなった事をお詫びします。
読んでいて不快になる方もいるかもしれませんが、当方の考え等を書いていきます。
まず、現時点で戦神伝説の続きをこのスレや次スレに投下する事はありませんしその気もありません。
それに前々々スレからかなり期間が立っている上、膨大な量のレスを使うのも投下しない要因です。
前々々スレの時は他に職人もおらず、保守ばっかりだった為か、特に否定意見もなかったので投下させていただきましたが。
今回は元々全部完結させるか、切りのいい所まで仕上げてからどこか他のSS掲示板に投稿してリンクを貼るか、
もしくは続きが読みたいと言ってくれた方達に捨てアドからメールの添付ファイルで送るかして、前・359氏や前・389氏の作品の邪魔にならないようにするつもりでした。
ただ、エロパロ板で始めた物なので、266の書き込みみたいに今後必要な時があれば、1レスだけ借りて更新告知させていただくつもりでした。
266の書き込みは待っててくれる方が何人いるかはわからないけど、せっかく待っててくれると言ってくれる人がいたのだから、今ここまで出来たよ、とお知らせしただけです。
結果、スレが荒れる原因になってしまい申し訳ございませんでした。

それと戦神伝説に関してですが、これには元々初期構想のころからエロがあります。今はまだ完成してる分までではエロスがありませんが。
一話単位にしてあるのも単にテキストの量が多いので、混乱しないよう区切りの良いところで1話、2話と書いて分けてるだけです。
元々、本屋で売っているいろんなエロゲーの小説のような構成で考えたため、いまだエロスに至ってないだけです。
あまりこういう事は書きなくないのですが、戦神伝説のテーマは主役らしい和人とヒロインらしいワルキューレの純愛なんです。
様々なトラブルを乗り越え、少しずつ今以上に愛を育んでいき、最終的に身も心も結ばれるという物です。
(ただの恋愛物で終わらせたくないので、原作の敵以上の最悪の敵とかが出てきて話を引っ掻き回しますが)

私は人様の書いた2次創作を読むのはとても好きなんですが、いざ自分が普通のエロパロとして書くとなると、姫様というキャラクターがすごく好きなためか、エロパロとはいえ例え好きな相手にでも簡単に股を開くキャラとして書けなかったのです。
初めから都合よく大きい姫様出ずっぱりで、和人ととももうそういう関係になってるから、と割り切ればいいだけなのですが、それが出来なかった。
幼女は愛でるものであり間違ってもSEXの対象じゃないし、大きい姫様は当時の設定上ずっと大きいままでいられない。
その為、自分が納得できる展開で姫様と和人がエッチ出来る展開(姫様の魂完全回復)に持っていくため、肝心のエッチまでの展開がとてつもなく長くなってしまったのです。
それに普通、付き合い始めてすぐに股を開く女なんてそういないでしょう?
ましてや和人の相手はお姫様な訳ですし。

当時は投稿してもなぜか叩かれなかったので平気でエロなしの物を投稿してましたが、エロパロスレなのにエロがないのを読んでくれた方には悪い事したなと思ってはいました。
それでもキスしておっぱい揉んで股舐めて合体して中出しして終わるという物だけは書きたくなかった。
せっかく書いたのに、例えその時、乙と褒められたとしても、そんな物はどうせすぐに忘れ去られるから。
どうせ自分の少ない自由な時間を使って書いた物を読んで貰うなら、なかなか忘れられないような物を書きたい。
その結果、戦神伝説みたいな物の構想と第一部が出来てしまいました。
ですが結局、一部が終わった直後に仕事が忙しくなり、続きが書けなくなってしまい今に至ってしまったのですが・・・。
280266:2006/11/13(月) 00:45:12 ID:3Bpj+PK7
今回初めて叩かれて、これから私の書こうとしてる物が果たして、エロパロに当てはまるのかかどうかはもはや自分でもわからなくなってきました。

ちなみに戦神伝説の大まかな内容は以下のとうりです。

1.些細なすれ違いや最悪の敵出現等のトラブルを経て、魂の回復した姫様と和人が今まで以上に仲良くなる。
(これが第一部。個人的にはプロローグ)
2.恋が本物の愛に変わり、これで本当に幸せになれるかという所で、新たな問題が発生し二人に危機が訪れる。
(ようやく気持ちが通じ合い、やがて肉体関係を持つようになるが、新たなトラブルが発生)
3.それを解決して、本当のハッピーエンド。
(もちろん最後は純愛ラブラブエッチ有り+おまけの番外編エッチで締め)

実際、これが完成したとして、エロパロとして認められるか?というと人それぞれとしか答えられません。
私にとって愛し合うもの同士のSEXほど純愛を表現するのに適した物はないので、ここがハアハアスレだったとしても多少表現をぼかしてSEXシーンを入れると思いますし。
いずれにせよ望まれない物を書いて投稿するのは時間と手間の無駄ですし、荒れる原因を作っても仕方ないから、続きをこのスレや次スレに投下する事はありません。
いずれにせよ、今後の展開は戦神伝説そのものをなかったことにして私が全部放棄するか、何らかの方法で希望される方にのみ続きを配信するか、それだけです。
281名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 01:17:26 ID:hD6vmuZ3
そんなこと言わずに書き込んで下さいよ〜
戦神シリーズずっと待ってたんですから(・∀・)
282名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 02:46:07 ID:QUZM6Ht/
>>278
言葉がたりなかったようだ。
いいたいのは現役の職人に礼をいえということじゃない。
スレタイを見ろよ。
エロ小説とある。
両氏はほぼ全部のSSがエロSSだっただろ?
ほとんど二人だったが三人でエロを書いてつなげてきたスレなんだから、前にいた職人ならなおさらその心意気をくんで最初はエロSS書いてもらいたいということさ。
職人ごとに作品やキャラクターにたいする思いいれや考えがあるのはわかるさ。
前・359氏に影響をあたえ、時間がたってるのにファンがいると言うことは戦神は名作だったんだろうさ。
そんな名作ならよみたいけど、ここはエロスレ。
↑でも書いたが、エロのあいまのエロナシなら問題ないわな。
まずスレタイにそってエロを書いてくれと言いたいんだよ。
ずっとエロSSを書きつづけた職人を鼻で笑うような真似しないでくれよと言いたいんだよ。
エロスレの先パイだったらそれが現役職人にたいする敬意というか礼儀ってもんじゃないか?
283名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 02:48:46 ID:QUZM6Ht/
長くてハネられた。
IDもかわってるし。
俺はID:/Kls4YOYな。
>>266
『都合よく大きい姫様が出ずっぱり』
『姫様が簡単に股を開く』
そんな姫様や真田さんを書いてる前・359氏や前・389氏のSSやキャラクターに共感できないのはわかるがここはそういうスレなんだよ。
エロSSは現実とか原作とはちがう。
戦神はよんでないから知らないが、『主役らしい和人』というからには和人は勇ましく戦ったりするんだろ?
コミック版でもアニメでもそんな和人は存在しない。
出ずっぱりですぐ股を開く姫様がいないのと同じだわな。
人のキャラづけにもんくつけるほど自分のキャラづけは完全なのか?
『そんな物はどうせすぐに忘れ去られるから』
それはあんたの実力が足りないだけ。
あんたのいう都合がよく、すぐ股を開く姫様を書きつづけている両氏の話にも名作はあるし覚えているのもある。
大ワルの初体験のSS、ライネのシリーズ、今回の真田さんのシリーズは俺的には墓まで持っていける名作だよ。
『どうせすぐに』なんてまずエロを書いてからいえよ。
あんたのいう都合のいい設定、都合のいいキャラクターのSSでもすぐ忘れない名作があって、あんたの言い分は間違ってることを証明したんだからさ。
前・359氏はこれだけ書いてるのに、俺から見ればバカじゃないか?と思えるほど腰が低いからいわないだろうが、あんたの言いかたは両氏を否定してるんだよ。
両氏にケンカ売るならエロSSという実力で勝負しろよ。
大歓迎だから。
284266:2006/11/13(月) 07:42:42 ID:3Bpj+PK7
・・・どうも叩かれて動揺していたからか、上のレスでの書き方が悪かったので訂正と謝罪させて頂きたいと思います。

私は前・359氏や前・389氏のSSやキャラクターを否定したつもりはないし、彼らの作品はとても好きです。
ただ単に自分には彼らのような書いてきた作品のような物は、真似出来ないし書けないというだけです。
似たような物を書いてもそれは劣化コピーにしかならないから。
自分の実力が足りないのも認めます。

>コミック版でもアニメでもそんな和人は存在しない。
>出ずっぱりですぐ股を開く姫様がいないのと同じだわな。

わざとです。
本編とまったく同じキャラ設定にしても書いててつまらないから。
所詮二次創作なんだから自由に書いただけです。
それさえ否定されたら何も書けません。
それと初めから万人に好かれる物になるなんて最初から思ってませんので。

それとすぐに忘れ去られるというのも自分が前・359氏や前・389氏のSSのような物を書いた場合、という意味です。
ケンカを売っているような書き込みになってしまったのは謝罪させて頂きたいと思います。
ですが、私は決して前・359氏や前・389氏のSSやキャラクターを否定したつもりはありません。
285名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 12:25:25 ID:HPaE/KZf
正直ワるQってマイナーだから、ファンは本当に好きでたまらんから
議論になると結構マジ語りになってしまうな。マターリしようぜ

ワるQのSSってだけで結構貴重って気がするから、
俺はエロ無しでも少しくらいなら良いんじゃないかって思うけど・・・

戦神も好きなんでぜひ続き読みたいんだが、結構長いんで
どっかにパス付きで上げてもらうとかどうなんだろ
286名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 12:39:32 ID:QO8WreZB
「ワるQ」関連の纏めサイトでも作ってみないか?
287前・389:2006/11/13(月) 13:16:22 ID:/E29SNo7
自分も戦神伝説は初期から見てたし、続きも見たい

正直、戦神伝説の作者が叩かれているのを見て残念に思った
確かに戦神伝説の第一部はエロ要素は少ないが、たくさんのスレ住人に愛された作品だったし自分も好きだった
前・359氏同様に影響を受けた
その後、第一部が終わった後も、前・359氏や自分の活躍により、住人も増えてスレが賑わいを見せた

前スレ辺りで、戦神伝説の作者の「戦神伝説の続きを書く」っぽい書き込みがあって、自分の他にも多数の住人が戦神伝説の事、覚えててくれて嬉しかった

冒頭にもあるが、続きを見たいと言う、住人は自分以外にたくさんいると思う
自分は次スレだろうが、次々スレだろうが、完結するまで待つつもりでいる

欲言えば、戦神伝説が終わった後も、いち職人として作品を投下してほしいと言う希望もある
288名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 14:47:37 ID:dMnOW5F9
>>285
>ワるQのSSってだけで結構貴重って気がするから、
>俺はエロ無しでも少しくらいなら良いんじゃないかって思うけど・・・

俺も結局はそれなんだよね…
正直なところ、個人個人で考えはあるだろうけど、基本的にマターリしたいと思う。
289前・359:2006/11/13(月) 14:55:43 ID:EipoD7k/
え〜。 バカですみません!
なんか林家三平みたいになってしまいましたが、いたって真面目であります。

ワタクシめがバカみたいに腰が低いと言うのは、ワタクシめがネット上でオラオラ口調になるのが嫌いだから。
よくネット掲示板で喧嘩してるのを見ますが、ワタクシめは喧嘩は顔を付き合わせて、イザとなったら殴り合ってするもの。 と思ってます。
「その場で思いついた言葉を」をぶつけて感情をぶつけ合う。
イザとなったら殴りあう。 そうでもしないと、いつまでもネチネチと続いてしまったりします。
頭で思った事も言葉にすると微妙に変わったりします。
それを文章にするとさらに変わってしまいます。
「こんな事を書くつもりは無かった」
と後で思う事もあります。
そしてリアルタイムで言葉のやりとりをするのでは無く、文章を読みんで冷静に考える時間が発生すると、つい本当の事が書けなくなったりします。
そうなると、昔のドラマみたいに殴り合った後は
「お前、なかなかやるな」
「お前こそ」
なんて状況になりにくい状況になってしまいます。
どんどん陰湿になると言うか。
ですので、ワタクシめはネットは喧嘩に向かないと思ってます。
とは言え、ワタクシも聖人君子じゃありません。 現に真田さんの警察での部分は実体験から書いた位ですから。

ワタクシめは話を書く事でカタルシスを感じてます。
また読み手の皆さんもワタクシめの話を読む事でカタルシスを感じてくれたら最高です。
それだけに「プロでも無いワタクシの話をわざわざ読んでくれて、さらに感想までくれてありがとう」とか考えてますからこの様な言い方になるのです。
最初の話を書いた時、いくつもの感想をいただきました。
手元に残ってないのが幸い(?)で、もの凄くヘタだったでしょうし、誤字も多かったハズです。
それでも感想をくれ、尚且つ「〇〇を書いてくれ」とか言われベッドで転げまわりたい位嬉しかったのを覚えてます。
その気持ちは今でも変わらず、感想をくれた方々にカツ丼でも奢りたい位であります。
確かに歴代の職人の中では本数は書いている方かもしれませんが、それは好きだから書いてます。
カタルシスを感じる為に睡眠時間を削って仕事に穴を開けて書いた時もありました。
最初の1ヵ月で7本も書いたのは自分でもバカだと思ってます。
でもそれはあくまで自分が書きたかったから。
ですので、他の職人さんはともかく、ワタクシめに気遣いは無用です。
その気遣ってくれる気持ちは非常に有難いですし、感想をいただけるだけで充分です。
290前・359:2006/11/13(月) 14:57:01 ID:EipoD7k/
さて、話を戻して今になって「ネットは喧嘩に向かない」などと言ってられる状況ではなくなったようです。
皆、仲良く平和なのが一番ですが、残念ながらそんな事は不可能です。
神とか過分な評価をいただく事もありますが、いくら神と評されても職人は人間。
神様じゃ無いのだから万人に受け入れられる事はあり得ない。
神様だって、キリストやアラー、ブッダ等に様々な神様がいるし、各神様を信仰する中でも宗派が分かれてます。

価値観と正義と真実は人の数だけあります。

「エロスレだからエロが見たい」
「まずはエロを書いてから」
これらのご意見はごもっともであります。
「職人さんの確保が先」
と言う意見もごもっともであります。
「カッコ良く戦う和人」
もいて当然だし
「都合よく大人のままでいて、すぐに股を開く姫様」
もいて当然。
異なる見解があり対立するのは仕方が無いこと。
しかし完全な同意は無くともコミュニティは形成します。
今の世界情勢なんかまさにそれですから。

いささか考えが不純ですが、ワタクシは今の状況が嬉しいです。
「おいおい、ココってそんなに人がいたのか?」
とか
「全員が右に倣えで無く、意見をぶつけ合えるだけの住人がいたのか」
とか思ってます。
しかし、さすがにこんな事をグダグダ続けていてはスレにとっても良くはありません。
ですので、ここらでぶわぁ〜っと全部吐き出して、今後に遺恨を残さないようにするのがよろしいのではないかと考えてます。
カオスの中から新たな、より良いものが産まれれば最高。 と。

ワタクシめはココで話を書く場合のルールがあります。
・リカ話を書いた時に「輪姦、陵辱は止めろ」の意見をいただき、以降は鬱展開も含めて書かないようにしてますし、書く場合は告知させてもらってます。
・真田さんの誕生日話を書いた時に「レズはちょっと…」と言う意見を頂戴し、書いてません。 また書く場合は告知させていただくつもりです。
・ワルキューレがカゼをひいた話では「ゲロ・スカはちょっと…」と言う意見があり、これも書いてません。
しかし、エロに幅を持たせる為におもらしはOKとさせてもらってますが。
これはあくまでワタクシめがいただいた意見を基にしているオレ様ルールですので、スレ全体に当てはめるつもりはありません。

ですが、この際スレのローカルルールを決めるのも手と考えます。
そしてルールの適用に当たっては、「違反は絶対ダメ」とか柔軟性を欠いた運用は止め、ルール自体も時と状況が変わったら見直すとかしてもいい気がします。
上で出された「おっぱいを見せるスレ」でも女神が自主的にするのはOKとかなってますが顔等の身元が割れるのはNGとしてるようです。
ですので、ここもあまり細かいルール設定は書き手のハードルを高くしてしまいますので、「これだけは止めて」位で良いと個人的には思います。

喧嘩は結構。 ですが、この場で出し切って、以降は前向きに楽しくやって行きたいと考えてます。
ダメですかね?

今、ちょっと出先でその場で書いた意見ですのでグダグダです。
申し訳ございません。
291名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 15:05:52 ID:sqjZ3FCg
懐古も新参も関係ない
いい作品を投下してくれる神々がいて、
それをこのスレにいるヤシ全員で楽しめれば、それでいいじゃないか
292前・359:2006/11/13(月) 15:07:40 ID:EipoD7k/
ところで、この1件が決着したらリクエストいただきました秋菜の話あたりを行かせていただいてよろしいでしょうか?
レズモノですし、他の職人さんが光臨されたら延期しますが。

空気読まなくてすみません。
ですが、有難い事にSS職人と言う過分な身分を与えられている身としては、これ位しかスレに貢献出来ませんので、ご容赦の程。
293名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 20:01:00 ID:QUZM6Ht/
>>284
なんだ結局は『自分だけは正しい』の上から目線かよ。
『キャラクターを否定したつもりはないし』あんたアルツハイマーか?>>279を読んでみろよ。
人様のキャラクター設定設定は『都合よく』で自分は『わざと』かよ。笑わせるな。
『本編とまったく同じキャラ設定にしても書いててつまらないから』
『所詮二次創作なんだから自由に書いただけです』
『それさえ否定されたら何も書けません』
自分が否定しておいて被害者ヅラか?ふざけんなよ。
前・359氏はあんたが完全オリジナルを書いたから逆にアニメに忠実なSSにしたと言ってる。
勇敢に戦う和人なんて原作にもアニメにもない、別にワるきゅーレじゃなくてもいい実に『都合のいい』設定したあんたが両氏を
『初めから都合よく大きい姫様出ずっぱりで』
『すぐに股を開く女なんてそういないでしょう?』
と否定してるじゃないか。エロSSをろくに書いたこともないあんたが30本書いてる前・359氏と数本書いてる前・389氏にたいしてなにをトチ狂ったのか偉そうにさ。
謝罪するならエロSS書いてからか取り消すなり訂正してからしろよ。
そのべつに円盤皇女ワるきゅーレでなくてもいいご都合設定も昔にエロナシ?を一本書いただけなんだろ?
おおぐちたたくのは書いてからにしろよ。書ききってないのに偉そうにすんな。
エロパロ板でどんだけ職人がいるか知らんがその中でも前・359氏は5本の指にはいると思ってる。
俺的にはトップにいる。神なんだよ。
俺の崇拝する神様はネットではホホをぶたれたら反対側を出しそうだけど、俺は違うよ神様じゃないからな。
神を愚弄されたら徹底的に潰すよ。あんたとあんたを崇拝してる>>273は刺し違えてもな。
エロSSも書けないのに神職人きどりか?書かないなら職人ヅラすんな。
書かないのなら返事はいらない。とっとと失せろ。
でもあんただけ失せさせない。俺もこんだけのこといったんだからあんたと>>273のクズがこなけりゃ俺も二度と書き込まない。
>>前・359氏、前389氏
名前をだして迷惑かけました。すみません。
これからもいい話書いてください。
294名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 20:30:57 ID:L7y1jK8V
読んでもないお前こそ大口叩くな
295名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 20:55:18 ID:gz4okRS8
読むだけの立場の俺としてははワルの小説ならどんどん投下してほしいんだがなぁ

戦神伝説も面白かった
前・359氏の作品も神作品だと思う
前・389氏の作品も面白い


全部の職人さんの作品の続きや別の作品を読みたいと思うのはイカンのか?

こんな調子だと新しい職人さんも出てこなくなると思う
296名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 20:56:47 ID:Wu7GoNkB
エロSS書いてから意見しろってんなら、俺達だって何も言えんぜ。
とりあえず喧嘩腰はやめないとまともに読んでもらえんと思うが。

あんまり荒れてるとまた過疎っちゃうよ
297266:2006/11/13(月) 22:26:32 ID:3Bpj+PK7
ID:QUZM6Ht/へ
・・・何を書いても粗探しして突っ込んでくるんだな。
もういいよ。
真面目な話、こっちはあんまり頭が良くない。何とかこの嫌な雰囲気を終わらせたくて書き込んだが、こちらの意に反した受け取り方しかされない。
正直な話、どうやっても完全にこの流れを終わらせられる文章が、もう思いつかない。
これから何を書いても、こちらの書き込みの粗探しをしてこちらの人格まで攻撃してくるんだろう。
だから、もう理性でなく感情で物を言わせてもらう。

心配しなくても俺が円盤皇女ワるきゅーレの二次創作を書くことはもうない。
お蔭様で、円盤皇女ワるきゅーレの二次創作を書く事と創る事に嫌悪感を持ってしまったからだ。
俺は今まで自分の趣味の範囲で書いてきたし投稿してきた。
二次創作に恵まれない円盤皇女ワるきゅーレの二次創作が書きたかったからだ。
自分の書いた物が面白い、続きが読みたいと言われれば嬉しいし、そう言って褒めてくれた人達に好意を持つし、期待に応えたいとも思う。
人間だもの。
でも、もう何もかもが嫌になった。

いきなり出てきた批評家気取りの痛い奴にこんな風に叩かれて、こんな奴と同じ物が好きなのか・・・と円盤皇女ワるきゅーレという作品自体にまで嫌悪感が湧いてきた。
当たり前だろ。人間だもの。
自分の事をを毛嫌いする奴に好意なんか持てない。
はっきり言うが、大嫌いだ。
そんな奴の言う事なんか聞きたくないから、絶対にエロSSなんか書かない。
エロSSという実力で勝負しろよとか言ってるが、俺は勝負するつもりなんかはじめからない。
読んでくれる人がいるから投稿するだけだ。面白いと言ってくれるから頑張るだけだ。
298266:2006/11/13(月) 22:29:40 ID:3Bpj+PK7
それとここはいつからSSを競い合うスレになった?
いつから極一部のSSすら書かない奴の管理するサイトになった?
俺は自分の好きな人達の為には出来うる限り応えたいが、嫌いな奴の為に自分の貴重な時間とアイディアを使う気はまったく起きない。
俺が前・359氏や前・389氏のSSのような物や、普通のエロパロが書けないと思っているようだから言っておくが、書けないんじゃなくて書かないだけだ。
これでも別作品で似たような物を過去に書いたことがあるから、前・359氏や前・389氏のSSの劣化コピー程度ならその気になればすぐ書ける。
前・359氏や前・389氏のSSより優れた物だと難しいし、評価を下すのは読者だから、優れた物を書けるとは決して言わないがな。
ただ単に、前・359氏や前・389氏のSSの書くような物を書くより、せっかく一部まで終了した長編のほうを優先したかっただけだ。
ここで一言言っておくが、俺の書く物の方が前・359氏や前・389氏のSSより優れていると言う意味では断じてない。曲解するな。
そういうタイプのSSも書けるが書かないだけだ。
いずれ書く気はあった。

でも、もうその気も失せた。
今後、俺が短編を書いて投稿したとしても、絶対に前・359氏や前・389氏の作品と比較しようとするだろう。
大歓迎だからと言っているが、今の状況から考えて今後、俺が好かれる事は絶対になさそうだしな。
上にも書いたが、もう一度書く。
嫌いな人間の為に貴重な時間とアイディアを使う気はまったく起きない。
良い物を書いて見返せばいいだろうと言いそうだが勘違いするな。
商業作品や同人誌みたいに金をもらって創ってる物なら、完結させたり意見を取り入れたりする義務と責任がある。
だが匿名掲示板2ちゃんねるという便所の壁に書いた、戦神伝説と言う名の便所の落書きに、嫌う奴がいる以上、無理に完結させて投稿する義務も責任もない。
自分が書いていて苦痛なら、それはもう趣味ではない。
今、俺の中で二次創作と言う物が趣味ではなくなった。
叩かれるたびに好きが嫌いに変わっていく。
299266:2006/11/13(月) 22:38:18 ID:3Bpj+PK7
それから、以前にもこんな事があった。
俺の書き込みを毛嫌いする管理人気取りの奴が出てきたんだ。
自分からは一切スレを盛り上げようとせず、自分の趣味に合わない物が褒められると自治を気取って叩く糞野郎が。
まさか同一人物じゃないだろうな?

ワるきゅーレたんでハァハァするスレ
http://makimo.to/2ch/comic3_anime/1034/1034224756.html
ここの875から二次創作をはじめた。899、910、919から924、930から939、945から958、961,962、966から969
977、979、981から987、989から993、995から997が俺の書き込み。これらが俺の円盤皇女ワるきゅーレの二次創作の書き始め。
この時、既に俺の長文がうざいと言う奴がいた。

【時乃湯】円盤皇女ワるきゅーレ27【復活】
http://makimo.to/2ch/comic5_anime/1087/1087415421.html
ハアハアスレが落ちた後、エロパロスレもなかったのでここにいくつかネタを投下した。戦神伝説の雛形もある。
65、127、132、326、401、503から506、523、539、544から546、548、595、596、604から606、610、612が俺の書き込み。
俺を嫌う奴が出てきたのでこのスレでは612以降の書き込み停止。

あと、ログが出てこないが別のスレでも、
実はアニメ本編の真実は円盤事故で和人を殺してしまい、リカ達に恨まれ、メーム達にも見捨てられ、トリアムとの縁談も破談になった姫様が車に撥ねられ植物人間になり、ベッドの上で見ている夢がだったというのも書いた。
後でこれらの話はコーラスが姫様の子供に聞かせた創作というオチをつけた時も俺を嫌う奴が出てきた。
これらの時も正直叩かれてへこんだ。
その時は本スレに投稿したのだから反省した。(他の住人がハアハアスレの次スレはいらんと言って、新規に立てる事もなかったから)
でもへこたれず、前々々スレが出来て過疎ってたので、当時スレにいた人達の了承をもらって戦神伝説を書き始めた。
そしてようやく暇が出来たから続きを書こうと思っていた。
だが叩かれた。
まだ投稿すらしてない上に俺のSSを読んですらない奴に。
嫌気が差してきたが続きを書きたかったから、下手に出て>>279に書いたようにこのスレに投稿しなくていい方法も提示した。
それでも難癖を付けられた。
俺の存在そのものが鬱陶しいって事だよな。
俺が何か書くと大好きな前・359氏や前・389氏のSSが投稿されずらくなるし、スレが潰れるから。
300266:2006/11/13(月) 22:39:14 ID:3Bpj+PK7
もう限界だ。
これ以上は俺の精神衛生上よろしくない。
この書き込みを持って、俺は円盤皇女ワるきゅーレの二次創作を書くのを止める事になるだろう。
よかったな。
お前の好みに合わないSSを書く奴は今、死んだ。
お前が職人を一人潰したんだ。
責任を持って今後もこのスレと今いる職人を盛り上げな。

それともうひとつ。
戦神伝説のキャラ設定や大まかな物語はまだ3期が開始したばかりで、しかも3期を見る前に創った。
『初めから都合よく大きい姫様出ずっぱりで』 というのは3期の5話、6話が発表される前だったから、説得力のある魂回復を自分なりに考えた結果だ。
この時、あんたの大好きな前・359氏、前389氏はまだ円盤皇女ワるきゅーレの二次創作を書いていない。
当時円盤皇女ワるきゅーレの二次創作を書いていなかった人間をどうやって否定するんだ?
俺が書き始めるまで和人&姫様のカップリングで書いてた職人はいなかったんだぞ。
俺しか書く奴がいなかった当時、誰のSSを否定して戦神伝説を書くのさ。
それに本編の焼き直し二次創作より意表をついた展開のほうが書いてて面白かったんだよ。

戦神伝説を読みたいと言ってくれた人達へ
大変申し訳ありませんでした。戦神伝説なんて物はなかった物と思ってください
301266:2006/11/13(月) 23:03:48 ID:3Bpj+PK7
前・359氏、前389氏
やたら名前をだして済みませんでした。
両氏をバカにしたり、下に見ているなんて事は絶対にありませんので、誤解なさらないで下さい。
これからも面白いSSを頑張って書いていってくださいね。
302名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 23:06:06 ID:GCaa5Q75
>>300
あなたの作品好きでしたよ。
もう来ないかもしれませんが、いつの日にかまた逢えることを夢見ときます。
303前・359:2006/11/14(火) 03:33:09 ID:MhwUViAo
やっと帰ってきて見てみたらこれですか……
いろんな意味で脆弱性が出てしまいましたね。
御二方に言います。
まず>>293さん
ワタクシごときをそこまで持ち上げてくれるのは有難い事ですが、もう少し他のスレを見て下さい。
ワタクシなんぞより上手い方はいくらでもおります。
まあ、上手い下手はあまり関係無く、たまたま>>293さんと波長が合ったのでしょう。
ですが、もっと長い期間、もっと多くの本数を書いてても>>293さんがワタクシめにしてくれたような評価をいただける職人はどれだけ居るのか? と考えると非常にもって光栄かつ職人冥利につきます。
しかし…… >>293さんが神(この場合は、おこがましくもワタクシ)を崇めると言う事は人間なのでしょう。
人間である>>293さんの考えは全て正論でしょうか?
無論、ワタクシめが見ても正論と感じる事もあります。
コミューンとは他人同士がコミュニケーションをとって共同の価値観や正義を共有するもの。
生物である以上、自分の優位性を示したいでしょうし、人間である以上、自身の正当性を主張したのも解ります。
しかし、それにはまず相手に聞かせないといけないし、他人(第3者)を賛同させなければなりません。
目的達成を重要視し過ぎるあまり、手段を蔑ろにしてませんか?
手順が逆なら結果は変わっていたかもしれませんよ。
次の機会があれば、また他の場面では言いたい事をグッと堪えてその事を考えてみては如何でしょう?
304前・359:2006/11/14(火) 03:35:12 ID:MhwUViAo
>>266さん
お気持ちは察しますが最後まで冷静にいて欲しかったです。
感情的になったからでしょうが
>嫌いな人間の為に貴重な時間とアイディアを使う気はまったく起きない。
人の為に書いてたと言う事ですよね?
なのに
>だが匿名掲示板2ちゃんねるという便所の壁に書いた、戦神伝説と言う名の便所の落書きに
とは如何なものでしょうか?

戦神伝説に高評価を出し、続きを期待してる方々に対する冒涜ではありませんか?
今まで喧嘩してまで戦神伝説を支持して来た方々は便所の落書きを支持してきたのですか?
それはあんまりでしょう。
ワタクシめは残念を越えて怒りすら感じます。

ワタクシは違います。
確かに、書く事でお金が発生する事はありませんし趣味で書いてます。
しかしワタクシめは素人とは言えSS職人、公共の場でモノを書いてる以上、作品はもとより雑談から自分語りにまで文章に責任を持ってます。
言葉のアヤと思いたいですが、もとよりそのような考えで創作してたのでしたら非常に遺憾です。

その前提で話をさせていただきますが、便所の落書きでいいから書けるなら書けばよろしかったのでは?
>>293さんが喧嘩腰じゃなかった頃にそう書かれてますよね?
それと別の方だと思いますが>>267さんも。
勝負云々は>>266さんとワタクシめの優劣では無く、エロが書けるか否か? と言う事なんではないでしょうか?
キツい言い方しますが、「書くつもり(だった)」じゃ意味がありません。
「次はライネがチュパチュパしてムニュムニュする話書きま〜す」
とか書いた状態と同じでしょう。
別の例を出すと
「ワタクシこと、前・359は人類で初の火星への有人宇宙飛行士になるつもりです」
と同じ。
何某かの結果を出してこそ言うべき言葉ではないでしょうか?

どこかで言葉が一人歩きしてしまったみたいですが、ワタクシめは戦神伝説は評価はしておりました。
文章として、しかし影響は受けておりません。
表現、設定、文章…… 全てはワタクシめが今まで生きてきた中で感じ、情報を咀嚼して自分なりに身につけたものです。
まあ、そんな事はどうでもいいのですが、戦神伝説には感謝はしております。
例え便所の落書きであっても、同じ系統を避けてアニメに忠実なモノを書く事によって今の自分があるのですから。
ワタクシも戦神伝説の続編を見たいと思ってた1人でしたが、便所の落書きなら結構です。
書かなくて良かったのではかいか? とも。

「便所の落書き」
と言う言葉に過剰に反応してしまったかもしれません。 言葉が過ぎたようなら謝ります。
ワタクシめに話を書くきっかけを与えてくれてありがとうございました。
気分が落ち着いて話を書く事が便所の落書きと思えなくなったらまた話を書いて下さい。
その気持ちに至らなければ、今回の事を人生の糧にして別の道を歩んで下さい。

ともあれお疲れ様でした。
305前・389:2006/11/14(火) 04:49:27 ID:pIRTZt4g
職人として、この一連の流れに激しく憤りを感じている。
ショックです。続きを楽しみにしていた戦神伝説がこんな呆気なく幕切れをむかえるなんて・・・

確かにエロパロスレで、エロ無しのSSはNGって思うヤツはいると思う。
でも>>266氏は、決して荒らし目的で、投下しようとしている訳じゃないし、スルーすればいい。
だが、エロSSを書かない職人を叩くのはどうかと思う
このスレには、マターリしたい住人もいるし、住人全員で楽しもうぜって言ってくれるいい住人もいる。
しかし、一連の流れを見て、>>293氏のカキコには、腹が立ったし、言い過ぎだと思った。故に>>294氏の意見や>>296氏の意見にも同意した。
戦神伝説は、続きを楽しみにしていたし、否定されたとは、思わない。
何より、こんな形で戦神伝説が終わってしまったことが、悲しい。
>>266氏には、考えを改めてほしいと思っているし、喧嘩はする気はない。
もちろん今後もスレを盛り上げていきたいと思っている。


感情的になってすいません。
最後にもう一度だけ・・・>>266氏、このカキコを見たなら、考えを改めてほしいです。
自分以外にもそう思ってるスレ住人は、たくさんいると思います。
306266:2006/11/14(火) 07:36:35 ID:a+g8ddr8
・・・昨夜一晩眠れませんでした。
感情的になって暴走した結果、自分の書いた物を支持してくれた人達を蔑ろにしてしまったから・・・。

>303
ありがとう。

> 前・359氏
仰るとうりです。感情的になっていらん事をかいてしまい、結果前・359氏を含めて指示してくれた方達に嫌な思いをさせてしまいました。
今更かもしれませんが、便所の落書きというのは指示してくれた方達と今まで頑張って書いてきた自分を否定する言葉だと気づきました。
正直、心から謝りたい。
大変申し訳ありませんでした。

> 前・389氏
・・・すみません。
昨晩、パソコンからすべての戦神伝説のデータを消そうと思いました。
・・・でも出来ませんでした。
なんだかんだ言っても、書くのが楽しかったし、読んでもらって喜んでもらえるのがうれしかったからです。
好きな事を否定されて、憤って、感情のままに暴走して、後悔して、眠れなくて、今は先走りすぎたと・・・正直後悔してます。

でも、正直これからどうしたらいいのか・・・思いつきません・・・。
307266:2006/11/14(火) 07:39:59 ID:a+g8ddr8
どれだけいるか判らないけど、戦神伝説を好きになってくれた方達へ

嫌な思いをさせて申し訳ありませんでした・・・
それと好きになってくれてありがとう。
出来る事なら私に出来る範囲でお礼がしたい。
でも、それは荒れる原因なので・・・。
308266:2006/11/14(火) 07:45:08 ID:a+g8ddr8
最後に
感情的になってつい、便所の落書きだと書いてしまいましたが、本気でそう思ってるわけではありません。
一晩経って、レスを見て気づきました。
本当に便所の落書きだったなら、そんなものにここまで思い入れはなかったですし、支持してくれた方達に申し訳ない事をしたなんて後悔しませんでしたから・・・。
皆様に嫌な思いと失望をさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
309名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 07:58:35 ID:zJvwrVbb
いい職人さんはちょっと煽られるとすぐ頭に血が上ったり、めちゃくちゃ凹んだりする人が多いね
なかなか煽りスルーで作品を黙々と投下するタイプの人っていなくて
たまにいてもその手の人は大抵あまり上手くないというか、そんな傾向があって面白い

まぁ>266が考えてるほどにはみんな気にしていないと思うので
やる気が出たらまた気楽にここに投下するとよいのでは
310名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 09:22:16 ID:7HwVygQS
オレは最近本スレから来たんだけどね。
凄い作品があったけどオレ馬鹿なんでコメントも気のきいた言葉がみつからなくて自分に腹がたった。
それだけに職人さんは凄いのはよくわかった。

住人になったばっかりなんで何も書かなかったんだけど、昨日までは>>293は嵐だと思ってた。
でも言葉は汚いけど言ってる事はあってる所も多いと思う。
話に出たうpスレに事情が似てる気がする。
>>266が私はB90のFカップと書き込んだ女神?で>>293はだったらうpしろという男。
うp要求にヘソ曲げて去るヤツみたい。

どうしたらいいのか思いつかないのならエロを書けばいいと思う。
エロを書くことがエロ書け派を黙らせる一番いい手と思うけど間違ってるかな?
うpスレでもさんざん構ってちゃん・ネカマと罵倒しててもおっぱい出したらいっぺんに賞賛にかわるし。
うまく書けなくてごめん。
311名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 12:43:26 ID:H7WNvN0g
一応戦神にもエロ要素はあるんだっけ?(随分前に読んだんで記憶があやふやだけど・・・)
でもそこに至る過程が長いからスレには合わないんじゃないかって事?

ワるQSSスレは職人さんが少ないから、エロ少な目でも容認して欲しいな。
戦神も真田さんシリーズも、(良い意味で)エロ無しでも十分楽しめる作品だし
ぜひとも戦神シリーズは続けて欲しいっす。
312前・389:2006/11/14(火) 13:27:43 ID:Nyxrwz1S
何度も言うが、戦神伝説は続きを楽しみにしているし、>>266氏はエロはだいぶ先だが、あると言っていた
それに、ここは職人がエロSSを投下して競うスレじゃないし、こちらも競う気は全くないし、他の職人の作品と比較したり、叩いたりしたら、スレが潰れると思う

以前>>266氏が戦神伝説を書く際に、「最終的にエロがあるなら大歓迎」とか「想像するままに書いてくれ」って言った住人がいたし
戦神伝説を見てるor見てないで、賛否両論はあるけど>>266氏にはがんばってほしい
313名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 15:19:47 ID:VnhzHNf0
言い争いしてる時の方が、伸びるのが皮肉だな
314名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 15:45:24 ID:atP0dzp4
それほど皆このスレのSSには期待してるって事だろう。多分
315名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 16:06:17 ID:/iEGja8C
>>266
そんで何しに来たんだ?
エロを書くつもりで来たんならオレの決めた決まりごとを破ったことは先に謝っておくけどさ。
すまん。もうしわけございません。
だがオレには謝罪の言葉もないし訂正もされてないから、エロを書きに来たんじゃないなら言わせてもらうよ。
『こっちはあんまり頭が良くない』
心配するなよオレよりは良いだろうから。
『いきなり出てきた批評家気取りの痛い奴』
オレのことだろうけど読んでもいないのに批評できるかよ。だからとりあえず書けばいいんだって。
エロも書けないくせにエロ職人気取りの痛い奴がはばをきかせるスレじゃねーっての。
『前・359氏や前・389氏のSSの劣化コピー程度ならその気になればすぐ書ける』
ほほー。ずいぶん大口たたくんだな。
すぐ書けるんならチャチャっと書いてみろよ。
劣化コピーの劣化がどのくらいなのかは知らんが神作品より少し落ちるSSがすぐに書けるかよ。
エロなら戦神とちがって荒れずにすむのだから考えるまでもないだろ?
書けないならはじめから書けないといえば恥かかずにすんだのに。
それとな競うはあんたの妄想。前・359氏が言ってるようにあんたがエロが書けるかどうかって話だ。
『今後、俺が好かれる事は絶対になさそうだしな』
これもあんたの妄想。被害妄想だよ。
オレははじめはあんたが嫌いじゃなかった。オレの神様が評価してるんだからな。
あんたは信じないだろうけどさ。
エロスレに来てかたくなまでにエロを書くことを拒否してるからウザくなっただけ。それとあんたの信者。
エロさえ書けることがわかれば文句は言うつもりはない。前・359氏と並んで好きになる可能性もあるわな。
今のあんたは自分でその可能性をとざしてるだけ。
あと貼ってあるリンクはオレと思いたければ思えばいいが、オレじゃないよ。
それとあんたが両氏を非難したと受け取った書き込みはいつ書いたんだ?オレの読解力も足りなかったかもしれんがあんた一応SS職人なんだろ?
誤解をまねくような書きかたして逆ギレするなよ。みっともない。
『俺の存在そのものが鬱陶しいって事だよな』
今はね。エロスレでエロを書くならあんたの事もいきなり神と崇めるかもしれない。
>>271を見てみなよ。
『たとえ前・359氏であろうと前・389氏であろうとエロが入ってなければ評価&感想はナシだから』
オレが神としている前・359氏ですらそういうあつかいするんだから。あんたのエロを見てないから当然だろ?
ここにはエロを見に来てるからね。
『正直これからどうしたらいいのか・・・思いつきません・・・』
だれかも言ってるようにエロスレだからエロSSを書けばいいんだって。
それとも何か?批評家気取りの痛い奴の下す評価に書く前からおびえてるのかよ。
何回も言ったがオレは前・359氏のSSを神作品と評価してる。
でもな。SSの評価なんて見る人によって変わるもんだろ?
なかには前・359氏のSSをヘタと言うのもいるかもしれないわな。
オレが求めてるのはウマイとかヘタじゃない。エロスレに出入りする職人ならエロが書けるしょうこ。
あんたにオレの神様の土俵に立たせてこけるのを笑うつもりは絶対にない。
あんたが書きもせずここに投稿する前に前・359氏、前・389氏の劣化コピーしかできない。なんて言う姿勢がムカツクんだよ。
愚弄するつもりではなく、あんたのエロSSが他の人から見てだめとうつって評価も感想もなくたってオレがかかせてもらうさ。
オレが前・359氏のSSが好きなのは氏のSSからは一生懸命書いたとかキャラクターを使いすてにしないとかの愛情みたいなのがバカのオレが見てもわかるからなんだよ。
便所の落書きじゃないんだろ?だったら書けばいいだろうさ。
オレみたいに書きたくても書けないヤツのほうがいっぱいいるんだから。
さいごに、もしエロを書きに来たんならオレが宣言したのをやぶったわけだから謝るし二度と来ない。
316名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 16:24:54 ID:VnhzHNf0
言い争いする時でも、わかり易くかつ短くまとめないと、当事者以外にも分かり難いよ
317名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 16:32:05 ID:Elhlk2fZ
ま、>>266氏は変に気負うことなく落ち着いた上で、気が楽になった時にでも作品を投下すれば良いやね。
投下を続けてくれている書き手のお二方を含め、それがスレ・住人の総意。
318名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 18:32:48 ID:mO/DoJ6Q
最初はともかく、長文さんのレスはもう長すぎて読む気が起きない。
言いたいことは要するに「ここはエロスレなんだからあくまでメインはエロSSにしろよ」でしょ?
そういう意見もあるってことはスレ住人にもはっきり言ってウザいほどわかっただろうし
正直言うと、今のスレの流れ的にはそれを受け入れるかどうかは個人個人の問題だと思う。

これ以上続けても無意味だろ?もうやめよう
319前・359:2006/11/14(火) 20:10:19 ID:MhwUViAo
いいですねぇ。
昨日は読んでキ〜〜ってなったけど、ここに来てやっと前向きな喧嘩っぽくなってきました。
最初からこういう形なら良かったのに。
互いが感情の全てを出して後に遺恨を残さない。
これが重要ですよ。 しかし……
まあ、後は>>266さんがどう出るかですが。

>>318さん
そうなんですか?
当方はエロしか書いて無いし、当然だと考えてましたが、エロパロスレでエロ要求に応える云々は個人の問題なんでしょうか?
職人が少なければ何をしても(語弊があるけど)良かったのでしょうか? 正直申しますとエロ無し話に無理矢理エロを入れた話もいくつかありましたので。
でも好き勝手に書いて来たので、その部分もあるでしょうが、どこかで線引きしないとグダグダになる気がします。
320前・359:2006/11/14(火) 20:11:16 ID:MhwUViAo
>>315さん
初めからこう書けば良かったのに。
ご自身で「書けない」とおっしゃってますが、ワタクシから見れば書けると思いますけどねぇ。
もう少し漢字を使って、句読点を注意して(まあ、これはワタクシも偉そうな事言えませんけが)適当に改行すれば行けるのではないでしょうか?

ところで、無礼かつ当方にそんな事を言う権利など無い事は承知の上で書かせていただきますが、>>266さんの返答がいかなる物であっても喧嘩レスは止めていただけませんか?
エロスレだからエロが重要と言う御説はワタクシめが重々承知しております。
今日のご意見はともかく、それまでは穏やかじゃ無かった。
「刺し違えても」との言葉を使われてましたが、出来ましたか?
刺し違えるとは己の命を犠牲にしてでも相手を倒すと意味で、実生活はもとより、ネット上でも使うべきではないでしょう。
売り言葉に買い言葉であっても言ってはいけない言葉、越えてはならない一線と言う物があります。 >>266さんにもありました。
さておき結局、刺し違えられなければカッコがつかないとか、余計にハラも立つでしょう。

どうか1つワタクシめの顔を立てて、言いたい事があったとしても抑えてくれませんか?
でないと今度はワタクシが>>315さんと刺し違えなければならなくなります。
このスレに来る目的はエロ話ですよね?
これまた非常に思い上がった嫌な意見ですが、このスレでは現在ワタクシめが多く話を投下させていただいております。
しかも、>>315さんは有難い事に当方を非常に高く評価して下さってる。
極論すれば、ワタクシめが消えれば>>315さんがココに来る目的は殆ど無くなる訳ですよね?
下衆な意見で言いたくはありませんが、当方は>>315さんと刺し違える事がかなりの確率で可能という事です。

喧嘩を煽った責任でこの場を収める為に、>>315さんと>>266さんのどちらが正しいなどとは別の次元で強制的に片方を排除する必要性が出てくるかもしれません。
脅迫するみたいで嫌ですが、ワタクシはもうココで31本も書かせていただきました。
どうしても書きたかった真田さんのシリーズも終えましたので、今、息の根を止められてもそれはそれで結構です(ホントはイヤだけど)
当方はココ以外では、また円盤皇女ワるきゅーレ以外の話は書くつもりはないですので、文字通り職人生命を賭けて喧嘩を止めさせる考えに至りました。

どうです? >>315さんのこのスレでの意地とかプライドを抑えるにはワタクシ、前・359の職人生命では不足でしょうかね?
その辺りをどうか熟慮いただけたら幸いでございます。
321名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 20:18:00 ID:mO/DoJ6Q
>>319
いや、ルールとしてはそれ当然としてあるんですけどね。
やっぱ現実でも信号守ってばっかりじゃいられない場合もあれば
自分でもわかってるけどノリで軽く法律無視しちゃうばあいもある。
それに一々過剰反応していくかってことを受け入れるか否かって言うと
スレ全体としては「ええー…マターリいこうよー…そういうのだりぃよー…」
「荒らしてるわけでもないしー…そこまで酷いことにはなってないからいいじゃん…」
って感じの声も少なからず出ているって意味で言っただけです、はい。
別に先延ばしにするのが良いとかそういうことじゃないけど、
ちょっとしたことでギスギスしたくないって人が少なからず居るってことは考えてほしいというだけで。
322321:2006/11/14(火) 20:21:03 ID:mO/DoJ6Q
って>>319だけ見て書き始めたから完璧に空気読んでないレスになっちゃいましたね…

重要なこと言ってる下でくだらないこと言ってすいませんでした
323名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 00:42:41 ID:Iv6GPZVz
久々にスレが伸びてると思ったら
新作が来たんじゃなかったのか
324名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 02:24:06 ID:vsWvdBmM
とりあえず>>266は長い話だけどエロ書きに来たんでしょ?
なにか問題があるのかな?
325前・359:2006/11/15(水) 02:34:27 ID:q7XNSTz1
>>322さん
いえいえ。 個人的な話ですので。
まあ、しかし、書く側からすれば規制が無い方が圧倒的に良いのですけど。
カプとかシチュとかも含めて無理なものは無理ですし、例え書いても良い出来にはならないですからね。
しかしエロスレだからエロと言うのも当然あって然るべきで、双方に理があるので難しいですねぇ。

どちらが云々と言う事では無く、個人的には前にも言ったようにとにかく職人さんに来てもらって、大勢来てもらえたら分割すれば良いと考えてますが。
出来れば職人さんが10人位集まって、各5人位でローテが組めれば最高とか思ってはいます。
それでエロもエロ無しも自由に行き来出来てとかが理想ですが…… まあ、さすがに現在ではワるきゅーレを扱う職人さんが10人集まると言うのは夢物語かもしれませんが。

今ですと、他の方のご都合もありますが、前・389さんと戦神さんとワタクシめ、あと1人みえたら月1のローテが組めますから。
3スレ625さんが復帰(?)してくれれば4人ですけど。
「お〜い。 書きたい話あるから次は自分が……」
とかになってくれませんかねぇ。
それとか、各自が自由に書く話とは別に「今月は真田さん強化月間」とかお題を決めて書く(出来る人だけ)とかすれば、1ヶ月で1スレのペースになってウハウハだったりします。

そう言えば、今来られている方々(職人さん、読み手)は第4期はご覧になられてるんでしょうかね?
ココの規制というかルールが決まって、視聴された方が多ければ、どうしてもレズ物が多くなってしまいますが第4期の話をそろそろ…… とか考えてはいるのですが。
ノートだったかユミルの話をリクしてくださいました方もおられましたし。
レズ、オリジナルが認められたら年長組の3人とか、ワル、ファム、ハイドラ達の学園惑星での話とかかなり前から温めているので書かせていただきたいですね。
326名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 10:28:52 ID:VQUUGQdT
まぁ今んところ一人でまわして大変な思いしてるようだが、別に無理することないんだぞ
書きたいもの書きたい時に書けばいいがな。プロで締め切り決まってるわけじゃあるまいし

スレの方向なんぞその時々の流れでどうにでもなるし、逆に意図的にどうにかしようとすると
色々よくないことが多いからな
327名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 11:39:06 ID:4S7vJCCO
>>前・359さん
ちょっ・・・冗談だろ
前・359さんがやめたらスレの存続があやしくなる
長文さんが暴れたらどうするんだよ?
ノーテンキにローテの話してる場合じゃないだろ
328名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 12:56:25 ID:BLjo1yL0
>320
なに?そのさりげない爆弾発言は。
へたしたら266氏長文氏前・359氏と三人揃って枕を並べて討ち死にになっちゃうじゃん。

マターリ行こうよ。
329名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 17:09:32 ID:Iv6GPZVz
>>293が何か神作品投下してくれたらいいんだけどね
330前・359:2006/11/15(水) 18:52:26 ID:q7XNSTz1
流れに沿ってまったりと。
やっぱりそれが理想ですねぇ。

ご心配下さいましてありがとうございます。
一応冗談ではありません。
あんな卑劣かつ恥知らずな事、冗談で言えませんから。
ですが、皆さんネガティブに考え過ぎなんじゃ……
昨日の感じですと大丈夫! じゃないかな? ……多分。


ところで、第4期はどなたも見てないのでしょうかね?
331名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 19:43:50 ID:VQUUGQdT
そういや1巻のCDドラマで真田さん分を堪能しただけだな
332名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 20:02:46 ID:iXYp4cLv
ユミルのは読んでみたいなぁ〜
333名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 21:15:51 ID:4DwtMBvZ
一話は見たよ。元に戻ったハイドラのカッコつけに吹いた
334真☆359:2006/11/15(水) 22:12:36 ID:q7XNSTz1
じゃ〜ん!
ワタク…… じゃなかった、私は雰囲気がイマイチのスレに空気を読まずSSをタレ流すさすらいのSS職人
「真☆359」
であ〜る。
ややっ! このスレの雰囲気はまだまだ芳しくないぞぉ。
と言う事で空気を読まずに話を1本投下する事にした。

…とその前に。
ふむふむ、
>CDドラマで真田さん分を堪能。
実は内緒だが、ワタクシ…… じゃなかった。私も彼女は好き、いや、どちらかと言えば大好きだ。
あのネコミミをああして、こうして、シッポでグリグリしちゃったりして…むは〜っ!
・・・・う、うぉっほん! 少し取り乱してしまった。 申し訳ない。 皆には内緒だからな!

ユ、ユミル…… う〜ん。 見た目は1番使いやすそうだけどなぁ、ノートならファム相手に…… て、ココの職人でもないのになんで、こんな事言ってしまうんだろう?
不思議だ。
と、とにかく、ココの職人にその声が届く事を私も祈ろう!

ハイドラのカッコつけは白鳥は水面では必死に水をかいてるのと同じであるな。
彼女は努力家だからいつかは報われ……ないのが、このテの話だったりする。
頑張って欲しいな。

そのハイドラだが、秋奈×ハイドラをリクエストした者がおるらしいが、この場の空気がもっと穏やかになれば書くらしい……
い、いかん。 ワタ…… わ、私はここの職人ではないのに。 何を言ってるんだろう。

今回は秋奈×ハイドラに応えられないお詫び…… って私じゃ無いのにお詫びって何?
まあ、いい。
和人×秋奈
の「息を潜めて……」スタートである!
335名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:13:45 ID:q7XNSTz1
32nd 「息を潜めて……」


昼休みの体育倉庫、私は和人を待っている。
私が和人に処女をあげてから1週間が経った。
・・・・・・・・・・・・
先週の放課後、いつも一緒に帰る和人が私を置いてさっさと教室を出て行った。
「あっ、ちょっと待ってよ、和人ってば!」
ワルキューレとの正式な結婚式の日取りまで決まって、私が和人が一緒にいられるのは学校にいる時だけに限られている。
(私は… 和人が好き……)
何度も伝えようとしたけど出来なかった、私の気持ち。

慌てて和人を追ったけど、見失ってしまった。
諦めて、帰ろうとしたら下駄箱から見える廊下で和人が見えた。
「あっ! かず……」
私の声が聞こえないみたい。
和人は保健室のドアを叩くと中に入っていった。
(どこか、悪いの?)
私は下履きも履かず、保健室の前まで来た。
悪いと知りつつ耳をそばだてる。

(「と言う事は性器が… その勃たないと言う事なのね?」)
まだうら若い保険医の声が聞こえて来た。
(「はい」)
(「でも、貴方の歳頃だと…… その… 元気過ぎて困るのが普通でしょ? 何か心当たりあるのかしら?」)
(……いいえ。 何も)
ウソだ!
姿は見えないけど、和人のこの言い方は嘘をついている。
私には解る。 突然やってきて、いつの間にか婚約者になったあの宇宙人のお姫様は知ってるはずのない和人を私は知っている。
336名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:14:59 ID:q7XNSTz1
(「う〜ん… 困ったわねぇ。 私も専門じゃ無いし、病院で観てもらった方が良いと思うけど」)
(はい… そうですか」)
力ない和人の声が聞こえ、椅子から立ち上がる音がしたので私は慌ててその場から離れた。
下駄箱で靴を出していたら
「あっ秋菜……」
和人の声。
「えっ!あっ、か…和人ぉ? まだ残ってたんだ。 もう、どこ行ってたのよ。 先に帰っちゃったと思ったじゃない」
ちょっと… ワザとらしかったかな?
相手がリカちゃんならバレてと思う。 でも…
「うん… ちょっとね……」
やっぱり和人は気付いていない。
だって… 和人だもの。

私達は学校を出た。
「ねえ、和人。 元気ないね? 何か悩みでもあるの?」
イキナリ核心を突いてみる。
「うん… まあ……」
(あれっ?)
誤魔化しもしないで返してきたのは少し驚いた。
「そ、そう… 私で良かったら聞くわよ。 私ン家に来る?」
「う〜ん… 七弧神社は… その… ハイドラがいるから」
(ハイドラがいたらマズい話って事は… ワルキューレの事? ……なのよね?)
(和人とワルキューレ、上手く行ってないかな? だったら……)
短い時間の間に私は与えられたヒントを元に答えを導き出す。
「じゃあ…」
私は手を引いて、帰り道にある公園へと和人を誘った。
337名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:16:21 ID:q7XNSTz1
ベンチに座らせ、私は近くの自動販売機でコーヒーを買って来て和人に1本渡し、隣に座る。
プルタブを開け、熱いコーヒーを1口飲み
「どうしたの和人?」
尋ねた。
和人も1口飲んで事情を話し出した。
・・・・・・

「ウソでしょ! そんなの。 信じられない!」
驚く私の顔を見る事無く
「本当なんだ」
少し遠くを見るような感じで言った。
「ウソよ。 冗談じゃないわ、そこまで…… 今夜、和人の所に行くわ。 抗議したげる」
「ううん…」
和人は最早諦めているのか、返事には力も無く、言葉も弱々しかった。

「秋菜、ありがとう。 秋菜に話したら少しスッキリしたよ」
これもウソだ!
眉を下げ、困ったような笑顔を私は見逃さない。
ずっと… ずっと…… 子供の頃から和人を見続けて来たんだもの。 私は。
「とにかく、今夜行くから。 大丈夫、喧嘩はしないわ」
分かれ道で和人に言って別れた。

夜。
「ン? 秋菜。 どっか出かけるのかぁ?」
TVを観ているハイドラが上着姿の私に声をかける。
「うん。 ちょっとね」
「んじゃ、オレが好きなTV観ていいだよな?」
「うん、いいけど早めに寝なさいよ。 アンタ子供なんだから」
「うっせ〜。 ちげぇよ!」
「ハイハイ解ったから。 それじゃあ行ってくるね」
338名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:17:51 ID:q7XNSTz1
11月ともなれば夜は冷える。
息を凍らせながら時乃湯に向かう。
1階の明かりは消えてるけど、玄関は開いていた。
私は音を立てないように中に入った。
「姫様ぁ〜」
ベビードール姿の真田さんが階段を昇りながら主君の名を呼んだ所だった。

(わっわっわぁ〜! 危なかったぁ)
少し早ければ、真田さんに見つかる所だったが何とかみつからなかったようだった。
(「姫様、婿殿、失礼いたします」)
2階から声がし、ドアの閉じる音がした。
私も音を立てないようにそろりそろりと階段を昇る。

昔は和人とリカちゃんと私でよく遊んだ和人の部屋。
その前で聞き耳を立て、中からの声を拾う。
(「さ、真田さん… 和人様もお疲れのようですし… 今夜は……」)
(「何をおっしゃいます。 婚礼の儀まで時間がございません! お2人の夫婦生活が円満になりますよう、僭越ながらこの真田、みっちり指導させていただきます」)
(「そんな… 私と和人様は……」)
ワルキューレが反論したようだが
バン!
真田さんが机でも叩いたのだろうか?
反論はピシャリと止んだ。

(「はい、姫様、まずは指とお口を使ってご奉仕して差し上げてくださいませ!」)
いつに無く厳しい口調の声が漏れてきた。
しばらくして
(「和人様…… んっ……」)
(「わ、ワルキューレぇ」)
な、な、何?
なんて驚く暇も無く
(「姫様! 舌をもっと動かして! もう片方の手で下の袋を… そう、そうでございます!」)
裏返ったような高い真田さんの声がした。
339名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:19:26 ID:q7XNSTz1
(「あ、あの… 真田さん。 和人様の…」)
えっ? 何? 和人がどうかしたの? つか、ワルQあんたその… 和人の… アレを…… してるんでしょ? そこがどうなったの?
中を見てみたいけどそれは出来ない。
(「ホラ、姫様! 婿殿のご陽物は逞しくなられておりませんよ。 お口と指を休ませてはなりませんよ」)
(「違うよ真田さん。 ボク… 疲れてるし、真田さんに見られてるから緊張して……」)
(「にゃんと! さようでございましたか。 承知いたしました」)

ま、マズい! 真田さん出てくるんじゃ?
しかし、心配は無用だった。
(「それではわたくしは後ろを向いております故」)
(「そ、そんなぁ…」)
和人の落胆の声がした。

しかし、色白の美貌のお姫様の献身的な愛撫は男を虜にするのか、和人の気持ちよさげな声が漏れてくる。
(「和人様、ピクピクってなってます。 気持ち良いのですよね? 私の口が気持ち良いのですよね? もっと… もっと気持ち良くなってください」)
普段のワルキューレからは想像も出来ない、甘く粘りつくような声とセリフに私まで興奮してしまった。
同時に激しい…… そう、嫉妬の炎がメラメラと燃え上がるのが解った。

しかし、下着がじっとりと湿って来て、少しだけ冷静になれた。
(「うん… 気持ちいいよ」)
でも和人の言葉で厳しく悲しい現実を実感させられた。
ずっと想い続けて来た和人を、宇宙(そら)から降って来たお姫様に取られた現実。

(「はい、そのへんでよろしいでしょう。 婿殿、姫様を愛撫して準備を整えてくださいませ!」)
(「う、うん……」)
(「あっ… 和人様… その…… やさしくしてください……」)
何? このお姫様。 発情期の牝ネコみたいな声出して。 普段は何も知らないような顔して!
嫉妬というより憎悪に近い感情をワルキューレに抱いたのはこの瞬間だった気がする。
340名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:20:40 ID:q7XNSTz1
ぷちゅ… ちゅばっ……
(「あ… ああんっ! 和人様ぁ……」)
湿った音と、ワルキューレが気持ち良くて堪らないとすぐに解る声。
和人、お姫様のどこをどうしてるの? やっぱり… 私と違う大きな胸? 真っ白な肌? スラリと伸びた脚? それとも……
ワルキューレの身体を思い出して、中で和人がどうしてるのか想像する。
しかし、時々風呂場で見るワルキューレの完璧な身体を思い出して完膚なきまでに敗北感に苛まれた。

(「婿殿、そろそろ挿入(いれ)てさしあげて!」)
い、挿入る! ってやっぱり和人の…… をワルキューレのアソコに… よね?
(「はぁうっ…… ううんっ…」)
は、入ったの?
ワルキューレの声の感じからして、和人の… その…… アレが入ったのはわかる。
大きいって聞くけど、どれ位なのかな?
初めては痛いって言うけど、私の時も痛いのかな?
やっぱり血とか出るのかな?
あれこれ想像を巡らせてると真田さんの声。

(「はい、腰振り30回。 はじめ〜っ!」)
(「あっ、うっ… ああんっ……」)
ワルキューレの少し苦しそうな、それでいて気持ち良さそうな声と同時に、ぐじゅっ、にちゅっとさらに湿った音が聞こえる。
今… 出たり入ったりしてるんだ……
(「違います! 婿殿。 2回深く差し込んだら3回目は浅くでございますよぉ!」)
また机を叩きながらの指導。
和人はお姫様を気持ち良くしてあげる為に腰を振るのを再開したみたい。
ワルキューレの声が一段と大きくなった。
341名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:23:22 ID:q7XNSTz1
(「腰振り30回、やめ〜」)
(「続いて、腰の円運動2分30秒〜はじめ〜っ!」)
しかし、軍隊の訓練みたい。
(「1分…… 1分30秒」)
時間のカウントまでしてる。
(「あっ婿殿、何ご勝手に腰をお振りに……」)
(「さ、真田さん… ボク… もう……」)
(「なりませんよ、ガマンなさいませ。 って… これっ!」)
(「あっあっああっ… ああ〜っ……」)

ワルキューレの、吐息と混ざったさらに妖しい声が断続的に続く。
(「ああっ出る… 出ちゃうよ」)
和人…… お姫様の膣(なか)に出すの?
気持ち良くて出すの?

私は耐えられなくなって逃げ出すように、その場を去った。
音を立てずに玄関を出ると、全速力で帰った。
「お、おう。 秋奈、実はオレも今から寝ようと……」
TVを見続けていたハイドラが慌ててTVを消したけど、私は返事もせず部屋に戻った。
ベッドに倒れ込むと太股に湿った下着が当たり、生ぬるい湿り気を感じる。
湿り気の源に指を……
(ヌルヌルしてる……)
ヌメリをティッシュで拭うと着替えを出してシャワーを浴びる。
熱いシャワーを浴びながら夕方の公園での和人の言葉が頭を過った。
342名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 22:24:12 ID:q7XNSTz1
(「毎日、真田さんの特訓があってね」)
(「特訓? 何の?」)
(「うん… その… セックス」)
(「えっ? ちょ、ちょっと…」)
(あっごめん。 ちょっと秋奈に言う事じゃなかったかな?」)
(「ううん、でもその… セックスってワルキューレと野でしょ? 夫婦の事なのに真田さんが?」)
(「うん……」)

(「ウソでしょ! そんなの。 信じられない!」)
(「本当なんだ」)

(「それでね、色んな意味で疲れちゃって…… そ、その… 勃たなくなっちゃったんだ」)
和人… そんな事私に相談してくれるのは、私がただの幼馴染で女として見て無いからなの?
ううん。 幼馴染から抜け出さなかったのは私にも… いえ、私が悪い。
ハイドラが言ってたように、ううん、ハイドラ達が来る前にも言うチャンスはあった。
けど、私は幼馴染と言うぬるま湯の関係から出るのが怖かった。
もしかしたら、幼馴染じゃいられなくなるかもしれない。
恋人になれなくても、幼馴染の関係を続けていれば、いつか和人の方から私の事を……

甘い考えなのは解っていた。
逃避してると言う事も。
逃げる者のカレンダーには永遠に「いつか」という日は刻まれないと言う事を最近知った。
ワルキューレの姉達、メームとイナルバが来て、二人の結婚式の巫女を頼みに来た時に。

しかし、今日の夕方、和人の悩みを聞き、さっき盗み聞きした事で夕方の和人の悩みが本当と知った時、私のカレンダーに「いつか」が刻み込まれた気がした。
それはもちろん、和人がワルキューレの替わりに私を選ぶ… 私が和人の恋人になれると言う事はありえない。
ありえないけど… 私にとっては最後のチャンス。
最初で最後のチャンスが舞い降りた。
343真☆359:2006/11/15(水) 22:29:38 ID:q7XNSTz1
所用があって、今日はここまでである!
続きは明日……かなぁ?
い、いや多分明日なのだ。
しかし、番号が「32nd」になっておるな?
私はここでそんなに書いていないハズなんだが……
ま、そんな細かい所までは誰も見ないだろうからいっか。

「空気嫁」
とかはナシの方向でどうかひとつ…… じゃなかった。 受け付けんからな!

ところで、津波の危険があるから該当地域の者は海や河口に近づかないようにな。
ではさらば!
344名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 13:59:22 ID:CA1OO7zU
・・・名前とキャラ変えたの?
続き続き!!!
345名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 14:50:11 ID:Xxr2NJKd
GJ
最近秋菜ちゃんに転んだので続き楽しみです
346名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 20:24:21 ID:jZfLUkCU
GJ!!!
347真☆359:2006/11/16(木) 21:33:00 ID:i/MnCAVv
え〜。
じゃなかった…… う〜む。

>名前とキャラ変えたの?
ん? 名前? キャラ?
何を言っておるんだ?
私は「真☆359」だというのに。
「前・359」なんて輩とは別人だからな。
いや、あやつは私のニセモノだ。 うん、ニセモノに違いない。 そうに決まった!
だいたい、あやつは「前」と「359」の間に、何のありがたみもない「・」だが、私を見ろ!
「☆」だぞ「☆」。
何の変哲も無い「・」とは違ってゴージャス感が漂っておるだろう。
これがホンモノの輝きと言う物だ。

ところで、本当は今日で終わらせる予定だったが、明日以降までズレ込んでしまった。
ん? どこかで聞いたフレーズだと?
気のせいだ。

通りすがりの私の感想をよこすとは、諸君は律儀だなぁ。
ひとまず、さんきゅべりまっちょ!
……コホン! まあ、それでは続きを。
348名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:34:27 ID:i/MnCAVv
眠れない夜が明けた。
いつもと変わらない毎日の始まり。
学校に行く途中、和人と会った。
「おはよう」
「…… おはよう」

和人の目が言ってる
(秋菜、昨日来たんだよね?)
って。
「か、和人、私…… 昨日、和人の所に行った……」
「うん……」
としか答えない。

「た、大変よねぇ。 あんなの」
わざと、ふざけ気味に言ってみたけど、帰って来たのは
「うん……」
の一言だけ。
和人、何か言ってよ!
私、どう続けていいか解らない。
教室に入ると、いつもと変わらない皆がいつものようにお喋りしてる。
予鈴がなっても続き、本鈴が鳴り、ファム先生がいつものように
「はいはい。 授業を始めるわよ。 席に着いて」
この声で皆は席に着き、いつもと変わらない授業が始まる。
349名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:35:36 ID:i/MnCAVv
そういえば、ファム先生… ファムは知ってるのかな?
姉妹のワルキューレが和人と毎晩……
授業中の和人は黒板を見てノートを取って、そしてその後は頬杖をついて窓から外を眺める。
……ホラ、やっぱり。
私はこの一連の動きを毎日、毎日見ている。
和人は知ってるのかな?
自分のクセを知ってるのかな?
それをいつも他人… 私に見られてる事知ってるのかな?

でも、今日はそれとは別に少し違う行動が混ざっているみたい。
時々深いタメ息をついて授業にも集中してない。
午前の授業が終わり、昼休みに私は和人を呼び出した。
話が話だけに人気の無い所に。
屋上にしようかと思ったけど、屋上はお弁当を食べてる子達がいるから校舎の裏手にある体育倉庫。
薄暗く、汗のにおいと土埃っぽい空気が漂う倉庫で、マットに腰掛けて待ってたら重い鉄の扉が開けられ、眩しい光の中に和人のシルエットがあった。
「どうしたの秋菜?」
「うん。 入って」
和人は言われた通りにドアをしめて私の横に座った。

「………」
「・・・・」
困ったなぁ。 言葉が出ない。
何とか出てきたのは
「和人、1人で抱え込まないでよ。 和人は1人じゃないんだから… 私もいるんだから…」
なんか、恋人を気遣うセリフみたい。
「うん… でもね…」
「元気が無いのはワルキューレの事、嫌いになったからなの?」
和人は黙って首を振った。
そうよね。 これに関しては期待はしてなかったから冷静に受け止められた。
微かな、ほんの微かな希望は持ってたかもしれないけど……
350名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:36:38 ID:i/MnCAVv
「秋菜、あのね。 ………」
「いいわよ、言って。 いえ、言いなさいよ!」
あえていつもの口調で言い直した。
「うん… 今朝からね。 全然… ダメになっちゃったんだ」
「?」
……

「「ダメ」って?」
「だから…… その……」
「!」
口ごもる和人を見て、私にも解った。

「そ、そうなんだぁ」
これしか答えが見つからない。
だって、私には生えてないんだもの。
でも…
「でも、それが原因なの? その… 勃たないのが落ち込んでる原因なの? どうして? ワルキューレとセックス出来なくなるから?」
言った後で、急に恥ずかしくなって、多分、私の顔は真っ赤になってたはず。
かぁ〜っとするのが自分でも解ったくらいだから。

「ううん… そんなんじゃないと思う。 ボクは地球人でワルキューレはヴァルハラ星の皇女。 しきたりとか文化の違いなのかも知れないけど… 教えてもらうのは……」
「そうよねぇ。 男女の事だから2人の問題でしょ?」
「うん。 だけどボクもワルキューレも全然知らないから… 仕方無いのかなぁ」
(わ、私だって知らないわよ!)
心ではそう思ったけど、体は別の反応をしてた。
和人を抱き寄せてた。
(な、何で?)
和人は驚いてたけど、私自身がもっと驚いてた。
351名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:38:04 ID:i/MnCAVv
「あ、秋菜?」
私の胸から顔を上げ、和人が言う。
(ど、ど、ど… どうしよう?)
完全に舞い上がってたけど、私の口は実に滑らかに
「じゃあ、和人が「慣れれば」いいじゃない。 それでワルキューレにも真田さんにも口を出させなければいいじゃない。 私が協力してあげる」
(く、口が勝手に…… な、何て事いってるのよ!)
「でも…」
和人の狼狽ぶりも当然だと思う。
だって、和人はずっと私の事はただの幼馴染としか思ってなかったはずだから……

「で、でも誤解しないでよね。 協力してあげるけど、あくまで幼馴染として協力してあげるだけだからヘンな事考えないでよね!」
照れをかくすように和人に背を向けると服を脱いだ。
(ああっ! 恥ずかしい……)
銭湯で何度も和人の前で裸になった事はあるけど、今日は全然違う。
恥ずかしくて堪らない。
手が震えてボタンが上手く外せない。
仕方が無いのでスカートを先に下ろした。

「あ、秋奈!」
何よ和人。 そんな言い方したら余計に緊張しちゃうじゃない。
スカートを下ろしてからボタンに手をかけた。
シャツを脱ぐと下着だけの姿になった。
和人の視線が突き刺さるみたい。
352名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:39:19 ID:i/MnCAVv
「か、和人。 いい? あくまで協力してあげるだけだからね。 早く慣れて真田さん達をギャフンと言わせてやりなさいよ!」
和人の横に座ると、もう一度和人を抱き寄せた。
ブラ越しに和人の顔が私の胸に押し付けられる。
和人も私をギュッとしてきた。
「い、痛い!」
(けど、なんか暖かい…… 少し痛いけど…… 暖かい)

「あっ! 和人?」
和人の手が胸に……
ブラをズリ上げて胸を露出させる。
指で弄られ、舌が胸を這い回る。
「和人… ゴメンネ」
「えっ?」
和人が口を離して私の顔を見た。
「ゴメンネ、私の胸、小さくて…… こんなんじゃ、ワルキューレや真田さんを相手にする練習にならないかも……」
「んっ!」

返事の代わりに和人が胸の… 敏感な所に吸い付いてきた。
ちゅばっ、ぷちゅっ……
(あっ、昨日の…… ドアの向こうから漏れてきた音)
(そうかぁ、昨日… ワルキューレの胸にむしゃぶりついてたんだぁ。 ……あの大きな胸に!)
(やっぱり、男の子、和人も大きい胸がいいのかな?)
なんか、悲しさと同時に無性に腹が立ってきた。

「あっ!」
今度は和人が声を出す。
私が和人のズボンのファスナーを下ろしたから。
白いブリーフはほのかに盛り上がってる。
(えっ! ちょっとこれって大きくない? もう大きくなってるの? ダメなんじゃなかったの?)
その状態でもかなり大きく感じる。
353名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:40:35 ID:i/MnCAVv
何時の頃からか忘れたけど、時々オナニーをするようになった。
想像の中で私を抱くのはもちろん和人。
和人の指をイメージして身体を触ると、凄く気持ち良い。

でも、さらに気持ち良くなって来ると、どうなってしまうのか解らなくなって、怖くなる。
いつもはそこで止めてしまうけど、その後、空しい、寂しい、切ない気持ちになるのが嫌だった。
涙が溢れる時もあった。
どうしてなのか解らないけど……
違う… 私がオナニーの後、涙を流すようになったのはワルキューレが来てから。
そして、ワるきゅーレが元の姿に戻ってから、和人と仲良さそうにしてるのを見るようになってからは毎回、涙が溢れる。
届かない想い……
ううん。 ワルキューレが来る前ならいくらでも私の気持ちを伝えるチャンスはあったのに……

目の前の和人の……は私が想像してたよりずっと大きい。
オナニーで指を入れてみたけど、凄く痛くてすぐ引き抜いた。
その指よりずっと大きい。
指2本分よりも……
こんなのが入るの?
ワルキューレはこんなのが入っても「気持ち良い」って言ってたけど……
「ゴクリ!」
唾を飲み込んだ時、喉が鳴ったのが恥ずかしかった。

恥ずかしさを誤魔化すようにブリーフから和人の……を出してみる。
!!!
おっ大きい… それに……熱い!
「あ、秋奈ぁっ、指で……」
えっこう?
手の平で包み込むようにして扱いて見る。
(わっピクンってした!)
さらに大きくなった気がする…… じゃなく、絶対さっきより大きくなってる!
な、何? まだ大きくなるの?
354名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:42:17 ID:i/MnCAVv
「えっちょっちょっと…」
和人が胸から手をズラして、私の…… やっちょ、ちょっと……
「か、和人…」
下着の上から、私の… その…… アソコを溝に合わせてなぞる。
こし… コシっ!
木綿の繊維と和人の指の指紋の摩擦音が聞こえる感じ。
(ああっ! やだ、湿って来てる。 は、恥ずかしいっ!)
顔から火が出そうな位、恥ずかしい。

「あっ!」
和人の指が下着の隙間から潜り込んで来た。
くちゅるっ……
湿った、粘り気のある音が薄暗い体育倉庫に響いた。
(い、いやっ……)
にゅる、にちゅっ……
和人の指が動くたびに恥ずかしい音が私の耳に届き、同時に私の体も熱くなる。

(和人、こんなやり方、やっぱりワルキューレの身体で覚えたの?)
そんな思いが頭を過ったけど、その時、和人が私の下着に手をかけた。
「あ、秋奈… その… ちょっとお尻上げてくれる?」
申し訳なさそうな和人の顔を見ると、不思議と落ち着いた。
(もう! しょうがないわねぇ)
でも口は
「うん……」
それだけしか言えなかった。

下着を脱がされると小さい窓から入り込んで来るスポットライトのような日の光に私の大事な所が照らし出される感じがした。
和人が体ごと下がり、指は私の… アソコを拡げる……
(どうするの?)
その答えはすぐ解った。
「ちょ、ちょっと和人ぉ… ダメ、そこは汚いからぁ」
和人の舌が私のアソコを舐めまわす。
(イヤッ! ダメよ。 昨日シャワー浴びたけど、オシッコしたし。 2時限目に体育があったから汗かいてるし……)
「い、いやぁん」
355名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:43:02 ID:i/MnCAVv
ぺちょ… ぺちゅ…… じゅるっ………
「いやぁ、和人。 そんなに音立てないで」
(バカぁ。 こんなやり方もワルキューレのアソコで覚えたの? 和人のスケベ)
和人の体が90度ズレて、何時の間にか剥き出しになった下半身が目に入る。
(ウソっ!)
優しい和人には似合わない赤黒い…… その…… アレが。
手を伸ばして、握ってみる。
扱くようにスライドさせると、和人が口を離し。

「ああっ秋奈ッ。 あっ……」
な、何? 何? 何なのよ?
和人のアレが急に熱くなって、硬くなって…… ええっ! こ、こんなに大きく……
「あっ、大きくなった!」
何か、少しマヌケな感想を口にしてしまった。
でも…… こんなの絶対入らないよ。 裂けちゃうわよ。
でも、あの女は、ワルキューレはコレをアソコに入れられて気持ち良いって言ってた。
和人も女のアソコに入れて、気持ち良くなってた。
私だって……

「和人… その… いいよ」
死ぬ程恥ずかしく怖いけど、脚を開いて和人を誘う。
「いいの?」
(いいわ。 ううん、お願い。 叶わぬ恋でも、和人の恋人になれなくても、和人のお嫁さんになれなくても…… せめて私の初めては和人にあげたいから)
和人が私にのしかかって来た。

和人のアレの先がアソコに触れる。

反射的に体が反応してしまった。
「大丈夫? やっぱり止めようか?」
何? この囁きかけるような甘い声。 これもあの女を相手にして身につけたものなの?
恐怖感が一気にどこかに行ってしまったみたいだった。

「ううん。 大丈夫。 きて…」
356真☆359:2006/11/16(木) 21:52:08 ID:i/MnCAVv
え〜…… じゃなかった。
うむ! 今日はここまでなのだ。

実は今日、帰って来た時に近所のおばはんが焼き芋しててな。
これがまた美味そうな匂いなんだ。これが。
「あらぁ、真ちゃん、食べる?」
そのおばはん、そこらに落ちてそうな枝でブスっとかさして私にくれようとしたんだけどなぁ。
良く見ると、落ち葉と一緒にチリ紙とかのゴミも一緒に燃やしてた……

ん? そんな話はいい?
う、うむ! それは失礼した。
続きは明日と言いたいのだが、多分明後日の未明ではないかと思う。
それではおやすみ。

しかし、秋奈は「ツンデレ幼馴染」なんて、今だったらヒロインも夢ではなかったのにな。
産まれた時代を間違えたってヤツかのう。
ではさらば!
357名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 00:39:23 ID:XgTvz6yX
gj!
しかしいいとこで止めるな〜w
358名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 15:56:01 ID:O1dXG2gW
GJ!
本当にここという所で止めるなー
昼ドラみたいな所も誰かさんそっくりだな
ヤキイモの話はいいから続きを・・・・
359名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 22:53:18 ID:yUhsFola
GJ!
360真☆359:2006/11/18(土) 20:57:45 ID:g8Yn0vTl
う〜む……
まあ、いい所で止めないと、通りすがりの私の話はスルーされるかもしれんからな。
しかし、さすがに婦女子ではないから焼き芋の話は良くなかったか。
この反省を活かして次はヤキソバか、タコヤキの話を……
ん?
解っておるよ。
では続きなのだ。
361名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 20:58:54 ID:g8Yn0vTl
「じゃあ、痛かったら止めるから……」
そう言って和人は……に手を添えて私のアソコにあてがった。

「……っ!」
い、いたた……!
覚悟はしてたけど、かなり痛い。
でもそれを言っちゃうと和人は止めてしまうから……
あの女とその侍女のせいで勃たたくなってしまった……を私が治してあげるんだから。

「大丈夫? 行くよ」
私を気遣うように言うけど、私にとっては再び恐怖を覚える時間を与えられた気がする。
だって、こんなに痛いなんて。
和人が下半身に体重を乗せると私のアソコを押し拡げるように入って来た。
「いっ… 痛いっ!」
身体が引き裂かれる感じっていうか……
まあ、今まで身体を引き裂かれた経験はないから何ともいえないんだけど。
何かを掴んでなければ耐えられない。
私は和人の肩に爪を立ててしがみついた。
それと痛さと同時に嬉しさもこみ上げて来た。

(想いは伝わらなかったけど、ついに和人と結ばれた……)

「あ、秋奈… もう少し我慢して… もう少しだから……」
ミリミリと音を立てそうな感じで私の膣(なか)に入ってくるのがリアルに感じられる。
「かはぁっ」
声というか息を吐き出すと、ヌルッとスムーズに、一気に和人が奥まで入って来た。
「はぁ〜はぁ〜っ…… んはぁ〜っ」
大きく口を開けて呼吸しないと痛みに耐えられない。
すごく熱くて、硬い。
心臓の鼓動に合わせて、ズキンッズキンッと痛みが襲い掛かってくる。
362名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:00:03 ID:g8Yn0vTl
(お、お願い、和人。 暫く動かないで…)
何とか伝えようとしたけど、口はパクパクするだけで声は出なかった。
でも、声にならなかったのに私の気持ちが伝わったのか、和人はゆっくり私にのしかかると、そのまま動かなかった。
(私の気持ちが伝わったの? 和人は解ってくれたの?)
痛さのあまり涙が滲んでたけど、嬉しさのあまりさらに涙がこぼれそうになる。

しかし、痛みが現実に引き戻すのか、不思議と冷静になれた。
(そうだ! 和人は知ってるんだ。 女の子の初めては痛から動かれるとキツいって…… ワルキューレでそれを知ったんだ……)
(私を気遣ってるのはワルキューレの時に身につけた知恵なんだ。 あの女での経験からなんだ)
と。
そう思うと、また腹が立ってきた。

「和人、動いて。 でないと気持ち良くなれないんでしょ」
思わず強がって言ってしまった。
「いいの? じゃあ動かすけど、痛かったら言ってね。 止めるから」
ゆっくりと実にゆっくりと和人の腰が動き出した。
!!!
(い、言うんじゃなかった〜〜〜!)
これも経験ないけど、真っ赤に燃えた鉄の棒で掻き回されてる位に熱くて痛い。

私の様子を見て心配したのだろうか? 和人の腰が止まる。
一息つけたけど……
(ねえ和人、あの女… ワルキューレの時はどうだったの?)
「和人、私は大丈夫だから……」
「うん…」
再び和人が動き出す。
恥ずかしいけど、私のアソコからヌルヌルした液が溢れ出して滑りが良くなったのか、それとも私のアソコがなれて来たのかは解らないけど、さっきよりは痛くない。
363名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:01:12 ID:g8Yn0vTl
にちゅっ、ぬちゅっ…… ぶちゅっ…
結合部から聞こえる湿気を帯びたいやらしい音。
(あ… 私、そんなに濡れてるんだ。 和人、私の事初めてなのにこんなに濡らして…… いやらしい女だと思ったかな?)
(ち、違うわよ! 私、そんないやらしい女なんかじゃないんだからね!)
もの凄く恥ずかしくなって和人の顔が見られない。
思わず目を閉じて和人にしがみついた。
これなら、私の顔を見られなくてすむから。

いやらしい音を立て、痛さで感覚が麻痺して来た頃
「あ、秋奈… 出すよ!」
和人が声を絞り出すように言ってきた。
「うん…… いいよ」
私も和人にしがみつきながらそれだけ言う。
「くぅっ!」
和人が息を詰め体を強張らせ数回震わせた後
「ああ〜っ……」
気持ち良さそうな声を出した。

(和人… 今、出てるんだ。 私の膣(なか)で…… お姫様じゃなくても、私でも気持ち良いんだ)
そう思うと涙が出た。
和人は私の上にぐったりとなったけど、しばらくして横に転がるように体をずらしてくれる。
荒い息が一段落すると和人の目は先程よりずっと和人を見つめてる私の視線に気づいた。
「秋奈……」
優しく声をかけ、指で涙を拭ってくれる。
でも…… 最後までキスはしてくれない。
ワるきゅーレが元の姿に戻る時は平気でキスをしてたのに……
そして、多分、ワルキューレとはしてるはずなのに……
364名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:02:28 ID:g8Yn0vTl
でも、それでもいい。
私の初めてを和人にあげられたんだし…… 和人も私の身体で気持ち良くなってくれたんだから。
今この瞬間だけでも和人は私を見てくれる。
幼馴染じゃなく、女として。
(遅過ぎたのも解ってるけど、このままそれを実感出来ずに、残りの人生を過ごして行くよりは…… ずっと、いい………)

体をおこして、ブレザーの上着からティッシュを取り出して自分のアソコを拭く。
マットに私の血と和人の精液が混ざってピンク色のシミが出来てて
(ああっ 私はもう神に仕える処女(おとめ)じゃないんだ!)
と言う事を実感する。
さっさと拭き終わると下着を着け服を直した。
和人の…… その… ……も拭いてあげようかと思ったけど、急に見るのも恥ずかしくなって
「か、和人も自分で後始末しなさいよね!」
とか言ってしまい、ティッシュを渡した。
その時、手と手が触れて、さらに恥ずかしくなった。

身繕いを整えた時
ぐぅぅ〜
そうだ、私達、お昼も食べてないから……
「や、や〜ねえ和人ったら」
「あ、秋奈こそ……」
「んふふ」
「ははは」
365名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:04:24 ID:g8Yn0vTl
「私のお弁当、一緒に食べようか?」
倉庫から出ようと立ち上がった。
でもまだ体がフラフラして、しかも、まだアソコに何か挟まってる感じがして上手く歩けない。
和人に支えられ校舎に戻った。
でも、校舎内では誰かに見られて冷やかされるかもしれないので、カベに手をついて階段を上がり教室に向った。
教室でカバンを取るとそのまま和人と一緒に屋上に出た。

夏とは違って、秋の日差しはそれ程強くなく、風も気持ち良い。
「和人、この辺でいいかな?」
適当な場所に座ると和人を呼んで、弁当を拡げた。
キーンコーンカーンコーン!
食べようとした時、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響く。
「終わっちゃった。 食べれなかったね」
いつものように、少し困ったような笑顔で和人が言う。

(この笑顔も、和人と2人でいる時間も、もうすぐワルキューレだけのものになってしまうんだ)
そう考えると、今日を… 今を逃したらもう機会は来ないかもしれない。
「か、和人いいじゃない。 今から食べましょうよ。 次の授業数学だし、サボっちゃおうよ」
誘ってみる。
(今日は…… 私にとって特別な日なんだし、これ位はいいでしょ? ね? お願い。今だけは私を1人にしないで!)

想いが届いたのか
「う〜ん…… そうだね。 せっかく秋奈が作ったお弁当だし…… ちょっと待っててね」
和人が背を向けて走って行った。
(何しに行ったんだろ? まさか先生に「ボク達授業サボります」とか言いに行ったのかしら?)
しばらくすると和人がペットボトルのお茶を2つ持って帰って来た。
1つを私にくれると
「じゃあ、食べようか?」
私の横に座ったけど、重要な事を思い出した。
当然ながらお箸は1組しかない。
(と言う事は…… もしかして、か、か、か… 間接キスになるんじゃ?)
「あっお箸が1組しかないね」
和人も気づいたみたい。
366名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:05:39 ID:g8Yn0vTl
でも
「べ、別にいいじゃない。 この歳になって…… そ、その…… 間接キスとか…… わ、私は気にしてないんだからね」
(あ〜! 私ったら…… そんな事言ったら余計意識しちゃうじゃないのよ!)
しかし、よくよく考えてみたら、私と和人はさっきまで裸で抱き合ってたのだから、本当に「大した事」じゃないと思える。
和人もそう思ったのか
「そうだね」
とだけ言って、先に私にお箸を渡してくれた。

1口食べると和人にお箸を渡す。
和人も1口食べると私にお箸を返してくる。
それでも箸先をやたら意識してしまう。
やっぱり、さっきはキスしなかったから?
ごまかすように
「どう? 和人美味しい?」
とか聞いてみる。
「うん。 とても美味しいよ」
笑顔と共に帰って来た言葉が嬉しかった。

そう言えばリカちゃんやライネが言ってたっけ。
(「ワルQの料理なんだけど…… 一体、どう作ったらあんな風になるのやら」)
とか
(「ワルキューレお姉様がせっかく作ってくださっても、あの料理はちょっと……」)
とか。
(よおぉし勝った! 料理だけは完全に勝った!)
ガッツポーズが出そうになった。
367名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:07:06 ID:g8Yn0vTl
しかし
(「それでもお兄ちゃんは「美味しいよ」とかって全部食べるんだけどね」)
(「まったく、お姉様が羨ましいというかバカらしくなりますわねぇ。 お2人だけでやってなさいな。って感じですわよ」)
とも言ってたっけ。
(愛情こそ最上の味付けかぁ…… 愛情なら負けないと思うんだけどなぁ……)
和人が買って来てくれたお茶を1口飲んだ。

私達は少し遅いお昼を食べ終えてもそのまま屋上にいた。
和人に言いたい事もあったけど黙ってた。
そして和人も……
ただ、私達は屋上から見える羽衣町の風景に眺めてた。
時乃湯に突き刺さってるワルキューレの円盤と、七孤神社に刺さってるハイドラの円盤はさすがに目立つ。
その2機の円盤を見ると、
(私達、こんなに近くに住んでたんだ。 こんなに近かったから…… いつでも会える、いつまでお一緒にいられるとか思ってたのかな?)
・・・・・・・

次の授業は2人して戻り、午後の授業も終わった。
帰ろうと下駄箱で靴を出したとき、校門の外で待ってるワルキューレを見つけた。
私は、ワルキューレに気づいていない和人に言う
「和人… 明日も昼休みに体育倉庫で……」
「えっ?」
「だってそうでしょ? 慣れる為の練習なんだから。 いいわね? ……それじゃ、私は先に帰るから」
一足先に校舎を出た。
368名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:08:54 ID:g8Yn0vTl
「あら、秋奈様」
ワルキューレが私を見つけて声をかけてきた。
今更ながら思う。
(本当にキレイ……)

そして気づいてなかったフリをして
「あれ? ワルキューレ… 和人を迎えに来たの?」
「えっ…… そ、そんな…… 私はただ…… その、たまたま近くに……」
頬を染めてモジモジする仕草は少女のよう。
でも、この女は男を、和人の全てを知ってる。
嫉妬と憎悪の炎が燃え上がる気がしたけど
「和人だったらもうすぐ来るわよ。 じゃあ、ワルキューレ私は先に……」
「は、はい。 ありがとうございます。 秋奈様もごきげんよう」
ペコリと頭を下げる仕草まで完璧なまでに美しかった。
・・・・・・・・・

「おい、ハシが止まってるぜ。 もう食わねぇのか?」
夕食の時、ハイドラに声をかけられてハッとした。
(あれ? 私… 何時の間にご飯の用意したのよ)
帰ってきてから…… そうだ! 和人と…その……思い出してたらハイドラに声かけられて買い物に行ったんだっけ?
そこから境内の掃除して…… たのかな?
う〜ん… よく覚えてないわ。
「おい! 秋奈!」
「えっ! いいわよ。 食べたけりゃ食べれば」
「ホントに大丈夫かよ。 ヘンだぞおめぇ」
「なんにもないわよ!」
369名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:09:59 ID:g8Yn0vTl
片づけも終わってTVを見てたら
「おい、フロ行かねぇか?」
ビクッ!
「な、な、何でよ!」
「何でっつってもよぉ。 いつも行ってるじゃねぇか。 風呂沸かせばいいのにワザワザ行ってるじゃねぇかよ」
そう… 少しでも、一目でもいいから和人に会いたい。
それに、私の380円が和人の家を助けてると思えるのが嬉しかったから。
でも、今日は和人と顔を合わせるのは恥ずかしい。

「きょ、今日はウチのお風呂でいいでしょ!」
そりゃ、和人が番台にいる事は少ないけど……
「え〜〜っ、オレ、和人の沸かしたフロが良いんだけどなぁ。 何っつっても広いしよぉ」
ハイドラは未練があるようだが
「うるさいわねぇ。 とにかく今日はウチのお風呂。 いいわね!」
人前で裸になるのが怖かった。
何か、私の体が和人に抱かれて、どこか変わってしまったのでは? とか思ってしまう。
そんな事は無いのは解ってるし、変化があったとしても人から見られてバレる程度の事ではないだろう。
(でも… なんか恥ずかしいよ。 それに…… まだアソコに何か挟まってる感じで歩きにくいし)
その夜、布団に入っても、昼間の事を思い出し、なかなか寝付けなかったけど、どうやらそれほど遅くない時間に私は眠ったようだった。

「んっ…… 朝かぁ」
その日の目覚めもいつもと変わらない。
でも、やっぱりアソコはまだ違和感がある。
(今日も和人と約束したけど…… あんな太くて、大きくて、硬くて… 熱いのが私の身体に入るのかぁ。 和人に抱かれるのは嬉しいけど……)
(昨日ほどは痛くないだろうけど。 せめて和人が私の事、好きでいてくれたらなぁ…… 和人。 私は… 私は和人の事、こんなにも好きなのに……)
(和人のニブチン! 鈍感!)
(な、何だか、今の私、マンガのヒロインみたいな事になってない? うわぁ恥ずかしい。 もう、これも和人のせいなんだからね。 和人のバカ!)
(和人の…… バカぁ……)
370名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:11:00 ID:g8Yn0vTl
気を取り直して朝食の準備とお弁当を作る。
今日は、私と和人の分……
「うふふ……」
2つのお弁当箱にごはんとおかずを詰めていると、思わず笑みがこぼれる。
「何ニヤけてるんだ? 朝っぱらから」

ハイドラが起きて来たみたい。
「な、何でもないわよ! それよりちゃんと顔洗ってらっしゃいよ」
「うっせ〜よ。 ガキじゃあるまいし」
ハイドラが洗面所に行ったので、その間に急いでお弁当をカバンにしまった。

「それじゃあ、行ってくるわ。 後片付け頼んだわよ」
「おお!」
いつもの時間に家を出る。
この時間に出ると、和人とリカちゃんに会う。
ホラ! 2人の後姿。
「か……」
いつものように声をかけようしたけど、かけられなかった。
和人の姿を見ただけで、恥ずかしさが最高潮に達したのがわかったから。
多分、私の顔は真っ赤になってたと思う。

(ダメ! リカちゃんに怪しまれるし…… それに私の気持ちを和人に知られちゃう)
(まあ、私の気持ちを知らないのは和人だけだけど。 クラスメートもリカちゃんも、ハイドラも私の気持ちは知ってる)
(本当は…… 間に合うのなら私の気持ちを和人に知って欲しかったけど……)
(? 和人に抱かれて気持ちが変わったのかな? 昨日までは和人に知られるのが堪らなく恥ずかしかったハズなのに)
(でも、いまさら伝わった所で和人の気持ちは変わらないだろうし。 それだったら……今までのままで… いいよね?)

そんな気持ちを何とか抑えて午前中を過ごし、昨日和人と約束した昼休みになった。
371真☆359:2006/11/18(土) 21:13:42 ID:g8Yn0vTl
う〜む……
本当は今回で終わらせる予定だったのだが、所用が入ってここまでしか書けんかった。
と言う訳でヤキソバの話もタコヤキの話も無しね。
続きは明日の未明か夜にでも。
では。
372名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 23:31:13 ID:uJYhIxKF
また間違っとるよー
373名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 23:55:30 ID:Mo82ZF1R
次はヤキソバに期待!!
374名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 01:04:34 ID:xY5DN3dy
GJ!
イイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!
375真☆359:2006/11/19(日) 04:50:56 ID:NDQ9DjYS
なぬ! また間違ってたか?
見直したんだがなぁ。

やっぱりヤキソバの方がよかったか。
ここが婦女子いっぱいだったら
「まあ、真サマも焼き芋が好きだなんて… 私とフィーリングピッタリ。 ああっ真サマとお付き合い出来ないかしら? ドキドキ」
とかの声が溢れ返る事は疑う余地もなかった、確定した未来であったであろうに。
まあ無い物をねだっても仕方がないので、今回はヤキソバだな。
うむ!
たまにスーパーの惣菜コーナーで定価198円のパックに入ったヤキソバをさらに「半額」とかのシールが貼られてあるヤツを買うんだけど…… 不味い。
作ってる人には悪いが、味見してるのか? と言いたくなる。
でも同じ不味いヤキソバも縁日とか祭りの屋台のヤキソバは許せるんだよなぁ。
たまに何かの間違いか、凄く美味いのもある。
中にはそれでも許せない不味さのもあるんだけどね。
焼いている、少しコワいお兄さんに……

ん?
とっとと続きをしろ?
そうだったな。 失礼した。
では最後を始めるのだ。
376名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 04:53:08 ID:NDQ9DjYS
午前中の休み時間、友達に借りて雑誌を見た。
ファッションやオススメスポットのとかに混じって
「カレシの「おクチの恋人」になる! 特集♂を満足させるおクチの必殺技大解析」
と言う見出しに目が行ったから。

私が盗み聞きした時、ワルキューレは… その…… してた。
(でも… 口で…… その… 和人の……をって)
ページをめくってその記事を読む。
ボッ!
「ポッ」ではなく「ボッ!」だったと思う。 私の顔は一瞬にして赤く染まっただろう。
それ位、私には強烈な内容だった。

「歯を当てないように舌を巻き込むように…… 手でしごきながら、舌を休ませずに…… カレが反応したらそこを徹底的に攻めて、でも焦らす事もお忘れなく……」
(な、な、な… 何なのよこれ! 本当に私達が読むような雑誌なのかしら?)
(だいたい、こんなのやった事ないのに出来る訳ないじゃない!)
「秋奈、何大口開けてるのよ。 それにその手……」
!!!
つい記事に書かれてた事を真似してたみたいだった。

「べ、べ別に……」
「あの所、見てたんでしょ?」
「なになに? 秋奈、ついに時野君としちゃうの?」
「そ、そんな訳ないじゃない! だいたいどうして私と和人がそうなっちゃうのよ!」
「だって……」
「……ねぇ」
からかう2人にはバレてるようだ。
そう。 和人にしてあげる為に読んだのよ!
悪い?
それも、今日してあげる為に。
(あ〜あ。 この状況が1年… ううん、せめて半年前だったら……)
(諦めたのに、私も未練がましいなぁ)
本を閉じて返した。
・・・・・・・・
377名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 04:54:08 ID:NDQ9DjYS
昼休み、私は昨日と同じ、マットの上で膝を抱えて和人を待つ。
昨日と違うのは、ちゃんとお弁当の入ったカバンを持って来てるところ。
「秋奈……」
昨日と同じ様に和人が来た。
和人は私の姿を見ると鉄の扉を閉めた。
「か、和人。 ワルキューレはその…… く、口でもしてるんでしょ? だったら私もしてあげる。 さあ練習、練習」

和人のズボンのファスナーを下ろして、……を取り出す。
(や、やっぱり大きい… でも、これでもまだ大きくなってないんだよね?)
(そ、それと、昨日はあまり見れなかったけど… 色の白い和人の体の一部じゃないみたいに…… その赤黒くて…… ちょっと… かなりグロテスク……)
「秋奈、そのイヤじゃないの?」
戸惑う私を見て声をかけてくれる。
「な、何言ってるのよ! 練習なんだから仕方ないじゃない」

思いっきり強がって、指で包み込むようにしてスライドさせてみた。
「ふっ… ふぅ……」
和人の息が荒くなったのが解って、私の体もかぁっと熱くなる。
「ごくりっ!」
唾を飲み込むと、覚悟を決めて、徐々に大きくなりつつある……に舌をあてた。
(うっ! 和人、あまり汗の匂いとかしないのに、ここはやっぱり…… でも匂いなんかより、この少ししょっぱい味…… うわっ! なんかヌルヌルした汁が出て来たぁ!)

「うんっ… 秋奈、いいよ」
和人の声で我に返って自分の事に考えが変わる。
(でも、汗の匂いとかが控え目の和人でもココは少し匂いがするって事は…… 私のアソコは………)
興奮で火照った顔から血の気が引く思いだった。
(ああ〜っ、ヤだなぁ。 絶対汗臭かったわよねぇ。 3時間目に体育とかあったし…… オシッコの匂いとか絶対しただろうし)
(ああっ恥ずかしい! 出来るなら昨日に戻って、シャワーを浴びてからにして欲しかったなぁ)
378名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 04:55:35 ID:NDQ9DjYS

和人の……が凄く大きくなって、口いっぱいになって、私の恥ずかしい昨日の記憶が中断される。
「ぷはぁっ」
息苦しくなって思わず口から出してしまう。
(いやっ… いやらしい!)
口と和人の……に私の唾が糸を引いているのが凄くいやらしい感じ……
プツリと切れて私の口周りについた。
!!!
その後、自分でも驚く。
そのついたものを私は舌なめずりするようにペロリと舐めとってしまった。

そこから私はボ〜っとなって……
我慢出来なくなったのか、和人もマットに横たわった。
私は顔を近づけて、和人の……を口に含む。
そこからはよく覚えていない。
せっかく本で予習したけど、多分出来なかったと思う。
でも、手が自然に和人の……を扱き、舌でペロペロしたまでは覚えている。

どれくらい、してたのだろう?
気がついたのは和人が
「出すよ、いいの? く、口に……」
私を気遣って声をかけてくれた時。
(和人、私の口でも気持ちいいんだ)
口の中で、カチカチの……で、唯一柔らかい弾力のある先がさらに膨らむ感じがしたと思ったら……
ずびゅっ…… どくんっ…
熱く、匂いのキツい液体? ゼリーのようにドロっとしたものが流れ込んで来た。
379名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 04:56:42 ID:NDQ9DjYS
喉の奥に当たって、思わず咽そうになるのを必死に我慢した。
(だって、ワルキューレは… 多分ちゃんとしてるだろうから)
「くうっ!」
息を詰めて一通り出し切ったのか、和人が……を引き抜くと、やっぱり私の口の周りに、白い和人の精液がついた。
口の中には唾液に混じっても溶けない精液が……

和人が自分のポケットからティッシュを出して
「秋奈、これに吐き出して……」
気を使ってくれたけど、私は首を振った。
(だって…… 和人のなんだから)
唾液で薄め
「ゴクリ」
はしたなく喉を鳴らして飲み込んだ。
「あ、秋奈……」
心配そうに見つめる和人の前で、またもや、舌なめずりして舐め、さらにまだ残りがじくじくと漏れてきてる和人の……の先に舌を這わせてしまった。
・・・・・・・・

私達は今日は校庭でお弁当を食べた。
午後の授業にも間に合ったけどギリギリ。
なので、帰りには
「和人、明日からは放課後にしない? どうせ私達、帰宅部なんだし。 でもお弁当はちゃんと作って来てあげるから心配しないでよ」
また明日の約束を取り付けて帰った。
・・・・・・・・
380名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 04:58:26 ID:NDQ9DjYS
・・・・・・・・
ここからは私の知らない話。
その夜、和人は昨夜に続いて真田さんの特訓を断った。
ワルキューレも和人を庇い、特訓は2日続けて中止されたようだった。
でも何かよそよそしい和人を真田さんの鋭い洞察力は逃さなかった。
次の日、和人とリカを送り出すと
「姫様、わたくし出かけてまいりますので」
と和人の学校まで尾行したのだった。

そして、放課後、私と和人が体育倉庫に入って行くのを確認すると、音も立てずに近づき、中の様子を探った。
まだ経験の浅い和人とアソコに入れられるのが2回目の私が真田さんに気づく事は無く、真田さんは私達に知られる事なく去ったようだった。

悩む真田さんと、よそよそしく、また、今日も特訓を休む和人。
相手をしてもらえないワルキューレは落ち込んだみたいだった。
さらに次の日、和人とリカを送り出した後、居間でワルキューレは真田さんに問い掛けた。
「真田さん… 和人様…… もう私の身体に飽きちゃったのかしら? それとも私がいたらないからダメなのかしら? 私… 私……」
「姫様……」

「私も真田さんに見られながら… その…… するのって恥ずかしいけど、真田さんがお部屋に帰ってからその…… あの… おねだりしても、和人様……」
落ち込む主君に真田さんも決心したのか昨日見た事情を話した。
「そ、そんな! 和人様が秋奈様と!」
今日まで長く仕えて来ただけにワルキューレの事は完全に把握してるつもりだった真田さん。
主君は泣き出すかもしれないと思ったが、その考えは間違いである事を実感する。

黙って立ち上がると出かける準備をした。
真田さんも慌てて主君を追いかけた。
昼休み、校庭でお弁当を広げる2人を見つからないように隠れて見続けるワルキューレと真田さん。
さらに放課後、周囲の人目を憚るように体育倉庫に入って行くのを見届けた。
そして、宇宙一愛する男性が幼馴染である女性に身体にのしかかり、本来ならば自分以外にはしてはならない行為をしているのを見る事になる。
行為の後、秋奈の胸に抱かれながら
「和人… 疲れたんじゃない? 身も心も。 いろんな意味で。 疲れたら…… 私が……」
381名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 04:59:22 ID:NDQ9DjYS
そのセリフを聞いた時、ワルキューレは黙って体育倉庫に背を向けて帰り出した。
「ひ、姫様!」
慌てて後を追う真田さん。
校門を出た所で
「姫様、どうかお怒りをお静め下さいませ。 婿殿も…… その… 一瞬の気の迷いと申しましょうか……」
しどろもどろに主君をなだめようとする。

「ひっひぃぃっ!」
振り返った主君は笑顔だった。
ただ、真田さんが知っている、春の日差しのような暖かい笑顔では無く、氷のような冷たい笑顔。
口元はニヤリとしている。
風も吹いてないのに、レモンイエローの髪がたなびいているようにも感じ、青白い炎がユラユラとオーラのように主君の全身から溢れてるのが、解った。
ネコミミはピンと張り、シッポは感電したようにビンビンと突き立ち、目の前の人物がこれ以上なく危険なモノと真田さんの野生が警告していた。

「真田さん、私、怒ってません」
(う、ウソでございます!)
「だって… 私がいたらないから和人様は……」
「ひ、…ひめ……」
「真田さん」
「はっはひぃっ!」
「星霊節までもう時間がありません。 それまでに私が和人様に相応しい女になれるように、お料理も、お掃除も、お洗濯も…… 夜の事も教えてくださいね?」
「……」
「私がちゃんとすれば、和人様も…… 星霊節までは… 和人様を秋奈様に貸して差し上げます。 でも…」
「ゴクリ!」

「でもその後は…… 秋奈様にも… 誰にも和人様は渡さない! 和人様に他の女の方に向かせる事はさせない! ですから、お願いしますね?」
主君のオーラがさらに大きくなり、自分を飲み込んでしまうのではないか? という恐怖感に圧倒され、その場にへたり込んでしまった真田さんに
「お願いしますね?」
念を押すように言う。

笑顔ではあるが、メームやイナルバ以上に恐怖を与える主君に
「はっはい! それはもう!」
そう答えるだけしか出来なかった。
そして、その後夜の特訓は事情により暫く中止と和人に告げられ、和人が学校に行ってる間にワルキューレは真田さんから家事全般の厳しい指導を、時に涙を流しながら受ける事になった。
ここまでが私の知らない事情。
・・・・・・・・・・・・
382名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 05:00:06 ID:NDQ9DjYS
そんな事があったとは知らず、私は和人と身体を重ねた。
セックスをして… 口でして……
(でも、それも今日で終わり……)
明日からはイナルバさんが来て、結婚式の巫女としての振る舞いや、祝詞の練習が始まる。
もう処女(おとめ)じゃない私は1週間かけて身を清めなければならないし。
来週は星霊節。
和人とワルキューレの結婚式。
結婚したら、もう逢瀬を重ねる事は出来なくなるだろうから、私が和人に抱かれるのは今日で最後。

私の身体は、すっかり覚えた快感を期待してさっきから疼いている。
今日が最後だと言う事は知ってるのかしら?
でもそんな事はどうでもいい。
これから、もたらされる快感に身体が期待して、下着がじんわり濡れて来た。
つい指で弄ってしまいそうになった時
ギギギ
鈍い軋み音をたててドアが開かれた。

私と和人にとって最後の放課後が始まろうとしていたのだった。


「息を潜めて……」・・・・・・おしまい。
383真☆359:2006/11/19(日) 05:10:07 ID:NDQ9DjYS
え〜……じゃなかった。
コホン!
この話はここで終わりだが、実はこれは
「秋奈のハートブレイクライブ」
と言う話に繋がっておってな。
ん?
何でお前が前・359の話に繋がる話を書いたのかって?
うむ!
最後まで正体は明かすまいと思っていたが……
実は、私…… もとい! ワタクシは……。
いや、やっぱり止めよう。

私はスレの空気が悪い時、停滞してる時に颯爽と現れて話を落すさすらいのSS職人
「真☆359」
なのだからな。

ともあれ、私の役目はここまでである!
私がかえってスレの空気を重くしたかもしれないが、な〜に、コレ以上は悪くならないだろう。
と言う事で、ここにいる職人達に後事を任せて、私はまた時の流れを旅するSS職人に戻るとしよう。
頑張って欲しい!
しかし、またスレの空気が悪くなれば登場するかもしれんがな。

読み手の諸君には、つきあってくれた事に感謝する。
ではさらばだ!
384無題:2006/11/20(月) 01:14:14 ID:wXnWwKiN
  ワルキューレが大きいワルキューレと、小さいワるきゅーレの二人に分裂してしまってから一ヶ月。
  同一人物が二人同時に存在するという、ありえないはずの非日常に、皆が馴染んでしまった、そんなある日の事。
  その日、土曜日で学校が休みの和人は、ワルキューレが食料品の買い物に行くと言うので、荷物持ちとして同行していた。
  当然、ワるきゅーレも一緒だ。
  ワルキューレが二人になったあの日から、どこかに出かける時も、時乃湯の仕事をする時も三人はいつも一緒だった。

 「二人とも、ちょっと本屋に寄ってもいいかな?」
  買い物を一通り済ませて、そろそろ帰路に着こうという時に和人がそう切り出した。
 「はい、私は構いませんけれど」
 「わるちゃんもー」
 「ありがとう。ちょっと欲しい本があるんだ」
  快く返答する二人と一緒に和人は本屋へと向かう。

 「あ、あったあった」
  いつも購入している月刊誌を手に取ると、自分の興味のあるジャンルのコーナーで、本を物色している二人に声をかける。
 「僕の買う物は決まったけど、二人は買う物あるかい?」
 「私は、このお料理の本を買おうと思います」
 「わるちゃん、ぴょん子ちゃんー」
  ワルキューレとワるきゅーレが、それぞれ自分の欲しい本を持って寄ってくる。
 「あ、駄目じゃない。今月はもう真田さんに沢山買って貰ったから、もう何か買っては駄目ってリカ様に言われたでしょ」
 「えーっ、わるちゃんぴょん子ちゃん欲しいよーっ」
  ワルキューレが咎めると、ワるきゅーレが駄々を捏ねる。
  まるでしっかりした姉と天真爛漫な妹のような二人に、思わず笑みを浮かべてしまう和人。

 「んもう、和人様。笑って見ていないで、和人様からも小さい私に言い聞かせてください」
 「ん、ああ。まあいいじゃないか。たった410円のマンガくらい」
 「ねーっ。これくらい、いいよねー和人ーっ」
  嬉しそうな笑みを浮かべて和人にくっつくワるきゅーレ
 「……そんな事言われたって、もう今月のお小遣い残り少ないのに……」
  ぼそっと呟いて口を尖らせるワルキューレ。
 「あ、そっか……」
385無題:2006/11/20(月) 01:15:16 ID:wXnWwKiN
  ワルキューレの懐事情を知っている和人はそう答えて黙ってしまう。
  ワルキューレの小遣いは一ヶ月5000円である。
  時乃湯の経済事情では、これがリカに認められた最低限の金額だった。
  例えワルキューレが二人になっていても、元々同一人物なのだからそれぞれに小遣いが与えられる事はない。
  8歳のワるきゅーレに小遣いを与えるとすぐに使ってしまうので、二人の小遣いは18歳のワルキューレが管理していた。
  しかし、8歳のワるきゅーレならともかく、18歳のワルキューレには5000円はあまりに少ない。

  その為、ワルキューレは出来るだけ無駄遣いをしたくないのだが、小さい自分があれが欲しい、これが欲しいとわがままを言うと、嫌
 でも出せる範囲で小遣いを使わざるを得ない。
  今までみたいに、真田さんがこっそりと小さい自分に何か買い与えてくれる分にはいいが、大きい自分がいる今の状況とリカの手前、
 余りそういう事ばかり出来ない。
  そもそも、わがままを言っているのは自分自身な訳だから。
  結局、自分の欲しい物もろくに買えず、大きいワルキューレの分の小遣いはみるみるすり減っていくのだった。
  
 「ぴょん子ちゃん、駄目なの……?」
  悲しそうな顔で和人と大きい自分の顔を交互に見上げるワるきゅーレ。
 「……しょうがないな。僕が買ってあげる」
 「本当?かずと」
 「ああ」
 「わーいわーい!」
  和人の言葉に笑顔を輝かせ、ぴょんぴょんと飛び跳ねる。
 「……いいな。小さい私ばっかり……」
  すると、今度は大きいほうのワルキューレが、ぼそっと呟いて拗ねる。
 「……ワルキューレ、その本貸して。お金払ってくるから」
 「え?」
 「買ってあげるって言ってるの。僕から君達へのプレゼントだよ」
 「あ……」
  和人の言葉を聞いた途端、ワルキューレが花が咲くような笑顔を見せる。

 (やれやれ、困った子達だな。僕のお姫様達は……)
  嬉しそうに喜んでいる二人に背を向けてレジに向かう和人。
 「あっ待ってください」
 「あーん、わるちゃんも行くー」
  慌てて和人の後を追う二人。
386無題:2006/11/20(月) 01:15:51 ID:wXnWwKiN
 「……ねえ」
 「なあに?」
  和人がレジで会計をしているのを待ちながら、ワルキューレがワるきゅーレに話しかける。
 「あとで、私にもマンガ読ませて」
 「うん。いいよー。そのかわりー、今度、お菓子作って」
 「……お菓子を?」
 「うんっ。だってぇ、お料理の本かずとに買ってもらうんでしょ。だったら作り方解るよねー」
 「うーん、確かカップケーキの作り方も載ってたかしら……」
 「今月はもう、真田さんにお菓子買ってもらうとリカちゃんが怒るけど、おっきいワルちゃんが作れば怒られないもんねー」
 「……なるほど。あなた、頭いいわね」
 「えへへー」
  自分で自分を褒めているという奇妙な光景だが、他人からは仲のよい姉妹にしか見えない二人だった。

 「おまたせ、はい。二人とも」
  和人が二人に声をかけ、会計を済ませてわさわざ別々の紙袋に入れてもらった本を手渡す。
 「ありがとーかずとーっ」
 「ありがとうございます。大切にします」
  それぞれがとびきりの笑顔でお礼を言うと、和人の右手をワるきゅーレが握る。
 「かずとー、早く帰ろ」
 「あっ!!ずるい!!」
  大きいほうのワルキューレが口を尖らせる。
  理由は簡単。和人の左手は買い物袋を下げている為、自分が手を握れないからだった。
 「早い者勝ちだもーん」
  ごきげんな声で小さいほうのワるきゅーレが言う。
 「……うー」
  恨めしげな視線で和人と小さい自分を見つめるワルキューレ。
 「まあまあ、ケンカしないで……。そうだ、途中で交代すればいいじゃないか」
 「こうたい?」
 「うん。例えば次の電柱まで、とか適当な範囲で区切って、交代で手を繋ぐんだよ」
 「うんっ。ワるちゃんそれでいいーっ」
 「君は?」
 「……私も、それでいいです」  
 「よし、それじゃ行こうか」
  そう言って帰路を歩き始める。
 (やれやれ……拗ねたり笑ったり……ころころ表情を変えて……。なんだかんだでやっぱり、同一人物なんだな……)
  和人はふたりを横目で見ながら、苦笑いを浮かべるのだった。
387無題:2006/11/20(月) 01:16:40 ID:wXnWwKiN
  交代で手を繋ぎながら、三人で商店街を歩く。
 「次、わるちゃんの番だよー」
 「はいはい」
  ワるきゅーレと交代するため、和人の手を離して後ろに下がるワルキューレ。

  どんっ。

 「きゃっ!!」
 「わあっ!!」
  背後に下がった拍子に、後ろから歩いてきた人とぶつかってしまう。
  バランスを崩した拍子に本の入った紙袋を落としてしまう物の、何とか体勢を整えるワルキューレ。
 「ご、ごめんなさい!!大丈夫ですか!?」
  慌ててぶつかった相手に謝る。
  ワルキューレのぶつかった相手は、和人と同じ高校の制服を着ている少女だった。
  年の頃は17〜18歳くらいだろうか。
  尻餅をついて、痛そうに顔をしかめていた。
  女子高生の周りには口の開いた鞄と中身が散乱している。

 「うーっ、あいたた……」
 「ごめんなさい。ケガとかしていませんか?」
  ワルキューレは女子高生に謝りながら、手を差し出す。
 「は、はい。大丈夫です……」
  少し戸惑った様子を見せた後、ワルキューレの手を取って立ち上がる女子高生。
 「おケガがないのならいいのですけれど……。本当にごめんなさい」
 「いえ、そんなに気にしないで下さい。あたしも携帯見てて前を良く見てなかったですし……」
  お互いに謝りあう二人。

 「はい、落としたよー」
  そんな二人の間に割って入ったワるきゅーレが、女子高生の鞄に散乱した中身と、鞄とは別に持っていたらしい紙袋を和人と一緒に拾
 って、女子高生に手渡す。
 「あ、ありがとう、お嬢ちゃん」
  お礼を言って自分の荷物を受け取る。
 「それじゃあたしはこれで……」
  軽く頭を下げてそう言うと、女子高生はそそくさと立ち去っていった。

 「駄目だよ、ちゃんと周囲に気を配らないと」
  ワルキューレの落とした紙袋を手渡しながら、和人が言う。
 「……はい。以後気をつけます」
 「さ、早く帰ろう」
 「かえろかえろー」
 「はい」
  それからは人とぶつからないように気をつけながら、交代で手を繋ぎながら、三人は仲良く帰宅したのだった。
388無題:2006/11/20(月) 01:17:33 ID:wXnWwKiN
  ――その日の夜。

  家事の後、遅い入浴を済ませたワルキューレは、和人達におやすみの挨拶をしてから、自室へと向かう。
  そっと部屋のドアを開けると、既にワるきゅーレが怪獣の着ぐるみパジャマ姿で、すうすうと小さな寝息を立てて眠っていた。
  ワルキューレは小さい自分を起こさないように部屋の中に入ると、ベッドに据え付けられた小さなルームライトを点ける。
  それから昼間和人に買ってもらった本の入ってる紙袋を、明かりの下に持ってきてベッドの上に寝転がると封を切り、中身を取り出す。
 「あら?何かしらこれ?」
  出てきた本は自分が買ってもらった料理の本ではなかった。
 「エ○……ティーン?」
  16〜18歳くらいの女の子が表紙のそれは、明らかに自分の買てもらった物ではなかった。

 「あ、もしかしてあの時……」
  帰り道、女子高生とぶつかった時の事を思い出す。
  あの時、お互いの本の入った紙袋を取り違えたのだ。
  よく見ると紙袋は似ているが少しデザインが違う。
 「どうしよう……私の本と入れ替わってる……」
 「どこかでまた会えたら、入れ替わった本を返さないと……」
  そう呟いて、本を紙袋に戻そうとする……が。
 「……普通の女の子って、こういう本を読むのね……」
  今まで、勉強の為の書物や教科書、地球で売っている少女マンガくらいしか読んだ事のないお姫様は、同年代の平民の少女が読む物に
 つい、興味が湧いてしまったのだった。

 「……ちょっとだけ。汚したり折ったりしないように気をつけて、ちょっとだけ見せてもらおう……」
  誰も聞いていないのに、言い訳をしながら興味津々でエ○ティーンを開くお姫様。
 「あ、この服かわいい」
  最初のカラー写真のページには、自分とほぼ同年代の女の子がいろいろな洋服やアクセサリーを身に着けて写っていた。
  ページをめくっていくと、いろんな店の情報も掲載されている。
 「へぇ……普通の女の子達はこんないい物読んでるんだ……」
  今まで自分が知らなかった事が沢山書かれている本を、夢中になって読み進める。
 「ん?読者投稿企画 私と彼の初体験?」
  モノクロのページを読んでいる内に、そんな見出しの記事が目に留まる。
 「恋人との初めてのデートとか、初めてのキスとかの体験談が載ってるのかしら?」
 「こういうの読んでる女の子達って、知らない人にそんな事知られてもいいって思ってるのかしら?私だったら恥ずかしくて投稿できな
 いけどなぁ」
  ぶつぶつと独り言を呟きながら、ページを開く。

  この間、彼氏の家に遊びに誘われたの。
  彼ったら、今日は家に誰もいないからって顔を真っ赤にしながら言うの。
  あたし、そんな彼がかわいくて、つい行くって言っちゃったの。
  それでね、彼の部屋で一緒に借りてきた映画のDVD見てたんだけどなんだか彼、心ここにあらずって感じでずっとそわそわしてたん
 だぁ。
  彼と付き合い始めてもう3ヶ月も立ってたし、彼の事大好きだからあげてもいいなってずっと思ってたの。

 「あげるって何を?何かプレゼントでも用意してたのかしら」
  そんな独り言を言いながら続きを読むお姫様。
389無題:2006/11/20(月) 01:18:33 ID:wXnWwKiN
  あたしはいつでもOKだったんだけど、彼ったらなかなか何もしてくれないんだもん。
  ついあたしのほうから迫っちゃった。
  最初に彼の方に頭を乗せてこう言ったの。

 「あたしの事好き?」って。
  そうしたら彼、驚いた顔してから「好きだよ」って言ってくれたの。
  それであたし、彼の前でそっと目を閉じて待ってたの。
  そしたらやっと彼がキスしてくれたの。
  でも彼、すぐ離れちゃったから「もっとして」って言ったの。
  彼、何度もチュッチュッってしてくれたの。
  何度かチュッチュッってしてる内に、彼が舌をあたしの口の中に入れてきたの。
  最初は変な感触がして嫌だったんだけど、なんだかそのうち頭の中がぽわーんとしてきて……。

  気が付いたら、彼の手があたしの胸を触ってるの。
  あたしがびっくりして顔を離したら、彼ったら「嫌だった?」なんて叱られた子犬みたいな顔で言うの。
  そんな彼がかわいくて、あたし「ううん、いいよ」って言っちゃったの。
  そう言ってあげたら、彼すごく嬉しそうな顔であたしのおっぱいを触るの。
  いっぱい揉んだり、撫でられたりしてるうちに、つい「もっと強くしてもいいよ」なんて言っちゃったの……。

 「な!?何よコレ!!」
  予想もしなかった内容にショックを受け思わず叫ぶ。
 「……う〜ん、うるさいよぉ〜」
  寝ている小さな自分が呟く。慌てて口元を手で押さえて、声の主を見ると、すうすうと寝息を立てて夢の中へと旅立っている。
 「………」
  声を出さないようにしながら、読者投稿の続きを読む。

  あたしの言葉でキレちゃったのかしら。気が付いたら彼に上着とブラをめくられて、あたしのおっぱいが空気に晒されてたの。
  彼に触られて、硬くなってた乳首も全部見られちゃったの。
 「綺麗なおっぱいだ」って言ってくれて嬉しかったんだけど、彼ったら赤ちゃんみたいにあたしのおっぱい吸うんだもん。
  気持ち良くて、胸だけで何度もイっちゃった♪

 「……おっぱいなんて吸われて気持ちいいのかしら?……そもそも赤ちゃんに母乳をあげる為に付いてる物なのに」
 「それにイっちゃったってどういう意味なのかしら?この後どこかへ出かけたのかしら?よくわからないわ……」
  いつか愛する人との間に生まれてくる赤ちゃんに母乳を与える為の胸を、恋人に吸わせて喜ぶという感覚が理解できないワルキューレ。
  思わず自分の胸を吸う和人を想像してしまう。
 「何考えてるの私!!和人様はあんな事しない!!」
  首を振って、自らの妄想を振り払うと再び続きを読む。
390無題:2006/11/20(月) 01:19:12 ID:wXnWwKiN
  男の人って本当におっぱいが好きなんだって、思ったわ。
  だって……いつまでもあたしのおっぱい触ってるんだもん♪

 「!?」
 「……そういえば、時々和人様も私の胸を見てる時があるような……」
 「……和人様もおっぱい、好きなのかな……」
  何気なく自分の右胸を片手で持ち上げ、すぐに手を離す。
  形の良い乳房がぷるんと弾力で元に戻る。
 「自分で触っても何も感じないけど……。もし和人様が触りたいなら……」
 「って何考えてるの私!!和人様はそんな事望まない!!」
  首を振って、自らの妄想を振り払うと思わず叫ぶ。
 「……う〜ん、うるさいよ〜」
  寝ている小さな自分が呟く。慌てて口元を手で押さえて、声の主を見ると、すうすうと寝息を立てて夢の中へと旅立っている。
 「………」
  声を出さないようにしながら、再び読者投稿の続きを読む。

  おっぱいに夢中になってる彼に、そろそろ他の所も触って欲しかったから恥ずかしかったけどこう言ったの。
 「おっぱいばかりじゃやだ。他の所も触って」って。
  そしたら、彼「うん」って言うと私の首筋にキスをしながら、手をあたしのアソコに当ててきたの。

 「アソコ?どこの事?」

  彼の指が上下に動くたびに、くちゅくちゅ音がして、恥ずかしい液が一杯出てきたの……。

 「……アソコって口の事なのかしら?」
  いちいち疑問を口にしながら続きを読むワルキューレ。

  それでクリちゃんの皮も剥かれて、くりくりって弄られてまたイっちゃったの。

 「栗?」

  彼が入ってきた時、痛かったけどやっとひとつになれたんだって実感できたから、我慢できたの。

 「入って?痛い?どうして?」

  彼のがあたしの中で散々暴れまわって、初めてなのに気絶しちゃったの……。
  いつも彼の事を想ってオナニーしてたからかな?

 「?????」

  気が付いたら中に出されちゃったけど、もしデキちゃっても構わないと思った。本当に嬉しかったから……。

 「出されるって何?デキるって何が?何の事だかわからないわ……」
  胸を弄られたという後の記事が、ワルキューレにはさっぱり理解できなかった。
  何を言っているのかまったく理解できないワルキューレはしばらく腕を組んで考え込む。
 「……あ、もうこんな時間。もうそろそろ寝ないと……」
  考えるのを中断し、ふと時計を見ると既に深夜の二時になっていた。
  朝は早く起きて、朝食を真田さんと一緒に作る約束だった事を思い出し、エ○ティーンを紙袋にしまう。
 「まだ他のページにも興味があるけれど、もう寝ないと……」
  まだ読んでない残りのページと今まで読んでいた物が気になるが、いいかげんそろそろ寝ないとまずい。
  間違って小さい自分が読まないよう、手の届かない本棚の一番上に隠すように置くと、小さい自分の隣で掛け布団を被って目を閉じた。
391無題:2006/11/20(月) 01:19:57 ID:wXnWwKiN
 「……気になって眠れない……」
  エ○ティーンに書いてあった記事の事が気になって、どうしても眠れないワルキューレ。
 「……残りのページを読めば、疑問も解けて眠れるわよね」
  小声でそう呟くと、ルームライトを点けて、エ○ティーンを取り出し再びぺージをめくる。

 「ん?過去に投稿された中から投票で選ばれたNO.1記事をコミカライズ化?」
 「これって、以前読者投稿された物をマンガにしたって事よね……」
  相変わらず独り言を呟きながらページをめくる。
 「!?な、何コレ!?」
  思わず叫ぶ。
  マンガの内容は一人の少女が彼氏と会う度に色々なプレイをしていたが、避妊をしなかった為妊娠してしまい、高校を中退して出産を
 するという物だった。
 「な、な、な……」
  ショッキングな内容のマンガを読みながら、ワルキューレの頭の中で様々な隠語が飛び交う。
 (アソコというのはオマンコの事で、オマンコというのは女性器の事で、フェラチオっていうのはオチンチンを舐める事で……)
 (それで、セックスっていうのはおちんちんを性器に挿入されて、ザーメン……精液をおなかの中に出されて……)
  ぷしゅーと湯気が出るような勢いで顔を真っ赤にして、今読んだマンガとそれまでに読んだ投稿の内容を頭の中で整理する。

 「あ、赤ちゃんってこんな事して作るの……?」
  今まで知らなかった事実を知ってしまったお姫様は激しく動揺していた。
  ちゃんと淑女教育は受けてきたつもりだった。
  純潔という言葉の意味も知っているつもりだった。
  愛し合う男女が結ばれるという事は、裸で抱き合って寝る事だと、本気で思っていたお姫様は混乱した頭で考える。
 「ど、どうして誰も教えてくれなかったの……」
  同年代の娘なら誰でも知っている知識が、まったくなかった事に困惑して落ち込む。
  誰かが箱入りのお姫様に性知識を教える機会がなかった原因は多々ある。

  大抵、こういった話題は仲の良い友達やクラスメート、学校の先輩等を通じて覚える物だ。
  だが、ワルキューレの通っていた学園惑星は良家のお嬢様ばかりだった上、ヴァルハラ星のお姫様である彼女に性の話題を振る人間は
 いなかった。
  また、ワルキューレはあまりにも容姿が美しすぎた。
  いつだって優雅に振舞い、キーソードの試合では凛々しい姿を見せ、周囲の人間を感嘆させてきた。
  そんな彼女は性行為という生々しい事からは、かけ離れた存在として捉えられていた。
  良くあるアイドルはトイレに行かないという妄想と同じ物である。

  しかもヴァルハラ星のお姫様だ。
  彼女に憧れたりする女生徒や、仲の良い同級生もお姫様相手にそんな話題を振るわけがない。
  また、学園惑星には家庭科や保健といったお嬢様にあまり必要のない教科が無かった上、ワルキューレは飛び級を繰り返している。
  その為、同年代の友人達や先輩といった人づてで性知識を得る事がなかったのだ。
  また、学園惑星に入学する前の淑女教育でも、ワルキューレが当時子供だった為、性行為については教えられなかった。
  その為、結果的にワルキューレは性知識を得る事ができなかったのだった。
392無題:2006/11/20(月) 01:20:40 ID:wXnWwKiN
  もしも、ワルキューレがヴァルハラ星を飛び出して、縁談をキャンセルする事無く誰かと婚約していたのなら、改めて性教育が施され
 たであろう。
  だがワルキューレは円盤事故を起こし、魂の半分を和人に与え子供になってしまった。
  その後、和人との結婚が認められたのはいい物の、結局子供の姿に戻ってしまった。
  また、和人の真面目な性格から婚前交渉をする事はないだろうとのメームの判断により、ワルキューレへの性教育は行われなかったの
 である。
  こうして、赤ちゃんは愛し合ってる男女が結婚すれば出来る。赤ちゃんはおなかを切って産むと本気で思っている箱入りのお姫様が出
 来上がったのだった。

 「……信じられない。みんな、こんな事をしているなんて……」
  あまりのカルチャーショックに呆然となる。
 「……はあ、これ以上は刺激が多すぎて、今はもう読めないわ……もう寝ましょう」
  火照った顔を振って冷まそうとしながらそう呟き、エ○ティーンを仕舞って眠りに付こうとベッドに横になる。
 「……ん?」
  何だか股間に違和感を感じて、起き上がる。
 「……あれ?」
 「……やだ。オリモノかしら……」
  パジャマのズボンを脱ぎ、下着を脱ぐ。
  脱いだ下着を良く見ると、股間の部分に染みが出来ていた。
 「……そろそろ生理が戻ってくるのかな……」
  ワルキューレはその染みが自らの愛液だと気づくこともなく、魂を和人に分ける以前のように、生理の周期が戻ってきた時の為に用意
 しておいた生理用ナプキンと新しい下着を身に着けると、ようやく眠りについたのだった……。
393無題:2006/11/20(月) 01:21:12 ID:wXnWwKiN
 「はあはあ、綺麗だよ。ワルキューレのおっぱい」
 「か、和人様恥ずかしいです……」
 「恥ずかしがる事ないよ。もっと良く見せて……」
 「あっいやあんっ!!揉んじゃ駄目ぇ!!」

 「ダメェ!!」
 「ふぇっ!?」
  ガバァっ!!
  絶叫と共に起き上がる。隣で寝ていたワるきゅーレがびっくりした顔できょろきょろと辺りを見ている。

 「……夢?」
  半身を起こして、額に手を当てながら呟く。
 「なになに?どんな夢?」
 「っ!?なんでもありません!!」
  興味津々といった表情で、顔を覗き込んでくる小さい自分にそう叫ぶワルキューレだった。
394無題:2006/11/20(月) 01:22:00 ID:wXnWwKiN
 「……はあ」
  台所で洗った食器を拭きながらため息をつくワルキューレ。
 「どうかされましたか?姫様」
 「あっ、ごめんなさい。別になんでもないのよ、真田さん」
  隣で食器を洗っている真田さんにそう答えて、思案する。
 (あんな夢を見たのも、あの本に書いてあった事が気になるせいかしら……)
  居間で和人の膝の上に乗って、土曜朝の子供向け番組を見ている小さい自分と、テレビ観賞につき合わされている和人を見てため息を
 つく。

  やがて食器をすべて片付ける、と真田さんと和人とワるきゅーレに昨晩よく眠れなかったから、部屋で少し休むと伝えて自室に戻る。
 「今日は日曜日だし、小さい私の事だから、ずっと和人様にべったりでここに戻ってくる事はないはず……」
  ワルキューレはそう独り言を呟くと、ベッドの上に腰掛けてエ○ティーンを開き残りのページを読み始める。
 「……私、土曜日の朝から何してるのかしら……」
  ファッション雑誌とは名ばかりの、十代の少女向けエロ本を読む自分が何故か無性に恥ずかしくなる。
 「いいえ!!これは花嫁修業なの!!何も知らないままじゃ和人様のお嫁さんになった時困るもの!!」
  拳を握りながら力説する。
 「そうよ、これは花嫁修業。花嫁修業の一環なんだから……」
 「そ、それに……べっ別に私がえっちに興味があるわけじゃないんだから!!」

  自分への言い訳を繰り返しながら、エロマンガや投稿記事、様々な企画のページを一心不乱に読み続ける。
 「これは年齢別の初体験のデータ?それでこっちが男女どちらから告白したかのデータね」
  やがて色んな円グラフが書かれたページに目に留まった。
 「ふむふむ。付き合ってから半年で初体験が……」
 「えっ!?たった一ヶ月でしちゃう子もいるの?」
  データの内容に一喜一憂するワルキューレ。

 「……そういえば、私と和人様も馴れ初めから結構立ってるわよね……」
  つい、自分達と名前も顔も知らぬエ○ティーン読者達を比べてしまうお姫様。
 「……初体験のきっかけは……と。彼からのアプローチが一番多い……か」
 「でも結婚もしてないのに……させてあげるなんて……どうなのかしら?」
  貞操を大事にしない少女達を批判してみるお姫様。
 「あ、でもいつまでもさせてあげなかったせいで、彼に浮気されちゃったって投稿もあったわよね」
 「やっぱり、好きな人がもし求めてきたら、その……してもいいのかしら……」
  ワルキューレの頭の中で、淑女教育による貞操観念と、知ってしまった性行為への興味と不安が激しくぶつかりあう。
  思わず和人が迫ってくるシチュエーションを脳内でシミュレートする。
  ボッ。
  火が出そうな勢いで顔を真っ赤にする。
 「や、やっぱり駄目よねそんなの……結婚もしてないのに……」
 「で、でももし拒否して嫌われたらどうしよう……」
 「そんな事になったら生きていけない……」
 「ど、どうしよう……ああ、こんな本見なきゃ良かった……」
  困った顔をして、無意識の内に、意味もなく部屋の中をうろうろする。
395無題:2006/11/20(月) 01:22:47 ID:wXnWwKiN
 「どうしよう……どうしよう……」

  部屋の中をうろうろしながら、今まで18歳の姿で和人と一緒にいた時の事を思い出す。
 「……ん?」  
 「……そういえば、和人様はいつでも優しかったけれど……」
  はっとした顔で何かに気づくワルキューレ。
 「和人様は……こういう事をしたそうな素振りをした事なんてないような……」
  自分が求めれば、和人は優しく抱き締めてくれる。
  でも、それ以上はなかった。

 「……私って、もしかして女としての魅力ゼロ?」
  がーんという擬音とともに、床に手をついて思い切り落ち込む。
 「……ううん、和人様は純粋なの!!うん、きっとそうよ!!」
  流石に、いくらなんでも自分が女としての魅力ゼロだとは思いたくないワルキューレ。
  自分自身を励ますようにカラ元気を出して立ち上がる。
 「うん、そうよ!!きっとそう!!だから気にしない気にしないっと……」
 「あ、でも結婚した後の為に勉強だけはしとかないと」
  そう言ってベッドに腰掛けると、残り少ないページを読んでいく。
 「……恋の悩み相談?」
  読者の投稿した悩み相談のページが目に留まった。

  付き合い始めて一年の一歳年下の彼氏がいる18歳の女子高生です。
  友達はもう彼氏とCまで経験してラブラブなのに、私のカレは何時まで経ってもキスまでしかしてくれません。
  一体どうしたら、彼ともっとラブラブになれるでしょうか?
                                                    投稿者 K子 18歳
 「こ、これは……」
  まるで和人と自分みたいな境遇の投稿者と、今まさに気にかけている投稿内容に思わずごくりと唾を飲み込みむ。
  心臓をバクバクさせながら、ページを担当する女性の返答を読む。
396無題:2006/11/20(月) 01:23:19 ID:wXnWwKiN
  えーと、あなたのお手紙から判断すると、あなたはいつも受身で待ってるだけみたいよね。
  それじゃあ駄目。
  恋は待ってても進展しないわ。
  たぶん、あなたの彼はとってもシャイなんだと思う。
  もしかしたら、自分があなたより年下なのを気にしてるのかも。
  ここは一度、思い切ってあなたから彼に迫ってみたらどうかしら?
  あなたのほうが彼よりお姉さんなんだもの。
  ほんのちょっとだけ、彼が勇気が出せるようにリードしてあげるの。
  そうしたら、きっと二人の仲も進展すると思うわ。
  命短し恋せよ乙女。
  恋は自分自身の手で勝ち取る物よ。
  失敗を恐れず頑張ってみて。
  でも、彼との仲が上手くいったとしても、避妊だけはちゃんとしないと駄目よ。
  あなた達はまだ学生で、これからまだまだ素敵な未来が待ってるんだから。
  それじゃあ頑張って。
  あなたの恋が上手くいくよう、願っているわ。
                                                     回答  M 2○歳

 「……自分から」
  ぽつりと呟く。
 「……そうよ、そうよね!!私のほうがお姉さんなんですもの!!」
 「和人様に甘えるだけじゃなくて、和人様をリードしてあげなきゃ駄目なの!!」
 「それに、お互いが好きあってるなら、そういう流れになるのは自然な事よね!!」
 「決めた!!私、和人様が甘えてくれるように頑張る!!」
 「それで……それで……」
  上半身裸の和人に、生まれたままの姿で抱き締められている自分の姿を想像して、赤くなるワルキューレ。
 「……もっともーっと和人様と仲良くなるの!!」
  更に真っ赤になって目を閉じて決意を叫ぶお姫様。
397無題:2006/11/20(月) 01:23:57 ID:wXnWwKiN
 「……お、おお。まあ頑張れ」
 「え?」
  突然聞こえた渋い中年の声に驚いて振り返ると、引きつった笑いを浮かべたシロが部屋のドアを少し開けて覗き込んでいた。
 「わ、わりぃ……。侍女長に昼飯だから呼んできてくれと言われたんだが、何度ノックしても返事もないし、ぶつぶつ何か言ってたみた
 いだからよ……」
  いったい、どこから見られていたのだろうか。
  ワルキューレの顔がみるみる真っ赤に染まる。
 「シロ!!」
  物凄い勢いで正座の姿勢でシロの目の前にスライディングする。
 「うおっ!?」
  ワルキューレのあまりの素早さに素っ頓狂な声を上げて驚くと、体を両手でがっしりと掴まれ、至近距離で顔を見つめられる。
 「お願い!!今見た事、全部忘れてぇ!!」
  大粒の涙を目に溜めながら、羞恥で真っ赤に染まった顔で、自らの両手で掴んだシロに哀願するワルキューレだった……。
398266:2006/11/20(月) 01:26:15 ID:wXnWwKiN
真☆359氏のSSが終わったので、自分のSSを貼ってみる。
エロ入りの続きは後日。
399名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 08:36:12 ID:xC6/MU0j
266氏ktkr
続きwktk
400名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 13:25:35 ID:VO8vOMwT
真☆359さんって前・359さんなんだよな?
これも凄いよ。
細かい心理描写は見てて引きこまれる。
続きがあるみたいだから期待してます。

266さん。前・359さんのどこが気に入らないのかわからんけど。
せっかく空気が正常化して来たんだから、あまりあからさまな事しなさんな。
401名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 17:10:28 ID:P4lvc/6O
おおっスゲー!
秋菜もイイ。
真☆359さんだっけ?あんたも何者?ww
>>266さんも続きがんばってください。
402名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 21:30:21 ID:FfDmB60Q
戦神を待ってる俺ガイル
ここに落とさないならどっかのtxtでどっかのうpロダに上げてこのに貼ってくれるだけでもいいのに
とにかく続きが読みたいんだよ
403266:2006/11/21(火) 00:06:50 ID:Vggwcll8
  ――その日の夕方。

  和人と小さい自分と一緒に外の掃き掃除をしながら、ワルキューレは物思いに耽っていた。
 (……まず、どうやって和人様とふたりきりになるか、それが最初の難関よね)
  分裂後はいつも、小さい自分が存在する為、和人とふたりきりになる機会がなかった。
  小さい自分も自分なのだから、二人一緒に、とも考えたが……。
 (いくらなんでも小さい私と一緒に……なんて事になったら……)
  二人一緒にベッドの上で、潤んだ瞳で和人を見つめている光景を想像してしまい、首を振って自らの想像をかき消し否定する。
 (駄目駄目駄目!!いくらなんでもそれは駄目!!もし、和人様がそういう趣味に目覚めでもしたら……!!)

 (ほら、ワルキューレ見てごらん)
 (こんなに小さいのに、僕のモノにしっかり喰らいついて離さないよ)
 (ああーん、みてー、おっきいわるちゃんみてー)
 (わるちゃん、こんなにちっちゃいのに、かずとにちょうきょうされて、こんなかんたんにかずとのがはいるよーになったよー)

 (きゃああああああああああああああああああああああっ!!そんなの駄目駄目駄目ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!)

 「ねぇかずとー、さっきからおっきいわるちゃん、なんか変だよー」
 「うん……。ワルキューレ、何か悩みでもあるの?」
  ワるきゅーレが訝しげな表情で見ている前で、和人が挙動不審なワルキューレに声をかける。
 「え!?あ、な、なんでもありません!!」
  慌てて、そう答えるとせっせとほうきを動かし始める。
 「……そうかい?何もないならいいんだけど……」

 「お姉様〜、和人様〜」
 「あ、ライネとコーちゃんだ」
 「やあ」
  風呂に入りに来たライネとコーラスが三人に声をかける。
 「いらっしゃい、二人とも」
  和人が二人に挨拶する。
 「聞いてよ、今日この前見たDVDの続編を手に入れたんだ」
  コーラスが嬉しそうにワるきゅーレに声をかける。
 「それでさ、折角だからワるきゅーレも一緒に見ない?明日は日曜日だしさ、僕のアパートに泊まりにおいでよ」
 「お泊り?うん!!わるちゃんコーちゃんちにお泊りするーっ」
  両手を挙げて嬉しそうに喜ぶワるきゅーレ。
 「良かったね、それじゃお風呂に入ってお泊りの支度しなきゃね」
  ワるきゅーレは和人の言葉に笑顔で頷く
 「うん!!」

 「コーラス、お姉さまは誘わないの?」
  ライネが不満そうに尋ねる。
 「……大きいほうのワルキューレは、この前付き合ってくれなかったし」
  以前の家出の時の事を持ち出し、フフフと虚ろな目で笑うコーラス。
 「……ごめんなさい、ライネ。私は和人様のお手伝いがあるから……」
  ライネに謝りながら、ワルキューレは今夜の事を考える。
 (これはまさに天の助け!!今夜だけは和人様とふたりきりになれる!!)
 (小さい私には悪いけど、元々私たちはひとりの人間なんだからいいわよね。たぶん……そのうちひとりに戻るし)

 「それじゃ、真田さんに伝えておいで」
 「うんっ。コーちゃんいこっ」

  時乃湯へ入っていくワるきゅーレ、コーラス、ライネの三人を見送る和人を横目で見つめながら、ワルキューレは夜の事を思案するの
 だった。
404266:2006/11/21(火) 00:07:30 ID:Vggwcll8
  その日の夜。
時乃湯玄関の、暖簾を降ろして店を閉めた和人は遅い風呂に入ると、寝巻きに着替えて居間へとやってきた。
 「お疲れ様でした、和人様」
  パジャマを着たワルキューレが和人を出迎える。
 「お疲れ様、ワルキューレ」
  笑ってそう返事をすると、冷蔵庫から冷えたお茶を取り出す。

 「あれ?他のみんなは?」
 「シロならちょっと前に、お友達とお酒を飲みに行くって出かけました」
 「真田さんは何か欲しい物がネットオークションに出品されてるから、と言ってお部屋でパソコンとにらめっこしてます」
 「ふーん。それじゃリカは……って聞くまでもないや。いつもみたいに自分の部屋で勉強してるってとこかな」
  和人はそう言ってお茶を飲む。

 「……あの、和人様。今日はもうお休みになられますか?」
  和人がお茶を飲み終わるのを待って話を切り出す。
 「んー、まだ少し起きてるけど……」
 「……あの、それじゃあちょっとだけ、私につきあってくださいませんか?」
 「ん?いいよ」
 「良かった。それじゃ、ちょっとこちらにきてください」
  そう言って和人を縁側に来るよう促す。
 「なんだい?」
 「和人様、私の体に少しの間捕まっててくださいね」
  ワルキューレはそう言って和人を自分の体に捕まらせると、縁側から夜の空へと飛び上がる。
  そして和人と二人で、時乃湯に突き刺さった自分の円盤アルヴァク号の上に着地する。

 「ここからだと羽衣町の風景や星空が良く見えるんですよ」
  アルヴァク号の上に腰を下ろして、和人に微笑む。
 「本当だ。星がよく見える」
  和人も隣に腰を降ろし、ワルキューレに微笑み返す。
  そしてしばらくの間、二人で夜空に輝く星を見つめる。
 「……和人様」
  ワルキューレが、アルヴァク号の上に置いた和人の手に、自分の手を重ねる。
 「なんだい?」
 「……しばらく、こうしててもいいですか?」
 「……ああ、いいよ」
 「ありがとうございます……」
  手を重ね合わせたまま、特に会話をするでもなく、ただじっと寄り添い続ける。
 (ど、どうしよう……。二人きりにはなれたけど、どうすればいいか思いつかない)
  ワルキューレは和人に寄り添いながら、この後の事を考える。

 「……そろそろ、下に下りようか」
  結局ワルキューレにいい考えが浮かぶ事無く、あれから30分ほど立ってから、和人がそう切り出した。
 「……もう少し、駄目ですか?」
  何とか和人を引き止めようと、甘えた声で尋ねる。
 「僕はいいけど、そろそろ下りないと……。ここは結構冷えるから、ワルキューレが風邪引いちゃうよ」
 「私は平……くしゅんっ」
  平気だと言おうとした所で小さくくしゃみをしてしまう。
 「ほら」
 「……はい」
  仕方なく、ワルキューレは腰を上げようとするが……。
405266:2006/11/21(火) 00:08:48 ID:wXnWwKiN
 「……きゃっ」
 「危ない!!」
  バランスを崩して倒れそうになるワルキューレを、慌てて和人が手を引いて自分の腕の中に抱きとめる。
 「……危なかった。気をつけないと駄目だよ」
 「は、はい。ごめんなさい」
 (和人様、優しい。でも私、空を飛べるのに……)
  和人の腕の中でクスリと笑う。
 (あ、和人様の心臓の鼓動を感じる……)
  とくん、とくん、という和人の鼓動を感じながら、瞳を閉じる。
 (私の鼓動も、和人様に伝わってるのかしら……)
 (……あれ?もしかして、チャンス?)
  図らずも千載一遇のチャンスがやってきた。
  ワルキューレはぎゅっと閉じた瞼に力を込めて、ありったけの勇気を出す決意をする。

 「……和人様」
 「……ん?」
 「和人様は……私の事……」
 「……好き……ですか?」
  これはワルキューレが、和人に対して初めてする質問だった。
 「………」
 「私……和人様から御自身のお気持ち……聞いた事……ない、です……」
 「………っ」
  和人が息を呑む音が聞こえる。
 「和人……様……」
  自分で聞いた事なのに、急に不安な気持ちが押し寄せる。
 (もしも、聞きたい言葉と違う言葉が返ってきたら……どうしよう……)

 「……私の事……嫌い……ですか?」
 (どうしよう、やっぱり言わなきゃよかった……)
  和人の返事が怖い。
 「……そんな訳、ないよ……」
  最愛の人から帰ってきたのは、最悪の展開を否定する言葉。
 「……じゃ、じゃあ……好き、ですか?」
  たった一言、言って欲しい言葉があるから、勇気を振り絞る。
 「……ああ」
 「……本当、ですか?」
 「……ワルキューレ」
  和人がワルキューレを強く抱きしめる。
 「僕は……君の事が好きだよ」
 「……嬉しい。初めて言ってくれた……」
  嬉しくて、視界が涙で滲む。
 「……その、ごめん。もっと早く言えばよかったね……」
 「ううん、いいんです。だって……」
 「今、すごく嬉しいから……」
 (嬉しい、嬉しい、嬉しい……っ)
  ワルキューレは嬉しくて、和人の首に手を回してぎゅっと抱きつく。
 「ワ、ワルキューレ、その……」
  和人が困惑した顔でワルキューレに言う。
406無題:2006/11/21(火) 00:09:35 ID:Vggwcll8
 「その、そんなにくっついたら……」
 「え?」
  和人から離れて、顔を見ると、和人は顔を真っ赤にして焦った表情をしていた。
 「和人様、どうしてお顔が真っ赤なんですか?」
 「あ、いやその……」
  しどろもどろになりながら、言葉を濁す和人。
  真っ赤になりながら困った顔をしている和人を見て、どうしてこうなったかを考える。

 (私が抱きついたから、こんなに和人様が真っ赤になられたのよね)
 (さっきまでの体勢だと……あ)
 (そっか、私の胸が……)
  結論が出た。
  ワルキューレの豊かな胸が、これでもかと言わんばかりに、和人の胸に押し付けられる格好になっている。
 (和人様、私の胸が当たってたから、私の事意識してくれたんだ!!)
 (これって、和人様が私に女性としての魅力を感じてくれたって事よね!!)
  真っ赤になった和人を見ながら、その原因に気づいて思わず嬉しさがこみ上げてくる。

  ――ここは一度、思い切ってあなたから彼に迫ってみたらどうかしら?
  ――あなたのほうが彼よりお姉さんなんだもの。
  ――ほんのちょっとだけ、彼が勇気が出せるようにリードしてあげるの。
  ――そうしたら、きっと二人の仲も進展すると思うわ。

  不意に、昼間に読んだエ○ティーンの悩み相談が頭によぎる。
 (……ほんのちょっとだけ、私から勇気を出して……)
  ちらっと和人を見る。
 (……っ)
  自身の顔が熱く火照ってくるのを感じる。
 (ど、どうしよう。意識したら私まで恥ずかしくなってきちゃった……)
  どくんどくんどくんっ……。
  ワルキューレの心臓が高鳴る。
 (ど、どうしよう、ドキドキが止まらないっ……)
 (ど、どうしよう、どうしよう……)
  混乱した頭で打開策を必死に考える。
407無題:2006/11/21(火) 00:10:38 ID:Vggwcll8
  ――命短し恋せよ乙女。
  ――恋は自分自身の手で勝ち取る物よ。
  ――失敗を恐れず頑張ってみて。

  再び、エ○ティーンの悩み相談が脳裏によぎる。
 (そ、そうよ。私のほうがおねえさんなんだから……)
 (落ち着いて、私……。とにかくここは、おねえさんらしい行動を取らなくては……)
  瞳を閉じて、気持ちを落ち着かせる。
  小さく深呼吸をして、顔を上げる。
  そして――。

 「か、和人様」
 「わ、私、か、和人様が望まれるのなら……」
 「そ、その……」
 「あ……」
 「あげちゃてもいいです!!」

  目を閉じたまま、顔を真っ赤にしてどもりながらも、一気に言い切った。
  ……沈黙が辺りを支配する。
  やがて、恐る恐る目を開ける。

 「……え?」
  和人が呆気に取られた顔をしていた。
 「あ……」
  ワルキューレの顔から血の気が失せる。
 (か、和人様が……呆れてる!!)
 (やっ、やっぱり言わなきゃ良かった!!どうしよう、折角好きだって言ってもらえたのに……!!)
 (はしたない女だって、嫌われた!!)
  じわりと涙が溢れ、ぽろりと流れ落ちる。
 「……っ」
 (言わなきゃ良かった言わなきゃ良かった言わなきゃ良かったっ!!)
 「……っく、うぁぁ……」
  嗚咽が勝手に出る。涙がぽろぽろと勝手に流れる。
 (バカバカバカバカバカ!!私のバカ!!)

 「……っ、ひっく……」
 「……泣かないで」
  泣き出したワルキューレを和人が優しく抱き締める。
 「……ごめん。僕が悪かったよ」
 「か、和人様は……悪……く」
 「……いや、僕が悪かったよ。僕がもっと早く、勇気を出すべきだった」
 「ワルキューレ。僕は……君の事を愛してる」
 「ごめんよ、ぼくが不甲斐ないせいで、君の事を傷つけちゃったね……」
 「これからはもう、君を泣かせたりしないようにするよ。だから、もう泣かないで……」
 「……っ、和人様ぁぁぁぁっ!!」
  ワルキューレが和人の胸に縋りついて泣く。
  和人はワルキューレが泣き止むまで、彼女を優しく抱きとめてやるのだった。
  やがて、ワルキューレが泣き止むと、和人は優しい声で彼女に語りかける。
408無題:2006/11/21(火) 00:11:57 ID:Vggwcll8
 「ワルキューレ、ひとつお願いがあるんだ」
 「……何ですか?」
 「その……僕だけの物になってくれないか」
 「……え」
 「僕は君が欲しいんだ」
 「和人様……」

 (和人様が私を……)

 「と言っても、僕がちゃんと男として責任を取れるようになってからだけどね。……それがいつになるのかは……まだわからないけど」

 (私を求めてくれてる!!)

 「だから、その時がきたら、その時僕だけの物になって欲しいんだ」

 (和人様が、和人様が!!)

 「僕は君が本当に好きだから、君の事を大切にしたいんだ」
  和人は真摯な顔で心からの本心をワルキューレへと告げる。
 「は、はい!!私の心も魂も体も、全部、全部和人様だけの物です!!」
  だが、今までのやりとりで感情が昂ぶっってたお姫様は、恋人が言った肝心の言葉をよく聞いていなかった。
 「だ、だから、和人様のお好きなようにしてください!!」
  感情の昂ぶりのままに暴走し、両手を胸の前で組んで、目を閉じて和人からのキスを待つ。

 「……え?あ、いやその、いつか、なんだけど……」
  和人は自分の言葉を最後まで聞かずに、勘違いして暴走しているお姫様を諭そうとするが……。

 (あ……)
  彼女の肩が、小さく震えているのに気づいた。

 (そっか……そうだよな……)
 (ワルキューレにとって、今こうしてるのだって、凄く勇気を振り絞った結果なんだよな……)
  果たして、このままワルキューレを諭して、この場を終わりにするべきなのだろうか。
 (でも、それはきっとワルキューレを傷つけるだろうし……)
  震えているワルキューレの、ぎゅっと閉じられた瞼に残っていた涙が、月明かりで光る。
  それを見て、和人は葛藤する。
 (ここで拒否したら、きっと泣く……。ワルキューレの泣き顔は見たくない……)
 (……ええい、僕だって男だ!!ここで彼女を傷つけて終わるなんて、そんなのただの根性なしじゃないか!!)
 (ワルキューレだって勇気を振り絞って僕に告白してくれたんだ!!それを踏みにじるなんて出来るわけないじゃないか!!)

  和人は自分自身に檄を飛ばすと、目の前で不安に震えるワルキューレを優しく抱きしめる。
  そして、そっと彼女の唇にキスをする。
  どれくらいキスをしていたのだろうか。
  やがて、唇を離して更に深くワルキューレを抱き締めて耳元に囁く。
 「……僕の部屋に行こう。僕の物になってくれるかい?」
  ワルキューレは真っ赤になりながらも、幸せそうな顔で答えるのだった。

 「……はい。和人様だけの物にしてください……」
409266:2006/11/21(火) 00:26:04 ID:Vggwcll8
次回につづく。
展開が少々強引だが気にしない気にしない。
余計なことを書くと誤解されるので、以下簡潔にレス。
>399
もうちょっとで終わるのでー。
>400
特に359氏に対して他意も悪意もないのだけれど・・・。
359氏ともに何か嫌な気持ちにさせたなら謝ります。
>401
ありがと。
>402
続きを望んでくれる人にだけは、書いた物を読んで欲しいと思うので、嫌にならなきゃそのうちなんとかします。多分。

359氏
SS書くの早いですね。
色々参考にさせてもらいます。
今は自分のエロSS書くのに必死なんで、まだ完全に359氏のを読んでないから、感想が出てこないけれど。
一区切りつけたら改めて感想を書かせてもらいたいと思います。
410名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 00:54:51 ID:OWrsarch
うはwww次が楽しみwww
だがしばらく来れそうにないorz
411266:2006/11/21(火) 01:38:51 ID:Vggwcll8
あ、おかしいとこがあるので訂正。
無題は金曜日の夕方から始まるので。
>384
誤 その日、土曜日で学校が休みの和人は、ワルキューレが食料品の買い物に行くと言うので、荷物持ちとして同行していた。
正 その日、学校から帰宅した和人は、ワルキューレが食料品の買い物に行くと言うので、荷物持ちとして同行していた。

>394
誤 「今日は日曜日だし、小さい私の事だから、ずっと和人様にべったりでここに戻ってくる事はないはず……」
正 「今日は土曜日だし、小さい私の事だから、ずっと和人様にべったりでここに戻ってくる事はないはず……」
412名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 02:46:00 ID:vMfXPIcB
おおっ!
>>266さん降臨されてたんですね。
大小ワルはなかなか扱いにくいと思ってるんですよ当方。 両立させにくいと言うか……
それだけに勉強させていただいてます。

何か控え室スレで投下直後とか感想レスが付かぬ内に、一言も無く投下は…… 云々とかが過去に問題にされてましたけど、そう言う事でしょうかね?
当方は職人さんが増えるのは良い事だと考えてますので、気にしてませんが。
ちなみに「前・359」であります。 第2期(2スレ目)は359でしたが、今こちらでは「前・359」で認知されておりますので、ワタクシめを呼称される場合はこちらを使っていただけたら幸いです。
まだ途中みたいなので、感想は最後まで読ませていただいた時にさせていただきます。

そうそう。
感想いただいた皆様、ありがとうございます。
……って、何故にワタクシがお礼を! ワタクシは前・359なのに!!!
413前・389:2006/11/21(火) 09:02:19 ID:3bb7U/3u
大小の二人のワルキューレがいい味出してますよ
ストーリーも良いところで次回に続くという、演出が憎い(褒め言葉)
早く続きが見たいですな
414無題:2006/11/23(木) 00:46:43 ID:g+5TnHd7
  リカと真田さんに気づかれないよう、細心の注意を払いながら、和人はワルキューレの手を引いて、自分の部屋に入る。
  入り口の戸を閉め、和人は自分の布団を敷いてその上に、ワルキューレを寝かせてから覆いかぶさる。
 「ワルキューレ……」
  和人はワルキューレに優しい声で、もう一度尋ねる。
 「……本当に、いいんだね」
 「……はい」
  顔を赤くしたまま、恥ずかしそうに頷く。
 「……その、初めてだから上手く出来るかわからないけど……」
 「出来るだけ、やさしくするから……」
  和人はそう言って、ワルキューレにキスをする。

 「ん……」
  優しく、ワルキューレの不安を和らげようと、何度も何度もお互いの唇が触れ合うだけのキスを繰り返す。
  何度目かのキスをした時、ワルキューレが和人の背中に手を回してきた。
  和人はキスをしたまま、ワルキューレの体を抱き締める。
 「ん……あ……」
  自分の唇をワルキューレの唇から離すと、今度は首筋に軽くキスをする。
 「んっ……くすぐったいです……」
  ワルキューレがそう言って微笑むのを見て、彼女の緊張が解けたと思った和人は、ワルキューレの胸へと手を伸ばす。
 「あっ!!」
  和人の手が触れた瞬間、ワルキューレが声を上げる。

 「ご、ごめん!!」
  慌てて謝り、ワルキューレの胸から手を離そうとする和人。
 「い、いいんです……」
  和人の手の上に自らの手を載せる。
 「和人様になら、何をされてもいいんです……。ただ、初めてだからちょっとびっくりしただけで……」
 「ワルキューレ……」
 「和人様、感じますか?私、今、すごくドキドキしています……」
 「う、うん……」
  掌から感じるワルキューレの鼓動。
 「大好きなあなたと今、こうしているのが嬉しいから……」
 「だから、こんなにドキドキしてるんです……」
  そう言って幸せそうな笑みを浮かべる。
 「私、こういう事の知識とかあんまりないから、きっと色々戸惑うかもしれないけど……」
 「大好きなあなたにされる事なら、どんな事でもへっちゃらです」
 「だから、私の反応なんて気にしないで……和人様の望むようにしてください……」
  ワルキューレはそう言うと、和人の顔を胸に抱き締める。
  柔らかくて暖かいふくよかな胸に抱き締められ、和人の理性が飛びそうになる。
415無題:2006/11/23(木) 00:47:37 ID:g+5TnHd7
 「ワ、ワルキューレ!!」
  和人はワルキューレの胸に抱かれたまま、彼女の腰に手を回すと、自らの想いをぶつける。
 「ワルキューレ!!僕は君が好きだ!!」
 「初めて出会ったときからずっと、好きだ!!」
 「この想いは、ずっと変わらない!!」
 「……和人様……」
 「だから、今、君を僕の物にする!!君は僕だけの物だ!!」
  和人はそう叫ぶと、ワルキューレの唇を自分の唇で塞ぐ。
  今までのような触れ合うだけのキスじゃない。
  貪欲に、ワルキューレを求めるキスだ。

 「んん……んぅっ……!?」
  ワルキューレの口を和人の口がこじ開け、ぬるりと和人の舌がワルキューレの口内へと侵入する。
 (舌っ?和人様の舌が私の口の中にぃっ!!)
  ぬめぬめとした他人の舌が、自分の舌に絡められる。
  初めてのディープキスの感覚に、ワルキューレは戸惑う。
 (……これが……これが、ディープキス!?)
 「んちゅ……はむ……ちゅぷりゅ……」
 (やだ……舌が絡み合う音が……)
 (はうんっ……舌が吸われて、和人様の口の中に吸い込まれてる……)
 (あぅ……舌がぁ、舌がぁ……甘噛みされてるぅ……)
  和人から与えられる、情熱的なディープキスに、ワルキューレは戸惑いながらもその感覚に酔いしれる。
 (はぁん……。なんだか、頭の中がぽわーとしてきちゃった……)

 「んはぁ……」
  やがて、和人が顔を離すと、ワルキューレと和人の口の中から繋がっていた、キラキラと輝く唾液の糸がぷつりと切れる。 
 「……ワルキューレ」
  初めてのディープキスの感覚に、酔っているワルキューレの胸元に手を伸ばすと、和人はパジャマのボタンに手をかける。
 「ワルキューレのすべてが見たい」
 「はい……」
  朦朧としながら、頷く。
  和人はワルキューレのパジャマのボタンをすべて外すと、左右にパジャマを開く。
  ぷるるんとワルキューレのブラを着けていない、白い胸が和人の目の前に晒される。
416無題:2006/11/23(木) 00:48:35 ID:g+5TnHd7
 「……綺麗だ」
  和人の目前にその姿を現したソレは、とても美しかった。
  先ほどのディープキスで興奮したのか、色素の薄い桜色の丸くて形のよい、小くて丸い小粒型の乳首がぴんと立って、硬くなっている
 にも関わらず、全体の形がおかしくなる事もなく、綺麗な形をしていた。
  普段から下着を着けていない上に、かなりの大きさがあるはずの白い乳房は、重力に負ける事無く、プルンと丸い形を保っている。
  乳首と同じ淡い桜色の乳輪は大きすぎず、小さすぎず、乳首とのバランスも取れている。
  白い肌には染みひとつなく、まるで赤ん坊の肌のようだった。

 「触るよ……」
 「あ……」
  和人の指が触れると、白い乳房は張りのある弾力でぐいぐいと押し返してくる。
  そっと掌全体で揉むと、まるで掌に吸いついてくるような肌触りだった。
 「……ごくっ」
  和人は唾を飲み込み、夢中になってワルキューレの柔乳を揉みしだく。
 「……んゃっ!っふ……」
 (な、なに?この感覚……)
  自分で触れても何も感じなかったのに、和人に触れられ、揉まれるたびに、指が食い込むたびに、乳房全体と体の奥深くに、甘い痺れ
 を伴った感覚が流れ込む。
 「あふぅぅぅ……や、あぁぁぁぁ……」
 (変……私の胸が、変……!!)
  甘い声を出し始めたワルキューレに気を良くして、今度は左の乳首を吸ってみる。

 「ひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
  初めて乳首を吸われる感覚に、思わず声を上げて戸惑う。
 (か、和人様が私の胸を、吸って……るぅ!!)
  舌がちろちろと乳首を舐めまわし、口でちゅうちゅうと乳輪ごと吸い立てる。
 「ひゃふっ、ひうぅぅっ……!!」
  右の乳房を親指の付け根と中指、薬指、小指で器用に円を描くように揉みながら、人差し指と親指で乳首を摘み、こりこりと擦るよう
 に刺激する。
  そして、ちろちろと舐めながら吸っていた左の乳首に軽く歯を立てる。
 「ひゃうぅぅっ!!はひゃふぅぁあああぁぁぁぁぁっ!!」
  ワルキューレが背中を反らして、一際高い嬌声を上げる。
  そして、ぐったりと布団の上に背中を預けると、はあはあと荒い呼吸を繰り返す。

 「ワルキューレ、もしかしてイっちゃったのかい?」
  和人がそう尋ねると、ワルキューレは首を軽く振りながら答える。
 「……っはあ、はあ、よ、よく、わ、わかりません……」
 「そっか。でも、まだ終わりじゃないよ」
  和人はそう言って微笑むと、ワルキューレの頬を撫でて言う。
 「は、はい……」
  和人は脱力しているワルキューレの腕を持って、パジャマの袖から抜き、ワルキューレの上半身を完全な裸にさせる。
 「ワルキューレ、今度は腰を少し上げて」
  和人はそう言って今度はワルキューレに腰を上げさせると、パジャマのズボンをするすると降ろし、パンティーだけの姿にする。
417無題:2006/11/23(木) 00:49:11 ID:g+5TnHd7
 「……こっちも脱がすよ」
 「あ、待っ……」
  ワルキューレが何か言おうとするよりも早く、パンティーを引きずりおろす。
 「あっ!!やあぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ」
  何も身に着けていない生まれたままの姿にされ、ワルキューレは両手で顔を覆って嫌々をする。
  下着を脱がされたワルキューレの、ほとんど産毛のように薄い、黄金色の陰毛の生えた白い肉丘。
  極細の溝が一筋だけ通っている処女の丘。
  始めて見た恋人の股間に、和人の目は釘付けになった。

 「……綺麗だ」
  すぐにでも性行為の続きをしたい衝動に駆られるが、恥ずかしがる彼女に本心から出た言葉を囁く。
 「凄く綺麗だ。かわいいよ、ワルキューレ」
 「……ホント?」
  両手の指の間から、恐る恐る和人を見つめて尋ねる。
 「本当だよ。すごく綺麗だ」
 「……うれしい」
  両手で顔を押さえたまま、ワルキューレはそう呟いて微笑む。
 「ワルキューレ、顔、隠さないで」
  和人がそう言って、ワルキューレの両手を掴み、顔から離させる。
 「あ?ヤだ!!」
  生まれたままの姿を見られる羞恥で、まともに和人の顔を見られないワルキューレは、慌てて顔を逸らす。
 「あっ」
  和人はそんなワルキューレの顔を自分の胸に埋めるようにして抱きしめる。

 「聞こえるかい。僕も、こんなにドキドキしてる……」
 「あ……」
 「君とこんな事をしてるんだって、ずっとドキドキしてるんだ」
 「和人様……」
 「続き、していい……?」
 「き、聞かないで下さい……。私のすべては、全部、和人様の物です……」
  紅潮した顔を逸らしたまま、和人にそう答える。
 「うん……。全部、僕のだ……」
  和人はそう言って、ワルキューレの股間に手を伸ばす。

 「ひぃぁっ!!そ、そこっ?」
  和人の指が、ぴったりと閉じている太ももの間に滑り込み、ワルキューレの縦筋を撫でる。
 「濡れてる……」
  指先にぬめり感じ、和人が呟くと、ワルキューレは両手で顔を覆って嫌々をする。
 「……や……ぁ……」
 (濡れて……って、愛液でって事よね……恥ずかしい……っ)
  初めてエ○ティーンを読んだ夜、愛液の存在を知らず生理前のオリモノと勘違いしたワルキューレだったが、今は肉体が性的興奮を得
 る事で、女性器から男性器を受け入れる為の愛液が分泌される事を知っていた。
418無題:2006/11/23(木) 00:49:58 ID:g+5TnHd7
  くちゅくちゅくちゅ……。
  和人が指を動かして、縦筋を前後に撫でるたびに愛液が音を立てる。
 「くぅ……うぁ……んんぅぅ……あぁぁぁ……」
  指先で撫でられるだけで、自分の意思と関係なく声が出る。
  目の焦点がずれる。
  胸を愛撫された時のように、どんどん意識が虚ろになっていく。
 「ワルキューレ、ちょっと足の力を抜いて」
  和人の言葉に、ワルキューレはあはあと荒い息をしながらも、素直に従う。
 「……はあはあ……えっ!?」
  ワルキューレの息が収まり、目の焦点が戻った時には、いつの間にか両足が左右に割り開かれていた。
 「か、和人様!!な、何を……」
  気がついた時には、和人の顔が両足の間に来ていた。
  和人は目の前の秘肉溝に魅入られている。
  余計な陰毛の生えていない、剥き卵のようなつるつるの柔肉が、今もまだトロトロと愛液を分泌する女性自身を左右から守っている。

 「ひぃゃぁっ!!」
  和人の指がワルキューレの処女溝の左右に宛がわれた。
  宛がわれた指が優しく、ゆっくりと処女溝を左右に拡げていく。
 「ヤ!!ヤです!!拡げちゃヤダ!!」
  ワルキューレの懇願も空しく、左右に拡げられた秘肉溝の中から、包皮に守られた小さな陰核と可憐な花びらのような陰唇が現れる。
  花びらのような陰唇で包まれ、複雑なシワで形作られた柔肉。
  まるで針の穴のような小さな尿口に、それと間違えそうなほど小さな、いまだ穢れを知らぬ処女孔。
  和人の目の前の少女はその容姿だけでなく、性器までもが美しかった。
  その美しい少女の性器から、尿やオリモノ、包皮に守られた小さな陰核にかすかに溜まっている恥垢、そして今もトロトロと流れてく
 る愛液。
  それらの入り混じった処女特有の匂いが、和人の理性を壊す。

 「ひゃあぁぁぁぁぅっ!!」
  和人はワルキューレの処女孔に口付けをすると、舌で大陰唇と小陰唇の間の溝、包皮に守られた陰核、小さな尿口、そして膣口を順に
 舐めしゃぶる。
 「駄目!!駄目駄目駄目ぇっ!!そんな汚いとこ舐めちゃやだぁっ!!」
  性器を初めて舐められる感覚に戸惑い、未知の感覚に怯えながらワルキューレが嫌々をする。
 「はうぅぅぅんっ!!やあぁぁぁぁぁぁぁっ!!あひぃぃぃっ!!」
  陰核を包皮ごと人差し指と中指で摘まれ、包皮を剥かれ、付着していた恥垢ごと舐めしゃぶられる。
  舌が小さな膣口に進入し、朱く色づく胎内を舐めまわされる。
  びゅくびゅくっと愛液が溢れ出し、和人のあごや鼻元を塗らしていく。
  和人はおかまいなしにそれを嚥下しながら、唾液を性器全体に擦り込む様にして舐め回す。
  そして舌を引き抜くと、今度は膣口に人差し指を一本ゆっくりと挿入して、ぐりぐりとかき回し始める。
419無題:2006/11/23(木) 00:50:37 ID:g+5TnHd7
 「ひゃはぁぁぁぁぁっ!!し、舌だけでなく指までぇぇぇぇっ!!」
 「きゃふぅっ――!!や、やあぁぁぁっ!!くるっひゃう!!わたひ、くるっひゃうぅぅっ!!」
  性器から感じる感覚に、ワルキューレの呂律が回らなくなる。
 「ひゃうふぅっ!!らめ!!もうらめぇ!!」
  ワルキューレが背中を反らして、ビクンビクンとその体を振るわせる。

  ぷしゃあぁぁぁぁぁっ……。
  ワルキューレの膣口から大量の愛液が噴き出す。

 「……うわっ!!」
  ワルキューレが潮を噴いたことに驚き、和人は慌てて指をワルキューレの膣口から引き抜く。
 「やぁ……はあぁぁ……はあぁぁ……」
 「こ、これって……」
  和人が何かを言おうとした瞬間。
 「ふ、ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっ……」
  ワルキューレが両手で顔を覆い、膝を曲げて丸くなった体勢で泣き出した。
 「や、やめてって言ったのにぃ……おしっこ、もらしちゃったぁぁぁっ!」
  まるで子供のようにぐすぐすと泣く。
 「ご、ごめん!!」
 「うぇぇぇぇぇんっ……」
  丸くなって泣きじゃくるワルキューレの耳元で必死に謝る和人。

 「僕が悪かったよ。だから泣かないで」
 「ぐすぐす……私の事、きらいになった……?」
 「なるもんか。僕が君を好きな気持ちは何があっても変わらないよ」
 「でも、でもでも……私、おしっこ……」
 「あれはおしっこじゃないよ。潮吹きって言って、気持ちいいとさっきみたいになるんだよ」
 「僕の手で気持ちよくなってくれたから、ああなったんだよ。嬉しくなる事はあっても、嫌いになんかならないよ」
  和人はそう言ってワルキューレを抱きしめる。
 「ぐす……ほんと?」
 「本当だよ。愛してる」
 「……和人ーっ!」
  ワルキューレが和人の首に抱きつく。
 「ごめんよ。ワルキューレ」
  和人はそう言って、ワルキューレの唇に優しくキスをしたのだった。
420無題:2006/11/23(木) 00:51:12 ID:g+5TnHd7
 「……ワルキューレ、今日はもうやめようか?」
  ワルキューレを優しく抱きしめたまま和人は、優しい口調で尋ねる。

 「……え?」
 「なんだか今日は、君を泣かせてばっかりだし、それに無理にするのは……」
 「……和人様」
  ワルキューレが和人の顔をじっと見つめながら真剣な顔で言葉を紡ぐ。
 「ん?」
 「私は、和人様の物です」
 「……うん」
 「和人様、僕の物にするって言ってくれました……」
 「……うん」
 「私、嬉しかった……」
 「………」
 「知らない事や初めての事で、いっぱい泣いたり戸惑ったりしたけど……」
 「あなたにされる事だから、嬉しいんです」
 「だから、やめるなんて言わないで……」
 「私をあなただけの物にしてください」
 「あなただけの、ワルキューレにしてください……」

 「……わかったよ、ワルキューレ」
 「痛いかもしれないけど、我慢してくれるかい?」
 「あなたから受ける痛みなら……」
 「……ありがとう。それじゃ最後までするよ……」
  和人はワルキューレに微笑んでキスをすると、ワルキューレの体を布団の上に横たえる。

 「痛かったら、ちゃんと言ってね」
 「はい……」
  和人はワルキューレの両足を開かせ、その間に入ると既に大きくなっている陰茎を右手に持ち、ワルキューレの秘所へと宛がう。
 「ん……」
  和人の亀頭が触れるのを感じて、思わず身を固くする。
 「力を抜いて……」
  和人に言われて力を抜く。
  和人の陰茎が入っていこうとする。
  つるんっ。
 「あっ」
  挿入に失敗し、陰茎がワルキューレの生殖溝を撫でる。
 「よっ……」
  もう一度挿入を試みる。
  つるんっ。
  やはり、入らない。
421無題:2006/11/23(木) 00:54:36 ID:g+5TnHd7
 「……ごめん、ワルキューレ。初めてだから上手く行かなくて……」
  和人は申し訳なさそうに謝る。
 「謝らないで下さい……。あせらないで、ゆっくりとしてください……」
  ワルキューレは優しくそう答える。
  和人はもう一度挿入を試みる。
  つるんっ。
  再び挿入に失敗してしまう。

 「……ごめん。ワルキューレ。この体勢だと上手く出来ないみたい」
 「え?」
 「ワルキューレ。悪いんだけど、四つんばいになって、お尻を僕の方に向けてくれないかな」
 「ええっ?」
 「恥ずかしいだろうけど……頼むよ、ワルキューレ。それにこの体勢の方が痛くないって聞いた事があるんだ」
 「出来れば、君にあまり痛い思いをさせたくないんだ……」
  和人の真摯な態度に、ワルキューレは恥ずかしさを我慢して正常位の体制から、四つんばいになる。
 「こ、これでいいですか……」
  羞恥に震える声で和人に問いかける。
 「う、うん。ごめんよワルキューレ」
  ヴァルハラ星のお姫様にこんな格好をさせている自分と、それを受け入れるワルキューレという現状に興奮し、和人の股間が更に熱く
 なる。

 「いくよ……」
  体勢を変えて再び挿入にチャレンジするが……。
  つるんっ。
  今度はワルキューレの排泄口を陰茎で撫でてしまう。
 「……ごめん」
  和人はワルキューレに謝った。
  不甲斐ない自分に腹が立つ。
  和人の握り締めた拳に自らの爪が食い込む。
 「……か、和人様……」
  自分の情けなさに目を閉じて腹を立てている和人に、消え入りそうなワルキューレの声が聞こえた。
  和人が目を開くと、ワルキューレは布団の上に頭の右側を載せて、両手で自らの処女溝を左右に割り拡げていた。
  拡げられた膣口の奥に、濃い桜色の処女膜がぬめり光っているのが目に入る。
  色素が薄く、皺の少ないきれいな排泄口がヒクヒクと蠢いている。
  目の前の光景に和人はごくりと唾を飲み込む。

 「こ、これなら……ど、どう……です、か……?」
  羞恥で顔を真っ赤に染め、涙を閉じた瞳に溜めながら、泣きそうな声で言う。
 「わ、私、和人様にいっぱい、き、気持ちよく、してもらいました……」
 「か、和人様にも、気持ちよく、なって欲しい、です……」
 「だ、だから……わ、私で、気持ちよく……なって……」
 「そ、そして……私が、貴方の物だって……証を、刻んで……ください……」
  逃げ出したいほど恥ずかしいだろうに、ワルキューレはそれを我慢して、和人を求める。
  和人の物になったという証を欲っする心と、和人にも気持ちよくなって欲しいという心。
  ワルキューレは今、それらの思いの為、羞恥心と必死に戦っていた。
422無題:2006/11/23(木) 00:55:35 ID:g+5TnHd7
 「わかったよ。それじゃ、ゆっくりいくね……」
  じゅぷぷぷぷ……。
  和人がゆっくりと腰を引くと、根元まで挿入されていた陰茎が赤く染まって、外に引きずり出される。
  ずぷぷぷぷぷ……っ。
  引き出した陰茎を再び、奥深くへと埋め込んでいく。

 「ふぅあぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」
  そして奥まで入れた物をまた、ずるずると引きずり出す。
 「ひゃぁうぁぁぁぁぁぁっ!!」
  それを何度か繰り返すたびに、和人の陰茎はより堅く、より熱くなっていく。
 「はあはあ……っくっ……」
  ワルキューレの膣は子宮の奥深くに射精してもらう為に、和人の陰茎をぎゅうぎゅうと締め上げる。
  熱く蠢く肉壁が、亀頭を、カリ首を、陰茎全体を舐めまわす。
  今にも射精しそうになるのを必死に堪えながら、腰を動かし続ける。

 「あっあっあぁぁぁぁっ!!ひゃぁっ!!はぁっぁぁぁぁ……っ!!」
  ワルキューレの柔らかい双乳がたぷんたぷんと、和人が腰を動かすたびに揺すられる。
  和人はワルキューレの両胸に手を伸ばすと、それぞれの柔乳を両手で揉みしだきながら、乳首をこりこりと人差し指と親指で摘む。
 「ワルキューレ……」
  和人はワルキューレの胸を揉みながら、肩越しにワルキューレにキスをしようとする。

 「ま、待って……」
 「わ、私、和人様の顔、見ていたい……」
 「和人様の顔、見ながら……最後まで……」
  ワルキューレが弱弱しい声で和人に懇願する。
 「うん……」
  和人はワルキューレから自身を引き抜くと、布団の上に寝かせ、再び挿入する。
 「和人、キスして……。いっぱい、いっぱい、して……」
  和人は黙ってワルキューレの願いを聞きながら、腰の動きを早める。
  何度何度もキスをして、何度も何度も腰を動かして、ワルキューレの胎内をかき回す。
 「んちゅ……んくぅ……ちゅぷりゅっ……はぁぅんっ……」

  そして――。
 「ちゅ、ぷは……あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
  ワルキューレが和人の体を抱き締め、背中に爪を立てて絶叫する。
  そして、くてっと脱力してぐったりする。
 「はあはあっ……うぅっ!!」
  ワルキューレの絶頂に遅れる事、数秒後。
  和人はワルキューレから引き抜くと、熱い迸りをワルキューレの腹の上へと大量にぶちまけた。

 「はあっはあっ……」
 「はあ……はあ……」
  しばらくの間、ふたり揃って荒い息をする。
  やがて、呼吸が落ち着いてから、和人はワルキューレの腹にぶちまけた精液をティッシュで拭ってから、ワルキューレを抱き締める。
  ワルキューレは和人の胸の中で、幸せそうな微笑みを浮かべて、今の気持ちを伝えるのだった。
 「私、幸せです……和人様……」
423無題:2006/11/23(木) 00:58:32 ID:g+5TnHd7
  ――ワルキューレと和人が結ばれた翌日――。

 「姫様、ご命令の物をお持ちしました」
 「ご苦労様。よくやってくれましたね」
  和人と同じ高校の制服を着た女子高生が、小型の金庫を恭しくメームに手渡す。
 「ふふふ……」
  金庫を開けて、メームは含み笑いをする。
  中には数枚の写真とビデオテープ。
  ボンっ。
  唐突に小さな爆発音がなり、煙が上がる。
 「あら、もう効果が切れたようね。使えない入浴剤メーカーだこと」
 「姫様、いいかげんこういう事はおやめ下さい」
  煙の晴れた後、そこに立っていたのは、和人と同じ高校の制服を着た、メームと同じくらいの年齢の女性だった。
  女性が自分の髪を掴んで引くと、ずるりと髪の毛が取れ、ネコミミが現れる。

 「もう。せっかく気分がいいんだから、いちいちうるさい事言わないで」
  メームは不機嫌そうにそう言うと、ビデオテープをデッキにセットして再生を始める。

  プシュー。
  何の前触れもなく、メームの部屋のドアが開いた。
 「メーム、例の報告書を持っててきたんだが」
  突然の来訪者はネスティーだった。

 『……綺麗だ』
 『凄く綺麗だ。かわいいよ、ワルキューレ』

 「なっ!?なんだコレは!?」
  いきなり飛び込んできた妹とその恋人の睦言の映像に、ネスティーは驚きの声を上げる。
 「あら、意外と早かったわね。ネスティー」
 「メーム!!これは何だ!!」
 「見ての通り、ワルキューレと婿殿の愛と青春のメモリーよ」
 「な!!」
 「あらあら……ふたりともウブでかわいいわねぇ」
  妹の睦言を見ながらそんな事を言う。
 「……またやったのか」
  苦々しくそう呟き、メームの傍らに控える侍女に視線を送る。
 「わ、わたくしは何度もやめてくださるよう進言したのですが……」
 「ああ。わかってるよ。君も大変だな」
 「………」
  メームの一番の腹心であり、メームの乳母の娘である彼女は、ネティーの言葉に泣きそうな顔で押し黙るのだった。
424無題:2006/11/23(木) 00:59:18 ID:g+5TnHd7
 「メーム!!いいかげんにこういう事はやめないか!!」
  ネスティーがメームに怒鳴る。
 「嫌ねぇ。何を怒っているの?」
 「ふざけるな!!」
 「私はただ、姉として妹の恋路を応援しただけよ」
 「……ほぅ。それがどうしてこんな物の鑑賞に繋がるんだ?」
 「べっつにぃ〜。ただの確認よ確認」
 「確認?」
 「そうそう。ちゃあぁぁんと私の思惑どうりにいったかどうかのね」
 「………」

 「ネスティー。私の趣味はね、ゲームなの」
 「……ああ、知ってるよ。腐れ縁だからな」
 「けど、一番面白いのはテレビゲームじゃなくて、リアルのゲームなの」
 「他人を自分の思惑どうりに操って目的を果たす。これが一番面白い。そう思ってた時期があったわ……」
 「でもね。今回のコレは純粋に妹の為なのよ。ほら、婿殿の性格じゃ何時まで経っても進展がなさそうだし」
 「そこで、姉である私がいろいろと手を回したの。こんな本まで用意してね」
  メームは笑いながら、エ○ティーンを取り出してネスティーに渡す。
 「210ページを見て。そのページ、私が書いたのよ」
 「………」
 「あとは、コーラスの欲しがってたDVDを手配して、小さいほうのワるきゅーレをお泊りに誘わせたり……」
 「我ながら、怖くなるくらい上手くいったわ」
  自信満々の笑顔で語る。

 「……これを読んで、ワルキューレが婿殿に迫ったのか?」
 「流石ね。そのとうりよ」
 「でも、今回の事は私たちだけの秘密ね。この事を知ったらあの子泣いちゃうだろうから」
 「そんな事当たり前だろうが!!」
  ネスティーはビデオテープをデッキから取り出すと、床に叩きつけて壊す。
  そして、写真をビリビリに破り捨てた。
425無題:2006/11/23(木) 01:03:13 ID:g+5TnHd7
 「まったく、おまえという奴は!!」

 「……そういえば、イナルバが子供の頃にも似たような事をしたな」
 「……ああ、イナルバが生理の相談に来た時の事?」
 「そうだ。あの頃のイナルバは姉様、姉様と、我々を慕ってくれていたのに」
 「あの頃のイナルバは素直で可愛かったわよねぇ。どうして今みたいになってしまったのかしら?」
 「お前のせいだろうが!!」

 「人より早く訪れた初潮に、戸惑って泣きながら相談に来たあいつに、面白がって自分は使わないくせに、無理にタンポンを使わせてみ
 たり!!」
 「他にも色々心当たりがあるだろうが!!」
 「よく覚えてるわねぇ」
 「忘れられるか!!」
 「大体、お前は皆に見せる長としての顔と、私達一部の者に見せる顔が違いすぎる!!どんな時でも長らしく振舞え!!」

 「まあまあ、落ち着いて」
 「とにかく!!いいかげん人をおもちゃにするのはやめろ!!」
 「はいはい、わかりましたよ。それじゃさっさと公務に戻って頂戴」
 「……本当にやめろよ!!」
  ネスティーはメームの態度に、苛立ちと諦めの混じった表情を浮かべながら、部屋を出て行くのだった。

 「ご苦労様。貴女も下がっていいわよ」
 「し、失礼致します。メーム様」
  子供の頃から世話をしてくれている御付きの侍女を下がらせ、公務用のパソコンを立ち上げて公務を開始する。

 「あ……いい事を思いついた」
 「今度は、小さいワるきゅーレを使って、皆でワルキューレから睦言の詳細を聞きだすのはどうかしら」
 「それとも、小さいワるきゅーレに婿殿とワルキューレの睦言を見させて、複雑な三角関係にするのもおもしろそうね」
 「うふふふふふ。やっぱり他人をおもちゃにして遊ぶゲームが一番楽しいわ♪」
  メームはそんな事を呟きながら、パソコンを叩くのだった……。
426無題:2006/11/23(木) 01:06:05 ID:g+5TnHd7
  後日談。

 「かずとー遊んでー」
 「はいはい。それで何をするんだい?」

 「平和ねぇ。ところで、あんたはお兄ちゃんと一緒でなくていいの?最近はあんまり一緒にいないみたいだけど」
  庭で遊ぶ和人とワるきゅーレを横目に、食後のお茶をすすりながら、リカがワルキューレに話しかける。
 「私はまだ、家事がありますから……」
 「ふーん」

 (この前は小さい私を出し抜いちゃったから……昼間くらいは、ね……)
 (それに、夜は私が和人様に甘えるんだから……)

  夜、和人の部屋で和人に抱かれる想像をして思わず赤面する。

 「ちょっと、大丈夫?顔赤いけど……」
 「だ、大丈夫です。今日はちょっと暑いですし……」

  ワルキューレは慌てて、顔を手で仰ぎながらごまかす。

  ある晴れた日の事。
  時乃湯一同は今日も元気にいつもの日常を過ごすのだった。

                                           無題改め「メーム様がみている」おわり
427266:2006/11/23(木) 01:08:12 ID:g+5TnHd7
かなり強引だけどこれで終了。
尚、あの方が黒かったり、姫様が性知識皆無なのは俺のSSではデフォルトなので、苦情は受け付けません(笑
428うお!!抜けがあった!!:2006/11/23(木) 01:14:17 ID:g+5TnHd7
 「……ありがとう。ワルキューレ」
  和人は最愛の恋人の勇気に答えようと、再び熱く反り返った陰茎を手に持つと、ワルキューレの手で拡げられ、ぽっかりと口を開けて
 いる小さな膣口に亀頭を宛がう。
 「いくよ、ワルキューレ」
  くちゅり……。
 「あ、あぁぁぁ……」
  つい先ほどまで、指どころか何も異物を受け入れた事のない、膣口が灼熱する陰茎を優しく迎え入れる。
  和人の亀頭が小さな膣口をミチっと拡張する。
  ず、ずずず……。
  徐々に亀頭がワルキューレの狭い産道を亀頭の形に押し広げていく。
 「……くっ」
  まだすべて入れていないというのに、ワルキューレの膣壁が熱く蠢き、和人の亀頭を舐めしゃぶり、射精に導こうとする。
  気を抜けばすぐにでも射精してしまいそうな、狭くて暖かくてぬるぬると絡みつく膣を拡張しながら、陰茎をどんどん奥へと進める。
  やがて、亀頭の先端に先ほど見た処女膜の弾性を感じる。
 「……ワルキューレ、力を抜いて」
  和人は挿入される感覚に、その身を固くしている彼女に優しく声をかける。
  ワルキューレが頷き、力を抜いたのを見届けそして――。
  ずずずっ……ぷつっ……。
 「――っ!!」
  和人の亀頭がワルキューレの処女膜を突き破り、その先端が子宮口にまで到達した。

 「うぅ、あぁぁぁぁっ……い、痛い……っ」
  処女の鮮血がふたりの結合部から流れ落ち、布団のシーツを赤く染めていく。
 「全部入ったよ、ワルキューレ」
 「はぁっ……はぁっ……はい……わかります……」
 「私のおなかの中で……和人様の熱いのが……ドクドク……してます……」
 「……ごめんね。痛い思いさせて」
  仕方のない事なのだが、あまりに痛そうなワルキューレが気の毒になり、謝る和人。
 「ううん、いいんです……」
 「だって……この痛みは、貴方の物になれたという証だから……」
  まだ痛いだろうに、和人に微笑んでみせるワルキューレ。
 「……ありがとう。ワルキューレ」
  和人はワルキューレの微笑みに微笑み返す。
 「……和人様、私はもう平気ですから……。和人様の、好きなようにしてください」
  繋がったまま、動かずにワルキューレを気遣う和人にそう声をかける。
 「でも、まだ痛むんじゃない?」
 「ううん、もう平気です。意外と、初体験って痛くない物なんですね。もっと、もーっと痛い物かと思ってたんですけど……」
  ワルキューレはそう言って、小さく舌を出しウインクする。
 「……本当に大丈夫なの?」
 「はい。本当にもう、へっちゃらですから」
  そう言ってワルキューレは笑う。
429訂正:2006/11/23(木) 01:20:37 ID:g+5TnHd7
前編>>384-397 前編の訂正>>411
中篇>>403-408
後編>>414-421 >>428 >>422-427
読んでくれる方はこの順番でお願いします。
430名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 10:59:02 ID:Z5AtS/WG

メーム様怖EEEEEEEEEEEEw
431前・389:2006/11/23(木) 21:56:33 ID:UPMWm8cQ
GOOD JOB!

胸を愛撫されただけで、イッちゃう敏感な姫様ハァハァ
432名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 03:34:03 ID:HvrlUJa4
GJ!
良くまとまってると思いますが最後が強すぎて前半が霞んでしまってる気もします。
ネスティとメームのやりとりはもう少しほのめかす程度にして、読み手の想像をかきたてる手法を取った方が……
表現や台詞に振り回されてまとめるのに苦心してる感じがしますので、もう少し伸び伸びと書かれた方が独自性が出て良いと思います。
433名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 13:38:21 ID:oQ2XaTQ0
なにを偉そうに
だったらお前が書けよ!
434名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 19:52:37 ID:/46xEX3U
よく荒れるスレだこと。
435名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 20:02:50 ID:Tc2VKYX/
だってニートのすくつ(なぜかryだもの
436名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 21:11:24 ID:HvrlUJa4
いや、あの……
結構書かせてもらってます。
437名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 23:13:49 ID:GzMK5JkW
あいたた
438名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 20:32:03 ID:AqIKY55p
流れぶった斬って、ゴーストのSSキボン
439ワルキューレ・ゴースト:2006/11/25(土) 22:47:39 ID:huSdFd/3
ねえ>>438
貴方、私の事が好きなの?
今度、貴方の身も心も冷たくカチンコチンにしてあげましょうか? ふふふ。
ところで、ココ最近は寒くなったわね。
今回はネコとあの娘(ワルキューレ)が誕生日に貰ったコタツの話
「こたつのある風景 〜豪華家具調コタツ長方形タイプの極めて有効な使用法についてご先祖様が熱血指導する〜」
では始めるわよ。
でも1時間ちょっとの即興で書いた話だから短いしエロも無いので、そのあたりは考慮してちょうだい。
440名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 22:48:39 ID:huSdFd/3
「ねえ、真田さん。 あのコタツそろそろ使おうよ。 家具調で一年中使えるんでしょ?」
ナルトのドテラの袖に両手を突っ込んだリカが言う。
(待ってました!)
真田さんとしては使いたくてしょうがなかったのだが、食事にはちゃぶ台を使ってたので今ひとつ言い出せなかったのだ。
11月も半ばを過ぎて日増しに寒くなって来ている。
特に朝夕の冷え込みは真田さんには厳しく感じられていた。


33rd 「こたつのある風景 〜豪華家具調コタツ長方形タイプの極めて有効な使用法についてご先祖様が熱血指導する〜」


ワルキューレの誕生日にシロがくれた例のコタツ。
真田さんは自室で取扱説明書を何度も読み耽っては
(ふむふむ… 遠赤外線効果で体の中からぽかぽか…… ああっ! 何と甘美な…… こたつ布団から顔だけ出して、わたくしのシッポ、お尻、脚から遠赤外線が染み渡り… ああっ……)
などと来るべきコタツ下ろしの日を思い浮かべていた。

「さようでございますわねぇ」
ちゃぶ台を片づけると、丁度帰って来たシロとリカと3人で組み立てて設置する。
「うわはぁっ! なんかわくわくするね。 早くスイッチ入れようよ」
リカが脚をコタツに入れて催促する。
「いや… しかし…… これはある意味、姫様に贈られた物でもあります故、姫様と婿殿がおられない時にと言うのは……」
「ええ〜っ。 別に良いじゃない。 たかがコタツなんだし」
リカが焦れて言うと真田さんが激しく反論した。
441名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 22:49:33 ID:huSdFd/3
「何をおっしゃいます! コタツと言うのはさむいさむい冬を快適に過ごさせてくれる魔法の道具。 そのぽかぽか空間は正に夢のワンダーランドなのでございます」
「そんな大袈裟なモン?」
リカは実にバカらしいと言う感じだったが
「コタツに入って、上にはミカン、お煎餅があって、お茶でも飲みながらTVを見るのは冬の醍醐味でございます!」
「はいはい、解ったわよ」
リカが降参した時、何やら言い合いをしながらワルキューレ達が帰って来た。

「あっ帰って来た!」
「しかし… どなたかご一緒みたいですわねぇ」
ガララ……
玄関が開けられるとワルキューレがまるで1人で言い争いをしてるみたいな感じだった。
「ただいま。 あっコタツ出したんだね」
一足先に和人が居間に来て言う。
しばらくして、白と黒のワルキューレが……
「ああっ、あんた……」
「……ゴースト」
リカと真田さんがワルキューレ・ゴーストを見て同時に指差しながら驚いた。

「久しぶりね、ネコ。 ふふふ」
妖艶な微笑みを浮かべて獲物を射止めるような流し目で見つめられ真田さんはヘビに睨まれたカエルのように固まった。
お盆の時、あんな事やそんな事をされた記憶が甦ったからだった。
「だいたい何よ! お盆の時に来たのに」
ワルキューレがあからさまに不満の表情で先祖を睨む。
「あら、コタツ…… いいわね、コタツ。 暖かそうで……」
442名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 22:50:30 ID:huSdFd/3
ゴーストの言葉を聞いて真田さんの耳とシッポがピクンと反応し
「さようでございましょう。 やっぱり冬はコタツですわよねぇ。 まあまあ、貴方も入ってくださいまし」
ゴーストを招き入れた。
「ちょ、ちょっと、真田さん」
自分の味方だと思ってた真田さんが呆気なく自分にとって招かざる客を招き入れた事に不満を漏らした。
「コタツが好きな方に悪い方はおられません。 さあさ、狭い所でございますが」
「狭い所で悪かったわね!」
リカが言うもののまるで聞こえていないようだった。

「あら! ネコ、暖かくないわよ」
コタツに入ったゴーストが真田さんを見る。
「ええ、姫様と婿殿がいらっしゃってからにしようと思っておりましたので……」
やりとりを聞いて、どうやらゴーストの存在は容認せざるを得ないようなのでワルキューレもコタツに入る。
長方形タイプなのだが、和人が短い方の面に入ったので、少し狭い気もするが、和人にピッタリ密着するように横に入った。

「んふふ。 2人で入るのなら広いほうにすれば良いのに」
ゴーストが冷やかす。
「いいんじゃない。 これだけ広いとくっつけないし。 そうでしょ? ワルQ」
リカも同調したのだった。
「よ、よろしいじゃありませんか。 私と和人様は……」
「はいはい。 別に悪いとは言って無いからさぁ。 ところで真田さん、早く」

するとどこから持って来たのかマイクを持った真田さんが
「それではぁ〜っ! 只今よりぃ〜時野家コタツ下ろしを執り行いたいと思います」
挨拶すると
ぱちぱちぱち〜
とまばらな拍手が起こった。
「では当コタツを見事、商店街の福引きにて引き当てられましたシロ殿に記念のスイッチオンをお願いしたいと思います」
シロにスイッチを渡そうとするが
「いや、オレはいい。 お嬢ちゃんか侍女長がやりなよ」
辞退した。
ワルキューレも辞退したので、栄えある初スイッチは真田さんが行う事となった。
443名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 22:51:30 ID:huSdFd/3
「それではぁ〜〜っ スイッチぃぃオぉン!」
カチッ!
「おお〜っ!」×6
全員がTVを見れるようにコの字に座った6人同時に声があがった。
短い面に和人とワルキューレ、和人の隣りに座ろうとしたゴーストはワルキューレによって対面に配置され、間の長い面にはワルキューレ達の方にリカ、ゴースト側に真田さんが座っていた。

「ああ〜っ何と言う幸せ! この遠赤外線の柔らかな暖かさがもう……」
まるで性感を刺激されているように、頬をほのかに染めて、うっとりと真田さんが感想を述べた。
「ホント、暖かい……」
ゴーストもしみじみと目を閉じて言う。
「と、ところで、全然答えてくれないけど、何をしに来たのよ」
ワルキューレは対面の先祖を睨む。
「そうねぇ… コタツに入りに来た…… かしら? ふふふ」
ゴーストが余裕を見せてはぐらかすとワルキューレはさらに腹立たしくなった。

しかし
「私は…… 私はずっと冷たい時(刻)のブリザード(吹雪)の中に存在してたから… 温かみに飢えているのよ。 こんな暖かさ、温かさが欲しかった…… ずっと」
「………」
その場の全員が黙ってしまった。
ワルキューレも何も言えなくなった。
「…… なんてね。 私の時代にコタツなんて無かったし」
珍しく目じりを下げてゴースト冗談めかして言う。
「な、何? ウソだったの?」
しんみりして損したとばかりにリカが言うが
「さあ、それはどうかしら?」
あいかわらず、はぐらかすゴーストだった。
444名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 22:52:23 ID:huSdFd/3
でも、和人とワルキューレは何となく解っていた。
彼女の境遇と彼女が産まれた背景を考えると、あながちウソではないと言う事を。
家族とも親族とも別れ、ヴァルハラ星の為に4人の皇女が身を挺して、自らの命も未来も犠牲にした過去がある。
まだ若かったであろう、当時の皇女達の心念であるゴーストが親族(?)や仲間と1つのコタツで入ってワイワイするのを希望するのも解る気がした。
和人もワルキューレもそう考えたのだろう、コタツ布団の中でギュッと手を握り合った。

その時。
「ひゃうっ!」
身体を丸めて入り、顔だけ布団から出している真田さんが声をあげる。
ゴーストを除く全員が真田さんの方を向く。
「な、何でもございませぇぇ… んにゃぁん」
「?」×4
和人とワルキューレが手を握り合ったのと同時にゴーストも布団の中で真田さんのシッポをさわさわとさすり、遠赤外線で温められ、お餅のように柔らかくなった彼女のお尻をまさぐっていた。
お尻の窪みに沿って指を這わせ、ショーツの上からでもハッキリと解るぽってりと肉づきのいい性器を巧みな指使いで刺激していた。

そのまま真田さんの声が治まったので4人はTVを見出した。
(ちょ、ちょっと!)
真田さんがキッ! とゴーストを睨むが、何食わぬ顔で真田さんへの愛撫を再開した。
くにゅっ……
(「あっ… あにゃぁぁん」)
声を出すのを必死になって、堪える様子を愉しむようにゴーストの指の動きはイキイキと動き回る。
直ぐにでも、その場を出なければならないと思ったが、身体が言う事を聞いてくれない。
指が離れるとその指を追い求めるようにお尻をクネクネとさせてしまっていた。

(「ああ〜っ… あっ… にゃぁぁんっ」)
皆がTVを見ているすぐ側で、快感に身体をうち震わせる真田さん。
特に、同じ面のすぐ横に座ってるリカに気づかれないか心配だったが、それがかえって、彼女の性感を高めたのだった。
小刻みな痙攣をしてる真田さんをリカが見つけ
「あれ、どうしたの真田さん? 温度低い?」
445名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 22:53:36 ID:huSdFd/3
リカの言葉に弾かれたように
「だ、だ、大丈夫でございます。 丁度いい具合でございますよぉ」
慌ててごまかし
「そ、そうですわ、お茶でもお出ししましょう」
コタツを抜け出し、台所に逃げた。
「私もちょっと……」
布団から出たゴーストに
「あっトイレだったら、そこを出て右ね」
リカが教える。
「ふふふ、ありがとう」

しかし、ゴーストは台所に行き、真田さんの背後に立つと、その漆黒のネコミミに口を近づけ、囁くように
「んふふ、どう? ネコ。 コタツっていいもんでしょ?」
「……」
少し上目遣いに睨むだけしか出来ない真田さんに
「でも、ネコ。 貴方は和人やあの娘(ワルキューレ)にこんなイタズラしちゃダメよ……」
「な、何をおっしゃって……」
「ふふふ… それと…… 下着が濡れたからちゃんと替えないと匂いでバレるわよ。 気をつけなさいね」

その後、ちゃっかり夕食までご馳走になり、風呂まで入ったゴーストは何処へと無く帰って行った。
「ワルキューレ・ゴースト…… 本当に家族の団欒を楽しみに来たのかしら?」
ワルキューレが空を見上げながら呟くと
「いえ、きっとコタツの素晴らしさを教えに参られたのでは?」
思わず真田さんが漏らしてしまう。
「え?」
「い、いえ… 何もございません……」

(イタズラしてはいけないと申しましても…… あれではまるでイタズラしろと申してるようなもの…… 偶然を装って姫様に、こちょこちょとか…… むふ〜!)
危ないワルキューレ!
危機は意外と近いところに潜んでいたりするだ。

「真田さん」
「は、はひぃっ」
考えが見透かされたのかと、真田さんが体を強張らせ返事をすると
「やっぱり、夜になると冷えるわね。 さ、戻ってコタツに入りましょう」
クルリと体を反転させ、家の中に戻るワルキューレに真田さんが続いたのだった。


「こたつのある風景 〜豪華家具調コタツ長方形タイプの極めて有効な使用法についてご先祖様が熱血指導する〜」・・・・・・おしまい。
446真☆359:2006/11/25(土) 23:07:49 ID:huSdFd/3
じゃ〜ん!
この前、去ったばかりだが、早くも再登場となってしまった。
イカンぞぉ、スレの空気を乱してはイカンぞぉ。

ところで、前回の「息を潜めて……」の時、手をケガしておってな。
ちょっとムリしたら今度は手をグルグル巻きにされてしまった……
何か、濡れてる時はフニャフニャなんだけど乾くとカチカチになるギプス(?)みたいなヤツで。
んで、巻かれてて困るのは痒くなった時に掻けないのは地獄だな。
それと… やっぱりアレだ。
アレと言うのはアレの事な。
そこで、我が麗しの真田さんでも側らにいてくれたら
「真田さぁん、こんなになっちゃった! どうしよう?」
とか甘えた声で言おうものなら
「まあまあ、それは大変でございましょう。 この真田はすぐに楽にしてさしあげますわ」
な〜んて夢のような展開があったのだろうが、我が家には湯たんぽに似た円盤すら突き刺さってないので、真田さんはいない。

仕方が無いので、看護婦(看護士)さんに、どこぞのエロ漫画みたいに行ってみたら
「左手があるでしょう」
とつれないお返事だった。
「んじゃティッシュはどうするの? 飛び散るじゃん」
とか食い下がったら
「ティッシュを巻いてヤレ!」
と、白衣の天使ナイチンゲールが聞いたら、さぞお嘆きになるような非情ぶり。

世知辛い世の中であるな。
ともあれ、そんな事情で、さらに即興で書いたモノなので、苦情は私のニセモノ、前・359に言うのだ。

皆、仲良くケンカはイカンぞ。
では私はまたまた時の流れを旅するSS職人に戻る。
今度こそさらばだ!
447真☆359:2006/11/25(土) 23:12:41 ID:huSdFd/3
そうそう、こんな訳だから
ハイドラ×秋奈
をリクエストしてくれた人よ、申し訳ないが暫く待つのだ。
448名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 14:55:52 ID:1QyNfESG
GJ!いろんな意味で。
ワロタいろんな意味で。
やっぱりスゴイよ、いろんな意味で。
449名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 02:16:27 ID:bHu6Wwmx
GJ!
ゴーストって、数少ないドSなエロキャラじゃね?

ワルキューレとは違う魅力があるわ

ワルキューレが和人が満足するまで注いでもらうタイプなら
ゴーストは自分が満足するまで搾り取るタイプだなと思う

今度はダークなゴーストのエロを見てみたい
450名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 17:27:12 ID:OcvtWkxK
GJ!
つか、ネタじゃないんだよね?
なんで怪我したの?
一日も早い回復を願います
451名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 20:24:22 ID:ZIy1R7E0
315はいつコメントを出すんだ?
452名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 03:57:21 ID:mAjCmGjt
え〜。
腕が痒いです。
細い定規を隙間に突っ込んでキカキカキカとか掻いてたら筋状のキズが出来て医者の先生に怒られちゃいました。
何で? と申されましても……
え〜っと… その、決してベッドから落ちて、そこに運悪くCDケースがあって手の平が裂けて骨も…… なんてマヌケな理由では無くてですね。
う〜ん… あっそうそう。 実はワタクシめフランスの外人部隊に所属してて、任務で戦地に赴き、名誉の負傷を…… うん、そう、某国の反政府ゲリラに撃たれちゃいました。
って事で。 決してベッドから落ちた訳ではないですよ。
そうそう感想ありがとうございました。

>>449さん
以前、3スレ625さんだったか前・389さんがそう言う話を書かれたような気がします。
違ったかな? あと保管庫に1本そんなのがあったような気もします。
ワタクシめが書いたゴーストの話は「男はつらいよ」みたいな話でした。
今、こんな状態ですので、どなたかに書いていただきたいですねぇ。

長文さんの感想は中傷やケンカ調でないならワタクシも是非聞いてみたいですね。
ご自身の言葉を守ってるのかもしれませんがケンカさえしなければ問題無いとは思うのですが。

>>ハイドラ×秋奈をリクエストくださいました方
ギプスはともかく、包帯が取れて指が動かせるようになりましたら書かせていただきますので、もう少し猶予をいただけたら幸いでございます。
453名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 15:33:48 ID:t9WP2x9q
ベッドから落ちたwww
454名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 15:35:48 ID:t9WP2x9q
じゃなかったフランスの外人部隊だったなw
なにせよお大事に
455名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 00:25:53 ID:Hn7KhltS
メーム様がみているを読んでくれた方、感想を下さった方、どうもありがとうございました。
戦神に比べるとかなりやっつけ仕事なので、誤字等多く今読むと恥ずかしいです。

>息を潜めて……
この後秋菜はどうなってしまうのか・・・。
和人もろとも姫様に刺し殺されそうで怖い。
しかし沢山エロ書いてるのに相変わらエロく仕上げてくるのは感嘆します。
早くケガが治るといいですね。お大事に。

>戦神
とりあえずこんな所で・・・。
2chエロパロ板SS保管庫・アップロード掲示板
http://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/database/index.html
戦神第一部
http://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/database/441.txt
戦神第二部(もしかしたら改訂及び更新する場合有り)
http://www.degitalscope.com/~mbspro/userfiles_res/database/461.txt
456名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 02:23:11 ID:rR6o3X/E
>>455
初めて読んだけど面白いね戦神。
下手なコメント付けると変なこと書きそうだから
控えるけどニタニタしながら読みました。
続き期待していますね。頑張って下さい。
457名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 22:08:13 ID:kIrFXnWP
>>455さん
お気遣いありがとうございます。
つかぬ事をお聞きしますが、第2部は何時頃書かれたのでしょうか?
出来たと言われた頃でしょうか?
差し支えなければ教えていただきたいのですが。
458真田でございます:2006/12/01(金) 22:10:05 ID:kIrFXnWP
>>453
ハイそこ! 笑う所じゃありませんよ〜っ!
459ちり紙:2006/12/01(金) 22:30:23 ID:Hn7KhltS
>456
どうもありがとう。

>457
なにか気になる事でもありました?
書くの自体は2006/11/11(土) 03:58:38に完成。
単に書けなかっただけで、第二部の話の構想自体は第一部終了後からあります。

とりあえず第三部までで完結。
第二部はラブコメ物っぽく進みます。
第一期のOPで小ワルをお姫様抱っこして他の皆から逃げる和人というカットがあったけど、第二部は大ワルをお姫様抱っこして逃げる和人というイメージだったり。(我ながらわかりにくい例えだ・・・・・・)

>皆さん
266には良い思い出がないので、この数字で呼ばれるのは嫌。
今後は ちり紙 と呼んでください。
460名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 23:28:27 ID:kIrFXnWP
>>ちり紙さん

少し思う所がございまして……
しかしまあ、ちり紙とは意味深な名前ですねぇ。
改めてこれからもよろしくお願いします。
461前・389:2006/12/02(土) 01:47:41 ID:9COYzlFr
戦神伝説第二部キタコレ
GJですよ
メーム様がみているでもそうでしたが、二人のバカップルぶりが何とも…
この二人今後、どんだけ濃厚な関係になって行くのか楽しみだ
続き楽しみにしています
462時野リカ:2006/12/02(土) 07:16:34 ID:wzf9NH6M
じゃ〜ん☆
今日12月2日はあたし時野リカの誕生日なんだぁ!
ホントは「受験生ブルース」ってエロ無し話があったんだけど、諸般の事情によりキャンセル。
ま、いいけどね。
それじゃ皆は良い週末を、あたしはやっぱり勉強。 てゆ〜か今の時期は追い込みなんだよね。
ココ読んでる人で受験生がいるなら一緒にがんばろ!
463名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 14:19:24 ID:kLVM53B/
戦神伝説キタコレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
続きまだーーーーーーーーーーーーー
464名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 08:04:59 ID:BAQJMlQ0
リカ話期待アゲ
465名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 14:07:30 ID:LEk+4A0d
向こうの>>90さん
迷惑になるのでこちらで返事させていただきます。
・いえ書けないのであります。
・良く解りましたねぇ。 いかにもワタクシめでした。
・そうしてます。 が、慣れないし頭に手が追いつかずストレスが溜まります。
・ありますよ。 でも話としては書けないかもしれません。
ですので、ちょっとだけ。
リカはバツイチだけど、晴れて森川君と再婚してます。 裁判官になりましたが、甥とワルキューレの娘の結婚を境に交流が再開したイナルバに誘われて、彼女の部下(イナルバの片腕)として司法局にいます。
秋菜は独身です。 リカと同じ理由で交流が再開した時にハイドラと17年ぶり(18年だったかな?)の再会を果たしてます。
あと、勉強してる息子に真田さんが夜食を持って行ったら、部屋でエロ本読んでて、そこで彼の女性の好みが解る。 とか布石になるエピソードもいくつかカットしました。

・全員名前は考えてあります。 ワルキューレの娘の名前はリカ話で和人とワルキューレの間に出来た娘と同じ名前を考えてます。
しかし、全員名前は伏せておきます。 そのつもりで書いた話ですので。
・リカの話は、例え書くにしても今年中にはムリかと思われます。
秋菜の話を1本と、あと1本… 書けて2本でしょうし。
週末、病院に行きますので、ギプスはムリでしょうが、傷が塞がってて手の平に巻かれてる包帯が取れたら本格的に再開するつもりです。
勢いと時間があれば、ご期待に沿えるかもしれません。
ご了承の程。

お心遣いありがとうございました。 ですが、今度からこちらに書いて下さいね。
皆様にも失礼おかけしました。
466名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 14:08:28 ID:LEk+4A0d
あら…
「迷惑おかけしました」
の間違いでした。
467名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 18:42:44 ID:P6Q6vr4M
>前・359さん
やっぱりそうなのか
ここで書かないのならファイル形式にするとかしてどこかに落してくれませんか?
真田ふたたびの最初から残ってませんか?
残ってたらファイルにするか駄目なら捨てアド出しますんでくれませんか?どうしても読みたい!
質問・お願いばかりですみません
468名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 14:21:17 ID:A52l9t/2
>>467さん
・やり方が解りませぬ。
・専ブラ、Jane Styleってやつを使ってるのですが、お気に入り登録すれば落ちても見られるようです。
それを知ったのが最近で残ってるのは前スレ(第4期)からであります。
第2話は残ってますが、第1話は3スレですので残ってません。
ファイルの仕方が解らないので、そのままコピーして貼り付け。 と言う形ならなんとか。

でも、それも手が治ってからでいいでしょうかね?
469名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 21:20:30 ID:SNHUmoFg
>前・359さん
それでいいです
治ったら教えてください
470前・389:2006/12/09(土) 00:54:03 ID:UrN9LoeZ
この週末のうちに投下出来そうなのだが、他の職人さんが投下の予定が無ければ明日にでも、投下します
471名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 01:44:30 ID:yd9+JfgS
明日と言わず今日からでも……
472前・389:2006/12/10(日) 15:12:51 ID:nLO1PZZx
今、携帯から書き込んでます
昨日投下予定だったのですが、パソコンが故障し起動しなくなり、作品の投下が未定となりましたorz
作品を楽しみにしていた住人の皆様、及び他の職人様に残念なお知らせをする事になり、大変申し訳ありません。
個人的にも、投下出来ない状態になり、大変悔しい限りです
ご理解の程よろしくお願いします
473名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:38:55 ID:UEuobczg
あらら。
何と申せばよいのか……
では場繋ぎの意味で、ワタクシめのお話をばさせていただきますね。
「息を潜めて……」と「秋奈のハートブレイク・ライブ」の中間のお話。
星霊節まで2週間を切ったある日の放課後。
秋奈の一方的な愛を感じる事も無く、和人と秋奈の秘め事が行われる放課後。
その帰り道の話……
474名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:40:02 ID:UEuobczg
「そう言えば…… 覚えてる? 子供の時、お医者さんごっこした事……」
あんな行為の後だけに少し恥ずかしい話も出来てしまう。
「えっ!?」
「ホラ、したじゃない!」
「…… えっ、うん…… そう言えばしたかな。 リカが風邪引いた時だっけ?」
和人も覚えてた。
「そうそう。 あの時は和人がお医者さんで私が患者さんだったわよね。 恥ずかしかったんだから」
「ええっ! そうだっけ?」
「そうよ」


34th 「初めてのお医者さん 〜和人先生の診察〜」


「まだ和人が羽衣町に来て間が無い頃だったわよね。 毎日和人とリカちゃんと私で遊んでたけど……」
「そうだね。 あの時、リカが風邪引いて寝込んだ日だったっけ?」
・・・・・・・・
「コホン、コホン…… お母さん、熱いよぅ、息が苦しいよぅ」
「まあまあ可哀想に。 お薬飲んだら早く寝なさいね」
「やだぁ、もう直ぐ秋奈ちゃんが来るから一緒に遊ぶのにぃ……」
「リカ、今日はムリだよ」
「そうですよ。 秋奈ちゃんにも風邪が感染っちゃうでしょ」
「でもぉ……」
475名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:41:08 ID:UEuobczg
ガラガラ・・・・
「かずとく〜ん、リカちゃ〜ん、あそぼ!」
「あっ! 秋奈ちゃんだ。 リカ、今日はおとなしく寝てるんだよ。 治ったらまた一緒に遊べるんだから」
「うん……」
部屋を出て和人が玄関に行く。
「秋奈ちゃん、リカ、風邪引いちゃって、おうちで遊べないんだ」
「そうなんだ…… リカちゃん大丈夫なの?」
「うん、お熱が少しあるみたいなんだ。 秋奈ちゃんに感染っちゃうとダメだから……」
「そう。 じゃあ、お外で遊びましょ」
「うん。 お母さ〜ん、秋奈ちゃんとお外に行って来るね」
靴を履くと表に出て手を繋いで歩き出した。

「あ〜あ、今日はおままごとするつもりだったのになぁ」
「ごめんね」
「ううん。 でもどうしようっか?」
言ってる間にいつもの空き地に着くものの、そこには先客がいて、男の子達が野球をしている。
サッカーボールもあるので、しばらくは使えないだろう。

「そうだ!」
秋奈の手を引っ張って和人が早足で向ったのは外れにある廃屋だった。
「かずとくん…… 黙って入って良いの?」
秋奈が不安げに言い、他に頼るものが無いので、和人の手をギュっと握った。
中に入ると、案外キレイで、ホコリも積もっていない。
「秋奈ちゃん、そこに座って…」
秋奈を畳の床に座らせると、パンパンとホコリを払ってクッションを秋奈の下に置く。
その上に座れという事だろう。
黙って座ると和人が正面に座る。
476名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:42:06 ID:UEuobczg
「あのさ、リカが風邪引いちゃったから、ボク達も引かないように検査しようよ」
「けんさ?」
「うん、ボクがお医者さん。 で、秋奈ちゃんが患者さん」
「うん……」
閉めきられてるので、カーテンの隙間から入って来る日の光だけでも外よりはかなり暖かい。
しかし、少しだけカビ臭い匂いもしており、それがこの家がしばらく使われてない事を証明しているようだった。

「じゃあ、秋奈ちゃん服を脱いでください」
「ええ〜っ! そんなぁ恥ずかしいよぉ」
頬を染めモジモジする秋奈。
「ボクはお医者さんだよ。 患者さんはお医者さんの言う事を聞いてください」
「で、でもぉ……」
まだ迷いのある秋奈に和人がにじり寄ると、秋奈の服に手をかけた。
ぺろん・・・
「あっ… いやぁん……」
セーターを脱がされ、ブラウスも、シャツを脱がされると白い肌が露になる。

「は、恥ずかしいよぉ」
秋奈が胸では無くお腹に手を当てて隠す。
「それじゃぁ、診察を始めるからね」
和人が秋奈の手をどけると、恥ずかしながらも秋奈は手をどける。
可愛らしいおへそが姿を見せた。
和人は、胸に耳を当ててみる。
トクントクン……
緊張のあまり、やや早い鼓動が和人の耳に届く。
477名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:43:03 ID:UEuobczg
目を開けると、目の前にまだ肌の色と境目が判らない位薄く色づいてる乳輪がある。
顔を離すと、指をそっと当て、乳輪の縁に沿って円を描くようになぞってみた。
「あっ… ううん…… くすぐったいよぉ…」
身体がムズムズする感じがして、耐えられないように秋奈が身を捩る。
小豆の粒よりも小さい乳首がさらに縮こまり、その代わりキュッと突き立って来た。

指を縁からだんだんと中心に擦り、周りの肌色より少し濃い乳輪を越え、乳首に人差し指を押し付けグリグリと刺激すると、秋奈は顔を仰け反らせ、声の代わりに悩ましい吐息を漏らすのだった。
「……っ! あっ!」
柔らかい秋奈の肌の中で、コリコリとした乳首の感触が面白いのか、和人はもう片方の乳首にも指で刺激する。
指で擦るだけじゃ無く、摘んだり……
何故そうしたのか解らないが、和人は乳首に唇を当てて吸った。
「あっ! か、かずとくぅ〜ん……」
チロっとした舌触りのある乳首を唇と舌でペロペロと舐めると
「やぁ! ダメ! かずとくん……」
秋奈がくすぐったさを我慢しながら声を出すものの、その手はしっかりと和人の顔を離すまいと抱え込んだ。

「だ、だめぇ! かずとくん止めて」
切羽詰った声なので和人が口を離した。
「どうしたの?」
「なんか… おしっこ出そう……」
消え入るような声を言うと
「じゃあ、おしっこしてみて」
秋奈は黙って立ち上がると、部屋の隅に行き、和人に背を向け白い木綿のパンツを下ろそうとした。
「ダメだよ。 これも診察なんだから見せてくれないと」
「そ、そんなぁ…」
しかし先生には逆らえず、和人の前でスカートをまくってパンツを下ろした。
478名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:44:27 ID:UEuobczg
和人の目の前につるんとした秋奈の性器が露になった。
ぷっくりとした、Y字の溝があり、秋奈がしゃがむと短い切れ込みが少しだけ開き、中のピンクの粘膜が顔を出した。
お尻を引き締めたり緩めたりしてるのだろう。
凸レンズの断面のような性器が引っ張られたり緩んだりしている。
今ひとつ、中が良く見えないので、和人も床に這いつくばるようにして、秋奈の性器に手を伸ばした。
両側に指を当てて少し拡げてみる。

「い、いやぁん…… 広げて見ないでぇ」
べそをかきながら秋奈が懇願するが
「だめだよ。 先生の言う事は聞いてください」
和人先生が言い放った。
諦めたように目を閉じた秋奈が口元を歪め、息を詰めると、拡げた性器の中身、複雑に粘膜が入り組んだ所の少し上のポツンとした穴が、ムニュッと盛り上ったりギュッとすぼまったりするが、おしっこは出てこない。
「出ないよ」
和人が顔を上げて秋奈を見る。
「そ、そんな、恥ずかしいもん……」
顔を真っ赤にして秋奈がイヤイヤをしてる。

しかし、出そうとしてるのは解ったので、黙って見てると、すぼまった穴が盛り上って開き
「で、出ちゃうよぉ」
和人に警告するように、自分に言い聞かせるように声を絞り出すと、チョロっとした第一撃が出ると、チョロチョロと黄金色のおしっこが漏れてきた。
初めは勢いが無く、周囲の粘膜を濡らし、お尻の窪みに沿って、真下にこぼれた水流も、やがて勢いが増し、せせらぎとなって放物線を描いて和人の顔の近くに流れ落ちた。
479名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:46:35 ID:UEuobczg
僅かにひねりが加わりらせん状の水流が勢いを弱め、一端止まる。
「ふっ!」
秋奈が息を吐き出すと、ピュッと残りが先程と同じ軌道を描いて飛び出した。
瞬きもせず見つめてた和人が溜息を漏らすと、我に返った秋奈は急に羞恥心が増したのか
「いやぁん!」
両手で顔を覆ってしまった。
身体を捩った為に、お尻の窪みや性器から雫がポタポタと落ちた。

和人がティッシュを出して拭いてやろうとすると、秋奈が慌ててポケットからティッシュを出して自分で拭いてしまった。
「……」
「……」
気まずい沈黙がその場の空気を重くする。
「あ、あの…… 秋奈ちゃん」
「な、なぁに?」
「その… おしっこ出る所もっと良く見せて」
「ええ〜っ!」
その後、和人先生による指と口での診察は夕方まで続いたのでした。

「秋奈ちゃん、この事はボクと秋奈ちゃんだけの秘密だからね。 秋奈ちゃんのパパにもママにもリカにも内緒だからね」
和人が言うと頬を染めながら
「うん……」
秋奈も答え、2人は手を繋いで帰ったのでした。


「初めてのお医者さん 〜和人先生の診察〜」・・・・・・おしまい。
480名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:51:33 ID:UEuobczg
「って感じで…… 和人ったらいやらしい! 私、死ぬ程恥ずかしかったんだからね。 和人のえっち!」
「ええっ! 違うよ。 あの時は秋奈が先生でボクが患者さんにさせられたんじゃないかぁ」
「そうだったかなぁ?」
「あれは恥ずかしかったなぁ……」


35th 「初めてのお医者さん 〜秋奈先生の解剖…… もとい、診療所〜」


「秋奈ちゃん、リカ、風邪引いちゃって、おうちで遊べないんだ」
「そうなんだ…… リカちゃん大丈夫なの?」
「うん、お熱が少しあるみたいなんだ。 秋奈ちゃんに感染っちゃうとダメだから……」
「そう。 じゃあ、お外で遊びましょ」
「うん。 お母さ〜ん、秋奈ちゃんとお外に行って来るね」
靴を履くと表に出て、秋奈が和人の手を取って歩き出した。

「あ〜あ、今日はかくれんぼするつもりだったのになぁ」
「仕方ないわよ。 リカちゃん病気なんだもん」
「そうだけど…… でもどうしようっか?」
いつもの空き地は先客がおり、サッカーをしていた。
野球のグローブやバット、ボールも置いてあるので、しばらくは使えないだろう。

「そうだ!」
和人の手を引っ張って秋奈が早足で向ったのは外れにある廃屋だった。
「秋奈ちゃん…… 黙って入っちゃって怒られないかなぁ?」
和人が不安げに言い、他に頼るものも無く、秋奈の手をギュっと握った。
中に入ると、案外キレイで、ホコリも積もっていない。
「かずとくん、そこに座って…」
和人を畳の床に座らせると、パンパンとホコリを払ってクッションを和人に渡す。
その上に座れという事だろう。
黙って座ると秋奈が正面に座る。
481名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:52:49 ID:UEuobczg
「あのね、リカちゃん風邪引いちゃったから、私達もそうならないように検査しましょ」
「検査?」
「そう、私がお医者さん。 で、かずとくんが患者さん」
「うん……」
閉めきられてるので、カーテンの隙間から入って来る日の光だけでも外よりはかなり暖かい。
しかし、少しだけカビ臭い匂いもしており、それがこの家がしばらく使われてない事を証明しているようだった。

「じゃあ、患者さんは服を脱いでください」
「ええ〜っ! そんなぁ恥ずかしいよぉ」
頬を染めモジモジする和人。
現在の秋奈が見れば、思わず連れ去ってしまいそうな可愛らしい仕草だった。
「私はお医者さんよ。 患者さんはお医者さんの言う事を聞いてください」
「で、でもぉ……」
まだ迷いのある和人に秋奈がにじり寄ると、服を脱がせズボンに手をかけた。
ぺろん・・・
「あっ…」

「は、恥ずかしいよぉ」
和人が下半身に手を当てて隠す。
「それじゃぁ、診察を始めるからね」
秋奈が秋奈の手をどけると、恥ずかしながらも抵抗を止めた。
可愛らしいおへそが姿を見せた。
秋奈は、胸に耳を当ててみる。
トクントクン……
緊張のあまり、やや早い鼓動が秋奈の耳に届く。
「少しドキドキしてるわね」
482名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:53:55 ID:UEuobczg
「あっ!」
秋奈が声を上げた。
「な、何?」
不安そうな和人。
「かずとくん男の子なのに、おっぱいは私と同じ」
自分の服をペロンとめくると胸を露出させる。
「ホントだ……」
感心する和人を見ていた秋奈。
男の子なのに線が細く、可愛らしい立ち居振舞いに少し妖しい気分になって来た。

「かずとくん、動いちゃダメよ」
敏感な乳首からお腹、おへそまでペロペロと舐め始めた。
「あ、秋奈ちゃ〜ん…… くすぐったいよぉ」
「ガマンしなさい。 これは診察なのよ」
秋奈先生の触診(?)は執拗に続いた。
剥き出しになってる小さな陰茎がピクンと反応したのを秋奈は見逃さなかった。
まだ皮を被っており、肌色のちっちゃい突起に秋奈の白い指が伸びる。

「あっ! 秋奈ちゃん… そこはおしっこ出る所だよぅ」
中性的な和人が弱々しく言うと、秋奈は子供ながらに、さらに妖しい気分になった。
親指と人差し指で摘むとコリコリと捏ねると、少し芯があるように硬くなった気がした。
顔を近づけると、包皮の中からおしっこの匂いがする。
「……」
ゴクリ!
唾を飲み込むと、舌を出して包皮にねじ込む。
「あ、秋奈ちゃん… ダメだよぉ。 汚いよう」
身を捩る和人の下半身を押さえ込み。
「動いちゃダメ!」
と和人を叱り、再び、包皮の中に赤い舌を潜らせた。
当然、中の亀頭までは届かないが、少ししょっぱい味が後から後からした。
483名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:55:22 ID:UEuobczg
「あっ… 秋奈ちゃん、何かヘンだよぅ。 おしっこ出ちゃいそうだよ」
和人が言うと
「いいわ、じゃあ、ここでおしっこしてください」
男の子らしく立ってしようとする和人をしゃがませると、秋奈は床に這いつくばるようにして和人の正面にうつ伏せになった。
…… ちょろ!

包皮の間からおしっこが出て、それは放物線を描いて、秋奈の前にじょぼじょぼと水溜りを作った。
和人が陰茎を持ってぷるぷると振ると
「ねえ、寒くなって来たから、もうパンツ穿いていい?」
と尋ねた。
「そうね。 でも、かずとくん。 これは私と和人くんの2人だけの秘密だからね。 かずとくんのパパにもママにもリカちゃんにも内緒だからね」
「うん」
答え、和人が服を着るのを確認すると、和人の手を取って廃屋を出て、家に帰ったのでした。


「初めてのお医者さん 〜秋奈先生の解剖…… もとい、診療所〜」・・・・・・おしまい。
484名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:58:09 ID:UEuobczg
「って感じだったじゃないかぁ」
「ウソよ!」
「ウソじゃないよ……」
「……」
「……」
「まあ、どっちでもいいわ。 でも私達、お医者さんごっこしたのは間違い無いのよねぇ」
「う〜ん… そうだね」
………
「和人……」
「ん?」
(ワルキューレとはお医者さんごっこはしないでよね。 あれは和人と私、2人だけの秘密なんだから)
「ううん… 何でもない」
「うん、ありがとう」
「それより、明日も放課後は体育倉庫で…… ね?」
「うん……」

(いいわよね、ワルキューレ? 結婚するまでは…… もうこれが最後なんだから。 あんた達の結婚式は私の全身全霊を懸けて祝ってあげるから)
(せめて、今は……)

34&35th 「秋奈と和人のはじめてのお医者さん」・・・・・・おしまい。
485七村秋奈で〜す:2006/12/10(日) 22:01:00 ID:UEuobczg
な〜んて事があったのよね。
でも、それももう思い出。
明日は星霊節かぁ………

あっそうそう。
学生の皆、社会人の皆さん。
明日から1週間、学校、お仕事頑張ってね。
体に気をつけて。 それじゃ。
486名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:12:42 ID:UEuobczg
いたた!
>>484

×「うん、ありがとう」
○「……… あ、秋奈」

です。
では、また。
487名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 09:10:26 ID:hYFCNQOK
GJ!
なんだけどもう少しうす味かも
次はこってり、ねちっこいのをお願いします

手は治ったんですか?
だとしたらアド出してもいいですか?
488名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 01:33:57 ID:ppK4K8HX
>>487さん
うす味でしたか。 すみません。
こってりは字数がかさむので、今はちょっと……
アドレスは来週の月曜あたりにお願いします。
ワタクシからと解るように、第1話のあらすじと、第2話を貼り付けてお送りします。
ですが、書かなかったエピソード、オマケはご容赦ください。
489名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 12:27:19 ID:sq/MbLPL
秋奈じゃなくて秋菜が正解。
490名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 13:47:39 ID:Li2b+jHR
ほんとだ
一本まるまるミスしてるなんて前・359さんにしては珍しいな

>>前・359さん
わかりましたよろしくお願いします
491名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 19:04:38 ID:9rpQzIP4
いや、1本とかじゃなくてずっとそうなんだよね。
いい加減辞書登録してくだちい
492名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 22:49:29 ID:ppK4K8HX
わっ! やっちゃいましたね。
ちゃんと秋菜になってた話もあったのに。
一番してはいけない事しちゃいましたね。
申〜し訳ございませんでした。
493名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 13:39:00 ID:ieoDLUUV
>>前・359さん
[email protected]
でよろしくお願いします
494名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 01:22:56 ID:LLVGgZ9D
最近ワルキューレ不足だ…
495名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 03:54:45 ID:3sWfh3tI
圧縮かかるようなので、一応保守&age
496名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:10:16 ID:has8/pYv
穢れたクリスマスをブチ壊すため、もてない男たちの希望、しっとマスク参上!
                      /し, /    _>.
                     / { \レ/,二^ニ′,ハ
                     |'>`ー',' ヽ._,ノ ヽ|
                     |^ー'⌒l^へ〜っ_と',
      __             ! u'  |      /
  /´ ̄       `!             ヽ  |   u'  , イ
  |  `にこ匸'_ノ            |\_!__.. -'/ /|
  ノ u  {                 _.. -―| :{   ,/ /   \      
. / l   | __  / ̄ ̄`>'´   ノ'    ´ {、    \     
/ |/     {'´    `ヽ. " ̄\ U `ヽ.    __,,.. -‐丶 u  ヽ      
| / ヾ、..  }      u' 〉、    }    `ー''´  /´ ̄ `ヽ '" ̄\
! :}  )「` ノ、     ノ l\"´_,,ニ=-― <´  ヽ{  ノ(   `、  |
l   、_,/j `ー一''"   },  ノ ,  '''''""  \   ヽ ⌒ヾ      v  | 
ヽ   _         /   } {. { l ┌n‐く  ヽ/ ``\        ノ
  `¨´    `¨¨¨¨´ ̄`{ 0  `'^┴'ー┘|ヾ    }、 u'   `  --‐r'′
>>1 男がしっとに燃えるとき
>>2 しっとマスクを呼ぶ合図
>>3 素顔は誰だか知らないが
>>4 しっとの心を仮面に隠し
>>5 しっとパワーに炸裂だ!
>>6 しっとビームでアベック倒し!
>>7 しっとガイヤーはアベック焦がす!
>>8 行くぞ我らのしっとマスク
>>9 もてない男の希望の戦士
>>10 しっとマスクはしっとの王者
497名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 22:22:22 ID:89v2/+Vg
今日はクリスマスだから、メリークリ〇〇スなんてネタを期待した俺orz
498名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 13:39:59 ID:NJuIVZr1
>497
投稿時間が神がかってる!
もしかして狙った?
499名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 15:51:37 ID:eaRhGzRX
保守
500名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 01:43:06 ID:5qBk5rP2
そして500
一時期の活況はどこへやら。。。
501名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 21:02:52 ID:HiJpLji6
>今年は非情〜にお世話になりました。
>また最後にやっちゃって、申し訳ございませんでした。
>2007年が皆さんにとって良いお年でありますように……

だってさ
以上、伝言オワリ
職人降臨祈願age
502名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 22:47:23 ID:Xd/G3rMv
容量的にそろそろ、次スレなのでは?
503名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 07:35:59 ID:t97NsftU
どうだろ?
短いのなら行ける気がするけどオレ書き手じゃないからよく分かんない
前・359さんはしばらく謹慎してるみたいだから前・389さんかちり紙さん次第だろうけど
それか雑談で埋める?
504前・389:2007/01/01(月) 15:58:45 ID:FdBLUHrT
スレ住人さん&他の職人様方、あけおめでございます。


投下については、ただいま作成中なので・・・
容量的についても次スレ設立の報告、スレ内の作品のまとめ等を考えると
そろそろ次スレ立てた方いいのでは?と思うのだが・・・



505名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 22:07:45 ID:hBHv0QXg
それは書き手さんの判断でいいんじゃないかな
506名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 22:07:57 ID:7oVLH9zm
保守
507名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 02:42:31 ID:jF7dkWMk
ライネ×コーラスのSSってあります?
508名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 06:43:45 ID:S7S86UCF
前スレまでのまとめとかログとかないんでしょうか?
>>1の保管庫で全てじゃないですよね?
509名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 15:28:47 ID:Cy3bgYEF
保管庫は機能してないのか、載ってないよ
まとめとかログも残ってるのかな?
510名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 17:45:11 ID:Td7UPNYv
保守
511名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 12:20:41 ID:PszgrUWV
aa
512名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 01:54:47 ID:bklSWm85
保守あげ
513前・389:2007/01/21(日) 02:12:23 ID:i3FPDqe8
容量と睨めっこしつつ、投下します。
一応、次スレ報告・スレ内の作品まとめに容量を残すつもりです。
514前・389:2007/01/21(日) 02:13:34 ID:i3FPDqe8
〜Lost Memory 愛はワルQを救う!?〜


この日、和人は休日にも関わらず朝からボイラーにくべる為の薪を割っていた。
当然の事ながら、ワルキューレは和人の手伝いをしている。
「二人とも朝からご苦労さん。お茶入れたから一休みしたら?」
「ありがとうリカ。ワルキューレ少し休憩しよう。」
リカが、お茶とお菓子を持ってきたので、二人は一休みする事にした。

ガラガラドーーーン!!ドシャン!?
「ワルキューレ!?」 「ワルQ!?」
一瞬の出来事だった・・。薪割り用に積んであった木材が崩れ、近くにいたワルキューレが、木材の下敷きになってしまったのだ。
和人とリカが慌てて崩れた木材を除けていく。
「ワルキューレ!大丈夫かい!?」
「・・・・・」
和人が呼びかけるがワルキューレは気を失っていて返事をしない。
「リカ、とりあえずワルキューレを家の中に運ぼう。」

「う、う〜ん・・」
「あっ、ワルキューレ。良かった、目が覚めて・・。」
ワルキューレが目を覚ますと、様子を見ていた和人の表情が緩む。
「・・・あの、ここは何処ですか?それにあなたは?」
「・・・・え?」

「え〜〜!!ワルQが記憶喪失〜!って事は、自分がヴァルハラ星の皇女だとか、お兄ちゃんと結婚するとか、そういう事も忘れちゃったの?」
これにはリカも驚いた。
「・・・はい。でも今はわかりますけど、私がヴァルハラ星の皇女で、しかも和人さんの様な優しいお方とご結婚なさるなんて・・・夢の様で信じられないです。」
あまりに自分に都合の良い?設定に顔を紅くするワルキューレ。
「ありゃりゃ・・。これは完全な記憶喪失だわ。で、お兄ちゃんどうやって元に戻すのよ?」
「えっ?どうやって元に戻すのって言われても・・・」
そんな事を言われても和人には答えようがない。
「こういう時は、ぶん殴ってやりゃあ治るんじゃねえか?」
解決策を考えていたシロが、提案した。
515前・389:2007/01/21(日) 02:15:57 ID:i3FPDqe8
「う〜ん、それは私も考えたけど・・・やっぱり、お兄ちゃんの居る前でワルQ殴るのはちょっと・・・って真田さん!!それ、どっから持ってきたのよ!?」
リカの視界に入ったのは、ワルキューレの背後で「100t」と書かれた巨大ハンマーを振りかぶっている真田さんだった。
「姫様。申し訳ございません。しかし、これも姫様の為。少し我慢してください。」
今にも巨大ハンマーをワルキューレ目掛けて振り下ろそうとしている。」
「ちょ、ちょっと真田さん落ち着いて」 「真田さん落ち着いてください。」
和人とリカが真田さんの暴走を止める。

「こんにちは〜。ワルキューレいる?」
誰かが来たようである。
「誰よ。こんな一大事に!」
リカが玄関へと足を運ぶとそこには、ファムの姿があった。
「あっ、リカちゃんの久しぶりね。ワルキューレはいるの?」
「グッドタイミング!!いいところに来た!!」
「・・・え?・・」

「へぇ〜。ワルキューレが記憶喪失・・。あなた達がどうしようか考えている所に私が来たと・・・。」
「・・・はい。どうにかなりませんか?ファムさん」
「う〜ん・・・。こういう記憶喪失っていうのは、自然に治るのが一番だと思うわ。無理に思い出させたり、殴ったりして治るケースもあるけど・・・・って真田さん何やってるの!?」
またしても真田さんが巨大ハンマーを持ち上げている。
「ちょっと真田さん!そんな物で殴ったら治るものも、治らないわよ!!」
今度は和人、リカ、ファムの三人が真田さんの暴走を止める。
「とにかく、今は自然に記憶が戻るのが一番ね。大丈夫よ。ワルキューレの事だから、すぐに皆の事を思い出すわよ。だから、あまり落ち込んじゃダメよ、時野君。」

「ところで、真田さんを借りて行ってもいいかしら?ちょっと買い物に付き合わすだけだからさ。」
「はにゃ?ファム様、何故私が?」
ファムからご指名された真田さんが、ファムの眼鏡の奥の妖しい視線を感じビクビクと震えだす。
「本当はワルキューレと行きたかったんだけど、この様子じゃ無理だし、リカちゃんは勉強で忙しいでしょ。時野君もワルキューレの傍にいないと寂しいだろうし・・・・。そういう訳だから、ねっ、真田さん。ちょっと私の買い物に付き合ってよ。」
真田さんの返事も聞かず、ファムが真田さんを引っ張っていく。
516前・389:2007/01/21(日) 02:17:26 ID:i3FPDqe8
「ひぇ〜!婿殿〜、リカ様〜、お助けを〜。」
真田さんの必死の叫びも虚しく、ファムに引っ張られ羽衣町へ消えていった・・・。

一方、ワルキューレは記憶を失っても、ワルキューレのままだった。
相変わらず料理の腕は上達していないし、掃除や洗濯をしているときも、どことなく動きがぎこちない。
ワルキューレが家事に悪戦苦闘しているうちに、夕方になり銭湯を開ける時間がきた。

「秋菜、おめえも往生際が悪いなぁ。そんなにワルキューレの事が気になるのか?」
「うっ、うるさいわねぇ」
秋菜とハイドラがやってきた。
「ったくよぉ。いつまでもウジウジしてるから、ワルキューレに奪られっちまうんだよ」
「フン!!あんたみたいな子供に乙女の気持ちなんて、わからないわよ。」
「素直じゃないねぇ秋菜は。やっぱり相手が相手だから、自信ねえのか?」
ハイドラの視線が秋菜の胸に集中する。
ゴツン!! 「いっで〜〜〜!!」 秋菜のゲンコツが炸裂した。
「ホラ、さっさと行くわよ。」
秋菜とハイドラが、時乃湯の入り口前を掃除しているワルキューレの横を通った時
「いらっしゃいませ。ごゆっくりどうぞ。」と二人に声をかけてきた。
「ねえ、ハイドラ。今日のワルQ変よね?」
「あ〜。」
いつもと違うワルキューレに、二人は頭の上に?マークが浮き出た様に互いの顔を見合わせた。

「え〜!!ワルQが記憶喪失〜!?」
あまりに驚いたのか、秋菜が大声で言う。
「って事はワルキューレの奴、自分がヴァルハラ星の皇女だとか結婚するって事も忘れちまったのかよ!?」
秋菜と同じくハイドラが番台のリカに食ってかかる。
「うん。でも基本的な情報は教えておいたから大丈夫・・・だと思うよ。後は、ワルQ本人次第ね。」
番台でテキストを読みながらリカは淡々と答える。
「まあ、今のワルQがお兄ちゃんの事どう思ってるかは知らないけど、秋菜ちゃんにはチャンスなんじゃないの?」
リカがニヤリとした表情で秋菜を見下ろす。
517前・389:2007/01/21(日) 02:18:35 ID:i3FPDqe8
「べっ別に・・・私は、和人の事なんて・・・!?」
「ハイハイ。冗談ですよ、冗談。せっかく来たんだからゆっくりしてってよ。」
お金を払うと秋菜とハイドラは、番台から目に付きにくい、脱衣所の隅に移動し服を脱ぎ始める。
「なあ、秋菜・・。」
「何よ?」
「俺もアイツの言う通りだと思うぜ。別にお前の味方する訳じゃねぇけどよ、こんなチャンスはもう二度と来ねえぜ。」
「・・・・・さっさと、お風呂に入るわよ・・・。」
ハイドラの言葉に一瞬身体がピクリと反応した秋菜。この場は平然を装ったが、ハイドラやリカに痛いところを突かれた事がショックだったのだろう、家に帰るまで二人は一言も会話はなかった。

夜になり、入浴を済ませたワルキューレが縁側で星を眺めていると、同じく入浴を済ませた和人がやって来て、彼女の隣に腰を下ろし、一緒に星を眺める。
「あの・・さ、ワルキューレ」
沈黙を破り和人が口を開く
「本当に、僕の事忘れちゃったの?」
「・・・和人さん。ごめんなさい・・。でも・・・」
「でも?」
「あなたが私にとって凄く大切な人だって言う事は、なんとなくわかるんです。」
ワルキューレは和人の頬に手を添え、自分の胸へと引き寄せる。
「自分でもよくわかりませんが、和人さんの傍にいると、凄く胸がドキドキするんです。」
「ワルキューレ・・・」
「うまく言えないけれど、和人さんの事思い出さなきゃいけないって、自分の心が叫んでる・・・そんな気がするんです。」
和人を自分の胸から解放したワルキューレは、顔を紅く染めながらも決意の表情で和人を見つめる。
「ワルキューレ・・。僕はいつでも待っているよ。君の事を・・・。」
「今日はもう寝ようか?慣れない事をして疲れたでしょ?」
和人はそう言うと、ワルキューレを連れて二階に上がった。

「ここは、君の部屋だから自由に使っていいよ。僕の部屋は隣だから、何かあったら呼んでね。」
和人が自室に向かうのを見ると、ワルキューレも部屋に入りベッドに横になる。
518前・389:2007/01/21(日) 02:19:52 ID:i3FPDqe8
「どうしてなの?まだ胸がドキドキする・・・。」
自分の心臓の鼓動が、胸に当てた手に伝わってくる。
「ダメ!!和人さんの事を考えると体が熱く・・・イヤ!!頭から離れない!?」
ふいに胸に当てた手が滑り、指が乳首に触れた。その瞬間、身体が一層熱を帯びていくのを感じた。
「はあぁ・・何?この感じ・・・変な気持ち・・・・」
ワルキューレは無意識のうちに、左手で胸を弄り、太腿がモジモジと擦り合っていた。
「イヤァァァ・・・私、おかしく・・なっちゃう・・・。」
気を紛らわそうと試みるワルキューレだったが、和人の事が頭から離れない。
「ダメェェッ!?」
残った理性で胸から手を離し、両脚を広げベッドの上で大の字になるワルキューレ。
「うう・・和人さん・・・。」
気が付けばワルキューレは、涙を流していた。
「もっと、和人さんの傍に居たい・・。」
その意思が、ワルキューレの身体を動かした。和人の部屋を目指し足を進める。
和人の部屋が近付くにに連れ、鼓動が高鳴り、身体が熱くなる。
和人の部屋まで来ると、ワルキューレは一度深呼吸し、二回程ノックをして、ゆっくりと和人の部屋の戸を開けた。

「どうしたの?ワルキューレ」
戸を開ける音で目が覚めた和人が、布団から上半身を起こし目を擦りながらワルキューレを見ている。
「ああ・・・和人・・さん。」
和人と目が合ったワルキューレは、涙を流しながら和人の元へ歩み寄る。そして倒れる様に和人に抱きついた。
「どうしたの?眠れないの?」
抱き締めたまま和人が言うと、ワルキューレは
「ごめんなさい・・・・。その・・・和人さんの傍に居たくて・・。」
と、耳元で囁く様に答えた。
「あの・・その、ワルキューレ、耳が・・くすぐったいんだけど・・・。」
ワルキューレは興奮しているせいか、和人から顔を離さないでいた。
その為、ワルキューレが和人の耳に吐息を吹き続けている形になっていたのだ。

「すみません・・あの、つい・・・。」
和人に言われて、慌てて顔を離すワルキューレ。
「別に嫌って訳じゃないよ・・・気持ち良かったし・・・・。」
ついつい和人も顔を紅くしてしまう。
519前・389:2007/01/21(日) 02:21:11 ID:i3FPDqe8
「ねえ、和人さん。さっきも言ったけれど、私・・和人さんの事を考えると、胸がドキドキしたり、身体が熱くなったり、とにかく・・・イヤらしい気持ちになるんです!!
・・・こんな私って、変・・ですか?」
あまりの恥ずかしさからか、更に顔を紅くし、今にも泣きそうな表情で和人を見つめるワルキューレ。
「変じゃないよ・・・。僕も、ワルキューレの事を考えると、そういう気持ちになるんだ」
そう言った瞬間、和人の心臓が高鳴り始めた。
「(なんて事、言ったんだ僕は!?ワルキューレが困ってるじゃないか!!)」
和人が心の中で叫ぶ。
和人を見ているワルキューレの瞳から涙が溢れ出てきた。
「(あちゃ〜!泣いちゃったじゃないか!!)」
再び心の中で叫ぶ。

刹那、ワルキューレが和人に抱きついた。
「ワルキューレ?」
「嬉しいです。和人さんが私と同じ想いを抱いていた事が、凄く嬉しいです。
私・・・今、物凄く和人さんに抱かれたいです!!」
そう言うと、ワルキューレは真剣な表情で和人を見つめた。
「いいんだね?・・・ワルキューレ。」
和人の言葉にワルキューレは小さく頷いた。
それを合図に、和人がワルキューレの頬を伝う涙を指で拭う。
そして手際よくワルキューレのパジャマを脱がしていく。瞬く間に産まれたままの姿にされたワルキューレを布団の上へ寝かせていく。

「綺麗だよ・・・ワルキューレ。」
月明かりに照らされ、一糸纏わぬ姿で和人の眼前に晒されたワルキューレの身体は、既に羞恥心と興奮で、赤みを帯びていた。
和人もパジャマを脱ぎ捨て全裸になると、ワルキューレと唇を重ねた。
ネチョリ・・・和人の舌がワルキューレの口内に侵入し、ネチャネチャと音を立てて口内を舐め回す。
「ふぅ・・・はぁ・・・」
重ねた唇の隙間から唾液と共に、ワルキューレの嬌声が漏れる。
和人の両手が弾力のある豊満な胸を揉みしだくと、ワルキューレがビクンと反応した。
これには、和人も驚いた。
520前・389:2007/01/21(日) 02:23:09 ID:i3FPDqe8
「(やっぱり、記憶を失くしているから、身体は覚えてても、初めての感覚なのかなぁ・・?)」
今まで何度か、ワルキューレとは経験がある和人だが、今回はちょっと違う。
今のワルキューレは記憶喪失により、和人との肉体関係を知らない。
いわば“身体は経験済み、心は処女”という状態である。

和人が唇を離し、ワルキューレの顔を見ると、潤んだ瞳で和人を見つめ
「お・・・願い・・和・・・人・・さ・・ん・・も・・っ・・・と」
と、かすかに聞こえる声で、求めてきている。
「ワルキューレ・・・愛してるよ・・・。」
耳元で囁き息を吹きかける。
「ひゃん!?」
またしてもワルキューレが敏感に反応した。
止まっていた手が再び動き、胸を揉み始める。耳朶を甘噛みし、首筋に這わせた舌が胸に向かって滑っていく。
「はああぁぁぁ・・・」
声にならない声が、ワルキューレの口から漏れる。
快感で全身の力が抜け、頭の中が真っ白になるワルキューレ。
目の焦点すらも合ってない。
もはや、和人の愛撫に身を委ねているだけである。

和人の舌が、既に硬く尖っている乳首に触れた瞬間・・・
「あぁうん!?」
ワルキューレの身体が電気ショックを受けた様に震えた。
和人の唇が、蛭の様に乳輪に吸い付き、舌が乳輪をなぞったり、乳首を転がしたりと活発に動く。
更にもう片方は、指が乳首をなぞったり、摘んだりと弄んでいる。
「ああっ!!いっ、いやっ・・和人さん!!」
突然の快楽に意識が戻され、ワルキューレは反射的に和人の顔を自分の胸に押し付ける。
驚いた和人が顔を離そうとするが、ワルキューレは力を緩めようとしない。
「!?あぅっっ!ダメ!?もう・・和・・・人・・・・。」
和人が,ワルキューレの乳首を強く吸い付け、強弱を調節して歯を立てた瞬間、ワルキューレが弓なりに身体を反り絶頂に達した。

ワルキューレの力が抜け胸から顔を離した和人が、絶頂の余韻に浸っているワルキューレを見ていると、彼女の股間の辺りのシーツに濃いシミが出来ているのに気付く。
すかさず、ワルキューレの両脚を開け、顔を埋める。
521前・389:2007/01/21(日) 02:27:40 ID:i3FPDqe8
「ああ、いや・・・和人さん見ないで。恥ずかしい・・・」
「ワルキューレ・・・。凄く、濡れてるよ・・・・。」
和人が、愛液があふれ出ている秘所の入り口を指で拡げると、更に粘り気のある愛液が出てきた。
「あの・・・ワルキューレ、その・・いいかな?」
我慢が出来なくなった和人が、ワルキューレに問いかける。
「・・・はい。私も早く和人さんと・・」
和人の心中を察したワルキューレは自ら脚を開いた。

「それじゃ、挿入るよ。痛かったら言ってくれよ。」
和人はそう言うと秘所に亀頭を宛がい、ゆっくりと挿入し始める。
「くっ!?」
肉壁が陰茎を締め付ける快感に耐えながら、和人はワルキューレの中を進む。
「あっ!あぁぁぁん!?」
根元まで挿入し、亀頭が子宮口に触れワルキューレの全身に快感が迸る。
「動くよ・・・。」
和人が呟くと、腰を動かし始める。
「あぁっ!!はあぁぁん!!あぁぁぁぁん!!」
腰を突かれる度に高い声で鳴き、上半身を反らし、確実に絶頂に向け昇っていくワルキューレ。
和人も同じく、絶頂に向かっていた。
腰を引く度に陰茎に絡み付く肉壁の締め付け具合が心地良い。
「ワルキューレ・・もう・・・・」
限界が来た和人が、ワルキューレの背中に腕を回す。
同じくワルキューレも和人の背中に腕を回す。同時に肉壁が精液を搾り取ろうと、一層強く陰茎を締め付ける。
「うぅっ!?」    「はあうっ!?」
二人が同時に絶頂を迎えた。
ワルキューレは快感のあまり、和人の精液を受け入れた後、気を失った。
和人は射精後、ティッシュで自分の陰茎を清め、ワルキューレを起こさない様に、そっと彼女の性器も清めた。
その後、パジャマを着て、気絶しているワルキューレに布団を被せて、眠りについた。

翌朝、先に目を覚ましたのはワルキューレだった。
「どうして私、和人様の部屋にいるの?しかも裸で・・・」
どうやら記憶が戻ったようで、何故自分がここにいるのか、全く理解出来ていない。
「う、う〜ん・・・」
522前・389:2007/01/21(日) 02:29:16 ID:i3FPDqe8
ワルキューレが、あたふたしている間に和人が目を覚ます。
「あっ、おはよう。ワルキューレ」
「か、和人様・・。おはようございます。」
恥ずかしそうに布団で胸を隠しながら和人に挨拶をするワルキューレ。
「・・・ワルキューレ、ひょっとして記憶が戻ったの?」
「・・・・ごめんなさい。私、何も覚えてないの。」
「実は・・・」
和人は、ワルキューレに記憶喪失中の事を話した。
「そんな事が・・・」
途中から和人が、顔を赤くしていたので、ワルキューレは自分がここで何をしていたのか理解できた。

「あっ、いけない!?もうこんな時間!早く朝食の支度をしないと・・」
枕元にあった時計を見て、ワルキューレは慌ててパジャマを着て部屋を出た。
朝食を作っていると、リカが起きて来た。
「あ、リカ様、おはようございます。」
ワルキューレが一声かける。
「おはようワルQ。ひょっとして記憶戻ったの?良かったね〜。」
冷静な性格のリカは、ワルキューレの丁寧語を聞いただけで、記憶が戻ったと確信した。

ガラガラガラ・・・・・
「ん?誰だろ?こんな朝早くから」
玄関の戸が開く音が聞こえたのでリカが見に行くと・・・
「ゲッ!?さ、真田さん!?」
「あ〜、や、やっと、やっと着いた〜」
そこには、ファムに強制連行されて以来、行方不明だった真田さんの姿があった。
しかも、目の下にはクマが出来、身体の至る所にキスマークあり、木の棒を杖代わりにしている・・・。

何はともあれ、こうして時野家に普段の生活が戻ってきた。
朝食を食べ終えた和人とリカが学校へ行く。
勿論ワルキューレは、和人への“行ってらっしゃいませのキス”を忘れない。
でも今日は、少し長く唇を重ねていた。
二人を見送った後、真田さんがワルキューレに
「姫様。一体どのようにして、記憶を取り戻しになられたのですか?」と聞いた。
するとワルキューレは、ニコリと微笑み「ウフフ、ヒ・ミ・ツ」と答えた。
「(フフ・・・和人様が私に愛を注いでくれたからよ)」

          〜Lost Memory 愛はワルQを救う!? fin〜
523前・389:2007/01/21(日) 02:39:38 ID:i3FPDqe8
以上です。

スレ住人の皆様&他の職人の皆様、よい週末を・・・
524名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 12:56:47 ID:KkSOTZ1A
作品投下久々だな
525名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 14:10:19 ID:s1q2bjp5
伝言を頼まれたので
>GJ!
>限られた容量に収めるのに地の文の殆どをカットしてますね。
>本当にご苦労様でした。
>次スレもよろしくお願いします。

以上伝言オワリ
ところで、次立てるのはいいとして、誰か投稿の予定はあるのかな?
526名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 14:49:11 ID:s1q2bjp5
とにかく立ててきたよ
円盤皇女ワるきゅーレのエロ小説 第6期
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169444799/l50

まとめは誰か頼む
527名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:25:41 ID:Y5KyFa5k
>前・389氏
GJ!
スレまとめ
前・389氏「〜ある昼下がりの出来事〜」>>6
前・359氏「お誕生日おめでとう ワルキューレ」>>11-19>>22-29>>38-48>>59-66>>69-79
前・359氏「真田ふたたび 〜しっぽのきもち〜」>>91-103>>107-114>>117-125>>128-141
528名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:36:04 ID:Y5KyFa5k
前・359氏「ワるちゃん、大切な事言っちゃいました〜 〜第4期第2話発売記念〜」>>166-175
前・359氏「真田ふたたび 〜羽衣日和〜」「エピローグ 〜われても末に……〜」>>202-207>>210-222>>230-237>>242-256
真☆359(前・359氏)氏「息を潜めて……」>>335-342>>348-355>>361-370>>376-382
529名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:44:14 ID:Y5KyFa5k
ちり紙氏「メーム様がみている」>>384-397>>403-408>>414-426>>428
真☆359(前・359氏)氏「こたつのある風景 〜豪華家具調コタツ長方形タイプの極めて有効な使用法についてご先祖様が熱血指導する〜」>>440-445
前・359氏「初めてのお医者さん 〜和人先生の診察〜」>>474-479
前・359氏「初めてのお医者さん 〜秋奈先生の解剖…… もとい、診療所〜」>>480-484
前・389氏「〜Lost Memory 愛はワルQを救う!?〜」>>514-522
530名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:45:59 ID:Y5KyFa5k
間違ってたら6期スレでよろしく
531名無しさん@ピンキー
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