ガンダムWのエロパロ小説Part3

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1ガンダムWのエロパロ小説Part3
いつの間にかオチてたようなので復活。

過去スレ

ガンダムWのエロパロ小説
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065699339/
http://eroparo4.e-city.tv/1065699339.html(ミラー)
ガンダムWのエロパロ小説Part2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103862859/
http://p2.chbox.jp/read.php?host=sakura03.bbspink.com&bbs=eroparo&key=1103862859&ls=all(ミラー)

関連スレ・過去ログは>>2
2名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 20:25:42 ID:c/uo6vhu
関連スレ
ガンダムキャラに萌えるスレ3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091797596
ガンダムヒロインズ MARK ]T
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149928068
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part25
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157930791
ガンダムXのエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1134178075

過去ログ
■SS保管所
南極条約
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/
エロパロ板dat落ちスレ保管庫
ttp://eroparo.e-city.tv/index2.html
機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
ttp://www.geocities.jp/spirit_shout/vote/index.html
3名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 20:31:30 ID:XBLGjBGP
3get
4名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 00:22:25 ID:V3oeFN/r
おお。立ったか
>>1 乙
5名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 00:53:31 ID:yeD/YN7a
うーへい
6名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 04:25:38 ID:/pa5LWK3
乙です
7名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 20:59:02 ID:VHxH7Snw
ヒイロ×リリーナはまだ終わらない。

他にもWは男女カプの宝庫だよな。
8名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 00:23:06 ID:wKoq2hFA
hosyu
9名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 18:05:59 ID:VGtkZDMo
なかなか神降臨がないっすな…
10名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:18:26 ID:rIqo1aeV
>>5はうーへいのノマカプエロパロ読みたいのか?

今書いてみたいのは

五飛×ノイン
トロワ×レディ 

需要ある?
11名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 21:43:06 ID:GKQ2otOn
>10
ありそで無かった組み合わせですねぇ旦那!
ちょ─────読みてぇっす!!
12名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:43:05 ID:PXtTsP+o
>>11
マジです?じゃあ書きますvvv
五飛×ノインはわりとプロット固まってるから
書き上げてからまとめて投下します
あまり期待しないで待っててくださいw
13名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 00:27:08 ID:lwyrxG6+
wktkで待ってます゚・*:.。..。.:*・゜(*´∀`)。. .。.:*・゜゚・*

10月のオンリーあるから皆それに向けてやってるんだろうか
14名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 13:34:35 ID:ZlgAPkJQ
test
15結城:2006/09/23(土) 17:03:49 ID:khYxr8/M
お待たせです^^
五飛×ノイン、投下しにきました
・・・ベースは完璧にゼクノイですが

修正がきかない分、ココは勇気がいるな・・・
16罪と罰 1/6:2006/09/23(土) 17:05:56 ID:khYxr8/M
「張五飛・・・君の力を貸してくれないか・・・」

女はそう言って、俺を説得する。
だが。
その眼は決して俺を映そうとはしてはいない。
その眼に色濃く浮かばせているものは、ただ一つ、女の性。
そしてそれを強いているのは・・・あの男の、影。

『それならば、どうする?』
五飛は自問した。
17罪と罰 2/6:2006/09/23(土) 17:07:15 ID:khYxr8/M

ノインの問いかけからどれくらい経っただろうか・・・五飛は答えた。

「条件がある、と言ったら?」
「条件・・・それは何だ。」

五飛に声をかけるにあたっては、出来る限りの条件を飲む準備はあった。
そもそも常識を逸するような条件が、この男の口から出るとも思えない。
だが五飛の発した言葉は、ノインを混乱させるのに十分なものだった。

「俺は男で、貴様は女だ。」

五飛のその言葉から導き出せる要求は、ノインにはただ一つしか思い当たらない。
だがその答えはきっと、自分の思い過ごしであるに違いなかった。
まさかそんなことをこの男が自分に対して考えるなど有り得ないではないか・・・!
ノインは改めてその意味を問わざるを得なかった。

「それは・・・一体どういう意味だ・・・」
「それが分からないほど貴様は子供ではないだろう。」

ノインは愕然とした。
もう、思い過ごしでは済まなかった。

「張五飛・・・見下げ果てた・・・!」

ノインはそう言い残すと、闇の中へと再びトーラスを駆った。
激しく打ち鳴らされた自らの心臓の鼓動を否定しながら。
18罪と罰 3/6:2006/09/23(土) 17:08:17 ID:khYxr8/M

サリィから連絡が入った。
「強力な味方を連れてきたわ。」
そしてモニターの向こうに映し出されたヒイロ・ユイの後ろに、その男はいた。

(張・・・五飛・・・・・・!)

ノインの心臓が、また一つ大きく波打った。

再会したサリィとブリッジでしばし話をした後、ノインは自室へと戻った。
サリィと話をしている間もずっと、その目は五飛の姿を探していた。

いったい私はどんな顔をすれば。
そして奴はどんな顔で私を見る・・・?

だがここに至るまでに五飛と一度も顔を合わさずに済んだことに心底ほっとして、部屋に入るなり大きなため息をつく。

「随分と無用心だな。」

部屋の奥から聞こえた声にノインは凍りついた。
19罪と罰 4/6:2006/09/23(土) 17:10:23 ID:khYxr8/M

男が一歩近づくその度に、その距離を保とうと無意識に体が一歩下がる。
「・・・何の用だ・・・・・何故私の部屋に・・・」
ノインは精一杯の虚勢を張り、冷静を装って問いを投げかけた。
「前にも言ったはずだ。」
壁際に追い詰められたノインは、現実から逃れようと顔を背け目を瞑った。
気配でその近さが分かる距離まで来たところで、五飛が言った。

「貴様には・・・あの男の影がつきまとう・・・」
ゼクスのことか、とは問うまでもなかった。

不意に五飛の手が、ノインの肩を掴んだ。
ノインはびくっと体を強ばらせ、思わず顔を見上げた。
「あの男は倒すべき相手なのだ!それなのにいつまで貴様はその影を纏う?」
ノインは五飛から目を逸らし、噛み締めるように言葉を繋げた。

「私は・・・ゼクスを信じている・・・」

肩を掴む手が少し緩むと同時に、溜息とも嘲笑ともつかない吐息が、ノインの首元を掠める。
「これだから・・・貴様は甘い・・・」
以前にも同じ男に言われた言葉だ。
ノイン自身あれ以来、甘い自分を戒めようと、随分と心してきたつもりだった。
「信じることの何が甘いと言うのだ?!」
だがノインもまた、信条を語ることをここでやめたくはなかった。
「私には・・・ゼクスと話をしなければならない・・・真意を確かめなければならない義務がある・・・」
「あの男を・・・説得しようとでもいうのか。」
「出来ることならば。」
「笑止!」
そして再び、ノインを肩を掴む五飛の手に力がこもった。
「説得してそれに応じるような男でないことは、貴様が一番良く知っているのではないのか・・・?」

ノインははっとした。
そして・・・返す言葉のないことに、気づいた。

「・・・・・・・・」
「戦うしか、ないのだ。」
「・・・・・・・・」
「戦えるのか?!」

ノインは、唇を噛んだ。
瞳を上げ、痛いほどに刺す五飛の視線と向き合うと、受け入れざるを得ない現実をやっとの思いで言葉にした。
「・・・他に、術がないのであれば・・・・・」
「・・・ならばその覚悟を、俺に示せ。」
「?!」
「あの男の影を振り払う、その覚悟を俺に示せ。」

今のノインには確かに覚悟が必要だった。
だが・・・それよりも。

愛する男を愛したままに殺めるよりもいっそ
愛することが許されなくなる罪を自ら背負うことを選ぶ−

そしてそれはまた確かに、五飛の真意でもあったのだと気づいた時。
「・・・分かった・・・」
それ以外の答えは既にノインにはなかった。
20罪と罰 5/6:2006/09/23(土) 17:11:17 ID:khYxr8/M

「ん・・・・」
腰に差し込まれた五飛の手は、シャツの裾をあっと言う間に探し出した。
熱い掌が素肌に触れると、初めて知るその体温にノインは思わず体を強張らせる。
背から前へ、徐々に移動する体温はほどなく両の胸を捕らえた。
シャツを邪魔そうにたくし上げ、その膨らみを無理矢理に下着から零れさす。
「や・・・あっ・・・・・」
指の腹で先端の突起に刺激を与えながら、元の形が分からない程に強く揉み拉く。
全身を駆け抜ける痺れは、ノインに堪える暇も与えずに声を上げさせた。
「はぁ・・・っ・・・や・・・・ぁ・・・」
五飛の唇が先端に強く吸い付き、さらに舌先で小刻みに弄ぶと
このまま達してしまうのではないかと思うほどに、ノインの下腹部がジンッ・・・と疼く。
五飛は少しづつノインの後ろ手に回り、壁の方へと体を向けさせた。
背後からピンッ・・・と持ち上げられる形になった両胸はさらに感度を増し、ノインを翻弄し続ける。
「んっ・・・い・・・あ・・・っ」
五飛の手がノインのベルトに掛かった。
五飛は手際よくそれを外し、さらにその先をも乱す。
やがて・・・するり、と五飛の手がその場所へと滑り込んだ。
熱く湿った感触をどちらともなく否応なしに知る。
「あ・・・や・・・だめっ・・・・・」
五飛の腕を止めさせたいと願うノインだったが、自身の体をようやく支え、またふつふつと湧き上がる快感を逃すために爪を立てる壁から、その手を離すことが出来ないでいた。
「は・・・・・・・」
胸元に繰り返される愛撫に比べると、己の中に閉じ込めるに安い、随分と甘い感覚だった。
それでも差し込まれた指が内壁をなぞるその都度に、少しづつ汗ばみ吐息を熱くしている自分に気づく。
与えられる快楽のまま身を任せていたノインだったが、五飛のもう片方の手までもがその場所に差し込まれたことに気づくと、急に我を取り戻し、身を捩って逃れようとした。
だが襞の間に隠された蕾はすぐに見つけられ、五飛の悪戯の的となる。
既に十分に馴染んでいる片方の指は水音を立てさせる程に激しく出し入れを繰り返す。

「や・・・だめ・・・あ・・・・あ・・・あ・・・・い・・・いやぁぁぁぁ・・・!!!」

ノインが絶叫にも近い声を上げた次の瞬間、差し込まれた指を押し返さんばかりにその場所は激しく痙攣した。

はぁ・・・・・はぁっ・・・・・は・・・ぁ・・・・・・
絶頂を迎えた呼吸を整えるように大きく息を吐きながら、ノインはがくん、と床に膝を落とした。
ノインから指を離した五飛は、己の腰紐に手をかけた。
壁にしなだりかかり虚ろな眼のまま深く息を吐くノインの頬にそっと手を置きこちらを向けさせる。
今度は五飛が、己自身への愛撫を要求した。
「あ・・・・・・・」
目の前に差し出されたそれを、ノインは促されるままに口に含む。
すると五飛もまた、ほんの少しだけ呻いた。

知らない熱。
知らない匂い。
知らない声。

ノインは確かにその一瞬、愛する男の事を忘れた。
21罪と罰 6/6:2006/09/23(土) 17:12:13 ID:khYxr8/M

「や・・・・・いっ・・・・あ・・・・・んんっ・・・」
またさっきのように壁際に立たされたノインは、片足を持ち上げられ、激しく突き上げられていた。
片足だけでは支えきれない自らの体重の所為でそれは時折必要以上に奥まで差し込まれ、ともすれば快感よりも痛みが優先する。
そしてそのことは皮肉にも、愛する男が自分に与えてくれた抱擁を強く思い出させることになっていた。

ゼクスなら。
例え饒舌に愛の言葉を囁くようなことはなくても。
私が辛そうにしている時には、優しく深く口付け、そして私の名を呼んでくれる。
いつもとは違う呼び方で。
自分が女であることを、思い出させる呼び方で。
するとそれだけで痛みは、甘美な愛悦へと昇華してゆくのだった。

ノインは、今の痛みを忘れるために、愛する男の声を心の中で反芻した。
『ルクレツィア』と繰り返すその声を。

突然、五飛の手が乱暴にノインの顎を掴み、自分の方へと向けさせた。
現実に引き戻されたノインを見下ろす五飛の眼には強い怒りの色が浮かんでいる。
ノインは恐怖し、その視線から逃れようと俯く。
だがそれを許そうとしない五飛が、さらに上へとノインの首を持ち上げさせた。

「目を逸らすな。・・・あの男を、思い出すな・・・」

そうだ。
今ノインの目の前にあるのは、肌をくすぐりながらしなやかにたゆたう白金の髪ではなく、
こんなにも強く自分を奪いながらも乱れることを知らない漆黒の髪。
見つめるよりも先にその感触を知る唇ではなく、
こんなにも強く見つめていながら、決して口付けてこようとはしない唇。

「あ・・・・・あ・・・・・あ・・・・」
最も熱く絡みつくその場所に己自身が届いていることを確認した五飛が、ノインの腰を強く掴み、そのまま掻き回すように動かす。
さっきまでの痛みとは異なる快感に、ノインの口元から嗚咽が漏れ出した。
やがて浅い絶頂が訪れ、それがなんども繰り返されるうちに、徐々に深みへと昇りつめて行く。

己の犯した罪を認めるためだけに。
その罪に対する罰を受け入れるためだけに。
ノインは目の前の男を見つめ返し、そして、その男の名を口にした。

「・・・五・・・飛・・・」
「それでいい・・・」

やがて果てると同時にノインは、堰を切ったように激しく泣き出した。
愛しても、愛されてもいない男の腕の中で・・・・・・


Fin
22名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 12:01:33 ID:ILqSda5Y
おお…! いつのまにかうpネ申が!

うーむ、エロさより先にまず考えてしまったのは、ノインがちょっと可哀想、ってことでした。

ゼクスをはさんで、ノインと体の関係を作ってノインには罪を作る、それではうーへの側は
何を作るのか?というところの心理をもう少し知りたいかな〜

五飛のほうはともかく、ノインは精神的に曲げられ屈服させられる訳ですから、五飛が
自分の正義を通すためにノインの「女」にそこまで執着する理由がわからないと、どうも
しっくり来ないです。

例えばノインのオンナの論理が面白くないから辱めてやろう、という流れなら、殺伐wとは
していてもそれはそれで自然かと思います。

罪と罰ネ申は読みやすい文体でいらっしゃるので、エロももう少しねっとり行くと丁度バランスが
良くなるかと思います。えらそーに感想を述べましたが、スミマセン、次作もお待ちしております。
23名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 13:43:28 ID:qxOW6DKN
ここは書評スレじゃないぞ。
エロパロは長文で絡むのはやめたほうがいい。

職人さんは、投下乙でした。
24名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 20:58:56 ID:WnHRDxfh
カプ物も凄くいいけどさ、俺×○○物とか、○○陵辱、○○輪姦みたいな
もんを読んでみたいとも思うわけですよ
ドロシーやリリーナみたいにクソ生意気そうな女を輪わして泣かしてみたい
25結城:2006/09/24(日) 20:59:47 ID:a5OgcRgC
>>22
せっかく長文批評を頂いたのでお返事を
http://up.spawn.jp/
ファイル名は up41282.htm です

>>23
お気遣いすみません〜
26名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 23:36:16 ID:nOHAzrOh
保守
27名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 02:44:21 ID:73wt9MAp
いつの間にか落ちてたんだ…
>>1乙ですー
んで保守(*・∀・)
28名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 00:34:45 ID:EeUh26mn
保守
29名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 19:52:09 ID:HxWvPQoA
ルクレツィア保守
アン保守
ポォ保守
30名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 10:23:03 ID:YMoWAyzB
保守
31名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 01:15:58 ID:KV8p1eld
誰かヒルデ好きな人いませんか
32名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 15:34:42 ID:YzpFTuYV
ノシ ここにいるよー
いい子じゃないか…守っておやりよデュオ・マックスウェル…

某絵掲ではきょぬー説が出回ってるが
設定絵を見る限り貧つか微乳説を推したい
33名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 16:46:08 ID:vdb8YJcE
ヒルデと言えば、海外サイトで「トロワ×ヒルデ」の18禁を見つけた
どこをどうやったらそういうカプに・・・
34名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 20:45:25 ID:RJ+oetbj
カトル×キャスリンなんてのも在るしね
妄想の翼は果てしなく飛んでいけるっつーことだろう

こんなのアリエナーイ!!と自分でも思うが
本放送の頃、五×リリとか1+3×シルビアとか考えたもんよ
35名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 01:22:33 ID:ffz64bAt
>>33
サーカス見に行ったときの「あの子かわいい〜」の一言しか思い出せないYO!
あちらさんの想像力はこっちの想像をはるかに超えるよね
36名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 10:45:11 ID:rWRhg01b
ヒイロ×ヒルデも読んだことある。
強引だけど破綻はしてなかった。おもしろいよね異色な組み合わせ。
37名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 22:01:28 ID:ffz64bAt
日本の同人だけど放映直後にカトル×ノインを見たことがある
妙な説得力を感じた
38名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 22:45:18 ID:ot7MohvT
なんか読みたくなって来たな、アナザーカップル。
一番刈りそうな組み合わせって言ったら、どういうのやろ?
39名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 11:19:15 ID:CKn70NLy
五飛×ドロシーには違和感を感じない。
40名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 21:49:31 ID:18cmYINK
他の女性陣は何らかのアナザーを見たことがあるのだが
サリィさんだけは五飛以外のカプを見たことがない。
強いて言えばヒイロ?でも自分で言っててもすんごい違和感・・・
41名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 23:03:03 ID:FAgISBQU
ゼクス×レディ、トロワ×レディ、トロワ×ドロシーを見たことがある。
どれも説得力があって面白かった。
レディ関係は、心はトレーズ様、でも身体は…な流れになってる確立高す。
42名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 23:31:35 ID:s7xo5IeJ
出来ますならアドぷりーず。
43名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 23:40:31 ID:mgQrBePv
ゼクスとリリーナで途中、リリーナが兄妹だと分かってしまう
禁断モノを希望してみる。
44名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 23:45:25 ID:HyaJtbfC
五飛×ドロシーは面白そうだけど男前なエロしか想像できない
それもおもしろそうだw
45名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 00:23:12 ID:yoMuwMr0
>>42
海外サイトのアド??
46名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 00:25:58 ID:yoMuwMr0
五飛×ドロシーみたいに、全く会話のなかったカプは結構想像力必要だな
五飛×マリーメイアも違和感ないけど会話なしカプだw
47名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 00:50:21 ID:6M2jQgmA
サリィ・ポォは総攻めなイメージ。年下でも女でも何でもござれw
でも個人的には、マグアナック隊の誰かとかピースミリオンの乗組員とか
大人の男と交流があって欲しい

48名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 05:04:51 ID:N2QwIg0e
じゃあ自分はミリアルド×白アンを推そう
軍服の白アンは可愛かったので
49名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 06:27:07 ID:r43hBS8B
CPをあーだこーだ言う前に、まずは作品を投下するべきなんじゃ…と言ってみる。
50名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 08:54:25 ID:KRn1xwc6
皆その作品を書くための燃料が欲しい訳さw
51名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 12:14:11 ID:bHVPDZjZ
カプ雑談ならこれくらいいいんじゃね?
52名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 12:58:21 ID:KRn1xwc6
他にわざわざスレ立てたり、「保守」とだけ書き込むよりは
保守ついでに雑談するほうがいいと思われ
53名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 12:20:50 ID:AcTcZnkO
あげ
54名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 01:22:46 ID:W32dTGEQ
「保守」だけ描くのは味気ないのでスレ違い覚悟で言ってみる
今週のオンリーでリリーナのエロ同人は出るだろうか・・・漏れが何年も待ってる続き物のエロを書いてるサークルさんの名前が一覧にあったけどどうなんだろう
55名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 12:14:01 ID:nnrEOy6K
1リリじゃなくてリリ単体なのそれ?
5654:2006/10/24(火) 17:54:06 ID:W32dTGEQ
>>55 解りづらい書き方してすいません。1リリです。
57名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 16:58:04 ID:lSU3/pwL
カプ厨ばっかwwww
さすが初代腐女子ガンダムのスレだな
カプありでしかエロを考えられんのか
58名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 17:45:36 ID:uxZjcb8u
>>57 はいはい おもしろいおもしろい
59名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 18:00:51 ID:6ti+/FYe
カプのないWの方が異常だろ
カプがあってこそW
カプがあってこそのエロパロ
60名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 19:40:25 ID:/MO5AHHT
ってか、カプのないエロってどんなん??
61名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 20:52:15 ID:e/iS4H7k
例えば、そうだな。
ホワイトファングにシャトルで乗り込んできたリリーナ。
ドロシーが案内した部屋に居る所を、兵士達が乗り込んできて輪姦とか?

レディやノインやサリィやヒルデなんて軍属の女性ならば
軍隊特有の性的なシゴキみたいなもんあったりすんじゃね?
62名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 10:48:50 ID:kQWUYlF8
そんなの糞じゃんw
Wでカプのないエロパロなんてタマゴ抜きのフーヨーハイみたいなもんだ。
漏れらはヒイリリとかそういった人物と人物が絡み合うカプものが
見たいんだ。他の作品のエロパロじゃともかくWでカプなしとかありえん。
63名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 13:39:44 ID:pFIehxkX
まるで腐女子のような書き込みが
おとなしく種の方に行ってくれないかな
64名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 21:44:14 ID:fucBgny4
俺×キャラよりはカプの方が数倍マシ
65名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 21:51:13 ID:XYN14/oI
じゃあその、あんたお好みのカプとやらを投下してくれないか
66名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 13:27:46 ID:I41NirmV
まぁまぁ、ここは2ちゃんなんだから>>61みたいなのは普通に有りだと思うよ。カプ専門の個人サイトじゃないんだから
もちろん公式カプとかのを見たり書いたりするのも普通だし どっちかが苦手だったらスルーすればいいだけのはなし
67名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 00:04:11 ID:VcFxOmLg
保守
6854:2006/11/03(金) 00:13:18 ID:aRlXqYma
関係ない事後報告ですが、漏れが待ってた本出てたよ(*´∀`*)しかもエロがグレードアップしてるっぽい
69名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 17:13:33 ID:3OZo8pfI
裏山
70名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 23:11:14 ID:2MUbeV7D
それってどのサクル?チャッセ?幸福世界(要英語変換)?フェアリーノクターン(要和訳)?
保守がてらのってみる
7154:2006/11/11(土) 23:44:23 ID:vrNFI3yF
なるほど英訳するとそうなるのか。フェアリノクターンさんです。リリタソが目隠しされてるやつとかあった(´Д`;)ハァハァ
72名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 23:51:21 ID:GMwUya3N
いいなぁ・・・そんなんウチのカプで描いてみたいおorz
73名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 23:53:09 ID:GMwUya3N
妄想は自由だよな・・・だよな・・・ううっ(TT)
74名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 23:55:12 ID:W3+rOCFA
>>73
その自由な妄想を、是非この場で形にしたらいい!!待ってるよ!
75名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 10:06:36 ID:DiwncMVt
76名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 21:38:48 ID:3fn9OEga
チャッセっていまなにやってるんだ
77名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 08:16:03 ID:PafXSc5q
保守
78名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 08:39:44 ID:rvE578gn
いっちょ、あげてみるか
79名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 19:53:28 ID:vGLSFbZ9
いつぶりにこのスレ来たんだろう…2年ぶりくらいかも?
S原さんとかお元気なのだろうか?
80名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 19:27:16 ID:q1Gukp2J
あげ
81名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 04:06:51 ID:52NAhhc/


82名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 21:41:07 ID:G/7irT29
保守
83名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 00:26:55 ID:9xWxJgaH
いつのまにたってたんだ……
84名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 19:30:37 ID:vh4AW9aV
ほす
85名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 14:45:05 ID:ATAM7vGX
hosyu
86名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 23:31:18 ID:lw37X3Li
保守
87名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 17:45:14 ID:1HSav9Rt
ダレモイナイ保守
88名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 01:11:46 ID:LuJikUAb
保守ついでに

ここって五妹好きな人っている?
めちゃくちゃ好きなんだがココでも作品少ないんだな…
89名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 10:25:14 ID:7uwjMqTj
>88

いるよー (保守ついでに)
90名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 19:06:32 ID:GAuUQ3Xn
冬コミで買った五妹本で目覚めた自分もいますよ!
91名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 01:15:52 ID:Mvq2kkh+
>>89-90
同士ウレシス
去年好きな五妹サイトが立て続けに閉鎖してかなり凹んだなぁ…
冬コミの五妹本の新刊凄い欲しかったけど予定入ってて行けなかったよ…orz
92名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 07:58:17 ID:wzx6kvgX
妹って誰のこと?
93名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 08:48:34 ID:wW7anyvH
妹蘭。五の嫁。老師の孫(だっけ?)
自ら「ナタク」を名乗ってたツンデレ娘で、老師から指示された結婚相手の五が不満で
勝負を挑むんだけど、完敗。
このころ、五は真面目学生で、正義とか興味ナッシングだった。

負けて悔し涙を流しつつ、五と妹は老師の指示で結婚。
五は妹の実力を認めず、それまで「ナタク」と呼ばれてたガンダムに「神龍」と名付ける。
ちょっとずつデレってきた? くらいで爆撃にて死亡。

それまで学者になりたかった五は妹の死で一念発起、せっかく自分で名付けた「神龍ガンダム」を
「ナタク」と呼んで我が道を行くようになる。

よーするにヤツが「教えてくれナタク」とか言ってたのは、ガンダムに語りかける妖しい人、じゃなく
亡き妻に語りかけるハートウォーミングなやつだった、ということ。
94名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 14:22:45 ID:S2J6VCpx
此処にも五妹好きはおるでー!
私も冬に五妹本買った本よ、そこで前に買った4ドロもお気に入りだ。

>93
コミック版の方だと、結婚式当日に大喧嘩してた。
結婚後も、武術修行なんぞしないインテリ時代の五飛に勝負吹っかけて大敗。
ガンダムは、名前つけるとしたらどうする?老師Oに言われて
「一族の守る『ナタク』があんなに弱いなら、こいつは新龍だ」とか五飛が命名してた。

でもプレイバックなのは事実なんだよな…>ナタク
95名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 15:01:31 ID:54NA7EaG
鎧闘神戦記で書いても、みんな覚えてるかなぁ。
古代神様のリリーナ陵辱で、黄金神様も出張る話を考えてるんだが、Wキャラはともかく、外伝オリジナルな方なんぞ、忘れられてるような。

忘れる以前に知らないって言われる予感も(;゜´дフ。
96名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 21:35:15 ID:mdj0yLOM
>>95
鎧闘神戦記!!知ってる!自分も好きーノシ 
カードコンプしたよ、懐かスィ
>古代神様のリリーナ陵辱で、黄金神様も出張る話
すまん、それ激しくツボなんだがw
昔、ほしの竜一作画の古代神バロックガンに取り込まれるリリーナ様にさえ、
触手ネタ妄想が止まらなかった駄目人間なんで…orz
wktkしつつ座して待つ!!!

97名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 11:09:50 ID:gRH0bb4E
懐かしいな、鎧闘神w
話の筋書きは殆ど覚えてないけど、「ミリアルド」が「ミリアル」だったり
それがリリーナではなくヒイロの兄という設定になってたり
ヒイロが「俺の後ろにはリリーナがいる!」とか言ってたり
トールギスUではなく「エレガントールギス(笑」だったり
FF7より先に「バスターソード」という名称を用いてたり
マグナアームだったりナタック(笑)だったり、確かそんな作品だったっけ?
98名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 14:21:05 ID:VhjeeZeO
そうか、全然知らなかったから、サイトにその小説あっても
その人のパラレル設定だと思ってた。一箇所じゃなかったから
天使なんて設定がどうしてWには流通してるんだろう、と。
99名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:39:07 ID:pcTy3qsE
ヤフオクで「鎧闘神」とか「ガンレックス」で検索したら
泣けるぐらいに懐かしいものを見れたw
100名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 20:51:43 ID:5wUcm0UK
レディ・アン、レディ・ドゥも凄かったが、ドロシーの眉がにょろにょろ伸びてリリーナを捕まえたときにはもう、いろいろ吹いた。
101名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 22:18:19 ID:drfRSir+
五飛と妹蘭のエロはまだ無いのか…
102エロじゃないけど:2007/01/30(火) 23:42:34 ID:0tHmRE9x
「……嫌だッ……、嫌だ、五飛」
「煩い」

寝具に体を押し付けられ、妹蘭は必死に身を捩った。
しかし、肩を掴む五飛の掌からは逃れられない。
太腿の上に跨った五飛の体が妙に冷たく感じ、熱を帯びた自分の体を嫌でも自覚させられる。

「大人しくしろ」

低い声がして、無意識のうちに体が強張った。
乱暴な腕が、絹製の夜具を剥ぎ取る。
羞恥と恐怖から咄嗟に下肢に伸びた掌は、一瞬のうちに頭の上で戒められていた。

「……や、だぁ……」

夢を見られる時代ではなかった。
夢を見ることを許される身分でもなかった。
それでも、破瓜の瞬間くらいは年頃の少女のまま、愛されたかった。
先程の感情に更に無念が加わって、妹蘭の瞳からぽろりと涙が零れ落ちた。

「……やっと泣いたか」

ふいに、どこか満足げな五飛の声が落ちてきた。
強引な指はそのまま香油を妹蘭の秘所に塗りこめるが、どこか優しさを帯びたような印象を受ける。
恐る恐る見上げた五飛の表情は、何だかとても複雑そうに見えた。

「俺は、人形を娶る趣味はない。……妹蘭」

いつものように「ナタクと呼べ」と言い返しかけて、やめた。
ただ、黙って五飛の声を聞く。黙って、五飛に身を委ねる。

「跡継ぎさえ作れば、実質的な俺の役目は終わる。だから、我慢しろ」
「……そんなに、ギムナジウムに戻りたいのか」

掠れてはいたが、どうにか声は出た。
重ねるように問う。ここは、そんなに嫌か?
お前は……そんなに、私が嫌いか?

「……どう答えて欲しいんだ」

憮然とした表情で、五飛が問い返す。
自分のことは棚に上げ、聞くな、と妹蘭は思った。
長として、ナタクとしての意地が、素直な少女としての願いを言葉にするのを許さない。

「妹蘭、お前は俺が嫌いだろう?」

妹蘭の両腕を器用に戒めていた左手が外れ、熱い掌が不器用に髪を撫でた。
そんな仕草が普段の五飛とは結びつかなくて、心臓がコトリと音を立てる。

「……だから、一生添い遂げろとは、言わん。妹蘭……子を成すまで辛抱してくれ」

そんな気遣いをするくらいなら、ただ一言伝えて欲しい。
ナタクと呼んでくれないのなら、「妹蘭」として向き合える相手であって欲しい。
そんな葛藤を知る由も無い五飛が憎くて、伝えることすらできない自分に無性に腹が立って。
だから、代わりにもう一度だけ問うた。

「……五飛。私が、嫌いか……?」

同時に、先の五飛の問いに心の中で答える。
ナタクは、お前が嫌いだ。でも、妹蘭は。
103名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 20:06:53 ID:SCqWdp8I
Yeah!
ナタクと妹蘭を巧みに使い分けるところがGoodJobだぜ
104名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 17:37:52 ID:syGmBnw2
ここって背景がスパロボでもおk?
五飛と妹蘭の話で思いついたのがあるんで、おkならココで発表させて欲しいんだけど。
105名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 19:41:39 ID:TopwWQcj
個人的にはおk
最初に簡単に説明書きをしておくといいと思う
マジ楽しみにしてる

チラ裏だがごひ兄スレでも妹蘭の話が出てたな…
106エロじゃないけど:2007/02/04(日) 23:47:47 ID:l8KeEFyT
>105
d
一人でも読んでくれるなら、なんか許される気がした。注意書きはするよ、勿論。
……と言うか、実はごひスレ読んで思いついたのは向こうの職人さんに内緒だ。

ところで、唯一の読者になってくれるかも知れない>105に聞きたい。
現在執筆中なんだが、ラストは甘いのがいいか? それとも辛い方がいいか?
答えてくれると嬉しい。
107名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 00:05:11 ID:1HSav9Rt
こっそり俺も読ませて頂いてるぞ。
個人的に甘い方が・・・

>>106氏、頑張ってください
108106:2007/02/05(月) 00:56:49 ID:gnmRN5nD
>107もd
てか、>104の時点で消したはずのコテハン記憶が復活してた不思議。どうでもいいか。

甘いほうか。ありがとう、参考になる。
いやね、オフィシャルとかでも五飛の妹蘭に対する感情ってもう「いい思い出」の域でしょ?
それを、自分の都合のいい妄想でほじくり返すわけだから、辻褄合わせはやっぱ必要なのかな?
……とか、いらん責任感とか考えたりもしたわけですよ。

エロ無しパート描き終わったから、これから五飛と妹蘭二人だけのシーンに移行する。
描き終わったら投下させてもらうから、期待しないで待っててな。
109名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 10:29:30 ID:SOx91UF+
>>105です
自分も甘いのを希望する

やっぱごひスレだったかw時期が同じくらいだったしまさかとは思ってたんだが…

とにかく104氏ガンガレ、正座して待ってる!
110104=106:2007/02/08(木) 00:21:24 ID:PYKZJaVZ
書き上がりましたー。完全投下するつもりだけど、規制受けたらごめんなさい。

背景スパロボって言ったけど、正直スパロボの名を出すの躊躇うほどの背景っぷり。
必要性は必須ではなかったけど、便利だったんですゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。
時間的には、サルファの51話より前(アバウトに)……フレイの死と人類補完計画前って事で。
SEEDは見てない&会話基本的に飛ばしてたんで、キラの喋りおかしいかもしれません(殆ど喋ってないけど)orz

甘い雰囲気になるのは5から。エロ部分は7から8にかけてです。
嫌な予感がした人は 我需要称 でNGワードよろ。
111我需要称1:2007/02/08(木) 00:22:23 ID:PYKZJaVZ
「大丈夫ですか? 狭いんじゃないかな……?」
「あはは……確かにちょっと狭いけど、それ以上に興味深いよ」
「二人とも凄いなぁ……僕なんて、照準合わせるのがやっとなのに」

格納庫に響く穏やかな会話に、アルトロンのメンテナンスにやってきた五飛はふと足を止めた。
同じ年頃の少年……キラとシンジと、その中で一人目立つ色の髪をしたカトルが五飛の姿を認めて手招く。
誘われるがまま、五飛も少年達の環の中に紛れ込み、サンドロックに窮屈そうに、それでも物珍しそうに座ったキラを見上げる。
ふと、ギムナジウムに通っていた頃を思い出した。数年前のことなのに、酷く昔に感じる。
同年代の人間と談笑というものを、久しく忘れていたことにようやく気付いた。

「カトル、お前は自分のガンダムに他人を乗せるのが平気なんだな」
「うん、仲間だからね。五飛は、誰も乗せる気がないんでしたっけ?」

初恋の相手を他の人間に貸せませんよね、と言ってカトルは悪戯っぽく笑う。
昔、ほんの戯れで言った冗談を今更出され、五飛は僅かに頬を染めてカトルの頭を小突いた。
普段大人びたガンダムパイロットの意外な少年らしさに、シンジの表情も自然に崩れる。

「でも、ちょっと羨ましいな。僕は初号機にしか乗れないから」
「あーら? 乗れないこともないわよ、書き換えが必要で面倒なだけで。知らないのぉ?」

ふいに会話に加わった少女の声に、少年達の顔が声の方向を振り返った。
通路の向こう側から、軽やかにスカートを翻し、エヴァ弐号機パイロットが駆け寄ってくる。

「アスカ。そういえば、昔本部でそういう実験やったよね。憶えてる?」
「忘れるわけないじゃない、「綾波の匂いがする」だっけぇ?」
「ア、アスカ!!」

先程カトルが五飛にしたように、シンジをからかってアスカが楽しげに笑う。戦闘の合間のつかの間のひと時に、カトルと五飛も表情を綻ばせた。

「どっちにしろ、弐号機は誰にも貸してあげないわ。だって、ママが見てるんだもん」
「そうだね。僕も初号機に乗ると、母さんに守られてる感じがするし」
「……奇遇だな。俺もそう思うぞ」

今まで黙っていた五飛が口を開く。シンジとアスカ、カトルの視線が五飛に集中した。
急に気恥ずかしくなり、五飛は足元においておいた工具を拾い上げて踵を返す。
サンドロックの隣に並ぶアルトロンに一度視線を向けてから振り返り、五飛は小さな声で、しかしはっきりと言った。

「俺の機体には、俺の妻の魂が宿っている。ナタクは、ずっと俺を見守ってくれている」

五飛の発言に、カトルは目を丸くして固まった。アスカとシンジは、流石のシンクロで同じポーズと表情を浮かべる。
サンドロックからようやく降りたキラは、一人五飛の発言を聞き逃し、顔中に疑問符を浮かばせる。

「ちょ、五飛! 僕、初耳なんだけど、え、もしかして空耳?」
「……僕がいない間に、一体何があったんだ?」

慌てて五飛を追うカトルに、それになんとなく従うキラ。喧騒から取り残されたシンジとアスカは、ショック状態の頭を整理すべく言葉を紡ぐ。

「……そういえば、アンタも初号機に宿っちゃった事あったわよね」
「……よく憶えてないけどね。母さんはダメだったけど、僕は帰ってこれた」
「……」

しばし呆けていたアスカの瞳が、ふいに歪んだ。何かを思いついた表情でニヤリと笑うと、シンジの襟元を引き寄せて耳打ちする。

「…………絶対無理だと思うけど」
「ダメで元々っ! アンタだって、気になるでしょ?」

アスカは顔を上げると、遠方でまだ騒いでいるガンダムパイロット達に視線を向けた。青い瞳に、漆黒の髪と若草色の機体が映りこむ。

「アタシは興味あるな。あの偏屈で粗暴な正義バカに嫁ぐなんて、どんな子かしら!」
「……アスカ、言いすぎ」
112我需要称 TIPS・妹蘭ってどんな娘?:2007/02/08(木) 00:23:11 ID:PYKZJaVZ
「まあまあ、座って座って♪」
「………」

食堂の一室に連行され、五飛は溜息を吐いてカトルに従った。
給湯システムから、キラが器用に紙コップを3つ運んでくる。

「で? 教えてよ、どんな娘なの? 髪と瞳は、やっぱり君と同じ黒?」

こういう時のカトルがしつこいのは、身に染みて判っている。
ヒイロのように総力挙げて追い回されてはたまらない。
最も騒ぎそうなデュオにだけは言うな、とカトルに釘をさす。
諦めてキラからコーヒーを受け取ると、五飛は静かに口を開いた。

「ああ。肩ほどの髪を、こう二つに結っていた。飾り気がなくて、それが唯一女らしいところだった」
「へぇ……僕らの周りにはあんまりいないタイプだよね。性格は?」
「……気の強い女だった。一族の長であろうとして、自らナタクを名乗っていた」
「過去形なの?」

愛妻を語るにしては妙な様子の五飛に、キラが訝しげに問う。
五飛の最後の台詞で感づいたらしいカトルは、先程とうってかわった表情で俯いた。

「俺を庇って死んだ、馬鹿な女だ。気ばかり強くて、実際は弱いくせに」
「ごめん、五飛」
「いや、いい。所詮は、一族の掟で結ばれただけの妻だったしな、喧嘩ばかりしていて」
「………」

キラとカトルが、しゅんとして手元のコーヒーに視線を落とす。
好奇心で傷つけたと思っているのだろうか。五飛は苦笑する。
傷なら、もう癒えている。こうして、妹蘭の話をできる程度には。
……思いだす度に、胸が切なく疼くのは否定しないけれど。

「……俺もアイツも14歳。子供だったからな。手加減できずに何度も泣かせた」
「…………」
「あいつも強情でな。注がねば子はできんと言うのに、感触が嫌だと我侭ばかりで」
「え」
「限界なのは傍目にも判るのに、俺より先に気をやってしまうものかと意地を張って」
「そ、それって、五飛」
「ああでも、声は悪くなかったな。優しくすると調子にのるから、大抵強引に奪ってやったが」

飛躍した五飛の台詞に、カトルは頬を真っ赤にして口をぱくぱくさせた。
キラも僅かに頬を染めて、左手で顔を覆ったまま明後日の方向を向いている。……何か覚えがあるのかもしれない。
玩具にされた仕返しができて、五飛は満足そうにコーヒーを飲み干した。
空になった紙コップを握りつぶしてゴミ箱に抛ると、勝者の余裕で悠然と立ち上がる。
先程の姿勢のままの二人を見下ろして、五飛はニヤリと口の端を歪めた。

「何せ、夫婦だからな」
113我需要称 TIPS・トロワの日記:2007/02/08(木) 00:23:56 ID:PYKZJaVZ
昼間からプニパンの所で日銭を稼ぐ俺。最近の日課だ。

「先生、ここはグラデーションのトーンでいいのでしょうか?」
「……ああ。削りを入れて立体感を出してくれ」

okok、アシ暦の長い俺にとっては、膨らみかけの胸の微妙な陰影ごとき楽にこなしてやるさ。
トーンカッターに手を伸ばす。刃先が鋭(バタン!)(ザクッ)「聞いて聞いて聞いてーっ!!」らないように気をつけ(プシュー)
っあああ、言ってる端からイッテェー!!

「騒々しいぞ、カトル。一体何があった?」

眼力で小鳥程度なら射落とせそうなプニパンの視線にも、(性的な意味ではなく)興奮したカトルは怯まない。
……ふむ、殺気に鈍いということはノンホモか。話を聞くまで前髪を使うのはやめておこう。

「それがさ、五飛! 彼、結婚してたんだって! 信じられる!?」
「………サリィ・ポォと、か?」

呆気に取られたような声を出して、プニパンから殺気が薄れる。
いつの間に。勝手に役所に届出でも出されたのか、あの禿。

「それがさ、オペレーション・メテオ前らしいよ? お嫁さんのほうの一族の決定だかで」

ピクッ。プニパンの眉尻が動いた。萌えの火種の気配を感じ取ったようだ。
チャイニーズで許婚か、懐かしいな。昔、そんな内容の漫画を読んだことがある。あれは萌えた。

「違うよトロワ、許婚じゃなくて、実際に結婚までしたって言ってたよ」

ピクピクッ。プニパンは、すでに原稿を書く手を止めていた。
俺もメモ帳を取り出し、カトルの話す内容を漏らさず書き留める。

「……ちなみに、容姿と年齢、属性は?」
「黒い髪と黒い瞳で、髪をこう、二つに結っていたって」
「……あえてツインテールではなくお下げ髪、か……やるな」
「属性ってのがよくわからないけど、14歳だったって」
「「14歳!!?」」

俺の声とプニパンの声がきれいにハモった。カトルは驚いて硬直している。
いや、そんな事よりもあの禿だ。14歳の嫁だと!?
14歳の少女に、あんな事やこんな事をする権利を得たというのか!?

「そう、14歳。五飛も隅に置けないよね〜」
「五飛……やはりアイツには、自爆ボタンを押させなければいけない!!」

……まて、落ち着け。クールになれ、ヒイロ・ユイ。
それは、話をすべて聞きだしてからでも遅くはないだろう?

「……それは……!」

ヤツがどんな風に花の蕾を手折り、どんな風に青い果実を散らしたのかを聞こうじゃないか。
……勿論、それは次回のネタに! ヤツの悪行を白日の下に!!

「了解した。それでは、この原稿が終了次第、計画を実行に移す。ペースを上げるぞ」

目先の衝動に身を任せ、原稿を落とすようなマネは絶対にしない。
やはり、全てが万事徹底しているな。ヒイロ・ユイ(ぷにぷにぱんちゅ)のやる事は……!



ベースをageて原稿に取り掛かり始めた俺達の背後、困惑した様子のカトルが所在無さげに立ち尽くしていた。
.。oO(えーと。……「享年が14歳」って言いそびれちゃったなぁ……どうしよう?)
114我需要称2:2007/02/08(木) 00:24:40 ID:PYKZJaVZ
後日、イカロス基地。呼び出された五飛が研究室のドアを叩くと、神妙な顔のミサトが出迎えた。
流されるままに室内へ入ると、強張った顔のアスカとシンジ、相変わらず無表情のレイが五飛へと視線を向ける。
その三人の奥から、金髪の女性が一歩踏み出てきた。
記憶を探索する。確か、赤木という名の博士。エヴァの専属が、何の用だ?

「張五飛くん」
「……用件は、何だ?」
「あなたのガンダム、見せてもらいました」
「………?」

状況の飲み込めない五飛は、知らず、見知った顔へ視線を向けていた。
シンジは俯き、アスカは気まずそうに視線を逸らす。
レイは黙ってその瞳を見返したが、そこに答えはない。

「結論から言うわ」

キーボードを叩き、ミサトが口を開いた。
窓ほどもあるモニターに、アルトロンのシルエットが映し出される。

「アルトロンガンダムには、魂が宿っています」
「……知っている。ナタクは、いつも俺を見守って」
「そういう意味じゃなく! 物理的に!!」

当たり前のように言う五飛の言葉をさえぎり、ミサトは大声を上げた。
迫力に気圧されたように、一瞬、室内がシンと静まり返る。
緊迫した空気は、「……って言うかそもそも、魂って物理的なものなのかしら」
とアスカの、めずらしく遠慮がちなツッコミが入るまで緩むことはなかった。

「碇君が、初号機からサルベージされた話。あなた、聞いたことある?」

今まで黙っていたレイが、五飛に問う。
聞きかじった程度なら、と前置きして頷いた五飛に、リツコが続けた。

「それと同じ事なの。成功するかどうかは判らないけれど、サルベージ可能な魂が、あのガンダムには宿っている」
「………!?」
「ATフィールドを張らないのが不思議なくらいなのよ、あなたのガンダム」

苦笑したリツコの言葉は、五飛に届かない。ただ、アルトロンのシルエットを凝視する。
にわかには信じられなかった。だが、もしも本当だとすれば……?

「あなたには知る権利があった。だから話しました」
「……サルベージが可能、と言ったな」
「成功するかどうかは別として、ね」
「私達に強制はできません。決めるのはあなたです」

モニターのアルトロンをもう一度眺め、それからリツコとミサトに視線を戻す。
短い言葉を紡ぐだけなのに、酷く唇が、声が震えた。

「………頼、む……」
115我需要称3:2007/02/08(木) 00:25:18 ID:PYKZJaVZ
「コアになるものがあれば、成功率が上がるのだけれども」

エヴァンゲリオン用のケージに運ばれたアルトロンを見上げ、リツコが呟いた。
妹蘭の魂を呼び戻すのは、溶けて生命のスープになった魂を復元するのとは訳が違う。
シンジがプラグスーツの形を残したように、現世でのイメージを持たせるものはないか、とリツコは重ねて問うた。
五飛は無言で結っていた髪を解くと、黒い紐をリツコに手渡す。

「この紐は、アイツの髪を綯って作ったものだ」
「上出来。DNAもあるなら、更に成功率は上がるわ」
「……失敗したら、どうなる?」
「変わらないわ、何も。宿った魂が消えることはない」

手渡された紐をアルトロンのシート部分に置き、リツコは慎重にコクピットの扉を閉めた。
隙間から無骨に伸びたホース。ここから、生命のスープの代用品としてLCLが注入される。

「無駄な夢を見せることになるかもしれない。それは覚悟してね」
「あと、終わった後はコクピットがびしょ濡れになるし……それもゴメンかもねぇ」

茶化すように続けたミサトの言葉に、五飛は笑おうとした。が、それは叶わなかった。
金縛りにあったように、全身が自分の思うように動いてくれない。
どうにか頷くことだけして、シンジ達の待つブリッジへと向かう。




五飛にできることは、何もなかった。ただ黙って、硝子の向こう側のアルトロンを見つめる。
解いたままだった髪がぱらりと額に流れ、無意識のままそれをかきあげる。
ふと、シンジが自分を見ているのに気が付いた。

「……あの、ごめんね。アスカが」
「ちょっと、私のせいばっかりにしないでよね!?」
「……元はといえば、アスカのせいなんだけどなぁ……」
「何か言った? ……でもまさか、こんな大事になるなんてね」

アスカも、冗談半分でリツコに持ちかけた話だった。
調べる過程で、写真の一枚でも出れば……程度の目論見が、まさか、こんな。
瓢箪から駒とは、よく言ったものだと今更ながらに思う。
作業の邪魔にならないよう小声で話す二人を見て、五飛は一度大きく息を吐いた。
体の自由が、少しだけ戻った気がした。

「……いや、感謝している。せいぜい、夢をみさせてもらうさ」

アルトロンを模したモニターのシルエットは、ゆっくりと色を変えていっていた。
最初は深い紫だったものが青に緑に、そして今は緑がかった黄色と。
濃縮されていくLCLの数値だけが、色の変化とは対照的に目まぐるしく移り変わっていく。

「……来るわ」

レイの呟きに、そこにいた全員がモニターを注視する。
オレンジ色のアルトロンの中央に表示される、真紅の光点。同時に、LCL濃度のカウンターも止まる。
それを認めると同時に、五飛は走り出していた。ブリッジを抜け、ケージに駆け寄る。
もしも妹蘭がいたとして、どうする? 何を話す? そんな事は、何も頭に浮かばない。
ただひたすらに、逢いたかった。それだけ。

「妹蘭!!」
116我需要称4:2007/02/08(木) 00:26:13 ID:PYKZJaVZ
アルトロンには、すでに作業班の人間が取り付いていた。
LCLのホースが外され、万が一にでも妹蘭が落下しないよう慎重に扉が開かれる。
熱されたLCLがコクピットから溢れ、ほどなくしてタオルに包まれた少女が運び出された。

「……五、飛」

どこか呆けたような表情を浮かべながら、妹蘭は五飛を見上げる。
記憶の中の姿そのまま妹蘭に、恐る恐る手を伸ばし、触れる。
夢ではない。消えはしない。じんわりした体温が、五飛の手に伝わってくる。

「……男の癖に泣くな、馬鹿」

言われて初めて、自分が泣いていることに気付いた。目元を擦る。止まらない。
妹蘭の手が伸びて、五飛の頬に触れた。堪らずに抱きしめる。涙が、妹蘭の裸の肩を伝って流れていく。

「成功したのね」

ようやく到着したレイが、妹蘭の姿を認めて呟く。
抱きしめられて身動きの取れないまま、妹蘭はどうにかリツコとミサトに目礼をした。

「……その、ありがとう」
「いいえ、こちらも貴重なデータを得ることができたわ」
「そのままのカッコってのもアレよね。服を用意させるわ、部屋に行きましょ?」
「……俺が連れていく。鍵を渡せ」

恥じる必要のある涙ではない。頬に跡を残したまま五飛は振り返り、ミサトから鍵を受け取る。
何か言いたげなリツコを無視してそのまま妹蘭の手を引くと、振り返りもせずケージを後にした。

「………」
「……行っちゃった」

シンジとアスカは、五飛の消えた方向を並んで見つめていた。
足元に薄く広がったLCLが、僅かに揺れて音を立てる。
レイが二人に目を向けると、アスカが小さく息を吐いてレイの隣へ歩み寄ってきた。

「アンタも見た? いつものアイツとは思えない姿だったわね」
「そうなの? 気付かなかった」
「でも、ちゃんと顔見れなかったなー! 後で、どんな子か確認しに行かなきゃね」
「やめようよ、アスカ……。……でも、綾波がこういうのに付き合うのって珍しいよね」
「……少しだけ、興味があったから]
「ほーらね! ファ−ストでさえ興味あるんだし、作戦第二段階もいくわよシンジ!」

勝ち誇るアスカと、結局いいなりのシンジ。
そんな二人を一瞥し、レイはスカートが濡れないように注意しながらその場にしゃがみこんだ。
興味があったの。私が生まれた時の状況に。私の、妹とでもいうべき存在に。
口には出さず呟き、足元に揺蕩うLCLに触れる。指先に絡んだそれは、まだほんのりと暖かかった。
117我需要称 TIPS・君が望む復元:2007/02/08(木) 00:26:48 ID:PYKZJaVZ
残されたミサトは、詰めていた息を勢いよく吐き出す。
ずんずんと進んでいく五飛を見送って、リツコはやれやれと肩をすくめた。

「行っちゃったわね、検査が必要なのに……」
「ま、感動の再開とあっちゃしょうがないでしょ。後で迎えにいけばいいじゃない?」
「……そうね」

備え付けの電話を手に取り、指定の部屋に服を運ぶよう指示を出す。
電話を置くと、いつの間にか椅子を占拠していたミサトが大きく溜息を吐いていた。

「はぁ〜っ……まさかホントに成功しちゃうなんてね。流石じゃないの、赤木博士」
「そうでもないわよ。失敗する可能性は多分にあったわ」
「え?」

目を丸くしたミサトを見下ろして、リツコは優雅に笑って見せた。
白衣を翻して、隣の椅子に腰掛ける。

「失敗するとしたら原因は3つ。魂がサルベージできるほど原型を留めていない可能性」
「……」
「もしくは、魂が現世に戻る事を否定した場合。シンジ君で失敗しかけたのはコレね」
「……あとの一つは?」
「技術的な失敗。溶けてしまったわけじゃない魂を復元するんだもの。この可能性が一番高かったわ」

ミサトの前に手を伸ばし、マグカップを引き寄せる。実験前に淹れていたコーヒーは既に冷めていた。
コーヒーを啜るリツコの横顔を、ミサトは黙って見つめる。
その視線に気付いたらしいリツコは、微笑を浮かべつつカップから唇を放した。

「もっとも、3つ目の理由で失敗していたら、魂自体が消えていてしまっただろうけど」
「ちょ……リツコ!?」
「あら、リスクを負わなきゃ発展はないのよ」

愕然とするミサトに対して、リツコはあまりに冷静だった。

「元々あの子、存在を知覚していたわけじゃない。気付かれない可能性の方が高いでしょ?」

心の支えを奪うのは可哀想だもの、失敗しても黙ってるわ。当たり前でしょう?
そういって笑うリツコは、とても不気味で。これが親友のリツコだと、ミサトは正直認めたくなかった。
纏う白衣のせいだ、とミサトは思う。研究者というのは、どうしてこう時に残酷で。

「……アンタって、時々最低ね。知ってるけど」
118我需要称 TIPS・トロワの日記2:2007/02/08(木) 00:27:31 ID:PYKZJaVZ
俺とプニパンの奮闘の末、驚異的なスピードで原稿は仕上がった。
流石に腕と前髪が痛い……特急料金はしっかり支払ってもらうからな、プニパン!!!

「……誰か来る」

研究室に急いでいた俺たちは、曲がり角でようやく足を止めた。
何せ、俺たちのスピードは時速60kmを超えていた。人にぶつかったら大変だ。

「こんな格好で連れだすなんて、何を考えてるんだ! この馬鹿!」
「煩い、黙れ! すぐそこなんだ、人になど会わん!!」

喧嘩をしながら歩いているらしい。声が近づいてくる。
しかしプニパン、今の声の、男のほうは……。

「間違いない、ヤツだ」

角に隠れるように身を潜めていた俺たちは、禿らしき声が充分近づくのを待って、通路に立ちふさがる。
ぎょっとした表情で立ち止まったのは、やはり禿本人。
と……半裸の少女!!!? ちょっと待てお前禿のくせに生意気じゃね!?

「だから言ったんだ、馬鹿!」

黒髪の少女はそう言うと、禿の頭を勢いよくブン殴った。
いいぞもっとやれ。じゃなく、ふとカトルの言葉を思い出す。
……カトルに伝えられた情報と目の前の少女は、酷く類似していた。
テメェこの野郎、こんなトコまで女連れなのはゼクスとDIOだけで充分なんだっつーの畜生!!

「こんにちはお嬢さん。ヒイロ・ユイと申しますハァハァ」
「ひっ!?」

禿に対する怒りで燃えている俺とは対照的に、プニパンの目は少女だけを映していた。
じっとりと舐めるような視線で、少女の半裸体を余すことなく脳裏に焼き付けている。
ヒイロ・ユイの徹底っぷりは凄いな……でも少女は脅えているぞ?
無理も無いか、言動だけは紳士な男がハァハァ言いながら無遠慮に視線を向けているのだからな。
まあ、俺もいつまでも禿に構ってはいられない。目の保養をさせてもらおう。
濡れた髪とスレンダーな身体のラインが素晴らしいですねハァハァ。




……俺の意識は、ここで途切れている。気付いたときには、プニパンと一緒に地面にkissしていた。
二人で顔を見合わせる。無数の打撲跡の中に、俺の顔にもプニパンの顔にも、少女のものらしい小さな足型がついているのに気付いた。

「凶暴でガサツ系か……悪くない!」

プニパンは身体を起こすと、物凄い勢いでメモをとりはじめた。
……次回のイベントの配本予定が増えるな。これで暫く、メシの種は安泰だ。
それにしても、半裸で蹴りをくらわすとは。見えたかもしれないのに、憶えてないことが悔やまれる。
今度アシの給料が入ったら、前髪に自動記録機能を搭載しよう。
119我需要称5:2007/02/08(木) 00:28:11 ID:PYKZJaVZ
居住区に移り、鍵に記載されたものと同じ番号の扉を開く。
LCLを落とさせるために妹蘭をシャワー室に放り込んで、五飛は大きく息を吐いた。
思考を巡らせる暇もなく、閉めたばかりの扉がノックされる。服を用意しにきた人間だった。
ドアの隙間から服を受け取って、そこで五飛の緊張の糸は途切れた。
フラフラとベッドに歩み寄り、勢いよく体重を投げ出す。夢の中にいるように、現実感が乏しかった。

(夢ではない? アイツが、帰ってきた? ずっと、本当に、俺の傍にいた?)

ずっと、自分のガンダムを「ナタク」と呼んで来ていた。
亡くした妻が自分を見守ってくれているように、という願い。
亡くした妻と、その名に恥じぬ戦いをする、という誓い。
自己満足だと判っていながらやった事だったから、いざ真実になってしまうと戸惑ってしまう。
話したいことは山ほどあるはずなのに、言葉がたったの一つも思い浮かんでこない。

「……五飛、寝てる、のか?」

かけられた言葉と、肩に触れた感触で我に返った。
顔を上げる。覗き込むようにして見下ろしていた妹蘭と、目が合った。
シャワーから戻った妹蘭は、やはりまださっきと同様にタオルを巻いただけの姿だった。
服を受け取りっぱなしで妹蘭に託さなかったことに、五飛はようやく思い至る。

「あ、すまん。服を」
「……後で着る。それより、すこし詰めろ。座れないだろ」

上体を起こして端に寄ると、妹蘭がその隣に滑り込むように腰を下ろした。
二人分の体重を受けて、シングルベッドがきゅんとスプリングを鳴らす。

「五飛、こっちを向け」

不遜な物言いは昔と少しも変わらず、やはり妹蘭なのだと自覚させられる。
言われるがまま視線を向けると、妹蘭の瞳が自分を見上げていた。……見上げていた。

「やっぱりだ。同い年だったのに、差をつけられたな」

悔しそうに唇を尖らせ、それでもどこか嬉しそうに言う。
あまり身長が伸びた自覚はなかったが、妹蘭がどこか小さく見えるのは気のせいばかりではなかったらしい。
先程そうされたように、五飛は妹蘭の頬に触れようと手を伸ばした。
妹蘭は、その指先に視線を向けて、自然な動作でそれを交わす。

「五飛、答えろ。……なんで、私をサルベージした?」
「……戻って来たく、なかったのか?」
「質問に質問で返すな。……罪滅しのつもりなのか? それとも同情か? どうなんだ、五飛」

答えを求めて、思考が駆け巡る。けれど、気の聴いた言葉はひとつも見つからない。
ただ、逢いたかった。それだけ。どう言えばいい?
言葉の代わりに、交わされた指先をもう一度伸ばす。今度は、掌ではっきりと拒絶された。

「言え、五飛。言ってくれないと……」
120我需要称6:2007/02/08(木) 00:28:45 ID:PYKZJaVZ
妹蘭の声は、震えていた。見れば、今自分の手を払ったその掌も、小刻みに震えている。
言葉の続きを促すように見つめると、妹蘭は目を伏せて唇を噛んだ。

「……言ってくれないと、私は、お前の手を受け入れられない」
「…………俺、は」

何を言えばいいかが判らない。どう言葉を紡げば、自分の思いが伝わるのかがわからない。
どうかしているとは思う。けれど、逃げるのは嫌だった。

「逢いたかった」
「……」
「ただ、逢いたかった。声が聞きたかった。……それだけだ」

妹蘭の腕が伸びて、五飛の肩口に絡みついた。五飛の太腿の上に跨り、上体同士を密着させるようにして体重を預ける。
何かを言おうとした唇は、妹蘭のそれに塞がれた。

「五飛」

触れ合うだけの幼いキスを止め、妹蘭が五飛の名を呼んだ。答える代わりに自分も腕を伸ばし、裸の肩を抱き寄せる。
拒絶はなかった。湯冷めした肌を温めながら、髪を撫でる。

「触れたかったんだ、もう一度」

耳元で妹蘭が囁く。ゾクゾクとしたものが、背筋を駆け抜けた。今度は自分から、妹蘭に唇を寄せる。キスの感触は、身体が覚えていた。
抗わずに受け入れた妹蘭と、狭いベッドに倒れこむ。
舌を絡めて。触れて。啄んで。息継ぎの度に深さを替えたキスを楽しんでいると、妹蘭の指が五飛の頬をすっと撫でた。

「ずっとお前を見ていた。お前が辛い戦いをしていた時も、ずっとお前のそばにいた」

いつの間にか年下になっていた妻は、最期の時と同じ穏やかな表情を浮かべている。
知識や技術で勝っても、一生この妻には勝てないだろう。そんな予感がした。
普段は子供じみた行動ばかりの癖に、ふとした瞬間に見せる表情が、やけに大人びていた事。
昔から知っていた。昔は認められなかったが、今は違う。

「五飛。お前が落ち込んでいるときに触れられないのが……一番、辛かった」
「……お前、本当に本物か? 俺の妻は、そんなに素直じゃなかったぞ」

妹蘭らしからぬ素直な台詞に、五飛の頬が熱を帯びる。
八割の照れ隠しと二割の疑念をぶつけると、妹蘭はジト目で五飛を一瞥し、その額を小気味いい音を立てて殴った。

「この馬鹿! 黄泉の淵を見てきたんだ。何時までも強情ばかりは大人気ないだろうっ!?」
「……見てきた、で済むほど短い期間ではなかった気がするが」
「そういうお前は全然変わらないな! 女心がまるでわかっていない!」

顔を寄せ合ったまま一通り激昂してみせた妹蘭は、一度息をつくと、五飛の肩へ額をぶつけた。
すっかり乾いたらしい髪が、ふわりと甘い香りを鼻腔に届ける。妹蘭、と呼びかけかけて、思い直した。口を開く。

「……ナタク」
「その名で呼ぶな」

ぴしゃりと言われ、五飛は一瞬混乱する。肩口に顔をうずめたままの妹蘭の表情は見えない。
いつの間にか外されていた腕が、また背に回されたとき、五飛は妹蘭の思いをなんとなく判った気がした。

「昔私は、妹蘭の名とともに女を捨てた。なのに、お前は私を妹蘭と呼んだ」
「……言っただろう。俺は、人形を娶った憶えは無かったからな」
「お前の前だけでは、いつも私はただの女だった。そして……今の私は、夫を愛する、ただの妻なんだ」

妹蘭の声が震えていた。背に回された腕に、力がこもる。答えるように抱きしめ返すと、腕の中で妹蘭のくぐもった声がした。
ナタクの名は、あのクズ鉄にくれてやる。
121我需要称7:2007/02/08(木) 00:29:19 ID:PYKZJaVZ
妹蘭の声は、震えていた。見れば、今自分の手を払ったその掌も、小刻みに震えている。
言葉の続きを促すように見つめると、妹蘭は目を伏せて唇を噛んだ。

「……言ってくれないと、私は、お前の手を受け入れられない」
「…………俺、は」
「妹蘭、でいい。守るべき一族は、もういない」
「……」
「この現世に、再び私を望んだのは……五飛、お前だ」

腕の中から器用に抜け出して、妹蘭は五飛の指先に手をかけた。
素肌を覆う唯一の布の袷に、指を導く。
心臓が跳ね上がったが、妹蘭の赤い頬を見ていると、落ち着いていられた。

「……責任は、取れよ……」

その言葉を合図にしたように、されるがままだった五飛の指先が意思を持って動き出す。
砦と呼ぶにはあまりに脆いその布を、丁寧に剥がしていく。
身を起こして自分も同じ姿になると、横になったままの妹蘭にゆっくりと覆いかぶさった。

「んっ」

唇を吸うと、妹蘭が声を上げた。構わずに口の中を蹂躙する。息継ぎの暇を与えない。
柔らかい唇を舌でなぞって、歯列をこじ開けて、舌を絡め取って。
一度唇を放すと、今度は妹蘭の方から求めてきた。薄く開いた唇が、ゆっくりと自分のそれに重なっていく。
歯列を崩して、誘い出すように唇を舐めてやると、小さくて柔らかい舌がおずおずと入り込んで来る。
最初は控えめに。どんどん大胆に。鼻にかかった短い喘ぎが唇から伝わり、何だか妙に興奮した。

「……香油がないな。石鹸でももってきて代用するか?」
「必要、ない……見てから物を言え、馬鹿」
「……避妊具は」
「使ったことなんて、なかったじゃないか」

いちいち気丈に答える妹蘭だが、その息はすでに上がっている。
言われるままに、妹蘭の下肢に手を伸ばした。内股を伝って、そろそろと指を登らせる。
言葉通り、潤滑油の必要性はなさそうだった。ぬるり、体液が指に絡みつく。
滑りを借りて内臓に触れると、妹蘭の背が大きく跳ねた。

「っう。……、っ、……あ、ぁ、あっ」

身を捩って暴れる妹蘭を空いている左手で抱きかかえ、ついでに胸の感触を楽しむ。
華奢な体つきの妹蘭には、胸の膨らみは僅かにしかない。それでも、柔らかな感触に変わりはしない。
緩く開いた脚の間、性急に身体を滑り込ませる。
本当はもっと優しく、余裕を持って触れていたいのに、暴走する熱が自分の意志に反して身体を動かしていた。
指を引き抜いて己を押し当てる。そこでようやく、妹蘭が潤んだ瞳で見上げてきているのに気が付いた。

「……五飛」
「何、だ」
「……私が、嫌いか……?」

言われて、心臓が大きく音を立てる。数年越しの問い掛け。
あの頃はどう答えていいか判らなかった。妹蘭が消えてしまってから、酷く後悔した。
沢山の偶然の果てに再来したこの機会を、もう自分は間違えたりしない。
122我需要称8:2007/02/08(木) 00:30:00 ID:PYKZJaVZ
「……好きだ」

言葉にしてみれば、呆気ない。たった三文字の言えなかった答えを、ようやく口にできた。
妹蘭の瞳から、涙が一粒零れ落ちる。桜色の唇がゆっくり開いて、赤い舌が覗いた。

「我愛称、五飛」

耳に届いた言葉に、体中の細胞が粟立つ。衝動のままに唇を重ね、熱くなった身体を無理矢理に押し込んだ。
妹蘭が息を呑む。一瞬遅れて、腰の下辺りのシーツへと赤い色が散った。

「……破瓜、か?」
「腰の打撲の跡も、肩の切り傷も、ココも……お前につけられた傷は、全て無くしてしまった」
「待て、打撲と切り傷って何だ。何でも俺のせいにするな」

痛みに眉を顰めながらも、妹蘭はくすくすと笑ってみせる。
遊ばれているように悔しくなり、不満は腰を突き上げることで表してやった。

「ひっ、……ぅ。相変わらず意地悪だな、お前は」
「何を。少し痛いほうが反応する癖に」

軽口を叩きあいながらも、身体は熱を溜めこんでいく。
熱さでどうにかなってしまいそうなのに、触れている部分の相手は更に熱く感じる。
堪え切れなくなったのは、五飛が先だった。揺するように腰を押し付けると、妹蘭が甘い声を上げる。

「はぁぅ、んぅ」
「……獣に戻るぞ、妹蘭」
「ぅ、ふぇ……、やぅ、んっ」

中を抉るように擦り、腰を突き上げる。痺れるような快楽に、思わず息を吐いた。
飲み込まれ、吐き出され、締め付けられる度に、がくがくと身体が戦慄く。
ぐちゅり。濡れた場所同士が擦れあう、淫猥な音が更に興奮を煽った。

「……あ、ぃっ。やぁ、五飛、ぅっ……ひ、ぁあっ」

切なげに嬌声を上げながらも、妹蘭はどうにか五飛の名を呼んだ。
縋り付いた妹蘭の指先が、五飛の背に赤く爪跡を残す。
熱と摩擦の感触は、記憶の中と変わってはいない事が、妙に嬉しかった。
限界が近づくとキスを強請る癖も、そのまま。

「堪えるな、妹蘭……俺も、俺もすぐに、追いかける、から……」

快楽で震える身体をきつく抱きしめ、唇を塞いで喘ぎ声を飲みこむ。
妹蘭が先に限界を迎えた。膣がきつく収縮し、緩んだと同時に愛液をこぽりと吐き出す。
ほどなくして、五飛が熱を解き放つ。溢れた分を戻すように注ぎ込むと、妹蘭の背がぶるりと震えた。

123我需要称9:2007/02/08(木) 00:30:37 ID:PYKZJaVZ
「お前はいつもそうだった。問い詰められないと返事をしない。悪い癖だぞ、五飛」
「何を。それを言うならお前こそ、俺の返事を聞くまで何も語ろうとしない癖に」

冷めていく体温が淋しくて、いつまでもベッドから離れられないでいた。
小柄な二人といえども、備え付けの粗末なシングルベッドは少々狭い。
自然、抱き合うような形になりながら、軽口の応酬は続く。

「五飛」

妹蘭が、五飛の胸に頬を摺り寄せた。
触れ合った素肌と暖かい体温に、何だか無性に安心する。

「……ただいま。……まだ、言っていなかったよね?」

沢山の偶然の果てに再来した、突然に断ち切られて行き場をなくしていた淡い恋心。
五飛は一度目を瞬かせ、表情を崩す。笑っていいのか泣いていいのか、どうしたらいいか判らない。
頬を染めた妹蘭が譬えようも無く愛しくて、どうにか必死で言葉を搾り出した。

「おかえり。もう、どこにも行かせないからな」
124我需要称 TIPS・Knighthood:2007/02/08(木) 00:31:17 ID:PYKZJaVZ
「あの機体は空いているのか? 訓練したら、私も乗れないかな?」

若草色のワンピースを揺らしながら、妹蘭は五飛を振り返った。
妹蘭の前には、スカイグライパーやジムなどが佇んでいる。
格納庫の予備機体を見たいと言い出したのは、妹蘭だった。
連れてきた時点でその台詞を予想していた五飛は、大きく溜息を吐いてみせた。

「無理だ、諦めろ」
「嫌だ。アルトロンのコクピットが狭いのがいけないんだぞ。ティファみたいに一緒に乗れないから」

足取りも軽く、妹蘭は格納庫を飛び回る。
マジンガーに興味を示したところをようやく捕まえ、五飛は妹蘭の額をぴしゃりと叩いた。

「夫として、妻を危険な目に遭わせるわけにはいかん」
「妻として、夫を守りたいと思うのは当然だろう?」
「駄目といったら駄目だ!!」

五飛の剣幕に、妹蘭はびくりと身体を竦ませた。
五飛の気持ちも判らないではない。何せ、自分はMSに乗ったせいで命を落としたのだから。
けれど、自分の気持ちも捨てられない。五飛だけを危険な目に遭わせたくはない。

「……絶対、トールギスより簡単だと思うんだけど」
「駄目だ」
「……」
「それに、お前が言ったんだぞ。お前はもうナタクじゃない。妹蘭なんだ」

五飛の声音が、険しいものから優しいものへと変わった。
拗ねてそっぽを向いた妹蘭の髪を、優しい掌が何度か撫でる。

「お前が守るべきなのは、竜家だ。俺じゃない」
「……竜家は、もう滅んだじゃないか」
「お前が残っている。お前が子を成せば、竜は甦るだろう?」

ぽかんとした表情で、妹蘭は五飛を見上げた。その顔が、みるみるうちに紅潮していく。

「母として子を……竜家をまた守るようになるまでは、俺の妻として守られていろ」

微笑みかけると、妹蘭は恥ずかしさに耐え切れなくなったように俯いた。
抱きしめて、唇を寄せる。耳元で、妹蘭が小さく頷いたのが判った。
幸福だった。
125104=106:2007/02/08(木) 00:34:05 ID:PYKZJaVZ
以上です。ありがとうございました。
勢いで書き上げたので、文法間違いや誤字を見つけてもスルーしていただけるとありがたく。

TIPSとかおふざけが過ぎましたが、書いてる本人は最高に楽しかったです。
発表の場を与えてくれてありがとう。
それでは、お目汚し失礼しました。
126104=106:2007/02/08(木) 00:54:32 ID:PYKZJaVZ
今気付いた訂正。
>121、1〜5行目は消し忘れ。脳内削除おながいしますorz

と言うか、普通に読み流せてしまうあたりがもう、なんと言えばいいのか。
……ん、俺の、涙か……
127名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 11:50:17 ID:rCGbjbft
ちょwwwwトロワ自重しろwwww

シリアス部分とギャグ部分の緩急が激しくて面白かった。乙。
また書いたら是非読ませて欲しい。
128ID違うけど105:2007/02/08(木) 19:25:24 ID:3D95cBpf
GJ!!
Tipsとか凄い面白かった!後個人的にエヴァキャラのやり取りも好きだ。
勿論2人の所も最高だった。

良かったらまた投下してくだされ。
129107:2007/02/08(木) 22:46:21 ID:BGg/grSD
GJ。楽しく読ませて頂きました。

ネタがネタだけにシリアスかなぁと思ってたんですが
所々、というか前髪の人達がツボでした。

130名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 18:38:18 ID:ZQE9DMBT
日記は正直微妙だからNGで消してみた。
消しても普通に読めた。
凄いな。
GJ。
131名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 23:02:25 ID:Zb4AKDdt
妹蘭フィーバーのいまのうちに便乗しますよ。

ttp://www.youtube.com/watch?v=YY3CKK6Cu9M&mode=related&search=

他アニメの曲だけどこれ、なんとな妹蘭っぽくね?と、リアルに言う相手がいないので叫ばせてもらう。
自分的な五妹のテーマソングだ。

132名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 21:13:46 ID:rWa/4HOm
今読んだ
スパロボはやった事ないんだけど、Wとエヴァは知ってるからすんなり読めた
ぶっちゃけトロワの思考が面白すぎるwww
スパロボ内でのヒイロとトロワも、ひょっとして原稿とか描いてるわけ?w
133104=106:2007/02/11(日) 23:18:10 ID:Os6oUKZJ
お礼言うために、もう一度この名前で書き込ませてもらう。
105氏、107氏はじめ、読んでくれた人、GJをくれて、本当にありがとう。嬉しかった。
カオスな話は自覚してたけど、127氏みたいに思ってくれる人がいてくれて嬉しい。


あと、前髪の人たちの事だけど、完全なお遊びだったので水に流して下さいな。
日記スレがWの二次創作なら、アレは日記の更に二次創作です。2の二乗創作?
出張とかクロスのつもりでは毛頭なかったのです。……いや、髪の毛関係なく。
(こっちが大人板ってこともあるし)向こうに迷惑かけたらイヤなので。
そういうことでお願いします、130氏、132氏。


131氏のは初めて聞いたけど、歌詞が本当にそれっぽくて笑ったw
正義とか言ってるww こういう可愛い電波系萌えソング大好きだー!


それでは。また何か書いたら持ってきます。ありがとうございました。
134名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 08:03:15 ID:wbZ+eXO3
五妹萌え保守あげ
135名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 21:33:52 ID:HrGhnvoN
ナタク(……っう、ダメだ、そんなトコ……あ、ああっ!)
五飛「ん、……ココか?」
ナタク(!! ば、馬鹿! そんな、人が見てる前で広げたら……!)
五飛「染みてきてるな。悪いのは、コッチか」
ナタク(馬鹿! 摘むなっ! や、だめ、引っ張ったら、私、もう……!!)
プシュウゥゥ……
ナタク(っぁ……。やだ、私、五飛に……私っ……!)
五飛「熱くて辛かっただろう? これでもう大丈夫だぞ、ナタク」

ヒイロ「機体の不具合は直ったのか?」
五飛「ああ、やはり冷却水のパイプが破損していたらしい」





ごひ兄スレに投下しようとしてタイミング逃しましたよ!
ネタ的にどうかと思ってた事もあり、折角なのでこっちに投下。
反省はしている。
136名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 06:47:09 ID:KMtgl2bq
>>135
噴いたw
その後で萌えたw
MS少女とかなら有りだな、かなり。
137名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 02:59:49 ID:+JIeGA5E
圧縮が来そうなので保守しとく
138名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 06:42:20 ID:X9mmQ3bA
ヒイリリ期待保守
139名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 23:35:20 ID:cYw9K/Dq
どんだけ書き込んでないんだよ
もっと頑張れよ!おまえら
140名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 10:51:15 ID:o3H0RjEH
妄想のネタはある
しかし、文章にすると何故かキモくなるんだorz
141名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 14:11:35 ID:Bqp7g8uM
トレーズ閣下を待ちながら保守
142名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 23:37:46 ID:q4Tyv4Nd
戦中、戦後かで関係が変わってくるな、ヒイリリの場合は。
戦後はボディガードしてたりしてラブいけど、戦中はどう考えても無理やり犯ってるイメージがある・・・・・・(ファンの方々、スマソ)

誰か気軽なパラレル物でも書いてみないか?
にゃんこなヒルデとかうさたんなリリーナとか
143名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 23:49:53 ID:PufwCHEH
みんなリリーナを料理下手に描くけど、
良家の令嬢って本来、社交的儀礼のことと同じくらい、家事全般もしっかり習うものだと思うんだ。
花生けたり傷の手当てしたりしてるし、料理もそれなりにできそうなものだが…
144名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 23:53:12 ID:PufwCHEH
というわけで料理するヒイリリを考えてます…
145名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 01:15:52 ID:Z3kWZNrx
>>144
期待してます。テッカテカに。

自分はリリーナ様は料理下手糞派w
上流階級はお金あるから料理人を雇って、社交マナー
としてダンスや刺繍、お花などの方に力をいれてるイメージ。
お菓子作りは学校で嗜んだのかもしれんけど、完璧超人ポイ
からこそ欠点がほしいって思っちゃうwww
146名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 01:44:08 ID:jhnqjbXV
腐女子くせースレ
147名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 17:50:35 ID:v8oP4umI
リリーナの欠点?
そんなもん、音痴で決まりだろうが!
148名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 23:01:51 ID:qILI+H6N
頭のいい人は料理上手だというからリリーナは料理もやったことなくてもレシピ見ればできそう。
・・・リリーナの欠点はあの強烈な性格だと言ってみるw
149名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 23:28:01 ID:llvLNAfV
強烈な性格、だがそれがいい。
150名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 12:12:34 ID:xg+RLeiD
リリーナの欠点かあ。
↓の説はどうよ。
ttp://www.suisen.sakura.ne.jp/~saiun/hiroin/ri.html

まあ欠点が無いのが欠点かな。
一般的な人間には極々当たり前のミスも深刻に悩む自負心と責任感とか。
やるべきことがそれはもう限定されるので陥れるのは返って楽。
本人に隙は無くても取り巻きは足手まといだらけだからな。
151名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 20:54:32 ID:1E+L/OaK
hosyu
152名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 22:38:46 ID:uWQE8DXJ
予告していった職人さんを待ちわびつつ、保守
153名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:33:16 ID:+Nda8uj1
保守・・・
154名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 10:55:38 ID:w4HUMUXs
落ちるなってば
155名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 22:40:31 ID:ykhMxnhT
hosyu
156名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 03:44:26 ID:yt5AXvYg
ヒイリリwktk
157名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 20:46:38 ID:GGIiEz8o
トロキャスもwktk
158名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 16:28:50 ID:xZmvpTDq
保守
159名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 02:36:18 ID:28KU+6Ko
数ヶ月来ない間に
神降臨シテタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
妹蘭GJですた!遅くてゴメンなさい
160名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 02:55:46 ID:87ZeKnCc
保守
161名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 11:36:19 ID:gHRHjKJI
ここまでごひ関連のエロパロしか投下されていないという衝撃の事実
162名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 13:13:03 ID:aFGJrwmz
>>161
言われて見れば確かにwww
ごひは大人気ですねw

自分も機が熟したら何か投下したいです。


…ごひで。
163名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 19:21:06 ID:SjMVaBKa
よし、じゃあ次スレからは「ごひのエロパロ小説」に…ってするか!

でも本当にごひ人気だね。この出世っぷり、放映当時からは想像もつかないよ…。
164名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 23:01:10 ID:9Li2vBlH
ごひは、嫁さえいなかったらここまで盛り上がらなかったろうな

カトルとドロシーって、作中でフラグあったっけ?
165名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 21:43:06 ID:zNJiVSYS
ごひと聞くとごひ兄を思い出す俺は異質

最近はエロパロとロボゲ板に入り浸ってばかりだ・・・
166名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:12:29 ID:29uNqwL+
>>165
あれ自分が(ry
ごひごひ言ってる奴の大半はごひ兄スレ住人かと思ってた。
他にごひ兄スレの住人いる?

そしてここで五妹を更に希望する所存。勿論他のカプも待ってる!
167名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 23:24:13 ID:G8x1qurB
ノシ 異質じゃないよ普通だよ! 多分。
こっちでカプ萌えを、向こうで和みを補給…のつもりが、向こうに入り浸りな最近。
W系のネタスレって、どうして五飛と妹蘭がやたら活き活きするんだろうねw

あと>166、お前もしかして>105? 違ってたらごめんね。
168166:2007/05/02(水) 00:10:10 ID:aI9bhW8q
ちょ、ここでもバレたw
…ごめんなさい紛れもなく>>105です。
何か自己主張しちゃうからバレるんだな…orz
暫く大人しくROMります。
169名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:53:39 ID:nKVhmiC3
やばいな、ついにNT能力が目覚めたみたいだ。百発百中百被弾!
170名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:12:15 ID:TUJUM439
>カトルとドロシーって、作中でフラグあったっけ?
最後辺りにモビルスーツ戦とフェンシングで闘った
MS戦ではカトルが指揮能力で勝つが、フェンシングではボコボコにされてた
弱いよカトル

あとちょっとドロシーの愚痴を聞きいてやったくらいでフラグは全然無い
171166:2007/05/02(水) 10:31:05 ID:aI9bhW8q
大人しくROMると宣言したのに、どうしても気になってしまって書き込んじまったorz

もしかして>>167はごひ兄スレの絵師じゃまいか?違ってたらごめんなさい。
ではもうこれで本当に引っ込みます。
172名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:37:31 ID:GeD+8wLn
カトルとドロシーの話読んでみたい。
ツンデレなドロシーが大好きだ。
お勧めとかないですか?
アンソロが出てるって聞いたことはあるんだが。
173名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 22:04:09 ID:67JHxvJO
カトドロ好きです。
本編は絡み無いけどカトルは懐が広そうなので
ドロシーが癇癪起こしても笑って丸め込みそう。
174名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 04:17:36 ID:YNQ1R1K3
ニコニコで全話みてトロキャスにハマるも
もう10年前だもんな。サイトとか殆どないよね。
誰かトロキャスを…
175カトドロ Start:2007/05/10(木) 00:34:52 ID:qi5gBon2
壁|ω・`)ダレモイナイ。トウカスルナライマノウチ。

眠いからあんまり推敲してないので、変なとこあってもご愛敬。
エロはぬるいよ。
176保守専用カトドロ 1:2007/05/10(木) 00:35:52 ID:qi5gBon2
「・・・何をなさってらっしゃるの?」
自分でも間抜けだと思う。
目の前の、それこそお伽話に出てきそうな金髪碧眼の少年は、天使の微笑を見せる。
「分かりませんか?夜這いです」
その辺の侯爵令嬢よりも綺麗な顔をして、さらっとそんな事を言ってのける。
確かにこの状況は、彼が言う通り『夜這い』そのもの。
恐らく、現時刻は真夜中過ぎ。
そしてここは、ドロシー嬢お気に入りの上等な寝具の上。
重苦しさを感じて目を醒ませば、上掛けは跳ね除けられていて、両腕はしっかり押さえつけられていた。
有り体に言うと、のしかかられている。
胸元がやけに涼しいのは、あられのない姿になっているせい、と思う。
目の前に有り得ない例の顔、さらに惜しげもなく晒された彼の上半身。
見た目細いくせして意外と力があるし、パニックに陥りそうなのを必死で抑えるので精一杯で。
「人を呼びますよ?」
なんとか絞り出した台詞は、そんなもの。
「ご心配なく。その前に呼べなくしますから」
「な・・・っ!」
声を荒げようとしたけれど、カトルによって塞がれる。
唇を嘗められ思わず開いた隙間から、するりと舌が入り込んで、ドロシーの口内を蹂躪する。
彼とキスをするのは始めてではないが、こんなに荒々しいのは始めてだ。
それに、いつも2人きりの時に見せる笑顔と、違う。
「ふ、んん・・・」
強く両目を閉じているせいか、くちゅくちゅと卑らしい音がいやに聞こえる。
それから、自分とカトルの息遣い。
「はぁっ!・・・カ、カト、ル!!」
やっとの事で彼の名前を呼ぶと、あっさりと唇が離れた。
至近距離に「なんでしょう?」とでも言いたそうな緑の双玉。
余裕綽々のその態度が、なんて憎たらしい。
きつく睨みつけてくるアイスブルーに、カトルは彼女が言わんとする所を察した。
「すみません。僕も余裕がないので、強硬手段に出ました」
「何を、んっ」
177保守専用カトドロ 2:2007/05/10(木) 00:36:56 ID:qi5gBon2
いきなり首筋に噛み付かれる。
ドロシーの形のいい顎から鎖骨にかけて、時折キスを落しながらゆっくりと、舌先でなぞっていく。
辿り着いた、既にはだけてある胸元の中央に、きつく痕を残す。
純白の雪の上に紅い花。
「白いね」
「あ、あなたほどではありませんわ」
「そうかな?この間まで暑い国にいたから、焼けたんだよ?」
「殿方にしては、白い方ですわよ」
掴み上げられた手を動かすと、意外にも容易に解かれて、そっと彼の頬に宛がう。
気持ち良さそうに両目を細めて、手のひらに軽くキス。
「婚約の申し込み、多いでしょう?」
「そうですわね、それが何か?」
「僕も随分前から申し込んでいるけれど、君は全く何の返事もくれないね」
先の大戦後、ロームフェラ財団は勢力を衰えつつあるが、ヨーロッパ圏における影響力は未だ強い。
しかも、カタロニア家は財団幹部の直系で、莫大な資産を持つ。
そこのご令嬢であるのだ、婚約の申し込みが殺到してもおかしくはない。
戦争終盤に台頭したホワイト・ファングの幹部だったという、黒い噂があっても。
「業を煮やして既成事実を作る事にしました。他の人に取られるのは我慢ならないので」
「は?」
「既成事実を作ったもの勝ちっていうでしょう?」
どうしてそう言う事を笑顔でさらさら言うのか、この男は。
悪いのはドロシーばかりで、彼には何の非もないという態度が気に入らない。
押込み強盗にも似たこの強行を、さも当然と言うような。
押さえつけられていたものが爆発するように、本来の強気な彼女が表れる。
「わたくしは悪くありませんわ、あなたです!」
きりっと柳眉を釣り上げて、睨み付けてやる。
先ほどまでの行為のせいで潤んだ瞳が、美しく輝いている。
「贈り物ばかりで、ちっとも会いに来やしない。ごまかされませんわよ」
上質な絹の反物やドレスや宝石類や花など、カトルからの贈り物は数知れない。
けれど、婚約の申し込みがあってから以降、会えるのは社交場のみ。
2人きりでのプライベートな逢瀬は、余裕で片手で足りる。
言い訳としては、丁度ウィナー財団の仕事が忙しくなった時期と重なるわけで、カトルも時間が取れなかった。
だが、ここは。
「それは失礼しました。お姫様」
178保守専用カトドロ3:2007/05/10(木) 00:37:31 ID:qi5gBon2
先程とは違う、甘いキスを繰り返す。
初めは額に、移って目元に、そして頬に、唇を食まれて甘い吐息。
侵入してくるカトルの舌の動きは、優しくドロシーを蕩けさせる。
「ん」
緩慢な動きで唇が離れていき、次は鎖骨と、それから先につけられた痕の上。
すっかり冷え切ってしまった両の乳房を、大きな手に柔らかく包みこまれる。
その頂きを含まれて、思わず声が上がった。
片方は舌先で、もう片方はしなやかな指にそれぞれ弄られ、背中が弓のように反った。
膝は既にカトルの身体で割られていて、力の入らない足が必死に何かに耐えようと、シーツに皺を作る。
「・・・っカト、ルっ」
つい彼の頭を抱え込んで、さらにふくよかな胸に押し付けてしまう。
豊満な胸に押し付けられて少し息苦しいが、それはそれで幸せで、胸を弄る手と反対を彼女の中心に這わせる。
「やぁぁっ」
びくりと跳ねる白い身体に構わず、しっとりと濡れる肉壁を上へなぞり上げた。
核を親指で引っかいてみたり押しつぶしてみたり、彼女の嬌声をもっと引き出してみる。
常に強気な声音は今、彼の思うままに艶やかさを増していく。
するりと下の口に人差し指で偵察してみれば、短い間にぐっしょりとして触れた指に絡み付いてくる。
彼女を驚かせない様にゆっくりと人差し指を侵入させ、動かしてみる。
もう一本指を増やして、ぐいぐいと咥え込んでくるそこは、暖かくて柔らかくて。
「んんんっ。や、あ、ああ!」
急に膣内がぎゅっと締まって、ドロシーの全身がガクガクと震える。
感触を楽しんでいるうちに、彼女を軽くいかせてせてしまったようだ。
緩んだ胸元から顔を上げて、激しく息遣いを繰り返すドロシーを見下ろす。
熱い吐息を零す濡れた紅い唇にキスを落すと、固く閉じられた双眸がゆっくりと開かれる。
「ん、カトル・・・」
上気して桜色に染まった頬に、潤んだ瞳。
もっとゆっくり開花させたかったが、自分に余裕がない。
なるべく恐がらせない様にゆるゆると細い両足を担ぎ上げ、剛直を宛がい、ゆっくりと腰を沈めていく。
初めは首を反らして耐えていたが、次第に痛がるように首を振り、彼女の腰が逃げようとする。
その腰を逃がさんとしっかり掴んで、あまり痛みを長引かせるのもどうかと、一気に貫いた。
179保守専用カトドロ4:2007/05/10(木) 00:38:36 ID:qi5gBon2
「い、っんぅぅ!」
淑女たるプライドがそうさせるのか、無駄に声を上げようとしない。
宥めるかのように、カトルの唇が目元やこめかみを掠るように落ちてくる。
彼女の落ち着いた所を見計らって、触れ合うだけのキスを繰り返しながら、緩やかな律動で腰を動かし始めた。
「ん、ん。あぁ、ん・・・」
背中に回された彼女の、立てられる爪。
悩ましい嬌声の合間に呼ばれる自分の名前。
きゅうきゅうと締め付けてくる、彼女の胎内。
それから、薄闇に浮ぶ、淫らに揺れる白い肢体。
それら全てに意識を呑み込まれそうになって、闇雲に彼女を求めてしまいそうになる。
背筋を這い上がる快楽に、頭の芯がぼうっとする。
彼らを乗せるベッドは激しい動きによって揺れているものの、上等なだけあってスプリングは軋みもしない。
聞こえるのは、お互いの息遣いと、打ち合う音だけ。
「あ、ああ!カトルっ」
ぐっと背中の爪が食い込む痛みが、自制心の糸を切る引き金を引いた。
激しい動きに合わせるかのように、彼のモノを咥える締め付けが一層きつくなる。
「くぅっ」
彼女もまた、限界が近いようだ。
「ドロシー・・・」
そっと彼女の名を呼んで、強く叩き付けた。


翌朝、目を醒ますと彼の姿はなかった。
夢でも見たのかと思うけれど、体に残る彼の感触が現実。
軋む身体を何とか起こして、きちんと夜着を着ている事に気がつく。
痛みに少しだけ眉根を寄せながら、小さく笑った。
「責任、取っていただきますわよ?」
もちろん、と涼やかに言う彼の声が聞こえた気がした。
180保守専用カトドロEND:2007/05/10(木) 00:39:42 ID:qi5gBon2
と言う事で終了。
ドロシーは小悪魔だと思うが、やつは大魔王です。

壁|ω・`) オヤスミ ヨイユメヲ...
181名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 02:18:22 ID:tj4DQrae
カトドロキターーーーーーーー!
乙です!!
182名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 07:43:49 ID:3ltlce2U

べべべ

 べ
便器の中に!
し…信じられん
便器の中に!
カトルが顔を出してるぞッ!

コロニーでもめずらしい方式をとったトイレですが
ちょいと下の財団代表室を設計ミスで浅く作りすぎまして……
カトルさまが腹をすかしてると 顔を出してくるんですわ

えっ! なにィ!
するってーと カトルの食事はッ!
そのためにいるのか
183名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:11:01 ID:LLY9lfmN
>>180
カトドロGJ!
萌えた!
ぜひもっと読みたい!
184名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 23:08:23 ID:7t26wWTj
カトドロうっっひょう!!!!
また読みたいです。:+.(・∀・).+:。
185名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:37:32 ID:s2DVwLYn
>180
残業疲れの毎日に4ドロの萌えSSが!
疲れぶっ飛びます!むはー!
いいとこぼっちゃんなのに大胆かつ男前な大魔王ヨンさまと
小悪魔だけどカワイらしいドロシーたん最高です!
186名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:10:04 ID:XvnCQKlL
日記なトロワとお兄ちゃんなごひ
しかし他の三人はネタスレが立てられないな…
187名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 03:53:57 ID:R0lyqIgT
今週号のマガジンの裏見たら、Wが再放送されるらしい。
再放送記念ってことで、ヒイリリでも投下してみようかな…エロ初めてなんで、時間かかりそうだが。
188名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 09:12:09 ID:mgq3k/bG
>>187
待ってるよ
189名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 16:21:13 ID:OWX2rfuR
どのスレでも例外なくリリーナに弱い(色んな意味で)のヒイロ
どのスレでも例外なく可哀想な目に遭うデュオ(本編でも同じか…
どのスレでも例外なく好色で男色も基本として嗜むカトル(一番イキイキしてるけど

ヒイロは昔質問スレとかあったよね。面白かったなあ。
両刀バッチコーイでいいからカトル様の華麗なる一日(日記スレ)とか立たないカシラ
190名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 02:54:22 ID:Ku1dA4E5
>>189
トロワスレで書けるだろ
191名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 07:39:48 ID:ST5qXWOy
189はガチエロ表現つきのが見たいんじゃね?
それだとあっちでは板違いになる。
192名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 16:53:32 ID:Gb3fJ/wd
保守
193名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 05:49:43 ID:IjfXL0pW
素朴な疑問
ここってG―ユニットもいいの?
194名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 20:52:48 ID:8F0uefVL
ティエルの衝動だってOKさ。

でも双天使だけは勘弁な!
195名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 23:25:30 ID:/W7xTuH3
ほしゅ
196名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:18:14 ID:BT8lj34i
ほす
197名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:15:45 ID:NNXKnSkJ
ほしゅ
198名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 02:26:09 ID:F/HhfpIu
ヒルデかあいいよ、ヒルデ。
199名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 21:27:37 ID:KanUqdbr
かわいいよな、ヒルデ。
でも初期のりりしいあの子も忘れられん俺ガイル。
200名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 23:28:11 ID:puvzkXSj
なんでこんなことしたんだ!って言われて、自分がしたかったからだと答えるのが最高に好きだ。
なんつーか、恋人より嫁にしたいタイプ。
俺にステーキを焼いてほしい。
201名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 00:49:59 ID:1ST91/az
嫁の一文字で思い出したが
ニコニコでまさにその「そうしたかったから…」の回を見たら
嫁嫁嫁のコメントの嵐でワロタ
(「嫁ピンチ」とか「いい嫁だな」とか)

そして少しほっとした…
世間の認識が嫁扱いで…
202名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 01:39:38 ID:yvrq1+x4
198です。
ほんとみんな嫁認識で安心した…
リアルタイムのときは結構肩身狭かったなあw
スパロボで参戦したときどれだけ嬉しかったことか(*σωσ)
203名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 02:37:36 ID:f2HrUyVj
>>202
第三次スパロボアルファだとトーラスでプリベンターやってるよね
もちろんレギュラーで出してたw
他に出てたのは64だっけ?
204名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 05:54:20 ID:RiR7FhMD
>>203

Dも出てたな
ノインと二人の撃墜数でヴァイエイトとメリクリウスを入手
205名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 06:44:05 ID:c6FE/eM5
ニコニコは割と恋愛描写の食いつきがいいよな。
終盤なんてヒイロデレたの大合唱w

3αのデュオとヒルデは実にいい夫婦漫才してたな。
宇宙怪獣を見てびびるヒルデと今まで色んな奴と戦ってきたんだからどうにかなる!と言い張るデュオとか。
206名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 07:26:54 ID:RiR7FhMD
何気に一番上手くいってるカップルだよな。
でも苦労するんだろうな、きっと。
ジャンク屋じゃなぁ…でも、愛があれば、良し!
207名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 07:37:31 ID:hgq2UUz2
大丈夫だろ「技術のある」ジャンク屋だし、世渡りも上手そうだから。
208名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 07:46:30 ID:RiR7FhMD
いや、技術はあっても、デュオだから…
パーツをパクられたりとか…色々壊されたりとか…常に貧乏くじを引くイメージがあるから。
209名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 08:11:08 ID:fwnGvUGU
そこを嫁がフォローするのだよ明智君
210名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 08:36:57 ID:RiR7FhMD
内助の功、か…それに気付かないとは…やられたよ、二十面○…
211名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 17:39:05 ID:NO1DHIWm
未成年二人で経営してるジャンク屋って
ご近所さんから見たらどんなもんだろうね
しかもデュオが留守にしたらヒルデ一人きり…
なにかヤバイことに巻き込まれなきゃいいんだけど…

そんなデュオヒルデの工口を妄想して幾星霜
212名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 18:52:19 ID:aqM0sJ2f
あの世界、大人<<<子供だからなんともな。
ヒルデもあれで元軍人だし。
213名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:34:44 ID:ZqriMLqo
工作員として様々な訓練をつんだヒイロよりもヒルデの方が潜入工作が上手いのはなぜだ。
まあヒイロは工作員の癖に殺害予告をしにいく変人だが。
214名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 09:46:53 ID:NWdKh1j5
>>213
ヒイロは潜入より、殲滅・暗殺って感じだしなぁ。
一応潜入訓練は受けてるんだろうが、何でなんだろうね
215Wアナザー ヒイリリ:2007/06/03(日) 10:25:10 ID:8iZAcKFw
結構前に予告した、ヒイリリが、とりあえず切りのいい所まで出来たので投下します。
エロは始めてなんで、大目に見てください。



A.C.197年4月8日、バートンの反乱から季節を変え、リリーナ・ドーリアンの17歳の誕生日を明日に控えた今日、公務の為に時間のとれないリリーナは、自身の誕生パーティーをサンクキングダム城で催した。
そのパーティーにはリリーナの友人だけでなく、外務次官という立場から各国の重要人物も招待されていた。
誕生日の前日という事でパーティーは公にはされず、ささやかに始まり、ささやかに終わる…はずだった。

パーティー会場はゆったりとした音楽が流れ、和やかな雰囲気で行われていた。
「皆様、本日は私のために、お集まりいただき誠にありがとうございます。」
まるでモーゼが海を割るように人々が割れ、パーティーの主役が現われた、真っ白なドレスを着た彼女はゆっくりと全員に挨拶をするように入って来た…
そして、それが合図になったかのように、揃いのサングラスとスカーフで顔を隠し、銃を持った男達がドタドタとなだれ込んで来た。
「何者です!あなたたちは!?」
悲鳴をあげ、逃げ惑う招待客達、しかし、出口は全て封じられ、誰一人として逃げる事は出来なかった。

次の政府(エピオン・ド・テロス)と名乗る武装グループは地球圏全土に対して、とてつもない要求を突き付けた。
しかし、彼らはろう城から一日と経たずに鎮圧された、しかも人質は一人の怪我人も出すことはなかった、尚、この事件を解決したのは政府の特殊治安部隊らしい。

4月9日、この日から三日間、ドーリアン外務次官は大事をとって休職することになった。
216Wアナザー ヒイリリ:2007/06/03(日) 10:26:52 ID:8iZAcKFw
リリーナの精神的な疲労を考え、マスコミとの接触を避けるべく、リリーナはサンクキングダムの郊外にあるホテルに泊まることになった。
事件は一日と経たなかったが、それでも半日以上の時間、監禁されていたのだ、その間の疲れは尋常ならざるものなのだろう。
実際、助けが来て、安心して腰が抜けた者や、しばらく精神科への入院が必要な人もいた。
だからこそ、休日など、ここ三ヵ月ほど一日もなかったほど、忙しいリリーナでも、三日は休まなければならなかった。

現在22:30分、リリーナはパーティーのドレスのまま、部屋の中で、一人、窓の外を見ていた。
美しい街並、そして一際目立つ建物、サンクキングダム城。
「…………」
リリーナは思い返していた、つい数時間前に助けに来てくれた人々の中にいた、一人の青年のことを…そして誰に言うでもなく呟いた。
「ヒイロ…」
コンコン、ドアをノックする音が聞こえた。
「ヒイロ!?」リリーナは瞬間的にそう思った、普段の彼女らしからぬ早さで鍵を開けてドアを開いた。
「ぁ…」
聞き取れない位の声だが思わず出てしまった。
ヒイロじゃない…
立っていたのはホテルの従業員だった。
「お食事をお持ちしました。」
彼女は滅多なことでは見せない困惑した表情をしていた。
何故自分は今、残念に思っているのだろう、わからない、自分の勝手な思い込みの勘違いなのに…どうしたらいいのか分からず、リリーナはじっと従業員を見ていた。
「リリーナ様」
ハッとしてリリーナは自分がパーティードレスのままなのに気付いた。
「すみません、どうぞ。」
恥ずかしさを隠そうと、従業員を部屋に入れた
その時だった、従業員はリリーナの口を手でしっかりと塞ぎながら、リリーナと部屋の奥へと姿を消した。
支えを失ったドアはゆっくりと閉まり鍵をかけた。
217Wアナザー ヒイリリ:2007/06/03(日) 10:27:55 ID:8iZAcKFw
リリーナは幾つものミスをしてしまった。
自分は食事など頼んでいないこと、チェーンをかけずにドアを開けたこと、そして従業員を部屋にいれてしまったことだ。
従業員はどこからか手錠を取り出し、リリーナの手を後ろに回した。
手錠をかけられ、従業員に突き飛ばされた、リリーナは、ベッドに倒れ込んだ。
「何者です!あなたは!」
「次の政府に雇われたモンだ…もしも計画が失敗した時の為に俺がここに潜入してたわけだ、苦労したぜ、厳しいトコだったからな、ココは」
男は食器の中から拳銃を取り出し、リリーナに向けた。
「私をどうするつもりですか?」
リリーナは厳しい顔で男を見上げた。
「勿論人質だ、あんたは連合、コロニーの両方のお偉いさんだからな、なぁに、連れだすのは簡単だ、その為にココで働いてたんだからな…」
男は堅っ苦しそうに、従業員の服を脱ぎながら、そう答えた。
両手を繋がれたリリーナには自分の銃を奪う事はできないと思ったのだろう、そう…出来ない。
「………ほぅ…」
男は服を脱ぎながら、仰向けでベッドに倒れ込んでいるリリーナを舐めるような視線で、身体中を見つめていく。
「な、なんですかッ!?」
リリーナは男の妙な視線に気付き、嫌悪感と羞恥心を覚えた。
「あんた…たしか今日で17になったんだよな…顔は良し…スタイルは…スラッとしてて…まぁ合格だな……なぁ…あんた男と夜を共にした事はないのか?」
男はリリーナに顔を近付けながらそう言った。
「!…そ、そんな事…あなたには関係のない事でしょう!!」
リリーナは男から視線を外し、ベッドの上で手錠を外そうと、もがく。
「素直に答えた方が良いぜ…俺だって人の子だ…」
男はついに上半身裸となり、リリーナの上にのし掛かろうとして来る!
「い、いや…近寄らないで!」
リリーナは後退りしつつも、これから自分がされようとすることを考えてしまい、既にパニックに陥っている。
今まで、何度も銃を向けられたり、デルマイユの思想に反し、完全平和主義を説いたりしたが、ここまでの恐怖と絶望感はなかった
「抵抗すると余計に辛い目にあうぜ…初めてなら、それなりに優しくしてやるからよ…」
「あ…ぁ……わ、たし…わたしは…」
男の手がドレスに触れ、震えながらもリリーナはただ一人の青年の顔ばかりが浮かんでくる、いつも無表情で、それでいて強くて、かっこよくて、信頼できて…誰よりも優しい人…
「ヒイロ…!」
218Wアナザー ヒイリリ:2007/06/03(日) 10:29:15 ID:8iZAcKFw
「ビクッ」男が自分の上にのし掛かり体重を乗せて来て、リリーナの身体が震えた。
動けない…自分の力では男を突き飛ばすどころか、抗う事すらできないのだ、リリーナの瞳から一筋の涙が流れ落ちた。
10…20秒経っただろうか、リリーナは男が自分の上に乗って来てから何もしてこない事に気付いた。
不審に思い、ゆっくりと男の方に顔を向けようとすると、男が動き、リリーナは再び目を閉じる
「リリーナ…」そう呼ばれた、リリーナはゆっくりと目を開け、呼ばれた方向を向く。
ベッドの側で、誰かが立っている。
あの男か…そう思ったが違う、真っ暗で顔は見えないが、あの男よりも、はるかに小柄だ。
雲間から月の光が差し込み、静かに影の姿を映し出した。
「ヒイロッ!!」
リリーナの前に現れたのは、額に汗を浮かべながら、男の襟首をつかんでいる、ヒイロの姿であった。
ヒイロは無言で男の持っていた銃を取り、リリーナの手錠の鎖を撃ち抜き、自由にした。
「ヒイロッ!私…わ、たし…もう…だ、め…かと…思…て…」
リリーナはヒイロにしがみつき、彼の胸ですすり泣いている。
「…リリーナ……もう、大丈夫だ。」
ヒイロはリリーナの身体をしっかりと抱き締めた。
リリーナは泣いた、泣き声を押し殺す事なく、ヒイロの胸で、今までの恐怖を拭いさるように
「リリーナ様!どうされましたか!?…こ、これは…」
ようやく異常に気付いた警備員と、リリーナの居所をつかんだ、一部の取材陣が混乱に乗じてなだれ込んできた。
抱き合っている、ヒイロとリリーナを見て、レポーターの一人が警備員の制止を振り切り、ヒイロにマイクを向けた。
「あなた!リリーナ外務次官の、恋人!?」
「…その男は次の政府の一人だ、気絶しているうちに、連れて行ってくれ。」
ヒイロはレポーターの質問に答えず、警備員に、そう促した。
「そもそも、君は誰なんだ?ココで何をしているんだ!…ほら、あんた達も下がって。」
「ちょ、ちょっと、私の質問に答えてくだ…」
「すみませんが、今は彼と話をさせてください…」
ハンカチで目許を拭きながらリリーナが、そう答えた。

ヒイロとリリーナを残して、全員が部屋の外に出ていき、静寂が辺りを包んだ。
219Wアナザー ヒイリリ:2007/06/03(日) 10:30:06 ID:8iZAcKFw
5分、10分と時が過ぎてから、リリーナが口を開いた。
「…ヒイロ…その……私…」
ヒイロがリリーナの方を向いた、途端にリリーナの頭の中が真っ白になった。
襲われていたところを、助けてくれてありがとう、その一言を伝えることが出来ない。
戸惑っている、いや、イヤがっているのだ、男性に、特にヒイロに自分が知らない男に犯されそうになっていた事がだ。
当然、助けに来たヒイロが分からなかったはずがない。
それでも、リリーナは知られたくはなかった。
リリーナの表情を見て、ヒイロは、胸ポケットから、何かを取り出してリリーナに差し出した。
「ヒイロ…これを私に?」
ヒイロに渡された物、白い釣り鐘のような形をした押し花で作られた、手製のしおりだった。
「この花、スノーフレーク…私の、誕生花…」
「…ハッピーバースデイ…リリーナ。」
優しい微笑み、この人の笑顔は、苦しみや辛さを忘れさせてくれる。
笑顔だけではない、ヒイロのプレゼントもだ、汚れなき心…それがスノーフレークの花言葉だ。
「ヒイロ…ありがとう…」
リリーナはヒイロの胸に身体を預けて、ようやく気付いた、自分が彼のことが好きなんだ…と
リリーナは、しばらく彼の胸の鼓動を聴いていたかった、とても心地よい気分になれたからだ。
「リリーナ…」
突然だった、リリーナはヒイロに力強く抱き締められた。
乱暴ともとれるほどの力に、リリーナは戸惑いながらヒイロを見つめた
「…!」
ヒイロはリリーナの身体を離し、背を向けた。
「ヒイロ?」
「…俺は感情のままに行動することは、人として正しい事だと学んだ………だが…今、俺は怖い…と感じている。」
「怖い…?」
リリーナはヒイロの顔をのぞき込みながら答えたが、ヒイロは再び目を逸らした。
「このまま、感情に任せたら、止まらなくなりそうだから…」
「…大丈夫よ…ヒイロ。」
ヒイロを後ろから抱き締めるリリーナ、ヒイロは振りほどこうと腕に力を込めるが、リリーナは離さない。
「止まらなくてもいいの、私はヒイロの全てを受け止めるから…」
「リリーナ…」
220Wアナザー ヒイリリ:2007/06/03(日) 10:31:11 ID:8iZAcKFw
「ん…」
ファーストキス…ほんの一瞬で終わったが、唇には、たしかに触れた感触が残っている。
頬にしたことは何度もあるが、唇にしたのは、彼が初めてだった。
少女マンガのようにレモンの味はしなかった、いや味など分からないほどの短いキスだったが、リリーナには、自分とは違う人生を歩み、どこか遠く感じていたヒイロが、今はとても近くに感じた、そして、ヒイロもそれを実感していた。
「ん……ん…ん、はぁ…んむ…ん…」
最初は触れるか触れないかのキスが、回を重ねる毎にディープなものへと変わっていく。
「んちゅ…はっむぅ…ぁ…ん…」
お互いに舌を絡め合い、ジュルジュルと唾液を貪り合う音に、羞恥心を覚えるリリーナ。
しかし、今はそれ以上に彼を求めてしまう。
「リリーナ…これ以上すれば…もう…止まらない……本当に…」
ヒイロの言葉を人差し指で制し、リリーナは赤面しつつもドレスを脱いだ。
「…ぁ……」
ベッドの上で仰向けに寝かされたリリーナは、ブラの上から胸を撫で回されていた。
「…ヒイロ…その……な、撫でてるだけ…じゃなくて…」
正直な所、ヒイロの愛撫はあまり上手くはない、当然だ…こういう事があると、知識だけを教わっていただけであるからだ。
「…っ……摘んだり…ナ舐めたり……ぁ…ン…ヒ…イロ…!」
だが、それが逆にリリーナにもどかしさを与え、恥ずかしいセリフを促していた。
「ヒ…イロ…あ!そんなに…強…んん!…ャ…ィ……ン…」
ブラも脱がされ、リリーナの顔は、どんどん赤く染まっていき、声も抑え切れていない。
「ヒイロ…ヒイロ!……ぁ…あ…イ、イイ………ヒ、ヒイロ!そこは…んあぁ!」
ヒイロの指が、ショーツの隙間からリリーナの下半身に滑り込み、大事な部分をなぞった。
「…濡れている…」
「!…イヤ…そんなこと…言わ…ないで…」
リリーナの秘所は、熱を帯び、指を動かす度に愛液が流れ出てきた。
ヒイロはリリーナの膣の入口をなぞったり、中に指を入れたり、クリトリスを摘まみ、リリーナを悦ばせる
「ヒ、ヒイロ!…や…あん!…そんなに激し…ああ…だ…ダメ……それ以上は…や、ダメ!イ…イクッ!…やあ…もう!…あ、ああぁッ!!」
膣壁がギュッと萎縮し、ヒイロはリリーナの膣から指を抜いた。
リリーナは、やや空ろになった目でヒイロを見つめていた。
221Wアナザー ヒイリリ:2007/06/03(日) 10:34:30 ID:8iZAcKFw
「ハア……ハア……ごめんなさい、ヒイロ…私……ヒイロ?」
ヒイロはベッドの上で、困惑した表情を浮かべながら、リリーナを見つめていた
リリーナがイッたことが理解できていないようだ。
それを見たリリーナは、最初のたどたどしい愛撫を思い出し、普段はあんなに強いのに、性に対しては疎いヒイロが可愛く見えた。
「ヒイロ、私は大丈夫です、むしろ…よかった…ですから…」
ヒイロの顔に、僅かな笑みがこぼれた
「その……今度は……私が…」
リリーナはヒイロに近付き、ズボンの上から股間を触ってきた…硬く、熱くなっていた、ソレに
「…!……ッ」
リリーナの指が布地を通してヒイロに伝わってきた
初めて人に触られる感覚に、ヒイロは快感を覚える
ヒイロが苦悶する姿にリリーナは快感ともとれる喜びを感じた
「…ヒイロ…あ…ズボンを…脱がせてもいいでしょうか…?」
ヒイロは、その言葉に一瞬驚くも、無言でリリーナに返す
否定はしないが、肯定もしない、好きにしろと言う事だ。
リリーナは、ゆっくりとヒイロのズボンを降ろした
一部が盛り上がったトランクスを見て、リリーナはハッとした、自分が今、すごくはしたない事をしていることに気付いたからだ。
しかし、愛しい人への想いと、沸き上がる好奇心には勝てず、次いで下着も脱がし、ヒイロの全てをリリーナは見る事ができた。
「………。」
だが、リリーナの目は一点に釘付けになっていた。
直にそっと触れてみる、思っていたよりも堅くはなかった、でも、想像よるも大きく、熱く、グロテスクであったが、身体の芯をほてらせる何かを感じた
ソレを手で上下に擦りあげると、ヒイロの顔が快感で歪む、その顔を見ると、リリーナは彼にどんな事でもしてあげたくなる。
ヒイロのソレは更に大きく堅くなり、二人の呼吸が荒くなってきた
「……ん…」
リリーナはヒイロのソレにくちづけをした
「ッ!…ぁ…」
ヒイロが初めて声を漏らした。
リリーナは数回ソレへのキスを繰り返すと、次は舌を這わせてきた。
「…ッく……リリーナ!」
「…!」
リリーナがソレの裏筋から頭の方を舐めてきた、その時、ヒイロの精が吐き出された。
勢いよく吐き出す精を、リリーナは避ける間も無く浴びてしまった。
222Wアナザー ヒイリリ:2007/06/03(日) 10:35:27 ID:8iZAcKFw
「………」
ツンと鼻を突く匂いに、リリーナはどこかうっとりした表情を浮かべていた。
「…すまない…リリーナ…」
さすがのヒイロも、今まで出したこともないほどの量を浴びせてしまい、リリーナに詫びる。
「……ヒイロ………私……!」
リリーナはヒイロを押し倒すようにして、覆いかぶさった。
「…ごめんなさい…ヒイロ……私…とてもはしたないことを…していると…思うのですが……もう…ガマン…できないんです…!」
ヒイロにすがるようなリリーナの目は潤んでいて、秘部からは愛液が太ももにまで垂れていた。
ヒイロのソレも、未だ萎えてはおらず、更なる快楽を求める様に天を向いていた。
「………」
リリーナを仰向けに寝かせ、ヒイロは自分のソレを秘部の入口にもっていった。
ビクッ…リリーナの体が震えた、覚悟した事とはいえ、いざ行うとなるとやはり恐い。
それに気付いたヒイロは、リリーナにキスをしてきた。
優しいくちづけにリリーナの恐怖が和らいだ。
「……」
いいのか…と、無言の言葉がヒイロとリリーナの間に流れ、リリーナはコクンとうなずいた。
ゆっくりとヒイロのソレがリリーナの膣内に入っていく。
膣内は外とは別世界の様だった、周りの全ての壁が押し寄せてきて、ソレを食い千切らんばかりに締め付けて来る。
するとソレの先端が入った辺りで、壁のようなものが行く手を阻む。
ヒイロが再びリリーナの顔を見つめる。
リリーナは痛みに耐えながらも、笑顔で答え、ヒイロと唇を重ねる。
その時、膣内の締め付けが和らぎ、それを確認し、ヒイロは腰に力を込めた。
鈍い音とともに、ヒイロのソレは一気にリリーナの奥へと突きいれられた。
リリーナの顔が苦痛に歪み、膣内から血が流れ出てきた。
ヒイロは三度リリーナの顔を見る。
「…大丈夫です、ヒイロ…思っていたよりも、痛くはなかったですから…」
それでもリリーナの目尻には涙が溜まっていた、ヒイロは親指で涙を拭うと、耳元で呟いた。
「…努力はするが…すまない…」
「え…ヒイロ…くああ!…ぁ…ぁ…」
ヒイロはソレを、リリーナの中の根元まで突き入れた。
223Wアナザー ヒイリリ:2007/06/03(日) 10:36:32 ID:8iZAcKFw
ゆっくりとヒイロのソレはリリーナの膣内で動きだした。
「ん!……ぁ……!!……は……あ、くッ!」
ソレが深く貫かれる度にリリーナは苦痛と快感が入り交じった声をあげる。
リリーナは痛がっている…そう感じつつも、最初はギチギチと食いちぎる様な締め付けが、徐々に奥へ奥へと飲み込む様に絡んでくる。
ヒイロはソレから伝わってくる快感に、抗う気力がどんどん失せていったのだ。
そしてリリーナも…
「あ!…ふぁ…ん!…んん…んあッ!」
次第に声を荒げ、腰を使ってヒイロを悦ばせていた。
それに合わせるように、ヒイロのソレも突きいれる強さや、角度を変えて攻め立てる。
「あ…ぅん!あ、あ、ヒ、インッ!、ロぉ!」
嬌声を上げ、ヒイロを受け入れるリリーナには、既にいつもの理知的な姿はどこにもなかった。
愛する二人の行為は、人から獣へと変えてしまい、お互いの身体を求め合う。
「あ……ヒイロ…?」
ヒイロは突然、動きを止め、ソレをリリーナから引き抜いた。
そして、リリーナの身体を持ち上げて、ソレの上に持ってきて、腕の力を抜くと…
「え…んああぁ!!あ、あぁ…ふ、深いぃ…」
自身の体重で、ヒイロのソレを深くまで咥え込む。
「ん…あ、あぅんん!お、奥に…あ、入って…イイん!!」
リリーナを上に乗せながら、ヒイロは突き上げ続ける。
打ち付けられている接合部は、水を叩く様な音に変わり、その音がさらに二人を駆り立てる。
「!、ヒイロッ!…そ、そこ…ぅアァァッ!」
ヒイロのソレがビクンと跳ねた時、リリーナの膣内が一気に締まった。
そこがリリーナの急所だったのだろう、ヒイロはそこに刺激を与え続ける。
「ん…ハアァン!ダメッ…ダメ!もう、わたしぃ!」
ヒイロの全てを引き寄せる様に、彼の上にのし掛かり、ギュッと抱き締める。
更に、ヒイロの唇に吸い付き、舌を絡ませる。
「んん…は…リリーナ…!、もう…!」
ヒイロも限界ギリギリのようだ。
しかし、リリーナはヒイロを離そうとはせず、逆に力を込めて、抱き締める。
「ヒ…ん、ロォ…あむ…んちゅ…はぁ…わぁ…たし…イ…イ、クッ!」
「くあッ!リリーナァ!」
「あ!あああぁぁぁァァ!!」


荒い息をたてながら、二人の力が抜けた。
硬度を失い、ソレはリリーナから抜け、ドロリとした白い液体が、膣内から流れ出てきた。
ヒイロの上に覆いかぶさるようになっているリリーナは、放心し切った顔で幸福な気持ちでいっぱいだった。
そして、大好きな人の想いを全身で受けて、心地よい心臓の鼓動聞きながら、眠りについた…。
224Wアナザー ヒイリリ:2007/06/03(日) 10:39:29 ID:8iZAcKFw
とりあえずは、以上です。
この後まだ少し続きますが、エロはないです。
ひょっとしたら出せないかもしれないので、あんまり期待しないでください。
225Wアナザー ヒイリリ:2007/06/04(月) 10:45:13 ID:V7is5LTn
4月9日…

身体が気怠い…おまけに肌寒く、股の所がジンジンする。
そう感じ、眠い目を擦り、手で口許を隠しながらあくびしたリリーナは、隣りに何かがある事に気付いた。
そして、急速に思い出される、昨晩に起きた事
さらに追い討ちをかける様に、裸の自分のあらゆる場所がカピカピなのに気付く。
リリーナは隣りで眠るヒイロを起こさないように、バスルームに駆け込み、すぐさま熱いシャワーを全身に浴びせた。
自然と笑みがこぼれる、今までは想像すら出来なかった、ヒイロとの生活が、幸せな家庭が見えてくる。
料理を作って、洗濯をして、子供がいて、隣りには大好きな人がいる、忙しくも穏やかな毎日。
勿論、リリーナ自身も、今さらそんなことを望める立場出ない事も分かっている。
でも、少しの間でもいいから、彼と共に居たいと想う時があるから。

体を拭き、バスローブに着替えてバスルームを出ると、ヒイロの姿が見えた。
近付いて顔をのぞき込むが、ヒイロは起きる気配はない。
小さな寝息を起てて眠るヒイロの頬に、そっとくちづけをする。
それに気付いたのか、ヒイロはゆっくりと目を開ける。
「おはようヒイロ。」
声の方向に、目の焦点を合わせるヒイロ。
晴れやかなリリーナの顔に気付いたヒイロは、驚いた顔でリリーナを見つめる。
「リリーナ…」
ハッとして周りの状況を確認し、昨晩の記憶が夢でない事を把握した。
「………」
沈痛な面持ちのヒイロ、双方合意の上とはいえ、リリーナを抱いたうえに中で出してしまった。
しかも、その前にはマスコミに顔を撮られてしまっているし…。
現在の時刻は、昼の1時を過ぎている
既に「ドーリアン外務次官、恋人発覚!?」とか、「ショックのリリーナ様と密会!」などと、ある事ない事書かれているだろう。
「……ヒイロ…どうしたのですか?」
リリーナに聞かれて、ヒイロは正直に話した、既に自分一人の力では解決出来ないと判断したからだ。
「…私は、気付かれてもかまいません。」
リリーナはキッパリと答えた。
「ヒイロと………こういうコトをしたのは、本気だから…ですし……けしてイヤでは…」
「リリーナ、お前は地球にもコロニーにも必要な人間だ。」
ヒイロがリリーナの言葉を遮り、強い口調で話しかける。
「そんなお前が、俺の様な奴と居てはいけない。」
「…ヒイロ……」
226Wアナザー ヒイリリ:2007/06/04(月) 10:46:10 ID:V7is5LTn
確かにヒイロの経歴は、おおっぴらに言えるものではない、心配するのは当然だ。
だが、リリーナはヒイロが優しい人だという事を知っている。
自分の存在が、リリーナにとって負担になる事を懸念しているのも、容易に気がつけた。
「……ヒイロ、わたしは…」
リリーナはヒイロの手に自分の手を重ねる。
「わたしは、あなたに側にいて欲しい…近くでわたしを支えてほしいんです。」
「リリーナ…」
「そして、あなたを失う事が一番怖い…わたしは強くはありません…ヒイロがいるから、頑張れたんです。」
リリーナの手に力がこもる。
「……だが、それではお前の夢が…」
「大丈夫です、本気の想いを話せば、みなさんはきっと分かってくれると思います、わたしは…そう信じています。」
楽天的ともとれる言葉だが、ヒイロもそれを信じようと思った。
今、ここにある世界を信じてみろ。
バートン反乱の時に、五飛に言った言葉だ。
兵士としてではなく、一人のヒトとして、自分を認めてくれる世界を信じた言葉…。
「………それでも、難しい…事だぞ…。」
ヒイロもリリーナの手を握り返した。
「!……それでも、わたしは諦めたくはありませんから…。」
「好きだ、リリーナ…。」
「わたしもです…ヒイロ。」
そして幸せそうにくちづけをする二人だった。


その日、世界に衝撃が走った。
あのリリーナ外務次官が男性と一晩、共に過ごしたと、新聞、テレビともに大騒ぎだ。
当然、ヒイロのことも調べられたが、複数の名前があったり、経歴がデタラメなど、いかにも怪しい要素がいくつもあり、世論が悪い方に向かうのは、必然だった。
そしてこの状態では外交とてもなど出来るものではなかった。
休養を終えたリリーナは、会見を開いた。
227Wアナザー ヒイリリ:2007/06/04(月) 10:59:35 ID:V7is5LTn
Wアナザー ヒイリリ もう少し続きます。
次回がラストの予定なので、時間は掛かると思いますが、書きたいと思います。
色々とおかしな所あるとは思いますが、見て頂けたら幸いと思います。
出来れば感想とか、聞けたらいいかな?とか、思ってます。
228神降臨age:2007/06/05(火) 02:20:51 ID:oKDB6yZ7
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
乙ですー
ヒイリリ世界に広まるーとかは時々妄想する内容だから楽しみだ!
でも地の文章を「〜た。」だけじゃなく「〜である。」とか「〜〜ろう。」
とかヴァリエーションもたせるとずっと良くなると思う

とにかく乙です!
wktkして待ってます
229名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 02:54:47 ID:oKDB6yZ7
そういや初代スレどこかに残ってないかな?
>>2のはリンク切れてるし
230名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 02:26:10 ID:sZkc2QWb
わー懐かしい…放映当時厨房だったけど大好きだったよウイング
とくにデュオとヒルデが。あの頃はノマカプ叩きが
凄くて肩身狭くてせつなかったのを思い出したw
というわけで近々デュオ×ヒルデ投下したいのだが
記憶が曖昧な自分に教えてエロイ人…

同居し始めてからデュオが出ていった時に
(ヒルデがリーブラ?に潜入直前)
デュオはヒルデに出ていく旨を伝えて行ったっけ…?
それとも何も言わず出ていっちゃったんだっけ?
もしやそんな描写すらなかったかな。
すみませんが誰か教えて下さると嬉しい。
231名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 09:59:43 ID:1dU/sLuj
>>230


総集編では、一応伝えている。
白い牙に入る事をヒルデは勧めるが、デュオは拒否。
コロニーを戦争に巻き込まない為に、一人で戦う事を選択する。
ヒ「優し過ぎるんだよあんた達は…」
デュ「だから生きていられるんだ。」
って言って終わってる
ただ、話していた時は、窓から入ってくる光が、朝か昼のもので、出て行く時は夕方の色に変わってたから、時間は結構作れると思います。
本編は不明w
232名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 19:55:52 ID:sZkc2QWb
>231
おお、丁寧にありがとう!
それを踏まえてもう一度本編見てくるわ。
いつか投下できるように頑張るよー!
233名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 10:35:22 ID:qH/WmAX4
何時の間にか投下きてタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
諦めずに、のぞいてよかったよー!
しかも、リリ様17歳の誕生日ネタとは、なんという奇遇。
自己発電で同イベントのゼクリリ書いてるので、完成したら自分も投下しまつ。
234Wアナザー ヒイリリ:2007/06/07(木) 16:22:08 ID:/WjCInCV
4月12日…


会見会場には世界中からメディアが押しかけ、人で溢れかえっていた。
その会場の一室には、リリーナに招待された人々がいた。
レディにマリーメイア、サリィにドロシーにガンダムパイロット達だ。
「いや、ホント驚いたぜ…テレビつけたらあいつの仏頂面が映ってんだもんなぁ、いくら無鉄砲でも限度があるだろ。」
カラカラと笑いながら、デュオはわざと茶化しながら五飛と、トロワに話し掛ける。
「あら、あのヒイロにしては上出来だと思うけど?」
と、サリィ
「そうですわ、それにリリーナ様のようなヒロインには、ナイトがつきものでしてよ。」
それにドロシーが続き
「そうですよ、お二人を素直に祝福してはどうですか?」
と、マリーメイアがトドメをさした。
「いい!?なんだよ、俺一人が悪者かよ…。」
デュオは大袈裟にガックリと肩を落とした。
「…だが、本当に大変なのはここからだぜ…場合によっちゃ、この会見で全てを失うこともあるからな。」
全員が押し黙る。
いくらここで問答しても、今起こってる問題の何の解決にもならないのだから。
リリーナが会見での発言の結果、外務次官の職を解任にでもなれば、争いが再び巻き起こる事だってありうる。
「でも、まぁ、後は嬢ちゃんに任せるしかないな。」
「…そうですね、リリーナさんならきっと切り抜けてくれますよ。」
「ああ、そうだな。」
デュオも、カトルもトロワも、その言葉には一片の疑いもない。
「…ふん、サリィ、俺は会場を見てくる、そう何度もさらわれても困るからな。」
「あ、待って五飛、私も行くわ。」
そう言って五飛とサリィは外へと出て行った。
何だかんだ言いつつ、五飛もリリーナがこの会見で、どうにかなるとは思ってはいないだろう。
「…それじゃ、俺達もボランティアしときますか。」
「はい。」
「ああ。」
「三人共すまないが頼む。」
そう言って出て行く三人の背中に、レディは言葉を投げ掛けた。
「さて、マリーメイア様、私達は先に行っていましょう。」
「あら、それでしたら、わたくしも手伝いますわ…ここに一人でいてもツマりませんもの。」
「はい、レディさん、ドロシーさん。」

会見が始まる時間が近付き、記者団も落ち着かない様子である。
また、殆どの局で生中継として放送されるため、視聴者も、気が気でないのだろう。
そして、報道陣の向ける視線が、一点に集中した。
235Wアナザー ヒイリリ:2007/06/07(木) 16:24:30 ID:/WjCInCV
外交用の特注の白いスーツを着たリリーナが姿を表す。
数百にも及ぶフラッシュの光が、リリーナを襲う。
危機的な立場の人間にとって、それは自らを食らい尽くす、獰猛な獣の眼に感じるだろう。
だが、それに怯むリリーナではない。
伊達や酔狂で外務次官をやっていたわけではない。
周囲、百八十度を報道陣に囲まれた、リリーナは、マイクの付いた台の前に立ち、口を開く。
「……わたくしが本日、皆様にお話しする事は、一つだけです。」
自らの名さえ名乗らずに、会見を始めるリリーナ。
余計な言葉は一切話さないという事なのか?
「……わたくしが、彼と…ヒイロと一晩を共に過ごしたのは、紛れもない事実です。」
どよめきが起きる。
当然だ、未成年であるリリーナがそんなことを認めるなど、誰が思っただろうか。
普通は否定するだろう
だがリリーナは、それをせず、さらに言葉を続ける。
「わたくしは、彼に好意をもっています、友情としてではなく、愛情として。」
その時、両サイドから男達がドタドタとなだれ込んできた。
この会場を守っていたガードマン達だ。
会場が再びざわつく。
「すみませんが、会見は中止です!」
ガードマンの一人が、そう叫ぶ。
「何をするのですか!?わたくしはまだ…」
「リリーナ様、筋書きと違います、予定通りに事を運んで頂かないと困ります。」
ガードマンの一人がリリーナに耳打ちをする。
そう、事前に政府からリリーナにこういう事を喋れと、シナリオが届いていた。
リリーナはそのシナリオを無視して、話していたのだ。
「あれでは皆さんを騙す事に…」
「それも政治です、無用な混乱を避けるための最善の策です。」
政府のシナリオはこうだ。
テロリストの残りがリリーナを襲った時、たまたま気付いた男性に助けてもらい、感激して抱き付いた…というもの。
多少強引だが、筋は通っている為、ほとぼりが冷めるまでは保つ、という考えなのだろう。
「ですが、わたくしの気持ちは…」
「あなたは外務次官です、個人的な考えを出すのは止めて頂きたい。」
このガードマンの言う事はもっともだ。
「それでも、わたくしは…ヒイロと共に居たいのです!」
ガードマン達に引きずられながら、リリーナはそう言った。
「おっと、待ちな!まだ会見は終わってないぜ!」
236Wアナザー ヒイリリ:2007/06/07(木) 16:26:19 ID:/WjCInCV
いつの間にか会見場の袖には、サングラスを付けたデュオ、トロワ、カトル、五飛の四人が立っていた。
「な、何だお前達…ぐあッ!」
そして、ガードマン達を、次々となぎ倒していく!
そして、あっという間に全員を叩き伏せた。
「さ、外務次官殿、スピーチの続きをどうぞ」
デュオは深々とお辞儀をしながら、二カッと笑った。
リリーナはコクリとうなずき、マイク台へと歩く。
「皆さん、お騒がせしました。」
カトルがそう言い終えると、倒れたガードマン達を抱えて、会場から姿を消した。

「よっと、ボランティア終了っと…しっかし、俺達って負ける方にばっか賭けてるよな。」
一通りガードマンを縛り終えて、デュオが呟いた。
「そうですね、でも、僕達はリリーナさんに賭けましたから。」
「五飛はいいのか?プリベンターは彼らに雇われている側だろ。」
「ふん、俺はあんな茶番を演じるつもりがないだけだ。」
「やれやれ、俺達も損な役回りだ事……そういえば、この騒動の発端の、あいつは何処に居るんだ?」

「…………リリーナ…」

再び、マイク台の前に立ったリリーナは、頭を下げた。
「皆さん、お見苦しい所を見せてしまい、申し訳ありませんでした。」
今の騒動のせいで、会場の雰囲気は最悪。
リリーナを見る目が冷たい者も少くない。
「…………」
リリーナは深く目を閉じ、軽く深呼吸した。
「…わたくしが、彼と会ったのは、二年程前のことでした…」
リリーナが始めたのは、昔話だった。
「海辺で倒れていた彼は、何も言わずに立ち去りました、ですが、次の日にわたしの通っていた学園に転入してきました。」
再度、どよめきが起きる。
この話は今しなければならない事なのか…と
「学園での彼は、今までに会った方々とは異なり、常に素っ気なく、わたしは彼に興味を抱きました。」
リリーナの話は続く。
「彼の周りは、わたしが今まで経験してきた世界とは、違う世界でした。」
その言葉を聞いた記者達は、しんと静まり返った。
「彼の正体を知ったわたしは、邪魔な存在になりました…ですが、彼は殺す事はありませんでした。」
既に皆の心はリリーナに向いていた。
「そしてわたしはお父様から、私の生まれを聞いた時も、彼に会いたいと願いました。」
リリーナの瞳は真っ直ぐに何かを見つめていた
「その後、再会したわたしを、彼は逆に、身を呈して守ってくれました。」
リリーナの視線の先には、作業員用の細い通路があった。
「何度も彼と会う内に、わたしの中から彼が消える日はありませんでした。」
そして、そこには一つの影がある。
「そして、わたしが誤った道に進むと感じた時、危険を顧みず止めに来てくれました。」
米粒のような小さな影だが、リリーナにはそれが誰なのかハッキリ分かっていた。
「近くに居てくれるだけで、焦りや不安でいっぱいの気持ちを変えてくれた。」
そして、リリーナは満面の笑みで、こう伝えた。
「わたくしは、ヒイロ・ユイが大好きです。」



この会見の時は普段のリリーナではなかった。
凛とし、それでいて穏やかな雰囲気を漂わせる感じではない。
そう、可憐で、守りたくなる感じ、でも、きっと強い、そんな感じだ。
恋する乙女の言葉は、それまでの世論を完全にひっくり返し、国民も報道陣も、果ては地球圏統一国家の大統領すら味方に付けた。
正に、奇跡の大逆転だった。
その後、リリーナは以前と同じ様…いや、それ以上の信頼を得て、より世界に尽くした。
そして、その後すぐに、彼女の傍らには秘書兼、ボディーガードとして、アディン・ロウという青年が付いたという…


〜Fin〜
237Wアナザー作者:2007/06/07(木) 16:47:56 ID:/WjCInCV
Wアナザー ヒイリリ以上です。
初めてエロを書く+小説を書くのは、約2年振り+携帯から送信と、不安でいっぱいでした。
これを見て、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。
この後も、この話の外伝的なのか、別のカプの作品を書いてみようと思います。
基本的にノーマルなカプが好きなので、まだ投下がない、トロワを書いてみようかと思います。
ただ、私の中では、トロワ=トリトンなので、相手は、ミディ・アンですが…


>>228
感想ありがとうございます。
一応、言われた事は気をつけたんですが、なかなか難しかったです。
前より読みやすければ、幸いです。

>>232
>>233
頑張って下さい!
238名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 22:24:14 ID:X+HmCwE9
>>237
GJだが自分語り長いよ
239名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 01:01:54 ID:r7JxgKSs
>>229
一時的ににくちゃんねるが復活しているからそこで探すよし。
一時的なものなので、html化されてなくて読みたいものは
今のうちに保存しておくのを超おすすめ。
240名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 09:28:01 ID:m7taxYZS
>>239
保存ってどうやればいいんですか?
241名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 22:18:32 ID:ktVEelOG
>>239
ありがとう!
保存した!
242Wアナザー ヒイリリ外伝?:2007/06/12(火) 06:53:25 ID:ynkMYSbo
過疎ってますね。
何かがきっかけになって人が戻って来ればいいんだが、何かがキッカケになれば…
と言う事でSS投下します。

注意

ややヒイロが黒くなってます。
243Wアナザー ヒイリリ外伝?:2007/06/12(火) 06:56:49 ID:ynkMYSbo
あの時、なぜ彼はわたしを守ってくれたの…?
聖ガブリエル学園が、OZのMSに襲われた、あの時…
崩れてくる瓦礫からわたしを守ってくれた…あなたにとって、わたしは何なの…?
守ってくれた訳を聞こうとしたら、彼は私の前から姿を消した…わからない…教えてヒイロ…。


「…ん……」
ヒイロに助けてもらった、その日の夜、リリーナは言い知れぬ寝苦しさから、目を覚ました。
(なに…手足が…動か…ない……?………えッ!?)
そこには、自分の上に覆い被さる黒い影があった。
わけがわからず、黒い影を凝視してしまう、リリーナ。
暗闇に目が慣れてきて、やがてその影がなんなのかが、分かった。
「ヒ、ヒイロ!?」
リリーナの体の上には、ヒイロが覆い被さっていた。
しかも、リリーナの手首はヒイロの手につかまれ、足は、己が足を絡ませることで、身動きを封じていた。
「……!…!…」
驚きの為か声が出ないのだろう。
リリーナの口は動いているだけである。
「…………」
それに気付いたヒイロは、表情を変える事なく、何かを口に含み、強引にリリーナの唇を奪う。
「ん!?、んんん!」
ヒイロを振りほどこうと暴れるリリーナ。
しかしヒイロは、ガッチリとリリーナを押さえ付けて、けっして離そうとしない。
口の中にヒイロの舌が荒々しく侵入してくる。
「んむ…んん!…ん…んく…んく…コクン。」
唾液といっしょに何かを飲まされた。
それでもヒイロは、リリーナのくちびるを離そうとはしない。
一分ほど経って、ヒイロはくちびるを離す。
パンッと鋭い音が部屋に響く。
涙を流し、怒りに満ちた表情で、ヒイロの頬をリリーナは叩いた。
それでもヒイロは表情を変えず、再びリリーナを押し倒す。
リリーナは、どうしてこんな事をするのか、問いただそうとする。
しかし、声が出ない。
「…お前に飲ませた薬は、一時的に声帯を弱らせ、声量を極限まで抑える物だ。」
ようやく、話した事はそれだった。
そして……
「リリーナ、俺はお前を犯す。」
大きく開かれた瞳が、ヒイロを見つめる。
リリーナには彼が何を言っているのかわからなかった。
ビリビリッ
ヒイロの腕がリリーナの服の襟元をつかみ、引き裂く。
露にされた胸元を隠そうとするリリーナを制しながら、ヒイロは胸へと愛撫を始める。
全体を撫でるように揉む、やがて膨らんできた突起を指でコリコリと摘む。
途端にリリーナの顔が快感に歪む。
ヒイロは、続けて今までつまんでいたものを、口に含み、弄ぶ。
舐めて、吸って、噛んで、その度にリリーナの顔は頬を染めて、反応する。
しかし、すぐにグッと快感をガマンし、それに耐える。
意地でも感じないつもりのようだ。
だが、それがかえってヒイロのSっ気をくすぐる。
「ガマンすることはない、受け入れればいいだけだ…犯され、感じていると…」
ゾクッと背筋に心地よい何かが走った。
そして気のせいだろうか、リリーナの顔がどことなく嬉しそうに感じたのは。
「……これでも、まだ意地を張るか…?」
ヒイロはリリーナを押さえていた手を離し、下腹部へと滑り込ませる。
「っくぁぁッ!」
リリーナの中へと中指を突き入れる。
すでに愛液で溢れているそこは、意外にもすんなりと受け入れた。
244Wアナザー ヒイリリ外伝?:2007/06/12(火) 07:00:47 ID:ynkMYSbo
「……どうだ?」
「…………」
問い掛けるヒイロに、リリーナは無言で視線を外す。
「そうか…」
ヒイロは不敵な笑みを浮かべ、リリーナの中に人差し指も差し込む。
さらに、指は根元まで挿入し、激しく出し入れする。
「んはッ…ッツ!…ぅあん!…ヤ…あん!」
何度か出し入れすると、ゆっくりだが、リリーナの腰が動き出した。
指を深く悶え込む様に、押しつけてくる。
それを確認し、ヒイロは指を引き抜く。
リリーナの口から、物足りなそうな言葉が漏れる。
ヒイロはヌラヌラと愛液で光る指を、リリーナの目の前で舐めとる。
その光景に、リリーナは目を覆うも、自分が昂奮していくことが、抑えられない。
「……これでもまだ、正直にならないか?」
ヒイロの一言一言が、癖になりそうな、背中を何かが駆け抜ける、恍惚とした感じを作り出してくれる。
それでもリリーナは、理性で女の本能を押さえ付けようとする。
「ヒ、イロ…どうして、こんな…わたしのこと……嫌い…なんですか…?」
瞳を潤ませながら、リリーナは問い掛ける。
「…嫌いな女を抱きはしない。」
トドメだった。
リリーナの中で何かが外れた。
「……ヒ、イロ…わたし…わ……たし…」
震えながらも、何かを言おうとするリリーナに、ヒイロは再び、不敵な笑みを浮かべる。
「……これか?」
ヒイロのスパッツの下に隠されていたモノが、リリーナ眼前に差し出された。
「ッ!!」
驚きのあまり、凝視してしまうリリーナ。
「…………」
だがすぐに、目がトロンとしてきた。
その形が、匂いが、ヒイロのモノだということが、リリーナの欲情を誘っている。
今のリリーナには、女としての本能を、理性で抑える事は、出来なかった。
「……ソレ…を…わたし…に…」
小さな声だがヒイロにはしっかり届いた、その意味も含めて。
しかし…
「ソレ…とは、なんだ?」
ヒイロは、わざとらしく聞き返す。
羞恥心から、一瞬、躊躇するが、もはや止める術などなかった。
「オ……チ………」
最後の方は聞こえなかったが、キチンと呟いたようだ。
「…いいだろう…開いて、見せてみろ。」
リリーナは視線を逸らす。
「…中もだ…全てを見せろ…。」
だが、ヒイロの言葉に逆らうことができず、下着を脱ぎ捨て、おずおずとMの字に股を開き、よく見えるよう、自らの指で花弁を開く。
「……いくぞ。」
入口にソレを持って来て、いつでも力を込められる様に、待機する。
「……はい…」
それを聞くや否や、リリーナの最奥へと、一気に突き入れた。
「……あ…奥まで…入って…る…。」
いきなりであったが、あまり痛くはなく、出血も少ない。
「ふっ…」
「え……あああぁぁぁぁッ!!」
ヒイロは、入れてすぐにドクドクと中に注ぎ込んだ。
「あ…あぁ…あっふぅぁぁ…」
リリーナは熱いモノを注ぎ込まれ、身体を震わせて、耐え難い快楽に身を任せた。
245Wアナザー ヒイリリ外伝?:2007/06/12(火) 07:03:15 ID:ynkMYSbo
「…まだだ。」
「待って!ヒイ…んあん!」
一度出したにも関わらず、ヒイロのソレの硬度は衰えてはいなかった。
ヒイロはソレを中に入れたまま、器用にリリーナを四つん這いにし、後ろから激しく責める。
先程出したモノと、愛液とが混ざりあった匂いと、じゅぽじゅぽと出し入れする音が、急速に気分を高ぶらせる。
「や…あ…ダメ…んあ…また…イク…!」
リリーナの膣内が急激に締まり、ビクビクと身体を震わせた。
ドサリと力なくベッドに倒れ込んだ。
「……まだ終わりじゃない。」
「……あ…」
ヒイロはリリーナの両腕をつかみ、激しくスパンキングする。
「あぃ…ん…ダメ…ダメェ!…もう…おかしく……なっ…るぅ…」
「おかしく…なれば…いい…イクぞ…リリーナ!」
「ああ、ヒイロ、ヒイロォ!あ…あああぁぁぁぁ…あ……あぁ…」
リリーナの体内に、再び人の素が注がれた。
三度、イカされたリリーナは、意識が遠のいていくのを感じた。
「リリーナ…俺はお前が好きだ…お前が欲しかった…」
とても耳に、心に残る声が聞こえた…。



「ヒイロッ!」
ガバッと、ベッドから勢いよく、リリーナは起き上がった。
「…………?」
寝る前と同じ服装、シーツや枕にはシミ一つない。
匂いも嗅いでみる…
変わりはない、いつもと同じ。
「……夢…?」
ホッと胸を撫で下ろすリリーナ。
しかし、すぐに顔を真っ赤にして恥ずかしがった。
(わたくし、なんてはしたないことを!ヒイロと夢で、あんな!…あんな…)
リリーナは、夢の事を考えて、身体が熱くなってくるのを感じていた。
(あ!…ヒイロの事を考えると…身体が熱く…あ、ダメよリリーナ、そんな…ぅん…ところを触っては…あん!)
かくして、リリーナの初めてのオナニーに続く…かも?
246Wアナザー作者:2007/06/12(火) 07:09:14 ID:ynkMYSbo
以上です。
前にヒイロはリリーナに弱いというレスがあったので、逆転させてみようとおもったのですが…
黒に…
リリーナの願望ってことで、お願いします。

>>238
おっしゃる通りです。
以後、自粛します。
247名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 07:10:52 ID:tFcAsQR/
お疲れ様。覗きにきたら光臨中でした。
これから、読ませて貰います。
248名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:25:02 ID:/M/ubFXr
>>246
GJ!!ヒイリリ良かったですよ
またお願いしますね
249名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 21:06:08 ID:FdOVd8R2

だけど・・・その、なんていうか・・・
もう少し修練を積んでから投下して欲しいかな
250名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 23:44:56 ID:2DfzVFmd
ほしゅ
251Wアナザー 作者:2007/06/23(土) 05:00:58 ID:Q8LF+64N
>>247 >>248
ありがとうございます。
ただ、私バカやってしまって。
書き終えたのを消してしまって。
しばらく投下できません。
ホント、ゴメンナサイ


>>249
確かに未熟でした
↑の失敗もあり、力をつけて、戻ってきたいと思います。
252名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 18:55:37 ID:1zGp5Zb4
Wアナザーさん乙
またの投下待ってます
253名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 23:41:49 ID:n3+OxcFm
↓いつの間に…!!

ttp://www.gundam-w.jp/index.html

リマスターか……コレ買って再び復習をかねて視聴、
妄想の翼を広げてハアハアしたいところだな
254名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 20:22:19 ID:1dlbdiRy
関東圏のしかも限られた場所だけかもしれないけど
ただいま毎週放映中ッスよ
ttp://www.mxtv.co.jp/gundam_w/
255名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 22:09:41 ID:SSC+LUkG
あれ?
BSiでも放送してるんだけど…
256名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 00:55:50 ID:1XPCzRzD
gayoも
257名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:13:00 ID:uolTfV7J
だいぶ下がってるからあげとく
258名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 18:22:53 ID:5QnNxWLn
259名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 19:55:04 ID:bGUBsLMN
ほす
260名無しさん@ピンキー
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 うーへー!うーへー!
 ⊂彡