建てときました。
乙かれー。
ほしゅ。
hoshu
即死判定は今はなかった気がするが一応保守
7 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 18:41:58 ID:PCJvVcTa
信也先生は、ミスフルが腐女子ファンによって支えられていることを完全に自認し、
開き直ったといえる
確かにミスフルは他校ファンの方が多いし、同人誌でしか見られなかったであろう、
各校美形を集めしかも一つ部屋で寝泊り合宿展開の方が、普通に華武VS十二支
やるよりもファンは悦ぶ。(腐女子ファンはね)
しかも、この方が、他校と十二支のカップルを作りやすいし、実際、黒撰とセブン、
十二支が入り乱れて会話しているシーンは、今まで同人誌でしかありえなかった一コマだ
「各校美形が集まって合宿」なんてこういう同人誌あるよ、絶対に
各校の人選もファンのことをよく考えた(人気アンケートを参照したんだろう)
人選だし、「一部入れ替え可能」だから、今回漏れたキャラでも最終的には合流する可能性も高い
(ただし美形限定だ、帥仙と墨以外の華武の二軍は無理だ)
この選抜チームは実力よりも人気、ルックス(具体的には同人(エロ)遊びしやすいかどうか)
で選ばれたチームだな
信也先生は、同人遊びしやすい状況を作者自ら提供してくださった
この選抜展開、ありがたく遊ばせていただきます!
(この状況を使って小説書くかも。妄想がとめどなく湧く。)
いろんな他校×十二支CPがこの合宿で絡むこともあるだろうし、
マイナー派にとってはビッグチャンスだ。
(メジャー派の方にもビッグチャンスなのはもちろんだ。受けキャラと攻めキャラに
他校の恋敵がひとつ屋根の下でお泊りなんだから。いろんなCPの恋模様が飛びかうだろう)
おそらく今後のイベントやコミケでは、この合同合宿ネタを使った御本が増えると
思われるが大歓迎だ
信也先生の清々しいまでの開き直った腐女子煽り、むしろ臨むところだ
>>1 どうも、お疲れさまです。
スレ建てしようとしたんですが、なんかクッキー規制がどうだとかで
数日中に投下しに来ますんで、それでは
9 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 12:45:09 ID:Zw0AowSh
職人さん待ちがてら保守
裏天国さん待ってます保守
期待ホシュ
ホッシュドビーフ
とりあえず前の話の最初から投下させていただきます。
179.91発目 七色上戸(なないろじょうご)
「た、たまらない匂い…… やっぱり、ホンモノは スゴいよぉ… やみつきになるぅぅ〜
もっと… もっとこの匂いを 深いところで嗅いでみたくなってきちゃった…♥」
もはや重度の“匂いフェチ”と化した楓の魔の手が、目の前のサポーターをも脱がせて
最奥を露出させ、「イジめて、泣かせて、悶えさせる」との宣告を忠実に履行して猿野の、
隠されたMの本性を暴き出して従順なペットにまで躾けてしまおうとの意図を示していく。
「これからじ〜っくりと、キミがもともと持ってるMの本性を徹底的に開発して、引きずり
伸ばしていって、ホンモノのM性感で悶え狂うほどにまでして最後には、フフッ。
ボクのいいなりの愛玩ペット君に躾けて… アゲチャウ♥」
それは普段に猿野がときおり見せる、お遊びのようなMの気質など問題とはならない
ほどの、性的な快美を強制的に与え弄び苛むという、問答無用の淫獄責めへと
誘い落としこもうという意図だった。
握り拳をかざしてそう宣言した楓は、今日この日の朝に見た挑発的な口ぶりに…
そのほか大勢の男に喋っていたときとまるで同じ敵愾心に溢れた口調を甦らせて続ける。
「よぉく考えたら、生意気なキミだけさっさと殺っつけちゃえば、そのあとに残ったキミを安心して
可愛がってあげられるんだよね。何度も何度も泣き叫ばせて、M男クンとしてカタにハメて、
ボク以外の女の子では満足できないような‘素直なオトコの子’に仕込んであげるよ」
そう言いつつも楓の腕は、猿野の黒く薄い履き物のフチにかかり、ゆっくりとずり降ろし
の動作を開始させつつあった。
ぶるん……
その下からは長大な、半ば最硬度へと固まりかけたモノが勢いよく飛び出してくる。
「んふふふぅ〜♥ ほぉ〜ら、これでキミの下半身は生まれたまんまの…
文句ナシのすっぽんぽんになっちゃったんだよぉ〜♪」
↑1
通常の状態のそれではなく、何らかの性的な刺激を受けて はちきれそうになったものを
間近で、同学年の女の子に生まれて始めてまじまじと見られるという、超絶の経験を経た
猿野の、心の底でくすぶりはじめていた恥辱を煽りたてるかのような言葉がまずは、
軽く繰り出されていく。
そうやって辱めながらも、楓は猿野の黒い下着を引き降ろしてなしくずしに脱がせ、
再び‘極部’へと鼻先を近づける。
「くぅぅ〜… っ もうダメ、ダメなんだからぁ♥ 普通の女の子にとってこんな、
一生モノのトラウマになりそうなもの見せられてぇっ、あげくのはてにこれ、なんだか
ますます大きく膨らんで硬くなっていってるみたい… 見られて、興奮してるんだねっ…」
自分でやっていることを、まるで猿野のせいだと言わんばかりの無茶な虚言をほしいままに
しつつも、またしても見開き澱んだ瞳で深呼吸を繰り返し、鼻腔に匂いを蓄積しようとする。
「すうぅ――っ! ふうぅぅ〜っ… すううぅ―― っ! んっ うっ …くっはあぁぁ〜っ!
こんな強烈なニオいさせてぇぇっ さっきよりもっとキツくなってて… ふうぅっ ふうう――っ」
普通の女子高生ならば確実に卒倒しているほどの状況で、逆にうっとりとした目つきと表情で
その匂いに、欲情するほどのやるせなさを覚えた楓は、倒惑の笑みでそこを指さして言う。
「本当なら… ヒモでも使ってここを絞りあげちゃえば一発で泡吹いてノックダウンだけど、
キミをカンペキにボクに従わせるにはイジめるだけじゃなくて… 適度にキモチよくして
あげなくちゃ、なんだよね…」
鋭く酷薄な意思を伝えながらも、奇妙に情熱を帯びた目をした楓はまず、瞳を潤ませて
目を閉じたかと思うと、小さく唇を突き出しておもむろに目の前のモノへと顔を近づけていく。
「《…!? ふぐっ んんうむうぅ〜っ!!? んんっ んんんん――ッ!》」
↑2
その仕種の意味を察し、首を左右に振って身悶えしようした猿野だったがその甲斐もなく、
楓の唇は隆々と勃ちあがったものの先、亀頭部分へと熱い口づけを重ねていた。
「ん… ――ちゅ♥ フフ、んふふふッ ファーストキスがオチンチンだなんて…
ボクにこんなコトさせて、ゼッタイにただじゃおかないんだからっ 覚悟してもらうよぉ」
どうやら楓は、「ここまでのことをしたのだから、その代わりとして恐ろしく悲惨で屈辱的な
目に遭わされても文句は言えない」という一種のメッセージとしてこの行為に及んだと、およそ
そのようなつもりのようだった。ということは、さきの恐ろしい関節責めをも超える恐怖の責めが、
この先に待ちかまえているということなのか――
本来ならば急所へのキスを受けた瞬間、頭が弾けてスパークしてしまうはずの猿野だったが
今度ばかりは、轡によって酸欠気味だったこともあり朦朧状態で思いに耽っている。
(さ、さっきからもう、なにがなんだかワケが…… もういっそ殺して… ってまさかこれから、
死ぬよりもヒドい目に遭わされちゃうなんてことは… まさしく実験台の木偶人形のキモチ…)
勝手に奪わせてきた倒錯的なファースト・キスの仕返しに、いったいどんな仕打ちをされるか
気が気でならない猿野をよそにして、楓は目を爛々と輝かせて両腕の指をポキポキと鳴らしながら、
唇から舌を覗かせてこちらを見下ろしている。
舌が唇を小さくなめずり、ゆらゆらとゆらめく楓の10本の手の指が、最高度寸前のところで
熱を帯びながらもだらりと鎌首を垂れてもたげたものへと伸び、手指をまとわりつかせる。
「ふふ、フフフフッ 挨拶代わりのキスでカチンカチンに固まっちゃったこれを、まずは
手でコイて… どうしようもなくキモチよくなるまで、しごき倒してあげるよぉ♥」
そう言うと同時に、目を見開きこちらを見たままの楓の瞳が硬化し、ほんのわずかな笑みを
唇に浮かべただけの、表情ひとつ変えないままの右手での手しごきがはじまる。
↑3
シュッ… シュッ… シュッシュッ シュッシュッシュッ シュ シュ シュ シュ……
「《むぅンッ… うむっむうぅっ ふんむむぅぅぅんッ》」
最初は優しく、だが徐々に速く激しく上下動が加速していく。かつてない膨らみを
見せはじめたとば口から漏れ出てくる暖かな涙液にその手が触れ、流れ出た汗と
混じり合い、みる間に肉棒全体にゆき渡った粘性の滑りが快楽を泡だてていく。
ズシュッ ズシュッ ズシュシュシュッ ヌジュッ ジュッ ジュッ ジュリュリュリュリュ…
「《む〜――っ… ぬうぅっ くうぅぅぅっ ンンンッ ンンッン゛ン゛ン゛ン゛ン〜……》」
その間にも左手は甲斐甲斐しく、ふしくれ勃ったモノの根元に添えられ充てられており、
やわやわと周りを揉みほぐしては弛緩のひとときへと導こうとしてくる。
いつしか猿野はすべてが未知なる、同年代の女の子からの鋭利な目線で射抜かれての
ノンストップ手コキ攻撃という強烈な体験、その腰が抜けてしまうほどの感覚に我を忘れ、
腰を前後に小刻みにビクビクと揺すらせて律動を刻んでしまう。
しかし、その震律がだんだんと大きくなり終着へと達しようとした瞬間に楓の、
こちらをじっと見つめ瞳を合わせていた生硬の表情の眼光がひときわ輝き、
悪魔を思わせる冷笑とともに寸分違わず、男の快美の臨界を見極め寸止めをくれる。
「《ンン゛っ……!!? うっ、 むうんっ… うぅぅっ くぅっ ふむぅ゛〜――…》」
あまりにも非情なそのタイミングに、身体は意識を離れて痙攣を伝え暴れ出そうとする。
「ンフフフフッ… せっかく女の子に手でイカせてもらえるトコだったのに、ギリギリで
止められちゃうと、とぉ〜っても苦しいよねぇ? でも暴れていやいやしたってダメだよぉ」
臨界の衝動の根元に添えられていた左手が下腹部を押さえつけ、その間にも右手は…
楓自身の頭から伸びた、くくり留められた二本の髪の尾のひとつをつまみ、伸ばしていく。
しゅるるるるる……
↑4
心底楽しげな楓の笑みが、暴発寸前のものに巻きつけた髪の尾を撫でて、左右に軽く
ねじりたてる。
「《ンッ…!!! むぐううううううぅぅぅぅぅぅ―― っ!!》」 ギュシイイィィィィッ
「ほぉ〜ら、 ボクがその気になれば、ちょっと絡めたこの髪を両手でくくりつけて思い切り
引っぱるだけで… キミはホンモノのオカマさんになっちゃうんだよぉ♪ うふ フフフ…」
ただそれだけで、快悦にかすかに濡れ光る切っ先は髪によってこすりたてられ、
締めあげられて悲痛な鳴動を知らせる。が、本気になって力は加えずに適度な加減をして
すぼきたてられだした淡い栗色の髪の、芳香を漂わせたほのかな刺激は肉の棒に
新たなる快楽をもたらすのだった。
相手に自分の決定的な弱点を握られつつ、性的な籠絡の弄玩(ろうがん)を受けて弄ばれ
追い詰められることに対してはじめて… えもいわれぬほどの衝動を生み出させて
受容器の持ち主に、一度恐怖によって冷まされた欲求が再び湧きあがってくる。
「フフフ… 出したい? もう出しちゃいたい? 男の子が限界までキモチよくなると、
オチンチンのさきからびゅるびゅるって、出てくるっていう… 白くて濃いモノを出したいのぉ?」
謎の丸薬によって酔いつぶれる前まではあれほど、男の着た上の服を脱がせることさえ
恥ずかしがっていた楓が、ごく素朴な素性の16歳の女子高校生とは思えない口振りで問う。
「それってきっと、とぉっ〜てもスゴくて、ヒドい匂いがするんだろーなぁ♪ どうなのキミ、
そ う な ん だ よ ね ぇ ? 」
言葉の妖しさとはうらはらに、サディスティックに眉根を引き絞り、強制的に同意を求めてくる
楓の迫力に、轡を噛まされ涙目となった猿野は促されるままに首をカクカクと縦に振る。
「なぁ〜んだキミ。いままであんなに首を横に振ってボクの言うことに逆らってばかりいたのに、
ちょっとイジめてあげたらもう素直になっちゃって… もっとはやくこうしとけばよかった♥」
↑5
すると楓は、そこに巻きつけ絡めていた髪をほどいてその場で、すっくと立ちあがる。
その頃、セブンブリッジ学院構内の奥まった部屋で凪は、暗く澱み潤みついた瞳を
切り結びながらも… ひとつにまとめていた髪を弾け散らせ、驚きの表情となる紅印を見る。
「あ、あたしが… お兄ちゃんに求めてるもの は…… こんな ことじゃ なくて……
もっと べつの、ことなの… そ、それは――」
心の抑圧をはねのけ、欲望を解き放つというこの特殊な状況下で、凪が顕(あら)わした
確たる意思の表現は… 彼女がずっと以前から内面の世界で、兄への屈折した想いとは
別の、もうひとつの観念を持ち続けていたことを示していた。
「ゆ ゆるして ほしいの…… もうしばらく、ここで お兄ちゃんと一緒に過ごしていたい…
あたしが中学まで、ずっとソフトボールやってて ふと気づいたらお兄ちゃんは野球に、
夢中になってた… お友達との約束で、全寮制の男子校に入学してからは、ずっと――」
紅印の目が曇りを帯びる。少年時代の夢を追い新設校の野球部を目指して受験しようと
仲間に呼びかけたのは、他ならぬ剣菱だった。そして、あえて彼がそうした理由を紅印は
知っている。
全寮制の男子校に進学すれば、凪は自分とは確実に離ればなれになる。凪にだけは
決して知られたくない秘密も、そこならば守り通すことが可能だろう…… 新規に赴任してくる
監督を生徒達が指定し易かったというような理由以前に、この学校を進学先とした剣菱の意図は
痛いほどに理解できた。
「病気が治ったら、ずっと一緒にいようね、って約束してたけど… でもお兄ちゃんは
病気が治ってすぐに、野球に熱心に打ち込み始めて、話をする機会はこれまでよりも減って……
お兄ちゃんと約束してた、一緒の時間を過ごせなかったことが、心残りだった――」
↑6
静寂が時を支配し、呼吸さえもが止まる。そしてそのまま凪はつづける。
「だからもうすこしお兄ちゃんと、いろんなことしたり、いろんなところに行ったりしてみたかった。
だんだんと少しづつ、このままお兄ちゃんがあたしとは違う世界に、行ってしまうような気がして…
あたしとお兄ちゃんは違う人間なのに、でもどうしても割り切ることができなくて それで いま…」
今日を最後として、あきらめをつけるから許して欲しい… そのように凪が考えているように、
紅印には看て取れた。
(このままどこかに、だなんて それは余計な心配というものよ凪ちゃん。剣ちゃんには今年が最後、
この長い夏が終わったら、もうスポーツなんてできなくなっちゃうんだから…)
情熱を帯びた指が、さらなる触媒を求めて秘蜜に忍びよる。
(アタシが剣ちゃんを導いて、甲子園の夢をアナタにプレゼントしてあげるわ。そしてもうひとつ、
お兄ちゃんとの熱い夜を、いまここで与えてあげるんだから… いいかげん素直に心を開いて、
アタシに何もかも任せてしまえばいいのに フフッ)
閉じ合わされた腿の間をなぞりたて、いよいよ指の動きは佳境を示すわななきを見せる。
「くうっ、 そ、それで いま…… あたし、お兄ちゃんに 言わないといけないの…。
お兄ちゃんと一緒には、甲子園に行くことができないって…」
くぐもったその言葉を聞いて、紅印の指が静止する。
「ゆ、許して… 許してお兄ちゃん―― あたしはもう、十二支の人間だから… もし
お兄ちゃん達が勝ったとしても、だからってあたしだけでお兄ちゃん達と一緒には… 一緒には…」
(そんな… たとえ剣ちゃんが勝って甲子園行きを決めたとしても、この子は最後まで
負けた側について悲しみと共に、残りの夏を過ごすつもりだなんて…… 剣ちゃんは
あなたのためにここまで戦ってきたっていうのに でも…)
↑7
しかし紅印には、なぜこの凪に剣菱がここまでして尽くしてやりたくなるのかが
分かったような気がする。
秘密を妹に隠し通すためにあえて別の道、進学先を選び甲子園を目指した剣菱は、
そうしたがために甲子園の夢を、妹と共有することができなくなってしまった――
にも関わらず、剣菱は凪のためにその道を選び仲間を導いたことに後悔をするとは
思えなかった。この兄妹の絆とは、そういうものだと確信できる。
(でも剣ちゃんは、それでもあなたたちの高校を倒して甲子園への道を手にするわ。
そしてアタシも…)
そして、そうと分かればなおのこと、欲しいままに想い人の愛を受け続ける目の前の恋敵を
自分の手で、どうにかしてしまいたいと思う自分の心を、紅印は偽ることができない。
(かわいそうな子… せめて夢の中で、お兄ちゃんと結ばれるがいいわ… フフ、フ――)
再び、その指が魔性の動きを取り戻す。
「《う… むうぅぅっ そんな、 お に いちゃん――っ……》」
膝をとじあわせ、兄にすがろうとするかのように固く震える凪の心を紅印は、何が何でも
籠絡し陥(おとしい)れてしまおうと焦(あせ)る。
(そうよ、このまま堕ちてしまいなさい… ここまでくればもう、あとはアタシの方の問題
だわ…… あなたの心が、欲しくてたまらない、そう思ってしまったアタシのね)
夏の夜の夢に浮かされた瞳が危険な輝きをはらみつつも、目の前の獲物を狙い
指の動きを加速させていく。
「《くうぅぅっ だ、だめ だめぇぇぇっ! …んんっ、くううぅぅぅ―― っ!!……》」
だが凪は、そのまま膝の力を緩めることもなく意識をうつろわせ、全身をびくんびくんと
痙攣させて絶頂をきわめたかと思うとそのまま、くずおれて深い眠りについてしまう。
完全に事切れて喪心(そうしん)した凪の様子を見て、紅印は自らの凪の心に対する
見立てが誤りであったと認めざるを得なくなり――
↑8
そしてしばらくの後、自らの胸の中でうなだれて寝息をたてはじめた凪を見てひとこと、
紅印は自嘲する。
「……どうやら、フられちゃったみたいね… やっぱりアタシじゃ、お兄ちゃんの代わりは
ムリだったみたい。それとももうこの子は、言いたいことを言って満足しちゃったのかしら…」
楓は立ちあがると腰に手を当て、かすかに潤ませた目線でこちらをじっと見つめてくる。
よくよく見れば、朝に男子生徒達を蹴散らしていたときと同じ衣装と目つきをした楓は、
左腰に片手をあてて右脚に重心を置きこちらを見下ろしてくる表情から いずこともなく、
攻撃的な挑発の視線に隠れた性的な、男への関心を示す淫蕩の色合いを漂わせていた。
裾を短くカットされた変則的なセーラー服の、上着の下からわずかに覗くサラシのような
白を帯びた布巻きは楓の上半身をタイトに絞り… 深く入ったスリットを持つ制服の
長いスカートから伸びた、細く引き絞られ鍛えあげられた腿と足首のラインを強調している。
「オトコの子を思うままにいじって遊ぶのって、ほんとに気持ちいいよ、中でもキミは フフ…。
じゃあそろそろ最初の一番絞りを、派手に噴き出させてあげちゃおうかなぁ」
純粋無垢な格闘少女としての顔と、男を小馬鹿にしたようにからかい毒づく顔という、
天使と悪魔の表情を共存させた楓の瞳には常に、奇妙に男を惹きつけ虜にさせるなにかが
その内に隠れていた。
そしてそのなにかは、いまこうして催眠状態となり猿野を陥れることではっきりと浮かび上がり、
淫猥にして加虐を旨とした手管を男に与え悦びにうち震えるという好色の相を示していく。
すぅ……
楓の上体がゆっくりと位置を下げていき、両手が床へとついて全身を浮かせて支える。
続いて器用にも、楓の両の美脚がゆっくりと、続けざまに割り広げられて左右に開ききる。
「《ん、 ん゛ん゛ん゛ん〜っ……!!?》(なっ なにを するつもりなのか、さっぱりわからな――)」
↑9
スカートがめくれてたわみ、一度見せたビキニ紐タイプの白の水着を中心とした透き通るような
素肌の、腿と脚と裸の足指からなるたわわな宙空のオブジェが、口元には笑みを見せたままでの
相貌のすぐ下で咲き誇るのだった。
「ボクにこれを喰らったらたぶん、ひとたまりもなくキミは意識を飛ばして、情けなく股を開いたまま…
白くて粘っこいモノをドクドクと、その大きなオチンチンのさきから漏らしてしまうハズだよ♥」
そしていよいよその姿勢から、安定した体勢を維持したままでの二本の脚が進み出てきて
猿野の… 寸止めを入れられてうなだれかけた部分にとどめを刺すため忍び寄ろうとする。
うねうねと異様なほどに蠢く10本の足指が、少しづつ亀頭と本体の部位へと近づいてきた
次の瞬間、かすかに汗に濡れたうねくる柔突起が優しく男性器を包み込んでいく。
「《ぬぐっ… くむうぅぅぅっ…… ふむぐぐうぅぅ゛》」
ヒタヒタと間断なく自身を撫で回し、踏みしだくかのように揉みこみをくれてくる足指は、
まるでそこにある何か探るような様子を見せて左右両側から挟み込まれ、握り込まれる。
「遊神流の武術は足の指を限界まで鍛えあげて器用に操れるようにするから、ボクのこの
指にかかればオチンチンの… 一番感じるところを探し出すのなんてワケないんだから」
楓の下半身を、よく掃除された木の床から浮かせていた両手が力を抜いてゆっくりと、
下に垂れたわみ重なったスカートの布の上に尻から着地させた。
無邪気な少女の、水辺の水遊びのような光景。左右の脚を開いてしどけなく奥の白を
表に晒し、うねらせた足指でもって先のものの一点を目指して夢中でいじり倒す寡黙な作業。
唐突にその作業に、終わりが訪れた。
にゅるぅぅぅっ… にゅるる にゅるっ ぬむるるるぅぅ ぐにっ ぐにいぃっ ぐにぐにっ♥
「《くうっう!!? むぅっ うぅ゛ぅ゛っ! くむうぅぅんん――》」
足指の動きがその趣を変え、目前の受動器のもっとも感じてしまう点を巧みに読みとり
覚え込み、凄まじいまでの性感攻撃を繰り出してきたのだった。
↑10
悩ましげにぬたくる柔らかな肉の10本の突起が、瞬く間にサオを刺激し亀頭をあやして
カリ首を撫で回し、律動をすら刻み込んで執拗に劣情を与えようとしてくる。
もっとも敏感な部分をそのような、倒錯的な仕方での性感マッサージの餌食とされてしまい、
猿野は身体だけではなく心までを揉みほぐされて陶然としてしまう。
「ふぅぅっ ふうぅぅぅぅっ! ウフフ… もっともっと、キモチよくしてあげるよっ… にしても、
カタくなったオチンチンにも部分的に柔らかくなってる場所があって、そこを足の指でこりこり
してあげたらとっても分かりやすく反応してくれるんだもん そこがツボってやつだね&hearets;…」
楓の目と鼻の先で、情けなく股を開いたままの姿で追い詰められていくことの男としての屈辱と、
そんな姿を暴かれて覗きこまれ、ギラついた視線で舐め回されることの奇妙な快感に襲われ、
ときおり顔を左右にせわしなく振りたてながらも猿野は、もはや抵抗は無駄だと知る。
雑誌の‘グラビア’などの類の中だけのことと思われた状況、それがいま現実のものとして
目の前にある。極上の美少女が、室内で水着姿を見せながらも男の視線を意識して頬を赤くし、
こちらを正面から仰ぎ見て首を傾(かし)げ、かすかに微笑んでくるという情景。
その状況の中で、白くほっそりとした脚だけが別の何かのように自らのものにまとわりつき、
指でくるみこまれ、ダメ押しの媚言とともに‘ツボ’を刺激されて最後にまで導かれてしまう。
「これっ… これっていってみれば、 ‘さ・つ・え・い・か・い’… 『撮影会』、 なんだよっ――
ボクがキミだけのナマのグラビア足コキアイドルになって、キミがたまらなくなってイクところを
ボクのこの目でしっかりと… 焼きつけて撮影する撮影会… もちろんキミの目と記憶にも……」
鍛えあげられて、熟れて、また鍛えあげられた、薄桃色に上気して染まる白い腿の素肌に
理性を蕩ろかされて悩殺されながらも、抑えに抑えつけられた欲望の熱い塊が一気に噴出していく。
↑11
「《お゛う゛うううぅ゛ぅぅ――… うぅっ うっ んんんうぅぅ〜! んんっん゛ん゛ん゛―― 》」
――どびゅびゅびゅぶびゅううぅぅぅぅ〜っ びゅるるぅっ びゅるううぅぅっ ぶびゅううぅぅぅ〜…
楓の言葉を聞きながらも同時進行で、弛緩した身体は恐るべき勢いを持つ白いモノを大量に、
相手の身体に向かって飛散させる。
「キミの目と記憶にも… きおくに も… ってうぷうぅぅぅっ! こっこれえぇっ これってぇっ
すご… んんっ! うっ ふうぅっ! うむむむうんん――…」
裏筋と亀頭部に足指を添えたままの状態で思いきり、上着、腿、膝、白の紐の水着、顔の順番で
粘っこく濃い白濁液を浴び、そこから醸し出される独特で濃密な香りに早くも我を忘れて悩乱し、
陶然として、頭を真っ白にして悦に浸りきってしまう。
「――むううぅぅ〜っ くふうぅぅっ くうぅぅぅんっ…♥ あ ふぅぅぅ〜っ む… んんっ ん… っ」
一発浴びるたびに一声あげて、楓は全身を精液まみれにして恍惚としながらも足指の位置は
そのままに、呆けた表情を見せて相手の顔を眺め、感嘆の風情を浮かべる。
「キミの… きおくにも…… やきつけて… ボクの すがたを、焼きつけて―― それで…
もうわすれられないほどの おもいでに し て…… いつでも おもいだして……」
潤みを帯びた瞳に見つめられてそう言われ、猿野はガクリと頭をもたげてまたもしばらくの間、
意識を失ってしまう。
「ウフフ… 男の子のこれって、スゴい勢いで飛ぶんだねっ 出るときの角度が
もう少し上だったら、危うく上から顔に降られて、髪までベトベトになっちゃうとこだったけど」
変則的なセーラー服の衣装全体に粘りつく熱い精を浴び、妖しい笑みを見せながらも
そうひとりごとを言う楓だったが、わずかに口元にまで飛んだ暖かいモノの存在を感じると…
「これがアレ、なんだよね… とっても柔らかくて、あったかくて… いい匂いがするよぉ♥」
人差し指でその飛沫をぬぐい取り、二指で練りあわせこすりあわせて感触を確かめる。
↑12
小さく顔に乗った小鼻にそれが近づけられ、芳香を嗅ぎとると悦びにうち震え、クスリと笑って
柔らかく表情をほころばせる。
「《う、う、うぅ〜…う…… むぐぐぐ…」
ほんのしばらく後、猿野は霞みがちな眼(まなこ)を絞って目を覚ます。口には相変わらず
薄桃色の轡(くつわ)が噛まされており、目の前には案の定、どこか意地悪な笑顔を浮かべて立ち
艶を含ませた目でこちらをねめつけてくる楓がいる。
(ア、アタイ、汚されちゃった… もうおヨメに逝けなくなっちゃったのね……〔ウルウル〕)
逃れられぬ困況に戸惑い、頭を酸欠状態にしてスパークさせ、猿野は脳内でまでオカマ言葉となって
現実逃避しようとしている。だがその試みは現実の前にあまりに無力だった。
「フフフ… ざまあないなぁ。ちょっと脚の指でキミのビンビンに勃ったモノを捉えて抑えながら、
いちばん感じるところを優しく刺激してあげたらすっごく素直なカオして、ボクの身体中に
さんざん白くてクッサいものを飛ばしてくれちゃったよねぇ♥ もうこの制服台無しだし」
言葉でことさらに追い打ちをかけながら、怯んだ顔つきとなって様子を伺ってくる相手の表情を
観察し、次はどうしてやろうかと小悪魔は思案する。
「どーしたの? とっても悲しそうなカオして。あんなに気持ちいい思いしたってのに、へんなの。
そんなにイヤだったんなら、もう許したげようかなぁ。ボクの服もずいぶんとよごされちゃったし」
そこでふとこぼれ出た、無邪気な表情をした楓の科白(せりふ)は、いくぶんの正常な常識を
取り戻しつつあるかのように一瞬、猿野には感じ取られた。
「……なーんてね。今の今までボクの手を煩わせて、さんざん苦労させたんだから、こんな程度で
開放するわけにはいかないよ。心配しなくても、今日は朝方まで徹底的に何度も何度もイジめて、
溜めこんだ男の子の白いエキスをぜ〜んぶ漏れ噴かせて空っぽになるまで可愛がってあげるからさ♪」
「《ん、ン――・・・!?》」
そこで、まったく正気とはほど遠いままの楓であることを知った猿野は恐怖のあまり、呼吸ができない。
↑13
「それにしても、‘よごす’っていうのも考えてみれば、ヘンな言い方だよね。こんなにいいニオい
させてるのに… でもま、世間体で言えば立派に‘よごす’って言っていいんだよね、一応はさ」
奇妙に見開かれた、何かに浮かされたかのように見える瞳孔の光が、こちらを見て瞬いてくる。
「寂しげなカオ… そんなに物足りなかったの? さっきのはベストショットじゃなかったってカンジかな」
精液臭いニオいをこびりつかせたままであろう格好のまま、楓は膝に手を当てて下の相手の顔を
覗きこみ、若干の距離を置いた場所から首を傾げて瞼(まぶた)を細める。
「…今度はボクの、この顔にブッかけちゃいたいの? 一回目の発射ではほとんど顔にまでは
届かなかったけど、今度こそ顔じゅうに粘りつく汁を射精(だ)して張りつかせて、髪にまで
ニオイを染みこませてマーキングして…」
謎の丸薬によって酔いつぶれる前までは、男の下着すら降ろせないほどの女子高生だったとは
とても思えないような隠語を並べ立てながらも、驚きのあまり硬直する猿野をよそに口は回っていく。
「自分のモノでベトベトにした顔でまっすぐに見つめられて、にこやかな微笑みに励まされて…
女の子の身の心も征服した充実感に包まれて余韻に浸りたいの? そうだよねぇ、
オトコの子だったら誰もが一度はそうやって、気持ちよくなって …みたいんだよねっ♥」
切れ長の二重瞼をほころばせ、細めに細めた目で愛想をふりまく媚態を表現しようとする楓だったが、
奇妙に大人びた瞳の輝きがその仕種を、男の意思をものとも思わぬ恐ろしげな本性として垣間見せる。
「でもダメだよ、お楽しみは後にとっとくものだからさっ キミのオチンチンをこれ以上ないほどに
おもてなしして… ボクに逆らえなくしちゃうためのスペシャルメニューの順番からいうとぉ、う〜んと、そう、
挨拶代わりのキスからはじまって、手コキ、髪コキに足コキと続けて、まだようやく一発目なわけだから…」
ようやく一発目とは、いったいどういうことなのか… いいしれぬ不穏が猿野の心をよぎる。
「次は他の方法でたっぷりとイジめてあげて、二発目の濃〜いやつを抜くところまでさっさと追い込んで、
この先の予定の分の遅れを取り戻さないとだよね♥」
その時点でようやく、猿野は不可解な言葉の思惑に気づいて疑いを持つ。目の前のこの少女は、
自分を捕らえていったい、どこまで追い詰めて虜囚の快楽を絞り取り続けようというつもりなのか――
↑14
(な、なんだよこの先の予定って… 予定が遅れただのなんだのって、それって全部自分のせいなのに、
なんて言いぐさだ〔ガクガク〕 それにしても、ここまででまだほんの挨拶代わりってことは、まさか……)
そのまさかだった。楓の両手がスカートの裏側に回ったかと思うと、そこから何本かの細く鋭い
何かがチラチラと姿を見せ、キラキラと冷たい光を放つ。中国拳法の使い手が、いったい懐から
どのような道具を出して使おうというのか… なにかしらの‘イヤな予感’が頭を奔り、駆けめぐる。
だが、その何かはまたすぐにスカートのポケットへと隠され、楓は意味ありげにつぶやく。
「フフフ… 足でコイて抜いてあげたら、ここにまで白くて暖かいのがかかっちゃったから――」
言うと同時に、するりと音もなく、深く切れ込んだスカートの右側のスリットから白のビキニの下が…
‘く’の字型にしどけなく曲げた右脚からゆっくりと抜き取られていく。
ぱさ… と音がたったかと思うと、楓はくるりときびすを返して部屋の奥へと歩くのだった。
「この水着は脱いじゃうけど、制服は別だよ。新品を何着もここに用意してあるから」
ガチャ
「《わ――!! 奥のタンスの中に同じ服がいっぱい直してある〜!!?(いったいなんのために)》」
開けられたタンスの奥には、全く同じ改造を施したデザインのセーラー服がぎっしりと
詰めこまれている。そして嬉々としてどの服を選ぶか迷いながらもカーテンに手をかける楓。
(ど、どの服だって同じじゃねーか… それにしてもわざわざ着替えて、また同じことするつもり……)
ほんのわずかな暇(いとま)の後、楓はカーテンを開けて服を着替え、床を小さく鳴らして出てきた。
「ここに何着だって新品があるんだから、 ……何度でもよごしていいんだよぉ♥ 何発射精(だ)して、
ボクにマーキングしてくれちゃっても、ぜぇんぶ笑顔で受け止めてあげるんだから♥」
妖しげな表情が、もうすでにその瞳には甦り次の攻めの算段をつけているようだ。そして次の瞬間、
いよいよ手に取られ表に現れた楓の獲物の正体を見て、猿野は一瞬のあいだ石化してしまう。
制服のポケットから手に取られて出てきたのは、何本もの細く、鋭い針だった。
「!!?」
日常の常識の範囲を遙かに超えた展開を前にして、意識が見る間にオーバーヒートしていく。
↑15
「何度も何度も思い切り絞り出して、枯れて出なくなったらこの‘針’をツボに打ちこんで、フフ…
男根の径穴を刺激して復活させてはまたブッ続けで射精(だ)させ続けて… キミの頭の中が
カラッポになるほどのキモチ良さを植えつけたら、もういうことなんでも聞いてくれるよね♥」
にこやかな笑顔とはうらはらに、決して笑ってはいない声と目の奥の色めきが恐怖を伝える。
「《ちょっ… 針って、まさかそんな… 東大医学部を卒業してコンパでお医者さんゴッコで
カワイコちゃんにお注射することを狙ってる団塊世代のエリート医師どころの危険じゃねぇ…
ヘ、ヘタすりゃ二度と、『並みの刺激じゃエレクチオンしない身体』に肉体改造されちまう――》」
そうこう思いまどううちに、針を両手で構えた楓がじりじりと近づいてくる。光沢を反射する切っ先を
ぺろりと舌先が舐め、酷薄な乾いた笑いが楓の口端から漏れだしている。
「それともぉ… 径穴のツボ刺激って後からじわじわと効いてくるから―― いまから前もって
肩の径穴を突いて慣らしといたほうがいいかなぁ? そうだよね、そうしちゃおっ♪」
「《ば、ばっ バカなことはや、やめ… アンタ医師免許も持ってないのにこんなことして、
保険点数1点につき100円もらえるとでも本気で思って… ってギャー!!!》」 ブスブスブスッ
何本もの細くきらめく針が、猿野の肩口に並列に突き刺される。実験動物を愛でる観察医の
面持ちで薄笑いを持続した楓は、用が済むとそそくさと後退してまた、わずかな距離を取っていく。
「さっきから口の中で、なにか喋ってるみたいだけど、モゴモゴ五月蠅いなぁ。とりあえず性欲増進のツボに
鍼をうちこんどいたけど、口数減退のツボにもまとめて打ちこんどいたら良かったかなぁ?
でも口数減らしちゃったらボクとお話できなくなるもんね、それじゃ困るからカンベンしといてあげるよ。
そのぶん今日はこれからガンバってもらうけどさ、フフ」
幾本もの鍼を打ち込まれはしたものの、その肩から痛みが感じられることはない。これからいったい
自分の身体に、なんらかの変化がもたらされるとでもいうのか… 猿野がそう考える間にも、楓は
その場に座り込み、‘三角座り’の姿勢で座り込んだかと思うと、こちらをじっと見てくる。
↑16
楓は、座り込んで目線の低い状態の猿野と同じ高さから、相手の表情を伺うように注視している。
「ねぇ、針の効果が出てきたらちゃんと報告してよね。エッチな気分になってたまらなくなってきたら、
またイジメてあげるからさぁ… ウフフ」
足を組み両手で抱えこんだ態勢から、悪戯っぽく微笑み目を光らせた楓からの言葉がかけられる。
だが、その相手を玩ぶかのような言動とは裏腹に、首を傾げつつ楽しげに様子見をする楓の、
脚と脚の間とたわんだ制服のスカートのスリットの間に、猿野の目線は釘付けとなる。
「ん〜、どーしたの? さっきからオドオドしちゃって、目を合わせるのがコワいのかなぁ〜♥」
かすかに見えるか見えないかの、脚と脚の間にチラつくもの… ずっと水着の下に身につけられて
いたであろうそれが、微妙に陰になって懊悩をさせる。楓はわざと気づかないフリをしているようだった。
「《うぅ… 白のような… ちょっと違うような…?? 陰になって見えそうで見えなくてもどかし… って、
それどころじゃねえ! こういうふうにワザと挑発行為に及んだ後、この人間凶器(リーサルウェポン)は
ただちに攻撃に移――》」
そして猿野がそこまで考えた瞬間、楓はなぜか突然眠そうに頭をもたげて俯(うつむ)いてしまい、
うつらうつらと束の間の寝息をたてはじめるのだった。
「うっ…… あ、あれぇ なんらろ、 いきなりなんかねむくなっ て… んんんん〜……」
「《あれ? 突然その場で眠そうにうずくまって… って、こんなふうに唐突に意識がなくなったあとって、
もしかしてもしかすると、ひょっとして…》」
目をぱちくりとまばたかせて不審に思う猿野をよそに、間もなく楓は何事もなかったように起き、
ゆっくりと立ちあがる。
するとさきほどまでの加虐を旨とする態度はなりを潜め、楓の表情は一変していた。
「うっ… うぅっ…… ぐすん えううう… っ ご、ごめんなさい… いままでボク、キミに
とんでもないコトばかりしてたみたいで… っ どうしよう、はっきりと鮮明に覚えてるっ…
ボク、キミにどうやってお詫びしたらいいか…… ううっ」
楓は‘泣き上戸’に変身していた。
続く
それでは今日はこのへんで
信也先生は、ミスフルが腐女子ファンによって支えられていることを完全に自認し、
開き直ったといえる
確かにミスフルは他校ファンの方が多いし、同人誌でしか見られなかったであろう、
各校美形を集めしかも一つ部屋で寝泊り合宿展開の方が、普通に華武VS十二支
やるよりもファンは悦ぶ。(腐女子ファンはね)
しかも、この方が、他校と十二支のカップルを作りやすいし、実際、黒撰とセブン、
十二支が入り乱れて会話しているシーンは、今まで同人誌でしかありえなかった一コマだ
「各校美形が集まって合宿」なんてこういう同人誌あるよ、絶対に
各校の人選もファンのことをよく考えた(人気アンケートを参照したんだろう)
人選だし、「一部入れ替え可能」だから、今回漏れたキャラでも最終的には合流する可能性も高い
(ただし美形限定だ、帥仙と墨以外の華武の二軍は無理だ)
この選抜チームは実力よりも人気、ルックス(具体的には同人(エロ)遊びしやすいかどうか)
で選ばれたチームだな
信也先生は、同人遊びしやすい状況を作者自ら提供してくださった
この選抜展開、ありがたく遊ばせていただきます!
(この状況を使って小説書くかも。妄想がとめどなく湧く。)
いろんな他校×十二支CPがこの合宿で絡むこともあるだろうし、
マイナー派にとってはビッグチャンスだ。
(メジャー派の方にもビッグチャンスなのはもちろんだ。受けキャラと攻めキャラに
他校の恋敵がひとつ屋根の下でお泊りなんだから。いろんなCPの恋模様が飛びかうだろう)
おそらく今後のイベントやコミケでは、この合同合宿ネタを使った御本が増えると
思われるが大歓迎だ
信也先生の清々しいまでの開き直った腐女子煽り、むしろ臨むところだ
ほしゅ
捕手。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
うわああああ
ようやくこのスレ見つけたあああああ
検索機能死んでて見つけられなかったから落ちたかと思ってた
裏天国氏乙です
たまってたSS全部読んで(*´Д`)
hosyu
捕手。
ではできているところまで、投下します。
と、思ったらフロッピー忘れた…
また明日にでも
179.92発目 欲動の領界
「《あれ? 突然その場で眠そうにうずくまって… って、こんなふうに唐突に意識がなくなったあとって、
もしかしてもしかすると、ひょっとして…》」
目をぱちくりとまばたかせて不審に思う猿野をよそに、間もなく楓は何事もなかったように起き、
ゆっくりと立ちあがる。
するとさきほどまでの加虐を旨とする態度はなりを潜め、楓の表情は一変していた。
「うっ… うぅっ…… ぐすん えううう… っ ご、ごめんなさい… いままでボク、キミに
とんでもないコトばかりしてたみたいで… っ どうしよう、はっきりと鮮明に覚えてるっ…
ボク、キミにどうやってお詫びしたらいいか…… ううっ」
楓は‘泣き上戸’に変身していた。
「うっく… うぅぅっ…… 悪気は、なかったんだよぉ… 関節技かけたり薬呑ませて思いのままに
しようとしたり、手拭い噛ませて口封じしたり股裂き拷問技かけて苦しめたり針でアソコを酷使
できるように肉体改造しちゃおうとしたりしたこともぜぇんぶ、ワザとやったことじゃないんだよぉ〜…」
「《どれをとっても意図的じゃねえか…》(唖然)」
だが、‘泣き上戸’というには少し嘘寒い。涙一つ見せずに自らの都合に合わせて謝る姿勢を見せ、
その場を取り繕おうとするわざとらしい仕種、態度、狂言―― 一種の‘謝り上戸’といったところか。
「ねぇ、猿野くんはわかってくれるよね。 ボクがほんとうはとっても素直ないい子で、キミを悦ばせる
ためならなんだってできる女の子だって―― ホントだってば… 信じてよぉ〜!」
立った姿勢で横を向いて俯き加減にふさぎ込み、一人でブツブツつぶやいていたかと思うと突然、
楓は眼下に身体を横たえた猿野に抱きつきにいこうとする。
怒り上戸にイジめ上戸、誘い上戸に謝り上戸…。刻一刻と変化していくこの女子高生の、
抑圧され鬱積していた欲望の歯止めの決壊はとどまることを知らない。
「《ヤ、ヤ、ヤメロ〜!! 肩に刺さった針に触られたらショック死しちまうって! で、でも…
嘘臭さ満点の泣き芝居ってわかってても、こーやって抱きつかれると……》」
情けなげな顔に、かすかな憂いを浮かばせた猿野は、肩を持ち上げて上に伸ばした態勢のままで
楓に上体を上げるよう促され、柱にくくりつけられた腕を真上へと滑らせて直立姿勢となる。
↑1
「《あ、あれ? 縄で縛られてたこの両手って、柱に完全に固定されてたんじゃなくって、
両手を縛った縄にまた縄をくくりつけてスライドする仕組みになってたんか… いったいなんで――》」
不審に歪む弱り目顔でそこまで考えたとき、ふと猿野の胸を離れた楓は無口のまま後ずさり、
奇妙に静けさを帯びた瞳を伏せてひとこと、こうつぶやく。
「キミに… 許してもらわなきゃ―― もうおしまいだから… ボク、なんだってするよ……」
ゆっくりと距離を取って下がった、目線を合わせてこないツインテールの少女はおずおずと、
そう言いつつも長い丈のスカートに両手を遣(や)り、左からゆっくりと持ち上げていこうとする。
「《!!?》」
細く長いスリットの入った右側に左の指があてられ、するすると滑らせつつも切れ込みを膨らませ、
たゆませていく。ほっそりと伸びた右脚の脚線が露わとなっていき、スカートに隠されていた左脚もが
燭台の炎の明るみに現れたところで、続いて右の残りの、降りたプリーツの縁にも右手がかかっていく。
――ゆっくりと、かすかに見えたそれは、白に淡く薄いピンクが横に入った、細いストライプだった。
視線を上げて見れば楓は、目線を右に逸らせて頬をかすかにうわずらせ、はにかみがちな風情とともに
切れ長な二重瞼を小さく震わせている。
その場にほんのわずかな間見えたものはすぐに隠れ、楓は早鐘のように打ち鳴る胸を抱えて
正面を向いたまま、下を俯く。
抱えた小さな胸と、スカーフの結ばれていない制服の、V字の首の広い切れ込みの柔肌の、
赤く染まった隙間の熱感と鼓動を聞きながらも、これまでに経験したことの無かった衝動のスイッチが
入り始めていることがはっきりとわかる。
軽く理性の麻痺したこの状況下で、楓は隠れていた自らの黒い欲望が堰を切って溢れ出してくる
音を脳内で聞き、爛々と輝く瞳を取り戻し対面に向き直る。
↑2
「ダメ、 こんなのじゃぜんぜん、たりないよ… もっともっと、ボクの中の、キミに謝りたい気持ちを…
キミに許して貰いたい気持ちを、はっきりと表現しなきゃ… だよね――」
そう言い、再び背後に手を回した楓がスカート裏横のポケットから取り出したのは、不吉なる風合いを
暗がりの中で示す刃物。だが普通に文具として巷で使用される、ごく素朴なカッターナイフだった。
「《あ、あれは、カ、カッター!!? まさかこの楓嬢… 『謝りたかったらリストカッター!』とか言って
シャレにならねえケジメのとりかたを…… ま、まさか、 んなコトされちまったらこっちが困…》」
ビイイイィィィィィィ―― ッ!! ブチブチブチブチイィィィィッ!
すると楓は、自らの履いた丈の長いスカートに刃先を当て、おもむろにそれを切り裂きはじめた。
間もなく、腿の切れ目あたりまでをわずかに残した布は床にはらはらと落ち、残った腰を巻くそれは
十二支高校の、一般の制服のスカート丈よりもさらに短い最小限のミニレンジだった。
隠すべきところだけをかろうじて隠した、ミニ丈の長さとなったプリーツスカートは、右側に入った
スリットの切れ込みのきわどさによってさらに、立ち昇るほどの狭間からの素肌の香気を醸し出している。
「実はボク、さっきまで…… 君をそうやってまっすぐに立たせて、そのおふざけで着込んだ服に…
一直線に刃を入れて切り裂いて、脱がしちゃおうと思ってたんだ――。 そのために、家からわざわざ
こんなモノ持ってきて部屋に用意して、こんな縛り方を君に… そ、そんなこと考えてたボクだから…
これくらいして、償わないと……」
「う―― うぅ… ん… っ こ、ここは…… いったい…」
目を覚ました凪を待っていたのは、気を失う前とまったく同じ、相談室の簡素な空間の湿度だった。
「どうやら、目を覚ましたようね。アナタが起きるのをアタシ、ずっと待ってたんだから」
椅子に座らされた状態で机にもたれこみ、寝息をたてる姿勢だった凪が目覚めてはじめて見たもの…
対面の椅子に腰かけ何事もなかったかのように化粧直しに精を出す紅印は、凪を見てそう声をかける。
「あ、あたし、 いつの間にか、眠りこんでしまっていたのでしょうか… いったいどうして――」
↑3
>その場にほんのわずかな間見えたものはすぐに隠れ、楓は早鐘のように打ち鳴る胸を抱えて
正面を向いたまま、下を俯く。
その場にほんのわずかな間見えたものはすぐに隠れ、楓は早鐘のように打ち鳴る胸を抱えて
正面を向いたまま、下に俯く。
途切れた記憶を呼び起こそうとする凪だったが、肝心の事柄の追憶は靄がかかったように色を潜め、
その試みを徒労としてしまう。
「心配することはないわ。ちょっと緊張してしまったのかしら、アナタがアタシに言葉を返そうとした瞬間、
ふと張りつめていた糸が途切れてしまったようね。…思い出したかしら、言葉を返すところだったのよ」
「え、 あ、 そういえば… そうでした。 あたしが紅印さんに、‘お返事の言葉’を返すための、
その… 練習を……」
そんな凪に、化粧直しを施し終えた紅印が立ちあがって近づいていき、間近にまで来て囁く。
「さあ、目が醒めたところで、続きといきましょうか――。 アナタに対して愛を囁く忠実なナイトを前にして、
アナタはいったいどんな言葉を返してあげるの?」
「そ、そんな… たったいま目を覚まして、気がついたばかりなのに… それにもうそろそろ、
兄がここへ戻ってくる頃です… ですから――」
「剣ちゃん? 心配ないわ。カレ、一度筋トレはじめたら熱中しちゃって、軽く3時間は個室に
籠もりっきりになっちゃうんだから… だからまだ間に合うわ。さあ、アタシに返事を聞かせて頂戴」
確かに紅印の言うとおり、剣菱が一度トレーニングルームに籠もって鍛錬を始めると、
そうそうのことでは外に出て来はしない。だがそのこと以上に、紅印は焦っていた。
(アタシの読みを上回るほどの、健気な純情の想いを心に秘めた子が現実にいたなんて…
ここまでの一途な精神の持ち主にはもう、このさき二度と巡り会えないかも知れないわ)
さきほどまでの試み。漢方茶の薬効によって聞き出そうとした心の崩落の声を聞こうとの試みは
失敗に終わったものの、まだこの凪の小さな胸の、奥底の声を聞き出すための時間は残されている。
(これが、最後のチャンスだわ…。‘さっきの眠り’に落ちてからここまでの記憶はいつもどおり、
きれいさっぱり忘れているようね。つまり、アタシがこの子にしようとしたことの内実も消えた…)
↑4
凪の乱れていた身なりを、努めて気を配り元の通りに戻していた紅印は、眠りから覚めた凪をもう一度
誘惑するつもりでいた。長身が凪によりかかり、耳に熱い吐息を吹きかけて蠱惑に落としこもうとする。
(そうよね、この子は剣ちゃんの実の妹ですものね。惚れたオトコと同じ血を持つ女の子に、
アタシが心惹かれてしまったとしてもそれは、考えてみれば当然のこと…。アナタとは、アタシ――)
「ど、どうしたんですか、紅印さん… いきなりこんな近くで、いったいなにを…… くうっ」
「アナタとは、アタシ… 女同士でも、とても仲良くなれそうな気がする―― フフッ、なにをするのか
だなんて、いまさらなにを言ってるの凪ちゃん? 女同士じゃない、カタいことは抜きにしましょ」
「こ、困ります… 離して、離してください……(ど、どうしたのかしら、あたし… こんなことが、
一度どこかで他にもあったような…)」
「さあ、はやくおっしゃいなさいな… 男の子に愛を囁かれたアナタは、いったいどんな答えを
返すの? 答えるまでは帰さないわよ… フフ、フフフ――」
ガチャッ
そこへ突如として、目の前の扉が開き剣菱が入ってくるのだった。
「やあ凪〜 遅くなっちゃってびみょ〜に済まなかったねー。俺、いつもよゆーで3時間は筋トレして
時間潰してくんだけどさ〜、今日はなんとなくここのことが心配になっちゃって、予定を切りあげて
いつもより早くあがって…… って、え?」
胸元を広く開け、申しわけ程度にネクタイをシャツの襟の首に巻きつけた格好の制服姿の剣菱の前で、
その場の時間は一瞬凍りつき、冷たい風とともにその場を凝固させてしまう。
「な、凪… そこでそうして、一体何を…… く、紅印?」
「お、おにいちゃん… あ、あたし――」
↑5
「…………。」
紅印は少しの間、一言も言葉を発しようとしない。が、次の瞬間。
「オ――ッ ホッホッホッホッホッホッホッ!!! オホホホホホホホホ―― ッホッホッホッホッホッホホホホ!!!!」
いきなり大声で笑い出した紅印を見て、剣菱と凪はうろたえる。
(く、紅印さん、そこは笑うところじゃ…)
「おええええ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ええええええ」 びちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃ
「わ――!!!?《いきなり吐いた――》」
(このネタ… どこかで見たことあります……)〔涙〕
結局、その場を口先八寸で誤魔化した紅印と凪だった。剣菱が入ってきた扉の外を見てみれば、
桃食に霧咲、そしてもみじの姿も見える。そして数刻後……
「…と、いうわけで凪ちゃん。アナタがいま抱えている問題で重要なこと、それは――、誰かさんの
態度で本音をつかみかねるところがあるにせよ、それは‘プラトニズム’といってね…。本音を
見せずにやせ我慢して、一人で意地を張って生きることで、むしろそのひとを大切にしたいという
自分の心に、 ‘正直に向き合おう’という態度に他ならないの。だから心配はないわ……」
誰のこと言った話なのか、剣菱の前では巧みにぼかしたその話を紅印は、こう締めくくった。
「最後の最後に、ちょっとしたきっかけでアナタは、その人の胸の内に秘めた本当の言葉を
聞くことになるはずよ…。そのきっかけは、本当にささいなこと。アナタのほうにさえ、
そのことを切り出す心の準備がととのっていれば、あとはほんの少しの勇気よ…。とまあ、
こんなところかしら。今日は夜遅くまでお疲れさまだったわ、帰りは気をつけて、ね――」
紅印のその小屋を出て、全員で学校の外塀沿いを歩きながらも、剣菱はもみじに囁く。
「《あれ〜 おっかしいなー。 紅印に相談しに来たのって、たしか君だったよね〜。
どうして最後に凪が紅印に相談受けてたのかなー…》」
↑6
「《そ、それは… 俺、いや、あたしが受けてた相談はすぐに終わって、ついでに凪も話を
聞いてもらうことに… で、凪が受けてたのは、その、なんというか… まあ、凪が相談に
乗ってもらっていたのは恋愛というよりは、一種のセクハラの悩み相談ってやつっすかね、ハハ…》」
「え? そ、それって… そんなことするヤツが凪の学校にいるのかい? 許せないなー、
いったい誰だいそいつ。びみょ〜に心配だし、捕まえて吊るしあげてやんなきゃ」
「うっ、 …い、いや、そいつが凪にちょっかいかけてるのは、別に許されなくもないことで…
じゃなくて、 え〜と、そう、ヤクの密売人みたいな顔したセクハラ常習犯がうちの学校にいて、
伊豆の夜の山の中で凪とふたりっきりになって危うくマチガイが起こりかけたことも…」
といった、とりとめもない話が交わされながらも、凪ともみじは駅前のタクシー乗り場にまで
セブンブリッジの、剣菱をはじめとするメンバーたちに付き添われて見送られたのだった。
乱暴に引き裂かれ、毟(むし)り取られたかのように、切れ端を乱した悩ましげな膝丈のみ
となったプリーツスカート。これまで隠されていた腿が外気に晒され、桃色の香気を発している。
そして神妙気にその脚を、右寄りに揃えてその場に軽く屈みこみ、落ちた布の上にカッターを
置いて横へとやる楓。
「ご、ごめんなさい… ホントに、ホントにキミにひどいコトするつもりは、なかったから、
だから… このとおりだから……」
その動きのままで正座の脚の配置となり相手の方を向き、真っ直ぐに揃えられた腿のうえで
おずおずと、二カ所で髪を括(くく)り止められた頭が下がっていく。
「ボクのこと、許して…… お願いだから… 許してください――」
言いながらも声はうわずっており、最後には床の上に三つ指を突いて深々と垂れた小さな頭が、
薄桃色の髪留めとまとめられた髪の戦(おのの)きをことさらに伝え、ふるふると微動を刻む。
↑7
しばらくの時が経過し、絶句して地蔵の如く固まった猿野を前にして楓の、こちらを向いて
ひくついていたうなじの後(おく)れ毛が芳香を残しながらも、上へとあがり戻る。
「どうしよう… こんなに謝っても許してもらえないだなんて。 ボクいったい、どうしたら…
どうしたらいいの――」
もはや本気なのか芝居なのか判別すらつかない、もの悲しげな顔となって悲嘆に暮れる
学園一のマドンナだったが、轡を噛まされて無言となった猿野の前でとり続けるその態度は、
どこまでも常軌を逸していく。
「ハァ… ハァ… もう… 耐えられない… どうしても許してくれないんだったら、いっそ…」
いまや‘謝り上戸’と化した、不敵なる空手8段の少女は、なんらかの覚悟を固めたように見えた。
「こ、このたびは… この わたくし、 遊神… 楓の…… か、勝手で、一方的な、 考えで……」
うなだれて座り込んだ姿勢から、ゆっくりと上体を起こしていきながらも、相手を見てつぶやく。
「さんざんに、乱暴をはたらいて… 迷惑をかけて しまい… 申しわけ、ありませんでした――
お、お詫びと いっては、 なんですが……」
両腕を固く抱き、小さく胸を震わる楓。見れば顔が真っ赤に紅潮している。
「おっ、お おく おく… ち―― おく ち… で……」
一瞬の間、下を向いた目線が鈍く惑い…… 科白を言いかねたあと、瞳を正面に向ける。
「お口で…… あなたのペニスに、ご奉仕を… させて、 くださいませ……」
言いあぐねていた言葉、そのあまりにも直情的なフレーズは一度口に出してしまうと、
その言葉自体が意思を持つかのようにその場の、二人の関係性を決定づけてしまう。
禁断の言葉を言ってしまった楓は、まるでどこまでも忠実な飼い犬となるかのように、
態度を変貌させていくのだった。
↑8
乱暴を受けて破り取られたかのような態のスカートを自ら、両手でまくりあげてゆっくりと
その場に座りこむ。
制服の、切り取り残したわずかなスカートの布地をあげると、パンティが丸見えになる。
その尻を、後ろにクイッと突き出した犬座りの格好となり足を開き、口を大きく開いて、
よだれにまみれた舌をベロッと前に垂れ下げて見せた。
いわば、飼い犬が‘チンチン’をしているのと同じ様子となる。
「か、楓は… はしたなくパンツを丸出しにした… おチンチンの姿勢で……
ガマン汁の出たペニスの出されるのを待っています… あ、あなたさまの…
カリ首の張ったおチンチンを… いまからこの牝犬が、 フェラチオします……」
舌を戻した口から、常軌を逸した科白が流れ出てくる。
しゃがみこみ、つま先立ちとなった裸の足指が動き、少しづつこちらとの距離を詰め――
至近距離にまで近づいてきたかと思うと上目遣いで、下から舐めあげるようにこちらの顔色に
伺いをたてようとしてくる。
目の前すぐの位置で、突っ張ったパンティを突き出して左右にゆらゆらと振りたてる尻と、
またもだらしなく垂らしたネバつく舌が、いやらしさを強烈に醸し出していた。
「…………」
これまでに凪以外の、同年代の女の子から‘そっぽを向かれ続けてきた’猿野が
やっと手に入れた凪との、甲子園を巡る戦いを控えた禁欲的な交流の日々…。
その切なくもなだらかなる交わりが清流の川の水だとすれば、今のこの状況はさしずめ、
堤防をも決壊させる破壊力を持つ泥の濁流だった。あまりの刺激の強さに意識が飛ぶ。
――――。
そのままの、床に脚を広げてしゃがみ込んだ姿勢での楓の腿の素肌が、その場に直立し
硬直した脚と触れて重ね合わさる。
↑9
ではまた、続きは今度に。
GJ!凄すぎです!
続きも期待してます。
保管庫はないのかな?
・・・・・・・・・・・・・・・・・
hosyu
今ごろ新スレにたどり着いた俺がおもむろに裏天国氏乙!
,,,,,,,,,,,,,,,,,,
mmmmmmmmmmmm
60 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:11:36 ID:bovXd7sa
hoshu
遅くなりましてすいません。
続きを投下します
↑9
脚に触れた、腿の裏の素肌の淡い温もり―― 白くほのかな人肌の体温に襲われた瞬間。
細くしなやかな両の指先が前のものを拾いあげて持ちあげ、瞬く間に唇と舌がその先に…
軽く開けた唇と、そこからほんの少し覗いた舌が伸びて覆い被さる。
「…はぷぅっ んむぅ―― うぅんっ んっ んふむむむむ…… ん」
うなだれた亀頭部があっけなく、いとも簡単に口中におさめられる。
ほんのしばらくの間、悲しげに澱む瞳の瞼(まぶた)がふるふると震え、透き通った小鼻から
くぐもった吐息をこちらの下腹に伝わらせて、息のあがった呼吸を刻んでいた楓だったが……
「ふぅぅー… んふぅぅぅ〜…… ふぅっ ふぅぅっ ふうううぅぅぅ〜っ! んふふふ…♥」
瞬間、その目が微笑を浮かべる。薄い胸板をふいごのように上下させ続けながらも、
唇が間延びしたように熱い幹に伸びて伝い、まるで相手をすべて呑みこもうとするかのように吸引する。
「んっ ンンッ… んッ んッ んッ…… ん゛ふるむ゛む゛む゛む゛むんんん――っ!!」
その勢いで、暖かく濡れた口内の口蓋を越えてさらに奥まで呑みこまれた亀頭部が、
待ち受けていた舌のもてなしを受け甘く蕩ろかされて過ぎゆき、一気に喉の最奥にまで到達してしまう。
「にゅぶぶ む゛ふぅぅぅっ!… うふうぅっ ぅんふぅ…… ぎゅぐっ ぎゅぐぐぐぅぅっ」
必死に、小さくまとめられた髪を持つ頭が苦しみに耐え震え、忍んでいる。
唇を幹に沿わせて思いきり、すぼき飲むように呑みこんだために楓は、勢いよく喉奥を突かれてしまい
口内で咽せかえりの喉の収縮作用を起こす。
「おぐうぅぅっ… んぶぅぐぐぐぅ…… っ ぐひゅうぅっ んぐひゅむ゛ぅぅぅっ!! うんっ… んん゛ん゛ーっ」
目深に目にかかった前髪の下で、俯いていた瞳が瞳孔を点にして涙をにじませ、予想外の
呼吸の寸絶を溢れかえらせては、苦役の味を噛みしめ続け――
↑10
「《うぐぐぐぐぐ…… う゛あうぅっ う…… ぬぐぐぐっ》」
呑む側が息を詰まらせる一方で呑ませる側も、見えないところで締めつけ絡みよってくる唇と、
舌と口蓋と喉のうねくりを浴びて混乱状態に落としこまれている。
「んぐ… んむんぐぐぐ…… ぬろぉぉ… ねじゅぅっ! ぬちぬちぬちぃぃっ ぬじゅじゅぅぅ〜… っ」
なかでも舌は喉の苦しみにも負けず、柔らかくタイトにスロートを繰り返す武闘派女子高生の
ひたむきなしゃくりあげの動きに乗じて、幹の根元近くを這い回り舐めはたいてくる。
暴れ回る舌に裏筋が刺激され、一気にその下の柔らかな膨らみまでもがビクついて引き締まる。
「んんん゛ん゛ん〜っ…… ごぼぉぉっ! ぷはぅ〜っ はぁっ はぁっ はぁっ はぁぁ〜っ」
ようやく喉と頬の中からものを離した楓は、くぐもった音をさせてそれを抜き取った後、
肩で息を荒げて喘いでいたが… またすぐに目の前のそれに向かってにこやかな笑みを浮かべて
媚言を吐き、組みついていく。
「んふぅ〜っ ふふぅぅーっ ふう――っ… どっ どうですかぁ… っ ぶっといものでぇ……
楓の喉奥をふさいで少しは 気分が、 すっきりしましたかぁ…… っ」
淡いピンクと白を振りたてて眼下に見せつけつつ、折りたたまれた両腕から慎ましやかに伸ばした
手指が、勃ちあがったものをつまみあげたと思えば…… 鼻を鳴らして切っ先にしゃぶりついていく。
「じゅちゅぅぅぅっ! じゅずずずずずっ… じゅばばばばばばばばっ んじゅるるるるるるるっ」
あたたかな口蓋と、舌にくるまれた亀頭部がぬるぬると舐めあやされ、激しく食らいついてきた
口淫の口撃を受けて悲鳴をあげる。酔いつぶれた楓の乱行は怒り上戸からはじまり、
イジめ上戸から偽りの泣き上戸、そして謝り上戸を経て今に至る。さしずめ抜き上戸といったところか。
↑11
「じゅっずっずっ じゅるれろれろっ! ずっじゅるるるう〜〜 じゅううーっぱっ …んふふぅ♥
はぁ〜っ はぁぁ〜っ めっ、めすいぬ に… なった かえでに…、 楓にぃぃ… っ」
気丈な、上がり気味の瞳と睫(まつげ)をうわむけて、それと不釣り合いな服従口上は伺いをたててくる。
「ぶっといオチンチンを、呑みこまれて… 喉の奥の奥で締めつけられて… キモチ、いいですかぁ… っ
しゃぶられて… 吸われて…… か、感じて… いただけてますかぁ っ♥」
卑屈な言葉とはうらはらに、楓の目の色はどこか挑戦的に鋭く研ぎすまされ、光り輝いている。
「楓は…、 許していただくために、こんなかっこうでおしゃぶりして、ご奉仕してるんですからぁ… っ
いっしょうけんめい… ごほうし… してぇ…… うんんっ♥ はふぅ〜っ んちゅぅ… っ♪」
そこまで言って楓は、ここまでの自らのセリフのあまりの卑猥さに欲情したのか、感極まったように
目の前のものに頬を擦り寄せては熱い口づけを求めていく。
「んじゅぷぅぅっ! …ふふう〜っ ごほぉし、してるんですからぁ…… 二度目の濃いのぉ…
たっぷり発射して、スッキリしてってくださいねっ♥ フフフフッ フフ、フ――」
笑みを漏らした楓は、またも口腔奉仕へと舞い戻っていく。同時に張りつめた柔らかな腿の裏を、
こちらの脚に押しつけてこすりたててくる。
「《な、な、なにコレ… オレ、ここでなにやってたんだっけ…… なにしに竹馬でここ(学校)まで…
来てたんだっけ―― あ、もーだめ… お迎えが来たみたい… アタマが真っ白に な……》」
肌が触れ擦(こす)れ合う、乾いた音と… 艶めいた粘着音が加速していく。二度目の限界は近かった。
「んぼっ! じゅる… じゅばっ じゅばっ んぶっ むぶっ じゅるるるるるるるるっ!!
……じゅぼぼぼぼぼぼっ じゅるるるっ じゅるるるるるんっ じゅぶぶぶぶぶ んふううううぅぅぅぅぅぅっ♥」
小鼻から悩ましげな声を漏らしながらも、先から胴の幹にかけてを吸いあげる床技は淫惨をきわめた。
↑12
「ふううううううぅぅぅぅ〜 っ ふぅぅっ ふぅうふふぅ… っ♥ どうですかぁ… いいですよ ね… っ
カラダはすっかり すなおになってぇっ いがいとわるくないなんて、思っちゃってるんじゃ ないですかぁっ♪」
ふと唇を離し、そう聞いてくる楓。そう来られれば矢も楯もたまらず、半ば条件反射で首は縦に振れてしまう。
「ウフフ、そうですよ ねぇっ こんなコトされちゃって、 うふふ……… やっと楓を、ゆるしてくれて… っ
んふむむむぅぅんっ♥ ありが とぉ… じゅばじゅば ごらいまふぅぅぅぅ じゅぼぼぼじゅぼぼぼぼぼっ」
足下が震え、脳の奥からなにか怖気突(おぞけつ)くものが駆けのぼってくる。ざわめく胸が、蕩ろけた劣情が…
湧きあがるやるせない悦動を帯びはじめたところで、ふと吸いあげる音が鳴りやむ。
「こほぉ〜っ! ほぉぉ〜っ… はふぅぅっ ふぅ〜 っ… え、遠慮しなくてぇ… いいんですよぉ♥
はやくぅ… はやく射精(だ)しちゃって、楓を楽にさせてくらはいぃぃ… もうらめぇぇ んふぅぅぅ〜♥」
湯気のたつほどの吐息が、薄明かりの空間の熱気を伝えて… 二発目の、快楽への服従の証しをせがむように、
開いた犬座りの脚のこすりたてと空腰のゆらめきが、淫らな数刻の白い瞬間への誘いの追い打ちをかけてくる。
「ふともも、しゅるしゅるされながら… ここをちゅぱちゅぱされたらもう―― 抵抗… できませんよね… っ
もぉかんぜんに腰砕けになっちゃって、 あとは、もう… 出すもの出して、キモチよくなるだけですよねっ…♪」
意識した女性に対しては思わず、丁寧に接してしまうという自らの性質上、同じく丁寧言葉で接されてしまうと
猿野は弱い。そんな深層の弱点を知ってか知らずか、楓の仕種は完全にここでの支配権を握ってしまっている。
「じゅるるるるるるるるっ じゅばっじゅばっじゅばっ じゅぼぼぼぼぼぼっ じゅぽっ じゅぽっ じゅぽっ♥」
ずびるっ、じゅびゅりゅりゅう〜〜っ! んぽっ ぽぉっ! んにゅりゅぽぉっ!」
無抵抗となった獲物に、最後の口撃が襲いかかる。緩みついた柔らかな瞳が、目だけで微笑みかけてくると……
前髪の残り毛の張りついた、うっすらと汗ばんた額が激しく上下動を繰り返し、踊り狂う舌が裏筋を跳ねてねぶる。
楓の軍門に下ることへの抵抗は決壊し、ついには二度とは圧しとどめることのできない臨界点を越えてしまい――
↑13
「…んじゅぽぉっ じゅりゅぽっ! あぁ♥ きてますねっ♪ キモチいいのがもうとまらなくなって、
ビクンビクンってふるえてますねっ… 最後は、楓の顔にかけてっ… 思いきり射精(だ)してくださいぃっ」
どこか芝居気を帯びた抑揚の口調とともに、真下から折り曲げて掲げ添えている、両手の細く白い手指が…
自身の顔のすぐ前に添えたそのものを包んでくるみこみ、左右の手を交互にこすりたてるようにしていく。
「《……〜〜〜〜!! ――………!!!》」
目を丸くしたあどけない瞳に見あげられて、暴発寸前の膨らみの上下を何度もなぞりたてられる。
そして奉仕の標的となった腰は、しゅぷしゅぷと擦(す)れ続ける引き締まった手指のもてなしを受けつづけて、
瘧(おこり)にかかったように硬直していく。楓は自らの腿を相手の脚に、ぴったりと触れ合わせたまま……
「《さぁ…… はやくううぅぅぅっ♥》」
ほんのかすかな声が唇の動きと相まって、そのセリフを結ぶ。突き出された眼下の、桃色の尻が地に伏せて――
がその瞬間。唐突に最後の瞬間を見はからって、楓の瞳が妖しく歪み細められるのだった。
「《んぐうぅぅぅぅぅぅ〜―――― !!》」
最後の理性の抵抗をひとたまりもなく陥落させて、魔性の微笑みとなったその顔に射出が降り注いでいく。
ぶびゅううぅぅぅ〜〜っ!! どびゅううぅぅぅ〜っ!!! ぶびゅるるうううぅぅ… っ んびゅううぅぅぅぅぅぅ〜っ!
思わず顔を背けたくなるほどの、白く暖かく、粘りつく芳香を帯びたものを楓は、嬉々として悦び迎え入れていく。
「んむぅふぶぶぅぅぅぅぅぅ…… っ! ふんむ゛ぅっ く! むうぅぅっ …うぅっ ふむぅんっ――」
一発目を頬から鼻先で受け止め、二発目を片目を閉じて目尻から、鼻筋にかけて貼りつかせながらも……
そのあと素早く亀頭部を口に含み、残りの噴き飛びを健気に飲みくだそうとする。
《びびゅうぅ〜――っ… びゅぶぅぅぅぅーっ♥ どびゅっ どびゅうぅぅっ どぷううううぅぅぅっ……》
大量の精液が、口内から胃の中へと溢れかえり流れ込もうとしていく。
↑14
「んふううぅぅぅぅぅぅっ! ふむううぅぅぅぅぅんっ… ふぅぅぅ〜… っ ぐぽうっ♥」
楓は亀頭部を咥えたまま、思わず小さくゲップをあげてしまう。それほどの結構な量を、なおも喉の奥で撹拌し、
その感触を楽しみ味わいながらも嚥下しようと息巻く。
「んぐっ… んぐぅっ…… じゅずずずずずずぅぅぅっ… れろ、れろぉっ… んぎゅぐぐっ… ふむぅんっ」
睫(まつげ)を伏せて頬を膨らませ、無表情となって小鼻で呼吸を調える。そして唾液を絡めて喉を鳴らし、
口内に溜まった精液をゴクゴクと美味しそうに呑みおろしていく。
「んじゅるるるぅぅぅっ… んぶぅぅぅぅぅ…… っ ごくっ ごくっ ごくっ… んぐうぅぅぅ〜っ… ふぅ〜っ ふぅ〜っ」
射精(だ)された分すべてを飲みこんだあと、瞳を潤ませて楓は口を離さず、尿道に残った精液を頬をへこませて
吸い取り味わおうとする。
もはや悩乱状態となり、荒い息を吐いて立ちつくす獲物の姿を確認すると、楓は二本のテールをつつましく、
小さく震わせながらも唇を離していく。
「ぢゅぷ… っ♥」
そして顔に盛られた二本の白い飛沫の、こびりついた陶然をしばらく見せたあと指で軽くそれをぬぐい、
見上げて挑発的な笑顔を見せる。
「はふぅ… ん♪ たっぷり出ちゃったねっ…… チン♥」
犬座りを継続したまま、肌と肌をいまだ触れ合わせたままでのその決め台詞(ぜりふ)を聴いた瞬間、
猿野の脳裏を不穏な感触が横ぎる。
「《……??》」
背中に打ち込まれた鍼がかすかな熱感をまとわせ、何らかの鳴動を与えてきたような、そんな気がした。
続く
それではまた次回。
「信夫はいい子だよな」
芭唐は幼稚園の頃から将来は学者さんになる、とのたまっていた中姉の、優等生そのものといった顔を眺める。
「そんな信夫ちゃんもママの言いつけに逆らってるよな」
「おや、聞き捨てなりませんね」
「布ナプキン使えって言われてるのに、こっそり紙ナプキン買ってきてさ」
「そ、それは、・・・荷物になるから・・・」
「ダイオキシンが発生するのに」
「学生には学生の事情があるんです。そのへんは臨機応変ですよ。
あなたなんかタンポン使ってるでしょう。ぜったい使うなって言われてるのに」
「だから信夫も使えって。便利だぞ」
「いやですよ。体に悪い」
「なんでも母さんが正しいってもんでもないだろ。冥が胸気にしなくなったのオレのおかげだぞ」
早くから胸が大きくなっていた冥に、母さんはだぶだぶの服ばかり着せていた。
冥自身も猫背がちになっていたのだが、芭唐にすすめられて今風の服を着るようになってからは肩で風を切って歩いている。
今では胸を強調するぴったりとした服も平気で着ている。
「それはそうですね」
うつくしい姉をたいへん自慢している中姉も、それに異論はないらしい。
「でも、下着まで派手にしなくてもいいと思いますよ。見せるもんじゃないんだから」
「見せるための下着だよ」
眼鏡の奥の目が鋭く光る。
「あんまりへんなこと言わないでくださいね。お母さんが聞いたら卒倒しますよ」
「ふん」
「わかってるでしょう」
ああ、知ってるよ。芭唐は口の中で小さくつぶやいた。
小さい子が犠牲になるいやな事件があると、ぽろぽろと涙を落としていること。
自分たちに重ねているのがわかる。あの強い母が、自分たちのことになると、弱くなる。
「あなたの行動があまりにも目に余るようになったら私、お母さんに言いつけますよ。
あなたが姉さんのベッドにもぐりこんでること」
切り札を出して、信夫はふふん、と笑った。
にくらしいけど自分の姉だけあって美人だな、と思う。
「貞操帯をつけられても知りませんから」
「それは勘弁して欲しい。マジで」
「だったらせいぜいレズごっこで満足してるんですね」
「ちぇー」
///////////////
・・・・・・・・・・・
………………………
裏天国さん乙。
さいきん寒くて、なかなか原稿進んでません。
>>裏天国氏
マターリ書いてくだされ。
ほしゅ
裏天国さんがんがれがんがれ
保守
79 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 13:43:07 ID:LqeB5O2r
「信夫はいい子だよな」
芭唐は幼稚園の頃から将来は学者さんになる、とのたまっていた中姉の、優等生そのものといった顔を眺める。
「そんな信夫ちゃんもママの言いつけに逆らってるよな」
「おや、聞き捨てなりませんね」
「布ナプキン使えって言われてるのに、こっそり紙ナプキン買ってきてさ」
「そ、それは、・・・荷物になるから・・・」
「ダイオキシンが発生するのに」
「学生には学生の事情があるんです。そのへんは臨機応変ですよ。
あなたなんかタンポン使ってるでしょう。ぜったい使うなって言われてるのに」
「だから信夫も使えって。便利だぞ」
「いやですよ。体に悪い」
「なんでも母さんが正しいってもんでもないだろ。冥が胸気にしなくなったのオレのおかげだぞ」
早くから胸が大きくなっていた冥に、母さんはだぶだぶの服ばかり着せていた。
冥自身も猫背がちになっていたのだが、芭唐にすすめられて今風の服を着るようになってからは肩で風を切って歩いている。
今では胸を強調するぴったりとした服も平気で着ている。
「それはそうですね」
うつくしい姉をたいへん自慢している中姉も、それに異論はないらしい。
「でも、下着まで派手にしなくてもいいと思いますよ。見せるもんじゃないんだから」
「見せるための下着だよ」
眼鏡の奥の目が鋭く光る。
「あんまりへんなこと言わないでくださいね。お母さんが聞いたら卒倒しますよ」
「ふん」
「わかってるでしょう」
ああ、知ってるよ。芭唐は口の中で小さくつぶやいた。
小さい子が犠牲になるいやな事件があると、ぽろぽろと涙を落としていること。
自分たちに重ねているのがわかる。あの強い母が、自分たちのことになると、弱くなる。
「あなたの行動があまりにも目に余るようになったら私、お母さんに言いつけますよ。
あなたが姉さんのベッドにもぐりこんでること」
切り札を出して、信夫はふふん、と笑った。
にくらしいけど自分の姉だけあって美人だな、と思う。
「貞操帯をつけられても知りませんから」
「それは勘弁して欲しい。マジで」
「だったらせいぜいレズごっこで満足してるんですね」
「ちぇー」
保管庫ってないの?
まあ保守
とりあえず保守
取りあえず保守。
ここ保管庫なかったっけ?
とろあえず保管庫の覚えはないな・・・
ほしゅ