アルトネリコ世界の終わりで謳い続ける少女その4

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726名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 07:43:44 ID:o9ZlKoi7
ならば新作に期待をしつつ瑠珈は俺の肉便器
727名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 08:23:59 ID:/VYCax6U
だから、大人ミシャは俺の隣で寝てるんだぜ?
728名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 08:31:39 ID:MCS0b31W
どっちもねーよ
729名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 07:13:50 ID:R3AWeKja
朝っぱらからAltonelico2を予約してきたぜ〜
しっかし最強コンボセット¥17200って…orz
今度はいくら使わされんだろねぇ?

それはさておきGJサンキュー!!
あと1〜2本書けばここも新スレに交代だね〜
2が出れば人も増えるだろうし、がんばるぞー!
730名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 13:01:31 ID:HeEQBl2W
731名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 17:05:42 ID:+1noQNjW
1時間以内に書き込みなかったらミュールは俺の嫁
732名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 18:21:00 ID:Sf4M6g6o
なんだミュールか
733名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 06:48:33 ID:T3rN39MS
なんだとはなんだ
734名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 11:16:42 ID:T0wFMjHB
なんだとはなんだとはなんだ
735名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 18:23:45 ID:EFhlhkea
…なんだろうねぇ?
736名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 23:52:26 ID:4T6ceaQ2
さすがにこのスレでパタリロネタは通じなかったかw
737名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 10:10:03 ID:0dJ7o7Aj
だがここで保守だ
738名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 09:51:30 ID:V/HDQ+dL
エロ無し シュレリア、ライナー、ミシャ

『つまみぐい』1/2

 シュレリア一行は今日もバトルを終えて、宿屋に戻っていた。一汗かいてウイルスを倒したのは
壮観である。彼女はすぐに宿屋の台所に行って、楽しみにしてた林檎ウサギを作り始める。疲れ
たあとの林檎は最高である。
 最初はたどたどしかった林檎の皮むきも、さすがに彼女は慣れてきたのかいつもより早く剥けた。
そしてお皿には林檎の可愛いウサギがいくつか乗せられていく。
「か、かわいい!」
 楊枝をそれら一つずつ刺して、お皿いっぱいに並べた。シュレリアはお皿をいろんな方向に向けて
見つめまわしていく。時折ツンツンと人差し指で触ってはため息をもらしていた。
「可愛い。でも、そろそろ」
「ねえ、シュレリア様。聞いて聞いて、こっちに来て」
 オリカの部屋から声が響いた。またか、とシュレリアは思う。しかし、そこは上司のつとめ。いくら彼女
の脈絡の突飛のない話でも、聞く余裕を彼女は持ち備えていた。
「は〜い、なんですか?」
 なんだかんだ言って、話し相手がなかった昔よりのことを考えると嬉しいのである。シュレリアはすぐに
彼女の部屋に行った。

「ふぅ〜、疲れました。たまにはオリカさんも、わけわからない話をやめてほしいですよ」
 シュレリアは疲れて肩を落とした。しかし、すぐに笑みが顔に広がっていく。
「さあ〜食べるですよ、ウサギちゃん」
 テーブルを見回すが、空の皿がひとつだけ置いてあった。
「あれ?」
 シュレリアは机の下、引き出し、椅子の上やごみ箱を探してみる。しかし、見つからない。しだいに
焦って、キョッロキョロと慌て始めた。
「ない……ない。ない!」
 絶望感が彼女に襲い掛かる。疲れがどっと出てくるのを感じた。
「シュ、シュレリア様。どうかした?」
 ミシャが部屋から出てきて聞いてきた。
 シュレリアはハッとする。もしや、そんなはずが。
「ここにあった林檎ウサギしらない?」
「ああ、それ!」
 ミシャは困った表情をして言った。
「ライナーが食べちゃった」
「ライナー! ライナーですね。許しません、上司としてしっかり言わなくては」
 シュレリアはすぐにライナーの部屋へ向かった。後ろでミシャの声が聞こえたが、たぶんたいした
用でないはずである。
739名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 09:53:39 ID:V/HDQ+dL
2/2

 勢いをつけて彼女はドアを開け放った。衣装も戦闘用に変えて、準備をする。
「ライナー。あなたはなにをしたか分かってますか?」
 白々しくライナーは呆然とこちらを見ている。憎たらしい演技である。
「そうですか。あくまでも白を切るのですか」
「え、ちょっと待て。な、なにか俺がしたのか?」
 ライナーの涙声が聞こえる。しかし、今日は上司としても許さないつもりにしている。
「そう。今あなたのお腹の中にある林檎ウサギちゃんのことですよ」
 シュレリアは屈みこんで楊枝を拾い、ライナーに見せ付けた。
「たまには屋内で唄の練習も良いかも知れませんね」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。ごめん、ごめん。なんでもするからここでやめくれ」
 ライナーはわけがわからず必死にどけ座した。でも、今のライナーを許すような余裕をシュレリアは持ち合
わせてない。
 でも……彼女は”なんでもする”に思考を止めた。これは――いやいや、ここで許すわけにはいかない。
「いいえ。……準備は良いですか?」
「ヒイイイイイイイイイ」
「ちょーーーーっと待って、シュレリア様!」
 ミシャの声だ。仕方ない、唄を言いかけた声を止めて彼女に振り返った。
「あの、それが、ね」
「言いたいことは分かりますが、ライナーがしたことは上司として許しませんからね」
 ミシャは困った顔をして首を横に振った。
「ごめんなさい。私も食べてしまったの。シュレリア様が上司として私たちに林檎を剥いてくれたと
思って、それで……」
 シュレリアは驚いて聞き返す。
「そ、それはどういうことです?」
「……ごめんなさい」
 ミシャの話を聞くと、毎回戦闘で素晴らしい戦いを繰り広げるシュレリア様は、さらに
デザートまで用意してくれる素晴らしい上司として感謝して食べたのである。
 素晴らしい上司……シュレリアは何度も反芻してくりかえしていく。
 シュレリアは戦闘服から通常服に戻り、ドアから二人を見る。
「シュレリア様!」
 ライナーだ。また笑ってくれている。カーッと顔が赤くなるのが分かった。
「素晴らしい上司ですか……ライナー、美味しかった?」
「はい」
「美味しかったです」
「そう、それは良かった」
 シュレリアはチャンスだと思った。こんなチャンス、滅多にない。
「ライナー。上司として命令します。なんでもするなら私のためになにか作りなさい」
「いえ、それは公私混同では?」
 しくしく。やっぱりライナーはライナーだった。               END
740名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 10:00:31 ID:a2lse+B1
朝っぱらからなんてものを・・・・/(^o^)\


超乙
741名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 11:57:22 ID:BFfK5Ktj
( ̄^ ̄)
742名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 10:21:06 ID:5ZTWJafh
ちょww癒されたww
超絶GJ!
743名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 14:07:02 ID:KHv0Mr2x
GJ〜

だがシュレリア様のことだ、ウサリンゴひとつ作るにも指先はキズだらけに違いない。
今すぐ舐めまわして癒してあげないとっ!!
744名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 16:06:14 ID:AeRP8Eha
>>743
それポチョマー
745名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 06:01:47 ID:dbm6zqBe
age
746名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 06:51:49 ID:IYTA+eDw
あと1ヶ月頑張ろうや。
747名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 15:58:06 ID:qr/cn7qR
ほしゅ
748名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 19:13:58 ID:y4l9F0XA
469k
749名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 17:25:34 ID:xsyyNFnw
保守します
750名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 23:25:05 ID:9JcO1dzo
ナールさんのエロ書いてたらなんだか長くなってきたのでいったん投下します

751Delivery01:2007/10/04(木) 23:25:52 ID:9JcO1dzo

「おじいちゃん ただいまぁ〜
 はあぁぁ つかれたあ〜〜 」
ナールはようやくといった様子ではしごを登りおえると、そのままへたり込んだ。
「やっぱり二人きりのお店で配達はムリみたい、毎日こんなことしてたら体がもたないわ 」
「そうか、いいアイディアだと思ったんじゃがのう…」
立地的にありえない場所にあるタワーガーディアンの繁盛具合は当然のごとくいまひとつだ。
その筋では有名なポチョマーの店ということで生活に困らない程度には
稼いでいるものの、たまには贅沢のひとつもしたくなる。
だから二人でいろいろと無い知恵を絞っているのだが、なかなか上手くはいかないようだ。
「おお、そうじゃそうじゃ、お前に手紙が届いておったぞ。 ほれ 」
「え? 誰からだろう… って、これ私じゃなくてお店宛てじゃない
 おじいちゃん、ボケてもいいけど徘徊とかしないでね、落ちちゃうから 」
祖父にわりときつめの突っ込みをしながらナールは封を切って手紙に目を通す。
「あ〜ん、これ配達の依頼じゃない、今やめようって決めたとこなのに…
 ま、しょうがないか、これが最後ってことで。
 え〜っと、品物は… ウサギのブローチ、で
 届け先はリーンカーネーションのシュレリアさん、ね
 ?? リーンカーネーション? どこよそこ?」
ナールの問いかけに祖父は首を振るばかりだ。
「カルル村の周りにそんな場所ないわよね? ネモのほうかしら…
 でも、このお店に張り紙しただけなのに、どうしてそんな遠くの人から注文が来るんだろう?」
「はて、なんでかのう?」
ふたりは仲良く首をかしげる。
「なんて考えててもしょうがないわね。
 ネモにも随分行ってないし、買い出しがてら行って探してみましょ 」
752Delivery02:2007/10/04(木) 23:26:40 ID:9JcO1dzo

カルル村からネモへ行くにはチェロ森を通らなければならない
モンスターもでる危険な場所だが、ナールには魔物避けの香があった。
「あらら? もう湖なんだ… ちょっとペース速かったかな…?
 う〜ん、イナイイナイもまだもつし、ちょっと休んでいきましょ 」
休むと言いながら、靴を脱いで湖に入っていく
どう見ても水遊びする気満々だ。
「あはっ、冷た〜い♪ 気持ちいい〜♪ きゃっ!」
スカートのすそを持ち上げて浅瀬を裸足で跳ね回るうちに
ナールはバランスを崩して湖にしりもちをついてしまう
「あいたた… あ〜ん! びしょ濡れになっちゃったあ… うぅ…早く着替えないと… 」
もとより一泊や二泊ではすまない旅だ、着替えの衣類は用意されている。
ナールはバッグから適当な服を取り出すと、手近な草むらに身を隠した。
「誰も見てないとは思うけど… パンティまでびしょびしょだし、一応ね 」
ガサッ!
「!!」
下着を脱いだナールは自分のすぐ後ろに何者かが草むらをかきわけて
やってくる気配を感じ、とっさに身体を隠しながらしゃがみ込む
「いやっ! 見ない…で、って… モ、モンスター!?」
だが、そこにいたのは、黄色いぷにぷにとした可愛いらしいモンスター、ポムだった。
基本的にはおとなしい生き物のはずなのだが、時折凶暴化して人を襲うことがある。
「ひっ…! メ、メッソーは… あっ! バッグおいてきちゃった… ど、どうしよう…!」
753Delivery03:2007/10/04(木) 23:27:31 ID:9JcO1dzo

しゃがんでしまっていたために逃げだす機会を失ってしまったナールは
もはや身をすくませて震えることしかできないでいた。
「や、やだ、やだぁ…! こ、こないでぇ… ひぃっ!!」
しばらくナールをじっと見つめていたポムが、勢いよく飛び掛かってくる
「キャーーッ!!」
甲高い悲鳴をあげるナールだが、彼女を襲ったのは体当たりの痛みではなく股間に当たる妙な感触だった。
「え…? ちょ、ちょっと! なにしてるのよっ!
 こらっ! 離れな、あんっ! や、やだ、そんなことしたらくすぐった、はぁん! や、やめてよぉ…!」
ポムはナールの股間に顔を貼付かせてうごめく
「あ、んん… だめ、舐めちゃ… あ、ああっ! やだやだ、ちょっと! だめだってば! ホントに、あっ! いやっ!
 あ… だめだめっ! ねえ、もう離れてよぉ…! こ、このままじゃ、お、おしっこ漏れちゃうっ!!」
どうやら少し前から尿意をもよおしていたらしくナールは切迫した声をあげた。
しかし、ポムがそんなことを意に解す訳もない
「いやぁぁ… そこ、そんなとこつつかれたら、あっ! ひぃ… もう、ほんとにだめぇっ!
 あ、も、もう無理、あっ、だめ、ああっ! いやいやっ! あぁぁっ! でちゃうぅっ! ふああぁぁっ…!!」
軽い絶頂をむかえて脱力したナールの股間から小さく弧を描いておしっこがこぼれた。
ポムはそれをうれしそうにそれを浴びている。
「はぁ、はぁ… もしかして… あなた、おしっこ飲みたかったの…?」
「ポムゥッ!(^×^)」
人の言葉が通じるかどうかは怪しいところだが
ポムはナールの問い掛けに明らかに肯定ととれる鳴き声をあげた。
「うぅ〜 こ、この… スケベモンスターッ!!」
「ポムゥゥ〜〜〜!! (。×。)」
754Delivery04:2007/10/04(木) 23:28:28 ID:9JcO1dzo

「う〜〜、ついてこないでよおー! もー…」
ネモの街についたナールは、なついてしまったのかずっと後を付いて来るポムと一緒に
店に必要な物の注文をしながらあちこちでリーンカーネーションについて聞いてまわった。
しかし、なにひとつ情報を得ることが出来ないまま、あっという間に日は落ちてしまい
仕方なく宿に戻ったナールは最後の望みをかけてその宿の酒場に立ち寄っていた。
「あーあ、やっぱり誰も知らないかぁ… あちこち旅してる行商人の人も知らなかったし、
 もしかして地名じゃなかったりするのかなあ…?」
「何か探し物?」
カウンターについてぐったりとしているナールに冷たい水の入ったグラスを差し出しながら、
酒場の女主人が優しく声をかけてくる。
「あ、はい。 リーンカーネーションのシュレリアっていう人に届け物を頼まれたんですけど
 誰も知ってる人がいなくて…」
「シュレリア…って、確か…」
「! も、もしかして知ってるんですか!?」
「あなたの探している人かどうかはわからないけれど、
 私の知り合いにそんな名前の娘がいるわ 」
この酒場のあるじが歌姫として有名なのは知っていても
まさかそれほど顔が広いとは思ってもいなかったナールは、
ネモについてすぐに彼女に聞き込みをしなかったことを少し後悔した。
「あ、じゃあ、リーンカーネーションってどのあたりなんですか?」
755Delivery05:2007/10/04(木) 23:29:25 ID:9JcO1dzo

「ごめんなさい、それはわからないの。
 でも、彼女たぶんプラティナの人だからそれもプラティナの地名だと思うわ 」
「プラティナ!? そんなぁ プラティナなんてどうやって行ったらいいのよ〜 」
せっかくはるばるネモくんだりまで来たのだから、最悪ほたる横丁あたりまでなら行く覚悟はしていたのだが
いくらなんでもプラティナというのは無茶過ぎる。
「いくらなんでもプラティナじゃあきらめるしかないかぁ… 」
再び肩を落とすナールを見て、女主人はなにか考え込むように首を傾げた後、意を決したように話しかけた。
「でも、プラティナまで行った人がいないわけじゃないわ。
 私の知ってる人にも何人かいるし…
 その人に頼んでなんとか行けるように手配してもらうから
 よかったら、私と一緒に行ってみない?」
「えっ!! ホントですか!?
 それは、行けるのなら是非お願いしたいですけど…
 でも、いいんでか? 見ず知らずの私なんかのために…」
ナールの問い掛けに、彼女は優しく微笑みを返す。
「私も、何か機会があれば一度行ってみたいって前から思っていたのよ
 だから気にしないで
 それに、本当に行けるかどうかは聞いてみないことにはわからないから…」
「ありがとうございます! えと、クレアさん!」
思い出すのにわずかに時間がかかったが、ネモの歌姫の名前はナールも知っていた。
「明日の朝聞きにいってみるから、お昼前にでもまた来てちょうだい。 えーっ、と…」
「あ、ナールです! それと、行くのなら私も一緒に行きます!」
「そう? それじゃあ一緒に行きましょう、ナールさん 」
756Delivery06:2007/10/04(木) 23:30:39 ID:9JcO1dzo

数日後、イム・フェーナに向かいシルヴァプレートを上ってく二人の姿があった。
「噂には聞いてしたけど、新しい司祭さまってほんとにいい人なんですね〜!
 プラティナ行きの手配もすぐしてくれたし、
 クレアさんのお店の店番に巫女の人達まで貸してくれるなんて!」
「そうね、ラードルフさんはとてもいい方だわ…」
クレアの知り合いというのは教会の司祭のことだったらしい
ナールの言う通り、至れり尽くせりの対応をしてくれたのだが、
なぜかクレアの表情は冴えない。
「あの娘たち、本当に大丈夫かしら…」
どうやら店番を買って出た巫女達が心配なようだ …あるいは彼女らに任せてきた店の方かもしれないが。
「心配することないですよ、なんかお友達もいっぱい来てくれてましたし… 」
「ポムッ! ポム〜〜ッ!! (`×´)」
他愛のない話をしながらのんびりと歩を進める二人の後を着いて来ていたポムが
突然近くの茂みに向かって唸るような声を上げ始めた。
「ちょっと、うるさいわよ! 今クレアさんと話してるんだからしずかに…」
ポムを叱り付けようとするナールの言葉を、今度は別の声がさえぎってくる。
「フラフラ〜〜」
「な、なに!? 今の気が抜ける声… 」
「! フラフラワーだわ! 気をつけて!!」
クレアが叫んだのとほとんど同時に、茂みの奥からモンスターがおどりでた。
「フラフラ〜〜!」
757Delivery07:2007/10/04(木) 23:31:39 ID:9JcO1dzo

緊張感のない声の主は愛らしい少女の姿をした植物型モンスター、フラフラワーだ。
見た目に反してとてもタフな上に高い回復能力をもっている。
相当強力な歌魔法でもなければ倒すのは難しく
そして現状でそんな詩を謳う余裕はとてもつくれそうにない
「ナールさん、逃げるわよっ!」
「は、はいっ!!」
一瞬で状況を判断したクレアが号令をかけるが、モンスターの動きはそれよりさらに早かった。
「いただきぃっ!」
「え!? きゃあっ!!」
突然フラフラワーの頭についた“つぼみ”がワニの口のように大きく開き、ナールにかぶりつく
「ナールさんっ!!」
「かぷりっ♪」
フラフラワーは花弁でナールを捕らえると、そのままつぼみの中に飲み込んでしまった。
「ああっ!そんな… ナールさんが…!」
「ポムゥ〜〜ッ!(i×i)」
『いや〜〜! なにここ? ベタベタしてキモチわる〜い!
 誰かー! クレアさーん! 助けてー!!』
完全に食べられてしまったと思ったクレアとポムはうちひしがれたが
どうやら大きくふくらんだつぼみの中でナールはまだ生きているらしい。
「モグモグ〜〜 ペロペロ〜 コチョコチョ〜♪」
『ひゃっ! ちょっと! やだ、な、舐められてる!? いや〜〜! 食べないで〜〜!
 あんっ! な、なに!? どこ触って… きゃあんっ! だめ、アハハハハ、そこくすぐったい〜〜!』
758Delivery08:2007/10/04(木) 23:32:24 ID:9JcO1dzo

「えっと… とりあえず、しばらくは大丈夫そうね…
 でもどうしたら… 赤魔法なんか使ったらナールさんまで巻き込んじゃうし… 」
安堵しつつも困り果てるクレアの横で、ポムは必死にフラフラワーに体当たりを繰り返している。
「ポムー! ポムー! (`×´)」
「フラフラ〜♪」
だが、ポムの与えるわずかなダメージなど、フラフラワーの回復能力の前ではなんの役にもたっていない。
一方、つぼみの中のナールは命の心配こそないものの、それなりにピンチにおちいっていた。

「あんっ! もうやめてよ、くすぐったいってばあ〜!」
つぼみの中で幾重にもかさなっている花弁の群れが、ナールの身体のあちこちを撫で回す。
それこそくすぐったい程度のその攻撃の目的は、決してナールを笑わせることではなかった。
「えっ!? なによこれ! 服、溶けてきちゃってる!?」
どうやらフラフラワーのつぼみの中で分泌される溶解液は器用なことに服だけを溶かしてしまうようだ、
先程から全身をまさぐっていたのはこのためだったらしい
「ちょっと! あなた女の子なんじゃないの!?
 わたしを裸にしてなにがうれしいのよっ! ひゃあっ!!」
すっかり全裸になってしまったナールの股間に微妙な硬さのものが押し当てられる
どうやらフラフラワーの“めしべ”のようだ。
「な、なによそれ…? まさかそれを私に入れる気なの…?
 や!、だめっ! 私まだしたことないんだからっ! 初めてがモンスターなんていや〜〜!!」
狭いつぼみの中ではほとんど身動きができないが
ジタバタと暴れるとさすがにめしべの狙いを外すくらいはなんとかなる
『あれれ〜? ぐいぐい! む〜、ヌルヌル〜〜! 』
「やだっ! 押し付けてこないでってば! あんっ!
 あ、なに? ヌルヌルしたのが出てきてる… あっ! あぁんっ!」
フラフラワーはめしべの先から粘液を出し始めた。
ヌルヌルの粘液にまみれためしべは、ナールが動くたびに股間をすべって大事な部分を絶妙に刺激する。
「あぁ… やだ、なんだか… アソコを舐められてるみたいで… ちからが抜けちゃうよぉ…
 このままじゃほんとに入れられちゃう…! あぁ、助けてクレアさぁ〜ん!」
759Delivery09:2007/10/04(木) 23:33:30 ID:9JcO1dzo

ナールが必死の叫びをあげている頃、クレアは歌っていた。
「〜〜♪ ふぅ、このくらい謳えば… いけるわね、ボムくん?」
「ポムッ!(^×^)」
どうやらポムに青魔法を聞かせていたらしい
「それじゃあ行ってちょうだい!」
「ポムゥーーー!!(`×´)」
クレアの号令で、青白いオーラを身にまとったポムがフラフラワーめがけて勢いよく突進した。
「フラフラ〜〜!!」
「きゃんっ!」
ポムの攻撃でばったりと倒れたフラフラワーのつぼみから、ナールが転がり出てくる。
「ナールさんっ! 大丈夫!? 怪我はない!?」
クレアはほとんど全裸で体中粘液まみれのナールを抱き起こした。
「あ… クレアさん… わたし、髪の毛とか溶けてませんか?」
「え? ええ、なんともないみたい、ちょっと、お手入れがたいへんそうだけど…」
ナールのいかにも女の子らしい心配に、かるく戸惑いながらも
そんな心配ができるくらい無事なことにクレアは胸を撫で下ろす。
「はぁ、それにしてもありがとうございます、クレアさん 」
「ううん、あなたが無事で本当によかったわ。
 それに、お礼ならあのポムくんに言ってあげて 」
クレアにうながされ、まだ倒れたままのフラフラワーの方へ目をやると、
「ポムポムポム〜 (^×^)」
「イヤイヤ〜〜ン!!」
ポムはフラフラワーの胸を舐めまわしていた。
「…アレに、お礼ですか?」
「……… と、とにかく着替えないと! 私、替えの服持ってくるわ 」
760Delivery10:2007/10/04(木) 23:34:16 ID:9JcO1dzo

「そういやわたし裸だったんだ… だ、誰も見てないよね…? きゃっ!」
ナールは両手で胸を隠しながら周囲を警戒するが
その不意をついてなにかが突然お尻を撫でた。
「このっ! スケベモンスター!! って、あれ?」
有無を言わさず踏み付けるが、犯人とおもしきポムはいまだにフラフラワーにまとわりついている。
「じゃあこれは…」
足元を確認してみると、ほのかに青白く光る石があった。
「にょ〜〜〜(>・<)」
そして近くの草むらには黄色いヌイグルミのような生き物がか細い鳴き声をあげている
尻尾の先に結晶をつけたモンスター、にょ? だ。
「あっ! ごめんなさいっ!」
あわてて足をどけるとグラスノは地面に吸い込まれるように潜ってにょ? の背中に納まった。
「にょ? にょ〜 にょ〜 にょ〜〜 (>・<)」
尻尾が自由になったにょ!は一瞬不思議そうな顔をすると、猫なで声で鳴きながらナールにすり寄ってくる。
「な、なによ、謝ったじゃない… 」
怒っているわけではなさそうだが、それだけに相手の意図がつかめない。
ナールが困っていると、にょ? は尻尾をのばしてまたナールのお尻を撫でてきた。
「きゃあっ! なによ! 人に謝らせといて、結局あなたもスケベモンスターなんじゃない!
 あっ! こらっ! やめなさいってば!!」
足先で追い払ってもしつこくまとわりついてくるにょ?を、ナールは再び踏み付ける。
「にょ〜〜〜♪(^・^)」
「な、なによその嬉しそうな声は…? もしかして… 踏んで欲しかったの?」
「にょっ! にょっ!(^・^)」
どうやらそのとおりらしい。
「もー!なんでこの世界のモンスターは変態ばっかりなのよ〜〜!!」
761Delivery11:2007/10/04(木) 23:35:01 ID:9JcO1dzo

「ふむ、なるほどな、事情はわかった。 テル族はあなた方への協力を惜しむことはない。
 しかしシュレリア様が届け物をホルスの人間に頼まれるとは… この世界は本当に変わり始めているのだな、
 よもや人間が使い魔を連れ歩く時代がくるとは思いもしなかった 」
「……別に使い魔とかじゃないんですけど… ほんと、なんで追い払ってもついてくるのかしら…?」
ようやくたどり着いたイム・フェーナで、早速族長の元を訪ねたたナールとクレアの後ろには
道中で出会ったモンスター達がついてきている。
「この子達ナールさんが好きなのよ 」
「そんな素直な意味の“好き”ならよかったんですけどね… 」
小声で話す二人の声は届いていないのか、族長はマイペースに言葉を続けた。
「それで、プラティナへ行く手段だが、幸い手元に相転換サーキュラがあるからこれを使うのが良いだろう。
 リーンカーネーションは塔の最上部だがプラティナから先の事はレアード殿に相談してくれ
 そのラードルフ殿からの紹介状があれば取り次いで貰えるはずだ。
 では、一足先に氷の瞳で待っているぞ 」
「え?」
族長は言うだけ言うと姿を消してしまう
「ちょっと、あの… 私たち、氷の瞳がなんなのかも知らないんですけど… 」
「氷の瞳は地名かなにかみたいね、ほら 」
途方に暮れるナールにクレアは地図のような物を差し出した。
「あ、すいません、今居るのがこのホルンの辺りだから… 結構距離ありそうですね… 」
「そうね… でも私達の目的地はここなんだから、このくらいでまいってちゃだめよ 」
クレアの指した塔の頂上には、確かにリーンカーネーションと書かれている。
「うわぁ… これは配達料余分にもらわないと割に合わないわね、
 …それにしても、よくこんな地図持ってましたね?」
「さっき貰ったのよ、パンフレットですって。
 テル族は排他的だって聞くけど、私達と交流するのが嬉しくてしかたがないって人達もいるみたい 」
「へ〜、そういう人達が頑張ってくれたら、
 そのうちこことかプラティナにも簡単に行き来できるようになるかもしれませんね 」
「そうね、でも今はまだ地道に歩くしかないわ、頑張りましょう 」
762Delivery12:2007/10/04(木) 23:36:07 ID:9JcO1dzo

「はぁ〜、それにしても随分高い所まできちゃいましたね〜 」
「そうね、ナールさんは高い所が好きなの?」
「はい! 私のお店も高い所にあるんですよ〜
 おかげでお客さん来なくって… 」
「待ちなさいっ! そこの二人!!」
のんびりと話をしながらイオンプレートを上る二人の背後から突然声がかかる
「誰っ!?」
クレアが身構えながら振り向くと、そこには四人の女の子がいた。
「フフフ…、あたし達は…」
おそらくは先程の声の主であろう女の子が言葉を切ると、
脇にいた残りの三人がひとりづつ前に出て見得を切っていく
「セラビースト!」
「セラバード。」
「セラハートですぅ〜♪」
「セラリーダー! 四人揃って………」
なぜかそこで固まってしまう
「………えっと、四人揃って…なに?」
どうしようもない空気にナールが尋ねてみると、セラリーダーは突然がっくりとひざまずいた。
「…ダメよっ!! やっぱり四人じゃおさまりが悪いわっ!
 奇数… 奇数じゃないとっっ!!」
「リーダー… ごめんなさいですぅ〜 ハートが、ハートがジャマしてるんですぅ〜 」
「なに言ってんだハート! ボク達は仲間じゃないかッ!!」
「ビーストの言う通りよっ! あとひとり加えればすむだけの話なんだからそんなこと言っちゃダメッ!!」
「り、りぃだぁぁ〜〜 」
ひし、と抱き合うセラハートとセラリーダー。
「…まあ、なんかそういうわけだからさ、キミらどっちか一緒に来てよ 」
763Delivery13:2007/10/04(木) 23:36:59 ID:9JcO1dzo

突然始まった三文芝居に二の句が告げないナール達に、
仲間達を冷ややかに見ていたセラバードが簡潔に彼女らの要求を告げた。
「え…、あ〜 あの、私達、先を急ぐので… ねえ、クレアさん?」
「ええ、どうぞ他をあたって下さい 」
「だめよっ! あたし達にはどうしても五人目が必要なのっ!
 みんなっ、とりあえずふたりとも捕まえるのよっ!」
セラリーダーがビシッ!と指を差すと、残りの三人が一斉に飛び掛かってくる。
「いや〜〜! ………? あれ?」
ナールはとっさに身を縮めたが、誰も襲い掛かってはこなかった。
「ちょ、ちょっと、どうして私ひとりに全員で… きゃあっ!」
「ふあぁ〜〜 ボクふかふかなおっきいおっぱいだ〜い好き!」
「あぁ〜ん、ビーストったら両方とっちゃうなんてずるいですぅ〜
 ハートにもかたっぽ揉ませてくださ〜い 」
「…まったく、ふたりともお子様だな
 こういう豊満な女性は胸よりも尻の方が魅力的なものなんだ、
 やわらかくてすべすべしてて… フフ… 」
「いやっ! はなしてっ!はなしな、 あんっ! あ、いやっ!
 なに脱がしてるのよっ! はぁんっ! ダメ、そんなトコ吸っちゃ…
 うしろのあなたもパンティに手を入れてこないでっ!!」
どうやら突撃した三人はそろいもそろってクレアを目標にしたらしい。
「……なんで?」
なにか微妙に理不尽なものを感じるナールだったが、すぐに気をとりなおす。
「じゃなくて助けないと! ほら、あなた達も… ってなによだれ垂らして見てるのよっ!!」
「ふ〜ん、やっぱりその娘たち、あなたが使役してるんだ、
 こんなファンシーなモンスターを使う魔物使いなんて初めて見たわ 」
セラリーダーはポム達に指示をだそうとしたナールの前に立ちはだかると、
いきなりその胸を両手でわしづかみにした。
「きゃあぁぁぁっ!! いきなりなにするのよっ!」
振り払おうとするが、セラリーダーの身のこなしは素早く、ナールではとても振り切れそうにない
「あっ、あぁんっ! やだ、やめて! 揉まないでよぉ〜!」
「う〜ん、やわらかくっていいおっぱいだけど… ボリュームがな〜
 やっぱりあっちの巨乳のお姉さんかな?
 ポム使いは貴重なんだけど貧乳はもうお腹いっぱいだしね〜 」
764Delivery14:2007/10/04(木) 23:38:42 ID:9JcO1dzo

ナールにぴったりくっついて胸を揉みしだきながら好き勝手な事を言っている
「だ、誰が貧乳よっ!! そりゃクレアさんみたいに立派じゃないけど、
 私だって人並みにはあるんだからっ!!
 もうゆるさないわよ〜〜!!」
セラリーダーの無遠慮な言葉が逆鱗に触れたらしく、
ナールは顔を真っ赤にして怒りながら腰に付けたポーチから緑色のたてぶえを取り出した。
「え!? そ、それはまさか風切りの… 」
「一撃必殺っ! えーーいっ!!」
「キャアアァァァーーー!!」
ナールが使ったのは相手を一撃で戦闘不能にする恐るべきアイテム、風切りの縦笛だ。
実はかなりの実力があるセラリーダーも、この必殺アイテムの前ではひとたまりもない
「ふっふ〜ん、見たか、これがおじいちゃん直伝のメルクの成果よ!
 さあ、クレアさんも助けないと、えーっと、これとこれ… それにこれも!
 えいっ、えいっ! えーいっ!」
ナールはポーチから赤青黄色の色とりどりの小瓶をとりだすと、
クレアにたかっている三人娘に次々と投げ付ける。
「あれ? あれれ? からだのちからが抜けてく… なにこれ? ボク、どうしちゃったの!? 」
「なっ、なんだ!? 服が勝手に脱げて…! なんなんだよこの薬は!?」
「あ〜れ〜れ〜? な〜ん〜だ〜か〜 み〜ん〜な〜は〜や〜く〜な〜っ〜て〜な〜い〜?
 あ〜 ハ〜ー〜ト〜が〜お〜そ〜い〜の〜か〜♪」
能力を激しく弱体化させる薬をいっぺんに浴びた三人は、もうまともに動くこともままならない。
「あなたたち、出番よ、やっちゃって!! 」
「ポム〜〜(^×^)」
「フラフラ〜〜 」
「にょ〜〜(^・^)」
ナールの命令を受けた三匹は嬉しそうに三人娘に襲い掛かっていった。
もちろん、命ではなく貞操を奪う方の“襲う”で、
「さて、あとは… 」
ナールは緑色の縦笛を手にしたままセラリーダーににじり寄る。
「えっ! いや、ちょっと待って! ホラ、あたしもう動けないし…
 だ、だいたいその笛であたしをどうしようってのよぉ〜〜!!」
「問答無用よっ!」
「ひいぃぃ〜〜ん! かんべんしてぇぇ〜〜!!」
765Delivery15:2007/10/04(木) 23:40:11 ID:9JcO1dzo

お仕置きタイムが終わった後、セラリーダー達はナールとクレアの前で深々と頭を下げていた。
「「ほんとーに申し訳ありませんでしたっ!!」」
声をそろえて謝っている。
「ナールさん、この娘達も反省してるみたいだし… 」
「まあクレアさんがそう言うなら…
 あなた達、仲間を増やすのはいいけど、あんな痴女みたいな真似はもうしちゃだめよ、わかった?」
諭すように言うナールに、四人はコクコクと何度も首を縦にふる。
「はい、わかりました。 本当にご迷惑かけちゃって…
 あ、そうだ! お詫びと言ってはなんですけど… 」
セラリーダーはポケットからホイッスルを取り出して差し出してきた。
「なにそれ、綺麗な笛だけど… 」
「これは、モンスター使い娘の間に伝わる“ドラゴン呼びの笛”です。
 ポムやにょ? を使役できるあなたならドラゴン使いになれるかもしれませんから
 どうせあたしたちが持っててもしかたないものだし、どうか貰ってやって下さい 」
セラリーダーはナールの手にホイッスルを握らせる。
「ふ〜ん… 」
ナールは受け取ったホイッスルを少しの間じっと見つめた後、おもむろにそれを吹いた。
ピリリィィィーーーー!!
「ちょ、いきなり吹くなんて! 度胸ありすぎですよっ!!」
「そうですぅ〜! 先にお友達になっておかないとぉ、来てくれてもおそわれちゃいますぅ〜〜!!」
「なんですって!?」
セラリーダーとセラハートの焦りまくった声に、クレアもあわてふためく
「ナールさん! いくらなんでも軽率すぎるわ! もし本当にドラゴンなんて出てきたら… 」
「ちびっちゃいのならいいけど、でっかいのだとボクらじゃかなわないよー! ど、どーしよー!?」
766Delivery16:2007/10/04(木) 23:40:58 ID:9JcO1dzo

「風が… 変わった。 くるぞ、とびっきりヤバいのがな… 」
鳥使いであるセラバードは飛行してくるもの気配には敏感らしく、空の一点を見つめてつぶやいた。
「そんな… ど、どうすればいいの!? 逃げたほうが… え?」
半ば混乱しかけているクレアの頭上に唐突に影がさす。
それと同時に目の前にいるセラリーダー達の顔があっという間に青ざめていった。
「あ、あ、あ、あれ、って… ま、まさか、まさか…!!」
「よりにもよってアレが来るか… サイアク、だな 」
セラバードがすべてを諦めたようにつぶやく
自分達の上に落ちた影がものすごい勢いで広がっていく恐怖に耐え切れず
ゆっくりと振り返ったクレアはその選択をすぐに後悔した。
「あ、あぁ……… 」
青い空を一面真っ黒に塗り潰しているのが、たった一頭の生き物なのだと理解した瞬間、身体の震えが止まらなくなる
四枚の翼を持つ巨大な竜は、ゆったりと羽ばたきながら、彼女達の立つプレートの前に静止した。
途切れ途切れの足場は、この生き物には小さすぎるのだ。
そして獲物を求めるかのようにその長い首を彼女達の方に伸ばしてくる
その時、ナールがスッ、と前に出た。
「だ、だめ… 」
クレアが引き止めようとはりあげたつもりの声は、まるで囁きのようになってしまう
当然それで歩みを止めるわけもなく、ナールは既に黒い竜の頭の隣までたどり着いている
「……?」
だというのに、竜はまるで攻撃をする気配を見せない。
それどころか、ナールが頭を撫でようと背伸びして伸ばした手の下にわざわざ頭を降ろしてくる
「ふふ、いいこいいこ、
 あ、みんな、紹介するわね、この娘は、えと、スレイプニルちゃん。
 わたしの妹みたいなものかな〜♪」
角の根元辺りを撫でられて気持ちよさそうに目を細めている竜の様子を見る限り、ナールの言葉に嘘はないのだろう。
「い、妹? そう、なの… はぁ、」
緊張の糸が解けて一瞬倒れてしまいそうになるのをなんとか踏みとどまると
キッ! と眉を吊り上げてクレアはナールのところへ歩いていった。
「ナールさん… そういう大事なことは先に言っておきなさーーいっ!!」
「えっ!? あ、はいっ! すみませんでしたぁ〜!!」
767名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 23:48:24 ID:9JcO1dzo
やはりスレが限界のようで… 続きは次スレで
で、立てなきゃいけないんだけどスレタイどうしよう?
タイトルとか苦手なのでいい案があれば是非

あと、ナールとスレイプニルの関係は>>120〜で
微妙に荒れたんでプニルは出しませんけど
768名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 20:27:41 ID:v2RPDspn
タイトルはそのままアルトネリコ〜5でいいんじゃないだろうか
次作を考慮するなら多少は変えたほうがいいかもだけど
769名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 04:20:24 ID:0GT4CRN5
新作まであと3週間程度だしアルトネリコ5【1&2】か【総合】に変えるのもいいか?

さて・・・>>767GJ!!!
こういう暗さがほんの少したりとも無いほのぼのなお話は安らげますな。
次スレでも楽しみにしてる
770名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 03:36:48 ID:9rESTEl8
771名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 16:57:18 ID:UwWpoCaE
「アルトネリコ総合エロパロスレ その5」
でいいかな?
772名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 18:49:38 ID:Hbf4XF5c
悪魔(あくま)・・・役所で受理されず父親は覚せい剤で逮捕
海月彰(かるあ)海聖亮(かしす)・・・火事でどっちかが焼死
稀夕(きせき)・・・祖母に殺害される
聖那(せな)・・・父親の車に轢かれ死亡(セナの死亡事故後に命名)
斗夢(とむ)・・・脱輪したトラックのタイヤに轢かれる
叶夢(かなと)・・・祖父の車にチャイルドシード未装着で乗っていたが道路標識に激突死

凱鳳(がお)・・・親戚15人が誰も気付かず鬼怒川で水死
奈竜(なる)・・・プールで水死
龍櫻(りゅうおう)・・・犬触れなくて家出し、湖で水死
龍翔(りゅうしょう)・・・母親に埋められる
聖楠(せいな)・・・母親の勤める風俗店事務所で同僚の男性に暴行を受けて死亡

優亜(ゆうあ)・・・キチガイ同級生に殺される
優民(ゆうみん)・・・火事で母と兄とともに焼死
悠海(ゆうあ)・・・防波堤から海に転落し、水死
騎士(ないと)・・・父親の知人に誘拐される
楽(のの)原始(げんし)・・・母子家庭半焼で焼死
日々太(びいた)智足(ちたる)・・・温泉地の毒ガスで一家全滅

真琳(まりん)・・・母親の元カレに刺され死亡
真鈴(まりん)・・・両親がパチンコ中に自宅が火災になり焼死
俐緒(りお)・・・両親パチンコ中、駐車場で5時間車内放置され熱射病死
雷音(れお)・・・落雷感電死
激流(あまぞん)・・・風呂で溺れ死ぬ
夢路(メロ)…夢に向かってフルパワー→デリヘル
隆聖(りゅうせい)・・・ポケモンカーを見ようと歩道から飛び出し乗用車にはねられ死亡
773名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 18:51:04 ID:Hbf4XF5c
 先日、孫が熱中してるという漫画を拝見したのですが、そのあまりな内容に唖然としました
この漫画は、一人の青年が名前を書くだけで人を殺せるノートを拾うところから始まるのですが、 その青年の名前が、『 月 』 と書いて 『 ライト 』 というのです

ライト、つまりright。右です。この漫画の主人公は右翼を象徴しているのです!
そして、この青年は自ら神と称し、正義のためとノートを使って虐殺を始めます

さながら、戦中徴兵された青年達がお国のためにと殺人を繰り返す姿を彷彿とさせ、薄ら寒くなりました

その後、ライトの敵としてLというキャラが登場します。いうまでもなくrightに対するleft、左翼を意味するものですが、キャラの描写がひどいのです

ライトは、東大に首席合格する美男子なのに対し、Lは麻薬常習者のごとく虚ろな顔とホームレスのような風体をしています

左翼の象徴たるLを落としめることにより、右翼がいかに優れているかという思想を植え付
ようとしているのです

しかし、この背筋が凍り付く展開がまっていました
なんと、この漫画のヒロインを拉致監禁してしまったのです

まさしく日本最大の汚点である従軍慰安婦拉致の再現、しかもそれを正義として描いてるのです もはや正視できないと、そこから先を読むことを放棄しました

それからしばらくして、ふとこの漫画がどうなった気になり手にとってみると、なんとLは殺されてしまっていたのです

Lは謀殺され、右翼の勝利となったのです。 あまりの右傾ぶりに呆れ果ててしまいました
唯一の救いといったら、現在この漫画が掲載されていないことでしょうか
今後、このような偏った思想を植え付ける漫画が世に出ないことを祈ります


774名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 18:54:40 ID:Hbf4XF5c
なんかいかにも就職活動中って感じの女子大生が真昼間の
ファーストキッチンで胸とかバンバン揉ませてるわけ。同じ年くらいの
男子大学生ぽい奴に。しかもスーツの内側に手入れて直で揉んだり
してるわけ。なんか女のほうも廻りを気にしながらも小声で
笑ったりしてるわけ。「ヤダァ♪」とか言いながら。

俺は思ったね。お前ら独身中年なめんな、と。お前らのすぐ隣に座ってる
俺はお前らの様子見ながら正直、勃起してんだよ。ていうか信じられないよ。
素人同士で金のやり取りもなく胸揉むなんてよ。俺はヘルスで平均40回ぐらい
揉むわけ。12,000円で40モミ。1モミ300円。俺はそいつら見ながら「あ、300円」
とか「また300円」とかカウントしてたわけ。で、そのカウントが6,000円ぐらいに
達した時、突然こみ上げてきたわけ、嗚咽が。押さえ切れないほどの憤怒が。
で、声に出して泣き出しちゃったわけ。真昼間のファーストキッチンで。独身中年が。

急に声をあげて泣き出した俺を珍獣でも見るように一瞥した挙句、クスクス笑いながら
店を出ていくそいつらの後ろ姿を見ながら俺は思ったわけ。これはもう階級闘争だ、と。
謂なき触穢の鉄鎖に蹂躙された日陰者の人権は闘争によってしか解放されないのだ、と。
そんなわけで俺は闘うわけ。ここに常駐するグズなお前らも闘え。取り戻せ。矜持を。
775名無しさん@ピンキー
俺、妹の結婚式に「相手は美男美女が多いのに、お兄ちゃんみたいなブサイク出したら、
うちがどう思われるか分からない」という理由で出席拒否されました。
親が出席を勧めても「もう相手には兄は死んだ事にしてあるから無理」と返事。
親もその言葉を聞いて了承。

当日。
携帯の電源を切って、家から300キロほど離れたサービスエリアでバイクを降り、
携帯を確認すると親戚と親と妹から結構な数のメールが入っていた。
内容を確認し、三者の発言を総合すると、披露宴で親戚が俺が来ていないのを妹に尋ね、
隣にいた新郎に「それ誰?」と聞かれた妹が言葉を濁していると新郎の親戚が「二股かけてる男なんじゃないの」と
酔った勢いで冗談めかして言った。

それを聞いていた新郎父が「二股をかけているような女なんぞいるかぁ!」と叫んだのを皮切りに
その後の披露宴は非常に殺伐とした空気の中で行われ、現段階では妹とその旦那はホテルから場所を移して
二次会に移っているが、双方の両親と親戚がホテルの一室に集まり、これから先の事を話し合っている真っ最中。

仕方ないので、親に連絡。
親は戻ってきて相手に説明してくれと言ったが、妹の行いに半ば切れていた俺はこう言った。
「あんな理由で出席拒否されて、親戚に根回ししていなかったあなたがたのミスでしょ。それを今更戻ってこいですか。
奴がどうなろうと知ったことじゃないし、俺は死んでるんでしょ。なんで親戚にもそう言って押し通さないかなぁ。ってことで無理! じゃ」

電話を切り、タンクバッグの一番奥に突っ込みツーリング再開し、結局家に帰ったのは三日後。
親にその後の話を聞くと、妹は洗いざらい新郎に話したが、兄弟を(話の上で)殺す娘は願い下げとなり、破談