魔人学園ふともも帖
綺麗な太もも・・・葵、舞子、裏密、雛乃、さやか、紗夜、マサキ(薫)、朋子、摩紀、さとみ、朱日、ほのか、雹、比良坂、お凛、お葉、お政、茂保衛門、かごめ、伊涼
可愛い太もも・・・マリィ、サラ、花音、真那、真由
健康的な太もも・・・小蒔、雪乃、桃香、アン子、天野、水角、小鈴、涼浬、美冬=ピセル、美弥、神楽
むっちりした太もも・・・藤咲、芙蓉、マリア、六道、桔梗、百合、蜻蛉、武蔵、静瑠
ぶよぶよした太もも・・・岩山
恐ろしい太モモ・・・藍
筋肉・・・ガッツ
魔人学園ヒップウ帖
綺麗なお尻・・・葵、舞子、雛乃、さやか、紗夜、マサキ(薫)、朋子、摩紀、さとみ、朱日、ほのか、雹、比良坂、お凛、お葉、お政、茂保衛門、かごめ、伊涼
可愛いお尻・・・裏密、マリィ、サラ、花音、真那、真由
健康的なお尻・・・小蒔、雪乃、桃香、天野、水角、小鈴、涼浬、美冬=ピセル、美弥、神楽
むっちりしたお尻・・・藤咲、芙蓉、アン子、六道、桔梗、蜻蛉、武蔵、静瑠
熟れた尻・・・マリア、百合
たるんだお尻・・・岩山
恐ろしいお尻・・・藍
筋肉・・・ガッツ
無限の可能性を秘めたナイ乳・・・マリィ、サラ、真那、真由
もう成長はしないけどそれはそれでGOODな貧乳・・・小蒔、裏密、雪乃、マサキ(薫)、水角、六道、朋子、摩紀、朱日、雹、かごめ
まさしく旬な揉みごろの乳・・・雛乃、桃香、紗夜、天野、さとみ、涼浬、花音、ほのか、美冬=ピセル、比良坂、美弥、お葉、お政、茂保衛門、神楽、伊涼
人類の宝ともいえる巨乳・・・葵、舞子、藤咲、さやか、芙蓉、杏子、小鈴、桔梗、百合、お凛、蜻蛉、武蔵、静瑠
爆乳・・・岩山
魔乳・・・マリア
恐ろしい胸・・・藍
筋肉・・・ガッツ
参考資料(身長、体重/バスト、ウェスト、ヒップ)
魔人
葵…160,46 / 88,55,84 藍…157,45 / 87,55,82
小蒔…158,47 / 77,55,82 小鈴…152,43 / 78,54,83
舞子…160,47 / 86,59,88 涼浬…158,46 / 79,54,80
藤咲…168,48 / 89,61,89 花音…148,42 / 80,53,80
裏密…155,42 / 74,53,76 真那…146,36 / 68,52,67
雪乃…163,47 / 79,58,82 ほのか…150,40 / 73,56,77
雛乃…163,46 / 83,58,83 ガッツ…164,49 / 80,60,81
マリィ…145,34 / 70,54,75 美冬,ピセル…157,45 / 86,58,85
桃香…160,44 / 83,58,83 桔梗…159,44 / 88,58,87
舞園…160,44 / 87,58,86 雹…157,43 / 86,58,86
芙蓉…170,??. / 87,56,83 比良坂…156,42 / 80,56,81
紗夜…158,42 / 80,56,83
杏子…162,46 / 89,61,88 杏花…157,43 / 87,59,87
マリア…172,52 / 91,58,88 百合…161,47 / 83,57,85
絵莉…172,50 / 83,60,85 お凛…173,47 / 87,55,82
岩山…178,110 / 130,130,130 美弥…147,41 / 81,52,78
マサキ.(薫)…163,45 / 76,56,77 真由…137,33 / 69,50,62
水角…170,52 / 74,58,79 お葉…163,43 / 83,55,79
サラ…148,36 / 71,53,74 モホエモン…170,65 / 84,73,82
ともちゃん…179,68 / 83,67,86 蜉蝣…161,44 / 86,59,84
六道…162,45 / 76,54,82 若ママ…157,45 / 87,55,82
さとみ…160,48 / 87,60,88. 武蔵…156,50 / 86,62,90
伊涼…155,44 / 80,58,82
九龍
【雛川】
85/59/89
【八千穂】
88/56/87
【白岐】
81/53/83
【七瀬】
85/55/86
【リカ】
71/49/71
【双樹】
93/59/91
【五葉】
73/56/72
【バタフライ】
103/60/92
初のスレ立て終了。
おかしな点や間違ってる点があったら補完お願い。
乙です!
乙。
ところで、今までまともに見てなかったんだけど「人類の宝ともいえる巨乳」に
小鈴が入ってるのはなんか理由があるの?
乙
乙
相変わらずたるんだ、恐ろしい、筋肉の流れに笑ってしまう
「ね、手広げてみてよ」
「は? なんだそれ」
「いいから」
小蒔はいつも唐突で、そして強引だ。
今は穏やかな倦怠に心身を委ねたい場面なのに、
全く意味の解らない、奇妙な命令をされて惟々として従うほど龍麻はお人よしではない。
そういつもいつもお前の言うことは聞かないぞ、という意思を、むしろ態度に込め、
龍麻はごろりと、小蒔とは反対方向に転がった。
「何してんの」
「……」
見て判らないのか、俺は寝る。
龍麻が背中にそう語らせていると、いきなり首が捻じ曲げられた。
「痛ててててててててて」
「早く」
たくさん弟妹がいるのに、なんてわがままなヤツだ──
たくさん弟妹がいるからこそわがままになる場合もあることを知らない龍麻は、
物理的な限界の近くまで首を曲げられつつ、そんな無駄なことを考えていたが、
このままでは永遠に世界を九十度横から見て生きなければならなくなりそうなので、仕方なく降伏した。
「なんだってんだよ」
この、はりつけのような格好に何の意味があるのだろう。
少し考えて意味などないと解ったら、飯くらい作らせてやろう。
そこまで考えて龍麻は、小蒔の料理は腹に平穏をもたらさないことを思いだし、別の罰を考える。
大体食べ物は良くない──小蒔は冷蔵庫の中のものを勝手に開けて食べることが多々あるし、
二人分買ってきたものでさえ時には一・五人分食べようとする。
だから何を買わせても、それが龍麻の期待するような効果をもたらすことは、おそらくないだろう。
では何を──
友人達の前では多少背伸びを強いられる龍麻も、本質的には善人であり、
こういう時にとっさに何かを思いつける、
例えばいつも木刀を携えている友人のような才能は持ち合わせていない。
今龍麻が小蒔にさせたい、あるいはして欲しいことと言えば、
せいぜい蹴るなだの膝枕させろだの背後からがばっと抱きつかせろだの、
どう考えても直接言った方が早いことばかりだった。
それでも何か決めておかないと損だ、と貧乏人根性を発揮して、龍麻はあれこれ考える。
しかし実際のところ、罰など考える必要はなかった。
大の字になって寝た上に、いつものあの、
今にも波しぶきとなって跳ねかかってきそうな笑顔を顔全体に浮かべた小蒔が、
手足だけでなく、胸も腰も薄い身体を密着させた途端、
彼女がなぜこんなとっぴもない格好をさせたのか、たちまちわかってしまったからだ。
14 :
(2/12):2006/08/10(木) 21:52:21 ID:LqrHPcuG
「……」
無防備な、全てを開放する格好。
大人になるにつれてすっかり忘れてしまった、身も心も投げ出してしまうという、
口にするには少し恥ずかしい感覚が、龍麻の裡にはっきりと甦ってきたからだ。
そして晒けだした身体の上に、小蒔がいる。
彼女と、ひとつになる──陳腐な言葉だけれど、本当にそんな感覚だった。
世界で最も美味しい果物よりももっと甘い匂いを漂わせる髪と、
世界で最も美味しいデザートよりももっと柔らかな唇がある、
今は頬を押しつけるようにしている頭部だけは別にして、
小蒔の身体の全て、よくつねる手とよく蹴る足でさえもが、
ほとんど自分の血と肉になったような感じがする。
手首をそっと掴む手を、掴みかえしたくなった龍麻は、腹の底からの息と共にそれを放棄した。
自然に、何も考えず──
小蒔のメッセージに従うべきだと考えたのだ。
頭の中のほんの少しの部分が抗議する、小蒔の重さについてはこれを却下して、龍麻は目を閉じた。
深く息を吸い、そして吐く。
彼女の身体が触れ、そして遠ざかる、ただそれだけの単純な行為が、
胸の奥まで快感となって染みこんできた。
それに伴って最も端的に快感を表す、身体の一部も反応を始めるのだが、
それはあくまでも幸福が先に立つ、単なる肉体的な反応なのだ。
龍麻はそう思い、あえて何も言わず、態度にも何も表さず、小蒔とひとつになる行為を続けた。
「あ、ボッキしてきた」
ところが、同じく幸福を噛みしめていると思っていた、起伏に乏しく、また肉付きも少ない、
スカートを履いていなければ京一の言うように少年と見間違えられても、
もしかしたら納得してしまうかもしれない少女は、あまりに身も蓋もないことを言ってのけた。
「勃起とか言うなよ」
「お、恥ずかしがってるね」
男として仕方のない反応をからかわれて頭に血が上った龍麻は、重ねていた腕を解き、
彼女の名前である桜というよりは薔薇の色に薄く染まった頬を両手で挟みこんだ。
掌に力を加えると、唇が尖る。
その部分を思いきり音を立てて吸いたててやりたいという衝動を、
龍麻は膨らませ、棘で飾り立ててから放った。
「犯すぞお前」
「いいよ」
もちろん、龍麻は本気で怒っていたわけではない。
幸福だのなんだの思っていても反応してしまったのは確かであるし、
その気恥ずかしさを隠すために、半ばは演技で怒ったと言っても良いくらいだ。
けれども普段はロケット花火よりも勢いのある言葉を紡ぎ出す唇から、
はらりと水面に落ちる花片のような声を、急に耳でなく、
心臓に直接撃ちこまれてはどうしようもなかった。
喉につっかえた、自分でもなんだか良く解らない塊を、無理やり呑みこむ。
それは表にはあまり出なくても、腹のあたりの動きで小蒔には良く伝わったらしく、
小憎らしい頬はふるふると震えていた。
15 :
(3/12):2006/08/10(木) 21:53:42 ID:LqrHPcuG
「……」
「どうしたの、しないの?」
オセロをしていて盤面の六十枚ほどを自分の色に染めた時のような勝ち誇った瞳と、
これ見よがしに突き出された、頬よりも薄い桃色──つまり、桜色だ──
をしている唇がどうにも気に入らなかったが、かすかに、
訊ねればきっととぼけられるくらいかすかに動いた太腿に負けて、
龍麻は頬を押さえていた手を耳朶から、さらにもう少し後ろへと滑らせる。
重力に従って必然的に落ちてきた頭は、柔らかく接地した。
「んっ……ふ……」
重力に従って落ちてきた頭は、重力に逆らった動きを繰りかえす。
小さな動きで何度も繰りかえされたキスは、少しずつ長く、ゆったりとした触れ合いへと変化していった。
そのうち小蒔の手が動き、手首を掴む。
もう一度腕を広げさせようとしているのだ、と気付いた龍麻は、抗わずしたいようにさせた。
身体の力を抜くと、小蒔の方から舌を伸ばしてくる。
「……」
蛇のように素早く、一瞬だけ唇を舐めた小蒔は、挑発的に龍麻を見た。
この手の挑発に弱い龍麻はすぐに乗せられ、下から頭を持ち上げて小蒔を捕まえようとするが、
両腕を広げた状態ではいくらも持ち上がらず、目指す場所には届かない。
「うー……」
次第にむきになって唇を突き出していると、いきなり小蒔の頭が落ちてきた。
小刻みなリズムが全身から伝わり、首筋の辺りには呼気がかかる。
「ぷっ、もうダメだ……顔赤くて、なんかタコみたいだよ」
「うるさいな、悪いか」
「必死だった?」
「俺はいつでも真剣だよ」
それはほとんどヤケになって言った台詞だったにも関わらず、小蒔は妙に感銘を受けた面持ちをした。
龍麻の額に触れ、汗で張りついた前髪を撫でつけて瞳を覗きこむ。
「ふーん、真剣なんだ。……へー」
「なっ……ん……」
だよ、と続けようとした口は、開いた形で塞がれた。
驚いている龍麻の口腔に舌が潜りこんでくる。
常になく積極的に求めてくる小蒔に、龍麻もすぐに応えた。
「……っ、はっ、んふっ」
手を使わないキスは、想像していたよりもずっと卑猥だった。
少しでも深く相手の口内に舌を差しいれようと、せわしなく顔を動かす。
鼻息や涎など気にする余裕もなく、激しく快感を求め合う行為は獣のようだ、
と龍麻は思ったが、すぐに獣はキスなどしないことを思い出す。
しかし体裁も繕わず絡める舌はやはり獣のようで、獣は決してしない、
愛情を確認する営みを龍麻はずっと続けたいと願った。
「んんっ……っう……ん……っ」
真横に広げさせられていた手は、いつのまにか耳の横に来ている。
小蒔が動かしたのかと思った龍麻だったが、掌は固く握り合わされており、
どちらが動かしたのかははっきりしなかった。
ただ、強さと温かさ、それに柔らかさ──
波動となって伝わってくる、快いそれらの感覚に、酔いしれるばかりだった。
16 :
(4/12):2006/08/10(木) 21:55:03 ID:LqrHPcuG
激しく音を立て、顔そのものも動かしての濃密なキスは、どれほどの間続いたのだろう。
意識を舌先だけに委ねていた龍麻は、費やした時間を計ることさえできない状態だった。
「んー……んっ、は……ぁ」
小蒔の息遣いが聞こえてくる。
こんなに色っぽい声さえも聞こえなくなるほど没頭していたのかと、龍麻は思った。
五体に重なっている彼女の感覚が甦るにつれ、欲望と愛情が交代を始める。
それは今のところ、龍麻にとって、
そしておそらく小蒔にとっても分けて考える必要のないものだったが、
それだけに、ひとたびどちらかが昂ぶると、もう片方も歯止めが効かなくなっていく。
既に胸の辺りまで満ちていたそれらの想いを、龍麻は足を絡めることで幾らかは発散した。
すると、両手を握られている、あるいは握っているために口を拭えない小蒔が、
舌で唇を舐めながら笑う。
「はい、起きて」
小蒔がそうさせたがる理由が、背中に腕を回したいからだという、
なんとも男心を刺激するものだということを知っている龍麻は、
腕を引っ張られてもおとなしく身体を起こした。
「エヘヘッ」
挿入の前の、ささやかな儀式。
背骨を掴むように、身体の中心にそっと這わされた両腕が、たまらなく愛おしいと思う。
どれだけ冷蔵庫の中のものを勝手に食べられても、
どれだけコンビニに使い走りさせられても、
どれだけゲーム中に理不尽なリセットボタンを押されても、
やはり龍麻にとって、小蒔は世界にただ一人の存在なのだった。
頭の先にまで想いが満ちる。
今の気持ちを最も簡単に現す言葉を、龍麻は知っていたのだけれども、
それを口にすることはできなくて、代わりの表現を探した結果、ひどく回りくどくなってしまった。
「お前さ、もし俺が死んだら……どうする?」
「何それ、死ぬ予定あるの?」
「ねぇよ、ねぇけどさ」
いかにも馬鹿にしたように答える小蒔に、我ながら馬鹿なことを言った、
と反省した龍麻は、不意に体温が上がったような気がして驚いてしまった。
その原因を、動悸が早まったからで、
なぜ動悸が早まったかと言えばまた小蒔が肌を押しつけてきたからだと分析した龍麻は、
それではなぜ小蒔が肌を押しつけてきたのか、それを本人に直接訊こうとする。
それを遮ったのは、床すれすれを這う低い声だった。
17 :
(5/12):2006/08/10(木) 21:56:25 ID:LqrHPcuG
「そんなの考えられないよ」
「……え?」
「考えられるわけないじゃない、やだよ、なんでそんなこと言うのさ」
冷えていく。
頬が熱く濡れるのを感じながら、龍麻は小蒔が、もう大の字に広がってはいない、
小さく身を縮こめるばかりの小蒔がひどく冷えていくのを感じていた。
このままどんどん冷たくなっていき、最後には消えてしまうのではないか──
という考えは、頭のほんの一部分を掠めただけであったのに、
足の小指を思いきり打ったよりも酷い痛みが己のほとんどを苛むに至って、
龍麻は自分がどれほど愚かしいことを言ったのかをようやく理解した。
「……ごめん、悪かった」
「うん」
小蒔は和解のしるしなのか、頬を強く押し当ててくる。
頬と頬の間にできた、薄い水の膜はもう冷たくなっていたけれど、不快な感触ではない。
自分と小蒔とを隔てる膜を取り払おうと顔を動かすと、小蒔が喉の奥で笑った。
「くすぐったいよ」
そしてもう動く必要なんてないのだ、とばかりに後ろ髪を握る、
彼女のもう片方の手は、諭すように背中を撫でていた。
母性にも似た深い安らぎを感じた龍麻は、しばらくの間おとなしくしていたが、
やがて気恥ずかしさが水位を増してきて、またつまらないことを言ってしまう。
「濡れてるな」
「そういうコト言わないでよね」
それはいくら照れ隠しにしても、いかにも品がない台詞で、
後ろ髪を引っ張られたのもしょうがないことだ、と龍麻自身思った。
「ごめん」
「反省してる?」
「ああ」
しかし、あまりに素直に謝りすぎたのがかえって不信を招いたようで、
小蒔はこころもち顔を離し、龍麻の顔全体を眺めてきた。
「本当に?」
「本当だって」
強い口調と、それ以上に強い眼差しで、小蒔は問いかける。
試された龍麻は、逃げも隠れもせずに真正面から小蒔を見つめた。
その真剣さに気付いたのか、小蒔も真剣な面持ちで龍麻を見た。
息を止め、鼻先が触れる寸前の距離で、二人は視線を交わす。
その一方がふいに視線を外したのは、彼女の下腹部に、いきなり熱い何かが触れたからだった。
「なんか信じられないなぁ」
笑い出した小蒔に、龍麻は赤面が抑えられなかった。
どうしてこんな大切な場面で反応してしまったのか、自分の身体でありながらさっぱりわけがわからない。
小蒔は笑ってくれたから良かったが、別れ話に発展してもおかしくはないくらいの失態なのだ。
しかも顔は真剣だったから余計に始末が悪い。
自分の在り方について一度考え直そうと龍麻が心に誓うと、目許を拭った小蒔が言った。
「ひーちゃん」
「はい」
「ボクだけにしてよ、そーいうのは」
力強く頷いた龍麻は、承諾の誓いを姫に捧げた。
18 :
(6/12):2006/08/10(木) 21:57:40 ID:LqrHPcuG
「あのさ」
「ん?」
「さっきは……ごめんな」
「もういいって」
「そうじゃなくてさ、えっと」
どうして自分がさっき、あんなに愚かしいことを言ってしまったのか、を語ろうとした龍麻は、
それがかなりの難題であることに気付いた。
なぜなら既に彼女への情愛は抑えがたくなっており、理を尽くしてなどいられなくなっていたのだ。
短い逡巡の末、思い切ってほっそりとした背中を抱いた龍麻は、
その痛さに小蒔が顔をしかめる前に、最も素直な気持ちを形にして彼女の耳元へと届けた。
「……」
小蒔の動きが止まる。
手足だけでなく、心臓まで──
二つの心臓はすぐに、より以上に活発に動きはじめたので、
それが事実だったのかどうか龍麻には判らなかった。
判っていたのは今の顔を見られたら俺は狼狽するだろう、ということで、
龍麻は渾身の一歩手前くらいの力で小蒔の身体を密着させていた。
前と後、両方から感じる息遣いが、小さくため息をつく。
「今言わなくたっていいのに」
「いつ言えってんだよ、こんなこと」
「別に皆の前だっていいんだけど」
「……」
どれだけ非を認めてもそれだけはできない。
なにしろ二人きりの今でさえ、顔を見ては言えなかったことなのだ。
その恐ろしい話題が続く前に、何も考えられなくしてしまおうか──
さきほどの誓いもどこへやら、どこかの頭の悪い悪役のようなことを、
半分以上本気で考えていた龍麻に、小蒔の足が絡みつく。
なんだまんざらでもないのか、と頬をにやけさせる龍麻だったが、
小蒔の真意が全く別のところにあると気付いたのは、お返しとばかりに耳元に吹きかけられた、
いやにひんやりとした言葉によってだった。
「ところでさ」
「なんだよ」
「さっき、まさか……それ言うの恥ずかしくてヘンなコト言った、とか?」
あまりにも鋭い矛先は、何もかもを貫通してぐっさりと刺さった。
人肌の気持ち良さも、好きな相手と抱擁できる幸せも遥か彼方へ吹き飛んでしまい、
龍麻は動揺を悟られまいと身体を離そうとする。
しかし小柄な身体はがっちりと巻きついて離れず、
いきなり倍ほども早くなった鼓動も、あっという間に噴き出た汗も、
全てを知られることとなってしまった。
19 :
(7/12):2006/08/10(木) 21:58:41 ID:LqrHPcuG
「ん、んなわけねぇだろ」
「あ、縮んだ」
それでも虚勢を張ろうとした龍麻だったが、
小蒔の、股間を見下ろしてのしみじみとした呟きに、狼狽は最高潮に達した。
「あっ……あの、これはだな」
誰に対してか、講義口調になっているのも気付かず、何を言い訳する必要があるのかも解らず、
龍麻はとにかく言い訳をするために言い訳をしようとした。
小蒔はそんな龍麻を無視して抱擁を解く。
更なる窮地へと追いつめられた龍麻は、ほとんど泣きそうになっていたが、
小蒔はどうやらうろたえる男に愛想を尽かしたわけではなさそうだった。
「おっきくしてあげる」
照れと、それ以外の何かを瞳に浮かべた小蒔は、そう言って股間に顔を埋めた。
程なく力を失っていた屹立に、ふわりとした感触が訪れる。
地獄から蜘蛛の糸が垂らされているのに気付いた時というのはこんな気分なのだろうかと、
自分でも良くわからない例えを記憶のたんすから引っ張り出した龍麻は、
突然の──小蒔からしてみれば、突然でもなんでもない──変心に戸惑いつつ、
快楽に負けてしまうという、男にはありがちの、
そしてありがちだからといって情けないことには変わりのない状況を受けいれていた。
「んっ……」
くぐもった声と、断続的にもたらされる甘い刺激。
たったそれだけ、というにはあまりに心地良い感覚に、
すぐに血がたぎってしまうのは仕方のないことだった。
「あれ、もう?」
まだほとんど何もしていないのに硬くなったモノに、下方から驚きの声が上がる。
それに対して龍麻は、我ながら少し我慢が足らないのではないか、と内心で同意した。
ところが、目的を果たしたはずの小蒔は顔を上げない。
どうしたのだろう、と戸惑っていると、足の間にうずくまった小蒔は、目だけを動かして訊ねた。
「もう少し……しててもいい?」
こんなことを訊かれて否だと言える男など、世界のどこにいるだろうか。
龍麻ももちろん例外ではなく、小蒔の、あまりに愛らしい仕種に完全にやられてしまい、
ただこくこくと頷くのが精一杯だった。
嬉しそうに微笑んだ小蒔は、改めて口淫を始める。
両手で優しく握り、くすぐったいくらいの感触で先端を舐める小蒔は、
最近では二言目の前に手が飛んでくるようになった彼女とは大違いで、龍麻は妙な感慨を抱いてしまう。
すると想いは快楽を手助けするのか、単なる刺激以上の気持ち良さが、
小蒔の手の中にある器官からのぼってきた。
20 :
(8/12):2006/08/10(木) 21:59:48 ID:LqrHPcuG
「うわ、すご……」
更に大きさと硬さを増した肉茎に、感嘆の声があがる。
なんとなく誇らしげになった龍麻が、背骨の浮き出た背中を見下ろしていると、
舌のぬらぬらとした感触が、少しずつ大胆に先端をくすぐりはじめた。
小蒔は肉茎の中ほどから亀頭までを、丁寧に舐めあげてくれる。
ゆっくりと時間をかけての舌技は、快感という点では少し物足りなくもあるが、
込められている想いはそれを補って余りある。
龍麻はわずかに背を反らせて、背筋を伝う熱い快楽に浸った。
先端を弄ぶ舌先は、的確に龍麻の求める快楽をもたらす。
あまり露骨に感じているところは見せたくないと思っても、
小蒔に唾液を含ませてねぶられると、どうしても腰がひくついてしまう。
そんな龍麻を見て、小蒔が上目遣いで訊ねた。
「う……っ」
「気持ち良かった?」
「だいぶ」
悔しさを滲ませて龍麻が答えると、笑う形に目許を緩ませた小蒔は、
今度は亀頭を頬張り、口の中でねぶる。
「……っ」
熱気の中に包まれた敏感な部分は、這いまわる舌に溶かされてしまいそうだ。
舌腹を使って裏側をくすぐり、弱く吸引しながら屹立をしごく小蒔に、
龍麻はあえなく溺れてしまっていた。
「んんっ……はふ、ふぅ」
喉を鳴らして口淫を行う小蒔の声は、嬉しそうに聞こえる。
それが錯覚にすぎないとしても、情感を揺さぶるには充分で、
足の間にかしずく小蒔の肩に手を添えて龍麻は快感を伝えた。
「ほふ、ほへはほふ?」
何を言っているかわからない、けれど屹立を震わせる気持ち良さははっきりと伝わってくる囁きは、
小蒔が動きを変えることで内容が理解できる。
「んふ……んぅ」
さらに奥まで屹立を呑みこんだ小蒔は、舌の根元の方を使って転がし始めたのだ。
短い髪が揺れるたび、骨までぐずぐずになりそうな快感が龍麻の身体を走る。
たまらず龍麻がのけぞると、小蒔は口を離すどころか、
よりしっかりと肉茎を咥え、舌をべっとりと絡みつかせてきた。
21 :
(9/12):2006/08/10(木) 22:01:10 ID:LqrHPcuG
「……ぅ……」
このまま果ててしまうのは情けないと、龍麻は耐える。
小蒔は以前一度だけ龍麻が我慢できず口に出してしまった時、それは大層怒って、
機嫌を取るために龍麻はありとあらゆる手段を講じたことがあった。
怒る理由も判るのだが、そのくせ懲りもせずこうやって口でする小蒔を見ると、
何か嫌味の一つでも言ってやりたくなることはない。
今は嫌味など言うどころではなく、謎の箇所に力を込めて爆ぜないようにするのが精一杯なのだ。
だから小蒔がようやく屹立を解放してくれた時、龍麻はそのままぐったりと倒れてしまった。
「ん? どしたの?」
息も絶え絶えに喘ぐ龍麻に、小蒔は跨って訊ねる。
龍麻が答える余裕もなく荒い呼吸を繰り返していると、小さく笑ってくちづけた。
「いいよ、今日はボクがしてあげる」
うっすらと色香を漂わせて囁いた小蒔の、浮いた熱情を宿した瞳が遠ざかる。
口内とはまた異なる、より愉悦に満ちた熱が硬く張りつめた屹立を包みこんだのは、その直後だった。
「んっ……ん、はぁ……っ」
苦しげな吐息が龍麻の胸を叩く。
しかし小蒔の顔にあるのは苦悶などではなく、それとは正反対のものだ。
根元近くにまで感じる小蒔の熱に、龍麻が顔を持ち上げると、
感じたとおり屹立はその大部分が埋没していた。
長い息を吐き出した小蒔は、言った通り自分から動き始める。
薄い艶笑を浮かべながら、自分が感じるところを探るように、ゆっくりと腰を浮かせ、また落とす。
数回、単調な上下の動きを繰りかえした後、前後や左右への動きも加え、より大胆に快感を求めた。
寝ているだけで何もする必要のない龍麻は、髪を垂らして腰を動かす小蒔をじっくりと眺めた。
活力にあふれた小蒔が、こんな風に身を強張らせて快楽に耽っているのは、
たまらなく龍麻を興奮させる。
ほんのりと女らしさを見せている胸のふくらみから上気した肌を通って、
浮き上がった鎖骨へと視線を辿らせると、目が合った小蒔が淫蕩にはにかんだ。
「……エヘヘッ」
小蒔の目線は小刻みに揺れており、龍麻はその原因を探ろうと視線を下へと移す。
縦に小さく刻まれたへそから、控えめに生えている茂み。
そしてその中で淫靡に蠢いている、ぬらぬらと糸を引く、屹立を飲みこみ、
そして吐き出す小蒔の秘唇が、なにやらとても神秘的に思えて、龍麻は我知らず呟いた。
「なんか……凄ぇな」
それは魂の呟きだったのだが、たちまち両方の頬を引っ張られてしまう。
22 :
(10/12):2006/08/10(木) 22:02:06 ID:LqrHPcuG
「そういうことはもう言いませんってさっき約束しなかった?」
「ほへん」
「さっき謝ったのはウソだったの?」
頬を引っ張られて上手く喋れないので横に二度首を振ると、どうにか解放してもらえる。
ひりひりする頬を擦ろうかどうか、実にどうでもいいことを迷う龍麻は、
姉のような口調の小蒔に可笑しみを感じてもいた。
きっと家では兄弟たちにこんな風に接しているのだろう。
どれだけ一緒に居たとしても、決して知りえない彼女の一面を知った気がして、
龍麻は単純に嬉しかったのだ。
「……なにさ」
しかし、小蒔の目がまた細くなりかけたので、考えるのはやめにして、
まだ近くにある小蒔の顔を、龍麻は不意を衝いて引き寄せた。
「ん……っ」
少し怒りかけていた頬は硬くなっている。
龍麻が親指の腹で撫でてやっても、まだしばらくは硬いままだったが、
しつこさに根負けしたのか、やがて柔らかくなった。
舌は絡めず、その代わりにべったりと唇を合わせるキスをする。
重ねるというよりも、くっつけ、剥がすといった感じの行為は、
小蒔も気に入ったらしく、止めようとはしない。
頬からうなじへと手を滑らせ、髪を梳いて戯れていた龍麻は、
息をするたびに流れこんでくる小蒔の匂いを胸郭の奥まで導いて恍惚に浸っていたが、
ふと性質の悪い悪戯っけに見舞われて、キスをしたまま腰を軽く突きあげた。
これには小蒔も驚いたようで、うっとりと閉じていた目を白黒させている。
「ふッ、んッ、んんんーっ」
口の中で暴れる舌に、やや健全とは言えない愛おしさを抱いた龍麻は、
逃れようとする小蒔の頭を抑えつけ、唇を貪った。
苦しげにうめく小蒔は、肩に爪を食い込ませて抗議するが、
その痛みすらも快いと感じてしまう今の龍麻には無意味だった。
もがく小蒔を無視して、再び腰を突きだすと、
屹立が埋もれている媚肉が激しく収縮し、倒錯的な快感をもたらした。
この快感をもっと味わっていたいと思う龍麻だったが、
もちろん長く続けるわけにはいかないので、小蒔を解放する。
すぐに小蒔は、水面から出た時のように勢い良く顔を上げた。
「はッ、はぁっ、はぁッ……もう……」
死の縁からの生還を果たした小蒔はまだ激しく喘いでいる。
もう少し胸が大きかったらこんな場面でも見応えあるのにな、
と龍麻は口には決してできないことを思っていた。
胸の大きさなど、女性の魅力の基準としては些細なものだという考えは変わらないが、
夏の海で弾む胸というのも決して否定はできない。
小蒔の悩みが解決できるよう、龍麻も手伝ってやってはいるのだが、
なかなか効果は現れず、本人はほとんど諦め気味だった。
「それ息できないんだからさ、ホントに止めてって言ってるでしょ」
ようやく呼吸を整えた小蒔が、半分以上本気で抗議してくる。
それを聞き流して相変わらず揺れない胸をずっと見ていると、ついに首を絞められてしまった。
「聞いてる?」
「き、聞いてる、効いてる」
手加減なしで頚動脈を絞める小蒔の手首を叩いて降伏した龍麻は、
まだ軽く頬を膨らませている小蒔を見て、二度ほどまばたきした。
こんな表情なら、幾度となく見ている。
服を着ている時も、着ていない時も。
だから特別なものなどではない──それなのに。
23 :
(11/12):2006/08/10(木) 22:03:05 ID:LqrHPcuG
「よし、交代」
「交代って……うわ」
急に自分を抑え難くなった龍麻は、跨っている小蒔ごと、自分をちょうど九十度回転させた。
寝かされてしまった小蒔が新たな抗議を始める前に覆い被さる。
「な、何、どうしたの? ……ね、ちょっと」
急変と言ってもよい変貌に小蒔はやや怯えているようで、目線がどこかさ迷っている。
龍麻はその口唇に、自分がされたのと同じように、思いきりくちづけた。
「っ……ん……」
力任せに唇を吸い上げる。
技巧も何もない、ただそうしたいからそうするだけだというキス。
小蒔が重みを感じないぎりぎりまで身体を近づけ、龍麻は息の続く限り原始的なキスを続けた。
「……ふぁ……」
肉体的な限界と共に、龍麻は身体を離す。
二度続けて呼吸困難に陥らされた小蒔は既に虫の息で、
生々しく開かれた口もそのままに、ぼんやりと龍麻を見上げているだけだ。
自らも荒い呼吸を吐きだしながら、龍麻は無防備な小蒔の肢体を征服した。
「ぁうっ、ん……っ」
まとわりつく粘液を掻きわけ、猛りを沈めていく。
己がひそやかな溝を押し広げ、こじ開けていく様を眺めていた龍麻は、
再び繋がった部分にひとつ頷くと、すぐに抽送を始めた。
「あっ……ん、ぁ……」
小蒔の膣はまだ泥濘のぬかるみを保っており、なんの妨げも受けずに屹立は入っていく。
穏やかな動きは最初の数度で、しっとりとまとわりつく肉に急かされるように龍麻は腰を速めた。
小柄な身体を覆い尽くそうとのしかかり、身体の中心まで貫こうかという勢いで自身を撃ちこんだ。
軽い酸欠状態に陥っているらしい小蒔は、焦点の定まらない瞳で龍麻を見上げる。
「ひー……ちゃ……」
壊れた人形のように頭を振りながらも、視線を外すまいとする小蒔に、龍麻の熱情は一気に高まった。
背筋から腰へと爆発的に溜まる想いと劣情。
今は分ける必要のない二者を、龍麻は一時だけこらえる。
痺れ、すぐにも爆ぜそうな屹立を、ねじこむように小蒔の膣へ挿れると、がくんと小蒔の身体が揺れた。
「……ッあ、だめッ……ボク、イッ……!!」
甘い、感極まった叫びと同時に、心地良い収縮が彼女の中で始まると、
屹立を絞りあげようとする動きに逆らわず、龍麻も欲望を弾けさせた。
「あっっ……!! っ……!!」
精を放つと、小蒔の肢体が大きく、もう一度だけ跳ねる。
屹立の根元まで小蒔の痙攣を浴びていた龍麻は、小蒔がぐったりと弛緩すると、
まだ痺れている己を抜き、自身もぐったりと横たわった。
24 :
(12/12):2006/08/10(木) 22:03:46 ID:LqrHPcuG
「なんか、凄かったねぇ」
龍麻の左腕を枕にして、火照った肌もそのままにべたべたくっついている小蒔は、
質も甘さも蜂蜜のような声で語りかけてきた。
「そうか?」
それに対しての龍麻の返事がそっけないのは、事後だからという他に、
こいつがこういう声を出す時は何かあるという、
経験が導いた警戒が頭の奥でアラームを鳴らし始めたからだった。
そもそも、制止を二回も無視してあれほど激しくやってしまったのに、
何も怒っていないというのがとてつもなく怪しい。
いつもなら蹴りかパンチか関節技か、あるいは全部が飛んできても良い頃合いだった。
「うん。……ねぇ、お腹すかない?」
ほらきた。
何を食べたいと言い出すか、
この小柄な身体の八割くらいは胃袋が占めているのではないのかという大食漢に眉をひそめながらも、
まあ少しくらいならいいかと、龍麻は鷹揚に構えることにした。
何しろ自分が酷いことをしたという自覚がちょっとはあるので、
食べ物で機嫌が直ってくれるのならそれが良い、とも思っているのだ。
「それじゃ何か食いに行くか」
「エヘヘ、そうこなくちゃ。じゃシャワー借りるね」
満面の笑みを浮かべた小蒔はそう言いながらも、なぜか立ち上がろうとしない。
まだくっついたままの小蒔を龍麻が見ると、小蒔はいかにも恥ずかしそうに目を逸らした。
「……立てなくなっちゃった」
「……」
意味を理解するまでに二秒、頭から下半身に命令が行くまで一秒の半分。
合わせて二秒半で準備を終えた龍麻は、ひょこひょこと元気を取り戻した物体を小蒔の太腿に当てた。
「俺は勃つよ」
「そんなコト言ってる場合じゃないでしょッ。どうしよ、時間経てば直るかな」
おろおろと心配している小蒔の、龍麻は腰を抱く。
時間が経てば直るということは、時間が経つまですることがないということだ。
ここは是非とも、小蒔の時間つぶしに付き合ってやらなければならなかった。
「バ、バカッ、卑怯だぞッ、動けないのにッ」
「いいよ、俺が動いてやるから」
「ダメだって!! せめて何か食べてから……やッ……あ……」
組み敷かれた小蒔の悲鳴は、やがて小さくなっていく。
それが別の音色に変わるまで、一分とはかからなかった。
25 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:41:05 ID:XzIUXv//
九×雛希望
>25
九角×雛乃と思ってワクテカした漏れは剣風帖プレイヤー(現在進行形)
大作乙であります!
ID:LqrHPcuG GJ!!!!
いつもの神様かな?とにかく乙です。
今更でごめん、6の双樹のスリーサイズはオフィシャルアートワークスのものと違ってるが
これは何故?
31 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 00:48:07 ID:ouxQpEBc
主人公×涼浬のエロみたい
主人公×葵が見たい
主人公×メフィストが見たい
ちょw
んじゃ
エル×主人公が見たい
そこはエル×メフィストの流れだろう
37 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 02:26:13 ID:MKRLSNls
マイナーかもしれないが、主人公×ほのかは萌えないか?
38 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 18:56:51 ID:cbTwWe8/
>30
アートワークスが出るより前に、誰かの眼力で判定されたものなんじゃないか?
>31-33>36-37
全部見たい
しかし、主人公×舞草も見たい
39 :
ムー:2006/08/14(月) 22:36:09 ID:Fy+uETJW
カップリングセンスいいなー!激しく小説希望
40 :
読み知らず:2006/08/14(月) 23:28:37 ID:Fy+uETJW
神が光臨することを祈って。SS投下します!
長くなりそうなので、これはエロなしです・・。すんません!
〜主人公×ほのか〜1
龍泉寺へと続く裏道を江戸の町には似つかない洋服を来た少女が駆けていく。
隠れキリシタン−ーーーほのかだ。
先ほどまで降っていた雨のせいで道はぬかるみ、跳ねた泥が服へと跳びついてい
るのも気にせず、ただ少女は、ある人物に会いたい一心で走り続けた。
「龍斗様・・・」
この胸を焦がす想いに気付いたのは一体いつだったのだろうか?
(・・!見えた。龍泉寺・・・龍斗様!!)
目前に居る人物に胸の鼓動が早くなる。
「た、龍斗さ・・・」
「龍斗」
自分の声を遮った声は、よく耳にした事がある声だ。
「・・み、美里さん」
向こうは気付いていないようだが、あれは同じ仲間である美里だ。
「美里〜。おせぇーよ」
「ふふふ、ごめんなさい・・小鈴が団子が食べたいと言う事を聞かなくて・・」
「・・まあ、いいや!それよりさ、どこ行く?」
「!!??」
ほのかは龍斗達に近寄る足を止め、驚きの表情を浮かべた。
(た、龍斗様・・ど、どーして・・
今日は一緒に出掛けると言って下さったのに・・)
泣きだしそうになる衝動を押さえ顔を上げると龍斗と目があった。
「・・!?」
笑った・・龍斗はほのかの顔を見て不敵に笑ったのだ。
−−−−つづく
41 :
読み知らず:2006/08/15(火) 00:00:19 ID:Fy+uETJW
〜主人公×ほのか〜2
「主よ・・私は愛する者を一瞬でも酷いと思ってしまいました・・
あの方は私を導いてくださった方なのに・・どうか汚らわしい心を持った
私をお許しください・・・アーメン」
ほのかは礼拝堂へと足を運んでいた、否、正しく言えば逃げたも同然だった。
龍斗と美里を見ていると自分の想いは届かないのではないかと、
錯覚をしてしまうからである。
「龍斗様・・」
目じりが熱くなる、自分は強くなると誓ったはずなのに・・・。
だが目じりが熱くなると同時に今まで経験したことのない熱さが体を
襲った。下半身から異常な感覚が伝わる
「・・・っ!主よ・・私を解放したまえ・・」
恐怖心がほのかを襲う。こんな事は今まで一度も無かったからだ。
「ほのか」
遂には幻聴まで聞こえてくる・・。しかしその声は暖かく優しい
(ああ、龍斗様・・)
「だから、ほのかってば!」
「・・っ!!??」
肩に置かれた手は確かに本物の龍斗が目の前にいると分からせた。
しかし、それよりも驚く事実が判明した。
「はぁっ!!!??」
彼女は体全体が性感帯のように敏感になっていたのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーつづく
|д・ミ
43 :
読み知らず:2006/08/22(火) 23:58:14 ID:DKNqXK6T
龍斗×ほのか3
「ん?何だよ、ほのか・・。なにびくついてるんだよ?」
「た、龍斗様・・はぁっ///」
自分の体の変化に戸惑いつつも、先ほどの約束をすっぽかされた事を
思い出しなんだか気まずい気分になった。
「「・・・・・」」
二人がしばらく黙りあっていると、龍斗が先に口を開いた。
「ほのか、さっき俺が美里と歩いていくの見ただろ。」
「ご、ごめんなさい!」
なにも悪いことはしていない、むしろ龍斗が一方的に悪いのだが自分が
あたかも悪いかの様に言う龍斗に思わず謝ってしまった。
「美里がどうしてもって言うからさ・・俺抱いちゃった。」
「そ、そんな・・」
性行為を禁忌とするキリシタンのほのかには信じがたい事実を、愛しくて
堪らないとする龍斗から打ち明けられ、ほのかは微かに震えたった。
「あはは、何固まってるんだよー。美里も大胆だよなぁ、昼からなんて・・」
チラッとほのかを見る龍斗の好奇心と何かを企んでいる視線が、
戸惑い、ショックを受けているほのかの視線と交差する。
「ま、ほのかが悪いんだけどな」「・・えっ」
「だってさ・・ほのか、お前させてくれないんだもんな。」
ゾクッ
陰と陽二つの顔を持っているんじゃないかと思うぐらい、今の龍斗は普段の
優しい龍斗とは、別人だった。
「で、ですが龍斗様・・キリシタンでは性「また、それかよ。」
「ま、俺も女には困ってねーし。させてくれない奴なんかよりさせてくれる奴の方が当然良いしなw
って、事でサヨナラだな」
「龍斗様・・」
くるりと背を向けると教会の出口へと進んでいく。
もう、ほのかに悩んでいる時間なんてない。
「待って・・待ってください龍斗様!!私、わたしを・・私を抱いてください!!}
キリシタンとしての禁忌を破る声が教会にこだました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーつづく
次からエロがはいります。更新の遅さと文の雑さは目をつぶって欲しいっす!
44 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 17:04:49 ID:2ZIz7HSX
保守
>>43 文が雑だとかは思わんが、キャラの表情を///で表現すんのはヤメレ。
あと・・多用しすぎだと思うぞ。
改行が多いのも気になる。
言い訳しないで、文法勉強した上で真っ向勝負してくれ。
主×ほのかは好きなので期待。
保守?
48 :
(1/20):2006/08/31(木) 21:36:06 ID:Cq6/4uFx
懐に潜りこみ、身体に掌を押し当てる。
意外なほど柔らかな感触が一瞬伝わってきたが、それを意識する寸前、練った氣を放った。
「……く……ッ」
漏れ出でた悲鳴は、練氣を妨げるほど弱々しいものだった。
追撃をかけようとした龍麻は、それどころか攻撃も防御も忘れて立ち尽くした。
激しい闘いの中で、突如として棒立ちになった龍麻に、
敵手も打たれた部分を押さえるだけでなぜか反撃はしてこない。
陰氣が満ちる洞窟の中で、奇妙に心安らぐ空気が漂う。
自分と敵、どちらがその異質な空気を生み出しているのか判らぬまま、
龍麻は倒すべき敵に対して声をかけようとした。
それを妨げたのは、信頼する仲間だった。
「おい龍麻、何やってんだッ!!」
「……あ、ああ」
京一の声に我に返れば、敵の姿はすでにない。
取り逃がしてしまったことを仲間に詫びながら、龍麻は掌に残る柔らかさをずっと反芻していた。
かすかな、カーテンがはためく気配。
目を覚ました龍麻は、熟睡していたはずなのにどうしてそんな気配を感じ取ったのだろう、と訝った。
部屋には誰もいない。
当然のことを確認した龍麻は、もう一度寝ようとして、当然ではなかった事実に気づいた。
部屋に誰かいる。
起きていることを気取られぬよう、目だけを細め、そっと部屋を見渡す。
やがて闇に慣れてきた目に、浮かぶ人型の輪郭が映った。
窓から侵入してくるような輩が友好的であるはずがなく、泥棒の類だろう。
春から続く闘いの中で、危険に対する感覚は鋭敏を極めている龍麻は、慎重に様子をうかがった。
人影はじっと立っていて、部屋を物色しているようではない。
では、何が目的なのか──その答えは、すぐにわかった。
まだ気づかれていないと思ったのに、頭上から冷静な声が落ちてきたのだ。
「動くでない……既にそなたの身体には糸が巻きつけてある。
下手に動けばそなたの肉などたやすく斬れようぞ」
49 :
(2/20):2006/08/31(木) 21:38:47 ID:Cq6/4uFx
その女性の声には聞き覚えがあった。
昼間、港区の地下で闘った鬼道衆。
その一員である水角という女のことを、龍麻ははっきりと覚えていた。
侵入者の正体が判れば、目的も自ずと判明する。
だから龍麻は何をしに来た、などと愚かなことは訊かなかった。
「どうして俺の家が判った?」
疑問を口にした途端、全身を痛みが走った。
水角の脅しが本物であることを知り、龍麻は口を閉ざす。
侵入どころか、身体に触れられてさえ起きなかったことに、自嘲の笑みが口の端に浮かんだ。
「質問してよいのは妾だけじゃ」
龍麻が指示に従うことを示すために無言を保っていると、
水角は感情のひとかけらもない、冷たい声で言った。
「あの時、なぜとどめを刺さなかったのじゃ」
そんなことをわざわざ訊きに来たというのだろうか。
絶体絶命の危機に陥ってなお、龍麻は水角がここに来た理由を知って噴き出しそうになった。
しかし、この場で生殺与奪を握っているのは間違いなく彼女であり、
わずかとなった助かるチャンスを自分から捨ててしまうわけにはいかない。
今は一秒でも長く、会話を引き延ばさなければならなかった。
「なぜって……俺にもわからない。あんたがいい女だったからかな」
「ほう……この期に及んでまだ妾をたばかろうと言うか。
面白い、どこまで減らず口が叩けるか、試してみようか」
水角は起きるまで待っていた割には気が短いらしい。
どうやら間違えたと悟った龍麻は、自分の命の灯火が今にも消えそうになったと覚悟したが、
水角は予想もつかない行動に出た。
自らの顔を覆う鬼の面に手をかけ、敵手である龍麻に素顔を晒したのだ。
「この顔に……見覚えはないか」
宵闇に浮かび上がった水角の顔に、龍麻は息を呑んでいた。
恐ろしい鬼の面の下から現れたのは、病的なまでの白さを持った、絶世の美女の顔だったからだ。
睫毛の多い、細く、切れ長の目には一片の慈悲も浮かんでおらず、
闇すら呑みこんでしまうであろう黒い瞳があるのみだ。
冷徹に閉じられた濃い紅色の唇も、人形じみた線を持つ顎も、全てが繊細で、儚い。
闇の中で鮮明には見えない、憎悪だけを眼下に投げつける水角の顔を、
もっと近くで見たいと龍麻は思った。
50 :
(3/20):2006/08/31(木) 21:39:51 ID:Cq6/4uFx
「ない。……どこかで会ったことがあるのか?」
再び激痛が訪れる。
「訊ねてよいのは妾だけと言ったじゃろう」
肌に食い込む細い痛みは生半可なものではなく、減らず口を叩く余裕も失くした龍麻は、
見覚えのない水角の顔を良く見ようと目を凝らした。
「そなた……名は何という」
「緋勇……龍麻だ」
どうして今から殺そうとする相手の名などを知りたがるのか、不思議に思ったものの、
今さら嘘を言ったところで意味もない。
龍麻が名乗ると水角は得心したように頷き、初めて表情を和らげた。
「そうか……やはりな。妾はすぐわかったぞ。
顔と、何よりその瞳の輝きでな。……これも縁というものかの」
「どういうことだ」
「妾は江戸の世より九角様の御力をもって現世に甦った。
そして、妾が生きておった江戸の世にも、そなたと同じ顔のお人がおったのじゃ」
「俺の……先祖ってことか?」
「そうじゃ。名は龍斗様と言った。そなたは何代か後にあたるのじゃろう」
龍麻は両親より前の先祖を知らない。
今育てられている叔父夫婦に、両親が事故で死んだということは聞かされていたが、
祖父や祖母となると墓参りにさえ行ったことがないのを、こんな時になって初めて気づかされる。
一度くらい家系図を見ておくべきだったと、
やはり今頃後悔しても遅いことを反省する龍麻だったが、水角の話に重大な疑問が湧いた。
「俺の先祖を知っているお前が、どうして九角の手下になっている?」
質問は禁止されたにも関わらず、龍麻は問わずにはいられなかった。
「龍斗様と九角様は、昔は御仲間だったのじゃ」
そして水角も、もうそれを咎めることはなかった。
ベッドに腰かけ、龍麻の眼を覗きこむようにして語を継ぐ。
昼間闘っていた時よりも女性的な仕種を露にする水角に、動悸が早まる。
いい女だったから止めを刺さなかった、というのは案外嘘でもなかったんだな、
と口からでまかせに言ったことが自分にとっては半分正解であったことを龍麻は知った。
51 :
(4/20):2006/08/31(木) 21:40:47 ID:Cq6/4uFx
水角が正面から見据える。
切り揃えられた前髪と、肩までの長さがある、今は束ねられている髪は、
この闇にあって輝いて見えるほど光沢があり、解いたところを見てみたい、と龍麻に思わせた。
身体が全く動かせないことが、幸か不幸かわからないまま、龍麻は視線を合わせる。
鬼道衆の一員にふさわしい、冷たい深さを持つ瞳を、なぜか水角は自分から外し、
この部屋唯一の光がある窓の方を向いた。
「少し、昔話をしてやろう」
始められた水角の話を、龍麻は声もなく聞いていた。
鬼道衆というのは幕府に虐げられ、住む場所を失った人々が身を寄せ合った組織であったこと、
その組織を束ねていた九角天戒という男のこと、
そして、九角の片腕として鬼道衆に参加していた緋勇龍斗のこと──
それらの全ては初めて耳にすることであり、自分と九角の縁について龍麻は驚愕する他はなかった。
「妾は龍斗様と九角様の御傍に御仕えしておったのじゃ。
妾の無念を晴らすことは叶わなんだが、御二人には本当に感謝しておる」
「俺の先祖と九角が、ね……」
いつの時代にも為政者に虐げられる者というのはいる。
ましてや二百五十年の長きに渡るという、
歴史上にも類を見ないほど強固な支配体制を築き上げた徳川幕府ならば、
歴史の影に葬られた命の数は一体どれほどのものか。
龍麻は江戸時代について日本史の授業以上のことは知らず、
いくつかの乱があったものの、全体としては平穏な時代という認識しかなかった。
それがどういう経緯かは知らないが、自分の先祖が幕府の転覆を狙う組織に協力していたという水角の話は、
日本史がさほど好きではない龍麻にも、百年単位の過去について思いを馳せさせることとなった。
自分の先祖が正しいか間違っていたか、測る術は龍麻にはない。
しかし、やはり今の九角の子孫が行っていることが正しいとは思えない。
九角の先祖は倒幕を諦めたというが、ならば子孫は何に対して怨みを抱いているのだろうか。
話しあうことで、わだかまりを解いてやることはできないのだろうか。
現に今、自分と水角はこうして敵意を解き、語りあっているのだから。
縛りつけられたまま、龍麻は水角を見る。
斜め下から見上げる、月を向いたままの水角の顔は、龍麻の裡に急速にある種の想いを育んでいた。
敵手に対して抱くべきではないその想いを、龍麻は縛られているために振り払うことができない。
締めつけてこそこないものの、身体を動かせばすぐに判る糸は、
水角に身命を握られていることを意味する。
それを龍麻は、今すぐに振りほどこうとは思わなくなっていた。
52 :
(5/20):2006/08/31(木) 21:42:23 ID:Cq6/4uFx
話はいつしか移ろい、水角が個人的に見聞きしたことになっている。
懐かしむ表情で過去を語る水角を、妨げる気は龍麻にはない。
むしろ彼女が語る千夜一夜物語を、もっと聞きたくなっていた。
「龍斗様が現れてから、九角様はたいそうお変わりになられた。
良く笑い、呑み、妾達へも親しくなられた。
幕府滅亡という野望を捨てることができたのも、きっと龍斗様のおかげじゃろうな」
「龍斗様は九角様をなだめるのが御上手でな。
九角様の御機嫌が御悪くなられた時など、皆龍斗様に御願いしておった。
大抵はその後酒宴となったのじゃが、妾達も相伴させていただいて、次の日は大変じゃった」
「村の子供達と遊ぶのが龍斗様はお好きでな。
何もない時は大抵広場で囲まれておって、ほんに大きな子供のようじゃった」
「龍斗様と九角様が一度大喧嘩をされたことがあっての。
何が原因じゃったかとお訊ねしてみれば、『百足は本当に足が百本あるのかないのか』
じゃとおっしゃった。妾達は呆れて声も出なかった」
秋夜の澄んだ空気を思わせる水角の声は、ただ聞いているだけでも快い。
口を差し挟むような無粋なことをせず、耳を傾けているうち、龍麻は彼女の話題が少しずつ、
九角よりも自分の先祖についての比重が増えていることに気づいた。
先祖がよほどに個性的な人物だったのか、それともそうでない理由があるのか──
なぜか拳を握りしめ、龍麻は彼女の声がとぎれるのを待って口を開いた。
「あんた、俺の先祖のこと……好きだったのか」
水角の顔が月の影に隠れる。
明度を落とした部屋に流れる沈黙は、しかし、さほど長いものではなかった。
答える水角の声は、それまでとは幾分音階が変わったように龍麻には聞こえた。
「妾は龍斗様をお慕いしておった。じゃが、龍斗様には心に秘めた女性がおありじゃった」
「振られた……のか」
虎の尾を踏むことになるかという危惧はあっても、どうしても訊きたかった。
水角が一瞬、鋭く睨む。
鬼道衆としての険しさとは少し異なる、怒りに哀しみを混ぜた目をした水角は、感情の干上がった声で言った。
「妾は腱を切られておってな。助けがなければ歩くこともままならなかったのじゃ」
53 :
(6/20):2006/08/31(木) 21:43:32 ID:Cq6/4uFx
「……」
龍麻は自然と水角の足首を見る。
昼間、対峙した時は普通に歩き、跳躍していた。
九角の施した外法とやらはそれほど万能なのだろうか、と愚かなことを龍麻は考えたが、
無論水角がそれを説明することはなかった。
「龍斗様の重荷になるのは嫌じゃったからな」
理由はそれだけなのだろうか──意地の悪い疑問を、龍麻は胸中に呟いていた。
恋に臆病だったのを、足が不自由という言い訳に封じこめただけではないのか。
それは龍麻が恋愛を知らないからこそ浮かんだ、愚劣な問いだった。
しかしそれを口にしなかったというのは、龍麻の野暮にもまだ救いがあったのかもしれない。
それともあるいは──知らなかったものを、知りつつあったのか。
その答えは龍麻自身、すぐに気づくこととなった。
「龍斗様は闘いを終えられた後、いずこかへ旅立たれた。
幾人かはついていった者もおるようじゃったが、妾は残った。その後のことは……知らぬ」
知らぬ、と言った時の水角の表情を見た時、龍麻は知った。
百数十年の時を経て、敵として現れた彼女への想いを。
これまで誰に対しても抱いたことのない、強烈に心を揺さぶるその想いは、
時の大河も、敵味方の彼此岸も超えて龍麻の許に現れたのだ。
強烈過ぎるその想いは、奔流となって龍麻を襲い、打ちのめす。
息をすることも忘れてしまうほどの想いに囚われていた龍麻は、
それゆえ語り終え、口を閉ざした水角に対し、男として女にかけるべき言葉ではなく、
この夜に用意された中で最もそれらから縁遠いものを選んでしまった。
「それで……どうして俺のところに来たんだ」
「なぜじゃろうな、妾にもわからぬ」
くだらない問いに怒るでもなく、水角は、この日初めて笑顔を見せた。
彼女が九角の野望を達成するために甦らされた存在であることや、
今自分を殺そうとしていたことも、龍麻は全てを時の彼方に押しやっていた。
ほのかに浮かぶ白い顔を、龍麻は闇に透かす。
月が、もっと明るければ──
十全に美しさを引き立てているとは言い難い今宵の月に悪態をつきながら、
龍麻は水角の顔をじっと見ていた。
54 :
(7/20):2006/08/31(木) 21:44:50 ID:Cq6/4uFx
薄闇は彼女を隔て、遠ざける。
そんな龍麻の予感は、間違いではなかった。
おもむろに立ち上がった水角は、笑顔を見せたばかりだというのに暇を告げたのだ。
「じゃが炎角や雷角は甘くはない。寝首を掻かれとうなければ、身の回りにもう少し気を配ることじゃ。
鋭く尖った武器を龍麻の首筋に当て、小さな傷をつけた水角は、鬼の面を掴み、窓辺へと向かう。
「……さらばじゃ、昼間の借りはこれで返したぞ」
別れようとする水角の手を龍麻はとっさに掴んでいた。
昼間、水角を見逃した時よりも強い想いが、身体を衝き動かしていた。
張り巡らされた糸が食い込み、激痛が生じる。
それでも龍麻は過去に去ろうとする水角を、必死に繋ぎとめようとした。
「何のつもりじゃ」
「あんたは俺に、俺の先祖を重ねたんだろう? なら俺が応えてやるよ」
「何を馬鹿な……そなたは龍斗様などには遠く及ばぬ。自惚れるでないわ」
水角が激する。
彼女の龍斗への想いが感じられて、龍麻は名も知らなかった先祖に嫉妬した。
「及ぶか及ばないか、会ったばっかりでわかるわけがないだろう」
「判るわ。龍斗様はそなたのように厚かましくはなかった、その一事だけで充分じゃ」
水角の声はたちまち温度を下げ、氷点下にも届こうかという冷たさだ。
それを溶かさねばならない──
少なくとも龍麻は溶かさねばならないと感じた。
「俺はあんたの話を聞いて、もうあんたを敵だとは思えない」
「そなたがそう思うのは勝手じゃ。
じゃが妾がここに来てしまったのはやはり気の迷い、次に会うた時はためらわず命を狙う」
「惚れた男の子孫を殺すってのか」
「確かに妾は龍斗様をお慕い申し上げておった。そして九角様にも同じくらいの恩義を感じておる。
その九角様の御子孫の御頼みを聞かぬわけにはいかぬ」
「俺の頼みは聞いてくれないのか」
「……存外にうっとうしい奴なのじゃな、そなたは」
辟易した様子で水角は首を振ったが、掴まれた手首を振り払おうとはしない。
ほんの少し岩戸が開いたのを龍麻は感じた。
しかし生じた隙間は指がやっとかかる程度のものに過ぎず、なんとかもっと開かせねばならない。
扉が開いている時間はそれほどあるわけではないと焦った龍麻は、
挙句、最も稚拙な方法で扉をこじ開けにかかった。
55 :
(8/20):2006/08/31(木) 21:45:55 ID:Cq6/4uFx
影にたたずむ水角を、月明りの下へと引き寄せる。
睨み上げる水角の気迫と、美しさに圧倒されかけた龍麻は、一瞬の覚悟を溜め、彼女に顔を寄せた。
一世紀以上の時を隔てて生まれた二人の時が重なる。
そこに男と女がいて、想いが通じ合うのならば、時間など意味はない。
初めて触れた唇の感触に、龍麻はそんな感慨を抱いていた。
しかし、龍麻が顔を離した後も、水角の表情は変わらず硬く、冷たさは更に増していた。
「何の……つもりじゃ」
「百年前だって、好きな相手とはくちづけするんだろ?」
「くちづけとは言わぬ、接吻じゃ」
逃れようとする水角を力で抑えつけて、龍麻はもう一度唇を奪う。
閉ざされたままの口唇に、愚鈍なまでの想いをぶつけたが、やはり水角が応えることはなかった。
「愚か者が。妾とそなたは敵同士なのじゃぞ」
「九角を斃せば、あんたは解放されるんだろ?」
この瞬間龍麻の頭には、東京を護ることも鬼道衆のこともなかった。
水角を手に入れるために、九角を倒す──男として、最も原始的な情動のみが、狂おしいまでに巡っていた。
瞳から情動を噴きこぼれさせて、龍麻は水角を捉える。
熱情が空回りすることなど、幾らでもある。
むしろ上手くいくことの方が少ないのだと、他人が恋愛に振りまわされるのを見て、
そう冷ややかに思っていた龍麻だったが、いざ自分の番が来てみると、
空回りなど絶対に受けいれられなかった。
ましてや龍麻が初めて惑った女性は、幾つもの障壁を持っているのだ。
この機会を逃せば恐らく、二度目の挑戦はできないと思えば、
なりふりなど構っていられなかった。
「九角を斃すのが駄目だっていうんなら、説得だっていい。
あんたがその気になってくれれば、俺一人で九角に会いに行く。なんなら今から行ったっていい」
水角の関心を惹こうと、龍麻は喋り続ける。
そのいずれもは具体性がなく、仮に実行したとしても成功の可能性は低かったろうが、
まくしたてる龍麻をじっと聞いていた水角は、ようやく息切れした龍麻が口をつぐむと、
固く引き結ばれていた唇をかすかに開いた。
「龍斗様も……そうじゃった。心を閉ざしておった妾に、しきりと声をかけてくださった。
初めはわずらわしかっただけじゃが、あの方のお優しさがなければ、
妾はずっと閉じこもっておったじゃろう」
幾分和らいだ水角の声は、幻夢の音色を帯びていた。
こうして話していることが、夢か現かもわからなくなるほどの幽玄を宿した声に、
龍麻は知らず掴んでいた水角の手を緩めてしまう。
水角は、もう逃れようとはしなかった。
56 :
(9/20):2006/08/31(木) 21:47:22 ID:Cq6/4uFx
「じゃが……それは無理じゃ。九角様が斃れれば妾を現世に留めておる外法も消える。
そうすれば妾は冥府に堕つるのみじゃ」
生まれた期待をたやすく打ち砕いた水角を、龍麻は怖れさえ抱いて見た。
そんな理があって良いはずがない。
縁というのは出会い、結ばれることを意味する言葉であって、別れを意味してなどいないはずだ。
そう必死に眼差しで訴える龍麻を、理の外に身を置く水角は、優しいほどの声で諭した。
「妾とそなたが会うたのも、今宵一夜の幻よ」
そう言って去ろうとする水角の手を、龍麻は離さなかった。
離してしまえば幻になる──ならば、離さなければ。
離そうとする水角と、離すまいとする龍麻との間で、深刻な諍いが発生する。
異能の『力』を有する者と、外法というやはり異能の理によってかりそめの命を与えられた者との闘いは、
当人達の思いもよらない形で決着がついた。
龍麻の手を離そうとする水角と、それを拒み、彼女を抱き寄せようとする龍麻。
水角によって巻きつけられた糸もそのままに暴れた龍麻は、
バランスを崩し、水角もろとも床に倒れてしまったのだ。
したたかに肩を打った龍麻は、痛みに顔をしかめようともせず、水角を押さえこもうとする。
抗いかけた水角は、長いため息と共にそれを放棄し、強い輝きを有している男の瞳を見据えた。
「無茶をしよる……その無鉄砲さも、龍斗様譲りよの」
「先祖のことはいいだろ。あんたに惚れたのは、先祖じゃなくて俺だ」
手だけではなく全身で水角を掴まえる。
想像していたよりもずっと細い腰が、龍麻に、水角の肢体を直接見たいという欲望に誘った。
縛られ、動かしにくい腕を無理に動かして敷いた水角の身体に触れる。
目を細めた水角は、龍麻が反応できないほどの疾さで手を動かし、そして──
「……!」
腕に食い込んでいた糸の痛みが急に失せ、龍麻は驚いて水角を見た。
「妾の装束を血で汚されてはたまらぬからな」
照れ隠しかと思った龍麻だったが、水角の顔には冗談の一分子も浮かんでいない。
そもそも彼女が冗談を好む性格とは全く思えず、龍麻は浮かびかけた笑みを抑制した。
代わりに自由を取り戻した手を彼女の、単にまとめてあるだけの髪に触れさせる。
「ひとつ、頼みを聞いてくれないか」
「……なんじゃ」
「髪を解いてくれ」
無言で龍麻を見つめた水角は、その表情のまま男の頼みを聞き入れた。
眼下に広がった漆黒の海は予想通りの美しさで、龍麻を満足させたが、たったひとつだけ不満があった。
57 :
(10/20):2006/08/31(木) 21:48:41 ID:Cq6/4uFx
「あのさ」
「なんじゃ、まだ何かあるのか」
「そんなに怒った顔しないでくれよ」
「妾は怒ってなどおらぬ」
「でも」
「この顔が嫌ならさっさと離れよ。妾は一向に構わぬぞ」
容赦のない反撃に打ちのめされた龍麻は、悔しさに唇を噛む。
しかし次の瞬間にこの、成就しつつある初めての恋に図々しさを増した男が考えたのは、
これが惚れた男の弱みというやつか、と水角が聞いたら激怒するようなことだった。
「どうした、どかぬのか」
「どかない」
痺れを切らした水角の催促に、龍麻は強い調子で断言した。
驚く水角と距離を縮め、視線を逃れられなくする。
「俺は、あんたを離さない。絶対に」
「……」
黒い瞳は応えない。
じっと上を見据えたまま、瞬きもせずに正面にある、同じく黒い瞳を見つめている。
縛りつけるその眼差しに、龍麻も動かず、水角の瞳を凝視していた。
交錯した視線は、やがて閉ざされる。
伏せられた睫毛にすら愛おしさを感じ、龍麻は自分も目を閉じ、許された行為を行った。
唇が触れる寸前、ごく小さな吐息が聞こえたような気がした。
鬼道衆の証である忍装束が、いかに無粋なものであるかを龍麻は知った。
わずかの素肌も露出させない濃青の衣が包み隠していた水角の身体は、顔に劣らぬ美しさだったのだ。
顔と、この身体を見せられていたら、九角を説得どころか、寝返ってしまっていたかもしれない──
そんな不埒なことを考えながら、影に浮かびあがる丸みを帯びた曲線を、
舐めるように見ていると、水角は胸を隠してしまう。
「あまり……見るでない」
そうは言われても、ではどこを見れば良いのか龍麻には判らない。
水角の顔は、見ているだけで息苦しくなってしまい、視線を据えるには不向きなのだ。
忙しく眼球を動かした龍麻は、彼女の肩の辺りに避難場所を見つけ、眼差しを固定させる。
東京の壊滅を目論む組織の一員とは思えない細い肩は、しかし、
やはり見ているだけで呼吸が乱れてしまい、さらには、
そこから下へと続く身体を連想することで余計に苦しくなってしまった。
水角は人形のように息遣いすら感じさせず、じっと見ている。
無言の圧力を受けているような気がして、龍麻は拙速に水角の身体に触れた。
男として最も興味がある部分に、半ば掴むように掌を置く。
58 :
(11/20):2006/08/31(木) 21:49:34 ID:Cq6/4uFx
水角が人形であるとするなら、こちらはからくり人形のような硬い動きだ。
そのぎこちない触れ方で、女に触れるのが初めてだと知られてしまったようで、
水角は胸を握る手を掴み、小馬鹿にしたように言った。
「なんじゃ、そなた女を知らぬのか」
「俺達の時代は結婚するのが遅いんだよ」
そんなものは直接の言い訳にはならない。
龍麻自身がそう思ったくらいだから、水角に通用するはずがなかった。
時代に関係のない、男女の機微を知らぬ龍麻を水角は艶やかに笑い飛ばす。
赤面した男に、笑いを和らげた女は、一度は離した男の手を再び乳房に触れさせた。
「ふふ、実はの……妾も男を知らぬ」
「……!!」
「じゃから良いか、優しくするのじゃぞ」
命じられ、龍麻はただ繰りかえして頷くばかりだ。
昼間、死闘を演じた相手に、今はあしらわれている。
興奮と緊張でそれどころではない龍麻は、その事実に思いを馳せる余裕など全くなかったが、
あったとしてもやはりどうしようもなかっただろう。
条件つきの許可を得た龍麻は、壊れ物を触るように乳房に触れる。
一度に全てを触りきることが、わずかに不可能な大きさの膨らみは、
想像していたよりもはるかに柔らかく、龍麻を驚かせた。
指先のごく小さな動きにすぐさま応える柔肉に、すぐに夢中になり、様々な動きを試す。
下側の曲面に掌を這わせ、しっとりと吸いつく感触に興奮し、息を呑む。
むろん掌だけでなく、小指の先に至るまで神経を集中させて、龍麻は神秘の丘を愛撫した。
やがて指先が、丘の頂で硬くなりはじめたしこりを捉える。
それは龍麻の愛撫が巧みだったというわけではなく、単に刺激に反応しただけのものであったが、
そんなことを知る由もない龍麻は変化をはじめた女の身体に驚き、彼女と目を合わせた。
「……なんじゃ」
「あ、いや……感じてる……のか……?」
「聞くな、馬鹿者」
冷たく言い放った水角は横を向いてしまう。
その頬を月に透かせばわずかに赤みが射しているのを、普段なら気づけたであろう龍麻も、
今は一介の世慣れぬ少年に過ぎず、女の機嫌を損ねたと思いおろおろするばかりだった。
「なあ」
「……」
こんな状況で話しかけて返事があるはずがない。
そんなことも判断できない状態の龍麻は、すっかり固まってしまった。
59 :
(12/20):2006/08/31(木) 21:50:24 ID:Cq6/4uFx
十数秒、龍麻の主観では百五十年以上の時間、沈黙が流れる。
龍麻の頭の中を、真っ白を通り越して真っ黒にするほどの沈黙を破ったのは、
長い、長い水角のため息だった。
「ほんにしょうのない奴じゃの、そなたは。もっとしっかりせぬか」
冷たい手が頬に添えられる。
その冷たさは幾らか龍麻の緊張をやわらげはしたものの、
元の緊張がなにしろ大変なものだったので、
龍麻は完全に落ちつきを取り戻すというわけにはいかなかった。
「でも怒らせちまってどうしたらいいか」
「誰がこんな時に本気で怒るというのじゃ」
「そ、それじゃ」
「いちいち聞くなと言うに。そなた、本当に龍斗様の子孫か?
龍斗様はいかなる時も落ちついておったぞ」
さっきは反発の対象となった先祖も、落ちこんでいる今は格差を思い知らされるだけの存在でしかない。
どうやら先祖を越えられそうにないとうなだれる龍麻は、水角の目が笑っているのにも気づかない。
水角が頬に添えた手を滑らせ、あやすように耳朶を撫でたのは注意深く表情を消した後だったので、
龍麻は彼女が失笑混じりとはいえども笑ったのを知ることはなかったのだ。
「もう一度だけ機会を与えてやる。妾を好いたというのなら、悦ばせてみせよ」
そっと引き寄せる掌の動きと共にそう言われ、龍麻は硬まったまま頷いた。
見据える水角の瞳に重圧を感じつつ、再びキスから始める。
水角は相変わらず何も応えようとせず、もしかしたら目も開けたままかもしれない。
先に目を閉じてしまった龍麻はそう思ったが、確かめるわけにもいかず、
と言ってこのままこうしているだけではまた水角を、今度こそ怒らせてしまうので、思いきって舌を入れた。
「……っ!」
余程に驚いたのだろう、息を呑むのが伝わってくる。
水角の驚きは龍麻に余裕を与え、龍麻は、潜りこませた舌をやや激しく絡めた。
歯や舌や粘膜、触れるもの全てが恍惚をもたらす。
初めての快感に夢中になった龍麻は、苦しくなるまで顔を離さなかった。
唇を離し、息をついてから、無茶をしてしまったことに気づき、恐る恐る水角を見る。
しかし水角が咎める気配はなく、彼女は漆黒の瞳をわずかに濡らして呟いた。
「今の時代は……このような接吻をするのか。このような……」
冷たく閉ざされていた水角の顔に赤みが射している。
そして、牡丹の色をした唇に、呆けて指を当てている水角に、たまらなくなった龍麻は再び被さった。
60 :
(13/20):2006/08/31(木) 21:51:23 ID:Cq6/4uFx
華奢な身体を敷き、舌を差しこむ。
水角は応えこそしなかったが、拒むこともなく、口腔を舌が探るに任せていた。
今日最も長いキスは、口の中一杯に快感が広がって、舌以外の感覚がなくなってしまっていた。
それでも龍麻は貪るように水角の口唇を吸い上げ、ひとつに溶け合わせるように舌を捏ねた。
「強引な……奴め」
息を荒げ、水角は抗議する。
諦めの中に少しだけ怒りを混ぜた水角の態度は女そのもので、龍麻を虜にする。
好いた女が腕の中にいる幸せに酔いしれ、龍麻は想いを告げた。
「少し考えてたんだ」
「何をじゃ」
「あんたみたいな女を放っておくなんて、俺の先祖はろくでもない奴だって。
でもな、あんたが俺の先祖になっちまってたらって考えると、ろくでもない奴で良かったって」
「龍斗様はろくでもない奴などではないぞ。そなたなどより余程良き……んッ」
本気で訂正しようとしている水角を遮り、舌を吸う。
先祖と水角がどれくらいの間鬼道衆として共に過ごしたのか知らないが、
今日会ったばかり、しかも敵同士だった自分とではハンデがありすぎる。
それを承知していても、水角が龍斗の名を出すたび、心穏やかでなくなってしまう龍麻だった。
快感に溺れさせる──そんな下種な考えを持っていたわけではないが、
龍麻が、彼女の意識を少しでも自分に向けさせようとしたのは事実だ。
それにむしろ、龍麻こそが淫らなくちづけに溺れてしまっており、
今や龍麻は、完全に水角にのしかかり、水角に身動きさえ取れなくさせて堕淫を貪っていた。
「良き……なんだ?」
「ずるいではないかッ、この痴れも……う、むぅっ」
顔を離すたびに、水角の顔に朱が射してくるのがはっきりと見える。
それは彼女の心に住んでいる男から、彼女を奪い取っているという証に思えて、
龍麻は容赦なく水角の口腔を犯した。
「っ……はッ……」
捏ねあわされた唾液が、月灯りを浴びて銀色に輝く。
唇の端で糸を引くそれは、百余年の時を繋ぐものだと思うと、龍麻の興奮は収まらなかった。
肩で息をしている水角の、熟した耳朶に触れる。
彼女がまだ先祖の名を出すのなら出さなくなるまで、
龍斗の名前を言えなくなるまでキスをしてやろうと龍麻は心に秘めていた。
しどけなく開いていた水角の唇から、吐息がこぼれる。
彼女が先祖の名前をまだ言うのか、それとも目の前の男の名を呼んでくれるのか、
期待と緊張を同居させて龍麻は彼女を凝視したが、水角の紅唇はいずれの予想とも異なる言の葉を紡いだ。
「もう、せぬのか」
「は?」
「……接吻じゃ、どうせ何を言っても無理やりするのじゃろう? ならば早くせぬか」
浮かびかけた笑顔を奥歯で噛み殺して、龍麻は四度目の接吻を行った。
61 :
(14/20):2006/08/31(木) 21:52:19 ID:Cq6/4uFx
水角はいよいよ美しさを増していた。
白い身体はほのかな色に染まり、銀光を浴びて神々しいほどに輝いている。
柔らかな曲線が作り出す陰影はどんな芸術家にも生み出せない美を醸し、
龍麻はこの日何度目かの恋に落ちた。
肩から始め、彼女の身体の隅々に触れる。
柔らかな張りを持つ水角の肢体は、ただ触れているだけでも欲情をそそられ、
龍麻は飽きもせず手を行きつ戻りつさせた。
水角の呼吸に合わせ、なだらかな丘が上下する。
男の性か、その部分を中心に手を往復させていた龍麻は、先ほど叱られた、丘の頂に興味を持った。
指先で触れてみると、そこは女の身体にあって異質なほどしこっている。
再び聞けば機嫌を損ねるのは判りきっていることなので、今度は龍麻はいきなり行動に移った。
きれいな椀状の膨らみは、掌の感触よりも実際に見ると大きな印象がある。
その頂点に慎ましく乗っている、肌よりもわずかに色が濃いだけの蕾に、
ほとんど吸い寄せられるように龍麻は口を寄せた。
「……っ、なん、じゃ……?」
戸惑う水角の声を頭上に聞き、突起を含む。
味などするはずがないにも関わらず、口の中には奇妙に甘い味覚が広がった。
「やっ、止めぬか……そなた、まるで赤子じゃぞ」
水角の言うことももっともなのだろう。
舌で乳首を転がし、吸いたてながら龍麻はそう思う。
それでも龍麻は止める気はなかったし、水角も、制止してはいるものの声がうわずっている。
赤ん坊が吸うのも当然だと納得しつつ、龍麻は赤ん坊よりもはるかに卑猥に口を動かした。
歯を当てて尖りを弱く引っ張り、窪みを舌で突つく。
「こ……これ……っ、止めよと言うておるに……っ、く……っ」
一転、咥えた乳首を離し、舌で彼女自身に押しこむようにねぶりたてると、口内に彼女の味が満ちた。
「……ぅ、んっ……っは……っ」
水角の呼吸が乱れている。
初めて見た時は冷徹な印象さえ受けた彼女が、肌に触れられ、恍惚に身を委ねている。
乳を吸い、さらには手でももう片方の乳房を弄んでいた龍麻は、
水角の最後の秘園に興味を抱いた。
腰から臍へ、そしてその下へ、震える手を滑らせていく。
62 :
(15/20):2006/08/31(木) 21:52:57 ID:Cq6/4uFx
細長い草原をも過ぎ、辿りついた園は、すでに蜜を噴きこぼさせて龍麻を待っていた。
ひっそりと息づく泉に興奮を隠せないまま、淵をなぞる。
これまでなぞってきた部分とは全く異なる複雑な形をしている渓谷を、
龍麻の指は途方に暮れたようにさ迷った。
慎重に、いかなる変化も逃すまいと蠢く指が、やがて目指していたものを見つけた。
柔らかく沈みこむ箇所は、そこが最も秘められたところなのだと龍麻に教える。
指先を浸す雫に驚き、そこが持つ熱に龍麻は息を呑んだ。
「あまり……触れるでない……」
弱々しい声が龍麻を縛る。
激情にブレーキをかけるその声を、一旦は無視しかけて龍麻は止めた。
それが彼女の、たぶんいつもの声である強い調子で言われていたら強引に続けていたかもしれない。
しかし、繊手で遮りながら囁く水角の声はかげろうの羽根のように薄く、透き通っていた。
自分が何か酷いことをしていたような思いに囚われ、龍麻は身体を起こす。
薄目を開けた水角は、瞳だけを泳がせて囁いた。
「良いか、優しくじゃぞ、痛うしたら許さぬぞ」
強がりで固めてはいても、水角からはかすかに怯えが漏れでていた。
彼女への想いを構成する成分に、新たな種類のものが加わったのを感じつつ、
龍麻は己を水角にあてがった。
切っ先が触れ、濡れた肉が早くも刺激する。
腰全体に広がっていく、嗚咽を漏らしてしまいそうな快感を抑えつけて、龍麻は屹立を沈めていった。
「くぅぅ……ッ、ぁぁッ……!」
か細い悲鳴が遠くから聞こえてくる。
膣は想像以上に狭く、入れるというよりも押しこんでいく方が感覚的に近い。
女を組み敷き、己が物にする──
そんな根源的な欲望すら芽生えさせつつ、敏感な器官を締めあげる女の身体の、
想像を遥かに超える快感に支配され、龍麻は一気に水角を貫いた。
肉の中に埋没させていく悦び。
熱く濡れる肉路の、奥深くまで自身を挿入させた龍麻は、
交わりがもたらす快楽に酔いしれていたが、水角の悲鳴に我に返った。
「こ、の……馬鹿者め、あれほど言うたのに」
絞り出すように言う水角の、目許が光っている。
気づいていないのか拭おうともしない、これまでに見たありとあらゆるものの中で最も美しい輝きに、
冷や水を浴びせられた思いの龍麻は、もう素直に降伏するしかなかった。
63 :
(16/20):2006/08/31(木) 21:54:19 ID:Cq6/4uFx
「ごめん」
「なッ、なんじゃ」
「いや、痛かったんだろ? 悪かったと思って」
「急に素直になるでないわッ、気味が悪い」
謝ったことに対して本気で怒っているような水角に、苦笑しかけた龍麻は、
それを封じこめると真顔で訊いた。
「動いてもいいか」
「嫌じゃと言っても動くのじゃろう? 好きにすれば良いわ」
ついと顔を横向けてしまう水角のはらりと散る髪に触れた龍麻は、その一房にくちづける。
それでも拗ねたままの水角に、もはや愛情しか抱くことができない龍麻は、
既に抑えがたくなっている腰を動かしはじめた。
「ん……うぅっ……」
切り揃えられた前髪が可憐に揺れる。
親指を噛んで耐えている水角に、ゆっくりと抽送を行う。
ただきつく狭いだけの彼女の中は、快感というには程遠かったが、
己のものが出入りするという事実が何よりも龍麻を昂ぶらせた。
水角は細い眉をしかめ、顎を浮かせて、痛みに耐えている様子だ。
端正な顔を歪ませてしまっていることに罪悪感を抱きながら、
龍麻は同時にどうしようもない男の性のようなものにも見舞われる。
なにしろ彼女にこのような顔をさせたのは、世界で初めて、そして唯一自分なのだから。
「っ……はっ……」
短い呼吸を水角は重ねる。
まだ苦痛が収まっていない彼女に、
それでもこれ以上顔をしかめさせないよう気をつけて龍麻は行為を繰り返した。
そのうち、水角に変化が訪れていることに気づく。
屹立が出入りしている彼女の膣が、少しずつではあるが馴染んでいるような気がしてきたのだ。
技巧などまだ知る由もない龍麻は、腰を引き、単純にまた挿入するだけだ。
それでも彼女の前髪が軽やかに、そして乳房が重たげに揺れる度、
屹立を押し包む洞は自分を受け入れはじめていると感じた。
それが錯覚でなかったのは、戸惑ったような水角の声ではっきりする。
「あッ……な、なんじゃ……この……身体が浮いたような……」
「気持ちいいのか?」
「し、知らぬわッ。……知らぬから、もう少し……確かめ、させよ……」
最後は消えるような声で言った水角に、想いが膨れあがる。
無限に膨れてしまいそうな想いを、龍麻は行動に変えた。
水角の顎が跳ねあがり、体香が立ちこめる。
固く閉じられた眼が再び開いて龍麻を見据えた時、瞳は黒水晶さながらに濡れ光っていた。
「きゅ、急に動くなと言うておろうに! ほんにそなたは……酷い……奴じゃ」
シーツを掴む手に、無意識に力がこもる。
渾身の力で抱きしめそうになるのをこらえ──後になってなぜそうしなかったのか、
悔恨と共に振り返ることになった──龍麻は喉を鳴らし、唾を飲み下した。
腹へと落ちていった熱い衝動を水角に伝える。
64 :
(17/20):2006/08/31(木) 21:55:25 ID:Cq6/4uFx
「あっ……あぁ……ッ」
水角の反応は、確実に変わりはじめていた。
破瓜の痛みから硬くなっていた顔に朱みが射し、紡ぐ息に色が付き始めている。
シーツを掴んでいた手はいつのまにか龍麻の腕を握り、その掌はしっとりと汗ばんでいた。
腕に爪が立てられるのも厭わず、龍麻は水角の奥を抉る。
彼女とひとつになっているという快感、柔らかく器官を締め上げる肉の悦び、
そして、彼女が恍惚に咽んでいるのを見る幸せ──
水角の肢体にやみくもに触れながら、龍麻は慄いてしまうほどの感覚に沈んでいた。
「うっ……くっ、あ、ぁ……ッ」
屹立を沈めるたび、紅の唇が歪む。
半時間ほど前に初めて見た時に感じたのは、人形的な美しさだった。
それが今は、朱肌をしっとりと汗に滲ませ、ひとつの生き物のようだった黒髪を振り乱し、
男がもたらす肉の悦びに震えている。
敵から、愛しい人へ──
鮮やかに移ろう水角に、抽送は自ずと速さを増した。
「あぁ……はぁっ、ん、ぅッ、待てッ、待つのじゃっ」
逃れるように身をくねらせていた水角が、薄目を開ける。
「これほど苦しいとは思わなんだ……もう少し……ゆっくりせよ」
喘ぎ、必死に呼吸を整える水角。
彼女自身こそが、龍麻の狂える情欲を焚きつける、最後の一滴だった。
忘我の後、獣じみた欲望に冒された龍麻は、彼女の願いとは反対の方に向かう。
「ま、待て……ッ!」
慌てた水角の制止を聞きいれず、猛りを叩きつける。
どこまでも──水角の中心まで結合せんばかりの勢いで、龍麻は腰をぶつけた。
肉がぶつかるぱん、という音に、ぐちゅぐちゅという粘液が絡みあう音が重なる。
耳からなぶるそれは、下から苛む愉悦と胸の位置で混じり、龍麻を追い詰めた。
「あぁ……ッ、駄目じゃ……ッ、妾は、妾……は……ッ、あぁぁッッ……!!」
控えめだった水角の喘ぎが、突如反転する。
濡れた唇を一杯に開け、澄んだ声には熱を篭らせ、水角は喜悦に咽び哭いていた。
白い肢体をしならせ、抑えきれぬ恍惚を掴んだ腕から男に伝える。
その手を振り払い、掴ませるのではなく、握ったところで龍麻は爆ぜた。
抗いがたい欲望を、抗うこともなく女に注ぐ。
凄まじい解放感と共に噴き出した精液は、たちまち隘路を満たし、女の身体に染みていった。
それでも止まらない腰は、白濁を最後の一滴まで放ち終えたところでようやく止まった。
想いを遂げた喜びを呼気に乗せて吐き出した龍麻は、まだ小刻みに震えている水角を見下ろす。
月の光を浴びて徐々に弛緩していく肢体は、この世のものとは思えないほど輝いていて、
龍麻はいつまでも目を逸らせなかった。
65 :
(19/20):2006/08/31(木) 21:56:22 ID:Cq6/4uFx
「ほんに……酷いな、そなたは」
「ごめん」
「素直に謝れば済むと思うておるのが鼻持ちならぬ。一度は許しても二度はだまされぬわ」
どうやら本当に怒ってしまった水角に、こういった経験がほぼ皆無な龍麻は途方に暮れる。
熱が醒めてみれば彼女の怒りももっともだといえることをしてしまったという自覚があるので、
本心から謝ったのだが、水角の機嫌は容易には直りそうもない。
どうしたら良いか判らなくなり、龍麻は仕方なく彼女の横に身を横たえ、半ば背を向けて休息を取る。
すると背後から、情交の後とは思えぬほど棘のある呟きが聞こえてきた。
「気が利かぬ奴じゃの」
戸惑う龍麻が振り向くと、水角は肩に顔を寄せてきた。
「しばらく……こうしておれ」
伝わってくるのは、たった今まで交わした契りの熱──
水角の吐息を首筋に受け、龍麻は細い腰に腕を忍ばせる。
揺れる長い黒髪は、月の灯りを浴びて銀の波を描きだしていた。
舌を交わらせ、くぐもった甘い声に蕩けながら、龍麻は違和感の正体に気づいた。
これは、彼女の方から求めたキスなのだ。
「何がおかしいのじゃ」
「別に」
「妾に隠しごとをするとは良い度胸じゃな」
水角が目を細める。
彼女の漆黒の瞳に、最初に出会った時の冷たさはなかった。
その変化はもちろん龍麻にとって好ましいもので、睨みつける彼女を強引に抱いた。
「ええい、離さぬか」
水角はすでに諦めの境地に達しているようで、さほど腕の中で暴れることもなくおとなしくなる。
少しずつ彼女が変わっていくのがとても嬉しくて、龍麻は不必要なほど腕に力をこめた。
「いいかげんにせよ、苦しいではないか」
「なぁ」
「……なんじゃ」
抗議を無視された怒りが、極小の時差に現れている。
艶やかな黒髪を撫でてなだめながら、龍麻はそっと訊ねた。
「九角の考えを変えさせることは、どうしてもできないのか」
水角からしばらく返事はなく、返ってきた答えもたいそう考え深げに、
ゆっくりと言葉を選んでのものだった。
「無理じゃろうな……九角様の御怨みは妾などでは溶かせぬほど深い。それに」
「それに?」
66 :
(20/20):2006/08/31(木) 21:57:41 ID:Cq6/4uFx
水角は無言で身体を起こした。
白い肉体はこの世ならぬほど美しく、龍麻は去りかけていた欲望が再び戻ってくるのを感じる。
しかしそれを告げるよりも先に、
口を閉ざしたままの水角の身体が朧になっているような気がして龍麻は驚いた。
目を凝らしてみると、確かに水角の裸身は、その白さ以上に白さを増し、後ろが透けてすら見え始めている。
たった今契りを交わした女性に訪れた異常な変化に言葉も出ない龍麻に、水角は微笑む。
透きとおった笑みは、鬼道衆の一員、水角としてのものと、一人の女としてのものが調和していた。
「妾は既に滅びた身を、九角様の御力によって現世に舞い戻ったのじゃ。
陰氣は陽氣と交われば太極となる……それが理というものじゃ」
彼女はこうなることを知っていたのだ。
知っていて、彼女に仮初めの命を与えた九角に逆らうことも承知で、
なお敵であった男に身を委ねてくれたのだ。
龍麻の心臓を、熱風と冷風が吹き抜ける。
そうまでして己を捧げてくれた初めての女への想い、愛した女を喪う怖れ、
二つの風は吹き荒れ、龍麻を打ちのめした。
「待てよ」
伸ばした手をすり抜け、水角は還っていく。
「後悔はしておらぬ。百余年の想いを放つことができたからの。
それに、そなたも中々に良き男じゃった」
彼女を留めることができないと直感した龍麻は、訊いていなかったとても重要な問いを思い出した。
「最後に教えてくれ」
「なんじゃ」
「名前、水角じゃないんだろ? 昔の、江戸の頃のあんたの名前を教えてくれ」
すでに紅から桃へと変じている唇が、三日月の形になる。
その唇に触れたい衝動を堪え、龍麻は願いが聞き届けられるのを待った。
「そなた……やはり女の扱いには慣れておらぬようじゃな。
今頃聞くとは、ほとほと愛想が尽きるわ」
冷たかった眼が、口許と同じ形に撓む。
「雹じゃ。妾の名は雹。そなたの初めての女の名前じゃ、忘れるでないぞ」
「雹……!」
「ああ……その名で呼ばれるのも久しぶりよ。さらばじゃ龍麻、縁があったらまた会おうぞ」
もう一度、龍麻が名を呼ぼうとした時には、雹の姿は完全に消えていた。
一夜の幻。
そう思えてしまえるほど、部屋には何も残っていない。
自分が口に出そうとしていた名前すら、幻となってしまうような気がして、
龍麻は残っていた想いの泡沫を月に向けて放った。
月は応えない。
そして、雹も。
胸に満ちつつある膨大な想いを月に見られぬため、龍麻は背を向ける。
まだ温もりだけは残っているはずの布団で、せめて彼女を感じようとした龍麻の足下に、何かが触れた。
「これは……」
彼女が着ていた装束と同じ、濃青色の珠。
どのような術によってか、水角はこの珠を触媒として現世に仮初めの命を得たのだろう。
急速に昂ぶる情を、まだ封じ込め、龍麻は珠を眺めた。
たった一時間にも満たない邂逅を、龍麻は永遠に忘れない。
どれだけ時が流れようとも、怜悧な漆黒の瞳を、深い海のような色の髪を、
牡丹色の唇を、決して記憶から消し去ることはないだろう。
じっと珠を見つめていた龍麻は、遂にこらえきれず目を閉じた。
想いが離れ、彼女の名残へと落ちていく。
想いは、いつまでも止む気配をみせなかった。
リアルタイム更新に初めて立ち会ったよ。
GJ!!と言わせてもらいます。こう言う展開は予想してなかったなあ・・・。
毎度ながらGJですな!
読んだら水角萌えになったよw
スゲェのキテター
円空の爺さんに貰った数珠を雹が持ってたら、泣ける。
しかし外→剣の順でやると茶髪の上にしっかり二本足で立っている水角に( ゚д゚)ポカーンという罠w
声は同じなんだけどな。
余談だが何気なく借りたエロアニメに緋勇の中の人が出ててラーメン吹いた。
まああくまでも陰気の塊で出来た別人だからなあ
73 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 12:13:38 ID:dsp0zC1u
つか水角の髪って、色といい形といい比良坂そっくりだとオモタ。
比良坂も鬼だったのかと泣きたくなったっけなぁ…
すまんアゲてしまった。許されよ
そういや小説版、双龍変シリーズの二次創作ってここにはないな。
テンプレのふともも&ヒップウ帖にはちゃんとキャラの名前あるのにw
やはり相手がプレイヤーことひーちゃんでないと駄目なのか。
それとも文中でほのかに香るエロさ加減で十分満足なのか、諸兄?
>>75 双子の性格とかはっきり出ちゃってるから書きにくいんじゃないか?
ここで投下されるのは緋勇orハボキが主人公のヤツばっかだし。
京一主人公のSS、見たいなもんなんじゃないの。
いんや、単に女キャラが萌えないエロくないだけでしょ
んな陰険な考え張り巡らさなくても、単純に知らない人間が多いという答えがあるだろうに
九龍、魔人SSですら投下してくれる書き手は稀なのに、双龍変までいけば絶望的なのは仕方がなかろう
とりあえず俺は神楽萌えだ、ご先祖様より可愛いじゃないか。
どっちかっつーとピセルの子孫みたいなふいんき(ryだが。
フォッシュ!
九龍×雛川希望であります!!
茂美×九龍を希b(ry
過疎気味(´・ω・`)ショボーン
保守
もうすこし・・・・!re:chargeが出るまでの辛抱だ,友よ・・・・!!
アニメ化もするしな!!(´・ω・`)
(´・ω・`)、
re:chargeか・・・。
双子X白岐とか
マダムX八千穂とか
妄想が広がりまくり。
リチャージいつ発売??
(`・ω・´)
延期しなければ、あと1週間と1日!
>88
マダム×七瀬もなかなか
オーパーツ目当てに爆乳美女にご奉仕する巨乳オカルト大好きっこ(*´Д`)ハァハァ
雛×ルイだお(・ω・)
ルイ×雛、リカ×双樹、七瀬×八千穂に期待(`・ω・´)
だが茂美×ヒモロギ
ヒモロギの群れに突っ込んじゃった茂美が
突っ込まれまくりでらめぇえええですね
攻めの雛先生テラモエスwww
雛先生はドSだよ
ルイ先生はベットの上のみドM
ああ、よく知ってるよ
ヒナ先生は学生時代菩薩に散々いじめられてたからM
でも菩薩以外の相手にはドS
むしろSっぷりは菩薩直伝
なんだこの流れ
ねーよwwww
ヒント:ヒナ先生は菩薩より年上
つーか、百合ネタしかないのかお前達は?
主人公攻めでも、普通に男女カプでも好きさ
でもこの流れを止めるには至れなかっただけ
第参夜にあったヒナ先生の話を保存してる人はいませんか
リチャージやってたら唐突に思い出して29chで読み返そうとしたら第参夜だけ過去ログ消失してるのな
1000行く前に落ちたからなんだろうけど
108 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:30:50 ID:nJqaHW1E
ほしゅあげ
リチャージでまた投下が増えること期待してる
前スレでやっちーに萌えたけど実は九龍やったことない
リチャージから買ってもおkかな?
むしろリチャージオススメ
無印版に色々と追加された奴だから。
むしろ無印やってない方が…3話で飽きちゃってウボァー
そんな時は蝶の迷宮の中でインモラルな行為に耽るバディ達を想像するんだ
やっちーにリモコンバイブを挿入させたまま遺跡に突入とかですね
強に切り替えてニヤニヤしようとしたら
「きゃうんっ!」
とか言いながらスマッシュ誤爆で九龍死亡
だれか前々スレうpお願い。
東京魔人學園エロパロスレ【第参夜】ね
にくちゃんねるに保管されてねぇ
htmlがいいのかdatがいいのか
htmlで頼む(;´Д`)人
クレクレうざいな、と思った俺は狭量だろうか。
>>120 お、ありがと
参がちょうど九龍の発売時期だったんで見たかったんだ。どもども
個人的にエロは苦手なんで、パロだけでもこのスレは受け付けてくれるのかな?
あと、昔書いたらしい九龍を元ネタにしたオリジナルのSSが出てきたんだけど、
うpるとしたら、こういうのはどこに出したらいいんだろうか?
君はエロパロスレで何を言っているんだね
まぁ過疎気味だからエロなしパロの方はいいんじゃね?
オリジナルの方は問題外というか自分のサイトでも作ってそっちに上げれと
閑古鳥だしエロなしでも構わないとは思うけど
ぶっちゃけ出来次第かなあ
治安の悪いスレでも覗いて覚悟だけは決めといてくれ
オリジナルは自分のHPじゃね?
極まった特殊嗜好なら専用スレがあるかもな
HPもってないならtxt形式でパスかけてろだにうpとかか?
エロじゃないならちょっとなあ…
この廃れ具合だし、エロじゃなくても構わん
いい作品であれば
ヒナが出るならなんでもおK(`・ω・´)
ちょうど前スレが空いてるんだ、
前スレの埋め立てのつもりでやれば?
あ、剣風アニメのキャラデザが……住人増えるの微妙っぽいです
諸注意
・龍麻×葵
・純愛
・菩薩眼の設定が微妙
初めて見た時から、言葉では説明できない気持ちを覚えた。
とりたてて美形というわけでもなく、むしろどこか掴みどころのない雰囲気なのだが
彼には他人を惹きつけてやまない何かがあった。
彼が転校してきたのがきっかけのように身の周りで次々と起こった出来事を解決していくうちに、
共に戦うようになった大勢の仲間たちがそんな彼の魅力を示しているように思えた。
――緋勇龍麻。
≪力≫に目醒めたての頃、戸惑い迷っていた自分を導いてくれた人。
気がつけば、無意識に彼を目で追っていた。
京一や醍醐を始めとする男友達や後輩たちと悪ふざけしている時も、小蒔やアン子と談笑している時も、不思議と目が離せなかった。
日常と非日常が目まぐるしく入れ替わる日々が過ぎていくにつれ、
積み重なっていった信頼が恋心へと変わったのはいつの事だったのか、もう覚えていない。
時には叱咤、時には励ましと形を変えるさりげない一言にも、どれほど助けられてきたか分からない。
彼の背を追い、声を聞くたびにこみ上げてくる切ないまでの想い。
≪菩薩眼の女≫という重い≪宿星≫を背負っていると知り、不安に震える事しかできなかった自分を
黙って抱き締めてくれたその腕はとても温かく、何よりも安心できた。
だからこそ、力になりたいと強く思った。
自らの出生を聞かされ、また≪黄龍の器≫という≪宿星≫を知って少なからず衝撃を受けているであろう彼を支えたいと。
真白い雪がしんしんと降り積もる中、繋いだ手だけが温かい。
クリスマスデートと洒落込んだものの大雪に降られてしまい、
龍麻と葵は適当に駆け込んだ店の軒下で足止めされていた。
最初はホワイトクリスマスだなどとはしゃいでいたが一向に止む気配がなく、
雪が溶けじっとりと濡れた服は時間が経つにつれ重みを増し、容赦なく体温を奪っていく。
寒さに耐え切れず小さなくしゃみをすると、龍麻がちらりと葵の方を向いて口を開いた。
「大丈夫?」
「えェ…心配しないで」
それきり、再び黙り込む。話が続かない。
なんだか無性に気恥ずかしくて、葵は何も言えなかった。
やがて雪が止むと、龍麻は繋いでいない方の手で自らの服を掴み、なかば独り言のように呟いた。
「このままだと風邪引くなァ…」
振り返り、葵の方をまっすぐに見ながら続ける。
「…家、来る?」
そう尋ねる割には、しっかりと握ったまま離してくれない手が全てを物語っていた。
小さく頷き、葵は手を引かれるまま龍麻の後を追った。
初めて訪れた龍麻の部屋は、男の一人住まいにしては小奇麗に片付いていた。
「なんか、その…強引でごめん」
湯気の立つ緑茶を入れた渋い湯呑み――龍麻いわく、如月骨董品店で買った掘り出し物らしい――を差し出しながら龍麻が詫びる。
急須と湯呑みが置かれた小さなテーブルの中央にはシンプルなデザインの一輪挿しが置かれ、
先程葵が手渡したばかりの薔薇が飾られていた。
部屋内に置かれた洗濯物干しには、すっかり濡れてしまったコートや服が並べてかけられている。
葵は龍麻のカッターシャツとズボンを借りて別室で着替えたのだが、当然サイズが合わないので腕まくりをしたり端折ったりしてあった。
「ありがとう。うふふ…そういえば、お花見のときも強引だったものね」
受け取った緑茶をすすり、当たり障りの無さそうな事柄を選んで口にする。
もっとも、いつも通りに笑えているかは自信がなかったが。
「こんな事、葵にしか話せないと思って」
自らも茶を飲みながら、龍麻はぽつりぽつりと語り始める。
もしかして自分を頼ってくれているのだろうかと喜びかけたが不謹慎だと思い直し、葵は黙って龍麻の言葉に耳を傾けた。
「親父とお袋の事も≪宿星≫の事も今頃になってこんな形で知るとは思わなかったし、
色んな事がいっぺんに起きすぎてあんまり実感湧かないってのが正直なとこかな」
決して≪宿星≫や≪力≫のことを軽視していたわけではない。
怪異を引き起こしている連中を斃せるのが自分達だけだというなら、
ひいてはそれが大切な家族や仲間を護る事に繋がるのなら歯を食いしばってでも闘う。それでいいと思っていた。
だが龍山や道心から聞かされた事実は、すぐに受け入れるにはあまりにも大きすぎるものだったし、
その直後、いとも簡単に≪凶星の者≫柳生に斬り伏せられたのもショックだったと龍麻は語った。
「≪黄龍の器≫ってやつについて、帰り道でも色々考え込んじゃってさ」
「だからずっと黙ってたのね」
湯呑みを両手で持ち直し、緑茶を一口飲む。身体の内から温まっていく感覚が快かった。
「ん。それで考えてるうちに俺って一体なんなんだろうなーとか思っちゃって」
何を思ったか、湯呑みを一気に空けてから龍麻はがりがりと乱暴に頭をかいた。
「なんて言ったらいいのか分からないんだけどさ。今俺の周りにいるダチとか後輩とか女の子とかみんな、
俺が≪黄龍の器≫ってだけで俺の近くにいるっつーか
≪宿星≫のせいで無理矢理そうさせられてるんじゃないかみたいな…あー、やっぱうまく言えないな」
龍麻は淡々と語っていたが、葵にはそれが余計に痛ましく思えた。
うなだれる龍麻をじっと見つめながら考えてみる。果たして、自分が龍麻に惹かれたのは、彼が≪黄龍の器≫だからだろうか?
たとえ知らなかったとしても、≪菩薩眼の女≫という≪宿星≫がそうさせたのだろうか?
答えはすぐに出た。
「そんな事ないわ」
両手で包むようにしていた湯呑みをテーブルの上に置き、葵は膝立ちのまま龍麻の背中に寄り添い、
均整の取れた身体にそっと腕を回した。
「そんな事ない」
思いがけない葵の行動と言葉に驚いた様子の龍麻に、言い聞かせるように繰り返した。
「確かに出会うきっかけは≪宿星≫のせいだったのかもしれないけど、それが全てじゃないわ。
少なくとも、龍麻と一緒に闘うかどうかはみんなが自分の意思で決めたんだとおもうの」
京一や醍醐や小蒔と共に、いつも傍で龍麻を見てきたからこそ分かる。
時々はふざけたりもするけれど、きちんと相手の意見は聞き入れた上で、
相手が間違っていれば諭し、時には声を荒げて怒り、一緒に涙を流す事すらある。
そういった言動に共感を覚え、あるいは心を揺り動かされたからこそ多くの仲間が龍麻のもとに集っているのだ。
「龍麻が≪黄龍の器≫だからって理由じゃなくて、もっと単純な…
そう、信頼できるとか一緒にいると楽しいとか…そんな感じじゃないかしら」
黄龍の四方を囲うという四神の≪宿星≫を宿す面々も、龍麻が黄龍だから護るというのではなく
大切な友がたまたまそうだったというような、そんな印象の方が大きかった。
「あまり一人で思い詰めないでね…ちゃんと、みんながいるから」
「そう、だよな…。…ありがとう」
龍麻の背が葵の胸元にもたれかかってきた。
「お礼なんて言わないで。龍麻には今までにたくさん助けられてるもの。
でも…傷の調子はどう? 無理はしないでね」
新宿中央公園での惨劇は、葵にとって一生忘れられそうにないものだった。
たった一瞬の出来事。何が起こったのかも分からないまま目に入ってきたのは傷を負って倒れた龍麻の姿。
あんな思いはもう二度としたくない。
「うん…たか子センセーのお墨付きだからもう大丈夫。
あ、そういえばこれがもとで寝込んでる間、すごいヘンな夢を見てたんだよな…」
「ヘンな夢?」
「なんかこう札っぽいというか符っぽいっていうか…
とにかく大暴れしてた事は覚えてるんだけど、今朝起きてもやけに疲れててさ」
「もう…こっちは本当に心配したんだから」
拗ねたように言って身体を離すと、龍麻は支えを失って仰向けに倒れかけた。
「わッ、最後まで聞けってば」
ひっくり返る寸前に器用に体勢を整える。こういう身のこなしはさすが、普段から武道に親しんでいるだけのことはある。
「だからさ、その間ずっと葵の事ばっかり考えてたから目ェ覚めたのかなって」
「龍麻…」
沈黙が部屋に満ちる。これ以上は言葉を紡ぐのももどかしいとばかりに、
腕を掴んで引き寄せられる。
「あッ…」
「好きだ」
飾り気も何もない、だがこれ以上ないくらい真摯な一言。
緊張のためなのか、葵を抱きしめている腕に力がこもる。
龍麻の想いに答えるべく、葵もおずおずと口を開く。
「私も…あなたのことが好き」
想いを告げたのち、羞恥と期待と不安がないまぜになったような感情をどうしてよいか分からず、
葵はとりあえず固く目を閉じ、龍麻の胸に頬を寄せた。
しばらくして、そっと顔を上向かせられ、躊躇いがちに唇が触れてきたのが分かった。
そういえばキスするのは初めてだったと、他人事のように思い出していた。
「んッ…ふ、はぁッ…」
少し冷えた部屋に、互いの荒い呼吸と、唾液が混ざり合うどこか卑猥な音だけが響く。
葵は龍麻にしっかりと抱きかかえられ、貪欲なまでに蠢く舌と唇にただ翻弄されていた。
武骨な手がはだけた胸元に差し入れられた時、葵はやっとの思いで唇を離して訴える。
「…お願い、待っ…んんッ!」
しかしそれは、執拗に覆い被さってきた唇に塞がれた。
必死に手足をばたつかせ再び唇を離すと、龍麻の口元から唾液の糸が伸び、それが葵の目にはやけに艶っぽく映った。
「悪いけどこれ以上なんて待てない」
にべもなく言い放つ龍麻に、息も絶え絶えに言い返す。
「違うの…ここだと、その…」
言いよどんだもののとりあえず意図は伝わったのか、龍麻はほんの少し理性を取り戻したらしかった。
「…ごめん、夢中になりすぎてた」
「きゃッ!?」
言うなり龍麻は軽々と葵を抱き上げ、ベッドまで運んでいく。
もしかして乱暴に放り出されてしまうのかと思ったがそんな事はなく、むしろ慎重に下ろされた。
腰掛けて向かい合った体勢のまま、もはや着ているというよりも引っかかっているのがやっとなシャツとズボンを手早く脱がされてしまう。
葵の恥じらいを汲んでか下着にはまだ手をつけず、龍麻はそっと剥き出しの肌を撫でていった。
こんな小さな刺激でも、葵の全身には痺れるような快感が走る。
好きな人に触れられているという事実が感覚を鋭敏にさせるのだろうかと、ぼうっとした頭で考えてみたが答えは出なかった。
「あァ…」
自然と甘い喘ぎがこぼれる。まるで自分の声ではないようだと葵は思った。
吐き出される呼気も、次第に熱を孕み出す。
いつの間にか、龍麻の手からは先程のような性急さがなくなり、丹念な愛撫へと形を変えている。
胸元に触れられたのを感じ、葵はびくりと身を強張らせた。
豊かな乳房を下から掬うように揉まれるうちに、下着はその動きで上へとずれてしまって本来の役目を果たさなくなる。
葵は龍麻の顔も自分の姿も見ないように目を閉じてうつむき、所在のない両手でシーツを掴んで与えられる刺激に耐えていたが、
胸を覆っていた下着が取り払われたのを感じて思わず顔を上げた。
情欲にぎらつく、しかしどこか切なげな目をした龍麻の顔が間近にあった。
「ん、う…」
間髪入れず唇を重ねられ、葵はかすかに身を震わせた。
差し入れられた龍麻の舌を自らのそれで恐る恐る受け止める。
身体の奥深くに火を灯されたような感覚。それはゆるやかな速度で、確実に全身に広がっていく。
滲む視界に、快感でも涙が浮かんでくるのだと、葵は初めて知る。
ひとしきり貪って満足したように龍麻の唇が離れ、首筋から肩口へと滑っていった。
龍麻の熱い吐息が肌を滑っていくのを感じると共に、柔らかく乳房を掴んで巧みにこね回す手と
悪戯っぽく乳首を挟む指の動きに抗うように、葵は身をよじらせた。
「ふぅ…、ん…」
乳房を解放した手が肩にかかり、そのままそっと押し倒される。
二人分の体重で沈むスプリングの感触が、葵を緊張させた。
「あ…!!」
するりと下腹部に伸びた龍麻の手が、自分ではろくに触れた事もない箇所を下着の上からなぞり始めた。
葵は思わず膝を閉じようとしたが、すでにその間に滑り込んでいた龍麻の膝がそれを阻む。
嬌声を漏らさぬようにと口元を押さえれば、素早く伸びてきた片手が手首を掴んで引き剥がす。
「声、聴かせてくれないと」
葵の髪を撫でつけながら、耳元で低く楽しげに囁く龍麻の声。
「や…、そんなこと、言わないでッ…」
涙目で訴えるものの、それは余計に彼の劣情を煽ってしまったらしく、
龍麻は普段あまり見せた事のない意地悪な笑みを向けて下着の中に手を滑り込ませた。
「ひ…ッ」
じかに秘所に触れられ、背筋を走る快感に腰が跳ねる。
龍麻の指が秘裂にそって上下するたびにくちゅ、くちゅと響く音は、葵の羞恥心をより一層高めた。
「…熱いね」
「もう…意地悪…!」
恥ずかしさに耐えかねて顔をそむけると、なだめるように頬に唇が降ってくる。
「ごめん、可愛いから苛めたくなった」
そんな風に言われてしまっては、葵は口をつぐむしかなかった。
気を取り直したらしい龍麻は、止まっていた秘所への愛撫を再開した。
片手で器用に下着を脱がせてから、秘裂を嬲っていた指を移動させ、今度はぽってりとした陰核を責め始める。
「いやっ…駄目ぇ!!」
龍麻の指が軽く触れただけで、先程までの快感とは比べ物にならないほど強烈な衝撃が走り、葵は反射的に全身を反らせていた。
「ここ、そんなに気持ちいい?」
「お願い、やめてッ…」
嬉しそうに呟く龍麻の声に答える余裕もなく、葵は何とかしてこの圧倒的な快楽から逃れようともがいたが、
それは自分の意思でどうにかできるようなものではなかった。
指の腹で小刻みに押し潰すように嬲られ続け、きゅ、とつままれた瞬間、葵の視界は白く染まった。
「――、―――ッ!!」
あまりの快感に嬌声を上げることも出来ず、葵は全身を痙攣させ、初めて迎えた絶頂を享受していた。
密着していた身体が離れたのを感じて視線を動かすと、乱雑に服を脱いでいる龍麻の姿があった。
再び覆い被さってきたその胸元に目を向けると、夏にプールで見たときよりも明らかに傷痕の数が増えていた。
袈裟懸けに走る真新しい傷痕は柳生に斬られた時のものだろう。
「…傷だらけね」
独り言のように呟き、そっと手を伸ばして一つ一つをなぞってみる。
「男の勲章ってやつ?」
龍麻は軽く言ってみせるが、葵にはとても痛そうに見えた。
「痛くない?」
「このくらい全然」
旧校舎に潜った時や強敵と戦う時、龍麻は必ずと言っていいほど率先して突っ込む。
どれだけ敵がいようとも怯まず、次々と斃していくその姿は圧巻なのだが、葵から見れば心配な事この上なかった。
一度など葵を庇って立ちふさがり、四方八方から攻撃を食らい続けていた事もある。
近くにいた京一の手で、口に焼きそばパンを突っ込まれながら「だって女の子の体に傷なんて残せない」
などと強がってはいたが、あれも結構深い傷だったはずだ。
その時に「護られるだけなんて嫌だ」と強く思った葵はジハードという新たなる力を授かったのだが、
龍麻はなんだか寂しそうだった。
「…あ」
目を閉じて物思いにふけっていた葵だったが、頬を滑る龍麻の手の感触で我に返る。
「ちょっとだけ待っててくれる?」
龍麻はごそごそと枕元から何かを取り出す。避妊具だった。
葵と目が合うと少し照れ臭そうに笑った。
「こういうケジメはつけとかないと」
「ありがとう…」
「止せって、当たり前の事なんだから。それに…」
龍麻はふと視線を外して黙り込んだが、その先は葵にも分かった。
≪菩薩眼の女≫は強い≪氣≫を持つ者と結ばれると≪黄龍の器≫を孕む。
その子を産み落とせば≪菩薩眼≫の力を失い、それと同時に今まで抑えられてきた災厄が一気に降りかかるのだ。
さながらダムの決壊のように。
そして、今は亡き龍麻の母親も≪菩薩眼の女≫だった。
「本当はこんな事しない方がいいんだろうけど…
ごめん、身勝手なのは分かってるけどやっぱり葵を抱きたい」
「龍麻…」
分かっていながら制御できない自分自身に苛立っているのか、悔しそうに呟く龍麻の首にそっと腕を絡める。
こんな≪力≫など何のためにあるのかと一人悩んだ事もあった。
しかし今は分かる気がした。自分の≪力≫は龍麻のためにある。彼と、彼が護りたいと思う全てのもののために。
龍麻となら、≪宿星≫が課す過酷な運命も跳ね飛ばせるかもしれないと思った。
「大好きよ、龍麻…」
恐怖を振り払うように自分から口づけ、葵は繰り返した。
「力、抜いてて」
避妊具を着け終え、掛け布団と葵の身体の間にもぞもぞと潜り込んだ龍麻は緊張した面持ちで葵に告げた。
「痛いのかしら…」
不安のあまり、思わず本音が滑り出た。
「できるだけ優しくするつもりだけど…初めてはどうしても痛いらしいね」
「そう…」
拒む気はなかったが、やはり未知の経験へのためらいは大きい。
よほど不安げな顔をしていたのだろうか、龍麻は気遣わしげに葵の額を撫でた。
「…やっぱり止める?」
「ううん…いいの、龍麻の好きにして」
葵は首を横に振り、なるべく力を抜いて龍麻を受け入れる事ができるように努めた。
「行くよ…」
「あ、あッ…」
もう幾度目になるか分からない口づけのあと、秘所にぬるりとしたものがあてがわれ、葵の口から自然と切なげな声が漏れる。
龍麻の昂ぶりがゆっくりと秘所を押し広げていく。
下腹部から伝わる激痛に、葵は悲鳴を上げそうになったがとっさに唇を噛みしめて堪えた。
「――ッ、い、たい…!」
しかし滲んでくる涙までは止められなかった。受け入れたいと思っているのに、
身体は断固として拒否しているのが分かり、痛みに翻弄されるしかない自分が情けなくてたまらない。
ぽろぽろとこぼれる葵の涙を拭いながら、龍麻は少しずつ腰を進めていく。
「葵、辛かったらしっかり掴まってて」
龍麻の手に助けられながら、固く握りしめていたシーツを放し、龍麻の背中に腕を回す。
「爪立ててもいいから」
そう言われたものの龍麻を傷つけたくはなかったので、葵は両手を祈るような形に組んだ。
「怖いわ、龍麻――」
「もう少しだから…」
龍麻の手があやすように背中をさすったのち、腰のあたりまで降りてがっちりと固定する。
喉の奥からせり上がる悲鳴は、龍麻の唇に塞がれてくぐもった呻きへと形を変えた。
やがて引き裂かれるような痛みとともに、龍麻の昂ぶりが身体の奥深くまで到達したのが分かった。
「全部…入ったよ」
固く閉じていた目を開けて真っ先に見えたのは、心配そうに覗き込んでいる龍麻の顔だった。
「本当…?」
「うん」
下腹部はじんと痺れたようになっていて、本当に繋がっているのかどうかは分からなかったが、
龍麻がわざわざ嘘をつくとも思えなかったしきっとそうなのだろうと自分を納得させた。
背中に回していた腕を力なく投げ出し、一つ大きな溜息をつく。
身も心もこの人のものになったのだと思うと、心の底から幸福感が溢れてきた。
「ねェ、龍麻…これで終わり…じゃないのよね?」
「えッ!? そりゃ、まァ…まだもう少し…」
突然の問いかけに驚いたのか慌てふためく龍麻の様子が少しおかしかった。
「そうよね…じゃあ、最後まで続けて。私なら大丈夫だから…」
「葵…」
龍麻は葵に口づけたあと、両脇に手をつき、慎重に律動を始めた。
「あッ! ああ…ッ、は、ううッ…」
思っていたよりも苦痛は酷くなかった。おそらく龍麻が細心の注意を払ってくれているのだろう。
自分だけが愉しむのではなく、葵の事を精一杯いたわろうとする龍麻の気持ちが伝わってきて、それが何よりも葵を悦ばせる。
突き上げられ揺さぶられながら、葵はただひたすらに龍麻の名を呼び、また龍麻も葵の名を呼んだ。
「は、あ…ん、くッ…龍麻…」
これ以上ないほど密着した身体に、最も龍麻の近くにいるのだと実感する。
「お願い、離さないで…、傍にいて…!」
うわ言のように願う。こうして近くにいても、この人はきっと、いつかどこかに行ってしまう。そんな予感がした。
求めに応じるように、腕に力がこめられる。今はそれで充分だった。
徐々に激しさを増す律動に、もはや言葉を紡ぐ事もできず、葵はただ意味をなさない嬌声を上げ続けた。
「ああああッ――――」
ひときわ強く最奥を貫かれた時、何もかもが白く焼き尽くされたような感覚を覚えた。
ゆっくりと倒れこんできた龍麻の頭をそっと抱き寄せたのを最後に、葵の意識は途切れた。
「ごめん…なんか、無茶しちゃって」
お互いに泥のように眠りこけ、ようやく目を覚ました後、龍麻が詫びた。
「ううん、気にしないで…嬉しかったから」
暫しの沈黙。気恥ずかしくてそれ以上何も言えない。
「なんか、夢みたいだな…ずっとこうしたいって思ってたからさ」
ぐいと肩を抱いて引き寄せられる。
「…私も」
小さく呟いて、葵は、仰向けに寝転がったまま腕枕をしてくれている龍麻の胸に頬を寄せた。
窓の外では、雪がしんしんと降り積もっていた。
――数ヵ月後――
「色々あったけどさ、みんなで卒業できてよかったよね」
「ええ、ほんとね」
桜の舞い散る季節、真神学園では卒業式が行われていた。
式そのものはとっくに終わり、今は在校生と卒業生、卒業生同士などが好き勝手に談笑している。
同級生達とは少し離れた場所で、葵は小蒔と言葉を交わしていた。
「そういえばさ、ひーちゃんはどうするって?」
京一や醍醐と会話している龍麻の方を見ながら、小蒔はたった今思い出したかのように尋ねた。
「龍麻なら、中国に行くって言ってたわ」
「中国ゥ!?」
素っ頓狂な声を上げる小蒔に構わず続ける。
「えェ。今回の事、お父さんに報告するんですって」
「そッか…そうだね、中国にお墓、あるんだっけ…」
沈みかけた気分を吹き飛ばすように、小蒔は首を横に振った。
「それで、その後はすぐに帰ってくるの?」
「分からないって」
「え?」
葵は一つ溜息をついて、龍麻の方を見た。
「もしかしたら中国以外にも色んな国を見て回ってくるかもって言ってたわ」
「まったく…らしいといえばらしいんだけどさ…
葵も葵だよ、なんで止めないのさ」
がっくりと肩を落とした小蒔に、葵は正直な気持ちを話す。
「だって…龍麻が決めたことだもの。わがまま言って困らせたくないの」
「ひーちゃん、ほっといたら20年くらい帰ってこないかもしれないよッ」
小蒔なりに自分たちの事を心配してくれているのが分かり、自然と笑みがこぼれる。
「うふふ、そうね…でも、お互いに選んだ道だから。
小蒔とだってそうよ。卒業して違う道を進んだからって、もう二度と会えないわけじゃないでしょ?」
「もォ、葵ってば…そんなのんきなこと言ってたら、
ひーちゃん外国で知らない人と結婚とかしちゃうかもよッ」
指を突きつけて怒る無二の親友に、葵はそっと右手を差し出す。
「これ、見て」
「!? 葵、これって…」
その薬指に嵌っているのは≪伏姫の指輪≫だった。
「龍麻がくれたの。もっとちゃんとしたものを買うからそれまではこっちを身に着けててくれって」
「ひーちゃんってば…でもフツーの指輪よりこっちの方がいいかもね」
「でしょう? 実は気に入ってるの」
二人してくすくすと笑っていると、京一が木刀の袋を振りながら呼びかけてきた。
「二人とも、早く来いよ! ひーちゃんのオゴリで、最後のラーメン食いに行こうぜ!」
「京一、龍麻は王華に行こうとは言ったがオゴるとは一言も…」
「うーん、ラーメンに始まりラーメンに終わる、かぁ」
「うふふ、小蒔ったら」
小春日和の中、五人は慣れ親しんだ学び舎を後にした。
――数年後――
「ふう…」
葵は書類の整頓を終え、職員室を後にした。
あれから数年。大学に進学したのち、教職の資格をとって母校に戻ってきたものの、
学園はまたしても怪異に巻き込まれてしまった。
とは言え、それは教え子たちの奮闘によってすでに解決していたし、以降は何も起こっていない。
しかし、その時教え子に貸した≪伏姫の指輪≫は、巨大な力をうまく捌く事ができなかったかのように
石に大きなヒビが入ってしまっていた。
それでもまだ嵌め続けていたが、大切な品を壊してしまって申し訳なく思う。
(でも…理由を話せばあの人もきっと分かってくれるわ)
それにしても、すっかり遅くなってしまった。あたりはすでに真っ暗になっている。
満月が煌々と輝き、浮かび上がった夜桜はこの世のものとも思えないほど美しかったが
葵はそれに見とれることなく急ぎ足で玄関へと向かった。
ちょうど校門から出たとき強い風が吹き、それと同時に忘れもしない清冽な≪氣≫を感じた。
急にぬっと現れた人影に驚いたが、葵はそれが誰であるかを瞬時に理解していた。
桜の花びらが舞い散る中、ともすれば泣き出してしまいそうな気持ちを抑えて精一杯の笑顔を浮かべ、
再び邂逅した時にかけると決めていた言葉を口にした。
「――おかえりなさい、龍麻――」
≪終≫
――蛇足――
「実はここ一年、ずっと新宿にいたんだ」
「ええッ!? いったいどうして…」
「それが…エジプト旅行してたはずなんだけど色々あって全寮制の高校に強制送還。外部と連絡取れなかった」
「よく高校生じゃないってばれなかったわね…」
「うん、なんか色々とヤバそうだったんだけど偽造書類とかでごまかしてたみたいだ。
スパイみたいで面白かったけどね」
「そう…危険な目には遭わなかった?」
「学校の地下にあった遺跡で宝探ししてきたよ。なんか旧校舎思い出したなあ」
「宝探し?」
「遺跡に潜ってなんか色々拾ったり合成したり。ミサちゃんと御門の使いっ走りもしてきたよ。
あいつらやっぱり凄いな、表向きは気付いてないフリしてたけどあっさり気付かれた」
「龍麻…それって、身近に知り合いがいたりしたら危なかったんじゃないの」
「それがさァ、思いっきり如月と鉢合わせた。あいつネットショッピングなんかやってたんだなー。
しかも即日配達とかさすが忍者だよな」
「そうなの? 如月君、骨董品店のほうもきちんと切り盛りしてたみたいだけど…」
「式神でも使ってるんじゃないかな。そういえば劉の姉さんにも会ったよ」
「…なんだか龍麻って、いろんなことに巻き込まれてばかりね」
「ごめん、なんか一方的に喋ってて。話したい事が沢山ありすぎてさ…」
「ううん…私も、龍麻に話したいことが沢山あるわ」
「あ、そうだ。大事なこと言い忘れてた」
「?」
「ただいま、葵」
以上。
心からGJ……!
思わず読みふけってしまった。
もう一回読んでくる
最高だよ、アンタ……
何気に双龍とか九龍とかリンクしてるのがちょっと嬉しかったりw
大作乙です!
やっぱり龍麻と葵のカップルは大好きだw
>142
過疎ってると思ってたら神キテタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
ネタじゃない葵タンを久しぶりに見た気がするw
GJ!!GJ!!
見たよw
純愛万歳!
黄龍&菩薩のカップルはやっぱいいわあ・・・。
兄メカに絶望してここに流れ着いたら癒された
150 :
第弐夜187:2006/10/17(火) 23:07:39 ID:HYnfzJ8L
>>132 すばらしいです。こういうのを読みたいと思ってた。激しくGJ!
龍麻×マリアセンセはないのかな?
>>151 前スレにあるよ。
まだ落ちてないから見てくれば?
>>152 マジですか!探してみます!
有難う御座います!
>>152 マジですか!探してみます!
有難う御座います!
久し振りに覗いてみたら…神降臨してたーーーーーーーーーーーーーー
自分は龍麻×葵が一番好きなんで嬉しかったです
菩薩癌なんかお呼びじゃねーんだよ( ゚д゚)、ペッ
菩薩癌はともかく、この菩薩は素敵だ
やっぱり龍麻×葵はいいな。原点だからだろうか……
とにもかくにも神GJ!
160 :
156:2006/10/28(土) 18:31:07 ID:98n0/gab
>159
ウルセーこの菩薩癌!11!11!!!
161 :
156:2006/10/28(土) 18:32:47 ID:98n0/gab
だいたい何なんだあの肌の白さは
もっと日に当たれ!
162 :
156:2006/10/28(土) 18:34:40 ID:98n0/gab
花見に誘わなかったのが気に食わないなら
黙ってないで誘ってほしいとか一言言えよ!
>156はツンデレ
164 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 00:25:05 ID:M5kzQ6IE
魔人と九龍のss保管庫って無いの?
過去にも同じ事を答えた気がするけど、魔人に関しては半分くらい一人で書いてる人がサイト持ち
166 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 00:58:23 ID:ECQhuH2I
そのサイト教えてください
その前にsageろ
ってか個人サイトだしなぁ、本人来るの待てよ。
……ジルスレにも来てくんないかなw
つうかこのスレか前スレにアドレス貼られてなかったっけ?
サーパラにあるぞ
探せ
なんだよ…俺は黒崎君が好きなんだ!ほっといてくれ!!
以前チラッと話題に出たリカ×双樹って需要ある?
今書いてるんだがやや妄執系なので、そんなリカは見たくないと
言う人が多ければやめておくが
妄執系のリカだなんて、涎ものじゃないか。是非見たい。
>>172 俺はそんなおまいを待っていたぞっと(*゚∀゚) =3ハアハア
>>172 そりゃもうそりゃもうそりゃもう見たいよ!
>>172 妄執系のリカたん・・・
見たいに決まっておりますでしょうが!11q
178 :
172:2006/11/09(木) 23:49:19 ID:aNuXANzg
dクス!
なるべく早く仕上げて投下します〜
イメージと違ったらスマソ
※一人称や細かい言葉使いが資料紛失で確認できなかったので
間違いは脳内変換で修正して頂ければ嬉しいです(後半のリカはわざとですが)
午後八時を回った頃。女子寮の自室で過ごしていた双樹咲重は、チャイムの音に応じてドアを開いた。
確認もろくにせずに開鍵したのは、この時刻にクラスメイトとの約束があったからだ。
「こんばんわァ、咲重お姉様」
クラスメイト…椎名梨花は、いつものようにちょこんと小首を傾げながら、愛らしくお辞儀をした。
その様子につい笑顔になりながら、双樹は椎名を招き入れ鍵を掛ける。
今夜は手芸の達人である椎名に、レース編みの手ほどきを受ける約束でいるのだ。
無論それはひとつのダシであって、一晩中女同士でしか出来ない話で盛り上がりたい、というのが
本音であるが…。
「もう咲重お姉様は、お風呂を済ませましたのね。その新しいベビードールも、
とっても素敵…よくお似合いですわ」
椎名が持参した荷物を、部屋の片隅に纏めながら言う。
「ありがとう。リカのネグリジェも、フリルがとても可愛いわ」
どちらともなく見詰め合い、眼を細める。
「あァ、そうでしたわ。リカ、今夜はリカ研で焼いたクッキーと、お茶をお持ちしましたの。
お家から送って頂いたのだけど、とっても美味しいお茶ですのよ」
小さなテーブルを床に用意した矢先、椎名がポン、と手のひらを打つ。
彼女が持参したパッチワークのバッグを探ると、クッキーの詰まった紙の包みと、
名のある紅茶メーカーの洒落た小さな缶が現れた。
「ありがと、嬉しいわ。じゃあ早速淹れようかしら」
双樹が受け取ろうと手を差し出すと、椎名はふるふると首を振る。
「お姉様。今日はリカに淹れさせて下さいませ。お姉様は《生徒会》のお仕事などで
お疲れなのでしょ?お姉様と一緒に頂くお茶ですもの、それくらいリカが用意いたしますわ」
微笑む椎名に、双樹も応じ、「まあ…じゃあ、お願いするわ」と言う。
双樹は椎名が紅茶を用意する間、レース編みに必要な道具や菓子をテーブルに広げて待った。
普段なら、顔見知りとはいえ客人に茶を淹れさせるなどということは、彼女のポリシーに
反するのであるが…実際にその日は《生徒会》の仕事とはまた異なる、堪える出来事があり、
双樹には椎名の気遣いが心底嬉しかったのだ。
茶の用意をする椎名を、双樹はぼんやりと見つめていた、小さな体でテキパキと茶葉を計ったり、
カップを温めている様子につい見入ってしまう。
今の椎名は、お馴染みのメイクを落とし整った素顔を晒していた。メイクで完璧に作り上げた
昼間の彼女も勿論魅力的が、素顔もまたなんとも言えず愛らしく、少なくとも双樹は
この自然な状態の彼女を気に入っていた。金色の柔らかな巻毛と相まって、絵本の主人公として
登場する外国の少女のようだ。
大人びた外見とうらはらに、少女趣味のある双樹は、椎名を憧れを持って見つめた。
以前の椎名は素顔を極端に隠し、親しい人間にすら夜、風呂を済ませた後は会わないというほどの
徹底振りだったのだが、今でも例のメイクは続けてはいるが、現在のように寮内ならば素顔で出歩く
こともそう珍しくは無くなった。以前ほどその姿にこだわっていないのだろう。
あの化粧は椎名の仮面…そして椎名はその仮面で、自分を守らなくとも良い程の『強さ』を身に付けたのだ。
そして、椎名をそんなふうに変えたのは、一週間前にこの學園を去った、あの《転校生》ではないだろうか。
あの《転校生》…彼は、双樹の想い人とは大分異なるが、やはり他人を惹きつける抗いがたい
魅力を持っていた。派手な外見に似合わず、どうしても内に感情を秘めがちだった双樹は、
次々と襲い繰る困難に立ち向かってゆく《転校生》の前向きな姿に、自分の本当の気持ちを
さらけ出す為の勇気を貰った。
(そう…アタシの本当の気持ちを…)
そこまで考えて、胸がズキン、と痛む。《転校生》…九龍に貰ったのは、前へと進む勇気。けれど…
ふっと我に返ると、ふわりと花のような香りが漂ってきた。それだけではない。
数種類の果実と思われる甘い香りもする。どうやら椎名の持参した茶は、
様々な花や果物によって香り付けられた、手の込んだフレーバー・ティーらしかった。
少しして、椎名がティーカップを二つ乗せたトレーを運んできた。
テーブルに置くと先ほどの香りが湯気を纏い、心地よく鼻孔を擽る。双樹の重く沈みかけた心が、
すっと軽くなったような気がした。
「いい香り…これは…マルコポーロね?學園の寮でなんて、滅多に飲めるものではないわ」
上機嫌の双樹に、椎名もはにかんで応える。
「喜んでいただけて嬉しいですわァ。香りが強いので、もしお姉様のお気に召さなければ
申し訳ないかとも思ったのですけれど…」
「いいえ、そんなことないわ。私、このお茶大好きなのよ。でも…」
少し怪訝そうに首を傾げた双樹に、椎名も少し不安そうに問いかける。
「…どうかされましたの?」
「うーん…以前と少し香りが違うような気がするけれど…配合が変わったのかしら?
まあいいわ、リカの持って来てくれたこれ、以前飲んだものよりずっと美味しいもの」
カップに口を付けながら、ありがとう、と破顔する双樹に、椎名も嬉しそうに微笑むが、
その裏に隠された焦燥に双樹が気づくことはなかった。
紅茶とクッキーを摘みながら、暫く二人はレース編みと他愛の無い話題に時間を費やした。
気付くと時計の針は、もう九時近くを指していた。一時間も同じ場所に座ったまま
レース編みを続けていたのだ。流石に疲れて双樹は、椎名にも休憩を促し柔らかいベッドに腰掛けた。
その隣に双樹に倣って、椎名もちょこんと座る。
椎名の凄いところは、どれほど会話に没頭しているように見えても、双樹が手順を間違えると
直ぐに気付いて修正してくれるのだ。そんなやり取りを二度三度経た双樹は、感心して呟く。
「あなたってすごいのねえ、リカ。どんな小さなことでも、良く見ているのね」
「フフッ。それはそうですわ。だってお姉様の…咲重お姉様の事ですもの」
少しもじもじした様子で、双樹を上目遣いに見る。
「リカは、咲重お姉様がだァい好きですの」
「嬉しいわ。私もリカのことが大好きよ」
二人の間のこんなやり取りは日常茶飯事であるので双樹もいつもの調子で椎名に答える。
「それにしてもお姉様のバストは、本当に立派ですわよねぇ。」
不意に椎名がその身を乗り出し、その曲線をベビードールの上から触れる。
「大きな胸から、引き締まった腰…まァるいお尻まで…とても、とっても素敵なライン…」
同性に触られる分には抵抗はないが、流石に椎名の行動が唐突だったので、双樹は少々ぎょっとした。
「ちょ、ちょっと、リカったら…」
「お姉様ったら。女同士ですのよ?そんなに恥ずかしがらないでくださいまし」
双樹が控えめに拒むのを、解っていながら椎名はそれでも触れるのをやめようとはしない。
くすくすと無邪気に声を立てる彼女は、しかしいつしかその眼に妖しい光をたたえていた。
「ふふ、この唇も…ルージュも塗ってないのにつやつやで…ホント、美味しそう…」
椎名の指先は今度は双樹の頬を辿り、頤に軽くあてがうと、柔らかな下唇の弾力を幾度か確かめるように
撫でた。覗き込むように自分の顔を近づけ、反応に困っている双樹を一瞥するとそのまま唇を重ねる。
「…んッ…や、やめなさいッ、リカ…こんな冗談ッ…!」
精一杯の力で椎名を、しかし傷つけないように押しのけようとした双樹だったが、
なぜか全身に力が入らず、逆に自分がベッドに倒れこんでしまった。
(な…何?どうして…)
確かに疲れてはいたが、こんなに急に力が抜けるほどではなかったはずだ。第一、さっきまで普通に
レース編みをこなしていたし、ベッドにも支えを用いずにきちんと座していられたのだ。
双樹が困惑していると、椎名が低く呟いた。
「…効いてきましたわね」
その言葉の意味するところは一つ。椎名は、双樹に一服盛ったのだ。
「…リカ、一体、なにをしたの…?」
徐々に痺れるような感覚が支配する中、問いかける双樹に椎名は言う。
「まだお気づきではありませんのォ?お姉様も良く御存知の…媚薬、ですわよ」
双樹ははっとした。迂闊だった。あの紅茶の、微々たるものだったけれど香り付けの差…
いつか自分が、九龍から貰い受けたものと同じ、あの薬。結局自分は、それを使うことは無かったが…
内から込み上げるような火照りは、その作用に相違なかった。
「お姉様は香りに敏感でいらっしゃるから、あんなことを仰った時には本当にヒヤヒヤしましたわ。
けれど、リカの持ってきたお茶だから、と、疑わずに飲んでくださったのは本当に嬉しかったですの」
椎名はやっと上体を腕で支えていた双樹に圧し掛かり、そのままベッドに沈めた。
「騙してしまってごめんなさいね、お姉様。でもこれは、二人の夜をもっと素敵にするために
必要なことだと思いましたのォ」
甘えるような声音で寄ってくる椎名を、しかし双樹は受け入れることは出来ない。
「こんなことはやめて…確かに私もあなたが好きよ。でも、おふざけでもこんな事出来ない…
私の…この身体は…ただ一人のヒトの為に…」
「…リカも、おふざけのつもりでこんなことは出来ませんわ。…それに、お姉様は…
手に入りもしない殿方の為に、貞操を護り続けるおつもりですの?」
甘い口調は一変し、低く真摯に告げられた椎名の言葉は、双樹をこわばらせた。
「…なん、で…」
「リカ、見てしまいましたの。偶然用事が有って行った《生徒会室》で。
…お姉様が阿門サマに 拒まれるそのお姿を…」
見られていた。その事実よりも、椎名の言葉で蘇った夕方の記憶が双樹を苛む。
…九龍に、自分の真実の気持ちを打ち明ける、その勇気を貰ったはずだった。
墓守の役目から開放された阿門が、自分を拒絶するはずはないと思い込んでいたかもしれない。
勇気を振り絞って、阿門に好きだと、愛していると−−−そう告げた。…しかし。
『双樹…俺には…その気持ちに応えることは出来ない』
返ってきたのは、そんな残酷な一言だった。
勇気を出したはずが、折角これまで暖めてきた想いを無残に打ち砕いた。
絶望して双樹は我を失った。阿門の足元に取りすがり、自分を抱いて欲しいと…そう訴えたが、
阿門はただ目を伏せて、すまない…とそれだけ言い残して、去っていったのだった。
まだあれから、半日も経っていない。必死で何もない素振りを装っていたのに、
しかもこんな状況で再び事実を突きつけられ、双樹の身体はカタカタと震えた。
やっとの思いで声を振り絞る。
「き、きらいだって…言われたわけじゃ、ないわ」
「でも阿門サマは、お姉様を恋人にする気なんて無い。お姉様は阿門サマの一番には、
どうしたってなれないんですのよ」
「い、一番じゃなくったていい…アタシは、アタシは阿門様さえ居ればっ…!」
「…そんなのリカが許しません」
ショックのせいで益々体の自由が利かなくなっている双樹のアゴをくい、と持ち上げ、
自分の方向を向かせて椎名が言う。
「お姉様は、リカの一番…唯一の人なんですから…」
そのまま圧し掛かると、椎名はまたも口付けした。先ほどより深く、執拗に。
唇を割って舌が入り込み、音を立てて絡み合う。媚薬の効果か、不本意なのに気が遠くなるほど
…キモチイイ。罪悪感と恐怖を抱きつつも、ただ成すがままになって双樹はぼんやり椎名を見ていた。
「ねえ、咲重お姉様ァ…直ぐにリカを一番に好きになって欲しいとは言いませんの…
ただ、リカの事をもっと良く知っていって欲しいんですの…だから…」
椎名の指先が、双樹の胸の中央で結ばれたリボンをつい、と引く。リボンは呆気なく解け落ちた。
「リカにもお姉さまのこと、もっと良く教えてくださいね…?」
椎名は露になった双樹の乳房に、今度は布越しではなく直に触れる。
最初は探るように皮膚の上を滑らせていたが、やがてやや力を混めて揉みしだく。
椎名の小さな手のひらで覆いきれぬほどの胸は、ゴム鞠のように弾む。
「…ぁ…はぁ…んっ…」
翻弄され、大きく揺らぐ乳房の向こう側に、陶酔に飲まれるのを必死にこらえる双樹の
悩ましい顔が見えた。すでに唇は半開きで、時折小さく喘ぎが漏れる。
頬は上気し、瞳も潤んでいる。もう大分感じているようだ。
椎名は乳房を揉みながら、屹立した乳首にくいっ、と力を込める。
「…っ…あっ…」
上体を反らせ、跳ね上がった双樹の胸がぷるん、と震える。その頂はもっと触って欲しいと
いわんばかりに立ち上がっていた。
「やっぱりイイですわぁ…お姉様の胸…おっきくて、真っ白で柔らかくて…」
左手は片側の乳房を揉む仕草を続けながら、もう片側の巨峰に顔を寄せる。
「…ココも、きれいなピンクで…食べたちゃいたいですわァ…」
言いながら椎名は、突起を口に含み、舌先で転がす。舌先できゅっ、と歯列に押し付けると、
敏感になっている双樹は声を挙げた。
「ひあぁぁっ…!!!」
幾度か、突起を勢いよく吸い上げたり、強めの刺激を乳首に与えてみる。
その度に双樹はびくん、と全身を縮め腰をよじり、太股を擦り合せて恥らうような仕草を見せた。
上半身だけの刺激では物足りなくなっている証拠だ。
椎名は双樹の望みどおりに、その手をするり、と腹部に滑らせ、両足の間に割り込ませた。
抵抗もなく開かれたそこは既に少々濡れていた。蜜壺から、キラキラ光る粘液が滴り落ちている。
「いやだわ、お姉様…ソコは男の方が入る所ですもの。あたくし達には関係ありませんわ。
今リカが、女の子の一番気持ちのいい場所を触ってあげますゥ…」
そう言って椎名は、体ごと足の間に割って入ると、双樹の柔らかい膜に隠された
小さな突起を探り当てる。そこにぺろり、と上品に舌を這わせた。
「はあっ…!うんッ…」
双樹がびくり、と体を震わせ、驚くような声を上げる。
そこは先ほどまでの愛撫の結果か、媚薬の効能か既に朱に染まっており、過敏になっているようだった。
椎名はクスリ、と笑みを漏らすと、突起に舌を押しつけて数回舐め上げ、そのまま勢いよく吸い上げる。
「あっ…あぁっ…やあっ…!」
馴染み無い刺激に双樹は弱気な悲鳴を挙げる。
「やめ…やめてリカ…そんなところ…舐めちゃ…恥ずかしいッ……!」
椎名の舌使いに耐えきれず、双樹は懇願した。
「あらァ…もうちょっとで、とっても気持ちよくなれましたのに…」
名残押しそうに微笑みながら椎名は顔をあげる。…と、突起の下方の蜜壺が、
ヒクヒク痙攣しているのが目に入った。
「…やっぱりお姉様は、ここに男の人が欲しいのね。わかりました。リカの、この細いお指で
殿方の代わりが務まるとは思えませんけど…」
椎名は蜜壺の入り口あたりを、指の腹でつるりと幾度かなぞる。
双樹は期待と不安を持って、開いた足の間にあられもなく秘密の部分を晒していた。
そんな双樹に椎名は、意地悪く微笑みかける。
「でもリカ、あまり男の方の真似って得意ではありませんの。…たとえば
咲重お姉様が、リカを好きな男の人だと思って、おねだりして下されば別ですけれどォ」
椎名の言葉に、双樹が明らかにより上気し、動揺するのがわかる。椎名は続けた。
「そうして下さらないなら、ここはお預けですの。そうしたらさっきまでみたいに
女の子の敏感な場所を、じっくり触らせてもらうだけですわ」
言い終えると椎名は、また突起を刺激する作業に戻った。ぺちゃぺちゃという
音は次第に激しさを増してゆく。時折、椎名が誘うように見上げると、双樹はとめどなく
寄せる快感の中で戸惑う様子を見せていた。
ちいさな穴は痙攣を続けていたが、それは最初の頃より格段に大きく、早いペースで震え…求めていた。
「…ほら、我慢は良くありませんわよ…」
笑みを含みながら椎名がいざなう。蜜壺からは次々と潤滑油が溢れ、誰かを迎え入れる準備を整えていた。
「も…もう…おねが、い…」
小さくあえぐばかりだった双樹が、ようやく口を開いた。
「…誰に、お願いしてるんですの?」
「お願いです…あたし…ほしいの…阿門様が…」
突起への刺激を指に変えて、椎名は双樹のほうに顔を寄せた。
「もっとはっきり、おねだり出来ますわよね?」
そう言い放つ椎名はどこか不敵で傲慢ですらあり、いつもの可愛らしい妹分の面影は失せていた。
…しかし、そんなことを感じ取る余裕は双樹にはない。
「…アタシの『ここ』に、阿門様を、頂戴ッ…」
振り絞るように懇願した双樹の顔を覗き込むと、椎名は双樹の悲痛な表情とは対照的な、
この上なく満足そうな笑顔を返した。
「ふふふ。とっても良く出来ましたわァ…」
椎名は指先を突起から、穴の方へと滑らせる。確かめるように人差し指で、穴の入り口付近を
探ってから、粘液を纏わせて内部へと滑り込んだ。
指先を沈めたり、引き上げたりするたびに、そこにたっぷり溜まった愛液がとぷん、と弾ける。
幾度か試してから指を増やした。柔らかな入り口を押し広げ、ねじ込む。
「ああァッッ…!」
双樹が嬌声を挙げる。秘所の収縮だけでは足りず、足を大きく挟みこむように反応して
愛する男を受けとめようとしている。
「あンッ…スゴイッ…阿門様…あもん、さまァ…ッ!」
この手首の力だけの刺激では、全身で貫くような男性の与える快感には到底及ばない。
しかし、阿門のために操を守り続けた双樹は、椎名が相手でも十分過ぎるほどの反応を示していた。
指を二本、三本と増やす。増やすと最初は抵抗があるのに、幾度か挿入するうちに柔らかくほぐれ、
また別の生き物の口のように貪欲に受け入れていた。
「あァ…とってもいやらしいですわぁ…咲重お姉さま…」
椎名は双樹のなかを掻き回しながら、その姿に見惚れていた。
双樹はもはや羞恥も何もかもかなぐり捨て、猫のような声を挙げながらひたすら愛しい男の名を
呼んでいる。男の愛撫を想像しているのか、その豊かなバストに自ら結構な激しさで掌を這わせていた。
結局双樹が呼ぶのが男の名だということが少々気に食わなかったが、彼女の今の艶姿は自分の手に
よるものだという自負はそんな嫉妬すら凌駕した。
まるで何か、水分を多く含んだものを練っているかのような水音と、悶える双樹が軋ませる
スプリングの音、そして少女二人の荒い息遣いがひたすら女子寮の一室を支配する。
と、椎名は双樹の中の、ある感触の違う一点を探り当てる。そこに触れられた双樹は、
明らかに全身を痺れたように大きく震わせ、これまでにない反応を見せた。
椎名が探していたのはそれだった。ココを見つけなければ、男性による力任せの行為には勝てない。
自分との行為に酔わせる、決定的な材料にはなりえない。
「ああぁッ…!ソコッ…ソコはダメぇッ…!!!」
逃れようとしているのか、更なる快感を得ようとしているのか…双樹が身体を捻る。
「ダメだなんて…ここが一番良いんでしょう?ねえ……咲重」
「イヤあっ…こんなの…おかしくなっちゃうッ…ああッ…!」
「おかしくなってお仕舞いなさいよ」
椎名は双樹の両足を押さえつけ、よりポイントを絞り執拗にその部分を犯し続けた。
「…ほら、『阿門サマ』も、そろそろ達せられるそうですわ」
双樹を刺激する指にリズムをつける。次第に緩慢に、力強く。
「はァッ…あぁッ…ああああああーーーーッ…!!!」
ひときわ大きく悲鳴を挙げて、双樹は達した。ビクン、ビクンと全身を震わせ、しかし失神と同時に
全ての力が抜け、ベッドの上にしなだれ落ちた。
動かなくなった双樹の秘所から白い、小さな手を引き抜くと、指先はねっとりと糸を引いた。
滴り落ちた愛液はシーツもわずかに湿気らせていた。こんなにも濡れるものなのか、と思う。
椎名は双樹の愛液にまみれたままの指先で自分の恥丘に触れると、いつの間にかほのか
な熱を持ち、しっとりと湿っていた。彼女もまた、双樹との行為にこんなにも昂ぶっていたのだ。
呼吸も浅く、心臓も全速力で駆けたあとのように波打っている。
「ふふふ…可愛いお姉さまァ…」
気を失った双樹を、上から足先まで一望する。
「お姉様がリカをどれだけ好きか、なんて、まだ関係ありませんのよ…今は、これで十分…」
椎名は裸の双樹にぴったりと寄り添うと、その豊かな白い乳房に頬を寄せた。
「大好き、お姉様…」
双樹を征服したその歓びが、彼女を幸福に包んでいた。そして椎名は
既に夢の中にいるかのように、うっとりとその瞳を閉じた。
《終》
リアルタイム書き込みに立ち会えるとは思ってなかったよ。
GJ!!咲重タン可愛いよ・・・。
これは良いリカですね。
むしろこのリカをハボキで(ry
GJ!リカがSっぽくてハァハァ二人とも可愛いハァハァハァ
投下キテタ━━━━━━━━!!GJですハァハァ
ルイリー×雛てんてー
ごめん、意味は無いんだ。言ってみただけなんだ(´・ω・`)
196 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 16:25:20 ID:B1H9KvPa
リカ咲GJ!
電車の中で読んでいるが興奮し過ぎてちょっとヤバい・・・。次の駅で降りてしまおうか・・・。笑
>>195よ。それはそれで萌えるがむしろ王道の白X八をお薦めするぞ。
俺はやっちー×白岐だな
前スレの職人さんの続きを未だにwktkして待っている
そこで七瀬inハボキ×やっちーですよ!
百合ばっかだなw
七瀬inハボキなら×武士で
鞭でビシバシSMプレイww
七瀬の身体+ガーターベルトなら装備品のないボタンで幸せ投げが出来る
そんなことを本気で信じていた時期が僕にもありました
201 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 21:53:21 ID:rWC6l5Mn
age
>>197 前スレでやっちー×白岐を中途半端に書いたの多分ワシだわ。
放課後の教室で、白岐が受のやつでしょ?
どこらへんまで投下したのか忘れてしもた…。
前スレも見れへんしorz
>202
幽玄の花の人?
やっちーの望み通りになった 所までは投下されてた
言ってみるものだな…wktkwktk
現在、年内を目標に保管庫準備中。
作品の保管を遠慮して欲しい職人様はいらっしゃいますか。
>>204 前にもそんな事言っていた奴いなかったか?
いた気がするが、未だに見たことが無いってことは、多分頓挫したんだろう
>>204がやってくれるなら大歓迎だ
とりあえず、一人自分のサイトを持ってる職人さんがいたことは覚えてる
>>204 サイト持ちなので以下の作品は除外して頂けますようお願いします。
東京魔人學園エロパロスレ【第弐夜】
223-238 251-269 278-298 306-318 335-348
358-369 383-394 406-421 437-451 463-482
525-540 561-575 585-603 617-639
東京魔人學園エロパロスレ【第参夜】
14-28 37-57 66-74 99-118 140-159
180-200 275-296 339-347 390-398 411-424
【魔人】SHOUT!総合エロパロ【九龍】
10-21 126-140 165-188 540-557 603-614
【魔人】SHOUT!総合エロパロ 2【九龍】
13-24 48-66
中の人キター、と思ってサイト覗いてみたら新作もキテター!
……ちょっ、九龍テラヒドスwww
オカルト出版社の依頼人がなんかエロい
未亡人もエロいよ
HOPEたんが一番エロイよ
茂美がいちb(ry
>>208 ちょっとググるヒントだけ教えて下さい
いつも使ってた検索サイトが久々に見たら消えてやんの…
>>213 前スレのログ探せ。
大体去年の今頃に投下されたヤツを特に注意して嫁。
もしくは
>>207氏本人に聞けw
>>203 じゃあ流れをぶった切って、前スレの続きを。
ダークなんで読み飛ばしよろ。
216 :
続・幽玄の花:2006/12/03(日) 02:55:59 ID:tWrf0Vq4
ほの昏い部屋の僅かな灯りに浮かび上がる幽花の肢体。
一糸纏わぬその姿は、思わず明日香が見惚れるほど美しい。
しかし華奢なその身体には不似合いな腹部。
下腹が、大きく膨らんでいる。
肢体のラインに相応しくないその膨張こそ、幽花を苦しめ、同時に被虐的な快感をもたらしている。
下着を全て脱ぎさった幽花の腰に食い込む無惨な黒革。
この淫靡な革の下着は貞操帯というらしい。
明日香が着けることを強要したものだった。
なかば奪われるようなかたちで、幽花は明日香に体を開いた。
明日香は貪欲に幽花を求め、幽花は懸命に応えた。
嬉しかった。
人に必要とされること、愛されること。
心に占める明日香存在が大きくなりすぎて苦しいほどに。
だから、明日香の愛し方が望んだものではない汚辱を伴うものであったとしても、拒めるわけがなかった…。
「ふふ、五日も我慢したから、お腹パンパンだね…」
明日香は愛しそうに手を伸ばす。
驚くほど白く滑らかな手触りの幽花の下腹は、確かに大きく張り詰めて薄青く血管すら浮き出ている。
撫で擦られるたび、幽花の下腹は低い唸りのような音をたてる。
「苦しいの…お願いだから」
「じゃあ、見せてくれるよね?」
遮るように明日香が言った言葉に、幽花の憂いを帯びた表情は悲痛なものになる。
「……………」
何も言えずに思わず顔を叛けた幽花の頬に唇を触れさせ、明日香は嗜虐的な喜びを感じながらスイッチを入れる。
ヴヴヴッ
「………っ!!………んッ……!」
幽花の手は反射的に自分の臀部を押さえていた。
そのまましゃがみこみそうになる幽花の身体を、明日香が抱きとめる。
追い詰められた幽花の様子に思わず明日香の笑みがこぼれる。
「明日は土曜日だから、一晩中幽花と二人っきりだよ…朝までずっと、ずうっとえっちなことしようね…」
「だめ…、だめ、明日香さ」
あっさりと、幽花はその口唇を奪われた。
217 :
続・幽玄の花:2006/12/03(日) 02:56:58 ID:tWrf0Vq4
口で何と言おうと、本心から幽花が明日香に抵抗できるはずはなかった。
幽花は全てを明日香に捧げてしまっていたから…。
明日香の手にあるリモコンは、幽花の羞恥の部分…即ち、排泄器官に埋め込まれた器具に連動している。
明日香の異常ともいうべき愛情と関心は幽花の身体のあらゆる部分に向けられたが、
とりわけ幽花が最も恥ずかしがり、拒否反応を示す後の門に明日香は執拗な責めを加えた。
幽花がその責めに屈するのは時間の問題だった。
今も、五日も前から続いている、明日香の「調教」の最中だった。
五日前、散々に幽花の身体を貪ったあと、明日香は無惨な責めを始めた。
幽花の肛門にアナルプラグを咥え込ませ、下着の代わりに貞操帯を締めて施錠したのだ。
それから五日間、幽花は便意と異物感と快楽に耐え続けた。
小水は貞操帯の前部にあけられた箇所から排出することができる。
しかしもう一つ、人間の当然の生理現象として体外へと出ていくものが、出口へ向かって降りはじめる。
その出口は栓をされ、内容物は塞き止められる…。
三日目にもなると下腹は張り始め、四六時中込み上げる便意を堪えなければならなかった。
だが、そうして苦痛を耐えているとき、幽花は明日香への想いを噛みしめながら恍惚となる。
218 :
続・幽玄の花:2006/12/03(日) 02:58:04 ID:tWrf0Vq4
「五日も溜め込んだから、いっぱい出るだろうねぇ〜」
明日香が鍵を貞操帯に差し込み、開錠する。
「っ!!」
固い音がして鍵がはずれた瞬間、幽花は反射的にいきんでいた。
ブ…ッ、ブスッ!!
恥ずかしい放屁音。
それを聞いた途端、明日香は吹きだしてしまう。
「あははははっ、やだ〜ッ、幽花ったらいきなりオナラ…あはははははッ」
残酷な笑い声に幽花はポロポロと涙をこぼす。
「お腹の中、ガスもいっぱい溜まってるんだね〜」
明日香は未だにクスクスと笑いながら、アナルプラグに手をかける。
「あ…あぁ…」
それだけで、幽花の背筋にゾクゾクと震えが走り、達しそうになる。
明日香がプラグを抜きはじめると、幽花の桃色の肛肉が信じられないほどに広がり、ムリムリと排出しはじめる。
クポッ・・。
「ああっ!」
ついに肛門をうがっていた栓が抜かれた瞬間、勢いよく噴出した腸液が泡を立てながら幽花の股間を伝い、花弁を汚しながら床に長い糸を引いて落ちる。
「まだ駄目だよ」
「んんっ!?」
幽花の肛門に、明日香は再びアナルプラグを無造作に突き立てる。
こうして嬲るのが明日香は大好きなのだ。
そして必ず…。
「んん…はぁ…っ…んう…」
優しくキスをする。
キスをしながら明日香はアナルプラグをゆるゆると出し入れし、もう一方の手で幽花の腹部を押してやる。
「だめ…っ、お、おさないで……っ」
明日香の腕を必死に掴んでも、やめてはくれない。
明日香はそのまましばらく舌を絡めて遊んでいたが、やがて口唇を離すと、微笑んだ。
「じゃあ、抜いてあげるけど、まだ出しちゃだめだからね」
幽花は頷き、その部分に意識を集中する。
「んくうううううっ!!」
ズルッと抜けた瞬間、必死に括約筋を引き締める。
明日香はそれを見守り、何とか幽花が我慢できたご褒美に、またキスをする。
そして。
「じゃ、バスルームいこっか」
幽花が最も嫌がる最後の調教へ移る。
ん、寝落ち?
産屋に犯される話きぼん
「う〜〜≪秘宝≫≪秘宝≫〜」
今やたらと派手な黄金のエリアを探索している僕は
全寮制の天香學園に転校してきたごく普通の男の子
強いて違うところをあげるとすれば
実はロゼッタ協会から派遣されたトレジャーハンターってとこかナ?
名前は葉佩九龍
そんなわけで學園の地下に広がっている≪遺跡≫にやってきたのだ
ふと見ると目の前にカブトムシに乗ったほとんど全裸の女の姿があった
ウホッ!いい化人…
そう思ってるとその化人は僕の見ている目の前で
M字開脚し始めたのだ…!
「ねぇ、気持ちいいことしましょ…?」
乙。
ってかこんなに早く出来ると思ってなかったw
225 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 08:52:15 ID:H29DNNo7
あ
>>204=223
乙!作品概要も付いてて見やすいです。
年末年始はハアハアさせて頂きますw
>>218 wktk!!!
と、失礼
>>223 前に見たんだけど龍麻×マリアセンセが入ってないみたいなんですが…
234 :
続・幽玄の花:2006/12/10(日) 03:08:56 ID:K2BwOmF+
明日香も服を脱ぎ去り、バスルームに入る。
幽花の華奢で病的な美しさとは違って、明日香のそれは健康美といえる。
明日香の豊満な胸に気圧されるように身を縮め、幽花は腹部を押さえて懸命に便意を堪えていた。
両手足をつき、犬のような体勢にされる屈辱感。
明日香は幽花を憐憫と愛情のこもった眼差しで見つめながら、シャワーを手に取る。
シャワーヘッドを捻って取り外す。
これから何をされるか悟って、幽花の目尻に大粒の涙が溜まっていく。
「明日香さん…それ、………そんな……」
「幽花はこれ、大好きでしょ?」
怯える幽花の声を心地よく聞きながら、明日香はそっと指を伸ばす。
突然、後の排泄器官に触れた指の感触に幽花は身体を緊張させる。
明日香の指にはたっぷりとボディソープがすくわれていて、その部分に塗りこめられる。
それだけで幽花は腹痛を忘れ、恥ずべき箇所の心地よい感覚に喘ぐ。
「幽花、今凄くいやらしい顔してるよ」
明日香は幽花の長い髪をかき上げ、うなじを口唇で何度も啄ばむ。
そして。
「…あ…あ、っ…あぁ…!」
幽花のぬめる肛肉をかき分けて、いとも簡単にヘッドを外したシャワーホースが侵入する。
「んんんっ…!」
反射的に逃げようとする幽花の腰を抱きとめ、明日香は無情にホースを挿入していく。
「だめだよ、逃げちゃ。それにここからが肝心なのに」
「許して…怖い…」
235 :
続・幽玄の花:2006/12/10(日) 03:09:34 ID:K2BwOmF+
身体を引きながらも逃げられない。
明日香に身を任せると、おぞましいほどの痴態をさらしてしまう。
その度に自分が壊れていくような気がして恐ろしくなる。
「じゃ、いくよ?」
「…だめ、だめっ…」
制止の声を聞き入れることなく、明日香は少しずつ蛇口を開く。
数秒の時間差で、直腸に感じる冷たい感覚。
すぐに下腹にその冷たさが広がっていく。
「ん…うあぁ、…あ……………あ、ああっ……んうっ……」
幽花は目を見開き、その感覚に耐える。
やがて下腹が絞られるような感覚とともに痛みはじめ、下ってくるのがわかる。
「まだ……まだ我慢だよ…」
明日香は幽花の背中を優しく撫でながら、片方の手でしっかりとホースを支えている。
撫でている背中が汗ばみはじめる。
幽花の身体が苦しみから、脂汗を分泌しているのだ。
やがて明日香は蛇口を閉め、ホースを抜く。
そして、指で幽花の肛門に栓をしてそのまま我慢させる。
「今日は冷たいままだから、ツラいだろうけどまだ我慢だよ。」
236 :
続・幽玄の花:2006/12/10(日) 03:10:35 ID:K2BwOmF+
グルグルと不快な腸の蠕動音が響く。
排泄を耐えて10分、幽花の全身は汗で濡れ、フルフルと肩を震わせている。
「そろそろかな…よく頑張ったね」
明日香はにっこりと微笑む。
その言葉は解放を意味していたが、幽花はそれを心待ちにしつつも怯えていた。
そして、無駄であることを百も承知でお願いをする。
「明日香さん……私……一人で出来るから…」
「トイレは駄目だよ。ここで、して見せてよね」
残酷な宣告。
「そんな…」
グルル…。
幽花の下腹部から痛ましい音が響き渡る。強制的に塞き止められる事によって、直腸内はパンパンに膨れ上がっていた。
明日香は妊婦の腹部を撫でるのように、迫り上がった幽花の腹部を優しく撫でる。しかし、既に限界は来ていた。
指で塞いでいるはずの肛門からは、恥ずかしい空音を立てながら少しずつ液体があふれ出始めていた。
「幽花…」
それでも必死に絶えている幽花を見て、明日香の嗜虐心がまた刺激される。
ズルッ!!
「うっ!?… ああっ!?」
不意に明日香が指を抜いてしまう。
「だめえっ…見ないで…!!ああああああっ………!!」
卑猥な破裂音とともに、幽花の肛門からおびただしい量の液体が吹き出し始める。
「出しちゃえっ、お腹の中全部ッ!!」
放物線を描きながら止めど無く噴射し、床にぶちまけると、やがて茶色く変色した液体が肛門から飛び出し始める。
「あああ…ああああ・あああああ…」
ピュ・・ピュ…。
やがて、液体の噴射が治まる。
「幽花…見せて。幽花の一番無防備な姿を!」
「だっ、駄目っ…駄目っ明日香さん、見ないでっ!見ないでぇっ!!」
ブ!! ブリュリュリュ!!
濁った音。固形物が幽花の肛門を割り開いて頭を覗かせる。
と、一気に床に落ち始める。
大量に吹き出てくるその固形物は、水分を十分含んでおり泥のように流れて落ちては、破裂する。
237 :
続・幽玄の花:2006/12/10(日) 03:11:14 ID:K2BwOmF+
「やぁあああああ…」
あまりに酷すぎる羞恥。
幽花の瞳は涙に潤んだ。
開放感は快楽となり、感じるのは明日香に全てを支配されている喜び。
内部のありったけの糞便をぶちまけようやく、流出は止まった。
幽花の腹部は内容物を全て排出し、元通りスレンダーな美しいラインに戻っている。
「フフ、いっぱい出たね…でも、まだまだお腹の中洗ってあげるからね」
明日香の嗜虐的な言葉を聞きながら幽花は背徳に打ちひしがれる。
今夜もまた粉々に破壊されるのだろう。
明日香との思い出。
自尊心。
淡い、明日香への想い。
けど、じきに何も考えられなくなる。
もう、何も。
明日香の嗜虐が再び始まり、二度目の破局を迎える。
羞恥心も自尊心も粉々になる。
自身の体温で温められた水を放出しながら、幽花はの心は明日香への儚い想いを抱きながら血の涙を流した。
了
とりあえず無理矢理終わらせました…。
駄目駄目だ…。やっぱ陵辱もの書けないや。
次はラブいの書こう…マジで。
スカ物は最初に注意書き書いてくれよ
気付かんかった…投下きてたのねorz
>>238 GJ!乙したっ!
ただやっぱり苦手な人とかこの話を初めて見る(前スレに投下された分にスカがあったかはまだ知らない、俺も今から読む)人の為にも注意は欲しかったかもしれない。
でも俺は好きだし楽しめた、GJっした!
こっちまでにおってきそうな文章よねぇ〜♥
あの髪の毛だとヽ( ・∀・)ノ ウンコーつきまくりで大変そうだな。
乙 G J
狂気的なやっちもいい
やった!神だ!
GJ!!!
漏れも最初抵抗あったけど、
スカ以上に2人の心情描写がよかったっす!
うげっ、スカかよ。
下品なにおいで調香師がいても
誰も忘れません
248 :
1/4:2006/12/23(土) 01:19:29 ID:OGD8/A2T
・独白
「・・・っ、やっ!明日香さ・・ん」
ぱくぱくと口を動かしてみても、ほとんどあえぎ声しか出そうにない。
「ねぇ‥‥幽花、どこがいいの?教えてよ‥‥」
明日香さんの声。酷く明るいその声はそう、楽しんでいるのだ。
私が限界なことも、なにをして欲しいかも、それから今どんなことを考えているかまできっとわかっている。
「ん・・・・‥っわ‥かってるくせに‥意地が悪いわっ」
お互いの肌の温もりを、直に感じて上がる息と、上がる鼓動。
その部分を穿つ明日香さんの指は緩慢な動きと性急な動きを繰り返して内側を擦るけれども…
わざと一番感じる場所だけを外してる。
空いた方の指が、私の濡れて額にかかる髪をそっと払って、そのまま輪郭を辿って、親指で下唇をなぞる。
私を覗き込む明日香さんの瞳は今は、その奥で欲望の熱が灯って見え隠れしている。
「‥‥幽花‥・どうしたいの?言わなきゃ分からないよ」
「‥‥っぅん‥やっ、明日香さ、おねがっ‥‥‥」
呼吸と共に吐き出すことが出来たのはたったのこれだけで。
嬉しそうに笑う明日香さんの吐息にすら追い詰められて目尻からは涙が伝う。
明日香さんはそれを舐めてはくれるのに肝心なところには手を出さない。
羞恥心とうずきがせめぎあう。
理性が。
押し流されそうになる。
249 :
2/4:2006/12/23(土) 01:20:31 ID:OGD8/A2T
「お願いっ…!!」
ようやく言えたと思った瞬間、明日香さんの指が熱く濡れた私に突き入れられ、容赦なく奥へと進められる。
はしたないほどに溢れる蜜。
腿を伝い、足首まで到達する。
「……や……あっ…ぁあっ……!!」
「可愛いよ、幽花」
もう絶対に出せないと思っていたのにまた声が漏れ出して。
限界を押し広げて暴れ出す体を鎮められない私。
反射的に明日香さんに縋りつく腕に力が込められる。
達するときの、圧倒される快感と恐怖。
未だに身体が強張ってしまう。
「大丈夫だよ…」
明日香さんはいつも、安心させるように耳元で囁いてくれる。
「……ん…く……ぅっ…!」
私を粉々にするために、明日香さんが指を動かし始めるともう何も考えられなくなってしまう。
「っ……ぁああああっ!!!!」
無理矢理に声を絞り出させられて。
視界は真っ白に。
今日だけでもう何度目になるかわからない絶頂に、私は半ば意識を飛ばしていた。
250 :
3/4:2006/12/23(土) 01:21:48 ID:OGD8/A2T
――温かい明日香さんの乳房を頬に感じる。
いつも、した後は明日香さんに抱きしめられて二人でシーツを分け合う。
「幽花…よかった?」
明日香さんは悪戯っぽくそんなことを聞く。
恥ずかしくて答えられず、私はかろうじて頷く。
触れた皮膚と皮膚の間から、伝わる体温が、とても心地いい。
明日香さんは私の身体を知り尽くしている。
もう、何度貪られたのか、覚えていない。
幾度涙を流したのかも。
明日香さんはとても優しくて、私を大切にしてくれているのがわかる。
でも、この秘め事の時は全く容赦はしてくれない…。
いつも足腰が立たなくなるまで愛されて、這うように逃れようとしても、明日香さんは私の腰を掴んでベッドへ引き戻す。
いやいやをするように首を振り許しを願っても、返事の代わりにキスの嵐。
そして気絶寸前になるまで、その部分を責め続けられる。
251 :
4/4:2006/12/23(土) 01:22:31 ID:OGD8/A2T
やがて、私の息が整い、回復してくると明日香さんが、私の上に身体を重ねる。
「あ、明日香さん…も、もう?」
次をはじめるの?
私の問いに、明日香さんは素敵な笑顔で恐ろしいことを口にする。
「明日は休みだから…今日は一晩中できるね」
一晩中…。
想像をして羞恥と恐怖と期待に、胸が早鐘を打ちはじめる。
「一晩中なんて…身体が持たないわ…」
「それは、幽花がすぐにイっちゃうからだよ。本当に堪え性がないんだから…。私がこれから鍛えてあげるからね!」
言うなり、明日香さんのキスが鎖骨に落ちる。
私の弱いところ。
「あぁ、そんな…そんな……っ」
でも、逆らえない。
貪る者と貪られる者。
どんなに浅ましい姿を晒そうとも、私は明日香さんを愛してしまっているから。
そして、彼女が与える快楽から逃れられないから…。
また、恥ずかしいほどに熱い蜜が漏れ、明日香さんの指を濡らす。
明日は寝込んでしまうかもしれないと覚悟しながら…。
私はまた、熱い涙を溢れさせて枕を濡らした。
投下完了。
オイラも明日は寝込んでしまいそうなくらいGJ! です。
仕事行くけどさ。
GJ!明日香さんて呼ぶのに萌えてしまったよ…
スル〜〜♪
やっちーもかすかたんもテラモエス
舞園「小蒔さん、どうしたんですか? こんな所に呼び出したりして」
小蒔「さやかちゃん…。ごめんね」
舞園「こ、小蒔さ…何を! ん、むぐ」
小蒔「ひーちゃんの精は強過ぎて、ボクだけじゃ
受けとめられないんだ」
舞園「何を飲まッ…ぷはぁっ。くっ」
小蒔「葵なら受けとめられるのかもしれないけど…」
舞園「んんっ。何…何なの。体が…」
小蒔「でも…」
舞園「ああッ。あ、熱いッ」
小蒔「でも葵にだけは…」
舞園「ひゃ、ひゃん。もう立ってられ…ッ」
小蒔「ひーちゃん、もう出てきてもいいよ。かなり出来あがったから。
ボク、邪魔にならないように向こうに行ってるね」
舞園「ええッ。ひ、緋勇さんどうして」
舞園「あッ。ダメ。ひ。ひや。やめへ…」
舞園「ああ、んあ。はひっ」
舞園「らめ。私。ああっ。おかしく。ほかひくなるッ」
舞園「すご、すごいっ。あっ。こんなのっ。おおき、ひゃふ!」
小蒔(…何してるんだろうボク…。親友を、仲間を、裏切って。
あんな酷い男の為に…。ボクはただ、何でも言う事を聞く
都合の良い女でしかないのに…。ひーちゃん…)
またずいぶんと懐かしいものを引っ張り出してきたな
kwsk
過去に投下されたSSのコピペだな
どんな意図でやってるのかは知らん
261 :
1:2007/01/03(水) 02:47:49 ID:nh2i++dY
・儚い想い
そっと寄り添ってみる。
あくまでも、自然に。緊張しないように。
それから、肩に手を置く。
そうすると幽花は絶対に、明日香の想いを裏切らない。
肩に置かれた明日香の手を、幽花はそっと握ってくれる。
白くて、細くて、硝子細工みたいに綺麗な指。
だけど、ちゃんと血が通っていて、明日香の手にぬくもりを伝えてくれる。
最初に美術室を訪れたのはいつだっただろう。
明日香は、気になる「白岐サン」に不思議な思いを抱いている。
仲良くしたい。
それももちろんあるけれど、理由がわからない何かがあった。
ひっそりと、静かに絵を描く彼女はとても神秘的で冒しがたい空気がある。
それでも勇気を出して話しかけた明日香に、幽花は快く応じてくれた。
それから、二人の仲は急速に進展した。
一緒に休み時間を過ごしたり、お昼を食べたり。
やがて明日香は何よりも二人の時間を大切にするようになった。
幽花はおよそ無条件に、明日香の全てを受け入れてくれる。
そして、明日香も幽花の全てを受け入れる。
いつしか、明日香の呼びかけは「白岐サン」から「幽花」に変わった。
幽花の呼びかけも「八千穂さん」から「明日香さん」に。
262 :
2:2007/01/03(水) 02:48:40 ID:nh2i++dY
寮でもお互いの部屋を行き来するようになった。
幽花はとても博識で、明日香の知らない世界を広げてくれる。
幽花は明日香の純粋な心に触れて、笑うことが多くなった。
明日香は直情的に気持ちを伝えてくれる。
それが心地よくて、愛しくて、氷ついた心が溶かされていく。
―――やがてお互いに、はっきりと自分たちの関係は「特殊」なものであると気づいた。
クラスで噂されるようになった、幽花との関係。
(八千穂さんと白岐さんって―――)
(―――すごく仲良くなったよね―――)
(でも)
(――ちょっとおかしくない?)
(なんか――――)
(あやしいよね)
その噂には根拠はない。
何を見たわけでもないのだろう。
でも、間違いなく的を射ていた。
「幽花」
呼びかけてみる。
「明日香さん…」
あまりに優しく、そしてあまりに哀しい声音。
そんな悲哀が篭もるようになったのはいつからか、二人が口唇を重ねるようになってから。
はじめて口唇を重ねたのは、大胆にも放課後の美術室だった。
はっきりと憶えているあの瞬間。
静まりかえった美術室の中で、誰にも邪魔されずにお互いを感じていた。
最初は額に。
そして耳に、顎の下にくすぐったいような、柔らかな動きで、明日香はその口唇で幽花にキスをする。
そして。そして、ゆっくりと時間をかけて、口唇と口唇が重なる。
暖かな、柔らかな感触。
確かなものはこの感触と鼓動と温度と吐息だけだった。
263 :
3:2007/01/03(水) 02:49:33 ID:nh2i++dY
二人とも自分のしていることが間違っているとか、悪いことだとか思ったことは一度もない。
そもそも自分たちのしていることは、善悪で判断がつかない、とても難しいこと。
でもきっと、他人に知れたら好奇の目に晒される。
そんな後暗さが不安を掻き立てるのだろう。
キスをする明日香の腰に、幽花の腕が絡みつく。
明日香も折れそうに華奢な幽花の肢体を抱きしめる。
もう何度、口唇を重ねただろう。
初めてしたときは軽く触れる程度で、お互い激しく赤面して瞳をそらしたけど。
喉がカラカラに渇いて、鼓動が速まって。
一生、忘れられない瞬間になった。
そんなことを思い出していると、幽花の長い髪がサラリと頬を撫でる。
今度は幽花からのキス。
「ふぁ……ん…っ」
鼻腔に薫る、幽花の甘い吐息。
舌が積極的に、大胆に絡まってくる。
重なり合った二人の唇の間から、熱い吐息が漏れる。
灼けつくように熱くて、そしていつまでも唇に残る錯覚。
「「ん…!……ふ、んうぅ………」」
舌を絡めて、息も出来ないくらいお互いを追い詰める。
「ん……あ、明日香さん……っ」
息が続かなくて、たまらず唇を放す幽花。
荒い息をついた二人の唇の間には透明な架け橋ができて、プツリと切れた。
「幽花…好き…」
そう言って明日香は再び唇を重ねる。今度は、そっと。
陶然とした表情でキスを受けとめてくれる幽花が愛しくてたまらない。
「私も…好きよ、明日香さん…」
キスの後、彼女はそう言って微笑んだ。
それで、止まれなくなった。
「幽花………、幽花ッ」
名前を呼びながら乱暴に引き寄せ再び唇を重ね、制服の胸元から手を差し入れる。
解けて滑り落ちるスカーフ、サイドジッパーを下げる手が震える。
264 :
4:2007/01/03(水) 02:50:37 ID:nh2i++dY
やがてシャツのボタンを外すと、痛々しいほどに白い肌が剥き出しになる。
何故か感じる、微かな背徳感。
その、幽花の肌を隠すように手を伸ばすと小さくて柔らかな膨らみが、指の間で形を変える。
背中に指を這わせ、そのまま腰、臀部へと撫で下ろす。
プリーツの間に隠れたジッパーを下げると、あっけなくスカートは床に落ちて形を崩す。
清楚な白の下着を下ろし、両足の間へ差し入れると、敏感な部分に指が触れる。
薄い茂みの奥はすでに熱い蜜でしっとりと濡れていた。
「……濡れてる。うれしい。感じてくれて」
そういって、身体を傾け、幽花の胸の上に頭をもっていく。
右胸に唇を更に押しつけ、 堅く尖っているそれを舌先で弾き音を立てて強く吸い付いた。
「は……あぁッ…明日香さん…」
幽花の喉は声を絞り出してしまう。
明日香の肩に必死で掴まっている華奢な手。
間隔を置きながら何度も吸い、舌先でそれを上下に弾くと 幽花の様子が変わってきた。
微かに首を振り、肩に置いた手で突き放そうとしている。
様子を伺おうと唇を離すと、幽花が濡れ光る瞳で訴えてきた。
――許して。
何を意味しているかはすぐに察知できたが、 明日香は幽花の視線を無視して右胸への愛撫を再開した。
「はッ、ん、明日香さ…っ」
小指の先ほどに膨らんだそれを歯を立てて挟み、舌先で左右に弾く。
幽花の体が左右に捩れる。だが愛撫を弱める事無く、更に激しく責め立てる。
「ひぁ!あッ、んッ!」
悲鳴に近い声が喉から漏れる。肩を掴む手に力が入ってくる。
「あ、明日香、さ…お、お願い…私…これ以上…は、ぁ」
余程堪えているのか、目尻に涙を浮かべていた。
思わず息が詰まるほど可愛い幽花。
明日香はやっと右胸の愛撫を止め、幽花の目尻にキスをして涙をすくう。
幽花は待ち焦がれていた左胸への愛撫を迎え入れた。
265 :
5:2007/01/03(水) 02:51:32 ID:nh2i++dY
明日香は左胸を口に含み、舌の表側を使いゆっくりと舐める。
「…あ、ん、…んッ」
左胸から甘い刺激が伝わってくる。
腕を上げ、幽花の臀部を撫でる。そこから腿へと濡れた手を移動させ、
そのまま腹部の辺りへ滑らせる。
「ん、く……明日香さん」
「…私以外の事は何も考えないで…」
「……んん…」
幽花が頷くのを確認すると、明日香は一気に手を下腹部に潜り込ませた。
「あ、ぁ、…ん!」
中指の先に当たる突起を見つけると、両脇の指を使い秘烈を広げ
包皮を剥ぎ、その部分を直接中指で触れて愛撫した。
「……ッ!!くぁ、あん、明日香さ…ッ!?ふあぁ…」
強い快感が幽花の体を硬直させ、必死に明日香にしがみ付こうと腕に力を込める。
指で抑え付けている突起が微動した。重ねている唇の隙間から幽花の声が漏れる。
「や、ぁ!……ふ」
明日香は指を離しそのまま手を奥へ滑り込ませ、 浅いところでの出し入れを続ける。
そして熱く熟れているそこへ中指を付き立てた。
「ひあッ、ぁ…」
「幽花、…好き、大好き…ッ」
少しずつその濡れた中へ指を飲み込ませていく。
幽花が感じている。
感じて、喘いで、明日香に全てを見せてくれている。
根元まで入れ終えると、幽花が大きく溜め息を吐いた。
少し行きすぎた愛撫のせいなのか、既に中は熟しきって柔らかくなっていた。
指を大きく動かす。幽花腰が遠慮がちに少し引く。
その仕草が可愛くて、腰を掴んで引き戻してやる。
「あ、明日香さん…!?」
「だめだよ、幽花…ちゃんと…ッ、私を感じて…」
親指の腹で手前にある突起をゆっくり潰すように撫でる。
明日香はその指を何度も幽花に入れたり出したりと抜き差ししながら、自分の秘所も片手で激しく愛撫していた。
266 :
6:2007/01/03(水) 02:52:35 ID:nh2i++dY
「! や、だ…めッ、あ、ん」
幽花の身体が限界に近づく。
それを見て明日香の手がいっそう激しく動き始めた。
「あぁっ!」
反応してしまう腰を動かすまいとして、幽花はすがる様にして抱きつく。
額に掛かる明日香の息は熱い。
「ふ、…あぁ!」
中で暴れるように動く指についていけず、奥が喘ぐようにひくつく。
「明日香……は、やぁ、も…」
幽花が限界に近い事を悟り、 明日香は周囲が激しく収縮し、動かしにくくなった指の動きを早めた。
「くぅ、んッ!」
ふと目をやると幽花の耳が真っ赤になっている。
なんだか、たまらなく可愛く思えて、耳元にわざと息を吹き掛け、指を内壁に擦り付ける。
幽花の腰全体が震えてきた。
快感の波が次から次へと襲っているのだろう、幽花が登っていくのがわかる。
そうして、やがて。前兆もなく、突然にそのときがきた。
「…ふあああああッ!!!」
激しく痙攣する幽花の身体を抱きしめ、明日香は指を思い切り奥まで突き入れる。
熱い蜜が断続的に噴出して、明日香の指をしとどに濡らす…。
茜色の静まりかえった美術室。
ふたりは静かに涙を流す。
激情をはらしてしまうと、いつも後悔と無力感に襲われる。
それに潰されないよう、痛いほどにお互いを抱きしめ合う。
「ねえ、幽花…」
「明日香さん…」
――――ずっと、一緒に。
想いは同じ。
実現の可能性は低い、儚い希望。
無邪気に永遠を信じられない、つまり、「大人」に近づいているのだろう。
それでも、明日香は囁く。
「ずっと一緒にいようね」と。
それでも幽花は答える。
「ええ、ずっと一緒よ。明日香さん…」と。
了
投下完了。
あけましてGJ。
今年もGJ。
グッジュブナイール
次作も期待
媚薬調合依頼で遺跡に潜ってたら討伐系クエストで何時もより一体多かった采女の奇襲喰らって
作ったばかりの媚薬がパリン→不純異種間交遊と言う電波が
>>271 媚薬de采女なら
シチュエーションは違うが保管庫にあるぜ
アンソロにもあったな
mjdk
捜してくる
うねめっさーん!
呼ばれたようなので久しぶりに顔だしてみる。
書いた時に次は誰に媚薬飲ますか〜ってアンケートとったわいいが
すでに1000いって見れなかった
九×雛とか書いてたけどさ
またアンケートとっていいかい?
白岐に一票
1 八千穂 3
2 白岐 2
3 七瀬 1
4 椎名 2
5 双樹 2(2票ともオッパイ名義)
6 雛川 0
7 劉 1
8 舞草 0
9 バタフライ 2(勝手に追加された選択肢w)
3夜目のヤツだよな?
ざっと数えてみたがこんな感じだった。
じゃあさよまゆに一票
せっかくなんで産屋に
リカたん!リカたん!
じゃあ俺も双子に
やっち〜で。
ルイせんせえで
僕は幽花ちゃん!
んじゃ俺も産屋に一票
急に人が増えてるwww
化人の更に言えば采女の事で新たな発見があった。
采女の妊娠期間は人間よりはるかに短い更に妊娠確立も高い
・・・・この分なら同じ女性型である産屋もだろう。
化人の数が減らないのは俺が昼間学校へ通っている間ツチクレやらアララギやらが励んでるせいではないだろうか?
宣言通り性欲にとりつかれた采女は売り払い、采女の産んだ俺の子は【秘宝の夜明け】の研究室にまわした。
その事で一つ朗報がある。
媚薬の量産化に成功した。
【秘宝の夜明け】の連中にとって、采女の産んだ人の成れの果ては大変興味深い実験動物だそうだ。
更なる資料の提供のため材料どころか現物で送ってきやがったと言う訳だ。
あまりの臭いに亀急便の爺さんは顔をしかめていたな。
んじゃしらきーとやっちーで
ルイリー先生との一夜から3日が経過した今、夕暮れに染まる廊下で時を待っていた。
媚薬を数滴溶かしたスポーツドリンクを八千穂に飲ませるためだ。
采女、ルイリー先生の経験を得て判ったのはこの媚薬の強力性、速攻性、持続性の高さ
大量に投下すれば采女のように壊れ、ブランデーということで多少濃くいれてもあの効果だ
一番効果的な方法は双樹の様に芳香として使うのがいいんだろうが、俺にはそんな能力はない、自分が媚薬にかかってしまう。
「「「「「ありがとうございましたーー」」」」」
イヤホンからテニス部員達の声が流れた、んじゃいきますか・・・
「よう!やっちーテニス部も今終わりか?」
偶然を装い今から着替えるだろう体操着姿の八千穂に声をかける
「あっ!?・・・・・・く、九ちゃん・・・・えーっと、ボクシング部も今終わり?」
「そ、飲むか?冷えてんぞ」
ひょいとスポーツドリンクを投げてわたす、八千穂の顔が赤みがかっているのは練習の疲れではないだろう。
何しろこの三日間、八千穂が口に含むであろう水分に薄く媚薬を溶かした物を与えてきたのだから
手違いで肥後やら夷澤にも飲まれたのはしかたない・・・・後で利用法を考えよう。
「えへへへ、なんかごめんね。最近手伝えなくって」
「いいっていいって大会近いんだろ」
「・・・・・・うん・・・・・ありがと」
ストローに口を付けて吸い上げる
「ん・・・・・・・」
「よっと」
そして倒れた、倒れる前に支えたが
またも意外だ・・・・他の薬品と混ぜても効果はあるか、遊びで筋肉弛緩剤と睡眠薬も混ぜたんだが・・・・
気を失った人間ってのは重い
天香学園という名の檻の中、ひんやりとした夜風が保健室に入ってくる。
ただ建築物自体に吸熱性があるのだろう、館内気温は高い。鎖骨のくぼみに汗が滴る。
八千穂は唇を噛んだ。
頬が赤く、体全体がボーッとしているのは環境のせいではない、熱源となっているのはカラダの中。
特に胸のあたりだった・・・何時からか大きくなり始めカワイイブラができないとか思っている地で
掻き混ぜられる感情。
羞恥だ。
八千穂の両腕は真後ろ、腰の位置でまとめられていた。
手首と肘とが結び解けられた、縄抜け不可能な縛り。
両足は胸の高さまで折り曲げられ、「左右に押しつぶされたM字」を描かされている。
両膝が一本の縄で結ばれ、その縄が首の背に回されていた。
丁度首が支店となり左右の膝を吊り下げている状態だ。
(・・・・・・・・こ、・・・・こ、こんな・・・・は、恥ずかしい・・・・カッコ・・・・)
「おはよう、やっちー」
こんな事をした張本人を睨みつけようとした・・・・が眉間に力が入らず首をまわすことしかできない。
「ん、いい顔だ・・・・まぁやっちーのことはいいんだよ。
とりあえずこれを見てくれないかな?」
九龍は嗤っていた、そして自ら縛り上げた八千穂をどうでもいいと称し
わざわざ運んで来たのかビデオデッキの上に乗った中古のテレビの電源を入れる
波のようなうねりが走り、数秒後映像を流し始めた。
(・・・・・・・・・・・・っ!!!???白岐さんっっ!!!)
暗がりでわからないがおそらく機関室。
そこに・・・・・白岐さんが吊るされていた手足首を縄で縛られ、天井の鉄骨と両脇の柱に、それぞれ結び付けられている。
痛くないのかな・・・・・・めいっぱい引っ張られて、ギチギチが聞こえてきそうなバンザイ状態だ。
ただ一箇所だけ自由にされている白岐さんの首。
死人のようにうなだれていて、身体中に張り付いた長い髪・・・・汗みずくになっているらしい。
(白岐さん・・・・・白岐さん白岐さん白岐さん!!!痛いの辛いの苦しいの!!?)
『・・・・・・・・・・・・うふぁ・・・・・・・ぅはぁああ――――・・・・・・』
もの凄く大儀そうに、白岐さんは頭を起こしてくれた・・・・
ようやく露になったその顔は・・・・どうしようもなく淫靡で・・・・
『おはよう、白岐・・・』
画面手前から現れた九龍が白岐さんのアゴを掴み、クイッと上向かせた。
信じられなかった・・・・・唇の周り、いや、顔の下半分が涎でベトベトになってる。
上半分は涙と汗と、鼻水まで混じっていた。
すまん、バイトの時間だ。
続きは書き終えていっきに投下するわ
ちょ、気になるwww
お疲れさま
・・・っていうか、何も急いでリアルで書きながら投下せんでも良かったのに
ゆっくり書き上げて推敲してからでも構わないと思うよ
GJの喝采を。
一心不乱のGJの喝采を。
そんな白岐さんに・・・・・九龍は息を吐きかけて、
『荒魂と和魂は決して排斥し合うモノじゃない・・・・
方程式の各項を移行できるように、方法さえわかれば容易く覆せる。
ただ、=の反対側を選べば(−)が付くよな』
白岐さんの背後に回った。右肩の上に顎を乗せる。
ビチャン、と濡れ雑巾を叩いているみたいな音。
寝巻きのあの服もズブ濡れになってるらしい。
『つまりだ・・・・そのいつも身に着けている鎖にぶつけられた声の分だけ、
荒魂が吸われる・・・・強制的に身に着けている者の精脈を和ませられる。
性感の滅却効果ってとこか』
ダブダブの肩口から九龍が左手を差し込んだ。
白岐さんの腋の下を素通りして・・・・・左胸をつかむ。
『だから、・・・・イケない』
80はある白岐さんのオッパイ。それがグニグニ、と変形させられる。
目を背けたくなるくらいダイナミックに盛り上がったり、沈んだりしてた。
『・・・・・・ンぅーっ、んぅ、ふぅーっ・・・・・・っ―――!!』
『惜しかったな・・・・あと少し、ヨガり声を我慢できてれば・・・荒魂を吸われずに済んだら・・・・イケたのに』
泣いている。
涙塗れになっているのだから、元から泣いてるワケだけど・・・・・
それでも八千穂にとっては衝撃だった。
『この鎖をつけてる限り・・・白岐・・・お前は決してイケない・・・・まぁ自分でそう仕組んだんだから・・・・
まぁ最後まで声を我慢できれば別だがね・・・・
あと少しって所で・・・・ずっと足踏み。寸止め、生殺し、ハンパ焼き・・・・色々と隠語あるけどどれがいいよ?』
左右にスライドした。
乳首を捻られてる、って思い至るまで・・・・しばらくかかった。
八千穂にとってそうゆう愛撫・・・この場合はイジメ以外のなにものでもないけど
そういう手戯がある事自体、発想しづらかった。
『・・・・ぅぶぁあああああ―――っ!・・・・・うぁああ、ぅああ、あああ―――!』
『そんなにイキたきゃ鎖外せばいいんだよ・・・・手伝ってやるから』
それだけは、と必死に首を振り拒絶を示す白岐さん
無情にも九龍の右手は白岐さんの首輪に手をかけ
白岐さんが輝いたように見えた。
そして一度画面がザーーーーと耳障りな音がする砂漠になり、また映像を流しだす。
体勢は先ほどと変わらないバンザイ状態、先ほどとの差は腰の位置が地面に近い事と
白岐さんの身に着けていた鎖がないこと、その下に九龍がいる事くらい
ずにゅっ・・・・。
肉の花弁が左右に分けられる。
待ち望んでいた小陰唇は侵入を受ける前から膨らみ、伸縮させられる覚悟を決めていた。
背筋を駆け抜ける緊張感。歯の擦れ合う嫌な音。この瞬間になって九龍から漂ってくる違和感の正体に気付いた。
匂い・・・・
・・・・ずぬぶぅ・・・・・ぬぷっ・・・・・。
「あぁぁ!!!!!!!」
もうどうでもよかった、封印もこの匂いの正体も。
双尻をわし掴み、下から突き上げる。
「ああああああっっっ!!」
ガクン、とジッポライターのように跳ね上がる首、双乳が交差し上下へ暴れる。
(・・・・・と!とぉ・・・・溶けっ・・・・け・・・・と! 溶けっ るぅぅぅ!!!)
グニュ、ベチョ、ジュプ、と耳を覆いたくなるような音。
淫靡な音色に相応しく、強烈過ぎる快感に手を地についてバランスをとりたくても
四肢を縛る縄がそれを許さない
「・・・・あ・・・・く・・・・あ・・・ひっ・・・・あひっ・・・・ひぃぐ・・・・ぅぐ・・・・」
スタッカートだらけの喘ぎは、4拍子、九龍が突き上げるたびに縄が弛緩し白岐が喘ぐたびに緊張する
バチィィィ!!
尻への平手打ち
「きゃひぃぃぃぃっ!」
バチィィィン
「ヒ―――ぃっ!!」
突き上げるたびに子宮頸がめくり上げられ秘肉が掻き混ぜられる。
筋肉のこわばりを強制的に解されていくような快感。
そこに尻への痛打・・・・痛みと悦びのサンドイッチ。
あぁ・・・これは騎乗位だ。本当の意味で鞭を入れられている。
「あぁぁあ!!ぁあああ、あ!!ふっぁああ!!」
子宮内にめくり入った頸部の襞、最も敏感なスポットを思わせぶりに震わせる。
ドクン!!
一瞬の膨張と収縮が蛍光灯の瞬きにも似た間隔でくりかえされる。
その合間に挟まれる断続的な噴射。子宮の壁がノックされ内蔵全体が下から揺すりたてられ
「二人目・・・・」
ドブッ、ドピュッ・・・・・・ビュヂュッ!!
鮮やかに、速やかに、そして容赦なく、白光が炸裂する
「あああああああっっっっぅ!!!!!!」
映像が途切れた
「ねぇ、やっちー・・・・・あんな風に・・・・気持ちよくなりたい?」
気が付いたら・・・・・首を縦に振っていた。
前戯なんて必要なかった。
白岐さんの痴態はそれに変わるほど凄まじかった。
ブルマと下着を横にずらして一気に貫かれる。
未開封を示す膜が破られ、女体の「区切り変更」を告げる鮮血が保健室の床に落ちた。
串刺しの侵犯、征服された膣道が呪的に蝕まれ始める。
一生に一度の激痛。
それは、女だけに課せられた呪威を紡ぎだし、更には「気付け」の役目も果たして、
「・・・・・・かはっっ!!」
八千穂に正気を取り戻させた。
女体ならではのアーチを描いていた背筋が復し、上下を縫い合わせたような瞼が開かれる。
「い、イヤああああああああっっ!!!!」
「うるせぇんだよ・・・・・・」
横っ面を殴り耳障りな悲鳴を止める
「やっ、かはっ!はっ!はくうっ!!く、くひぃンっ!!!!」
ペニスが掻き出されると、二度とはない出血がこぼれ落ちた。
姫穴を串刺し、秘壁を踏みつけ、肉襞を均さんとばかりに往復していく支配者は
経験豊富な売女ですら涎をたらしてヨガリ狂わせそうな、・・・・女殺しの凶器だった。
「くふっ!!う、あうっ!はっ、ひっく!・・・・・・んぅ!!」
それはなにげなく行われたアクション。
両乳首をつまみ捻る。
「ふっわ?あ、えっ?ふわ、ふわぁぁぁ!!!ヤだ!!ヤダぁあああ!!!」
先端から発した僅かな快感から、暗闇が割れた。
「ヤ、ぅわあああ!!ヤああああ!!ヤなの!!ヤなのにぃっ!!」
光が漏れてくる。ズンズンと突かれるたびに、ハンマーで叩かれる鉱物みたいにひび割れが大きくなる。
「ヤッああ!!ヤああああ!!!!あ、あたしっ!!あたひぃっ!!」
――イキたくないっ!!
こんな・・・・・こんな初体験で・・・・・好き勝手に犯されて
「なのにぃ・・・・・・なのに・・・・なのにっ、なのになのにっ!!」
ズチュ。光、グチュ、光・ヌジュッ光グッチュ光ズビュ光・・・・・。
勢いよく、まるでトドメを刺すかのようにペニスが打ち込まれた。
「いッ、イッちゃうよぉーーーーー!!!」
光、閃光、眩すぎる光荒れ狂う光破壊し尽くす光
「あああっ、イっちゃう!!!ふわぁあああ!!!」
秘襞と肉壁をこそぎ返され、
「・・・・いっちゃ・・・・ぁう、あぅ・・・・あうぅ・・・・・・・」
ひとたまりもなく
「・・・・・・・・・・・・・ぅわぁぁぁああああああ!!!!!!」
「三人目と・・・・・・後始末・・・お願いします・・・ルイリー先生」
「ああ・・・・・わかった」
さぁ次誰いこか?w
これはド鬼畜ですねw
言うだけならタダなので、ヒナ先生きぼん。
ワイヤーかなんかで縛って亜麻布で猿ぐつわして
校内で入手した蝋燭で責めてみたり
出席簿でお尻撲ってみたり
>>305 ( ´ー`)フゥ・・・・・305君の事を誤解していた
調教済みの瑞麗先生を利用しての3P
をリクエストする漢の中の漢だと思っていたよ
じゃあ漏れはそれ
逆らえないルイ先生って良いやねえ
じゃあ俺は双子を
もっともあいつらのエロは想像しがたいけど
じゃあ俺はおっぱいで
ひたすらおっぱい
ここまできたら、いっぺんに全員相手にするしかないだろ。
>310、うん。それ無理ww
3Pも書いてみたいけど、前からおっぱいおっぱい言われてるんで、おっぱいを
よしおっぱいおっぱい
よろしい、ならばおっぱいだ
おっぱい三唱!
>306
兄貴と呼ばせてください
私は強い堕落感と共に目を覚まし、目に映る天井が自室の物ではないと分かるまで数秒を有した。
そこまで意識が混濁している。
次に気付いたのは暑さ・・・・まるでサウナにでも入っているかのような蒸し暑さを感じる。
だが、不思議と喉の渇きはない。
そして私は今、裸なんだろう、ブラを付けている時の圧迫感が無い・・・
またサイズを変えなきゃだめだろうか・・・・・・
今までの五感による情報で推測できるのは
全裸でサウナに入り気を失って倒れた・・・・・・
ありえない・・・・私は生徒会室から自室に戻るため校外を歩いていたはずだ!
それが何故サウナ?で倒れている事になる・・・・・・・
「なんで・・・・・ッ!?」
床に手をついて上体を持ち上げようとするが腕が急速に力を失い、上体を地に付ける。
「デトックスって知ってるか?」
「!」
突如聞こえてきた声の方向に首を向ける。
少し汗をかいてスポーツドリンクを口に含む「転校生」葉佩九龍
手ぬぐいを局部に巻き、見下ろす形になる位置に腰かけている。
「・・・・・・・・・解毒・・・・だったかしら・・・・それがこの状況とどう繋がるの?」
「そのとおり・・・体の毒を汗といっしょに出しましょうってアレね」
「だから!なんで私が・・・・ 「その肢体に塗りこまれた・・・芳香もな」
――――――ッ!!
やられた・・・・・・・・今、私の戦力は0に等しい、異能を持つが故に・・・
能力を殺された・・・・・・
校外を歩く双樹に当身をいれ筋肉弛緩剤をうったたあと、【秘宝の夜明け】の付けていたガスマスクをつけ
男子寮の風呂へ急いだ、男子の入浴時間まであと40分程度・・・
それまでにこの女の芳香を消す必要があった。
双樹の能力は香り・・・・異臭を放つ媚薬を使うには分が悪い・・・
そして上手くいった場合はあの肢体・・・・
まさにハイリスクハイリターン。
風呂場で毛根から爪の隙間に至るまで双樹の体を洗ったはいいが、それでも完全に芳香を消すことはできなかった。
ならば体から追い出せばいい・・・・
双樹をブルーシートで包み、地下遺跡へ急いだ・・・汗をかくには丁度いい場所があった。
「にしても・・・・制服の上からでもとんでもなかったが・・・生で見るとやっぱどんでもないな・・・」
双樹の乳房はいわゆる砲弾型という奴で、たっぷりと肉がついていながら、
乳首に向かうに従って穏やかなアールを描いている。
「・・・・鑑賞料・・・・高いわよ」
踵を鳩尾に振り下ろす、ドスッと重い音が響いた。
「ぐぅぅぅ!!!!・・・・・・」
「嘗めた口聞いてんじゃねぇよ・・・・」
悶える双樹を気にせず乳房をわしづかみにした。
「ん、くぅ・・・・」
力を入れすぎないよう、ゆったりと揉んでいく、ともすると指が飲み込まれていきそうな柔らかさ
「私を・・・犯すわけ・・・・」
「そのために色々やったからな・・・・」
「女犯すだけのためにここまでやるなんてね・・・・・呆れるわ・・・」
「ここまでする・・・価値はある」
指先に力を込めて乳房を握りしめた。
「ッ!!!??痛い!!痛いーーー!!やめて!やめてぇ!!」
柔らかい乳房は、指先が見えなくなるほど簡単に俺の指を呑み込んだ。
普段の余裕もどこへやら、悲鳴があがる。
指先を思い切り食い込ませながら、手首をねじる。
「ひぎいーーーっ!!ちっちぎれ・・・・」
声を無視し、しばらく乳房を責めさいなんだ。
「・・・はあぁっ、はああっ、はあっはあっ、はあ・・・・・っ」
苦痛に責めまくられ、双樹はすっかり憔悴しきって、脂汗をだらだらと流していた。
荒く不規則な呼吸が、耳障りなくらいに大きく繰り返される。
「いい声で鳴くなぁ・・・・・・」
「・・・・・・ト・・・・」
「うん?」
「この・・・・・サディスト・・・・変態・・・・・」
「なんなら、この調子で本当にお前の馬鹿でかい胸を引きちぎってやってもいいんだぞ?」
「・・・・・・・・・・・っ」
俺を見る双樹の目に恐怖の色が走る。
俺なら本当にやりかねないとでも思っているんだろう。
だがそれは誤解もいいとこだ・・・・・・こんな人類の宝ちぎるわけないだろう。
愛撫を再開する、今度はゆっくりと掌で充分に楽しむ様に
「んっ・・・・・はっ・・・・やめっ!」
いきなり乳首を咥えられて、声をあげる
拒否よりも、驚きと戸惑いの色が強い。
「ちょっ、あっ、やだっ。あんっ」
乳房の大きさにしては、小さく可愛らしい乳首を舌で転がす。
「あっだめだって、ああんっ!」
敏感な部分を舐め回されて、双樹は思わず子猫の様な声を出してしまう。
「・・・・・んっ。やだもぅ・・・・やめてっあっ」
更に唾をたっぷりまぶして、乳首と、そしてその周囲の乳輪をしゃぶり立てる
かすかなつぶつぶ感が舌先に心地いい。
「だめ、だめだって・・・・ああ、ああん・・・なんでこんなこと・・・やめ、やめてよ・・・・」
先ほどから精一杯の力で体を動かそうとするが無駄と悟り、もがくのをやめた
それをいいことに一心不乱に彼女の右乳首をしゃぶり続ける。
「こんなことして・・・・ただですむと・・・あっっ!もぉやめっ!」
乳首だけではなく乳房の方へも舌を伸ばして舐め回す。
柔らかい肉を口を大きく開けて吸い込んだり、あるいは舌全体をなすりつけるように舐めてみたり。
「・・・・っ!・・・ん・・・・」
双樹の双乳は、いくら舐め回しても少しも飽きるということができなかった。
先ほど人類の宝と称したが・・・・あながち間違いではないかもしれない
まったくもって素晴らしい。
舌で射精できたら、もう10回以上は射精している。
代わりにありったけの唾液を乳房の表面になすりつけていく。
「あ・・・・・・・・・・・・、あ・・・・・・・・・・ぁ」
「やだ・・・・もういい加減に・・・・んぅ・・・・・ん、・・・・はぁ・・・・・ぁ」
しばらくする間に双樹の乳房は唾液まみれになってしまった。
彼女の方にそれを汚いと思う余裕はもうないようだ。
「ああ・・・・はぅ・・・・・ん・・・・・・」
息づかいがすっかり熱っぽいものに変わっている。
阿門に仕込まれているだけある・・・・俺にとっては不服、双樹にとっては皮肉にも
俺は再び乳首を口に含んだ。
「あっ、はぁん!」
びくんっ、とあからさまな反応。
舌先で転がした乳首は、さっきよりも明らかに体積も固さも増していた。
びんびんに勃起している乳首に歯を立てる。
噛み切らない程度に、力を込めて咬む。
「ひぎぃぃぃぃぃぃ!!!」
充血して敏感になっている乳首をいきなり咬まれて、双樹は声にならない悲鳴をあげた。
乳首に歯を食い込ませたまま顔を引き、乳首をひっぱる。
重い乳房の重量が、すべて乳首の歯を食い込んだ部分に集中する。
「ひいいいーーーーっ!いぃっ、痛ぁぁぁいぃぃぃっ!!」
双樹が虫のようにもがくが、それがかえって乳首への苦痛を増幅する。
「ひぎっ、ひっ、いいいいいいっ、痛いぃ、いやあああああっ」
これ以上やると本当に乳首がちぎれる、というところで、咬む力を緩めた。
「あふっ、ふぁぁ・・・・・・・・っ」
顔を真っ赤にした双樹が安堵の息を吐く。
苦痛から解放された乳首は俺の口の中でかすかにひくついている。
本人には、きっと何十倍にも感じているだろう。
その乳首をこれ以上はないくらい優しく舌で舐め回した。
「ふぁぁ、はあぁぁぁん・・・・・・・っあはぁぁぁぁ・・・」
苦痛の直後の愛撫はいっそう感じるのか、聞いているだけで射精してしまいそうな嬌声をあげた。
「ああ、痛いの・・・、やめて・・・・・舐めちゃだめ・・・・、いやぁ・・・・」
乳首を唇で挟み込み、そして音を立てて吸飲する。
「ひあああああああんっ!!」
悲鳴があがるが、かまわずさらに吸う。
舌先で、勃起した乳首がビクビクと脈打っているのがわかる。
「いやぁぁっ、音立てて吸わないでぇっ。あっああん。だっ、それだめぇ」
・・・・・・・皆が望んでいることはわかっているつもりだ・・・・
もー乳嬲りやめて本番いっていいか?嬲れと言われりゃ嬲るがさww
先生、最高です!
一心不乱の嬲りを!
やっぱかー・・・・・・・
ちょいまち、変更するわー
本番!本番!
いや、好きに書いてくれw
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
楽しみに待ってます。
328 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 00:14:51 ID:DwJlm6kG
さあ魔ニメを今見てきた訳だが
意外にイイ!!!
それはある程度予測されていた
アンチの一番最大最有力な理由は
剣風の名前を使い、
あまつさえ原作ファンの神経を逆撫で繰り回した監督のせい
だから下手に良作となると生理的に何となく嫌
ごめん誤爆
うわっキモッ
ムワッヒドッ
・・・ごめん、なんとなく
それはさておき、おっぱい!おっぱい!
ちょっと聞きたいのだが、雹って自分のことどう言ってた?
あと主人公の事は名前以外ではどう呼んでた?
書こうと思ったのに、現物ないんで確認できないんだ…誰か頼んます。
おお、どもです。ふぅ、これで気兼ねなく書けますわ。
>>321の続き、すまんこってす遅くなた
更に容赦なく吸い続けた。
「だめっ、ダメだって。ひあんっ。あああんっ、ああああんっ」
双樹が何度も腰をくねらせた。
俺から逃げようとしているというよりは、感じすぎてしまって、つい腰が動いてしまった、という感じだ。
さんざ吸ってから、ちゅぽん、と音を立てて乳首を解放した。
「ああ・・・・・・・・・・っ」
熱のこもった吐息を漏らして、双樹は顎を突き出すようにうなだれる。
肩が大きく上下して、まるでマラソンでも完走した後のようだ。
「だいぶ、気分出してんじゃねぇか」
双樹はきっとこちらを睨む。だが、潤みきった目で睨まれても、彼女の思うような効果はあがらない。
「なに・・・が気分よ・・・・赤ちゃんみたいにちゅうちゅうちゅうちゅう吸ってばっかり・・・・」
「赤ちゃんはよかったな・・・それに吸われて、ひいひいよがってたのはどこのママだ?」
「よ、よがってなんか!!」
唾液塗れの乳房を持ち上げてやる。
「あんっ」
「感じてないねぇ・・・・・」
さっき責めたのとは反対側の乳首を指でつまんで思い切り引っ張ってやった。
「やめてっ、やめてっ。乳首ちぎれちゃうっ、乳首ちぎれちゃうってば!!!」
「おお、よく伸びる」
乳首を斜め上に引っ張り上げると、乳房もそれに引かれて伸びあがる。
伸ばした餅のように変形する双樹の乳房は恐ろしく柔らかいのだ。
だが、柔らかいからといって、本人がなんでもないという訳ではない。
「いひぃ――――っ、痛いっ痛いぃーーーっ、くぅうっ」
「いい声だ・・・」
いっそう苦痛をあたえるように、乳首を摘んだ手を左右に揺さぶってやった。
「ひいいっひいいーーーっ」
乳首を支点に乳房が大きく揺さぶられる。
巨乳であるだけに、乳房自体の重量が、苦痛を増やすことになる。
「やめてっ、やめてっ。ちぎれちゃうっ!!ちぎれちゃうから!!あーーーぅつ!」
構わず、双樹の乳房を責め続けた。
「ひい―――――っ!!ひいいーーーっ!」
もはや、言葉さえもなく、悲鳴だけが響き渡る。
あまりの苦痛に、まともに喋る気力もどこかへ跳んだようだ。
双樹はだらしなく口をあけたまま、苦痛に鳴き続けている。
「あうう・・・・・・・・・・、うう、や・・・・・・・やめ・・・・」
「もっと楽しんでくれよ」
両手で双乳を握り締め馬乗りになる。
10本の指先は完全に埋まった。
「ひいいーーーーーっ!!ぅぁあっ!!」
美しい顔をゆがめて悲鳴をあげる双樹をたっぷりと嘲笑ってやり
すでに手ぬぐいを押しのけて自己主張する肉棒を谷間にあてがう。
「ああ――っ、ああーーーっあふぅーーっ」
肉棒で乳房をしごかれて、双樹は馬鹿のように声をあげている。
やっと媚薬が効いてきたか・・・掛かりが遅いなやはり・・・・
本来パイズリで女側に肉体的な快楽がそれほどあるはずがないが
今の双樹は特別だ・・・髪を撫でられるだけでも感じるだろう
両手で押しつぶされ、密着した谷間を蹂躙されるだけで、激しい快楽を感じている。
「ひぃっ!!なん、で、んぅ!!ひぅ!!?」
「指や口じゃ満足できなかったが・・・・チンポは別か?」
「うぅ!、ひぅ!気持ち・・・・・うぅ」
完全に勃起を包み込み、俺の唾や彼女の汗がローションとなってこれ以上ないくらいの快楽をもたらしてくれる。
歯を喰いしばっていないとあっという間に射精してしまいそうだ。
更に乳房を握る手に力を込める。
「あっ――――!!!! 気持ちいいわよ!!おちんちんが・・・・一番・・・」
スイッチが切り替わるようにぶちまける双樹、その顔は涙に塗れ、羞恥に染まっていた。
「あっそう・・・」
にゅる・・・と音を立てて谷間から肉棒を抜き、仰向けの肢体を蹴り転がし、うつ伏せにする
「うんっ!?」
なんて事はない、膣に出したかっただけなのだから。
尻を持ち上げてびしょびしょに濡れそぼった肉襞を掻き分け、一気に突き入れる。
「んぅぅっ!!!!」
目を見開いて、膝を動かし逃げようとするが両腕を掴み弓なりに背をそらせる。
ギリギリだった肉棒を何度も乱暴に子宮口に突き入れる。
「あっ!はっ!!ふぅっ!!んっ!!!」
ブピュッズピュッビュル・・・・・
「あああああああっっ!!!!!!」
「4人目と・・・・」
両手を離し、支えを失った双樹は顔面から床へ落ちた。
「たす・・・・けてぇ・・・・・・」
九割おっぱいて初めて書いたな・・・・・・
次誰いこか〜?
乙!乙!乙!すばらしい!人類の宝じゃー!
乙です!!
双樹ハァハァ(;´д`)
この際♀キャラ全員キボンしたいです!!
>♀キャラ全員
ヤル気ですがなにか?ムズいのもありますがなんとかなるかな〜なんて
犯り済みで3Pってのもあったし、意見聞いて書こうかねと
リカキボン
意外と奈々子を見かけないので
堕ちた後の描写も頼むよ
ここの反応として、アニメはどーよ?
アニメ化されて新規の人がきたらイイね。
別物として見れるから問題ないな。最初は心底がっかりしたが。
面白いかどうかは最後まで見てからかな。
昔、ゲームしててアニメで出戻った。
アレはアレでいいんじゃないかな。
美里けっこうかわいいと思う。
問題はアレをエロパロにすると京一による凌辱モノが一番しっくり来るってことだな。
主人公とヒロインたちが徐々に親睦を深める裏で
狂一「この尻は誰のもんだ?」
菩薩・カマ・黄泉「「「あなたのよ!あなたのものよ!」」」
一足飛びに親睦を深める狂一でしたとさ。
如月と美里で主従モノとかできそうな気がする。
絵の投下がアニメ版ベースだったらちょいとさみしいかも。
女王様と犬な関係を妄想。
菩薩「そんなに先っぽをビクビクさせて、私に入れたいの?」
亀「亀だけに頭だけでも」
いちいちびくびくするようならやめとけやめとけ。
>>357 354に掛かってるみたいだw<ビクビク
絵にしろ文にしろまず作品ありき!投下するかはそれからだべ
まぁ、アニメはSHOUT関与してないから、投下するとしたら別スレ作成だな
そういった意味では角煮スレは特にシャウトと銘打ってはいないからそっちでいいのか。
ほしゅ
ほしゅあげ
363 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 23:11:51 ID:/aGufbRl
保守
364 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 06:37:31 ID:ozF6DFze
ほしゅ
やっちーモノが読みたいなほしゅ
村雨と芙蓉が見たい。
誰か黒い砂で俺に文才と言う能力をくれorz
>>366の一言で、村雨×芙蓉を書いてるんだが
互いの事を名前じゃなく、「お前」って呼ぶのって有りかな?
村雨が芙蓉を「アンタ」って呼ぶのは、無かったと思うんだけど
もしくは村雨→芙蓉で「お前さん」とか
村から芙は、芙蓉ちゃんかこいつ
芙から村は、お前かこの男
だったかと
ごめん
村雨×芙蓉には興味ないのであまり役には立てない
一応ゲーム中では
村雨→芙蓉:芙蓉(ちゃん)
芙蓉→村雨:村雨
だな。
それを踏まえたうえで「お前」呼びが有りか無しか聞いてるんだと思うが。
個人的には無しかなぁ……
370 :
367:2007/03/17(土) 23:34:14 ID:+HDro/HX
結局、村雨→芙蓉も芙蓉→村雨も、「お前」って呼ぶのは省略出来なかったorz
・村雨×芙蓉
・純愛(甘めかと)
・呼称にこだわる人はスルーで
・NGワードは『幸福』
371 :
幸福:2007/03/17(土) 23:35:31 ID:+HDro/HX
ちらちらと雪のような花弁の舞う、浜離宮庭園。
薄く開いた襖の側を通り掛った芙蓉は、中を覗き込んで眉を顰めた。
『華』一文字が縫い込まれた制服を掛け、腕を枕にして畳に寝転がる男が一人。閉ざされた瞼と僅かに上下する胸許で、眠っているのは明らかだ。
秋月マサキの護衛であり、芙蓉の主・御門晴明の旧知の友、村雨祇孔が此処に居る事は珍しくない。
柳生の一件以降、世間も至って平穏な物で、マサキの護衛としての任務に、若干の余裕が生まれているのも事実。
しかし肝心のマサキは、今日は御門と共に、政府官僚達との面会のため、浜離宮を留守にしている。
わざわざ午睡のためだけに、此処を訪れたような村雨の様子に、芙蓉は眉間の皺を深くした。
襖に手を掛け開く。
村雨の側に歩み寄った芙蓉は、音もなく腰を下ろした。
日頃から何かをはぐらかすような、薄い笑みを浮かべている男の寝顔を見るのは初めての事。鍔の割れた帽子も今は無く、艶のある黒い前髪が、僅かに目許に掛っている。
何故、そうしようと思ったのか。
人ではないと、常日頃から口にする芙蓉には分からない。
しかし、芙蓉はそっと白い指を伸ばすと、村雨の瞼に掛る髪を払い除けた。指はそのまま、滑るように村雨の髪を撫でつける。
村雨を見つめる眼差しに憂いが含まれている事に、芙蓉自身も気付いてはいなかった。
「ん……」
どれ程そうしていただろうか。
低い声を漏らした村雨が寝返りを打つ。
そこでようやく、自身の行動に気付いた芙蓉は、慌てて村雨の髪から手を離した。
否。
離そうとした華奢な手は、武骨な手に掴まれる。
やましい、などと言う感情は持ち合わせていない筈なのに、酷く居心地の悪い状況に、芙蓉は戸惑ったように掴まれた手に視線を落とした。
372 :
幸福:2007/03/17(土) 23:36:39 ID:+HDro/HX
「起きていたのですか」
「いや、今、目が覚めた」
芙蓉の手を握り締めたまま、目を開けた村雨が笑う。
いつもと変わらない、皮肉めいた薄い笑み。
芙蓉は村雨の顔へと視線を移すと、感情のない声音で呟いた。
「離しなさい、村雨」
「嫌だと言ったら」
「離すのです」
頑なまでに解放を願う言葉に芙蓉の行動は伴わない。
握られた手を振り払う事は簡単な筈なのに、身動き一つ出来ない。
村雨の眼差しのせいだと、芙蓉は思う。
「夢を、見ていた」
表情はいつもと同じなのに、真っ直ぐに芙蓉を見つめる瞳は真摯。
村雨は少しだけ、眉尻を落として目を細めた。
「遠い未来。俺がヨボヨボの爺になって、お前に看取られる……そんな夢だ」
「……」
「夢の中でも、お前は今の姿のまま。……何一つ、変わりゃしねぇ」
握られた手に力が篭る。
芙蓉は目を伏せて、自身の手を包む村雨の手を見つめた。
「何を今更。私は人ではありません。老いる事もなければ、死ぬ事もない」
当然の事です。
そう告げた声には力が無かった。
御門の繰る『式神』として、芙蓉はこの世に存在している。
自分は『人形』なのだと芙蓉は思う。主の命を聞き、与えられた使命をこなすだけの『人形』なのだと。
それを苦痛に思った事はない。思う感情も持ち合わせてはいない。
──なのに、何故。
「だったら、どうしてそんな顔をする」
繋いだ手を強く引かれ、芙蓉は村雨の上に倒れ込む。
抗議の声を上げようとするより早く、村雨の手が芙蓉の背中に回された。
「自分は人間じゃないって言うなら、何でそんなに泣きそうな顔をする。『人形』は、そんな風に泣いたりはしねェ」
「村雨……ッ」
「お前は人間だ、芙蓉。その証拠に、ちゃんと感情があるじゃねェか」
「な、何を戯言を」
抱き寄せられた胸許からは、命ある証である鼓動が、規則正しく聞こえて来る。
自分の中にはないそれは、男と自分を大きく隔てる壁のようで、芙蓉は慌てて顔を上げた。
「俺はお前が好きだ」
事も無げに言い放った村雨と、芙蓉の視線が交差する。
『人』ならば、こう言う時、どんな表情を返すのだろうか。
ふとそんな事を考えた芙蓉に、村雨は笑い掛けた。
373 :
幸福:2007/03/17(土) 23:37:46 ID:+HDro/HX
「だが、お前は違うんだろ? 「私はお前が嫌いです」なんて言ってくれやがるしな」
「その通りです。……いい加減に離しなさい」
「けどな、芙蓉」
芙蓉の言葉を無視し、村雨は背中に回す腕に力を込めた。
「その『嫌い』って感情は、いったい何処から産まれて来るんだ」
思わず、息を飲んだ。
単なる言葉の上の事だ。
ただ、それだけ。深い意味などある訳がない。
否、意味を持ってはいけないのだと、芙蓉は自分でも気付かぬうちに、その事実から目を背けていた。
村雨に対する想いだけは他の誰とも違う物。理解出来ない。
だからこそ「嫌い」の一言で、全てを突き放して居た事に、今更になって気付く。
それと同時に、目の前の男に対する何かが、胸の奥深くから沸き上がる。
決して心地良くはない。逆に、この場から離れたいと考えてしまう。
そう思う事すらも「感情の一種」なのだと、見せ付けられているようで、芙蓉はただ村雨を見つめていた。
村雨の手が背中を上がり、首筋から後頭部へと上る。
「例えお前が俺を嫌いでも構わねェ。その感情がある限り、俺はお前を一人の女として見続ける」
優しく笑い掛ける村雨の言葉に、芙蓉の中で何かが渦巻く。
甘く匂い立つ花のようで、それでいて、締め付けられるような感覚は、芙蓉の存在を揺るがす。
──恐れだ、と。
真っ直ぐな眼差しを受けながら、芙蓉はその単語に思い当たった。
自分は、恐れている。
理解出来ない「感情」と言う代物に。それを知らしめようとする目の前の男に。
そして、いつか受け入れなければならない、この男との別離に。
自覚は一瞬だった。
ほんの僅かに目を伏せた芙蓉は、力を無くして村雨の胸に頭を乗せた。
「何故、お前は……笑っていられるのです」
それは、《黄龍の器》である緋勇龍麻と出会ってから、芙蓉が一番理解したかった事だ。
374 :
幸福:2007/03/17(土) 23:38:40 ID:+HDro/HX
「村雨は、怖くはないのですか。お前の夢は嘘ではありません。いつかは死ぬ。けれど私は──」
「怖いさ」
呟きを遮られ芙蓉は再び顔を上げた。
「死ぬのも、別れるのも怖い。だがそれ以上に、今こうしてお前の側にいられる事の方が幸せだ。だから、俺は笑っていられる」
「……しあわせ」
「あァ。惚れた女を失う辛さが無い分、俺は他の男よりも運が良い。そう言う事だ」
そう言って笑った村雨は、芙蓉の頭を引き寄せると、ゆっくりと唇を重ねた。
不思議と自然な事に思えて、芙蓉は躊躇いがちに目を閉じる。
いつの間にか繋いでいた手は解かれ、芙蓉の頬に村雨の手が沿えられる。
顎を下ろされ反射的に開かれた唇の隙間から、熱い物が差し込まれた。
翻弄される。
改めて教えられた感情にも。自分の中を蠢く熱にも。与えられる刺激にも。
胸の奥に渦巻く感情は色を変え、頭の芯を白く塗り込めて行く。
口付けを交しながら芙蓉は苦しいと思った。
体が、ではない。感情を自覚したばかりの心が、張り裂けるように痛む。
──なのに、何故。
この苦しみを、もっと味わいたいと思うのだろう。
薄く目を開けると、同じように目を開けていた村雨の視線とかち合う。
その途端、芙蓉の口の中で蠢めいていた何かは動きを止め、ゆっくりと村雨が唇を離した。
「……どうしたのです」
「いや。……あのな、芙蓉」
「はい」
先程とはうって変わって、所在無さげに村雨が眉を寄せる。
その変化に芙蓉は僅かに首を傾げて見せたが、村雨は苦い笑みを浮かべると、小さな吐息を漏らした。
375 :
幸福:2007/03/17(土) 23:40:00 ID:+HDro/HX
「いや。何でもねェ」
「……そう、ですか」
また一つ。
はぐらかされた事を寂しいと思い芙蓉は目を伏せる。
村雨は体を起こして芙蓉の頬に両手を沿えると、今度は優しく唇を重ねた。
重ねられた唇は柔らかい。
頬に沿えられた手の温もりは、単純に村雨の熱のせいばかりではない。
自我の目覚めに戸惑いながら、それでも芙蓉は村雨の行為を受け入れる。
再び舌を差し込まれ絡め取られる。
息苦しさに口の端から漏れた吐息は、熱を孕んで村雨の頬に降り掛る。
首筋から肩へ。着物の襟を村雨の手が伝う。
その感触に、芙蓉は身震いをする程、心が波立つのを感じた。
片手は帯を解こうと腰へ。もう片手はゆるゆると着物の襟を開けていく。
その手を止める事も出来ず、芙蓉はただ村雨の制服を握り締める。
外気が肌に触れる。寒いとは思わなかった。
唇を離した村雨が笑う。
これから先の行為が何なのか、分からない訳ではなかったが、止める気にはなれなかった。
だが。
「芙蓉」
「村雨、お前は……後悔はしないのですか」
普通の女性ならば、胸を開けられれば隠そうとするだろう。
しかし芙蓉は、白い肌を惜し気もなく晒したまま、真っ直ぐに村雨の視線を捕え、村雨の言葉を遮った。
「抱けば慕情は募る。それだけお前は、私に触れられないと、自覚する事になるかも知れません。それでも良いのですか」
芙蓉にとって、これは最後の砦。
男女の営みの中で何が産まれるのか、実際の所は何も知らない。けれど、恐らくは事実となって降り掛る。
少なくとも、芙蓉には。
そうなる事が寂しいと、今の芙蓉には分かってしまっている。
だからこそ、訊いておかなければならない。
村雨は少し考えるように目を眇めたが、やがてフッと小さく笑った。
「構わねェ」
「村雨ッ」
「惚れた女を抱くのに理由が要るか。例えお前が何者だろうと、俺は絶対に後悔なんざしねェ。だからお前も、足掻いて見せろ。そのためなら、俺の命を賭けたって構わねェ」
芙蓉の声は叱責にも似ていたが、村雨は淡々と言葉を紡ぐ。自信に満ち溢れた言葉は、芙蓉の体全体を巡り、また一つ感情を呼び起こす。
「村雨……お前と言う男は……」
目を伏せた芙蓉は村雨の肩に頭を埋める。
胸の奥が綻ぶ。暖かい感情は嬉しいと呼ぶ物なのだろうか。
376 :
幸福:2007/03/17(土) 23:40:50 ID:+HDro/HX
村雨は芙蓉の頭を優しく撫でながら、ゆっくりと彼女を横たわらせた。
黒髪が広がり、白い肌が映える。
赤い唇に一つ、口付けを落とした村雨は、ゆっくりと唇を滑らせる。
首筋から耳元へ。耳たぶを優しく噛まれ、芙蓉の喉が震える。
武骨な手は優しく胸を揉みしだき、硬くなり始めた頂きを指の腹がなぞる。
芙蓉は村雨の頭を掻き抱くと、与えられる熱に目を閉じた。
自分は人ではない。
けれど、沸き上がる想いは、決して嘘ではない。
熱の篭った吐息が芙蓉の口から溢れ落ちる。
村雨の唇は鎖骨を這い、やんわりと歯が立てられる。熱い舌先は、浮かび上がった骨を撫で、強く其処を吸い上げられる。
優しく、力強く。徐々に朱に色付く双丘を揉まれ、芙蓉は薄く唇を開く。男の名を呼ぼうとしても、喉の奥で言葉は途切れる。
村雨の動きに遠慮は無かった。
唇で硬く色付いた頂きを挟み、舌先で其処をチロチロと舐める。かと思えば音をたてて吸い上げられ、喉を反らし仰退いてしまう。
両の手は村雨の髪を柔らかく握り、震える喉の隙間を縫って、言葉にならない声が溢れた。
いつの間にか、帯は解かれ、着物は畳へと広がる。
芙蓉の足の間に、村雨の体が割り込んだ。
脇腹から太股へと伝う手。その指の一本一本、爪の形すらも感じ取れるような錯覚に、芙蓉の眉間に皺が刻まれる。
「ああッ」
一際熱く甘い声が、芙蓉の口を吐いた。
顔は胸に埋めたままの村雨の手が、足の付け根へと伸ばされたせいだ。
くちと微かな水音が耳に届き、芙蓉は益々眉を寄せる。
377 :
幸福:2007/03/17(土) 23:42:18 ID:+HDro/HX
羞恥心、なのかも知れない。
しかし、そうと自覚をする暇も与えられず、村雨の指先は陰核を探り当てた。
「ひ……ッ」
ぞわりと背骨を伝う感覚に翻弄され、芙蓉は思わず腰を浮かす。
唾液に塗れた胸から村雨が顔を上げる。
その動きに気付いて目を開けると、薄く笑う村雨の視線とかち合った。
「ん、……んッ」
ある筈のない心臓を掴まれたようで、芙蓉は身を固くするが、村雨の指の動きは容赦ない。
ぐにぐにと芙蓉の陰核を弄び、時折その指を体の中心へと滑らせる。
その動きにぬるりとした物を感じる。限りなく人に近い自身の肉体が、人と同じ反応を示す事に、芙蓉は僅かに目を見開いたが、それも一瞬。
ごつごつとした男を感じさせる指が、ゆっくりと差し込まれた。
荒くなる呼吸。
はくはくと喘ぐ芙蓉の姿を村雨が見つめる。
熱い眼差しに、より羞恥心を煽られて、芙蓉は唇を噛み締めた。
粘ついた水音が耳に届く。
中に埋められた指は、堅い肉を解そうと、角度を変え、何度も壁を擦る。
同時に陰核を押し潰されて、芙蓉は眉をしかめて刺激に耐える。
胸を締め付ける想いは、いっそう強くなる。
愛しいと、頭の片隅で想えば想うほど、体は刺激に対して素直になり、噛み締めていた唇が解けた。
「むら、さめ……」
熱を帯た眼差しが絡む。
笑みを浮かべたままの村雨の顔が近付き、深い口付けが与えられる。
腕を伸ばして村雨の体を抱き締める。
舌を絡め、吸い、時折優しく歯を立てる。
378 :
幸福:2007/03/17(土) 23:43:21 ID:+HDro/HX
与え、与えられる。その刺激は酷く甘美で、『欲望』と言う言葉の意味を、芙蓉は初めて知った。
いつしか体内に埋められた指は数を増し、激しさを増した水音が、室内に広がる。
「芙蓉、もう……」
唇を離した村雨の意図は、考えずとも分かった。
初めての交わりは肉体的な苦痛を伴うと聞いた事がある。
けれど、それよりも、目の前の男に近付きたいと、芙蓉は想う。
人になりたい。
他の誰のためでもなく、感情を教えてくれた、ただ一人の男のために。
「構いません。お前ならば私は……」
ひたりと見据えたまま告げれば、村雨の頬が緩むのが分かる。
「最高の殺し文句だ」
体を起こした村雨がシャツを脱ぐ。
引き締まった体は程良く日に焼け、綺麗だと思った。
剥ぎ取るようにして衣服を脱ぎ捨て、村雨は芙蓉の体を大きく割り開く。
全てが村雨の元に晒されていると言うのに、それが芙蓉には嬉しかった。
固くそそり立つ熱が蜜壺に当てがわれる。
ぐっ、と胸許に膝を押し付けるように体を折られたかと思うと、次の瞬間、強い圧迫感が芙蓉を襲う。
体が軋む。
解されたとは言え、指と陰茎では、受ける質量は比較にならない。
息を顰め、声を殺しながらも、じりじりと焼けるような痛みに喉が震える。
それでも耐えられるのは、他ならぬ村雨だからに違いない。
自身の中から次々と溢れる感情に戸惑いを感じていたが、その感情を欲したのは自分自身。
そして、その事に気付かせてくれた村雨の為ならば、この痛みすらも甘んじて受ける。
否、痛みすらも、愛しいと想える。
ぷつりと、体の奥で何かが切れたような錯覚を感じる。それと同時に急激に押し入る熱の激しさに、芙蓉は強く瞼を閉じた。
「大丈夫か」
そんな声と共に、芙蓉の頬に村雨の手が触れる。
ゆるゆると瞼を開けると、困惑にも似た村雨の表情が目に入った。
379 :
幸福:2007/03/17(土) 23:44:15 ID:+HDro/HX
「今更、何を言うのですか」
敢えて問いには答えずに告げた声は、力無く弱々しかったが、芙蓉は真っ直ぐに村雨の瞳を捉えていた。
「そりゃそうだが……」
益々困惑の色を深めた村雨が、芙蓉の頬を優しく撫でる。
その手に自身の手を沿えた芙蓉は、いまだ襲う圧迫感を忘れるように、一つ大きな吐息を吐いた。
「良いのです。私が……自ら望んだ事なのですから」
その言葉に、村雨の目が大きく見開かれる。
驚きを隠せぬ村雨の目に写るのは、微かに口許を綻ばせた芙蓉の表情。
それは確かに笑みと呼べたが、芙蓉はまだ、その事に気付いてはいなかった。
村雨はフと頬を緩めると、芙蓉の額に唇を落とした。
「やっぱり、お前は人間だ、芙蓉」
「え……」
「ちゃんと望みがあるじゃねェか」
つくりと胸を刺した言葉に、芙蓉は思わず息を飲む。
言われて初めて気が付いたのだ。
自身の中に『望み』があった事に。
「なら、もう遠慮はいらねェな」
薄く笑った村雨は芙蓉の頬から手を引くと、体の中に埋めていた陰茎を引き抜いた。
「や、あ、ああァッ」
突然の事に、芙蓉の口から悲鳴にも似た声が上がる。
ずるりと引き抜かれた熱は、間髪入れず再び体内へと侵入する。
繰り返される抽挿に、芙蓉は声を殺すのも忘れ、村雨の腕を掴む。
ぐづぐづと篭った水音は耐え間無く耳を打ち、その度に体の芯をえぐられるような錯覚が襲う。
何度も。何度も。
体の中に蠢めく熱に、いつしか芙蓉は思考を失う。
ただ、共に在りたい。
許されるならば──男が見た夢のように──彼が最後の刻を迎えるまで、側に居たい。
それが自身の描く『幸せ』なのだ。
快感や苦痛を越えた先にあるのは、たった一つの想いだけ。
体の中で、一際大きく質量を増した熱が弾けた瞬間。
芙蓉は己の望みをしっかりと抱きながら、意識を手放した。
380 :
370:2007/03/17(土) 23:45:42 ID:+HDro/HX
以上です
携帯投下ゆえ、見辛い面も多々あったかと
前書きに書くの忘れてスマソ
芙蓉視点って、かなり難しいわ
GJ!
芙蓉の感情の発露イイヨイイヨー
「お前」呼びは有りですね。
自分はすごいいいとオモタ
GJでした!
久々に投下キテタ───(゚∀゚)───!!
GJです!!
彡ミミミミ))彡彡)))彡)
彡彡゙゙゙゙゙"゙゙""""""ヾ彡彡)
ミ彡゙ .._ _ ミミミ彡
((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ))
ミ彡 ' ̄ ̄' 〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
ミ彡| ) ) | | `( ( |ミ彡
((ミ彡| ( ( -し`) ) )|ミミミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ゞ| ) ) 、,! 」( ( |ソ < 感動した!
ヽ( ( ̄ ̄ ̄' ) )/ \_______________
,.|\、) ' ( /|、
 ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`
\ ~\,,/~ /
うおお、GJ!
村雨と芙蓉見たい発言した者だけど、こんな素晴らしい投下があるとは…!
ええもん見せてもらいました!
次は主人公と雪雛姉妹の話を書いてください!
387 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 21:33:56 ID:By3qSx3E
保守!
>>370 GJ!!
村雨×芙蓉見たかった。
しかし御門にバレたら恐ろしい事になりそうだ
389 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 08:39:32 ID:rs0/6RlR
ほっしゅ
390 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 00:26:56 ID:WnSqq7c6
龍麻×雪乃の純愛希望なんか姉妹セット扱い多いから
むしろ暗黒ひーちゃんのハーレムもの希望
雪乃は久々に雷人との読みたい。
黒紗夜ちゃんに拘束されるひーちゃん読みたい
394 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 01:12:02 ID:9p5jAdXu
龍斗×比良坂純愛みたい
龍麻×比良坂の純愛が読みたいです。
職人さん、お願いします!
比良坂が人気なのはアニメの影響か?
あの変生アニメ?
どんな感じなの、比良坂
ゾンビになって腐り落ちたとか落ちないとか。
4話で視聴止めたけどえらいことになってるんだなw
もう3話は見てないから今はわからんが魔ニメはひーちゃんがかっこ良くない!
つーか主役は京一
純愛の龍麻×葵も良いんだが
黒い龍麻に汚されまくる葵も見てみたい
黒い葵に汚されまくる龍麻だろ
汚しているつもりの龍麻だけど全てが葵の計算通り・・・!
危険日でも安全日と言うんですね
しかし出来たら出来たで菩薩の場合は命に関わるだろ。
そう考えると切ないな…。
愛する男と結ばれる事が、自分の命を削る結果になるかもしれないと。
肛虐ものの出番か…
408 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 16:37:53 ID:ggWyHqnc
如月×葵が読んでみたいな・・・
壁|・ω・`)
スミマセン
ageちゃいました・・・orz
ほす
ルイ先生が響を喰っちゃうSSキボンヌ
412 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 23:05:26 ID:17wOgPdp
先生二人に喰われる主人公もイイナー
マリア先生と犬神にか…
文字通り食われるわけか…
血うまーと肉うまーですか・・・
たか子先生と安西先生の夢のタッグマッチ医療プレイかも試練
ちょ、みんな喰われたのか?
それとも巨体に潰されたのか?
ほ
す
大丈夫か、お前。
ようするに「自己嫌悪」ってヤツだな
酷い分裂症を見た
酷いドッペルゲンガーを見た
紫暮乙
職人さんのサイトにルイ先生ものが来てるのに今頃気づいたor2
GJ
俺も見た
その職人さんが見ているかどうかわ知らないが
GJ!
多分見てるんじゃないか?
ほしゅ
保守
ほっしゅ
不特定多数の男による美里陵辱ものが読みたい
その他大勢に犯されるっていいよな。
全員が2、3周して一息入れたところでジハード開眼
豚切りすまんが携帯夕暮の蛇女が
エロ担当らしいと一応報告な。
>>434 精気を吸い取ってパワーアップしたんですね
九龍の逆レイプ物を投下します。
以下、注意書きです。
・ハボキ達三人が遺跡で産屋に逆レイプ
・逆レイプ苦手な方はスルーなさって下さい
・携帯からの投稿ですので見辛い場所があると思いますが、
どうぞご容赦下さい。
・NGワードは「逆レイプ」です。
それじゃ、イックヨー!
438 :
逆レイプ:2007/06/20(水) 18:16:30 ID:YRoJEzOS
遺跡の奥から、ヒソヒソと声がした。遺跡の中ながらも、その声だけを聞いていると、
まるで教室で女子生徒達の噂話を聞いているかのようだ。
男の匂いがするわ。
男が来るわ。
男よ、男だわ。
声は幾つも重なり、そして響く。
ただ、遠くからそれを聞いている葉佩達に内容までは聞こえてこなかった。
「何て言ってる…?」
「むゥ……わかりまセン。自分にも、よく聞こえないでアリマス」
葉佩の問い掛けにまず答えたのが、墨木だ。
ほふく前進の構えをしたまま、這うようにして前を見ている。
二人の横に着いて、静かに息を殺していたのはトトだった。
「行くか。迷っててもしょーがねーやな」
「ハッ。我々は常に、目の前の敵影を駆逐してきましタ。
今回も恐るるには足りまセンッ!」
「ボクモ体内磁場デ手伝イマス」
「よっしゃ、前進!」
葉佩が号令をかけると、一見異色な組み合わせである三人はまとまって進んだ。
声が、段々と近付いてくる。
男が来た!
近寄ってくる!
男、男、男――。
その異様な雰囲気に、前進していたトトがまず立ち止まった。
それが全ての始まりである。
「オゥッ!」
「トト!」
幾つかの黒い影が、飛ぶようにトトへ覆い被さったのだ。
その反動で床に倒れた彼は、目前の状況を確認しようと目を開けた。
439 :
逆レイプ:2007/06/20(水) 18:17:38 ID:YRoJEzOS
裸体の同じ顔の女が、三人。
「ナ、ナンダ…」
化人、産屋である。だが本体であるはずの昆虫らしき部位は、今はない。
「フリィィィズ!トトドノから離れロ!」
墨木が、産屋の方へハンドガンを構えた。葉佩もそれに続き、ライフルを持つ。
しかしその覚悟も虚しく、二人は背後から同時に飛び掛かられてしまった。
やはり産屋が、一人につき三人、覆い被さる。
彼女らは舌なめずりをして、それぞれの男を見つめた。
「美味しそう」
「早く食べたいわ…」
「その為にはどうしましょうかしら」
先まで葉佩らに聞こえていたのは、この産屋らの声だったのだ。
それにしても「美味しそう」?「食べたい」?
一体どういうことであろうか。
今まで何度も窮地に陥ってきた葉佩だが、
最後の最後で食べられそうになったことなどは一度もない。
しかしいずれにせよ、今の状態がピンチなのはよくわかっている。
「退けよ!」
そう叫んで、腰に提げた日本刀を振りかざそうとした時。
440 :
逆レイプ:2007/06/20(水) 18:18:52 ID:YRoJEzOS
その動きは、一人の産屋の口付けで止められた。
産屋は何度も何度も、貪るように葉佩の唇に触れる。
ややもするとそれは、舌と舌、唾液と唾液とが絡み合う、濃厚なものとなった。
「あら、可愛いわぁ…」
「反応が良いのね」
葉佩との接吻を担当していない産屋が言う。
激しいキスは思春期の少年の雄を駆り立てるのに、さしたる時間を必要としない。
葉佩の下半身は疼きだし、みるみる内に突き上がって、快楽を欲した。
「うふふ…」
産屋の一人がそれを解放に導こうと、葉佩を露出させる。
外に出た葉佩の男根は、先端から汁を滴らせ、雄々しく勃ちあがっていた。
「ああん、これよ…!」
「私達が欲しかったのは、これよ!」
すると葉佩を勃ちあがらせた産屋以外の二人が、あっという間に葉佩のそれ
に飛び付いて、フェラチオを開始したではないか。
「う…く、あッ!」
亀頭を舌先で弄ばれ、筋をツッとなぞられる。
思わぬ快感に声をあげるが、これが産屋達の情欲を更に煽った。
「ねえ、私のを舐めて頂戴…?」
キスを担っていた産屋が、性器を守っていた金の装飾を葉佩の眼前で外す。
441 :
逆レイプ:2007/06/20(水) 18:19:57 ID:YRoJEzOS
そしてそれをゆっくり葉佩の顔へ近付けると、自らの指で裂け目を広げた。
雌の中身が、グロテスクに覗いている。しかし雄の本能は拒まなかった。
「あっ、あ、あぁん!いいわぁ…ん、あん…もっとぉ…」
卑猥な音を立て、激しく中を舐め回してやる。産屋が悦楽を叫んだ。
しかし葉佩の方もそろそろ限界が近い。舌の動きが、止まった。
「も……出る…ッ!」
「いいのよ…」
「出していいわよぉ…」
フェラしていた産屋が促すと、葉佩はすぐにビュルッと精を吐き出した。
女達は大喜びでそれを胸に受け、顔に受け、そして味わっている。
「濃厚で素敵だわぁ…」
「男の味…男の味よ」
口々に感想を漏らして、床に広がった精まで舐めているではないか。
這いつくばりそうする彼女らの胸はたわわに揺れ、秘部も大きく広がっている。
その様子に興奮して、また葉佩は勃ちかけた。
「あらぁ、うふふ」
それを産屋は決して見逃さない。
つい今まで葉佩に舌で掻き回された産屋が、彼の男根を手で扱き始めたのだ。
442 :
逆レイプ:2007/06/20(水) 18:21:13 ID:YRoJEzOS
「つあッ!や…!やめ…!」
「やめないわ。あなただって、気持ち良いことしたいでしょ?」
ぺろり、と葉佩の唇を舐めて、扱いている産屋は続けた。
「お友達を見てご覧なさい…?あなたと違って、随分夢中よ」
そう言われた葉佩は、ハッとして周りを見た。
「あ、ああん!イく…イっちゃ、ああああああっ!」
向こうから、別の産屋が悲鳴をあげている。
彼女の膣には今、大量の精子が放たれたらしい。
だがそれを全て受け止めきれなかった為に、穴からはゴポゴポと音を立てて、
白濁色の液体が溢れてきている様子だ。
「はァ……はァ……」
その産屋の相手をしていたのが、墨木だった。
「次は私を犯して…あん、我慢できないのよ、早くぅ」
別の産屋が墨木にそうねだり、彼を扱くと、それが終わらない内に墨木は
勃起した自分を産屋の裂け目に宛てがい、一気に貫いたではないか。
「きゃっ、あっ、はん!いいわ!いいわ!」
ピストン運動を繰り返し、産屋の膣を激しく揺さぶっている。
443 :
逆レイプ:2007/06/20(水) 18:22:37 ID:YRoJEzOS
物足りなくなってきたのか、空いた手で産屋の乳首をこねくり回して、
墨木は今よりも呼吸を荒げた。
「あ、あ、あ!いい…イイ…イイィィィイイイ!!」
また絶叫が響く。墨木はそれを聞くと満足したように、己を引き抜いた。
確かに、性交に夢中になっている様子である。
その向こうにいるトトもまた、時に微笑みながら女達を犯していた。
「テメ、何が目的で…!」
友人達のそんな様子から目を反らし、絶頂を迎えそうになるのを堪えながら
葉佩は産屋に聞いた。彼女は艶めかしく笑って、葉佩を扱くのをやめる。
「私達が、人間の男の精を餌にして生きるからよ」
「え、さ?」
「そう。精なくしては生きられない…それが私達」
産屋はそう言いながら、葉佩の男根を自分の中にズブズブと埋めた。
「あなたもあなたのお友達のように、私達を犯さずにはいられない体に
してあげるわぁ………」
そして淫らに腰を動かす。
その外的な衝撃に、葉佩の雄が騒いだ。
産屋は腰の動きに加え、膣を収縮してきた。
腰の動きを外的とするならば、膣の収縮は内的な快楽であろう。
444 :
逆レイプ:2007/06/20(水) 18:23:36 ID:YRoJEzOS
二重の快楽に、葉佩は己の根がとろけてなくなりそうな錯覚に陥った。
「あぁん!あは…ぁ……んぅ!」
葉佩の目の前で、産屋の胸が揺れる。化人ながら美しく、淫乱な姿に、葉佩は
間もなく欲情した。
下から容赦なく突き上げ、つんと尖った乳首を指の腹で撫でる。
「あっ、あああ!もっと…もっとぉ!」
――ああ、墨木とトトも、今まさにこんな感じなのか。
葉佩は今まで、産屋らとの性的な接触に罪悪感を持っていた。
しかし、それは無用な感情であったのだ。
餌…つまり男達との性交こそ、彼女らが望む最もたるものであったからだ。
そんな風に感じると、葉佩は途端に「考える」という行為をやめたくなった。
ひたすらに彼女らを犯せば、相手が喜び、何よりも自分が愉しい。
「あああぁうっ!」
結合している産屋が、一際高い声で鳴いた。
その一点を探り当てた葉佩は、自分が達しそうになるのを我慢して、一心不乱
にそこを突き続ける。
ジュプッジュプッ、ジュプッ。
それがどんなに非道な性交渉でも、葉佩は躊躇うことはしなかった。
「や…だめぇ…ん、あ、イ、イっちゃう、っあ、あああぁぁあああ!!」
自分が男である限り、このとめどない性欲を自制することは出来ないのだ。
何より、彼女自身が求めているのだから。
「イったか」
絶頂を迎えた産屋へ精を吐き出し、ゆっくりと引き抜いてから葉佩は笑う。
それから、期待の眼差しで犯されることを望む二人の産屋を見遣った。
「…次はどいつがイきたいんだ?」
終
以上。
描写が稚拙で申し訳ない。
君にはこの言葉を贈る。
G J !!!
フルボッキしたでアリマス!
>>437-
>>445 あなたがネ申か?おっきしたGJ!
ウオオオオオオ
GJっす!
>>446-449 皆さんありがとう!
喜んで頂けてよかったです。
また投下する時はよろしくお願いします。
そして保守!
しばらく振りにきたら新作来てた。
職人さんGJです。
hos
453 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 18:52:53 ID:Kwa2jF7S
age
糞業者乙
期待保守
保守
保守
まだ俺の保守は終わっていないぜ!
探索体勢へ移行!
APを10払ってアイテムを食べる!
”寿司”!
ほ
hosyu
朧気な月明かりだけが辺りを照らす夜の帳の中──
「……ん……」
小さく身動ぎをすると、その人影はゆっくりと身を起こした。
小柄ながらも丸みを帯びた柔らかな曲線は、それが女である事を示していた。
白磁のような肌を艶やかな黒髪がするりと滑り、一糸纏わぬその身を覆い隠す。
微かに滲んだ汗は先程までの行為の名残か。
僅かに視線を廻らすと、隣で寝息を立てる男の横顔が目に入った。
その無邪気な寝顔に物憂げだった表情に微笑が浮かぶ。
「龍様……」
その女──雹はこの世で唯1人、己が身体に触れる事を許した愛しい男の名を呼ぶと、薄紅色の唇
を龍斗の頬にそっと寄せた。
そして再び身を起こすと、部屋の隅に佇む大きな人影に視線を送った。
否。
人に似て非なる物。
それは身の丈1丈はあろうかと言う巨大な人形だった。
だがそれは只の人形ではない。
古の剣豪より取り出した心の臓を命としたその人形は、剣豪の修めた流派に因んでガンリュウと名付
けられていた。
そしてガンリュウは雹にとってはまさに半身と呼んでも差し支えない存在だった。
「ガンリュウよ。そなたには改めて礼を言おうぞ」
かつては凍て付く氷の様だと言われた美貌に、しかし今は暖かな笑みを浮かべて雹は語り掛けた。
「あの時そなたがわらわの下にいてくれなんだら、わらわはあの時下郎共の嬲り者となりこの命さえ失
い、そして……このように龍様の腕の中で女子としての悦びを享ける事も無かったであろう」
自身の言葉にかつて彼女の故郷を包んだ血と炎と絶望の光景を思い出し、雹の貌が刹那歪む。
我欲に溺れた幕閣達の所業により彼女は一族と故郷と両脚の自由を失った。
そしてその命と貞操さえも奪われようとした時、彼女の手に飛び込んできたのがガンリュウを操る繰り
糸だった。
そうして一命を取り留めた雹だったが、事件の衝撃から心を失い、ただガンリュウを駆って敵を殺すだ
けの存在となっていた。
それは同じ鬼道衆の仲間をしてさえ人形の様だと気味悪がられた。
そして雹自身もどうせ人形と思われているなら、彼女にとってかけがえの無い存在であるこの仮初の
剣士と共に朽ちて逝くのも悪くないと考えていた。しかし──
「すまぬのう、ガンリュウよ。今のわらわにはそなたよりも大切な人が出来てしもうたのじゃ」
龍斗と出会う以前の雹は、ガンリュウを己の伴侶であると公言して憚らなかった。
心を失くした自分には心を持たない人形こそが相応しいと考えていたのだ。
「だがそんなわらわに龍様は心を戻してくれた。わらわはそなたに命を、龍様に心を救われたのじゃ」
他人から恐れられる存在でしかなかった自分を真っ直ぐに見つめる龍斗へ雹が心を開くのにそれほ
ど時間は掛からなかった。
やがてそれは愛情へと変わっていった。
「じゃがのう、わらわは怖かった」
雹は呟きながらガンリュウの冷たく硬い胸へと手を伸ばし優しく撫でた。
「長らく人と交わる事もなく、ましてや歩く事も出来ぬわらわなどを果たして龍様が受け入れてくれようか
と。その周りに集う輝くばかりに美しい女子達と比べて、わらわはあまりにも見劣りするのではあるまい
かと」
結果的にその全ては杞憂に終わったわけだが、当時の雹は想いに胸を焦がして幾度も眠れぬ夜を
過ごしていた。
「のう、ガンリュウ。わらわは今でも不安になる時があるのじゃ。今この場にいる龍様は、わらわの想い
が創り出した幻に過ぎぬのではないかと。触れようとすれば淡雪の如く掻き消えてしまうのではないか
と。わらわはとてつもなく不安になるのじゃ。わらわはただ、浅ましくも儚い夢を見ているに過ぎぬので
はないかと」
「夢じゃねぇよ」
「え!?」
不意に掛けられた声に驚き、雹は振り返った。
「た、龍様……?」
自らの心中を聞かれていたと知り、羞恥に頬がサッと紅を差した。
「まったくお前は相変わらずつまらねぇ心配をしているんだな」
龍斗は横になった姿勢のまま、目だけで雹の顔を見上げて呆れた口調で言った。
「俺がお前を選んだのは夢でも幻でもねぇ。心底からお前を護りたいと思ったからそうしたんだ」
それは幾度と無く繰り替えされたやり取りであった。
しかしその都度、龍斗は同じ言葉を紡ぎだす。
雹の持つ心の傷を知るが故に。
そして何時ものように彼女の身体を抱き寄せ、自らの下に組み敷いた。
「あっ……」
「不安になったら何時でも言え。何処だろうとこうして俺の温もりを分けてやる」
囁く様に言うと龍斗は自分の唇を雹のそれへと重ねた。
「ん、んふぅ……ん……」
間髪入れずにぬめる舌が彼女の口腔に滑り込んでくる。
「んんっ、ん……んちゅ……んふ……ぅむぅん……」
驚いたように一瞬身を強張らせる雹だったが、すぐにその全てを愛しい男へと委ねた。
「んふぅ……ん……んむ……ちゅっ……んくぅ……んん、ぷふぁっ!」
長い口付けを解くと、二つの唇の間を唾液が糸引いた。
龍斗はそのまま濡れた唇を雹の首筋に寄せ、自らのものであると印でもつけるかのように啄ばんだ。
「あ、んっ、くぅ……た、龍様……わらわが其処……弱いのを知って……んああぁぁっ!!」
「相変わらず感度の良い身体だな」
「な、何を他人事のように……んふ、あはぁっ……ハァハァ……誰の所為でわらわがこのような……あぁん、くふぅっ!!」
「俺の所為なのか?」
「ふぁ、あぅっ!……あ、当たり前……じゃ、ああっ!あ、ハァハァ……わ、わらわは……龍様しか知らぬ
……ふぅ、んく、あはぁ……というのに……ぃああんっ!!」
何時の間にやら首筋を這う唇に加え、白く豊かな双丘と慎ましやかなその頂までが龍斗の手で捏ね
回されていた。
「お前の胸は何百回揉んでも飽きがこねぇな。こんなに揉み心地の良い胸は初めてだぜ」
そういう龍斗の声にも興奮の色が滲み出ていた。
「あ、は、ああっ……た、龍様……あん……ダメ……んあっ、つ、強すぎ……ん、んんん──っ!!」
唐突に雹が引き攣る様な声を上げて身体を突っ張らせた。
龍斗の愛撫がもたらす快感に、軽い絶頂を迎えたのだ。
「ハァハァ……龍様……?」
荒く息を吐きながら、雹が上目遣いに龍斗を見上げた。
「分かってるさ。この程度じゃ満足できねぇんだろ?」
「……」
恥ずかしげな表情で小さく頷く雹。
「俺もそろそろ我慢できなくなってきたしな。……いくぜ?」
そう宣言すると、龍斗は雹の答えも待たずに猛った分身を彼女の内へと潜り込ませた。
「ああぁぁ──っ!」
肉を抉り熱い塊が侵入してくる感触に、雹は声を上げ身を震わせた。
やがて最奥まで埋め尽くされたところで肉茎の動きが止まる。
「あ……ハァハァ……わ、わらわの膣内が……龍様でいっぱいに……ハァハァ……」
「ああ……俺も感じるぜ……俺の全てがお前に包み込まれているのを……」
暫くの間そうして抱き合う2人だったが、やがて互いの息が整ってきたのを見計らい龍斗が腰を前後
させ始めた。
「あ、あ、ああっ、はぁぅ!そ、そんな、あぅ、いきなり、激し、ふぁああっ!!」
「悪ぃ……ちょっと抑えが利かねぇ……」
普段は飄々としている龍斗だが、愛する者との行為はやはり彼自身の興奮を煽るのだろうか。
先程までと比べてその口数は明らかに減り、ただ荒い吐息と共に腰を送り出していく。
「あ、あ、いいっ、あん、龍様、そこ、ああっ、いいっ、凄くいいっ!!」
部屋の中に聞こえるのは2人の息遣いと雹の嬌声、そして肉がぶつかり合う際の淫猥な水音だけと
なっていた。
「ん、ん、あ、あは、ああん、ふぁ、た、龍様、ああっ、んふ、わらわは、もう、ん、んんっ、くは、あふ、あ
あぁっ!!」
切羽詰った雹の声に、彼女が再び達しようとしているのだと悟る。
そしてそれは龍斗自身も同様であった。
「俺も……イクから……なっ!」
最後の瞬間へ昇り詰める為、龍斗がこれまでに無い速度で動く。
パン、パンと腰を打ち付ける音が響き渡った。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、龍様、龍様、龍様ぁっ!!」
「雹、出すぞ……うくぅぅっ!」
「ああああぁぁぁぁぁぁ────っ!!」
龍斗が全てを雹の中に解き放った瞬間、雹もまた頭の中が真っ白になるほどの快感の坩堝に飲み込
まれていた。
「あぁ……ハァハァ……龍様の精が……わらわの膣内を……満たしているぞえ……」
媚肉震わせ愛する男の子種を最後の一滴まで搾り出そうとしながら、雹は心から満足そうな笑みを浮
かべて呟いた。
「暖かいのう、龍様のは……。このまま……このまま新しい生命となって、わらわの中に宿ってはくれぬ
ものかのう」
愛おしそうに下腹部を撫でながら言う雹に、龍斗は優しい目を投げ掛けながら答えた。
「出来るさ、きっと。そして俺達の仔が、孫が、そのまた子孫まで、代々コイツに生命を吹き込んでくれる
だろうさ」
その言葉と共に龍斗は傍らの木偶人形を叩いた。
「そうじゃのう。──ガンリュウよ、どうかわらわの子孫達を見守ってくりゃれ?あの夜、わらわを炎の地
獄から救ってくれた時の様に──」
そうして雹は最も大切な男の胸に抱かれてまどろみの中へと意識を落としていった。
物言わぬ剣士はその様子を虚ろな瞳に映し、ただ静かに佇んでいた。
手を離れて巣立つ雛鳥を見守るかのように。
キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
久しぶりにキタワァァアア!
雹タンはエロくていいな
菩薩様は
菩薩様ですか
藍は難しそうだから葵で考えてみようかな
久々に良いもの読ませていただきました。
職人さんぐっじょぶ!
浮かれた人々の喧騒が響き渡り、煌く光と軽快な音楽の競演が夜の帳さえも打ち払おうとするかのよ
うな雑踏の中を少女が歩いていた。
長い黒髪をふわりと靡かせ、弾むような足取りで、時折小走りになりながら。
誰もが目を留めるような美貌に、幾人かの若者が声を掛けようかと考え、そして実行することなく諦め
ていた。
少女の浮かべる喜びに満ちた──そして若干の恥ずかしさも滲ませた──表情を見れば、この聖な
る夜に彼女が向かうであろう場所にどれほど大切な人が待っているか容易に想像できるから。
(……少し遅れてしまったかしら?蓬莱寺君の話ではすっかり元気になったと言っていたけれど、あまり
待たせては風邪を引いてしまうわね)
少女──美里葵は自分を待っているであろう少年へと思いを馳せた。
同時にこの1年足らずの間に彼女が足を踏み入れた非日常の世界を回顧する。
入学したての頃、周りに溶け込めずにいた彼女を持ち前の明るさで引き入れてくれた一番の親友。
一見いい加減なお調子者のようで誰よりも義に篤い青年剣士。
強面の外見とは裏腹に生真面目で細やかな心遣いを忘れない通称真神の番長。
彼等との結びつきは今日までにどれほど強くなっただろう。
更に妹が出来た事も彼女に訪れた大きな変化だった。
金髪碧眼の少女を紹介した時は、流石の両親も驚き戸惑っていた。
しかし今では当の葵自身が羨む事もあるほどの溺愛ぶりを見せている。
その他にも様々な出会いと、時に哀しい別れを繰り返してきた。
そしてその全ての中心にいたのが緋勇龍麻──葵の頭上に煌々と輝く宿星《菩薩眼》と最も深い繋
がりを持つ少年だった。
そうして思いを巡らせている内に、何時の間にか目的地へと着いていた。
穏やかな雰囲気を纏い静かに佇む少年を目に留めると、葵の表情が一層綻んだ。
「ゴメンなさい、遅れてしまって」
「大丈夫。僕も少し前に来たばかりだから」
駆け寄る彼女を優しい笑顔が迎えた。
「葵の方こそ良かったのかい?今日はマリィのバースディパーティも兼ねて家族で祝うんだろ?」
「うん、そっちは夕方からやってたから。途中で抜ける形になってしまったけれど、事情を話したらマリィ
も快く『いってらっしゃい』と言ってくれたわ」
「そっか。……なら、少し歩こうか」
「ええ」
2人は歩きながら色々な事を話し合った。
彼等が出会ってからの事。
出会う前の出来事。
そしてこれから訪れるであろう未来を。
どれほどそうして歩いただろうか。
葵は一軒の花屋に目を留めた。
「あの、ちょっと待っててもらって良いかしら?」
「どうしたんだ?」
「ちょっと買いたい物が……すぐに戻るからっ!」
言うと龍麻の答えも待たず、葵は花屋の中へと飛び込んだ。
「いらっしゃいませ」
明るい声で出迎える店員に軽い会釈を返すと、目的の花を探して店内を歩き回る。
やがて探していた物を見つけて葵の足が止まる。
(あった……)
彼女の胸が高鳴る。
(この花に私の想いと──勇気を乗せて)
それは龍麻が今日と言う日に自分と会うことを望んでいると京一に聞かされた時から決意していた事
だった。
「すみません、これを下さい」
僅かに震える声で店員を呼ぶ。
「はい?──あ、これですね。1本で宜しいですか?」
葵が頷くと店員はにこやかにその花を包んでくれた。
「ありがとうございました」
そんな声も耳に入らず、緊張の面持ちで店を出る。
そして大きく息を吐き、龍麻の元へ戻ろうとした所で当の待ち人がいない事に気づいた。
(え?)
まさか帰ってしまったのか、と言う不安が彼女の心を覆う。
「龍麻……?龍麻──!」
声を呼び、辺りを駆け回る。
と、不意に近くの路地から人影が現れた。
「あ、龍麻!……どうかしたの?」
いきなりいなくなった事を咎めようとしたものの、彼の様子に心配する気持ちの方がもたげ上がった。
葵は以前にも一度、今と同じ龍麻の目を見た事があった。
それは彼の眼前に広がる炎の記憶。
彼が救いたいと願い、そして叶わなかった1人の少女を見る時の目だった。
それは予感であり確信。
思えば葵が彼の傍に居てあげたいと想うようになったのはその目を見た時からかもしれない。
おそらくは龍麻も彼女が全て見抜いている事を悟っていたのだろう。
この僅かの時間に起きた出来事を包み隠すことなく話して聞かせた。
要約すれば不良に追われていた少女を助けた、それだけの話。
ただ少女の持つ瞳の色が彼に辛い記憶を呼び覚まさせたのだという。
「そう……。なら、次に逢う時は救ってあげましょう?その人を」
「ああ」
そして2人は再び歩き出した。
しかし今度はどちらも言葉を発することなく淡々と足を運ぶだけだった。
「ねえ、龍麻──」
沈黙を打ち破ろうと葵が口を開きかけた瞬間、不意に龍麻が足を止めた。
「龍麻、どうし──あっ!」
龍麻の視線を追って目を向けた葵は、その光景に息を呑んだ。
そこにはキラキラと輝く巨大な光のキャンドルがそびえていた。
「綺麗……」
普段見慣れた筈のそれが、今は眩いばかりに彼女の目を奪った。
そしてその輝きは彼女の勇気を後押しするのに充分だった。
「あの、私、龍麻に上げたい物があるの」
「え?」
キョトンとする龍麻を尻目に、葵がいそいそと鞄から先程の包みを取り出す。
「メリークリスマス」
そう言って彼女が差し出したのは1輪のバラだった。
彼女の無垢な心を映し出すかのような、清楚な美しさを持つ白いバラ。
「僕に?」
「ええ。この花に込められた花言葉を私の想いとして貴方に贈りたいの」
純潔──または清らかな愛。
真神の聖女とまで呼ばれた彼女にそれ以上に似合う言葉も無いだろう。
「ありがとう。……でも、僕は今日何も用意していなかったんだ。ゴメン」
「ううん、良いの。ただ──」
そこまで言って言葉を詰まらせ、思わず下を向いた。
その頬は朱に染まり、口から心臓が飛び出してしまうのではないかと思うほど鼓動が強く胸を打つ。
「ただ、私の我が侭を、1つだけ聞いて、貰えるなら……」
震える声でようやく言葉を搾り出した。
眩暈がしそうなくらいに頭の中が熱を持っている。
おそらく敵と対峙している時でも、これほどの勇気を搾り出すことは無かったのではないか。
と、突然肩に手が置かれた。
顔を上げると優しく微笑む龍麻の顔がすぐ傍にあった。
「何でも言って欲しい。僕に出来ることなら何でもしよう。誰よりも──葵の事が大切だから」
それを聞いた途端、葵の口からは自然と想いが吐き出されていた。
「私、今夜はずっと貴方と一緒にいたい──」
その言葉に、龍麻は強い抱擁で答えたのだった。
今、2人は龍麻の部屋に居た。
「──綺麗だよ」
薄明かりの中、一糸纏わぬ肢体を露わにした葵の姿が龍麻の眼を奪っていた。
普段抜けるような白さを誇る肌は、今は興奮と羞恥にほんのり赤く色づいている。
豊かな胸は仰向けになってもひしゃげる事無くそびえ立ち、やや大きめながらも色素の薄い頂は彼女
の纏う清楚なイメージに相応しい。
無駄な肉の一切無い腹部は理想的な曲線を描きながら括れ、柔らかな丸みを帯びた腰周りへと続い
ていく。
程よい肉付きを見せる太股の付け根では、そこだけ色濃い叢が彼女の最も大切な部分を覆い隠して
いた。
「あまり……見ないで……」
全身をくまなく伝う視線を感じ、思わず身を捩る葵。
だが龍麻はそれを押さえつけると、柔らかな双丘へと手を伸ばした。
軽く力を入れただけで指先に心地よい弾力を返しながら形を変えていく。
「あっ……んふ……」
緩やかな刺激を受けて、葵の口からは思わず吐息が漏れた。
「ん……くふぅ……は……ぁ……んん……」
優しく撫で回すようだった指の動きが、次第に膨らみを揉み解すようなものに変わり、やがては強く捏
ね回すほどに変化していった。
それに伴い葵も熱にうなされたかのような表情を見せ、声にも艶を帯び始めた。
更には薄桃色の乳首までが徐々に硬く盛り上がっていく。
掌の下でその変化を感じ取った龍麻は、おもむろにその片方を口に含んだ。
「ああぁぁぁっ!?」
それは微かに唇が触れる程度の行為であったにも関わらず、鋭敏になっていたその部分には強すぎ
る刺激だったのか、葵は声をあげて身体を大きく跳ねさせた。
「ご、ゴメン」
予想外の反応に、思わず謝る龍麻。
「ううん、良いの。ちょっと驚いただけだから。だから……続けて?」
「分かった」
そう微笑む葵に頷くと、龍麻は再び彼女の胸へと唇を這わせた。
そして今度は含んだ乳首を軽く吸ったり舌で転がしたりしてみせる。
「んっ、あぅ、ん……あ、あ、はぅっ!ん、ふ、あん!龍……麻ぁ、ああん!」
必死で声を抑えようとするも、初めての刺激にこみ上げる官能がそれを許さない。
確実に愛欲の色が濃くなる彼女の声に、次の段階に進む頃合いと見た龍麻が右手を太股の間へと
滑らせた。
「──ダメッ!!」
咄嗟に脚を閉じようと力を入れる葵だったが、一瞬遅く龍麻の指がそこへ到達する。
指先がにちゃり、といやらしい水音を立てた。
生まれて初めて他人の手が触れたその場所は、溢れた愛蜜で周りの叢がべっとりと肌に張り付くほ
ど濡れそぼっていた。
「ああ……恥ずかしい……」
自身の淫らな変化を知られた葵が羞恥のあまり両手で顔を覆い隠す。
しかし龍麻は構わず指で濡れた花弁をなぞりあげた。
「ああ、はあぁんっ!そこ、待っ、あぅん、ああっ!!」
くちゅくちゅと湿った音が響く度、葵の身体が大きく痙攣する。
「あふ、く、んんっ!あぅ、やっ、あ、あん、ま、また、胸も、くふぅっ!」
秘所への愛撫と共に乳首への吸い付きを再開すると葵の声がより一層高まった。
「葵、そろそろ……」
恋人の普段からは想像もつかない乱れた姿に、自身も昂ぶりが頂点に達しかけた龍麻が葵の耳元に
唇を寄せて囁いた。
その言葉に薄っすら眼を開けて小さく頷く葵。
許しを得た龍麻が猛る怒張を未通の秘唇にあてがった。
数回亀頭を滑らせると、先走る滴りを垂らしたそれが入るべき場所を探り当てた。
「あ……あああぁぁぁぁっ!!」
グッと腰を押し込むと一瞬遅れて葵が絶叫を上げた。
「大丈夫?」
そう訊かれるとコクコクと頷く葵だったが、身体を強張らせ小刻みに震えるその姿はとても大丈夫そう
には見えない。
事実彼女自身、身を裂かれるような痛みに息をするのもやっとの有様だった。
しかし龍麻が気遣って身体を離そうとすると、ギュッとしがみついてそれを許さない。
「待ってっ……ハァハァ……最後、まで……んくぅっ、私、を、ぉ……貴方の、モノ、にぃ……ぅ、お願い、
だからぁっ!」
「葵……」
必死で訴える様子に、頷くと龍麻はゆっくりと動き出した。
「はっ、あっ、ん、くぅっ、あぅ!ひぐ、ん、ふぅ、あ、かはっ、ああっ!」
緩やかな動きに関わらず、葵の口から漏れる喘ぎには苦痛の色の方が濃い。
形の良い眉をギュッと寄せ、目尻には涙を浮かべていても、決して止めてくれとは言わない。
そんな健気な様子に愛おしさが増し、龍麻は彼女の唇に自らのそれを重ねた。
「ん、ふむぅ、ん、ちゅ、んぐ、むちゅっ、くふぅん」
すかさず葵が龍麻の首に腕を回し、なんと彼女の方から舌を差し入れてくる。
「はむ、ん、くふ、ぢゅ、ちゅる、んく、む、んふ、むぐ、ちゅぅっ」
自らの舌を相手のそれ絡ませ、貫かれる痛みを紛らわすかのようにキスに没頭する葵。
2つの水音と2人の吐息だけが部屋の中にこだましている。
程なく龍麻は下半身にこみ上げるものを感じ唇を離した。
「んむ、ふく、ぬちゅ、む、ふぐ、んふ、ふ、ぷふぁっ!──た、龍麻……?」
名残惜しそうな表情で葵が龍麻を見る。
「僕、もう……」
それだけで察した葵がコクリと頷いた。
「ええ、来て……私に、貴方の全てを……受け止めさせて……」
直後龍麻の動きが激しさを増した。
これまでの相手を気遣う動きから己の欲望を吐き出すそれに変化する。
「あ、は、あん、く、激し、あう、ぅぐぅ、ああっ!」
しかし葵は痛みを堪えて龍麻の身体をかき抱いた。
「はぁっ、く、ひぁ、あぅ、ふ、あ、あ、あく、あ、あ、ああっ!」
ぐちゅっ、ぐちゅっと肉の擦れる音が大きくなる。
「あん、はぁ、くぁ、んんっ、わ、私、あふ、私ぃ、ん、ふぅ、はぁっ!あい、愛してるっ、ああん、愛して
るぅっ!ああぁっ、くは、ああぁぁんっ!」
「葵っ!」
葵の想いを受けて龍麻が爆ぜた。
「ああああぁぁぁぁぁ────っ!!」
身体の一番深い場所で広がる暖かい感触に、葵が絶叫を上げる。
それが長くたなびいている間も、龍麻の怒張からは断続的に欲望を吐き出し続けていた。
やがて全てを流し込み終えると同時に葵の声も止み、2人はゆっくりと息を吐いたのだった。
「龍……麻……」
「葵……」
心地よい気だるさと幸福感に身を包まれ、2人は互いの身体を抱き締めていた。
黄龍と菩薩眼。
何者よりも強い結びつきを持つ2つの宿星。
その星の運命に引き寄せられ2人はその想いを育んできた。
この先も辛い戦いが待っているのは間違いないだろう。
しかし2人は全てを乗り越えられると確信していた。
473 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 18:18:54 ID:vzRZR2PJ
あまりエロくなくてスミマセン
久しぶりに龍×葵純愛モノktkr!!
書き手さんに感謝! そしてGJ!!
同じく感謝!
そしてGJ!
次作も楽しみにしています
GJ!!!
他キャラのバージョンも見てみたい・・・
次はSide-D(ark)に違いないさっ!
>>477 ―――いらない。そんなものは(俺的には)望まない。
頼んだ訳でも、望んだ訳でも無いのに、トンデモな《力》と業を背負い込むハメになった二人なんだ。
世界なんざ、綺麗でも上等なモンでも無いが、この二人だけは、互いを純粋に想い、愛しあう
カッポーで在り続けて欲しいんだYO!!
…ま、多少のギャグ、黒化ネタならご愛嬌だがな!!
葵相手のダークな話に決まったわけでもないべ?
ってか○○は読みたくないってSSスレに書くもんじゃないよ。
>>479 わかってる。書き忘れてた。
そういうネタが好きな人も書き手さんがいて、ちゃんとスレ内での需要がある事もな。
そういう人らまでをもを否定する気は無いから。
…スレ汚し済まぬ。ROM専に戻る。
Side-Dは当たり
でも葵の陵辱バージョンではないので期待されてると困るから先に断っときますね
それは残念
でも楽しみ
二律背反
浮かれた人々の喧騒が響き渡り、煌く光と軽快な音楽の競演が夜の帳さえも打ち払おうとするかのよ
うな雑踏の中を少女が歩いていた。
艶やかな黒髪を伸ばし整った容貌を持つその少女は異性の目を引くに充分な魅力を備えている。
しかし今その表情を覆っている物は悲嘆と絶望だった。
幼い頃から内気な性格だった彼女は自分の心を表すのが苦手だった。
それでも周りと上手くやろうと努力しているつもりだった。
しかし彼女──六道世羅の想いが他人に理解されることは無かった。
「あんたさぁ、目障りなんだよね。良い子ぶってさぁ」
「いっつもヘラヘラ笑ってて気持ち悪いし」
「何考えてんのか分かんねぇんだよ」
薄暗いプレハブ倉庫に連れ込まれた彼女を、数人の少女が口々に責め立てている。
「ちょっと顔良いからって男に媚びんなよな」
「そんな……私そんなつもりは……」
剣呑な雰囲気に押されて世羅は反論も満足に出来ずにいた。
「そんなに男が好きならたっぷり相手して貰いなよ」
「え……?」
「ほらアンタ達、この娘だよ」
少女の1人が声を掛けると、3人の少年達が部屋に入ってきた。
全員彼女達と同じか少し上くらいだろう。
ニヤニヤといやらしく笑いながら値踏みするように世羅を眺めている。
「へへっ、結構可愛いじゃねぇか」
「おおっ!俺、マジ好み!」
「ハァハァ……」
淫欲に満ちた男達の眼に彼ら意図を察し、世羅の顔がサッと青ざめた。
「お願い、こんなの止めてっ!」
冷笑を浮かべるクラスメート達に懇願する世羅。
しかし彼女の頼みはあっさり無視された。
「それじゃ犯っちゃって」
「嫌っ!やめてっ!嫌ぁーっ!」
逃げ出そうとする世羅を下卑た笑いを浮かべた男達の手が捕まえ、そのままその華奢な身体を押し
倒して四肢を押さえつける。
男達の手が自分の上を荒々しく這いずり回る嫌悪感に世羅は息を呑んだ。
「お願い……やめて……」
恐怖が抵抗する気力さえも奪っていく。
世羅の抵抗が弱まったのを見て、男の1人がブラウスを力任せに引き千切った。
ボタンが弾けとび、白い下着に包まれた未熟な膨らみが露わとなる。
更には別の男が彼女のスカートを剥ぎ取っていた。
「嫌ぁっ!」
望まぬ相手に肌を晒される恥辱に世羅が再びジタバタと暴れだす。
「暴れんなよ、おらぁっ!」
「嫌、嫌、嫌──うぐぅっ!?」
不意に片方の乳房を力任せに握られ、世羅が苦痛の叫びを上げた。
「あぎぃぃっ!痛いっ!は、放してぇっ!」
「おい、あまり乱暴にするなよ。──可哀相にな。どれ痣になってないか診てやるよ」
そう言うとリーダー格の男が世羅のブラジャーに手を掛けた。
「嫌、やめてっ!」
しかし抗議の声も空しく白布は胸元まで引き上げられ、慎ましい双丘が曝け出された。
白い乳肉に指の痕が薄赤く浮かんでいるのが痛々しい。
「それ見ろ、痕がついちまってるじゃねぇか。これからたっぷり仲良くするんだからもっと優しく触ってや
れよ。──こんな風にな」
男がそう言いながら世羅の胸を撫で回す。
「ひぅっ!嫌ぁ……っ!」
「へへへ、気持ち良いだろ?世羅ちゃんのおっぱい、今はこんなに小さいけど、この先俺達がいっぱい
揉んで大きくしてやるからな」
「お願い……止めてぇっ……!」
すすり泣くような声で必死に懇願する世羅。
だがそれは男達の嗜虐心を更に煽るだけだった。
涙でぐしゃぐしゃの彼女を見下ろし、男の1人が生唾を飲み込む。
「この顔たまんねぇなぁ。俺、もう我慢できねぇぜ!」
「俺も。早く世羅ちゃんと1つになりてぇよ」
「待てよ、お前等。俺が最初だって分かってんだろ?」
今にも世羅に圧し掛かりそうな2人を睨み付けると、リーダーが彼女の顔を覗き込むように言った。
「どうやらこいつ等も限界みたいなんでな、そろそろいかせて貰うぜ」
「……え?……ひぃっ!?」
リーダーの男はズボンを下ろし膨らみきった自分のモノを取り出すと、わざと世羅に見えるように腰を
突き出した。
先端をヌラヌラと照からせたグロテスクな肉茎を目の当たりにして世羅が恐怖に息を呑む。
「よく見とけよ。コイツが今から世羅ちゃんを沢山気持ちよくしてくれるんだからな」
言いながら男は世羅のショーツに手を掛けた。
「い、嫌あぁぁっ!止めてっ!それだけは嫌ぁっ!!」
身を捩って何とか逃れようとする世羅だったが、他の2人にガッチリと押さえ込まれ身動きすら思うよう
に取れない。
「嫌っ!嫌ぁっ!──ねぇ、もう許してっ!お願い、助けてっ!!」
世羅は周りで見ているクラスメート達に助けを求めた。
しかし彼女達はニヤニヤ笑ったり冷たい目で見下ろすだけで誰一人世羅に救いの手を差し伸べる者
は居ない。
「助けてっ!お願い、亜紀ちゃん助けてっ!!」
世羅は昨日まで仲の良い友達だと思っていた少女に声を掛けた。
だが亜紀と呼ばれた少女は多少後ろめたそうな表情を浮かべただけで世羅から顔を背けた。
世羅の表情に絶望の色が広がる。
「ひへへ、ご開帳っと」
ついに世羅の足首からショーツが抜き取られる。
更に男は彼女の脚を無理矢理広げると、その間に身体を割り込ませた。
「おー、綺麗なピンク色じゃん。おマンコもピッタリ閉じてるし、こりゃ世羅ちゃんは間違いなくヴァージン
ちゃんだねぇ」
薄い翳りの下の秘裂を指でなぞりながら、男がわざと卑語を口にして嗤う。
「ひ……っ、い……ぁぁ……」
他人の目に晒されることすら考えた事も無かった場所を、野卑な男の手で弄られる恐怖と屈辱に声を
上げることすら忘れて身を強張らせる世羅。
「優しくしてあげたいとこだけど後が閊えてるからな。ま、痛いのは最初だけだから我慢してや」
言いながら先走りに濡れる亀頭の先を陰裂の中心にあてがう。
「や……。嫌だ……!こんなの嫌ぁっ!もう止め──あぎぃぃぃぃぃっ!!」
懸命に逃れようと身を捩る世羅の努力も空しく、男が肉茎を強引に潜り込ませた。
濡れてもいない場所を無理矢理こじ開けられる激痛に世羅が泣き叫ぶ。
「へへ、きついぜ。俺のモノが痛ぇくらいだ」
「あぐ……痛……い……ハァハァ……ぐす……抜い……てぇ……っ!!」
「何言ってんだよ、まだ全部入ってないんだぜ。──そらよ、っと」
「ひぎぃぃぃぃぃ──っ!!」
彼女の純潔を守る最後の砦を突き破り、男のモノが根元まで入り込んだ。
「貫通おめでとう、世・羅・ちゃん」
からかう様な口調で声を掛けながら男が腰を僅かに引くと、べっとりと鮮血に塗れた肉茎が現れた。
「う……うぐ……酷……いぃ……ううっ……こんな……ぐすっ……」
初恋すらも知らぬまま力尽くで身体を奪われた喪失感に、世羅はただ悲しみの涙を流す事しか出来
なかった。
だが陵辱者達がこれで満足する筈も無い。
「おい、早く終わらせてくれよ」
「そうだぜ。俺達だって我慢の限界なんだぞ」
「分かってるって。──そんなわけだからもう暫く我慢してくれよな、世羅ちゃん?」
他の2人に急かされた男が本格的に腰を動かし始めた。
「ひぐぅっ!止め……痛……ぎぃあぁぁっ!!」
「うお……っ、気持ちいいぜ、世羅ちゃんのここ」
「嫌ぁ……お、お願……いぎぃっ!お願い、だから……ぁ、あぐぅっ!」
ぐぢゅっ、ぐぢゅっと乱暴に肉茎を抜き差しする音と、世羅の悲鳴だけが部屋の中に響き渡る。
それは同時に男達の興奮を昂ぶらせるに充分だった。
「うおぉぉっ、もうダメだ!俺、取り敢えずこっちで抜かせて貰うぜ」
「あ……あぐ……い……やぁ……ふぐぅぅっ!?」
押さえ役だった1人が慌しく自分のモノを取り出すと、泣き叫ぶ世羅の口に押し込んだ。
「おぐぉぉっ!ごぶ……じゅぶ……うげぇっ……ぢゅぽ……ぐぶぶぅ……」
喉の奥を突かれてえづく世羅にも構わず男は自分本位に腰を動かす。
「おおおっ!た、堪んねぇぜ!」
「ああっ!手前ぇ、汚ぇぞ!」
取り残された1人が抗議の声を上げるが世羅の口腔を犯す事に夢中になってる男は意に介さない。
「ああ、畜生っ!──ぴちゃぴちゃ……ハァハァ……じゅぷ、ぺちゃ……」
仕方なく世羅の胸にむしゃぶりつきながら自分でモノを扱きだす。
「おご……んぷ……じゅる……えぇっ……んぐ……ぢゅぱ……ふごぉ……ちゅぷぷっ……」
三者三様に世羅を犯していた男達だったが、やがて彼等に変化が訪れた。
「そろそろ……イキそうだぜ……」
「お、俺もだっ!」
「ちゅぱちゅぱ……ハァハァ……」
絶頂の近づいた3人がラストスパートを掛ける。
「んぐぅーっ、うぷ、じゅぽ、おぶ、んんーっ、おぼぉっ!」
「世羅ちゃん……このまま世羅ちゃんの中にたっぷり出してやるからな」
「んごぉっ!?」
諦めのあまり為すがままとなっていた世羅だったが、男の宣言を耳にし驚きに目を剥く。
「んんっ!んんーっ!ぐじゅ、ごぷ、んんん──っ!!」
これまでで最大の恐怖に顔を引き攣らせる彼女を嘲笑うかのように男達が自身を昂ぶらせていく。
そして──
「うおおっ!!」
「んんんん────っ!!」
自らの胎内で熱い物が爆ぜる感覚に、世羅は絶望の叫びを上げた。
「ううっ!」
「うはぁっ!」
一瞬遅れて口を犯していた男がモノを抜き出し彼女の顔へ汚濁を撒き散らし、自分で慰めていた男も
世羅の胸を白濁した粘液で汚す。
「あ……あぁ……」
身体中に生臭い精汁を浴び、いまだ膣奥で欲望を吐き出し続ける異物の感触を感じて、世羅の心が
絶望に埋め尽くされる。
最早身動き1つ出来ず涙を流し続ける彼女を、だが更に奈落へ突き落とす声が聞こえた。
「よし、次は俺の番だぜ」
「え……?」
「何だ、もう終わりと思ったのか?んなワケねぇだろ。まだ世羅ちゃんのここに入れてねぇ奴がいるって
のによ」
言ってリーダー格の男がニヤリと嗤う。
「そんな……もう許して……」
再び世羅の顔が恐怖に歪んだ。
「じゃ、アタシ達はもう帰るから。たっぷり可愛がってあげてねぇ」
世羅の犯される様子を始終見物していたクラスメート達が部屋を出て行く。
「つー事なんで、2回戦ゴー!」
「い、嫌……っ!いやあああぁぁぁぁぁ────っ!!」
悪夢のような時間が過ぎた後、男達は壊れた人形の様になった世羅を1人残して倉庫を後にした。
その身の至る所を白濁液で汚し、股間からはおびただしい量の欲望の残滓が溢れている。
それはすなわちそれだけの回数彼女の身体を男達の獣欲が襲った事を意味していた。
虚ろな目に光は感じられず、微かに上下する胸だけが彼女に息がある事を示している。
穢れを知らなかった少女はその心までも陵辱し尽くされていた。
どれほどの時間そうしていただろうか。
世羅は部屋の中に人影が立っているのに気づいた。
(何時の間に……?)
しかしそんな事はどうでも良かった。
おそらく男達の1人がまだ満足しきらずに戻ってきたのだろう。
今更1度や2度余計に犯されたって同じ事だ。
そう考えると逃げる気にもなれなかった。
(好きにすれば良いわ……)
投げやりな気持ちで新たな陵辱を待ち受ける。
だが男は一向に彼女へ手を伸ばそうとはしなかった。
「……?」
訝しく感じた世羅が男に目を向けると、男は初めて口を開いた。
「六道──世羅よ」
それは地の底から響くような声だった。
先程の男達とは明らかに別人である。
いや、こんな魂まで凍りつきそうな声の男が本当に人間なのか?
だが何故か彼女はその声に恐怖よりも心惹かれるものを感じていた。
「六道世羅よ。我が声に応えよ」
男が再び声を発する。
世羅は男をよく見ようと目を凝らすが、逆光となってその顔は全く判別できなかった。
しかしその燃えるような紅い髪だけは彼女の網膜に焼き付いていた。
「貴方は……誰……なの……?」
抗いがたい力を感じさせる声に、世羅は無意識の内に男へ問いかけていた。
「六道世羅よ。お前はいずれ1人の男と出会う」
「え……?」
「その男──緋勇龍麻との出会いを経て、お前は本当の自分に目醒めるであろう」
「緋勇……龍麻……?」
聞き覚えの無い名前だった。
「曝け出せ。真のお前を曝け出すのだ、六道世羅よ。その時こそお前は《力》を得るだろう」
「ううっ……本当の……私……っ!」
頭がズキズキと痛む。
まるで頭の中から何かが生まれようとしているかのように。
「目醒めるのだ。六道世羅よ──」
「うああぁぁぁぁっ!!」
世羅の意識が弾ける。
そして彼女が我に返った時、既に男の姿は何処にも無かった。
あの忌まわしい日を境に、世羅の毎日は苦痛に満ちたものに変わっていた。
クラスメート達は彼女を徹底的に無視したし、靴や教科書・ノートの類には悉く淫猥な侮蔑言葉を落
書きされた。
狡猾な苛めっ子達は身体に直接的な危害を加える事はしなかったが、あらゆる手段で彼女の心を追
い詰めていった。
学校の外では度々例の男達が彼女を待ち受けていた。
時には見たことも無い男が混じっている事もあった。
担任に相談しても事なかれ主義の中年教師はおざなりな注意を促すだけだったし、忙しい両親は娘
の話に碌に耳を傾ける事も無くその苦悩に気付きもしなかった。
彼女にとって日常とは地獄を意味していた。
それは世間が浮かれるクリスマス・イブでも変わらない。
寧ろ他人が浮かべる幸せそうな表情は、彼女に自身の不幸をより強く認識させるだけだった。
そして世羅はやはり自分は不幸なのだと知った。
「よう、世羅ちゃん。こんな所で奇遇だねぇ」
会いたくない顔がそこにあった。
「クリスマス・イブだってのに1人なのかなぁ?俺達も男ばっかりで淋しかったところなんだよねぇ。折角
だから俺達と一緒に楽しもうぜ」
「い……嫌……っ」
「今更何清純ぶってんだよ。俺達のチンポを散々咥え込んだクセに」
隣の男が詰め寄る。
この男は陵辱者達の中でも特に暴力的な性格をしており、幾度と無く世羅に暴力を揮っていた。
恐怖に身体が竦みかける。
しかし後ろに控えていた男の顔を見て世羅の顔色が変わった。
それは一度だけ陵辱に加わった男だったが、その男は自分の尿を彼女に飲ませ、不浄な排泄器官ま
でも犯すなど世羅の人間としての尊厳を徹底的に打ち砕いた相手だった。
あの時の恥辱だけは二度と味わいたくない。
そう思った途端、世羅は踵を返して駆け出していた。
「あっ!待ちやがれっ!!」
虚を突かれた男達だったが、すぐ我に返ると少し遅れて後を追ってきた。
もし捕まればこれまでで最悪の陵辱が彼女を待ち構えているだろう。
世羅は死に物狂いで走り続けた。
どれくらい逃げ続けた頃だろうか、不意に人影が飛び出し、咄嗟に避けきれなかった世羅はそのまま
勢いよくぶつかってしまった。
尻餅をつきそうになるが、一瞬早くその人影が彼女の身体を受け止めた。
「大丈夫かい?」
その声に相手が若い男だと悟る。
「あ、あの、ゴメンなさい」
慌てて頭を下げて謝罪する世羅。
「いや、怪我が無かったのならそれで良いよ」
そう言われて顔を上げると、それはまだ少年と言っていい年齢の若者だった。
やや長めの前髪の奥から穏やかな光を帯びた眼が優しく彼女を見下ろしている。
「あ、あの……」
世羅が口を開きかけた時、少年の顔つきが変わった。
その目は彼女の後ろを見ている。
視線の先を追って振り返った世羅の顔が青ざめた。
「随分手こずらせてくれたねぇ、世羅ちゃん?」
「舐めた真似しやがって」
そこには怒りの表情を浮かべた男達がいた。
「あ……あ……っ!」
世羅が恐怖に顔を歪ませる。
と、隣に居た少年が彼女の前に立ち塞がった。
「あぁん、何だ手前ぇは?」
「その子はこれから俺達と楽しむんだよ。関係ねぇヤツはとっとと消えな」
「それともカマでも掘って欲しいのかよ、色男?」
下劣なジョークに仲間達がげひゃひゃと品の無い笑い声を上げた。
「僕はお前達のような下衆が何より嫌いだ。今すぐ消えろ」
「──あ?」
少年の言葉に男達の笑いが消える。
「今、何て言った?」
「消えろ、と言ったんだ」
端正な顔に怯えの色1つ浮かべず言い切る少年に、男達が呆気に取られる。
世羅さえも驚愕の面持ちで少年を見つめていた。
「おいおい、俺はそういう冗談が一番嫌いなんだぜ?」
リーダー格の男がこれまで見せた事も無い凶悪な表情で凄んだ。
しかしそれでも少年の顔色は変わらない。
「面白ぇ、その色男面を二目と見れねぇものにしてやるぜ!」
そのセリフを皮切りに、男達が一斉に少年へと襲い掛かった。
「止めてぇぇっ!!」
世羅が叫ぶ。
しかし──
「うがぁっ!」
「げふぅ!」
「ぐはっ!」
「うぎゃああぁぁっ!」
世羅は目の前の光景に目を疑った。
一見細身の少年が荒っぽい不良どもを次々と打ち倒していく。
その全く無駄の無い動きは、まるで舞いでも舞っているかのような錯覚すら覚えた。
瞬く間に男達の大半が地面に転がっていた。
「ち、畜生、覚えてやがれっ!」
残った者の1人がそんな捨て台詞を吐くと、斃れた仲間を引き摺る様にして逃げ去っていった。
「あ、あの、ありがとうございましたっ!」
男達の後姿に危険が去った事を知り安堵の表情を浮かべた世羅が、ハッと少年に振り返り深々と頭
を下げた。
「私、足立区の逢魔ヶ淵高校2年、六道世羅と言います」
「僕は新宿真神学園高校3年の緋勇龍麻」
その名に世羅の心臓がドクンと高鳴った。
「緋勇……さん。貴方が、緋勇さん……」
それはあの時、謎の男が口にした名前だった。
──緋勇龍麻との出会いを経て、お前は本当の自分に目醒めるであろう──
その言葉は男の燃えるような緋色の髪と共に鮮烈な記憶として世羅の頭に残っていた。
「ああ……本当に逢えた……っ!」
世羅の身体が喜びに打ち震える。
思えばこの地獄のような毎日を生き延びてこられたのも、緋勇龍麻と言う名の人間が自分を救い出し
てくれるかもしれないと言う儚い希望を繋いでいたからこそだった。
何故あのような見ず知らずの男の言葉を信じていたのかは彼女自身分からなかったが、今は本当に
男の言葉通りの出会いを果たした嬉しさが世羅の心を満たしていた。
「六道さん?」
「あっ!ご、ゴメンなさい!私、ある人から貴方の事を聞かされていて、それでずっと……ずっと逢いた
いって思っていたんです!本当に、本当に逢えて良かった……っ!」
そう訴える世羅の姿に、龍麻は不思議な既視感を覚え、同時に胸の奥にチクリとした痛みを感じた。
それは彼女の眼の所為かも知れない。
全てを諦めるほどの深い絶望の闇にいながら、尚一筋の光を求める哀しい眼差し。
(似ているな、彼女に)
炎の中に消えた1人の少女が世羅に重なった。
「何か──」
「え?」
「何かあったら言って欲しい。何時でも僕が力になるから」
「あ……」
思わず発した龍麻の言葉。
それは他人を思いやると言うごく当たり前の感情から出た言葉だった。
しかしその普通の言葉が今の彼女にはあまりに温かく、眩いばかりに照らしてくれている様にも思え、
そして唯々嬉しかった。
「ありがとう……本当に……」
このままではみっともない泣き顔を見せてしまいそうだと思い、世羅は目尻に浮かんだ涙をグッと拭う
とにっこりと笑みを浮かべた。
「あの、私、今日は帰ります。でも、きっとまた、逢えると信じてますから」
そう言うとまた頭をぺこりと下げ、世羅は背を向けて駆け出した。
「あ──」
この数日間には考えられなかったくらい軽い足取りで帰路につく世羅だったが、ふとその足を止めた。
(そうだ、携帯の番号知ってもらおう)
どうせならもっと自分を知って貰いたい、そのきっかけになればと思ったのだ。
(まださっきの場所に居るかな?)
僅かに頬を上気させて来た道を戻る。
目当ての人物はすぐに見つかった。
見知らぬ少女と2人で。
「……誰?」
見た事が無い程に美しい少女だった。
長い黒髪と白い肌。
特徴だけを見れば自分と似ている。
しかしその美しさには天地の差があった。
容貌もそうだったが、何より少女の纏う何者も犯しがたいような清廉な雰囲気が彼女をその美貌以上
に美しく見せていた。
荘厳な宗教画に描かれる聖女を思わせる姿に、言い知れぬ敗北感を覚える。
自分が穢されてしまったのだと改めて思い知らされた感覚だった。
そして少女を見る龍麻の眼。
それが彼にとってその少女がいかに大切な存在かを雄弁に語っていた。
世羅は2人が自分に気付かぬまま歩き去るのを只呆然と眺めていた。
(やっぱり私は独りだ……)
その瞬間、世羅の心に射していた一条の光すらも閉ざされ、全ては黒く塗り潰された。
──目醒めよ──
声が聞こえる。
──目醒めよ──
彼女の中に巣食う闇が呼び起こされる。
──目醒める──
絶望と憎悪と、狂気。
そして彼女≠ヘ目醒めた。
「おい、見つけたぞ世羅!」
耳障りな声に彼女≠ヘ振り向く。
その男達には見覚えがあった。
自分を抑え込んでいたあの女≠犯していた男達だった。
「さっきのヤツはもういねぇみてぇだな。ふざけた真似してくれた分も合わせてたっぷり可愛がってやる
からよぉ、覚悟しろよ」
リーダー格の男が凄惨な笑みを浮かべて舌なめずりをする。
しかし普通の女の子なら恐怖に怯えるであろう凶相も彼女≠ノとっては醜く目障りな存在でしかな
かった。
「手前ぇ、聞いてんのか!?」
表情1つ変えないその様子にバカにされたとでも感じたか、男が声を荒げた。
そしてそれが男にとって最後の言葉となった。
「死ね」
その言葉と共に男の周囲の空間が歪み、そこから現れた『何か』が男を引きずり込んだ。
更に男が姿を消した空間からは咀嚼音に似た不快な音が響き、中空から滴った紅の液体が地面に
届く前に啜る様な音と共に消えていく。
残された男達は凍り付いた様にその光景を見ていた。
「ひ……ひいいいぃぃぃぃぃっ!!」
やがて1人が恐怖に引き攣った顔で絶叫した。
「うわぁぁっ!化け物だああぁぁぁっ!!」
「た、助けてくれぇぇぇっ!!」
それが引き金となったかのように男達が悲鳴を上げて逃げ出した。
だが逃げ果せた者は只の1人も存在しなかった。
10人近い男達の全てがその場から姿を消し、所々から例の咀嚼音が聞こえる。
音が止んだ時、そこには酷薄な笑みを浮かべる彼女≠オか存在していなかった。
虚空を見つめて彼女≠ェ呟く。
「分かってるさ。アタシに気付いてくれたアンタに従うよ。他人の顔色を窺うしか能が無いあの女≠ゥ
らアタシを呼び起こしてくれたアンタにね。──緋勇龍麻はアタシが殺す。ククククッ……ハハハッ……
アハハハハ──ッ!!」
そして少女の姿は闇に溶けた。
狂気に満ちた哄笑だけを残して。
490 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 01:28:24 ID:ujWTeSsM
誰一人望んでいないと思われるキャラ選択で申し訳ないです
しかも後半エロでも何でもないし
うおぅいGJです!
いい意味で予想外でした!
伝奇テイストもあってGJGJ!!
六道キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
萌えはないがグッと来た!GJ!!!
あんた…いや、貴方すごいよ!GJだよ!!
作者氏ね
495はつらい事でもあったのだろうか。
やつあたりヨクナイ
>>371-379 遅レスで申し訳ないが、GJ
むらふよは魔人シリーズ、いやそれどころか
シャウト作品で最萌えカプなので萌え死んだ
芙蓉の乙女で未熟で切ない心理描写とか
村雨の漢っぷりとかすごいツボを押さえてて死ねる
文体も美しくてこの二人にぴったりだった
ありがとう、そして激しく乙
魔人の主紗夜SS投下します
(本当は紗夜誕生日に間に合わせたかったんだけど・・・)
ご注意点を少しばかり
1 えっちシーンに入るまでのストーリーパートが長めですので、うざいと思った方は飛ばしてください
2 純愛前提ですが、微妙にSM入ってるかも知れませんので苦手な方はご注意を
3 九龍妖魔學園紀の重大なネタバレを含みますので、九龍未クリアの方はお気をつけください
「どちらさまでしょうか?」
桜ヶ丘病院の看護師控え室に響いた、12月末の外気温よりなお冷ややかな声音。
眼前の青年の端麗な面立ちを一瞬にして硬直させた、ものみなを凍てつかせる吹雪の
ような響きのその一言を、紗夜は軽々と口にした。
「は、はは、面白い冗談だな。ただいま紗夜」
「ここは関係者以外立ち入り禁止ですので、すぐに出て行っていただきたいのですけど」
満面に冷や汗を噴き出させながら、なおも取り繕うように言い募る彼だったが、怒気を
含んだ硬い声と射るような眼差しをもって、紗夜はそれに答える。このやり取りが、
文字通り命をかけて想い合った二人の会話と誰が信じられようか。
「いや、怒るのは無理ないと思う、紗夜の誕生日にも帰ってこられなかったし、それは
ほんとに悪かった、謝る。でもさ、ちゃんと理由はメールでも書いたし、如月に言って
説明してもらったはずだよ……な?」
「ええ、ちゃんと説明していただきました。龍麻が、高校生のフリしてどこかの学園で
学園生活を楽しんでるって」
「だ、だからな、それには事情が……」
「あのですね龍麻」
「……はい」
普段は可憐で清楚な紗夜の容貌が、今は鬼神もかくやと思わせるほどの迫力に満ちて
ずいと迫り、龍麻は思わず後ずさる。その瞬間の彼の脳裏には、『遺跡』で邂逅した、
紗夜の宿星と同じ名を持つ化人の姿があったかもしれない。
「事情はわかりましたし、仕方ないと思います。……お馬鹿さんだとも思いますけど。
皆さんのうちの半分は、そのことを聞いた途端におなか抱えて笑ってましたよ」
「残り半分は?」
「涙流して笑ってました」
「……あいつら後でまとめて秘拳黄龍だ」
「言える立場ですか! 」
叱り付けられてしゅんと首をすくめる龍麻を、紗夜は睨みつけながら吐息をつく。
「私がこんなに怒ってるのは、そういう事件に巻き込まれちゃったからじゃないん
ですよ。……もっと早く片付けて帰ってくることができたはずでしょ、ってこと
なんです」
「ま、まぁ……そうかもな」
もじもじと視線をそらす龍麻に、紗夜はなおも言い募る。
「如月さんからもいろいろ伺いましたけど、自惚れじゃなく思いました。多分、
私たちを……いいえ、私一人だけでも呼んでくだされば、その『遺跡』とやらの
一番奥まで、そんなに時間をかけずにたどり着けたんじゃありませんか? 」
龍麻はその難詰に答えず、ただ黙って肩をすくめた。
紗夜は自らの比類なき絶大な戦闘能力を冷静に正しく認識し把握している。
常世を導く己の『唄』をもってすれば、話に聞いたその『遺跡』を踏破するのは
さほど困難なことではなかっただろうと彼女は考えていたし、そして事実それは
間違ってはいなかった。それどころか紗夜に限らず、百戦に練磨された仲間の
魔人たちの力を借りれば、月日をかけずに探索を終わらせることは可能なはず
だったのである。
「いやその、な、ちょっと事情があって、ゆっくりしなきゃいけない理由が……」
「ええ、如月さんから伺ってます。可愛い女の子がいっぱいいたそうですからね」
「ま、待て、違う! それは違う! いや違わないけど違う! 」
端正な顔を青くして狼狽する龍麻が慌てて紗夜の言葉をさえぎった。事象をつかさどる
無敵の黄龍の器にあるまじき動転ぶりで。
「つまりその、わけがあるんだよ、時間をかけなきゃいけなかったわけが」
「ですからそれをお尋ねしてるんです。……どうしていつまでもその「事情」とか
「わけ」とかを説明してくれないんですか? そんなに私に言えないようなことなんですか」
一歩前に進み出て語気鋭く問い詰める紗夜に、龍麻は額の汗をぬぐった。眼を泳がせ、
助けを求めるように周囲を見回すが、あいにくと控え室にいるのは彼ら二人きりである。
「いつもの龍麻らしくありません。理由があるならはっきり言ってくれるのが龍麻でした。
それなのに……」
詰問する紗夜の口調が、いつしか悲痛な響きを帯びていた。
彼女の怒りは、龍麻の長きに渡る不在ではなく、自分たちが呼ばれなかった不手際でも
ない。ただひとえにそれは寂しさだった。重大な出来事なのに自分に隠し事をされていると
いうこと、それが紗夜にとっては哀しいのだ。怒りだけではなく、何よりも寂しく、そして
辛い。
長い睫毛を悲しく伏せた紗夜の様子をまじまじと見つめて、軽く自らの額を叩き、龍麻は
意を決したように口を開いた。
「……わかった、言うよ。……ある人と、一緒に過ごしたかったんだ。あ、そいつ
男だからな、変な想像するなよ? 」
怪訝そうに柳眉をひそめた紗夜に、龍麻は言い辛そうにしながら、それでも続ける。
「そいつはさ、……『ある人』に似てた。俺の、とてもよく知ってる人にね。
……そいつは、……『いずれ俺を裏切るため』に、俺に近づいてきたんだ」
音を立てて、空気が、きしんだかのような一瞬。はっと顔を上げた紗夜があえぎ、
息を呑む。龍麻は痛々しそうにその姿から眼をそらしながら、言葉をつむいだ。
「けだるそうな、ものぐさそうな態度でさ。それでも俺に何かと世話やいてくれるんだ。
けど、そいつの目は、まなざしはいつもどこか苦しそうで、辛そうだった。俺はそいつと
同じ目をした人を、知っていた。自分の行動が自分自身で許せなくて、でもそれを
やらざるを得ない、ってジレンマに苦しめられてる眼をね。……だから」
龍麻はふっと息をつき、眼を閉じる。
「だから、俺には最初からすぐにわかったよ。そいつは、同じなんだと。以前に俺に
近づいてきた『ある人』と、同じことをしようとしてるんだと。
……最後の最後に俺を裏切るために、そいつは俺の近くにいるんだと」
紗夜が、震えた。小さな、しかしとめることの出来ない震えが彼女の華奢な体を
襲っていた。その白皙のかんばせからは瞬時に血の気が失われ、澄んだ大きな瞳は
焦点を定められずに虚ろに翳る。
「俺は、決めた。『あのとき』の二の舞は演じるものか、って。あのとき、俺は
救えなかった。助けることが出来なかった。だから今度は、今度こそは助けたいと
思った。そいつを助けてやりたいと。あのときみたいに、何もできずに見殺しにする
なんてことは絶対にするもんか、って」
龍麻はゆっくりと眼を開け、顔を上げて、紗夜を真っ直ぐに見つめ返した。彼女の、
涙に濡れた瞳を。
「そのために、俺はそいつと一緒にいたかったんだ。そいつの苦しみをわかって
やれて、そいつを救えるくらいに、そいつと親しくなれるように」
訥々と言葉を終えた龍麻は、あわてて紗夜の前に歩み寄り、その小さな小さな肩を抱く。
今にも崩れ落ちてしまいそうな小さな肩を。
「ああ、こんな風にしてしまうつもりはなかったんだよ紗夜。せっかくしばらくぶりに
会えたってのにいきなり泣かせちまうとか、何やってるんだろ俺」
優しく柔らかく抱きしめてくれた彼の腕の中で、紗夜はすすり泣きながら、
消え入りそうにつぶやいた。
「ごめんなさい、ごめんなさい龍麻。私、私……」
「いやだから紗夜が謝ることじゃないんだよ、悪かったのは全面的に俺なんだからさ」
困ったように紗夜の髪をなでる龍麻に、彼女は涙に濡れそぼった顔をそっと上げる。
「それで……その、その人は?」
「うん、大丈夫。ちゃんと助けた。まぁ、危ないところだったけどな……最後は」
言いかけて、龍麻は苦笑して言葉を止めた。紗夜はその彼の様子を見て暗黙のうちに
察する。おそらく、『その人』もまた、自ら死を選ぼうとしたのだ。あのときの自分と
同じように。そして、今の彼女は、その行為が、自ら命を止めようとする行為が
どれほど罪深いものかがわかる。人の命を救い、生み出す手助けをする看護師である
今の彼女になら。龍麻に出会い、仲間たちと触れ合って共に歩んできた今の彼女になら。
「その人のこと、怒りましたか?」
「はは、一発ぶん殴ってきてやったさ。思いっきり」
笑う龍麻の声に、紗夜はついとその彼の腕の中から抜け出して、一歩後じさった。
不思議そうに見つめる龍麻に、紗夜は、まだ涙の残る瞳をぬぐいもせずにまっすぐ
視線を向けて、はっきりと言った。
「じゃ、私も殴ってください」
「は!? 」
絶句する龍麻に、紗夜は強い口調で続ける。
「私も罰してください、龍麻。私は、あなたを騙して罠にかけたことは謝りました。
あなたに救ってもらったことに対してお礼は言いました。……でも、勝手に命を捨てた
ことに対してはまだ謝っていませんでした」
「い、いや、もういいんだよ紗夜。紗夜は今はもうちゃんとこうして俺のそばにいて
くれるんだし」
「でも、その人のことは殴ったのでしょう?」
「そりゃ、まあ……でもさ」
困惑したように目をぱちぱちと瞬かせる龍麻に、紗夜はきゅっと色を失った唇をかむ。
「私の、私自身の気がすまないんです。あなたを傷つけたまま罰せられもしないのでは」
「罰って言われても……」
龍麻は戸惑うように眉をしかめた。しかし眼前の彼女は一歩も引かぬ強い決意を秘めた
まなざしで彼を射すくめる。どうあっても引かないと見て取ったか、龍麻は仕方ないと
いった風に頭を振った。
「……わかったよ紗夜。じゃ、目閉じて」
「は、はい」
ぎゅっとまぶたを閉じて体を固め、紗夜は、制裁の拳が自らに炸裂する瞬間を
待ち構える。
が、その一瞬はなかなか訪れず、不審に思い始めた紗夜の耳に、なにやらごそごそと
物音が届いた。
「龍麻?」
薄目を開けようとしたその刹那、龍麻の気配が不意に動き、あっと思う間もなく、
紗夜の後ろに回りこむ。驚いて彼女が瞳を開けるのと、その彼女の細い腕が背後に
回され、手首に圧迫感を覚えるのが同時だった。
「……な、何ですか、これ!?」
思わず悲鳴にも似た声を上げる紗夜。彼女自身からは見えないが、その華奢な手首には、
皮革のバンドがきつく巻かれ、スプリングで厳しく固定されていたのだった。
「ああ、例の学園で親しくなったバーのマスターにもらったんだよ、養成ギブスって
やつ。手首だけ固定させてもらったけど、バネがかなり強いから紗夜じゃちょっと
動かせないだろ?」
にこやかに言う龍麻に、後ろ手に縛められたまま、紗夜は呆気にとられる。
「そうじゃなくて、何でこういうことするのかって聞いてるんです!」
「いや、紗夜がお仕置きしてほしいって言うから、こういうプレイがお望みなの
かなって思って」
「あ、あのですね!私は真剣にッ……!」
本気で怒りかけた紗夜の体を、ふわりと龍麻の腕が包み込んだ。あくまでも
やさしく静かに。
「真剣に、俺に紗夜を殴らせたかった?……でもさ、そしたら多分、今度は
無理やりに俺に自分を殴らせたことが紗夜の負い目になるよ。しかも、あのときの
こと自体は結局忘れられないままで」
はっと顔を上げた紗夜は、やがて力なく面を伏せた。栗色の柔らかな髪が一房、
頼りなげにはらりと落ちる。
「……消えませんか。やっぱり。……ずっと、背負っていかなきゃいけない、
……そうですよね、当たり前、ですよね」
形だけ、しかも自分から願って殴られても、それは結局相互の心に別のしこりを
残すことにしかならず、そんな儀礼的な行為で贖罪がなしうると思うこと自体、
紗夜のわがままに他ならない。過去の罪は消えることなく癒されることなく
生涯にわたって彼女に心に巣食っていかざるを得ず、そしてそれこそが彼女に
与えられた罰でもあるのだと、紗夜もわかってはいたのだ、本当は。
「だけど、紗夜だけじゃない、俺も背負う。いつまでも、二人で背負う。俺たちは
それを選んだはずだ、そうじゃないか?」
淡々と、しかし力強く響いた龍麻の言葉に、紗夜はもう一度顔を上げた。静かに
見下ろす龍麻の瞳と、潤んで見上げる紗夜の瞳の、二人の視線が絡んで揺れる。
その視線の距離はいつともなくやさしく縮まり、二つの吐息がやがて一つに溶け合った。
熱い唇が重なり、求め合って強く激しく蕩けるたびに、心の距離もまた消えていく。
舌と舌がもつれてせめぎあい、泡立ちながら相互の口内を踊り、狂う。
堅く抱きあった二人の体の中で、その唇と舌だけが水音とともに狂熱的に暴れていた。
二人の前歯は幾度となくかちりかちりとぶつかり合って、言葉を超えた会話の伴奏の
役割を果たす。4ヶ月ぶりの口付けは、かつて二人ともに味わったことのないような
激しさでお互いの存在を確かめ合う。
「ん……はぁ……」
あえぎと共に長い一瞬を終えて唇が離れたあとも、長い糸となった架け橋が
名残惜しそうに二人を結び続けていた。
「……えへへ、なんか……えへへ」
頬を染め、恥ずかしそうに紗夜は笑って、蹂躙され尽くした自らの朱唇を舌で
愛おしそうに湿した。
「すごかった……ですね。素敵でしたけど」
はにかんで言いながら、紗夜は後ろを向き、かちゃりと音を立てて、その手首を
締め付けたままのギブスを動かして見せた。
「それで、あの、これ、そろそろ取ってほしいんですけど」
「だめ」
即座に拒絶した龍麻の言に、紗夜は大きな目をさらに丸くした。あわてて振り向いた
彼女は、彼の瞳が熱く燃えていることに気づいて息を呑む。まさかという思いが
脳裏を走って、紗夜は狼狽した。
「最初はただふざけてるだけのつもりだったけど、ごめん、今のキスで
スイッチ入っちまった。止まんない」
言いざま、龍麻は後ろを向いた紗夜の小さな体を抱きしめる。その手のひらが
荒々しく彼女の胸をまさぐってきたとき、紗夜はあせって口早に訴えた。
「ま、待ってください龍麻。まだお昼だし、それに、すぐそこに他の人が
いるんですよ!? 」
扉一枚を隔てた向こうには、たか子や舞子などが働いている。まさに今この瞬間に
誰かがこの看護師控え室に入ってきても何の不思議もないのだ。正直、紗夜自身も
今の激しい口付けに体がうずいてはいたが、だからといって、白昼、しかも
この場所で、その先に進む勇気はなかった。
「だめ、紗夜が悪い。こんなに柔らかくて可愛いから」
理由になりもしない理由で自らを正当化しながら、龍麻は後ろ向きの紗夜のうなじに
唇をつけた。むさぼるようになめらかな肌を吸い、食むように白い首筋を堪能していく。
龍麻の顔が見えないまま、紗夜にとっては彼の唇の熱だけが自分の体を這っていって、
その倒錯的な感覚に彼女は思わず吐息を漏らした。その瞬間に、後ろから回りこんだ
龍麻の指がナース服のボタンを素早く外して紗夜の胸元に滑り込んだタイミングは、
まさに武術の達人ならではの間合いの取り方ともいえるのだろうか。
「……だ……め、です……龍麻……お願い……んっ」
次第に荒くなってくる自分の呼吸を隠すように、紗夜は力なく拒む。しかしその抗いに
答えがあるはずもなく、龍麻の指は、滑らかに彼女のブラを跳ね上げて、可憐な胸乳を
白日の元にさらした。
「……あ……!」
大きくはないものの柔らかく美しいその乳房のラインを、龍麻の指がなぞるように
伝い、肌と肉に沈み込んでその形を変える。弾むように、柔らかく白い乳房が龍麻の
掌の中で踊り戯れ、その指の間から美肉がこぼれ、たわむ。自らの乳房を白昼の冷たい
外気にさらされてしまっているという羞恥が、今にも誰かが入ってくるかもしれないと
いう恐れが、紗夜の意識を混濁させていく。
「は、ああ……っ……ん……っ」
漏れ始めた甘いあえぎは、まるで彼女の『力』を使ったかのように龍麻を魅了し、
さらなる高みへと二人を導いていった。
「久しぶりだ、紗夜のおっぱい、柔らかくて吸い付いてくる」
耳元でささやく龍麻の唇は紗夜の赤く染まった耳朶を甘がみし、彼女の耳孔に
舌を這い寄らせる。冬にもかかわらず、うっすらと浮き始めた首筋の汗を丹念に
舐め取られながら、紗夜の内部が溶け出して溢れゆく。
いつしか痛いほどにしこり尖り始めた薄紅色の乳首が龍麻の責めを嫌がるように
ふるふると震えたが、そんな主張を許さぬとばかりに龍麻の指が追い、捕らえ、
挟んで転がす。乳房への愛撫のときの、むずむずするような柔らかい悦楽とは明確に
異なった、痺れるような強い刺激と快感が体の奥から激しく走り、紗夜のあえぎは
悲鳴にも似た音色と変わって艶唇からほとばしった。
「あ、ああ! ……んんっ!! 」
思わず出してしまった高い声に、外に聞こえてしまったのではないかと紗夜が一瞬我に
返ったとき、龍麻の右手が力を失った彼女の両肢の間に潜り込んだ。
「だ、め、誰か……が……来ちゃう……」
哀願しながら太股を閉じようとする紗夜だったが、その体からはすでに力が失われ、
抗いうるはずもない。捲り上げられたスカートの中、すでに熱く滾っていた自らの
体の中心に指が添えられたとき、紗夜の意識は軽くはじけ、その小さな体は最小限の
自立すら果たしえずによろよろと後ろの龍麻に倒れ掛かった。彼はその体を受け止めて、
紗夜を抱きかかえたままソファーに腰を下ろす。
「紗夜、すごくなってるよ、ここ」
からかうように言いながら、龍麻の指はその部分を幾度もなぞり上げる。下着と
ストッキング越しなのにもかかわらず、甘く切なく激しい衝撃が体中を走りめぐって、
紗夜の白い咽喉は大きくのけぞった。睫毛に涙の粒を宿しながら、それでも彼女の
羞恥は、まだ最後の砦を保とうとする。
「許して……許してください……見られ……見られちゃうの……ッ」
「そうだな、見られたら困るかもな」
紗夜の切々とした訴えを聞いた龍麻はくすくすと笑いながら、彼女の小さな腰を
抱え上げるとぐいと持ち上げ、戸口のほうに向けなおした。紗夜が事態を把握する
間もなく、ビリビリと音を立てて白いストッキングが引き裂かれ、荒々しく下着が
取り去られる。まったく無防備となってしまった紗夜のその部分に宿った露が、
陽の光を受けて艶かしくきらめいた。
「そ、そんな……いやッ!! 」
泣き声で抗う紗夜の白い両肢を、龍麻はさらに思い切り割り広げる。今や、
秘めやかたるべき彼女の体の中心は完全にあらわとなってしまったばかりでなく、
よりによって扉の方向へ向かって見せ付けるように開かれてしまっていた。
「いやです……龍麻……こんな格好ッ」
「ほらほら、大きな声出すとほんとに誰か入ってきちゃうよ? 」
龍麻の言葉に紗夜ははっと唇をかみ、身をすくませた。抵抗が収まったと見るや、
龍麻は紗夜の秘唇に指を這わせ、濡れそぼったその部分を激しくえぐり、暴れさせる。
その乱暴なまでの指使いに、紗夜の肉はあまりにも素直に反応し、彼に絡み付いて
くわえ込む。膨れ上がった肉の扉から淫らな水音が室内に響き、桃色の花弁に白い蜜が
溢れて零れ続けていることを示す。
(あ……ああ……こんな……ことって……)
紗夜は声を立てないように必死で自分を押さえようとするが、それがまた彼女の
意識を砕いて混迷させていく。
(私……犯され……てる……龍麻に……こんな時間に……こんな場所で……)
職場で、手を縛り上げられ、制服のままで、鍵もかかっていない戸口に向かって
恥ずかしい格好にされ、思うままに弄ばれている。どれひとつとっても今まで経験した
こともない異常事態に対する羞恥と屈辱が、いつしか被虐の悦びとなって彼女の精神を
支配し、その肉体を反応させていた。それは、彼女が望んでいた『罰』が与えられた
ことに対する悦びであったかもしれない。
(こ、腰が……歓んじゃう……止まらない……のッ)
紗夜の小さな腰が艶かしくいやらしく動き、自ら龍麻の指を迎えようとする。
龍麻はそれを聡く感じ取ると、ひくひくと物欲しげにうごめいていた可憐な突起を
つまみ上げ、強引に剥き上げて捻りつぶした。
「ッ!! ……ぁ……ぁぁッ!!! 」
快楽とすら呼べない純粋な刺激、激しすぎるほどの衝撃が紗夜の全身を貫いて
蹂躙し尽くす一瞬。心と体が爆発し、躍り上がるようにその体躯が跳ね上がる。
声にもならないかすれた悲鳴が紗夜の朱唇からほとばしった。大きく見開かれた
紗夜の瞳からはどっと涙が溢れ、突き出した舌からしぶきのように唾液が飛び散る。
玉肌から噴出した汗と、秘壷から湧き出る淫液が混ざり合い、閉じた室内に牝の匂いを
漂わせた。
滴り落ちるほどに湿った自らの指を紗夜の唇に塗りつけながら、龍麻は彼女の耳元に
ささやく。
「どうして欲しい? 言ってごらん紗夜」
「あ……あ……」
犬のように舌を出してあえぎ、泣きじゃくりながら、紗夜は自分自身の欲望の液を
舐め取る。もう何もわからない。すべてが愛しい男の望むままに、その欲するままに、
溺れていく、流されていく。
「くだ……さい……龍麻を……ください……ッ」
その言葉の終わりもしないうちに、熱くたくましい戦慄が紗夜の体内奥深くまでもを
貫いた。
「んああああッ!! 」
悲鳴か嬌声か、歓喜か驚愕か。誰がその声を発しているのか、なぜ叫んでいるのか、
もう紗夜には理解できない。ただひたすら、自分の肉体を責めさいなみ、陵辱の限りを
尽くすその鋼の屹立を、より深く導こうと身をよじるのみ。激しい突き上げを迎え
受け入れる肉の壷は、溢れる蜜を撒き散らしながら貪欲に収縮し、えぐり上げられる
襞から発せられる歓喜の衝動は、腰の奥から脳の頂までをまっしぐらに駆け上がって
彼女の意識を破壊し焼き尽くす。信じられないほどの官能が嵐のように体内を渦巻いて、
至福の極みへと紗夜を連れて行く。
「ひああ、あ、あ、あああんッ! 」
艶やかな栗色の髪は振り乱され、澄んだ瞳にもう焦点はなく、ただ愉悦と歓喜の
リズムのみが彼女の肉体を支配し、踏みにじる。打ち付けられるたび、貫かれるたびに
彼女の背中は弓状に反り返り、束縛された手首がガチャガチャとスプリングを鳴らして
たわむ。肉唇ははしたなく秘蜜を溢れさせ続け、より奥へ、奥へと、男の昂ぶりを
引きこむべく収斂していく。
「俺がいない間、どうしてた? 紗夜。ここはどうしてた? 」
意地悪く訊く龍麻の言葉の意味がもうほとんど理解できないまま、紗夜は、熱に
浮かされたような口調で答えた。
「自分で……自分でしてました……自分で……何度も……」
「どっちがいい? 自分の指と、俺のと」
「龍麻です! 龍麻がいい! 龍麻がいいのッ! 一番、一番いいのぉ!! 」
口角からよだれを溢れさせ、激しく首を振りながら紗夜は悶え叫んだ。かつて
味わったことのない快楽に体の中が痙攣し、痺れて壊れる。
だが誘導されたのではなく、それは事実。彼女の心も体も埋めて溶かしてくれる、
誰よりも何よりも愛おしいもの。もう二度と離さない、離せない、その存在。
半年にも満たない間の別離であっても思い知らされた、それは改めての、想いの丈。
「俺もだ紗夜。紗夜がいい、紗夜じゃなきゃだめだ」
今はもう龍麻も息を荒げながら、強く激しく、打つ、打つ。全身が炎となって
燃え上がり、溶けてしまうようにさえ思える刹那の永遠。二人の吐息と喘ぎがもつれ、
ひとつになって絡む。もうじき、もうすぐにでも、昇り詰めたその先に行き着く予兆が、
二人の体の奥から流れ出る。
「抱っこ……抱っこ……して……お願い龍麻……抱っこぉ」
舌足らずな幼児のように、紗夜は最後の哀願を口にする。顔を見たい、抱きしめたい、
抱きしめられたい、甘えたいと。龍麻もその願いに答えて、反対向きだった彼女の
華奢な体をくるりと入れ替えて向かい合った。途端、安堵の声を上げて紗夜は彼の胸板に
すがりつく。腕はまだ縛られたままだが、その脚を彼の腰に回してしっかりと抱きつき、
可憐な乳房をつぶして自分の体を彼のたくましい身体に押し付ける。1mmでも離れて
いたくないと全身で訴えるように。
下腹部が激しくこすれ、もつれ合う。二人のひとつになった部分が相互に絡み、
締め付け、つきぬけて、二人を粉々にしていく。
「だ、め、もう……だめ……えッ……!! 」
息も絶え絶えな切々とした訴えがこぼれ、すべてが決壊する解放の一瞬が訪れる。
「あ……んッ……あ、あ、……はあああッ!!! 」
自分の悲鳴とともに、紗夜は己の体内深く、龍麻のすべてが熱く流し込まれたのを
感じながら、ゆっくりとその意識を白い閃光の中に薄れさせていった。
★☆ ★☆ ★☆
「んもう、手首に痣できちゃってるじゃないですか」
身支度を整えながら、紗夜は可憐な頬をぷっと膨らませた。
「制服は汚れちゃうし、ストッキングは破くし、酷いです龍麻」
幸いにも、制服やストッキングの替えは用意してあったので大事にはならずには
済んだとはいえ、今の行為はやはり一言、龍麻に釘をさしておかずにはいられない。
「もうだめですよ、あんなこと」
「はは、反省してる」
自分でもやりすぎたと思っているのか、苦笑を浮かべて龍麻は答えた。その彼の様子を
安らいだ心地で見やって、紗夜も微笑む。帰ってきてくれたこと、そしてお互いが
お互いをどれほど強く想いあっているかを確認できたこと、それが彼女の心を
暖かいもので満たしていた。
「今日は早番なんです。だから、帰ったらいろいろ聞かせてくださいね、その
『学園』のことや『遺跡』のこと。きっともう二度とない経験ですよ、
二回目の高校生なんて」
穏やかに言った紗夜に、なぜか龍麻は居心地悪そうに顔を背けた。不審そうな目を向けた
紗夜に、龍麻は、もじもじとしながら、視線をそらしたままで、答えた。
「えーと、実はだな。その、言いにくいんだけど……」
不吉な予感にピクリと紗夜のこめかみが痙攣する。
「次の指令ってのが来ちゃってだな、その、北海道の新しい『遺跡』に……」
その言葉が終わる間もなく、紗夜の最大出力のドファファが天地をどよもして
こだましたのは、無論、改めて記すべきことでもなかった。
久しぶりに来たら新作上がってて狂喜乱舞!!
GJでした。
GJ!
紗夜かわいいよ。…このままSMプレイにハマる二人を見てみたいかも試練
この黄龍器氏はカレーアロマEDかw
GJw
513 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 23:54:49 ID:TzNzGxv6
ほしゅ
高見沢は難しいんだろうな…
ほ
し
ゅ
う
夏休みは終わったのにまだ補習ですか、京一先輩ッ!
520 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 22:31:53 ID:HQYcdEvr
ほしゅ
う
夏休みは終わったのにまだ補習ですか、京一先輩ッ!
だまれストーカー
いいからさやかちゃんのぱんつ持ってこいよ
あ〜、葵と小蒔に足コキされてえ
小蒔は俺のだから葵だけで我慢汁
葵は俺のだから無理だな
あと小蒔もついでにいただいておく
保守。
ルイ先生に靴底で踏みにじられたい。
マリィだけはもらっておこう
さやかちゃんは俺のもの
531 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 15:42:40 ID:GjJa31c8
ほ
も
guest guest
534 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 19:02:13 ID:QiQkE9Qu
ほしゅ
535 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 08:48:37 ID:bq9/Whlk
誰ももらう奴がいないようなので、高見沢は俺が幸せにしておくよ。
阿門のカンナデ(字分からん)って遺伝子を組み替える能力あったっけ
もしあったなら全墓守♀化計画がry
>>536 あんまり見たくないのが数人含まれてるぜ…
♀化したらみんな美人になるから無問題
たいぞーは只の爆乳キャラ、境や千貫は妙齢化ってとこか?
でも何故かすどりんはそのままな希ガス
小物が凄い人気出そうだw
あとはかまちーとかね。
美人になるよりは少しくせのあるほうがいい。
しかしお絵かき掲示板の悪夢再来になったら嫌だな。
>>536 マリヤはnice boatの気配がする
石は裏密になってしまうのだろうか
545 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 21:32:24 ID:OQomnUU6
保守
葉佩八千穂すげー短いネタ
葉佩の上に跨がっている八千穂は声もなく喘いだ。
瞳は潤み、頬は上気し、呼吸は荒い。
肉体はイキたがっているのに、まだ僅かに残っている理性でなんとか堪えているのだ。
「イキたいだろ?」
意地悪く葉佩が問うと、八千穂はぎゅっと目を閉じて項垂れた。
その動作すら熱くなっている敏感な場所へ響き、八千穂は息を詰まらせる。
「んッ……あ……。行か……、行かせ、ないッ」
八千穂は泣いているような掠れた声を出した。
「でも行きたいって気持ちはよくわかっただろ」
葉佩はベッドの隣に散らかっているものへ目をやった。
この学園からいなくなるため荷物をまとめていたのだ。
八千穂が先にイけば、葉佩もこの学園からどこか別の場所へ行ってしまう。
そんな条件で始めたことだった。
つい数週間ほど前まで処女だった八千穂だが、今ではそれなりに経験も積んできている。
葉佩の方も限界がそれほど遠くはないのに、余裕があるふりをしていた。
「そん……なのッ、始……めから、知ってる、し」
八千穂がいやらしく腰を動かすと、それは葉佩へダイレクトに伝わった。
指令が来たからというだけでなく、葉佩が次の遺跡へ向かいたがっていることは八千穂もよくわかっていた。
それでも、行ってほしくないという気持ちがある。
八千穂の女の武器を使った戦いの夜はまだ長引きそうだった。
>八千穂の女の武器を使った戦いの夜はまだ長引きそうだった
その長引く部分をkwsk
548 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 20:54:05 ID:TwPuEq9C
ほ
最近いつもの神様の更新がないんだよな…寂しい
参考までにどんな話を希望?
あえて主人公絡みじゃない話かな
霧島とさやかとか醍醐と小蒔とか
侍と七瀬とか阿門と双樹とか
>醍醐と小蒔
これだけは無理だな
葵と龍馬のラヴラヴものを
坂本龍馬がお相手とは時空を超えたカップリングだな
>霧島とさやか
>侍と七瀬
これも無理と言って下さい
村雨と芙蓉はツンデレエロカワイイ
九龍物よみたいなぁ
保管庫みたら七瀬鬼畜しかなくて泣いた。
メガネをはずすして目を押さえてる立ち絵はかわいいとおもうんだけどなー
でも彼女は実に嗜虐が映える
七瀬とのエロは物陰からエロ侍が覗いてそうな気がするから困る
つ「真里野様がみてる」
誰が上手いこと(ry
七瀬とハボキの入れ替わりモノ読みてー
コメディ風味で
>557 よう俺
中味七瀬の入れ物ハボキが八千穂とギシアンを幻視刀。
「あッ……あぁん、すごい、八千穂さんッ……いっちゃうぅ、いっちゃいますぅ!」←見た目ハボキ。
大後悔時代。
さらに、中味ハボキの入れ物七瀬が侍に足コキしてるのを幻視刀。
さらに大後悔時代。
セックルしたら元に戻るんだと思い込んだ二人のドタバタを幻視刀。
……まあそれなら?
むしろ気が混ざっちゃってフタナリになった七瀬にルイてんてーが感感俺俺
七瀬ふたなりと言いたかっただけですすいません
>>564 理解するのに時間要したけど吹いたw
七瀬入れ替わり物よみたいね!
ハボキがエロ侍遺跡突入する前に好き勝手しちゃうような
しらんまに処女喪失とか…あれ?結局あるいみ鬼畜系に
あぁでも文体がホモ小説みたいになるのかね?
ハボキin七瀬と
七瀬inハボキでにゃんにゃんに決まってるだろー
と思うもののそれって仕上がりはBL小説になるのか…?
あれ?
>>566 オカマとオナベがギシアンしてると考えれば万事解決じゃね?
ごめん無理だった。
TSネタって難しそうだな
小者が女だったら・・・
やめれ、嫌悪する人間もいるんだ
八千穂、白岐、リカ、双樹、奈々子、雛川、ルイ先生、響、釆女、産屋……
こんだけ女とか女みたいなものとかがいて、何が不満なんだよ。
すどりんはネタキャラって感じだから良いんだが、響はガチっぽくてちょっとキモイ
あとお蝶夫人を忘れるなよ
響は確かに気持ち悪いなw
響はどうせなら普通に女にしておいて欲しかったぜ
顔だけなら可愛いんだがなあ
最初は女キャラの予定だったけど
女だと普通すぎるからって男になったんじゃなかったっけ
それで性格は女のままって……
つか野郎の後輩キャラにお兄ちゃん呼ばわりされるのは本気で怖気がするんでたいぞーと並んでベンチウォーマーにしてる
ちょっと待った。
小夜子真由子も入ってない。
器物百年相手に、どうにかできるのかわからんが。
響は手編みのセーターが怖い。
クリスマスは全力でぶん殴るのが俺のジャスティス。
あのキャラでスキルの声がアーッ!だからな
ほ。
しゅ
|∀゚)コソッ
|ω・´)ゴニンメ マッテルヨー
うふふ
二次が落ちていた
ここもこれまでか……
あわれ
雪降ってきた
588 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 20:35:05 ID:acotZ6WM
保守あげ
さて、雛乃とクリスマスイブの約束してくる。
ちょっとこれからマリィを抱きしめてくる
__[警]
( ) ('A`)
( )Vノ )
| | | |
>>591
逮捕吹いたw
ヒドスwwwwww