【魔人】SHOUT!総合エロパロ【九龍】

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1名無しさん@ピンキー
東京魔人学園、九龍妖魔学園等、SHOUT!作品のエロネタとかをマターリと語り合うスレッドです。
SS職人、絵師さんなどの光臨は随時どうぞ。
SS、絵共書けない人もネタ出しや感想いつでもどうぞ。

前スレ 東京魔人學園エロパロスレ【第参夜】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071668739/
前々スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1033482139/
絵版
http://www5.tok2.com/home2/inazuma/pbbs3/bbsnote.cgi
公式サイト「真神庵」
http://www.ny.airnet.ne.jp/shout/
有志による魔人リンク集
http://blue.ribbon.to/~majin/

>>2-10あたりにふともも帖やヒップウ帖等、 (´Д`;)ハァハァ な物を
2名無しさん@ピンキー:05/01/21 15:20:50 ID:E41dV1nu
魔人学園ふともも帖

綺麗な太もも・・・葵、舞子、裏密、雛乃、さやか、紗夜、マサキ(薫)、朋子、摩紀、さとみ、朱日、ほのか、雹、比良坂、お凛、お葉、お政、茂保衛門、かごめ、伊涼
可愛い太もも・・・マリィ、サラ、花音、真那、真由
健康的な太もも・・・小蒔、雪乃、桃香、アン子、天野、水角、小鈴、涼浬、美冬=ピセル、美弥、神楽
むっちりした太もも・・・藤咲、芙蓉、マリア、六道、桔梗、百合、蜻蛉、武蔵、静瑠
ぶよぶよした太もも・・・岩山
恐ろしい太モモ・・・藍
筋肉・・・ガッツ
3名無しさん@ピンキー:05/01/21 15:22:56 ID:E41dV1nu
魔人学園ヒップウ帖

綺麗なお尻・・・葵、舞子、雛乃、さやか、紗夜、マサキ(薫)、朋子、摩紀、さとみ、朱日、ほのか、雹、比良坂、お凛、お葉、お政、茂保衛門、かごめ、伊涼
可愛いお尻・・・裏密、マリィ、サラ、花音、真那、真由
健康的なお尻・・・小蒔、雪乃、桃香、天野、水角、小鈴、涼浬、美冬=ピセル、美弥、神楽
むっちりしたお尻・・・藤咲、芙蓉、アン子、六道、桔梗、蜻蛉、武蔵、静瑠
熟れた尻・・・マリア、百合
たるんだお尻・・・岩山
恐ろしいお尻・・・藍
筋肉・・・ガッツ
4名無しさん@ピンキー:05/01/21 15:24:19 ID:E41dV1nu
無限の可能性を秘めたナイ乳・・・マリィ、サラ、真那、真由
もう成長はしないけどそれはそれでGOODな貧乳・・・小蒔、裏密、雪乃、マサキ(薫)、水角、六道、朋子、摩紀、朱日、雹、かごめ
まさしく旬な揉みごろの乳・・・雛乃、桃香、紗夜、天野、さとみ、涼浬、花音、ほのか、美冬=ピセル、比良坂、美弥、お葉、お政、茂保衛門、神楽、伊涼
人類の宝ともいえる巨乳・・・葵、舞子、藤咲、さやか、芙蓉、杏子、小鈴、桔梗、百合、お凛、蜻蛉、武蔵、静瑠
爆乳・・・岩山
魔乳・・・マリア
恐ろしい胸・・・藍
筋肉・・・ガッツ
5名無しさん@ピンキー:05/01/21 15:25:59 ID:E41dV1nu
参考資料(身長、体重/バスト、ウェスト、ヒップ)

魔人
葵…160,46 / 88,55,84        藍…157,45 / 87,55,82
小蒔…158,47 / 77,55,82      小鈴…152,43 / 78,54,83
舞子…160,47 / 86,59,88      涼浬…158,46 / 79,54,80
藤咲…168,48 / 89,61,89      花音…148,42 / 80,53,80
裏密…155,42 / 74,53,76      真那…146,36 / 68,52,67
雪乃…163,47 / 79,58,82      ほのか…150,40 / 73,56,77
雛乃…163,46 / 83,58,83      ガッツ…164,49 / 80,60,81
マリィ…145,34 / 70,54,75      美冬,ピセル…157,45 / 86,58,85
桃香…160,44 / 83,58,83      桔梗…159,44 / 88,58,87
舞園…160,44 / 87,58,86      雹…157,43 / 86,58,86
芙蓉…170,??. / 87,56,83       比良坂…156,42 / 80,56,81
紗夜…158,42 / 80,56,83
杏子…162,46 / 89,61,88      杏花…157,43 / 87,59,87
マリア…172,52 / 91,58,88        百合…161,47 / 83,57,85
絵莉…172,50 / 83,60,85      お凛…173,47 / 87,55,82
岩山…178,110 / 130,130,130   美弥…147,41 / 81,52,78
マサキ.(薫)…163,45 / 76,56,77    真由…137,33 / 69,50,62
水角…170,52 / 74,58,79      お葉…163,43 / 83,55,79
サラ…148,36 / 71,53,74       モホエモン…170,65 / 84,73,82
ともちゃん…179,68 / 83,67,86  蜉蝣…161,44 / 86,59,84
六道…162,45 / 76,54,82       若ママ…157,45 / 87,55,82
さとみ…160,48 / 87,60,88.     武蔵…156,50 / 86,62,90
伊涼…155,44 / 80,58,82
6名無しさん@ピンキー:05/01/21 15:26:56 ID:E41dV1nu
九龍
【雛川】
85/59/89
【八千穂】
88/56/87
【白岐】
81/53/83
【七瀬】
85/55/86
【リカ】
71/49/71
【双樹】
93/59/91
【五葉】
73/56/72
【バタフライ】
103/60/92

とりあえず何もわからないまま初めてのスレ立てなんで
ほとんどコピペなのでおかしいところがあったら、申し訳ないですがフォローお願いします。

では今年もシャウト作品で(´Д`;)ハァハァ しましょう。
7名無しさん@ピンキー:05/01/21 15:50:05 ID:hd1Qmcyh
>1
守ってやる
ってこのコールはしない方がいいのかな
8名無しさん@ピンキー:05/01/21 15:55:31 ID:BXRqQqjX
>>1乙カレーション
9名無しさん@ピンキー:05/01/21 19:29:15 ID:rVxIF8is
10保守:05/01/21 20:20:13 ID:O4F7cS72
雪かき(とそれ以外のこと)を終えた龍麻達は、雛乃の部屋に戻っていた。
東京二十三区にあってもともと静かなこの神社は、
この雪のおかげで耳鳴りがするような沈黙に包まれている。
その雰囲気にはばかって無言のまま部屋に入った龍麻は、
上着を脱いで思わず身震いした。
「どうなされました?」
「ん、ちょっと寒かったから」
こたつに身を滑りこませて龍麻が笑うと、雛乃も小さく微笑む。
それはとても上品な笑い方で、もう幾度となくその笑顔を見ている龍麻も、思わず見とれるほどだった。
その笑顔を湛えたまま、雛乃が近づいてくる。
ふわりと、背中に柔らかい感触を感じた。
「本当、少し冷たいですね」
「う、うん」
答えながらも、龍麻の体温は急上昇を始めている。
丸めていた背中を反らし、雛乃にもたれかかろうとした龍麻の頬に、
いきなり冷たいものが触れた。
「そうかな、ほっぺはあったかいけどよ」
白い歯を大きく覗かせながら、けれどどことなく雛乃と似た表情で、雪乃が笑っていた。
双子の姉はそのまま龍麻の隣に座り、身体をすりよせてくる。
冷たく、そして柔らかい掌が、龍麻には心地良かった。
その掌を外側から押さえ、より強く雪乃を感じる。
「雪乃の手がちょっと冷たすぎるんだよ」
「そりゃ、外であんなことすりゃ冷たくもなるだろ。責任取れよな」
きつい台詞と対照的に、雪乃は親しげに上体を龍麻に預けてきた。
下から見上げる瞳は繊細な輝きを放っていて、龍麻はしばし見とれる。
11(2/12):05/01/21 20:21:00 ID:O4F7cS72
姉と妹、見た目も性格も全く異なっていても、
やはり双子というのは本質的には同じだ、と感じる瞬間だった。
そしてそれは、雛乃に対しても言えることなのだ。
肩を抱き、雪乃の身体を引き寄せて、責任を取ろうとした龍麻は、
いきなり耳を舐められて肩をすくめてしまった。
頭を放り出されこそしなかったものの、責任を取ってもらえなかった雪乃が、
甲斐性の無い男の頬をつまむ。
「違う、今のは急に雛乃が……ん……っ」
弁解しようとした龍麻だったが、再び、
今度はより奥深くへと入りこんできた舌に、力が抜けてしまった。
「ちょ……雛、乃……っ」
「龍麻様は、ここがお好きなのですよね」
「ふーん」
腕を上げかけた、一言で言えば変な格好で固まっている龍麻を下から見上げた雪乃は、
勢いをつけて身体を起こした。
そのまま顔を寄せ、龍麻の、雛乃がいるのとは反対側の耳に軽く口付ける。
「なッ、止めろって」
「ホントだ。面白ぇな」
舌が触れた途端、亀のように首をすくめる龍麻に興味をそそられ、
雪乃は身を乗り出して雛乃と同じように舐めはじめた。
肩にかかる二人の重みは心地良いものの、それ以上にくすぐったくてたまらず、
龍麻はたまらず声を上げる。
「なんだよ、どうしたんだよ、二人とも」
「申し上げましたよね、今度はわたくしの番だと」
「オレも言ったよな、その次はまたオレだって」
12(3/12):05/01/21 20:23:19 ID:O4F7cS72
左右から聞こえる双子の声は、見事な連携で龍麻の聴覚に滑り込んできた。
まず雛乃を、次いで雪乃を見た龍麻は、
そこに浮かぶ艶やかな笑顔に何も言い返すことが出来なくなってしまった。
静かになった龍麻に、双子が戯れかかる。
「う……っ、あっ」
蛇のように奥まで入ってくる雛乃の舌と、犬のように同じところを何度も舐める雪乃のそれとは、
耐えがたい快感を龍麻にもたらした。
逃げ場も無く、次第に力が抜けていくのを抑えることが出来ない。
せめて歯を食いしばって、情けない声が漏れないようにするのが精一杯の龍麻に、
双子の姉妹は身体を押しつけ、舌を這わせた。
龍麻の肩に添えられていた手はいつしか握り合わされ、大きな環となって龍麻を囲む。
左右対称の格好で龍麻を責める二人の姿は美しくもあり、どこか無垢な残酷さをも感じさせるものだった。

「そんなに気持ちいいのか?」
これほど正体を失った龍麻を見るのは初めての雪乃が、少し悪戯っぽく尋ねる。
「……悪かったな」
龍麻はぐったりとしていて、その声にも迫力は無い。
単純な快感、男が女にいいようにされる被虐、双子に想われる喜び……
それらのものが全て、龍麻を骨抜きにする要素となっていた。
「ふふ、龍麻様、もうこんなになさって」
龍麻を支えるように腰に腕を回した雛乃は股下へとその手を伸ばし、
ズボンの上から硬くなっているものを撫で擦った。
下から上へ、琴を弾くような優雅な手付きで擦りあげ、そのままズボンのボタンを外す。
「ん……っ」
片手で器用に外し、来た道を、今度はファスナーを摘んで帰っていく。
13(4/12):05/01/21 20:24:25 ID:O4F7cS72
たちまちのうちに、つい今しがた雪乃と交わっていたものが、下着越しにその威容を表した。
更に雛乃は、どうして男物の下着の構造まで知っているのか、
全く視線を走らせることなく、用を足す為に開けられている部分から屹立を晒けだしてしまう。
「ちょ、雛……」
あまりに淀みなく事が運ばれたので、
何の心の準備もなく対面させられることとなった雪乃は、
どす黒く血管の浮き上がった器官を思いきり見てしまった。
その醜怪さは雪乃を挫くのに充分なもので、龍麻にすりよせていた身体も心持ち離してしまう。
ところが、雛乃はそんな姉にも構うことなく、左手で軽く抑えているそれに顔を近づけた。
「ご奉仕、致しますね」
言うなり、思い切り良く龍麻の腰に顔を埋め、反りかえっている屹立に口付ける。
姿勢を崩して龍麻の傍らに横になり、本格的にしゃぶり始めようとする妹に、
雪乃は尋ねずにいられなかった。
「雛……そんなことして気持ち悪くねぇのかよ」
「はい」
雛乃は短くこたえたきり、口淫を止めようとしない。
髪をかき揚げ、根元に手を添えながら、舌を一杯に伸ばして舐めあげる。
弓を引くのでさえも負担になっているのではないかという白い指先は、
見るも奇怪な器官をしごいている。
そして息もかからんばかりの距離でそれを見つめている妹の目は熱にうかされたようになっていて、
しかも舌だけでなく、唇さえもその器官に触れさせているようだった。
龍麻は余程気持ちいいのか、何も言わず雛乃の腰に掌を乗せ、目を閉じて浸っている。
二人の表情に、始めは驚きと嫌悪が勝っていた雪乃も、やがて興味が首をもたげてきた。
ちらりと龍麻を見て、こちらを見ていないことを確かめてから、恐る恐る手を伸ばす。
半ばは姉のことを忘れて舌を這わせていた雛乃も、
近づいて来た姉の手に気付くと、場所を空けてくれた。
14(5/12):05/01/21 20:26:45 ID:O4F7cS72
そっと、指先のほんの一部分で軽く触れると、いきなり龍麻の上体がびくりと跳ねた。
「なッ、なんか……まずかったのか?」
驚いた雪乃の問いに、龍麻は目を閉じたまま答える。
「違う……気持ち、良かったんだ」
「気持ちいいって……ちょっと触っただけだぜ」
嘘をついているのではないかと思いながら、もう一度、今度はしっかりと触ってみた。
固く、びくびくと脈打っている、風呂のお湯にも近いくらいの熱さの塊は、
あまりに生々しく、眩暈すら覚えるほどだった。
想像以上の事態に固まってしまった雪乃の手を、妹が握る。
「いかがですか?」
「あ……熱くて……なんか……凄いな……」
うわごとのように答える雪乃の視線は、
握った自分の手の先から露出している傘のような部分から動くことがなかった。
そこは握っている部分とは異なり、赤黒く、痛々しい色をしている。
その中央は鈴のように割れており、たまらないグロテスクさを有していた。
にも関わらずそこから目が離せず、我知らず唾を飲む雪乃の前で、雛乃はゆっくりと舌を伸ばす。
「ぅ……ッ」
心地良さそうな龍麻の声が、雛乃が小さな粘質の音を立てるたびに上がった。
龍麻だけでない、目を閉じ、頬をうっすらと朱に染めて舌を動かす妹の表情も恍惚に色付いている。
その光景を瞬きもせずに見ている雪乃を、不意に雛乃が見上げた。
「……っ」
軽い上目遣いの妹の瞳は、誘いかけるような輝きを放っていた。
そしてその表情のまま、雛乃が小さな舌で龍麻に触れた時、
掌に伝わる鼓動がいや増したように思われて、気付けば雪乃は自分から顔を寄せていた。
15(6/12):05/01/21 20:28:12 ID:O4F7cS72
鼻をつく臭いが嗅覚を満たす。
しかし、一度息を吐き、再び吸う時、雪乃は口を閉じ、
鼻腔の奥深くまでその臭いを吸いこんでいた。
雪乃は酒に酔ったことも無ければ、虜になるほど何かに熱中したことも無い。
だからこの臭いは、雪乃を初めて陶酔させるものだった。
次第に瞳の輝きを異なる色に変えて、妹が舌を這わせている肉柱に魅入った雪乃は、
軽く目を細めて舌を突き出す。
舌先に伝わった熱は、掌で感じていたものよりも熱かった。
まださっきの自分達の行為のかけらが残っているそこは、舌に張りつこうとしてくる。
それに抗って舌を剥がすと、龍麻の身体が大きく震えた。
「も、もうちょっと……優しくしてくれ」
「わ、悪ぃ」
謝った雪乃は、もう一度、今度は舌を湿らせてから触れる。
すると背中を掴んでいる龍麻の手が、きゅっと締まった。
また何か間違えてしまったかと思った雪乃だったが、そうでは無かった。
「そ……う……」
緩んだ手は、続きを促すように背中を撫でたのだ。
その動きと喘ぎに勢いづけられて、そろそろと舐める。
先端だけで触れていたのがだんだんと大胆になっていき、
舌の半分ほどを使って刺激を与えるようになっていた。
「雪、乃……」
呼ばれた名前が、心をくすぐる。
いつのまにか、こうしていることに抵抗が無くなっていた雪乃は、
何も言わず奉仕している妹に負けじと一層熱心に屹立を責めたて始めた。
16(7/12):05/01/21 20:29:36 ID:O4F7cS72
「はっ、ん……ふッ、んふっ」
もう雪乃が舐めている部分は唾液と鈴口から染み出る分泌液で透明な膜がかかるまでになっていたが、
雪乃は行為に没頭し、動きは止めない。
その下では雛乃が袋の部分に手を添えながら、根元を丹念に刺激している。
女性二人、それも双子の姉妹に左右からフェラチオされているという境遇は、
もともとこの刺激に慣れていない龍麻をあっと言う間に追い詰めていた。
耳の時と同じ、たどたどしい雪乃の舌と、ねっとりと巻きつく雛乃の舌が、
左右から異なる快感を与える。
更に先端と根元、表側と裏側とを行き来する二人の舌は時折同じ部分を舐め、
二倍以上の快感となって龍麻を仰け反らせるのだった。
「んんっ、んふぅ、んう」
「はっ、はぁ……っ、ぅ、ん……」
二人の声が重なる。
快活で歯切れの良い雪乃の声と、しっとりと安らぎを与える雛乃の声は、
普段は双子とは思えないくらい違うものなのに、今はぴったりと揃い、
淫らなハーモニーを奏でていた。
二人がひたすらに奉仕を続ける昂ぶりは限界まで膨らみ、今にも弾けそうに脈動を繰り返す。
絡みつく舌は、持ち主にほとんど感覚を無くさせていた。
顎を上向け、何かを堪えるようにただ宙を見つめているだけの龍麻に、
急に空恐ろしい快感が襲いかかる。
全てが敏感な器官の中でも、特に弱い裏側のくびれを雪乃の舌が走ったのだ。
早回しのフィルムのように急激に身体を跳ねさせる龍麻に、
そこが男性の急所などとはつゆ知らない雪乃がもう一度刺激を与える。
雛乃一人の時でさえさほどの余裕がある訳ではないのに、そんな責めをされて保つわけが無かった。
17(8/12):05/01/21 20:31:25 ID:O4F7cS72
「っ……!」
快美感と共に、屹立が爆ぜる。
支えられていなかった屹立は、その脈動を思い切り二人の顔に叩きつけた。
止まらない樹液が顔中を容赦無く汚し、双子の顔はたちまち白濁にまみれてしまった。
「うわ……っ、汚ねぇ」
思わず正直な感想を漏らす雪乃に、左半面を白く汚した雛乃が微笑む。
「姉様、拭いてさしあげます」
顔を姉に近づけた雛乃は、舌で精液を掬い取る。
屹立それ自身よりもはるかにきつい臭いが、雪乃の鼻腔に漂ってきた。
それは思考を麻痺させるほど強烈なもので、雪乃は妹が頬中を舐め回すのを大人しく受け入れていた。
妹の舌は丁寧に、そして淫靡に蠢き、肌に甘いさざめきを伝えてくる。
徐々に昂ぶっていく呼吸を一度、雛乃を妨げないようにそっと吐き出すと、
いきなりその唇が塞がれた。
「んッ……ぐっ、む、ぅ……」
不意を衝かれた雪乃の舌に、塊が乗せられる。
それは雛乃が掬い取った、龍麻の樹液だった。
「っ!!」
雪乃は目を見開いて吐き出そうとするが、非力なはずの妹は全く身動きを許さず、
嚥下させようと舌を絡めてくる。
生温かい舌と口の中に広がるすえた臭いに、雪乃はあえなく陥落してしまった。
「む、ぅ……」
塊は重く、しかも粘膜に張りつくかのようで、雪乃は唾と一緒に懸命に飲みくだす。
妹の唾液と共にようやく飲んだ精液は、灼熱感を腹の中にたゆたわせていた。
「んんぅ、っ、ふぅ……ん……」
息つく暇も与えられず、口の中をかき回される。
舌に広がる苦い味は、臭いと同じく、理性を削り取る効能を持っているかのようだった。
18(9/12):05/01/21 20:33:40 ID:O4F7cS72
「雛も……汚れてんぞ」
精液を散々に舌になすりつけられた雪乃は、蕩けた笑みを浮かべ、妹に同じことをしてやる。
もちろん雛乃がそれを拒むことは無く、龍麻の膝の上で餌を求める雛鳥のように口を開け、
姉が拭き取った白濁を運んでくるのを待ち構え、受け入れるのだった。
「姉……様……うふぅっ」
「雛……ん、む……」
双子が濃厚なキスを交わすのを、龍麻は呆然と見ている。
くぐもった嬌声と蠢く桃色の舌は、精を放った屹立を休ませることは無かった。
あらかた姉の顔を拭き取った雛乃は、瞳に扇情を色濃く浮かべて龍麻を見やり、
姉と交わっていた唇を分け与えた。
もともと柔らかい唇は、雪乃のそれに甘くほぐされて、つきたての餅のような感触だった。
唇に、舌に吸いつき、ねっとりと捏ねあげるようなキスに、
龍麻はたちまちこの日三度目の絶頂を迎えそうになってしまう。
下腹の一点に集まっていく感覚に、抗うことなく身を委ねようとしていた龍麻だったが、
雛乃の唇はその寸前、悪魔的なタイミングで離れてしまった。
「龍麻様……よろしいですか?」
セーターはそのままで、ジーンズと下着だけを脱いだ雛乃は、返事を待たず跨る。
程なく熱いぬかるみが、確かな質感を伴って屹立を包み込んだ。
敏感な肉の柱を擦りあげる淫壁は柔らかく、
満ちている蜜のせいで得も言われぬ快感を龍麻にもたらす。
それは挿入が終わり、迎え入れた器官をもてなそうと淫肉が絡みはじめることで一層強くなった。
「雛……」
ためらいもせず自ら屹立を導き入れた雛乃を、雪乃は食い入るように見つめている。
いつもなら、どんな小さな声であっても、自分が呼べば必ず答える妹は、
余程快感に溺れているのか、こちらを見ようともしなかった。
膝とつま先で立ち、沈める量を調節している腰が、小さく揺れ始める。
19(10/12):05/01/21 20:35:49 ID:O4F7cS72
その動きは小さなものとは言え、快感を貪ろうと自分から動く妹の姿は、
にわかには信じ難いものだった。
上半身はほとんど動かさず、腰だけを振りたてる雛乃は、
それだけでも淫猥過ぎるほどだったが、龍麻がそれに合わせ、
下から突き上げることでより淫奔さに満ちていく。
いつのまにかセーターの中に消えている龍麻の手は、
どんな動きをしているのか、想像さえ恥ずかしくなるような形を繊維に与えていた。
「龍、麻……様……」
「ん……んっ」
一時(ひととき)をも惜しむかのように、龍麻と雛乃は唇を貪り、抽送を繰り返す。
その激しさに圧倒されていた雪乃は、無意識に身じろぎした時、
自分の下着がどうしようも無く濡れていることに気付いた。
「……っ」
一度意識してしまうと、蜜が溢れ出すのを抑えることが出来ない。
二人が放つ熱気に完全にあてられた雪乃は、ふらふらと交わっている二人に近づいた。
「龍麻」
今キスを終えたばかりの龍麻の顔を横に向けさせ、唇を奪う。
雛乃の温もりが残る口の中を、存分に味わいながら、雪乃は、
龍麻がジーンズを脱がし、冷たく、気持ち悪くなっている部分を快感に変えてくれるのを、
時遅しと待ち望んでいた。
「ふッ、ん……むっ」
その時が、来る。
ただし、雪乃のジーンズを脱がせたのは、龍麻一人ではなかった。
龍麻がやや手間取りながらボタンを外すと、雛乃が横合いから手を伸ばし、
くるりとお尻の方から剥いてしまったのだ。
そしてそのまま指を滑りこませ、お尻の割れ目を伝って濡れている部分に触ってくる。
20(11/12):05/01/21 20:38:07 ID:O4F7cS72
「んッ!!」
身体の裏側から触られるのは、雪乃に、外で後ろから挿入された時の記憶を呼び起こさせた。
奥深くまで入ってきた時の気持ち良さを思いだし、雛乃の指先にそれを求める。
もちろん指では無理だし、体勢的にも難しいので雛乃は姉の期待には応えられなかったが、
替わりに指を巧みに動かし、ごく浅い部分を念入りに刺激してやった。
「んぁっ、ぅっ、ん……ふぅっ」
指先だけの愛撫にも、雪乃は身体をびくびくと震わせる。
それでも龍麻とのキスは決して止めようとせず、
それは雛乃の指先をごくわずかだけ意地悪に動かさせるのだった。
「ッ、う……っ!」
更に前からは、龍麻の二本の指が包まれている淫らな芽を探りあて、擦りたててくる。
水分にまみれた下着は既にくしゃくしゃで、責めを遮る何の手助けもしてくれなかった。
「……!! っあ……!!」
はしたなく睦みあう三人の中で、最初に絶頂を迎えたのは、雪乃だった。
包皮を剥きあげた龍麻が、下着にくっきりと浮かび上がっている小さな尖りを摘む。
少し乱暴な刺激にたまらず雪乃が仰けぞると、
それまで浅いところだけを触っていた雛乃の指がするりと入ってきた。
「やっ……! う、ぁ……っ」
それまで我慢していたものが一斉に弾けた雪乃は、
束ねた髪を大きく振り乱し、龍麻と雛乃の指に歓喜の蜜を浴びせかけて、静かに崩れ落ちていった。
残った龍麻と雛乃では、雛乃の方がわずかに早かった。
糸が切れたように伏した雪乃を見届けた二人は、武勲を称えるようにお互いの指を口に含む。
雪乃の滴で濡れている先端だけでなく、根元までもをねぶる。
それは等しく今まさに行っている淫戯を二人に連想させ、おのずと腰が蠢いた。
「雛……乃……俺、も、う……」
「は、い……わたく、し、も……ん、あっ、ぁぁ……っ」
締めつける雛乃の膣と、突き上げる龍麻の屹立と、お互いが快感を高めあう。
21(12/12):05/01/21 20:39:43 ID:O4F7cS72
その臨界点に達したのは、意外にも雛乃の方が先だった。
全身で絶頂を露にした雪乃とは違い、雛乃は裡にたわめるように身体を丸め、小さく痙攣する。
しかしそれはあくまで見た目だけのことで、身体の中では解き放たれた淫肉が、
溢れんばかりの悦びに猛り狂っていた。
襲ってきた凄まじい快楽の入力に耐えられず、龍麻も果てを迎える。
「……ッ」
姉に続いて妹の膣を味わう。
たとえ避妊具越しといえども、それは充分に男のふしだらな欲を満足させるものだった
……話がここで終わったならば。
雛乃の身体から己を引きぬき、どろどろに汚れたそれを見て満足気に頷いた龍麻は、
上体を倒して仰向けになる。
傍らには雛乃が横たわり、その反対側には雪乃が。
至福を噛み締める龍麻だったが、長くは続かなかった。
「な……次はオレの番だよな」
陶然とした声に、龍麻はぎょっとして雪乃を見る。
「え……だって、雪乃、イッただろ」
「あんなのナシに決まってんだろ」
色欲をまとってそう囁いた雪乃は、妹がそうしていたように、龍麻の上に跨ってきた。
「へへ……お前の身体、やっぱあったかいな」
「わかった、わかったけどちょっと待っ……」
龍麻の懇願はキスにかき消される。
「ズボンが乾くまで休む」と言う約束だったが、
まだズボンが洗われてさえいないということに気付いていない龍麻だった。
22名無しさん@ピンキー:05/01/21 20:44:32 ID:Sz19BKtb
職人、乙(;´Д`)ハァハァ
23名無しさん@ピンキー:05/01/22 13:18:27 ID:b8PaEX0c
ひーちゃんはそもそもあそこでなにしてたのかな?
24名無しさん@ピンキー:05/01/22 14:31:24 ID:8+6DydBH
屋上で運悪くレリックドーンに見つかったやっちーキボン。
25名無しさん@ピンキー:05/01/22 15:54:10 ID:q+09m9zo
その場合、運が悪いのはレリックドーン兵の方だろう。
26名無しさん@ピンキー:05/01/22 19:01:01 ID:NS1EMVBW
スマッシュで一掃だよな、ゲーム的には。
27名無しさん@ピンキー:05/01/22 22:43:45 ID:Szi0xij5
いつもの人乙です!
織部姉妹と重婚したい…
28名無しさん@ピンキー:05/01/23 13:47:22 ID:hnE9cKlm
すばらしい
29名無しさん@ピンキー:05/01/24 14:44:34 ID:GKMHw79r
つくみんの続きマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
30名無しさん@ピンキー:05/01/26 03:58:19 ID:7hoV8KNx
ここは即死判定とかあるんだったっけ?
31名無しさん@ピンキー:05/01/26 12:22:37 ID:LBwIBnRu
いちおう23KBとか言ってるし、即死ラインは越えたんじゃね?
じゃなきゃ>>29-30で24時間以上あいてるし、落ちてる気がする。
32名無しさん@ピンキー:05/01/27 02:18:58 ID:ANu9GDkB
ほす
33名無しさん@ピンキー:05/01/27 13:56:47 ID:naHykGl9
雛は処女か非処女か…お前らに聞きたい。
34名無しさん@ピンキー:05/01/27 14:09:49 ID:z9CGOtAj
最近出たばかりの九龍アンソロ買った
・・・あんなオパイの小さい双樹は初めてだっ!!

>33
どちらでも、おいしく頂けるが
ルイ先生にやさしく開通されているのを見てみたい。
35名無しさん@ピンキー:05/01/27 22:40:42 ID:aJRyO2fc
むしろルイを翻弄するヒナ
36名無しさん@ピンキー:05/01/28 00:20:41 ID:9QDPlKeN
雛と菩薩は魂の双子
37名無しさん@ピンキー:05/01/28 12:07:08 ID:dWDxWVuL
雛と菩薩は大学の同級生という裏設定
38名無しさん@ピンキー:05/01/28 12:35:37 ID:4DXMXRQ/
そういや今日発売のザプレに魔人と九龍のクロスオーバー小説が載ってるらしいな。
39名無しさん@ピンキー:05/01/28 17:17:02 ID:jjWctOyy
畜生、売ってなかったよ。
後でもう一回探しに行ってくる。おっぱい
40名無しさん@ピンキー:05/01/28 17:44:37 ID:g1ajBqt/
菩薩にヤられる雛おながいしまつ
41名無しさん@ピンキー:05/01/29 02:48:03 ID:nw4G7LB3
五時限目の終了を告げるチャイムが鳴り響く。気だるい体育の時間が終わり、生徒達が続々と教室に戻ってくる。
案の定皆守の姿は無い。恐らくはまた保健室で昼寝しているのだろう。
それよりも俺には一つ気がかりなことがある。それは―――
「葉佩クンッ」
不意に後ろから声がかかった。
自分の考えを見透かされたようで一瞬ドキッとしたが、テレパシーなんてこの世に存在するわけが無い。
《宝探し屋》の自分に言えた事ではないだろうが。
「実は、喉が渇いちゃって・・・・・・何か飲み物、持ってない?」
「ああ、あるよ」
適当に返事を返すと、俺はバッグの中からレモンティーを取り出す。彼女がコレを好んで飲むという事は調査済みだ。
「おッ、気が利くね葉佩クン〜。ありがとッ」
ペットボトルの中身が見る見るうちに減っていくのを見ながら、俺は心の中で小さくガッツポーズをした。

六時限目が始まった。
一つ意外だったのは、皆守が教室に戻って来たことだ。ルイ先生に追い払われたのだろう。
まあ、屋上の支配者が陣取っていてはやることもやれない。嬉しい誤算には違いなかった。
10分、20分と時間が過ぎていく。しかし一向に変調は表れない。
―――調合量を間違えたか?
ふと、疑問が頭をよぎる。何せレシピもなければ材料も本当に効果があるのかどうか怪しい代物だ。
30分を少し過ぎたころだろうか。目に見えて八千穂の様子がおかしくなり始めた。
まず、頬がわずかに紅潮している。少し汗もかいている様だ。視線があっちこっちと定まらない。
息遣いが荒く、胸が上下しているのがわかる。落ち着かない様子で姿勢を何度も変えている。
「よし」
思わず小さく声に出していた。やはり、伝説の秘薬と呼ばれるだけはある。
42名無しさん@ピンキー:05/01/29 02:49:05 ID:nw4G7LB3
放課後のチャイムが鳴り響く。
他の生徒が続々と寮に引き上げていく中、俺は皆守の昼寝のお誘いも断り、教室に残ることにした。
人がほとんどいなくなったころ、廊下から八千穂が教室に飛び込んできた。
そして俺の顔を見るなり、
「はッ葉佩クン、ちょっと話があるんだけどッ」
断る理由は無い。俺は八千穂に誘われるまま、ついて行った。八千穂は屋上へと向かう階段を登り始めた。
普段からかなり彼女は速足だったが、今回はそれに輪をかけて速い。
途中で階段を踏み外しそうになり、こちらをバツの悪そうな顔で見た。
屋上に出る。もう大分日が短くなっているらしく、オレンジ色の夕日が影を長くひいていた。

エロどころかラブシーンすら描けないので、誰か続きをお願いしまつ orz
43名無しさん@ピンキー:05/01/29 02:54:43 ID:X4644nYp
リアルタイムでチンコ握ってた俺様ショボーンorz
44名無しさん@ピンキー:05/01/29 05:16:12 ID:k+wUEvDw
仄かに股間が暖かくなってきてた俺様ショボーンorz
45名無しさん@ピンキー:05/01/29 10:23:33 ID:s+3YOzAw
寸止めっすかorz
46名無しさん@ピンキー:05/01/29 14:32:40 ID:+RpQkC/F
くっ・・・・・・、前スレの双樹といい、多いなあ寸止め。
47名無しさん@ピンキー:05/01/30 00:39:09 ID:O+NXG+Su
どうやら八千穂には俺が飲ませたレモンティーに秘薬が入っていた事は分かっていないようだ、
さっき躓いた時に見せた顔、慌てている自分を恥ずかしがる様子はきっとそう言う事だろう。
「今日も天気良かったな」
どうでも良い事を呟いて俺は柵の方に歩み寄り校庭を眺める。
八千穂は俺をここに連れて来たは良いがどうして良いのか分からないらしく、
ただ俯いてモジモジしているだけ。
どうして欲しいなんて分かりきっては居るが、そこはあえて知らないフリをする。
「なんか話しあるんじゃないの?」
それでもきっかけ位は作ってやろうと、振り返りながら呟く。
「あっ……えっと、あの!…うん!明日も天気良いのかな?」
頬を紅潮させたまま、慌てて笑顔を浮かべている。
なんというか、いじらしいな。
「良いんじゃない?たぶん」
「そうだよね!」
そう言う八千穂はジッと俺を見つめて何かを訴えかけてくる。
何を言いたいかなんて分かっているけど、八千穂から言わせないと意味がない。
48名無しさん@ピンキー:05/01/30 00:41:32 ID:O+NXG+Su
「顔赤いな、熱でもあるんじゃないか?」
八千穂に近付き、軽く腰を曲げてその顔を覗き込むと、
どきりとしたように顔が強ばり微かに肩が震えていた。
「震えてる?寒いのか?」
「あっ……」
ポンと軽く肩に手を置いただけなのに、
八千穂の身体は面白いほど跳ね上がりきゅっと口を結ぶと目を閉じた。
もう、相当辛い状態なはずだろう、早く言ってしまえ。
胸の中でほくそ笑みながら、表面上は八千穂を心配したように顔を見つめる。
「大丈夫か?」
その声に八千穂は潤んだ瞳を開いて縋るように見上げてくる。
瞳だけで訴えてきても分かってあげない。
でも、早く言わせないと下校時間が迫ってくから、
とりあえずその身体に他意無く触れる振りでもして諭してやろうか。
「どうしたんだよ?」
小さく笑みを浮かべながら、抱き寄せてみた。

何となく41-42の続き書いてみますた、後は誰かよろしく。
49名無しさん@ピンキー:05/01/30 10:19:48 ID:ZgCB0eI1
おお続きがキタ
でもやっぱり寸止めorz
50名無しさん@ピンキー:05/01/30 10:55:46 ID:2YKNZCpk
キターGJ
おいちゃん期待しちゃぜ
51名無しさん@ピンキー:05/01/30 20:20:26 ID:SQ47Wo7+
葉佩クンに抱き寄せられて、心臓が跳ね上がる。
ど…どうしよう、ここまでつれて来ちゃったけど言えないよ……。
「やっぱ変だ、具合悪いんだろ?寮に戻るか?」
「あっ…違うの……あの……」
「ん?」
ゆっくり身体を離され心配したように見つめられると余計に言えなくなってしまう。
……いきなり抱いて欲しい、なんて言ったら変な子だなんて思われないかな?
そんな事を考えていても、身体の疼きは一向に治まる気配を見せなくて、
寧ろ葉佩クンにこんな風に抱きしめられたりしたら、余計に駄目でどんどん息が上がっていく。
どうしたら良いんだろう?
どうすれば分かってくれるの?
こんな風になった事ないし、男の人の誘い方なんて分からなくて、混乱してしまう。
「あぁ、その前にルイ先生に見てもらった方がいいかな、とりあえず行こうか?」
私の様態を心配した葉佩クンは、私の返事も聞かずに腕を取ると歩き出そうとする。
「そ、そうじゃ無くて…」
その手をぎゅっと握り体重をかけて葉佩クンの動きを止める。
このまま保健室になってつれて行かれてでもしたら……。
私の状態を他の誰かに知られるのは嫌だった。
「八千穂……?」
怪訝そうに眉をひそめ、顔を傾げると顔を覗き込んでくる。
「本当に具合悪そうだぞ?」
心配してくれる葉佩クンの優しげな顔を見たらもう我慢できなかった。
恥ずかしいとか、どうしたら良いとか、そんな事言っていられなくて、
身長差のある彼が今私の目の前に身体を屈めている内に首に腕を回して口づける。
最初、驚いたように身体を強ばらせた葉佩クンだったけど、
理解してくれたのかグッと抱きしめてくれた……。
52名無しさん@ピンキー:05/01/30 20:21:35 ID:SQ47Wo7+
よっし、墜ちた。
言葉では言えなかったのか、行動で示してきた八千穂。
まっそれでも良いか。
なんて思いながらキスを仕掛けてきた八千穂の身体に腕を回し、
俺は密かに笑みを浮かべる。
柔らかい唇は熱く、微かに震えていた。
「んふっ……」
舌で唇を軽くなぞると、熱い息を吐き出して緩やかに開かれる。
その隙に歯列をわって舌を口腔内に入り込むと、八千穂の舌が急速に絡んでくる。
秘薬と焦らしたおかげなのか、行動が大胆になっているのかもしれない。
覆い被さるように唇を貪り、何度も角度を変えながら舌を絡ませると、
唾液が唇の周りにべったりと塗りたくられて、嫌らしい水音が響く。
「あっ……ぅん……はぁ……」
熱っぽい声が漏れ始め、八千穂の膝がガクガクと震えだし、
自分の体重を支えられなくなったのかカクンと折れる。
それを支えて、唇を離した。
「はぁ…はぁ…は、葉佩クン……私……」
潤んだ瞳は既に、妖しく誘ってくるモノを感じる。
「…もしかして、ずっと我慢してた?」
コクンと頷く、八千穂に微笑見かける。
「ごめん、気付いてやれなくて」
自分で秘薬を飲ませておいて何を言っているのか…。
でもそれを知られては何の意味も無い。
寧ろ、何を言われるか分かったものじゃなかった。


続き誰も書いてなかったので、また書いてみるw
どうすればエロイ文章になるん?
これ以上はきっと無理ぽ、また中途半端スマソ orz
53名無しさん@ピンキー:05/01/30 21:50:21 ID:ip6Mwj2L
GJ!
やっちー可愛いよやっちー
54名無しさん@ピンキー:05/01/30 23:41:23 ID:obZRy3c/
試しに続けてみる

「葉佩クン……」
陶然とした中にほんの少しの不安を混ぜて、八千穂が俺の名を呼んだ。
俺は……

  おっぱい! おっぱい!
  尻を重点的に
>やっぱりやめる


>やっぱりやめる
ここでやめるなんてとんでもない!



ちらっと良心の呵責のようなものを感じたが、それこそ今更だ。
せっかく自ら膳を据えたのだから、これをいただかない手はそりゃないだろう。
俺は八千穂を優しく見つめながら、どこから責めようか考える。胸か、尻か。


>おっぱい! おっぱい!
  尻を重点的に
55名無しさん@ピンキー:05/01/30 23:42:25 ID:obZRy3c/
>おっぱい! おっぱい!
双樹ほどではないにしろ、八千穂もかなりの巨乳だと俺は睨んでいた。以前夜に
寮で会話したときにも、キャミソールの胸元が見えそうで見えずに心底
がっかりしたものだ。それが今は俺のもの、たっぷり楽しませてもらおう。
「八千穂。――明日香」
頬に手を添えて上向かせ、名前を呼んでやる。さっきのキスか秘薬のせいか、
ただそれだけで八千穂は再び身体を震わせ、瞳を閉じた。唾液に濡れた唇を
うっすらと開かせ、キスをねだる姿勢。しかし、そう同じことの繰り返しでは芸がない。
「あッ」
俺はわざとキスを避け、八千穂の耳たぶに音を立てて吸い付いた。じゅるっ、ちゅぱ、と
大げさに音を立て、舌を使って細かい部分まで嘗め回す。その度に八千穂はああ、あ、と
悩ましい声をあげ、大きく身体をくねらせた。腰が疼いて仕方ないのだろうが、そこは
後のお楽しみにとっておく。耳を執拗にもてあそびながら両手を下に滑らせ、セーラー服
越しに胸のふくらみに軽く触れる。一瞬八千穂は身を強張らせたがそれも長く続かず、
むしろ自ら乳房を揺すって押し付けるようにしてきた。柔らかいおっぱいの頂点、
掌に硬い感触を感じてほくそ笑む。よしよし、計画通り。
56名無しさん@ピンキー:05/01/30 23:43:51 ID:obZRy3c/
俺はすぐにはおっぱいを揉みしだくことはせず、さらに脇腹をなぞるようにして両手を
腰まで落とす。しばらくウエストの辺りを指先で撫で回し、テニスで鍛えられたのだろう
引き締まった素肌の感触を楽しむと、俺はセーラー服の脇ファスナーを引き上げた。
手をその中にそっと侵入させる。
「あん…、葉佩クン……」
荒い呼吸に上ずった声。相当キてるらしい。膝から崩れそうになる八千穂に少し体重を預け、
屋上の手すりに押し付ける。ちょうど肩甲骨の下の辺りに手すりがきたようで、
八千穂は大きく身を仰け反らせた。そのお陰で余計におっぱいが強調される。

俺は耳を弄るのをやめ、今度は両手を下からなぞり上げるようにしておっぱいを目指した。
手の動きに伴ってセーラー服がめくれ上がり、白い腹が夕方の冷気の中に晒される。
柔らかそうだったからあばらの下あたりにキスを落とし、肉を含むように強く吸い上げた。
途端、八千穂が再び声を上げて仰け反ったのでバランスが崩れ、俺は慌てて八千穂の腰を
抱いて落ちないように支えてやった。何とかバランスは取り戻して、軽く息をつくと、
ちょっとしたハプニングのお陰でスタート地点まで戻ってしまった両手を今度は一気に
おっぱいのすぐ下まで進ませる。薄ピンクのスポーツブラに包まれた八千穂のおっぱいは
予想通りの巨乳で、お椀を伏せたような形をしていた。見間違いようがなく乳首が立って
いるのがわかる。
「や、だ……そんなに見ないで……」
感慨深く見つめていたら、八千穂がふいに顔を上げた。夕日に染められる以上に、
おそらくは羞恥で赤くなっている。
57名無しさん@ピンキー:05/01/31 14:58:32 ID:pt35w0P7
  おっぱい! ∩   ∩ ノ)   おっぱい!
 おっぱい!  川 ∩ 川彡'三つ  おっぱい!
おっぱい! ⊂ミ∩、⊂ミ∩彡⊃    おっぱい!
おっぱい!⊂三ミ( ゚∀゚)彡三彡三⊃ おっぱい!
おっぱい! ⊂彡川⊂彡川ミ⊃    おっぱい!
おっぱい!⊂彡川∪⊃ U川彡⊃   おっぱい!
 おっぱい! (ノ ∪  川 ∪ミ)  おっぱい!
  おっぱい!      ∪     おっぱい!

みんなガンガレ
58おっぱい!おっぱ(ry:05/02/01 00:06:30 ID:PNQUv1Ee
「ごめん、あんまり綺麗だからみとれた」
「あッ…、だめェッ……」
必死に見つめてくる瞳に心無くも甘い台詞を吐いてみる。ますますうっとりとした目で
見つめられ、微笑を返しつつも俺の指先は容赦しない。すっとスポーツブラの下に5本の
指を潜りませ、ブラを押し上げる。両手に余りそうなおっぱいの先端は瑞々しいピンクに
染まり、固めのグミのような感触を返してくる。なんともおいしそうだ。
なので、両手で散々揉んだ後、胸を寄せて揃えた乳首を二つとも口に含み、飴を転がす
ように散々転がして八千穂の反応を楽しむ。軽くすすり、甘噛みをするたびに八千穂は
淫らな声をあげ、身体をよがらせる。秘薬の効果は抜群のようだ。そのまま顔を胸の
谷間に埋め、舌を這わせつつ柔らかく、そしてじっくりと胸の性感帯を開発していく。
八千穂は既に押し寄せる快楽に我慢しきれなくなったのか、くねらせるように腰を
動かし、段々と声が大きくなっていく。
「あ、あんッ……やっあぁ……ああッ」
二つの乳首を同時に軽くつねりつつ、強く押し付けた乳の合わせ目を吸い付ける。
途端、八千穂の腰がびくんと大きく跳ね上がり、四肢が硬直する。もうイったらしい。
八千穂はそのまま何度か腰を軽く跳ねさせ、荒い呼吸を何度も繰り返した。
「明日香……イったの?」
59おっぱい!おっぱ(ry:05/02/01 00:10:04 ID:rrrz0D4z
羞恥を煽ることは百も承知で、わざと明日香に尋ねてみる。明日香は赤い顔をさらに
火照らせながら、それでもかすかに頷いた。
「ごめん、俺、その……」
言いながらも手は休めない。執拗に脇腹を撫で上げ、乳を揉み、寄せては捏ねる。ますます
いきり立つ乳首を指で押さえ、弾き、強く吸う。じゅるる、という音に明日香は俺の首を
抱くようにして身体を仰け反らせた。一見すると逃げてるようにも逆に俺に乳房を
押し付けてるようにも見える体勢で、明日香は強く悶える。腰を振り、合わせた腿に
不自然なほどの力が篭っているのがわかる。早く言え。どこをどうして欲しいのか、
さっさと言え。イきたくてイきたくてしょうがないのは知ってるから、自分で俺に
おねだりして見せろ。足を開いて「お願い早く来て」と言え。
「く――九龍クン……」
そんな事を考えながらもじっくりねっとり胸を責めていると、ついに八千穂が俺の名を
呼んだ。これまでの手ごたえからすると、すでに何度か軽く達しているはずの女はひどく
潤んだ目をさ迷わせ、
「あたし…もう、もうだめぇ……」
と、艶かしくも息も絶え絶えに伝えてきた。
「え……俺、どうしたら――」
明日香がどうして欲しいのかはとっくにわかっているのだが、そこは敢えて知らぬ
振りをしてさらに乳を弄くる。互い違いに揺すり、擦り合わせるようにする。鎖骨から
喉元を舌でなぞり上げ、ところどころにキスを散らす。明日香はあられもない嬌声を
あげて、切なげに腰を揺らした。それでもすぐにはおねだりせず、何度か言いよどんで
いたのだが、段々余裕がなくなってきたらしい。切羽詰った声が、限界が近い事を
知らせている。
「ねッ……お願い、あたし、もう…来て、挿れてェッ……」
60おっぱい!おっぱ(ry:05/02/01 00:11:33 ID:rrrz0D4z
俺はそれを聞いて微笑むと軽く明日香に口付けし、身体を入れ替えると一気に明日香の
パンティを膝まで引き降ろした。一瞬身体を強張らせるが、それに構わず右手の人差し指と
中指をそろえて根元まで突き入れる。
「ッ……!」
明日香は手すりに身体を預けて尻を突き出した姿勢のまま、声もなく喘いだ。俺の指は
溢れんばかりの愛液に迎えられ、何の抵抗もないままに明日香の秘所を犯す。
ぐちゅ、ぐちゅと湿った音ばかりが無人の屋上に響き、いやがおうにも劣情を刺激していく。
「あぁ……んッ…く、ろう、クン……」
再び明日香が俺の名を呼ぶ。俺の指が肉壁を擦る度に泣きそうな声をあげ、粘り気のある
透明な液が奥から奥からあふれ出てくる。たかが2本の指を放すまいと締め付け、奥へと
強く誘っているのだ。鳴きながら悦んでいる。
「あッ、あぁッ――やあぁぁんッ!」
俺の指が、明日香の中のぷっくりと膨らんだ、少しばかりざらついたところを捉えたと
思った瞬間、明日香が今までにないくらいの反応を見せた。いきなり全身を強張らせ、
がくがくと腰を振る。それに構わずにさらに刺激を加えると、明日香は獣じみた悲鳴をあげ、
全身を突っ張らせて潮を吹いた。そのまま崩れそうになるのを慌てて抜き取った手で支える。
ぬらぬらと光る液体が後から後から溢れだし、健康的な太ももを濡らしていくのはとても
淫靡な光景で、俺は自分のイチモツが痛いほど屹りたつのを感じ、急いでズボンを下ろした。
61名無しさん@ピンキー:05/02/01 10:16:27 ID:JaV56SRx
             おっぱい!
         おっぱい! おっぱい!
      おっぱい おっぱい! おっぱい!
    おっぱい! ∩   ∩ ノ)   おっぱい!
   おっぱい!  川 ∩ 川彡'三つ  おっぱい!
  おっぱい! ⊂ミ∩、⊂ミ∩彡⊃    おっぱい!
  おっぱい!⊂三ミ( ゚∀゚)彡三彡三⊃ おっぱい!
  おっぱい! ⊂彡川⊂彡川ミ⊃    おっぱい!
  おっぱい!⊂彡川∪⊃ U川彡⊃   おっぱい!
   おっぱい! (ノ ∪  川 ∪ミ)  おっぱい!
    おっぱい!      ∪     おっぱい!
      おっぱい! おっぱい! おっぱい!
          おっぱい! おっぱい!
              おっぱい!
62名無しさん@ピンキー:05/02/02 22:46:40 ID:YtTfL/zQ
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 挿入!挿入!
⊂彡
63名無しさん@ピンキー:05/02/04 19:54:00 ID:JEMkXKfN
やっちー、クライマックスになって思わず「白岐サン…!」とか
口走っちゃったら面白かろうな。
64名無しさん@ピンキー:05/02/08 10:52:10 ID:CXtwHG+s
それより、いつスマッシュが炸裂するか怖くてたまらんよ。
65名無しさん@ピンキー:05/02/12 00:14:30 ID:Dg9uD3J1
やっちーリレー止めるみたいで悪いっすけど
他の物書いてもええですかね?
66名無しさん@ピンキー:05/02/12 00:37:42 ID:pLwfGkWr
激しくキボン


正直寸止めはきついっす。_| ̄|〇
67名無しさん@ピンキー:05/02/12 13:16:13 ID:cn2+fTBk
何も問題ない。
68名無しさん@ピンキー:05/02/13 02:34:02 ID:Z0s8qxMn
ていうか早く書け
書いて下さいおながいします
69名無しさん@ピンキー:05/02/13 14:06:13 ID:vhxmPKCq
主人公×リカって需要なし?流れ切るのが悪い気がしてたのですが・・・
70名無しさん@ピンキー:05/02/13 16:14:56 ID:E+2ljocF
>>69
あるある。
71名無しさん@ピンキー:05/02/13 17:00:28 ID:Q95hbP6G
いやいやいやいやいやあるよあるよありまくるよ
72名無しさん@ピンキー:05/02/13 20:24:15 ID:0H8fqhqj
>>69
少なくとも俺は求める
73旅立ちの前に ◆lQ0GSj49/k :05/02/15 13:44:07 ID:7wN8nU1i
では投下しますか。主人公の名前はデフォルトではないです。

登場人物
屍 兇志郎(かばね きょうしろう)・・・主人公。宝探し屋。
椎名 リカ・・・爆弾魔なゴスロリ。

時期・・・エンディング後想定。

注意事項・・・あんましエロくないかも。
74旅立ちの前に|-1 ◆lQ0GSj49/k :05/02/15 13:57:24 ID:Ssm74YQj
「ふぅ」
ため息ひとつ。この三ヶ月で収集したインテリア品をようやく梱包した。
パソコンのデータをディスクにコピーし万一に備える。
本体は業者に任せよう。それも仕事のうちだ。ついでに掃除もしておこう。
この学園を去ることになったのは一昨日のこと。ロゼッタ協会からのメールが
届いたのだ。担任のヒナ嬢(雛川先生)にそれを伝えたのが昨日。
今日は荷物をまとめることに専念した。仲間たちにはまだ伝えていない。
皆守にもヤッチーにも。そしてあの子にも・・・・
さっきとは違う意味でため息がでる。伝えるのを先延ばしした所で、決定事項なのだ。
本来自分は高校生ですらない。宝探し屋なのだ。世界を又にかけ、古代遺跡を荒らし――
もとい、探索し、時の彼方に埋もれた《秘宝》を独占――もとい解放する存在なのだ。
この学園に愛着があるのは間違いない。そこで出逢った人たちにもそれぞれに愛着がある。
だが、ここに留まることはできない。それは、次の冒険が待っているからだ。
75旅立ちの前に-2 ◆lQ0GSj49/k :05/02/15 14:12:47 ID:Ssm74YQj
>>74

例え好きな子ができたとしても、冒険を捨てることはできない。
「すげぇ未練がましいな、俺って」
屍兇志郎は自嘲気味に笑った。一昨日からぼやいたりそわそわしたり、ずっとこんなこと
を繰り返している。その時、控えめなノックが聞こえた。時刻は午後7時を回っていた。
誰だろうか。
「開いてるよ」
ドアが開く。兇志郎の呼吸が止まる。心臓が凍りつく。
「こんばんわ、兇サマ」
幼い声。ウェーブのかかった長い髪。中学生並みの身長。西洋人形を思わせる
メイクをした顔。自分の想い人である彼女は、椎名リカという名である。
「リ、リカ、どどどどうしたんだこんな時間に」
滑稽なほど狼狽しているのが自分でもわかる。リカは笑った。実に不吉であった。
《黒い砂》に取り付かれている時より不気味だった。
「そんなに慌ててどうかなさいました?」
「いや、別に。それよりどうした?」
「それはどう考えても私の台詞だと思いますけど」
「は? なんのこと・・・」
「この学園から去るって本当ですの?」

      いぃーーーーーとか叫びたくなった。
76旅立ちの前に-3 ◆lQ0GSj49/k :05/02/15 14:26:14 ID:7wN8nU1i
>>75

「なんでそれを」
口から出たのは平坦な声。動揺は一瞬で去っていた。この数ヶ月の探索で身に着けた胆力の
成果だろうか。リカの声音は冷たかった。
「ヒナ先生からメールが来ましたの。他の方にも届いてましてよ」
「・・・さいですか」
気丈だが、同時に繊細なヒナ嬢の顔を思い出す。先生というよりは先輩のような
気分で接していたのを思い出す。彼女も友人のように接してもらうのを喜んでいた
節がある。だからこそ、苦楽を共にした仲間たちに知らせずにはいられなかったのだろう。
彼女を責める気にはなれなかった。いずれは言わねばならないことなのだ。
リカに椅子を勧め、自分はベッドに座り向かい合う。
「本当、なんですね」
「ああ、本当だ」
「どうしてですの」
「俺がトレジャーハンターだからだよ」
「リカのことは無視ですか・・・」
「そういう訳じゃない」
「同じことです!」
77旅立ちの前に-4 ◆lQ0GSj49/k :05/02/15 14:38:06 ID:Ssm74YQj
>>76
「リカ・・・」
「そんな大事なこと勝手に決めて、リカにはなにも言わないで。リカは貴方に
とってその程度の存在なんですの!」
「違う」
それだけは断言できる。
「リカ、俺は君を愛している」
それだけは断言したい。
「兇サマ・・・」
リカは息を飲む。目が潤んでゆくのがわかる。クリスマスイブに、礼拝堂で告白した
ときと同じだった。ただ違うのは、これはお別れの儀式だということだ。
「俺がこの学校で手に入れた最大の《秘宝》は君なんだ」

――けれど、行かなければならない。そうしなければならない。そうしないと自分が
自分でなくなってしまうから――

「身勝手な言い草だよな。けど、俺は・・・」
「わかってます、リカもそう思いますから」
78旅立ちの前に-5 ◆lQ0GSj49/k :05/02/15 14:47:35 ID:Ssm74YQj
>>77

照明はライトスタンドだけ。
メイクを落とした彼女を抱きしめる。

――できるだけ痛くないように
――できるだけ想いが伝わるように

「ん、兇サマぁ・・・」
うっとりと呟く唇に己の唇を重ねる。桜色の唇。血色のいい頬。

――リカは、ようやく人形から人間になれました――

丁寧に服を脱がせる。メリハリに乏しい身体に色気はないが、生々しさもない。
さながら妖精を抱いているかのような錯覚に陥る。
そのきめ細かな肌に、優しく口づけする。
79旅立ちの前に-6 ◆lQ0GSj49/k :05/02/15 15:33:27 ID:7wN8nU1i
>>78

最後に女を抱いたのは何時だっただろうか? そんなことを考える。少なくともこの
学校に来てからは一度もしていない。そもそも相手がいなかった。
久しぶりなので感覚を忘れているかも知れない。
優しくしよう。それだけを心掛けて後は忘れることにする。
「愛してるよ」
口先が形造る言葉を耳元で囁く。耳にかかる吐息に反応して身体が跳ねる。
その抵抗を楽しみながら、ゆっくりと愛撫する。
「んぁ・・・あぁ、兇サマ、リカも・・・リカも貴方を愛してます」
途切れ途切れに呟く少女が愛しい。指先で肌を撫でる。唇で肌を啄ばむ。
舌先で濡らす。唇。頬。首筋。指先。胸。腹。太股。爪先。
どこもかしこも愛撫して、己の痕跡を残すように。
やがて愛撫は秘所に到達する。彼女の聖域は既に濡れていた。愛する男性を受け入れる
ために。女神の丘は無毛でこそないが、薄かった。なんとはなしに想像通りだったので
苦笑する。

――どうかなさいまして?
――どうもしてませんのことよ?

混ぜ返してみる。

――なにか侮蔑されている気が・・・
――被害妄想だよそれは

それにしても、彼女はイイトコのお嬢さんなのだろうか?育ちはいい方だと物腰から
判断していたのだが。
80旅立ちの前に-7 ◆lQ0GSj49/k :05/02/15 15:50:21 ID:7wN8nU1i
>>79

「あっ・・・」
柔らかな脚を折り曲げ、秘所を舐める。
ビクン、大げさなほどに仰け反る。無慈悲に続ける。気遣いが薄れ掛けていた。
「んぁ、はぅ、くぅん・・・!」
はぁはぁ息を荒げる。淫らな水音が響く。
「兇サマっ!リカはもう・・・!」
「ああ、俺もそろそろお前が欲しい」
とっくに猛り狂っていた逸物をジッパーから解放し、本来の役割を果たすべく
少女の秘所にあてる。
「熱い、兇サマの、すごく熱い」
「リカを欲しがってるんだよ」
「はい。リカの・・・私の初めてを、貰ってくださいませ」

――旅立つ前に、リカの初めてを貰ってくださいませ――

彼女は行為の前にそう言ったのだ。
だから抱いた。本当はそうしたいと思っていたが、言い出せなかった。
余りにも身勝手すぎると思ったから。

一気に肉の凶器を秘裂へと捩じりこむ。
「・・・・!!」
濡れているとはいえ、初めて受け入れるそれは痛かっただろう。だが、止めると逆に
痛みが長引く。だからこそ止まらない。
ブチブチと薄い膜を突破し、最奥を目指す。そして・・・
「リカ、入ったよ」
ゆっくりと息を整えるリカを抱きしめた。
81 ◆lQ0GSj49/k :05/02/15 15:51:19 ID:7wN8nU1i
とりあえずここまで。続きは今週中に・・・・できたらいいなぁ。
82名無しさん@ピンキー:05/02/15 19:36:46 ID:LxNhorKF
GJ!
83名無しさん@ピンキー:05/02/16 17:06:43 ID:OXEH6WZH
GJ!
だが名前ツッコミ入れるとこ・・?
84名無しさん@ピンキー:05/02/16 17:34:07 ID:lGMMgZi9
んー、確かに名前はデフォ名のほうがいいかも試練ね。
85名無しさん@ピンキー:05/02/16 19:01:50 ID:oQd5FzaG
確かに名前の付け方が腐女子臭いな
86名無しさん@ピンキー:05/02/16 23:54:34 ID:TDqnWNw0
腐女子臭いというか、魔界都市の屍刑四郎のもじりだと思った
87名無しさん@ピンキー:05/02/17 01:24:28 ID:mNbxGtPe
そして魔界都市の屍刑四郎は、山田風太郎の「風来忍法帖」の
戸来刑四郎のもじりかな。
88名無しさん@ピンキー:05/02/17 11:39:42 ID:MMfHkMq/
おまいら、例のお方に新作ですよ。
89名無しさん@ピンキー:05/02/17 12:38:14 ID:mDj8pzmd
読んだよ
90旅立ちの前に-8 ◆lQ0GSj49/k :05/02/17 14:08:55 ID:iCuIuqjm
>>80

彼女の中はきつくて温かくて、そして愛液と破瓜の血で濡れていた。
「あぅ、兇サマのがリカの中で、あ、熱いですぅ・・・」
目の端に滲んだ涙を唇で吸い取る。微かに肉棒に対する緊迫が緩んだ気がした。
呼吸を整えるリカの長い髪を梳く。さらさらとした感触が官能を増幅させる。
「ああ、痛くしてゴメン」
「いいえ、痛いけど、嬉しかったですから許して差し上げます」
「ん、ありがとう」
もう一度唇を重ねる。舌先を唇の中に滑り込ませる。今度は大人のキスにしてみようと思った。
リカは驚いた様だが、すぐに受け入れてくれた。口を開き、遠慮がちに舌を伸ばしてくる。
ざらざらと舌を絡めあい、快感を呼び起こす。
「ふっ、んむぅ、ふはぁ・・・リカ、こんなの知りませんでした」
口付けの合間にリカは呟いた。兇志郎は微笑する。
「その割には積極的だったな」
「気、気のせいです! 錯覚です邪推ですむしろ妄想です!」
いつになく早口で捲くし立てる少女が可愛いと思った。
「動くよ」
宣言し、ゆっくりと円を描くように腰を動かす。
91旅立ちの前に-9 ◆lQ0GSj49/k :05/02/17 14:32:30 ID:DiwTyp1e
>>90
「あぅ、ふっ、うん、いっ・・・」
動きに合わせるように、リカが低く呻く。四肢を兇志郎の身体に絡ませ、必死にしがみつい
ている。なんとなく、中学生を強姦している気分になった。
一線を越えておいて何を今更、と理性がツッコミをいれる。
「んは、んん、リカ、リカの中、いいですか? リカ、ちゃんと出来てますか?」
「ああ、リカの中、温かくて気持ちいいよ」
健気な問いに答えながら、

――やはりブランクがありすぎたようだ、良すぎる――

胸中で呟いていた。ぶっちゃけ、もう余裕がない。そう、禁欲生活長かった
せいだ。決して○漏なわけではない。一度出すか。一度出して

――いや、初体験の女に二回戦挑むのはさすがに・・・
――大体避妊とかしてないやん俺
――でもゴムとか売店で売ってなかったしあっても買えるかボケ!
――ああでも、ホント気持ちいい・・・

下腹部で凶暴な何かが脈動していた。とにかく猶予がない。
気づけば、リカの声に甘いものが混じり始めていた。
「リカ、俺、ごめん、出す」
「は、はい、リカの中で、いってくださいませ・・・!」
少女の締め付けはよりきつく、そして四肢は絡んで離れない。
「いいの、か?」
罪悪感がある。そして妊娠というリスクがある。一時の快楽と引き換えにするには
高い代償だ。お互いにとって。
「兇サマの、リカにくださいですぅ」

――リカにとって、貴方がくれた物こそが、宝物なのですから

熱いものが沸騰し、そして少女の胎内に注がれた。
92旅立ちの前に-ED ◆lQ0GSj49/k :05/02/17 14:52:55 ID:DiwTyp1e
>>91

この世界の何処かに、きっと兇サマのことを必要としていらっしゃる人たちが
いると思うんですの。この学園の呪いに囚われていたリカたちのように。
だから行ってあげてください。そして解き放ってあげてくださいませ。
リカは待ってますの。だから何年掛かってもいいから、戻ってきてくださいです。
リカは祈ってますの。貴方の無事を。貴方がリカの前に戻ってくれるまで。
リカは大丈夫ですの。その時まできっと立派に前を向いて進みますの。
貴方がいつもそうしていた様に。


「リカ」
屍兇志郎は己に対し誓う。きっと戻ってみせると。何年掛かってもいいと彼女は言って
くれたのだ。それに応えないで男を名乗れない。彼女と再び合間見える時まで生きてみせる。
だからとりあえず、眼前の男を倒そう。冒険はまだ終わっていない。

此処は中国の深山であった。実際に仙人とかが住んでそうな山の中、彼と彼は
出逢った。邂逅の結末は殺し合いである。

男が拳から、金色の焔を纏った鳥を放つ。
兇志郎はそれを散弾で撃墜しながら直進する。
「おおおおお!!」
獅子吼をあげ、宝探し屋は破魔の利剣を振り下ろした。
                          終幕?
93 ◆lQ0GSj49/k :05/02/17 14:59:04 ID:DiwTyp1e
終了。ほんとは一回戦のあと、手コキ&フェラ、そしてア×ルの予定でした
がいくらなんでも・・・という訳で割愛。

名前の関してはまったくもってその通りですが、俺 は 男 で す 。
反応がよければ次回もありの予定。純愛かつエロスたっぷりのやつを。
ではまた。
94 ◆lQ0GSj49/k :05/02/17 16:13:06 ID:DiwTyp1e
ちなみにここのssってどっかに保管されるのですか?
95名無しさん@ピンキー:05/02/18 04:48:32 ID:0dkp+E7V
保管庫とかは無いはず
96名無しさん@ピンキー:05/02/18 07:37:59 ID:BykWZBEc
欲しい気もするね、保管庫
97名無しさん@ピンキー:05/02/18 23:46:49 ID:rwE8f7rw
前スレ落ちたが、小品でも来て落ちたのか
雑談とか梅で落ちたのか気になる。
98名無しさん@ピンキー:05/02/19 00:34:26 ID:hMx5gm2l
産めだ
安心汁
99名無しさん@ピンキー:05/02/19 01:34:44 ID:Jgv3g1pX
>>96
http://sslibrary.gozaru.jp/
頼んでみては?
100名無しさん@ピンキー:05/02/19 12:27:04 ID:C4DV9UpK
リカSSの人GJ!

龍麻×さやかの寝取り系が読みたい俺だ。
101 ◆lQ0GSj49/k :05/02/19 13:36:36 ID:od/KhCWG
さやかには思い入れがないッス。菩薩もあんまし。
むしろマリィ・・・なんで小さいこスキかな俺。
102名無しさん@ピンキー:05/02/20 11:08:20 ID:WA1GImE7
桃香キボン!!!!!!
103九張:05/02/20 22:52:49 ID:ZTxXpPZ7
「完璧に熟睡してやがるな・・・」
皆守はアロマパイプを咥えたまま、壁に寄りかかり熟睡する八千穂の頬をはたきながら呟いた
「しょうがねーだろ・・3時だし」
まったく悪びれる事無くあたりまえの様に言い放つ葉佩
「あのなぁ・・・『宝捜し屋』のお前は大丈夫だろうが、俺とこいつは一般生徒だったんだ、っーかさっさと帰って寝させろ」
「普段、『あーだりぃ』やら『あーねみぃ』言いまくってるわりにまだ元気そうだな」
「今此処で寝てやろうかコラ」
「オーケー、わかった。アロマで根性焼きは勘弁してくれ」

「く〜〜。」

八千穂の寝息で野郎二人の動きが止まる。

「葉佩、お前が女子寮の部屋まで背負ってけ」
「ぇー」
「ぇー、じゃねぇ俺は一刻も早く俺の聖域に戻ってまどろみの時間を過ごしたいんだよ、さっさとやれ」
「へぃへぃ・・」

慎重に八千穂の腕を肩にかけ、背負う。ふたつのゴム鞠のような感触が背中に広がる
「っ!!」
104九張:05/02/20 23:08:57 ID:ZTxXpPZ7
「・・・・・・・」
「おい、葉佩?どうしたんだ、さっさと登るぞ」

出口へ続くロープの中ごろでピクリとも動かなくなった葉佩

「おい・・?」

二人分の重みで上がれないのかと思ったが、違う・・・ヤツは背中に全神経を集中させている

「テメェ・・こんな時に職人根性見せてんじゃねぇ!」

寝たいパワーを込めて下から石を投げつける、何処からか『ああ!、石が!』とか聞こえたがシカトする
器用に身体を振って石を避ける、だがこの時!葉佩は秘宝を見つけ出した
身体を振った事により、密着していた八千穂が一瞬離れ、くっつく、ふにゅっとした感触が再び

「・・・・・・・」

ギッシ、ギッシ、ギッシ、ギッシ

「多少大袈裟な動きで遅いがまぁいいだろう」
105九張:05/02/20 23:37:13 ID:ZTxXpPZ7

何時もの3倍は時間をかけてロープを登りきった

「俺は明日、学校サボるからな。雛川には適当に言っておいてくれ」
「ぜんぜんOKさ!」

異様に爽やかにサムズアップする葉佩
先程まで背負うのをしぶっていた男の顔だろうか、皆守は困惑したが眠気が勝ちそこで別れた

存分に感触を味わい、気付かれずに女子寮の八千穂の部屋の前に来て問題が発生した。

「鍵かかってーる・・・」

そりゃそうだ、誰だって部屋に鍵くらいかける。

「八千穂、鍵どこだ? おい、八千穂」
「む〜・・・・・」

何度か身を揺すってみたもののまともな答えは返ってこない。
どうする?寮主に頼んで開けてもらうか、 却下 俺は別に構わないが
こんな深夜に男女二人、どう考えても八千穂に迷惑がかかる
置き去り・・・はもっとダメだ、9月とはいえ少し肌寒いしな・・
となると・・・
106名無しさん@ピンキー:05/02/21 04:03:46 ID:FLmk42Ft
>>105
ワクワク
107名無しさん@ピンキー:05/02/21 09:20:17 ID:Rlfh8QFs
こりゃ自分の部屋に連れて行くしか無いよね
108名無しさん@ピンキー:05/02/21 10:34:30 ID:k+uuYnTx
>>105
ただのエロガキな葉佩萌え。
109名無しさん@ピンキー:05/02/21 18:31:56 ID:VFo1h4T+
遅レスですが◆lQ0GSj49/k氏、乙カレー&GJ!!でした
純愛系だったのも個人的にですが良かったです
110名無しさん@ピンキー:05/02/22 13:51:47 ID:zwRBrg7/
カスタム方陣技どんなの作った?
111 ◆lQ0GSj49/k :05/02/25 13:24:12 ID:PQiC8OMn
久々に九龍やってミスに気づいたわけですが・・・
クリスマスに告白したのは礼拝堂にあらず理科室だったわけで・・・
申し訳ないっす。脳内変換しておいてください(土下座
112九張:05/02/26 14:12:43 ID:90QtUTrX
よろめく様にベッドへと腰を降ろし、八千穂の身をゆっくりとシーツの上に横たえる
葉佩の部屋でである・・責めないであげて欲しい、少ない頭で考えた結果なのだ

「ん〜〜・・・」
「目が覚めたか?」
「ん〜ん・・・」
「どっちやねん・・」

ツッコミを無視する様にゴロゴロ寝返りを打つ八千穂は枕に顔を埋めている
先程まで至高の喜びを与えてくれた乳房が制服を押し上げ形を崩さずそびえている
・・・ああ!!悪魔が囁く!『揉んどけ』と!天使はどうした!?
『服の上からならかまへん』お前もか!!

ゴクリッと生唾を飲む、そうだよな・・【宝捜し屋】として【秘宝】を調査せなならんよな・・
右手をおそるおそる八千穂の乳房に伸ばし、硬直した

この娘が途中で目覚めたら・・俺は死ぬ・・確実に死ぬ
ここは俺の部屋なのだ、テニスラケットもある、スタンHGなんてスマッシュされてみろ
寝袋もあるし、それで寝ようと伸ばした手を引くが、動かない 何故だ!?
俺の右腕をがっちり掴んでいる八千穂、  俺はそれに死神を見た
113九張:05/02/26 15:09:51 ID:90QtUTrX
だが、何も起こらない。
ただ掌の温もりが伝わってくるだけ・・寝惚けているのか・・?

「やっちー・・手ー離せー」
「やだ・・・」
「いや・・・やだじゃないだろ・・・」

「行っちゃやだよ・・・くーちゃん・・」
「っ!?」

この娘は・・判ってるんだな・・俺が遺跡の調査終わったらどこかに行ってしまう事に・・

「やっちー・・、年頃の娘がピンクの下着なんぞ履くな」
「はいてないよ!!!!・・・・あっ・・」

がばっと起き上がりしまったという顔をする知性-5

「バレてた・・・?」
「漫画じゃあるまいに、んな寝言言う奴はおらん」
「なんだよー、人の胸触ろうとしたくせにーー」
「気のせいだ、気のせいと思え、気のせいにしろ!」
「だいたいあーゆう時は『八千穂・・・俺はここに居るよ』くらい言おうよ主人公!」
「8種類しか感情を表現できん男にギャルゲーの主人公の言い回しを期待すな!」

完全に非は葉佩にあるにも関わらず言いくるめられる、ああこれが知性-の力か・・

114九張:05/02/26 15:12:41 ID:90QtUTrX
「なんで男の子ってみんな、( ゚∀゚)彡 おっぱいおっぱい!て言うかなぁ・・
邪魔なだけなんだよ・・、試合もこれのせいで負けた事もあるし・・・
2年の時だって・・・担任の先生からジーっとみられて嫌だったんだよ・・・」

俯いて言葉を止める八千穂、普段の元気のよさに隠れているが、この魅惑的な肢体だ
野郎どもの好奇な目で見られて嫌な思いもさんざんしたのだろう・・

「・・・・開放してやるよ・・・取手やリカちゃんみたいにさ・・」

不意に葉佩の眼が遺跡で化人達を惨殺するときの光を宿す

「えっ?!」

気付いた時には遅く、葉佩は背後に回り制服の上から豊かな乳房を掴んでいた
115名無しさん@ピンキー:05/02/26 16:04:16 ID:Ny+hqItn
ワロタ
続きも楽しみにしてます
116名無しさん@ピンキー:05/02/26 16:25:29 ID:wM8J6xcT
今日はもう終了かな?
>112 モツカレ、そしてアリガトウ。
なんか両方とも可愛いぞ。続き楽しみにしてます。

しかし、やはりいくら待っても九龍系サーチに
イラスト系の男性向けサイトはでてこないな・・・
エチーなルイ先生が見たい・・・
117九張:05/02/26 23:13:15 ID:ggxfRhd6
―――セックスについての科学書では、乳房は大体、無駄扱いされる
ムネはいくら揉みしだいても感じない、乳房そのものは性感帯ではない・『巨乳は感じない』というのは俗説である
何故なら大きさに関係なく感じないからであるから・・・等々。

「くーちゃ・・・・ぁ・・・やめ・んぅ」

だが、そうのたまう科学者は皆、男だ。彼らはもちろん、バストを揉まれた時にどうなるか、
その実体験について知っているわけではなかった神経群の数や粘膜の有無といった要素からそう述べているにすぎない

「冗談・・だれがやめるか・・」

根元から搾り出す様に制服の上から乳房の形を変えながら、八千穂の肩に顔を埋める

「やだぁ・・・あぅ!」

揉みしだくたびにピクンと体が震え、吐息が熱を帯びていく

彼らには思いもよらないだろう―――八千穂が今、どれほどの官能を味わっているか

シュル、と布の擦れる音をたてリボンを解き制服の下に侵入させる

「ちょ!ほんとにやめてよぉ・・・」

もがいても手首を縛るワイヤーが食い込み、痛むだけ・・ブチ、とブラのホックが壊れる音が耳に届いた

熱を帯びた葉佩の両手が生命線をなぞり三角に尖った乳首を押し転がす
118103:05/02/27 10:13:40 ID:tbRA8lnu
は!Σ(゜Д゜)
寝てた!
119九張:05/02/27 10:36:59 ID:tbRA8lnu
「ひあっ!」

官能は電流となり、体中に行き渡る。尖りきった乳首をつまみ、しごきあげ、首筋に唇を這わせる。
制服の下を這う蜘蛛は、離れたと思うと小指から順番にすくい上げ
それからゆっくりと、最後の鍵盤を弾くピアニストの様に親指を下ろす。
むにゅんっ、女肉の音はたえまない

「あぁ・・・あ・・・こ、こんな・・の・・・こんな、っのぉ・・・」

八千穂は力いっぱい瞼を閉じていた、震えが止まらない肩、弄ばれ歪めらる自分が女である証
なによりも下腹部のうずき・・・

「我慢すんな・・力抜けよ・・」
「あっ」

真っ赤になっている耳に吐息と共に囁く。ピクッと一瞬筋肉が強張り、反射的に緩む
それと同時に中指で乳首を弾いた

「――――――ッ!!?」

プシッと弾ける音がし、全身が小刻みに痙攣する。
今まで以上に頬を朱に染め、股を閉じる
120九張:05/02/27 10:59:49 ID:tbRA8lnu
「案外早かったな・・・」
「ひど・・・い・・・よぉ・・・・・くーちゃん・・・」

どうでもいい様に述べ、未だに愛撫し続ける葉佩を瞳に涙を溜め睨む
だが、それもすぐに溶けた
左手を制服から抜き、八千穂の後頭部を掴む

「優しくしてるつもりなんやけど・・?」
「・・・ふざけ・・な・・んぅ!?」

口を開き言葉を発した時を狙い、口を唇で塞がれ、口内に葉佩の舌が踊る

「んっ・・・んぅ!・・・ふぅ・・・」

甘い唾液が口内に広がり、舌を痛いほど吸われる、逃げ場などなかった
乳房への刺激は、一度絶頂を迎えさらに激しくなり、さらに舌を弄ばれ、神経は麻痺しかけていた

舌が糸を引き、唇が離れる。八千穂にとってはとんだファーストキスだ

「・・・なんで・・・やめちゃうの・・?」

潤んだ瞳で疑問を口にする。葉佩とのキスは過程がどうあれ、甘美なものであり期待もあった

「求めたな・・・」

当たり前の様に口にした疑問は異常たるものだった、ハッとする八千穂だったが、唇を押し当てられ、思考は露と消えた。
121九張:05/02/27 11:08:52 ID:tbRA8lnu
優しくシーツに横たえらせ、制服をたくし上げ、手首のワイヤーまで上げる
壊れたブラを取り、乳房を開放してやる。
これから起こる事への期待、羞恥、恐れ、様々な感情を隠さず表情にだす八千穂に微笑む

「明日・・・いや・・今日は学校サボりだな・・」
「そうだね・・・」

初めて八千穂の顔に笑みが浮かぶ

「やっちーは・・やっぱ笑顔似合うわ・・・」

「・・・・できるじゃん・・」
「はっ?」

照れたように目線を外し、呟くように言う

「ギャルゲー主人公の言い回し・・・」

「あぁ・・・できたな・・」
122103:05/02/27 11:11:20 ID:tbRA8lnu
寝まつ・・・(−−)ノ
123名無しさん@ピンキー:05/02/27 16:02:38 ID:FvVa6xz3
GJ!
ふたりとも可愛いな…
おやすみなさい。
124名無しさん@ピンキー:05/02/27 18:55:07 ID:FaQXhUkY
やっちー可愛いよやっちー!
GJ!続きがんがって!
125名無しさん@ピンキー:05/03/02 00:16:38 ID:mAwX/gvZ
ほっしゅ
126(1/16):05/03/02 22:41:24 ID:s5P5w4Sk
謎の消失を遂げた教え子達をマリアが発見したのは、屋上だった。
やや苦い記憶が残る場所への扉を開くと、妙に緊迫した空気が漂っている。
男女合わせて十五人程度の教え子達が輪になっており、その中心に二人の男がいるようだった。
二人は睨みあって牽制しあっており、今にも殴りあいそうな雰囲気を隠そうともしていない。
教師として、もちろん騒動を見過ごすことなど出来ないマリアは、
殊更にヒールの音を響かせて輪へと近づいていった。
彼女に気付いた生徒の幾人かが振りかえったことで輪が崩れ、彼らの正体が明らかになる。
片方は出席日数ぎりぎりの彼女の教え子、もう片方は──
「アナタ達、何をしているの」
冷ややかなマリアの声に、一触即発の危険を孕んでいた空間が急速にしぼんでいった。
「もう授業は始まっていますよ。早く教室に戻りなさい」
薫陶が行き届いている彼女の生徒達は、ばつが悪そうに輪を解き、従順に教室へと戻り始める。
輪の中心にいた片方の生徒も、もう片方の生徒を睨みつけながら戻っていった。
最後に一人立ちつくしていた生徒に、マリアは呼びかけた。
「さあ、アナタも戻りなさい──緋勇クン」
呼ばれた生徒は振り返ったが、マリアの方は見向きもせずに歩いていく。
牧羊犬のように一番最後を歩きながら、マリアは、
教師として騒動の原因について思いを馳せずにいられなかった。
127(2/16):05/03/02 22:42:07 ID:s5P5w4Sk
教室に戻っても生徒達はまだ少しざわついていた。
幸い一時間目はこのまま英語の授業であるから、多少HRが伸びたと思えば良いのではあるが、
授業の予定を狂わされることを好まないマリアは険しい顔で教え子達を眺めた。
「それで、何があったのかしら」
「聞いてくれよマリアせんせー。こいつ不純異性交友してやがるんだぜ。
卒業は決まってるからってタルんでるよな」
卒業も危うく不純異性交友も縁が無い、要するにひがみの種は山ほど持っている京一は、
マリアの問いにここぞとばかり立ちあがり、機嫌悪そうに無言を保つ龍麻に指を突き付けて告発した。
周りの生徒達は何も言わないものの、主に龍麻の方を興味津々の態で見ている。
龍麻はその視線のことごとくを無視し、ただ黙って腕を組んで座っていた。
一方、恐らく彼の言う不純異性交友の相手も、教卓から教え子達を見渡していた視線を龍麻に固定する。
彼の表情は屋上で見た時から少しも変わっておらず、これほど不機嫌を露にするのは、
少なくとも共に暮らし始めてからは初めてだった。
昨日はあれほど学校を楽しみにしていた龍麻が別人のように変貌しているのは
マリアにとっても悲しむべきことであったが、今は彼だけを相手にする訳にはいかなかった。
心を殺し、努めて冷静な口調を作る。
「そう……それは確かに困ったことね。わかりました、緋勇クン。
アナタには後で聞きたいことがありますから、授業後に残るように。いいですね?」
マリアの裁定を受けた龍麻は、初めて表情を動かした。
いくら騒ぎを収めるためとはいえ、そもそもの原因を作り出した張本人が一方的に断罪するとは!
龍麻は憤慨してマリアを、今は最愛の女性ではなく担任の教師である彼女を睨みつけたが、
マリアはこの話題はこれでお終い、と手にした教科書を叩いた。
「さァ、授業を始めますよ。学校に来ている以上、アナタ達はまだ勉強しなければ」
この一時限目の授業中、彼女が一度も龍麻を見ようとしなかったことに、気付いた生徒はいなかった。
龍麻一人を除いて。
128(3/16):05/03/02 22:43:30 ID:s5P5w4Sk
「じゃあな、緋勇クン。こってり搾られてきやがれ」
小馬鹿にしたように手を振り、京一が帰っていく。
朝の一事の後、機嫌は直したものの、京一とは一言も交わしていない龍麻は、
六時限目が終わった直後から机に突っ伏し、全く反応を見せない。
そんな龍麻を見て、一刻も早く彼と話したいと思ったマリアは、
さりげなく、しかし実に巧妙に残ろうとしていた生徒達を追い出していった。
程なく教室には彼女と、彼女が残した生徒だけになる。
龍麻は自分の席に大人しく座ってはいるものの、
片肘を付き、窓の外を見ていて露骨にふてくされていた。
そうやって態度に出してしまうのが可愛い、とマリアは思ったが、口にはせず教え子の前に座った。
マリアよりもよほど公私の区別をつけている教え子は、彼女が座っても顔を動かさない。
それだけでも彼の怒りが相当なものであると判り、マリアは慎重に言葉を選んだ。
「ダメでしょう、喧嘩なんかしたら。もうあまり蓬莱寺クンと会う日も少ないのでしょう?」
「別に、喧嘩なんてしてません。朝のあれは、あいつが一方的に絡んできただけで」
龍麻は頬に手を乗せたまま喋っているので、いかにも不機嫌そうに聞こえる。
「でも、アナタもあんなに恐い顔していたじゃない」
「あいつがしつこかったんですよ」
「しつこかったって……何が?」
ここでようやく担任の方を向いた龍麻は、
彼女の表情が全く深刻なものではないことにようやく気付き、一気に沸騰した。
「キスマークがばれたんですよッ!」
二人の関係が公になってしまう危険を全く理解していないらしいマリアに龍麻は腹が立った。
それはまあ、数百年の時を閲した彼女には些細なことでしかないかもしれないが、
学生の自分はバレたら停学間違い無し、下手したら退学もありうる。
彼女だって教職を追われるかもしれないというのに。
129(4/16):05/03/02 22:44:40 ID:s5P5w4Sk
しかし年上の女性、それも教師に激昂してしまったのはいかにも礼を失していて、龍麻は座りなおした。
態度に出したせいで、ある程度は機嫌も鎮まっている。
「大体、いつの間にあんな所に」
「あんな所に、何?」
マリアは両肘を机の上につき、組んだ手の上に顎を乗せる。
蒼氷色の瞳は彼女が嫌いだと言ってはばからない太陽の光を受け、眩しいほどに煌いていた。
怒っていたはずの龍麻が軽く身を引いたのは、その輝きを見ている限り、勝ち目は無いと思ったからだ。
「あ……あんな所にキスなんてしたんですか」
「知りたい?」
声には、危険な響きが含まれていた。
それを感じ取った龍麻は逃れようとしたが、マリアの方が一枚上手だった。
音も無く立ちあがったマリアは、龍麻の耳の上に手をかき入れ、唇を触れさせる。
卓越した反射神経を持つ龍麻に躱す隙さえ与えず、そのみずみずしい唇の感触だけを彼に与えるキス。
何かを言いかけた龍麻の口を塞ぎ、不承不承ながらも彼が黙ったところで解放してやった。
「……! っ」
離した唇を、再び重ねる。
同じ強さで。
同じ柔らかさで。
一度目は硬さのあった唇は、二度目のキスでわずかに溶けた。
だからマリアは、三度目のキスをする。
静かで、そして情熱的な、本当の大人のキス。
130(5/16):05/03/02 22:45:44 ID:s5P5w4Sk
微動だにしない二人を太陽が照らす。
まだ黄昏へと移ろうには時間がある陽光は、マリアにとっては少し眩しすぎたが、
頬に当たる温もりは心地の良いものだった。
逸る心を抑えて唇を離すと、自失から解放された龍麻は、悔しそうに呟いた。
「ひ……卑怯じゃないですか」
「何が?」
「俺が……こういうの、弱いって知ってて」
顔を赤らめて言う年下の男に、マリアは思わず笑い出していた。
「別にいいじゃない。アナタのそういう所、ワタシは……好きよ」
「……」
大きく目を見開いた龍麻は、掌で顔の下半分を抑える。
めまぐるしく変わるマリアの喜怒哀楽についていけなくなった時、決まってする癖だった。
もう彼が怒っていないことを確かめ、マリアはもう一度顔を近づける。
光と影を入れ替えて、唇が触れ合った。
131(6/16):05/03/02 22:46:24 ID:s5P5w4Sk
キスを終えたマリアは、そのまま龍麻の膝の上に座った。
制服に手を伸ばし、早くもひとつめのボタンを外す彼女を、龍麻は慌てて止める。
「仮にも先生でしょ、何考えてんですか!」
「大丈夫よ、この時間ならもうこの階に残っている人間はいないわ」
全く根拠の無いたわ言も、しなだれかかるマリアの匂いを嗅ぎながらだとそうかもしれない、
と騙されかけてしまう龍麻だった。
身体を支えるために腰を抱くのは仕方ないとしても、
短いスカートから露出している魅惑的な足に腕を伸ばしかけて、
術中に嵌っていると気付く有様だ。
それでは、と危険であることをアピールしようとしきりに教室の外を見ようと首を動かしてみたが、
マリアの掌がそっと頬を抑えただけで途端に身体が硬直し、
自分が既に完全に魅了されていることを思い知らされただけだった。
蛇に睨まれた蛙、というのは酷すぎる例えだろうか。
龍麻がそんなことを考えている間にも、
マリアは制服の隙間から忍びこませた手で胸板をまさぐりながら囁く。
「フフッ、興奮しない? 教師と生徒の秘められた情事なんて」
「先生……日本に来て変な影響受けたんじゃないですか」
「アラ、禁断の関係というのは古今東西を問わず人気のある題材なのよ」
軽くいなされて龍麻は黙る。
何しろ彼女との間には数百年の時の大河が横たわっていて、
それを持ち出されるとどうしようもなかった。
特に龍麻は、世界史が苦手なのだ。
132(7/16):05/03/02 22:47:28 ID:s5P5w4Sk
龍麻が憮然とする、あるいは憮然とするふりをしている間に、マリアは彼のズボンを脱がせる。
さすがに場所が場所であるから全部を脱がせはしないものの、
ホックを外し、ファスナーを下ろしただけで盛りあがっている下着が現れた。
キス、それもマリアにとっては食前酒にもなっていないキスで、
もうこんなになってしまっている屹立を愛しみを込めて撫でる。
苦しそうに脈打つそれは、マリアの手によって下着から取り出されると、
窮屈な場所から解き放たれた喜びを全身で示した。
「本当に……するんですか」
龍麻は最後に一応そう尋ねてみたが、返ってきたのは屹立への熱い吐息だった。
足の間に傅き、マリアは口淫を開始する。
まだ完全には勃起していなかったそれは、口の中で大きさと硬さを増した。
予想以上の膨張に、マリアは一度含んでいた屹立を離し、改めて頬張った。
舌先で転がしやすいように、浅いところまでを咥え、先端に這わせた舌をぐるりと一周させる。
「ふッ……うンッ……」
窮屈になった口の中で巧みに舌を動かし、少しずつ含んでいく。
塩気のある味と共に鼻に流れこんでくる臭いは、女を疼かせるものだ。
涌き出る唾液をなすりつけ、裏側にあたる部分から舐めあげると、龍麻の腰が小さく跳ねた。
「ぐッ……むうっ」
思わぬ動きにマリアはくぐもった声を漏らしてしまう。
喉につっかえてしまった訳でもなく、それ自体は別にどうということもない出来事だったが、
マリアはふと思いついて下から龍麻を見上げた。
謝罪の念を宿した顔が、たちまち真っ赤に染まる。
133(8/16):05/03/02 22:48:33 ID:s5P5w4Sk
膨らんだ小鼻と、それにかかる金色の波。
そしてそり返った屹立を半ばから呑みこんでいる、深い紅。
それだけでも充分に視覚的な責めとなるのに、
決して冷たいだけではない氷の色をした瞳にまで覗かれたら、龍麻はもう降参するしかなかった。
白旗を上げた龍麻に、小さく笑ったマリアは口淫を再開させる。
より扇情的に、より愛情を込めて。

一度マリアが顔を離すと、龍麻が髪を撫でる。
フェラチオを好まない龍麻が、促すようなこんな仕種をするはずがなく、
おそらく無意識に置かれたものだろう。
どうやら一方的にさせることに罪悪感と恥ずかしさを感じているらしいのだが、
したいと思っているマリアは止めるつもりは全くなかった。
口を一杯に開いても苦しいほどのペニスからは彼の受けている快感を微細に感じとることが出来たし、
快楽に耐えかねて漏らす喘ぎはそれだけで充分な刺激となった。
だからマリアは喉の奥まで彼を咥えこみ、シャフトの芯にまで快感を覚えこませる。
「あっ……く……っ」
押し殺した声が頭上から聞こえてくる。
龍麻が自分達のために我慢していると解っていても、いや、
むしろそれだからこそマリアは彼に更に声を上げさせようと逞しいペニスをしゃぶりあげた。
「あ……ぁ……」
彼の敏感な先端を集中的に舐めあげ、同時に吸引する。
134(9/16):05/03/02 22:49:11 ID:s5P5w4Sk
先端から滲む粘液を掬い、自分の口内から生み出された粘液と混ぜて擦りこむ。
腹からの息を吐きかけてやると、いかにも気持ち良さそうに龍麻が震えた。
その時が近いと感じたマリアは、彼の根元に手を添え、とどめとばかりに鈴口を舌でなぞる。
脈動と爆発はほぼ同時に来た。
マリアの舌技に、龍麻は我慢することさえ許されず爆ぜてしまったのだ。
恐らく龍麻自身よりもその瞬間を正確に測っていたマリアは、
余裕を持って吐き出された精液を受けとめることが出来た。
本人の意思とは関係無く、毎回濃く、多量に吐き出される精液は、
いきなり全てを飲むにはさすがに辛く、一度舌に乗せてから飲み下す。
ブランデーの一滴にも劣らない熱い塊が喉を滑り落ち、胃に溜まる。
口の中で暴れるペニスは顎を砕こうとするかのように激しく暴れたが、やがて力を失っていった。
「はぁ……。! ちょ……っ」
射精の快感に放心していた龍麻は、敏感になっている屹立を再び吸われ、たまらず腰を引いてしまった。
しかしマリアがそれを許すはずもなく、すぐに追いかけて再び咥えられ、じっくりと吸引される。
力を根こそぎ奪われるような愉悦に肩まで沈みこんだ龍麻は、
中に溜まった分まで残らず飲み干したマリアが妖艶に微笑んで立ちあがるのをぼんやりと見ていた。
あれほどの激しい行為にも関わらず、マリアの着衣は全く乱れていない。
対照的に龍麻は、ズボンは脱がされ、上着もいつのまにかボタンは全て外され、
挙句シャツもしわくちゃになっていて、
どうにも教師を襲おうとしてこてんぱんに返り討ちにあった不良生徒といった趣だった。
事実はほとんど正反対であることを、当事者だけが知っている。
135(10/16):05/03/02 22:49:45 ID:s5P5w4Sk
「フフ……ッ」
机の上に腰掛けたマリアは、龍麻の目の前で少しずつ足を開いていった。
黒いミニのタイトスカートは肩幅を超えただけで耐えかねて少しずつずり上がり、
白日の許に下着を晒す。
今日のマリアの下着は、赤と黒が激しく自己主張をしあっている、なんとも派手なものだった。
そんな、日の光の下で見るには少し刺激が強すぎる下着も、
マリアが履くと良く似合っている──学校に履いてくるのが相応しいかどうかは別にして。
マリアは開いた足の間……つまり、下着の前に両手をついている。
それは男を誘う術を心得ている娼婦のようにも、
まだ性も知らない子供のようにも見える仕種であったが、
少なくとも今の龍麻には前者にしか見えなかった。
二本の白い柱の向こうに見える魅惑的な空間に目を凝らした龍麻は、
そこから視線を上に向け、じっと自分を見ていた蒼氷の瞳に気付く。
「ね……脱がせて」
赤面する龍麻に、喉の奥で小さく笑ったマリアは、剥き出しの白い足を龍麻の胸板に向けて伸ばした。
ほとんど魅入られたように美しいふくらはぎを持った龍麻は、
膝の横に恭しく口付けし、下着に手をかける。
小さく腰を浮かせてそれを手伝ったマリアは、龍麻が片方の足首から下着を抜き取ると、
彼の前髪をかき上げて額に口付けた。
そこから目蓋に、頬に、そして唇に。
136(11/16):05/03/02 22:51:21 ID:s5P5w4Sk
「好きよ……龍麻」
「俺も……です、マリア先生」
先生、とついているのが減点対象ではあったが、マリアはおまけしてやることにした。
「フフ……龍麻」
軽く舌を絡めながら、彼の腰を、回した足で引き寄せる。
程なく、熱い滾(たぎ)りが体内へと入ってきた。
「あ、あ……龍……麻……」
龍麻を迎え入れた膣内は、驚くほど濡れていた。
下腹から聞こえる卑猥な水音によってそれを知ったマリアは、
自分の方が彼よりもよほどこの状況に興奮していることに、小さく失笑してしまった。
「どうしたんですか」
「なんでもないわ」
不思議がる龍麻に腕を回して密着し、首の後ろにキスを放つ。
朝の騒動の原因にもなったキスマークは、今は流石に消えてしまっているが、
この時間ならもう誰に見られることもないと考えたマリアは、
もう一度同じ場所に強い徴(しるし)を残した。
「……っ」
一瞬だけ龍麻は呼吸を乱したが、すぐに立ち直り、わざと乱暴に腰を撃ちつけた。
「は、あっ、あぁっ」
「ダメですよ、あんまり大きい声だしたら」
力の抜けた媚声に、少しだけ立場を回復できたと思った龍麻はたしなめるように言う。
しかし、言われた通りに声を無理やりせき止め、訴えかけるように視線を投げるマリアに、
たちまちそんな優位も失い、自ら唇を塞ぎにいった。
137(12/16):05/03/02 22:53:06 ID:s5P5w4Sk
「んッ、ふッ、はふッ、はッ」
自分で声を抑えるように言ったのも忘れ、だらしなく舌を絡めあう。
犬のような喘ぎが教室に木霊したが、もう気にならなかった。
マリアを押し倒し、埋めた屹立で力強く貫く。
彼女の両足を抱え、より腰を動かしやすい体勢をとった龍麻は、
しばらくの間ひたすらに動き続けた。
「ああッ、んっ、はッ、あうっ」
長大なペニスが身体を衝きあげる。
マリアは机の端を掴みながら、もう一方の手は額に当て、
もたらされる絶え間無い快楽にその身を任せていた。
背中は少し痛く、彼を感じるには万全の環境とは言い難かったが、
それでも普段よりはずっと深い快感が下腹を満たしていた。
早く終わらせようとでも言うのか、龍麻の腰の動きはいつもよりも激しかった。
動機はともかく、それ自体は歓迎すべきことだったから、マリアは何も言わず、
ただ龍麻の腰に足を巻きつかせ、彼のしたいようにさせるのだった。
「んんッ、ふッ、んむッ……」
鮮やかな金色の髪は、陽を浴びて真っ白に輝いていた。
抽送を繰り返しながら、今いる場所がどこで、今抱いている相手が誰か、龍麻は考えないようにしていた。
考えてしまうと、それだけで果ててしまいそうな背徳感が背中を震わせてしまうのだ。
長持ちしないと判断した龍麻は、ならばとピッチを上げ、なんとか先に彼女を満足させようと試みた。
しかしマリアは、そんな龍麻を闇に誘うようにしがみつき、甘い声で彼の名を呼ぶ。
138(13/16):05/03/02 22:53:49 ID:s5P5w4Sk
「あぁ……ッ、龍麻……」
口紅を塗った唇から紡がれる自分の名の、なんと心地良いことか。
艶めかしい白い足を両肩に担いだ龍麻は、ほとんどくの字に彼女を折り曲げ、思い切り突きこんだ。
屹立に絡みついて果てさせようとする肉壷からすぐに引き抜き、また沈める。
どれほど激しく突き入れても、柔らかく受け止めてまとわりつくマリアの膣は、
到底抗いうるものではなかった。
限界を感じた龍麻はマリアの腰を抱きなおし、より深く彼女を貫く。
新たな肉を掻き分ける快感と共に、耐えていた感覚が噴き出した。
「う、あ……ッ」
これまでの中でも格段に強い射精感は、マリアの体内に精を放出した後も腰が止まらないほどだった。
粘り気のある液体で満たされた隘路を往復する熱い塊が、やや遅れてマリアも達しさせる。
彼女のそれは普段に較べてややゆるやかなものであったが、
もちろん彼女はそんなことを気にはしなかった。
どこか申し訳無さそうにしながら顔を寄せる龍麻に手をかざしてやり、情愛を込めたキスを与える。
忌むべき光の下で感じる彼は、案外悪いものではなかった。

脱げ落ちてしまっていた下着を拾い上げたマリアは、履こうとして悪戯心を芽生えさせる。
替えの下着は持ってきてあるし、授業は終わっているのだから最悪履かなくても特に問題は無い。
マリアは小悪魔の思考をまとめ、ただちにそれを実行に移すのだった。
139(13/16):05/03/02 22:56:34 ID:s5P5w4Sk
まだ仕事が残っているというマリアと一度別れ、先に帰ることにした龍麻は、校門まで来て足を止めた。
オレンジ色の夕陽を背に、彼を待っていた男女二人組がいたのだ。
その二人、京一と小蒔は、眉の角度を微妙に変える龍麻に愛想良く手を上げる。
「久しぶりに学校来て怒られてやがる緋勇君を慰めてやろうと思ってよ」
「……」
愛を交わした後にまで怒っていられるほど龍麻は器用ではない──が、
たった今校舎内で不純異性交友を行ったから機嫌が直った、などと言えるわけもなく、
龍麻が不機嫌そうな顔をしたのはかなりの努力によるものだった。
その努力は報われたようで、マリアに怒られて落ちこんでいると二人は思ったらしく、
親しげに肩を抱いてくる。
「京一がさ、奢ってくれるんだって。一応反省してるみたいだしさ、許してあげたら」
「誰が反省するつった! 大体悪いのは」
「まッ、いいじゃない。早くラーメン食べに行こうよ。ずっと待ってたからお腹空いちゃってさ」
龍麻の脳裏に一瞬マリアの顔が浮かぶ。
しかし残り少ない学生生活で、彼らとラーメンを食べる機会があとどれだけあるのかと思うと、
断ることなど出来はしなかった。
「よし、行こうぜ」
頷き、京一と小蒔に左右を挟まれた龍麻は、これが友情か、などと大げさに考える。
「よッしゃッ! そう来なくちゃな」
「葵と醍醐クンもいれば楽しいのに」
「ま、たまにはイイんじゃねぇか、俺達三人だけってのも」
「……そうだねッ」
歩き出した龍麻は、単に寒いという理由でポケットに手を入れた。
何も入っていないはずのポケットには、何故か何かが手に触れた。
慎重に指先に神経を集中させ、何を触っているのか感じ取る。
何か紐のような、いや、一応布ではあるようだが、これは……刺繍だろうか。
そこまで手探りで正体を探った時、龍麻は思わず大声を上げていた。
140(14/16):05/03/02 22:57:28 ID:s5P5w4Sk
「げッ!」
慌てて口を閉ざすが、それは両脇を固める二人には充分過ぎるほど届いてしまっていた。
「なんだ、どうしたッ!」
「いや、なんでもない、ホントなんでもないんだ」
思わぬ大ピンチを迎えた龍麻は必死の形相で否定する。
しかし、片手をポケットに入れたままでは、そこが怪しいとアピールしているようなものだった。
悪魔の連携で京一が龍麻の目を睨みつけて牽制し、
その隙に小蒔が電光石火の動きで手首から先を引っこ抜く。
龍麻の手に握られていたのは、誰がどう見ても間違いようのない、女性物の下着だった。
思わず顔を見合わせた三人は、次の瞬間、蜂の巣をひっくり返したように騒ぎ出した。
「龍麻……てめェって奴は……そこまで堕ちやがったかッ!!」
「ま、待て京一、これには訳が」
「ひーちゃん……」
「頼む小蒔、信じてくれって」
「ボク……ひーちゃんは絶対そんなコトしないって思ってたのに」
「違う、これはマ」
「マ!?」
「マ……まんでもない。そうだ悪い、俺腹の調子が悪いからやっぱ今日は帰るわ」
朝に引き続いて龍麻は逃げ出した。
あるいは龍麻が体力を消耗していたのも原因のひとつかもしれないが、
とにかく今回は京一の方が上手だった。
全力疾走に入ろうとした龍麻の首根っこを掴まえ、引き摺り倒す。
「待ちやがれッ!! てめえ龍麻、洗いざらい吐くまでは帰れると思うなよッ!!」
啖呵を切る京一の後ろでは、小蒔がすかさず醍醐や葵に連絡を取っている。
興奮を抑えようともしない小蒔の声を遠くに聞きながら、
龍麻は二月の風の冷たさを、骨の髄まで味わっていた。



全然レス数計算合いませんでした、すいません。
141名無しさん@ピンキー:05/03/02 23:04:10 ID:cuEXxUnr
終わりかな?
久々にリアルで見たよ。お疲れ様〜

オチでハゲワロタw
142名無しさん@ピンキー:05/03/02 23:15:04 ID:QVPNP/3/
相変わらずうまいですね
GJ!
143名無しさん@ピンキー:05/03/03 09:16:55 ID:St61qkYt
ワロスw
144名無しさん@ピンキー:05/03/03 09:34:58 ID:0S5n0ncy
GJ!
マリア先生素敵だよマリア先生
145名無しさん@ピンキー:05/03/06 00:36:17 ID:ZCC29JN4
保守あげ
146名無しさん@ピンキー:05/03/06 00:54:57 ID:A3qjPMhb
九龍でPKする時のやっちーの服装が下だけ着てない様に最初見えたエロい奴は挙手しる
147名無しさん@ピンキー:05/03/06 11:51:36 ID:2iCV3S9h
やるなマリアせんせい!

いつもの神様には、卒業式ネタで一本書いていただきたいとキボン。
148名無しさん@ピンキー:05/03/12 15:28:34 ID:MF64wgq+
あげ
149名無しさん@ピンキー:05/03/12 17:27:48 ID:nzJmurBk
この人の無さなら言える!!!!!













ぬ る ぽ。
150名無しさん@ピンキー:05/03/12 19:12:12 ID:fASGfKXp
が っ !
151名無しさん@ピンキー:05/03/13 01:13:53 ID:4378ZCRl
墓地前にて待ち合わせ
「おまたせやっちー。あれ?皆守はまだ来てないのか」
「あっ、う・・・うん!今夜はどうしてもはずせないアロマがあるんだって!」
「そうかー、今から誰かに連絡するのもアレだから、しかたない二人でもぐるか」
「そっ、そうだね!しかたないよね!」



っつうネタでだれか一発たのむよ。
152名無しさん@ピンキー:05/03/13 14:26:22 ID:PDpaoO3h
>151
他の人呼べばいいじゃんって話になるだけ
の予感がする・・・
153名無しさん@ピンキー:05/03/13 14:46:58 ID:WTPxrrHO
どうしてもはずせないアロマ
↑が気になる
154名無しさん@ピンキー:05/03/13 21:50:19 ID:u1OLuqm1
じゃあ七瀬時でオナりまくる話とか
155名無しさん@ピンキー:05/03/14 00:15:04 ID:+CA0ui6n
媚薬作ってペットボトルに入れておいたら誰かが間違って飲んじゃうとか
156名無しさん@ピンキー:05/03/15 22:43:24 ID:JnfKatTV
そういうときに限ってすどりんが…!
157名無しさん@ピンキー:05/03/16 12:39:03 ID:tXm8jSaq
すどりんは普段のテンションと変わらないので
誰にも気付かれないまま薬の効き目が切れそうだ
158名無しさん@ピンキー:05/03/16 13:20:13 ID:99r9URNs
ヒナ先生に屋上に呼び出されたら雨が降ってきてスケブラが拝めるとか。
159名無しさん@ピンキー:05/03/16 17:14:33 ID:TlKlgluo
間違って飲んだヒナ先生のショーツも透けてるとか。
160名無しさん@ピンキー:05/03/17 11:38:24 ID:AgTV0T4Y
    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ! 絵版も人が少なくなって寂しいーー
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ジタバタ

職人さんガンガってください

だけど、サーチにちらほら男性向が増えて嬉しい所
161名無しさん@ピンキー:05/03/18 00:52:18 ID:eZMEpk0x
絵板はマメにレスつけないと。
162名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 14:58:15 ID:sLfzpPlA
神二人が光臨した大手お絵かき板のジュブナイル祭りは凄かったな
美味い人だらけ
163名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 00:00:53 ID:qk9EJAbI
ほす
164名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 14:38:20 ID:23VRMflH
フオオォオォォ!萌え補給が足りませんよ(´Д`;)
165(1/24):2005/03/26(土) 17:45:12 ID:GSjg6VkE
マリアの心は弾んでいた。
冬が終わるからではない。
彼女が元いた地の冬はもっと暗く陰鬱なものであり、東京の冬などどうということは無かったし、
それに彼女は夏よりは冬の方が好きだった。
彼女が珍しく、他人にもそれと解るくらい喜んでいたのは、遂にこの日を迎えたからだった。
龍麻と、教師と生徒という関係を終える日が。

「先生、一年間ありがとうございました」
いよいよ彼女が受け持った生徒達の、卒業の時が訪れた。
ほとんど全員の生徒が最後の挨拶を終えた彼女の許にやって来て、色々な言葉で別れを惜しんでくれる。
それはもちろんマリアにとって嬉しいことであり、
彼女は一人一人丁寧に祝辞を贈り、教室から送り出していった。
壁のように彼女を囲んでいた生徒達も一人減り二人減り、
教室はやがて新たな教え子達が現れるまでの間、静謐な空間と化す。
さっきまでのエネルギーが嘘のように空になっている教室を見渡して
マリアがため息をついたのは、ほんのわずかな疲れと、龍麻が挨拶に来なかった不満のためだった。
もちろん、納得はしている。
既に一緒に暮らしていて、更にこれからも一緒に暮らすのに、いまさら挨拶も無い。
それに龍麻のことだ、きっとどんな顔で皆に混じって挨拶をしたらよいか解らないのだろう。
それをとぼけて会話をこなす、というのも愉しいのであるが、
龍麻はそこまで器用に出来ていないということはマリアも知っており、
また、彼の愛すべき要素のひとつでもあるのだった。
でも、龍麻がもし目の前に立っていたら、彼はどんな表情をして挨拶し、
自分はどんな受け答えをしていただろうか。
そんな想像をしたマリアは、声に出して小さく笑った。
166(2/24):2005/03/26(土) 17:46:22 ID:GSjg6VkE
自らの笑い声に促されるようにしばらく笑い続けていたマリアは、
それを収めるとしばらく来ないことになる教室の戸締りを行う。
事務的にそれらいくつかの作業を終えると、これ以上ここにいても仕方ないので、
最後に龍麻の席、窓際の、
時にはカーテンが彼の姿をすっぽりと覆ってしまうこともあった席に一瞥をくれて教室を出た。
生徒達は卒業式でも教師には仕事があり、
それを終えねば龍麻の待っている家に帰ることは出来ないのだ。
職員室に戻ったマリアは、同僚と談笑しながらちらちらと時計を見る。
時間はまだ午前の早い時間であり、マリアがどれだけ焦っても夕方まで帰ることは出来ない。
それでも、何もしないでいると時間ばかりが気になって精神衛生的に良くないので、
マリアはどうでもよい雑事をこなして時間を紛らわせることにした。

拷問に等しい数時間が過ぎると、マリアは同僚が伸びをしている間にもう職員室を出ていた。
明日からはしばらく休みであり、少なくとも今日はゆっくりと出来る。
だからマリアは家に急いだ。
彼と居られる時間を、一秒でも多くする為に。
背筋を伸ばし、律動的に歩く彼女に注がれる視線はいつにも増して多かったが、
マリアの頭の中には一人の男のことしかなかった。
信号にさえ苛立ちを見せながら家路を急いだマリアは、
マンションに着いてからはほとんど一息で自分の部屋に向かい、扉を開ける。
もどかしげにヒールを脱いだところで物音に気付いて姿を見せた龍麻に、半ば飛ぶように抱きついた。
「お帰りなさい……っと、どうしたんですか」
自分の卒業を特に喜んでいる様子もない龍麻に、マリアは少し拗ねてみせる。
「別にどうもしないわ」
そう言ったきり口を閉ざし、身動きもしない。
167(3/24):2005/03/26(土) 17:47:45 ID:GSjg6VkE
こうしていれば、きっと──
微かな空気の流れと共に、唇が受ける快さ。
期待通りの龍麻の行動に機嫌を直したマリアは、今度は自分からキスを仕掛けたのだった。

口実をつけて今から龍麻をベッドに引っ張り込もうか。
着替えながらそんなことも考えていたマリアは、
キッチンから漂う芳しい匂いにその考えをひとまず捨てることにした。
足音を立てずに歩き、龍麻の後姿をそっと覗う。
手馴れた様子で包丁やフライパンを操る姿は、彼の同級生も知らない、マリアだけが知るものだ。
それで良い──ただでさえ長身で人気のある彼が、鮮やかに料理をするところなど見ては、
彼に惚れ、誘惑しようとする者が大勢出るに違いないから。
教師にあるまじき独占欲を抱いたマリアは、しばらく龍麻を眺めていた。
龍麻は見られているとも知らず料理を続けていたが、
テーブルに皿を並べようと振り向いた拍子にマリアに気付く。
「なッ、何してんですそんな所で」
龍麻が動揺したのも無理はない。
ドアから半分だけ顔を出しているマリアは、少し薄気味の悪さすら感じさせるものだったのだ。
見つかってしまったマリアは悪びれずに姿を見せ、テーブルに座る。
「見てたのよ、アナタを」
彼女の瞳がゆらめいているのは、必ずしも誘っている訳ではない。
マリアにとって彼は、尽きることのない愛情の対象なのだ。
「別に、見るなら……ここから見ればいいのに」
音高く皿を置いた龍麻は、勢い良く踵を返してキッチンに戻る。
明らかに照れを隠している同居人に、マリアは涌き出る笑いを噛み殺すのに懸命にならねばならなかった。
168(4/24):2005/03/26(土) 17:49:13 ID:GSjg6VkE
食事はいつもと同じ、それほど豪華なものでもなかった。
妙に経済観念が発達している年下の男が卒業程度で外食は大げさだと断ったからだ。
それならそれで良い──とっておきのワインの封を切れば良いのだから。
そう妥協したマリアは、今手に入れようとすれば相当の代価を払わねばならない年代物の一本を開けた。
豊かな香りが鼻腔を満たす。
「……先生」
「もう先生は無しよ。外でもね」
匂いに情感を増幅させられたマリアは片目を閉じ、
声そのものがひとりでに踊り出すような陽気な声で言った。
グラスを掲げ、龍麻にもそうするよう促し、キスをするようにグラスを触れ合わせる。
しかし、紫色の蟲惑的な液体の向こうに透けて見えたのは、
らしくない蔭りを浮かべた龍麻の顔だった。
それに気付きたくないのに気付いてしまったマリアは、
気のせいであれば良い、と願いながら視線上にあるグラスを口元へと運ぶ。
顎を上げる寸前に見えた龍麻の顔は、やはり、このワインのような酸味を含んでいるものだった。
彼の表情の原因がそれであるかのように、
マリアは憎悪を込めてテーブルの上に置いたワインを睨みつける。
彼に口を開かせないよう、何でも良いから話そうとしたマリアだったが、
どういうわけかこの時に限って何も、思いつくことすら出来なかった。
口の中で暴れる酸味にてこずっている間に、一口も飲むことなくグラスを置いた龍麻が、
一瞬目を伏せ、そして上げる。
「マリア、俺……ここを出ようと思うんです」
彼が名だけで呼んでくれたのは初めてで、マリアにとって記念すべき一言となるはずだったが、
この時の龍麻の声だけは、どうしても記憶の中に留めることが出来なかった。
169(5/24):2005/03/26(土) 17:49:53 ID:GSjg6VkE
思いつめた龍麻の表情は、それが彼が随分前から考えていたこと、
そしてもう戻るつもりがないことを雄弁に物語っていた。
その決心を意外だとは思わないものの、受け入れることとは話が別だ。
「どうして? 大学にもウチから通えばいいじゃない」
陽気さを失っていないマリアの声は、過剰なまでの努力によって保たれたものだった。
そうすることで、龍麻の言を冗談だと済ませてしまおうとしたのだ。
「ありがとうございます。
けど……俺は単純なんで、ここで一緒に暮らしてるとその先まで期待しちゃうから」
それこそが望みである──そうマリアは言おうとして、気付いた。
自分と彼の間に横たわる、底の見えないクレヴァスを。
恐らく、いや決して彼は悪意で言ったのではない。
自分達の将来を真剣に考え、考え抜いた上で言ったのだろう。
しかしそれだけに、自分と暮らすことがどれほどこの未来ある青年にとって負担になるか、
解らないマリアではなかった。
無言で龍麻を見つめる。
深い黒の瞳には、彼らしくない迷いが浮かんでいた。
その迷いを与えたのは、自分。
ならばその迷いを解いてやれるのも、自分だけだった。
「そう……ね。アナタの言うとおりかもしれないわ」
顔だけでなく、声帯までを氷で覆ってマリアは言った。
それが彼にとって最善の答えであるはずだった。
「ええ。……今まで、お世話になりました」
龍麻の声は明るさを取り戻し、選択が間違っていないとマリアに信じさせた。
そう思わなければ、到底耐えられなかった。
彼の前で取り乱してはいけない──それが、教師として、大人として、最後にしてやれることだった。
だからマリアは、笑顔を作る。
心からの、偽りの笑顔を。
170(6/24):2005/03/26(土) 17:50:26 ID:GSjg6VkE
「いつ戻るの?」
「もう長いこと戻ってませんし、出来れば今日にでも」
ほとんど機械的に頷いたマリアは話を終え、最後の晩餐を始める。
一人だけで飲む、数百年を寝かせたワインは、あまりに酸味が強すぎるものだった。

気が付けば、食事は終わっていた。
ほとんど残らないように作ってくれる龍麻の料理だが、今日は二人ともほとんど残してしまっていた。
しかし、哀しそうに手付かずの皿を見ただけで、龍麻は何も言わない。
「ごちそうさまでした」
ただ、そう小さく呟いて、食器を片付けようと立ちあがった。
いつもならこのまましばらくは座って話をするのに、
今日はこの場から逃げ出そうとしているかのように急いでいた。
「待って。片付けはワタシがするわ。アナタは……帰る準備をしなさい」
「でも」
「いいから」
マリアは強引に彼から皿を奪い、片付け始める。
顔を見ないように片付けをしていると、龍麻は諦めたように荷物の置いてある部屋へと向かった。
彼と過ごせる残り少ない時間を自分から縮めるようなことをしたのは、
マリアも彼と同じく、逃げ出したかったからだった。
何処から、何処へ。
その答えを、マリアは両方とも持っていなかった。
171(7/24):2005/03/26(土) 17:51:10 ID:GSjg6VkE
「気をつけてね」
「はい、今までありがとうございました。……それじゃ」
靴を履き、最後の挨拶をしようというのか、肩越しに振りむいた龍麻の横顔が映った瞬間、
マリアは自分がどうしようも無い馬鹿だということにようやく気付いた。
数百年の刻を過ごしても全く成長していない心は、
大切なものを喪う寸前になって、初めてその貴重さに気付く有様だったのだ。
「待って」
蒼氷の中に閉じこめていたはずの想いが、内圧を高める。
それはすぐに全身を灼く情動となってマリアを衝き動かし、
彼女は渾身の力で龍麻を自らの許に繋ぎ止めた。
「お願い……行かないで」
「マリ……ア……」
「もう……嫌よ。これ以上、偽って生きたくはないわ。だから、お願い、ワタシを一人にしないで」
魂からの慟哭にも龍麻は答えない。
息遣いさえ伝わってこない身体に、自分が掴んでいるものが実は龍麻ではなく別の何かで、
もう自分が引き留めたい彼は旅立ってしまっているのではないかという恐怖にマリアは顔を上げられない。
涙が頬を伝い、服を濡らすのも構わず、ただ指先に伝わる感触だけを信じ続けた。
これまで自分が生きてきた時間よりも永い刻が流れる。
その中で、不意に腕に何かが触れたような気がした。
雨の最初の一滴のような小さなそれは、すぐに全身を包むスコールと化す。
昏い意識の中でマリアが顔を上げると、そこには濡れた身体を暖める二つの黒い太陽が在った。
「龍麻……龍麻……!」
自分の身体が掬い上げられたのにも関心を払わず、
マリアは両腕でしっかりと龍麻の頭を抱き、愛する男の名を呼び続けていた。
172(8/24):2005/03/26(土) 17:52:19 ID:GSjg6VkE
もつれあい、ベッドに倒れこむ。
骨が軋むような抱擁が、そして龍麻の貪るようなキスが狂おしかった。
涙で顔は汚れ、張りついた髪が口に入ったが、マリアはキスを止めさせなかった。
「ふッ、んンッ……ふっ、はっ、はぁッ」
熱い呼気を浴びせあい、ひたすらに舌を絡める。
マリアは今更にワインの匂いを後悔したが、龍麻は気にするそぶりも見せなかった。
体重を乗せ、のしかかって女を求めてくる。
その荒ぶる心に触発されたかのように、マリアは彼の身体にしがみつき、力ずくで男を組み敷いた。
「はぁっ……はぁっ」
まるで闘いのような、殺気さえ篭った眼光で睨みつける。
たまに戯れでこれに近い視線を与えると、いつもなら逸らすか、
困って「どうしたんです」とわがままに付き合ってくれる龍麻は、同種の光を瞳に宿していた。
それでも彼の黒い瞳はほとんどその色を変えなかったが、
蒼氷を溶かさんばかりの激情をマリアはそこに感じ取っていた。
エクスタシーにも近い興奮に冒され、身体を抱こうとする龍麻の手を掴み、抑えつける。
血だけではなく、肉までも食らいたいという衝動のままに、マリアは男の肌に歯を立てた。
「つ……ッ」
悶える声が、愛おしい。
屠った獲物を食らうように噛み、肉を抉る。
抑えようとはしていても、苦悶にのたうつのが伝わってきて、マリアはたまらず更に顎の力を強めた。
「ぐ、ぅ……」
肉を食い破るほどの強さで噛みついているのに、抑えつけている手は、解った風に握り返してくる。
それが気に入らず、マリアは自分が本当にその意思があることを示した。
とても愛を交わすとは言えない行為の後に残ったのは、醜い歯型。
妖魔である自分が残した、聖痕。
更に三箇所に同じ痕を残し、マリアはようやく贄を解放した。
再び挑みかかるような目付きで睨むと、苦痛に半ば目を閉じていた龍麻は、あろうことか笑ってみせた。
173(9/24):2005/03/26(土) 17:53:06 ID:GSjg6VkE
「ごめん」
向けられた謝罪の言葉に、巣くっていた陰獣の心がたちまち消える。
自分のしでかした罪に気付いたマリアは、罰を恐れて泣きそうな表情になった。
「俺……自分のことしか考えてないで……出ていくなんて言って」
落ちつけようとしているのか、龍麻が背中を撫でるのが、かえって罪の念を強くする。
マリアは生まれて初めて怒られると自覚出来るだけの罪を犯した子供が抱く、
深い怖れに唇をわななかせた。
「ワタシ……ワタシこそ、アナタを縛ってしまうかもしれない……いえ、
必ず縛ってしまうって解っているのに、自分の欲望だけで、でも」
一気にあふれだしそうになった自責の言葉は、龍麻にせき止められた。
これまで数知れないほど交わした中でも、最も愛情に満ちた口付けに、
行き場を失った自責の念は涙へと変わったが、それも龍麻が掬いとってくれた。
「欲望は……マリアのだけじゃないです。俺も、ずっとマリアと居たいんです」
それから後も龍麻は何か言ったようだが、マリアはもう聞くことが出来なかった。
自らの嗚咽が、全てをかき消していた。

嵐のような昂ぶりも、やがて収まっていった。
代わりに訪れたのは、水位を増した想い。
小鳥のようなせわしないキスを繰り返しながら、マリアは囁いた。
「龍麻……愛してるわ」
「俺も……愛してます、マリア」
そうであることは疑いなくても、言ってもらえるとは思っていなかった言葉に、
マリアは思わず身体を起こし、龍麻の顔を見ようとしたが、力強く抑えつけられてしまう。
しかし、彼は照れた顔を見られたくなかったのではなく、続きを言いたかったのだ、
と判ったのは、彼の声が鼓膜を通りすぎた後だった。
174(10/24):2005/03/26(土) 17:53:44 ID:GSjg6VkE
「ずっと……これからもずっと、俺はマリアを愛し続けます」
また泣きそうになってしまうのを堪え、マリアは笑う。
緩んだ束縛から逃れ、覗き込んだ龍麻の顔も、やはり笑っていた。
静かに唇を重ね、再び笑う。
熱いキスを終えた二人は、ほとんど同時にお互いの身体に腕を伸ばしたからだ。
先ほどの闘争のようなものではない、子犬のようなじゃれ合い。
勝敗などあるはずも無かったが、主導権を握ったのはやはりマリアだった。
背中を撫でる手を優しく剥がし、抑えつけるのではなく握り、絡める。
ひとつに溶け合っている舌を離し、そのまま唇の端から龍麻の身体を下へと辿らせていった。
舌先を唾液で湿らせてなぞっていき、しばらくは消えそうに無い歯の痕はとりわけ丁寧に舐めあげる。
「本当に食べるつもりだったんですか?」
「嫌ね、そんな訳ないでしょう」
妖魔であることをからかわれたと思い、
冗談の受け答えにしては少し苦味の混じった声でマリアは言ったが、龍麻はすまして言ったものだった。
「マリアになら食べられても良かったんですけど」
ぞくり、とした律動がマリアの背中を走る。
からかわれることに嫌悪を示したのは、本当にわずかではあるがその欲求が皆無ではなかったからだ。
もちろん食欲として食らいたい訳ではない。
そうすることで対象を支配下におけるのではないかという気が、心のどこかでしていたのだ。
だからマリアはすぐには返事をしなかった。
舌を下腹へと移動させ、足の間にある器官に向かって囁く。
「いいわ、アナタが望むなら……食べてあげる」
焦らさずに、否、焦らせずに先端を咥えこむ。
口の中で大きさを増す塊が、たまらなく愛おしかった。
175(11/24):2005/03/26(土) 17:54:34 ID:GSjg6VkE
「んッ……はふっ」
圧迫せんばかりに勃起した龍麻を、あやすように舌で転がす。
唇にするのと同じくらい情愛を込めたキスを放ち、舌先で鈴口を刺激してやる。
その舌を限界にまで膨らみ、
なお大きくなろうと脈動を繰り返す屹立の表面を走る血管へと滑らせ、
根元へと辿らせると、心地良さそうに腰が震えた。
気分を良くしたマリアが本格的に口淫を始めようとすると、龍麻の手が腰に触れてくる。
それが続きを促すものだと思ったマリアは、すぐに刺激を再開しようとして、
ふと思いついたことがあった。
向きを変え、龍麻の上に跨ると、ためらいなく己の秘部を龍麻に晒す。
「ワタシの……も……」
言い終える前に尻が抱えられ、鼠蹊部に口が吸いついてきた。
「あッ……ん」
先を越されたお返しとばかり、唾液で濡らした舌をねっとりとペニスに巻きつける。
すると龍麻は、負けじと押し広げた襞のひとつひとつに丁寧に舌を這わせ、中へと潜りこませてきた。
「んッ……あぁっ」
マリアは自分でも驚くほどの大きな声で喘いでしまう。
フェラチオでさえさせることを好まない龍麻は、
シックスナインなどこれまで決して応じようとはしなかった。
しかしそれは単に恥ずかしがっていただけだということが、
うっとりするような舌遣いから伝わってきた。
内腿から秘唇から、手当たり次第に吸いたてられ、熱くぬめった舌で愛撫される。
下腹全体がその熱で蕩かされ、マリアは淫蜜があふれ出すのを抑えられない。
心が求めるままに腰を押し付け、更なる愛撫を促すと、龍麻は殊更音を立てて蜜を啜りたてるのだ。
「あ、んんっ……やっ、っはぁ……ん」
いつになく積極的な龍麻に、マリアの興奮はいや増す。
176(12/24):2005/03/26(土) 17:55:09 ID:GSjg6VkE
「んッ……ふンッ……あ、はッ」
情愛を舌に一心に込め、熱いペニスを喉の奥まで導き入れる。
左手を袋に伸ばし、玉を優しく揉みしごくと、龍麻の腰が壊れたように跳ねた。
感じているところもあまり見せたがらない龍麻だったが、
今は隠す余裕も無いのか、痙攣じみた動きが収まった後も、腰をわずかに突き出してもっと求めてくる。
マリアはそれに応え、硬い屹立を彼の腹に押し付け、弱い裏側の部分を集中的に舐めてやった。
その中でも特に弱い、雁首の付け根を、龍麻がしてくれているような舌の動きで責める。
「あっ……う」
彼の喘ぎが濡れた肌を撫でた。
熱い呼気は火照った肌を燃やし、マリアを追い詰める。
自分が達しそうなのも、龍麻が射精しそうなのも感じていたが、
狂熱に身を任せたマリアは口淫を止めなかった。
可能な限り彼を咥え、舌の根元で塊を転がす。
「ふッ、ほ、あふッ……ん、はぁァ……ッ!」
腰が大きく跳ね、熱く苦い液体が口の中に含んでいるものから噴き出した。
跳ねた拍子に奥に突きこまれた先端から、ほとんど喉に直接注ぎ込まれたどろどろの液体は、
気道を塞ぐほどの粘度と量だったが、マリアは全てを胃に流しこんだ。
「ん……んっ、んふっ」
精を吐き出して幾分柔らかくなった屹立に、マリアは根元から吸いつき、
残っている分まで吸い上げる。
時間をかけて吸い出した精液を、時間をかけて飲み下そうとしたマリアを、
いきなり強烈な快感が襲った。
龍麻が、剥いたクリトリスに軽く歯を当てたのだ。
しかしそれはむしろ望んでいた刺激であり、マリアは訪れた愉悦に身を任せた。
177(13/24):2005/03/26(土) 17:55:51 ID:GSjg6VkE
軽く達したマリアがのろのろと龍麻から降りると、荒々しく組み敷かれる。
珍しく興奮を瞳に浮かべて身体をまさぐる龍麻を、マリアはしたいようにさせた。
わずかな愛撫で簡単に硬くなった乳首は、達した後の刺激にはちょうど良いくらいで、
色々な方法で乳首を愛しむ龍麻の後ろ髪を撫でながら、目を閉じて快感に浸る。
そこから伝わる甘い感覚が指先にまで広がり、
くすぶっていた身体に再び火が点ったのを見計らったように、
胸から感触が消え、代わりに下腹に熱いものが触れた。
「あッ、は……ぁぁ」
入ってくる、肉塊。
普段よりも遥かに逞しさを感じさせるそれは、一息に奥まで入ってきた。
かつてない快感に仰け反ったマリアは、堪えきれずにそのまま達してしまう。
体内で脈打つ屹立がもたらす深い悦びに満たされ、豊かな胸を弾ませて呼吸を整えようとした。
「んッ、駄目……待って……ッ」
しかし、龍麻も歯止めが利かないのか、マリアが達している最中ですら抽送を止めようとしない。
「やッ、は、ッ、っんッ……」
息を吸う暇もなく、一方的に吐き出させられる。
酸素を求めて開いた口からは涎が伝ったが、それでもマリアが感じていたのは悦びだった。
ぶつかる音が卑猥に響くほど龍麻は激しく腰を叩きつけ、
膣壁を引き摺りだそうと荒々しく屹立を引き抜く。
無我夢中で犯す牡に、マリアも自分から足を開き、腰を動かして受け入れ、共に快楽を貪った。
口に手の甲を当て、あまりにだらしない嗚咽を押し殺そうとしながら、
下腹には力を込め、屹立が抜けてしまうのを防ごうとする。
押し寄せる媚肉から一旦は逃れた屹立は、返す刀で襲いかかり、
逃げ遅れた桃色の隘路の中を容赦なく貫いた。
「ああ……ッ!」
上壁にある急所を擦りあげられ、理性が吹き飛ぶほどの快美感がマリアを襲う。
178(14/24):2005/03/26(土) 17:56:27 ID:GSjg6VkE
たまらず身をよじったマリアに、二度、三度と凄まじい快感が加えられた。
「うぅ……そ、こ……んッ」
鮮やかな金髪を振り乱し、肌を紅潮させ、半身をひねったマリアの姿は、
より強い快楽を求めて下半身を差し出しているようにも見える。
それを見抜いたのか、龍麻はマリアの片足を抱え、
より彼女が感じやすいよう体位を変えて抽送を行った。
「ひ……ンッ」
乳房が乱暴に握り潰される。
跡がついてしまうほど強く掴む龍麻の手を、マリアは上から掴み、自ら揉みしだいた。
それはあるいは龍麻よりも強く、淫らな手付きで。
指先を導いてしこり立っている乳首を引っ掻かせ、
龍麻が爪を立てると、その上から力を加えて爪先を食いこませ、乳房の中に沈めてしまう。
汗でべっとりと濡れた掌が肌をなぶる感触に、マリアは心ゆくまで酔った。
「っ、あ、はァッ、んっ、ふっ」
龍麻が身体を倒し、唇を奪う。
それは既にキスではない、ただ舌を巻きつけるだけのものだったが、
マリアは痺れてしまっている手を懸命に動かし、彼の頬に手を添えて歓迎した。
「ほっ、ふッ、あふッ、あはぁっ」
滴る唾液も気にせず、口を一杯に開き、舌だけを艶めかしく絡めている為に、
二人の口を衝いたのは間が抜けた鼻音であったが、複雑に絡み合った舌は一向に離れようとはしない。
そのさなかに腰を突かれると、その震動が舌に伝わってきてたまらない快感となるのだ。
二人は時に歯さえ当てながら、身体の上下から生まれる愉悦にいつまでも溺れていた。
「はぁ……んんっ」
逢瀬を惜しむように強いキスをした龍麻が、身体を起こす。
勢いを弱めていた抽送が、再び力強いものに変わった。
179(15/24):2005/03/26(土) 17:57:27 ID:GSjg6VkE
突かれる度に途切れる意識が徐々に長い物になっていき、何も考えられなくなっていく。
腰が抱えられて浮かされ、より深い角度で撃ちこまれる灼熱の杭に、
マリアは限界が近いのを感じていた。
「あ、ぁッ、龍、麻……ッ!」
霞む意識の中、必死で龍麻の名を呼ぶ。
それに応えるように、突き破らんばかりの勢いで屹立が入ってきた。
「んッ、あぁあ……ッッ!!」
子宮にまで届いたかというような強烈な一撃に、マリアは声すら出せず絶頂を迎えた。
暴力的ですらある陶酔の中に投げ込まれ、操り人形のように痙攣する。
五感の感覚すら失ったマリアは、ただ熱く、
激しい噴出が体内を満たしていくのだけを無上の喜びとして感じていた。

翌日マリアが目を覚ましたのは、寒さで肩を震わせたことによってだった。
散々に求めあったあの後、寝間着さえ着ずに寝てしまったらしく、
目覚めはしたものの、まだ目は開けずにシーツを手繰り寄せる。
こうしていれば、そのうち龍麻が起こしに来てくれて、
あくびをしつつテーブルに座れば淹れたての紅茶が置かれるだろう。
ただし、今日はさすがにその前にシャワーを浴びないといけないだろうが──
その光景を夢見て、心地良い質感のシーツを被り直したマリアは、
異変に気付いて勢い良く跳ね起きた。
いくら裸で眠ってしまったといっても、そのまま放っておかれる訳がなかった。
彼が、隣にいるならば。
毎朝駄々を捏ねて中々起きようとしないマリアだが、初めて東京に来た時と同じ、
誰も居ないベッドに心臓まで青ざめさせ、そのままシーツだけを掴んで玄関へと走る。
まさしく龍麻は、昨日何処にも行かないことを約束した男は、外に出ようとするところだった。
180(16/24):2005/03/26(土) 17:58:09 ID:GSjg6VkE
「龍麻!」
発した声は、怒声に近いものだった。
振り向いた龍麻の横顔は、昨日とは異なり、見つかってしまったことを悔やむものであった。
「一応手紙は書いておいたんですけど」
「説明しなさいッ!」
口調を教師のものに変え、マリアは詰め寄る。
そうすれば、彼が翻意してくれると信じて。
しかし、昨日マリア自らもう教師と生徒ではない、と言ってしまったからか、
龍麻は申し訳無さそうにしながらも譲らなかった。
「マリアを、人に変える方法を探しに行こうと思って」
あまりに荒唐無稽な話に、マリアは怒っているのも忘れて龍麻を見た。
その必要性からオカルト的な知識にも手を染めたことのあるマリアだが、
そのような話は聞いたことがない。
例えあるとして、数百年生きた自分でさえ存在すら聞いたことの無いものを龍麻が探し当てるまで、
どれだけの日数がかかるやら知れたものではなかった。
「そんなもの……ある訳ないでしょうッ」
だから、そんなものを探しに行く必要などないから、ずっと、ただ傍にいてくれればいい──
そう言おうとしたマリアは、控えめに、しかしきっぱりと首を振った龍麻に遮られてしまった。
「俺の勝手なんですけど、マリアより一日だけでいいから遅く死にたいんです」
そう言った龍麻の瞳を、マリアはもう睨めなかった。
唇を噛み、違うことを言いそうになるのを必死に堪えて彼を見つめる。
やがてその唇から、不承不承ではあるが、統一された意思が放たれた。
「必ず、還ってきて」
「はい」
最後に触れ合わせた唇の感触を、マリアは、龍麻が出ていった後もずっとなぞっていた。
181(17/24):2005/03/26(土) 17:58:53 ID:GSjg6VkE
龍麻を送り出したマリアは、そのままベッドに戻り、何もする気が起きずにただ寝転がっていた。
納得しての別れとはいっても、龍麻を喪ったという想いが性質の悪い酒のように身体を蝕んでいた。
休みで学校に行く必要が無いのを良いことに、少なくとも今日はこのままこうしているつもりだった。
と言っても眠れるわけではなく、瞼を閉じても思い浮かぶのは去っていった男のことばかりで、
広すぎるベッドを持て余しながら寝返りを繰り返していた。
それでも、横になっていれば眠気はやってくるらしく、
いつしかマリアは泥のような眠りに落ちていた。
浅く、気だるい眠りを断続的に繰り返すマリアは、自分が今起きているのかどうかさえ判らなかった。
それでも構わない。
龍麻がいなければ、この世界などあってもなくても関係無いものだったからだ。
しかし、ただ彼のことを想うという、最も楽しく、退廃的な時間を過ごしていたマリアの耳に、
家の入り口の方からかちゃかちゃと言う音が聞こえてきた。
玄関には間違い無く鍵をかけてあるし、泥棒程度ならどうとでも出来る──
目覚めても残る気だるさの中でわずらわしい音から心をそむけ、シーツを手繰りよせたマリアは、
突然ある予感に捕らわれ、勢い良く跳ね起きた。
そのままシーツだけを纏い、玄関へと急ぐ。
着くのを待っていたかのように開かれた扉の向こうには、
彼女が信じた予感が現実のものとなって立っていた。
「ただいま……って、なんて格好です。朝と同じじゃないですか」
「龍麻……どうして」
声を詰まらせたマリアの問いに、龍麻はいかにも照れたように頭を掻いた。
「説明しますから……とりあえず、服を着てください」
182(18/24):2005/03/26(土) 17:59:34 ID:GSjg6VkE
着替えたマリアはテーブルに座った。
本当なら話など後回しで、すぐにでも抱いて欲しかったのだが、それはさすがに言えなかった。
龍麻の顔は朝までと変わらぬ穏やかさながら、どこか不安定なものであったのだ。
せりあがる不安を抑え、一心に帰って来てくれた龍麻を見つめる。
一瞬だけ目を合わせた龍麻は、その後忙しく視線をさ迷わせ、
どこから話して良いか迷っているようであった。
マリアが自分でも驚くほどの辛抱強さで待っていると、
二度咳払いをしてから、龍麻はようやく口を開いた。
「裏密っていましたよね。隣のクラスの、オカルトにやたら詳しい」
龍麻が何を言おうとも受け入れる覚悟の──実のところ、彼が傍にいてくれさえすれば、
どんな結果だろうとどれほどの覚悟も必要とする訳ではないが──マリアだったが、
これには全く意表を衝かれ、しばらく黙らざるを得なくなった。
「偉そうには言ったけど、俺も何処から行っていいかさっぱり解らなかったんで、
もしかしたらって思ってあいつに聞いてみたんです。そしたら」
龍麻が差し出したのは、ぼろぼろの本だった。
縫製はとっくにほつれ、うっかりすると崩れてしまいそうな代物だ。
机の上に慎重にそれを置いた龍麻は、緊張なのか、それとも崩さないようになのか、
手を震わせながら紙をめくった。
欧州圏の言語なら大体理解出来るマリアだが、この本に記されているのは漢字、
ということがようやく解る程度の難解な文字だった。
「ここ……なんですけど。俺も読めなくて、裏密に翻訳してもらったんですけど」
そこで口を閉ざした龍麻は、もったいぶっているのではなく、
何故かその先を言いたくなさそうにマリアには感じられた。
その証拠に、何気なく龍麻を見ると、彼は大慌てで顔をそむける。
マリアがますます不安を募らせると、ひどく棒読みな龍麻の声が聞こえてきた。
183(19/24):2005/03/26(土) 18:00:31 ID:GSjg6VkE
「物の怪を人に変じる術。龍丹を用意し、その物の怪に注ぐべし。
回数は物の怪の妖力によって変ずるなれど、その妖力によって変ずると心得るべし」
龍丹とやら言うものを用意し、注ぐ……恐らく飲むか食べるかすれば良いのだろう。
言っていることは割と基本的なことであり、マリアは納得したが、問題はその服用するべきものだった。
「龍丹……って何かしら」
「それも聞いてきたんですけど、その……要するに、俺の……らしくて」
龍麻が言葉を濁した部分を理解するのに、マリアはしばらく時間がかかった。
答えそのものはすぐに浮かんだのだが、どうしてもそれを思考に結び付けられなかったのだ。
嘘臭い、と思った。
どう考えてもご都合主義だ。
大体西洋の魔である自分が、東洋の秘術とやらで人間になれるとも思えない。
しかもそれが、オカルトに詳しいとは言え、
歩いていけるような近所に住んでいる少女の家から見つかるとは。
マリアはつい、発作的に嘲笑するところだった。
恐らく、そうしても龍麻は怒らなかったに違いない。
彼の還ってきた時の表情は、喜劇にすらなり得ないこの馬鹿ばかしさに基づくものだったのだろうからだ。
しかし、数百年の刻を生きた妖魔として嘲笑しようとしたマリアは、女としてそれを止めた。
嫌だった。
龍麻がいない日々など、例え自分の為であったとしてももう耐えられなかった。
正確には一日にも満たない彼との別離でいやというほどそれを思い知らされたマリアは、
龍麻が探してきた、というのも憚られるような安易さで手に入れた秘術とやらを、信じようと思った。
結果など構わない。
彼と共に在ることが出来るのなら、それだけで良かった。
下唇を軽く噛み、口の中で語調を整えて尋ねる。
「そう……それで、ワタシの場合はどの位必要なの」
「一万回くらいは必要だろうって言ってました。計算だと、大体三十年はかかっちゃうんですけど」
184(20/24):2005/03/26(土) 18:01:22 ID:GSjg6VkE
もはややけになったのか、龍麻は照れずにそう言った。
三十年と言う数字はマリアにとっては決して長いものではないが、
龍麻にとっては人生の三分の一に当たる長さだ。
「アナタは……それでいいの?」
完全には抑えきれず、わずかにビブラートのかかった声でマリアは尋ねる。
返ってきたのは、力強い返事だった。
「俺も……思ったんです。マリアのいない毎日なんて嫌だって。
だから、まずこれを試して、駄目だったらまた別の方法を探して……
その時、俺だいぶマリアより年上になっちゃってますけど」
本気で言っているらしい目の前の馬鹿に、マリアは今度は失笑を隠さなかった。
帰ってきてしまった龍麻に、自分がまた別の方法、
などというものを探しに行かせるとでも思っているのだろうか。
笑うマリアに龍麻は憮然としていたが、本気ではないのは容易に判る。
彼もまた、もう結果など気にしていないのだ。
見つからないかもしれない秘術を求めて自分と離れ離れになるより、
共に在ることを選んでくれたのだ。
喜びにマリアは胸が張り裂けんばかりであったが、
半日とはいえ自分を置き去りにした龍麻に、素直に喜びを見せるのも面白くない。
いかにも真剣を装って少し考えた末、彼女は実につまらなそうに言った。
「そうね、でもそんなに待たなくても結果は出ると思うわ」
「どうして」
「簡単じゃない、一日三回なら十年で済むわ」
「……あ」
赤面する龍麻に気取られないよう、腰を浮かせる。
185(21/24):2005/03/26(土) 18:02:00 ID:GSjg6VkE
「それにね」
立ちあがったマリアは、彼の胸に飛び込んだ。
「もう百回は済ませてるから、そんなにはかからないんじゃないかしら」

──十年が過ぎた。
二十歳にも満たなかった龍麻も成人し、社会人として忙しい日々を送っていた。
マリアは変わらぬ美貌のまま、真神の教師を続けていた。
そして彼らは、共に暮らしていた。
「ただいま」
「お帰りなさい、あなた」
帰って来た夫を出迎えたマリアは、靴を脱いだだけの龍麻に抱きついて唇を重ねる。
強引に首を捻られた龍麻は、痛みに顔をしかめながらも十年前と全く変わっていない身体を抱きしめて応えた。
龍麻がそろそろ首の痛さに限界を感じ始めた頃、マリアはようやく解放してくれた。
鞄を渡し、家にあがる。
この部屋に住み始めてから十年が過ぎていたが、二人とも引っ越すつもりはなかった。
過不足無い大きさが気に入っていたし、
このサイズのベッドを置ける部屋を都内で探すのは大変な苦労なのだ。
着替えようとクローゼットに向かう途中、テーブルに並べられた料理を見て、龍麻は妻に尋ねた。
「あれ、今日はやけに豪華な料理だね。何かあったの」
「ええ、後で話すから、先に着替えてきて」
マリアがこんな風に言うのは珍しいことだ。
よほど大事な──多分良いことがあったのだろうと思い、
龍麻はこの場で無理に聞いたりせず、大人しく着替えることにした。
186(22/24):2005/03/26(土) 18:02:44 ID:GSjg6VkE
料理の当番は、マリアが毎日作るようになっていた。
これは龍麻の仕事が定時に帰れることなどほとんどないものであり、
一方マリアは教師だけにほぼ決まった時間に帰ることが出来るというのもあったが、
何よりマリアが龍麻の為に料理を作りたいと言い出したのがその大きな理由だった。
おかげで龍麻はこれまで栄養失調で倒れることもなく、
同僚からの飲みの誘いもほとんど断ってまっすぐ帰宅している。
最初のうちは付き合いが悪いことを怒られたりもしたが、
説明するうちにどうしても見せる羽目になったマリアの写真を見せた途端、
同僚達は渋々ながらも納得したもので、
こうして龍麻は毎晩愛情のこもった料理を食べられるという、
ささやかな──しかし、極めて価値のある幸せを手に入れていたのだった。
ただ、彼女は食材に遠慮無く高価なものを選ぶので、
それが唯一、取るに足りないほどの小さな悩みの種ではあった。
その種は恐らく永遠に発芽しない──そう龍麻は思っていたが、
目の前に並ぶ、いつにも増して豪華な料理を見たらため息をつきたくもなるというものだ。
だから龍麻は、その悩みと仕事の疲れと家に帰ってきた安堵とを一緒くたにして、
更に椅子に座るついでにそれを実行したのだった。
「ふぅ」
これで気持ちを完全に切り替え、妻の、愛するマリアの話を聞く準備が出来た。
龍麻はワインの注がれたグラスを軽く鳴らし──本当はビールの方が好きだったが、
家で飲むことはほとんど無かった──、食事を始めた。
「で、話って」
「私ね、教師を辞めることにしたの」
ワインを飲みかけていた龍麻は、予想を遥かに超える重大な話に、
危うくグラスを取り落とすところだった。
マリアの躾が行き届いているために、テーブルマナーで恥を掻いたことは無い龍麻だったが、
その嗜みも忘れ、手で口元を拭ってしまう。
普段なら優しくたしなめられるところだが、マリアは何故か何も言わなかった。
187(23/24):2005/03/26(土) 18:03:34 ID:GSjg6VkE
ただ黙って自分を見ているだけの彼女に、
余程ショックを受けているのだと思った龍麻は自分の動揺を抑えて尋ねる。
「まさか……何か言われたとか」
いくらなんでも十年の間全く容姿が変わらなければ不審を抱かれるのも当然だ。
それが特にマリアのように目立つ女性とあれば、
その手の声はもっと早くから上がっても不思議ではなかった。
就職して数年経った今はどうにか自分だけの収入でも彼女を養ってやれるが、
彼女が意に染まぬことをさせられて良い気分になるはずもない。
表情を曇らせた龍麻だったが、マリアの顔が自分ほどに雲っていないことに気付いた。
それどころか、喜びめいたものさえ浮かんでいる。
ただ辞めただけなら、これほど豪華な料理を用意する必要は無い。
ようやく気付いた不審を表情に浮かべた龍麻に、マリアは静かに告げた。
「……二ヶ月ですって」
「……まさか」
意味を理解した龍麻は、思わず立ちあがっていた。
驚かせようという一心で演技していたのだろう、
雲間から現れた太陽のように喜色を露にするマリアに、
龍麻ももちろん大きな喜びが胸郭を浸すのを感じていたが、
まずそれよりも大きな感情を整理しないといけなかった。
「あれ、本当だったんだ……」
呆れたように呟き、椅子に腰を落とす。
十年前に聞いた、でたらめでしかないと思っていた秘術。
自分との子を産むことも出来ず、自分が死んでもなお永い刻を生きなければならないマリアを
その責め苦から救い人に変ずる、とても人に話せない方法は、本当に存在していたのだ。
共に過ごした十年の中でも見たことが無いほど驚いている龍麻に、マリアは微笑みかける。
彼と共に過ごせた十年、そして共に過ごせる何十年かを思って。
188(24/24):2005/03/26(土) 18:04:20 ID:GSjg6VkE
「ありがとう、あなた」
それは、初めにマリアが妖魔でなくなっていることに気付き、
遠からず龍麻にこれを告げることが出来る日が訪れると知った時から言おうと決めていた言葉だった。
自分の体に変化が訪れた時、マリアは今の龍麻と同じく呆然としたものだった。
龍麻が探してきた秘法のことを忘れた訳では無かったが、
始まった日々変わらぬ、穏やかな生活はそのようなものをもう必要としていなかったのだ。
しかし、意を決して病院に行き──何しろ自分は人でないのだから、
診断など受けてその事実を発覚させる訳にはいかず、相当悩んだのだ──、
そこで事も無げに新たな命が宿っていることを告げられた時、ようやくマリアは、
自分が世界で一番幸福であると自覚することが出来たのだった。
本当の幸せに満たされ、きっと彼もそれを分かち合ってくれるだろうと信じていたマリアが見たものは、
号泣を始める夫の姿だった。
マリアは龍麻のこういう姿を予想していなかった訳ではないが、それでも驚かずにはいられなかった。
ティッシュを渡してやりながら、その何枚かを自分にも使い、遂には夫と同じくらい泣きだし、
二人はしばらくの間、幸福な泣き声を上げ続けた。
「……それにしても」
ティッシュがほとんど空になった頃、ようやく泣き止んだ龍麻に、マリアが話しかける。
二人とも顔はくしゃくしゃで、声もひびわれていたが、気にもしなかった。
龍麻は新しいティッシュの箱を開けながら、何気なく応じる。
「それにしても?」
「本当に十年で済んじゃうとは思わなかったわね」
愉しげにマリアが笑うと、龍麻は十年前と変わらぬ顔で赤面したのだった。
189名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 18:18:10 ID:v19oRo1t
Yeahhhhhhhhhhhhh!!!!!!!!!
いつもの神様キターーーーーーー!!!!!
長編お疲れ様でした!!

これからじっくりたっぷりねめつけるように熟読だ!
ホント神様の作品はエロいぜフゥーハハハァー!
190名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 19:33:30 ID:ZHZ92b5H
つーか泣いた
191名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 22:43:35 ID:3HZXWvy9
10年もいらぬ、5年に挑戦しる。
・・さすがに体力もたんな。
192名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 00:43:29 ID:/RQY7LCu
おおおおおおおおおッ!
GJ!長編壬生乙ッ!!
パッピーエンドは素晴らしいよ神!ありがとう!
193名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 10:54:24 ID:6zqiklob
最高です!こういう話もいいですねえ。
194名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 15:04:52 ID:oC9XywEx
 全 米 が 抜 い た ! !
195名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 23:25:19 ID:nz70WB98
GJです。
泣ける…
196名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 13:34:58 ID:yXNvPb1Y
保守
197名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 16:35:23 ID:Ud1UqVTb
だれか魔人か九龍でエロ同人誌書かないかな・・・
女キャラ中心も今や居ないから無理かな・・・?
198名無しさん@ピンキー:2005/04/06(水) 20:36:40 ID:OOMkPXpY
それより保管庫がほしいな。これだけ傑作が揃っているというのに。
199名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 14:49:46 ID:KZlbebSv
>>198
まかせた
200名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 16:20:35 ID:ygF1cyzB
えっと、具体的には何を任されているのか不明ですが。
200ゲット
201名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 00:08:24 ID:e3c/SS9K
>>200
ほしいと言う人間が作るものさ。
いつまでもクレクレキボンヌじゃいけないぜ。
202名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 13:16:08 ID:BTAjInur
具体的な方法がわかりません・・・orz
知っていたら教えてください。
203名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 16:58:22 ID:Pevalkc2
>>202
オシエテ君も嫌われるぜ。
本屋行ってHTMLの本を買って来い。
204名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 20:08:16 ID:yxvrFpsc
一切知識の無い奴に、作れというのは酷だべ。
205名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 15:49:34 ID:vxI3cWW7
知識もそうだが、置く場所に困るってのもないか?
206名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 19:39:09 ID:VjZG9u+Y
じゃあ暇人の俺が作ろう。
鯖はfc2のアダルト鯖でいいか?
207名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 22:55:40 ID:xRWQjgP5
>206
スレノ勇者キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
208剣ばっか書いてる人:2005/04/11(月) 23:43:58 ID:GuogeZIG
保管庫を作られるようですが、
申し訳ありませんが自分の作品は除外して頂きたく思います。
リスト作りますので、2日ほど待ってください。
209剣ばっか書いてる人:2005/04/12(火) 23:37:08 ID:JROPmT4L
東京魔人學園エロパロスレ【第弐夜】
223-238 251-269 278-298
306-318 335-348 358-369
383-394 406-421 437-451
463-482 525-540 561-575
585-603 617-639

東京魔人學園エロパロスレ【第参夜】
14-28 37-57 66-74
99-118 140-159 180-200
275-296 339-347 390-398 411-424

【魔人】SHOUT!総合エロパロ【九龍】
10-21 126-140 165-188

以上の作品は保管庫への収蔵は除外してください。
お手数をかけますがよろしくお願いします。
210名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 17:23:27 ID:AYBSgda1
剣ばっか書いてる人は既にサイトがあるんでしたっけ
211名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 21:32:28 ID:kjcNxSA/
保管庫からサイトへのリンクとかしますか?
漏れ剣ばっか書いてる人のサイト知らんので…orz
212剣ばっか書いてる人:2005/04/14(木) 00:57:55 ID:FAohogZN
リンクはして頂いて構いません。
ここにアドレス貼るのは今更恥ずかしいのですが、
サーファーズで男性向だけチェック入れて魔人で探すと先頭に出てくるとこがそうです。
213名無しさん@ピンキー:2005/04/15(金) 14:33:29 ID:u1IuUr4A
まとめサイトには絵版の絵も置くんですか?
214名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 11:08:23 ID:iHX7yPYX
【魔人】SHOUTキャラ人気投票【九龍】
http://www.37vote.net/game/1113676246/
215名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 15:51:58 ID:0z6EFQHV
投票せずに言うのもなんだけど10人って多すぎないか
216名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 19:21:35 ID:R3pR24kW
なんか投票出来ねー
217名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 13:36:19 ID:gPOG8xEc
どーせ、九龍でのトップはモジャ公だからリンク触る気にもならんな

まとめサイト、タノシミ(゜∀゜)頑張って下さい。
218名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 16:43:20 ID:K7IVV+vT
アロマって意外と嫉妬深いよな。
だってクリスマスイベントが・・・・
219名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 23:13:03 ID:8qA4whLr
京一はすごい好感持てたのに、そのあと京梧・アロマとどんどん馴染めなくなってく。
あれなら転生学園の関西弁の方がはるかにマシ。
220名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 00:01:38 ID:HzfJZgSO
クマー
221名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 13:17:24 ID:Irpkw8QA
転生はやってないけど・・・
キョーゴは主人公より目立ってるし京一より賢いしな・・・
アロマはダウナー系で京一はアップ系という違いもあるしな。
222名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 15:48:18 ID:3qt+26Mz
転生はやってないけど・・・
藍は主人公より目立ってるし葵より戦闘能力が高いしな・・・
葵は全裸になったのにやっちーは着替え中の後ろ姿という違いもある
223名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 23:22:25 ID:LLgXiJ9b
>>218
お前正ヒロインかってくらい被りまくってるよな
224名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 15:03:12 ID:YwPGH/0H
要するにアロマが女だったら問題ないんだよ
ダウナー系でカレー好きな女の子で腰は弱点な
225名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 20:44:17 ID:VfX0Z1Eb
転校生如きでおめでたい女ね…
226名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 20:49:25 ID:4uk3rsaO
机の上に両足乗せてるポーズがスケ番みたいってことで
平たいカバンにロンスカ、目の上が真っ青でほお紅キッツイ
筋骨逞しい不良女学生が思い浮かんだわけだが
227名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 10:39:20 ID:IRsIslBg
さすがに外見があのラーメン頭じゃ嫌だがちゃんと女キャラとして
絵を書き下ろしてくれれば喜んでヒロイン落としにかかる。
考えてみてくれ、今までにあまりないタイプじゃないか?

ヒロインと言えば元気はつらつ、もしくは優しく控えめ系が多い。
どちらも必ずと言っていい程主人公に干渉してくるだろう。
やたら主人公にくっついてきたがるキャラがほとんどだった。(ギレンは除きます)

だが眠そうな顔したお姉さんが付かず離れずな位置で見守ってくれている。
眠い、と言いつつも結局やれやれって感じで助けてくれて、やることやったら
さっさと帰る…俺の好みの問題だけかもしれんが、そっけなくされると燃えるんだよな。
なのに傘に入れてくれたりするんだぞ?しかも弱点は腰。
新作ではこういうヒロインがいてくれたら…と何度思ったことか。
228名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 11:38:43 ID:rCnp7Bag
とりあえずおっぱい
229名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 13:26:53 ID:cuZm35xL
このままだと女主も転も容認されそうな勢いだ・・・

九龍男子の風呂シーンのごとく女子で妄想してみた
基本巨乳が多いので何個ものふたつのふくらみがプーカプカ(゜∀゜)
それみてリカちゃんがプンッとしたりツンッとしたり(゜∀゜*)
何故か雛先生も一緒にいて「最近の子は発育良いのね〜」とかいってふざけたり(゜∀゜*)
でも、その腹の中では黒ほっちゃんがうごめいていたり(゜∀゜)

折角見付けた九龍のエロ絵も置いてあるサイトが最近全く更新無しで寂しい・・・OTL
230名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 21:50:25 ID:rkM9CQfb
>>229
そのサイト教えてくれ
いや、教えてくださいやがりませ
231名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 21:52:51 ID:QOfPStCw
需要無さそうですが、凄い短いSS投下しても宜しですか?葉佩×七瀬前提で、クリスマス真理野失恋一人オナーニネタなんですが…。
232名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 23:47:42 ID:5s2V0aAC
確かにびっくりするぐらい需要が無さそうなネタだね
233名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 00:45:40 ID:741Ix6i8
だが拒みはしない。
234名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 13:17:59 ID:+jQHUM3t
八千穂×オレスコ先生 希望
235名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 21:17:46 ID:HzSJnlly
むしろオレスコ先生×ルイ先生希望。

気弱に見せかけて押しの強いオレスコ先生(*´Д`)ハァハァ
236名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 17:13:17 ID:99qB/qcp
>230
サーチとかで結構出てくるがんばって自力で探せ

>231
マダー?
男の自慰ネタは表現が難しそうだから見てみたい
237名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 15:21:09 ID:ZMpbbeya
青い記憶が・・・・

眼帯は確かにエロにもってゆくのが難しいよな。
つーか、自分をメイスだの銃だのでベコベコにした
女に惚れるってどうよ?マゾ?
238名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 11:01:31 ID:AWOmT4Nd
>229
そのサイトがもし、俺が知っているところと同じなら
もうこの世にはいません。
239名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 13:30:03 ID:WHGEkYBL
URLをっ・・・・・・!
240名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 17:09:13 ID:wY299qI9
>>227
亀だが、もしまんまの行動でアロマが女設定だったら
ラストのショックがヨヨどころじゃないよ・・・・
241名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 14:01:35 ID:LCDmScYP
>239
こんな場所でアドレスなんて教えると荒れて閉鎖しちゃうかもしれないから出せませんよ
242九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:19:12 ID:TkumEc1O

「ねえ、くーちゃん、あたしも抱っこして」
八千穂明日香がこう言った時九龍は間抜けにも返事が出来なかった。
ようやく出た言葉が
「えと・・・なんで?」
だった。
普通、女の子の口からこんな事言われて喜ばない男はいない。
しかし、九龍がこんな反応してしまったのも無理はない。
場所は腕の埠頭という、色気のカケラもない所で
言い出したのは運動神経の塊のような女子である。
今でこそ九龍の方が運動能力に優っているとはいえ
この遺跡に潜り始めた頃などは逆に八千穂にサポートして貰ってジャンプしていたぐらいだ。
「だってずっこくない?
 椎名さんやヒナせんせや月魅や奈々子ちゃんや白岐さんや双樹さんの時は
 いつもお姫様抱っこしてあげてるじゃん。
 あたしだけだよ、ここ跳ぶ時一人で跳んでるの」
「だって、みんなは跳べないけどやっちーは跳べるし・・・
 ルイ先生も抱っこしないよ、跳べるから」
九龍がそう言うと八千穂はぷーっとほほとふくらました。
「どうしたのさ、急にそんな事言い出だして」
「・・・だって、あたしだけ女の子扱いしてなくない?」
(夜の遺跡で二人きりって状況で女の子扱いしてなんて誘ってるのかなぁ?)
一瞬、九龍の脳裏に邪な考えが浮かぶがすぐに打ち消した。
この娘が何も考えずに発言する事は特に珍しくも無い。
いや、考えて発言する事の方が珍しい。
243九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:20:09 ID:TkumEc1O

「そんな事ないよ。
 考えすぎ。
 そんな言うなら抱っこしてもいいけど・・・いいの?」
「ほんと!?やったぁ!」
飛び跳ねて喜ぶ八千穂に九龍は少し混乱していた。
普通女の子の方が嫌がるんじゃないだろうか。
跳んでいく為だと説明しても月魅や白岐などは露骨に眉をひそめた。
その上、今日の八千穂は体操服にブルマという格好である。
(もしかして、やっちー僕の事好きとか?)
再び浮かんできた都合のいい考えを振り払う。
八千穂の事だ、おそらく漫画でも見て抱っこして欲しくなったとかその程度の事だろう。
「はやくはやく、ほら」
「う、うん」
八千穂の声で思考を中断させられると九龍は慌てて
笑顔で直立している八千穂の真横に立った。
「じゃあ、やるよ」
「うん!」
八千穂の背中にそっと右腕をあてがうと身体をひねってお尻の下に左腕もあてがう。
八千穂の生脚の感触に鼓動を早めながら九龍は左腕に力を入れて一気に抱き上げた。
小さくて華奢で熱くて八千穂は抱きやすくって意外に重かった。
「うわぁ〜!すごいすごい!」
よほど嬉しいのか八千穂はキョロキョロと顔をまわし変化した風景を確認している。
「ちょっ・・あんま暴れないで」
「あっ、ごめーん」
素直に謝ると八千穂は腕を九龍に伸ばし、かけて視線を合わせた。
「く、首に捕まるんだよね」
「う、うん、その方がいいかな」
互いの頬を朱に染めると八千穂の両腕が九龍の首を捕らえた。
自然、互いの顔も近づき妙な沈黙が二人を包んだ。
244九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:20:55 ID:TkumEc1O

「・・・じゃ、じゃあ、向こうまで跳ぶ?」
「あ、うん」
ゆっくりと床のへりまで来ると九龍は自分の手がじっとりと汗をかいている事に気付いた。
八千穂の身体は妙に熱い。
そしてそれと同じぐらい、いやそれ以上に自分の身体も熱くなっている事にも気付く。
いかに凄腕ハンターといえども冷静になれない状況だってあるのだ。
「じゃ、跳ぶよ。
 舌噛まないようにね」
「あっ・・・」
八千穂を抱いたまま九龍は床から床へ、床から巨大な腕の上へと飛び乗った。
いや、乗ろうとした。
慣れた場所、慣れた動作、簡単なもののはずだったのだ。
一つ目の要因は八千穂の声。
一つ目のジャンプの着地の時「んっ!」と漏らした声は大きく色っぽく九龍を惑わせた。
二つ目の要因は八千穂の太もも。
八千穂の素肌はぷにぷにと固く触れている手の平を吸い付けるように柔く
九龍の神経と集中力を集めてしまっていた。
三つ目の要因は八千穂の香り。
妙に甘い、熱くふわふわした匂いに九龍の冷静さは失われていた。
そして何よりも最大の要因は九龍が八千穂に特別な感情を抱いていた事。
八千穂の頼みを断りきれなかった時点ですでにこうなる事は決まっていたのかもしれない。
九龍は一度目のジャンプの着地後すぐに跳ぼうとして脚を滑らせ
八千穂を抱いたまま何も無い空間へとジャンプした。
暗闇へと落ちていく中、九龍は八千穂の頭を自分の胸に押し付け抱きしめていた。
245九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:21:56 ID:TkumEc1O

不運は重なるもの。
こんな高さから落ちてもこの二人ならばどうと言う事は無い。
普通の状態ならば。
八千穂は九龍に抱えられて動けず
九龍は八千穂だけを守ろうとして他の何も考えていなかった。
結果、二人の体重と石の床に挟まれた九龍の左腕がその責を受けた。
「ほら、大丈夫だって。
 もう泣かないでやっちー」
狭い通路の中、九龍は背中を壁に預けまだ八千穂を抱えていた。
自分の腿の上に座り泣いている八千穂の頭を右手でそっと撫でる。
「うっ・・ぅぅ・・・っ・・」
「骨折くらいどうって事無いよ、歩いてりゃ治るんだから」
無茶な事言う九龍であったが別に嘘ではない。
「・・・ほんと?」
「本当だよ。
 僕が嘘吐いた事あった?」
彼の顧客が聞いたら怒りそうな台詞を横領魔は平気でのたまった。
「それよりやっちーが無事で良かった。
 ね、もう泣き止んで」
ぐすぐすと顔にあふれた体液を擦り八千穂は何とか顔から手を離した。
「ごめんね・・・あたしが変な事言ったせいで・・・」
涙の跡も痛々しい顔が更に暗くなる。
「違うよ、僕のせいだ。
 僕が間抜けだったせいだよ」
九龍の言い分に八千穂は小さく首を振る。
「あたしが我がまま言ったせいだもん・・・」
「違うって!
 ・・・・僕が浮かれてたから脚を滑らせたんだ」
八千穂の落ち込む顔をどうにか変える為に咄嗟に出た言葉に九龍は既に後悔していた。
246九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:22:57 ID:TkumEc1O

「浮かれてって・・・?」
「僕はやっちーが好きなんだ」
八千穂はぽかーんとした表情で見つめてくるだけで何も言わない。
「ごめん、こんな時に・・・
 だから今回のは僕のせいなんだよ」
九龍は自分の不器用さに愛想を尽かしていた。
何故、気にするなの一言が告白になったのかと頭を抱えた。
惚れた女が目の前で泣いている状況で冷静でいるには九龍は若すぎた。
「あ、あたし・・・あたしも・・・・・・好き」
いつもの元気さのカケラも無いほど八千穂の声はかすれていた。
それでも九龍をはっとさせるには十分だった。
「だっ、大体くーちゃん鈍感すぎだよッ!
 女の子が抱っこしてなんて、好きな人以外に言うとおもう?」
半ば自棄になって捲くし立てると八千穂はそっと視線を上げて九龍を覗き見た。
「やっちー・・・」
告白と同時に行き場を失っていた九龍の右手が頬に触れると八千穂は目を閉じた。
「ん・・・」
沈黙が訪れると九龍と八千穂の唇が触れ合った。
触れ合うだけの幼いキス。
「えへへ・・・」
唇を離すと八千穂は照れ笑いを浮べた。
それを見てようやく九龍は幸福を感じ始めた。
「んッ・・・」
すぐにまた唇を重ねる。
九龍の指が八千穂の耳の下を優しく掻き
八千穂の両手が九龍の顔を包む。
どちらからともなくせがみ二人は何度も何度もキスを繰り返した。
247九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:23:55 ID:TkumEc1O

唇を貪る内に九龍の右腕は八千穂の背中を通って右肩を抱き
八千穂は九龍の伸ばした両足の上にまたがって座っていた。
唇と舌だけが激しく動き、身体はただ温もりを共有するだけでじっとしている。
「そろそろ行く?」
「うん・・・」
八千穂はもう一度九龍の唇を食むと名残惜しそうにのろのろと立ち上がった。
「つっ・・」
続いて九龍も立ち上がろうとするが、腕の痛みの思わず顔をしかめる。
「大丈夫・・・?
 つかまって、くーちゃん」
八千穂と抱き合っていた時は不思議と痛まなかったのに
離れた途端、腕は熱を持って損傷した事を激しく主張してくる。
「はぁ・・・はぁ・・・」
八千穂の助けを借りて何とか立ち上がると九龍は壁に背を預けた。
「くーちゃん何か応急措置に使えそうなの無い?
 包帯とか添え木になりそうなのとか」
「包帯はない・・・添え木は・・大腿骨が多分あったと思うけど・・・。
 大丈夫だよ・・・魂の井戸までいけば・・・すぐ治る」
そうは言っても魂の井戸まではそれなりの距離がある。
「むー・・・」
八千穂は可愛い唸り声を上げると九龍の顔を見て顔を赤らめた。
そして無言で九龍のアサルトベストから大腿骨を探り出した。
「や、やっちー?」
「くーちゃん、・・・目をつぶって。
 絶対目を開けちゃ駄目だよッ」
八千穂が何をするつもりなのか分からないまま九龍は言われた通り眼をつぶった。
248九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:24:56 ID:TkumEc1O

視界が閉ざされるとすぐに衣擦れの音が聞こえ、腕に激痛が走る。
その痛みに耐えていると妙に暖かく柔らかい布が腕に巻かれる感触がする。
「絶対、ゼッタイ見ちゃダメだかんね」
八千穂の念を押す声にうなずくとプチっという小さな音が聞こえ腕が持ち上げられた。
「ぐっ・・」
「ちょっと我慢して・・・」
間近で聞こえる八千穂の甘い声が顔にかかる。
柔らかな手が首の後ろに回り、何かごそごそと動いている。
「できた!」
その声に九龍は恐る恐る目を開けた。
「あれ?やっちー?」
目の前にいると思った少女が見当たらず九龍は辺りを見回す。
「見ちゃダメッてば!」
九龍の目に映った八千穂の姿は
隠れるように壁に張り付き胸を手で隠していた。
「や、やっちーなんで裸なの?」
「あっち向いて!」
「あっ、ごめん!」
慌てて後ろを向くと九龍はようやく自分の腕に巻かれたものを見た。
腕には柔らかく白い布が巻かれ、それを淡いピンクのものが首へとつないで吊っている。
「あ、これ、体操服と・・・ぶ、ブラジャー・・・?」
「うん・・・。
 他に何も無かったから・・・ね、もう行こ?」
「そ、そうだね」
八千穂の声にうながされ九龍は上に戻る為、坂を登り始めた。
その後ろを八千穂がついてくる。
その姿を見れないのは残念だったが九龍は幸せを感じていた。
ついさっきまで八千穂が着ていた体操服とブラジャーだと思うと腕があったかくて仕方無い。
もうこれだけで治ってしまうような思いがする。
249九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:25:57 ID:TkumEc1O

坂を登りきり扉を開けると九龍達の事情も知らずいつも通りに化人が待ち構えていた。
無論、普段の九龍にとっては完全な雑魚で
向こうがこちらに攻撃する暇さえなく倒してしまえる相手である。
しかし、さすがに片腕が骨折した状態ではそうもいかない。
いつもの何倍もの時間をかけて最後の化人を始末した時
九龍は大きなため息を吐いて膝をついた。
「くーちゃん・・・!」
肩で息をする九龍に慌てて八千穂が駆け寄った。
「つかまって」
九龍の右手から銃をむしりとるとアサルトベストに押し込み八千穂は九龍の右腕を肩に担いだ。
「魂の井戸まで一緒に歩こ?」
上半身裸なのを忘れたのか八千穂は自分の肩を抱かせて心配そうな顔を見せる。
「ありがとう」
つるつるとした肩を支えに九龍は力を振り絞って立ち上がった。
「はぁ・・・はぁ・・・」
八千穂を見下ろしながら息を整えると肩を抱く手をするっと滑らせ
八千穂の脇の下へと差し入れた。
「やっ!くーちゃんダメっ・・・」
不意打ちに胸を揉まれ八千穂が反射的に背を曲げた。
しかし、九龍の手は休む気配もなくむにむにと揉みしだく。
「だめっ・・だめだよ・・・」
八千穂は声は上げるが九龍から離れはせず、逆に九龍の胸へ顔を押し付けている。
「あっ・・やめっ・・」
「少し、少しだけ、お願い。
 こうしてると元気がでるんだ」
ようやく手の動きが止まると九龍の口から妙なお願いが飛び出した。
両思いである事を知って欲望を抑えられるほど九龍は出来た男ではなかった。
250九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:26:55 ID:TkumEc1O

「ほ、ほんと・・・?」
「本当」
元気になるのは間違いないだろうが怪我とは何の関係もない。
しかし、お人好しの少女は少し迷いながらも小さく頷いた。
「さ、触ってもいいけど・・・歩こ?
 ちゃんと治さないとダメだよ・・・?」
この言葉に乗じて早速九龍の手が意外にふくよかな胸をまさぐり始める。
「あっ・・・」
九龍の手が動くたびに小さな悲鳴があがり八千穂の顔が九龍の身体に押し付けられる。
始めは九龍が八千穂に支えられていたのに
今は八千穂が九龍にしがみついているような姿勢になってしまっている。
確かにこれは効果覿面だ。
八千穂のふくらみを苛めている九龍といったら鼻息も荒く痛みなど微塵も感じさせない。
「ふぅ・・ん・・・」
八千穂の手が九龍の服をぎゅっと掴む。
「やっちー・・顔上げて」
すべすべとした乳房を撫で摩りながら九龍が囁く。
「キスして」
涙目で見上げた少女は言われるがままに踵を上げた。
「ん・・・ぁん」
口を吸い鼻を擦り合わせて八千穂の口の中を貪る。
それが一通りすむとまた胸を触りながらよたよたと歩き、
立ち止まっては口を吸う。
八千穂が拒絶しないのをいい事に九龍は欲望をストレートにぶつけながら
魂の井戸を目指して歩きつづけた。
251九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:27:55 ID:TkumEc1O

柔らかな緑色の光が二人の身体を照らす。
九龍はこの光に包まれてこんなにがっかりしたのは初めてだった。
「どう・・・?治った?」
「うん、大丈夫」
ここに来た以上は寄りかかる理由が消えてしまった。
身をよじって離れた八千穂を引き止める事が出来ない。
「じゃ、じゃあ、その服とか返してもらっていいかな・・」
「うん、ありがとう・・」
返事を聞いて八千穂の手が九龍の腕を捕まえる。
「目、つぶって・・」
散々揉まれたにも関わらずまだ見られたくないらしい。
少し、不思議に思う九龍だったが大人しく従った。
プチンという音と供に首から吊り紐が外され腕が自由になる。
巻きついていた布がしゅるしゅると緩み
添え木代わりにしていた骨が落ちて乾いた音を響かせる。
「待ってね、まだ開けちゃダメだよ」
九龍が目をつぶっている事を確認し八千穂はブラと体操服を身につけた。
「お待たせ、いいよッ」
その声に目を開くと着たときと同じ格好に戻った八千穂の笑顔が飛び込んできた。
思わず朗らかな笑顔に九龍の目が釘付けになる。
「へへ・・・」
じっと見つめられて恥ずかしかったのか八千穂はぽりぽりと頭をかいた。
うつむいて上目で見てうつむく。
自分の注がれる視線に恥ずかしさがこみ上げてくる。
「やだ、もう、くーちゃんのエッチ!」
「そりゃエッチだよ。
 やっちーの事好きだから」
あまりに直球な言葉に八千穂の顔はますます赤くなり九龍の胸に預けられた。
252九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:28:55 ID:TkumEc1O

「やっちー、もっとエッチな事したいんだけど駄目?」
九龍の胸に埋まっていた八千穂の顔が上がる。
「もっとって・・・?」
「つまり、その・・・・・やっちーを抱きたい」
そう言うと九龍の手が八千穂のお尻に添えられた。
ただ触っただけではあるが、八千穂の身体がぴくっと跳ねる。
八千穂は肯定も否定もせずただそのままの姿勢で固まってしまった。
九龍も何も言わず抱き合うだけで動かない。
気まずいような安らかなような時が流れしばらくすると八千穂の口が開いた。
「・・・いいよ」
「本当!?」
「うん・・・・・。
 くーちゃんなら・・・ううん、くーちゃんがいいの。
 くーちゃんこの遺跡を調べ尽くしたらまたどっか言っちゃうんでしょ?
 それまでずっと一緒にいたいもん・・・」
九龍の背中を握り締めて八千穂が顔を上げた。
「どうしたらいいの?」
「じゃ、じゃあ、ブルマ脱いでくれる?」
九龍がそう言うと八千穂は黙って離れブルマに手をかけた。
「く、くーちゃんも脱いでよ。
 あたしだけじゃ恥ずかしいよ」
そう言われて九龍も慌てて服に手をかけた。
ごてごてと色々詰まったベストを脱ぎあっという間に全裸になる。
安全のために脱げ易く出来た服をいつも着用しているのだ。
脱いでしまった九龍は鼻息荒く振り返った。
「わっ!」
暴発寸前の男根を見て八千穂が思わず声を出す。
顔を手で覆いながらしっかりと覗き見る八千穂の前にゆっくりと九龍が近づいた。
253九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:29:41 ID:TkumEc1O

おもむろにしゃがみ込み体操服の裾の下に三角を作る水色の下着に指を伸ばす。
「んっ・・・」
いきなり逆三角形の底の角に中指をあてがう。
むにゅるっと熱く湿った感触に指を汚しながらそっと前後させる。
「ぁんっ・・・や・・・」
甘い電気にしびれ八千穂の身体がぷるぷると震えている。
「痛くない?」
「ん・・だいじょぶ・・ひゃんっ」
大丈夫と言った途端、九龍に指を曲げられ八千穂の腰が崩れ落ちた。
跪いた八千穂の顔を自分の肩に乗せ九龍はパンツに手をかけた。
八千穂の身体でどうなっているかは見えないが意外にスムーズに脱げていく。
八千穂の協力を得てパンツを全て脱がしてしまうと
手を上げて八千穂の身体を抱きしめる。
そのままの体勢で九龍は八千穂に体重をかける。
「ぅひゃっ!」
剥き出しおお尻が床に触れて八千穂が頓狂な声を上げる。
それに構わずに押し倒してしまうと八千穂の腕が九龍の首をがっしりと掴んだ。
「見ちゃ駄目!」
その言葉の勢いに面食らって九龍は素直に従い八千穂の股に腰を落とした。
「その、・・いい?」
「うん・・・」
一応聞いてから九龍は自分の物を掴み八千穂の入り口を探った。
しかし、八千穂が見てはいけないといって顔を掴んでいるものだから上手くいかない。
しかも八千穂のそこはぬるぬるとしててそこを擦っているだけで気持ちがよく
九龍はちょっともう軽くいきそうになっていた。
「ぁっ・・・」
八千穂の腕がふっと弱まる。
その反応でようやく気付き九龍はゆっくりと腰を突き入れた。
254九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:30:29 ID:TkumEc1O

痛いくらいに締め付けてくる肉と柔らかい粘液が九龍に纏わりつく。
道無き場所をこじ開けるような感覚とどか懐かしいような感覚が
甘い電流のように身体を駆け巡る。
「あっ・・んんっ・・・」
八千穂の顎が上がり身体がくねる。
痛がってるのだろうかとも思うが九龍は構わずに腰を一気に叩き落した。
「ダメっ・・くーちゃんッダメっ・・だめェ・・・」
強烈に抱きしめてきて八千穂は口をぱくぱくとさせている。
「はーっ・・・はーっ・・・」
激しく胸を上下させる姿に戸惑い九龍は動きを止めた。
「ご、ごめん、痛かった?」
八千穂はただ虚ろな瞳で見つめ返しぜいぜいと息を整えている。
「ち、違うの・・凄くて・・もうあたし・・ふわぁって・・・」
「やっちー・・・」
「あたし初めてだったのに・・・こんな・・・」
どういう事だろう?
一瞬だけ悩み九龍はすぐに答えにたどり着いた。
「ここが魂の井戸だから・・?」
傷が治る時、心地よい感覚に包まれる。
痛みは心地よく、快楽はそのままになるとしたら・・・。
「そうと分かれば遠慮しないよ」
九龍は八千穂を抱きしめると腰を突き入れた。
「やぁっ・・」
相手を気遣わない、ただ自分の快楽だけを貪る動き。
それですら八千穂の口からは甘い悲鳴が零れ出す。
こすりつけていた膣壁に精液を発射しても九龍の動きは止まる事は無かった。
255九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:31:35 ID:TkumEc1O

「いっぱいしちゃったね」
中腰で九龍に掴まり立ちした八千穂がふっと言葉を漏らした。
彼女の股間からはまだ白濁液がだらだらと滴り落ちている。
「ごめん、その、やっちーと出来た事が嬉しくてさ」
「ううん、いいの。
 あたしだって嬉しかった」
何度も注がれ掻き出されまた注がれ八千穂の股間は随分と汚れてしまっている。
「そろそろ洗う?まだ出てくるかな」
誰にも見つからず帰るのが前提ではあるが
せめて仲間に見つかっても不審がられない程度の姿にはしておきたかった。
「待って、あたしがやるよ。
 くーちゃんに洗われたらまたしたくなっちゃうもん」
八千穂は掻き出すのを断ったのと同じ言い訳で
九龍の手からミネラルウォーターのボトルを奪った。
太ももに水をかけこすり落とす。
その作業を繰り返しながら八千穂が口を開いた。
「ねえ、くーちゃん。
 依頼していい?」
「何?」
「コンドーム手に入れてきてくんないかな?」
そう言って一瞬だけ視線を合わせると八千穂は恥ずかしそうに顔を伏せた。
「だ、だって、子供できたらこまるじゃないッ」
「そうだね、明日からは使わないとね。
 ・・・でも、もう一回だけしない?」
八千穂の顔が上がり、小さく唸る。
「・・・もォー、しょーがないなァー」
そう言ってとんがらせた八千穂の口に九龍が優しく噛み付いた。
256九龍×やっちー ◆JBtnEvJis6 :2005/05/13(金) 20:32:19 ID:TkumEc1O
投下終了です。
257名無しさん@ピンキー:2005/05/13(金) 21:06:18 ID:drwwtyQ9
GJでした!!
寸止めじゃなくって非常に嬉しい!!
258名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 00:20:42 ID:w9sRWMfC
GJ!
魂の井戸すごいなw
259名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 00:29:50 ID:DBCJdTZZ
すばらしい!
260名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 02:51:34 ID:hgrwnQTL
さっきまで着ていた体操服とブラってエロい、エロいな!
そして半裸のやっちー。エロ過ぎ萌え過ぎ!!
グッジョブ!
261名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 14:47:50 ID:r2ex85Nr
>242
乙カレさん!ごっつぉさんでした。

しかし皆ラブラブが好きだな。
鬼畜物しかやらない俺は表に出づらいな・・・
262名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 22:04:23 ID:1gIUISl1
>261
そんなこともないと思うぞ
263名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 23:16:30 ID:nL5FK+2J
>>261
鬼畜?かまわんさ。というか大歓迎
264名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 00:30:46 ID:tdTUnbpO
>>242-256
GJ!やっちーかわいいよやっちー。

>>261
投下乞う。また媚薬モノとか来ないかな〜とか思ってた。
265名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 04:18:09 ID:HAWMTtLR
前スレの七瀬鬼畜ってオチついてないよね。続きキボン
266名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 13:42:44 ID:B72LUc+C
日曜なのに神様の更新がない。(´・ω・‘)
267名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 02:57:09 ID:Z5vWKSjd
【魔人】SHOUTキャラ人気投票【九龍】
http://www.37vote.net/game/1113676246/
268名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 09:29:17 ID:sSFgwhJe
>266
神って誰?ドコー?
269名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 15:53:56 ID:c0vCUsi3
日曜だからな、神様も休みだ。

……もう月曜だよ、神様。
270名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 18:37:01 ID:MnLsBfL+
その神が誰だかわかんないけど
その神もそれ以外の職人さんも投下しずらい雰囲気にしてどうする
271九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 00:52:57 ID:E31smti3
空気読まずに投下。
神じゃない上にネタ被りぽいが九龍×七瀬。
272九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 00:53:39 ID:E31smti3

ハラリ、ハラリとページを捲っていた指が止まる。
「外れ・・・」
誰に言うでもなく呟くと月魅は閉じた本を持って立ち上がった。
整然とした本棚に唯一空いている場所へときっちりと並べると小さくため息を吐いた。
白い息が本棚に吸い込まれて消えていく。
遅々としてはかどらない作業にうんざりしながらも
本棚に目を滑らせそれらしきタイトルを探す。
(九龍さん今何してるのかな・・・)
こんな時間にこんな行動をさせている動機そのものである人物をふと思い浮かべ
月魅は相好を崩した。
(ふふ、遺跡の中にいるに決まってますよね)
遺跡の中で目を輝かせて探索する九龍の姿がありありと浮かんでくる。
その姿が頭の中で動き出すと月魅の目の焦点がぼやけ身体が固まった。
鮮やかに化人を倒し発動したトラップを冷静に解除する。
難解な文字で書かれた石盤を見つけ、訊いてくる。
それに答えると九龍の手がぽんと肩に置かれ、
『凄いな月魅。
 ありがとう感謝してる・・・』
そう言って九龍は顔を近づけてきて・・・・
そこまで妄想すると恥ずかしくなって月魅は我に帰った。
誰もいないとわかっているのに思わず辺りを見回してしまう。
身体が少し熱くなっている事を自覚し空しくなった。
夜の図書室に一人でいると心細くて寂しくてつい九龍の事を思い浮かべてしまう。
そして思い浮かべた後、現実との差にさらに空しくなる。
その空虚さを振り払おうと月魅は本棚に目を向けたが
空しさの奥に芽生えたもう一つの感情の存在を無視できず動きを止めた。
逡巡した後、辺りを見回してしゃがみ込む。
目を這わせると簡単に目的の本は見つかった。
何度も手にとった本だから場所もはっきりと覚えていた。
月魅はもう一度辺りを窺い一番下の段の本を抜き取って机の上に置いた。
不自然な形を作る本を開くと中から小さな本が現れる。
273九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 00:54:30 ID:E31smti3

椅子に座るとその小さな本をそっと手にとった。
月魅が好きな本達とは比べるくもないくだらない本だ。
初めに目にした時は嫌悪感すら覚えたほどくだらない。
美しい少女が罠にかかって同級生から犯されその男の性奴隷にされるという
身もふたも無いただ下劣な欲望を満たす為だけに書かれた本。
しかし、図書室の本にまぎれていたそれを偶然発見した時
タイトルを見ただけで顔をしかめたそれを月魅は何故か全て読んでしまった。
いや、それだけに飽き足らず時々はこうして読み返してしまう。
「ん・・・」
本を片手に預け月魅の手がスカートの中にもぐっていく。
下着の上からそっと恥丘をなで始める。
「はぁっ・・・・」
指は敏感な場所を探り、目は物語を追う。
場面は悲運な主人公・奈々が初めて犯されるシーンだ。
月魅は読み返す時、大体ここを読み返す。
後半になるとハードな調教がされていくのでもう何がなにやらわからずピンとこないのだ。
『ほら、しっかり咥えな。
 舌を使って綺麗にするんだ』
男の狂気に怯え奈々は泣く泣く男の性器を口に含む。
その後が言われるがまま舌も唇も口全体を使って奉仕させられていく。
苦しさにえづいても許されず最後は精液を飲まされる。
「ぁ・・・」
月魅はぐいぐいと押し込んでいた指を離し下着の中に潜り込ませた。
ここからの場面は本を見ずとも容易に思い出せる。
口での奉仕を終えた奈々は誰もいない教室で男に犯される。
何度も読んだ場面。
だがいつのまにかその登場人物は男と奈々ではなく九龍と自分になっていた。
無論、九龍がこんな事をするはずはない。
そう思っているのだが、自分の相手として思い浮かべるのは九龍しかいなかった。
274九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 00:55:32 ID:E31smti3
「月魅、いるかー?」
突然、声が聞こえてきた。
それもかなり間近、扉のすぐ向こうから。
カシャカシャという鍵を開ける音が聞こえ
月魅は慌てて手にしていた本を机の上に置いていた大きな本の中に挟んだ。
「いたいた、頑張ってるな」
「く、九龍くん・・・!」
扉から入って来たのはついっさきまで妄想の中で動かしていた男だった。
この図書室の鍵を持っているのは自分と九龍だけなので当然といえば当然なのだが
あんな事をしていた最中だけに月魅は魂消た。
「今日は依頼が簡単に終わったからさ。
 様子を見に来たんだ」
そう言うと九龍はずんずんと歩いて月魅のすぐ隣にまで来て缶コーヒーを差し出した。
「ほら、差し入れ」
「あ、ありがとう」
受け取った缶コーヒーは固くなっていた月魅の手をじわっと温めてくれた。
「何かわかった?」
九龍と視線が交わり月魅はうつむいた。
九龍は何も知らないだろうが、月魅にとってはさっきまで自分を犯していた男だ。
恥ずかしさと気まずさが胸を責める。
「あ、まだ何も・・・ごめんなさい」
「謝る事はない。
 いつも手伝ってくれてありがとな」
にっと微笑むと九龍は月魅の隣に腰かけた。
「ちょっと手ぇ貸して」
九龍に言われるがまま月魅は右手を差し出した。
「あっ!」
九龍の大きな手に手を捕らえられた瞬間、月魅は声をあげた。
(ど、どうしよう!?さっきまであそこを弄ってたのに・・・!)
「どうした?」
「な、なんでもないです、あは、あはは」
なんとか誤魔化そうとしたが顔は赤いのは自分でもわかった。
275九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 00:56:36 ID:E31smti3
もしかしたら九龍はもう気付いているかも知れない。
(ばれちゃったらどうしよう・・・)
気になりだすと指先が湿っているような気がしてならない。
(濡れてる、さっき弄ったときのがまだついてる・・・)
それだけじゃない。
(もしかしたら指先が臭っているかも・・・)
「こう手をマッサージすると目にいいんだぜ」
「い、いいです、そんな悪いから!」
「いいって、いいって。
 いつも俺の為に頑張ってくれてるんだから気にすんな」
月魅の苦悩も知らず九龍は掴んだ手をゆっくりと揉んでいる。
ついさっきまで自分を慰めていた手を揉まれている。
そう思うと恥ずかしくて顔が焼けるように熱い。
「ん?」
親指の付け根辺りをやわやわと指で押していた九龍が怪訝な顔をする。
(き、気付かれた!?)
「月魅は可愛いな。
 男に手を握られたぐらいで顔真っ赤にして」
ハハ、爽やかに笑う九龍を見て月魅は安堵のため息を漏らした。
「ま、コーヒーでも飲んでなよ」
そう言われると飲まないのも失礼かと思い
月魅は大人しく片手だけでコーヒーを開け口をつけた。
甘くてほろ苦い液体が喉を通ると心を溶かすように身体が温まっていく。
(きっと大丈夫だよね、もう・・・ばれなかったんだ)
そう決め付けて安堵するとほっとため息をついた。
ばれるんじゃないかというドキドキは九龍に手を握られているドキドキへとゆっくりと変化していった。
「はぅん・・・」
月魅は手をマッサージされているという行為に心地よさを感じ始めた。
手の平を優しく叩き、手の輪郭を確認するように撫でて指の一本一本をもまれる。
うっとりとその刺激を享受していると段々と手の平からぴりぴりとした感覚が流れ出した。
それはまるであの本を読みながら行っている時のように甘い。
月魅が徐々に息を荒げ始めると九龍がにやりとほくそえんだ。
276九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 00:57:31 ID:E31smti3

「はい、終わり」
九龍が手を離した時、月魅は心地よい疲労感に包まれ
身体をぐったりと背もたれに預けた。
(どうしたんだろう、私・・・?)
身体はだるいのに感覚は妙に鋭い。
月魅は手をもまれるだけでかつて無いほど興奮してしまった自分に驚きを隠せないでいた。
「なんだこれ?」
完全に油断していた。
マッサージによって真っ白になってしまいあの本を隠していた事を忘れていた。
九龍の声で気付いて慌てて手を伸ばしても間に合うはずも無い。
九龍の手にとった本の間からゴロンと小さな本が転げ落ちて
―それもよりによって九龍の前に―
その下劣な姿を披露した後だった。
「・・・性奴隷・奈々、美人女子高生陵辱地獄・・・」
月魅の手より一瞬だけ早くそれを拾い上げると九龍はタイトルを声に出した。
目の前が真っ暗になった月魅をよそに九龍は本をぱらぱらとめくりだした。
九龍が戸惑い、呆れ、言葉を出せないでいるのが月魅には痛いほど伝わってきた。
逃げ出したい気持ちと逃げれない、逃げてどうするという思いが交錯し
月魅は死にたくなっていた。
「こ、こんなの読んでるんだ・・」
九龍の軽蔑しきった声が胸に刺さる。
様々な言い訳が頭に浮かぶがどれも説得力に欠けているように思える。
羞恥心が身体を焼き胃が痛くなってくる。
開き直る事も逃げ出す事も出来ず月魅はただ審判が下るのを待つだけだった。
「月魅、服脱いで」
月魅にとって地獄のような沈黙を破ったのは九龍の声だった。
しかし、その中身が意外すぎて言葉が出ない。
「ほら、はやく」
「えっ!?えっ、ちょっ・・・」
戸惑う月魅を急かして九龍はおもむろに月魅の胸を鷲掴んだ。
277九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 00:58:36 ID:E31smti3

「あっ!」
「こんな風におっぱいを揉んでやるから脱げよ」
月魅は胸を揉みしだく九龍の手を剥そうとしたが腕に力がはいらずどかせない。
ただ添えただけの月魅の手に構わず九龍は揉み続ける。
「やっ・・やめっ・・」
胸をもまれる度に身体中がふわっと浮くような感覚が走る。
手をマッサージされた時以上の快感が月魅の抵抗を撥ね退ける。
「何言ってるんだ、こんな本読んでこんなに感じてるくせに。
 俺は手伝ってやろうと言ってるんだよ」
むにむにと服の上から揉む手は容赦なく、ねじるように力を入れる。
しかし、月魅はそれを痛がるどころかあえぎ声まで出し始めた。
「あふぅ・・あぅっ・・・ぁぁんっ・・」
月魅が大きな声を出しながらすがるような目をすると九龍はようやく手をとめた。
「直に揉んでやるから脱げよ」
九龍がどんなつもりなのかわからない。
しかし、あの本を見られこのような醜態を晒した今、
月魅に抵抗するという選択肢は残されていなかった。
「どうした?」
焦点の合わない目で見つめてきた月魅に九龍が言葉をかける。
月魅は何も返事をせずうつむいて眼鏡を外した。
リボンを解き制服を脱ぐと外気の寒さに鳥肌がたつ。
(いま九龍さんどんな顔で見てるんだろ・・)
ぼんやりとそんなことを思いながら色気のない肌着を脱ぐと
あとはブラジャーだけが月魅の胸を覆っていた。
どうしても気になってちらっと見上げるとぼやけた視界の中で
九龍はうっすらと笑っているようだった。
その笑みの意味を考えながら月魅はブラジャーに手をかけた。
278九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 00:59:27 ID:E31smti3

「手で隠すなよ。
 ちゃんと見せな」
そう言われて仕方なく月魅は腕を下ろした。
羞恥に震えているふくよかな胸が露わになる。
「綺麗なおっぱいだ。
 色も白くて乳首はピンク色で。
 でも、ちょっと濃いかな。
 大分弄ったんだろ?」
「そ、そんな・・・」
月魅は必死にスカートを握り締めて九龍の視線に耐えている。
触ってくれたらどんなにか良かっただろう。
弄んでくれた方がまだ楽だ。
九龍ははただ見るだけでなかなか胸に触れようとしない。
「く、九龍さんその・・」
「なんだ?」
「い、いえ何も・・・」
触ってとはいえない。
既にこれ以上ないぐらい恥ずかしいのにそれでもまだ自分から言うのは恥ずかしい。
そんな月魅の気持ちを見透かしたかのように
九龍はにやにやとおっぱいを見下している。
「触ってほしい?」
ほんの少しの静寂の後、月魅の顎が下がった。
「よし、じゃあ俺のを咥えろ」
そう言うと九龍は座ったままズボンのジッパーを下げ性器を取り出した。
既に屹立したそれは本に書いてあったものよりも大きく醜く見え月魅の目を釘付けにする。
「はやくしろ。
 やり方は知ってるんだろ?こんな本読んでるんだからよ」
こんな本、と言われると月魅は自分が汚らわしいもののように言われたように感じた。
実際、こんな本を読んで自慰をしていたのだ。
否定する材料は何もない。
279九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 01:00:19 ID:E31smti3

「どうした?
 自分のまんこ臭い手はマッサージさせて俺のはしゃぶれないか?」
「なっ、まん・・・知ってた・・の・・・?」
知ってて手を取ったのだろうか。
月魅は不思議と知られていて良かったと思った。
こうなった以上その方が救われる。
「図星かよ」
しかし、この言葉でほんの少し救われた気持ちはさらに叩き落された。
誘導尋問でからかわれたと気付いても悔しさは湧いてこない。
自分の間抜けさだけが羞恥心を上塗りする。
「ま、夜に一人でこんな本読んでるからオナニーしてただろうなとは思ったけど。
 ほら、はやく咥えな。
 そしたら、オナニーの続きを手伝ってやるから」
(手伝う、ってどういう事だろう・・・?
 さっきみたいに胸を揉んだり・・・もっと過激な・・をするんだろうか?)
さっきから頭の中は恥ずかしさと絶望といえるような暗い感情だけが渦巻いている。
にも、関わらず身体はどういう理由だか知らないが熱く火照りむず痒い。
それは九龍の持って来たコーヒーに秘密があるのだが無論、月魅は知る由もない。
(私、欲しがってる・・・?
 九龍さんのを・・・九龍さんなら・・・)
色々な思いが頭の中を駆け巡り、答えが出せない思考停止に似た状態になると
ごくっと喉を鳴らし月魅は椅子から降りた。
床に跪いて九龍の広げた脚に手を置いた。
九龍は何も言わない。
ゆっくりと顔を屹立した男性器に近づけると独特の匂いが月魅の鼻に香ってきた。
臭い。
だけど不思議と嫌悪感は無い。
決意を固める事無くただ考える事を止めて月魅は男根にキスをした。
280九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 01:01:15 ID:E31smti3

「いいぞ、その調子で口に含んでくれ」
一度口付けた事でふっきれた月魅は
九龍に言われるがまま唇の奥へと男根をすすませた。
思ったよりも口を開けなければならず
ほんの先端を入れただけで口の中は一杯になる。
「そう、舌も使って」
そっと九龍の手が月魅の頭に置かれた。
何の力も入っていない添えられただけの手。
その温もりが月魅に勇気を与え、舌を使わせた。
(味はあんまりしないんだ・・・)
おずおずと舌を這わせながら漠然とそう思った。
徐々に慣れてきて大胆に舐め始めると不意に九龍の声が降ってきた。
「そうそう、これから自分のまんこに入るもんだからな。
 丁寧にたっぷり濡らしといた方がいい」
その言葉に慌てて口を離す。
「まっ、まん・・ってそんな・・・」
「したくないのか?」
そう言うと九龍は頭に乗せていた手を降ろし月魅の胸に触れた。
「あっ・・!」
やわやわと揉みながら言葉を重ねる。
「こんなに反応してるくせに・・・。
 素直になりな、月魅。
 してほしいんだろ?」
ゆっくりと手の動きにあわせるような優しい言葉が月魅の頭に流れ込んでくる。
陵辱される奈々の姿が頭に浮かんでくる。
(あんな風にされるの・・・?
 でも、でも九龍さんは・・・あんな酷い事は・・・)
しない、だろうか。
月魅にはよくわからなくなっていた。
281九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 01:02:20 ID:E31smti3

「どっちだ?
 して欲しいのか欲しくないのか。
 俺はレイプする気は無いから、月魅が決めろ」
そう言って胸から九龍が手を離すと寂しさが月魅の中に現れた。
(されたらどうなっちゃうんだろう・・・。
 この身体の疼きは止まるのかな・・・。
 九龍さんは私をどんな風に・・・)
胸を離された時、もっと触ってて欲しいと思った。
その時、既に月魅の心は決まっていた。
抱かれないで九龍が去っていく事など想像すら出来なかった。
「・・・して・・・下さい・・・」
思ったより口に出すのは簡単で
口にしてしまえば心がふっと軽くなった。
それほどに餓えていた自分に月魅は改めて驚き蔑んだ。
「そうか。
 ならもう一度咥えろ」
「うっ・・はい・・・」
言われるがままもう一度九龍のものに顔を近づけ口を開く。
熱く脈打つ物体はを口に含むと月魅はさっきの九龍の言葉を反芻していた。
(これが今から私の中に入るんだ・・・。
 私、セックスするんだ・・こんな所で)
キスすらした事無かったのに今フェラをしてこれが終わればセックスをする。
その事を認識し身体は暗い欲望に打ち震えている。
「月魅の口の中は柔らかいな。
 いい粘膜してるよ」
そう言って九龍の手が頭を撫でてくる。
想像すらした事の無かった褒め言葉を嬉しく感じる。
282九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 01:03:44 ID:E31smti3

「舌をもっと使え!
 髪を引っ張られ奈々は嫌々ながらも口の中のそれを舐め始めた。
 痛みと屈辱で奈々の瞳には涙が・・」
「や、止めてください」
九龍が本を声に出して読み始め月魅は思わず叫んでいた。
「なんで?」
九龍は本当に不思議そうに顔を覗き込んでくる。
しかし月魅は理由をいえなかった。
なんでかは自分でもわからないのだ。
ただ、自慰に使っていた本を読まれるのが本当に嫌だった。
裸を見られるよりずっと嫌だ。
まるで心を覗かれたみたいに感じてしまう。
「お願い・・・ちゃんとするから読まないで・・・」
月魅が懇願すると九龍は素直に本を机の上に置いた。
「そんなに嫌なの?
 この本に書かれてあるぐらい気合入れてしゃぶるんならいいけどさ」
「お願い・・・頑張るから・・・」
月魅は弱々しい声でそう言うと九龍のものを口に頬張った。
ほっぺたの内側にこすりつけ舌で首の所を丁寧に舐める。
手で根元を抑え陰毛を防ぎ顔を前後させる。
本の主役・奈々がしたように喉に当たるまでしゃぶり歯茎と舌の間でしごいた。
本で得た知識を総動員して口を頑張らせる。
その甲斐あって九龍の先端から焼けるように熱く生臭い液体が口の中に発射された。
283九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 01:04:36 ID:E31smti3

驚いて只それを呆然と喉で受け止めた月魅だったが
頭を撫でる手にうながされると意を決して飲み込んだ。
(にがっ・・・くさぁい・・・)
思わず顔をしかめてしまうが何とか本の手順を思い出し
放出したての九龍のものを舌で綺麗にする。
少しだけしんなりしたと思った肉茎は月魅の口の中でまたすぐに元気を取り戻した。
「凄く良かった・・・上手いな、月魅」
優しく撫でてくる九龍に褒められ月魅はまんざらでもない気分だった。
フェラが上手いなんて褒められて喜ぶ。
また自分を蔑む要素が出来た。
だけど、九龍に喜んでもらえたからいいかなとも思う。
本を調べて探索に協力するのだって、九龍に喜んでもらいたい一心でやり始めた事だ。
それとほんの少ししか変わらないではないか。
「頑張ったご褒美にたっぷりとはめてやるからな。
 立ってスカートをめくるんだ」
月魅は素直に従いゆっくりと立ち上がった。
自分で捲るということに一瞬だけ抵抗を感じたがその心はすぐに萎えた。
自分で慰めていたのを知られたのだ。
もうはしたないとかそんなレベルじゃない。
九龍が一方的に犯してくれるならその方が楽なのにとも思ったが
九龍はレイプする気は無いと言ったから仕方無い。
これは合意である事を示す為なんだと言い聞かせ月魅はスカートの裾を握った。
284九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 01:05:33 ID:E31smti3

九龍にはどう見えているのだろう。
月魅はスカートを上げながらそれだけが気になった。
(もっとお洒落な下着つけてればよかったな・・・)
そんな事を思いながら月魅はスカートの裾を握った手をお腹まで運び上げた。
「ふっ、もうびしょ濡れだな。
 下着の色が変わってるぞ」
九龍の声が更に羞恥心を煽り、月魅の身体の熱を上げる。
煽り続けられていた羞恥心は肉体の悦びに変わり始めていた。
「んっ!」
九龍の手が下着越しに月魅の秘所をまさぐり淫らな音を立てる。
その刺激が月魅の思考を完全に奪い去り、声を上げさせる。
九龍はすぐに手を離し月魅の下着をずり下げた。
「くく、糸ひいてるぞ月魅」
そう言って九龍はおもむろに立ち上がった。
「机に手をついてケツ出せ」
カチャカチャと九龍がズボンを脱ぎだすと月魅は言われた通りに
握っていた手を後ろに変えてスカートを巻くってお尻を剥き出しにすると机に上半身を乗せた。
胸の先端が冷たい机に触り、これが現実なのだと月魅に告げる。
「入れてやると言ったら大人しくなりやがって。
 そんなにいれて欲しいのか」
九龍の侮蔑的な言葉も月魅には心地よかった。
実際、自分はいやらしくあの本のように下劣な人間だと思うと
むしろ蔑みでもかまってくれる九龍が優しく感じられた。
「まったく、だらだらと涎垂らしやがって」
お尻に大きな手が乗りぐにぐにとまさぐり出した。
「まんこの中に出してやるからな。
 妊娠するんじゃねえぞ」
「が、頑張ります・・・」
何を頑張るのか知らないがとりあえずそう答えた。
月魅にはそう答えるしか無かった。
285九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 01:06:41 ID:E31smti3

「う゛ぁっ」
それは突然で唐突だった。
お尻をまさぐられていたと思うと体中に衝撃が走った。
挿入されたのだと気付くまでに月魅は何度も声を出した。
「うっ・・うっ・・・」
まるで泣き声のようなくぐもった声が月魅の口から漏れる。
挿入された痛みと突き上げられる苦しみと痒みを激しく掻き毟っているような感覚と
足りなかったものが満たされるような悦びを同時に味わい月魅は悲鳴をあげた。
パシンパシンと尻が打ち鳴らされる。
粘液が掻き回される音がする。
月魅の声もそのハーモニーに加わり
静かな夜の図書室に卑猥な音楽が奏でられる。
「見ろ、月魅!
 窓、見ろ」
激しく腰を動かしながら九龍が叫ぶ。
ぐちゃぐちゃな頭の中で九龍の声だけがはっきり聞こえる。
「あふぅっ・・・んぅっ・・・」
ずんずんと突き上げられる中、月魅は何とか顔を上げて窓を見た。
そこには真っ暗な外の景色と
だらしなく口を開けて九龍に貫かれている自分の姿が映っていた。
「どうだ?いい顔で鳴いてるだろ」
窓の中の月魅はいつもとはまるで別人のように表情豊かで
喉も枯れんばかりにせつない声をあげている。
「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
九龍の動きと月魅の声の連動率が高くなっていく。
九龍が月魅の中に射精した時、窓に映った彼女は歓喜の表情を浮べていた。
286九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 01:07:31 ID:E31smti3

九龍は月魅に注いだ後も引き抜かず、白く細い背中に覆い被さった。
「月魅、初めてじゃなかったのか?
 大分感じてたみたいだが・・」
机に突っ伏した月魅の隣に顔を並べて九龍が囁く。
「・・・は、初めてでした・・・・でも・・なんか・・・」
息も絶え絶えといった様子の月魅に九龍はにやりと微笑んだ。
「さすが伝説の秘薬といった所かな。
 ま、月魅が淫乱だったせいもあるだろうけどな」
「どういう・・・こと・・・?」
まだ頭の中は快楽の波が引ききってない。
上手く考えられずただ聞き返した。
「缶コーヒーの中に媚薬を入れてたんだよ」
「なんで・・そんな・・・?」
罠にかかったとは思わなかった。
ただ純粋に不思議に思った。
「月魅がここでオナニーしてるの前から知ってたからな」
「えっ!?し、知ってた?」
これにはさすがに驚き目を見開く。
「そりゃそうだ。匂いでわかるよ」
「・・・!」
月魅の身体が赤く染まる。
「お前ばれてないと思ってたのか?
 多分、俺以外にも気付いてる奴いるぜ」
(九龍さん以外にも・・・)
そう思うと背筋にゾクゾクとしたものが走る。
287九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 01:08:33 ID:E31smti3

「お前本当に淫乱だな。
 他の奴にもばれてるっていっただけでまんこを締めやがって。
 さすが俺のために調べ物するなんていっといてオナニーにふけってるだけあるよ」
耳元で囁かれる九龍の罵りの言葉が汚れた体に染みる。
「ごめんさい・・・これからはちゃんとしますから・・」
自然と甘えた口調で声が出た。
身体にのしかかる重みと貫かれている痛みを失いたくなかった。
例え、薬で得た快楽だとしても九龍に見捨てられたくなかった。
「許してやるよ。
 それにもう一つ役目を与えてやる」
「もう・・ひとつ・・・?」
「俺の性欲処理だよ。
 セックス用バディとして飼ってやる。
 奈々と同じだ、嬉しいだろ?」
(なんで奈々の事知ってるんだろう・・・)
少し腑に落ちないものを感じながらも月魅は頷いた。
「・・はい、嬉しいです・・・私九龍さんの事好きですから・・・」
「そうか、じゃ、ご褒美だ」
そう言って九龍と月魅は唇を重ねた。
初めての口付けの感触に月魅はうっとりと目を閉じた。

七瀬月魅の最後の砦、好きな人だから構わないという理由。
それすらもこの装置で作られたものだと知った時、月魅はどんな顔をするだろうか。
再度、月魅を突き上げ始めた九龍の顔に邪悪な笑みが浮かぶ。
アサルトベストの中でα波発生装置が静かに回り続けていた。
288九龍×七瀬 ◆JBtnEvJis6 :2005/05/17(火) 01:09:05 ID:E31smti3
投下終了。
289名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 01:15:08 ID:/WBDgG8D
GJ!
ってか九龍邪悪すぎて大好きだw
エロ小説も仕込みっぽいし。
290名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 01:37:12 ID:rd6lrZwP
乙です!
この九龍で全ヒロイン落としていってほしい〜
291名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 02:13:28 ID:YEk2HUs8
七瀬キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

眼鏡っ子好きにはたまらんよ
292名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 02:54:31 ID:soks32oi
乙!

まさかα波発生装置まで使ってるとは…。
こんな葉佩もいいなw
293名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 15:46:16 ID:q9F8vXEQ
GJ!こういうのを待っていました!
なんか、元気が出てきたので、スッキリ処理してきました。

+   +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   スキーリテカテカ
 (0゜∪ ∪ +        
 と__)__) +
294名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 21:31:34 ID:6ygmk4Dx
神キタワァ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:* ミ ☆
九龍黒いよ九龍
295名無しさん@ピンキー:2005/05/17(火) 22:45:47 ID:SwtuxQuC
神乙
次は双樹タンで是非
296名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 10:40:34 ID:ZunWDAN1
よいぞよいぞ

>奈々と同じだ

奈々子かと思った漏れガイル
297名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 23:15:27 ID:U1NinaO8
すでに九龍に落とされている奈々子をきぼんしてみる
298:2005/05/19(木) 01:37:38 ID:DWy1Qr/G
>>272
GJ!
あまりに素晴らしいので、絵板にそれっぽい七瀬を描いてしもた。
299名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 03:04:33 ID:ap3/2ZaL
落ち寸前
300名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 19:39:00 ID:WhD4i1DL
奈々子→千貫を脳内妄想してみたけど全く需要ないこと確実なのでやめます。
しかもエロ無しだし。
301名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 20:55:16 ID:joRG49lc
>>300
大歓迎。
奈々子が好きだ。
302>>300じゃないけどちょっと書いてみた:2005/05/20(金) 07:36:25 ID:5GWZK5pq
「ごめんなさい。あたし、仕事とプライベートがきっちり分けられる人が好きなんです」

これで何人めだろうか。
奈々子に言い寄ってくる男はどれも自分の都合を押しつけてくる身勝手な者ばかりだ。
彼女はやるべき仕事をしっかりこなせる男性に魅力を感じるのだが…

そんな彼女には最近、いや、随分と前から気になっている男性がいた。千貫厳十朗である。
彼は年老いてはいるが、逆にその深い人生経験ゆえの落ち着いた物腰や優しい表情が大変魅力的であり
しかも自分に与えられた仕事は忠実に確実にこなす。
まさに、奈々子のストライクゾーンど真ん中な人物だ。いささか老いすぎな気もするが。

そこいらの一般男子に嫌気がさしていた奈々子は
かねてより密かに思いを寄せていた彼に一層惹かれていくのであった。
303名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 13:19:15 ID:Folvnrb/
皆守はEDに違いない。
304名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 01:37:31 ID:mvusFKMk
奴みたいなダウナー系はエナジードレインしてきそうだよな
305名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 04:48:07 ID:ihCDy8Zb
遅レスだが>>225の「転校生ごときでおめでたい女ね…」は萌えた、つれないヒロインのが萌えるんだが…

皆守のイベント見た事ないんだがそんなにフラグきついのか?
306名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 15:35:30 ID:WCbz/YjY
やっちー・白岐・奈々子を犠牲にしないと見られません
307名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 16:32:23 ID:ihCDy8Zb
短い小説のネタが出来たものの転化ネタはここに投下はヤバイのだろーか…
308名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 22:23:19 ID:5/Yd+fny
踏み出す勇気!!
309:2005/05/30(月) 07:36:38 ID:qz5ghOpD
転化って女体化か?女主人公か?
投下後に、勘違い801女が嬉々として、
女体化を投下して来ないような配慮キボン
310名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 07:49:06 ID:qz5ghOpD
名前消し忘れたorz
311名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 08:46:33 ID:aIr508uh
>>309
あぁ確かにその危険性高いな、やっぱり止めとくか
312名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 09:11:56 ID:/mF9Cl5D
ふたなり化やっちーと七瀬、白岐……言ってみただけだ
313名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 14:27:31 ID:aKE37W3I
んで結局307が言っていた転化って何のことだったの?

フタなルイ先生が酔ったヒナ先生を介抱すると称して・・・とか
カウンセリングと称して女生徒を保健室で・・・とかなら大歓迎さ!
314307:2005/05/30(月) 20:28:04 ID:aIr508uh
絵板に触発されての女体化ネタだったんで投下は中止。
801板から流れ込んでこられるのは辛い;
315名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 04:33:47 ID:T5Nt0NK0
女体化と801って別物では
316名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 06:03:49 ID:tHZ9NbNg
同一ではないが近い存在というか、あれだ
ふたなり(元女)×女は百合に入るかどうかの議論に似ている
317名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 07:43:51 ID:cy8wxLSo
>315
同じ
318名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 11:36:49 ID:IJKVT6o7
ここの住人達はゲーム内の「女キャラ」に萌えている訳だと思う。少なくとも自分はそう。
だからいくら女体だろうが「男キャラ」は範囲外なんだと思う。
だいたい文字面だけだと男があんあん喘いでいてなんか嫌な気分になるんだわ。
319名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 15:30:54 ID:jjFLsrs8
女体化茂美エロキボn
320名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 16:41:47 ID:ftkrCzmy
>>318
女主に萌えな人もいるわけで。
野郎どもとの絡みは勘弁だが。
321名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 17:10:54 ID:IJKVT6o7
すまんが女主人公は符咒以外ありえない。
つーか、いない。
それ以外はパラレルかオリジナル。
基本主人公は男、だから上記と同じ理由で範囲外。
322名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 17:14:05 ID:IJKVT6o7
ごめん、嫌な雰囲気にしてしまった。
反省してます・・・
323名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 22:00:44 ID:ntkhE1BV
いや、女主ありえないってのは無問題だろう。
符咒のガッツな女主は割と好きだが、でも魔人の主人公は男でないと。
324名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 23:37:57 ID:tA6NsgXT
せっかくできたのなら投下してもらいたい気がするけど・・・
801女はそんなにも恐ろしいのか
325名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 23:56:42 ID:cy8wxLSo
女体化を認めたらそればっかりになって
女体化以外は出て行けと言い出して荒れて潰れたスレがある
自分が知ってるだけで2個。
だからこのスレでは止めて欲しい。
326名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 00:37:36 ID:u4+FYOzr
和気藹々としてないエロパロスレもあるんだな
わりとマイナーなのしか覗いてないせいか殺伐見たことない
327名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 01:37:47 ID:UK4XloMR
まあ同人サイトも801ばっかりだから余計警戒しているのもあるだろう
>326
百合はよくてやおいは駄目なのは差別だ狭量だと言い出して荒れたスレを幾つも知っている
幸い潰れたスレは無かったけどしばらくギスギスしてたな
328名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 14:38:41 ID:k+2BQWkG
と、いうわけで作品が上がって無くても
女体化や女主はこのように荒れるので
堪忍して下さい。

・・・他ジャンルの女体化はいかなものかとこの板を検索したら
出てくる物全てがいかにもなジャンルで溜息でちゃった。
329名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 22:20:29 ID:arhtvTV9
ここで醍醐×小蒔をリクエストしてみる。
330名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 22:21:44 ID:gdCK4XUJ
>>327
つい最近までにょろにょろしたスレがそんな感じだった。

>>328
とりあえず荒れてるようには見えんが。
331名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 22:47:47 ID:RJRGAg+U
個人的には嫌いなモンは読まないから何を載せようと個人の勝手、と思ったわけだが
332名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 23:10:15 ID:cOksuqgy
それをいったら、どんな意見を言うのも個人の勝手。
333名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:43:53 ID:vWKj6Ju0
↑プギャー
ま、女主はナシでいいが
334名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 08:55:51 ID:5sPlvhzm
なんか女主容認派が元気だな。
発生時期からすると・・・夏コミ落ちたか?プゲラ
335名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 09:55:39 ID:mzhkdKyf
野郎×女主だけは何つーか書いてる奴自体が嫌なので止めてくれぇー;;

どうせ女主書くなら女主×女キャラでお願いしまつ(*´Д`)ハァハァ
336名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 13:51:22 ID:mLQjNtEL
ルイ先生が主人公を女装させて嘲笑い辱めるなんてどうか
337名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 14:41:14 ID:mzhkdKyf
主人公が辱められても個人的には別に面白くない(笑)
338名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 15:57:46 ID:MaL3p4hY
女装して辱められるのは、名前忘れたがいじめられっこがお似合いだ。
339名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 15:58:32 ID:p8VpgwZg
ルイ先生は結構受けキャラですよ
340名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 18:31:35 ID:o0A4hRrC
>>339
よし、例文を頼むぜ!
341名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 07:57:45 ID:O2xH/+Rq
>>337
真理だな。
342名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 23:37:17 ID:HhgOQLyn
ルイせんせは媚薬ネタで一回書いたな
しばしお待ちを。
343名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 00:24:16 ID:Mp4yzcb8
まだかなまだかな〜、>>342の、SSまだかな〜
344化人:2005/06/06(月) 18:05:41 ID:KeFGiH/+
《壊しちまえよ……》
頭の芯から響く黒い声。声は続ける
《いいじゃないか。壊しちまえよ。お前は正しい。壊せ壊せ。壊しちまえ!》
恐怖に竦む理性に追い討ちをかけ、怯える心を闇一色に塗り込める。
俺は何時からこの声に身を貫かれたのだろう?
「くーちゃん!寝てるの?」
「え?」
唖然として眼を見開く九龍の前に、八千穂明日香の顔があった。
左手を軽く腰に当て、上体をまげて覗き込む彼女は、不機嫌この上ない表情をしている。
「やっぱり寝てたんだ。くーちゃん今日日直だったんだよー」
そう言う八千穂の右手には学級日誌が握られていた。何時の間にか、授業はおろかホームルームも終わっていたようだ。
「ほら、日誌つけといたから、ヒナちゃんに届けてきなよ」
「う……、うん。ありがとう」
日誌を受け取る九龍に笑顔を残し居残る女子の輪にはいっていった。
日誌を抱えて教室をでる。虚脱感に足元がおぼつかない、それでもさっきまでの不快感は鳴りを潜めていた。
職員室を開け、少なからず落胆した。
目当ての雛川は九龍が入ってきた事に気付かず机に向かっている。
職員室には雛川しか残っていなかった、ここの教師の怠慢はどうかしている…
「先生……」
「きゃっ!?」
いきなり声をかけたのはまずかったか・・・
担任である彼女は日誌のチェックを行なう、用件を伝えると人好きする笑顔で受け取ってくれた。
「九龍くん、お茶でもどう?」
「あ……、はい」
インクの臭いに混じってコーヒーの香りが漂っている
345化人:2005/06/06(月) 19:06:22 ID:oMVAZxeA
「はい、これ九龍くんのぶん。豆を変えたから、少し苦いかもしれないけど」
早速一口啜る、確かにやや苦味が強いようだ。
いささか顔をしかめる九龍を見て、「だから言ったのに」とばかりに雛川は笑った
教師としても大人としてもどこか幼さの残る彼女は、九龍とふたりの時に見せる表情は同年代にしか見えない、魅力的なものだった。
「どうかした?」
「いえ……」
ぎこちなく首をふる
「先生も大変ですね……いろいろ」
ここで区切り辺りを見回す
「やらなきゃいけないことが多いでしょう」
「ハッキリ言っちゃうと、そうね」
日誌に目をとおしながら雛川は苦笑した。
「実はここ何日か、お持ち帰りの書類仕事があって、ちょっと寝不足なの」
「それで、苦いコーヒーなんですか……」
雛川が笑顔で頷く。伸びた手がコーヒーカップを口へと運んだ。
「それより、九龍くんはどうなの?ひとり暮らし、問題とかはない?」
「荷物が増えていくので、片付けがめんどうだなと思うことはありますが、特にはないです」
取り繕うように言った台詞に、雛川がクスクスと笑う
「わかるわ。私も洗濯物とか溜まってくると、うんざりすることあるもの」
話が終わると雛川は大きく伸びをうった。途端に欠伸が出る。連日の睡眠不足のツケがまとめてきたような激しい眠気に襲われる。
「あ・・・ら? わ、わた、し・・・・・・」
何度も眼を擦るが、どうにも収まらない。いいや、むしろしだいに酷くなっていくようだ。
「ご、ごめん・・・九龍くん、わたし、睡眠・・・不足で・・」
最後まで続けることができずに、雛川の首がガクリと折れる。
すぐに安らかな寝息を立てる彼女を、九龍は無言で眺めていた。

やがてゆらりと立ち上がり、雛川を椅子ごと空気口だけで密室になっている喫煙室に入れ内鍵のボタンを押す
軽く握った指の隙間から何かが転がり落ちた、乾いた音を立て床の上で弾むそれは

空になったアンプルだった
346342:2005/06/06(月) 19:08:07 ID:oMVAZxeA
すんません、orz
ヒナ先生ものになっちまいました・・・
ここまでしか書けてないし・・・早々に書き上げるっす
347名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 21:32:20 ID:E/j029CJ
おおおお楽しみに待ってます
348343:2005/06/06(月) 23:01:34 ID:DGNjOamp
>>346
全然オッケーっす!
ってか、なんか急かしたみたいな形でスマヌ。
349名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 23:33:35 ID:/XPTzztv
支援の電波を送るぜ
350名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 11:40:56 ID:52vRSA6M
「……クン…」
「ボク…ホントはダメなコなんだ…」
「キミがいない間ずっと一人えっちばっかりしてたんだよ…」
351名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 16:15:56 ID:RXNWRb4G
あんま進んでないね
352名無しさん@ピンキー:2005/06/15(水) 00:01:13 ID:C5n86+oD
雹たん、自分の足を動かそうと改造してたらしいが
チツにもギロチンとか仕込んでるんじゃないかとふと思った
353名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 00:36:23 ID:azQdQQdN
そんな仮面ライダーちっくな雹たんには萌えらんない。
354名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 01:49:50 ID:Ult1mnVb
仮面ライダーってそんな所にそんな改造を
355名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 03:31:12 ID:T30aOjJA
部屋がラベンダー臭い…
356名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 00:36:48 ID:Kiw54qIQ
それは多分アセテートね。
357名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 11:42:10 ID:Rr+vhLU6
汗テートとやらが何なのかは知らんが
白岐かルイせんせの汗なら舐めてみたいなあ
358名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 10:57:11 ID:+r4BE+5D
白岐って汗もにおいがしなさそうだな。
自分はやっちーの体育授業後のブルマをはかせてにおいをかぎながら
「汗くさ〜い」とかいってなじったりハァハァしたりしたいな・・・
(*´・∀・)とかなんとか言っちゃったりして
359名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 03:52:51 ID:kjdcneyl
ついさっき「九ちゃん、おはよ?」って女子の声で起こされる夢を見た。
(*´Д`)ハァハァするには完璧な夢だった。










起こしているのがギャルゲよろしくな絵柄の皆守でさえなければ…orz
360名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 11:42:11 ID:wtlN/nbe
よく見ろ!それはギャルゲ絵で描いた内館牧子だ!
361名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 17:02:26 ID:pm/shrgl
それは素晴らしいっ!
枕の下にヒナ先生の絵をおいたら、先生のコスしたほっちゃん来てくれないかな・・・
362359:2005/06/24(金) 17:07:18 ID:kjdcneyl
>>360
そうか!そう思えばいいんだな!
有難う、これで心置きなく(*´Д`)ハァハァできる
363:2005/06/25(土) 16:03:08 ID:BTCM6Ku/
「う……」
何度となく頬に痛みを感じ、雛川は深い眠りから呼び覚まされた。
薄く開いた瞼の先に喫煙室の風景が広がる。
目線の高さからして、椅子に座っているらしい。
確か職員室で寝てしまったはずなのに……。
まだ霞の晴れない頭で、ぼんやり考えてみる。
妙に強ばった身体をほぐそうと肩を揺すり、雛川は身の自由が利かない事を悟った。
椅子の背へ後ろ手に回された両手首には、何百ものゴムの束が巻きついている
そればかりか、緩く開いた両脚も足首を縛り上げられ、椅子の脚に固定されていた。
「あ……、え……、ええっ!?」
自分の置かれたあまりにも理不尽な状況に、雛川の目が開かれる。
「やっ!ちょっと……、どう…」
「うるさい」
押し殺した声が聞こえ、視界に教え子の姿が入った。
「え?あ……。ねぇ、九龍君、これ……、なんで、こんなことを?」
雛川が受けた衝撃は相当なものだ。当然だろう。
だが問題は、それを行ったのが九龍であるらしいという事実。
まずそれが信じられなかった。
「ねぇ、悪い冗談はやめて。早く、放して……」
「誰が冗談だと言った」
冷たい口調が言い放つ、雛川は絶句した。目の前の生徒は本当に九龍なのだろうか?」
364化人:2005/06/25(土) 16:30:21 ID:BTCM6Ku/
ふたりの間を沈黙が支配したのも束の間、不意に伸びた腕がブラウスを掴んだ
「やっ!九龍君、やめて!」
瞳が恐怖に震える叫びも虚しく、乱暴な腕がブラウスを脱がせ、スカートを引きずりおろした
たちまち雛川はパンティストッキングと下着だけの姿にされる。
「あぁ……いや!」
成熟した肉体を教え子にさらした美人教師は、抵抗を諦めたのか、何も言わずにただ首を横に振るばかりとなった。
それをいいことに、九龍は腕は豊かなバストを覆っているレースのブラジャーを力任せに剥ぎ取った。
「ひっ!」
形の良い乳房がプルンとこぼれる。石鹸の香りの残る白い肌。
肉感的な膨らみの頂点に鮮やかな色彩の乳輪が咲く。
「お願い……、もうこれ以上は……」
わななく朱唇を衝いた言葉に教師としての威厳は感じられなかった。
手足の自由を奪われた状況で、毅然とした態度がどんな結果を招くか、充分に承知している。
もっとも理性や情に訴えたところで、事態が好転する気配はなかった。
その証拠に、足元に膝を着いた九龍の両手はパンストを剥がしにかかっていた。
デリケートなナイロンの薄生地は、爪を立てただけで切れ目が入り、見る間に引き裂かれていく。
無惨なボロ切れと化したパンストの下から現れたショーツも、あっさりと引き降ろされる。
「うぅ……」
抗う術の無い雛川は瞼をギュッと閉じ、長い睫毛を震わせて涙ぐんだ。
露になった柔毛生い茂るデルタがふっくらと息づく。
365パンスト推進派:2005/06/25(土) 17:02:30 ID:HOdf564N
パンストキタ━━━━━(´ε`(○≡(・∀・)≡○)´o`)━━━━━!!!!
366名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 08:57:08 ID:vcheR7f9
hosyu
367化人:2005/07/01(金) 19:54:09 ID:2UwgrUeL
「先生、これから実証実験をする」
低い声で九龍が言った
「く……、九龍くん?」
「大切なものを壊したいって欲望の存在を証明するんだ」
九龍の口元がニヤリと歪む。
ゆっくりと立ち上がり、制服の内ポケットからゴム栓で口の塞がれた数本の試験管を取り出す。
その内の一本を、雛川へ見せつける様にかざす。
中には液体が入っていた。
「これは何だと思う?」
言いながら足元へ液体をこぼすと、床がジュワッと泡立ち、刺激臭が鼻を衝く。
途端に雛川は声にならない悲鳴をあげて身を竦めた。
「ま、まさか……」
彼女にはその液体がなんであるか充分に理解できていた。
酸だ、それも、おそらくは硫酸。
「やっ、やめて……。九龍くん、それだけは……」」
すっかり狼狽した雛川は、すがる様な眼差しを九龍に向けた。
「まぁ、お前の態度しだいではやめてやらないでもないがな」
九龍が低く笑いながら試験管を置くと、涙で潤んだ瞳に安堵の色が宿った。
「俺のをしゃぶるんだ」
368化人:2005/07/01(金) 20:22:08 ID:2UwgrUeL
一瞬、雛川は何を言われたのか理解できなかった。
戸惑う彼女に多少苛立った声が投げつけられる。
「フェラチオしろと言ってんだよ……」
「そ、そんな……、九龍くん……」
「やらなければ、どうなるかわかってるだろう……?」
目の前に突き出された右手が試験管を逆さにするジェスチャーをした。
裸にされた段階で、自分の身に何が起ころうとしているのか予想はできていたはずだ。
少なくとも、硫酸で焼かれるよりもマシであることも。
「わ、わかったわ……。やるわ……。やります」
雛川の声が途切れるやいなや、九龍は服を脱ぎ捨てた。そしていきり勃った肉棒を誇示し、雛川の顔に近づける。
少し怯んだ彼女は、けれど観念したように朱唇を寄せた。
「ん………、んんっ、んぅ……」
亀頭の先端に吸い付いた柔らかな唇は、いったん躊躇し、次いで縦に大きく開いて口腔内に異物を含み込んだ。
「ふぅぅ……、うあぅ……んっ、ぐ……、ジュブ・・・・・・、ジュブブ・・・・・・」
熱を帯びた肉棒を呑み込むごとに、唾液が絡みつく淫靡な音がする。
ややざらついた舌が竿の部分を何度も往復し、閉じることの叶わぬ朱唇が暴れる怒張を軽く食む。
「くびれの辺りもしっかり舐めろ」
「あふ・・・・・・んっ、ピチュ、チュプ、チュク・・・・・・、んぐぅ・・・・・・」
教え子の命令に従い、雛川は舌先を使って必死にくびれを擦り、先端をしゃぶった。
苦悶に眉をしかめた顔が、なんともいえず嗜虐心をそそる。
「いい格好だなぁ、先生・・・・・・」
「ふっ、ぐ・・・・・・、ううぅ・・・・・・んっ、んぅ・・・・・・」
ピチュピチュと舌を鳴らしていた雛川が、ふと肉棒を吐き出した。
369化人:2005/07/01(金) 21:13:27 ID:2UwgrUeL
「なんだ?」
九龍が声を荒げる。ビクンと雛川の身体が震えた。
「ご、ごめんなさい・・・・・・。疲れてしまって・・・・・・。お願い、少し・・・休ませて・・・・・・」
「休みたければ休めばいい、でも、休んだらどうなるか身体に言い聞かせないとわからないようだな」
再び試験管に手を伸ばした九龍は、先ほどとは別の試験管を掴む。
そのまま雛川へ投げつけるジェスチャーをした。
「ひっ、ひぃぃっ!」
激しい恐怖に雛川が呻く。
「背中を焦がしてやろうか?それとも髪がいいか?ジュッと音を立てて焼けるぞ」
「やっ、やめて、お願い!やります・・・・・・。やります。」
「なら、奥まで含め」
言われたとおり、雛川はペニスを喉の奥まで含みこんだ。唇に力を入れて、根元を何度も擦り立てる。
火照る口腔の粘膜が肉棒を包んで収縮する。
「うくぅ・・・・・・、んっ、ん・・・・・・うぐ、ぐふ・・・・・・んっ、んぅ・・・」
「そうだ、もっとだ」
雛川の頭が前後するたびに、豊かな乳房が九龍の腿に圧しつけられてひしゃげた。
「あぐぅ、んっ、ん・・・・、クチュ・・・・・・、ふっ、うぐ・・・・・・うあっ、うっ、うぅぅ・・・・・・」
喫煙室に流れるくぐもった呻き。少々不規則なハミングに呼応して、九龍の腰が規則正しい主旋律のリズムを刻む。
唾液まみれの肉棒の抽送を受け、薄く端正な唇が捲れ、絡みつく舌が蠢く。
雛川の頭上で教え子の荒い息がピッチを上げた。やがて両手で頭を押さえつけられた雛川の喉奥へ、グイとばかりに怒張が突き込まれる。
「ぐふっ!」
むせる喉が収縮し、ふんわりとした咽喉の粘膜が灼熱の先端を包んだ。
その締め付け感に九龍の身がブルと震え、そのまま口の中に大量の白濁液を噴出させる。
「うぶぅううっ!?」
咽喉にドブドブと精液を注がれて苦悶の呻きを洩らす雛川。
「ん、んぐ・・・・・・、ぐふううっ!」
射精を終えて、萎えかけたペニスを抜き抜かれると、口腔内に溜まる粘液がドロリと朱唇の端から溢れた。
370名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 23:01:48 ID:EPSPseVa
……今日はもう終わりかな?

GJだが早く続き読みたい…
371化人:2005/07/06(水) 20:39:51 ID:FfreSGqH
糸を引いて滴る精と唾の混合液が、細い顎を、柔らかな胸を汚す。
咄嗟にすべてを吐き出そうとする雛川だが、九龍がそれを許さなかった。
雛川の口を素早く掌で塞ぎ、歪む顔を強引に天井へと向けさせる。
「ん・・・・・・、ぐ、うぐ・・・・・・」
「だめだ。全部呑め・・・」
まったりとした苦味のある粘液が徐々に咽喉を犯し始めていた。
一刻も早く吐き捨てたい雛川は、壊れた首振り人形よろしく、ガクガクと頭を揺すって抵抗する。
「呑めというのが聞けないのか?」
掌と汚液に口を塞がれては呼吸の確保も怪しい。
雛川は引きつった顔で、それでもかぶりを振り続けた。
「呑まないというなら、こっちにも考えがある。さっきはかける振りをしただけでしたけど・・・・・・、今度は、そうだな。
一番柔らかくて、一番大切なアソコにかけてやろうか?」
途端に雛川の動きが止まる。ギュッと閉じられていた瞼が大きく見開かれる。
見下ろす顔がニヤリと笑った。
「アソコが焼けたらどんなに痛いだろうな。ジュッて音がして、肉が焦げて・・・・・・、引きつれて醜く固まって・・・・・・」
言い終わらぬうちに、雛川の喉がゴクリと音を立てる。
「んっ、んん・・・・・・、ん・・・、うぅっ、んぐっ、ぐ・・・、んぐ・・・・・・、ふっ、ううぅ・・・・・・」
白い喉が大きく波打った。瞳は屈辱に染まり、溢れ出る涙が頬を濡らす。
「ん・・・・・・、ぐほっ、けほ・・・・・・、あぅ・・・・・・、げほっ、げほ・・・・・・」
372化人:2005/07/09(土) 17:08:34 ID:023chpdh
何度もむせながら、雛川はようやくすべてを呑み下した。
それを確認した九龍が手を離すと、新鮮な空気を求めて喘ぐ朱唇が、息とともに掠れた言葉を吐く。
「く、九龍、くん・・・・・・。お願い、解いて・・・・・・」
「冗談じゃない。お楽しみはこれからなんだよ」
「九龍くん・・・・・・、どうして・・・・・・?どうしてこんなこと・・・・・・」
一度気を抜いたことで九龍の心に理性が戻ったかもしれない。
そんな淡い期待を抱き、雛川は言葉を紡いだ。しかし、返ってきたのはあからさまな嘲りの笑いだった。
「どうしてかって? 男が女を辱めることに理由なんてあるんですか?」
「そんな・・・・・・、酷い・・・・・・。間違ってるわ・・・・・・、こんなやり方・・・」
「うるせぇ!」
怒声が耳を打つ。雛川はビクリと身体を震わせた。
「く・・・・・・、九龍、くん・・・・・・?」
「うるせぇ!、うるせぇ!!」
呪文のように唱える九龍が試験管をかざす。雛川の顔が引きつった。
「やっぱり、かけてやるよ。お前の肉が焦げるところが見たくなった」
「くっ、九龍くん、お願い!やめて、それだけは・・・・・。お願いだから・・・」
「いやだね」
「おっ、お願い!やめて、九龍くんっ!」
373化人:2005/07/09(土) 17:35:29 ID:023chpdh
声を震わせ、懸命に理性への訴えを続ける雛川。けれどそれはまったくの徒労に終わってしまう。
九龍の手の中で、試験管のゴム栓はあっさりと引き抜かれた。
その一挙手一投足に、雛川の瞳は釘づけとなる。もはや恐怖のあまり身動きもできない。
唯一、噛み合わない歯だけがガタガタと音を立てていた。そして・・・・・・
「ひっ、ひぃぃぃぃっ!!」
試験管を満たしていた液体が無防備な股間に注がれる。
下腹部の柔毛や肌を叩くなり、シュワシュワと音を立てながら瞬時に泡立った。
「うぅぅぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・!!」
思わず絶叫をあげる雛川は、そのままぐったりと身体をイスに預けた。
かすかに胸が上下し、目尻からはポロポロ雫がこぼれる。
痛みは不思議と感じなかった。にもかかわらず、彼女の意識は深い霧に呑み込まれる。
ほとんどの感覚が失われ、朦朧としたまま天井を見上げる。恐怖が限界を超えてしまったのだ。
室内に異臭が漂う。だがしかし、異臭の正体は毛が焼ける臭いでも肉の焦げる臭いでもなかった。
ツンと鼻を衝く独特の臭い。雛川の座るイスから五月雨の如く滴り、床に水溜りを作る液体の放つ臭い。
それはアンモニア臭だった。そう、雛川は恐怖のあまり失禁してしまったのだ。
では、試験管の中身をを浴びた局部はどうなっているのだろう・・・・・・?
びしょ濡れとなった下腹部は、陰毛や肌にいくつか泡をまとわせている以外どうという事はなかった。
何故なら九龍が手にした試験管の中身は単なる炭酸水だったのだ。
374化人:2005/07/09(土) 17:50:40 ID:023chpdh
ダミー用に一本だけ硫酸入りの試験管を用意し、床にこぼして見せた。
雛川は、すべての試験管の中身が硫酸であると完全に思い込んでしまったのだ。
簡単なトリックだった訳だが、効果は予想以上のものだった。
過度の思い込みがその人間にとっての真実となりうるのは、日常的によくある話だ。
いずれにしても、雛川はすっかり放心していた。
もはや抵抗を示す気配は、どこにも見受けられなかった。
低く笑う九龍が拘束を解き、そのまま床へ仰向けに転がしても、豊かな肢体は力なく横たわるばかりだ。
熱く滾る分身を支え持ち、九龍は狙いを定める。
ヒクヒクと痙攣する秘裂へ導き、炭酸水と汚液で濡れた花弁の中心を力任せに貫く。
肉棒は容易に埋まっていった。
375名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 13:06:56 ID:9aVsJWZX
ハァアアァ・・・凄いぃ・・・
376化人:2005/07/13(水) 23:56:53 ID:XteRWPzU
「んうぅ・・・・・・、あ・・・・・・、あうぅ・・・・・・」
かすかに開いた朱唇の隙間から、息と嗚咽ともつかぬか細い声が漏れる。
男性経験皆無な雛川ではあったが、破瓜の痛みはまるで感じなかった。
肉壺も怒張をすんなり受け入れ、ロストヴァージンの証である出血も見られない。
それは彼女の持って生まれた体質のせいもあるが、放心状態によって感覚が麻痺し、筋肉も弛緩しているのだ。
いったん根元まで突き入れた分身を、九龍はグラインドを加えながら前後させた。
「ふ、うぁ・・・・・・、う・・・・・ん、うぅぅ・・・・・・」
雛川が小声で呻く。柔らかくたわみ揺れる肉房の頂で、色づく乳首が勝手に勃ち上がり始める。
全身が小刻みに痙攣し、抽送に合わせて結合部からはぬかるむ水音が漏れた。
「恐がってると思ったのにな。膣内はぐちょ濡れじゃねぇか、あぁ?」
蔑みの言葉を投げつけ、九龍は腰を打ち付ける。
奥の奥まで、こじる様に突き上げる。灼熱の先端が何度となく子宮口にぶつかる。
377名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 17:30:20 ID:/WIqoMDr
小鈴タンキボンヌ
378毛人:2005/07/19(火) 13:51:31 ID:pYvwVhLs
「く・・・・・・、ああぁ・・・・・・!」
「なんだ?感じるのか?ここが!」
荒れ狂う激情をグイグイねじ込まれ、だんだん雛川の瞳に正気が戻ってきた。
今までデク人形と化していた肉体が、小刻みな痙攣とともにオンナとしての反応を如実に始める。
「あ、う・・・・・あっ!や、いやぁ・・・・・・!」
「ほら、乳首が勃起してるぞ。コリコリだ」
わななく突起を乱暴に摘まれ、ビクンと雛川の全身が震えた。
ついに雛川が絶叫する。
「や、やめてっ!やめてぇぇぇぇぇっ!!」
「何度言えば分かるんだか・・・・・・」
九龍は呆れた様につぶやき試験管を掴む。
ゴム栓で蓋のしてあるそれは、こともあろうか硫酸を入れたものだ。
なんのためらいもなく、彼は雛川の口腔内へ試験管を押し込んだ。
雛川の顔が青ざめ、頬を引きつらせる。
「ぐ、うぅぅっ!」
「騒ぐと割れるぞ」
「ふ・・・・・・、うぅぅ・・・・・・」
雛川は黙り込んだ。
「そうだ、それでいい・・・・・・」
そう言って嗤う九龍が、再び激しいピストン運動を始めた。
「ひっ!くっ、ぐぅ・・・・・・、うぐぅ・・・・・」
379化人:2005/07/19(火) 14:12:19 ID:pYvwVhLs
恐怖に満ちた雛川の瞳。それとは裏腹に、滲み出る淫蜜でグチャグチャと糸引く結合部。
恐怖なのか興奮なのか、引きつりざわめく膣内が暴れる凶器を締め上げる。
対する九龍は、柔らかな肉を抉り、狂ったように腰を振った。
「うぐ・・・・・、うっ、ん、んぅ・・・・・・、あぁつ! や、やぁ・・・・・・、ふっ、うぅ、うぐぁっ!」
ボロボロと涙をこぼす雛川。愛液と先走りの液が混じり合う濁ったイヤラシイ音と、
お互いの肌がぶつかる乾いた音が喫煙室に響き渡る。
「うぁ、う・・・・・・、ひっ、うっ、ううぅ・・・・・・んあっ!あぁんっ!!」
体内を貪る教え子から逃れようと、身悶える美人女教師は上半身を捻り床の上に虚しく手を這わした。
その動きに九龍は分身を挿入したまま体位を変え、背後にまわり込む。
「はぅっ、あひっ!いやっ、やぁぁぁぁっ!」
ひと際激しく腰を揺すり立て、ヒクつく媚肉を擦り、九龍はラストスパートをかけた。
汗ばむ丸いヒップが打ち付ける下腹にぶつかって震える。
380化人:2005/07/19(火) 14:23:22 ID:pYvwVhLs
「ひ、うっ、うあぁぁぁぁーっ!」
「くっ!」
ひと声呻いた九龍が雛川の最奥まで突き入れ、雛川の子宮口へ欲望の迸りを吐き出した。
二度目の射精にもかかわらず大量の精液が注ぎ込まれ、雛川を汚していく。
「うぅ・・・・・・膣に・・・・赤ちゃん・・・・・・うっ、うぅぅ・・・・」
汗にまみれて裸身を痙攣させる雛川をフラッシュが映す
「っ!?」
「ばらしたら・・・・・判ってますよね、先生・・・・・・?」
シャッターを何度も切りながら彼はさもおかしそうに嗤うのだった。
381342:2005/07/19(火) 14:26:26 ID:pYvwVhLs
時間かかってしまってすいませんでした。
やっちーかそこらでまた書くかもしれません。(たぶんまた長くなるorz)
382名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 20:23:56 ID:3JjlywIm
お疲れさん(こっちもw)
383名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 22:08:24 ID:oiYUaWL5
GJ!正統派ゴカーンもいいな
384名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 23:35:54 ID:JcNowthR
ぬおおGJぅぅぅう!
385名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 11:12:09 ID:1HowYf8B
いきなり次回予告

コンニチワっ、魔女っ漢京一ですっ☆
今日は憧れの諸刃くんとランデブーなんだっ☆
なのに、朝起きたら恋のライバル・村雨の姿になってたのっ!
どうする、どうなる京一の恋路っ!?

次回は『魔女っ漢京一ちゃん☆』
「実は村雨も魔女っ漢だった!?」
「死闘・センパイは渡さないっ☆」
の2本ですっ☆
あ、ランデブーの意味が分からない子はパパ・ママに聞いてみてっ








ごめん、とあるサイトのお遊びで出た結果なんだけどね
それはともかく、
>342 GJ!!

長くてもOK!
やっちー編も楽しみに待っています
386名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 12:32:21 ID:88pr6BYv
次回予告ネタを張るとそこが次回予告スレになるからやめたほうがいいよ。
387名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 22:54:03 ID:miOUsawV
そういや、もう夏なんだな…
388名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 00:50:42 ID:XnjOTWAj
>>342
長くてもいいけどさ、今日はここまで
とか書いてくんないとカキコしにくいよ。
389名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 08:50:04 ID:4gUuvU6V
保守
390名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 09:11:51 ID:TiULFZcw
タニスネタを見てみたい
391名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 10:40:26 ID:Vx9wLvg9
タニス道は地獄道
392名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 12:02:53 ID:u+FfemZ/
童貞のロックフォードがタニスに優しく教えてもらう話キボン  しない
393名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 00:37:26 ID:njLxoQEk
じゃあ代わりにロックフォードがタニシを、もといタニスを貪りつくす話キボンしとく。
394名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 01:09:43 ID:o+jxmaqV
「みんな!聞いてくれ!
今までの媚薬は、飲ませれば効き目があるかもしれないが
飲ませるのに持っていく、その過程が非常に困難だった!」
「しかし俺はそれを克服する方法を発明した!」

ちゃ〜ちゃっちゃら〜

「媚 薬 爆 弾!!」

「ご存知ゴム風船に媚薬をつめてみた!
これにより、いきなり吸わせれることが出来る上に複数人数対応!
今日から僕もハーレムですよ!!」

クラス男子「まさに無差別エロ!」

クラス男子──エロリスト─→葉佩

特記事項
発想が豊かです

395名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 01:36:59 ID:ShSoAMP/
どこぞのオカマが凄まじい鼻息で粘膜吸収したり
どこぞのガスマスク部屋から大量のガスマスクが強奪されなきゃエクセレントだな
396名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 23:24:35 ID:ug1rBGqV
>>394
むしろエロテロリストと呼んであげるからM字開脚してください。
397名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 23:32:42 ID:rDcxw9I4
無差別エロワロス

>396
ハボキにM字開脚させてどうするんだよ(w
398名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:01:20 ID:p9dB6D7V
茂美がM字開脚したそうな目で>>396を見ています
399名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:12:14 ID:jQgdL7H9
>>397
ん?外見は七瀬だろ?

>>396
鞭で打たれん。
400名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 04:04:42 ID:gLo7/ozP
無差別ってことは
黒塚がいつもの10割増しで石にハァハァしてたり
ジジイが通常の三倍のペースでスカートめくりにいそしむ光景も見られる訳か
いいじゃないか無差別
401名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 12:40:17 ID:T0aCl1Lk
おっぱいのムチがうなりすぎて小者が死んでしまう
402名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 13:48:14 ID:3yC4/Vc8
小者の小者っぷりもアップですよ
403名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 10:08:17 ID:wbYOnMNJ
人類の宝ともいえる巨乳・・・葵、舞子、藤咲、さやか、芙蓉、杏子、小鈴、桔梗、百合、お凛、蜻蛉、武蔵、静瑠


小鈴は違うと思うんだが
404名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 11:25:28 ID:mkcodsbT
貧−−−−−普−−−−−巨−爆
      ↑
     小鈴
そうだな自分的にはこのぐらいだ。
405名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 12:15:49 ID:5hqBuunZ
武蔵ってあのグヘグヘ言ってるヤツかよ、とか思ったがアレは武蔵山だったな。
406名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 22:17:19 ID:hPKUSxFr
>>405
発想が豊かです
407名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 09:38:44 ID:p7BeqnBD
小鈴は貧乳だろ
「ボクの胸って…小さいよね…」
と気にする小鈴に【愛】連打
これ基本ですよ
408名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 10:24:27 ID:lmcq0RrF
絵板消えてる?
409名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 17:18:32 ID:gKAtWiYv
おお本当だ
絵板作ってくれた人とエロ絵描きさん達今までありがとう
410名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 23:48:54 ID:o1q8Qh/D
あれマジだ消えてる広告消したのばれたかorz
411名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 02:40:17 ID:NQCPTYse
小鈴は見た感じでかくなかったっけ?
当時の集計結果だから正確なはずだ。
412名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 07:46:59 ID:RP/xikDl
いやでかくないだろ
413名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 16:57:38 ID:22sJzbAf
主人公が縄で縛り上げてるから大きく見えるだけだ。
414名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 14:24:08 ID:dvVdXnLd
てかメイド服着たときに菩薩は胸が苦しいと言っていたが
小鈴はなんともなかっただろ
415名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 05:12:02 ID:+EQbwgH6
やっちー×白岐で、やっちーが鬼畜に白岐を責める…
とか書けそうなんだが需要ある?
416名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 06:02:44 ID:ue+67/FH
○ノノ○
(;゚∀゚)ノシノシノシ
417名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 13:09:34 ID:S4nfxvi0
ワクテカ
418名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 11:21:21 ID:pYlS3fC2
今度発売の画集には各キャラの下着設定があるという

例え設定がどうあれ
ルイ先生とかヒナとか七瀬とか
知性キャラの方がアダルティで派手なもん着けてると俺は信じて疑わない
419名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 14:06:32 ID:efVTokyj
蟹〜!?
どうして、もっと早く発表してくれなかったんだ!
やっち〜に巨乳のくせにぎゅうぎゅうに乳にめり込むスポーツブラの野望が崩れるかもしれんではないか!
420名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 15:51:30 ID:J2MdZEyU
女の子は下着なんてその日によって使い分けるに決まってるだろ。
そう考えたら野望も妄想もし放題だ。
421名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 22:21:24 ID:wPvDAlGd
つか公式以前に高校生の標準女子でそんな無頓着はありえんよ!
そもそも公式とかリアルなんて、素直な欲求の前では意味ないだろが。
妄想をssにして、スレに投下キボン!
422名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 12:02:15 ID:/g4lKVCz
423Σ(゚Д゚;エーッ!:2005/08/10(水) 13:35:32 ID:ul7LnBZS
浅川ボイス!!!!???
えっえっ!?どゆーことでつか!!??
あ、違うのか・・・
424名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 14:41:17 ID:HsPprbDM
中の人結構エロゲ出てなかったっけ?
今更ここと本スレに投下するようなネタでもないと思うが。
425名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 16:37:41 ID:rF7R+Jai
アートワークスゲットレ
おっぱいのスリーサイズ判明しますた

B 111.1/W 55.5/H 88.8

ふぅ〜じこちゃ〜ん的な数字の揃い方です
426名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 04:52:58 ID:GkXdvuYO
アートワークスにて幽花のぱんつはいてない疑惑が発覚
427名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 16:02:03 ID:mPoA034u
>>425
全部13うわいわやmぬがないでくだsqあwせdrftgyふじこlp;
428名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 23:14:41 ID:lVIuaIu7
さて。夏の祭典はどうだったのかのう。
もし、いった人がいたら
エロは無いだろうからせめて良質な女の子本はハントできたか教えてくだされ。
429名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 23:31:14 ID:sE0pXJNp
龍麻と小蒔キボン
430名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 03:31:23 ID:WJvHSdc/
エロは3日目つまり今日だ
シャウトエロがあるかは知らんがハンターがんがれ
431化人:2005/08/14(日) 17:03:10 ID:qFQcY8lQ
剣風やったことねーから
龍斗、小鈴ならなんとか
432名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 18:51:58 ID:AwierFLJ
クーロンエロ本売り切れとったー・・・OTL
433名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 19:21:53 ID:eg3GbCs2
やちしら本があったがホモと抱き合わせ販売だった…orz
434名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 11:27:43 ID:4sjBJyIO
思い出したかのように保管庫作ると言っていた>206はどうなったのかと言ってみるtest
435名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 14:07:58 ID:c0iVFItX
男性向け九龍エロ漫画って無いの?
436名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 17:29:28 ID:mPYBwTPL
432をみるかぎり、あったんだろうが少なかったんだろうな。
437化人:2005/08/15(月) 21:39:20 ID:7b8TBV9/
道場にて、数メートル先に立てられた人型の的に弓を構える小鈴の姿があった

「せっ!」

張り詰めた弦を離し、矢は人型の的の股間部分に突き刺さる。
人型の股間部分にはすでに数十本の矢が突き刺さっていた。

「ぁー、もぉ!むしゃくしゃするなぁ!!」

髪を纏めていた布を外し髪を掻き毟る。
傍から見れば、ワンパクな少年にしか見えない

「荒れてるなぁ・・・・・・小鈴」

「ひぁっ!?」

突然背後から掛けられた声に、悲鳴に似た声をあげた。

「うわっ・・・えげつねー」

金的を必要以上に貫かれた的に思わず同情する声の主、緋勇龍斗。

「あっ!、ちょっ、見ないでよひーちゃん!」

耳まで真っ赤にして龍斗の視界を遮ろうと目を手の平で隠す小鈴

「えーっと股間に、にー、しー、ろっ、っぱの〜」

「見るなってばもー!」

それを避けつつ数え始める龍斗、更に必死で見せないようにする小鈴
男女のじゃれあいは小鈴がバテテ終了した
438化人:2005/08/15(月) 22:01:31 ID:7b8TBV9/
「はー、はー・・・・・・酷いよひーちゃん・・・」

「はは、ごめんごめん。身体の具合が悪い訳じゃないんだな」

息を整えながら涙目で睨んでくる小鈴に笑って謝る龍斗

「えっ?何が?」

「昨日、百合ちゃんに報告行った時、なんか変だったからな」

「あ・・・・ごめん、心配してくれたんだ・・・・・」

「あー、それはいいから、っーかなんだあの見るだけで痛々しい的は・・・・」

「えっ、あ、いやっ、そのー・・・・・・・」

途端に目をそらす小鈴

「股間になんか恨みであるのか」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと、あるかも」
439化人:2005/08/15(月) 22:28:53 ID:7b8TBV9/
「何で?」

「えと、笑わない・・・・・・・?葵にも話してなくて」

「悩んでるなら言っちゃった方がいいぞ、笑わんから」

「んー、ひーちゃんならいいや」

何やら考えた後頷き、笑みを浮かべる。

「あ!僕、羊羹とお茶淹れてくるよ!待っててひーちゃん」

「えっ、いらねぇ・・・・って速いなオイ」

龍斗の返事を待たず、道場の中へ駆けて行く小鈴


縁側で茶を啜る二人、すでに羊羹は胃袋の中である。
ちなみに龍斗に出された羊羹は隣に座る子犬の眼力により、小鈴の胃袋中へと消えた。

「で、そろそろ話してくれんか?」

「えっと・・・・・・僕が呪を掛けられた娘の代わりになった任務あったじゃない」

「あぁ、豪商の娘さんばかりに自分で呪をかけて弱らせ、さんざん悪戯したあと自分で呪を解いて親から金せしめてた陰陽師な」

「そうそう!ひーちゃんの蹴りでアバラ折れちゃって、番所に運ぶのが大変だったやつ!!」
440化人:2005/08/15(月) 22:30:14 ID:7b8TBV9/
すんません、今日はここまで!
441名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 23:03:49 ID:hknJHg4E
>「あぁ、豪商の娘さんばかりに自分で呪をかけて弱らせ、さんざん悪戯したあと自分で呪を解いて親から金せしめてた陰陽師な」
凄まじい説明台詞でワラタ

それでもわりと期待してるので続き頑張って!
442名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 00:07:06 ID:g8nR0YUH
>428
遅レスだがヒナ先生のエロ本があったよ
チラ見しただけだったんで相手覚えてないが
443名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 01:20:27 ID:pO23ZbAf
先生なら絵のレベルが見るに絶えないヘタレでもないかぎり
相手が誰だろうが欲しいかも…
444名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 05:40:00 ID:BbaBs4gC
外法帖の雪山イベ時の暗転→翌朝の間に何があったかを妄想してみよう

と言ってみるテスト
445九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/08/18(木) 15:21:52 ID:Ay8CSW4H
ある日の放課後の会話。
「なあ、アロマ」
「なんだよ、盗掘屋」
「お前、前に話してくれたよな」
「なんのことだ?」
学園の呪いは解き放たれ、古き者たちは遠くに去った。
「お前のこと気にかけてくれてたっていうセンセーのことだよ」
「ああ、あれか。それがどうかしたのか?」
トレジャーハンター九龍は、次の指令が来るまでの時間を過ごしていた。
「好きだったのか?その人のこと」
「げほっ」
「お、珍しい反応」
放課後の屋上。下校時刻に関する規則が緩和されたのは、つい先日のことだ。
「何笑ってやがる!いきなり意味不明なこと言うからだろうが」
「いいや、別に。けどさ、お前それでいいのか?」
「何がだよ?」
「昔のことに囚われて、前に進めなかったのは、まあ、何となくわかるよ」
「・・・・・」
冬の屋上は寒かった。
「けどよ、誰かを好きになることを恐れてたら、幸せになれないぜ」
「お前・・・相変わらずストレートだな」
「そうでないと伝わらないだろ、特にお前には」
446九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/08/18(木) 15:29:17 ID:Ay8CSW4H
>445
トレジャーハンターが笑った。コイツはいつもそうだ。
どんな困難も乗り越え、決してこの笑顔を無くさなかった。
「で、お前は俺に恋愛しろって言ってるのか?」
「まあな、いいぜ恋愛は。それに、お前だって同意してただろ。『愛に生きるのも
悪くない』って」
「ちっ、どうでもいいことばっかし覚えてやがる」
アロマを一服。深く吸い込む。
ラベンターの香り。心を落ち着かせてくれる。そして同時に、永遠に失われた
あの女性のことを思い出させる。
「俺のことより、お前はどうするんだ?」
「俺?」
「お前、はっきり言って泥沼に嵌まり込んでるぞ」
「む・・・言われてみれば・・・」
考え込むトレジャーハンター。
447 ◆lQ0GSj49/k :2005/08/18(木) 15:31:14 ID:Ay8CSW4H
今回は誰を書こうか迷ってたり。
候補としてはヤッチー、ルイセンセー、白岐あたりだろうか。
では、読みたい人は気長に待ってください。
448名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 19:41:37 ID:UDczqsE4
大分、出遅れたがアートワークスを入手
髪を下ろした下着八千穂も良かったが

コスプレ白岐
やっぱりブラする程の胸は無い?白岐
そもそもパンツはいてない?白岐

個人的にはやはりココだ
あぁ。あと肌色産屋
449名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 20:33:11 ID:SKM8f/Lk
>>447
全員でも一向にかまわんですたい
450名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 11:46:06 ID:badujwxX
絵板潰れてる・・・。
451名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 02:25:35 ID:fQTQE/yH
>>444
ナニだろう

ベタすぎるなor2
452名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 13:46:16 ID:agIedPBh
>>444
美冬は寝ちゃてるから何も無かったんだろうが
雹、桔梗、涼浬、小鈴やらは完璧ヤッチマ(ry
453名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 17:31:23 ID:pKAfWHu9
美冬はEDのあとにそのままやっちゃいますから
454名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 22:27:27 ID:VET/0Tc+
EDでそのまま押し倒すなら花音だと思うのだが…
455名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 01:48:55 ID:6WDBvVBX
>>444
小鈴は抱きしめたあと
暗転

その後、最終話で雪山での一件は夢じゃないよね?と同意を求めてくる小鈴


間違いなくヤッテル
しかも中出しと見た
456名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 22:13:23 ID:6WDBvVBX
浅川悠  

「お葉書です、えーこんにちわ浅川さん(中略)ところで浅川さんの初体験は何歳ですか?」  

「16歳!」  

「ヲイヲイ・・」  

「何だよ、売られたケンカは買うよ、16歳! 
457(1/7):2005/08/23(火) 00:01:19 ID:41+6Njdy
 おいすー、俺はエロパロ好きのナイスガイ、緋勇龍麻。言うなればオマイラ
のハァハァ妄想の化身なわけだな、これが。
 とは言っても、年がら年中ハァハァしてるわけじゃないぞ?あの戦いから幾星霜、
大学も3年次ともなれば、色々他にもすることが出来て・・・つまりは必死こ
いてレポートを書いてる途中だったりする。まったくもって面倒臭いばかりな
んだが、こればっかりは黄龍の器でも避けられない課題だな。つか、器だから
レポート免除しろなんつったら、その手の病院に入れられるのがオチだろう。
 って、余計な説明入れてる場合じゃねーんだよ!とにかくこのレポートを明
日の提出期限に間に合わせるたグエ
「グエってなによ、失礼ねェ」
 説明しよう。俺の背中に思いっきりのしかかってきた女の名は藤咲亜里沙。
雑誌に載らない週が無いっつーくらいに売れまくり、グラビアクイーンの称号
を欲しいがままにするリアル女王様である。
 俺とどーゆー関係かというと、まァ、卒業式の日に告りあってからずっと付
き合ってる、いわゆる彼氏彼女の仲なわけだ。世間にバレないようにすんのが、
結構大変なんだけどな。
「って、誰に説明してんのよ」
 そこいら辺はあまり深く突っ込むな。あと、地文と台詞の区別がつきにくいと
か、妙に説明口調だってのもヌルーするように。それが武士の情けってもんだ。
 って、だから俺はレポート書かなきゃいけねーんだってばYO!進級もかかって
るんだから、背中に当たってるオパーイの感触は無視だ!
458(2/7):2005/08/23(火) 00:04:34 ID:41+6Njdy
「ねェ」
 ・・・お前な、後ろっから抱きつかれたら、前が見えねェだろが。
「ひまー」
 俺はとんでもなく忙しい。
「たーいーくーつー」
 後ろ頭を左右からムニムニするのは、気持ちいいけど気が散るからヤメレ。
「なによ、もう・・・」
 よし、勝った!やっと離れてくれた!この鋼のような精神力、黄龍の器たる
者、こうでなくてはい・・・コラ、横から足伸ばして邪魔するのは、まだ良しとしよう。
だが、つま先から黒いパンティーがぶら下がってるのは、どういう了見なのかね?
「あそびましょーよー」
 だから俺は今レポートを書いてる最ちゅ・・・・・・い、いきなりV字開脚
って、何考えてるんだよ・・・しかもグラビアモデルらしく、毛がしっかり処
理されてるもんだから、たてすじ丸見えでっせ?
「何って、エロいことに決まってんじゃない」
 そ、そりゃそうだろうと見当はつくが・・・だけど俺は今レポートを・・・
「ほーら、パクパク」
 い、いや、ピンクの肉襞を開いたり閉じたりされても、俺は今レ・・・
「せっかく安全日なんだから、しないと損じゃない」
 あ・・・安全日デスカ?
459(3/7):2005/08/23(火) 00:07:28 ID:41+6Njdy
「そっ、生でいくらでもシていいんだよ?」
 で、でも俺は・・・
「あたしの膣内(なか)で、いくらでもイッていいんだよ?」
 し、しかし・・・
「もう・・・女にここまでさせといて、恥じかかせるつもり?」
 そ、そういうわけじゃないんだが・・・やっぱレ・・・おい、足でつんつんすんなってば!
「なによ、もうこんなになってるクセに」
 お前な、天下のグラビアクイーン藤咲亜里沙が、目の前でこんな格好してん
だぞ?これで勃たねェはずねーだろが。
「あーら、嬉しいこと言ってくれんのね」
 お世辞なんかじゃないぞ?だからすり寄ってくんな擦るな掴むなって・・・
なんつーかもう、その笑顔、獲物を追い詰めた肉食獣のアレでっせ。
「いっぱいサービスしちゃおっかなぁ?」
 そうしてくれるのは嬉しいんだが、俺にはレポートがぁぁぁ・・・・・・
「はい、腰もち上げてー」
 嗚呼、我ガ龍根ニ節操ハ皆無ナリ。藤咲にズボンとパンツ下ろされたとたん、
ヘソまで反り返りやがりましたよ。
「んふ、いっただきまーす♪」
460(4/7):2005/08/23(火) 00:10:29 ID:41+6Njdy
 舌先がカリ首をちろりと舐めたとたん、龍根がびくりと跳ねる。それを楽し
そうに眺めてた藤咲が、唇から唾をタラーリとたらした。バッチリと的を捕え
た唾を龍根にまぶすと、藤咲の右手がニチャニチャと音を立てて扱く。
「あ、エッチな汁出てきた」
 そりゃそうだろ、自分でするよりかずっと気持ちいいからな。
「あむ・・・・・ん・・・・・」
 ぬろん、といった感じで、先端が藤咲の唇に飲み込まれる。ぬるぬるーとか
あったけーとか感じる前に、藤咲の舌が蠢き、ざらざらした表面で先っぽを舐
め回す。
 うお、めっちゃ気持ちいーっ。上目遣いでこっちを見てた藤咲は、俺が思わ
ず声をもらしたのが嬉しかったんだろう。俺のを咥えたまま笑顔を浮かべ、唇
を輪っかにすぼめて頭を前後に動かし始めた。
「んんっ・・・・ん・・・んっ・・・・・・」
 なんてゆーか、めちゃくちゃエロい。一心不乱な表情とか、唇からもれる吐
息とか。ネイルアート付きの指で根元扱かれたり袋もまれたり、そんじょそこ
らのAVなんか目じゃないってくらい。つか、これAVにして売ったら、一生遊ん
でいけるくらい稼げるほどエロい。しないけどな。
 それでもって、ものすげく気持ちいい。なんといっても、動きがバラエティ
に富んでる。同じ動きが2度続いたりしないのさ、これが。強弱やスピードを
変化させるのはもちろん、横咥えにしてみたり舐め上げたり思い切りバキュー
ムしてみたり。ほんと、付き合い始めた頃と比べると、めちゃくちゃ上手くな
ってる。
461(5/7):2005/08/23(火) 00:14:06 ID:41+6Njdy
 どういうことかって?
 いや実はな、お互い初めて同士だったりするわけよ。見た目とは逆に意外と
純情だった藤咲と、修行ばっかで女と付き合ったことのなかった俺と。
 初めてん時も、お互い相手に教えてもらおうなんて考えてたもんだから、未
経験同士ってことが分った時には二人で笑っちまったもんさ。
 いやー、いい思い出だなー。
 え?なに落ち着き払って解説なんかしてるんだって?こうやって気ぃ散らし
てないと、すぐイッちまいそうなんだYO!
 今もわざとジュパジュパ音立てながら、藤咲の首が激しく前後に動いてる。
あー、なんか気持ち良過ぎて耳鳴りまでしてきたよ・・・
「んぷ・・・あっ・・・・はぁぁ・・・・・」
両手でニギニギしながら、そんな切なそうな目で見ないでくれぇ。
ナンカ ミミナリ トオリコシテ ヘンナコエガ キコエテキタヨー
「お願い・・・龍麻ぁ・・・」
──      め よ ──
「あたし、もう・・・我慢できないよ・・・」
── め ざ め よ ──
「龍麻の大きいの・・・あたしのアソコにちょうだい・・・」
── 目 覚 め よ ──
「え?ちょ、ちょっと・・・なんで目が金色になってんのよっ!」
462(6/7):2005/08/23(火) 00:17:40 ID:41+6Njdy
変生キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!

「あ、やあっ、そんないきなりっ・・・ああっああああああああっ!」
秘根ゲンブ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
「龍麻のおっきいっ・・・裂けちゃうぅっ!」
秘根スザク━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
「いいよおっ、奥っ、奥に当たってるう!」
秘根セイリュ━━━━━━(;゚∀゚)━━━━━━ !!!
「あ、やあっ、そこ、こすれる!おかしくなっちゃうのぉ!」
秘根ビャッコ━━━━━━(;゚д゚)━━━━━━ !!!
「も、もうだめっイッちゃう!壊れちゃうううっ!」
秘根コ、コ、コ、、、、、、(;´д`)
「だめいやっイクッ!イックうううううううううううううううううううう!!」
コーリュ、、、                             (;´Д`)……ウッ


 どはぁ、疲れた・・・・結局3発もしてしまったよ。俺はケモノか?
と、とにかく、藤咲が疲れて寝てる間に、レポート書いちまわないと・・・・・って
ナンデティンコニギラレテルンディスカ━━━━━━(;゚Д゚)━━━━━━ !!!
「ねェ・・・・・もっと・・・」
(;゚д゚)モ、モット?
「うん、あと3回」
(;゚Д゚)アト3カイッテ、アンタ・・・
「最低3回ね」
ド━━━━━━(:.;゚;Д;゚;.:)━━━━━━ ン!!!
463(7/7):2005/08/23(火) 00:20:03 ID:41+6Njdy
 ま、その後も色々とあったわけよ。
例えば、結局レポートが間に合わなくて留年しちまって鳴瀧先生に思いきり呆
れられたとか、安全日っては一番危険な避妊方法だってのを身をもって証明し
ちまったとか、お互いに堕ろしたくなかったんで藤咲の実家に挨拶に行って親
父に殴られたうえに鳴瀧先生に思いっきり溜息つかれたとか、人気No.1グラビ
アアイドルの突如の妊娠発覚&結婚引退で芸能記者に追いかけられたりとか、
本当に色々あったわけなんだが・・・

 台所で晩メシ作ってる美人の女房と、俺の膝の上でテレビ見てるかわいい娘。
こういう光景を見てると、やっぱり思うわけですよ。

 なんだかんだいって、俺はえらく幸せですよ、と。

 オシマイ
464457:2005/08/23(火) 00:25:52 ID:41+6Njdy
(6/7)のパクリ部分スマソ。藤咲っつーと、このイメージしかなくてな。
あと、マジソのエロ初書きなんでヌルい描写も許せ。
とゆーか、全体的にゴメンナサイ。
465名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 00:51:26 ID:GkeFYjED
久しぶりの龍根乙!
黄龍以外の秘拳……もとい、秘根wを使えるようになるなんて、藤咲とかなり修行したに違いないw


……ところで、改行位置変だよ?
466九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/08/23(火) 14:21:02 ID:3NMs6Zl+
>446
「俺、やっちー結構好きなんだよね」
「まあ、それは見てればわかるぞ」
「白岐とかも結構好きだけど。放っておけないって言うか」
「まあ、お前はそうだろうな」
「七瀬もリカも双樹もヒナちゃんもルイセンセーも、それから」
「いや、もういい。お前が女好きなのはよくわかってるから」
「男が女好きで何が悪いっていうんだ?」
「悪くはないさ。ただな、やっぱ一人に絞ったほうがいいと思うぞ」
「うーん、それもそうかもな」
「じゃないと、いずれ誰かに刺されると思うぞ」
「うーん・・・」
腕を組み、首を捻って悩むトレジャーハンター。
そこまで悩む問題ではない、とアロマ好きは思うのだが。
「実は告白されてんだよね、俺」
「・・・誰に?」
「白岐に」
「・・・・・じゃあ何で悩んでるんだよ」
「いや、特に理由はない。若気の至りとかいうやつ?」
「わけわかんねーよ」
467九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/08/23(火) 14:34:21 ID:3NMs6Zl+
>466
白岐幽花。重き宿命から開放された彼女は、いつもの様に温室にいた。
不思議なものね、と幽花は思う。あんなことがあったというのに、何もなかったかの
様にこうして温室にいる自分がいる。変わったことがあるとすれば、鎖が無くなったこと
ぐらいだろうか。いや、本当はわかっている。学園を覆う重い空気は一掃されたし、何より
こうして一緒に花を見ている『友達』がいるのだから。
「白岐さん、この花はなんいうの?」
八千穂さん。明るくて屈託のない人。『彼』の相棒を自任する、バイタリティ溢れる人。
「この花の名前は――」
こうして誰かと一緒に過ごすことができるなんて。
少し前まではこんなことは考えたことすらなかった。
こうして誰かと過ごす時間の、なんと愛しいことか。
全ては『彼』がこの学園から来た日から始まった。
「八千穂さんは・・・」
「ん?どうしたの?」
「『彼』のことどう思ってるの?」
「え?」
案の定、八千穂さんは驚いた。名前を出していないにも関わらず、わたしの言う
『彼』が誰なのか察したのだろう。
468 ◆lQ0GSj49/k :2005/08/23(火) 14:36:20 ID:3NMs6Zl+
今回は白岐幽花に決定。
今日はこれだけ。
469名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 16:09:14 ID:b9NTm8N8
期待してるっす
470九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/08/25(木) 14:15:53 ID:VMan370T
>467
唇と唇が触れ合う。一瞬戸惑う気配が伝わってきた。多分、こちらもそうだろう。
背中に腕が回されると、安らいだ気持ちになる。彼の胸板から鼓動が伝わってくる。
名残惜しげに唇が離れる。
「九龍さん・・・」
そっと呟く唇を、彼の唇がもう一度塞ぐ。今度は強く情熱を籠めて。
唇を強く吸われ、うっとりとした気持ちになる。彼になら全てを捧げても悔いはない。
真剣にそう思う。そして彼は短い接吻を繰り返す。やがちこちらからも積極的に唇を
求めるようになる。舌と舌が貪欲に絡み合い、快楽を掘り起こそうとする。
「ん・・・不思議な感じ・・・・・自分の身体がこんなに熱くなるなんて・・・」
そう言うと、彼は笑って言う。
「生きてる証ってやつだな」
彼の指が顔の輪郭を確かめるように触れ。
「幽花・・・生まれてきてよかっただろ?生きててよかっただろ?」
そしてゆっくりと押し倒される。
「俺はお前と会えてよかった。お前がこの世に生まれてきてくれて」

生きる意味も価値もないと思っていた。此処に居たことすら全てが悪しき方向に
進む要因になってしまった。だから此処にいなければよかった。生まれてこなければよかったのに。
彼に吐露した真情。彼は断じて違うと言ってくれた。そして今、彼は言ってくれた。
会えてよかったと。その言葉が、彼のそんな言葉が、どれだけ自分を救ってくれたのか。
彼の言葉が、白岐幽花という存在に、確かな意味と価値を与えたのだ。

「ええ・・・貴方に会えて、よかった・・・」
少女は心の底からひっそりと笑った。
471 ◆lQ0GSj49/k :2005/08/25(木) 14:42:28 ID:VMan370T
面倒なんで色々段階飛ばしてます。
今日はこれだけ。
472名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 15:57:02 ID:CdVrENUy
乙乙

>心の底からひっそりと笑った
幽花たん…w
473九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/08/27(土) 14:07:36 ID:kvFFssX3
>470
飽きることなく唇と唇が求めあう。戯れるように舌と舌が絡む。時折強く吸われる。
こちらも負けじと吸い返すことすらある。なんて心地よいのだろう。子供のように戯れながら、
抱き合いながら、それだけで心がこんなにも満たされてゆく。これだけで、意識は平和と恍惚の
園へと飛ばされそうになる。彼の唇はこんなにも熱くて、こんなにも心地よい。
彼を独占したいと思う。誰にも渡したくないと思う。けれど、彼は行ってしまうのだろう。
彼は何も言わないし、確かめたこともない。けれど、わかる。
やがて彼はまた旅立つ。そして、また誰か何かを救うのだろう。この学園がそうだった様に。
彼の枷にはなりたくないし、そもそも自分では引き止められないだろう。
だから、刻み込もうと思う。彼の温もりを。唇の熱さを。この心地よさを。
474九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/08/27(土) 14:15:20 ID:kvFFssX3
>473
肌が露わになる。彼の指が蠢く。同時に唇が首筋に触れる。
あっ、と声を漏らす。唇と指が素肌に触れて、身体の奥から何かが溢れ出す。
首筋、鎖骨、そして乳房。唇が下がってゆく。乳房を覆うように掌が包む。
乳首に口付けをされる段階で、声が抑えられなくなる。不快なのではなく、感じすぎる
のだ。乳首を吸われる、舐められる、軽く歯を立てられる。それを延々と繰り返する
その間にも反対の乳首が指で弄られ、摘まれる。
「あっ・・・九龍さん・・・んっ!」
乳首を刺激されると、身体が熱くなって、そして切なくなった。
くぐもった嬌声が響く。
475 ◆lQ0GSj49/k :2005/08/27(土) 14:18:29 ID:kvFFssX3
SSは結構書いてるんだけど、女の子の喘ぎ声を書くのが
苦手なんですよね、なぜか。その女の子の性格にあった喘ぎ声が
思いつかないというか。その分他のところに力を入れているわけですが。

>472
表現おかしかったですか?

今日はこれだけ。
476名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 20:49:45 ID:jcP8Va4p
>475
乙です!

>心の底からひっそりと笑った
幽花たん…w

これは、たぶん白岐らしくてよいなあということだと思います。
少なくとも自分はそう思ったし。
477472:2005/08/29(月) 18:03:07 ID:3Ng1Ghrx
なんか画面がまざまざと浮かんでおかしかったです
気に障ったらゴメン…
478九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/01(木) 20:21:58 ID:OvvNLelN
>474
熱い唇で乳首を吸われる。強く強く吸われると、下腹部の一点が熱くなる。
膣の中が熱い。刺激はそこへ通じているのだ。
「あっ、駄目!そんなに強く、吸わない、で・・・」
最初に強く、やがて弱弱しく訴える。刺激が抵抗の意思を削ぎ取るのだ。
もとより不快なわけではない。感じすぎるから戸惑ったのだ。
思う存分吸った後、今度は反対の乳首を口に含み刺激する。
散々吸われた方は、指が弄んでいる。
もうまともな思考が紡げない。このまま快楽に身を任せ、嬌声を上げるしか
ない。そしてそれを拒む理由はない。ただ未知なる感覚に身を任せるのが
少し怖いだけだ。
479 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/01(木) 20:25:49 ID:OvvNLelN
何気にスランプだったり。このまま普通にセックスしてるだけ
では面白くないなー、と思ってます。何か捻りを加えないと。

>>476-477
そういう意味なら別にいいです。
やっちーならひまわりのような笑顔を見せるかもだけど、
白岐はやっぱりひっそりと微笑むのが似合ってると思うし。
480 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/01(木) 21:28:53 ID:OvvNLelN
妙な場所にアンカーがついてるけど、つけた覚えがない。
とりあえず無視しておいてください。
481名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 23:17:29 ID:9HFmI6xR
正直、1レスずつの投下はうざい。
時間かかってもいいから、まとめて書いて、まとめて投下すればいいのでは。

それとも、住人に応援してもらいながらでないと、書けないとか?
かまって君はうざいよ。
482名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 00:00:45 ID:c4/vxC5o
まぁ、なんだな、いろんな人いるけど、前回分のレスアンカー付けて
書いてくれてるから、特に見難いわけでなし、漏れは気にしない。
タイトル付いてるから抽出も出来るしな。

書けない時はしょうがないし、全く音沙汰なしよりは。
483黒弓:2005/09/05(月) 23:05:45 ID:HvtDdYd7
部活が終わった後、僕はひとり居残り練習をしていた。
誰も居なくなった弓道場で黙々と矢を射つ。
数をこなしたからといってすぐ上達することじゃないということは分かっている。
それでも、今日はとにかく矢を射ちたい気分だった。
最近、どうも先輩達に差をつけられている気がするんだ。
僕だってそれなりに上達している実感はあるんだけど・・・・・・・。

「ふぅ・・・・・・」

どうも集中できていない。
的の方を見てまたため息をついた、射った矢はそれなりに当たってはいるが酷くまばらだ。
やっぱり、半端な気持ちで射った矢は半端にしか当たらない。
今日はこれ以上やっても無駄かもしれないな・・・・・。

「もう帰ろうかな」

そう呟いた時、ふと入り口の方から声が聞こえてきた。

「いたいた、なんだ、ここにいたのか」

「まだ道着着てるぜ」

「へっ、そいつはいい、楽しめそうだ」

声のする方に目を向けると、数人の男子達が弓道場に入ってくるのが見えた。
男子達はまっすぐに僕の方に向かって歩いてくる。
よく見ると男子部の先輩達だ、先輩達は僕のすぐ近くで立ち止まった。

「よう桜井、ひとり残って練習か?」
「・・・・・はい。でも、そろそろ帰ろうと思っていたところです」

僕は、目を合わせないようにそう答えると道具を片付ける用意に入った。
484黒弓:2005/09/05(月) 23:19:14 ID:HvtDdYd7
>>481の言うとおりみたいなんで、完成してから書き込むことにしやす
入学当時の小蒔ってことで
485名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 01:08:35 ID:Wb831IZ6
一瞬弟のほうかと思った漏れは市にてえ
486名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 23:05:35 ID:EpyW9t79
小蒔の一人称は「ボク」の方がいいと思われ。
487名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 23:35:57 ID:zySBWLGt
…糸目様がとオモタorz
488名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 23:40:42 ID:iYXrzGq+
>>483
ワクワクテカテカ
489黒弓:2005/09/07(水) 21:32:05 ID:mLyyKQf6
>>486
(;゚д゚)アッ....
490名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 02:53:59 ID:lJ57uR9a
>>487
気にするな俺もだorz
491名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 12:20:59 ID:nEVchefp
>>487 >>490
ナカーマ...
492黒弓:2005/09/11(日) 00:18:07 ID:mc33JWa/
先輩の中にも尊敬できる先輩と尊敬できない先輩がいる。
ここにいる先輩達は僕の中は後者に属する先輩達だった。

「なんだよ、そんな急いで帰ることねぇだろ」

そう言いながら、先輩の一人が僕の腕を掴んだ。

「放してください!」
「そんな邪険にすんなって。せっかくだから特別に個人指導してやるよ。手取り足取りな」

そう言った先輩は含み笑いをしていた。それにつられるように他の先輩達も小さく笑っている。
その笑いに嫌な気配を感じた。
僕は顔を上げて僕の腕を掴んでいる先輩に目を向けた。

「っ・・・・・・?」

背筋に寒気が走った。
先輩はいやらしい笑みを浮かべてボクを・・・・・ボクの体を見ている。
他の先輩達を見ると、みな似たような笑みを浮かべている。
容赦ない視線がボクの体中を這い回っていた。

「やっ・・・・・」

視線の圧力に押されるようにボクは後ずさろうとした。
でも、ボクの腕を掴んでいる手がそれを許さなかった。

「おっと、せっかく教えてやるって言ってんだから、もうちょっと付き合えよ」
「は、放してっ!」
「人の厚意は素直に受け取るもんだぜ」

他の先輩たちがいつの間にかボクを取り囲んでいた。
もう、逃げ場がなかった。
493名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:12:52 ID:qSyaDb0O
いっぱいキャラいるのに、なんでオリキャラなん?
佐久間たちじゃ駄目なん?
494九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/11(日) 13:54:07 ID:95XPz8zD
>>478
彼はいずれこの学園から去る。きっと卒業を待たずして。そしてそれを止める術は
きっとない。少なくとも自分には。だからせめて、彼の枷にはなりたくなかった。
けれど、彼の心に残りたかった。だから――

熱く濡れた舌が肌を舐める。腹部にたっぷりと唾液を塗りつけられる。きっと普通なら
不快だろう。けれど、彼なら構わない。彼になら何をされてもいい。もっと刻み付けて
ほしい。心と身体に。その温もりで満たして欲しい。
脚が持ち上げられ、広げられる。秘めやかな部分が彼の視線に晒される。
けれど、彼はすぐには触れなかった。太股を撫で回し、その感触を堪能している。
「すべすべしてるな、幽花の脚。気持ちいい」
返答に困ることを言われる。だから口を閉ざす。彼も特に返事を求めてはいなかった。

――光と喧騒に満ちた教室。その輪に入れないことはわかっていた。けれど・・・
「白岐」
彼が呼ぶ。だから私は・・・
495九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/11(日) 14:03:58 ID:95XPz8zD
>>494
彼は当然のように窓から入ってきた。ロープか何かを使ったらしい。
彼が女子寮の周辺を探っているのは、以前から知っていた。
時折、中にも入ってくる。あくまでそれは仲間の部屋に限定されるが。

淫らな水音が自分の股の間から響く。同時に荒い息遣いも。
舐められている。彼に。外側から丁寧に満遍なく。内側から零れ落ちる
それも吸い取られる。必死で声を押し殺す。ここは学生寮なのだ。隣人に
聞かれたくはない。そんな努力の甲斐もないぐらい、彼の愛撫は心地よかった。
だから必死で身を捩って、枕に顔を埋めた。当然彼は驚いたようだが、当然の
ように後ろから秘裂を舐めてきた。今度は深く舌を膣口に差し入れる。
びくんと身体が跳ねる。
496九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/11(日) 14:12:18 ID:95XPz8zD
>>495
もう声を押し殺すだけで精一杯だった。彼は容赦なく舌で秘所を弄ぶ。
追い詰められる。快楽が全身を駆け巡り飽和状態になる。
昇り詰め良行き着く果ては何処だろう?平和と恍惚の園?
彼となら構わない。けれど彼は旅立つのだ。それが哀しい。止めることが
できないと自覚しているのならなお更に。
「はっ・・・あぁぁ・・・・!」
彼の指がそれまで放置していた快楽の芽を摘む。
痛みにも似た快感が、一気に頭頂まで届く。
「っぁ・・・あぁぁ・・・・・!」

軽く達したと理解したのは、呼吸が落ち着いてからだった。
497 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/11(日) 14:13:08 ID:95XPz8zD
一気に書き上げるの苦手なんですよね。
とりあえずここまで。もうすぐ完結の予定。
498名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 21:55:02 ID:GQpZ/uLH
>493
ヌければ別にいいじゃない
何か不満でも?
499名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 15:24:46 ID:0OH+UtLo
というか黒弓氏は完成してから書き込むんじゃなかったのか?
500名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:58:38 ID://HTy+lw
正に生殺し
501名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 14:33:30 ID:nd9IEMw2
ワクワクテカテカしながら
保守
502九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/18(日) 20:05:37 ID:rEs8wNrc
>>496
鼓動がようやく落ち着いたけれど、湧き上がる熱は当分冷めそうにもない。
自分の身体がこんなに熱くなるなんて、信じられなかった。
彼に名前を呼ばれる。背中から抱きしめてくれる。彼の身体は当然自分より
熱くて、それでいて安心してしまう感覚を与えてくれる。
脇から手を入れられて、後ろから乳房を掌に包まれる。当然の権利を行使
するように愛撫する。同時に、首筋を舐められる。
吸ってもいいか?と問われる。否とは言えなかったし、言う気もなかった。
強く首筋を吸われる。きっと、跡が残るぐらいに。できるなら、消えて欲しくなかった。
彼と交わった証をもっと刻みたかったから。けれど、いずれこの跡も消えるのだろう。
彼がいずれ此処から旅立つように。
もっと・・・だからもっと強く・・・
心の声が届いたはずもないが、まるでそれを悟ったかのようなタイミングで、彼の愛撫
により一層の熱が篭る。
「幽花、気持ちいいか?」
尋ねる声に頷くことで応じる。もう、声を殺すのも限界だった。
「もっと、感じてる声、聞かせてくれよ」
彼が言う。否と言いたかったけれど、もう限界だった。
503九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/18(日) 20:20:18 ID:rEs8wNrc
>>502
「んふ・・・ふぁ・・・九龍さん、いい、いいの、気持ちいっ・・・!」
きゅうと、乳首が摘まれる。引っ張って、擦られる。
「ひぁっ・・・そんなに、弄ったら、切ない、切ないの、九龍さん・・・!」
真情を聞いて満足したらしい彼は、横を向いていた身体仰向けにさせて、
それに覆いかぶさった。
「幽花、お前が欲しい。いいか?」
この後に及んで問いかけてくる彼が、とても愛しいと思う。
「私も・・・貴方が欲しいわ・・・だから、来て・・・・」
そっと、密やかに告げる。
脚が広げられ、その中心に熱いものがあてがわれる。
「いくぞ」
短く宣言してから挿入してくる。最初は、ただ熱かった。そして、肉が裂かれる
痛みが襲ってくる。
「・・・・・・・!」
苦鳴をあげるのを辛うじて堪える。しかし彼には無駄だったようだ。
急いで抜いて、気遣う声を掛けてくれる。大丈夫、と答えた。
再度、彼の熱いものが入ってくる。力を抜けと言われて、その通りにする。
「ん・・・!」
ゆっくりと、彼が入ってくる。誰も入ったことのない閉ざされた門を、彼が
こじ開ける。

504九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/18(日) 20:33:09 ID:rEs8wNrc
>>503
何かが裂ける。だが、肉をこじ開けられる痛みの方が切実だった。
「くっ・・・幽花、もう少しだから、力を抜け」
「ん・・・んん・・・・!」
必死で彼の身体にしがみつく。脚を絡めて彼を迎え入れる。
潤滑油に満たされているはずなのに、思ったより抵抗があった。
その苦行も、やがて終焉を迎える。彼のものが奥に辿りついた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
大きく息を吐く。無意識のことだが、膣が彼のものをぎゅうと締め付ける。
「幽花・・・」
よく我慢したな、と言う代わりの様に、口付けをしてくれる。
それに応えて舌を絡める。暫くお互いの唇に溺れ、やがて糸を引いて離れる。
痛みは大分遠退いていた。
「動くぞ、痛かったか言えよ」
「ええ・・・」
ゆっくりと、円を描く感じで彼が動き出した。できるだけ負担をかけないように
という配慮だろうか。
505九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/18(日) 20:49:45 ID:rEs8wNrc
>>504
彼は初めから柵の中の羊ではなかった。けれど、狼でもなかった。
ただ何処までも駆けてゆく、自由な何かだった。

「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ・・・」
ギシギシとベッドが軋む。痛みが消えることはなく、けれど、強い熱に誤魔化される。
彼の熱であり、それに触発されて生み出される、自分の熱だ。
一心不乱に、祈るように彼は動く。少しでも痛くないようにと。
彼は――彼は何故私を抱いてくれるのだろう。そんなことが脳裏を横切る。
お前が好きだ。彼はそう言ってくれた。それでいいだろう。それ以上の答えなど
必要ない。そう思う。それ以上考えるのは、怖かった。
膣の中から熱い液体が零れ落ちる。彼のモノが出入りする度に、零れ落ちてシーツを
濡らす。
「っ・・・ああ、熱いっ、熱いの、もう、もうこれ以上は・・・・!」
「俺も、そろそろ、限界・・・」
彼の動きが速くなる。出入りが激しくなって、軋む音も激しくなる。
終焉は、あっけないほど唐突に。
「うっ・・・」
彼が膣からモノを引き抜く。その先端から吐き出される液体が下腹部に
かかった。
506九龍妖魔学園紀『睦の章』 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/18(日) 21:08:47 ID:rEs8wNrc
>>505
彼の腕に抱かれる。心地よかった。このまま眠りたかった。
「こうしてると、なんかいい感じだよな・・・してる最中よりいい感じだな」
彼の台詞には、全面的に同意したかった。
「してる最中もよかったけど、幽花は、こうしてる方が好きか?」
「・・・どうして、そう思うの?」
「そんな顔してるから」
にっこり笑って、キスをしてくれる。彼には全部お見通しの様だ。
あらゆる試練を乗り越え、囚われ人の心を救い、そしてなお彼は
平凡で暖かい笑顔を失わなかった。それが彼の強さ。
「九龍さん・・・あなたは・・・・行くのね?
彼は一瞬だけ辛そうな顔をして、しかしはっきりと言った。
「ああ、行くよ」
何かをすると決めたとき、それを実行するのに、決して躊躇うことはない。
それも彼の強さだった。そんな彼が眩しくて・・・・そして少しだけ残酷だと思った。
「私は・・・待ってる、またあなたと会える日を」
けれど、泣き顔は見せられない。彼の枷になりたくはなかったから。
「きっと、戻ってくる、お前の元に・・・」
彼は言う。
「何年かかるかわからないけど、絶対におまえに会いにいく」
口にした以上、彼はそれを成し遂げるだろう。
白岐幽花の愛した宝探し屋は、そういう男なのだ。

そして二人は、夜明けまでの短い時間をまどろみながら過ごした。
少女は、待っているわ、と繰り返しながら。
青年は、絶対に会いに行くと繰り返しながら。
そうして二人は寄り添いながら、誓いを交わしながら、過ごした。


                                       終劇
507 ◆lQ0GSj49/k :2005/09/18(日) 21:10:29 ID:rEs8wNrc
終わりです。当初の予定より、エロくならなかったです。
心理描写に力いれすぎたせいかも知れないです。
感想など頂けると幸いです。では、これにて失礼します。
508名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 00:39:57 ID:4pOXd96j
GJ!
確かにエロ薄めだが、こういうのも好きだ。
509名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 02:04:40 ID:nJVVnYBo
うん良いよ、GJ!

ざっとググってみたら白岐SSって意外と品薄なのね
510名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 02:23:21 ID:Nm69HLlU
GJ!!
白岐、エロ薄めでも十分燃えたよ。
511名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 02:20:38 ID:8Ee1ZiM4
ワクワクベタベタしながらGJ!

そして、黒弓さん再来訪お待ちしています
512名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 15:58:36 ID:L/EllI4O
保管庫ってどうなったの?
513名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 21:45:55 ID:IMeQmfV0
残念ながら・・・
514名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 02:08:37 ID:Dl+VJt+9
マズイッこのままではスレが落ちてしまう!
515名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 10:34:00 ID:CKrYfjVn
ココが寂れている分
角煮の魔人スレが少しだけ騒がしいようですな。
SS派もガンガレ
516名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 23:09:57 ID:ag+3Ajep
>515
角煮にスレあるの知らんかった。
d
517名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 08:21:59 ID:wnEbuxs9
かくにってなんだろう
画像系のエロ板?
518名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 08:58:59 ID:GXSmeH86
半角二次元よ
たまに神絵師が降臨するのでもりあげてね
519名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 22:07:47 ID:kx8kSzJo
もりもりとね
520名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 13:13:52 ID:zfbCu+wf
いってみた
結構ウマーだな
しかしノットファウンドが多くてしょぼんぬ
521名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 02:09:41 ID:Ig/M4HaR
絵板に続いて角煮スレまで落ちた…
522名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 09:20:10 ID:EnFPHTq0
あー、絵を出す場所も無くなったか・・・残念。
523名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 12:36:45 ID:FpDTH0S0
この際ここでもOKにしない?
524名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 14:09:03 ID:VgkWPX4D
>528
それはどうだろう。
やはり角煮もしくはお絵かき板に建て直すのがいいと思う。
折角絵師さんも後輪してたんだし……
525名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 16:01:05 ID:EnFPHTq0
甜菜もしたいから角煮が良いとは思うんだけどね
でも絵師は一人だけで、かつ雑談も少ないんじゃ
正直また落ちてしまいそうな恐怖があるけどね。
526名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 21:12:05 ID:gKk/Dkqw
自分も角煮に立て直すに一票。


あとドラマCDで、七瀬が中々戻って来なかったのは、ハボキと床が濡れるような事をしてたからなんだよ!とエロ妄想。つじつま合ってないけどキニシナイ!
527名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 23:23:48 ID:JTV9FQ3N
角煮は乱立スレ整理中らしいから今立てても同じことになる悪寒。
どうでもいいが、MS-IMEだと角煮って一回で変換してくんないな。

そして>>528
528名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 01:13:21 ID:09qjqKc2
ミサちゃんがオカ板にたてたら龍根がビックでヒュージーになるって言ってたよ(・∀・)
529名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 19:30:10 ID:aaumSyjR
まぢかよッッ!?
530名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 00:31:20 ID:sIHVaIAJ
おうっ!
531名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 15:02:23 ID:n3waDps0
じゃあ、角煮の新スレはしばらくは、様子見で立てないってことだね。
角煮スレの71降臨が楽しみだったがしょうがないか・・・
532名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 12:14:54 ID:EE+3fh8q
そろそろこのスレも終わりか・・・
533名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 12:16:17 ID:EE+3fh8q
>>531
いや、立っているぞ
534名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 12:56:59 ID:FxZrOjy1
ありゃ、いつの間に。
いっちょ記念カキコしてくるか!
535名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 20:11:00 ID:tctv03tN
おれもEXE!!
536名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 01:33:51 ID:qPaNAgxy
おいおい、みんな行ってしまったら・・・
537名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 15:40:30 ID:XsnyvNq2
大丈夫だ、むこうもたいして人居ないから・・・OTL
538名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 20:02:18 ID:L+l5J2Oi
ほしゅ
539名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 20:20:49 ID:ILghxqgR
剣の人のサイト見れなくね?
540(1/20):2005/10/24(月) 21:18:52 ID:2tTQUJhP
新年の初詣客も、一段落した織部神社。
熱心に詰めかけておきながら、三が日が終わると掌を返したように訪れなくなるのは、
日本人独特の習性と言って良いだろう。
この神社の若巫女である雛乃などはそれが寂しいらしいが、
彼女の双子の姉である雪乃は楽でいい、と身も蓋もないことを言って妹にたしなめられている。
そして、睦月の冷気に白い息を吐き出しながら、織部神社の社務所の呼び鈴を押す龍麻の心情も、
どちらかと言えば雪乃に近かった。
何しろ、そうでなければ今ここにこうしていることさえ難しいのだから。
いくら日本人が熱しやすく冷めやすい、また流行に流されやすい民族といっても、
たとえば新宿の花園神社などは一月中は人波が途絶えることはない。
それはまた、日本人はブランドに弱いということの証明でもあるのだが、
龍麻はその恩恵をありがたく受けることにした。
今日、雪乃と雛乃の家族は他の神社で賀詞交換会を行うという。
それで、まるきり神社を空にしてしまう訳にもいかないので、
雪乃と雛乃が留守番をすることになったのだ。
となれば当然二人が懇意にしている龍麻が呼ばれるわけで、
雛乃からの電話に二つ返事で頷いた龍麻は早速織部神社にやってきたのだった。
神社が忙しいのとは別に、龍麻達は高校三年生であるから受験も差し迫っているのだが、
雪乃と雛乃は既に推薦で神道系の大学への入学を決めており、
龍麻もとりあえず一つは合格している為に、それほど緊張はしていなかった。
「お待ちしておりました、龍麻様」
薄茶色のセーターに、踝まで隠れる長いスカートを履いた雛乃が出迎えてくれる。
その横にいる、同じ柄の、色違いのセーターにジーンズを履いた雪乃も、白い歯を見せて挨拶をよこす。
「早かったじゃねぇか」
「空いてたからな」
「そっか。ま、とにかく上がれよ」
コートを脱いだ龍麻は、頷いて風情のある織部の家に上がった。
今日通されたのは、二人の部屋ではなく居間だ。
なんでも家族は明日の昼過ぎにならないと帰ってこないらしく、
雪乃などは早く羽目を外したくてたまらないようだ。
自分の家だというのにスキップするような足取りで龍麻の前を歩く。
一方の雛乃はそんな歩き方はしないものの、嬉しそうな微笑みを絶やさず龍麻に続いた。
541(2/20):2005/10/24(月) 21:19:51 ID:2tTQUJhP
二人の部屋ではなく、居間に通された龍麻に、雛乃が座る前に訊ねる。
「龍麻様……お食事の方は」
「え? そういえば空いてるかな。朝食べてないから」
「お餅でしたらご用意できますけれど」
「あ、んじゃ貰おうかな」
餅は好物だが一人暮しではあまり縁のない龍麻は、二つ返事で頼んだ。
江戸から建っているという家屋だから、七輪で焼くのでは、と思った龍麻だったが、
残念ながら出てきたのは普通のガスコンロだった。
もちろんそんなことで味がどうのこうの言う龍麻ではない。
三人で手分けして、早速正月の風物詩を焼き始めた。
網の上には三つの餅が置かれている。
膨らみ始めた餅を見て、少し近すぎるかな、などと思っていると、
あれよあれよという間に二つの餅はくっついてしまった。
取らなきゃ、と箸を伸ばそうとすると、「仲が良いお餅ですね」などと雛乃が言い、
女の子らしい見方だな、と龍麻は感心したものだった。
すると、ひとつだけ無事な餅が、急にぷっくりと膨らみだした。
「っと、先にそれ取らないと」
龍麻が言うと、雪乃が要領良く取ってくれる。
安心した龍麻は、くっついてしまった餅を剥がそうとした。
しかし餅はもう絡みついてしまっていて、容易には剥がれない。
しまいに箸も身動きが取れなくなってきて、仕方なく龍麻は助けを求めた。
「雛乃も手伝って」
二膳の箸がもつれあう。
二人とも真剣に餅を離そうとしているだけなのだが、
どうにも餅は言うことを聞いてくれず、傍から見ると遊んでいるようにしか見えない。
龍麻はともかく躾の良い雛乃が箸で遊ぶなどあり得ないのだが、
雪乃が発した声は何とも不機嫌なものだった。
「何やってんだ、二人とも」
「いや、だから……」
「さっさと剥がしちまえばいいだろ、こんなもん」
542(3/20):2005/10/24(月) 21:20:45 ID:2tTQUJhP
雪乃は妙に不機嫌で、食べ物を粗末にしているからか、などと龍麻が思っていると、
強引に割りこんできた雪乃の箸も、あんのじょう絡まってしまう。
ここは一度冷静に……と思う龍麻をよそに、
雪乃は癇癪を起こした子供のように力づくで餅を分けようとし、挙句、ぐちゃぐちゃに伸ばしてしまった。
「あー……」
とても食べられる状態ではなくなってしまった餅を惜しんで龍麻がため息をつくと、
雪乃はおもむろに立ち上がって出ていってしまった。
怒ってため息をついたわけではないのに、彼女が機嫌を損ねたのではと龍麻は雛乃を見る。
雛乃もいつもよりも気が短い姉に首を傾げざるを得なかったが、雪乃はすぐに戻ってきた。
ただし手ぶらではなく、一升瓶を携えて。
「おい、雪乃……」
「呑めんだろ、お前」
呑めはする──が、意図がわからないので返事は出来ない。
助けを求めて雛乃を見ると、彼女は光沢のある黒い髪を揺らし、
今の雪乃に逆らうのは得策ではないと目で告げた。
「あ……あぁ、呑めるよ」
「雛、徳利持ってこい。熱燗で呑むぞ」
立ちあがるどさくさにため息をついて雛乃は用意をするために出ていく。
残された龍麻は、一応道徳的に反する行為について雪乃に質した。
「お前……呑んだことあんのか」
「当ッたり前だろ。オレは神社の娘だぞ」
さっぱり要領を得ない説明だが、神事で呑んだりすることもあるのだろう。
それよりも既に酔っているような雪乃が、少し不安な龍麻だった。
結局食べ損ねた餅を片付けると、雛乃が鍋と徳利と猪口を持って戻ってきた。
徳利をコンロにかける前に、もう一度だけ訊いてみる。
「姉様……本当に呑まれるのですか」
「悪いのかよ」
姉の剣幕に説得を諦めて、雛乃は熱燗を作りはじめた。
543(4/20):2005/10/24(月) 21:21:45 ID:2tTQUJhP
程なくして温まった酒を雪乃が注ぎ、三つの猪口に透明な、けれど極めて危険な液体が満たされる。
呑んだことはあっても日本酒は好きではない龍麻は、
正直全く気が進まなかったのだが、座った目で睨む雪乃に、覚悟を決めて一息に呑み干した。
落ちていく酒精は、予想以上の熱を喉に焼き付けていた。
むせそうになるのを堪えると、胃に熱い溜りが出来たのが良くわかる。
こみ上げてくる熱気を吐き出すと、一気に頭がのぼせた。
「さすが、いい呑みっぷりじゃねぇか。もう一杯いけよ」
同じく一杯空けた雪乃が、すかさず龍麻と自分に注ぎ足す。
ここで今更止めても意味がない、と、龍麻は続けざまに日本の法律的には
あと二年ばかり呑むのを禁じられている液体を含んだ。
「……っ」
頭が熱く、視界がぼんやりとする。
過去にいくらか大人の付き合い、とやらをさせられた時は、
そんなに自分は弱くないと思っていたのだが、どうやらそれは単なる思いこみのようだった。
思考が散漫になり、なんでもないのに楽しくなってくる。
どうやら俺は陽気になるクチらしい、そんな風に分析できるんだからまだ酔ってない──
という考え自体が酔っているということに、
また頭は下手くそな独楽のようにふらふらとしているのにも気付かず、
龍麻は相伴している二人を見やった。
雪乃は見たところ変化があるようには見えない。
ただ頬は赤く、どことなく目尻が上がっているような気もするが、
何しろ雪乃が二人いるようにも──雪乃と雛乃ではない、雪乃が二人だ──見える龍麻なので、
本当かどうかはわからない。
そして雛乃も、見た目には姉以上に変わりないようだ。
正座も崩しておらず、動きにも怪しいところはない。
どうやら姉よりはアルコールに強いようで、龍麻は興味深く彼女に訊ねた。
「雛乃は、酒呑んだことあるの」
「うふふふふふふ、神社では御神酒って言う、んですよ」
変なところで切れた雛乃の台詞に、龍麻は眉をしかめた。
素面だと思っていたが、顔に出ないだけで、もしかしたら自分よりも弱いのかもしれない。
544(5/20):2005/10/24(月) 21:22:53 ID:2tTQUJhP
「雛乃……もう酔ってる?」
「何、ですか」
「いやだから御神酒を呑んで、酔っ払ってる?」
「御神酒など呑んで、など、おりませ、んよ。わた、くしが頂いているの、はお酒で、す」
やはり雛乃はもう酔っている……が、いつにも増して上機嫌でにこにこと笑っている雛乃を見ると、
どうでもいいやという気もする龍麻だった。
「まァお前も呑めよ」
雪乃がどこぞの組長のようにぐい、と盃を差し出す。
二杯呑んで三杯呑まないのもおかしいので、龍麻はまた呑んだ。
それを見た雪乃が愉しそうに口許を緩めると、自分も三杯目を呑み干す。
空になった猪口に満面の笑みを浮かべた彼女は、暑くなってきたのか、
こたつから片足を出し、膝を立てた。
少しやさぐれたようなその格好が、実に似合っている
……とはおくびにも出さない龍麻が思ったのは、つまみが欲しいなぁ、ということだった。
それをねだって良いものかどうか迷っていると、雪乃が呼ぶ。
「おい龍麻」
「な、なんだよ」
妙に難詰するような口調の雪乃に、ついかしこまり、身じろぎしてしまう。
すると雪乃は、妹のものよりもわずかに薄い黒の瞳を顔の真ん中に寄せて詰め寄った。
「お前、モテんのかよ」
「は?」
「学校でモテんのかよって聞いてんだよ」
「い、いや、別にモテるってことは」
嘘ではない。
たぶん、自意識過剰ではなく、人気はあるとは思うのだが、
学校では四六時中小蒔と葵と一緒にいるために、
彼女達以外に親しい女友達というのは実はほとんどいなかった。
それに三年で転校してきたので部活なども入っていないから、
後輩にも知り合いがほとんどいない。
よくよく考えてみれば、そういった告白めいたものは一度もされたことがないことに気付いて、
龍麻の気分は一気に沈んだ。
酒がその原因の大部分ではあるだろうが、天板に顎を乗せてどんよりと曇る。
すると雪乃が同じように顎を乗せて、そろそろ床屋に行かなければと思っている長めの前髪を掴んだ。
545(6/20):2005/10/24(月) 21:23:59 ID:2tTQUJhP
ぐい、と持ち上げられて、二人はしばらく見つめあう。
「なんだよ」
「もうちょっとモテたかったよ」
やはりアルコールが開いた心の扉から、龍麻が正直な心境を吐き出すと、雪乃に額を弾かれた。
「バーカ、お前がモテるわけねぇだろ」
「やっぱそうか……」
どうやら龍麻は陽気になるのではなくて、気分が乱高下する性質らしく、
一度沈み始めると際限なく落ちていく。
このまま地獄の底まで行ってしまうのでは、というくらいの落ちっぷりに、
蜘蛛の糸を垂らしたのは雛乃だった。
「そんなことはございません!」
やおら立ち上がって、あっけにとられる龍麻と、まだ髪を掴んでいる雪乃に力説するが、
急に動いたので立ちくらみを起こしたのか、ふらふらと倒れてしまう。
とっさに龍麻が支えてやると、雛乃は、しなを作ってそのままよりかかってきた。
「うふふふふ、そんなことはございませんよ……龍麻様は、ございませんよ」
そう言って肢体を寄せる雛乃に艶を感じるのは良いのだが、
変な笑い声と妙な日本語が龍麻には少し気になる。
雛乃はこんな声出さないよなぁ、と思っていると、細い指先が身体をまさぐり始めた。
「雛……乃……?」
「うふふふ」
どうやら雛乃は発情したのではなく、猫が毛玉を転がすように、単に人肌を求めているだけのようだ。
しかしする方はそうであっても、される方はそう単純に割り切れるものではなく、
いつもよりも力の抜けた指先がもたらす微妙な感覚は、
酒のせいかすぐに心地良くなってきた。
いっそこのままなだれこんでしまおうか、今更遠慮する関係でもなし、
と思いつつ、酔った勢いというのはやはり卑怯だ、とも考えてしまう、
酔いのせいで思考が同じ所をぐるぐる回っていることには気付かず、
いよいよしがみついてくる雛乃を、龍麻はとりあえず支えてやっていると、首筋に甘い温もりが伝わってきた。
どんどん忍耐力を削り取ってくる雛乃に、さすがにまずいと引き離そうとすると、
彼女の唇が吸いついている場所に、急に痛みが走った。
546(7/20):2005/10/24(月) 21:25:18 ID:2tTQUJhP
「いッ、痛……雛乃、噛むなって」
驚く龍麻を尻目に、雛乃はセーターの肩口をずり下ろして何度も噛んでくる。
小さく鼻を鳴らしながら歯を立てる雛乃に、痛みも甘さを伴ったものに変わり、
これはこれで……などと龍麻が劣情に流されかけていると、
にわかに立ち上がった雪乃が隣に座り、首根っこを掴んで自分の方に引き寄せた。
それ自体は構わないのだが、何しろ力が強く、龍麻は筋を違えそうになってしまう。
ぬいぐるみか何かのように龍麻を抱いた雪乃は、二度しゃっくりをすると、
普段は半身と公言することもある妹に対して激しく所有権を主張した。
「そうだ噛むなッ! こいつはオレんだぞ」
それに対して雛乃は、いつもならこうした姉の癇癪にも一歩下がって応じるのだが、
今日はとげとげしく刃向かってきた。
真っ黒な瞳を顔の真ん中に寄せ、軽く唇を尖らせて姉に詰め寄る。
「いつ、誰が決めたのですか」
「オレが今決めた」
勝手過ぎる理屈に、雛乃は答えなかった。
無言で姉を睨みつけていたかと思うと、普段の彼女からは想像もつかない速さで顔を寄せる。
「龍麻様」
返事をするよりも先に、龍麻は顔中に熱気とほのかな酒の匂い、そして熱い唇を感じていた。
「……!」
積極的に潜りこんでくる舌。
強く、身体全体を押し付けてくる雛乃に、龍麻は抗うすべなく翻弄される。
心がふやけてしまうようなくちづけは、雛乃が満足し、
龍麻が完全に骨抜きになってしまうまで続けられた。
殊更に糸を見せつけて、妹は姉を挑発してみせる。
それを屹と睨み返した雪乃は、まだ余韻のただなかにいる龍麻の両頬を挟みこむと、
歯がぶつかるほどの勢いで唇をぶつけた。
「う……ん」
立て続けに二人の女性にキスをされるという、大抵の男は望んで得られない境遇にいる龍麻だったが、
必ずしも幸福というだけではなかった。
547(8/20):2005/10/24(月) 21:26:05 ID:2tTQUJhP
雪乃のキスも雛乃に劣らず気持ち良いのだが、二人続けてでもあり、
また雪乃が凄い勢いで吸うので、呼吸が出来ないのだ。
それでも龍麻はよく我慢していたが、遂に息が続かなくなって、たまらず止めさせた。
キスで息もたえだえになるというのは、女の子がそうなるのは見ていて幸せでも、
自分がなると単に苦しいだけでしかない。
おまけに酒の匂いで意識が朦朧としているところを、雪乃が胸倉を掴んで揺さぶってきたので、
龍麻は目が回って仕方がなかった。
「長かった」
「へ?」
「オレの時より一秒長かった」
「数えてたのかよ」
「な・が・か・っ・た・ッ!!」
「わ、わかった、悪かったよ」
龍麻が謝ると、雪乃は目を閉じる。
何をして欲しいのかは判るので、龍麻はもう一度唇を重ねた。
今度は意識して、かなり長い時間舌を絡める。
それでも口を離すときは恐る恐るだったが、雪乃はご満悦な表情で頬を寄せてきた。
「へへッ、なぁ龍麻」
「なんだよ」
「オレさ、お前のこと好きだぜ」
「そ、そうか……」
「そうなんだよ。だからお前はこれ以上モテなくたっていいんだよ」
面と向かって告白されたのは初めてで、龍麻は酷く恥じらってしまった。
なにしろ雪乃とはなし崩し、という言葉の見本のように関係を持ってしまったのだ。
もっともそうでなかったとしても、
恐ろしく照れ屋の雪乃が素面で愛を囁いてくれるとも思えず、泥酔万歳、な龍麻だった。
すると。
都合二回もキスを見せられた雛乃が、これも普段の彼女からは想像もつかない、
感情を露にした様子で姉に詰め寄った。
「姉様」
「なんだよ」
「龍麻様とは、わたくしが先に知り合ったのです。姉様といえど、勝手なことは許せません」
「そんなの関係ねぇだろ。オレはこいつを気に入ったんだからよ」
「姉様はいつも、そうやって……!」
多分二度とは見られない姉妹喧嘩だったが、あまりにも目の前で繰り広げられているので心臓に悪い。
と言って逃げ出すことも出来ず、二人の、文字通り間で事の推移を見守るしかない龍麻だったのだが、
展開は予想を遥かに超える方に進んでいった。
548(9/20):2005/10/24(月) 21:27:00 ID:2tTQUJhP
「雛ぁ」
「……」
雪乃が呼びかけても、雛乃は答えない。
いよいよ落雷の気配を感じて龍麻が固唾を飲んでいると、雪乃はなんと、
手を出したのではなく、妹の唇を奪った。
「……!!」
剣呑な空気が、爛れたものに変わる。
雪乃と雛乃が、髪型などが違うとはいっても紛れもない双子が熱い口付けを交わしているというのは、
桃源郷に行ったとしても見られないであろう、極上の光景だった。
しかも息遣いや舌の動きまで垣間見える特等席での鑑賞とくれば、
龍麻の興奮は否が応にも高まるしかない。
始めは驚いていただけの雛乃も、次第に力を抜き、姉に応じるように舌を絡めだした。
龍麻は雪乃の膝に頭を乗せ、真下からキスを見上げる。
俺も混ぜて欲しいなぁ、と思考に直結した欲望を抱きつつ。
「ね……ぇさま……」
「オレはなぁ、雛のことも好きだぞ」
キスを終え、雪乃は満足げに息を吐いた。
笑う姉と対照的に、雛乃は涙ぐんで頭を下げる。
「姉様……ごめんなさい、わたくしは」
「いいってことよ。な、龍麻」
「お、おう」
何が、な、なのか判らないまま、とにかく龍麻が頷くと、雛乃はまた目許を拭った。
「姉様……わたくしも、お慕い申し上げております」
顔をすりよせて情愛を露にする雛乃の、艶やかな髪を撫でてやっていた雪乃は、突然大きく頷いた。
「よし決めた」
「ね……姉様?」
姉と仲直りできたのも束の間、雛乃に新たな試練が訪れる。
雪乃は、喧嘩する原因となった龍麻そっちのけで、妹の身体をくるりと半回転させたのだ。
「今日はオレがお前にしてやるよ」
言うが早いかお揃いのセーターをたくし上げ、お揃いではないブラジャーを露出させた。
慎ましやかなピンク色の下着と、同じく淡く桃に染まった肌。
龍麻は放り出されたのも忘れて、恥じらう雛乃を見つめた。
「きゃあっ、姉様っ」
「なんでお前の方が胸大きいんだよ。双子なのにおかしいじゃねェか」
両手でがっしりと妹の胸を掴んで、雪乃は声を尖らせる。
形を確かめるようにふにふにと動く姉の手に、雛乃は上手く答えられないようだった。
549(10/20):2005/10/24(月) 21:28:02 ID:2tTQUJhP
「それは……」
「まさか龍麻が揉んでんのかッ!」
「揉んでないよ、ちょっとしか」
「そうか、よし、それじゃ揉め」
雛乃の方を大きくしたら、差が広がるだけだと思うのだが、何しろ今の雪乃に理屈は通用しない。
龍麻はおとなしく、たくしあげられたセーターから覗く程よい膨らみに手を添えた。
「た、龍麻……様……」
「ごめん雛乃、今の雪乃には逆らえないよ」
「で、でも、何か嬉しそう……で……」
「そんなはずある訳ないだろ」
真面目な声で龍麻は否定するものの、手の動きがそれを裏切っている。
もう触れたことは数しれないが、何度触っても飽きることはない適度な膨らみを、
大きくなれと念じながら揉みあげた。
妹の乳房が男によってマッサージされているのを雪乃は満足げに見ていたが、
やがてそれだけではつまらなくなったらしい。
「オレにも揉ませろ」
龍麻が片方の胸を空けてやると、同じように妹を刺激し始める。
同じ、といってももちろん強さや上手さやその他諸々は異なり、
要するに雛乃は左右の胸で別々の快感を受けてしまうのだった。
「っ……ぁ……姉様……龍麻……様……」
珍しく雛乃が戸惑っている。
いつも底知れぬ余裕のようなものを持ち、内心敵わないなと思っている雛乃の、
可愛らしい一面は、龍麻の薄い理性の壁を直撃していた。
雛乃のブラを外し、慎ましく現れた、薄く色づく尖りを含む。
「やっ、あ……っ、そ、れは……違い……んっ」
早くも建前すら放棄した龍麻だったが、雛乃以外に咎める者はいない。
それどころか雪乃も面白がって、直接妹の乳首を転がし始めた。
姉と龍麻に挟まれた雛乃は、窮屈そうに身悶える。
龍麻の口の中で蕾は固さを増していき、すぐに一杯に膨らんだ。
力の抜けた雛乃の身体が少しずつずり下がっていく。
それを雪乃は、人形を抱くように抱えなおしてやった。
しがみつく妹に、軽く遠くを見る目をする。
酒のせいで記憶が近くにきているのか、微笑んだ雪乃は彼女達の幼少の思い出を龍麻に話した。
550(11/20):2005/10/24(月) 21:28:50 ID:2tTQUJhP
「小っちぇ頃はよ、良く雛が男に苛められたんだけどよ、
そういう時はいっつもこうやってオレのトコ来たんだよな」
「姉様……覚えて……」
「忘れるワケねぇだろ、大事な妹なんだからよ」
ひっく、と最後はしゃっくりで締めた雪乃に、妹は感極まって抱きつく。
美しい姉妹愛に、龍麻もいい話だ、と乳首を含みながら少し涙ぐんでしまっていると、
雪乃の陽気な声がもやのかかった鼓膜に流れこんできた。
「よし龍麻、スカート脱がせろ」
「姉……様?」
「今日はオレがしてやるっつってんだろ」
変な部分だけはしっかり覚えている雪乃は、さっさと自分は脱いでしまう。
あっけらかんと下着を晒す雪乃に、束の間酔いも忘れて顔を見合わせる龍麻と雛乃だったが、
何しろ今の雪乃には逆らえない。
逆らえないと言ったら逆らえないのだ。
雪乃に力強く首を振った龍麻は、勢い込んで雛乃のスカートを脱がせた。
雛乃は反射的に暴れるが、二人がかりで押さえつけられてはどうしようもない。
結局龍麻を興奮させただけで、あえなく下着姿にさせられてしまった。
「へへッ、可愛い下着履いてんじゃねェか」
三流ドラマの悪役のような台詞を吐いて、姉は妹の下着に目を細める。
だが、龍麻がそれを脱がせようとすると、いきなり頭をはたかれた。
「バカ野郎ッ、それはオレの役目だッ」
怒られた龍麻はすごすごと雪乃と位置を変わる。
もう雛乃も抵抗するのに疲れたのか、おとなしく身を任せていた。
「ヘヘヘッ、脱がせるぞッ」
ますます悪役じみたことを言いながら、雪乃は下着に手をかける。
龍麻が思わず生唾を飲みこむ光景が、目の前に広がった。
一糸纏わぬ姿になった雛乃。
その上に下着だけ着た雪乃が跨り、二人は熱っぽく見つめあっている。
やがてその唇はひとつに溶け合い、
くぐもった音を立てて更に口腔までもを溶かしながら激しく混ざりあった。
「ふぅ……ぁ……ねぇ……さ……」
「んッ……くっ、ひな……」
お互いの名を呼びながら、共に生まれてきた二人はいつ果てるともしれないキスを続ける。
姉の背中に回った雛乃の手がブラを外し、そのまま背中をなぞって腰へと滑り降りていった。
雪乃の手はもう隠すものもない妹の肌を存分に撫で回り、戯れる。
551(12/20):2005/10/24(月) 21:30:04 ID:2tTQUJhP
それらの光景は龍麻の入る余地のないもので、
龍麻は疎外感と劣情を同時に抱くという、やや救われない気分に陥っていた。
と言って雪乃の機嫌を損ねるのも怖く、間男めいた状況をどうしたものかと思っていると、
ぐったりとなった雛乃を解放した雪乃が座った目で見る。
「なにぼーっと見てんだよ」
「お、おう」
すっかり雪乃の子分となった龍麻は、言われるままに雛乃の上体を抱き上げた。
朱が差した裸身はほのかに温かく、置くだけで掌が甘く痺れる。
雛乃ももう我を忘れはじめているのか、腕を絡め、更なる快感を求めてすがりついてきた。
「は……っん」
臍に置いた手を上へと撫でていき、乳房を下から持ち上げる。
掌にわずかに足りない膨らみを、愛しみつつ丁寧に押し包み、そっと力を加えると、
雛乃の喉が心地良さげに震えた。
親指の腹でしこっている蕾に触れてやると、濡れた唇から熱い吐息が生み出される。
雛乃の身体をしっかりと抱き寄せながら、龍麻がもう片方の胸も愛撫しようとすると、
雪乃が妹の下半身に潜りこんでいた。
「あ、あ……っ! ね……さま……」
しどけなく開かれた足に手を添え、突き出すようにして雪乃は、雛乃の足の間に顔を埋めている。
やがてその場所からくぐもった水音が聞こえるのと、雛乃が嬌声を漏らしたのはほとんど同時だった。
「あぁ……いやっ、あっ」
「オレはなァ、ここが気持ちいいんだよ。雛もそうだろ」
雪乃は束ねた髪を揺らし、雛乃の淫らな部分を細やかに責める。
いつのまにか指も使い、自分が感じるのだという部分を、余すところなく妹に教えた。
「あ、ぁ……姉……さま……っ」
雪乃の言う通りなのか、雛乃は足を突っ張らせて恍惚に震えている。
よほど気持ちよいのか、龍麻がどこに触れてもその都度過敏なくらいに身悶えてしまっていた。
姉にいじめられる妹というのは、とても珍しい光景で、龍麻も止めるのを忘れ、つい見惚れてしまう。
「ふっ、ん……あっ、んくぅっ」
良く見えないのが残念だが、雪乃の言う通り、双子は気持ち良い部分も同じなのか、
雛乃は的確に感じさせられているようで、次第にその声が大きくなっている。
彼女の、下腹を熱くさせる音色を紡ぐ唇に誘われて、
龍麻は頬に手を添え、しっとりとくちづけた。
552(13/20):2005/10/24(月) 21:31:09 ID:2tTQUJhP
「んっ……んふっ……」
積極的に応じる雛乃は、自分から舌を求めてくる。
熱く塗れる舌は時折跳ねて、予期せぬ快感を龍麻にもたらした。
いつもよりも深く、いやらしく舌を交え、乳房への愛撫も怠らない。
そして秘唇は雪乃がこれも熱心に責めていて、雛乃はいかにも切なそうに身をよじらせていた。
「んうぅっ……ふっ……う……」
鼻からさかんに息を漏らしながら、キスを止めようとはしない雛乃の、
細い首筋がふと龍麻の目に入る。
ひねった首筋になぜかひどく情欲を刺激され、龍麻はふとそのなだらかな部分を撫でてみた。
「……っ!」
反応は劇的で、色気がいちどきに零(こぼ)れた。
思いがけず雛乃の弱い所を見つけた龍麻は、その辺りをくまなく触ってみる。
どうやら雛乃は下顎から首筋にかけてが特に弱いようで、
産毛を逆立たせて感じているのが猫みたいだ、と龍麻は思った。
顎の一番奥、首の付け根のところを人差し指で優しくなぞると、雛乃の身体が強張る。
柔らかな丸みを帯びた身体が、その時だけはすくみ、鎖骨が浮き出るのが愉しかった。
身体をひねってキスを続けているのが辛そうな雛乃の、右手で頬を支え、左手で首筋を撫でる。
「ん、ん……!」
いつまでも続けていたくなる甘美な時だったが、口の中で、急に喘ぎが弾けた。
二人に責められていてはそれも当然で、龍麻は彼女の余韻をすっかり吸ってから雛乃を解放する。
息も絶え絶えに瞳を潤ませる雛乃に、少し罪悪感が芽生えて龍麻は姿勢を楽にしてやった。
「雛乃……大丈夫?」
「い、いえ……わたくし……幸せ……です、ね、姉様と……龍麻様に……
同時に……愛しんで、頂けて……」
ゆるやかな恍惚に顔を染め、雛乃は答える。
彼女の健気さに龍麻がいささか場違いな感動をしていると、
口の周りを妹の愛液で濡らした雪乃が身を起こし、まだ呼吸も整っていない雛乃の唇を塞いでしまった。
「ふっ……ぁ……」
自分から応じる力は残っていないが、拒みもせず、雛乃は姉を受け入れる。
激しくはない、情愛に満ちたくちづけは、けれど例えようもなく淫靡で、
後ろで雛乃の身体を支えている龍麻はもう我慢が出来なくなってしまった。
雛乃を雪乃に任せ、服を脱いで用意を整える。
龍麻が雛乃の開かれたままの足の間に位置どると、
くちづけを終えた雪乃が座った目で、しかし悪戯っぽく笑った。
焦っているのを見抜かれたようで赤面しながらも、龍麻は屹立を雛乃の陰唇に添える。
「雛乃……いい?」
553(14/20):2005/10/24(月) 21:32:05 ID:2tTQUJhP
「はい……お願い、いたします」
消え入りそうな声ながら艶然と微笑む雛乃は、確かに雪乃と時を同じくして生まれた姉妹だった。
龍麻が腰を沈めると、雪乃が充分に濡らしておいてくれた秘唇は、何の抵抗もなく屹立を収めていく。
熱く潤う媚肉は最奥へと肉茎を招き、早速うねり、締め上げてきた。
いつもよりも熱く、ねっとりと絡みつく彼女の膣に、
そのまま、ただ繋がっているだけで果てそうな気配を感じ、龍麻は性急に動き始める。
「あ……あっ」
床に寝かされた雛乃の髪があわただしく跳ね、得もいわれぬ香りを漂わせた。
快楽に耽る龍麻と、恐らく耽っているであろう雛乃。
二人はいいとして、雪乃は一人取り残されている。
さっきの威勢はどこへやら、彼女は女の子らしく両手を膝の前について、
龍麻と雛乃が繋がっている部分を興味津々に覗いているが、
彼女にも同じ快楽を味あわせてやりたい、と龍麻は調子のいいことを考えていた。
と言っても身体は、更に言えば器官はひとつしかなく、
二人を同時に満足させることはいくら龍脈の力をもってしても出来ない。
こうなったらまず雛乃を、それから雪乃も、と、
雛乃を通して流れ込んでくる快楽の波に半ば溺れ、
ますます調子のいいことを龍麻が考えていると、妹が姉の手を取った。
「姉様……わたくしにも、姉様を……」
「お、おう」
龍麻が思いつきもしなかった名案を、雛乃は考えついていたのだ。
酔っていようと雪乃が妹の頼みを断れるはずもなく、どもりつつも頷く。
下からは妹の、上からは龍麻の視線を受け、引くに引けなくなった雪乃は、
下着を脱ぐと、おそるおそる雛乃の顔の上に跨った。
雪乃の、妹と同じくらいには潤んでいた秘唇からは滴が降り注いだが、
雛乃はそれを避けもせず顔に浴び、姉の細い腰を掴んで手繰りよせる。
「う、あッ、雛……ッ」
姉が弱いところは、妹も弱い……ならば、妹が弱いところは姉も弱い道理で、
しかも姉よりは経験が多い雛乃は、巧みに自分の弱い部分を使って姉を責めた。
「んッ、待て、待てった……ら……ッ」
雛乃の中指に、膣のごく浅いところの上壁を引っ掻かれ、
雪乃はたまらず手近にあるものにしがみついた。
しかしその支えは、黙って支えれば良いものを、上半身を引き寄せ、キスを迫ってくる。
「お、お前も止めろ……ッて……っ」
妹に腰を押さえられて身動きがままならないところに、
支えは支えるどころか指を絡めて動きを封じ、唇を奪う。
口の中を吹き抜ける熱風に、雪乃は抗いきれなかった。
「あ……むっ、んッ」
舌だけに狙いを定め、誘い出してくる龍麻に夢中で応える雪乃は、
身体の上下から快感を流しこまれ、呆けてしまう。
どこに力をかければいいのか全くわからなくなって、結果、
二人のしたいようにされてしまうのだった。
554(15/20):2005/10/24(月) 21:33:13 ID:2tTQUJhP
「ふっ……うぅ……ッ」
舌をもごうかという勢いのキスをする龍麻と、敏感な芽を、やはり強く吸いたてる雛乃。
二人は示し合わせたように翻弄し、もともと高くはない防波堤を簡単に乗り越える波を雪乃に送りこんだ。
「ん、ん……ッ」
酒を呑んで荒くなっていた雪乃の語調が、みるみるうちに柔らかくなっていく。
そして語調だけでない、身体が醸す雰囲気も、艶やかなものに変わっていた。
龍麻は首をしっかりと抱え、逃げ場のない快感を、
雛乃はくつろげた花唇に舌を埋め、ぬらりと広がっていく快感を、惜しみなく雪乃に注ぎこむ。
「んん……ッ、む、う……っ」
もとは自分が雛乃を責めていた立場だったということも忘れ、
雪乃は快楽を、身体が弾けてしまいそうなほど受けていた。
だらしなく開けてべとべとになるまで舐めまわされる口はもとより、
遠慮がちだった腰も、いつのまにか妹に押し付けるようにしている。
涌き出る蜜を啜られ、火照った媚肉を舐められると、気持ち良くてどうしようもなかった。
熱を感じ、身体が跳ねるたびに力が抜けていく心地良さは、やがて限界を迎える。
「あ、ぁ……ッ!!」
髪を束ねる赤いリボンを大きく揺らし、龍麻の肌に爪を立てて、
雪乃は訪れた激しい絶頂に暴れた。
雛乃の弱点だった白い喉を一杯に反らせ、全身から何かを搾り出すように硬直し、ぐったりとなる。
屹立を包む快美感と、目の前で恍惚の表情を浮かべる女性とがリンクしていないことに
不思議な感覚を抱きながら、龍麻は雪乃の背を撫でた。
「あれ、雪乃……先にイッちゃったのか」
「う……ぁ……だ……って……」
「ちょっと待っててな」
妹に較べてほんの少しだけ細い身体を抱き寄せて、龍麻はそのまま抽送を再開する。
その震動は雪乃にも伝わり、達したばかりの身体を苛む新たな刺激を、
雪乃は過負荷になりながらも受け入れるしかなかった。
「や、ぁ……なんだよ、これ……っ」
「気持ちいいだろ?」
自身が貪る禁断の快楽は伏せて、龍麻は姉と妹の体温を同時に感じる。
真っ直ぐに背中を伸ばした姿勢で、腰だけを動かし、屹立を雛乃に突き入れる。
555(16/20):2005/10/24(月) 21:34:29 ID:2tTQUJhP
もちろん激しくは動けないが、三人で同時に交わっているというだけで龍麻も雛乃も
常になく興奮しており、柔らかな肉の奥まで屹立を埋めると、雛乃の切なげな喘ぎが響いた。
それは雪乃を共鳴させるかのように響き、龍麻を追い詰める。
屹立に感じる熱と蠕動は今や最高潮であり、雛乃も終わりがほど近いと龍麻に教えていた。
雪乃をしっかりと抱き、彼女ごと貫くように雛乃に杭を撃ち込む。
数度その動きを繰り返すと、雛乃の膣が細やかな痙攣を始めた。
「龍麻様……! 姉……さ、ま……っ!!」
弱い叫びを残して、雛乃が達する。
汲々と締め上げる媚肉に、ぎりぎりまで堪えた龍麻は、もっとも昂ぶった瞬間に己を解き放った。
「ぅ、あっ……!!」
精を放たれて、雛乃は感極まった叫びと共に果てる。
彼女の上では雪乃が、まるで自分も達してしまったかのように小刻みに震えた。
ぐったりとなった雛乃の膣から、龍麻はまだ硬さを保ったままの屹立を引き抜いた。
雛乃との交わりで精気を全て消費してしまったかと思われたが、
潤んだ瞳で順番を待っている雪乃を見れば、たちまち回復するというものだった。
雪乃は直接快楽を与えられていないのに呆けてしまっており、
尻からそっと足の間に触れても抵抗はみせなかった。
雪乃の秘唇が、すでに充分過ぎるほど濡れそぼっているのを指先で確かめると、
龍麻は息つく暇もなく雪乃の膣へと屹立を沈める。
雛乃の蜜に塗れたそれは、ほどなく新たな熱気と快楽のただ中へとうずもれていった。
「あ……ッ、龍、麻……ッ」
あぐらを掻いた上に汗ばんだ降ろすと、雪乃は戸惑ったように声を上げる。
その隙に、龍麻は一気に奥まで貫いてしまった。
「ふ……あぅッッ」
辿り着いた、と思った瞬間、かくん、と雪乃の身体が落ちる。
強烈に揺さぶってくる快楽の波に耐えながら、龍麻は小さく腰を揺らし始めた。
雪乃の中は雛乃よりもきつく、まだわずかに硬質さを残している。
その中を意識してかき分けていくのはまた違った快感があり、痺れが止まらない。
夢中で背中に腕を回す雪乃の掠れた息遣いは、それを助長するだけだった。
556(17/20):2005/10/24(月) 21:35:35 ID:2tTQUJhP
「はっ……ふッ、あッ……んぁっ」
酒の熱だけではない、火傷するような呼気が浴びせられる。
欲情を焚きつける匂いを、龍麻は直接口から吸った。
「んふッ……ん、む……ッ」
呼吸を交換する。
爛れた気持ち良さが脳を灼き、力任せに乳房を掴んだ。
「んぐ……ッ」
呻き声。
力を弱める。
喘ぎ声。
雪乃の声を、龍麻は空気に触れさせることなく変えていく。
屹立が膨らむ。
雪乃の媚道が締まる。
先端で行き止まりを探るように腰を突き出し、密着させた。
「なぁ、龍、麻……っ」
キスをしたまま果てようとすらしていた龍麻に、不意に雪乃が話しかけてきた。
とろとろに掻き混ぜられて、舌がうまく回らないようだったが、懸命に口を動かす。
「お前……っ、これからもい、一緒……だからなっ、オレと、雛……とっ」
その時の雪乃の口調は、確かに姉のものだった。
何故か胸が熱くなった龍麻は、ほとんど快楽の中に霞んでいた意識を引き戻して答える。
「当たり前だろ。ずっと、三人で……だろ」
「ヘヘッ、わかってんじゃねぇか。そういうこと……なんだからなッ」
言い終えた直後、雪乃は絶頂を迎えた。
自分から龍麻にしがみつき、最後のひと波を招き入れる。
屹立が根元まで浸かる感覚に、搾り取ろうと収縮する肉の感覚が混じり、
龍麻をさらっていった。
「あッ、あぁ……っ!!」
雛乃の根元から奪い取ろうとするような蠕動とは異なる、優しくこそぎとるようなうごめき。
こんな部分に二人の意外な違いがあったのだと思いながら、龍麻は雪乃の中で果てた。
557(18/20):2005/10/24(月) 21:39:44 ID:2tTQUJhP

目が覚めた雪乃は、不自然すぎる状況がすぐには理解出来なかった。
裸で毛布を被っている自分と雛乃、
そしてこたつに下半身を突っ込んで寝転がっている龍麻。
何かとんでもないことが起きたのでは、と青くなったが、
ずきりと頭に走った痛みが大体のことを思い出させた。
「あいたたた……オレ……」
自分には全く記憶がないので、龍麻が毛布をかけてくれたのだろう。
雪乃は気だるさと感謝の念と気恥ずかしさが一体となった、むず痒い笑みを浮かべた。
しかしすぐに、自分も、気持ち良さそうな寝息を立てている妹も、
裸のままで寝かされたことに軽く不満を抱き、罪のない龍麻に向かって顔をしかめた。
とりあえず雛乃を起こして服だけは着させようとすると、
妹の手がいなくなった自分の上半身があった位置へと伸びる。
「姉……様……」
物心ついた時から変わらない、でも少しずつ変わっている声。
その手を握った雪乃は、妹を起こすのを止め、もう一度布団をかぶりなおした。
触れ合った身体は、とても暖かかった。
何か忘れているような気がしながら、その暖かさに抗う気もなく、
雪乃はふたたびまどろみに落ちていった。

その数分後、雪乃が忘れたものは、ひときわ大きなくしゃみをした。
寒さに身体を震わせたものの、起きようとはせずまた眠る。
家の中とはいえ、一月に裸で眠って無事ですむはずもなく、
龍麻はめでたく風邪を引き、仲良く二人に看病されることになるのだった。



レス数計算合ってないのはいつものこととして、
>>539
見れませんね……つかデリられました(w
おそらく放送禁止用語にひっかかって。
今次のスペースを探してますが、決まったらこそっと告知させて頂きますです。
558名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:26:43 ID:LvS4Epdv
 ∧_∧
( ;´∀`) ちんこ勃ってきた。 むしろ射精そう。
人 Y /
( ヽ し
(_)_)

559名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 03:25:37 ID:MrXgk/La
>>557
GJ!
やはり織部姉妹丼はいい……
560名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 10:35:39 ID:BHpHgG44
>>557
久しぶりにいつもの人乙です!
本編の方も楽しみにしてます。
561名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 01:14:55 ID:2XkoskoS
>557
GJ!!
しばらくネット出来ないでいるうちに引越されたのかorzと思ってました
告知楽しみにしてます!
562名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 11:23:53 ID:rTh3lwHS
>557
GJ!
やっぱ織部姉妹はいいね〜
その筆力で、今度は龍麻×舞園書いてもらえませんか?
嫌いな人もいる寝取り物になってしまうでしょうが・・・
引っ越したのならともかく、閉鎖してしまったかと思いましたよ
安心しました
563名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 22:32:10 ID:BQMpnS+f
>>562
寝取りというジャンルはあまりにも守備範囲外なのですみませんが書けません。
564名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 11:33:18 ID:7RCWuwhA
>>563
お疲れ様です。
是非いつか5年後のマリィものを・・・
565名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 22:40:12 ID:4JOQ5Ccc
いや、この際5年後でなくても
いえ!私ロリコン違うね!!本とよ!!
566名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 14:38:21 ID:Iv/6XTj8
では薫をリクエスト…しようと思ったけど御門に消される
567名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 21:30:53 ID:qy4x94au
ハーレム展開…
568名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 13:40:28 ID:pU+HM/Pi
寂れたな・・・
エロ無しプロローグで良ければあるのだが

>563
お返事ありがとうございます
寝取りは冗談半分だったのでお気になさらないで下さい
569名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 12:07:46 ID:DrwaCF1/
主人公以外のネタを妄想するのは荒れるかな…?
570名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 13:09:46 ID:iS0D4Wto
自分は主人公以外もおk
むしろ純愛スキーとしては仲間使いたい
番長とか侍とか忍者とか
571名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 00:40:23 ID:jjItu+kt
>>569
ホモじゃなければいいよ
百合ならかえってありがたいし
572名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 13:16:17 ID:uxYkwaIG
個人的には、
寝取られた〜!って気持ちになるので遠慮して欲しいのだが
573名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 16:49:41 ID:TFfwSw4+
でも主人公に限定しちゃうと妄想の幅が狭まっちゃうのも事実なんだよね…
それでスレが寂れてくのは困りものだし
自分は過去ログにあった、桔梗と御神槌みたいな話も好きだし

折衷案として、タイトルかメル欄にキャラの組合せを入れて
駄目な人はあぼーんしてもらうのが一番無難?
574名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 03:58:38 ID:X26jHOmK
>>573
それでいいんじゃないか?

しかし、主人公以外だと寝取られたと思うものなのか…
今まで他作品のスレにいたせいか、聞いたことのない意見で驚いた。
575名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 04:56:10 ID:VCfuKELB
>>573
私もそれに三世いや、賛成


>>574
このゲームは

主人公=プレイヤー(自分)

という色が強いからじゃないか?
それから、最後の二行は書かない方が良かったのでは?
相手の感想を否定している様な感じがした  私だけかもしれないが
すまん、私のこれもうざったい書き込みだったな
576名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 05:00:15 ID:QVZNqGIy
しかしまあ龍麻×舞園とかだとむしろ寝取りな感が強いとは思うし、微妙なとこではあるね
577名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 10:50:51 ID:CLcNp7/u
寝取り駄目なやしは少ない
寝取られ駄目なのは多い
578名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 16:15:27 ID:WT4w0Bod
寝取りは駄目だが、寝取られは構わん

霧島と舞園だったら、元々恋人同士の設定だし、寝取られとも感じないがな。
579名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 21:17:28 ID:oLYmX7gh
バハムートラグーンをクリアしたばっかりの俺はなんでもござれだ。
580名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 22:50:05 ID:z8oFxuG7
>>564
>>565

書いたんですけど非エロが長くなっちゃったんで
こっちに落とすのは控えることにしました。
良かったら読んでみてください。
581名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:30:00 ID:TUJTiMRH
すんごい今更だけど、絵板消えてる?いつ消えちゃったんだろ
582名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 00:27:09 ID:2b1IJ9CS
>580
あなたのサイト、毎日3回ぐらい無駄にチェックしてます。
583565:2005/11/18(金) 17:37:14 ID:f/6ZNtEM
580!
あなたの萌えエロい行動ッ!
ぼくは敬意を表する!!
584名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 17:49:30 ID:DCE/BRHq
>>583
興奮しすぎて日本語が変になってますよw

しかし以前は小蒔好きだったはずなのにいつの間にか年上にしか萌えない体になってしまった。
絵莉さんにいいように扱われながらハァハァしたい…
585名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 02:47:04 ID:92KpRZw7
>>584
年々ストライクゾーンが狭まっていく茨道だな。
586名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 10:57:39 ID:O2oiG0VR
orz
587名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 12:49:30 ID:oGananPb
妙齢の年上スキーに言ってはいけないことを…_| ̄|○
588名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 12:49:40 ID:EKUaCxQM
マリア先生、たかこ先生、桔梗に思う存分萌えるが良い
589名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:41:13 ID:odZvVcuN
>>584
583はたぶんジョジョ
590名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 16:24:59 ID:jyzXUoYY
たかこ先生はともかく残りの二人は幾ら年取っても美人だろうから大丈夫ですね
591名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 21:58:18 ID:D+Pw5pd1
1、瀕死の重傷を負って桜ヶ丘中央病院に担ぎ込まれる

2、たか子先生が脂肪を燃やして心霊治療する

3、退院

1〜3をたか子先生がスマートになるまで繰り返せば美熟女の出来上がり
592名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 23:40:05 ID:gB1HQocP
次の治療で体が持たなくなって……(ー人ー)ナムー
593名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 08:03:45 ID:3PaFHqxf
保守
594名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 11:03:15 ID:vdFcndbE
>>563 神様、サイト消えてないかい?見られない。
595563:2005/11/23(水) 21:34:01 ID:lwOIxUhi
>>594
本当だ_」 ̄|◯
今度は放送禁止用語は使ってないんですけど……
でも消されてしまったものは仕方ないので、また鯖探しの旅に出ます。
ご迷惑をおかけしますが、決まったらまたこそっとお知らせさせて頂きます。
596名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 21:51:58 ID:DbNQA0c+
神様、余計なお世話だったらすまんが参考にしてくれ。
同人OK鯖総合スレまとめサイトだ。
ttp://f43.aaa.livedoor.jp/~sils/
597名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 07:47:27 ID:I/twhwg4
朧の制服姿で芙蓉にはまった自分は年上スキーに入りますか?
598名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 13:45:52 ID:CkS0QqTJ
597は和紙フェチ
599名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 22:07:10 ID:jvu5WUJT
>>594 595

あれ、俺今行ってきたばかりですよ?
新作は龍×小でしたよね?
コマキストの私にはエロ無くともGJでしたよ♪
600名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 22:39:54 ID:2BZjNc8f
お前はとりあえず俺か私かハッキリ(ry
601563:2005/11/24(木) 23:48:06 ID:mYx1TdKz
>>599
(;´д`)ウヘァ単なるテンポのようなものだったみたいですね
もう有料鯖申しこんじゃった……

どのみち今借りてるところは広告がデカくて気に入らなかったんで、移行します。

>>596
ありがとうございました。参考にさせていただきました。
602名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 22:02:06 ID:kcgWjgE9
>>601
移転乙です。
なんか広告無いと見違えますなw
603(1/12):2005/11/28(月) 23:19:48 ID:Ro4w21Js
部屋の中に立ちこめる匂いは、既に匂いとすら呼べないものだったかもしれない。
甘く、鼻の奥にいつまでも残るような香り、
男の身体から発せられる良いとは言えない汗臭、
そして女達の肌から醸し出される牝の性臭。
常人なら数秒と耐えられずに部屋から逃げ出すか、
あるいは気を失ってしまうだろうという濃密な、魔香とも言うべき臭気の空間が、
大きなベッドを中心として形作られていた。
「はぁ……ぁ……ッ……」
そしてその部屋の中には、四人の男女がいて、はばかることもなく嬌声を唄っている。
音程も大きさも異なるそれらの声は、時に重なり、時に離れ、絶えず響き、戯れていた。
四人が乗ってもまだ余裕のある巨大なベッドの中央には、唯一男がいる。
そしてその両脇と、下半身に、三人の女性が。
年齢も、タイプも異なる美女をかしづかせ、思いのままに肢体をまさぐる男の姿は、
男性なら一度は夢見るものであろう。
すっかり心酔した様子で肌を舐め、キスをせがむ両脇の女性に望むものを与えながら、
この部屋の唯一の男である龍麻は、右手で葵の乳房を、左手でマリアの尻を揉みしだいていた。
「緋勇……くん……」
「フフッ……龍麻……」
同級生と担任の教師は、鼻にかかった甘え声を出しながら、
いずれ劣らぬプロポーションの身体をこすりつけてくる。
葵の成熟寸前の身体、マリアの完熟した身体、
その双方をも、龍麻は惜しげもなく玩ぶことが出来る立場だった。
現に二人の胎には既に精が注ぎこまれており、
そして二人はそれだけではまだ飽き足らず続きをねだっているのだ。
若く、また龍氣によって、いわゆる絶倫的な龍麻も、
彼女達に屹立をねじ込む意欲はまだ十二分にあったが、今、
彼の屹立は勃起こそしているものの、もう一人の女性の玩具と化していた。
604(2/12):2005/11/28(月) 23:20:24 ID:Ro4w21Js
「ぅ……」
雁首の裏側を快い刺激が疾る。
舌の先でそこだけを舐められるとどうしても腰が浮いてしまう龍麻の習性を見逃さず、
舌は幾度も同じ場所を責めたててきた。
「絵莉……さ……っ」
昂ぶっていく射精感に、少しペースが早過ぎると思った龍麻が止めさせようとするが、
絵莉は全く聞き入れることなく口淫を続ける。
血管の浮き出る肉棒にねっとりと舌を這わせたかと思うと、
一転、硬く尖らせた舌先で龍麻の弱い部分を集中的に刺激してくる。
葵やマリアのフェラチオもたまらない快美感をもたらすものであったが、
絵莉のそれは、深い沼に引きずりこまれるような、そら恐ろしささえある快感を与えるものだった。
「う……ぁ」
温かな感覚が亀頭を包みこむ。
龍麻は自分の性欲に経験に裏打ちされた、
彼女達三人を相手にしてもそれぞれを満足させてやれるという自信を持っていたが、
この、絵莉という新しく加わった妙齢の女性は、
龍麻が初めての男であった葵や、美貌の割に経験の少なかったマリアと異なり、
始めから旺盛な淫欲を龍麻にぶつけてきて、ともすれば龍麻は追い詰められてしまうのだった。
今も絵莉は、日本人男性の平均を大きく上回るペニスを、一度に咥えこんだりはせず、
まずもっとも敏感な部分だけを口中に収める。
それでも口は大きく開けねばならず、端正な顔立ちが醜く崩れてしまっていたが、
彼女は自分の顔がふしだらに歪んでいることなど意に介さず、
愛しい男──より正確に言うなら、愛しいペニスに恍惚を与える悦びに浸っていた。
唇で輪を作り、肉茎をなぞりあげる。
「んっ……ふ」
口の中で大きさを増す猛りに、嬉しそうに喉を鳴らした絵莉は、
先端に刻まれた溝に唾液を落とした。
生ぬるい液体が流れ落ちる前に、舌で敏感な部分を包みこむ。
決して急がず、むしろ焦らすように。
肉を舐め、軟らかな器官どうしをねっとりと触れ合わせると、
よほど気持ち良いのか、龍麻の腰が浮き上がった。
605(3/12):2005/11/28(月) 23:21:16 ID:Ro4w21Js
「む、ぅ……ッ」
喉の奥に入ってくる屹立を、絵莉はたしなめるように一度口から出す。
快感を遠ざけられて不満げに震える逞しい逸物を、右手で抑えつけ、やわやわとしごきたてた。
手の内で爆ぜそうなほど脈打ち、熱くなっていく男根。
今日だけで二度射精しているのに、まだ衰える気配もないそれに、
絵莉は情感を込めてくちづけ、再び呑みこんだ。
それまでよりも深くへ含んだ肉柱の裏側に、べっとりと舌を張りつけて擦るように舐める。
血管を潮のように流れる熱を追いかけ、顔ごと動かして刺激を与えると、
大きくびくりと龍麻の腰が跳ねた。
「はふぅ……ッ、んッ」
龍麻の射精が近いことを知った絵莉は、ペニスを含んだまま顔を綻ばせる。
その笑顔のまま、最後の門を開かせるべく激しく責めたてた。
頬がへこむほど龍麻を吸い上げ、溜めた唾を彼の最も弱い部分に塗りたくる。
「っ……!」
弱い所を刺激され、先端から勢い良く精液が噴き出した。
絵莉はそれを避けるどころか、自分から浴びにさえ行った。
おびただしい量の精液は、彼女の知性を感じさせる目許や形良く膨らんだ唇をたちまち白く濁していく。
そして絵莉は、あろうことか自分の顔を汚した屹立に顔を近づけ、
自身も汚れているそれに頬を擦りつけた。
他人が見れば気が狂ったとしか思えない行為であったが、
彼女は紛れもなく自らの意思でそうしているのであり、この行為こそが彼女の求めていたものだった。
「ん……」
粘度の高い液体は滑らかな彼女の肌でさえ滑り落ちず、こびりつこうとしている。
それを絵莉は掬いとったが、拭き取るためにではなかった。
「あ……凄いわ……この臭い……」
子供のように掌についたものを舐める。
だが彼女が舐めているのは砂糖などではなく牡の体液であり、
浮かべている表情は性に蕩けきった牝のものだ。
絵莉は手についたものとペニスについている白濁を交互に舐め、
むせかえる臭いを肺の奥まで吸いこんだ。
だが顔に付着した精液は多く、なかなか掬いきれるものではない。
606(4/12):2005/11/28(月) 23:22:01 ID:Ro4w21Js
すると彼女の横から別人の手が伸び、日本人のものでは到底ありえない白い指に白濁を掬った。
赤いマニキュアを白く汚し、絵莉の友人は掬った粘液を口に含む。
「ちょっと汚れすぎよ」
そう言いながら顔を近づけたマリアは、友人を舌で直接舐め始めた。
「やだ、くすぐったいわよ」
愛撫と変わらぬ淫靡な舐め方で、絵莉の左の頬を綺麗にしたマリアは、
喉を鳴らして塊を嚥下する。
胃に落ちていく生命は、極上のウィスキーよりも気道を灼いた。
腹に辿り着いた精液を皮膚の上からさすり、その存在を確かめる。
腹と胎──己の中心に溜まった男の体液に妖艶に微笑んだマリアは、
物欲しそうな顔で自分を見ている葵に気付き、優しく手招きした。
「美里サン、アナタもいらっしゃい」
従順に顔を寄せる教え子に、マリアはもう一度絵莉の頬から精液を掬い、口移しで与える。
精液が舌に乗せられた瞬間こそ、葵は華奢な肩を強張らせたが、
すぐにマリアの技巧にほだされ、快楽に身を委ねていった。
「あ……んふぅ……」
射精の余韻に浸りながら、こちらを見ている龍麻を意識して、
マリアは葵の舌を外に誘い出し、唇を触れさせず、舌だけを絡めてやる。
既に龍麻と、そしてマリアの虜になっている葵は、細い眉根をわずかに寄せただけでマリアに応え、
舌を差し出し、マリアの長い舌が舌腹から裏側から、全てをねぶっていくのに委ねていた。
「そう……いい子よ」
従順な、そして淫らな教え子の、腰まで届く黒髪を、
触れるか触れないかの繊細な手付きで撫でてやったマリアは、
もう一方の腕を腰に回し、軽く抱き寄せる。
「あ……っ」
ほとんど球形をしながら、少しも形を崩していないマリアの豊かな乳房と、
それには劣るものの、こちらも大きく膨らみ、
形の美しさでは上回っているかもしれない葵のそれとがお互いを押し合った。
あれだけ大きな塊でありながら、四つの乳房は抵抗もなくひとつに溶け合う。
それぞれの頂にある淡い突起は一旦は埋もれたが、彼女達が動くと雪割草のように姿を覗かせた。
607(5/12):2005/11/28(月) 23:22:55 ID:Ro4w21Js
「あっ、は……せん、せい……」
薄い桃色をした、鋭敏な感覚が詰まった尖りを、葵がマリアの同じものに押しつける。
マリアは彼女の望むように乳房を合わせてやりながらも、淫猥なキスを止めはしない。
葵の舌を包み、口の中に戻してやると、彼女の口腔内で舌を虐めた。
恍惚の吐息が満ちる洞は中をまさぐる異物を拒むどころか歓喜に震え、自ら迎え入れる。
「あ……ぅ……」
喉にまで入ってくるようなマリアの長い舌は、葵が弱い上顎を重点的に責めた。
一杯に開かせた口腔を蹂躙する粘質の意思で、
羞恥と快楽の狭間で漂う葵を誘うように隅々までねぶる。
「はっ……ぁはっ……」
葵は担任に呼気を浴びせるのを遠慮しているのか、
喉の奥で生まれる喘ぎが苦しそうなものに変わってきていた。
それと知りつつも、マリアは彼女を解放しない。
紅潮していく葵の顔を細目で愉しみながら、泡立った舌を歯列になすりつける。
「や、ぁ……へんへ、い……」
葵が懇願するように出した声は、口を閉じさせてもらえないために、彼女にしては間が抜けていた。
それを自覚したのか、彼女は身体を強張らせる。
開かされたままの口から涎が、涙の如く伝った。
混じりあった乳房でそれを受けとめたマリアは、
満足な酸素を得られずに意識を朦朧とさせはじめた教え子の舌を、ひときわ強く吸い上げた。
「は、ぁ……っ」
力の抜けた鼻息と共に、舌を歓喜に震わせ、葵は軽い頂に昇り詰めた。

葵をキスだけで絶頂に押しやったマリアが、恋人のようにしがみつく彼女を寝かせてやると、
呆れ、かつ淫蕩な笑みで絵莉がこちらを見ているのに気付いた。
「あなた……その気もあったの?」
「知ったのは最近だけれどね」
マリアが同性の味を知ったのは、教え子の存在に拠るところが大きかった。
淫らでありながら清楚さを失わない彼女は、マリアから見ても欲望をそそる対象であり、
熟れた情欲をぶつけるには格好の獲物だったのだ。
ぐったりと横たわりながらも手だけは離そうとしない葵に、
苦笑いしつつ髪を整えてやっているマリアを見て、絵莉は頷く。
608(6/12):2005/11/28(月) 23:23:34 ID:Ro4w21Js
「確かに、葵ちゃんは可愛いけれど」
「でしょう? それにこの子、上手いのよ」
臆面もなく言い放ったマリアは、信頼とそれ以上のものを湛えて見上げている教え子に覆い被さった。
「せん……せい……」
期待に満ちた囁きに応えるべく、マリアはくちづけを与え、
まだくすぶっている肢体に愛撫を施す。
葵はさながら恋人同士のように腕を巻きつけ、足を絡め、
年上の女性との爛れた交わりに耽りはじめた。
絵莉は休む間もなく身体を重ね、嬌声を弾けさせる二人を、いささか呆れたように見やった。
その拍子にこの場に唯一いる男の、先ほど搾ったばかりの屹立が、もう勃起しているのが目に入る。
目の前で教師と同級生の禁断の交わりを見れば当然なのかもしれないが、
数えるだけで今日三度目、しかも昨日も同じ数をこなしているのだ。
「凄いわね……文字通りの絶倫って、初めて見るわ」
率直な感想を口にしながら、絵莉はさりげなく年下の少年の上に跨った。
下腹を叩く怒張の熱は、彼女を酔わせずにはいられない。
疼く子宮を満足させるべく、絵莉は龍麻を待たず、自分から屹立を掴み、胎に導き入れた。
「あッ、くぅ……ッ」
わざと荒っぽく腰を沈めてみる。
肉を掻き分ける杭は硬く、身体の中心まで貫かれたような感覚が神経を満たした。
結合部に触れ、体内に収まっているものの太さを確かめると、それだけで恍惚に身体が震えてしまう。
更に腰を下げ、膣の奥まで亀頭に抉らせてみるが、龍麻は薄い笑みを湛えたままだ。
余裕の表情を崩さない年下の男を快感に打ち震えさせたくなって、
絵莉は鍛えられた腹に手を置き、腰を使い始めた。
「う……っ、ぁ……」
しかし呑みこんだ肉茎の太さは予想以上で、いくらも動かないうちに強烈な快感が襲いかかってくる。
軽く息を吐き、動きを止めた絵莉に、龍麻が挑発するように笑った。
「フェラチオは上手いですけど、こっちはまだまだみたいですね」
「言ったわね」
負けん気の強さが顔を出し、絵莉は再び腰を振りはじめた。
609(7/12):2005/11/28(月) 23:24:23 ID:Ro4w21Js
まずはゆっくりと上下させてみる。
肉壁がこそぎとられる快感は長く続き、そして途切れることがなかった。
目一杯腰を浮かせても抜けることのない長大な屹立に、
抑えきれない悦楽を浮かべ、絵莉はまた腰を落とす。
「あ……ッ、く……」
熱が満ちる。
久しくなかった深い性の悦びに酔いしれ、それを与えてくれる男を絵莉は、
普段の彼女には微塵もない、他人にすがり、ねだる眼差しで見つめた。
「……」
龍麻は何も答えないが、力感に満ちた輝きの双眸を見るだけで絵莉は下腹がひくつくのを感じる。
職業柄何人もの眼を見てきた彼女だが、女を酔わせる眼を持つ男というのは多くはない。
その中でも龍麻は、最上級の瞳を持っていた。
この瞳を見ていると、何もかもを投げ出し、
己の裡にある淫らな欲望を全て解き放って傅きたいと願ってしまうのだ。
嬉々として彼に肢体を捧げていた葵とマリアを見て、最初絵莉は龍麻が薬のようなものを使ったか、
あるいは彼女達の弱みを握ったのではないかと思っていた。
だが龍麻は、己の肉体のみで彼女達を虜にし、そして自分という新たな獲物を加えたのだ。
自分と龍麻の結合部が奏でる粘り気のある水音を聞きながら、絵莉は彼の瞳から目を離せなかった。
黒く、深淵に誘うような奥行きを湛えた瞳は、
それが自分以外に向けられることを許容できなくなるほど絵莉を引き寄せる。
彼の眼光を得る為なら、どんな痴態を晒しても構わないと思わせるほどに。
「ぁあ……ッん……」
足を開き、膣の奥まで龍麻を咥える。
裂かれた肉壁が歓喜にざわめきながら、
柔と剛──あるいは陰と陽を象徴する肉茎にまとわりついていった。
下腹に軽く力を込め、肉茎を締め上げる。
「ッは、あ……っ」
だらしない官能の呻きを抑えられず、抑えようともせず、絵莉は
上下だけでなく、前後にも、果てには円を描くようにして怒張に媚肉を抉らせた。
そうして感じる場所を探っているうち、絵莉は手を後ろにつき、
軽く腰を突き出した時がもっとも気持ちが良いとわかってきた。
それは龍麻に結合部を晒す格好になるが、快楽をのみ追い求めている今の絵莉は、
むしろ積極的に淫らに繋がった部分を見せつける。
610(8/12):2005/11/28(月) 23:25:05 ID:Ro4w21Js
「は……あ、ン……」
雁首に上壁を擦らせると、意識が飛ぶほどの快感が流れた。
それを続ければ、壊れてしまう──わかっていながらも、腰を止めることはできない。
自らが作り出す粘液の水音を、もっと激しくさせたいと振りたててしまう。
頭の中を支配する欲望にのみ従い、絵莉は身体を淫靡にくねらせていた。
そこに、突然外部から新たな刺激が加わる。
「ひゃっ!」
尻に感じる異物感に、絵莉はあられもない悲鳴をあげてしまった。
いつのまに側に来たのか、マリアと睦んでいたはずの葵が背後から尻に触れてきていた。
「あ、葵ちゃん……? んっ」
快感のさなかに試したことはない孔をいきなり触られ、絵莉は戸惑う。
龍麻と繋がったまま後ろを振り向こうとすると、白く冷たい手に妨げられた。
赤く濡れた唇と、漂う濃密な女の香り。
目覚めた、という彼女と違い、同性に興味などなかったはずなのに、
湿った柔らかな感触と、間近で見る蒼氷色の瞳は恐ろしいほど絵莉を興奮させた。
塞ぎ、唇を割ろうとする舌をあっさりと受け入れ、贄を差し出す。
「ん……ぅ……」
目の前で行われていた淫靡な行為を思いだし、絵莉はその動きをまねた。
葵がされたようにマリアに口腔を蹂躙させると、
程なくもたらされた快感に、絵莉は目がくらみそうだった。
下腹部に迎えている快感と同時では理性が保たない。
そう感じた絵莉は、友人の舌を強引に引き剥がした。
しかしマリアは、嫉妬する気さえ失せる美しく膨らんだ唇をこれみよがしに舐めると、
力づくで再び唇を奪ってきた。
「やッ、マリア、やめ……っ」
「フフッ」
口腔を蹂躙する艶めかしい舌に、絵莉は子供の頃、軽く溺れた記憶が甦る。
必死にもがいても入ってくる水。
一生懸命吐き出しているのに、口の中一杯に広がる生ぬるい苦しさ。
マリアの舌は、それと似た感覚を絵莉にもたらしていた。
しかし幼少の記憶と異なるのは、まとわりつく快感。
彼女の舌が這い回った後に残る、根源的な心地良さに、絵莉は溺れ、沈んでいった。
611(9/12):2005/11/28(月) 23:26:33 ID:Ro4w21Js
「んぅ……ン……」
沈んでいくのを助けるように、マリアの舌が差し伸べられる。
だが彼女の舌は絵莉を助けることはなく、快楽の水底へ没していく為の案内人に過ぎない。
それと知りつつ、絵莉はマリアにしがみつく。
同性という抵抗も、理性を投げ出すという嫌悪も、
満ちてしまった快感の前にはもはや意味を持たなかったのだ。
「あ……ぁっ」
これまでに交わしたどのキスよりも酔いしれるマリアの、技巧に満ちたキス。
下腹を埋めつくす、龍麻の逞しい男根。
そして、その二つだけでも耐え難い悦びだというのに、背後から最後の孔を愛撫する葵は、
絵莉にかつてない、意識が白むほどの恍惚をもたらした。
知識として、そこでも快感を得ることができるというのは知っていた。
しかし記者として必須の条件である、強い好奇心を持つ絵莉もさすがに試す気にはなれずにいたのだが、
それが今、年下の少女の手によって禁断の快楽に目覚めさせられようとしていた。
そして程なく絵莉は、マリアが、葵は上手いと言っていたのを実感させられることとなった。
ためらいなく不浄の孔に触れる繊手は、性急に責めてきたりはせず、
孔の周りをやわやわとくすぐり、奇妙な、むず痒い感触を植えつけてくる。
身動きもままならず愛撫を受け入れてしまうと、
快感が孔そのものを拡げられてしまったかのように蔓延していった。
「ん……んっ……」
葵は指腹だけで刺激を与えているが、少しずつ孔に沈んできている。
初めての場所なのに、確実に馴染まされているという事実に、
本能的な恐怖感に苛まれた絵莉は葵の手を掴もうとするが、マリアの舌と龍麻の屹立に阻まれてしまう。
嫌悪と快感に全身を嬲られた絵莉が混乱しているうちに、指先はするりと入りこんでしまった。
「……!! っ、むぅ……ッ!」
それは葵の側から見れば、中指のほんの先端が埋まっただけにすぎない。
しかし、その数ミリが絵莉の内面にもたらした衝撃は巨大だった。
612(10/12):2005/11/28(月) 23:27:18 ID:Ro4w21Js
膣とはまるで違う、身体の内側を嬲られる感覚。
汚いという意識の前に、来てしまう快感。
反応を試すように戻っていく指が、たまらなくもどかしかった。
ほとんど無意識に入り口の辺りをさ迷う指を求めて尻を振る。
その、まさに絶妙な瞬間に、葵の指は角度を変え、孔に対して垂直に立っていた。
「…………っ!」
望んでいた以上の快感に、限界を超える。
指先は爪が隠れる程度入っただけだったが、絵莉はあっけなく達していた。
一度大きく縮み、弛緩する感覚が意識を浚っていく。
だが、いつもなら気怠さと共に失せていく意識が、今はまだ体内に残る異物が繋ぎとめていた。
「絵莉さん……イキましたね?」
揶揄する龍麻にも応じる余裕はなく、絵莉は焦点を失いかけた瞳を向けるだけが精一杯だ。
もうこれ以上、どんな快感も受けつけたらいけない──警告を発する身体に従おうとするが、
まとわりつく者達はまだ彼女を解放しようとはしなかった。
「ひ……ッ、だめ、駄目ッ……お願い、もう許してっ」
これまで微動だにしなかった龍麻が、下から屹立を突きこんでくる。
脳を揺さぶられ、絵莉は涙すら流して許しを請うたが、
屹立は胎の奥にある、最も深い快感をもたらす部分を執拗に責めることを止めない。
「んく……ッ、はぁッ、ひっ、うあッ……」
閉じる暇も与えられない口からは、理性と対極にある叫びと涎が、
壊れたレコーダーのように垂れ流される。
腰を掴まれ、奥の奥を叩かれると、瞼の裏が痛みを感じるほど白んだ。
「あっ……んッ、あッ、っくッ」
一方上半身は、蛇のように腕を巻きつけたマリアに、
じわじわと首筋をねぶられ、同時に乳房を弄ばれていた。
マリアは爆ぜそうに膨らんだ乳首を爪先であやし、指腹で押さえて爪を立てる。
ひとつひとつの快感は小さくても、途切れることなく送りこまれる波は、
強く激しいけれども終わりを予感できるものと違って、いつ終わるともしれない恐怖があった。
浅瀬にいたつもりが、気付いたら首まで浸かっていた──
ましてや居るのが最初から全身浸かる深さの場所で、そこから果てなく沈んでいくとしたら。
613(11/12):2005/11/28(月) 23:28:02 ID:Ro4w21Js
だがマリアの愛撫は、そんな恐怖すら忘れさせるほど細やかで、
細胞に染みこんでくるような心地良さを与えてくれる。
龍麻とマリア、二人がもたらす共振めいた恍惚に、絵莉はなすすべなく浚われていた。
そこに訪れる、もうひとつの波。
「んはぁッ……あ、あッ……!」
そして、後ろの孔を掻きまわす葵の指は、最も激しい感覚を絵莉の全身に疾らせていた。
浅く突きたてられた指は、繊細な粘膜を傷つけまいと優しく動く。
それが絵莉には狂おしいじれったさとなって、ゆるゆると腰を動かさせた。
すると葵は心得た様子で指を埋めてくる。
ほとんど全身を犯している快感のただなかにありながら、絵莉にはその動きが手に取るように解った。
「……ッ、ぅ……」
呼吸しただけで、尻の辺りを漂う異物感が背筋を駆けのぼる。
それは葵の指先が孔を広げるように動き、少しずつ中へと入ってくることで途方もない愉悦となった。
全身の血管が興奮に脈打つ。
絵莉は、初めて経験する尻孔での快感を明らかに期待していた。
そんなところで感じてしまうという羞恥も、
異常な状況下の今ならさほど気にはならず、ただ快感にのみ没頭できる。
加えて龍麻とマリアが絶えず続けている愛撫が嫌悪や恐怖を薄れさせており、
絵莉は新たに覚えた快楽を、早くも享受し、貪ろうとしていたのだった。
「はぁッ……んむッ、う」
息を吐き出し、尻の中で点る熱に震えていると、マリアに唇を掬われる。
それに積極的に応えつつ、絵莉は腰を動かして葵に尻を差し出した。
「んッ……、ふぅッ!」
葵の指が抜けていく。
排泄の快感は、しかし長くは続かず、絵莉は腰を揺すってねだる。
求めに応え、すぐに再び入ってくる指先。
今度は中に留まらず、また排泄の快感を。
往復を始めた指に、絵莉は涙を流して悶えた。
「ふ、ぐぅっ……んふぅっ」
マリアにしがみつき、上体を預けて堕淫を味わう。
下腹の二つの穴からも、同じものが。
異なる方向から身体の中心へと向かう快感を流しこまれて、絵莉はひとたまりもなかった。
「んッ……! ッはぁっ、あぁっッ……!!」
身体が哭く。
穴を全て塞がれ、逃げ場を失った快感が濁流のように頭へと押し寄せた。
「んんっ……あ、ぁ……ッ、はぁ……っ」
奔流はすべてを押し流し、絵莉を絶頂へと連れ去る。
ただ肌に感じる龍麻とマリア、それに葵に必死に掴まって、
絵莉は荒れ狂う愉悦の波に晒され続けていた。
614(12/12):2005/11/28(月) 23:30:19 ID:Ro4w21Js

意識を取り戻した絵莉の五感が最初に得たのは、女の淫らな声だった。
何も見えず、一瞬うろたえた絵莉は、
自分が目を閉じていることを知り、恥ずかしく思いつつ目を開ける。
どれくらい続いたのかも判らない長いエクスタシーの末に、気を失ってしまっていたようだった。
まだ起きあがる気になれない絵莉は、セックスで気絶するのはもちろん初めてで、
それほどまでに乱れてしまった原因に自然と思いを馳せる。
下腹の、特に後ろ側には、まだ奇妙な感覚が残っていた。
セックスなど好きではないと思っていた自分だったが、どうやらそれはとんだ思い違いだったようだ。
全身に薄くたゆたう快楽の残滓をそっと撫でた絵莉は、再び目を閉じて小さく笑った。
龍麻に出会わなければ決して知ることはなかったであろう感覚は、しかし不快なものではない。
この歳で初めて雌の悦びを知った絵莉は、苦笑してその事実を受け入れた。
そっと顔を傾け、飽きることなく戯れている三人を見る。
今度はマリアを責めることにしたらしく、龍麻と葵は前後から彼らの教師を挟み、
それぞれに技巧を凝らして性の宴に興じていた。
それを見ていた絵莉は、不意に自分が仲間はずれにされているような気がした。
彼らにしてみれば、そんなつもりはないのだろうが──そこまで考え、絵莉は苦笑した。
既に彼らを繋いでいる鎖の一端に、自分も繋がれていることに気付いたのだ。
断ちきることは、決してできない鎖に。
指先を動かし、逃げ去っていた五感が戻っているのを確かめた絵莉は身体を起こす。
すると龍麻が目ざとく気付き、瞳で誘いかけてきた。
頷いた絵莉は、龍麻を端とし、どこまで続いていくかわからない連鎖の中に、
淫蕩な笑みを浮かべて飛びこんでいった。





移転しますた。
ていうか>602ハヤスw
615名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 01:46:06 ID:NbRqGRfB
とりあえず抜きました
616名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 12:28:32 ID:TYJriKEJ
乙です!
やっぱり職人さんの書くマリア先生はたまらんですよ。
617名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 21:42:36 ID:V1HBbDNU
素晴らしいです。GODJOB!
618名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 23:12:35 ID:rHdUyW4b
good job
使わせてもらったよ。
619九龍×リカ ◆JBtnEvJis6 :2005/12/04(日) 00:04:58 ID:OdwEIkMz

「リカちゃんいる?
 寝に来たんだけど」
カラカラと軽い音を立てて理科室のドアが滑ると
昼間の学校というものを完全に舐めきった言葉が響いた。
名前を呼ばれた理科室の主―椎名リカは入ってきた男の姿を認めクスリと微笑んだ。
「九サマ・・・!」
くうさま、という間抜けな響きの言葉も
椎名リカの口からこぼれ葉佩九龍を表す場合に置いては妙に収まりがいい。
そう呼ばれた人物が柔和なのは表面だけで
音から連想されるフリルやリボンの世界からは縁遠い人物だとしてもだ。
「今日はもうどこのクラスもここを使いませんからお好きなだけ―」
頼まれて作っていた爆弾から手を離すと足の届かない椅子から飛び降り
リカは九龍に微笑んだ。
「うん、でも一時間でいいよ」
九龍もまたリカと同じように微笑むと彼女のわきの下に手を差し入れ小さな体を抱えあげた。
その動作は実に自然でリカが拒否する可能性を微塵も考えていない。
そのまま九龍はリカを理科室特有の冷たい机に座らせ、目の前に腰掛けた。
「あんまり長く寝るとリカちゃんも痛いだろうし」
そう言うと九龍はおもむろにオートクチュールのスカートの上、
彼女のほっそりとした太ももと太ももの間に顔を埋めた。

いつ頃からだっただろうか。
九龍は学校で眠くなるとリカの元へやってくるようになった。
そして、膝枕というには少し妖しい場所へ顔を埋めて眠るのだ。
「はぁ・・・」
小さなため息をつきながら小さな白い指が九龍の黒髪を撫でる。
送りこまれる空気で下着の中が熱い。
九龍はいつもふらりと現れて健やかな寝息で愛撫する。
それは決して不快でない。
それ故にリカはふと考えてしまう。
私たちは殺しあったはずなのに―、と。
620九龍×リカ ◆JBtnEvJis6 :2005/12/04(日) 00:05:57 ID:OdwEIkMz

そう、リカと九龍はあの時確かに殺しあった。
例え思い出を封印されていたとしても
リカは明確な殺意をもって人体を千切るほどの爆薬を投げつけたのだし
九龍だって容赦なく銃火器を使い日本刀を振るっていた。
彼女の体が異能の力に囚われていたから今無事でいるが
死んでいてもおかしくなかったし九龍はそれを恐れていなかった。
にも関わらず九龍はこうしてリカを枕にして眠る。
時には涎を彼女の恥ずかしい場所になすりつける程にぐっすりと。
「・・・っ!」
前触れもなく与えられた刺激にリカの体が硬直する。
そんな彼女の反応と関係が無いかのように九龍は呑気に顔を揺すった。
「どんくらい寝てた?」
彼女の下腹部から顔をどかしもせず九龍が間抜けな声を出す。
「三十分ほど・・」
それには返事をせず九龍はリカの腰にまわした腕に力を入れ引き寄せた。
「・・・リカちゃんは良い匂いがするね・・・」
言葉自体はそうでもないが
顔を置いている場所ゆえに微妙な発言になった九龍の台詞で、リカの顔が真っ赤に染まった。
「足、大丈夫?」
「え、ええ、まだ平気ですわ」
リカを気遣う台詞を口にすると九龍は強引に彼女を引き摺りおろした。
「ぁっ・・」
自らの足の上に彼女の体を座らせると九龍はすぐに唇を奪った。
唇の肉を触れ合わせると小さな体を腕の中に拘束する。
口紅を舐め取るように舌を這わせ唾液をすする。
九龍はいつだって強引だ。
人畜無害そうな顔に柔らかい笑顔を浮かべ、体を貪る。
だけど、リカはそんな九龍を嫌いになれなかった。
学校や遺跡で性行為を求めてきたり枕にされたりする。
それでもリカはいつも九龍が暖かく感じられるのだ。
621九龍×リカ ◆JBtnEvJis6 :2005/12/04(日) 00:07:07 ID:OdwEIkMz

鼻を擦りあわせながら九龍は慣れた手つきでスカートを剥ぐ。
慎重に、引っ掛けたりしないように丁寧にスカートを机に置く。
九龍はリカ手製のそのスカートの手触りが事の外お気に入りだった。
おそらくは最高級の枕カバーとして。
「持ってきてないんだけど、どっちがいい?」
下着の中に潜り込ませた手が小さなお尻を持ち上げる。
どちらにしろ性行為自体は拒否されないと思っているのだろう。
ずり下ろす下着の滴る感触を感じているのだから間違いは無いのだろうが。
「あの・・普通に・・・」
「普通って?」
九龍はにっこりと聞き返し
下半身を晒しているリカは化粧が溶けてしまうのではないかと思うほどに顔を赤くする。
「ま、前に・・・」
リカがそう囁くと九龍は片手で彼女を少し持ち上げた。
リカの幼い秘裂の下でジッパーの開く音がする。
ズボンの下げられる音と同時に現れたソレは登場と同時にリカに触れた。
「んっ・・」
熱く存在を主張するソレは降りてくるリカの肉体にまたその姿を隠した。
「くぅぅ・・・っ」
押し込まれた肉に押し出され、小さな口が空気を漏らした。
ぷるぷると震える下半身は九龍の手によって押さえ込まれる。
リカの体は九龍によって制され小刻みに前後させられている。
口の中には舌がねじ込まれ声も出せない。
彼女の体は九龍の寝起き特有の生理現象を抑える為に使われていた。
「ぁぅうっ・・んっ」
粘液をかき混ぜる音が激しくなるとリカから漏れる声もまた激しくなる。
自分勝手な動きを続ける九龍が小さな彼女の事を思ってした行動は射精を遅らせる事だけだった。
622九龍×リカ ◆JBtnEvJis6 :2005/12/04(日) 00:08:06 ID:OdwEIkMz

「九サマ・・・?」
ようやく息が整ったリカは彼に座ったまま声をかけた。
「何?」
見上げる視線に目を合わせると九龍はリカの髪を撫でた。
「どうしてリカなんですの?」
言葉の割りに不安を感じさせない調子でリカが声を出した。
「どういう事?」
逆に九龍の方が不安そうに聞き返す。
「だってリカは九サマを殺そうとしました」
繋がってる安心感を多分に含ませて続ける。
媚びた声は甘く九龍を包み込む。
「だからかな」
予想していなかった答えにリカは声を出さずに九龍の顔を見続ける。
「リカちゃんはいい匂いがするし柔らかいけどそれだけじゃなくて・・・
 居心地がいいんだよね。
 嫌なら嫌って言えるだろうから」
その言葉はリカの心に染み透り震わせた。
それは何よりもリカの人格を尊重している証だったからだ。
リカは人形じゃない。
拒否したければする。
その為の心も力も持っている。
リカは九龍が暖かい理由を知り胸をときめかせた。
623九龍×リカ ◆JBtnEvJis6 :2005/12/04(日) 00:09:13 ID:OdwEIkMz

ぽたぽたとビーカーの中に白い花が咲く。
跨っているリカの膣から精液がこぼれ落ちた。
「んくっ・・」
ぐにゅぐにゅと暴れるガラス棒がリカの中から九龍の体液をかき出す。
「あぅっ・・・」
大きめのビーカーの上で排泄するような姿勢をとっているリカは
無防備に晒した下半身を眺められ弄られていた。
九龍の「リカちゃんがおしっこしてるとこ見たい」という発言によって。
勿論、断ることも出来た。
しかし、リカは選んだ。
恥ずかしい目にあっても痛い目にあってもどれだけ体を汚されようと九龍の傍にいる事を。
「ひゃぅっ・・!」
九龍の手が小さなお尻を揉みしだき指の先端で尻穴に触れる。
その刺激に耐えるようにぷるぷると尻が震えリカの口が小さく息を漏らす。
そして無残に晒された赤い肉の隙間から液体が放出され始めた。
それはリカがリカの意思で九龍に辱められるという証の行為であった。
624九龍×リカ ◆JBtnEvJis6 :2005/12/04(日) 00:10:42 ID:OdwEIkMz
投下終了です。
625名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 01:12:24 ID:hhHuA53Z
乙&GJ!
くそ、寝る前に投下されると目が冴えるぜw
626名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 10:33:11 ID:6z+3P5CW
GJ!
これはエロ可愛いリカですね。
627名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 22:25:13 ID:xYC1feE4
イーーヤッッハァーーー!!
GJ!GJ!!
リカ可愛いよ!
ハボキ、ペドだよ!!
628名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 18:38:08 ID:2StK2yrI
一寸失礼しますよ





逃げることは出来る。
彼女の持つ朱雀(火走り)の力を使えば、この男達から逃げるのは造作もないことだ。
だが・・・・・・

『いい、マリィ・・・その力を普通の人に使っては駄目よ』

義姉の言葉を思い出す。

(でも葵オネエチャン、このままじゃマリィ・・・・・・)

「アウッ」

金髪の男の指が、彼女の胸の突起をくすぐる。

「ヤッ・・・ン」

初めての感覚に彼女の思考が乱される。
オナニーすらした事の無かった彼女には、この行為・・・そしてこれから受ける行為には刺激が強かった。

「へへ・・・中々いい反応するじゃねえか」
「じゃあオレはこっちを・・・」

そう言うと、もう一人の男はスカートの中に顔を突っ込み、パンティをずらし彼女の秘裂を舐める。

「ヤァッ・・・!」
「へへ、やっぱりこっちも金髪だぜ」
「ヤメテ・・・ンングッ」

別の男が、彼女の口に肉棒を捻じ込む。

「歯を立てるなよ、全部折られたくなかったらな」
「ン・・・ム」

既に彼女のブラウスのボタンとブラジャーは外され、その初々しい乳房は晒されている。
右手でその乳房を揉みしだきながら、左手で


629名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 00:40:36 ID:2s6agBNm
おやつなら戸棚にあるとジェスチャーし、左足で
630名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 01:23:41 ID:KIWrnZwC
右肩から背中に右乳を掛け、左乳は
631名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 00:33:03 ID:NL7r+keF
左手は右手の男だった
632名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 21:54:46 ID:WSuajlic
桃影ハァハァ
633名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 11:18:04 ID:vxjPqVdC
>>631 Jガイルか
634エロナビ:2005/12/23(金) 18:59:40 ID:4eL6rsn2
この道具…気持ち良さそう〜
635名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 19:01:11 ID:smcdKjYb
今更ながら九龍を購入、クリア。
瑞麗先生に惚れました。

ところで前から思ってたんだけど、このスレのSS保管庫のようなものはないんだっけ?
636名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 23:36:11 ID:YCG0Yu21
このスレのSSの過半数が一人の職人さんのもので(俺の印象ね)その人がサイト持ちだからなあ・・・
637名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 03:13:40 ID:pqzJxM/R
魔人に関してはそうだけど
九龍は別の人なんじゃ?
638名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 23:44:25 ID:LPxmEscO
いや、だからなんとなく感じた印象。
639名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 14:19:29 ID:/Whzw3XW
九龍込みでも半数近い希ガスw
640名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 15:30:14 ID:dvjaegaj
序盤にロックフォードをクリアしようとしたけど
セーブなしで一気にクリアするのはムズいなこれ
マミーが出てきたあたりから辛い
たいまつとか無くなるし
641名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 16:13:31 ID:wsVlWVuu
まあかなりの量だからなあw
642名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 00:36:36 ID:70ulxIha
おっしゃー
ロックフォードクリアしましたー!電撃の攻略見ながらだけど。
補足すると、まよけのこな使って、砂の精霊とかアヌビス兵士はスルーして
さっさとミニポンプ手に入れると楽だね。
4時間かかったけど、あけどりのメダルとミニポンプ手に入れてから
砂の精霊二体相手にレベル上げするともっと早く終わりそう。

ロックフォードかっけー
まあ、秘宝の発掘より、聖夜にタニスタンの小股を発掘する方がいいわな
あー、やっと本編に戻れる
643名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 00:59:00 ID:lhv027zm
>>642
タニスタンの秘境を探検
の方がグッとくる。
644名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 01:28:27 ID:70ulxIha
全滅キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
645名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 01:29:16 ID:70ulxIha
ゴメン誤爆です
>>643
おっしゃる通りで
646名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 06:49:59 ID:oypzsnVh
本スレの子は絶賛放置中?
647名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 22:00:45 ID:n6CW0+k0
hosyu
648名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 10:18:45 ID:lvrFcVhZ
ほす

早く新作こないかな
649名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 17:07:54 ID:CCWIMXLi
見果てぬ夢を追いかけて
650 :2006/01/13(金) 14:56:47 ID:WrNlf+5p
寒いな…
651名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 20:05:32 ID:+Awj6elp
冬は寒いのが当たり前














そう思っていた時期が俺にもありーデヴェルチ
652名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 22:12:49 ID:7dREko4i
さよならだ
653名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 11:14:03 ID:ePx0uTgY
まだだ、まだ終わらんよ。
654名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 19:38:26 ID:5/5NMgF3
もうちっとだけ続くんじゃ!
655名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 01:41:55 ID:I65agBFY
「七瀬再び」で生徒達が一斉に主人公に襲いかかったとき
他の教室でヒナ先生も男子生徒に葉佩の仲間だからって
襲われてたらいいなと思った。
656名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 20:39:19 ID:JoGxFNy9
葉佩の仲間だからって男子生徒に襲われるすどりん
657名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 23:42:01 ID:A2ldaKvw
という夢を見て悶絶するエロ侍
658名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 00:26:50 ID:2bWquoCM
七瀬(inはぼき)×はぼき(in七瀬)が見れたらイイナ
659名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 01:28:16 ID:mH0VrVe1
しかしアルファ波誘導装置…
660九龍×瑞麗:2006/02/09(木) 18:58:47 ID:ZQY4/d/j
「しまった…ッ」
九龍が口走ると同時に、黒い煙が壺から吹き出る。まさか罠が仕掛けてあるとは。
今まで同じものに仕掛けなどはなかった、その為に、油断もあったのかも知れない。
そんなことを考えていると、いきなり目の前に床が現れる。
頬に冷たい床の感触。いつの間にか倒れていた。
どうやらあの煙は睡眠ガスだったらしい。意識が急速に薄れていく。
「九ちゃん!」「九龍!」
八千穂と皆守の声が聞こえる。まずい、これは…


やけに体が重い。体の節々が痛い。風邪をひいたとき、それも重度の風邪をひいたとき、こんなかんじだった。
ここはどこだろう?夢うつつ、という表現がしっくりくるほど、頭がぼんやりしている。
「なぜここにいるんだ?龍」
声が聞こえる。首を声のする方向に向けると…本当に向けているのだろうか…保険医の、瑞麗がいた。
「保健室に私より早く来て、ベッドで寝ているとは…ひょっとして、昨日は寮に帰っていないのか?」
心配そうな瑞麗の声が、頭に響く。
おかしい…なんで俺はここにいるんだ…
昨日のことは全く思い出せない。誰かがここに運んだのか、自力でここまで来たのか。
それ以前に…これは現実なのか?
もう一度、瑞麗の方を見る。朝日を浴びながら、何か書類にペンを走らせている。
綺麗だな……欲しい……!?
何だ、これは?
頭に浮かんだ黒い染みが、瞬く間に広がっていく。
…やってしまえ……
「ルイ先生…」
「どうした、龍?」
九龍の声に、瑞麗が近づいてくる。
今見ているものが、夢か現か、そんなことは頭になかった。今見ているものが、欲しい。
近づいてきた瑞麗の両腕をつかみ、体を引き寄せ、唇を奪う。
「!?」
予想もしていなかった事が起き、瑞麗の体が一瞬硬直する。
そこを狙い、九龍は瑞麗の体を引きながら、体を回転させる。
ちょうど、仰向けにベッドに倒れた瑞麗に、馬乗りになるように、体を動かした。
「いい匂いだ…」
661660:2006/02/09(木) 19:03:23 ID:ZQY4/d/j
文章もヘタだわ、エロに入ってないわなレスですが、
初めてなんで許してください。
気に入ってくれたら続き書きます。気に入らなかったらスルーで。
662名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 00:17:05 ID:UuXB104A
イイから続きを書かんかい、と売店のジジイが言ってます。
663九龍×瑞麗 :2006/02/10(金) 17:03:02 ID:Ad+0cRXG
んじゃ続き書きます。忙しいんでちょっとづつしか書けませんが許してください

普段瑞麗が焚いている香の匂いだろうか。なんともいえない、いい香りがする。
瑞麗の右腕を左手で押さえながら、九龍はゆっくりと右手を伸ばし、
瑞麗の胸に触れた。
「やめないか、龍!」
瑞麗は自由な左手を使い、九龍の顎に掌底をきめようとするが、
あっさりと九龍の右手に摑まった。
「やめない。今やめたら、2度と出来ないもの」
「一体どうしたん…んむ…」
もう一度瑞麗の唇を奪い、口を塞ぐ。唾液が甘い。
瑞麗の香りに酔いしれながら、夢中で唾液を貪る。
「む…んむ…んんっ…」
瑞麗の体から、力が抜けていく。事態が理解出来ず、半ばパニックになっているのだろうか。
九龍は瑞麗の腕から手を離すと、チャイナドレスの右胸の上、
ちょうどボタンのある所に手を引っ掛け、乱暴に引き裂いた。
「!?ん、んー!」
瑞麗が声にならない呻きをあげる。
九龍はお構いなしに胸を覆うブラジャーを上げると、
豊かな乳房が、形を崩さずに露になる。
九龍は瑞麗の唇を味わうことをやめ、瑞麗の右胸に吸い付いた。
「あ?あッ、や、やめろ、龍、やめて…」
途端に、瑞麗の声が弱弱しくなる。乳首を舐めながら顔を向けると、
いつもの凛とした顔はなかった。眉毛が八の字になっている。
胸が弱いのかな?そう思い、両手を使って胸を揉む。
「あうッ!?あ、あぁ…」
瑞麗の全身が一瞬硬直し、身震いした。
「もしかして、イッちゃった?」
少し意地の悪そうな顔で、九龍は瑞麗の耳元で囁いた。
「先生のおっぱい、俺大好き」
「あ…も、もう…龍、もうやめて…」
664九龍×瑞麗 :2006/02/11(土) 15:53:00 ID:7LyeWDM1
瑞麗は今にも泣きそうな顔になっていた。
その顔に、九龍の全身は喜びに震えた。股間の分身が、痛い程自己主張している。
「素敵だな、先生のその顔…」
そう言いながら、九龍はズボンのファスナーを開き、肉棒を取り出す。
「!?や、やめろ龍、それだけはやめろ!」
「いやだ、先生に挿れたい。大好きな先生の中に挿れたい」
九龍の呻くような声に、瑞麗は驚き、次の瞬間、涙を零した。
「そんな事、こんな状況で言うべきじゃないだろう…」
瑞麗の泣き顔に、九龍の頭の隅が一瞬痛む。
俺は、何をやっているんだ?
「やめてくれ、お願いだ……」
しかし、次の瞬間には、そんな考えは簡単に吹き飛んだ。
「挿れるのがダメなら、これは?」
九龍はそう言うと、瑞麗の胸の谷間に肉棒をはさみ、
両の乳首をひとつにまとめて摘んだ。
「ひゃうっ!」
瑞麗が声をあげる。九龍は笑みを浮かべながら、前後に動かし始めた。
滑らかな肌の擦れ、柔らかい肉の感触を受けるたびに、快感が全身に走る。
「あっ、あ、あぁ、う、うう…」
瑞麗の呻きとも、喘ぎともつかない声が、途切れ途切れにあがる。
「気持ちいいよ、ルイ先生」
にちゃ、にちゃ…と、卑猥な音が響く。
次第に九龍の動きが速くなっていく。それと同時に、胸の谷間から出る音も、
テンポが上がっていく。
やがて、九龍が乳首を摘んでいる指を離すと同時に、
先端から大量の液を、瑞麗の顔に噴出した。
665九龍×瑞麗:2006/02/11(土) 18:36:14 ID:7LyeWDM1
「う……」
顔全体に感じる粘ついた感触と、むせ返りそうになる程の生臭い臭いに、
思わず瑞麗は顔を背ける。
その姿に喜びを感じながら、九龍は両足を持ち上げながら、瑞麗の下着を脱がしていく。
「あっ…」
瑞麗は最早抵抗らしい抵抗をしなかった。
正確には、放心状態で、抵抗出来なかったという方が正しいだろう。
手入れされた股間は、じっとりと湿っていた。
「きれいだね、先生のここ」
九龍は瑞麗の両足を開くと、瑞麗の股間に舌を這わせた。
ぺちゃ…ぴちゃ、ちゅぷ…
「あぅ!あっ、あぁ、あっあっ…ひぁっ!」
九龍の舌の動きにあわせて、瑞麗の喘ぎ声が漏れる。
秘裂から液が溢れてくるのを確認して、九龍は舌を離し、両足を開いたまま持ち上げた。
「あぅ…龍……」
「先生に挿れるよ」
「あぁ…あぁ…」
瑞麗は最早呻くことしかできない。
九龍はゆっくりと肉棒を秘裂に当て、一気に貫いた。
「ひぃっ!あぁぁぁっ!」
悲鳴にも似た声をあげ、瑞麗の身体が震えた。
九龍は瑞麗の中に根元まで突き上げ、彼女を征服した、という喜びに浸りつつ、ゆっくりと動き出した。
あふれ出す蜜が、ぐちゃ、にちゃ、といやらしい音を立てる。
「あぅ…ひ、ひっ…、うっ、ん、んぅ…、あぁ、ん、うぅ…ふっ、うぅ…」
瑞麗の声も、苦しげな顔も、九龍の情欲を高ぶらせていく。
九龍はペースを上げながら、音を立てて瑞麗の肉を抉り、味わっていく。
「くぅ、あん、あぁ、あっ、あっあっ…!」
九龍の腰の動きが一際激しくなっていく。瑞麗の胸に手を伸ばし、
揉みながら、ラストスパートをかける。
「あっ、ああぁぁぁぁぁっ!!」
「うっ!」
小さく呻くと同時に、九龍は精液を瑞麗の中に放出した。
666九龍×瑞麗:2006/02/11(土) 19:08:51 ID:7LyeWDM1
気が付いたら、九龍は保健室のベッドで、同じ様に寝ていた。
あの後、気を失ってしまったのだろうか。それとも、夢だったのか。
そう思いつつ起き上がると、それに気づいたらしく、
瑞麗が立ち上がり、九龍の寝ているベッドの横で止まった。
「あ、ルイ先生…」
「君が裂いた服は私の一番のお気に入りだった」
「え?」
「あの後シャワーを浴びに行くために1時間ほど保健室を開けることになった」
「えと、その」
「君が寝たまま動かないから、シーツを換えるのにも一苦労だった。君の精液の臭いがこもっている間に、誰か来ないかとヒヤヒヤした」
「あの、ですね」
「何より、私は今日危険日だったんだぞ」
「……ごめんなさい」
「うむ」
血の気が退いた。今自分の顔は、遠目に分かるほど青白くなっているに違いない、
と、九龍は頭の片隅で思った。
「皆守から聞いたが、君が吸って倒れたガスは、おそらく媚薬の成分に近いものなのだろう」
「はぁ…」
正直な所、九龍にはどうでもよかった。
(薬の結果だろうが、やったことには変わりないしな…)
「龍?」
「は、はい?」
「まあ、君以外の所に原因があったとして、それ以上怒らないが」
「はあ…」
「もし子供でも出来たら、責任は取ってくれるんだろうな?」
有無を言わせぬ口調で、瑞麗は言った。
667九龍×瑞麗:2006/02/11(土) 19:13:04 ID:7LyeWDM1
終わりです。
ラストがグダグダになったり、エロが足らんかったりしてますが
勘弁して下さい。これ以上のものは書けません。
なんかもー、色々ごめんなさい。
668名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 19:34:16 ID:OGARuXku
いやいや
陵辱スキー的にもルイせんせ萌え的にも中々大したものだと思うさ
次作にも期待させていただく
669名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 01:04:19 ID:zQjjPHRO
今、手慰みで魔人のSSを美冬あたりで書こうかと思っているのだが・・・。
需要はあるだろうか?
あと、エロス分はどの程度が好まれるのだろう?
微エロで萌える方がいいのか、それとも激しくエロイ方がいいのか・・・。
卑語などはNGなのだろうか?
誰か教えていただけると有難い。
670名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 01:12:42 ID:1sgKONJg
>>669
このスレだけでも読み返せ。
671名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 01:30:06 ID:zQjjPHRO
>>670
いや、スマナイ。
つまり放送禁止用語がダメなのは分かるのだけれど、
基準がイマイチわからない、という意味だったんだ。
例えばほぼ伏字ならOKなのか? とか、そういう事を聞きたかったのだけれど・・・
余りしつこいと悪いな。・・・イヤ、済まなかった。
気に障ったらスルーしてほしい。
672名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 02:21:57 ID:YsqoGiN6
過疎気味だから需要は幾らでもあるよ

エロス分は…陵辱オンリー、ちっとでも救いがあっちゃ駄目よ、な人も居るだろうし
萌えれば手を繋ぐだけでもOKって人も居るだろうからなあw

SHOUT!作品でエロが存在すれば仁義と道理に反しない限り何でも委員じゃまいか
ああ男同士は801板で、性別変更もNGかと思われる
極端な嗜好(ガチなスカやらカニバやら)は専用スレやフェチ板で
卑語や放送禁止用語のNGなんかはぶっちゃけねえ、書き手と読み手の気分だ
673龍斗×美冬:2006/02/17(金) 23:31:39 ID:DDOfEI6e
>>672
有難う。
それではとりあえず、あんまり無茶な事しないで微エロ(?)で書いてみたので、
読んでみてください。
皆さんに満足してもらえるか、どうかは分かりませんが・・・



「ん・・・んっ・・・んっ・・・・・・うあっ・・・あうっ」
「・・・は・・・」
――薄暗い室内を。
行灯の薄暗い明かりだけが、ぼんやりと照らす中で。
二つの影が絡み合っていた――。

耳に入るものは。
「い・・・いいっ」
艶っぽい喘ぎと。
「・・・・・・ッ」
乱れた呼吸の音だけが――。

「はぁ・・・はぁ・・・・・・た・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・龍斗・・・様」
ともすれば溺れてしまいそうな快楽の奔流の中で。
女は一心に男の名を呼んだ。
それが自らを唯一繋ぎとめる枷であるかのように。
男が応えた――。

「美冬――」
674龍斗×美冬:2006/02/17(金) 23:37:14 ID:DDOfEI6e
美冬は時々。
何故自分がこうも変わってしまったのか、不思議に思う事がある。
それは愛する男にあの念珠を貰った時か。
それとも獣の剣と蔑んでいた、あの剣士に敗れた時からか。
あるいは臥龍館の剣技を一瞬にして、自らのモノとしてみせた破戒僧――彼に弱さを指摘された時だったか。
わからない。
ただ、緋勇龍斗とあの洞穴で共に一夜を過ごし、彼に『女』にしてもらったその瞬間から。
美冬は自らが”戻れない”と悟った。
(もはやこの男(ひと)なしには生きていけない――)
――そう確信した。
そして同時に――。

――龍斗のモノになった自分に、何処か甘い高揚を覚えたのだ。


                   ◇


「う・・・くっ・・・ひ、緋勇殿・・・・・・!」
「・・・ハ、ハァ・・・・・・だ、大丈夫? ・・・美冬さん」
身を引き裂かれる様な激痛。
剣を使う者なればこそ、美冬は痛みにも慣れていた。
しかし、常日頃味わう痛みとは全く別物の、それこそ身体の深奥を突き抜けるような破瓜の痛み――。
流石の美冬も、”その時”は余裕など全くといっていいほどなかった。
だがしかし――苦悶の声を漏らす事はあっても、美冬は一言も”痛い”とは口にしない。
――それでも。
肌を重ねる相手には伝わるもの。
「ねぇ・・・美冬さん。・・・やめようか」
龍斗はそう美冬に提案した。
「え・・・?」
「美冬さん辛そうだしね。此処で無理をする事もないよ。・・・この闘いが終わった後で、もっと暖かい場所で――」
冬山の洞穴。
いくら火を焚き、下には着物を敷いて寝ているとはいえ、やはり居心地がいい場所とはいえなかった。
ぽつりと。
美冬が言葉を紡いだ。
その言葉が聞き取れなかったのか、龍斗が聞き返す。
「・・・うん? 何?」
「駄目だ・・・」
「・・・・・・」
「駄目だッ駄目だッ」
下から龍斗の引き締まった身体に両腕を回すと、美冬は龍斗を拘束するように、そのままその腕に力を込めた。
「み、美冬さん・・・!?」
龍斗が戸惑ったような声を上げる。
(解かってない・・・!このお人は何も解かっていない・・・!!)
心中の苛立ちをぶつけるが如く、荒々しく、美冬は自分から離れようとしていた龍斗を再び引き寄せた。
「・・・・・・美冬さん・・・?」
美冬は無言のまま、決して離すまいとしている。
顔は龍斗の胸に押し付けられ、その表情は伺えなかったが。
龍斗には、なんとはなしに怒っている様に感じられた。
675龍斗×美冬:2006/02/17(金) 23:40:12 ID:DDOfEI6e
「美冬さん?」
もう一度、おずおずと尋ねる。
「女は・・・」
「はい?」
「女は殿方に抱いてほしいと思う時が――決して離して欲しくないと思う時があるのだ・・・」
「は、はぁ・・・」
「だ、だから・・・私は・・・わ、私にとっては今が・・・・・・」
無言で続きを待つ緋勇。
「――い、今がその時・・・だ。・・・わ、私は・・・今、ひ、緋勇殿に抱いて欲しい・・・」
「・・・・・・・・・」
「ひ、緋勇殿?」
「ハ・・・」
「・・・?」
「ハ・・・あはは・・・あははははっ」
笑い出す龍斗。
「な、何故笑うッ」
美冬が憮然とする。
――それでも、背中に回された腕は離そうとはしなかったが。
「ハ・・・ううん、イヤ御免ね。・・・美冬さんがあんまりに可愛いもんだからさ」
「な・・・!」
「・・・でもさ、本当にいいの? 己(オレ)の男根(コレ)、まだ少ししか入ってないよ?」
「え・・・そう、なのか」
呆然とする美冬。
「うん、だからね。続けるならもう少し我慢してもらう事になると思う。・・・もちろん、己もなるたけ優しくはするつもりだけれど」
ごくり、と。
美冬は唾を飲み込み。
「構わない・・・続けてくれ」
――だがしかし、きっぱりと告げた。
「うん、分かった。――それじゃあ、もう容赦しない。・・・いくよ、美冬さん」
こくりと頷く。
そして、次の瞬間。
――ズン、と。
美冬は灼熱の塊が己が胎内に入ってくるのを感じた。
676龍斗×美冬:2006/02/17(金) 23:45:20 ID:DDOfEI6e
「ひ・・・ひあ・・・・・・ぐっ・・・ああああっ」
――大きい。
美冬は痛みの中、龍斗の形、大きさを明確に感じていた。
「かっ・・・あっ・・・・・・ひ、緋勇・・・ど・・・」
「つらい?」
痛みに顔をしかめながら、美冬はフルフルと首を横に振った。
「い・・・いいからッ・・・・・・いいから引き裂けッ!」
「・・・・・・・・・!」
龍斗は息を呑んだ。
目の前の愛する人は、痛みに耐えながら龍斗の分身を受け入れてくれている。
にも関わらず、いまだ躊躇する龍斗の背中を押してくれるのだ。
――改めて思う。
(強いな・・・本当に、この人は強い。己とは違う・・・)
「あ・・・んっ・・・ど・・・どうした・・・?」
「イヤ、何でもない。・・・・・・じゃあこのまま一気にいくね?」
「は・・・はァ・・・う、うむ・・・い、いい・・・ぞっ・・・・・・」
「きつかったら、叫んでもいいから」
「・・・は・・・早く・・・・・・貫け・・・っ」
「――うん」

そして――。
美冬は、自分が白い光の洪水に包まれるのを幻視した。


                ◇


「はぁ・・・はぁ・・・」
一心不乱に腰を打ちつける。
パンッ、パンッ、パンッ。
狭い部屋の中には、荒い息遣いと喘ぎ、にちゅにちゅという卑猥な水音と、リズム良く鳴り響く腰を打ちつける音が混ざり合い、立ち込める濃密な性の匂いとともに渦巻いていた。
677龍斗×美冬:2006/02/17(金) 23:47:17 ID:DDOfEI6e
「あ・・・あんっ・・・あっ・・・んん〜〜〜〜っ」
「はっ・・・はっ・・・」
「んっ・・・ん・・・いっ、いぁッ・・・・・・あくっ・・・!」
「はぁ・・・あ、熱いな・・・」
龍斗はそう、ぼそりと漏らした。
・・・くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ・・・。
言いつつ龍斗は、己と美冬を繋いでいる部分に視線を落とした。
白濁し結合部に付着した泡がにちゃり、と音を立てる。
己が肉棒が美冬の中に出し入れされる様は、龍斗の興奮を更に激しいものにした。
「あ、暑い・・・ですか? はっ・・・あ・・・んんッ・・・す、少し・・・障子を・・・あ、開けますか?」
「いや、いい・・・。門弟達に気づかれたくはないだろ・・・」
「う・・・内弟子たちの・・・寝泊りしているのは・・・・・・あぅ・・・この離れからは離れていますから・・・す、少しくらいなら・・・ああんっ!」
龍斗の腰の突き上げに美冬は大きな鳴き声をあげた。
「や、やっぱり駄目だよ・・・美冬は声が大きい・・・から」
「だ、だって・・・龍斗様のが気持ち良すぎて・・・んっ」
美冬はそれでも。
懸命に快感を噛み殺しているのか、苦しげに眉根を寄せていた。
「そ、それに・・・熱いのは部屋じゃない・・・」
「・・・え・・・?」
「美冬の中、だ」
美冬の顔が一瞬にして、真っ赤に染まる。
「く」
龍斗はほんの少し笑みを浮かべた。
こうして何度、肌を重ねても、美冬は変わらずに初々しい。
龍斗は、美冬の顔が羞恥に染まるのを見るのが、なんともいえず好きだった。
ぎゅう、と。龍斗は美冬に吸い込まれそうな締め付けを感じた。
――恥じらいを覚えると、無意識に緊張して肉棒への締め付けが強くなる。
・・・これも最初の頃からずっと変わらない、美冬の身体の癖だった。
678名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 23:53:02 ID:DDOfEI6e
とまぁ・・・こんな感じですが、如何でせうか?
で、この後オチ(?)の部分まで足すと、もうちょいあるんですが・・・。
ちと下品なのでとりあえず、ここまでにしときました。
えっと・・・続き読んでもいいという優しい(奇特な)お方がいらっしゃれば、投下しようかと思います。
よろしくです。
679名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 07:13:52 ID:nscYkQAe
GJです!
当然続き読みたいです!
680名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 08:36:06 ID:t6I2cJdd
良いぞ良いぞ
是非続きplz
681名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 08:38:59 ID:k9FKarmc
おお・・・! 優しい人がいたw
では要望があったので、続きを・・・
ただ、ほぼエロだけなんで、萌えないかも知れません(当社比)
それでもよろしければ読んでください。
682龍斗×美冬 続き:2006/02/18(土) 08:42:46 ID:k9FKarmc
「・・・お腹・・・大分わかるようになってきたね・・・。今夜で、しばらくはお預け・・・かな」
美冬の膨らみ始めた腹部を片手でさすりながら、もう一方の手で龍斗は美冬の足を持ち上げ肩に担いだ。
「おっと」
ぬるり、と。
お互いの汗ですべる足を抱えなおし、再び持ち上げる。
二人は何一つ身につけていない――つまりは裸ではあったが、既に全身が汗で濡れていた。
そして、もう一方の足も担ぐ。
互いの結合部がより密着し、深く繋がる。
美冬は普段、主に正常位を好んだが、興が乗ってくると龍斗にこの体位をねだる事があった。
いつもは凛とした雰囲気を身に纏い、見る者を清冽な空気で圧倒する美冬も。
「あっ・・・あっ・・・あっ・・・ああっ・・・た、龍斗様ァッ」
今は布団に身体を仰向けに横たえ。足を抱え込まれ。肉壷を激しく突き上げられながら――淫らに啼く、唯の『女』だった。
「く・・・・・・で?・・・・ハ、ナシって・・・何だい・・・?」
ぐちゅっぐちゅっ。
「ん、お・・・おおおあぁっ!・・・・あっ・・・あっ・・・」
喘ぐ美冬。
自らの妻を組み伏せ、その肉棒で貫きながら――。
龍斗はそれでも、その甘い拷問から美冬を決して逃がそうとはなかった。
「ね・・・話。・・・あるんでしょ? 何?・・・くっ」
「は、はあっ。・・・お、許し下さい・・・龍斗様・・・。こ、こんな・・・状況、で、は・・・」
息も絶え絶えに言う。
美冬の口の端からは涎がひっきりなしに零れ、布団を濡らしていた。
そして二人の結合部から溢れた愛液は、それ以上に布団をグショグショにしている。
「ねぇ・・・美冬」
龍斗の手がぎゅ、と形のいい乳房をもみしだく。
「くひっ!」
びくり、と美冬の身体が震えた。
「あ・・・いっちゃった? ふふ、相変わらず感じやすいんだね、美冬は」
「あ・・・あ・・・」
美冬は呆然と余韻に浸っていた。
ス、と頬を涙が伝わり落ちる。
683龍斗×美冬:2006/02/18(土) 08:47:18 ID:k9FKarmc
「え・・・!? み、美冬? どうしちゃったの!? も、もしかして痛かった・・・!?」
美冬を貫いた姿勢のまま、龍斗は慌てて声をかけた。
「・・・え? 龍斗様?・・・・・・そ、そんな事ありません。ど、どうしたんです? そんなに慌てて」
「だ、だって美冬が泣いたりするから」
「え?」
驚いて美冬が頬をぬぐう。
「ア、アレ? お、おかしいな。・・・な、何故でしょう・・・。別に痛かったという訳ではないのですが・・・」
不思議そうに首を傾げる。
「むしろ逆だったのですが・・・」
「・・・そ、そうなの?」
ほっと安心して美冬の足を肩から降ろすと、龍斗はそのままもたれるように美冬に自身の身体を預けた。
「び――っくりしたぁ・・・」
「え? え? た、龍斗様!?」
今度は美冬が驚く番だった。
こんな龍斗を美冬はあまり見た事がない。
いつも穏やかな笑みを浮かべ、全てを見通したような目をしている。時に子供のような表情を浮かべはしても、基本的にそれが崩れる事はないのが龍斗の印象だ。
「ぷっ」
「美冬?」
「ぷっ・・・くくくく・・・・・・済みません、龍斗様・・・ですが・・・くっくくく・・・」
くつくつと笑う美冬に龍斗は美冬の胸から、顔だけあげて口を尖らせた。
「みーふーゆー」
拗ねた目つきで睨む龍斗。
「く、くく・・・す、すいません・・・龍斗様・・・って、きゃあ、駄目です! 今動くと――あんっ」
途端に美冬が艶っぽい声を上げた。
「ちょ、美冬! 駄目、締め付けるのまっ・・・」
「あっあっ・・・ああ・・・ま、まだ、入ったままなのに・・・」
敏感になっていた美冬の身体は、わずかの刺激にも容易く反応し、それに伴い龍斗の萎えかけていた肉棒が、再び美冬の中で膨張していた。
「・・・あ・・・あ・・・龍斗様のが・・・」
ぴくぴくと身体を震わせながら、美冬は呟いた。
そんな美冬を見て龍斗が微笑む。
「変わらないね。本当に感じやすいや、美冬は」
そして再び、今度は正常位のままで龍斗は小刻みに突き始めた。
「ふ、ふああ・・・そ、そんな龍斗様だって・・・」
悶え始めた美冬からの抵抗は弱い。
粘り気のある液体が、再び二人の太腿や股間をしとどに濡らし始めた。
684龍斗×美冬:2006/02/18(土) 08:51:21 ID:k9FKarmc
「憶えてる・・・? あの冬山で過ごした一夜。あの時も美冬は凄い感じてた」
「はっふあ・・・・・・くああっ」
龍斗とて余裕がある訳ではなかった。
先程の交わりのせいで、美冬以上に限界が近づきつつあったのだ。
だが龍斗はそれを、なるべく表情(かお)に出さないようにして、美冬をせめ続ける。
・・・ぐちゅぐちゅ・・・。
両手は美冬のたわわに実った乳房。
痛いほどに張り詰めた肉棒が、美冬の肉壷を抉る。
「最初は・・・く・・・痛がってたけどさ・・・最後にはこうして・・・感じてた」
「だ、駄目だ・・・い、言わないで・・・」
きゅ、と。いつもの如く肉の輪が締め付けられる。
「そうして・・・膣内(なか)で出す事を望んだ・・・”中で出して”、”孕ませて”・・・そう言った」
「はぁ・・・は・・・私は・・・・・・あ、貴方の・・・」
「うん?」
「貴方の子供が・・・貴方との絆が欲しかった・・・」
「うん、知ってる」
そう言うと、龍斗はぐっ、と腰を深く押し込んだ。
「〜〜〜〜〜〜ッッ!!」
声にならない悲鳴が美冬の口から漏れる。
「か・・・かはっ・・・た・・・龍・・・斗・・・」
深奥にまで達した龍斗のモノが、コツコツと美冬の子宮口を擦りあげていた。
「く・・・・・・うっ・・・ハ・・・・」
「美ふ・・・ゆ・・・。己も・・・そろそろ・・・」
そして、龍斗が腰を引き抜こうとする瞬間。
美冬の両足が離さないとでも言うように、龍斗を拘束した。
「み、美冬・・・? ま、不味いよ・・・それは・・・子供・・・・・・に」
「大丈夫・・・! 大丈夫です・・・! お願いですから、このまま・・・!」
美冬がすがるような目を龍斗に向ける。
「・・・そう・・・本当に・・・いいんだね?」
美冬はこくりと頷いた。
685龍斗×美冬:2006/02/18(土) 08:54:01 ID:k9FKarmc
「それじゃあ・・・」
そして最後の突き上げを開始する。
その勢いは激しく、美冬の意識は龍斗のひと突き毎に飛びかける。
「あっ・・・イイッ・・・龍斗様・・・・・・そのまま・・・そのまま出してっ!」
「く・・・出る・・・!」
龍斗は呻くと同時、美冬の腰を抱え込み、ぐっぐっと腰を深いところまで送り込んだ。
「〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」
そして美冬の内部では、亀頭が子宮口を押し広げ――。
――どぱっ!
精液が吹き出された。
「あ・・・あ・・・・・・き、気持ちいい・・・」
「・・・く・・・う・・・美冬・・・」
どびゅる、るるるる・・・。
龍斗の剛直からは、間欠泉のように凄まじい勢いで精液が放たれていた。
我慢に我慢を重ねたせいで、その勢いはなかなか止まらない。
「――――」
だが美冬は足を絡めたまま。それを恍惚として受け止めていた。
やがて、射精が止むと、美冬は絡めた足をそっと外した。
龍斗が己の分身を美冬から引き抜く。
と同時、ごぽり、と。
大量の白濁液が美冬の女陰から溢れ出した――。


                ◇


「――で? 結局、聞きそびれちゃったけど、話って何だったの?」
翌朝、目が覚めて水を浴び身体を清めた後、龍斗は改めて美冬に問うた。
昨夜の――行為の後の胡乱(うろん)な頭では、その事を尋ねる余裕などなかったからだ。
美冬はといえば、龍斗と同様に身を清めた後、道場の朝連に赴く為の準備をしていたところだった。
「ああ、その事で御座いますか」
686龍斗×美冬:2006/02/18(土) 08:57:45 ID:k9FKarmc
美冬は大した事ではないという風に微笑んだ。
「先日、雹殿と涼里殿が揃って参られました」
「へぇ・・・珍しい事もあるもんだね」
龍斗は何か嫌な予感がしたが、それを表には出さす、努めて自然に応じた。
「はい、全く以って珍しい。私もそう思いました」
美冬が龍斗が立っている井戸の側に近づいてくる。
手には朝の鍛錬用か、刀が握られていた。
何故、鍛錬に真剣――しかも三尺二寸の陸奥守忠吉が必要なのかは不明ではあったが。
「それで・・・何か用事でもあったの・・・?」
ますます嫌な予感は強まってはいたが、そこは死線を幾度となく潜り抜けた龍斗である。
一見弛緩している様に見せ、その実、さりげなく退路を探しながら。
気づかれぬよう、尚且つ何時でも動けるように身体を緊張させていた。
そんな龍斗の様子に気づいているのか、いないのか。
美冬は柔和な笑みを浮かべたまま、ゆっくりと、しかし近づく足は決して止めない。
「子が・・・」
「子?」
龍斗が尋ねる。
「子が出来たと・・・。二人は申しておりました」
「・・・・・・・・・・・・へぇ。子が」
「ハイ」
「ふーーん・・・・・・って、ええーーーーーーーーーっ!!」
「何を驚いていらっしゃいます?」
「い、いや・・・だってあの二人、は、その・・・」
「独り者に御座います」
「うん・・・」
じりじりと美冬が間合いを詰めてくる。
その分、龍斗はじりじりと下がる。
687美冬×龍斗:2006/02/18(土) 09:02:35 ID:k9FKarmc
「何故・・・逃げるのです? ”旦那様”」
「いや・・・何というか本能が身の危険を・・・。で、でも。め、めでたい事なんじゃない?」
「ハイ、めでたいですねぇ。実に」
「そ、そっかぁ・・・情人(いいひと)がいたんだねぇ・・・彼女達にも。ところで、子が出来たのはどちらなんだろう?」
龍斗もいい加減、美冬が何を言いたいのかに気づき始めてはいたが、それでも精一杯抵抗する。
「二人共・・・に御座います」
「そ、そっかぁ・・・二人ともなんだ」
「ですが・・・困った事に父親も同じらしいのです」
「へ、へぇ・・・」
そこで初めて見冬は、陸奥守忠吉をスラリと引き抜いた。
切っ先を下に向けた片手下段の構え。
顔も下に向け、その表情は伺えない・・・が、確実にその顔からは笑みが消えているだろう。
「ち、父親は誰だって?」
龍斗は半分観念しつつも、一縷の希望を託して尋ねた。
「龍斗様、で御座います」
「・・・・・・・・・」
「これは一体どういうことで御座いましょう? ねぇ、”旦那様”」
「・・・ご、御免なさい」
美冬が顔を上げた。
その面にはまるで天女の様な笑みが――。

「――仕置き、つかまつる」

――そう、美冬は云った。

・・・この日、臥龍館周辺に、ある男の悲鳴が響き渡ったのは言うまでもない。

おしまい
688名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 09:28:31 ID:k9FKarmc
と・・・終わりです。
はぁ・・・初めてエロを書いたんですが、エロは難しいですね・・・。
少しでも皆さんの股間に刺激を与えられたら幸い。

蛇足じみた言い訳で・・・。
美冬の口調なんですが、ちと間違えて龍斗殿を緋勇殿にしてしまいました。
美冬ファンの方いたらごめんなさい(自分はピセル使ってたんで、憶えてなかったw)
それから龍さん(聞いた事ないですが)ってのは、どうもあの口調に馴染まなかったんでポイしましたw
なら、いっその事、奥方にして落ち着き与えちゃえー・・・という事で生まれたのが、この美冬です。
デフォからはややズレてますが、ご勘弁を。
689名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 10:38:41 ID:ScLIpRrq
大作乙&GJ!
結婚したら美冬はそんな感じになるだろうなあ。
あとエロも良いけど落ちも良いですねw
次回作も出来れば楽しみにしておりますよ
690名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 14:25:35 ID:mlDB0VQh
乙でした。
それで、当然雹と涼浬の続編もあるんでしょうね、文豪。
691名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 00:34:01 ID:JplbvqnC
GJ!
三人揃って妊娠てのが実にイイ!

でも途中で>>678みたいの入れたりするのって、誘い受けみたいで印象悪いから止めたほうが……
692名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 01:17:02 ID:k85xum1K
誘い受けだろうが何だろうが
読み応えあったのでよかった。
693名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 01:27:54 ID:SurwcXEn
しばらく来ていないうちに神さん来てる…GJ!!
694名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 02:03:28 ID:in5iqTVc
乙でした

もう全員孕ませちまえ黄龍w
695名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 02:12:34 ID:vmLRCyGK
>>691
ああ、すいません・・・。
それは気づきませんでした。申し訳ない。改めて見ると確かにあざとく感じますね。
ただ、決して出し惜しんで・・・とかじゃなく、純粋にエロシナリオ書くのが初めてだったんで、自信なかったというのが正直なところで・・・。
それからボテエロってどーなんかなー・・・? アリかな? イイんかなー? みたいな迷いも・・・。
気を悪くされたらすいません。次からは気をつけますので。それから忠告、感謝です。

あと・・・雹と涼浬(こう書くんか・・・間違えたorz)に関してはとりあえず、ナンも考えてなかったんですが・・・えと、とりあえず頑張ってみますw
696691:2006/02/19(日) 08:35:07 ID:rR+bcpi1
>>695
なんかけなすように書いちゃったが、あんま気にしないでガンガン投下してくれ。
中身は実にエロくてイイ!! と思うから。

迷わず書けよ、書けばわかるさ、と先人も言っているし。
697名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 10:41:37 ID:++JI2zdi
>>695
涼浬もの期待してます!


>>696
言ってねえよw
698名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 20:25:05 ID:V/fW4cHw
>>695
応援してまっせ〜〜!
699名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 17:15:15 ID:x4cnvoTl
とりあえず龍斗×涼浬、完成しました。
少し、長いかも知れない・・・。
設定的には面倒だったんで、そのままです。まんま続きw
涼浬はあまりギャグには持っていきにくい部分があったので、
笑いを期待してる人はごめんなさい・・・結構、シリアス(?)です。
700龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 17:16:38 ID:x4cnvoTl
浅草、元鳥越にある出稽古先の道場で、激しい稽古を終えた美冬が四谷見附の自宅へと帰る途中――
「よぅ――これは臥龍館の先生殿」
――そう云って声をかけてきたのは、着流し姿で浪人風の男だった。
「驚いたな。・・・誰かと思えば蓬莱寺か」
美冬がそう答えると、蓬莱寺と呼ばれた男――蓬莱寺京悟は、
「久しぶりだな。少し見ないうちに、こりゃあまぁ・・・また一段と美剣士ぶりに磨きがかかって。相変わらず娘共に騒がれてるんじゃあないか?」
と。彼を知るものには懐かしくもある軽口で返した。
「フ・・・莫迦を言え。これでも今では人の妻だ。昔とは違うさ」
美冬が笑う。
かつては同じ龍閃組という組織に属していたもの同士の気安さか、美冬の口調は美冬自身も気づかぬうち、昔馴染んだ男言葉になっている。
「おーおー。自信に満ち溢れたイイ表情(かお)するぜ。所帯を持つとこうまで変わるもんかねぇ」
京悟が呆れる様に笑った。
だがしかし、その笑みは全く嫌味を感じさせない。
純粋に感心した様子であった。
「女は変わるのさ。殿方はどうか知らないが、な。ましてや母親になろうというのだ。昔の様に自分の弱さに嘆いてなどいられん。――いつ江戸に戻った?」
「昨日さ。少し区切りがついたんで、龍斗に会いにな。――しかし。成る程ねぇ。抱えてた迷いはなくなったかよ」
そう言いながら京悟は、止まっていた足を再び動かし、歩き始めた。
美冬もそれに習う。
「・・・さぁな。いつのまにか、どうでも良くなっていた。それが迷いがなくなったという事なら、そうなのだろうよ。・・・少なくとも自分が男ならば――などとは考えぬようになった。今では女に生まれ良かったと思っている」
美冬はそう言いながら、わずかに膨らみ始めた自らの腹部を愛おしげにさすった。
京悟は微笑を浮かべながら、ただ黙ってその様子を眺めていた。
701龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 17:19:29 ID:x4cnvoTl
「そうだ、蓬莱寺。宿は決めてあるのか」
美冬が何か思いついたように口を開いた。
「イヤ、まだ決めてねぇ」
「そうか、ならばウチにきたらどうだ?」
「あん? 臥龍館へか?・・・そりゃ、まぁどうせ龍斗に会いに来たわけだからな。こっちとしても有り難ぇが」
「ならば決まりだな。よければ門弟達に稽古をつけてやってくれ。・・・谷崎め、私が余り稽古をつけられぬからと、指導を任せてみたのだが。・・・あれではただの幇間(ほうかん)稽古だ」
やれやれ――と、首を振る。
「龍斗はどうしてんだ?」
「龍斗様なら朝方から出かけている。・・・王子だ。今日は戻らぬかもしれん」
王子には如月骨董店がある。
店主である奈涸は、最近では店をもっぱら妹の涼浬に任せ、あちらこちらを飛び回っているらしい。
「涼浬んとこか? オイオイ、新妻を放っておいて他の女んトコ泊まってくるのかよ?」
「フ、なに。私が行けと言ったのだ。事情は・・・ま、後で教えてやろう」
「そうかい。けどそれなら世話になるのは遠慮しとくぜ。流石に夫の留守中に上がり込む訳にはいかねぇだろ」
「何、気にするな。――ちょうどな、今日は小鈴殿や葵殿も泊まりに来るのだ」
「へぇ。アイツらも来るのかよ」
「ああ。小鈴殿など、それはもうカンカンでな。『ひーちゃんの性根を叩き直してやる』と息巻いていたよ」
そう言うと美冬はクスクスと可笑しげに笑った。
「ああ?」
――そんな美冬に京悟はただ首を傾げるばかりだった。


                       ◇


夕刻――。
古びた匂いの漂う、静かな客間。
明かりもつけぬままの室内は、黄昏どきの薄暗さが、じんわりと満たしていた。
702龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 17:22:15 ID:x4cnvoTl
「んっ・・・んっ・・・・・・んぼっ・・・んっ・・・ずちゅ・・・・・・」
・・・ぴちゃ・・・ぺちゃ・・・。
「ん、んむっ・・・ふぅ・・・ずずず・・・・・・ん・・・」
くぐもった声音と粘ついた水音、そして荒い息遣い。
「ハァ・・・ハァ・・・ん・・・・・・。ど、どうですか・・・龍斗殿・・・」
「・・・・・・・・・ん・・・う、うん」
龍斗の勃起した陰茎は、今――。
龍斗の上に覆い被さっている女の口唇によって、ひたすらに献身的な奉仕を受けていた。
・・・ず・・ず・・・・・・ずちゅるるる・・・。
髪は短く、細身の――しかしそれでいて鍛えあげられた、しなやかな肉体。
その素晴らしい裸身を惜しげもなく晒しながら。
――この如月骨董店の女店主は、着物からまろび出た龍斗のモノを懸命に愛撫していた。
「うぶ・・・んぶっ・・・ん・・・ずずっ」
「く・・・涼・・・浬・・・」
「気持ち・・・いい・・・ですか・・・?」
上目遣いで龍斗の顔を見る。
その一生懸命な表情が、龍斗にとってはこの上なく愛らしかった。
「涼浬・・・」
優しく涼浬の頭を撫でる。
「龍斗殿・・・」
涼浬は嬉しそうに頬を染め、その指に自らの手を添え頬擦りした。
「ちょっと待って・・・服を・・・今」
そう言って龍斗は一旦身体を起こすと、自らの着物を脱ぎ捨てた。
703龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 17:26:18 ID:x4cnvoTl
・・・涼浬は既に全裸である。
その股間からは早くも蜜がたらり、と一筋零れていた。
龍斗がゆっくりと畳の上に寝そべる。
「では・・・続きを・・・」
告げて涼浬は再び、龍斗を口に含んだ。
「ふふ・・・相変わらず・・・龍斗殿は濡れやすいのですね」
ぬるりと。
熱い口の奥に、導かれたモノは大量の我慢汁を鈴口から流し、それを受ける涼浬の口からは唾液と合わさって、だらだらと顎先まで垂れていた。
「・・・はぁ・・・龍斗殿のお汁・・・おいしい・・・です」
「ハァ・・・ハァ・・・」
滑るように肉棒が口の中を行ったり来たりする度、涼浬の口の端からは透明な液体が跳ね飛んで。
そして、ぐちゅぐちゅとイヤらしい音が大きくなってゆく。
「ん・・・うぷっ・・・うむぅ」
「ん・・・」
「ふ・・・・ふむぅ・・・ぷはっ・・・ぺろ・・・うんっ」
「・・・・・・も、もう・・・駄目・・・! 涼浬、出そう・・・!」
だが涼浬は口を離そうとしない。
それどころか、いっそう激しく上下にしごく。
「うああ・・・す、涼浬ってば」
「・・・大丈夫です・・・から。・・・そのまま出して・・・」
「き、汚いよ・・・っ」
「そんな・・・事ない・・・です。ふっ・・・それに・・・ん・・・・・もう何度も・・・・ちゅ・・・飲んでるではない・・・ですかっ・・・」
「だ、だけど・・・」
確かに涼浬の言葉の通り、口中射精など何度も経験してはいた。
だが龍斗はどうしても、女性に自分の精液を飲ませる事に抵抗を感じずにはいられなかった。
・・・もっとも。だからこそ得られる快感がとても大きいと、知ってはいたのだが。
「ふ・・・・・ちゅ・・・観念・・・しました・・・か?・・・ふふ」
淫蕩な笑みを浮かべ、悪戯っぽい表情で尋ねる。
涼浬にとっては、龍斗のこの困った様子こそが官能の源。
懸命に奉仕をしているようで、その実、主導権は涼浬にあった。
704龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 17:30:37 ID:x4cnvoTl
「腰がぴくぴくしてます・・・。感じてるんですね」
「ん・・・涼浬は・・・結構・・・あっ・・・・・意地悪・・・だよね」
「そんな・・・事・・・は・・・。・・・ん・・・早く、出して・・・」
「くっ・・・出・・・るっ」
もうすでに龍斗の頭の中は、涼浬の口中に、自らの汚濁をぶちまける――その事しか考えられなくなっていた。
「犯して・・・下さい・・・! 私の口を・・・!」
「〜〜〜〜〜〜〜ッッ」
瞬間。
押し寄せる快感に負け、龍斗は一気に放出を開始した。
ビュクククッ、ブビュッ・・・ビュ・・・ビュブルル・・・・!
「んんっ・・・!!」
涼浬が呻いた。
限界ギリギリまで堪えていた分、爆発的な勢いで精液が放たれる。
頭が真っ白くなるような絶頂の中で、龍斗は必死に意識を繋ぐ。
ビュクク・・・ビュル・・・・・・ビュブブッ・・・・・・・!
「ふ・・・!? ふぐっ・・・ごっ・・・くふっ」
あまりに大量の射精に咽(むせ)ながらも、涼浬は決して口を離そうとはしなかった。
それどころか、よりきつく口をすぼめ、龍斗のモノを尚吸い上げて。
うっとりと喉の奥で精を受け止める。
「ごくっ・・・ごくっ・・・んむ・・・・・」
ごくり、と喉を鳴らしながら一滴も零さず飲んでいく。
ビュ・・・ビュブ・・・。
「うん・・・んっ・・・ぷはっ」
ようやく射精が止み、涼浬が口を離した。
「ハァ・・・ハァ・・・だ、大丈夫?」
龍斗が尋ねた。
「・・・ハイ。大丈夫です。・・・龍斗殿の精、美味しかったですよ」
ニッコリと笑みを浮かべ、身体を起こす涼浬。
「・・・・・・ッ」
その優しい笑みに、龍斗の胸が激しく高鳴った。
(心の臓に悪い・・・)
思わず口元を押さえて、顔を背ける。
「龍斗殿・・・? どうしたの・・・です?」
涼浬がやや気遣わしげに顔を覗き込んでくる。
「ご気分が悪いのですか・・・?」
「い、いや何でもないんだ」
慌てて弁解する龍斗。
(まさか、涼浬が美しすぎて緊張したなどと・・・云える訳あるまい)
705龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 17:33:27 ID:x4cnvoTl
「本当、ですか?」
「あ、うん。平気だ。気持ちが良すぎて、ちょっとぼうっとしただけ」
「そうですか・・・。では・・・」
安心したように言うと、涼浬は龍斗をまたぐ格好で、龍斗の胴の上にス、と立った。
龍斗の視界には、ヌルヌルに濡れた涼浬の秘所が否応もなく入ってくる。
「す、涼浬・・・? どうしたんだ」
「次は・・・中に・・・」
「え、ええっ! ちょ、ちょっと待って。己(オレ)まだ出したばかり・・・」
「それなら・・・大丈夫です」
そういうと涼浬はそのまましゃがみこんで、用便する姿勢になると、龍斗の胸と下腹部に手を添えた。
ひんやりと冷たい涼浬の手の感触。
と、同時。龍斗は不思議な感覚を味わっていた。
(え・・・何だ、これ・・・)
体内の血流が意思を持って動き始めた様な感覚――。
それが下腹部に急速に集まってくるような――。
「これは――一体?」
「飛水流は水を操る業――。他人ならばいざ知らず・・・自分や、ましてや『黄龍の器』である龍斗殿の血流ぐらいならば簡単に同調できます」
見ると、萎えていた筈の男根が徐々に勢いを取り戻してゆく。
「・・・本来、貴方ほどの氣の持ち主ならば、私の干渉など受け付けないでしょうが・・・今、龍斗殿は私を・・・その・・・受け入れてくれていますから・・・」
照れた様子で語る涼浬。
「・・・おそらくは、雹さんも自分に対してならば近い事ができるのだと思います。・・・少なくとも自分の体内の変化には敏感でしょう」
「そうか・・・それで」
「ハイ、私が自分の・・・その妊娠に気付いたのも・・・それで・・・」
と言って、涼浬はまた顔を赤らめた。
「そうか。それじゃあまだ・・・」
「普通の人間ならば気付かない程、小さなものでしょう。私と雹さんだったからこそ気付いたのだと・・・」
「成る程・・・・」
感心する龍斗。
「それで・・・その・・・どうです・・か?」
「あ、うん。・・・そう、もう少し・・・かな」
706龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 17:35:57 ID:x4cnvoTl
「そうですか・・・」
涼浬は少し考え込んだ後、おもむろに片手を自らの秘所に持っていった。
「あ・・あの・・・龍斗、殿・・・その・・・・・こ、これで・・・・・・ど、どうですか・・・?」
そう言って二本の指で自らの秘唇を――。

――割り開いて見せた。

ぱっくりと。
濡れた秘奥が露(あら)わとなる。
龍斗に重みをかけたくないのか、唯でさえ用を足す姿勢で跨っていた涼浬の姿勢。
部屋の中は薄暗いとはいえ、龍斗の目には、ハッキリと濡れそぼった淫孔が見えた。
「ちょ、ちょっと、まった・・・!」
龍斗が慌てて身体を起こす。
「え・・・」
涼浬は怒られた子猫のように、びくりと、体を震わせた。
「だ、駄目だったでしょうか・・・。やはり、私の・・・その・・・アレなんかでは・・・」
「い、いや、違う。そうじゃない。そうじゃないけどさ・・・!」
「では、少しは・・・欲情・・・できましたか・・・?」
「した、した。そりゃもう、間違いなくしたよ」
ほっ。と安堵の溜め息を漏らす涼浬。
龍斗はそんな涼浬の両肩を掴んで抱きしめた。
「え・・・龍斗ど・・・の」
「でもさ、そんな事しなくてもいーんだよ? 涼浬は。・・・今のだって相当恥ずかしかっただろう? さっきも己の精を飲んだり・・・別に無理しなくたっていい。涼浬はそんな事しなくたって十分魅力的だ」
「龍斗殿は・・・嫌・・・なの、ですか?」
涼浬が両手でやんわりと龍斗を押し戻す。
「え?」
707龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 17:39:15 ID:x4cnvoTl
「そ、その・・・だから・・・私の女陰(ほと)を見たり・・・私が龍斗殿の精を飲んだりする事が・・・嫌・・・ですか?」
「え? い、いや・・・そんな、そんな事はない、けど・・・むしろ嬉しいんだ、けど・・・でも、さ。涼浬は嫌だろう?」
「私は・・・嫌ではありません」
細く、しかしハッキリと答える。
今度は困ったのは龍斗の方だった。
まさかこんな返答が返ってくるとは”予想だにしていなかった”のだ。
「私は・・・・龍斗殿をお慕い申し上げております。そして、これは私が好きでやっている事・・・。・・・ですから、龍斗殿が嫌ならばともかく・・・私の事を気にしてやめてくれと云うのは・・・その・・・間違いなのです」
思いがけず強い物言いに、龍斗は面食らった。
「じゃ、じゃあ別に無理してる訳じゃ・・・」
「無理はしていません。嫌なら嫌と・・・その・・・そういう時は・・・はっきり言います」
「そ、そうなんだ」
「ハイ。・・・で、ですから、その・・・」
再び先程と同じ体勢を取る涼浬。
「も、もし・・・龍斗殿が見たいのでしたら、もう一度・・・み、見せ、て・・・も」
真っ赤になってごにょごにょと何やら呟く。

その様子に龍斗は――
(ヤバイ・・・。これは・・・きちまった・・・かも)
かつて無い興奮を覚えていた――。

がば、と。
涼浬を押し倒す。
ひゃあ、と可愛い悲鳴があがった。
708龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 17:42:30 ID:x4cnvoTl
「た、龍斗・・・殿?」
「・・・もう、止まらないよ?」
「あ・・・」
「腰が立たなくなるくらい、犯しぬいてあげる。――覚悟は・・・いいか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。・・・犯して・・・下さい」
次の瞬間。
前戯もなく。
龍斗はギンギンに膨れ上がった己のモノを。
――涼浬の中にこじ入れた。
「ひ、ああああああああ・・・・・・ッ!!」
抵抗を感じたのは最初の一瞬だけ。
――ぬるん。
その後はほとんど抵抗もなく、すんなりと収まる。
既に、先程から涼浬の肉壷は龍斗のモノを待ちわびて、びしょびしょに濡れていた。
ようやく訪れた愛するモノの挿入に、涼浬のそこは歓喜の涙を流す。
「涼浬、涼浬・・・!」
培ったものなど、全て忘れ去ったかの如く、龍斗はただひたすらに涼浬を突いた。
童貞の少年であったとしても、もう少しまともな交わりをするだろう。
そう思わせるほど、龍斗の責めは稚拙で、強引で、一直線なものである。
・・・だがしかし。
それでも涼浬にとっては、この上なく甘美なものとして体中に広がった。
「あっああああっ・・・んっ・・・こ、んっなっ・・・お・・・ああっ・・・イイ・・・・」
「ハッ・・・ハッ・・・」
ぬちゃ・・・ぐちゅぐちゅ・・・・じょぶ・・・!
結合部の水音がだんだんと大きくなる。
「ん・・・く・・・! 涼浬・・・!」
龍斗は不意に思い出したかのように、乳房を跡がつくほど、強くもみしだいた。
「はぁっ・・・んっ・・・く・・・イイ・・・・・ッ・・・龍斗殿ッ」
涼浬の喘ぎ声も、際限なく大きくなってゆく。
腰の突き上げと胸への愛撫で、涼浬はもはや、自分でも何が何やら判らぬほどに感じていた。
曖昧な意識で考えるのは、龍斗を求める事のみ。
709龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 17:55:00 ID:x4cnvoTl
「あんっ・・・んはぁっ・・・・はっ・・・は・・・っ」
「く」

――ガツン、と子宮口に龍斗の一撃が突き刺さった。

「ひ・・・! か・・・かっ・・・ふっ・・・はぁぁ・・・」
ぷっしゃあぁぁぁ・・・・。
股間が濡れる。
陸に揚げられた魚のように涼浬は口をパクパクとさせていた。
しばらく経つと、涼浬はそのままぐったりと体中の力を抜き――。
(やりすぎたかな)
少し心配した龍斗は、側に置いてあった水差しを取ると、水を口に含み、そのまま口移しで息も絶え絶えの涼浬に含ませてやった。
弛緩しきった涼浬は目を瞑ったままで。こくこく・・・と少しずつ水を飲む。
それを何度か繰り返すと、涼浬は少し落ち着いたようで、龍斗に、
「すみません・・・心配をおかけして」
と言った。
・・・もちろん、これらの間、龍斗のモノはずっと涼浬の中に入っていた。
「ううん。それより、畳を汚してしまったけれど」
ず、・・・チュク・・・
再び小刻みに動き始める。
「いいですよ。後で私が始末しておきますから・・・龍斗殿は心配しないで下さい」
「ん。それならいいけど・・・奈涸なんかに知られたら五月蝿いからさ。気をつけてね」
「ハ、ハイ・・・ふああっ」
嬌声を上げながら、涼浬は自らの股間に目をやった。
グチョグチョのドロドロである。
とばぐちは白く濁った泡でネバつき、自らを貫いてくれる想い人の肉槍さえも、その一突き毎に汚していく。
・・・よくもまぁ、はしたなくこれだけ汚したものだと――自分でも呆れてしまう。
「何、を、みてるのさ」
ズン、と。龍斗の亀頭がもう一度、子宮口を抉った。
710龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 17:57:56 ID:x4cnvoTl
「ひあっ!?」
またも意識が飛びかける。
「ご、ごめん・・・なさ・・・ひっ!」
突き上げがどんどんと強くなる。
「涼浬・・・」
「は、はいっ」
「ふっ・・・ふっ・・・そろそろ・・・いくよ・・・」
必死に耐える様子の龍斗の声。
(――我慢をしてる)
涼浬には、その様子が無性に可愛らしく思えた。
「ふっ・・んっ・・・・・・・ああん!」
チュクッ・・・ピチュ・・・チュクチュク・・・グチュッ・・・!
「は・・・んんっ・・・突いて! 我慢なんてしなくて・・・いいです、から・・・・突きまくって中に出してッ」
「ううっ」
龍斗の腰の動きに合わせて、涼浬の腰も大きく振られる。
胸がぶるぶると上下に揺れる。
「ああん! もっと、もっと激しく、動い・・・て・・だ・・さいッ!」
龍斗は無我夢中で腰を突き上げた。
子宮にまで届く肉棒の攻めを、涼浬は感動しながら受け止める。
「・・・す、涼浬」
「お、お、お、お・・・ああんっ!! イイッ・・・イイですからッ・・・! 中に! 中に出して下さいッ!!」
快感が一気にピークに近づき、二人の腰の動きも加速度的に早まってゆく。
「く、出るッ」
「んんんんーーーーーーーーッッ!!」
涼浬が絶叫し、伸ばした四肢を硬直させた。
それに伴い、ぎゅうっ、と肉壷が収縮する。
711龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 18:00:30 ID:x4cnvoTl
まるでそれは龍斗の精液を搾り取ろうとでもするかの様に。
そして、その刺激に龍斗の肉棒はびくんと震え――
びゅばっ。
白濁液が噴出された。
ビュブブーーーッ・・・・ビュルル・・・・ブビュル・・・・・・。
「は・・・あ・・・ひゅ・・・・あああ・・・イイ・・・で、す・・・・・・・・こひゅ」
満足に呼吸することも出来ないような状態で、しかしそれでも快感に打ち震える。
ビュブブーー・・・びゅば・・・びゅくん・・・。
「は・・・あぁ」
そうして吹き出される精液のしぶきを子宮の奥で受け止めながら、涼浬はうっとりと恍惚に酔いしれ――

――そのまま気を失った。

                     ◇


――龍が見える。
黄金の龍が。
白い闇の中。黄金の龍がこちらに向かって進んでくる。
(――龍?・・・あれは・・・黄龍? ・・・龍斗殿・・・?)
龍は涼浬の周りをぐるりと泳ぐと、そのまま頭上へ。天高く、天高く――。
(私は・・・確か・・・龍斗殿と・・・・・・)
龍が見えなくなり、何も無い真っ白な空から、雪が降ってくる。
(雪・・・? イヤ・・・違う・・・。これは・・・金色(こんじき)の・・・)
綿雪のように降り続ける金色の雪。

(――黄龍の精・・・?)

――ふと、物音が聞こえて、涼浬は夢から醒めた。



                     ◇



――深夜、子の刻(*12時)。
龍斗は隣で寝ている涼浬を起こさない様、そっと寝床から抜け出すと、静かに縁側まで出た。
712龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 18:02:15 ID:x4cnvoTl
雲一つない澄んだ星空を見上げると、中空には真円を描く月が浮かんでいた。
・・・ゆっくりと腰を下ろす。
着物ははだけ、上半身は裸といって差し支えないようなものであったが、ひんやりとした夜気が逆に心地良かった。
一つ息を吐き出すと、龍斗は夜空を見上げながら、ぽつりと。
「綺麗だ・・・」
と呟いた。

「――眠れないのですか?」
そう、後ろから声をかけられる。
龍斗は驚かなかった。
「ごめん、涼浬。起こしちゃったかい?」
涼浬は元は飛水流の忍びである。
忍びとしての生き方を捨てた今でも、彼女の身体には忍びとしての習性と業(わざ)が染み込んでいるのだ。
だから龍斗は、自分が布団から出た事に、彼女ならばきっと気付くだろうとも半ば考えていた。
「大丈夫です。・・・私は元々眠りの浅い性質(たち)ですから・・・龍斗殿のせいでは」
言って、涼浬は座っている龍斗に近づき、そっと龍斗の着物の乱れを直すと、その肩に上掛けを掛けた。
「まだ・・・冷えます」
そう言って龍斗の側に正座する。
「・・・でも風邪を引いたら、しばらく逗留できる」
「それは・・・美冬さんに怒られます」
困ったように答える涼浬。
龍斗はクスリと笑った。
「冗談さ。・・・明日には戻らないといけない。小鈴や葵が来てるハズだからね。気は乗らないけど・・・まぁ、またお説教されてくるよ」
「・・・申し訳ありません・・・」
「涼浬のせいじゃない。・・・コレは全部、己の身から出た錆だよ。だから涼浬は気にしないでいい」
「ですが・・・」
「それにね・・・。このくらいは当たり前だとも思ってるんだ。涼浬や雹には辛い思いさせちゃったからね」
713龍斗×涼浬:2006/02/21(火) 18:04:55 ID:x4cnvoTl
「そんな・・・そんな事はありません」
龍斗は首を振った。
「でも己は涼浬達から、まっとうな妻としての幸せを――」
「――いいんです」
「・・・・・・・・・」
「私は・・・あの時――自分がどう生きれば良いのか分かりませんでした。常に何かに依存していた私は、自分で何一つ決めた事などなかった――」
「涼浬・・・」
「だから貴方が側に居てくれるだけで良かった。それだけで――救われたのです」
「大げさだよ」
そう苦笑する龍斗に、いえ――と。
涼浬は、彼女にしては珍しくきっぱりと答えた。
「貴方がいたから、私は救われた。・・・それはきっと雹さんも同じでしょう。・・・そして、妻にはなれずとも貴方の側に居たいと願ったのは、私の我儘・・・」
涼浬は少しだけ微笑んだ。
「私は・・・初めて自分の意思で道を選びました。・・・それが」
そこで一瞬だけ言葉を切り。
「それが例え・・・”龍斗さん”――貴方を苦しめると分かっていても」
龍斗はぼんやりと月を見上げたままだった。
714涼浬×龍斗:2006/02/21(火) 18:08:25 ID:x4cnvoTl
「さぁ・・・そろそろ部屋に戻りましょう。あまり冷やすと体に毒です」
「うん・・・」
立ち上がりながら、龍斗は考える。
(違う。そうじゃないんだ。・・・己はただ――怖かっただけなんだ)
「何か――?」
「・・・イヤ・・・何でもない」
そう云って龍斗は首を振った。
そして代わりに他の言葉を探す。
「・・・ねぇ涼浬。己は後、何年ぐらい生きられるかな・・・」
ハッ、と。涼浬の顔が強張る。
「涼浬――?」
しかしすぐに、涼浬はフッ、と柔らかい微笑を浮かべた。
「子供たちが一人立ちするまでは、生きて貰わないと困ります。・・・いえ、その先も。・・・私達を可愛がって貰わなければ」
「ハハ、厳しいな。涼浬は」
寝所に向けて歩き出す。
「とりあえず、今夜はもう一度可愛がってください」
「え・・・!? ほ、本当に!?」
「はい。今日はもう少し・・・体が種を欲しがっています」
「種って・・・もう子供は出来て・・・」
「さ、行きましょう。”龍斗さん”」
そう、にこやかに微笑んで、涼浬は龍斗の腕に、自らの腕を絡めた。

「涼浬・・・!? 己を殺す気かーーーーー!?」

・・・次の日。王子から臥龍館へ戻った龍斗は、何故かゲッソリと。

――別人のようにやつれていたのだった。

おしまい
715言い訳ですが:2006/02/21(火) 18:18:09 ID:x4cnvoTl
終わりです。この後は、各自

冬の〜闇を〜♪ 彷徨っていた〜あの頃〜♪

と脳内補完してください・・・。
つーか涼浬とエロの組み合わせは難しいなー・・・。
なんとか書き上げた淫乱涼浬・・・如何でしたでせうか。
716名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 18:49:13 ID:V9+jeR5w
GJ〜。
でも妊娠初期の体ちょっと気遣ってあげなよ、とは思ったw
717名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 20:36:16 ID:hAVe6P7H
GJ!グレ〜ト!!
プリントアウトしてWCに持って行きます!
718名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 22:59:17 ID:j+Sn0bR4
>>716
そういやそうですねw すみません。
エロく〜エロく〜ってひたすらエロ方向を考えてたら、
どうもムッツリ暴走系黄龍のせいかハードで変態な方向に・・・orz
もうちょっとソフトな方がいいですかね・・・?

涼浬ももうちょっと、何とかしたかったなぁ・・・。
体内の水を操って『飛水流・母乳噴射ー!』とか、やりたかったんですが、流石にキャラに沿わないんでポイしました・・・。
719名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 23:21:07 ID:Zi2lBoVv
それなんて山風?
720名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 23:33:56 ID:4uK9hvdl
何年いきられるかって…
ヤリ殺される?
721名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 00:34:58 ID:BmlJUIO7
>>719
東京魔人学園 忍法帖 〜愛するものよ、死に候へ〜
722名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 00:44:32 ID:HAmmOFkW
兄亀にこんなとこ見られたら殺されるな龍斗
723名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 01:04:38 ID:sPMjPjCr
実は中の人が兄くぁwせdrftgyふじこ

涼浬エロカワイイヨ、涼浬。
724名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 06:53:37 ID:2Y+HSNrV
>>722
龍斗なら許してくれるんじゃないかw
725名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 07:03:30 ID:csP6JWLj
誤字ってましたー・・・orz
藍が葵に・・・。菩薩ファンの方ごめんなさい。
726名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 20:34:52 ID:d1d87nf0
誤字は分かってはいたが
折角の神作品で指摘すんのもな〜
と思い、放置していたすまん
727名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 09:17:57 ID:z1YrUExS
>>725
う ふ ふ
728名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 10:02:05 ID:J38fhYs2
怖ッ!
729名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 00:55:19 ID:MH/dT7pJ
ほす
730名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 18:26:07 ID:kvRJ0EN7
保守
731名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 23:29:14 ID:mykp0EOG
ホシュ
732名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 01:29:04 ID:Q404ctSO
ほしゅ
733名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 23:40:18 ID:Fc5tOwNm
あげさげ
734名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 02:27:31 ID:DNOCXro9
いまさら読んだが上のすずりちょうさいこう
すげえぜ
735名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 05:32:57 ID:zFHLPvmO
PSの外法帖以来しばらく魔人から離れてて血風録も九竜も買ってない俺だが、
昨日血風録のファンブック買った。

料 理 ヘ タ な 美 冬 モ エ 。

なんだこの女。
今から血風録の限定版買う。だから桃源極楽陣とは言わないから、小鈴と涼里と桔梗姐さんと
雹の4人でウチに来てくれ。一緒に暮らそう。
736735:2006/03/24(金) 05:35:02 ID:zFHLPvmO
ageちまった上に+美冬で5人だゴメン…orz

あとここのSSって保管庫とかないん?
737名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 09:54:48 ID:HktUtinW
>>なんだこの女
に愛を感じたよなぜか
738名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 09:56:03 ID:HktUtinW
と思ったけど下で残り四人挙げてるし
お前にはがっかりだ
739735:2006/03/24(金) 14:10:52 ID:zFHLPvmO
なんかケーベツされてるっ!?
いやあの、外法ではあの4人が好きだったんだよ、それにみふゅが加わったんでその。

お詫びといっちゃーナンだが、30分ほどでデッチアゲた剣風のひー×こまでもドゾー。↓
740ひー×こま(1):2006/03/24(金) 14:13:09 ID:zFHLPvmO
8畳のリビングルームに置かれた大きめのソファ。それに腰掛けた龍麻の膝の上に、
小蒔の身体がちょこんと乗せられている。

「小蒔、いーにおい」
「んぅ……ちょっとひーちゃん、くすぐったいってば」
龍麻の両腕は苦笑しながら身を捩る小蒔を逃がさないよう、巻きつくように小蒔の
お腹に回されている……どう見ても甘やかな雰囲気の恋人同士であり、事実その通り
だった。
「だーめ、逃がさない。……小蒔の匂い、大好きだよー」
ボクってそんなに匂うかな、ちゃんとおフロ入ったよね……と内心少し焦りつつ、自分
の首筋や肩、時々耳のあたりで「ふんふん」と鼻を鳴らす龍麻の、その美貌に似合わない
仕草にクスクス笑いが漏れる。
今の状態では見えないが、きっと嬉しそうな顔をしているんだろう。
そんな彼女の笑いが伝わったのか、不思議そうに顔を上げた。
「どしたー?」
「うぅん、何でもないよ……ちょっと、葵に悪いような気がして」
「そーいやお前らって、俺が転校してきた時から葵とくっつけようとしてたよな……
 人の気も知らないで、さ」
一転、ふてくされたような声音と共に首筋に吸いつかれて、思わず甘い声が漏れる。
それに気を良くしたのか、ちゅうっと音を立ててきつく吸う龍麻に、抗議の声を上げる。
「やぁっ……ん……跡、ついちゃうよォ」
……が、甘く融けた声では逆効果というものだ。面白がってしばらく吸い続けた。
柔らかい唇と熱い息の感触に背筋をゾクゾクさせながら、(昔はもっと冷たくてヤな奴
だと思ってたんだけどなァ……)と、龍麻が転校してきた日の事に思いを馳せた。
741ひー×こま(2):2006/03/24(金) 14:16:19 ID:zFHLPvmO
妖艶な美貌の女教師マリアに連れられて教室に入ってきた彼は、極端に平坦な態度
だった。
「学園の聖女」とまで呼ばれる親友の葵に優しくされても浮かべる表情は多くなく、
ことさら明るくおどけて声をかけた自分や京一、アン子、挙句にミサに至るまでが
声をかけても……当時不良のリーダー格だった佐久間に睨まれてさえ、彼の平坦な
態度は変わらなかった。

ハッキリ言ってキライなタイプだ、と早々に興味を無くしていた放課後、何気なく
廊下から視線を落とした先……体育館の裏で佐久間のグループに囲まれている龍麻
の姿を見た。
さすがにまずいと思ったものの、すぐに近くの木の上でそれを眺めている京一と、
物陰から様子を見ている醍醐と葵に気づいた。
性格に少々問題があるとはいえ、木刀バカと言われる程度にはケンカ慣れしている
京一や、佐久間も頭の上がらない醍醐がいれば、ちょっと殴られて痛い目を見る
くらいで済むだろう……普段の自分ならその場に飛び込んででも止めるだろう状況
でそんな事を思ったのは、やはり龍麻への不快感があったためだろう。
……だからこそ、京一の手助けをほとんど必要とせずに佐久間と取り巻き数人を
倒した彼には驚かされた。
殴り合いをする時でさえ顔色を変えない事に対して更に苛立ちは募ったが、龍麻
の流麗な体捌きはそれを超える衝撃を小蒔にもたらした。

人間を相手にする訳ではないとはいえ、彼女も武道に身を置く者。あんな動きを
するのが自分と同じ人間だとは思えない……と感動に近い感情すら覚え、さらに
次の日、醍醐すら彼に負けたらしいとアン子から聞かされた時には、「どうして
ボクも呼んでくれなかったのさ!」と京一に噛み付くところだった。
断じて醍醐が負ける所が見たかったのではなく、あの……「戦う」と言うには
あまりにも美しすぎる龍麻の姿を、もっと間近で見たいと思ったのだ。
742ひー×こま(3):2006/03/24(金) 14:19:36 ID:zFHLPvmO
……まぁその願いは思わぬところで叶ってしまい、以来いろいろととんでもない事件
に関わる事になったのだが、その過程で緋勇龍麻という人間が最初の印象とはまるっ
きり違うのだと思い知らされる事になった。
自分と同じ塩ラーメンを美味しそうにすすったり、骨董屋で物珍しげにキョロキョロ
したり、身勝手な発言をする者に眦を釣り上げて激怒したり、自分をかばった人の死
に涙を零したり、自分たちの水着姿に真っ赤になったり、ちょっとした買い物にも
楽しそうに付き合ってくれたり、幼い少女の境遇に哀しみながらも微笑みかけたり、
修学旅行を全力で満喫したり、夜祭のヒーローショーに夢中で見入っていたり、国民
的アイドルを平気でラーメン屋に連れて行ったり……。
想いを募らせる親友には悪いと思いながらも、本当の彼を知るたび好きになっていく
のを止められなかった。

だからこそ、あの日……目の前で凶刃に貫かれ倒れ伏す姿には気が狂うかと思った。
ベッドの中で目を覚まさない龍麻を見つめながら、生まれて初めて人を……柳生を
殺してやりたいと漲る陰の気に身を浸していた。
人を怨み、世を憎み、全てに狂った挙句鬼に堕ちる者…鬼道衆の気持ちを理解しそう
になった時、龍麻が目を覚まして自分を呼んでくれた。
病み上がりだろうに「心配かけてごめんな?」と抱き締めてくれた瞬間、変生の寸前
まで膨れ上がっていた陰気は何処かに消え去って、喜びだけが自分を満たした。

この人と一緒なら、何があっても何をしても後悔しない……凶津に誘拐された時も、
佐久間に殴る蹴るされた時も、必死で守り続けた純潔を捧げながら、生まれて初めて
「女で良かった」という想いに涙を流したもので……
743ひー×こま(4):2006/03/24(金) 14:21:42 ID:zFHLPvmO
「こぉら。なにボーっとしてんの?」
自分の膝の上で遠い目をしていた恋人に痺れを切らした龍麻が「あむっ」と首筋に
噛みついた。
「ちょっ、ひーちゃ、痛いいたいイタイってば!噛むの反則!ロープロープ!」
「う〜!ほまひはおえをむひふるはらは!(小蒔が俺を無視するからだ!)」
「してないしてない!無視してないって!ひーちゃん大好き!愛してる!アイシテル
 から許して!ギブアップするからお願い!クセになっちゃったらボク困るぅ!」
痛いのが気持ち良くなりそうになってきた頃、ようやく噛むのを止めてくれた。
「……ったく!人が必死に慣れない事言ってんのに全然聞いてないなんてありえない
 ってぇの!」
(痛いのもちょっとイイかも……)と荒い息をつく小蒔をヨソに、龍麻はブツブツと
文句を言っている。仕方なく苦笑しながらご機嫌を伺ってみる。
「ごめんひーちゃん、ちょっと考え事しちゃっててサ。……で、何だったの?」
「……なんでもない」
「ちょっと、『なんでもない』であんなキツく噛まれたボクの立場って一体ナニ!?」
「フン、いまさらキスマークのひとつやふたつ」
「これキスマーク!?どー見たって歯型だろッ!?」
「むー……分かったよ」
拗ねたように言うが早いか再び小蒔の首筋に顔を埋め、自分がつけた歯型を今度は
ぺろぺろと優しく舐め始めた。

「……だからさ」
新手の愛撫に蕩けそうになっている所に龍麻の小声が耳に届いて、意識をハッキリ
させた。ここでまた聞き逃したらヒドい目に合いそうだ。
「……なぁに、ひーちゃん」
「えっと……そろそろいいんじゃないかな、って」
「あ……もうベッド行く?」
「じゃなくて!いちいち混ぜっ返すなよ」
小蒔に全然そんなつもりはないのだが、からかわれたと感じるらしい。
優しく笑ってから、そっと手を握ってやる。
安心したように呼吸を整えた龍麻が、今日何度目かにぎゅうっ、と小蒔をきつく抱き
締めて、少しだけ上ずった声で呟く。

「そろそろ、俺たちも……結婚……したいなぁ、とか……思ったことない?」

……つくづく人間っていうのは長く付き合ってみないと分からないなァ……
そんな事を想いながら、溢れた涙に女の喜びを噛み締める小蒔であった。

                                    ☆Fin★
744ひー×こま(あとがき変):2006/03/24(金) 14:23:02 ID:zFHLPvmO
ん〜、全然えろくネェ。期待した人、いたとしたらゴメンナー。
誘拐されたりボコられたりで中古品扱いされるけど、そんな事ないと信じてる!
いやぶっちゃけ小蒔なら新品だろうが中古だろうが全力で【愛】なんだけどさ。

んじゃマタ〜ノシ
745名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 19:17:54 ID:GaVQtMTG
職人さんGJ!!
こう言う甘々話も自分は好きだから、全然無問題。
746名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 20:41:48 ID:z0II2DLh
GJ!
ひーこまはすばらしい
747名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 02:16:52 ID:xgh83w6V
グッジョブ!
748名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 10:54:32 ID:JpmBBet8
ああ、そこの人
一寸そこにある『てっしゅ』を取ってくれないか?
749名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 23:32:23 ID:OtVtEB2x
……使用済みのしかないぞ?
750名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 08:55:17 ID:DiBCeBph
ちょwwwwww使用済みwwwww

751名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 00:38:14 ID:OrksAQ1o
保守
752名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 17:58:08 ID:gLnssUNx
龍麻×舞園 希望!マイナーっすね
753名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 22:28:37 ID:7OJeHnKE
今更だけど、このスレは、
ひー(ハボキ)×女キャラのみなの?
他の男キャラ×女キャラはNG?
754名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 00:02:02 ID:SCuTOyjp
>>753
>>569-579
俺としてはむしろバンバン書いて欲しい
755名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 02:40:09 ID:87Fc+drX
>>753
少しづつ投下とか、連載とかしないで
一気に投下したほうが吉。
756名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 16:47:11 ID:79JJ7cgc
>>753
正直その方が好きだけど投下するのは自由かと
757753:2006/04/08(土) 16:52:52 ID:wbVQKGky
>>754>>755
レストンクス
いまちょっと忙しいんですが、
なにか書けたら持ってきます。
758753:2006/04/08(土) 16:54:57 ID:wbVQKGky
>>756さんも
すいません・・・。
759735@ひー×こま書き:2006/04/09(日) 04:43:28 ID:76z0tGGz
>>752
龍麻×舞園と申したか。
マイナーカプを書いてみるのもSS書きを目指す者の修行、初挑戦だがやりがいのある
仕事と言えよう。
さやかは歌カスタムめんどい&霧島とLoveっぽかったのでほとんど使わなかったがな。
…ただしエロスはご期待めさるな。
近場に風俗すらないこの万年童貞男にヌケる濡れ場を書けと言うのはナンボなんでも
酷というものでござろう。
あと寝取られ(寝取るのはおk)とかGo姦とかレイプとかひー以外の男×女キャラは
書いててなんだか淋しくなるので許されよ。
…3次元のおにゃのこ(コンビニの店員さん以外)に触ってみたいよ…できればおっぱい
とか!(素に戻る)

では「ひー×さやか」、しばしお付き合いいただきたく。
760ひー×さやか(1):2006/04/09(日) 04:46:35 ID:76z0tGGz
「ん、じゃあ待ってる。慌てて転んだりしないようにね」
某月某日、新宿、アルタ前、20:00ちょうど。
電話の向こうで抗議する声を笑って聞き流した青年…緋勇龍麻は、通話を終えて携帯を仕舞った。
予定時刻ぴったりに到着し、直後に鳴った今の電話で再設定された時間まではあと30分。
さてそれまでの時間潰しはどうしたものかと視線を巡らせた時、遊び慣れた風情の女子高生3人組
が声をかけてきた。
こういった後腐れも責任もない連中と遊ぶのは嫌いじゃないし、普段ならカラオケだのバーだの
ホテルだのと変わり映えのしない誘いにも乗る所だが、生憎これから待ち合わせ。
3人相手にゃ少なすぎ、ぼんやりするにゃ長すぎる…まさしく「帯に短し襷に長し」な自由時間へ
の折衷案として、せめて話し相手にでもなってもらおうと軽く話を合わせるうち、相手は何やら
すっかり龍麻の事を気に入ったらしくきゃいきゃいと楽しそうにはしゃぎだした。
自身では意識しないが、どうやら自分は木刀担いだ自称親友に「お前は悪徳セールスマンかタラシ
のホストが天職だぜ」と呆れ顔で言われる程度には話し上手で聞き上手らしい。
…ついでにちょっとスゴい床上手でもあるが、それはナイショ。遊び人の女子高生だろうが新婚
ほやほやの新妻だろうがセレブな有閑マダムだろうが海千山千プロフェッショナルな泡の姫だろう
が、その気になれば45秒で気を失うほどキモチヨクさせられる…なんてのは、素直な仲間達には
少々過激すぎる話題なのだ。
ごく一部で彼を知る者…妖艶な担任には「アナタの将来がとても心配だワ」と歯痛を堪えるよう
な顔をされ、敏腕ルポライターには「風俗関係のサポートお願いしようかしら」とため息混じり
に苦笑され、父の親友にして武術の師たるヒゲダンディには「弦麻は間違ってもそういう男では
なかったのだが」と苦虫10匹まとめて噛み潰した顔をされ、片割れである陰の龍には「龍麻のマ
は麻薬のマだね」などと無表情でイヤミを言われる(直後ヒゲダンディに叱責されていた)が、
どうでもいい余談である。

そんなこんなでそこそこ楽しいトークタイムもそろそろ終わり。
そう告げると3人組はあからさまに落胆したが、話し掛けてきた時とは明らかに違う…何処か
すっきりと澄んだ笑顔と軽い足取りで別れた。
彼女らとてモラルを失ったわけでもなければ悪意があるわけでもない。
忙しくも退屈な日々の中で、少しだけでも自分たちに耳を傾けてくれる相手が欲しいだけなのだ…。
761ひー×さやか(2):2006/04/09(日) 04:48:29 ID:76z0tGGz
…などと人様の事にばかり想いを馳せてもいられない。
ちらりと腕時計に目を走らせ、背後に向かって声をかけた。
「所要時間27分。 結構早かったね」
振り向きながら笑うと、そこには思ったとおりの少女の姿。
濃い目のサングラスをかけているため目元の表情は判らないが、緩くウェーブのかかった
長い髪や白い肌からは相当の美人…というより可愛らしさを感じさせる。
「楽しそうでしたね」
固い(作った)声音で言い捨てざまにサングラスを乱暴に(見えるように)外して、せい
いっぱいに「こわいかお」を演出しているつもりなのだろう…ぷっくりと膨らんだ頬は
風船のようと言うべきか仔リスのようだと言うべきか。
懸命にもその両方を飲み下し彼女の頭に手を載せて撫でるに留めると、「こわいかお」
はすぐに消失した。
ごまかしてますね、とまだちょっとだけ不満げに言いながら、彼女本来の表情が現れる。
ちょうど目の前の街頭ハイビジョンで笑顔を振りまくアイドルと同じ顔。
「収録なんですよ、あれ」
にっこり…巨大なブラウン管の中のそれとは少しだけ違う笑顔を浮かべて、「奇蹟の歌姫」
舞園さやかは楽しそうに嬉しそうに幸せそうに龍麻の腕に絡みついた。
762ひー×さやか(3):2006/04/09(日) 04:52:02 ID:76z0tGGz
意識しないまま喉の奥から上がる声を恥じるように片手を口に当てて抑えていたが、時間が
経つにつれそれも忘れ果て、次第に腰をくねらせ始める。
ほどなく激しいリズムで弾む身体に合わせてふんわりした髪がさらりと跳ね、「天使の歌声」
と評される美声が甘やかに切なげに、途切れ途切れの「音」となって零れる。
それを聴きながら、龍麻は「何が天使の歌声だ」と嘲笑う。
天使如きにこれほど淫らで醜く美しい旋律は紡げまい。神よりもたらされる福音など比べ物に
ならないほど心地良い、と思う。

龍麻の首に必死にしがみつき、少しでも自らの快感を引き上げるポイントを探ろうとバランス
良く成長した肢体を揺する様子に、ほんの僅かに悪戯心が湧いた龍麻はごく軽くそのポイント
をずらしてやる。
その瞬間、さやかは「ずぐん」と自分の身体を貫いた衝撃に脳が融けるような絶頂感を味わった。
あまりに強烈な快感を受けて見開かれた眼は焦点を失い、だらしなく開かれた口腔からは限界まで
突き出された舌が引き攣ったようにヒクヒクと震える。挙句の果てには涎が顎を伝い、反り返った
喉まで流れている有様…そんな痴呆じみた姿でさえ、さやかの愛らしさは損なわれる事がなかった。
むしろそれは龍麻にとって、肉欲や独占欲…そして食欲すら含むあらゆる欲望を加熱させる媚態で
しかない。
もはやひゅうひゅうと風の鳴るような呼吸音しか上がらぬその喉に噛みついてやりたい衝動を何とか
抑え、唾液の筋を遡るように舐め上げるに留める。
…しかし本能はとうに理性の管理下を遠く離れていたらしい。
ちょうど獣の身体に突き刺さった矢や槍が抜かれる際に周囲の肉を抉り裂くのと同じ原理で、さやか
を深く貫いていた棘はさらなる快楽を求め大きく震えて柔肉を掻き乱し、彼女の身体もまた快楽の元
を逃すまいときつく絡みつく。
自分の意識を離れた所で行われた獣の本能に思わず2人揃って言葉にならない無言の絶叫をあげた。
さやかは煮え滾るような熱にとうとう白目を向き、龍麻の方は貪欲に全てを絞り上げようと伸縮する
女の執念深さにゾクゾクとした喜びを感じていた。

時計の秒針が3周を終えた頃、ようやく忘我の淵から還って来たらしいさやかは無意識に手を伸ばし
龍麻の両手を握りしめ、龍麻もまた意識せずそれを握り返した。
763ひー×さやか(4):2006/04/09(日) 04:55:14 ID:76z0tGGz
龍麻が初めてさやかと寝たのは1ヶ月ほど前になる。
現代に生きる「女子高生」であり、煌びやかな世界に生きる「芸能人」であり、オマケに「恋人」まで
いたのだから、まさかそんな事はありえまい…という限りなく100%に近い龍麻の予想を裏切り、さやか
は完全無欠の処女だった。
セックスどころかキスひとつした事もないと告白された時は、何処の箱入りだと眩暈すら感じたものだ。
実際にはさやかの実家はごく普通の中流家庭で倫理観も一般常識範囲内であったため、これはさやか自身
の性格が影響しているのだろう。
それでも自らを慰める術だけは知っていたようで、未知の快感への探究心は…その、控えめに言っても
「旺盛」だったが。

「何ていうか…俗な事聞くけどさ」
そう前置きして、いくつかの事を聞いた事がある。芸能界で誘われた事はないのかとか、彼氏…霧島諸羽
とそういう空気になった事はなかったのか…等々。
別に手に入れた女の過去をアレコレと調べるつもりがあったのではなく、単に不思議だったから聞いただけ
…悪く言えば興味本位でしかない龍麻の心を察したのだろう、さやかは気を悪くした様子もなく話し出した。
「デビューした当時は結構そういう事も言われましたよ。『作曲家の○×先生に口を利いてあげるから』とか
 『△□監督の最新映画に出演交渉してあげるから』とか、いろんな理由で食事とかデートに誘われて…その頃
 はそういう芸能界の仕組みとか知らなくて、普通に「私は歌うのが好きなだけなんです」って全部断っちゃい
 ましたけど」
はにかみながら「そのあとしばらく、事務所の人が結構いじめられたみたいでした」と苦笑する姿に、この子は
つくづく芸能人には向いてないと思ったものだ。
「事実は小説より奇なり、か」
呆れたようにため息をつく龍麻に、さやかは困ったような微笑を見せた。
「後で知ったんですけど…結構そういうのに引っ掛かって、ひどい事させられるアイドルの卵って多いみたいです」

「アイドル」とは「偶像」という意味だ。宗教家に崇拝される偶像と同じように、「認められたい」「騒がれたい」
「ちやほやされたい」と思う人間は多く、また若ければ若いほどその欲は強い。そういった若者の虚栄心をつついて
弄ぶ大人も少なくはなく…モラルの低下が嘆かれて久しい昨今だが、案外表面に出ないだけで大人が子供のそれを
歪めているだけなのかも知れない。
764ひー×さやか(5):2006/04/09(日) 04:56:27 ID:76z0tGGz
「霧島くんも…」
話の流れから、さやかのボディーガードを自称する霧島の話に移った事も、当然ある。
「私のことを普通に扱ってくれるけど…やっぱり何処かで特別扱いしてる所があるんです」
「素直でいい子なんだけど、無意識に『普通に扱ってあげなきゃ』って思ってるのが透けて
 見えるんだよなぁ…素直すぎて嘘つけないっていうかさ」
子犬のような態度と仕草の後輩を思って苦笑する龍麻に、さやかは淋しげに微笑んだ。
「龍麻さんに…貴方に出逢うまでは、霧島くんのそういう所には気づきませんでした」
「たぶん諸羽自身も気づいてないと思うよ、ソレ」
それがまた困った所なんだけど、と再び苦笑い。
「…でも普通男の人って、他の男の人の話されるの嫌がるんじゃないですか?」
「へ〜ぇ、ずいぶんそういうの解るようになってきたね?」
「え、っと…その」
頬を赤らめる少女が可愛くて、ついつい言葉遊びに興じてしまう。
「ほらほら、お兄さんに白状しなさい。ニュースソースは?」
「あ…ん、雑誌とか…事務所の先輩とか。いろいろ…です」
「悪い子だなぁ」
自分が一番悪影響を与えていると知りながら、その時は軽く茶化してゴマカしたものだった。
765ひー×さやか(6):2006/04/09(日) 04:59:01 ID:76z0tGGz
そんな感じにまったりしながら時は流れて1ヶ月。

ようやく地獄のような快楽から落ち着いてベッドに座り直したさやかに、龍麻は呟くように言う。
「…こういう事を自分で言うのもなんだけどさ。 俺ってあんまり誠実な人間じゃないよ?」
「えぇ、知ってます」
にっこり笑顔で切り返されて、ちょっと呆然。
「私だって芸能人の端くれですもの、いろんな人を見てます。優しい人や怖い人、頭のいい人、
 明るい人、悩んでる人。貴方は…嘘つきで悪い人です」
そこまで言って、龍麻の身体にきゅっ、と抱きつく。
「普段は優しくて、戦う時は凛々しいけど怖い。私の知らない事をいっぱい知っていて、皆が
 いるところでは明るくて、誰も見ていないところで悩んで、そんな事をおくびにも出さずに
 大事な人を騙して…」
「何にも知らない純情な女の子を弄ぶ悪いヤツ、ってか?」
「…そうやって悪い人ぶって、心を隠してる…淋しくって、悲し、い人…です」
胸元から響くのは、涙に震える声。

…この子は危険かもしれない。
一緒にいれば、こっちの知らないうちにどんどん心の奥深くまで勝手に入り込んでくる。
そして自分すら気づかない…気づきたくないモノに易々と触れてしまう。
何より怖いのは、それを心地良いと思っている…与えられる優しさに依存したいと思っている
自分自身。
この子がいなくなった時、自分はその喪失感に耐えられなくなる…そんな恐怖感。

「…もしかしたら、私は貴方に触れないほうがいいのかも知れません」
そんな龍麻の内心を読み取ったかのように、胸にしがみついたままのさやかは呟いた。
「さやか」
「でも離れません」
すぱっ、と顔を上げて涙に潤んだままの上目遣い。
敵を睨むようにも弟を叱るようにも見えるその眼差しは、いくら腕っ節を鍛えても敵わない剛さ
(つよさ)を宿していた。
「私は、貴方を癒したい。歌ででも、身体ででも、心ででも。私の全部で、貴方を愛したい。
 迷惑だって言われたって、私は絶対離れません」
同時に、やっぱり自分はこの子が好きなんだなぁと再確認する。嬉しいような恥ずかしいよう
な…幸せな気分になって答える。
「うん。俺も離さない」
766ひー×さやか(7):2006/04/09(日) 05:00:21 ID:76z0tGGz
自分はきっと笑顔を浮かべていたはずなのに、さやかはちょっと眉をしかめて困ったような表情になった。
「…さやか?」
もしかして自分と彼女の間には何かコミュニケーションの失敗があったんだろうかという不安を乗せて
名前を呼ぶと、さやかは小さくため息をついた。
「貴方は自分でも気づかないうちに、そういう笑顔で人の心を掴んでしまうんですよ。 だから、私
 としては不安だし不満だし不公平だって思うんです」
「??? 一体何がそんなに?」
「合う人みんなが貴方を好きになって、どんどん『私だけの貴方』じゃなくなるのが、です!」
「いや、心を掴むとか好きになるってんなら、さやかの歌の方が」
「貴方の笑顔は私の歌なんかよりずっと性質(たち)が悪いんです!」
…なんでこの子はこんなにストレスたまってるんだろう? もしかして仕事ツラいのか?
と見当違いな感想を抱きながらも、やっぱり言葉には出さずにいる賢明な龍麻だった。
                                        ☆ふぃん★
767あとがいてみる。:2006/04/09(日) 05:02:55 ID:76z0tGGz
うーん見事なまでの尻滅裂&蝶・長文。
何が書きたかったのか、途中で自分でも見失いました…確か
「基本はほのぼのラブラブでこっそりエロス。アイドル相手にゴムも使わず中田氏上等・
 妊娠歓迎(さやかが)。みんなのアイドルを独り占めって興奮しない?という話」
が根源だったはずなんだけど、書いてるうちにどんどん違う方向に。
プロット固めないで書くとこんなモンですよあっはっはっは(無表情で高笑い)

前書きでエロス無理とか言いましたが、「エロパロスレなんだからエロ薄いとダメか?
まぁコレも修行よ」と頑張ってぇちシーン増やしてみました。…というかぶっちゃけ
生まれて初めてですよこんなん書いたん。
台詞なんか1個もないし、ヌけるもんならヌいて見やがれドチクショー。

ゴメン無理。

ちなみにさやかが「おなにーくぃーん」な所は某エロゲーのアイドルさんを参考にー。
…書き終えてから思ったんだけど、
「何気ない親切心からマネージャー(♀・34歳・バツイチ・子供1人・キャリア)の
 忘れ物を取りに行ってあげたら開ける引き出し間違えて中に入ってた極エロ雑誌発見、
 そりゃあもうバッチリ影響受けてお尻に興味津々なさやか」ってダメですかソウデスカ。

んじゃま、お目汚し失礼でしたー ノシ
768名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 19:30:53 ID:T9JhlzF8
いやいや、これはエロなしだからこそのよさがある
769名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 21:13:07 ID:VGW4ici8
久しぶりに良いモノ読んだなぁ……

「何気ない親切心からマネージャー(♀・34歳・バツイチ・子供1人・キャリア)の
 忘れ物を取りに行ってあげたら開ける引き出し間違えて中に入ってた極エロ雑誌発見、
 そりゃあもうバッチリ影響受けてお尻に興味津々なさやか」って書いてくださいよイヤゼヒトモ。
770名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 05:43:06 ID:UQ4bdWqg
うむ、素晴らしい

>あと寝取られ(寝取るのはおk)とかGo姦とかレイプとかひー以外の男×女キャラは
>書いててなんだか淋しくなるので

実に素晴らしい!
771名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 01:12:53 ID:MhHXRhwF
乙かつグッジョブ。
ただし、一つだけ君に言いたいことがある。
コンビニの姉ちゃんに障ったりしちゃ駄目だ。
772名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 00:50:37 ID:5LYNdkwj
職人さんのサイト落ちてるのか
773名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 02:44:55 ID:SqBOBZYt
と思ったら移転してたのか
スレ汚しごめん
774名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 22:27:50 ID:6puvr23S
龍麻×舞園 あたぁーす感謝します
775ひー×こま書き:2006/04/23(日) 18:42:30 ID:tStkLoNm
おおぅ、なんかしばらく忙しくて来てない内に感想来てルー。みんなありがとー。

>>768
見直してみるとエロシーンない方が収まりがいい気がしてきた…(3)はトバして見てもおkです。

>>769
良いモノと言ってくれてありがとう。素直に嬉しいよ。マネージャー引きずり込んで濃厚3Pとか
妄想は浮かぶんだけどエロシーンが難しすぎるんだ…il||li _| ̄|○ il||li

>>770
身に余る絶賛ありがとう!
いつぞや「ひーちゃんに髪を撫でられるのが嬉しくてしょうがない小蒔」という夢を見たので、
今度ソレ書こうかとー。
意外と夢の中のネタって多いんだよ。

>>771
こちらもセンキュウ。
つかアレだ、コンビニのお姉さんに触るってのはベタベタ触るんじゃなくて、こう…おつり
もらう時に指先が触れるとかそういう幼稚園児以下な事なんだ…あれ、なんか目から汗が(つД`)

>>774
お楽しみ頂けたようで幸い〜。 これからもチロチロと書いてくつもりなのでどぞヨロシク。
776名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 10:28:39 ID:A9zDCTVR
そろそろ保守
777名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 22:59:10 ID:483aBevQ
同じくほす
778名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 10:42:42 ID:I+2Ojg9/
右に倣いほしゅ
779名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 18:32:48 ID:fHb0IlFl
転生スレってまだ生きてる?
780名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 21:51:23 ID:6GWPLv9x
エロパロは落ちた。
781名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 23:30:15 ID:fHb0IlFl
>780
SS創ってたんだけど落ちたんならいいや。まだ半分程度しか出来てないし・・・。
でもまぁよく生きた方かな?

つi~
782名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 16:28:16 ID:O2n9mskA
転生は正式に続編発表されたから、スレもまたいずれ生き返るんじゃね
783名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 00:12:10 ID:2zWHFVBy
転生はキャラクターで持っているようなものだな
784名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 01:50:13 ID:oJrjx97m
ここは魔人九龍スレだ
785名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 00:11:23 ID:HDD3hJmp
捕手
786名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 15:33:57 ID:v3jskEDM
ぐひひっ、実はオイこと武蔵山太一は女だったでごわす

…いま頭の中でオイの服を脱がせたりいやらしいことを考えたでごわすな?
787名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 16:53:59 ID:TWK/4Lzo
ねえよwwwwwwwwwww
788名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 20:03:58 ID:+YBzjqFL
ねえwwwwwwww
789名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 11:34:05 ID:5aKk0u1e
あるあ・・・

ねえでごわすwwwwwwwwwwwww
790名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 22:31:36 ID:G0PEOrqT
>786
RPG一代男のようだw
791名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 14:22:12 ID:h0BNFV0R
ほっす
792名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 16:36:31 ID:sFOMsmSj
だから・・・保管庫は・・・どこ・・・。
793名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 18:14:48 ID:DVY0HSmP
ありゃ?無いんだっけ?
794名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 00:54:01 ID:AVvObJ8a
以前作ると言っていた奴がいたが・・・
その後、彼の行方を知るものは誰もいない
795名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 21:13:31 ID:p0nd4KI7
終わったなぁ・・・何もかも・・・・・・・・・
796名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 22:23:36 ID:1oLT9fJo
まだだ! まだ終わらんよ!

…とか言っとくべきかしら、ここは。
797名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 21:29:47 ID:VJ62ToZC
まぁ、あれだ取りあえず保守だ
798名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:19:41 ID:/zUMIivg
あげあげ
799名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 04:26:43 ID:g6Hsy94J
735にはとても期待しているよ
800 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:29:10 ID:1V8U2gw9
恵まれない少女ネタ?
自分でもどう分類するのが適切か分からないのですが投下します。
801 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:30:02 ID:1V8U2gw9

オニイチャンへ。

いらいしたおやこドンとどきまシタ。
それにいっしょにおくってくれたメンタイコありがとう。
あんなにいっぱいクレテみんなもよろこんでマス。
どうしてこんなにヤサシクしてくれるの?
ほんとうにアリガトウ。
・・・イライがなくてもテガミおくっていいデスか?

           Hopeより
802 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:31:05 ID:1V8U2gw9

オニイチャンヘ。

このテガミはムラでじゃなくてワタシだけのテガミです。
ミンナにみつからないようにこっそりだしまシタ。
オニイチャンとのテガミをワタシだけのタカラモノに
したかったからデス。
オトウトはさいきんオニイチャンみたいなハンターになり
タイといってマス。

           Hopeより
803 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:31:50 ID:1V8U2gw9

オニイチャンへ。

いらいしてもいいデスか?
オニイチャンのシャシンがほしいデス。
オマモリにしてだいじにしマス。
それとワタシのなりたいシゴトは
オニイチャンのオヨメさんデス。
ユメみてるダケならゆるしてくれマスか・・・?

           Hopeより。
804 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:32:34 ID:1V8U2gw9

オニイチャンヘ。

テガミのことほんとうデスか?
まだむねがどきどきしてマス。
ほんとにほんとデスか?
これはユメではないのデスか?
へんじはもちろん"はい"デス。

           Hopeより。
805 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:33:21 ID:1V8U2gw9

H・A・N・Tの特殊着メロが鳴ると、待ち構えていた九龍はすぐにドアを開けた。
大きなダンボールを黒装束の男二人が音も無く部屋に運び入れる。
慎重に床に置くと素早く立ち去る。
この間わずか三十秒。
一際大きな荷物であったにも関わらず
いつも通りの手際の良さを見せた男達に九龍は心の中で喝采を送った。

「・・・・ね、これがあの娘だよね?」

不安そうな顔で尋ねる八千穂に九龍は小声でうなずいた。

「ん・・・」

まるで八千穂に返事をするかのようなタイミングでダンボールの中から音が漏れる。
少し驚いた九龍はそれを表情に出す事なくしゃがみこんだ。
持てる技能の限りを尽くし静かに素早くダンボールを剥くと、八千穂と共に中を覗き込んだ。
ぎっしり詰まったクッションの真中に浅黒い肌の少女がすやすやと寝息を立てている。
九龍と八千穂はほっとため息を吐くと、その安らかな寝姿を眺め始めた。
おそらく睡眠導入剤でも飲んでいるのだろう。
荷物として運ばれてきた事など気付きもしない様子で気持ちよさそうに眠っている。
八千穂と顔を見合わせ微笑むと九龍は腕をダンボールの中へと伸ばした。
少女のあまりの軽さと体の熱さに戸惑いながら
ゆっくりと抱え上げるとそっとベッドの上に横たえる。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

声も無く二人の視線が少女の上で重なり合う。

「・・・来ちゃったね」
「そりゃ、呼んだんだから来るさ」
「うん・・楽しんでいってくれるかな・・?」
「一番乗り気だったのに・・不安になった?」

ふるふると八千穂の顔が横に振られると九龍は微笑んで唇を寄せた。
806 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:34:23 ID:1V8U2gw9

カカッと適当なノックが響くと乱暴に扉が開かれた。

「おう、九ちゃんいる?」
「そういう事はドアを開ける前に聞くもんだ」

皆守は遠慮のかけらも見せずに部屋の中へ入ってくるとベッドの上を見て立ち止まった。

「まあ、そうかもな。
 それよりどうしたんだ、その娘は。
 それになんで八千穂は体操服なんだ?
 いくらお前でも風邪引くぞ」
「こ、これは・・九ちゃんがブルマ好きだって言うから・・・」

露出した太ももを隠すようにしゃがむと八千穂は顔を赤くしてうつむいた。

「なるほど、九ちゃんの趣味だったか」
「・・・ブルマ姿の女の子が部屋の中にいる。
 これは夢、そして浪漫だよ」

皆守はにやりと口角を上げるとアロマを咥えライターを取り出した。

「まさかとは思うがその子どもも・・・」
「そんなわけねえだろ!」
「冗談だよ、冗談。
 でも、せっかくだから美味いもんでも食わせてやろうぜ。
 カレーとかカツカレーとかカレー定食とかさ」

九龍が否定するのを見てくくっと笑うと皆守はラベンダーの香りを吐き出した。

「カレーか・・・
 カレー自体悪くないけど、どうせなら天丼とか寿司とか日本ならではの物がよくないか?」
「カレーは既に日本食だ。
 無理にとはいわんが、あの究極カレーならこの子だって喜ぶ」
「皆守クンが食べたいだけでしょ」
「何を言うか、あれこそは至高の・・・・おい、起きたみたいだぞ」

皆守の言葉に振り返ると少女が入っている布団がもそもそと動いている。
807 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:34:56 ID:1V8U2gw9

「ン・・・・」

三人が見守る中、ゆっくりと布団がめくれ浅黒い顔の少女が顔を出した。
ぼんやりと焦点のあってない目が部屋の中を彷徨い皆守、八千穂を捕らえる。
更に移って九龍を視界に捕らえたとき、不意に少女の動きが止まった。

「・・・オニイチャン・・・・・?
ほんものの、ほんもののオニイチャンだ!
オニイチャンだよね!オニイチャン・・・!」

少女は九龍の顔を認めると強烈な力で抱きついた。
この貧弱な身体のどこに蓄えられているのかと思わせるほどの力で
九龍を苦しめながらも安心させる。

「ああ、本物のオニイチャンだよ。
 よく来てくれたね・・・」
「オニイチャンにあえるとおもったから・・・」

抱きついたまま少女はぽろぽろと涙を流し始め九龍の肩が熱く濡れていく。
信頼できる輸送機関とはいえ幼い少女が一人で密航してくるのは
とても心細くつらかったに違いない。

「えへへ、よかったねッ、あたしも嬉しい・・・」
「おい、八千穂。
 お前が泣いてどうする」

皆守がぼやくように言うと九龍が笑い八千穂がむくれる。
そんな三人の様子を見た少女の顔には日本で始めての笑顔が浮かぶのだった。
808 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:35:51 ID:1V8U2gw9

「何が食べたい?」

九龍なりに子供向けの口調で問い掛ける。

「あの、なんでもいいです・・・」

少女は少し遠慮がちに言葉を出す。

「ならカレーだな」
「皆守は黙ってて。
 何でもいいよ、何でも作れるんだ?何がいい?」
「んーっと・・・」

一瞬だけ考えると少女はおずおずと口を開いた。

「あの・・・本当になんでもいいです。
 それより、一緒にいてお話して欲しい・・・」

完全に予想外だった答えに九龍は一瞬、呆け、八千穂はぎゅーっと少女を抱きしめた。

「可愛いッ!」
「キャッ!」

ベッドの上に押し倒された少女の頭に八千穂はすりすりと頬擦りし始めた。

「かわいい〜」
「やっちー、手加減しなよ。
 やっちーの力で思いっきり抱きしめたら、それはアクティブスキルだ」

声も出せずにいる少女を気遣うと九龍は暇そうにしている皆守に振り返った。
809 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:36:43 ID:1V8U2gw9

「皆守、カレーでいいから作ってくれ」
「カレーでいいとか言うな。
 カレーがいいと言え。
 まあいい、八千穂に殺されかけている哀れな少女の為に
地上最強カレー皆守スペシャルを作ってやるとしよう」

九龍がキッチンと呼んでいる部屋の一角(ただ単に冷蔵不要な食材と器具が置いてあるだけ)
に皆守が向かうとようやく八千穂は少女を解放した。

「プハーっ」
「ごめん、苦しかった?」
「ううん」

少しびっくりした顔を見せた後、少女はにこにこと微笑んで首を振った。

「あ、あたしは八千穂明日香。
 このオニイチャンの友達なの、よろしくね」
「ハイ!ワタシこそよろしくです!」

女の子同士の握手。
それを嬉しそうに見ていた九龍は部屋の隅でカレーを作っている男を指差した。

「で、あそこにいるのがカレーだ。
 あだ名は皆守、よろしくしてやってもいいかなと思えるようならよろしくしてやって欲しい」
「誰がカレーだ。
 適当な事言ってるとお前だけ納豆カレーにするぞ」
「それにしても日本語上手だね。
 勉強したの?」
「おい、無視をするな」
「あのね、オニイチャンに会ったら言いたい事いっぱい。
 伝えたい事いっぱいいっぱいあって、長老やギルドの人に教えてもらったの。
・・・でも、何から言っていいかわかんなくなってきちゃった」
「いいんだよ、ゆっくりで、どれからでも」

そういって微笑むと今度は九龍が少女を抱きしめた。
今度は優しくだったからなのか、少女の顔にははにかんだ笑顔が浮かんでいた。
810 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:37:47 ID:1V8U2gw9

部屋中に香ばしい匂いが漂いはじめ胃袋を苦しめる。
キュルル〜・・・
小さな身体から可愛い音がすると少女は恥ずかしそうに布団をかぶった。

「ごめんなさい・・・・ちがうの、あの・・・」
「どうして謝るの?僕もお腹減ったよ」
「あたしもー!」

屈託の無い八千穂の笑顔と九龍の暖かな視線を見て、少女はこっくりと頷いた。

「ワタシもお腹スイタ・・・」

まだ恥ずかしそうにつぶやくと、計ったかのようなタイミングで皆守がガスコンロの火を消した。

「おら、出来たぜ、この世で最も美味い部類のカレーがよ」
「待ってました!
 九ちゃん、テーブル出す?」
「そうだね、出して。
 こう見えてもこの男、カレーに関しては間違いないから安心していいよ」

ベッドの上に折りたたみテーブルが広げられると、
その上を電子ジャーと鍋が占領する。
嫌が応にも期待感の高まる香りが空気を染め上げる。
811 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:38:23 ID:1V8U2gw9

「九ちゃん、この米って遺跡米?」

キャンプ用の小さいが深い皿に注ぎながら皆守が尋ねる。

「ううん、食堂米」
「なら、安心だ。
 遠慮せずに食えよ」

白いご飯にルーをかけ、完成した地上最強カレー。
片手で持って食うという行儀の悪い食べ方だが九龍達は慣れっこらしい。
戸惑っている少女を見て逆に戸惑っている。

「あー・・ごめんね。
 食べれる?」
「あ、ハイ、ダイジョウブです」
そういって少女はスプーンをそっと口の中へ運び入れた。
「代わりといっちゃなんだがオカワリは自由だ。
 遠慮はするな。
 すれば全て八千穂に食べられるからな」
「なんでよォ、あたしそんな食べないでしょ」
「・・・・・」
「ほら、九ちゃんがフォローに困ってる。
 これが真実だ」
「九ちゃん!あたしそんな食べる!?」
「僕はやっちーの食べる姿、可愛くて好きだよ」
「えへへ。ほんと?」

可愛いという言葉を食事量に関するコメントに使う九龍。
性質が悪い男だと思いつつも相手が八千穂ならまあいいか、と流す皆守。
誤魔化された事に気付く気配すらない八千穂。
基本的にツッコミ不在なのが天香学園スタイルである。
少女もまた初対面で会話に割り込めるようなメンタリティは持っておらず
ふるまわれた夕飯を食べる事にした。

「・・・っ!」
「いいリアクションだ!
 どうやらこいつの凄さがわかったらしいな」

スプーンを口にいれたまま動きを止めた少女を見て皆守が微笑んだ。
カレー好きの仲間と認められた者だけが見れるその笑顔は
希少性の割に今ひとつ喜ぶ者のいないものだという事は明記しておく。
812 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:39:01 ID:1V8U2gw9

「じゃあ、あたし食器洗ってくるね」

全員が食べ終わると空になった鍋に食器を入れ八千穂が風呂場へと向かう。
その光景を見ていた皆守が不意に言葉を漏らした。

「お前はどこの王様だ」

部屋着を体操服にブルマという素敵な衣装にしている同級生の女の子を
男子寮の部屋にいれ風呂場で食器を洗わせている。
皆守でなくとも「なんなんだ、お前は」と言いたくなるだろう。

「何だよ、いきなり」

皆守が何を言っているのか分からず九龍はそっけなく切り捨てる。
皆守が呆れてため息を吐こうとした時、九龍のH・A・N・Tが鳴った。

「あ、リカちゃん。
 いいよ、入って」
「では、お邪魔いたしますわ」

声と同時にドアが開くと人形のような少女がドアから入ってきた。
たっぷりとした白いコートを羽織り優雅に微笑む姿にhopeは同性ながら見惚れてしまった。
年上なのだろうが「可愛い」という感情が溢れてくる。

「こんばんは、九サマ」
「うん、ありがとね」

リカはナチュナルに皆守を無視し白いコートを脱ぎ捨てた。
中に着ていたのはピンクのベビードール。
下着まで透けて見える格好に皆守は口をぽかーんと開き
少女はますます瞳を輝かせた。

「カワイイッ!」
「ふふ、正直ですわね。
 好感が持てます事よ」

なんだか百合の香りのする空間が発生しようとしている。
そう思った皆守はアロマに火をつけそっと九龍の部屋を後にした。
なにより、これから起こるであろうリカと八千穂の女の戦いに巻き込まれたくなかった。
皆守は相も変らぬ日和見主義であった。
813 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:40:09 ID:1V8U2gw9

「あ、椎名さん・・・」
「あら、あなたは・・・」

風呂場から顔を出した八千穂と現れたばかりの椎名リカが互いの顔を見つめあう。
そして視線はそのまま下の方へと下がっていった。

(体操服にブルマだなんて・・はしたない。
 あなたの体でそんな格好するといかがわしいですのよ?
 内面に魅力が乏しいからそのような格好で
九サマからお情けを頂戴しようというのでしょうけど露骨すぎますわ)

(うわ〜・・椎名さん、えっちい格好・・・
ブラもパンツも透けちゃってるよぉ
ああ、もう可愛い〜!
ぎゅうってしたら変に思われるかな?
ちょっとくらいいいよね?)

「リカちゃん?」

リカとしては好敵手を警戒して睨んでるつもりなのだろうが
八千穂にしてみればリカはご馳走である。
八千穂の視線にリカの危険を察知した九龍がさりげなく声を出した。

「あっ、申し訳ございません。
 私とした事が・・・
 頼まれていた物はこちらですわ」

打って変わって、とは正にこの事だろうか。
コートの裏に仕込んで持ち込んだ衣類を九龍に差し出すリカは剣呑さのかけらも無い。
声はシロップを混ぜたように甘く
見上げる瞳はキャンディのように輝き、八千穂を見ていた目とは材質から違うかのようだ。
かがみ、立ち上がり、差し出す、その一連の動作が可憐で
その上さりげなく九龍に擦り寄っている。

「ありがとう。
 リカちゃんがいて助かったよ」

九龍は微笑みそっとリカの肩に手を置いた。

「はぅ・・九サマ・・・」
「これ、リカちゃんに頼んで作ってもらった服。
 サイズは目分量なんで適当だけど多分入ると思うから」

リカを抱き寄せ衣類を受け取ると九龍はそれを少女に手渡した。
小脇に抱えられたリカは真っ赤になりながらも九龍の鎖骨辺りをすりすりと頬擦りしている。
814 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:40:59 ID:1V8U2gw9

「あ、そんな・・ワルイです・・」
「悪くなんか無い。
 これは君の為に作られた服なんだ。
 着ない方が悪いよ」

膝を床につけ、九龍は少女と目線の高さを合わせた。
その上でにっこりと微笑んでいる。

「それに、見たいんだ。
 君がこの服を着たところ」

その言葉で少女は撃沈した。
どこまでも優しい声が頭の中を白く染めあげる。
褒美とばかりに抱き寄せているリカを含め二人同時に落とす腕前、
これが葉佩九龍という男の実力である。
α波発生装置が体内に埋め込まれているとか
汗として媚薬を分泌しているという噂まであるのだ。

「は、はい!ミセマス!ミテください!」

突然、大きな声を上げると少女は着ていた服に手をかけた。
だが、九龍は慌てもせずにそっとその手を握り動きを止めた。

「まずはお風呂に入ってから」

そう言って軽く微笑むと九龍はむぅ〜っと拗ねている八千穂に目をやった。
その対象はリカを抱きしめている九龍か、九龍に頬擦りしているリカなのか。
もしかすると両方なのかもしれないが九龍は面倒な事になる前に、と
生贄を差し出す事にした。

「やっちー、一緒にお風呂入ってあげなよ」
「あっ、そうだね、うん。
 ね、お姉ちゃんとお風呂はいろ?」
「あ、ハイ・・」

八千穂の声に頷き、少女は軽くうつむいた。

「オニイチャン・・おフロはいったらミテ・・くれますか?」
「勿論だよ。
 見て欲しくないなんて言っても見ちゃうよ。
 僕は可愛い女の子に目が無いからね」

その返事を聞くと少女は顔を綻ばせ八千穂の方へと駆けていった。
八千穂も彼女に対してそう無茶はすまい。
せいぜい裸を見まくったあげく不自然な程、体を触りまくるぐらいだろう。
そうであって欲しいなぁと九龍は心の中でため息を吐いた。
815 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:42:11 ID:1V8U2gw9

少女が八千穂とお風呂場へと消えると九龍はおもむろにリカをぎゅっと抱きしめた。

「あっ・・九サマ・・・」
「リカ・・今日も可愛いね。
 それにいい匂いがする。
 これは香水かな?」

九龍が抱いたまま立ち上がると小さなリカではどうしようもない。
されるがままにベッドに寝かされたリカの首筋へと九龍は顔を埋めた。

「んっ・・こ、香水はつけてませんわ・・・」
「じゃあ、これはリカの匂い?
 こんなに芳しいのなら香水としても売れるかもしれないね?」
「や、やですわ・・そんな・・からかわないでください」

首、頬、顎、とキスをしながら九龍は甘く囁く。

「あ、でも、やっぱり駄目だな」
「え・・」
「だってこんなに愛しい香りを嗅がされて
 目の前にリカがいないなんて僕には耐えられそうにも無いもの」
「やぁん、そんなぁ・・・」

にやにやする九龍を「もうバカバカ、知らない」なんて言いそうな勢いでぽかぽかと叩くリカ。

「あはは、ごめんごめん。
 お詫びにリカの好きなようにキスしてあげる」
「えっ・・?」
「どんなのがいいかな?」

もう、既に触れそうなほど唇に近い位置で囁かれたリカは
九龍の首に回した腕にぎゅっと力を込めた。

「ぎゅってして・・そのままいっぱいして下さい・・」

熱に浮かされたような瞳でリカは乞う。
九龍は承諾の証にちゅっと唇を吸うとリカを強く抱きしめた。

「いっぱい、だよね?
 じゃあ、いっぱい、リカの口の中を舐めてあげる。
 舌も歯茎も歯もほっぺたもね」
「はい・・いっぱい、いっぱい、リカのお口を舐めてください!」

宣言通りにリカの口の中を九龍の舌が這い回る。
口の中を蹂躙されるリカは九龍の手がベビードールの中に入ってきても
やはりされるがままに体をまさぐられていた。
816 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:42:56 ID:1V8U2gw9

「お待たせ〜」

体操服にブルマは変わらずの八千穂が風呂場から姿を現した。
八千穂の服装が変わってないのは別に着替えが無いからではない。
下着と寝巻きは自分の部屋よりもここに置いてあるのだ。
だがブルマという戦闘服が湯上りに着る事でパワーを増す事を知っての行動である。
その作戦は間違いではなく、普段の九龍なら
うっすらと桃色に茹で上がった太腿に飛び掛り押し倒していただろう。
だが、今日は少女がいる。
九龍は心の中で血の涙を流しながら八千穂の攻撃に耐えるしかなかった。

「あれ?」
「ちょっと待ってて。
 恥ずかしがっちゃってさ。
 ほら、おいで?お兄ちゃんも待ってるから」

八千穂にうながされ少女はおずおずと後ろから出てきた。
薄い赤色のワンピースが浅黒い肌に似合い少女の清楚な感じを引き立てている。

「おおー!可愛い!
 すげえ似合ってる!」
「えへへ・・ありがとうオニイチャン。
・・あのオネエチャンは?
まだオレイ言ってない」
「あっとリカちゃんは疲れてたみたいでもう寝ちゃったよ。
 お礼はまた明日でいいんじゃないかな?」

九龍の言うとおり、リカは九龍の布団で幸せそうに眠っていた。
ぴくぴくとかすかに痙攣していたり小さく息を荒げてたりするが気にしてはいけない。

「服のお礼はお兄ちゃんの方でしてくれたみたいね?」
「やっちー、目が怖いよ。
 してくれた事にお礼を言うのは当然だろう?」

九龍の言外に述べている要求に八千穂は火照った顔を更に赤くした。
自分が九龍にお礼を言わねばならない立場である事を思い出したのだ。
そして、九龍が喜ぶお礼といったら一つしかない。

「ぁ・・そんなもう・・九ちゃんってば・・・そりゃあたしだって・・でも・・
 いつかみたいに立てなくなったりすると困るし・・・その・・嫌とかじゃなくてぇ・・・
・・でもお礼はしなきゃだよね・・・うん・・がんばっちゃう・・」

胸の前で指を突き合わせもじもじと小声で呟き出した八千穂に華麗にスルーすると
九龍は少女のお尻の下へ腕を回し抱え上げた。
片手版お姫様だっこという奴である。
817 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:43:38 ID:1V8U2gw9

「今日は疲れただろう、もう寝る?
 僕と一緒の布団でもいいかな?」
「ハイ!イッショがいいです!オニイチャンとイッショにねたいです」
「だ、駄目だよ、九ちゃん!
 まだ子供だよ!?」

壮絶に勘違いする八千穂の頭に九龍はぺしっと軽く手刀を降ろした。

「やっちー、そろそろ戻ってきてくれる?
 もう寝るから」
「あ・・・ごめん、先に寝てて」

髪を解き始めた八千穂を置いて九龍はベッドへと近づいた。
さっきまで余韻に浸って悶えていたリカは本当に寝てしまっているようだ。
その寝姿に九龍は頬を緩ませそっと布団をめくった。
そこへゆっくりと少女を降ろす。
少女は九龍の腕の中が名残惜しそうであったが素直に体を横たえた。

「狭いかもしれないけど・・」
「ウウン、そんなことないデス」

そう言いつつも少女は落ち着かない様子でベッドを手で押したりしている。

「お待たせ、ってどうかしたの?」
「ナ、ナンデモないです。
 こんなフカフカなところにネルのはじめてだから・・」
「あー、分かるなぁそれ。
 九ちゃんのベッドっておっきいし柔いしで戸惑うよね」
「よくココでネルんですか?」
「そ、そーいうわけじゃないけどさ。
 た、たまにね、あはは、は、は・・・で、電気消すね?」

笑顔を張り付かせたまま八千穂は明かりを消すと九龍の隣へ潜り込んだ。
キングサイズのベッドとはいえさすがに四人目という事で少し狭い。
九龍へ体を押し付けるようにしているのはそういう理由からであり
そうしたいからではないのだ。
九龍が喜ぶからとか、二人だけの時も似たような距離とかそんな事は関係ないはずである。
おそらく。

「おやすみ」
「おやすみなさーい」
「オヤスミナサイ・・」

枕として提供された腕の温もりに少女はうっとりと目を閉じた。
凄くドキドキするのに安心する。
父親ではない男の人と一緒の布団で寝るというのに全く嫌悪感も警戒心も感じない。
叫び出したいような嬉しさの中、少女は胸に秘めた決意を新たにしていた。
818 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:45:30 ID:1V8U2gw9

その夜――静まり返った部屋の中で
八千穂は九龍の上へと覆いかぶさり一人悶えていた。

(やーん、もぉ・・・二人とも可愛いよぉ・・・)

視線は二人の少女へと熱く注がれている。
ブルマの中に九龍の手が伸びている事もあり
八千穂は静かに荒げた息を九龍の胸へとかけていた。

(だめだよ、やっちー。
 手は出さないって約束だよ)

とろんとした目つきで少女を見つめる八千穂に九龍が囁く。
同時に中指を排泄器官へとねじ込み意識をこちらへと向けさせる。

「はぅっ!」
(声だしちゃ駄目)

ぴくんと背を張らせる八千穂へ九龍がいじわるな指示を出す。

「んっ・・」

指はぐにぐにと強引に押し入り八千穂の中を柔らかに掻きはじめた。

「んっくぅぅ・・」
(キスしてやっちー。
 口を塞いで上げる)

言われた通りに口を繋ぐと九龍の指は更に激しく動き始めた。
舌の絡まる水音と弄くられる肉の音が静かな夜に響き渡る。
その淫靡な静寂が破られたのは思いがけない一言だった。

「オニイチャン・・・?」
「「っ!」」

九龍の片腕はまだ少女の枕に貸したままだったのだ。
その上であんな事を至近距離でされては起きて当然である。
慌てる九龍と八千穂とは対照的に少女は脅えもしなければそれほど驚いた様子でもない。

「オネエチャン、オニイチャンのおヨメさんですか?」
「へ?」
「あ、あはは、そうね。
 まあお嫁さんの一人みたいなもんかな」

暗闇の中、八千穂の言葉に少女の瞳が鈍く輝いた。
819 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:46:38 ID:1V8U2gw9

「オニイチャン、おヨメさんいっぱいいるんですか?」
「え、いや・・・」
「いるよ。
 あたしの他に椎名さん、双樹さん、月魅と雛センセで五人かな」

一瞬、ぽかんと口を開けた少女はすぐにゴクリと息を飲み込んだ。
ほとんど諦めかけていた夢がもしかすると叶うかもしれない。
少女は八千穂の下に敷かれている九龍の顔へゆっくりと顔を近づけていった。

「オニイチャン・・ワタシもおヨメさんのヒトリにしてください!」
「な、何を・・」
「ワタシじゃダメですか?
 ワタシほかにナニもいりません。
 オニイチャンのコドモがほしいです」

間近に迫る黒い瞳。
暗闇の中でもその覚悟の色がはっきりと見えた。

「やっちー、電気点けて」
「う、うん」

言われるがままに八千穂は立ち上がり電気を点けた。
夜の闇から真昼の中へ放り込まれ少女は眩しそうに目をしかめた。

「よく見てるんだよ」

九龍はそれだけを言うと八千穂へと向き直った。

「やっちー、お手本を見せるからお尻出して」
「え、あ・・・・・・・・・・・・うん・・・・・」

戸惑い、狼狽え、八千穂はゆっくりとブルマを脱いだ。
九龍が突然発情しスルのは珍しくもないけれど、人前でというのは経験がない。
だが、それは止めたり九龍を嫌いになったりする事にはならなかった。
むしろ、八千穂は好みの少女の前で犯されるというシチュエーションに
股から体液を分泌させている。

「膝に手をついてお尻をこっちに向けるんだ」
「・・はい」

ベッドに座る九龍の前にむき出しのお尻を差し出す。
丸見えになった白い秘所はてらてらと輝き汁を滴らせている。

「あんまり他人のって見たことないよね?」
「は、はい・・・」
「君のもこうなってるんだよ。
 いや、やっちーは特別にスケベだからちょっと違うかもしれないな」

八千穂のお尻の穴がひくひくと震える。
九龍の言葉を肯定するように触ってもいない恥丘がかすかに蠢いている。
まるでそこだけが別の生き物のように。
820 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:47:18 ID:1V8U2gw9

「普通はこっちにいれるんだけど今日はこっち。
 さっきまで弄ってほぐしてたし、やっちーそろそろ危険日だしね」

九龍は立ち上がるとおもむろにズボンを脱いだ。
腹に当たる程反り返った剛剣に少女の目が大きく開かれる。
九龍はその視線に気付いて微笑むと八千穂の尻へとそれをあてがった。

「〜っ・・・!」

少女の見ている前で八千穂の尻穴は九龍を飲み込んでいく。
衝撃と驚愕で少女は声も出なかった。
ソコでする事も知らなかったし、あんなに広がるなんて思いもよらなかった。

「じゃあ、やっちー。
 見てもらおっか?」

九龍はそう言うとはめたままゆっくりと動き、八千穂を軸にして少女と向かい合った。

「オネエチャン・・・」

間近で見る事になった八千穂の顔は苦しそうに息を吐きながらも
嬉しそうに細められた目は悦びに蕩けている。

「動くよ」
「ぁっ・・ぁぁああ」

九龍がずんずんと突きはじめると八千穂が泣いているような声を上げ始めた。

「んんっ・・・・!」

突然、声が已んだ。
九龍はまだ突き上げているが八千穂は声をかみ殺したように震えている。

「もうイッたのかい?やっちー」
「え、イッタって・・・」

少女が声を出そうとすると、布団を握り締めていた手が襲い掛かった。

「きゃっ!」

突然抱きしめられ脅える少女に八千穂は頬をくっつける。

「あっあっあっあっ」

九龍の動きに合わせて漏れる八千穂の甘い声。
それを耳元で囁かれ少女は高ぶる胸の鼓動に目を閉じた。
821 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:48:20 ID:1V8U2gw9

(オニイチャンこんなふうにうごくんだ・・・
 こんなふうにされるんだ・・)

卑猥な匂いが少女の鼻を刺激する。
突かれているのはオネエチャンのはずなのに揺さぶられている内に
自分がされているような錯覚に包まれてくる。

「そろそろいくよ、やっちー」
「あぅん、あ、あ・・・」

少女を強く抱きしめ、八千穂は頷いた。
それが九龍への返事だと気付いたのは少女だけだっただろう。

「んくっ」
「あぁぁ・・・」

九龍の動きが止まり、八千穂が歓喜に満ちた声を上げる。
少女はコトの終わりを知り、ゆっくりと目を開けた。

「・・・これと同じコトをされる覚悟はある?」

八千穂の尻を掴んだまま、九龍が視線を寄越す。
こんなにもいやらしい事をした直後だというのに
九龍はいつものように爽やかな微笑みをたたえていた。

「・・・オニイチャン・・」

少女の答えは決まっていた。
はじめから決まっていて、その思いは更に加速している。

少女はゆっくりと八千穂を引き剥がすと
貰ったばかりの服へと手をかけた。
822 ◆JBtnEvJis6 :2006/06/09(金) 00:52:52 ID:1V8U2gw9
投下終了です。
823名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 01:20:18 ID:rPPxQwqE
ちょ、また凄い角度からきたもんだ!
職人GJ!
つーかHOPEタンktkr
824名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 02:24:23 ID:JS6sM2m0
待てばエロのSSあり。
◆JBtnEvJis6さん相変わらずGJ!
ヒナ先生も落としたことになってるけどSSはまだ……だよね?
期待して待ってるよ〜
825名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 11:13:06 ID:RH3u+nYC
続き期待!
826名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 23:33:04 ID:SZXHFEHl
この展開は予想外だったなあ・・・。
なんにせよGJ!次の展開に期待。
827名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 02:37:33 ID:MnLwCmYY
マジGJ!!
想像に任せる箇所も書いてる箇所もGJ!!
828名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 23:01:02 ID:qBqQ7roC
保守
829名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 20:19:21 ID:3LEWMjN3
前スレにくちゃんねるにあるよな?
どうしても見つからないorz
830名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 00:11:50 ID:b8bHkvL6
1000以前におちたスレは無いって聞いた。
831名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 08:09:30 ID:HTW1z85/
そろそろage
832名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 20:00:54 ID:DozH6W1z
保守
たまーに白岐とかルイ先生とかネチネチエロエロと苛めたい衝動が溢れてきて
性欲をもてあます
833名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 13:40:57 ID:1aygbpbg
オレスコ先生ってマゾ臭いよね。大好きだ。
834名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 16:01:34 ID:UXQ1wcjQ
好感度低いとガード固いよ先生…
835白き幽玄の花.01:2006/07/01(土) 21:15:20 ID:YzVsOGqx
「約束、してたよね」

八千穂明日香の笑みを含んだ声に、緊張して身体を強張らせる白岐幽花。
いつも憂いを含んだその表情に、今は脅えと困惑が加わっている。

夕暮れの校舎に満ちた深い黄金色の光を掻き分けるように歩を進める明日香。
「白岐サンを信じていないわけじゃないよ、ちゃんと私が言ったとおりにしてくれているか、抜き打ち検査みたいなもの。」

「八千穂さん………私は」

「もう、いつも言ってるでしょ、明日香って呼んでって」
幽花の声をさえぎった明日香は近づくと、そっと手を伸ばして華奢な肩に触れる。
その瞬間、幽花は懇願するような瞳で明日香を見る。

「こんなこと…もう、やめましょう?」

「こんなこと?ヒドいなぁ、私は白岐サン…ううん、幽花に喜んでほしいから頑張ってるのに」
拗ねたように口を尖らせる明日香は、当然本気で拗ねてはいない。
もう一方の手を伸ばすと、今度は後ろから幽花を抱きしめる形をとった。
幽花の狼狽は極限に達し、いつも蒼白と言えるほどの頬に朱がさす。

明日香は幽花の耳元に口を寄せると、大好きだよ、と呟いて腕を幽花の眼前に上げ、その手にあるものを見せる。
黒い、プラスチック製の長方形の箱のようなもの。
スイッチと摘みがついているそれは、何かのリモコンのようだった。
それを見た幽花の身体は微かに震えている。無論、寒さからではなく脅えから、困惑からであろう。
明日香はそれを知ると、たまらない優越感を覚え、支配欲が己の心を占めていくのを心地よく感じていた。
836白き幽玄の花.02:2006/07/01(土) 21:16:54 ID:YzVsOGqx
本当に、幽花を憎いわけではないのだ。


それどころか、明日香は心から幽花が好きで。それはもう、愛といってもいいくらいで。
初めて幽花を見たときから、明日香は幽花に魅入られた。
神秘的なその佇まいを目の当たりにするだけで、どうしようもなく胸が高鳴る。
彼女がこの学園に縛られている理由を知ったとき、解放してやりたいと切に願った。
その解放は、九龍の手で成されたことだったけれど、それでも嬉しかった。

幽花が解放された………ことを喜んだのではなく。
今度は、自分の愛し方で縛りつけることができるから…。

幽花は明日香の期待していた通り、戸惑いつつも急接近する自分を受け入れてくれた。
卒業までの残り少ない刻を惜しむように、二人は急激に親密になっていった。
一緒にお弁当を食べたり。
マミーズでゆっくりと話したり。
明日香の苦手な勉強を、幽花に教わったり。
明日香は頻繁に美術室に出入りするようになった。
はじめて、幽花を抱きしめたとき。
折れそうに細くて、華奢な身体からは、確かに人の温もりが伝わってきて、それは当たり前のことなのだけれど、
明日香は無性に嬉しくて、思わず幽花に頬擦りをしてしまった。
幽花は激しく動揺して、鼓動の高鳴りが伝わってくるほどだった。
でも、拒まずに、おずおずとぎこちなく明日香の背に手を回してくれたのだ。
837白き幽玄の花.03:2006/07/01(土) 21:18:04 ID:YzVsOGqx
「幽花って本当にキレイだよね」
明日香は後ろから幽花の首筋に顔をうずめ、微かな香りを胸いっぱいに吸い込む。
薄く薫る甘い幽花の香り…。
「私のこと…好き?」
何度もした、意地悪な質問をしてみる。
幽花は微かに眉根を寄せ、悲哀とわずかな劣情が入り混じった貌になる。
「好きよ…明日香さんのこと……本当に…大切に思っているわ。だからお願い……こんなことはやめて…。
私はこれからも…明日香さんから離れたりはしないから…」
これは幽花の本心だった。
もちろん明日香はそんなことはとっくにわかっている。
「嬉しいナ…」
幽花の首筋に啄ばむように、強く、跡が残るように吸う。
そのまま口唇を上らせ…。
「……や…ぁっ…」
幽花の消え入りそうな悲鳴と、胸に受ける軽い衝撃。
幽花が肘で押し返し、距離をとったのだ。
陽はさらに沈み、校舎は黄金色から昏いオレンジ色に変わっていた。
沈黙。
「……………帰るわ……」
白磁のごとき顔を俯けて紅い瞳を伏せ、幽花は黒髪を翻す。
「もう、しかたないなあ」
明日香は溜息をついて何の前触れもなく、その手にあったプラスチック小箱についているスイッチを入れた。
「………っ!!」
まるで感電したかのように硬化する幽花の肢体。
彼女を戒める鎖はなくなったけれど、今はこれが幽花を明日香に縛り付ける鎖。
フルフルと震える華奢な身体。
スカートから出た綺麗な肢が擦りあわされている。
「そのまま帰ったら大変だよ?」
笑みを含んだ声で揶揄する明日香。
耐え切れず、幽花はよろめいた。
838白き幽玄の花.04:2006/07/01(土) 21:19:07 ID:YzVsOGqx
カタンッ。
手近な机に反射的に手をついて身体を支える。

ウゥ…ヴ……ン……。

微かに空気を震わせる音。
自然界に存在しない、何かが煩げに駆動する音。
それは、たった今よろめいた、幽花から聞こえてきていた。
明日香はその音の正体を知っている。
だって。
「今日で五日目だよね、幽花」

「………っ!!」
幽花はその言葉に、閉じていた瞳を思わず開く。
目尻がわずかに潤んでいる。
五日間。
そう、明日香の言葉通り五日の間、明日香の「命令通り」にしていた。
それが、どれほどつらいことだったか…。
自覚できるのは、「その部分」にたった今も感じている圧迫感と異物感。
そして、下腹にわだかまる、重く張った感覚。

ゆっくりと明日香が近づく。
その様は、愛する人に近づく初々しさと、猛禽が獲物をいたぶる嗜虐とを矛盾のうちに内在させている。
事実明日香は、いじめればいじめるほど艶やかに開花する幽花がたまらなく愛しい。
839白き幽玄の花.05:2006/07/01(土) 21:20:33 ID:YzVsOGqx
「頑張ったね…」
労わるように囁きながら、明日香はその手を幽花の腹部に添える。
優しく撫でさすってやると、堪えきれず幽花の切れ長の目尻から涙の雫がこぼれ落ちた。
「…………………………………………お願い……………………」
長い沈黙のあと、幽花が発した言葉はそれだけだった。
それだけだったけれど、明日香には十分伝わった。
その言葉は、慎み深い幽花の最大限譲歩した言葉だったから。
この自分だからこそ、幽花は懇願したのだ。
明日香は、舌先を出して幽花の頬の涙をなぞるようにすくう。
塩辛い、けれど幽花の馨しい味がした。
「………………明日香さん、ここでは…………」
ためらう幽花に微笑みかけるため、明日香はそっと唇を放す。
「いいよ…。じゃ、行こう?」


太陽は完全に沈んだが、空はまだ紅い。
黄昏…化人が蠢きだす、逢魔刻。
寮の明日香の部屋は、真紅に染まっていた。
それを遮るようにカーテンをひき合わせ、お気に入りのスタンドの明かりをつける。
幽花はその薄暗い光を浴びて、早くも息を乱していた。
「じゃ………はじめよっか」
明日香はわざと軽い口調で、幽花にとっては実に重い一言を告げた。
一瞬、ひるんだ幽花は己を落ち着かせるために長く息を吐くと、震える指先を制服にかける。
明日香になら、すべてを見せてもいい。
その気持ちに嘘はないけれど、未だに極度の緊張に襲われることだけは変わらなかった。
赤いスカーフを解き、そっと床に落とす。
意を決して制服の戒めから身体を開放する。
痛々しいほどに白く、華奢な上半身にはかつての封印の鎖は跡形もない。
何度となく見てわかってはいるのだが、明日香はそれを確認するたび、嬉しくてならない。
その喜びは顔に出さず、ベッドに座った明日香は無残な一言を叩きつける。
「全部だよ」
幽花の手は一瞬ためらった後、そっと下着に手をかける。
そして、明日香の望み通りになった。
840ちょっと:2006/07/01(土) 21:22:19 ID:YzVsOGqx
ひと休み。
841名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 22:43:32 ID:I2CQIk1l
夏だから全裸で待機でも平気だぜ。
でもなるべく早く続きが欲しいぜ。
842名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 20:15:04 ID:4WAOszXl
>>840
>全部だよ
    _ _
   ( ゚∀゚ )  
   し  J ドキドキ
   |   |  
   し ⌒J
843名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 05:17:00 ID:xyvgJhfb
風呂あがりに全裸で待機するよッ!!

wktk
844名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 18:57:44 ID:XYFfk6Jz
ほしゅ
845名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 22:23:55 ID:NH9yRPZR
ここは主人公と女性キャラの絡みだけ、なのだろうか?
醍醐×小薪や霧島×さやかとか、キャラ同士のはないんだろうか。
百合とかじゃなく、公式と言えそうな男女で…
まあ、魔人はともかく、九龍じゃ真里野×七瀬と阿門×双樹ぐらいだろうが。
846名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 23:48:20 ID:Paui0vCg
>>845
書きたいなら書いて是非投下してくれ!
847名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 01:33:28 ID:lxoqnbJH
後者はともかく、前者はどうかな?
848名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 02:07:42 ID:x9A+owpG
前者って眼帯×七瀬?
そういやはっきりとくっついてはないよな
くっついてもやり方知ってんのか?w
849名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 10:02:40 ID:/UGwN7QC
そこで「豊富な知識Lv.カンスト」ですよ
850名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 15:31:13 ID:ur37UVQs
そもそも七瀬は眼帯のこと知ってるのか?
851名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 23:02:39 ID:Uw41QXxC
高見沢と藤咲に逆レイポされる主人公キボン
852名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 15:14:28 ID:weLZwxDx
九龍に惚れながら九龍の先導した男生徒にリンカーンされるオレスコ先生とか
853名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 21:53:14 ID:JrHcd5SU
そこで化人にリンカーンですよ
イワクラが沢山飼ってる小人に集られて身動き出来ず服を剥がされ
両腕('A`)のツチクレとテレビマンアララギの巨漢コンビに蹂躙される





茂美
854名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 04:25:33 ID:VbBBESw+
鬼畜な九龍はなんか違う気がするんだよな・・・
多分、今週の電プレのイメージw
855名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 00:51:59 ID:eU8xLlWd
電撃で、葉佩は鬼畜ってより、タラシなイメージが確定したw
【愛】で古臭くて甘い文句を垂れ流すような。
そもそも強姦や陵辱、寝取りが嫌いだからかもしれんが。
といっても、九龍で寝取りって意識はない。
元々恋人という設定や、作中で恋人になるイベントがないから。

ただ、大将を親友だと思ってるので、ひー×ボク娘はなんか変な感じ。
好きなんだが、どうにも大将の顔が頭をよぎってしまう…
空の上で手を振ってるような気がするんだよ。何故だろうな。
856名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:23:58 ID:Rc603rv8
>>853
愛しい恋人をけなげに思いつつも正直な身体にくやしいっビクビクする
実に正統派陵辱ものに仕上がるな
心理描写だけは

あと眼帯と七瀬なら七瀬×眼帯の方が正しいんじゃないかと電プレ見てオモタ
あれは左足に尻のせてんのよとしか見えない
857名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:52:01 ID:WEFlpkFZ
美冬と主人公の小説誰かかいてくれませんか〜??
858名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:53:47 ID:WEFlpkFZ
九×雛の純愛キボン
859名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 15:58:39 ID:OpbxpOkG
>>856
つまり、名前が出てこなければいいわけだな
心理描写だけで進めればいいんだ
860名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 22:11:57 ID:fXbuSvF1
>>855
そういえば終盤のイベントで、主人公が誰を連れて行くか選択で小蒔選んだら微妙な空気になったっけな。
醍醐一人の問題じゃなくて、五人組の和をかなり乱すことになるよな、小蒔相手だと。
修学旅行前の葵と強引に下校させられるイベントとかもそうだし。まあ俺は常に小蒔狙いだったが。
861全く需要がなさそうだが投下:2006/07/19(水) 02:21:33 ID:N3OqL9Xv
「…た、龍斗さん…っ!」
「涼浬、締まりがいいじゃないか」
「だ、駄目ですッ…あッ…!!」
「ん…涼浬、中でブチッて…ッ」
「ああッ――――――!!!」








「どうしようねこの手甲?」
「…無理に引っ張るからです…買い取ってください」
※ブチッ=手甲の紐が切れた
862名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 16:37:14 ID:xgbVtwJp
Re・Charge買うぞぉぉぉぉ
863名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 20:51:23 ID:+6F+nxzR
Re・Charge発売は11月と言う噂を耳にした。
夢の中の発言ならいいが、なんたって
相手がイマーイだからなぁ……ありそうで怖い。
でもここでそんな延期やったら今度は@ラスからも切られるだろな。
864名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 03:15:32 ID:xMIHzGrx
お前ら小薪狙いでよく話進められたな
醍醐に悪いとか、逆に醍醐Uzeeee!とか思わなかったのか?
865名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 06:24:17 ID:4923Qd1z
墓殺よりボクっ娘だろ
866名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 15:21:26 ID:oA8iTDtj
ボクだのオレだの、男の一人称を使う女に興味はねー
俺はいつだって舞子一筋だぜ
どんなプレイでも受け入れてくれそうなところが好きだ
867名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 16:50:26 ID:Gr1oXC3m
>>866
そんなお前を漢と呼びたい(藁
868名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 10:35:36 ID:QwnEU5yA
保守
869名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 14:28:54 ID:hrTusiQ5
捕手
870名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 03:20:59 ID:CaLCVgpT
>>864
小蒔の葛藤やヤケ、醍醐の動揺、京一の狼狽が快感

最後に醍醐が吹っ切れてイイ奴になるとすまなさ炸裂
871名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 11:59:43 ID:gkQVQ5wf
>どんなプレイでも受け入れてくれそうなところが好きだ
ヤッてる最中に周りの「お友達」に話しかけたりしそうではあるがw

個人的には芙蓉に萌
こっちも何でも言うこと聞いてくれそう 
872名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 01:04:48 ID:qS55T9ru
どなたか皆守×八千穂をお願いします。
いいカップルだと思うんだけどなぁ…
873名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:08:12 ID:mBHPB+yl
カップルっつうよりコンビとか相方って感じだなあ
874名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:18:44 ID:EVl5Ttka
アロマやっちーコンビはやち者のAA思い出す
875名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 01:08:43 ID:6g6fOj+V
>>872に同じく
エロとなるとなかなか見ないんだよな…
876名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 05:53:26 ID:1gLyb8rp
アロやちの話を考えてみた。
九龍と共に遺跡探索中、やっちーのドジで九龍とはぐれてしまったアロやちの話。
九龍を挟んでの友人という関係の二人が、助けを待つ間に語り合ったりして、次第に打ち解けていく展開。

軽く下書きしてみたら、エロシーンにぜんぜん入らないのでボツw
877名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 13:04:09 ID:SdGhZKaf
すごく…読みたいです…
878名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 11:24:47 ID:WaaCokP8
アロマがやち相手にエロく積極的なのは想像できないが、逆なら………無理ッスか…orz

>>876
エロく無くても燃料クレクレしてみる
879アロやちin暗闇の密室(前編1):2006/08/04(金) 21:05:48 ID:XN7qTJwM
 ソコは出口の無い部屋であった。
 侵入者を閉じ込め、餓死させる為の罠なのだろう。
 もしかしたら、餓死の前に酸欠で死ぬのかもしれない。
 とは言え不幸中の幸いな事に部屋はかなり広い。一晩程度ではその様な心配は無いと思われた。
 その部屋の中心で、皆守と八千穂は唯一の明かりであるジッポライターを挟んで向かい合うようして腰を下ろしていた。

「九龍クン、心配しているかな?」

 八千穂は膝を抱えたまま、自分達が落ちて来たと思われる天井を見上げて呟いた。
 自分の注意力が足りなかったばかりに遺跡の罠にかかり、この部屋に落とされてしまった訳だが、
その際に、精一杯手を伸ばして自分を助けようとしてくれていた葉佩の表情と叫び声が思い起こされる。
 落下する最中は自分の死を覚悟していただけに、何も思い浮かばなかったが、
今にして思えば自分もそんな葉佩の名を叫んで手を伸ばしていたから、割と恥ずかしいかもしれない。
 そんな事を思い出しての、不安半分、照れ隠し半分の呟きであった。

「……どうだかな」

 皆守は気の無い様子でそう答え、座っている事すら面倒になったのか、そのまま後ろに倒れこむように横になった。
 葉佩の背後に位置していた皆守は罠にかかる事は無かったのだが、葉佩同様に八千穂を助けようと動いてしまった挙句
自分も罠にかかり、八千穂と同じ部屋に落ちてしまったのだ。

「お人好し過ぎるアイツの事だ、少なくとも放置して進むって事は無いだろう」
「それはそうだろうけど……」

 それでもどこか不安げな様子を隠せない八千穂とは裏腹に、皆守は開き直って大きな欠伸をしている。

「まぁ、そういう訳だ。悪いが俺はアイツが助けに来るまで眠らせてもらう」

 そう言って皆守は目を閉じた。

「え? ちょ、ちょっと、皆守クン!?」

 そのままイビキでもかき始めてしまいそうな皆守に、八千穂は慌てて声をかける。
 ただでも不安があるこの暗い部屋で、一人押し黙って葉佩を待つのは寂しく、苦痛だった。
880アロやちin暗闇の密室(前編2):2006/08/04(金) 21:08:22 ID:XN7qTJwM
「……なんだ?」

 睡眠を邪魔されて不機嫌そうな皆守に、八千穂は必死に言葉を捜す。

「えっと、その、そうだ!! この際だから、おしゃべりしようよ」
「ハァ?」

 ポンと手を打ち、名案だとばかりに微笑む八千穂に、皆守はげんなりとした顔を見せた。

「なんでそんな事しないといけないんだ?」
「だって私達友達なのに、御互いの事あんまり知らないでしょ?」

 ソレは事実だ。
 八千穂は葉佩と、皆守も葉佩とそれなりの付き合いがあり、その結果3人組になる事は多いが、
八千穂と皆守が二人きりで居る事は今まで一度も無かった。

「そもそも、俺はお前の友達になった覚えは無いんだがな」

 皆守は八千穂に背を向ける形に改めて寝転び、話す気は無いと無言で主張する。
 しかし、八千穂は八千穂でそんな事に構う様子はない。

「前にも言ったでしょ。友達の友達は、友達だって。九龍クンと友達の皆守クンは、九龍クンと友達の私の友達でもある訳」
「…………」
「だから、ココで私達がおしゃべりしても何らおかしい事は無いでしょ?」
「……やれやれ」

 放っておいても八千穂は延々と話しかけ続けてくると悟り、根負けした皆守は体を起こし、八千穂に向かって座りなおした。
 その流れでアロマパイプを咥えライターを手にとった皆守は、アロマに火を付けて再びライターを床に置き、大きく深呼吸してから、「で?」と尋ねる。

「俺とお前が友達だと言うのを百歩譲って認めるとして、それで何を話すって言うんだ?」
「色々あるでしょ。例えば、最近ハマっている好きな食べ物……とか……」

 言いながら、八千穂は「例えを間違えた」という表情を浮かべる。
 一方、皆守は呆れた様な表情を浮かべており、一言だけ「カレー」と解りきった答えを返す。

「……うん、それは、知ってる、ね」

 と言うか、彼を知るものならば大半は知っている情報ではないだろうか?
 苦笑しがら八千穂は必死に話題をさがし、

「あ、それじゃあ、好きな異性のタイプとかどうかな?」

 コレだ!!とばかりに八千穂は目を輝かせた。
 普段から無気力で、ただでも人付き合いを煩わしく思っているクラスメイトの好みの女性のタイプだ。八千穂自身、少なからず興味がある。
881アロやちin暗闇の密室(前編3):2006/08/04(金) 21:10:00 ID:XN7qTJwM
 しかし皆守は先ほどと同じような表情で、やれやれと首を振っている。

「お前な。互いに知らない事を出し合うのが目的じゃないのか?」
「え? そうだけど……どうして?」
「どうしてって……。お前さっきから互いに知らない話題を出してないじゃないか」

 だから、互いによく知らない話題を挙げた筈だ。
 そう考える八千穂に、皆守は溜息混じりに「だから……」と続ける。

「お前は葉佩みたいなヤツがタイプなんだろう?」

 その言葉に、八千穂は一気に顔を赤くした。
 首を激しく横に振って、皆守の言葉を否定する。

「ちょ、ちょっとまってよ皆守クン!! な、何で、私が、九龍クンを、その、えええぇぇぇ!?」
「ん? 違ったのか? あいつの転校以来、事ある毎につるんでいたからそうなんだろうと思っていたんだが……」
「ち、ち、違う!! そんなことは無いよ!!」

 両腕を使ってまでの大げさな抗議に、「わかったから、少し落ち着け」と言葉をかけ、皆守は少しばかり意外そうな表情を見せる。
 八千穂は手を胸に当て、軽き息を乱しながら、それでも首を横に振り続けている。

「確かに九龍クンは優しいし、結構カッコいいし、いい人だけど、そこまで……好きだとか嫌いだとかまで意識した事は無いよ」
「へぇ。それじゃあどんなヤツがタイプなんだよ?」
「それは、そのう……」

 皆守の問いに、八千穂は言葉に詰まった。
 皆守に問われた事で改めて自分を見つめなおしているのか、そのまま少しだけ押し黙る。

「……ぁ」

 そして、何かを思い当たったのか、小さく声を漏らした。
 赤くなった顔を伏せ、八千穂は困ったように上目遣いで皆守を見た。
 その視線に、若干の困惑と羞恥の色が見える。
 その普段の溌剌としている様子とは違い、普段以上に女の子らしい八千穂の様子に、皆守は少なからず戸惑いを受けた。

「皆守クンが……先」

 ポツリと、皆守の目を見ながら八千穂はそう呟いた。

「……何?」
「だ、だから、皆守クンが先!! 大体、この質問を先にしたのは私なんだから、皆守クンが先に答えるのが筋でしょ?」

 今までのおとなしさとはうって変わり、大声でまくし立てる八千穂。
 先ほどからの様子の変わりように調子を乱されっぱなしの皆守は咳払いをひとつして、頭を掻く。

(八千穂を助けようと動いたり、そのせいで罠にかかったり……。本当に、今日はらしくない)

 そんな事を考えながら皆守はアロマを吸い込んだ。
882名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:15:41 ID:XN7qTJwM
なんかレス付いてたから書いちゃったよ。
とりあえず、久しぶりの文&連投久しぶりだから読みにくいかも知れないけど、
燃料になるならと投下。

(´・ω・`)うん、ゴメン、エロまで到達しなかったよ

これから苦手なエロ文に手をつけます。
まぁ、期待しないで明日か明後日まで待ってください
883名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 04:06:20 ID:RzMFbNbo
GJ!GJ!GJ!
八千穂かわいいよ八千穂
884名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:20:45 ID:VqLfTPOV
同じくGJ!!
アロマ頑張れアロマ。


…ところで流れ読まずに悪いが、フジュの女主ってこのスレ的にはどうなのか。
初プレイ時に封陰窟で外法の剣士に「この俺にひざまづけ」とか言われて
調教スキーの血が一気に燃え盛ったわけなんだが、
やっぱ女主は腐女子まとわりつくからご法度なのかね。
885名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 09:40:45 ID:Tx8YjqhX
アロやちキター!!
激しくGJです!
意識し合う2人のじれったい関係が萌え。

>884
個人的には女主はスルーでお願いしたいなぁ。
庵の騒ぎを経験してるし、どうしても女主は女主=自分(書き手)っていう
オナヌー臭さが感じられて受け付けない…
886アロやちin暗闇の密室(中編1):2006/08/06(日) 13:10:29 ID:ueyXAXjb
 いつのまにか二人の間から言葉は消えていた。
 皆守と八千穂は互いに無言のまま、小さく燃えるライターの火を眺めている。そして時折互いを見ては、すぐに目を逸らす。
 傍から見れば、まるでお見合いでもしているかのような光景だった。
 二人は自分達のそんな様子に若干の違和感を覚えているものの、その違和感をハッキリとは気に留めていない。

「ふぅ……」

 八千穂は小さく息を吐き、襟元に指を入れてパタパタと征服の胸元を扇いだ。
 皆守は一瞬戸惑ったような表情を見せたが、すぐに理解する事が出来た。
 今まで気づかなかったが、八千穂だけでなく皆守も額に汗を滲ませている。
 現金なもので、一度暑さに気が付いてしまうと余計に暑く感じてしまうらしい。
 制服を脱ぐ事が出来ない八千穂には悪いが、皆守は制服の上着を脱ぐ事にした。

「……ぁ」

 上着を脱ぐ皆守に気付き、八千穂が小さく声を上げる。

「ん? ああ、暑かったから脱いだんだが……俺だけ悪いな」
「え? あ、ううん。気にしないで」

 やはり暑いのだろう。八千穂は赤い顔のまま苦笑し、再びライターの火に視線を戻した。
 ……が、やはり自分も薄着になりたいのか、チラチラと皆守に視線を向ける。

「八千穂……?」
「な、なんでもないってば」
「無理しなくてもいいんだぞ? 俺は後ろを向いて居てやるから……」

 そう言って、皆守はライターに背を向けて座りなおした。

「その……アリガト」

 恥じらいを含んだ八千穂の声と少し遅れて流れてきた衣擦れの音を背中越しに聞き、皆守は苦い表情を浮かべて頭を掻き毟る。
 上着を脱いだというのに、涼しくなるどころかむしろ暑さは増している。
 先程から様子のおかしい八千穂の件といい、たかが衣擦れの音程度でココまで動揺している自分といい、長い間暗闇に身を委ねていると精神に異常をきたすのかも知れない。
 今は一刻も早く地上に出て、新鮮な空気と合わせてアロマが吸いたい気分だ。

「……あ」

 少しでもリラックスしようとパイプを咥えた所で、皆守は肝心の火が自分の背後にある事に気が付いた。
 振り向く訳にもいかず。かといって八千穂にライターを取ってもらうのは、一瞬とは言え八千穂を暗闇に放り込む事になる。
 皆守は舌打ちしてパイプを懐に戻した。

「あの、皆守クン?」

 八千穂には珍しいおずおずとした声で呼ばれ、皆守は思わず振り返りそうになったのを堪える。

「その……話してくれないの?」
「何を?」
「だから、皆守クン好みの女性のタイプ」

 何だかんだで話さずに済んだ事を内心喜んでいたと言うのに……。
887アロやちin暗闇の密室(中編2):2006/08/06(日) 13:13:01 ID:ueyXAXjb
 皆守は向き合えない今の状況をダシにして有耶無耶にしようと考えた。

「お前な……こんな状態でか?」
「でも、さっきまで何かおしゃべりしようって言ってたじゃない」
「ソレはそうだが……今は状況が違う。話し難いし、聞きにくい。諦めるんだな」
「そっか……それじゃあ仕方ないよね」
「ああ、仕方ないな」

 よし、うまく逃れた。
 皆守が小さくガッツポーズをとっていると、八千穂は何かをぶつぶつと呟き始め、

「うん。少し恥ずかしいけど、皆守クン、こっちを向いてもいいよ?」

 そんな事を言ってのけた。

「な――お前、自分が何を言ってるのか分かってゲホッゲホ!!」
「だって、皆守クン向かい合わないと話してくれないんでしょ?
 だったら、向かい合って話してもらえばいいだけじゃない。簡単な事でしょ?」
「お、お前なぁ……」

 思わず「何を考えているんだ」とガラにも無く説教をしてしまいそうになる。
 普段の何とも無い時ならば冷静で居られるだろうが、今の状況では制服を脱いでいるであろう八千穂と向かい合い、
なおかつ冷静で居られる自身は無い。
 とはいっても今日の八千穂は妙に頑固であるし、既に決心しているらしく。
 無視すれば八千穂の方から皆守の正面に回り込んで来かねないのも事実だ。

「ったく……」

 皆守は本日何度目かの覚悟を決めて、ゆっくりと振り返った。
 八千穂を見ないように視線を床に向けながらライターを取り、懐から出したアロマにすばやく火をつける。
 目を閉じて深呼吸し、ラベンダーの香りを胸いっぱいに吸い込み、吐き出す。
 1,2,3、とゆっくり10まで数え、自分に鉄の仮面を被せる気概で目を開けた。
 皆守の眼前に、下着姿の八千穂が迫っていた。

「ぅおわぁ!?」
「きゃあ!?」

 互いに裏返った悲鳴を上げ、飛び退る。
 八千穂は慌てて制服で胸元を隠し、真っ赤な顔をしながら皆守を睨んだ。

「急に目を開けて叫ばないでよ!!」
「無茶言うな!! 目を開けたら目前にお前が迫っているなんて思わないだろ!!」
「だって、皆守クンったら目を閉じてじっとしているんだもん。そのまま寝ちゃったのかもって思うじゃない」
「寝るか!!」

 不機嫌そうに鼻を鳴らし、皆守はゆっくりと改めて八千穂を見る。
 次の瞬間。コンセントレーションで作り上げた、常に冷静で居る為の鉄の仮面は何の効果も見せず、
皆守は口を半開きにして下着姿の八千穂に見惚れていた。
 この部屋に閉じ込められて以来八千穂の言動の一つ一つが新鮮で愛しく見えてしまう事があったが、今回はそれらの比ではない。
 今日は部活が無いと言っていたが、ソレも関係あるのだろう。
 八千穂はいわゆるスポーツブラをしておらず、普通のシンプルなデザインのブラをしていた。

(いや、それ以前に。そもそも俺は八千穂がどんな下着を着けているのかなんて知らないじゃないか。
 ……何を、普段はスポーツブラをしているような考え方をしているんだか)

 ふとそんな事実を思い出し、訂正をしておく。どこぞのエロ爺でもあるまいし……。
 ともかくそのおかげで、綺麗で柔らかそうな谷間が皆守の目に映っていた。
888アロやちin暗闇の密室(中編3):2006/08/06(日) 13:15:06 ID:ueyXAXjb
 それにしても妙な気分だ。
 生徒会絡みの件を除いて、他人にココまで興味を引かれたのは珍しい。
 少なくとも高校に入ってからは皆無だし、ましてや女の子に見惚れる事など今までの人生で一度在るか無いかだ。
 だと言うのに先ほどからの自分の視線は、ライターの明かりにゆらゆらと照らされている八千穂の瞳や、
意外と豊かな胸、無防備な足元から除くショーツ等、その様な箇所を行ったり来たりしている。

「皆守クン?」

 惚けている皆守に、八千穂が首をかしげて声をかけてきた。
 皆守の視線に気付いているのか気恥ずかしそうに身を小さくしていのが皆守の劣情を誘う。

「ん、あ?」
「……話してくれないの?」

 やはり、そして何故か若干の上目遣いの八千穂。
 それなのに、皆守は自分が大きく胸打たれているのを感じていた。

「あぁ、その、なんだったかな?」
「だから、皆守クン好みの女性のタイプ」
「それは……だな……」

 頭は煮えたぎるように熱く、真っ白で、何も考えられない状態だというのに、皆守は半ば無意識に言葉を漏らす。

「明るくて――」

 視線が八千穂の瞳から、頬、首筋、胸元へと流れてゆく。
 眩暈する、体が熱い、喉が激しく渇いている。
 それでも視線は流れ続け、へそ、太腿、そしてストライプのショーツへと移って行く……。

「健康的な――」

 視線はループし、八千穂瞳へと移る。そこで八千穂と目が合った。
 皆守は言葉を失った。
 コレではまるで、目の前に居る少女の事を指しているみたいではないか。
 八千穂は一瞬だけキョトンとした様子で首をかしげ、

「それじゃあ……」

 膝を組んで座るのを止めたかと思うと、手を床に付いて身を乗り出すように皆守に体を寄せた。
 大きな胸が揺れ、ブラから零れ落ちそうになる。
 四這いの八千穂の姿に、皆守は頭を殴られるような衝撃と興奮を覚えた。
 目の横の血管がズクズクと波うっているのが分かるほど、激しく血が滾り、全身から汗が噴出してくる。
 既に下半身はズボンをはちきらんばかりに膨張して軋みをあげていた。
 そんな皆守に気付く様子も無く、八千穂は上手くバランスをとりながら片手を頭へと伸ばし、お団子にした髪を下ろした。

「髪は……もっと長いほうが皆守クンの好み? それとも、短いほうがいいかな?」
889アロやち救助隊葉佩隊員、奮戦中:2006/08/06(日) 13:21:59 ID:ueyXAXjb
(´・ω・`)重ねてごめん、下書きでは後編になる筈だったのにいざ書いたら前中後の3つになっちゃったよ。
しかもエロに入っていない……orzもうダメだ

改めて、自分はエロそのものよりも雰囲気が好きなんだと実感しますた。
次回こそはエロくするんで、今しばらくお待ちを……。
890名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 21:20:35 ID:i5Mb66Ko
GJ!
やっちーかわいいよやっちー
何かエロがどうとかより純粋にアロマを応援したい気分w
891名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 21:30:14 ID:lKeh+Uy9
アロマヘタレwww
やちのおっぱい!おっぱい!
892名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:29:40 ID:enDPe0EE
実にイイ雰囲気!

ちなみに480k近いので後編投下したらそのまま新スレよろw
893アロやちin暗闇の密室(後編1):2006/08/10(木) 01:01:09 ID:qTbgIkuT
(誘っている……のか? 八千穂が? 俺を?)

 身を寄せてくる八千穂と見詰め合いながら、皆守はやや仰け反る体勢で必死に現状を理解しようと努力していた。

「私の胸、こんなにドキドキしてる」

 八千穂は皆守を跨いでその上に腰を下ろすと、皆守の手を取り自分の胸に押し当てた。

「皆守クンも、ドキドキしてるね……」

 いつの間にか八千穂の空いた手は皆守の股間に触れており、優しく撫で上げている。
 まるで小悪魔にも似た、普段の八千穂では思えない余裕を含んだその言動に、皆守は軽い畏怖を覚えた。
 しかしそれ以上に、目の前に居る少女に対する情欲は膨れ上がっている。
 何かを期待しているかのような潤んだ瞳で見つめてくる八千穂もまた、皆守の目から見てもハッキリと分かるくらい
息荒く興奮しており、欲情していた。

「皆守クン……?」

 理性を総動員して必死に耐えている皆守に気付き、八千穂は可笑しそうにクスリと微笑むと、皆守に自分の唇を寄せた。
 たっぷりと唾液の塗された舌はあっさりと皆守の口内に到達し、ぞろりと舐め上げる。
 それがスイッチとなった。
 次の瞬間、皆守は八千穂を物凄い力で押し倒して先程と体勢を入れ替えると、お返しとばかりに八千穂にキスをする。

「あ、ん……ふ」

 激しく口内を舐る皆守の舌に応えるように、八千穂は息をする間も惜しんで皆守の唇を貪る。
 口の端から唾液が零れるのも構わず、舌を突き刺し、絡め合う。

「は、ふぅ……」

 1分に渡る半ば無呼吸のディープキスを終え、皆守は荒く息をつきながら唇を離した。
 混ざり合った唾液は互いの唇に橋をかけ、ぽたりと八千穂の胸に零れる。

「いいんだな?」

 皆守がそう尋ねると、八千穂はまるで別人の様に甘い声色で頷いた。

「うん……いいよ」

 自らブラを外し、ショーツを脱ぎ、スカートを残して全裸になる八千穂。

「九龍クンは、きっと、正直に話したら解ってくれるよ」

 その答えに、皆守は乱暴な手つきでズボンを脱ぎ、天を突かんばかりに反り上がった剛直を取り出した。
 片手を八千穂の腰に当て、もう一方の手を竿に添えて腰を進める。先端が八千穂の秘所の入り口に触れると、
八千穂は小さく体を震わせた。

「いくぞ」

 その言葉と同時に、亀頭が八千穂の肉を分け入り、ぬるりとした感触に包まれる。
 既に溢れんばかりに濡れていた八千穂の秘所はあっさりと皆守のソレを受け入れる。
 処女の証である粘膜にたどり着くのはすぐであった。
894アロやちin暗闇の密室(後編2):2006/08/10(木) 01:04:28 ID:qTbgIkuT
「ひ、ぐぅ――」

 初めての恐怖感からか僅かに抵抗する八千穂だが、皆守は構わずに腰を突きつけた。
 粘膜が引き裂かれる感触。
 同時に、八千穂が小さく悲鳴を上げる。

「動くが、構わないな?」

 皆守は体を倒して八千穂に体を重ねると、耳元にそっと呟いた。

「……うん」

 一呼吸の間を置いて返ってきた八千穂の言葉を合図に、皆守が腰を前後にスライドさせる。
 動きに合わせて二人の結合部がグチュグチュと水音が響く。

「あ。んん、はぁっ!!」

 八千穂が時折悲鳴とも嬌声とも取れる声を上げる度に、皆守の腰の動きは激しさを増し、さらなる八千穂の声を求める。
 まるで食いちぎらんばかりに締め付けてくる八千穂の秘唇は、少し動かすだけでも皆守に激しい射精感を与えた。
 爆発しそうな感覚を歯を食いしばり耐えながら、皆守は激しく腰を動かす。

「みな、皆守クン――!!」

 皆守の限界が近いと気付いたのか、八千穂が息もきれぎれに名を叫ぶ。
 ソレが引き金となったらしく、皆守は八千穂の中で盛大に爆ぜた。
 音が聞えてきそうなほど激しい射精は八千穂の中を満たし、精液が秘所から溢れ出てくるまで続いた。
 まるで全てを吸い尽くされるような感覚に陥りながら全てを出し切った皆守の肉棒を、それでもなお締め付け、
精を絞ろうと八千穂の秘唇は蠢いている。
 皆守は噴出した汗を拭いもせず、同じく汗だくで軽く呼吸困難に陥っている八千穂に覆い被さるように倒れた。
 荒い息を整えながらも、二人は互いの体の感触を確かめ合うように抱きしめあい、もう一度キスをする。
 精も根も尽きた二人はいつしか、そのままの体勢で寝息を立てていた。
895アロやちin暗闇の密室(後編3):2006/08/10(木) 01:09:03 ID:qTbgIkuT
「やっちー、皆守、気付いたか?」

 アレからどれだけの時間が経ったのだろう。
 皆守と八千穂が気付いた時、目の前には壁が爆破された際に散った瓦礫と、自分達を見下ろしている葉佩の姿があった。

「葉佩……?」
「九龍クン……?」

 並んで、もとい抱き合って寝ていた二人は次第に意識を覚醒させ、葉佩の姿を確認するなり、

「わぁぁぁぁぁ!!」
「きゃぁぁぁぁ!!」

 同時に悲鳴を上げて飛び上がった。

「あ〜、やっちー……。できれば制服を着てくれると嬉しいんだけど」

 葉佩は少しだけ困ったように目を逸らし、床に放り捨てられるように落ちている制服を指差す。
 八千穂はソレを慌てて拾い、袖を通した。下着などこの際、二の次だった。

「九龍クン……、その、見た?」
「…………」

 見てない筈は無いのだが、葉佩は苦笑こそ浮かべるものの何も答えない。
 八千穂の裸の事も、それ以前に裸で皆守と抱きあって寝ていた事も、葉佩は見ていない事にしてくれるらしい。
 八千穂は葉佩のそんなささやかな心遣いに感謝しつつ、同時に、皆守との情事の事を思い出して真っ赤になった。
 皆守は既に冷静な様子を見せていたが、明らかに目が泳いでいて葉佩の方を向こうとしない。
 とりあえずこの気まずい空気を拭い去ろうと、葉佩はまず真相を告げる事にした。

「二人とも、ちょっといいか?」

 先程拾った殻の瓶を取り出して八千穂に見せる。

「やっちー。この瓶、覚えてるだろ?」

 葉佩が手にした瓶を見て、八千穂は「あっ」と声を上げた。
 八千穂が罠にかかる前の部屋で見つけた、良い香りのする液体の入った瓶であった。

「やっちー、コレを香水だと思っていただろ? 俺もその時は気付かなかったから、
 やっちーがこの瓶を持って帰ることを了承したけど、あの後でふと中身の見当がついたんだ」

 葉佩は申し訳なさそうに頭を掻き、皆守と八千穂を互いに見る。

「コレ、媚薬だったんだよ」

 葉佩の言葉に、八千穂と皆守は目を丸くして言葉を失い、互いに顔を見合わせる。

「すぐそこで空になって床に転がってたコレを拾った。この部屋に落ちた際、やっちーのポケットから落ちたんだと思う。
 空なのは、落とした際に出来た瓶の底のヒビ割れから漏れたんだろうね」

 葉佩の説明に、皆守は頭を抱えた。

「じゃあ、あの妙な火照りとかはそれのせいだって言うのか?」
「……やっぱり」

 皆守の問いに、葉佩は顔をしかめた。
896アロやちin暗闇の密室(後編4)&後日談:2006/08/10(木) 01:13:25 ID:qTbgIkuT
「妙な興奮や頭痛、火照り、動悸、あとは……異常な性欲」

 葉佩の言葉に、皆守と八千穂は体を硬直させた。

「もし、二人が、無意識の内に変な事をしてたとしても……ソレは事故だって事を覚えていて欲しい。
 気化した媚薬は持続時間が短いから、後に効果が残るような事は無い。
 二人とも、その……俺は知らないけど、二人が何か、そういう事をしていても、それは仕方ない事だというのは理解して欲しい」

 葉佩の説明に皆守と八千穂は空いた口が塞がらない気持ちであった。

「それじゃあ、アレは薬のせいで……その、錯覚してたの?」

 今現在、皆守との情事を思い出しては頭から湯気を吹かんばかりにしている八千穂は声にならない声を漏らしながら
床にへたり込んだ。
 皆守はやはり冷静な様子を見せていたが、八千穂と同様らしい。

「ふん……。ともかく今日はゆっくりとカレーに浸かって、風呂でも食って眠りたい気分だぜ」

 あからさまに妙な事を口走っていた。




 翌日――。

「昨日は大変だったね……」
「そうだな……」
 昼休みの屋上。八千穂と皆守は並んで墓地の方向を眺めていた。
 遺跡での一件を思い出しては、互いに何とも言えない恥ずかしさに身を焼かれている。
「でも、不思議だよね」
「なにがだ?」
「あの後九龍クンに詳しく説明してもらったんだけど、気化した媚薬の効果ってせいぜい5分程度しか続かないんだって」
 八千穂は俯き、若干赤くなる。
「だから昨日のって、もしかして途中から自分の意思でしていた……のかな?」
「ぶっ!!」
 八千穂の言葉に皆守は盛大に吹き出し、ゲホゲホと咽返る。
「…………」
「…………」
 しばらくの沈黙。
「でもね、嬉しかったよ?」
「……ハァ!?」
「なんかもう、普通の友達以上に分かり合えた気がするもん」
「なんか意味が違うぞ、ソレ」
「そうかな? じゃあ、こんどこそ昨日の続きをしよっか?」
「な!? 馬鹿、何を言ってやがる!! こんな場所でするなんて、正気か?」
 取り乱す皆守。皆守の考えに気付き、赤くなる八千穂。
「な、違うってば!! お、おしゃべり方だよ!!」
「……ぁ」
「もう!! 皆守クンったら!!」
 八千穂は口を尖らせてそっぽを向く。
 しかしすぐに振り返ると、赤い顔をしたまま微笑んだ。
「……でも、そっちでもいいかも」
 昼休みの終わりを告げるチャイムが聞こえてきた。
897名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 01:18:04 ID:qTbgIkuT
やっと終わった……。
エロ下手な上に、やっちーのおっぱいを生かせきれてません。
「蛸だして触手使わないのかよ、屑め!!」なんて言わないで下さい。



>>892
次スレっすか?w
(´・ω・`)エロパロ版にてスレ立て初体験・・・
898名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 01:35:05 ID:qTbgIkuT
899名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 18:39:35 ID:4TucZi6/
乙!
よかったよ!
もし次があるならそのときこそおっぱい!おっぱい!でよろ!
900名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 16:58:53 ID:IVPBCHPY
アニメ化埋葬
901名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 23:36:33 ID:UUWo0xUd
エロ同人誌自体は増えそうだがあの絵柄じゃなあ・・・
902名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 13:20:44 ID:5yb2vtTz
産女
903名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 01:10:31 ID:N8MW7RjY
>>901
小蒔がやばかったなあ…見なきゃよかったとかそういうレベル
904名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 01:45:44 ID:kR3VKtLh
愛がなくても抜ける漏れは勝ち組
905名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 00:21:39 ID:f7sEnUXc
葵がいないほうが抜け(ry
906名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 10:43:33 ID:mLsdZCCk
う ふ ふ
907名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 22:23:52 ID:b9fUumJ+
908名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 23:45:19 ID:GuhV1UWY
誰が怖いこと言えと
909名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 23:54:35 ID:ztEv4my2
キャヒィィ
910名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 00:11:56 ID:UHmlBR2y
俺の抜の糧となれ
911名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 01:05:20 ID:6FIIs0hT
微妙に埋まらん&落ちん。
912名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 22:55:56 ID:WwwB7Kuu
おっぱい埋め
913名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:00:12 ID:vuTmtgqk
まさか龍麻水角のエロパロを見れるとは思わなかった
感動した
914名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:29:17 ID:LtYg6aqS
新スレに書いてやれよw
915名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 12:57:23 ID:TC0gmlKE
    (V)∧_∧(V)
    ヽ(・ω・)ノ  フォッフォッフォッ
916名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 18:43:40 ID:MmBUWpjN
               コッ...

           コッ....  〃 ∧_∧ 
          ヽ ___\(\´_ゝ`)... 
             \_/⊂ ⊂_ )  
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        |            |/
917名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 18:54:24 ID:rfiFqpAV
age
918名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:35:43 ID:IG1sP4xm
(・ω・)つ埋
919名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 11:47:20 ID:vPVOVjwt
産女
920名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 23:46:22 ID:UJJ69qD1
このスレが落ちる前にとりあえず言ってみるだけ言う
誰か保管庫作ってくれ
921名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 00:17:48 ID:IdVU2ix3
スレ立てが早すぎたと思うんだ。
922名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 01:19:10 ID:hMK4yssV
そうでもないだろ。
もう490超えてるし、いつ落ちても不思議じゃない。
923名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 09:44:02 ID:Uz12kJWD
>>896
今更だけどGJマジでGJ!!
みなやち読みたかったんだけど供給が無くて今まで読めなくて悶々としてた
GJ過ぎるうぅぅぅぅ
924名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 00:24:22 ID:IIjrmehV
925名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 13:01:59 ID:FwyCv+z8
926名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 13:03:28 ID:FwyCv+z8
927名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 13:04:05 ID:FwyCv+z8
928名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 13:06:34 ID:FwyCv+z8
929名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 13:07:45 ID:FwyCv+z8
930名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 13:09:04 ID:FwyCv+z8
931名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 13:11:46 ID:FwyCv+z8
932名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 13:14:35 ID:FwyCv+z8
933名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 13:28:23 ID:FwyCv+z8
934名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 23:00:44 ID:1CXXUt4p
なかなか埋まらないな。
梅梅梅協力梅梅
935名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 23:01:15 ID:1CXXUt4p
936名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 00:34:10 ID:1GKuTXA8
あと9kあるし、そう簡単には埋まらんだろ。
ってか1000のほうが早そうだw
937名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 16:34:12 ID:ZLxVe4VT
ふともも・ヒップウ・おっぱい帖の下4行が
いつ見ても笑えるなあと思いながら埋め立て
                                          __  - ニ丁ニ ‐- 、_
                                         [ ̄_三 ニ  -─| 「 ̄ ¨T r-ニュ.. _
                                         l !   l   | | |     | |  ll  ll
                    ちょっと埋め立てますよ...>     l ‖  l   ‖ | |<_`):j | |  l! ‖
                                        l ll r‐r-、 T¨Y゙ ̄ ̄!:::〕 | |  l! ‖
                                          l ll ー'r┬J _」     |:::}  l |  l! ‖
                                     _ ∠ /__/ ̄  /   |」  !:|  l! r'l|
                                r-- ─r一=ニT  ̄,rz‐{__  {    |   j {__j! |;:1
                             r-、! _ _ .r-、   | /ィ仁ア  「丁 T¬'´   ,ハ:「 ̄ | ヽ|
                         , イ ゚ ll:i:i:i:i:/! ゚ トrz'ィ」三/  /|:| |_r┐ /  ', | |
                  __     / '‖ ll:i:i:/ ィl | |   /  ∠ _j.⊥ l_¬リ _/     ヽ」_j
          ',¨`ー- 、_  」j⌒!}r=x '/  l! ll://i:ill fj |  | /  /|  __」 _] 二二二二ニニ)
           〉i     `  -、jl _ l}  _」∠_/i:i:i:i|ト、 レ' ′ /  T「    _,. -┬--  、  L. _r┐
            / ! \        \_>'´rク /:i:i:i:i:i:i:!レ'^!  ,r‐' 、 ̄ミ辷ニ二斗≦丁 ̄¨工卞ミxト--Lj
         /  l  ト 、     /     }{L辷_/  レ=-  ,ィ仁_ー--─一く{ ) ̄    /ニヽ ヾ.
        /     l   ;   ` 、  /    _厶7〃   / 、 _ 〃   ヽ     「 ̄] r'ユ L{J}| __ぃ
       /       !  i      / / ̄ = ,ハh     {     j' r'ヽュr‐─   _ 二 ─… jト、_ ノ 7/
      /    _ レ'^ 、    / /     / | l _,.=「`ー-、j r┴宀′   ̄{   _    -干!ニン〃
     ∠ニベ ̄     `ヽ、 `  、/ /     /  ヽ「    ヽ _{ハヽ=ニTフ   _,二 -‐ _rユ-┴一'´
        ∠ニヘ      `ヽ、/ /     ′  |       \ ヾヽーr _rこ ┴  ̄
          ∠ニヘ        厶/     i    rj       `  ` ̄
          ∠ニヘ   ∠_o |   ___厶-‐ ´
             ∠≦[ _厶‐' ´
938名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 02:50:01 ID:z8h8n4Lz
糞アニメの糞公式の糞キャラ紹介で変生したので癒されにきました。

ヘタレアロマいいよヘタレアロマ


(´;ω;`)梅
939名無しさん@ピンキー
やっちーかわいいよやっちー