☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第十一話☆

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359みなを導く、輝く風になれるよう:2006/09/16(土) 14:28:22 ID:yWlguttf

 ―――生きていくこと。
「なんでや、これから、やっと始まるのに。これから、うんとしあわせにしてあげなあかんのに」
 みんなのしあわせがわたしの願い。みんなの笑顔がわたしのたからもの。
 だからあなたひとりを逝かせるなんて認められない。長いあいだ悲しみの中で生きてきた。そのぶんだけ、これから喜びの生を歩んだっていいはずだ。
 いや、あなたはそうでなきゃいけない。やっと救われたんだ。わたしに家族をくれたんだ。暴走なんかさせないって約束した。
 ちゃんと抑えてみせる。あなたのしあわせは、これからわたしが守っていく。だからお願い。わたしといっしょに、生きていようよ。


 ―――生ききること。
「私はもう、世界で一番幸福な魔導書ですから」
 主のしあわせがみんなのしあわせ。主の危険をはらい、主を守るのが器のつとめ。
 約束はもう立派に果たしてもらった。もうじゅうぶんに守ってもらった。だから今度は私のばん。
 主を守るためにもっとも優れたやり方を選ぶのは当然のこと。自身の生の終焉がそうであるならば、それはこのうえなく誇らしいことだ。
 主のしあわせを守るためにこのいのちを役立てることができる。つとめを果たすことができる。これ以上のしあわせがどこにあるだろう。


 ―――名づけられたこと。
「私の名はそのかけらではなく、あなたがいずれ手にするであろう新たな魔導の器に贈ってあげていただけますか」
 私のいのちはここで潰え、存在は永劫に消えてなくなってしまうけれど。
 私の意志はあなたの魔導と騎士たちの魂に残ります。私はいつもあなたのそばにいます。
 あなたはこれから、悲しみと傷痕を背負いながら未来を生きる。だけど、その重さはみんながわかちあうから。
 もちろん、私だって。みえない両腕で、いつもあなたを抱きしめている。


 ―――生まれた意味。
「祝福の風リインフォース。私の魂はきっとその子に宿ります」
 祝福の風、願いははなれえぬ絆へと。想いと力を主の中に溶かして、魔導の器は空へと還る。
 小雪の舞う、鉛色に鎖じられた空のした。小さく無力なかけらが落ちてくる。
 マイスターは涙が頬をつたうままに、てのひらに残った小さなかけらを、叶えられなかった小さな願いといっしょに胸に抱きしめた。
 腕をのべてその痛みを受けとめる。祈る想い風にかわれ。冬を溶かす春の風になってあなたへ届け―――
360みなを導く、輝く風になれるよう:2006/09/16(土) 14:29:36 ID:yWlguttf

 右腕の先に小さな衝撃を感じて目を覚ます。薄暗い部屋、ベッドのうえ。わたしは隣で寝ていたヴィータの顔面に、右のてのひらをのろいうさぎ人形の頭ごしに突きこんでいた。
 なんかすごいことをしているなあわたし、とぼんやり思った。まばたきをした。首をかしげた。わたしはなんのために片腕を伸ばしたんだっけ?
 のろいうさぎの後頭部にあてた手を無意味ににぎにぎと動かした。ぬいぐるみのやわらかな感触。だんだんと思考が覚めてくる。自分のやらかした行為をしっかり自覚する。
 伸ばした腕を引こうとしたちょうどそのタイミングでヴィータが短く呻いた。ぎょっとしてかたまった。わたしを細目で睨みつけた。
 怒られるかと身構えたわたしの手をヴィータはけだるい様子ではらいのけ、のろいうさぎをわたしから奪い取り、眠りを妨げるうっとおしいものから逃れるように寝返りをうってわたしに背中を向けた。
 ややあって規則正しい寝息が戻ってくる。眠りの邪魔をしてしまったことを、わたしはその背へ向かって声に出さずに謝った。
 そっとその反対側に意識をやる。わたしを背中から抱くマイスターのやさしいにおい。健やかな寝息。安らいだ寝顔。さっきの騒動で起こさないで済んだみたい。安堵する。

 夢をみていた。
 リインフォース。子守唄のように繰り返し聞いた物語。夜天の騎士達の大切なおもいで。
 わたしは自我を持った融合型のデバイスであり、マイスターはそのわたしの主だ。『融合』とはよく言ったもので、わたしたちは潜在的に精神のつながりを持っている。
 普段は精神リンクは切断しているはずだけれど、さっきまでは眠っていて互いの心が無防備なまま身体が密着していた。だから主の心がわたしに流れ込んでしまったのだろうか。

 そもそもなんでわたしはシュベルトクロイツの中ではなくベッドの上で寝ているのだろう。
 昨日の記憶を掘り返す。夕方、マイスターの膝のうえで甘ったれていたまでしか思い出せない。いつしか眠ってしまってベッドに運ばれたのか。

 ふたりの眠りを壊さぬよう、おそるおそる静かに上体を起こした。
 起床の時間までまだずいぶん間がある。カーテンの隙間から窓を覗けば春の夜がまだ白みはじめたばかり。
 頭はまだ重いけど目がずいぶんと冴えてしまっている。このままもう一度寝直す気にはなれない。ため息をついた。
 リビングでみんなを待っていようか。外の夜明けの呼吸はまだ冷たいだろうけれど、陽が昇ればすぐに、街にあたたかな風が通り抜けるようになる。

 わたしが生まれたのも、こんな季節のときだった。今日は何日だっけ。壁のカレンダーに目を移す。
「あ……」
 日付を確認して、わたしは息を漏らした。
「一年、経っちゃったんですね」
 なんの因果だろう。リインフォースの夢をみて目を覚ましたのが、今日という日だなんて。

 リインフォースがマイスターを送り出した冬色の聖夜の向こう側。
 雪を降らせる深い雲の晴れた、蒼天広がる季節のもと。一年前の今日という日にわたしは生まれ。
 春の風に舞いたつ花のなみの中で、わたしは八神家の家族たちに出会ったのだ―――
361みなを導く、輝く風になれるよう:2006/09/16(土) 14:31:08 ID:yWlguttf

 早朝の冴えた空気と薄闇の静謐な雰囲気に満ちたリビング。気分を切り替えるようにぶんぶんと頭を振る。
「リインフォース」
 足音を忍ばせてソファーへ向かって身体を運ぶその途中、ふいに投げかけられる声があった。目を向ければリビングの一角でザフィーラが身を起こしている。
 足音を忍ばせたことは意味がなかった。わたしの気配を感じて目を覚ましてしまったのだろう。
「ごめんなさい、起こしてしまいましたか?」
「いや、構わない。それよりもそちらこそどうしたのだ?」
 なにかあったのか、と。
 心配させてしまったことが申し訳ない。ソファーに座っておいでと手をのべた。わたしにザフィーラが前足をかける。膝のうえに抱き上げ、ふかふかの毛に頬ずりする。
「なんでもないです。ちょっと目が冴えちゃっただけですよ」
 言いながら、抱きしめたまま寝ころんだ。
「疲れているのか? 昨夜は実体のままで眠ったようだが」
 疲れているといえば、疲れているのかもしれない。言うに言えない気持ちが胸に渦巻いている。どう整理すればいいのかわからない。
 ヴィータとマイスターに挟まれて眠る中、いままで伝え聞くだけの物語を、はからずもこの目で覗いてしまった。

「……よく、わからないです」

 あんな夢、見たくなかったと思う。たちこめる霧のように気分は晴れない。
 世界で一番しあわせな魔導書と同じ名前を与えられたわたし。生まれてから今日でちょうど一年が経つ。たったの一年。
 脳裏に浮かぶ、強くてやさしい彼女の姿。いまのわたしは彼女にはとても遠くて。
 届かなくて、もどかしくて、泣きたくなる。どうしてわたしはこんなに子供なのだろう。家族の誰と比べてもわたしはまだまだ未熟で、活動時間も短ければ力も足りない。

 抱きしめる腕に力がこもる。ザフィーラはなにも聞かずに、わたしの為すがままにさせてくれた。
 その気づかいに甘えて思考に沈む。こいぬのぬくもりに顔を埋めて目を閉じた。大きく息をつく。

「ザフィーラは、いくつですか」
「リインフォース?」
 唐突な問いかけに戸惑いの声。
「わたし生まれてからまだ一年しか経っていません。たったの一年です」

 積み重ねてきた年月の垣根、天地に横たわる悠久の隔たりを訴える。
 地から見あげる夜天の雲の姿は遠く、その距離は重い。

 リインフォース――祝福の風。
 祝福。誰かのしあわせを祈ること。
 その祈りを届ける、強く支えるもの。

 わたしも大人になりたい。早く、いますぐに、『リインフォース』になりたい―――
362みなを導く、輝く風になれるよう:2006/09/16(土) 14:32:26 ID:yWlguttf
 午前。本局の廊下をマイスターとふたりで歩く。
 今日のマイスターの仕事は、先日まで手がけていた事件についての書類作り。
 捜査自体は終わっていても、扱うものがロストロギアなだけあって報告書ひとつまとめるにも手間がかかる。
「でも今日はお仕事これだけや、今夜は大事な用事があるからなー、お昼までには終わらせてみんなでじっくり準備せな」
「大事な用事ですか?」
 それは初耳だった。尋ねると、
「夜になったらわかるよ、それまでのお楽しみや」
 そう言ってマイスターは、妙に楽しそうに微笑んだ。
「お、クロノくんとエイミィさんや」
 訝しんでマイスターを見つめていると呟いた。その声に前方に視線を向ける。
 言葉のとおり、対面にクロノとエイミィの姿をみとめた。ファイルを覗きこんで話をしながらこちらへと歩いている。

「ああもう、リインちゃん今日も可愛いなあ!」
 挨拶をするなりエイミィに抱きしめられる。クロノの「あまりリインフォースを困らせてやるな」という小言もどこ吹く風。こちらとしてはどう返事をしたものか苦笑いを返すしかない。
 わたしもザフィーラにいつも同じようなことをしているのだし、彼女に抱きしめられるのは決して嫌いではないのだけれど。
 だけどいまは、子供扱いをされることに少なからず抵抗を覚えてしまっている。そんな自分が嫌だと思って、胸が痛んだ。
「クロノくん、これから仕事かー?」
「ああ、もうじき出航だ。そっちは?」
「わたしはデスクワーク。昼までにはあがれるかな」
「他のみんなは?」
「ヴィータたちは休みや。レティ提督に今日は休みにしてくれるよう前から頼んでおいたんよ」
「前から? ああそうか、今日は―――」
「そ。今日は―――」
 言葉を切ってマイスターとクロノがわたしを見る。ふたりとも同じように微笑んでいた。
「そっか、もう今日かー。早いもんだなー」
 エイミィがわたしの髪を撫でる。
「あの、今日ってなにがあるんですか?」
「ふっふーん、それははやてちゃんが教えてくれるまでのお楽しみなのだ」
「なんで君が威張るんだ。さ、エイミィ、僕らはそろそろ行くぞ」
「はいはい」
 わたしから手を離して立ち上がった。
「クロノくん、今回はどれくらいの期間なん?」
「予定では一週間程度かな」
「そっか。艦のクルーっていうのも大変やな」
「別に一週間毎日危険の中にいるわけでもないさ」
「そうそう、どっちかといったら暇をもてあます日も多かったりするんだこれが」
「あはは、ま、どっちにせよお仕事頑張ってな、ふたりとも」
「君たちもな」
「じゃね、はやてちゃん、リインちゃん」 
「あ、はい。気をつけてください。クロノ、エイミィ」
 結局、疑問を放っておかれたままの別れ。釈然としない。
 去り際、
「はやてちゃん、リインちゃん、今日はおめでと」
「はい、おーきにです」
 エイミィがそう言って手を振って、マイスターも笑って手を返したことの意味がわからずに、わたしは眉を寄せながらふたりを見送った。


「ほんならわたしはレティ提督のところにいるから、なんかあったら呼んでな。終わったら迎えに行くから」
「はい、マイスターも頑張ってください」
「ん、すぐ終わらせてくる。そっちもユーノくんに迷惑かけないようになー」

 マイスターと一度別れて、わたしが向かった先は無限書庫。マイスターがわたしを必要としない仕事をするときは、わたしはシュベルトクロイツの中で眠っているかここに居てマイスターを待つかのどちらかが常だった。
 何度来ても圧倒させられる書庫の規模、だけどこの圧迫感が不快かといえばそうでもない。わたし自身が魔導書に縁を持った存在であるせいか、ここの雰囲気は不思議とわたしを落ちつかせる。
 なんの比喩でもなく、文字通りに『本に囲まれていられる』ここの空気がわたしは大好きだった。
363名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 14:34:12 ID:yWlguttf
すいません、急な外出の用事が出来ました。
続きは深夜か、もしくは明日の朝に。

中途半端になってしまってほんとうに申し訳ない。
364名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 18:40:14 ID:/YDKO6gc
リインU「マイスタ―363涙腺うるうるです。楽しみにしてるですぅ」
365名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 18:44:59 ID:ohkenyVX
翠星石!翠星石じゃないか!
366名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 23:51:38 ID:ER6b8193
突然で悪いんだが誰かリリカルゆーののログ持ってる人いない?
ユーノ好きなんで見たくて見たくてしょうがないんだが見れない・・・
367名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 04:01:00 ID:eye/rwz3
最近保管庫の人大丈夫なのだろうか。
4ヶ月もSSの更新が無い・・。

>>362
GJ!
368名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 07:55:22 ID:tJtggop8
>>363
これはいいリインUですね
続きマダー?(チンチン
369名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 00:52:59 ID:pd4o7gH1
えと、なぜか妄想エロ電波受信して書き上げてしまいました。
拘束だったり大人のおもちゃ使ったりしてるので、そう言うのが苦手な方はご容赦ください。
それでは、『エロなの』をお楽しみ下さい。
370名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 00:55:48 ID:pd4o7gH1
 勝手に漏れ出る荒い吐息を、なのはは必死でこらえていた。
(大丈夫、なのは?)
 星がきらめく夜空の上。
 正面でデバイスを構えるフェイトの心配そうな思念に、気づかれないよう注意しながら笑顔を浮かべた。
(うん、私は大丈夫だから)
 もう一度レイジングハートを構え直し、フェイトをじっと見つめる。
 カレが作り出したインナー。
 その感触がなのはの心を責め立てていた。
「レイジングハート、お願い」
「Yes,Master」
 周囲に二〇前後のアクセルスフィアが展開されて……、同時にインナーが激しく振動した。
 緩やかな螺旋を描いて先端まで伸びた細く平たい紐が、同世代の中では大きい方の胸をぐにぐにと揉み上げる。
 キャップ状の先端部分がきゅっと乳首を吸い上げては噛みつくように急に狭まった。
 脇腹や脇の下に密着したそれが優しく狂おしいまでに蠕動し、おしりも激しく揉みまくられて、その感触だけでも腰が砕けそうになる。
 ……それ以上に、前と後ろにくわえさせられているバイブの振動が脳裏を焼いていた。
「っ!」
 激しくかき回され最奥まで貫かれる前と、激しく前後運動を繰り返す後ろの感触は、頭が真っ白になりそうなほどの快感を与えてくる。
 フェイトがハーケンフォームのバルディッシュを構えて、周囲にこちらと同じ数のフォトンスフィアを展開するのが見えた。
 アクセルシュートを全てプラズマランサーで打ち落とし、同時に近接距離へと飛び込んでくるつもりだと気づいて、咄嗟にアクセルフィンに魔力を込める。
 フェイトがソニックムーブで間合いを詰めるのが早いか、こちらがフラッシュムーブで間合いを取るのが早いか。
 一瞬の見極めが重要な勝負なのに、なのはの脳裏にあるのは早くこの火照った体をどうにかして欲しいという想いだけ。
 カレの展開したインナーは、なのはの意識を敏感に読みとって絶頂に達する寸前で挙動を止めてしまうようにできているから。
 気持ちいいのに最後までイケない辛さで、頭の中はもう溶けきっている。
「行っけーー!!」
 構えたレイジングハートを突き出すのと同時に、アクセルシュートが一斉にフェイトに向かって走り出す。
 同時、体の中が限界まで掻き回され胸も乳首も激しい愛撫に晒される。
 体の熱さだけに思考が集中しそうになって、それでもなのはは必死でフェイトに意識を向け直す。
 三六〇度ありとあらゆる方向に散らばらせたアクセルシュート。
 それを見ても動こうとしないフェイト。
 これで終わらせることができるなら、それでもいい。
 そう思いながら、なのはは一気にフェイトに向けてそれを集中させた。
 途端に、それまで動いていなかったインナーが始動した。
 股間の前の部分に張り付いているそれが、クリトリスを激しく吸い上げて細かな振動を与えてきた。
 びくんっと、身体が跳ね上がるのが抑えられなくて、勝手に腰が前後に動きかけて。
 そのせいで、アクセルシュートの挙動が直線的になってしまった。
「……プラズマランサー」
 フェイトの呟きと同時に、周囲に展開されていたフォトンスフィアから一斉に飛び出したプラズマランサーがアクセルシュートを全て打ち落とした。
 殆ど同時にフェイトの姿がなのはの視界からかき消える。
 ソニックムーブを使ったのだということだけは理解できた。
 そのままとまることなく動き続けているから、こちらからは捕らえることができなくて。
 だから、フェイトが飛び込んでくるのをひたすら待つ。
 フラッシュムーブの挙動は直線的で小回りはきかないが、それでも瞬間的な速力だけを見ればソニックムーブに勝るとも劣らない程なのだ。
 だから機を逃さなければ勝つことができる。
 そんな事を頭の片隅にちらりと浮かべてはいるが、残りの殆どの部分をただ桃色ににじむ世界に心をゆだねていた。
 もう、いつ達してもおかしくないくらい、身体は熱くなっている。
 変わらず動き続けるバイブとインナーが気持ちよすぎて、心が崩れそうになって。
「っ!?」
 だから、フェイトが自分の正面、予想よりも外側に現れたとき、何も考えられずにフラッシュムーブで真後ろに飛び去った。
 それだけの魔力を高めたことで、またインナーとバイブが動きを強める。
「っっ!!」
 それでも辛うじて持ちこたえて動きを止めると同時に、フェイトに向かってバレルショットを放つ。
 これで時間が稼げると思ったから、続けて起きたことに反応できなかった。
 フェイトの身体に命中したバレルショットがそのまますり抜けたのだ。
 背後に誰かがいる気配を感じるのと同時に、ぴたりとのど元にハーケンフォームの切っ先があてがわれた。
371名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 00:57:28 ID:pd4o7gH1
「今日は私の勝ちだね。なのは、本当に大丈夫?」
 耳元で優しく囁かれて、なのはは言葉も出せずにコクコクと頷く。
 普段だったら、少し悔しいと思うのに、今日はただこれで終われるという安堵だけが先に来て、もう我慢できなかった。
「う、うん大丈夫だよ。そ、それじゃ、私、先に行くね」
 身体は限界までほてっているのに、インナーもバイブも動きを弱めてしまっているから。
「あ、なのは」
 フェイトの心配そうな声に応えることもできず、なのははカレの元へ跳んだ。


「はぁはぁ…………」
 バリアジャケットを解除しても、インナーは消えることなくなのはを責め続けていた。
「ねぇ、お願いお願いだよ。早くコレはずして」
 電気が消えたままのカレの部屋。
 薄暗がりのベッドに腰掛けるカレに、なのはは必死で懇願する。
 早く絶頂に達したい、はやく最後までイカせてほしい。それしか今は頭になくて。
「それがお願いする態度かい? 言葉遣いはちゃんとしたら?」
 薄暗い部屋の中、ベッドに腰掛けているカレをなのはは涙を浮かべてじっと見つめる。
 にやりと、口元をゆるませるカレのほしがっている言葉は理解できて、それでもその言葉を口にするのはやっぱり恥ずかしくて。
「ほら、なのは。して欲しいことはちゃんと口で言わないと伝わらないよ?」
「……あの、その…………お願いします…………はずしてください」
 ぽろぽろと涙をこぼしながら口を開いて、言われる前に服を脱ぎ捨てていく。
 黒い革製に見えるインナーがなのはの大人びた身体を扇情的な物に変えていて。
「おねがいです、もう、我慢できないんです。だから、だから……」
 カレがほしがっている言葉は、どうしても口にできなくて、だからただおねがいを続ける。
「はぁ……、本当は好きなのに自分から言うのは嫌なんだ? 変だね、それってさ」
 ずきんっと、なのはの胸が痛む。
 その何気ない言葉が、大好きなカレの口から出たと思うだけで寂しくて悲しい。
 そう思った瞬間、ぱちんっとカレが指を鳴らした。
 インナーがすぅっと闇に紛れるように消えて、バイブも消滅する。
 ぽたぽたとこぼれ落ちる液体の感触は普段なら恥ずかしいはずなのに、今はただ早く弄って欲しいと言うことだけしか脳裏にない。
「ゴメン、冗談が過ぎたね。大好きだよ、なのは」
 立ち上がったカレがそう言いながらすぐ側に来て、いきなり胸を掴まれた。
 さっきまでとは違う手の平の感触と、じっと見つめてくるカレの目に浮かぶ、申し訳なさそうな目が、昂りきっていた心と体の限界を容易に超えさせた。
「あ……あぁ…………んっ……あ? ふぁぁああああっっっ!!」
 胸を掴まれただけなのに一気に頂きに押し上げられて、ぷしゃっと股間から液体をまき散らしてしまう。
「もしかしてもうイッたの? そんなに気持ちよかったんだ」
 カレがそのまま胸を揉み始めて、それだけでびくんびくんっと勝手に身体が勝手にはね回る。
 つっと太股を伝い、直接床にぽたぽたとこぼれ落ちているそれが少し恥ずかしくて、そう思うだけで余計に気持ちが良くて。
「ふふっ、なのはもホントHになったよね」
「そ、そんなこと言っちゃやだ……んっ!」
 恥ずかしさに思わず言葉を紡ごうとして、なのはは思わず息を詰めた。
 優しく動く指先が、肌をつつっとなぞり始めたから。
 胸の先をくるくると回すように弄られ、それが徐々にしたに降りていく。
 脇腹やへそを弄られて一番下に到達する寸前、まだ形を成すまでには至っていない和毛のあたりをさすり始めた。
 その先をさわられるのは、いくら何度もしたことだとしてもやっぱり恥ずかしくて、それでもこの状態で耐えるには、身体の熱はとてつもなく熱すぎて。
372名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 00:58:52 ID:pd4o7gH1
「……あ、あの」
「何かな?」
 涙目でカレを見上げる。
 このまま最後までさわって欲しい、早くもう一度イカせてほしい。
 その思いは伝わっているはずなのに、カレが向けてくるのは単なる微笑み。
「あの……その…………さわって」
 精一杯の勇気を込めて囁いたのに、カレがなのはに向けてくる微笑みは変わらなくて。
「どこをさわって欲しいのかな? ちゃんと言ってくれないと解らないよ」
 さっきと同じ言葉を言われて、恥ずかしさのあまり涙が一粒こぼれ落ちる。
「非道いよ。そんなの、言えない、言えないよぉ」
 ぽろぽろと涙が後から後から零れて、不意にぎゅっと抱きしめられた。
 顎を上げられたと同時に唇が重ねられて、そのまま舌が入り込んできた。
 不思議な甘さと温もりが舌に絡んできて、なのはもぎゅっとカレの首筋に腕を回して激しく舌を動かす。
 大好きなカレにキスをされている、そう思っただけで体が熱くなって。
「んっ…………んっっ……んぅっっっっ!!」
 一気に頂へと押し上げられた。
 激しくカレの舌を吸い上げながらも、体中から力が抜けてカレにもたれかかる。
 ぴゅっとまた潮を吹いていることを自覚して、恥ずかしさが募る。
 ちゅぽんっと音がして、カレの舌が口から抜け出るのが切なくて、つっと走った銀の糸をぼうっと眺めていた。
 そのまま、優しく抱き上げられて、ベッドに座らされた。

「……なのは、両手を後ろに回して」
 どこかぼうっとした頭で、カレの言葉通りに両手を後ろに回す。
 何をされるのか解らなくて、それでもそれが不安だとかそんな気持ちはいっさい無くて。
 だから、反応できなかった。
「ストラグルバインド」
 カレがぽつりと呟いた瞬間、後ろに回した両手が手首のあたりで縛られて、両膝のあたりに絡みつく。
 膝に絡みついたそれが後ろに引っ張られて、M字状に足を開かされた。
「あ、え……や、やだ! 見ないで、見ちゃイヤ!」
 思わず身をよじってカレの視線から身体を隠そうとして、それが無駄なことに気づく。
 にこりと笑顔を浮かべたカレがすぐ傍に近寄って、
「ひゃんっ!」
 いきなりなのはのそこを下から上へとなで上げた。
 その刺激と、くちゅりと湿っぽい音がたったせいで、なのはは顔を真っ赤にする。
「ふふっ……。そう言うけど、なのはの此処はもっと見て欲しい、さわって欲しいって言ってるよ?」
「そ、そんなこと無いもん」
 意地悪な笑顔を浮かべるカレの質問に、顔を逸らしてなのは否定の言葉を吐き出す。
 こんな格好をさせられるのが恥ずかしくて、もっと普通に抱いて欲しくて、なのに、いつも意地悪で。
「……コレでも?」
 カレがなのはの顔の前に右手を差し出してくる。
 その中指が液体で濡れ光っていて、それに押し当てて離した親指との間で糸を引いた。
 どきんっと、心臓が強く跳ねて、恥ずかしすぎて泣きたくなる。
「大体さ、もう何度も見てるんだよ? 満月や太陽や電灯の明るい光の下でさ。なのに、なんで恥ずかしがるの?」
 そんなカレの声に、なのはの脳裏に今までの経験がよみがえる。
 たとえば、人気のない夜の公園。
 たとえば、プライベートビーチの一角。
 たとえば……、階下に家族がいる自室。
 思い出すたびに、体中が熱くなってくる。
373名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 00:59:50 ID:pd4o7gH1
「それに、ホントはさわって欲しいんでしょ? ほら、僕が何か言うたびに、とぷんとぷんって、愛液が零れてるよ」
 それは自分でも解っていたことで、それでもカレに指摘されるのがとても恥ずかしくて。
 なにより、大好きなカレの少し変わったやり方に翻弄されるだけの自分がイヤで、なのははぽろぽろと涙をこぼし始めた。
「ぐすっ……非道いよ……なんで…………ひっく…………なんでそんな意地悪なの」
 カレが驚きの表情を浮かべるのが、涙で歪んだ視界で僅かに見えて、なのはは泣きながらカレを見つめた。
「っく……やだよ、こんなのやだよぉ…………もっと優しくしてよ……いつもみたいに……ぐすっ…………優しいアナタでいてよ…………」
 もう、自分でも耐えられなくて、目を閉じてなのはは想いを吐き出す。
 そうでもしないと、誰よりも大好きで大事なカレを、嫌いになってしまいそうだったから。
「……ゴメンね、なのは」
 カレの優しい声が聞こえて、額にちゅっと口づけされるのを感じた。
 そのまま今度は左右の瞼に順番にキスされる。
 それは、くすぐったさと嬉しさの混じった奇妙な感触で、カレの唇が左右の涙の跡をぬぐっていく感覚が、気持ちよかった。
「なのはの事、誰よりも好きだから。大好きだから、僕は意地悪しすぎるんだ」
 そう言いながらカレがなのはをぽすんと押し倒してきて。
「やりすぎないよう注意してるんだけど、でも抑えられないんだ。だけど、それはなのはを愛してるからなんだ」
 カレの言葉が胸の中にしみこんでくる。
 カレが自分を愛してくれている、そう思うだけでなのはの身体と心は高みへと向かって上っていく。
「だから、ゴメン」
 その言葉を合図にして、ぴたりと入り口に熱い物があてがわれる。
 こちらが何かを言うよりも早く、カレが一気に最奥まで突き込んできた。
「っっ!!」
 最初からずっと昂ぶっていた身体とカレの言葉で舞い上がっていた心の相乗効果で、あっという間に絶頂に達するなのは。
 びくびくと痙攣する全身に、頭の中が真っ白になる感触に、ただ入ってきただけでイッ手締まった自分に、ただ怖さを感じて、なのはは必死でカレを見つめる。
「か、かはっ! ま、まって……ふにゃぁぁぁぁっっっっ!!」
 お願いだから、しばらく動かないで欲しい。そう言おうとしたのに、カレがいきなり全力で動き出して、一瞬でなのははまた上り詰めた。
「ゴメン……なのは…………止まれない!」
 ずんっと最奥を突かれる度、ずるっと中の壁を引っかかれる度、カレの手が全身をはい回る度になのははイッてしまう。
 普段なら、インターバルを置いて繰り返される絶頂が、ずっと終わることなく続いていた。
「や……やは…………こ……こわ……ひぎっっ!? こわれちゃう…………おねが、おねがい……やすませ…………ひゃふっっ!!」
 なのはの必死の懇願にカレの動きが一度止まった。
「はふ……はふぅ…………」
 何とか呼吸を整える。
 もう少しで訪れそうだった真っ白な高み、それに至るのが怖くて、だから安堵した。
 カレがぱちんっと指を鳴らす。
 両膝を固定していたバインドだけが解けて、カレが一旦なのはの身体から離れた。
「っ!」
 ずるりと引き抜かれる感触だけでもう一度イッて、それでもまだ終わっていないカレが離れた理由がわからなくて。
 不意にくるんとなのはの身体が回転させられた。
374名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 01:01:26 ID:pd4o7gH1
「え?」
 同時に肩の当たりに親指くらいのアクセルフィンが展開されたことに気づく。
 ふわりと浮かんだ上半身は、ちょうど四つんばいになったときと同じ高さで動きを止めた。
 一瞬訳がわからなくて、縛られたままの手を前に回そうとしてしまう。
「え、あ、な、何……っっ! いやぁっっ!!」
 いきなり舐め上げられて、イキながらなのはは振り返った。
「や、やだやだやだそこはダメ! 汚いからだめっっ!!」
 カレの顔がおしりに埋まっているのが見えて、同時に後側が舌でほじくられる。
 前もクリトリスを愛撫されながら、指で掻き回されてまたちかちかと視界が明滅する。
「でも、気持ちいいんでしょ?」
 顔を上げたカレが少しだけ意地悪な笑顔を浮かべていて、反応するよりも早く、カレがそこから離れた。
 そのまま、ずんっと一気に一番奥まで貫かれる。
 大きく目を見開きながら息を吐き出すのと同時、後側にも何かが入ってきた。
「っっ!」
「ほら、こっちもきゅって締め付けてくるんだしさ」
 カレが作り出したバイブが後ろに入ってきたのだと気づかされた。
「ほら、気持ちいいんでしょ。ずっと痙攣しっぱなしで締め付けっぱなしだしね」
 そんなカレの言葉が、どこか遠くから聞こえてくる。
 ちかちかと明滅する視界。
 頭が着いていかないほどの早さでずっとイキ続けているから。
「ひゃふっっ!! ひぁっっ!! ふにゃぁっっ!!」
 カレの動きとバイブが連動して、身体の内側を掻き回される。
 カレが背中に身体を預けて胸を揉みしだいてくる。
 伸ばされた手が口元に触れて、思わずそれを舐めしゃぶる。
 びくびくと震える体。
 白くなっていく心。
「なのは…………なのは……イクよ」
 カレの言葉を胡乱な頭で聞きながら、ゾクゾクと背筋を振るわせた。
 今までも最大の高みが迫っている事に気づいたから。
「くっ! なのはっ!」
 荒い息とともに吐き出されたカレの声。
 胎内にぶちまけられた熱い液体の感触に、ぷつりと心のどこかがキレた。
「っっにゃぁぁあああっっ!!」
 今までで最大の絶頂を全身で味わいながら、なのはは暗い闇の中に意識を落としていった。
375名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 01:02:40 ID:pd4o7gH1
 それは、少し懐かしくて悲しかったこと。
 それが夢なのだと、なのは自身気づいていた。
 だけど、それをただ見ることしかできないことも解っていて。
 だからなのはは、ただそれを見つめていた。


「……え?」
「だから、僕は……僕たちは、なのはのことを一人の少女として愛している」
「そうなんだよ。なのはがどちらを選んでも、それは構わない。だけど、僕もこいつもこのままでいることにもう、耐えられないんだ」
 アースラの食堂内の一角。
 人気のないその場所で、正面に腰を落ち着けているユーノとクロノの言葉に、なのはは何も言うことができなかった。
「混乱させてすまないと思う。だが、僕は自分の気持ちをこれ以上隠していられないんだ」
 真剣な眼差しで見つめてくるクロノ。
 六年間、同僚としてまた頼れる先輩として、いつも相談に乗ってくれていたのが、その気持ちの表れなのだと今更知って、なのはの胸が痛む。
「なのは……、ゴメン、いきなりだったよね。でも、もう耐えられなかったんだ」
 沈痛な表情を浮かべるユーノ。
 ユーノがそんな気持ちでいたなんて、なのはは全く気づいていなかった。
 長い休みの度にわざわざ来てくれる大事な友達、そんな風にしか思っていなかったのに、その気持ちに気づいていなかった自分が、今でもよくわかっていない自分が、少し辛かった。
「……私」
 けれど、二人から告白されて胸が高鳴ったのも事実だった。
 なのはだって中学生で、恋愛話には甘いあこがれを持っているのだ。
 嬉しくないわけがなくて。
 それでも、胸の奥がちくんっと痛む。
 どちらかを選ぶと言うことは、どちらかを選ばないと言うことだから。
 二人の想いに応えたい。
 優しい二人の綺麗な想いに、自分も同じ想いを抱きたい。
 それでも、もう一人を傷つけると解っていても、選ばなければならないのならなのはが選ぶのはカレの方。
 その言葉を投げかけられてより強く胸に響いたのはカレだったから。
 それはきっと、ずっと前からなのはもカレに惹かれていたから。
 だからなのはは、カレの言葉を受け入れた。
 カレの傍にいられる嬉しさともう一人を傷つけた痛みを共に抱いて、なのははきっと少し大人になれた。
376名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 01:03:55 ID:pd4o7gH1
「……ん…………」
 ゆっくりとなのはは目を覚ました。
「あ、起こしちゃった?」
 隣で横になっているカレが、優しい笑顔を浮かべて見つめてくる。
 それに気づいて、自分の痴態を思い出して顔を真っ赤にする。
 汗や涎などは綺麗に拭われて、カレの部屋に常時置いているパジャマが着せられていることに気づいて。
 それが余計に恥ずかしかった。
「なのは、ゴメンね」
 その優しい声に恥ずかしがりながらも、なのははカレを見つめる。
「ホントは、さ。こんな事しちゃいけないって解ってるんだ。なのはのいやがることはしたくないんだ」
 カレの真剣な声に、なのはは何も言わずにじっと耳を傾ける。
「でもさ、なのはは可愛いしたくさんの人に慕われているから、だから僕だけの、他の誰にも見せないなのはが欲しいんだ。……そりゃ、大人のおもちゃとか使うのは行きすぎてるって言われるのも解ってる。でも、それでも……」
 それ以上、カレが言葉を紡ぐよりも早く、なのはは少しだけ背伸びしながらカレの頬に優しくキスをする。
「私は良いよ。……そうしたいんだったら。そのあまり意地悪にならないでくれたら」
 ああして、動きを縛られるのはかなり恥ずかしくて、インナーやバイブを使われるのは正直少し辛いけれど、そうされていると自分の全てがカレの物になっている気がしていた。
 だから今までは、イヤだけど本気では抵抗してこなかった。
 いつもはきちんと優しく愛してくれていたから。
「今日はね、凄く意地悪だったもん。大好きな人にあんなに意地悪されるのは悲しいよ」
 何も言わずに見つめてくるカレに、なのははそれでも笑顔を向ける。
「だからね、あんまり意地悪じゃなかったら私は良いよ。……それに……ちょっとは気持ちいいし」
 最後の方は小声で呟いて、カレがくすりと笑ったことに気づいた。
「むーー、なんでそこで笑うかな」
「あはは、ゴメンゴメン、なのはは本当に可愛いなって思っただけ」
 言われてまた顔が真っ赤になる。
「あはははは、ホントに可愛いね」
「っっ!」
 からかわれているように思えて、思わず手をのばしてカレの頬をつまむ。
「いひゃひゃひゃ! いひゃいいひゃい、ほへんほへんっへ!」
「……もう、ホントに意地悪なんだから」
 なのはは手を離しながら、ぷいっと顔をあさっての方向に向けた。
「ゴメンってば、機嫌なおして、ね?」
 さわさわと頭を撫でられて、それだけで嬉しい自分を思い知らされて。
「……意地悪」
「ん」
 それでもカレの手の動きは止まらなくて、その気持ちが抑えきれなくて。
 なのははカレの顔へと視線を向け直す。
 口元が勝手にゆるむのを自覚して、そのままなのはは笑顔を作った。
「……ノ君、大好きだよっ!」
 カレが何かを言うよりも早く、カレの唇にキスをした。
377名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 01:08:59 ID:pd4o7gH1
えー、と言うことで、なんてーか無茶な話になってしまいました。
最初はクロノ×なのはのショタエロなんて書こうと思ってたのに、気が付けばこんな話に。
どこから電波受信したんでしょうねぇ(ぉ

今回の相手がエロノなのか淫獣なのかは、皆さんのご想像にお任せします。
いや、どっちもできそうな気がしてますし……。
まぁ、基本純愛しか書けないんで、拘束が半端すぎるとか、なんで鬼畜ルートにいかねぇってツッコミはどうかなしの方向で(汗

そ、それでは読んでくださった方、ありがとうございました。
378396 ◆SIKU8mZxms :2006/09/18(月) 02:01:49 ID:itrt98uJ
こんばんわ。396です。覚えている人はお久しぶり。そうでない人は初めまして。
まずは3期おめでとうございます。とても嬉しいかぎりです。
お前誰だよという人は549氏の保管庫で検索してください。そこそこ面白い小説が読める…かも。
さて、3期が始まってしまう前に、自分の妄想を全て吐き出すため、新作をつい先日書き始めました。
あれから何も書いてないし、最初は下手かもしれません。そして最大の注意事項。オリジナルキャラが出ます。
前回の様に逃げずに、細かく設定を決め、できるだけなのはの世界を壊さず書いていくつもりです。
ただ、前よりは絶対面白くする自信はあります。

ちなみに第一話〜第五話は日常パート&オリキャラなしなので多少の伏線を気にしなければ誰でも読めます。たぶん。
時間軸は闇の書事件から3年たった4年目の夏。なのは達は中1。前作A's+とは一切関係ありません。それでは投下します。
379名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:02:38 ID:itrt98uJ


プロローグ



暗雲の立ち込める空。気まぐれに轟く雷鳴。森林の深緑が不気味にあたりを包むように広がっている。
強風は大地に縛られない全てのものを巻き上げるように吹き荒れる。
その暗黒の中、二つの影が対峙するように浮かんでいた。

「お願い!理由を聞かせて!!」

白い影、先端に赤い宝玉のついた杖を持つ少女は必死に訴えた。
その少女の懇願の叫びに少年はデジャヴを覚えた。
それと同時に、自分がまだ信頼されている事に胸を締め付けられる。

マントをたなびかせ少年は考える。
どうしてこんなことになったんだろうか。選択を間違えた?他に方法がない?
しかし答えなどないことはわかっていた。
今は、自分を信じるしかない。

「杖をかまえて…」

静かに、しかしはっきりと少年は言う。少女からは少年の表情は見えない。
少女の逡巡が長い沈黙を生み、杖の先端の赤い宝玉にぽつ、ぽつ、と雨が当たり始めた。
しだいに雨は強さを増していく。

「僕と戦うんだ」

少年はゆっくりとした動きで両手を腰の後ろに回す。
380名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:03:32 ID:itrt98uJ
そして腰から2本の刃(やいば)を抜き、片方をくるっと回して逆手に持ち変えた。
自分のよく知る優しい少年には不釣合いの凶器に、少女は目を見開いた。

「なんで!?そんなのできない…できないよ!!!」

少女は大きく首を振りさらに訴える。
泣いているのか、そうでないのか激しい雨で定かではない。
困惑と悲しみから杖を持つ手が震え、杖に当たる雨粒が弾けた。

「引けないんだ。それに、引かせるわけにもいかない。だから…」

自分を納得させるように、言えない苦しみを振り払うかのように、力強く少年は続ける。
そして二つの鋭利な刃先を少女に向け、自分の目線にまで持ち上げ構えた。
決意を秘めたエメラルドの美しい瞳に少女が映る。

「だから、僕と戦え!!!」

カッと光った稲妻を合図に少年は飛び出した。
高速で向かってきた少年に怯えるかのように、少女は、杖を構えた。


381名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:04:18 ID:itrt98uJ


魔法少女リリカルなのはA's++


第一話 「きっかけは再会から」


382名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:04:55 ID:itrt98uJ

「ユーノ!ユーノ・スクライア!!」
「うわっ!!!」

突然の声にユーノの体が跳ね上がり、その拍子にバサバサと机に積まれた本が崩れ床へと落下した。
室内にほこりが舞い、目の前にいる人物と咳き込む。
突然入ってきた刺激にユーノは激しく混乱し、自分の置かれている状況が把握できなかった。
顔を上げると、眼鏡をかけた女性がきつい目をしてこちらをにらんでいるのがぼんやり見えた。

「…よだれ、拭いてください」
「え!?あ、ごめん!」
反射的に出た謝罪とともにごしごしと口の辺りをぬぐいながら、周りを確認する。
両脇には様々な分野の書籍が本棚に並び、床にも折り重なるように本が散らばっていて足の踏み場もない。
机の上では板のようなコンピュータが光を放っていて、広げられたままの本には染みがついていた。
そして最近かけはじめた眼鏡が転がっているのを見てユーノはようやく理解した。
自分が居眠りをしていたということを。のろのろと眼鏡を手に取りかけると、
自分よりも7、8歳も年上の女性のにらみがはっきり見え、恐怖とともに少し目が覚めた。

「これが管理局から頼まれていた資料で、こちらが民間企業からの依頼書です」
いまだに動きが鈍いユーノとは対照的に、女性はてきぱきと手持ちの資料を渡してきた。
もちろん書面ではなくカード型のデータ蓄積機器で、区別のためか可愛らしいラベルがついていた。
彼女がつけたのだろうか。ギャップで少し笑いが込み上げたが、ユーノは必死にこらえた。
今は謝ることが先決だ。
「あの、えっと…ごめんなさい」
深々と頭を下げると後ろで結った髪が前に下りてしまい慌てて直した。
その様子を見て女性はため息をつくと、少しやわらかい口調でユーノに話した。
「お疲れのようでしたら、休暇届をお出しになったらよろしいのでは?
といっても、今は2日間が限界ですけど」
矛盾するような発言にユーノは顔をしかめたが、女性は気にせず続けた。
「あなたはこの無限書庫には必要不可欠な存在です。倒れられたら困ります」
383名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:05:30 ID:itrt98uJ
「…わかってますよ。僕だってこの仕事は嫌いじゃないですし」
寝起きで機嫌が悪いのもあってか、ユーノは少し反抗的な口調で返した。
「元気があるようなので私は失礼します」
女性は微笑むとつかつかと扉に向かって歩き、さっさと出て行ってしまった。
ユーノはその反応に半ば呆れ気味に扉を数秒見つめ、気を取り直すように床に散らばった本を本棚に戻し始めた。
「はぁ…」
あらかたの本を戻し終えると、大きなため息とともにどっかりと椅子に腰掛け、目を瞑る。
眠気はとっくに吹き飛んでいたし、もう寝てもいられない。ただ、目を瞑っている間も山積みの問題の存在が頭を離れなかった。
眉をひそめ再び目を開けると少し薄汚れた部屋の天井が見えた。
同時に、迫ってくるような感覚を覚える。
「休み…ね」
そう一人ごち、しばし考えた後背伸びをして途中だった仕事を続けた。


無限書庫。そこは『世界の記憶を収めた場所』とも呼ばれている。何年も前から時空管理局本局内にある
その巨大なデータベースが本格的に使われるようになったのは、つい最近の事である。
きっかけは3年前の闇の書事件。情報収集能力を買われたユーノが利用し、見つけるのに数人で何年もかかるであろう
情報をほぼ一人で引き出し、それを元にクロノ率いるアースラチームが事件を解決した。
ユーノに管理局から声がかかるのは時間の問題だった。ユーノ自身知識への探究心と好奇心から二つ返事で司書として
働くことを決めた。仕事の内容も十分理解していたし、なにより実際働いてやりがいがあった。
初めは数人の司書とともにまったく整理されていない“無限”と冠される資料達を少しずつ整理していった。
もちろんまだ終わっていないし、終わることはないだろうが、誰も手をつけていないものに触れるということは
ユーノの心をより弾ませた。検索魔法に関しては特に優秀であったユーノは整理中も舞い込む情報検索の
依頼を的確にこなし、その名は書庫外にも知れ渡り各方面へ多大な信頼を得る結果となった。

なったのだが、それが問題だった。管理局からの仕事以外にも情報検索の依頼が来るようになったのだ。
過去の、しかも失われてしまった資料があるかもしれない無限書庫の可能性もまた無限大だ。
司書の数は大幅に増員され役職としての明確な組織化が進み、名ばかりであった司書長にも管理能力が問われることとなった。
結果、今までの司書長は依願退職、まるで決まっていたかのように推薦されたユーノが後釜に座らされた。
優秀なユーノを逃がしたくはないという本局の意向もあったのかもしれない。
384名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:06:05 ID:itrt98uJ
異例のスピード出世をしたにもかかわらず、ユーノは元々責任感が強かったのもあり変わらずよく働いた。
それでも、暇を見つけては友人達と会ったり自分の研究を続けたりした。
忙しい日々に不満はなかったし充実していると言える。言えるが、どうも最近心に空白を感じていた。
無限書庫に働く前にはなかったこの微妙な違和感の正体がなんなのかわからず、それが無性にユーノを不安にさせるのだった。


「ふぅ…」
ユーノはコンピュータから顔を上げると室内の時計に目を移した。
かれこれ3時間ほどかけてデータ整理が終わらせた。今日の分の仕事は一通りこなしたといってよい。
(夕食時か…)
ユーノは健康管理には一応は気を遣っている方なので、食事は時間通りに食べるようにしている。
3日に一回は。…いや、4日に一回は。
ふと、コンピュータ上の本局のスケジュールが目に入る。
(そういや今はアースラが停泊してるんだっけ)
本局には整備とエネルギー補給のために戦艦が数隻入れ替わるように入ってくる。
ここ数日はアースラの番だったはずだ。久しぶりに顔を出すのも良いかもしれない。
疲れのせいか精神的に弱っていると自分でもわかったので、ここらで気分転換しに行こうと思った。
実はこのような考えでアースラに出向いた事は過去にも何度かあったのだが、必ず会うのは自分を小馬鹿にする年上の青年だった。
(もういいや、この際会うのがクロノでも)
当人が聞いたら怒りそうなことを考えながら、ユーノは立ち上がり部屋を後にした。

                 *

「失礼します」
無機質な扉が音もなくスライドし、栗毛色のショートカットの少女とロングヘアーで長身の女性が部屋へと入室した。
中にいた女性は二人を見てゆっくりと微笑んだ。
「いらっしゃい」
まるで家にでも招くかのような女性の物言いに少女は微笑み返し、隣の女性は少し肩の力を抜いた。
もとより緊張感はなかったが、直属ではないとはいえ自分の上司に当たる人の部屋だ。それなりに心構えもしてきてある。
しかし、局内では珍しく日本の品物が多いその部屋では、つい普段以上にリラックスしてしまうのだった。
385名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:06:42 ID:itrt98uJ
「今回もお手柄だったわね、はやてちゃん」
「いえ、これもシグナム達のおかげです」
はやてと呼ばれた少女が隣の女性に微笑むと、女性、シグナムは当然とばかりに軽く頭を下げて言った。
「我らの手柄は主の手柄。何も気にする必要などありません」
その予想通りの反応に上司であるリンディは苦笑した。
「3年でロストロギアを7つ…。時空管理局始まって以来の快挙ね」
部屋にある大きめのスクリーンにこれまで確保したロストロギアの情報が映し出される。
危険なものから、あっけなく入手できたものまで。はやてはその映像を見て感慨にふけった。
闇の書事件が解決してから3年。管理局で働くようになって3年。今では足も完治し、自分の意志で自由に好きなところへ行ける。
長かったような短かったような、とにかく自分の魔法使いとしての始まりの全てがそこにあった。

「はやてちゃん?」
「はぇ!?す、すいません!」
ぼーっと映像に見入っていたので突然現実へと引き戻されはやては驚いた。シグナムも隣で不思議そうな顔をしている。
「あ、あの、でも、これも私たちだけやなくて管理局の人たち皆が頑張ってくれたおかげやと思います」
少し恥ずかしげに、前から思っていた事をはやては述べた。
たとえ自分達に大きな魔力と能力があろうと、なんの情報もなしに広大に広がる次元の海からロストロギアを見つけることは
砂漠に落とした針を見つけることよりも難しい。時には無駄足になることも少なくはなかったが、送られてきた情報は厳選され、
いつもはやてとヴォルケンリッターの助けとなってくれた。
「それは私も同感です。特に、無限書庫がなければこれほどの成果は得られなかったでしょう」
珍しくシグナムが自ら発言した。おそらくシグナム自身も前から思っていたことなのだろう。はやてと騎士達とを結びつけ、
過去の償いを果たすことが出来る任務。それを十分にこなし、なおかつ期待以上の評価を得ることができているのだから当然だ。
「短期間での無限書庫のフル稼働…。本来あるべき姿なのだけれど、これもひとえにユーノ君のおかげね」
リンディも頷きながら言う。あまりの情報量ゆえ誰も手をつけようとせず宝の持ち腐れだった無限書庫は、今では十二分にその力を発揮している。
無限書庫の仕事は恐ろしいほどの激務であることをリンディは最近知った。
相手は世界の情報なのだ。整備するだけで途方もない年月を浪費するだろうことは想像に難くない。
「ユーノ君といえば、これは私自身も感じていることなのだけど…」
リンディは角砂糖を一つ湯飲みに落としながら言った。
「本局でのデスクワークって、結構寂しいものなのよね。だから、たまには顔くらい出してあげてね」
リンディは実の子であるクロノと養子にしたフェイト以外にも、自分が関わった全ての子供達をまるで我が子のように目をかけていた。
386名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:07:19 ID:itrt98uJ
報告会とは名ばかりのこの世間話の場も、はやてと十分にコミュニケーションをとるためのものだ。
もちろん、自分が寂しいと言うのも嘘ではなかった。
「はい、わかりました」
はやては微笑みながら了承した。なのはとフェイトは学校で、クロノとエイミィにはアースラで顔をあわせるが、一番世話になっている
ユーノにはここしばらく会っていない。
(なんや今までが失礼やった気もするなー)
自分の態度を振り返りはやては内心苦笑した。
良い返事が聞けたリンディはにっこりと微笑んだ。
そうだ、ついでだからあのことも教えてあげよう、と小さな悪戯心とともにはやてに話しかけた。
「ああ、そういえばついさっき無限書庫に関して決まったことがあるのだけれど…」
少し面白そうに切り出すリンディに、はやてとシグナムは不思議そうに顔を見合わせ耳を傾けた。

                 *

ユーノは迷いそうになる白い通路を淡々と歩いていた。どこを曲がっても同じように見えるというのはデザイン的にはいいだろうが
機能的ではない、とユーノは以前から思っていた。
曲がり角に来るたびにデジタルの表示が点灯し目的地を示してくれるので迷うことはなかったが。
ふと、数メートル先で扉が開き人影が中から出てくるのが見えた。

「あれ?はやてにシグナム…?」
そう呟くと向こうもこちらに気づいたようで、ユーノの名前を呼んで手を挙げた。
「なんやえらくタイミングええなー」
「そうですね」
「?」
近づいてくるやいなやはやてとシグナムがそんなことをいうのでユーノは首を傾げた。
そのまま三人で通路を進むとはやてが話しかけてきた。
「ところでユーノ君はこんなところでなにしてるん?」
久しぶりに本局では聞かない特有の訛りを聞いてユーノは少し新鮮な気分になった。
「いや、ちょっと休憩がてらアースラに行こうかなって思って」
そう言うユーノの瞳に憂いのようなものが見えたのをはやては見逃さなかった。
387名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:07:53 ID:itrt98uJ
(やっぱりリンディさんの言ってたとおりやな)
大人の見る目は違う、と改めて思った。それとともに目の前のこの疲れきったような少年をどうにもほっとけなくなった。
たぶんこれは生まれ持った自分の性分なのだろう。
「シグナム」
「なんでしょう」
シグナムは主の呼びかけに即座に答えた。どんなときでも気を抜かないのが騎士としての心構えだ。
「今日は私もアースラに寄るからシグナムは先に帰っといて。夕飯は皆で食べてしまってええから」
「はい、わかりました」
シグナムは答えながらもヴィータが寂しがるだろうな、と思った。
「ヴィータには冷凍庫の私のアイスあげてええよ」
「言っておきます」
まるで心を読んだかのように付け加えるはやてにシグナムは微笑みで返した。
その生活感溢れる会話の様子を見て、ユーノははやて達は立派に家族として絆が生まれていることを実感した。
(…家族か…)
久しく会っていない自分の家族を思い出す。スクライア一族。そこに血の繋がりはなかったが、温かい家庭があった。
母親のような女性もいた。今はみんな何をしているんだろうか。
急にミッドチルダへの郷愁のようなものをユーノは覚えた。
「ほら、なにしとるんや。はよ行こ?」
「え?あ、うん」
少し物思いにふけったが呼び声に気づき、ユーノははやてに連れ添って歩き出した。
388名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:08:33 ID:itrt98uJ
次回へ続く

次回予告

第二話 「ひねくれた友情」
389396 ◆SIKU8mZxms :2006/09/18(月) 02:09:46 ID:itrt98uJ
はぁ、久しぶりの投下で緊張で手が震えた…。
最初のプロローグは夢か、現実か、比喩か、そもそも誰のことなのか各自で予想すると、この先楽しく読めると思います。
かなり悩んだんですが読んでる人を引き込むために設けました。
タイトルはまぎらわしいですが、某機械語をイメージしています。理系なもので。
396の書く小説は男キャラ燃え(特にユーノ)、恋愛描写萌えです。そういうのが好きな人、是非。それでは。
390うほ:2006/09/18(月) 03:30:13 ID:VGOBZk6B
やべ・・・・
すごくおもしろそう・・・
391名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 04:21:45 ID:od3TCf8I
>>363
つづきをおまちしてまする。
>>389
はい、おもいっきし、引きずり込まれてます。
3924の422 ◆h7y.ES/oZI :2006/09/18(月) 06:36:46 ID:kyKlTYd8
ネカフェから書込みだー(こんな時間にw)
そろそろ次スレですね。また私が立ててもいいのかな?
22時くらいには立てれるんだけど…(さすがにネカフェではやりたくない、と言うかトリ合ってますようにw)
ま、夜までに立ってなかったら私立てます〜
393名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 10:01:33 ID:Me4Ry73X
>>363
                _∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
     デケデケ      |                         |
        ドコドコ   <   続きマダ〜〜〜〜!?         >
   ☆      ドムドム |_  _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧     ☆
      ♪   / 〃(・∀・ #)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ   ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
         ドチドチ!
3944の422 ◆h7y.ES/oZI :2006/09/18(月) 18:31:38 ID:4KeHsRCP
うぉあ!スレ立てしようとしたらホストはじかれた!
誰か変わりにスレ立てお願いします(^^;)

−−−−−−−−−−↓−新テンプレw−↓−−−−−−−−−−−−
魔法少女、続いてます。

 ここは、

  魔法少女リリカルなのは
  魔法少女リリカルなのはA's
 ( 魔法少女リリカルなのはStrikerS )

 のエロパロスレです。

ローカル ルール〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

*● Even if there is not Eroticism, it is all right. My Master!
 (エロは無くても大丈夫です。マスター!)

*▽ Sir. But The Epistles of strange taste(included adult oriented)
                   asks for confirmation or Instructions of beforehand.
 (サー。しかし特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に確認又は注意書きをお願いします)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

*+ マイスター、前スレと保管庫はこちらですっ!

 ☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第十一話☆
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1155058094/

 ☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
 ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html

−−−−−−−−−↓−−ノーマルテンプレ−−↓−−−−−−−−−−−−−−−−−−

魔法少女、続いてます。

 魔法少女リリカルなのは
 魔法少女リリカルなのはA's
( 魔法少女リリカルなのはStrikerS )

のエロパロスレです。

ローカル ルール〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・ エロは無くても大丈夫。
・ 特殊な嗜好の作品は投稿前に確認(注意書き)をお願いします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

前スレです。
 ☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第十一話☆
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1155058094/


保管庫です。
☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html
395640 ◆CaB8KPh.gs :2006/09/18(月) 18:58:43 ID:mpEEkBO4
立てました。

☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第十二話☆

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1158573423/l50
3966スレ480 ◆erhU6I9J2g :2006/09/18(月) 23:18:42 ID:ORijQiVA
ご苦労様です。埋め立て開始しますね、

例によってアレ注意ですが
397「同人誌」フェレットのタンゴ4 ◆erhU6I9J2g :2006/09/18(月) 23:19:21 ID:ORijQiVA
緑に輝く 魔方陣
書庫はいつも君のものさ
フェレットのタンゴ
タンゴ タンゴ
僕の恋人は フェレットさ
だけどあんまり つれないと
デュランダルは
(キュー)
お預けだよ
ララララララ ララ
(キュー)

クロノ(独白)
 ね、寝れない……
 理由は分かっている。
 読んでしまった同人誌だ。
 シグナムの少女趣味全開の文と
 ヴィータの耽美ここに極めりと
 言った絵のダブルパンチは
 強烈だった。
 しかも全年齢かと思えば
 最後の最後でユーノを
 半裸緊迫、ローターin(ピー)
 で放置プレイだし

 ……ヴィータ(外見年齢8歳)に
 何書かせてるんだ。
 シグナム……
3986スレ480 ◆erhU6I9J2g :2006/09/18(月) 23:23:29 ID:ORijQiVA
と言う訳で埋め立てクロノ×ユーノです。
ようやく同人誌から返ってきました。
次スレでは多分月村家に突撃です。
多分……

今回は容量が少ないのでまだ
色々出来そうですね
3996スレ480 ◆erhU6I9J2g :2006/09/18(月) 23:37:38 ID:ORijQiVA
忘れてた(汗

>363 氏
続きは次スレで待っています。

>396氏
お帰りなさい
400埋め@396 ◆SIKU8mZxms :2006/09/19(火) 01:51:33 ID:tfsnORC2
容量まだみたいなんでお手伝いを。
アップロードしたけどレスとして投下はしなかったので保管庫に載らなかった超短編です。
書いたのが前作書いてる時でタイトルが某アニメともろかぶりです。
ラノベは読まないので知りませんでした。では投下します。
401名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 01:52:05 ID:tfsnORC2

PM9:00 八神家

「あ〜いいお湯だった〜」
「はやて〜次入っていいぞ」
シャマルとヴィータがバスタオル姿で居間に出てきた。
「はやても一緒に入ったらよかったのに」
ヴィータがふてくされ気味にはやてに言った。
「さすがに中学生で体も大きなってしもたからな〜。三人はさすがに無理やろ。今度二人で入ろな」
「おー!」
はやてが入れ替わるように風呂場に入って行った。
居間ではシグナムが本を読み、子犬フォームのザフィーラが足元で眠そうに丸くなっていた。
テーブルには十字架のアクセサリーとなっているデバイスが置いてある。
「アイス、アイス〜♪」
ヴィータがアイスにスプーンを突き刺そうとした瞬間、テーブルのデバイスから半透明の少女が浮かび上がった。
『騎士のみなさん!』
ちょっと強めのその口調にシグナムは本から顔を上げ、ザフィーラは重たそうにまぶたを持ち上げた。
「んだよ。なんかよーか?」
目の前のアイスへの集中を妨げられたヴィータが少し苛立ち気味に言った。
『あの、騎士のみなさんに相談があるんですが…』
恥ずかしげにそう言うリィンフォースに、4人の騎士達は不思議そうにお互いを見合わせた。




            リィンフォースの憂鬱



402名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 01:52:38 ID:tfsnORC2
「実体化の方法を教えてくれ〜!?」
ヴィータがスプーンをくわえながら大きな声で言った。
『あ!!し〜!し〜です!!』
指を一本立て口元に当てながらリィンフォースは必死にヴィータに注意した。
「でもどうして急に?はやてちゃんにも聞かれたくないみたいだし…」
シャマルが濡れた髪をタオルで拭きながら尋ねた。
『こほん!』
それを聞いたリィンフォースは一息ついて騎士達を見渡しながら言った。
『プログラムである騎士さん達が実体化できて、わたしが実はわからないなんて
マイスターはやてに知られたらはずかしーじゃないですか。それに…』
元々小さいリィンフォースがさらに小さくなりながら続けた。
『わ、わたしだってマイスターはやてと一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たりしたいんです…』
もじもじしながら小声で話すリィンフォース。
「そんなこと言われてもな〜。意識してねーからわかんねーよ」
ヴィータがアイスの最後の一口を放り込みながら言った。
『ええぇぇ!?』
リィンフォースはショックで蒼天の魔導書を落としそうになった。
「前のリィンフォースは普通にできてたよな?」
ヴィータがシャマルに尋ねた。
「そういえばそうね。……そうだ!」
ポンッと手を叩きシャマルがひらめいた。
「自分で魔力を込めてみたら?」
それを聞いたリィンフォースは目が点になる。
『そ、そういうものなのですか…。ようし、むむむむ…』
さっそくリィンフォースが魔力を込め始める。どこにどんな風に魔力を込めているのかは本人にしかわからない。
「テレビでも元気があればなんでもできるってあごの長いおっさんが言ってたしな!」
「頑張って!リィンちゃん!」
『はぁぁぁぁ!!』
ヴィータとシャマルが応援し、リィンフォースがその応援に答えるように声を上げる。
403名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 01:53:13 ID:tfsnORC2

その様子を眺めていたシグナムが呆れ気味にザフィーラに言った。
「通常、主はやてが承認しなければ駄目なはずだが」
前のリィンフォースはあくまで例外中の例外だ。
ザフィーラが目を伏せながらそれに答えた。
「その通りだ。我々騎士達は主の魔力を元に存在しているのだからな。
そもそも、融合型デバイスのリィンフォースの様子は主に筒抜けのはずだ」

「アハハハハ」

耳を澄ますと風呂場から笑い声が聞こえてきた。

「まったく、最近お前達の騎士としての自覚が薄れて困る…」
「少女漫画を読んでいるお前もな」
憤慨するシグナムにザフィーラがすかさず突っ込んだ。

『たぁぁぁぁ!!!』
「頑張れ頑張れリィン!」
「だっしゃーー!気合だーー!!」
相変わらず力むリィンフォースと応援するシャマルとヴィータ。

八神家は今日も平和である。


追記:リィンフォースは風呂から上がったはやてに実体具現化させてもらってその夜一緒に寝たそうです。


404埋め@396 ◆SIKU8mZxms :2006/09/19(火) 01:56:59 ID:tfsnORC2
以上です。A's++第二話は水曜あたりに投下します。
405名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 02:19:36 ID:HxNbgTpf
>>400-403
これが盗作でなくてなんとする?ええ?



ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/05_396/01_02.html
ちゃんと保管庫の↑のページにあるんですが言いたいことはありますか?
406640 ◆CaB8KPh.gs :2006/09/19(火) 02:31:18 ID:TPeEbQ47
>>405
盗作もなにも↑のページにあるものも396氏の書いたものである件について
407埋め@396 ◆SIKU8mZxms :2006/09/19(火) 02:35:03 ID:tfsnORC2
>>405
載ってたんですね…。作者別で見てたので気がつきませんでした。
すいません。
408名無しさん@ピンキー
>>405
> 言いたいことはありますか?

もう言いたいことはないと思うが、まあ今度から作者名とトリップくらいは確認しような。