ストロベリー・パニックでエロパロ その2

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1名無しさん@ピンキー
巡り行く百合の世界。ここは「ストロベリー・パニック」のエロパロスレです。

◆公式   http://www.strawberrypanic.com/
◆電撃公式 http://www.mediaworks.co.jp/users_s/gs/strawberry/

◆前スレ
ストロベリーパニック!でエロパロ http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145006281/

●お約束
・アニメ、小説、コミック、ゲーム、いずれの設定でも構いません。
・エロ無しでも問題ありません。ストパニへの愛があれば十分です。
・人を選ぶもの(陵辱など)は、投下前に警告の一文をお願いします。
・投稿作品への誹謗、中傷は厳禁です。アドバイスをお願いします。
2名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:48:52 ID:7P9im9Eg
乙!
3名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 02:09:20 ID:lNLYIcu2
>>1様乙です。
4名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 03:37:46 ID:VeGSDLQN
神々の寄稿をお待ちしております
5名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 07:39:49 ID:5EjKG8hz
乙ですわ
6名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 08:10:09 ID:rZxFva2g
これどっからどう見ても完全レズものだけど、一人だけ、漢の娘がいてもいいかも
7名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 09:42:46 ID:PXnFrCxT
>>1
8名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 11:06:54 ID:VH0gQxIt
遅まきながら>>1乙!
9名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 15:06:02 ID:3X7BBAb5
>>1
乙!
10名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 15:09:29 ID:lxqd2bfI
>>1
11名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:02:48 ID:GlVC/5ih
>>1乙ですわ。
>>6う〜ん、ヘタレ王子か地球温暖化ぐらいしかいないからなあw
12名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 18:43:32 ID:gzPyyNoZ
温暖化も尻に敷かれてるタイプ
13名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:16:43 ID:GVU4QDT3
要と桃実コンビは人気はあるが一度も書かれてないな。
二人の成り染めssとか見てみたいが
14名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:24:42 ID:TIce6CWw
 i:::::::::::::i:::::::;:::::::::::::::::::::::::/i:::::/ i::::::::::::::::::::::|
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 ∨:::::::|::::|:::::イ:::/   /:::/    |::::|:::::::::/   l\/  `′
  ∨:::::|:::| ̄ナナ=、  /::Zz=='"T:T|:::::::/  _| もっと私と桃実の 
  ∨:::|::|::ャ代戌ナ= // 弋戌テT:ァi::::::/  \
   ∨:::i:i/ i/     /      i/./:::::/    >小説をいっぱい
   ヤ::::|i. !    /       /i::::::/   ∠_
    ヤ::::ゝ.    _`_,.、  / ,イ::::/     / 書いていただけませんか?
     ヤ::::ゝ.   .}z‐r--|   イ.|:::/     /_
      ヤ:::::\  `ー-- ' .// |::/        |  ,、 職人様!!!!
       ヤ::::/>.   //  |\        l/ ヽ   ,ヘ
      _,./| ヽ  ̄ ̄ _´.. ‐''´  .| \、         \/ ヽ/
  ,,,--"  /  |   ,ゝ=<      /   | `'''‐- 、.._
-"    /   !./l;';';';';';';\    ./   │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、|  i´!⌒!l  r:,=i
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' |  |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
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15名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:45:42 ID:27TAhSup
>>13氏・>>14
つ前スレ453〜454、546・557
16名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 01:12:03 ID:snQnrqWA
いや13と14はもっと要と桃実の小説が読みたいと言っているのだろう
17名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 02:02:08 ID:p6zrGIap
光莉×天音もの、約4〜5回投稿の分量。
↑上記ありますが、如何でしょう?
18名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 02:03:16 ID:snQnrqWA
おk投下だ
19名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 02:03:24 ID:3u5jbNqf
>>17 期待する
20名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 05:11:07 ID:mxwo4pDB
>>17
兄貴よろしくお願いします(;´Д`)人
21名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 05:51:33 ID:p6zrGIap
>>17です。それでは、投下させて頂きます。



「・・・っくしゅん!」
「あ、寒いですか?お鼻かみます?」
「すまないね。光莉」
「それは言わない約束です。天音先輩。」


ある土曜日、天音は部屋で伏せっていた。
傍らでは光莉がかいがいしく世話を焼いている。

昨日、性懲りも無く光莉に襲い掛かっていた要と桃実を簀巻きにして
乙女苑の泉に沈めた際、バランスを崩して一緒に落ちたのがいけなかったようだ。
朝から悪寒と微熱を繰り返し、遂にダウンしてしまった。

「天音先輩。」
「ん?」
「ごめんなさい・・・わたしのせいで・・・」
「違う。光莉のせいじゃないよ」
なんて優しい子だろう。たまらなく愛しい。
ありったけの愛情で、その小さな手を優しく包み込む天音。

「怖かっただろう?」
「はい・・でも天音先輩が助けてくれたから、もう大丈夫です」
「私も光莉が来てくれたから、もう大丈夫だよ」
「う、嬉しいです!わたし、頑張って天音先輩を看ますから!」
「ふふふ。それじゃあ、今日はたっぷり甘えさせてもらおうかな?」

――――――――
「はい、『あ〜ん』です♪天音先輩♪」
「う〜ん、ちょっと熱いな・・・冷ましてよ、光莉」
「じゃあ『フーフー』してあげます♪」
これ以上ない程の定番を繰り広げつつ、天音と光莉は幸福の時を刻んでいた。

「うん、美味しかった。ごちそうさま、光莉」
「お粗末さまでした。あ、お口拭きますね」
22名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 05:52:29 ID:p6zrGIap
――――――――思えば、熱で理性が緩んでいたのだろう。
・・・・いや、そんなのは言い訳だ。
私はあの状況を使い、「やりたい」と思っていたことをやったのだ。

がしっ。
布巾で口を拭おうとする光莉の手を掴む。
「え?」
「口で・・・拭いて・・・光莉・・・」

天音らしからぬ行動だった。
こういったのは、むしろ泉に沈めてきたほうの専売特許である。

「・・・はい、天音先輩」
しかし、光莉は熱っぽい視線を向けて、嫌がる素振りも無く顔を近づける。
むしろ期待の表情がそこには読み取れた。


「んっ・・チュッ・・チュッ・・・」
「ここも・・・ペロペロ・・・拭きます・・ね・・ペロペロ」
控えめにチロチロと小さな舌を出しながら天音の口元を拭きとって
いた光莉だったが、次第に大胆になってゆく。

「ハアァ・・光莉ぃ・・・」
光莉が自分を舐めている。私は天使に舐めさせている――――――――
その背徳に天音は酔いしれていた。だが、まだ足りない。
「口の中も・・・お願い・・・」


「光莉の舌、おいしい・・・」
「天音先輩のお口の中・・・あったかくて・・気持ちいいです」
天音の舌が光莉の舌を味わえば、光莉の舌が天音の口内を這い回る。
濃密なディープキス。
互いの口の端からこぼれ出た唾液が顎を伝えば、衣服を汚す前に
どちらかが掬い取る。
チュッ・・・チュッ・・・クチュ・・クチュ・・・
23名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 05:53:19 ID:p6zrGIap
「ハァハァ・・・ハァ・・天音・・先輩・・・」
「くぅううん!そ・・そこは・・・ヒャ・・・ん」
光莉の熱い吐息が天音の耳を嬲り、追い討ちを掛けるように舌が
耳内に侵入する。
初めて音以外のモノを受け入れた天音の耳は、かつてない感覚に戸惑ったものの
すぐに快感と受け取り、神経を昂ぶらせた。

「光莉にも・・・お返し」
ヌルりとした天音の舌は光莉の耳ばかりか、首筋や頬も蹂躙する。
「あん・・くすぐったいけど・・・き、気持ちいいです」
白い肌は徐々に薄桃色を帯び、その快感の度合いを深めるごとに艶を深めてゆく。
幼さの残る光莉の身体は、ついに王子様のキスで性への扉を開け放ったのだった。

「チュウ・・・チュウ・・・んむぅ・・・チュ・・」
「ああ、もっと吸って・・・光莉」
「はい・・こうですか?」
「んん!・・いいよ・・もっと・・」
ボーイッシュな顔立ちと反比例するかのような豊かな膨らみを持つ天音の乳房に
光莉の唇が吸い付く。先端の乳首は強く弱く吸われる度に尖りを増してゆく。
「天音先輩、感じてるんですね。素敵です」
愛する天音先輩を悦ばせている。光莉の胸に歓喜の波が押し寄せる。

「光莉・・・光莉・・・!」
幼子のように光莉の乳房にむしゃぶりつく天音を優しくかき抱く光莉。
「あん、天音先輩・・・美味しい・・んん・・ですか?」
「おいしい・・・ずっとこうしていたいよ・・・」
やはり風邪が気弱を招いているのだろう。
凛々しさは鳴りを潜め、光莉の温もりと抱擁を求める天音に光莉は
母性本能を刺激される。
「いいですよ・・はぁぁ・あ・・好きなだけ・・・」
24名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 06:00:52 ID:p6zrGIap
肩、首筋、背中、太股・・・
思い思いの場所を撫で合い、抱き合い、キスし合う。
乗馬で鍛えられた引き締まった天音の身体と、柔らかい光莉の身体はお互い
持ち合わせていない感触を求めて貪り合っていた。

「光莉のここ・・・綺麗だ・・・」
「ああん!や・・んん・・・天音・・・せんぱ・・い・」
ついに天音の舌先が光莉の秘裂を捉え、味わいだす。
「はぁ・・はぁぁん・・き・・気持ちイイです・・あん・・」
「光莉・・・いい声だよ・・私だけの声・・・」
聖歌を紡ぎ出す光莉の口から、はしたない嬌声を引き出した天音は
神から天使を奪ったような勝利感と興奮に身体を熱くする。

「いくよ・・・」
「はい、天音先輩・・・」
手を握り合い、キスをしながら互いの秘唇を合わせる。
ひとつに繋がった二人の身体は快感を共有し、増幅させてゆく。
「あ・・・ああ!!・・・あま・・ね・・先輩・・!」
「光莉ぃ・・・あん・・・感じて・・声・・聞かせて・・・あぁん!」
「すごい・・気持ち・・いぃ・・・天音先輩・・天音先輩・・」
脳髄から沸きあがる興奮と刺激に命じられるまま身体を味わう二人。
王子様と天使の淫らで美しい交歓は果てることなく続いた――――――――

――――――――
「・・・っくしゅん!」

数日後、今度は光莉が風邪を引いた。
天音が泉に沈めた二人が(ほんの少し)心配になったので見に行った際、雨に打たれたのがいけなかったようだ。朝から熱が出て、ついにダウンしてしまった。

夜々は用があって外出中。本当なら一人寂しく療養の身だが、今日は違う。
天音が傍らでがかいがいしく世話を焼いてくれている。
さて、思いっきり甘えちゃおう♪――――――――



以上です、基本カップリングとも言うべきこの二人のは無かったので
書いてみました。
なお夜々の扱いがご都合主義的なのは、決して邪険にしてるわけではないので
ご勘弁をw
25名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 11:23:14 ID:NSb34kXV
最高。GJ
26名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 12:09:56 ID:qaofK0pc
GJ!
桂ちゃんにも見える
27名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 19:02:48 ID:3u5jbNqf
>>24 期待してよかった。ここはやっぱり神がいっぱいいる
28名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 19:43:52 ID:Ta8HSHMk
>>21-24
神キテルー!GJ!
29名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 22:50:25 ID:8OZazv+C
>>21
簀の子フイタw
30名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 22:57:34 ID:O2pTqWH1
GJ!
簀の子にされても温暖化を語る要様と要を襲う桃実様が浮かんだw
31名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 07:18:58 ID:usA3pnIS
ストロベリー・リップス落としたころはこんな欝展開夢にもおもわねえと書いてみるテスト
32名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 18:35:09 ID:eOB2K2MH
このスレ保管庫無いの?
33名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 23:39:37 ID:2JPM+dxD
>>32 まだ無いはず
前スレに作るって書いてあったからそのうちできると思う
だから前スレに書き込みし過ぎないほうがいい
34嵐の後に(2):2006/08/02(水) 15:04:26 ID:wF16ooP0
>>前スレ809


なぜ静馬が来ているのか……
どうしてあの時と同じように……
もう雪の降る冬が過ぎ、雪を溶かしてくれる春は……
そんな事を考えながら、何も考えずに私は扉を開いていた
ずっと鍵を開け放していた扉は容易に開く
その先にはあの子のときより表情のない静馬がいた
ただ、立っていた
無意識なのか、有意識なのか、昔のようにベッドに座る
合わせているわけでもなく私も椅子に座った
目を合わせようとしない
目を合わせられない
静寂と沈黙
掛けられる言葉もなく、伝える言葉を私は知らない
おもむろにボタンをはずした
そこに見えるのは鍵
あの子と静馬を繋ぐ鍵
私と静馬を縛る鍵
あの子が開ける……静馬の扉を開ける、開ける筈だった鍵
「これはあなたに持っていて欲しいの」
感情を押し留めるわけではない、何もない声
「私はあの子じゃなかった」
私は答えられない
「多分、あの子の代わりはいなくて……いない」
目を合わせられない
「でも……これは、この鍵はあなたに持っていて欲しいの」
視界にあった手が動く
その手は私の頬に向かい彼女の顔に引き寄せる
そして、キスをした
優しく、幼く、でも私の好きなキス
やっと……静馬の瞳を見られた
35嵐の後に(3):2006/08/02(水) 15:06:35 ID:wF16ooP0
そのまま私をベッドに導く
キスは次第に激しくなっていき、舌と舌が絡み合う
ちゅっ、ちゅ、とお互いの淫靡な音が質素な部屋に響く
零れ落ちそうになる唾液もいとおしい
静馬はその唾液を舐めとり次第に唇を舌へずらしていく
首筋を弄びながらその指は私の胸を撫でる
いつの間にか二人とも服は着ていなかった
「あぁっ、ん…」
自分でも聞いていなかった声を出した
静馬の瞳は少しずつ光を取り戻している
左手で左胸を揉まれながら、右胸は舌先にあった
右手は太ももを撫で回し、恥丘に向かっていく
それでも、一番感度いい所には行かない
「しず、まっ…やめっ……」
「止めて欲しいのかしら?」
すっかりいつもの静馬だった
いつもの余裕そうで強い
そんな顔をしていた…………
36嵐の後に(4):2006/08/02(水) 15:07:21 ID:wF16ooP0
一晩でまた静馬は元に戻った
いつもの様に仕事もせずに何処かへ消える
私の良く知る静馬だった
私は何もしていない
私は何もできなかった
いつの間にか夜になっている
きっと私は静馬に振り回されている方が好き
コンコン、とノックの音がする
いつもの静馬
ドアノブに手が掛けられ、カチャカチャと金属音がする
でも、開かない
鍵を掛けた
半年もしない内に別れてしまう彼女との別れは辛い
どうしようもなく辛い
なら、私は会わないことを選択した
会うから寂しくなる
会うから別れたくなくなる
会うからますます好きになる
ひとしきりいじって静間のドアから離れる足音がした
あきらめたのか、私の気持ちを理解したのか
静馬は扉から離れていく
37嵐の後に(5):2006/08/02(水) 15:08:50 ID:wF16ooP0
妙な距離感にはさまれは卒業式も2ヶ月前に過ぎていた
卒業という言葉は私にとって解放ではなく、束縛でしかない
いちご舎と別れ、静馬を目にすることもなくなった
私は花嫁だった
ウェディングドレスがまとわりつき、控え室の鏡は私を映す
正面から見切れず彼女のことを考える
一目惚れだったのかもしれない……
同室になった時から惹かれていた
でも私の目に映るのは彼女ではない
決まっていた許婚
彼の事は知っている
嫌い……ではない
きっと静馬に出会わなければそれなりの幸せを私は掴んでいた
今だって不幸ではない
寂しいのか、悲しいのか、辛いのか心が痛む
多分それは好きなだけだと思う、静馬のことが
でも、もう遅い
分かっていても遅かった
静馬といえども六条院には逆らえない
38嵐の後に(6):2006/08/02(水) 15:09:46 ID:wF16ooP0
結婚行進曲をつれてバージンロードを歩いた
神父の前でただ立っていた
目の焦点が会わない
賛美歌はいったい何に対してか……
聖書の朗読だってキリスト教徒自体殆どいない
形だけ、私の結婚に似て形だけ……
神前の誓いを求められ、彼はさも当然に答える
今度は私に求められる
答える言葉が見つからない……
こうなっても静馬を待っている私はとても女々しい
女性的ではなく弱いだけの………
バーン、と強い音がした
扉が開く
教会の扉が開く
鍵はない
鍵がなくても扉は開いた
周囲のざわめきも気にしないかのように私の手を引く
走って教会を抜ける
縛るものもなく、手と手を繋いで…………


――――Fin
39名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 15:10:24 ID:wF16ooP0
異常100%妄想です
18話を見ていませんが色々おかしいと思います
無理してもエロは書けませんでしたorz
読んでくださった方、ありがとうございます
40前スレ37:2006/08/02(水) 18:35:53 ID:Stor2NJ1
>>17氏、>>34氏、早速GJです!
新スレ記念に自分もSS投下しに来ました。
エロ無しな上に天音×渚砂というマイナーなカプですが、どうぞ。


「あ…」
太陽が照りつける暑い夏の午後。
涼むために庭の大きな木の陰に腰をおろそうとした天音はそこに先客がいることに気付いた。
「君は…渚砂、ちゃん…。」
声をかけたが、渚砂は反応を示さない。どうやら木にもたれかかって眠ってしまっているようだ。
天音は、渚砂を起こさないように、そっと隣に腰かけた。
強い陽射しが生い茂る木の葉によって遮られ、そよぐ風も涼しく感じる。これなら眠ってしまうのも無理はないか、と思いつつ天音は目を閉じた。
と、その時。
不意に肩に重みを感じた天音が横を向くと、渚砂が自分の肩にもたれかかって眠ってしまっていた。
「あ…」
すっかり熟睡してしまっている渚砂を起こすわけにもいかず、天音はそのまま固まったように動けなくなってしまった。
渚砂の寝顔が間近にある。
『意外と睫毛、長いんだな…』
安らかな渚砂の寝顔に魅入られたように、天音は顔を渚砂の顔に近づけていった。
そして、唇が軽く触れ合う。
「…ん…」
その時。渚砂が目を開いた。
「…!!??」
天音は、我に返って顔を離す。
「あ、その、ごめん…!」
「あ、いえ…」
二人とも真っ赤になったまま黙り込む。
「…びっくりしました、天音先輩の顔が目の前にあるから…それに、天音先輩のく、唇が……」
「あ、それは、本当にごめん…」
「謝らなくていいんです!私、嫌じゃ、なかったですから…まるで、自分が眠り姫になったみたいで…天音先輩が王子様に見えて…」
「え…?」
「し、失礼します…っ!」
恥ずかしさに耐えられなくなったのか、渚砂はそのまま立ち上がり、走り去ってしまった。
残された天音の脳裏に、夢見るような表情の渚砂が焼きついて離れない。
『もし、このまま二人きりでいたら、キス以上の行為にまで及んでしまっていたかも知れない…』
天音は思わずその場に頭を抱えて座り込んだ。
自分はもうすっかりこのアストラエアの百合の空気に染まってしまっているのかも知れないと思いながら。

〜Fin〜

以上です。実は読参時代から密かに好きな二人だったりします。
今後はゲーム版ベースのライト百合でいこうかと思います。
たまに有り得ないカプを書くかも知れませんが、ご了承を。
41名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 21:50:52 ID:vPp237qa
>>34->>38 >>40
GJ!
ってか本スレに誤爆してしまた。鬱orz
42名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 23:31:09 ID:mCYQQ6tg
素晴らしい!
神々の集いだ!
43名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 13:07:13 ID:onVbo34q
神様GJ☆ (*´Д`)=3
わがままだけど天音×千華留様キボンヌ
44名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 13:11:55 ID:iwfzMrGR
夜々×玉青って少数派なのかしら?
45名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 13:22:47 ID:C6HBla5z
>>44
いえ禿同できます
46名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 15:51:31 ID:FlFKNRFk
千華留×静馬っていないのかな?
静馬×千華留じゃなくて。千華留が攻め。
47名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 18:49:10 ID:1J4dr6EY
玉青は第2の鳴風みなもになれる予感
48玉青ちゃんのソロ活動:2006/08/03(木) 19:35:21 ID:Yx9B+s0s
 ―――――たとえば。
 この手が渚砂ちゃんの手だったとする。
 その手は、玉青のお腹を遠慮がちになぞりながら、ゆっくりと上へ向かって這っていく。
 その手は、優しく繊細でこの上ない温かさを持った手だ。
 まるで焦らすかのように、緩慢な動きで私のカラダをなぞるそれは、やがて触れる。玉青の乳房に。
 最初は優しく、壊れ物でも扱うように慎重に。
 その輪郭を確かめるように、時に指先で、時に掌全体で、服の上から玉青の双丘を余すことなく触れてまわる。
 その手つきは慈愛に満ちているようで、どこか舐めまわしている様な淫靡さを持っていて。
 玉青は、これから襲ってくるであろう快楽の波に期待せずにはいられない。
 ふいに指に力がこもる。
「ぁ……っ!?」
 舐められるように触られ、少し敏感になった乳房はそれだけで震えた。
 ほんの少し、まだごく弱いものではあるが、小さな波がカラダを駆け抜けた。性的快感という名の波が。
 そこまできたら、あとはもう考える必要はなかった。
 邪魔な理性を振り払って、玉青はただただ快感を貪っていく。
 頭に浮かべるのはいつだって一人の女の子の姿。
 何より大切で、他の誰のものにもしたくない、この世界で最も愛しい存在。蒼井渚砂。
 先程とはうって変わって、乳房を撫でる手は激しくなっていた。
 もはや今となっては、撫でるというよりは明確に揉んでおり、その手自体も服と下着の下に直接入れられている。
「っく、ぁあっ……あんぁ……!」
 いつの間にか、右手は下腹部を滑り落ち、更にその下の茂みの奥に触れていた。
 案の定そこは濃密な蜜で溢れている。
 かき回す。頭の中全てを渚砂ちゃんで埋め尽くして。
 今、自分に触れているのは渚砂ちゃんの手だと自分に思い込ませて。
「あぁ……渚砂ちゃん、渚砂ちゃん、渚砂ちゃんっ!」
 そして、絶頂への扉が目の前にまで迫ってきて――――。

「あの、お姉さま失礼しま、す……?」

 予期せぬ闖入者によって、それは防がれてしまった。
49名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 19:40:16 ID:Yx9B+s0s
初めてカキコ。

続き書くとしたら、千代ちゃんの柔肌に玉青ちゃんの毒牙が……な展開になる予定ですが……。
需要あります?
50名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 19:41:04 ID:C6HBla5z
aryu!!!!!!!!!
51名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 20:35:01 ID:BAlTQsqf
嫉妬に狂った玉青ちゃんが千代ちゃんを精神崩壊するまで陵辱ですか?
そりゃ見たい
52名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 21:21:04 ID:0KGIe+9P
>>49 俺は陵辱までは行かないでほしいが楽しみ
続き書いてほしいな
53名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 00:07:03 ID:CveKToQO
>>49
狂おしいほどに需要アリ
54届かない二人:2006/08/04(金) 16:11:38 ID:EJl7mUCX
「そんな……!」
渚ちゃんが帰ってこない
静馬様の別荘で二人きり
『今日は帰ってこられない』
『キョウハカエッテコラレナイ』
あの時もそうだった
今日のような嵐の夜に深雪様からの言葉
その言葉には感情が含まれていないかのよう
それが一層2年前とシンクロする
「ごめんなさい」
言葉は繰り返され、記憶はリフレインする
混濁する記憶の中で私は泣いていた
「なんで、なんで渚砂ちゃんなんですか!なんでまた…私なんですか!」
いつもあのエトワールといる彼女の胸で泣いていた
「花織ちゃんを奪って……なんで静馬様を止めてくれなかったんですか!」
理不尽なことを言いながら私は泣くというより嗚咽だった
「落ち着いて、玉青さん」
もう言葉が出ず、涙が溢れ出るだけ


「大丈夫?玉青さん」
「……は、はい」
いつの間にか自分のベッドの上にいた
深雪様が届けてくれたらしい
もう涙は枯れて目の周りがヒリヒリするだけ
再び動き始めた脳に浮かぶのは渚砂ちゃんの事ばかり
「エトワール様は止められなかったんですか?」
「ごめんなさい」
「謝って欲しいわけではありません」
「ごめんなさい」
「あんな事はもう繰り返したくないんです!」
つい叫んでしまった
深雪様の顔は引きつり、勢いで言った自分を責める
「……静馬は、私のことなんて見ていないもの」
「え……?」
「あの子が来て、居なくなってまたあの子が来て私はいつも側に……いるだけだった」
「ごめんなさい」
謝るだけ
私もそれしかできなかった




続き需要ある?
エロは殆ど省略だと思いますが……
55名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 18:23:45 ID:4RgXO1vp
aru!
投下!投下!
56名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 20:06:13 ID:PBlOo028
是非とも続きをお願いします
57名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 01:00:50 ID:ReuYHg1Q
>>49
さあ、存分に玉青を嫉妬に狂わせてくれたまえ
58玉千代の日(1):2006/08/05(土) 03:28:43 ID:PQsV68nD
>>48の続きです。


 その日、千代はとても機嫌がよかった。
 憧れの先輩、渚砂お姉様と会う約束をしていたからだ。
 会うといっても、特にどこかに出掛けたり何をしたりするわけではない。
 ただ、渚砂お姉様にぜひとも読んでもらいたいオススメの本があるから、それを貸しに寮の部屋まで行く。
 本当にただそれだけのこと。
「〜♪」
 それだけのことなのに、こんなにもドキドキわくわくしてしまう。
 知らず知らずのうちに、鼻歌まで歌ってしまうほどに。
 この本を読んで渚砂お姉様はどんな感想を抱くんだろう。
 千代は終盤の辺りで、涙で文字が見えなくなるほど感動した。
 その感動を憧れの人と共有する事ができたら、それはどんなに幸せなことだろう。
 想像しただけで胸が躍る。
 そんな思いを胸に、いちご舎の廊下を歩いていく千代。
 程なくして、渚砂お姉様達の部屋の前に辿り着く。
 そこで、ふぅ、と深呼吸を一つ。
 ほんの少しの緊張を孕みながら、ドアをノックする。
「失礼します、渚砂お姉様。千代です」
 返事を待つ。
「………?」
 返事は中々返ってこなかった。
 おかしい。今日来る事は事前に渚砂お姉様に知らせているはず。
「渚砂お姉様……?」
 思わずドアに耳を当てる。
 部屋の中からは、くぐもってよく聞こえないが、人の声らしきものが聞こえる。
 誰かいるのは確実だ。
 少し迷ったが、意を決してドアノブを捻ってみる。鍵はかかってない。
「あの、お姉さま失礼しま、す……?」
 そこで千代は見てしまった。
 服を脱ぎ散らかし、自らを慰めて享楽に喘いでいる玉青の痴態を。
59玉千代の日(2):2006/08/05(土) 03:31:05 ID:PQsV68nD
 バサドサッ。
 何かが落ちる音がして、初めて玉青の意識は外に向いた。
 慌てて音の方へ目を向けると、そこには驚きのあまり持っていた本を落としてしまった千代の愕然とした顔があった。
「………」
 千代は完全に固まってしまっている。
 それは玉青も同じであったが、頭の中のどこか冷静な部分でこのままドアが開けっ放しではまずいな、と思った。
 とりあえずドアを閉めよう。
 玉青は素肌を晒したままベッドから降り、ドアを閉めるべく歩き出す。千代の方に向かって。
 千代は相変わらず固まったままだ。頭の中が真っ白になっているようだ。
 だが、よく見ると震えている。
 そんな千代を横目で見ながら玉青はドアを閉める。ついでに鍵も。
 ガシャンッ。
 鍵の閉まる音に思わずビクッと震えを大きくする千代。
「ねぇ、千代ちゃん。何か用事で来たの?」
 玉青の声は特に冷たさを感じるものではない。だから千代も何とか答えることができた。
「は、はい! えと、この本をですね、渚砂お姉様にお貸しする約束だったんですけど……」
 慌てて足元に落とした本を取りながら答える。
 その時、玉青の太腿の内側辺りが濡れているのを間近で見てしまった。
 否応なしに先程まで玉青がしていた行為が思い浮かぶ。
 色づいた頬、たがが外れたような嬌声、震える豊満な乳房、濡れた秘部を刺激する淫らな指。
 千代の顔が、今更ながら朱に染まる。
「渚砂ちゃんはね、今日は静馬様のところよ」
「え……?」
 やはり玉青の声に冷たさは感じない。が、普段の暖かさも全く感じられなかった。
「ひどい話よね……千代ちゃんとの約束を反故にして……」
「あ、いえ……そんなに大事な用事ってわけでもないですし……」
「今頃二人で何をしているのかしらね……もしかしたら―――――」
「え、きゃっ!?」
「―――――こんなこと、してるのかも」
 玉青は突然千代の腕を引っ張ると、そのままベッドに倒し、覆いかぶさる。
 一瞬のうちに、玉青が千代を押し倒している体勢となった。
60玉千代の日(3):2006/08/05(土) 03:32:53 ID:PQsV68nD
「え、え、えぇっ!?」
 千代の鼻先数センチのところに、玉青の顔がある。
 それは、まるで酔っ払っている様な恍惚とした表情だったが、不思議といつもとは違う美しさを持っていた。
 だが、そんな美しさに目を奪われたのはほんの一瞬。
 玉青はなんの躊躇いもなく、千代の首筋に口づけをした。
「んっ、や!? ななな、何するんですかっ!?」
 くすぐったいような熱いような、よく分からない感覚に、思わず声が裏返る。
「……千代ちゃん、私は今ね、狼なの。それも食事をネコババされて、とってもお腹をすかせた、ね」
「ぁ……」
「そんな時に、小振りだけど美味しそうな生肉を差し出されたら………後は分かるでしょう?」
 首筋に舌が這っていく。そして、また熱いキス。
 その度に自分のカラダが熱くなっていくのを千代は自覚した。
「玉青お姉、さま……」
 玉青の唇は、更なる快楽を求めて移動する。
 乱暴に押し付けられて重なり合う唇。
 程なくして千代の口の中に侵入してくる舌。千代は抵抗したが、すぐに口の中は玉青の舌によって蹂躙された。
 息継ぎする暇さえなく続けられるディープキスが、徐々に、だが確実に千代の酸素と共に抵抗する気力を奪っていく。
 ……気が付けば、いつの間にか千代も自ら求めるように舌を絡めていた。
 ぴちゃぴちゅ、ぴちゃぴちゃ、ぷちゅ……。
 室内は、絡み合う湿った音だけに支配されていく。
 一体どれだけの間そうしていただろうか。
「ぷぁ……!」
「はぁ……!」
 本当に意識が飛んでしまいそうな状態だったが、ようやく開放された。
61玉千代の日(4):2006/08/05(土) 03:34:30 ID:PQsV68nD
 頭がボーっとする。視界さえ霞んでしまうほどに。
 だが、そんな曖昧な視界の中で、心底辛そうで悲しそうな顔をした玉青を見た気がした。
 ふいに先程の玉青の言葉を思い出す。
『―――――食事をネコババされて、お腹をすかせた、ね』
 食事。生きる為に必要なもの。それがなくては生きていけないもの。……とても大切なもの。
 この人にとって、一番大切なもの。
 そこまで考えた瞬間、今の玉青の心に触れた気がした。
「玉青お姉様……もうやめましょう、こんなこと」
「……」
「こんなことしてるって知ったら、渚砂お姉様はきっと悲しんでしまいます。だから……」
「……」
 千代は、真正面から真摯な瞳で玉青を見る。
 その時初めて、玉青の瞳を濡らす涙に気が付いた。
 確信する。このまま行為を続ける事は、千代ばかりではなく、玉青すらも傷つくことになる。
 そんな悲しい事になってはいけない、と千代は玉青の手を握る。出来るだけ優しく。包むように。
 玉青もゆっくりと握り返してくれた。
 ……だが。

「……………もう、遅いのよ……あの子は、渚砂ちゃんは、静馬様を選んだんだからっ!」

 その手に込められたのは、握り潰さんばかりの強い力だった。

                            ≪続く≫

6249:2006/08/05(土) 03:41:42 ID:PQsV68nD
本日はここまで。

>>50-53 及び>>57の方、どうだったでしょうか?

>>51さんの言っているような精神崩壊は流石に無理(というか書きたくない)ですが、頑張ってみました。
キャラの口調が多少不安ですが。

感想とかもらえると、狂喜乱舞します。
63名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 06:33:36 ID:zRdwk2Uf
ワッフルワッフル
64名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 15:08:35 ID:D5b8f8x7
>「……………もう、遅いのよ……あの子は、渚砂ちゃんは、静馬様を選んだんだからっ!」

諦めたらそこで試合終了ですよ、と。
一途な玉青なら陰で渚砂取り返す機会狙ってると思うよ。
ふっ、どうも私は口下手で困るよ。
つまり玉青は渚砂が存在する限り諦めはしないということだ。


それでも闇に落ちた黒玉青もそれはそれで魅力あるし見てみたい気もしたな
まずは乙彼
65名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 15:32:36 ID:SYGQbD0u
ワッフルワッフル
66名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 20:08:31 ID:/tYeyTbp
>>62
GJ!続きまってますよー!
67名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:21:23 ID:uPwK2L4/
>>64
「私の”渚砂ファンクラブ第1号”の称号は既にあなたに譲ったわ・・・・・・。」
ってか
68届かない二人(2):2006/08/05(土) 23:25:31 ID:2lAQDxM2
「じゃあ、私は……」
気まずい空気の中、深雪様はノブに手を掛ける
振り向きざまに見えたその目には涙を溜めているようで……
「待って…ください」
ノブに触れている右手を引いていた
「どうかしたの?」
「そんな顔しないで下さい」
「どんな顔をしていたのかしら?」
「それは……」
言葉に詰まる
合った言葉が見つからない
「たぶん、私と同じ顔です」
それが一番近い気がした
自分の顔は見えなくても、自分の気持ちは自分が一番知っている
たぶん、同じ気持ち
待つだけの、追いかけることさえできない……
「………そう」
返す言葉はそれだけで
伝えなくても、伝わるのは分かって……
いや、分からなくても二人の気持ちは相似になっていて
「今日は泊まっていって下さい」
69届かない二人(3):2006/08/05(土) 23:26:13 ID:2lAQDxM2
「え……?」
生徒会長とは模範となるべき存在
そんな事は私も知っている
分かっている
でも……見ていられない
私を残すことにしたこの人には分からなくても私はそう
深雪様は放っておくとしても私にはできない
「分かっています」
「でも……」
「たぶん、大丈夫です」
「見つからないからと言って良いわけではありません」
模範的な回答
それも今は痛々しいだけ
「いて…ほしいんです」
嘘を吐いた
でも、本心かもしれない
渚砂ちゃんの代わりにならなくても
私は静馬様の代わりにはなれないけれど
「……分かったわ」
そう呟くように告げられた
「私のベッドでもいいですか?」
「構わないけど、玉青さんは?」
そう言いつつも目線は渚砂ちゃんのベッドに向かっている
確かにそれは私の望みかもしれない
「渚砂ちゃんのベッドは渚砂ちゃんのベッドですから」
意味不明なような、それでいて回答になっている返事
ただの確認作業なのかもしれない
「じゃあ、私の部屋でもいいかしら?ベッドも少し大きいし……」
「……はい」
70届かない二人(4):2006/08/05(土) 23:27:02 ID:2lAQDxM2
パジャマに着替えて一人部屋の前に立つ
周りに聞こえないように優しくノックすると扉はすぐに開いた
性格を示すかのように質素で整理された部屋
「…………」
「…………」
自然で、気まずいといったほどでもない沈黙
「……寝ましょうか?」
「…はい」
このまま沈黙を続けるわけにもいかない
でも、気持ちの悪い沈黙でもなかった
どのように寝るかも自然に決まる
背中と背中が当たってもなんともなしに私は目の前の壁を見ていた
きっと背中の向こうでも同じことを考えていて
「……寝ないんですか?」
唐突に声がかけ体を向き直す
タイミングの問題
きっとどちらが言っても一緒だった
殆ど同時に向き合い、目と目が合う
「……ごめんなさい」
今日何度目か数えてもいない言葉とともに私の首に手を回す
でも、私の方が先に抱きしめていた
言葉もなく、ただ抱き合っているだけだった
そういえば、花織ちゃんもこんな嵐の時は雷を恐がって一緒に寝ていた
深雪様はどうだったんだろう
なんとなく甘えていた気がしてしまう
そんなところは逆かもしれない
71届かない二人(5):2006/08/05(土) 23:28:02 ID:2lAQDxM2
朝の光に目が覚める
「ありがとう」
深雪様は起きていて、椅子に座って声を掛けてきた
お礼を言うのは私の方なのに
「私の方こそ……その、ありがとうございました」
「いいのよ。それより早く戻ったいいわよ」
「はい。晴れていますね」
「そうね」
それで十分だった
私は部屋を出て行った
二人の心はシンクロしていて
二人の気持ちは相手が違うだけで
二人に出来ることは同じだけで
昨日のことは傷の舐めあいでもいい
期待もなく二人は二人を待っていて
どんな代わりも存在しなくて
「渚砂ちゃん……」
その人名前は自然に出て、私は部屋に向かう
はやく、はやく迎えに行きたい
どんな結果でもはやく合いたい
きっとさっきまでいた部屋でも同じ気持ちの人がいる
そう思うと少し、あったかくなった気がした…………


――――fin
72名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 23:29:18 ID:2lAQDxM2
何とか書き終えました
いかがだったでしょうか
エロ皆無ですいません
73名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 01:05:43 ID:BBbEgHjn
>>62
いいねえ
お体に気をつけてがんばれ
74名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 06:39:34 ID:x7uiHyOR
>>72
GJ!!こういうの好きですよ〜
またこんな感じの書いてくれると嬉しいです
私個人的にはかなりのエロでした・・・(;´Д`)ハァハァ
75名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 18:34:41 ID:/gpM3GwJ
#シリアスな良作が続く中、ちょっと不安ながら投下です。
#三人が帰省する直前の話ということで。

高台に建ついちご舎は都心部に比べればいくらか涼しいとはいえ、
エアコンの無い部屋に住まう少女達には暑さを乗り切る工夫が必要だった。
「暑いね……」
指で拡げた胸元に団扇で風を送りながら、光莉が心底げんなりした顔を見せる。
「もう、だらしないわね。何よ、これくらいの暑さ」
「……キャミ一枚の夜々ちゃんに言われたくない」
「そうです! 部屋の中だからって、はしたないですよ」
光莉の反論に乗せられた蕾の言葉に夜々が苛立ちを覚えた。
「蕾だってTシャツ一枚じゃない。……だいたい、なんでアンタが
 私たちの部屋にいるのよ。人口密度が上がって暑くなるったらありゃしない」
「ミアトルの一年生を見習って、たまには掃除にでも来なさいって
 夜々先輩が言ったんじゃないですか!」
ぶつかり合う視線が火花を散らす寸前、共に溜息を吐いた二人はくったりとうなだれた。
「やめましょう。暑苦しいから……」
「同感です……」
二人の休戦宣言に安心した光莉は、再び机上に広がる課題のノートに目を落とした。
夜々はベッドに寝そべってファッション誌を読み耽っている。
掃除を再開した蕾は、部屋の片隅にまとめられた古雑誌の中に
大人向けの情報誌を発見して頬を赤くしたところだった。
「え、えっちな本は自分で処分して欲しいです……」
ブツブツ言いながらも好奇心には勝てず、光莉と夜々の目を盗んではチラチラと記事を読む。
「手が止まってるわよ、一年。……あら、こんなのに興味有るんだ」
「ひゃあっ!」
いつの間にか背後に忍び寄った夜々が雑誌を覗き込むと、
『納涼! 屋形船で女体盛り』と題した見開きのページには裸身に刺身を盛り合わせた女性の写真が掲載されていた。
「オヤジねぇ……」
「だっ、誰も光莉先輩の身体にアイスを乗せてみたいなんて言ってません!」
「自分で言ってるじゃない。ひーかーりー、蕾ったら、こういうのやりたいんですって」
「ちょっ……夜々先輩!!」
慌てる蕾から奪い取った雑誌を広げて見せて、光莉が頬を染める様を夜々が楽しむ。
「夜々先輩こそ、セクハラオヤジみたいです……」
蕾の呟きは聞こえていたものの、夜々は敢えて咎めなかった。
「でも、こんなことして本当に涼しいの?」
「そうよね。お刺身があったまっちゃうわよね」
「涼しいのはお皿役の人が初めのうちだけかもしれませんよ」
あれこれ問題を挙げつつも、三人ともこの話題を打ち切ろうとしなかった。
夏の暑さが部屋の磁場を狂わせたのかもしれない。
いつの間にか話題は『もし、この場で記事を再現するとしたら』に移行していた。
「お刺身は無いけど、プリンならあったわよね」
「肌が生臭くなったら、イヤですものね」
「お部屋を汚さないようにビニールシート敷こうね」
着々と実行プランが語られる中、残された問題は『誰が皿役をやるか』のみになる。
無言の内に視線と意志を交差させた三人は、こくんと頷きあった。
「「「じゃーんけーん!」」」
(続)
76名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 21:07:38 ID:siCgcg2c
>>75
面白い展開ですねw
続き楽しみにしてます!
77名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 21:33:25 ID:W2Ik+dIM
>>75
続き、ワクテカでお待ち申し上げております!!
78名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:29:18 ID:EEZoaC3J
>>75
続き期待しております(;´Д`)ハァハァ
79名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:39:12 ID:XxRkkzT/
前スレは逝ったようだね
80名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:51:48 ID:sL55c3dT
そうなるとますます保管庫の需要が増してくるな
81名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 01:29:28 ID:obRqyETo
運命のじゃんけんは、ただ一戦で決着が付いた。
握りしめた拳からへにゃりと力が抜け、敗者は呆然とその場に立ち尽くす。
「どうして、私が……」
「凸凹が少なくて、お皿向きだからじゃないの?」
頬を紅潮させてキッと睨みつけてくる蕾に、夜々はおどけて肩をすくめた。
「あの……蕾ちゃん、イヤならやっぱり……」
「シラけること言わないの。さっ、準備準備!」
そう言って夜々がTシャツにかけた手を、蕾は振り払った。
「自分で脱げますっ!」
「じゃあ、脱いでもらおうかしら。色っぽく、ね」
「う〜〜…………」
耳まで真っ赤にした蕾が覚悟を決めてTシャツをまくり上げる。
ノンワイヤーブラのホックを後ろ手に外し、布の陰から乳房がまろび出ると
先端にたたえた薄桃色のつぼみがツンと固くなる気がした。
続けて白いショーツに震える手をかけて、一息に引き下ろす。
生まれたままの姿に上級生二人の視線を浴びて、
涼を取るどころか灼熱する羞恥心が蕾を悶えさせた。
「蕾ちゃん、これ」
光莉が差しだした蒸しタオルで軽く身体を拭いて、蕾は水色のビニールシートの上に横たわる。
「写真と同じポーズを取ってよ。こうでしょ」
夜々は膨らみを隠す蕾の手を取って頭の後ろで組ませ、もじもじと摺り合わせる脚は真っ直ぐに揃えさせた。
「これで良し。じゃあ、じっとしてなさいよ」
シールを剥がした容器をひっくり返し、底にあるピンを折って空気を入れると
ゆっくりと中のプリンがずり下がり、やがて蕾の心臓の上あたりに落ちてその身を軽く揺らした。
「ひっ! やあぁっ……へ、変な感じ……」
ヒヤリとした粘性の感触に鳥肌が立ちそうになる蕾に、夜々がからかうような声をかける。
「うふふっ……。プリンに負けてるわよ」
夜々の発言の意図を察して、蕾の負けん気に火が灯る。
「余計なお世話ですっ! 私だってあと2年もすれば夜々先輩くらいに……」
(なれるかな……?)
同級生でありながら、胸のボリュームでは夜々に敵わない光莉が心の中で応じた。
「もう一つはココに落としましょうか」
夜々がスプーンの先で、蕾のおへその下にクルクルと円を描く。
「だっ……ダメです、そんなトコっ! もう少し上にして下さい!」
「だってそこだと、食べるときに光莉とぶつかるじゃない」
蕾の抗議に聞く耳を持たず、夜々は二つめのプリンを宣言通りの場所に落とした。
「んんっ……!」
じっと身を固くして耐える蕾のいじましい姿に、夜々と光莉の胸が踊る。
「光莉は上、私は下のプリンで良い?」
「良いけれど……。どうしてそっちを食べたいの?」
「だって、シロップをたっぷりかけたいんですもの」
夜々の言葉に蕾はギクリと身を固くした。
異常な事態に身を置く興奮に身体の奥が潤っているのを
夜々には見透かされていて、恥ずかしさで泣き出しそうになる。
しかし同時に、これから甘い感覚が全身に広がることへの期待感があった。
上級生二人に貪られる情景を想像して、蕾はその身体を小さく震わせた。
(続)
82名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 07:19:06 ID:TcZygja+
職人諸氏、乙そしてGJ!
続きや次回作に期待してます。
83変身部にようこそ!:2006/08/07(月) 12:41:41 ID:Xr681cxf

「ふふふ、よいではないか、よいではないか〜」
「あ〜れ〜」
悪代官と娘さん、いや現代にいるはずもなく……
悪代官の絆奈に、娘さんの檸檬
中々どうして似合っている2人
なんか聖歌隊をサボってきた自分が馬鹿らしくなってきた夜々だった
しかし、しばらくぼんやり見ていた彼女の顔が豹変する
「これよ!」
その顔には怪しい光に染まっていく……


恒例になりつつあるお茶会に今日は4人の影
渚砂に玉青、光莉に夜々
「今日は夜々ちゃんがお茶入れてくるんだよね?」
「はい、喜んでもらえるといいですけど」
「大丈夫だよ、夜々ちゃん上手だもん」
「ありがと、光莉」
歓談とともに入れていく手つきはかなり自然で美味しそうだ
察するに玉青についで上手そうだ
そして、その不自然な手つきに気付いたのも玉青だけだろう
「はい、どうぞ」
「ありがとう、夜々ちゃん。うん…美味しい」
「そう言ってもらえて安心しました」
「夜々さんお上手なんですね」
玉青からも褒められる始末だ
しかし、妙に視線が気になるのも玉青だ
「そろそろですわ」
「どうしたの、玉青ちゃん?」
唐突な玉青の言葉を返す渚砂
でも、本当に返しただけですぐに聞こえる静かな寝息
既に光莉も落ていた
平気そうな2人は寝てしまった2人を見つめながら語り出す
「睡眠薬はよくありませんよ」
「そうですね……このあと好きにすればいいじゃないですか」
「それで、私に何か御用が?」
「ええ、渚砂さんのコスプレって見たくありません?」
渚砂を見ていた目をそらし、玉青は夜々を見直す
既に玉青も見ていた夜々は怪しい笑みを返す
「私は光莉のいろんな姿が見たい」
「私だって……渚砂ちゃんのコスプレを見たいですわ」
「やっぱりそうですよね」
「勿論ですわ」
何だかんだ言って気の会うの合う2人
似たもの同士かも……いや、本当に似たもの同士だ
互いにニヤニヤとした笑いだ
玉青なんてもう意識がトンでいるかもしれない
「お主も悪よのぅ」
「いえいえ、お代官様ほどでは」
悪代官はここにもいた
しかも、越後屋付き




唐突にバカっぽいのが書きたくなりました
突き抜けるくらいなものになるといいが……
84名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 14:57:45 ID:be8TIjj6
GJ!

続きを待ってます
85名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 17:14:05 ID:tLiOPnaw
前スレのログだけあげとく
http://fromwin.kir.jp/src/up0080.txt
86名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 19:30:19 ID:lT3vGVRP
一人だけ男の娘混ぜようとおもったら
X染色体をY染色体に変えるくらい根性はいってないとだめだろうな
87名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:32:05 ID:N1EkRYir
>>85
さんくす。あとは保管庫の人待ちですね。
88名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 09:10:21 ID:M1Ihbze5
2chエロパロ板SS保管庫というものがあるけどそこに頼んでみてはどうか
89名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:27:30 ID:96H/Inm0
基礎だけは出来てるのでまっとくれ…
90名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 22:49:42 ID:u33NCT7E
>>81の続き、いきます

「それじゃ、いただきまーす」
「いただきます」
蕾から見て夜々は右側、光莉は左側に座ってスプーンを持った手を伸ばした。
「は、早く食べちゃってくださいっ」
蕾の言葉を受けて光莉のスプーンの動きが速くなる。
そのせいか、スプーンからプリンが零れてぺちゃっと蕾の胸の上に落ちた。
「あっ、ごめんね」
「いいです。ワザとじゃないですし……」
光莉は慌ててスプーンを手繰るものの、ゲル状に形が崩れてしまったプリンはなかなか上手く掬えない。
やがて、スプーンの先端で何度も転がされた蕾の胸の先端が、サクランボのように膨らんで赤く実を結んだ。
「そ、そんなにクリクリしちゃダメですっ……」
堪らず身を捩らせた蕾に夜々の叱責が飛ぶ。
「コラ。皿があんまり動かないの」
「だ、だって……こんなの……じっとしてなんて……あんっ!」
反動で食べかけのプリンが身体の脇から滑り落ちそうになるのを、夜々がスプーンで押さえた。
「もう、動かないでっていうのができないなら……こうよ」
ぴっちりと閉じられた蕾の太ももを押し開いて、夜々がその間に割って入る。
脚の中心で息づく秘所を晒されて、蕾の羞恥心は限界に達しようとしていた。
「やだやだっ! なんてカッコさせるんですかぁっ!」
「こうでもしないと食べられないのよ」
脚を閉じようとする蕾の抵抗を両手で封じて、夜々は『器』に口を近づけると
ちゅるっとプリンを吸い上げる。残りの体積が小さくなって秘裂の方に流れてきた
プリンを夜々の長い舌が丹念に掬い取る度に蕾の身体から力が抜けていった。
「光莉のプリンも残り少しでしょ。こうやって食べたら?」
「う、うん。何だか、その方が美味しそうだし……」
「光莉先輩まで何を言って……あっ! あぁあんっ!!」
憧れの上級生二人の舌で同時に快楽のスポットをなぶられる感覚の甘美さに、
蕾はすっかり快楽の虜となっていた。
蕾自身すら知らず、秘所から溢れる歓喜の蜜を夜々が残さず吸い上げる。
光莉はと言えば蕾の双丘の片方を舌でなぞりつつ、もう片方の膨らみを
手の平で包んではその感触を楽しんでいた。
「うふふ……。蕾のシロップ、美味し……」
「蕾ちゃんの胸……。柔らかくって、甘い匂いがする……」
享楽の熱気に包まれた三人の脳裏からは、涼を取る目的などすっかり忘れられていた。
「い……気持ちいいっ! どっちも、もっと、チュウってしてくださいっ!」
羞じらいも自制心も置き捨てて、快楽を求める蕾の嬌声が室内に木霊した。
91名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 22:57:55 ID:u33NCT7E
「――なにか、声が聞こえるわね」
「……ああ」
「誰が騒いでいるのかしら。注意してくるわ」
席を立とうとした詩遠を、桃実が押し留めた。
「いいじゃない。それより、冷たい内にいただきましょうよ」
そう言って桃実は、全裸で横たわる要の身体に盛られた
フグの刺身を箸でつまみ上げて小皿の醤油に浸した。
「珍しく貴女たちがお招きしてくれたかと思ったら……。
 貴女たち、いつもこんな調子なの?」
呆れ顔の詩遠に桃実が満悦気味に微笑んだ。
「ま、そう言わず会長も召し上がってくださいな。
 ほら、このイクラなんか美味しそうでしょ」
「はうっ……! 桃実、それは私の……」
「この丸いのが『私の』、なんですって?」
「うぅ……。あの雑誌を読んでから、桃実、オヤジみたいだ……」
桃実はその手に持つ箸の先端で要の突起をクリクリといじり回す。
快楽に混じった痛みを受けて、要の背筋に冷や汗が伝った。
「せっかくだけど、涼なんて取れそうにないわね……」
要が涙目になって呻くのを見つめつつ、詩遠は溜息混じりに呟いた。

「――どうかしたのかい、スターブライト?」
鳳天音が手綱を緩めて尋ねると、白き愛馬は『何でもない』と言わんばかりに
ブルルルッと身を震わせた。愛馬に乗って風を浴びることが何よりの
暑気払いである天音は、今日も湖畔へと遠乗りに出るところだった。
乗馬部も夏休みとあって、遠巻きに天音を見つめるファンの姿も、共に馬を駆る部員の姿も無い。
「…………寂しくなんて、ないさ」
主人に応えるように発せられたスターブライトのいななきが、青い夏空に吸い込まれていった。
(終)

#冬森会長は敢えて「詩遠」表記にしました。
#コミカルな感じを出したかったのですが、どうかなぁ。
#読んでくれた方、ありがとうございました。
92名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:11:09 ID:CpjgLKqC
ワロタwww蜜蜂までもかwww
天音様カワイソス
グッジョブ!
93名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 02:08:51 ID:Q37p9XhK
>>91
お疲れ様でした
要さん吹かせて頂きましたw

天音さんと光莉タン二人で今度女体盛りできると良いですね(;´Д`)ハァハァ
94名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 04:31:58 ID:2eyMotxp
>>89 待つ待つ
95名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 05:52:07 ID:peD3uwqO
>>91
最高です!
スピカの愉快な仲間達エロワロス!!!
96名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 06:03:54 ID:6/BZpMwZ
>>91
GJです。こういうノリ大好きww

スピカはエロイと思う。
97変身部にようこそ!(2):2006/08/09(水) 18:17:14 ID:OcTwt8F4
―――次の日


源千華留の前には二つの影
「「千華留様っ!」」
思わず重なってしまう二人の声なのだった
「どうしたの二人して?」
苦笑しながらも二人に疑問を投げかける
「その……」「あの……」
またしても重なってしまう
どうぞどうぞ、と譲りながらもまた同時に話し始める
それをおかしそうに見る千華留
「じゃあ、玉青さんからどうぞ」
「はい、……あの渚砂ちゃんのコスプレを手伝ってください!」
一瞬固まる空気
周りに聞こえていたら……
「私は光莉です……」
後を追うように夜々も言う
目を輝かせるという表現が最も相応しい顔になる千華留
その顔に安心する二人
「本当にいのね?二人をその……」
「「はい」」
シンクロしすぎだ
二点同時攻撃で玉砕とか出来そうなくらいに
「それじゃ、衣装作るの手伝ってくれるかしら?」
「はい、やって欲しいのもあるんですけど……」
既にトンでいる玉青の代わりにまだ落ち着いている夜々が答える
そんな彼女も紅潮気味だ
「そうね……何かしら?私も作りたいのもあるのだけれど」
「その……とか、……とか、……もです」
ゴニョゴニョと伝えるその衣装には玉青の分までしっかり入っている
その玉青はといえば危ない空気を放っている
絶対的な恐ろしい領域を構成しているかもしれない
「それから、来週の今日で大丈夫ですか?その日なら聖歌隊の練習も文芸部もないんですが……
「そーね……ちょっと近いから手伝ってくれるわよね?」
「分かりました。後で玉青さんにも伝えておきます」
まだ意識を保てていた夜々は首肯し、壊れた玉青を連れて行く
「さぁ、楽しみだわ」
去っていく二人を見ながら千華留は笑う
ただただおかしそうに笑う


>>91
GJ!ですよ
98変身部にようこそ!(3):2006/08/09(水) 23:00:51 ID:OcTwt8F4
―――数日後
「玉青ちゃん、今日部活無かったよね?一緒に帰ろう」
「ええ、一緒に帰りましょう」
もうすぐ渚砂のあんな格好やこんな格好が見られる
それを想像しただけでもう身悶えしてしまう玉青
そんな彼女は気付かない
夜々を放置しているなんて気付かない
千華留と一緒に衣装を作ることなんてとんでいたのだった
「……ねぇ、玉青ちゃん聞いてる?玉青ちゃんってば!」
「あ、ごめんなさい。違うこと考えていて」
「最近ちょっとおかしいよ」
「そんなことありません」
今ばれたらどうなるか分からない
拒否されてしまったらそこで終わりなのだ
何とかその場まで持っていけば勢いで何とかできる
「そうかなぁ?玉青ちゃん私に隠し事して無い?」
「渚砂ちゃんに隠し事なんて……ありません」
嘘を吐くのは心が痛む
でも、これは夜々さんも関わっていると思うと自分に誤魔化しが効くのだろう
「嘘だ!!!」
「…………」
いつもの渚砂からは信じられない威圧感に玉青は動けなくなる
しかし、その脳内ではこんな渚砂ちゃんも……である
「う、嘘じゃないです。本当に隠し事なんて無いです」
「そう……玉青ちゃんがそう言うならいいよ」
先程の空気は一転いつもの雰囲気に戻る
一抹の不安を感じることも無く新しい渚砂を発見できた玉青は喜ぶばかりだ


続く
99名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:06:43 ID:n6vpOEZg
ひぐらしのような雰囲気が…とアニメ誌とかで得た情報しかないのに言ってみる
100変身部にようこそ!():2006/08/09(水) 23:21:29 ID:OcTwt8F4
そしてついに一週間後
興奮して眠れなかった玉青は授業中もトンでばかり
結局来なかった玉青の分まで仕事をして眠れなかった夜々も授業中別の世界に飛んだきり
やってることは一緒である
そんな授業も終わりついに放課後
学生は部活動にいそしむ時間である
「渚砂ちゃん、今日はちょっと行きたい所があるんですけどいいですか?」
「うん、いいよ。何か予定とかあるの?」
「それは行ってからのお楽しみですわ」
そう言いつつ明確な足取りを持って約束の場所へと足を進める
そんな中もう一人はといえば困っていた
「なんで蕾まで来るのよ?」
「いいじゃないですか!それとも私がいたら困るんですか」
「そうだよ、夜々ちゃん。蕾ちゃんがきたっていいよね?」
「それは……」
どうしても光莉には弱い
だけど、蕾には見せたくない
私だけで独り占めにしたいくらいだ
いや、出来るものならしたい
光莉を自分のものにしたい
そんな願いが通したのかようやく蕾は退散する
その去った後、誰と会うかも知らずに……



>>99
何かやってみましたが上手く逝きませんね
どうにかしたいです
101名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 10:34:36 ID:bm7e1mDv
雰囲気も何も嘘だ!はまんまひぐらしだし…
渚砂とレナのミックスはありがちだからなぁ
ストパニとひぐらしは合わない気がするが
102名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 20:38:15 ID:dMDAhyy5
同じさかきゅ〜デザだから
ひぐらしとストパニとかのキャラが一緒にいても違和感ないよなw
103名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 02:51:27 ID:PTxs8Wxp
今日チバでの放送見たんだがネタにできそうな話だったな
104名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 03:42:20 ID:9gmq0IKf
どうもです。
前スレ 789-790, 803-805 の続きです。
続きといっても、千華留お姉様と妹二人が、だらだらといちゃいちゃするだけですが。
ル・リムは、そんな感じよね?
よろしければどうぞ。
105世界は千華留で回り続ける(6):2006/08/11(金) 03:42:54 ID:9gmq0IKf
「わーい! ベッドだーっ!」
「……」
教室の中にあっては異彩を放つとしか言えないベッド。
それを前にして固まる檸檬と、一直線にダイブして、千華留に抱きつく絆奈。

「千華留お姉様ぁ、このベッド、どこから持ってきたんですかぁ?」
「うふふ、絆奈ちゃん、それは秘密よ」
「えー、お姉様ぁ、教えてください〜」
千華留は、寄りかかる絆奈の頭を撫でながら微笑むだけで、はぐらかす気満々だ。
千華留の顔が、ぽかんとした顔のままの檸檬に向く。

「檸檬ちゃん、どうしたの?」
「檸檬ちゃんも、こっちきなよ。ベッド、ふかふかだよ〜」
「はぁ」
ため息とも返答ともつかないような声を出して、檸檬はベッドに腰かける。
教室の真ん中に出現した、このけっこう豪勢なベッドについては、何を聞いてもムダだろう。

「で、お姉様、こんなもの出して、一体どうなさるおつもりですか?」
「ふっ、檸檬ちゃん、それは愚問だわ」
「……なにも教室で」
「気分転換になって、いいじゃない」
「誰か入ってきたらどうするんですか」
「一緒に楽しんでいってもらえば?」
「……」
その内容がいかに理不尽なものであっても、檸檬には、姉を言い負かすことなどできはしない。

それに、
「檸檬ちゃん、おいで」
「……はい」
本当は檸檬だって、今、絆奈がそうしているように、姉の胸に顔をうずめたいのだ。
絆奈とは反対側から、おずおずと姉にしなだれかかる。

「両手に花で、おねーさんは嬉しいわ〜」
檸檬は思う。一番の花はあなただろうに。しかし、姉がそう言ってくれるのは、純粋に嬉しい。

千華留お姉様が、私達にキスの雨を降らせてくれる。
陳腐な言葉だが、文字通りなのでそれ以外に表現のしようがない。

優しく、くすぐったく、甘く、熱く。
交互に、平等に、分け隔てなく。
唇に、頬に、耳に、首筋に、まぶたに。
母猫が子猫にするように、ぺろぺろと舐められる。
どうして姉に舐められるのは、こんなにも気持ちいいのだろうか。
鼓動は速いのに、安心していられるのはなぜだろうか。
とろけるような感触の中で、とりとめもないことを考える。

「お姉様……くすぐったいです」
檸檬は自分の声が、ねだるような甘いものであるのに、自分で驚く。
「千華留お姉様ぁ……もっとぉ」
絆奈は素直だ。あどけない顔に薄く開いた口から漏れる甘い声は、素直に、淫らだ。

「はいはい。うーん、今日はどっちからする?」
千華留お姉様が、首をかしげて二人を見る。
檸檬と絆奈は目を合わせる。うん、同じ考えのようだ。

「お姉様ぁ、今日は私達がお姉様をいかせちゃいますっ!」
「覚悟してくださいね。お姉様」
「えっ?」
106世界は千華留で回り続ける(7):2006/08/11(金) 03:43:43 ID:9gmq0IKf
今日は、お姉様には大人しく寝たままでいてもらって、せいぜい気持ちよくなっていただこう。
二人とも自信はある。なにせ、お姉様に直々に仕込まれているのだ。
とはいえ、あんまり激しいと、足の方が心配だ。檸檬は絆奈の方を向いて釘を刺す。

「絆奈ちゃん、あんまり激しくしないでね」
「はーい、わかってるよ。檸檬ちゃん」
「えー、お姉さんは、激しい方がいいなぁ」
千華留お姉様が、口をとがらせる。お姉様、自重してください。

「足が治ったら、いくらでも、いかせて差し上げます」
「檸檬ちゃんも、言うようになったわねぇ」
「敬愛するお姉様が、何も知らない私に、本当に丁寧に教えてくださいましたから」
「あら? 檸檬ちゃんはよくできた生徒よ。才能があるわ」
「ど、どんな才能ですかっ」
「はいはーい! 檸檬ちゃんは、ちゃんと自習もしてま〜す」
「って、絆奈ちゃん!」
慌てて絆奈の口を塞ごうとする檸檬だったが、その手を絆奈に押さえ込まれる。

「いーじゃん別に。今さら恥ずかしいこともないでしょ」
「そ、それはそうだけど……」
「そうそう。私もぜひ聞きたいわ」
だめだ……悪魔が二人になった。

「こほん。えっとですねぇ、檸檬ちゃんは、
 “今日は千華留お姉様とお話、あんまりできなかったなぁ。しょんぼり”
 って日の夜は、決まって一人でエッチをします」
「べ、別にそんなつもりでしてるわけじゃっ!」
「してることは否定しないのね」
「はっ!いえ、そのっ……はい……」
語尾を濁しながらも、肯定する檸檬。

「でも、檸檬ちゃんは、一人じゃなかなか、いきにくいみたいです。
 やっぱりお姉様にしてもらうのが、いちばんってことなのかな〜」
「檸檬ちゃん……お姉さんは、お姉さんは、嬉しいわ」
「お姉様、そんな嘘くさい泣き真似はしないで下さい」
「あら、本心なのに」
けろっとした顔で、“で?”と絆奈に先を促す千華留。ため息の檸檬。

「しょうがないので、やむなく絆奈が檸檬ちゃんのために、協力してあげます」
「何言ってんのよ。いっつも獲物を前にした獣のような目で襲いかかってくるくせに」
「そんなこと言っても、体は正直なもので、檸檬ちゃんは絆奈にあっという間にいかされます」
「だいたい、絆奈ちゃんはいつも激しすぎるのよ。
 私は、お姉様がしてくれるように、ゆっくり優しく時間をかけて、いきたいのに」
「ぶー。私じゃ、檸檬ちゃんを満足させられないって言うのっ?
 ちょっといじられただけで、ぷるぷる震えていっちゃうくせにっ!」
「なっ!」
「うんうん。檸檬ちゃんがいくときにぷるぷる震えるのって、可愛いわよね」
「ねー」
両手をあわせて、意見の一致をみたことを体で示す絆奈と千華留。
恥ずかしいやら悔しいやら、檸檬の顔はもう真っ赤だ。

千華留お姉様、話題を少しそらす。
「絆奈ちゃんは一人でしないの?」
「へっ? 私ですか?」
絆奈がきょとんとした顔をする。檸檬もそれにつられてしまう。
そういえば、絆奈が一人でしているところを、檸檬は見たことがなかった。

「私、一人ではしないもん。檸檬ちゃんがエッチすぎるだけだよ」
「がーん」
がっくりと膝をつく檸檬。こんな感じ→ orz
107世界は千華留で回り続ける(8):2006/08/11(金) 03:44:19 ID:9gmq0IKf
檸檬はがばりと顔を上げて、千華留にくってかかる。
「お姉様っ! 私って、エッチなんでしょうかっ!?」
「何を今さら」
「何を今さら」
「……」
「あっ、眼鏡がずり落ちた」
顔に半分眼鏡を残したまま、うなだれた檸檬の肩と背中を、そっと千華留が抱き寄せる。

「そんなに落ち込まないで、檸檬ちゃん」
「……で、でも、お姉様……」
「私もエッチだから」
「……お姉様、その微妙にピントの外れたお気遣いが、切ないです」
「うふふ。それに、たぶん絆奈ちゃんもエッチよ」
「えー。私は一人エッチはしませんよー」
「だからといって、エッチじゃないってことにはならないわよ」
「そうなんですか?」
「檸檬ちゃん、ちょっとこっち来て」
「はい?」

千華留は少し足を開いて、その場所を檸檬に指し示す。
檸檬がおずおずと、そこに座り込むと、後ろから千華留が抱きかかえるような姿勢を取る。

「あー、いいなぁ」
千華留に抱きかかえられた檸檬を、指をくわえて見るだけの絆奈。

「絆奈ちゃんは、いいって言うまで、そこでじっと見ててね」
「見てるだけですか?」
「ええ。檸檬ちゃんも、そのままじっとしててね。動いちゃダメよ」
「はい。でも……」
意図を掴めない妹二人をおいて、千華留は抱きかかえた檸檬の胸に手を回す。
そのまま、白い紐のようなブラジャーをずり下げる。

「きゃっ! お、お姉様っ!」
「はいはい、そのまま」
露わになった檸檬の慎ましやかな胸を、後ろから回した両手で、さわさわと揉んでいく千華留。

「あんっ!お、お姉様っ、きょ、今日は私達が……」
「えぇ。後でお願いするけど、今はこのままさせてね」
「は、はい……あっ、あんっ」
されるがまま、くたりと体を千華留に預ける檸檬。甘い息を吐いていく。
左手は胸をもてあそびながら、右手は、胸からお腹に下がっていき、下着の中に入っていく。

「きゃんっ!くっ、お姉様っ、そこはっ!」
千華留の指先が、檸檬の大切な部分に触れ、その中に差し込まれていく。

「檸檬ちゃんが喘ぐたびに、しっぽがゆれて可愛いのだけれど、それ、脱がせるわね」
千華留が檸檬のしっぽ付き下着に手をかける。腰を浮かせて、脱いでいく檸檬。

「絆奈ちゃんによく見えるように、足、開いてね」
「そっ、そんな、は、恥ずかしいですっ」
今さら恥ずかしがる間柄ではないのは重々承知しているが、
明るい中(しかもここは教室だ)、自分から足を開いて見せるのは、かなり抵抗がある。

檸檬が渋っていると、千華留が耳元で小さく囁いた。
「ね、絆奈ちゃんの方を、見てごらん」
108世界は千華留で回り続ける(9):2006/08/11(金) 03:44:57 ID:9gmq0IKf
自分の痴態を見ているであろう絆奈の顔を見たくなくて、俯いていた檸檬だったが、
顔を上げて、絆奈と目を合わせる。

絆奈も赤い顔をしていた。なんだかもじもじとしている。
てっきり、にやにやした顔で、こちらを眺めているのだろうと思っていたが、
その表情は、なんだか切なげだ。
とろんとした目で、荒い息を吐いている。

絆奈ちゃんは、私で興奮してる。私に欲情してる。
そう思ったとたん、檸檬の中から羞恥に勝る感情が芽生えてくる。
もっと絆奈ちゃんを興奮させたい、もっと絆奈ちゃんを欲情させたい。

「ほら。絆奈ちゃんに見せてあげましょう?」
千華留が再び囁く。そうだ、そうしよう。見せてあげよう。見せてあげたい。

「ねぇ、絆奈ちゃん。私のエッチなところ、見て」
甘い吐息を交ぜながら、檸檬は足を開いていく。
まだ幼さの残る―――いや、濡れていなければ、まだ幼いままといった方が適切か―――
他人に見せてはいけない方の唇の周りを、千華留の指が這い回る。

絆奈の目が光って、檸檬ははっとする。
こ、これは、いつもの獣の目だ。私を犯そうとするときの目だ。

「檸檬ちゃ〜んっ!」
「ストップっ!」
「え?」
檸檬めがけて飛びかかろうとした絆奈を、千華留の声が止めた。

「絆奈ちゃんは、見てるだけって言ったでしょ」
「そんな〜、千華留お姉様ぁ」
「あらあら、絆奈ちゃんはエッチじゃないんだから、平気でしょ?」
「うっ」
「檸檬ちゃんは、エッチよ〜。ほら、ここをこうすると」
「あんっ! おっ、お姉様っ、そんなにっ!」
「あぉーん! ぐるるるー」
「お、お姉様っ、絆奈ちゃんが、ますます獣にっ!」
「絆奈ちゃん……いくらなんでも、早すぎるわよ……まあいいわ。
 わかったでしょ? 絆奈ちゃんは、自分からはエッチな気分にならないけど、
 エッチな女の子を見ると、とたんに我慢できなくなるタイプなの。
 さあっ、自分がエッチだということをお認めなさいっ!」
千華留の人差し指が、ずびしと絆奈に突き刺さる。

「ぐっ……き、絆奈は、エッチな女の子です」
「うんうん。で、どうしたいの?」
「私の目の前で、お股を濡らせている檸檬ちゃんに、もっとエッチなことがしたいです」
「はい、よくできました。じゃあ、檸檬ちゃん、絆奈ちゃんにご褒美あげましょうね」
千華留が檸檬に囁く。顔を赤くした檸檬が、おずおずと指示されたであろう言葉を告げる。

「絆奈ちゃん、エッチな私の体、絆奈ちゃんの好きにして」
「……がぉーっ! 檸檬ちゃーんっ!」
獣と化した絆奈が檸檬に飛びかかり、千華留共々、体を揺らされる。

「き、絆奈ちゃん、あ、危ない……ん、んくっ」
抗議しようとした檸檬だったが、絆奈の唇で塞がれて、黙らされてしまう。
絆奈は檸檬の唇を、くちゅくちゅとついばみながら、檸檬の体に添えられた千華留の手に
自分の指を絡めるようにして、檸檬の濡れた部分に指を這わせる。
109世界は千華留で回り続ける(10):2006/08/11(金) 03:45:31 ID:9gmq0IKf
「んっ、あぁん、檸檬ちゃんっ、千華留お姉様っ」
自分を喘がせる二人の名を呼ぶことしかできない檸檬。

「千華留お姉様ぁ、檸檬ちゃんを、いかせちゃって、いいですかぁ?」
檸檬の乳首に吸い付きながら、絆奈は千華留に許可を求める。

「どうぞどうぞ」
即答する千華留。
絆奈はボンテージのパンツを脱ぎ捨てた。
露わになったそこは、檸檬と同じぐらい幼く、同じくらい濡れており、
千華留にとっては同じくらい愛しいところだ。

「はぁ、はぁ、き、絆奈ちゃんだって、お股、ぐっしょりじゃない……」
「えへへー。さ、檸檬ちゃん、一緒に気持ちよくなろ?」
「……お姉様、すみません、先にいかせていただきます」
「あら、いいのよ〜。
 絆奈ちゃんと檸檬ちゃんがエッチするところを、こんな特等席で見れるんだし」

ぼんやりとした頭で、檸檬は姉の声を聞いていた。
よく考えれば、というか一目瞭然だが、今から姉の膝の上で、ルームメイトとエッチをするのだ。
姉にしてもらうのや、妹同士二人きりでエッチをするのとは、また違った恥ずかしさがある。
目の前に、自分と腰をこすりあわせようとする絆奈の姿が見える。
自分の濡れた部分と、絆奈の濡れた部分が、くちゅりという音を立てて、繋がる。
絆奈の体温を感じる。この熱さがそのまま、絆奈の興奮を伝えてくるようだ。
私のこの興奮も、絆奈に伝わっているだろうか。
絆奈の顔を見る。あぁ、伝わっているようだ。

「檸檬ちゃんっ!檸檬ちゃんっ!檸檬ちゃんっ!」
絆奈は檸檬の名を呼びながら、激しく腰を揺すっていく。

「絆奈ちゃんっ!絆奈ちゃんっ!絆奈ちゃんっ!」
檸檬は絆奈の名を呼びながら、激しく腰を揺すられていく。

千華留は、のんびりとした笑顔で、妹二人の体が揺れるのを眺めている。
自分の手のひらの上で―――本当は膝の上だが、比喩的表現だ―――痴態を繰り広げる妹二人。
激しく動きすぎて、どちらかがバランスを崩そうになると、そっと手を添える。
少女二人は、確実に淫猥な行為をしているし、その紅潮した頬がみせる表情は、欲情の只中にある。
淫らな妹二人を膝にのせて、姉は本当に嬉しそうだ。
千華留だって、もう下着はぐっしょりと濡れている。
だというのに、その表情は、淫らなものを見ているときのそれではなく、
ほほえましいものを見ているときの笑顔だ。
見下ろせば、何の不安もなく快楽を貪る妹たち。

「あんっ!絆奈ちゃんっ!わ、私っ、もうっ!」
「いくのっ?檸檬ちゃんっ!いっちゃうのっ!?」
「うんっ、うんっ、もうっ、もうっ」
「いっちゃえっ!いっちゃえっ!いっちゃえっ!」
「くうーーーーっ!」
ぷるぷると震えていた檸檬の体から力が抜け、ぐにゃりと倒れ込む檸檬。
絆奈が檸檬の体を抱き寄せ、そのまま千華留の方へ体を倒す。

「お、お姉様ぁ、ごめんなさい」
かろうじて声を出した絆奈だが、檸檬ごと千華留を押し倒したような格好になった。

「いいのよ。絆奈ちゃんも、ちゃんといけた?」
「は、はい〜」
ベッドの上に仰向けになる千華留と、その上に折り重なるように寝転がる檸檬と絆奈。
妹二人は、荒い息を吐くばかりだ。
110104:2006/08/11(金) 03:46:45 ID:9gmq0IKf
えっと、あとは、千華留お姉様を妹二人でいかせておしまいの予定です。
ではでは。
111名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 09:25:08 ID:m1Vp6qoS
GJ!
続き待ってます
112名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 11:18:50 ID:adczoFQ8
GJ!!!
あなたのSSで千華留にハマってしまった。
113名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 17:56:33 ID:liK46eGG
GJ!
千華留もなかなか良いなと思ったり。
114名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 18:58:38 ID:FAPxd3OG
暑いよな
みなもとよるよると光莉で書こうかなと思うけど
ぜんぜん書く気にならねー
115調教完了:2006/08/11(金) 20:01:02 ID:liK46eGG
作ってみましたが・・・どうも駄目です。ちょっとダークなものですのでご注意を。玉渚です。


穏やかな日差しがアストラエアの丘を射すある日の午後、玉青・光莉・夜々が話しながら廊下を歩いている。
向かいから歩いてくるのはエトワールである花園静馬と六条深雪生徒会長だ。
廊下のわきに寄り頭を下げたとき静馬が玉青に声をかけた。
「玉青さん。」
「あ、はい。」
玉青少し驚いた様子でが返事をする。
「渚砂さんをこのごろ見かけないのだけれどどうかしたの?」
「はい、渚砂ちゃんは風邪をひいてしまって寮の部屋で寝ていますわ。」
少ししょんぼりした様子で玉青が説明した。
「そう・・・今度お見舞いに行こうかしら」
心配な様子で静馬が言ったとき六条会長が静馬を止めるように言う。
「ダメよ、静馬。渚砂さんの事が心配なのは分かるけれどあなたはエトワールなの。
あなたがいつもサボっているから仕事がたまっているのよ。まずはそっちを片付けなさい。それじゃ、皆さんごきげんよう。」
「はい、さようなら。」
「玉青さん、渚砂さんにお大事にと伝えてくれるかしら。」
そう言うと静馬は六条会長のあとに付いていった。

「渚砂さん、風邪をひいてるんですか。」
光莉が心配した様子で玉青に尋ねる。
「ええ、でも大したことはございませんわ。」
「じゃあ、治るまでお茶会は延期ですね。」
夜々が悲しそうに言う。
「ええ。でも、渚砂ちゃんが治り次第再開しますわ。美味しいお茶を淹れて待っています。」
ニコリと笑い玉青が言う。
「あれ?もうこんな時間?」
光莉が時計を見て言った。
「本当。そろそろ帰らないと門限に間に合わないわ。」
夜々も驚いて返答する。
「それじゃあ、今日はこの辺で。」
「さようならー」
二人に挨拶して寮に戻る。
階段を上り自分の部屋のドアを開け、静かに閉める。ベッドに渚砂の姿はない。
だがタオルケットはぐしゃぐしゃになり布団には染みが付いている。
そしてバスルームからはシャワー音が聞こえてくる。
バスルームのドアノブに手をかけ開けるとそこには全裸で自慰に耽っている渚砂がいた。
全身びしょ濡れ、口は半開きで涎を垂らしている。そして股からは蜜が流れ出ている。
「ふぁ・・・玉青ちゃんおかえりなさい」
ぼんやりとした目で渚砂が玉青を見つめながら言った。
116続・調教完了:2006/08/11(金) 20:02:16 ID:liK46eGG
「ダメでしょう、渚砂ちゃん。私がいないときにオナニーしてはいけないと言ったのに。」
ムッとした表情で玉青が渚砂を叱る。と言ってもこうなることは予想できたので本気で怒ったりはしない。
「ごめんなさい・・・」
俯いて渚砂が謝る。渚砂が自分の顔を見ていない隙に玉青は満面の笑みと恍惚の表情を表した。
「それに私のことは『玉青お姉さま』と呼べといったはずでしょう?渚砂・・・」
ニヤリと笑い玉青は言う。
「はい・・・ごめんなさい。玉青お姉さま。」
「言うことを聞かない下僕は捨てますわよ?」
もはや邪悪といってもいいほどの表情で玉青は言った。
「そんな!私は玉青お姉さまがいなければ・・・」
渚砂が玉青の足にしがみつきそう言うのをさえぎって玉青が言う
「私が捨ててもエトワール様・・・いえ、静馬様がいるじゃありませんか。」
「いいえ!私は玉青お姉さま以外の下僕になどなりたくありません!静馬様なんかの下僕になるくらいなら死んだほうがましです!」
涙を流しながら渚砂がそう言うのを見下ろしながら玉青が言う。
「・・・何度イッたのか言いなさい。」
恥ずかしそうにほほを赤らめ渚砂が答えた。
「はい・・・4回です」
「そう・・・私のことを考えてこの穴をほじくり回したのね。」
屈んで渚砂の秘所に手を当てスッと上に動かす。
「あっ・・・」
渚砂が小さく声を上げる。
「フフ・・・体を拭いて部屋に戻りましょう。そこで私が相手をしてあげる。」
シャワーを止め、バスタオルを渚砂に掛けバスルームを出る。
(これで渚砂ちゃん調教作戦第一段階完了ですわ・・・。そして最後は静馬様が入る隙もないほど私色に染めて見せますわ)
(そうだ、今度光莉さんと夜々さんを呼んで渚砂ちゃんの調教に手伝ってもらいましょう・・・フフ)
玉青の渚砂調教作戦はまだ続く。


117名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:35:29 ID:0LMqHZS/
>>116
GJです。
玉渚好きとしてはこういうのも幸せの一つの方向性かな、と考えてしまいます。

これより投下します。
―あんっふぅっ…―

辺りを暗黒に染めあげる夕闇が覆う中、聖ル・リム女学校の保険室にて
矯正がひっそりと響いていた。
ベッドにそっと腰掛けて服を乱しながらゆっくりと動く小さな影―。
そしてそこから発せられる淫らな声はさらに続いた。

「ん―チカ、チカ・・・!もっと・・・激しく・・・」

そこでは息をはずませながら一人の生徒が情動に耽っている姿がみてとれる。
その行為は留まることをしらず、むしろ次第に激しさを増していった―。

「あ、そこ・・・いいよ・・・」

クチュクチュと卑猥な音をたて、更に深く下着の中に指を滑らせた。
その上半身も露になってはいないが、くしゃくしゃになっている。

「チカ・・・チカ!・・・ボク・・・もう・・・!」


行為が始まって数分が過ぎたころ、静かにではあるが、
廊下からコツコツと足音が響いていた。

それに気づきベッドの上の人影はそれっきり行為を止め顔を不気味にゆがませ、
何かを期待したような顔で入り口のほうを振りむいた。


そしてその視線の先で静かにドアが開いていき、
そこから・・・ル・リム生徒会長である源千華留がそっと姿を現した。

「……あら?マコちゃんじゃない?こんな時間に如何なしたのかしら?」

千華留は辺りを見通したあと微笑みながら、先客に話しかけた。
その顔にはうっすらと怪しい笑みが浮かんでいる。

「…何ってチカ、この状態で何をやっているのかは賢明な頭脳をもった君ならもうわかってるだろう?」

それに反応し聖スピカ女学園の帰国子女―草薙真箏は先ほどなしていた行為の後を隠そうともせず、
表情を穏やかな笑い顔に変えながら言葉を発した。
「―ボクらくらいの年齢ならば、身に潜む愛欲を発散するために、
日頃から自慰をするのは当たり前だと思うけども。
たとえそれがアストラエアという聖女が暮らす花園であってもね。
…いや、この学園はむしろ普通の環境よりもそのような欲求は深く険しいのかもしれないよ」

「…それでこんな時間にこんな場所でそのような行為をしていたのかしら?」

真箏は腕を頬に添え少しだけ考える素振りを見せた。
そして何かを思い至ったのか邪悪な笑い顔に変えながら

「それよりもボクがチカの名前を呼びながら自慰に耽っていたことに対しては、
何か思うところはないのかな?」

「・・・ふふっ、ええマコちゃんが情欲の対象として私のことを思ってくれていたのなら、
それはとても光栄なことだわ」

とにっこりとそういいながら、千華留は少し考えた後、そっと後ろを振り返り静かに部屋を出ようとした。

「・・・待ってチカ、君はもう全部わかってるだろう?
ボクはチカのことをお姉さんのように慕っている。
…急にあっちから帰ることになっていくら精神が強固なボクでも少し寂しかったんだ。
それにここはボクの思い出の場所だし、ちょうど色々と感慨深いものもある。
・・・だから行かないでよ、チカ」

真箏が瞳と口をうるませながら、期待と不安の色を浮かばせて身体を縮ませながら発し、
それを聞いた千華留はそっと真箏のほうを振り返りながら、考えを巡らせていた。

―ふふふ、マコちゃんったら。きっとこうなることは計算づくだったのでしょうね。
 そうでなければ私しか来ないこの時間にこの場所で、
 ひとしきり大きな音を奏でるわけがないもの。ただ寂しいのは本当かしらね。
 マコちゃんは昔から甘えたがりやだから。

―それにこれは良い機会かも知れないわ。この甘えん坊でそして獰猛な狼さんに愛という名のご褒美をあげるためのね。
 元はといえば私の邪な野望を達成してもらうために向こうから呼んだのだから。
 ここで絆を深めておけばこれから先もより順調に進むでしょうし。
 ・・・それに衣服を乱して顔を赤らめているマコちゃんはとても可愛いわ・・・。うふふ。

この間、数秒真箏のほうを向いたその顔には慈愛とそれにそっと加えた策略の色を混ぜていた・・・。
120名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:42:10 ID:0LMqHZS/
つい先日発売された小説版より草薙真箏と、その真価を如何なく発揮した源千華留さまです。
ちょっとした衝動で書き上げたこの作品、お付き合いいただければ幸いであります。
121名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:45:49 ID:0LMqHZS/
訂正
聖スピカ女学園→聖スピカ女学院
3校それぞれなものでついうっかりと・・・。
122104:2006/08/12(土) 04:29:20 ID:UeXi1J68
>>111-113 
おつきあいいただき、ありがとうございます。
今回、千華留お姉様を褒め称えるのが趣旨となっております。お姉様万歳。

>>118-119
そんな千華留様、小説ではまた凄いらしいですね。買ってこないと……。
ともあれGJ。
123【イチゴから生まれたイチゴ姫】:2006/08/12(土) 15:59:25 ID:IVf3Mnig
【イチゴから生まれたイチゴ姫】

昔々、あるところに夜々ちゃんと光莉ちゃんがいました。
夜々ちゃんは山へ芝刈り、光莉ちゃんは川へ洗濯(ほとんど夜々ちゃんの服)にいきました。

「まだ5月だというのに、暑いわね・・・・」
洗濯物をすべて洗い終えた光莉ちゃんは、気温が高いということもあって汗でびっしょり。
「誰もいないみたいだから・・・」
辺りを見回した後に、服と汗でぐっしょり濡れた下着を脱ぎ、裸になって川で水浴び。
「ああ・・・・気持ちいい。」
手で水をすくって体にかけて汗を流し、身を清めていると
「うん?あれは何だろう?なにか流れてくるわ・・・・」
川の上流から何か大きなものがどんぶらこ、どんぶらこと流れてきた。
光莉は不思議に思いながら、その大きなものが自分の近くまで流れてくるのを待っていると
ようやくそれが何なのかがわかってきた。
それは真っ赤なイチゴだった。ものすごく大きくて光莉ちゃんの背丈ぐらいの。
「これを持ち帰って練乳をかけて夜々ちゃんと食べよう。」
さっそく流れてきた巨大イチゴを岸のほうまで押して、陸地へ上げてみたけど、重い・・・
これを家に持ってかえるには自分一人じゃ無理みたい。
でもどうしても持ち帰りたい。無理して持ち上げてみようとすると、川の近くの茂みから
山へ芝刈りに行ったはずの夜々ちゃんが、ガサゴソトとでてきた。
「だめよ!こんな重たそうなものを一人じゃ。私も持つわ!」
「え!夜々ちゃん、いつからそこに?・・・・・」
光莉ちゃんは、夜々ちゃんに裸を見られないようにすぐに大きなイチゴの後ろに隠れた。
「じゃあ、私はそっち側を持つね・・・・」
「夜々ちゃん!私の質問に答えて!」
夜々ちゃんは蚊に刺されたようで、ポリポリと手足をかいていた。
どうやらその茂みに長い時間いたみたい。
「光莉・・・あまり日焼けしちゃだめだよ。真っ白いお肌が台無しよ・・・」


二人がかりで大きなイチゴを家に持ち帰ると、夜々ちゃんが仕事で使う鉈でまっぷたつにしようとする。
刃を入れてみると、中が大きく空洞になっているのがわかった。
中に何か入っていると思ってあけると、なんとイチゴ色の髪の女の子の赤ちゃんがいた。
「うそ!赤ちゃんはキャベツから生まれるはずなのに!」光莉ちゃんはびっくりした。

以前夜々ちゃんにそのことを話したら大笑いされて、怒った光莉ちゃんはぽかぽかと彼女を殴ったことが
あった。そのとき夜々ちゃんがその両腕をつかみ、「じゃあ赤ちゃんの作りかたを教えてあげる」
といい、光莉ちゃんを押し倒し、唇同士を無理やりあわせ服を脱がせた。
さらけだされた乳房とその頂を触り、指を光莉ちゃんの体の中に入れたりした。
光莉ちゃんは、何か恐ろしいことをされている気がして、すごく怖くなって泣いた。
でもこれを我慢すれば赤ちゃんができると信じて、じっと耐え忍んだ。

しかしそれが終わっても光莉ちゃんに赤ちゃんはできなかった。
ただ恐怖と鈍い痛みだけが残っただけで・・・・

「よかった・・・ちゃんと神様は見てくれていたのね。」
光莉ちゃんはその神様のプレゼントを見て喜びの涙を流している。
「きゃ・・・きゃ・・・まんま!・・・まんま!!」赤ちゃんは光莉ちゃんをお母さんと思ったのか
はいはいで近づく。おっぱいがほしいらしく、光莉ちゃんの胸をさわった。
もちろん光莉ちゃんにおっぱいは出ないけど、それでも彼女はシャツをたくし上げて、ポロンと現れた乳房
を赤ちゃんに見せた。すると赤ちゃんは、まだピンク色の彼女の乳首をくわえて、ちゅうちゅうとすった。
「ママぁ、あたしもおっぱい!」やけに滑舌がいいもう一人の、胸がやたら大きい赤ちゃんが
それをみておねだりする。「はいはい、お父さんは粉ミルク買ってきて」
すっかり奥さんの尻にしかれる夜々ちゃんであった。
124【イチゴから生まれたイチゴ姫】2:2006/08/12(土) 16:05:40 ID:IVf3Mnig
二人はこの女の子をイチゴから生まれたから、「イチゴ姫」と名づけた。
そのイチゴ姫はみるみるうちに大きくなって、たった一年で外見ではもう彼女たちに近い
年齢に見えるほどであった。
そのイチゴ姫は、最近村に現れる二人組みの悪い女の鬼をやっつけるために、彼女のたちの住む
スピカ島に乗り込もうと考えている。そのことを両親に話したけど、お母さんは反対した。
「私はあの悪い人たちをやっつけたいの。だから行かせて、お母さん!」
「だったらうちのお父さんをやっつけなさい!」夜々ちゃんは、また光莉ちゃんになにかしたようだった。
それでもイチゴ姫は家出同然で旅に出ようと出発しようとすると、お母さんが
「もうなにも言わないわ、この私が焼いたクッキーをもっていきなさい。
 つらくなったらいつでも帰ってくるのよ・・・」お母さんは許してくれた。
「じゃあいってくるね、母さん。帰ってきたらお父さんにちゃんと焼きを入れるから・・・」

悪い女の鬼たちは村を襲っては、若くて美しい女性を誘拐していた。
イチゴ姫は卑劣な彼女たちを絶対に許さないと思っている。あとお父さんも。
「でもなんでお母さんは誘拐されないんだろう?」

森の中を歩いていくと、野垂れ死にそうな三匹の動物が倒れていた。
その動物たちは、犬、猿、キジ。
イチゴ姫は、母からもらったクッキーをその動物たちに分け与えると
動物たちは元気になって「ありがとう」とお礼を言った。
「じゃあ、気をつけてねみんな!」イチゴ姫は鬼退治で急ぐので、すぐにお別れを言ったが
三匹の動物は「待ってください、どうかお礼をさせてください」というと
三匹の動物の体が突然光りだして、それぞれ美しい女性の姿に変化した。
犬は、青い長い髪を後ろで白い大きなリボンで結んである、イチゴ姫と同じぐらいの背丈の子で
「私の名前は玉青です」と自己紹介した。
猿は、長いふわふわの銀髪で目がキリリと鋭く、背の高い美女で「静馬」と名乗った。
そしてキジは、セミロングで小さくてお人形さんみたいな、かわいらしい子。
「わ、わたし千代と、も、申します・・・・」ちょっと緊張しているみたいだ。
彼女たちはイチゴ姫の人柄とかわいらしさに惚れこみ、鬼退治のための家来としてどこまでも
お供します、と誓った。
125【イチゴから生まれたイチゴ姫】3:2006/08/12(土) 16:33:54 ID:IVf3Mnig
スピカ島への船が出る町につくと、もう日が落ちていたのでイチゴ姫たちは宿に泊まることにした。
部屋は別々にしたが、深夜になって玉青ちゃんがこっそりイチゴ姫の部屋へ忍び込もうとする。
静馬さんも同じことを考えていて、イチゴ姫の部屋の前で二人は鉢合わせになった。
「静馬さん、なにをなさっているんですか?」
「あなたのほうこそ。私は愛するイチゴ姫の夜のお供を・・・じゃなかった、護衛にと・・・・」
「夜のお供だったら、私がやりますからどうぞお休みになってください!」
「あんたなんかに任せられないわよ!そこをどきなさい!」
「いいえ、どきません!」
ふたりが言い争いをしていると今度は枕を持った千代ちゃんがそこへやって来た。
「一人じゃ怖いよぉ・・・イチゴ姫様といっしょに寝てもらおう・・・・」
「あらあら、千代ちゃん。だったらこのおばさんが一緒に寝てくれるみたいですよ」
玉青ちゃんは、千代ちゃんを静馬さんに押し付けようとする。
「冗談じゃない!いくら私でもこんなちんちくりんとは・・・・」
ガチャーーーーン!「きゃああああああああ!たすけてぇーーーーー!」
突然ガラスが割れる音とイチゴ姫の悲鳴が聞こえた。
鍵がかかったイチゴ姫の部屋のドアを、静馬さんと玉青ちゃんが蹴り破って入ったが、
イチゴ姫はそこにはいなかった・・・
窓のガラスは割られていて、カーテンが外から入る風でひらひらとなびいている。
「迂闊だった。この町はスピカ島とは目と鼻の先。おそらくイチゴ姫は・・・・」
静馬さんは、イチゴ姫があの悪い鬼にさらわれたと思っている。
「お姉さま・・・これってイチゴ姫様のじゃないでしょうか・・・?」
千代ちゃんは部屋に散乱している布を拾って見せた。その布はイチゴ姫の服のチリジリになったものだった。
「ああ!下着も・・・・」玉青ちゃんはイチゴ姫がはいていたと思われるショーツを拾った。
「こうなったら私の嗅覚で・・・」玉青ちゃんはそのショーツのにおいをクンクンと嗅いだ。
犬の嗅覚は人間の1億倍らしい。玉青ちゃんはその力でイチゴ姫を探し出そうとする。
「ああ・・・なぎ・・じゃなかったイチゴ姫のかぐわしい香り・・くんくん・・・」
イチゴ姫のにおいを嗅ぎ取るたびに玉青ちゃんは恍惚とした表情になっていく・・・
「あの〜玉青お姉さま・・・私たちは『動物モード』にならないと
 それぞれの能力は使えないんですけど・・・」
「ちょっと玉青!あなたばっかりずるいわよ!ここは私の味覚で・・・」
静馬さんは玉青ちゃんからお宝を取り上げると、べろべろと舐め始めた。
「ぺろぺろぺろ・・・うーーん・・・甘酸っぱくて、すこし・・・・」
ショーツは静馬さんの唾液でしっとりと湿ってしまった。
「あの〜静馬お姉さま・・・味覚で感じてもイチゴ姫様は探せないと思うんですけど・・・
 それより早く追いかけたほうが・・・・」
千代ちゃんは彼女たちにつっこみをいれるが、
二人はショーツの引っ張り合いをして、びりびりとそれを破ってしまった。
126名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 18:21:55 ID:ucxyRoYS
>>125
なかなか面白いですねw
こういう違う世界の中にキャラを置くのもいいかも
続き期待してます(;´Д`)ハァハァ
127変身部にようこそ!(5):2006/08/12(土) 19:19:09 ID:t2p1vPjA
「夜々さん、遅いですよ」
ようやく到着した夜々たちにかかる声
やはり玉青たちは先に来ていた
身体検査で使うような衝立と、なぜかベッド
期待するというより、夜々は呆れのが大きいくらいだ
「ねぇ、玉青ちゃん。そろそろ何するか教えてよ」
「そうだ、私たちも何するの?夜々ちゃん」
やっぱり玉青さんは言ってなかったのかと思うが、そんな自分もまだ言ってはいない
答えなんて一つに決まっているけど、と思う夜々だった
「いいことです」「いいことかな」
微妙に語尾は違ったが内容としては一緒だ
と、そんなところに訪れる千華留
両脇にはやっぱり妹を二人を従えてのご登場
「そーね、いいことかしら」
3人目の答えも同じだった
もう、3人でトリオ組めよ!、とは誰も突っ込まない
数人を除いてボケキャラばかり
「絆奈ちゃん、檸檬ちゃん、手伝ってあげて」
「「はい!」」
とってもいい返事だが、何も知らない子猫2匹の頭上にはクエスチョンマークが載ったまま
互いの連れ二人は獲物を追う猫
さっきの比喩はネズミのが正しい?
128変身部にようこそ!(6):2006/08/12(土) 19:19:49 ID:t2p1vPjA
わけも分からず衝立の奥に連れて行かれる渚砂と光莉
ひっぱていく絆奈と檸檬は慣れていて玉青はなんだか羨ましげに千華留を見た
にっこり笑い返されてなんだか自分が獲物の気分になってしまうのが不思議
それより、ここは渚砂ちゃん
玉青が蕩けさせていたのは頭だけではなかった
まぁありていにいえば濡れてしまっていたのだ

「千華留お姉さま、出来ました」
「そう……じゃあ、お願い」
「はーい」
絆奈の声にトリップしていた少女も生還
いよいよメインイベントですよ
「「じゃじゃーん」」
絆奈と檸檬のちゃちな効果音に合わせて衝立は半分に分かれていく
そこには純白の小袖と真紅の袴に包まれている光莉と渚砂
つまりは恥ずかしそうな巫女さんが立っていた
「渚砂ちゃん、似合ってますよ。これはシャッターチャンスですわ」
といいながらポーズを取らせている様子はとても似合っている
ビデオカメラな夜々は負けた気がした
「夜々ちゃん、恥ずかしいよぉ」
「あら、似合ってるわよ光莉」
何しろコスプレ部(変身部)と自分が作った衣装なのだ
しかも光莉が着れば似合わないわけがない
ビデオカメラに映る恥らう姿がなんとも堪らない
「本当にかわいいわ、光莉」
「夜々ちゃんだって……綺麗だよ」
結局雰囲気はいい二人
あっという間に一回目の撮影タイムは終わる
129変身部にようこそ!(7):2006/08/12(土) 19:21:15 ID:t2p1vPjA
さて、お次はナース
夜々さんの趣味も悪くないな、と思いながらもシャッターを切る手は止めない
「やっぱり、ナースキャップは必須ですわ」
「……何か怖いよ、玉青ちゃん」
「ああ、もっと……」
何か危なげな声とともに渚砂によっていき……
「うわぁ……な、何するの!」
「渚砂ちゃん……セクシーです」
何するの、ってボタンをはずしたのだ
玉青の睨んだとおりに、とてもセクシーな感じ
「気にしないでくださいね。あ、スカートに手を掛けてもらえませんか?」
「こう……かな」
「ぶはっ……」
後日談であるが、蒼井渚砂はこのときマンガの様に鼻血を出す人を見たそうだ
それでもなお、シャッターを動かす手は止まらない
扇情的な渚砂を玉青が逃すはずなどないのだ
「た、玉青ちゃん大丈夫?」
「大丈夫ですわ、渚砂ちゃん」
「これ、使って」
そう差し出されたのはハンカチ
「ありがとうございます」
そう言葉を返したものの実際は嗅いでいるのだ
ああ、渚砂ちゃんのいい匂い、とか思っているのだ
だが、ハンカチを持たない左手でなおシャッターを切る
こんな本当のナースみたいな現場に居合わせるなんてありえない
玉青にとって文字通り白衣の天使だった
130変身部にようこそ!(8):2006/08/12(土) 19:22:49 ID:t2p1vPjA
「これで最後ね、絆奈ちゃん、檸檬ちゃん分かってるわね?」
「「はい」」
なんとも純真な妹たちに羨望のまなざしを投げかけながら夜々は思う
玉青さんが手伝ってくれていれば……と
でも、次は期待の一品?だ
以前見たのはあまりに実用的過ぎた、など思いを馳せていたら思いのほか強い力で引かれてしまった
引かれた先はといえば、衝立の奥
これはこれでいいシチュエーションだな、と思っているそばから――脱がされた
「何するのよ!」
「だから、いい事ですよ」
邪気なく答える絆奈に返す言葉もなくなすがままにされていく
ついには、全て脱がされてしまった
そして、絆奈の手には服……というより革だった
慣れた手つきで絆奈の手は夜々の体に着せていく
いや、装着していくといった感じの方が正確なのかもしれない
少しきつめのそれに違和感を覚えながらも、千華留様の考えでもあるのかなと思った
……って、なんで玉青さんには尻尾がついてるんですか
131名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 19:23:21 ID:t2p1vPjA
何か無駄に長くなっていきます
次回には完結させます
最後に、投稿している皆様GJ!
132名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 22:11:11 ID:Q0SFIUS9
うおおお。新作GJ!
どしどしがんばって〜
133【イチゴから生まれたイチゴ姫】4:2006/08/13(日) 10:54:04 ID:8DnT25Cw
>>125
気絶させられて誘拐されたイチゴ姫は目を覚ますと、自分の置かれている状況にびっくりした。
広々とした部屋で、大きな木の板に彼女は、素っ裸で大の字になって張り付けられている。
裸で恥ずかしくても手足がベルトで固定されていて、見せたくないところも隠せない。
「うふふふ・・・お目覚めのようね・・・」
イチゴ姫のすぐそばに、大きな丸い形にベッドに薄着の二人の女性が座っていた。
この二人は以前村で見かけたことのある。あの悪い女の鬼だ。たしか名前は「要」と「桃実」だったかな?
ということはここはスピカ島?「私をどうするつもりなの?」と彼女たちに質問すると要が、
「君は最近の気温の上昇になにか疑問をもったかい?」そういえばお母さんが5月、6月なのに
真夏並みに暑いと、言っていた気がした。「それが何だというの?」
「はははは・・・君たちは生贄なんだよ」生贄という言葉にイチゴ姫はぞっとした・・・
さらに要の話が続くが、途中でCO2とか夏目漱石とか、かなり横道にそれるので、要約すると
生贄に選ばれる女性の条件は、<乙女>でなくてはならないらしい。
そして生贄をささげると地球の気温が上昇して、自分たちの世界征服がやりやすくなるらしい。
<乙女>というのがよくわからないけど、こんなわけのわからない人たちに殺されたくない。
要の話が終わると、「乙女ね・・・私には生贄は無理ね・・うふふ」
と桃実が言って、要の後ろから首に手を回し抱きつく。すると要の表情が曇った。
「あのときは・・・すまない・・・でも私は真剣に君の事を!」
「うふふふ。責めているわけじゃないのよ・・・私もうれしかったわ・・・あなたと愛しあえて」
なんだか二人だけの世界になっている・・・

桃実はイチゴ姫が見ている前で、要の唇に自分のを合わせて最後の一枚のシャツを脱がせた。
桃実も自分が着ているキャミソールの肩紐を横にずらし、大きな胸をさらけ出す。
要は急に獰猛になって、その片方の乳房にしゃぶりつき、もう片方を手のひらで包み込み、
ピンと張っている乳首を指でなで回した。
イチゴ姫は、はりつけられているけど、その光景から目をそらすことはできる。
でも・・・二人の行為をまじまじと見つめていて、桃実の顔と同じようにイチゴ姫の顔も赤らめむ。
要は、膝を曲げて仰向けに寝ている桃実に対して、彼女の足の方向に頭を向けて、四つん這いの形になった。
そして桃実が着ているキャミソールのスカート部分がまくらえると、ショーツがあると思われた部分に
それがなく、彼女の<女性>がまったく隠されずにイチゴ姫の目に飛び込んできた。
「うわぁ・・・ここって、こうなっているんだ・・・私もきっと・・・」
要は桃実のしっとりと湿ったその場所に顔を近づけ、唇を這わせた。
イチゴ姫はそれを見て自分も同じ部分がじくじくとしてきた・・・
「はあ・・・はあ・・・私も・・・・」イチゴ姫の心臓がドクンドクンと鳴り響き、呼吸が乱れていく。
桃実を快楽の渦に引き込んでいる要が、イチゴ姫のその息遣いに気づいてしまった・・・・
「あはははは・・・すまない。私たちだけ楽しんでいて・・・両手がそれではつらいだろうね。」
そういうと要はイチゴ姫の両腕を固定しているベルトをはずして、両腕だけ自由にした。
「これで他の部分のベルトも、ひょっとしたら外せるかもしれないけど・・・君は外せるかな?
 いや・・・外さないだろうな。」
図星だった・・・イチゴ姫は自由になった両腕を脱出のために使わなかった。
いままで目を開けていたイチゴ姫は、キッと閉じ自分の乳房をその自由になった片方の手で触った・・・
「んあ・・・・」すると頭に電気が走るような感覚がした。
もう片方の手は、するすると桃実がさっき見せた部分と同じところに伸びていく・・・・
「ココを触ったら、私どうなっちゃうんだろう・・・・」
恐る恐る大量の蜜があふれている場所を指でふれると・・・
「ん、ん、あ・・・ああっ             。」
快楽の波が体中におしよせ、最後に頭のてっぺんに突き抜けていった。
134【イチゴから生まれたイチゴ姫】5:2006/08/13(日) 10:56:17 ID:8DnT25Cw
イチゴ姫はうつろな表情でぐったりとして、他に何もする気が起きなくなっている。
なみなみとした快楽の源泉に両手を浸ける以外は・・・
そんな彼女を要が見上げる。
「そろそろこの子を太陽神様に捧げようかな?桃実・・・」
要はベットでうつぶせに寝ている桃実に聞いたが、返事がこない。
桃実は息があがっていて、呼吸を整えるのにすこし時間がかかるようだった。
タイヨウシン?イチゴ姫はその単語にすこし反応したが、それがなんなのか考えるのが面倒だった。

突然この部屋の出入り口のドアが、ものすごい音を立てて飛んできた。
グァシャアアアア!!「イチゴ組参上!!!」
          !?
鉄パイプを肩に担いだ静馬さんと玉青ちゃんが助けに来てくれた!千代ちゃんは後ろでドン引きしてるけど。
「なんだね、君たちは!?」要は驚いた「護衛のやつらはどうしたんだ!?」
「ああ、あの人たちなら表でぐっすりと眠ってるわ。」
静馬さんと玉青ちゃんの服をよく見ると真っ赤に染まっている。
彼女たちはその色をイチゴ色と豪語していたが、どう見ても返り血です。
「ええーい!こうなったら私があいてだ!」要は光モンをだして静馬さんに襲い掛かろうとするが、
反対に鉄パイプでホームランにされ、天井を突き破ってどっかに飛んでいった。
それをみた桃実は一目散に逃げだした。
「大丈夫ですかーーー!渚砂ちゃん!」玉青ちゃん・・・今はイチゴ姫だよ・・・・
「渚砂!助けに来たわよ」「渚砂お姉さまぁああ」
三人は全裸ではりつけにされているイチゴ姫を、体育座りで下からじっくり眺めている。
「あの〜降ろしてくれませんか・・・・」

静馬さんがぶっ壊した天井から光がさしている。今はまだ真夜中なのに。
その天井の上のほうからなにか声が聞こえくる。
「ふははははは、要を葬ったぐらいでいい気になるな!下等生物ども。」
静馬さんたちはそこへ行くと、上空に太陽が光っていた、いやよく見ると人のようなものがいる。
太陽と思われたのは、それの<おでこ>だった。これが太陽神なのか?
「いまさら人間どもが足掻こうとも、地球温暖化はとめられん!」
「そんなことはない!この世に愛と正義の力がある限り、私たちは負けない!」
欲望120%の野獣どもが吼えた。

「私たちの闘いはこれからだ!!!」

イチゴから生まれたイチゴ姫   −完ー 

「いいかげん降ろしてほしいんですけど・・・・・・」
135名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 16:58:23 ID:HtE0j7Cm
わろたwwwwwwwwwGJ!
136名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 18:56:28 ID:8xAth8qO
>>134
いい意味で迷作だった!センスを感じる。GJと言いたい。
技巧的なところをいえば、童話の「ですます調」で喋りきった方がらしかったかな。
会話文と地の文、複数の会話文は、改行してくれた方が読みやすいです。
あと、一部に、「・・・」を嫌う人がいるので、「……」を使った方が無難です。
口うるさい小姑みたいでごめん。これも期待の表れだと思って。
137名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 00:54:56 ID:JW3bGgze
面白いオチでしたねww
GJ!
138名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 15:11:47 ID:9dRlS3Km
>>134
GJ
面白かったです
139123:2006/08/14(月) 17:50:26 ID:uCWF+L/L
>>126さん >>135さん >>137さん >>138さん 
感想をありがとうございます。
>>136さん アドバイスありがとうございます。今度は三点リーダをつかってみます。

素敵な作品を投稿している方々 GJ!!
いつも楽しみにしています。
140玉千代の日(5):2006/08/15(火) 14:27:31 ID:xOnMx66n
>>61の続きです。


「ひっ……!」
 玉青の中で燻っていた黒いものが一気に弾けた気がした。
 恐怖で引きつる千代の顔を玉青は睥睨する。
 千代は今すぐやめろと言う。それが渚砂を悲しませないことに繋がるから、と。
それは同じ子を大切に思う者同士である玉青達にとって、最優先事項にも等しいこと。
でも、今の玉青には自分感情を押し殺す事はできそうに無かった。
渚砂は優しい。いつも笑顔をくれる。
それは、渚砂が誰かのものになっても変わる事はないだろう。
だがそれは、言わばアメとムチ。
幸せの分だけ、この胸の痛みと切なさは倍増する。
想っても願っても、それが報われることは、もうないのだ。二人とも。
もう、なくなってしまえばいいのに。玉青自身の中から。千代の中からも。

そうだ。だからそのために、この子を犯そう。

ただこの身を滾る情欲に任せて、目の前の青い果実を貪る。
この未発達のカラダは、きっと心地よい快楽と嬌声を奏でてくれる。
この身に渦巻く余分な感情を全て解き放って、全部忘れてしまおう。
経験に乏しいであろう千代のことだ。刺激的な肉の悦びを知れば、淡い憧れなんて直ぐに消えてしまうだろう。
141玉千代の日(6):2006/08/15(火) 14:29:48 ID:xOnMx66n
まだ発育途上で硬さも残る千代の胸を、玉青は服の上からやや乱暴に揉み始める。
「っや! 痛っ……ぅぐ!?」
 悲鳴を上げられると面倒なので、口はキスで塞いだ。
 胸を揉まれた時はジタバタと暴れようとするが、キスさえすれば抵抗はかなり弱まる。
どうやら千代はキスにとことん弱い体質のようだ。
そのことに気が付いた玉青は、もう一度キスに専念し、抵抗をほぐすことから始めることにした。
無理矢理にでも舌を入れて蠢かせてやれば……ほら、もう千代の方から舌を絡めてきた。
しばらくは千代の口の中の感触と呼吸を楽しむ。
千代の目尻がとろんと垂れ下がってきた頃を見計らって、左手を胸へ、右手はスカートの中に移動させる。
ビクッと肩を震わせる千代。
「なぁに、千代ちゃん。もしかして期待しちゃってるの?」
 そんな千代のリアクションを楽しむように、玉青は唇を離し耳元で囁いた。
「そ、そんなわけ……!」
「でも、ここをヒクヒクさせちゃって、本当は待ち遠しいんでしょう? もう濡れてるみたいだし」
 千代の秘所をショーツごしに撫でながら、殊更意地悪に囁く玉青。
 これは嘘というか、暗示のようなものだ。
実際には殆ど濡れてもいないのだが、そう錯覚させる事で体が反応してしまっていると思い込ませる。
そうして千代の心とカラダを少しずつ掌握していくというのが玉青の魂胆だった。
そしてそれは、面白いほど上手くにいく。
「そんな、私……」
 ショックを隠しきれない千代の顔に充足感を得る。
 無垢な少女を自分の色に染め上げていく快感に思わず震える。
 あぁ……たまらない。
玉青は千代の耳を甘く噛みながら、ショーツをずらし、直接秘裂を撫で始めた。
142玉千代の日(7):2006/08/15(火) 14:30:49 ID:xOnMx66n
「ひゃっ!? ぁ、そ、そこは、ダメ……ダメ、です……ぁあ、ひぅ……」
 まだ産毛も多く、ろくに生え揃ってすらいないそこは、だがしかし与えられた快感はしっかりと感じているようだった。
「ふふ、感じやすいんだ。案外いつも自分でしてるのかしら?」
「し、してませんっ!」
「嘘」
「ホントですっ! そ、そんな……ぉ……ぃ、なんてしたことありませんっ!」
「ん〜? 何かしら? よく聞こえるようにはっきり言って」
 人間の顔というのはここまで赤くなるものなんだなぁ、などと感想を抱いてしまうぐらいに赤面している千代に、意地悪な笑みを浮かべながら追求する玉青。
「わ、私……ぉ、オナニーなんてした事……ありません……」
「うふふ、よく言えました。じゃあ、ご褒美♪」
 今まで秘裂を撫で回しているだけだった指が、膣口に侵入すべくあてがわれた。
「嫌ぁ! やめてください! そこだけはぁ! あああ!」
「ふふふ……」
 今だ誰も触れていない不可侵の領域に、玉青の中指が入っていく。
「っつ!? 痛っ! 痛い、です……お願いします……やめて……」
「まだまだ全然入り口よ」
 初めこそ中々濡れなかった秘裂は、今では割れ目が開き淫水が垂れている。
 多少きついが問題なく指は入っていった。ゆっくりと。
 一気に進まず、進んでは戻り、戻っては進む。
 指の動きに合わせるように、淫水は溢れてきた。
「あぁっ! はぁ、ん……ふぃあっ!?」
 千代の声も、今では痛みよりも快楽の方が勝っていることがよくわかる。
「案外エッチな子だったのね。ふふ、いいわ」
 一度引き抜かれる玉青の人差し指。
 そして今度は、中指と共に人差し指も添えて。二本の指が千代の中へ入っていく。
「ひぃゃっ……!?」
 殆ど悲鳴に近い声を上げる千代。だが、もう拒絶の言葉は出てこない。
「あぁ、ん! ああぁっ! なにか、きちゃう! へんなのが……ぁ!」
「イきそうなのね。いいわ、全部私に任せてイッてしまいなさい」
 快楽の絶頂へ登りつめる千代に応える様に、玉青は指の動きを激しく動かす。
「あ……ああぁぁーっ!」
 全身を痙攣させながら、千代は人生で初めて快感の頂きに至った。
143玉千代の日(8):2006/08/15(火) 14:32:11 ID:xOnMx66n
「はぁ、はぁ、はぁ……」
 千代は自分の荒い息遣いを半ば他人事のように、呆然と聞いていた。
 カラダに力がまるで入らない。
 何も考えられない。
 だが、カラダには先程駆け巡った未知の感覚の余韻が残っている。
 その事に恐怖する一方で、どこか満足感のあるような……はっきり言ってしまえば、正直気持ちよかったかも……という思いも確かにあった。
「千代ちゃんのイッた時の顔、すごく可愛かったわ―――」
 そんな千代の思いを知ってか知らずか、玉青は千代の髪を優しく撫で、満足げに微笑む。
「それじゃ、イッたばかりの千代ちゃんの大事な所、よく見せてもらおうかしら」
 それまで千代と向かい合っていた玉青は、ゆっくりとその身を起こす。
千代の下半身の方へ頭を向け、捲られたスカートの中のぐしょぐしょに濡れたショーツと、ずれたショーツから垣間見える秘部を凝視する。
このとき玉青は千代の顔にお尻を向けて四つん這いになったので、千代の目の前にも、玉青の濡れそぼった秘部が大写しになっていた。
自分のものより成熟している上に、自身では中々見ることの出来ない部分を、呆然と見つめる千代。
玉青はというと、千代のショーツに手を掛け、脱がし始めていた。
千代にはもう、抵抗するだけの気力も力もなく、されるがままだ。
「まだ生えてるのは産毛ばっかりね。それでも―――こんなに溢れちゃってるのを見ると、なんだか不思議」
 玉青は、その未成熟さと淫靡さが織り成す二律背反に感動を覚えているようだ。
 だがやがて、甘い蜜に引き寄せられるように、秘裂に舌を這わせ、舐め回す。
「ひゃっ!?」
 千代はイッたばかりで敏感になっている秘裂を突然舐められ、驚いた。
「ま、まだするんですか!? あぅ、んっ!」
「まだこれから、よ……ねぇ、私のも舐めて、お願い」
 新たな快楽の波に再び頭が真っ白になりそうな千代だったが、このままやられっぱなしは少し癪だな、と思いも確かにあった。
 一度決めてしまったら、後はもう本能に任せるだけだった。
玉青の秘裂へ口をつける。
最初はゆっくりと丹念に、と思ったが、千代自身も刺激され続けているので、実際にはそんな余裕はなかった。
まるで犬のように淫水で溢れたそこを貪る。
「あふっ、はぁ、ん。あぁ、いいわ。上手よ千代ちゃんっ!」
「ぁああぁ! 私、わたし、またっ! んっ!」
「イきましょう、い、一緒に、ぁん!」
「あああぁっ!」

「―――――ぇ………玉青ちゃん……? 千代、ちゃん?」
144玉千代の日(9):2006/08/15(火) 14:33:05 ID:xOnMx66n
 ……その声に、玉青と千代の二人は、快楽とは全く別の理由で体をビクッと震わせ、硬直した。
 声の方に目を向けるのが怖い。
 だが、その意思とは裏腹に玉青の視界は、信じられない光景を見て愕然とする渚砂を捕らえてしまった。
 どうして……鍵はかけたはずなのに?
 それは無意味な疑問だった。
渚砂は玉青のルームメイトであり、同室である以上、当然渚砂も部屋の鍵を持っているのだから。
つまり皮肉な事に、最も見られたくない人物が、唯一目撃者となりえるのだ。
……見られたくない? 見られたからといってなんなのだろう。
そもそも、これは渚砂への想いを断ち切るために始めた行為だ。
だからそれを渚砂に見られようと、それで軽蔑されようと……。
そこまで考えて、玉青は凍りつく。

………渚砂ちゃんに……軽蔑される……?

今の今まで渚砂ちゃんへの想いを振り切る一心で、深く考えてはいなかったが……そんなことになって、私は……涼水玉青は本当に生きていけるの……?
渚砂ちゃんに避けられ、口も聞いてくれず、視線も合わせようともされず……そんな生活に耐える事ができるの……?
そんな……そんな、生活…………地獄以外の何だと言うのだろう。
私は……ただ目の前の苦悩から逃げて……もっとも根本的なところを間違えてしまったのではないか?

 玉青はうな垂れ、顔を上げることが出来なかった。
 このまま渚砂が走り去りでもしたら……机の上にあるペーパーナイフで自分の首をかき切ってしまうかもしれない。
 ある意味被害者である千代も、何も言わない。言えないようだ。
 最初こそ無理矢理だったものの、途中からは明らかに自ら望んで行為に耽っていたことに対する罪悪感か。
 どうしよう、どうしよう、どうしよう!?
玉青の頭の中は、ただその言葉に埋め尽くされた。
いったいどうしたら……。

「………あの、さ、玉青ちゃん。私も、混ぜて?」

 ………。
 ………………。
 …………………………。
 …………………………………………………はい?
14562:2006/08/15(火) 14:34:02 ID:xOnMx66n
本日はここまで。
次で終わる予定です。

最初の段階では、

渚砂「玉青ちゃんは千代ちゃんにひどいことしたよね(´・ω・`)」

玉青「(´;ω;`)ブワッ 」

とか、そんな感じで丸く収めようかと思っていましたが、気が変わって3Pの流れにしてみました。
最近コメディタッチの作品が多く見られるので、その影響受けちゃったのかな。

まぁ、とにかく皆さんGJ! です。
146変身部にようこそ!(9):2006/08/15(火) 17:21:36 ID:HUjoXKMD
いかにも気持ちいいといった様子
「……はうう、かぁいいよぉ」
……?な、渚砂さん……ですよね?
なんとも理解しがたい夜々であった
側にいる光莉も文字通り目が点になっていた
かわいかった


可愛いは正義、誰が言ったか知らないが少なくともそれが光莉なら事実だと夜々は思う
「ほら、メイドなんだからご主人様って呼んでくれない」
「や、ご主人……さま」
「うん、いいわ」
顔を赤らめて言うのは殺人的だ
こんな状況の倒錯的な自分たちには似合っている、そんな気がした

後ろに回していた手をだんだんと下ろしていき、スカートに吸い込まれていく
装飾のフリルを書き分け、太股をなぞりながらもショーツに触れる
「光莉ぃ、これは何かしら?」
「な、何って……」
「メイドさんはこういうのはいちゃいけないんだけど」
「えぇっ!そう……なの?」
「そうよ、だから私が……」
「ひぁっ」
言うよりも早くショーツを下ろして脱がしてしまった
実際、無意識に光莉も脱がせやすいようにしていたのだがそんなことには気付かない
147変身部にようこそ!(10):2006/08/15(火) 17:22:37 ID:HUjoXKMD
「これは何かしら?」
「その……夜々ちゃんだって」
既にびしょびしょになっていたショーツを光莉の面前に掲げてみてもあまり効果はない
夜々のボンテージの股の間からは光で溢れかえっているのだ
それは今に始まった事ではなく抱きついたときからで、エプロンドレスの前面はしみになっている
そもそも革はあまり液体を吸うことはなく、直接着ているので不快であるだけだ
「脱がせてくれない」
「うん……はい、ご主人様」
一言一言が夜々を昂ぶらせさらに濡れていってしまう
それでも、服の構造自体が複雑なのか中々脱がせてもらえない

「もう、いいわ」
痺れを切らしてついには全て脱いでしまう
じらすのは好きでもじらされるのは慣れていない
「ベッドでやってちょうだい」
千華留の声に一瞬正気を取り戻し想像していた通りの目的でベッドにいくはめになる
我慢するのもいやだが、床でやるのは光莉が可哀想過ぎる
せっかく快楽を味あわせてあげるんだから

「光莉、おねだりしてみてくれない」
つい見たくなってしまった
「ご主人様、私を気持ちよくさせてください」
そう秘裂を自分で開きながら顔を真っ赤にする
「夜々ちゃん、私のは……甘いよ……?」
聞き終わる前には押し倒していた
148変身部にようこそ!(11):2006/08/15(火) 17:23:17 ID:HUjoXKMD
時を同じくして、玉青は新たな快感に目覚めていた
いや、その快感に溺れていきそうな表情からは覚醒している感じは受けない
もう既にベッドの上にいた二人は玉青がお尻を渚砂に向け、四つん這いになっていた
渚砂の舌は玉青のアナルへ出たり入ったり、周囲を嘗め回したりと着実に攻める
指は秘所をかき回しながら、突起をつねっていく
「あんっ……あっ、あああ」
「玉青ちゃんこんなところで感じてるんだ、やらしぃ」
そう玉青の欲望を書き立てる渚砂の声の方が淫靡だ

玉青の秘裂から既にとめどなく蜜が溢れ、シーツの色を濃くしていく
「あぁっ、なぎ、さちゃん……もうっ!」
「だ〜め」
幼児退行したかの喋り方から残酷な言葉が飛び出し、舌も、指の動きも止まる
生殺しの玉青は自然と手が動かそうとしても渚砂に止められてしまう
「お願い、渚砂ちゃん……イかせてっ」
「どーしよっかなぁ?」
「私……もう、おかしくなっちゃうんです」
そんな会話の中でも玉青の手は渚砂に邪魔されるばかり
全身が震えてくる
149変身部にようこそ!(12):2006/08/15(火) 17:24:25 ID:HUjoXKMD
「『わん』って言ってよ」
「……わん?」
確かに玉青の格好には丁度いいのかもしれない
さっき脱がされたパンツには犬みたいな尻尾がついていたし、犬耳はまだついたままだ
「そう、もう玉青ちゃんは『わん』しか言っちゃだめだよ」
「なぎさ……ちゃん」
そういった瞬間、渚砂は背を向け立ち去ろうとする
イけない玉青を残したまま
「待って……ああっ、わっ、わんわん」
「はい、よぉく出来ました。ご褒美あげなくちゃね」

喜んで玉青はお尻を突き上げ、まるで本当に待て、とでも飼い主に言われているようだ
お尻に指を突き立て、舌を秘裂に這わせていく
甘酸っぱい蜜を舐め、突起を舌先でこねくり回していく
「わぁぁんっ…わん、わんん!」
「……かぁいい」
そんな呟きも聞こえないくらい玉青は感じていた
いつもとは逆に攻められ、なれない快感に酔っていく
「わぁぁ、ん……わんわんわああああん」

頂点に達しそうなのを分かってさらし激しく攻め立てていく
緩くなってきたアナルには深く指を差し入れ、蜜を音を立てる様に吸い聴覚的にも快感を与える
「わん、わあぁぁん……わああああんんんっ」
秘所からは大量の愛液を零し、玉青は犬のままイってしまった

「玉青ちゃん……今度は私を楽しませてくれるかな?」
「わん!」
その瞳はいつもより輝きを増していた
150変身部にようこそ!(13):2006/08/15(火) 19:02:46 ID:HUjoXKMD

こんな淫行を見つめる者がいた
2人の少女が4つの瞳で
蕾と千代
それが二人の正体だった

―――数刻前
夜々に捨てられて?しまった蕾はつけることにした
そんな時に会ったのが千代だった
渚砂お姉さまと一緒に帰ろうとしたら玉青様と行ってしまったんです、とのことらしい
鈍くさい奴かと思っていたが自分と似たような様子だ
その上、それぞれの追いかけている2人は同じ方に行ったらしい

夜々先輩に気付かれないようにつけていくと、ル・リムの校舎へと入っていく
制服が目立ってもル・リムの生徒は気にしていないらしい
自由なのか、ボケているのか分からなかった

光莉と夜々が部屋に入ったのを見届けると、外側から除こうと校舎を大回りした
少し迷ったものの蕾の先導でさっきの部屋の前辺りまで来た
「な、なんで光莉先輩が……」
「見つかってしまいます」
思いの外早く千代の手が動き蕾の口を閉じる
反対の手はしぃっ、といった感じで口の前で指が一本だけ縦にされていた
「分かってるわよ!」
「なら、いいですけど……」
殺した声で返すと、とたんに千代は萎縮してしまう
151変身部にようこそ!(13):2006/08/15(火) 19:03:34 ID:HUjoXKMD
「2人も来てくれたのね、籠女ちゃんも。嬉しいわ」
部屋の中に連れて行かれ、千華留から声を掛けられた
見ていた4人の先輩はといえば、メイドさんはご奉仕していて、犬はじゃれていた
それを見ているだけで、体は熱くなり、同時に切なくなっていく
「う〜ん、アレなら大体絆奈ちゃんたちとサイズは同じくらいだし……お願いね」
アレで通じたのか絆奈たちはどこかから服を持ってきた
絆奈の手にはゴスロリらしき黒系のが、檸檬の手に猫耳とか尻尾とか

あっという間に剥かれ、あっという間に着せられてしまった
ゴスロリな蕾とネコっぽい千代
サイズも殆どピッタリで見た目などもいうこともない
「作っておいて良かったわ。楽しんできてね〜」
そんな言葉とともに背中を押され、蕾は夜々達の方に、千代は渚砂達の方へ行く
「あぁ〜、蕾ちゃん可愛い」
「そういう光莉のが可愛いわよ」
「そうですよ。光莉先輩のが可愛いです」
ここは夜々先輩といつも一緒だ

「で、蕾は何しに来たわけ?」
「その……」
「あの、蕾ちゃんも一緒にしない?」
「は、はいっ!」
「光莉ぃ」
溜息はかき消されていった……

「あぁっ!ネコミミ千代ちゃんかぁいい」
「わん、わんわぁぁん」
「大丈夫だよ。玉青ちゃんも楽しませてあげるね」
「あ、あの渚砂お姉さま?」
「千代ちゃんは『にゃ〜』だからね」
「にゃ、にゃ〜」
「玉青ちゃんも千代ちゃんもかぁいいよぉ。かぁいいものはぜ〜んぶお持ち帰りぃ」

「籠女ちゃんも来たし、私たちもいいことしましょっか」
「はーい」
これからやる事にも拘らず無邪気な返事だった
152変身部にようこそ!(14):2006/08/15(火) 19:04:16 ID:HUjoXKMD
―――数日後
「千華留お姉さま、出来ました?」
「あら?檸檬ちゃん気になるの〜?」
「あっ、その……」
「はーい、私は見たいでーす」
「そうよね。檸檬ちゃんも恥ずかしがらなくていいのよ」
薄暗い視聴覚室
プロジェクターにはお手製らしいDVDがセットされ、再生を待っているかのようだ
その状態で尋ねる檸檬は意外とドジっ娘かもしれない
「今回で記念すべき第100回だもの。それに相応しいと思うわ」
「わ〜い」
素直に喜ぶ絆奈に顔を赤らめる檸檬、パーシヴァルと話している籠女
「じゃあ、はじめるわよ」

3、2、1とよく見るようなカウントが映し出され、変身部と大写しになる
そして、本編
『わん、わんわあああんっ』
犬の玉青が喘ぐ
『私のは……甘いよ……?』
メイドの光莉は誘う
と、まぁこんな具合

「うん、よかったわぁ。新しいカメラにしておいて」
「千華留お姉さまの編集も上手でしたよ」
「そう?ありがとう、絆奈ちゃん。渚砂ちゃんたちも喜んでくれるかしら?」
そんな感想もどうかと思うが、本人たちは満足らしい
でも実際、プレゼントしてあげれば喜ぶだろう

「あ、あの……千華留さま」
「何かしら?」
「お願いがあるんですが……」
ル・リムの生徒に声を掛けられる
『101本目ね』
千華留は口だけで絆奈に伝える
笑顔で絆奈はそれに応えた


――――Fin
153名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 19:05:05 ID:HUjoXKMD
何故か『源千華留の陰謀』見たいになってしまいました
エロは少なく、冗長ですいません
読んで頂いた方、ありがとうございました
職人の皆様、GJ!です
154名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 19:24:37 ID:pMgsLNmr
>>153
面白かったです! GJ!
155名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 19:51:16 ID:xOnMx66n
>>153
GJ! 楽しめました。
ただ、中の人ネタのさじ加減を間違えると、人によってはあまり面白くないかも知れないな、とも思いましたが。
私はアカイイトもひぐらしも好きなので全く無問題ですがw
156名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 23:29:16 ID:bTnYFcqQ
続編きてました〜〜〜GJ!
157名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 02:28:52 ID:f4vhcO1y
渚玉千!渚玉千!渚玉千クルー
158名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 04:30:10 ID:F0B1oj4p
>>145>>153

どちらも長編GJでした
また続き期待しております
159名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 07:12:58 ID:al/cuhrg
>>145
GJです。続きに期待しています。
>>153
乙でした。…千華留お姉様、策士だw

僕も久々に何本か書き始めましたが(そのうち1本は夜光)
あまりにも暗すぎるのでボツに。
アニメ終わる前からこれはどうかと。と思ったので。
とりあえず、前の会社編でも1つ。
160名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:36:52 ID:fNPhg9XQ
暗くてもみてみたいなあ
よるよるはかわいそうだが不幸が似合う
161名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:00:50 ID:ocF88XiO
#流れを読まずにゴメン。

「花園静馬を打倒し、エトワール位をスピカにもたらすべし!」
生徒会長・冬森詩音の命を受けたスピカ生一同は宿命のライバル校
聖ミアトル女学園へ乗り込んでいった。
「ふうっ……。もうかれこれ一時間は歩いているのにまだ着かないの?」
「本当です。これじゃ、日が暮れちゃいます」
ボヤく夜々と蕾を先頭に森の中を歩き続ける。
やがて差し込む光が見えて、一同はこの退屈な行進に終焉が訪れたことに安堵した。
「やっとこの薄暗い森ともオサラバね!」
「あっ、夜々先輩、抜け駆け禁止です!」
我先にと駆け出す夜々と蕾の足が唐突に止まった。
「な、なによアレはーっ!?」
「広場の中心にキングサイズのベッドが置かれてますよーっ!?」
一同がよく見ると、ベッドの上にはおかっぱ髪の可愛らしい少女が
ちょこんと腰をかけていた。
「あ……ようこそ、スピカの皆さん。私、1年生の月舘千代といいます。
 私、皆さんが来たら『相手になってあげるわ』って言うように
 言われたんですけれど、何の相手をすればいいのでしょうか……」
視線を泳がせる千代の様子には目もくれず、スピカ生たちは
『相手になる』という箇所にのみ過敏に反応した。
「よーし、ここは一年生同士、この私がお相手しちゃいます!」
「何言ってるの! あんな初心そうな娘、私のテクで骨抜きにしてあげるわ!」
夜々と蕾がベッドへ駆け出そうとする寸前、一足先に何者かの影が飛び出した。
「キミたちには任せておけないな……」
「「け、剣城要〜〜っ!!」」
後ろ姿をスピカ生が見送る中、華麗なステップで要はベッドへと近づいていく。
「あ……あわわわ……。生徒会副会長にしてスピカ5大スターの剣城先輩が一番手だなんて……」
「こっ、これは完全に私たちの出番は無くなったわね」
ベッドに辿り着いた要は千代の隣に悠然と腰掛けて、なにやらおしゃべりを始めた。
「あの……私、ここに来る前に玉青おねえ……先輩にえっちな本を渡されて……。
 『これを読んで予習しておきなさい』って言われたんですけれど何が何だか……」
「本でのお勉強は大切だね。だけど、キミのような可愛い子ならもっと効率の良い方法がある。
 『百聞は一見に如かず』ということさ」
「それって、どういう……きゃぁっ!」
小首を傾げる千代を押し倒してスカートをまくり上げ、閉じようとする脚を無理に開いて、
その下にある秘所を透かし見るかのように、要は千代の下着をじっとりと見つめた。
「白か……。我がスピカを象徴する色だ。私たちに何もかも捧げるつもりで来たということかな」
「そんなこと、ありませ……きゃんっ……」
下着の上から秘所を撫で上げられて、千代は反論を続けることができない。
チョンチョンと丹念に秘所を指で弾かれて、千代の呼吸は少しずつ荒くなっていった。
「あ……あれは奥義『恥丘隠弾過』?」
「し、知ってるの? 光莉ーっ!?」
162名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:05:47 ID:mSw0tfFg
【恥丘隠弾過】
 戦国時代、捕らえた敵国の女忍者を拷問するために編み出された拷問技。
 陰部を過酷に嬲られる羞恥と快感で全身が燃えるように熱くなり、さらに、
 激しく息を吐くことで呼吸が困難になるという二重の苦しみを味わわせる技である。
 なお、この技にかかった者は激しく息を吐くことになるが、その中に含まれる
 二酸化炭素が地球温暖化の原因として今日の常識になっていることに、
 懸命なる読者諸氏は皮肉を感じていることだろう。(民明書房刊「常識を疑え」より)

「でも、この技はその過激さ故に継承者が絶えて久しいはず……。それを剣城先輩が……」
「フッフフ。私はとんでもない人をパートナーにもったみたいだわ……」
満足そうに微笑む桃実の視線の先には、今まさに未知の感覚に飲み込まれそうになる千代の姿があった。
「怖がることはないさ。ありのままの自分をさらけ出してごらん」
「いやっ! こんなのダメです……。あっ! ああぁぁ〜っ!!」
抵抗も虚しく、下着の中に滑り込んでいた要の指の動きが激しさを増すと
千代の秘所は与えられた快感を余すところ無く受け入れ、やがて飽和する。
くったりとベッドに倒れ込む千代に手近な毛布を掛け、要はゆっくりと仲間の元へ帰還した。
「ご苦労だったね、要」
「フッ……」
天音との短いやりとりを終えて、要は桃実に向かって微笑みを零した。
「よーし、幸先良くスピカが一勝よ!」
「エトワールとやらもこの調子で、あっという間に片付けてあげますよ!」
どこまでも広がる青空の下、夜々と蕾の笑い声が高らかに響き渡った。

[次回]
スピカ絶体絶命の危機に駆けつけた帰国子女の正体は!?
『ボクがスピカ第一の助っ人だよ!』に続く。

#前回に続き、またもギャグモノでしたが、
#元ネタ知らない&こういうネタが嫌いな人には申し訳ない。
#もちろん、続きません。
163名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 01:46:31 ID:Y7C/MH12
今更ながら>>118-119の続き
ちと書き方変えました

>>162
この作品であのノリのSSを読めるとはw
ギャグものは好きなので今後も書いて欲しいです

164名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 01:49:23 ID:Y7C/MH12
千華留は開けようとしたドアをそっと閉じ、静かに真箏の傍に歩いてきた。
そして優しく真箏の身体を正面から抱きしめ耳元から話しかけた。
「ふふふ、悪い狼さん。貴方は何がお望みなのかしら?」
「チカ……麗しい姉妹のようにもっとギュッとボクのことを抱きしめて、キスして……。
そしてボクに愛の言葉を囁きながら身体全体を愛撫して欲しい……。」
「あとボクはみんなの前では獰猛果敢な狼だけれども、チカの前では
一人の少女でいたいんだ。そう・・・さながら狼に食べられる赤ずきんちゃんみたいに。」
クスッ、と笑いながら千華留は真箏の潤んだ顔を持ち上げ口付けを交わした。
触れるような軽いキスではなく、お互いがお互いの口内を下で掻き回すような濃厚な接吻だ。
チュウ、レロレロ……プッ
それと同時に千華留は真箏の頭をふんわりと撫でた。

―うふっ、マコちゃんは少し勘違いをしているわね。
 貴方はこの場合は赤ずきんちゃんに食べられる狼さんなのだから……。

ひとしきり口付けを交わし終えると、二人は肩で息をしながらお互いを見合った。
真箏はもの欲しそうな顔をして顔を赤らめ
それに対して千華留は相も変わらない優しげな笑みを浮かべて
「さて、マコちゃんの外見は良しとして身体のほうは魅力的な成長を遂げたのかしら?」
千華留はすっと真箏の後ろに忍び寄りぎゅっと抱きしめた。
真箏はそれに安心したのかすっかり身を委ねている。

「ん・・・。あっちでは音楽のことばかり考えていて勉強していたものだから
あまり以前とは変わらないと思うよ。」
その声を聞き、千華留はさらにほくそ笑んで真箏が身に着けていた服を脱がしにかかった。
そして胸に手をやり推し量るように撫で上げる。
「……そうかしら?以前よりも重量はあがっていると思うわ。」
「でもグラマラスなボディーには程遠いと思うよ……?」
「ふふふ、わたしは今のマコちゃんくらいの控えめな胸のほうが好きよ。
しっとりとした手触りがあって、感度も良いし。
まあ大きければそれはそれで揉み応えはあるけれども。
でもマコちゃんは今くらいの大きさのほうが似合っていて可愛いと思うわ。」

クスッと笑いながら千華留はそっと耳たぶに口付ける。
それを聞いた真箏は満足したのか嬉しそうな顔を見せている。
165名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 01:50:24 ID:0TCUVYwc
>>162
恥丘隠弾過吹いたw
166名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 01:51:23 ID:Y7C/MH12
「ふふ、チカのお気に入りのあの三人組も胸は小ぶりみたいだからね。」
「あら?何のことかしら……?それじゃ、ブラも取っちゃいましょうか。」
「うん……。」
ブラを取り上げるとそこには小さめながらも形の良い美乳が姿を表した。
千華留は上機嫌になりながらゆっくりとそこに手を添えて優しく揉み解す。
「んっ……チカ、いいよ……。」
「ふふっ、やっぱりマコちゃんは感度が良いわね。」
「……チカにしてもらっていると思うとそれだけで心の内から興奮するんだ。」
「あら、ありがとう。……もう硬くなってきたわね。」

そう言いながら既にピンと立っている乳首を手でそっと弾いた。
「あんっ、チカ……。」
「ほんと、うらやましいくらいだわ、マコちゃんの感度の良さは。」
「そ、そんなこと言わないで……あっ。」
胸を弄ばれているなか安心していたせいか、千華留が下着の中に手を入れているのは気づかなかったようだ。
中に進入した指先はクチュクチュとそっと膣の入り口をいじる。

「あっ……!」
「もうびしょびしょよ?マコちゃんのここ……。ふふふ、ほら。」
そう言いながら、スッと蜜を手で掬いあげ、真箏の目の前で見せ付けるようにばたつかせる。
「さあ、あなたのアソコから出たこの汁、自分で舐めて綺麗にしてもらいましょうか……。」
それに反応するように真箏は手についた液体を舐め始めた。
チュッ、ペロッ……。
千華留はその様子を見てふふっと笑いながら眺めている。

「チカ……そろそろちゃんと触ってくれないかい?もうアソコがうずいて仕方ないんだ。」
「うふふ、しょうがない娘ね。」
スルスルと下着を脱がしにかかる。
「じゃあ、一気に満足させてあげましょうか。」
そういいながら千華留は右手を胸に沿わせ、左手で真箏の秘所をいじりはじめた。
―グチュグチュ、クチュッ
そこはもうすっかり良い具合に出来上がっていると千華留はそう判断し、指を挿入し始める。
167名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 01:53:24 ID:Y7C/MH12
「あっ、いいよ……そこ。」
「もう一本入っちゃいそうね。」
繊細な指が内部へヌメリと導かれるように入っていく。

「ああっ!うんっ!」
「どう?気持ちいいかしら?」
「うんっ!いいよ、チカ……!」
「じゃあそろそろフィニッシュといきましょうか。」
そう言ってより強く右手は乳首をキュッキュッと先端をいじり、
左手は秘豆をぎゅっと刷り始めた。
「ああ……ボク、もう……!」
「うふふ、盛大にイっちゃいなさい。」
「ああっ!」

プシャーと秘所から大量の液体が出る。
真箏はぐったりとして、千華留の身体に深く寄り添う。
「……はぁっ!チカ、良かったよ……。」
ふふっ、にこりと千華留は笑いながら真箏の唇にそっと口付けた……。
それはさながら何かの儀式を終えるかのように見えて……。




行為が終わってから数分後、真箏はスラッと立ち上がりつつ、衣服を整え始めた。
「あら?マコちゃんもう行っちゃうのかしら?」
「ああ、もう少しゆっくりしたいのは山々だけども、あの二人をスピカの座から落とすためには、色々と策を練る必要があるからね。
やらなきゃいけないことも少なくはない。あまりグズグズはしてられないんだ。
それにボクの愛は誰しもに均等に捧げられないとならない。」
「チカ、今日はありがと……んっ。」
そんな真箏の言葉をさえぎるように、千華留は後ろからそっと抱きとめた。

「頑張ってね、マコちゃん……。あなたならきっと大丈夫よ。」
「うん……やっぱりチカはボクのお姉さんだよ……。」
その言葉を聞いて何かを閃いたのか、千華留は抱きしめていた真箏を離して、頬に手を添えてこう言った。

「マコちゃん……わたし、お姉さんよりもお姉ちゃんって呼ばれるほうが好きだわ。」

……へ……!?

―END―
168名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 01:55:29 ID:Y7C/MH12
おまけ

「うん、そうそう。前屈みになって上目遣いでうるうるとした感じでお願い。」

「……チカお姉ちゃん……。」

ブッ!……このとき源千華留は鼻からだらだらと血を流しながらグッと指を立てていたそうである……。

―これは思っていた以上の破壊力だわ……今度あの三人にも言ってもらいましょうかしら。―

おまけ2

「えーとね、他にもいろいろ呼び方があるのよ。ねえや、アネキ、おねえたま、姉上様とか何とか。今度はどれで呼んでもらおうかしら……。
やっぱりマコちゃんは……あねぇ、かしらね。」

「ははは、良くわからないや、チカは博識だねえ。」

―おしまい―
169名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 01:57:54 ID:Y7C/MH12
はい、ごめんなさい。

とにかくネタが逃げない内にガッと作りたいなと思ったので。
そういうわけで、多少下世話な部分もあるかと思いますが、多めにみて頂ければ・・・。
少しでもお気に召せば嬉しい限りです。
ついでに今更ですがタイトル書き忘れました。
170名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 02:00:47 ID:0TCUVYwc
>>169
GJ
長編お疲れ様でございました
丁度間にレスが入っちゃってすみません

真箏さんというのは小説版の方みたいですね
今度買って読んでみようと思います
171名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 02:09:16 ID:0Ga2gSq6
モエー
千華留様バルスwww
172名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 18:35:06 ID:W9syyXNX
千華留様はエロい策士になれそうだ。
アニメではよるよるがだんだんかわいそうになって
きてるね。とゆうわけで文才のある職人様方、
ど、どうかよるよるを・・・
173名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 22:46:26 ID:r5TeTxHo
>>162

元ネタってあれだよな。
まさかストパニの間逆の作品をパロディに使うとか全く驚いた。
笑えたよ。GOOD JOB
174162:2006/08/18(金) 00:17:04 ID:n+Vq+n3r
>>163
>>165
>>173
楽しんでもらえたようで、とても嬉しいです。
審判を任された千華留がチャイナドレス姿で
「絶頂確認!」とか言うのも考えましたw

特定の元ネタに頼り続けるのもアレですので、
次は正攻法でいきたいと思います。
175123:2006/08/18(金) 03:57:31 ID:VxXdDuYb
【シンデレラ・夜々】

昔々あるところに夜々という継母と義理のお姉さまにいつもこき使われる女の子がいました。
「早くお風呂を洗いたまえ、夜々!」
「夜々、シャンプー新しいの買ってきてね、メリットよ。」
今日も夜々は義理のお姉さまの要と桃実のパシリで大変。
さらに
「おい!夜々、火だ、火をよこせ!」
継母が葉巻を口にくわえながらやってきて、黒い紙とルーペを夜々に渡しました。
夜々はしぶしぶ太陽の光をルーペで集束させてその黒い紙を燃やして、継母のくわえる
葉巻に近づけ火をつけました。今は夜ですが。その継母はやはり冬森会長でした。
会長はせっかく夜々がきれいにした床をその葉巻の灰を落として汚してしまいました。
「夜々、なに?この灰は…ちゃんとお掃除しなさいっていったでしょ!?
 悪い子は火星に代わって折檻よ!」
お前どう見ても太陽だろとつっこみを入れようとしたけど、歯向かうとさらにおでこが
まぶしくなるので何も言い返すことができませでした。
「せっく、じゃなくてせっかんですね、お母様!」
要と桃実は夜々をせっくすじゃなくて、せっかんしたくてうずうずしています。
「どっちでもいいわ、お風呂場へ連れて行きなさい。」
「なんで私がシンデレラ役なのよ…どうみても光莉が適役でしょう…」
夜々はぶつぶついいながら要と桃実にお風呂場で、その大きなおっぱいをもまれたり、いんぶを二人の
指でいじられたりと、せっかんされました。

「もういやだ、こんな毎日……」
夜々は自分の部屋のベットの上で、さっきお姉さまにされたことを思い出しながら、
自分の手で体をなぐさめていました。
すると窓から、いつも自分の独り言を聞いてくれるハトさんが、なにか紙切れをくわえて
飛んできました。
「なにかしら、いつもパンくずをあげているお礼なの?うふふ、気持ちだけもらっておくわ。
 あれ?…なにか書いてある」
<おうじ様のおひめ様をぼしゅうちゅう。○月×日 おしろに来てください。ぶとうかい をやります>
夜々がその紙切れをみると、そこにはこの地獄の性活から脱出するヒントが書いてありました。
「どうせ王子さまは天音さんだろうな、私あの人はちょっとね」
と高をくくっていたけど、よく紙を見ると王子様は光莉ちゃんです。
「すぐ行こう」
176【シンデレラ・夜々】2:2006/08/18(金) 03:59:38 ID:VxXdDuYb
しかし王子さまと結婚したいのは彼女だけではありません。要や桃実はもちろん
継母の冬森会長もねらっていました。
要と桃実は夜々のおっきなおっぱいを警戒して、ぶとうかいには参加させないように
いじわるな言い付けを与え外に出さないようにしました。
「いい?夜々、床にこぼしたお豆さんを全部この器に戻さないと外に出ちゃだめよ!」
桃実がお豆さんというとなんかひわいです。
「こんなの拾えるわけないじゃない…あーああもういいや…」
夜々は2,3粒拾ったぐらいでもうあきらめてしまいました。
床一面の落ちているお豆さんに埋もれるように寝ようとすると、唯一の友人のハトさんが助けに来てくれました。
そのハトさんはたくさんの仲間がいて、彼らも手伝うようです。
ハトさんが頭を上下させ器用にくちばしでお豆さんを拾うのをみて、夜々はお姉さまたちみたいに
変態プレイを思いつきましたが、いまはそんなことやってる暇はありませんが、ちょっとだけなら…

ハトさんのおかげで、お豆さんを夜々のも含めてすべて片付けることができました。
夜々は全身が鳥臭くなったのでシャワーを浴びています。ぶとうかいに間に合わないと思うんですけど。
案の定時計をみた夜々は慌てます。それにぶとうかいに来ていくドレスもありません。
途方にくれていると、一人の女性が夜々の家を訪ねてきました。
「私は魔法を研究している魔女の見習いです。どうかモニターになってください。」
「ちょうどいいところに来たわ。私にきれいなドレスを着させてよ。」
「だったらこれなんてどうでしょうか?」
黒くて長い髪に大きな赤いリボンをつけた魔女見習いから、怪しげなブラジャーを受け取りました。
さっそくそのブラをつけると、あら不思議!夜々が、とっても素敵なドレスで着飾った
お姫様に大変身しました!
「よっしゃあ!よーし次よ、次!千華留さん!今度はカボチャの馬車よ!」
「私まだ名乗ってないのに……馬車はありませんが、私が乗ってきた魔法のほうきなら…」

ドギューーーーーン!!

ものすごい速さで夜々が乗る魔法のほうきが空を飛んでいます。
「光莉王子!今行くわよ!」
「や、夜々さん!お、降ろしてぇ!!」
持ち主の千華留さんは何とか柄の部分でぶら下がってます。
177【シンデレラ・夜々】3:2006/08/18(金) 04:01:52 ID:VxXdDuYb
お城の広場ではもう ぶとうかい の予選が始まろうとしていました。
夜々はその受付にぎりぎりでなんとか間に合いました。
「あのー、舞踏会ってなんで予選があるんですか?」
自分がかけた魔法の心配で、夜々についてきた千華留がたずねました。
「そりゃあ、たくさん参加してるからね。でも私、武術には自身があるわ!」
舞踏会でなく武闘会でした。天下一の。
夜々は、南都煩悩一〇八派の一つの南都雉鳩拳の伝承者でとても強いです。
予選を簡単に突破して本戦に勝ち上がりました。
本戦で桃実、要とあたりましたが、それぞれ速攻で昇天させ決勝戦へ。
決勝の相手は、太陽拳の使い手の冬森詩音です。
うおまぶしっ!で苦戦しましたが、千華留から借りたサングラスのおかげで
なんとか勝利をおさめました。
いよいよ光莉王子とご対面です。
興奮して息が荒くなっている夜々に千華留が忠告をします。
「私の魔法は午前0時になると効果を失います…」
「え!?じゃあ効果が切れるとどうなるの?」
「はい、ブラジャーの効果が切れますからそのドレスはなくなり、全裸になります」
すこし不安になっていた夜々は、それを聞いてなぜか安心しました。
「なあんだ、それだけか!0時以降はもう素っ裸になっているから、関係ないじゃん!」
「え、ええええええ!!あ、あんた何をする気ですか!?」
「光莉王子ーーーー!」
夜々は千華留を無視して、階段を駆け上がり光莉王子の元へ。
「なんて素敵なお姫様なんでしょう。」
光莉王子は夜々姫の美しさとおっぱいの大きさに目を奪われました。
夜々はその王子の視線に気づいて、彼女の手をつかみ自分のおっぱいを触らせました。
「こんな胸をもみたいんなら、いくらでももませてあげる…だから早く寝室へ!」
目の前のごちそうを食べたくてしょうがない夜々でした。
「そ、そのまえにお散歩なんてどうですか?」
光莉王子は大きなおっぱいに驚いていましたが、プラトニックな恋愛を望んでいました。
「や、野外プレイですか?」
まったく話がかみ合いません。
178【シンデレラ・夜々】4:2006/08/18(金) 04:05:40 ID:VxXdDuYb
光莉王子が乗る愛馬の後ろに、夜々は乗せてもらいました。
「しっかりつかまってくださいね、夜々姫」
「はい、王子様!このまま誰もいないところへ…」
「あの…腰の周りに手を回してほしいんですけど」
夜々は光莉王子のおっぱいにしっかりつかまっていました。
「乗馬がお上手ですね、王子様」
お世辞でなくて、夜々は本当に光莉王子の手綱さばきに感心していました。
「ありがとう。いつも私にやさしく乗馬を教えてくれる素敵な人がいるんです。
 でも今日はこのお馬さんを残して……」
夜々にとっては面白くない話になりそうです。
夜々はそろそろ光莉王子が誰の持ち物かを、体で教えなくちゃいけないと思いました。
「王子様、この辺で降りませんか?星空がきれいですよ。ゆっくり寝そべりながら……」
そろそろ魔法が切れる0時になりますが、やはり夜々には関係なさそうです。
夜々は魔法が切れる前にもう一糸まとわぬ姿になっています。
「た、たすけてぇ〜!」
夜々は馬から降りた光莉王子の着ているものを、びりびりと破り自分と同じ姿にしようとしました。
リーンゴーンリーンゴーン
午前0時の鐘がなりました。
すると夜々が脱ぎ捨てた服はなくなりました。
それと同時に光莉王子たちが乗っていたお馬さんがピカッと光りだしました。
なんとそのお馬さんが、背が高くて短い水色の髪の女性に変身してしまいました!
夜々と光莉王子はこの光景にびっくりしています。
「あ、天音さん!」
光莉王子は、その女性に抱きつきました。
「どうして、お馬さんになっていたんですか?」
「君のお姫様とのデートのために、しっかりとした馬に乗ってもらいたくて
 変な魔女の見習いに頼んだんだけど、間違って自分がその馬になってしまったんだ。面目ない……」
天音は恥ずかしそうに事の成り行きを話しました。
「ありがとう…ありがとう、天音さん。私やっぱりあなたと結婚します!」
「え!?私はただの乗馬の教師だよ…」
「私、勇気がなくってずっと告白できなかったんです。
 お父さん様もいつまでも結婚しない私をみかねて、武闘会なんて開いて……
 でも私のためにお馬さんになってくれるなんて……お願い!私と結婚して!」
「光莉王子……私も君のことが……」
もう二人だけの世界です。

「ちょ、なんなのよ!この展開は!なんでここで天音さんが出てくるのよ!
 おい!千華留、出てこーーい!どういうことだ!ゴルァ!!」

光莉王子と天音姫は末永く幸せに暮らしました。めでたし、めでたし。

シンデレラ・天音 おわり

「タイトル変わってるじゃねーか!!」

だれか夜々ちゃんを幸せにしてあげてください。
179名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 06:00:51 ID:MAU2eYwn
GJ!GJ!GJ!
コーヒーに画面吹いた!!!!
180172:2006/08/18(金) 10:08:44 ID:FsGupEeE
うおおおお、よるよるがきてる〜〜
でも不憫な役回りなのねw笑えました。
181名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 20:58:16 ID:orN5m4nL
>>178
太陽拳吹いたw
182名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 21:41:07 ID:1FG1l0SB
             _,  -――- 、_
            /::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
           /-―‐‐‐./--、_ ./-、 _:::ヽ
           /:::::://:::::/::::::::::::/::/!‐-_`_',
          /::::::/:i::/:/:::::::::::i l|:i リ:/l::::i:::l
         /::::::/:::リ:::|:::::::::::i{_! j、〃 !lリ:::l
          i::::::/::r‐‐.、:::::::/:!イテァ=  、_!::l
       , -┘ ̄´   ゜fr::::i l `゙   テノ::,'  くるっぽー…
   , -‐ ´        f:|::::::l. !     , /:i::i    二次創作でも幸せになれないー…
 _ - ≦-、___/   !_|::::::|!   ´/::::l/   夢を見せて全部見せて…
/_r_ _/`ヽ _    _ / !l::::|ソ ヽ、r f‐ヾ、j   シンデレラになろうよー…  
    /  ̄   ̄ .l7´ \ !l:::l i|_//.i|ー〉ヽ
    i     ヽ、 l L_ゝ〉:|ヽ-ノ_ .lヽ/ .}
.    !  、   ヽ ー‐//、リ ハ、 /!   !
    ヽ   ヽ、_   i /<   `ソ l ヾ、}-、 /
      ヽ    ` ヾ`\ヽ、 ´f‐ヽ/´ヾ_イ
     //!.、    ` }   \ ヽ/´ヽ、Y!
     || |::{ヽ     ヽ    /     i ト、  r‐-´ヽ、
     || |::ヽヽ.     ',  /     ./ノリi r‐´ー--‐´-、_,
     || |:::::ヽ\ `ー ‐/     ./ イ i| ヾ!.   l   /
183名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 22:12:25 ID:farn9w1b
最近、玉×渚分が欠乏してる 誰か
お願いします
184名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 04:29:54 ID:KjpIfIF4
>>178
乙かれ、超GKJ!!!!!!
マジテラワロッシュwwwwwwwwwwww
185175:2006/08/19(土) 14:23:28 ID:wQhx+z6/
>>179さん >>180さん >>181さん >>184さん
笑ってくれてうれしいです。読んでくれてありがとうございます。
>>182の夜々ちゃんと、夜々ちゃんファンの人、気を悪くしたらごめんさい。
こんなオチですが、私も夜々ちゃんのことが大好きです。
あと冬森会長も。

そして、いつも名作を投下されている職人さんたちGJです!!
186名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 18:38:32 ID:YgZc3Dfi
夜々ファンですがむしろよるよるらしくておもしろかったです
なんだかんだで幸せになれないよるよるGJ!
187名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 22:09:38 ID:9DOonRSB
昔話って素敵だよね。

鉄パイプとかよるよるの叫びとか頭から離れないんだ。
誰かどうにかしてくれwwww
188名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 01:14:24 ID:DRQHvju9
このスレでも今まで出てこなかったル・リムの生徒が最近出てくるようになりましたね。
ただ籠女がでてないですね。(エロに参加していない)
書くとしたら籠女と誰がいいと思いますか?
189名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 01:24:02 ID:TjETo5fP
籠女ですか。やっぱりちかるんでは
190名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 02:26:25 ID:8iY0QEkW
>>188
そうですね
渚砂さんと籠女ちゃんなどは結構良いかと思います〜
191名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 03:12:52 ID:8QCqO0bQ
籠女ちゃんにいかされて、“くてっ”てなる夜々ちゃんとか?
192名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 15:12:22 ID:IuYpf3tz
籠女とよるよるのコンビ。
みてみたいね。もちろんよるよる受けで 
193名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 21:48:44 ID:IJhpITj2
「ああっ…!」
(えっ……ちょっと、やだっ!)
唐突に押さえ込まれて狼狽する私を、彼女の大きな瞳が見つめている。
いかなる感情も読み取れないポーカーフェイスが却って私の焦燥心をかき立てた。
覆い被さった彼女から逃れようと必死で藻掻くものの、
一見して華奢そうな彼女の身体はビクともしない。
油断していた。
薄ぼんやりした様子の彼女を見たとき、こんな娘なら楽々と落とせると思った。
それなのに、現実に頬を紅潮させて汗を流しているのは私の方だった。
彼女の指が巧みに動いて私の抵抗を封じ込め、追いつめていく。
(ダメっ……! このままじゃ、私……)
そう思う間にも、無情にも限界に近づいていく。

「「1! 2! 3! 4! 5! 6! 7! 8! 9! 10!!」」

「籠女ちゃんがロミオ!」
「ウソ……」
信じられない展開に、私の身体はへなへなと崩れ落ちた。
「ロミオよロミオ、あなたはどうしてロミオなの……?」
白檀さんの呟きが遠くから聞こえた気がした。

#籠女×夜々といえばこのシーンだと思った。
#紛らわしくない、ちゃんとしたエロは別の職人さんにお任せしますw
194名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 23:22:18 ID:Eog79P73
>>193
ワロタ
195178:2006/08/22(火) 23:44:54 ID:mTH9E3NA
>>193さん おもしろかったです!GJです!!
>>186さん >>187さん ありがとうございます!

>>178の続きの話で完結編です。
【シンデレラ・完結編】
これは、とある国の昔話。
ある小さな町に、幼いころ両親をなくし意地悪な継母に引き取られた、渚砂という女の子がいました。
渚砂はいつかこのつらくて苦しい生活から抜け出したいといつも思っていました。
ある日お城で王子様が舞踏会を開くというので
渚砂はその王子様に気に入れられようとあれこれ考えていました。
渚砂はまず踊りやすくてきれいなダンスシューズを買いに、近所の小さな靴屋へ行きました。
その靴屋は渚砂の友達の玉青という女性が切り盛りしています。
「こんにちは、玉青ちゃん。ダンスシューズがほしいんだけど」
「いらっしゃい、渚砂ちゃん。サイズはいくつでしたっけ?」
「23.5cmだけど、私の足って横が広いから、すこし大きいほうがいいかな?」
「あの、少し時間をいただけたら、渚砂ちゃんにぴったり合うのをおつくりしますけど?」
「え、ホントに?じゃあお願い、玉青ちゃん!」
玉青は、さっそく靴を脱いでもらって、寸法を測りました。
玉青は渚砂のことが大好きで、いつも親切にしています。そして彼女の幸せを願っていました。
しかし複雑な気分です。渚砂がもし王子様に気に入られたら、結婚してしまうから。

舞踏会当日になり渚砂は、家のクローゼットをあけ舞踏会に着ていくドレスを考えています。
「うーん、どれもピンとこないなぁ。かといって新しいのを買うのにお金ないし……」
渚砂は毎日継母にくたくたになるまで働かせられているのに、お小遣いはほとんどもらえません。

悩んでいると、突然家の入り口のドアがバタンと開き、一人の女性が慌てて入ってきました。
「勝手に入ってきてごめんなさい!しばらくここへ匿わせてください!」
どうやらその女性は誰かに追いかけられているようです。
渚砂はクローゼットにその女性を隠しました。
するとすぐに入り口のドアを強くノックする音がしました。
ドンドンドン
「ちょっとあけてもらえないかな?」
渚砂はドアを開けると、黒くてさらさらなロングヘアーで、目つきが鋭い女性がいました。
その人はとても怒っているようです。
「いま黒い髪で大きな赤いリボンをつけた女が来なかった?」
すごい剣幕で渚砂を脅すように聞きました。
渚砂はただ事じゃないと思い、匿った女性をかばうことにしました。
「はい、その女性でしたらすぐに森のほうへ駆けていきましたけど。」
「ち、すばしっこいな、千華留め!ありがとう、邪魔したわね。」
そういうと、その女性は森のほうへすごい速さで走っていきました。
196【シンデレラ・完結編】2:2006/08/22(火) 23:47:16 ID:mTH9E3NA
「ありがとう、助かりました。」
クローゼットから追われていた女性が出てきてお礼を言いました。
「どうしたんですか?」
「えっと……その…私、魔女の見習いなんですけど、ちょっと魔法で失敗しちゃって…
 でもホント助かりました。あなたは命の恩人です。」
「え、命の恩人?そんな大げさですよ……」
「なにかお礼をさせてください!私にできることでしたらなんなりと!」
渚砂は断ろうとしましたが、その魔女の見習いはどうしてもお礼がしたいそうです。
「じゃ、じゃあ、ドレスがほしいんだけど。」
「お安い御用です。それでしたらこのダンスシューズをはいてみてください。」
魔女の見習いは、真っ赤な色でハイヒールのダンスシューズを取り出しました。
渚砂はそれをはくと、美しくてきらきらと光るドレス姿に変身しました。
渚砂はその姿を鏡でみてビックリしています。
「ありがとう!これで王子様に気に入られるわ!」
「でも私はまだ未熟者で、午前0時を回ると魔法が切れてしまいます。ごめんなさい。」
「ううん、だいじょうぶだよ。午前0時だね、気をつけるよ。」
渚砂は自分の美しい姿に舞い上がって、ダンスシューズを作ってくれる玉青のことをすっかり忘れて
お城へ行ってしまいました。
「上手く魔法がかかってよかったわ。ダンスシューズは大丈夫と……」
魔女の見習いはメモ帳を出して何か書いてました。

お城にはたくさんの美女が集まっています。
「きゃあ〜〜!光莉王子よ!」
そこへ王子様の御登場です。
ふわふわの髪で目が大きくておっとりした感じでした。
「はじめてみたけど、きれいな人だね。」
渚砂は積極的に王子様の元へ行き、ダンスのお誘いをすると
王子様は快く受け入れて、渚砂の手をつかみ小さくお辞儀をしました。
渚砂はこの日のために一生懸命練習をしていたので、上手く踊れて王子様も満足しています。
ダンスが終わるとお互いに礼をして別れました。
「王子様に気に入られたかなぁ……」
王子様は他の女性にも誘われて踊っています。
彼女たちと楽しそうに踊っている王子様をみて、渚砂は
「私はお姫様になりたい。そうすればいまの生活から抜け出せる……」
と強く思っていました。
197【シンデレラ・完結編】3:2006/08/22(火) 23:50:31 ID:mTH9E3NA
突然、王子様がいま踊っている女性とのダンスをやめてしまいました。
飲み物をお盆に載せて運んでいる、ウエイターを見かけてから。
「天音さん!来ていただいたんですね?!」
王子様はパタパタとそのウエイターの人の所へ駆けていきました。
「今日は人手不足で借り出されたんだ。」
その人は背が高くて水色の髪を短くした女性でした。ですからウエイターでなくてウエイトレス
が正しいのでしょうが、その風貌は男性のようです。
王子様はその女性の手をつかんで
「ここに来たみなさんや両親に、あなたのことを紹介したいの。来て!」
といって彼女をつれて大勢の人が囲うダンスの舞台へ戻りました。
「誰かしら?あの人は……大きな人ね。」
天音と呼ばれた女性の、そのダンスの舞台とは不釣合いな格好と、王子様よりずっと大きな体をみて
周りの人たちはクスクスと笑っています。
「光莉王子、あなたまで笑われてしまいます…手を放して下さい。」
「天音さん、気にしないで。私と踊りましょう!!」
人々の嘲笑と奇異なものを見るような視線はすぐに消えました。この二人が踊り始めてから。
二人は息がぴったりで、流れるような美しいダンスを踊っていました。
王子様は、他の女性たちのときよりずっと生き生きとしています。
その光景を見ていた渚砂は、この天音という女性は王子様の恋人ではないだろうかと思いました。

ダンスが終わると会場はたくさんの拍手で埋め尽くされました。
そして王子様は彼女のことを紹介します。
「この人は私の婚約者です。」
それを聞いた女性たちは悲鳴を上げたり、泣き出したりしました。
渚砂の予感は的中しましたが、天音に嫉妬は感じませんでした。
なぜなら、実は渚砂は王子様のことはそれほど好きではないのです。
ただ渚砂は、不幸な生活から逃げ出したくて王子様と結婚してお姫様になりたかっただけです。
でもその夢は破れました。
「上手くいかないものね…」
渚砂は他の女性と同じように落ち込みましたが、それ以上にある気持ちが強くなりました。
天音をじっと見つめている王子様の顔は、目がきらきらしていてすごく幸せそうです。
天音も最初は彼女の婚約発表に戸惑っていましたが、今は大切なものを見守る目になっています。
その二人を見て渚砂はひどく羨ましくなりました。
渚砂はいままで、恋をしたこと、人を愛したことがありません。
だから、それがいったいどういうものなのかよくわからないし、したいとも思いませんでした。
でも天音と王子様をみて、初めてそれを強く意識しました。
198【シンデレラ・完結編】4:2006/08/22(火) 23:54:33 ID:mTH9E3NA
渚砂は、魔法が切れる午前0時になる前に、もう家へ帰ろうと王宮をでました。
「私が本当に望んでいるものってなんだろう……」
渚砂はさびしい気持ちになっていました。
閉まっている門を守衛の人に開けてもらうと、外の門の近くに渚砂の見慣れた人が待っています。
「渚砂ちゃん、よかった会えて!出来上がったダンスシューズを届けに来たんだけど
 お城に入れてくれなくて困っていたんです。」
にっこりと微笑んでいる玉青でした。
渚砂は唯一心を許せる友達の顔を見て、我慢していた涙がどっとこぼれました。
そして玉青のことをすっかり忘れていた渚砂は、彼女に謝りました。
「ごめんなさい、ごめんなさい、玉青ちゃん……」
「いいんですよ、渚砂ちゃん。それよりどうかしたんですか?」
玉青は渚砂の大粒の涙を心配しています。
「あのね、あのね、玉青ちゃん……私、お姫様に成れなかったの…
 ううん……そんなこと、もうどうでもいいんだけどね……」
渚砂は自分でもわからない気持ちがいっぱいで、それ以上話せませんでした。
そんな渚砂を見て玉青は、鞄から彼女に頼まれていたダンスシューズを取り出して
それを小さな木の箱の上におきました。
「渚砂ちゃん、これをはいてみてほしいんですけど。」
「…え…これを?」
すこし落ち着いた渚砂は、わけもわからずその靴をはいてみました。
「……すごい、ぴったり。横もきつくないし…ありがとう……」
玉青に涙顔のままで感想とお礼を言いました。
「やっと見つけましたわ、私のお姫様!」
「えっ?」
「私は、ずーっとこの靴に合う足のお姫様を探していたんです。」
渚砂の足に合うように作ったのだから、当然彼女の足に合います。
「あはは……玉青ちゃんたら……」
泣いていた渚砂は、その玉青の言っていることの可笑しさに笑いました。
「渚砂ちゃん!!」
玉青は急に真剣な顔になりました。
「私、渚砂ちゃんのことが大好きです!私のお姫様になってください!
 ウチの靴屋はこんなに大きなお城じゃないけど、売り上げだって自慢できるほどじゃないけど
 バイトの千代ちゃんは失敗ばっかりするけど、えーと、えーと……」
玉青は顔を真っ赤になってしどろもどろになりながらも、自分の気持ちを渚砂に伝えました。
「あれ?!玉青ちゃん、その手はどうしたの、大丈夫?」
熱弁を振るう玉青の手が、バンソウコウだらけなのを見て心配しています。
「え、こ、これは、な、何でもありません!」
玉青はあわててその手を後ろへ隠しました。
渚砂はその怪我の原因をすぐに理解しました。
「ありがとう、玉青ちゃん。…あれ?私、どうしちゃったんだろう……」
さっきの玉青の真剣な顔と彼女の傷だらけの手を見てから、渚砂の心臓がドキドキしています。
「…あのさ、玉青ちゃん。玉青ちゃんのお店、私もお手伝いしていいかな?」
「え、ええええ!いいんですか?わ、私、そんなにお、お給料だせませんけど……」
リーンゴーンリーンゴーン
午前0時の鐘がなりました。
それと同時に魔法が切れて渚砂のドレスが消えてもとの姿に戻りました。
渚砂は0時を過ぎたらお姫様になっていました。
199【シンデレラ・完結編】5:2006/08/22(火) 23:59:07 ID:mTH9E3NA
「いらっしゃいませ!」
渚砂は元気いっぱいで玉青の靴屋に来るお客さんにあいさつをしています。
彼女が手伝いに来てからお客さんがいっぱい来るようになり、小さなお店はぎゅうぎゅう詰めです。
「はあ〜渚砂ちゃんのアイデアで、他のお客さんにも特別注文をするようになったら
 毎日毎日注文がきて寝る暇がないよぉ……」
「玉青ちゃん、ファイト!」
「は、はい……が、がんばります……」
玉青は目の下にクマがあってつらそうですが、渚砂に励まされるとすぐに元気になりました。

渚砂はつつましい生活ながらも
本当の幸せを与えてくれる人と、いつまでも仲良く暮らすことができました。

「魔女の見習いの私が言うのもなんだけど、魔法を使わなくても人は幸せになれるのね…」
「おい、なに勝手にまとめに入ってんのよ。」
ジャーン!ジャーン!ジャーン!
「げぇっ、夜々ちゃん!!」
「やっと見つけた……もう逃がさない…」
「ひぃ〜〜もう勘弁してください〜〜!!」
「まてや、こらぁーーーーーーー!!」
「誰か助けてぇ〜〜〜!!」

めでたし、めでたし。    シンデレラ・完結編おわり

----------------------------------------------------------------------
長い話になってしまいました。
読んでくださった方々ありがとうございます。

ジャーン!ジャーン!ジャーン!
「げぇっ、○○!!」
ていうネタをよく2chで見かけるんですが、元ネタをよくしらないんですけど
いつもそれをみてふきだしてしまいます。
200名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 00:03:14 ID:f+qbHDbq
オチバルスwwwwww
GJ!gj!!!!!!!1
201名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 00:11:30 ID:W5AnVaQU
>>200さん ありがとうございます
エロパロなのに全然エロくなくてごめんなさい
202名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 00:25:26 ID:pOE6/g4X
>>199
僕も詳しくは知らないのですが、
三国志のネタらしいです。
げぇっ、関羽!!…だったと思いますけど。
203名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 00:36:07 ID:84RTPKJS
続編キターーーーーーーーー!
続編でも幸せになれない夜々ちゃんww
204名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 00:44:16 ID:lysETo4S
続編キタコレwwwwwww
夜々×千華留様かwwwwww
205193:2006/08/23(水) 00:47:33 ID:1X9q+FIQ
>>194さん
ありがとうございます!
>>195さん
きれいにまとめられて面白かったです! 非凡なセンスを感じます。
余談ですがジャーンジャーン(銅鑼の音)→「げぇっ、○○!!」
は横山光輝先生の三国志が元ネタです。
206195:2006/08/23(水) 00:52:56 ID:dYx1F+Rl
>>202さん >>205さん ありがとうございます
横山先生の三国志ですね。わかりました!
読んでくれた方々どうもありがとうございます。
207名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 02:18:15 ID:s0/4DTqc
>>195さん
玉渚の少し心にくる感じのお話ですね
面白かったです。GJです。

落ちで続編を作るとしたら夜々×千華留様でまさかの夜々攻め千華留様受けですね
208名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 16:09:28 ID:4Niylw2k
玉渚最高!読みながらいつか静馬がでてくるんじゃないかとドキドキしたw
209名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 17:09:09 ID:MTsrCl5b
>>195
正直に言わせてもらう


感動した
貴公にはこれからも書き続けて欲しい


夜々ちゃんwwwwwwwww
・・・アニメでも幸せになれそうもない夜々ちゃん・・・( ´;ω;) ブワッ
210結ばれた日(1):2006/08/23(水) 18:21:32 ID:jgFu3VUw
>>144の続きです。
今回が最後ですので、どうかお付き合いの程を。



 予想外の展開に呆然としてしまう玉青と千代。
 そんな二人の反応をどう受け取ったのか、渚砂は不安そうな顔で尋ねてきた。
「……やっぱり……私なんかじゃ、二人の邪魔……なのかな……」
「そ、そんなことあるわけありませんっ!」
 渚砂の言葉を遮る様に声を上げたのは千代。
「私、渚砂お姉様と……え、えぇと……ひ、一つになれるなんて、夢みたいですっ!」
 渚砂は安心したのか、照れるように微笑んだ。
「えと……玉青ちゃんも、いい?」
 玉青はその言葉にハッとなって、もの凄い勢いで何度も頷いた。
「も、勿論ですわ!」
「うん、ありがと……えっと、それじゃ……脱ぐね」
 玉青の目の前で、多少躊躇いがちではあるが服を脱いでいく渚砂。
 渚砂の白い肌が露わになるのを見ながら、玉青は渚砂の提案の意図を考えていた。
 普段の渚砂から考えると、どうにも違和感が拭えない。
 そういえば……渚砂の帰りが随分と早いのではないか。
 予定では、帰りは確か夕方になると聞いていたが、今は昼の2時を回ったぐらいだ。
 静馬に急用ができたのか、あるいは何かあったのか。
 もしかして、そのあたりに渚砂がこんな事を言い出した原因があるのだろうか。
 そんなことをつらつら考えていた玉青であったが。
「玉青ちゃん……そんなに見られると恥ずかしいよ……」
 顔を赤くしながら呟く渚砂の姿を見たら、そんなことはどうでもよくなった。
 渚砂が身にまとっている物は、今やショーツ一枚。
 どうやら、その最後の一枚を脱ぐ踏ん切りがつかないようだ。
 外気に晒された乳房を腕で隠しながら、脚をもじもじさせるその姿に。
 玉青にとって、あらゆる思考は蛇足となった。
211結ばれた日(2):2006/08/23(水) 18:22:32 ID:jgFu3VUw
「渚砂ちゃん、来て」
「うん……」
 玉青は内心に溢れる情欲の波をなんとか抑えながら、渚砂をベッドに招く。
「わぁ……渚砂お姉様、お綺麗です」
 千代はいつの間にか一糸まとわぬ姿になっていた。
渚砂の裸体を見つめ、興奮と感動が綯い交ぜになった笑顔を向ける。
「えっと……どうすればいいのかな?」
 期待よりやや不安が多そうな表情でたずねる渚砂。
それに答えたは意外にも千代だった。
「大丈夫ですよ。玉青お姉様に任せれば、すぐに気持ち良くしてくれます」
「玉青ちゃんに?」
「はい。私なんて、無理矢理犯されてたのに、途中から何も考えられなくなるくらい気持ち良くなっちゃいましたから」
「……無理矢理?」
 なんだか玉青を見る渚砂の目が微妙なものになっていた。
 玉青は慌てて弁明しようとする。
「あ、あれは、千代ちゃんが……」
「あ、そうですよね。私にも悪い所はあります。何しろ、玉青お姉様が渚砂お姉様の名前を呼びながら、ご自分を慰めているところを見てしまいましたから」
 千代は妙に饒舌だ。
 もしかしたら、無理矢理された事に対する、ささやかな復讐なのかもしれない。
 そんな千代の言葉を聞きながら、渚砂はジッと玉青を見る。
 何となく目を合わせられない玉青。
「ねぇ、玉青ちゃんが想像してた私は、どんなことしてたの?」
 渚砂は、玉青の胸に顔を埋める様に、ゆっくりと抱きついてきた。
 渚砂の意外な行動に最初は驚いた玉青だったが、やがて微笑む。
 何故だか知らないが、今の渚砂は自分の全てを受け止めてくれる。
 そのことが嬉しくてたまらなかった。
「じゃあ、ゆっくり教えて差し上げますわ」
 玉青はチュッと、渚砂の額に軽くキスをした。
 おずおずと顔を見上げる渚砂に、今度は唇と唇のキス。
 最初は啄ばむように、短く優しく。何度も。
 やがてそれは回数を重ねるごとに、一回が長く、濃厚になっていく。
 そうして、二人が互いの舌を絡めあうようになるまでに、さほど時間は掛からなかった。
212結ばれた日(3):2006/08/23(水) 18:23:52 ID:jgFu3VUw
 そんな二人を前に、完全に蚊帳の外になってしまった千代はというと。
「ちょっと、失礼します」
 と、渚砂の後ろに回り、背中から抱きすくめる。
 千代は渚砂の背中に頬ずりし、キスをし、やがて渚砂の乳房を揉み始めた。
「あぁ……渚砂お姉様の背中……渚砂お姉様のおっぱい……」
 渚砂は喘ぎ声の一つもあげたそうであったが、首に腕を絡ませてがっちりガードしている玉青とのディープキスの真っ最中だったので、まともに声すら上げられなかった。
 そんな時間がどれほど続いただろうか。
 二人の長い長いキスが、ようやく終わった。
「はぁ、はぁ……すご、ってひゃぁ!」
 千代に背中を舐められて驚く渚砂。
 後ろの方を見てみると、そこには普段からは考えられないような、蕩けきった淫靡な表情をした千代がいた。
 そんな千代に少し驚きながらも向かい合い、正面から抱きしめる渚砂。
 その渚砂の行動が嬉しかったのか、千代は渚砂の乳房に赤ん坊のようにしゃぶりつく。
「あふ、ひゃんっ……もう、千代ちゃんがこんなにエッチになっちゃったのは、んっ、玉青ちゃんのせい?」
「そうかもしれませんわね。でも、渚砂ちゃんも同じくらい……いいえ、もっともっとエッチになっちゃうかもしれませんわよ?」
「……エッチに、してくれる?」
「ここまできたら、嫌がったってそうしますわ」
 互いに微笑みあう玉青と渚砂。
「さ、千代ちゃん、そろそろいいかしら?」
「えぅ、もっと、もっと渚砂お姉さまのおっぱい〜」
 …………なんか幼児退行してるし。
「いいから、今度は渚砂ちゃんに気持ちよくしてもらいましょうねー」
 そう言って、玉青は千代を膝立ちの状態にさせ、股を開かせる。
「さ、渚砂ちゃん。千代ちゃんのココ、舐めてあげて」
「う、うん。わかった……玉青ちゃんは?」
「私は勿論、渚砂ちゃんのを」
 にんまり笑顔の玉青に苦笑いしつつ、渚砂は千代の股下に顔を入れる。
「わぁ……千代ちゃんぐちゅぐちゅだぁ……」
「あぅ……」
 今までの行為で濡れに濡れている千代の秘部を見て、渚砂は驚きの声を上げる。
「そういう渚砂ちゃんは、あんまり濡れてないわね」
「そ、そう? ゴメン……」
 いつの間にか、渚砂はショーツを脱がされていた。
「別に謝らなくても……今にぐちょぐちょに濡らして差し上げますわ」
「あははは……でも、そんな所舐めるなんて汚くない?」
「千代ちゃんのそこは、汚い?」
「ううん、そんなことないよ……そっか、そうだね。そういうものなんだね」
213結ばれた日(4):2006/08/23(水) 18:25:24 ID:jgFu3VUw
 とりあえず渚砂が納得したようなので、玉青は目の前の渚砂の秘部に口をつける。
 夢にまで見て、現でも何度も夢想した光景。
 それを今自分がしていると思うと、玉青は言い表せない興奮と幸福感に満たされた。
「ぁっ、はあぅ……ぁんっ!」
「ほらほら渚砂ちゃん、千代ちゃんにもしてあげないと可哀想よ?」
「あ、うん」
 物欲しそうに渚砂達を見ていた千代の表情に、喜色が広がる。
「ゴメンね、千代ちゃん。下手かもしれないけど……気持ちよくなって」
 千代の秘裂の周りを、形を確かめるように舌でなぞる。
 滴る愛液は少し苦いが、我慢して舐める。
「んっ、ゃあ、ああぁ……はぁん!」
 千代は与えられる快感と、憧れのお姉様に自分の大事な部分を舐められているという事実に、身を震わせる。
「ぁあ……んっ、ふゃぁ! あ、あっ、渚砂お姉様……もっと、もっと激しく! 私を、千代をおかしくして下さぁい! あぁっ!」
 渚砂はそんな千代の様子を見て、妙な気分になっていた。
 自分の舌の動き一つで喘ぎよがり嬌声を奏でる千代。
 一人の小さな少女の心とカラダを掌握し思うままにすることの充足感。
 自分の中にこんな支配欲があることに戸惑う。
 だが、今はこの感情に身を任せる事にした。
「ふぁ! 玉青、ちゃんっ! ぁうあ、んんっ、あぁん……!」
 そもそも今は渚砂自身も玉青に攻められている立場でもある。
 考える余裕も無かったという方が正しいだろう。
 下の玉青から与えられる快感と上の千代の痴態に、渚砂の興奮は最高潮に達する。
 そんな渚砂は千代の陰核を指で摘み、弄り、弾きながら、舌を秘裂の内側へと出し入れしていた。
「あぁっ! お姉様! 渚砂お姉様ぁ! ああああぁぁっ!」
 その積極的な攻めに千代は本日二度目の絶頂を迎えて。
「あぁぅ……」
 全身の力が抜けてしまったように、クテッとベッドに倒れこんだ。
214結ばれた日(5):2006/08/23(水) 18:26:32 ID:jgFu3VUw
「わわ、千代ちゃん大丈夫?」
「は、い……大丈夫、です……」
 はぁはぁと荒い息遣いながらも、笑顔で答えてくれる千代に安堵する渚砂。
「千代ちゃんは私ともしたんだし、もう休ませて上げましょう」
「うん……っていうか、そういう玉青ちゃんは全然元気だよね?」
「ええ、まぁ。そもそも今日は私、まだ一度もイッてませんし」
「そうなの?」
「はい。だからどうせなら、渚砂ちゃんと一緒にイキたくて」
 玉青はサッと手を伸ばし、正面から渚砂を抱きしめる。
 互いに一糸まとわぬ姿で抱き合える事に喜びを感じる。
 だが、一方でもっと深い所で、熱く強く一つになりたい、という欲求も勿論あった。
「うん。私も……玉青ちゃんと一緒に気持ちよくなりたい」
 それで十分だった。
 もう言葉はいらなかった。
 二人は唇を貪り、舌を絡め―――そして、互いの秘部をすり合わせていた。
「ぁむ……ひゃぅ、あぁっ、はぁん……あ、んん……っ!」
 室内に絡み合う湿った音と嬌声が響く。
 肌を重ねあうことに対する歓喜。
 全身を凄まじい勢いで駆け抜ける快感。
 次第に白く塗りつぶされていく思考。
 もはや、どれが自分の声なのか、何処までが自分なのか、わからない。
 二人の心とカラダが溶け合い、一つになるような感覚。
 いや、二人は真実一つとなっていた。
 今ここには涼水玉青も蒼井渚砂もなく、ただ快楽の宴に酔う重なった一つの意思があるだけ。
 そしてそれは、快感を貪りながら絶頂へと続く道を一直線に登りつめる。
「ああぁぁっ、きちゃう! イッ、ちゃうっ! はぁ、んん! あぁ!」
「わ、私、も……あぁ! もう、ダメ……んぁあ! ふぁ!」
 そして、至る。
「ひゃあん! ふぁあ……あ、あ、あ、ああああぁぁっっっ!!」
 渚砂は勿論、玉青にとっても未知の領域だった全てが真っ白な世界へ。
 二人は同時にビクビクと体を震わせ……やがてぐったりと互いに寄りかかり合う。
「はぁ、はぁ、はぁ……えへへ……すごいね……なんか、すごすぎて、言葉になんないや」
「ええ……もう、何も考えられませんわ……」
 本当に何も考えられなかった。
 だから、誰かが「私も渚砂お姉様と一緒にイキたかったです……」とかそんなことを言っているのさえ聞こえなくても、無理からぬことなのだ。
 ………嘘。ゴメンね千代ちゃん。
215愛しき想いを胸に:2006/08/23(水) 18:27:34 ID:jgFu3VUw
「うぅ、疲れた〜……なんか体の奥もジンジンするなぁ……」
 ティッシュやタオルでカラダを拭き、今は心地よい徒労感に身を委ねている渚砂。
 玉青も似たような様子だ。
 そして、千代はと言うと。
「あれ、千代ちゃん寝ちゃってる?」
「そうみたいですわね。きっと疲れちゃったんでしょう。結構無理してたみたいですし」
 無理させた原因の半分以上は玉青にあるような気がするのだが、本人はそんなことについて気にしていないようだ。
「ねぇ、玉青ちゃん……どうして千代ちゃんを、その、無理矢理襲おう、なんて思ったの?」
 千代の髪を優しく撫でながら、渚砂は問う。
「………それは……渚砂ちゃんの帰りが早かった理由を教えてくれるのなら、教えてあげます」
「えぇと……それは……」
 渚砂は質問を質問で返されるとは思ってもみなかったのでうろたえてしまう。
 その様子で、玉青は何か言い難い理由があるのだと悟った。
「それでは、この件はお互い不問ということで」
「うー……それってなんかずるくない?」
「そんなことはありませんわ」
 玉青は楽しそうに笑う。
 渚砂も不満そうな顔ではあるものの、口元は僅かに笑っている。
 それは普段と何も変わらない日常の表情。
 そんな今の二人を一見すると、仲の良い友人同士にも見えるだろう。
 だが、もう違う。
 玉青は思う。
 私達の関係は変わってしまった。
 それは勿論玉青にとっては喜ぶべきことだ。
 だが、渚砂の気持ちはどうなのだろう。
 二人は互いの気持ちを分かり合えたとは、とてもいえない。
 曖昧なまま、カラダを重ね、一線を越えた。
 これから二人の関係がどうなっていくのかはわからない。
 不安はある。だが、後悔はない。
 だから、この先どんな事があろうとも、玉青はこう言い続ける。

「好きです―――渚砂ちゃん」

 痛みや切なさから逃げることなく、向き合っていこう。
 私は―――涼水玉青は、もう大丈夫。
 今この瞬間も確かな、握り合う掌の温もりが勇気をくれるから。
216145:2006/08/23(水) 18:28:47 ID:jgFu3VUw
ふぅ……とりあえず、これで終了です。

元々この一連の小説モドキは、渚砂と玉青が結ばれるにはどうしたらよいか、とか考えていて
「そうだ! 千代ちゃんに渚砂の嫉妬心を引き出してもらおう!」
という自分でも良く分からない思いつきで書き始めたものでした。
その割には、なんとも中途半端なラストになってしまったのが残念です。

まぁそんなどうでもいいことより。
今まで読んでくれた方々、どうもありがとうございます。
217名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 18:32:11 ID:ZnWinUJu
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 3P!3p!!!!
  (  ⊂彡 GJ!GJ!
   |   |
   し ⌒J
218名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 19:24:50 ID:OQ7IyKE7
3P(゜∀゜)キターーーーーーーーーーーーーー!
エロい千代ちゃんもかわいいですね。GJです
219名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 19:25:35 ID:OQ7IyKE7
3P(゜∀゜)キターーーーーーーーーーーーーー!
エロい千代ちゃんもかわいいですね。GJです
220名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 19:26:10 ID:OQ7IyKE7
うおっ。
二度いってしまったorz
221名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 19:56:29 ID:MTsrCl5b
おっきしてハァハァしようとしたが最後の文で冷静になった
何か最近いい物語が多くて俺目から精液が勝手に出てきちゃうんだ


GJ!God Job!
222名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 21:24:42 ID:yGvaUDCK
エロワール様の取り巻き二人組みとか好きなんだが。特に狩野水穂嬢が。
223名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 23:05:47 ID:58l72527
貴君はGJという言葉を知っているか
224名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 00:48:41 ID:ccSxmsiv
千華留×渚沙って出来ませんかねぇ…?
神様gjでした!!!!!
225名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 00:57:43 ID:/N2VeWAp
>>223
GJを「良い仕事」ではなく「神業」と解釈したのでは?
226名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 01:09:18 ID:oBFGYhhb
温暖化絡みの百合来ないかなー

グッジョブ!
227名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 22:08:13 ID:LtCuIA0/
玉青と渚砂の純愛えろえろモノきぼんぬ
228名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 21:02:59 ID:3r0iRcJL
ところで保管庫マダー?
229名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 22:38:57 ID:zmNTInBN
天音×要ないかな
230名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 22:50:07 ID:awU/FpFe
>>229
みたいwww
神よ>>229をお願いしますw
231名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 01:14:37 ID:sm/N9FNC
232名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 04:42:35 ID:9S8JWIeL
>>231
乙です
自分(>>231さん)のサイトにお絵かきBBS経由で行けるんだが構わないのですか?
233名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 18:37:08 ID:DVpjKNU9
静馬×天音ないかな
234名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 20:28:03 ID:RShIYwxz
渚砂×天音が激しく見たい
235別荘:2006/08/26(土) 23:34:00 ID:Zrr50ztJ
私はホームに立っていた
誰もいない無人駅に一人で立っていた
もうすぐ来る電車に思いを馳せていると携帯の着信音が鳴った
登録していた着信音で表示される名前は予測できていた
ぱっと開いて着信ボタンを押して通話を開始する
『もしもし、夜々ちゃん?』
「どうしたの光莉?」
2週間ぶりに聞いた声に夜々上ずった声が出てしまう
でもばれたっていい、そんな気がした

『あのさ、電車の時間間違えちゃったみたいなんだ。1時間くらい遅れるかも』
「そう?まぁ気をつけてね」
『もしかして待っててくれてた?』
「いいのよ。そんなこと」
『やっぱり待っててくれたんだ……本当にごめんね』
「だから、いいの。私が好きでやってるんだから」
こうして電話で話せただけでも嬉しい
それにもし、来るまで1日かかって私は待つ
それが光莉なら

プツン、ピーピーピーピーピー
急に通話が切れた
きっとトンネルに入ったのだろう
耳に残る電車のガタン、ガタンという音が寂しげに感じた

5分後には来るはずだった電車の次は1時間13分後
もしかしたら換えられていないのかもしれない紙製の時刻表
待つ時間と一枚の紙は妙に私に似合っている気がした
まるで心の中を写したように

キーーッ、というブレーキ音に反応するも彼女は降りてこない
木製のベンチに座りながらやけに煩く聞こえるミンミンゼミの声に耳を傾ける
その耳にはザッザッとすなとアスファルトの擦れる音がする
珍しいな、と思いながらも振り向く事はしない
待ち人は来ず
来るのは1時間後だ

「夜々ちゃん……」
振り向く事もかなわず首に手を回される
背もたれのないベンチでよかった
たくさん触れる事ができて
「待ったかな?」
「ううん、じゃあ……」
「行こっか」
言い終わる前に遮られ手を繋がれる
私は立って、歩いていく
恋人つなぎの彼女を連れて
二人で体温を共有しながら
236別荘:2006/08/26(土) 23:35:37 ID:Zrr50ztJ
何か天音の事なんてすっかり忘れていました
夏休み頃の話になります
ここで切っちゃった方が綺麗でしょうか?
237名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 00:01:18 ID:sm/N9FNC
続けて
238名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 01:00:00 ID:CDhXe63Y
>>236
どんどん行っちゃって下さい
239名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 02:55:21 ID:H5romF8w
>>236
夜々を幸せにしてあげてくださいm(__)m
240名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 03:37:43 ID:CU/8aCAv
夜々×絆奈がネオ・スタンダード
241名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 04:53:51 ID:it2BeJ/O
天音や蕾と絡む絆奈もいいかもなー
242199:2006/08/27(日) 18:56:18 ID:KP62dENx
>>207さん >>208さん >>209さん ありがとうございます
>>204さん >>207さん のおかげでアイデアが浮かびました。ありがとうございます。
【夜々姫】
「はあ〜、夜々ちゃんには困ったもんだわ…」
千華留さんはうんざりしてました。
夜々ちゃんはいろいろな物語のお姫様をやりましたが
いつも欲望に身を任せていて失敗ばかりしていました。
「まったく、夜々ちゃんは、以前演じた親指姫なんて
 『私は人差し指姫だ!いや、むしろ中指姫だ!』
 とか訳のわからないことを言って、体が小さいことをいいことに、光莉ちゃんの服の中に入って
 エッチなイタズラばかりやってて話が進まなかったし……」
千華留さんは彼女のサポートをしていましたが、魔法が未熟なこともあり
上手くいきませんが、ほとんどの失敗の原因は夜々ちゃん自滅でした。
それなのに夜々ちゃんは、千華留さんに八つ当たりをしようと追いかけてばかりいました。
「千華留!!また天音さんが横取りしてったじゃない!」
「え〜!私のせいなの?!だいたい光莉さんと天音さんは相思相愛だから元々無理……」
「問答無用!」
「もうイヤ〜!」

そんな夜々ちゃんは今度こそと思って、王道の『白雪姫』をやることにしました。
「千華留さん、抜かりはないわね?」
「はあ…多分、光莉ちゃんは、キスを待ち構えている夜々ちゃんを無視して
 天音さんのところへいくのがオチだと思うけど…」
「そこを魔法でなんとかするんでしょうが!!」
「無茶っスよ、夜々ちゃん……」
「まあいいわ、取り合えず千華留さんは鏡役になって悪い王妃に毒りんごをすすめるのよ。」
「はい、わかりました。どうぞ、毒りんごです。」
千華留さんは目の前にいる大魔王に毒りんごを渡そうとしました。
バキ!ドカ!
千華留さんはまたズダボロにされました。

千華留さんはとりあえず大きな鏡になって、いろいろな人の相談をしていました。
千華留さんの鏡は彼女からは相手の顔がわかりませんでした。

「あの……渚砂ちゃんともっと仲良くなりたいんですけど、どうすればいいんでしょうか…」
近所に住む友人のことが好きな女の子のようです。
「あせってはいけません。私の知り合いで、いきなりキスをしておっぱいもんでおしりをさわって
 しばらく口聞いてくれなくなった人がいます。
 その子のことが好きなら大事にすべきです。」

「水島とつまんないことで喧嘩しちゃった……謝るきっかけがほしい。」
幼馴染と仲直りできないでいるようです。
「きっかけなんて考えなくていいんじゃないですか?
 彼女のほうもきっと謝りたいとおもっていますよ。大丈夫です、許してくれます。」

「私の下着がなくなっちゃうんです。そのタンスの近くに私の友人のと同じ青色の
 髪の毛が落っこちてたんです…彼女を疑うのはどうかと思うんですけど……」
友情に亀裂が入ってしまうかもしれません……難しい相談です。
「多分、玉……ゴホン、ゴホン…その人が120%犯人でしょうが、指摘して逆に開き直られると
 恐ろしいです。意表をついて真っ黒いランジェリーを入れておけば、おとなしくなるかもしれません。」

「ふぅ〜〜みんないろいろと悩みを抱えているのね……」
千華留さんは人生相談で大忙し。
すこし休憩をしていてもすぐにまた新しい人が相談に来ました。
「そろそろ白雪姫を暗殺する悪い王妃が来るかしら……」
243夜々姫 2:2006/08/27(日) 19:03:34 ID:KP62dENx
「あ、あの……私、困っているんです……夜々姫にいつもエッチなことをされて……
 私、他に大好きな人がいて……その人に、このことをばらされたらどうしようかと
 いつもビクビクしているんです。」
その相談者は思いつめていて泣いているようです。
「そうですか……それはつらいですね……
(王妃以外でも夜々姫を憎む人がいるようね。だったらこの人でもいいから、毒りんごを渡して
 私は逃げる準備をしよう。どうせ天音さんがいつもどおりに光莉王子をかっさらって
 そのあと私は、怒った夜々ちゃんに追いかけられるんだから……)」

「私、どうしたらいいんでしょうか?」
顔がわからないけど鏡をのぞいている人が、すごく怯えて震えているのが話し方でわかりました。
「落ち着いてください、大丈夫です!このりんごをその人に食べさせてください。
 すべてが上手くいきます!」
千華留さんは魔法の力でりんごを鏡からすり抜けさせその人に渡しました。
「え?なんですか、このりんごは?」
「これは、食べるとずーっと眠ったままになる、毒りんごです。」
--------------------------------------------------------------------

「早くりんご売りがこないかな〜?そしたらすぐに食べて眠りに落ちて
 そのあと光莉の濃厚なキスで……ハァハァハァハァ……いかんいかん、よだれが……」
町外れの森の中にある小屋で、夜々ちゃんはりんご売りを待っています。
「おや!いよいよ来たみたい!」
小屋の外に、フードをかぶってりんごをたくさん入れた籠をもった、あやしい女性がいました。

「夜々ちゃん、りんご食べる?おいしいよ……」
そのりんご売りをみた夜々ちゃんは驚愕します。
「え……そんな……私を殺すりんご売りが、あ、あなたなんて……」
「夜々ちゃん、おいしいよ。食べて……」
その人は……光莉王子でした。

「なんで、なんでなの!?光莉!!」
「このりんごのこと知っているようね?夜々ちゃん……
 とってもおいしいんだよね……死んじゃうぐらい……」
光莉ちゃんの目は焦点があわないようです。
夜々ちゃんは彼女の様子を見ていたたまれない気持ちになりました。
「光莉……私のことそんなに嫌いだったんだね……ごめん、辛い思いをさせて…」
夜々ちゃんは今まで光莉ちゃんにしてきたイタズラを謝りました。
すると淡々と話していた光莉ちゃんが突然…
「違うの!違うの!夜々ちゃんのことが大好きなの!いつも私にやさしくしてくれて!
 でも、…私は天音さんのことが……好きになっちゃったの。
 だからね夜々ちゃんの気持ちに答えることができないの……
 だけど、だけど……」
温厚な光莉ちゃんが叫んでいます。目に涙をいっぱい浮かべて…
「光莉……」
いつもと違う彼女の大声に夜々はびっくりしています。
「だけど、私は夜々ちゃんも天音さんと同じような『好き』になりそうなの…
 私はひどい女…悪魔の女。あなたを亡き者にすれば天音さんだけを好きでいられるなんて
 一瞬でも考えてしまった……私は地獄へ落ちるべきだ……」
「光莉!」
夜々ちゃんは心がボロボロになっている光莉ちゃんをぎゅっと抱きしめました。
「光莉はまじめすぎるんだよ、頑固でさ。きっと頭の中がこんがらがっちゃったんだよね。
 光莉のそんなところが私は大好きだけど。
 でもうれしいなあ、私なんかのことでそんなに悩んでいるなんて…あははは」
「夜々ちゃん、夜々ちゃん、夜々ちゃん……ごめんなさい、ごめんなさい」
光莉ちゃんは夜々ちゃんの胸の中でいっぱい泣きました。
夜々ちゃんは光莉ちゃんを慰めようと笑ってましたが、彼女と同じように涙を流していました。

光莉王子は夜々ちゃんの小屋で眠りました。
王子が寝付くまで夜々ちゃんはずっと子守唄をうたいながら彼女の髪をなでていました。
244夜々姫 3:2006/08/27(日) 19:06:41 ID:KP62dENx
「えーっとこれはこの鞄で……魔法のほうきは大丈夫と……そろそろ天音さんが登場するころかな?」
日が落ちてきて辺りが暗くなるころ
千華留さんは夜々ちゃんのいつもの八つ当たりから逃げる準備をしていました。
「でも、夜々ちゃん、かわいそう……なんとかしてあげたい。」
千華留さんは複雑な気持ちになっていました。
「あ、この魔法の本も忘れずに……あれ?これってさっきの毒りんごの作り方の本だ。」

魔法のほうきにまたがった千華留さんはすこし考え事をしました。
「………逃げる前にちょっと夜々ちゃんの様子を見ていこうかな……
 ……私に八つ当たりをして気が晴れるんなら、とことん付き合おうかしら……」

夜々ちゃんがいる小屋の近くで魔法のほうきから降りた千華留さんは
その小屋をのぞいてみました。すると大きな声が聞こえてきました。
「夜々ちゃん!夜々ちゃん!どこにいるの?!」
光莉王子の叫び声です。
千華留さんはそれを聞いてすぐに小屋へ入りました。
「夜々ちゃんがどうしたんですか!?王子!」
「あ、魔女の千華留さん!!大変なんです!!夜々ちゃんがいなくなってるんです!」
「王子!テーブルになにか書置きが!」
千華留さんは夜々ちゃんが書いたと思われるメモを見つけました。
『光莉へ。
 いままでごめんね。私はあなたのことが大好きで、自分の気持ちを押し付けているばかりだった。
 そんな私なんかを好きになってくれてありがとう。
 でもね、私か天音さんか、なんて悩むことなんてないんだよ。
 あなたは天音さんが一番好きだって、私はわかってるんだから。
 あなたのことなんてなんでもお見通しよ。くやしいけどね。
 だからあなたの前から私はいなくなる。
 天音さんと絶対に幸せになるんだよ。

 それと、千華留さん、あなたにもごめんなさい。
 私ってさ、あなたのように愚痴を聞いてくれるような人がいままでいなくてさ
 ついつい、つらくあたっちゃうんだよね。
 やさしいお姉さんを困らせるわがままで甘えん坊の妹だったね、私って。
 いままでホントありがとう、千華留さん』

千華留さんはこの書置きを見て、いてもたってもいられなくなりました。
「王子!私のほうきの後ろに乗って!」
千華留さんは外に出て魔法のほうきにまたがり、その後ろに光莉王子を乗せて空高く飛びました。
245夜々姫 4:2006/08/27(日) 19:09:48 ID:KP62dENx
「夜々ちゃーん!夜々ちゃーん!どこにいるのぉー!」
千華留さんと王子は一生懸命、空から夜々ちゃんを探していました。
もうすぐ日没で完全に暗くなってしまうから、早く探さないといけないと焦っていました。
「千華留さん、あれ!」
王子は、広くて真っ白いお花畑になにか黒いものがぽつんとあるのを気づきました。
近づいてみると白い花に包まれるように眠っている夜々ちゃんでした。
二人は魔法のほうきから降りて彼女のそばに急いで行くと
胸の前で祈るように手を組んで眠っている彼女は、まるで死んでいるようでした。
「夜々ちゃん、大丈夫!?」
「夜々ちゃん!しっかりして!」
王子と千華留さんが叫んでも、夜々ちゃんは起きませんでした。
夜々ちゃんの横に、かじったあとのあるりんごが転がっていました。
それを見た王子と千華留さんは頭の中が真っ白になりました。
「夜々ちゃん……うそでしょ……寝たふりをしてるんでしょ?私を脅かそうと……」
夜々ちゃんはそのりんごを食べて永遠の眠りにつきました。
「夜々ちゃん、ごめんなさい……」
光莉ちゃんは眠っている夜々ちゃんを抱きしめました。
「あ、そうだ!あの本だ!」
千華留さんはさっきの毒りんごの本を思い出し。すぐに鞄からとりだして読みました。
『毒りんごを食べた人を蘇らせるには、その人を一番に愛する人の接吻が必要』
と書いてありました。
そのことを王子に伝えるとすぐに彼女は夜々ちゃんにキスをしました。
「夜々ちゃん、今助けるからね……」
「これで大丈夫…夜々ちゃんも光莉ちゃんとキスができたよかったね!」
と千華留さんは安堵して、お目当ての子とキスができた夜々ちゃんをからかおうとしていました。

でも……
夜々ちゃんの目は覚めませんでした……

「どうしてなの!?どうしてなの!?」
王子は何度でも夜々ちゃんにキスをしましたが、目を覚めてくれません。
千華留さんはさっきの本をもう一度読みました。
『その人を一番に愛する人の接吻が必要』
「なんてことなの!!!
 王子……ごめんなさい……夜々ちゃんは目を覚ましません。
 あなたの一番に愛する人は彼女じゃないんですよね……」
「そんな、私が天音さんを愛したばっかりに……」
夜々ちゃんはいったいどこまでかわいそうなんでしょうか。
「私は馬鹿だ!簡単に目が覚めると思って、軽い気持ちでこんなにも恐ろしいものを作ってしまうなんて!
 お師匠様……私はどうしたらよいのでしょうか?」
取り返しのつかないことをしてしまった千華留さんは天を仰ぎました。
246245:2006/08/27(日) 19:19:03 ID:KP62dENx
>>245
千華留さんの性格が全然違います。千華留さんのファン方、もし不快におもったらごめんなさい。
それと、遅れましたが>>236さん GJです!続きを楽しみにしています。
247名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 19:32:39 ID:Y5+rFXta
ワロス
248名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 21:06:43 ID:H5romF8w
夜々姫ぇ〜〜(つД`)
249名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 23:44:15 ID:vO9JdhO+
ヤバい、笑いとかでも面白いのにシリアスでもかなり感動できる
おまい、いや貴方はマジでガンガン書いてください
期待しまくってます
250名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 16:05:37 ID:XS0NZ4li
夜々姫シリーズ最高!
251名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 19:30:07 ID:3O0DnycZ
252夜々姫 5:2006/08/28(月) 20:48:43 ID:4AhFBP4F
>>247さん >>248さん >>249さん >>250さん
感想ありがとうございます。とても励みになりました。

>>245
すると、その上空にポコン、とクマのぬいぐるみが現れました。
「あれ?このぬいぐるみは……」
そしてそのぬいぐるみの後ろに、パッと、今度は小さくてかわいらしい女の子が現れて
ぬいぐるみを抱いて、ふわふわと舞い降りてきます。
千華留さんはびっくりして叫びました。
「お、お師匠様!!」
その少女はどうやら千華留さんの魔法の師匠のようです。
「お師匠様……夜々ちゃんの目を覚ますにはどうすればいいんでしょうか?」
「千華留、あなたはどうして千華留なの?」
千華留さんのお師匠様は、よくわからないことを言っていますが
なぜか千華留さんには理解できました。
「え、私が、ですか?ですけど私は夜々ちゃんのことは……」
千華留さんが最後まで言い切らないうちに、お師匠様は首を横に振りました。
「ううん、パーシバルが、そうだって……」
その言葉を聞いて千華留さんの顔は真っ赤になりました。
お師匠様は千華留さんの心の奥底に隠れている彼女の本当の気持ちを知っていました。
「お、お師匠様、わ、私は……そ、その……」
その気持ちは千華留さん自身でも気がつかないものでした。

「夜々ちゃんは乱暴でがさつでわがままで、自分の失敗なのに私に八つ当たりをしに
 いつも追いかけてきて、ひどいことしていた。でも本当は繊細でやさしい普通の女の子。
 光莉ちゃんと天音さんがいっしょにいるのを見て、彼女はいつもつらい表情をしていた。
 私はそれを見て、最初はかわいそうだと思っていた。
 でもいつしか彼女だけを見つめていた。彼女の幸せを考えていた。
 それなのに魔法は失敗ばかりしていて……

 ううん、今考えると、本当は成功させるつもりはなかったんだ。
 夜々ちゃんの目的が達成されたら、私と夜々ちゃんとのつながりは無くなってしまうから……
 私はずっとずっと怒った夜々ちゃんに追いかけられていたい。夜々ちゃんといつまでも一緒にいたい。」

「夜々ちゃん……」
自分の気持ちに気づいた千華留さんは、そっと夜々ちゃんの顔に自分の顔を近づけました。
253夜々姫 5:2006/08/28(月) 20:51:18 ID:4AhFBP4F
「……あ、あれ?千華留さんに光莉?……私、助かったんだ……」
夜々ちゃんが目を覚ましました。しかし、うれしくなさそうで、どこか悲しいようでした。
光莉ちゃんはすぐに彼女に抱きつきました。
「ごめんなさい…ごめんなさい…私…」
「ううん、謝るのは私のほう。心配かけてごめん……光莉、千華留さん……」
夜々ちゃんは、光莉ちゃんと顔を合わせられないようです。
夜々ちゃんは自分が消えれば責任感が強すぎる光莉ちゃんが、苦しむことはわかっていましたが
それ以上に彼女は、もうこの世から消えてしまいたい、という辛い気持ちでいっぱいでした。
「お願いがあるの、光莉、しばらく一人にしてほしいの。もちろんもうバカな真似は絶対しない…」
夜々ちゃんは、これからもずっと光莉ちゃんと仲良くしたいと思っているからこそ
今は光莉ちゃんと離れたいとおもっていました。

夜々ちゃんは月明かりが照らすお花畑で座ってました。その後ろ姿を千華留さんは見つめています。
「あの…夜々ちゃん、一人でいたいって言ってたけど……私もそこに居て良いかな?」
千華留さんがそういうと、夜々ちゃんは小さくうなずきました。
「ありがとう千華留さん、本当はあなたがそばに居てほしかったの……」
千華留さんが隣に座ると、夜々ちゃんは彼女の胸に飛びつきました。
「ごめんなさい、千華留さん。私、いまからすごく大きな声で泣くの、いい?」
「うん、いいよ。私はあなたのやさしいお姉さんなんでしょ?」
「ありがとう、ありがとう……千華留さん…」

夜々ちゃんは大きな声で泣きました。何度も何度も『光莉、光莉』と叫びました。
夜々ちゃんの心の中を占める光莉ちゃんへの思いに、千華留さんは胸に小さな痛みを感じました。

「夜々ちゃん、これだけはわかって。あなたが光莉ちゃんを思うように、あなたのことを愛している
 人がいるっていうことを。だからもう消えてしまうなんて思わないで。どうかその人のためにも……」
「……私にそんな人がいるのかな……」
「何言ってるの?あなたはとっても魅力的じゃない?いっぱいいるわよ!」
「うん、うん、ありがとう。やっぱり千華留さんは私のお姉ちゃんだ。」
「はい、はい、妹がわがままで甘えん坊で困っています。」
「ひっどーーい!あははははは!」
夜々ちゃんは泣きながらも笑いました。千華留さんのぬくもりを感じながら。

「パーシバルも、一緒にいるって…」
お師匠様がいつの間にか千華留さんのそばに居ました。
「お師匠様、今回はありがとうございました。……は、恥ずかしかったけど…」
千華留さんは彼女の耳元でささやきました。
無表情ですが、お師匠様はすこし笑っているようでした。
りーんごーんりーんごーん
いつもの午前0時の鐘が鳴り響いています。
「うん?午前0時?」
千華留さんはその音を聞いて腑に落ちない気分になりました。
「えーーと、私の魔法はいつもこの時間なると効果が切れるんだよね……
 だから……今回の毒りんごの魔法も……」
254夜々姫 7:2006/08/28(月) 20:54:00 ID:4AhFBP4F
「あ、あのぉ、お師匠様、私は、ど忘れしてたんですけど
 私の毒りんごの魔法がこの時間で切れることは、ご存知でしたか?」
お師匠様にそう質問すると
目を細め、ほっぺたをすこし上げただけの笑顔をつくり、千華留さんに向けました。
「パーシバル、良かったね……」
千華留さんの顔はまた真っ赤に燃え上がりました。
「お、お師匠様ぁ〜〜ひどいです!!なんで言ってくれなかったんですか!!?」
お師匠様に怒鳴りつけると、お師匠様はもっているクマのぬいぐるみの頭を、なでなでしました。
すると、そのぬいぐるみの両目からなにかの光線が空に向かって放たれました。
その両目は映写機のような役割をして、夜空をスクリーンにして何かの映像を映しました。
それを見て千華留さんは慌てて夜々ちゃんの前に立ち、彼女にそれを見せないようにしました。
その映像は千華留さんと夜々ちゃんの先ほどの愛のシーンでした。

夜空に浮かぶ千華留さんは、眠っている夜々ちゃんの口元に自分の口をゆっくりと近づけています。
「ぎゃああああああああああ!!み、見ないでぇ〜〜〜!!」
スクリーンは満天の夜空なので、とても千華留さん一人では隠し切れません。
そして千華留さんは目をつむり、彼女の唇と、夜々ちゃんの唇は、今まさに合わさろうとしていました。
「え、これって……?」
夜々ちゃんはそのシーンを見てきょとんとしました。
彼女は自分がどうやって起こされたのか、知らされて無かったのです。
すべてを見られた千華留さんは、その場でしゃがみこんで顔を両手で隠しました。
顔はもちろん耳までも、トレードマークの大きなリボンの色と同じになっていました。
千華留さんはこの世の終わりのような気分でした。
そんな千華留さんを夜々ちゃんが後ろから肩をたたくと、彼女は飛び跳ねて驚きました。
「千華留さん、これってどういうこと?」
夜々ちゃんは特に怒っていないし、からかうようなそぶりもありません。
「あ、あ、あの、その、そうだ!魔法です!眠りから呼び起こす魔法です!
 この方法でしか夜々ちゃんを助けることができなくて仕方なく……ごめんなさい…」
千華留さんが必死に弁明すると、お師匠様がさっき千華留さんが読んでいた毒りんごの本を
あるページを開いた状態で夜々ちゃんに渡しました。
「ちょ、お師匠様!なにやってるんですか!!!」
「ん?なになに……『毒りんごを食べた人を蘇らせるには、その人を一番に愛する人の接吻が必要』」
もう千華留さんは言い逃れができません。

「え……千華留さん、もしかして私のこと……」
千華留さんの夜々ちゃんへの思いが伝わってしまいました。
「お師匠様ぁ!ひどいです!絶対秘密にしようとしてたのに!
 私の気持ちなんて夜々ちゃんにとっては迷惑なんですよぉ!
 私なんか……私なんか……うわあ〜〜〜ん!!」
千華留さんはお師匠様に怒り、大きな声で泣き出してしまいました。
夜々ちゃんとの今の関係が崩れて、もう一緒に居られないと思ったからです。
「どうして迷惑なんですか?私、千華留さんに思われて今すごくうれしいんです。
 なんだかふわふわと宙に浮いているような感じがして。
 千華留さんの言ったとおり、私のことを思っている人が本当に居るんですね。
 ……ありがとう、千華留さん。」
夜々ちゃんが穏やかな顔でにっこりと千華留さんに答えました。
千華留さんは今まで見たことのない、その彼女の表情を見てドキッとしました。

「お師匠様、怒鳴り散らしてごめんなさい。あなたがいろいろとやってくれなかったら
 一生告白しようとは思わなかったです。」
「パーシバルが、がんばれって……」
千華留さんは目を閉じて大きく深呼吸をして、自分の心臓の鼓動を押さえるように胸を触りました。
そして、目を見開いて夜々ちゃんをじっと見つめました。
「夜々ちゃん、今更だけど、ちゃんと言わせて……私、あなたのことが……」
255夜々姫 終:2006/08/28(月) 20:59:47 ID:4AhFBP4F
ある日、光莉ずきんは風邪を引いて寝込んでいる蕾ちゃんにおかゆを届けようと
彼女の住んでいる森の中にある家に行きました。
しかし、蕾ちゃんの様子がいつもと違っていました。

「蕾ちゃん、どうして髪が黒くなっているの?」
「最近わかめや、ひじきをたくさん食べていてこうなっちゃったの」
「蕾ちゃん、どうしてそんなに背が高くなったの?」
「成長期ですから」
「蕾ちゃん、どうしてそんなに胸が大きくなっているの?」
「それはね………お前を食べるためさ!!!」
最後のは答えになってません。

寝ていたのは蕾ちゃんではなく、悪い凶暴な狼でした。
「いやあああああああ!!」
その淫獣は光莉ずきんの服をびりびりと破り、そして彼女を食べようとすると……

ガチャーーーン!!
「ヒヒーーーン!!」
「光莉ずきん!!」
スターブライトに乗った天音さんが窓ガラスをぶち割って助けに来ました。
「光莉から離れろ!!このケダモノめ!!」
ずっきゅ〜〜ん!!
「ぎゃああああああ!!!」
天音さんは愛用のトカレフをぶっ放し、凶悪な狼を射殺しました。
「天音さん!!」
「光莉!!」
相変わらず二人はラブラブです。
狼の死骸は井戸の底へ捨てられました。

「あの〜〜夜々ちゃん、生きてますか?」
千華留さんは、井戸の底に捨てられている死んだ夜々ちゃんを引き上げて、彼女に尋ねました。
「大丈夫よ、千華留さん。私は死なない!光莉をゲットするまでは!!」
この人は銀の弾丸でも死にそうにないです。
「はあ〜〜、私、この人のどこが好きになったんだろう?
 一時の気の迷いだったのかしら……」

夜々ちゃんも相変わらずでした。

夜々姫 −完−

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読んでくれた方々、ありがとうございます。
256名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 22:19:44 ID:JIlb0YZ2
面白かったwwww
けど何で俺が泣きそうなのはどうしてなんだぜ?
めがっさGJ!それと楽しませてくれてありがとう!
けど、夜々姫シリーズこれでおしまいになっちゃうのか・・・?そうだと凄く淋しい
まだ読みたいよ。・゚・(ノД`)・゚・。
257別荘 2:2006/08/28(月) 22:43:34 ID:d243xR9e
別荘までの500mの道
繋いだ手は離したくないのにもじもじとした光莉が気になってしまう
繋いだ右手を見たり、その右手をぐらぐらと動かしてみたり
でも、私が見ると前に向き直ってしまう

別に恥ずかしいことではない
誰もいないし、もちろん誰も見ていない
ストーカーがいれば別……だったら私がそいつを倒してやる
きっと倒せる

避暑地といっても照りつける太陽に、ふと気付く
例え海風があっても密閉された空間には風は来ない
触れているのは手ではなく汗同士だった

なんとなく自分でもとてもいやらしい表現に思えたけど、それならそれでいい
心の声が口から出たら問題だろうけど……
きっと顔を真っ赤にして怒るに違いない
……それはそれでいいか

少なくとも私は気にしない
光莉は気になるのかもしれない
でも、私は気にしない
嬉しいくらい、といったら少し違うかもしれないけど

「光莉、私は気にならないわよ」
「ふぇ、な、何が?」
「あ・せ」
「私だって気に……ならないよ」
「でも……」
「夜々ちゃんが平気なら、私もいいもん」

嬉しいことを言ってくれる
今の光莉はきっと夏のヒマワリよりもずっと輝いている
きっとヒマワリは月見草で光莉がヒマワリだ
……自分でもわけが分からない
とりあえず白い肌に白いワンピースは似合いすぎだ
鼻血で紅く染めないようにしよう
258別荘 3:2006/08/28(月) 22:45:04 ID:d243xR9e
光莉の重い荷物に腕が痺れ始めた頃にやっと別荘へとついた
誰もいない、二人だけの別荘
幽霊でも出てきそうなシチュエーションに期待しながら鍵をさす
カチャ、と小気味よい音にいかにもドアといった感じがする

「夜々ちゃん、お化けとかいないよね」
「そんなのいるわけないわ」
そう応えてみたものの恐怖に怯える光莉を見たいと思うのは変態的なのかもしれない
それでいて、怖がらせることもしたくなかった

「誰も……いないのかな?」
静かな洋館を見渡しながらきいてくる
「そうね、二人だけよ」
「でも、こういうところって執事さんとかメイドさんとかいるんじゃない?」
「あ、ああ、今実家に帰っているのよ。夏だし」
「そっかぁ。そうだよね」
……納得するんだ

別荘に来るのは長期の休みが取れたときだろうに夏休みにいなければ意味がない
そもそもこの別荘には執事なんていない
双子のメイドがいるだけ
そのメイドだって夏と冬以外は仕事もせずにただここに住んでいるだけだ
でも実際、その二人には帰ってもらっている
せっかくの光莉との時間を邪魔されたくない
いても二人でよろしくやっているだろうが、人見知りしそうな光莉のことだ
それに、二人だけというのは緊迫感があって中々……かなりいい
259別荘 4:2006/08/28(月) 22:46:04 ID:d243xR9e
……
…………
………………
我慢していたのに!
抑制できそうもない自分の欲望をどうにかしようと思っていたのに
確かにこれまでもかなり際どい……いや、アウトっぽいこともしてきたけど
何かあったらいいな、と期待もしていたけど
誘っているの、光莉?
誘っているんだね、光莉!
……止めておこう

「どうする?このあと」
「う〜ん、近くに海があったよね?」
「ええ、10分くらい歩いたところにあるわ」
「じゃあ、泳ぎに行こう!」
「そうね」

この暑い日中に海に行くのもどうかと思うが、光の水着姿は見たい
いや、見なければならないんだ!
……って私はあの某青い先輩か
それより酷い……同類か

「あぁーっ」
ふと、耳に入る叫び声
「夜々ちゃーん」
「どうかしたの?」
「水着忘れちゃった」
ああ、どんな水着を買おう……
260名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 22:49:07 ID:d243xR9e
>>237-239、245さん
ありがとうございます
というわけで第二回です
末筆ながら>>255GJ!
261名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 01:46:10 ID:cQasie7K
>>255
切ない…
夜々ちゃんは報われないのですねorz
>>260
某青い先輩ってww
これからどうなるか楽しみです。

お二方ともGJです。
続きや次作、期待してます。
262名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 02:31:38 ID:5wMtuDAs
>>260
同類ってwww
GJです
263名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 03:26:10 ID:p4r1mvOO
今回で桃実×要が見たくなってしまったではないか!!!1
桃実が襲うのを!
264名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 21:44:44 ID:NUTQ2Kfp
桃実×要のこうなったらいいな
と思う妄想仲直り小説かいて良い?
265名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 22:31:20 ID:JWo294Lh
>>264
まかせた
266名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 02:17:39 ID:F5hS4rsZ
むしろ天音×要が見たい
267虹(1/2):2006/08/30(水) 05:02:19 ID:Ym9b2h2h
「渚砂ちゃん、朝ですよ。起きてください」
「ん、ふぁ〜。おはよう、玉青ちゃん」
「おはようございます。渚砂ちゃん」
「……雨、降ってるね」
「そうですわね。せっかくの日ですのに」
「……うん」
「さ、着替えましょう。この制服に袖を通すのも、今日で最後です」
「……そうだね」

♪♪♪

「ミアトルでも、この曲なんだ」
「えぇ。この曲ばかりは、日本人である以上、外せませんわ」

「ぐすっ、ぐすっ、ぶえぇぇぇえぇえぇん〜〜、た、玉青ちゃん〜」
「はいはい。どうしました」
「ひっく、ひっく、わ、私達、これからも、と、友達だよね」
「えぇ、もちろんですわ」
「い、一緒に遊ぶ、約束も、したもんね」
「はい。渚砂ちゃんとお出かけなんて、今から楽しみです」
「で、でもでも、明日からは、一緒に、いられないんだねっ、ぶぇ〜〜ん」
「渚砂ちゃん、泣かないで。離れていても、私は、渚砂ちゃんを大好きですわ」
「ぐすっ、わ、私も、玉青ちゃんのこと、だいすき」
「まあ、ありがとうございます。さあ、名残惜しいですが、行きましょう。
 千早ちゃん達も、待っています」
「……うん」

ガタンガターン ガタンガターン

「私だけ、ホーム、反対側……」
「さ、渚砂ちゃん、もうすぐ電車が来てしまいますわ。
 お顔をあげてください。私は、渚砂ちゃんの笑顔が見たいですわ」
「……うん。玉青ちゃん、千早ちゃん、水島さん、
 えへへ、最後だから言っちゃうね。紀子ちゃん。
 今日まで、いっぱい仲良くしてくれて、ありがとう。
 毎日、とっても、楽しかった。とっても、楽しくて、楽しくて、わ、私……」

「あらあら、せっかくの笑顔が、台無しですよ」
「ほら、元気出して。またすぐに会う約束したじゃない」
「そうそう。あんまり泣いてると、次に会うときに恥ずかしいぞ」
「ぐすっ、えへへ、そ、そうだね」
「うんうん、渚砂ちゃんには笑顔が似合ってるよ」
「うんっ! じゃ、じゃあ、行くねっ」
「よし、行ってこい」
「また会おうね、渚砂ちゃん」
「渚砂ちゃん……私も、あなたに逢えて、毎日、本当に、楽しかった、ですわ」
268虹(2/2):2006/08/30(水) 05:02:54 ID:Ym9b2h2h

「あ、きたきた。今、反対側のホームに降りたったところよ」
「きょろきょろしてるね。あ、気づいた。おーい」
「あはは。こっち向いて、手、振ってるよ」

ガタンガターン ガターン ガターーン プシュー

「渚砂ちゃんの方の電車が、先に来ちゃったね」
「電車に乗っても、まだ、手、振ってるわ」


1番線、電車、発車しまーす


「いっちゃったね」
「ああ、いっちゃった」
「渚砂ちゃん、これでもかってくらい、泣いてたね」
「卒業だからね」
「それに比べて、この子は……」
「玉青ちゃん? ああ……」


「別に、我慢することないと思うんだけどな」
「玉青ちゃんは、何でも器用にできるんだけど、不器用だからねぇ」
「ほんと、不器用だ」

「別に……我慢しているわけでも……不器用なわけでも……ありませんわ」
「ぽろぽろと涙が止まらない人に言われてもねぇ」
「……」
「うんうん、泣け泣け。好きなだけ泣け」
「そうそう。今日ぐらいは、私達が、いつまでもつき合ってあげるよ」
「……」

「しかし、今日は珍しいものが見れたわねぇ」
「声も立てずに、ただ泣き続けている玉青ちゃんなんて、初めて見たよ」
「渚砂ちゃんのこと、本当に好きだったんでしょうね」
「告白すればよかったのに」
「そういう恋もあるのよ」
「……そっか」

「あっ、今日は、ほんと、珍しいこと続きね」
「なに?」
「あれ」
「ん? ああ」
「玉青ちゃん、玉青ちゃん、ほら、あれ」


見上げた空の先には―――

269名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 05:04:58 ID:Ym9b2h2h
という夢を見ました。では。
270名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 06:06:33 ID:JY0DgYYd
一日目
光莉:「今日は…どうする?裸になる?それとも…着たまま、する?」
天音:「もう…イジワル…」
光莉:「言ってみろって」
天音:「光莉に…脱がせて欲しい…」
光莉:「オーケー…(ニヤついた声)」
天音:「もう…段々変態っぽくなってくるぅ…」
光莉:「好きなクセに…」
二日目
光莉:「ホラ…こうやって…」
天音:「イヤだ…これ、音大きくない?「ぶぶぶぶ」って…お隣にも聞えちゃうよぅ…」
光莉:「天音の声の方が大きいって…」
天音:「嘘ぉ…ああ、あああああーーっ!」
光莉:「すげぇ…こんなになってるよ…」
天音:「もう我慢できない…光莉の、挿れて…」
光莉:「うッ…あっ、ああッ……」
三日目
天音:「ああっ、あああっ、また、イッちゃうよぉ…イクのぉ…」
光莉:「うっ…はぁはぁ…私も…」
天音:「ね、光莉も…一緒にイこう…」
光莉:「わかってるよ…」
天音:「一緒に、イッて、熱いの、いっぱい、出してぇ…」
光莉:「は、ああっ…あああっ…」
天音:「はぁぁぁ、イ、イッちゃう、はあっ、あっ、あっ、あっ、ああああーーーー!!!………あ、ああっ…光莉の、熱いよぅ……ね、光莉…愛してる…」
二人は口付けを交わす。
以上です。何、普通のエロシーンじゃないかって?それが全然違うんですね。
だってこの様子、ドアの前で夜々がずっと聞き耳を立ててますから。
もう一度、夜々側からトレースしてみましょうか。上と対比しながらお読みください。

271名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 06:14:51 ID:JY0DgYYd
一日目
光莉と天音がエトワールになって以来、渚青の部屋に泊まらせてもらっている夜々。
仲直りしようと光莉の部屋に行くが…ドアの前でへたり込み、号泣。
二日目
寝室前のソファの上で微動だにせず沈黙。涙すら枯れ、目は絶望にドス黒く沈む。
この頃から夜々の言動がおかしくなる。
渚砂:「夜々ちゃん変だよ。毎晩どこに行ってるの?」
夜々:「光莉のところに行ってるんです。玉青さんには内緒ですよ?」
渚沙:「そっか。光莉ちゃん、優しい?」
夜々:「とっても」
クラスでもイジメを無視して虚ろな目で辺りに吹聴する。
温暖化:「彼女(光莉)、天音さんと付き合ってるのよ。アンタふられたんでしょ?」
夜々:「新しい彼女なんて…いませんよ?ダッテ、マイバン、イッショデス……」
温暖化:「そ、そう…(常軌を逸した様子に後ずさる)」
夜々:「ハイ…」
三日目
バルコニーで雪の降る中、頭に雪が積もるのも構わず立ち尽くす。
相変わらず彫像のように動かない夜々だが、ふと何かを思いつき、壮絶な笑みを浮かべる。右手にノコギリを持ちながら。
272名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 06:16:30 ID:JY0DgYYd
四日目
仲良く手を組みながら歩いている天音と光莉の前に、夜々が現れる。
天音&光莉:「あ…」
夜々:「天音さん…あ、あの…」
天音:「夜々さん…久しぶり…どうした……の?」
夜々は隠し持っていたのこぎりを、天音の首の横まで持っていく。
天音:「え?」
夜々:「死んじゃえ」
夜々はのこぎりを勢いよく、引き抜いた。
天音:「う、嘘?」
天音の首からは噴水のように血が溢れ出し、そのまま倒れた。
夜々:「あはは…アハハハ…アハハハハハハハハハハハハハハハハハ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
夜々は返り血で体を真っ赤に染め、狂った様に笑い続けていた。
273名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 06:46:31 ID:V/fJGNSC
夜々侮辱罪
274名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 11:13:27 ID:F6ugQ1ou
スクールデイズかいw
275名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 12:31:46 ID:RSg6Jub5
静馬×深雪が好き過ぎて夢にまで出てきた・・・
許婚から深雪を奪っていって、抵抗する深雪に
「あなたは愛してもいない人に抱かれるの?」とか
「大丈夫、なんとかしてみせる。私は花園静馬よ」
ってかっこよく言ってた。
276名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 12:44:51 ID:srZd94bK
>>269
なかなか叙情的でGJ!
277名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 13:34:03 ID:+Rs5f96F
先生…エロシーンがかけません…ORZ
278名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 15:53:47 ID:s/x6epPA
難しいよなエロシーン
279名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 18:00:11 ID:cJNtY0OM
>>272
それなんて言葉様?
280名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 23:03:38 ID:nYrMDCzX
>>275
それかいてくれえええ
静馬×深雪読みたくてたまらない
281名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 23:44:25 ID:rhAQeWc/
朝、いつもと何ら変わりの無い朝。

カーテンの隙間から朝日が漏れている。勢いよく開けたい所だけど今日はそうも行かない。

(う〜〜ん……)

私は彼女より一足早くベットから抜け出す。

ここ最近首の凝りがキツくて苦労している…首の骨をコキコキッと鳴らしながら部屋の中を歩き回る。

(…今日も良い天気だな)

外は夏真っ盛り、早朝にも関わらず蝉の声が聞こえる。

Yシャツだけ羽織った状態で洗顔を済ませる。洗顔を済ませた後、ベットの傍にあるイスに腰掛けて彼女の寝顔を眺める。

「スゥ…スゥ……」

穏やかな寝息を立てている。

普段の彼女からすればこんな寝顔をするなんて誰一人思わないだろう。それ程穏やかで優しい寝顔なのさ。

彼女の頬に指で触れる。

昨夜あれ程触ったにも関わらずつい触ってしまう。私の指がその感触を忘れずに居られないのだろうか。

その勢いで今度は唇を触る。

端正な顔立ちをした彼女にお似合いの小さな唇で指先で軽く触れるだけで壊れてしまいそうだ。
282名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 23:46:38 ID:rhAQeWc/
「う………うん…」

唇に触れた所で彼女が目を覚ました。

少しやり過ぎたかな、心の中で反省をしつつ私は彼女の名を呼ぶ。

「おはよう、要君…」

彼女は剣城要君。私と同じ聖スピカ女学院に通う子だ。

何故私が要君と居るかって?これを話し出すと長くなるからそこは追々話すとしようか。

「…体が鉛みたいだ……天音君は平気なのか…?」

「多少の疲れはあるけど…普段から鍛えるからね」

眠気が抜けていないのか要君はとても眠そうだった。

私は「コーヒーでも飲むかい?」と誘う。

彼女も「お願いするよ」と返事したので洗顔の間に沸かしておいたお湯をコーヒーカップに注ぐ。

「お待たせ…飲めるかい?」

要君にコーヒーカップを差し出すが反応が鈍い、どうやらまだ眠いみたいだ。

(昨日はそんなに激しかったかな…)

コーヒーをこぼさない様に手でカップを支えてあげながら要君に飲ませたあげた。

その光景は病人を看病している様な感じで何だか滑稽に見えてしまって可笑しい。

「やっと目が覚めたよ…」

ようやく眠気が飛んだみたいだ。それを確認して彼女のカップから手を離して自分のを持った。

要君の視線がこちらを向いたと思えばあちらを向いたり…と妙に落ち着きがなかった。

「別に緊張する必要は無いよ、もっと気楽に構えないと」

私は軽く笑って言う。

今まで人に笑う所を見せた事は無かった。しかし、ここ最近は私の周囲の環境は目まぐるしく変わっている。

それが何の暗示かは分からないけど人と接する事が苦ではないのは事実だ。

「緊張はしていない、ただ…」

「…?」

「その………シャツのボタン位はちゃんと止めてくれないか…目のやり場に困ってしまう…」

要君がこんなに顔を赤らめている姿を見るのは初めてだ。

学校での彼女の姿は作り物の可能性が高いかもしれない。本当の彼女の姿はこれなのかも…。
283名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 23:47:33 ID:rhAQeWc/
「あぁ、これは済まない…」

私は言われた通りにボタンを止める。もう少し反応を楽しんでも良かったかもしれないけどね。

前記した様にわざと胸元をはだけて彼女がどんな反応を示すか試してみたのさ。

「しかし驚いたよ、要君がこんなにも恥じらう姿を見せるとはね」

「く……ま、まぁ私も女だから恥じらい位は持つさ。天音君の裸体は美しいから見るとつい邪な気持ちが芽生えて…」

私は要君の手からカップを取り上げるとそのままの勢いで要君に抱きつく。

「じゃあ…その邪な要君を見たいと言ったらどうする?」

私は要君の耳元でそう囁いた。

「天音君も罪な人だ……まるで私がその言葉を発するのを待っていたかの様だ」

そう言って要君も私の体に腕を絡めた。そのままの体勢で軽く唇を重ねる。

「…もっと要君も笑えば良いのに、どうして笑わないのさ?」

「……シャイだからね…」

抱き合ったままベットに倒れこんだ。要君の体を優しく包み込む。

「天音君の腕の中は暖かいな…」

「そうかい?」

「あぁ…光莉君が羨ましい限りだ。逢う度にこの腕に抱かれるなんて嫉妬するよ…」

「君にも鬼屋敷君が居るじゃないか…」

「桃実も居るけど……やはり君とは何か違う、何かが…」

考え込む要君の髪をそっと撫でる。それに応える様に要君の腕にも力が籠る。
284名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 23:49:19 ID:rhAQeWc/
「…今日は部活の方は?」

「今日は休みだよ、馬達にも休養日をあげないとね…人馬一体じゃないと乗馬では良い結果が残せないのさ」

「人馬一体か…」

「だから私も今日は完全オフでね。これからどうする?」

私の問いかけに要君は暫く考えていた。

やがて、要君は顔を上げた。その顔は何だか赤らんで恥ずかしそうな感じが見て取れた。

「もう一度…眠りたい……天音君の腕の中で…」

そう言って要君は私の胸に顔を埋めてしまった。相当恥ずかしいのだろうか。

「フフ…要君は恥ずかしがりやだね」

「そんな!恥ずかしいとは一言も…」

全てを言う前にその唇を塞ぐ、今度は不意打ちのキスだ。

「お休み、要君…」

そう言って私は目を閉じた。要君も何を言わずに私に抱きついてくれた。



>>229氏のリクエストに応えてみましたが……orz
285名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 23:54:39 ID:Lg1Wcpkt
GJ!!!!!!
286名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 00:10:11 ID:xnHpjcmt
温暖化が急激に進行させつつGJ!
287名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 00:20:16 ID:qHVa7hrG
つづきが読みたいvv
288名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 00:30:08 ID:egJJvkHI
>>280
>>275じゃないけど、私も読みたい。
誰かそんな感じの話書いてくれないかな〜。
289名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 00:35:26 ID:0p0EoRYK
続きかエロシーンを!!グッゼブ!
290名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 01:57:44 ID:0loHwVQW
>>284
GJ
でも天音×要だとBLっぽくなってしょうがない
291名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 05:52:51 ID:INyO7e6s
>>284
GJ!! 朝から(;゚∀゚)=3ムッハー
292名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 12:39:24 ID:wFcusedZ
>>284
GJ!!…プリンス攻めとは珍しいww
てっきり温暖化攻めかと思った。乙。
293名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 22:01:29 ID:qHVa7hrG
要×天音のつづき希望
BLみたいでいいなー
294名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 23:40:01 ID:F+yBPEA7
初めてBL読んだぜ
295名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 23:48:37 ID:F5SsE9nf
BLでもチンコなければ男が読んでも不快感がない。新しい発見だ
296名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 00:02:13 ID:0p0EoRYK
てか要様でたらなんでもいいや
297104:2006/09/02(土) 05:00:47 ID:xbMODpb3
えっと、このタイミングですが、要様は出てきません。ごめんよ。
だいぶん間が空いてしまいましたが、>>105-109 の続きです。
よろしければどうぞ。
298世界は千華留で回り続ける(11):2006/09/02(土) 05:02:49 ID:xbMODpb3
〜前回までのあらすじ〜

千華留様は、絆奈ちゃんと檸檬ちゃんといちゃいちゃしています。

〜本編〜

千華留は横になったまま、二匹の子猫が息を吐くのを、眺めていた。
荒い呼吸にあわせて上下するお腹や、小刻みに震える手足、濡れた小さなお尻を、ただ眺める。
それは至福の時間だ。

しばらくすると、絆奈の方が、むくりと体を起こした。
絆奈はいつも、いった後の立ち直りが早い。
これには同じ女性である千華留も少々驚く。

「絆奈ちゃん、もう大丈夫なの?」
「はい、千華留お姉様っ! さ、今度はお姉様の番ですよ」

けろりとした顔で、千華留の制服に手を伸ばす絆奈。
着ているものを絆奈に脱がしてもらいながらも、千華留は思う。
今度は檸檬ちゃんと二人で、絆奈ちゃんを足腰立たなくなるくらいに責めてみようかしら。

「お姉様? 腕、上げてもらえませんか?」
「え? えぇ」

まあ、今日のところは絆奈ちゃんを責めるのはお預けだ。
私をいかせてくれるというのだから、素直に感じていよう。

絆奈は脱がせた制服を、丁寧にたたんでくれている。
少女たちの衣服を脱がせるのは(着せるのと同様に)千華留にとって最大の楽しみではあるが、
こうやって、脱がせてもらうのも悪くない。

絆奈は自分の制服の扱いはぞんざいだ。
そんな絆奈が、不器用ながらも、一生懸命、千華留の制服をたたんでくれているのだ。
愛しくて、抱きしめたくなるが、邪魔をするのもよくない。
千華留は黙って、絆奈が千華留の下着に手をかけるのを待っていた。

・・・

ただぼんやりとしているだけだった檸檬、彼女の意識がはっきりしてきた頃には、
千華留の着ているものは、絆奈によってすっかり脱がされていた。

すぐ目の前にある、千華留の裸を檸檬は眺める。
女性らしい曲線を描く、滑らかな肌。
豊かな乳房の先にある、桃色のアクセント。
すらりと長い手足。白磁の背中にかかる黒髪。

美しい。ただ、ひたすらに、美しい。

これは皮肉だろうか。
着せ替えが大好きな我が姉は、何も身につけていないときが、最も美しい。
足に巻かれた包帯が、痛々しくはあるが、
その程度の欠損で、彼女の美貌は、いささかも損なわれてはいない。
月は欠けたる方が美しい? それは嘘だ。
満月の美しさがそこにある。完璧な美しさが、ここにある。
何度見ても、姉の裸を前にすると、檸檬は陶酔せざるを得ない。
299世界は千華留で回り続ける(12):2006/09/02(土) 05:03:34 ID:xbMODpb3
「檸檬ちゃん、気がついた?」
「えっ、あっ、はい」
千華留に声をかけられて、檸檬ははっとする。

「檸檬ちゃん、まだぼんやりする?」
「あっ、いえ、大丈夫です……その、お姉様に見とれていただけです」
「あら。別に見とれるほどのものではないわよ」
「そんなっ! お姉様は、その、お美しいです」
「うふふ、ありがと。ね、続き、できる?」
「お姉様、檸檬ちゃんが起きるの待っててくれたんだよ」

横から絆奈の声が割って入った。絆奈も、既に全裸になっている。
檸檬は自分の体を見る。
先程までも、ほぼ全裸に近い格好だったが、今は身に付けているもの全てが取り払われていた。

昼下がりの教室。ベッドの上で重なり合う、裸の少女たち。
禁忌と背徳にまみれているはずなのに、
それは、楚々として美しい光景だった。

絆奈は千華留の乳房に吸い付いていた。
甘い蜜でも出ているかのように、ちゅうちゅうと吸い上げる。
千華留は、そんな絆奈の頭を優しく撫でている。

檸檬も、千華留の肌に触れようとするが、手が震えて、先に進めない。
絆奈ちゃんは、もうべったりとくっついているのだ。私だって構う必要はない。
頭では分かっているのだが、体がいうことを聞かない。
いつもそうだ。檸檬は、千華留の体に触れるときは、いつも躊躇ってしまう。

檸檬にはわかっている。
千華留は聖母などではない。

その必要があるなら、妹達であっても駒として使うことを厭わない冷徹な策略家である。
具体的なことは、檸檬にはわからないが、いつだったか、
“絆奈と二人、指定の時間に指定の場所に行って、そこで会った人に微笑んでほしい”という
意味不明の依頼をされたことがあった。
そこで会ったミアトルの制服の上級生に、檸檬も絆奈も面識はなかったが、
微笑んで会釈すると、彼女は驚愕に目を見開き、ぶるぶると震えて一目散に逃げ出してしまった。
あれはいったいなんだったのだろうか。
いずれにせよ、千華留は必要なら、一人の少女を恐慌に陥れることすら厭わないということだ。
影の女帝と言われるゆえんだろう。

それだけではない。
千華留は、ローティーンの少女に性的行為を行って憚らない変態だ。
変身部というのは、千華留の趣味嗜好を、表裏の両面から満たすためだけに存在する。
露出の高い衣装を着せるだけならともかく、性的接触まで持ってしまっては、十分に犯罪だろう。
絆奈も檸檬も、体のあらゆる部分は千華留の目に晒され、指で触られ、舌で舐められてしまっている。
千華留を喜ばせるためだけに、今までにいったい、どれだけの痴態を演じさせられてきたか。

しかし、それでもなお―――
300世界は千華留で回り続ける(13):2006/09/02(土) 05:04:10 ID:xbMODpb3
―――檸檬に、そして絆奈にとっては、千華留は聖母なのだ。

檸檬は信じている。
千華留が策略を巡らせるのは全て、妹達、ひいてはル・リム全体の利益のためであることを。
千華留が生徒会長になってから、ル・リムに対する不当な差別は是正される方向にある。
ミアトルが専有していた一部の施設は、三校が自由に使用できるようになったし、
何をするにしてもミアトル、スピカ、ル・リムの順だった交流行事も、年毎の入れ替え制になった。
それが千華留の力によるものだというのは、疑うべくもない。
檸檬のような下級生が知りうる範囲だけでもそうなのだ。水面下ではどれだけのことをしているやら。

檸檬は信じている。
千華留は確かに、妹達を毒牙にかけるが、その牙は、とても繊細で、甘やかなものだ。
檸檬は初めて千華留に抱かれた日のことを思い出す。
何も知らなかったあの頃、千華留が誘う禁断の行為に対する不安と恐怖は、計り知れないものだった。
しかし、それは、千華留の抱擁一つで、取り払われてしまった。
丁寧に慎重に、敏感な部分を探し当てられ、くすぐるように撫でられた。
檸檬が感じたのは、悦楽ばかりであり、その心地よさは、代え難いものにすら感じられた。
甘い甘い菓子をくれる、笑顔の姉。次からは自然と、自分の方からねだるようになった。

今、目の前で、乳房を絆奈に吸わせている千華留。
わかっている。それは単なる性行で、互いが快楽を貪りあう、動物的な行為でしかない。
しかし、檸檬には、一枚の宗教画に見えるのだ。
聖母のそれに、見えるのだ。
千華留のその微笑みが、限りのない愛を、私達に与えてくれるように、見えるのだ。

何度となく触れた姉の体。それに触れることが畏れ多いなどと、馬鹿げている。
それでも、固まってしまった檸檬は、動くことができない。
再び姉に触れるためには、姉の許可がいる。聖母に赦しをもらう必要が、ある。

千華留が檸檬の方を向いて微笑む。

「檸檬ちゃん。私の身体、好きにしていいのよ」

先程、檸檬が絆奈に対して言わされたのと、同じ台詞だ。
姉は、私が固まってしまうと、いつもそう言ってくれる。
好きにしていい―――姉はこの台詞が好きらしい。
娼婦が言いそうな台詞だ。
そんな台詞は、自暴自棄になっているか、相手を信頼しているかのどちらかだろう。
私達の文脈では、常に後者の意味で使われる。

「はい。お姉様」

少し涙ぐんで、檸檬は千華留の胸に手を添える。
絆奈と同じように、その膨らみに口づけをする。

・・・
301世界は千華留で回り続ける(14):2006/09/02(土) 05:04:56 ID:xbMODpb3
絆奈と檸檬は、甘いお菓子を食べていく。
千華留お姉様は、どこもかしこも、甘くて美味しい。
お姉様の甘い声を聞きながら、お姉様の甘い蜜をすする。

白くて柔らかくて温かくて甘い。
女の子が好むもの、全てがそこにはある。
お姉様は可愛い女の子が好きで、可愛い女の子はお姉様が好き。

檸檬は思う。だめだ。そろそろ頭がゆるくなってきた。
お姉様が好きすぎて、頭がぼんやりしてきた。
回らない頭で、絆奈ちゃんの方を見てみる。

絆奈ちゃんは、いい感じにできあがっていた。
とろんとした目をして、赤い顔をして、口元には、だらしなくよだれを垂らして、
お姉様ぁ、お姉様ぁ、と、うわごとのように繰り返しては、
お姉様と腰を擦りあわせている。
絆奈ちゃんの素直な貪欲さは、お姉様の体を、激しく揺する。
それでも、お姉様はまだ余裕があるようで、楽しげに甘い嬌声をあげている。

お姉様の首元にすりより、お姉様の唇を奪う。
お姉様の舌と、私の舌が絡み合う。唾液を交換しあう。
お姉様の手が伸びてきて、私の胸をまさぐる。

お姉様のしたいようにさせてあげながら、私もお姉様の胸に触れる。
私の平らなそれと違って、ふにふにしてて、むにゅむにゅしてて、ぽにゅぽにゅだ。

お姉様の唇と、私の唇が離れる。
求めるように、お姉様を呼ぶ。お姉様、お姉様、お姉様。

お姉様の白い腕、お姉様の柔らかい胸、お姉様の温かいお腹、お姉様の甘い唇。
今は、全て、私のものだ。私達のものだ。
私達の好きにしていい。
舐めてもいい。
舌で転がしてもいい。
甘く噛んでもいい。
お姉様は私達のお姉様でいてくれるので、私達は妹として、何を甘えてもいい。

私達は妹なので、その体全ては、お姉様のものだ。
私達は妹なので、お姉様の体全ては、私達のものだ。

あれ。誰が誰のものだ?
いい。もうなんでもいい。
お姉様と一つになりたい。文字通り、一つに溶け合いたい。

お姉様と、絆奈ちゃんと、私。私達の間をしきるものは、なくなってしまった。
一つの生き物として認識されるくらいに、ぴったりとくっついているから。
とろとろに混じり合っているから。
もう、喘ぎ声を上げているのが、自分なのか、他の二人なのかも、わからない―――
302世界は千華留で回り続ける(15):2006/09/02(土) 05:06:05 ID:xbMODpb3
「檸檬ちゃん、檸檬ちゃん」
姉に声をかけられて、檸檬は気がついた。
ぼんやりとあたりを見回し、自分が教室のベッドの上にいることに頭をひねるが、
すぐに思い出す。

「お姉様、やはり教室でするのはどうかと思います」
「そう?」
「えー、面白かったよ」
横から絆奈が、気楽な発言をする。

「こんなところ誰かに見られたら……」
「みられたら〜?」
あさっての方向から、のんびりとした声がして、檸檬はぎょっとする。
おそるおそる首を回すと、教室の入り口に、パーシバルを抱えた籠女が立っていた。

「ねえ……なにしてたの?」
無邪気に首をかしげて、問う籠女。さすがに固まる三人(とも全裸)。

「かかかかか、籠女ちゃんっ! こっ、これはそのっ!」
「えっとえっとえっと、そうっ! き、着替える途中だったのよっ!」
「そうなの?」
そんなわけはない。
ベッドの上で三人全裸で、折り重なるように体を寄せていたというのに、
そんなわけはない。
が、納得してくれるなら、それでいい。
だがしかし。

「なんだか、楽しそう」
この娘は、このタイミングで、一番言ってはいけないことを言った。

「あら、籠女ちゃんも、一緒にする?」
だめだ、だめだだめだ。千華留お姉様の目がきゅぴんと光っている。

「お、お姉様、さ、さすがに籠女ちゃんはまずいです」
「あら、あなたたちとそう変わらないじゃない」
「た、確かに一つしか歳は変わりませんが、なにか、非常にまずい気がします」
「そうなの?」

気楽そうな千華留の顔を見つめながら、千華留の毒牙にかかって、
「なんだか、きもちいい〜」などと、ぼんやりした発言をする籠女(当然全裸)を、
檸檬は想像してみる。
いかん。
それはさすがに、犯罪だろう。
いや、確かに、自分たち相手だって、十分犯罪くさいのだが、それは今は棚上げだ。
先程まで、えんえんと姉の趣味を肯定しまくっていたような気がするが、
とにかく棚上げだ。

「籠女ちゃんも、一緒に……む、むぐぐ」
おいでおいでをしかけていた絆奈の手と口を、慌てて塞ぐ檸檬。
303世界は千華留で回り続ける(16):2006/09/02(土) 05:07:10 ID:xbMODpb3
「だからまずいって言ってるでしょっ!」
「えー、いいじゃん別に」
「よかないわよっ! 千華留お姉様をロリコンにしてしまうつもり?」
「私達に手を出してる時点で、十分ロリコンだと思うけどな〜」
「愛に年の差なんて、ないわよ〜」
「お姉様はちょっと黙っててください」
「……しゅん」
妹二人、敬愛してやまない姉をロリコン呼ばわり。
檸檬に叱られて、しゅんとなる千華留お姉様も、それはそれでかわいい。

「だめ〜、だめよ〜、パーシバル〜」

……籠女のいる方から、籠女から、不穏当な発言が聞こえる。

油の切れたドアが立てる音がしそうなくらいに、堅苦しく首を回す檸檬。
そこには、パーシバルの腕を、自分の胸に押し当てて、
棒読みで、「だめよ〜」などと、おっしゃっておいでの籠女さんがおられました。

「……籠女ちゃん、な、何をしているのかしら?」
「みんなのまね〜」
「……だめだ」
「あらあら、籠女ちゃんには、正しく適切なhowtoを教えてあげないといけないわ」
「……お姉様、そんな嬉しそうに言わないで下さい」

「わたしだけ、なかまはずれ?」
「えっ」
「そんなことないわ。籠女ちゃんも一緒よ。さあ、こっちへいらっしゃい」
「そうだよー、一緒でいいじゃん」
「……」

檸檬は頭を抱える。ちらりと籠女を見る。
いたいけで可愛らしい少女。というか、どちらかというと幼女。
この少女が、頬を赤く染めて、楽しげに喘ぐ様を想像してみる。
何も知らない無垢な存在に、まだ食べたことのないであろう甘いお菓子を
与えるところを想像してみる。

……ちょっと、いいかも。

「……籠女ちゃんも、一緒に、する?」
「うん」

ベッドの上の、三人の裸の少女達が、ぬいぐるみを抱えた少女をいざなう。

姉を敬愛するあまり、趣味嗜好まで、姉と同化しつつある自分に、
かなりの不安と、少しだけ心地よさを感じる、檸檬であった。
304104:2006/09/02(土) 05:10:43 ID:xbMODpb3
えーと、千華留様ばんざい。ではでは。
305名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 06:18:45 ID:rUHOF1y+
>>304
GJそして乙です。
>2人してロリコン呼ばわりされ〜シュンとなる千華留様
という件(くだり)で思わずww
見つかってオタオタするとは思えないですがw
あと…帝王学と言いますか、される方はともかく(あの籠女ちゃんだしw)
結構上手かったりするかもしれないなとも思います。
306255:2006/09/02(土) 16:46:06 ID:AY9TDD39
>>256さん >>260さん >>261さん ありがとうございます。
職人さんの皆様GJ!です。
下のは以前「こんなストロベリー・パニックは嫌だ!!」のスレで途中まで投稿してた長文なんですけど
ここに最終話まで投稿してよろしいでしょうか?
>>136さんのアドバイスの通り、できるだけ読みやすく書き直しました。
それと、『嫌だ!!』スレのものは、ひぐらしとコヨーテネタがありましたが、それらをカットしてすこし話を変えました。

【渚砂様?静馬ちゃん?】

静馬様のお誕生日会で、私だけ彼女の別荘に招かれたけど
外が大雨で雷が鳴り響いていて帰れなくなってしまった。
ゴロゴロゴロ……ピシャーーーーン!!
「きゃあ!怖いよぉ〜渚砂ちゃん!」
その雷の大きな音にびっくりして静馬様が私にぎゅっと抱きついてきた。
「もう、静馬さまったら!!」
でも静馬様って意外とかわいいところがあるんだね。
「よしよしよし、静馬様、大丈夫ですよ。」
私は怖がる静馬様の頭をなでなでしてあげた。
「そうだ、雷が落ちないおまじないをしてあげますね。」
ちゅ!
私は静馬様の前髪を上げて、おでこにキスをした。
「え……」
すると静馬様は、きょとんとして私が口付けした部分をさすった。
しばらくすると青ざめていた彼女の顔に生気が戻ってきた。
「な、渚砂ちゃーーーーん!!!」
「ぎゃ、ぎゃあ〜〜!」
どすん!
今度は両手をつかんで、近くにある大きなソファーに私を押し倒した。
私のおでこちゅうでエロモード・スイッチが入ったみたい。
さっきのお返しとばかりに、目の前の野獣は私の唇を無理やり奪おうとする。
必死に抵抗するけど、エロパワーの前に逃げ出せないでいる。
私は観念して、静馬様の唇を受け入れようとするその瞬間……

ガラガラガラ……ズドオーーーン!!
ビリビリビリビリビリ!!
「「うぎゃあああああああ!!」」
雷が別荘に落ちて、中にいる私たち二人は骨が見えるほど感電してしまった。
私と静馬様はその衝撃で気を失った……

「う、う〜〜ん……え?」
寝ぼけているのかな?それとも夢なのかな?
目を覚ますと、目の前に寝ている『私』の体が現れた。
「あ、あれ、私が寝てる!?」
その驚きの声で目の前の私の体も起きる。
「むにゃむにゃもう食べられないよぉ…深雪……あ、あれ私がいる!」
その自分の体も目の前の私を見て同じようなことを言っている。
「ひょっとして静馬様ですか?」
「渚砂ちゃん!?」
私たちは声をそろえて確認しあった。
あの雷の衝撃で人格が入れ替わっちゃったんだ!

「ど、どうしましょう静馬さま!?」
私はもうパニック寸前だけど…
「面白そうじゃない、一度渚砂ちゃんみたいなかわいい女の子になってみたかったのよ」
さすがは静馬様、さっそくお風呂へ直行する。
「ちょ、やだぁ恥ずかしいよ!静馬さまぁ」
私はクールな静馬様の顔に似合わない表情で恥ずかしがる。
「どうせ一緒にお風呂入る予定だったからいいじゃない」
「そんなの聞いてないですよ!」
307心の雨:2006/09/02(土) 19:48:13 ID:CqrPgp9S
少し前ですが二十話のSSです
籠女ちゃんに悟られたシーンから始まります
素人なので下手だったらすみません

うぅっ―――
「渚砂ちゃん――」
玉青は泣き崩れていた渚砂を部屋へ運び、ベッドにそっと座らせた。
「渚砂ちゃん―――」
そして渚砂を優しく抱きしめる
「玉青ちゃん――どうして?――」
「え?」
「だってわたしはずっと静馬様といたのよ?――」
「――――」
「どうしてわたしに優しくするのよっ!?―――」
渚砂は涙目で玉青に問いかけた。
「私が渚砂ちゃんの事を好きな事に変わりありませんわ」
「だってわたしはずっと玉青ちゃんの事を蔑ろにしてきたのに――」
「渚砂ちゃんが静馬様の事を好きなのは知っていましたわ――でも、私が渚砂ちゃんを好きなのは私の勝手ですから」
そういうと玉青は渚砂の頭を優しく撫でた。
「玉青ちゃん変だよっ。わたしなんか玉青ちゃんに酷い事ばかりして――嫌な女に決まってるのに―――」
「はい。私は変ですから。渚砂ちゃんが静馬様の事を好きで居続けても――私が嫌われたとしても――私は渚砂ちゃんを嫌いになれません―――」
そして渚砂に微笑んだ。
「ごめんなさい―――――」
渚砂は玉青の胸に顔を埋めて呻くように泣いた――。

以上ですorz
308名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 19:58:10 ID:CqrPgp9S
それと>>303>>306さんGJでした
こう神が多いと投下するのに気が引けますね(;´Д`)
309名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 20:04:45 ID:8W1fDRXK
遠慮泣く透過してください!
310名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 20:28:25 ID:g58XEHSy
>>308
全力でGJ!
311名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 22:04:39 ID:yf+l90f0
要天音ほしす
312名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 22:11:10 ID:tCrPNyBy
天音×渚砂希望
313名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 22:14:19 ID:fd3TlEZe
桃実要見たし
314名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 22:16:58 ID:iESGu0kT
ぜひぜひ投下してください
315名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:54:58 ID:kCv8ytsa
>>304
GJ!!千華留様万歳!!
316104:2006/09/03(日) 05:29:59 ID:798dPYOa
>>305, >>315 さん、どうもです。
千華留様には隠された波瀾万丈の過去があるんじゃないかと、かってに思っとります。

>>306, >>308 さん、お疲れさまでした。GJ〜。
ほんとここは、いつも誰かしら投下してる印象がありますよね。

あと、>>276さんも、どうもでした(実は>>267-268も私)。ではでは。
317名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 13:54:00 ID:8F6kGsZ0
どこかのサイトでストパニのエロパロ小説を
投稿できる所って有るんですかね?

一般小説は一カ所合ったんですけどアダルト
の方は無いみたい?
318名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 14:03:39 ID:FFGtxQKC
ここに投下しなさい!!!!1
319名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 15:13:30 ID:fMI2BHK4
てかスレタイがエロパロではないですか。
ぜひぜひ投下してくださいよ
320名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 19:58:09 ID:EbrZ4c7Q
>>318-319
そうですね。只まだ書き終わってないのと
思いの外かなり長編になってしまいそうなので
どうした物かと思っておりました・・・orz
321名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 20:00:52 ID:wAVIVNZP
できたとこまでいいから投下だよ!
322名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 20:27:56 ID:sZDmtLfn
天音を使ってください
323308:2006/09/03(日) 22:14:48 ID:uZo37sWD
>>309-310>>316
ありがとうございます
また少しずつ書いていこうと思います
324千代ちゃんのお姉さま 前編:2006/09/03(日) 22:33:18 ID:UNg/3Syd
注)直接的表現で下品なところがあります。

渚砂お姉さま、きれいです。

私は玉青お姉さまと協力して、渚砂お姉さまの両腕をローブで縛り、ベットの上から
逃げられないようにしました。
ドキドキしながら渚砂お姉さまのお服を脱がせようとしましたが
玉青お姉さまが私のたどたどしい手つきにいらいらしたらしく
シャツのボタンを飛ばしてしまいながら、乱暴に脱がしてしまいました。
玉青お姉さま、落ち着いて、落ち着いて。

渚砂お姉さまは、イヤだ、やめてぇと叫びましたが、そういうことを言うと
もっとしたくなってしまいます。聞き分けのない妹でごめんなさいです。

すこし日焼けをした健康的なお肌があらわれました。
玉青お姉さまは、ブラジャーをとるのも落ち着きがありません。
それでもなんとかホックをはずして剥ぎ取りました。
するとポロンっとおいしそうなおっぱいがプリンように震えています。
おっぱいは日焼けをしていなくて真っ白です。
小麦色のお肌と白いおっぱいをみてなんだか不思議な気持ちになりました。

私は左のほうのおっぱいを頂くことにしました。
ピンクの乳首をちゅうちゅうとすっていると、渚砂お姉さまは「んっんっ」
と人差し指を曲げてかみながら、声をもらしました。
もっと聞きたいです。我慢しないでください。それを聞くと私の体の奥が熱くなります。

となりの右のおっぱいをちゅぱちゅぱしている玉青お姉さまは鼻息が荒いです。
乳首をベロでレロレロしている音が聞こえてくるぐらい激しいです。
私はおっぱいでせいいっぱいですが、さすがです玉青お姉さま。
しゃぶりつきながら渚砂お姉さまのあそこを、ショーツの上から指でなでなでしています。
そのなでなでとともに渚砂お姉さまは首を左右に振って悶えてます。
見ていてとてもつらそうで、なんだかかわいそうです。もっとやるのです、玉青お姉さま。

おっぱいを満足した私たちは、お口から開放させました。
これでもかと、いじり犯した玉青さんのほうは、乳首から糸が引いてます。
乳首と玉青お姉さまのベロをつなぐその透明な橋は、きらきらと光っていて幻想的です。
両方のおっぱいは私と玉青お姉さまの唾液でじっとりとして輝いて美しいですが
私には無残にも犯された跡に見えて、その証が征服欲を満たしてくれてゾクゾクしちゃいました。

玉青お姉さまは今度はショーツを脱がせるようです。
電撃G’sマガジ10月号のロングポスターのと一緒でピンクと白のシマシマです。
昨日遠くの本屋さんでやっと買えました。
近くの本屋さんでは、なんでも銀髪で背の高い女性がみんな買い占めたと、店員さんが言っていました。
でも漫画がお休みしてました。
ショーツは玉青お姉さまの指のおかげでもうじっとりと湿っています。
渚砂お姉さまはもう抵抗をせず、私たちを受け入れています。
でもなんだかつまんないです。もっとひどいことをすればいいんでしょうか?

ショーツをするすると足元のほうへさげると、唾をつけてないのにこっちも糸が引いてました。
まだショーツは曲げて立てている膝のところにあるのですが、玉青お姉さまはその光景を見て
いてもたってもいられなくたって、渚砂様のあそこを指でいじり始めました。
私は渚砂お姉さまの足を少し上げてショーツを脱がせました。
それの濡れた部分をくんくんとすると、すごくいいにおいがして、私のあそこもジンジンとしてきます。
325千代ちゃんのお姉さま 中編:2006/09/03(日) 22:39:28 ID:UNg/3Syd
渚砂お姉さま、濡れた私のを見て欲しいです。
私は渚砂お姉さまの顔の近くに座って、パカッと足を開いて、濡れたあそこを見せました。
渚砂お姉さまは縛られていて何もできませんが、見ていただけるだけで十分です。
じゅくじゅくとおつゆがあふれ出してきました。
おかげでもう指がすんなり入っていきます。
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ………
いやらしい音を恥ずかしげもなくさせる、いけない私を見てください……
渚砂お姉さまのお顔は、私を見て悲しそうな表情をしていましたが、目をそらそうとはしません。
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ……
私の指は止まりません。どんどん速くなって行きます。
もっと見てください……もう逝っちゃいそうです……私の顔を見てください。
オ○ニーをして逝くときの自分の顔は見たことないですが、きっとみっともないと思います。
でも見て欲しいです。いつも渚砂お姉さまを思い浮かべているんです。
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ……
渚砂お姉さま、渚砂お姉さま、渚砂お姉さま………千代はもう………

絶頂も迎えた私はベットに仰向けになりました。お布団のシーツを汚してごめんなさいです。
玉青お姉さまはまだがんばってます。
私は頭の中が気持ちいいのがいっぱいで、体を動かせないけどじっくり眺めました。
玉青お姉さまはお尻を渚砂お姉さまの顔に向け、自分の顔は彼女のお股にうずめました。
太ももを両手で抱えながらあそこをぺろぺろしています。
とってもおいしそうに舐めていました。
渚砂お姉さまはもう声を抑えるようなことはしません。部屋中に美しい音色が響いています。
でも玉青お姉さまも苦しそうです。きっとあそこは私たちと同じように洪水のはずです。
私の体が動かせれば楽にさせてあげられるのですが。

要らぬ心配のようでした。
玉青お姉さまは渚砂お姉さまのあそこから顔を離して、上体を起こし、お尻を渚砂お姉さま
の顔へ近づけさせ、自分のを渚砂お姉さまのお口にあてさせました。
清純な私では、とても恥ずかしくて思いつかないマニアックなプレイです。
渚砂お姉さまはも苦しそうですが、まんざらではないようです。
苦しくて目を閉じながらですが、玉青お姉さまの大切なところをぺろぺろと舐め始めました。
玉青お姉さまが濡れていることもあって、音はぺろぺろでなく、私と同じように、じゅぷじゅぷです。
かなりベロを奥深くまで突き刺してるようですね。
玉青お姉さまは体をすこし反らせて、目をきつく閉じて赤くなっていお顔を天井に向けています。
解かれて乱れた青くて長い髪が、汗で顔や背中にくっついているお姿が、そそられます。
私はその玉青お姉さんが好きになってしまいそうです。
玉青お姉さまの気持ちよさそうなお顔をみて、こんど蕾ちゃんにやってもらおうと思いました。
326千代ちゃんのお姉さま 後編:2006/09/03(日) 22:43:26 ID:UNg/3Syd
ぶるぶるぶるぶる………
早いです……早すぎるです…玉青お姉さま……お気持ちはわかりますが………
玉青お姉さまは小刻みに体を震えさせてもう逝ってしまわれました。
渚砂お姉さまはまだまだなのに……
私たちはノックアウトされてました。
しかし両手を縛られている渚砂お姉さまは、ご自愛をされることもできません。
渚砂お姉さまは苦しそうです…切なそうです…なんとかしてさしあげたいです。
でも私はくたくたで指一本しか動かせる気力がありません。
しかもその指は、渚砂お姉さまの苦悶を眺めながら自分のを慰めるのに使ってしまいました。
ごめんなさいです……私たちの力不足です。

ガラガラガラガラ
鍵がかかってるはずのドアが開きました。
「話はすべて聞かせてもらったわ!!」
よくわからない登場の仕方で静馬様が現れました。引き戸じゃなくてドアなのに……

くやしいです……とてもくやしいです……そんなにエトワール様はお上手じゃないのに………
あっさり私の大切な渚砂お姉さまは、とても幸せな表情で遠くへ旅立ってしまいました……

私と玉青お姉さまは、その早業を見て素っ裸で仰向けになって涙を流していました。
この惨状を深雪様に見つかりましたが、しゃくなのですべて静馬様のせいにしました。

―――――――――
>>216さんのかわいい千代ちゃんにあこがれて書きました。
下品でごめんなさい
>>308さん >>316さん ありがとうございます
327渚砂様?静馬ちゃん? 2:2006/09/03(日) 22:46:38 ID:UNg/3Syd
>>306の続きです
でも汗びっしょりなのでお風呂に入らないわけにもいかない。
覚悟を決めて脱衣所の洗面台の前で静馬様の服を脱ぎ、鏡に映るお姿を拝見した。
ああ美しい…女の私でもドキドキしちゃう。
静馬様の体は芸術品、いやそんな俗っぽい表現では説明できないほどの
ものすごいエロオーラが……はあ〜
「渚砂ちゃーん何してるの?早く入りましょう」
こんどはその自分の体をみる。はあー…さっきとは違う意味のためいきが漏れる…

カポーン
大理石で敷き詰めたられた大きなお風呂。わたしん家の近所のラドン温泉よりはるかに広かった。
わあーいこんだけ広かったら泳げるよぉーー。おっといけない、お風呂で泳いじゃいけません。
バシャバシャバシャ!
「あはははは、渚砂ちゃんも泳いで泳いで!」
渚砂の姿の静馬様の華麗なクロール。
なんだか静馬様、私の体になったら開放的になってるよ。

体をしっかり洗わなくちゃ。
変な言い方だけど、静馬様から借りた大事な体なんだし。それに同じ女の子として。
でも洗い場の椅子に座って目の前にある鏡に写る大きな胸を見て、これは大変そうだと思う。
えーと、まずは持ち上げて…って胸って持ち上げるものなの?
静馬様のほうはどうかしら?
「渚砂ちゃん、しっかり洗うから心配しないでね。」
静馬様はタオルを使わず手のひらだけでやさしく洗っていた。
洗うっていう言い方が正しいかどうかわからない手つきだったけれど。

それはそうと、私の下を見たらやっぱり銀髪でした。
「あははは、渚砂ちゃんのイチゴ色、イチゴ色!さあ念入りにココも洗わなくっちゃ!」
ゴシゴシゴシゴシ……

お風呂からあがって下着を着ようとしたけど、静馬様の下着、黒しかねーよ。しかもスケスケの。
しょうがない、恥ずかしいけど……でも静馬様の体に似合うなぁ。
鏡の前で、目を細めてちょっと頭の後ろのほうへ手をやってポージングしてみる。せくしぃーだ……
鏡に私の体も映っていたので、気になって静馬様のほうに振り返ると
「ちょ、静馬様、なにはいているんですかーーー!?」
静馬様が、私がはいているのと同じ黒いスケスケの下着をつけて、私と同じようにポージングしている。
「渚砂ちゃんって黒が似合うと思って、私と同じヤツで渚砂ちゃんのサイズに合うのを用意してたのよ」
「いいえ全然似合いませんから!うわー恥ずかしい!!」
なに用意してるんですか、あんたは!!
328渚砂様?静馬ちゃん? 3:2006/09/03(日) 22:49:33 ID:UNg/3Syd
パジャマを着た私は、てっぺんにボンボンの付いたとんがり帽子ををかぶって
寝室のベットの上で大の字になっている。
「寝室は別々にしましょう」
と静馬様がいったので部屋は私一人だけ。
同室じゃなくて別室なんて…静馬様らしくないな。
すこし期待はず…ってなに私考えてるの!!いいじゃない別室で安心できて!私のイロバカ!
いま自分の体は静馬様のなんだから、静馬様も御自分の体をなんて、えへへ…
それに私の元の体はしず……
   い  や  な  予  感  が  す  る  !  !
私はベットから飛び起きて静馬様の部屋へ猛ダッシュ。
その部屋のドアのノブを回そうとするが……
ガチャガチャガチャ……
「やっぱり鍵がかかってる!!」
ドンドンドン!
「静馬様!!開けてください!しずまさまぁー!聞こえてますかー?!お願いです、開けてください!」
ドンドンドンドン!
私は何度も何度もドアをノックをする。
やっと静馬様が気づいたのか内側からドアが開く。
すると、息を切らしほてった顔の、汗ダクダクで何も身に着けていない私の体が出てきて
「どうかしたの…」
と気だるそうに答えた。
「もう…どうかされてました…」
329名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 23:00:01 ID:uZo37sWD
>>325>>328
GJお二人様お疲れ様でした
330名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 23:49:20 ID:CT/Z2Xzn
>>328
GJです!
実は私、『嫌だ!!』スレの時も読んでて、楽しんでおりました
こちらで続きが読めるとは思ってもいませんでしたので、凄く嬉しいです
これからも頑張って下さいね〜
331名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 23:57:37 ID:WNRA7h2d
>>281-284の作者です。
この前の放送では、二人とも互いに呼び捨てしてました…orz
ここで「君」付けにしてるのはまぁ…あっしの願望ってか希望ですね。
BLチックに見えるってのは予想外で正直ビツクリしました。
また気が向いたら書いてみますんで……そん時は宜しくです。
332名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 00:04:23 ID:sJpc+mSu
おおおおおおおおお!!!!!!!!1コイコイ来いコイ!!!!!!!
333名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 01:14:22 ID:clHjSXh1
いいですね、ぜひお願いします
334名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 01:30:18 ID:HGAPgw3i
>>326 >>328
GJ
しかも、エロくて面白い。
335名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 20:50:09 ID:OuCwLal5
また書いてみました。天音×要です
テニス勝負の後のお話です。素人なので変なところがあるかも知れませんが
宜しければどうぞ・・・

午後のカフェテリア。アストラエアの女生徒達の華やかしい声が彼方此方から行き交う。
その場所から少し間を開けた一角に要は一人佇んでいた。
(――要?)
天音は哀愁漂う要の姿が気に掛かり、側へ歩み寄った。
「―――要、こんな所で一人で居るなんて珍しいね」
「天音―――」
「―――浮かない顔してるけど何かあったの?」
「フッ――天音こそ君から声を掛けてくれるなんて珍しいな――」
「はは――そうかな――」
二人は苦笑する。先日のテニスの一件で以前のような互いの認識が緩ぶいていた。
「鬼屋敷さんは――一緒じゃないみたいだけど?」
「あ、ああ―――どうしたのかな――」
要は天音の言葉に反応し平然を装って見せるが、その程度を天音が見抜けない訳がない。
「何か――あった?」
「――――いや、何もない」
「―――悩み事があるなら――私で良ければ相談に乗るよ」
その悩みの当事者が天音の事だとは言える筈もなく。
「優しいんだな天音は――今まで散々二人を追い込んできたのに」
「私は別に気にしてないよ―――」
(だから君の事嫌いさ――――)
天音の優しさに要は胸が痛む。
「天音―――一つだけ―――一つだけお願いがある」
「――うん?」
「私の部屋で――話す――」
困惑した表情でそう言った。心なしか要の頬が染まっている気がする。
「ああ」
そう言うと二人は要の部屋へ向かった。私は天音に何を言おうとしているのだろう。
そう、結果は既に解りきってるのに。それでも私は―――。
部屋へ着くと二人はベッドの上に腰を掛けた。
「それで要――お願いって何?」
「それは―――」
「うん―――」
「そ、それは―――」
「要?」
要の顔が段々と険しくなり、そして頬を紅潮させていた。
336要の気持ち 2/2:2006/09/04(月) 20:52:05 ID:OuCwLal5
「私と――一度で良い―――私と―――キスして欲しい―――」
「えっ」
要の突然の告白に天音は驚きを隠せない。
「天音に光莉が居る事も―――私に桃実が居る事も全て解ってて言っている」
「要―――」
「私は桃実の事を愛している―――だから君の事を忘れたい―――」
桃実と何かあったのだと感じながら、先日の対戦の時に薄々だが要の気持ちは伝わっていた。
要の事は嫌いではない。しかし―――
「要―――私は要の事を好きではいても愛しては居ないんだ。それに私には光莉が―――」
「―――ふっ―――そうだな。天音には大切な光莉が居るんだから―――出来るわけ無いよな――」
要は咨嘆な表情で薄笑みを浮かべ、息を漏らした。天音はその悲痛な表情に思い悩む。
(私の自惚れかも知れないが、要の心を私が縛り付けているのなら、その束縛から解放してあげたい。光莉――すまない―――)
「要――それで要の気持ちが晴れるなら―――私でいいなら―――」
「天音―――」
「うん――どうすればいいのかな―――」
そう言うと要は天音にゆっくりと唇を近づけてゆく。二人はこれから起こる情事に胸が高鳴った。
「天音――ずっと好きだった―――」
「んっ」
天音の女性らしい柔らかな唇に、要の唇が重なり合う。要は天音を押し倒し、そのままベッドの上になだれ込んだ。
「―――っ」
「んっ――」
要の舌が天音の唇を割って中へ入り込む。天音の躯がビクッと反応し、大人のキスなどしたことの無い天音は、
どうしたらよいか解らず舌を縮み込ませた。構わず要は大きく口を開け、天音の口奥まで舌を侵入させ、
激しく天音の舌を無理矢理絡め取る。部屋内は二人の舌が絡まり合う唾液の音がと淫靡に響いている。
すると次第に天音も興奮してゆき、自分から舌を絡め始めていた。二人のショーツは既に滴るほど濡れそぼって居たが、
それ以上の行為は互いの心に歯止めを掛けた。

そして十数分程経っただろうか、要は漸く満足したのか唾液塗れになった口を離した。二人の唇に連なった唾液が爛々と輝く。
「あっ――はぁっ――はぁっ――」
「はぁっ――んっ――はぁっはぁっ」
要は天音の横に寝ころび、二人は虚ろな表情で荒くなった息を沈めた。

「天音――ありがとう―――」
「こんな凄いの――初めてだよ―――」
「フフッ――次は光莉にしてあげる番だよ―――」
「はは―――」

天音と要は晴れやかな気持ちで部屋を後にした。
要は桃実の居る場所へ走った。私の本当の気持ちを伝えるために―――

以上ですorz
一番目タイトル付け忘れた・・・
337328:2006/09/04(月) 21:53:55 ID:U21eMaOV
>>336さん 天音さんと要さんがとても大人っぽくて素敵でした。ものすごくGJ!です。
実直な要さんに惚れました。

>>329さん ありがとうございます。
>>330さん 『嫌だ!』スレのを読んでくれてありがとうございます。
たのしんでもらえてうれしいです。
338渚砂様?静馬ちゃん? 4:2006/09/04(月) 21:55:58 ID:U21eMaOV
>>328の続きです
結局、体が元に戻らないまま苺舎に戻ると、入り口で玉青ちゃんが迎えてくれた。
「渚砂ちゃーん、お帰りなさいませ!!」
「玉青ちゃーん!」
私と玉青ちゃんは両手を広げて、お互い駆け寄り抱き合おうとするが…
その感動の再会がするりとすり抜ける。
玉青ちゃんは静馬様と抱き合った。あ、あれ?
「あの銀狐になにかされませんでしたか!?」
「うん、私ね、静馬にすごーくやさしく……されちゃった。」
静馬様は私の顔で、いままで私がしたことのない艶やかな表情をつくってそう答えると
玉青ちゃんは凍りついた……
「あ、あのね、た、玉青ちゃん違うの!!」
私は玉青ちゃんの両肩をつかんで、必死になってその固まった体をゆらす。
「なにが違うというのかな、静馬?昨晩は全然寝かせてくれなかったくせに。」
お願いだから黙ってて静馬様!
意識を取り戻した玉青ちゃんに、彼女の肩に置いた私の手が冷たく振り解かれた。
「渚砂ちゃん、大変お疲れのようですね。早くお部屋に帰りましょう」
玉青ちゃんは淡々と話しているけど、怒りを抑えているのがわかった。
玉青ちゃんは、静馬様の手を握り引っ張るように宿舎に連れて行こうとする。
「玉青ちゃん違うの!私が渚砂なの!!その人は静馬様!!」
「なにわけのわからないことを仰ってますの?エトワール様。よくも…よくも私の渚砂ちゃんを…
 私はあなたを…あなたを絶対に…」
温厚な玉青ちゃんが感情を表に出した。とてもじゃないけど私の説明を聞いてくれるとは思えない。
躊躇していると二人はもう宿舎に入っていってしまった。怖いけど…でも追いかけなくっちゃ!!

「静馬、やっと帰ってきたのね」
後ろから六条さんが声をかけてきた
「ああ!六条さん、大変なんです。私……」
「大変なのはこっちよ。あなたのために三校合同会議を延期にしたんだから。
 私は冬森会長に散々いやみを言われて…ブツブツブツ…まあいいわ早く会議に行きましょう」
こんどは私が六条さんに引っ張られて連れて行かれた。
「だから私、違うんです!!」
339渚砂様?静馬ちゃん? 5:2006/09/04(月) 21:58:26 ID:U21eMaOV
青い髪の女の子に渚砂の部屋に連れて行かれた。この子の名前は確か『すずみ たまお』だっけ?
「渚砂ちゃん!」
ベットに二人で一緒に座るとすぐに彼女が抱きついてきた。よっぽど心配してたのね。
うふふ、残念だけどあなたの愛する渚砂ちゃんの体は、昨晩スミズミまで……
「ありがとう、えーと、たまおちゃん?もう大丈夫よ。」
私は彼女の頭をやさしくなでた。
すると涙目の顔が私を見上げる。
「渚砂ちゃんが静馬様と結ばれても、私は…私は…ヒック、ヒック」
涙でつまって上手く先がしゃべれないらしい。あはは、かーわいい。どうしようかしら、この子を?
ちゅ!
おっと、いつもの癖でキスしちゃった!エヘ☆
「な、渚砂ちゃん!」
しかしすぐに顔を手で押し返される。おいおい。自分から抱きついてきて…
「あれ、嫌なの?たまおちゃん?」
「いいえ、嫌じゃないです。でも、でも渚砂ちゃんは静馬様のことが…」
ふーんこの子ったら意外とお固いのね。
でもね、こんなんだから大事なものを奪われるのよ、この私にね!
「私はそんなこと全然気にしない。たまおちゃんも大好きよ」
再び彼女の唇を支配して押し倒す。

いつもとは違う小さな渚砂の体だから、強い力が出なくてうまく押さえ込めなくて
反抗されて苦労したけどね、服の上から渚砂の手で胸をやさしくさわってあげたら
すぐにおとなしくなっちゃて
「渚砂ちゃん…渚砂ちゃん…」
と自分の体を慰めてくれる人の名前を何度も呼ぶようになってる。うふふふ…

コンコンコン 
たまおのスカートを捲くりショーツの中に手を入れようとすると、ドアのノックする音が聞こえた。
「渚砂さん、玉青さん、お部屋のお掃除に参りました」
私は慌ててすぐにたまおを解放して離れると、彼女は虚ろな表情で着衣の乱れを正し
「…入っていいわよ、千代ちゃん…」
と静かに答えた。
するとドアが開き、一年生のお部屋番らしいおかっぱ頭の小さな子が入って来た。
「渚砂ちゃん、千代ちゃん、私ちょっと外へ…」
たまおは逃げるようにその開かれたドアから部屋を出て行ってしまった。
チヨと呼ばれた女の子は
「どうしたんでしょう?玉青お姉さまは…」
と心配している。
もう!せっかく良いところだったのに!
この子にちゃんと責任とってもらおう。
「えーーと、チヨちゃん?ちょっとこっちに来てもらえるかな?」
「はい、渚砂お姉さま。なんでしょうか?」
340渚砂様?静馬ちゃん? 6:2006/09/04(月) 22:00:39 ID:U21eMaOV
ああ、会議早くおわんないかな〜。本題は終わったんだけど、話が静馬様が会議を
延期にしたことについてになって、深雪さんと冬森会長がお互いすごい剣幕で口げんか。
静馬様が原因なのだから冬森会長は、深雪さんに怒鳴りながら私のほうもにらみ付ける。
怖いし、まぶしいし、もうイヤ。
千華留さんも私のほうをちらちらみるけど、微笑んでいた。やさしくて包容力のある人だな。

やっぱり今は私が静馬様なんだから、この喧嘩をとめないと。
「ごめんなさい、私のせいでみなさんにご迷惑をかけてしまって…反省してます。
 もう絶対しません。ゆるしてください!」
何度も何度も頭を下げて一生懸命あやまった。
「え?!あやまった…あ、あの花園静馬が…」
「ど、どうかしたの?静馬!なにか変なもの食べたんじゃないの?」
お互いの襟をつかみ合ってる冬森さんと深雪さんが
信じられない光景を目の当たりにしたように、私を見てびっくりしている。
おいおい。いったい今までどんな人生歩んできたんだよ、あの人は……
千華留さんも例外じゃなかった。
「ホントにどうしたんですか?なにか人間が変わっちゃったような…」
会議が終わった後すぐに近づいてきて、目を丸くして私の顔をまじまじと見つめる。
「えっとぉ、なんてゆうか、そのぉ……
 そろそろエトワールとして、しっかりしないといけないかな、と思いまして……」
そう答えると、千華留さんがにっこりして返す。
「静馬様、変わったわ。渚砂さんと仲良くなってから……」
そう言われると、なんだか照れちゃうなぁ。
「あの、これからル・リムに来ていただけませんか?いつも誘おうとおもってたんですけどね
 今日の静馬様だと、いらしていただけるような気がしまして。」
静馬様と玉青ちゃんが心配だけど、静馬様は私以上にしっかり渚砂を演じてくれると思うから
大丈夫だろうな。
私はその誘いをうけた

変身部のお茶会にお呼ばれしてル・リムの校舎の中へ入っていくと
変身部の部室の近くに 『S・F同好会』と書かれた看板が、入り口に置かれている部屋を見かけた。
もしかしたら!
人格入れ替わりなんて非常識なお話はS・Fだよね!?元の体に戻る手がかりがあるかも!
さっそく千華留さんにたずねた。
「あの、このSF同好会の部長さんにお会いできるでしょうか?」
「はい?…ええ、S・F同好会の会長でしたらすぐにお呼び出来ますよ。」
そう答えると、すぐに千華留さんはその部屋の中へ入っていった。しばらくして
「静馬様お入りください」
と千華留さんの呼ぶ声が聞こえたので部屋へはいると…
341名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 08:46:33 ID:RHvYCURO
はいると・・・

はいるとなんですかあああああああああああああああああああああああ!
342名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 14:16:40 ID:kJMWGOy7
要いい!グッジョブ
343名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 14:27:42 ID:XOdl+rb7
>>340
GJ!
いい所で切るなぁ
激しく続きが気になる
344336:2006/09/05(火) 18:52:45 ID:8KXQkuFk
>>337
ありがとうございます
340もとても面白かったです。まぶしいには
吹かせていただきました

>>342
ありがとうございます
でもあんまり反応が無いので
よくなかったのかも・・・また精進します(つД`)スミマセン
345名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 20:47:26 ID:Y467oSA2
おもしろかったっす、要天音、是非またおねがいします
今週は要出番なかったね・・・・・・・・
346渚砂様?静馬ちゃん? 7:2006/09/05(火) 21:36:38 ID:bL7wgpuG
>>340のつづきです
「千華留さん、なんて格好してるんですか!」
千華留さんが某国民的大人気アニメのネコ型ロボットのきぐるみに着替えて待っていた。
「こんにちは、ボク『すこし・ふしぎ同好会』会長チカえもんです。」
そっちのS・Fかよ!
「また微妙なコスプレを……」
あきれた私は千華留さんの、そのきぐるみに付いてる四次元に通じるポケットを引っ張ってみると…
「いやーん、静馬様のエッチーー!」
そっちの源かよ!
そんなチカえもんでも一応相談してみるか……

静馬様の別荘に行ったときの出来事を話してみると、思ったよりすんなり信じてもらった。
『すこし・ふしぎモード』に入っているからかしら?
「どうりで静馬様がいつもと違うと思っていたら…こんなことってあるナリね。」
「雷が原因かとおもうんですけど」
「こういう話は、もう一度電撃を喰らえば元に戻るというのがオチなのら。」
なるほど、基本だ。
「ちょっと屋上に来ていただけないでござるか?いいことを思いついたでござるよ、にんにん。」
名作の『忍者ハットリくん』はA先生のほうだと思うんですけど、チカえもん。

屋上に案内してもらって行ってみると、数本の高いポールが立っている。
「これは私が部長を務める発明部が作った…」
もうなんでもありだな、この人は。
「落雷の電気エネルギーを吸収し利用して、学校の電気代を浮かせる装置です。」
なにやら嫌な予感がする…


千華留さんの提案は大変危険なものだったけど、早くもとの体に戻りたい。
私は静馬様を連れてこようと、苺舎に戻って自分の部屋へ行く。
あの静馬様が言うこと聞くかな? と不安に思ったけど、私のベットの上でいびきをかいて寝ていた。
この人ホントに昨晩寝てなかったんだな。
あれ?千代ちゃんも玉青ちゃんのベットで布団をかけて気持ちよさそうに寝ている。
きっとお掃除で疲れたんだね。いつもありがとう千代ちゃん。

眠っている静馬様をお姫様抱っこして、ル・リムの校舎の屋上に持っていくことにした。
しかし、重い……いくら静馬様の肉体のパワーを駆使しても。元に戻ったらダイエットしよう。
今の私の体の場合、どうみても誘拐にしか見えないので、出来るだけ目立たないようにしたい。
そうだ、ル・リムへ通じている森の道は、めったに人がこないんだった。そのルートにしよう。

その道はでこぼこで、ゆらゆらとゆれているはずなのに
私の腕の中の静馬様は、いい気持ちでよだれをたらして眠っている。
「むにゃむにゃむにゃ……まだピンク色できれいだね、渚砂ちゃんの、うふふ……ぐーぐー」
一刻も早く体を取り戻さなくては…
途中うちの制服を着た人とすれ違ったけど、誰かはわからなかった。
一目散に目的地へ走っていったから。
347渚砂様?静馬ちゃん? 8:2006/09/05(火) 21:39:06 ID:bL7wgpuG
人気のない宿舎のはずれの森の中。
私は渚砂のキスのぬくもりを思い出して、指で唇を撫で回している
もう片方の手で、彼女に優しくしてもらったところをさすりながら……
渚砂は変わってしまった。あんなに大人っぽくなってしまって。
抵抗しているときに彼女のスカートから見えた、あの黒いショーツはいつから身に着け始めたのか……
私の体を喜ばせた、あのよどみのない手の動きはどうやって覚えたのか……
そんなことはわかりきっている。考えたくもない。

パタパタパタパタ……
足音が近づいてくる。誰?

傷口をさらにナイフでえぐる、そんなことされたことないから、どんな痛みかわからないけど
今感じたのがきっとそれなんだとおもうよ。

花園静馬と蒼井渚砂だ。静馬は私の渚砂を抱きかかえ、私なんて眼中になく通り過ぎていった。
普段の自分ならそんなことは絶対に許さない。すぐに追いかけるのだけど。
静馬の腕の中の渚砂は気絶しているようだった。しかも幸せの絶頂を迎えたような表情をして。
私は動けなかった。私と渚砂の距離はどんどん広がっていく。
もう渚砂の心を手に入れられないだろう……だったらいっそのこと……

「いやぁぁぁぁ!」
はっと我にかえる叫び声が聞こえた。
私はその声のある方へ向かうと、スピカの生徒が、同じスピカの生徒に襲われている。
なんだ、いつもの要と光莉のチチクリアイだ。つまんないの。
今の私は助ける気概もないので、こっそり見守ることにした。

二人からすこし離れたところで、桃美が木にもたれかかって体をもじもじさせている。
我慢しないで自分も加わればいいじゃん。
要の方は光莉を押さえ込みながら、地球温暖化はCO2の増加と関係ないとか、夏目漱石が月がきれいとか
わけのわからないことを口走ってる。まったく、なんなんだよこいつら。
348渚砂様?静馬ちゃん? 9:2006/09/05(火) 21:42:19 ID:bL7wgpuG
夜々も天音も馬も誰も助けに来ないので、今にも要の目的が達成されようとしている。
「光莉、私は天音より君を幸せにする自信がある。これからそれを証明しよう。」
……え?……幸せにする自信………?
再び光莉は大きな叫び声をあげるが、そんなことより、私は今の要の言葉に心を動かされた。

     「私は静馬様より渚砂ちゃんを幸せにする自信があります!」

私は逃げていただけなんだ……あの強敵から、絶対かなわないなんて勝手に思い込んで。
「まっててね、渚砂ちゃん!私、絶対にあなたを幸せにします!! 」
光莉ちゃんの声がだんだん小さくなってきたけど
そんなことより、早く渚砂ちゃんを追いかけなくっちゃ!
ふっ切れた私は、静馬様と渚砂ちゃんの後を追って走り出した。

静馬様が駆け抜けていった道をたどっていったら
ル・リムの敷地に出て、校舎近くで絆奈ちゃんと檸檬ちゃんに会った。
「あれ、玉青さん?こんにちは。」
「こんにちは、絆奈ちゃん、檸檬ちゃん。」
「静馬様が渚砂さんを抱えて屋上のほうへ行ったけど、なにかあったんですか?」
絆奈ちゃんたちは静馬様と渚砂ちゃんを見かけたらしい。
「屋上へ行ったのですね?ありがとうございます。」
「でも、千華留さんが、屋上は危ないから今日は誰も来ないでねって言っていましたよ。」

      『屋上は危ないから』→『絆奈ちゃんたちには目の毒』

私は屋上に続く階段を3〜4段すっ飛ばしながら一心不乱に駆け上がっていった。
そして息を切らして屋上の出入り口のドアの前に立つ。
屋上という最高のシチュエーションで何もしないなんてあり得ない。私はドアの外の惨劇を覚悟した。

「そんないきなり!まだ心の準備が!!」
その叫び声を聞いた私は、すぐにドアをバーンと開けて外に飛び出た。
「ちょっと待ったーーー!!」
―――――――――
>>341さん >>343さん >>344さん ありがとうございます
349名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 21:44:19 ID:5/wcsWer
>>336
控えめなお願いで釣って
いざするとなると押し倒して攻めに転ずる要カワユスw

桃実との仲直り編もキボンしていいですか
350名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 23:08:47 ID:kbdOX2eY
うお、いい展開ですねw
続きがんばって
351名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 23:21:58 ID:w/W/Pv2S
藤子先生ネタテラワロスww
352336:2006/09/05(火) 23:42:52 ID:8KXQkuFk
>>345>>349
ありがとうございますorz
そう言って頂けるととまた書いて
みようかなって気持ちになります

>>348
お疲れ様です。また続き期待してます〜
353名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 23:43:41 ID:8KXQkuFk
すいませんageてしまったorz
354名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 08:29:57 ID:GTSpea7H
凸会長と天音のおねがいします、たのしみ
355名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 16:26:29 ID:IHdppH3l
エロワル様が温室の植物から幼女化する薬作っちゃって玉青や要や夜々や深雪に飲ませる

渚砂とか桃実とか蕾が獣化
という電波が着たんだがどうすれば…
356名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 16:40:34 ID:Cqh5gepE
>>355
書くがよい
357名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 17:30:03 ID:gn9D/r+e
>>355
うむ、書くがよい
358名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 19:49:48 ID:Cqh5gepE
「た、玉青ちゃんなの!?」
「そうですわ」
 渚砂は、ぶかぶかの制服を着ていた少女が玉青と知って驚いた。
「い、一体、どうしちゃったの!?」
「どうもこうも、よく判りませんの」
 体が小さくなるなど、常識的にあり得ない。
 何故、体が小さくなったのか、玉青自身も判らなかった。
「でも、玉青ちゃん、かわいいね」
 幼女化した玉青の愛らしさに、熱い衝動が胸に込み上げてくる。
「お持ち帰りぃ〜」
 渚砂は、玉青を抱きしめると、急いで温室を飛び出して自室へと駆け込んだ。
 誰にも邪魔させることのない、甘美な時間が始まった。

終わり。
359渚砂様?静馬ちゃん? 10:2006/09/06(水) 22:32:51 ID:7zrGrTxJ
>>348の続きで今日です
自分の体を抱えての屋上への階段上りは大変だったよ。もう腕がつりそう。
屋上に行くと千華留さんがいろいろと装置を準備していた。
「じゃあ逃げられないようにポールに体を縛り付けてね。」
不安に思いながら眠っている静馬様をロープでポールに縛り付けた。どうみても拷問です。
「静馬様、じゃなかった、渚砂ちゃんも動けないようにして、ロープで縛るわよ。うふふふふ」
なんかノリノリですね、千華留さん。
静馬様とポールをはさんで背中合わせに立ち、後ろ向きで互いの手を握った形にして私もロープで縛られた。
「このボタンを私が押してしばらくすると、昨日そのポールに落ちて溜まった雷の電気が逆流して
 渚砂ちゃんと静馬様に電撃を喰らわせるわ。下手したら死ぬけど。」
淡々と問題発言をする千華留さん。
「それ、ポチっとな」
「そんないきなり!まだ心の準備が!!」
「ちょっと待ったーー!!」
突然屋上の出入り口のドアが、バーンと開いて、玉青ちゃんが駆けつけてきた。
すぐに私の元の体を縛っているロープを解こうとするが
千華留さんが彼女を後ろから手を回して引っ張って離そうとする。
「玉青ちゃん、危ないったら!あなたにも電流が流れちゃうわよ!」
「放してください、千華留さん!私の渚砂ちゃんになにをするつもりなんですか?!」
私も縛られているけど、玉青ちゃんを説得する。
「本当に危ないから離れて!玉青ちゃん!」
「うるさい!黙れ!!このセクハラ大王が!!」
やっぱり静馬様の体じゃ聞いてくれない。でも玉青ちゃん、お願い!離れて!!

びりびりびりびりびり!!

「うぎゃああああああああ!!」
私と静馬様だけでなく、玉青ちゃんと彼女を掴んでいた千華留さんにも電流が流れてしまい
みんな一斉に悲鳴をあげた。
そして私の意識が遠のいていく…
360渚砂様?静馬ちゃん? 終:2006/09/06(水) 22:42:20 ID:7zrGrTxJ
 348の続きで今日です×→>>348の続きで今日で最後です 間違えました
-------------------------------------------------------------
目を開けたら私は保健室のベットの上で寝ていて、三人の女性に顔をのぞかれていた。
その三人は玉青ちゃんと千華留さんと、そして静馬様。
あれ?そこに静馬様がいるということは……もしかして!!
「渚砂ちゃん、目を覚ましましたわ!よかった!!」
その静馬様が寝ている私に抱きついてきた。
「玉青ちゃん、鏡を貸して」
静馬様から借りた手鏡を恐る恐るのぞくと………
「あああ!私の顔だ!!」
うれしい。学園の美しい人たちの圧倒されていて、自分の顔にコンプレックスを抱いていた時もあったけど
私の顔ってこんなにもいいものなんだね。エヘヘ…涙でよく見えないや
「心配してたわ。でも無事で何よりよ。」
抱きついている静馬様とは反対側から千華留さんが、私の片手を両手でぎゅっとにぎる。
「ありがとうございます。元に戻れたのは千華留さんのおかげです。」
「よかったわね、元の体に戻って。」
ベットの近くで椅子に座っている玉青ちゃんが、にっこりと微笑んでそう答えた。
あれ?玉青ちゃん、なんでそのこと知ってるんだろう?まあいっか。
昨日今日と疲れたなあ、早く苺舎に戻りたいよ。

〜エピローグ〜

私と静馬様の人格が元に戻ってから、ちょっと変わったことがある。

玉青ちゃんが急にファッションに目覚めたようで
ル・リムの変身部の絆奈ちゃんたちに変わった服を作ってあげて、よくみんなで写真を撮っている。

それと最近、千華留さんが私のところへよく尋ねにきて、あいさつ代わりに私にキスをしようとする。
千華留さんだとあまりいやらしい感じがしないので、笑って返しているけど。

あと、千代ちゃんが、私に
『あのときのように、また私をかわいがってください……』
とか言ってきた。
なんだろうと思い、とりあえず膝枕をしてあげたけど、私のスカートの中へ頭をもぞもぞと突っ込んできた。
私はびっくりしたけど
『そういうことばっかりしてると、静馬様みたいになっちゃうよ!』
と注意した。ウチの生徒はみんなこうなっちゃうのかな?将来が心配だ。

そんな私は今、静馬様といっしょにお昼寝をしてたりして……
でも以前よりずっとやさしくなって、私のことを大事にしてくれて、なにもしてこない。
こんな静馬様だったらずーっと一緒にいたいな。

明らかにおかしい点が2〜3あるけど、私の体が取り戻せたから別にいいや。

渚砂様?静馬ちゃん?−完−
――――――――――――――――――――――――
長くなってしまいましたが、今まで読んでくれた方々、本当にありがとうございます。
>>358さん 続きが見たいです。小さくなった玉青ちゃんに特別な気持ちになる渚砂ちゃんがかわいいです。
361名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 22:49:17 ID:MCFmvev5
GJ!
入れ替わったままw

ところで今携帯サイトで保管庫っぽいの作ってるが出来たらさらしていい?
362名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:17:17 ID:Cqh5gepE
>>360
声優ネタで「お持ち帰りぃ〜」を渚砂に言わせたいがためだけに書いたものです。
>>355さんがもっとしっかりとした話を書いて下さるでしょう。
363名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:18:18 ID:kO1QjapK
>>360
GJでした。最後皆で入れ替わってるのが面白くて良かったです
やっぱり上手な人のを読むと参考になりますねっ

あと349さんのリクエストって訳じゃないですが書いてみました
>>336の続きです。下手糞だと思いますがどうぞ・・・orz
364桃実の気持ち 1:2006/09/06(水) 23:18:51 ID:kO1QjapK
冷たい―――
窓を開けると秋の寒空は勢いを増し、その突風が白い肌を刺すように吹き付けた。空はこんなにも澄みやかに晴れているのに、
私の心は漆黒の闇に覆われている。そして木枯らしが円を描くように舞い上がり、辺り一層に悲哀を感じさせた。
何故私は今まで気が付かなかったのだろう―――。いえ、気が付かない振りをして自分を誤魔化していたのかも知れない―――。
それを口にする事が恐ろしかっただけ。私はそれでも要に追い縋っていたかったのかも知れない。
―――天音が憎い?いいえ、私は自分が憎い。自分の愚かさが、弱さが、陋劣さが。要の所為じゃない。全て私の所為。
そう―――私の恋愛ごっこに付き合ってくれた要にはお礼を言わなければいけない位なのに。要を殴る権利なんて無いのに―――。
私の想いは一念天に通じる事は無く、幕を閉じた―――。

桃実は虚ろな目で窓際に立ち尽くし、その冷たい風を受けて栗色の髪が靡いていた。
コンコン―――
『桃実―――』
(―――要?)
『桃実―――居るんだろ?―――開けて欲しい』
(何。今更何の用があるって言うのよ―――――)
桃実は要が扉の向こうに居る事に動揺しながらも、天音の事を思い出し、歯の奥を噛んだ。
『―――開けてくれるまで―――待ってるよ』
(どうせ私に優しい言葉でも掛けてあげようって言うんでしょ・・・・慰めの言葉なんか欲しくないわ―――)
そう思いながらも桃実の心は揺らいでいた。しかし桃実の最後のプライドが、これ以上惨めな姿を晒したくないと唇を噛んで堪え忍ぶ。
そして桃実はドアの向こうの要を感じながらベッドの枕に頭を塞ぎ込み、目尻に光る物を浮かべながら耳を塞いだ――。
そして暫く経つとそのまま眠りについていた―――。
(もうこのまま・・・・要とは終わってしまうのかしら・・・・ううん。もう終わったのよ・・・・解ってるでしょ―――)

―――そして深夜が訪れ、桃実はふと目を覚ました。
桃実がベッドに置かれた時計を見ると夜中の二時を回った所だった。心労が祟ったのか十二時間以上眠りに付いていたようだ。
(こんなに寝たの久しぶり―――それにしても皮肉ね・・・・丑の刻なんて―――)
フッと苦笑いを浮かべ、窓の外を見上げると美しい満月が出ている。桃実は忘却したい想いをまた思い出し始めていた。
要は今何をしているのだろう―――。眠りに付いているのだろうか―――それとも――天音と逢い引きでもしているのだろうか―――。
もしそうなら何をしているのだろうか―――。そう思うと桃実は哀れで惨憺な自分に自嘲した。

『待ってる―――』
桃実はふと要の言葉を思い出す。そして居る筈のないドアに目を向けた。暗闇の中、部屋は静寂を保っている。私は―――何を考えているの?
―――要がドアの向こうで―――待っていると思っている?―――桃実はふらふらと衣擦れの音を立てながらドアへ歩を進めた。
そして扉の前に立ち止まり、桃実は微かに震える手でそっとドアノブに手を差し伸べる。

(私は―――何を期待しているの?―――もう終わった事なのに―――まだ未練がましく要に付き纏う気で居るの?
―――それにもう真夜中なのに、居る訳が無いじゃない―――居ないと解っているのに確認する必要があるの?―――)
桃実は三十分近くもドアノブに手を掛けたまま、苦衷の表情で悩み苦しんでいた。そして自分を卑しい最低の女だと嘲笑した。
闇を繋ぐこの扉の向こう側に針の先のような可能性を求めている。ドアの向こうは通路も消灯され、空気の流れる気配すらも感じないというのに。
要は天音を選んだというのに―――。
(もし居なかったら・・・・私はもう―――)
そして深閑の中、ドアノブをゆっくり回す―――

カチャ―――キィィッ――――

暗闇の通路の中、桃実は要を探す―――
居て欲しいと思う気持ち、居ないで欲しいという気持ち、どちらも本音だった。
しかし桃実の瞳の中に要の姿は無かった―――。

(フフッ―――やっぱりね・・・・・――――)
「ほんと――馬鹿・・・みたい―――」
桃実は掠れた涙声で落胆し、苦笑した。
365桃実の気持ち 2:2006/09/06(水) 23:20:49 ID:kO1QjapK
「桃・・実・・・?――」
暗闇の中から不意に聞き覚えのある声がする。
「――――――かな・・・・・め?」
桃実はドアの反対側を覗き込むと暗い影が浮き上がり、要は制服のままそこに座り込んでいた。
桃実は要が居た事に信じられない様子で驚愕し手で口を塞いだ。そして目の合った桃実に笑顔を作ろうとするが、かなり疲労している様子が見て取れた。

「んっ――――――」
要は膝を持って立ち上がろうとする。しかし同じ体制で十数時間座り続けていた所為か、躯の節々に痛みが走り刹那苦痛の表情を見せた。
それを見た桃実は胸が苦しく切なくなった―――

「何で・・・・どうしてこんな所に居るのよ・・・・・?」
「言ったろう―――待ってるって――――」
「――――あれから・・・ずっと待ってたって言うの?」
「ああ――桃実と会えるまで何日でも待つつもりだったよ―――」
「―――貴女・・・馬鹿じゃないのっ―――」
そういうと桃実は足早に部屋の中へ戻り、ベッドに要を見ずして腰を下ろした。要も気後れしながらも桃実の部屋へ足を踏み入れ、扉をそっと閉める。

部屋の中は重苦しい空気が流れていた。
「桃実―――ありがとう。部屋へ入れてくれて―――」
「――――――」
「その―――あれは―――誤解なんだ・・・・」
「いい加減にしてっ―――何が誤解だって言うの!?」
桃実の口調が途端激しくなる。要は桃実にどう釈明すれば良いかずっと熟考していたが、その考えも何を言っても聞いて貰えそうに無いようだった。
そう思った要は覚悟をして切り出した。

「そうだね―――桃実の言う通りだ―――。私は―――天音を想った時もあった―――」
「なっ―――よくもぬけぬけと―――」
桃実の表情が気色ばむ。だが要は至って冷静に桃実に話しかける。
「そう――私は天音が好きだった―――でもそれ以上に桃実の事が好きだった」
「ふざけないでっ!貴女のあの時の顔―――私が解らないとでも思っているの!?」
「本当の事だっ。私は桃実を愛している――」
「じゃあ天音は一体何なのよ!」
「天音の事は今は何とも思っていない―――そして此からも天音に対して特別な感情を持つ事は無い―――」
「貴女のあの時の顔は―――ずっと天音を想い続けていた顔だった―――私は天音と一緒になるまでの斡旋だったのよ―――」
桃実は心にも無いことを告げ、要の顔を背き、怒りの表情から悲しみの表情へ変じた。
「桃実―――どうしても信じて貰えないのか―――――」
「何を信じろっていうのよ―――貴女なんか天音と仲良くやれば良いじゃない―――もう私に構わないで―――」
桃実は既に涙声で声を出すことも辛そうだった。
そして要は桃実に歩み寄り、目の前に立ちはだかった。要の瞳には健気で愛おしい桃実の姿が映し出されている。

366桃実の気持ち 3:2006/09/06(水) 23:21:58 ID:kO1QjapK
「私は本当に桃実の事が好きだ――世界で誰よりも愛している――」

そういうと要は桃実の前に両足を跪いた。そして両手を床に伏せる。
「な――何・・・・」
桃実は要が何をしようとしているのか解らず、困惑した。
要の頭がゆっくりと下がり、桃実の月夜に照らされた蒼い素足へ顔を寄せる。そして―――桃実の足先に唇を寄せ―――キスをした。
チュッとその音が部屋に静かに響く。要は何度も桃実の足にキスを重ねた。

「要―――あなた―――」
プライドが高く、権威主義で、普段は威信に満ちあふれているあの要が、今は奴隷のように跪き、桃実の足に縋るようにキスの雨を降らしていた。
「な――何をしてるのよ―――」
桃実は困惑した表情で頬を染め、太股を擦り寄せながら要の行為に堪えた。
「桃実が――好きなんだ――だから解って貰えるまで止める気はないよ――」
そして要は桃実の足に手を添え、胸の位置まで持ち上げると、口を開けて足の親指を口へ含んだ。
「んっ――――」
桃実は親指を舐める舌の動きに躯がピクッと反応し、悶える。
「どうして―――貴女は天音が好きなんでしょうっ!」
最後の虚勢を張る桃実だが、もう頭の中では解っていた。
要は一切の言葉を無視し、親指から人差し指、そして指の間と舌を蠢かせる。桃実は快楽から逃れようと舌を噛むが、次第に呼吸が荒くなり始めた。

「馬鹿・・・・・馬鹿・・・・バカバカバカバカ!」
桃実は我慢出来なくなったのか、要の口から足を引き抜き、頭をポカポカと叩いた。
「いたっ――桃実痛いよっ―――」
「要なんかもう知らないんだからっ!」
桃実の手は休まることを知らず要の頭を叩き続けたが、その拳からは優しさが感じ取られた。しかしそれは三分ほど続き要は頭を押さえていた・・・・・

「桃実・・・本当にゴメン。でも何て言うか・・・こんな事言ったらまた怒られるかも知れないけど―――桃実がそれ程までに怒ってくれて嬉しかった――」
「な――――っっ」
桃実は顔を紅潮させ、また手を振り上げようとするが、その手を要に制止される。
「何よ――要なんか天音と一緒になればいいのよ・・・・・」
「まだそんな事言ってるの―――?」
要は桃実の顎に手を添え、こちらを向かせた。
「もしまた桃実を泣かせるような事があったら―――この命を捧げるよ――誓う」
「要―――」
そして二人は熱い口付けをし、抱擁を交わした。

――――翌朝。アストラエア校門前
「エトワール選か――――」
「そうよっ。私と要でエトワールになるの」
「でも桃実―――本当は私は―――天音と一緒でエトワールには興味がないのかも知れない」
「え・・・今何て・・・・」
「そうじゃないんだ――私も桃実と二人で居られたらそれで良いって事さ――」
「要―――」
桃実は納得が行かないながらも嬉しそうな表情を見せた。
「でも駄目よっ。もうなるって決めたんだからっ」
「フフッ――そうだな――」

そんな会話をしていると向こうから天音が此方に向かって歩いて来る事に要が気が付く。それに桃実も気が付いたようだ。
桃実は突如現れた天音に警戒し、要の腕を掴む力が籠められる。緊迫した空気が流れる中、天音も此方に気が付いた様子だった。
要と天音はお互いの姿が目に映り――要はありがとうと目で伝えた。すると天音は安心した表情で目を瞑り、そして言葉を交わさず三人は通りすがった。
桃実は安堵したのか一つ溜息をつくと腕を掴む力を緩めた。そんな桃実に要は肩を抱き寄せる。

「桃実――昨日言ったことは真実だよ―――忘れないで」
「―――ん」

二人は立ち並ぶ樹木に囲まれながら見つめ合った。すると辺り一面の落ち葉が突風で舞い上がり、二人の周りをクルクルと舞って見せた。
それは要と桃実を祝福しているようにも思える優しい風だった。

以上ですorz
367名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:51:22 ID:IHdppH3l
あれ?目から汁が…GJ!

これ見たらなんだか桃実様が壊れて馬鹿化してる折れの電波小説透過するの忍びないきが…
368名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 00:09:24 ID:cFzHwvoy
>>366さん GJ!!です!
桃実さんを一途に思う要さんが素敵です
桃実さんも幸せになれて感動しました。二人はベストカップルですね。
369名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 04:04:56 ID:ZZ4TzwtL
どれもこれも糞だな
俺を泣かせたり笑わせたりハァハァさせたりしやがってけしからん


神様たちマジでGJだぜ。・゚・(ノД`)・゚・。
だから君達のこと嫌いさ・・・!
370名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 06:06:35 ID:AneC1kS6
>>366
ええい!出勤前なのに泣かせやがって!GJだっ!
>>367
是非投下プリーズです!!!
371名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 08:25:56 ID:xIbiu5GY
凸と天音おねがいします
372366:2006/09/07(木) 19:37:16 ID:iXWIPtuC
>>367>>368>>369>>370
皆さんありがとうございます
感想言ってい頂けるととても嬉しいですねっ
私も桃実さんと要さんは好きなので
こうなると良いなと思いながら書いてました
素人なのでシャレた言葉は書けないのですが(つД`)
また何か出来たら投下してみますっorz
あと367さんのも読んでみたいですねっ
373True happiness(1):2006/09/08(金) 00:12:44 ID:9EE0roAi
>>275さんのカキコを見て、何となく書いてみたいと思ったものの中々上手くいかず悪戦苦闘。
それでも何とか形にはなったので、投下します。


――――――――――――――――――――――――――――――――――



 夜。
 テーブルの上のランプだけが小さな光を灯す薄暗い部屋で、深雪は力なく項垂れていた。
 ここは実家である六条の屋敷の深雪の自室。
 そこで深雪は何をするでもなく、己が内に沈み込むように頭を垂れる。
 深雪の目の前にはグラスに注がれたままろくに口を付けられていない赤ワインが、ランプの光を透し、鈍く輝いていた。

 顔を上げる。
 すると嫌でも視界に入ってくる、純白の衣装。
 この薄明かりの中でさえその存在を誇示するかのような華美さは、しかし今の深雪にとってひどく陰鬱な思いしか生み出さない。
 明日、深雪はこれを着る。
 数えるほどしか顔を合わせた事のない男の嫁となる為に。

 知らず夢想する。
 目の前のドレスにナイフを突き立て、一心不乱に引き裂く凶暴な自分を。
 想像の中の深雪は、家の事情など全く意に介さず、痛快に花嫁衣裳をボロボロにし、自由を得る為に屋敷を飛び出す。
 そして、望み通り自由を勝ち得た深雪は、そして……………どうなるというのだろう。
 こぼれるのは、自嘲の笑み。
 稚拙な妄想に、呆れを通り越して愛おしさすら感じる。
 仮に実行したとしても、すぐに連れ戻され、代えのドレスが用意されるだけ。
 それが現実。

 そんな無味乾燥な現実も妄想も全て忘れたくて、目の前のワインを一気に呷る。
 ……不味い。
 深雪はまだ酒に飲み慣れていない。故に気持ちよく酔うことも中々できない。
 感じるのは、口の中の渋みと胸の内の不快感だけ。
 そもそも、おおっぴらに飲酒が許された年齢でもない。
 そんな年齢の自分が、よく知らない男のところに嫁がなければならない。
 自分の意思とは関係なく、家の事情で。
 相手の男はそう悪い人間と言うわけでもない。
 いや、むしろ容姿は申し分ないし、人格も深雪の知る限りでは非常によくできた人間だった。
 深雪の事を絶対に幸せにしてみせる、とも宣言しており、そのこと自体には悪い気はしない。
 実際、相手の男にはそれだけの度量も財力も持ち合わせている。恐らく。
 この男の下で幸せになれるような気も、しないではない。
 でも。それでも……。

「やっぱり涙が止まらないのよ……静馬………」

 搾り出すように出たその言葉は、誰にも届くことなく、闇に溶けて消えた。
374True happiness(2):2006/09/08(金) 00:17:47 ID:9EE0roAi


 深雪の式に対する要望は、教会で挙げたい、というものだけだった。
 相手の男は、「やっぱり女の子は教会の結婚式に憧れるものなんだね」と納得していたが、深雪自身は、自分がこんな提案をしたのが意外だった。
 確かに、教会での結婚式というシチュエーションに多少なりとも憧れを抱いている事は否定しない。
 だがそれは、自然に出会い、恋愛を経てそこに至るストーリーに対する憧れであり、あらゆる過程をすっ飛ばしていきなりゴールだけ用意されても、喜びなんて欠片ほどにも感じない。
 そう思っていたはずなのに、それでも自分は教会の結婚式を望んだ。
 その理由を自問して……やがて気付く。
 そして深い深いため息の後、すっかり癖になった自嘲的な笑みを浮かべていた。
 つまりあれだ。深雪はこの期に及んでなお、ありえない妄想を抱いているのだ。
 それは、フィクションの世界ではあまりに有名でありふれたワンシーン。
 望まぬ結婚を迫られ、失意の中でバージンロードを歩く花嫁。
 そんな花嫁を救い出すようにその場から掻っ攫っていく、花嫁と相愛の人。
 全てを捨てて愛の逃避行を遂げる二人。
 そんな夢物語を、無意識の内に思い描いてしまった。
「いったい、誰が連れ出してくれるっていうのよ……」
 心の中で想うあの人物のことを忘れるために、深雪はわざとそんなことを呟いた。
375True happiness(3):2006/09/08(金) 00:19:08 ID:9EE0roAi

 父と共に歩く、真っ白なバージンロード。
 その先に立つのは、柔和な笑みを浮かべた深雪の結婚相手。
 教会に流れる賛美歌は深雪たちを祝福しているが、それで深雪の心が晴れるわけでもない。
 思わず俯きがちになる。
 花嫁がこんな調子ではいけないと思いながらも、今の深雪には上手く振舞えそうになかった。
 一歩一歩進むたびに心の靄は広がり濃くなっていくようだ。

 そんな賛美歌のみが響く厳かな雰囲気の中で。
 ふと、小さなざわめきが起こった。
 そのざわめきは波紋を広げ、やがて参列者全体に広がる。
 急に騒がしくなった周囲に驚き、顔を上げる深雪。
 そして、それを目にして―――いつの間にか自分は妄想と現実の区別もつかなくなるほどおかしくなってしまったのか、と思った。

 だって、そんなはずない。
 こんな、こんな夢物語が現実になるなんて……ありえない。
 それでも深雪の震える唇は、目の前の人物の名を紡ぐ。
「………静馬……?」
 そう、今深雪と花婿の間に割ってはいるかのごとく立っているのは、花園静馬その人であった。
 深雪、深雪の父、花婿、牧師、参列者達。
 それらの周囲の視線を一身に受け、静馬は屹立していた。
 何の臆面もなく、まるで自分がこの場の主役であるかのように。
「君はいったい何のつもりで」

「――――深雪」

 初めに話しかけたのは深雪の父だったが、そんなことなど完全に無視している静馬は深雪と向き合う。
「………」
「貴女、幸せになりたい?」
「……………………ええ」
 満足げに微笑む静馬が、手を差し伸べる。
「ここから私を連れ出していいのは、私を幸せに出来る人だけよ」
「あら。この花園静馬以外に、そんな人間いるのかしら?」

 胸が熱い。
 何も考えられない。
 目には愛しいあの人しか映らない。
「静馬っ!!」
 駆け寄る深雪を静馬は優しく抱きすくめる。

 ……

 そこの後のことはよく憶えていない。
 深雪はただひたすら静馬にしがみつき、走り抜けた。
376True happiness(4):2006/09/08(金) 00:20:52 ID:9EE0roAi


「ふぅ……流石に少し疲れたわ……」
 ベッドに座り込んでため息混じり呟いているのは静馬。
「お疲れ様。何か飲み物でも頼む?」
 そんな静馬を労う様に声をかける深雪。
 今は花嫁衣裳を脱いで、静馬が用意しておいた服を着ている。

 ここはとあるホテルの一室。
 静馬が事前に用意していたらしく、二人は一息ついているところだった。
「冷蔵庫の中にワインが入っているから、それを頂戴」
「ワインを冷蔵庫の中に入れているの?」
「私は冷やして飲むのが好きなの」
 冷蔵庫を開けてみると、確かに赤ワインが入っていた。
「白ワインなら少し冷やして飲むと美味しいって言うけど、赤ワインを冷やすなんて聞いたことないわ」
「そう? 美味しいのに」
 静馬は、さも当然のように言う。
 しばらく離れていても、静馬は深雪が知っている我が道を行く静馬のままだった。
 そのことがどうしようもなく嬉しくて、思わず顔が緩んでしまう。

「何? 貴女も飲む?」
 そんな深雪を静馬は怪訝そうに見ながら、渡されたグラスに口を付ける。
「私は……まだお酒には慣れてなくて」
「ふぅん……じゃあ、こんな飲み方はどう?」
 そう言うや、静馬はワインを口に含み、深雪の唇を強引に奪った。
「っ!?」
 あまりに突然の出来事に硬直してしまう深雪。
 静馬はそんな深雪のことなどお構いなしに、舌で巧みに口を抉じ開け、ワインを流し込む。
 ……美味しい。
 昨夜飲んだワインより渋味も酸味を強く、深雪の好みからは程遠い味のはずなのに、そう思ってしまった。
377True happiness(5):2006/09/08(金) 00:22:37 ID:9EE0roAi
 一通り流し込むと、静馬は口から漏れ出たワインを舐めとるように丁寧に舌でなぞった。
「急にどうしたのよ」
「ん、どうしたはこっちのセリフよ」
「え?」
「あれだけ劇的に再会したんだから、部屋に入った瞬間すぐにでもベッドインかと思っていたのに、そんな素振りさえ見せないなんて」
「……それは………」

 正直な話、深雪もすぐにでも静馬と一つになりたかった。
 だが、この期に及んでまだ深雪は迷っていた。
 静馬が今ここにいるのは、多くの覚悟をし、様々なものを捨てた結果だろう。
 果たして自分にそれだけの価値があるのか。
 自分ごときが静馬の輝かしい未来を閉ざしてしまっていいのか。
 今ならまだ引き返せるのではないか。
 そんな迷いが、深雪の中に渦巻いていた。

「はぁ……どうやら私は貴女を救えたつもりだったけど、実際はまだ全然救えてないみたいね」
 深雪の心象を全て見抜いてか、そんなことを呟く静馬。
「―――――いいわ。あなたの迷いもしがらみも、全部忘れさせてあげる」
 静馬は深雪を抱きしめ、ベッドに倒れこんだ。
 一瞬息が詰まる。
 深雪は抵抗すべきか否か迷った。
 が、すぐにそんなことは無駄だということを思い出す。
 その気になった静馬は退けるには、心から完全に拒絶するしかない。
 ほんの少しでも気を許している部分があれば、静馬は巧みにその部分を突き、抉じ開け、自分のものにしてしまう。
 今の自分に、静馬を拒絶することなど出来るはずもなかった。
 だから、もう全て受け入れよう。
 自分が幸せである事を、受け入れよう。

 初めは軽めのキスからだった。
 互いの唇を貪り、舌を絡めあう。
 深雪はただそれだけに夢中だというのに、静馬はキスと並行して器用に深雪の服を脱がしていく。
 それから静馬の口づけは、頬、首筋、胸、と少しずつ移動していく。
 一つ一つを丁寧に、ゆっくりと、時には痛いくらいに。
 深雪のカラダに無数のキスマークができるのに、さほど時間は掛からなかった。
378True happiness(6):2006/09/08(金) 00:23:54 ID:9EE0roAi

「そういえば、あの男とはもう寝たのかしら?」
 静馬が、ふいにそんな事を尋ねてきた。
「ふふ、どっちだと思う?」
「どっちでもいいわよ。どうせ今からは私だけのものになるんだから」
 深雪は少しからからかってみるつもりではぐらかしたのだが、どうやら静馬はそんな事お構いなしらしい。
 残念に思いながらも正直に白状する深雪。
「ないわよ。あの人とはキスすらしたことないわ」
「あら、そう………よかった……貴女は今も昔も私だけのものなのね……」
 そう言う静馬の安堵に満ちた優しい微笑みは一瞬見た気がした。
 が。
「さ、それじゃ続き続き♪」
 次の瞬間、その表情は獲物を狙う獰猛な笑みへと変わっていた。

「ちょ、ちょっと、待ってよ!」
「何?」
「その……貴女も脱いでよ。私だけ裸なんて、恥ずかしいじゃない」
「ふぅむ……そうね。折角だからお互い生まれたままの姿で楽しみましょうか」
 恥ずかしさをなんとか押し殺している深雪に対し、静馬はあっけらかんと答え、何の躊躇もなく服を脱ぎ始めた。

 程なくして現れたのは、完全なる美の権化。
 その肌はどこまでも白く滑らかで。
 蟲惑的な曲線を描くカラダのラインは、同性の深雪でさえ、いや同性だからこそ、その完璧さに魅入ってしまう。
 そんな静馬の繊細な指で、自分のカラダをかき乱されると思うと心がどうしようもなくざわめき、高揚していった。
 だが、その手に握られていた物は、繊細さとは無縁の無骨な物で―――。
「って、何よそれ!?」
「あら、知らない?」
 静馬は手に持った物―――バイブのスイッチを入れ、ウネウネと蠢かせて見せた。
「いや、そういうことじゃなくて」
 静馬の楽しそうな顔に、軽く眩暈を感じる深雪。
 というか、この目の前の完璧美人は一体どんな顔をしてこんな物を購入したのだろうか。
 まぁ、最近は通販などで簡単に手に入るのでその可能性が一番高いが……普通に店で買ってそうでなんだか怖い。
「んー……まぁ、そうね。今日は私達が再会し、新たな出発を迎える記念すべき日だもの。こんな無粋な玩具、いらないか」
 その言葉にホッと胸を撫で下ろす深雪だったが、今の言い分だとこれから先使われる事もありそうだ。気をつけよう。
379True happiness(7):2006/09/08(金) 00:25:02 ID:9EE0roAi
「さて、と。気を取り直して、いくわよ」
 つぅ、と深雪の乳房が描く曲線を指でなぞりながら、静馬は言った。
 恥ずかしそうにコクンと頷く深雪。
 しかも上目遣いで。
 普段の凛とした顔が羞恥と期待に染まり、瞳は潤んでいる。
 その威力たるや、最早致死量の可愛さであり―――静馬の欲望や煩悩、その他諸々本能を呼び覚ますには十分すぎるものだった。
 深雪の味を確かめたい。感じたい。全部自分のものにしたい。いや、する。
 静馬の情欲は際限なく深雪を求め、また深雪もそれに応えていた。
 互いの大事な部分を全てさらけ出し、舌を這わせ、指で弄り、全身で感じ取る。
 最愛の者との行為に、容易く絶頂に至ること数回。
 だが、その程度では満足できない。
 頭は蕩けてまともな思考も出来なくなっていたが、それでもカラダは快楽を求め続ける。
 ただ目の前の者の愛しさ故に。

 静馬の舌と指が深雪の秘部を深く突く。
「―――っ!」
「ふふ……またイッたのね深雪。え〜っと、これで7回目だったかしら?」
「6回目、よ……まったく、激しすぎるわよ……」
「何言ってるのよ。この私を8回もイかせた癖に。貴女がこんなに積極的に攻めてくるなんて思いもよらなかったわ」
 静馬はすっかり呆れ顔だ。
「だって、静馬のカラダはこんなにも魅力的なんですもの……」
 目の前にある静馬の太腿辺りに舌を這わせる深雪。
「もう、深雪ったら……って、あら? もしかしてもう朝?」
 カラダを起こしてカーテンの隙間を覗くと、確かに朝日が昇ってくるところだった。
「あはは……私達、まるまる一晩中愛し合っていたわけね……」
 自覚した瞬間、どっと疲れが出てきた気がした。
「どうする? 一応9時にチェックアウトの予定だけど」
「正直、このまま一眠りしたいところだわ」
「そうね。ロビーに電話して時間延ばしてもらいましょう」
 そう言うと静馬はベッドを離れ、備え付けの電話の方へ向かった。
 ああ……本当に疲れた……。
380True happiness(8):2006/09/08(金) 00:26:06 ID:9EE0roAi

「深雪ー、とりあえずチェックアウトはお昼の1時にしてもらったから……ってもう寝ちゃってるし」
 安らかな寝息をたてる深雪の様子に、静馬は小さく笑う。
 その柔らかな頬を撫でながら、ベッドに座る。
 この世界で最も大切な、愛しい人。
 もし昨日あの場に自分が間に合わなかったら、と考えるとゾッとする。
 あのままだったら深雪は知らない男と夜を過ごしていたかもしれない。
 そう考えると、本当に間に合ってよかったと思う。
 ミアトルにいたときから、深雪には助けられてばかりだった。
 その恩返しが少しでも出来たかと思うと、胸に自然と温かいものが満ちた。
 あの場から連れ出した責任として、私はこれから先この笑顔を守っていかなければならない。
 ……いいえ、もしかしたら守るなんて私の傲慢かもしれない。
 いつも守るつもりでも、最後に守られていたのは私だったから。
 だからせめて支えあおう。
 互いに背負っているものは決して軽くはないけれど、それに押しつぶされることのないように、私たちは支え合って生きていかなければならないのだ。

「―――ねぇ、深雪。一緒に幸せになりましょうね」

 そう呟いて、私はまどろみの中に落ちた。
381380:2006/09/08(金) 00:28:16 ID:9EE0roAi
こんな感じです
どうだったでしょうか?
今更ながら、一気に投下しすぎのような気がしてきましたが……

>>355さんのを見て、次はこういうのを書きたいなぁと思っていたり
人様のネタをパクってばかりっていうのもどうなんでしょうね?
他に書く人がいないというのなら、是非とも書いてみたいのですが
382名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 00:31:02 ID:KUAicg1E
>>381
GJ!
ねたが同じでも内容は違うわけだからいいんじゃないか?
俺としては要幼女化桃実暴走編がみたいです!
383275:2006/09/08(金) 01:30:05 ID:eFZ8Porp
まさか自分の見た夢を、こんな風にSSにしていただけるとは思ってませんでした。
ありがとうございます。
最高でした!!深雪様が幸せになってよかった(´∀`)
384名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 06:22:08 ID:VmjNcHgD
>>381
ネタパクというより、SSのアイデアでしかないから
むしろ書いてもらいたいんじゃないのか。
投下された作品内にあるSS作者オリジナルアイデアを拝借して
さらにSSを書くのならパクリだろうが。
385名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 15:41:13 ID:FhekeFp2
しかし皆スゲーな・・・・・俺が書くとどう頑張ってもギャグになりそうだw
386名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 21:41:19 ID:NHQkHTcj
やっぱ桜木は加賀野アイに似てると思うわけよ
387名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 22:39:16 ID:tdItZz9H
冬森会長ネタおねがいしますvv
388名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:05:21 ID:KUAicg1E
>>385
ギャグでも大歓迎
>>387




389名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:30:22 ID:VmjNcHgD
>>388

>俺としては要幼女化桃実暴走編がみたいです!







390名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:13:30 ID:hQJWeK7B
書けるものなら書きてええ。
作文能力ナッシングなのよね
391366:2006/09/09(土) 01:49:49 ID:k6I9Fvq/
>>381
長編お疲れ様でした。エトワール様がとても格好良くて良かったです。
深雪さんを連れ去りそうなところとか有り得そうな話ですよねっ

それとまたちょっと書いてみました。
檸檬ちゃんが主人公の話です。需要は無さそうですが
もし良かったら読んで下さいっ。下手くそだと思いますがorz
392心の闇 1:2006/09/09(土) 01:50:59 ID:k6I9Fvq/
――――○月×日明朝いちご舎
どうやら私は風邪を引いてしまったようです。頭は痛いし咳は出るし、体は冷えてくるし。もう最悪―――。今日は学校を休むしか無いかも――。あっ、絆ちゃんも目が覚めたみたい―――。

「ん〜〜〜〜っ!ふあぁあっ」
目の覚めた絆はベッドの中で大きく延びをして深呼吸をしてみせた。
「絆ちゃん―――おはよう」
「あっ檸檬ちゃんおはよう〜〜っ」
「絆ちゃんゴメンなさい。ゴホゴホ・・・私ちょっと風邪引いちゃったみたいなの―――」
「え〜〜〜〜っ!!」
絆はオーバーアクションでベッドから飛び起き、檸檬の側にドタドタと駆け寄った。
「だ、大丈夫檸檬ちゃん??」
「うん・・・大丈夫よ。ゴホゴホ――」
「熱はあるのかな・・・・」
そう言うと絆は檸檬のおでこに自分の額を当てて熱を確かめた。目と鼻の先に絆の愛らしい顔が見える。
檸檬は頬を染めて恥ずかしさからか目を思いっきり閉じた。

「うん。ほんとに檸檬ちゃん熱があるみたい―――。ちょっと待ってて。シスター達にこの事話してくるねっ!」
そう言うと絆は檸檬の返事も聞く前に、パジャマのまま部屋を飛び出て行った。絆らしいと思いながらも、檸檬は自分の為に動いてくれる絆が嬉しく思う。
そして暫くすると絆が戻り、シスターも水と薬を持ってきてくれた。取りあえず今日は休んだ方が良いとの事を言われ、
風邪は国民の休日とばかりに檸檬は少し嬉しくなるが、シスターに悟られない様、如何にもと苦しそうな表情でシスターを見送った。

「じゃあ檸檬ちゃんは今日はゆっくり寝てた方が良いね――」
「うん――ごめんね。皆にも宜しく言っておいて―――ゴホゴホ―――」
「うんわかったっ。それじゃあちゃんと寝てないと駄目だからねっ―――いってきま〜〜す!」
そういうと絆はちょっと心配そうにするが、元気に学校へ向った。そして部屋には誰も居なくなり、しんとした空気が流れ始めた。
普段は真面目な性格の檸檬だが、今日は何か自分だけが特別な存在になったように思えて、少しウキウキした気分であった。
(さて、取りあえずお昼まで一眠りしようかしら―――そうだ―――絆ちゃん――居ないんだ―――)
檸檬はふらふらと立ち上がり、頭痛に頭を押さえながら絆のベッドに歩み寄る。そして檸檬は絆の枕を手に取った。それを顔に当て息を吸い込む――。
(――――絆ちゃんの匂いがする)
檸檬は枕を自分のベットに持ち運び、それを抱き枕代わりに使用する事にした。今まで勿論こんな事はした事は無い。
どちらかが居ないという事も無かったし、こんな事をする娘だとは思われたく無かったから――。

(絆ちゃんが側に居るみたい―――絆ちゃん―――大好き―――)
そして檸檬は絆を想いながら無意識の内に眠りに付いた。

お昼を過ぎると丁度シスターがやってきた。
コンコン―――。
『夏目さん。入りますよ』
ビクゥ!!!
熟睡していた檸檬だが、その声に急激に目が覚め、意識がみるみる回復されてゆく。慌てて起き上がると絆の枕を背中に隠した。
「は、はいーー」
シスターが部屋に入ると、食事を運んできてくれたようだった。内容はお粥や野菜を細かく刻んだ和え物など、特別美味しそうな物ではないが、
消化が良いように考えてくれているのであろう。
「どう調子は?」
「はい。まだ少し頭が痛いですけど、少しは良くなったかも知れません――」
「そう。じゃあ食べ終わったら、また薬を飲んで安静にしてなさいね」
「はい」
そういうとシスターは部屋を早々と出て戻っていった。やっぱりシスターと二人っきりって緊張する。多分シスターもそれを解ってくれてるんだろう。

檸檬は食事を食べ終えると眠気が覚めてしまったのか、もう眠る気にはなれなかった。
393心の闇 2:2006/09/09(土) 01:52:59 ID:k6I9Fvq/
(あーー暇だなぁ。絆ちゃん達ももう昼食食べ終わってる頃かしら―――そういえば今日は変身部がある日だったわね――)
檸檬は絆達の事を想い巡らせる。
(千華留様、今日はどんな衣装を絆ちゃん達に着させるつもりなのかしら――この間のバニーガールは流石にちょっと恥ずかしかったけどね――
ほんと千華留様の趣味って、ある意味一線を卓越してるわよ―――)
檸檬は誰も居ない部屋でクスクスと笑ってみせる。
(でも―――――)
今笑顔だった表情が、突然思い詰めるように曇り出す。檸檬は千華留と絆が仲睦まじく、心安立てに振る舞う場面を思い出し始める。絆を抱き寄せ、
頬を擦り寄せ、それに悦楽する千華留と絆。さも愛し合うかの行為に檸檬は胸がチクリと痛む。

(だめだめっ――こんな事思っちゃいけないのに・・・・私だって千華留様は好きよ―――私達をいつも可愛がってくれて、とても優しいし―――
何かあればすぐ駆けつけてくれた――――私にとっても大切なお姉様よ―――)
檸檬は絆に対して親友以上の感情を持っていた。そんな千華留と絆の恋人同士を連想させるような奇行を、檸檬は物憂いな心境で見る事もあった。
(それなのに・・・・私は―――。)
二人を同じように好意を抱いてる檸檬。しかしその二人に嫉妬しているのも事実であり、絆を千華留に取られたかの様に感じてしまう事もあった。
(絆ちゃんは―――千華留様の事をどう想って居るんだろう―――。勿論好きに決まっているけど・・・それ以上に好きなのかな―――。そうだよね。
千華留様は私なんかと比べて、とっても素敵だし美人だし、優しいし頭も良いし。私が千華留様より優れてる所なんて何一つ無いもの・・・・・)
根が真面目な檸檬は、考えれば考えるほど消極的になり、塞ぎ込んでしまう。自分に自信が持てない檸檬はいつも同じ事で想い耽っていた。

(そう・・・私は狡いんだ・・・・・絆ちゃんに好かれたいと思いながらも、千華留様とも仲良くしていたい―――。
それなのに千華留様が絆ちゃんと仲良くするのは許せないんだ―――仲良くなって貰いたくないんだ―――。
いつもみんなの輪に入って、笑顔を振りまいていても、本当は心の中では千華留様の事を不愉快に思ってるんだ――――
絆ちゃんを取られたくないって思ってるんだっ―――)
檸檬は苦渋に満ちた表情で、絆の枕を抱きしめる。千華留と絆に二人に良く思われたい一方、二人が親密になる事は望まない。
そんな狡賢い自分が許せず、悪辣で陰険だと自分を激しく責めた―――。
(そうだよ・・・・私ってこんな嫌な女だもん・・・・・もしかしたら―――千華留様だって私の事、同じように・・・・思ってるかも知れないよね―――。
千華留様はいつも私にも優しくしてくれるけど―――絆ちゃんのおまけだから優しくしてくれてるのかも知れない―――。
そうよ・・・・今日の変身部だって・・・・もしかしたら私が居ない方が―――千華留様は嬉しいのかも知れない――――)
「うぅっ―――――」
苦しい―――胸が痛い――――。檸檬は顔を歪ませ、頭を押さえる。自分が本当は嫌われているかも知れないという疑心暗鬼に駆られ、
遣る瀬無い哀傷に苦悩した。
(―――私が千華留様をそう思うように―――千華留様だってきっと、私のことを嫌な子と思ってるはずよ―――
私が居るから絆ちゃんと仲良く出来ないんだって―――そう――私はそう思われて当然なのよ―――)

ガチャ―――
ビクンッ!!
「たっだいま〜〜っ!」
絆の突然の帰宅に檸檬は驚き、体を大きく震わせた。
「お、おかえりなさい」
「檸檬ちゃん元気かしら〜?」
そして絆の後から千華留と籠女が現れる。
「ち、千華留様に籠女ちゃん―――」
(ど、どうして皆ここに―――?)
檸檬は驚きを隠せず、慌てた表情で時計を見やる。本来なら部活途中の時間だ。
今まで千華留達の事で苦しんでいた檸檬は必死に表情を誤魔化そうとしていた。
「あ、あれ――今は部活の時間じゃないんですか?」
「うん。そうなんだけどぉ〜〜。千華留お姉様が檸檬ちゃんの部屋へお見舞いに行こうって事になって、今日は〜部活はお休みしたのっ!」
「檸檬ちゃんが学校を休むなんて珍しいじゃない?。心配になって来てみたのよ」
「パーシバルもーしんぱいーしてるのー」
そういって籠女もパーシバルの腕を左右に振ってみせた。

394心の闇 3:2006/09/09(土) 01:54:02 ID:k6I9Fvq/
「どれどれ〜っ」
千華留はベッドの上に腰を掛け、手を檸檬の額にあてがった。
「うん―――大夫熱は下がってきたみたいね。良かったわ」
「は、はい。ありがとう――ございます・・・・」
檸檬は千華留の顔をまともに見ることが出来なかった。
「檸檬ちゃんこれっ!」
絆の手にはステンレスボトルが握られていた。
「これは花梨で作ったジュースなの。とっても風邪に良く効くのよ」
「そうなのっ!絆、リンゴジュース買っていこうかと思ったんだけど、千華留お姉様が花梨の方が良いっていわれて。お店で買ってきたの」
「ええ、リンゴジュースも良いけど風邪にはこっちの方が良いかと思って」
千華留は絆からボトルを受け取り、優しい笑顔で檸檬にそれを見せた。

「それで調理実習室は他の部の人が使ってたから本当は入れなかったんだけど、千華留お姉様がお願いして角を使わせて貰ったのっ」
「うふふっいいのよ。私の可愛い檸檬ちゃんの為だもの。その位は当然よ。みんなも一生懸命手伝ってくれたのよね」
「絆、花梨ジュースの作り方も覚えちゃったもんねっ!またいつでも檸檬ちゃんに作ってあげれるよっ!」
「――――――――」
「じゃあ早速入れてあげましょうか。絆ちゃん、グラス持ってきてくれる?」
「は〜い」
千華留はボトルのキャップを開け、絆から手渡されたグラスに花梨ジュースを注いだ。
「はい檸檬ちゃん。飲んでみて」
千華留は穏やかな微笑みで檸檬の両手にそっと、ジュースの入ったグラスを手渡す。

檸檬は両手に添えられたジュースを見据えた―――。
そして―――
395心の闇 4:2006/09/09(土) 01:55:44 ID:k6I9Fvq/
「れ、檸檬ちゃん?」
「檸檬ちゃん?」
檸檬の瞳から突然涙が頬を伝い、そしてぽろぽろと止め処なく涙が溢れ出る。声と体は震え、グラスを持つ手がみるみる涙で歪んでいく。
「うっ・・・ううっ――――うううっっ――――」
檸檬は嗚咽し、片手で口を押さえ、涙でくしゃくしゃになった顔を背ける。
「うううっ―――ううぅぅぅっっ」
泣き声が次第に高まり、手に添えられたジュースを溢しそうになる。千華留は一旦ジュースを檸檬の手から取り上げてテーブルへ置いた。
「ど、どうしたの檸檬ちゃん??」
絆は何が起こっているのか訳が分からず、困惑した表情で慌てふためく。
「ううううっっっ――うわぁぁぁぁぁああああ―――あぁぁああああああああ――――」
檸檬は両手で顔を塞ぎ、激しく噎び泣いた。

そして千華留は檸檬をそっと抱きしめ、胸に頭を置かせた。
「檸檬ちゃん―――どうしたの?―――泣かなくても良いのよ―――?」
千華留は聖母の様に、檸檬の頭を優しく何度も撫であげる。
「うわぁぁぁぁあああ――わぁぁぁぁああああぁぁぁ――――」
部屋の中は騒然とし、普段は見せた事の無い檸檬の異常に、絆も体が硬直していた。

「うううっっっ――ごめっ―――ごめんなさ――っい―――っうううううっっっ」

「――――どうして檸檬ちゃんが謝るの?―――謝らなくても良いのよ―――檸檬ちゃんはとっても良い子よ――――」

檸檬は今まで思っていた事全てを覆されるほど、千華留の優しさに激しく胸を討たれ、自分の愚かさを恥じた―――。
そして暫くの間、千華留に抱かれたまま檸檬の慟哭は続いた―――。

いつの間にか檸檬は、涙の跡を頬に残し、千華留の胸の中で寝息を立てている――。

「千華留お姉様・・・・・」
「ええ―――このまま寝させておいてあげましょう」
千華留は檸檬をそっとベッドに横たわらせた。すると檸檬の頭の横にもう一つ枕が置かれているのにふと気が付く。
「あら―――この枕――」
「あっ、それわたしの―――何でこっちにあるんだろう―――」
絆は不思議そうに自分の枕を手に取った。

「―――――檸檬ちゃんは――――絆ちゃんの事が大好きなのね――――」
「えっ―――」
千華留のその言葉に、絆の頬が赤く染まる―――。その姿は絆らしくなく気恥ずかしそうに照れている様子だった。そして小さい声でこう言った。
「わ、わたしも―――檸檬ちゃんの事―――大好き―――――」
「うふふっそうね。私も籠女ちゃんも皆、檸檬ちゃんのことが大好きよね」

檸檬は、そんな千華留達の会話を知る由もなく、すやすやと眠りに付いていた―――。

396心の闇 5:2006/09/09(土) 01:56:32 ID:k6I9Fvq/
――――――翌日
「ん〜〜〜〜っっ――ふぁああっっ―――」
絆はいつものようにベッドの中で延びをして、深呼吸をした―――。そしてベッドから起き上がり、檸檬のベットへ目を向ける。
(檸檬ちゃんまだ寝てる――風邪良くなったのかな―――)
絆は立ち上がり、ゆっくりと檸檬の寝ているベッドへ足を運ぶ。
そして千華留の言葉を思い出す――。
『檸檬ちゃんは、絆ちゃんの事が大好きなのね――』

(わたしだって―――檸檬ちゃんの事――ずっと大好きだよ――)
絆は息を沈め、檸檬の唇に顔を寄せる―――。

ちゅっ―――

その途端、檸檬が驚きの表情で目を見開いた。
「あわわわわっ。れ、檸檬ちゃん!ご、ご、ごめんなさい〜〜っ」

「――――――絆ちゃん」
「はっ、はいぃ」
「昨日はごめんなさい。それとありがとう―――私とっても嬉しかった――」
怒られると思っていた絆は檸檬の静穏な身振りに拍子抜けした。
「えっ、う、うん―――いいのいいのっ。全然大したことじゃないよっ!」
「それと―――」
「うん」
「今してくれた――――絆ちゃんの―――凄く嬉しかった―――」
「えっ――」
二人は頬を染め合い、恥ずかしそうに微笑んだ。

千華留様はやっぱり私の大切なお姉様だった。そして絆ちゃんや籠女ちゃんも私の大事なお友達。
千華留様にあって早くお礼が言いたい。そしてこう言うの

「―――千華留様のことが大好きっ―――――」

以上ですorz
397名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:57:14 ID:k6I9Fvq/
うわ。sage忘れました
すみません・・・orz
398夢のお話1/2:2006/09/09(土) 12:21:00 ID:2Mg+yQ9c
------------9話/一緒のベッドで寝るシーンにて
「知ってますか?渚砂ちゃん」
「なに?」
「一緒に手をつないで寝ると、同じ夢を見るんですよ?」
「玉青ちゃん、怖い夢見ないでね・・・・・・?」
「はい・・・・・・」

------------渚砂の夢
今日は玉青ちゃんと一緒に公園に遊びに来ました。
「見て、玉青ちゃん!あの子犬すっごく可愛い!」
「ふふ、ホントですわね」
思わず駆け寄る私を優しく見守る玉青ちゃん。
「わっ!ワンちゃん舐めちゃダメだよぉ!」

------------玉青の夢
「ほら!貴方は何なの?言ってみなさい、玉青!」
「はい!私は犬です!渚砂様の卑しい雌犬ですぅ!」
「犬が人間様の言葉を喋るなんて、生意気よ!」
そう言い手にした鞭で私を嬲る渚砂ちゃん。
あぁ、その表情も素敵ですわ!
「ほら、返事は!?」
「はい!あ、きゃふーん!わんわん!」
「ふふ、いい子ね。ご褒美に私の足の親指を舐めていいわよ?」
あぁ・・・・・・!渚砂ちゃんの足の親指!親指!
399夢のお話2/2:2006/09/09(土) 12:22:11 ID:2Mg+yQ9c
------------渚砂の夢・続き
「玉青ちゃん、そろそろお腹が空かない?」
「そうですね、でも私達今お金を・・・・・・」
「えへへ、そういうと思ってほら!」
「あら、バナナ。渚砂ちゃんはホントにバナナが好きなんですね」
「うん!バーナナ、バナナ、バーナナ♪」
「ふふ」
そういって優しく笑う玉青ちゃん。
もうっ!笑わないでよぉ〜!

------------玉青の夢・続き
「玉青、これが何か分かるかしら?」
「はい!それはバナナです!」
「じゃあ、これは何をするモノか分かるかしら?」
「はい!それは食べるものです!」
「その通りよ。じゃあ、これはどこで食べるのかしら?」
「それは・・・・・・わ、私のいやらしい下のお口です」
「よくできました。ご褒美に私が食べさせてあげるわね」
あぁ・・・・・・!渚砂ちゃん!渚砂ちゃん!

------------翌日
「ふあー、もう朝かぁ・・・・・・」
「ふふ、おはようございます。渚砂ちゃん」
「あ、おはよう。玉青ちゃん」
「渚砂ちゃん、昨日は良い夢が見れましたか?」
「うん!玉青ちゃんは?」
「ええ、私もとても良い夢が・・・・・・きっと渚砂ちゃんと手をつないで寝たからですわ」
「同じ夢、見れたのかな?ねぇ玉青ちゃん、どんな夢だったかいっせーので言わない?」
「はい!」
『いっせーの』

『犬とバナナの夢!』

------------後日談
「玉青ちゃん、この間犬がね・・・・・・」
「きゃふーん!わんわん!」
「え!?どうしたの玉青ちゃん!?何で私の足の親指を舐めるの!?」

正直スマンカッタ
400名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 13:04:17 ID:TZ/H2jqI
二人ともGJ!
>>397
あれ・・・檸檬がなんか・・・うん…すきになっちまった・・・
>>398
お腹痛いイイいいいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

最近職人さんが増えてるから俺もエロシーン書けないからしまってたの倉出ししてみようか…
千華留×玉青とかよくわからんものだがなorz
401名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 13:33:14 ID:i/WSJa1K
深雪と静馬いいねー
402名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:12:40 ID:sBukmxhr
>>397
不覚にも感動した
ル・リムはあったかいなつд`)

>>398-399
玉青ちゃんwwwwwwwwさすがですね玉青ちゃんwwwwwwwwwww
403名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 18:12:02 ID:CAKPogO9
二作きてるうう。
ル・リムはあったかいね。
玉青ちゃんもあったかいね(舌が
404名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 20:36:54 ID:OJufJMOD
>>398
GJ!玉青の変態ぶりにわろたwwww
405別荘 5:2006/09/09(土) 21:47:43 ID:zb6TMfLi
>>261>>262さん、ありがとうございます
>>259のつづきです


「残念だけど仕方ないよね。このあとどうしよう……」
「水着なんてどうにでもなるわよ。ち、近くにいいビーチもあるのよ」
光莉の水着姿を堪能しない馬鹿なんているわけがない
なんとしても阻止しなければ!

「そうだね……だったら行ってみようかな」
「そうよそうよ」
「なんだか夜々ちゃん変だよ?どうかしたの?」
「光莉の水着姿が見たくなっただけよ」
「もう、夜々ちゃんったら。水着貸してくれる?」
あれ?意外と平気だ……?
正直にしていればよかった……

光莉の要望に応えるべくクローゼットへと向かう
待たせるのは申し訳ないけど、いいのを選ばないと
がさがさと水際書き分け、選定していく

しかし、気付いてしまった
光莉には合わない
何と言うか、物理的に……
でも、これもいい
ポロリを期待する自分にオジサンくさいな、と思ってしまう
そんな自分に嫌悪しながら、同時に光莉に期待する
そして、ようやく水着を決めた
406別荘 6:2006/09/09(土) 21:49:00 ID:zb6TMfLi
別荘の前に広がるプライベートビーチ
白い砂浜はキラキラと輝いて夏だというのを実感する
持ってきたパラソルをそこに差し、陰に入るようにシートを敷く
それにしても、今日は荷物持ちばかりな気がする
それが全然苦にならない私はいつの間にMになったんだろう
暑さにでもやられたのだろうか?

自分の水着に手を掛けながら問う
「着ないの?誰も見ないわよ」
「でも……こんなの……」
頬を染める光を見てそそられる自分はやはりSなのか?
「大丈夫よ。ここから周囲300m位はうちの土地だし」
「さ、さんびゃくめーとるぅ!?」
「ええ、300mよ」
「……広いんだね」
「そうかしら?」
「そうだよ〜。絶対そうだよ」

そんな説明で納得したのか光莉も脱ぎ始める
いや、高画質で撮ってますが何か?
自作自演な肝試しよりずっと正攻法だと思うけど
疑いのない無垢な光莉に感じるこの思いはなんだろう
母性本能ってやつ……かしら?

「やっぱり、恥ずかしいよ」
「とっても似合ってるじゃない」
「で、でも……」
ずり落ちそうなビキニ
確かに恥ずかしいのかもしれない
でも、そんなのは光莉にも分かっていた
明らかにサイズが違うだろう
胸とか胸とか、あとバストとか……
そんなのより問題は面積だ
「小さくないかな?」
「私と同じくらいよ」
「…………夜々ちゃんのえっち」
ガーン!!
そんな音が響いた
407別荘 7:2006/09/09(土) 21:49:58 ID:zb6TMfLi
ああ、光莉に……光莉にエッチって言われちゃった
これまでセクハラ紛い、……セクハラっぽい事もしてきたけど
こんなことはなかったのに
もう嫌われる、嫌われてしまう
潔癖症気味の光莉に今の私は……
鬱々としていく夜々の指は自然と砂に触れ、なんともなしにぐるぐると動かす

砂に描かれていく渦は増えていき、もう10回も渦が重ねられた頃だろうか漸く光莉が声をかけた
「あの、夜々ちゃん。あんまり気にしなくていいよ」
「…………」
優しい光莉のこと、慰めてくれているように夜々には聞こえてしまう
それでも半分期待して今う自分はやはり女々しいのかもしれない
砂を見つめながら、押しては返す波のように考えは浮き、消えていく
「私ね、夜々ちゃんとならいいんだ。その……ちょっとエッチなことされても」
人の言葉の力は大きく、そして強い
それが愛する人ならより一層に
「……うん」
それしか言えなかった

自分は意外と口下手なのかもしれない
いや、意外とではなくきっと苦手
口よりも手が先に出てしまうし、大事なところでは光莉のがずっと上手……というか素直
そこがきっと私と光莉の違い
それがたぶん私が光莉を好きなところ
そして二人がここにいる理由


いまだに区切りのつけ方が分かりませんorz
職人の皆様方GJ!
408396:2006/09/10(日) 03:12:56 ID:6n1Fn3mJ
>>400>>402-403
ありがとうございますっ
そういって頂けると嬉しいです

でも檸檬ちゃんあんまり需要が無さそうだったので
読んでくれた人が少なかったかも知れないです・・・orz

>>407
GJ。長編お疲れ様でしたっ
私も区切りの付け方とか良く分かりません・・・
409名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 11:52:04 ID:cqbmEPZG
えろ
410名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:05:58 ID:6HIHByiO
396さんやさしい作品ありがとうございます!GJです。
411396:2006/09/11(月) 01:19:58 ID:2V98vTfR
>>410
ありがとうございますっ
そう言って頂けるとまた書いてみたくなりました
近い内にまた投下させて頂きます・・・orz
412名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 20:57:12 ID:oRpEpiQN
凸会長のないかぁ
413名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 21:25:23 ID:hM7vJh8d
凸会長のどんなの求めてるんですか?
エロ?ギャグ?シリアス?
414名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 21:52:01 ID:trPyBg8W
どうしても会長=太陽拳
の図式しか思い浮かばない
415【シンデレラ・天音】:2006/09/11(月) 22:00:23 ID:a5r2Zapc
>>412さんへ こんな感じでどうでしょうか?
「もうすぐ大会だな。今年こそ優勝して、光莉に……。」
夜遅くまで天音は乗馬の全国大会へ向けて猛練習をしていた。
愛馬のスターブライトの調子も上がってきている。
試合が近いのがわかっているようで、飼葉の食べる量を自分で調整していて体調面は心配ない。
意外と賢い馬のようだ。

練習を切り上げ汗びっしょりの天音は、スピカの運動部が主に使用するシャワー室の
ロッカールームでぐっしょりして肌にへばりついた練習着を脱いだ。
男性のような風貌といわれるが、何も身に着けていないときの彼女は紛れもなく女性だ。
決して大きいとはいえない胸だが、形は整っている。
他の部員は先に帰らせたので、部屋には自分以外にはいないと思っていて
すこしの恥じらいもなく最後のショーツを脱いだ。
ややいかり肩なので小さく見えたお尻だがだが、いがいと大きくてふっくらして母性を感じる。
彼女は美しい女性である。

ザーザーザー
目をつむった顔をシャワーの射出口に向けて汗を流している。
大きなシャワールームは、体の中心が隠されるように、一つ一つ板で区切られていてそれぞれ
個室のようになっていた。
「あ〜いい気持ち……」
汗のべとべと感とともに練習の疲れも洗い流される気持ちだった。
「光莉は今頃どうしているかな……」
リラックスしてきて心にゆとりができた彼女は、意中の子のことを考えている。
「光莉……光莉も今頃シャワーを……な、何を考えているんだ、私は!」
いつも仏頂面をして聖人君子と思われていた彼女だが、本当は普通の17才の少女。
恋もするし、食欲も睡眠欲もそれと……

ガチャリ
シャワールームのドアが開いた音が部屋に響いたのだが、光莉のことを考えていた天音には
気づかなかった。それに夜遅くてほかに人がいようとは思っていなかったから。
ペタペタペタ…
「光莉って着やせするタイプだ。私より大きいかも……比べて……みたい……」
両手で自分の胸をつかんで、大好きな光莉の裸を想像して一人で興奮している彼女に
何者かの足音が近づいてくる……
ガチャ……ギィ……
「え、誰?」
やっと侵入者に気づいた天音は、鍵をかけ忘れた個室のドアが開かれた音にびっくりして振り向いた。
416【シンデレラ・天音】2:2006/09/11(月) 22:03:37 ID:a5r2Zapc
「あ、なんだ、会長ですか……」
そこにはスピカの制服を着て、タイをきっちりと締めている、生徒会長の冬森詩音がいた。
天音は見慣れた人だとわかってホッとした。
「ごきげんよう……鳳天音さん…」
「会長、今シャワーを浴びているんで、お話は後にしていただけませんか?」
会長に振り向いた上半身をすぐに戻し、背中を向けた。
「きれいな肌ね……」
「あ、あの?会長?」
会長はシャワーのお湯が降り注いでいるのに、制服を着たまま天音がいる個室へ入ってきた。
ぺた……
「ひぁっ!ちょっと、会長、どうなさったんですか?」
天音に近づいた会長は自分のほっぺを天音の大きな背中にくっつけた。
熱いシャワーを浴びた彼女は、急に背中にひんやりした感覚を感じて、ひっくり返った声を出した。
「やわらかい……がちがちだと思っていたのに…それに、ここも……」
ぐいっ
「や、やめてください!何の冗談ですか!?」
会長は背中に顔を押し付けたまま、左手で天音のお尻をつかむようにさわった。
ずっと乗馬を続けていたから天音の体は、あっちこっちかたいと思われていたが
意外とやわらかいようだ。
会長はその感触が気に入ったのか、つかんだまま離さないでいる。
天音は変な気持ちになって顔を赤くした。
「お願いです…もうやめてください…恥ずかしい…」
「あらあら、私たち女同士じゃない……」
女同士……スピカでそれは安全を保障する言葉でないことは、この人の二人の部下が証明している。

「あなたはやっぱり女の子ね……顔を真っ赤にしちゃって…うふふふ……かわいい……」
恥ずかしさの限界に達していて、足を閉じ両腕で胸を隠し身をかがめている彼女の耳元で
会長はささやいた。
やさしい言葉なのに天音はぶるぶると震え、涙をこぼしている。
「な、なんでこんなことを……あなたはスピカの生徒会長でしょう……要と桃実はアレだけど
 あなたのことは信頼していたのに……ひどいです……」
会長は天音の腰の周りに手を回し抱きついた。
「私だって健全な女の子よ。こんな美味しそうなものを見せられたら、しゃぶりつきたくなるわ…
 さっきショーツを脱ぐのに身をかがめて突き出したお尻、かわいかったわよ、うふふふふ。」
ロッカー室ですでにじっくり観察されてようだ……
天音は恐怖で足が震えて立っていられなくなり、ペタリと座り込んでしまった。
-----------------------------------------------------------------------
職人様の方々 GJ!!です。萌え萌えさせていただきました!!
417名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 23:00:18 ID:auZppjdh
変体じゃない華wwwwww
418412:2006/09/12(火) 08:52:23 ID:+C40Frtj
>>416さんありがとうございます、最高ですvv
是非続きを
419名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 12:28:18 ID:IBle9jij
一回桃実による要調教的な小説が読みたいです…
420名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 13:15:15 ID:P5XORpY8
この前の話で千華留×渚砂にはまった…orz
職人様お願いします
421名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 08:48:23 ID:UDMKZk3V
ちゅら
422396:2006/09/13(水) 21:30:45 ID:5IsEpvKx
>>316
GJでした。天音さんが妙にしおらしいのが可愛くて良かったです。
冬森会長もなんか本当に覗いてそうですよね^^;

それとまた書いてみました
ちょっと需要が無さそうですが、夜々×天音です。
素人なんで変かも知れませんが良かったら読んでやって下さい
423翼の疵痕 1:2006/09/13(水) 21:32:52 ID:5IsEpvKx
雲は黒く、鬱蒼と空を覆い尽くし、突然降り出した雨は激しく地面を打ち付ける。その光景は恰も私の心を鏡のように映しているようにも見えた。
光莉の想いを変えられないと解った今では、光莉と一緒に居る事は苦痛以外の何物でもない。そう、私は今でも光莉を愛しているのだから―――。

夜々は乙女苑の池の畔で雨に打たれていた。髪を濡らし、制服も滴るほど濡れ、下着が制服を透して白く艶めかしく浮かび上がっている。
夜々は呆然と目の焦点が合わないまま空を眺め、物思いに耽っていた。部屋へ戻れば私の最愛の人が待っている。だから帰りたくない―――
これ以上好きになりたくないから―――。

鳳天音―――。私はあの人が嫌い。大嫌い―――。
天音はスピカの5大スター筆頭であり、その人気は現エトワールを凌ぐ程とも言われている。そんな彼女が選りに選って光莉を選んでしまった。
そして光莉自身も天音を愛してやまない。それは私の付け入る隙など微塵も許さない堅牢な物だった。光莉の心は天音に奪われ、
今まで粒々辛苦光莉を振り向かせようと努力を重ねてきたが、それが無理だと悟った今、半端自暴自棄になりつつあった。

(あいつがどれほど光莉の事を好きだって言うのよっ―――あいつが―――あいつが――――!!)
夜々の目の前に天音が居るかのごとく、表情が徐々に憎悪へと変化し、拳を握りしめ、歯の奧をギリッと鳴らす。
その憎しみに満ちた堕天使は自分の居場所を失いつつあった。これからも光莉と顔を会わせて生活して行かなければいけないと思うと、
到底耐えられる物ではなかった。いっそ光莉を無理矢理に犯してでも手に入れようと思った事も幾度とあったが、
しかし光莉の天音の話をする時の嬉しそうな顔を見ると、自分の心を押し殺して堪え忍ぶしかなかった。

(冷たい―――このまま何処かへ消えてしまいたい―――光莉は私が居なくなったら心配してくれるかしら―――でもあいつが居るから―――
居なくなったって―――平気よね・・・・・・―――)
夜々は悲し思いで自らを嘲り笑った。

――――不意に雨が自分に打ち付けている感覚が突然止まった。雨が上がったのだろうか―――。いや、そうでは無かった。
辺りの雨はまだ騒然と降り続けている。上を見上げると白い傘が見えた。
「あ――――」
誰かが私に傘を差している――――。そして心掛かりに後を振り向くと、そこには天音が佇んでいた―――。
どうやら部活の帰りで偶然通りかかった様だった。天音は心痛な趣で夜々を見据え、
何と声を掛けて良いのか分からない様子で悲痛な笑みを浮かべていた。
「濡れてたら・・・風邪引くよ・・・・―――」
いきなり天音という恋の敵が現れた事に夜々は刹那動揺するが、すぐに落ち着きを取り戻した。
「なんですか?――――」
「あ―――――いや・・・・」
夜々は冷酷な表情で威圧感を感じさせるような、天音の目先に氷の刃を向けるように言い放った。
「ここで考え事してたら悪いですか?」
「―――――――」
「解りませんか?気が散るんです」
「ん・・・・・ごめん――――」
夜々は苛ついたように口走ると、天音は一瞬躊躇った後、そっと夜々の手を取り、傘の柄を持たせた。
「一体―――何の真似ですか?」
「―――それじゃ・・・」
天音は自分が持っていた傘を手渡し、悲痛な笑みを夜々に向けて激しい雨の中を駆けていった。そして夜々はまた一人取り残された―――。

424翼の疵痕 2:2006/09/13(水) 21:33:44 ID:5IsEpvKx
(何なのよあいつ―――。何だっていうのよっ――――。こんな傘渡してご機嫌でも取ったつもりなの??
―――光莉が手に入ってゆとりでもアピールしたいって訳??)
夜々は天音の善意を偽善だと苛立ち、激しく憤った。そして手渡された傘を使うことなく乱暴に閉じた。
(誰がこんな傘使うっていうのよ―――こんな―――こんな物っ―――要らないわよっ!!―――)
夜々は手に持っていた傘を高く持ち上げる。そして腕を振りかざし勢いを付け、乙女苑の池へ力一杯投げ込んだ。
―――――バシャッ
白い傘は池に投げ出され、雨降る秋の冷たい水の中へ沈んでいった―――。
「はぁっ――――はぁ―――――」
(あいつは――今まで散々スピカのスターとして崇められ賛美され仰がれて、愛されるだけで生きてきた―――。
自分が人を愛する必要なんて無いんですもの―――。逆上せ上がって――高慢に生きてきたに決まってる―――。
だけど私には光莉しか居なかったのよ・・・・・。)
夜々は悲しみと怨嗟の念に駆られ、暗い闇の中にある胸を一層苦しめた。

――――――翌日、いちご舎。
今日もまだ止まないのね――――。
外は未だ雨が降り続いていた。学校が終わり、夜々は今日も聖歌隊の練習には出席せず、自室に籠もっていた。
一人侘びしくベッドの上で膝を抱え、部屋の中は寂寥感が漂っている。
(私、これからどうすれば良いのかしら・・・・―――。いっそ光莉が私の事を嫌いになってくれればいいのに―――。そうよ―――私が無理矢理――――)
悪魔に魂を売るかのように夜々は決心した。光莉を犯して転校しようと思案する。光莉が自分を嫌いになれば、
此処に居る事すら出来ないという短絡的な物だった。いつも自分に優しい光莉。そんな光莉を忘れるには、馬鹿けた愚の骨頂にも値する行為でも、
今の冷静さを欠いた夜々には手段を選ばざる負えなかった。
(今日―――光莉が戻ったら――――これで全てが終わる――――)
夜々は悲痛な表情で自分で自分を追い詰めながら覚悟を決める。
そして、その時が訪れるまで夜々は、これから自分が起こす惨事に怖じ気づきそうになりながらも、嵐の前の静けさに心を奮い立たせていた。
そして数時間後光莉が帰ってきた。
―――ガチャッ
その音に夜々の心臓は萎縮し、血気が高まりながらも自分が逃げ出したい気持ちに激しく駆られる。厭わしく思うが、逃げ出す事は許されない夜々は、
ゆらりと光莉に歩み寄った。

「ただいま・・・・――――」
しかし夜々は、いつもと雰囲気の違う光莉に気が付き我に返る。何があったのだろう光莉はいつもと違い、哀しみに打ち拉がれている様子だった。
夜々は光莉の表情が気に掛かり、今決行しようとしていた邪念を一旦解く。その夜々の顔は安堵した様でもあった。

「お、おかえり光莉―――。どうしたの?何かあった?―――」
「――――夜々ちゃん―――ううん何でもないの――――」
光莉がこのような表情をするのは大体天音の事だ。夜々は次第にまた、沸々と怒りが込み上げてくるのを感じた。
「天音様と―――何かあったの?―――」
「う――ううん―――大した事じゃないの・・・・・―――」
(やっぱりあいつなのね―――。私から光莉を奪っておいて―――こんな悲しい顔をさせるなんて――――許せない――――)
「天音様に何か酷いことでも言われたの??」
夜々は冷静を装うが、心の中では天音に対する憎しみで煮えくり返っていた。
「―――ううん。そんなことは言われてないの―――」
「じゃあ―――一体何があったの?」
夜々の口調が僅かに強みを帯び始める。
「う・・・うん――――。天音先輩の所為じゃないんだけど―――。昨日天音先輩がミアトルの図書館で間違えて持って行かれちゃったらしくて―――」
「間違って持って行かれたって―――何を?」
「うん―――わたしが天音様の誕生日に―――プレゼントした傘なの―――」
「えっ!?」
夜々は光莉のその言葉に驚愕し、脳裏に昨日の天音との出来事がフラッシュバックした。
「それって・・・もしかして白い傘の事かしら?―――――」
「えっ――うん。夜々ちゃん知ってるの?――――」
「え―――ええ――――そう。この間天音様が白い傘を差してたのを見た事があった・・・から―――」
「そうなんだ―――」
光莉は夜々が傘の事を知っていた事に期待をするが、そうでは無かった事に伏し目がちに落胆した。
「天音先輩―――手に持っててくれたら良かったんだけど―――仕方ないよね―――」
光莉は仕方ないと思いながらも、天音が傘を手放してしまった事に心を痛めた。そして夜々はその言葉の意味を理解する。
425翼の疵痕 3:2006/09/13(水) 21:35:28 ID:5IsEpvKx
「――馬鹿ね―――貴女が天音様を信用しないでどうするのよ――――」
「夜々ちゃん・・・・・」
夜々は光莉の両肩に手を掛け、憂愁の混じった微笑みで光莉を慰めた。二人の中を取り繕うかのように―――。

「さて―――光莉ごめん。私ちょっと用事があったの。出掛けてくるわね――――」
「あ、夜々ちゃ―――」
そういうと夜々は早々に部屋を出、急ぎ歩きで玄関まで行く、そしていちご舎エントランスから雨の中外へ駆け出した。
あの傘を捨てた乙女苑の池へ――――。

(なんであいつは―――私に傘を渡した事を光莉に言わなかったのよ―――私に渡した事を伝えれば良いだけじゃないの―――。)
夜々は池に向かって走りながら天音の奇妙な行為に疑問を感じていた。
(まさか―――私が傘を捨てたのを知ってて――――その事を光莉にばれないように―――私を庇ったっていうの??―――
そんな事――ある訳が無いわっ!――――)

「はぁ―――はぁ――――」
息を切らし、乙女苑の池へ辿り着くと、雨の所為か人の姿は無く閑散とし、聞こえるのは雨の降りしきる音だけだった。
そして夜々は自分で投げ捨てた傘を再び求めて、冷水のように冷えた池の中を、靴を脱ぎ捨て足を踏み入れた―――。
(光莉―――ごめんね――――全部私の所為なの―――――本当にごめん――――)
「はぁっ―――はぁっ―――」
池の中は泥濘、なかなか前へ進む事が出来ない。傘を投げ入れたと思われる場所へ進むが、水の中は雨の波紋で視界も悪く、
中央に足を運ぶにつれ徐々に深さも増して行き、膝から太股、そして腰へと水位が増していった。今人が此処近くを通ったとしても、
この薄暗い雨の中、夜々が池の中に居る事を気付く人は誰も居ないだろう。

(一体何処に落としたのっ――――。この辺だったと思うのにっ―――)
既に探し始めてから一時間近くが経過しようとしていた。体は氷の様に芯から冷え切り、手や足の感覚が麻痺し始めていた。
夜々は足探りで前へ進むが、水深の解らない池の中に戦き、心が張り詰める。水位は胸下辺りまでに達し、
足を取られないように一歩一歩と確実に歩を進めた。
「はぁっ――はぁっ―――――」
(傘を見つけるまで戻る訳にはいかないのよ・・・・―――。あいつが―――自分の大切な物を譲ってまで―――私を雨から護ろうとした―――。
そして―――私が光莉から嫌われない様に――自分が責任を被ろうとした―――。私はそれを取り戻さなければ―――
最低の卑怯な人間に成り下がる―――)
夜々は光莉を奪われたのが天音の所為でない事は最初から解っていた。天音を選んだのは光莉自身なのだから。
しかし最愛の光莉を失った事で夜々の心は砕け散り、天音を恋の敵と敵愾心を煽る事でしか自分の鬱憤を晴らす事が出来なかった。
それは理屈では解決できない物だった。

そして次の瞬間だった。
――――ズルッ
「キャッ!?」
ドボンッ!!――――――
夜々の足下が突然崩れ、大きな水の音が辺りに響く。頭から全身水の中へ飲み込まれ、夜々は切迫した事態にパニックに陥り、水の中を藻掻く。
ゴボゴボッ――――ゴボッ――――
(――――ッグゥ!―――体がっ――――思う様に―――動かないっ――――)
水面には夜々の吐いた空気の泡が次々と吐き出される。長時間池の冷水に浸かっていた夜々は、運動機能が麻痺すると共に、
制服を着ている事もあり、体に掛かる重量が一層増し、手足を動かす事もままならない状況下に置かれていた。夜々は必死に水面を目指そうとするが、
その勢いは非力で、到底浮上出来るものでは無く、闇の底へ沈下する以外他なかった。
コポッ――――コポッ――――
水中に落ちた時に酸素を殆ど吐いてしまい、少ない肺に貯まっていた酸素も徐々に洩れ始め、限界が近づいていた。
(―――苦しい――――もう息が続かないっ――――苦しいっ!――――)
夜々は絶望の中を窮し、苦渋の表情で喉元を押さえる。そして次第に体の動きが弱まり、意識が遠退いて行くのを感じていた―――。
(そうか―――私―――このまま死ぬんだ――――。きっと―――罰が当たったのね―――――。
光莉・・・・・・頑張ったけど―――見つけられなかった―――ごめん――――)

夜々が死を覚悟した直後だった。
(水の流れを感じる―――。何だろうこの感覚――――。とても気持ちが良い―――。私―――死んだのかな――――)

426翼の疵痕 4:2006/09/13(水) 21:37:05 ID:5IsEpvKx
ザバァッ―――!!
「ゴホッゴホッ――しっかりしろっ!」
夜々が水面に浮かび上がる。その身体を支えているのは天音だった。天音は
先程光莉から夜々との会話を聞き、激しく胸騒ぎが起こった天音は池へと駆けつけていた。そして天音は夜々の身体を仰向けにし、岸へ泳いで運ぶ。
「はぁっ――はぁっ――」
岸へ辿り着いた天音は、夜々が無事かを心臓と呼吸が動いているか耳を当てて確かめる。どうやら心臓は動いているようだが、呼吸が無い。
「起きろ、しっかりするんだ!!」
夜々の頬をピシャピシャと叩く。しかし反応が無い―――。
「まずい――――」
このままでは危険と察知した天音は、意を決し心肺蘇生法である人工呼吸を試みようとする。やり方は一通り授業で習ったが、
実践するのは勿論初めてだった。一刻の猶予も許されない状況に、天音は恐慌を振り払い作業に掛かる。夜々の命は天音に託された。
夜々を仰向けに寝かせ、顎を上に向け気道を確保する。次に空気が漏れないよう鼻を摘み、天音は夜々の唇へ自分の唇を重ね合わせた。
そして息を吹き込み、肺へ空気を送り込む。数秒置きにその作業を数回繰り返された。

「ゴボッゴボッ!――ゴホゴホッ!――ゲホ!――ゲホッ―――」
すると夜々は肺に溜まっていた水を途端口から吐き出した。夜々は助かった―――。
「大丈夫か!?しっかりするんだ!」
「――う・・・・・・――――」
夜々が意識を取り戻し、うっすらと目を開く。命を取り留めた事に安堵した天音は脱力し、横に倒れ込んだ。
「はぁ――はぁ――良かった―――――」
天音は疲れ切った表情で夜々へ目を向ける。そしてその右手に天音は気が付く―――。

その後天音はシスターに報告し、夜々は病院へ運ばれる事となった。

―――――翌々日
夜々は病院で脳神経や後遺症などの検査を受けたが、どうやら体調に問題は無く、無事に退院する事が出来た。
話を聞くと天音の人工呼吸の処置が幸いしたようだった―――。

朱や橙が混じり合った、美しい夕日が沈みかける頃、夜々はいちご舎へ向う。そして真っ先に光莉に会うと思いきや、その先は天音の部屋だった。

コンコン―――
「はい―――」
「あの・・・・夜々です―――」
そして暫くの後扉が開かれる。天音は穏和な微笑みで夜々を迎え、部屋の中へ招き入れた。
しかし天音は夜々の性格から何と声を掛ければ良いか解らず懸念する。
「おかえり――――。身体の方は大丈夫なの?――――光莉君にはもう会ったの?」
「――――――――」
夜々の表情は悲哀を感じさせ、強張っている様にも見えた。
「――――夜々・・・・君・・・・・?」
「何でですか―――?」
「えっ―――」
「私の事目の上の瘤だと思ってる癖に―――――何で助けたのよっ!」
「―――――――」
夜々の声が次第に荒々しい物となってゆく。しかしその顔は痛嘆で、苦しみから喘ぐ姿があった。
427翼の疵痕 5:2006/09/13(水) 21:38:02 ID:5IsEpvKx
「そんなに光莉に良く思われたい訳?――――それとも――私が光莉を採られて同情してるの??」

「同情じゃない!!」

天音のいつもに無く、声を荒げた叱責に夜々の身体が震えた。
「――――同情なんか―――ある訳が無いじゃないか――――」
「――――――――」
そして憂いの表情で天音は優しく言った。
「私は―――君を助けたんじゃないよ―――光莉を助けたんだ―――」
「え――――」
「君の事を大好きな光莉の為だよ――――」
「―――――――」
「私が光莉と居る時は―――殆ど君の話だよ―――。君が如何に光莉から大切に想われているか――
それは私が聞いていても羨ましい程なんだよ―――。そんな君が居なくなってしまったら―――私は光莉がどうなってしまうのか想像が出来ない―――」
夜々は項垂れ、天音の言葉に震えながら耳を傾けていた。

「夜々君が私の事を憎んでいるのは―――何となく解る―――。でも光莉の言った通りだった――――。君は本当に優しい子なんだね―――」
そう言うと天音は机の横にある白い物を取りだし、それを夜々に手渡した。それは夜々が池へ投げ捨てたあの傘だった。
「あ―――こ、これは――――」
夜々は驚きを隠せず、夢でも見ているのでは無いかと驚愕した表情で口を塞いた。
「ど、どうして―――これが――――」
「あの時、君を岸へ運んだとき――君の手にそれが握られていたんだ―――」
「そ、そんな――――」
夜々はとても信じられない様子で傘を見据え、立ち竦んでいた。
「それは―――夜々君が―――私に返す為に――取り戻してくれたんだろう?――――」
「違う・・・・―――違うわよっ・・・・――――」
夜々の曇り声が震える―――。

「君が私を憎む気持ちは―――傘一つ捨てる事すら、出来ないんだよ――――」
天音は夜々を労るように、優しく囁く。すると夜々の瞳から光る物が頬を伝った。
「ううっ・・・・・・うぅっ――――――」
「それに―――私が君の事を嫌いになれる訳が無いじゃないか――――君は―――もう一人の私なんだ――――」

天音は夜々を優しく包み込むように抱きしめた。
「君の苦しみは――私の苦しみでもあるんだよ――――でも――私も光莉の事を―――君と同じように愛してるんだ。
夜々君以上に愛してると言っても良い―――それだけは―――伝えておきたいんだ――――」

夜々は天音の腕の中で涙を流した。そして二人は、この現実だけはどうする事も出来ないのは解っていた―――。
428翼の疵痕 6:2006/09/13(水) 21:38:49 ID:5IsEpvKx
「もし私の事を許せないなら―――それで気が済むなら、私を殴ってくれて構わないよ―――君にはその権利があるような気がする――――」
突然の提言に夜々は泣き濡れた顔で天音を見上げる―――。天音は夜々の光莉に対する想いに贖罪として何かを償いたいと思っていた。
そして夜々は少し考えた後言った。

「―――――わかりました――――いいんですね―――」
「うん―――」
夜々は天音から一歩離れる。そして右手をゆっくり振り上げた。
「これで―――全てを―――忘れます―――――」
「―――いつでも――――――」
天音は鷹揚としていた。今から起こる痛みはこの子の痛みなんだと、目を瞑った。

そして―――

「んっ――」
突然天音の唇に、柔らく温かい物を感じた―――。不意の出来事に天音の身体がビクッと震える―――。
静かに目を開けると、それは夜々の唇だった―――。そして天音はまた目をそっと閉じる―――。唇が触れ合うだけのキス。それは二十秒程続いた―――。

「んはっ――――」
「んっ――――――」
名残惜しいようにゆっくりと唇を離した二人。キスの経験が乏しい天音は、恥ずかしさから耳まで紅潮し、夜々と視線を合わせず俯いてしまう。
「ごめんなさい―――嫌だった―――ですか?――――」
天音は赤くなりながら困ったように首を振った。
「ううん――少し驚いたけど―――。でも何て言うか―――嬉しかったかも知れない―――。でもどうして―――」
夜々は自嘲するかのような笑みで言い交わす。
「私にも―――良く分かりません―――ただ私の心が―――何か吹っ切れたような気がしてるんです―――」
「――――――」
「天音様っ―――」
急に夜々の表情が困惑したように頬が染まる。
「うん――――」
「あの―――助けて頂いて――ありがとうございました――――」

「―――いや―――助けて貰ったのは―――私の方かも知れない―――」
「え―――」
「君は―――もう一人の私なのだから――――」
天音は憂いの混じった微笑みで応えた―――。
「そしてこの傘は―――私の本当の宝物になった気がする―――ありがとう―――」
「―――天音――様―――――」

そして夜々は天音と別れ、自室へと足を向けた―――。
(光莉―――今までごめんね―――。私――少しだけど、光莉が天音様の事を好きになったの―――分かる気がする―――。
私が天音様の事で苦しんでた時―――天音様も私の事で苦しんでたんだ―――)

夜々は光莉の想いを断ち切り、心は清々しい気持ちで一杯だった。
(これからは純粋に二人の事―――応援してあげられる気がする―――それに天音様と二人だけの秘密も作っちゃったみたいだし――――)
夜々はクスッと笑ってみせる。

ガチャッ―――
「光莉ぃーーーただいまっ!」
「や、夜々ちゃんっ!」

光莉は歓びの涙で夜々に抱きついた―――。

以上ですorz

また下手糞だと思いますが感想頂けるととても喜びます(つД`)
429名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:45:00 ID:b3GckPwV
うっひょおうGJ。

でもちょっと「―――」が多くてウザいかも
430名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:46:22 ID:j4jtlWCS
なんてか…GJ以外言えぬ!
てかsage…
431名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 22:11:53 ID:fA+5IyF2
GJ! あなたはもう少し自信持って良いと思います。
432【シンデレラ・天音】3:2006/09/13(水) 22:29:49 ID:3bgMHeku
>>428さん GJです。夜々ちゃんがいろいろと苦しそうでしたね。
>>418さん ありがとうございます。楽しんでいただけてうれいしいです。
遅くなりましたが、>>361さん >>363さん 感想をありがとうございました。
>>416の続きです。
冬森会長がすこし変態さんになっています。会長ファンの人ごめんなさい

会長は後ろから、天音が両足の太ももを硬く閉じて守っている、まだ一切の汚れを知らない部分に
するすると右手を伸ばしていく。
「や、やめてください!ここだけは……」
天音は目をつむっていたが、下腹部を触れた会長の手に反応して、その手を自分の両手でつかんで
彼女の侵攻を防いだ。
「うふふふふ、まだ光莉さんにさわってもらってないのかしら?……じゃあ、こっちを……」
今度は空いている左手を天音の脇から滑り込ませて、がら空きになった胸をつかんだ。
「あっ……」
「やっぱり順番どおり、こっちから頂かないと……いいわよ、ここもちゃんとお餅みたいにやわらかい……」
その胸のふくらみを下から手のひらで包み込むように、やさしくマッサージをした。
天音は一人でお風呂に入ったりシャワーを浴びてるときに、よく光莉のことを思い浮かべては
それを彼女に触られていると想像して、自分の手で今のようにつかんでいた。
いつか光莉にそうしてほしいと、彼女に会うたびに思っていた。
光莉にだけ自分の体をふれて欲しかった……
「う、うううう…お願いです…どうかここまでにしてください…私は光莉のことを本当に愛しているんです。
 だから、だから…もうこれ以上は……」
シャワーのお湯に混ざった涙を床に流しながら嗚咽して懇願する。
「光莉さんのためにきれいな体でいたいという訳ね……あらあら、そんなこと言っちゃうと
 ますます欲しくなってしまうわよ……うふふふふ」
さらに会長は、ふくらみの頂の小さな桃色の突起物を人差し指で撫で回した。
「……ごめんなさい…ごめんさない…光莉…光莉…私はあなたに…」
天音は会長に自分の体を汚されていくのを、自分のすべてを捧げるつもりだった恋人の光莉へ謝罪している。
「……なによ…光莉、光莉って。今あなたの体を慰めているのはこの私よ、詩音よ!
 まったくムードもへったくれもないんだから。レディに失礼よ!
 あ〜あ、なんだかしらけちゃった。」
「…え?……」
会長は天音が連呼する自分以外の人の名前を聞いて気を悪くしたようで、あっさり彼女を開放した。
天音はすぐにまた両手で胸を隠し、身を丸めた格好になっている。
シャワーで髪と制服がずぶぬれになった会長は、立ち上がって天音から離れた。
「…これならエトワール選も大丈夫なようね…光莉さんのことを大事にするのよ。」
まるで天音を手篭めにするようなふりをして、彼女の光莉への思いを量った、と言っているようだ。
明らかに自分の欲望をぶちまけようとしていたけど……。
「……どうして…私じゃ………」
会長は天音に背を向けて何かつぶやいてシャワー室からすたすたと出て行った。
シャワーのザーザーという音で、天音には彼女が言ったことは聞こえなかった。
433【シンデレラ・天音】4:2006/09/13(水) 22:33:38 ID:3bgMHeku
天音はもう一度シャワーで身を清めた。
「光莉…あなたにあげる体…守ったよ…ちょっと胸を触られたけど…」
彼女は不安だった。またいつか誰かにこんなことをされるのかと思うと…静馬とかに。
会長が外へ出て行くのを見計らってロッカー室へ戻った。
髪と体をバスタオルでよく拭いて、扇風機の前で全裸で体を伸ばして風に当たった。
ブーン
「…涼しい…」
熱いシャワーで火照った体を冷やしていると……
ガチャ
突然近くのロッカーが開いた
「…あんたは…学習能力がないの?」
そこから、会長が現れた。
「か、会長!!」
天音はすぐにその場に座り込んだ。
「今日のところは見逃してあげるわ……でも今度その官能的なボディをちらつかせたら……」
あんたが勝手にのぞいているだけじゃないですか、と言い返そうとしたけど
会長は獲物を追いかける猛獣のような目で、舌なめずりをしていたので、怖くて出来なかった。
「じゃあ、お休みなさい……」
会長はニヤリとした目つきであいさつをして帰っていった。
「こ、怖い…この学園…生徒会長がコレだから……」
天音は早くこのロッカー室から立ち去りたかった。
「えーと、ショーツは……あ、あれ?おかしいな……」
ロッカーに用意していた替えのショーツが見つからない。さっき脱いだのも…
無くなった原因が120%わかっているけど……考えるのが怖かった…

次の日
パカランパカランパカラン……
天音はスターブライトに乗って馬場で練習していると、柵の外側に光莉がいつものところで見守っているのに気づいた。
「光莉!」
落馬しないように、気をつけて彼女の元へ駆け寄って、馬から降りた。
「天音さん、こんにちは。あ、あの、大会がんばってください!」
光莉は相変わらず緊張しながら天音に声をかけたが、今日は天音のほうが固くなっていた。
「ひ、光莉……あ、あ、あ、あの……」
何か言おうとしているが、顔を真っ赤にして恥ずかしがって言い出せないでいる。
「どうしたんですか、天音さん?」
天音がいつもと様子が違うので不思議に思っている。
「……きょ、今日の夜…わ、私の……私の部屋へ……えーと…来てくれない……かな……」
天音は最後まで言い切ると、顔が赤くなりすぎて湯気がでる感じになって、この場から逃げ出したい気分になった。
彼女は焦っていた。またいつ昨晩のようなことが起きるかと思うと。だから一刻も早く光莉と………
「……え、え、え…こ、今夜ですか………は、は、はははは、はい……」
光莉も目の前の天音と同じように茹だってしまった。
二人はうつむいて、しばらく目をあわせられないでいた。もう9月に入って涼しくなっているのだが
二人の周りの温度は急激に上昇していた。
「光莉せんぱーい!」
光莉を探してる彼女の後輩らしき生徒の声で、この緊張状態が破られた。
「あ、あ、あの……それじゃあ、私はこれで……」
光莉は天音と顔を合わせずにクルリと振り返って走り去っていった。
「だめだ……心臓がもう張り裂けそうだ……これで部屋で二人っきりになると思うと……」
天音は自分の想像で失神しそうになっている。
434【シンデレラ・天音】5:2006/09/13(水) 22:39:08 ID:3bgMHeku
「うううう……光莉、光莉……どうしてなの?…やっぱり私なんかじゃ……」
光莉が天音の部屋に行くと聞いた夜々は、消灯時間が過ぎた薄暗い自分の部屋で泣いている。
「夜々先輩……」
夜々に呼び出されて向かいに座っている蕾は、落ち込んでいる彼女を心配している。
そんな夜々に『じゃあ、行ってくるね、夜々ちゃん!』
と無邪気にうれしそうに言って、光莉は自分たちの部屋を出て行った……

天音の部屋に入った光莉は、天音と一緒にベットに腰をかけている。
昼のときと一緒で二人は目をあわせられないでいる。
このままではいけないと思って、天音は覚悟を決めた。
「わ、私、先にシャワーを浴びるから……」
「………はい………」

ザーザーザー
天音は昨日以上に念入りに部屋のお風呂のシャワーで体を洗っている。
「ど、ど、ど、どうしよう……ちゃんとできるかな、私?……」
ガラガラガラガラ
緊張してがちがちの天音の耳に、お風呂の入り口の引き戸が開く音が聞こえてきた。
「ぎゃ、ぎゃ〜〜!!か、会長、やめてくだい!」
反射的に昨日の悪夢が蘇ったが……
「あ、天音さん……一緒に入っていいでしょうか……」
自分のすべてを捧げる愛する人が、身に着けていたものをすべて脱いで入ってきた。
天音はその光莉の姿に目を背けず、まじまじと見つめた。
光莉も恥ずかしがらずに、手で体を隠そうとはせず、ありのままの自分を目の前の恋人にさらけだした。

16,17歳の健康な二人の女の子が、お風呂場で裸で向き合えば何もしないなんて有り得ない。
二人は抱き合い体を密着させて、一つのシャワーを浴びた。
「光莉…」
「天音さん」
二人は名前を呼び合ったが、もうこれ以上言葉はいらない。
「…んっ……んんんん……」
天音は背の高い自分を見上げている光莉の顔に、体を折るようにして自分の顔を近づけさせキスをした。
降り注ぐシャワーの中で二人は求め合うようにしばらくそうしていた。
「す、すごく気持ちいい……光莉のキス。…よかった…初めてが光莉と出来て……」
初キッスで慣れてなくて天音は息が苦しそうだけど、天にも昇るような幸せな気分だった。
ただ、すこし気になることがある。
「あ、あの〜、光莉の舌が私の口の中にグイグイ入ってくるんですけど……」
お互いの舌が口の中で絡み合ってるが、どちらかというと、光莉のが天音のを支配的に押さえ込もうとしていた。
「…もしかして…光莉は初キッスはもう……」
天音はすこし複雑な気持ちになったが、そんなことで光莉を嫌いになることは絶対無かった。
光莉の濃厚なキスだけでもう天音はクラクラだが、光莉は彼女の胸を揉みながらお尻をさすった。
その積極的な光莉の行為にびっくりして、天音は自分の口を彼女の口から離した。
「ご、ごめん……続きはベットで……光莉……」
こんなときでも真面目な天音は、彼女との初めてはちゃんとしたところでしたかった。
光莉は途中でさえぎられて残念そうな顔をしている。
その表情がまた天音を複雑な気持ちにさせる……
435名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:30:30 ID:FolgGoNK
新作きてた〜〜〜。
おふたりともGJです。
天音とよるよるは斬新ですね
436名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 08:23:47 ID:X42NuNDa
ショーツが見つからないvv変態
437名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 13:35:57 ID:3f05wQnR
千華留×渚砂って考えてるんだがむずいなぁ・・・・・・。

どう頑張っても千華留の一方通行になってしまう。
438名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 19:01:07 ID:aQFRM+gA
>>437
作れれば神だと思う。
どうやっても作れない……このカップリングはイメージが出てこない……orz
439428:2006/09/14(木) 20:52:26 ID:74Xi5FfE
>>429-430
ありがとうございますっ
「――」ウザかったですか orzスミマセン
ストーリー上、間を大切にしたかったので、つい多用してしまいました
あとsageすみません急いで連投してて忘れてました・・・

>>431
そう言って頂けると嬉しいですっ
これで5回目の投稿ですが、私ギャグ系やエロが殆ど書けないので
あんまり受け入れられないかと思ってました。暗い話が殆どなので(つД`)

>>432>>435
天音さんと夜々ちゃん二人とも、前々から良い関係になって貰いたいと
思っていたので書いてみました。如何でしたでしょうか
440437:2006/09/14(木) 20:55:45 ID:3f05wQnR
>>438
このどちらかの構想ならいけそう。

・千華留が渚砂を温暖化
・渚砂が千華留を調教
441名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:48:39 ID:NUyKGYHx
うおーーーーー
wktk!!!!!!!!
442名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:38:47 ID:TJr70ToB
 _   ∩
( ゚∀゚)彡 温暖化!温暖化!
 ⊂彡
443名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:55:13 ID:bmN4G9/0
温暖化w
ちかるんがみれればもう満足です、
444名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:20:41 ID:aAqou/Dn
本家温暖化コンビのも欲しい・・・
445名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:49:29 ID:5B6O6BWY
温暖化の意味がわからない(T-T)
446名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 01:30:28 ID:z6arNjj/
そういえば前スレかなんかで温暖化と蜜蜂の馴れ初めネタが話題に出てたけど、誰か書いてたっけ?
もし書いてないなら、代わりに書いてみようと思ってるんだけど?
447名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 01:50:58 ID:8vB/1riV
>>446
書いてないない!書いてください下さい!
448名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 06:01:30 ID:rjaNuwio
>>445
要様が光莉をレイープしようとした際に使ったフレーズ。
13話参照。
449名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 10:53:14 ID:zTQmuarY
静馬と天音が見たイッス
450名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 12:07:00 ID:UnsQRKJD
>>446
是非おねがいします
451名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 12:17:41 ID:vJfkUFbR
452別荘 7:2006/09/15(金) 23:26:34 ID:YXKNOEbG
>>408さんありがとうございます
>>407の続きです


白い水着によく合う白い肌
熱くきらめく太陽と熱く照り返す砂浜
蒼い空に遠くに見える入道雲
キラキラと輝く海は押しては返す
誌的な表現というより南国へのいざないみたいだ
安っぽい広告にでもありそうな謳い文句
でも、それはそれで悪くない

本気で泳ぐ気もなくただの水遊び
「あぁっ、夜々ちゃんやったなぁ!」
「ふふ、光莉……」
先に掛けられてしまった光莉が追いかけてくる
バシャバシャと掛け合う水は光に反射して煌き、散っていく
「まってよぉ〜」
「あはは、捕まえてごらん」
……つい、赤面した
自分でもよくこんな恥ずかしいことを言えたと思うくらいに
三文芝居の台詞でもあるまいし

「ほぉ〜ら、夜々ちゃんこっちおいで〜」
「まちなさーいっ」
攻守交代、裏の攻撃
どちらが攻撃かも分からずに駆け回るばかり
「あっ……」
ビキニの紐が取れ、上半身を隠すものがなくなった
サイズの問題か、ただたんに外れてしまったのか流される
緩く結んでいたかいがあったわ

「いかないでぇ……」
そんな声も虚しく追いかけるよりも早く流れてしまう
私は追いかけないことにする
こっちの方がいい景色だもの
望み通りのイレギュラー
ある意味一つの攻守交替になるかもしれない
453別荘 9:2006/09/15(金) 23:27:24 ID:YXKNOEbG
追いかけようとする光莉は泳ぎは得意というわけでもなく、その上ここは海
ついに諦めたのかと思ったら、私は見られていた
見ていたのを気付かれてしまったらしい
「や・や・ちゃーん!」
赤面して追いかけてくるも手は頭上で全く胸は隠しきれていないというドジっ子がまたいい
我慢できずに立ち止まってしまうくらいに

急に止まった私の胸に止まれない光莉が飛び込んでくる
ああ、素晴らしきかな慣性の法則
ニュートンに感謝しつつ、支えるのを装って胸を揉む
「あ、ありがと」
「いいのよ」
そんなことも露知らずお礼まで言ってくる
申し訳ない気分と同時に感じるのはスリルだった

「帰ろっか……」
腕で隠しながら光莉が言った
「そうね、仕方ないわ」
そんな言葉とともに自分のブラも投げ捨てる
光莉だけっていうのはフェアじゃない

とぼとぼと歩く後姿をなんともなしに目で追いかける
いや、凝視していた……ごめん、光莉
「ひぁっ」
不思議な擬音が聞こえた
きっとその背中につい触れたくなってしまって抱きついた私が原因だろう
などと、他人行に考えてみても、触角は柔らかな素肌を堪能する

「……夜々ちゃん、あのね」
「なに?」
「その……当たってるんだけど」
「当ててんのよ」
「…………」
ふと思いついた言葉を返したら、返答はない
本当はただ、当たってしまっただけ
なんともなしに緑の人形にはない仕様だな、と思った
454別荘 10:2006/09/15(金) 23:31:24 ID:YXKNOEbG
家につくと光莉は自分の部屋に行ってしまった
砂浜で、しかも少しとはいえ水もあったしかなり足にきているらしい
花火があるから5時ごろ呼びにいく、というと嬉しそうな中にも疲労の色が見えた
隣といっても隔絶された部屋は少し寂しい
聞こえてきたシャワーの音に耳を澄ましても何か聞こえてくるわけではない
せっかく付けたマジックミラーもあまり意味がない

ベッドに据わってうとうととしているとドアの開く音がした
シャワーから上がったらしい
誰もいないと思ってか光莉は隠そうともせずに上がってきた
タオルで髪の毛を拭きながらこっちを見てくる
光莉にすれば鏡を見ているつもりなのだろう
でも、そんなにじろじろ見ないで欲しい
そう思うと目を逸らされてしまった
少し、残念な気がした

光莉が着替えて寝てしまうと浴衣の用意をすることにした
特に変な妄想も抱くことなく、意外とすんなり決めていた
明日には帰ってしまうかと寂しい
このまま時間が止まればいいのに、なんてきざな言葉が合っている事がした

「……んっ、夜々ちゃん…………」
薄い壁越しに聞こえる寝言
夢の中の私は一体なにをしているのだろう?
べっっどに寝転んで聞こうとするも、直ぐにもとの規則正しい寝息に戻ってしまった
その寝息さえも私を熱くする
きっと光莉は天使じゃない
悪魔でもない、堕天使
美しすぎるのも罪なのかもしれない
455別荘 11:2006/09/15(金) 23:32:08 ID:YXKNOEbG
ピピピピピピピ、とけたたましく音が響く
もう5時になったらしい
そろそろ用意しよう
寝起きによくある頭痛の中でそう思いながら光莉のほうを見る
まだ気持ち良さそうね
つまみ食いでもしようかしら?
馬鹿な考えをやめよう
浴衣という名の日本文化を楽しまなければ

浴衣を出して光莉の部屋へと向かう
熟睡しているのかドアを開けても目は覚めない
「光莉、起きて」
声をかけて優しくキス
このくらいのスキンシップなら許してくれるかな?

「ん……もう時間?」
「うん、そろそろ起きなくちゃダメよ」
「もう5時なんだね」
光莉は腕を伸ばしながら時計を見る
長針はTを指しながら、秒針がカチカチと小気味よく音を放つ
相変わらずかわいいと思ってしまうのはノロケなのかも知れない

「6時から花火大会だったよね?」
「そうよ。行ける?」
「大丈夫だよ、もう大体疲れも取れたし。花火も好きだよ」
少し安堵し、持ってきた浴衣を手渡す
「はい、浴衣。やっぱり花火はこうでないと」
「わぁ。かわいいなあ。でも……」
不自然なアイコンタクトを向けられていた
着れない……?
着せてあげて……悪代官が浮かんだのは私だけ?
よいではないかよいではないか
それはそれで楽しそう…………


職人の皆様方GJ!です
キャラが毎回変わっていきますが多分続きます……
456名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 00:25:18 ID:i5YiwGBR
GJ!
続きが気になります。
457名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 01:13:45 ID:tF06UGb5
気になるじゃないか…

ところで
要がふたなりと化して桃実に絞り取られる
こんな変な電波を受信しました
458名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 12:52:01 ID:/tJ/OF1p
俺は平気だが苦手な人の方が多いから気をつけろよ>ふたなり
459名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 14:17:30 ID:BzQ/zJdT
凸は変態キャラか
460名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 01:55:02 ID:fflWakyA
浴衣の下は当然ノーパンですよね、ね、ね、
461名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 11:53:32 ID:KyRuFBbU
age
462【シンデレラ・天音】6:2006/09/17(日) 15:48:59 ID:qlMNiI9L
>>435さん >>436さん ありがとうございます
>>434の続きです
「今日は一日中変な気分だった……」
光莉と一夜をともにした天音は、彼女にやさしくされたところがジンジンとうずき、その感覚が気持ちよく
ふわふわと浮かんでいるような心地になっていた。
授業中も昨晩の光莉の裸を思い浮かべ、ポーットしていて珍しく先生に怒られた。
こんな気持ちでスターブライトに乗ると落馬の危険性があるので、今日の練習はやめることにした。
すでに練習着に着替えていたので、制服がおいてあるシャワールームのロッカー室へ戻った。
今日は他の部員がいないのを見計らってこっそり着替えていた。ある理由により一人で着替えたかった。
また着替えなおすことになるが、今は部員は練習中だから問題ない。

あたりに人がいないのをよく確認して、速やかに練習着を脱ぎ制服に着替えた。
脱いだ服をたたんでバッグに詰めてロッカー室から出ようとすると
「ごきげんよう、天音さん……」
冬森会長が待ち構えていた。
「か、会長!」
天音の脳裏にあの悪夢が蘇る。
「今日の練習はお休みなの?どこか怪我でもしたのかしら?」
「え、ええ、まあ…その…」
理由を言うとまたいろいろとセクハラをされるので言葉を濁した。
「今日宿舎での朝食や登校中にあなたを見ていたんだけど、いつもよりなんだか、かわいらしくなっているのよね
 気のせいかしら?」
会長はおととい最後に見せたニヤリとした表情を天音に向ける。
鋭い…ていうかいつも観察しているよ、この人は……
「は、はぁ…まあ私も一応女ですから、そう言われるとうれしいですね。ありがとうございます。」
天音は、はぐらかそうとするが
「ふーーーん……」
会長は近づいて天音の周りを回っていろいろな角度でじろじろと見つめた。
「……わかった。」
「な、なにがわかったんですか?!」
天音は会長の自信満々の笑みに不安を感じた。
「うふふふふ…首筋のところ…光莉さんのキスマーク…」
「え!首筋には……!」
慌ててそこを手で覆い隠したが……
「へ〜〜『首筋には』ね……うふふふふふふふ…」
「…………………!」
墓穴を掘ってしまった。
会長の笑顔はますますいやらしいものになっていく。
463【シンデレラ・天音】終:2006/09/17(日) 15:51:15 ID:qlMNiI9L
「こころなしか、一昨日よりやわらかくなっているわね…」
会長は、顔を真っ赤にしてうつむいている天音のお尻を、スカートに手を突っ込んでさわる。
「きゃあ!」
「『きゃあ』だって、かーわいい。もっといい声を聞かせなさいよ!」
相変わらず抵抗できない天音は、スカートの中のショーツの中へも侵入される。
「ま、前も言いましたけど…こんなこと…や、やめてください!」
昨晩光莉にいじられたところに指が行く寸前で、天音は叫んだ。
「…そうね、あなたはもう光莉さんのものなのよね…残念…」
「はい。」
天音は光莉とのことは誤魔化すようなことは言わなかった。
「あ〜〜あ、はっきり言っちゃって……光莉さんがうらやましい。わかったわよ、もうこんなことしないわ。」
さっきまでふざけていた会長はすこし寂しい表情になった。
「ですから、胸を……」
会長は後ろから手を回し天音の両方の胸を揉んでいる。

「…あ、あの、会長。シャワー室でされたこと、申し訳ありませんけど、すごく怖くて嫌でした。」
会長をキッパリ拒絶することを言っているが、穏やかな口調だった。
「ホント、あなたってやめてやめてって言ってばかりだったわね……無理やりしてごめんなさい。」
会長が謝った。
「でも、少しだけ…少しだけですけど、私なんかの体に興味を持ってくれてうれしかったです。
 変な言い方ですけど…」
天音は気落ちしている会長に、優しい笑顔を向けた。
正直な気持ちだった。王子様なんて呼ばれてるけど、根は普通の女の子。
女性として見て扱ってくれた光莉と会長には感謝している。
「……ばっかねぇ、あなたって…私にそんなやさしいことを言っちゃあ…」
会長はかかとを上げて背伸びして自分の顔を天音の顔に近づけた。

「…興味があったのはそれだけじゃないわよ。」
すぐに振り向いてロッカー室から出ようとする。
「あ、あの…会長…」
天音はすぐに追いかけるが
「はい、これ、昨日の忘れ物。ちゃんと洗っといたわよ、二枚とも…」
近づいてくる天音に、小さな紙袋を顔をあわせずに突き出すようにして渡そうとする。
忘れ物って…会長が勝手に持ってった物なんだけど。それに片方は替えのだから洗う必要は……
「…あ、ありがとうございます。」
深く考えないでそれを受け取った。
「それじゃあ、大会がんばるのよ。スピカの名誉にかけて。さようなら。」
会長は走って外へ出て行った。

苺舎の自分の部屋に戻った天音は、会長からもらった紙袋を開いた。
やはり中には洗濯されアイロンがかけられた一昨日無くした二枚のショーツが入っていた。
「あれ?ショーツの中に何か入っている…」
取り出してみると、それは白い紐の付いた小さな平べったい長方形の袋で、真ん中に何か文字が書かれている。
「これって神社のお守りだ……会長、ありがとうございます。でもウチの学校はカトリック系だけど、いいのかな?」
意外なものが入っていたけど、その会長の心遣いに感謝した。
「『健康』のお守りかな?それとも勝気な会長だと『必勝』かな?フフフ…」
お守りに書かれていた文字は『健康御守』でも『必勝御守』でもなかった。

「……会長……『安産御守』って……」
464名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 16:52:37 ID:5E6ov1ut
連投規制か?

今日は最萌で千華留さまがキワドイ勝負してるな。
465名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:58:38 ID:/9qJ7Xda
で、何時になったらエロワールは宇宙を救うのかね?
466名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 00:00:22 ID:FGNXsO0V
安産祈願w
ワロタwGJ!
467名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 00:06:20 ID:sAF0PP3D
468名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 06:35:28 ID:cG9bfL3I
結局まとめサイトってどうなったの?
469名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 16:10:47 ID:Vaz95CAA
光×夜無いかな‥
マイナーなのは分かってるが
470名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 20:43:15 ID:0Ldc/zl/
光莉の中の人×夜々の中の人とか横槍してみる
471名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 21:29:59 ID:dYAtlwvf
GJ!…しかし、何故安産祈願?ww
472名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 00:14:46 ID:9XIeXbnW
光×夜いいかも
473名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 06:27:12 ID:tajX3+6Y
マイナーじゃないと思いますよ。
むしろ定番だからあんまり書かないんじゃないのかな。
とゆうわけで千華留様が攻められる展開きぼんぬ
474名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 09:00:13 ID:/gSmp6mf
>462
GJです。凸会長、クールに決めてるつもりでも、
明らかに変態さんです。どうもありが(ry

>473
ちかるんが攻められる展開は萌えるねぇ
475名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 10:59:32 ID:+GZa7DuY
深雪×渚砂おねがいします
476要と桃実―@:2006/09/20(水) 03:19:57 ID:peix3tRv
 その日の事は今でもはっきりと覚えている。
 蒼明な初春の澄んだ青空。
 そして、透明な蒼色によく映える白桃色の桜吹雪。
 それはまるで対照的な私達を表しているかのよう・・・。
 そう、これは私がこの学園に入った時に始まった二人の物語・・・。


 はらはらはら―――――。
 晴れ渡った空から落ちてくる無数の桜吹雪が窓のサッシに降り積もって行く。
 新学期初日の授業を終え、嫌々ながら寮に戻って来たもののこれといってやることも無い。
 桃実は仕方なく、重い空気の流れるベットの上で膝を抱えたまま、溶ける事なく積もり続ける雪を無感情に眺めていた。
『ふふふ。今日からいよいよ寮生活だね〜』
『うん!!私、楽しみで寝られなかったんだよ〜♪』
 耳を澄ますと隣の部屋から入学したばかりの同級生達の笑い声が聞こえてきた。
 始まったばかりのここでの生活が楽しくてしょうがないのだろうか。
 その声には喜びと嬉しさがぎっしりと詰まっていた。
「ばっかみたい・・・」
 誰に言うワケでも無いのに、桃実は呟かずにはいられなかった。
 彼女達は知っているのだろうか?
 希望に満ちた学園生活も、いずれは惰性と倦怠に包まれていくことを。
 気が付けば、ぬるま湯の様な日常にドップリと浸ってしまっていることを。
 それは幼少の頃からスピカに通っている内部生の自分自身が常に感じている正直な気持ちだった。
「はぁ・・・」
 ふと視線をずらすと、部屋の対角線上にはもう一つ、アンティーク調のベッドが置いてある。
 それはまだ見ぬ桃実のルームメイトのモノ。
『私のルームメイトもあんな風にくだらない事を話し掛けてくるのかしら・・・』
 ただでさえ、いちご舎への入寮を親に勝手に決められて不機嫌なのにそれに追い討ちを掛けるような事をされたら堪ったものではない
 無神経に話しかけてくる赤の他人とウンザリとした表情でそれを聴き流す自分の姿を想像して、桃実はゾクリとした寒気に身体を震わせた・・・。
477要と桃実―A:2006/09/20(水) 03:25:20 ID:peix3tRv
 空がうっすらとオレンジ色に染まり始めた頃、廊下の方で大きな歓声が挙がった。
 芸能人か何かが通った時に騒ぐ、ミーハーで低俗な人間が挙げるような矯声に桃実は苛立ちを覚える。
『全く騒がしいわね・・・』
 どうして一々、あんな風に騒ぐのかしら?
 ホントにバカバカしい・・・。
 それより、そろそろ門限だというのにルームメイトがまだ部屋に来ていない。
 もし、入学初日から門限破りなどという事があれば、同室の私にとってはいい迷惑だわ・・・。

―――――ガタン!

 突然、木製のドアが勢いよく開けられた。
 驚いた桃実は視線を上げて、ドアを開けた張本人を見て・・・そして思わず、息を飲み込んだ。
「ここが私の部屋か」
 短くまとめられた美しい黒髪。
 彫刻の様に整った顔のライン。
 そして強い意思を表す輝いた瞳。
 その容姿はまるで絵画に描かれた美少年さながら・・・。
 咄嗟に"王子様"という単語が桃実の脳裏に浮かんできた。
「あっ・・・」
 何故だろう・・・。言葉が直ぐに浮かんでこない。
 柄にもなく緊張しているのが自分でもよく分かった。
 "王子様"はそんな桃実に一瞥を投げ掛けると、一直線に窓際へと向かう。
 そして、そのしなやかな指で金属製の蝶番を捻った。
「理由は分からないが、折角の門出の日にそんな顔をしていては台無しじゃないかな」
 暖かい春風に乗った白桃色の桜吹雪が室内に舞う。
 まるでフィルムのワンシーンの様に芸術的なその光景。
「そういう時は透き通った風を吸い込むと心が晴れ渡る。そうは思わないかい?」
 芝居がかかった物言いが驚く程によく似合う。
 "王子様"は吹き荒ぶ花びらを纏いながらが優雅な舞を踊るように振り向いた。
 その不思議な魅力に溢れた視線が桃実のそれと絡み合った。
「鬼屋敷桃実さん、だね?」
「えっ?・・・あっ、はい!」
 名前を呼ばれ、慌てて頷く桃実。
 熱でもあるのだろうか。身体中が薄っすらと熱く感じた。
 "王子様"はクスリと笑いながら胸に手を当てると、舞踏会で淑女にダンスを申し込むときの様に深々と一礼をした。
「はじめまして。君のルームメイトになる剣城要だ。よろしく」

それが、私にとっての"王子様"、剣城要との出会いだった―――――。
478446:2006/09/20(水) 03:27:04 ID:peix3tRv
エロ無しですが、とりあえず「こんな感じか?」と書いて見ました。
続きも書けたら書きたいです。
479名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 04:34:38 ID:IjVm4Lr2
>>446
エロ無しでもかまいませんよー!是非続きお願いします!
480名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 05:54:18 ID:k2KgspeP
>>446
ワクテカでお待ち申し上げております!
481名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:00:50 ID:oXFSBI2a
要様ktkrw
続き待ってます!
482名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 08:20:53 ID:TA/kXDA7
中等部からの入寮だっけ?
483名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 15:31:55 ID:reoZ4eMe
中等部からみたいですね。
それと要様GJ!
484別荘 12:2006/09/21(木) 23:36:08 ID:Uw9bmg4V
「ほら、脱ぎなさい。着付けてあげるから」
「うん、ありがとう」
羞恥心など無いのか、それとも慣れなのか、光莉は服を脱いでいく
軽装だったこともあり、すぐに脱げたが下着はつけたまま
「……下着も脱がなくちゃいけないのかな?」
「そうね、あんまり着たままはよくないわ」
私はそう言いつつ、後ろに回りブラをはずす
手は自然としたに向かっていくが、光莉の手と重なってしまう

「あのさ……何か下着の代わりに着るんじゃなかったけ?」
「あ、あぁ……本式では着ないの」
「ええっ!な、何にも着ないの?」
「そう、何にも着ないの」
「そうなんだ……」
上ずってしまった声にも気付かれずに騙せてしまった
多分前に何回か着たことがあるのだろう
本当は襦袢とか色々とを着るのだがつい言ってしまった
深い理由はない……

離してもらえた手はパンツに向かい、ゆっくりと下ろしていく
足を上げる手間があるし、自分でやってもらった方がやりやすいはずなのだがそんな事はさせない
こちらの方が数倍、数十倍楽しい

下ろされていくとともに、光莉の顔が紅潮していくのが分かる
前から降ろしていけばよかった、という後悔が渦巻きながらも、後ろも悪くないと思う
小ぶりで弾力のあるお尻を触り放題なのだ
なんだかゾクゾクしてしまう

「足、上げて」
下ろされたパンツが足元まで到達して、私が声をかける
光莉は小さくうなずいて右足からあげていく
上がった足を通していくのはなんだかとてもいやらしい
485別荘 13:2006/09/21(木) 23:37:14 ID:Uw9bmg4V
両足からはずしてもう光莉は何も着ていない
脱がした下着を癖で嗅いでしまいそうになるがそんな姿は見せられない
その上後ろのベッドにでも押し倒したくなってしまう
そんな欲望を抱えつつも脇に置いた浴衣に手を掛ける
藍染めに青い花をあしらったもの
きっととっても似合うんだろうな……

「しっかり立ってよ」
「あ、はい」
かしこまった返事が返ってくるとつい自分が着付けの先生みたいな気分になってしまう
もちろんそこまでは上手くないし、要は慣れなんだろう

背筋をピンと伸ばした光莉に浴衣を掛けていく
袖を通し、襟を正す
さっきから加えていた帯を取り、体に結ぶ
ゆるくはしない
ハプニングもいいものなのかもしれない
でも、それ以上に光莉の体を他人に見せるわけにはいかないのだ!
訳の分からない使命感
それだけ光莉が大事という理由でごまかせるかしら

光莉の着付けが終わればあっという間
意外と人に着付けるのは難しかったが、自分のなら慣れている
10分ほどで着替えてしまう
脱ぐ事の羞恥心もなく、むしろみられたいくらいなのは変態か……?

「夜々ちゃん、とっても似合ってるよ」
「ありがと。でも、光莉のが綺麗ね」
「えへへー。そうかな?」
嬉しそうにくるっと回る姿はたまらなく可愛い
可憐な花がとてもいい
私の柄の蝶は似合っているか少し不安だったけど、褒められれば自信が持てる

カラン、コロン、カラン、コロン
小気味よい音のする下駄に履き替え、歩いていく
自然に繋がれた手がとても嬉しい
486名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 23:38:10 ID:Uw9bmg4V
>>456>>457>>460
ありがとうございました
日があいてしまってすいません
浴衣の着付け方がいまいち分からなかったのでこんな話になったのですがどうでしょうか?
もともと下着を着せるつもりはありませんでしたが
487名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 23:41:45 ID:p0p3ijux
最初に言います。御免なさい

光莉が虐められてる・・・・
また光莉が泣きそうにしている。
その理由は解りきっている、正直慣れたと言っても間違いは無い
エトワール選に出場する光莉・・・・
そして一緒に出るのは、あのプリンス天音様
天音様は皆の憧れの的・・・・そんな王子が一人の何も無い少女を気に入ってしまう・・・・
そりゃ、皆。光莉の事を恨めしく思うわよ・・・天音様は光莉を幸せにしたくないの?
そこで私は違和感に気づいた。自分が言ったことに疑問を持った
私はどうなのだろう・・・・光莉を幸せにするより、自分が満たされたい欲望があるのでは無いのだろうか・・・・
私は光莉を―――――

抱きたいのだろうか?

勿論そんなことを思うのはおかしいのは百も承知

でも・・・・・
考えていると光莉がいきなり立ち上がり、教室を出ていった
私は胸にゾックと感じた。
やはり身近な人が傷ついているのが解ると胸が痛い
「光莉!」
私は追いかけた、別に普通なんだけど私の頭の中は別のことを考えている
光莉は私たちの思い出の場所にいた
一人で泣いている
「光莉?大丈夫?」
私は光莉の肩に手を置く
解っている。勿論光莉は大丈夫では無いことは
でも強がってどうせ{大丈夫}ていう
「夜々ちゃん・・・大丈夫・・・・大丈夫だから・・・・」
ほら・・・・やっぱり
私は泣いている天使に優しく言った
「帰りましょう・・・部屋に」
488名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 00:17:15 ID:YX/oOajH
部屋に帰った私達は私服に着替えた。
まだこれからある授業を抜け出したのだ。夜までの時間はまだある
明日はシスターに叱られるだろうが、二人だからそんなに怖くない
だから、叱られる前に楽しいことしなきゃ、今の光莉には必要なことだ

でもその前に一つ話がしたい

「光莉、少しいい?」
光莉の顔はいつものように可愛らしい顔に戻っていた
光莉に涙jは似合わない
「なに?夜々ちゃん」
私は光莉の目を直視した。光莉も何か感じたか、少し肩に力が入ったのが解った
「いつまでこんな事続けてる気?」
光莉は私から視線をずらした
「だっ大丈夫だよ・・・・エトワール選が終わったら・・・」
本当に言い訳しているつもりなのか・・・・・光莉がエトワールに選に出るから虐められているのではない
あの天音様と一緒だからいけないのだ
「終わったら?終わったらこんな事無くなると思うの?」
私は自分でも驚くくらい酷いことを言っている。でも私は続ける
「光莉。少しは私のことも考えて!あなたが虐められてるの見るとこっちも悲しくなるの!悔しくなるの!」
光莉は俯いたまま何も喋らない
「ねぇ光莉―――こんなこと続けるの私は嫌だよ・・・やめよう・・・・こんな事」
今まで喋らなかった光莉が私を見つめる
その瞳は強い意志が見られた

ああ・・・・私はコレを望んだのか・・・・

「夜々ちゃん、心配かけてごめんなさい でも私はやめないよ・・・・天音様と約束したんだもん 約束は守らないと・・・・・」
そう言って光莉は私の手を強く握った。光莉は笑っている
「そう・・・・」
私も笑う、光莉は強くなっている
「もう、大丈夫ね・・・・・私が過保護にならなくても」
「うん」
「そう・・・・」
目を閉じる。そして ゆっくり目を開ける
「光莉」
「えっ?きゃ!!!」
光莉を抱きしめた 強く抱くと壊れてしまいそうな天使を優しく・・・・出来るだけ優しく抱いた
「夜々ちゃん!?」
無論、いきなり抱かれたので少しパニックになっている
「お願い、黙ってこのまま させて」
「夜々ちゃん・・・・・」
光莉は何が何だか解らなく唖然としている状況
もしかしたら コレが最後かも知れない
だから私は光莉を抱く
489名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 00:44:48 ID:YX/oOajH
頭がクラクラする
自分のやっている行動に理性がきかない
私は光莉をベットまで押し倒すと光の服を脱がした
その体を見ると本当に・・・私は死んだのでは?っと思えるくらいに光莉の体は綺麗だった
太陽の光が光莉を照らす。
ああ―――本当に天使だ・・・・


私は今自分のおかれている状況を上手く理解できずにボーっとしていた
「夜々ちゃん・・・・・」
さっきからそればかっり言っているような気もする
夜々ちゃんが私の股間のアレに触れている
ああ―――ダメ――意識が遠くなって――快楽に身を任せてしまう


私は光莉の秘部を攻める
光莉は何も言わない、いや言っている
「あっ―――くぅ――んっ」
可愛らしい声で鳴いている。私はその声を聞くたびにブレーキが利かなくなっていることが頭の隅っこで理解した
でも・・・・頭に理解しても止めれない、いやコレは望んでやっていることではにのか?
私が望んだことは何だ?

「光莉を抱くこと」

その瞬間頭のクラクラは無くなった
「光莉・・・・・」
口が利けた。思うどうり動かせれる
「綺麗よ・・・・」
やはり―――思ったとうり―――止めれない
止めるも何も自分が望んでいるのだ
「うう―――うくぅ―――」
光莉は抵抗するが 力が無い そもそも感じているのだ力がはいらないのだ
「光莉、力を・・・抜けっても無理よね」
無理やりやっているから でも別に構いはしなかった。今の光莉は力は無いに等しいのっだ
私は光莉の唇を重ねる 奪うだけの強いキス
「んん―――んんんんんっぅうっ!!ぷは!」
唇から離す
「ふぇぁ・・・・・・うう・・・・・うぁ・・・・・」
キスが長かったのか?苦しそうにしている
されど頬は赤くなっている
「だめ・・・・もう―――本当に!!だめ――」
「光莉」
光莉は私を見る
「私がやめると思うの?」
そう言って指二本光莉の秘部に触れる
「ああああああっっっ――!!んぐうううぅぅぅううううっっっ!!ぷはぁあああ!!!!」
光莉ガ叫びながら私に抱きつく
本当に可愛い
光莉は私だけの天使にはならなかったが別にいいと思ってしまった
長い、長い夜が続くから・・・・・・

すいませんでした光莉X夜々が書きたかっただけです
すみません・・・・
490名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 00:49:18 ID:SdFOzLEW
いやいやGJアルヨー
491名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 01:47:01 ID:Pobd7+nm
小説だと千華留って黒いな…アニメでもこれから黒くなるのか…?
492名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 15:49:04 ID:X+nfpQUB
ちかるんはサンタさんエンドでしょうかね。
GJです!
493463:2006/09/23(土) 02:19:37 ID:8P+h0wmw
>>466さん >>471さん >>474さん ありがとうございます。
天音さんって光莉ちゃんの元気な赤ちゃんを産みそうな感じがしたので安産の御守にしました
>>476さん 二人のロマンティックな出会いが素敵です!
>>484さん 別荘シリーズをいつも楽しみにしています。煩悩全開の夜々ちゃんが大好きです。
>>487さん 光莉ちゃんのことを思う夜々ちゃんの切なさが伝わってきました。GJ!です。

【夜々先輩】 1
ペタペタペタペタ………
パジャマを着ている蕾が、消灯時間を過ぎているのに暗い廊下を歩いてる。
「家庭科で作ったクッキー、みなさんよろこんでくれるかな?
 食いしん坊の渚砂さんのためにすこし多めに、ふふふふ…」
蕾は上級生に夜のお茶会に招かれていた。
コンコンコン
「お待たせしました……私です…」
その先輩の部屋のドアをノックして、小さな声で中の人に尋ねた。
「…蕾ね、入っていいよ……」
…ガチャリ
「…こんばんは、みなさん……って、あれ?」
大きな音を立てないように慎重にドアを開けると、部屋にはもう何人か集まっていると思っていたのに
そこには夜々先輩一人しか居ない。
廊下と同じで部屋の中は、真ん中にある丸いテーブルの上に置かれたランプの形のライトだけが明かりなので暗い。
「夜々先輩、お一人なんですか?」
蕾はとりあえず中に入りドアを閉めた。
「え、えーーと、その……みんな今日は来れないとか言って……」
座っている夜々先輩は、目を泳がせて気まずそうに答えた。
「本当ですか?それに、光莉さんも居ませんよ。」
蕾はドアのそばに立ったままで問い詰めるように聞くと、夜々先輩はランプを見つめて暗い表情になった。
「光莉は……今日は……天音さんのところへ……」
先輩はボソボソ声で答えると、ますます落ち込んでいく。
気落ちしている彼女が心配になった蕾は、向かい側に座った。
「蕾……来てくれてありがとう。今日の夜、部屋に自分が一人だけになると思うと、すごく怖くなって……」
いつも強気で弱みを絶対見せない彼女が、後輩にお礼を言って自分の今の心境を吐露している。
蕾は今日の聖歌隊の練習が終わった後、夜々先輩がなにか思い悩んでるような顔をして自分を誘ったのを思い出した。
「あ、あの……渚砂さんたちも来るって夜々先輩に伺ったんですけど……もしかして、その…
 うそ……なんですか?」
一向に正面の蕾と目をあわせようとしない先輩は、うつむいている状態からさらに頭を下げた。
「……ごめん………」
搾り出すように言った謝罪の言葉に、蕾はいたたまれない気持ちになった。
彼女は自分とそんなに親しいわけでない渚砂先輩や玉青先輩に、一緒にいて欲しいと頼むのをためらったようだ。
「い、いいえ、いいんですよ。私なんかでよければ……
 それよりクッキーはどうですか?あ、お茶をいれますね……えーとポットは……」
「お茶は私が淹れるから……そこへ座っていて。」
夜々先輩は立ち上がり、部屋の隅にある小さな戸棚から自分と蕾にカップを用意して、それに紅茶を注いだ。
蕾は袋に入れて持ってきたクッキーを先輩と半分に分けたけど
彼女は全然手をつけなくて、紅茶も飲もうとはせず、ずっと下を向いたままだった。
10分、20分とお互い何も語らない重苦しい雰囲気が続き、蕾には何時間も経過した感じがした。
「あ、あの…何かお話しませんか?」
蕾はこの沈黙を破り夜々先輩を元気付けるために、何か面白い話をすることにした。
494【夜々先輩】 2:2006/09/23(土) 02:23:48 ID:8P+h0wmw
「今日、千代がですね……うふふふふ…おっかしいんですよ、はははは!
 渚砂さんの部屋を掃除しようとしたら……慌てちゃって、頭から………あはははは!」
「あっはははは!おっかしいわねぇ、千代ちゃんたら、あはははは、かーわいい!」
友人の千代の失敗談を思い出し笑いを交えて話すと、先輩も声を出して笑ってくれた。
それを見て蕾は安心したのだけど、夜々先輩の方から今日の出来事を話し出すと……
「そうそう、今日の練習の休み時間にね、光莉ったらね……光莉ったらね………光莉…光莉…」
最初はニコニコしていたのに、自分がだした『光莉』というワードに反応して、また先輩はうなだれてしまった。
「うううう……光莉、光莉……どうしてなの?…やっぱり私なんかじゃ……」
「夜々先輩……」
先輩は泣き出してしまった。
きっと今もらしている言葉が、うつむいているときの彼女の心の中なのだろう。
「先輩、あの…今は『光莉』先輩のことは無しにしませんか?『光莉禁止!』ということで。」
夜々先輩のことをなんとかしたいと思っている蕾は、すこしきつい表情で先輩をにらみつけて
注意するように言った。
「え?……う、うん、そうする。ごめんね、泣き虫で情けない先輩で……」
先輩はその彼女の表情に驚いて、せっかく一緒にいてくれるのに悪いと思ったみたいで、謝った。
「ご、ごめんなさい、私ったら…先輩がすごくつらい思いをしているのに……」
「ううん、いいのよ…」
先輩は目からあふれた涙をぬぐった。

「でも何だか安心しました。先輩にもそういう人間らしいところがあるんですね。ふふふ」
「なによ、それ?!私を何だと思っていたのよ!この、か弱い美少女をつかまえて!」
先輩は蕾の励ましのジョークに応えて、怒ったふりで返してくれた。
「はい?か弱い美少女?誰のことですか?」
蕾はすかさず、あたりを見回すそぶりをしてからかうと
「生意気なのよ!この一年坊主が!」
夜々先輩は笑いながら拳を突き上げる。反射的に蕾は頭に手をやって身をかがめた。
「きゃっ!暴力反対ですぅ〜!」
すっかり泣き止んでいつもの先輩になって蕾はうれしいくなった。
495【夜々先輩】 3:2006/09/23(土) 02:30:05 ID:8P+h0wmw
その後も、蕾が最近になってお昼を一緒に食べるようになった
ル・リムの絆奈さんや檸檬さんの話をして盛り上がると
「そうだ、思い出した。
 夜々先輩、明日お昼一緒にどうですか?絆奈さんと檸檬さんが先輩に会いたがってるんです。」
「え、光莉じゃなくて、私に?……いいわよ、明日のお昼ね。」
先輩は蕾にお昼を誘われたことが無かったから少し驚いたけど、快く受け入れてくえた。
「それじゃあ、また明日。今日は楽しかったです、夜々先輩。」
お別れのあいさつをして部屋から出ようとすると、先輩がドアの近くまで来てくれた。
「あのさ……ありがとう、蕾。」
目をそらしてほっぺを人差し指でかきながら照れくさそうだけど、蕾にお礼をいった。
「私の方こそ……ありがとうございました。おやすみなさい、夜々先輩。」
「うん、お休み…蕾…」
先輩は蕾が外を出て行ってもすぐにはドアを閉めず、廊下の暗闇にまぎれるまで彼女に笑みを送っていた。

「なんだか眠くなってきちゃった……今日は眠れそうね。」
蕾を見送った夜々は、あくびをかきながらベットに上がり布団の中に入っていく。
「今頃光莉は天音さんと……光莉、光莉…」
隣の無人のベットを見つめて、そこにいつもいるはずの人のことを考えている。
「あ、いけない『光莉禁止!』なんだ……あれ?これって蕾といた、さっきまでじゃなかったけ?
 でも、光莉のことを考えると、またあの怖い顔の蕾が思い浮かんじゃうから、やっぱりやめよう。」
夜々は自分を励ましてくれた後輩のことを思って、くよくよするのをやめようと努めた。
「……蕾にはいつも助けられてるな。私、物忘れがひどいから、よくあの子からいろいろと借りるし。
 のどが痛いときなんて、私の歌声聞いただけですぐにのど飴を用意してくれるし……
 さっきだって、ホント気分が楽になった。嫌なことを忘れられて……
 ……なんだか、私、蕾のことばかり考えてるな……でも『蕾禁止!』じゃないよね?
 蕾、蕾、蕾………ぐぅ…ぐぅ…」
今の夜々の頭の中には光莉の代わりに、蕾という気が利くけど口うるさい後輩で埋め尽くされている。
夜々は安らかに眠ることができた。

―――――――――つづく
49640:2006/09/23(土) 18:50:11 ID:Ml4qAMjs
>>493
GJ!これはいい夜々×蕾ですね。
本編ではフォローがあるんだかないんだかよくわからないだけに、ここで二人の絡みが見られて嬉しいです。

すごく久しぶりに自分も投下しに来ました。
カップリングは籠女×渚砂です。


決意の夜に


深夜のアストラエア寮。
静まり返った談話室で、渚砂は一人、物思いにふけっていた。
ミアトル、スピカ、ル・リムの三校の代表を決める、エトワール選。
それに自分が出場することが決まった。
しかし…、渚砂の心は、まだ揺れていた。
本当に自分にできるのか、自分でいいのか。さらに、断ち切れない前エトワールへの想いが、心の揺れをさらに大きなものにする。
目の前のグランドピアノに、そっと触れてみた。
『初めて、ここで静馬様とご一緒にピアノを演奏した…あの時から、どれくらい経ったんだろう…』
まだミアトルに編入してから一年もたっていないのに、随分長い時をここで過ごしてきたように渚砂には感じられた。
「…お姉様?」
不意に声がして、渚砂は振り返った。
そこにいたのは、よく見知った、熊のぬいぐるみを抱えた少女。
「籠女ちゃん…」
「お姉様、また、元気ないの…?」
心配そうに顔を覗き込む籠女に、渚砂は笑顔を作って答えた。
「あはは、大丈夫だよ。ただ、エトワール選のことを考えると、緊張しちゃって…ほら、これまでのエトワール様が色々とすごい人過ぎたし、ね…。」
そう言う渚砂の唇に、不意に柔らかい感触が走った。
「……!」
渚砂は、思わず目を大きく見開いた。
渚砂のくちびるに、籠女が自分の唇を重ねていた。
唇を離すと、籠女はじっと渚砂を見つめて言う。
「…千華留お姉様に教えてもらったの、元気になれるおまじないだって…」
「籠女ちゃん…」
「お姉様、元気でた?」
小首を傾げて問う籠女に、渚砂は嬉しそうに微笑んで返した。
「うん、ありがとう。籠女ちゃんの唇…とっても、柔らかくて温かかったよ。」
49740:2006/09/23(土) 18:53:54 ID:Ml4qAMjs
「お姉様の唇も、とっても温かかったの…。」
籠女はそう言うと、渚砂に抱きついてくる。
渚砂はそんな籠女を微笑ましげに見ていたが、すぐに違和感を感じた。
「あ、あの、籠女、ちゃん…?」
渚砂の服のボタンを外し、籠女は下着に包まれた渚砂の胸に顔を埋める。
「籠女ね、渚砂お姉様のこと、大好きなの…だから、お姉様にもっと元気になってもらいたいの…」
「え、でも、これって…」
「あのね、千華留お姉様が言ってたの。大好きな人に気持ちよくなってもらうと、その人をもっと元気にしてあげられるって…」
籠女はそう言いながら、渚砂の胸にチュッと音をたてて口づける。
「ひゃんっ!」
渚砂は思わず声をあげる。
『い…一体、千華留様は何を教えてるの〜!?』
渚砂がそんなことを思いながら混乱している間にも、籠女の手は渚砂の胸から腰、そして大事なところへと伸びていく。
「あっ、だ、駄目だよ、籠女ちゃんっ、そこは…。」
「お姉様のお体、すべすべで気持ちいい…」
籠女はそう呟きながら、渚砂の足の間に顔を埋め、下着をずらして秘部をあらわにする。
「ああぁっ…!」
ピチャピチャと音を立てて、籠女の舌が渚砂の秘部を這う。渚砂はあがる声を抑えきれずに、思わず自分の手で自分の口を塞いだ。
「んっ、んんっ…!」
籠女の舌が渚砂の敏感な肉芽に触れた瞬間、渚砂はひときわ大きく身体を震わせる。
「あっ、ああんっ……!!」
自分の中に籠女の舌が侵入してくるのを感じながら、渚砂は絶頂を迎え、ぐったりとなった。
そんな渚砂を見ると籠女は顔を離し、傍らに置いていた熊のぬいぐるみを再び抱えあげると、そのぬいぐるみの手で渚砂の頭を優しく撫でた。
「お姉様、エトワール選、頑張ってね…。」
「…うん、ありがとう、籠女ちゃん。」
渚砂は、ゆっくりと起き上がると、籠女に微笑みかけた。
見ていてくれる人のためにも、頑張らなくちゃいけない。そう思いながら。

〜Fin〜

以上です。どうしても年下攻めが書きたくてやりました。
アニメはもうすぐラストですが、どうなるのか今からwktkしています。
498名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 18:54:54 ID:HgjCr0sC
まあ、そのなんだ、
続きがんばって!
ありそうであんまり書かれなかった展開なので期待してますよ〜
499朝になれば(1):2006/09/24(日) 23:45:32 ID:viEYB9Pr
>>40さん
年下攻め好きの俺の心に大ヒットでした。
千華留様の英才教育が行き届いてますね、籠女は。

俺はアニメ23話から千華留×渚砂を妄想です。
###
池の畔に立つ渚砂ちゃんは背後に立つ私に気付く様子も無く、じっと水面を見つめ続けていた。
吹き抜ける晩秋の夜風は冷たい。
思い詰めた様子だった彼女が心配で、後を追うまでは許されるかも知れない。
静馬様との会話まで盗み聞きしたのは、明らかに『心配』の範疇を逸脱していた。
それでも、寒さに身を竦める渚砂ちゃんの姿を見かねて、私はついに声をかけてしまった。
「カゼヒクヨ」
「ナギサチャン」
「千華留さん……」
驚かさないように微笑みを浮かべて、つとめて優しく声をかける。
人形を通じて声をかけたのは、源千華留という人物を拒絶されるのを恐れていたからかもしれない。
振り向いた渚砂ちゃんは僅かに安堵した表情を浮かべ、またすぐに顔を伏せた。
一瞬見えた憂いと悲しみをたたえた瞳に、私の心はズキリと痛む。
「冷たい……」
冷え切った指先を温めようと息を吹きかけると張り詰めていた気持ちの糸が切れたのか、
渚砂ちゃんの瞳からポロポロと涙が零れ出した。
「うえぇぇんっ……!」
泣きじゃくる渚砂ちゃんを抱き締めていると、私の胸中に彼女への愛しさと邪さが
等しい熱と量で湧き上がるのがわかる。そのどちらも悟られないように、私は両腕に力を込めた。
500朝になれば(2):2006/09/24(日) 23:49:34 ID:viEYB9Pr
樹の元へ並んで腰を掛けると、私たちはしばらく無言となってたゆたう水面を見つめた。
固い地面の冷たさと草のチクチクとした感触がスカート越しに伝わったけれど、
身を寄せ合う渚砂ちゃんの柔らかな温もりを感じる私には少しも気にならなかった。
彼女に隣にいて欲しいと願い続けて半年。
思わぬ形で願いが成就して高揚する私とは対照的に、俯く渚砂ちゃんの白い首筋がどこか寒々しい。
自らのマフラーを解いて渚砂ちゃんの首にかけようとすると、彼女は遠慮する素振りを見せた。
「千華留さんが風邪をひいちゃいます……」
「だから、半分こよ」
大人しくなった渚砂ちゃんの首にマフラーを巻き付けて、残りの半分を私の肩に掛ける。
「あったかぁい……」
「そうでしょう?」
ようやく見せてくれた渚砂ちゃんの無邪気な微笑みが、私の心を奪った。
渚砂ちゃんの胸の前辺り、マフラーの先端で逆さにぶら下がるブタさんを指で弾く。
(ナギサチャンニハ ヌクモリガ ヒツヨウダヨ)
これは右に揺れるブタさんからの悪魔の誘惑。
(ナギサチャンノココロニ ツケコモウトイウノ)
これは左に揺れるブタさんからの天使の囁き。
短い葛藤を経て心を決めた私は、ぐっと近くなった彼女の耳元に囁きを送った。
「何があったのか、わかるつもりよ」
「……ごめんなさい」
「謝ることじゃないわ」
謝るべきなのは、あなたの心に踏み込もうとする私の方なのに。
優しいお姉さんを演じることに罪悪感を覚えつつも、私には懐に転がり込んだ奇貨を手放すことはできなかった。
(今の渚砂ちゃんには、誰かの温もりが必要なのよ)
その本来の役割は自分でないことは承知で、私は悪魔の囁きに身を委ねた。
可愛らしい耳朶を唇で挟むと、渚砂ちゃんがピクリと身を震わせる。
「ち、千華留さん……?」
「動かないで」
渚砂ちゃんの太ももに手を乗せて、妖しく撫で上げる。
渚砂ちゃんが抵抗をしないのは私に怯えているのか、こういう事態に慣れているのか。
「好きな人、いるのね」
渚砂ちゃんは大きく頷いた。
予想通りの反応に少しだけ躊躇したけれど、勢いのついた情欲はもはや止まらない。
「私はその人の代わりになれないけれど……。今、渚砂ちゃんを温めてあげられるのは私だけ」
渚砂ちゃんの身体が小さく震えるのを感じる。
「……いいでしょう?」
俯いたままの面を上げない代わりに、渚砂ちゃんは私の手にそっと自らのそれを重ねた。
「これから起こることは夢。朝になったら忘れて」
詭弁を弄しながら手を伸ばした渚砂ちゃんの胸元では、ブタさんが変わらぬ表情で私を見つめている。
(ウマクヤッタネ)
そう揶揄されたような気がしたのが忌々しくて、私は渚砂ちゃんの首からマフラーを抜き取った。
501500:2006/09/24(日) 23:50:54 ID:viEYB9Pr
黒千華留ではないつもりです。爽やかなオチにはなりませんが、続けて良いでしょうか。
502名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 00:02:09 ID:C1QlLkZV
ワッフルワッフル
503495:2006/09/25(月) 00:33:07 ID:P68Uf2aR
>>496さん 感想ありがとうございます。
小さな籠女ちゃんに、もぞもぞされる渚砂ちゃんがかわいい…GJ!!です
>>500さん 千華留さんを応援(?)するお人形さんがとても面白いです!続きが読みたいです!

【夜々先輩】 4
夜々は次の日のお昼になって、約束通り蕾の友達たちと一緒に
スピカの敷地にある青々とした芝生の広場でシートを敷いて座り
ル・リムの2年生の子の話を聞きながら昼食をとっていた。
周りにも自分たちと同じように、何組かのグループが楽しそうに食事をしていて広場はにぎやかだ。

蕾の友達は、ミアトルの千代ちゃんと
ル・リムの檸檬ちゃん、絆奈ちゃんと籠女ちゃんで、それぞれ学校が違う子達。
「千華留さんたら、その生地が気に入った!とか言って鋏でジョキジョキ切ったら……」
絆奈ちゃんが無邪気に千華留さんの話をしている。
「あ、絆奈さんと檸檬さんは手芸部で、千華留さんが部長なんです、夜々先輩」
蕾は夜々に、絆奈ちゃんの話についていけるように、こまめにフォローを入れる。
「それでね、それがカーテンだったの!あとで先生に大目玉を食らってて……」
「あはははは!ホントに、絆奈ちゃん?!千華留さんたら、ははははは!」
夜々は最初は、普段一緒にならない他校の子達ばかりで戸惑っていたけど
蕾が上手く話をあわせてくれて、打ち解けることができた。
「そうそう、千代ちゃん、頭の方は大丈夫?昨日のあれ、頭から行ったんでしょ?」
昨晩、蕾に聞いた話を思い出し、夜々は千代ちゃんのことを心配した。
「はい?それって、蕾さんのことですよ。」
おっとりした感じの彼女はそう答えた。
「え、えーとそうだっけ?えへへへ……」
白々しく目をそらす蕾。
「前から気になってたんですけど、夜々さんの髪ってすっごくサラサラしてますよね?
 シャンプーは何を使ってるんですか?」
いつもより親しみやすくなっている夜々に、絆奈ちゃんと檸檬ちゃんが目を輝かせて質問をしてきた。
自分たちよりずっと大人っぽい女性的な彼女に興味津々のようだ。
「え、シャンプー?いつも実家から送ってくるヤツだけど、今度もってこようか?」
「本当ですか?ありがとうございます、夜々さん!イエーーーイ!!」
秘密のシャンプーをくれると聞いて二人はお互いの手をパチーンとあわせて大喜び。
「えーーーー!いつも私が欲しいって言ってるのじゃないですか?!」
蕾は口をとんがらせて怒ってすねている。
「いいじゃない、あんたまだ一年生なんだから。色気づくのは早いわよ。」
「もお!オバハンがぁ〜〜」
オバハンという言葉にカチンと来て、夜々は蕾の首根っこに腕を回して、彼女の顔を自分の胸に押し付けた。
「誰がオバハンなのよ!!この小娘がぁ!!」
「ちょ、夜々先輩、ギブギブギブ!!」
「あははははははは!夜々さん、いいぞぉ、やれやれーーーー!」
蕾は締め付けられて息苦しいけど、笑いながらギブアップ宣言をしている。
その光景にみんな大笑い。
夜々は友達と楽しい時間を過ごした。
504【夜々先輩】 5:2006/09/25(月) 00:35:55 ID:P68Uf2aR
昼食を食べ終えもうすぐお昼休み終わるので、蕾の友達はバイバイといってそれぞれの校舎へ帰っていった。
夜々は蕾と一緒にスピカへ戻ろうと歩いている。
「あのさ、蕾、あんたって私のことを励まそうとるするけど、それって私が聖歌隊の主力だからなの?」
夜々は最近一人で昼食を食べていたから、誘ってくれた蕾に感謝しているけど
その好意が聖歌隊のマネージャーみたいな役割の彼女の打算的なものではないのかと思っていた。
「え……?…あはははははは、やだぁ、先輩ったら!そんなつまんない理由でそんなことしませんよ!」
「え、つまんない理由?」
夜々はきょとんとした。
「い、いいえ、夜々先輩の歌の才能がつまんないっていうわけじゃなくて……なんていうか……」
言い方が悪くて、失礼なことを言ってしまったかと思ったみたいで、あわてて訂正しようとする。
「えーと、なんていうか……2コも上の先輩に言うのは変ですけど、私たちって友達じゃないですか?
 だから悩んでいて落ち込んでいたら、励ますでしょう、普通?」
『友達』という言葉に夜々先輩はドキッした。
「勝手に友達なんていって、すみません。でも私は、夜々先輩がふさぎこんでいて心配してたんですよ。」
「心配かけちゃってごめん。そう、友達ね……」
光莉に言われた『友達』は、自分の恋心を否定された冷たいもの。
でも、蕾のいう『友達』は、さっき一緒にいて楽しかった千代ちゃんや絆奈ちゃんたち、そして今目の前にいる
蕾のことで、それがとても暖かく感じられた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
夜々先輩は笑顔を取り戻した。
聖歌隊の練習はサボらなくて、むしろ楽しくやっていた。
練習の合間によく蕾と目を合わせて、そのたびに微笑を交わしていた。
「つーぼーみっ!」
「きゃ、夜々先輩、いきなり抱きつかないでくださいよ!」
声のパートの関係で練習中は蕾と距離があって、それが夜々先輩にはとてももどかしいらしくて
休み時間になると堰を切ったように後ろから蕾に飛びついてきた。
「今日も光莉がいないの。夜に来てくれない?あ、でも今度は私が行こうかな?
 蕾の同室の子にも会いたいし。」
抱きついたままひそひそと耳元でつぶやく。
「先輩、もう私が行かなくてもいいんじゃないですか?」
「え!……えーっと………その…だめかな?」
蕾が言った事は図星のようで、夜々先輩は照れ笑いをして、気まずそうな顔をしている。
彼女は自分に親身に接してくれるようになった蕾と、二人っきりになりたいけど
誘うのが恥ずかしいらしく、なんとか口実が欲しかったようだ。
「しょうがないですね、いいですよ。最近練習を休まなくなったし、ご褒美です。」
前に昼休みの終わりに夜々先輩に言ったことと矛盾している。
蕾もまた彼女と二人でお話をしたいと思っていたけど、やっぱり照れくさくて自分から言い出せないでいた。
返事を聞いたときの夜々先輩は、満面の笑みを浮かべ喜んでいてかわいらしかった。
505【夜々先輩】 6:2006/09/25(月) 00:43:30 ID:P68Uf2aR
練習が終わり苺舎へ帰ろうとすると、空はすっかり夕焼けに染まっていた。
夜々先輩は蕾といっしょに帰ることにしたが
校門のまえでル・リムの制服を着た見慣れた眼鏡の女の子が待っていた。
その人は校舎から二人が出てくるのを見ると、腕を大きく振って呼んだ。
「あれ?檸檬ちゃん!…蕾、あんたになにか用があるみたいね。」
「どうしたんでしょう?檸檬さん……」
夜々先輩に促されて蕾は檸檬さんの元へ向かうと
「夜々さん、ちょっといいでしょうか……」
「え!?私に」
檸檬さんは蕾ではなく、夜々先輩に用があるみたいだ。
「蕾ちゃん、悪いけど夜々さんを借りるね。」
「借りるも何も……べ、別に私に断りを入れなくても、かまいませんよ…」
夜々先輩と檸檬さんは、スピカの生徒がいつもお祈りするマリア像が置かれている広場へ向かった。
蕾はどうしてか、夜々先輩の後を追いかけたいと思っていたけど
檸檬さんのことを考えてその思いをぐっとこらえて先に苺舎へ帰っていった。
――――――――――――――――――――
岩肌をくりぬいたところに祀られているマリア像に背を向けて
その像の前にある噴水の縁に夜々と檸檬ちゃんは座った。
「実は、夜々さんに相談して欲しいことがあるんです。あの、ご、ご迷惑かもしれませんけど……」
夜々とは最近になって親しくなったばかりなので
檸檬ちゃんはずうずうしいと思っているらしく申し訳なさそうだった。
でもその相談は夜々にしかできないものらしく、彼女は思いつめていた感じだった。
「ううん、全然迷惑じゃないよ!私なんかででよかったらなんでも相談してよ!」
夜々は悩んでいる檸檬ちゃんには悪いと思っているけど、自分を頼ってくれてうれしかった。
友達としてみてくれていると思ったから。

しかし檸檬ちゃんは話し出そうとはせずに、じっと黙ったままだった。
夜々はどちらかというと気の短いほうだけど、そんな彼女にイライラしていない。
思い悩んでつらいときでも、となりに気の許せる友達がいるだけで安心できることを知っているから。
夜々は檸檬ちゃんを暖かく見守っていた。

「あ、あの、夜々さん……千華留さんって美人ですよね……」
ようやく檸檬ちゃんが話を切り出すと
「え、ええ、そうね、美人でやさしそうで……強敵ね、檸檬ちゃん!」
夜々にはもう彼女の相談の内容がわかってたようだ。
「はい、『強敵』?…………ど、どういう…」
檸檬ちゃんは彼女の勘の良さにびっくりしている。
「お昼休みのときの絆奈ちゃんの、千華留さんの困った話をするときのうれしそうな顔と
 それを見つめている檸檬ちゃんの複雑な表情を見ていれば、話はわかるわ。」
夜々の鋭い推測に檸檬ちゃんの顔は真っ赤になって下を向いた。
「は、は……はい……。す、すごいですね、夜々さん。なんでもお見通しなんですね。えへへ…」
顔を上げ照れ笑いをして舌をだして『参りました』という表情で目を合わせた。
―――――――――つづく
506名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 01:10:36 ID:yPqvCxbS
>>501
ぜひ続けてください。
ゲームでチカ渚派の俺がずっと待ち望んでいたものです。
507名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 13:24:33 ID:KjGmG7sk
夜々×蕾も千華留×渚砂もGJ! 続きをお待ちしてます。
508朝になれば(3):2006/09/25(月) 23:37:32 ID:Cw5eGBil
立ち上がらせた渚砂ちゃんの背中を樹に預けさせる。
その樹に両手を突いて、渚砂ちゃんを逃げられないようにした私はおもむろに口づけを迫った。
唇を重ねると彼女の瞳が大きく見開かれて、続いてゆっくりと伏せられていく。
(静馬様の唇と比べられているのかしらね……)
劣等感を誤魔化すように、私は渚砂ちゃんの唇を貪った。
柔らかい。
温かい。
どんな想像も追いつかないほど、素晴らしく心地よい感触に私は夢中になる。
もごもごと不器用に動く渚砂ちゃんの舌に自らの舌を絡みつかせていると、
胸が張り裂けそうになるほど彼女への愛しさが湧き上がった。
(どうしてル・リムに編入してこなかったの)
内心で愚痴をこぼしながら顔を離すと、互いの唇が糸を引いて銀色の軌跡を描いた。
息苦しさから解放された渚砂ちゃんが肩で息を吐く一方で、私は彼女の胸ボタンを外すことに集中する。
月明かりしかない暗さに加え、着慣れない他校の制服は脱がすのにもまた苦労する。
ようやく制服の前が開いて下着に包まれた小さな膨らみが見えると、渚砂ちゃんの身体がぶるっと震えた。
「寒いのね……。こんな所で、ごめんなさい」
「いえ、ここに来たのは私ですから……」
いじらしく答える渚砂ちゃんの服を全部脱がすことはせず、手だけを隙間に潜り込ませる。
風邪をひかせないようにするためなのは勿論だけど、
渚砂ちゃんの心に忍び込んでいる今の私にはそうするのが相応しい気がした。
私は脱ぐつもりは無いし、渚砂ちゃんも自ら肌を露出させることはしない。
互いの全てをさらけ出すことはできない二人の関係を、彼女も理解しているはずだった。
下着を上にずらして色素の薄い乳首を露わにさせ、舌先でつついていると
私の肩に乗せられた渚砂ちゃんの手に力が込められる。
(やっぱり、やめてっ!)
そう叫んで私を拒絶する光景が一瞬だけ脳裏に浮かんで、背筋が冷たくなった。
現実の渚砂ちゃんはせつなさそうな声を漏らしつつ、舌先での愛撫を受け入れている。
後ろめたさがもたらした杞憂を打ち払うために、私は目の前の果実にむしゃぶりついた。
ちゅっちゅっと乳首を吸う様を余人が見れば、私こそが母親に甘える赤ちゃんに思われたかもしれない。
「んん……。はぁっ……」
片方の手は空いている乳房に這わせ、もう片方の手で渚砂ちゃんの腰をさすっていると
彼女のお尻がもじもじと動き始めるのがわかった。
少しだけ身体を離して渚砂ちゃんのスカートを捲り上げると、驚いた彼女は慌てて半開きの脚を閉じようとする。
それより早く膝を渚砂ちゃんの脚の間に差し込ませると、私の足を挟む彼女の両脚から力が抜けていった。
無防備になった渚砂ちゃんの秘所を下着越しにそっとつつくと、湿った感覚が指先に残る。
「あ……! その……」
「イヤなの?」
「イヤじゃない……イヤじゃないんです……。でもっ……」
その先を続けて欲しくなくて、私は渚砂ちゃんの下着の中へ手を潜り込ませた。
509朝になれば(4):2006/09/25(月) 23:40:50 ID:Cw5eGBil
濡れ始めた秘所をクチュクチュと音を立てていじり回す。
「忘れなさい」
「ふああっ!?」
差し入れた私の指でゆっくりと中を掻き回すと、彼女は快楽の波に堪えるようにきゅっと目を瞑る。
「あなたをつらい気持ちにさせた人のことなんて、忘れてしまいなさい。……さあ」
「あ……私……! や……あああぁっ!」
敏感な花芯を丹念に愛撫しながら囁きを送ると、渚砂ちゃんは白いおとがいを仰け反らしてくったりと果てた。
カクンと力が抜け落ちた渚砂ちゃんの身体を受け止めて、しっかりと抱き締める。
私の腕の中で震える渚砂ちゃんが顔を上げたとき、瞳に宿していた輝きを見て私は全てを悟った。
「……忘れられなかったのね」
渚砂ちゃんはコクンと頷くと、そのままポロポロと大粒の涙を零し始めた。
「ごめんなさいっ! 千華留さん、ごめんなさいっ……!!」
「いいのよ」
私にはそう答えるのが精一杯だった。
多くを語ろうとすると、言葉よりも涙が出てしまいそうだった。
まだ泣き続ける渚砂ちゃんの衣服を整えさせて元通りにすると、樹の元へ座らせる。
ふと辺りを見ると、遠くへ放り投げたつもりのマフラーが近くに落ちていたので、
拾い上げて樹の側へ戻ると渚砂ちゃんは力尽きたようにその身を横たえていた。
(これくらいなら、許されるわよね)
彼女の頭を抱え上げて膝枕に乗せると、私は観客のない人形劇を始めた。
「ナキツカレテ ネムッチャイマシタネ」
「ヨホド ツライコトガ アッタノネ」
「ハヤク イツモノアカルイ ナギサチャンニ モドレバイイネ」
「ウン」
(このまま渚砂ちゃんをル・リムへ連れ帰ってしまいたい)
そんな気持ちを抑えるため、私はおどけた人形劇を続けた。
見られようと見られまいと、彼女の前で涙を流すことだけはしたくなかった。
時折、人形をはめた手で渚砂ちゃんの赤みを帯びた髪を撫でると、
少しだけくすぐったさそうに身を捩らせる愛らしさが私の傷心を癒した。
510朝になれば(5):2006/09/25(月) 23:45:48 ID:Cw5eGBil
東の空が白み始めた頃、目を覚ました渚砂ちゃんに無言で微笑みかけると彼女もまた微笑みで応えてくれた。
いちご舎へ帰る途中も会話は無かったけれど、気まずさも無かった。
見回りのシスターに見つからないように部屋の前まで送り届け、ノックをしようとして思いとどまる。
渚砂ちゃんには必要のない行為だったから、私は無言でドアを開けた。
するとそこには、今まさに部屋を出ようとする渚砂ちゃんのルームメイトがいて、
渚砂ちゃんの姿を認めると感極まった様子で駆け寄ると私の目も憚らず抱きついた。
彼女もまた、渚砂ちゃんへの想いを秘めた者に違いなかった。
「……渚砂ちゃん! どこへ行ってたんですか! 私、心配で心配で」
「ごめんね、玉青ちゃん。色々あって、千華留さんが朝まで一緒にいてくれたの」
「エヘヘッ」
短い遣り取りだけでわかり合えた様子の2人を見て、私の胸に小さな疎外感が生まれた。
やはり渚砂ちゃんの居場所はミアトルであって、私の側ではない。
そう思っていたたまれなくなった気持ちを、またしてもおどけた人形劇で誤魔化す。
「ジャア ナギサチャン ワタシタチ カエルネー」
「ありがとう」
「ドウイタシマシテ」
「今度また遊ぼうね」
渚砂ちゃんの言葉を複雑な気持ちで受け取りつつも、口をついたのは平凡な答えだった。
「ウン キットダヨ」
「ジャアネ」
扉を閉じて溜息を一つ吐いた私はル・リム棟には帰らず、屋外へ出た。
足が自然と動いて向かった先は、渚砂ちゃんと一晩を過ごした池の畔だった。
(渚砂ちゃんは居るべき場所へ帰ったのだから)
渚砂ちゃんは緑のミアトルスターの元に集う生徒。
(私にも帰るべき場所があるのだから)
赤い星を戴くル・リムの、私は生徒会長だった。
程なく目的地に到着した私は水辺に跪いて、解いたマフラーを水の中へそっと差し入れる。
濡れた指先に少し痺れが走ったけれど、すぐに何も感じなくなった。
水を吸った毛糸が重くなって、マフラーがゆっくりと水中へ消えていく。
ブタさんとパンダさんの顔が沈んで見えなくなってしまうと、続けて水面にプクプクと小さな気泡がいくつも浮かんだ。
(未練というものだわ)
立ち上がって水面を見つめ続けていると、そこには昨夜の渚砂ちゃんと同じ表情をした私が映されていた。
(朝になれば、夢から覚めないといけないから)
涙で歪む視界の中で、うたかたが弾けては消えていく。
瞼を押さえたハンカチを下ろすと、ひときわ大きな気泡がパチンと最後に爆ぜたところだった。
それを見届けた私は、踵を返してその場を後にした。
私の夢は終わった。
(了)
511名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 23:53:14 ID:Cw5eGBil
終わりです。秋なので、ちょっとセンチなお話を目指しました。

>>502さん
期待してくれたのですよね。ありがとうございます。

>>495さん
人形はゲーム版ストパニの天使と悪魔システムを再現したかったです。
夜々先輩の話、頼りになるお姉さんという感じで楽しみにしています。

>>506さん
俺もゲーム版の千華留×渚砂には心動かされました。
ゲーム版のようにハッピーエンドでなくて申し訳ないです……。
512名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 00:53:02 ID:M1Rz6Rt0
>>511
GJです。
ありがとう。千華留×渚砂は大好きなので嬉しいです。

よるよる×渚砂が好きだけどアニメじゃお茶会(パジャマパーティって言っていいのか?)
くらいだしなあ…ゲームならイベント光莉より多いのに…
513名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 01:11:59 ID:wi3WAhGy
うおおおおーー!!!!!
チカ渚きてるー!!GJです!!
またよろしくお願いしします。
514名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 09:38:23 ID:OpAeTwXs
凄く感動しました!
千華留様の切ない気持ちが良く現れていて
読んでいて悲しかったけど、とても良かったです!

千華留様好きなので嬉しいです。
515光莉×夜々:2006/09/26(火) 13:54:38 ID:mOQaOCCQ
若干光莉が黒いと感じるかもしれません
苦手な方はスルーをお願いします


ガタッ……
目が覚めたと同時に腕を動かすと机におでこをぶつけてしまった
頬杖をついたまま寝てしまったらしい
窓から差し込む夕日が眩しい
「あ、夜々ちゃん起こしちゃった?」
「……ううん、いいのよ」
きっとまた天音様の所に行くのだろう、と予測して虚脱感に襲われてしまう

「あのさぁ、夜々ちゃん……」
「どうかしたの?」
「夜々ちゃんってさ、お馬さん好き?」
「おうまさん……?ああ、馬ね。別に嫌いじゃないけど……それがどうかしたの?」
「ううん、なんでもないよ。気にしないでね」
「……………」
天音さま好きが高じてついに馬まで好きになってしまったのかと思うと少し寂しい

「じゃあ、いってくるね」
「……いってらっしゃい」
顔も見ずにそう応えた

最近光莉はいつも天音様の所に行ってばかり
夕食にも出ずに夜はかなり深夜になるまで帰ってこないなんて日も少なくなかった
そのために昼間はいつも上の空のようでいて
すごく、すごく遠くへ行ってしまったかのような……
取り残されてしまったかのような気がしてしまう
だから、今日はいこう

光莉についていこう
ストーカーと呼ばれる行為であってもこのままでは私はおかしくなってしまう
きっとそんな事をしても満たされないのだろう
でも、何もしないほうがずっと辛い
だから、今日はいこう
516光莉×夜々:2006/09/26(火) 13:56:10 ID:mOQaOCCQ
部屋から出て行った光莉は後ろを振り向かない
つけているなんて気付きもしないし、考えてもいないのだろう

しっかりとした足取りで廊下を通り抜けていき、校舎を出てしまう
どこへ行くのだろうと思っていると、馬舎が見えてきた
も天音様は一人部屋のはずなのだからわざわざこんなところに呼んでいるのだろう
そんな風に天音様を変態にしてしまうと、自己嫌悪に襲われる

馬舎の扉もはっきり見えてきたが、何故か光莉は裏へと回る
どうやら裏口があるらしい
しかし、その扉にはチェーンが巻きつかれ、大きめの南京錠までがつけられている
光莉は制服のポケットから何かを出して鍵をいじり始める
多分鍵だったのだろう南京錠は落ち、チェーンもはずしていく
重そうな扉を体を傾けて開けると、ギィィといやな音とともに開かれた

ちゃんと扉が閉まりきったのを見て、走って駆け寄る
金属製の冷たい扉の前にはチェーンが散らかったままだ
扉に耳を押し付け中を聞こうとする

「ああっ………、…いっ、はぁはぁ……あっぁぁああ」
解説の必要もない声
いつもと違った光莉の声
私は聞くことができなかった声
聞こえてきた声が脳内でぐるぐると回っていく
いや、脳をぐるぐるとかき回しているのかもしれない

辺りが暗くなってきて光が漏れ始め、中の様子が見れることに気付く
狭い隙間からは見づらいが角度を変えながら見る
すると、木のような何かが見えた
そして、何か跨っているような……

ガン、と腕に衝撃がくる
扉が、動いた
517光莉×夜々:2006/09/26(火) 13:57:10 ID:mOQaOCCQ
「ねぇ、夜々ちゃん。つけてるの気付いてたんだよ」
吹っ飛ばされた私の腕を掴んで言う
だが、まだ喘いだ声が聞こえる……?
「天音先輩の事見てあげてよ」
天音……せんぱい?

腕を掴まれたまま中へと引かれていく
声の主が分かった
他に人がいるはずも無い
中にいたのは天音先輩だったのだ!!
腕は皮製の何かで天井から吊り下げられ、木馬に跨って喘いでいる
全体重を腕で支え、腰をふって擦りつけるように快感を得ようとするばかり
口からはよだれがだらだらと溢れ、「ひかり、ひかり」とうわ言のように呟く

「ほら、天音先輩はお馬さんが大好きなんだよ」
無邪気な子供のように言う
しかし、それは同時に何も知らずに残酷にも蟻を殺す子供のように
「夜々ちゃんにはこんなことはしないよ」
「…………」
言葉が出ない
「夜々ちゃんはトモダチだもん。こんな酷いことしないよ」

足がすくむ
腕も動かせない
「だからさ…………」
「うっぅぅ、……あぁっ」
言葉にもならない
「タノシイコトシヨウヨ」
518光莉×夜々:2006/09/26(火) 13:58:04 ID:mOQaOCCQ
……………………………………………………
……………………………………………………
……………………………………………………

ガタッ……
おでこの痛みに意識が回復する
私は……なんで…………?
夕日がどうしてまぶしいの?

「あ、夜々ちゃん起こしちゃった?」
「え……あぁ……」
記憶がとろけていく
録画と逆再生が同時に起こる

「あのさぁ、夜々ちゃん……」
「…………」
私は応えない
「夜々ちゃんってさ、お馬さん好き?」
「…………」
私は応えられない
「じゃあ、いってくるね」
重石でも乗せられたかのような思い首を持ち上げ、光莉の顔を見る
笑みを、直視できない笑みを、ただしていた
519名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 13:59:03 ID:mOQaOCCQ
光莉×夜々を書こうとすると黒っぽくなります
これは黒いかどうかは分かりませんが楽しんでいただけたら幸いです
最後に職人の皆々様GJ!
520名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 16:48:11 ID:DcOn8W5y
いつもと逆のパターンってのも面白そうですね。
がんばってください。ほかの職人さんの皆様も
GJです!
521名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 21:08:16 ID:6goo280g
天音ってMだったんだね
522名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 22:12:16 ID:g6iIpFIQ
何をいまさらw
523名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 00:01:46 ID:WnF43O40
アニメ最終回の後半からラストシーンとED曲が
凄く良くて感動したので最終回後の小説を希望。
524名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 12:01:07 ID:1d3qcjsq
光莉保守しまっす
525名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 19:06:30 ID:5o+dQBLr
深雪×玉青…ないよね
期待していよ
526名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:20:22 ID:1d3qcjsq
天音はドMだよ
527名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 23:10:32 ID:IiC51MQ7
夜々×蕾を期待(*´Д`)
528名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 03:08:16 ID:Zht8GRtQ
新旧エトワールの引継ぎネタは?
529名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 11:43:33 ID:53Yvevx+
玉青と夜夜おねがいします
530名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 22:12:52 ID:dRiNwCwR
千早と水島か桃実と要みたい
531名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:52:32 ID:HnOzKefh
>>528
つまり 乱 交 と 言 う 事 か ?

I like cake!
532名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:55:30 ID:8gyoiTlr
主要キャラでは花織がまだネタにされてないよね
533名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 00:51:50 ID:FmnaojhV
>532
さすがに死姦はまずいだろ
534名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 02:59:30 ID:E6mF83AW
アニメが実にいい終わりかたしたので創作意識も湧いてきた
535名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 05:52:35 ID:1Y27+vqQ
すでに427KBだけど、諸氏の投稿に耐えられるかな???
536名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 07:43:47 ID:um3I7QN4
>>533
いやいや、生きてる頃の話よw
537名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 09:10:05 ID:ibg2lEoo
次すれ立てるか
538名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 19:04:49 ID:GIfIFrJe
まとめサイトってまだありませんよね?
たしか
539名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 20:15:27 ID:OWdEuKET
>>538
ないね

次スレって立てていいの回?
540名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 21:52:20 ID:GIfIFrJe
いいんじゃない?
541名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 22:04:06 ID:OWdEuKET
542名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 22:29:07 ID:oLhpuRIC
最近文章がないね・・・・・・・さみしい
543名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 23:41:42 ID:c4Mx8wJq
>>538
言いだしっぺの法則とか言ってみる
544名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 00:34:30 ID:aO3YlraG
ttp://www.wikihouse.com/sutupani/index.php

↑の保管庫作ってくれた人いたけど、使い方がよくわからん。
545名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 02:00:54 ID:7I32mN2r
>>544
そうそう。かってに追加とかしていいんだろうか?
546名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 19:35:27 ID:WgBgOBNG
Wikiだから勝手に追加してっていいんじゃね?
547名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 21:56:13 ID:p6a3/MjY
保管庫更新してみたんだが、あんな感じでいいのかな?

とりあえず、タイトル(主要登場人物 〇スレ***氏)という風にしました。
分類はエロか非エロで分けて、そこからジャンルごとに分けるとしました。

もっと良い分類の仕方あったら教えてほしいorz
あと変なとこあったら修正お願い。
548名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 22:08:56 ID:nj5khg8i
いい感じジャマイカ!
549名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 03:24:47 ID:IsALxBSg
おお。ありがとう!
手間かけてすまんが、このまま進めていってくれると嬉しい。
550名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 05:57:54 ID:aWYE+cjl
六条さんが婚約者のキモヲタに好き放題されるの書いて
551名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 18:54:56 ID:BDo+D7gH
自分が書いたのを追加する勇気はねえな
552名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 23:34:23 ID:ud6KFWRI
温暖化コンビのSSまだー
553名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 09:40:49 ID:rODvFLn7
554名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 04:50:26 ID:frOaquNR
う〜んいろんなカップルの小説があるんだけど・・・・
個人的には光莉×渚砂ってのは無いのかな?珍しい組み合わせとは知ってるけど
555名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 08:29:36 ID:oturYPvE
梅として適当に透過していい?
556名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 08:50:01 ID:VShgdfvs
>>555
特に問題はないんじゃないかしら
557名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 21:17:54 ID:aHGvBTvQ
ばっちこい。
558名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 01:28:23 ID:p93M/ekr
要領がまだあるからこっちで桃実×要の初めてのパヤパヤか
深雪×玉青書こうと思うのだが
要は今と変わらないのかそれとも全く違ってたのかどっちがいいんだ?
やっぱり後者は甘々乃ほうがいいかい?
559名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 06:50:25 ID:wmC56JRt
>>558
ぶっちゃけどっちでもいいから見たい
560名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 18:12:03 ID:QM5Pa+FH
>>558
桃実×要の初めてのパヤパヤが読みたい!
あとはおまかせで。
561名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 23:29:59 ID:0QqJ/BN8
埋めとかする前に落ちちゃうそうな雰囲気だな
まぁ、そのときは「その3」に投下すればいいだけの話だが
562名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 01:35:20 ID:c3GJ7BTZ
次スレでよろ。
563名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 11:57:11 ID:uZu4PF32
いちお干す
564名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 06:04:06 ID:JvdZNkws
エロでも何でもないけどホス種に昨日投票に使った萌え文

932 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/21(土) 01:05:48 ID:9BBUkvDf

「あるクラスメイトからの手紙」   [[URA21-giYPnS/k-BP]]-00039

なんて言えばこの気持ちが伝わるんだろう。
溢れ出して止められない想いは確かにあるのに、うまく言葉にできない自分がもどかしいです。

あの日、木陰で独りたたずんでいたあなた。
そしてハッと気づいたように向けてくれた笑顔。
残念ながらその笑顔はわたしへのプレゼントじゃなかったけど、
そのとびっきりの笑顔にわたしの心は鷲づかみされてしまいました。

あの子が来て、あなたはすごく変わりましたね。
物静かでやさしいおねえさん、後輩たちの憧れ、そんな風にしか見えなかったあなたが
すごく嬉しそうに無邪気にあの子と接しているのを見て、たくさん妬いたりしました。
どうしてわたしじゃないんだろう、わたしがあなたの笑顔の元になれないんだろう、って。
わたしと違って、あの子はあの方にひどくご執心なのに。

でも、あの子だからなんですよね・・・やっと最近わかるようになりました。

エトワール選、見ました。
あなたはいつにも増して美しくて、気高くて、そして誰よりも眩しかった。
あの方が扉を開けて叫んだとき、わたしは何が起こったのかわかりませんでした。
でもあなたの仕草のひとつひとつでエトワール選の終わりだって理解できました。

あなたもわたしと同じだったんですね。
あなたに背中を押されたあの子が、弾けるような笑顔を浮かべてあの方と出ていったのを見て、そう確信しました。
わたしもあなたと一緒で、大切な人の笑顔だけが望みなんです。

あの子の本当にかわいい笑顔とあなたの寂しげな表情。
出ていってあなたをギュっと抱き締めてあげたいと思いました。
でもわたしはあの子じゃない。あの子の代わりにはなれない。それがとてもくやしかったんです。

あれから数日がたち、あなたはまた元通りあの子と過ごしていますね。
でも、まだあなたの笑顔は帰ってきてない。あなたの内心を思うと心配でたまりません。
いつか、また、あなたが心から笑ってくれる日が来ることを祈らずにはいられません。
わたしがその手助けをできたらいいのに・・・。

こんな下手な文章で伝えたところで、何も変わらないのは分かってます。
きっとあなたの心はどこまで行ってもあの子の、あの子だけのもの。
だけど、これだけ言わせてください。

好きです、<<玉青ちゃん>>。
565名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 20:44:25 ID:v5C+cNrL
千華留が男にレイプされるのお願いします
566名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 03:33:04 ID:Xi7qKKTY
    _
  , '´  ヽ
 / ノ从ハ ゝ
 Wゝ゚ ヮ゚ノノ <保守だね、千早
  (..つ ̄と)
 /l ハ从ハ 〉
 ヽ_ゝ゚ ヮ゚ノ/ <ちゃんと保守するんだよ、水島
  く8ノ个8つ
   /:::/i::ゝ
  ´ ∪∪
567名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 07:25:06 ID:3HCGl+rJ
保守しとこう
568名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 05:53:41 ID:5xEsxlVD
玉青かわいいよ玉青
569名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 07:25:48 ID:fCN4EOKT
ストロベリー・パニックでエロパロ その3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159534957/
570名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 10:49:06 ID:dK/jI/GI
千早かわいいよ千早
571名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 03:34:03 ID:ahSdNDD/
中盤なのに25レスを超える大作に。

……練り直してくるか
572親友以上恋人以下:2006/11/11(土) 15:18:43 ID:LvH8PkN7
「あ…雨」
ポツリ
頬に水滴がつく。
「いけない…」
濡れる前に帰らなきゃ。

「ちょっと濡れちゃった……」
段々と雨脚が強まってきている。
これじゃあ……今日は無理だよね。
仕方ない。
このまま部屋へ戻ろう。
「ただいま〜あ……………」
「えっ」
「夜々、ちゃん?」
「お、おかえり光莉」
後ろを向き、まぶたをこする夜々ちゃん。
今……
泣いていた……?
扉を開けたとき、彼女は私の机の前で涙を流していたみたいだった。
「どうしたの?今日はやけに早いじゃない」
わずかに……声が震えている気がする。
「う、うん。雨降ってきちゃったから、たぶん今日は中止だと思って。それに傘持ってなくて」
「え……?あっホント、降ってきてるわね。……残念だったわね」
「………」
「濡れてるじゃない。シャワー浴びてきたら?」
「……夜々ちゃん」
「………」
「なにか、あったの?」
「……別に」
「えっ」
「光莉には関係ないことよ」
夜々ちゃんは、わずかに口を歪ませる。
「わ、私じゃ力になれない?なにか……つらい事があったなら、言って……ほしいよ」
「………」
彼女は黙って何も答えてくれない。
「夜々ちゃんっ」
「………だって光莉ったら、最近天音先輩の事ばっかりなんだもの」
「え……」
「私だって、光莉が天音先輩を好きなように……光莉が好きなんだから」
「………」
夜々ちゃん……
「……ゴメン。今の、無かった事にして」
「あ……」
「ほら、風邪ひいちゃうわよ」
「うん……」

………
少し冷えた身体に、シャワーが心地いい。
夜々ちゃん……
私が天音先輩を好きなように
夜々ちゃんも、私を……
………
………
573親友以上恋人以下:2006/11/11(土) 15:20:10 ID:LvH8PkN7

「にしても今日はよく晴れたわねーー」
「そうだね」
「あ〜あ〜、こんな日は部活なんてさぼりたいわ〜」
「夜々ちゃん……」
あれから、夜々ちゃんはいつもどうり、変わらない。
でも……
「あ、光莉!ほらっ」
「え、なに?」
夜々ちゃんが指差した方向に、天音先輩がいた。
「天音先輩〜〜」
「や、夜々ちゃんっ」
夜々ちゃんに呼ばれた天音先輩はこちらに気付いて近づいてくる。
―――え、どうしよう
胸の鼓動が早まって、緊張が身体を包む。
「ほら、光莉」
「あ、天音先輩」
いきなりの事で、どうしたらいいのかわからない。
何かしゃべらないと……
「じゃ、私は先にいってるから」
「え、やっ夜々ちゃん?」
「がんばってね………」
―――あっ
………
「今日はどうしたんだい?」
「えっ、あ……その、天音先輩は部活の方は」
「ああ、今日はちょっと遅く始まるみたいで。光莉は?」
「わ、私は……」
私は……



「夜々ちゃ〜ん」
「!?」
え、夜々ちゃん?
こっちに気付いた夜々ちゃんは、なぜか走り出した。
「な、なんで……ハァ……逃げるの……?」
「ひ、光莉が……追って、くるからじゃない……!」
「ま、待ってよ……」
私は全力で走る。
少し泥がはねそうだったけど、その背中に追いつきたくて……。
「夜々ちゃんっ!」
「きゃっ」
ガシッとその腕にしがみつく。
その拍子に二人して転んでしまった。
574親友以上恋人以下:2006/11/11(土) 15:21:54 ID:LvH8PkN7
「いったー………」
「ご、ごめんね……」
「………」
「夜々ちゃん……」
「天音先輩はどうしたのよ」
「部活があるからって言って……それで」
「………バカね。最近親しくなれてきて、折角のチャンスだったのに」
「うん」
「私の事心配したって言うなら、別に……気にしなくたっていいんだけど」
「夜々ちゃん……」
「………」
「天音先輩の事は、好きだよ。でもね、別に先輩とどうなりたいとか、そういうんじゃないの。……ただ憧れてるだけで、それだけで」
「光莉?」
「私、夜々ちゃんが悲しんでるのを見るのは、イヤ。それに夜々ちゃんと一緒にいると、すっごく楽しいの」
―――そう、夜々ちゃんはこの学院に来てから一番の親友だから。私の一番の……
「だから今は、夜々ちゃんのそばにいたいの。………ダメ?」
「………」
彼女は立ち上がり、私に手を差し伸べる。
「夜々ちゃん……」
その手をとり、立ち上がる。
「えっ」
……私の身体が、彼女の腕の中におさまる。
「光莉……、ありがとう」
「………」
顔が、熱い。
それは、恥ずかしいからじゃなくて……
なんだろう……、胸が……
「ねぇ、光莉」
「な、なに……?」
「――――キスしてもいい?」
「!?」
えっ?。それって、それって……?
「冗談よ」
「あ……」
彼女の胸から、身体が離される。
少し、残り香がした。
「………」
目の前の彼女は、笑ってくれていた。
良かった……。
「行こっ、光莉」
「うん」
夜々ちゃん……
私の大切な親友。
私のかけがえの無い……
「夜々ちゃんっ」
「なに?」
「あっううん、やっぱりなんでもない」
「?」
夜々ちゃん。私、貴女のこと……

―――私はそっと、彼女の手を握った。


あの時、キスされなくて残念だって思ったのは……秘密だ。
575水先案名無人 ◆njAklKyHxQ :2006/11/11(土) 15:24:29 ID:LvH8PkN7
例えば(ry)つまり、保守とゆうことさ
576名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 23:31:45 ID:W/67yQGq
GJ!
なんだけど3スレのほうにかいてほしかった
577名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 10:49:48 ID:D5cxAI9N
ほすほす
578名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 09:57:04 ID:PdVHMG4t
ほすほす
579名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 21:33:41 ID:OWlqPdXa
…こっち落としてもいいんじゃないか?
580名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 22:15:16 ID:hQES7Gvk
3スレ、空気悪いなぁ。
581名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 22:11:20 ID:+RrePZkm
こっちっていらない子?
なら3スレに完全移行するけど
582名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 18:59:57 ID:4kKX7r0H
静馬や天音が漢に凌辱されるSSはないの?
583名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 07:54:35 ID:TQ/2Qraj
男は いらないな
584名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 13:18:49 ID:wNScsX9r
むしろ静馬に(ry
585名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 16:34:44 ID:TpX60RIL
>>584
静馬に男が陵辱されるのか静馬に天音が陵辱されるのかどっちなんだろうw
自分は後者(;´Д`)ハァハァ
エロワール様においしく頂かれてしまう若い頃の天音…
586名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 06:41:12 ID:5YxGsNFl
静馬は実は男の子で……
そうすると声がほっちゃんになってしまうか
587名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 12:59:24 ID:ORxH4hxq
男がTSして女になるのならアスラエアにいてもいいが
男の体で女子校にいるのは反則
588名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 14:57:33 ID:Z1Oe8r2/
>>587
TSならそぷらのとか女の子どうしとかな。
女装は女子校に入ってくんなって感じだな。
589名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 01:49:07 ID:0gXfkPIf
   _   ∩
  ( ゚∀゚)彡 陵辱!陵辱!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J
590名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 11:16:43 ID:T3WDLeQC
陵辱は
[レイプ]鬼畜陵辱[スカトロ]第7章
でどうぞ。
591名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 10:22:34 ID:dbO+Ls9o
ドラマCDに負けないぞ
592名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 17:27:58 ID:RJpkWkFx
それはどうかな。
593名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 17:14:52 ID:8tBOk63p
しぶといね
594名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 17:24:33 ID:wgDWrJGk
   , ´  ̄ ヽ
  i f7lLl lリ
  Lリl ゚ ‐゚ノ! 以上、わたしの想像でした
   とノ个フつ
   /:::/i::ゝ
   ´∪∪
595清水愛の川柳を元ネタに(非エロ):2006/12/20(水) 05:26:08 ID:yvDt+LWm
「○○せんりゅう〜」


「ただいま〜」
「お帰りなさい、渚砂ちゃん。お風呂、すぐに入れますよ」
「あ、玉青ちゃん、ありがとう。よいしょ、と」
「荷物、多いですね」
「うん、みんなからの頼まれものと、これ」
「あ、これは……」
「玉青ちゃんの読みたがってた御本」
「まあ……」
「玉青ちゃんは荷物になるからいいって言ってくれたけど、ついでだから」
「すみません、ありがとうございます」
「いいってば、えへへ」
「あら……渚砂ちゃん、その指輪は……」
「えっ!? あ、これは、その、えっと……」
「……静馬様から、ですか?」
「う、うん……」
「そう……ですか」
「あ、あの、寮に戻るまでには、はずそうと思ってたんだけど、両手に荷物持ってたから、その……」
「そんな、お気になさらないで下さい……大事にしないといけませんね」
「う、うん、ありがと……あっ、お風呂入ってくるね」
「はい、お茶の準備をしておきますわ」
「うん」

バタン

「指輪、ですか………………はあ」



「くすりゆび ひかるゆびわが にくらしい」





元ネタ:ストパニラジオ第10回 22分50秒位
http://www.fileup.org/fup125987.zip.html
解凍パスはメル欄
596名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 23:13:27 ID:8MdqezNs
そのうpろだは流れるの早いんすよ
597名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 05:10:54 ID:ifydipBO
(´・ω・`)
中身は単にストパニラジオの第10回なんだけど……まあいちお
http://monoganac.sakura.ne.jp/src/emergency3596.zip.html
598名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 18:24:12 ID:ifydipBO
しまった、直リン……

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ
  ∪∪
599名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 23:59:53 ID:wSzz9kkU
保守
600名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 12:13:15 ID:FepjD50m
しぶといね。ここ。
601名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 04:19:25 ID:/F1DvOQV
新年明けてましておめでとう
602名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 14:20:39 ID:LX3Pz8Gp
●よくある話
渚砂「はあ…はあ…た、玉青ちゃん、もう…やめてぇ…」
玉青「まだまだ…ですわ」
渚砂「あっ……ぐっ……も、もう……」
玉青「渚砂ちゃんが…」
渚砂「あ…あ…だめ、だめ……!」
玉青「…悪いんですのよ」
渚砂「ぐっ…ひぎぃっ!」

バターンッ!
蕾 「ち、ちょっと、何をなさってるんですかお二人とも!……て」
千代「渚砂お姉さま! 大丈夫ですか!……あれ」

玉青「ど、どうしましたの、皆さん?」
渚砂「う〜、う〜」

絆奈「二人とも体操服を着て、足を伸ばして座って体を前に曲げている渚砂さんと…」
檸檬「…その渚砂さんの背中を、後ろから押している玉青さん」
籠女「柔軟体操?」

玉青「え、ええ、そうですけれど」
渚砂「た、玉青ひゃん、もう放して〜」
玉青「あ、はい」
渚砂「ふう……もう、玉青ちゃんひどいよ〜、もうやめてって言ってるのに」
玉青「ごめんなさい、クスッ、でもしようと言い始めたのは渚砂ちゃんですわ」
渚砂「それは、そうだけど…」

蕾 「も、もう、なんでまた部屋の中で柔軟運動なんて…まぎらわしい…」
千代「渚砂お姉さま、体育の授業で何か?」

渚砂「いや、その、なんていうか、別にその…ねえ玉青ちゃん」
玉青「えっ、ええ、別に深い意味はありませんのよ」
渚砂「そうそう、ちょっと運動してみようかなあ…なんて」
玉青「は、はいっ、それだけですわ」

籠女「……パーシバル、何を見つけたの?」
絆奈「どうしたの、籠女ちゃん?」
檸檬「本?」

渚砂「あっ! そ、それはっ!」
玉青「ああ……」

絆奈「なになに…『女同士のための48手』…」
檸檬「これって…」
籠女「……?」

渚砂「ち、違うのよ、別に、普通のは全部やってみた、とか、そういうことはないんだからっ」
玉青「そ、そうですわ、変わったのをやろうとしたら身体が柔らかくないとできないから、とか、そんなことはありませんの」

蕾 「あ…あ…(真っ赤)」
千代「渚砂お姉さま…(うるうる)」

パラッ
絆奈「わっ、わっ、すごーいっ! 渚砂さん、玉青さん!! これ、二人用しかないんですか!?」
檸檬「きゃー! 今度、お姉さまと一緒にやってみたいです!」
籠女「……パーシバルも、やってみる?」

渚砂「それ借り物だから……て、聞いてないよね」
玉青「弱りましたわ……」
603名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 02:30:01 ID:Dfs1uUKs
しぶといね、ここ
604名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 13:40:36 ID:UyB2Tnem
   , ´  ̄ ヽ
  i f7lLl lリ
  Lリl ゚ ‐゚ノ! あんたは何て事を言うのですか
   とノ个フつ
   /:::/i::ゝ
   ´∪∪
605最終話、玉青救済策のひとつ 1/4:2007/01/25(木) 05:39:25 ID:DbUYFIcl
(最終話、例のシーン、「渚砂ちゃん、行ってらっしゃい」の後あたりから)

走り出しかけた渚砂の脚が、つと、止まった。
渚砂の視線の先、そこには静馬が立っている。渚砂を呼んで、両手を広げて待っている。
その揺るぎない視線。今もまた、惹きつけられ、虜にされてしまう。
切ないほどに愛しい人。
行きたい。
今すぐにも走りよって、その腕に抱きしめて欲しい。この腕で抱きしめたい。
心が身体を抜け出して、飛んでいってしまいそう。

でも──

それなのに、なぜか渚砂は動けない。
その視線は、切なげに、もどかしげに静馬を見つめているのに。心は行こうとしているのに。
脚が──脚がどうしても一歩を踏み出せない。
心の半分はすでに静馬の腕の中へと飛んでいるのに、残った部分が行くなと悲鳴を上げている。

なぜか。

その理由は一つしかない。
心の半分を静馬の方へと残したまま、あとの半分で、渚砂はゆっくりとふり返る。
玉青が立っている。
渚砂にうなずいてみせたときと同じ、心を決めた寂しげな表情で微笑んでいる。渚砂を送ると決心した顔で。
しかし渚砂には、玉青が泣いているようにしか見えなかった。
いつも一緒にいてくれた。
悲しいときも、嬉しいときも。楽しいときも、辛いときも。
そして、このエトワール戦のパートナーとなってくれた。
この大事な親友を一人置いて、静馬様の元へ走り、行ってしまう?

行けない。
そんなことはできない。

静馬様のことは愛している。胸がはりさけそうなほど。
玉青ちゃんのことは大好きだ。他の何にも代えがたいほど。

"愛してる"と"大好き"
人によっては前者が優先されると言うだろう。
しかし今の渚砂にとってその二つは同等だった。比べることはできない。
天秤はどちらに傾くこともなく、水平を保っている。

静馬の元へと走ることもできず、さりとて、玉青の元へと戻ることもできず。
心を二つに裂かれたまま、渚砂は途方にくれて立ち尽くした。
まるで、深い霧につつまれて道が分からなくなってしまったかのように。

堂内に集まった生徒たち。そのほとんどの目は渚砂へと向けられている。
大部分は、渚砂がどうするのだろうかという、好奇心に満ちたものだ。
だがむろん、そうでないものも、いくつか存在する。
渚砂は、動けなくなった自分を心配そうに見つめている友人たちに気がついた。
エトワール戦のライバルでもある光莉と天音。彼女たちと同じスピカの夜々と蕾。渚砂自身と同じミアトルの千代と深雪。ル・リムの絆奈・檸檬・籠女、そして千華留。

その千華留の心配そうな表情に、渚砂はふと思い出す。
そういえば、私を慰めてくれたときの千華留さんのマフラー、両方の先にぬいぐるみがついてたっけ──
両手に──
はっ、と渚砂は気がついた。
6062/4:2007/01/25(木) 05:40:12 ID:DbUYFIcl
そうだっ!

たちこめていた霧が晴れていく。
自分が何をしたいのか、どうしたいのか。
進むべき道が、光に照らされてはっきり見えたような気がした。

つい今しがたまで石になったかのように固まっていた渚砂の脚が、勢い込んで動く。
身をひるがえし玉青の元へと。
「玉青ちゃん!」
「は、はい」
まるで予想していなかった渚砂の行動。驚いている玉青の右手を、渚砂は左手で握った。
「来て!」
「え? あっ、あ」
玉青の手を握ったまま、渚砂は再び身をひるがえす。
玉青を連れたまま、そのまま今度は、待っている静馬の元へと走りよる。
「静馬様!」
「渚砂……」
胸に飛び込んできた渚砂を、静馬はしっかりと抱きしめた。
一度は離しかけてしまったけれど、やっと捕まえた、愛しい小鳥。もう離さない。思いを込めて、固く固く抱きしめる。
しかし今、静馬の背に回された渚砂の手は、右手一本だけだ。
抱擁を解いて渚砂の顔を間近に見ながら、静馬は当然の疑問を口にしかける。
渚砂の言葉がそれをさえぎった。
「静馬様! 私も、愛してます! でも──」
静馬から身を離すと、渚砂は左手を引き寄せ、その先に視線を向ける。
そこにいるのは、渚砂に手をつながれたままの困惑しきった様子の玉青。
玉青の姿を認めて安心したように息をつき、渚砂は静馬へと顔を向け言葉を続けた。
「玉青ちゃんのことも好きです! 大好き! 大切なんです! 置いて、行ってしまうなんて、できません!」
「渚砂……」
「渚砂ちゃん……」
いったい、この渚砂の言葉をどうすればいいのか。静馬も玉青も、状況を分かりかねた。
しばしの沈黙の後、先に理解したのは静馬だった。
自分を見つめてくる渚砂の真剣な表情で、すべて分かった気がした。
なすべき行動を決めた目の前の渚砂は、静馬の視線にも揺るがない。
我知らず唇がほころんだ。
本当に、愛しい子。
「困った子ね……」
「静馬様──!」
静馬の微笑を認めて、渚砂の表情がぱあっと明るくなる。
「でも……」
「え?」
「私はそれでいいとしても、涼水さんはどうなのかしら?」
それはもちろん渚砂も考えたことだ。
渚砂と静馬の顔が玉青へと向けられる。
玉青もまた、渚砂が言っていることを理解しかけていた。
「涼水さん?」
「はい……」
「どう? 私たちと……いえ、渚砂と一緒に来る?」
「…………」
返事ができない。やはりそうなのだ、一緒に来て欲しいと渚砂は言っている。
しかし玉青は、さきほどまでの渚砂と同じように、どうすればいいのか分からなかった。
予想もしていなかった状況に、まだ混乱している。
そんな玉青の右手がぎゅっと握られた。つないだままの渚砂の手で。
「玉青ちゃん……」
不安そうに玉青を見ている渚砂。
玉青を一緒に連れてきてしまったものの、本当についてきてくれるかどうか自信がない。
6073/4:2007/01/25(木) 05:42:01 ID:DbUYFIcl
「渚砂ちゃん……」
そんな渚砂の表情に気づいて、玉青は思う。
さっき、渚砂の背中を押したのは何故だったか、渚砂に幸せでいて欲しいからだ。自分の感情はどうあれ、渚砂には笑っていて欲しいから、行かせてあげようと決めた。
好きな人と一緒にいさせてあげたいと思った。たとえ自らは身を切られるように辛くとも、そのためならなんでもできる。
しかし、今目の前にいる渚砂はとても不安げな顔をしている。渚砂にこんな顔をさせないことが自分の決心ではなかったのか。
であるならば、玉青のとるべき行動は一つしかなかった。
渚砂に向かい、安心させるように微笑んだ。
「一緒に……行きますわ……渚砂ちゃんが、そう望んでくださるのでしたら……」
「! 玉青ちゃんっ!」
曇っていた表情を、一瞬で明るく変えて、思わず渚砂は玉青に抱きついていた。
「な、渚砂ちゃん……」
戸惑いながらも受け入れる玉青。
本当に嬉しそうな渚砂の様子。ぴったりと重なる身体と身体。渚砂の体温が、冷えかけていた玉青の心に温もりを取り戻してくれる。
「妬けるわね」
言葉ではそう言いながらも、どこか楽しそうな静馬の声。
身を離し、あらためて玉青の手を握り、渚砂は開いている右手で静馬の左手を握った。
「静馬様」
笑顔の渚砂に頷き返して、静馬もまた渚砂の手を握る。
「ええ、行くわよ、渚砂」
「はい!」
元気な返事を確認し、静馬の視線は玉青にも向けられる。
「行くわよ、涼水さ……玉青!」
「は、はい!」
初めて名前を呼ばれて驚きながら答える。
そんな玉青に渚砂はとても嬉しそうに笑う。玉青は、控えめな笑顔とともに、渚砂の手をしっかりと握り返す。

そのまま外へと駆け出す。三人で。
最後に玉青が中をふり返った時、呆れたような困ったような顔をした深雪と、肩を震わせて笑っている千華留の姿が目に入った。



陽射しが暖かい。
どこかのお花畑では花たちが狂い咲いてるのではないかと思われるような、そんな陽気の日だった。
建物から外に出て、まぶしさに目を細め、渚砂はあらためてつないだ両手を握りしめる。
右手の先には大好きな静馬様。
左手の先には大好きな玉青ちゃん。
渚砂はとても幸せだった。
6084/4:2007/01/25(木) 05:43:06 ID:DbUYFIcl
ふと寒気を感じて、静馬は目を覚ました。
毛布がずれて、はだけた肩口が少しばかり肌寒い。
一枚の毛布を下に敷き、もう一枚を身体にかけて横になっていた。
温室の中といっても夜は冷える。しかし、三人で寄り添って眠っていれば、風邪をひく心配はなさそうだ。
ましてや三人とも、素肌と素肌とが触れ合う状態──全裸なのだから、体温がお互いを温めてくれていた。
上体を軽く起こした静馬の目の前で、二人の少女が眠っている。
寄りそいあって眠っている渚砂と玉青の姿にも、不思議と嫉妬心は沸いてこなかった。
むしろ何か、言いがたい暖かいものを感じる。
そういえば、ル・リム生徒会長の源千華留は、慕ってくれる下級生たちをとても優しい目で見ていることがある。もしかしたら、今の自分もああいう目をしているのかもしれない。
苦笑が浮かんでしまう。
およそ自分には似つかわしくないと思って。
触れている渚砂の肌がなんとなくざらついた感じなのは、乾いた汗のせい。
いちご舎に戻ってシャワーでも浴びれば良かったのかもしれないが、三人での激しい行為の後では、とてもそんな気にはなれなかった。
静馬はまだよかったが、初めての経験となる渚砂と玉青は、とても動くどころではなく、そのまま寝入ってしまった。
疲れきって熟睡している渚砂の、安らかな寝息を間近に聞いているうちに、静馬の内にも眠気が戻ってきた。
お休みのキス代わりに、目の前の渚砂の首筋に口づける。
くすぐったそうに首をすくめる渚砂。起きているわけではない。夢でも見ているのだろう。
ふと思いついて、静馬は渚砂の身体越しに身を乗り出して、玉青の額にもそっと唇を触れさせた。
この子は渚砂が選んだ子。
渚砂の行動には驚いたが、これでよかったのかも知れない。自分が卒業した後のことを考えると。
玉青が大切だと叫んだ時の渚砂の顔が思い出される。
自分の意思を、心を、想いを、静馬に伝えようと、分かってもらおうと、真剣で一生懸命に。それは確かに、真っ直ぐ静馬の胸に届いたのだ。
立候補した二組のペアのうち、一方が二人ともいなくなってしまったことで、エトワールはスピカの二人に決まったであろう。
しかし、来年のエトワールは、またミアトルに戻ってくるように思えた。目の前で眠る二人を見ていると、それは確信めいたものに変わっていく。
そんな将来の光景を頭から振り払う。今、渚砂は目の前にいる。とりあえずそれでいい。
素肌同士、触れた渚砂の感触を心地よく思いながら、静馬は穏やかに眠りについた。
609名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 08:49:12 ID:VV/bkqyJ
見てるよー。
610名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 12:45:33 ID:znCymeKI
GJだが3スレに書いて欲しい
611名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 13:43:52 ID:Q75AxXVm

ストロベリー・パニックでエロパロ その3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159534957/
612名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 03:55:00 ID:EZTPen3L
●乱入の真相

静馬が渚砂を連れ出した直後

「静馬様、これからどうするんですか?」
「どうもしないわ、練習終わり、もう戻っていいわよ、渚砂」
「へ?」
「いやそのね、深雪が卒業したら結婚するというのは知っていて?」
「えーと、聞いたことがあるような……」
「それで、式場に乱入してかっさらってやろうと思ってるんだけど、さすがの私もぶっつけ本番では不安じゃない、だから今日、ちょっと予行練習をしてみたの」
「は?」
「おかげで、本番でもやれるという自信がついたわ、つきあってくれてありがとう渚砂、エトワール戦、いい結果だといいわね、それじゃ」
「はいぃぃぃぃぃ!?」
613名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 11:49:09 ID:+m/OD/Fn
埋め
614名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 19:55:21 ID:e4VXqAWp
>>613
埋まんねーってw
615名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 04:46:03 ID:vgXPnqIi
エロパロ板の容量って何kなん?
616名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 16:10:02 ID:exenhf/6

ストロベリー・パニックでエロパロ その3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159534957/

617名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 18:45:36 ID:UDXv1A+6
>>615
500KB
618名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 12:41:26 ID:5LdIFP7J
まだ40KB以上も残ってるのか…
619名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 20:55:48 ID:7hqjCdSC
>>605
         / ̄ ̄ ̄フ\               _       ノ^)
       // ̄フ /   \            .//\     ./ /
      //  ∠/  ___\___  __//   \   / (___
    // ̄ ̄ ̄フ /_ .//_  //_  /      \./ (_(__)
   // ̄フ / ̄////////////         |  (_(__)
 /∠_/./ ./∠///∠///∠//      ∧ ∧ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/       (´ー` ( ( (_(___)
\    \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \  _   /⌒ `´  人___ソ
  \    \ \フ / ̄\ \ .//\  //\ / 人 l  彡ノ     \
   \ _  \//___\/∠_  //   < Y ヽ ヽ (.       \
    //\///_  //_  ///     人├'"    ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   //  //.////////∠/      ヽ-i ヽ__  ヽ
 /∠_//./∠///∠// .\\       `リノ ヽ |\  ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\      c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ



620名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 09:31:08 ID:NII853/c

ストロベリー・パニックでエロパロ その3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159534957/
621名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 00:48:04 ID:YM10z1be
なんとなく保守
622落とします:2007/02/26(月) 11:21:17 ID:oM59T1w4
_ -―- _
::::::::::::::::::::::::::          桃実、どうして温暖化の喩えがネタにされるんだろう・・・?
:::::::::::::::::ト、、::::::\           -   ̄ ̄  -
::::::::::::::::::i. i|\::::::ヽ        /           ` 、
:::::::::::::::::::',. i| \::::ヘ     /           \:.  \
::::::::::::::::::::ヘ-‐ 二ヽ:ド、_ _ ./              \:.:. \     それだけみんなが要に注目しているってコトよ・・・
::::::::::::::::::::::::vべふ i|   i/:.          \\:.   ヽ:.:. ヽ    ,.   ̄ -
::::::::::::::::::::::::ヘ    i!   t:.:.  /        .:.ヽ:.\_,.  ヘヽ:. ヽ  /       ヽ
:::::::::::::::::::::::::::\       ハ:.:. .i     ト、:.:. .:.:.:.',./|\  ヘi}:.:.:. ヘ i         y´ \
\:::::::::::::::::::::::::、\      ヽ:|:.:.:.   :i:. ト、 i:.:.:.∧i| i! ,ィ、ト:.:ヽ:.:  ∨         /
::::::i\::::::::::::::::\、`\     ノ:i:.:.:. i  i:.ト、i. i:|i:.:.:.:.| ィク i:ト、:.ヽ、__/     \   ./
::::::ヘて\::::::::::::::\、`\  /:.:.:i:.:.:.:.i  ト、:| X i| i/  ´   i| ヽ:.',        \ /
::::::::::`ー-へ::::::::::::/´r\く i:_ -、:.:.i | ∨.   ,ィ       ハ:|   i      /
―- _::::::::::::\/   l \\  ヽ\i: ト i|_ zク   ` _´ -- '-―<  ̄ ̄ ̄ ヽ /
 ‐- _ - _/     l  \\_,.>‐-  >-   ̄ -  ´  ̄  ―-` _   ノ
     _  ̄ ――=-== ̄-―ニ > ´   /,.ィ´ ,ィ       _ >´
        \ `ー _  ̄ ― _       /,// //,.ィ´ ,. -  ̄ /
          \              //.ノ ! ノ /.ノ //    /
            \          /  " i.ノ |.ノ i./    /



623名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 11:27:29 ID:oM59T1w4

          , - −  ̄ ` ‐- 、  _, -―----、
        /         , -`         `ヽ ,-、
      /´         / /       、   `ヽヽ-、
       /         / /    ヽ    \    ヽ, ト、
      ,'          / / / /   ヽ \    ヽ    ヽ ゝ
      i         / / / /i     l   ヽ   ヽ   /、{  私たち・・・ここでなら幸せに結ばれますのね・・・
    l  /      . l /   i ,'     i l l   ヽ  |   /i|',ヽ
    |  .l        .: | l   !lハi  / /l ! l     l  //l i ヽ
    l  :l        i:.: l l   l| l|  /l/ l/ヽ ハ l  │ / /! l  ヽ
    l  :l   | :. .|.:. !l!  ll トt-.l l/ /、_{ .l l |   l_  /l|  |  }
    | .:|   ! ..:l.:.:/ レ:ゝ、.!レ ヽ/ソ   リ-|/   トヽ イ l|   l │    うん・・・幸せだね玉青ちゃん・・・
    l ! :l  :.:l  .:|:./ .l:.:.:.l:.rヾ=リ   ニ_ li /  l/イ l│  _ヽ!
    レ :!  .:.:/ .:.l/  .:l.:.:.:.リ:.:.{ ,       ,'イ   l / / l_,i´
     / /:.:.l  :.:/  .:.:!.:.: .:.:.:.ヽ -    /,r  ヽL    l
    / , '.:. .:.:l  ./  .:.:.〃 .:../:/:} _ヽ_ _ , イ´ |  l|  ゝ、│
   ,_i /   .:.| /  .:.::/ .:.:.:.//l:/´ / `ヾ   l  ll /ハ ヽ、
. / l/ .:.  .:.:.l /  .:.:./ .:.:.::/ソ-j、_ / l  _ゝ`ヽ l| //   イヾ‐-、
.! ,- i .:.i:  .:.:.:イ  .:.:./ .:.:/-/ニ- `ヽ、!_-´ |`:/| l|ニソ  /´ ´    ヽ
.`ヽソ .:.l:  .:.:.:l  .:.:/ .:.:/‐/      ヽ l   l.:.{ヾ /!  /        l

624先は長いな・・・:2007/02/26(月) 11:29:15 ID:oM59T1w4
                      ,,ィ" ̄ ̄ ̄`ー、__
                    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
.                   /:::::::::::::::::::::ィ:::::::::::::::::::::::::::\
                   /:::;::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::∧
.                _,/:::/::::::::::::/::::::;::::::::::::;::::::::::::::::::::::::Y
.               //川::::::::::::::イ::::イ:イィ:::ィ:i::::::;:::::::::::::::::::i
              //ィノ:r-|::::i:::::::/i:::/|/iリ:/i::::|:::::i::::::::::::::::::::|
            _,,.._ィ/_彡 {.t|:::::i::i::/_|:i |i i |i .|i::ハ:::|:::::::::::::::::::::|
       _/ ̄  t父"`ラト'|:::::i:ト、i i|ー--‐ i.|i .|:イ::::::::::::::::::::i
       ィ<`ーミェィイノ `、ノ |::::::i|:|ヒ.`.テミ    ゝ、i_i::::::::::::::::∨
      >ー 、 `    \  |::::::::| |`<   .,ィ三=、_i:::::::::::::::∨
   ,.ィ"    ` 、     \ |:::::::i| |    /  辷ソYi::::::::::::::::く
  /        .ゝ,      `|::::::リ |  _ _    //:::::>―--、
         ィ"く` Y , 、   |i:::::|i\  _,,../::::i:::Y      .ヽ
       / }  `f彡' `>ー==ー ミ_"ィ" |ハ_,,.ィ‐ー" ̄ ̄`' \
      ー-=、_  f",.ィ"   ミー=-zz`ー" ̄            .ヽ、
           `ー"    ,ィ ∨こニ/ァ_                 }
     ____,.==、._,,.ィ<ィ"      ̄ `=ー――--======-ー"

私と蕾のラブラブセクロスきぼんぬ
625名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 11:31:16 ID:oM59T1w4
          _ - ――- _   - ´ ̄ヽ´ ̄ ` - _ _ -  ⌒ -、
       ,.-.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>´      ヽ      \      `
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./イ.        ヘ       ハ
.    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///          ',_ -    /ソ i
    /:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.i// ./   /          / /  ,'    たまには後ろからというのもいいわね
   /:.:.:ハ:.:|:.:.:i:.i:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.i !i  / /| i      ',- ´  ./
   i:.:.:.{ i:ハ:.ハ:|:.:.:.:.:./| }/i:.:|ハi  /_/ iハ     i i    /  ,'
   i:.:.:.i _|-i|´i |:.:.:f'i i! !{ !:.:.|:i i /ミ`メ、|     |: |:   /.  /   ., '
   |:.:.:.ハ 'T!7 |:.:〈〈| | ',! i /!:.:メ かヽi /   /i i  イ  /   /
   i:.:.:.i:.:}  ´:.:.:|!:.:.} '   .|!.{く   ´  iイ/  イ/|i)  / /    イ
   ';.:.:.:.く    i|:.:.:{     i:.ヽ. _  /イ   /i/-!  / ./   .,'
    i:.:.:.:.:.`、ァ  |l:.:.:i    /:.:.:}    /  / / _ニy  i    { ',    もう・・・ばか
    ';.:.:.:.:.:.:ハ  |:.:.:,ゝ 、 /:.:_`ー イ...´ ̄::::`..、 {  ',    ',
    i:i:.:.:.:.:i:.:` ´|:.:/  ∨/:::::::ヽ/:::::::::::::::::::::::\',
     ゞ;.:.:.:i:.://   /:::::::::::::::/_::::::::::::::::::::::::::::::::ヘゝ _ ` 、 - _
     _iヘ//_ i´!'  /::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ:::::::::`-、、
  ,.- ニ二ヾ`く:.´/:|/:∨::::::::::::i::_::-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉::::::::::::ヘ\ 、
 / -===テ/::::::::::/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::/:::::::::::::::::::', ヽ
626まだ5kbしか稼げてない・・・:2007/02/26(月) 11:35:07 ID:oM59T1w4
.                   /     |
                  ,.イ /:    i
.               / / i /!:   i: /,. -‐  ̄ ̄ ` ‐ 、
               i / -|:Z_|   /./´           ヽ、
       ,      i:   i/ r‐=ォ、ソ: /!/  /           ヘ,
 ',     i      |:  |' .! // /i/ /  / /    ,      i    ヘ
  、    i:     ハ:  i   i7 /  /  /: /:   /  /  i: /     ',
\ ヽ  i、 i:     i ', |    (  ./  i: /  / /,ィ ,イ: /|: ハ i:    i
 ` ,人  ',.、i !    |   i.     >/   {: i  { i/'i//./.i./ .i,.イ: , i !
 /. \\ 、 '、i、   i   'i  `,ー' ./   .Vi⌒Y!i.  ̄`'ヘ. i/ .ィナメ/: /i:/
´:\.  \`  'ヽ  ト 、   /   {     ゞ、' ';! ==ミ   /::ハ/イィ/i/
:::::::::',   ` 、ハ\: !  ` ー´    ',     \        ヒノ/イ/./
:::::::::::i     r7!、` !` ー 、     ヽ,. -―-、 ヽ   、 _´ ノ  i
::::::';:::|.    /:.:.〉ヘ、::::::::::::'、    /::::::::::::::::::ヘ, iゝ、 _ ,. ィ /´ ,.ノ
:::::::::;:|    /:.:./ `´/:::::::::::::::,   /:::::::::::::::::::::::::i,く`,7ォ、.fY,..-く
:::::::::::!、.   i:.:./  く::::::::::;::::::::i   i:::::::::::::::::::::::::::ヘ,メ,|:.:! . レ'´_i::::',
::::::::::::V/  .|i:.:!|  ,,、\:/::::::::::i  /::::::::::::::::::::::::::::::ヘノ!:.:|./  ニi::ヘ,
:::::::::::::ヘ,   |i:.:!|  \>,>::::::::へ,i:::::::::::::::::::::::::::::::/)!:.:/   rソ::::::\
::::::::::::::::ヘ, |i:.:.:i|  /::::/::::::::::::::\:;;::-―=-、ハ ハ|r/   ノ´:::::::;ィ:::::}
::::::::::::::::::::i .|i:.:.:.i|ィ、/::::::/:::::::::::::::/::::i i::::::::::::::::::i::::i:/ヽ ,.イi::::::/:::::i´


喧嘩コンビの腐れ縁萌え


                           /\ヾv/./
                           /  \v/
                          /.    '/
                          \.  '/
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       \'/
<  バカはそっちでしょ!!
  \_____________
                         \从/ ガッ
         ‐ ‐ ‐ ― ――==三三Σ  >
                ヽ        ,.ィ'r'"'`リハ:.ヽ
               え,い      ,イィf /⌒i イり:.
                `、ヽ      从 t _,ノ ノ:.:.:.
                 ヽ.\ r‐-⌒>,`==,くノノリ
         / ̄ ̄ ̄\  ヽ,二)) /,.イ7Z/7ー-
        /.        \    Y  `-―´/
       /           \  ゝ.,, 、  ( ,.
627名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 11:41:34 ID:oM59T1w4
     劇 的 !

            ビフォー



     /.:.: ,. -‐´ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ./ ̄ ` ヽ.,   \
.    / .:/    _./:.:.:.:.:.:,;,;,:.:.:.:ゝ、.,_  ヽ―- 、ヽ
   /,.-{   ( ´ / ̄ ̄ ;.:.:;  ̄ ̄`、 )  ,.}    `
.  /   ゝ  ヽ、     ';'    ,. -´ ,.ノ:.
. /  :.:.:.  `ー‐-`=-     -=´- ‐ ´  :.:.:.:.:.
/.:.:.:.:.:       | :.ト、 :;   ;:  ,イ |     :.:.:.:.:.:.
:.:.:.:        ', :.`.!, ';   ;' ,i´ /      :.:.:.:.:.
:.:.        .:.:ヽ  .;    ;'. ./        :.:.:.
       .:.:.:.:  \;     .:./
    .:.:.:.:.:.:.;   /`i    ; :.i      :.
、 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, .:.:/  〉,   ,: 〈       ';.:.:.
 \:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:./   ( `   ´.:ノ.:.       :.:.:.:.:.
   ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ノ    `r.ァ-ォ-ヘ;.:.:.       :.:.,. - ´
    `ー―´     /::!  |:::::| `ヽ;.:.:.:.     /
             {::::〉 .}::::i   `ー- 、 _./
             ` ´  i:::::i



            アフター


    /i./  、,.. -‐  `´   ‐-、__ _ i
   ./ i ! /             ` 、_ ` |
.   i .| !´              , .. ,  `、|
   |/|.!               '   `,  ',|
   !i |!              !   ,!   !
   |. |!               ` ー ´   |
   |. |!                    .!
.    | .|!    \、       , ノ     |
.   | ,|!zィ===ミ≧z ,.ィ , zィ´,.ィ===、_|
    !、|!'く  i´r心`ヤ. ´ `ー彡孑r心 `/ ./
.    ! |!、.`,,弋zソ `     ´ 弋zソ   ./
.    | |! ',  `ー '`      ´ ー '`  ./
    !.|!i. ',       ,         /!
.    |.|! /ゝ      i       //



さあ!!貴女もアストラエアの丘へ来たれ!!!
新しい自分に出会えるぞ!!
   /:.:.:.:.:./                ,i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.kヘ:.:.:.:.:.:.:
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   i        /:::::::::::::::::::::::≠三二≦、i ̄ヾi:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:i::>  大トリ部部長の私がラストゲット!
   ',      /:::::::::二三ニ Z≠´/:::::r ヾ   ヾ、:.:.:.:.:.:/:.:.:/イ
    v‐ 、_,.ノ:::::::::::::::\   7/イ/ハ::::::r:`:::'|   ';ヘ,_/:.:/´_/
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629名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 11:48:28 ID:oM59T1w4
       /,. /    ./            ヽ',
     /´/ ,. -',."       /,         ヽ
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   ,. ´  /,. /  /  /  ,.//   / , .i ' i   ', ',
 _, ´- ´.//,/  / i  / ,イ///  ,.イ ,イ ハ '|    i .i
    //- /  / イ  i//!-i/__/ / / i /ハ i   , ! |
  //  i ,.イ / i/ i/! i斗=ミシ/ iZ二V  ./ i i
 //   /イ// /ハ i ハヘi く fュ;;:}`   ´fュ;;:}'  ./ //
        / /' ハ´ '、ヘ. `ー '    `-/  / /ハ
       // // / /`ゝ.    i  / /',.イ.!
         /.´⌒` く,/ノ i\   ` ´イ / i/ .リ   だが断る!
        /::::::::::::::::::::\  ∨ `, 、 _ イ./   !
      ,.f:::::::::::::::::::::::::::::::::\.,,.ノ ̄ `i-!/i
     /´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>、ヽ  ト、:i|.ト、
     {:::::::::,.ヘ::::::::::::::::::::::::::く ,.ヘ   ',:i:〈,  `ー、__
     \/,.ヘ,.\:;;: -ニ'i:::::::::\´ _,,.. i:|:.:ヘ `,.く::::::::::::ヽ
     r‐´ ,. -―-、 ' く_| i:::::::::::::::`, く::i |:|:.:.:ヘ ヾ〉>:::::::::::',
     i`/     ` 、  `フ:::::::::::ヘ ';:i |:|:.:.:.:ヘ、マ〈::::::::::::::::、
    /´  ノ    ,. `ーyrv ri:::::::::ヘ';:!|:|:.:.:.:.:ヘ',ヤi:::::::::::::::::\
   /  ,. ´  -‐ "  ./ i {. ' !:::::::::::ヘ.|:|:.:.:.:.:.:.ヘ';i|::::::::::::::::::::::〉
  く _ ,. イ  /´} /`i .|.  !  i:::::::::::::::'::',:.:.:.:.:.:.:ヘ'i::::::::::::::::;:イ
630援護?:2007/02/26(月) 18:43:35 ID:v4lbXDFl

., 、
.i ヽ、
. ヽ  \                 _
  `-、 ` ー 、          _/ .}
    `フ!i、  `ー、___  , - ´  /                /:::: ̄:`ー、
    ,|  ト‐-    `´   ,/´              ィソ、,--、::::::::::::::\
   / |  }―‐ソ     /、             { 中 /:::::::::::::::::::::i
   l ヽ、 `ー―、    /   `ー、           ト、/iヽ/::iリレr,:::::::::::::}
  .r´^ 、__^`ニ=^´ --' ´      `ー 、       ト、/!_,ゝ!fァr f /リ::::::!
  l /^ー-ニ´ _, -┴ 、           `ー、_ _   |::::::::::::リ   "ッ!:::ル
 i /      ̄      `ー- 、        `ニiソr、_l:::::::::::,:i、 r-,´ /イ´   あなたを、犯人です!!
. l/               `ー-、_,     ! l  `^ト、/!:lミ┬イ l::|
                      `ー、_  l |   ト‐l:::|ソヒrル、|::|
                         ヽ` //    ト}|:::ト、l:.}リトl:::ト、
                         `ソ /     ト{ |::::|,ゝ、ソヽ:| !、
                          `フ^テ- /ソ |:::::l ヾソ ヾi `!
                          /:::/:トW/ |:::::l   i   }i ,/ \
                          /::::i:::::!     l:::::l  l  /::lヽ、_ ヽ
                          /:::::l:::::::l     |:::::| イ  l::::l  /  〉
                         /::::::l::::::::::l    l:::l/l  〈::::| / /
                          /::::::::l::::::::::〈、   l:::i l  ヽ:::l/ /
                           i::::::::::|:::::::::::>ヽ   l:l    〉l/
                        |::::::::::|::::::〈´    〉l    i.}l、,
                          l:::::::::::l:::::::ト、     !/    ヽ!ツ
631名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 22:22:42 ID:70IYW/Mv
          _ - ――- _   - ´ ̄ヽ´ ̄ ` - _ _ -  ⌒ -、
       ,.-.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>´      ヽ      \      `
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./イ.        ヘ       ハ
.    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///          ',_ -    /ソ i
    /:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.i// ./   /          / /  ,'    
   /:.:.:ハ:.:|:.:.:i:.i:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.i !i  / /| i      ',- ´  ./
   i:.:.:.{ i:ハ:.ハ:|:.:.:.:.:./| }/i:.:|ハi  /_/ iハ     i i    /  ,'
   i:.:.:.i _|-i|´i |:.:.:f'i i! !{ !:.:.|:i i /ミ`メ、|     |: |:   /.  /   ., '
   |:.:.:.ハ 'T!7 |:.:〈〈| | ',! i /!:.:メ かヽi /   /i i  イ  /   /
   i:.:.:.i:.:}  ´:.:.:|!:.:.} '   .|!.{く   ´  iイ/  イ/|i)  / /    イ
   ';.:.:.:.く    i|:.:.:{     i:.ヽ. _  /イ   /i/-!  / ./   .,'
    i:.:.:.:.:.`、ァ  |l:.:.:i    /:.:.:}    /  / / _ニy  i    { ',    
    ';.:.:.:.:.:.:ハ  |:.:.:,ゝ 、 /:.:_`ー イ...´ ̄::::`..、 {  ',    ',
    i:i:.:.:.:.:i:.:` ´|:.:/  ∨/:::::::ヽ/:::::::::::::::::::::::\',
     ゞ;.:.:.:i:.://   /:::::::::::::::/_::::::::::::::::::::::::::::::::ヘゝ _ ` 、 - _
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  ,.- ニ二ヾ`く:.´/:|/:∨::::::::::::i::_::-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉::::::::::::ヘ\ 、
 / -===テ/::::::::::/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::/:::::::::::::::::::', ヽ


からかいで抱きついたけど深雪の反応があんまりにも初々しくて
発情しちゃった静馬が女の子同士の触りっこに見せかけてエロスタート
(エロワールは見せかけなんかしないでストレートにいくんだろうが)
くすぐりみたいに触られてるけど時々際どい所に触れる静馬の指にドキドキな深雪
当然計算ずくなエロワール
「こういう所も苦手なのかしら?」
と耳に息を吹きかけられて思わず艶がかった悲鳴を上げちゃう深雪
調子に乗って舐めてみたりするエロワール
段々深雪の息が上がってきて静馬の手が胸元に添えられて片方の指がネクタイにかかって
「いい加減にしなさい静馬!」
と我に返った深雪が怒って枕を投げつける、と
632名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 18:32:13 ID:DbSlGQei


       /,. /    ./            ヽ',
     /´/ ,. -',."       /,         ヽ
      /ー=-‐,´/      //  .i     ヽ
   ,. ´  /,. /  /  /  ,.//   / , .i ' i   ', ',
 _, ´- ´.//,/  / i  / ,イ///  ,.イ ,イ ハ '|    i .i
    //- /  / イ  i//!-i/__/ / / i /ハ i   , ! |
  //  i ,.イ / i/ i/! i斗=ミシ/ iZ二V  ./ i i
 //   /イ// /ハ i ハヘi く fュ;;:}`   ´fュ;;:}'  ./ //
        / /' ハ´ '、ヘ. `ー '    `-/  / /ハ
       // // / /`ゝ.    i  / /',.イ.!
         /.´⌒` く,/ノ i\   ` ´イ / i/ .リ   だが断る!
        /::::::::::::::::::::\  ∨ `, 、 _ イ./   !
      ,.f:::::::::::::::::::::::::::::::::\.,,.ノ ̄ `i-!/i
     /´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>、ヽ  ト、:i|.ト、
     {:::::::::,.ヘ::::::::::::::::::::::::::く ,.ヘ   ',:i:〈,  `ー、__
     \/,.ヘ,.\:;;: -ニ'i:::::::::\´ _,,.. i:|:.:ヘ `,.く::::::::::::ヽ
     r‐´ ,. -―-、 ' く_| i:::::::::::::::`, く::i |:|:.:.:ヘ ヾ〉>:::::::::::',
     i`/     ` 、  `フ:::::::::::ヘ ';:i |:|:.:.:.:ヘ、マ〈::::::::::::::::、
    /´  ノ    ,. `ーyrv ri:::::::::ヘ';:!|:|:.:.:.:.:ヘ',ヤi:::::::::::::::::\
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  く _ ,. イ  /´} /`i .|.  !  i:::::::::::::::'::',:.:.:.:.:.:.:ヘ'i::::::::::::::::;:イ



633名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 23:19:42 ID:uMXHCkL1
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   i        /:::::::::::::::::::::::≠三二≦、i ̄ヾi:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:i::>  そう言わないで、ね!
   ',      /:::::::::二三ニ Z≠´/:::::r ヾ   ヾ、:.:.:.:.:.:/:.:.:/イ
    v‐ 、_,.ノ:::::::::::::::\   7/イ/ハ::::::r:`:::'|   ';ヘ,_/:.:/´_/
    {:.:.:.:ヽ::::::\::::::::::::::\ /  イハ  ゞ、:_:メ    .i::/ イ// /::::
    ';.:.:.:.:.:ヽ:::::::::\:::::::::::::\      ‐ ´     |:! ///::::::::::
     ';.:.:.:.:.:.:ヽ:::::::\>kー:::_`...、_        i! .//´:::::::::::::::
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  `ー __:ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ヽl::l\::::::::::::::://   ';.:.:.:.:.:/
     人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.イ  | \、二ニ´:/ハ    ゝ-´

634名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 09:04:13 ID:e4118SZb
出たな影の支配者千華留
635名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 15:01:12 ID:QjQAI4ow
  ソ /    :.l l   :| :| |  |:. |   コ}:::::::/_/.  │
  / / /  :.:.:| |  :./|:/ }:. |:. f \ _ノ7::::/__フ   |
  | /  |  i:.:.:| |  :./ jル ー7ニ}コー|  メ―ゞフf=、   |
  レ|  | | | {幵__/   xテ≠オヾ}彳  〉ノ{.   ヽ.  |
   jl  LレL_l,r-ァ     イちr,} 弋ヽ-‐イfヽ   }  |
   `>ソ ヽイi弋}      辷ソ //  :.:.L|:.:トー´  l
    /  |/ } ゞン        //  :.:.ヒ|.: ヽ、  /      お、お部屋をお連れしますっ!!
   ヽ、_}  :.`   ' _ _     ,'  :.:.:イ!:.:. {  /
.     |  :.:iヽ、         /  :.:./::|::./:. | /
     /l  :.:.| .|.:.:....、     _ /i  :.:/:::.|:/:.:/l/
    / |  .:.l | .:.:.:./` ァゞ /. |  :./ /リ/:.::/リ
    l | :.:.| | .:.:_リ-‐´f7V´7 j :/ /ヽ  ̄ ソ、_ , -‐
    | |:.:.:.:.| レ ´_ _ノ/|  iハ l/―‐┴ニム
    i  h:.:.リ´ ̄>:::::::::::_:}フr-‐、:::::::::::::::::::::/
      レ!/ ,..::´:::::::::::::く::::l:ト、::::::ヽ:::::::::::::::/    、
     /   \:::::::::::::::::::/ノ|:::ヽ::::::::::\::イ      ヽ
636名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 20:33:26 ID:r6mB8f5B
       /,. /    ./            ヽ',
     /´/ ,. -',."       /,         ヽ
      /ー=-‐,´/      //  .i     ヽ
   ,. ´  /,. /  /  /  ,.//   / , .i ' i   ', ',
 _, ´- ´.//,/  / i  / ,イ///  ,.イ ,イ ハ '|    i .i
    //- /  / イ  i//!-i/__/ / / i /ハ i   , ! |
  //  i ,.イ / i/ i/! i斗=ミシ/ iZ二V  ./ i i
 //   /イ// /ハ i ハヘi く fュ;;:}`   ´fュ;;:}'  ./ //
        / /' ハ´ '、ヘ. `ー '    `-/  / /ハ
       // // / /`ゝ.    i  / /',.イ.!
         /.´⌒` く,/ノ i\   ` ´イ / i/ .リ   だが断る!
        /::::::::::::::::::::\  ∨ `, 、 _ イ./   !
      ,.f:::::::::::::::::::::::::::::::::\.,,.ノ ̄ `i-!/i
     /´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>、ヽ  ト、:i|.ト、
     {:::::::::,.ヘ::::::::::::::::::::::::::く ,.ヘ   ',:i:〈,  `ー、__
     \/,.ヘ,.\:;;: -ニ'i:::::::::\´ _,,.. i:|:.:ヘ `,.く::::::::::::ヽ
     r‐´ ,. -―-、 ' く_| i:::::::::::::::`, く::i |:|:.:.:ヘ ヾ〉>:::::::::::',
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    /´  ノ    ,. `ーyrv ri:::::::::ヘ';:!|:|:.:.:.:.:ヘ',ヤi:::::::::::::::::\
   /  ,. ´  -‐ "  ./ i {. ' !:::::::::::ヘ.|:|:.:.:.:.:.:.ヘ';i|::::::::::::::::::::::〉
  く _ ,. イ  /´} /`i .|.  !  i:::::::::::::::'::',:.:.:.:.:.:.:ヘ'i::::::::::::::::;:イ



637名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 09:03:05 ID:RvjLUPEU
あと14KB
638名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 18:19:28 ID:lTs1jh97

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.i ヽ、
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  `-、 ` ー 、          _/ .}
    `フ!i、  `ー、___  , - ´  /                /:::: ̄:`ー、
    ,|  ト‐-    `´   ,/´              ィソ、,--、::::::::::::::\
   / |  }―‐ソ     /、             { 中 /:::::::::::::::::::::i
   l ヽ、 `ー―、    /   `ー、           ト、/iヽ/::iリレr,:::::::::::::}
  .r´^ 、__^`ニ=^´ --' ´      `ー 、       ト、/!_,ゝ!fァr f /リ::::::!
  l /^ー-ニ´ _, -┴ 、           `ー、_ _   |::::::::::::リ   "ッ!:::ル
 i /      ̄      `ー- 、        `ニiソr、_l:::::::::::,:i、 r-,´ /イ´   次のスレが立っています。
. l/               `ー-、_,     ! l  `^ト、/!:lミ┬イ l::|
                      `ー、_  l |   ト‐l:::|ソヒrル、|::|
                         ヽ` //    ト}|:::ト、l:.}リトl:::ト、
                         `ソ /     ト{ |::::|,ゝ、ソヽ:| !、
                          `フ^テ- /ソ |:::::l ヾソ ヾi `!
                          /:::/:トW/ |:::::l   i   }i ,/ \
                          /::::i:::::!     l:::::l  l  /::lヽ、_ ヽ
                          /:::::l:::::::l     |:::::| イ  l::::l  /  〉
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                          l:::::::::::l:::::::ト、     !/    ヽ!ツ


 ストロベリー・パニックでエロパロ その3
  http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159534957/
639名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 11:36:12 ID:Nj3VqMVm
残り容量は、あと12KBです。
640名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 21:34:49 ID:nypSQ3uq
                      ,,一=-,,  _,,,-一<
                     ,イ"     ,,y"     ヽ
                  _,,心く-=="'''一女_,,--=こ-   i.
                /  ,    '"⌒`ヽ  \ _,,::ン⌒い
               /  , /        ヽ ノゝ /   { \
 ,-一='''" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`''''f'  / /    i      i ノ} }/    ヽ ヽ
              /  ./ ,ソ    ! i     ヽ"! i      i  }
、   \     _,,..ーフ  / /| i  / ト |  i  . v /      | ノ
..ヽ    `ょ一''"   ィ'  i ィハ ソ ノノ | リ i |  i | ノI      | ノ
  、     \    i !  ||`メ、ソル / ル レ i  i 杉|      i /
  ヽ      ヽ   |i   !|弋tッiハ/ ー-ミ_!_ ノ  ノ|! ,|      |./
   \     \  i|ト  .!i `ハ" 弋tェァメソ  レ|i /|      ! ト,
    ヽ      \ソ|iゝ i リi ノ      フノ  /f 乍 |      | /i こちらへいらっしゃい、渚砂
     \      ゝt! い ゝ`     イ/  /彡y/ |     |V i
      ゝ      ヾ,| i  |ヽ`フ   / / i/  !/ |     |ヽ  ヽ
       \      | | i ! ゝーイ.イi  / ト、| i  !     | ヽ ヽ
         \     i | | ! ヾミー" | i i i  Yレ'1     ド  \ 、
          \  、 !|i | <~::/ /|| | ! / !::{ '      |ヾ   ヾ
            \ ヽゝi |イ::/ /ノ i| レ´ /::::)  ,     | \   \
             ヽ /:::ゝ!:/  /  フi |  /::(::i  /     i   \   \
             /::ソ:::::/)) / /,ィ|| /::::ノ::! {     !}    }    ヽ
           /:::::(:::::::::/" ,,..i/" ノリ/:て::::ゝ i    / |    |     }
         r"::::::::::::づ:::/  ('ジ   ./::ジ:::::::::::i !   / i    !    ノ
         {::::::::::::::(:::::::{  /  ,,イ:::ゾ::::::::::::::::::V  /  /   ノ   /
         1:::::::::::::乙::::!  {,イ";;;;ゾ::::::::::::::::::::::::::}  /  /      /
         ゞ::::::::::::::::)::::{ /:イ~::::::::::::::::::::::::::::::::::{ /  /     /
          ヾ:::::::::::::べV:ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y  i /    //
            `ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  / /    //
             i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  i /    //
641名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 16:40:41 ID:2u+8dRjs
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642名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 21:57:59 ID:IvpiI3JQ
      ,. -‐…―- 、 __     _ _ ,. ―‐- ..,,_
.    ,. '´,.     ,.ィニく ハ,. '"´   /        `丶、
  / /      '、ー'ノ/      /         _ \ \
 / /          ̄/ ` ー--  /         \ヽ、ヽ`ヽ
  /           l  l \     '           、    ', ',ヽl
. /   '         !   |       l  ,'l     | \   ! l l
,'   !       l  l      | , :!      |\ノ l、. | l
l /l   .       '、 ',    ...:| |.:| l    l l/jKl l N
|/  l   :   .    ヽ '、    ..:.:| |.:| |l   | |x仆{ い!
|   .| { : . : .   . ',\\ . . .:.:| |.:| |j   | |``'┴ ヽ、
  | |', .:. :.:.   :. :ヽ `¨`.:.:.:.:.',. l.:| 「|  ヽゝ:::::::::: _,!
  | |ハ .:.:..:.:.:. .:.:. .:.:.\.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:.',. | l  l l |     `; すぐにいきます…(;´Д`)ハァハァ
  | l ヽ.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.` ー=.._.:.:.:.:.ゞ`>、j N      ,!
.   ', :!  \\ .:.:.:.:.:.}.:.!.:.:.,.:./   `フイ`  ヾ ,.-‐ァ''´
.   ヾ、   ヽ}ヽ.:.:!.:.|.:.|.:./l/     |      lヽN
         ! ',.:!.:ハ人{ ′    r‐┴‐- ..__ |
             !j/        ,ノ         `ヽ
                 / _ _        \_,
                / ̄_ _ `ー‐--ァ‐…┴く{
                    //´     ``ー<.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                |' / j     \      `ヽ、_.:.:.:.:.:.',
643名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 05:47:24 ID:8xPPIsnT
   /:./ /: : /: i: : :./ i.ハ: : : : :イ:ハ: : : : : : : : : i: :
   /:/ i: i: :|: :i:、:./ |.i. |: : : :.イ:i .|: ; : : : : : : :.|: :
.  i:/  |: |: :|: :|: メ、 || ヤ: :./i:/ .|:/|: :.i: : : : :.i: :
  i/  i: :|: :i: レイ=ミ、i 、ヾ/〃 . i/_i:_;i;.: : : :./: :
  リ   i: |∨i:ヤ{_ノ::::}`  `ーz-=≦、イ:i: : : : /: : :
    r-,`i |`.ゝ弋zソ    {_ノ:::::}`i,レ:/: /: : : :   渚砂ちゃん、それは孔明の罠ですわ!
.   /  トく|: j///"     弋zソ .ノy': : :/i }:/
  /. ー".`tイ: {   `    `777 /: : :/ノイ i
  i  ー‐fi.|: :ゝ、  {>ー、 r-v-く: : : :/'" i i
.  i   ー{ ||: : : .|ヽ、`、 ノ ト {__,, ,\:/" ̄ ̄`ヽ
  ∧ ー'レ'|: : : :.|. /`iー-―.`{__, ,  |
.   }  i .|: : : :.|./ /ーァ‐/:{_ ,   .|
.   /   |.|: : : :.レ / ゚ / ./: :.( ィ  |
  /   .||: : : : | ./。 ./ ./: : : :`i"  ヘ
644名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 18:14:12 ID:DofMKeJn
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645名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 22:42:12 ID:9BRzHekm
    j  、´   /|  .:/l| :i|.:l.:.: .|/  /
       ゝ、.   l .:/リ / l|l:.:.:.:l/゜.: |
      |:.:ヽ  l :/     |l .:.。.|.:.:.。.ハ 例え罠でもいい……(*´Д`)ハァハァ
       l゜`ーソ.ハ.:ヽ   l:.イ:.:| .:.l !|
       l.:.。| |:l |.:.:|   l/ l.:.:l :.:l 〈
       l.i:.:.|  リ ',:.:}  / ヽ.:l.:.:.l : i
        !',/  ,__ソ /  ,- ヽ!:.:.l: : |
        j   /ヽ  -‐ /   ヽ、l:. :│
          li     i     `!:. :.|
          ヒ    l      l:. :.|
   _,---、, -ニソ    . V      |゜|l
   / /=ニ/´      .゜i|       lハ|
 / 〈ニフ,´       .:.:.: |       /! リ
. ,'  V´l.     .:.:.:.:.:.:. l      /リ
. !    /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|      /l
│  /ヾ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l     /l
│  イ  ヽ、_:.:.:.:./.:.:.l      /l
.ヽ  ヽ   l:.:.` ̄。.:.:.:l      l l
 \  \ l: ゜.:.:.:.:.:.:.:.:!    l l
   ヽ   `ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:/     l l
    \   `ヽ、: : /    /l
      ヽ      `ヽ、   / l
       \       ヽ  /│
646名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:16:19 ID:ddnncH4X
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647名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 00:35:34 ID:GlblVcxl
   、v ´/´<                        r-、      .ミY^ミ'ト、
  ーヘゞ、、,, 、ヽ、 ̄ーニ                    `<`ー-.z ´:::::Y:ヽク
  イ::/`不ヾ :.:.`\  \、   _ ===、            _ >´::::::_;::イ::::i
  ハ:.:.rj:.:|:ト`:.:.:.:.:.:.:. `ヾ  `<=-=  .ノノ   / ̄二:.:. ̄`:.ヽ::::::::/rェく;/
    i:.:.:.:.`|Yヾ:.:.:.:.:.:.:.  .:.:`ハ-ニく_,/ ´  / - ´   >´:.:.:.:.:.〉/
    'r==k==ァ--―:==―  ̄ ヾ\_ - ´    ,.<,.-――― ´
    ,ハ_'`,イ,/ ゞ:.:.:.:.:.:.〉:..:.    /`T:ォ、_:}ー--/:/
   /  ,/  .r⌒`ー--、:.-:.: .:. /  |:::|   i // `ヽ
   `ー´   .|: ハー:._.:_:. ):./. ゝ、./:/ ,. -ニ:/ }:.:.: ヾ 、      - ― - _
      ___|: {-ゞ:::::::::::.:.:.:.:.:.:.  /:/ ̄ ̄  .:./   ト、ー '' ̄       三
     /:::;--}: i:::::::::::::::、:::::::::.:.:.rz:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ :.:.:.   ! ヽ::_:.:.:.:._ -― - 二ニ=
.    //  ゝ、`ー、 ̄ `ー __::::::::::::::::::::Y: :   /      ̄
648名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 18:50:06 ID:4G4Wp30H
   /:./ /: : /: i: : :./ i.ハ: : : : :イ:ハ: : : : : : : : : i: :
   /:/ i: i: :|: :i:、:./ |.i. |: : : :.イ:i .|: ; : : : : : : :.|: :
.  i:/  |: |: :|: :|: メ、 || ヤ: :./i:/ .|:/|: :.i: : : : :.i: :
  i/  i: :|: :i: レイ=ミ、i 、ヾ/〃 . i/_i:_;i;.: : : :./: :
  リ   i: |∨i:ヤ{_ノ::::}`  `ーz-=≦、イ:i: : : : /: : :
    r-,`i |`.ゝ弋zソ    {_ノ:::::}`i,レ:/: /: : : :   大変、天音さんが落馬しましたわ!
.   /  トく|: j///"     弋zソ .ノy': : :/i }:/
  /. ー".`tイ: {   `    `777 /: : :/ノイ i
  i  ー‐fi.|: :ゝ、  {>ー、 r-v-く: : : :/'" i i
.  i   ー{ ||: : : .|ヽ、`、 ノ ト {__,, ,\:/" ̄ ̄`ヽ
  ∧ ー'レ'|: : : :.|. /`iー-―.`{__, ,  |
.   }  i .|: : : :.|./ /ーァ‐/:{_ ,   .|
.   /   |.|: : : :.レ / ゚ / ./: :.( ィ  |
  /   .||: : : : | ./。 ./ ./: : : :`i"  ヘ
649名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 10:53:22 ID:pW8hPR8H
  ソ /    :.l l   :| :| |  |:. |   コ}:::::::/_/.  │
  / / /  :.:.:| |  :./|:/ }:. |:. f \ _ノ7::::/__フ   |
  | /  |  i:.:.:| |  :./ jル ー7ニ}コー|  メ―ゞフf=、   |
  レ|  | | | {幵__/   xテ≠オヾ}彳  〉ノ{.   ヽ.  |
   jl  LレL_l,r-ァ     イちr,} 弋ヽ-‐イfヽ   }  |
   `>ソ ヽイi弋}      辷ソ //  :.:.L|:.:トー´  l
    /  |/ } ゞン        //  :.:.ヒ|.: ヽ、  /      す、すぐ行きますっ!!
   ヽ、_}  :.`   ' _ _     ,'  :.:.:イ!:.:. {  /
.     |  :.:iヽ、         /  :.:./::|::./:. | /
     /l  :.:.| .|.:.:....、     _ /i  :.:/:::.|:/:.:/l/
    / |  .:.l | .:.:.:./` ァゞ /. |  :./ /リ/:.::/リ
    l | :.:.| | .:.:_リ-‐´f7V´7 j :/ /ヽ  ̄ ソ、_ , -‐
    | |:.:.:.:.| レ ´_ _ノ/|  iハ l/―‐┴ニム
    i  h:.:.リ´ ̄>:::::::::::_:}フr-‐、:::::::::::::::::::::/
      レ!/ ,..::´:::::::::::::く::::l:ト、::::::ヽ:::::::::::::::/    、
     /   \:::::::::::::::::::/ノ|:::ヽ::::::::::\::イ      ヽ
650名無しさん@ピンキー
., 、
.i ヽ、
. ヽ  \                 _
  `-、 ` ー 、          _/ .}
    `フ!i、  `ー、___  , - ´  /                /:::: ̄:`ー、
    ,|  ト‐-    `´   ,/´              ィソ、,--、::::::::::::::\
   / |  }―‐ソ     /、             { 中 /:::::::::::::::::::::i
   l ヽ、 `ー―、    /   `ー、           ト、/iヽ/::iリレr,:::::::::::::}
  .r´^ 、__^`ニ=^´ --' ´      `ー 、       ト、/!_,ゝ!fァr f /リ::::::!
  l /^ー-ニ´ _, -┴ 、           `ー、_ _   |::::::::::::リ   "ッ!:::ル
 i /      ̄      `ー- 、        `ニiソr、_l:::::::::::,:i、 r-,´ /イ´   次のスレが立っています。
. l/               `ー-、_,     ! l  `^ト、/!:lミ┬イ l::|
                      `ー、_  l |   ト‐l:::|ソヒrル、|::|
                         ヽ` //    ト}|:::ト、l:.}リトl:::ト、
                         `ソ /     ト{ |::::|,ゝ、ソヽ:| !、
                          `フ^テ- /ソ |:::::l ヾソ ヾi `!
                          /:::/:トW/ |:::::l   i   }i ,/ \
                          /::::i:::::!     l:::::l  l  /::lヽ、_ ヽ
                          /:::::l:::::::l     |:::::| イ  l::::l  /  〉
                         /::::::l::::::::::l    l:::l/l  〈::::| / /
                          /::::::::l::::::::::〈、   l:::i l  ヽ:::l/ /
                           i::::::::::|:::::::::::>ヽ   l:l    〉l/
                        |::::::::::|::::::〈´    〉l    i.}l、,
                          l:::::::::::l:::::::ト、     !/    ヽ!ツ


 ストロベリー・パニックでエロパロ その3
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