【獣人】亜人の少年少女の絡み4【獣化】

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1名無しさん@ピンキー
このスレッドは、
   『"獣人"や"亜人"の雄と雌が絡み合う小説』
                    が主のスレッドです。

・ママーリand常時sage推奨。とりあえず獣のごとくのほほんと、Hはハゲシク。
・特殊なシチュ(やおい・百合など)の場合は注意書きをつけて投下。好みじゃない場合はスルー。

・過去作品はエロパロ保管庫へ。
http://sslibrary.gozaru.jp/

+前スレ+
【獣人】亜人の少年と亜人の少女の絡み【人外】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061197075/
【獣人】亜人の少年少女の絡み2【獣化】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098261474/
【獣人】亜人の少年少女の絡み3【獣化】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118598070/
2名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 00:18:24 ID:2Fzn3Sbl
1乙。
3名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 00:19:36 ID:onRy8QvJ
乙!
4名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 09:41:38 ID:43S9+Zxu
+関連スレ+
【亜人】人外の者達の絡み【異形】(前スレより分割,獣以外の異形)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098260654/
【獣人】【獣化】 百合・純愛出張所・1
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1131407926/
【異形化】人外への変身スレ【蟲化】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1136653189/
[獣化]人間が人外に変身しちゃうスレ[異形] (半角二次元板)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1151101127/
女性を化け物に変えちゃうフェチ・5
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1115983418/
5関連スレ(直接関係無いが、妄想の研究材料に):2006/07/07(金) 09:44:16 ID:43S9+Zxu
おにゃのこが改造されるシーン 5スレ目
http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1139205739/
6名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 23:39:19 ID:J884CTTa
まぁ、とりあえずままーり逝こうぜ。6ゲト。
7名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 06:04:01 ID:VLoO5O0k
あなたが自由に動物変身出来たらどうする? 1
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149906502/
8名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 14:55:12 ID:sk+S7Y6+
>>1スレ立て乙

そろそろ続編書かないとなぁ・・・(汗
9名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 15:00:56 ID:VLoO5O0k
>>8
何の続編?
10名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 14:37:08 ID:f5OyPmdu
俺も続きものが投げっぱなしになってるので頑張りたい所です。
11名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 21:01:44 ID:gDVUPvpi
駄作らしい駄作がないから途中で
終わってしまっているのが非常に残念だったりするんだよね
12名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 07:44:00 ID:nf2AYi+o
ひとまず小説が投下されるまで獣化小説サイトについて話でもしてみる?
13名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 18:42:28 ID:ucI+z6ca
>>12
サイト晒しで荒れそうなので止めとく。
ここはじっと投下を待ちたい。
14名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 20:55:38 ID:6nQSHnGg
晒しは無理だな。
ただ、♂×♀の獣人どうしという小説を取り扱ってるサイトってどれぐらいあるんだろう。
……やっぱ少数派なのか?

あくまでサイト晒しはダメだぞ?結構あるっていわれてもショックだけどな。
15967:2006/07/11(火) 00:02:20 ID:01MfMiMI
前スレ>>968の続きを書いてみました。
前回に続いて肉助&極楽太郎
♂の豚変身です
(>968で極楽丸と書いてますが極楽太郎の間違いです。ごめんなさい。)

続いて分類分けをば。
♂×♂の調教ものです。
ちょっとSMとスカトロ入ってますので苦手な人はご遠慮ください。


それでは投下します

『肉助の優雅なるレッスン』
16967:2006/07/11(火) 00:03:21 ID:01MfMiMI
「さあ、どうしようかしらね?先にこの子を躾けるか、それとも卍丸ちゃんたちを待ってからまとめて躾けようかしら?」
堂々とした態度や恰幅の良い逞しい体はどこへやら、いまやピンク色の立派な雄豚と化した極楽太郎はその様子を不安そうに眺めている。
肉助は少し悩んだ後、結論を出した。
「やっぱこの子と少し遊んでからでも悪くないわね」
そう言いながら極楽をみつめる肉助の顔には、邪悪な笑みが浮かんでいる。
「この城の仕掛けを使う時がきたようね。卍丸ちゃんたちには一度外に出てもらいましょっと♪」
肉助が手元のスイッチを押すとガチャン!と大きな音が聞こえ、続いて卍丸たちの悲鳴が聞こえてきた。
「さあ邪魔者は消えたし(どーせまた来るだろうけど)調教始めるわよ♪」
「ブヒィ・・・(ワシ、ちょっと怖い・・・)」
これから起こるであろうに出来事を想像して極楽は震えた。

〜1時間経過〜

「じゃあもう一回最初から行くわよ〜!お手!」
「ブヒ!」極楽は素早く右の蹄を肉助の手に重ねた。
「おかわり!」
「ブヒブヒ!」続いて素早く左の蹄を差し出す。
「ヨシヨシ良い子ね〜」肉助はご褒美に頭を撫でてあげた。
「ブヒィ〜♪・・・・・・・ブフゥ」
褒められるとつい嬉しくなってしまう自分が悲しい極楽であった。

「じゃあ次は伏せ!」
極楽はすぐさま伏せた。
「続いてチンチン!」
「!?・・・・・フゴッ」思わず極楽の動きが止まり、ピンク色の顔は真っ赤になった。
「ブ、ブヒィ・・・・・?(ど、どうしてもですか?)」
哀れみを誘う目で肉助をみつめたが、効果はなかった。
むしろ逆効果だった。
「つべこべ言わずにチンチンなさい!焼き豚にして食べちゃうわよ?」
「ブッフォ!!!」
『焼き豚』という単語を聞いただけで極楽の金玉は縮み上がった。
500kgはあるであろう巨体をなんとか動かして前足を前に垂らし、プルプル震えながら股の間のチンチンを肉助に差し出した。
「ヨシヨシお利巧さん。それでいいのよ。」
「ブフフッブフゥッ!」二足だけで立ち上がる辛さと屈辱でつい鼻息が荒くなる。
「なかなかイイモノ持ってるじゃない♪」
豚としてのチンチンをマジマジと見つめられ屈辱なはずの極楽はなぜか快感を感じ始めていた。
その証拠に極楽の口からはヨダレが垂れ、ドリルちんこは少しずつ勃ち始めている
肉助はそれを見逃さなかった。
「フフッwプルプルしちゃってwいいわ!少し休ませてあげる。」
後ろ足に限界がきていた極楽はドスーン!!と地響きをたてながら仰向けに倒れた。
「ブハァーッ!ブヒーッ!ブヒーッ!」
「ハイ、よく出来ました♪ここまでちゃんとついてこれた極楽ちゃんにご褒美をあげるわ♪」
肉助がパチンと太い指を鳴らすと、床から青白い手のようなものがでてきて仰向けになっている極楽の体にまとわりついた。
極楽はちょうど動物がとる服従のポーズのまま拘束されてしまった。
「ブヒッ!?」突然のことに極楽は驚いた。
「さて、まずはマッサージをしてあげましょうか?」
そう言うと早速肉助は極楽の豊満な肉体を揉み始めた。
17967:2006/07/11(火) 00:04:32 ID:PDB/sOTw
「ブィブィ♪」
極楽は気持ちよさのあまりつい鳴き声を漏らしてしまった。
極楽が思った以上に肉助のマッサージテクニックは凄かった。
「あら?これは何かしら?」肉助はわざとらしくとぼけながらピンク色の乳首をつまんだ。
「ブッ!」
「こっちにもあるわね。ちょっといじってみましょうかw」
コリコリと乳首をいじられ、極楽は感じてしまう自分が嫌で拘束から抜け出そうともがいた。
「そんなことしても無駄よw抵抗する子にはもっと刺激を与えなくちゃね!」
肉助がそう言うと、極楽を拘束していた手が動き出し、他の乳首をいじり始めた。
豚の乳は人間と違い複数あるのだ。
極楽が感じすぎて大きな豚の鼻をブヒブヒ鳴らしているところに、ぺロッと肉助は乳首を舐めた。
「ブギィッ」極楽は悲鳴をあげたが、おかまいなしに肉助は舐め続けた
身をよじって肉助から逃れようとするが、体が言うことを聞かなかった。
「ブフッ・・・・ブヒッブヒヒブヒィー(このままじゃ・・・ワシは本物の豚になっちゃうブヒィ)」
「ホーホッホッホッ!こんなによがっちゃってw雄豚というより雌豚かしらw」
(・・・そろそろ頃合いね)
肉助は乳首責めによって、だんだん勃起しはじめてきたドリルちんちんの先端を掴むと絞るように握り始めた。
「ブヒ!」
「どう気持ちいいかしら?」
喋りながらも肉助は手は止めない。
「ブヒィー!!ブギッブギィィー(ごめんブヒ!なんでもするからやめてくださいブヒ!)」
快感でヨダレを垂らし巨体を震わせながら、極楽は鳴いて懇願した。
「あーら駄目よ。こんなところでやめるわけないじゃない。もっともっと激しくよがり鳴きなさい!」そう言う肉助の手も激しく動いた。
「ブヒィイィイブフォッヒィッ!!!!!」
極楽は快楽の渦に飲み込まれていった。
だんだんと、極楽の動きが静かになってきた。
「ブヒィー・・・・」
目をトロンとさせ、口からはヨダレを溢れさせ、ときおりピクピクと耳を動かすだけになっていった。
極楽は快感に抵抗することをやめた、理性を捨て、豚としての本能に身を任せることを決めた。
つまり、とうとう極楽は身も心も豚そのものと化したのだ。
「ブゴォッ!」
豚が一鳴きすると、チンチンから精液がシャワーのように飛び出した。
「んまぁー凄い♪」
ドクドクと飛び出す精液を見て肉助はまた邪悪な考えを思いついた。
「極楽ちゃん、のどが渇いてないかしら?飲み物飲ませてあげるからお口を大きくあけてごらんなさい。」
豚は快楽に酔いしれてまったく話を聞いていなかった。が、だらしなく大口を開けていたので肉助はいまだにビクンビクンしているドリルを持つと豚の大口めがけて精液を飛ばした。
豚の口にビジャーっと精液が流れ込み、豚はそれをおいしそうに飲んだ。
「よく飲みよく食べるのよ♪ついでにアタシからもプレゼントよw」
肉助はズボンを脱ぐと豚の口めがけションベンを飛ばした。
それすらもお構いなく豚はおいしそうに飲んでいく。
オーガズム(性的興奮)が30分も続くという豚にとって、もはやいちいち考えることなどできないのだ。
「ブヒィーッ!ブヒィーッ!」
奇しくも1時間ほど前に極楽が立っていたのと同じ位置に、大きな鼻の穴をますます膨らませながら興奮しているヨダレと精液を垂れ流す豚が一匹そこにいた。

「やっぱり今回はいい出来だったわ♪可愛いペットができちゃったもの♪」
肉助は満足そうに雄豚を眺めた。

「今度はこの子の交尾相手を作ってあげなくちゃね・・・誰がいいかしら・・・?その前に腹ごしらえしなくちゃ!極楽ちゃんおいで!餌の時間よ」

「ブヒー!」
肉助に呼ばれ、雄豚はでっぷりしたお腹を揺らしながら駆け出していった。


【続く・・・?】

18967:2006/07/11(火) 00:10:49 ID:PDB/sOTw
前スレに天外魔境Uの豚化ネタの続きを書いたのですが、
追記を書こうと思ったらこのスレッドは512kを超えているので書けません!
と出たのでこちらに続きごと転載させていただきました。
迷惑だったらばすいません。m(__)m

豚の雄も雌と同じ複乳なのかわからなかったのですが、
この世界では雄も複乳だということにして書いちゃいました。

エロ描写をどう書けばいいかわからずこんな感じになってしまい、
苦手な方に大変申し訳ない気持ちです。


お目汚し失礼致しました。
それでは。
19名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 19:14:08 ID:EcNE/Vfk
>>18
GJ!獣に堕ちる描写良いなぁ…
20名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 22:13:50 ID:4UZX6G8a
正直♂×♂とか豚とか、読む前はどうかなーと思ってたけど
スゴイGJ!!!

精神的に堕落していくのはエロいですねー
卍丸や絹も毒牙に掛かるのかな?
続きを楽しみにしています
21名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 00:23:32 ID:e04gElz0
>>18
多分乳首の数は一緒
22名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 11:08:06 ID:QeUQb7VZ
なんだかこのスレ元気ないね・・・
23名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 11:08:48 ID:c6bTyJTi
>>22
これでも活気あるほうなんだぜ?
24名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 11:11:42 ID:QeUQb7VZ
>>23
レス早!
昔はもっと盛況だったような・・・
これも投下がないせいか・・・
25名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 17:45:05 ID:3bo+GchR
半虹のスレは結構いい感じなんだけどな
神降臨中で絵とセットでシチュ文もあるし
雑談も進んでる
26名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 18:28:51 ID:QeUQb7VZ
>>25
このスレにゃ神はいないのか・・・・
でも一人投下してくれたし、これからガンガンくることを祈るよ
27名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 00:30:01 ID:xFQMg3uc
テンプレが変わったとは言え、あまり人気なさそうな豚化で♂×♂しかも調教ものなんて
大丈夫だったのでしょうか?
続く投下物がないのは自分のせいもあるかも。

>>19,>>20
感想ありがとうございます

調教描写もそうですが、獣に墜ちる描写をうまく表現できてるか不安でした。
満足(とまではいかないかもしれませんが)していただけたようで嬉しいです。
次回も豚化で行くか、それとも別の動物にするか悩んおります。(ゲームの肉助は豚専門ですが)
豚はやっぱりマニアックかな・・・

>>21
やっぱり同じなんですか。教えて下さってありがとうございます。
変身後を動物形態にすると本物の動物の体の構造も知っとかなければいけないですよね。
28名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 00:38:07 ID:QMbdUkhH
乳房の数とか指の数とかかかとの扱いとか意外と見落としやすい要素。
29名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 17:33:17 ID:j/osRS+D
このスレ的には何の動物に獣化するのが多いんだろう?
30名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 17:36:44 ID:j/osRS+D
訂正:このスレの住民たちは何の動物に獣化するのが好きなんだろう?
31名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 21:16:33 ID:uh+jQ6jK
32名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 00:52:24 ID:IbSe/LpN
熊や鹿もいい
33名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 03:32:32 ID:lxqb9cti
34名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 03:45:52 ID:6M9Ab2+z
35名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 05:21:07 ID:dUyb5hQ6
獣「化」は苦手
36名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 08:20:06 ID:xE4cNPcB
ブタ

獣人もしくは獣人化なら狼か牛
37名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 17:10:46 ID:8+/T/9QF
全然人いねーなー
レスもポツポツしかないし
38名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 23:43:38 ID:swr+jxJr
一番好きなのは狼かな。
獣化系が特にいい。
39名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 03:16:30 ID:90D2W96m
いくつか別所で公開してるやつでストックがあるんだが
エロじゃなかったり亜人じゃなかったり(ポケモン)するんだよな
40名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 05:07:49 ID:XPZ7Dnz8
豚って♂が精液出っぱなしなのは知ってるけど、♀の方も長時間イきっぱなしなのだろうか?
人工授精の際に精液入りのチューブを挿してイかせると、チューブ搾らずに手を離しても締め付けで固定されて、
膣運動だけで精液が自然に子宮内に吸い込まれていくくらい結構激しい、というのは聞いた事はあるが。

まぁそもそも人間以外の動物が性行為の時にどんな感覚を得ているかなんてわからないんですが。
41名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 22:42:28 ID:KlF3kBwM
一口にTFと言っても結構好みにばらつきがあるなー。
狼や狐といったカッコイイ系の動物だけじゃないんだな。
むしろ醜いのが好みのヤツもいるかもしれないってことか。
42名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 22:07:35 ID:JLuRpusb
>>40
よくは知らないがイきっぱなしの方がネタ的においしいからそっちの方でいいや。
そもそもエロ小説・漫画なんて初体験から感じちゃったりとファンタジー満載だったりするし
厳密に現実に沿わなけりゃいけない、ってこともないだろう。
43名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 23:50:50 ID:0NwHie+U
一生懸命書いているんだがなかなかエロにならなくて困る
44名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 17:07:10 ID:Pn6v2+Dk
絡みがあればいいので取りあえずエロ抜きでもいいから投稿よろ。
あとは住人の妄想力でどうにでもなる。
45名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 22:28:30 ID:mM6tmUl6
まあ、元々ここは獣人・獣化がメインなので、こちらが入っている方が重要。
46名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 23:49:13 ID:6pKc5BNN
前スレにもエロなしの雄豚化とかあったしな
47名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 05:23:54 ID:Z3oZtiNP
獣化もいいけど、元から獣人というか
獣化しないタイプの獣人の絡みの事も忘れないで下さい…
48名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 10:53:13 ID:0UhYuJpP
>>47
それが基本だから心配しない
きっとそういうの投下されるよ
49ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/07/22(土) 23:59:54 ID:DlDbiONe
エロなし微グロなやつが一本。しかも竜人な
そんなんでいいなら投下するお
50名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 01:42:39 ID:rpEJkZjk
お願いするお
51ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/07/23(日) 18:13:28 ID:/pXVv70K
じゃあ投下するお
タイトルは無しで
52ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/07/23(日) 18:15:48 ID:/pXVv70K
 歩き始めた地面の遙か下には、緩やかでいながら激しい渓流と、美しすぎる程の緑が広く身体を伸ばしていた。。
 私は素足のままにそれを感じながら、柔らかな苔を踏みしめる。ふわりとしたものの下にごつごつした岩の感触を確かめて、そこで初めて私は跳躍。
 空間を歩くような感覚と共に、時を重ねるごとに伸びていく耳を風が通り抜ける。同時に、穴を通した耳装飾が涼しく、耳障りな音を立てて浮き上がった。
 軽い衝撃が足に掛かり、更迭の如き鈎爪が岩をしっかりと掴む。猛く流れる河に落ちないように、その身を膂力のままに前へと引き寄せる。
 重力のままに落ちてしまえば、登って来なければいけないという至極面倒くさい状況に陥ってしまう。それだけは避けなければならないだろう。
 何とか体制を立て直し、渡った先にも鬱蒼と生い茂った森へと視線を向ける。夏の照りつけるような光が、先日まで降っていたはずの雨を蒸発させながら、蒸し暑さだけをそこに創り出していた。
 気配は、そのずっと奥にあった。
 私は赤みを帯びた肌をくねらせて森の中へと入っていく。足と同じく鈎爪のついた手で木々を掻き分け、全く人の手の入っていない鬱蒼とした世界へと足を踏み入れた。
 足下を書けていく虫たちを出来る限り踏み殺さないようにしながら、短い道程の上を足音を消し去ってから駆ける。
 幾度か獣道を横切り、臭いの元へと辿りつく。
 太い木陰に隠れながら、次第に濃い影を見ることが出来たその姿に私は目を細めた。
 私よりもずっと白い肌をした数匹の人間が、恐れるような仕草をしながら筒のようなものを構え、歩いていた。
 四匹。
 前と後ろを守りながら、私のような彼等を狙う者から身を守ろうとしているのだろう。
 くだらないと、そう思った。
 所詮人間は非力な存在なのだ。自らの力のみで獲物を手に入れることも出来ない。何かの道具を創り出し、あるいは他の生物を駆使し。それでようやく私達のような高尚な存在、竜と対等に戦えるまでに至る。
 だが、それすら一つの騎士団が必要となるようなものだ。これだけの人数でそれが可能になる程、私達の皮膚は――鱗は柔らかくない。
 だが、警戒を怠ってはいけない。油断は自らの死を招くと、彼にきつく教えて貰ったのだから。
 私達は気配を消すと言うことが出来ない。彼等のように臆病になると言うことはない。
 何故なら、私達の住処となっているこの森の周辺には、私達の敵となるような存在などいないのだから。
53ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/07/23(日) 18:16:20 ID:/pXVv70K
 鈎爪を木に引っかけ、足音を殺したままに登る。木々を揺らして音を出してしまわないように、細心の注意を払いながら体重移動。彼等の丁度真上へと身体を下ろす。
 長年培ってきた感触と、感覚のままに私は音を出さぬように飛び降りる。僅かに枝が軋むが、微風が撫でたようにしか感じられないだろう。
 そして完全に無音のまま、私は獣道へと着地する。
 急に現れた存在に、一瞬四人の中央を歩いていた者が私に気付く。だが、声を上げる刹那私の爪が彼の喉笛を引き裂いていた。
 更にそれを理解する間すら与えず、私は距離を詰める。目を見開いた男の顔が私の目に映り、瞬間その手に握られていた筒を蹴り上げた。
 急速な運動に筋肉が軋むが、そのまま私は男の足を蹴りつける。
 足の骨が折れる感触。激痛に歪む顔。
 だが補食する側の私に、獲物の叫ぶ言葉は何の感情を抱こうか。そのまま崩れ去る身体に追い打ちをかけ、顎への掌底を放つ。
仰け反り、涙を浮かべたままに悶絶する男を無視。低い姿勢を保ったままに残った二人の内、一人の背後へと回る。
そして、喉に黒く鈍く光る爪を突き立てた。
「動かないで」
 声帯を使って大気を震わせる。そこで初めて彼等は私の存在に気付き、自らの置かれている状況を知った。
 喉から血を吹き出す者。声を出せないままに気絶し、失禁している者。仲間の惨状に、ただ絶句するだけであった。
 私の懐にたぐり寄せた男の喉の張力限界の所に、私は爪を突き立てていた。それを知った男の身体は震え、手に持っていた筒を取り落とす。重量を感じさせる音を立てて、それは土の上へと叩きつけられた。
「あなた達は、どうして此処へ来たの?」
 もう一人が私に筒を向けては来たが、その仲間を盾にして立っている以上中の火薬を使って鉛玉を撃ち出すような真似は出来ないだろう。
 完全に、彼等にとって手詰まりであった。
「竜の…討伐に……」
 手の中で震える男が、同じように震える声で呟いた。汗が顔に浮かび、男の髭の中に紛れていく。
 煙草の嫌な臭いが嗅覚を刺激し、嫌な気分になる。
「誰の命令で?」
「…………」
「誰に命じられたの?」
 私の声が、怒張する。それに怯えたかのように男は口を開く。
 暫く空気だけが飛び出した後に、声帯がようやく機能を取り戻した。
54ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/07/23(日) 18:17:17 ID:/pXVv70K
「…お、王に…っ」
 私は目を細めた。哀れむように。
「そう」
 そのまま爪を喉に突き立て、引き裂いた。
 男の顔に涙が、焦りが、悲哀が、恐怖が、絶望が映り、そして意志の光と共に消えていく。
 しかし、私の興味は既にそんなところにはなく、最後に残った男へと向き直った。
「さて。最後に残ったあなたに訊きたいことがあるの」
 彼の持った筒の先端は、先程の男のように震えながら延長線で私の胸を捕らえていた。
 瞬間、男の瞳孔が見開かれて、同時に軽い爆音が森の中へと広がっていく。周辺の鳥や獣が驚いて逃げる音が続き、そして再び静寂が訪れる。
 硝煙の臭いが私の鼻を突く。
 その向こうで立っていた男の顔には、確かな恐怖が浮かび続けていた。
「王は――何か他に言ってはいなかった?」
 口を開き、閉じ。何かを口にしようとしながら、先程の男と同じように言葉を発することが出来ないようだ。
 ならば待とう。いつまでも待とう。それこそ、悠久の時を。
 暫く時が過ぎて、ようやく掠れた声が届く。
「……しか……、全…………」
「何?」
 一度息を呑んで、もう一度吐き出される。
「…それしか……、国全土に出た冒険者を集うお触れ…ったから」
 男は怯えたままに言葉を口にして、私を見据えていた。
 正確には、私の握られた手を。
 私は「そう」という簡潔すぎる返答だけをして、男によく見えるように胸元までそれを持っていき、緩めた。
 零れ落ちたのは小さな鉛の固まり。鈍色に輝くそれが大した重みも見せないままに転がって、止まった。
「王は私達との契約を守るつもりなど無いらしいわね」
 軽く俯いて、私は男を見据えた。それにすら小さな押し殺された叫びをあげ、それは一歩後ずさる。
 それに対して何お勘定も抱かなくなっている自分に気がついて、苦笑する。何に笑っているのかさえ知らない男は、ただそれにすら恐怖するだけだった。
「ねえ、取引をしない?」
 私は自分でも思っても見なかった言葉を口にしていた。言った自分が驚き、そして言われた眼前の獲物も訳が分からないといった感情を表面に出していた。
 自分でも分からないうちに、私の口は語る。まるで脊髄反射のように、何一つ考えないままに私の口が言葉を紡ぐのだ。
「あなた一人だけ逃がしてあげる。後の三人には私達の食事になって貰うけれど、あなたには逃げる機会を与えてあげるわ。
代わりに、あなたは国へ戻って伝えなさい。竜は盟約を破ったお前達を許さない、と」
男はずいと近づいた私の目を凝視して震えた。震えたまま、しかし視線を逸らさずに大きく何度も首肯した。
何度も何度も。狂った機械仕掛けの玩具のように。
それが、竜と人間の差だ。
竜なら恐怖になど屈さず、最後まで自らの意志を貫くだろう。
私ならきっとそうしている。
そう思いながら、私はもと来た方向へと後ずさりしていく生き残った男を見据えた。
その口が小さく何かを呟いているのに気がついた。
「本当……たのか。……と同じ…………が」
 掠れて聞こえはしなかったが、その内容には心当たりがあった。
 しかし、それに反応することなく私は警戒しながら去っていく姿を見つめた。
 見えなくなるまで、眺め続けていた
55ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/07/23(日) 18:17:50 ID:/pXVv70K
 束ねられた「肉」の塊を巣の入り口へと運びきり、私はそこでようやく息をついた。
 私達の住処は温かい。樹海を越えて、活火山の半ばにある。翼がない私には不便としか言いようがないが、しかしこうして眺める景色は遠く、遙の王国まで見渡すことが出来る。それは、とても素晴らしいことであった。
 緑から、大地を境界線にして青、白へと変わっていく彩色。遠くで動く動物たちの姿。それらが見えるのは私達の日常であり、彼等にとっても私達の住処が見えるのは日常のことなのだろう。
 互いに互いを、干渉せずに監視できる。そんな位置に私達は住んでいる。
 それも、王と我が主が交わした契約の一つなのだという。
 思い出しながら、横に掘られた窟へといつものように足を踏み入れた。
 外の、ねとつくような夏の外気以上に暑く、熱く、そして心地よい空気が私の回りにまとわりついてくる。それを掻き分けながら、肉を担いで奥へと幾つかの分岐を曲がる。
 人間なら、此程の暑さの中など攻め込んでは来れはしまい。更に此処まではかなり険しい山道を登ることになる。ここは、外敵から身を守るため要塞でもあるのだ。
 攻め込んで来るような輩などそうそういないけれど、と内心の言葉に付け加えておく。それ程に、ここまで来るには人間や獣のような存在には厳しすぎるのだ。
 そう思考遊びをしている間に、次第に開けた空間が見えてくる。
 見えてきたのは我が主の姿。そして、他の眷属の巣へと通じる穴の群。
 片目を閉じ、眠そうな表情で歩き来た私の姿を視認した赤き竜――人の世界では炎竜と呼ばれる――が、肉の臭いにつられて起きあがる。その巨体が私を見下ろし、そして紅い口腔から言葉を紡ぐ。
「時間が掛かったな」
 その表情は凍ってしまったかのように変わらず、私を覗き込む。
 時間が掛かった理由を知っているからこそ、彼はそのような表情を浮かべているのだが。
「察しの通りですよ」
 彼が仰々しすぎる言い回しを嫌うために、適当な敬語が口をつく。
 同時に、開いた両目を細めながら彼は私を覗き込んだ。
「まだ、未練を持っているのか?」
 その言葉の意味するところに、私は何ら感情を抱かなかった。見透かされていることは知っているし、もう、その程度で動揺するような歳でもなくなってしまった。
「ええ。確かに、まだ誰かが――あの人が私を助けに来てくれる騎士を送ってくれると、そう信じていたわ」
 けれども、今回のことで分かってしまった。
 分かってしまったからこそ、言葉にしづらいのだ。
「父は初めから私という存在を嫌っていたわ。たかが第三王女で、特に容姿に優れていたわけでもなく、貴方との契約が顕現した私を。
だから貴方が私を連れ去った時から、一度として私を助けに来ようとする者などいなかった。容姿に優れていない、しかも呪いを受けた王女なんて誰が助けに来るかしら」
独白めいた言葉は窟の奥へと落ち、竜の耳へと拾い上げられる。
56ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/07/23(日) 18:20:14 ID:/pXVv70K
 そう言って私は、彼の傍らの岩へと腰掛けた。寄りかかり、ぬくもりのままに身体を委ねる。
「それくらい知っていたよ」
 竜は言う。
「初めの契約をした時にも分かっていたことだ。
あの一族は、国を作り上げる時に私の力の断片を与える代わりに、数台先の王女を貰うという契約をしたというのは教えただろう。その娘を竜とし、我が嫁にすると。
それは女を我が眷属にするという事以外に、それを助けに来る人間を我が餌にするという了解がそこに生じていたのだ。
しかし、人は汚い。我や、人以外と結んだ契約や誓約を平気で破る。助けに来ようとする者たちを意図的に止め、我への餌の献上をさせなかった。その契約内容を、一族以外に知らせると言うことはさせてはいけないという前提で我が力を貸し与えたというのに」
何度も聞いた話だ。
彼は私が落ち込んでいる時に、そんな話をして更に落ち込ませる。
私が王女だった時代の、汚れきった自分と世界を思い出してしまうからだ。
それを知っているからこそ、主は嫌がらせをする。向こうはそれを見ておもしろがっているのだろうが、こちらとしては良い迷惑だ。
主従関係上、文句を言うことも憚らねばならないだろう。
本当のところ、その程度の精神的外傷を乗り越えねば彼の本当の嫁にはなれないと、そう言いたいのかも知れない。言葉よりも行動で示したがるのは、人間も竜も男として考えることはきっと同じなのだろう。
「そうね。確かに人は汚い。
けれども、それは人に依ると思うの。もちろん、それは私の中に残るただの人間であった時からの心残りなのかも知れない。今でも誰かが私を助けに来てくれるかも知れない、と思う心の現れなのかも知れない。」
小さく、私は俯く。
「少なくとも、此処に来ようとした人間達にそんな希望は持てなかった。だから、私は覚悟を決めたわ」
 そして前を向く。主人を見据え、私は言葉を吐いた。
「あの人の破った約束を、必ず果たすようにし向けてきた。契約を破り、私から人という存在から希望を奪った父の為に。
私は、先に来た餌の一人を逃がした。「盟約を破ったお前たちを許さない」と伝えるように言って。それは当然国内に、いずれは王に伝わるでしょう。
表面上、私達は不可侵の契約を破ってはいないが、後ろめたい事があるあの人は、必ず恐れて此処へと人を送り来るはず。それが、本当の狙いだと言うことも知らずに」
私は笑った。嗤わずに、ただ笑みを浮かべた。
それは復讐の笑みであるかも知れないし、ただ自分の策に酔っていただけかも知れない。
ただ、今の私は既に人と竜の境にあり、既に人の世では暮らせなくなった。
そして人という存在を信じることの出来なくなった私を、誰が人と認めるだろうか。
最低でも、人間は認めないだろう。自らと人との間違い探しに没頭し、自らと異なる存在を排そうとする人間には、決して認めることは出来ないだろう。
57ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/07/23(日) 18:21:30 ID:/pXVv70K
もうそれでも良いと、そう思える自分がいることにようやく気がついた。
私はもう見捨てられたのだと、気付くまで何年とかかった。
その間に私の身体はより人を離れ、表皮は硬くなり、肌は彼と同じ赤黒に。爪は黒金の如く鈍く光り、瞳は獲物を見据える黄金色となった。胃は肉しか受け付けなくなり、寿命など人間などとうに超えた。
既に人ではなくなった私を、誰が助けに来るというのだろう。そして――あまりにも確率は低いが――もし助けに来たとしても、私はもう人には戻ることは出来ないだろう。
思いながら、私は横たえられた肉に触れる。
かつて私もそうだった柔肌を引き裂いて、獲物を口にする。
人であることに固執していない、という演技をする自分に嫌気が差す。
未だに人の肉を見れば吐き気がするし、まともに食べることも出来ない。
ただ、人の世界でのように自分の存在を否定されることが怖くて。私を唯一愛してくれる存在を裏切りたくなくて、平気な振りをしているだけだ。
二度と、存在を否定されたくない。その一心からなら、私はかつての同胞さえ喰らおう。それが私の覚悟であり、自己防衛心の塊なのだから。
寄りかかる主の身体が温かい。その温もりに身を任せると、その紅い表皮に包まれた口腔が開いていることに気がついた。
何かを言おうとして、しかし言葉にならないかのようにただ口を開いた竜が、私の頭上で見下ろしていた。
「どうしたの?」
 問うと、彼ははぐらかせる。
「いや、そんなに呆けていると馬鹿になるぞ、と言いたかったのだが」
 見上げて、私は苦笑した。
 彼の気遣いに。恐らく私の根元意識を理解しながら、それを無にしたくはないと言う、竜としてはあまりにも優しすぎる彼の心に私は笑った。
 竜には竜の。人には人の優しさがあり、残酷さがある。
 彼は私にそれを教え、そして私にそれを教えられた。
 人間が支配しつつある世界でそれを教え、そして先を見据えた。
 人の生命は、それを理解するにはあまりにも短すぎる。自らと他者との間違い探しに怯え、違うものを徹底的に排除する。
 それは野生の獣と同じではないか、とそう思う。
 あまりにも長すぎる時間の中で、私は肉を下ろして彼のごつごつとした表皮に身を任せた。
 私自身も、主のように何かを悟るにはまだ若すぎる。
 そして、私を救った者を愛するのにも。
 未熟な生命の中で、獣(けだもの)は喚き、竜は歌い続けるだろう。
 いつか、互いが互いに妥協し、見つめ合うことが出来るその時まで。
 その時がいつか来ることを信じて、私は目を閉じた。
 愛しき背の者に、優しく抱かれながら。
58ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/07/23(日) 18:22:17 ID:/pXVv70K
 それから数百年後のことだ。
 ヒトは機械文明を迎える。
 中世までの穏やかさとはうってかわり、急激な発展をヒトは遂げることになる。
 黒い空気が中を埋め尽くし、ヒトの中により過酷な奴隷が現れ、
 かつてそこにあったという王国も、その波に飲み込まれて費えてしまった。
 そして人々は遂に竜の巣穴に辿りついたという。
 新たに作り出された文明は、ヒトの踏んだことの無かった場所へと踏み入れたのだった。
 しかしそこにいると云われていた竜と、かつてさらわれたという王女の姿はそのどこにもなく、
 ただ、紅い幾つかの鳥のような何かが飛んでいったという言い伝えが、偏狭の町に残っていたと言う話だ。
59ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/07/23(日) 18:31:25 ID:/pXVv70K
以上です
まだ自分の中で中途半端なやつで、書ききれてない感じが('A`)
一年くらい前に某コンテスト用(惨敗)に書いたのでエロなしです
お目汚し正直すまんかったorz
60名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 20:32:25 ID:iX/K50OM
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
61名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 06:46:52 ID:VE0Z2lry
57と58の空白の時間を一年たった今こそ補完すればすばらしいエロ小説が!!!11!!!!
62名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 12:32:27 ID:GXQYR2VJ
姫様カッコヨス
63名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 16:09:49 ID:Lwvmc+xY
いいねえ。
魔物や動物の嫁にされる姫様の話、子供の頃から好きだったなあ
(主人公が助けてしまう展開になるのが、むしろ不満だった)。

変化し始めの頃のシーンなんかも読みたいけど、この話にはそぐわないか。
64名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 23:41:53 ID:0X1u08+M
何も考えずにSS書いてたらまたしても豚変身書いてた・・・orz
たまには別の動物を書かなきゃいかんなー
65名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 11:14:41 ID:+ZG5YPDj
ここはブタ化した主人公を猛獣化したヒロインが捕食するとか。
66名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 15:03:34 ID:YubJn91c
結局ブタネタやんwならば俺も。

オーク(豚人間)に犯されたヒロインがだんだんオーク化していくとか。
犯したオーク本人も元人間とか。
67ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/07/26(水) 22:48:17 ID:TJMB4p0M
>>60-64
感想d

>>61
やりたかったんですが、今別の話にかかりっきりなので(´・ω・`)
機会があれば

>>63
禿同
そういう意味ではシュレックとかな感じも結構好きかもしらんです

>>65
そういうのものっそ好みなんだがwwwwww
68名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 22:50:48 ID:YubJn91c
>>67
お疲れ様っす〜
グロっていうか捕食系の話好きなんですか
69名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 02:31:05 ID:xvyRqwqC
つーか
>>64
とりあえずうp。
70名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 19:47:02 ID:BLYFDBj0
まぁ肉食獣好きは肉食獣好き、家畜好きは家畜好きで
自分の好きな獣だけ書いてその道を極めても良いんじゃねぇ?
あらかじめ注意書きしとけば良いだろうし。

というわけで>>64うpキボン。
7164:2006/07/28(金) 20:21:10 ID:tCSOvF7L
ちょっ!ええええええ!
普通にスルーされると思ってたから途中でやめて
まだ完成させてないんですスイマセン。
急いで完成させます!
72名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 15:56:11 ID:+P7weZVt
>>70
家畜専門てなんか嫌だなw
73名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 23:46:28 ID:cXfXZmqO
>>72
良いじゃないか家畜。作者の意向にもよるが、エロまくりつつメシも寝床も用意されてるんだぜ。
ちょっとした肉食獣よりも生存率高いぜ。でも捕食ネタは勘弁な。
74名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 01:00:04 ID:BmHcEF5U
捕食したい。

人間の食べ物は人間からーのスタンスで。

いや嘘です。
7564改め前スレ967:2006/07/31(月) 05:41:09 ID:goS6+mmd
やっと出来ました
たいしたものじゃございませんがよければ見てください。

ジャンルは獣化で豚♂変身 陵辱系・・・だと思います。
それでは投下します。
「Dの悲劇」
7664改め前スレ967:2006/07/31(月) 05:42:19 ID:goS6+mmd
・・・・・・・・・・・・・・・・。
心地よい曲が流れている。
(あ、この曲知っている・・・なんて曲だっけ・・・?)
「う、うーん・・・・」
あれから何時間たったのだろうか。「僕」はようやく目を覚ました。
(体が重たい・・・・・・・・ここは・・・どこだ・・・?僕は・・・何をしていたんだっけ・・・?)
僕は今までの経緯を思い出そうと試みたが、思い出そうとすると頭がズキズキ痛むので途中で思い出すのを断念した。
(何かスースーすると思ったら僕全裸になってるじゃないか・・・)
厳密に言えば全裸ではなく、お腹の辺りにマワシのようなものが巻きつけられていた。

恐る恐るゆっくりと目を開けてみるが、真っ暗で何も見えない。
突然、周りの景色が真っ白に染まった。
(うぅ、眩しい・・・!眩しすぎて目を開けていられない・・・)

ガチャ!という音とともに声が聞こえてきた。
「やっと目が覚めたようね。」
声の主は女だった。まだ目を開けられないので顔はわからないが、口調と声質で女だとわかったのでとっさに恥部を手で隠した。
「お前は何者だ!一体ここはどこなんだ!?僕をこんな格好にして何が目的なんだ!」

「まあ〜よくも家畜の分際でそんな舐めた口を聞けるわねえ。」
「なんだと!」
「まあいいわ。今回だけは見逃してあげましょう。時期にそんな口も聞けなくなるだろうしね。1つずつ答えてあげるわ。」
フトシは女の態度が気に食わなかったが、下手に逆らってまた暗闇の中でほったらかしにされるのが嫌だったので黙って聞くことにした。
「1つ目、私はここの経営者。つまりお前のご主人様。2つ目、ここはお前を育てるための豚小屋。3つ目、私の目的はお前に立派な種豚になってもらうこと。以上よ。」
「なんだってあんたにそんな権利が!!ウグッ!」突然お腹に激痛が走った。
僕のお腹の周りに巻きついたマワシのようなものがグイグイとお腹を締め付けている!!。
「もう一度そんな舐めた口を聞くつもりなら胴体が千切れるまでほっておくわよ。」
「す・・・・すいま・・・せん・・でした。・・・許・・して・・くださ・・い。」
「ご主人様は?」
「ご・・・ご・・・主人・・様。」
「よし。」
女がそう言うと、だんだんと締め付けが緩くなっていった。
「私に逆らったら、またそのマワシがお前を締め付けるわ。以後気をつけることね」
まるで西遊記の孫悟空の気分だ。いや、僕の体型的には猪八戒か・・・。
「自分の立場がわかった?お前は私のペット。家畜なの。わかったらブヒーとお鳴きなさい。」
「ブ、ブヒー」屈辱で顔が真っ赤になりながらも、命令どおりに僕は鳴いた。

そうこうしてるうちにすっかり目は光に慣れたようで、僕は辺りを見回してみた。
(これは・・・・)
室内のはずなのに・・・なぜかところどころに草が生えていて泥溜まりまである。
それに、僕が思っていたより全然広かった。
「ウフフ、どう?お気に召したかしら?」
7764改め前スレ967:2006/07/31(月) 05:43:37 ID:goS6+mmd
「それはそうとお腹空いてるでしょ?食事持ってきたわよw」
とても良いニオイがする。
僕はたまらずにバケツをのぞいた・・・。
「ありがとうございますご主人様。お腹ぺこぺこだったんですよ・・・ってこれはッ!?」
バケツの中身は・・・・・何か色々なものがゴチャゴチャと入っている残飯だった!
「おいしそうでしょ?おかわりもあるからいっぱい食べなさい♪」
困惑する僕を見て魔女は楽しそうにしている。

「こ、こんな豚の餌みたいなの食べれるわけないじゃないか!」
「そんなことないわよ。お前には相応しい食事だわ。ま、食べたくなければ食べなくてもいいけどね。」
「アラ!もうこんな時間じゃない!これからちょっと用事があるからこれで失礼するわね!・・・・・・・それとひとつ良いことを教えてあげるわ。もし今から24時間何も食べないでいられたらお家に帰してあげるわ」
「ホ、ホントですか?」
「魔女に二言はないわ」
(って魔女だったんかい!)
ツッコミたい気持ちを抑えながら僕は啖呵を切った。
「よーしじゃあ今から一日我慢してとっとと帰らせてもらいますよ!」
「ま、がんばんなさいな。じゃあ、また後でね」
そう言うと魔女はさっさと出ていった。


(一日何も食べないなんて簡単さ!それに食べるものと言ったら残飯しかないしそんなもの誰が食べるか!)
僕は時間を潰すためにさっさと寝てしまおうと思って横になった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
確実に30分は目をつぶりじっとしているのだが全然眠くならない。
それどころかグーグー鳴るお腹の音が段々大きくなってちょっとはあったはずの眠気もふっとんでしまっていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あれから3時間は経過しただろうか・・・・・。【実際には1時間もたっていないのだが】
意識が朦朧とする・・・・。
気がつくと、僕はいつの間にかヨダレを垂らして餌の入ったバケツを覗いていた。
良いニオイがする・・・
バケツを覗いているとお腹の中から声が聞こえてきた・・・。
『食べようぜ・・・ここから出ちまったらこんな美味いものは二度と食えないんだ・・・
それにお前は誰よりも食べることが好きだったはずだろ・・・?さあ・・・食え、食うんだ!』
その声を聞いていると、だんだん残飯が輝いて見えてきた・・・。
「なんて美味そうなご馳走なんだ・・・・食べたい・・・」
そう呟くと、僕は食欲を抑えきれずにバケツに顔を突っ込んでいた。

(・・・・・・・・・うッ!?美味いっ!!なんて美味いんだ!こんなに美味いものは食ったことないぞ!)

豚男はバケツの中身を一心不乱にガツガツべチャべチャとまるでブタのように貪り食っていた。
7864改め前スレ967:2006/07/31(月) 05:46:09 ID:goS6+mmd
「ゲェ〜ップ!!」
お腹いっぱいになってすっかり満足した僕はついゲップをしてしまった。
あれほど嫌だったはずなのにおかわりも含めて全てたいらげていた。


「いや〜それにしてもおいしかったなあ・・・」
・・・・・・・!?
僕が悦に入っていると突然、急激な痛みが体を襲った。
「ウグッ!グアァアアアアア!!!!!!」

両手両足が突っ張ったので僕は四つん這いになった。僕の目の前で腕と脚が短くなっていく・・・。指は溶けて融合していき、不恰好なブタのヒヅメの形に変化していった・・・。
人間の歯が抜け落ちて新しい豚の歯が生えた。

「フゴッ!ブゥーブゥー!」
顔から鼻が押し出され大きなブタの鼻になる。
それに合わせ鼻の穴も大きく拡がっていく。
「ブヒィー!!!!」
髪の代わりに豚特有の剛毛が生えた。
それとともに耳がびらびらと大きくなっていくのを感じた。

コンプレックスの原因のひとつだった短小包茎は長く厚くなっていった。
それからゆっくりとコルク栓状に伸びていった。

そして最後に豚になったことの証明であるクルっと丸まった尻尾がケツから生えた。

「ブヒィー!!ブギィー!!ンゴッンゴッ」
僕は自分に何が起こったのかわからず、鳴きわめいてそこら中を走り回った。
力尽きるまで走り続けバテたころようやく僕は自分が何になったのか悟った。
そうか・・・僕は『豚』になったんだ・・・。


思いっきり泣こうと頑張ってみても豚の鼻がブイブイと鳴るだけだった。
こんなことになって泣きたいはずなのに泣けない自分が情けなかった。
7964改め前スレ967:2006/07/31(月) 05:47:53 ID:goS6+mmd
僕が途方に暮れているところに先ほどどこかへ行ったはずの魔女が現れた。
「ウフフッ・・・その姿とってもお似合いよ。前よりも百倍はカッコイイわよ。」
「ブギィッ!ブヒィー!ブヒッブヒッ!!」
「残念だけれど、何を言ってるのか全然わからないわ(笑)」
「ブーブー!!」
「そんなに怒鳴っていると彼女に嫌われちゃうわよー」
「ブ・・・ブヒ?(え・・・彼女?)」

僕が振り向くと、そこには一匹の雌豚がいた。
「ブヒ♪」
彼女は可愛らしく鼻を鳴らすと、体を寄せて鼻をこすりつけてきた。
「あら?彼女はあなたのこと気に入ったみたいよ。」

その時既に僕には魔女の声は届いていなかった。
(なんて可愛いんだろう・・・)
僕は彼女に見惚れていた。彼女の耳、彼女の鼻、彼女のふっくらとした体型すべてを愛おしく感じていた。
僕と彼女は見つめあいながら鼻と鼻でキスをした。
その瞬間、僕の頭の中は『交尾』の二文字でいっぱいになった。

僕は彼女の後ろに移動して、自分の豚鼻を彼女の膣に入れた。
彼女は湿った鼻の感触と荒い鼻息のせいでくすぐったそうに体を震わせている。
彼女は目を閉じ、そして、彼女の顔は恍惚の表情を映しだしていた。

ゆっくりと、僕は彼女の背中の上に重々しく乗っかった。2、3回の試したあと、僕はゆっくりと挿入した。
そしてためらわずに性を解き放った!
「ブギィー!!ブフッブヒィブヒィイイイイイ!!!!!!!!!!!」
1分もかからぬうちに二匹は絶頂に達していた。
雄豚のだらしなく弛んだ顔をみると先ほどまで人間だったようにはとても見えない。
「ブヒィ!」最後の一発をしぼりだすころには雄豚から人間だったころの記憶は完全に消えていた。

その様子を伺いながら魔女はつぶやいた。
「これであなたの願いは叶ったわね♪」
実は豚になった男は魔女に自分の願いを叶えてもらおうと依頼していたのだった。
その願いとは、「一生食うことに困らないようにすることと、デブでブサイクな自分に彼女を作ってください」という欲張ったものだった。
魔女はただその願いを叶えただけなのだ。
ただし、それ相応の報いをかねたものだったが。

仲良くじゃれあっている豚を見て魔女は微笑んだ。
それから、二匹の邪魔をしないようにそっとでていった。
後には幸せそうな表情で泥遊びをする二匹の豚のつがいが残されたのだった・・・。


終わり
8064改め前スレ967:2006/07/31(月) 05:51:18 ID:goS6+mmd
以上です。
またしてもブタ変身。
急いで仕上げたのでところどころおかしいかもしれないです。
それ抜きにしても稚拙な文章ですいません。
家畜マスターへの道は遠いなあ・・・・。

お目汚し失礼いたしました。それでは。
81名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 00:43:03 ID:d4N/DXtJ
>>80
よし、俺も魔女に頼むぜ!
82名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 01:58:14 ID:AgPTcZos
魔女に何を頼むつもりだ!
83名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 22:06:35 ID:d4N/DXtJ
>>82
そりゃあもう、メシに困らず三食昼寝付きで、時にはトリュフなんかも食えたりして、
周囲の♀どもは全て俺に骨抜きになり、精力絶倫で30分くらい出っぱなしのそんな……


ブヒ?
84名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 22:16:23 ID:AgPTcZos
ある意味、男が描く理想の楽園だなw
だがそんな不埒なヤツはきっと雄豚になっても去勢されるか雌豚にされるんだろう・・・
85名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 22:55:21 ID:d4N/DXtJ
去勢や食肉逝きは嫌だが雌豚はそれはそれでいいや、と思う俺ドM。いやTSはそれほど好きじゃないけど。
完全動物化もいいが、獣人化で>>66的なネタで性奴隷にされて「雌豚が!」とそのまんまな言葉責めされたり。
86名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 01:14:34 ID:PpyaHcnF
>>85
ドMにも程がある!ぶっちゃけ俺も人のこと言えないけどさw
はっきりいってあなたと嗜好がそっくりだ

試しにそういうネタで一本書いてみてはいかがかな?
ていうか俺がみてみたいだけなんだけどね・・・
87名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 01:08:03 ID:ZHjOTDzN
オークとか獣人に嬲られづくし、というのも萌えるが、人間に飼われてペット扱いってのも良いかも。
ただ、犬獣人♀とか普通に可愛い系なのはまだしも、人×豚獣人♀だとエロに繋げにくいか?
♂は魔女ネタとかで結構できるのはわかったけど。
88名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 02:18:50 ID:3wiXqKc9
科学の力で獣化ってあまりないよな。
薬を打たれてとか改造されて獣人に。とか結構萌える気がする。

人×豚獣人♀でも、秘薬や魔力を使って無理矢理発情させて
交尾にもっていくこともできると思う。
太め人間♂×オーク♀でオーク♀が人間♂に惚れて無理矢理オーク化させて
仲間にするとかありじゃね?
89名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 09:47:27 ID:LpysEoT/
上羽たんがつくったみたいだけど

保守
90名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:49:30 ID:1h/vDfSp
ぽっちゃりで包容力のあるお姉さまに尻尾と耳と鼻を付けた豚獣人♀とかどうよ
しかも宿屋のおかみさんで未亡人、人柄の良さと気風のよさで惚れさせた男は
数多くとか・・・ありそうなんだがなー

妄想肥大ですまん。
91名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 12:22:32 ID:g8cTij48
ロリ猫人は駄目ですか
92名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 12:25:10 ID:VTSLmwPk
アリです
でも猫耳キャラなら駄目です

>>90
いい宿屋だなw泊まってみてえw
93名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 03:55:17 ID:DMG2NaN0
ブラロアはありですか?
94名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 08:52:18 ID:mLbRtJa8
>>93
それはそれで別のスレがあるんじゃないかな


ところでSSを投下しようかなと思っている俺を見てどう思う?
95コレクション:2006/08/15(火) 09:42:06 ID:mLbRtJa8
―・・・まただ。
またつけられている気配がした・・・。
大学のコンパの帰りだった大学生の明彦が頭の片隅で思った。実は数日前から何者かについていたのだった。
いつもなら、気味悪く駆け足でアパートの自宅に帰るのだが、今日の明彦は酒に酔っていて、走る気が起きなかった。
すると突然、明彦の目の前が真っ暗になっていた・・・


…………あれ?
明彦が目を開けてみれば、そこは枝や葉っぱで作られた壁……、いや、まるで一つの部屋が目の前にあった。小さい頃に森に作った秘密基地の様な所だ。
そして、その部屋に僕はさっきまで中央に仰向けになるように眠っていたようだ。
………………って、どおして僕はこんな所で眠っていたんだ?確か僕は大学のコンパの帰りだったはずだ。酒で酔っぱらい、自宅のアパートの部屋の玄関で眠ってしまう事は二、三回あったがこのような屋外では眠ってしまう事は一度もなかった。
僕は首を傾げ、座ったままもう一度辺りを見回した。もう、酔いからは醒めていた。辺りの明かりは天井から漏れる月明かりだけで薄暗く、夏だというのに涼しかった。かすかに虫の音が聞こえる。おそらく真夜中であろう。
「……帰らなきゃ」
そう呟き起き上がろうとした。
96コレクション:2006/08/15(火) 09:45:08 ID:mLbRtJa8
「あ!帰っちゃダメだからね!」
不意に声をかけられた僕は驚き、ビクッとしてしまった。僕は慌てて後ろを振り向いた。
…………誰かがすぐ後ろに立っていた。



…………僕は自分の目を疑った。
目の前には足があったが、………ふさふさした毛がいちめんに生えていた。それも、金色の様な毛、金毛と言うべきか。僕はおそるおそる、上を見た。
………そこには狐の顔があった。どこかのゲームで見たような感じの狐の顔、全身に狐の獣毛が生えていた人間が立っていた。最初は良くできたコスプレかと思ったが、良く見ればシッポが動いていた。それも二本。
………明彦の目の前には狐獣人が立っていたのだった。
97コレクション:2006/08/15(火) 09:51:41 ID:mLbRtJa8
胸にはふっくらとした形のいい膨らみがあったのでおそらく女だろう。腹の毛はフワフワした純白な毛、頭のてっぺんにはピンと張った三角の耳、手足には綺麗に揃った鋭そうな爪があった。
僕はあまりの出来事で口を金魚みたいにパクパクさせていた。すると、狐人が膝をつき、僕の顔に自分の顔を近づけた。僕は狐人と目があってしまう。美しい金色の瞳が輝く。
僕はこの狐人がなぜか色っぽく感じ、顔を赤らめてしまう。思えばこの時点で僕の思考回路が少しづつ狂っていたように思える。普通の人間ならともかく相手は狐、ケモノだ。
次の瞬間、気がついた時には僕は狐人と濃厚な口付け………いわゆるディープキスをしていたのだ。狐人の舌が侵入してきた。
98コレクション:2006/08/15(火) 09:54:32 ID:mLbRtJa8
クチュ…チュ……
「ん……!ん、う……!」
人より獣人の顎の長さの方が長いため、つけ根からは唾液がこぼれ、下へ流れて地面に水溜まりを作ってしまう。だが、狐人はそんな事はおかまい無しだった。
見つめあうように舌を絡ませる、狐人はそのことだけに集中していた。僕は狐人の唾液が甘く感じられ、いつの間にか僕は興奮し、狐人を求めていた。

ザリッ、ザリッ

狐人の舌はザラついていて、僕の口内を刺激した。舌、歯茎、つけ根、舌の裏側まで狐人の舌で舐められ、犯された。
99コレクション:2006/08/15(火) 10:03:02 ID:mLbRtJa8
「クチュ…、プハァ…」
このようなキスが行われ、しばらくしてから口が離された。二人の間には銀の橋が架けられてプツッと切れた。僕は恍惚とも、唖然とも受けとれる表情をうかべ、狐人と目があってしまう。
「んふ……かわい……♪」
狐人があどけない顔をして、かわいらしい声で言った。僕は思わずドキッとしてしまう。
「う…あ…」
「ここも硬くしちゃって…」
そう言い、ズボン越しから僕のモノを優しく指で愛撫する。僕は思わずうっとりと目を瞑り、恍惚な表情をしていた。すると、いつの間にか狐人によって僕のズボンは脱がされていた。
抑える物がなくなり、膨れあがった逸物は反り返る様に天を指していた。そして、腰を地面につき、M字に開いた僕の足の間に狐人は頭を入れた。
「な、何を…」
狐人は動揺する僕を上目づかいで見た。
100コレクション:2006/08/15(火) 10:04:45 ID:mLbRtJa8
―う、かわいい…。
「今、気持ち良くさせてあげるから、ね♪」
すると、狐人は片手で逸物を掴み、舌で竿を一舐めした。
「ッ……!」
背筋にゾクッと快感が走る。狐人は今度は両手で逸物を掴み、抜き始める。手のひらに存在する肉球が優しくペニスを刺激する。
「はっ、はぁっ………。」
明彦はあまりの気持ち良さに抵抗ができなかった。すでに鈴口からは先走り液が流れ、狐人の手によってペニス全体に広がっていた。
汗と先走り液で濡れたペニスはいやらしい音をたてて、さらに硬さが増していった。抜かれ続ける明彦の物はもはや限界直前だった。
………あむ。
いきなり狐人はペニスを口に優しく含んでいた。
「あ、ああぁ…!」
僕は快感に耐えきれず狐人の口内で波打つほど精液を注ぐ。
ドプッ…
狐人はじっくりと、注がれた精液を味わう様に飲み込む。さらに狐人は尿道に残った精液を吸い出そうとした。これには、明彦はさすがに射精までとはいかなかったがもう一度イってしまう。
101コレクション:2006/08/15(火) 10:07:22 ID:mLbRtJa8
僕はまた、仰向けで地面に寝そべってしまう。意識はボヤけ、ここで明彦は意識を失ってしまう。すると狐人は、すでに萎えたペニスから口を離し、明彦の顔を見て意識を失った事を確認した。
「フフ…、前座はここまでで十分かしら♪」
狐人の目の奥で、妖しい光が光った。狐人はまた明彦のペニスをしゃぶりはじめた。だが、今度は様子が違っていた。狐人は自分の唾液を尿道に押し込む様に舌をはしらせた。
気を失った明彦はかすかに反応し、ペニスに硬さが戻り始めていた。続いて、狐人は明彦の半分開いた口に同じ様に唾液を押し込んだ。唾液は先程のキスの時と違っており、もっとねっとりとした物だった。
暫くして、狐人は口を離した。
その時、明彦の体に変化が起こっていた。明彦の体には、白い獣毛が次々に伸び始め同時に全身に筋肉がつき、手のひらに肉球ができ、手と足の爪が鋭く伸びていた。
次に顔が前に伸びマズルができ、歯が鋭くなり、同じ様に白い獣毛が生え、顔全体を覆い尽した。そして、耳は次第に頭の上の方に移動し、頂上で止まると三角の形になり獣毛が生えた。
尾てい骨の辺りからスラッとした、しなやかなで太く、しっかりとした尻尾が伸びた。
102コレクション:2006/08/15(火) 10:12:52 ID:mLbRtJa8
足は太くなり、足の爪が鋭く伸びると踵が地面から浮く様になりつま先立ちの様になった。
そして、手のひらと同じく足の裏にも肉球ができた。睾丸は肥大化し、ペニスは人外の形になり、亀頭は赤黒くなった。
瞳の瞳孔は次第に細くなり、最後には、獣毛に黒の縞模様が刻まれた。変化が終わると明彦のまぶたが上がり、立ち上がった。
そこには人間の明彦の姿はなく、一匹のたくましいホワイトタイガー、白い虎獣人がいた。虎人となった明彦はまるで、それが普通であるかの様に至って平然としていた。
「やっぱり、私の目に狂いは無かったわ」
すると、獣化の一部始終を見ていた狐人は虎人に話しかけた。
「どう?新しい体は」
虎人は狐人の方に振り向いた。
「はい、とても気持ちがいいです。ご主人様。」
声は明彦だったがもはや、中身さえも以前の明彦は無かった。
「ご主人様じゃなくて伊里(いり)って呼んでね♪あと、あなたの名前は?」
伊里という狐人は手を後ろに組み、虎人をまじまじと見つめながら言った。
「僕の名前は明彦と申します、伊里様。」
「そっか、よろしくねアキちゃん♪」
そして、狐人は膝をつき、虎人の常に臨戦状態のペニスを口に含んだ。
103コレクション:2006/08/15(火) 10:16:20 ID:mLbRtJa8
最初は先っぽを含んでいたが次第に根本の方までくわえこんだ。
「グ、ああぁ……」
虎人はあまりの気持ち良さに恍惚な叫びをあげる。人間と虎の中間の形のペニスを時には甘噛みや、舌先でチロチロと刺激した。虎人の尻尾が直線にピーンとなった。
「…ガ、ガアァ………!」
ドプ…
先程とは明らかに量が増えた大量の精液が鈴口から吹き出し、狐人の口の中で果てる。だが、ペニスの硬さは失わなかった。これは獣人の精力の強さを物語っていた。狐人は精液を一滴も漏らさずに飲み干した。
「ぷはぁ、おいしい……」
すると狐人はペニスから口を離し、よつんばえになり尻を虎人の方に突き上げた。虎人は何をするのかを悟り、自分もよつんばえになった。
そして、ワギナを一舐めした。狐人の尻尾がビクッなった。
「あぅ。もっと……お願い……。」
狐人の言葉が終わるか終わらないうちに虎人は舌を巧みに操り、時にアナルを指でなぞる様に刺激した。愛液の量も次第に増えて、狐人の陰部周辺は愛液と唾液によって白い獣毛はベットリとしていた。
「はぁ、はぁ。あ…」
狐人は体をかすかに震わせ、あえぎ声を出していた。
絶頂が近いのであろうか。
104コレクション:2006/08/15(火) 10:18:35 ID:mLbRtJa8
すると、狐人はよつんばえの状態から胸の辺りを地面につけ、下半身を突き上げる様な姿になっていた。ふっくらとした胸は地面に押し付けられ、形を変えていた。
「お…願い、アキの……おちんちん…をちょ……うだい……」
狐人はあえぎ声で虎人に言った。虎人の耳がピクッと動き、同時に舌の動きも止まった。虎人は舌をワギナから離し、膝立ちになると両手で狐人の腰を掴んだ。
そして、ペニスを狐人のワギナに押し付けた。そのまま虎人はペニスを思いっきりワギナに挿しこんだ。
「あああ!!」
ズ、ズリュ……
狐人は悲痛な雄叫びをあげる。虎人はそんな事はおかまいなしに挿し続け、ついに子宮入口まで挿しこんだ。
「い、いきなり挿す、なんて、ひ、酷い、よぉ。」
狐人は少し半泣きで言った。
「あ!ご…ごめんなさい……」
虎人はションボリとし、尻尾も同じ様にションボリと垂れ下がった。
「今度は、一言お願い、ね。」
狐人は二つの尻尾で虎人の頭を撫でて励ました。
「はい…、では、動きます…」
励まされて元気を取り戻した虎人は腰を動かし始めた。人とは形が違うペニスは先端が膨らみ安易に抜けない様になっていた。
105コレクション:2006/08/15(火) 10:21:34 ID:mLbRtJa8
虎人は次第にペースを上げていき、まるで獣の様に交わり、折り重なる様になっていた。
狐人は少しでも気持ち良くなろうと腔の締め付けを次第に強くしていった。激しさはさらに増していき、周辺には濃厚なフェロモンが漂っていた。
「で、出る……!!」
虎人の理性は崩壊寸前だった。
「出して…!!思いっきりっ!!」
そして虎人は力いっぱい腰を打ち付けた。
「グアァアァアッ!!」
「クュゥゥウウウン!!」
二匹は同時に絶頂を迎えた。
狐人の子宮には大量の精液が注がれた。結合部からは愛液と精液の混合液が漏れ出していた。
二匹はしばらく繋がったままだったが、狐人は指を使って外した。ワギナからはドロッとした混合液が重力に沿って流れ出ていた。
気が付くと虎人・明彦は深い眠りについていた。狐人・伊里は明彦が寝ているのに気が付き、その顔には笑みがあった。
「あなたが私の最初のコレクション………、大事に可愛がってあげるからね、アキちゃん♪」
明彦は人間をやめ、伊里の僕と化したのだった。
こうして、妖狐・伊里のコレクションが今、出来上がったのだった・・・





「ガアァ…!」
ドピュッ………

106名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 10:23:09 ID:mLbRtJa8
以上です。
感想、意見ありましたらお願いします。
107名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 12:55:15 ID:h0JTxucV
>>mLbRtJa8氏
GJ!!
108名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 20:22:46 ID:6sYzpOKi
このジパングもうちょいでパンク
109名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 22:33:21 ID:AeEEV6oT
クジョブ!!!!!
ハメられ系大好き
110名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 10:01:55 ID:oLVhODDU
GJ!
二人ともかわええなぁ
111名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 18:41:54 ID:25Rs0sLD
[獣化]人間が人外に変身しちゃうスレ3[異形]
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1155625776/

前スレが実質2スレ目だったので番号がとんだ訳ではない。
112名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 21:54:44 ID:JsbmYmBd
割と亀レスだが
>>88で直感的に仮面ライダーを思い浮かべたのは俺だけか。
・・・だろうな。
113名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:09:18 ID:HlhPUwn5
>>112
俺もいるぜ!
ライダーは虫じゃなかったら萌えるのになあ・・・
色んな動物に改造されてみたいぜ・・・
114名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:53:45 ID:JsbmYmBd
でもショッカーと戦うのはカンベンな
115名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:55:33 ID:oK+PTEPU
逆に考えるんだ
ショッカーの改造人間も獣人だと考えるんだ
116名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 09:51:43 ID:KUjizkJI
>>115
IDがよくわからない
117名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 12:22:25 ID:5rgHVL9F
ショッカーっていう文字列をボケっと見てたら
なんだかわけわからなくなってきた
118名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 16:04:00 ID:1DhQIfZ4
こいつあまるで火事場
すげえ熱気溜まっちまう島国デンジャー
ますます上がっちまうカモン!
119名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 05:36:31 ID:IOSdSdbA
そういえば2スレ目のオジロとミリーってどうなったのかな
書き手さんいたら続きキボン
120名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 09:42:04 ID:FeGsB/BM
前スレの保管庫ってこれ以上増えないのかな??
121名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 13:25:53 ID:vMAGZoWC
エラー!! >>120
新スレを補足していないか管理人がお盆休みをとっている可能性があります
詳しくは保管庫管理人にお問い合わせください。

http://sslibrary.gozaru.jp/
122名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 15:47:12 ID:EjLkFCF4
ライダーといえば、スカパーのファミ劇でやってたスーパー1劇場版?だったか、女怪人がいた
五体いる拳法使いの怪人のうちの一人でトリっぽかった
123名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 21:10:23 ID:daqEXUZ6
保管庫が見れないんだけど自分だけ?(´・ω・`)
124名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 22:38:01 ID:RIKpvLZ6
>>123
俺も保管庫に入る事ができません。
管理人さーん!
125名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 23:48:00 ID:1+pBd8dB
絵なんかはここのケモ板のスレの方が、うpロダより流れにくそう
ttp://sippo.srv7.biz/kibachan/kibachan.html
126名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 16:24:42 ID:JT2ani+N
>>113
オルフェノク……。
127名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 17:22:42 ID:Fo0iqUNb
あげ
128 ◆BITE7lfFfA :2006/08/24(木) 01:43:17 ID:5CPtMruJ
そろそろなんか書く余裕が出来るんだが
おまいら、どんなシュチュが好きなんだ?
129名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 10:05:58 ID:yX699f2K
発情期
130名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 14:17:11 ID:5DG9pPrn
>>129
同志。
前スレで発情もの書いてた職人さんはもう書いてくれないんだろうか。
◆BITE7lfFfA氏に期待!
131ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/08/25(金) 01:32:51 ID:L6189psK
>>129
把握
っても、俺あんましふつーの書けないので期待しない方がいい(´・ω・`)
132名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 17:25:22 ID:ql/L0i0U
がんばれー
133ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/08/29(火) 03:13:54 ID:Ds77Ikaj
とりあえず2〜3レスくらいで一区切りなら1日に一話ずついけるんだけど
どうしませう(´・ω・`)
134名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 10:33:50 ID:OONlPFyn
一話ずつキボウ
135ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/08/30(水) 01:21:11 ID:7dDw9eao
把握しますた
とりあえず投下してみるお
136ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/08/30(水) 01:21:41 ID:7dDw9eao
××××年×月××日
「彼女」の調子はいい模様。
誕生から一年が経ち、既に人間で言う十五、六歳と言えるほどまで成長している。
急速な成長によって骨格、筋肉等にかなりの負荷がかかっているらしく、眠っている最中に激痛に魘される事以外は良好。今日も鎮痛剤と安定剤を投入した。
知能も恐ろしい速さで発達していく。犬の声帯では喋ることはできないようだが、我々の言葉を完全に理解しているようだ。
ここ最近そわそわするような素振りも見せる。今後それに関しても観察していく必要があるだろう。
137ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/08/30(水) 01:22:53 ID:7dDw9eao
私は完全に閉鎖された空間の中で目を覚ました。
床はつるつるとした素材。壁はぴかぴかしている光を反射する素材。それ以外の表現は見つからない。
生まれたときから私はずっとこの空間しか目にしてはいない。それ以外に目にできるのは知らないうちに置かれている粗末な食事と、たまにくる白衣を着た誰か達だけだ。そして私はたまにする運動と食事以外は惰眠を貪る生活だった。
私の物心がついた頃には既にその生活が続いており、未だにそれは変わらない。ここ最近はなぜか身体が痛いこともあったりして眠れないことも多いが、そのたびに彼らが打ってくれる注射がそれを中和する。
部屋には幾つかの生活用具やトイレといったものが備わってはいるが、どうもそれは未だに使いづらい。が、しかしそれを使わなければ何か訳の分からない注射を打たれてしまったりするので、仕方なく使うしかない。
しかし、それを使われると頭がぼんやりして、彼らのされるがままになってしまい、あとから気分が悪くなるから嫌なのだ。
ここ最近は手と足を使って歩くことも禁じられて、足だけで立つことを強制させられていた。注射を打たれたときに刷り込まれるとどこか逆らいがたいところがあるのも、私が注射を嫌う要因だった。
この歩き方だと、彼らのように何も衣服をまとっていない私の胸は邪魔なものでしかない。激しく動くたびに衝撃が来るし、重いので肩がこる。四足歩行だったらこんなことはなかったのに。
座って周囲を見渡してみるといつもと変わらない光景。天井から私をてらす光が私の目を焼き、散乱したタオルやらトイレやらを照らす。
知能を高める「るーびっくきゅーぶ」だったかの玩具は面白くないので投げ捨てたのだが、今でも恨めしそうに私を見ている。恨むならくるくる動かすだけの箱を私に渡した白衣の奴らを恨んでほしい。
ここ最近身体が熱いことが多く、彼らにもそれが悟られているようだった。けれどもただそれ以外はなにもやる気が起きず、時折暇つぶし程度に疼く股間を指で弄ってしまう程度だった。
おしっこがでる割れ目をなぞったり、そのあたりの小さいくりくりを弄ると気持ちがいい。時々涎を垂らしながらその行為に浸ってしまうこともある。
138ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/08/30(水) 01:52:05 ID:7dDw9eao
けれども、生まれてこの方ずっとこの部屋の中には監視カメラが私のことを覗いているので何も思うところはない。むしろ、排泄をするときに気張っている姿や食事をしているところを見られた方がずっと恥ずかしかった。
特に前者は便器の中にもカメラがついていたので肛門の一挙一動すら補足されてしまう。自分で見れない姿を見られるのは生まれてこの方監視を受けていた身でも確かに恥ずかしかった。
けれども、今では最早それにも慣れてしまっている。
だから股間を弄り、そこから自分で自分に与える感覚に酔っているのを見られるのもそう恥ずかしいことではなかった。ただ、股間から漏れたぬるぬるとした汁まで採取されるのはどうも嫌だった。余韻に浸っていたいときにそういうことをされても抵抗できないからだ。
更に上り詰めて疲れきっている時に、更に刺激しようとするときもある。そういう時はなんとか抵抗しようとするのだが、しかしそれができない。気だるさが上回ってしまい、そのまま寝付いてしまうことも少なくない。
今もそうだ。
行為の後、水道で身体を洗わなかったから私の股間周辺の獣毛は私の出した汁が固めていて、がびがびになってしまっている。後で全身をシャンプーで洗わなければと思いながら、私は重い身体を引きずって水道へと四つんばいで歩いていく。
彼らは私のことを「獣人」と呼んでいたが、今の私は獣そのものだ。今日はもう注射を打たれてしまっても構わない。悶々とした気持ちは晴れないままで、また手が股間に伸びてしまう。
ゆっくりと割れ目に肉球を這わせ、少しずつ込み上げてくる快感を享受する。
微くんと身体が跳ねるのにも構わず、いつものようにゆっくりと解すように刺激していくと鈍い疲れの中に戻ってくる高揚。快感が私を虜にしていく。
刺激をしているうちに塗れてくるそこはさらに潤滑を増し、私を快感の淀みへと落す。そのまま指を僅かに入れると全身を貫くような快感。小刻みに動かすだけでよがり、私は狂ったように指で刺激を続けていってしまう。
初めて行為をした頃よりも確実に感じやすくなっていた。これだけが楽しみといっていい程に肉体は高揚し、絶頂へと向かっていく。
くちゅくちゅと音を立てながら指を立てようとしたとき、
「食事だ」
ドアが開き、白衣の奴が邪魔をして、結局高揚はそのままに気分はしぼんでいってしまった。
139名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 02:06:21 ID:DJWkcMN4
おお、投下されている
この先の展開に期待!
140ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/08/30(水) 02:22:26 ID:7dDw9eao
以上でつ
とりあえず今日のところはこれで終わりで
明日また投下するお

なんか発情ネタじゃないような気がしてきた('A`)
141名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 02:54:35 ID:6gNCse6h
ここ最近自分の行ってるスレがMATSURI状態だ!
無論このスレもこれから祭の予感。激しくワクワクテカテカ
142名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 01:13:31 ID:/6p7CkiK
キタキタキタ━━━━━━( °∀°)━━━━━━!!
続きを激しく期待してます!
143ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/08/31(木) 02:10:30 ID:piN0CQTm
ホーリービーストβテスト受かっちまったァァァァァアアアアア!!!
まあ、多分そんな時間かけないと思いますが、ハマりそうで嫌だな。初オンラインだし

と、今日の分投下させていただきます
144ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/08/31(木) 02:13:30 ID:piN0CQTm
××××年×月××日
やはり「彼女」の調子はいい模様。
しかしエストロゲンが増加。既に成体になっていると言っていいいだろう。
ここ最近は我慢できないようで性器を弄るような行為が多い。かなりそういったことに興味は持っているようだが、羞恥心というものがまるでない。どうやら生まれたときからの監視体制が仇になっているようだ。
「彼」の方と会わせてみるのもいいだろう。おもしろいものを見ることが出来るかもしれない。
食欲は旺盛。本日は四回ほど達してから眠りについた
145ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/08/31(木) 02:15:10 ID:piN0CQTm
身体の調子がおかしい。
昨日からずっと身体が火照ったままだ。
排便をして座って適当に玩具を手にするが手につかない。気がつけば股間に手を伸ばしてしまい、僅かでも快感を得ようとしてしまう。
他にすることがないのが原因なのかもしれない。何かするようなことがあれば股間を弄らなくてもいいかもしれないので、昨日まで投げ出してあったのだが、一応昨日食事を持ってきた奴が教えてくれたルービックキューブを取り出してみる。が、一面も揃わない。
難しいので適当にまわしてみると少し揃ってきたが、しかしそれ以降は進まないので投げ捨ててしまう。確か昨日解法があるみたいなことをいってはいたが、そこまで考える気にもならない。
床にはねとりとした水溜りが出来ていた。指で掬うとまだ暖かい。と、よく考えればかなり喉が渇いている。だるい身体を動かして蛇口を捻るといつものように水が流れる。それにコップをあてて中に注いでから飲む。
相変わらず面倒な手順だが、刷り込まれているので何となく習慣化してしまっていた。
こぼれた水が渦巻くのを見ながら収まらない火照りを考える。ここ暫く身体を洗っていない。昨日も結局シャンプーをせずに眠ってしまっていた。ヒトのように汗はかかないが、それでもさすがに臭いがきつくなってきているだろう。
身体がだるくて動かしづらいが蛇口から頭に水を被る。よく考えれば、どうせ自分とたまに来る白衣の奴らしかこの臭いを嗅ぐ者はいないのだからべつにいいか。がびがびなのがよっぽど気になり始めたら洗おう。
うん、そうしよう。
ぽたぽたと床に水が滴って弾ける。弾けたところでまとまって小さな水たまりを作った。
その水溜りはいつもの行為でできるようなそれとは違って、するりとした透き通る水。とろとろのそれではなく、しかしなぜかその行為を連想させてしまう。
甘美なその快楽に身を委ねてしまいたくなる衝動に駆られる。しかしそれを振り払おうとした。
昨日の食事のときにどうやらまた注射で刷り込まれたらしい。
「お前は獣じゃない。獣から進化した新たな哺乳類、犬人。獣人なのだ。だからもっと文明的な生活をしろ」と。
文明的な生活とは一体どんなものだろう。
そう考えながら私はそのまま横になる。
146ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/08/31(木) 02:24:14 ID:piN0CQTm
なんと言うか、異様なほどに気分が高揚してしまって逆に気持ちが悪い。
疲れているのかといえばそうかもしれないが、しかしこれは本当に異常だ。行為に耽っている以外は普段の生活と変わらないのだから、やはりあれに原因があるのだろう。
火照った身体を覚ましてしまおう。結局私は立ち上がり、シャワーを浴びにいく。蛇口を捻るとホースの先端からぬるめのお湯が降りかかってくる。一瞬びくんと身体が震えたが、我慢して浴びる。
どうやら犬から進化したためか、こういうものに未だ恐怖を感じる節があるらしい。私の祖先である犬という生物はシャワーを嫌がることが多いと聞いたが、何となく比べられると嫌な気分だ。
頭の先端、耳を通って顔、マズルから、大き目といわれた胸を滴って股間を濡らす。尻尾もびっしょりと濡れた所でシャンプーを手にとって身体にまとわりつける。どうもこの手に取る作業が嫌いなのだけれども我慢するしかない。誰も手伝ってくれないのだから。
もしゃもしゃと指と毛を絡めていくと少しずつ水と馴染んでいき、泡になる。シャワーは嫌いだけれども、この瞬間だけは好きだ。
泡は広がっていくが、しかしその早さは緩慢だった。何回寝た分かはわからないが、何十回という行為の後放置していたのだ。ごわごわでがびがびの獣毛を補修しようとする健気なシャンプーは、いつもの量では足りず、何倍かの量を使うことでようやく全身をカバーするに至った。
丹念に揉むように洗っていくと後ですっきりするので大量の泡を出して、いやいやながらシャワーで洗い流す。上空から落下する水滴に恐怖を覚えながら、自分に大丈夫だと語りかけながら泡を流していく。
一角だけタイル張りになったそこから水が排水溝に向かって流れていく。
頭部の髪の毛が邪魔だ。他の毛みたいに短ければいいのに。
そう思いながら蛇口を捻ると水が停止。俯いた私の髪の先端から水滴が膨らんで、落ちる。ぱた、という音と共に弾けて他の水に馴染む。そのまま排水溝へと流れていく。
なんだか疲れてしまった。身体を拭いて、乾かしたらもう今夜は寝てしまおう。
排水溝に濁流となって流れていく泡と、私の毛を眺めながら私は思った。
147ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/08/31(木) 02:24:51 ID:piN0CQTm
今日の分は以上です(´・ω・`)
感想、反応を下さったかたがた、有難うございます
148名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 02:48:14 ID:bzx3FN3Z
>>147
ホーリービースト受かりましたか。おめでとー!
おれは締め切り忘れてて応募できんかった。
小説のほうも相手が登場しそうでwktkです。
心配しなくてもちゃんと発情期ですよ。
149名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 03:01:30 ID:1dDEGdXZ
相手が人→ケモだとそうぞうしてはぁはぁする
150名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 16:14:38 ID:i1F30SkF
俺は逆に普通の獣人でキボンかな
ここしばらく獣化モノが続いたし
そろそろ普通の獣人達の絡みでもはぁはぁしたい・・・
151ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/01(金) 01:47:49 ID:NFWNqzVR
××××年×月××日
もう一人の方の担当者と話がついた。
今日の午後には「もうひとり」を連れてくるらしい。
彼女がどんな反応をするかが楽しみだ。初めて自分と同じ人種に会うのだ。克明に撮っておきたいと思う。
今日は睡眠を多くとっている様で、まだ食事はしていない。だが、健康状態から見て食欲に関しては問題ないだろう。
152ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/01(金) 01:49:09 ID:NFWNqzVR
いつもと違うにおいで目を覚ます。
いつの間に眠ってしまったのだろう。眼前には完全に冷めてしまっている食事が用意されていて、強い臭いを放っている。
しかしそれ以外にどこか。扉の向こうから完全には遮断されていないがために隙間から漂ってくる僅かな匂いが鼻を突く原因だった。どうも嗅覚で優れすぎているような気がする。先祖が先祖だけに仕方がないことかもしれないが、妙な不安も背負ってしまうので何となく嫌だ。
警戒しながら、しかし扉が開く気配がないので食事をとり始める。よく考えたら、昨日は食べないで寝てしまっていた。
焼かれた肉と、完全に栄養改良をされた炭水化物を練ったもの。いつもと同じ食を済ませて、私は昨日放り出していたルービックキューブへと取り掛かろうとして、しかし手を止めることになった。
「アイ。今日は友達を連れてきてやったぞ」
開かれる重い扉。
私の名前を呼んだのは白衣を着たものたちの中でも一番偉い人間。ハカセと呼ばれている奴だった。が、私はこの男の子とは好きではなかった。注射をした私に刷り込む内容を決めるのはこの男らしいし、時折自ら私に指示を下すときもある。
その殆どが私に痴態を晒すようなことであるため、この男の下品な顔を見るだけで反吐が出そうになる。
だが、それをしてはいけなかった。すればまた私を弄くる要素を与えてしまうだけだと理解しているからだ。
と、この場にある香りが奴だけのものじゃないことが分かる。視線をその先に向けると影。ぎこちない歩き方を見せる者が私の前に現れる。
「ウェルだ。お前の仲間だな」
にやりとしたハカセの表情が気になりはしたが、しかし私はウェルと呼ばれた少年に悪い印象は抱かなかった。
寧ろ逆だ。はじめて見る、私と同じような犬の口。耳。鼻。そして獣毛とそれが包み込んでいる肉。何処を見ても私と同じ種族。獣人と呼ばれる、私の仲間だった。
「ウェル。挨拶をしなさい」
ハカセの傍らから出てきたのは、また別の白衣を着た男。こちらもハカセと同じように髭を生やし、どことなく偉そうな雰囲気を持っている。ハカセと同じように嫌な臭い。多分、あの注射の中の薬だろう。
『ウェ…ル……です。はじめ……まして』
それは唸り声にも似たたどたどしい言葉。
しかし同じ種族の私にははっきりと聞き取ることの出来る言葉だった。
153ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/01(金) 01:50:31 ID:NFWNqzVR
しかし私は返答しなかった。
正面に彼らを向かえながら、しかし警戒心を解くことはできなかった。ハカセの仲間が連れてきた奴だ。そう簡単に信用なんて出来るはずがない。ましてや外見が私と同じというのが怪しい。同じ外見ならおなじ部屋に閉じ込めてもいいはずなのに。
「ほら、アイ。挨拶はどうした?」
挨拶なんて、普段しないのだからするわけがない。それに加えて、この男も仲間の前で見栄を張りたいというのもあるだろうから、あえて私は反抗した。ハカセはそんな私を見て苦笑いをしてみせる。
「そちらと違って、うちは躾がなっていなくて。どうやったらこの仔みたいに礼儀正しい仔ができるかじっくり教えていただきたいですな」
「あははは。それはまた食事のときでいいじゃないですか」
談笑する二人を、私とウェルと呼ばれた少年は別次元のことのように眺めることしか出来なかった。
私達を「飼う」ことについて話しているのだろうけれども、私達はそれに関してはもう何の感情も抱かないようになってしまっているようだ。多分、これも知らないうちに刷り込まれているのだろう。それも、最優先事項で。
「アイ。この仔は一週間ほどここに泊まる。仲良くしなさい」
私を見たその表情は、しかし私にとって恐怖になり得るものを孕んだものだった。一瞬身体が竦み、動けなくなる。ほとんど反射で彼の言葉に頷いてしまった自分が情けなかった。
それを見てもう一人が笑う。
「ちゃんと躾けてあるじゃないか」
「いやいや、君のところみたいに立派なことは出来ないよ」
それが謙遜であり、私への非難であることは薄々と感じられた。感じられたけれども嫌いな人間からそんなことを言われようともなんともない。
ただ、恐怖だけが。彼のことを恐ろしいと思わせる、私に刷り込まれた感情がそれを捻じ曲げようとする。それを何とか押さえて、私は彼に視線を向けていた。
「じゃあ、また迎えに来るよ」
にこりとしたハカセの知り合い。しかしそれもハカセと同じように表面に張り付いているだけのものだということが、ここで初めて分かった。
彼らにとって私たちは何なのだろう。ただの家畜だろうか。
扉が閉まり、彼と閉じ込められて。唐突に怖くなって、私は震えた。
154ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/01(金) 01:53:48 ID:NFWNqzVR
今日の投下分は以上です

>>148
HBはのめり込むのを抑えないといけないですね('A`)
発情になってますか。ちょっと安心です
155名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 01:55:49 ID:3l2cgu6l
うおおお!相手キターけど明日から遠くに出かけるので見れない・・・。
帰ってきたときがwktkです
156ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/02(土) 02:47:34 ID:CN2awFIu
××××年×月××日
ウェルの担当者と食事に行き、その後の経過を今ビデオで見ている。
しかしやはり互いに互いを恐れているようで会話もない模様。しかし眠る頃には少し打ち解けてきたようで部屋の端と端で寝るような反応は見られなかった。
アイの方も落ち着いてはいるものの、ウェルに見られないように行為を隠している模様。
だが、ウェルも彼女から発せられているフェロモンには気がついている模様。今後が楽しみだ。
157ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/02(土) 02:53:06 ID:CN2awFIu
彼が来て一晩が過ぎた。
彼は私に危害を加えるようなつもりはないらしい。むしろ、私から何かをされると思って酷く怯えているようにも見える。
よくよく見ると、腕に無数の注射の跡。それに加え、全身に何かで叩かれたような痣と蚯蚓腫れが広がっていた。
多分、彼はハカセの知り合いに「躾」と称されてそういった行為を受けてきたのだろう。それでいてあの笑顔ができるなんて。本当に嫌な奴だ。
それと比べるのならハカセはまだいいほうなのだろうか? いいや、それは違う。ただ、私のほうがマシだっただけ。それだけだ。
恐る恐るの彼に私は近づいていく。これまで半日の間保たれていた一定の距離が私の手によって破られる。
と、彼がびくりと震えた。まるで私を畏怖するかのように震え、後ずさりする。
「いや……いやっ……」
その目に映っていたのは恐怖。きっと私と同じように生まれたときからそういった環境に生きてきたのだろう。だからこそ怯え、逃げようとするのだ。
「大丈夫よ。私は叩いたりしない」
腰の抜けたように後ずさっていく彼と同じ視線にするため、四つん這いになる。壁にぴったりとくっついてしまった彼は完全なパニック状態に陥っていて、手先がぎゅっと握られていた。
覆いかぶさるように彼に向かい、彼が目を閉じた瞬間。
「大丈夫よ。約束するわ」
私は彼を抱きしめた。
多分、これはとても勇気がいることだったと思う。私にとっても。彼にとっても。
それでも私は抱きしめた。抱きしめなければいけないのだと思った。
触れるウェルの肌は傷つき、いくつも折檻を受けた後がついている。従うまで付けられただろうその傷は、彼の人生そのもののように思えた。傷つき、従わされ。恐怖を植えつけられながら生きてきたのだ。
だったら、私といる間は。あの男と離れている間は、もう少しだけまともに思える境遇の私が彼を暖めてあげなければいけないような気がした。いや、そうするべきだった。
「がんばったものね。大丈夫よ。大丈夫」
そう口にしていた私にとって、彼はとても愛おしい存在に思えていた。傷一つ一つを撫でるように触り、抱きしめる。強く。
「もう痛くないわ」
肩が濡れた。人間が悲しいときに目から出るもの。
しかし人間に飼われる獣人の私たちは一体何なのか。人なのだろうか。獣なのだろうか。
答えはルービックキューブよりも難しくて、解けない。
158ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/02(土) 02:54:42 ID:CN2awFIu
泣いて、落ち着いた頃、ようやく彼は私から離れる。
暖かな、私よりも筋肉質な感触が離れ、恥ずかしそうに彼は俯いていた。
私もまた俯いていた。何処か気恥ずかしくて。
誰かをあんな風に抱きしめるのは初めてだった。いや、ああしてよかったのかは分からない。私はいままで生きてきて決してあんななことはしなかったし、されなかったから。ただ、何となく身体がそう反応していたのだ。
同じ境遇の私が、同じ境遇の彼にぬくもりを伝える。それだけのために。
そこで初めて私は彼らにこれまで感じたことのない殺意を覚えた。薬で擦り込まされた本能など吹き飛んでしまうくらいに怒りが熱湯となって湧き出し、拳を握り締める。
こんな私達を見て、あのカメラの向こうでハカセとウェルの主人はほくそ笑んでいるのだろう。弱い者同士が擦り寄ることに。温もりを感じたことない同士の二人が初めてそれを感じた瞬間に。
あまりの嫌悪感で胃が締め付けられる。それを止める手段はなかった。だが、許したくはない。許せない。
私の中の獣が目覚める。犬を祖先に持つ私の血が騒ぐ。
殺してしまえ。
感情が煮えたぎる。衝動が私を突き動かし、カメラを、そして彼らが入ってくるドアを睨む。
殺してしまえ。
本能の言葉が私を支配していき、そして。
「だめっ」
その私の頭を彼の身体が覆った。
「だめ。そんなことしたらあいがころされちゃう」
彼の悲痛な叫び。彼が虐げられ、それから生まれたものを彼らが見ているから私は怒っているというのに、彼自身がそれを止める。私のために。
今度は彼が私のことを抱きしめる。私の中の凶暴な感情が静まっていく。
彼といるのなら私は安心できる。理屈ではなく、そう思う。彼と一緒なら例えどんな実験を受けようとも耐えられる。だから彼を守りたい。守り、守られたい。
抱きしめられるその感覚はやはり暖かい。しかし冷たい獣のような私は彼と一緒にいてもいいのだろうか? 先ほどまでの私と、今の私は違う。ただの獣の私は彼に守られる資格などないのかもしれなかった。
だが、それでも。
この抱きしめられる感触は私の中で強く締め付ける。願わくば、ずっとこうしていたい。
ずっと。
159ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/02(土) 03:01:52 ID:CN2awFIu
今日の投下は以上です
>>156
そこまでwktkしていただけると私も幸せです

ホーリービースト、気付いたら5時間とかやってました
ヤバいわ。オンライン
160名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 20:20:17 ID:3qSrPcgH
彼の名前ってナンだー?そしてwktk
161名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 20:51:28 ID:tTjpcTBy
>>160
彼のなまえは「kare」だ!

……なんてね。

>>159
一時間につき15分の休憩をお忘れなく。そしてGJ!
年下の(?)彼とは……
162ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/03(日) 03:19:15 ID:56JvkjXN
>>160
読みづらくて申し訳ないです彼というのはあくまでウェルということで
台詞でないところで人物の名前を書くときに「彼」とか「彼女」を使う悪い癖があるようで('A`)

じゃあ、今日の分の投下いきます
163ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/03(日) 03:27:12 ID:56JvkjXN
××××年×月××日
どうやら二人は仲良くなったらしい。今夜は寄り添うように寝ている。
一瞬アイから発せられた殺気はきっと私たちに向けられたものだ。昼食をとりながら様子を見ていたのだが、どうも気取られたらしい。
映像を見ているだけで殺されてしまいそうな印象を受ける。まだ野生が残っているらしい。食事を与えるときにはもう少し警戒をした方がよさそうだ。
アイ。ウェル。共に体調は良好。ただ、アイの方が少し食欲がなくなってきている模様。よい兆候だ。
164ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/03(日) 03:28:17 ID:56JvkjXN
結局私たちは寄り添うように眠ることになった。
彼はいつもこうして眠っているのだろうか。膝を抱えて眠っている。多分、寝ている間に腹へ攻撃されないように自然と身についたのだろう。蹲った彼の表情を見ながら私は目を覚ました。
こんなに安心して眠れたのは、もしかしたら生まれて初めてのことかもしれない。相変わらず無機質な部屋だったけれども、一人増えるだけでこんなにも落ち着く空間になることに驚きだった。
安心感の中に、しかしひとつだけ。彼が眠ったままなので股間に指を伸ばす。
おかしくなってしまいそうな身体に篭もる熱。昨日は結局彼とのコミュニケーションで一日が潰れてしまったため、行為をする時間がなかった。ただ、彼の前で見せるつもりはなかったけれども。
指を這わせ、荒い息と共にゆっくりと割れ目をなぞる。昨日しなかったせいで随分焦らされてしまっていたようだ。触っただけでも割れ目から溢れ出して来る愛液。それを撒き散らしながらぬぷぬぷと指を沈み込ませていく。
じわりと塗れた指が口に当たるだけで言いようのない快感。高揚した気分が私をそのまま官能の世界へといざなってくれる。
荒い息で仰け反りながら今度は少し早めに動かしていくと更に気持ちがいい。くりくりとしたところを弄ると全身がはじけてしまいそうな快楽。まるで溺れてしまいそうだった。
その心地よさに思わず涎を垂らしていた。床からはじけた音で初めて気がついたが、しかし拭う必要もないだろう。この場での快感の方がそういうどうでもいい行為よりも優先順位が上だ。
ちゅくちゅくと水っぽい音ががらんとした部屋に響き、蹲ったままのウェルはそれにすら気付いていないようだった。
とろけてしまいそうな悦楽が私の中で反芻され、そしてその勢いを増していく。これまで想像したこともないような、異様のない快感と充実感が私の中に広がり、満たしていく。
いつもの込み上げる感覚。一日ぶりのその感覚が嬉しくて。
「ぁはああっ!」
仰け反り、そこに達する瞬間、思わず叫んでしまった。
びくりと身体を震わせて起きたウェルは何がなんだか分からない様子だったが、私は舌を出して熱を逃がしながら行為の余韻に浸っていた。
165ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/03(日) 03:30:02 ID:56JvkjXN
「なにしてたの?」
「なんでもないわ」
うまくはぐらかせたとは到底思えない返答だったけれども、ウェルはそれで納得したようだ。
といっても、行為の後の残り香が明らかに残っているのだが。一応換気口というものがついてはいるのだけれども、その動きは緩慢で、すぐにそれを消すようなことはしてくれないようだ。
くんくんと臭いをかぐ彼に僅かながら動揺を感じて私は立ち上がる。今日も多く眠ってしまっていたのだろう。既に食事が用意されている。
いつもと代わり映えのしないメニューだけれども、それでも楽しみの一つになりえるのは味がいいのに加えてそれ以外の楽しみがほとんどと言っていいほどにないからだろう。あったら多分、このイベントももう少し価値が下がると思う。
「食べましょう」
「うん」
そっけない返事だったが、昨日の朝のときのようなよそよそしい雰囲気でない分、食事は楽しく思えた。
一口食べて、少しだけいつもと違う濃い味付けだと思ったけれども、それもあまりに気にはならなかった。二人で向かい合って食事を食べることは、たぶん一人でのときよりも全然違うのだと実感した。
何が違うのかと聞かれれば多分答えに詰まってしまうだろうけれど、きっと気持ちが違うのだと思う。一緒に誰かがいるというだけで満たされる気持ちが。
「おいしい……」
ウェルが一言だけ言ったのが聞こえた。もしかしたら彼が暮らしている場所では食事も満足なものが与えてられいないのかもしれない。
やっぱり私が苦しいと思っていた世界は、小さかった。そんな気持ちが強くなる。
「私の分も食べていいよ」
「でも……」
「いいの。私はお腹いっぱいよ」
嘘ではなかった。半分ほど残してはいたがここ最近、食事の量はかわっていないはずなのに多いような気がする。多分、身体が火照り始めた頃からだ。
「きをつかわなくてもいいんだよ?」
「いいの。お姉さんの言うことを聞きなさい」
「でも、たぶんぼくのほうがとしうえだよ?」
突っ込んだウェルに、私は一瞬だけきょとんとした。年下だと思っていたけれども、実は違うのかもしれない。
「いくつなの?」
「なんかぼくのごしゅじんはね、にねんとかいってたよ」
……なんとなくだけれど。
ショックだ。
166ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/03(日) 03:36:49 ID:56JvkjXN
今日の投下分は以上です
なんかちょっとスランプっぽい('A`)
絵とかは描きたい気分なんですけどね。糞レベルですが
167名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 18:50:40 ID:cT+k8OuR
グッジブ
168名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 23:42:39 ID:+Qyyhsbd
遠方から帰ってきたけど結構話進んでるな。
久々に純粋な獣人どうしの絡みがみれる!!!
169ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/04(月) 02:14:45 ID:AfOlb4o0
××××年×月××日
彼女の自慰を見て少し興奮しすぎてしまったのだろう。私自らが彼らを観察し、躾けるということを誓ったはずなのに。
ウェルの担当者は嬉々としているのだが、私は気分が重い。どうも彼女に気が移ってきているのかもしれない。研究者としては失格だ。
これから見ることが出来るのは恐らく世界で初めての獣人の交尾。どのようになるかは分からないが、恐らく激しいものになるだろう。なるに違いない。
私自らがここに消えないように記載し、その事実を包み隠さず語ろう。
私はアイの食事に媚薬を含めた。ウェルの食事に強力な精力剤を入れた。
あまりの自己嫌悪で吐き気がする。だが、観察は続けなければいけないだろう。
例え結果が分かっていたとしても。
二人の体調は良好。アイは発情期だと確定した。
170ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/04(月) 02:18:10 ID:AfOlb4o0
今日の投下は以上です
いや、HBの所為じゃないですよ
課題が終わらないだけですよ。サボってたからさ('A`)
171名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 23:33:19 ID:fXCoWD0/
ああ、これから先が楽しみ。
172ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/05(火) 02:51:14 ID:WRDF28DY
体調がおかしい。
身体に全く力が入らず、溶けてしまいそうなほどに身体が熱い。性器が燃えるような熱さを伴って私の心を侵食していく。指を入れたい。深く突き込んでかき回してしまいたい。ぐちゃぐちゃに動かして狂い、悶えてしまいたい。
唐突に襲ってきた欲望は瞬時に私の中の理性を食いつぶしていく。ここ最近の衝動を遥かに越えるそれは私の手を無意識に股間へと伸ばさせ、弄らせていく。
「アイ?」
ウェルの言葉が、存在が目に入らなくなる。衝動のままに欲望を満たしたいという気持ちだけが強くなり、ただそれを満たすだけになってしまう。
以前比べて格段に脳を痺れさせるような快楽を与えてくれるこの行為は、一気に私の中での優先順位をあげ、全ての行動よりもそれを優先させてしまう。
食事も、睡眠も。ウェルとの会話ですら、この行為の前では塵同然だった。
割れ目をこすりつけ、溢れる愛液を嘗め取る。甘酸っぱいそれを口の中に含み、味わい、そして指は再び割れ目へと向かう。
この行為をとめることは私には不可能だった。少なくとも自分の意思では無理だっただろう。何をしても足りない。満たしたい欲望が私となり、私はそれに突き動かされる人形になる。
指を突き入れていくとすぐに何らかの衝撃。膜の様な何かが私の侵入を邪魔する。だめだ、私の欲望はこんなものでは止まらない。私はそれを突き抜けようと力をこめる。
刹那脳へと伝わる痛み。これまでの快感の中に唐突に発生したそれに私は驚き、しかし指の動きを止めることはできない。
「ぁあうっ!」
唸り声とも突かない声が私の口から漏れる。突き破りはしなかったものの、ぎりぎりまで張力を保ったそれが私の中にじんじんとした痛みを残す。
「アイ、いたいの?」
訊いてくるウェルは私を覗き込んでいたけれども、私には答える力がない。早く。もっと深く。
私の中の欲望は更に凶暴なものとなり、理性は完全に解け切る。
彼を壊してしまいたい。可虐心ともいえる気持ち。
彼の子供を孕みたい。
体中から放出されるフェロモンが語りかける。私を犯せと。
それを唖然と眺めていたウェルの表情が一変。僅かばかりでも私のしている行為に興奮を覚え始めたようで、頬を赤らめる。
その股間には、ねっとりとした液を垂らす一物。
173ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/05(火) 02:52:25 ID:WRDF28DY
一目見た瞬間私の本能が理解した。
これは私の中に子種を植えつけるために存在するものなのだ、と。
臆病で、蹲っていたはずのウェルの股間の肉棒は、しかし圧倒的な存在感と強い雄の匂いを放ち、私の前に突きつけられる。浮き出た血管と、瘤と睾丸。びくんびくんと脈動するそれは、私の手の動きを少しだけでも留める材料には十分だった。
「アイ……」
ウェルの表情は、既にこれまでの彼のものではなかった。ここまで血の通った自らの肉棒を見るのは初めてなのだろうか。それに怯えながら、しかし触れるねっとりとしたメスの情気を孕んだ空気がそれを刺激し、その度にびくんとしゃくりをあげる。
目を奪われていたそれが目の前から唐突に消失。と思ったときにはウェルの口が私の口を貪り、しづらいはずの口づけで私の脳は思考を停止する。
ウェルの筋肉質な肉体を抱きしめ、蹂躙し、されたい。この身体を手に入れるためなら、今の私は何だってしてしまうだろう。
舌を絡ませ、涎が交じり合うのも構わずに唾液が交換されていく。噛みあわないはずの口を無理矢理合わせて歯の裏をなぞっていく。
彼の息は生臭く、そして異様なほどに気分を高揚させる何かがあった。私を獣にし、貪りあうための人形にするような香り。そして雄の臭いが私の嗅覚を刺激し、乱させる。
口が離れ、鼻が付き合わされる。目線が交錯して、二人の口の間には銀色の糸が垂れる。
「アイ、ぼく…なんかおかしい……」
息を荒げ、恥ずかしがるウェルに、何も考えられないまま私は、
「ウェル。大丈夫よ」
言って、そのまま彼の股間へと顔を伸ばす。いきり立ったものが私を待ち構え、我慢しきれないように先端から透明な汁を床へと落していた。
「私もおかしいの。我慢できないの」
まるで口が勝手に喋っているかのように私は彼を見上げ、そして肉棒に貪りつく。ウェルはくぐもった声を上げ、その感覚に夢中になってしまったようだ。自ら腰を動かしながら快楽を享受していく。
ただ、私は雄の味に耽ったあとはすぐにそれを離す。不満そうなウェルの表情を見ながら、私は獣の本能のままに彼の前で股間を開く。
彼もそれを見ただけでそれを理解した。
自身の性器を、私の性器に突き挿れるということを。
174ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/05(火) 02:59:11 ID:WRDF28DY
今日の投下は以上です
もそもそ書いてたら結構な量になってきました
いまのところ単純計算で400字詰め30枚分てwwww
50枚で短編小説かける量ですよね('A`)
175名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 03:04:16 ID:NiBDEDXy
もう次絡みでつか。30枚分てスゲー多い・・・
お疲れ様です。
176ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/06(水) 03:13:49 ID:ujVpjuxj
それからの彼の行動は早かった。
私が我慢できないといった風に腰をくねらせている間に彼は私を押し倒す。私自身が望んでいたことの筈なのに、一瞬だけ私の中に生まれたのは恐怖。
それはこれまで私の目の前にいたウェルのあどけない表情ではない。雄の本能に目覚めた獣の荒々しい息遣い。表情。そして快楽の喜悦に浸る欲望の権化だった。多分、今の彼なら肉欲を満たすためなら私を壊すことも出来てしまうだろう。
だが、心のどこかでそれを望む自分がいることに気がついてしまい、更に私は戸惑う。戸惑いながら身体を密着させ、互いの息遣いを感じながらまるで挿入前の儀式のように腰を擦り付けあう。
私も彼も、我慢が出来なかった。股間からは透明な汁を零し、床を汚す。それが全身の毛に付こう、尻尾に付こうと構わなかった。欲望を満たせるのなら、後にどうなろうとも構わない。そう思った。
遂に雄の象徴が私の中心を捕らえる。その圧倒的快楽を予想して、私の中の彼に対する恐怖は期待と入り混じり、本能の中に埋没していく。
欲しい。欲しくて仕方がない。
「はやくぅっ」
確かに異様な彼の雰囲気に恐怖を感じているはずなのに、私の身体はそれでも彼を求め続ける。
欲しい。中に入れてぐちゃぐちゃにかき回して欲しい。壊れるくらいに腰を振って、溢れるほどに子種を放って欲しい。
それは獣と化した雌の本能。尻尾を振り、彼のされるがままになる私は、どちらかというと被虐的な嗜好があるのだろう。
私の言葉に刺激されたウェルは最早何も言わず、私の口を再び口で塞いでから、
ぶっ
刹那、私と彼の口の中に悲鳴が木霊する。あの膜がウェルの逸物によって一気に突き破られ、そこから駆け上ってくる激痛が快楽との波の中で少しだけ正気を取り戻させる。
私はウェルと今この瞬間繋がった。繋がってしまった。私が誘惑し、私がウェルを獣に堕としたのだ。
背徳感と達成感。私の中の感情が入り混じり、そして後悔の念を覚えたときには再びウェルが腰を振り始める。痛みの中に生まれる快楽。それが再び私を獣の色に塗りつぶしていく。
鼻からの息が私の行きと交じり合う。私の中では多分、膜を破られたときに出来た傷から溢れる血が、私の愛液と彼の前液と交じり合っているのだろう。
それを想像したころには、私は再び理性を失う。
177ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/06(水) 03:15:43 ID:ujVpjuxj
私の中は、かなりきついのだろう。私にもそれは分かる。動きづらく、しかしねっとりと絡みついていく。愛液がぬらりとした潤滑さをつくり、雄を自身の中に導いていく。
ぞろりと中を動いていく感触は私の中の痛覚をかき乱し、代わりに快楽を余計に感じさせる。
もう私にはウェルの表情は見えなかった。完全に私の上に跨ったウェルが腰を私の中をかき回すように動かしているのを感じ、至福だと思いながらただ喘ぐことしか出来ない。
「あっぁあっっぁっ」
消え入りそうになりながら、何とか耐える。
もっと感じていたい。この感覚を。ずきんずきんと脈動しながら痛む傷口に与えられる雁からの刺激。
その痛みも私の中で快感に変換されていき、彼が体重を支えるために掴んだ尻尾の痛みは私の膣を締め付けて彼を更に私の深くへと誘う材料になる。
欲しい。もっと。奥へ。
膣を締め付けて彼を追い詰めると更に血液が集まってウェルのものが大きさを増す。満足げに私は腰を振り、淫らに喘ぐ。
刹那、湧き上がってくるのはあの感覚。奥底から呼び起こされるように私を上り詰めさせていくあの感覚。
「んぁあっあうっぁうっっ」
大きくグラインドさせられるウェルの腰の使い方は明らかに私に対する快楽と彼の快楽を両立させながら、確実に私を追い詰め、そして満たしていく。
その動きはきっと、今私が止めようとしても止まらないだろう。私を蹂躙しつくすまでこの行為は止まらず、激しさを増していく。
それを想うだけで私は壊れてしまいそうな幸福感に包まれる。
ぐちゅっぐちゅっぐぷっ
異様な興奮によって分泌される液は水音になり、衝撃で泡を作る。粘り気を帯びたそれは私と彼の動きを更に滑らせる。
そして来る。追い詰められきた私が達する場所が見えてくる。
突かれ、突かれ、何度も感じる部分を突き込まれ、手が痙攣する。これまで自分でしていたときなど比べ物にならない劇的な世界がちらつき、
そして背筋を走る寒気!
「ぁあっぃっはぁあっっぅぁあああっ!!」
何か言おうとして、しかし呂律が回らず、
視界が一瞬白に染まり、脳がはじけるような感覚。
そして私は無意識に、未だ腰を振るウェルの体毛を握り締めて、達してしまった。
178ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/06(水) 03:20:56 ID:ujVpjuxj
今日の投下は以上です(´・ω・`)
とりあえずガッコの課題が忙しくなる前に終わろうかとは考えてまつ
179名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 01:02:55 ID:GIWLHayi
体毛とか尻尾の表現が獣人同士でしているっていうのが分かってイイヨー
180ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/07(木) 02:17:24 ID:W9G7iR3l
下半身ががくがくと痙攣し、膣が収縮する。真っ白になってしまった思考で身体が自動的に彼を悦ばせていることが不思議であり、ある意味幸せでもあった。
私はそうしながら、しかし止まらない彼の動きに自分の身体の限界を感じていた。
狂ってしまいそうなほどに断続的な快楽。しかし止まらない彼の動きは本当に私の身体を丸ごと壊してしまいそうで、再び私の中に恐怖が芽生える。止まらない。腰を打ちつけ、その度に濡れた音。そしてウェルはそれを材料に更に私を追い詰め、自らも絶頂に向かっていく。
刹那、再び全身を駆け巡る快楽。絶頂間。
尻尾の感覚が痺れ、体中に鳥肌が立つ。首を振って耐えようとするが、なんら効果はない。寧ろそれが体中の血液のめぐりをよくしているかのように、胸から込み上げてくる懐かしくも思える感覚。
まるで遺伝子がこの行為を覚えているかのようだった。突き上げられ、腰を振る一連の動作。絶頂を向かえ、喘ぎ、それでも快楽を貪るそれらがまるで刻み込まれているかのように、私たちは自らを、相手を諌めるためにただただ肉と肉をぶつけ合う。
「ふっぁあっんっくぅふっっ」
喘ぎ、舌をだれんと出しながら私は彼にされるがままに突かれ、何度も何度も絶頂へと上り詰める。限界などないようにウェルは機械のように腰を振り続け、そして私の口を塞ぎ、時折胸に顔を埋める。ちろちろと這う感触。
肌が露呈している部分を丹念に愛撫され、そして更に私は高みへと上り詰める。肩が、腰がよじれ、痙攣する。それでも行為は止まらない。
ぐちゅぐちゅっぐちゃっぐぷっくっ
音がわたしの耳の中で喘ぎ声とウェルの呼吸と重なる。心音が聞こえるほどに密着して下半身を動かすウェル。その行為に幸福感を覚えながら更に腰を振る。
腰に痛みを覚えながらも、私は確かに彼と交わることに幸福を感じていた。おかしくなってしまいそうなほどに愛しい。狂おしいほどに愛しい。
私の中で彼の存在は大きくなり、膨れ上がり、それが行為へと変換され、そして更に激しい交わりとなって私は絶頂のまま無意識に彼を招きいれ続ける。
耳にまで到達する性感。弾ける彼の肉棒。かき乱し、壊れ、私は肉人形となる。
と、唐突にウェルの動きが変わる。私をひっぺ返すようにして、尻を突き出させる。
「ぁああっ…?」
声も出せないまま、状況に流された私の視線に入ったのは彼の尻。
181ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/07(木) 02:19:26 ID:W9G7iR3l
すまん、今日はこれで(´・ω・`)
明日早いのでつ
182ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/08(金) 01:58:11 ID:fXrZbAWX
それは交尾の体勢。これまでの互いが互いの体温を感じることの出来る体勢ではなく、後ろへと尻をつき合わせる体勢で並んだ状態。
これは恐らく、人間の交尾の体勢じゃない。獣。きっと私たちの祖先である犬の交尾の体制だ。
そして刺さったままの彼の腰が再び動き始めて、再び襲い来る劇的な快楽。
これまでとは違う。これまでのを至上とするのなら、それ以上の表現がないほどの悦楽。堕ちる快楽だった。
獣の腰を振られるたびに私は断続的に絶頂へと達し、そして彼の肉棒の根元の瘤が私の中の液をせき止める。
この厚意に一体何があるのだろうと思ったときには更に速度が上がり、何もかんがえられなくなる。
気持ちがいい。おかしい。おかしくなってしまい、しまう、しまいそうだった。
わたしの中でなにかがはじける。けだもののいでんしが私を支配し、そしてきもちよくしていく。
もっと。もっと。
ほしい。もっとわたしをめちゃくちゃにっ。
あついっ、っ。
刹那、急速にその速度が上がったと思ったとき、ウェルの尻が私のしりに密着したとおもったとき、放たれる熱さ。中に注ぎ込まれていく飛沫は私の心をかき乱しながら絶頂の快楽の中で最高のものとして思考に刻み込まれる。
それはウェルの子種。ウェルの口から絶頂の唸り声が上がる。
長い。熱く、何度も注がれる。私の中はもういっぱいのはずなのに、それでも注ぎ込まれる。
そして私の膣の中が満たされたとき、初めて気がついた。瘤が線の役割をしている。確実に雌が孕むように。私が確実に彼の子供を生むように。
ぶるぶると震えて、ようやくウェルの射精が止まる。私の中は異様な満腹感に満たされながら、ある種の幸福を感じていた。
しかし。
ぐぷっごぷっぐちゅっ
再びウェルの腰が動き始める。しかも射精したときにはち切れんばかりに大きくなったままの肉棒で。
「ウェっっ……っ!」
イってしまった状態で全く呂律が回らず、そしてそれが言葉になっていてもウェルは腰の動きを止めはしなかっただろう。
純粋だった彼を性行為に溺れさせたのは私。
そして私自身もそれを望んでいた。
そして圧迫感を増した膣から無理矢理、彼の放った精液が床へぼたぼたと落ちる。濃厚なそれは青臭く、ひどく興奮させる香りを放ちながら再び私を獣の世界へと誘っていく。
183ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/08(金) 02:03:08 ID:fXrZbAWX
突かれ、何度も何度も膣へと射精される。
私はなんどもイき続ける。満たされた白濁とした子種は彼と体位を変えるたびに私の身体に纏われ、そして更に肉欲に狂わせていく。まるで魔法のように私の心はかき乱され、彼の攻めに応じながら喘いでしまう。
腰ががくがくとして力が入らない。しかし彼の行為を受け止めたいが一心にそれでも腰を振る。あまりの激しさと気持ちよさに私からも滴り落ちる愛液。
いつの間にか零れていた涙と、涎がそれに混じる。ぐちゃぐちゃにまみれながらも、あまりに幸福で官能的な交尾は延々と繰り返される。
「アイ…………スキ…あい……」
ウェルの口から幽かに漏れるその言葉は、私を再び絶頂へと突き上げる。
「はぁっんっぅっ」
もう何度目になるだろう。考えたくない。考えられない。
これからもずっとこうしていたい。ずっと。何があろうと。
どくんどくん
あまりの量が注ぎ込まれてしまったためにもう私もウェルも股間の周りは白濁とした粘液塗れになってしまっている。それでもいいとおもえるのは、多分これがウェルが私にくれた子種だからだろう。
快楽の印が目に入って、遂に私は崩れ落ちる。
ふと後ろを見ると、既にウェルも力尽きたようでなんとか快楽を得ようとしながらも、身体が言うことを利かず、そして眠気で瞼がとろんと落ちてきている。
私も限界だった。
塗れたままの身体を引き摺る。彼の肉棒はそうしても外れず、結局私は力尽きる。
鼻先が僅かに視線に入り、そしてぼやけた。
完全に疲弊した私とウェルは、
互いの汁に塗れ、獣の格好で繋がりながら、そして眠りについた。
184ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/08(金) 02:14:59 ID:fXrZbAWX
今日の投下は以上です
なんかアレなシーンはどうもエロ度不足でスマンお(;^ω^)
185名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 03:55:09 ID:xzwZ3ZmY
GJエロス!
186ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/09(土) 03:18:36 ID:OTVjBkAk
××××年×月××日
彼らはあれから三日間、目を覚ませば交わり続けていた。
今日は流石にその気力もないようだが、しかしあの精力はやはり獣の血の所為だとも思う。
結局彼らは交わりあうことを幸福としている様に見える。だが、私の後悔は消えない。もしかしたら感情移入のしすぎなのかもしれない。科学者失格だと思う。
正気を取り戻した彼女に全てを打ち明けて、殺されるのならそれでもいいと思った。
彼らの交尾の持つ意味を、私は軽んじていたのかもしれない。それで許されるとは思ってはいないが、そうしよう。
最後になるかもしれないが、記録しておくことにする。
二人とも疲弊状態にあるが、体調は良好。アイのエストロゲンは減少。ウェルも興奮状態から醒めたようだ。
187ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/09(土) 03:19:48 ID:OTVjBkAk
まどろんだ思考。何かを考えようとして、しかし頭が働かないので考えることを止めた。
ウェルのものが未だ秘部に差し込まれたままだったので、いい加減抜き去る。一瞬雁が引っかかる感触。と思ったときには、何度も吐精したはずなのにあまりにも濃厚な白濁液がどろりと零れ落ちた。
あまりにもだるい身体を引き摺りながらようやく動くと、ウェルが起きていることに気がつく。
「いや、なんかおこしちゃいそうだったから」
そういったウェルに私は微笑み、そして口づけをする。交尾のときの荒々しい獣と化したウェルはそこには居らず、初めて会ったときの様なもじもじとした態度をとる彼が横になっていた。
むせ返るような暑さはないが、雄と雌の交じり合った香りが部屋に充満している。換気扇が空気を吸い取ってはいるが、精液や愛液から放たれる臭いは吸い取れてはいないようだった。
と、開くドア。
ハカセがこちらへと歩いてくる。私を見ながら、神妙な面持ちを見せた。
私は股間から精液を垂らしている自分がいきなりとてつもなく恥ずかしく感じた。今更のことだが、いきなりこんな格好を見られたのが要因だと思う。
が、私の慌てようとは裏腹にハカセは表情を崩さなかった。どこか悲しい。なにかを覚悟する目のように見えたのは私の思い違いだろうか。
「アイ」
そして私はハカセの言葉の感じから、それが正しかったことを悟った。
「すまない。お前が発情期だったことを知っていて、私はお前達を一緒にした。そして煮え切らないお前達に性欲を増進させる薬を使い、行為に及ばせてしまった。お前達が進化すること、交尾をすることが楽しみで、自分を見失ってしまった。
弁解しようとは思わない。お前達が行為に及び、理性を失って交わり続けたのはその所為だ。だから」
ハカセは言葉を区切る。
「卑屈な言い方になってしまうが、これしか責任をとる方法が思いつかないんだ。もしお前達が私達を恨むのなら、ここで私を殺してしまって欲しい。それが私たちがこれまでにしてきた罪の、償いになってほしい」
私はハカセの顔を見て、俯いた。
そして口を開く。
188ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/09(土) 03:20:28 ID:OTVjBkAk
明日、明後日で終わると思うお( ^ω^)
なんか無駄に時間かかって正直スマン
189ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/10(日) 02:35:56 ID:vMs4f15X
「私は……正直、貴方を恨んでいるわけじゃない。嫌いだけど、殺したいんじゃない」
それはあの時、私を突き動かそうとした殺意とは全く逆の感情。あのとき確かに恨んでいたはずのそれはいつの間にか氷解し、私に柔らかな理性をもたらしてくれていた。
それはきっとウェルのお陰だ。そしてウェルを私のそばに置き、より親密な存在にしてくれたハカセを、過去の私ならともかく、今の私は恨む事など出来そうもなかった。
少なくともウェルを育てたあの男よりは優しく、そして何処か素直だ。私が人間的になるようにしようとしたのはある意味彼がそう望んだからだ。
だが、それも裏を返せば私が獣に戻ってしまうのを危惧していたのではないかとも思う。だから知能を擽るような玩具を与えていたのかもしれない。
少なくとも、彼は酷い人間だとは思えなかった。寧ろ理想を求めすぎて、それを他者に押し付けてしまうような、そんな人のような気がした。
「何度も注射されて、いろいろなことを刷り込まれて。本当に恨んだときもあったけれども、私は貴方を殺したくはない」
それはある意味自己保身だ。博士を殺してしまえば、私もただではすまないだろう。あるいは永遠にウェルと離れさせられ、実験体になり、無残な死を遂げるかもしれない。あるいはそのまま打ち棄てられてしまうかもしれない。
それが怖い。だからハカセに手を掛けられない。
自分が自分を分析して、そして嫌になる。
「だからふたつだけ、お願い。それを叶えてくれたら私はあなたを許せると思うわ。どちらにしても殺しはしないけれども、少なくとも恨むことはなくなる」
この言葉はある意味賭けでもあった。ただの私の希望。しかしそれは確かに博士にも届くと思う。でなければ、きっと私は永遠に彼を恨み続けるのだと思う。
「聞くだけ、聞いてみよう。どうできるか、私に出来る限りのことでしか出来ないが……」
俯き加減に。しかしハカセはどこか安堵した表情を見せた。
本当に私に殺される覚悟でここまで来たんだと実感する。だからこそ、応えてくれると信じたい。
私の口は要望を告げる。ハカセの答えは短い。だけれども、
応えは、それで十分だと思った。
190ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/10(日) 02:36:38 ID:vMs4f15X
××××年×月××日
胎内の赤子はゆっくりと、しかし確実に成長している模様。彼女との約束は守ることが出来そうだ。
結果的に何とかなりはしたが、ウェルの担当から二人を番にしたあとも一緒に暮らさせるというのには猛烈な反論を受けたのは痛かった。が、これだけは譲るわけにはいかなかった。
少し手荒な手を使いはしたが、ウェルも担当を私に移すことで落ち着いてくれたのは幸いだ。
アイの提示した要求は結局、二人を少し幸せにする程度のものだったが、少なくとも実験動物として「飼われ」ていたときよりも、今の「暮らし」ている時の方が、よっぽど幸福に見える。
少なくとも、ウェルと出会う前の彼女と比べるのなら、格段に調子はいいようだ。
それをもたらしたウェルに少しだけ嫉妬しながら、今日も日誌を書き続ける。

今日も二人の体調はよい模様。寄り添うように眠っている。
191ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/10(日) 02:37:53 ID:vMs4f15X
あのときのようなまどろんだ思考。繋がってはいないけれども、私はウェルの体温を感じながらゆっくりと大きくなったお腹を撫でた。
中で感じる、ウェルと私の子供の鼓動。ハカセが私の願いを聞いてくれると約束してくれたお陰で、不安に感じることもなく、私はウェルと一緒にその成長を見守り続けている。
唐突過ぎた変化。しかしそれは確実に私に穏やかさを注いでいったように思えた。ウェルの暖かさ。ハカセの情。そういうものがあるということに気がつかなければ、私は一生ささくれた気持ちのままで一生を終えていただろう。
過程の話を頭において、そして私は暖かな、少しだけ無機質ではなくなった部屋でゆっくりと毛布に包まった。
この先、何があってもこれだけはなくしたくない。そう思う。
逆にこの束の間の夢のような時が永遠に続くことはないのだろうと思い、そして少しだけ怖くなる。
けれどもウェルが後ろから抱いてくれる。お腹の子供が脈動し、私に存在を伝えてくれる。
約束どおり、ハカセがこの子供をとり上げてくれれば嬉しい。三人で暮らす様を見守っていて欲しい。
ほんの少しだけ。これまでに比べてすこしだけ幸せになっただけだけれども。
私は永遠にこの暖かさが続いてくれればと、
そう思い眠りについた。


<了>
192ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/10(日) 02:39:54 ID:vMs4f15X
とりあえずこれで終了です
なんだか煮えきらずgdgdしまくりで申し訳なかったです(´・ω・`)
193名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 12:30:01 ID:s7ySIsGY
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
194名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 12:32:00 ID:6Q5rsmx/
長編乙すごいですね
195名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 16:33:44 ID:jCxjh/S8
もう勃つやら感動するやらで大変なことになったw
196ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/11(月) 02:56:36 ID:g9hRpayL
感想、レスくれた方々サンクスです
ここ最近晒しやら荒らしやらで欝だったんだけど、なんだか頑張る元気が出てきたよ

>>195
そこまで言っていただけるとww嬉しいですww
197名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 03:33:03 ID:hoIedCab
誰か獣化を下さい
198名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 10:01:42 ID:44QHuoiu
>197
帰れ
199名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:17:26 ID:VEYyGQhu
きっと>>197は僕を獣化させてくださいと言ってるんだよ
200ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/14(木) 01:34:27 ID:evONYPcD
つまり>>197を獣化させる話を書けばいいんだなwwwwwww
201名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 02:52:48 ID:8MXb5EG5
掲示板にふざけて書き込む

それを神的な何かがみてる

「ようし、その願いかなえちゃうぞ」

みたいな展開?
202名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 03:19:13 ID:E3E8sD6b
じゃあ俺は>>197を獣化させる獣人だワン!
203名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 04:33:56 ID:2HYeIlMn
「こちむい」の人ってどーしてるのかぁ…
オリシチュの部屋を見て一番続きが気になってる今日この頃
204名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 11:26:27 ID:lr1rZXhf
某イン●ルの兎男が可愛い
でもキム●クだし三次だしなぁ

スレ違いちょっと失礼
205名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 11:42:38 ID:KPHTM59R
>>203
こちむいは、猫耳少女スレで聞いたほうが良いんでは
206名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 15:56:35 ID:VEYyGQhu
>>197がパソコンの前で豚か象に獣化するエロ絵キボン
207名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 16:03:50 ID:uFhYvQsK
>>206
それ実際に起こったら凄く嫌だな…キーボード打てないじゃん!
ていうかここは小説・SSスレだから絵は無理だと思うけどね…。
208名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 16:20:43 ID:k+11ksm+
もういっそ大規模集団獣化で動物・獣人用キーボードが開発されるとかでいいよ。
209名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 16:44:24 ID:uFhYvQsK
もし自分が魔法使えたらこのスレの住民みんな獣化させるのになあ。

>>208
大規模集団獣化か・・・上手い事そういうエロ小説書けないもんかな
210名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:37:09 ID:gph3Eutz
ウェザー・リポート
211名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:13:56 ID:8MXb5EG5
ネウロの電子ドラッグ(見た人が犯罪しまくる)みたいに見た人が獣化しちゃうドラッグ無いかなぁ・・・
212名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:37:52 ID:lr1rZXhf
むしろ「デモンズ」みたいに獣人萌えな映画を見ているうちに完全なケモノと化す展開に一票
213ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/15(金) 00:10:36 ID:dPdGuqUr
一時間で出来る範囲で何かやってみようと思うんだけど
214名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:15:08 ID:JNrjce1u
>>213
出来たらで良いんだけど、>>206>>211をベースに何か頼んます
215ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/15(金) 00:21:36 ID:dPdGuqUr
>>214
把握wwww
もそもそ進めるから投下は二時くらいになるかも
216名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:23:46 ID:JNrjce1u
>>215
マジですかw
いつ頃になってもどんな出来でも構わないです
そもそもこんなリク受けてもらえるだけでありがたいわけで・・・心から感謝です
217名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 01:36:27 ID:SzeO77n4
ネトゲの世界にはまって「w」を乱発するようになってしまったのか・・
書き手が内藤的「w」の乱発をするとどんなに素晴らしい作品を書こうが
ちょっと引いてしまうのは俺だけ?
218名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 01:39:28 ID:RYwc3sY0
細かいこと気にすんな
219名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 01:44:55 ID:lcZa/FhN
>>217
作品中で使わなければ問題無いだろ。
もちろん通常の書き込みでも程々にしておくのに越した事は無いが、まぁ使いようにもよる。
使ってる人が全員厨というワケでも無いし。
「おまえ馬鹿だな」と「おまえ馬鹿だな(笑)」みたいに使った方がわかりやすい場合もあるかもしれない。
220ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/15(金) 01:54:12 ID:dPdGuqUr
>>217
いや、一時期VIPでもそもそブーン系小説を見てたり短編書いたりしてた名残なわけで
不快だったら止めときます。っても、なんかクセで使ってしまうことが多いのでその時はスマンです('A`)

で、なんか微妙に長いんで前半だけ投下でよかですかorz
221名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 01:57:58 ID:SzeO77n4
そうか・・・何だか考えすぎだったみたいですまん
作品もこのスレも応援してる
222ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/15(金) 02:09:51 ID:dPdGuqUr
>>221
俺は気にしてないので(´・ω・`)
んじゃ、とりあえず出来た分だけ投下してみるわ
223ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/15(金) 02:10:41 ID:dPdGuqUr
197 :名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 03:33:03 ID:××××××
誰か獣化を下さい

書き込んだ俺はぼーっとしたまま天井を仰いだ。
深夜三時。いくらまだ夏休みだからと言っても、そろそろ眠ってしまってもおかしくない時間帯。自宅の電子端末に書き込んだ文字の羅列は、俺の趣味の範囲内で短編の十八禁文章を催促する言葉だった。
先のレスまで投下されていた短編は長々と綴られたものだったが、しかし内容は薄い。それ以上に純粋な獣人の交尾よりも俺が求めているものがそこには存在せず、十日にも渡ってやきもきさせた。
俺が欲しいのは獣化だった。人間が獣人になる過程。そのまま交尾へと移っていく獣へ堕ちた者達。それにたまらないエロスを感じている俺が居た。現実には起こりえない衝撃が俺を支配し、そして夢中にさせたのはもう何年前だろうか。
そして某巨大掲示板のこの板に張り付くようになってどれだけの時間が過ぎただろうか。
その過程を、俺はもう思い出すことは出来なかった。他に立てられている異形変身ネタや獣姦ネタのスレッドを眺めながら、俺は投下されている短編小説の形式をとったそれらをオカズに自らの肉棒を扱いていた。
が、しかしいかせん投下数は少なく、興奮も二番煎じでは流石に微妙な冷静さが付きまとってしまう。
深夜、一人暮らしのこのアパートでは人の目を気にすることもないが、しかしその脱力感が俺に付きまとい、離れない。
だが無理矢理奮起させ、右手が怒張したものを扱く。
込み上げてくる感覚。いつもと同じ感覚が俺を襲い、そして精巣から尿道を通って先端へ。そして
「っ!!」
左手のティッシュへと受け渡された迸る白濁。鈴口を通る刹那背中を駆け抜けていく快楽と快感。
そして唐突に襲ってくる脱力感。
手を洗って、再び端末の前に座るが、しかし襲ってくる眠気。
クリックを続け、気に入ったサイトをブックマークして、
そこでこの夜の俺の記憶は途絶えてしまった。
224ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/15(金) 02:11:31 ID:dPdGuqUr
目を覚ますと十三時。、横になって肌寒さを感じながら窓の外を見ると雨。叩き付けて来るそれはもうすぐ止むだろうと勝手な想像をしながら、寒さに震える。が、小腹がすいていたので立ち上がる。
そういえばベッドじゃなくてパソコンを触りながら寝てしまったのかと思いつつ戸棚を空ける。中から近くのスーパーで買ってきた安物のカップラーメンを出し、薬缶に水を入れる。コンロにかけてからいそいそと部屋に戻る。
昨日書き込んだ板は普段からスレッドの流れが緩やかなため、活発な板ほどすぐにレスがつきはしない。特に俺が昨日書き込んだスレッドはもともと緩慢なため、長いときは数日間レスがつかないこともあった。
だが一応の確認。と、ある種の期待が俺を躍らせる。レスがついているのだ。

198 :名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 10:01:42 ID:××××××
>197
帰れ

俺は憤慨した。
が、確かに空気を読まないで書き込んだ俺も悪かったと思う。しかしこれはないだろう。もうすこし言い方を考えて欲しい。
そこまで思って、ここが悪名高い某巨大掲示板だったことを思い出す。まあ、今回の場合主に俺が悪いのだろうと思いながら、背後で鳴り始めた旧式の薬缶から出る音に反射。いそいそとカップラーメンに湯を注いでいった。
どうせ今日はアルバイトも休みだ。雨だし、一日中ネットでもやっておこう。
そう思いながら、三分間を待たずして箸を持ち、蓋を開ける。
空腹に染み渡るありきたりな香り。だがそれがいい。
胡椒をふりかけ、微妙なアクセントをつけてから俺は麺を頬張った。ずるずると吸い込み、時たまスープも口に含むのが俺スタイル。
「まあ、他の板でも覗いてみるか」
行儀悪くカップ麺を食べながら俺はマウスを動かした。
そして開くスレッド。
225ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/15(金) 02:12:43 ID:dPdGuqUr
かちり。
既に生活音の一部と化して音とも認識されないクリック音。しかしこの瞬間はなぜかそれが一際大きく聞こえて。
そして俺の目に入ってきたのは新しく開いたスレッドの>>1の文章。パートスレでもなく、完全に新しく作られたそのスレッドはまっさらで、作られたばかりなのだろう。>>2ゲットの書き込みもない。というか今更2ゲットも時代遅れか。
そう思いながら>>1の文章の羅列を眺める。
スレッドタイトルは獣人に憧れるスレ。まあ、正に俺みたいな馬鹿が>>1なんだろうなと思いつつ、書き込まれていたURLを吸い込まれるようにクリック。
刹那暗転。そして増えるウインドウ。
「オーケイ、ブラクラゲット!」
グッジョブサインを出す自分にほとほと呆れながら兄者の真似。うわ、ものすごく馬鹿みたいに見えるのがとても不思議なのにも吃驚。そして暗転された画面が何かをダウンロード開始。まずいんじゃないかと一瞬冷や汗。
うわ、釣られたと思い、ウインドウを消そうとする。しかし消しても同じウインドウが間をおかずに現れ、再度ダウンロードを開始。ESCキーなんて効かない。仕方がないので最終手段、強制終了。
だが暗転した画面が沈黙することはなく、そしてロードが続けられ、そして、完了。遂にやっちまった。勝手に登録する有料サイトだったらどこかに通報するべきか。いや、もういいや。金払って穏便に済ませた方が早いような気がする。
仕送りをあてにするというある種の親不孝をどこかで後ろめたく感じながら、しかし俺の指は勝手に左クリック。表示された動画の再生を促した。
「って、俺は何をやってるんだ」
無意識にでもこんな自体でそういうことをやってしまう自分が腹立たしかった。
と、ノイズ。
ノートPCの粗末なスピーカーから漏れるのは聞いたこともない韻律。不快になるようなものではないが、しかし不気味だった。
そして暗転していた世界に光明。照らし出されたのはリアルな存在。
それは正に俺が求めていた姿。
獣人のあまりにリアルな姿がそこには映っていた。
226ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/15(金) 02:14:36 ID:dPdGuqUr
「これ、本物っぽいな……」
現実にあるはずがないその姿に俺は思わず見とれてしまう。箸が、カップがテーブルへと置かれる。
ぴんと張った耳。しなやかな四肢。完成されたプロポーション。そして長いマズル。そこには雌の犬の獣人の娘が全裸で肉体をくねらせている姿が映っていた。
もしこれをCGムービー、あるいはフラッシュで作っていたのなら膨大な労力と時間を要しただろう。大作と呼ばれるRPGでよくある美しいムービーが作り出した艶かしい姿。
その姿を見た瞬間、俺は動画を保存してしまっていた。
そして続きを眺める。
彼女の股間の作りもよくできている。そしてそれに夢中になってしまう。人間が気ぐるみを着た状態では確実に不可能であろう関節の動き、胸の震え。これをCGで作ったのならどれだけの技術がいるのだろうか。
俺はその仕草、動きに夢中になっていってしまっていた。
と、画面が曲がる。ぐにゃりと世界が変換され、彼女の表情が快楽に、愉悦に、恍惚に、苦痛に歪む。それを見ている俺の思考もまた歪み、そしてさらにのめり込む。
「           」
ノイズが脳を刺激する。思考能力を奪い、俺の脳は考えることやめる。画面だけに集中し、彼女の仕草を、動きを、歪みを一つとして見逃すまいと食いつくように見つめる。
瞳孔がぎりぎりと音を立てるように収縮。痛いほどに見つめるその先で彼女の口が開き、
「       」
ノイズに混じって言葉が発せられる。が、しかし聞き取ることが出来ない。そして聞き取るためにと音量を最大に。そして止まった思考でそれを眺め続ける。
鼓動が早まる。否、跳ね上がる。全身を伝っていく異様な感覚。自慰よりも興奮し、想像していた性行為よりも明らかに甘美で、妖艶。人にあらざるものの肉体が立体化し、そして平面化した。
世界が構築され、崩壊する。精神に語りかけてくる彼女の吐息は彼であり、そして俺であった。
目の前が一とすれば俺は〇。俺は人形であり、そして彼女の虜だった。
「貴  獣。人  皮 脱ぎ てる よ」
聞こえたのはその口から放たれる言葉。そして俺の停止した思考が逆走。彼女の言葉のままに食い入るように画面を見つめ、そして停止。
闇。
227ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/15(金) 02:15:10 ID:dPdGuqUr
とりあえず今日の分は以上で
明日くらいには終わればいいかなーとか思ってます
228名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 02:19:27 ID:JNrjce1u
>>227
GJ!初っ端から面白いです。
>>197がホントにこんなこと考えてそうで笑えました!

後半も楽しみにしております。
229名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 03:18:16 ID:YPvc4uMO
これはなかなか面白いなw
230名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 00:31:22 ID:Nj5ut9D4
今日後半来るかな…ドキドキ

それにしても獣化電子ドラッグいいなあ
豚でもいいからついでに自分も獣化させてもらいたいぐらいだ
231名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 01:46:31 ID:vHV+h3gI
ネウロといえばあかねちゃんだな
ネウロがヤコの髪を伸ばしたけど
その調子でいけば獣化もできそうな予感
232ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/16(土) 01:52:53 ID:5dKRwlzD
もう少しで投下できるっぽいです
なんか思ってたのとちょっと違って('A`)
233ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/16(土) 02:48:33 ID:5dKRwlzD
肉体の鈍化。俺が俺でなくなる感触が心地よくて、画面から目がそらせない。それがこの状況を作っているのだとしても、吸い込まれてしまいそうな画面を眺めるしかない。
世界はそれだけだった。俺の骨格、僅かに弛緩した筋肉群を撫で上げる感触。それはおぞましく、そして優しい。
「貴方も獣。人間の皮を脱ぎ捨てるのよ」
彼女の口は確かに人間の言葉を話してはいなかった。しかし今ははっきりと伝わる。彼女の口から投げかけられる呪詛は直接俺の耳に語りかけ、思考を解く。肉体を開放していく。
人間という皮から。
「  」
俺の口から漏れた言葉は何だったのだろう。確認する術もない。
「貴方は象。愚鈍で、大きくて、時の流れを緩慢に感じる巨大な獣」
「  」
彼女の言葉が耳を抜け、脳に突き刺さる。何のフィルターも通さずに利いた彼女の声は冷徹で、暖かで、官能的ですらあった。響くそれが反芻され、そして肉体へと染み渡る。
そして唐突にそれは訪れた。
ごきり。
筋肉が押さえつけられながら骨が軋み、外れる音。自身の中でそれが巨大化していくのが分かる。否、膨れていっているといっても過言ではないかもしれない。体重を支える支柱となるそれが俺の中を満たし、肉を、内臓を押し付けていく。
「うぼげぇうぇあっっぅぇっ!!」
締め付けられた胃から、先ほどまで食べていたカップラーメンが零れ落ちて床を汚す。しかしそれでは収まらずに、落ちたものの上に更に吐き出され続け、弾ける。足も服も汚れてしまったが、それどころではない。
最早画面を見ている余裕はなかった。しかし絶えず耳の中では彼女の声が木霊し、ノイズが思考を止める。激痛に耐えながら空虚にしか感じず、そしてこれから起こるであろう事に俺は恐怖すら覚えることができない。
頭が痛い。肩が攀じれる。腰が、背中が悲鳴を上げ、四肢が全く言うことを聞かずに異様な方向へと折れ曲がる。
背筋を走っていく感触。それは香りであり、触感。味であり、音であり、そして目に見えるものだった。
「がっっ……ぐっ…………!?」
最早胃には内容物などなく、口から漏れるのは涎と嗚咽。目には涙すら浮かび、そして俺は吐瀉物に塗れるのも構わず床へと顔を叩きつけた。
234ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/16(土) 02:49:48 ID:5dKRwlzD
痛い。痛い。
全身の骨格からそれを支える筋肉を、そして内蔵を返還させられる痛みに俺は嘆き、そして後悔しようとして、出来なかった。
それは俺が望んだことであり、そして彼女の言葉に俺は逆らうことは出来ない。何故そう思うかは全く分からないが、しかしそう感じるのだから本当なのだろう。
それはある種の本能だったのかもしれない。獣へと落ちて、理性を失う代わりに得たものは、天秤にかけて、しかしあまりに頼りないもののような気もする。
と、その思考すら奪われる更なる激痛!
ぎしりと上半身が痛みを訴え、そして筋肉が蠕動。これまでの感覚とは意味合いの違うおぞましさが全身を襲い、そしてもう出ないと思っていたはずなのに込み上げてくる何か。吐き出すとそれは酸っぱい液体。喉を焼く胃液だった。
ぐらりと世界が揺れた。四つん這いになりながら、それに耐え切れずに横へと倒れてしまう。そして痙攣。全身が自分の意志で動かない。
だが、その激痛が一瞬にして快感に変わる。否、快楽。それは俺が望んでいたこと。望み、彼女に命じられたこと。
思考が思想に変わり、そして再び画面へと視線が移る。
そこには立ち尽くした彼女。俺を眺め、満足げな笑みを浮かべていた。
「そう、それでいいのよ。貴方は私の僕。獣に堕ちることを望み、そしてそれを叶えた私に付き従うの」
その宣告を、俺は嬉々として聴いた。そして痛みを感じながら、その悦びに打ちひしがれる。
心音が耳に聞こえるほどに大きくなり、そして膨張する痛み。だが彼女のためなら俺はそれすら痛みと感じない。ある種の快楽。
そして変化は性器にも現れる。背骨が四足動物のそれに変わり、填められた瞬間に意識を失ってしまいそうなほどの痛み。だがそれに耐えながら股間を覆っていく違和感を俺は涎を垂らしながら味わう。
それは変化しながら屹立していた。脈動しながら、昨日の夜に出したばかりなのに異常な興奮を俺にもたらす。変化の痛みの中に作られた刹那の悦楽。それが俺を惑わし、そして俺は迷わずそれを床へと擦り付ける。
235ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/16(土) 02:50:31 ID:5dKRwlzD
ぞくりと背筋を走っていくのはなんだったか。
一瞬意識を失ってしまうほどの心地よさ、快楽。あまりの衝撃的な快楽。そして腰をグラインドさせようとして、しかし動きにくいことに気がついた。
痛みに喘ぎながら視線を落すとあまりに固くなり、そして灰色となった皮膚。二足歩行をしようとして、しかし確実に出来ないだろう四肢。そして異形の肉棒。
そしてその肉棒から先走り液が溢れ、擦り付けるという行為を助長させていた。
と、ペニスが勝手に自らを擦り付けていることにそこで始めて気がついた。そしてそれに夢中になりながら、顔の造形が変わっていく感覚にも。
耳が重くなり、鼻がゆっくりと地面に付くように伸びていく。骨格が変わり、しかし脳を傷つけずに完成された形へと変換された。
そして早くも俺は絶頂を迎えようとしていた。普段ならもっと時間をかけてやるはずのこの行為を、しかしこのペニスは許しはしなかった。否、俺がそうしようとしないのだ。
早く絶頂を。早く。もっとしたい。もっとオナニーをして、交尾をしたい。出して孕ませたい。
思考が暴走を始めたことに俺は気付かず、そしてペニスの動きを早める。慣れないはずの動きは、しかし完全に性欲のために動き、量産された脳内麻酔が俺の痛みを痺れさせた。
「おっ……ブオォオっ!!」
それは喘ぎでも、悲鳴ですらなく、俺の口から放たれた叫びは咆哮。口は人間の言葉を放つのを止め、そして象の言語へ変換していた。
「そうよ。それでいいのよ」
スピーカーから流れる彼女の声に、俺は更に好意の激しさを増した。
そして湧き上がってくるそれを何のためらいもなく解き放つ。
「バォォォォオオオオオッッ!!」
再び咆哮。アパートだというのに何のためらいもなく嬌声を上げ、そして鈴口から放たれるのは爆発的な白濁。精通したときのような甘美さと初々しさが俺の中でかき回されて爆発。ペニスの動きを続ける。
だくだくと噴出し続けるそれは恐ろしい程の濃さ、粘性と獣くささをもちながら吐瀉物に塗れる。だがその程度では止まらない。もっと出したい。もっと。もっと。
普段はもっと控えることを知る俺が、しかし最早行為を止めることはできなかった。
236ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/16(土) 02:51:08 ID:5dKRwlzD
何度も、何度も擦り付ける。
びゅくと肉棒が収縮し、子種が幹散らされる瞬間俺の頭は真っ白になり、
「獣に堕ちた感覚はどうかしら?」
彼女の表情が視線に入る。
その吸い込まれるような蒼い眼を眺めながら、そして俺は彼女の言葉を真っ白になってしまった脳裏に擦り付けた。
まるでマーキングをされるかのように。
「貴方はまだ身体が小さいわ。しかしだからこそこの狭い世界で貴方は動けるわ」
そしてこれまでで最も強い衝撃。全身を針で刺されたような狂おしい、弾ける感覚。そして先端からはこれまでのものを凌ぐ勢いで放たれる白濁。
「今から貴方は外へ出るの。今貴方と同じように獣へとなった者たちと競って、その性欲を開放しなさい」
一度句切った。
「人間の雌へ、ね」
その宣告に俺は視点の定まらない視線を向けて、そして頷いた。
最早言葉は必要なかった。俺は方向を変える。先ほどあれほど苦労していたはずの四足歩行を、俺は思考のどこかで理解し、そして完成させていた。
彼女の言葉を、俺は実行する。実行しなければらない。実行しよう。
ドアを突き破る。破壊されたドア。そして町へとでる。
視界に入る誰か。人間の質量を保ったままの俺の視線は高くない。だが目に入った女性を押し倒すだけの力は十分にあった。
そして俺は家へと戻り、連れ帰った女子高生らしき女性の衣服を引き裂き、股間に鼻をうずめて香りを嗅ぎ、舌で愛撫し、彼女の股間へと怒張した逸物を躊躇いなく突っ込み、ベニスを出し入れする。
子種を注ぎ込み、それでは飽き足らずに何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返す。そのうちに彼女はそれに喘ぎ、自ら腰を降り始める。思考が狂い始め、そして動物――否、獣からの悦楽を受け入れ、招き入れる。
莫大な量の精液が彼女の割れ目から溢れ出す。涙を流しながら壊れて行く彼女を見ながら俺は愛おしいと思う。
そして突き続ける。彼女の涙を嘗め、そして愛液を、精液を鼻ですすり彼女へと吹きかける。
喘ぎは強くなり、そして彼女もまた獣へと堕ちていく。骨格を変化させて、俺と同じ象へと成り果てる。
繰り返される。それは繰り返され、そして画面で主人は微笑む。
それは幸福で、快楽で、そして満たされた世界。一方で空虚で、崩壊した世界。
そして果てた俺と彼女は眠りにつく。
237ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/16(土) 02:52:34 ID:5dKRwlzD
そこで眼が覚めた。
思考。しかし考えがまとまらず、パソコンの画面を眺めると黒。電源ボタンの周囲が青く明滅しているのを見る限りでは待機状態。
どうやら今までのことは夢だったらしい。時刻を見るとあと数分で深夜。なんだ、またへんな時間に眠ってしまったのか。そう思いながら台所で洗顔。眠っている間に噴き出した顔の油を落としてすっきりしたところで、テレビをつける。
ありきたりなニュース番組。面白くもないのでバラエティのものにかえる。
ありがちな芸人が司会をし、そして周囲が笑う平和な番組。
鈍化した思考で何処までが夢だったのかと考えると、カップラーメンが置きっ放し。食べながら眠ってしまったらしい。
欠伸しながら明日のアルバイトのシフトをチェック。そのまま冷蔵庫から二リットルのペットボトルを出して氷を入れ、グラスへと注ぐ。
あまりにもリアルな夢。だが、それは甘美で、そして起きたときに憂鬱にさせる夢だった。
俺が象になり、女性を襲う。襲われた女性も象になり、そしてまぐわい続ける。
現実でもいいような気がしていたのはただの夢だったからなのだろう。そう思えば気分が楽だった。少なくとも人生が丸ごと狂うような事態にはなりえなかったからよしとしよう。
喉の奥を通っていく冷たい感覚。胃の中へと落ち、そしてグラスを流し台へと置いたところで気がついた。
部屋にはいった瞬間香った、あの特有の青臭く、濃厚な臭気を。
そしてこれまで嗅いだことのない筈の雌の臭気を。
テレビの画面を見るとはやりバラエティ番組。しかしチャンネルは。
ふと思って、チャンネルを変える。そこには臨時ニュースの嵐。
『全国で動物が人間を襲うという事件が多発』『多くの男性女性が犠牲に』『行方不明者が多数』『連れ去られたものが動物になるという目撃情報が』『性的な行為を』『十分な注意を』『現在は一時的に沈静化』『全国で起き』『外出を制限し』
言葉の羅列。そして振り向いたその向こうに電子端末のまえのがびがびに乾いた白濁液と吐瀉物の混合液。
そしてベッドの転がる裸体。その身体に僅かな動物の香りが残り、男女の交わりの香り。膨大量のな粘液。
238ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/16(土) 02:53:09 ID:5dKRwlzD
そして俺の背筋が凍る。
もしこれまでの夢だと思っていた行為が、行動が夢でなかったとしたら。
仮に夢だったとしたらこの状況は一体何なのだろうか。彼女は誰で、何故吐いた物が残っているのか。何故床は汚れ、身体は疲れ切っているのか。何故ドアが内側から破壊されているのか。
答えは夢でなかったとしたらの仮定で解決できるもの。しかしそれをしたくはなかった。してはいけなかった。
『引き続き警戒を』
アナウンサーの言葉が繰り返される。そして背後で別の声。
「んっぅっ?」
女子高生らしき少女が裸身を晒しながら起き上がる。
「私? あれ? 私は、」
彼女の口が呟き、俺を見据え、その瞬間俺の思考にジャミング。俺は俺で彼女は誰で、僕は彼女で誰で、俺は。
俺は、象だ。
刹那これまで待機状態だったはずの電子端末の電源が勝手に入る。普段の重さは全くないようにスムーズに立ち上がり、そして動画再生ファイルが自動的に立ち上がる。
映し出されたのは、彼女。我が主にして、至高の獣。それに釘付けになり、俺も彼女も食いつくように画面へと向かう。
時間は零時。そして彼女の口が開かれる。
「さあ、我が僕たち」
カウントダウン。テレビの時報が定期的な電子音を耳に届け、彼女の口が僅かに微笑んだ。
「肉欲に溺れなさい」
そして俺たちの身体は再び獣へと堕ちはじめた。



<了>
239ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/09/16(土) 02:55:46 ID:5dKRwlzD
なんか結局>>197関係なくなってしまいますた
急いで仕上げたらどーも安っぽくなってしまうのが('A`)
と、レスくれた方々サンクスです
240名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 03:06:27 ID:a/k9hm9v
急いで仕上げたにしてはかなりいい出来だと思いますよ。
GJ
241名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 04:23:34 ID:Nj5ut9D4
>>239
エロ+ホラー風味ですね。彼は象獣人になったのかな?
象への獣化だったら小象ぐらいの大きさじゃないと変身したときに家壊れちゃう><

それはそうとムジナさんGJ!
無謀なリクに答えていただき真にありがとうございました!
242名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 05:48:27 ID:WS6Gjvja
>241
帰れ
243名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 19:43:12 ID:09jOozh5
ただいまー
244名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 01:08:12 ID:27V1qZ1D
虎になりたい
245名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 01:15:20 ID:4xCNZY91
ならば僕はイノシシになりたい
246名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 01:32:10 ID:SeG0h+/2
ならば自分は猫関係に自由に獣化できる種族になりたい。
247名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 01:35:48 ID:4xCNZY91
自分も含めた>>244-246の三人の要望を満たすSSを作るとしたら・・・

魔法使いの猫獣人一匹登場させれば解決じゃん!
248名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 03:12:23 ID:o6+EC7io
イノシシの雌獣人をトラと猫がどうこうするわけだな?
249名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 11:32:35 ID:juZWuCAw
>>244
虎だ!お前は虎になるのだ!ウォオー!!

…なんか真っ先にタイガーマスクが思い浮かんだ
250名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 15:34:33 ID:IcE/0tnx
爬虫類好きは0か
251ナムコ:2006/09/17(日) 15:36:45 ID:j3TTAPBG
おひさです。私事や諸事情で執筆が極端に遅れました。覚えておりますでしょうか……。
さて、今回予定ではエロシーンなしのシリアスな場面になるはずでしたが、時間の都合、ポリシーの都合でその場面は粗筋に留めさせていただきます。その代わりといっては難ですが、後日談にあたるところのエロ要素を引き上げております。御了承下さい。
 エロタイプはノーマルです。SMもスカトロも無い、正々堂々のノーマルです。無論、シベリアンハスキー(冴曉)×アフガンハウンド(駿蓉)です。しかも和姦。これが苦手、と言う人はほとんどいないと思います。
 では粗筋から入っていきます。
252ナムコ:2006/09/17(日) 15:38:00 ID:j3TTAPBG
粗筋》
 女性を捕らえて女郎にしたてあげてしまう集団に属する鴎蓋(おうがい)は、冴曉を人質にして駿蓉を誘い、これを嬲った後、強姦した。冴曉はこれに抗議したが、文字通り一蹴された。
 切られた傷は浅く、急所もはずれており、貧血になって意識が薄れていただけだったのだが、そこに強い衝撃が加わったため、彼は短時間、意識が飛んでしまった。
 二人は軽トラックに乗せられて、娼館に連れ去られる。冴曉は、何故自分が生かされて連れ去られているのか判然としなかったが、泣いている駿蓉を慰めるのに気がいって、そんな事は考えなくなった。
 トラックに揺られている内に、走行中にも関わらず二人が入り込んできた。入り込んできたのは、竜とそれに乗る曹准。彼は「自警団」なる物に入団しているらしく、弱小警察にかわって自治しているらしい。
 曹准を乗せてきた竜も同じく自警団所属の者らしかった。
 竜は二人を乗せて軽トラックから脱出した。冴曉がトラックの方に目をやると、軽トラックから路上に飛び出し、歩道へ走る曹准が見え、直後軽トラックは爆発、炎上した。曹准は多少の魔術を心得ていたのだ。
 曹准によると、娼館は、カップルを狙う事が多く、女性の取れ高で二人の生活費を賄うシステムらしい。そうすると、女性は体を売らざるを得なくなり、反抗もできなくなる。男性の命が娼館の手中にあるからだ。
 また、鴎蓋は娼館の捕獲役であり、捕獲役は中絶を強要されるらしい。無断で強姦してしまう者が多発したそうで、娼婦が娼婦として使えなくなってしまうからだ。
 曹准は二人の事を考え、次回の二ヶ月の有給休暇を与えたが、駿蓉も冴曉もこれは受け入れなかった。二人は、曹准に対し、精神を正月休みで回復する事を約束した。
《以上。その後二人の正月休みの光景を描きます》
253ナムコ:2006/09/17(日) 15:38:40 ID:j3TTAPBG
 正月の空気も幾分過ぎ去り、ただ怠惰な時間が過ぎる四日の午後八時。世間は何もする事が無く、特に何をするでも無く、何となくテレビを見ている者がほとんどだろう。もうこの頃になると、「正月特番」に違和感が混じってくる。
 そんな時間帯に、駿蓉はダブルベッドに腰掛けていた。淡い光が照らすだけの部屋である。窓の外の景色も、目を奪うほどには美しくない。ダブルベッド以外にあるのは、クローゼットとデスクのみである。
 駿蓉はあまり浮かない表情で俯いていた。先日の事件以来、活力は失せ、口数も減っている。自発的な行動はほとんど取らず、冴曉の言葉を受けて答えるだけ、と言ったような、以前の長所を全く無くしてしまった駿蓉がいる。
 明日を最後にして、休暇は終わってしまう。明後日からは、以前のようにホルンを猛々しく吹かなければならない。心労など覗かせず、喜びに満ちた音色で、合奏しなければならない。
254ナムコ:2006/09/17(日) 15:39:35 ID:j3TTAPBG
 そうするように決めたのは自分だ。だからこそ、精神的に回復していない自分を責め立ててしまう。合奏は、一人が抜けたり、無気力だったり、自暴自棄になってしまえば、完全は有りえない。
 明日には完全に元の精神状態に戻っておかなければならないのだが、今の状態ではそれは望めない。
 冴曉もできるだけ声をかけるようにしてくれたようで、事件翌日以外は積極的に話しかけてくれた。下手なユーモアを言ってみたり、繋がらない話を断片的に聞かせてくれたり、最初と最後で捻れる話をしてくれたり、駿蓉の事も相当気遣ってくれたようだった。
 駿蓉はそれが涙を起こすほどに嬉しいのと同時に、申し訳無さも同時に感じていた。彼に無理をさせているのは自分であり、そしてその自分はなおも立ち直れていない。彼はあの日から今日まで体も求めてこなかった。
 当然なのかもしれないが、あれほど愛し合っていた仲で、突然性愛が途切れるのは、男性としては辛いに違いないだろう。
 それもこれも、自分のせいなのだ。
 駿蓉は今日何度目か数えられない溜め息をついた。こうして意識を泳がせると、必ず内罰的な方向に泳いでいってしまう。これほど消極的な気持ちになったのは、生来経験した事が無かった。
 解決策も、見当がつかなかった。
 そして、最終的に解決してくれたのは、やはりと言うべきか、冴曉だった。
255ナムコ:2006/09/17(日) 15:41:02 ID:j3TTAPBG
 駿蓉がベッドルームで塞ぎ込んでいると、ドアの開く音がした。
 ドアに背を向けるように座っていた駿蓉は、反射的に耳をそちらに向けたが、匂いをかいで誰だか分かったので、元のように萎れさせる事にした。
 匂いの主――冴曉は柔らかい足音を立てながら駿蓉に近づき、駿蓉の背に対して、左腕が直角に当たるようにして、ダブルベッドに座った。ゆっくりと座ったので、ダブルベッドは僅かに沈むだけだった。
 「駿蓉」
 冴曉は唐突にそう呼びかけたが、駿蓉は顔を向けないようにした。
 「俺たちは何も悪くないぞ」
 冴曉のその言葉は初めて聞いた。駿蓉は萎れさせていた耳を立て直し、冴曉の方に向ける。
 冴曉は説き始めた。
 「お前はどうやら、この事件の諸悪の根源を自分に置いているみたいだけど、そんなわけない。考えてみろよ? 俺が狼に捕まらなければこんな事にはならなかったんだぞ?」
 ……確かに。
 確かにその通りだ。しかし、駿蓉はそんな考え方はするはずも無かった。愛する人を、格闘で負けたからといって責めるのは、冷酷非情である。
 駿蓉はそんな事ができるはずも無く、ここまで言われても自分を責める気持ちは薄まらなかった。
 冴曉は説き続ける。
 「そもそも、狼があんな事をしよう、なんて考えなければこんな事にはならなかった。いやその前に、娼館が狼にあんな事を指図しなければ良かった。いやいやその前に、娼館の創設者が悪い。
 いやいやいやその前に、娼館の存在が……って、こんな風にどんどん問題が大きくなっていく。そう考えればお前の罪なんて、皆無だ」
 ……確かに。
 確かにその通りだ。しかし、それは責任転嫁と言う物ではないのか?
 いやそれは違う。駿蓉は何故だか釈然としなかった。どう考えても、自分の考えは感情的なのだが、冴曉の論理的な考えが受け入れられない。どうしても自分を悲劇のヒロインに仕立て上げているかのような、そんな感情が無意識に働いているのでは……?
 駿蓉はいよいよ混乱してきた。
256ナムコ:2006/09/17(日) 15:41:51 ID:j3TTAPBG
 「……そうなのか」
 冴曉の、文脈を無視した言葉に駿蓉は内心、首を傾げた。
 冴曉は、言い切った。
 「お前がそう思うのなら、お前が一番悪い」
 駿蓉は冴曉の方に振り向いた。今の言葉が信じられなかった。今まであれほど弁護してきたくせに、突然駿蓉に罪を被せようとしている。変化があまりに急激すぎて、精神はこれを拒んだ。
 駿蓉が振り向くと、安らかな表情でこちらを眺める冴曉がいた。駿蓉は、半ば無意識に、冴曉の言葉に反抗していた。
 「どうして私が悪いの」
 駿蓉は自分の感情が白から黒に一転したのに、内心で目も白黒させた。まるで、暴走する自分を眺める、受動的な自分がいるようで、自分の行動が制御できなかった。反抗したくないのに、それを避けられない。
 だが、次の冴曉の言葉で、駿蓉の反抗に拍車がかかった。
 「あの狼を討てなかったお前が悪い」
 「……なっ……何それ!」
 駿蓉は立ちあがった。怒髪冠を衝くとはこのような感覚なのだろう。辛うじて冷静な部分がまだ残っていたが、大半は怒りに流されてしまった。
 私が悪いだなんて、そんなの絶対におかしい。冴曉がこんな事を言うはずもないのに、ただその考えだけが蔓延していた。
 「私はね、あの狼に犯されたんだよ!」
 平静を崩している駿蓉を、冴曉は無表情に見上げた。
 「冴曉を助けにいこうと思って駆け付けてそれで強姦までされて、本当なら体を売らなくちゃいけなくなるはずだったんだよ!
 運良く曹准先生が気付いてくれて何とかなったけど、本当だったら私は酷い目に遭ったんだよ! そんなに嫌な目に遭ったのに私が悪いなんて酷すぎる! 私は悪くなんかない!」
 「……なんだと!」
 冴曉はダブルベッドを手で殴りつけて立ちあがった。恐ろしい形相で小柄な駿蓉を睨みつけ、左手をわなわなと震わせている。
 冴曉の演技は普遍的だった。
 「もう一度言ってみろ!」
 冴曉がそう言うと、駿蓉は従った。
257ナムコ:2006/09/17(日) 15:42:25 ID:j3TTAPBG
 「何度でも言おうじゃないの! 私は悪くな……あ」
 駿蓉は、砂が落ちるように怒りが退くのを感じた。
 冴曉は、敢えて駿蓉を責める事で駿蓉の怒りを買い、駿蓉に対して、自責を払う発言をさせたのだ。一度「私は悪くない」と言った時に、芝居がかった仕草で「もう一度言え」と言ったのも、その作戦の一部だったのだろう。
 何より、今や冴曉が虚偽の怒りを収めて駿蓉に微笑みかけているのが証拠である。
 冴曉の作戦に見事引っかかってしまった駿蓉は、目のやり場に困ってそれを泳がせた。両手を胸の前で合わせて、肩を狭くさせた。
 「……駿蓉」
 冴曉はそう呟いたかと思うと、滑るように駿蓉に一歩近づき、そのまま駿蓉の事を抱き包んだ。冴曉の男性的な肉体、愛する者の肉体を触覚で感じるのは、駿蓉にはしばらくぶりの事に思えた。
 狼に汚された感覚が、冴曉によって洗い流されるような清浄感。交際当初の初々しい感覚が蘇ってくる。
 「お前の言う通りだ。お前は悪くない」
 冴曉が駿蓉の耳に向かってそう呟いた瞬間、駿蓉は、この十日間での苦悩が全て割れて崩れ落ち、心が急に軽くなるのを感じた。心に重くのしかかっていたものは、駿蓉の涙腺から涙となって排出される。
 駿蓉が冴曉の胸に顔を押し当てると、秋雨のような涙は冴曉の胸を、心を濡らす。冴曉はその思いを受け取り、駿蓉をひしと抱き締めるのみに留めた。この場で、言葉は無力になった。
 言葉が愛を凌ぐ事など無いのである。
258ナムコ:2006/09/17(日) 15:43:13 ID:j3TTAPBG
 女性は、一度涙を出すとなかなか止まらない傾向にある。駿蓉もその例に外れる事なく、冴曉に額を押し当てたまま動こうとしなかった。
 時には口角を強く結びつつ堪える泣いたり、そうかと思えば口から哀咽を漏らして泣いたり、駿蓉は様々な事を冴曉に告白した。辛苦や心労。涙は痛切な思いを語り、冴曉はそれを受け取って霧散させていった。
 しかし涙は無限ではない。いずれは涸れる時がくる。駿蓉は一度鋭く溜め息をつくと、冴曉の胸に額を擦りつけてから、顔を上げた。
 その目は未だ哀しく濡れてはいたものの、表情は安静だった。
 「……ありがと」
 駿蓉は虚飾の無い声でそう言った。正直な言葉で心に響いたからだろうか、冴曉は肩を竦めて目を背ける。なんだか小恥ずかしそうだった。
 「いや……別に……当然の事をしたまで……」
 冴曉の仕草に駿蓉は思わず笑いを誘われ、もう少し冴曉に言ってみる事にした。
 「本当にありがとね……」
 「……いやいや、……その……」
 冴曉はいよいよ言葉を失って困ったような顔をした。冴曉も所詮は男性。好きな女性から、素直に感謝の念を示されれば、照れ臭くもなろうと言うものだ。
 駿蓉は、自分にとっての男性は、冴曉のみである事を、この時初めて了解した。この前までは、冴曉の以外の者も、雄であるならば全てが男性だと思っていた。
 だが、この瞬間、真の男性は冴曉のみになったのだ。他の男どもは、全てが「雄」に格下げである。
 雄は全てが汚物であり、冴曉のみが潔白な男性なのだ。
 そうなると、突然、冴曉の体を受け入れるべきだと思った。単なる性欲ではない。以前「狼」に汚された体を、冴曉に洗われたくなってしまったのだ。言いかえれば、更新したかったのである。
 「ねぇ冴曉?」
 「ん?」
 冴曉がこちらを向くや否や、駿蓉は言った。
 「……溜まってるでしょ」
 「何が? ……え?」
 冴曉は一瞬分からない風だったが、承知すると呆気に取られた表情になった。駿蓉は攻める。
 「あのね……私、このまま女性として休み続けるのもあんまり良い事じゃないと思ってるんだ……冴曉も辛いだろうし」
 「……無理しなくて……良いんだぞ?」
 駿蓉が言うと冴曉はそう返してきた。どうやら冴曉は、駿蓉が冴曉の事を思って性交をしようと提案していると考えたらしい。駿蓉は言い方を過激に変える事にした。
 「じゃあ……私を襲って?」
 冴曉の体が竦みあがった。
 駿蓉は、面食らっている冴曉を上目遣いで見やり、言葉以上に強い物で訴える。今、冴曉の体を受け入れたいと願った瞬間を逃せば、二度と愛し合えないかもしれない。そういう思考が少しずつ現れ始めているのに駿蓉は焦燥した。
 焦燥の結果――
259ナムコ:2006/09/17(日) 15:43:52 ID:j3TTAPBG
「……っ」
 冴曉の口を奪う事にした。
 自らの吻を冴曉の吻に接させる。文字通りの「接吻」の動作を踏んだ後、躊躇っている冴曉の口先を軽く舐めた。
 性的に刺激した後の冴曉は積極的だった。数秒間は硬直していたものの、冴曉はたちまち簧を駿蓉に差し出し、求めた。駿蓉も無論これに答えて舌を逢わせる。
 二人は舌端を合わせると、相手の物を擦りながら舌根へ赴いた。自分の物を相手の奥深くへと侵入させ、そこを掻き乱す。心を許し合った者による攪拌は、快い刺激となる。肉欲の蠢きは熱を増していき、お互いに相手の口腔を叩き合う。
 本来の官能とはこう言う物なのだ。駿蓉は思った。愛情のある官能は甘く、淡く、そして熱い。あの時の狼に受けた屈辱は官能によるものでは無く、支配される事による自尊心の破壊だったのだ。
 急激に流入してきた肉感に驚きながらも、駿蓉は冴曉から口を離した。駿蓉が舌先だけを出しながら離れると、唾液は粘着して二人の掛け橋となった。駿蓉はいつもこれに興奮する。この時も、背筋を駆けあがるような感覚を捉えた。
 冴曉の眼光は紳士の色を全く無くしていた。獣人らしい、欲望に満ち満ちた眼光である。息も荒く、駿蓉を強く見つめている。
 駿蓉は、ワンピースの袖に腕を引っ込めた。
 駿蓉が両腕でワンピースを持ち上げて、襟から頭を抜こうとして頃に、冴曉は帯を解き着物の前を肌蹴させた。片方の手で着物を引っ張り、それを床に落とした。
 駿蓉がワンピースを脱ぎ捨てると、二人を隔てる物は空気だけになった。獣人は下着を身に着けないのが一般的であり、二人はともに一般的な着衣をしていたのである。。
 冴曉は駿蓉を抱き寄せながらダブルベッドに座らせた。駿蓉はそれに逆らう事無く、従順に冴曉を見上げた。
260ナムコ:2006/09/17(日) 15:44:45 ID:j3TTAPBG
 だが、冴曉はそのまま駿蓉を押し倒しはしなかった。
 冴曉はそのままベッド横の小棚に手をかけた。駿蓉がそれを目で追う中、冴曉が取り出したのは、殺精子剤だった。
 ほら、やっぱり冴曉は私の事を考えてくれる……駿蓉は冴曉の背中に熱い眼差しを送った。
 しかし、冴曉はそのまましばらく振りかえらなかった。物思いに耽るように殺精子剤を見つめ、棚の前で蹲っているのだ。少し様子のおかしい冴曉に対して駿蓉の視線は、熱気を失っていき疑問の色が介入してきた。
 駿蓉が声をかけようか、と考えた時に、冴曉は駿蓉に訊いた。
 「なぁ、駿蓉」
 冴曉の声は熱かった。大きな望みを叶えたい者の要求のように熱烈で、なおかつその声は猛る性欲が発した物のようだった。
 「……なに?」駿蓉の胸は高まり、肩を強張らせながら言った。
 「……これ、俺が入れていいか?」
 「……はい?」駿蓉の熱は大人しくなった。
 冴曉は駿蓉の方に顔を向けながら殺精子剤を見せている。「俺が入れる」と言うのが、「自分に入れる」と言う意味だとすると、それはすなわち「アナルに入れる」としか考えられない。
 となると、冴曉はいずれホモセクシュアルを経験したいと思っているとか?
 ……そんな事は嫌だし無駄だし、大体こんなタイミングでそんな事を言うとは思えない。とすると……。
 「……わ、私のアレに、冴曉が?」
 「……うん」冴曉は控え目に言った。
 なるほど。冴曉が入れると言う事はすなわち、冴曉が駿蓉に対して手で責める事にもなり、なおかつ殺精子剤を挿入する事ができる。自分で適当にぐいっと挿入するよりも、それのほうが色っぽいし気持ち良さそうだ。
 冴曉、流石……。
 「勿論……いいよ」
 駿蓉がそう言った途端、冴曉の瞳孔に色が宿った。それはすなわち情が高まったサインである。駿蓉は何故だか息を殺しながら、ベッドの上で長座するために動いた。
 冴曉は錠剤を一錠取り出してから、駿蓉を寝かせつつ自分もベッドに乗った。
 「じゃあこれ……入れるよ」冴曉は錠剤を見せながら言った。駿蓉はぎこちない表情で頷いた。
261ナムコ:2006/09/17(日) 15:45:56 ID:j3TTAPBG
 それを見止めると冴曉は、駿蓉の張りの良い太股を跨いだ。
 駿蓉の陰唇は未だ閉ざされており、接吻を経たにも関わらず濡れていない。あのような事件の後では、性感に対する警戒が高まるのだろう。しかし、そんな物は解けば良いだけである。
 冴曉は錠剤を持っていない方の手の人差し指を咥えた。それは纏わりつくアミラーゼによって潤滑性を得る。人差し指を口から引き離すと、冴曉は上半身を屈めた。
 冴曉は人差し指を濡らす物を駿蓉の花弁に塗り付けた。
 「……」
 駿蓉の心境は判然としなかった。接吻では相互に働きかける事ができるので、完全に安心して、素直に感じる事ができる。だから、あの時も自分からしかける事が出来たし、そうする事で冴曉が欲情を高めてくれるのも嬉い。
 だが、実際に体を交えるのは、必ずどちらかがどちらかを先行するものであり、今、先行者は冴曉だ。冴曉の事は好きだし、性交も、今でも多分、好きだと思う。だが、一方的にやられてしまうのにはどうしても抵抗がある。
 あの無粋な、コンクリートの直方体の中での出来事が、聞こえてくるのだ。
 そのためか、淡くて薄い性感しか感じられなかった。「多分」気持ち良い、と言った感じである。
 性的に閉鎖しそうな駿蓉だが、それがもう一度開くか否かは、冴曉の性的な力量次第である。
 冴曉は駿蓉が興奮していないと見切ったのか、責めの段階を一つ上げた。すなわち、手による慎重な責めから、簧による積極的な責めに変更した。
 冴曉は熱っぽく煌く視線で駿蓉の不安げな顔に一瞥してから、赤く光る蛞蝓のような簧の先を少し除かせた。そして口を展開しながら、駿蓉の芯を食しにかかる。
 駿蓉の股の間を、咥え込んだ。
 「……ん……」
 これには駿蓉も流石に声を漏らした。だがそれは直接的に感じたものによるのではなく、性に対する集中力が高まってきた事に対するものである。冴曉に食べられている。そう思うと、愛しい簧に弄ばれている事が、より明示されているように感じられるのだ。
 すると、そのエロティックな想像によって興奮は高まっていくのである。
 駿蓉がそうこう考えている内にも、冴曉は責めの手を休めない。駿蓉の陰部を咥え込んだ後は、自らの蛞蝓でそこを刺激していく。中学生の時には吹奏楽部でタンギングを毎日練習させられたので、冴曉の簧の扱いは一般のそれよりも優っている。
 簧を僅かに痙攣させながら駿蓉の陰唇に簧の腹を押し当てる。ゆったりとそれを舐め上げ、陰核を叩きながら下に下ろす。冴曉は早く膣に侵入したいのを抑えているかのように、優しくも大胆に駿蓉を責めていく。
 陰唇の縁をなぞるように舐め回した。
 「くっ……ぅぅ……」
 駿蓉は焦らされる事にとても弱い。直接入れられるよりも、縁をなぞられたり、押すべきところで引かれたりすると逆に燃えてしまう。その素性は今でも健在のようだった。
 冴曉に縁をなぞられた刹那に、駿蓉の心は、その全てが快楽に目を向き、ようやく、僅少ながらも膣液も分泌された。
 駿蓉の声を聞いたからか、膣液を確認したからか、冴曉は仕上げに一舐めすると、口を外して、上半身を持ち上げた。ある種の凶暴性を伴っていた眼光は、ある程度の満足感を得て幾分柔らかくなっていた。
 駿蓉が惚けた目で冴曉を見ると、冴曉は見返した。冴曉が目を離そうとしなかったので、駿蓉は頷いてやった。
 冴曉は踏ん切りがついたようで、視線を今一度駿蓉の股間に降ろした。
 冴曉は、錠剤を握らせる事しかさせていなかった左手を、今ようやく動かし始めた。二本の指で錠剤をつまんでいる。いよいよ挿入しようと言うのだ。
 冴曉は、少し湿り気を帯びる駿蓉の陰唇にその錠剤を当てると、人差し指の第一関節ほどまでしか入れなかった。駿蓉は入れるべきところまで入っていない事を感じると、冴曉に忠告した。
 「だめだよ、もっと奥まで入れないと、私妊娠しちゃう……」
262ナムコ:2006/09/17(日) 15:47:45 ID:j3TTAPBG
 これは、「まだ冴曉の子供は欲しくない」と言う意味ではない。駿蓉はできるだけ早く冴曉と子育てを始めたいし、どういう名前にするかも、ぼんやりと考える事がある。
 しかし、今子を孕めば、来年の四月ごろまでは化生もできないし出勤もできないしホルンも吹けない。よって、来年の大晦日の「総集結祭」にも出られない。人間は十ヶ月でお産だそうだが、獣人たちはそれのおよそ二分の三倍かかる。
 来年の大晦日などは妊娠後期に入るあたりで、「世界古典音楽総集結祭」に出るなんてとても考えられない。それどころか、慣れない飛行機に乗って海外へ飛ぶなんて事も避けるべきである。
 しかし冴曉はこれを分かっているようだった。
 「分かっているよ」
 「……そう」
 駿蓉は不安げに訊ねた。
 冴曉は答える代わりに息を大きく吸い込んだ。駿蓉は怪訝な気持ちで冴曉を見つめた。
 冴曉は肺に多くの空気を溜めると、口を閉じて顔を膣の辺りまで下げた。駿蓉はこの時、冴曉の意図が読めてしまい、それに戦慄を覚えた。
 冴曉は駿蓉の膣と対峙すると――
263ナムコ:2006/09/17(日) 15:49:14 ID:j3TTAPBG
 そこに、自らの鼻を押し付け、陰唇を押し退けて侵していった。
 「ふぁぁっ……!」
 被挿入の悦びが蘇る。勃起した陰茎よりも遥かに堅い吻が捻り込まれてくる。冴曉は鼻先であちらこちらを擦りながら駿蓉の奥深くを目指していった。
 駿蓉は津波のような快感に溺れ、膣は一挙に濡れを増す。冴曉は駿蓉の悦びの波を感じると、その波に同調するかのように、がむしゃらに吻を挿入していった。
 吻は鼻先から離れるほど太くなっていく。冴曉の吻が出来る限りの所まで入れられた時には、駿蓉の外陰部は張り詰めていた。
 苦しげに声を漏らす駿蓉に対して、冴曉は更に虐待していった。
 冴曉は、駿蓉の膣の中で簧を出し、それで更なる深みを目指していった。収縮する膣を、簧は退けていき、その場で回転したりしながら、駿蓉に悦楽を与えていく。
 「はぁあっ……! あぁぁ……うぅ……」
 駿蓉は思わず身を捩り、牙を突き立ててくる快感に抵抗しようとした。一週間以上忘れていたこの感覚は、駿蓉にとっては激烈で苦しい物でさえあった。 それなのに求めてしまう理由は、考える事が出来なかったので分からなかった。
 冴曉は置き土産として唾を吐き捨てると、簧で壁を圧迫しながら、駿蓉の膣から脱出した。開放された陰唇からは、膣内で溜まっていた駿蓉の汁が流出して淫靡な音をたてた。
 天上に行ってしまったか、駿蓉は既に息も絶え絶えで、流涎が枕を濡らしていた。その瞳からは不自然な涙が流れている。
 冴曉は手で吻の毛を整えると、駿蓉の隣に寝転んで、言った。
264ナムコ:2006/09/17(日) 15:49:56 ID:j3TTAPBG
 「錠剤……入れたよ」
 事実あれはクンニリングスであるのだが、冴曉は白々しくもそう言って、駿蓉の耳に首を伸ばし、軽く食んでやった。くぅ、と駿蓉が声を上げる。
 「……大丈夫か?」
 冴曉は耳から口を外すと不適な笑みを浮かべながら訊いた。そして答えを待つ事なく、駿蓉を抱き寄せて背を向けさせる。駿蓉は冴曉の成すがままにしておいた。
 「な。やっぱり良いだろ。これ」
 冴曉は駿蓉のうなじに簧を当て、顎の骨に沿うように舐めていく。途中、そこから脱線して耳の後ろまで向かい、髪を愛撫しながらもう一度耳を舐った。
 「やぁっ……いじわるぅ……」
 体力は大きく消耗したものの、少しずつ余裕を取り戻してきた駿蓉は力無い笑みを浮かべながらそう言った。
 「もっといじわるしようか?」冴曉が楽しそうに言うと、
 「……うん」駿蓉は了解した。所詮はMである。
 と、冴曉はいきなり手を駿蓉の胸に回し、指と指の間で乳首を挟みながら房を揉み始めた。揉む際に指を縮めるので、指の間にある申し訳程度の水かきが乳首を捻り上げる。駿蓉は息を潜めた。
 冴曉はそれだけでは飽き足りず、揉みながらも体を持ち上げた。駿蓉の腕をどけて、その体に体重をかけるようにして、空いている方の胸に口付けをした。そのまま簧をじっとりと出し、乳首を巻き取る。
 「あぁ……」駿蓉の情感はまた燃えあがり始めたようだ。
 冴曉は手の方は一定のリズムで揉み上げながら、口の方は不規則に動かす。牙で傷つける事だけは注意しながら、口を開閉させて房を按摩し、同時に簧を這わせる。
 簧の粘着感と、乳房の激動感は、駿蓉の色情を激しくしていく。駿蓉はまたも喘ぎ出す。
 駿蓉が耐え切れなくなって、足を悶えさせる頃に、冴曉は乳房をできるだけその口腔に含み、それを吸い上げた。
 「くはぁっ……」                 
 駿蓉の意志とは関係無く、その唇から声が漏れた。駿蓉がKやHを含む声を出す時は、肉感が高まって限界を超える直前である事を示す。
265ナムコ:2006/09/17(日) 15:50:40 ID:j3TTAPBG
 冴曉は、一度駿蓉の体から離れると、その体を抱き起こした。駿蓉が混乱する前に、その手を枕に突かせ、そっと肩を押して頭だけを降ろした。
 膝付位である。駿蓉は恥じらって思わず尻尾を丸めて自分の性器を隠したが、この体位での性交の興味が、尾の緊張を解いていった。駿蓉は、尻尾を上げようと思った。
 が、そんな必要は無かった。
 冴曉は駿蓉が尻尾を丸めると、それを無理矢理引き剥がして、それが二度と丸まらないよう、自分の下腹部を駿蓉の尻に当てた。
 駿蓉の尻尾は、駿蓉の背に追いやられた。
 「あっ……」
 駿蓉がそう言った時には、冴曉はもう行動していた。
 血管が浮き出るほどに勃起した陰茎を駿蓉の膣口に当てて、それを深々と刺し込んだ。
 やはり冴曉は性欲が溜まっており、冴曉の陰茎は膣の感触を味わうと益々硬度を増して形状を歪にしていった。本人の方も荒々しく息を乱しながら腰を往復させる。滅茶苦茶な動きだった。
 野性的過ぎる体位と冴曉。駿蓉の生殖本能は燃えに燃えた。それに伴って理性ももはや失ってしまった。言葉らしい言葉で喘ぐ事もできず、冴曉の衝撃で揺れる度に、熱を帯びた呼吸をするだけだった。
 だが、それは呆気なく終わってしまう。駿蓉がそれを満悦する前に冴曉の陰茎は吐いてしまったのだ。それは非常な熱を帯びて膣の中で、まるで胎動するように奔走したが、それはあまりにも早く駿蓉は物足りなかった。
 冴曉の陰茎は吐くのを止めたが、それはまだ十分性交ができる状態だった。現に堅さも反りも失っていないし、冴曉の目もその気である事が窺いしれる。
 駿蓉は呻いた。
 「もっと……」
 冴曉は突く事で返答した。
266ナムコ:2006/09/17(日) 15:51:14 ID:j3TTAPBG
 冴曉の勢いは衰えなかった。むしろ冴曉の動きは更に野性味を帯び、駿蓉にかける手も握力を増していく。駿蓉はその動きに対抗する事でより深いインサートを得ようとした。
 途端、冴曉の陰茎からまた粘着質の物が流れ出るのを感じた。駿蓉は訝った。あまりにも冴曉の陰茎が脆いのだ。これほどまでに早漏であってもらっては、駿蓉としてもあまり楽しくない。
 しかし、冴曉は腰の蠢きを止めなかった。
 陰茎は尚も精液を吐き続ける。
 しかし、冴曉は果てる気配を見せなかった。
 それでも、陰茎は精液を吐き続ける。
 駿蓉は愕然とした。冴曉は確かに早漏にはなっているが、それで尽きる事がないのだ。冴曉は駿蓉が思っているほど溜めていたのではない。彼女の予想を凌駕するほど性欲と精液を溜めていたのだ。
 射精しても、陰茎が盛るほどに。
 駿蓉はそれらを全て解して、再び意識の中に性感が舞い込んでくるのが分かった。そしてそれはたちまちの内に彼女の意識を覆い尽くしていき、濃度を高めていった。
 「はぁぁ、はっ、はぁ、はぁ……」
 彼女の喘ぎももはや恣意的に流れ出るばかりだ。駿蓉が止めようとしても止まらないのである。彼女が今、自らの意志でできる事と言えば、腰を打ち振る事だけである。
 冴曉の陰茎が吐く精液の量は少なくない。今、冴曉の陰茎が三度目の射精を行うと、駿蓉の膣は精液に満たされ、陰唇と陰茎の僅かな隙間から精液が飛び出るほどとなってしまっている。二人の腰は白く濡れ始める。
 「ぐぅっ……」
 冴曉が呻き声を上げた。性感は高まりすぎると苦痛にも似た感覚が流れ出す。彼も、今ようやくその領域に達したようである。冴曉は、それを紛らすためか、運動をより重くした。
 駿蓉はそれに従わなかった。体重をかける事でより深い挿入をしようとする冴曉に対して、駿蓉は無節操に腰を振り回してひたすらに求めた。冴曉の陰茎はそれに弄ばれて、膣の壁にぶつかり、それが性感となって射精を促そうとする。
 「うっ……あぁっ!」
 冴曉は思い切り体を仰け反らせながら体全体を駿蓉に押しつけた。
 冴曉の陰茎は四度目の射精を行った。これまでの射精と全く性質の異ならない、弾丸のような射精圧。高い水圧で押し出された精液は愛液で満たされた膣を突き抜けるように走る。
 「……ぁぁあ……」
 駿蓉はその射精の感覚に、全身に力を込めて、耐えた。知らず知らずの内に涙が流れていた。
 冴曉の陰茎は流石に疲れたようで、射精を終えると然程間を置かずに萎縮していった。冴曉はしばらくの間はそれを挿入したままでいたが、情感の酔いから醒めると、ゆっくりとそれを引き抜いた。
 精液が、油のように流れ出た。
 「……はぁ」
 冴曉はそのままなだれ込むような形で駿蓉の体にのしかかった。久しい情交に疲れてしまったのだろう。冴曉の目には疲労の色が見てとれた。
 「駿蓉……あれ」
 冴曉は二人で語らってそのまま眠りにつこうと思ったのだが、それはできなかった。駿蓉は最後の射精の際に、気を失ってしまったのだ。行為に歪んだ表情と、涙の痕が駿蓉を襲った快感の凄烈さを物語っていた。
 「……」
 冴曉は、愛しいその頬に口を付けると、自分も力尽きるように眠りに堕ちた。
267ナムコ:2006/09/17(日) 15:51:53 ID:j3TTAPBG
 以上でございます。一応ここでこの作品は終わりと言う形になります。以降は短編で活動していこうと思います。
 それではまたしばらくの後に。ノシ
268名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:43:42 ID:27V1qZ1D
>>267
GJですた!!(・∀・)
ウォオー!!
269名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 01:12:46 ID:NnVNAPwC
>>248
山道を一人で歩いている子猫の獣人を山賊の雄猪獣人がレ○プしようと襲う。
が、実はその子猫は魔法使いで逆に魔法をかけられて雌猪の獣人にされ、
さらに魅了の魔法もかけられて淫乱な雌豚になってしまう。

実は子猫の姿は偽りで本当は虎獣人の魔法使いだったのだ!
一人旅で女に飢えてた彼は獲物をおびき寄せるために変身し、罠をはっていたのである。
そうしてまんまと肉便器を手に入れた彼は好きなだけ腰を振った後、
証拠が残らないように雌猪になった獣人を本物の雌豚に変えてしまったとさ。



なんて話を考えてみた。・・・・没だな。
270名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 21:08:51 ID:G7LbjOew
>>269
いや没るなよ!
まぁ個人的にはTSの是非はともかく元人間の方が良いが。
271名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 21:16:19 ID:vGED5bOP
明日目が覚めたら虎獣人だったらいいのに
272名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 23:58:10 ID:NnVNAPwC
>>270
いや>>245はレス見る限り男だから猪は雄かな〜って思ってん。
でも>>248は雌の猪獣人って言ってるから両方合わせたらこんなんなっちゃった。
自分的には猪は♂のままがよかったんだけどね。

ノーマル、ショタ、ホモ、TF、TSの要素を混ぜてみたんだけど
マニアックすぎると思って没にしますたw
273名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 05:43:46 ID:RjO39slf
目が覚めたらこんなただのデブじゃなくて
紅の豚のポルコみたいな渋い豚になってますように
274名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 08:25:37 ID:s9KzLWeZ
飛ばない豚はたたの豚だ
275名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 11:09:13 ID:HEWbeD1g
目が覚めたらとか言ってないで筋トレでもしなさい
手軽に変身願望を満たせるぞ
276名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 12:34:39 ID:jjm+2FT7
個人的には、アニモーフ全巻日本語訳して出して欲しいのだが・・
早〇書〇よ、権利買ったのなら責任持って全部出せや
277名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 09:20:20 ID:S0bh2MH9
きりひと賛歌買ってきたワショーイ
278名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 08:13:43 ID:vo1AloHw
TF好きのヤツに聞きたいんだけど、
どちらかというと変身したい派?させたい派?
279名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 10:34:40 ID:pZcUFgq/
>>278
したい派。なんかそういう能力欲しい。
280名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 16:40:32 ID:9pvSH5mQ
>>278
同じくしたい派。
自分のイメージとかけ離れた動物になるのと
似たようなイメージの動物になるのとどっちも好き。
281名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 18:51:24 ID:Ptr2Tvw/
>>278
したい派。虎獣人になって淫らな生活を送りたい
282名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 21:36:17 ID:vo1AloHw
したい派が多いみたいだな。
じゃあもう一つ、変身できるなら何になりたい?
283名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 21:44:12 ID:9pvSH5mQ
>>282
豚か熊か牛がいい
どれかひとつだけと言われたら『豚』
284名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 23:45:06 ID:OwbwmRmT
何か、と聞かれたら竜と答える。
憧れみたいなのがそのまま変身願望につながった感じ。
285名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 15:21:03 ID:4NGu4y8Z
犬科だわん
286名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 16:44:57 ID:69mf3HMb
287名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 18:27:46 ID:mKqHQOjb
虎…がぅ
288名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 19:32:49 ID:PunvJCzh
虎だ! 俺は虎になるのにゃ!
289名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 20:39:52 ID:AERQFC9b
…鷲
290名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 20:54:03 ID:PNgO2JRM
人くらいのサイズの猫科のなにか。
291名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 23:31:10 ID:8t9mGG7P
なんかムツゴロウ王国だな。
292名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 23:42:18 ID:wTFkpoc5
>>283-290を獣化させたら立派な動物園を作れるな。
ちょっと猫科が多い気もするけど。
293名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 23:56:43 ID:8t9mGG7P
なんか一匹微妙なのが混ざるけどな。爬虫類?
294名無したん(;´Д`)ハァハァ :2006/09/24(日) 00:13:45 ID:pMaMxzUN
>>278
自分もしたい派。

ハイエナになりたい。

295名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 00:15:47 ID:bKaFg0Aa
>>293
爬虫類でいいんじゃないか?
肉食動物多いから確実に食われちゃう動物が一匹ほどいるなw
296名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 00:25:12 ID:psrv2Qd2
圧倒的に「なりたい派」が多いみたいだな。

…これで一本くらい書けるかな
297名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 01:53:01 ID:v1D2/iSz
>>296
どんな小説だろうか…
298名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 01:58:57 ID:bKaFg0Aa
誰もが持っている心の奥底にある変身願望を叶えていく博士or魔法使いの話とか?
って笑うセ○○スマンみたいだな。
299名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:11:52 ID:t4Rqpuj9
変身するんじゃなくて、獣人に生まれ変わりたい。。
300名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 03:12:36 ID:4uKMjMlC
変身したいんじゃなくて変身できるような種族になりたいんだ。
301名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 03:46:07 ID:ixowc9Y8
>>298
普通に〇〇に『ック』を入れてしまった俺の脳みそに乾杯
302名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 09:55:21 ID:psrv2Qd2
SFXを読み間違えるタチだな
303名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 09:59:15 ID:zN3b4/9U
獣人になりっぱなしだと、その後が大変そうだから
変身派ですね。
304名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 11:36:31 ID:psrv2Qd2
不可逆で。竜あたりになって珍獣扱いされたい。
…とか思い始めたあたり俺Mかもしれない。
305名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 16:06:33 ID:ipKDjAzr
みんな獣ばかりか…鷹や鮫は範疇外なの?
306名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 17:06:46 ID:cUkZVM8S
なりたいものになればいい
307名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 17:18:36 ID:fTEwZ4/Y
白熊がいいな
群れないし
北極は静かそうだし
人間除けば天敵いないし
308名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 17:33:01 ID:psrv2Qd2
北極天敵も居ないがエサも少なそうだな
309名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 19:34:52 ID:HhsWjXit
朝目覚めたら狐獣人の女になってて、いろんな男を誘惑してセ○○スして、そいつも獣人に感染させて・・・。
310名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 19:40:37 ID:CPdmCALC
>>307
漏れは
いぬいとみこの『北極のムーシカミーシカ』とか好きだった。
獣化じゃないけど。

ていうか今調べたら作者死んでたらしいね…。合掌。
311名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 20:13:03 ID:NCBwBppf
騙しリンクや広告の少ない優良アダルトサイトリンク集
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/frontire1017
312名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 21:31:32 ID:psrv2Qd2
明日起きたらTFしてますように。
313名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 21:52:50 ID:3M13cWCl
どうでもいいんだけど
「ない」じゃなくて「少ない」って所が笑えるよなw
314名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 23:39:06 ID:ScKVvK/X
          /.⌒ヽ:
         /    .\
       ../      ヽ. \ :
       (./       ヽ. )
      ,'/        l" :
      .ノ          l     イカになって
     ,'|          .:| :   
.     | ○   ○  .::::| :     楽しもうよ
     |   | ̄|  ...:::::::| :
      ヽ..__  ̄~   _,ノ
  .   丿ノ ノ 丁丁 ̄l\
    . く_(__(_(_._」____)ノ
315名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 00:27:00 ID:P/i8wfVb
>>309
>>朝目覚めたら狐獣人の女になってて、いろんな男を誘惑してセ○○スして、そいつも獣人に感染させて・・・。

○○には「ール」が入るんですよね?
316名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 02:22:52 ID:k3V8t5Xp
>>309の設定に萌えた
317名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 07:11:35 ID:FhVgFzEQ
「はい、こちら○○円になります。更に△△をお付けして…」
318名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 09:30:19 ID:+68eQWZC
          /.⌒ヽ:
         /    .\
       ../      ヽ. \ :
       (./       ヽ. )
      ,'/        l" :
      .ノ          l     イカはイカーん!
     ,'|          .:| :   
.     | ○   ○  .::::| :     
     |   | ̄|  ...:::::::| :
      ヽ..__  ̄~   _,ノ
  .   丿ノ ノ 丁丁 ̄l\
    . く_(__(_(_._」____)ノ
319名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 13:03:19 ID:WAAalHKV
ひぐらしみたいなノリで
徐々に村民が獣化していき主人公が疑心暗鬼にとらわれるエロゲーきぼんぬ
320名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 18:45:46 ID:Khcfxbhy
>>319
それイイなw
無論グロとかは全部エロい展開に差し替え…
いや、むしろ獣ならある程度グロ展開でもいいかも?
321名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 19:52:01 ID:ZapRgxFk
つくろっかなあ
怪奇モノとしてはやりやすそう
322名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 20:00:00 ID:ZapRgxFk
そういえば僕には文章を書く能力なんてこれっぽっちもないのでした
323名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:30:02 ID:Wf2ZPque
いいねえ、やってみたいわ
324名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 21:58:54 ID:FhVgFzEQ
そして(人間については)誰も居なくなった
325名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 23:53:44 ID:ulaIMq2W
【獣化】姿を変身させられた女性キャラ【石化】(アニメキャラ板)
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1159195944/
326ムジナ:2006/09/26(火) 00:45:52 ID:hPStcMM4
>>319
やってみたいネタだw
ってもいざ書くとなると時間かかりそうだな
327名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 01:59:00 ID:kCnd36hF
ホーリービーストって獣化と人化が自由自在じゃん?
人間型でやってる時に片方が興奮しすぎて獣化と人化を繰り返すネタを思いついた。
328名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 02:11:31 ID:FYnYj+yY
>>319
是非ともここの住人と絵師とスクリプターを実現してもらいたいものです
329名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 02:18:52 ID:wKC88X/2
昨日獣化する夢を見た。
バイオハザードみたいにウィルスが漏れて、っていう話だったと思う。
なぜか自分は高校時代に戻ってて、授業を受けてるといきなり左斜め前のやつが苦しみだす。
そいつは狼に獣化して他のやつを襲うんだけども、なぜか自分はそれがウィルスの仕業だって分かって、
他のやつに頼んでとっさにそいつを気絶させるんだよ。
けどもクラスのやつほとんど感染してて、次々と獣化してって困惑している中
テレビでは(なぜか教室にテレビがあった)街が丸ごと封鎖された、というニュースをやってた。
最後がオレだけになって獣化しちまうー、というところで目が覚めた。
夢で獣化したくてまた寝たら今度は渡る世間は鬼ばかりのえなり役になる夢を見た。最悪だった。
330名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 06:18:50 ID:Rqa+fzeq
えなりかよwwww
331名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 06:30:54 ID:x7VZ3z5z
かなりえずき
332名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 15:55:16 ID:jkvX/7XY
>>326
ガンガレ
333名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 22:13:01 ID:3E1mpnzp
          /.⌒ヽ:
         /    .\
       ../      ヽ. \ :
       (./       ヽ. )
      ,'/        l" :
      .ノ          l     
     ,'|          .:| :    あなたの実家に腐ったイカを送りましたよ!!
.     | ○   ○  .::::| :     
     |   | ̄|  ...:::::::| :
      ヽ..__  ̄~   _,ノ
  .   丿ノ ノ 丁丁 ̄l\
    . く_(__(_(_._」____)ノ
334名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 22:13:37 ID:3E1mpnzp
↑誤爆。。。orz
335名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 22:16:27 ID:Cv36dXQA
336名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 22:26:23 ID:Rqa+fzeq
実家から腐ったイカが送られてきたという電話があったが
お前のせいか
337名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 17:12:27 ID:XamXHlN5
駄文書こうかなと言ってみる。





けど、ヱロクならんからダメだね、コレ。...orz
338名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 17:17:59 ID:fntM9iim
>>337
自分も上手くエロかけないけど、なんとかなりましたぜ旦那!
がんばってくだせえ!
339名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 17:34:14 ID:+YnTXzDJ
こういうスレでもエロくなくてもおkかなとか思ってる。
340名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 20:36:09 ID:gBMU3VZY
俺は獣化があれば良し
341名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:21:07 ID:EBjglniD
禿同
342名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 08:04:20 ID:U/02Zz3h
>>329
明晰夢になれば獣化できるんだけどネー

ただし、膨大なイメージ力が必要だけど('A`)
343名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 05:00:21 ID:JccQdnsA
理論・現実的概念に縛られていると獣化とか非現実的なイメージはしにくいが、
理論・現実的概念を持たないと夢の内容が支離滅裂になって獣化を楽しむどころではない。
つーか冷静にならないと「コレは夢だ」と気付けず明晰夢にならないし。
仮に気付いて獣化に成功しても薄ぼんやりとしたイメージでしかなく、
かと言ってリアルなイメージを求めて意識を集中すると目が覚めてしまう。

ホント明晰夢は地獄だぜフゥーハハハァー

現実的にはやはりバーチャルリアリティ系かねぇ、実現する可能性があるのは。
The Worldだかエンセフェロンだか。獣人系ネトゲでログアウトできなくなったり。
マトリックスや攻殻とかの脊椎プラグは見た目痛そうで寒気がするのでイヤだが。
344名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 23:44:54 ID:d+wuP4EE
ワシ等エンジニアは現実を相手にする。バーチャルリアリティなど過程の技術に過ぎん。
ウイルスには可能性がある。遺伝情報を媒介する能力があるからな。




ちなみに、ワシは短足でスロー、かつやたら頑丈な鱗で覆われて噛み付きが強烈なら何でも構わん。
345名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 08:51:35 ID:0xXts/hi
…カミツキガメか。
346名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 10:42:28 ID:ufYs0ZMF
スッポンじゃね?

という冗談はおいといて。

=======================
書けないかけないと嘆いていた小説家は何もかかれてない日記を見つける。
一日ごとに2日分の文章が追加されていく日記には、
獣人の血を引く者が苦悩し、その日の行動の内容が事細やかに書き込まれていた。
見覚えのある地名・・・…近所にあるその場所に小説家が向かうと、
その日記に書いてあるとおりのことが起こっている。

なんとかその日記の持ち主を捜すが、見つからず
その日記は1週間ほど追記がなくなっていた。

ある日小説家が日記を開くと、そこには書き込みが
その場所に行くと、年上の女性が立っていて………。
=======================
という「未来日記」のオマージュ。
347名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 13:50:45 ID:0xXts/hi
>>346
スッポンは鱗分が足りない
348名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 08:26:01 ID:a2dhA9Pf
ほっしゅ
349名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 17:15:24 ID:zlLF6OuR
今日夢で犬獣人に獣化して楽しんでたのに妹にたたき起こされた(´・ω・`)
誰か俺をもう一回獣化させてくれ
350名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 18:01:56 ID:kXxzrr3L
このスレでは獣人化と獣化どっちがいいんだろうか?
少年少女の絡みってスレタイだからエロもちゃんと
含まれてないといけないし難しいなあ。

とりあえず今書いてるのがんばって完成させなくちゃ!
また豚化ネタだけどorz
351名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 19:38:49 ID:AlSxvDBn
>>350
俺はどちらかといえば人間と獣の良いトコどりで獣人化の方が好き。
なまじ人間要素が残ってるので獣にもなりきれず人にも戻れないという悲哀も良いし。

そして豚化に激しく期待。
352名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 23:01:32 ID:DgttsZhu
>>350
獣化は動物そのまんまだから、獣人化がいいですね。
353名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 02:51:54 ID:7fS053f1
ぶっちゃけこのスレ見てると短編考えるときにネタに困らないから困る
といいつつ>>350に期待
354名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 11:21:41 ID:A14qSTev
ところでお前らとしてはTFでは何が好み?
個人的には竜TF、あとは無難に犬科TFあたりが。
「獣人」の境は割とはっきりしてるけど、
「竜人」の場合だと、ただの竜でも直立してる場合もあるし境界線曖昧だよな。
355名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 15:02:38 ID:6Cgi36vD
  どうしてこうなったかは、ページ数のつごうではぶく。

   (     )
    (   /ヽ       ヘ
       /   !__/_   !
        !    j. vvvvvヽノ
       >    ( ・)_・ i ⌒ヽ
       /    )/_!_!_)ヽ   )
  (  )  !   / `┘  !   )   _△___/ \
 (   / \       ノ、  )     >_____|   i
    /    \`───´ノ ヽ      __ | .|・) ノ ヽ ノ
   /\ /     ̄ ̄ ̄ ヽ / i    /l lヽ--  ´    !  ⌒ヽ
   i  /          |   !.   .`.─┴、      ノ\   )
   (=j|           |  j.  (    ─┬─ ´   /\  )
 ┌|_|-|_|┬┐         /=j (    )/ヽ|      ヽ、 ヽ
 |      | |─────く          ^ ノ────|  ^
 |      | |   _    ヽ      (^ヽ/\, ヘ__!
 |____|.__|___| |___j_.      \ \/  |  |
     ヽ、___)、___)        ̄   (二二)
356名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 22:12:28 ID:FgV8CwS7
<#`Д´>チョッパリこいつ!
357名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 03:02:30 ID:oUJW51kz
個人的には耳尻尾でもふさふさの獣or獣人になれる能力があるならそれでもおk
358名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 07:00:10 ID:zISJVJi9
某格ゲーのフェリにゃーを見るに、耳尻尾体毛どころか手足改変まで至っても結構ヒトっぽい。
やはり、「獣人」と呼ぶに相応しいのは某格ゲーのガロちんみたくマズルが伸びた姿からだな。

・・・マズルまで至って、どこにヒト要素が残るのか非常に微妙になってくるが。
359名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 09:15:42 ID:aYJzLl6K
肩から顎の範囲が変わると人間っぽくなくなる
360名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 09:24:35 ID:TIYPNrOG
>>358
>・・・マズルまで至って、どこにヒト要素が残るのか非常に微妙になってくるが。
二足歩行能力及び骨格・言語能力・眼、とか、結構ヒトっぽさを表現できる要素はあるぞ。
まぁどちらかというと文章より絵的な表現のものが多いのでエロパロ板的には難しそうだが。

個人的には「二足歩行だがケモ足」というある意味つま先立ち状態のが好きだな。飛節って言うんだったか?
361名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 22:23:55 ID:c/iK1OQs
みなさんドウモです!
獣人化のほうが人気みたいですね。
期待に応えれるように頑張って書きます!

といってもまだ3分の1も終わってないですが・・・。
頭の中ではネタが出来てるんだけど書くとなると難しいです・・・orz
藤子御大が使った>>355みたいな荒業を使いたくなっちゃいますねw
362名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 22:27:06 ID:DSZCe76j
wktk
363名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 17:57:08 ID:eGSNCyLg
ttp://image.blog.livedoor.jp/wolfseyebrow/imgs/e/9/e994bfda.jpg
これ見てアターシャみたいな妖しい狐の話を書きたくなったが
ここだとやはり、スレ違いなのだろうか。
#どう見ても年増ですからねぇ……
364名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 20:35:15 ID:3oDMLOQn
age
365名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:35:04 ID:+KGTIAoV
朝起きたら性器が犬のあれに変わっていた・・・・ってのはどうだい
366名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 23:06:13 ID:kUPQ4Iw7
精器がなにであれがなにかで随分変わります
367名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 23:07:58 ID:ao1936qk
>>365
一部だけ変身、って微妙だけど…その後の展開にもよるな。
エロの相手が普通の人間女性だとただの身体改造プレイか器具プレイみたいなことにしかならんが、
犬相手にしか勃たなくなってたり、犬獣人の娘さんが登場したら面白くなるかも知れん。
368名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 23:19:10 ID:vpZsHXSi
ageage
369名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 04:25:27 ID:f1/W9ViB
犬のあれって中に骨があるってことじゃあないかと・・・。
370名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 10:13:24 ID:dL7WbcTq
人外への変身スレがあるのにわざわざこっちで
話す意図が解らん今日このごろ
371名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 10:44:45 ID:ucG+Y+hS
>>370
あっちは不定形化や異形化・蟲化とかハードな方向に特化してる。ふさふさならこっちだろう。
…つーかこのスレは1スレ目から獣化ネタもあったんだよ。
【亜人】人外の者達の絡み【異形】の住人が後から勝手に変身スレ立てたの。
372名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 18:45:21 ID:WglkRf6y
>>370
確か初代スレの最後辺りで次スレどうするかと揉めた後に分裂して、その時に新しく出来たのが人外スレ。
初代もそれ以降もふさふさ中心に獣化ネタはこちらで引き続き書かれているんだから、別に疑問も何もないかと。
冬風書館も確かこのスレの二代目発祥じゃなかった?
373名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 20:34:05 ID:dL7WbcTq
新参が失礼こきました
374名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 21:32:09 ID:ucG+Y+hS
こんなマイナー・アブノーマルのジャンルにも新規参入者が居るのか。何かむしろ感慨深いな。ようこそ。
…で、このスレには実は新参者は何か一つSSかネタを提供していくという暗黙の掟が有ってだねぇキミ。


いや嘘だが。
375名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 00:24:27 ID:TvuC2rDb
魔女ネタとかで女性が男性を強制ブタ化させて「ペットにして可愛がってあげる」「たくさん精液を搾りとってあげる」とか
そういうネタは萌えるけど、これが逆に「男性が女性を強制ブタ化させて…」だと途端に話的に違和感が出るんだよな…
いや、ブタに限らずほとんどの動物すべてに言える事だけど。

このスレの住人ならケモノ萌えも沢山居るだろうけど、
動物、特に家畜とか悪いイメージのある生き物の姿をした女性を嬉々として犯す男、って一般的にはリアリティ無いよね。
人間♂×ブタ化しちゃった♀で羞恥調教モノ、とか書いてみたいのだが、
その点が自然になるようなバックボーンが思いつかない…
376名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 00:30:48 ID:X7R+aQm6
>>375
豚王と呼ばれる国王を暗殺しようとして捕らえられた女の暗殺者。
そこで王は魔法使いに豚になる呪いをかけさせ「豚はどっちだ?」
とかいいながらその女暗殺者をブヒブヒ言わせる・・・とか。

いじめられてるデブ少年の復讐でも可。
377名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 00:32:45 ID:UMTHiFfM
「新参者はネタを出せってさ」
「じゃ、人魚ネタでも」
「あんたもそれ好きだねぇ。だから下半身魚じゃ、産んだ卵に白子掛けるだけじゃんか」
「いや、そこで上半身魚というのはどうだ」
「それ、半魚人。つーか、それじゃ萌えようがないって」
「うーむ、昔読んだネタではエッチのときだけ穴が見えるようになるってのがあったがどうだろう」
「例えば鯨とか海豚がそれだよね。問題は、それで萌えるのかって処だってばさ」
「そうか、人魚の下半身は鯨だったのか。つまり、人魚というより人鯨」
「いや、人鯨言われても……」
378名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 04:57:09 ID:zSRC4wks
「人魚のあそこは絵では省略されてるだけなの。良い子のためにね☆」
(by人魚)
379名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 12:34:05 ID:mbobhK51
>>376
豚王って聞いて某母3を思い出してしまった。
380名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 15:48:41 ID:FpcOLEXz
>377-378
魚類の生殖器開口部は肛門と一体化して総排泄口を形成する訳だが。
爬虫類とかも総排泄口な訳だが、膣に突っ込めば無問題なのだろうか?
鯨類はどうだっけ?なんとなく分離型を期待。
381名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 00:40:36 ID:ebDvO12z
>>375
女性が嬉々として獣人を逆レイプするのも自然なわけではないけどなw
今まで出た作品でも、「人間の姿してるけど本質的に人と違う魔女という存在」とか
「獣と交わることに喜びを感じるのではなく、何かの目的があったり、相手が獣に堕ちた姿を見て楽しむ」とか
そういう理由付けがあるから自然なのであって、ただ単に女だから、ってわけではないんじゃないかな。

まぁ男的には「自分の肉棒を相手につっこんでナンボ」って欲望があるのでやりにくいのは確かだが。


で、>>350氏マダー?
382377:2006/10/12(木) 01:21:04 ID:8o3i+yw8
>>380
独立してますよ。んで、メスが普通に泳いでたら牡は背泳で入れることになるわけで。
383ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/10/12(木) 02:07:56 ID:j2dsKw+D
>>350タソが投下するまで間があるのなら漏れが昔書いた超短い獣化を投下しようか
384名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 02:10:14 ID:KADkegZA
激しく期待
385ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/10/12(木) 02:51:28 ID:j2dsKw+D
>>384
なんか期待裏切りそうだがそれでもいいなら(´・ω・`)
386ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/10/12(木) 03:15:56 ID:j2dsKw+D
んじゃいくお
「狼少年」
387名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 03:16:35 ID:ebDvO12z
>>385
「クゥウン…くださっ…くださいぃいい…!おねがい…ッ、おねがいです…早く…ッ、アンッ、アォンッ!
 これいじょう待たされたら…おかしくなっちゃうぅ…キュゥウン!」
「はははおあずけも守れないのかこの発情期の雌犬は」

…いや、ごめんなさい。
388ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/10/12(木) 03:17:39 ID:j2dsKw+D
 昔、あるところに一つの村がありました。
 そして、少年はようやくその村の暮らしに慣れ始めたところでした。
 と言うのも、一ヶ月程前。少年は狼に襲われたある村で一人だけ助かり、そして彼を発見した狩人の故郷であるこの村へ保護されたのでした。
 そして少年はその狩人の家に住まわせて貰うことになりました。
 けれども、
 「ああ、狼が来る。逃げて。逃げて」
 少年は、狩人やその奥さんへしきりにそう言い続けました。
 村人達は、彼の母が、父が殺される瞬間を見て彼の心が壊れてしまったのだと、口々にそう言い、彼を見守り続けました。
 それでも時は経ち、少年は少しずつ、今の生活に慣れていきました。
 毎日奥さんの手伝いをしながら、狩人の帰りを待ちます。いつしかまるで、本当の親子のようになっていきました。
 しかしそれでも、口癖のように少年は言いました。
 「ああ、狼が来る。逃げて」
 それはもう村の皆にとって慣れてしまったことでした。
 と言うのも、この地域には狼など生息していないのです。
 けれども、少年は言い続けました。
 「狼が来る。ああ、狼が」
 奥さんは、しかし毎日それを優しく宥めるのでした。
 「狼は来ないよ」
 それでも少年は「逃げて」と言い続けました。
 いつしか村の人々は少年のその口癖を気にしないようになってしまいました。
389ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/10/12(木) 03:18:33 ID:j2dsKw+D
 ある晩のことです。
 いつものように、狼が来るという少年を寝かしつけた狩人は、深淵の空を眺めました。そこには凛と輝く星々。そして丸々とし、美しすぎて赤みの掛かった月が紺碧の中に浮かんでいました。
 村の中はひっそりと静まり、いつもの緩やかな夜がやってきているのです。
 そこへ、
「ああ、来てしまった」
 寝かしつけたはずの少年の声が聞こえました。
「みんな逃げて。お願い。ああ、来てしまった」
 いつもの寝言だと思い、狩人は放っておこうと思いましたが、しかしいつもより震える声に、ただごとではないと思い、ドアを開けました。
「どうしたんだ」

「狼が来たんだよ」

 帰ってきたのは震えた少年の声ではなく、嗄れたような獣の吐息でした。
 狩人が目を見開いた瞬間、少年の着ていた衣服を身体に引っかけた巨大な人狼が、その首を一囓りしました。
 狩人とは言っても、家の中では銃を持ちません。胸から上が無くなり、代わりに紅い液体が噴き出しました。
 叫び声すら上げる暇がなかったので、奥さんは夫に何があったかを知りませんでした。
 しかし人狼は気配を消しもせず、彼女の前に現れました。
 声にならない悲鳴を上げながら、そして彼女も彼の胃の腑へ納められてしまいました。
 人狼は冷え冷えとしたに出て、遠吠えを上げました。
 空には輝く満月。その鮮血のような紅さに違わない程、人狼は人を食い散らかしました。
 人々の上げる絶叫を背景音楽に、肉を糧に、腰を抜かし逃げ出すその姿を娯楽として。
 そして、一晩で村を食べつくしてしまいました。
390ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/10/12(木) 03:19:05 ID:j2dsKw+D
 朝になり、空には日が昇り、月は消えていました。
 かつて村だったその場所は無惨にも引き裂かれ、村人達は一人残らずその原型さえ留めていません。
 その中で。
「ああ、またやってしまった。また…」
 少年は起きあがりました。
「ああ、済みません。済みません皆さん……」
 少年はただ嗚咽するしかありませんでした。
 未熟な少年は、その昔人狼に咬まれ、そして人狼になってしまったのでした。だから満月の夜の度、人狼となり人々を喰らってしまうのでした。
 それは本能であり、止める術を少年は知りませんでした。
 しかし、満月以外の時は普通の少年です。一人で生きていくことも出来ません。
 だからと言って、養ってくれる人々に自分が人狼であることを打ち明けられなかったのです。
 親の、誰かの愛を受けたかったのから。嫌われ、忌まわれることが怖かったのです。
 少年は悲しそうな顔をして、それでも崩れかけた狩人の家へと戻り、箪笥から自分の衣服を取り出しました。
 それから、口から血を拭いました。
 そして、倒れた振りをしました。
 また何処からか、誰かが来て自分を保護してくれるまで少年は気を失った振りをします。
 何日も何日も。自分を愛してくれた人達の肉を喰らいながら。
391ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/10/12(木) 03:20:44 ID:j2dsKw+D
以上です
作成日時みたらもう一昨年のやつなのかこれ('A`)
392名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 03:23:09 ID:ebDvO12z
リアルタイム乙。エロ無しでもシリアスに獣化の悲哀が出てて良いですね。

そしてマジスマンかった。リロードしとけば…
吊ってきます。できれば畜生道に逝けますようにー
393名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 04:32:43 ID:QNm5ZF8X
森・・・数多くの植物、動物を育て、生き物の拠点ともなる地形である。そしてこの森の中に完全なる人でわない人類、獣人とよばるる種がいた。
彼らはこの森の住をかまえ犬族、兎族、猫族など、数多くの獣人たちがおたがいのなわばりをたもち生活している。
そのなかでも狼族とよばれる、森の中でもっとも強いとされるこの種族の中に一人の少年がいた。
18歳とはおもえぬ幼い顔立ちと細い目が特徴だ、名をルクと言う。ルクは今日族長に呼ばれ族長の家にむかうため歩みを進めていた。
その途中「ねぇルク!」一人の少女が彼にかけた。
「ん・・・何?・・ルゥ」ルゥと呼ばれた少女は嬉しそうに彼のそばによった
。彼女は今年で18になり成人の儀をむかえたばかりのショートカットで小麦色の肌がまぶしい、可愛らしい少女だ。
彼女はルクに尋ねたルゥ「族長様の所にいくの?」ルク「うん・・・そうだよ・・呼ばれたんだ。ん?でも・・・なんで知ってるの?」ルゥ「え!いやっ!な、何でもないよ!うっうん・・」
ルクは明らかに動揺しているルゥに疑問を感じながらも適当に会話を切り替え族長の所にむかった。
394名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 04:41:22 ID:6I265a/e
うむ
395名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 06:27:15 ID:/vltsRek
むう
396名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 06:56:49 ID:ZaqrZgdq
ぬふぅ
397名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 07:13:20 ID:pHU7sEZJ
うっふん♪
398名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 07:39:19 ID:4PeZTGjB
あっはん
399名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 10:16:31 ID:Rse3mia6
うむ
400380:2006/10/12(木) 11:47:29 ID:8Vjl+vht
>382
トンクス。そうだった、思い出した。この前サンディエゴのシーワールドでシャチのショー見て、
メスシャチのアレにちゃんと(?)大陰唇があったのまで見たのを忘れていた。

・・・シーワールドのトレーナーも、まさか客にメスシャチのナニを視姦する変態日本人がいたとは夢にも思うまい。
401名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 12:54:39 ID:v8+pL/i4
そうなのか!
402名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 21:25:13 ID:sXpCU/Yj
一心不乱
403名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 22:41:44 ID:yguYN2OV
・獣化する病気
・注射一本でしばらくしたら直る。逆に打たないと直らない
・弱い接触感染(主にセックス、激しく引っ掻かれる噛み付かれるなど)
・世界的に認知されている

ってな病気にかかったら
会社で相手は誰だとか聞かれたり
残業続きでなかなか病院行けなかったり
キーボード打ちにくいんですけどか
出会いがしらに悲鳴あげられるとか

いろいろ想像してた
働け俺
404名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 23:34:07 ID:IjSq1TU8
>>319
素晴らしい
405ムジナ ◆BITE7lfFfA :2006/10/13(金) 00:47:05 ID:cz/g9U6g
>>392
いや、こちらこそ空気読まずに投下ですまんかったorz
406名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 11:30:18 ID:A89L+Bzp
よかよか
407名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 14:51:05 ID:BMJU1Q+o
ほのぼのマターリ汁。これがケモノの基本。
だからそんな悲しい目をしてたら頬ぺろぺろするしか。

ってなにいってんだ。
408名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 21:57:21 ID:bxYlwGlK
>>403
多分そんなんがあったら2chでこんな感じのスレが立つに違いない。

1: 獣化した時のFAQ(154)
2: 獣化したらageるスレ (76)
3: 雑談しよーぜ@獣化症板 (705)
4: 性欲を持て余す (194)
5: 獣化が羨ましいと思ったヤツの数→ (573)
6:  肉 球  (121) 7: 獣化して同僚に避けられた (227)
8: 治療薬総合スレ13 (6)
9: 僕の肉球も閉鎖されそうです (2)
409名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 22:52:09 ID:yO79VKq2
>>403 >>408
キーボードとか一部手作業が難しくなるの以外デメリット無いのか。むしろ力仕事得意になったり。羨ましい病気だな。

週末か…先週は連休だったのに何もなかったが、今週こそ新作が来るといいな…
いや>>386も良かったんだが、そろそろエロエロなのが欲しい。
410名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 00:28:53 ID:kjK8RHGS
>409
夜行性になって朝起きれない。夜寝れない
まともにスーツ、制服、作業服が着れない
夏は地獄
道具を使う作業者に致命的
営業関係、芸能関係者も印象悪い(感染経路で

社会人は結構きついかな

411名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 01:44:42 ID:mV7ekh9f
セックスした経験&これからもする可能性が見えてこない僕は感染できないですかそうですか
412名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 01:54:39 ID:ttCOzA9V
多分獣化症の人をメインにした裏風俗とかできるから金さえ払えば大丈夫なんじゃないですかね。
牛娘さんの搾乳プレイやらバター犬娘さんやら。病気が広がるので社会的には非推奨なんだろうが。

つーか病気扱いって時点で、真面目に考えるとムゴい事にしかならなそうなので
あくまでネタ半分に気の抜けた世界観で考えた方が良い気ガス。
もちろん真面目に考えて物語作れそうな人は作れば良いけど。
413名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 02:11:03 ID:cdXC9S8I
耐性を持つ人と持たない人がいて、
持たない人には感染して獣化してしまう。
彼らはひとつ人種として人権を認められることに成功した。

という「鉄腕アトム」のロボット人権法案みたいなノリなら
いいと思うけど……。

やべ。ティンコ立った。
414Lycanthrope Syndrome:2006/10/14(土) 02:36:03 ID:cdXC9S8I

獣化。子供のころは、漫画とか、ホラー映画の話だと……
おもってた。そのときまでは。
今はもう過去の話……。
地球上の全人類の4割は、特殊な病気を抱えながら、
生きていくしかなかった。

会社帰りに医者に見てもらうにした、
どうも、最近……

・眠れない
・起きれない
・月が見えると心拍数が上がる
・オナニーが多い

という典型的な「狼」の症状が出てしまっていたからだ。

「残念だけど、こりゃ〜、アレだね……
今日当たり役場に行って申請したほうがいいよ?
大丈夫、書類はすぐ作るから」
小さかったときからかかりつけだった
街の診療所の院長先生がそう言った。
いささか残念そうに、僕の方に手を置く。

あとはとてもスムーズだった。
スピード違反の青色切符を切られるよりも早く、
僕も「獣化病」と認定され、
手帳が交付されることとなってしまった……
415Lycanthrope Syndrome:2006/10/14(土) 02:36:53 ID:cdXC9S8I
結婚も考えていた彼女にどう伝えようか……迷う。
妊娠を避けるようにゴムをつけていたけど、いつ移るかわからない。
耐性があっても、セックスで感染するあの病気になりたくなかったし。
アイツが電話に出てくれるのを待っている間が、かなり長く感じられた
「もしもし、どしたの?しごとは?」
「今日は早退してきた」
「えっ?なんで〜?もしかして、熱?あたし、そっちにいこか?」
「いや、違うんだ……アレにかかって」
「アレ?っていうと……インポ?HD?って意味一緒か」
「………獣化病」



僕がしゃべったあとに間、沈黙。




「ふーん、"で"?」
彼女はそう一言。
「で、って…………」
「……だから、どうすんの?別れんの?」

女ってこういうときばっかりサバサバしてるよね

「お前にうつってほしくないし……僕は」
「ヤダ。あたし別れないから」
きっぱり。
「一生子供できないんだぞ?自分の意思で感染するしか」
「じゃあ感染(うつ)しちゃおうよ、あたしに」

「お、お前……そんな簡単に言うなよ!馬鹿かっ!」
416Lycanthrope Syndrome:2006/10/14(土) 02:37:24 ID:cdXC9S8I
ってな感じで展開するストーリーとか。

つづく。
417名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 03:28:26 ID:HvvEHi5m
すばらしいぞ。そして獣化病って相手も感染しないと子供できないの?
418名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 03:51:46 ID:KtU7Tzp8
ただ単に中田氏しないと子供ができないって意味じゃないの?

燃える展開になりそうで期待。
419名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 05:47:42 ID:7JiLX+2a
ドライバー
420名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 14:20:27 ID:kjK8RHGS
風呂とか大変だよな
犬猫用のシャンプーじゃないと痒くなりそうだし
抜け毛が排水口にもっさり貯まりそうだ
421名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 16:02:20 ID:Y4p04WXB
獣化病の父を持った娘とか、
「パパのあとのお風呂って入りたくな〜い。だって毛がいっぱい浮いてるんだもんー」
とか言っちゃうんだろうな。

それはそれで萌えだが。
422名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 23:01:13 ID:9/g45/Br
「ちょっとお父さん先にお風呂入らないでよ!
 毛が浮いてて気持ち悪いから私より先にお風呂はいらないでって言った…





 ペンギンになってる…」
423名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 00:37:05 ID:Wvd1UwFy
獣化症が局地的にごく稀な頻度で発生。
感染者は化け物扱いされて逃げ隠れたり見世物にされたり。

感染地域拡大・病気として獣化症が認定され公表される。
感染者は隔離・迫害などの不遇な扱い。

ある程度の対処法ができる。
感染者が健常者と同列・平等に権利を持つようになる。少なくとも表面上は。

克服・撲滅宣言。
感染してもおたふく風邪みたいなもん。そもそも感染者が目立たない。


……



技術革新によるベクターウィルスのDNA・RNA改変複写理論解明・人為的利用開始。
意図的な感染因子の操作が可能になり、オシャレや労働適性を目的とした整形・人体改造的な獣化が流行。

純粋な意味での人類、絶滅
「何、いまどきまだホモサピエンスやってんの?」


うん、厨妄想だ。
424名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 01:04:36 ID:gnbUmXu9
ごめん、人類絶滅は漏れも考えた。
人類なんかなくなっちまえ(´A`)
425名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 02:13:04 ID:rzrmfy1i
ブタ化に飢えてる俺は>>350さんを待ってて飢え死にしそうなのだが。
「順調に遅れてる」「忙しくてあれ以降ノータッチですが何か?」
でもいいから執筆状況が知りたい。
例え遅れてても「今日来るかな。明日来るかも」と待つよりは遅れるとわかってる方が気楽だし。
426パラレルワールド設定してみた:2006/10/15(日) 02:20:47 ID:OZiyzoxU
   獣化症の昔と今
昨今話題の獣化症について、調べたことをまとめてみた。
・歴史
その歴史は意外に古い。後述するような症状に犯されたと思われる骨格の化石が、
四大文明のそれぞれから発見されている。獣化症ウイルスは感染力こそ高いが
発症率は低く、そのため蔓延することも根絶することもなく、現代に至っている。
特筆すべきは、中世ヨーロッパにおいては教義に反するとして激しく弾圧されている。

・症状
初期段階では全身の体毛が異常に濃くなり、快活になる。
症状が進むと顎の筋肉が発達し、歯を含めた顎部の骨格が成長する。
この頃から人語の発音が難しくなり、(特に生の)肉食を好むようになる。
また、一般に筋力、持久力が増す傾向があることも知られている。
これらの特徴から「狼男」、「人狼」などと呼ばれることになったと思われる。
更に症状が進むと骨格の変形は全身の各部に及び、通常の歩行もできなくなったようだ。
生活の変化や食嗜好の変化などから、社会内部では症状が進行して長生きした例は少ない。

・現在の状況
現代では免疫体質のものから抽出した血液製剤で症状の進行を緩和できるため、
全身の骨格に症状が進む例は殆ど見られない。社会的にも獣化症発症者向けの
食材なども整備されており、血液製剤を投与し続ける限り社会的な不利はほぼ解消された。
但し、血液製剤の投与を打ち切ると同時に症状が進行する例もあり、発症者自身は自己管理が要求される。

・発症の仕組みの研究
実は感染したウイルスがなぜ前述したような様様な症状を引き起こすのかは解明されていない。
最近の研究では、ウイルスが感染者の遺伝子情報を混乱させるのではないかと考えられている。
一部の学者はこのことから、「研究が進めば狼だけではなく他の獣の特徴を持たせることも
できるようになるに違いない」と息巻いている。
--
>423と激しく被った気がしないでもないがまぁいいや(ぉぃ
427Lycanthrope Syndrome 続き:2006/10/15(日) 11:34:59 ID:gnbUmXu9
一生懸命叫ぶように言った。
一番好きな女にそんなガンみたいなAIDSみたいな病気移す馬鹿がどこにいるんだと。小一時間問い詰めたいキモチを抑えて、叫んだ。
……でもあいつも引き下がらない。

「馬鹿じゃない!あたし、アンタの子供欲しいもん!獣化病だって良いじゃない!」
「良くない!アレが迫害の対象になった時期だってあったんだぞ!キチガイみたいな目で見られて、いやじゃないのかよ!」
「そんな事言ってて生きていけると思ってんの!?バッカみたいそんなこといってるから女ができなかったのよ」
「何だよ!この後のことも考えないで突っ込んでいくようなお前と一緒にすんな!」
「……何よ……良いじゃない……あたしが夢見たって良いじゃない……
一番好きな男の……子供生んで家族作っても、いいじゃない……」
「……」
428Lycanthrope Syndrome 続き:2006/10/15(日) 11:37:22 ID:gnbUmXu9

何もいえなくなる……
鼻を啜って、声が震えてるあいつの声が、
僕と本当に結婚したいって思ってる、あいつの声が。
……うん。そうだ……。そうなんだよ


「……ホントだな?」
「当たり前よ……馬鹿っ!」
「じゃあ……分かった」
「……はぁ?」
「再来週の3連休、時間空けとけよ」
「……どういうこと……」
「お前にうつすんだよ……ビョーキ」
「え……じゃあ」
「結婚しよう。できちゃった結婚……できると良いけど」

その一言で、彼女は完全に泣き出した。



なんだろね。この、おかしなプロポーズ。

Lycanthrope Syndrome 「プロポーズ」の話 終。
                     次→「変身」の話
429428:2006/10/15(日) 11:50:38 ID:gnbUmXu9
アンカー無いから読みにくいかもしれない。

考えてる「獣化病」

・感染経路
>>403より
その感染経路はAIDSに似ているところがある。
基本的に空気中にもウィルスが存在するが
人間に空気感染するのは「耐性」を持たぬものだけである。
しかし、耐性を持つものでも血液交換による感染もありうるため
感染者との性行為は控えるべきである。

・症状
>>414
予兆として
「体内時計のズレ」
「月齢による生殖機能の異常」
「身体能力の向上」
などが(個人差はあるが)発症の1週間程前から現れるようになる。
発症すると、全体が動物のような毛に覆われ、顔や手足が変化、
全身の筋肉も急に発達し、ゆうなれば「獣憑き」のような状態になる。
この状態でも理性が残っていることが多いが
場合により発狂し、破壊衝動に襲われる可能性がある。

・抑制
今現在治療は
430428:2006/10/15(日) 11:54:07 ID:gnbUmXu9
・抑制
今現在治療は困難とされているが、発症を抑制するには
「アンチデケモリン」(Anti-De-Kemolin)を投与すれば良い。
これにより、数週間の間であるが発症をある程度止めることが可能である。

しかし感情の隆起や性行為などによるドーパミンの以上分泌などにより
アンチデケモリンの効果が打ち消される場合があるので注意が必要。
念のために精神安定剤も一緒に処方しておくのが望ましい。

以上。つづく。
431名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 13:04:57 ID:mWRIeXjY
>>428
wktk
432名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 14:50:06 ID:bB88r8ca
やはりLycanthrope Syndromeはスバラシイ。というかなんて読むの?
433名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 15:12:47 ID:m+SP+h7A
>>432
ライカンスロープ・シンドロームだろ。獣人症候群。

>>430
ケモリン?なんだかほのぼのしい名前だなw
つかwktkしてきた。
434名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 15:38:59 ID:c4jZv6CT
○月×日
巷で人気だったメイド喫茶が営業停止処分を受けたようだ。

店員全員が同じ獣化症になっており、それが
店長命令で全員にうつさせた事が内部告発で発覚したとの事だ。

客にも感染者がいたようだが、不思議な事に
訴えるものは誰ひとりいなかったらしい。

残ねn、いや大変な事件だとつぶやきつつ、顔を洗って傘の準備をした。
435350:2006/10/15(日) 18:11:10 ID:pXNQKZOh
>>425
>>350です。
あれからなかなか投下出来なくてすみません。
自分なんかに期待してる方がいるとは思わず
のんびり作ってたのでございます・・・。
申し訳ありません。m(__)m

獣化人数何人にするかとか、豚以外にも変身させるかとか色々迷ってしまって・・・。
最初は犠牲者を3人にして3匹の子豚ネタやろうと思ってたんですが、
エロがないことに気づいて最初のほうで没にしたり・・・。

とりあえず順調に遅れてます。
でもなんとか今年中には投下して>>425さんの飢えを満たして
満腹の豚さんに変えれるよう頑張ります。
多分大したものはできないと思いますがorz
436名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 23:53:10 ID:vZesE+Ep
俺も病気で虎になりたい
437名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 01:03:04 ID:RDJXMrt/
俺は猪かバッファローになってみたいな
438名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 01:27:18 ID:q5nOoOhd
じゃあオレはなんかでかい猫
439名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 01:49:46 ID:D255twBF
じゃあ犬系かなぁ・・・
でも、チワワとか可愛い(らしい)のとか、ブルドック(バナナマンっぽいの)とかは勘弁な。
440名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 06:50:03 ID:nuLPhE9l
症例に爬虫類はありますか?

>>435 エロ無しでも俺は文句無いぜ。
441名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 06:54:54 ID:Ts8tnXep
つまり予防接種みたいな感じであらかじめ好きな動物に変身する病気に掛かり
自分の望まない動物になるのを防ぐわけですね
442(1/11):2006/10/16(月) 08:46:21 ID:B2HVEQ+r
「フィディ!フィディ、開けてちょうだい!」
木戸を乱暴にノックする音に、既に床についていた娘は不機嫌な表情で目を開けた。
「うー…はいはい…なんなのよこんな時間に。農婦は早寝早起きが基本なのに…」
ぼやきながら起き上がり戸へと向かう農婦の娘フィディ。
もっとも農婦と言っても、多くの財産と土地を親が遺した上、根が怠惰で、
自分一人が食べていける程度にしか仕事していないので気楽なものではあるが。
戸を開ける。既に声で見当はついていたが、やはり戸の前に居たのは馴染み深い顔だった。
「…何の用よフィフ姉、またトラブル?」
地味な農家の生活に嫌気が差し家を出ていった姉、フィフェルである。
フィディ以上に放埓な彼女は、しかし容姿には非常に恵まれていたので、生活には困らなかった。
端的に言えば娼婦である。表向きとしては「踊り子」ということになっているが。
決まった家も持たず、「豚小屋の藁がフィフェルの寝床」と揶揄されるほどに遊び歩いている彼女は、
当然のように揉め事を引き起こす事や恨みを買うことも多く…
そんないざこざの際に身を寄せるのがこの実家である。
よくもぬけぬけと、といった感じではあるが、
家を出る際に絶縁するような後腐れのある別れをしたわけでもなく、それに腐っても肉親、ということで
フィディは呆れつつも毎回姉を保護してやっていた。
…今回もまぁそういうことなのだろう。きっと。
とフィディは思っていた。ところが。
443(2/11):2006/10/16(月) 08:47:05 ID:B2HVEQ+r
「フィディ…お願いよ!助けて!助けてちょうだい!あいつから、あいつから逃げないと…!」
どうもいつもとは違う。姉の様子がおかしい。
いつもの姉は、自分が原因の事件であろうと全く悪びれずに危機感なく笑いながら、
言葉の上では「お願い」しつつも実際には強引に上がり込んでしまうような人だった。
(「いやー困っちゃったわー面倒な客にひっかかっちゃってー。フィディちゃん匿ってくれないかしら?」
 「…藁で寝たら?」
 「フィディちゃんいけずねー」)
こんなに何かに怯えて、本気で懇願するような姉の姿をフィディは見た事が無い。
「…どんなヤバイ事をしたのよ。それともヤバかったのは客?」
とりあえず家の中に招き入れて尋ねる。
「客…あんなものが客なものですか…私だって何も悪い事してなんて…
 …いえ、馬鹿だったわ…あんな…あんな不気味な月の晩に…歩いて…一人でなければ…私は…!」
恐怖のあまり、話が要領を得ない。
「…とりあえずお茶でも飲んで落ち付いて。それとも何か食べる?久しぶりに肉買ってきたけど」
「っひぃい!」
フィフが唐突にあげた悲鳴にフィディは吃驚した。
「ひ…あ、い、いえ、なんでも…けど、肉は、駄目…いや、なの」
「悲鳴をあげるほど嫌なの?前は肉料理が大好きだったのに。趣味変わった?服も」
確かに服も以前とは違う。職業柄か、体のラインが見えるような扇情的な衣装を好んで着ていたのだが、
今は随分ゆったりとした服に身を包んでいる。
妹の問いに、フィフはどこか悲痛な表情で何か呟いた。
声が小さくてフィディには聞き取れなかったが、フィフは、こう言っていたのだ。
「いえ…着られないのよ…こういうのしか」
444(3/11):2006/10/16(月) 08:47:50 ID:B2HVEQ+r
「まぁ、誰が相手だか知らないけど、隠れ場所なら沢山あるから大丈夫じゃない?うち広いし」
姉を少しでも安心させようとするフィディだが、フィフは首を横に振った。
「隠れるなんて無駄なのよ…あいつの鼻から逃れることなんてできない…」
「鼻…?」
恐らくは「勘が鋭い」という比喩表現なのだろうが、
しかしこんな切羽詰った様子で会話に喩えやユーモアを利かせるというのは少々不自然にも思う。
「けど、隠れるのが無駄っていうんだったらどうすりゃいいのよ…」
「入ってこれないようにすればいいのよ。戸の前に家具とかを積んで。窓も塞いで!」
「無茶言わないでよ。そんなことしたら私達も出られないじゃない」
「それでいいのよ!あいつに捕まるよりはよっぽどいい!」
「…軍でも敵に回したの?それとも教会?」
「あいつにくらべればそんなのよっぽどマシな方だわ!とにかく塞いで!早くしないとあいつが…」

……その時響いた音が、姉妹の言い争いを、一瞬で凍り付かせた。

軽く高いノックの音と、重く低い呼び声。
「子豚さん、子豚さん…中に入れてくださいな…」
445(4/11):2006/10/16(月) 08:48:31 ID:B2HVEQ+r
子供に聞かせるようなふざけた調子の台詞は、背筋が寒くなるような声にはまったく似合っておらず。
しかしその声にフィフは目を見開いて、顔面を蒼白にしていた。
フィディにも緊張が走る。
…しかし「子豚」呼ばわりとは腹の立つ奴だ。姉も自分も太ってる部類には入らないというのに。
それとも「豚小屋の藁がフィフェルの寝床」という悪評の皮肉か?
「…ここは善良で勤勉な農婦の家よ。明日も早くから仕事なの。用事があるなら昼にまたどうぞ」
苛立ちを声に出して緊張を破ろうと試みるフィディ。
「つれねぇなぁ。…だったらこの家を、ひと吹きでプーと吹き飛ばしてやるぞ」
冗談のはずなのに冗談に聞こえず悪寒が走る。
誇張ではなく、本当にそれが可能なんだと思っている、そんな気配が言葉の響きの裏側に感じ取れた。
「…っ、ドアを塞いでぇ!フィディ!」
恐怖に耐え切れずフィフが半ば悲鳴のように叫ぶ。
フィディも言われる前にまずは椅子でも積もうと…
した瞬間に、破砕音とともに壁から生えた何かを見て硬直した。
「ドアを塞げ、ねぇ…」
何だろうこれは。形としては人間の手に近いが…いやしかし人間の手は、目の前にあるこれと違って、
こんなに毛むくじゃらでもなく、鋭い爪が生えていたりもせず、
ましてや木の壁をこんなに簡単に貫く力など、持っていないはずだ。
今になって姉の恐怖が伝染したかのようにフィディの全身が震え始める。
フィフの方は既に恐怖を通り越して絶望の色をその目に浮かべていた。
446(5/11):2006/10/16(月) 08:49:24 ID:B2HVEQ+r
「で、ドアってここか?…ああすまん、間違えちまったみてぇだな」
空けた穴を起点に、手が壁板を掴み、ベキベキと引き剥がす。
…なるほどねー壁をぶち破れるような奴だったらドア塞いでも意味ないよねー
 あははすごいわ壁にドアより大きな穴がーでも別にわざわざ壁に穴空けなくても
 ドアを蹴破って入ってくればいいじゃないかー嗚呼私の家が大損害だよあはははは…
「…うわぁああああああっ!」
恐怖で飛びかけた意識を辛うじて繋ぎとめたフィディは
ドアを塞ぐのに使おうと思って掴んでいた椅子を渾身の力で、
壁の穴の向こうにいる「何か」に投げつけた。
しかしそれは相手の体に到達する前に、目にも止まらぬ勢いで振り払われた腕に触れ粉々に砕け散った。
その「何か」は部屋の中にゆっくりと歩み寄る。
部屋の明かりに照らされて、夜の闇の中では不明瞭だった姿が明らかになる。
しかしフィディはあまりのことに、それを目の当たりにしても、
その存在が何なのか、今起こってる状況が何なのか、自分がこんなことに巻き込まれてる理由は何なのか、
理解できず、呆然とした表情と思考を停止した頭から、ただ言葉だけが滑り落ちた。
「…おお…かみ…」
447(6/11):2006/10/16(月) 08:50:21 ID:B2HVEQ+r
半ば放心状態のフィディを無視し、狼は部屋の奥のフィフに声をかけた。
「迎えに来てやったぞ。『子豚ちゃん』」
びくり、とフィフが震える。
「い…いや!もう…もう許して!お願い!私を放して…帰して!」
怯えてへたりこみながらも強く首を横に振るフィフに、狼は溜息をつく。
「あきらめの悪い奴だな…まぁ、いいぜ、別に。帰してやっても」
「…え!?」
予想外の言葉に表情を明るくするフィフ。だが。
「ただ…『人間の場所』に帰ったところで、『人間のフリをし続けて』『人間と一緒に』ずっと生きていけると
 本当に思っているんなら、な」
「!!!」
狼の言葉に息を詰まらせる。
「それとも…おまえ、まだ『自分が人間だと思ってる』のか?」
「いや…やめて!言わないでぇ!」
「…姉さん?」
考える事をやめかけていたフィディだったが、奇妙な会話の内容に流石に違和感を抱く。
「初めの頃みたいに、満月の夜だけあの姿になるんだったらまだ人間と言ってもいいかもなぁ。
 だけど、もう新月とその前後の日しか人間の姿になれない今でも人間と言えると思うか?
 …わかってるんだろう?もう、『あの姿』の方が自分の本当の姿なんだ、ってな」
「違う、違う!」
「まぁ、あとしばらくすれば新月で人間の姿になることもできなくなって、ずっとあのままになるだろうがな。
 それに…忘れてねぇか?…昨夜が新月で、そろそろ丸一日経つんだぞ?」
狼がそう言ったのを見計らうかのように
「…あ!?…い、やっ…あぁ、っく、あああ!!」
フィフが絶望の表情で苦悶の声をあげ始め、狼が残酷な笑みを浮かべた。
「タイムリミット、だ」
448(7/11):2006/10/16(月) 08:51:05 ID:B2HVEQ+r
「…ああ、おまえが一人で居たならあと一日くらいはもったかもな。
 でも、俺が近くにいたら我慢できねぇだろ。血が共鳴する、ってだけじゃなく…
 …おまえ、もう、俺の姿を見たり俺の匂い嗅いだだけで発情しちまうような体なんだもんなぁ?」
「あう、ん…くっ、あふ…!」
フィフは必死で何かを堪えるように歯を食いしばっているが、時折甘い声が漏れるのを抑える事ができない。
「ね…姉さん…?」
フィディは状況についていけず、ただ戸惑うしかない。
「ほぉ、妹さんか…へっへ、こっちもなかなか可愛い娘じゃねぇか。
 こんな可愛い妹の前で、ありのままの姿を見てもらったら、さぞかし気持ちいいだろうと、
 そう思わないかぁ?…なぁ、姉ちゃん!」
狼はそう言うと、瞬く間にびりびりとフィフの体を包む服を引き裂いた。
「いやぁああ!」
露わになった肢体。どうにかして隠そうとしても、
下腹部から太腿にかけて大量の液体でぐっしょりと濡れた痴態は隠しようがなかった。
「姉さ…」
「見ないで!フィディ、見ないでぇ!」
「見せてやれよ。おまえも見られて感じてるんだろぉ?
 なんで姉ちゃんがこんなことになっちまったのか、妹さんの前で実演してやれよ!」
狼がフィフの秘所に指を走らせると、ぐちゅっぬちゅっと濡れた音が響く。
「ひきゃぁあん!」
「おまえの姉ちゃんが俺にはじめて会った時、『何でも言うことを聞きますから命ばかりは』と言ったのさ。
 そこで俺は『人間としての尊厳をすべて捨て去った家畜になる、というなら助けてやろう』と言った。
 姉ちゃんは『そういうのは娼館で慣れてるから』とあっさり承諾した。
 …その本当の意味もわからずに、な」
449(8/11):2006/10/16(月) 08:51:50 ID:B2HVEQ+r
「本当の…意味…?」
姉が獣に弄ばれるという光景の衝撃で、頭がまともに働かないフィディは、半ばオウム返しに呟く。
狼が、フィフの腰の両脇を掴んで軽々とその体を持ち上げた。
一体何を、と思うと、
「あ…や、やめてぇ!フィディの…いもうとの、まえ、でぇっ!」
「妹さんの前だからやるんだよ。さあ、本当の意味ってやつを見せてやるぜ」
巨大な男根がフィフの秘所に押し当てられていた。
長さ、太さともにフィフの二の腕程もあるのではないかというほどだ。
「ほぉら、妹に見せてやれよ。…おまえの、本当の、姿を、な!」
「や…やめ……ひぎぁああああッ!!」
ぐじゅっじゅぶぶぶっ!
長大なペニスは、しかし多量の愛液で濡れた膣に、むしろスムーズに突き立った。
「あううっ!あぐぁああああっ!」
じゅぶっ!ぐちゅっ!
突き上げられ、膣内で暴れまわる肉棒の激しい震動に彼女は悲鳴を上げる。
しかし、その悲鳴は段々と嬌声へとかわっていく。
「んぁ…っ!はん、ふぁああああん…ッ!」
じわじわと、膣内の快感が大きくなって全身へと広がっていく感覚がする。
その感覚に呼応する様に、彼女の身体にも変化が始まった。
450(9/11):2006/10/16(月) 08:52:38 ID:B2HVEQ+r
フィディは愕然としながら身動きもとれずその光景を見つめる。
陰茎の挿さった陰部を中心に、うっすらと桃色の体毛が伸び始めた。
ぞくぞくっ
鳥肌が立つ。見えない手で愛撫されているようだ。
突き上げられるたびに揺れる尻が、太股が、肥大化していく。
「んぁっ、あっ、あっ…」
膨らみはじめた胸を触る
「んぁああっ!」
通常の性交では感じることのない快感が走り、フィフは胸を鷲掴みにしていた。
「んはぁう…やぁ…止まらないよう…みちゃだめぇ…みないでぇ…!」
「見て欲しいんだろ?自分がどんなに淫乱なケダモノか…」
揉みしだくたびに快楽と共に乳房がますます膨らんで行く。
いや、胸だけではない。その下の腹も、揉んでいる手も、徐々にその形を変えて行く。
「あうぅん…だめぇ…きもちいい…きもちいいよぅ…」
自分の身体が変容して行くのに気付きながらも、快楽の虜となった彼女は止められない。
肥大した尻の上、尾てい骨の先からなにか沸きあがる感覚。
「んはぁあん!だめぇ!しっぽ、しっぽなんてぇえ!わたひ、にんげんなのに…ッ
 で、でも、らめ、らめぇっ、きもちいいっ、しっぽきもちいいのぉッ!」
「誰が人間だってぇ?家畜にされて犯されて悦んでる変態の雌が!」
「ひぐぅっ!いっちゃらめぇ!はずかひぃのに…はぅ、おかしくなっちゃうぅ!」
やがて少しずつ伸びていった細い尻尾はくるりとばねの様に丸まった。
耳が大きくびらびらと広がっていく。
「はうぅうん!み、みみきもちい…ぶひっ!」
膨れ上がった鼻が鳴る。
大きく肥大した鼻は唇と一つになって、顔の前へと伸びて突き出しはじめた。
451(10/11):2006/10/16(月) 08:53:31 ID:B2HVEQ+r
「あぶぅっ!ぶごっ、らめっ、もう、だめ、ぶぎっ、きもひよくて、ぶぅっ、
 いっちゃう…ッ、いっひゃ…ぁ、ぶぎっ、ぶひぃいいいっ!!!」
膨れ上がった舌を出し、だらしなくよだれを垂らす口が放つ嬌声は豚の鳴き声に取って代わられていく。
「いけよ、妹の目の前でいっちまえよ、メ・ス・ブ・タ!」
「ぶ……ぶひぃいいいいいいいいいいいいいいいッ!!!!!」
とうとう、フィフは、大量の唾液と愛液を垂れ流して絶頂の声を上げてしまった。
「あーあ、いっちまったなオイ。こんないやらしい豚の姿を、こんな汚らわしい家畜の姿を、
 こんな所を実の妹に見られて、もう人間として生きていけると思うか?
 わかったか?おまえはもう豚として生きていくしかねぇんだよ」
狼が投げかける、耐え難い恥辱を生み出す言葉も、
数十分に及ぶという豚の絶頂の中では快楽を増幅させるだけである。
「気持ちいいだろぉ?そうさ。おまえは雌豚になれて幸せなんだよ。
 おまえもそう思うよなぁ?雌豚で幸せだと、雌豚で居たいと、雌豚がいいと、思うよな?」
心に、魂に刷り込むように、フィフの広がった耳元に囁く狼。
「ぶひぃいーっ! ぷぎぃいーっ! ンぶひいぃいいーーーーッ!」
絶頂の中でガクガクと震える雌豚獣人の頭が、頷く方向に動いたように見えた。
452(11/11):2006/10/16(月) 08:54:09 ID:B2HVEQ+r
「あああぁああああぁあぁぁあぁあぁあぁああぁぁああ!!!」
フィディはもはや事態を受け入れられず、発狂寸前で言葉にならない悲鳴を上げながら逃げ出していた。
部屋から飛び出し、裏口へと全力で廊下を駆け抜け、扉を開ける。
「どこに行くの?お姉ちゃん」
扉の前に、少女が立っていた。何の用か知らないが、こんな時に来客とは最悪のタイミングだ。
「逃げて!急いで!早…」
…何の用か知らないが、「こんな夜中にたった一人でこんな所に居る少女」
顔は見えない。夜の暗さもあるが、真っ赤な頭巾を目深にかぶっていたから。
「あはは、逃げることなんてないのに」
少女の声は、無邪気さゆえの無慈悲さを孕み、
「ねぇ、お姉ちゃん」
顔を上げた赤ずきんは、純白の体毛の狼の顔に満面の笑みを浮かべた。
「さ、一緒に、アソボ?」


その夜、娘の悲鳴と豚の嬌声を、聞いた人間は、居ない。


<続く…のだろうか、コレ>
453「裏・3匹の子ぶた」:2006/10/16(月) 09:05:29 ID:B2HVEQ+r
>>350=435氏に催促する前に、自分自身が書く事を忘れておりました。
かつて裏赤ずきんやキルケー2世とか書いた者です。そろそろトリップ付けようかと思うが使い方が良くわからない。

>>435氏が3匹の子ぶたをネタに、と仰ってたのを見て面白そうだと思って挑戦してみた。
…ボツったとあるので勝手に使わせてもらってしまいましたが、もし再利用する予定とかあったのなら申し訳ありません。
3匹の子ぶたで獣化エロ、さらに女、というのを必死になって整合性保とうとしたら反動で獣化エロが頭悪い事になった。
454名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 09:59:53 ID:qQfyYJcT
>>453
久しぶりにドキドキするのが来たってかんじだ。GJ
てかおおたみこええ。

トリップの使い方は
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97_(2%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AD%E3%82%8B)
を見たら使い方解るから。
455名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 12:30:37 ID:zVeMTbK9
やべーエロすぎて言葉が思いつかない。グッジョブ。
456名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 17:40:03 ID:RDJXMrt/
>>453
エロテロリストGJ!
457名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 17:43:46 ID:nuLPhE9l
エロリスト乙!
458名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 20:19:25 ID:VP6nlAbt
このスレって二次創作はあり?
ある漫画の獣人×獣人に萌えたが
マイナー漫画で単独スレがないんだ。
459名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 20:36:10 ID:VP6nlAbt
ごめん間違えた
獣人ってか獣化能力持ちの男×女だ
獣人×獣人も普通にある漫画だけど。
460名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 21:11:49 ID:qQfyYJcT
>>458
前例はないが、雑食性なここの住人なら十分OKだとおもう。
漏れはOKだ。
ただしなにに言われてもなかないこと。

てことで投下汁。
461名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 23:19:05 ID:1YUjH87b
>>460
どうもありがとう。
うん。泣かない。
つか、凄い萌えてる状態だから投下できる場所を
提供してもらえるとそれだけでありがたいわ。

近々書いて投下します。

ただ…もしかしなくとも獣化状態が難しくて少なくなりそうだが。
獣化萌えなのに獣化むずいよ…ここの職人さん尊敬しますorz
462名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 01:22:47 ID:zfX1AiAd
君が好き
僕が生きる上でこれ以上の意味は
無くたっていい
463350=435:2006/10/17(火) 01:52:18 ID:Hdw2GSey
>>453
とりあえずGJ!存分に萌えさせていただきました。
催促ってもしやアナタは>>425さんですか?間違ってたらごめんなさい。
やっぱりブタ化好きなんですなw
あなたの作品ブタ好きのツボついてて大好きです。


しかもあのキルケ=裏赤ずきんの方だったとは!
実を言うと>>453さんの作品見てから、自分でも書いてみたいと思いはじめたんです。
こんなネタでも使っていただけて光栄です。ネタってほどでもないけどorz
自分の場合は狼♀に男3人が一人ずつ・・・みたいな話にしようと思ってました。
結局没りましたが。

自分も>>453さんに負けないようブタ化頑張りますね!
464名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 16:01:20 ID:itOUsZj3
>434

どことも知れぬ闇の中。

「猫耳メイド喫茶、潰えたか」
「無期限の営業停止、従業員への賠償、関係各方面への謝罪、被害は甚大だよ」
「この修正、容易ではないぞ」
「彼はいささか派手にやりすぎたのだ。あれでは嗅ぎ付けられても致し方あるまい」
「左様。人の身にありながら奴らの鼻は鋭い。次からはより静かに事を運ばねばな」
「知恵の実を持つ人と、野生の命を持つ獣との真なる合一」
「全人類を獣人の道へ」
「これはヒトが次のステージへ進む為の通過儀礼なのだよ」

「にくきぅフットケア」
「遍く人々の癒しとなるか…それともイロモノに終わるか」
465Lycanthrope Syndrome 「変身」の話:2006/10/17(火) 21:51:09 ID:y6654yn1

彼氏が「獣化病」の感染者になった。
今の社会では、大半がヒトの姿をしているけれど、
本当はそうじゃない……そんな「ひと」達がいる。
彼らは、「獣化病」でなるべき姿を、薬で押さえつけ、
ヒトの姿を必死にとどめようとしている。

私は其れがいやだった。

親友が発病したとき……言った
「見ないでっ……こんな姿になりたくないっ
あたしは人間よ……人間!……こんな動物みたいな姿、
動物園にいるような姿……見せたくないよ!」

アンタも人間なのよ!姿が違うなんてどうでもいいじゃない

だから、彼が病気の事を言ったとき……
別れようって言うんじゃないかってそう思った。
それがセオリーだって事も知ってる。
私は……。

「だから私は怒ったの」
「へいへい。そーね。変わり者だもの、変態よ、変態」
「なによ〜それ〜」
「この獣フェチ」
「うっさい!」
466Lycanthrope Syndrome 「変身」の話:2006/10/17(火) 21:52:12 ID:y6654yn1
目の前で、そう話したら、この国では一時期流行語になってしまった
「獣フェチ」という言葉で思いっきりイジられた!
まぁ、横でイジってる彼女の……(一応例の感染した親友な訳ですが)
腕時計が電子音を響かせていた。
「あちゃ〜。時間だわ」
「アレの?」
「うん……」

すこし力なくそういうと、ハンドバックの中に手を突っ込み
ゴソゴソと探したかと思ったら、取り出したるは
小さな赤い液体が入った注射器。

「ちょっとゴメン」

そういってるあいだにも彼女の耳に黒い毛が生えてしまっている。
急いで腕をまくり、注射をブスッと入れたかと思ったら、
一気に注入。
すると、彼女の耳から黒い毛は引いていった。

「今は時計のなかに発症予測時間が組み込まれたから良いけど……
一昔前なら、いつなるか分からないから……何時もビクビクしてたよ」
そういいながら苦笑してる。

なんでそんなに私の目を気にするの?偏見なんてないんだから。
偏見持ってるやつらがあんたに何かやったら、
あたしがぼっこぼこにしてやるわよ。なんてね。

とにかく……今、この後のことを考えるとどきどきしてる。
今日、彼が来てくれるみたいだから。

Lycanthrope Syndrome 「変身」の話。終。
                     次→「前説」の話
467名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 17:40:21 ID:gEGm6SQT
>>464
何その、劇場版で「5」から「13」までのナンバリングがされた量産型獣人兵器にヒロインが獣化レイープされたのを見て
主人公が発狂して人類獣化計画が発動しそうなアニメ。

>>465-466
前振り長めだが丁寧な世界観構築のためには仕方無いな。その分本番への期待も高まるというものだGJ。
468名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 22:12:01 ID:Ft/NIzRP
ちょっとツボを刺激されてしまいました。
獣化病もの、私も書いちゃっていいですか?
469名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 00:08:16 ID:hTP9VnYh
大元は自然発生だからシェアワールド的に使えばいいんじゃない?

ところで某文庫、貴様見ているな?m9´∀)
470名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 00:48:36 ID:RwKnPenv
>>469
ワロスwwww
ただちょっと楽しみwwww
471453 ◆tfGTpigCow :2006/10/19(木) 01:46:34 ID:5z6CTq2Y
レスありがとうございました。実はエロはエロ台詞叫びまくりの頭悪いのが好きなので、
シリアスの多いこのスレで受け入れられるか不安でした。
「らめぇえええミルク出ゆぅううう」とか叫びつつ乳牛人に獣化とかそんなん見たい。

トリップってこれで良いんだろうか。なんだかんだで家畜好きなので家畜絡みで探したのだが。
…しかしブタの名は>>463氏に譲るべきだったかも知れぬとも思う。

>>463
はい。>>425です。ブタ好きのために催促してしまいましたすみません。
こちらも氏の作品が大好きで、待っている間にムラムラしてきて自分で書く気になったので、
その方にそう言われて恐悦至極です。
こちらも♂♀どちらにしようか悩んだのですが、氏が雄豚化を好んで書かれてるようなので、
仮に再利用の予定があるときにかぶってしまう可能性が低くなるかな、と。ファンとしては氏の雄豚読みたいし。

……しかしまた行き詰まる。根本的に続きものが向いてないのかも知れない。
とりあえず今悩んでるのは「攻め♂1、攻め♀1、受け♀2の4Pでどういう連結方法が良いのか」誰かネタあります?
472名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 17:41:16 ID:B0uK3R4e
>>471
う〜ん♂1匹に対して♀が3匹しかもそのうち一匹は攻めですか。
まず、♂と受け♀1をジョイントさせる。
♂の後ろにもう一匹の受け♀2を配置してアナル舐めでもさせる。
それから攻めの♀が空いてる♀2のマ○コを攻めるとか?
難しいですな。

どんな種類の動物、もしくは獣人かによって攻めも色々あるんでしょうけどね。
豚なら鼻攻め、牛なら乳攻めとかw
473465:2006/10/20(金) 21:59:00 ID:72UrpO8O
>>468
とめる権利ないので好きにしちゃってください。

>>467
丁寧に作りすぎて自爆してしまうんじゃないかと不安になります。

>>471
つ「ペニパン」
474名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 23:42:10 ID:/37/qXVd
ウーム・・・数年後、なんとか逃げ切り、姉の仇を討つべくハンターとなって故郷に帰ってきた妹を待ち受けていたのは
すっかり尻に引かれ、豚と狼の我が仔に大甘な狼とバカップル状態の豚獣人化した姉の姿。
その姿にあんぐり状態の上に成り行きで狼の弟(例によってちんまい)を世話する羽目になった妹

453のその後をそんな風に妄想してみたり。例によって妹は獣化
475名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 13:31:02 ID:TZGCseRk
なんか獣化バイオテロみたいなやつ書いてるんですがどうでしょうか?
476名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 13:39:53 ID:GBz7qV3i
カモーン
ケモーン
477名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 15:49:49 ID:fWA+Gbt5
ケモーンモエス。
478名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 18:53:31 ID:0eyft48S
ふと、手塚治虫のきりひと讃歌を思い出した。
獣化なのかは分からんけど
479名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 18:56:03 ID:0eyft48S
ン十年も前に描いてた手塚はこのジャンルの始祖なんだろか
480名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 18:58:50 ID:0eyft48S
そういえば手塚は絡みは描いてないな・・失礼しました・・
481名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 19:17:10 ID:2WwbFCLy
絡みは書いていなくとも、手塚のネコはエロイ。

482名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 20:17:08 ID:fWA+Gbt5
手塚は絡み描かなくてもヌードになるコマは結構描いてるから…
かなりエキセントリックだったと思うよ
当時としては
483名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 21:04:56 ID:TZGCseRk
すんごい時間かかるけどいい?
484名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 21:13:44 ID:ruyna8cE
まだ完成の見込みも立ってないのに投下予告して
住人をやきもきさせる奴が何か多くないか、このスレ。
485名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 22:36:28 ID:0YKzpSLd
>>484
書いてる途中で「激しく期待」とかコメント貰って勢い付けたい時もあるし、
「予告したからには書き上げなくては」と背水の陣をしく意味でやってる人も居るんじゃないかね。

…まあ、確かに予告しといて結局書かない人もたまに居るけど。

http://news.www.infoseek.co.jp/society/story/15gendainet05017338/
ちょっと遅い話題だがこのニュースに萌えた。
馬に限らず家畜系獣人になってこんな扱いを受けてみたい気もする。
486名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 23:20:19 ID:fWA+Gbt5
>>484
勢いに任せてかく職人はエロで挫折してのびのびになっちゃうことが多い。
とくに人間のセクロスが流用できないからなおさら。

いいわけだがな。

>>485
馬の種付けネタは以前あったね。
男娼のごとく腰振らなきゃいけない
ディープインパクトがちとカワイソス。
487名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 23:24:01 ID:Wcot+988
毎日3回4ヶ月・・・そりゃキツいなw
きっと精力剤とか倍胡座の入ったエサを食べさせられるに違いない。
488名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 22:52:30 ID:Bl5HUd50
・・・あー、気管拡張はそのためか。
などと湾曲した読みをしてみる。
489名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 00:28:30 ID:QSACgPfG
4ヶ月なんてまだ甘い。雌豚なら1頭につき1ヶ月周期でまた発情期に入るから、
数十頭居た場合は事実上一年中種付け期間だぜ。…とアピールしてみるブタ化好き。

いや豚じゃなくても獣人だったら人間の方の特性で一年中発情しててもおかしくないけど。
490名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 03:41:53 ID:/mTKVj/J
>>489
惜しい!IDがもう少しでPIGだったのに!
491名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 04:11:43 ID:GDiQCV27
ブタになれずに残念だったなw
492名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:49:10 ID:QSACgPfG
じゃあ中途半端にブタってことで人とブタの間でブタ獣人でおながいします。
493名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:08:18 ID:GDiQCV27
残念だ。
「phg」だったら、「pig」と「human」でブタ獣人だったが、
ブタ獣人としてはこれでは認められない。
494名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:20:37 ID:QSACgPfG
>>493
fは「fur」のfなんです!と主張してみる。
495リブストックシンドローム:2006/10/24(火) 23:19:08 ID:/mTKVj/J
今日もスナック菓子をほうばりながら某巨大掲示板をだらだらと眺めていた・・・。
そしていつものように某巨大掲示板の獣化SSスレに書き込みをする。

///////////////
489 :名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 00:28:30 ID:QSACgPfG
4ヶ月なんてまだ甘い。雌豚なら1頭につき1ヶ月周期でまた発情期に入るから、
数十頭居た場合は事実上一年中種付け期間だぜ。…とアピールしてみるブタ化好き。

いや豚じゃなくても獣人だったら人間の方の特性で一年中発情しててもおかしくないけど。

///////////////

高校卒業した2年前からずっとひきこもってる、情けない俺・・・。
引きこもり始めた頃はまだ、少しは親に罪悪感を感じていたが今ではもう全く感じない。
ゲームして、掲示板見て、食って、寝て、たまに自慰して・・・完全にダメ人間になっているという自覚はある。
頭ではわかっているんだが、外にでようとすると体が拒否反応を示すのだ・・・。

まあ、そんなことはどうでもいいか。
どうやらさきほどの書き込みにレスがついたみたいだ。

////////////////
490 :名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 0X:XX:XX ID:/mTKVj/J
>>489
惜しい!IDがもう少しでPIGだったのに!
////////////////

そう言われて自分のIDを見てみる。
ID:QSACgPfG
たしかに惜しいww
「f」が「I」ならPIG完成だったのにw
ブタ好きとしてはちょっと悔しい気もする。
それから続いて、

//////////////
491 :名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) XX:XX:XX ID:GDiQCV27
ブタになれずに残念だったなw
//////////////

うるせー俺だってホントに残念だよw
よし!なんだか悔しいからこう書き込んでおこう。

//////////////
492 :名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) XX:XX:XX ID:QSACgPfG
じゃあ中途半端にブタってことで人とブタの間でブタ獣人でおながいします。
//////////////

今の俺には人でもなく豚でもない中途半端なブタ獣人がお似合いだ。
自分で言っててちょっと悲しいけど、まあいい。実際そのとおりだしな。
さて、と。
メシも食ってお腹もいっぱいだしそろそろ寝るか。
そして俺はいつものようにベッドに飛び込んだ。
しばらく洗濯してないから枕がちょっと臭いけど今日はぐっすり眠れる気がする・・・。

その数分後には大いびきをかいて熟睡している俺がいた。
496リブストックシンドローム:2006/10/24(火) 23:20:19 ID:/mTKVj/J
翌朝目が覚めると、体が妙に重かった。
(おかしいな・・・いつもはこんなにだるくないんだけど・・・。)
日頃の運動不足が祟ってこんなに体の調子が悪いのかもしれない。
ゆっくりと重たい体を起こしつつ、あくびが出そうになったので大口をあけて叫ぶ。
「ブギィ〜〜〜〜ッ!!・・・・ブヒッ!?」

えっ!?今のは一体!まるでブ・・・・いやいやそんなわけないだろ。
俺はまだ寝ぼけてんのかw
まあいい。
頭も覚醒してきたし、今日も某掲示板に突撃だ!
てことで俺は早速パソコンに向かった。
椅子に座った時にお尻に妙な違和感を覚えたがそれほど気にならないので無視した。
俺が異変に気づいたのはキーボードに手をかけた、その時だった。

【くぁwせdrftgyふじこ】

軽く添えてるつもりなのになぜかキーを押してしまう。おかしいな。
そう思った俺は寝ぼけた目をよく凝らして自分の手を見た。
俺の手は黒くてごつごつしていてまるで動物の蹄のようになっていた。
「ブヒィッ!!」
驚いて悲鳴を上げる俺の声は完全に豚の鳴き声そのものだった。
そんな馬鹿な!!慌てて部屋の隅っこに置いてある鏡を引っ張り出し自分の姿を映した。
そこにいたのは腹がせり出てでっぷりと太った、今にも泣きそうな情けない顔をしているブタ男だった。
大きな頭に大きな耳、平たく広がった豚の鼻。湿った大きな鼻の穴にはゴルフボールが入りそうだ。
「ブ……ヒッ……?ブヒッ!?ブヒッブヒッヒィィー!」
混乱した俺は思いっきり泣き叫んだ。
たしかに俺にはブタがお似合いって言ったけど・・・あれは冗談だったのに!なんで?!なんでこんなことに!?

力の限り泣いた後、俺は両親の助けを求めようと部屋のドアに蹄をかけた。
俺がドアに蹄をかけると同時に黒服の男たちが部屋に乗り込んできた。
「ぶっぶひっ!?(なんだアンタたちは!?)」
黒服の男の一人が俺の体を舐め回すような視線で見つめ呟いた。
「ふむ。これはなかなか良い身体をしている。よし!合格だ。」
男はそう言うと俺に向かってスプレーを吹きかけた。
「フゴォッ!?」
無駄にデカイ俺のブタ鼻は思いっきり強く吸い込んでしまった。
一体・・・何を・・・・・・なん・・だか・・・凄く眠い・・・。
薄れていく意識の中、男の声が聞こえた・・・。

「立派な種豚に育てよ」

それが俺の人としての最後の記憶となった・・・。
497リブストックシンドローム:2006/10/24(火) 23:25:48 ID:/mTKVj/J
すいません勢いで書いたんでオチとかありません。
多分引きこもり主人公にたまりかねた両親がご飯に薬かなんか入れて豚にして
豚人牧場みたいなところに売ったんでしょう。
それよりもID:QSACgPfGさん、ID:GDiQCV27さん勝手に使って書いてすいません。
なんか色々と本当にすいませんでした。
498名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 02:02:29 ID:ZYzj/X32
よかったな・・・とうとう念願のブタ人間になれて⊃Д`)
499名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 08:32:23 ID:4wG5g0LC
今夜はトンカツだNE!
500名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 10:54:47 ID:Op3O/yQk
どうjにヵ意識をtぉりもどして目4を盗んで研究室、みたいなところmのPCかfら打ってるj
ヒヅメでg激しく打ちにくいk。あbんなこと書いたあとlでブタhになるなんrて、妙にyタイミングがいいと思ったら
lここのPCのt履歴にmこのスレdが入っていた。jkみんなlきをつけろjこのスレは監視さtれている。

>>497
さてrは、y手引きした売人jはあんたfだな。あ
んたもいつか;おなじめにあわせてやtるj。mか
くごしておkえ。
すぐに出てtやる。こんなとkろ。

b何か部屋ンk中なのにl霧だかモヤkみたいなのが濃lp
変なgにおいk、おかしいjからだhがいうsことをきかない」
まdさか;l、kぉれ。、メスの、。?fだめだ、kいしきfがlhあrkd
501名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 12:53:56 ID:UtVjZD1y
リアルスギテコワス。
502名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 13:01:57 ID:nuY0Tuhr
おいおいちょっと冗談が過ぎるだろう。
ブタにされるなんて素晴らしいことジャマイカ(´∀` )
何をそんなに怖がって・・・ん?

プギャァァァァッ!窓ニ!窓ニ!
503名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 16:10:07 ID:50R0TOjo
ごめん豚にはなりたくない
504名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 16:21:48 ID:ZYzj/X32
やべぇ・・・なんて羨ましい展開なんだ。
しかし、マジでチェックしてるんだったら狼か犬獣人にしてもらいたいもんだw
505名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 17:20:14 ID:viOOvMUf
>>500
m9(^Д^)プギャーーーッ……
なんだ・・・なんか人の気配がする・・・・・・。
気のせいだな。気を取り直してもう一度、
M(@^(00)^@) プギィーーーッ!!・・・・・・ブヒ?
506名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 23:12:06 ID:QrfryxwR
哺乳類よりも爬虫類派です。
507名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 23:20:37 ID:72RsKjWj
鱗萌え、二本ペニ萌えの同志に>506を認識。
508名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 23:25:55 ID:IXNxGdg3
哺乳類も爬虫類も悪くはないけど個人的にはドラゴンがいいです。

一応爬虫類に分類されるんだろうか。
509わんだふるライフ:2006/10/26(木) 04:40:30 ID:B3h843S0
「痛つつつ…。あいつらなかなか強かったな。」
殴られた頬を押さえながらそうぼやいて、パソコンの電源を入れた。
俺はすぐさま2ちゃんに突撃して早速あのスレを覗く。
(俺がパソヲタでしかも2ちゃんやってるなんて知ったらあいつら幻滅するだろうなあ…。)

何を隠そう俺は男子校の番長なのだ!
さきほども絡んできたチンピラ3人組をぶちのめしてきた。
俺の強さに憧れて「舎弟にして下さい!」と、頼みにくるやつまでいる。
基本的に俺は『一匹狼』が好きなのでさすがに舎弟にするのは断っているが。

俺のことはこれぐらいにしといてさっきの続きだ。
ほぼ毎日のように覗いているあのスレとは、ずばり【獣人・獣化SSスレ】だ。
最近はぽつぽつとだが新作SSが投下されてきてるおかげで、
スレ住民が活発になってきてるので俺としてはなんだかとても嬉しいw
スレを眺めていると昨日の豚化ネタに乗っかったレスをちらほら見かけた。
豚化の対象にされた香具師からのリアルな報告レスまである。
(みんな悪ふざけが好きすぎだw)
豚にされた奴が少し羨ましく思った俺はついこんなレスを書いてしまった。

///////////////////////////////////
504 :名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 16:21:48 ID:ZYzj/X32
やべぇ・・・なんて羨ましい展開なんだ。
しかし、マジでチェックしてるんだったら狼か犬獣人にしてもらいたいもんだw
///////////////////////////////////

書き込んだ後、なんだかちょっぴり気恥ずかしくなった。
それから1時間ほどだらだら過ごしていると強い眠気を感じはじめた。
まだ寝るには早い時間だとは思いつつ、喧嘩して疲れていた俺は布団にもぐりこんで寝てしまった。
510わんだふるライフ:2006/10/26(木) 04:43:10 ID:B3h843S0
それから何時間かして目が覚めると、俺の顔を見知らぬ白服の男が覗き込んでいた。
「!!?」
喧嘩上等の俺でもさすがにこれには心臓が飛び上がった。
「バウッ!!バウワウ!!!!(ふざけんななんだお前は!!)」
叫ぶと同時に一瞬自分に何が起こってるのかわからなくなり俺は混乱した。
「ガウッ!ワオン!ワンワンッ!!」
叫んでも叫んでも口から出てくるのは犬の鳴き声だった。
錯乱した俺は白服の男に飛びかかろうとしたが、
それは体を何かできつく締め付けられていたので失敗に終わった。
俺が生きていることを確認すると男は携帯をかけはじめた。
「ターゲット拘束完了です。これから本部へ向かいます。それでは。」
男がそう言うと、どこに潜んでいたのか男の仲間たちが現れて俺をトラックの中に運び始めた。

ドサッと投げ込まれるとすぐにドアを閉められ何やら頑丈な鍵が掛かるような音がした。
一連の出来事に俺はボー然としていた。
しばらくしてやっと何が起こったのか冷静に考えられるようになった。
(一体…俺は…どうなったんだ…?)
とりあえず昨日起こったことを一つ一つ思い返してみると、すぐにあることが思い当たった。
(まさか昨日獣化スレに書き込んだのが原因なのか・・・・・・!?でもあれは・・・ネタだろうが!!)
しかし先ほど俺の口から出た鳴き声はどう考えても犬の鳴き声だった。
恐る恐るもう一度声を出してみる。
「ワ・・・ワオン・・・?」
決まりだ。俺は犬男にされてしまったのだ。
だが、前から獣化するのが夢だった俺はわりとすぐにこの現実を受け入れることができた。
(でも考えてみたら犬になるのも悪くないかもな。それに姿を確認してないからもしかしたら狼かもしれないし。
できれば狼男がいいけど、犬だったらハスキーとかスマートなのがいいな。)

トラックの中にはそんなことを考えながらヨダレを溢れさせた一匹の大型のブルドッグがいるだけだった。


時を同じくして、ニシキヘビ、ワニガメ、コモドドラゴンが緑の服の男たちに捕らえられていた。
緑の服の男「この業界も競争が激しいんだ。爬虫類好きなら悪く思うなよ。」
ニシキヘビ、ワニガメ、コモドドラゴン「・・・・・・・・・・。」
511名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 04:47:50 ID:B3h843S0
またしても勢いだけで書きました。
へんな時間に起きてなかなか眠れなかったのでつい・・・。
ID:ZYzj/X32さんとその他爬虫類好きのみなさん勝手にネタにしてすいませんでした。
せめてもう少し変身描写と萌えが上手く書ければよかったのだけど・・・。
二度もオチなし意味なしですいませんでした。
512名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 05:37:44 ID:2Tsw0bjJ
>>510-511
激しくGJ!!
ID:ZYzj/X32は獣化で喜んでいるだろうが、真相知ったら泣き叫ぶかもなwww
犬獣人には違いないが、ブルドックは哀れだぜ⊃Д`)

引き締まった体に学ラン、学生帽、しかし顔はブルドックとかシリアス台無しだー'`,、'`('∀`),、'`,、
犠牲者が漏れじゃなくて本当によかったぜ……
513名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 06:01:09 ID:pY7Ffbgp
次々と侵食されてってんなw
俺はいやだぜ!人間のままでいたい
514名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 06:32:46 ID:B3h843S0
あ!>>501-503,>>505を豚化させるの忘れてた!!
白豚だけじゃなく茶豚、黒豚、ぶち模様の豚にしてカラフルピッグ隊作れば良かった。
あえて全員雌豚にして>>500に献上しても良かったかも。

>>512,>>513
レスどうもです。
今一歩獣化に踏み切れない、そんなあなたたちには河馬とか道産子馬とかがオススメです。
515名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 07:11:54 ID:Y+fe5A/k
爬虫類ならカメだろうがヘビだろうがトカゲだろうが一切問題無しな俺

あ、でもキー打てないのは困るな…
516名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 08:44:43 ID:QIZBuhhs
>>512
>引き締まった体に学ラン、学生帽、しかし顔はブルドック
いやむしろ逆に渋い!
517名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 13:01:16 ID:7oSx3fv/
なんか着々と人類獣化計画が進んでるな…。
効率は恐ろしく悪いけど。
518名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 17:43:55 ID:2Tsw0bjJ
ブルドッグ番長に抱かれたいぜ・・・
って、このスレ的には亜人少年少女の絡みだから、TFの挙句さらに女にされて犯されるとか勘弁だがw
519名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 20:06:35 ID:R25GLnR/
>507だが。

ワニガメらしいが。

人間の理知に動物の力が加わればただの人間から逃げるも容易だが。

右手人差指一本打ちはしんどいが。

人差指一本曲げるのがこんな大変とは。



しかし・・・

ワシは>344でもあるが、なぜバレた?
520名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 20:58:51 ID:tv465mBR
蛇だったら尻尾使えばいいし、トカゲとか亀なら慣れれば簡単な予感がw

キーボード打つだけでも現実はそうはいかないんだろうなorz
521名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 21:54:12 ID:Y8sXxZhF
某漫画のおまけページみたいに担当から電話が来ても
受話器が取れなかったりして・・・
522名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 22:29:57 ID:aBHMPPi1
ヘビだと至近距離でしかパソコンの画面がはっきり見えません。赤外線は見えますが。
それと、気温が低いと動きが鈍ります。っていうか寒いと動きたくありません。

そろそろ冬眠の時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
523名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 01:02:40 ID:y0fcfC63
豚切スマソ
Dr.アランの診療所がまた見たい俺がいる

ってゆーかあれはこのスレの流れだとスレ違いだと思うんだけど
人間以外の女の子とのお話スレの方がいいと思う
524名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 04:59:50 ID:bhaQqm2u
このスレだと「(流れ)豚切り」がなんだか激しく残酷に見える。
それはそうと、最近人多くていいね!スレが活性化してきてる!
525名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 07:13:17 ID:uEX/AUYY
豚とか、草食獣へのTF願望があるやつはMが多い気がしなくも無い。
狼とか、肉食獣へのTF願望があるやつはSが多い気がしなくも無い。

いや、あくまで個人的な意見だけど。
526名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 13:44:32 ID:bhaQqm2u
豚にも狼にもなりたい俺はSMどっちだろ?
527名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 14:37:34 ID:eukH+aI+
>>526
俺がどっちか判定してやるから、とりあえずまずMチェックな。
苛めるのたのしー(*゚∀゚)=3
528名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 15:40:14 ID:8iQcQgVs
>526
SかMかは兎も角、そんなに抜けずの連続射精が希望か。
529名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 22:39:34 ID:y0fcfC63
荒野の獣 慟哭す

独覚兵みたいなバケモノになりたくないな。獣化するとしても
530名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 01:19:19 ID:zENiZElV
雑食獣とか、何食かよく分からない生き物(例:幻想動物)になりたい場合はどっちだろう?

漏れの希望は雑食型(?)の竜だが。
531名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 02:01:03 ID:4scZxwfO
このスレはSとMが同じぐらいの割合でいる気がする。
ベテランSに調教されたらころっとMになっちゃいそうだw

>529
なんていうか獣化にはちょっとしたファンタジーが欲しいね。
グロ抑え目というか。荒野に獣みたいなのもそれはそれで好きだけどね。
>530
君の場合はSMどちらでもない・・・とてつもない性欲を有り余してる【淫乱】じゃ!
ま、どっちかってーとSじゃないかな?
532名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 09:43:02 ID:c2BUumnC
ジャンプ力が一番凄い動物になりたい
533名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 10:06:21 ID:Xarq9y9d
>ジャンプ力
ノミ
その次が魚

534名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 11:49:24 ID:ihcpr5g4
ただ体との比率を考えた場合であって
実際ノミが全力でハネたところで猫にすら勝てないだろ。
よくノミを人と同じサイズに〜とか言うけど同じサイズになったら重さも増加するわけだし・・・
535名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 12:04:41 ID:nxIdccs2
だとしたらイワトビペンギンとかカンガルーとかか?

って鳥類って獣に含まれる?
536名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 13:12:39 ID:Xarq9y9d
調べた所
50cm跳べる人間がノミサイズになっても50cm跳べるそうだ
537名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 13:41:44 ID:ETSGHslu
>532
マジレスするとギネスブック上位はガゼル、インパラ系が占めてる。トップはトムソンガゼルかな?

今ここにガゼルパンチの使い手が誕生!?
538名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 18:30:54 ID:kQpG4Pi/
獣ってのは毛むくじゃらで四つ脚の動物らしい。鳥類は入らないかな?
俺は猫系の大型肉食獣に自由に変身できる種族になりたい。ファイアーエムブレムの獣牙族みたいな。
539名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 19:05:51 ID:+ryFR5SY
俺は人間をやめれればいいや
540名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 19:20:16 ID:4scZxwfO
>>539
こんなところでDIO様発見
541名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 19:46:33 ID:ihcpr5g4
石仮面の獣化verきぼん
542名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 19:52:54 ID:ETSGHslu
縁日の狐の面でも買ってろ。



豚やらブルドッグやら爬虫類やらの商売敵に当たれば成功だ。
543名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 06:53:44 ID:m8OC3/Xw
肉付きの面って話を思い出した
肉=豚ってことで豚化バージョンもイケルかも
544名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 15:41:15 ID:LDyPkO9A
なんか一連の流れでムジュラの仮面思い出した。
545名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 20:57:22 ID:9gm7JZvR
ムーンライトプリンセスではリンクが獣化するわけだが。
wiiかうかな
546名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 21:21:27 ID:LDyPkO9A
調べてみた。

すげーカッコイイ件について。
547名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:22:05 ID:pdZt+f09
風のタクトとは正反対な雰囲気だな。
548名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:32:34 ID:m8OC3/Xw
そういえばみんなのオススメの獣人or獣化系の漫画やゲームが聞きたかったり。
メジャーなものだとやっぱりヴァンパイアとブラッディロアかな。
549名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 02:49:17 ID:QEK8EmE0
>>548
おれは闇のパープルアイも。
550名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 03:14:42 ID:rqZlKfLm
何か、すげぇナツカシーな。
551名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 03:19:32 ID:vtF6RYcN
獣人聖域もいいんじゃね? あくまで漏れ的にだけど。
552名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 07:59:14 ID:Ubl9eMeT
格ゲーのバンパイアも忘れないでください><
553名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 20:14:49 ID:XD/86jUA
>552
>格ゲーのバンパイア
待たれw
>>548で速攻出てるからw つーかヴァンパイアw
ガロンちんはオレの中でベストワーウルフランキングの永世チャンピオンだから。

「造形のレベル」ってので単純に良し悪しを決めたら、ヴァンパイアのベスト獣人はキュービィになる気もするが。
554名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 21:39:46 ID:Hm6hkRTn
ブタ好きとしては小説版ウィローは外せない!
『ゴーストハンター/パラケルススの魔剣』にも豚化がありました。
他にはギリシャ神話系の小説も外せないですね。
あと漫画だとGS美神の17巻、文庫本の『七つ桶の岩』収録の人獣の宿ぐらいかな・・・

ああハリーポッター1巻は非常に惜しかったな・・・
そういえば子供向けの本ってブタ化に限らずTF豊富ですよね。
密かにTF好きの子供を増やすためだったりしてw
555名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 21:51:25 ID:xkeZKvA2
TFって萌えとか一切抜きに昔からあるからな。
神話にすらそういうのあるし。
556名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 21:59:57 ID:Hm6hkRTn
昔に神話とか考えた人にもTF萌えがあったと信じたいです!><
557名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 23:09:54 ID:7Dcu8vcm
あー、獣化したい。
せめて夢でいいからそういうの見れないかな。
558名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 23:44:50 ID:QEK8EmE0
>>553
恐らく手塚師匠のバンパイヤと勘違いしたものと思われ。

格ゲー ヴァンパイア
手塚 バンパイヤ

まぎらわしいな。
559名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 06:52:38 ID:bGM/PqUc

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560 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 21:39:41 ID:MXwGeaY7
「どうしよう…」
ハロウィンパーティはもうほんの数日後まで迫っている。
実行委員としての仕事に追われているうちに、
私は今になって自分の仮装の準備をしていない事に気付いた。
仮装は強制されてるわけじゃないけど、
中心となって場を盛り上げていくべき実行委員が普段のままの格好だったら、
みんな盛り下がっちゃう。
他の人は自分の準備で精一杯だろうし……
「なんとか、誤魔化せる程度のものでも…」
ようやく仕事が一段落つき、私は、使えそうな小道具でも探しに街へ出た。

「……うーん、あんまり良いのが…」
時期が時期だけに、どの店でもパーティグッズの類で良い物はほぼ全部売り切れ。
残ったのはあまりにも子供だましなものとか、しょうがない物ばかり。
途方にくれてとぼとぼ道を歩いていると…
「……あれ?」
大通りから脇に入ってちょっと奥まった所。裏道みたいなところに、古ぼけた建物がある。
近づいて見ると、何かの店みたい。
「こんな所にこんな店があったんだ…」
ショーウィンドウに並ぶ品物には共通点が無く、骨董店か雑貨屋のような感じを受ける。
窓ガラスのスミに蜘蛛の巣が張っててちょっと不気味……
…でも、その古臭さ、不気味さがひょっとしたら助けになるかも、と思った。
ハロウィンの仮装に使うのにちょうどいい小物なんかが見つかるかもしれない。穴場みたいだし。
私はちょっと勇気を出して、その店のドアを開けた…
561 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 21:40:18 ID:MXwGeaY7
薄暗い部屋。その端にカウンターがある。
そこに座っているのは一人のお爺さんで、多分店主なんだろうけど、私が店に入っても目をつぶったままぴくりとも動かない。
「寝てるのかな…?」
店の中を見まわす。本、家具、衣服…色々な種類のものがある。ほんとに何の店なんだろう?
と、一つの品物が私の眼を引いた。
「あ、これ…」
箱に、二足歩行してる豚の写真。いや、豚が二足歩行するわけない。これは…着ぐるみセット?
思いがけない幸運に喜ぶ。
見れば、顔とかもよくある漫画や人形劇みたいなデフォルメじゃなく、かなりリアルに作られていて、
ハロウィンで人を驚かすのにも十分使えそう。
それでいてどこかしら愛嬌のある感じで何か可愛い。
豚に仮装、というのは女の子としてちょっと抵抗があるけど、他に良さそうな物も無いし、
それに私はこの着ぐるみに何か愛着と言うか、言いようの無い魅力を感じていた。
562 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 21:40:54 ID:MXwGeaY7
「あの、すいません。これ、いくらですか?」
箱を抱えて店主の所に持っていく。
店主は眠っていたという感じでもなく、驚きもせずにゆっくり目を開き私を見た。
…何か、痩せて血色も悪く、幽霊みたい。
「…ああ、お嬢ちゃん。やめた方が良い。そいつはちょっと扱いが難しいんだ…。
 お嬢ちゃんが使うには、ちょっと荷が重いんじゃないかな…」
「え?」
私は店主の言い出しにきょとんとする。
客が品物を買う、というのに「買うな」と言われるなんて、今まで一度も無かった。
でも、私のことを心配して言ってくれてるんだ、と思いなおして、もう一度頼む。
「でも、私はこれが欲しいんです…売ってもらえませんか?」
「……どうしても、と言うなら仕方ないな。値段は……」
「へ?」
私はもう一度きょとんとした。安い。安過ぎる。安物とは思えない作りなのに、古着より安い。
「ほ、本当にそんなお値段で良いんですか?」
「ああ、十分だ。……おっと、ちゃんと注意書きを読むんだぞ。いいな。絶対だぞ」
私は店主の人にぺこぺこ頭を下げ、飛び跳ねたくなるような気持ちで店を出て家路についた。

私はちょっと急ぎ足で家に到着する。
というのも、よくよく考えたら着ぐるみって、
サイズが合わないとかそういう問題も有るかもしれないのだ。
もしそうなったら、また他の仮装用グッズを探さなくてはいけない。
…この着ぐるみは返品するにはちょっと惜しい気持ちがするんだけど…
563 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 21:41:29 ID:MXwGeaY7
箱をテーブルに置いて改めて眺めると、それぞれの面にいろんな写真が載っててそれだけでも面白い。
「ブタ」という言葉のイメージとはどうやっても結び付かなそうなスリムで綺麗な女の人が、
もう一人の女の人に手伝われて着ぐるみを纏っている。
全身を着ぐるみに包まれて四つん這いのポーズをとった彼女の写真は、まるで本物の豚みたいだった。

私は、そっと箱を開いた。返品するかもしれないから、中身を傷付けないよう、慎重に。
テーブルにその中身を出す。
床に一枚の紙きれがひらりと落ちた。素材とか生産地とか製品概要かな?後で見よう。
スーツ部分、頭部、一組の黒い手袋…それぞれビニール袋に入っている。
黒いブーツ部分は袋に入ってなかったけれど、型崩れしないようにティッシュで詰め物がしてあった。

ビニール袋を開けて、まず手袋を見る。手袋と言うか、ミットと言うか…
内側にはちゃんと5本の指を入れる作りになってるんだけど、外側はヒヅメを模した塊。
試しに手を入れてみる…うん。安心した。サイズ合う。と言うか、ぴったり。
でも、これじゃあ指が使えない。他の着ぐるみのパーツを着る事もできないから、これは最後かな。

ブーツも外見上はヒヅメの形をしているけど、内部ではかかとがやや高くなっていた。
爪先立ちで歩くような感覚…かな。でも、嬉しいことに全然痛かったり辛かったりしない。

頭部は、内側がゴムっぽいフードと、その前側につける豚の顔のマスク。
…鼻や口がかなり前に突き出してるんだけど、私の生身の鼻や口と隙間が空いて変にならないかな?
とぼんやり思ったけど、それは当日までに考えよう。
564 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 21:42:00 ID:MXwGeaY7
今まで着ぐるみの構造なんて見る機会なかったせいもあるけど、スーツ部分は見てるだけで面白い。
外側を柔らかい毛皮に覆われたその内側は、ウェットスーツと同じような素材で作られてるみたい。
尻尾の付け根から首の後ろまで引っ張って閉めるジッパーが付いていて、
そのジッパーは織物の「毛皮」の一部が覆い被さって簡単に隠せるようになっている。
腕や脚部は、手足を通して穴から出すみたい。この上からさっきのグローブとブーツをはめるのね。
……うぁ、よく見ると胸から腹にかけて、
毛皮に埋もれてぽつぽつと小さな豚の乳首が並んでいくつも再現されてる。
徹底したリアル志向なのか、それともブラックユーモアなのか…
出来が良過ぎるのも考えものだと思った。

一通り見た後、ふと思い出して床に落ちた紙を拾い、ざっと目を通す。
それほど多くの事は書かれていなかった。
「この着ぐるみを着る際は下に何も着ていない方が良い」とか、
また、「着る時と脱ぐ時に手伝ってくれる人が居ると最適です」とか。
でも、私はこんなの一人でも着れると思った。
それに、みんなを驚かせたいから、ハロウィンの前に誰かに知られたくないし…。
あと、「着用する順番は、まずスーツ、次にブーツ、マスク、最後にグローブです」とか。
言われるまでも無くもうわかってる。というか普通に推測できる。
やっぱり退屈なただの説明書か、と思って目を走らせてると、最後に注意書きがあった。
「この着ぐるみを48時間以上連続して着用するのは避けることをおすすめします」
その理由は書いていない。
……何か皮膚に悪影響を与えるとか、そういうことだろうか?
565 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 21:42:38 ID:MXwGeaY7
私は服を脱ぎ始めた。シャツを椅子に放る。
下着だけになって一瞬ためらったけど、仕方が無い、とそれも脱ぐ。
広げたスーツの中に身体を入れて、引っ張り上げて足を通す。
……うん。ほんの一瞬だけ「ちょっとキツイかな?」という感覚がしたけど、
ぴったりフィットして丁度良い。
袖へ腕を滑り込ませて…自分が今かなり滑稽な姿をしてるんだろうな、と苦笑して鏡を見る。
………え。
……この着ぐるみ、豚の…あの部分まで、再現しちゃってる。
…流石にそれはどうなんだろう…いや、別に着ぐるみだし……リアリティ追求って事で…
気を取り直して、背中のジッパーを引き上げ始める。
う…思ったより…ちょっと…いや、かなり…難しい。
なんで「誰か手伝いが居るほうが良い」って書いてあったのかわかった……
私は苦労しつつ、ようやく首までジッパーを上げた。

マスクを着けて、私はそのマスクの目が内側から見ると透明な事に驚いた。
覗き穴か何かは開けてあるだろうとは思ったけど…マジックミラーか何かかな?
大きく突き出た鼻のせいでやっぱりマスクと顔の間にちょっと大きな隙間ができたけど、
意外なほど、全然邪魔な感じがしない。
マスクのふちはスーツの端を覆って、接合部のジッパーを見事に隠してる。
振り返って鏡で背中側も確認したけど、自分でもどこにジッパーがあるのかわからないくらいだった。
…こんな着ぐるみ作れる人って、凄い技術を持った人に違いない。
あの値段じゃホントに安過ぎるんじゃないのかな…?
566 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 21:43:11 ID:MXwGeaY7
ブーツは、履くことは平気だけど、立つのにちょっとぐらぐらした。
ハイヒールって数回しか履いたこと無いんだけど、あんな感じかな……。
パーティまであと数日でも時間があって良かった。
この歩き方に慣れるにはちょっとかかりそう…

壁に寄りかかって、最後にグローブにとりかかる。
一つめを着けるのは簡単だった。けど、もう一つが凄く大変……
なんせ指が使えないから、掴むこともできない。
悪戦苦闘の末、なんとかかんとか、両手にグローブをはめることができた。

ようやくこれで、着ぐるみを全部着る事ができた…
一人で着るのはホントに大変だった…意地張らずに誰か口の固い人にでも頼もうかな…
と、突然、ぐらり、と目眩がした。
「あれ…?」
着ぐるみ着るのに苦労して疲れたせいか、と思ったけれど、何か変。変な…感じ…
体から……力が、抜けてく…
そんなつもりはないのに勝手に床にへたり込んでしまった。
お尻が、何か、むずむずする。全身がびくんびくんと痙攣するみたいに震える。
立ち上がろうとしてるのに、手に、足に、力が入らなくて立てない。
体が……いつもよりはるかに…重い。
「ふぁ、あ、あぐ、あ…」
おかしい。鼻とマスクの間の隙間が小さくなってきてる感覚に気付いた。
マスクが縮んでる…?違う、この感じは、私の鼻が大きくなって…?
567 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 21:43:46 ID:MXwGeaY7
ぞくっ
「ふぁぁう!?」
手が、足が、熱い。
苦痛を伴う熱さではなく、生温かい美酒の中で、何かの舌に愛撫されているような
快楽を伴う、熱さ。
その熱にとろけてしまったかのように、指やつまさきの感覚がぼやけていく、
輪郭がわからなくなっていく。
電気的なうずきが腕と脚を伝わり、背筋をくすぐる。
鼻がむずむずする。痒いような、くすぐったいような…
「あブぅ、ぁああ!」
そのむずがゆさを少しでも取り払おうと、グローブに包まれたままの両手でマスクの上から鼻を掻く。
…気持ちいい。
掻くたびにむずがゆさが一瞬何か別の感覚に変わり、すぐまた猛烈なうずきが襲ってくる。
止まらない。止められない。
掻くほどにグローブとブーツが少しずつ暖かくなっていく。
それらがスーツと溶け合って…
グローブやブーツとスーツの繋ぎめが消えたように感じたのは、幻覚だろうか?
体じゅうを駆け巡る感覚の波と裏腹に、心は異常な状況への不安と恐怖に覆われ始める。
着ぐるみの尻尾がぴくんと震えて、私は凍り付いた。

下腹部や腰が、一瞬、ひやりとするような無感覚状態になる。
しかし次の瞬間、
「ブぐぁああ!?」
熱い。下腹部が信じられないほどにうずく。
股間に作られたスリットから液体が溢れ始め、胸に作られた乳首が腫れあがる。
568 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 21:44:18 ID:MXwGeaY7
何が起こったのかもうわかっていた。
どうやっているのかわからないが、この着ぐるみが私の体を変化させている。
いや、もうこれは着ぐるみではなく、私の肉体そのものになろうと……
「ブヒィイイイイイイイ!!!」
…今のは…今、豚のような鳴き声をあげたのは、私…!?
「いやぁっ!ブヒぃやあっ!わたひ、わたブヒッ、喋れブゥ!」
大きく広がって上唇と一つになった鼻。前へ突き出した口。膨れ上がった舌。
人間の言葉が、うまく、発音できない。
鏡が視界に入る。映ったその姿は、間違い無く豚。
誰が見ても人間とは思わない、牝豚。

私は恐怖に震えながら、熱を帯びた下半身に伸びそうになる手を必死で抑え、
グローブを外そうとした。
けれど、グローブの端が見つからない。
まるで、スーツと…いえ、私と一体になったように。
フードとスーツの間のジッパーを見付けようと首を探っても、
以前のような感覚を失ったごつごつしたヒヅメでは何もわからない。
569 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 21:44:55 ID:MXwGeaY7
ジッパーがあるのかどうかさえわからない私は、パニックになりかけた頭の片隅で思い出した。
「着る時と脱ぐ時に手伝ってくれる人が居ると最適です」と説明書に書いてあったのを。
でも、誰が私を助けてくれるの?それに「48時間」ってどういうこと…?

ボンッ
私が混乱と絶望の海に沈もうとしていると、
テーブルの反対側で突然眩い閃光が走り、雲のように煙がわいた。
煙の中から現れたのは…あの店の年を取った店主。
「やぁ、お嬢ちゃん」
大股で歩み寄り、肥大化した私のお尻をぺしっと軽く叩く。
「ブギッ!?」
屈辱的なはずのその刺激に、何故かびくんと体が震え、下腹部から染み出す液体の量が増える。
「だからあれほど言ったのに…注意書きをちゃんと読まなかったようだね?」

「だブゥ、だ、だってぇ、だいじょうブゥだと、思ブて…こブな、こんなに、なブなんてぇ…」
泣きながら鼻を鳴らして答える私。
570 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 21:45:36 ID:MXwGeaY7
「ふぅん……そんなことを言って、実はお嬢ちゃん、元から豚になりたかったんじゃないのかい?」
「…え?」
びくん、体がまた震える。
「その着ぐるみを選び、注意書きを無視してでも着る事を望んだ…
 お嬢ちゃんが無意識の内に望んでたんだよ。豚になることを、ね」
「そ、そブなぁ…んッ、こと…ブゥ…」
びくん、びくん
「認めちまえよ。お嬢ちゃん…いや、メ・ス・ブ・タ・ちゃん?」
「ひが、違ぁッ!わたブヒ、メスブタなブかじゃ…!?」

どくん。
「メスブタ」といった瞬間、私の体の中で、圧倒的な感覚がはじけた。
半ば肉体と一つになっていた着ぐるみが、最後の蹂躙をはじめた。
着ぐるみに全身を愛撫される。
胸を揉みしだかれ、乳首を吸われ、首筋を舐められ、穴という穴を犯される感覚。
「ブ、ブギッ、ブヒィイイイイイッ!!!」
今までは、体や姿は変わっても、意識は変わっていなかった。
それが、もはや着ぐるみが私の全てを支配している。
両手が自分のものでは無いように勝手に動き、乳首を責めたて、秘所を擦る。
「ブ…ブヒィイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!」
絶頂に達した「私」…その意志が人間のものなのか豚なのか着ぐるみなのか、もう、自分にもわからなかった…
571 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 21:51:13 ID:MXwGeaY7
以上。

数年前に書いたもので、知人に見られて思いっきりからかわれて永久封印しようと思っていたが
折角のハロウィンなのに何もネタが無いのはもったいないので上げてみる。
敢えて恥部を公衆に晒すことで羞恥心を克服する逆療法ですよ、と言いつつもやはり早くも後悔し始めている。悶絶。
572名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 21:57:24 ID:E710oQml

  勃  起  し  た

抜いてくる。
573名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 22:08:50 ID:7sJGgyXV
ゴメンどうやら俺もおっきしたようだ。
だから抜いてきた。

>>571
雌豚GJ!
574名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 22:18:08 ID:7sJGgyXV
p.s.元ネタはグースバンブスと見た!違ってたらごめんなさい。
575名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 22:24:31 ID:bGM/PqUc
>>571
>知人に思いっきり
あ ん た 勇 者 だ よ 。
GJ!
576 ◆tfGTpigCow :2006/10/31(火) 23:53:19 ID:MXwGeaY7
「トリック・オア・トリート!あー写真ですか?いいですけどお触りは厳禁ですよ?
 色がにじむしアプライエンス崩れるので…はいどうもー」
「アプ…何?」
「特殊メイク用語です。伊達に長年生きてるわけじゃないですよ」
「…前から思ってたけどキリィって何歳なのその外見で」
「女性に年を聞くのは死に値する罪ですよぉ?」
「申し訳ありませんでした!……でもそれにしてもやたら慣れてるよね。よく来るの?こういうとこ」
「そりゃ、毎年この日だけは、変装せずにそのままの姿で大手を振って歩ける日ですから」
「確かにみんな全然疑いもせず仮装だと思ってるよね…キリィは黒猫で魔女だからなおさらぴったりで」
「私達以外にも、結構紛れ込んでますよ。本物」
「えぇ!?」
「私達と同じような闇に潜む者も、それから哀れな被害者も、ね。
 私もこれから数人見繕ってお持ち帰りしちゃいましょうか」
「…みんなが悪魔の悪戯から逃げられるよう、菓子を沢山用意しているのを祈るばかりです」
「私の悪戯は菓子より甘いですよ?それでは皆様、トリック・オア・トリート<お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ>!」

発掘ネタだけだと悶絶しんどいので即興で小ネタをひねりだした。

状況が悪化した。しかも非エロだし。
577名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 00:13:03 ID:rP6i77Ix
すっげぇいい!
578名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 07:51:10 ID:VYJSPE9C
>>576
やっぱりブタ化の本家は最高ですGJ!
ブタ君は性器丸出しの格好で歩いてるのかなw

小ネタでも十分萌えました!
579名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 04:03:46 ID:35IjSFH8
>>560
>>576
GJ!!!!
580名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 17:54:34 ID:QIr/Qk/n
ブタさんイイ!!
いいんだけどそろそろほかの獣人にも萌えさせてくれ。
ちょっと前に投下予告してた職人さんたちはまだ書いてるのかな。
581名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 19:38:46 ID:OMXAJljt
自分は豚しか書けないから駄目だ・・・。
それにまだちゃんとしたもん書けてないし・・・。
勢いでならなんとか他の動物も書けたんだけどエロがかけないしなー。

誰か豚以外の獣人呼んでー!誰か豚以外の獣人呼んでー!
582名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 21:07:54 ID:yscHRVdt
アパーム!燃料持ってこいアパーム!
583名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:35:27 ID:A/cNZIu1
ある県の山奥では狸が車に突っ込んで来たりするから心臓に悪い…ネタにもならんか。
orz
584名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 15:25:11 ID:OaVzfFWs
俺の実家へ行く道を通る途中タヌキの死骸なら結構見るぜ

気分悪いっつーの。('A`)
585名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 18:01:16 ID:YK+V6w74
>>584
妙に腹が突き出てたり、金玉がでかくなったりしてない?
他には寝不足でもないのに目の隈がとれないとかになってない?

もし以上に2つ以上該当することがあれば
近々新たな化け狸が誕生することになるだろう。
586名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 20:37:12 ID:OtGR6Cmg
獣化できる呪文を会得したぜ!この呪文を唱えればかなり高確率で獣化に成功するらしい。
えーと…

「この中に獣化ウィルス所持者がいるかもしれないのに、一緒になんていられるか!
 私は部屋に戻らせてもらうぞ」
「俺、この獣化病治療技術の研究が一段落したら、故郷に帰って結婚するんだ…」
「なんて事だ…獣化ウィルスを撒いたのはアイツだったのか…早くこの事を誰かに知らせなくては…」
「ただの獣人軍前線基地周辺の偵察さ。簡単な任務過ぎてあくびが出るぜ」
587名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 20:43:10 ID:2l267ew9
カメラさんがいないと効果無いんだぜ?
588名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 20:49:58 ID:YK+V6w74
ピザ、態度が横暴な男、悪人、金髪ギャルのどれかならフラグ立つ確率もアップ!!
589名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 21:10:49 ID:WExAhxJ+
つ【この写真を見てくれ、先日娘が生まれたんだ】
つ【退役したら田舎で農場を開こうと思っているんだ】
つ【全て解決したら、結婚しよう】
590名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 23:36:15 ID:OaVzfFWs
「必ず戻ってくるから。」
「今度まとまったカネが入るんだ。」

・・・これはただの死亡フラグか。
591名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 23:37:35 ID:TKRRfDuk
>>580
予告とは違うことした人間だが…出来と空気読んだら出すに出せないっす。勘弁してください。

>>589
それ、獣化フラグじゃなくて死亡フラグと見るがどうだろう?
592名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 01:47:03 ID:pIm7GyxV
「俺、ハロウィンで獣な仮装してる奴が来たらお菓子をあげずに罵って追い返してやるんだ」

こんなのはどうだろうか?  …獣化しても酷い目に合いそうだが。
593名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 07:59:26 ID:5Gop9N50
俺…この戦争が終わったら…獣化するんだ…
594名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 11:22:49 ID:paI22CGi
Lycanthrope Syndromeさん、まだーー
595名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 15:40:45 ID:0yPenuhs
>>586
最後のやつなら凄く話膨らませそうだな
596名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 19:05:26 ID:X6RkFf8F
>>595
偵察途中予想外の戦力を発見→上部に報告→敵に発見される→うわぁああ

こうか。
597名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 00:02:51 ID:CkNHqqIy
みんなこれだけネタ出せるなら自分でも書けるんじゃないか・・・?
598名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 00:09:48 ID:9KvC7lag
<<大変だ、ジャン・ルイ!敵は全部尻尾付きだ!>>
599名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 03:59:17 ID:Vmgzln2X
<<落ち着け!ジーン、モフモフを引き継げ!>>
600名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 22:11:10 ID:7In4nLnF
獣化してー。
601名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 22:31:45 ID:nPXjwN2I
よーしぱぱ希望に応えて獣化しちゃうぞー
602名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 17:16:32 ID:RtgulGAm
ぬるぽ
603名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 11:48:21 ID:J/9Wzep8
バッドエンドばっかだな
604名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 13:53:13 ID:WBtxl9ka
大神かわいい
605名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 21:58:24 ID:zdYCLXsN
獣化してぇなあ…

そういや四足獣はともかく爬虫類や鳥類、竜へのTFって何て言えばいいんだろ。
爬虫類を獣と言うのは難しいよな…。
606名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 22:03:55 ID:wXHkf0sO
魔法か呪いが使えたらなあ…

このスレの住人みんな動物に変えて陵辱するんだけどなあ…
「とりあえず君は猫!お前は豚!あなたは牛!」とか言ってw
607名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 22:21:52 ID:S9F0N3b8
俺は鷹になりたい
608名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 22:23:26 ID:OqyVodFH
加藤鷹?w
609名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 23:21:39 ID:S6daKH/n
イエス
610名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 00:09:27 ID:WiIZF+LH
セックスアニマル?
611名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 00:10:41 ID:1G0bGqDD
セックスアニマルズ!
612名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 04:04:52 ID:DflaQb0k
何か流れがおかしくなっている気がするので…エロ入るか分からんが投下してもいいっすか?
613名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 04:14:13 ID:Gxy08jtU
待ってたんだぜ。
wktkして待ってる・・・
614前スレ161 ◆M6R0eWkIpk :2006/11/08(水) 04:55:23 ID:DflaQb0k
>>613
トリップは忘れた許せ。
正直に話すと精神的に逝ってリアルで首吊ろうとした時からまともな物を生み出す自信はなくなってる。
まぁ、前の作品もロクなものじゃなかったから期待はしないでくれ。
615名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 04:57:27 ID:Gxy08jtU
むしろそれは、作品の出来どうこうよりもお前さんのほうがすごく心配だぞ・・・
辛かったんだな・・・
616 ◆M6R0eWkIpk :2006/11/08(水) 05:26:38 ID:DflaQb0k
>>615
同情はいらないよ。だってここは匿名掲示板だし自分はこのスレが好きだから書いてみた。ただそれだけの事だから。
続きは朝7時から修正が終わり次第載せていきます。

−−−−−−−−−−−以後作品です−−−−−−−−−−
まったく何がどうなっているのか…まったく理解不能だった。
道路全体に狸の死骸が埋め尽くされ、俺の自慢の愛車は狸の血で深紅に染め上がっていた。

『変わりヒト』

ピピピピピピ……
 俺の睡眠を邪魔する憎い音と共にベッドから跳ね起きた。まったく朝っぱらから嫌な夢を見たせいか、お気に入りのパジャマが嫌な汗でぐっしょりになってしまっている。3連休の初日の朝っぱらから嫌な夢を見ちまったせいか気分が悪い…浴室でシャワーでも浴びるかな。
十数分後、シャワーを浴びた俺はまた一段と漢に磨きがかかっている。正直、俺みたいにこれほどいい男は世の中には2人としていないだろう。それほど俺は漢の中の漢だ。おっと、今日は実家に帰って仕送りを渡すついでに、自然の中で息抜きをする予定だったな。
 俺ほどの漢になると毎日が忙しくてしょうがない。
俺は華麗にスーツを着て、持っていく荷物を適当に鞄に詰め込んで、鍵がかかっているか確認し家を出る…家の前の駐車場に停めてある、愛車の青色MINIに荷物を放りこむとエンジンキーを回す。
キャキャキャキャブワァァァン……
 いつもこの音がたまらなく愛しく感じてしょうがない。今日も元気だね俺のMINIよ……。
俺はやさしくハンドルをなでてやると優しくいたわるよう駐車場から発進したのだった。
617名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 18:09:56 ID:1MA9a7oM
このスレに投下してる時点でまともじゃないぜw
(悪い意味で言ってるんじゃないけどさ)
とかいってみたり
618名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 18:17:34 ID:enYaoImh
こんな趣味持ってる時点で俺もお前も以下略
だが私は省みない
619変わりヒト ◆M6R0eWkIpk :2006/11/08(水) 20:37:56 ID:SV61rozD
家を出て2時間弱が経った。
 道は高速道路から峠道に入ったので実家まであと少し。カーブを抜けた先の道路の真ん中に狸がいた、ここいらはまだ自然が結構残っているので野生の狸がいても不思議ではない。
反対車線に車が来る気配はないので避けようとした時だった…急に狸がこちらに向かって突進してきたのだ。避けようにも避けれなくなったので急ブレーキを踏む。
 車は特有のスキール音を上げ停まろうとする。車のキズとタイヤの溝、俺はどちらかをとれと言われたら…当然、タイヤの溝をとる。俺の愛しい車にキズでもついたらたまったもんじゃない。
ドカッッッッッ
 鈍い音と共に車は停止した。
 神様はなんて非情なんだろうか? 俺の愛車とタイヤの溝、両方を持っていくなんて考えてなかった。冷静に考えたら、ここは峠道…周りに車はいない状況で自然とスピードが出ていたのだろう。
俺の自業自得だな…そう考えながらゴミ箱代わりにしようと思っていたスーパーのビニール袋を手に車から降りた。普通の人は轢いたらほっといて行ってしまうのだろうが、流石に供養してやらなきゃかわいそうに思った。ただそれだけの事だったのだが……
「何で狸の死体が笑ってるんだよ。」
 怖くてしかたがなかった。見間違いだとかそう見えただけとかそんなものじゃない…何か恐ろしいものの片鱗を見たようで怖かった。が、このままにしておくわけにいかない。恐る恐る死体に手を触れようとした瞬間、すぅっと死体は消えてしまった。
残された物といえば、狸を轢いた時の血だまりと、フロントバンパーにキズができた俺の愛車と、真っ青になった俺だけが残されていた。
620名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 20:51:38 ID:NP0QjEBz
考える犬
621名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 22:53:11 ID:LjDmSRMA
少女(人)×ミノタウロスで1本書いてみたのですが、このスレで合ってるでしょうか?
ミノさんと言っても原典の方ではなく、WoWのTaurenみたい感じの牛獣人ですが。
622名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 22:55:16 ID:enYaoImh
みのもんた

は、置いといて全然問題ないと思うよ。
623名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 23:20:07 ID:3gbjEHmZ
和姦ならこのスレかな?強姦なら触手怪物スレだと思う。
624変わりヒト ◆M6R0eWkIpk :2006/11/09(木) 03:08:01 ID:NULLh3KX
「ただいまぁ〜。」
 惨劇の後、何事もなく普通に実家に帰ってこれた…が、少々気になった事がある。昼前だと言うのに人がいないのだ…店もコンビニさえ開いていない、歩いている人間もいない。いるとしたら狸が大量にたむろしているだけだった。
いやぁな感じがしてたまらない。
「あ、お兄ちゃん。お帰りなさい。」
「おぉ、由美か。どうよ高校は……。」
「うん、それがこの2,3日で生徒はおろか先生…町の皆も忽然と姿を消してゴーストタウンになってるのよ。あ、お父さんとお母さんは深刻な顔して居間で二人で話しこんでるよ。」
「そうか、ありがとう。」
 妹はペンを耳にかけ自分の部屋へと入っていく。俺はそのままノックなしで居間に入った。
「ただいまぁ。」
「あ、お帰り…康太郎。」
「町がゴーストタウンになってるんだがどうかしたのかい?」
「あぁ、実はこのところ町の人の対応があからさまにおかしくなっていてな。よそよそしいというかまるで人間ではないような……。」
 人間離れした生活ができる親父が言うのだ間違いないだろう。
「康太郎…実はこのところ皆、悪漢に襲われてね。」
「え? 親父もお袋も由美もかい?」
「あぁ、私は実力で追い払ったが、母さんと由美は稲荷神社でもらったお守りを投げつけたら苦しんで逃げたそうなんだ。」
 俺がどんなにすごくなろうとしてもこの親父には勝てそうにない。にしても、どうしてお守りを投げつけたら苦しむのだろうか? 確か稲荷神社では、幼馴染が巫女をやっていたな…顔も見たいし行ってみるか。
「なぁ、今から稲荷神社に行ってきてもいいか?」
「では、私達も一緒に行こうか。」
「えぇ。」
 こうして俺達は少し離れた山の上の稲荷神社へと行くことになったのだった。
625名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 03:10:44 ID:NULLh3KX
>>621
内容云々言わないので気兼ねなく載せて下さい。
じゃないと自分の作品じゃ絶対このスレの住人を満足させる事はできそうにないので。
626名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 03:26:45 ID:oo11U2Rq
>>625
俺は貴方の作品好きだぜ。
車を気にしたりとか、ペンを耳にかけたりとか、登場人物のちょっとした仕草に感情移入できるし。
627変わりヒト ◆M6R0eWkIpk :2006/11/09(木) 04:18:13 ID:NULLh3KX
町から少し離れた山の中腹に稲荷神社はある。 
 幼馴染であり、俺が昔淡い思いを抱いた彼女…神童 涼子はさらに美しく…さらに袴姿で出てきたので思わず『キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! 』なんて叫びそうになったが心の中で必死に押しとどめた。
「もうそろそろ来る頃だと思ってました。説明とかは後でするので早く本堂の中へ!!」
彼女は俺達を土足のまま無理やり寺の本堂に押し込む、俺の背中に彼女の胸が当たり口の中が鉄の臭いで充満する。
「りょ…涼子さん。ど、土足のままでいいのかい?」
「そんな事言ってる場合じゃないんです。早く!!」
彼女の必死な顔を見て事態の深刻さを理解する…だが、鼻血が垂れているので傍から見たらただの変態だろう。 正直、非情に格好が悪い。
 お袋と由美が白い目で見てくるので本堂に入ったらすぐにティッシュを取り出し鼻をかむ。鼻血を出させた当の本人はというと……
「どうかしたの? 鼻血なんか出して。」
なぜ鼻血を出したのかまったく理解していなかった。流石に『胸が当たって出た』なんて口が裂けても言えないので適当に言い訳をしたら……
「そう…では、一人一人分かるように事態の説明をするんで私にお父様から私の後についてきてください。他の人は後でお呼びしますので少しの間本堂で待っていてくださいね。」
 華麗にスルーされてしまった。 ん? ちょっと待てよ。
「どうして一人一人なんだい? 一度に説明できるだろうに……。」
と、まぁごく当然の疑問をぶつけてみる。
「それは…今は時間がないので後で説明します。」
 まるで『これ以上質問したら殺す』みたいなオーラを感じる。え? 俺って何か変な質問したっけ? 俺が混乱している間に親父と涼子は本堂を出て行ったのだった。
------------------------------------------------------------
>>626
何か目頭が熱くなってきた…本当にありがとうございます。
まだエロとかTFとか出てきてないけど満足させられるようにがんばるよ…自分。
628名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 19:13:12 ID:dGR3nGql
ttp://jun.2chan.net/b/src/1163064044068.jpg

豚って蓋をするんだな……。
629621:2006/11/09(木) 20:23:23 ID:W/9w4UAd
獣人モノは初めてなのですが、投稿させていただきます。
少女(人)×ミノタウロスで一応和姦です。
約30レス分と長ったらしくなってしまいました。

割り込んでる感じがしますが…大丈夫かな?
630お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:25:26 ID:W/9w4UAd
 今や歴史書の中に記録を留めるばかりとなった、血と炎に彩られた混沌の時代。
 その幾万幾億の命を飲み込んだ人と魔の対立が、僅かな手勢と共に魔王の城に乗り込んだ勇者と女魔王の七日間に渡る壮絶な一騎打ちと取っ組み合いと口喧嘩の果て、お互いに愛が芽生えてしまいグダグダで有耶無耶の内に終わってから幾星霜。
 かつては魔の使いと恐れられていた獣人が村で農夫をしていてもおかしくないくらいに人魔の垣根の下がった、そんな時代。

 フォルは自然の恵みに感謝しながら、今日と言う日を終えようとしていた。
 テーブルの上には木のカップに入ったハーブ茶が湯気を立て、そこから立ち昇る良い香りが室内に漂っている。
 作業の手を休めて、鍛えられた厳つい指がカップを持ち上げて口に運ぶ。ほど良く熱い液体が口から喉を潤し、心地よい熱気が湿った鼻からふわりと抜ける。
 ハーブ茶と言っても、王都からのキャラバンが商うようなきちんとした製品ではなく、山で自生しているのを山菜採りの片手間に採って来て自分で乾燥させた物であるが、それでも出来はなかなか。
 自分の成果に満足しつつさらにカップを傾けると、昼間の疲れが体から溶け出すように消えていく。
 両手でカップを抱えるようにして持ち、黒目がちな瞳を細めて、ふーと幸せそうなため息をつく彼の姿は若いはずだがどこか爺むさい。
 今日は野良仕事の傍ら、樵の手伝いにと刈り出されていた。
 数々の戦場で鳴らした体も、平和な畑仕事で鈍ったのだろうか。戦いの興奮と衝動に身を任せ、戦場を駆け巡り朝から晩まで振り回していても一向に疲れなどしなかった得物が、今は少し重い。
 フォルの膝の上には久しぶりに使った愛用の斧が置かれ、手入れをされている最中だった。
 その斧の柄は、全長が大人の背丈を大きく上回る。柄の先、竃とランプの灯りを照り返しゆらゆらと鈍色に光る刃は大人の頭数個分もの巨大さ。
 斧の銘の通り、旋風の如き速度で目標に叩きつけられる大質量の刃。その凄まじい力に耐える為、柄の部分すら金属で出来ている片刃の両手持ちの斧。
 物は大きいがけして造りは大雑把ではなく、各所に丁寧な象嵌が施されており、素人目にも匠の手による業物と知れる。グリップ部分には滑り止めになめした鹿皮が巻かれているが、その範囲も人の拳が握るにしては広すぎる。
 どう見たところで、人が持つには巨大すぎる代物だ。
 にも関わらず、刃を膝に乗せている彼の体と斧との対比はさほど狂っているように見えない。
 こんな物を振るって樵をするなど、伝説に登場するようなよほどの豪傑を除けば、人に出来る業ではない。
 そして、まさしくフォルは人ではなかった。
 彼はミノタウロスと呼ばれる種族の出であった。
631お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:27:22 ID:W/9w4UAd
 その性、野卑にして凶暴。戦場では魔族の尖兵としてよく見られ、血に狂って己の死すら気づかず戦う姿は人側諸種族に恐れられる。人肉、特に若い女を好んで犯して喰らい、暴力に酔う理性の欠片も無い野獣のような牛頭人身の魔物。
 と、されていた種族である。
 大昔、人間と魔物が確たる理由も無しに互いに憎しみあい殺しあっていた時代ならいざ知らず、今はそのような目で彼らを見る人はいない。
 今では姿形と文化こそ多少違うが、人の隣人である。
 ミノタウルスの中には今でも祖先同様の凶暴な振る舞いをする者もいるが、それもごく少ない。隣人に良き者と厄介者がいるのは、種族が何であれ同じとされる。当然、そのような厄介者には犯罪者として適正な処罰が待っている。
 幸いにして、草食性であるフォルは至って温和な性質だった。
 四界の精霊と祖霊を敬う事を忘れない自然を愛する朴訥な青年、青年と言ってもミノタウロスの寿命は長いので既に結構な年月を生きてはいるのだが、は都市部に比べて閉鎖的な農村でも受け入れられていた。
 唯一、見上げんばかりの巨躯は要求する食事の量も桁外れなので、村の中心にあるレストラン兼酒場兼宿屋の女将にだけはいい顔をされないが。
 フォルは肉と酒は嗜まないのであまり訪れないが、酒場で村の寄り合いなどがあった際に、ひとたびその気になると食材を食い尽くしてまう事も少なからずあった。
 実際、彼の前にある茶の入ったカップはビールジョッキと見紛うほどの大きさであったし、竃の方へと目をやれば水の張られた桶に突っ込まれているのは大鍋のようなサラダボウル、小麦の粥の入っていた特大サイズのスープ皿。
 これに加えて茹でて塩とバターを乗せたジャガイモ十個とキャベツの漬物丸まる一個分が、今夜の彼の夕食である。これで満足度は腹八分目というところ。

 そんな夕餉の余韻を楽しむフォルの耳が、不意に響いた小さく乾いた音を感じ取った。
 ぴくっと片耳だけを動かして音がした方向に向ける。
 再び、規則正しく間隔を開けて、二度、ドアが叩かれる。
 フォルはわずかに首を捻り、いぶかしんだ。
 こんな夜更けに自分を訪ねてくる人間にフォルは思い当たりは無かった。それも忍ぶように静かに。
 彼に何がしかの緊急の用があれば、もっと騒々しく来る筈である。ミノタウロスの鋭い知覚がそれを逃がす事は無い。
「ふむ…」
 フォルは今しがた手入れの終わった両手斧を静かに床に置いた。
 戦場にあっては敵からは恐れを篭めて、味方からは畏敬の念を持ってつむじ風と呼ばれ、恐れられた戦斧である。
 人など一撃で両断する恐るべき威力を誇るが、彼の身の丈ほどもある鉄塊を狭い家の中で振り回せる筈もない。彼の筋力からすると無理をすれば振り回せなくも無いが、そうすると明日から住む場所が無くなってしまう。
 置いた斧の代わりに、暖炉の横に積まれた薪を一本、棍棒代わりに手にして立ち上がった。
 木の床と蹄が触れ合って音を立てそうなものだが、器用に殺して歩く。
 狩りと放浪を生きる道とするミノタウロス。今は農夫だが、フォルもまだ角も生えない子供の頃から野山を駆け回って狩りをしてきたのだ。このくらいの芸当が出来なければ野生動物を相手に狩りをするなど覚束ない。
 物盗りの類か、と用心しながら扉の前に立つ。
 もっとも、本気を出した彼が用心しなければいけない脅威などそうそう有り得ない。熊でさえ、彼には道を譲るのだ。
632お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:28:29 ID:W/9w4UAd
「こんな夜更けに、誰だ?」
「こんばんは、フォル。あたしよ。開けてくれないかしら?」
 透き通った美しい声と、扉越しに香る匂いにフォルは確かに覚えがあった。
 覚えがあるからこそ、その人物のこんな時間の訪問に余計に合点が行かない。
 不審と言えばその全てが不審であったが、童話に出てくる狼と七匹の子ヤギのように扉を挟んで証拠がどうのと問答しても仕方が無い。簡単な錠前を外し、樫で出来た厚い戸を押し開けた。
 果たして、戸口に立っていたのはフォルの予想通りの人物であった。
 開いた戸から漏れた室内の明かりが照らし出すのは、年端も行かぬ一人の少女。
「エリザベスお嬢様…」
「ふふ。なによ、フォル。他人行儀ね。小さい時みたいにリズって呼んではくれないの?」
 フードの奥から声がする。
 彼女は足元までを覆うゆったりとしたマントを羽織っており、その合わせ目は体の前でぴったりと閉じられている。その上、フードをすっぽりと被っていたのだ。
 夜に男の家を訪ねてくる行為と言い、その格好と良い、怪しい事この上ない。
 一見すると獣のような見た目に反して倫理観念の強いフォルは、彼女の行為にブルルッと鼻を鳴らして不快感を露わにした。人間ならば、眉をしかめる行為に相当する。
 彼女の住む館から彼の家まで歩いて来れる距離ではあるが、こんな時間に女が、しかも十四齢の少女が一人歩きするには物騒だ。
 夜と言うのは、光に祝福された人の子の時ではない。闇に紛れて魔の跳梁する時間なのだ。それは今も昔も変わりは無い。
 加えて、彼女に関するある一つの噂がフォルの脳裏を掠めたからだ。

 曰く、領主の娘のエリザベスは夜な夜な男の家を訪ねては淫らな遊戯に耽っている。

 遊戯、とあるがそれが何を示しているのか分からないほど、彼は初心でも浮世離れもしていない。
 フォルにしてみれば思い出したくも無い事柄だった。
 彼女の父親である現領主とフォルは、十年以上前の東方戦役に於いて共に血みどろの戦場を駆けた仲だ。
 国王に仕える者の義務として参戦していた領主は、当時、傭兵として一兵卒だったフォルの鬼神の如き戦振りに惚れこみ、直卒の配下とした。
 それ以来、彼との間には鋼より堅い戦友としての友誼、そして領主とその臣下としての忠誠がある。
 友の子として、エリザベスの事も彼女が乳飲み子の時分から良く知っていた。
 最近は足も遠のいたのか、あまり頻繁には姿を見せなくなっていたが、昔は足しげく毎日のように遊びに来ていた少女に口さがない噂が付きまとうのは正直面白くなかった。
 いや、面白くないどころか、フォルにとって自分の家族を貶められているようであった。
 彼女の親である友と会う度に幾度となく進言したが、その度に彼の友人である領主は哀れみと呆れの混ざった奇妙な視線で彼を見つめ、適当な言葉でその場を誤魔化されてしまうのだった。

 可愛らしい咳払い一つがフォルを現実に連れ戻した。
 ほんの少し、十秒にも満たない程度だが物思いに耽ってしまったようだ。当のお嬢様が不機嫌そうにフォルを睨みつけている。
「で、お前はいつまでレディを戸口に立たせたままにしておくのかしら?入れて頂戴」
「…狭苦しい所ではございますが、いらっしゃいませ。お嬢様」
「本日はお招きに与り、恐縮です」
 不機嫌そうな顔から一転、余所行きのわざとらしい満面の笑みに切り替わる。
 ドアの前から半歩ずれ彼女の道を開け、お城のドアボーイさながらに恭しく会釈するフォル。
 それに応え、優雅に腰を折って挨拶するエリザベス。こちらの仕草はマントの下なのでさっぱり見えなかったが。
「あら、いい香り。このお茶、お前が作ったの?今度分けてくれない?」
 他愛無い冗談めかしたやり取りから素に戻ったエリザベスが、ざっくばらんに話し掛けながらフードを外す。
633お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:30:50 ID:W/9w4UAd
 フードの下からは、素晴らしく整った美貌が現れた。
 一流ドワーフ職人の作る少女人形にも勝るとも劣らない美しさだが、人形の持つ儚さは欠片も無く生命力に満ち溢れている。
 海のように透き通った蒼い瞳は強い意志の光を宿しており、パッチリとした大き目は吊り上がり気味な事も相まってややもすると高慢な印象を見る者に与える。
 つんと尖った鼻梁と言い、ふっくらと血色の良い頬と言い、あと五年もすれば求婚者が引きも切らぬ程の美女に成長するだろう。
 胸元までの長さに揃えられた柔らかい栗色の髪が、フードがずれた拍子にふわりと揺れた。
 緩やかに波打つ髪はいつ見ても艶やかで、彼女が如何に大切に扱われているかを伺わせる。
 室内に満ちたハーブ茶の香りに、エリザベスから発散される春の野に咲く花のような匂いが加わる。
「去年の秋に作り置きしておいたヤツだ。まだあるから持って行っても構わないが、お嬢様ならキャラバンがもっと良い葉を持ってこないか?」
「あたしはお前の作ったお茶のほうが好きなの」
「ふむ、それは光栄だ」
 勝手知ったるフォルの家、とばかりにエリザベスは遠慮する素振りすら見せずに中に入っていく。領主の娘とその領地で暮らす一農夫と言う立場の違いもあるが、彼女にとってフォルは物心付いた頃からの遠慮なく付き合える相手であった。
 少しくらい無遠慮に振舞っても彼なら許してくれる、と言う甘えもそこには含まれている。
 ここまでの道中で使っていたらしいランタンの芯を吹き消して、テーブルの上に静かに置いた。だが、夜行性の野生生物は灯りを避けるもの。煌々とした灯りがあった方が安全だろうに、何故かランタンのシャッターは細く絞られていた。
 エリザベスを招き入れてドアを閉め、カチャリと錠をかけ、フォルは彼女に抜き直った。
「で、こんな時間に何の用だ。領主様は、お嬢様がここに来てるって事は知っているのか?」
「あ、ヴィルヴェルヴィントね。前に見せた貰ったのはいつだったかなぁ」
 床に置かれた巨大な斧が目に留まったようだ。だが無邪気な彼女の声は、彼の問いに答えていない。
 あからさまに会話を逸らしている。
 彼女の露骨な態度につのる苛立ちを代弁するように、フォルの腰の後ろで蝿を払うように尻尾が跳ねて尻を打ち、鞭に似た小さな音を立てる。
「ごめんなさい。お前を見て、ちょっと緊張してたの」
 フォルは幼い彼女の着替えを手伝ったこともあるし、一緒に泉で水浴びした事だってある。今更、一体何を緊張すると言うのだろう。
 益々、訳が分からない。フォルの中で疑問符がさらに大きくなる。
「今日、お前の家に来た用事って言うのはね…こういう事よ」
 言うなりエリザベスはマントの合わせ目に両手をかけ、すぅっと息を吸うと、一気に左右に開いた。
634お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:33:13 ID:W/9w4UAd
 見るや否や、フォルは弾かれたように反応した。
「…ッ!」
「駄目よ」
 小さいが鋭い声が、ぴしりと彼を打ちつける。
 ぱさりと言う小さな衣擦れは、マントが床に落ちた音か。
「顔を逸らさないで。ちゃんとこっちを見なさい」
 領主の娘である彼女にきちんと法的に裏付けのある権力は無い。従って領民に命令の出来る立場ではない。だが、彼女の暮らしているような農村では実効的な権力を有しているのと等しかった。
 彼女は、今までにそのような親の権力を笠に着た事は一度しか無かったけれど。幼い彼女が、そのようにしてキャラバンに並ぶ列に横入りしようとした時、待っていたのは彼女の母親による公開お尻ペンペンの刑だった。
 それを抜きにしても、フォルは昔から彼女を可愛がって甘い面があった。彼女の言葉に逆らう事が出来ない。
 反射的に逸らした顔を戻す事を強制させられた。
 逃れる事は出来ないと分かってはいても、結末を出来るだけ先延ばしにするようにゆっくりと顔を少女へ向ける。
 が、その視界に少女の姿は入ってこない。
「…目も開けるのよ」
 僅かに残された抵抗の手段も、呆気なく彼の手から奪い取られた。
「あたしを良く見て」
 カタツムリが這うくらいの速度で瞼を開ける。うっすらと視界が元に戻っていくと、まずエリザベスの顔が目に入った。
 白磁の頬が紅潮しているのは、さすがに恥ずかしいからなのか、それとも興奮によるものか。
 わずかに潤んだ吊り上がり気味の瞳が、挑発的な視線でフォルを射る。
 白い首はフォルの片手で容易に掴めそうで、乱暴に扱えば呆気なく壊れてしまいそうなほど細い。
 首筋から伸びるラインはなだらかな線を描いて華奢な肩へと続く。
 そこからさらに視線を下げていくと、フォルの目に映ったのは下着もつけていない慎ましやかな双丘。
 否、胸だけではない。胸も腹も太腿も、僅かに靴下と靴を履いている以外は頭の天辺から足の先に至るまで全て。
 マントに隠された彼女は何一つ身に纏っていなかった。
 エリザベスはフォルの前に全てを曝け出していた。
 秘めやかな彼女自身を隠そうともせず、何かを迎え入れるかのように両手を広げる。
635お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:34:14 ID:W/9w4UAd
(…勘弁してくれ、お嬢様)
 と思うのだが、お嬢様が勘弁してくれそうな様子はこれっぽっちも無い。それどころか、少しでも目を逸らす気配があると、火でも噴きそうな勢いで睨みつけてくる。
 エリザベスの裸身は健康そのもので、ブクブクと醜く太っているのでも無く、かと言ってガリガリに痩せ細っている訳でもない。雪のように白く透き通った肌には染み一つ無く、若く生命力に輝いている。
 オンナと呼ぶには生々しい肉感が足らず、コドモと呼ぶには艶めかしい。
 第二次性徴期に入っているが、まだまだ成長途上のカラダ。
 絶妙なバランスの上に成り立つ、どちらにも属さない境界線上の美しさ。
 乳も尻も太股も肉付きが薄く、大人らしい丸みは見えない。腰のラインもくびれと言うには曲線が足らない。
 しかし、それは不完全であるが故に人を惹きつける。 
 ほころび始めたばかりの秘裂は、幼さから抜け出しかけの単純な造形で、咲き誇る時を今か今かと待ち望む蕾のようだ。
 そのほんの上、ふっくらとした恥丘を覆う毛はほとんど生え揃っておらず、まだごく薄い。
 呼吸に合わせて上下する膨らみかけのなだらか胸も、その丘の先端で薄桃に色づく頂点も、薄く肋骨の浮き出た脇腹も、可愛らしいおヘソも、エリザベスの何もかもがフォルには眩く感じられた。
 並みの男ならその場で飛び掛らんばかりの、妖精もかくやと思わせる姿態を、エリザベスは惜し気もなくフォルに見せ付けていた。
「どうかしら?」
「どうかしら、と言われてもな。何も感じん」
 嘘だった。
 ミノタウロスは、獣人と言っても感性はさほど人と変わらない。むしろ彼の先祖は人の雌を追い求め、繁殖相手とする傾向が強かった。
 祖先から受け継いだ遺伝子にプログラミングされた習性は、彼の奥深くに逃れられない本能としてがっちりと根付いていた。
 彼の思考や倫理観はどうあれ、本能は目の前で裸身を晒す雌を繁殖相手として認識、反応し始めていた。
 その証拠に、フォルの心臓はどくどくと力強く早く、脈打ち始めていた。強力なポンプで送り出された血液が全身を駆け巡る。本能の雄叫びを上げて疾走する血流は、ある一点目指して流れ込んでいた。鎮まれと持ち主が思えば思うほど、ソレは意思を無視して硬くなっていく。
 フォルは無駄な足掻きと知りつつも、懸命に股間の暴れん坊を落ち着かせようと試みる。家族も同然の娘に欲情するなど許されぬ事だし、だいいち、女性に勃っているのを知られるのは恥ずかしい。
 だが、本能を宥めすかすのに必死な彼は見落としていた。
 軽く俯き、前髪の作り出す影の中でエリザベスの表情が酷く悲しげに、今にも泣き出さんばかりに歪んでいた事に。
636お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:34:58 ID:W/9w4UAd
 僅かな沈黙が室内を支配する。
 その短い時間の間で幼いながらも奸智に長けた頭脳が何を思いついたのか。エリザベスがゆっくりと顔を上げた。
「ねぇ」
 面白い悪戯でも思いついたかのように、くすくす笑いながら呼びかける。
 何かを企んでいるような楽しそうな声色に悪い予感がフォルの胸をよぎる。
 そして悪い予感と言う奴は、往々にして当たる物。
「あたしだけ裸でいるなんて不公平よね。お前も脱ぎなさい」
 身体中のほとんどの部分に獣毛が生えているフォルにとって、衣服の意味は人とは異なる。
 防御や気温の変動に衣服で対応しなければいけない人と違い、自前の毛皮で何とでもなる獣人にとって衣服の持つそれらの機能は意味が薄い。
 彼ら獣人が人と同じように服を纏うのは、純粋に倫理的な問題からだ。人に混じって暮らすからには局部丸出しで生活する訳にはいかないのである。毛も凍りつく冬や戦闘時を除けば、獣人は一年中、最低限の服しか着ないと相場が決まっている。
 家で寛いでいる時間であったというのもあるが、事実、フォルも上半身は簡単なシャツ一枚、下半身は下着の褌と腿の半ばから腰までを覆う腰布を着けたきりだ。
 この状態から服を脱いだら、あっという間に少女の前に全裸を晒す事になってしまう。
「お嬢様、さすがに冗談が過ぎるぞ」
 狼狽するフォルが思わず投げかけたその言葉に、エリザベスの動きが止まった。
 フォルを見上げる可愛らしい顔には怒っているような泣いているような、曰く言いがたい表情が浮かんでいた。
 だが、それもほんの一回瞬きする間だけ。
 次の瞬間には、元の小悪魔のような笑顔に戻っていた。
「うふふ、冗談だと思ってるの?」
「…冗談だと思いたいがな」
 澄んだ青い瞳の奥に冗談など欠片も存在しないのを察し、観念したフォルはシャツに手を掛けた。
 彼女が考えを改めてくれる事を祈りつつ、短い毛に覆われた太い指で器用にボタンを外していく。
 これが本当に冗談で『実は悪戯でした〜』といつものように彼女が種明かしをしてくれる瞬間を待ち望んだ。たとえエリザベスの羽織ったマントの下が悪戯や冗談と言うには度を越した、刺激的過ぎる格好だったとしても。
 だが、彼の祈りは天に届かなかった。
「まったく、お前はとろいわね」
 むしろ、状況はフォルにとって更に悪い方向に向かおうとしていた。
「あたしが脱がしてあげる」
 そんな、とんでもない事を少女は口にした。
637お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:35:38 ID:W/9w4UAd
 種族によっては手が三本以上ある者もいるが、彼はミノタウロス。手は二本しかない。
 そして、その彼の二本の手は自分のシャツのボタンを外す事に忙殺されている。
 そこで彼が今現在脱いでおらず、かつ彼の身に残っている物となると一箇所しかない。当然、その奥には少女の目に触れさせるべきではない猛る雄の器官が鎮座している。
 エリザベスにとっては上手い具合に、フォルにはとても都合の悪い事に、残った部分は彼女の胸の高さ辺りに位置しており、手を延ばすだけで届く絶好の位置にあるのだった。
 今しも、たおやかな手が残った防壁を掴もうとしているのを見るや、フォルは最終手段に出た。
「ふんっ!」
 シャツを掴む手に少しだけ力を篭める。
 それだけでボタンが弾け飛び、布地は耐え切れずに悲鳴を上げ、哀れ、シャツはボロ切れに変わった。
「止めるんだ、お嬢様!上は脱ぎ終わった!そこは自分でやれるから!」
 既に腰布に手を掛けている少女を大慌てで制止する。
「うるさいわね。お前は黙って脱がされてればいいのよ」
 妙に迫力のある視線が、じろりとフォルを射る。
「それとも…ここであたしが大声を上げたらどうなるかしらね?」
 エリザベスを止めようとして手が空中で張り付いたように停止。ぐぅ、と言葉に詰まる。

 大声を上げて助けを求める全裸の少女と、その傍にいる荒々しくシャツを破り捨てた腰布だけのミノタウロス。
 そのシーンだけを切り取ってみれば、十人中の十人までもが後者に有罪を言い渡すだろう。
 エリザベスが泣きながら『作ったお茶を渡したいからと家に呼ばれ、入った途端に乱暴された』とでも追撃すれば、漏れなく性犯罪者の一丁上がりである。

「…っ!俺を脅迫する気か」
「あら。あたしはただ、もしここでそうなったら皆がお前をどう思うかしら?って言っただけよ」
 それは十分に脅迫である。
 言葉に詰まるフォルに、しれっとした表情で言い放つ意外に腹黒いお嬢様。
 無垢な少女だとばかり思っていた人物の予想外の言葉に絶句して、大人しくなったところを見計らって、エリザベスは作業を続けた。さっさと腰布を取り払い、ぽいと脇に放り投げる。
 人を余裕で凌ぐサイズの肉棒を内に納めて盛り上がった真白い褌が、少女の眼前に曝け出された。
 概して人と比べると露出度の高い獣人だが、それは羞恥心が無いのとイコールではない。
 もしフォルの顔が白い和毛に覆われていなかったら、恥辱の余り、顔を真っ赤に染めているのが見えただろう。
「で、これはどうやって外すのかしら?」
 普通、この年齢では男性の下着、特にミノタウロスの下着の外し方など知らない。
 しばし迷ったエリザベスはフォルを見上げて視線で問うた。
 が、当のフォルは目を逸らし、あわよくばこのまま逃げ切ろうと知らん振りを決め込んでいる。
「ふーん…まだ反抗するんだぁ」
 少女は年に似合わぬ嗜虐的な笑みを浮かべ、
「ぐあっ!」
 途端、屈強な戦士の口から苦痛による呻き声が漏れた。
 玩具が逆らうならば、持ち主はこれに罰を持ってあたる。それは至極当然の事。
 フォルの欲望の詰まった敏感な袋を、エリザベスの手が下着の上からがっしりと鷲掴みにしていた。
「男の人ってココが弱いのよね?フォルが大人しくしてくれれば、あたしはこんな事したくないんだけどなぁ」
「な?!や、やめろっ!」
 白い布地の上から陰嚢を強く掴んでいた掌が動きを変える。その変化した手の動作から、彼女が次に何をしようとしているのかを察し、フォルは声が外に漏れるのも構わず叫んだ。
 彼は見たくなかった。
 例えそれが下着の上からとは言え、エリザベスが男の肉棒を撫でさすっているところなど。
638お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:36:32 ID:W/9w4UAd
 彼の制止など意に介さず、
「ほーら、早くこれの外し方を教えなさい。さもないと…またニギニギしちゃうわよ?」
 与えられる感触に反応し、大きく隆起し始めている褌の上で可憐な掌がさらさらと踊る。
 薄い布地越しだが、痛痒感にも似た甘い刺激。
 腰の裏から延髄まで走り抜けるちりちりとした疼きに、フォルは顔を歪め、耐える。牛そっくりな鼻の上に刻まれた皺が一段と深くなる。
 倫理感に後押しされた理性はこの感触から逃げようとするのだが、本能は求めている。
 教えれば、更なる恥辱が待つ。
 教えなければ、鈍痛と求めぬ快感が理性を蝕む。
 教えても教えなくとも、待っているのは逃れられない罠。
 拷問とも言える選択に屈服したフォルは、前者を選んだ。

 褌と言うのは大元は人族で構成された、とある海洋国家が起源らしい。
 それがどういう過程と道筋を辿って獣人が知るに至ったのかなどは、歴史の彼方に消え去ってしまい知る由も無い。
 が、伝わった結果は明らかだ。簡素で安価な点と、何より着用する時の身体的な制限が緩い点が獣人達に大い受けた。
 ミノタウロスの場合、尻の上辺りから生える尾が邪魔になるのと、蹄なので足先を通し辛く、人と同じデザインの下着は非常に着づらいのだ。
 フォルが締めているのは、六尺と称されている種類。元々は名前も布の長さを示していたそうだが、着用者のサイズが人と異なるので、今となっては締め方を表すだけになってしまっている。
 彼の締め方だとボタンやピン、紐などの付属物で留めるのではなく、前から後ろへ股下をくぐらせた布を、腰を回る部分にねじり込んで留めてあるだけだ。ほどくのは女の子の手でも容易い。
 フォルには、彼の右脇腹辺りに回り込んだエリザベスが、嬉しそうにそれを解いていくのを黙って見ているしかなかった。
 きっちり締められた戒めが解かれ、一端が弛んだ途端、それは内部からの圧力に突き崩されるように全体がバラリと解けた。
 まとわり付くただの細い布と化した褌は重力に引かれ、音も無く床に落ち、床にわだかまる。
 その下から、天を突く威容が姿を現した。
639お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:37:14 ID:W/9w4UAd
 現れ出でた物を見たエリザベスは、凍りついたように動きを止めた。呆気にとられ、頬を引き攣らせている。
 それも無理はない。フォルの肉棒は竿の長さだけでも彼女の肘から手首までに匹敵する。その先の赤黒い肉塊も彼女の握り拳ほどもあるのだ。
「え?あ、やだ、嘘でしょ…こんなに大きいなんて…お父様ったら話が全然違うじゃない」
 人の下腹部辺りから何やらブツブツと聞こえてくる。
「どうかしたか?」
「え、ううん。フォルの、その、おおお、お、おチン…チンってすごく大きくて立派ね」
「それはどうもありがとう、エリザベスお嬢様」
 慇懃無礼に答える声はどうしたって刺々しい。
 この状況で致し方ないだろう。脅されて服を剥ぎ取られて、これで機嫌を損ねないなら本物の聖者か筋金入りの馬鹿のどちらかだ。
 だが、エリザベスはそんな皮肉どころではなかった。
 なにせ目の前にそびえ立つのは、獣欲を持て余した荒くれ者の相手をする戦場の娼婦達でさえ絶句させた逸品だ。
 職業的に見慣れている女でもそうなるのに、せいぜい肉親の物しか目にした事のない少女とあっては動揺するなと言う方が無理である。
「それにしても…」
 初対面の衝撃も時間と共に薄れ、恐ろしさよりも目の前でヒクヒク蠢くモノに対する好奇心が打ち勝ったエリザベス。
 最初は怖々と、次第に大胆になる。
 僅かに屈み、そそり立つ剛直を様々な方向から舐めるように観察する。
「男の人って興奮するとこうなるんでしょ?お前は、あたしの体じゃ何も感じないんじゃなかったの?」
「そ、それは」
 正直に言うのが恥ずかしかったからだ、なんて言えない。
 彼女の指摘に面白いようにうろたえる牛頭に、エリザベスが目だけで微笑みかける。
「ふふ、嘘吐くような悪い子にはお仕置きよね」
 桜色の唇を窄め、まるでバースディケーキの上に刺さった蝋燭にするかのように、肉棒の頭にふーっと吐息を吹きかけた。
「ぬおぉっ?!」
 突然の快感に、フォルの鼻孔が思わず大きく広がり、ぶふぉっと息が漏れる。
 無様に悶える姿が気に入ったのか、エリザベスはそのまま何度もふーふーと繰り返す。
 その度にグロテスクな肉棒は、たかが空気の流れに翻弄され、びくびくと震える。
「あはは、お前のその顔、すごく可愛いわよ」
 最後に一際長く、張り詰めた表面に触れそうになるまで唇を近づけ吹きかけてから、彼を解放した。
640お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:37:54 ID:W/9w4UAd
 エリザベスは、とん、と軽やかに一歩バックステップ。
 両手を腰の後ろで組み、可愛らしく上体を傾げ、フォルに指示した。
「ね、座って」
「こうか?」
「そうじゃなくって…」
 胡座をかこうとするフォルにさらに指示が出された。それに従って、フォルは両足を投げ出す格好で、どっかと座る。
 ようやく二人の目線が同じくらいの高さになる。
 木の床はひやりと冷たいが、全身に毛の生えているフォルには大した事は無い。
「こうでいいのか?……うおっ?!」
 座ったところに、軽い体が首っ玉に飛びついてきた。
 所々に黒斑のある白く柔らかい獣毛の下には、生半可な矢弾なら弾き返し、剛力で知られるトロルと互角に鍔競り合いをする鋼のような筋肉がある。
 普通は大人が飛び掛ってきてもびくともしないのだが、不意を突かれたフォルはバランスを崩した。
 首にしがみついたままの体を優しく受け止める為、腹筋に軽く力をこめて倒れるスピードを殺し、背中から床に軟着陸。
「おいおい。やんちゃ過ぎるぞ、お嬢様」
 飛び掛ってきた体を、そっと、あくまで軽く押し退けて、起きようとする。
 筋肉の盛り上がった逞しい肩にエリザベスの手が置かれ、その動きを押し留めた。
 小さく、可憐な掌。
「だめよ」
 そこにほんの少しも力は篭められてはいないのに、置かれただけでフォルは動けなくなった。僅かな言葉を伴なったそれはフォルにとって無限の重さだ。
 そのまま、顔にしな垂れかかって来た裸身に、再び押し倒された。
 胸に跨る少女を庇って衝撃を伝えないように、ゆっくりとフォルは床に背と後頭部をつける。
 と、フォルの視界が陰った。
 次の瞬間、熱く、湿った感触が厚い唇を襲った。
 何が起こったのかと目を白黒させるフォル。
 再び、ゆっくりと視界が明るくなった。
「ふふっ、キス、しちゃった」
 唇に人差し指を当て、無垢と妖艶の同居した少女が悪戯っぽく微笑んでいた。
「あたしの初めて、あげちゃったぁ…」
 夢見心地で呟くエリザベス。
 フォルは違和感を覚えた。初めて?おかしい。何か、どこか話が食い違っている。自分の中で辻褄があっていない。
 だが、間近に迫った少女の肢体が放つ芳しい香りが鼻孔を満たし、体温と心地よい重みが徐々に思考を蕩かす。
 そんな混乱の極みにあるフォルにお構いなしに、エリザベスは彼の首筋の毛皮にぼふっと顔を埋めた。
 フォルは長毛種ではないので体に生える毛はあまり長くないが、頭から背中に掛けては立派な鬣があるし、首周りも毛に覆われている。
 剥き出しの乙女の柔肌に伝わる、ちょっとちくちくする毛とその下にある引き締まった肉体の感触。
 長らく求めた物が与えられる興奮に、乙女の心臓はトクトクと割れ鐘のように脈打つ。
 力強い雄の匂いと体温を直に全身に感じ、エリザベスは自分の中で何かが目覚めていくのが分かった。
 緊張に乾いた唇を、ちょっと舌を出してちろりと湿らせる。
 人と違い、前に突き出したフォルの口吻。その上顎に、横からキスしては頬擦り。頬擦りしてはキス。
 ひとたび堰を切ったエリザベスは、溺れる者が空気を求めるように、フォルの感触を求めた。
 バッファローのように前方に大きく曲がった角。その前にある漏斗のような耳の後ろを引掻くように弄られると、性的な物とはまた違った快感が与えられる。思わず目を細め、満足げな鼻息を漏らすフォル。
 エリザベスはそれに嬉しそうに笑いかけると、つんと尖った形の良い鼻梁を、黒く濡れ光る大きな鼻に擦りつけた。
「お前の鼻、湿ってるのね」
「…ミノタウロスはそれが普通だ」
 離れ際に、大振りな葡萄粒のような鼻の頭をちろりと一舐め。
 取り敢えずは満足したのか、エリザベスは体を起こした。
 フォルの体の上に手を突いて、それを支えに、はしたなく股を開いたままの格好で腹の上までズルズルと後退した。
 白い毛の上に、蛞蝓が這ったような、ランプの灯りに微かに光る一筋の道が残された。
641お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:38:47 ID:W/9w4UAd
 今まで潜り抜けてきた激しい戦いを物語るかのように、フォルの体には上半身下半身を問わず、傷がそこかしこにあった。
 引き攣れたようなのは剣で斬られた痕。点のようなのは弓で射られた物。どの傷も、そこだけは獣毛が生えず、直接皮膚が見えている。
 その中で、胸を左肩から右脇腹にかけて、一際目立つ三条の傷跡が走っていた。
「あの時の傷、まだ残ってたのね」
「これほどの傷だ。死ぬまで消えんだろうよ…ああ、お嬢様が気に病む必要は無い」
 暗く沈みこむエリザベスを慌てて慰める。
 フォルの言葉は慰めの為の建前などではなく、本音であり全く気にしていなかった。
 戦士にとって戦いでの傷は付いて当然であり、苛烈な戦場に臨みあるいは強敵とまみえ、そこから生を勝ち取ったことを示す勲章のような物だからだ。

 それは、今からおよそ十年前。
 フォルの住む村にほど近い山から、冬眠し損ねた熊が麓まで降りてきた事があった。それも、山の主とも言われる巨大な雄のヒグマが。
 半端に空いた腹と眠れぬ苛立ちを抱えた熊は、言うまでも無く非常に危険な存在だ。
 これから冬を迎える山には彼の腹と苛立ちを静めるだけの実りは既に無く、彼は麓から流れて来る家畜の匂いに釣られて山を降りた。
 狡猾なヒグマは手を出せば報復が来ると知っていたから、普段ならば人の飼う動物に手を出したりはしない。だが、その時は違ったのだ。
 運悪く、牛も羊も放牧は終わっており、ヒグマの欲した獲物はそこにはいなかった。
 運悪く、村の郊外に広がる牧草地にお供に連れられた一人の子供が遊びに来ていた。
 刈り取りも終わり、すっかりなだらかな丘となった牧草地に座って一人遊ぶその子供に、狡猾なヒグマは目を付けた。
 お供の者が離れた隙を狙い、木々の隙間からその巨体を現し、子供の前に悠然と立つ。
 何が起きているのか分からず、ただじっと熊を見つめる子供。
 その小さな頭蓋に無慈悲な一撃が振り下ろされる瞬間。
 ヒグマの横っ面に木製の手桶が叩きつけられた。
 それは畑へと出かけようと、たまたま通りがかったフォルが投げつけた物だった。
 野良仕事へ行く途中だった為に碌な武器も持っていなかった彼は、美味そうな食事を中断され吠え猛る野獣に臆する事無く、ヒグマに倍する咆哮と地響きを上げて突撃。
 己の身を省みる事すらせず、最強の野獣に肉弾戦を挑んだ。
 結局、止めこそ刺し損ねたもののヒグマは撃退され、フォルは子供の命を救った。しかし、その代償として彼自身も無傷では済まなかった。
 ミノタウロスの強靭な生命力を持ってしても、魔法の治癒の助けが無ければヴァルハラへと旅立っていた所だ。
642お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:39:42 ID:W/9w4UAd
 そのかつての子供が、今は全裸に近いはしたない格好でフォルの腹の上に跨り、彼に刻まれた名誉の負傷の後を指先でなぞっている。
 しっとりとした指先はゆるりと動き、そこに篭められている万感の思いを指先から伝え、染み込ませるかのように幾度も幾度も痕を優しく撫でる。
 その可愛らしくも気高い顔は陶然とフォルの逞しい胸板を見つめていた。
 エリザベスの指先は傷跡をなぞるだけに留まらない。毛に隠されたフォルの乳首を探し出し、のの字を書くようにしてくりくりと刺激して、快感を送り込む。
「やめろ、お嬢様…ッ!」
 フォルの制止もこれで何度目になるか分からない。何とかして彼女に翻意を促そうとする。彼は、自分が命を賭して守った大切なお嬢様が自分で自分を穢していくのなぞ、これぽっちも見たくなかった。
 彼としてはエリザベスがここまでする理由がさっぱり思い付かなかったのだ。
 行動するには須く理由がある筈。そして聡明なエリザベスが訳も無くこんな事をする筈が無い。
 フォルは存在するであろう、その理由を探した。彼女を止める突破口になるなら何でもいいと、足掻く。
 ふと、彼女の理由を探すフォルの頭に電撃のように閃くものがあった。
「まさか。まさか、お嬢様…あの噂は…?」
 恐ろしい予想が脳内で広がってしまい、それを言葉にすると事実になってしまいそうで、最後まで言葉が出て来ない。
「なに?もしかして、お前も例の噂を信じてたの?」
 蔑むような冷たい視線と、刃物のように尖った声。
「そんな筈があるか!」
「ふふ、ありがと。言ってみただけよ。フォルなら信じない、って思ってたわ」
 激しく否定の声を上げるフォルに、小春日和のような温かい笑顔を見せる。
「あの噂話はね、嘘よ」
「嘘?」
「噂を流したのはあたしだもの」
「お嬢様が?」
 オウムのような反応しか出来ないフォルに、告げられる衝撃の真実。
「うちの執事のセバスチャン、お前も知ってるでしょ」
 ああ、と頷く。
 執事服を着て生まれてきたのではないかと思わせるほど、一分の隙も無く執事服を着こなす初老の男性の姿が脳裏に浮かぶ。
「セバスチャンに頼んで、村にそれとなく噂を流してもらったのよ」
「何でわざわざ、そんな自分を貶めるような真似をする!」
「あたしだって馬鹿じゃないわ。領主の娘って言う立場がどういう物なのかぐらい知ってるつもりよ」
 聡明な少女はいつかどこか知ったのだろう。
 己の身が政略結婚の道具足りうる、と。
「いつかお父様がどこの馬の骨とも知れない男を引っ張ってきて『さあ、我が娘よ。彼がお前の夫となる男だ。ご挨拶しなさい』なんて言われるの、あたしは願い下げだわ」
 魔に属する者達は総じて実力主義だ。かつての魔王も女性であったように、老若男女を問わず、他より優れた力を持つ者が無い者を率いるのが常である。
 その影響からか、今では人でも女領主などはそう珍しい存在ではない。
 が、やはり伝統と形式を重んじる人の流儀では、余程の事態でなければ世継ぎは男子なのが主流である。
 王族貴族を始めとする支配階級の子女は生れ落ちたその時から人生の選択肢の中に、親兄弟の勢力拡大の道具として生きる、という一つを付け加えられることを余儀なくされる。
「だから噂を流したの…変な噂の付きまとってる女を妻にしたがる男はいないでしょう?」
 特に大きな利害の絡む政略結婚ともなれば、なおさらだ。
 僅かな隙でも政敵には格好の急所となる。そうと知れれば喜んで傷を抉り、塩を擦り込むだろう。
「そりゃそうだが、何故そんな事を?」
 犯罪的なまでの鈍さを誇る男の言葉に、彼女の堪忍袋の尾も切れかける。
「ここまであたしがして、ここまでされて、まだ気付かないの?!」
「何をだ?」
 事、ここに至っても相変わらずの朴念仁ぶりを遺憾なく発揮するフォル。
「あたしだって乙女よ。素敵な殿方から愛を囁かれるくらいは夢見るのに、まさか初めてなのに自分から言う事になるとは思わなかったわ」
 そして、堪忍袋の尾は切れる為にある。
643お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:40:58 ID:W/9w4UAd
「好きよ、フォルトゥナート」
「………は?」
「噂を流してお父様がどこかからお婿さん連れて来るのを防いでおいて、その間にお前があたしの所に来るのを待ってたのに…この鈍感牛」
 この馬鹿この馬鹿この馬鹿、とここぞとばかりに、胸にキスの雨を降らせまくる。
「それとも…血がぜーんぶコッチに流れこんじゃって、頭の方まで回らないのかしら?」
 にやり、と微笑んで右手を下の方に伸ばした。
「これは純情可憐な乙女心を踏み躙った罰よ。たっぷりと虐めてあげるんだから」
 純情可憐な乙女は裸で夜這いなんかしない、と反論したかったが、先端をくりくりと弄ぶ五本の指先に黙らされた。
「白馬に乗った王子様がお姫様を迎えに、ってあるじゃない?」
 言いながら、年相応にはにかむ。
「あの時に決めたの。あたしの王子様はね…白馬に乗って迎えに来てくれるんじゃなくって、白毛に黒ブチの王子様なんだって」
 フォルの心臓がドクンと大きく脈打つ。
 美しい少女にそこまで想われ、ここまで熱烈に求められ、発奮しない男が存在するだろうか。
 同時にフォルは、ここに至るまで彼女の想いに気づけなかった己の死にたくなるほどの鈍感さ加減を悔やんだ。
 エリザベスが好きか嫌いかと問われれば、彼は一瞬の迷いも無く前者を選択する。
 だが、その『好き』はあくまで家族的な愛情に過ぎない。
 ありえないと言う諦めにも似た思考が、そう感情をすり替えていた。
 フォルはただの農夫で、エリザベスは領主の娘。格が違う。フォルはミノタウロスであっても、成人して部族を離れて以来、人の社会に混じって生活していたので人の流儀は承知していた。
 身分の違いと言う概念も理解していたし、人の社会では彼女と結ばれるのは許されざる事だと知っていた。
 だが、それがどうしたというのだ?
 目の前の少女は自らの品位を貶めるのも厭わずに、ただフォルを想って行動したのだ。
 今こそ、この想いに応える時。
 フォルは吼えた。
「お嬢様!いや……エリザベス、リズ!!!」
 想いに報いんと腹の上の細い身体を抱き締めようとしたフォルを、フォル限定で計り知れない強制力を秘めた指先が制する。
「ダメよ。さっき言ったでしょう?これは罰なんだって」
 くすり、と嗜虐的に笑いかける。
「お前はそこで大人しく、あたしに虐められてなさい」
644お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:42:11 ID:W/9w4UAd
 言うなりエリザベスは立ち上がり、フォルの右太腿の上に移動して、すとんと腰を降ろした。
 馬に乗るかのように、膝でフォルの太腿を挟み込む。
 鍛え上げられた身体には、少女の重みなど羽毛に等しい。
 フォルの脚の一部に、温かく湿った感触が伝わる。
 それが何かと思い至る前に、フォルは悲鳴を上げて、思考を中断する羽目になった。
「はぅっ!」
 肉棒の下にぶらさがる、ずしりと重い袋に白魚のような十本の指が絡みついたからだ。
 先ほど褌の上から握り締められたのとは全く違う触り方。
 皺の一つ一つに指を這わせ、そよぐ陰毛を梳る。薄皮に包まれた二つの塊を愛しげに掌の上で転がす。
 けして激しくないが、痛痒感にも似たじれったいような快感。
「わぁ、こんなに重いんだ…。この中にお前のが詰まってるんでしょう?たくさんたくさん、吐き出してね」
 体が熱い。
 よせばいいのに誕生日に父親に勧められてブランデーを飲んだ、あの時のように頬が火照る。
 ふわりと浮き上がってしまいそうな多幸感がエリザベスの全身を包み込んでいた。
「こういう時はこう言うんでしょ?……お口で可愛がってあげる」
「いや、待て。ちょっと待て!リズ、それは無理だ!」
 喰われる、と言う恐怖感がフォルの背筋を走り抜けた。
 フェラチオと言うより捕食行動だと言わんばかりに、大口を開けて齧りつこうとするエリザベスをフォルは必死に止めた。捕食は最高の愛、と放浪先で出会った学者にちらりと聞いた事があるが今は違う筈だ。
 少しだけ、市場へと続く道を荷馬車にゴトゴト載せられて行く子牛の気持ちが分かった気がした。
 だいたい、フォルの亀頭は彼女の拳と同じくらいの寸法なのだから、それが彼女の口に入る筈が無い。
 よしんば入ったとしても、絶対に歯が立ってしまう。エリザベスは知らないだろうが、男にとって、それはとてもとても痛いのだ。
 今しがたの恐怖感に縮み上がり、少しだけ力を失った肉棒をエリザベスがつつく。
「あら、ちょっと小さくなっちゃったわ」
「噛みつかれるかと思えば、誰でもそうなるさ…」
 フォルは、ここで思いついた疑問を口にする。
 エリザベスは何だかんだ言っても、領主の娘。お嬢様だ。どこで、こんな下品な事を覚えてきたのだろうか?彼女の両親が、彼女をとても大切にしているのは知っていたし、そこまで放任だったり教育の手を抜いているとは思いにくい。
「だいたい、ナニをしゃぶる、なんてなぁどこで知ったんだ?」
「あぁ、あれ?ちょっとウチのメイドのノーマに相談したら本を貸してくれたの。その本の中で、主人公がヒロインにさせてたわよ?」
 どうやら、ハーレクインロマンスなどのドぎつい描写のある本から知識を取り入れていたらしい。知識の偏り具合からすると、もっと露骨な物かも知れないが。
「取り合えず、無茶はしないでくれ」
 出来る事ならばエリザベスの希望にそってやりたいが、喰い千切られるのは御免被る。
「ふぅん…それじゃ、こうすればイイのよね?」
 再び、牛の口が悲鳴を上げた。
 今度は恐怖ではなく、快感によるものだった。
645お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:43:05 ID:W/9w4UAd
 エリザベスが根本にキスをしたのだ。
 玉袋の付け根辺りに顔を埋め、口に含むのは諦めたらしく、そこに親愛の情を示すような軽いキス。
 そのまま膨らんだ輸精管に沿って、小鳥が啄ばむようにちょんちょんと先端まで丹念にキス。
 やはり本と屋敷のメイド達から仕入れてきたのだろうか、エリザベスは持てる知識の限りを尽くして奉仕する。
 右の掌全体で包むようにして雁首から亀頭を撫で、左手指で陰嚢を揉み解すようにふにふにと転がす。
 そして舌は一際敏感な裏筋を舐め上げる。
「む、はぅ、…くっ、リズ!そ、こは…ぁ…っ!」
 小さく突き出された赤い舌が下から上へ動くたび、脳髄は痺れ、フォルの下腹には疼きが溜まっていく。
 腰と床の間に挟まれた尻尾が勝手に震え、彼の余裕の無さを表すかのようにばたばたと床を叩く。
 今まで大切にしてきた少女の汚れなき手と唇が、自分の汚らわしい雄の象徴に奉仕していると言う背徳感。
 彼女の言葉を跳ね退けられず、言い様にされている事に対するどことなくマゾヒスティックな被征服感。
 肉体的、精神的な責めにあっという間に高まる快感。
 自然、身体は歓喜の涙を流し始めた。
 亀頭の先端にある亀裂を大きく拡げ、透明で粘ついた液体が湧き出る。
 それは見る見るうちに大きくなり、鈴口の上にわだかまる。ぷくりと膨れた水滴はやがて表面張力の限界を超え、とろりと伝い落ちた。
 エリザベスがそれを人差し指でついと掬い取って、しげしげと眺める。
「ふーん、ちょっと粘っこい感じがする。これが我慢汁って言うのね」
「初めてなのに、くぁっ…なんでそんな事まで知ってる?」
 表面を伝う水滴を捕らえようと動いた指先に、亀頭表面を撫でられてフォルの声が上擦る。
「言ったでしょ。本で読んだもの」
「一体、何を読んだん、だか。あと、リズはお嬢様なんだから、はしたない言葉使いは止めろ」
「あら、お前に悦んで欲しいからいろいろ調べたのに…酷い言い様ねぇ」
 年相応な仕草で、ぷぅっと頬を膨らませて抗議する。
「でも〜あたしがエッチなお嬢様じゃなかったら…こんな事、して貰えなかったのよ?」
 先走りに濡れた人差し指を口に含み、舌を絡める。
「ん…は、ぅん、フォルの味がするぅ」
 愛欲に蕩け潤んだ瞳で、採れたての極上の蜂蜜でも舐めるかのように味わう。
 ちゅぷっ、ちゅるっ、といやらしい水音が小さな口元からこぼれる。
 とびきり扇情的な光景に、フォルは我知らず生唾を飲み込みんでいた。
「なによぅ、フォルだって、んっ…興奮してるんじゃない」
 興奮しない方がどうかしている。
 欲望の溜まった状態の身体に、今の光景は激しすぎる。
 溜まった物なら出してやればいいのだが、ミノタウロスは自慰が苦手だ。
 水などで濡らして滑りをよくしてやれば大丈夫だが、ごつごつした乾いた手指で敏感な部分である自分自身を擦るとちょっと痛いのだ。
 それに人と違って吐き出す量も多く、後始末が大変だ。風呂など無いフォルの住環境ではおいそれと行為に及べない。家の中で潤沢に水を使えるのは富裕層の証と言える。
 最近は畑仕事も忙しい時期、疲れからとっとと寝てしまうのもあってご無沙汰で溜まっていたのは事実だった。
646お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:43:36 ID:W/9w4UAd
 そんなフォルから白い膿みを搾り出そうと、エリザベスはさらに責める。
 小さい両手で輪を作り、雁首の部分を重点的に扱く。
 柔らかい手がエラを引っ掛けるようにして下から上へと通り過ぎるたび、フォルの脳髄を鋭い快感が襲う。
 腰の後ろから全身に走る甘い電撃に体は言う事を聞かず、派手に腰が跳ね上がる。
「ふふ、まるで暴れ牛ね」
 笑いかけながら、亀頭を伝い落ちる先走りを、子猫がミルクを飲むようにぺちゃぺちゃと舐め取る。
 枯れない泉の如く鈴口からこんこんと湧き出す汁は、舌で拭い切れず、エリザベスの手を汚していった。
 さらさらとした極上のシルクのような肌触りが、粘液に塗れた独特の感触に変わっていく。
 粘液を絡めて滑りの良くなった両手は、ニチャニチャと音を立てながら次第にピッチを早くしていく。
 上下する手の速度が上がれば快感の度合いも増す。それが泉から新たな湧き水を誘い出す。
 二人の荒い呼吸音と、粘ついた淫靡な水音だけが室内に響く。
 手と唇による愛撫を続ける最中、エリザベスの脳裏にある疑問が閃いた。
 この舐めても舐めても尽きぬ汁の根源に悪戯してたら、どうなるのか。
 思いついた。ならば、試せば良い。
 突き出した舌先で亀頭のぷっくり膨らんだ部分をちろちろと舐めながら、上目遣いに機を窺う。
 フォルが野太い呻きと共に頭を仰け反らせた瞬間、鈴口に軽くキス。
 ちゅ、と吸い出した。
 瞬間。
 肉棒が一回り膨張したかと思うと、爆発した。
「ぅっ、う!もおおぉぉぉっっ!!」
 眠っていた火山が突然火柱を吹き上げるように、白いマグマが噴出する。
「きゃぁっ?!」
 雄叫びと共に放たれた一射目は、放出の余りの勢いにエリザベスの唇を押し退けて、高々と打ち上げられる。しばし宙を舞ったそれは床とフォルの腹に落ちた。
 びゅるっびゅるっ、とわずかに勢いの衰えた二射目、三射目と続き、射精を初めて目にする少女の手に降り注いでは、白く染めていった。
 ガクガクとフォルの腰が戦慄き、膝が笑うような震えが全身に拡がる。
「か、はーっ…はーっ…はーっ…はーっ…」
 放出は長く続く。
 ビクンと大きく肉棒が震えるたび、大量の白濁が吐き出され、振り回される逸物は少女の乳房や腹にも精液を飛び散らせる。
 神経が焼き切れそうな程激しい快感に、フォルはエリザベスを気遣う余裕も無かった。
647お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:44:21 ID:W/9w4UAd
 むせ返るような獣臭が満ちるその真ん中で、エリザベスは嬉しそうに微笑んでいた。
 愛する男が、自分の手で、自分の口で感じ達してくれたのだ。
 吐き出されたばかりの大量の欲望を、その細く白い十本の指で絡め取ってはニチャニチャと弄ぶ。
「うふふ、これがフォルのなんだ…すごく熱くて臭くて…でも、とても良い匂い」
 精液に塗れた掌が、上気し薄桃色に染まった薄い乳房から柔らかい腹までを撫でていく。
 ふしだらな化粧を自らに施しながら妖しく微笑む。
 この上なく淫靡な姿。
「ね、もっとあたしにフォルの匂いを付けてよ」
 フォルの中で肉欲と言う名の猛獣が、その首に嵌った理性の枷と鎖を引き千切ろうと暴れる。
 鋼鉄の如き意志の力を動員して、その鎖を必死に手繰り寄せ、猛獣を組み伏せる。
 ぎり、と噛み締められた奥歯が鳴った。
 もし彼が理性を無くしてしまえば、結末は一つしかない。
 彼の文字通り人間離れしたパワーとタフネスは容赦なくエリザベスに襲い掛かるだろう。
 一度そうなってしまえば、少女の脆く儚い身体が耐えられる筈も無い。比喩などではなく、本当に突き殺してしまう。
 フォルは床に大の字に寝転んだまま、耐えた。
 鼻面に苦悶を刻み、手は何かに縋ろうと求めるが、ただ床を掻くのみだ。
 彼女が欲しくてたまらない。が、ひとたび身を起こし彼女を求めた時、自分は本当に内なる獣を御しきれるのか。
 その葛藤を知ってか知らずか。
「フォルが来てくれないなら……無理矢理にでも、あげちゃうんだから」
 愛する者に自らの乙女を捧げようと、エリザベスが圧し掛かって来た。

 エリザベスは、今まで跨っていたフォルの太腿から腰を上げた。
 気怠い放出の余韻と内心の葛藤に苦しみ寝そべったままのフォルが視線だけを投げると、そこにはランプの灯りを照り返して幻想的に濡れ光る肢体。
 一本の筋に近かった秘裂も既に濡れ、咲きかけの花のように少しだけほころんでいた。物欲しそうにゆっくりと開閉する入り口から、ピンク色の中身がわずかに見て取れる。
 たかが一度くらい放出したくらいでは僅かたりとも衰えぬわ、と主張する熱い肉塊の上に移動し、秘裂を見せつけるかのように股を広げてフォルの腰を跨ぐ。
 一向に硬さを失わないミノタウロスの逸物。その先端を、ついと摘む。
「あのね、フォル。あたし、その、初めてだから…ヘタだったらごめんなさい…」
 性交とは肉体だけが交わるものではない。
 美女にどんなに技巧を凝らされても、そこに悪意が透けて見えれば、男は微動だにしないだろう。
 逆もまた然り。
 少しばかり下手糞だろうが、心が通い合っていれば、そんな些細な事は何の障害にもならない。
 いじらしい仕草と健気な心遣いが男を昂ぶらせる。
 フォルは無言だが、彼の荒馬のような鼻息が興奮の度合いを表していた。
 股間の方でも、早く愛する少女を味わいたいと、無垢なナカを白濁で染め上げたいと、より硬さを増した肉棒が無音の咆哮をあげている。
「フォルのココ、すっごく元気がいいのね…」
 くちゅ、と入り口と先端が接すると、
「はあっ…」
 薄桃色の切ない吐息が漏れる。
 そして、ゆっくりと腰を下ろしていく。
648お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:45:12 ID:W/9w4UAd
 今度はエリザベスが悲鳴を上げる番だった。
「いっっ!たぁーーーい!!」
 裂けるような激痛は、破瓜によるものではない。
 フォルの逸物は彼女に入ってすらいないのでそれは有り得ない。いや、むしろ入らないのだ。
 成熟していない、まだまだ成長途上の小さな体ではミノタウロスを受け止めきれない。
 戦地にいた金さえ出せば多少の無理な注文も聞く場末の娼婦達でさえ、彼を受け止め切れる女は少なかった。すんなり彼と繋がれたのは同じ獣人である、虎人の娘くらいだった。
 激しい苦痛に襲われながらも、それでも何とか迎え入れようとするエリザベス。その姿は、まるで自分で自分を串刺し刑に処そうとしているかのようだった。
 秘裂は十分に潤ってはいる。が、入り口が精一杯広がっても、直径がエリザベスの握り拳くらいある肉棒がそう簡単に入ろう筈が無い。
「リズ、やめろ。それ以上は本当に無理だ。裂けちまうぞ」
 フォルにも今の彼女がきつ過ぎるのは分かっていた。もし、このまま続けてしまえば本当に裂けてしまうだろう。彼女が傷付くなど、そんな予想を頭の中で思い描くのも嫌だった。
 上体を起こし、苦闘する少女に手を差し伸べる。
 痛みに耐え小刻みに震える肩を掴み、それ以上腰を落とさせないようにと押し留めた。
 エリザベスは大きな瞳一杯に涙を浮かべていた。
 それは痛みからか、想い人と繋がる事の叶わぬ為か。
「ごめんなさい…フォルと一つになりたいのに…どうしても、入らないの…」
「なに、そのうち入るようになるさ。急ぐ事は無い…とにかくリズに無茶はして欲しくないんだ」
 エリザベスの緩やかにウェーブした髪を、そっと撫でる。
 包み込むようなフォルの大きな掌。そこから伝わる温もりと彼の言葉。それがエリザベスにとり、どれだけの癒しとなったのか。
「ありがとう…」
 零れ落ちそうな涙をぬぐいながら、エリザベスは腰を降ろした。
 無謀な再挑戦をするために亀頭の上へ、ではない。
 摘まんでいた指が離れ、下腹部に触れるくらいまでビンと反り返って半ば水平になったフォルの竿の部分に。
「はぉうっ!」
「ひゃ…あぁんっ」
 同時に上がる嬌声。
 何が起こったのか。
 恐る恐るといった風に、エリザベスはゆっくりと前へと動いた。
649お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:46:36 ID:W/9w4UAd
 いまだ濡れそぼう秘裂から鮮烈な快感が全身を駆け巡る。脊髄を貫くような性感が身体の芯を痺れさせ、痛覚を洗い流す。
「あ、はぁ…これ、イイ……イイのぉ…」
 溢れる悦びに喘ぎ声が抑え切れない。呆けたように半開きになった口からは熱い吐息が漏れる。
 フォルの手がエリザベスの細腰に回された。
 男と女の性器同士を密着させ擦り合わせた今の状態は、いわゆる素股と言われる体勢だ。サイズの差が大き過ぎるので挿入は無理だが、素股ならば性交と同じような体位でお互いに快感を得られる。
 少しばかり乱暴に動いてもエリザベスへの負担も軽いだろうと言う彼女への気遣い半分、彼女を悶えさせて自分も存分に快感を貪る事が出来ると言う欲望半分の判断。
 フォルは内なる獣の手綱をほんの僅かだけ緩めてやり、秘裂に押し当てられたままの肉棒を擦り上げようとした。
 エリザベスの両手が、ミノタウロスの逞しい筋肉に覆われた厚い肩にそっと置かれた。
 ゆっくりと押され、またしてもフォルは床に背をつける羽目になった。
「お願い、フォルはそのまま寝ていて。あたしはフォルを感じることが出来ないから、フォルにあたしを感じて欲しいの」
 どこまでも健気な言葉、ただそれだけで獣は首輪を嵌められて大人しくなってしまった。歯向かう事などとても出来ず、またしても主導権を奪われる。男としてちょっと情けないのではないか、と少しだけ自問自答してしまう。
 そんな間にも肉棒には柔らかく、熱く、濡れた秘裂が這い回っている。
 それだけで今にも達しそうなのに、エリザベスの肉の狭間はそこを埋めてくれる物を渇望し、蠢いていた。
 ナカに引き込もうと秘裂の入り口がやわやわと動き、まるで甘噛みするような刺激を繰り返す。
 送り込まれる刺激に、黒い鼻先から蒸気でも吹きそうな勢いで荒い呼吸を繰り返すフォル。
 そんなフォルの痴態を愛しそうに眺めながら、もっと感じさせようとエリザベスが動く。それに彼を啼かせようとすればする程、自分も気持ち良くなれて一石二鳥だ。
 あちらこちらと動いてみて、エリザベスは特に先端の辺りが気に入った。
 太い血管が蔦のように絡みついた竿のごつごつした感触も良いのだが、括れた部分の段差が柔肉を抉るとぞくぞくと背筋に快感が走る。
 下から上に向かって滑らせる時に、彼に倒れこんで体を這わせるような感じで寝かせる。
 そうしてやると、秘裂の上でちょこんと膨らんだ肉真珠が、鏃の返しのように大きく張り出したエラと擦れる。
「ひゃぅっ…!はっ!やっ、だめぇ!まだ、ダメ…なのぉ」
 そのたびに、意識が消し飛びそうなほどの快美感が背筋を貫く。
 厚い筋肉に鎧われたフォルの腹に手をつき、背を丸め、抱え込むようにして快感に耐える。そうしないと今にも気絶しそうほどだったから。
 前後する腰の速度をゆっくりと落とす。
 津波のように頭の中身を根こそぎ持っていきそうな快感が過ぎ去るのを待つ。
「はっ…あ、はっ…くぅ……ん、ふぅっ…」
 空飛ぶ箒に魔女が跨るように、竿の部分に濡れそぼった秘裂を押し当てたまま、熱い先端を両手で握る。
 動き易さを求めての何て事の無い行動だったが、結果は二人にとって実に良かった。
 竿は中へ中へと誘うように蠢く秘裂に甘く揉まれ、亀頭は両手で扱かれて、長い肉棒全体を刺激される。
 年端も行かぬ少女に翻弄されて、フォルは全力疾走する馬のように荒い息を吐く事しか出来なかった。
 エリザベスの方はと言えば、動き易くなればなった分だけ身体は一番気持ちの良い場所で跳ね回り、それは即座に快感にフィードバックされる。
 次第に彼女は、自分の倍ほども背丈のある男をこうも簡単に手玉に取れるのが楽しくなってきた。
650お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:47:30 ID:W/9w4UAd
 肉棒の方向に沿って縦にずっずっと大きく擦りつけたり、小鹿のように引き締まった美尻を円を描くようにして回して一箇所だけをたっぷり可愛がったりする。
 裏筋だけをくちゅくちゅと激しく擦ると、二つの嬌声によるの混声合唱が部屋に響く。
 両手の方も休んではいない。ゆっくり腰をスライドさせながら亀頭をちょんちょんと悪戯っぽく突付いたりする。敏感な射出口を優しく撫でてやると、フォルは海老さながらに仰け反って後頭部を床に押し付け悶える。エリザベスにはその様子が実に可愛かった。
 自分の腰の動き一つで、あれだけ屈強なフォルが面白いように悶える。
 もっと違う反応を引き出そうと、工夫すればするほどフォルは反応してくれる。永年思いつづけた相手が、自分で感じてくれているのが嬉しかった。
 それに何と言っても、たまらなく気持ちいい。
「あっ…」
 胎の奥はじんじんと疼き、思考はぼうっとして霞みがかかったよう。
 ひたひたと潮が満ちるように、自分の中が『気持ちいい』で埋められていく。
 二人分の汗と涙と涎と愛液と精液に塗れ、無心に腰をくねらせる十四歳の身体は、例え様もなく淫らで美しかった。
 壊れたようにがくがくと腰を跳ねさせ続けるミノタウロスの上で、きらきらと汗を飛び散らせて白い裸身が踊る。
「は、ぁん、あ、あははっ、ロデオ、あんっ、してるみた…くぅんっ、い…」
 快感を貪りながらも、無邪気な感想を述べる。
 初めてとは言え主導権を握っているので精神的に余裕のあるエリザベスと違い、一方のフォルは休む事なく腰を蠢かされ快感を送り込まれて、答える余裕は無い。
 既に頭の中は真っ白に染まり、玉袋にぱんぱんに詰まった雄汁を思う存分、雌に向けて吐き出す事しか考えられない。
 辛うじて残っている理性の一片が、両手の指を床に立てて、エリザベスに踊りかかる事を防いでいる。
「んっ、あんっ、ああんっ…も、駄目、あふぅっ……もう、フォル、あぅっ…あたし、あんっ…もう駄目めぇっ」
 耐え切れない様に体をフルフルと戦慄かせ、潤んだ瞳で見つめてきた。
 繋がってこそいないが、間違いない愛の交わりに、エリザベスの目尻から一滴の涙が零れ落ちた。
 そのたまらない表情が、フォルの欲望を一層加速させる。
 フォルに跨って一心に、限り無い愛を謳う少女の姿に、射精感がどんどん高まっていく。
「ふっ、ぐぅ…おぅっ…リズ……こっちも、そろそろ」
 快感に踏ん張りきしる歯の隙間から、限界だ、と訴える。
「ね、一緒に、フォル…好きよ…だか、ら、ね…お願い…あたしと…一緒にぃ」
 熱に浮かされたうわ言のような懇願。
 フォルが、がばりと一挙動で跳ね起きる。
 そのまま腹の上で乱れるエリザベスに口付けた。
 その今までに無い急な動きが二人の止めとなった。
 肉棒の根元から先端にかけての長いストロークで秘裂をずるりと擦り上げられ、最後に張り出したエラで敏感な若芽を磨り潰されて、一気に絶頂へと押し上げられた。
 絶頂に収縮する膣の動きに連動して締まる秘裂、パンパンに張り詰めた亀頭をきゅうっと柔肉で挟まれ、一気に欲望を吐き出した。
「あっ、イっ、ちゃう…あっ!ん…ああぁぁぁぁッッ!!」
「Gruu…Mooooooooo!!」
 重なる歓喜の声。
 ドクドクと大量に撃ち放たれる精液と、トロトロと流れ出す愛液が二人を汚す。
 お互いに体を震わせる絶頂の最中、一つになれないならば、せめて他の場所は繋がっていようと求め合う。
 精一杯に伸ばされて、絡み合い、舐め合う舌と舌。
 長い長い絶頂と口付け。
651お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:48:22 ID:W/9w4UAd
 どれほどそうしていたのか。やがて二人は寄り添ったまま、どさりと床に倒れこんだ。
 二人とも体液に塗れ、床には色んな液体の混ざりあった水溜りまで出来ていると言うのに、不思議と不快ではなかった。
 快感の余韻が残り、始めは全力疾走でもしていたかのように激しかった二人の呼気は徐々に静かになっていく。ランプの芯の燃える音が、静寂の中で妙に大きく聞こえる。
 エリザベスはフォルの広い胸に体を預けていた。硬いフォルの毛とは比べ物にならないほど繊細な髪が、胸元にふわりと広がっている。フォルのごつい指が美術品でも扱うようにして、丁寧にゆっくりと梳っていた。
 それが精一杯。
 魂まで抜けるかと錯覚するような激しい射精に、思うように身体に力が入らない。
 と、胸の上でもぞりと身を起こす感覚があった。
 同時に手の中からさらさらとした物が逃げていく。毛を漉かれるのも良いが、誰かのを梳る感覚もまた良かったのだが残念だ。
 天井ばかりが映る視界の下から、エリザベスの頭がひょいと姿を現した。
 言い様にされ、胸に跨られ、今も愉しそうな色を宿した目に見下ろされている。実に屈辱的なシチュエーションかもしれない。上にいるのが彼女以外であるならば。
 覗きこむようにして見下ろす深い蒼の瞳に、フォル自身が映っているのが見える。
 その姿が小さくなった。彼女が目を細めたからだ。
「ね、あたしがフォルに匂いを付けてあげるわ。ううん、今のくらいじゃ全然足りない。もっともっと、あたしの匂いをフォルにつけてあげる。どんなに血の巡りの悪いミノタウロスだって一発で分かるくらい、フォルにあたしの匂いを付けてあげる」
 その声は歌うように軽やかだ。
 これはマーキングだ。
 猫がそうするように、エリザベスもそうしようとしている。
 その行為がどういう意味を持つのかは明らかだった。
「俺はリズの物、だって言うのか?」
「うふふ、不満なの?それにぃ、お前はあたしがさっき言った事、もう忘れちゃったのかしら?」
 目が更に細められ、口角が吊り上がる。エリザベスがにんまりと、小悪魔のような笑みを形作る。
「これは罰、お仕置きなの。あたしがあれだけお前を想ってたって言うのに…乙女心が分からない罪は重いんだから。フォルがあたしを自分の物にしてくれないなら、あたしがフォルを自分の物にしちゃうの」
 可愛らしい裁判官による厳かな判決。
「たっぷり、朝まで虐めてあげる…大好きな鈍感牛さん」
 控訴する被告の声は、可憐な唇に却下された。まあ、被告に控訴する意思は最初からなかったが。
 探るように差し込まれるエリザベスの短い舌を、フォルの長い舌が迎える。
 そうして、片方は積年の想いをぶつけ彼を弄ぶべく。もう片方は甘んじて彼女の玩具となるべく。
 二人はそれぞれ異なる意図を持って、同じ快楽の内に埋没していった。

 ふと、フォルは床に横たわったまま、視線を上に向けた。
 そこには窓が見える。
 その先にあるのは、中天にかかる大きな満月。
 朝はまだ遠い。
 だが、たとえ一つの朝を迎えそれが過ぎ去ったとしても、彼女と共に迎える幾千幾万の朝が来るだろう。
 罪滅ぼしの時間は、たっぷりとある。
652お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:49:29 ID:W/9w4UAd
 フォルの家の鍵はごく簡素だった。
 少しでもその手の技能に覚えのある者にとっては何の障害にもならない。
 今も闖入者を前にしてあっさりと白旗を掲げ、職務を放棄した。
 ぎぃ、と軋む音を立てて扉が開く。
 まだ暗い室内に細い光の線が生まれる。
 細い線はすぐに太くなり、線から面となった。
 眩い朝日が差し込み、フォルの家の玄関を黄金色に染めていった。そして、そこで絡み合うようにして寝る二つの人影も。
 鮮やかな技で鍵を外した初老の男性を下がらせ、一人の男がフォルに家に足を踏む入れた。
 わだかまる夜が払われ、日の光の元に晒された室内は酷い有様だった。荒らされている訳ではない。だが、むしろそちらの方が今よりもマシかも知れない。
 男女二人の転がっている辺りの床は様々な体液でベトベトに濡れ、水浸しと言っても良いくらいであり、一部は既に乾き始めていてそれらの発する独特の異臭が鼻を突く。
 屋内に満ちるのは、少女の匂いと男の匂い。
 エリザベスの父親でありフォルの友人でもある領主は、眉一つ動かさず、何も身に付けずに床で寝るフォルと彼をベッド代わりにしている全裸のエリザベスに恭しく言ってのけた。
「おはようございます。昨晩はお楽しみでしたね?」
 領主の言葉と差し込む朝日が、酷い姿にも関わらず幸せそうに寝る二人を心地良いまどろみの淵から引き戻す。
「…ん?む?ジェラルド…様、なんでここに?」
「おふぁよう、ございまふ…お父様」
 もぞりと動く二つの頭。
 だが、体は動き始めても心は未だ睡魔の誘惑に囚われて働いていない。
「さっさと起きるんだ、二人とも。言いたい事はあるだろうが、話は館で聞こう。と、その前に…」
 領主は揃ってドロドロの彼らの裸身を見やる。
 寝ぼけた頭は彼の視線に誘導されて、それぞれが、それぞれの体を見る。
「とりあえず、水で身体を洗って来た方がいいな。ああ、それとエリザベスは服を着なさい」
 空気は澄み渡り、空は天高く、どこまでも青く。
 そんな朝の爽やかな空気に、甲高いエリザベスの悲鳴が響き渡った。
653お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:50:02 ID:W/9w4UAd
「さて、両名とも何か申し開きしたい事はあるかな?」
 しばらくの後、彼らは領主の館の応接間にいた。
 応接間と言っても仮にも領主の住む館である。ちょっとしたホールくらいの広さはある。
 祝い事があればパーティ会場に、会議場に、そして何かあれば法の裁きの場となる。
 その上座に置かれた椅子に深く腰掛け、背凭れに体重を預けた領主は詰まらなそうに言った。
 フォルは彼の治める村に住む者として、けじめを付ける覚悟は出来ていた。
 身分が違う人間が体を重ねる。実力本位の獣人の価値観からすれば実に馬鹿げた話だが、人の世界ではただそれだけの理由で処罰の対象になり得るのだ。
 ただ領主の友人だから、という理由だけで無罪放免となれば他の村人の手前、示しが付かないし、良くない前例を作ってしまう事になる。
「彼女に手を出したのは俺だ。罰するなら俺だけにしろ」
「お父様!あたしがフォルを誘惑したの、彼は悪くないわ!」
 全く同時に、異口同音に主張する。
 はっと顔を見合わせ、次の瞬間、お互いにお互いの意見を否定しようとさらに言い募る。
 領主は喧しさの増した二人を、わずかに手を上げる動作だけで制した。
 彼は仏頂面を少しも変化させる事無く、傍らに立つ執事に問うた。
「どう思う?我が執事よ」
「僭越ながら、微笑ましいくらいにお似合いかと存じます」
「そうか…」
 気乗りしなさそうに呟く。
 一拍置いて、破顔一笑。
「いやいやいや、こいつはめでたい!」
 突然の変わり様に呆然とするフォルとエリザベスを置き去りにして、領主は一人、実に愉快そうに喋りだす。
「我が娘が男捕まえてきたと言うだけもめでたいのに、それだけでなく!待ちに甘んずる事無く自ら討って出て、ついでに策を巡らし相手を手玉に取る見事さ。我が子がここまで成長してくれれば、親としては感無量だな。だが、まだまだ甘い所が目に付くぞ、我が娘よ」
 聞く方を置いてきぼりにして一気にまくし立てる。
 次があるするならばだが、と前置きして領主は自分の娘に話しだした。
「我が娘よ。もう少し上手くやるのだな。寝ても覚めてもフォル、フォル、フォル!」
 ふう、と溜め息一つ。
「あまりに分かりやす過ぎてお前の将来が心配になったぞ。それとあの時にも言ったが、仮にもレディが男のナニの大きさなんか聞きに来るんじゃない」
 まぁ心配になるのも分からんではないがな、とフォルの巨躯をちらりと見る。
「それともう一つ、権謀術数のみならず軍学の基礎でもあるが、大切な事を指南してあげよう。何か事を成そうとするならば手勢の確認を怠らぬ事だ。数もそうだが、誰が本当に信頼に足るのかも含めて、な」
654お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:50:53 ID:W/9w4UAd
 父親の放った言葉が何を意味するのか。
 言葉が脳に染み込んで、意味を理解し、そして言わんとする事を受け入れるまで、時間にしてたっぷり数呼吸。
 エリザベスの内で全てが完了した。
 親の仇でも探すような勢いで、執事服に身を固めた男にバッと向き直る。
「セバスチャン!お父様には内緒にしてくれるって言ったのに!」
「申し訳ございません、お嬢様。この身は確かにお嬢様にもお仕えしておりますが、一番にお仕えするのは旦那様でありますれば」
「お前がなにやら企みを始めた最初も最初から、全て私には筒抜けだったのだよ。我が忠実なる執事を通じてな。おっと、それと言っておくがセバスチャンを恨んではいけないよ。彼は私の言い付けに従って職務を忠実に果たしたにすぎん」
「じゃ、じゃあ、あたしがセバスチャンに頼んで流した噂って…」
「アレか?少し下品だったが、まぁまぁの手ではあったな。確かに、いかがわしい噂のある娘を政略結婚のダシには出来ん。私が娘にそんな事をする男だと思われていたのはショックだったがな…」
 今にも頭を抱えこみそうな悲痛な表情の娘に、悲しげに話しかける父親。
 確かに領主が、娘を道具扱いするような下衆な男ではないのをフォル知っていた。そうでなければ、誰が臣下になぞなるものか。
 同時に、彼にどこか悪ふざけする子供じみた所があるのを忘れていたのも確かだ。最近、大人しくしていたので油断していた。
「まぁ、実際に流れたのは、我が娘が『領主の娘が夜な夜な男を漁っている』と言う噂を流してある男の気を引こうとしているので皆も協力してくれ、と言うものなのだが」
 領主は、居心地悪そうに立つフォルを視線で指す。
「で、ここで出てくる、ある男、とは言うまでも無いな」
 俺が何かしたか、と目で問うフォル。
 ウチの娘に何もしてなかったのが問題なんだろうが、と同じく目で応える領主。
「な!なによ、それ!じゃあ、夜も寝ないで必死に考えて、すっごく恥ずかしい思いまでしてセバスチャンに頼んだあたしの立場は?!」
 悲鳴一歩手前の声で叫ぶ。
「残念だが、我が娘よ。そんなものは無い」
 挫けそうな心を奮い立たせ、かろうじて踏ん張っていたエリザベスの全身から力が抜けていくのが、隣にいたフォルには分かった。もっとも、その様子は広間のどこにいても一目瞭然だったが。
 怒りも悲しみも全てが抜け落ちた虚ろな表情で足元を見つめている。もし、この場にベッドがあったら潜り込んで丸まって不貞寝しそうな勢いだ。
 ここで、今まで全体像の見えない状況に対する情報収集に務めていたフォルが割って入った。
「待ってくれ。今の話では、俺が聞いた噂とまったく違うぞ」
「だろうな。ところで、その噂、誰から聞いたか覚えているか?」
 フォルの疑問に対し、領主はあっさりと首肯した。
「なんだと…?」
 フォルは牛頭の狭い額に皺を寄せ、首を捻った。
655お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:51:38 ID:W/9w4UAd
 おぼろげな記憶を手繰っていき、フォルはある一つの記憶に思い至った。
 エリザベス同様、弾かれたように首を巡らした彼の目に入ったのは、優雅に腰を折ってフォルに向けて会釈している執事の姿。
 頭の中で、館に寄った際にセバスチャンがフォルに言った言葉が再生される。
『かような噂がございますが、事実無根ゆえにフォル様はお気に止められぬよう』
 酒を飲まないフォルにとって、酒場などの場所は縁遠い。彼の住むようなさほど大きくない、そして娯楽の少ない村では、そのような酒の席が最も簡単な娯楽である噂話を媒介するのに適した経路だと言うのに、だ。
 その最適流布ルートに接触する機会が少ないにも関わらず、フォルは噂話を知っていた。
 となれば、誰かが直接、彼に話して聞かせたのだろう。とは言え、嘘ではあるが噂話の内容が内容だけに聞いた彼が激高するのは目に見えている。そんなミノタウロスを見たいという者は自殺志願者くらいだろう。村人が率先してその役を引き受けるとは思い難い。
 どのような話であろうと、彼が暴れずに最後まで話を聞く相手。
 フォルが噂を直に耳にしたのはセバスチャンからだったのだ。
 加えて、彼の性格を熟知している領主は、彼が噂の真偽を確認しようと口外する事も無いと踏んでいた。その為、フォルは自分の周りに流れている話が、自分の知るそれと異なっていると気付かなかったのだ。
 つまりは、彼も最初から嵌められていたのだ。
「そういう事か…」
「そういう事だ。お前にも言っておくが私を恨むなよ。全てはお前を慕う我が娘を想っての事だ。親馬鹿の力を思い知るがいい」
 フハハー、と椅子の上で得意そうにふんぞり返る領主の姿に、フォルも全身から力が抜けていくのを感じた。
 ああ畜生、と唸る。
 こいつはこういう奴だった。こういう面があったのを何で今まで忘れていたのか。
「素っ裸にマントを羽織っただけの格好で俺の家に来させたのも策略の内か?」
 体も心も萎えそうだが、気力を振り絞る。
 まだ倒れる訳には行かない。
「アレか。私も流石にあそこまでやるとは思わなかったのだが、我が娘に『お前が脅せばフォルは言う事を聞く』と匂わせたのは事実だ。お前が押しに弱い、とも助言してやったぞ」
「次からはやり方も教えてやってくれ。もう少し穏便な方法を、な」
「強硬手段を取られるお前の方に問題があるような気がするぞ。我が娘が折に付け、色々と贈り物をしていただろうに」
「ああ、前の星月祭の時のケーキは実に美味かったぞ。去年の夏至の祭りに貰った花飾りは見事だったんで、後でドライフラワーにした」
 年頃の娘が男にプレゼントを贈る。それも精魂込めて作られたであろう、それらを贈られると言う事がどういう意味なのか。
 エリザベスはプレゼントを渡す時、おそらくは顔色の一つも変わっていた筈だ。事実、エリザベスは熟れた林檎のように頬を染め、プレゼントには寝ないで考えた言葉も添えられていた。
 だがしかし、神話に登場するあらゆる攻撃を跳ね返す無敵の盾の如き鈍さ。
 それらに隠されたメッセージに全く気付かないのがフォルがフォルたる由縁か。
 それとも、毛に覆われていて顔色自体を伺う事の出来ない種族にその手の芸当を求めるのが酷なのか。
「それが感想か…。我が娘よ、これはなんとも苦労しそうだな」
「ええ、お父様。それについては嫌と言うほど学びましたわ」
 まったく手の施しようもないと、末期の病人を前にした医者のような雰囲気を漂わせる領主。
 エリザベスはと見れば、酷い頭痛に苛まされるように眉間に皺を寄せ、そこを指で揉み解していた。
 そして、話の展開があまり理解できずにうろたえるミノタウロスが一頭。
656お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:52:59 ID:W/9w4UAd
「さて、残念だがそろそろ裁定を下さねばならん」
 領主は裁きを下す者として、室内の空気を一新するように姿勢と声を正す。
「フォルトゥナート=シュタイン。一介の領民にありながら領主の娘エリザベスと淫らな行為に及んだ事、まことに許しがたい。よって、この者の持つ家と畑を没収とする」
 領主の言葉は更に続く。
「同時にフォルトゥナート及びエリザベス両名を我が領地から追放、向こう三年間、領内に立ち入る事を禁ずる」
「まぁ、妥当な線だな」
 フォルは渋い顔で頷いた。
 彼の裁定に不服はない。元よりエリザベスを抱いた時から覚悟はしていた事だ。
 彼を恨む気も無い。彼は領主として、その義務を果たしたに過ぎないからだ。
 フォルにとって唯一気懸かりなのは隣にいるエリザベスだった。彼女に策略の巡らす知恵はあるが、何と言ってもまだ十四齢だ。期限付きとは言っても、実の父親に追放されては心に深い傷を負うだろう。
「なぁ、セバスチャン。これは私の独り言なのだが…確か南方の街に我が家の別荘が一軒あった筈だな?」
「私めの言葉も独り言でございますが。ええ、旦那様、確かにございます。最近はほとんどお使いになられておりませんし、管理する者もおりません。実を申せば、丁度、管理する者が欲しいと思っておりました次第で」
「さらに独り言なのだが、近々、我が家の馬車が一台見当たらなくなってしまうな?」
「はい、旦那様。全ては私めの管理の不行き届きにございます。申し訳ございません」
 その会話を聞いた途端、エリザベスは花が咲いたように満面の笑顔を見せた。
「ありがとう!!お父様!」
「私がしてやれるのはこれくらいだな。しばしの別れだが楽しんでくると良い。我が娘に我が義息子よ」
 一番心に引っかかっていた事に決着がついて、フォルは胸を撫で下ろした。心中の不安の大きさを示すように、我知らず、深いため息が出てしまう。
 そこで重大な事に気づいた。
「…義息子、だって?俺が、ジェラルドの、義息子?!」
「なんだ、我が義息子よ。そんな簡単な事にも気付かなかったのかな?それともエリザベスとは…」
 もし遊びだったと言うのなら覚悟を決めろ。
 ぎらりと剣呑な光を帯びた眼が、そう語る。
657お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:54:42 ID:W/9w4UAd
「そんな訳があるか!!」
 フォルが鼻息も荒く否定の叫びを上げる。
 文字通り暴れ牛のような勢いで鼻から怒気を吐くフォルに領主は、安心した、と笑いかける。
「フォル、お前はあの血みどろの戦場で私に言ったな。あんたとなら地獄までも一緒に往く、と」
「ああ、確かに言ったぞ」
 フォルは彼の一兵も見捨てぬ指揮と、常に自らが先頭に立つその戦い振りに命を預けても悔いは無いと心底思ったのだ。
 だからこそ、フォルは彼の招きに応じたし、そして今ここにいる。
 その話と今がどう繋がるのか。今はのんびりと昔話をしているような場合ではない筈だ。
「地獄に往くには墓場を通らないと行けん。ようこそ、結婚と言う名の人生の墓場へ」
 両手を広げ、遅れて来た戦友を出迎える。
 領主のにやにや笑いは、これでお前も仲間だ、と告げているようだった。
「…アナタ。後でほんの少し、お話があります」
「いや、オマエ、これは言葉の綾と言うか、なんだ、その、ハハハ…冗談じゃないか」
 今まで広間に居ながらも、一言も発しなかった女性が初めて口を開いた。
 額から滝のような汗を流しながら必死に弁解する夫に見向きもせず、領主婦人がフォルに話し掛ける。
「フォルトゥナートさん、不束な娘ですがエリザベスをお願いいたしますね」
「はい、奥さ…」
 ま、と最後まで言い切れなかった。
 死んだ、と思った。
 このそれなりに年を食っている筈なのに見た目は妙齢の婦人は、いつも通りの、起きているのか寝ているのかよく分からない糸のような細い目をして穏やかに微笑んでいるだけだ。
 だと言うのに。
 背筋に氷柱でもまとめて叩き込まれたかのような、この殺気は何だ。
 ひりつく喉から辛うじて言葉を絞り出す。
「はい、分かりました…義母様」
 不可視のブリザードはぴたりと止んだ。
 たったそれだけのやり取りでフォルは確信した。絶対にエリザベスは母親似だ、と。
 領主はまだ悪ふざけが足りないらしく、執事と何やらぼそぼそ相談している。たまにフォルをチラッと見る辺り、どうせ碌でもない事を考えているのは想像に難くない。
 エリザベスはエリザベスで、義母から何か結婚生活についての教えを受けている。ペットと旦那は最初の躾が肝心、とか聞こえたのは出来れば聞かなかった事にしたかった。

 そんな光景を見ながらフォルは、リズと一緒に一度は自分の故郷に戻らないといけないな、とぼんやり考えていた。
658お嬢様と鈍感牛:2006/11/09(木) 20:56:50 ID:W/9w4UAd
以上、長々と失礼致しました。
まとめて落とすかどうか悩みましたが、一気に行かせて貰いました。
元々は可憐な少女が異形の化物を責める!?スレを見ていて電波が飛んできたのですが、何故か甘い展開に。
本番ナシなのであまりエロくないですし、獣人としての特徴を上手く出せずで…。

お目汚し失礼いたしました。それでは。
659名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 20:59:23 ID:ue1svgC+
>>658
〜とぼんやり考えていた。
まで読んだ

力作GJ!最初荒らしかと思ったけど良かったよー
やっぱり牛もいいなあ・・・
660名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 21:19:15 ID:DLxl9oiX
「ありゃ?書き込み増えすぎだろ…」と思って覗いたら凄いことになってたな。
最初から最後までリアルタイムで読めて良かった。GJ!
661名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 23:44:00 ID:ue1svgC+
改めて考えるとますますこのスレパワーうpしてるな!
>>627
俺も楽しみにしてるよ!
ジョジョ好きのオーラが出てるのは気のせいかな?勘違いだったらごめんね
ちなみに自分はジョジョ好きですw


半虹の獣化スレでも出てたけどやっぱりTF好きはジョジョ好きが多いのかな
662名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 23:55:48 ID:Vc5GRHrD
すごい力作だな。短編ぐらい量があるんじゃまいか。テラグッジョブ!
そして誠に無礼だとは分ってはいるが、
>「Gruu…Mooooooooo!!」
の所で吹き出してしまったw
あと、俺としてはミノタウロスは闘牛みたいな茶色の皮のイメージが強いんだが、
白黒マダラのミノってメジャー?それとも種族の違いでおk?
663名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 00:21:03 ID:TaS4DYzE
ゲームのリトルマスターに白黒模様のミノタウロスいたな
でも一般のイメージでは茶色な気がする
664 ◆M6R0eWkIpk :2006/11/10(金) 00:43:42 ID:/HvvVUFX
>>629
力作ありがとうございました。
いい刺激になりました感謝です。

>>661
ジョジョは1〜3部までがたまらなく好きです。
665名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 01:24:21 ID:owSoamCr
「ジョジョ好き…………なのか?
 ジョジョ好きなのかと聞いているのだ!!スレ住人ッ!」
「さあな…… なんのことだ………? わからないな>>661
666名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 02:00:53 ID:WE4NRN7M
>白黒ミノ
ホルスタインは遺伝子的に元祖「ミノスの雄牛」ことオーロックス種の直系らしいんで
おkだと思うがどうか
667名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 02:12:04 ID:TaS4DYzE
もちろんおk!
TFなら雄にしろ雌にしろホルスタインのが屈辱感が出る気がする
見た目もカワイイしね

例えば顔面殴られてその時左目の周りに出来た痣が消えずに
黒い模様になって肌もだんだん白くなって・・・ンモー!!みたいなね

>>665・・・貴様見ているなッ!
>665(YES!YES!YES!)
668名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 03:12:18 ID:qNN3L9fl
>お嬢様と鈍感牛
長文投下乙&GJ。二人とも萌えだ。そして領主達3人には笑わせてもらいました。
669変わりヒト ◆M6R0eWkIpk :2006/11/10(金) 03:47:54 ID:uhakTyyT
親父への説明から3時間経過――
 お袋に続き由美も連れられて行ったがどういうわけか誰も戻ってこなかった。由美を連れて行こうとする前に俺が説明を求めても『安全な所に隔離した』と一点張りで話にならなかった。俺は暇なのでこの謎を脳細胞を使って考えてみたがどうにも答えは出てこなかった。
どうせ次は俺の番なんだから、すぐにこの謎は解明されるだろう。
 あまりにも暇なので窓を見てみるとうっすらと満月が昇り、太陽も沈み始めているのか薄暗かった。こういう日は燃えるように血が熱くてたまらない。
まぁ、気分的にハイになるだけでそんなに害はないし、子供の頃からそうなので俺的にはもう慣れてしまっているが…何か大切な物を忘れてしまったような気分にもなる。
それから美しい我が思い出に浸っていると、やっと涼子が戻ってきた。
「待たせたわね。」
「結構待たされたよ。で、時間がないのに何でここまでかかったか教えていただくぐらいは聞いてもよかでしょうか?」
「そうね、貴方達家族って結構頑固だったからと言っておきましょうか。」
 あの親父の事だ。彼女が提案したことを聞かなかったんだろうな…思わず頭を抱えてしまう。
「で、俺をどうしたいんだ?」
 家族がここにいないということは会えない理由があるはずだ。しかも、その理由は町から人が消えたことにつながるはずである。と、俺の本能は告げた。
「そうね…でもタイムオーバーだったみたい。」
 彼女は独り言のようにため息をもらした瞬間だった。
ガンッッ!!
 本堂の扉が叩きつけられるように開き、その先には2本足で立ったまるで信楽焼の置き物のような狸達が蠢いていたのであった。
「うん、涼子さん、これはどういうことですかなぁ〜?」
 必死に平静を装うとしているが顔が引き攣ってしまうのは当然だ。そう、いくら俺が漢の中の漢だとしても…だ。これは想像の範囲を超えている。
「康ちゃん、私が時間を稼ぐから早く逃げて。」
「嫌だね。俺は男だ! 女性を盾に逃げるなんてできないネ。」
「おじさんも同じように同じこと言ってたわね。流石は親子ね。」
「俺は親父似なんだよ。ところで策があるんだが乗ってみないか?」
 そんな些細な会話の間にも狸達は俺たちを囲もうとする。
「何よ? その策って?」
 訝しげに問い返してくる彼女を見て俺は軽くニヤッとすると、ライターと隠し持っていたねずみ花火を取り出す。彼女はそれを見てあきれた顔をする。
「貴方って、ホントに昔っから悪戯好きよね。」
 そう、これは元々、涼子を言いくるめて2人で外に出た時に驚かしてやろうと用意していた物なのだ。
「火事になったら本気で許せ。」
「大丈夫、火事は慣れてるし対策もしているから。」
「そうかぁ。」
 それを聞いたら躊躇する必要は無い。俺はネズミ花火に火をつけて狸達に投げつけてやった。
670621:2006/11/10(金) 20:17:10 ID:jh+EcESA
皆様、感想ありがとうございます。
楽しんでいただければ幸いです。

>あと、俺としてはミノタウロスは闘牛みたいな茶色の皮のイメージが強いんだが、
>白黒マダラのミノってメジャー?それとも種族の違いでおk?
ホルスタイン柄のミノは普通はマイナーだと思います。
一種族として存在する以上、実際の牛や人同様に系統分かれるだろうなぁと考えたのと、
茶系ですと原典の印象が強くなるので完全受身に回らせる為に大人しい印象のホルスタイン柄にしました。

獣医に聞いた所、乳牛は無茶苦茶鈍いらしいのでそれも参考にして、フォルの名もホルスタインから取りました。
671名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 01:19:24 ID:3GUDE2TE
ぽんぽこ萌えた。
あの後人間社会に溶け込んだ狸が子供を作っちゃって、
自分が普通の人間だと思ってる狸ハーフがひょんな事から獣化してしまって困惑、
とかいうのはどうか。
672名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 02:00:36 ID:9z77uAYV
いや、中途半端に獣化だな。

野外活動でみんなで風呂に入る

股間ムクムク体ムクムク体毛ゾワゾワ獣化

浴場大パニック

帰宅後真実告げられマジ凹む。

野生に還る
673名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 18:20:16 ID:1yaz6Kgr
>>630-657
近年まれに見る大作投下キター
やたら知的で性に鈍感なミノタウロスってのが新鮮でハァハァした
674変わりヒト ◆M6R0eWkIpk :2006/11/12(日) 04:10:54 ID:zUydfltb
 案の定、急に投げつけられたねずみ花火に慌てふためく狸達…その間に彼女の右手をしっかりと握って裏口へと走り始めた。彼女もやる
事が分かっていたのだろう。自分の存在を確かめ合うように手を握り返してきた。
俺たちは裏手の廊下に出て、そのまま裏口から外へと逃げる。
「はぁ、はぁ。…ねずみ花火はまだあるの?」
「あれで終わりだ。百円ショップの物だから1つしかないんだ。」
「何か…策は…あるの?」
「無いから逃げてるんだろぉぉぉ!!」
 後ろからは見なくても分かるほど追いかけてくる気配をビンビンに感じる事ができた。
「あっ!!」
おそらくは石に躓いたのだろう。手が解け、彼女は地面に勢い良くヘッドスライディングを決める。
「大丈夫か!?」
鼻血も出ている…かなり痛そうだ。
「いいから逃げて! 後から絶対に追いつくから!!」
「くそっ…!」
 唇をかみ締めながら俺は走った…立場は全然違うが、まるで『走れメロス』に出てくる主人公の気分になれたような気がした。
675名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 16:04:19 ID:4Wq/qPCl
続きwktk
子供の頃走れエロスとか言ってたのを唐突に思い出した。
676名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 00:37:25 ID:l+5EH/EQ
ああ。もう仕事なのか・・・やだなぁ。

そんなだめ人間なワシ・・・・・・orz
677Lycanthrope Syndrome「前説?」の話:2006/11/13(月) 00:42:33 ID:l+5EH/EQ
それが世界の2割だった。
でも今は世界の4割。じゃあなぜ増えたのか

その要因はいろいろあるが、一番感染りやすいのは
セックス。そう。生殖行為。
耐性を持ってても体液を空気中に触れさせずに体内に送る方法を取ると
「獣化病」のウィルス(なのかも良く分らないが)は
入り込むことができてしまう。
だからズッコンバッコン夜のお仕事を生でしちゃうとダメなわけ。
それは残り6割の耐性をもつ人類だって同じ事。

昔流行ったAIDSという病気にも似ている。
今はもう治療法が見つかってるけど。
お金のため、子供を生むため、理由はどうあれ生殖行為にいそしむ
オスとメス。
メスとオスがくっつくから、うつるんだ。

余談ではあるが、「獣化病」に感染したものフェロモンというのは
なかなか強いらしく。しかも健常者(?)にも利くらしいので
この病気?が広く公表される前は
感染者の男性にホイホイついていって移されちゃう女。
またその逆が多数居て、感染が拡大する原因だったそうな。

まぁ、僕もこれから彼女にこの病気をうつわけですが。
678Lycanthrope Syndrome「前説?」の話:2006/11/13(月) 00:44:27 ID:l+5EH/EQ
基本的に発症を抑えることがある程度でき、もはや治療しようとか
そういうことをあきらめた、やる気のない日本政府は
人類の(ある意味)滅亡の危機に陥れているこの病気を
他人にうつしてもペナルティを与えることがなかった。


だからうつすひとが居るんです。 僕もだけど。
679Lycanthrope Syndrome「前説?」の話:2006/11/13(月) 00:47:34 ID:l+5EH/EQ
先週に入り、あの病気の前兆作用の所為で、やけに集中できなかったが
今日はすごく集中できた気がする。
つっても、残業です。今日に限ってなんだよ上司!
「獣化病」一年生にベテランさんと同じような仕事おしつけやがってよ!

メールでゴメンゴメン、と彼女にいいながら、何とか車に乗り込んだ。
彼女の家まで30分。やべぇ……なんかキンチョーしてきたっ!
「しかもまだ"発症"を体験してないんだよな……」
と、そう一人ゴチながら、ラジオを聴きつつ彼女の家へ

今日のことをいろいろ相談してたんだが、彼女がいうに、
『変異体(要するに獣の姿)でエッチすると子供できやすいし、
何よりもアレが一回りぐらいデカくなって凄いらしい』というのだ。
なんじゃそりゃ。初耳なんですけど。
言ってて恥ずかしくないの?僕は恥ずかしいんだけど。

正直、僕が一昔前に健康雑誌で見たような、野性丸出しな狼男になって
そのままなおかつアイツの尻にチンぽを……
ってヤバい……コーフンしてます。
680Lycanthrope Syndrome「前説?」の話:2006/11/13(月) 00:48:42 ID:l+5EH/EQ
シャツの胸ポケットあたりを片手でぎゅっと握りながら、
反対の手でボタンを押す。扉が開き、彼女が出てくる。
「きたよ」
「入って」

白いパジャマの胸元からは……真っ赤なレースのブラジャー。
って。勝負下着でガッ
……ってここはぬるぽしてねええw
もうだんだん思考がおかしくなってます。一人暴走してます。
なんかおかしい。もうオマタがきつきつです……。

「なんか、顔赤いね、やけに余裕なさそうじゃん」
「ここはアウェイだからだよ」
「関係ないでしょ?ていうか、もう3年もあたしの部屋に入ってきてんのに」
「うっ……」
「とりあえず、シャワー浴びてきたら?」

チクショー!こっちは時間もココロもアソコも余裕ねーってのに……。
と考えていてもどこ吹く風で、彼女は涼しい顔してバスルームを指差します

シャワーを浴びているときも気が気じゃなかった。当たり前ですよ。彼女の姿を想像してるんですよ?
んでね、どんな獣になるか想像するわけですよ。
『あっ、やぁっ、あたし、耳が上にっ……』
とかいって、ウサギになっちゃったり
『なんか黒い毛が……な、なにこれえええ……いやあぁ』
とかくねらせてポーズ取りつつ雌雹になっちゃったりとか。ね?

ってすみません、こんなこといっても、わかんないですよね。
で、彼女はというと……。
681Lycanthrope Syndrome「前説?」の話:2006/11/13(月) 00:50:29 ID:l+5EH/EQ
彼がシャワーを浴びている間に私は準備をすることにした。
ベットルームの横にクローゼットがあるんだけど、
そこにこっそりしまっておいた箱をゴソゴソと探す。
ほとんどは一人アソビ用のアイテムなんですけどね。
彼の仕事は比較的忙しいらしくて、一ヶ月ぐらいあえないこともあるから
私はいろいろな道具を持っているわけです。

「あ、あったあった。コレコレ〜」

私はそのあるアイテムを見つけるとすこしニヤっとしてしまった。
……彼はどんな顔をするんだろう。

とにかく私は小さな復讐の準備をしております。
水の流れる音がしなくなりましたので、そろそろ上がってくるでしょう。

……って誰にいってんの?あたし。

Lycanthrope Syndrome 「前説?」の話。終。
                     次→「仕返し」の話
682Lycanthrope Syndrome「前説?」の話:2006/11/13(月) 00:56:57 ID:l+5EH/EQ
アンカはっとく

>>414-415 >>427-428「プロポーズ」の話。
>>465-466 「変身」の話。
>>677-681 「前説?」の話。

JaneDoeStyleが書き込み規制で使えなくて
いったんはどうなるかとは思ったが2ch公式p2で投下できてよかった……
だれかエロいひとがいらないモリタポくれたらなぁ……。

てことで、後の妄想よろしく。


683名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 01:43:35 ID:bbXhwWXQ
>>682
キター!やっべぇ、オラなんかわくわくしてきたぞ
684名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 18:15:55 ID:IUk9wQwf
>>682
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

という事で期待上げ
685名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 01:25:56 ID:PPPxtCI4
続きはまた来月?まちきれねぇぇぇぇえ!!!!!
>>682氏ガンバ!
686Lycanthrope Syndrome「前説?」の話:2006/11/14(火) 07:20:47 ID:0D1fd8yY
ごめん、最初の一行抜けてたorz
>>677の先頭に
「耐性を持たないものは空気感染で「獣化病」になる。」
を追加しといてください。
687変わりヒト ◆M6R0eWkIpk :2006/11/15(水) 01:43:11 ID:WZ6VBN8d
道無き道を走りぬけ、聞こえるは俺の息を吐く音だけ。
 驚くほど静かで、本当に追手が追ってきているのか怪しくなるくらい静かで逆に怖くなる。
満月の月明かりの元、妙に疲れがたまらない…逆に走るスピードが速くなるのを俺自身感じる事ができる。
このペースだともうそろそろ家が見えてもいい頃だった。
 だが、家の影は近づく事はなくむしろ同じところをグルグル回っているような…そんな気分にさせられた。
何かがおかしい…俺は適当な木に目印をつけ再び走り始めた。

数分後――
 俺は目印をつけていた場所にいた…狸に化かされていたのだろうか? 化かされていたとしたらいつ? どこで?
いくら考えても回らない頭に腹が立つ…その時だった、俺は元々スレンダーな体型なのだが、まるでポンプで空気を入れているかのようにお腹が膨らんでいくのだ。
お腹に合わせて体型もどんどん膨らんでいく、自分でも気がつかないうちに一物も赤黒く2倍以上に膨れ上がっていた。
 当然、満足に走れるわけでもなく、すぐに息が上がる。それに合わせて自分自身の身体の体温も急激に上昇していくのが感じられた。
「お、お兄ちゃん。」
 そんな苦しい中、我が妹の喘ぎ声が聞こえた。
688名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 03:24:29 ID:eGf6s2mG
今来産業、こっちのスレも神様だらけでSugeeeeeeeeeee!!!!

>>621
全部読ませていただきました、ワクワク通り越して(*´Д`)ハァァァーンが止まらないよ
フォル純情だよフォル、ベス小悪魔だよベス、寡黙で心優しき大男を少女が苛めるのサイコー!!
領主様達みな腹黒すぎ、つか黒い大人って素敵だよ領主様達
つー訳で激しくGJ!!! 作者様ぐっじょぶ!!!

>>フォルの名もホルスタインから取りました
フォルトゥナを捩ってフォルトゥナートかと思いましたが、まんま種族名でしたか。

>>リズと一緒に一度は自分の故郷に戻らないといけないな、とぼんやり考えていた。
なにそのものそっごい蜜月旅行、んでもってフォルの父に「肌を重ねておきながら
未だ契りを結ばぬとは何たる不甲斐無き雄よ…フォルよ、一族の前にて夫婦の証を立てよ」
なんて言われる展開もあったり…して?

もしまたフォルの物語を読む事ができるのなら、十年前の彼、つむじ風と共に血みどろの
戦場を生き抜くフォルの姿を見てみたいです、そして
>>彼を受け止め切れる女は少なかった。すんなり彼と繋がれたのは同じ獣人である、
虎人の娘くらいだった。
こっちのリミッターを外したフォルも見てみたい(w わっふるわっふる!!
689名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 06:42:53 ID:eGf6s2mG
>>682
次回、狼deエッチクル━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

「獣化で10倍元気なカラダになる」なんて特集が組まれた雑誌をコンビニで立ち読み
したり、「獣人とSexしてキレイになる」なんてアオリ文句が書かれた女性誌の中刷り
広告をぼへーと眺めてみたり、それなんてステキ世界?
獣化抑制剤の投薬を頑に拒んで、銃化したままの姿で生活しようとする人もいるんで
しょうね、あっちの世界でもやっぱり変わり者扱いでしょうけど。

>>変わりヒト氏
タヌ━━━━(゚∀゚)━━━━キ!!
この間テレビでポンポコを見たばかりなので親近感湧きまくり
やっぱり、あのぷっくらとした下っ腹とチ(ry
次回、獣化の予感で激しくwktk
690名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:16:44 ID:jfC5h5aY
版権ものって可だろうか。つーか、獣人というか動物、ぶっちゃけポ○モンなのだが可だろうか。
TF要素はありだが。
691名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:27:14 ID:V+KKCF7S
アリかも。今までにない形だよね。がんがれ!
692 ◆tfGTpigCow :2006/11/18(土) 22:09:33 ID:jfC5h5aY
では参ります。ウィンディ×キュウコン。TF…というか融合?アリ。
693 ◆tfGTpigCow :2006/11/18(土) 22:10:06 ID:jfC5h5aY
ある日目が覚めると、俺は人間じゃなくなっていた。
「・・・・・・え?」
まず最初に黒い鼻が先端に付いた自分の口吻が見えて、
目をこすろうと手を上げたら、そこには大きな爪を持った前脚があって、
手のひらを返したらぷにぷにした肉球があって
「・・・・・・え?」
自分の身体を見回してみる。炎を思わせるような赤と白の体毛が全身を覆い、
犬のような体つきでありながら、虎のような黒い縞模様がところどころに入っている。
見慣れた・・・とても見慣れたポケモンの姿。ずっと一緒に旅を続けてきて、
セキエイの大会で殿堂入りまで果たした、俺の一番のパートナー。
「なんだ・・・ウィンディか・・・」
寝惚け眼でそう呟いて、二度寝しようとして、ふと気付く。
(俺ってウィンディだったっけ?・・・つーかそもそもポケモンだったっけ?)
まだ眠りから完全に覚めず、混乱している脳がだんだんとマトモに動き出すようになって、別の意味で混乱してきて
「・・・・・・っなッにいいいいぃ〜〜!!?」
元々自分が人間だったことを思い出して、そう絶叫したのは、しばらくたってからだった。
694 ◆tfGTpigCow :2006/11/18(土) 22:10:38 ID:jfC5h5aY
「えーとちょっと待て落ち着け落ち着こう。いったいそもそも何故なんでどうして何があってこんなことになったのか?」
周りを見回してみると、怪しげな器具や機械が所狭しと並ぶ、実験室らしき所。
見覚えがある。そうだ、ここはあの人の家だ。
そうそう、いろいろお世話になってるあの人にまた研究成果を教えてもらおうと思って、
遊びに行って談笑しながら出されたお茶を飲んでたら急に眠くなって・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おや、目ぇ覚めたんかい」
がちゃりとドアが開く音がして、男の人の声が聞こえた。
「・・・マサキさん・・・」
俺は怒りに肩を震わせながらゆっくりと振り向く。その人は俺の姿に別段驚いた雰囲気も無く、ただニヤニヤとこちらを眺めていた。
「・・・また人を実験台にしましたね!?」
「あー、新しい実験が上手くいきそうやったから、ちょい驚かせたろ思て」
こっちは怒ってるのに、全く悪びれずに言い返してくる。
ポケモン研究家のマサキさんは、常日頃から怪しげな実験を繰り返している。
俺もそれに付き合わされたりするんだけど、貴重な研究データを分けてもらったり、パソコンを通じて預けたポケモンを管理してもらったり、
世話になることも多いので、無下に断るわけにもいかないのがなんとも・・・
695 ◆tfGTpigCow :2006/11/18(土) 22:11:11 ID:jfC5h5aY
「や、ほら、アレやアレ。はじめて会った時に失敗した奴。アレにヒントを得てな、転送装置を利用した合成実験」
「はぁ、それでこんな・・・って合成!?ちょっとマサキさん、俺だけでなくウィンディも勝手に!?」
「いやー、ほれ、気持ちの通じ合ったパートナーと身も心も一つに!ってやっちゃ」
「・・・マサキさん・・・」
怒って、がるる、と威嚇してみる。ちょっと脅かすだけのつもりだったが、サイズの関係もあり、マサキさんも結構本気でビビってた。
「うわぁ、堪忍、カンニン!いや・・・けんど、ほら、やっぱり何処のどいつか知らんポケモンより、気心の知れたやつの方が安心やろ!?」
「そりゃ・・・まあ、そうですけど」
言って、改めて自分の姿を見る。合成と言ってたけど、人間とウィンディの中間とかじゃなくて、外見はほぼウィンディのままだった。
ふわふわの体毛は予想以上にあったかくて、でも通気性は良く、蒸し暑くない。試しにしっぽをぱたぱたと振ってみる。うーむ、新鮮な感覚。
「・・・当然、元には戻れるんですよね」
「そりゃあもちろん。ただ、機械のセットアップにちょっと時間がかかるけどな。その間、辺りを散歩とかしてきたらどうや?」
「・・・そうですね・・・じゃ、そうします」
マサキさんに対する怒りもおさまって、俺の頭はもう、この新しい身体に対する好奇心で一杯だった。
696 ◆tfGTpigCow :2006/11/18(土) 22:11:43 ID:jfC5h5aY
(御主人様・・・)
「・・・? 誰だ?」
四つ足で草原を走ってると、声が聞こえたような気がした。透き通るような小さな少年の声。でも、周りを見回しても誰も居ない。
(・・・ボクです。御主人様)
頭の中に直接響くような声、コレはもしかして・・・
「もしかして・・・ウィンディ?ウィンディなのか?」
(はい、そうです。御主人様)
嬉しそうな声が頭の中でこだまする。体が一つになってるからか、ポケモンの言葉がわかるなんて・・・
「あー・・・悪い。こんな事になっちゃって・・・ちょっと体、借りてる」
(いえ、いいですよ。ボクの体、御主人様に使ってもらえるなら本望です)
そう返されて・・・思わず、俺は笑ってしまった。
「・・・ははっ、なんか、初めて話すのに、イメージ通りだな」
(え・・・そう・・・ですか?)
「炎タイプは普通気性が荒いのに、オマエははじめて会ったガーディの時からおとなしくて、素直で・・・逆に心配したくらいだ」
(そ、そうだったんですか・・・すみません)
「ははは、あやまるなよ・・・そこであやまるのもイメージ通りだけどさ」
犬の形をしているからか、性格も犬に似て、従順で賢く、そして人懐っこかったそのイメージと、今のウィンディの言葉はまるで寸分も違わないものだった。
ずっと一緒に旅してきたパートナー。もう心が通じ合って、言葉なんかいらないと思ってたけれど、こうやって、言葉で互いの思いを伝いあえるのは、すごく・・・
「・・・すごく、嬉しいよ。話せて」
(・・・ボクもです。御主人様)
697 ◆tfGTpigCow :2006/11/18(土) 22:12:15 ID:jfC5h5aY
目の前に、花が、一面に広がっていた。
「ここが・・・」
(はい。この前遊んでた時に見つけた、ボクの、秘密の場所です・・・御主人様にだけ、教えるんですよ?)
急な斜面に囲まれた森、その片隅に、大きな花畑があった。人の足ではここまでは来られないだろう。まさにポケモンだけの、ウィンディだけの秘密の場所だ。
そんな中に、唯一人間の俺が立っている(今は人間じゃないけど)そのことが、何か、「特別」という優越感を与えてくれる。
俺は、突然、以前からやりたかったことをやろうと思った。以前ポケモン達がやってて、とても楽しそうだったこと。
「よっ」
花の絨毯の中に、思いっきりダイブ。そして、体の下敷きになってる花たちに心の中でゴメンを言いながら、仰向けになってゴロゴロ転がる。
風にばっと花が散る。太陽の光が気持ちいい。思わずしっぽを嬉しそうにぱたぱた振ったりなんかして。こんな気持ち、人間じゃそうそう味わえないだろう。
「・・・羨ましいなぁ、ポケモンは」
(ボクたちも、人間が羨ましいことだってあるんですよ?)
「うーん、それじゃあ、おあいこかな。ははは」
などととても楽しく笑ってるときだった
『だれっ!?』
声が響いた。
698 ◆tfGTpigCow :2006/11/18(土) 22:12:47 ID:jfC5h5aY
声が聞こえた方向を振り返る。見えたのは金色の炎。いや、違う。あれは炎のような黄金の体毛に覆われた・・・
「・・・キュウコン?」
『何してるの!?花が折れちゃうでしょ!』
キュウコンがこちらに歩きながら怒った口調で・・・口調?
「・・・うわぁ、キュウコンの言葉もわかる・・・」
俺が呟くと、キュウコンは怪訝な顔をした。
『・・・人の言葉を話す・・・ウィンディ!?』
「ああ、いや、その、いろいろあって・・・まぁ、気にしないで。広い世の中、喋るニャースもいるって言うし」
『・・・そう、でも、いくら人と話せるほど頭が良くなっても、花を大事にするくらいのことが出来なければ意味が無いわよ?』
「あ・・・うん。ゴメン・・・」
『わかったら早くここから・・・!』
と、言いかけて、俺の顔を見てキュウコンが硬直する。頬が赤くなって、目が潤んで・・・俺がどうしたのか聞こうとすると
(御主人様・・・あの・・・離れた方がいいです)
「え?なんで?」
(それは・・・その・・・)
脳内での会話に気付くはずも無く、キュウコンが顔を近づけてきた。
『・・・あなた・・・なかなか強そうね・・・毛並みもいいし・・・』
「あ?ああ、そりゃ、セキエイで殿堂入りしたくらいだし体調とか気を使ってるし・・・」
『そう・・・じゃあ、あなたでいい・・・ううん、あなたがいいわ。お願い・・・』
「え?ええと、その・・・」
さっきとはうって変わった甘えるような声で、キュウコンは言った。
『相手・・・して』
バトルのお誘いでないことはなんとなくわかった。・・・俺も、体が熱くうずき始めてたから。
(・・・発情期、なんです・・・)
頭の中で、ウィンディが呟いた時には、もう、手遅れだった。
699 ◆tfGTpigCow :2006/11/18(土) 22:13:18 ID:jfC5h5aY
ぺろ、ぺろ・・・
「うああ・・・あっ!」
キュウコンの、雌の匂いを嗅いだだけで、触ってもいないのにはちきれんばかりに膨れ上がってしまった、
その部分を、俺の前脚の間から体の下に、頭から潜りこんで、キュウコンが舐めている。
人間の時に一人でいじってた時の数倍、数十倍・・・いや、比較にならないくらい・・・気持ちいい。
ポケモンだからなのか、発情期だからなのかわからないけれど、こんなに気持ちいいなんて・・・さっきとは違った意味で、ポケモンが羨ましくなってしまう。
思わず腰を振ってキュウコンの顔になすりつけると、彼女はそれを咥えて、時には優しく愛撫するように、時には激しく責め立てるように、舌を動かす。
(あっ、ああ・・・んっ!ご、御主人様ぁ・・・ダメですよ、こんな、こんなのぉ・・・)
「んな・・・こと言ったって・・・俺にも、もう、止められ・・・っ!」
思わず、彼女にのしかかって、そのふさふさの9本の尻尾に顔をうずめて、匂いを嗅ぐ。
『んっ!ちょっ、やだ、重・・・ひゃあっ!』
お返しとばかりに、彼女の秘所に舌を走らせる。この体を動かしてるのが、ウィンディの本能なのか、それとも俺自身の欲求なのか、自分でももうわからない。
柔らかい体毛に触れ、雌の匂いを吸い込み、秘所からあふれる液体をすするたびに、どんどん、彼女がいとおしくなっていく。
700 ◆tfGTpigCow :2006/11/18(土) 22:13:51 ID:jfC5h5aY
・・・もう、ガマンできない・・・
そう呟いたのは、ウィンディだったか、それとも俺だったのだろうか。
キュウコンの上からどき、俺は彼女の後ろに回った。
彼女は自分より一回りも二回りも大きい俺の姿を見て震えたが、それが恐怖からなのか歓喜からなのかはわからなかった。
『ゆ・・・ゆっくり、してね・・・?壊れちゃうから・・・』
そうできるかどうか、自信が無かった。もう理性で抑えられないほど、本能が大きくなっていたから。
ず・・・っ
できるだけゆっくり、腰を沈めたつもりだった。
『・・・っあああ!ぐ・・・ひゃああ!!!』
それでも彼女は嬌声交じりの悲鳴を大声で上げた。俺をくわえ込んだ秘所は、ぎしぎしと軋むくらいに。
俺にとっても、痛いくらいにきつかった。だが、快感がそれを上回るほどにどんどん大きくなっていって・・・
最初はゆっくりと、そして、だんだん速く、激しく、お互いに腰を振り始める。
(あ・・・っ!あああっ!御主人様、ごしゅじんさまぁ!きっ・・・気持ち、気持ちいいですぅ!)
「う・・・くうっ!俺も・・・もう・・・っ!」
俺は人間であることを忘れて、もう完全に獣のように腰を振りつづけ、そして・・・
・・・う・・・あああああああっ!!!
キュウコンと、頭の中のウィンディの声と、そして俺の・・・二匹と一人の、いや、三匹の嬌声が重なって聴こえて・・・
701 ◆tfGTpigCow :2006/11/18(土) 22:14:22 ID:jfC5h5aY
「・・・・・・あの・・・それ・・・ホント?」
あれから一週間、元に戻った俺とウィンディは、ポケモンセンターのベンチで、表情を凍りつかせていた。
『ええ、本当よ』
目の前にいるのは・・・あのキュウコン。あれ以来懐かれてしまったので、あの後ゲットしたのだ。
あの時ほどはっきりと判る訳でもないが、あんなことがあって・・・なんとなく、ポケモンの言葉がわかるようになってしまったらしい。
それはそれで嬉しいのだが、今聞かされた言葉は、わからないほうが良かったような・・・
「そ・・・「それ」が・・・そうなのか?」
『ええ』
彼女は風呂敷包みをくわえていた。それをそっと、まるで最高級のガラス細工でも扱うかのように優しく地面に置く。
俺が恐る恐る風呂敷を開いてみるとそこには、衝撃吸収のクッションと一緒に・・・
『ね?立派な卵でしょ?』
「・・・・・・・・・・・・・・」
絶句する俺とウィンディ。
『それで、ウィンディの方を「パパ」、あなたの方を「お父さん」って呼ばせるようにしようと思うんだけど・・・どう?』
ひとり嬉しそうに未来像を語るキュウコンを無視して、頭を抱えるように丸まってしまったウィンディ。
俺はしばらく呆然としていたが・・・何か、無性に笑えてきた。別に、悲しいわけでも後悔してるわけでもない。
「・・・ま、こういうのもアリかもな」

おわり
702 ◆tfGTpigCow :2006/11/18(土) 22:17:45 ID:jfC5h5aY
ひょっとしたら見た事ある方居るかも知れない。
最近新作書けてないのでハロウィンネタに続いて古代の遺物をサルベージ。
某スレに投下したものだが、落ちてから数年立ってて新スレも無いようなので勝手に引き揚げた。
あの頃はTFとか扱ったスレ無かったしなー。
703名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 22:24:46 ID:G3sLL0AK
>>682
続きマダー?
704名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 22:41:22 ID:1l7mYtlc
>>702
キター!今夜のおかずにします。
705名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 17:36:25 ID:uMhbt+fr
>>702
ポケダンの影響かキュウコンって厳格なイメージがあったけどこういうのもなかなか…GJ!

そういやこのスレでポケモン(赤、緑)触ったことあるヤツなら
マサキの所で変な妄想したのも結構居ただろうな。
706名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 20:51:25 ID:Y8JryX/J
初代ポケで変な妄想した一人です
自分がポケモンになるイベントないかなーとか思ってあそこでウロウロしてたw
けど全くフラグ立つ気配ないので泣く泣く別の町へ進みましたとさ

>>702
GJ!
狼や家畜だけじゃなくポケまでイケルなんて凄いっす!
特に絡みが・・・エロいんです!><
707名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 22:54:15 ID:u80GUKHq
708名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 17:51:12 ID:+dLlnLCt
>>707
どこでとったの?
709名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 18:28:43 ID:/RTLufQ6
>>708
URL削れ
710名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 20:21:26 ID:/RTLufQ6
>>705
マサキのところで分離を断ろうとしたけど結局進めなくなったから不本意ながら承諾した ノシ
チケットいらんからその装置いじらせろと
711名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 02:34:00 ID:GOPGIeWq
>>710
俺も。あの機械の中に入れたらいいなーみたいなことを考えていた。
漫画版の扱いには萎えた。
712名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 19:05:16 ID:enNzGs+j
>>711
アニメでも単なる着ぐるみになって激しく萎えた記憶が
713名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 19:41:45 ID:Vu8X/LYZ
期待しすぎてがっかりってよくあるよね
発明とか魔法がでてくる漫画やアニメにTFを期待して裏切られるパターンが多すぎる

まあTFがあっても出来にがっかりとかもあるけどね
例えばハリー○ッター!やるならもっとちゃんとTFしてくれ!豚化と思いきや尻尾だけとか中途半端な狼男とか勘弁してくれ!
714名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 21:20:08 ID:enNzGs+j
ハーマイオニーなんてそれぞれの陣営から
「耳だけでいいのに」
「顔だけかよ」
と総スカンだしな
715名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 21:45:45 ID:Vu8X/LYZ
あとワ○ピースのTFにもちょっとがっかりだ
下顎が人間のままなのは勘弁してくれ
まあWSのチョッパー主役のゲームにTFあったからいいけどね

最近だと同じジャンプ漫画のエム×ぜロと太臓に少し期待している

716名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 21:50:32 ID:GOPGIeWq
>>715
個人的にはアニメのドルトンさんの変身はいいと思うがな。
そういやチョッパーのあれってTVCMとかあった?
717名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 21:56:23 ID:Vu8X/LYZ
俺もドルトンは好きでしたー

チョッパーのアレはCMあったのかな?
記憶にないから多分なかったんじゃないかと・・・
WSもいまや廃れて無いし、当時のVジャンプだけがあのゲームのあった証拠かな
718名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 23:17:01 ID:kcMJPcNx
チョッパーのやつ、CM見たことあるなぁ…
ルフィ海賊団が動物になぁっちゃった〜とかいってた
719名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 15:50:03 ID:lhZRVgc0
せっかく変身してもかませ犬として瞬殺される場合が多いのでへこむ、
筋肉質のかっこいい獣人が好きな私はがっかり・・・、

そういえばここ筋肉質の雄同士のエロ投下された事ありますかね
720名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 16:35:23 ID:Dil2Jmn4
一応少年少女の〜だからなかったかな
721名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 16:42:43 ID:AVyS7JMX
初期スレからここでは雄×雌が中心だった。
それが嫌な住人が人外スレつくった。
あとはお察しください。

どうしてもというなら廻りの住人に許可取ってから、な?
722名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 16:45:14 ID:AVyS7JMX
ごめん、勘違いしてた。初期スレからスレタイ通り
同姓愛関係は無かった。

ただ、投下するなら
>>1の通りにやってくれればスルーしてくれると思う。

>>721はなんというか荒れる原因になりそうだから忘れてくれorz
723名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 17:18:02 ID:Dil2Jmn4
いや何て言うか、ケモホモってジャンルがあるから、板の中
さがしてみて該当スレなかったら建てても
きっと大丈夫だと思う
724名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 17:31:55 ID:paU56eQH
前スレ前々スレくらいの議論で「規定としては縛ることはせずなんでもありだが自己責任で」と決着ついた。
>>1
・特殊なシチュ(やおい・百合など)の場合は注意書きをつけて投下。好みじゃない場合はスルー。
くらい読め。

>>723
コレ以上分裂スレ立てさすな。
下手に派生したって過疎って共倒れになるのがオチだ。
725名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 17:43:10 ID:TddyiWLm
既に分散、そして過疎になってるスレいくつもあるからなぁ。
俺もここに来て間もない頃「TF」と「亜人の絡み」は分別すべきじゃないか?
とか疑問に思ってたが分裂してたら今頃このスレが無くなってたかもな。
726名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 18:28:55 ID:6zVdhsIM
まあレズスレ過疎だしな。警告しとけば大丈夫かと。
727名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 20:37:03 ID:7MW0LKkR
ホモはそれ自体と嫌悪する人の争いが醜すぎる

言いたかっただけ
728名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 20:58:42 ID:KEhh+Hd1
背景に花が咲くような、獣人男同士の絡みが見たい。

スレ違いだし言いたかっただけ
729名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 21:30:50 ID:0xj1/pqO
ホモでもヘテロでも、まずは作品を書いてちょうだい
730名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 21:42:06 ID:TddyiWLm
ヘンデル
731名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 21:43:06 ID:TddyiWLm
すまn誤爆した
732名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:48:50 ID:paU56eQH
♂×♂でも、昔FFTAスレにあったようなのはどうよ?
733名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 00:27:50 ID:bHlpZWQ5
>>729
一応少し前に書いてみたが自分の精神が不安定のため止めた。
なんていうかエロシーンが書けないのよ。
グロい内容の物は書けるのに。
734名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 01:58:20 ID:DrG2mE7B
ケモホモは書けない事もないが、普段書いてるものがものだから短いのになるとどうしても雌とか獣姦とかやりたくなっちゃうんだよな('A`)
735 ◆M6R0eWkIpk :2006/11/23(木) 06:10:40 ID:C4b2U2Dv
ちょっち出しにくかったので様子見てたんですが…今日の夜終わりまで投下してもよかですか?
736名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 06:49:00 ID:PwWaVLoP
ばっちこ〜い( ´゚ω゚`)=3
737名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 17:15:41 ID:PwWaVLoP
来ない…
738名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 22:45:40 ID:Wv8C99IN
wktk
739名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 00:18:06 ID:bQGfgXcJ
wktk
740名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 00:42:23 ID:2ZN51xvN
kwsk
741変わりヒト ◆M6R0eWkIpk :2006/11/24(金) 04:34:48 ID:Xxf+b0cZ
「由美…由美ぃ!!」
 妹の名を叫び、悶えながらも何とか傍まで来た時だった……。
「お兄ちゃん、そのデッカイおチンチンで私を貫いて……。」
 そこには愛しく可愛い妹の姿は無く、醜くて太っちょの雌タヌキが自ら犯されようとしている姿だった。
「な!? 由美じゃ…ない?」
「お兄ちゃん、私よ。ほら新しい身体、可愛いでしょ?」
 そう言って雌タヌキは俺の唇を奪い、その大きな尻尾を器用に使い、股の間から尻の…特に尾骨付近を入念にさすり始める。変化が始まってから、まるで全身が性感帯のようになっている俺はなす術も無くその気持ちよさに堕ち始めていた。
「ほら、お兄ちゃんも私みたいに毛むくじゃらになってきてるわ。」
 彼女の言うとおり、全身から獣毛が噴出すように生えてきて…さすられている尾骨からも何かが伸びているような、そんな感覚に陥っていた。
「じゃあ、私の中に入れるね。」
 ダメだ!! これを入れさせたら本当に人間じゃなくなっちまう…そう考えた俺は身体をよじらせて逃げようとするが、とても妹とは思えないほどの力で押し倒された。
「お兄ちゃん…逃げちゃ、い・や・よ。」
 まるで一昔前の大人の女性の口調で言いつつ、唇で口を塞ぎ、自分の秘所に俺の一物を差し込んだのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>736-740
申し訳ありません。疲れて今まで寝てました。orz
742名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 05:10:44 ID:2ZN51xvN
まだよんでないけど、
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
743名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 20:03:48 ID:WChqVCNi
これで尻尾付けてみたいなー
ttp://www.propia.co.jp/j/tokucho/images/02_pho_mov.gif
744名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 20:22:35 ID:2cz9TtCl
馬の尾に見えるだろうな。
745名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 22:29:51 ID:JdL8qHyJ
これはない
746変わりヒト ◆M6R0eWkIpk :2006/11/25(土) 03:28:54 ID:4Rp0XPte
 山に妹と俺の吐息と淫乱な音だけが木霊し、俺の身体は顔を除き、狸と寸分違わぬ物となっていた。
「お兄ちゃん…いい加減出して。一緒に逝こうよ。」
「俺は狸を妹に持った覚えは無い。」
 自分の知らない間にも顔にも変化は始まっている耳は丸く…頭の上へと移動していく。
「ふぅん、まだそんな事言うんだ…じゃあね、こうしちゃうんだから♪」
 彼女は尻尾を唯一の穴にねじ込もうとする。
「そんなでかい尻尾なんて入りは…ぐぅぁぁぁあ……。」
 意思と関係なく肛門は尻尾を難なく受け入れる…強烈な痛みと共に快感が襲う。俺は歯を食いしばる事しか出来なくなっていた。彼女はあきれた顔をしつつも、先ほどと同じように人より長い口を器用に使いキスをする。
俺はそんな事お構い無しに歯を食いしばっていたのだが、相手は無理やり舌を入れてきた…あまりの快感に耐え切れず、身体中の力が抜けていくと同時に鼻から口が伸びていき、意識が獣の物へと成り変って行くのをただ感じるだけだった。
747変わりヒト ◆M6R0eWkIpk :2006/11/25(土) 03:44:42 ID:4Rp0XPte
「……康ちゃん? 康ちゃんったら?」
「はっ!? 俺は狸になったんじゃ?」
「ハハ、何言ってんの? 久々にうちに来て、寺の縁側でのんびりお茶を飲んでたと思ったら寝ちゃって…かわいかったわよ、寝顔。」
 袴を着た幼馴染が顔を覗き込んでいる…どうやら、ずっと俺の膝枕をしていたようだ。
「ごめん。」
 俺は赤面しながらも起き上がる。太陽は未だ頭の上でぽかぽかと照らしている…妹を犯してしまった夢、あれは悪夢だったのだろうか?
それにしても豪いリアルな夢だった。
「悪い、もうそろそろ帰るわ。」
「うん、何時までこっちにいるの?」
「う〜ん、仕事もあるし明後日には発つわ。」
「分かった。」
 取り留めのない会話をし、神社を後にする…何が本当で、何が夢なのか未だに頭の中がすっきりしないが並木通りをゆっくりと散歩しながら帰っていった。
748 ◆M6R0eWkIpk :2006/11/25(土) 03:50:47 ID:4Rp0XPte
――――――――――――――――――――――
一応、これで終わりなのですが…エロは勢いだけで対人間の表現しか出来なかった。orz
こんな作品ですが、満足していただけたら嬉しいです。ありがとうございました。
749名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 03:58:41 ID:jueMclnn
>>748
乙ですー。
エロ描写少なかったのにエロかったです。今夜のおかずです。
違います。ニートじゃないですよ。社会人です。
750名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 04:28:42 ID:06uCyPvF
乙カレさまー
個人的には夢落ちより狸の血が入ってる系の方がよかったと思うけど。
751名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 17:02:46 ID:tRVikWCY
ttp://red.ribbon.to/~eroparo/original3.html
保管庫って今の所ここだけ?
752名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 15:36:06 ID:JDX0a4aj
うさぎ
753名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 23:43:00 ID:Lh9lfeO/
>>748
終わり方がえらい中途半端だろ。
まぁ、乙
754 ◆tfGTpigCow :2006/11/27(月) 05:02:13 ID:ktVUwLQx
この姿にされてからどれくらい経ったのだろう。もう日を数えることも止めてしまっていた。
犬のようで、人のようで、そのどちらでもない人外の生き物の姿。
こんな姿で世間に出られるはずもなく、私は私をこんな姿にした「御主人様」の下に身を寄せている。
御主人様に「飼って」もらわなければ社会的に生きていけないこの状況。
私は捨てられないように、御主人様の言うことを全て聞いて、躾てもらって、ごほうびをもらって…
…気がついたら、「社会的に」だけではなく、肉体的にも精神的にも、御主人様なしではいられないようになっていた。

首輪の鎖がじゃらりと鳴る度に、恥ずかしさを感じると同時に胸の奥がきゅうんとする。
今日の「躾」の舞台はワゴン車の後部荷台。
ドアの取っ手や座席の下などを通した縄で縛られ、
抵抗もできず恥部も隠せない格好で床に仰向けに転がっている私の視点からは、
角度的に空しか見えず、周りの様子もここが何処なのかもわからない。
御主人様は私の毛並や肌が傷むことを嫌うので、ごつごつした床に毛布を敷いてくれてはいるが、不安は抑えられない。
秘所に生温かくぬるぬるしたものが塗りつけられる。薬…じゃない、油…?それもどうやらバター…ってまさか…
車体側面の扉が開く。座席の陰になって外はほとんど見えないが、何か大きな生き物の影。
次の瞬間、大型犬が座席を飛び越え私の目の前にその姿をあらわにし、私はひっ、と息をのむ。
私と違い、元人間という雰囲気ではない普通の犬は、バターの匂いに惹かれて私の秘所を嗅ぐ。
そこに荒い鼻息がかかる感触にびくんと耳を震わせる私を気にも留めず、犬はべろりと私の秘所を舐め上げた。
「や…ッ!」
「あまり大きな声を出すと、人に見られちゃうよ」
御主人様の言葉に、悲鳴をあげかけた口をつぐむ。
犬の舌は容赦なく私のそこを撫で回し、私は必死で嬌声をあげそうになるのをこらえる。
御主人様は私のこの痴態を前に、何時の間にかビデオカメラを回し始めていた。
「やめ…ッ、くぅん、こんな、こんなの…ぉんッ…い…やぁ、っ…とっちゃ…やぁ…!」
でも、そんな精一杯の拒絶の言葉を、私の体はあっさり裏切っていた。
犬の舌の感触に思わず浮かせてしまった腰。
その腰と床との隙間の窮屈な空間で、尻尾が、ぱたぱたと揺れている。
…私…わたし、悦んで、る…
這い回る舌の刺激、見られているという羞恥心、それに……雄犬の…匂い…
自分のそこが、バターや犬の唾液とは違うモノで濡れてくるのがわかる。
……ああ、そっか…わたし…めすいぬ…だもん、ね…
雄犬も雌犬の匂いがわかったらしい。口を離して、私の上に覆い被さる。
縛られて動けず、仰向けのままの私の胸の上、ちょうど左の乳首が前足で踏みしだかれて
「くぅん…!」
と鳴き声みたいな甘い声をあげてしまった。
腰に、何か熱いモノが押し当てられて……
「さ…犬同士、仲良く、ね」
御主人様の声が胸をきゅうん、とさせる。
ああ、もう自分では、この首輪を、外せそうに、ない。

〜犬のしつけ方 そのH〜 
人間だけじゃなく、他の犬とも遊ばせて、「自分は犬なんだ」ということをきちんと自覚させるようにしましょう。
755 ◆tfGTpigCow :2006/11/27(月) 05:08:17 ID:ktVUwLQx
続きは無いです。何故なら


このあたりで目が覚めたから。


…「強制獣化されたい」とか「豚化希望」とは言ってたが、雌犬にされて調教とかそんな夢を見るなんて
俺の脳はそこまでドMだったのか…助けてください!助けてください!
「そのH」とありますが別に前作とかもありません。数字は適当です。バカの数字らしい。
756名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 06:50:24 ID:IEd0rit2
ああもうGJなんだか羨ましいんだか

とりあえずMとかそういうのは結構自覚が無いものだとウボァー
757名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 17:43:16 ID:LD2OyqIY
>>755
残念ですが助けられません。もう手遅れです。
ちなみに俺も雌豚になった夢なら見たことがありますww

どMGJ!
758名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 21:28:33 ID:IEd0rit2
むしろMJ
759名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 07:00:43 ID:2XrN/g+R
マイケルジャクソン?

ふと某ゲームのメカマイケルを思い出す。
アレもTFになる…のか?
760名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 22:45:12 ID:hZqy6mcQ
あぁ豚になりたい…
見た目だけならもう豚なんだけどな〜
761名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 22:50:50 ID:2XrN/g+R
民主主義の豚か!
762名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 22:59:33 ID:hZqy6mcQ
ちょwwwもしかしてクラウザーさんかwwwwww
763名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 23:30:33 ID:LAzaqkcO
雌の豚だ!
下半身だけ豚でいい!
764名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 06:04:04 ID:9D8tiIRi
と、言うワケで次は>>757氏の夢公開な。
765名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 15:26:08 ID:p1H4qOPA
HENSHINせよ!
HENSHINせよ!

…すまん言ってみたかっただけだ
766名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 17:16:01 ID:LHE4QfWD
>>764
別にエロくもないし面白くもないかもしんないんだけど
それでもいい?
767名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 18:17:23 ID:9D8tiIRi
ジョジョとDMCが来たということは、次は…
「正気にては大業ならず 獣化道はシグルイなり」
あたりだろうか。

>>766
いや、半ば冗談だったんだが…
しかし書いてくれると言うのなら是非お願いしたい!
768766:2006/11/30(木) 19:29:52 ID:LHE4QfWD
ある朝、目覚めたら声が出なかった。
どうも体の調子がおかしいな?と思いながら、うがいをしに洗面所へ向かった。
「ガラガラ〜ぺッ!!」
うがいをしつつふと鏡に目をやると、自分で思ってたより髪が伸びていたことに気づく。
(そろそろ髪切りに行かなきゃ・・・今度はどんな髪型にすっかなー?)
そんなことを考えながら洗面所を後にする。
「な、なんだ!?」
突然、目の前が真っ暗になった。
驚いた俺はパニックを起こしつつ日の光が差しているベランダのほうへ向かう。
ベランダに出てみて始めて真っ暗になった理由がわかった。前髪が異様なほど伸びていたため、前が見えなくなったのだ。
落ち着いて触ってみると前髪だけではなく髪全体が体を覆いつくすほど伸びているのがわかった。
この異常事態に慌てふためいていると、突然髪が体に纏わり付いてきた!
(うわ!ななな・・・・何が!?)
髪の呪縛から抜け出そうと激しくもがいていたら、誤ってベランダから落下してしまった。
(うわああああああああああああああああああ!!!!)
俺は死ぬのか・・・そう思っていると纏わり付いていた髪の力が緩んでいくのを感じた。
いや、緩んでいるわけではなかった。どっちかというと体の中に吸い込まれていく感じだった。
そうこうしてるうちに俺は地面と追突した。
ドスーン!!!
「ブゴォッ!」
地響きとともに間抜けな悲鳴を上げながら、ああ・・・俺は死んだんだな・・・と薄れゆく意識の中で思った。


しかし、現実は非情ではなかった。
多少の痺れはあったが何とか動くことができたのだ!ビバ生命!
(・・・そういえばあの髪はどうなったんだ?)
さすがに立つことはできなかったので四つん這いになってなにか体を映せるものを探すことした。
しばらく辺りを彷徨って近くの川でとりあえず自分の顔を確かめようと覗いてみた。
「ブヒャ!!!」
なんと川の中から黒い豚がこちらを覗いているではないか!
さすがにビビった俺は一旦川から目を逸らした。
一度深呼吸してから再び川の中を覗くと、今度は黒豚と目が合ってしまった!
「ブヒィッ!!」
俺はまるで豚のような悲鳴をあげてしまっていた。それと同時に水の中の黒豚も驚いた顔をしていた。
(どういうことだ・・・?まさか・・・・!)
心臓がバクバクなっている。だがじっとしていても始まらない。
真実を確かめるために勇気を出して水中に向けて微笑んでみた。
するとどうだろう。水中の黒豚もぎこちなく微笑んでいるではないか!!
(そんな・・・そんな!!)
目の前の出来事を信じられない僕は、笑ったりしかめっ面をしたり色々と顔を変化させてみた.。それに合わせて黒豚の顔も笑ったり不細工なしかめっ面に変化する。
最終的には黒豚の顔は今にも泣きそうな.悲しい表情をしていた。
俺の口からはため息はでなく、代わりに鼻からフゴッっと鼻息が出るばかりだった。

冷静に頭の中で今起こったことを整理する。

『突然髪が伸びる→体に髪が纏わり付く→パニックになる→ベランダから墜ちる→なぜか死なない→いつの間にか髪は消えて、俺は黒豚になっている』

こうして冷静に考えてみると、やはりあの髪が原因なようだ。
だがこんな姿になってしまった今では、もうどうすることもできない・・・。
出来るのはただブヒブヒと鳴くことだけだ。

「ブヒッブヒッ!ブヒィー!!」
769766:2006/11/30(木) 19:36:26 ID:LHE4QfWD
またつまらぬものを書いてしまった・・・・。

昔ですがマジでこんな夢を見たんです!
きっとうしおととらとウィローが原因だと思うんです。
雌豚になったって要素が見当たらないのは気のせいです。
夢の中では完全に雌豚になったという実感があったんです!><

エロを付け足すなら、俺に恨みをもった人間が呪いをかけて雌豚に変えて
雄豚と交尾をさせ、妊娠させて完全に♂から♀になった屈辱を
与える・・・といったところでしょうか?
770名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 21:22:32 ID:9D8tiIRi
>>769
GJ。いいなぁ獣化夢。
♀になってもいいが妊娠すると大変そうだなと思う俺はまだ甘いのだろうか。
どちらかといえば妊娠はせず性玩具として毎日犯される方が…ってそっちの方がMか?
771766:2006/11/30(木) 22:09:20 ID:LHE4QfWD
>>767,>>770
俺、ジョジョもDMCも好きだけどシグルイも大好きだー
シグルイにもTFあったよね。牛股の牛化。
まあ比喩だったんだけど。

妊娠したら子育てとかあるからなんだかんだで幸せを感じるかもしれないね
やっぱり性玩具として毎日〜のほうがMだなwww
できれば雄豚にされて性玩具になるほうがいいけどねw
772名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 06:15:23 ID:ZUjJ3Kuz
玩具と申したか
773名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 06:35:32 ID:NIJlOAw9
せ、拙者は・・・さような事は・・・
774名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 15:23:54 ID:RLgFddmn
口は災いの元
(と言いつつ獣化薬を注射)
775名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 15:46:28 ID:uAs01Tf8
今宵生まれた獣は二…いや三
776名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 17:50:20 ID:0ffksd10
( 毒 か ! )


亜人の少年少女スレが人間の住人を失うのは、
まさにこの夜である。
777名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 18:39:42 ID:ZUjJ3Kuz
猫科動物が爪を立てるが如き異様な
778名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 19:03:15 ID:NIJlOAw9
半日ぶりに獣化スレに帰還したスレ住民は
鏡に映った自分の姿を見て全てを悟った


ブゴオオオオオオオオオオ!!!!!!


スレ住民の嗚咽は 人間の声からはほど遠いものであった
779名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 20:13:27 ID:fQNLQjcK
単純に疑問なんだけどなんで自分が獣化したら豚になりたいの?
俺はちょっと理解できないんだけど
780名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 20:17:05 ID:gTHgLmZh
M?
781名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 20:19:37 ID:Yh/kRFxL
>>779
俺はどちらかというと違うけどな。
782名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 20:23:31 ID:RLgFddmn
>>779
一般人からすれば、人間以外のものに萌えてる時点で「理解できない」だろうよ。
ちょっと変わった趣味の連中が居て、その中でもまた変わった趣味の人が居る。それだけだ。

で豚萌えは色々あるんだがえーと説明がめんどいので某スレにあったものをコピる。

178 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/08/19(土) 02:08:30 ID:iHzT2VfB
>>177
全動物化もいいが獣人化止まりの場合。

物を掴めずドアノブも回せず箸もフォークも持てず犬食いする羽目になるヒヅメプレイに萌え。
一人でできることにかなり制限がかかるので抵抗するどころではなく着替えやトイレや一人えっちも懇願しないと。

基本的にはイメージの悪い動物なので羞恥プレイ萌え。
敢えて会話能力残して「お前は何だ?言ってごらん」「め・・・メスブタ・・・です」とか。

イメージが悪いとはいっても哺乳類として親しみの持てるレベルなので愛玩動物扱い萌え。
ペット・家畜扱いで首輪つけて外を四つんばいで散歩とか豚小屋で生活とか。

30分以上射精しっぱなしのエロ動物っぷりに萌え。
♂受けや♀受けで「もう止めてぇええ!」♂攻めで「たっぷり注ぎ込んでやる」♀攻めで「ほらほらもっと出して」等どれでもおいしい。

あと、畜産研究所で「妊娠しないなーやはり人間の遺伝子が残ってるからだろうか?」と言われつつ毎日毎日種付け実験とか
冒険者がオークの巣に潜り込んだが返り討ちにあって輪姦獣化され性奴隷化とかあぁ獣人として発情ネタは外せねぇっつーか常時発情で良いやとか
妄想の種はもういろいろあるんだが食肉逝きだけは勘弁な、というSM的ネタで萌えるわけで。
783名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 20:34:00 ID:ZUjJ3Kuz
まぁ、色々あるんだよ。
俺はどっちかっていうと哺乳類の中では食肉目、それとは別に爬虫類が好きだけど。
上で言ってるようにこの趣味持ってる時点で一般人からは理解できない世界だろうしな。
784名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 20:37:11 ID:NIJlOAw9
>>779
まあ>>782氏がすでに説明してくれてるが、俺自身の理由としては

1.体型が自分に似ているから親近感がある
2.SかMどっちかといえばドM
3.不恰好な鼻とピンク色の肌、蹄萌え

などと理由は色々あるが、なんだかんだいって「ブタ」という動物が好きだからかも。

このスレに来る前はブタ萌えは希少種なんだろうなーと思っていたんだけど
意外にも思ったよりいたので嬉しかった。
◆tfGTpigCow氏に至っては心の師匠になってる。
785名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 16:35:46 ID:gEAflVdR
やっぱMってところ大きいんかね
俺はSだからちょっとカッコよくて強いのに憧れちまう
786名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 17:18:04 ID:vjt+W/m3
俺Mだけどカッコイイ動物に変身したいって気持ちもわかるお
やっぱり一番は豚か牛だけど、猿以外の動物なら大体萌えれると思う
787名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 18:22:32 ID:LNya7uOq
.     /''),,,/'')
    /;;:. ・ ・ヽ
   ミゝ ノ)(´00)ノ)=з3゛
   /;;,ヽ_,〉  ,;;,i,〉
   |;;;,, !  ,、_,、 |
  〆;;,, ヽ(,,´J)=3
    ヽ_j~c(;;vvノ」



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    ヽ_,,j~⌒~ヽ_,j c(;;vvノ


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      ((( ゞ,, / ;;,,    ,,, ^ ^ヽ,, ブヒッ
      (((_,;ノと;,,_ ⌒)_つ*(´00)_う゛=3
788名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 18:25:15 ID:K7PtbhBn
猿はもう動物ってか人間に近いからなぁ。
萌える人もいるだろうがブタ以上に少数な気がする。
789名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 19:24:14 ID:LYeubrTk
人間らしさ無しにそのまま龍になりたい
どっかの誰かに勝手に召喚されて、技出して帰ってく
んでまた誰かに(ryに萌える
790名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 21:10:41 ID:zmmD0Amw
791名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 21:51:07 ID:itRVCmiz
>>790
探して古本屋で和訳版買った。
展開が複雑な割に視点が主人公の一人称だけなので全貌が把握しにくく
テーマ的にエロスは結構あるんだが劇的な場面だろうと淡々とした文体で進んでいって盛り上がったりしないので
ラノベや現代和製小説の延長のような感覚で萌えを期待して読むにはなかなか難しい。
鬱展開や電波じみた展開もあるし。

ただ、生々しさはあるので、文章を読み慣れてる人なら良いかもしれない。純文学と言うには乱れ過ぎているが。
あるいは、簡潔なのだが感情的でわかりにくい文体を
「これは人間でなくなりつつある主人公の書いたものだからな…」と脳内妄想で補整できる人、妄想力のある人なら。

ちなみに俺は読んでておっきしたが、抜きどころを掴めないまま最後まで読み終えてしまい、
仕方なくもう1回最初からページをめくって適当なシーンで(ry
792名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 22:03:14 ID:vjt+W/m3
『めす』じゃなくて『おす』だったらなあ・・・
なんだかんだ言って買って読んだけどさ。
>>791氏の抜きどころが掴めなかったってのよく分かる。
なんかこう、話の中で一番抜けるとこで抜こうと思ってたらそのまま読み切っちゃったって感じ。

つか、TFで抜いてるのは俺だけじゃないってことがわかって安心したわ。
793 ◆tfGTpigCow :2006/12/03(日) 02:05:15 ID:nFQO4qlQ
主人公「ん…最近ちょっと太ってきたかな…」
店主「なに、若い娘は少しくらい肉がついてた方が健康的でいい。よろしく頼むよ」

主人公「んブ…それでぇ…マッサージオイルをここに…んぁあ!そうですぅ、ブゥ、むね、おしり、きもちいいのぉ!」
客1「可愛いよ主人公たん可愛いよハァハァ。ぽっちゃり可愛いよ。なんだか小動物的に可愛いよぉ」
客2「よーしパパこの特級エクストラローションとやらを使っちゃうぞー」
店主「……まぁ品物が売れるならいいや」

主人公「ブゥぅ…肉イヤ。にくキライ……んブゥ、ドングリいいぃ。おいしいのぉ」
彼氏「…そろそろ別れようかと思う」
主人公「ブ…なんでぇ?」

青年実業家「僕らには君が必要なんだ…わかるね?」
主人公「ブヒィん!…わかりますぅ…だから、もっと…んブギッ!?はうぅん、しっぽはらめぇ!」
青年実業家「フフフ…彼女の症例を提示すれば奴らをギャフンと言わせる事が…そのためには彼女の身も心も…」

狼男「ああ…柔らかい。暖かい…可愛いなぁ。食べてしまいたいほどだ(耳を甘噛み)」
主人公「ブギぃ…んん!い…いいよぉ…あなたになら、たべられても…んぁ、あブッ、ブヒぁあああん!」


俺なら「めす豚ものがたり」をこう訳すね!(訳すってレベルじゃねーぞ)
まぁ海外の文って日本語にそのまま訳すと凄いシンプルで淡々とするからな…
文書きの練習になるかと海外獣化系サイトの小説を訳してみたりしたこともありますが、
個人的には練習にならないどころかむしろ表現の幅が狭まって逆効果でした。
着ぐるみで獣化というのはその頃拾ったネタです>>574さん。遅レスになってすみません。
>>784
照れ臭くて死ねます。私的には前スレ967氏の濃厚な陵辱っぷりこそ師と崇めたいのですが。
>>792
>『めす』じゃなくて『おす』だったらなあ・・・
あの主人公の職業って、「化粧品やマッサージ薬の実演販売」って名目だけど、恐らく実際にはほぼ風俗?
♂だと獣化進行しつつ風俗するのは難しそーだが、どんな仕事になるんでしょうね。
794名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 05:34:01 ID:jL9oOwVL
オレももうちょっと英語できたらTransformation Story Archive訳しまくりたいんだけどな
795名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 07:20:19 ID:qGyEmQOS
>>794
原文で読んでる俺ガイル
最初はできないと思っててもやればできるようになるもんだよ
796名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 07:42:33 ID:FgXaKayo
このスレはインテリが多いな
いずれ獣化する薬とか発明するんだろうな

最終的に作られる動物変身ビスケットが大ヒットするに違いない!
797名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 09:00:42 ID:H3tWbz+d
>>793
フヒヒ!すいません!
を思い出した
798名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 09:21:55 ID:H3tWbz+d
>>789
そういやFFとかの召還獣って普段どこで何してるんだろうな。
バハムートとか相当暇持て余してそう

まぁ私生活はともかく、そういうのもいいねぇ…。
799名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 09:31:40 ID:FgXaKayo
>>793
一瞬新作キタ━(゚∀゚)━!!と思ってあそこに左手がいきかけますた
全部読んで、なんだよぬか喜びか…と思いきや十分抜けますたw

♂だとなんでしょうね?

レスラーとかお相撲さんとかですかね?
元々ガタイがいいから太っても違和感ないってことで。
タキシード着てるような金持ち親父とかならSEXしまくりな感じはするんだけど
なんせ♂だとドリルだからすぐバレちゃうか
800名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 09:56:16 ID:ZodvTvXY
ひとりでプリキュア
801名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:02:00 ID:YrqqRpnv
お腹空いたなー
なんでもいいからそろそろ新作投下されないかなー
802名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 11:14:26 ID:WzxjWAw7
勝手に投下させてもらいます、九尾狐×鶴です。


むかしむかし。
あるところに九尾の狐が住んでおりました。狐は名をツクヨミと言いました。
ツクヨミは大層心優しく、その容貌もとても美しい物でした。
ツクヨミは自分の住処、お稲荷山を目指して帰路に付いておりました。
すると、鶴の苦しげな声が聞こえてくるではありませんか。
ツクヨミが声のする方へ行くと、一匹の鶴が罠に掛かって苦しんでおりました。

「なんと痛々しい。待っているのじゃ、すぐに助けてやる。」

ツクヨミはすぐに若い男の姿に化けました。
男もまた美しく、金色の髪が長く伸びています。
ツクヨミは罠を外してやると、鶴の傷を妖術で癒してやりました。

「これで良い。もう人間の罠になぞかかるでないぞ。」

ツクヨミは言い残すと、自分の家へ帰って行きました。

その夜。
扉を叩く音で眼を覚ますと、外に若く美しい女が立っておりました。
ながい黒髪は雪を孕み、所々が白くなっています。
女は、頭を下げてこう言いました。

「こんばんわ、わたしはちとせと申します。
突然の吹雪に見舞われてしまい、帰る事ができません。どうか一晩泊めて頂けないでしょうか。」

しかし、ツクヨミにはすぐにわかりました。

「隠すな、ちとせとやら。お主、私が助けた鶴であろう。」
「…お分かりですか、九尾の狐さま。」
「私はツクヨミだ。…立ち話もなんだろう、上がれ。」

ツクヨミはちとせを家に招き入れ、話を聞く事にしました。
ちとせは正座をしてツクヨミに言います。

「わたしを助けてくださったツクヨミさまに、
どうしても恩返しがしたくて…なにか、困っている事はありませんか?」
「ないな。私は見返りを求めてお主を助けた訳ではない、
気に病む事はないのだ。わかったのなら帰るがよい。」
「うぅっ………わたしには、家がないのです。吹雪で飛べないのです…。
わたしがここにいたら、迷惑でしょうか…。」

ちとせが上目遣いでツクヨミに言いました。
瞳にはうっすらと涙が滲んでおります。

「ぬ…っ…。そこまでは…言っておらぬ。
それに、一晩なら…泊めてやらん事もない。」
「本当ですか!有難うございます、ツクヨミさまっ!」
「ぬぉ!?急に抱きつくでない!」
803名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 11:17:04 ID:WzxjWAw7
かくして、ちとせを家に泊めることにしたツクヨミですが…
次の朝になっても、ちとせは帰る気配はありませんでした。
それどころか、一日中ツクヨミにべたべたべたべた…。
次の日も、また次の日も。
ちとせはツクヨミから離れようとはしません。

「どういうことじゃ、ちとせ。
私が泊めてやると言ったのは一日だけのはずじゃ、何故お主は一週間も私の家から出てゆかない?」
「だって…だって、ツクヨミさま…」
「だっても何もない、私に納得のゆく説明をしてみせよ」

ツクヨミはとうとう、ちとせを問い詰める事にしました。
ちとせは悪戯を叱られた童のように俯いています。

「わたし…は、ツクヨミさま…と…離れたく…ないん、です…」
「何?」
「わたしは、ツクヨミさまが好きです…!
お美しいところも、お優しいところも…!わたしを助けてくれた…その時から…。
ツクヨミさまと離れたくないです…!だから…わたし…」

やや呆気にとられながらも、ツクヨミはちとせの告白を受け止めました。

「わたしをお傍においてください、ツクヨミさま…。
迷惑にならないよう努力します、精一杯尽くします!だから…」

「もう、良い」

ツクヨミはちとせを優しく抱きとめました。

「すまなんだ、気付いてやれなかった。
お主が私をそんなに思っていたとはの…」
「いえ…いえ…、ツクヨミさま…」
「私も孤独は飽いた所じゃ、迎え入れようぞ。私も…お主と過ごしたこの日々、心地よかった」
「本当ですか…!」
「あぁ」
「嬉しい、ツクヨミさま…」
804名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 11:17:41 ID:WzxjWAw7
そのまま、二人はどちらからとも無く唇を合わせました。
ちとせは、ツクヨミの唇を積極的に啄ばみました。
ツクヨミは舌を絡め、ちとせに応えます。
そして、啄ばむ様だった接吻は、貪るように、淫らになってゆきました。

ツクヨミは、妖術で部屋を暖めました。そうして寒くないようにしてから、ちとせの着物を紐解いてゆきました。
その度、ちとせの美しい体躯が露わになってゆきます。

「美しい」

ツクヨミはちとせの乳房を手に取り、弄びます。

「あっ…」

先端の桜色の勃起にも刺激を与えると、ちとせは高く、か細い嬌声を上げました。

「ここが良いか?」

ツクヨミは反応を楽しむように執拗に勃起を攻め立てます。

「ふぁっ…きゃぅっ…ぁっ!」
「ふふ、硬くなってきておるぞ。感じておるのか?」
「んっ…はぃ…気持ち、いぃ、です…ツクヨミさま…」

ツクヨミは勃起の一つを口に含み、舌で舐めあげました。

「ひぅっ…ん…!あぁっ…!」

そのままツクヨミは乳を吸い出そうとうする赤子のように吸い上げます。

「ひゃあぁんっ…!」

ちとせは傷みと快感の入り混じった感覚に噎びました。
ツクヨミが既に潤ってきている蜜壷に触れると、ちとせの体躯が跳ねました。
ツクヨミはちとせの中に指を埋め、かき回します。

「ひぁっ!んぁあ!やぁあっ!」
「どうした、まさか初めてなのか?」
「はぁっ…殿方に触れてもらう機会など…ありませんでしたので…」
「…それは、大事に扱わねばな…」
805名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 11:18:25 ID:WzxjWAw7
ツクヨミはちとせに甘い接吻を施しました。
次いで、乳房の一つに口を付けます。

「っつ!?」

乳房に咲いた赤い花が、ちとせの目に映ります。

「こういう事もされた事がないのか?」
「は、はい。どういうものなんですか、それは?」
「これは、ちとせが私の物になったという証じゃ」

ツクヨミはそう言って、ちとせの胸から頬までをを舐め上げました。

「ツクヨミさまぁっ…!」

ちとせは感激に身を震わせます。

「私もこういう経験は少ないのでの…上手くできないかも知れぬが、許せよ」

ツクヨミはちとせの体躯を満遍なく嘗め回します。
頬、唇、首と降下してゆき、手や指、胸、臍、そして股間に顔を埋めました。

「ひぁっ…!?ツクヨミさま、そこは…!」

卑猥な水音を立てながら、ツクヨミが陰部を舐め回します。
陰核を覆い隠す包皮を上手く剥がし、ざらついた舌でそれを舐めあげると、ちとせの体躯は跳ねました。

「きゃうぅっ!あぁぅっ、くぅんっ…!」

そして舌を秘裂に合わせて這わせた後、ゆっくりと沈めてゆきました。

「はぁっ…んぅっ…ツクヨミ…さま…」

ちとせが足を閉じると、ツクヨミの頭が固定されてより深く舌が侵入してきます。
思いがけない快感に、ちとせは軽く達してしまいました。
ツクヨミは頭を上げ、口の周りの愛液を舐めとりました。

「はっ…はっ…」
「ちとせ、お主相当敏感なのじゃな…」

小さい爆発音がして、ちとせが驚き音のする方へ目を向けると、九本の尻尾がツクヨミの後ろに生えてきていました。
その尻尾を器用に動かし、一本は秘所を、残りの八本でちとせの身体を弄ります。

「きゃっ…はっ…」
「どうじゃ?」 
「あっ…気持ちい…です…」
「ふむ、ではこれでどうじゃな?」

秘裂を撫でていた一本が、ちとせの中へと入っていきました。
柔かい毛の感触と、硬い尾の感触がちとせの体躯を支配します。

「んぁあっ!や、ぁ…」
「ふむ、これはまた違う趣があるな…」
「ひうっ!?ふあぁ!」

ツクヨミは尾が膜を破らないようにしながらも、ちとせの膣壁を撫で上げます。
感じたことのない感覚に、早くもちとせは溺れかけています。
806名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 11:20:07 ID:WzxjWAw7
「はぁっ…ツクヨミさま…わたし…もう…
辛抱…なりません…。…入れて、ください…ツクヨミさまの、を…ください…っ」

ちとせのお願いを聞き入れたツクヨミは、尾を引き抜き、妖術を用いてちとせの股間に触れます。

「はぁっ…ん…ツクヨミさま、何を…?」

温かい湯に浸るような感覚を覚えながら、ちとせがツクヨミに尋ねます。

「私の妖術じゃ、破瓜の痛みをなくしてやろうと思うてな」
「えっ…?」
「初めてなのじゃろう?私はちとせに痛い思いはさせとうない」
「…っツクヨミさま…!」
「さ、力を抜いて…。私に身を委ねるのじゃ」
「はい…」

ツクヨミは自身の物をちとせの秘裂に宛がい、一気に貫きました。

「ひゃあぁぁあん!」

襲ってきたのは、痛みではなく、快楽。
全く傷みの伴わない快感がちとせを襲いました。

「っ…辛くないか?」
「はいっ…大丈夫です…」
「動く、ぞ?」

ツクヨミが言い、腰を動かします。

「あぁっ!ふぁん!あっ、あぁっ!」

ちとせの膣は、容赦なくツクヨミを締め付けます。
卑猥な音が部屋に木霊し、ちとせを淫乱な気持ちにさせます。

「はぁっ、ツクヨミさまっ、ツクヨミさまぁっ!強く…激しく、突いてくださいっ…!」
「ちとせ…っ」
807名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 11:20:45 ID:WzxjWAw7
喘ぎながらに自分を呼ぶちとせが、ツクヨミはどうしようもなく愛おしくなりました。
ちとせの言う通り、ツクヨミは強くちとせを打ちつけ、膣壁を抉ります。

「うぁあっ!ツクヨミさまぁっ…!すごっ…い、気持ちいいです…!奥まで…っ当たって…っ!」
「ちとせっ…!私は…お主を、離しはしない…っ!」
「きゃうんっ!ふぁあっ、ツクヨ、ミ、さまぁっ!うれしっ、ですっ、あぁっ!」

ちとせを内部まで激しくかき回し、穿ち、貫くうちに、ツクヨミはちとせに今まで感じたことのない程の狂おしい愛を感じました。
ツクヨミの愛は自然に口をついて、ちとせは涙を流しながら嬌声を上げます。

「ふぁあんっ!ツクヨミっ、さまぁ!好き、ですっ…!、愛してますっ!」
「私、もっ…愛しておるぞ、ちとせっ…!」
「あんっ、ひあぁっ!」
「くっ…、もう、限界、じゃ…!」
「あぁっ!来てください、ツクヨミさま!わたしの中に、ツクヨミさまのっ…!いっぱい、だしてっ…!」
「っ…!」
「ふぁあぁあぁぁっ!」

ちとせが盛大に達し、ツクヨミは膣内に大量の精子を放出し、ゆっくりとちとせの中から引き抜きます。

「んぁっ…!」

ちとせは達したばかりで敏感になっているのか、可愛い嬌声を上げてツクヨミに抱きつきます。

「ちとせ……」
「大好き…ツクヨミさま…」

ツクヨミはちとせを寝かせてやり、自分もその隣に横になりました。
ちとせは疲弊していたためかすぐに寝息を立て始めます。
ツクヨミは抱きつかれたままの腕を外すこともできず、眠りに付くのでした。
<終>
808名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 11:23:53 ID:WzxjWAw7
お目汚しすみません。そしてお付き合い有難うございました。
こんな駄文でも、楽しんで頂けたのなら幸いです。
809名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 11:33:04 ID:LY2Ryo0i
こんな昼間から何て物を見せるんだ(*´Д`)
810名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 20:42:28 ID:uphnlDfO
gj
ツクヨミえろいよー
811名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:20:26 ID:RjNFyblx
獣状態なのか獣人状態なのか分かりづらかったけれど、勝手に獣人状態ということにして楽しませていただきました
812名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 05:02:26 ID:0gL9nFBZ
黒の黒須
813名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 08:49:15 ID:FRMmA4YN
感想有難う御座います。
初投下だったので色々と不安でしたが、楽しんで頂けたようで何よりです。
機会があったらまた同じキャラを書こうと思っておりますので、
期待せずに読んでいただければ幸いです。
814名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 09:04:17 ID:SWcqzcVi
>>813
GJ!口調の割に痛くないようにしたりと行為の端々に優しさがにじみでるツクヨミ様に萌え。
ただこのスレsage進行と違ったっけ?

>>812
ツクヨミ違いじゃねーか!
815名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 09:50:12 ID:KuPSI0vG
ヤマネコに襲われるツクヨミ
816ツクヨミ書いた人:2006/12/06(水) 10:14:49 ID:FRMmA4YN
≫815
そうですね、書いてみようと思います。
近いうちに投下できると思います(元々そういうネタも考えていたので…)。
817名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 12:17:00 ID:ItjBNVeW
うほw
818名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 13:49:52 ID:MPB6OAEp
GJです!!萌えますた(*´Д`)

ちとせとのその後も気になるー
何だかんだでラブラブな二人が最高です。
職人さんありがとう!
819ツクヨミ書いた人:2006/12/06(水) 17:17:32 ID:FRMmA4YN
ツクヨミ×ネコ投下します。
尚、ネコは化け猫という設定です。
ツクヨミは彼女と旧友って事で。
820キツネコ:2006/12/06(水) 17:18:34 ID:FRMmA4YN
九尾の妖狐は妖怪の中でも最高位。
その妖力は一妖狐を遥かに凌駕し、他を超越する存在。
…の筈だった。

「くっ…」
「うふふ、油断したわね、ツクヨミ?」

その九尾が、ただ一匹の化け猫に手が出せないでいる。
化け猫は薄茶色のクセのある髪を書き上げ、妖艶に微笑んだ。

「アタシ特性の麻痺毒よ。嗅ぐだけで動けなくなっちゃうの」
「…何が目的だ?」
「何って、ナニに決まってんでしょ。
最近の若い化け猫は弱くてさ〜…アンタぐらいじゃないと…満足できないのよ〜…」
「…っ!」

股間を着物越しに触られ、ツクヨミの体躯が震える。

「ほぉら、アンタも分かってたんでしょ?こんなに硬くしちゃって…」
「何を…した?身体が…熱い……」
「なぁに…ちょっとした催淫よ」

そう言ってツクヨミの頬を撫でるのは、
二股の尾を持つ化け猫、ミオ。
ふくよかな胸と括れた腰、突き出た尻が魅力的な化け猫だ。
ツクヨミは必死にこの場を脱出する方法を考える。

「(転身の術で…駄目じゃ、こんな不安定な精神状態ではあの術は発動出来ぬ。
狐火なら…出せるが、ミオを止める程の力は無い…どうする…)」

いくら考えても答えが出る事は無かった。
ミオは化け猫の中でも特に位が高い方で、妖力も侮れない。

「うふふふ…どうせアンタの事だから、
どうにかして逃げようと思ってるんでしょうけど…無駄よ、アタシが結界を張っといたから」
「……」

この一言はツクヨミを諦めさせるのに十分な効果を持っていた。
ミオの結界術はツクヨミですら破るのは困難だ。
ましてやこのような状態で破れる物ではない。

「諦めた?それじゃあ始めましょう…」
821キツネコ:2006/12/06(水) 17:19:19 ID:FRMmA4YN
ミオの手がツクヨミの物を捉える。
そしておもむろに其れを口に含み、舐めだした。
生暖かい感触がツクヨミの物を包む。

「ぁ…っ!」
「んふふ…きもひいいれしょ?」
「こ、の…ッ、痴女め…ッ…!」
「最高の褒め言葉よ」

始めは優しく包むように、直に前後に激しく、汲みだそうとするかのようにツクヨミを攻め立てる。
ミオが上目遣いで此方を見上げた。扇情的な光景に高まる射精感。

「…っく……」
「なに?我慢してんの?出しちゃえばいいのに…」
「…いくら貴様とは言え、女子の口を汚す趣味は無い……」
「ひゃあ、立派立派。さすが妖狐の首領様」

ミオがおどけて言う。
でも…と目を光らせた。

「これはどうかしら?」
「ぁっ…!?」

ミオがツクヨミの尻に指を入れた。
直に前立腺を刺激され、さしものツクヨミでも身を震わせて白い液体を迸らせた。

「んふふ…おいし…」

口に付着した粘液を舌で舐め取るミオ。

「き、き…貴様…」

ツクヨミはミオの痴態と、尻に指を突っ込まれるという初めての屈辱に顔を真っ赤に染めた。
822キツネコ:2006/12/06(水) 17:20:35 ID:FRMmA4YN
「あぁん、もう…つれないのね、ツクヨミ」
「何?」
「普通はここで襲い掛かってくる物よ」
「襲い掛かるも何も…ろくに体を動かせない私に、どうしろと……」
「あっ…そっか!…うわどうしよ、アンタを捕まえてから先の事考えてなかった」
「…馬鹿か」

頭を抱えるミオと、呆れ半分に溜息を付くツクヨミ。

「…そうだ!こうすればいいのよ!」

いうなりツクヨミを押し倒すミオ。
ツクヨミは受身が取れず、まともに背中に衝撃を食らう。

「はぅっ!」
「あ…ゴメーン」
「ッ…げほっ、げほっ…」
「と、とにかく、こうすればいいのよ」

と、ミオは着物を肌蹴て全裸になり、ツクヨミのそそり立つ一物の上に跨った。
ミオの秘所は既にずぶ濡れだ。

「な…ま、まさか…」
「アタシが襲っちゃえ〜!」

一気に腰を沈め、奥まで貫かれるミオ。
同時にツクヨミも戦慄く。

「はぁああん!あ、あぁあ…」
「くぁっ!?」

ミオはツクヨミの圧迫感に恍惚の表情を浮かべる。
そして腰を激しく振りたて始めた。

「きゃあん!あっ、あぁっ!」
「……っ!」
「はぁんっ、イイ…ッ!ツクヨミ、アンタの…凄くイイよぉ!」
823キツネコ:2006/12/06(水) 17:21:38 ID:FRMmA4YN
森の静けさに淫乱な性交の音が溶け入る。
ミオは淫らな腰使いで自らを攻め立て、絶頂へと追い込んでいく。

「あァ!イクッ、イクゥッ!アタシ…ツクヨミのでぇっ…!イッちゃうよぉッ!」
「ミオ…ッ…貴様…」
「うぁっ!きゃあん!はぁっ!んぁあ!ツクヨミ…、アンタ…最高ぉ…!」
「…っ!」
「きゃあぁああぁん!」

熱い欲望の塊がミオの膣内を汚す。
その熱さにミオが嬌声を上げた。しかし…

「ひゃあっ!?」

ツクヨミは攻めを止めなかった。それどころか、下から激しくミオを突き上げる。

「ひぅうっ!だ…めぇ、今は、ぁっ!感じすぎ…ちゃうっ…!」
「快楽は貴様が自ら求めた物では無かったのか?」
「そう…だけどっ、ひゃぁあん!!」
「ならば文句は付けられまい?」
「アンタ…まさか、毒…解け…」

ミオは背中を反らせ、与えられる快楽に溺れながらも言った。

「そうじゃな…動かしやすくなった」
824キツネコ:2006/12/06(水) 17:22:15 ID:FRMmA4YN
「貴様から与えられた屈辱…晴らしてくれる」
「そ、そんなっ…!ひぁあん!これ、いじょう…されたら…アタシ、おかしくなっちゃ…!」
「死にはしまい?」
「死んじゃうーっ!」

ミオは2度目の絶頂を迎える。
しかし、ツクヨミの動きは止まるところを知らない。
ツクヨミはミオの腕を掴み、狐の尻尾でミオの体躯を隅々まで撫で回す。
乳房を締め付け、乳首を弄び、尾の一本を尻の穴に侵入させる。
直腸に侵入してきた尻尾がツクヨミの一物と擦れ、予想だにしなかった快感をミオに与える。

「ひぁああぁ!うぁっ、きゃぁああん!!いや、また…イッちゃうー!」

膣壁が抉られ、子宮を突かれ、直腸の中で尻尾が暴れまわる。

「んあぁぁあぁあ!」

ツクヨミはミオの腕を掴む役目を尻尾二つに任せ、開いた手でミオの尻尾を掴んだ。

「きゃあぁっ!」

性交中の化け猫の雌は、尻尾が性感帯になるのだと…ツクヨミは心得ていた。
二本の尻尾を両手で掴み、扱いたり強く握ったりと繰り返す。

「だめぇ!しっぽ、やめてぇぇ!」

上半身を起こし、ミオの唇を舌で舐める。

「…頂くぞ」


…ミオが解放されたのは、それから1時間後、何度となくイカされた後であった…。
825キツネコ:2006/12/06(水) 17:23:06 ID:FRMmA4YN
「ただいま」
「あ、お帰りなさいませ、ツクヨミさま」
「…よい香りじゃ」
「はい、油揚げです。…?疲れておいでですか、ツクヨミさま?」
「なに…猫を懲らしめてきただけじゃ」


ミオはそれ以後、ツクヨミを二度と怒らせまいと心に誓ったのだった。

<終>
826キツネコ書いた人:2006/12/06(水) 17:24:42 ID:FRMmA4YN
いかがでしたでしょうか。
語り口調を変えてみましたが(ですます調は大変だったので)、
楽しんでいただけたのなら幸いです。
827名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 18:13:57 ID:dWwrV9lV
GJです!!
九尾って便利だなw
最後に出てきたのはちとせでしょうか。
そんなさりげない会話に萌えましたw
ちとせがこのこと知ったらどうなるんでしょう、嫉妬するのかな?

・・・と密かに続編を期待する。
828名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 04:54:57 ID:lEcsXRIO
おほっ
829名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 05:07:10 ID:V4BXLjWd
キツネコというタイトルにはコブタ♂×タヌキ♀、タヌキ♀×キツネ♂、
キツネ♂×ネコ♀、ネコ♀×コブタ♂の4通りのパターン隠されていたんだよ!

コブタ♂×キツネ♂、タヌキ♀×ネコ♀なんて特殊パターンもあったんだよ!!
830名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 07:03:15 ID:5H21+Ht8
Ω <ナンダッテ〜
831名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 07:34:17 ID:V4BXLjWd
良かった・・・前フリに乗っかってくれる人がいなければ死を覚悟してたよ
832名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 20:09:30 ID:5H21+Ht8
そんなんでいちいち死を覚悟してたら
俺は一体何度死んでいるのか
833名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 02:13:25 ID:uAqymt7d
書く側は叩かれないかと毎回死にそうに不安
834名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 14:46:24 ID:JDLuAqJ0
それ解る気がする・・・・。
835名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 15:04:05 ID:xo4pOH54
叩くヒトもいれば、アドバイスするヒトもいる。
叩きとアドバイスは紙一重の差だ。
叩かれても気にしなければ
いずれ忘れられるだろう。
836名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 15:08:03 ID:vEekdVC4
>>835
良いこというじゃねえかにいちゃん!

でもこのスレで叩かれてるの見たことないよ
書き手も読み手も紳士が多いんだろうな
837名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 22:00:35 ID:6LhAawMq
漠然とした誉め言葉より具体的な叩きの方が問題点が見つかってありがたいこともある。
もちろん誉めてもらえるのに越したことは無いんですが。
838名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 23:39:05 ID:qKfMDAdW
GJっていわれて褒め称えた後
数点気になった点を述べる
これ最強。
839名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 03:06:45 ID:rtEAYBXN
GJ!
気になる点というと正直ないね。
良い意味で気になる点ならたくさんあるけど。
840名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 00:00:17 ID:OmuEpvSp
度が過ぎるのはいけないがもっと書き手と読み手の意見交換があってもいいと思うんだがな。
どうもネット上での人外系趣味って、作り手と受け手が互いに一歩引いてしまうよそよそしい関係か、
逆に相手のことを考えない創作オナニー厨・クレクレリクエスト厨かの両極端になりがちに感じる。
841名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 07:52:54 ID:JEr2ifyX
人呼んで創作オナニー厨たぁ俺様のことよ!

いや自分でも抜けるぐらいのじゃないと書く気しないんだよね…
ホント申し訳ない…
842名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 20:31:53 ID:A23m4PtT
>>841
ああいやそういういわゆる「自家発電」って意味じゃなくて、なんというか独り善がりなやり方してる人って意味で…
なんかすいません。
843840:2006/12/12(火) 20:33:00 ID:A23m4PtT
ああID変わってた
844名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 22:43:42 ID:dGIM/1LB
俺は創作って基本オナヌーだと思う
ただ、それを見て面白がってくれる人がいて、自分でもおもしろいと思えばリクも受けるけど、動機はやっぱり自分のなかのものを具現したいだけだし

加えて俺は一度文にすると二度とその妄想で抜けない('A`)
845名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 23:15:19 ID:y6MSPB1t
妄想はできるが文章として出力できないぜ!
尤も、妄想力も貧弱だからぬるぽ
846840:2006/12/13(水) 05:47:20 ID:jETreXth
あーだからつまりオナニーはオナニーで大いに結構だが、
オナニーを人に見せつけて「誉めろ!」と言ったり、人の家に上がり込んでオナニーしたりするなと。
もしするんだったら綺麗なオナニーをしろと、あるいはできなくても綺麗にできるように努めろと。

「人に見てもらう」という意識もないのに賛美の言葉だけ欲しがったりする人とか
上手くないし上達しようという意欲も見られないのに自サイトではなく人様の絵板に連投する人とか、
具体的には昔居たコテの変身マニa(ry
847名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 06:47:44 ID:+Kv0EFJq
華麗なナニーってのも微妙な表現だなw
確かに根本からはそういうのもあるかもしれんけど、
多人数が求めるような物ならもう自己満足のみでは納まらん気も。

まぁ、何も投下しない俺があーだこーだー言う資格は無いが。
848名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 17:45:26 ID:WJv+bUgA
まぁ、レス欄が閑古鳥鳴かれるよりはマシなわけで。
先生、漏れのオナヌーネタ投下していいすか?
849名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 17:49:46 ID:J6eObwTJ
オナニーよろしく!!
楽しみにして(*´Д`)ハァハァしとく!!
850名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 19:02:14 ID:+Kv0EFJq
公開オナニー了承した
851名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 07:26:08 ID:fppi9ZRM
ごめん、体力なくなって昨日投下できなかった。
今日の夜になりますorz
852名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 08:19:31 ID:EHoWDEG3
オナニーって意外と体力消耗すっからな。
精力蓄えて今日がんばっ
853名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 12:47:01 ID:BLtel6gF
>>815
(*´・ω・)つ【ニンニク】
854名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 13:09:54 ID:BLtel6gF
間違えた
>>851
855名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 19:37:52 ID:ney90b01
wktk.wktk.
856名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 20:59:29 ID:roLGe/ma
つエビオス
857名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 01:48:41 ID:Votw1W7Z
薄暗い部屋に人影が二つ。
一つはいすに座っていて、もう一つは地面に伏せているようだ。

雲の切れ目から窓へ差し込んだ月の光が、その人影達を照らした。
すると、そこには真っ白な獣毛で覆われた女性型の生き物と
それを見る男がいるではないか。

窓の風景を眺めつつ、皮肉混じりの、柔らかな声音で男はいう。
「どうしたんだよ、息を荒げちゃって」
「かえ……して」
「薬のことかい?あれはちゃんと渡したはずだ。君がなくすのが悪い」
「おねがい……私が悪かったから……薬を」
「僕はそのままの君の方が好きだけどね」

男は喉を慣らすように笑い、『女』の方へ顔を向けた。
瞳をあわせた『女』の方は身を震わせ怯えて。
男は外見は特に目立ったところはなく、
どこにでもいそうな体型の男であるのに……なぜなのか……。

「そうだなぁ、目の前で、恥ずかしいこと、してよ」
「恥ずかしいこと……?」
「オナニー。とかね」

『女』はさらに目を歪ませる。

「ほら、今君ってさ……気分が立ってるっていうか
盛り?いや、違うか。でも、そんな気分なんだろう?」
「……」
「僕はその姿の君が好きだけど……でも、君のような女がこの部屋にいると、とっても困るんだ……このままなにもしないまま、誰かに見つかって」
「それはいやっ!」
「だよね。そうだよねぇ。ふふっ」

嬉しそうに男はそういって、足と腕を組み、『女』にいう。

「じゃあ、君の獣化病を直す薬あげるからさぁ……。早くやってよ。オナニー
見せてくれなきゃ、あげられないなぁ……」
858名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 02:16:33 ID:Votw1W7Z
『女』はその前へ突き出た鼻を股の方に向け、おそるおそる手を、
己の視線の先に向かわせた。そのとき
「ああ、だめだよ、まずは胸じゃなきゃ」

男の指示を聞き、胸の方へ手を向ける。
服は着ていない……裸。
「ゆっくりと揉むんだ……柔らかいんだろう?君の胸は」

「そしたら、今度は親指を乳首のてっぺんに当てて……そうだ。
親指で刺激しつつ揉んで見ろ……」
柔らかいボールについた泥を洗うように、『女』は自分の胸をもみ上げている。
視線の先にある男を見て……舌を出し、激しい呼吸をしながら……。

「なんか頭の上の耳がピクピクしてるね……感じちゃってるの?
君って本当になにもの?姿も人間じゃないし、サイテーだな」

「そっ……そ、れは」
「口答えするな」
男から、床の底から響くような声でいわれ、『女』は再び自分の胸をもみ上げる作業に戻る。
その行為は単調な物であったが、それでも『女』の動きは徐々に大げさなっているようにもおもえた

「よし、胸はいいよ。君ももうつらいだろう?」
「ぇ、私……ゎ……ぁ」

「い い か ら。そこは もう いい、次は性器に軽く触れてみろ」
再び男は低い声で『女』にいう。
その声をきくと、躊躇いもせず性器へ手をのばし、性器割れ目の上を、ゆっくりとなぞってみせる。
『女』はその瞬間、身震いを2度、3度して、犬の鳴き声のような声を上げた。
859名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 02:20:32 ID:Votw1W7Z
ここで力尽きるとか・・・・・・もうねorz。
860名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 14:55:27 ID:IDuBoSBm
すげー!!!なんでこんなエロエロないい文章かけるの?


これで男もつられてやっちゃって獣化病感染したらいいと思う
861名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 16:35:51 ID:/uSiPcF8
俺はどちらかと言えばSMちっくな流れのまま飼い犬としてそのまま調教される方がいいなー。
いや結局は作者の自由だが。

しかしGJだ!舌出しとか耳ピクとか、獣ならではの描写が羞恥プレイにあいまって萌え。
こんなオナニーなら大歓迎だな。
862名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 23:25:58 ID:HjuBo9gB
>>701の続きが読んでみたい!

そんな自分はおかしいのかな?かな?
863名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 10:15:06 ID:Suzeog5O
>>862
こんなところに俺ガイル
864名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 14:29:38 ID:s19JBj3J
>>862
孵化して成長したロコンが
あんな事やこんな事になるのか・・
865名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 16:17:55 ID:rptGIVgb
>>862-864
ここは獣人向けだからね…
どうにもこうにも、彼らはポケモン(獣)の部類に入るから
ここで投稿しまくるのは問題になるかと。
ポケモン専用のスレがあるけど、あそこはポケモン同士はNGだからな…
866名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 17:17:33 ID:JOe4W2hg
>>865
どこかの外部のサイトに投稿するとかしかないかも、某書館とか某文庫とか。
個人的にはポケモンも構わないとは思うところだが。
867 ◆tfGTpigCow :2006/12/17(日) 17:40:13 ID:J43PdfXk
>そんな自分はおかしいのかな?かな?
「はぅーポケモンかぁいいよぅお持ち帰りぃ〜!」
「ちょ、ちょっと待て。俺はこう見えても人間だ。ポケモン扱いすんな!」
「……でも、ポケモンとして過ごす事が気持ちよくなってるんじゃないのかな?かな?」
「そ……そんな事、ねぇよ……」
「嘘だッ!!」
と申したか。

……いやゴメン本当は元ネタ詳しく知らない。怖いの苦手なんで。
しかし一発ネタで書いたつもりのに限って続編希望されるのは何故だろう。
でも機会と余裕とネタができたら書いてみようと思う。

ただ冬コミのがかなりしんどいので何にせよしばらく書けなそうですんません。
868名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 11:50:01 ID:H66SXU9L
>>867
なんだってー!Ω
冬コミに出品するんですか!?
869名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 14:45:16 ID:oP1de2r1
>>867
それは大変だ!

ぜひともがんばってくれ!
870名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 23:07:37 ID:qpQpAVMg
つか、このスレの職人で同人とかおもしろそうだよな
871名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 14:19:59 ID:6DsdyUs9
もう手を出してる人のほうが多いとみた。
872名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 21:22:52 ID:jcmpd0RK
変な夢みたせいで腰が痛い!
豚や牛になって交尾しまくる夢だったんだけど。
873名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 00:25:05 ID:bcIMZ+GQ
>>872
小説化決定。

なんでみんなエロ夢とか獣化夢とか見られるんだ……
874名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 07:34:35 ID:mZO7IxLH
獣人スレのエロパロと角煮のタッグで本を作ったら最強だろうな・・・
読みたくて・・・ううう

あれ、爪が長くなって・・・

腕が毛だらけに・・・アオーン!
875名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 08:34:05 ID:P6kovKVJ
『心の底から〜したい!』
『あれは怖え!絶対もう二度と見たくない!』
みたいに想いが強いと、もしかしたら夢に見るかもです。
876名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 10:30:20 ID:eS0roYK3
見たくない夢に限って何度も見るから困る。
見たいと思う夢については全く見ないかあるいは起きて覚えてないか…('A`)
877名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 15:09:05 ID:gBVGaWiT
自分の妄想とか夢とかを本とか映像とかに出来たら良いのにな
たしかドラえもんにそんな道具があった気がする
好きな漫画家の本を入れて自分の思ったとおりの物語作るマシーンもあったな
878名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 15:22:37 ID:eS0roYK3
ドラえもんを引き合いに出したら
そもそも動物に変身できる道具とか色々あるじゃないか!!

手塚治虫は「変身している事に興奮を覚える」とか何とか言っていたらしいが
藤子不二夫の方はどうなんだろうな。
879名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 15:30:44 ID:gBVGaWiT
そういやいっぱいあったな

月光灯とかオオカミ男クリームは言わずもがな、しりとり変身カプセルとかも地味にいいよな
メルヘンランドへ行って自分がどんな動物に変身するかwktkするのもいい
動物変身ビスケットで無差別獣化テロも面白そうだw
880名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 18:37:17 ID:WzzKbTM2
高橋留美子って何気に獣化モノ多い気がする。
らんまとうる星やつらしかしらんけど。
881名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 22:37:55 ID:2zaROrYl
あと犬夜叉とか?

しかし、あれは獣化というのだろうか・・・・・
882名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 22:42:48 ID:YiZb7aQL
八衛門狸は良かった。
883名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 15:05:46 ID:pPtl7T94
>>879
獣化ではなくTSFだが、F先生の「おれ、夕子」は変身フェチなら必ず抑えておくべき名作。
884名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 23:51:12 ID:UbmpeUik
閑散としてるなぁ…
885名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 23:58:53 ID:AoklRXc5
まあ明後日からクリスマスだからね
トナカイに変身させられてるんだろう
886名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:16:43 ID:o/k6dA50
トナカイ獣人とサンタの絡みか・・・
サンタさんは子供にプレゼントを与えるだけで損な役回りだと思ったトナカイ獣人さんが、
その日の仕事が終わったときに、サンタさんに無理やりプレゼントを与えちゃうという、
ちょっとスレ違いなこと考えちまった。
887名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:29:25 ID:gK3g8Yzc
サンタクロース試験みたいなのがあって、それに合格しないとサンタになれない。
ちなみに敗れたサンタ候補はトナカイにされちゃうとかされないとか。
888名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 01:06:26 ID:VCuW8wo1
サンタ試験の全貌

何年かに一度、サンタ選抜試験が行われる。
受験条件は
1.二十歳以上の男であること。
2.童貞であること。
3.サンタを心から信じていること。

そして、現世に未練がないこと。


以上の条件をクリアした者のみ受験資格が与えられる。

しかし、この試験は生涯に一度しか受けられない。

なぜらな、
合格した者はサンタになり、


落ちた者はトナカイになること。

トナカイになる者は性別がすべて"メス"になる。
その上で人の姿にもなれる

サンタのそりを引くほかに、
サンタに"性奴隷"としてその身を捧げなければならない。


そのような罰(デメリット)を受ける覚悟があるなら








    あなたも受けてみませんか?
889名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 01:16:09 ID:FTEidfoL
>>888
しかしサンタ狩りということがあるから
入る人少なさそうだな・・・
890名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 02:52:52 ID:15hiw3F5
>>888
・・・むしろ落ちるの前提で受けていいですか。
891名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 03:10:19 ID:avlOqs/R
>>888のネタが秀逸すぎてパクって短いの書けるかと思ったんだが、明後日までじゃ無理だな_| ̄|〇
明日はバイトだよママン
892名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 03:39:35 ID:LmwNID2W
主従スレ(両方)にサンタとトナカイのSSが投下されてるな。
獣人要素はまったくないが。
893名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 13:04:35 ID:0i3Sgbs1
……だめだ、今「トナカイ女」って言われると
マルドゥック・ヴェロシティに出てきたアレしか思い浮かべられない
894 ◆tfGTpigCow :2006/12/25(月) 02:00:44 ID:0tMYB90y
トナカイ娘にされてしまうのは構わんどころかむしろ歓迎なのだが、
相手が爺さんかそうでもなければコスプレバイトっぽい兄ちゃんとなるとなんかアレだな・・・いやサンタさんごめん。

ああでも、ソリ引き用の革ベルトやら轡やら着けられて、外そうと思ってもヒヅメでは金具を外せず
サンタの目の前に尻と秘所を晒しついでにローターとか着けられて
羞恥と快感で歩みが鈍るとなんか絶妙にイタ気持ちいい感覚の走る魔法の鞭をふるわれて
「おまえはMだったんだよ〜」とか思い込まされてドンドンどんどん墜ちていき
この高度じゃ人に見られちゃうんじゃないかと思われるような低空飛行を強要されたり言葉責めされたり
一晩中そんな感じでプレゼント配り終わる頃には股間ぐっしょり足はふらふらで立ってるのがやっとになってて
そんな所に「最後におまえへのプレゼントだよ」とでっけぇ靴下に入れた極太バイブをそのまま突っ込まれ完全陥落
その後は例えば他のトナカイ娘と双方嫌がりつつも69させられて見世物にされるとか
他にも例えば鞭で(略)な調教を次のクリスマスまでの一年間みっちりと

とかされると思うと鼻血が止まらんね。やっぱり受けよう。

>>868-869
ごめんね。ケモ本じゃないのごめんね。しかも薄っぺらいコピ本。誤解を招く表現してすみません。
スランプと体調不良が重なって遅れててかなりしんどい
895名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 02:05:03 ID:dqaT7RsW
>>894
どうせM調教されるなら♂トナカイのがいいな〜
896名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 13:11:34 ID:P74rFeK0
正真正銘ドMだな!


いや、褒め言葉です。
897名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 22:37:22 ID:dqaT7RsW
ドM的には叱った後に褒めてほしいかもw

TFの素材としては来年の干支もいいなあ
898名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 08:43:49 ID:aMrB9YBI
サンタ試験受けてきた。


…合格したorz
899名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 13:39:30 ID:O/9gToY7
>>898
合格おめでとう!
これで君もサンタ兼ご主人様だね。


あれ?もしかして、"トナカイ"の方が良かったかな?
900名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 13:46:46 ID:6TkomTXl
>>898
俺をおまいのトナカイにしてください><
901名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 14:11:27 ID:RvslH8BR
>>898
サンタさんへ。
いい子にしているので、来年こそは狼獣人さんお願いします。
902名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 00:21:09 ID:v3gO0r+j
>>898
ピーマンを残さず食べるので変身できるアイテムを下さい。
903名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 00:32:11 ID:iofNBKpX
まあ俺達がどう足掻いた所で「いい"子"」にはならないんだが。
黒ずくめの集団を襲撃すればあるいは・・・
904名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 00:33:33 ID:4/sUWWvq
黒ずくめの集団ってなんだよw元ネタコナン?
905名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 00:39:17 ID:7WfYhQTI
ショッカー?
906名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 03:49:33 ID:7Yp0p6PD
いや、もっといい方法があるぞ。
っ[生物兵器研究してそうな研究所の研究を覗き見る]
907名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 09:39:16 ID:v3gO0r+j
多分天然痘がいいところです。
本当にありがとうございました。
908名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 21:53:17 ID:PM8ZR7Xf
ひとつお聞きしたい
獣化は純粋な獣だとして、獣人ってどこまで人間部分が残ってるもんなの?
女神転生のネコマタみたく指とかは人間、その他特徴的な部分が猫
みたいな感じであってる?
909名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 22:21:32 ID:v3gO0r+j
んー、明確な定義ってのは無いんじゃないのかな。
獣と人との両方の要素を併せ持っていれば割合はどうあれ獣人と呼んでも問題は無いと思う。

まー、普通の人に猫耳とかくっつけた位で獣人と言うには抵抗あるけどな。
910名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 22:28:11 ID:PM8ZR7Xf
なるぽ
保守がわりに何か書こうと思ったんだが指がないと出来ないシーンがあったから助かった
d
911名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 23:34:42 ID:C/cBKk3I
猫の恩返しみたく二足歩行の猫でも「獣人」といえるとおもう。
二足歩行は重要
912名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 13:11:26 ID:dsEoTxHi
前になんか、獣化率に伴う外見の変化を表した素晴らしい資料がうpされてたな。
テンプレにしてもいいほどだったが、作者が了解せんことにはな。
そもそも俺にはあの画像を探し出すスキルもないし。
913名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 15:13:08 ID:Zzf8MMN0
>>912
再うp希望
914名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 20:38:06 ID:K9joxQry
角煮の獣人スレで以前貼られてた気がするが
915名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 00:57:09 ID:BxcBqFOB
>>39亀レスだかkwsk
916名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 16:02:31 ID:x2tsHjA5
917名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 16:37:56 ID:QbLzYkqe
>>916
tnx!!!
918名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 18:45:20 ID:QM1uN/G7
ttp://up2.viploader.net/pic/src/viploader383622.jpg.html
アレ、こっちじゃないのか?
919名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 22:55:29 ID:a73f5Y09
>>918が正しいと思う。
920名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 23:16:08 ID:QbLzYkqe
>>918
tnx!!!!!
921名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 16:31:01 ID:cQ4tnUrC
そろそろ次のスレ立てないの?
922名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 23:06:30 ID:d0/R0qv9
もうそんな頃合か
923 ◆tfGTpigCow :2006/12/31(日) 00:50:53 ID:hhAumk1Y
本来ケモなところじゃないのに無理言ってケモ入れさせてもらいました。
委託で西け07aさんにお情けで置かせていただいてます。
挿絵も無く薄っぺらいコピ本でよろしければどうぞ。
924名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 01:05:22 ID:53SgjRJ8
そんな急に言われても行けないよォーッ!!!!
畜生ー!!!!
925 ◆tfGTpigCow :2006/12/31(日) 01:30:33 ID:hhAumk1Y
ごめんね。落ちるか落ちないかの狭間でギリギリまで粘ってたのごめんね。

というか今もまだ最終調整作業中だったりする。
926名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 12:45:30 ID:ROYAQXLb
>>925
11時前にいったらもうなかった・・・
927携帯からなのでトリップ省略豚牛:2006/12/31(日) 13:04:19 ID:U31rGF4i
あああ!違うんです!当方で不手際があって搬入が遅れたんです!
まだ充分ありますので立ち読みでも良いので来て下さい!

本当に申し訳ありません…
928926:2006/12/31(日) 16:53:36 ID:ROYAQXLb
あのあとすぐに帰っちゃった…orz ヘコむなぁ…
929名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 19:28:00 ID:f49j6YCu
俺なんて仕事だよ。しかも愛知だし…
通販とかやってくれるところねーかな…
930名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 23:32:07 ID:gdknTmoT
ダウンロード販売してくれたら神
931 【末吉】 【1334円】 :2007/01/01(月) 18:27:08 ID:84OSiEmd
新年初書き込み。大吉なら今年こそ獣化が成就する

ちなみに初詣や初日の出見たときの今年の願いも「今年こそ獣化できますように」でした。
932 【小吉】 【907円】 :2007/01/01(月) 19:38:15 ID:bIzCPV2Y
大吉:スレ住人全員獣化
中〜小吉:俺以外獣化
末吉:俺のみ獣化
凶〜大凶:スレ住人全員カゼをひく

だん吉:スレ住人で日本一周の旅
ぴょん吉:スレ住人全員カエル

豚:( ゚д゚ )
933 【豚】 【1901円】 :2007/01/01(月) 21:52:21 ID:GK0Frqk9
風邪だけはひきたくないぜ!
934 【ぴょん吉】 【1604円】 :2007/01/01(月) 22:04:32 ID:oheFRwFF
>>932ベースで漏れもいっちょいってみっかー
935 【凶】   【1873円】 :2007/01/01(月) 22:10:40 ID:aD24jUaq
>>932
今日限定なんだよな!
936名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 22:15:05 ID:GK0Frqk9
【豚】出ちゃった・・・
この場合は一体どうなるんだ?
937 【大吉】 【1263円】 :2007/01/01(月) 22:16:33 ID:oheFRwFF
>>935
いや、喪前さんの場合は凶限定、な?
何度おみくじを引いても凶しかでない呪いかけておきましたっ
938 【大吉】 【1323円】 :2007/01/01(月) 22:40:51 ID:bIzCPV2Y
とりあえず初夢でソレっぽい夢が見れますように。

大吉:理想的な獣化ネタ 中吉から吉:獣化ネタ 末吉:富士・鷹・茄子
凶〜大凶:心臓に悪い夢 それ以外:朝起きて覚えてない

まぁアレだな、鷹TFとかだと縁起良さそうだな。
939名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 23:18:00 ID:MD8Rki0m
>>938
「鷹になって茄子を食べつつ富士上空を旋回する」でおk
940名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 07:39:53 ID:ifju2Zhy
>>939
いや、ここは「鷹(擬人化)に富士で襲われちゃう。そしてその後ろをナスが転がっていく」

これでok
941名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 14:57:01 ID:nDbZ2ZAR
ナスの意味不明っぷりにワロタ
942名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 17:31:25 ID:0CPY+yZ5
943名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 23:51:14 ID:KgBQtwon
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167835685/l50

↑次スレ立てました。移住の準備をしてください。
944名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 11:56:47 ID:aNgz7Eys
945名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 02:08:08 ID:eu38m9a5
扇はどこにあるんだよ?
946名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 03:15:24 ID:Furo/oQS
それはあなた自身です。
947名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 16:21:39 ID:NHZYFrqM
そして誰も居なくなった
948名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 02:40:17 ID:l+IxPo2Y
またこの展開か

きっと そして(人間は)誰も居なくなった なんだろ?
949名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 17:32:45 ID:SAhgmugA
まぁそれは置いといて実際過疎ってるな。
埋める?
950名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 21:51:50 ID:CYxeRkbD
梅田
951名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 23:54:18 ID:LpM+Q2j/
>過疎
SS投下しようにも微妙なレス残数だからじゃね?
…ちなみに俺はネタとか色々考えてはいるけど、文才がないから投下できない派
952名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 09:12:36 ID:H1q7t7Qe
片方が人間でもいいんだろうか?

最近は人間が獣人に変身して、やる方が流行っているんだろうか?
953名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 12:58:13 ID:/19yAPKh
俺は人x獣人派だからそういうの好き
954名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 07:09:05 ID:GzosR1FM
獣人・亜人が絡んでるならなんでも受け入れる。ただし自己責任で。スルーされても泣かない。
が基本だったな。「泣く」ではなく「鳴く」なら可か?
955名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 08:56:10 ID:++rxXtyw
鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス
956名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 14:42:52 ID:11LKdt1U
一本書いたは書いたがノリでスカになってしまったわけだが('A`)
957名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 15:39:20 ID:erQv5UDW
全然おkなんだが(゚∀゚)
958名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 17:15:16 ID:iyImuzeB
コォ━━━━щ(゚Д゚щ)━━━━イ!!!!
959ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:06:38 ID:/5dmFJqR
じゃあ投下する
スカだめな人はスルーで
23レス予定
960ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:08:54 ID:/5dmFJqR
私はずっと屋敷の中で生まれ育った。
だがそこに私がいた理由はそこで豪奢な生活をするためでも、そこで働くためでもない。いや、働いてはいたのかもしれない。私は虐げられるために存在する「人形」の役割を果たしていたからだ。
屋敷の人たちは主人であろうと家政婦であろうと、私を蹴り、蔑んだ。
時には真っ赤な火かき棒を当てられ、私の肉にやけどを作り、そこの部分を禿げさせた。それすら笑い事にされ、更にいくつか火傷を負わされた。
いつもの粗末な物置小屋で寝起きをしていたら三日ほど経ったときには肉がぐちゃぐちゃに腐り、異様なにおいを放ち始めた。家政婦の一人がスプーンのようなものを使ってそこを抉り取った。
私は激痛にのた打ち回り、血液と涎を撒き散らしながら、しかし痛みに耐えることしかできなかった。それを見ながら彼らは私を笑い、そして抉り取った肉を捨てた。抉り取った家政婦はおぞましいとばかりに幾度も幾度も手を洗った。
少なくとも、私が見ている限りでは彼女に私の体液が付着したとは思えなかった。だがそれでも彼女は石鹸を使い、何度も水で流した。
皮の手袋の上にスプーンを触ったはずなのに、それでも洗った。
961ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:10:51 ID:/5dmFJqR
彼らは私のことを同種とは思っていなかった。私も産まれたときから屋敷の中の自分を覗いてきたが、それは十分に承知していることだった。私と彼らは根本的に違う。
彼らは私と自らを比べるとき、自分のことを人間と称する。一方で私は畜生と呼ばれた。鏡に映った私の顔、身体が犬のそれに近いことからそう呼ばれるのだろう。
ただ大きく違うのは、犬のような四足歩行ではなく、二足歩行であることだった。
細かく言えば耳の毛は抜け落ち、至る所が鬱血している。火傷の痕は無数。他にもたくさんあるはずだが、実のところよくよく比べたことはないからあまり分からなかった。
少なくとも私にとってこの場所が生まれた場所であり、虐げても笑顔を見せてくれる彼らのことが好きだった。
痛いのは嫌だったが、笑顔は好きだ。だから虐げられても平気だ。そう思えば、気が楽だった。
芥と掃除道具、それとゴキブリと僅かな食べ残しが腐ったものが私の寝るのを待っていた。それだけが唯一の救いだったのかもしれない。
朝起きれば蹴られる。それが坊ちゃんの朝の体操。腹を殴るのは旦那様の日課。
指の骨を折るのは奥様の趣味だった。それが完治するなんてことは殆どなかったから、冬の初めに後頭部を殴られて殺される頃には私の身体で歪ではないところは殆どなかったし、遊び甲斐がなくなっていただろう。
多分、だから捨てられたのだと思う。
朝起きていつものように体中を蹴られて、旦那様に顎を殴られてのた打ち回っている横から奥様が、
「もういいわ。飽きてしまったもの」
その言葉を合図に、家政婦達は例の手袋をはめ、庭の小屋に置いてある薪を手に取った。
私の後頭部に大きく叩きつけ、そこから全身を叩き潰す。顔は無事だったけれども、結局右耳は途中で聞こえなくなってしまった。
体中が動かなくなって、私は自分が死んでしまったのだろうと結論付けた。
私はその日のうちに厩の傍にある、肥料にするための肥溜めに捨てられた。
壊れて飽きてしまった、人形のように。
962ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:13:00 ID:/5dmFJqR
しかし死んでしまったと思ったのだけれども、思った以上に私は頑丈らしい。
頭に何かが当たって痛いなと思ったとき、目を開けると悪臭。全身に纏わりついたそれは馬の糞だった。空から落ちてくるのは冷たい針。傷口を雨が叩いて、とてつもなく痛かった。
立ち上がろうと突っ張った手を支えるはずの床に、身体がめり込んだ。歪な指が中に隠れてしまって、引き抜こうとした瞬間猛烈な悪臭が鼻を突いた。
また意識を失ってしまいそうなそれに、呼吸を止めてなんとか対処をして私は肥溜めに転がるようにして身体の重みを分散させた。
ゆっくりと引き抜いていくと、なんとか抜ける。けれどもそのときには私の身体は馬の糞塗れで、息を止めるのも限界だった。
体中を蟲が這い回り、蝿がたかる。発酵したガスが僕の意識を奪おうとしたところで再び息を止める。何とか這って地面に戻ったけれども、体中に染み付いた臭いは雨に全ての糞を流してもらってもそう簡単には消えはしなかった。
それでも肥溜めにはまっていたときよりは幾分かましになった匂いに、私はようやく呼吸をすることを思い出した。が、鼻は完全に麻痺してしまっていた。
あまりの悪臭のせいで、それ以外が鼻に入ってこないような心地。痛いとすら思える嗅覚は恐らく身体に染み付いた臭いがある程度消えるまで機能することはないだろう。
それは大きな不安だった。普段から屋敷の人たちの感情の機微を読み取るのに役立っていたそれが使えないのは、私にとっては大きな痛手だ。
捨てられたのだからきっと屋敷に戻ることなど許されないのだろうけれども、もしこの先また人間と会う事があるようならまたそれを使うこともあるだろう。だからこそ怖かった。不安でたまらなかった。
けれども、気を失っている間中降りしきる雨の中にいた私は凍え切ってしまっていた。
まだ季節は冬と言うわけではないけれども、それでも叩く雨はとても冷たく、吐く息を白く濁らせた。昇っていくうちに景色へ溶けていくそれを見ながら、私はすぐ向こうにそびえる私の生まれた屋敷を眺めた。
963ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:14:37 ID:/5dmFJqR
言葉は出なかった。ただ何となく飽きられてしまったことを悔やんだ。
きっと人は飽きたものを簡単に捨ててしまうことが出来るのだろう。私の身体を弄るのに飽きたのだったら、それは仕方がないことだったのかもしれない。
私の身体は確かにぼろぼろだったし、他に遊ぶようなところもない。歯は全て揃ってはいたが、恐らく左手の指は使い物にはならないだろう。
スプーンでえぐられた場所は肉が生えてくるかもとは思ったが、そうなる前に皮が張ってしまい、抉れ、禿げたまま機能を取り戻していた。
私は歩いた。ただ、歩くことしか出来なかった。
屋敷に向かおうとした足はしかしそこに背を向ける。
自分でも分かっていた。あそこに私の居場所なんてないと。ただでさえ笑いものにされていたのだ。そこにしか居場所がなかったはずなのに、そこに戻ればまた痛い目に遭わされる。
それならば逃げてしまえばいい、と私は考えていた。それは辛い決断であり、一方で私自身を救うための決断でもあった。
少なくとも、馬の糞の匂いが染み付いてしまった私を屋敷に入れることなど、あの清潔好きな人間達が許すはずがない。
追い出されるか、その場でもっと酷い目に遭わされて、殺されるのが目に見えている。
だから逃げよう。何処か遠くへ。もしかしたら私と同じような者がいるかもしれない。
そうでなくてもあの屋敷のように痛い目を見ることはない。だったら空腹や、雨の寒さなんて気にはならなかった。勿論寒くないわけではない。身体が震えないわけでもない。
けれども、ほんの少しだけ見えた光明は私を奮い立たせるには十分だった。
私は歩いた。けれども何となく物足りなくて、少し早く歩いた。それでも物足りなくて少し走りはじめた。そして私は全力で走った。
何度も折られた足は走るには少し辛い。それでも走った。私は自由だった。
初めて自由だった。
964ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:16:40 ID:/5dmFJqR
走って走って、走りつかれるほどに走って、辺りを見回してみるとそこは森だった。
雨の衝撃をつけて木の葉が落ちてきているのか、雨宿りは出来ないみたいだった。ざくざくと腐葉土を踏みしめる感触が気持ちよくて、私はお腹が空いていることを少しだけ忘れて、また歩いた。
少し先に道が見えると、その足はなおさら速く進んだ。
しかしそれは細い獣道だった。
殆ど人が来ないようなそれは、まるで人里から離れて忘れ去られてしまったかのように枯葉に埋もれかけていた。けれどもそれは私にとって救いの道の様に感じられた。
長く続くその先に虐げられることのない生活が待っているのだと思うと、心が躍った。ただ、勿論同じ分だけの不安が私を襲っていたのも事実だった。
見つかって、もしまた暴力を振るわれたら。産まれたときの姿ではなくなって私を、また痛めつける者が現れない保証はなかった。それが一番怖かった。
道に入ってから少し歩いて、はるかに見えた黒い影。それは肥溜めの横にあった厩よりもほんの少し小さい、小屋だった。
勿論屋敷の小屋と比べれば全然大きさは違ったが、それでも雨を避けるには十分すぎるほどの建物だった。
近づいてみると、灯り。どうも雲の所為で空が暗いので小屋の中では灯りが必要なようだった。そして灯りが必要ということは、中に人がいるという証明だった。
先ほどの不安と、期待が大きく膨らんでいくのを私は感じた。勿論前者の方がはるかに大きかったが、しかし後者を信じたいという気持ちもまた、あった。
その気持ちに負けて小屋に走り寄り、私はいつも屋敷でそうしていたように扉を叩いた。中からはヴァイオリンの旋律が聞こえてくる。
加えて雨音で聞こえなかったのか、もう一度。そこで演奏が止まった。
「誰かいるのかい?」という透き通り、しかし芯の通った声。この小屋の主人は、少年か青年か。その辺りのようだった。
965ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:17:43 ID:/5dmFJqR
「申し訳ありませんが、軒下だけでもいいので雨宿りをさせていただけないでしょうか」

ただその旨だけを、私は伝えた。余計なことを言って、扉を開けてもらっても困る。いくら雨に流されたとはいえ、未だに私の身体からは動物の糞のにおいがしていたし、私自身もそれで不快になるのだ。
この小屋の主人がそうならないわけがない。
そうすれば、軒下にいることすら許してもらえなくなるだろう。
「そんなこと言わずに中に入ってください。歓迎します」
主人はいい人のようだった。だが、私はそうするつもりはなかった。これ以上傷つくのは御免だった。
「いいえ、十分です。お心遣い感謝します」
「そんなことを言わずに、」
唐突に扉が開いて、私はびくりと身体を震わせた。そこには端麗な顔をした人間の青年が、驚いたような表情で私のことを凝視していた。
そして顔をしかめる。すぐにドアを閉めるようなことはしなかったが、それでもやはり気になるのだろうと私は俯いた。
966ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:19:11 ID:/5dmFJqR
「犬さんだったんですね。どうぞ、中に入ってください」
視線を地面に落として、意味を咀嚼。気付いた瞬間にはっと振り向くと、笑顔で私の手を掴む青年の姿。
「酷い怪我だ。さあ、早く中に」
引っ張られて、私は為すがままに部屋へ連れ込まれることになってしまった。引っ張った青年の顔は笑っていた。
わけが分からない私を尻目に、彼は小屋の入り口の椅子に私を座らせる。そのまま奥に行き、暖炉に掛かっていた薬缶を取り出す。
「お茶でいいですか?」
私は頷く。が、一向に彼の思考が理解できない。
少なくとも私の鼻は強烈な臭いを嗅ぎ分けているし、人間の彼ですらそれが鼻につくのは当然だろう。しかしそれに嫌な顔をしない。それどころか、私をもてなしまでしている。
「ですが、いいのですか? 私はこんな臭いをさせて」
「何のことですか? さあ、お茶を淹れましたよ。お菓子は、すみません。クッキーしかないです」
菓子を食べるのは初めてだった。
屋敷の坊ちゃんや奥様が食べていたのは知っているが、私自身はその甘い香りを嗅いだことしかない。普段は粗末な食事しか与えられていなかった。
一度空腹に耐えかねて屋敷の食料庫に忍び込んだこともあったが、その時は腹を満たせるようなものしかとってこれなかった。しかも、そのあとこっ酷く叱られ、右腕の骨を折られた。
その時は何とかもとの形でくっついたけれども、二度とそんなことはしないと心に強く誓ったものだ。
「食べていいのですか?」
「ええ、勿論。歓迎しますよ。こんな辺鄙なところに来るなんてのは人間も、獣人も殆どないですから」
青年は笑顔で受け答えする。それを見て私も遠慮がちに微笑む。
一拍置いて、
「どうせなら泊まっていってください。ついでに、怪我も診ましょう。ベッドは一つしかないですが、勘弁してください」
その申し出に、口に痛いほどクッキーを詰め込んだ私は、激しく頷きながら、
喉に詰まらせた。
967ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:20:40 ID:/5dmFJqR
夕食は豪華だった。とは言っても、彼には普通の食事らしい。パン二枚とウインナーソーセージが二本。ポトフと切り分けられたチーズ、サラダ、そしてデザートはやはりクッキーだった。
私はむしゃぶりついた。ただ空腹だったからではない。それが初めて食べるようなまともな食事だったからだ。
ただでさえ糞の匂いの染み付いた体中の毛にスープを零し、パン屑を引っ掛けながら、とにかく夢中で食べた。途中でパンが足りなくなったのを見計らい、青年はもう二枚切り分けた。
それも私の腹の中にきれいに収まった。
後に残ったのは二人分の食器と、毛と言う毛が汚れきった私と、満足そうな青年の姿だった。
「お気に召していただけましたか、お客様」
茶化したように言う青年に、私は何度も何度も頷いた。
「本当にいいんですか。食べてしまってから言うのもなんですが」
「いいんですよ。食べ物も三日おきに送られてきますから」
誰からですか、という問いを私は抑えた。別に詮索しても全く意味はないと思った。淹れてもらったお茶で口に残ったものを流し込みながら、お腹いっぱいの食事の満足感に浸った。
「そういえば、なぜこんなところに住んでいるのですか?」
夕食の準備中、彼から私への質問が絶えなかったので、訊くのがおくれてしまった。青年はほんの一瞬だけピクリと動きを止めて、しかしすぐに調子を取り戻した。
「人間が、怖いんです。こうして離れていれば無理に他の人と交流をとらなくていいから、こんな辺鄙で不便なところに住んでいるんですよ」
「どんなお仕事を?」
「いいえ、私は働いていません。父は隣町の領主ですからお金は税として入ってきますし、跡継ぎも兄がいるから私は必要ないんです。
おまけに対人恐怖症ですから、まあ、厄介払いとしてここに送られたんですけどね」
968ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:22:29 ID:/5dmFJqR
なるほど。だからせめて飢え死にさせないように、数日おきにでも様々な物資が運ばれてくると言うことなのか。
父親か兄かがここに物資を送らせて、町まで行かないようにする。よく考えている。とは言っても、それが青年のためかと言えばそうではないとも言える。
もしかしたら彼もまた、私と同じような必要とされていない者だったのかもしれない。だとすれば、ほんの少しだけ、私は同類を見つけられたことに感謝したかった。
一方で、彼のような優しい人間を必要としなかった誰かを恨んだ。恨んで、しかしそうしなかったら私は彼と出会えなかったという矛盾に当たって、私は考え込んでしまった。
「まあ、僕はここの生活が気に入ってますけれどね。誰も来ないし、気楽だし」
そう言いながらも、少しだけ寂しそうな笑顔を浮かべた青年が、私にはなんだかとても愛おしく感じられた。
ただ必要とされていないと言う同類を見る目ではない。なんとなく、彼に惹かれて行っている様な、そんな心地だった。と言ってもそこに恋愛感情があるわけではないと思う。
ましてや、人と獣人だ。そんな感情を抱くのがおかしい筈だった。
だが、胸騒ぎは収まらない。加えて狂おしいほどの衝動。目の前の青年を抱きしめたい。なんだか分からないが、そうして絡み合いたい。
しかし理性がそれを否定する。においの染み付いた身体でそんなことをしてしまえば、私は必ずここから追い出されてしまう。それが怖かった。怖かったからこそ躊躇う。
だが、押し留めようとすればするほどその感情は強くなり、そして私を疼かせる。全裸の状態の私の股間が濡れ始める。
胸が苦しくなるような感覚を覚えて、私の視線は定まらなくなった。彼の僅かににやけた表情が目に入り、そして私は椅子にもたれかかるように脱力した。
彼が私を抱きかかえたような心地がして一瞬意識が覚醒する。しかし再び思考はとろける。身体が火照り、股間が疼く。
おかしくなってしまいそうな未知の感覚に私は戸惑い、そして身体を動かすことが出来なかった。
私をベッドに寝かせると、彼は私の身体に舌を這わせる。
969ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:23:54 ID:/5dmFJqR
「くさい。くさいよ」
臭いを嗅ぐ彼の表情は、口調とは裏腹に恍惚としたものだった。臭いと言いながら嗜むようにじっくりと嗅ぎ、そして私の身体に触れていく。
ねっとりとした舌が私の顔を嘗め上げていき、鼻先、頬、耳へと捩じ込まれていく。初めての感覚に私は悶え、更に鋭敏になった身体が無条件で反応してしまう。
「……やめて……ください」
「大丈夫。怖くない。少し痛いだけ」
青年の顔は、先ほどの清純そうなそれとは全く違って、恐ろしくなってしまいそうな何かを含有していた。
だがそれが何なのか分からない。加えて先ほどから感じているこの感情が何なのか、理解できなかった。
いや、それは感情ではなく、感覚だった。込み上げてくるそれが股間を濡らし、そして私を狂わせる。彼にされるがままになりながら、それによって感じる快感に悶えることしかできない。
耳の中に舌を捩じ込まれ、乳首を甘噛みされ、尻尾を引っ張られ、そして股間に手が伸びるたびに電撃が走り、痺れるような快楽が走る。体中が、股間が熱い。
舌をだらりと出してなんとか体温調節をしようとしたけれども、無理だった。次々と体中の力が熱に変換されていくのが分かる。そして彼による刺激がそれを増長させていく。
頭の中ですら思考が出来ないほどに痺れていた。刺激を受けるたびに断続的に続くそれが私を攻めたて、そして堕としていく。
「とっても臭い。ここも、ここも」
股間の、小便を流す割れ目を、そして排便をする尻孔を嗅ぎながら漏らし、彼は私にはない茸のような股間のものを屹立させ、透明な汁をベッドと私の身体に垂らしていた。
そこから漂ってくる濃厚な匂いが、彼が雄であることと、私に発情していると言うことを本能に知らせていた。舌がじわじわとそれらの部位を重点的に攻め始めると、遂に私は声を漏らしてしまった。
私が気持ちよくなっていることを悟ったのか、彼は更に股間のにおいを嗅ぎながら嘗めていく。まるで私よりも犬に近いんじゃないかと思うほどに嘗めて、そして更に表情を喜悦に歪めていた。
息が荒い。私も彼も大きく息を吸いながら興奮に身を任せる。私は彼がしたいのならば抵抗しなかったし、それを把握して彼もより私に対する刺激を強くしていく。
悶えながら私も股間も透明な汁をベッドに零し、そして彼の言葉に恥ずかしがるだけだった。
970ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:25:20 ID:/5dmFJqR
そこは疼く股間の割れ目ではなく、尻の穴だった。窄まったそこにたっぷりと涎をつけた舌の先端を捩じ込む。排泄をするはずの場所に逆に入れるという異様な感覚に、私は悶える。
もぞもぞと尻を動かしながら甘んじてそれを受け入れた。ねっとりとした動きで解しされていき、力を入れた舌が押し広げて深く侵入し始める。
しかし長さが足りずに中途半端に止まる。どことなく物足りないような心地で私は彼を見ようと振り返るけれども、私の尻に顔を埋めた顔を見ることは出来なかった。
夢中でなめるその姿は子供っぽく、そしてそれで感じる私と同じように変態的だった。
股間の屹立したものは強い臭いで私を酔わせ、とろけさせる。熱さで朦朧としながら、私は彼の行為に興じていた。
舌を抜き取ったとき、僅かに物足りない感覚。彼のほうを見ると、自らの指にも涎をまぶし、ゆっくりと排泄口を押し広げながら子供のように夢中になる彼の姿が目に入る。
違和感だったはずのそれは、身体の火照った私にとっては少しずつ痛みを伴いだし、一方で彼に汚いところまで愛撫されていると言う心地よさも作り出していた。
そしてその痛みが少しずつ幸福に代わり、僅かな快感になる。ゆっくりと開発されていく感覚に戸惑いながら、私は遂に彼の人差し指を根元まで受け入れた。
「気持ちいい? 痛がってないみたいだし凄くしまってるよ」
彼の口がゆっくりと私の耳に寄ってくる。
「さっきのご飯にこの辺りに生えている野草を混ぜておいたんだ。
強い媚薬作用がある草でね、僕も食べたとき一人でおかしくなってしまいそうになったんだけど、獣人さんにも効くみたいだね」
垂れた耳にぼそぼそと話しかける彼の吐息が当たって心地よく、そしてぞくぞくと背筋を走る快感。
そのまましゃぶりつくされてもいいような気がして、そして彼の言葉に耳を傾けながらも頭の中ではそれを理解することが出来なかった。
理解する必要もなかったのかもしれない。
「くさい。とっても臭い。うんこのにおいと洗ってない毛の匂い。臭いし、汚い。凄く興奮する」
思考は彼の言葉を正確に追従し、そして私を狂わせる。
971ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:26:51 ID:/5dmFJqR
「その身体もとってもいやらしいし、ここも、尻の穴も興奮させる。我慢できないんだ」
口にした彼は私の耳を食んだ。優しく、しかし強く唇で挟み、掴み、引っ張る。しかし襲い来たのは恐ろしいほどの性感だった。
それだけで頭が真っ白になる。そこに私の尻の穴から抜き取られた指が鼻に突きつけられる。食べるものを殆ど食べていなかったので糞と言える糞は殆どないからそこに排泄物がこびり付いていると言うことはなかった。
しかし据えた汗と彼の唾液、そして僅かに残った私の臭いが入り混じり、私の鼻を突く。よく効きすぎるそれが彼のにおいを感知して、私の股間が疼き始める。
まるで彼に影響されたかのように匂いが私を刺激し、愛撫する。直接的でないそれが肉体の行為を求め、そして私は私が壊れていくような感覚を受けた。
私は自分の腸液と彼の唾液の交じり合った汁を嘗め取る。汚いとすら感じなくなったのは、彼がそうだからだ。
加えて興奮で目の前が見えなくなってしまっているからかもしれないけれども、それでも夢中で彼の指をしゃぶる。粗方嘗め終わると再び彼が私の尻の穴に指を突っ込んでくる。一本増えていた。
先ほどよりも強い圧迫感に、私の思考が白に塗りつぶされていく。今まで使ったことのない場所を押し広げられる痛みは予想よりも上をいっていた。
が、しかし刺激されているうちに心地よくなってくる。それは彼による愛撫だからなのか、彼が料理に入れたという野草の作用なのか。
しかしどうでもよかった。今感じている圧迫感があまりにも幸福すぎるような気がして、どうでもよくなっていた。
「んっ」
思わず漏れた声は彼の興奮を更に高めたようで、彼は唾液を絡ませた指を更に一本増やして私を追い詰めようとする。
彼の股間の怒張したものが顔に当たり、濃厚なにおいで頭が痺れた。何も考えられず、ただもっとしてほしいと言う思考だけが私を満たしていく。
そうしながら肉棒のにおいに惹かれて舌を這わせると塩気のある味と、生臭い風味。先ほどの私の腸液よりも濃厚なそれがたまらなくて、私はなめる。
垂れる透明な液が私の顔を汚し、そして更に血液を通わせた彼の性器がびくんとしゃくりをあげた。
972ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:28:25 ID:/5dmFJqR
彼は何も言わなかった。ただ、それがいいことであるかのように私を咎めずに、より尻穴を拡張しようと試みた。
ある程度嘗め終え、潤ってくるともう一度だけ舌を捩じ込んで、すんすんと鼻を利かせた。そして羞恥心と興奮で壊れそうな私の横へ寝転がると、
「好きだ」
ぞくりと性感帯となった耳から駆け抜ける声の快感は、完全に私を虜にした。
これから何をされるのか、本能で理解できる。具体的には分からないが、より強い刺激を彼によって与えられ、愛撫される。おかしくなりそうな感情を抑えながら私は彼の攻めに耐えるしかないだろう。
そして、先ほどまで嘗めていた彼のものによって種付けされる。
それを想像するだけっで身震いした。身体の火照りはとまらず、真っ白な思考は痛みも違和感も全て快楽に変換してしまう。私を壊しながら乱れさせ、そして彼の嗜好のままに私は染め上げられていく。
「挿れるよ」
先端が先ほどまで慣らされていた場所にあてがわれ、ゆっくりと侵入していく。しかしいくら解そうとしてもそんなにすぐに、今まで排泄にしか使っていなかった場所が性感帯になるわけがない。
それでもじわじわと、切れないように気遣いながら挿入されていく圧迫感は確かに私に幸福感をもたらし、肉棒の熱が痛みを和らげていっていた。
「ぁっ……ぁあっ………」
先ほどの指よりも深く、太いそれが奥へと侵入してくるごとにあまりの違和感で私は思わず身体を強張らせる。
ぎゅっとシーツを握り締めながら全身に力を込める。侵入を拒むつもりはなかったけれども、整理反応で括約筋に力がはいってしまうと彼が苦しそうに呻き声を上げた。
感覚からすると根元がかなり締め付けられてしまっていたようだ。慌てて力を抜こうとするが、簡単にはいかない。
そうしているうちにも彼はゆっくりと進入を続け、私に首筋に熱い息を吹きかける。吐息が重なり、互いの身体が密着し始め、より一層私たちは一つになって、堕ちていく。
973ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:30:01 ID:/5dmFJqR
「はあぁっ……」
吐き出した息が熱い。体中の熱が唯一体温を逃がせるそこから漏れて生臭い息をシーツにかける。
びくびくと指先が震える。息が詰まりそうになりながら遂に彼のものを根元まで埋め込まれると、声を上げながらベッドの上に上半身を伸ばした。
尻尾はびんと張詰め、彼の行為を邪魔しないようにしたいのに言うことをきかない。しかしそれを優しく除けてから、彼は私に身体を密着させた状態で耳元に口を寄せる。
「動くよ」
私は応えることができなかった。初めて使われる尻穴の痛みと、熱さと、興奮で何も見えず、彼の言葉も聴いてはいたが理解することは出来なかった。
ただそれが今挿入されている以上の行為であることをおぼろげながら理解して、期待をする。次の瞬間、彼の腰がゆっくりと動き始めて、痛みと伴う快感で狂いそうになる。
ずぶっずず
ゆっくりと引き抜かれながら、彼の身体が起き上がっていく。結合部に唾液を垂らして潤滑性を増そうとするけれども、うまくいかない。
痛みは抜けないが、しかしそれも続けているうちに消えてくる。と思った頃には彼の唾液と先走り液、そして私の愛液がじわじわと絡みながら少しずつではある
けれども滑らかに動き始めた。
彼が私の尻を掴む手が熱い。外はまだ雨が降っていて寒いと言うのに、部屋の中は熱く、様々な臭気が充満していた。それらを嗅ぎながら彼は増長し、更に動きを大きくしていく。
私といえば先ほどから更に強くなる身体熱さで半ば意識を失っていた。が、たまに彼の腰が深くまで入るとそのたびに覚醒し、再びとろけてしまいそうな快楽の海へと落とされる。
「痛っ」
彼が更に少しだけ早く動かそうとして、穴が切れたような鋭い痛みに私は顔をしかめた。
彼を見ると僅かにすまなさそうな表情をして、私を抱いた。
「ごめん」
そのまま抱き上げて、胡坐をかいた彼の上に穴を貫かれたままの私が座るような体制になる。
より奥まで彼のものが入り込み、腸を抉られるような感覚に悶える。糞のにおいのする私の身体に顔を摺り寄せながら、彼は邪魔な尻尾をどけて、その状態で私の乳首を抓る。
痛みが脳に直接伝わり、しかし愛液は溢れて止まらない。
974ムジナ ◆BITE7lfFfA :2007/01/17(水) 02:31:39 ID:/5dmFJqR
と思ったとき、股間に何かが触れる感触。定まらない視線を落すと、彼の指が私の割れ目の入り口をなぞるように弄り始める。
それがたまらなく切なくて、声を上げる。それを聞いて更に彼は股間のころころとした豆を弄り、そのたびに私はよがる。
首を振り、快感に耐えながら彼の愛撫に抵抗しようとする。が、できない。尻の穴を攻められるのとは全く別次元の痺れるような感覚で腰が立たない。
なんとか浮かそうとするけれども、手すらもが震えて身体が完全にベッドへと突っ伏してしまった。
「っ……っ……!」
尻穴に突き刺された状態で前の割れ目を愛撫される痛みとも思えるほどの快感を私はまるで現実ではないかのように感じていた。しかし彼が腰を突き上げるたびに現実へ引き戻され、再び狂う。
先ほどよりも強い断続に、私は涙を零しながら耐える。狂い、壊れてしまわないように最後の理性を振り絞りながら懸命に悶え、腰を振る。
しかしそれが逆に快楽をもたらし、さらに私をおかしくさせる。その間に私の完全に逆立った毛を撫でながら、彼は私を抱きしめた。
そして私は受け入れる。受け入れることしか出来ない。股間を弄られて溢れ出る汁。後ろの穴に彼の長いものを挿れられながら淫らに腰を振る。
汚いと分かっていても彼に促されれば掬われた結合部の汁を彼の指ごとしゃぶり、涎を口端から零しながら口付けを交わす。
腰を振るペースが速くなる。それに伴って僅かに残っていた理性すら切れ切れになり、彼の口が何を言っているのかも聞こえなくなる。
「            」
「っぁっっぁあっっっああっぅっ!!」
吐息が重なりながら彼の犯す尻の穴から前の穴への刺激が強くなる。と、
ぶっ
割れ目の奥から込み上げてくる激痛。痛みと快楽の天秤が傷みに傾きながらそれでも私は腰を振る。
我慢できないのが分かりながら痛みを庇おうとしてバランスを崩し、彼が支えて私が溶け、痛いのに痛みが気持ちよくて強く強く後ろから何度も突かれながら前の穴に侵入していく指が傷口を抉りながら私を追い詰めていき、狂う。
975ムジナ ◆BITE7lfFfA
狂い、乱れながら汁を飛ばして更に口付けし、抱きしめられ、貫かれる。
壊れてしまいそうで、壊れ、おかしくなり、口にしながら抱きしめられ、涙を零しながら腰を振り、熱く吐息を吐きながら荒く荒く肩を上下させて乱れ、蕩け、脈動し、仰け反る。
何処が前で何処が後ろで誰が私で犯され犯しているのが彼で、前の穴が気持ちがよくて、よくて、痛い痛い気持ちがいい。
「なんかっ……くるっ!!」
込み上げてくる感覚に私は身を任せる。身を任せるがしかし、あまりに強烈過ぎて意識が飛ぶ。目の前がちかちかしながら彼の肉棒が更に怒張していくのがわかる。
尻穴が拡張され続け、男を飲み込みながら前の穴が疼き、そしてそれが満たされる。
前の穴に込み上げてくる何かが私を押しつぶし、狂わせる。涎を垂らしながら空ろな目で壁を眺め、揺さぶられる。喘ぎ、込み上げるものを抑えようとしながら、しかしそうしきることができずにただ乱れた。
乱れるうちにどうでもよくなり、そして身を任せた。そこに待つのは絶頂。
「ぁあっああああっあぁあっ!」
ベッドへ顔を突っ伏しながら股間から脳へ直接響くような、これまでとは比べ物にならないほどの気持ちよさが私の中で爆発する。
熱い、熱い。悶えながら延々と続く一瞬に身を捩る。しかし耐え切れない。
ぞくぞくと背筋を抜けていく快感の虜になり、彼が更に腰を振るペースをはやめていくのを感じながら真っ白の視界で狂おしいほどに乱れる。
割れ目の中に入った指を反射的に締め付けると更に激しい刺激が私を襲う。更にそれが尻穴を締めさせ、彼を追い詰めていくのが分かった。