(*´Д`)
五月は俺の嫁
昔は1000番目のキリ番を目指すなどあったが、今では2を取ることに彼らは必死だ。その理由には次のようなことが考えられる。
まず「1000まで待てない」ということが挙げられるだろう。
辛抱・我慢といった観念は既になく、思ったことをそのまま行動に繋げる計画性のなさがある。これは最近の「すぐキレる若者」の特徴に類似している。
次に、例えば1000だった場合、1000レス目が最後の書き込みとあり、1001番目は反映されない。これはまさに「成功か失敗か」の問題だったのだ。
しかし「2」は違う。2をとれなくても3や4、もしくは5〜までの書き込みに、自らのレスが反映される。成功しなくても自分の行為が反映されるのだ。
そこにはもはや「成功と失敗」といった、片方だけの存在はない。
1000では失敗すれば誰も自分の書き込みを見てくれず、表示される警告文を一人見るだけだったが、2を取れなくても、自分のしたことが反映されるため「2じゃなかったけど、まあいいか」といった気持ちに繋がる。
これは現在増えている「フリーター」の心理に他ならない。
そして多くのものは、「なぜ2番目のレスを取ることの速さを競うのか」を考えたことはないだろう。
他人がやっているから自分もやる。または、他人の2を取るのを邪魔してやりたい、といったことがあると考えれる。
これはまさに「明確な自己意識がなく他人に振り回される」「人の足を引っ張ることに快感を覚える」という、現代若者の特徴を描き出しているのだ。
問題の真相は後回しにし、内容のない書き込みを続ける。
さながらワイドショー並みの愚かさが、そこにはあるのだ。
五月はツンデレで、四月と出来てる予感。
性欲を持て余す
保守。落としてなるものか!
四月と五月の百合SSを書きたいんだが、資料がなさすぎる・・・勝手に妄想して書いていいものか。
>7
wktk
>>7 現状そうするしかないでしょう。
貴方の妄想力に期待する!
10 :
7:2006/07/14(金) 01:47:29 ID:pWqHFS0D
とりあえずアニメ版をベースに、私の妄想設定を加えたSSを投下します。
12姉妹の正体は未だに不明ですが、ロボ娘萌えの私としてはアンドロイドで
あって欲しい…というわけで、今回はこの二人がロボ娘であるということで
読んでいただければ幸いです。
11 :
7:2006/07/14(金) 01:48:45 ID:pWqHFS0D
とある地下の射撃訓練場で、ハンドガンの射撃音が狂ったように鳴り響いていた。
「…ちっ」
一瞬射撃音が鳴り止んだかと思うと、舌打ちする女性の声が一瞬聞こえた。そしてまたもや鳴り響く銃の音。
ターゲットにはどんどん穴が増え、端の一部は折れて垂れ下がっている部分もある。しかし、ターゲットの
ど真ん中は未だに無傷だ。
「くそっ、どうなってるんだ!!」
いらつく女性の声が再び聞こえる。彼女は傍らに置いてあったいくつかのハンドガンのうちの一丁をばらし始めた。
「あたしがこんなにターゲットを外す訳がねぇ…」
呟きながら、彼女は1週間前の出来事を思い出していた。その時、彼女の手刀は間違いなくあのいけ好かない
女の心臓を貫くはずだったのだ。しかし次の瞬間、メイの身体は木っ端みじんに爆散した。その男の名は
「ミ…スター…」
忘れもしない、見ているだけで反吐が出そうになる笑い顔を浮かべたあの男。ミスターを『生きて捕らえる』
ようにに命じられていたメイだが、彼女の頭脳には憎悪と殺意が渦巻いていた。
「あのくそ野郎…お母様の命令がなければ!!」
小声で悪態をついた次の瞬間。彼女の手から、半ばバラバラになりかかっていたハンドガンが不意に滑り落ちた。
乾いた金属音をたて、細かい部品をまき散らしながら床に転がるハンドガン。
メイは暫くの間、床に落ちたハンドガンを呆然と見ていた。ふと我に返り、足下に転がっていたハンドガンのパーツを
拾おうと腰を落とす。
12 :
7:2006/07/14(金) 01:49:54 ID:pWqHFS0D
「…くっ」
右手で拾った筈の撃鉄が、再び手から滑り落ちる。その右手は小刻みに震え、今や満足に手を握ることも
出来なくなっていた。
「なんだ、これ…?」
右手の震えを左手でおさえつけ、今度はハンドガンの本体を拾おうと試みるメイ。しかし、右手を動かそうとすれば
するほど、震えは酷くなるばかりであった。手首から更に肘へと震えは広がり、手首から先は感覚がすでにない。
「新しい身体、まだ馴染んでいないのね」
メイトは別の、背筋が凍るような女の声が射撃場に響く。いつのまにかメイの前に黒いロングヘアーの女が立っていた。
「最初から見てたのかよ…」
「その右腕、いつからそうなの?」
メイの質問には答えず、事務的に腕の症状を問いただすエイプリル。
「…ちょっとした痺れは昨日からあったんだ」
メイは右手をおさえながら立ち上がった。少し喋っていただけなのに、震えは更に酷くなっていた…肘から先はもう
動かせない状態だ。上腕も酷く痺れてはじめている。
「肘から先が動かせねぇ」 左手で右腕をさすりながら話を続ける。「もうこの腕はだめだ!くそったれ!!」
汚い言葉を言い放ち、そのまま左手に力を込める。
「ダメよ!」
上腕が握り潰されかけたその瞬間、メイの左手は姉の右手にねじ上げられた。華奢な身体からは想像できない力だ。
「私達の体はお母様からの大切な授かり物…それを忘れたとは言わせないわ」 エイプリルの冷たい視線が妹を貫く。
13 :
7:2006/07/14(金) 01:51:29 ID:pWqHFS0D
「わかってるよ…ちょっと忘れてただけだ」 左手を掴んでいた姉の手を振り払い、メイは答えた。
そのままもう一度しゃがみこみ、床に散らばったハンドガンのパーツを拾い集め始める。
「今日は私達以外、皆出掛けてしまっているわ」
妹を心配するどころか口調を全く変えることなく、状況だけを説明するエイプリル。
「一階に上がりましょう」 パーツを拾い終わったメイに呼びかける。「貴女の右腕をなおさなければ」
「…わかったよ」
メイはただ一言だけ返事をした。彼女は正直、この姉が苦手だ。一週間前、首だけになった惨めな自分の
頬を撫でてくれた時も、表情は全くかわることがなかった。
”どうせあたしのことなんざ、前線を張れる兵隊としか思っちゃいねぇ…”
無言の悪態をつきながら、彼女は姉の後を追って射撃場を後にした。
「じゃあまず、上着を脱いで頂戴」
メインコンピュータにメンテナンス用のサブコンピュータを接続しながら、エイプリルは妹に指示をだした。
だが、メイはなぜか素直に上着を脱げない。
”なぜだ? エイプリルが見てると思うと、上着を脱ぐのが…”
片腕が殆ど動かないので服を脱ぐのが難しいのは当たり前だ。しかし、それ以外の何かが彼女の脱衣を
阻んでいた。
「どうしたの? 服を脱がないと、メンテナンスハッチを開けられないわ」
「…見りゃわかるだろ」
ドレスの紐を左手でぎこちなく解きながら、メイは姉を睨みつけた。
14 :
7:2006/07/14(金) 01:56:36 ID:pWqHFS0D
「ごめんなさい、見た目に反してその上着は脱ぎにくそうね」
謝ってるのかからかっているのか判らない反応を示しながら、妹のドレスの上着に手をかけるエイプリル。
「…っ! ひ、ひとりで脱げるよ!」
左の脇腹あたりに手をかけられた瞬間、メイは反射的に姉から飛び退いてしまう。そんな妹に怯むこともなく、
エイプリルはあくまでも事務的に上着を脱がせ始めた。
「嘘おっしゃい…さっきから全然脱げてないわ」
「ちょ…そんな手荒に…もう少し優しくしてくれよ」
姉の素早さを見せつけられたメイは、諦め気味に懇願する。
「ごめんなさい…優しくするから、そんなに動きまわらないで」
”え…えぇ?”
予想外の素直な返答に驚きを隠せないメイ。
”エイプリルって、こんな性格だっけ?”
エイプリルとメイは、同じ第一世代として生まれた姉妹だ。互いにフォローをしながら戦場を駆け抜け、
相手の動きや心情は手に取るように判っている筈だったのに…表情は相変わらず変わらないが、今までに
見たことのない『妹への気づかい』を姉は見せている。
「…そこの椅子に座って」
ふと気がつくと、メイの上半身はいつのまにか黒いブラを残すだけになっていた。
「!!」 思わず左手で胸を覆い隠すメイ。顔面の温度が上がって行くのが自分でも判る。
「…何をしているの?」 エイプリルはいぶかしげに妹を見ていた。
「な、なんでもねぇったら!! 座りゃいいんだろっ!?」 我に返り、メイは慌てて椅子に座った。
”な、なんだ…腕だけじゃなくて顔までおかしくなっちまったのか?”
顔の火照りを抑えることができない。なにより下着越しとはいえ、乳房を姉に見られているのが…
”ハズ…カシ…イ…『恥ずかしい』?” それは、彼女が生まれて初めて抱いた『羞恥」という感情だった。
(続く)
GJGJGJっ!!!
三月イチオシの俺だが、四月の株が急上昇だ。
続き頑張ってくれ。
四月が攻めるときは、例のドリルハンドで宜しく
GJ!さっそくキタワァ!
18 :
7:2006/07/14(金) 12:56:56 ID:pWqHFS0D
皆様感想ありがとうございます。自分的には1月・7月がお気に入りなんですが、コミックを読んでると
9月あたりもいいなぁと思った私は(ry 5月は今後の展開次第かなぁ。
>>4みたいな展開になると最高
なんですが。
#ここ見てる人、ひょっとしてロボ娘スレ住人の方が多いかな?
19 :
7:2006/07/15(土) 00:18:09 ID:Z9JeEm1v
20 :
7:2006/07/15(土) 00:19:07 ID:Z9JeEm1v
「ブラを外して、このイヤホンを付けて」
メイは顔を赤らめながら、姉の指示に従った。胸のホックを外し、ブラをぎこちなく緩めていく。やがて、たわわに
実ったメロンのような乳房が露になった。彼女は姉と目をあわせないよう俯いたままだったので、自然に自分の
乳房をしっかりと見つめる形になってしまう。その桜色の頂は、斜め上をつんと向いており、気のせいか普段より
少し大きくなっているような気がした。じっと見つめていてはまた怪しまれるので、そさくさとイヤホンを耳にはめる。
「…セキュリティロック解除、右胸部・右肩部のメンテナンスハッチ開放」
イヤホンの接続先は、メンテナンス用コンピュータだ。エイプリルがキーボードを操作すると、イヤホンから
特殊な波長の音波が発された。それとほぼ同時に、メイの乳房や肩周辺の皮膚に黒い線があらわれたかと思うと、
次の瞬間に空気が漏れるような軽い音と共に、右乳房と右肩のメンテナンスハッチが半開になった。
「ちゃっちゃとやってくれ」
「じゃあ、ケーブルを繋ぐわよ」
エイプリルは妹の肩のあるコネクタへケーブルを2本繋ぐ。それが終わると、エイプリルは妹の右胸に手を伸ばした。
「ちょっと待ってくれ!胸の中も弄るのかよ!?」
「…? そのために胸部メンテナンスハッチも開けたのだけど?」
「胸はあたしがやるよ!」
「そうはいかないわ。ここのコネクタは入り組んだところにあるから、私がやらないと接続できない」
言い終わらない内に、エイプリルは妹の胸部メンテナンスハッチ…つまり乳房を無造作に掴み、内部がみやすいように
大きく開く。
「んあっ!」
乳房を掴まれた瞬間、メイの頭脳は全く未知の感覚に襲われた。不意をつかれたメイは、思わずのけぞってしまう。
「メイ、どうしたの?」
心配そうに妹の顔をのぞき込もうとするエイプリル。
「な、なんでもねぇよ!早く終わらせてくれ!!」 顔を見られないよう、慌ててそっぽを向くメイ。
「顔もこんなに紅くなっている」 エイプリルは妹の頬を優しく撫でた。 「本当に大丈夫なの?」
21 :
7:2006/07/15(土) 00:19:42 ID:Z9JeEm1v
エイプリルの表情は見えない(といよりは見ないようにしている)のだが、その声はいつになく気を使っているように
聞こえる。それがメイの羞恥心をより大きくしていた。
「本当に大丈夫なんだよ…だから、頼む」
姉は自分の乳房を掴んだままだ。そのせいか、先程よりは激しくないものの、乳房から奇妙な感触がひっきりなしに
伝わってくる。このままだと、本当におかしくなってしまいそうだ…そんな彼女の心情を察してか、エイプリルは妹から
一度手を離した。
「わかったわ。ケーブル接続するから、もうしばらく我慢して」
エイプリルは妹の右胸に手先を突っ込み、コネクタを接続していく。胸部コネクタは肩より数が多く、少なくともケーブルを
10本繋がないといけないのだ。接続する度に軽い衝撃とクリック音が、メイの身体の中から響いてくる。
”エイプリルがあたしの体を弄ってる”
メイは、乳房の奇妙な感触が上半身…、特に左の乳房へ伝播していくのを感じていた。エイプリルには触られていないのに、
乳房が疼くような感触を覚える。
”…あたしの乳首が…” 乳房の頂に目をやると、それは熟れた葡萄のようにいきり立っていた。
「終わったわ」 メイが乳首をじっと見つめている間に作業が終わったようだ。
「み、見てないからなっ!!」 姉の声で我に返ったメイは慌てて言い訳をした。
「…? 変な娘ね…」 エイプリルは顔を真っ赤にしている妹から離れると、メンテナンス用コンピュータの前に座り直した。
「自己診断モード、データ転送開始」 エイプリルは表情を変えず、ひたすらキーボードを叩いている。そんな彼女を、メイは
じっと見つめていた。自己診断モードは両腕をまとめて検査するため、このモード実行中は両腕が肩から動かせない。
”胸が…さっきから変だ…” メイは自分の両胸に手をやりたいという欲求に駆られていた。
”胸に手をやって、どうするつもりだ?” 自問自答すると、自分の中の『もう一人の自分』がそれに答える。
”えいぷりるにサワラレタトキト オナジ感覚ガ…『快楽』ガホシイ” それで? ”…チブサヲ オモウママニ モミシダキタイ…”
”って、何考えてんだよ!!” 慌ててもう一人の自分から逃げ出すメイ。だが、彼女はメイを執拗に追い回す。
22 :
7:2006/07/15(土) 00:20:39 ID:Z9JeEm1v
本能の狭間の迷路を駆け回る内に、息が荒く…正確には、放熱用の人工呼吸器官の動きが速くなってきているのだ。
乱れている呼吸音が自分でもわかる。先程から感じている疼きは、下半身にも広がり始めていた。
”ホラ、我慢シテタラ気持チ良クナレナイヨ?” メイの下腹部、特にヘソの下から股間の部分が熱くなっている。
その熱さに疼きも加わり、己の欲求と闘っているメイの自我は限界に達しようとしていた。
「終わったわ…腕側のフィードバック回路に問題があるようね」
エイプリルの言葉と同時にメイの左腕が動くようになった。自己診断モードが終わり、姉が再びメイの元へ歩いてくる。
しかし、メイは姉が見ているのも構わず、左手を自分の左乳房に押し当てた。ルビーのような乳首が手の平に当たり、
そこから言い様のない快楽がメイの頭脳を直撃する。
「あぁんっ!!」 自分のものとは思えない喘ぎ声が口から漏れた。 『快楽』が欲しくてたまらない。
「メイ?」 すぐ近くまでに寄ってきていたエイプリルが、快楽に喘ぐ妹をじっとを見つめていた。
「エ、エイプリル…」 潤んだ瞳で姉を見据えるメイ。「ごめん、あたし…やっぱり変だ」
「…正直に言ってご覧なさい」 表情を変えず、妹を見つめ続ける。「どこが変なの?」
「身体が、熱いんだ」 乳房をゆっくりと揉みながら答える。 「熱いだけじゃねぇ…疼きまくって、たまらねぇ」
「そう…特に酷いのはこの辺りかしら?」 そう言うと、エイプリルはしゃがみ込み、メイの下腹部をスカートの上から押えた。
「あっ!あんっ!!」 メイの身体が大きくのけ反る。それを見たエイプリルは妹のスカートをたくしあげる。黒いショーツに
覆われていない股間と太股が、何かの液体でべちゃべちゃに濡れていた。
「メイ、見てご覧なさい…貴女の股間を」 エイプリルは優しい口調で妹を導いて行く。
「…なんだ、これ?」 股間に手をやり、液体の正体を確認しようとするメイ。「んぁっ…ぬ、濡れ…てる?」
触った瞬間に小さな喘ぎ声を出しつつ、液体の感触を確かめる。それはぬるぬるしていて、無色っぽい感じだ。
「これは…一体?どこから、出てきた…?」
「メイ、貴女はまだ知らなかったのね」
「教えてくれ…これはなんだ? あたしは…どうなっちまったんだ…?」
今のメイは、まるで初めて自慰を覚えた少女のようだ。狼狽する妹に、エイプリルは初めて優しい微笑みを見せた。
23 :
7:2006/07/15(土) 00:25:13 ID:Z9JeEm1v
「私が教えてあげる」 そういうとエイプリルは、ドレスの上着を少しめくりあげ、スカートの紐を解き始める。ほどなくして
スカートの裾が下がり、床にパサリと落ちた。
「!!」 メイが目を見張ったのも無理はない。エイプリルはショーツを履いていなかったのだ。彼女はゆっくりと、椅子に
座りっ放しの妹に近づいて行く。
「メイ、見て…」 エイプリルがブラウスの裾をまくり上げて股間を強調する。そこは毛が生えておらず、ただ割れ目があるだけだ。
「割れ目から…液体が…」 姉の割れ目を見つめるメイ。その割れ目からは、とろりとした液体があふれ出していた。液体の
一部は太股を伝わり、白いストッキングを湿らせ始めている。
「これは、お母様から頂いた…"女の喜び”」 そう呟くと、エイプリルは妹の手をとり、自分の割れ目にその手を導いた。
「んっ!」 メイの手がそれに触れた瞬間、エイプリルの口から喘ぎ声が漏れる。
「エイプリルの…濡れて熱くなってる…」
「あっ…貴女の…んっ…”愛液”も私と同じ…んあっ」 割れ目に沿って手を動かす度に、姉が小さく喘ぐ。
「き…『気持ちいい』、のか?」 艶めかしく快楽に喘ぐエイプリルを見て、思わず本音が漏れた。
「そうよ…もっと指を動かして…」 姉の指示に従い、メイは割れ目に指を差し込み、前後にゆっくりと動かし始める。
「んっ…んっ…あああんっ!!!」 割れ目の途中、小豆のような突起物に指が引っかかった瞬間にエイプリルが
大きく喘いだ。ドレスのフリルと黒髪が振り乱され、身体がぶるっと震える。それを見たメイは、姉の割れ目からそっと指を外した。
「…メイ? 何故やめるの?」 快楽の供給を突如止められたエイプリルは、思わずいつもの調子で妹を問いただしす。
「ずるいよ、あんただけさ…」 メイは今にも泣きだしそうな表情で、姉に訴えた。 「あたしにもしてくれよ」
「メイ…」
「あたしも…」 離した手で再び自分の乳房を揉みながら続ける。「んくっ…気持ちよくなりた…あんっ…欲しいよ、エイプリル」
「ごめんなさい…貴女の気持ち、全然考えていなかったわ」 そのまま顔を妹に近づけ、静かに唇を重ね合わせた。自然に二人の
舌は絡み合い、お互いの欲望を確かめ合う。
「エイプリル、お願い…」 しばらくして唇を外したメイは、改めて姉に懇願した。 「欲しいんだ…」
「わかったわ、メイ」 再び優しい微笑みを妹に返すエイプリル。そのまま妹のショーツに手をあてると、割れ目を指でなぞった。
「んあっ! も、もっと…あたしがやったみたいに…」
「わかってるわ」 エイプリルはメイを椅子から立ち上がらせ、スカートとショーツを脱がせていく。最初とは違い、メイは姉に全く
逆らわなかった。やがてメイを覆い隠す布地が一切とりはらわれ、彼女の割れ目が露となる。
(続く)
満腔のGJ!ロボ百合好きには堪らんよー!
25 :
7:2006/07/15(土) 00:50:42 ID:Z9JeEm1v
ちょいと訂正。
>>22中段少し下の表現で、
「黒いショーツに覆われていない股間と太股が」 を、
「黒いショーツと太股の隙間から見えている素肌が」 と読み替えてください。
もう少し煮詰めるべきだった・・orz
校正版は全ての投下が終了したら、どこかのUPローダーに上げますのでご了承ください orz
キタキタキタキタキターーー!!!11!!
>>7め、恐ろしいヤツだぜ。
ロボ娘属性のなかった俺を、ここまで燃え上がらせるとはな・・・!!
28 :
7:2006/07/15(土) 23:29:31 ID:ALkr3mwi
んじゃ続きを投下します。
29 :
7:2006/07/15(土) 23:30:22 ID:ALkr3mwi
「奇麗…」 メイの秘部を目にした姉が呟く。
「あまり見つめないでくれ…は、恥ずかしいから…」
「ふふっ…可愛い」 エイプリルはそのまま立ち上がり、メイを椅子に再び座らせる。「もう少し足を開いて」
「こ、こうか?」 メイがゆっくり足を開くと、エイプリルの目の前に妹の秘部が晒された。その中では、人工物とは
思えない柔らかなヒダが、時折ぴくっと動めいている。
「お母様が新型の人工女性器を開発したと言われてたけど…」 エイプリルが、メイの割れ目を指でくいっと広げた。
ぱっくりと開いた割れ目の中にはエイプリルが知る限り、どの姉妹よりもリアルな女性器が息を潜めている。
「あんっ! ぃ、ぃやっ!!」 首を小刻みに振りながら喘ぐ妹を尻目にエイプリルは言葉を続ける。
「こんなに凄いなんて…どこまで本物を再現できているのかしら?」
「そんなこと、あたしだって知らない…ひぃあっ!!」 姉が自分の股間に顔を埋めた瞬間、下半身から電撃のような
快楽が伝わってきた。今までに感じたどの快楽よりも大きな感覚が、メイの頭脳をぐちゃぐちゃにする。
「な、なにをっ! やめっ…と、溶ける…あたしのっ!!」 メイは自分が何をされているのか全く理解できない。ただ
股間から何かを舐めて転がすような音が聞こえてくるだけだ。
「ん、んぁ、ああ…あっああ、んあ、ああああーーーーーーーっ!!」
椅子の上で身体を大きくのけ反らせ、メイは生まれて初めて”絶頂”を体験した。
「はぁ、はぁ、はぁ…」 熱くなった身体を冷却するため、メイの放熱装置がフル回転している。
エイプリルはゆっくりと立ち上がり、ぐったりとしている妹に軽くキスをした。
「エ、エイプ…リル…」 肩で息をしながら答えるメイ。「こんなの…初めて…だ…」
「気分はどう?」 微笑みながらエイプリルが問う。
「気持ちよかった…これが『イった』ってやつなのか?」 人間の男どもが時々口にする言葉だ。まさか自分が体験
するとは思いもしなかった。
「ふふ…そうとも言うわね」 そういいながら、ブラウスのボタンを外し始めるエイプリル。
30 :
7:2006/07/15(土) 23:31:02 ID:ALkr3mwi
「…何してんだ?」
「貴女が気持ちよさそうだったからよ」
少し頬を赤らめているように見えた姉は、上着を床に脱ぎ捨てた。どうやらブラもつけていなかったらしく、小振りだが
形のよい乳房がいきなり露になる。
「少し待って」 そういうとエイプリルは、メンテナンスコンピュータのイヤホンを耳に装着する。
「両肩のメンテナンスハッチ開放」
エイプリルがキーボードを叩くと、彼女の両肩のメンテナンスハッチが開き、妹と同じようなメカが顔をのぞかせた。
肩の内部、更に頚椎のコネクタにケーブルを接続し、続けてメンテナンス用のコマンドを入力する。
「左右腕部を、肩関節より強制排除」 コマンドを入力した後、メイの時と同じような黒い線が、エイプリルの肩周りに
現れた。それを確認した彼女は、そのまま妹に歩み寄って行く。
「なんのつもりだ?」 近づいてくる姉の身体から、小刻みに機械音が聞こえてくる。
「それは…くっ」 エイプリルの顔が苦痛に歪んだ瞬間に肩関節の機構が突然露出し、圧縮空気が漏れる音が聞こえ…
「エイプリル!?」 そのまま姉の両腕が身体から切り離された。ごとりと音をたて、床に転がる姉の両腕。
両腕にはメンテナンスコンピュータから伸びているケーブルが接続されており、ぴくぴくと動き続けている。
「大丈夫よ、痛覚センサーを遮断したから」 いつもの表情に戻ったエイプリルが続ける。両肩の機構が剥き出しのまま
座り込み、後ろの壁に上半身を預ける。
「来て…メイ」
31 :
7:2006/07/15(土) 23:33:09 ID:ALkr3mwi
メイは椅子から立ち上がり、人形のように壁にもたれ掛かって座っている姉に近づいた。そのまましゃがみこんで、
両腕が無くなって強調されている姉の乳房を見つめる。
「今日、地下で見てた時から…貴女が…欲しかった」
メイは黙ったまま、姉の左乳房にしゃぶりついた。そのまま、動く左腕で右の乳房も揉み始める。
「ああっ!!」 大きな喘ぎ声をあげ、身体をのけぞらせてエイプリル。メイは欲求のまま、ひたすら姉の乳房を貪り続けた。
乳首を舌先で弾き、下をからめて転がす。更に左手で乳首を摘みながら、小刻みに全体を揉みしだいた。
「あっ、あっ…あん、んん〜っ!」 普段の無表情からは考えられない喘ぎ声を出しながら悶えるエイプリル。
「んくっ、くっ、んふぅ」 ただ無心に姉の乳首を求めるメイは、自分の背後から忍びよる物体に気付かない。
そして、メイの人工女性器は不意打ちを受ける。
「んはっ!?」 突然の快楽に、思わず口を離す。エイプリルの乳房がぷるっと小さく震えた。
「なっ、いつのまに…ああっ、いやっ! こんなっ…あああん!!」
メイの秘部を襲ったのは、床に転げ落ちた筈の…姉の両腕だった。ケーブルで遠隔操作されている腕が、メイの
秘部を攻めているのだ。彼女の割れ目を押し広げ、指が深く差し入れていく。人間でいうところのGスポット付近を
探りながら、メイの秘壺をかきまわす。
「んぁっ!! あああぁっ…んああ〜〜〜っ!!!」
「ふふ…すごいわ…内部の感覚まできっちり再現されてるなんて」
「んあんっ…ああっ…」 止まることのない快楽に悶えるメイ。 「も、もっと…欲しい…お願い…」
「もっと欲しいの?」 エイプリルは微笑みながら、足をM字型に開いた。
「あげるから…私にも頂戴」 床にはいつくばって泣き叫ぶ妹に、自分の秘部をさらけ出す。
(続く)
GGGGJJJGJGJGJGJG!!11!!111!!!!!
腕を外すとは何事かと思ったが、まさかこんなことを狙っていたとはwwwwww
>どの姉妹よりもリアルな女性器が〜
ということは四月は既に五月以外の全姉妹を食ってるということすか!?
33 :
7:2006/07/15(土) 23:47:54 ID:ALkr3mwi
>ということは四月は既に五月以外の全姉妹を食ってるということすか!?
ご想像にry
#っていうか、ほら、リーダーですからw
っていうか人間とは倫理観も違うだろうし、最終的には
めでたく12Pって事で一つヨロシク!
それにしても素晴らしい仕事です
35 :
7:2006/07/16(日) 00:53:50 ID:MRAuE4I9
>>34 12Pっすかw 今度は7月と1月あたりを絡ませたいとこっすね。まずは全員制覇を目指します。
・・その前に、とりあえず今回の話を終わらせますね。
では、続きを。
36 :
7:2006/07/16(日) 00:59:19 ID:MRAuE4I9
メイは目の前にある姉の秘部を見つめる。想像もしたことがない、姉のあそこ…。姉は自分の女性器を奇麗だと
いってくれたけど、自分にはそれが奇麗かどうか判断できない。割れ目からは『愛液』がとろとろと溢れっぱなしだ。
”この割れ目が、こんな事に使えるだなんて…” 冷却水の排水口ぐらいにしか思ってなかったし、自分で見たことも
なければ触ったこともない。
「早く…」 姉の人工女性器は、想像していたものよりも簡易的なものに見えた。割れ目の中には穴が一つ、そして
その上には薄い膜で覆われているセンサーらしき突起が見える。
”さっき触ったのは、これか?” 姉が自分にしたように、顔を姉の股間に埋め…舌を割れ目にそわせて動かし始める。
「あっ…いきなり…」 こうなったらいきなりも何もあるものか。あたしは欲しいんだ…そう思いながら、舌を突起に押し当てた。
「んんんっ!! あっ…あっ…んっ!!」 舌で突起を突くたびに姉が悶え苦しむ声が聞こえてくる。と同時に、自分の
秘部からの快楽も再び大きくなり始めた。
「んくっ!」 声は出せないかわりに身体をよじらせる。床に乳房の先端が擦れ、快楽が更に増大して行く。
「んあっ、あっ、ああああっ」 黒髪を振り乱す姉の声と身体の動きが激しくなり、それに合わせてメイも動きを大きくする。
しかし、次の瞬間。
「だ、ダメぇ、イくぅっ!! んぁ、あ…あ、あ、あ、んあああっ!!!」
一際大きく悶えた後、メイを残してエイプリルは先にイッテしまった。遠隔操作されている腕の動きも鈍くなっていく。
「エイプリル、先にいくなんて…卑怯だ」 上半身を起こし、姉に抗議する。
「ご、ごめんなさい…貴女があまりにも上手かったから…」
「こうなったらあたし一人でも…!!」 姉の腕を左手で床に固定し、腰を上下に激しく揺らし始めた。
「んあっ、あっ、くうぅ!」 メイの乳房がゆさゆさと上下に大きく揺れる。
「あんたはいつも…」 涙を流しながら姉に訴えるメイ。「いつもそうだ…あんっ…あたしに命令ばかりして…んんっ!」
37 :
7:2006/07/16(日) 01:00:56 ID:MRAuE4I9
「メイ…」
「どうしてなんだよ…こんな時ぐらい…あたしと一緒に…」 腰の動きがどんどん早くなってくる。
「メイ、貴女…」
「んあっ、あん、あっ…あたしは…んっ…あんたを…あんたが好…」 想いを告げようとした刹那、メイの頭脳が
真っ白になり始めた。
「くっ、なんだ、何か…出てくる…」 メイの秘部へ違和感が広がる。だが、腰の動きは止まらない。
「あっ…ああっ、だめ…だ…止められ…あんっ…」
「メ、メイ?」 エイプリルは身体を動かそうとしたが、腰に力が入らない。
「い、いやぁ…出るっ…出ちゃうよ…ああっ、あ、あ…ああああああーーーーーっ!!!!」
ぷじゃっ びゅっ びゅーーーっ
絶叫と共に快楽達したメイ。それと同時に、彼女の股間から音をたてながら透明の液体が吹き出した。
「これは…潮?」 メイが吹き出した液体がもろにかかったエイプリルの手から、生ぬるい感触が伝わってくる。
「んあ…や…だ…」 全身の力が抜けたメイは、姉の身体に倒れ込んでいった。
「それにしても」 姉妹が座っている周囲の床は、メイの潮でぐちゃぐちゃになっている。「こんなところまで作って
あるなんて…お母様…」 そして、腹部にもたれかかっている妹を気づかう。「メイ、大丈夫?」
「すまねぇ…力が入らないんだ…」 メイは顔も上げずにつぶやいた。
「あれだけの運動、腰のアクチュエータがオーバーヒートしてるのね」 妹の激しさを思い出すと、秘部が再び熱く
なってくるのが判る。
「仕方ないわ、しばらくすれば動けるようになるでしょう」
「めんぼくねぇ」 一週間前に言った事を再び使う羽目になるとは。その時とは違い、姉は優しい笑顔を浮かべているが。
「動けるようになるまで、このまんまでも…いいか?」 姉の身体を感じる。それだけでも何故か暖かい感じがする。
「いいわよ。その代わり…後でちゃんとやりなおしましょう。」
「こんな殺伐なところでか?」
「いいえ、私の部屋でね」 もう一度優しく微笑む。「ケーブルも外して、今度は二人ともまともな状態でやりましょう」
「…わかったよ」 不機嫌な声だが、メイは柔らかな笑みを浮かべた。
(終わり)
38 :
7:2006/07/16(日) 01:01:56 ID:MRAuE4I9
ということで、四月×五月編終了です。調子に乗って潮吹かせちゃった・・反省(ry
超GJ!七月と一月の絡みも期待してよかでふか?そして全員制覇して下さい!
40 :
7:2006/07/16(日) 02:59:35 ID:MRAuE4I9
一月はツンデレなお嬢様というのが大体想像できるんですが、七月がなんとも。
常に笑みを絶やしてないところからして、口調は「〜ですわ」って感じかなぁと。
あれ、これもお嬢様か?
「気に入りませんわ!!大体、貴女はいつも人を馬鹿にしたような口調で…(くどくど)」
「あら、私はいつも通りですわよ?(にっこり) それよりも、その無粋な飛び道具を仕舞っていただけませんからしら」
「な、なんですってぇ! 貴女こそそんな古くさい刀、いつまでお使いになってるのかしらねっ!」
こうですか、わかりません!><
41 :
7:2006/07/16(日) 03:01:06 ID:MRAuE4I9
ダメだ、台詞回し失敗 orz
七月の刀で首斬られてきます…
λ....
四月
「好き? 私が? 愚かな話ね。理解できないわ」
「そこをどきなさい。死にたいの?」
『さっさとブッ殺そうぜ』
「命令されていないわ」
「まだそんなことを。私はアンドロイドなのよ」
「私の……ために……なんでそんな……」
「やめて……私は……ただの殺人機械……それでも……好きでいてくれるの?」
切っ掛けは本スレの
689 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で メェル:sage 投稿日:2006/07/15(土) 15:52:59 ID:DUdbkYLJ
爆裂した5月の顔にそっと手を当て、次の瞬間に「使えない愚図が!」とか言いつつ5月の残骸を修復不能なまでに踏み潰す4月だったら神だった
692 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で メェル:sage 投稿日:2006/07/15(土) 15:55:59 ID:ZM/QgAMH
あの後あんな事がなければ、持ち帰られた五月(の首)に
それはもう筆舌に尽くしがたいお仕置きを与えるつもりでした
の二つの書き込み。4月×5月の組み合わせは見事に7氏に被り、しかもその感動の姉妹百合の感動をブチ壊す代物になったけど、しかし私は謝らない!
RPGの直撃を受けて爆発四散したばかりの割に、妹は元気そうだった。
「ははは、面目無い…」
照れたような、申し訳ないような苦笑いを浮かべ、メイはその随分低くなった視点で姉を見た。
『あの男を過小評価したわね。しかもあんな挑発に簡単に乗って…あなたの行動は明らかに戦闘用ロジックを逸脱していたわ』
二人だけに通じるよう設定された暗号化通信が電波となって行き交う。
首を腕を延ばすと、優しくその頬を指でなぞる
『完全に破壊されなくて良かったわ…あなたにはお仕置きが必要だからね』
『お仕置きって…やっぱりあんな事やそんな事や、まさかこの前のアレもやるの!?』
メイの人工皮膚が紅く染まる。
『そうよ、あんな事やそんな事や、この前のアレもやるのよ!新開発のこんなのも!』
『堪忍して、姉様…そんなことされたら…』
『口さえ利ければそれでいい』
お互いの頭脳には、実際には行われず、音声化もされていない筈の二人の荒い呼吸が聞こえてくるかのようだった。
任務終了後、マルチアーノ邸、エイプリルの部屋。
修理セクションに送る手順を意図的に遅延させてまでメイの生首を持ち込んだエイプリルは、長い長い口付けからようやくそのメイを解放した。
既に全裸待機終了だ。
「ぷふぁ…どう?切ないでしょ?こんな気分なのにあなたには乳房も性器もお尻も無い…性欲信号が処理できなくてプロセッサが爆発しちゃいそうでしょ?
…あんな無様な失敗をするからこんな目に遭うのよ!この短絡回路の欠陥品!」
メイの髪を掴んで目の前にぶら下げ、罵倒をするエイプリル。あまりの興奮に自分の人工性器がしとどに濡れてきているのもお構いなしだ。
「ごめん姉さん…堪忍して」いつもの強気な表情は完全に影を潜め、哀れな懲罰者として上目遣いに懇願するメイ。
加虐心サブルーチンに本格的にエンジンの掛かったエイプリルは、その有り様についに己の自制心パラメータを0に引き下げる決定を下した。
「とりあえずポンコツロボはメイド業から再修行よ!掃除よ!隅々まで奇麗になさい!」
メイの首を自分の股間に挟み込み、強制クンニリングスに持ち込む。卑猥な音を響かせ、健気に襞の隅々まで舌を這わせる妹に
不覚にもイカされそうになったエイプリルは、ぎゅ、っと太ももに力を入れる。サッカーボールすら破裂させる恐ろしい圧力だ。
「ねね、ねえさんいたいいたいいたい」くぐもった悲鳴が聞こえるが、容赦しない。
「だ・れ・が・クリトリスを甘噛みする許可を与・え・ま・し・た・か!?身の程を知りなさい!」
さらに締め付け、ボーリング玉すら破砕しかねないレベルに達したところで緩める。
「ね、姉さんひどいよ…」半ベソに紅潮した頬、しかしどこか悦びを隠しきれないメイ。
「〜〜〜〜〜〜〜ッ!反省がまだまだ足りないようね…これは秘密兵器の出番だわ…」
エイプリルはそのクリトリスを摘み、上方に思いっきり引っぱり抜いた…作動音とともにそれは一瞬に巨大化し、リアルな造形の男性器となる。
「お母さま監修の究極ウエポン、マダムキラーXLよ!ならし運転もしてないおろしたてのニューデバイス、食らいなさい!」
まさに鋼鉄の凶器である。叩き付けるようにメイの唇にねじ込むと、乱暴なくらいの勢いで頭を前後に揺すり始めた
「んぐ、む、むふ、りゃ、りゃんぼうしない…ぐ、ふ」
ここまで粗略な扱いを受けながら、メイの舌使いは誠実で懸命なまま、ひたすらにエイプリルに奉仕を続ける。
だが時折上目遣いで何かを求めるような視線が、エイプリルの逆鱗に触れ続けた。
「呆れ果てた妹ね、もう。せめてこの迸りの処理ぐらいはちゃんとしなさいよ!」
だが、絶頂に達し凄まじい奔流となってメイの口内を蹂躙し尽くしたエイプリルの合成精液は、空しくメイの首の断面からダダ漏れになって
絨毯敷きの床を汚すのみであった。
「こ、こ、この…バカーーーーー!底抜けダメロボット!」
もう理論演算機能も何もなかった。考えなくても分かりそうなことだが、もはやそういう問題では無さそうだ。
エイプリルは妹を虐めて悦び、メイは姉に虐められて悦ぶ。ロジック無用の無限ループにはまり、共にエネルギー切れまでこの痴態を繰り返すのだった…
『…繰り返すのだった…』
異常な振動をセンサーに感知した時には手遅れだった。しかし言えない。願望パラメータ高めの未来予測シミュレータ(妄想ともいう)に
演算能力を奪われていたために、蟲の群れに襲われる直前まで何もせずぼーっとしていた、なんて。
「虫よけを…!?ミスター…ミスターーーーー!!」
結局エイプリルのボディはA.I.が生きたまま、さまざまな裏取り引きの繰り返しの末、数カ所の迂回地を経てマルチアーノ邸に戻ってきた。
大破のこの有り様で、首だけの妹にどういう態度で接したらいいだろうか?有り余る時間中考えていたその問題には、結局答えが出なかった。
>45
四月の妄想オチバロスwwwwwwww
立って間もないスレなのに神が二人も降臨とは、恵まれているとオモタ
47 :
7:2006/07/16(日) 21:26:20 ID:MRAuE4I9
うは、妄想だったのかww
突然ぼけーっとしだしたら危険ですなw<四月
48 :
7:2006/07/16(日) 21:29:45 ID:MRAuE4I9
今原作を見返してて思ったんだけど、一月って四月と同じか、それより更に貧乳なのかな…
五月と七月はこれみよがしに乳を見せてて、実際でかそうなんだけど。
でも確かに頬染めるシーンから襲われる直前まで、
あんなに周りの人間がバタバタ慌て出してるのにも関わらず
特に何もせずにぼーっとしてるように見えるんだよねぇw
今日はもう投下ねえかなー
本編での燃料投下待ちってのはあるね
関係性がはっきり描かれてる組み合わせはまだ少ないし
52 :
7:2006/07/17(月) 01:48:27 ID:BJYIac5e
寝てる(?)間に10月〜12月に手足をばらされたあと、乳とマソコを弄られまくる9月…という電波を
受信した。が、9月ファンに何だか申し訳なくて書けない…orz
大丈夫、9月ファンも9月が微妙にネタキャラ扱いされてるのは分かってると思う!是非!
逆襲を受けてバラバラにされた10〜12月がどれが自分の手足だか分からなくなるって電波を受信しました
たとえロボ子でも、グロっぽいのは微妙であります・・・
>>52 最初はただのイタズラのつもりだったのに、
次第に「女」として乱れ始める9月を見て、内心ドキドキ状態の10〜12月・・・。
んで、昂ぶっていく気持ちの処理の仕方が分からずにモジモジしてる10〜12月に、
自慰のやり方を優しくレクチャーする9月。
という、攻め受けがいつの間にか逆転してる展開を希望。
>55
そこに四月が現れて全員おいしく頂くのでつね?
57 :
7:2006/07/17(月) 10:53:19 ID:BJYIac5e
マルチアーノ家の日常 〜9月と三つ子編〜
マルチアーノ家の屋敷の、セプの私室。今日の彼女の目覚めは最悪だった。
「…なぜこんなことをするの?」 涙目でセプが訴える。
「なぜって言われてもねー」 ベッドの横にいた少女が答える。
「お姉様、前からあたしたちに隠れてさぁ…なんかしてなかった?」
「な、なんかって…知らないわ!」
セプが慌ててこたえる。今、彼女の身体を覆い隠すものは、薄いピンク色のショーツだけだった。
「へぇー、そんなこと言うんだ…」 じと目でセプを暫く見つめる少女。今、セプの身体には何時も通りの力が
入らない。それどころかベッドに四肢がくくりつけられており、身動きが全くとれない状態だ。
「お姉様、これなーんだ?」 少女がポケットから録り出したのは、小型のICレコーダーとイヤホンのセット。
「…まさか」 セプの額を、人間でいう”冷や汗”が流れる。
「流石のセプ姉様も、メンテナンスコードを聞かされたらお手上げよねぇ」
「…他の娘達はどこにいったの?」
「ああ、あの娘たちなら」
「「持ってきたよ!!オクト!!」」 少女の背後のドアが勢いよく開き、妙に元気な声が先に入ってくる。
「遅いわよ…ノベ、ディッセ」 声に遅れ、二人の少女が部屋に入ってきた。顔は、ベッド横の小女そっくりだ。
「えへへ、ごめんごめん」 先に入ってきた少女が答えた。台詞に反し、顔は笑みで満たされている。
「ほら、ケーブルとかも全部もってきたんだから」 遅れて入ってきた少女が答える。ケーブルやコネクタなどを
小脇に抱えた彼女の顔は、他の二人と全く同じだ。
「エイプリルお姉様が、いつもあたし達を見てくれる時に使う機械よね」
「…そ、それはメンテナンス用のコンピュータと治具!!」
セプの頭脳に、”背筋に冷たいものが走る”感覚が伝わる。
「…セプ姉様、昨日の夜」 オクトと呼ばれた少女がセプに問いただした。「ネグリジェを脱いで、何をしてたか教えてよ」
「!!」 明らかな狼狽の表情に変わるセプ。
58 :
7:2006/07/17(月) 10:54:33 ID:BJYIac5e
「きゃははっ!セプ姉様、わっかりやすいなぁ」 ノベとディッセがからかうように笑う。
「あたし達、調べちゃったんだ」 3人の声が揃う。顔だけでなく、体格までそっくりな彼女達は三つ子の姉妹。
マルチアーノ12姉妹の中でも、一番最後に作られた。見た目の年齢は12歳ぐらいだろうか?
「あれさ、”おなにー”っていうんだよね!?」 ディッセがはずかしげもなく、叫ぶように問う。
「そ、そんな大声で!!」 顔を赤らめるセプ。
「あー、セプ姉様の顔、まっかっか!」 ノベがセプに顔を近づける。 「姉様、ほんっとぉ〜にわかりやすいよね〜」
「”おなにー”してるお姉様ってさぁ、すっごく変だよね」
「うん、変だよね」 ディッセが自分の胸に手をあてながら、悶える真似事をする。
「そうそう、そんな感じで身体くねらせちゃってさ…変な声だしてるのよねぇ」
「あんっ…とか、んんっとか」 オクトが声真似までして説明する。 「どう見ても調子悪そうよね」
「ち、違うわ! あれは調子が悪いんじゃなくてっ!」 顔を赤らめたまま反論するセプ。しかし、どう見ても旗色が悪い。
「ふーん…じゃ、なんなの?」 ノベがセプを問い詰める。
「くっ…そ、それは…」 そのまま押し黙ってしまうセプ。
「だからね、お姉様の体を調べてあげるんだ」
「そうそう、あたし達だってそれぐらいできるもん」
「エイプリルお姉様に何回も見てもらってるから大丈夫だよ」
笑みを浮かべながら三つ子がメンテナンスコンピュータをセットアップしている。その手つきは、ままごとをやってる
ようには見えない。的確にケーブルが接続され、電源が入り、システムが立ち上がって行くのが見える。
「や、やめなさい、貴女達!」 表情が青ざめるセプ。 「こんなことして、お仕置きどころじゃすまないわよ!!」
「えー、それっておかしいと思うな」 オクトがイヤホンではなく、両耳を塞ぐヘッドホンを手に取って近づいてきた。
「だって、お姉様の調子を見てあげるんだから」 ヘッドホンをセプの頭に嵌める。「感謝してもらわなくっちゃ」
ヘッドフォンは深く頭に嵌められており、セプが首を多少振ったところで振り落とすことはできなかった。
「んじゃ、はじめちゃおっか」
「OK、じゃあ最初はあれからやっちゃえ」
「いいよー、そしたら…”胸部感覚伝達係数、神経フィードバック係数、最大値に設定。”」
(続く)
59 :
7:2006/07/17(月) 10:56:16 ID:BJYIac5e
大雨のために、今日の予定が潰れたとこに
>>55の電波を受けますた。勢いで書いたので反省は(ry
>>7の人神すぎる(*´Д`*)
続き期待しております
GJ。続きを期待しています。
それはそうと七月に膝枕してもらいてぇな〜
62 :
7:2006/07/17(月) 20:49:06 ID:BJYIac5e
>>57-58の続きです。
「くぁっ……んん〜〜ぁああっ!!ンなっ! こんなぁ! あっ…くああっ!」
三つ子姉妹の一人がメンテナンスコンピュータを操作した瞬間、未曾有の感覚がセプの胸を襲った。
「あれぇ? お姉様、何もしてないのに苦しんでるよ?」
「ディッセ、やりすぎなんじゃない?」
「半分ぐらいにしてあげようよ」
「あなたたち、んんっはあぁ!やめっ…くうぅぅああ!!」 身体を反らせたまま訴えるセプ。室内の空気の流れが
乳房をかすめる感覚までもが彼女の快楽中枢を刺激しているのだ。
「んもぉ、仕方ないなぁ…”伝達係数、フィードバック係数を最大値の70%にダウン" これでどう?」
「ねぇ、普段はどれぐらいなの?」
「んー、30%ぐらいになってたけど」
「あははっ! 最大はやりすぎだよ!!」
まるで玩具を弄るように、メンテナンスコンピュータを操作する三つ子姉妹。
「んんっ、んくぅ…はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
快楽というより、むしろ苦痛ともいえる感覚の嵐からようやく開放されたセプ。
「お、お願い…だ…から…やめ…」
「だめだめ、まだ何もしてないもん」
「あ、なんかすごいっ!」
「ん?なになに?」
オクトがノベとディッセを呼ぶ。三人の視線は、セプの乳房の頂に集中した。
「ほら、これみて」
「うわぁ、ゆっくり膨らんでるみたい」
最初は米粒程もなかった桜色の頂点がみるみる内に起き上がり、その大きさを増して行く。
「まるで生き物みたい…」 ノベが乳首を指でつまむ。
「ふあっ!!」 大きく身体を反らせ、捩らせて悶えるセプ。
「ひゃっ!!」 慌てて手を引っ込めるノベ。
「いや…さわっちゃダメ…」 涙を流して訴える。
63 :
7:2006/07/17(月) 20:49:49 ID:BJYIac5e
「じゃ、おっぱいはいいのよね?」 今度はオクトがセプの乳房を静かに触る。
「んんっ!! あっ! だ…め… いやっ!!」 乳首程ではないが、大きな快楽がセブの頭脳を侵食する。
「…セプ姉様」 少し不満そうな顔で、オクトが問いただす。「嫌なのか、気持ちいいのかどっちなの?」
「それは…ああっ! いやっ!!んんっ!! あ…あっ…ん…んっ…んんっ!!」
乳房をゆっくりとさするオクト。姉の顔はその言葉と反対で、明らかに何かを味わい、喜んでいるような表情だ。
「お姉様、嘘ついちゃだめだよ…」 ディッセも何か不満そうだ。 「それに、こんなに暴れられちゃ、”診察”も出来ないよ」
「ねぇ、お姉様の手足、外しちゃおうよ」 ノベが涼しい顔で提案する。
「それいい! 後でつけたら何とでもなるし!」 同意するディッセ。
「オクト、やめさせてっ!!」 セプが慌てて懇願する、が間に合わない。
「…左右上腕部、左右大腿部から末端を強制排除」
オクトがキーボードを操作すると、小さな機械音と圧搾空気が漏れる音が聞こえた。
「いやぁ!! んぐっ!!」 セブの苦悶と共に、彼女の四肢が外れる。彼女は上半身を起こそうとしたが、それは
空しい試みに終わった。足も太股半ばから切り離されたため、ばたつかせるだけで役に立たない。
「これでよしっと」 外れた四肢を押しのけるディッセ。それを見たオクトは満足げな顔で姉の胸を再び触り始めた。
「さぁ、お姉様…ほんとのこと言ってよ」
「んあっ! あっ! んっ…ああっ…!」
オクトは姉が”おなにー”でしていたように、姉の胸を揉みしだき始める。その感覚は”おなにー”の数倍以上に膨れ
上がり、洪水のようにセプの理性を洗い流し始める。
「んくっぅ!! んあっ…気持ち…ああっ!!」
「聞こえないよ、お姉様」 ノベがベッドに上り、身体を捩らせている姉の肩を枕の上方から押えつける。それを見届けると
オクトは乳房を揉みながら、乳首にしゃぶりついた。
「はうっ!!」 乳房の突起から、雷に打たれたかのようなショックがセプの頭脳を直撃した。快楽が理性を凌駕していく。
「ああっ! あはぁ! 気…持ち…いいっ!! もっと…ああっ!!」
「オクト、ずるい! あたしも混ぜてよ」 肩をおさえていたノベが、反対側の乳にむさぼりつく。
64 :
7:2006/07/17(月) 20:51:20 ID:BJYIac5e
「んあっ! あぅ…あっ…あんっ!! んあああ〜〜!!」
腰をくねらせながら、妹二人に乳房をついばまれるセプ。そんな彼女の下半身をディッセはずっと観察していた。
「ねぇ! 二人とも!」 ディッセが叫ぶ。 「おっぱいよりもっとすごいよ!これ!」
「「ぷはっ」」 セプの乳房から同時に口を離し、ベッドから降りるオクトとノベ。快楽の嵐から開放されたセプは顔を
横に向け、呼吸を荒げている。
「なによ、面白いところだったのにぃ」 口を尖らせながら不満をぶつけるオクト。
「それよりもこれ!」 ディッセが指さした先は…セプの秘部。
「わぉ、これって何時から?」 オクトが目を丸くして見つめる。
「…おしっこか何か?」 ノベが顔を近づけた。
「まさかぁ! あたしたち、ロボットだよ?」 ディッセが否定する。
「でも、濡れちゃってるよね、これって」 ノベがオクトに同意を求める。ノベの言う通り、セプのショーツの股間が
何かで湿り、濃いピンク色に変色していた。
「最初は全然こんなのじゃなかったのに」 オクトが不思議そうな顔で、姉に聞こうとする。「お姉様、これなに?」
「…そ…ぬ…て…」 セプの目は空ろに潤み、口からは意味不明の単語が途切れ途切れに漏れた。
「…だめね」 オクトが溜め息をつき、姉のショーツを見つめ直す。
「こういうときは」 ノベがディッセの顔を見る。
「中身をこの目で」 ディッセがオクトを見る。
「確かめるっきゃない!」 オクトがセプのショーツに手を掛ける。姉は抵抗する素振りを見せない。
「「「いち、にぃの……さーーんっ!!」」」
三つ子姉妹の掛け声とともに、セプのショーツが引き裂かれた。
(続く)
キタ!期待待機
66 :
7:2006/07/18(火) 00:50:10 ID:D4yq1TF5
すんません、続きの投下はもう少し後になりますので、暫くおまちくださいませ。
待ってます!今日の九月の活躍を反映できるといいですな。
それどころじゃなかった(泣
69 :
7:2006/07/18(火) 03:21:54 ID:D4yq1TF5
…ドウシヨウ orz
70 :
7:2006/07/18(火) 14:47:51 ID:X0S6o143
くそっ、プロットの仕上げが進めば進むほど9月の「死」という事実がのしかかってきて、
凄く切ない気持ちになっちまう。筆が進まない・・orz
>70
九月は俺達の心と妄想、そして同人の中で生きているよ。
俺はまだ生きてると踏んでる
73 :
55:2006/07/18(火) 18:53:54 ID:NkWVVnmT
>>7 自分の放った電波が創作の一助になったのだとしたら、光栄の極み。
かと思った直後、9月アボンって・・・マジっすかorz
唯一甘えられる対象だからこそ、イタズラをしてセプを困らせてしまう三つ子と、
イタズラが彼女達なりの愛情表現だとちゃんとわかってる優しいセプ・・・という、
ほのぼの妄想が膨らみっぱなしな俺はどうしたら・・・(泣。
「三つ子の世話役」「苦労人」という設定が活かされないまま退場、というのはあまりに悲しすぎる。
どんな形でもいいから、再登場させて欲しい。
74 :
7:2006/07/18(火) 20:58:26 ID:D4yq1TF5
>>73 同意です。SSを書いている内に情が移っちゃったので、余計に辛いです。・゚・(ノД`)
とりあえず、私が書いてるSSはアニメ版1話後に分岐した平行(妄想)世界ということでお願いします。
(五月もあんな形で再登場することになってるし…orz)
それでは、続きを投下します。
75 :
7:2006/07/18(火) 21:02:19 ID:D4yq1TF5
「セプ姉様のここ、あたしたちと同じっぽくない?」
「よく見えないなぁ…んしょっと」 ディッセがセプの太股を開き、姉の秘部が露になる。
「わぁ…」
「これ…」
「濡れてる…?」
三つ子姉妹の視線の先には、透明の液体が溢れる裂溝がひくひくと蠢いていた。
「あたし達も割れ目はあるけど、中を見るのは…」 オクトが割れ目に手を乗せる。
「ひぃっ! あん!」 艶めかしく腰をくねらせるセプ。 「んぁ…もっと優しくしてぇ…」
「ご、ごめんなさい」 思わず謝ってしまうオクト。
「なんだろ…見てるだけで、胸がどきどきしちゃう」 胸を無意識で押えながらノベが言った。
「ねぇ…そのとろとろしてるの、どんな味がするのかな」 ディッセは片手で下腹部を押えながら提案する。二人の様子が変だなと
思いつつ、オクトが口を開いた。
「ちょっと舐めてみよっか」 そう言うとオクトは姉の股間に顔を埋め、姉の割れ目から滲み出ている愛液を舌で舐めとった。
「んああぁぁ!!」 身体をのけ反らせてながら腰をよじらせるセプ。彼女の理性は崩れ去り、己の秘部から伝わってくる
快楽を味わおうという考えだけが頭脳を支配していた。
「んんっ、はぁ、はぁ…気持ちいい…もっと…」
姉を再び問い詰めようとして顔を見上げたオクトはどきっとした。姉の顔は最初と違い、艶めかしく上気した表情になっていたから
だ。”おなにー”してる時でもこんな顔はしていなかった。初めて見る姉の痴態に、オクトはいてもたっても居られない。もっと姉を気持ち
よくさせたいという欲求が彼女の頭脳を支配していく。
「言われなくてもわかってるよ!」 そう言うとオクトは姉の秘部へかぶりつき、割れ目へ舌を一気に差し込んだ。
「ひぃっ!! そこ、んっ…んっ…んあっ、ああっ!!!」
秘部を縦横無尽に走り回るオクトの舌先。その最も感度の高い場所を掠める度に、セプは歓喜の喘ぎ声を発する。
「あっ…んあ…んっ! ひゃうっ!!あああ〜っ!!」
人工女性器に仕込まれている陰核を刺激される度に激しく、時にはゆっくりと身体を反らせ、腰をくねらせる。
「お姉様、すごい…あんなに身体の動き、見たことない」
「見てるあたし達まで、なんだか…変になっちゃいそう」
そう、それは彼女達が今まで見たことのない姉の”女”としての一面だった。いつも人間の親のように自分達を説教したり、捲し立てたり
している姉が…目の前で艶めかしく喘ぎ、悶えている。それも自分達の行為で、だ。
「ぅぅ…身体が…」
「あついよぉ…」
ノベとディッセは胸と股間を服の上から押え、力なく床に座り込んでしまった。三つ子がまだ知る由もない”女の性”…オクト達の無意識に
プログラミングされているそれが、今目覚めようとしている。
76 :
7:2006/07/18(火) 21:05:35 ID:D4yq1TF5
「ん…あ、あら?」 セプの意識が突然静けさを取り戻す。頭の中の霞を振り払い、頭をゆっくりと上げる。すると、彼女の目には
泣きべそをかいている三つ子の妹の姿が映った。
「…オ…クト?」 喘ぎ声の発しすぎでオーバーヒートしかかった咽を無理矢理おさえ、妹に呼びかける。
「うっ、ひくっ…セプお姉様…」 オクトはセプの太股の間に座り込み、スカートの上から股間を両手で押えていた。
「あたしの身体、おかしくなっちゃったぁ…」 股間を強く掴み、ぶるっと震え上がるオクト。
「おっぱいのさきっちょが…むずむずするよう」 ベッドの横に座り込み、ノベとディッセが胸をぐりぐりと乱暴に揉み続けている。
「あなたたち…」
「お姉様、助けて…」 ノベが涙目で訴える。「気持ち悪いよぉ…あそこがむずむずするのぉ…」
「ごめん…なさい…もうこんなことしないから…」
「良い子にするから…助けてぇ」
苦悶の表情を浮かべ、初めて体験する性欲をどうすることも出来ない姿…そこに悪戯を楽しむ小悪魔の面影はなかった。
「…オクト…お願いがあるの」
「…なあに、お姉様…」 涙顔でオクトが答える。
「あなた達に…教えてあげる…その苦しみから逃れる術を」
「お姉…様…」 オクトが泣きながら答える。 「ごめん…なさい…もう悪いことしないから…教えて…」
「じゃあ、私の腕と足、元に戻して…」 強ばりかかった表情筋を無理に動かし、優しい笑みを作るセプ。
「うん…」 オクトはもじもじと内股で歩きながら、ぎこちない手つきで外れっぱなしだった姉の腕を元に戻した。四肢を戻されたセプは
ふらつきながらベッドから起き上がり、メンテナンスコンピュータの元へ歩いて行く。
「この子達を助けてあげなくっちゃ…」 つぶやきながら 彼女は自分自身の身体にメンテナンスコードを送信した。
「”感覚共有モード、各部アクチュエータのリモート制御モード起動”」
セプは妹3人に次々にヘッドホンを被せ、自分に送ったコードを送信していく。それが終わった後、今度は手慣れた手つきで
妹達の服を脱がせ始めた。ぶつぶつと文句を言いながらも素直に従い、三つ子はあっというまに一糸纏わぬ姿になった。
「おっぱいのさきっちょが…」
「お姉様とおんなじだ…」
互いの乳首を見つめ合う三人。小さな桜色の頂は、小豆のようにいきりたっている。
「あそこがじゅくじゅくするよぅ」 内股で小さな地団駄を踏むディッセ。
「もう少し我慢しなさい」 セプがメンテナンス用のケーブルを、三つ子の頚椎部コネクタに接続していく。
「あとは、あたし…」 最後に自分のコネクタにケーブルを接続する。メンテナンスコンピュータを中心に、姉と三つ子の姉妹は
ケーブルで結ばれる形となった。
「あなたたち、べっどに座りなさい」 セプは三つ子の姉妹をベッドに座らせる。そして自分はベッドの傍らの床に腰を下ろした。
「身体の力を抜いて…あたしの言うことを聞くの」
セプが優しい笑みを浮かべる。三つ子は同時に頷き、未知なる世界の扉が開くのを待った。
(続く)
GJ!続きが激しくきになりまする(*´Д`*)
『女の悦び』を教えられる三つ子にドキドキです。
78 :
7:2006/07/19(水) 02:34:14 ID:nAhBOhHX
>>75-76の続きです。
セプは妹達の腕をリモートコントロールの配下に置いた。彼女の手の動きに合わせ、三つ子姉妹の手も動く。その手はゆっくりと、
優しい動きでそれぞれの乳房を包んで行く。
「そうよ…そうやって、優しく揉んであげるの…」
「あっ…」
「んんっ」
「あん…」
三者三様の喘ぎ声をあげながら、胸をゆっくりと揉みしだく。途中からリモートコントロールを辞め、感覚のみを共有している
セプは、各の快楽を確かめる。
「んっ…あっ…次は…乳首を…」 指先を舐め、自分の乳首を指先で転がすセプ。
「んあ゛っ!!」 小さな悲鳴を上げたノベは、桜色の突起を強めに刺激しすぎたらしい。唇を噛み、過度の快楽と痛みに
じっと耐えている。
「だめよ、ディッセ」 微笑みながらセプがノベをたしなめる。「そんなに最初から強くしちゃ…もっと優しく、ね」
セプが自分の乳首をそっと刺激し、その快楽を妹達に伝える。
「「「んっ…はぁ」」」 今度は三人が同時に喘ぐ。
「セプ姉様…気持ち…いい」 手の平を半ば浮かせながら、ゆっくりと乳首を擦るオクト。
「んんっ…こんなこと…今まで知らなくて…」 乳首をくりくりと押しつぶし、こねまわしながら喘ぐノベ。
「お姉様、ずるいよ…あんっ」 指で乳首をつまんで弄くっているディッセが悶えながら抗議する。
「ごめんね…あなた達には、まだ早いと思ってたから…」
「あたし達ね…んっ…知ってるの」
「エイプリルお姉様も…あんっ」
「んぁ…セプ姉様と…あっ…同じことして…」
「あなた達…」 妹達は自分が考えてた以上に、"女の悦び”への興味をもっていたのだ。セプは半年前、エイプリルに教えて
貰ったのだ。実験的に人工女性器を改良され、溢れ出す性欲を処理できずに苦しんでいた自分に、姉が自慰を優しく手ほどき
してくれたことを思い出す。
「ごめん、ごめんね…」 三つ子の苦しみを理解してやれなかった自分が恨めしい。償いは…
「もっといいこと、これから教えてあげるから…」
「「「セプ姉様…」」」 セプと三つ子姉妹の右手が、彼女達の秘部に伸びていく。やがて割れ目に到達した指は、その秘裂にそって
静かに動き出した。
「「「ああっ!!」」」 乳房でも感じなかった快楽が、三つ子の頭脳へ衝撃を与える。。
「どう、濡れてるでしょ…?」 過度の快楽を与えないように注意しながら、指を割れ目にそって優しく動かし続けた。
「おまんこが…」
「なんでこんなに濡れてるの?」
「あたし達、壊れちゃったのぉ…?」
79 :
7:2006/07/19(水) 02:36:13 ID:nAhBOhHX
悶え苦しんでいた姉の秘部から漏れでる液体が、自分たちの割れ目からも溢れている事に気付いた姉妹は、言い様のない
不安に襲われた。
「違うわ…これは、お母様から授かった”女の悦び”」 かつてエイプリルに教わった事を妹達に伝えるセプ。
「”女の悦び”…」
「凄く…熱いよう…」
「ぬるぬるしてるのが…どんどん出てくる…」
三人の秘部が人工愛液で十分に潤ったのを見計らい、セプは最後の仕上げに掛かった。
「さぁ、ここからはあなた達が自分でやってご覧なさい」 笑顔で妹達を見守りながら続ける。「つぼみを開くのは…わたしじゃないわ」
三つ子達はおそるおそる、自分たちの秘密の花園に指を差し入れた。
「あんっ!! いやぁ!!」
「んっ…ああっ!!」
「んあっ!!あん!」
彼女達は小さな身体を目一杯のけ反らせ、未曾有の快楽を何とか受け止められたようだ。ほっとしたセプは、自分の割れ目を
左手指で広げ、人工陰核を右の中指で指し示す。
「んんっ! こ、ここが、”女”の宝物…」
妹達は快楽に喘ぎながらも、姉の指示を必死で守ろうとする。
「…これ…なの?」
「ああっ! こ、こんなの…んくっ!」
「気持ち…いいのぉ…ああっ」
最初はおそるおそる花芽に触れていた3人だったが、徐々にその指は動きが激しくなってくる。それを見ながら、セプも自分の
宝石をこねくり回す。
「んんぁっ! オクト、ノベ、ディッセ…もっと見て…あたしの…あっ…おまんこ…んん〜っ!!」
妹達に見られているという事実が、セプの羞恥心を一層駆り立てる。その羞恥心が、彼女の快感を更に倍加させていた。
そしてそれは、三つ子姉妹もまた同じ。
「セプお姉様ぁ…あたしのおまんこ…」
「おしっこみたいなのが…んあっ…一杯出てるぅ…」
「やだぁ…恥ずかしいよぉ…あんっ!」
互いの快楽が共鳴し、理性を溶かして行く。意識が白くぼやけ始め、視界も涙で霞んでいく。
「ああ、いっちゃう…ああっ」
「お姉様、あたしも、我慢できな…んっ」
「なにか来るよぉ…」
「あっ…んくっ…あん…ああっ…あ、あ、ああっ」
4人の意識が一斉に飛ぶ。そして次の瞬間、姉妹は絶頂に達した。
「「「「ああっ…んんぁああああああああああああーーーーーっ!!!」」」」
(続く)
80 :
7:2006/07/19(水) 02:36:57 ID:nAhBOhHX
とりあえず、明日には何とか完結予定。
だめだ、9月に完璧に情が入ってしまった…辛いよう…
81 :
55:2006/07/19(水) 02:47:21 ID:gdAZP2Sx
ちょ・・・貴公、GJすぎる・・・!!
四人とも、本当に可愛いなぁ。妄想がますます広がリング。
本編の鬱展開に負けず、頑張ってください!
82 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:53:56 ID:mg3iWL4O
>7
GJです!
絶対九月は復活すると信じている俺!
83 :
43:2006/07/19(水) 02:59:08 ID:10lO/dnM
なんでそんなしっとりした百合が書けるのか、羨ましい妬ましい
とにかくGJ!
84 :
7:2006/07/19(水) 10:43:32 ID:23404Oi0
皆様、感想&励ましのお言葉ありがとうございます。殺伐・gdgd気味の本編とは違い、12姉妹のほのぼの&エロエロな日常を
書ければなあと思ってます。
9月を失った悲しみに暮れるまもなく、屋敷中の監視カメラをタシーロしているうちに、トイレのカメラに見入っている2月という
電波を受信したおいらは破廉恥なry
何時も四月に対抗意識メラメラな一月だけれど、ベッドの中ではにゃんこなのですよ!
86 :
7:2006/07/19(水) 13:14:26 ID:23404Oi0
9月死亡が絡むのはやはりつらいので、2月のトイレタシーロ電波と1月のニャンニャン電波を混ぜてみよう・・。
男装の麗人は宝塚的にはタチかもしれんが、敢えてネコでもいいと思うのですよハァハァ
88 :
7:2006/07/19(水) 20:58:28 ID:nAhBOhHX
>>78-79の続き。これでラストです。
〜翌日〜
「なぁ、エイプリル…最近オクト達が大人しくなったような気がしないか?」
愛用のハンドガンを磨きながら、メイがエイプリルに話しかけた。チェアに腰掛けて読書をたしなんでいたエイプリルは黙りっぱなしだ。
あえて聞こえないようにしているような気がしないでもないが。
「ほら、風呂入ったあとなんか大変だったよな」 メイはつい三日前の出来事を思い出していた。
「3人が真っ裸でこの部屋駆け回ってさ、鬼ごっこだとか言って」
「…そうだったかしら?」 本を読みながら気怠そうに答えるエイプリル。
「んだよ、覚えてないのかよ…セプまで真っ裸のまま、あいつらを追い回してさ」
腹を押え、くっくと下品な笑いを浮かべるメイ。エイプリルは相変わらず読書に没頭している。
「最後はお母様にお仕置きされたんだよなぁ…っと、あの後エイプリルも怒られたんだっけ?」
「最後の一言は余計だわ」 心なしか、本を支えている手に力がこもったように見える。
「うひゃ、わりぃわりぃ」 手首をひらひらさせて姉に謝るメイ。そうこうしている内に、応接間のドアが開いた。お揃いのバスローブを
着た三つ子の姉妹と少女が、揃って部屋に入ってくる。
「お姉様、お風呂が空いたわ」 髪の毛からほのかに湯気があがっているセプは、三つ子のパジャマを小脇に抱えている。
「ほら、あなたたち…そろそろ着替えなさい」
「「「はーい」」」
いつもならここで鬼ごっこが勃発する筈だったのだが、今日の三人はやけに素直だ。それがあまりにも不自然に思えたメイは、思わず
妹を問い詰め始める。
「…おいおいおい、こいつぁ一体どういうことだ?」
「どういうって…この娘達に着替えさせてるだけだけど…」
「そんなことじゃなくて! いつもとパターンが違うだろうが!」
「この娘達も、いつまでも子供じゃないから」
「はぁ?」
禅問答のような会話が続いている間に、三つ子姉妹は着替え終わったようだ。オクトがセプのバスローブの裾を引っ張る。
「セプ姉様、今日はあたし達と一緒に寝ようよ」
「いいわよ、じゃあこの前買ってきた本を読んであげる」
「そんなのつまーんなぁい!」
「そうよ、セプ姉様!昨日の”おなにぃ”、今日も見せっこしようよ!!」
三つ子の台詞に、思わず目を丸くするメイ。その横でエイプリルのこめかみがぴくりと震える。
「ちょ、あなたたち!!」 一瞬硬直したセプの顔が真っ赤になり、慌ててディッセの口を押えた…が、他の二人は構わずに続ける。
「そうだよ!気持ちいいことしよ!」
「今度はお姉様も最初から一緒だよ!」
「じゃ、あたし達、先にお部屋で待ってるね!!」
姉の手を振り切ったディッセを先頭に、三つ子姉妹は勢いよく部屋を走り出して行った。残されたのは唖然となったメイ、顔面蒼白で
固まったままのセプ、そして…
「…セプ、後で私の部屋にいらっしゃい…」 エイプリルは本を読みながら冷たい声で言い放った…が、手にしている本のハードカバーには
爪ががっしりと食い込んでいた。心なしか、こめかみには青筋のようなものが見えなくもない。
「…なんでこうなるの?」
がっくりと肩を落としたセプの目からは大粒の涙がぽろぽろとこぼれていた。この後、セプは二人の姉にたっぷりと"お仕置き”を
されたという…。
(終わり)
89 :
55:2006/07/19(水) 22:41:39 ID:gdAZP2Sx
GJ! 貴公の偉業、見届けさせてもらった!!
本編を思うと尚更涙が・・・orz
90 :
7:2006/07/19(水) 22:58:19 ID:zt4IzOcE
感想thxです。本編はこれからどんどん死亡フラグが立ちそうな匂いが
ぷんぷんしてますよね・・orz とりあえず前向きな姿勢で書いて行きたいと
思います。
ところで、2月はやっぱり3月と組ますのがいいかなぁと思い立ったのですが・・
2月×3月の潮吹きネタ、書いてよかとですか?
>90
存分にやってくれ(´Д`)
92 :
55:2006/07/19(水) 23:23:51 ID:gdAZP2Sx
2月と3月は、公式でコンビ設定があるからね。エロネタでもコンビを組ませるのは妥当っぽい。
個人的に3月は、無表情キャラというより、無頓着キャラというイメージがあります。
スナイパーという職種の人間は、仕事に極度の緊張とその持続を求められる分、
その反動としてか、日常ではだらしなくて冴えない人間が多い・・・という話をどこかで聞いたことがある。
まぁその真偽は不明だし、そもそも3月がスナイパーかどうかもアヤフヤだけど。
(2話で、伏せて銃を構えてるシーンがあったから、彼女はどうしても狙撃手のイメージが強い)
ドタバタ続きの12姉妹邸で、周囲の騒動にも我関せずとばかりに、
夏なのに炬燵に篭って、煎餅を頬張りながらワイドショーを見てる、変わり者な3月。
そんな妄想が頭をよぎる・・・流石にキャラ改変しすぎかw
つか、こんなキャラはエロに向かないこと山の如しなので、無視して潮吹きネタで突っ走ってくださいw
しかし
>>7氏、仕事速いね・・・マジで凄いよ。
>92
ミリオタな俺が狙撃手について知っている事といえば、簡単に言ってしまうと狙撃手には寂しがり屋が多い。
孤独なうちに任務をこなす狙撃手ほど、何処かで戦友と繋がっているという実感を大切にしているらしい。
94 :
7:2006/07/20(木) 00:44:38 ID:6XD5De0/
というわけで、2月×3月のSSを投下します。排泄っぽい表現がありますので、苦手な方は
あぼーんかスルーをお願いします。
95 :
7:2006/07/20(木) 00:45:13 ID:6XD5De0/
マルチアーノ家の日常 〜2月の勘違い編〜
マルチアーノ家の地下1F、中央機械室。12姉妹のメンテナンスから、マルチアーノの愛犬の世話までこなす
スーパーコンピュータが鎮座する、マルチアーノ家の頭脳ともいえる場所だ。現在時刻は深夜3:00…屋敷の
住人達は既に夢の世界へと誘われていた…たった一人を除いて。
「ふふ…」 セキュリティコントロールシステムの前で、笑みを浮かべながらキーボードを叩く一人の少女。髪を
大きなリボンでくくり、一際目立つメガネをかけている。 彼女の目の前には、屋敷内の全てを網羅する防犯
カメラの映像が映し出されていた。大きな庭の片隅で寝ている犬から、リビングを飛び回るハエまで。
セキュリティシステムとリンクした少女…フェブラリィの目から逃れられるものはいない…筈だった。
「後11.5度、右に振って…そう、そのままズーム!」
今、彼女の目は、あるポイントに仕掛けられたカメラ画像のみに向けられている。そのカメラは、屋敷2Fの
プライベートルーム…ウォシュレットから洗面台まで完備されたトイレに仕掛けられてた。そのカメラは、可愛らしい
ツインテールで髪をまとめている少女が大きく映し出されている。フェブラリィはセキュリティシステムのヘッド
ホンを装着し、カメラに付属しているマイクの感度を最大にセットする。
「んあ…はぁ…ああ…んく…」
ヘッドフォンから、画像の少女のものであろう、小さいが艶めかしい喘ぎ声が聞こえてくる。
「マーチ…」 フェブラリィがぼそりと呟く。それは、ディスプレイの中で秘部を弄くっている少女の名前だった。
そもそもフェブラリィがこんな盗撮紛いの事をしだしたのは、かれこれ10日前のことだった。
96 :
7:2006/07/20(木) 00:45:56 ID:6XD5De0/
〜10日前の同時刻、地下1F中央機械室〜
その日の夜、彼女がセキュリティシステムに生じた小さなトラブルを修理していたとき、たまたま目にとまったのが
そのトイレの画像だった。普段なら特に気にすることもなかった筈だが…その時、彼女は見てしまったのだ。
普段から仲の良いマーチが、カメラ画像に映し出されているのを…。
「嘘…マーチがそんな…何故?」
フェブラリィが驚くのも無理はない。彼女達12姉妹はアンドロイド…わざわざ人間の来客用トイレに入る必要など、
全く無い。修理をする手をとめ、ずっとディスプレイに見入るフェブラリィ。
「…」 マーチはそのまま無言で便器の前で立ち止まり、おもむろにスカートを下ろした。彼女はスカートを丁寧に
折り畳んで洗面台の傍らに置いた後、今度はショーツを脱ぎ捨てる。
「!!!」 思わず身体を乗り出し、カメラに顔を近づける。
マーチはスカートの上にショーツを置いて便器の前に戻った。それから肩幅程度に足を広げ…左手で股間を
ゆっくりと前後にさすり始めた。上着を着たままの上半身を小さくのけ反らせ、腰をゆっくりくねらせながら喘ぐ。
「メ、メインディスプレイへ!」 フェブラリィはあわててセキュリティシステムとリンクし、監視カメラの映像をメイン
ディスプレイへ転送する。画質はあまりよくないが、小さなサブディスプレイよりはっきりとマーチの動きが見える。
マーチは右手で胸を揉みしだき、先程より大きく身体を捩らせていた。
「何をするつもりなの?」 その行為自体の意味はフェブラリィも知っていた。何故なら、彼女もたまに自分を慰める時、
全く同じことをしているからだ。フェブラリィの体温は徐々に上がり、胸が疼き始める。
「マーチ…」 フェブラリィの手が無意識に胸へ伸びた瞬間、マーチが動きを止めた。そのままマーチは洋式の便座へ
座ると、用を足すには不必要なぐらい足を広げる。監視カメラが、彼女の割れ目をしっかりと捉えた。
「監視カメラ、限界までズームアップ」 最大限までカメラをズームアップさせると同時に、マーチは己の割れ目へ指を
差し込んで行く。
「んぁあっ!」 マーチは空いてる手で便座を押え、大きくのけ反った。
そのままの体勢で秘部をかきまわす。指の動きが激しく、画質の悪い監視カメラでは何処を弄ってるのかが良く
わからないフェブラリィは後悔した…トイレだからといって安物を買ったのは大間違いだ…今度、通販で高感度
カメラを手に入れようと固く誓う。
97 :
7:2006/07/20(木) 00:47:03 ID:6XD5De0/
「あんっ…んんんっ…」 黒いツインテールの髪を振り乱し、激しくあえぐその動きは時間が経つ毎にどんどん激しく
なっていく。
「あっ…んっ…ダメ…出る…出ちゃうよぉ」 と、突然意味不明の喘ぎ声を出し始めるマーチ。
「『出る』? な、なにが…?」 恍惚とした表情で相方を見守っていたフェブラリィが我に返る。
「はあぁっ! いい…ああ…んぁああああっ!!!」 短い絶叫と共に大きくのけぞるマーチ。それと同時に彼女の
割れ目から、透明の液体が勢いよく噴き出した。 噴水のような音をたて、液体は便器に注がれて行く。
「ええっ! あれってまさか…そんな!!」 アンドロイドの相方が、人間の排尿のような行為をしているではないか。
彼女の頭脳は今までにない好奇心、そして興奮に覆われて行った。
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
時間を元に戻そう。今、フェブラリィが見ているディスプレイには、10日前に見た映像と同じ行為が映し出されている
のだ。今、マーチは再び絶頂に達しようとしている。
「ああっ…やだ…んん…出ちゃう…あああああーっ!!!」 快楽が頂点に達した瞬間、彼女の秘裂から液体が
発射される。
「同じだわ、あの時と…」 フェブラリィの顔は上気し、その手は乳房と秘部を服の上から弄っている。初めてマーチの
トイレでの行為を見た彼女は、次の日にネットで同じような動画や静止画を探し回った。しかし、相方を上回るエロ
チシズムはとうとう見つからなかったのだ。それから毎晩のように、彼女は監視カメラでトイレをチェックしていた。
「わたしのあそこも…」 スカートをめくり、ショーツの股間を見る。そこは人工愛液でしっとりと濡れていたが、相方の
ように液体が噴出してこない。
「マーチみたいなこと、できるのかしら…」 ショーツの中に手を差し込み、割れ目に手を添えて前後に動かしてみる。
「んぁ…何も…でてこない…」 そこからはただ快楽が伝わるのみで、液体が排出されるような気配はない。少なくとも
相方と自分の人工女性器は、全く同じ作りの筈なのに…羨しさと嫉ましさ…なによりも、今以上の興奮が欲しいという
欲求が彼女の芯を熱くするのだ。
「んあ…必ず…あんっ…わたしも…」 決意を胸に秘め、彼女は朝まで自らを慰め続けたのであった。
(続く)
98 :
7:2006/07/20(木) 00:47:43 ID:6XD5De0/
というわけで、スレ汚し失礼しました。出切るだけ容量くわないようにまとめますので、何とぞ御容赦を…
3月の得物のMINIMIは分隊支援火器(軽機関銃)で狙撃手の武器じゃないよ。
一番狙撃手っぽかったのはM14使いの9月なのだが…
敢えてこの板のこのスレの住人の皆様に御伺いしたい!!
2月×3月・4月×5月以外に密かに妄想していたりする
12姉妹のカップリングは?
1月×8月だな
ジャイアン×のび太のノリで
102 :
55:2006/07/20(木) 03:11:57 ID:H20u8/D9
12姉妹枠を超えてもいいのなら、お母様×4月。
妹たちにはずんどこ攻めに徹する4月だが、
お母様の前では子犬のように従順な受けになると見た。
つか、オフィシャルでそうだったとしても、何ら不自然ではないなw
103 :
55:2006/07/20(木) 03:29:01 ID:H20u8/D9
>>99 そうだったのか。
つか、狙撃手が使う銃=銃身の長い銃、ぐらいの武器知識しかない俺・・・orz
そして7氏GJ!
漫画版確認したけど、3月って目つきがキツいな。
性格悪いキャラなのか・・・とも思ったけど、
漫画版とアニメ版はストーリーが微妙に違うから参考にはならないか。
SIREN2では何故かMINIMIで狙撃ができたな
まあスコープ付いてる銃はどれでも狙撃できたからそれでなんだろうが
105 :
7:2006/07/20(木) 14:12:07 ID:6XD5De0/
841 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] :2006/07/20(木) 03:05:01 ID:WwjVVCNC
中の人から聞いた話。
監督の人と脚本の人が作品の方向性の違いで揉めたんだと。
脚本の人は勢い勝負の娯楽活劇路線をやろうとして十二姉妹や脱獄話を書いてきた。
でも監督の人が渋いシリアスな話をやりたいとクレームを入れて
脚本の人は1話2話だけ書いてクビ。
3話以降は監督の人と円盤社長の人で回してる。
十二姉妹は軽く扱って渋目の路線にしたい模様。
フタコイのコアメンバーは脚本の人も含めてまなびストレート班。
コヨーテ班はむしろドッコイダーのメンバーだとさ。
…ウソダトイッテヨ バーニィ orz
ドッコイダーラストは燃えました
107 :
55:2006/07/20(木) 22:42:15 ID:H20u8/D9
>>105 本当だったらやだなぁ・・・。
12姉妹は「敵」として登場したわけだから、
幸福なラストが用意されてないとしても、我慢しなきゃいけないのは分かってる。
でも、軽く扱われるのはキツい。たとえ姉妹のファンでなくてもそう思う。
わき役をしっかり活躍させてこそ、主役の輝きも増すというもの。
わき役を大切にしない作品に、名作は無いよ(泣。
そろそろ名無しに戻ります。
108 :
7:2006/07/20(木) 23:38:42 ID:6XD5De0/
まぁ、軽く扱われているということは、裏を返せば我々が妄想できる隙間も大きくなる訳で…
色々と考えられるようにしてもらえたと、前向きに考えていきましょう。
それでは
>>96-97の続きを投下します。
109 :
7:2006/07/20(木) 23:40:02 ID:6XD5De0/
それから三日後の深夜。フェブラリィは誰にも後をつけられていないことをセキュリティシステムリンクで確認した後、
来客用トイレへ隠れるように素早く入った。
”緊急用セキュリティロック作動…監視カメラ画像、ダミーへ切り替え”
これで来客者用トイレは、その名の通り『プライベートルーム』と化した。自分の完璧さに少し浮かれながら、彼女は
洗面台の前でスカートとショーツを脱いで行く。鏡にはきちんとした身なりの女性が映し出されているが、その下半身は
一糸纏わぬ少女の裸体があった。そのギャップが彼女の羞恥心を煽る。
「あたし…淫乱かも…」 頬をあからめながらブラウスのボタンの緩め、片手をその隙間に差し込む。「あっ…」 ブラの
上から触ってもわかるぐらい、乳首は既に固くいきりたっていた。 ゆっくり、ゆっくりと乳房と乳首を弄り、自分を高めて
いく。「んっ…あっ…」 空いている手を割れ目に添わせてみると、徐々にではあるが人工愛液が染み出してきていた。
「そろそろ…いいかな…」 その体勢のまま、便座に座り込むフェブラリィ。マーチに倣い、足を大きく広げる。視線を下に
移すと、太股の圧力から開放された割れ目の隙間から、人工愛液が溢れ出したのが見えた。その愛液は割れ目を伝い、
便器内の水面に滴りおち、ぴちゃ、ぴちゃんと音をたてる。その様子を見聞きした瞬間、彼女の性欲が爆発した。
「もう我慢…できないっ…!」 割れ目に添えていた指で人工陰核を一気に攻め立てる。「あっ! ひゃふっ!」 とろとろと
溢れ、滴り落ち続ける愛液がフェブラリィの快楽を倍加させた。「部屋でやるより…すごい…ああっ!!」
ブラの中に手を挿し入れ直し、乳房と乳首を直に刺激する。快楽が彼女を覆い包み、絶頂へ導いて行く。
「ん…あ…い、いっちゃうよぉ…あ、あ、んん、ん、んヴうぅ!!!」 身体をのけ反らせ、快楽の頂点を味わう。しかし、
彼女の秘部は涎をだらしなく垂らすように愛液が溢れているだけで、相方のような液体が噴出することはなかった。
「はぁ、はぁはぁ…おかしいなぁ…マーチと同じようにしてるのに…」 きっとやり方が悪かったに違いない。そう考えた
彼女は再び同じ手順で自慰を再開した。
「ん〜〜っ! いっちゃう! い、いぐぅ!!! んあ゛ぁっ!!」 再び快楽の絶頂へ。しかし、やはり液体が出てこない。
その後、片手で数えられない回数の自慰をこなしていくが、結果が変わることはなかった。
110 :
7:2006/07/20(木) 23:42:41 ID:6XD5De0/
「…入ってます?」 フェブラリィが8回目の自慰を終わらせた時、突然ドアノックの音が響き渡った。
「え、その、あの」 焦るフェブラリィ。慌てて外の廊下を監視カメラを確認すると…ま、マーチ!?確かに自分以外で
このトイレを利用するのは彼女ぐらいだ。でも、直前にセキュリティシステムで確認した時、彼女は自室でスリープ
モードに入っていた筈。何故今?
「そこにいるの、フェブラリィでしょ」 ノックを続けながら、ドアの外からフェブラリィを問い詰める。「他の皆は寝てるから…
私を中にいれて、今すぐ」
「ええっ!?」 フェブラリィの焦りは頂点に達した。相方の事だ、拒否したとしても、その腕力をもって鍵を壊し、無理矢理
入ってくるのは火をみるより明らかであった。それに、彼女のいう通り、自分とマーチ以外は全員スリープモードのままで
ある。瞬時に冷静さを取り戻したフェブラリィは、ドアのロックを解除した。「電子ロック、高いんだから壊さないでよ…」
「大丈夫よ、あなたを信じていたから」 表情を変えずにしれっと口に出す。「それに、今更隠し合う仲でもないでしょ」
「…確かにその通りだけど…」 それでも下半身に一糸纏わない姿を、相方に晒すのは初めてだ。恥ずかしさで身体の芯が
熱く疼く。ま愛液の量が増え、ぽたぽたと音をたてて便器に滴り落ちていく…マーチはそれをじっと見つめている。
「なぜ、そんなことをしているの」 不思議そうに首をかしげるマーチ 「あたし達にトイレなんて不用…」 そういいかけた
瞬間、フェブラリィが思わず口を開く「「マーチの嘘付き!」
「なっ…」 普段大人しい相方の抗議に困惑するマーチ。 「あたしが何時、あなたに嘘を…」
「あたし、知ってるんだから! マーチもここのトイレ使って…人間の女の子みたいにおしっこしてたでしょ!!」
「…! 何故そのことを…それに、あれはおしっこじゃなくて…」 なんとか相方をなだめようとするマーチ。だが、それは
どうやら逆効果だったようだ。
「嘘ばっかり! それにあんなに感じてたなんて…どうせ、男のことを想像してやってたんでしょ!」 そのまま捲し立てる
フェブラリィ。「マーチなんて、どうせあたしの…あたしのことなんて、嫌いむぐぅ!!!」
彼女はそれ以上続ける事が出来なくなった。何故なら、その唇は相方の唇によって塞がれたからだ。暫く暴れていた
フェブラリィだったが、やがて彼女は抵抗する事をやめた。それを見計らい、マーチは唇を解く。
「…馬鹿」 少し怒気をはらんだ目つきで、相方を見据えるマーチ。「あたしがフェブラリィ以外の事、考えてるなんて
思ってたの?」
111 :
7:2006/07/20(木) 23:43:12 ID:6XD5De0/
「え…」 呆然とするフェブラリィ。
「恥ずかしいからいいたくないけど…あたしがやるときは…その…いつも…」 頬を赤らめ、フェブラリィから視線を外す。
「あ、あんたのこと…思ってた…」 最後は搾り出すような小声だったが、フェブラリィの耳にははっきりと聞こえていた。
「マーチ…」 フェブラリィの目から洗浄液…もとい、涙があふれ出した。「ごめん…ごめんなさい…あたし、そんなこと
全然思いもしてなかった…」 彼女は両手で顔を覆い、嗚咽を漏らし始める。「なのに…ひっく…酷いことを…ううっ」
「フェブラリィ…」 マーチは嗚咽をもらしている相方に近づき、優しい口調でなだめる。「あたしも悪かったよ。隠すつもり
なんて全然なかったんだけど、あなたには…恥ずかしくて…言えなかったの」 更に顔を近づけた。「だから、泣かないで」
覆い隠していた手をゆっくりと下ろし、マーチの目を見つめるフェブラリィ。「マーチ…」 そのまま目を閉じる。
「フェブラリィ…」 相方の唇に、ゆっくりと自分の唇を重ねる。互いの口内に舌を差し込み、からめ、唾液を吸う。深くて
濃密なキスを味わう二人。
やがて唇の結びつきを解いたマーチは、フェブラリィの割れ目を見た。彼女の割れ目からは、今まで見たことも量の
愛液が止まることなく溢れている。「これじゃだめな訳?」
「…マーチがやってるみたいに、わたしもおしっこを出してみたい…」 顔を真っ赤にするフェブラリィ。
「ふふふ…あっはっはっは!」 マーチは突然笑い出した。そんな相方に思わず抗議するフェブラリィ。
「な、なんで 笑うのよ!!」
「だ、だってさぁ…あなたがこんなこと知らないなんて…あれ、おしっこじゃないよ…くすくす」
笑いをこらえながら説明を始めるマーチ。フェブラリィは困惑の表情を浮かべる。
「あれはね…そうだ、ちゃんと教えてあげるよ」 そういうと、マーチはフェブラリの斜め後ろに回り…フェブラリィの太股を
掴んで後ろから抱き上げた。マーチは12姉妹の中でも最高の腕力を持っているのだ。
「あっ! や、やめてぇ!」 思わず叫ぶフェブラリィ。
「なんだか、フェブラリィって可愛いわね」 そう言いながら、マーチはフェブラリィを抱きかかえたまま洗面台の前へ移動した。
鏡に映し出されるフェブラリィ。その格好は、まるで赤ん坊が排尿を促されているようだ。M字型に足を開かざるをえず、
当然彼女の秘部は鏡に映し出され…彼女自身にも丸見えの状態だ。
(続く)
7氏
GJです!!
ところで7氏は理系の人?
>>58の文章読むとシステム系を知ってるっぽい
113 :
7:2006/07/21(金) 00:11:26 ID:GGqhTsmy
>>112 キットキノセイ
今は只のリーマンっすよw
7氏、相変わらずのGJ!
SF描写もしっかりしてるのは流石やね。
ところで姉妹の各世代って、それぞれ個性があることに今さら気付いた。
第一世代・・・1月・4月・5月・9月
長身。どんな作業もそつなくこなす万能型タイプ?
第二世代・・・2月・3月・6月・7月
一部機能の特化型?(情報収集とか近接戦とか)
第三世代・・・8月・三つ子
小型化? ちっちゃな体に秘めたるパワー。
115 :
7:2006/07/21(金) 01:22:05 ID:GGqhTsmy
三つ子の能力は、設定でも明らかにされてないんですよねぇ。
アニメ版ではパワーを、コミック版ではサブマシンガンを扱えるという場面がありましたが。
8月は爆弾のプロ? 他に火器は携行してないのかな?
マジで七月の出番少ない。アリアととなグラで忙しいのかな?
117 :
7:2006/07/22(土) 22:28:54 ID:a5Wxp5Jm
118 :
7:2006/07/22(土) 22:30:13 ID:a5Wxp5Jm
「いや…恥ずかしい…」 言葉とは裏腹に、鏡に映し出されている自分の秘部を見つめるフェブラリィ。
「あれはねぇ、クリを弄るぐらいじゃ出ないのよ」 体勢を整えなおし、相方を抱えたまま手首を自由にするマーチ。
「最初は痛いと思うから、ちょっと我慢してね…」 そう言うとマーチは、相方の割れ目に指をいきなり挿入した。
「痛っ!」 第2世代の彼女の人工女性器は、痛覚を備えていた。世代が進むにつれ、人工女性器もどんどん進化した
ものが装着されているのだ。「んあっ! そんなに深く! いやぁ…んくっ!」 痛覚を遮断することも忘れ、快楽と痛みが
まじった感触に意識を掻き回されるフェブラリィ。
「…確かこのあたりかな…」 マーチが目星をつけて刺激を始めた瞬間、巨大な快楽の津波がフェブラリィに押し寄せた。
「!!? んヴっ!!」 未体験の快楽を受け切れず、身体をのけぞらせて髪をふりまわす。「ひぃあぁぁ〜! こんな!
んぁっ! うあぅ…ああ!」
「ちょっと、あまり暴れないで」 そう言いつつも、暴れ回る相方を平然と抱き上げている。そして、彼女が探っているのは
秘所の中の…
「ん゛あ゛あ゛っ!! ああっ…?!」 ある一点を押えられた瞬間、フェブラリィの意識が『飛んだ』。
「流石お母様…あたしと同じで、既に開発済なのよね」 フェブラリィの反応を楽しみながら、マーチが攻める。
「…ん゛っ!! あんっ! んんぁあああ〜〜っ!!」 涙を流しながら身体を捩らせるフェブラリィ。しかし、後ろからM字
開脚のまましっかり抱え込まれている為、身体を思うように動かせない。緊縛状態にも似たシチュエーションが、彼女の
羞恥心を更に高めていく。
「ほら、フェブラリィ…鏡を見てごらんなさいな」 マーチはフェブラリィの身体を少し高く持ち上げた。マーチに掻き回されて
いる秘壺の様子が、フェブラリィにもはっきりと見える。
「んぁ、こ…これが…あたしの…嫌ぁ…」 フェブラリィの割れ目から溢れ出した蜜は、マーチの指をつたって洗面台に
流れ落ちて行く。その流れは糸を引き、絶えることはない。
「なにが嫌なの?」 意地悪く微笑みながら攻める。 「お母様の作られた人工女性器…おまんこ、が嫌なの?」
「あたしの…んっ…おまんこ…」 時々飛びそうになる意識をなんとか保ちながら、自分の秘部をじっと見つめる。そこに
あるのは、お母様が付けてくれた人工女性器がある。あたしたちはアンドロイド…人を殺めるためのロボットなのだ。
そんなものに必要? お母様、一体…何故…?
119 :
7:2006/07/22(土) 22:31:17 ID:a5Wxp5Jm
「何故…? お母様は…あたし達に、人間の女と同じものを…?」
「それは、お母様があたし達を愛してくれているから」 マーチは指の動きをとめ、フェブラリィの耳元で囁く。
「愛してる…?」
「そう、だからこそお母様は、あたし達に『女の悦び』を与えてくださったの」
「女の悦び…」
「あたし達にも権利があるわ」 マーチの指の動きが、再び激しさを増す。「その『悦び』を感じる権利が」
「…マーチ…ああっ!!」 フェブラリィは己の乳房を自ら揉みしだいていた。着衣の上からでもわかるぐらい、乳首が
固く肥大しているのが感じられる。
「んん…あぁ…んぁ?}
「…どうしたの、フェブラリィ」
押し寄せる快楽の隙間から、今まで感じたことのない感触が突如として触手を伸ばしてきた。その触手は彼女の
下半身に進入し、センサーに未体験の刺激を与え始める。
「なに、これ…嫌、やめて!マーチ!!」 泣き叫びだすフェブラリィ。
「ああ、そろそろね…なにか出そうなんじゃないの?」
「で、出る?…あっ」 マーチにいわれ、自分のメモリーを検索する。検索結果…”液体強制排出” しかしそれは、
定期的に実行する冷却液の交換とは違う項目だ。
「あ…嫌だ…勝手に出ちゃう…」 マーチの”排尿っぽい行為”が頭をよぎる。 「これって…おしっこ…? お母様…」
「おしっこじゃないわ」 「潮、よ」
「し、潮…? んぁ、あっ…」
「いやぁ…んんぁ…出る…いくぅ…出…ああああああ〜〜っ!!」 フェブラリィが達した瞬間、彼女の人工女性器から
潮が吹き出した。しかし、その勢いはマーチの時ほど強くない。放物線を描きながら、潮が洗面台に落ちていく。
「んぁ…やだぁ…止まらないよぉ」 涙が止まらないフェブラリィ。 「でも…おしっこみたい…」
「フェブラリィの潮、確かにおしっこみたいね…ふふふ」
潮が止まったのを見計らい、ゆっくりと床へフェブラリィを下ろしてやる。ふらふらと立ち上がるフェブラリィはまだ
泣きやまない。「うぅ…ぐすっ…えぐっ」 割れ目から潮の残りがちょろちょろと溢れ、太股を伝わって行く。
「ほら、もう泣かないの」 トイレットペーパで太股から割れ目を優しく拭きとるマーチ。
(続く)
GJ!日々このスレを覗いて7氏のSSが楽しみになりつつある俺毒男。
重ね重ねGJ!
>>120 同じく。このスレは速攻でお気に入りに登録したよ。
122 :
43:2006/07/22(土) 23:04:44 ID:khATNo2a
実質一人で支えてるのも凄いねえ
この調子なら12姉妹制覇も近かろう、楽しみ。
7氏に感化されて、何か書こうと思ったんだが、何を書けば良いだろうか?
何か希望見たいの無い?
拙い文章で良ければ、書くんだけど。
>>123 希望を出したいのは山々だが、
やはり12姉妹の描写自体が少なくて、妄想もしづらいんだよなぁ・・・。
9月みたいに、ある程度の性格設定があれば、そこから一気に広げられるんだろうけど。
つか12姉妹に限定しなければ、フランカやらチェルシィやら、女キャラは結構いるんだけどね。
125 :
7:2006/07/22(土) 23:48:42 ID:a5Wxp5Jm
皆様、何時もご感想頂き、大変感謝しております。
12姉妹、今投下しているのが終わったら残りは
1月、6月、7月、8月になるんですが…問題は8月を誰と絡ませるか…ちょいと今悩んでます。
>>123-124 激しい闘いの末、再生不能寸前まで傷ついてカタナの前に倒れる1月。 それを何故かほうっておけず、
カタナは瀕死(?)の1月をコヨーテ号に連れ帰りって応急修理を施してしまう。
「あたしはお前達の敵なのよ!! 何故、助けた?」
「…んなこと言われてもなぁ…かわいこちゃんが壊れてるのを見たら、ほっておけねーだろ…」
「んなっ!! そんな下手なお世辞で、あたしがお母様の事を喋ると思って?!」 (←とか言いつつ、何故か赤面)
って感じのをキボン
>124
四月にライバル意識メラメラな一月は色々なことで四月に勝負を挑むが
何一つ勝利する事はできず、考えあぐねた結果、ベッドの上で雌雄を決しようとするけど
結局返り討ちにされる話キボン。
7氏GJ!!
この辺はよくわからんがエロパロって勝手に新キャラ作っちゃ
やっぱりいけないものなのか?
「ジュライ姉様、セプ姉様は?」
「セプちゃんはね、バラバラのグチャグチャのスクラップになって
燃えないゴミに出されちゃったの」
「ええ!?!」
「で、これが生まれ変わったセプちゃんよ」
「ジュライ、なぜか三つ子が炊飯器を放さないんだが?」
「甘えたい年頃なのよ」
>128
(´;ω;`)ウッ
ぶるぅぁああああ!!これがジュライ姉様の力か、素晴らしい、素晴らしいぞぉおおおおおおお
131 :
7:2006/07/23(日) 13:01:07 ID:o5BY/1ES
>>127 新キャラ、出す出さないは自由だけど…私の経験上、それで叩かれず(スレが荒れず)に済ませるのは
かなり難しいんじゃないかと思います。スレの流れ&盛り上がりで自然に出来たキャラならまだマシかも。
>>128 7月…(´;ω;`)ウッ…
>>127 >勝手に新キャラ作っちゃ
いけなくはないけど、
その新キャラ(オリキャラ)が元のキャラよりメインだったりすると
二次の意味ないじゃん、オリジナルでやれよ、
という批判が出る。
そのオリキャラが、どんなふうに話に絡むか、
どの程度話に絡むかのさじ加減だね。
>>127 私的な意見だけど、オリキャラが男か女かにもよると思う。
男の場合は、やっぱ非難が多そう。
エロパロの読者の大半は男だろうし、原作登場の男ならまだしも、
オリキャラが原作ヒロインと絡むのは、あまり良い気分はしないんジャマイカ。
女の場合は、その立ち位置によるかな。
その女オリキャラが魅力的なら、文句を言う人は少ないだろう。
けど、コヨーテは女性キャラが充分いるから、あえてオリキャラを登場させる意義は正直薄そう。
135 :
7:2006/07/23(日) 16:38:51 ID:o5BY/1ES
素材は
>>134氏の意見通り豊富だとは思うんですが、いかんせん燃料が足りないんですよね。
一度着火してしまえば良質のSSがいっぱい出てくるでしょうから、着火剤みたいな感じで
オリキャラを少し混ぜてしまうってのはありかも・・・
136 :
7:2006/07/23(日) 19:45:44 ID:o5BY/1ES
137 :
7:2006/07/23(日) 19:46:17 ID:o5BY/1ES
「んっ…だってぇ…」 己の愚行を悔やむ子供のように泣き続けるフェブラリィ。
「…仕方ないわね」 静かに立ち上がり、スカートと下着を脱ぎ始めるマーチ。その行為は見覚えがある…ついこの前に
監視カメラで見た、彼女の自慰…その始まり。
「…マーチ?」 目をこすりながら相方を見つめる。マーチはショーツを脱ぎ終えると、そのまま洗面台に上った。そのまま
洗面台の両端に足を置き、ゆっくりとしゃがみこむ。ただし、太股は固く閉じたままだ。
「ねぇ、フェブラリィ」 その体勢のまま、マーチが静かに呼びかける。 「あたしのおまんこ、見たい?」
フェブラリィは思わず固唾を飲んだ。監視カメラのぼやけた画像でしか見れなかったマーチの秘部が、扉の向こうで
待ちかまえている。暫くしてから、フェブラリィは答えた。
「…見たい」 自分の正直な気持ちであった。 「マーチのおまんこ、見せて…お願い」
「じゃぁ…」 マーチがゆっくりと太股を開いていく。その扉が開き切った時、そこには監視カメラで見たのとは全く違う、
彼女の宮殿への通路が開かれていた。
「マーチのおまんこ、奇麗」 フェブラリィは無意識にマーチの秘門へ手を伸ばし、その割れ目にそって手を軽く動かした。
「あんっ」 小さく喘ぎ、ぶるっと身体を奮わせるマーチ。自分以外の手がそこに触れるのは初めての経験だ。
「…マーチの潮、あたしにも見せて」 フェブラリィの指は自然に、彼女の秘壺の中に入って行く。先程自分がされた
ことを素早く解析し、相方のポイントを探している。
「あぐっ!!」 呻くように喘ぐマーチ。 「そ、そこ…もっと…ん゛あっ!!」 そのままバランスを崩し、前に倒れそうになる。
「危ないっ」 倒れそうになった彼女を支える。かなり無理な体勢だが、マーチはフェブラリィの肩に顔を預けるような形に
なっている。マーチを元の体勢に押し戻しつつ、フェブラリィは顔を相方に近づけていく。
「マーチ…」 胸の奥が熱い。そのまま自分の想いを伝えようとした瞬間、彼女の唇は何かに塞がれた。
「んんっ」 マーチの唇が重ねられている。そのままで舌同士を絡めながら、マーチの秘部を指でかきまわす。
「っ〜〜〜〜〜!!」 悲鳴にならない声で喘ぎながら、マーチは細かく尻をくねらせた。フェブラリィの指をつたい、
手の平に愛液がとろとろと滴り落ちてくる。
「んぁ」 唇を解き、放熱用の呼吸を再開した。互いの呼吸音が耳元に響き、それを聞いていると、更に身体が熱くなる。
何故こうなるのか、あとで調べよう…そう考えた瞬間、フェブラリィの乳房が快楽に包まれた。
138 :
7:2006/07/23(日) 19:47:23 ID:o5BY/1ES
「ああんっ」 マーチの片手がいつのまにか、フェブラリィのブラウスに差し込まれていたのだ。その指先は的確に彼女の
乳首をつまみ、先端を弾くようにいじり回している。フェブラリィは我慢できず、空いている方の手を己の割れ目へ
差し込んだ。そして、相方にしているのと同じ行為を始める。
「んあっ、あっ、ああっ…マーチ、好…き…あん」
「フェブラリィ、あたし、も、好き…んんっ!」
互いの身体を預け合い、その秘部をいじくりまわす。人間用の個室で、アンドロイドである自分達が淫らな行為をしている…
その事実が彼女達の羞恥心を煽っていた。
「ああ…ああ、出っ…んぁ、出ちゃう、ああっ」
「んん、あたしも、出る…んっ」
「「ああ、んあ、あ、あ、あああああああ〜〜〜〜」」
最後に二人の声が揃った瞬間…同時に絶頂が訪れる。そして、二人の秘部から潮が吹き出した。その音に驚き、
フェブラリィは思わずマーチの秘部を見た。相方の秘部からは潮が勢いよく噴出し、洗面台の排水溝に吸い込まれて
いく。それに比べて、自分は…
「あっ…」 そう、自分の潮は、まるでお漏らしのようにちょろちょろと滴り落ち、大理石が敷き詰められた個室の床にゆっくりと
広がっていく。
「ど、どうしよう…止まらないよぉ…」 抱きかかえている形になっているマーチを離す訳にもいかず、手で割れ目をふさいでも
指の隙間から潮が溢れ出す。
「あたしの潮で汚れちゃう…」 どうしていいか判らず戸惑っていると、マーチの身体が突然軽くなった。彼女は体勢を整えて
洗面台から降りると、傍らにあった手ふき用のタオルで素早く床を拭き始める。
「あたしが掃除してあげるから、あなたは自分の方をなんとかしなさいな」
そう言われて自分の秘部を見ると、相方とは違って潮でぐちゃぐちゃになっている。
「ご、ごめんなさい! あたしも手伝うから」 あわててトイレットペーパーで湿りを拭きとり、マーチを手伝おうとするフェブラリィ。
「いいからいいから…」 慣れた手つきで汚れを拭きとり終わったマーチは、タオルを洗面所で洗い始めた。「あたしも最初は
同じことやっちゃったから」
「…ねぇ、マーチ」
「なあに?」
「今度一緒にお風呂で…またやろうね」 フェブラリィは顔を紅く染めながら、小さな声でつぶやいた。
「…いいわよ」 マーチが軽くキスを交わす、「…でも、もう少しだけ、ここで…」
二人の”営み”はまだまだ続きそうだ。
(終わり)
139 :
7:2006/07/23(日) 19:49:59 ID:o5BY/1ES
2月×3月はこれで終わりです。さて、次は8月と誰かを絡ませる予定なんですが、
どうしようかな・・
(1) 8月×1月
(2) 8月×6月
(3) 8月×7月
シチュエーション8月の相手、ご要望があれば出来る範囲でお応えしたいと思ってますので宜しくです。>皆様
7氏・・・アンタって人はぁっ!! GJ!!!!
8月か・・・一人だけ童話の中から抜け出てきたようなキャラなせいか、エロ妄想がしにくいな。
強いて言えば6月。
宝塚っぽい容姿と毅然とした立ち振舞いから、特に同姓に人気のある彼女だけど、
実は大の可愛いもの好きで、8月に影からいつもハァハァしてる・・・とか。
・・・ごめ、まんま榊さんだった。
今日マンガ喫茶に行って、アニメ雑誌に目を通してみたんだけど、
どの雑誌も、コヨーテ率が恐ろしく低いな・・・(泣。
新番組特集のコーナーでさえも、半ページでも割かれてたらマシな方とは・・・。
中でも笑ったのがMegamiマガジン。
美少女キャラを専門に扱う雑誌なのに、紹介してたのがアンジェリカとマダムの二人のみ。
よりにもよって何故、年増を選んで紹介するかねw
141 :
7:2006/07/23(日) 20:43:27 ID:o5BY/1ES
>>139 × シチュエーション8月
○ 8月の相手とシチュエーション
orz
>>140 なにか良さげな電波なので、一度プロットとして書き出してみます。どこかで見たことあるのは(・ε・)キニシナイ!!
そういえば、アンジェリカって何歳でしたっけ。マダムは30後半いってそうな
(12姉妹の集中砲火をくらいました。続きを読むにはry
ピッピッピッ
「早炊きタイマーをセットしました」
ピッピッピッ
「早炊きタイマーを解除しました」
ピッピッピ
「炊き上がりまで15分です」
「もっとお喋りしてよセプ姉様・・・」
泣いた
>142
(´;ω;`)ウッ…
145 :
7:2006/07/24(月) 00:04:06 ID:qT4PCGsZ
そういえば…6月の一人称とか、8月→6月の呼び方とかは劇中に出てましたっけ…。
ちょいとyoutubeあたりで調べてみるか。
>145
スタッフロールで紹介されてるよ。
147 :
123:2006/07/24(月) 00:37:14 ID:utPhyRS+
色々出たけど、九月を書くことにしたよ。
理由は自分が好きだから。
材料が少ないと思うけど、頑張って。楽しみにしてるYo
149 :
7:2006/07/24(月) 00:55:17 ID:qT4PCGsZ
>>147=123氏
ガンガレ!
そして今、3話を見返したけど…ぬぅ、わからん orz
150 :
123:2006/07/24(月) 02:19:29 ID:8A9td1Cj
ゆっくりと目を開けた。視界がうっすらとぼやけている。体全体の感覚が遠い。耳には不快なノイズが鳴り響いている。体を起こそうとしたがやはり感覚が遠い。
(ここは……)
辺り見回した。なんとなくだがとても狭い部屋だという事は分かった。部屋の奥に人影のようなもが見えた。影は私に近づいてきた。
(ジューン?)
影は何か話しかけているようだ。口動きは分かったが、声はノイズで掻き消されてしまって分からない。影はしばらく私を見た後、視界から消えた。
そして、耳のノイズが消え、視界がクリアになった。
「これでどうだ!!」
部屋に声が響いた。
「調子はどうだ? お嬢さん」
声の主が私を覗き込んだ。私の視界に移ったのは――――
「お前は……」
私を覗き込んだのは私達姉妹とは似ても似つかない男だった。こいつは確かミスターの仲間の……カタナとか言う奴だ。
「ここはどこだ……私はどうしてこんな所にいる?」
「覚えてないのか? ヘリごと爆破されて、地面に転がってる所を助けてやったんだぞ」
ヘリ……?
「おいおい、ブラックアウトするまえの記憶くらいあるだろ? 頭の損傷は無かったはずだぜ」
そうか、私はやられたのだ。しだいに自分に迫るミサイルの記憶が鮮明に蘇る。
151 :
123:2006/07/24(月) 02:20:13 ID:8A9td1Cj
「どうして助けた? 私は敵だ」
「んあ? だってよ、あんな所にこんな美女をほっとくわけにもいかねーだろ」
「なっ!! 何を言ってるんだお前は!!」
「なんだ? テレてんのか?」
「そんなこと無い!!」
「まあ、そうだよな。女型とはいえアンドロイドが顔を誉められたからって同ってことないよな」
そう言うと、そいつは豪華に笑った。
「すっぱだかでも問題ないんだもんな。顔位じゃ動揺なんかしないよな」
ん? すっぱだか?
急いで顔を上げる。そこには、一糸纏わぬ自分の体が合った。
「おっ、お前!! 私に何を!!」
「何って……、直すのに邪魔だったから、全部捨てちまったよ。ボロボロだったしな」
「嘘だ!! 嘘をつくな!! コヨーテみたいな野蛮人がそれだけなわけ!!」
「お前なんか勘違いしてないか? コヨーテは気を失ってる女を襲うなんざしないぜ」
そいつは大きくため息をついた。
「つーか、お前アンドロイドだろ。んな奴だれも襲わねーよ」
「……」
「ん? どうした?」
そいつの言葉を聞いた途端、何故だろうか私の目は濡れていた。
男に、ミスターの仲間に、コヨーテに、私を否定されたのだ。
「ちょっ!! お前なに泣いてるんだよ!!」
「泣いてなんか……!!」
咄嗟な手で拭こうとしたが、腕が無かった。
そんな事すら出来ないのか……。それは、私の目から出るものを加速させた。
「ああっ!! わかったよ!!」
そうゆうと部屋の奥に行き、ガサゴソと何かを取り出した。そしてそれを私の前に掲げた。
152 :
123:2006/07/24(月) 02:21:41 ID:8A9td1Cj
「汚いがこれでどうだ?」
霞む目で見ると、それは布のようなものだった。何やらかなり汚いが。
「かけられるもんがこれ位しかないんだ。文句いうなよ」
私は咄嗟に頷いてしまった。声を出そうとしたが、うまく出なかった。どうやら自分で思ってる以上に大変なことになっているしい。
そいつは、私にそれをかけようとして止まった。そして、私の目を見る。
「そういや、まだ名前を聞いてなかったな。なんて言うんだ? お嬢さん?」
「ん……、なまえ?」
「そうだ、名前。ちなみに俺はカタナ様だ」
「だれが、おまえなんかに……」
「そうかい、ならこれはらないな」
そういうと、布を私から遠ざけた。
「え……」
「名前を言えばかけてやるぜ。いやならそのままだ」
「……」
「どうする」
「セプ……」
そいつは、私に布をかぶせると、ゆっくりと離れていった。
「まあ、こうなったのも何かの縁だ。仲良くしようぜ」
そう言ってそいつは部屋を出た。
153 :
123:2006/07/24(月) 02:24:22 ID:8A9td1Cj
眠い……。
そしてキャラが分からなくて、想像がつかない。
7氏は神だよ……。
とりあえず続きます。
いやいや、なかなか期待の持てる導入部ではないですか!
っていうかセプたんの体は一体どうなってしまっているのか!?
気になり過ぎるので一刻も早い続きをプリーズ
「セプ姉様の炊いた御飯・・・」
「とっても美味しい・・・・・」
「これがセプ姉様の味・・・・」
「ジュライ、なぜか三つ子が涙流しながら白米馬鹿食いしてるんだが?」
「あらあら」
>155
(´;ω;`)ウッ…ジュライヒドス…三つ子カワイソス
158 :
7:2006/07/25(火) 00:37:31 ID:UvYrVxs+
>>123 GJ!!! ミスター側と12姉妹絡みのSSっておそらく初めてだろうし、いきなり全裸なセプが(・∀・)イイ!!
続き期待してマッスル!
そして、
>>154氏のお陰で炊飯器が愛おしく感じてきた…明日、久々にご飯でも炊いてみるか…(´;ω;`)ウッ…
159 :
7:2006/07/25(火) 09:30:41 ID:UvYrVxs+
朝になってアンカーミスに気付いた orz
>>154氏じゃなくて
>>155氏だった…
7月の刀で一刀両断されてきます…
λ....
四月とマルチアーノママンの絡みキボン
勿論、四月が初めて女の悦び≠ママンに開発されるような話で
一月「お母様最近カリカリしてるわね」
二月「ミスター関連の作戦で連敗記録更新中だから」
三月「何か金星を挙げないと」
四月「私にいい考えがある」
「「「・・・・・ッ!?!」」」
マルチアーノ12姉妹の頼れるリーダー(自称)エイプリル
姉妹達から密かに「コンボイ司令官」と呼ばれていることを彼女は知らない
コンボイ司令官→ゴリラ→類人猿→エイプ→エイプリルというこt
(ゴールドルガーP08で頭を撃ち抜かれました。続きを読むにはry )
163 :
7:2006/07/25(火) 23:54:11 ID:UvYrVxs+
かれこれ1週間、雨がふり続いていた…マルチアーノ家の庭に咲き乱れる紫陽花にも元気がないように見える。
”今日も雨…か”
憂鬱な昼下がり、マルチアーノはギルドのデータベースに目を通しながら何か考え込んでいた。彼女の12人の
愛娘達…もっとも本物の娘ではなく、心の空洞を満たすべく作り出したアンドロイドだが…その内の一人の様子が
最近おかしいのだ。起動から早一カ月、他の娘達は情緒も安定し、身体の慣らしも終わりつつあるのだが。
「お母様、お茶が入りました」
ノックが響き、ドアが開く。そこには、シックなゴスロリを着込んだ少女が立っていた。
「ありがとう…貴女も一緒にどう?」
「お母様…私の身体は…」
「大丈夫よ、エイプリル…貴女達の身体はお茶会程度が出来るように作らせてるから」
エイプリルと呼ばれた少女は遠慮がちに部屋へ入り、マルチアーノの机にティーカップを置く。
「とっておきのリーフがあるの」 マルチアーノは静かに立ち上がり、後ろの棚からもう一つティーカップを取り出した。
白く艶のある小さなティーカップの表面には、薄いピンク色で桜の花が彫り込まれている。「貴女に取り付けた新型の
味覚センサーと嗅覚センサーを試すのに丁度いい機会だわ」 そう言いながらマルチアーノはティーポットを手に取ろう
とする。
「あの、お母様…」 部屋に入ってからマルチアーノをじっと見つめていたエイプリルが口を開いた。「私…その…」
「どうしたの? 貴女にしては歯切れの悪い」 コンロのスイッチを入れ、水を満たしたティーポッドを置く。
「最近、私…身体の調子が…おかしいのです」 無表情だが、不安が入り交じった口調で話すエイプリル。
164 :
7:2006/07/25(火) 23:59:39 ID:UvYrVxs+
「おかしい? なにが?」 コンロは小さいが強力な火力をもっているようで、ぐつぐつと湯が煮える音が聞こえ始めた。
「身体が疼くんです」 エイプリルが胸と下腹部を手で押える。「それに…」
「それに?」
「時々、体全体が熱くなって…」 エイプリルがそう言った瞬間、僅かに身体をよじらせたのをマルチアーノは見逃さなかった。
「…わかったわ」 ティーポットのお湯が沸騰したようだ。コンロのスイッチを切り、リーフを投入する。リーフはまるで踊り子の
ようにティーポットの中を駆け巡り、その身から鮮やかな色を醸し出していく。
「わたしが具合を見てあげる」 リーフが踊り終わったのを見計らい、マルチアーノがカップに紅茶を注ぐ。入れ立ての紅茶
独特の香りが、エイプリルの鼻孔をくすぐる。
「お母様が?」
「こう見えても、ロボット工学に関する事は一通り理解してるつもりよ…それに」
「それに?」
「研究所のスケベ主任に見せるよりよっぽどマシでしょう」 二つのティーカップを、窓際のテーブルに運ぶマルチアーノ。
「ふふ…」 僅かに微笑みを浮かべるエイプリル。「お母様の言う通りですわ…あの男に見せるような身体、お母様から授かって
おりませんもの」
「少しは元気がでたようね」 マルチアーノはテーブルにカップを並べ、椅子に座った。「さぁ、お茶にしましょ…身体のことは、
後でゆっくり話しましょう」
「はい、お母様」
母娘の、静かな一時が過ぎて行く。
(続く)
165 :
7:2006/07/26(水) 00:00:35 ID:UvYrVxs+
そんな訳で…
>>160氏の電波が強力すぎて、つい書いてしまいますた。反省はry
>165
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!1!1!!11!
GJ!ママン好きとしてワクテカが止まりません!
167 :
名無し:2006/07/26(水) 00:29:59 ID:WMdspuhh
>>152続き
とりあえず、今置かれている状況を整理しよう。
私は、ミスターの乗る宇宙船を追いかけている時、反撃を受けてヘリごと落とされ、その後ミスターの仲間のカタナとかいう奴に拾われた。今いる所は、ミスターの乗る宇宙船、コヨーテ号とか言ったか。
次に、私自身の状態を整理してみよう。
カタナの話しによると、回収時点では両手、左足が損失、体は表層が半壊。頭は奇跡的にほぼ無傷だったらしい。
「これからどうなるのかしら」
思わず声が漏れてしまう。最悪の状態にないにしろ、間違っても良い状態ではない。
私は体を起こし、寝かされていた台に座る形になった。そして、腕を動かす。相変わらず感覚は遠い。しかし、私の視界にはしっかりと自分の腕が見える。意識すれば指先まで動く。次に足に視界を落とす。
そこにもしっかりとした足が見える。こちらも感覚は遠いが、意識通りに動く。
ゆっくりと腕を上げる。翳した手の隙間から照明の光が洩れる。目を瞑り、手を握る。動かない。しかし、目を開けるとそこにはしっかりと握られた手が見えた。
(不思議な感覚……)
そこに有るのに、認識することが出来ない。初めての感覚だ。
手を降ろす。体をずらして、台の端に寄る。
もしかしたら、立てるかも知れない。足をゆっくりと地面に着ける。少しずつ重心を足に移す。
(これはいける、かも)
両足は完全に地面に着いた。重心の移動もほぼ完了した。後は腰を上げればいいだけだ。
手を使い、一気に腰を離す。
足の感覚が遠いせいだろうか、一瞬の浮遊感。
168 :
123:2006/07/26(水) 00:30:35 ID:WMdspuhh
「おおっ」
立てた。
当たり前の事なのに、感動してしまった。
私はそのままの勢いで、一歩を踏み出した。
その瞬間、私は大きな音を立てた。
「なにやってんだ……?」
部屋に入ってきたカタナの第一声はそれだった。
当然視線は私に向けられている。床に半ばお尻を突き出すような形で倒れている私に。
踏み出した瞬間バランスを崩し、私は床にキスをしてしまったのだ。
自力で起き上がろうとしたが、うまくバランスがとれず、同にか上半身が浮いたと思ったらまた床に逆戻り。床でモゾモゾゴソゴソと動くだけ。
「ったく。しょうがねえな」
カタナは私の脇腹に腕をいれ一気に持ち上げる。そして、そのまま元いた台の上に座らした。
触られるのは正直不快だ。しかし、文句も言えない。
「動くなよな。手足は急造なんだから」
言いながら、私に付いた埃をはたいた。
「感謝はしない」
「ん? 別にされたくねえよ」
カタナは私の腕を持ち上げ、なにやら動きを確認している。
「一つ言っておく」
「ん?」
「これはなんだ?」
私は、目線をさげた。視界に見たく無いものが映る。
ああ、折角考えないようにしてなのに。
「これ?」
「この服だ!!」
私は足をバタつかせる。思うように体が動かないのが、イラつく。
169 :
123:2006/07/26(水) 00:31:27 ID:WMdspuhh
「何って普通の服だろ」
「普通じゃないだろ!!」
思わず声を荒げてしまう。
「何怒ってんだよ。元のに近いの探してきてやったって言うのに」
「お前……、本気で言ってるのか」
「本気? かなりまんまだと思うぜ」
私はうな垂れる。根本的なセンスが違う。
私の着ている服。それは、フリフリがついた服だ。しかし、元のとは違う。俗に言うと、メイド服と言うやつだろう。お母様の後ろに立っているのが着ていた。
「違う!! 全然違う!!」
私は大きく首を振る。
「どう考えても違うだろ!!」
「そんなことねえって」
「ある!!」
カタナが頭をポリポリと掻く。
明らかに人の話を聞いていない。
「ったく、別にいいじゃねえか、らっぱよりはマシだろ」
「お前……、それを言うのか」
私の脳裏にあの時の記憶が蘇る。
「言うね。俺はアンドロイドがそんなことで泣いたことすら信じられないんだ」
カタナは言葉を続ける。
「別に何が出来るってわけでもないだろ」
その言葉は私の中に深く食い込む。
170 :
123:2006/07/26(水) 00:32:37 ID:WMdspuhh
色々突っ込みどころはあると思うんだけど、次はエロに入るんで許してください。
171 :
7:2006/07/26(水) 00:39:13 ID:rm6uTYsq
>>163-164の続きです。
その日の夜。エイプリルはシャワーを浴びた後、薄い桜色のネグリジェ姿でマルチアーノの私室へ向かっていた。
”お母様、シャワーを浴びてきなさいと言われてたけど…どういうことなんだろう” メンテナンス室になら洗浄装置があり、シャワー程の
手間を掛ける必要もない。
”それに、呼ばれたのはメンテナンスルームじゃなくて…お母様の御部屋…” 疑問に重いながらも、お母様には逆らえない。それに、
お母様が他人を自室に入れることなんて滅多にない…そう、あの時を除いては…。
頭の中に疑問を渦巻かせてる内、エイプリルはいつのまにかマルチアーノの部屋の前に着いていた。暫くドアを眺めていたエイプリルは、
意を決したかのように扉をノックする。
「お母様、エイプリルです。」
「お入りなさい」 マルチアーノの声が響くと、扉はゆっくりと独りでに開いた。部屋の奥にマルチアーノが居るのが見える。
「…失礼します」 昼間と同じように、遠慮がちに部屋へ入るエイプリル。
「そんなに固くならなくてもいいわよ」 マルチアーノは小さなテーブルの傍らにあるチェアに腰掛けていた。彼女もシャワーを浴びた直後なのか、
薄緑色のガウンを羽織り、髪を頭の上で結ってタオルで包んでいる。少しはだけたガウンの胸元には、乳房の谷間が顔を覗かせている。
「お母様…何をされるのですか?」 エイプリルがそう言うのも無理はない。マルチアーノの格好は、これからメンテナンスをするようには見えない
からだ。しかも、彼女のは片手にワイングラスを持ち、ガウンの裾からは組んだ足の太股が見えている…まるでエイプリルを誘っているかのようだ。
「エイプリル、こっちにいらっしゃい」 ワイングラスをテーブルに置き、もう一つのチェアに座るよう手招きする。「そこに座りなさいな」
「はい、お母様」 エイプリルはあくまでもマルチアーノに従順だ。「お母様、私…」
「わかっているわ、エイプリル…わたしの可愛い娘」 そういうとマルチアーノは立ち上がり、エイプリルの後ろに回った。
「エイプリル…身体の調子はどう?」 手を娘の両肩に置き、静かに語りかける。「まだ疼くの?」
「お母様、今日は大丈夫です」 無表情でつぶやくエイプリル。「…メンテナンス室に行かないのですか?」
「ふふふ…」 妖しい微笑みを浮かべながら、マルチアーノは娘の肩から胸へ手を回して行く。
172 :
7:2006/07/26(水) 01:04:53 ID:rm6uTYsq
「…お母様?」 マルチアーノの雰囲気がいつもと違うことに気付き、けげんな表情を浮かべるエイプリル。
「あら、そんなに怖い顔しなくても」 エイプリルの耳元で囁きかけるように話を続ける。「それとも、二週間前の…”あれ”が原因?」
思わず身体を奮わせるエイプリル。自分の胸中をいきなり見透かされたかのような呼びかけに、エイプリルは焦った。
「お、お母様!」 困惑と恐怖が混じった表情を隠せない。「わ、私は! 何も見てません!」
「まだ何も言ってないわ」 くすくすと笑うマルチアーノ。「やっぱり見てたのね…私が技術主任と愛し合っていたのを」 呆然とする
娘の目を見ながら更に続ける。
「監視カメラにしっかり映っていたわ…貴方がそこのドアから中を覗いていた姿が」
エイプリルは押し黙ったまま動こうともしない。その姿は、なぶり殺されるのを震えながら待っている兎の姿にも見える。
「エイプリル、勘違いしないで」 娘の乳房をネグリジェの上から優しく包み込む。
「お母様…ひゃうっ!」 ぴくりと身体を小さくよじらせ、思わず目を閉じてしまったエイプリル。「一体…何を…」
「正直に言いなさい、エイプリル」 手を優しく、ゆっくりと動かし始めるマルチアーノ。「貴女の身体の不調…あの日からなんでしょ?」
「んっ…あっ…」 起動してから説明さえされていない、未知の感覚がエイプリルの頭脳へ伝わり始めていた。自分でも聞いた事のない声が
勝手に発声器官から漏れている。「ぁん…そ…その通りです…」
「…よろしい」 エイプリルの返答を聞くと、マルチアーノは娘から身体を離した。「そこのベッドの横に立ちなさい」
焦点のあわなくなった目を泳がせながら、エイプリルは言わるままにベッドの横へ移動した。
「いいわ」 マルチアーノもベッド横へ身体を移す。「次は…」
「次は…?」
「服を脱ぎなさい」
「!!」
「…返事は?」
「…はい、お母…様…」
歯切れの悪い返事をした後、エイプリルはネグリジェをゆっくりと脱ぎ出した。均整の取れたプロポーション、そして小振りだが形のよい
乳房が露になる。エイプリルの顔が、心なしか僅かに紅く染まっているように見えた。
「下着も脱ぎなさい」
「下着も…ですか?」 普段は少しも表情を変える事のない…いや、表情を変える必要のなかったエイプリルが、今”羞恥心”という感情に
頬を赤らめていた。
(続く)
173 :
7:2006/07/26(水) 01:06:22 ID:rm6uTYsq
とりあえず投下終了。続きはまた明日の夜に。
>>123氏
続きktkr!! GJです!! しかし、なぜカタナがメイド服を持っているんだろう…はっ、まさか(ry
そして…投下が被っちゃって申し訳ありません orz
「ジュライ、なぜか屋根裏部屋に置いてあるクイックルワイパーに
『6月』と書かれたタグがついてるんだが?」
「備えあれば憂いなしですわ」
誰か保管庫作ってくれー
176 :
7:2006/07/26(水) 23:35:46 ID:rm6uTYsq
>>171-172の続きです。
ショーツに手を掛けたエイプリルの動きが止まる。 彼女は下を向いて押し黙ったまま、かすかに肩を震わせていた。
「…エイプリル?」 少し苛立ちを感じたマルチアーノがエイプリルに近づく。「どうしたの…早くお脱ぎなさい」
「お母様…!」 マルチアーノが近づいてきたことに気付き、エイプリルは両手で隠すように慌てて股間を押える。
「私に何か隠してるわね」 優しくエイプリルを抱きしめ、ささやいた。「正直に話してごらんなさい」
「私、私は…」 エイプリルは母の懐から離れ、彼女の顔を見上げる。「私は、壊れてしまいました」
「壊れた?」 首をかしげるマルチアーノ。
「私の…下着を見てください」 股間を押えていた手をゆっくりと離す。
「これは…」 マルチアーノが床にしゃがみこんで娘の股間を見ると、薄いピンク色のショーツの股間に濃い染みが見えた。
そのままエイプリルのショーツに手をかけ、一気にずりおろす。
「…!」 エイプリルは思わず横を向き、マルチアーノから視線を逸らしてしまう。素肌に晒された彼女の股間には、人間の
女性と同じような割れ目があった。割れ目の周囲が部屋の照明を反射し、きらきらと光を放つ。
「エイプリル…貴女…」 今度はマルチアーノがエイプリルを見上げる。「いつからこうなったの?」
「つい先程の…私がネグリジェを脱いだ時からです…あっ」 そっと自分の割れ目に指を添わせ、小さい喘ぎ声を発した。
染み出している液体をすくいとり、マルチアーノの目の前で液体を玩ぶように指で揉む。
「私の股間から、何らかの液体が漏れ出しています…私の意志で止めることができません…」
「エイプリル、それは…」
いる液体を
指ですくい取る。
177 :
7:2006/07/26(水) 23:36:28 ID:rm6uTYsq
うわ、下の2行にゴミが混じった・・・とりあえずスルーでお願いします orz
178 :
7:2006/07/27(木) 00:05:24 ID:rm6uTYsq
「私は、お母様から授かった大事な身体を…壊してしまいました」 エイプリルの両目から涙のような液体がこぼれだす。
「エイプリル、私の話を聞きなさい」
「お母様、私は…私は…むぐっ」
それ以上エイプリルは言葉を続ける事ができなかった。気付く暇も無く、彼女の唇にマルチアーノの唇で重ねられていたからだ。
暫くして、マルチアーノは唇をゆっくりと解く。
「エイプリル…貴女は壊れていないわ」 再び娘の体を抱きしめ、耳元で囁く。「それは、貴女が”女の悦び”を知ることが出来る証なの」
「”オンナノヨロコビ”…?」
「そう…貴女達は皆、それを知る権利があるの」 マルチアーノの両手が、エイプリルの乳房を優しく包む。
「お母様…ああっ!」 思わず母の手をの上から、自分の乳房を押える。「んぁ…こ、これは…あんっ」
「ふふ…乳首も充分固くなってるわ」 マルチアーノは娘の胸をゆっくりと揉みしだき始めた。「怖がらないで、力を抜いて」
「ああっ…この…んっ…感触は…ぁあ」 胸から伝わってくる感触と、エイプリルの頭脳に予め入力されている数値が一致する。
「どう? 気持ちいいでしょ?」 マルチアーノはエイプリルの乳首を摘み、小刻みに玩ぶ。
「あうっ! すごく…気持ちいいっ…です…」 エイプリルは、下腹部…割れ目の奥が、熱く疼き出すのを感じた。手が自然に、秘部へ伸びていく。
「お母様…熱い…」
「どこが熱いの?」
「私の…濡れている割れ目の…」 割れ目に指を添わせた瞬間、エイプリルの身体がびくりと跳ね上がる。「んんっ!!」
全身を小さく捩らせた始めた娘の姿を見たマルチアーノは、一旦娘から手を離した。
「お母様?」
「いいわ…私が教えてあげる」 エイプリルから少し離れ、ガウンをするりと脱ぎ捨てた。そして現れたマルチアーノの肢体を目にした彼女は、思わず
息を飲んだ。
「お母様の身体…すごく…奇麗です」 二週間前に見た時とは比べ物にならないぐらい至近距離で、母の裸体に目を奪われた…豊満なバストとヒップ。
股間の割れ目は、頭髪と同じ色の叢に覆われている。
「貴女の身体に比べたら月とスッポンだわ」
「お母様、私は…」
「下着をさっさと脱ぎなさいな…それから、そこのベッドに横になるのよ」
(続く)
7の文才に嫉妬
7氏何時もGJ!(´Д`)
「その時なにか固いものがスコップの先に当たったの、なにかと思って
土をのけていくと・・・・・真っ赤に錆びたセプちゃんが!」
「「「いやああーっ!!」」」
「ジュライ、なぜか三つ子が狂ったように花壇を掘り返してるんだが?」
「ただの怪談なのに」
7氏のSSに癒されてぇ…本スレで欝なネタバレがぁぁぁぁぁぁ!!!
183 :
7:2006/07/29(土) 01:15:54 ID:75USvWdC
ちょいと仕事がもつれて、今ごろの時間に帰宅 orz
>>177の続きは明日になんとかUPします。
>>182 本スレ、私もみて orz ってなりました。
しかし、コミック版でも正体については明言されていないみたいです。私が思う(妄想)するに、
マルチアーノが若い頃にギルドに殺された仲間の仇をうつため、仲間にそっくりなアンドロイドを
"娘”として作りあげたんじゃないかと思います。 ミスターを12姉妹を使って捕らえようとしているのは、
ミスターから宝を横取りするのではなく、ギルドへの復讐のための一環。(ミスターの助けを借りないと
12姉妹だけではギルドを滅ぼすには力不足だと思うし) それが故に、マルチアーノはギルドに反旗を
翻したのであった…と、かなりご都合主義な解釈をしてみました。
こっちの方がしっくりくる解釈だと思うけど
>267 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 メェル:sage 投稿日:2006/07/29(土) 00:35:16 ID:87xCKR7v
>どうもラッシュのコミックについて誤読してる奴がいるな。
>あれはずっと大昔、若き日のマダムが貧民街の住人だった頃の話で、
>あの時の仲間をモデルにして今の12姉妹作ったと考えないと変だろう。
>当時のマダムにはサイボーグをつくる技術も資金も当然無い訳だし、
>最近サイボーグ化したのならマダムに近い年齢の女性たちを
>わざわざ昔の姿にわざわざ似せた上、その大切な仲間たちに自分を
>「お母さま」と呼ばせてる、という大変な倒錯が発生してしまう。
>(それに10月〜12月のモデルになった少女は一人しかいない)
>大体、あんなに夫人が世界に絶望したのは、仲間を全員殺された
>からだろ、はっきりと描写はされてないけど。まさかレイプだけで
>あんなにはならんと思うぞ。
7氏は気にする必要ないと思うよ。頑張って。
185 :
7:2006/07/29(土) 01:40:07 ID:75USvWdC
本スレにも好意的解釈が。皆さん、ポジティブに萌えていきませう。
少し元気がでたので、>>176-
>>178の続きを頑張って書いてみました。
下着を脱ぎすて、エイプリルはベッドに己の肢体を横たえた。彼女は今、自分の身体が自分のものではないような感触に浸されている。
部屋の気温は対して高くない筈なのに、体温はどんどん上昇していくのだ。そして、身体の疼き…特に、下半身内部の特定パーツが
説明の出来ない感覚を絶えることなく頭脳へ伝えている。
”私の身体は、一体どうなってしまったんだろう”
彼女が疑問に思うのも無理はない。マルチアーノの前で全裸になったのは今日が初めてではないのだ。起動した時にマルチアーノと
対面した時がそうだった。あの時には、こんな感情にさい悩まされることなんて少しもなかった筈なのに。
「…エイプリル、足の力を抜きなさい」
マルチアーノがエイプリルの足を開こうとしている。あがなうつもりは毛頭ない筈なのだが、下半身が震えている。力がどうしても抜けない。
「ごめんなさい…お母様」
「仕方のない娘ねぇ」 何事も順序が肝心。マルチアーノは娘の足を無理矢理開くのはやめたような。
「これから一体何を…ひゃあっ!!」 思わず叫んでしまわずにはいられない感覚が彼女を襲った。頭を起こしてみると、母が自分の鳩尾を
ゆっくりと舐めているではないか。
「お、お母さ…うぁんっ」 ”くすぐったい”感覚とも違う。喘ぎ声をあげられずにはいられない。
「ふふ…」 娘の反応を楽しみながら、マルチアーノは舌先を徐々に進めていく。蝸牛のようにゆっくりと歩むその行き先は、エイプリルの左乳房だ。
「はぁ…はぁ…も、もっと…早くぅ」 聞かれるまでもなく、息を荒げながら母を求めるエイプリル。彼女をじらすかのように、舌先はゆっくりと
確実に丘の麓を目指している。
「あぁ…んっ!んぁ!」 舌先がついに、丘を上り始めた。マルチアーノは舌の表面を駆使し、丘の頂点へ向かって一気にそれを舐めずった。
舌に押され、一瞬撓む彼女の乳房。しかし、弾力に富んだそれは音をたてたかのように、ぶるんと震えて元の形に戻る。
「んあ゛っ!!」 ほんの少し、舌先が丘の頂上を掠めた…それでもその頂きは快楽を確実にエイプリルの頭脳へ伝達する。
186 :
7:2006/07/29(土) 01:56:17 ID:75USvWdC
左の次は右、また戻って左…下乳から乳首をかすめる攻めが数回繰り返される。その度にエイプリルは大きく身体をよじらせ、喘ぎ、母を
求め続けた。
「お母様ぁ…私、私…こんなの初めて…」
涙を流しながらマルチアーノに訴える。”このままだと壊れてしまうからやめて欲しい”という願いと、”もっと気持ちよくなりたい”というアンドロイド
らしからぬ欲求が、彼女の意識の中でせめぎ合いを続けていた。
「エイプリル…これが”快楽”」 いつのまにかマルチアーノの顔が目の前にあった。「この”快楽”は、私たち”女”の特権…私の娘だからこそ、
貴女にも知る権利があるのよ」 マルチアーノは後ずさりし、エイプリルの足に手をかける。エイプリルの下半身は抵抗する力を既に失っていた。
「お母様、熱いの…」 エイプリルは両手でへその下を押える。「ここが熱くて…疼くの…」
「それは、貴女が”女”である証拠」 ゆっくりと足が開かれていく。「貴女はアンドロイドである前に”女”なのよ」
「お母様、そこは」 足が大きく開かれた…ということは、自分の股間が露になったということだ。 「一体、なんなのですか…?」
マルチアーノは黙ったまま、娘の股間へ顔を押し付けた。その直後、熱く疼いていた”あそこ”から、大津波のような快楽が一気に押し寄せ始める。
「んぁっ!? ぁあ…んっ…ああっ…ひぃあっ!!」 どれだけ喘いでも足りない。身体を大きく反らせても、快楽はエイプリルの頭脳を貫き続けていた。
マルチアーノの下が、熱い蜜をたたえた壺をかきまわす。人工とはいえ、壺の中の感触はかなりリアルに感じられる。
”ここまで作り込んであるということは…あれもしっかりついてる筈ね”
割れ目の中を彷徨っていた舌先が、しっかりとした意志を宿したかのように一点を目指して進み始める。
(続く)
187 :
7:2006/07/29(土) 01:57:14 ID:75USvWdC
というわけで、続きはまた明日。
コミックラッシュ、うちの近所の本屋にはおいてないんですよね…明日は妄想を膨らませつつ、本屋巡りでもするか。
7氏GJ!
123氏も期待してます!
久しぶりに来て…なんか鬱なネタばれとか…
つらい……(´;ω;`)
189 :
140:2006/07/30(日) 02:06:13 ID:l29lWgPu
7氏は相変わらず仕事が早いな、GJ!
スレ違いかもしれんが、夏コミにコヨーテ本は出るんかな。
CG定点観測を見る限り、コヨーテに興味を持ってるとこは殆ど無い・・・(泣。
冬コミの頃には冬の新作アニメが脚光を集めてるだろうし・・・。
これはひとえに、コヨーテのメディア展開が地味すぎるせいだと思うのだが。
190 :
7:2006/07/30(日) 08:23:44 ID:/5+D/59L
土曜日は体調崩して寝込んでますた…結局本屋にも行けず…orz
>>188 >>184の見解もある(というか、これが最もそれっぽい?)んで、ガンガッテいきましょう。
>>189 確かに地味ですよねぇ。ネット上を検索しても、ブログで時々取り上げられてるぐらいで
2次創作系の話どころか、イラストも中々出てこないし(´;ω;`)
ああ、おいらに画力があれば…orz
191 :
7:2006/07/30(日) 11:14:01 ID:/5+D/59L
>>185-186の続きです。
エイプリルは全てが初体験だった。股間の割れ目は、冷却水や潤滑油交換のために付いていると…という知識があったし、起動してから既に
何回か冷却水の交換はやっている。ただ、その時に妙な感覚があった…今考えると、あれが”快楽”の一端だったのではないかと思う。
そんな事を考えていた時、突然それはやってきた。
「ひいっ!!」 喘ぎ声というよりは、むしろ悲鳴に近い叫び声を発っしてしまった。思考を司る意識が一瞬真っ白になり、身体が大きくのけ反る。
「…ちょっと強すぎたかしら」 マルチアーノは時々顔を上げ、娘の反応を楽しんでいるようだ。エイプリルの割れ目からは愛液が溢れ続け、
人間でいうところの小陰唇内部がひくひくと動いている。
「可愛いおまんこだわ…ふふ」 マルチアーノはエイプリルの人工陰核を再び攻め始めた。ついている場所といい、その肉感といい…本物そっくりと
いっても過言ではない。そしてエイプリルの反応も予想以上のものだ。
「んなっ! あっ…! んん〜っ!」 刺激が与えられる度に、エイプリルの意識は白く飛んだ。断続的だった快楽がやがて繋がりっぱなしになり始め、
それが疼きと相まって彼女の快楽を高めていく。
「お母、様っ! 私の…んんっ!!」 霞む意識の中から言葉を紡ぎ出すエイプリル。「おまんこ…あっ! ああっ!!」
マルチアーノの舌の動きが激しくなる。その直後、エイプリルの意識は真っ白に染められ…絶頂が訪れた。
「あっ、んぁ…ああっ、ん、んっ、あっ、んあっあっ…ヴあ゛ぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!」
192 :
7:2006/07/30(日) 11:33:09 ID:/5+D/59L
マルチアーノは絶頂に達した娘を優しく抱きしめた。乳房をゆっくりと揉みしだかれ、エイプリルは深い余韻を味わっている。
「エイプリル…大丈夫?」
達した後、無言で涙を流し続ける娘を気づかうマルチアーノ。
「お母様、私…」 マルチアーノの手を押えるエイプリル。「この胸も…あそこの割れ目も…全てが余計なものだと思っていました」
「エイプリル…」
「アンドロイドに何故このような女性器を模したものが必要なのかと…」 エイプリルは目を閉じ、涙を拭う。「これは、お母様から
授かった宝物だったんですね」
「…さっきも言ったでしょ」 マルチアーノは優しく微笑みながら娘の頭を抱く。「貴女は私の娘なのよ…だからこそ、それを外すような
ことはできなかったの」
「お母様…」 頬を紅く染めながらエイプリルが小さな声で呟く。「私…あの…」
「どうしたの? はっきり言ってごらんなさい」
「私、もっと知りたい…”女の悦び”を…私の姉妹にも教えてあげたい…」
「エイプリル…貴女…」 予想外だった。本能的な欲求を素直に学習した娘…もっと愛せずにはいられない。「わかったわ。もっと
教えてあげる」
静かに娘と接吻を交わす。本当はこれで終わりにする筈だったのだが…今晩は長くなりそうだ。
(終わり)
193 :
7:2006/07/30(日) 11:35:59 ID:/5+D/59L
マルチアーノ×4月編、これにて終了です。この後、4月の逆襲が…というのも考えていたんですが、長くなりそうだったので
また別の機会で書くことにします。最後まで読んでくださった皆様、そしてナイスな電波をくださった
>>160様、ありがとうございました。
体調悪い中GJ!お大事に。
RUSHは入手できましたか?結構良質の妄想燃料になりそうなんですが
195 :
7:2006/07/30(日) 20:35:03 ID:/5+D/59L
>>194 結局みつからなかったので、諦めてアマゾンに注文しますた orz
早ければ明後日には手に入ると思います。
196 :
7:2006/07/30(日) 20:43:00 ID:/5+D/59L
7氏!
病み上がりにそんな画像見てたらさらに(ry
198 :
140:2006/07/30(日) 22:22:55 ID:l29lWgPu
7氏GJ。そしてお大事に。
それはそうと、今月号のMegamiマガジンに絶望した!!
折込みポスターはおろか、記事すらロクにないのは如何なものか!
コヨーテは美少女アニメとして認識されてないのかね(涙。
まぁ、コヨーテは表向きは「渋め路線のオヤジもの」と認識されてるせいかも知れんけど。
前号に引き続き、未だイラスト紹介すらされていないフランカカワイソス。
199 :
7:2006/07/31(月) 23:22:05 ID:LKkVaDB6
>>197 気がついたら
>>196の身体になってて、他の姉妹に色々弄られる4月という電波がry
>>198 やはり燃料不足なのが一番響いてるんじゃないかと…
私も最近、中々良いシチュが浮かんでこない…(どなたか燃料orリクきぼん)
血気盛んな一月を四月がベッドで窘める話とかキボン
首を奪還したのはいいが、さしあたり代用になる義体が10〜12月用の
スペアボディしかなくて幼女体型になってしまった5月とロリ対決
2月、3月がミスター一味追跡中、一味にウィルス攻撃を受けインランになってしまった情報担当2月。
2月をウィルスから救おうと3月が発奮するが感染、追跡を指揮するために加わった4月を襲ってしまう・・・という展開を想像しました。
12姉妹が全員健在だった頃のお話
「今度の週末デートなの」
12姉妹+お母様のスィーツなランチタイムに1000ポンド爆弾が投下された
全システムがフリーズする1月
床に腹這いになって眼鏡を捜し始める2月(眼鏡は顔にかかっているというのに)
ミック・ジャガー歩きを始める3月
数珠を持って真言を唱え出す4月
吸いかけのコーンポタージュを空中に噴霧する5月
「御飯を食べないとお腹が空くじゃないか」といってひたすら白米を掻き込む6月
コーナーポスト最上段からのトぺを敢行する8月
カウンターで地獄突きを叩き込む9月
「ニクソンはクールだったぜ!」と叫びながらマンボを踊る10、11,12月
まさに混沌
しかしマダム・マルチアーノは慌てず騒がず
「楽しんどいで、ジュライ」
205 :
7:2006/08/02(水) 00:09:54 ID:xa/lT0kf
皆様ナイスな電波ありがとう。頑張って形にしてみます。
206 :
7:2006/08/03(木) 03:26:09 ID:UtPohrjU
夜空を疾走する、一機の高速戦闘艇。カーゴルーム内のコンピュータエリアで、二人の少女が液晶ディスプレイと格闘している。
「何やってんの!早く防壁の展開を!!」 使い慣れないHUDにいらついたマーチが叫ぶ。
「ダメ!間に合わない…まさかあいつらがここまでやるなんて!」 フェブラリィが、人間を遙かに凌駕する速度でキーボードを叩く。
「メインメモリにウィルス侵食!」
「メインのA〜Eブロックを破棄!サブメモリにコードを転送して!!」
「別のポートから侵入感知!ポートナンバーは0x8F223…このポートは!!」
全く無防備だったポートから、フェブラリィのインタフェースを目掛けてウィルスが侵入する。 侵入を許してしまったフェブラリィの
背筋に、一瞬だが悪寒が走った。
「ひゃんっ!!」 ぴくりと背中を震わせ、彼女は小さな悲鳴をあげる。
「フェブ!!」 マーチがフェブラリィの顔からインタフェースを兼ねているメガネを力ずくで引きはがした。フェブのトレードマークにも
なっているメガネはぐしゃりと鈍い音をたて、椅子に座ったまま小さく痙攣している彼女の傍らに投げ捨てられた。
「しっかりして!」 マーチがフェブラリィを抱きかかえる。痙攣はすぐに収まったが、目は固く閉じたままだ。
「…マーチ?」 暫くしてフェブラリィが目を開ける。「私は…ウィルスが…」
「!」 フェブラリィの言葉を聞き、慌ててディスプレイに目を向ける。しかしそこには、ウィルスの驚異が既に去ったことを示す
メッセージだけが表示されていた。「…危機は去ったみたいだわ。後で貴女も含めて、チェックが必要ね」
「ごめん、マーチ…コヨーテの連中が、こんなウィルス使ってくるなんて…」
「いや、謝るのは私の方」 マーチはフェブラリィを優しく抱きかかえたまま、愛用のメガネを壊したことを詫びた。「フェブのメガネ、壊しちゃった」
「ううん、いいの…私を守る為に壊したんでしょ?」 フェブラリィは相方が涙を流していることに気付き、微笑みながらマーチの頬を撫でる。
「帰りましょう」 マーチはパイロットに指示を出した。「屋敷に帰還して…フェブラリィもコンピュータも大きなダメージを受けてしまったわ」
傷ついた少女を乗せた高速戦闘艇はゆるい曲線を描いて180度旋回し、夜空の闇に消えて行った。
(続く)
207 :
7:2006/08/03(木) 03:26:54 ID:UtPohrjU
ということで、頂いた電波を元にしたSSの導入部を投下してみました。主人公は2月です。
208 :
203:2006/08/03(木) 09:39:43 ID:9tUUMeLt
ウィルスネタをお願いした者です。つづき、楽しみにしております。がんばってください!
209 :
7:2006/08/04(金) 00:51:35 ID:bgmtMPhn
「…ここは、何処?」 随分長い間眠っていたような気がする…目を覚ましたフェブラリィはゆっくりと身体を起こし、周囲を見回した。
自分が眠っていたのは、なだらかな花畑の真っただ中だった。菜の花の香りが鼻腔をくすぐり、小鳥の囀りが嫌な気分を癒して
くれている。ふと気がつくと、一糸も纏っていない自分に気がついた。
「きゃっ!」 思わず胸と秘部を隠すフェブラリィ。慌てて周囲を見回すが、自分以外は誰もいないようだ。少し落ち着きを取り戻した
彼女は、視覚と聴覚の増幅レベルを最大値にあげようとした。
「…?」 おかしいわ…いくらレベルを上げても、いつものような索敵が出来ない…?
違和感は視覚や聴覚だけではない。嗅覚や触覚までもが、いつもの『フィルターを噛まして伝えられる』という感じがしない。
なんというかこう、頭脳に直接訴えかけてくるような…心地よくて、なんだかふわふわする感じ。目を閉じ、花の香りを楽しんで
みる…そうか、これは…。
「夢?」 目を開け、再び遠くを見てみる。よく見えないが、いつの間にか自分以外の誰かが花畑に座り込んでいる。フェブラリィは
自分が裸であることも忘れて走り出した。
「そこにいるのは、誰!?」 足の裏から、地面を踏みしめている感触が伝わってくる。いつもの『地面に接触している・していない』という
デジタル的ではない。地面の凹凸、小石を踏んだ時の僅かな痛覚…曖昧であり、正確でもある矛盾した感覚に混乱しながら、彼女は
座り込んでいる人物に近づいていった。すこしくすんだ濃青色のショートカットヘアー、俯いているので顔は判らないが、後ろから見ても
一目で女性とわかるボディライン…そう、座り込んでいたのは自分と同じ全裸の女性だった。彼女から2m程離れた場所で足を止め、
フェブラリィは遠慮がちに話しかけた。なぜなら、女性は座り込んで嗚咽を漏らしていたからだ。
「あ、あの…ここは何処? 貴女は…誰なのですか?」 中腰になり、女性の背中を見つめながら問い掛ける。
「…っ…ううっ…」 女性は嗚咽を漏らしたままで、フェブラリィの質問に答えようとはしない。
「私、さっきここに来たばかりで、何も判らないんです」 フェブラリィの視線は女性の首筋に移った。髪の隙間から見えるうなじ。そして、
滑らかな曲線を描く背中。肩幅は自分より広く、何らかのスポーツでもしていた人なのだろうか? 均整のとれた体つきだ。フェブラリィは
自分が置かれている状況も忘れ、女性の体に魅入ってしまう。
・
210 :
7:2006/08/04(金) 01:13:34 ID:bgmtMPhn
背中しか見えていないが、胸はどれくらいあるんだろう? 後ろから見る限りではメイやジュライ程豊かではなさそうね…見てみたい…。
普段なら浮かぶ事のない欲求が、フェブラリィの胸をよぎる。それほど激しく走っていないのに、身体が芯から熱くなり始めていた。
”なんだろう…身体が…” 下腹部の奥が疼く。マーチと激しくまぐわった時の、あの感覚が蘇りつつある。思わず股間に手を伸ばそうとした
瞬間、女性がいきなり振り返った。
「あ、貴女は!?」 伸ばしかけた手を慌ててひっこめたフェブラリィ。彼女が驚くのも無理はない。彼女は…フェブラリィの姉妹の一人に
うり二つだった。「ジュ、ジューン!?」
「…判らないんだ…ここがどこか、私が誰なのかも…」 嗚咽は止まっていたが、彼女の目からは涙が止めどなく流れている。
「ジュ、ジューンなの? 何故、貴女がここに…」 フェブラリィが更に近づくと、全裸のジューンは顔を上げた。
「ジューン…それが、私の名前なのか…?」 両手を地面につき、弱々しく身体を捻るジューン。両手で隠していた胸が露になり、
フェブラリィの視界に飛び込んできた。弾力があるのか、二つの丘の頂は斜め上をツンと見上げている。それを見たフェブラリィは、
自分の秘所が熱くなるのを感じた。
「…っ」 思わぬ感覚に不意をつかれた彼女は秘部を手で押え、ジューンの傍らにしゃがみ込んでしまった。割れ目に添わせた指先に
湿り気を感じる…そこは彼女の秘壺から溢れた蜜で濡れていた。
「どうした? 気分が悪いのか?」 フェブラリィの状態を知ってか知らずか、しゃがみこんだ彼女をジューンがのぞき込む。二人の視線が
合わさり、時が止まる。
「ジューン…私…」
「フェブ…ラリィ…」
二人の顔がゆっくりと近づく。目を閉じる二人…
(続く)
211 :
7:2006/08/04(金) 01:15:41 ID:bgmtMPhn
というわけで、続きはまた明日投下します。
>>200さん、
>>202さん、
>>204さんの
電波もきっちりと受信してますので、もう暫くお待ちくださいませ。
212 :
140:2006/08/04(金) 22:24:40 ID:cD/pMEp0
7氏GJ!
スレ住民の妄想を柔軟に取り込んでいく姿勢は、見習わなければならないな。
五話は、三つ子の桃缶を開けてやってる6月に萌えた
ただ・・・三つ子と6月は、エロ的には絡めにくいなぁw
九月によってエロの何たるかを知った三つ子が
他の誰かにも試してみたいと思い、その標的が六月となり…
タチというよりもネコっぽそうだな、六月は。
214 :
7:2006/08/04(金) 23:09:21 ID:bgmtMPhn
>>209-210の続きです。
目を閉じ、唇の触れ合いを待つフェブラリィ。しかし、何時までたっても彼女の唇には温もりが訪れなかった。それどころか、小鳥の囀りや
花の香り…そして、座っていた筈の草地の暖かささえ感じなくなっている事に気付く。 ”あれ…? お花は…ジューンはどこへ行ったの?”
目を開けた彼女に訪れたのは『闇』。手足をばたつかせても、何も感じる事は出来ない。
「嫌…嫌ぁ!」 フェブラリィの悲鳴が闇に響いた。「返して…私の感覚を…ジューンを、返してぇ!!」
彼女の声は闇の深淵に吸い込まれていく。暫くして、どこからか彼女の名前を呼ぶ声が返ってきた。聞き覚えのある、暖かい声。
「どこ…? 私は…どこへ行けばいいの…?」
◆ ◆ ◆
「おい、フェブが目をあけたぞ!」 メンテナンスベッドの傍らに立っていたメイが叫んだ。
「フェブ!しっかりして!」「お姉様、大丈夫?」 途端に姉妹達がフェブの回りに集まってくる。マーチがメイに顔を近づけ、頬をそっと触った。
「フェブラリィ、あたしが判る?」
「…! マーチ…」 目を潤ませながらゆっくりと首を動かし、周囲を確認する。首の関節から聞こえるであろう、僅かなサーボモータの
作動音。視覚からはデジタル化されたデータと共に、やけに境目がくっきりした画像が”見えて”いる。機械室独特の匂いが人工嗅覚
からデータ化され、頭脳へ逐次伝達されてくる。
「…夢、だったんだ」 花畑で感じた生々しい感覚は、彼女の頭脳にメモリーされていた。あの感覚はまるで…
「人…間…?」 思わずぼそりと呟くフェブラリィ。それを聞いたメイが首を傾げる。「はぁ? 夢でも見てたのかよ?」
「メイ、貴女は…」 声を荒げかけたマーチの肩が、誰かにぽんと軽く叩かれた。
「マーチ、フェブはメモリーチェックを何度もされている」 ジューンが冷静な声でマーチを宥める。「頭脳の強制再起動が、彼女の記憶を
混乱させているんだろう…人間が見るような"夢”を知覚しても不思議じゃない」
「…ごめん」
「おまえも三日間、スリープなしでフェブを見てたんだろう」 メイの肩を優しく抱くジューン。 「そろそろ休まないと、身体に悪い」
「…ありがと…」 と、マーチはそのままジューンの方へ力が抜けたように倒れ込む。
「マーチ!」 相方が倒れたのを見たフェブラリィは慌てて身体を起こし、ベッドから降りようとした。
「まだ動くんじゃない!」 ジューンは動けなくなったマーチを抱きかかえながら、フェブラリィを制する。
215 :
7:2006/08/04(金) 23:34:15 ID:bgmtMPhn
いわゆる「お姫さまだっこ」で抱き抱えられているマーチ。フェブはその姿を見た瞬間、胸に軽い衝撃が走る感覚を覚える。衝撃が
走り抜けた後に残ったのは、正体不明の”もやもやっとした感触”だった…夢の中でも感じなかった、現実世界での生々しい感覚。
”なんなの、これ…?” 彼女は今、確かにマーチの事を心配している筈だ。しかし、それとは別の感情が、フェブラリィの頭脳の
片隅にぽつりと生まれていた。
「…強制スリープが掛かったようだ」 ジューンが表情を変えることなく、マーチの症状を分析する。「少しエネルギーを補充してやれば
自然に目が覚めると思う」 マーチを抱き抱えたまま、ジューンはメンテナンスルームの出口へ歩き始めた。
「ど、どこへ行くの?」 姉妹のメンテナンスも担当しているフェブラリィにとって、ジューンの行動の意味は判っている。判っているが、
聞かずにはいられない。
「部屋に戻れば、充電用のクレイドルが備えられたベッドがある…おまえも知っている筈だが?」
「そう、そうだったわね…ごめん」
「なぜ謝るのかはよくわからんが、とにかくマーチを彼女の部屋へ連れて行く」 そう言い残すと、ジューンはメンテナンスルームの自動扉を
くぐり、部屋の外へ静かに歩んで行った。
「フェブお姉様、ほんとに大丈夫?」 オーガストが心配そうな表情でフェブの傍らに寄り添った。
「うん、もう大丈夫だから」 ベッドからゆっくりと降り、立ち上がる。「ほら…自分でもう歩けるから」
「貴女も部屋に戻りなさい、フェブラリィ」 エイプリルが初めて口を開いた。
「エイプリルお姉様…私…」
「私たちはこれから出掛けなければいけない。一人で戻れるわね?」
「はい…」
「セプ、彼女を部屋に連れて行ってあげなさい」
「わかりました、お姉様」
「じゃあ、私たちは先に行ってるわ。フェブ、貴女がそうなった原因は後でゆっくり話してあげるから…今日はそのまま休みなさい」
「はい…ありがとう、お姉様」
フェブラリィは部屋を出る姉妹を見送ったあと、セプに付き添われて自室に戻った。ベッドに座り込んだ彼女に残ったものは、胸の
もやもや、そして下腹部の疼き、
「私の身体、一体どうなってるの…」
簡易自己チェックを掛けてみたが、特に問題は出ていない。だが、彼女の身体には明らかに”異変”が発生していたのだ。それは
服を着替えようとしたときに判った。
「濡れて…る?」
ショーツの股間部分が、何かの液体で湿っていた。しかも湿っていたのはショーツだけではない…ブラの裏側もじっとりと湿っている。
216 :
7:2006/08/04(金) 23:47:53 ID:bgmtMPhn
ショーツの方は心当たりがあった…性的な興奮状態に陥ると分泌される液体…マーチと交わった時に出たもの。しかし、ブラの方は全く
身に覚えが無い。「まさか…母乳?」
そんな馬鹿な! 人工女性器ならともかく、そんな機能が備わっているなんて聞いた事がない。しかし、ブラが湿っている位置は確かに…
乳房の頂きが当たってる位置と一致する…そうこうしている内に、彼女はもう一つの異変に気付いた。
「おっぱいが…大きくなってる?」 元々フェブラリィのバストサイズは、自慢できるような大きさではない。同じ世代で生まれたジュライと比べれば、
大人と子供ぐらいの差があるといっても過言ではないぐらいだ。乳房を少し強めに押えると、驚いたことに痛覚が伝わってきた。
「…痛っ!」 大きくなっているというよりは、張っているという方が正解だろうか? 意識をすればするほど、妙な膨満感を感じてしまう。暫く
考え込んでいたフェブラリィは大きな溜め息をつき、ゆっくると立ち上がった。まずは身体の汚れを落とそう…そのためにはシャワーを浴びなければ。
新しいバスタオルと下着を抱え、彼女は屋敷のバスルームへと向かった。
(続く)
(続く)
217 :
7:2006/08/04(金) 23:49:50 ID:bgmtMPhn
ぬぁ、変なところで送信を押してしまった・・・orz
>>212-213 いやぁ、良質の電波が受信できる内が華かなと思ってますんで…。
三つ子と6月ってのも良さげですな。あとは1月と7月か…。
いっつもGJ!さて、これから眼鏡のいらない子がどうなるかwktk
220 :
7:2006/08/06(日) 10:36:07 ID:3TVNaMAr
昨日はちょいと忙しくて続きが書けませんでした。明日までにはなんとか書き上げる予定
ですので、もう少しだけお待ちくださいませ orz
>>219 本スレや萌えスレも最初の勢いが無くなってきてますな…まさにガス欠といったところか。
そして、そのURL先のSSは…。・゚・(ノД`) 1月ってツンデレっぽいぶん、こういうシーンで映えますね。
>>220 お仕事乙です
原作がコミック化されているなら買ってきて
ネタの材料にしようかなぁ… 俺はエロ書けないから別のところに貼るけど・・・ orz
何気に素朴な疑問なんだが
やはり2月×3月だと2月が攻めで3月が受けだったりするのだろうか
4月×5月だと4月が攻めで5月が受けだったりするのだろうか
他の姉妹のカップリングだとどうなるのだろうか
密かにカップル同士でスワッピングなぞしちゃったりするのだろうか
>やはり2月×3月だと2月が攻めで3月が受けだったりするのだろうか
カップリングなら「×」の前に名前が来るのが攻めでその後が受け
「○○(攻)×△△(受)」
だってばっちゃが
1月と6月は受けくさい
224 :
7:2006/08/06(日) 20:40:55 ID:3TVNaMAr
>>214-216の続きです。
バスルームに到着したフェブラリィは、更衣室の網棚に見慣れた服を見つけた。
「…先客?」 畳んである服を手に取り、持ち主を確認する。一見、男物に見える上着とスラックス…こんなものを着ているのは一人しかいない。
「ジューン…」 フェブラリィはバスルームの扉を見つめた。磨りガラスの向こうに、夢の中で見た肢体が実在するのだ。生々しい記憶が蘇った
瞬間、フェブラリの下腹部は激しく疼いた。
「っ…!」 羽織っているネグリジェの上から下腹部を押え、前かがみになるフェブラリィ。ネグリジェの裾をたくし上げ、秘部を指で触れてみる。
指先で触れた割れ目は、既に熱い蜜でぬるぬるになっていた。部屋を出る前にしっかり拭きとってきた筈なのに、もうこんなに濡れている…?
乳房を片手で押えて目を閉じ、メモリーから夢の内容をもう一度呼び出す。均整のとれた体つき、奇麗な形の乳房、そして普段は見ることの
ない上気した表情…ジューンの肢体が映し出されるシーンを何度も何度も繰り返し再生しながら、フェブラリィは更衣室の姿見の前に立ちった。
ネグリジェの裾をたくし上げ、露になった秘所。割れ目からあふれ出たのであろう愛液が、太股を伝わって滴り落ちはじめている。
「足りない…」 自分の秘部をジューンの肢体に重ね合わせみたが、画像イメージはフェブラリィの欲望を満たすことは最早出来ない。そして、
その欲望を満たす方法が今、彼女の手の内にある。意を決した彼女はタオルを手に取り、磨りガラスの扉をゆっくりと開け放った。
225 :
7:2006/08/06(日) 20:42:36 ID:3TVNaMAr
すみません、体調があまり良くないので…とりあえずここで一端切ります。
続きは書きかけていますので、明日にでも仕上げてアップします。
227 :
7:2006/08/07(月) 22:54:42 ID:CjcYBlFQ
>>224の続きです。
マルチアーノ家のバスルームは無駄に広い。12姉妹が全員漬っても余裕で足を伸ばせる大理石製の風呂桶、某国の公衆浴場を真似た
洗い場…どちらかといえば、一人で入るよりは多人数で楽しめるという風である。
「…お母様も趣味が悪い」 母の思いを知ってか知らずか、ジューンは黙々と頭髪を洗っていた。はっきりいって、自分たちの身体は無駄に
人間の身体を再現しすぎているんじゃないだろうか? この頭髪にしても、戦闘用アンドロイドには不必要とも思えるぐらいの再現度を
誇っているのだ。流石にフケが出たりすることはないが、少し放っておくだけですぐにバサバサになってしまう。身体にしても、ところどころに
液体を分泌する機能があるためか、汚れがついてしまうのだ。
「大体、身体の洗浄なぞ…専用の装置でやってしまえば済むのに」 戦闘等の緊急時以外は風呂を使うようにと、マルチアーノに言いつけ
られているのだ。「お母様の言いつけを守らない訳にはかない。あとは三つ子が五月蝿いからな…」
シャワーで頭髪のシャンプーを流し、頭を左右に振る。頭の動きにワンテンポ遅れ、水分を含んで絡み合ったショートヘアが振り乱された。
「…こいつらも邪魔だ」 頭の動きにつられて左右に振られた胸の膨らみが、小刻みに左右へ揺れる。最初はプロペラントタンクか何かの
パーツだと思っていた膨らみは、どうやら人間の乳房を再現したものらしい。ジュライが自慢気にそれを見せるようなコスチュームを
好んで着用しているのだが、ジューンには彼女の気が知れない。頭髪と同じで、そんなものが何故必要なのか?彼女には全く理解不能だ。
戦闘の際に邪魔になるだけなのに、なぜこんなものを私たちの身体につけたのか? 出来ることなら取り外してしまいたい。自分はお母様の
道具に撤すればいいのだ…。
そんな事を考えていると、突然バスルームの扉が開け放たれた。
「だ、誰だ?!」 無意識に胸をタオルで隠すジューン。”…何故、胸を隠す必要があるんだ?”
先程の考えとは矛盾する己の行動に疑念を抱かずにはいられなかった。ふと下半身を見てみると、股間を隠している自分の手が見える。
”くっ…私は一体どうなって…” 焦燥を抑えられないまま、ジューンは扉へ視線を移した。
ひょっとして7氏は書き溜めるタイプではなくある程度書いたら書くタイプなのかなぁと思ってみたり
229 :
7:2006/08/07(月) 23:40:47 ID:CjcYBlFQ
「フェ、フェブ!?」 そこには一糸をまとわない…タオルで身体さえ隠していない、フェブラリィの姿があった。彼女の肢体にジューンの視線が
釘付けになる。
「背中…流してあげようと思って…」 頬を紅く染めたフェブラリィが小声で囁く。
「せ、背中って…」 フェブの身体を見たジューンは言葉を失った。艶めかしい鎖骨のライン、姉妹に比べて抑揚があまりないボディラインに
映える乳房。その頂きは、自分のものより高く尖っているようにも見える。そして、各種液体排出用のノズルが格納されている股間部の割れ目。
見慣れている筈なのに、今日は何かがおかしくなっている。自分は…自分は、まさか『興奮』しているのか?
「ジューン、貴女っていつもお風呂に一人で入ってるよね…」 フェブラリィは呟きながら、ジューンに向かってゆっくりと歩き始めた。
「ちょ、待て…近づくな!」 胸と割れ目を隠したまま立ち上がり、後ずさりするジューン。フェブラリィが歩を進める度に胸が高鳴り、顔の表面
温度が上がるのを感じる。何よりもおかしいのは、下腹部内の妙な感触だ。何かのパーツが過熱し、微妙に振動しているかのような感触が
彼女の頭脳に伝えられているのだ。何かを確実に狂わせるような感触が、彼女のセンサーを侵し始めていた。
「何故、私たちを避けるの?」 ジューンの狼狽えを気にせず、フェブラリィが間合いを確実に詰めていく。
「避けてるつもりなんて…くっ」 いつのまにか、壁際まで追いつめられていたジューン。「な、何をするつもりなんだ…」
「何って…背中を流すだけって言ってるでしょ」 フェブラリィの視線がジューンの瞳を捕らえる。
「うくっ…その瞳は…やめてくれ…」 迂闊にもフェブラリィの瞳を直視してしまったジューンは、フェブラリィのリモートコントロールを許してしまった
のだ。フェブラリィは動けなくなったジューンの身体に指を這わせて行く。脇の下から胸部フレームの形をなぞっていく。
「奇麗な身体…してるよね」
「やめっ…んっ…あっ!」 日常生活でも決して発することのない声。「なんだこの…声…んぁっ」
「ジューンのおっぱい」 脇腹から指をそのまま、丘の麓をゆっくりとなぞった。「可愛い…」
「ふあっ…嫌だ…やめてぇ…」 か細い声で訴えるが、フェブラリは意に介さずに続ける。そのまま丘全体を手で包み、優しく揉みしだき始めた。
「なぜ、私たちに見せてくれないの? こんなに奇麗で可愛いのに」
「ンっ!あっ…あんっ…んんっ!」 身体を捩らせようにも、その動きはフェブラリィに抑えられたままだ。逃げ場のない快楽は、そのままジューンの
秘部に集中していく。
”なんだ…? 『割れ目』から液が漏れて…きてる…?”
片手で押えて隠していた股間の割れ目から、今まで排出した経験のない液体が漏れでていた。指が動かせないので判りにくいが、それは熱くて
ぬるぬるした感触だ。液体はフェブラリィが攻める度に、じわじわと溢れ続けている。
「もうこんなに濡れてる」 股間を押えている手に、フェブラリィの手が触れた。「指の隙間から溢れるなんて…」
「ち、違っ!」 何が違うのか判らなかった、無性に否定をしたい気持ちにかられるジューン。
「何が違うの?」 フェブラリィがジューンに上記した顔を近づける。「素直になれる、おまじない…」
「おまじないって一体なんのっ…むっ!」 それ以上言葉を続ける事はできなくなった。なぜなら、ジューンの唇にフェブラリィの唇が重ねられたからだ。
230 :
7:2006/08/07(月) 23:45:58 ID:CjcYBlFQ
ここで一端切ります。続きは明日…
>>228 2月×3月の話からその書き方でやってます。色々と問題があるんで、次回からは書きためる方法に戻すつもりです。
『女』を忌避しているから六月は男装を好む、と…
何時も御疲れ様です。GJです!>七氏
一月のオッパイポロリキター
234 :
7:2006/08/08(火) 08:21:53 ID:BZMinlET
1月、結構胸があるな…着痩せするタイプか。
っていうか、乳首さえ露出してないのにエロく見えるのは俺だけか?
237 :
7:2006/08/09(水) 01:43:12 ID:wkzmQYYl
>>227>>229の続きです。
ジューンはフェブラリィの行動に戸惑っていた。普段はマーチと一緒に歩いていた事はあったが、こんな事をしているのは
見たことがない。(もっともそれはジューンの記憶の中での事だが) 人前では滅多に解かないリボンを外し、髪を下ろして
いる姿が拍車をかけていた。扉を開けて入ってきた時のフェブラリィの姿が、アンドロイドらしくない雰囲気に包まれていたのを
思い出す。
「っ!」 考え込もうとした瞬間、ジューンの唇の隙間から何かが入ってきた。状況から察するに、これは… ”フェブの、舌?”
驚く間も無く、フェブラリィの舌先はぬるりとジューンの口内を嘗め回した。そして、ジューンの舌はフェブラリィに絡みつかれ
ていく。
「!? 〜〜〜っ!!」 ジューンの中に入ってきたのは舌だけではなかった。彼女の下半身を押えていた指先の力が抜けた瞬間、
割れ目の中が掻き回されたのだ。まるで蜜が詰まった壺を掻き回したかのような音、そして更に未体験の快楽がジューンの
頭脳に直接響いてくる。
「っ!! 〜っ!! 〜〜っ!」
ジューンの秘壺は容赦なく掻き回され続けた。それに加え、いつのまにか乳房も揉みしだかれている。普段は摘まれるような
大きさでない筈の乳首がこりこりと弄くり回される度に、ジューンの意識は白く混濁した。身体の動きも喘ぎ声も抑えられ、
行き場を失った快楽がジューンの頭脳を徐々に侵食していく。
「…っはぁ」 永遠の時間が過ぎ去るかと思われた時、フェブラリィは不意に唇の戒めを解いた。放熱のためであろうか、熱く艶め
かしい吐息をジューンの顔に注ぐ。
「フェ…ブ…もう…やめて…く…」 口唇から人工唾液を垂らしながら訴えるジューン。目はとろんと潤み、頬は紅くそまっている。
言葉とは裏腹に彼女の手は、いつのまにか己の胸の膨らみと割れ目を愛撫していた。足の力が抜けてしまったのか、そのまま
ずるりと腰を床に落としてしまう。しかしその手は自分自身の乳房を揉み続け、秘部を掻き回し続けていた。
「ふふ…もう戒めは全部解いたのに…」 ひたすら自分を慰め続け、喘いでいるジューンを見下ろすようにフェブラリィが呟く。
「そんなにしたかったのね…エッチな人だわ」 そういうとフェブラリィは床に手をついて四つんばいになり、ジューンの秘部へ顔を
近づけてみた。ジューンの指はただひたすら、割れ目の中を宛もなく掻き回しているだけだ。
「な、何をするつもりだ…」
「これじゃ、全然気持ちよくないでしょ?」 ジューンは最早身体に力を入れられなくなっているのか、その手はまるで蝶々のように
花園から掴み出されてしまった。「私が教えてあげる」
「ちょ…やめ…んあ゛っ!!!」 フェブラリィが彼女の股間に顔を埋めた途端、下半身の奥から快楽の渦が押し寄せてきた。その
渦は容赦なくジューンの理性を巻き込み、振り回し…快楽の園へと導いて行く。
「ああっ…んぁ…いや…こんなぁ…あんっ!」 フェブラリィが蜜を舐める音を立てる度に、意識が飛ぶ。そして、秘部の疼きが突然
大きくなり、彼女の中で爆発した。
「んっ…なんだ…これ…んあっ…あ、ああ、んぁ、あぐっ、んぁぁあああああっ!!!」
238 :
7:2006/08/09(水) 01:44:08 ID:wkzmQYYl
絶頂に達し、ぐったりと果てたジューンから一度身を離すフェブラリィ。ジューンの人工愛液で汚れた唇を舌で舐めずり、口を開く
「…どう?」
「どうって…何…が?」
「気持ちよかったでしょ」
「わ、私は…違…」
己が快楽に飲まれてしまった事実を、ジューンは僅かに残った理性で必死に否定した。
「ふぅん…」 フェブラリィはむっつりとした表情で口を尖らせる。「じゃあ、これはどうかしら」
「なんのつもりだ…」 ジューンの目の前に、フェブラリィの胸がずいと押し出される。気のせいか、以前メンテナンスで見た時よりも
その2つの山は高く、そして大きく見えた。その山の頂点には、小さく尖った木苺が色づいている。
「いいのよ…」 床に座り込んだフェブラリィは胸の膨らみを手で抱え上げ、ジューンの目の前にさしだした。メンテナンスで見た時には
微塵も感じなかった感情が、意識の奥からふつふつと湧き上がってくる。自分を抑える事が出来ない…両手が、フェブラリィの胸に
向かってゆっくりと伸ばされていく。そして感情の高ぶりが理性を凌駕した瞬間、ジューンは一気にフェブラリィの胸をひっつかんだ。
「うあ゛っ!!」 悲鳴にもにた喘ぎ声を発し、フェブラリィの頭は大きくのけ反った。その喘ぎ声と同時に、フェブラリィの乳房の頂きから
白濁した液体が飛び散る。
「だ、大丈夫…か?」 我に返ったジューンが手を離した。フェブラリィは自分の身体を抱き抱え、床にうずくまっている。
「はぁ、はぁ、はぁ…だ、大丈夫…さっきからずっと、こうだから…」
フェブラリィは涙目でジューンを見つめた。その瞬間、ジューンの顔が真っ赤に染まる。先程の快楽とは全く違う感情が彼女の
頭脳を支配した。
「フェブ…私は…私は…」 体温が上昇したせいか、ジューンの呼吸は荒くなっていた。彼女の視線がフェブラリィの顔を舐めるように
胸の頂へと移って行く。「お前が…」
「ジューン…」 フェブラリィがゆっくりと瞼を閉じた。
「お前が、欲しい…っ!」 ジューンはそのまま、フェブラリィのたわわな果実にかぶりついた。
「ああんっ!」 フェブラリィは髪を振り乱し、身体を小さく捩らせる。彼女の果実にジューンが吸い付く度に、どんどん果汁が搾りとられて
いく。アンドロイドであるジューンは、摂取した食物や水分は後で排出しなければならない…しかしそんな事は、とっくに彼女の頭脳から
消え去っていた…夢中でフェブラリィを求めるジューン。
239 :
7:2006/08/09(水) 01:46:30 ID:wkzmQYYl
「ジュ、ジューン…んっ! もっと…あっ…優しくして…あん!」 吸われ続ける左胸の痛覚が、どんどん小さくなっていく。その感覚が快楽に
取って代わりそうになった瞬間、彼女の左胸は軽くなった。
「あ…」 ぷるんと弾けた乳房に、ジューンの姿はなかった。「ジューン?」
彼女はいつのまにかフェブラリィの割れ目をじっと見つめていた。
「そ、そんなに見ないで…」 ジューンに自分のあそこを見つめられている…そう思った瞬間、彼女の秘部から濃密な白蜜が溢れ出した。
「なにかの液体が…溢れてくる」 ジューンはフェブラリィの秘部を見つめたまま呟いた。「私の股間からも同じものが出ているようだ…
これはなんだ? 私達の体はどうなってる…?」
「ジューン…」 フェブラリィは理解した。ジューンは知らないのだ…私たちがお母様から授かった”女の悦び”を。そして、その悦びを得る
ために、お母様が授けてくださった人工女性器の事も。
「これは…私たちが”女の悦び”を感じられる証拠なの」 優しい笑みを讚えながら、ジューンにささやきかける。
「"女”の…”悦び”?」 母に諭される子供のような顔で聞き入るジューン。「こんなものが…?」
「そうよ」 フェブラリィは割れ目に自分の指を添え、その扉を解き放つ。扉の中には人工物とは思えない、肉感のあるヒダがまるで生き物の
ように蠢いていた。そのままもう一方の手で、割れ目の上方にある小さな小豆を弄くり始める。
「あっ! んんっ!」 喘ぎながらフェブラリィは続けた。「ほら…んっ…ここが…女の…んんあっ!!」
フェブラリィが言い終わらない内にジューンはその手を払いのけ、花芽にかぶりついた。フェブラリィが自身の指で弄くっていた箇所を、
舌先で舐めずり回す。
「ちょ…んんっ!そんなっ…あんっ!」 突然の出来事で、フェブラリィは逃げる間もなくジューンの虜になった。的確に人工陰核を攻める
舌先の動き。とても先程まで、快楽に怖じ気づいていたとは思えない。「あふっ! んあっ! んんんっ!」
「…っ! んっ!」 フェブラリィの淫靡な喘ぎ声を聞いて我慢が出来なくなったジューンは、自分の花芽を弄り始めた。フェブラリィの喘ぎ
声と自分の声が重なりあい、風呂場に響き渡る。その響きが己を更に興奮させていくのだ。
「ああっ…んあ…んんっ…あんっ!!」
「…! んんっ! 〜〜っ!!」
喘ぎ声がエコーし、彼女達の意識が白い閃光に呑まれて行く。
「は、花が見え…る…ああっ!!んんあ゛あ゛あ゛ぁぁっ〜〜〜!」
「…っ!? 〜〜〜っ ふぁっ!! んあぁぁぁ〜〜〜〜っ!」
閃光の狭間で無限に続く花畑が見えた瞬間、二人は絶頂に達した。
240 :
7:2006/08/09(水) 01:49:40 ID:wkzmQYYl
「ねぇ、ジューン」 フェブラリィがジューンの耳元で囁きかけた。二人は汚れにまみれた身体を清めるため、互いの身体をスポンジで擦りあっている。
「なんだ?」 フェブラリィの下腹部を優しく擦りながら答えるジューン。
「まだね、右胸が張ってるの…」 空いている手で右の膨らみを軽く揉む。「んっ…お願い…この痛みを…」
「…わかっている」 ジューンはスポンジを傍らに置き、フェブラリィを抱き寄せた。膨らみ同士がぶつかり、一瞬潰れかける…が、ボディシャンプーの
せいか、互いを避けるように膨らみが弾ける。ぬるりとした感触が快楽に代わり、二人の意識を一瞬支配した。
「「んあっ…」」 同時に小さく身体をよじらせた直後、視線が合う。
「身体を流したらゆっくりと味わおう」 そのまま、二人の唇が重ね合わされた。
◆ ◆ ◆
マルチアーノの屋敷から少し離れた街の喫茶店。エイプリルとオーガストが午後3時のティータイムをたしなんでいるようだ。
「ねぇ、お姉様…教えてよ」 オーガストが不満そうに言い放つ。「フェブラリィ姉様に何があったの?」
「フェブは、ウィルスに侵食された」 ティーカップを静かに置くエイプリル。
「ええ!? じゃあ、フェブラリィ姉様は…」 不満そうな表情から一転、泣きそうな顔になるオーガスト。
「…心配ないわ」 表情を変えずに呟くエイプリル。「侵食されたといっても、そんなに厄介なウィルスじゃなかったの…いかにもコヨーテらしい…」
「は?」 今度は疑問で一杯の顔になったオーガスト。
「あれはね、アンドロイドのAIにちょっとした細工を施すだけなの」 ティーカップを手にとるエイプリル。「AIの深層意識にある、欲求をさらけ出させる」
「欲求?何の?」
「…まだ貴女には早いわ…いずれ教えてあげる。いずれにせよ、もう2、3日もすれば元に戻るでしょう。」
「え〜!お姉様のけちんぼ!!」 ふくれっつらになるオーガスト。
「はいはい、帰ったら桃のデザートを作ってあげるから」
「本当! じゃあ、早く帰ろうよ!!」 桃と聞いた瞬間、幼い少女は笑顔をぱっと輝かせて立ち上がった。
「ふふ…あの二人、今ごろどうなってるかしらね…お母様に命令された授乳装置のテストも出来ていれば…」
「え、なに?」
「なんでもないわ…桃の缶詰め、買って帰りましょうか」
「うん!」
それぞれの思いを胸に秘め、姉妹は街の喧騒に消えていった。
(終わり)
>>7氏
ぐっじょぶですよ〜 というよりも最後のエイプリルとオーガストの会話に萌えましたw
242 :
7:2006/08/09(水) 01:52:37 ID:wkzmQYYl
とりあえず、2月×6月編はこれで終了です。
さて、先日放映された第6話から、電波が発信されております。
メカバレ&おっぱいぽろりとは、中々良(ry
>>242 リアルタイムで見れる方で羨ましいですなぁ
保管庫とか如何するの?
245 :
7:2006/08/11(金) 00:29:42 ID:jL6XmoAq
総スレ数が800に近づきつつあるので、とりあえず保守。
保管庫は…どこかの鯖を借りることになるんでしょうか?
エロパロというかSSの保管サイトはinfoseekが多いような気がする
保管庫は結構難しい…
ここらで4月と5月のSSを希望してみる
248 :
7:2006/08/12(土) 14:08:42 ID:jTL+eBHj
首だけの5月×アンジェリカという、妙な電波を受信しますた…。
よし一応投下ナリ!
今思ったのだけどもしフランカがあのまま拉致られて無事なら
初めは嫌がっていたが何故か年末組と仲良くなるという電波を受信した
誤爆った orz
萌えスレに書くのもめんどくさくなってきたよ
いつも三つ子のせわでたいへんな九月と新しく三つ子の面倒を見るようになった六月とをみて
六月×九月が見てみたくなってしまったじゃないか!
254 :
7:2006/08/14(月) 02:19:49 ID:AXxFtrkr
とりあえず保守。
とりあえずプロットを色々と書いてます。今度は書きためてから一気に行こう。
一月のエロマダー?
メンテナンスシーン来たね、エロパロに絡ませられるかな
4月も手軽に頭蓋骨フレーム見せてるしロボ確定か
是非ともあのおっさんには他の姉妹とも絡んで欲しい。癒されるわ。
258 :
7:2006/08/15(火) 05:57:28 ID:/KGDL2t0
やばい、1月が可愛いすぎる。
うpまだかなぁ
260 :
7:2006/08/15(火) 17:46:10 ID:/KGDL2t0
ぬぅ、プロットは沸いてくるんだけど、仕上げまでに至るのが中々ない…orz
>>256 博士がずたぼろの腕を修復してるシーンがありましたが、あれって誰の腕なんだろう。1月の腕を拾ってきたとは
思えんし(砲撃で粉々になったっぽいし) …まさか、9月を秘密裏に修復してるとか?
261 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 17:50:24 ID:08bg5pBn
>>260 まだ未見ですが可能性としては9月の腕である可能性が高いと思います
おそらくこういう流れに…
1月ふてくされながら修復 腕の違和感に気がつく
↓
腕の雰囲気が違うのだけどどう言う事?
↓
9月の腕です 新しい腕が生産できるまでお待ちを…
↓
1月ひそかに感動 この腕のままで良いと研究員に命令
↓
一人になった後右腕を抱きしめ 「セプ…仇取るから…」とつぶやく
↓
右腕に9月のヘッドドレスを着けた1月出撃
作品まだー
おっさんは誰よりも姉妹の体を熟知しているんだろうな。だって製作者だし。
姉妹によって感じる性感帯の設定もおっさんの趣味なんだろうか。
265 :
7:2006/08/15(火) 19:39:26 ID:/KGDL2t0
あり!作品ならなんでもあり!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
267 :
7:2006/08/15(火) 20:09:27 ID:/KGDL2t0
「もるぁ、フェブ! 何かやれよ!」 半ば呂律が回らなくなり始めているメイが、フェブラリィを囃し立てる。
「ええ〜、私ですかぁ…」 フェブラリィは酌魔のジュライに掴まり、既に何杯飲んだか定かでなくなってきていた。
「んぁ? なんか文句あるのか?」
「…やります」
半泣きになりながら、飲み屋のステージ上に立つフェブラリィ。暫く考え込んだ後、上着をするすると脱ぎ始める。
「ぉお?」 意外な展開にマジで驚くメイ。
「…フェ、フェブラリィ、物真似やります…」 フェブラリィは顔を真っ赤に染めながら、ぎこちない動きで肩をすくませて
中腰の姿勢をとった。大きいとも小さいとも言えない、彼女の双丘が腕で寄せ集められ、それなりの谷間が出来る。
「だ、だっちゅ〜のぉ…」
一瞬凍りつく酒場。
…こうですか、わかりません!><
268 :
7:2006/08/15(火) 21:21:00 ID:/KGDL2t0
止まった時間の中で、ただ一人ジュライが悠然とステージに向かって歩き始めた。
「…見本をみせてあげますわ」 ステージに上がり、フェブラリィの隣でドレスの胸をぎりぎりまではだけさせる。豊かな
バストがそれだけで今にもこぼれ落ちそうだ。フェブラリィは羨望と嫉みが入り交じった視線をジュライの胸に向けている。
そしてジュライは胸を抱え込みながら中腰の姿勢をとり、しばらくしてから一言。
「だっちゅ〜の」
元々バストサイズが大きいジュライの胸は、きつめに抱え込まれて出来た深い谷間のせいで、更にその大きさが
強調されていた。
「くそっ、大きけりゃいいってもんじゃねぇ…大切なのは形だろうがっ! なぁ、ジャニュアリィ!?」
ジュライの胸を目の当たりにしたメイは、ドレスの上半身を乱暴に脱ぎ捨てた。形の良い乳房が晒され、張りのある
丘の上で、桜色の頂きがツンと斜め上を目指している。
「その通り…って何を言わすのよっ!」
「前から思ってたんだけどさ…ジャニュアリィっていいおっぱいしてるよな…」
「な…」 ジャニュアリィの顔が一瞬で紅く染まる。「そんなこと知らないわ! それよりもメイ!胸をしまいなさい!」
「ん? ああ、これか」 自分の胸に実ったたわわな果実を手で持ち上げ、ゆさゆさと上下に揺さぶる。「いいじゃねぇか、
へるもんじゃなし」
「大体あなたはいつも…!?」 メイを捲し立てようとした瞬間、ジャニュアリィは突然上半身の自由を奪われた。
「っと、エイプリル…流石だね」 にやりと笑うメイ。
「エイプリル!? ちょ…離しなさい!」 上半身をばたつかせ、自分を後ろ手で羽交い締めにしているエイプリルを
振り払おうとする。
「…ぶっ壊して…ヒック…さしあげなさい」 酔っ払い独特の紅い顔だが、それでも無表情で呟くエイプリル。
「へへ…お任せあれ」 言い終わらない内にジャニュアリィのドレスを脱がしに掛かる。
「あ、あなた達…どれだけ飲んでるの?!」
「あんたに言われたかぁねぇなぁ…せぇのぉ」 ドレスの戒めを解き終わり、一気にそれを引きはがす。「うりゃっ!!」
メイの掛け声と同時に、ジャニュアリィの乳房が露になった。ブラで寄せ上げられていた双丘が、ぷるんと弾けて
一気に元の形へと戻る。
「い、嫌ぁぁ!」 目を閉じ、首を振って泣き叫ぶジャニュアリィ。
「ふむ…こうやってよく見ると」 ジャニュアリィの胸に顔を近づけ、しげしげとその膨らみ具合を観察するメイ。
「ジュライに比べたら全然小せぇな…」
「も、もう気が済んだでしょ!? いい加減、離して!」 エイプリルの羽交い締めを振り払おうと身体をよじらせ、その
度にジャニュアリィの胸の実りは、小刻みに左右へ震えた。
「さて、今日は素敵なゲストをお迎えしておりまぁ〜す」 メイが立ち位置をずらすと、背後から人影が現れた。
「我らが第一世代の末っ子、セプちゃんでぇす!」
「セ、セプ!?」 メイの背後に立っていたのはセプだった。その顔はほのかに紅くそまり、焦点は定まっていない。
「メイ、セプに何をしたの?!」
「へっへぇ〜」 後ろ手に隠していた酒瓶をジャニュアリィの目の前に差し出す。「これを飲んでもらいましたぁ〜」
「そ、それは!!」 彼女が手にしていたのは、最強のアルコール度数を誇るウォッカ、スピリタス。
「いやぁ、一瓶全部あけちまうとは思ってなくてさぁ」 けらけらと笑うメイ。
「…大きくなるのよ」 それまで沈黙を守っていたエイプリルがぼそりと呟いた。「…好きな人におっぱいを揉まれると」
「!?」
「ってな訳で」 メイがセプの背中を押し、ジャニュアリィの前に立たせる。「先生!宜しくお願いします!」
「ちょ…いや…やめてぇ〜〜!」 ジャニュアリィの懇願にも耳を貸さず、セプは
(…省略されました。続きを読むには「2月のことも思い出してください」と入力してください)
269 :
7:2006/08/15(火) 21:21:39 ID:/KGDL2t0
すんません、完全に思いつきと勢いで投下しますた。後悔ry
270 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 21:24:50 ID:08bg5pBn
2月のことも思い出してください
2月のことも思い出してください 2月のことも思い出してください 2月のことも思い出してください
2月のことも思い出してください 2月のことも思い出してください2月のことも思い出してください
>7氏
ちょwwwwアンタwwww
273 :
7:2006/08/15(火) 22:06:39 ID:/KGDL2t0
274 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 23:42:58 ID:8dPF1/VZ
わっふる
カタナ×セプを地味に楽しみにしてる俺がいる
えっと、すみません。ちょっとお邪魔していいですか。
先週捕まったフランカを見て、「あー、ここからフランカと12姉妹の掛け合いが始まるのか」
とか思った諸兄は多いかと思います。つーか、普通そうだよね?
どんな風になるかな〜と思ってみてたら、ボタン一つでフランカはいなくなってしまいました。
なんじゃそりゃ……というわけで、かってに続きを考えました。よろしければどうぞ。
あ、あと、エロはないです。ごめんなさい。
「飯の時間よ」
その声に、フランカはゆっくりと顔を上げた。
独房代わりに使われている簡素な部屋の扉が開き、その向こうには、
トレイを持った8月と、こちらを睨む1月の姿があった。
フランカは失意の底にあった。
ミスターはマルチアーノ姉妹の凶弾に倒れ、自分はマルチアーノの宇宙船の一室に監禁されている。
食欲など、あるわけがない。
「いらない」
「なによ、餓死するつもり?」
8月が苛立たしげに声を荒げるが、フランカは、しゃがみ込んだまま頭を下げる。
「お母様から殺すなって言われてるから、こうやってご飯まで運んできてあげてるってのに、
いったい何様のつもりかしら?」
8月はぷりぷりと怒っているが、フランカの耳には届かない。
そんな様子をつまらなさそうに見ていた1月だったが、口を開いた。
「ふっ、つまらんガキだ。生きる意志のない者は、さっさと死ねばいい」
「ちょっと、ジャニアリー、死んじゃったら私がお母様に怒られる」
「見たところ、餓死する根性があるとも思えないが。
しかし、空腹でろくに動けないとあっては、生き残る可能性を自らドブに捨てているようなものだ」
多弁な1月の声に、フランカはのろのろと顔を上げる。
平素の彼女であれば、ここまで言われて反論の一つもないなどありえないが、
今は、ぼんやりと1月の酷薄な表情を眺めているしかない。
「はっ、これではミスターも報われんな」
1月の発した言葉に、びくっと肩を震わせるフランカ。目から涙がこぼれ落ちる。
ミスター。私を守ってくれた人。
父の遺産が目当てかもしれないが、それでも、私のために撃たれた人。
「なんだ、お前、ミスターが死んだとでも思っているのか?」
あきれたような1月の声に、フランカの体が反射的に飛び起きる。
「ミスターっ!生きているのっ!?」
「あの男が、あの程度の傷で死ぬわけはなかろう?
ふふふ、奴が生きていて嬉しいのか? では、共に喜びを分かち合おう。
ああそうだ。奴には生きてもらわなければならない。奴を殺すのは、私なのだからな」
1月の残忍な笑みが、フランカに向けられる。フランカは1月を睨み返す。
1月の口元がゆがみ、そこから低い笑い声が漏れてくる。
「ご飯っ!」
フランカは1月を睨みつけながら、その腕だけを8月の方にのばす。
1月は敵である。しかし、今、彼女の言っていることは正しい。
ミスターが生きているなら、希望はある。
助けに来てくれるかどうかはわからない。
それでも、もしそうなったときに、腹ぺこで動けないのでは情けない。
「ほっ、ほら」
いきなり突き出された腕に、ぴくっと震えた8月が、トレイをフランカに突き出す。
ひったくるように、それを奪うフランカ。
「くっくっくっ」
凶暴な笑い声を上げたまま、1月は部屋を出て行った。
フランカは、その背中を睨みつけたままだ。
先程までは失望で食欲がなかったが、今は、怒りで何も喉を通りそうにない。
しかし、私は食べねばならない。
大きく息を吐くフランカ。
トレイを眺める。自動調理器で作成された、ありきたりなメニューだ。
掻き込むようにして食べていく。
とうてい食事を楽しめる気分ではないが、その分をさっ引いても、あまりおいしくはない。
単調な味だ。
まあ、食べるのに躊躇するほど、まずいわけでもない。
今は、食事の味を気にしている場合ではなかろう。
フランカが、がつがつと食事をしているのを、
8月は脇のベッドに座って足をぶらぶらさせながら、ぼけっと見ていた。
半分ほど食べ終わったところで、フランカが今さらのようにそれに気づく。
「なによ? あんたはまだいるの?」
「見張りよ。それに、あなたが食べ終わったら、空いたトレイをもっていかないといけないし。
だから、さっさと食べてほしいわ」
「言われなくてもそうする」
黙々と食事を続けるフランカと、ぼんやり見ている8月。
フランカの咀嚼音だけが、狭い部屋に響いていた。
・・・
あれから、食事のすんだフランカがトレイを突き出すと、8月はそれを持って部屋を出て行った。
試すだけ無駄だと思ったが、当然部屋のドアは外から施錠されている。
フランカは部屋を見回す。
殺風景な部屋にぽつんと置いてあるベッド。
出口と反対側にあるドアを開けると、バスとトイレ。
監視カメラはあるだろうが、見つけられなかった。
それとなく歩き回りながら、脱出に役立ちそうなものを探してみたが、徒労に終わった。
・・・
フランカがここにきて、丸一日は経過したようだ。
なぜそれがわかるかというと、4度目の食事がきたからだ。
「食事の時間よ」
相も変わらず、8月がトレイを持って部屋に入ってくる。
フランカは、その上にのっている料理を眺めて、ため息をつく。
「なによ……また同じメニューなの……」
さすがに4食同じだと、フランカもげんなりした顔を隠さずにはいられない。
「文句が多いわね」
「まあ、捕まってる人間に出す食事なんて、こんなもんでしょうけど」
「文句が多い上に、失礼ね。私達だって同じもの食べてるわよ」
「なに!? マルチアーノって、そんなにケチなの?」
「……いくら殺すなと命令されていても、お母様を侮辱する者は許さないわ」
シルクハットの金髪三つ編みゴスロリ少女に凄まれても、今一つピンとこない。
「じゃあ、ケチじゃないっていう、証拠見せてよ」
「……ふっ、望むところよ」
一転、満面の笑みで不敵に笑った8月は、おもむろに衣装の下に手を入れる。
そこから取り出される手榴弾が一つ、二つ、三つ、四つ……。
「あっ、あんたどれだけ持ってるのよっ!」
「ふふん。どう? これでわかったでしょ?
お母様は私に、好きなだけ手榴弾をくれるわ」
「いや、それって……」
「なによっ、まだ足りないって言うの?」
懐からぽんぽんと手榴弾を取り出す8月。慌てて止めるフランカ。
「わかったわかった! 危ないからしまってよっ!」
「なんだ、もういいの? まだまだ出せるのに」
つまらなさそうな顔をして、8月は無造作に手榴弾を服の下にしまい込んでいく。
脱出する際に、この子に体当たりをするのだけは止めておこうと、心の中で誓うフランカ。
「ケチじゃないのは、わかったけど、じゃあどうして、毎日同じメニューなの?」
「同じじゃないでしょ? デザートが毎回違うわよ」
「デザートって……いかにも缶詰から出しただけって、これ?」
言いながら、フランカは、トレイの上の果物をフォークでつついた。
「あぁ。今日は桃缶ね。みんな大喜びよ」
「……はぁ」
「なっ! なによあなた、桃缶をバカにするの?!
桃缶をバカにする者は、年末組に蜂の巣にされても文句は言えないわっ!」
「そんな理由で死にたくはないけど……」
「ならありがたく食べなさいよ」
「わかったわよ……はぁ」
フランカはトレイの上の料理をフォークでつつき、ため息を吐く。
生き抜くことを決心した彼女だったが、まさかこんな苦難に直面するとは……。
そんな様子を見かねたのか、8月が口を開いた。
「第一、航行中の船内での食事なんて、そんなものよ」
「そうかもしれないけど、この船、料理人はいないの?」
「客船じゃあるまいし、いるわけないわ。
確かにお母様は、食べるものより、着るものにお金をかける方だから」
「まあ、あなたたちはアンドロイドだから、これでもいいんでしょうけど」
「なっ、あなた本当に失礼ね。アンドロイドでも味ぐらいわかるわよ。
むしろ、人間より正確だわ」
「ふーん、そうなんだ……ねえ、料理人はいなくても、厨房はあるんでしょ?」
「そりゃあるわよ。そこの自動調理器で、それ作ったんだし」
「で、あなたたちは銃も撃てるし、戦闘機の操縦もできるけど、誰一人料理ができない、と」
「……何が言いたいのよ」
「べっつに〜。ただ、マルチアーノ12姉妹ともあろうものが、料理の一つもできないなんてね〜」
「そんなの、必要ないわっ!」
「そうよね〜。でも、そんなに可愛い格好してるのに、料理ができないなんて、へー」
「言いたいことがあるならはっきり言えっ!」
「ううん〜。別にないのよ〜。別に、料理もできない女の子なんて、
女の子として見かけ倒しもいいところだな〜なんて、思ってないわよ〜」
「むきーっ! だったらお前はできるのかっ!」
「……ふっ、ふっ、ふっ」
「なっ、なによ急に」
「言ったわね? 私に“料理ができるのか”と言ったわね?」
「えっ、ええ、言ったわよ」
びしぃぃぃ!
という効果音が聞こえそうなくらいに、フランカは8月に指を突きつけて宣言した。
「私の料理を食べたら、あなたはその時から、もう昔のあなたには戻れないっ!」
「……面白いこと、言ってくれるじゃないの」
かつてないほどに自信をみなぎらせて、一回りほど大きく見えるフランカに、
少々たじろいだ風の8月だったが、負けじと不敵に笑おうとする。やや引きつり気味だが。
「さ、私を厨房に案内してちょうだい」
「しっ、しかし、ここから出すわけには……」
「外は宇宙でしょ? どうやって逃げるっていうのよ」
「それはそうだけど……ちょっと待って」
そういって、8月はしばらく黙り込んでしまった。しびれを切らせたフランカがせかす。
「ねえ? なにしてるの?」
「待てって。今、フェブラリーと話してるから」
「ん?」
「終わった。すぐに来てくれるわ」
フランカにはよくわからなかったが、しばらくすると、
眼鏡をかけた巻き毛の少女が、部屋に入ってきた。
「もう、あなたは捕虜なんですから、本当なら部屋で大人しくしてもらわないと困ります」
「はぁ。それはどうも」
学級委員長みたいに怒っている2月を、ぼんやり眺めるフランカと8月。
「フェブラリー、わかったから。アレ、持ってきてくれた?」
「あっ、はい。えっと、フランカさん。これ飲んでください」
「何ですか、これ?」
2月はフランカに、白い小さな錠剤を手渡す。食事の代わりだろうか?
「中に発信器が入っています。それを飲むと、排泄されるまで、
あなたがどこにいても、私にはその居場所が逐一わかります。
それを飲んでくれたら、この部屋から出してあげてもいいです」
なるほど。これを飲んでいるときに、脱出の機会がもしあると困るが、
排泄されるまでということは、長くても一日程度だろう。今は先に艦内を見ておきたい。
それに、4回目の同じ食事はいやすぎる。
「わかった。飲むわ」
「さ、召し上がれ〜」
「おぉー」
「わぁー」
幸い厨房はそこそこのもので、食材も揃っていた。料理器具は通り一遍だが、食材の質はいい。
どうしてこれで毎日同じメニューなのか、フランカには不思議だったが、
まあ、もうどうでもいい。目の前には、自信作がある。
食材が豊富にあったので、つい調子に乗って、一人では食べきれないほどの量を作ってしまったが、
目の前の二人は、目を輝かせている。余ることはないだろう。なにしろ自信作だ。
「もぐもぐもぐもぐ」
「ちょっと、そんな急いで食べなくても、逃げやしないから」
「あら、これおいしい〜」
「あっ、わかります? 今日はこれが一番美味しくできたかなって自分でも思うんです」
「なにっ! もぐもぐもぐもぐ」
「えー、わたしが食べてたのに〜」
「だからそんな急いで食べると」
「もぐも……ぐっ! うぐっ!」
「ああ、もう言わんこっちゃない。ほら、お水」
「んぐっ、んぐっ……ぷはぁ〜」
「ゆっくり味わって食べてよ」
「うっ、わかった」
「ふー、お腹、いっぱい」
「美味しかったですわ〜。フランカさんは、料理がお上手なんですね〜」
「いやぁ、私なんてまだまだです」
「なによっ、さっきは自信満々だったくせに」
照れくさそうに頭をかくフランカを、8月が揶揄する。フランカは、にやにやした顔を8月に向けた。
「で、どう? 昨日までのあなたには、戻れないでしょ?」
「ぐっ、そ、それは……」
フランカは、“明日も食べるでしょ”と聞いているのだ。悔しいが、これには8月も反論できない。
「ねー、何してるの?」「してるの?」「の?」
厨房の扉から、中を覗き込む同じ顔が三つ。お子様だ。
年末組は、めざとくも、空になった皿を見つける。
「わっ、ナイショで何か食べてたんだ。ずるーい」「ずるーい」「るーい」
きゅぴんと目が光るフランカ。不敵に笑う。
「ちっ、ちっ、ちっ。
私が酒のつまみに合う料理しか作れない女だと思われるのは、心外だわ」
「いや、だれも言ってないよ」
食後のコーヒーを啜りながら、ツッコミを入れる8月。
「どぉおおりゃ〜〜」
雄叫びを上げるフランカの腕が、アンドロイドから見てもありえないくらいに高速に動く。
「おおー」「おおー」「おおー」
年末組が、感嘆の声を上げている間に、テーブルの上には、新たな皿が次々とのせられていく。
「できたっ!」
仁王立ちで腕を組むフランカの前には、色とりどりのケーキ、デザート、スイーツ。
「わーいっ」「わーいっ」「わーいっ」
年末組の6つの瞳が輝くのを見て、フランカは今日の勝利を確信していた。
ただ、ちょっとだけ、自分は何をしているのだろうかとも、思ったり思わなかったり。
「わーい」
ぼそりと言って、ケーキのさらに手を伸ばす8月。
「あなた、まだ食べるの?」
「甘いものはべつばらべつばら」
……アンドロイドに、別腹って、あるの?
282 :
276:2006/08/17(木) 04:23:00 ID:8y4kx0f9
設定の齟齬等には、おおらかに目をつぶっていただけると幸いです。
えっと、こんな感じで、12姉妹と絡むフランカを書いていければと思うのですが、
いかがなもんでしょうか。ではでは。
284 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 05:04:23 ID:oZjFFiEY
>>282 おもしれー
すごっく(・∀・)イイ!!
次回作も期待しています!!
286 :
7:2006/08/17(木) 10:50:23 ID:/4BHfRGI
おお、新たな書き手さんがっ!!
>>282 GJっす! 続き期待してます。
なんとなくフランカと8月は仲良くなれそうな気がしてきた
288 :
276:2006/08/18(金) 01:10:42 ID:ihfBGAeN
>>283-286 お読みいただきありがとうございました。
毎週の放送を横目に見つつ、12姉妹の出番をひいきしつつ、進めていきたく思っとります。
>>7 いやはや恐縮です。
7さんの足を引っ張らないように頑張りますので、よろしくです。
>>287 私の妄想の中では、すっかり仲良しさんです。敵だけどね。
ではでは。
289 :
7:2006/08/18(金) 16:02:49 ID:2V+PlPo2
>>267-268の続きです。
「ちょ…いや…やめてぇ〜〜!」 ジャニュアリィの懇願にも耳を貸さず、セプは彼女の胸に手を掛ける。
「…柔らかい」
「え…嫌…んっ!!」 ゆっくりと優しく、セプの手がジャニュアリィの乳房を揉み始めた。
「へぇ…そんなので感じるんだ」 メイは自分の胸をセプと同じような手つきで玩びながら、ジャニュアリィの耳元で呟く。
「…ひょっとして、初体験?」
「なっ…!」 顔を紅くして反論するジャニュアリィ。「か、感じてなんていませんわ!!」
胸から絶え間なく押し寄せる快楽。否応なく反応しようとする身体を、彼女はプライドのみで押え込もうとしていた。
勝手に出る喘ぎ声を無理矢理喉元で止めているが、さっきから感じている下半身の疼きは酷くなるばかりだ。
「ふーん、そうなんだ…んじゃ、ちょいと調べてみますか。オクト!ディッセ!ノベ!」
メイの呼びかけを待っていたかのように、三つ子姉妹がジャニュアリィを取り囲んだ。ディッセがジャニュアリィの右足を、
ノベが左足をがっしりと掴み、悶える姉を動けないように拘束する。
「…っ! は、放しなさい!!」
「ごめんねぇ、ジャニュアリィお姉様」
「メイお姉様が桃缶をくれるって言ったから…」
「メイ! 貴女って人は!」
「まぁそういうこった…オクト、さっさとやっちゃいな」
オクトは黙って頷くと、ジャニュアリィのスカートの中に潜り込んだ。
「な、何をやって…んあ゛っ!?」 未体験の快楽が、突然彼女の頭脳を貫いた。金髪を大きく振り乱し、身体を反らせる。
「メイお姉様のいう通りだったよ」 スカートの中から素早く抜け出たオーガストが、指先をメイに差し出した。その指先は
照明を反射し、てらてらと光る液体で濡れていた。
「身体は嘘をつかないねぇ…あたしだって」 メイは左手を自分のショーツの中へ深く差し込み、割れ目に指を添わせる。
「…んっ…」 小さく悶えた後、左手を抜き取ってジャニュアリィの眼前に差し出した。メイの指先で糸を引く蜜を、呆然と
見つめるジャニュアリィ。
「こんなになってるのにさぁ…どう思う、セプ?」 ぼーっとした表情でひたすらジャニュアリィの胸を揉みしだいている
セプに、愛液の様を見せるメイ。
「…濡れてる」 セプは一言呟くと、ジャニュアリィの乳房の頂きを摘み、こりこりと弄くり始めた。
「ふあ…っはぁ!」 乳房の頂きから押し寄せる快楽の洪水は、彼女の”プライド”という名の堤防をあっさりと決壊させた。
下半身の芯が熱く疼き、腰から力が抜ける。ジャニュアリィはセプに胸を弄られるまま、椅子に力なく座り込んでしまった。
「ジャニュアリィの乳首、こんなに固くなってる…」 セプの言葉につられ、ジャニュアリィは自分の乳房に視線を移した。
その頂きにある桜色の突起が、ルビーのように大きく膨れ上がっている。セプの手で、あたしのおっぱいがこんなに
なってる…そう思った瞬間、彼女の下半身の疼きは最高潮に達した。何か熱いものが、自分の中から溢れ出してくる。
もう、我慢できない。
290 :
7:2006/08/18(金) 16:03:45 ID:2V+PlPo2
いつの間にか自由になっていた両手でスカートをたくしあげてショーツをずらし、自分の秘部をまさぐり始めた。
「んあっ! ああっ…あんっ!」 妹達が見ていることなどお構いなしに、艶めかしい喘ぎ声を発止ながら悶えるジャニュアリィ。
と、不意に乳房からの快楽が途絶える。
「んっ…?」 セプが自分から離れ、立ち尽くしているのが見えた。それでも、手の動きは止まらない。
「ジャニュアリィ…ずるいよ、自分だけ…」 そう言いながら、セプはドレスを脱ぎ始めた。
「セプ…?」 あっという間にソックス以外を脱ぎ終えたセプは、秘部を両手で押えながら訴えかける。
「見て…わたしのもこんなに濡れてるのに…」 セプは愛液まみれの手の平を見せながら、ジャニュアリィに歩み寄って行く。
「わたしにも頂戴…」 愛液を自分の乳房に塗り込みながら、セプはジャニュアリィの膝の上に座り込んだ。そのまま自分の
胸をジャニュアリィの乳房にすり付けながら、唇を重ね合わせる。
「んっ!」 唇の隙間から、互いの舌が吸い付き、絡み合う。愛液と汗にまみれた乳房を押し付け、擦り合わせ…時折その
頂き同士がぶつかりあった瞬間、より大きな快楽が二人の頭脳を突き抜けて行く。
「んっ…んんっ…!」
「んぁ…ふぁ…ん〜っ!」
ジャニュアリィは右手でセプを抱き寄せながら、相手の秘部へ左手を忍ばせて行く。熱い蜜で満たされたセプの花園は、
作り物とは思えない動きでジャニュアリィの指を迎え入れた。
「ああんっ!」 重ねていた唇を思わず解いてしまうセプ。
「セプ…あ…あたしにも…んぁっ!」 間髪入れずにジャニュアリィの秘部が、セプの左手に蹂躙される。
「んあ、はぁ、んくっ…ああっ」
「あっ、あんっ、ふぅ…はぁ…」
二人の喘ぎ声と吐息が響く中、少し離れた席にメイが座り込んでいた。
「…くそっ…んあっ…あいつら…」 片手で乳房を揉みしだき、もう一方の手で秘部を慰めているメイ。あまりにも艶めかしい
二人の姿が、メイの欲望回路を過剰に刺激していたのだ。
「こんなの…あたしも…」 メイが座り込んでいる椅子は、既に彼女の愛液でべたべたに汚れている。しかし、どれだけ自分で
自分を慰めたところで、所詮それは自慰でしかない。
「欲しい…欲しいよ…あたしも…んあっ!!」 満たされぬ欲求に押しつぶされそうになった瞬間、自分のものではない手が
乳房の頂きを
(…省略されました。続きを読むには「5月の新しい身体マダー?」と入力してください)
5月の新しい身体マダー?5月の新しい身体マダー?5月の新しい身体マダー?
292 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 19:25:49 ID:1FG1l0SB
5月の新しい身体マダー?5月の新しい身体マダー?5月の新しい身体マダー?
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5月の新しい身体マダー?5月の新しい身体マダー?5月の新しい身体マダー?
女性キャラクターだけ全身タイツ!!
全女性キャラクター・ああっ!?
294 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 20:16:02 ID:DlgDINlU
5月の新しい身体マダー?
295 :
7:2006/08/19(土) 02:24:38 ID:vdLrWAH+
.
>>289-290の続きです。
乳房の頂きを弾くように玩び始めた。この手さばきは、まさか…
「エイプリル…んっ!」 背後から伸びてきた手の主を見ようと身体を捩った刹那、熱い吐息が耳に吹き掛けられた。
「何が欲しいの?」 エイプリルはメイを問い詰めつつ、太股の内側にも手を延ばす。しかし、決して秘部へは触れない…乳首も
摘むことはない。先端を指先に擦らせるように触れては離れ…再び触れることを繰り返す。
「あっ…嫌っ…こんな…」 求める快楽が得られないストレスが、メイのいらつきを増長させる。「欲しいのに…んんっ」
「正直におっしゃいなさい」 己の乳房を揉んでいたメイの腕が、エイプリルの手に掴まれた。「貴女が欲しいのは…」
エイプリルはスカートをたくし上げると、メイの手をそのままスカートの中へと導いていく
「これ…でしょう?」 熱い割れ目の生々しい感触が指先に伝わった瞬間、メイの欲求が爆発した。椅子から立ち上がり、メイの
唇を強引に奪い取る。
「んっ!〜〜〜っ!!」 メイはエイプリルを抱きながら、傍らの床へもつれ込むようにゆっくりと倒れて行く。
「ぷはっ!はぁ、はぁ…」 エイプリルを組み敷くような体勢から上半身を起こし、そのまま彼女のスカートに手を掛けるメイ。
エイプリルが慌てて身体を起こそうとした瞬間、彼女のスカートは音を立てて引き裂かれた。
「!!」 メイが驚くのも無理はない。眼下に愛液が湧き出る秘裂がいきなり晒されたのだから。その裂け目を慌てて手で覆う
エイプリル。
「てめぇ、今更隠すなんて無しだぜ!」
「だってそんな、いきなり…」
「言い訳無用だ! あたしのも見せてやるから文句言うんじゃねぇ!」 言い放つと同時に、自分のスカートも引き裂く。
「…くそっ、邪魔だっ!」 愛液まみれになったショーツを両手で勢いよく引きちぎり、後ろへ放り投げた。
「メイ…」 ショーツの下から現れたメイの秘部から、とろりとした蜜が沸き溢れているのが見える。蜜は糸を引きながら滴り落ち、
カーペットに淫らな染みを作り出す。
「もう…我慢出来ないんだ…」 メイは自分の片足をエイプリルの股間に滑り込ませ、互いの花びらを重ね合わせようとしている。
「わかったわ…メイ」 エイプリルはメイの太股を掴み、彼女をそのまま引き寄せた。「いきましょう、一緒に」
「エイプリル…」 自分を引き寄せた手を握り、エイプリルをじっと見つめる。「あたしは、お前が…」
メイが言い終わらない内に、エイプリルは一気に互いの秘裂を擦り合わせた。
「んぐっ!!」
「あ゛あっ!!」
悲鳴に近い喘ぎ声をあげ、二人の人工陰核が快楽を共有した。互いに腰を捩り、陰核により強い刺激を加えて行く。
「んぁ…ああっ! もっと…優しく…して…んんっ!!」 涙を流しながらエイプリルが訴える。
「だめ…んっ…腰が勝手に…ぁヴっ!」 頬を紅く染め、メイが喘ぐ。
「んぁ…くぅ…ああっ」
「ああん…んっ…んんっ」
下半身を絡めた二人の動きはまるで海岸に打ち寄せる荒波のような激しさを伴い、その快楽が互いの頭脳を白く染めていく。
296 :
7:2006/08/19(土) 02:26:17 ID:vdLrWAH+
そんな酒場の喧騒をよそに、ジューンはカウンターの隅でワインを静かに味わっていた。
「…ばかばかしい」 ワイングラスをカウンターへ静かに置きながら呟く。ニルソン博士の頼みだからと来てみたら、妙な調整を
受けたあげくにこの始末だ。女同士でまぐわうなど、何の面白みがあるのか全く興味すら湧かなかった…ただ一人を除いては。
「あれは…オーガスト?」
オーガストは酒場の隅の椅子に身を預けているように見えた。その椅子は所々に突起が飾り付けられており、『実用品』という
よりは『装飾品』の雰囲気を醸し出している。そんな椅子に対し、オーガストは何かを我慢しているような顔で、腰をゆっくりと
前後左右に振り続けているように見えた。
「おい、オーガスト…大丈夫か?」 少し心配になったジューンは徐に立ち上がり、オーガストに歩み寄った。
「…っ! ……っ!」 目を閉じ、下腹部を押えながら一心に腰を振っているオーガスト。
「オーガスト!」
「!! ジューンお姉様!」 目の前に突然あらわれた姉の顔に驚き、オーガストは椅子に飛び込むように座り込んだ。
「何をしていた?」 ジューンはオーガストの頬をそっと撫でる。 「そんな辛そうな顔をして…具合でも悪いのか?」
「ちちち、違うの!」 慌ててジューンの手を振り払うオーガスト。 「あ…」
「…」
「…」
気まずい空気が二人の間に漂う。
「ごめんなさい」 しばらくして、オーガストが口を開いた。
「いや、気にするな…お前が大丈夫なら、わたしはそれでいい」
「…待って」 立ち上がろうとしたジューンの腕を掴み、引き止めるオーガスト。
「なんだ?」
「あの…誰にも言わないでね?」
「…わかった、約束する」 優しげな微笑みを返すジューン。
「あのね、あたしのあそこが…熱いの」 真っ赤に染まった顔を隠すように下を向くオーガスト。
「あそこ…?」
「見て、ジューンお姉様」 そう言うとオーガストは下着をするりと下ろし、スカートをたくしあげる。「人間の子供みたいな…
おしっこみたいなのが、一杯出てくるの」
オーガストの秘部に見入るジューン。その小さな割れ目は時折震え、透明の液体がとろとろと染み出し
(…省略されました。続きを見るには「12姉妹全員制覇きぼん」と書き込んでください)
12姉妹全員制覇きぼん12姉妹全員制覇きぼん12姉妹全員制覇きぼん
12姉妹全員制覇きぼん12姉妹全員制覇きぼん12姉妹全員制覇きぼん
12姉妹全員制覇きぼん12姉妹全員制覇きぼん12姉妹全員制覇きぼん
12姉妹全員制覇きぼん12姉妹全員制覇きぼん12姉妹全員制覇きぼん
七月の姿が見えん!何処だ!?
299 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 03:03:10 ID:Q80nFcqa
12姉妹全員制覇きぼん
12姉妹全員制覇きぼん12姉妹全員制覇きぼん12姉妹全員制覇きぼん
姉表現が理解できない。
アニメだと姉などといっていないし。
その手法がそろそろウザイ
303 :
7:2006/08/19(土) 12:54:05 ID:FnxhRUgm
スマソ orz
5月の新しい身体マダー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
306 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:34:47 ID:pe9g/vGf
マダ?
307 :
7:2006/08/21(月) 00:09:37 ID:/6wgCRUu
もうちょい待って…orz
水曜までには仕上げます。
308 :
276:2006/08/21(月) 01:30:49 ID:AxmmGiiR
ではその間、フランカと12姉妹のまったりした日々など、息抜きにどうぞ。
「はいはーい、朝ですよー。起きなさーい」
フランカが、マルチアーノの手に落ちてから一週間。
今の彼女は、大きめのベッドの上で三人一緒にすやすやと眠りこけている年末組の体を揺らしていた。
「ふぁ〜。おはよう、フランカ」「おはよう」「フランカ」
「はい、おはよう。さ、顔を洗って、着替えてらっしゃい。朝ご飯、すぐだから」
「はーい」「はーい」「はーい」
ネグリジェ姿のお子様達が、パタパタと部屋を出て行くのを見送ってから、フランカも次の部屋に向かう。
年末組は、起こされるまで起きないが、寝起き自体は悪くない。面倒なのは残りの二人だ。
うち一人、8月が、気持ちよさそうに惰眠を貪っている。
帽子をぬいで、三つ編みもほどいた寝顔の彼女は、実のところ、かなりの美少女だ。
が。フランカには美少女を愛でる趣味などない。無慈悲にも起こしにかかる。
「ほら、もう朝よ、起きなさいったら」
「ん〜、あと五分〜」
「その台詞、五分前にも聞いたわよ」
「じゃ〜、あと十分〜」
「ええい、うるさいっ! とっとと起きろ〜」
8月が丸まっている掛け布団を、フランカは引っぺがそうとするが、敵もさるもの、しがみついたまま離れない。
いっそう丸まってしまい、ロールキャベツのようになっている。
そこまで抵抗できるなら、十分目も覚めているような気もするが、彼女の目は、まだ7月同様、糸目のままだ。
3月や4月などは、起こされなくても、ちゃんと自分から起きてくると言うのに。
この子は、もう少し姉たちを見習えないものか。
「どりゃっ!」
「うわっ!」
かけ声一つ、フランカが掛け布団を思い切り引き上げ、8月はベッドから転げ落ちた。
「いたたたたた……あなたねえ、もうちょっと優しく起こしなさいよ」
「優しくしてるうちに、起きないあなたが悪いのよ」
パジャマ姿の8月が、腰をさすりながら立ち上がると、
フランカは背後から彼女の肩を掴んで、せかすように一緒に部屋から出ようとする。
「さ、起きたら行くわよ」
「え〜。今日も私、つき合うの?」
首だけを回して、フランカにげんなりした顔を見せる8月。
「しょうがないでしょ。私一人じゃ無理だもの」
「はぁ。めんどくさいな〜」
「はいはい。文句言わない」
二人して、隣の部屋に向かう。
そこには、限りなく正しい姿勢で、死んだように眠る6月の姿があった。
「おはようございま〜す。起きてくださ〜い」
「ジューン、起きろ〜っ!」
二人して6月の両側から、左右の耳のすぐそばで、怒鳴るような大声を出すのだが、
6月はぴくりとも動かない。
「ジューンさーんっ! 起きてくださーいっ!」
「起きろーっ! このーっ!」
二人して6月の両側から、左右の体をつかんで、がくがくと揺するのだが、
6月はされるがまま、いっこうに目を覚まそうとしない。
「はぁ。今日も、ダメなのね……」
「しょうがない。一つ、やりますか」
「はぁ。今日も、命がけなのね……」
二人、行ったん6月の部屋から出て行く。
開いたドアの向こうから、8月が部屋の中に、放り込む。お得意のアレを。
壁を背にして、さっとしゃがみ込み、耳を塞ぐ8月とフランカ。心の中で数を数える。
1,2,3,…
ヒュンと、何かが風を切る音がして、その後、何事もなかったように、6月が部屋から出てきた。
8月が広げた手の上に、ナイフの刺さった手榴弾を渡す6月。
ナイフの先は正確に信管を破壊しており、爆発は起きていなかった。
そんなことが可能だとは、フランカには信じられなかったが、目の前の事実を否定もできない。
そこまでしないと目が覚めない6月のことも、信じられなかったが事実なので否定できない。
「おはよう」
「おはようございます……」
あきらめたような、あきれたような声で挨拶するフランカを気にもせず、6月は、廊下を歩いていった。
「はぁ。毎日これはどうにかならないかしらね……」
遠のく6月の背中を見送りながら、ぼそりとつぶやくフランカ。
「いいんじゃない? 毎朝あれで起きるんだし」
「いつか、爆発するわよ」
「まあ、そうなったらそうなったで、一回黒こげになれば、ジューンもこりるでしょ」
「……はぁ」
「さ、これで全員でしょ? 朝ご飯にしましょ」
「……あんたは、顔を洗って、着替えてからよ。ディッセ達と同じこと言わせないでちょうだい」
「はーい」
・・・
いったん8月とわかれたフランカが食堂に入ると、もう大方揃っていた。
下ごしらえのすんだ料理を、皿に盛っていくフランカ。
2月と6月が皆の分の食器を並べるのを手伝ってくれる。
1月3月4月は、大人しく着席しており、年末組はニルソン氏にあやされている。
皆の分の料理がテーブルに並べられたところで、8月が食堂に入ってきて、すとんと椅子に腰かけた。
することのなくなったフランカも、8月の隣の席に座る。
全員の着席を確認して、今まで無言だった4月が口を開いた。
「皆さん、おはようございます。
食事が冷めないよう、本日の連絡事項について、手短に確認します」
マルチアーノ12姉妹の朝は、4月による業務連絡から始まる。
内容は、戦闘計画、重火器の手配から“年末組3ない運動”
―――年末組に、お菓子を見せない、渡さない、思い出させない―――まで多岐にわたる。
(ちなみに、3ない運動のときは、ニルソン氏がやり玉に挙げられていた)
「地球連邦との裏交渉のため、本艦を離れているお母様ですが、
昨夜、護衛のジュライから報告がありました」
捕まったあの日以来、マルチアーノと7月には会っていない。
7月はともかく、マルチアーノに対面しなくていいというのは、
フランカには苦々しくもあり、救いでもあった。
確かに、もしマルチアーノがいれば、父の敵を取る機会が得られるかもしれない。
しかし、それを成し遂げられる可能性が低いのも、フランカにはわかっている。
それでも、彼女の顔を目の前にすれば、自分は冷静ではいられないだろう。
無謀にもマルチアーノに挑み、ほぼ間違いなく、待っているのは死だ。
「連邦によるグレイスランド攻撃は、裏工作により延期となっていますが、
グレイスランド星系内への本艦の進入については、時期を見るそうです。
当面、現状まま、待機せよとのことです」
マルチアーノの裏工作のため、グレイスランドは今もって破壊されずにすんでいる。
その気になれば、強行突破も可能だったのかもしれないが、
戦火の中、遺産を探し出すのは得策でないと踏んだようだ。
しかし、攻撃が延期された今も、一触即発のこの星系に近づくのは容易ではない。
うかつに立ち入れば、地球連邦とグレイスランド政府の両方から攻撃されるのは必至だ。
フランカは思い出す。“地球連邦のグレイスランド攻撃の延期”はTVニュースでも流れていた。
……拉致された自分が敵艦内で、8月とスナック菓子を頬張りながら、一緒のソファーで
ぐだぐだとTVを眺めていたことに、何かしらの疑問を感じずにはいられなかったが……
ともかく、重要なのはニュースの内容だ。
おそらくミスター達も、このニュースを聞いただろう。
この艦と同様に、近隣星系に身を潜め、機会をうかがっているに違いない。
次に何か動きがあるときが、その機会であろうが、それまで、事態は長期戦の様を呈していた。
「えー、つまんなーい」
8月がぶうたれている。
「退屈そうには見えないが」
ぼそりと6月。
「そうよね〜、オーガストちゃん、最近楽しそうよね〜」
「なっ、そんなわけ、ないわよ」
2月の声により、一同の視線が、8月と―――フランカに集まる。
確かに8月とは行動パターンが近いため(ぼんやりTVを見たりするのは、8月と年少組ぐらいだ)、
自然、一緒にいることが多い。ついつい、なにげない日常会話もしてしまう。敵なのに。
「連絡事項は以上です。では、いただきましょう」
4月が話をまとめた。確かに、料理は冷めないうちに、いただいてもらいたいものだ。
「いただきまーす」「まーす」「まーす」
年末組の声にかき消されがちだが、各人銘々に言葉を発してから、食事にありつく。
今でこそ、あたりまえのように、フランカが作った食事を食べている姉妹達であり、
あたりまえのように同席しているフランカだが、
こうなるまでには、いろいろと紆余曲折があったのだ……。
・・・
フランカが8月達を美食の渦に叩き落とした翌日、示し合わせたようにフランカの独房を
訪れた2,8,10,11,12月は、フランカを厨房へと連行した。
使い放題の食材を横目に見て、けっこうな勢いで調子に乗ってしまったフランカは、
プチ満漢全席を繰り広げてしまった。
宴もたけなわ、気がつけば、一人多い。
いつの間にやら、6月が年末組の間に交じって、黙々と中華を食べている。
「いつからいたんですか……」
「においにつられた」
しかし、つられたのは6月だけではなかった。
気がつけば、厨房の扉のところに、4月が突っ立っていた。こめかみをひくひくさせている。
「……あなたたち、いったい何をしているのかしら?」
怖い。怒らせた4月は怖いが、怒りをこらえて無理して笑みを作ろうとして、
こきざみに震えている4月を見るのは、もっと怖い。
フランカを含め、その場にいた全月、固まったように動けなくなってしまう。
いや、6月だけは、まだ何か食べている。
・・・
「第4367回、12姉妹会議を開催します」
4月がおごそかに宣言し、マルチアーノ12姉妹、食堂で会議中。
被告、というか問題の争点であるフランカも、出席を余儀なくされた。
「本日の議題ですが、厳重に監禁しておくべき作戦対象を、一部姉妹が許可なく連れ出し、
あまつさえ料理を作らせ、こともあろうに宴会を催していた件についてです」
4月が、痛そうにして、頭に手を添える。いや、実際、痛いのだろう。
「全く、おまえらは何を考えているんだっ!」
凄む1月の髪の毛が逆立っている。年末組はさすがにしゅんとしているが、
横に座っている8月は、どこ吹く風だ。そっぽを向いて、反論する。
「別にいーじゃないの。逃げられるわけなんて、ないんだし」
「破壊工作でもされたらどうするっ!?」
「そんなの、こんな小娘にできるわけないって」
いや、年格好同じくらいだろ、とつっこみたいフランカだが、今はこらえる。
「戦場では、そういう気の緩みが命取りになるんだ」
「戦場? ご飯食べてただけじゃない」
「姿勢の問題だっ!」
平行線の1月と8月。ため息のあと、4月が仕切り直す。
「他の方、意見をどうぞ」
「あのー、フランカさんには発信器も飲んでもらっていますし」(2月)
「確かに、それであなたにはトレースできるでしょうけど」
「作戦対象が艦内にいる限り、作戦中ということ。監禁しておくべき」(3月)
「真っ当な意見ね」
「彼女の料理は、うまい」(6月)
「……そうですか」
「ケーキがおいしかったっ!」「おいしかった!」「しかった!」(10,11,12月)
「……」
1,3,4月が反対、2,6,8月と年少組が賛成ということになる。
まだ、顔と名前が一致していないフランカだが、人数的に見て優勢でも、
発言権から見れば、不利であることはわかる。
それにしても、“12姉妹”というわりには、数が合わない。残りは作戦中だろうか。
「では、こういうのはどうだろうか?」
不意に男性の声がして、驚いたフランカは、その方に顔を向ける。
見知らぬ壮年の男性が、いつの間にか立っていた。
「ニルソン様、何かお考えがありまして?」
4月の声が、柔らかいものになったので、フランカは驚く。
こんな柔和そうな男性が、この艦内にいるというのも、驚きだ。
「ああ。いや、その前に挨拶を」
ニルソン氏が、フランカの方へ近寄り、うやうやしく頭を下げる。
「お嬢さん、初めまして。私はニルソンと申しまして、ここで技師をしております」
「あっ、はい。初めまして。フランカといいます」
脊髄反射で椅子からぴょこんと立ち上がり、ぺこり頭を下げるフランカ。
ニルソン氏は、会話を続けようと口を開きかけたが、
背後で勢いよく椅子を引いて立ち上がる音がした。1月だ。
「で、ニルソン様、その、どのようなことを、お考えなの、ですか?」
立ち上がった勢いのまま、机に両手をついて話し出した1月だが、とたんにその語気は小さくなっていく。
最後の方は、消え入りそうな小声になってしまっている。
フランカは先程から驚いてばかりだが、この驚きには勝てそうもない。
あの1月が、しおらしい。
思わず目をまんまるにして、フランカは1月を見つめてしまう。
フランカと目があった1月は、あわてて目をそらす。
いったいなんなのだ。この間はこちらがどれだけ睨んでも、その酷薄な笑みは、
1ミリたりも歪むことはなかったというのに。
そんな1月の様子に気づいているのか、いないのか。ニルソン氏は話し始める。
「うむ。知っての通り、君たちには、現在の技術の粋が結集されている。
人を超える強さと美しさを兼ね備えているといっていい」
一同、満足そうな顔だ。一人きょとんとするフランカ。
「しかし、もはや人に学ぶところなど何もない、と言い切ることはできない」
「私たちのどこが人間に劣っているというのです?」
一転、困惑するような顔をして、4月が問いただす。
「どこが、を全て明確にすることはできない。人間は可能性の生き物だからだ」
「……」
「しかし、わかる部分については、人に近づき、人を超えたていきたい。
それは私の希望でもあるし、そういう形でしか、私は君たちに愛情を伝えるすべを持たない。
不器用な私を許してほしい」
「そんな。ニルソン様のお心遣いは、十分伝わっておりますわ」
ニルソン氏と見つめ合う1月。フランカは口をぱくぱくさせている。
4月が、全月の総意を伝える。
「この中の誰も、ニルソン様の愛情を疑うものはおりませんわ。
ですけれど、どうして、今ここで……」
「うむ。つまりだ。人間の可能性と、ここにいるフランカ嬢の処遇について、
両方を一度に解決する提案をしたいのだ」
「どういうことですか?」
12姉妹、フランカ共に、ニルソン氏の意図が掴めず、彼を注視する。
衆人の注目が集まったところで、彼はおもむろに口を開いた。
「つまり、料理だ―――料理対決といこうじゃないか」
「……はい?」
4月はニルソン氏に向けた笑顔はそのままに、首をかしげて固まってしまった。
残りの月も、フランカも、ぽかんと口を開けている。
ニルソン氏は意味もなく満足そうに頷くと、話を進める。
「君たちの代表と、フランカ嬢とで、料理を作り、その味を競う。
君たちが勝てば、君たちは人を超えた存在であることが、また一つ実証される。
フランカ嬢には、独房に蟄居いただこう。
しかし、負けたとき、君たちは、越えねばならない壁ができたことになる。
フランカ嬢と、彼女の作る料理という壁だ。
彼女の料理を研究するため、彼女には、毎日君たちのために料理を作っていただこう」
「えっ、毎日ですか?」
とっさに声を上げたフランカだが、微笑むニルソン氏はウインクしながら、
「退屈しのぎにはもってこいだろう?」
この人は本当は、楽しんでいるだけなんじゃないだろうか。
「あら、もう勝ったつもり?」
あざ笑う1月の声に、一同呆けた状態から戻ってきた。
あまり、というか、ほとんど納得のいっていない4月だったが、こほんと咳をする。
「では、12姉妹vsフランカ、料理対決を開催します」
皆からどよめきが上がった。
それが収まったところで、4月が詳細をつめていく。
お題目は、年末組がそう騒ぐのと、他に反論もないので、クッキーになった。
料理というか、お菓子作りだ。
12姉妹からの代表は、2月3月。
データ収集に秀でた2月と、2月の要求に正確に答えられる3月。
高度に複雑で、かつ精密性を要求される作戦行動では、たいていこのコンビが選ばれる。
あまりに本気の体制に、8月は抗議したが、1月の「勝負は常に全力で当たるべきだ」
という発言には、反論できなかった。
2月3月と、フランカとの間に、バチバチと、マンガチックな火花が飛ぶ。
「フランカさん、やるとなったら、手加減はしませんよ?」
「望むところです」
「負けないから」
「私だって、負けやしません」
・・・
二つの大皿の上には、できたてほやほやのクッキーが山盛りもられている。
一つはフランカ、もう一つは、2月3月が作ったものだ。
両方のクッキーをパクついていく“死の天使”たち。
「確かに、美味しいわね」
「くっ、小娘にしては上出来だ」
フランカのクッキーをつまんで、感心したような4月と、悔しそうな1月。
「でも、こっちも美味しいわね」
「どっちもおいしー」「おいしー」「たべるー」
「……」
8月と年末組、6月は交互に食べている。6月は感想くらい言ってほしい。
フランカも、2月3月のクッキーをつまんでみる。
確かによくできている。お店で買ってきたものにも、引けを取らない。
「これ、本当に初めて作ったんですか? とっても美味しいです」
「あら、ありがとう。フランカちゃんのも、相変わらず美味しいわ」
「人間にしては、よくやる」
考え込むように腕を組み、目を閉じる4月。
「……味が違うことはわかるの。フェブラリーとマーチが作った方が、均一な出来だわ。
対してこちらは、少しムラがある。だけれど、それで美味しくないというわけではない。
これは、どちらが美味しいかと言われても、私達には判断できないわね」
「うむ。その結論はゆっくり出すとして、せっかくだから、このままお茶にしようじゃないか」
のんびりとした意見のニルソン氏。
2月がお茶を入れてくる。当然のように彼女に頼まれて、手伝いをするフランカ。
料理対決はいつの間にか、午後のお茶会になってしまった。
お茶会も一息ついた頃、4月がニルソン氏に尋ねる。
「ニルソン様、この件、どういたしましょう?」
「ふむ。勝負なら、もうついていると思うが」
「えっ?」
ニルソン氏が、テーブルの上の皿を指さす。半分ほど残っている皿と、ほとんど空になってしまった皿。
「あれ? ついつい、こっちばっかり食べちゃってた」
「そうね……どうしてかしら?」
「……飽きちゃうのよ……私達が作った方、完全に同じ味になるように作ったから」
「うむ。君達はロボットではない。豊かな感情を持ち、同一の味が続けば飽きもくる。
マーチ、君はフェブラリーが収集したデータに基づき、独立モジュールに動作させたね?」
「はい。データから“クッキー作成モジュール”を構築し、オートで動作させました」
「残念ながら、それでは自動調理器が作るのと、本質的には大差ない。
君達の普段の行動は、独立モジュールによるものではない。
感情が、動作に反映する。楽しげに歩くとき、怒りに肩を震わせるとき、
それは、機械的な動作ではないはずだ。
確かに、戦闘時は、感情に左右されない独立モジュールの方が適している。
しかし、機械的な動作が、常に優位であるというわけではないのだよ。
そうだね? フランカ君」
途中から話について行けてなかったフランカ、急に話を振られても困る。
「えっと、あの、あまり難しいことは考えずに作ったんですが……」
「……」
「……」
「……えー、こほん。つまり、勝負はフランカ君の勝ち、ということだ」
「やったー!」
「わーい!」「おやつー!」「ケーキっ!」
8月と年末組から歓声が上がり、4月は結論を出す。
「わかりました。フランカには、毎日料理を作るかわりに、居住区内での行動の自由を与えます。
指令区内への立ち入りは許しません。皆もよろしいかしら?」
8月達は満足そうに、1月はしぶしぶ頷く。それを確認してから、4月はフランカの方に顔を向ける。
「なにか要求はあって?」
「えっと、ご飯を食べるときは、“いただきます”と“ごちそうさま”と言ってほしい」
「……その条件を呑むわ」
なんだかよくわからない経緯をふまえたが、ともあれ、独房で暇をつぶさなくてはすみそうだ。
フランカが内心安堵しているところ、ニルソン氏が口を開いた。
「あぁ、それと、お嬢さん。明日からは、より適切な衣装として、こちらを着用いただきたい」
いつの間にそんなものを用意したのか。
ニルソン氏が掲げる黒い衣装は、ふりふりエプロンドレスのメイド服だった。
・・・
というわけで、今日も朝からフランカは、メイド服に身を包み、一部のねぼすけさん達を叩き起こして、
朝ご飯を食べさせているのであった。
316 :
276:2006/08/21(月) 01:39:27 ID:AxmmGiiR
えっと、ニルソン氏の謎理論と、趣味に関してはつっこまない方向で。ではでは。
面白かったです!!
次回作щ(゚Д゚щ)カモォォォン
GJです!
次回作も楽しみにしてます!
フランカが12人全員揃ってない理由を知らないのが泣ける・・・9月・・!!
>>317-318 お疲れさまでした。次は、8月とお買い物に行ってもらおうかと。ではでは。
320 :
7:2006/08/23(水) 01:13:28 ID:qLbWkMVC
>>295-296の続きです。今回で完結します…。
オーガストの秘部に見入るジューン。その小さな割れ目は時折震え、透明の液体がとろとろと染み出している。 自分の身体の
変化に驚き、恐怖している少女が助けを求めながら止めどなく涙を流している…そんなオーガストの姿を見て、ジューンの心の中の
徹底的な何かが音をたてて弾けた。
「オーガスト…」 ジューンはハンカチを取り出し、愛液にまみれたオーガストの太股を優しく拭き上げた。
「あっ…」 太股にハンカチが触れた瞬間にぴくりと身体を奮わせ、小さく喘ぐオーガスト。その声を聞いた瞬間、ジューンの身体に
疼きが走る。下半身が熱くなり、心臓がない筈の胸が高鳴るのを感じたのだ。ついこの間、ウィルスに感染したフェブラリィに
襲われた時も同じような感触があったが、あの時は拘束された上に無理矢理感じさせられた、というのが正解だ。
「そ、そんな声を出すな」 本音を思わず声に出してしまうジューン。そう言いながらも、彼女の手はオーガストの太股から、熱い蜜が
溢れだしている花溝へと歩を進めていく。
「あん…んくっ!」 割れ目へジューンが到達した瞬間、オーガストは大きく喘ぎ、身体を捩らせる。
「…!!」 ジューンはたまらずハンカチを傍らに投げ捨て、オーガストをそのまま椅子に押し倒すように座らせた。そのままオーガストの
太股を左右に押し広げて顔を押し付け、剥き出しになった花弁を貪りだす。
「んんっ…ふあ…んぁ!」 ジューンが淫らな音を立てて花芽を舐めるたびに、オーガストは身体を反らせながら喘ぎ声をあげた。
艶めかしく、しかし幼さが混じった声がジューンの心をより高ぶらせていく。
「はぁ、ああ…あっ…あ、あ、あ…んぁあああああ!!!!」
オーガストは否応なく絶頂に達し、ぐったりと椅子に身体を預けた。それと同時に、ジューンはオーガストから身体を離し、椅子の前で
身体を抱えながらうずくまってしまう。
「…姉…様?」
身体を椅子から起こして声を掛けてみたが、返事がない。
「姉様、どう…したの?」 オーガストは重い身体を引きずるように椅子から飛び降り、ジューンの顔をのぞき込む。
「…か、身体が…熱い…」 息を荒げながら、顔を上げるジューン。「それに…疼くんだ…ここが…」 片手を股間に差し込み、もぞもぞと
動かし始める。彼女の頬は紅く染まり、表情には苦悶と恍惚が入り交じっているように見えた。
「ん…うぅ…あぁ…」 絞り出すような喘ぎ声を出している姉に、じっと見入るオーガスト。ジューンは無意識のうちに、自分の乳房を弄り
始めていた。服の上からではものたりないのか、シャツのボタンを外してブラの右胸をずり下ろし、その膨らみを持ち上げるように
揉みしだく。
「姉様…」 目の前で揺れる姉の乳房の頂きが、ぷくっと膨らんだ。その一挙一動が、オーガストの心の琴線をかき鳴らして行く。
「んっ!あぁ…!」 ジューンがオーガストの眼前へ己の乳房を着き出すようにして喘いだ瞬間、オーガストは反射的にその頂へかぶり
ついた。
「あぁんっ!!」 ジューンは大きく喘ぎながら、スラックスのジッパーを下ろし、ショーツの中に手を差し込む。熱く湿った割れ目に指を
滑り込ませ、一心不乱にその秘壺を掻き回していく
「っ…! んっ!」 姉の乳首を舌先で転がしながら、もう一方の乳房を覆っているブラを引きはがすオーガスト。そのまま二人はもつれる
ように床へ倒れ込み、快楽の深淵へ転がり落ちて行った。
321 :
7:2006/08/23(水) 01:14:20 ID:qLbWkMVC
「まぁ、大体予想通りの結果ね…」
酒場の別室でモニターを見ていたマルチアーノが呟いた。彼女の傍らには、常に笑みを絶やさない長身の女性が一人。
「…止めなくていいのですか?」
「たまには羽目を外さないとね。心は人間と同じなのよ…だから、"女の悦び”も知っている」
「”女の悦び”、ですか…」
「それは貴女も同じよ、ジュライ…」
「…ところで、フェブとマーチの姿が見えませんが」 そう言いながら、ジュライは空のグラスへワインを注ぐ。
「あの二人なら、喧騒にまぎれてさっき出て行ったわ」 ワイングラス越しにジュライを見ながらマルチアーノが答えた。「二人ともトイレへ
一緒に入って行ったけど…ま、何をしているのかは神のみぞ知るってとこね」
「私にはそう思えませんが…」 トイレ前に設置されている監視カメラの画像を横目で見ながら、ジュライは自分のグラスへワインを注いだ。
そこには、ドアの隙間から中をのぞき込む三つ子の姿が映し出されている。
「あの娘達…!」 思わず映像をズームするマルチアーノ。ズームされた画像の中で、三つ子のうちの一人が股間を手でまさぐっている
のがはっきりと見える。
「あらあら…あの娘達も大人の階段を上り始めてるのでしょうか?」
「…帰ったらセプにお仕置きしてやらないとダメね」
「あの三人、セプだけではそろそろ荷が重いのでは…」
「そう思うなら、貴女も手伝ってあげたらどうかしら?」 マルチアーノはジュライに寄り添うように椅子から立ち上がった。
「私には無理です…」 顔を少し俯かせるジュライ。顔は笑っているが、その声には陰りがあるように聞こえる。
「どうしてそう思うの?」
「私が優しくできるのは、この刀だけ…」 愛用の刀に片手を掛けながら、悲しそうに呟く。「わからないんです、どう接すればいいのか…」
「可愛そうに」 マルチアーノはジュライの腰に手を回し、優しく彼女を抱き寄せた。「私の娘の中でも、貴女は飛び抜けた技量を持っているわ」
「お母様…」 ジュライはそのまま、マルチアーノの胸に頭を埋める。
「そんな貴女に…」 娘の髪を撫でながら言葉を続ける。「頼り過ぎていたのね…教えてあげるわ」
「お母様、私…」 何かを言おうとしたジュライの唇が不意に塞がれた。母の舌がするりと差し込れてくると、それに応えるようにジュライも舌を
絡めて行く。
「ん…」
「っ…」
スカートのスリットからマルチアーノの手が入ってくる。その指は行き先を間違うことなく、ショーツの脇から秘部へあっさりと滑り込んだ。
「んんんっ!」 ジュライは唇を重ねたまま身体を奮わせる。お母様の指が、私のあそこを…そう思うだけで下半身は疼き、熱い潤いが
太股を滴って行くのが感じられた。
「ほら、ジュライ…私のも」 マルチアーノは唇を一旦解き、娘の手を自分の秘部へと導く。「んあっ…」
「お母様…こんなに濡れて…」 ジュライの指が割れ目に届くと同時に、マルチアーノの低い喘ぎ声が響く。「これが女の…んくっ!」
ジュライの豊かな胸が、マルチアーノに揉みしだかれていた。それに負けじと、ジュライもマルチアーノの乳房に手を掛ける。
「んんっ…そうよ…これが…」 快楽を互いに味わいながら、二人の声が重なり合う。
「「 ” 悦・び ”…!」」
322 :
7:2006/08/23(水) 01:15:15 ID:qLbWkMVC
こうして12人の娘と母が快楽を貪っている頃、ニルソンはマルチアーノの屋敷で一人酒を嗜んでいた。
「さて、今ごろお嬢さん方は楽しまれているか…」
ブランデーが注がれたグラスを片手に、コンピュータのキーボードを叩く。その傍らには、ケーブルが繋がれた人工女性器が
ひくひくと震えながら蠢いていた。
徐に立ち上がったニルソンは窓際に立ち、夜空に輝く満月を見上げた。「明日の朝、迎えにいってやらんとな」
ニルソンは屋敷のコンピュータに、12姉妹とマルチアーノの着替えを用意するよう命令した。
「次は何を仕込んでやるかのう」再びコンピュータの前に座り、人工女性器のデータを弄りだしたニルソン。
各が”悦び”を嗜み、マルチアーノ家の夜がふけていく…。
(終わり)
ちょwwwwwwwwwwニルソンさんwwwwwwwwww
7氏GJ!
ニルソン最強
325 :
7:2006/08/23(水) 08:45:44 ID:qLbWkMVC
>>319 遅ればせながらGJです。買い物になったら更に混乱…いや、おもしろいことに
なりそうな予感。
>>323-324 ありがとうございます。実はニルソン氏が黒幕だったりして…
やはり黒幕はニルソンかw
327 :
276:2006/08/24(木) 03:18:26 ID:+MOzfUds
>>325 どもでした〜。てか、ニルソンさんwww
いやぁ、やはりこのおじさまはただ者じゃないですね〜。
保守
329 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 22:48:19 ID:eefxRzZm
4月×5月まだー?
七月姉さんメインの話はマダー?
331 :
7:2006/08/29(火) 09:23:02 ID:yXZRn512
4月と年末組の絡みが中々よかった。これで一つSSかけるかな…
9月の復讐に燃える1月とか、ベッドでは意外としおらしいとかw燃料は色々あるんだけど
1話の4月×5月ほど妄想は掻立てられん感じだな〜今のところ。妄想を掻き立てる
「あと一押し」が中々出てこない感じだ。ちなみに今までの話から想像できるカップルは
2月×3月
4月×5月
1月×9月
あたりかなぁ。6月は意外にも面倒見の良いお姉さんっぽいし、8月と年末組は幼すぎ?
7月は・・・・・実はマルチアーノと(ry
ディッセの寝顔可愛すぎ。もう父性本能刺激しまくり。
嗚呼、あれで「お父さん」とか呼ばれた日にゃ、こんな幼女でエロ妄想するのに凄い罪悪感を覚える。
萌えスレで3月がショタコン属性になりつつある。
まぁ・・・悪くないか。
337 :
7:2006/08/31(木) 12:01:16 ID:Ovko1mvT
萌えスレに誤爆した orz
338 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 12:07:45 ID:VEdPCDMw
萌えスレどこだっけ
>>335 どなたか詳細をキボン。
シチュがスバラシイ!!
>339
ようかんのハラキリ天国をぐぐると幸せになれるよ
>>340 サンクス!!
凄く幸せになれた(*´Д`*)
342 :
7:2006/09/01(金) 01:32:28 ID:AMVIXsI4
なんだか本編がgdgdになりつつあり、燃料も期待できそうにないっすね…。
というわけで、勝手に外伝を妄想して導入部を投下してみたり。
343 :
7:2006/09/01(金) 01:37:16 ID:AMVIXsI4
「…これは一体なんですか…」 マルチアーノは、机の上に並べられた12通の書簡を呆然と見つめていた。
「さっきも言ったとおり、彼女達の転入届だよ」 マルチアーノとは対照な表情を浮かべているニルソンが続ける。「知り合いに
私立学園を経営している奴がいてな…なぁに、学費は私が面倒見るから問題ない」
マルチアーノは眉間に皴を寄せ、ニルソンを見据えた。「…私の娘達は学校に通う必要などありません」
「私の見解は」 ニルソンはマルチアーノの視線に臆することなく、静かに捲し立てる。「彼女達の情緒は、限りなく人間のそれに
近づきつつあるということだ…今まで繰り返してきた殺戮を除いては、だが」
「その事が娘達を苦しめているとでも?」 ”殺戮”という言葉を聞いた瞬間、マルチアーノの肩が一瞬ぴくりと震えた。「そのように
作ったのは貴方ではありませんか」
「これは厳しいな…しかし、それは真実でもある」 ニルソンは眼鏡を外し、ハンカチでレンズの汚れを拭き始めた。二人の間に
微妙で重苦しい空気が漂う。
「…罪滅ぼしのつもりですか?」 マルチアーノが先に口を開いた。 「今更、人間の子供と交流を持たせたところで何も変わりは
しませんわ」
「そうでもないと思うがね」 眼鏡を掛け直し、ニルソンは窓の外に視線を移した。「見たまえ、あの娘達を…」
マルチアーノは椅子から立ち上がり、窓から屋敷の庭を見回した。芝生の上を三つ子姉妹が駆け回り、その傍らにジャニュアリーと
セプが座って何か話し込んでいるようだ。そこから少し離れた木陰ではエイプリルが静かに読書を嗜んでいた。
「戦場に立ってない時は、ごく普通の女の子なのだよ」 いつのまにかニルソンはマルチアーノの後ろに立っていた。
「だから私は、あの娘達を戦場に立たせないと決心した」 カーテンを閉め、ニルソンに向き直るマルチアーノ。「私には判らない…
あの娘達を戦いの呪縛から解き放つにはどうすればいいのか…」
「君の思う以上に、彼女達は成長しているんだよ」 ニルソンは肩を落とすマルチアーノに優しく微笑みかけた。「私に任せたまえ。
あの娘達の創造主…いや、父親として私は果たさねばならない事がある」
「…わかりました」 マルチアーノは机上に並べられた書簡を一束にそろえ、小脇に抱えた。 「娘達の事、お願いします」
「必要事項を記入したら、後は私が何とかする……ところでだな」 ニルソンは手に持っていた封筒から小冊子を取りだした。
「この学園の制服のことなんだが…」 小冊子の正体は学園の制服カタログだ。知り合った頃から変わることのないニルソンの
趣味に、マルチアーノは一瞬軽い眩暈を覚えた。しかし、それと同時にこれから起こる事を楽しみにしている自分がいる事に
気付く。
「悪くはないわね…ジューンにセーラ服は似合わないと思うけども」 若い頃の自分が出来なかった事を娘に託すのも悪くはない。
マルチアーノは複雑な思いをはせつつ、カタログの制服を娘達の姿と重ねていた。
(続く)
恐ろしく引きの強い設定&導入部、GJ…
ど、どうなっちゃうんだろう…
関係ないかもしれないけど誕生日が4月な俺は勝ち組だと思う
エイプリルはぁはぁ
350 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 12:19:17 ID:USSKt5XE
保守
352 :
7:2006/09/05(火) 23:29:14 ID:4hNYQ4Av
コミック版の2巻が発売されたそうなんですが、
本スレより
>巻末のオマケは12姉妹相関図、分かってるじゃないか
>意外な人間(ロボ)関係が垣間見えるぜ
ということなので、かなりの燃料補給ができそう。明日、買ってこよう。
カタナ×フランカとか考えちゃう俺は異端なロリコン
あの二人の間が結構好きなんだよな
354 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 21:46:56 ID:MCFmvev5
5月帰ってキタ!
四月×五月!9月と5月!
355 :
7:2006/09/06(水) 23:18:27 ID:K9tZFGE5
…2巻、発売日は7日ですた orz
あー、ゴメン、本スレにアレ書いたのオレだけど
フラゲって書くの忘れちゃった。無駄足踏ませちゃってスマンス
357 :
7:2006/09/06(水) 23:42:31 ID:K9tZFGE5
>>356 いや、発売日をはっきりと確認しなかったオイラが悪いのです、 (・ε・)キニシナイ!!
なんにせよ、これで姉妹同士の関係が公式(?)で明らかになるわけで、
多少書きやすくはなるかな…。
ところで、マルチアーノのファーストネームはなんていうんだろう…教えてエロイ人
マルチ・マルチアーノ
そもそも地方の俺は明日とかいう鈍足…
近所の本屋売ってNEEEEEEEEE!!!!!!
やっと一巻入荷かよ…Orz
362 :
7:2006/09/07(木) 22:35:59 ID:S/4NFryl
363 :
359:2006/09/08(金) 20:34:04 ID:cB1zyIEo
大きな書店があるのでそこでゲット
一言…いや二言だけいわせてくれ
一言目はなんでこっちがアニメにならなかったんだろう… 二言目は原作厨スマン
まぁ原作っていうか、1話2話の脚本家の人がアニメ降りた後
自分の好きなように書いている話、という意味では
アニメ版と3話目で分岐しているアナザーストーリーなんだな
366 :
7:2006/09/09(土) 02:15:18 ID:2063F4+j
やっと…ゲットしたぜ… 隣町のでかい本屋でゲット。
そして、巻末の12姉妹相関図をチェック。7月って全体的に浮いてるのな…何考えてるのか
はっきりしないところも…
>>364 なんだこの同人作家がお遊びで書いたような相関図は
これ公式設定じゃないよな?
公式だったとして、何か支障でもあるのか
369 :
276:2006/09/09(土) 04:58:16 ID:lKFaZk3C
ご無沙汰してます。えぇと、続きいいですかね。ちょっと長めです。
〜前回までのあらすじ〜
マルチアーノに捕まったフランカは、メイドにさせられました。
〜本編〜
ゴスロリ服に、一人混じってメイド服。
どちらも黒いので、遠目にはあまり違いはないのだが、衣装の威力というのは絶大だ。
料理を作るだけだったはずが、気がつけば、家事全般をこなしてしまっている。
この衣装を着ていると、なぜか雑用を頼まれる。そしてなぜか、断れない。
持って生まれた世話焼き体質も、大いに影響しているとは思われるが。
「ほら、オクト、野菜も食べる」
「えー」
「ジューンさん、おかわりは?」
「いただこう」
「ノヴェ、ディッセ、食事中にケンカしないっ!」
「怒られたー」「れたー」
せわしない食事がすむと、姉妹達はそれぞれ、作業に戻っていく。
いざというときのために、各人の日常の行動を把握しておいた方がよいだろうと思い、
フランカは、それとなく観察を続けていた。
(大したことはわからなかったが。)
1月4月は、だいたいセットで忙しそうにしている。
4月は、事務的なものも含め、業務全般を取り仕切っており、1月はそのサポートだ。
たいてい指令区にいるが、お茶でも飲んで一休み、といった具合に居住区に戻ってきたときも、
端末に何か入力しているか、1月と仕事の話をしていることが多い。
2月も、その能力から、一日の大半は、指令区の方にこもっている。
ただ、こちらは休憩中は、仕事の話は一切せず、フランカ達との談笑にいそしむ。
3月6月は、戦闘時以外は、時間が拘束されているわけではないようだが、
たいてい、武装の確認や調整、戦闘訓練などをしている。
8月と年末組は、待機中は特にすることもなく、リビングでぼんやりしている。
食事の後片付けがすむと、フランカもそれにつき合う。
というか、年末組の面倒を見る。
これが結構手間がかかる。いったい自分がいる前はどうしていたのかと思うが、
一度8月に聞いたら、悲しそうな目をして黙り込んでしまったので、それ以来、聞いてはいない。
・・・
この頃は、1月4月は、リビングで事務仕事をしていることも多い。
今も、二人して、端末をカタカタさせては、会話を二、三して、またカタカタ。
なぜリビングにいるか。
おぼんを抱えたメイドが、お茶を出してくれるから。
そろそろお茶でも飲みたいなーと思ったときに、そっと出される湯気の立つティーカップ。
こんな快適空間を演出されては、無意識のうちに、ここに居着いてしまうのも無理はない。
当初は顔を合わすたびに、敵意を隠そうともしない1月だったが、今では、
出されたお茶をくぴくぴ飲んでは、フランカの目の前で、4月に仕事の愚痴をこぼしたりしている。
機密情報もだだ漏れだと思うが、フランカにとっては、役に立ちそうな情報はなかった。
4月はけっこうな紅茶党のようで、好みの葉で淹れたあげた日には、口をつけた後に、
誰に見せるでもない小さな笑みを漏らしたりする。
さすがにこれは、フランカであっても、“これを見た男はイチコロだわ”と思わずにはいられない。
ティーカップから口を離した4月。ふと思い出したように、おぼんを胸にかかえたメイドに声をかける。
「そういえば、食材、まだ残っているかしら?」
「えっと、もうあんまりないかも」
「そう」
フランカは、冷蔵庫の中を思い出しながら答える。
業務用の大きい冷蔵庫に、無造作に詰め込まれていた食材は、新たな調理人の出現により、
あらかた使い果たされていた。
リビングの反対側でぼんやりとTVを見ている8月に、4月が声をかけた。
「オーガスト、ちょっと」
「なに?」
「今から近くのステーションに寄るから、あなた、食料の買い出しに行ってきてちょうだい」
「えー、めんどくさい」
「暇そうにしてるんだから、少しぐらい働きなさいよ」
「あー、はいはい。で、何を買ってくればいいの?」
フランカは、4月に視線を向けられた。なんだ、一切合切任せるというのか。いいけどさ。
「後でメモを書くけど、魚とか、ちゃんと生きのいいの、選んできてよ」
「“イキガイイ”って、なに?」
「だから、目が濁ってないとか、身が締まってるとか、そういうことよ」
「わかんないよ、そんなこと言われても」
「……はぁ」
ため息をついてから、4月の方に顔を向ける。
「買い出しは、フェブラリーさんにお願いしたいんですけど」
「うわっ、役立たず扱いかよ」
「だってしょうがないじゃない。あの人なら、何でもわかるんでしょ?」
「フェブラリーは今日はまずいわ。一日マシンのメンテナンスにかかりきりよ」
「……じゃあ、オーガスト、できるだけ細かくメモするから、頑張ってきてね。心配だけど」
「オーガスト、頼むわ。心配だけど」
「なんだよっ、二人して! 心配しなくても、ちゃんと買ってくるよ!」
ぷりぷりと怒っている8月を残して、フランカは冷蔵庫の中身を確認しにいく。
てきぱきと足りないものを書き出し、購入時の注意点を書き足したあと、
リビングに戻り、8月に事細かに説明する。
が、まだ半分も説明しないうちに、8月は目を回してしまった。
「あーっ! わかんないよっ!」
「だから、トーフはキヌとモメンがあるのよ」
「キヌとモメンって、なによっ!」
「えっと、確か、布の種類?」
「なんで晩飯の材料が布なのよっ!」
「知らないわよ、そんなこと」
必死に説明するフランカと、てんで要領を得ない8月。
それを見て、ため息をつくしかない4月。
ついに、8月、キレる。
「もうっ、わかったわよっ! ちょっと待ってて!」
「ちょっと、どこ行くのよ?」
席を立った8月は、どたどたと走り去っていく。
フランカは4月の方に顔を向けるが、ため息のまま首を横に振られてしまった。
「はぁ」
「はぁ」
4月とフランカが、奇妙な連帯感を感じている間に、8月が戻ってきた。
手に何か持っている。手錠?
「これでいいでしょ? あんた、一緒に来なさい」
ガシャリ。8月の左手と、フランカの右手は、繋がれてしまった。
「えっ、これで街に出るの? 恥ずかしいよ」
恥ずかしい以前に、少女二人が手錠で繋がれていれば、警察を呼ばれかねない。
「大丈夫よ。ここを押すとね」
8月が手錠についているボタンを押すと、手錠自体が消えてしまった。
「あれれ? どうなってるの?」
フランカが消えた手錠を確認しようと、右手を自分の目の前に持ち上げる。
なぜか、つられて引っ張り上げられる8月の左手。
「痛たたた。ちょっと、引っ張らないで。透明になってるだけだってば」
「ああ。なるほど」
目に見えないだけで、手錠に繋がれたまま、ということか。
「エイプリル、いいでしょ?」
8月が4月を見上げる。4月は少し思案したが、もうあきらめたようだ。
「……まあいいわ。くれぐれも、逃がさないように」
8月、今度はフランカの方を向いて、わりと真剣な表情で言う。
「逃げるなよ?」
「……どうやって逃げるっていうのよ」
目に見えない手錠をじゃらじゃらさせて、あきらめたような声を出すフランカ。
「そりゃ、ミスターが助けにくるとか」
「ミスターっ! 来てるのっ!?」
「いや、しらないけどさ」
「なんだ……」
8月の言葉に一喜一憂させられるフランカ。4月がとどめをさす。
「ミスターが近くにいる可能性があるなら、お前を外に出すわけがない。
たとえ夕食がコーンフレークになろうともな」
「……それも、そうね」
「夕食がコーンフレークは、いやね……」
「……それも、そうね」
・・・
雑多な人達が行き交う、ステーションの商業区。
黒ずくめの服を着た少女が二人、仲良く並んで歩いている。
「痛たっ! ちょっと、よそ見しないでよっ!」
「痛たっ! ちょっと、曲がるなら曲がるって言ってよっ!」
傍目には、仲良く並んで歩いている、ように見えなくもない。
ステーションに降り立ったのは、3月6月と、8月フランカの計4人だった。
残りは艦内に留まっている。年末組はお留守番だ。
3月6月は、武器の調達に行くらしい。
6月が運転する車に便乗し、市街の入り口で降ろしてもらう。
車は大型のトレーラーだった。いったいどんな武器を調達するのやら。
二人、食料品店を回っていく。
「わー、でっかい魚ねー」
「マグロよ。あんたも好きでしょ?」
「へー、あれって、こんなおっきかったんだ」
「……」
「うわ〜、なにこれ、気持ち悪い〜」
「なにって、タコよ、タコ。食べたことあるでしょ?」
「こんな気持ち悪いもの、食べたことあるわけないよ〜」
「(一昨日、タコのマリネ出したんだけどね……)」
「これ、買うの?」
「ん? 買わないわよ」
「よかった〜」
「(まだ残ってるから買わないだけなんだけどね……)」
調理済みの食材しか見たことがないらしい8月が、いちいち騒いで回るので、
フランカは少し恥ずかしい。
これでは、本当に“お金持ちのお嬢様と、付き添いメイド”だ……。
「お嬢様、そんなに大声を出されると、はしたのうございます」
「なにわけのわかんないこと言ってんの?」
「……ちょっと、シチュエーションにあわせてみただけよ」
「??」
「さ、次行くわよ、次っ」
あれだけの人数の、比較的長期間(4月からは、2週間分といわれている)の食材だ。
全部を二人で持つのは、少々無理がある。しかもお互い片手しか使えない。
ある程度買い込むと、街の中央にある配送センターに向かい、船に届けてもらう。
というわけで、そこからあまり離れたくないのだが、
食材を揃える程度なら、センターのある複合ビルの中で、たいていのことは足りた。
・・・
「ねえ? これで全部?」
「食材はこれで終わりだけど……」
配送センターと食料品店を何度か往復して、一通り食材は買ったのだが、
フランカにはまだ買いたいものがあった。
「中華鍋、欲しいのよね。今あるの、私にはちょっと重いのよ」
「買えば?」
「いいのかな? これって食費でしょ?」
フランカは4月に渡されたカードをつまみ出す。
「いいんじゃない? あんたが鍋を買うのを、誰も文句なんか言わないわよ。
私が手榴弾を買うのに、誰も文句言わないのと同じよ」
「こないだエイプリルに、
『今月はもう手榴弾禁止っ! 一ついくらすると思ってるのっ!?』
って言われてたじゃない……」
「……そだっけ?」
「はぁ……忘れてるし」
「敵側の台所事情を気にするあんたも、どうかとは思うけどね」
「……台所を預かるものとしては、エイプリルと意見が一致することもあるのよ」
「はいはい。どうせ私は浪費家ですよ。
鍋だって、私のわがままで買わされたことにすりゃいいよ」
「……あなた、けっこう男前なこと、言うのね」
「こんな美少女捕まえて、男前とは何事だ」
「あはは」
「さっ、行くぞっ」
「わっ、そっちじゃないわよっ」
・・・
フランカの希望で、今いるビルから少し離れたところにある、調理器具の専門店に向かう。
途中、公園の中を通る。
休日の昼下がり、行き交う家族連れ。ピエロが大道芸をしている。
「ねぇ、あれ、なにしてんの?」
「なにって、ピエロが芸をしてるんでしょ。ジャグリングっていうのよ」
ピエロの手から宙に舞う、たくさんのボール。観客から歓声が上がる。
「なによ。あれくらい私にだってできるわよ」
すたすたとピエロの方に向かっていく8月。
引きずられるように引っ張られていくフランカ。
見ると、8月は懐から危険物を取り出そうとしている。
「あんたっ! 何考えてるのよっ!」
「これで、その、じゃんぐりんぐってのを」
「誰がそんな物騒な芸を、喜んで見るってのよ!」
「だって、あれ見てよ、今度はあいつ、ナイフを放り始めたよ。
だったら、手榴弾の方が、すごいでしょ?」
「……腕。手錠」
「あっ、そっか」
目には見えないが、繋がれた手を掲げて見せてやることで、8月はやっとあきらめてくれた。
「はぁ。なんか疲れたわ……ちょっとそこで、休んでいきましょ?」
フランカと8月は、公園にありがちな、ミニバンを改造した店に向かう。
そこでソフトクリームを買ってから、近くのベンチに腰かける。
二人、公園の景色を眺めながら、ソフトクリームをぺろぺろと舐める。
8月は右手で。フランカは左手で。
「平和ね」
のどかな公園。平和な光景だ。フランカは思う。ここで、のんびりしていていいのだろうか。
「みたいね」
のどかな光景を、つまらなさそうに見やる8月。
「なによ。平和じゃ、いやなの?」
「つまらないだけよ」
「つまらなくなんてない。争いごとがないのが一番よ」
「ふうん、人間は皆そう思うの?」
「そうよ。あんたは人じゃないから、わからないでしょうけど」
「私が存在しているのは、そうは思わない人間がいるからよ」
「……」
反論はできなかった。確かに、彼女の言うとおりだ。
「それでも、私は、平和な方がいいわ」
「好きにすれば。私も、好きにするから」
意見が平行線なのは、敵同士だからか。種が違うからか。
それはわからない。
二人、黙々とソフトクリームを舐めていく。
8月は、公園の景色を、まだ見ている。行き交う家族連れを。咲き誇る花々を。
そのつまらなそうな表情を、フランカは盗み見ていた。
その表情が意味するもの。それは、彼女にはわからない。
わかることといえば、8月の口の周りに、クリームがついているということぐらいだ。
黙ってハンカチを出し、拭いてやる。
「むぅ。子供扱いしないでよ」
「そういう台詞は、汚さず食べられるようになってから言いなさい」
「そっちこそ、ついてるわよ」
「うそっ?」
慌てて口をぬぐうフランカ。
「や〜い。だまされた〜」
「……やってくれるじゃない」
「ふふん」
「ふん」
ニヤニヤとほくそ笑む8月。むっつりとした顔のフランカ。
表情は違えど、同じペースで、コーンを食べきっていく。
「さて、行きましょうか」
立ち上がり、スカートに落ちたコーンのかけらを払うフランカ。
「そうね。鍋、買わないとね」
立ち上がり、スカートに落ちたコーンのかけらを払う8月。
公園を抜け、目的のビルまで、大通りを歩いていく。
しばらくは会話もなく、並んで歩いた二人だが、不意に、8月が口を開いた。
「ねぇ」
「なに?」
「先に言っとくわ。後ろ、向かないでね」
「後ろ?」
「だから向かないでって!」
つい首を回そうとしたフランカを、8月が慌てて、しかし小声で制した。
「なんなのよ」
「つけられてる」
「……誰に?」
「あなたの知り合いじゃ、なさそうね」
「じゃあ、あんたの知り合い?」
「どっちかっていうと、そう。ギルドの構成員よ」
「仲間じゃないの?」
「同じギルドでも、仲がいいとは限らないわ」
「後ろの人とは、仲、悪いの?」
「えぇ。よくはないわね」
「それにしても、後ろ見ないで、よくわかるわね」
「センサーがついてるのよ」
「へぇ。で、どうするの?」
「そりゃもちろん、先手必勝」
言いながら、懐に手を差し入れる8月。今度は、フランカが慌てて制す番だ。
「ちょっと! こんな大通りでっ!」
「そんなこと言ってる場合? 捕まったら間違いなく、あんたも殺されるわよ」
「だからって、無関係の人を巻き込めないよ!」
「知りもしない奴らのために、死んでやるっての? おめでたいわね!」
「そんなこと言ってないでしょっ!
えっと……そう、フェブラリーさんに連絡、つけられないの?」
「さっきからやってるけど、ジャミングかけられてる。
自分の体は、自分で守れってことよ」
「でも……こんな目立つところで、騒ぎ起こしてもいいの?
警察だって来るわよ。もみ消せるのかもしれないけど、目立つとまずいんじゃないの?」
「そっ……それは、そうだけど」
聞く耳持たないといった感じの8月だったが、目立つのはまずいらしい。
もう一押し。
「今日の晩ご飯、一品デザート追加」
「……」
考えてる考えてる。
「……桃のタルト」
「おーけー」
交渉成立だ。8月がフランカに指示を出す。
「よし、そこの角、曲がるわ。同時に全力で走る」
「わかった」
右手に見えてくる、裏通りへの細い通路。
曲がると同時に、手錠で繋がれた手を8月が握り、フランカを引っ張る。
二人、走り出す。
フランカは全力で走る。
8月は、フランカに歩調を合わせているのだろう。ぴったりと併走してくれる。
腕を振って走るが、全く手錠に引っかからない。息まで合っているかのようだ。
後ろから、どたどたと物音が聞こえる。
振り返るフランカには、黒服の男が二人、追いかけて走ってくるのが見えた。
「追ってきたっ!」
「そんなこと、わかってるっ!次、左っ!」
ジグザグに曲がりながら、二人、疾走する。
路地裏に入り、人通りはない。次の曲がり角は、やや遠い。
後ろから、火薬の破裂音。銃声だ。
「撃ってきたっ!」
「だから、わかってるっ!次、右っ!」
8月だけならまだしも、フランカの速度に合わせていれば、いずれ追いつかれる。
「どうするのっ!」
「こうするさっ!」
右手で懐をまさぐり、手榴弾を取り出す8月。口でくわえてピンを抜く。
フランカには、もう止められない。止める必要もない。あたりに人影はない。
後ろ手に、放り投げられる火薬の塊。
1,2,3,…爆発音。
「やったの?」
「止まるなっ!」
確認しようとして振り返ったフランカだが、8月に引っ張られる。
煙の向こうに人影がちらりと見えた。
全力で走るフランカ。次々と手榴弾を放っていく8月。次々と続く爆発。
走る少女達の後ろには、ぺんぺん草の一本も生えない。
轟音と共に、舞い上がる砂煙。
それでも―――
「ねぇっ! 銃声、増えてない!?」
「応援呼ばれたみたいだわっ」
「そんなっ!」
「ギルドは一匹見たら三十匹はいると思えってね!」
「G!? Gなのっ!?」
路地裏を抜けた。工事区画だろうか。人気のない、建築中のビル群。
走る少女二人。追ってくる黒服の男達。
「はぁっ!」
「なにっ!? なんなのっ!」
「もうないっ!」
「弾切れっ!? あんたいっつも、バカみたいにたくさん持ってるじゃないっ!?」
「誰がバカだっ! 右の内ポケットにはまだあるのっ!」
8月は、左手を手錠で繋いでいるため、右手では、自分の右のポケットに手を入れられない。
「ああもうっ!」
かわりにフランカが、8月の服の下に左手をつっこむ。
「どこっ? どこに入ってるのっ!?」
「うひゃっ、やんっ! ど、どこ触ってんのよっ、えっちっ!」
「えーいっ、うるさいっ! 真っ平らのくせに文句言うなっ!」
「お前が言うなっ! お前がっ!」
「あった!」
ようやくのことで、8月の服の下から、手榴弾を取り出しす。
「よしっ、かせっ!」
「えっと、こうねっ!」
「ちょっ、よこせってのっ!」
8月はフランカから手榴弾を受けとろうと手を伸ばしたが、
少々(かなり)動転気味のフランカは、ピンをくわえて引き抜くと、力一杯、放り投げた。
「ばかっ! どこ投げてんだっ!」
「あら?」
どれだけ馬鹿力を発揮したのか、追っ手より遥か高く、工事中のビルめがけて飛んでいく手榴弾。
そして爆発。
が、爆発によりビルは破壊され、コンクリートの塊が、男達の上に崩れ落ちてきた。
「どう?」
「そんなふんぞり返られても、たまたまでしょ」
がれきの山を見ながら、ようやく一息つく二人。
「こっちだっ!」
低い声が響いて、慌てて振り返る。まだいた。
新手の男達が、別の方向から追ってくる。
「もう、なんなのよ〜」
「つべこべ言わずに、走れっ!」
逃走再開。二人、走る。
フランカが、8月の服の下に左手を突っ込み、手榴弾を掴んで、8月の右手に渡す。
8月が、男達めがけて、手榴弾を放り投げる。吹っ飛ぶ男達。
フランカの左手が、手榴弾を掴み損ねると、8月から可愛らしい声はあがるが、男達は吹っ飛ばない。
フランカには少女の嬌声に聞き入る趣味はないので、それは単なるハズレだ。
ジグザグ走行を繰り返していると、不意に視界が開けた。
川だ。いや、大きな用水路だ。対岸までは遠く、飛び越せるような距離ではない。
川沿いに進むしかないか。
「待てっ!」
「どうしたの?」
「飛び越える」
「無理よっ!」
8月が、フランカと繋いだ手錠をガチャガチャといじる。
外れる手錠。久しぶりに自由だ。
フランカが手首をさすっていると、苛立たしげに8月が叫んだ。
「負ぶされっ!」
「いいのっ?」
「大丈夫だっ!」
言われたとおり、8月の背中に負ぶさるフランカ。
いったん川から後退して、距離を取る。
「口を開くなっ、舌を噛むっ! 着地のときは、衝撃に耐えろっ!」
「わかった!」
フランカを担いだまま、助走を始める8月。かなりの速さだ。
用水路の直前で、大きく跳躍した。
フランカは歯を食いしばる。眼下に広がる水面。
どすんという音がして、8月の両足が地面につく。膝を思い切り曲げて、衝撃を和らげる。
なんとか、対岸に着地した。
「大丈夫?」
8月の背中から滑り降りるように地面に立ったフランカ、しゃがみ込んだままの8月に問いかける。
「ああ、なんとか。そっちは?」
「平気」
「そう」
よろよろと立ち上がった8月、フランカと共に、そばの茂みにしゃがみ込む。
対岸から男達の声が聞こえるが、こちらは死角になっている。声は、やがて小さくなっていく。
「私達が飛び越えたこと、気づかれなかったみたいね」
「ええ。うまくまけたみたい」
二人、ようやく、長い息を吐いた。
「これからどうするの?」
「ジャミングはかけられたままだわ。
いったんマーチ達と合流するか、見つからないように船まで戻るか。
マーチ達が予定通りの行動をしてくれていれば、合流したいけど、
この分じゃ、その可能性は低そうね。このまま船まで戻る方が……」
とたん、黙り込んだ8月。
「どうしたの?」
「どういうこと?……奴ら、こちらの位置がわかるの?」
「えっ?」
フランカの方を向いた8月、堅い表情で口を開いた。
「どうやら、あいつら、こちらの―――いや、私の位置がわかるらしい。
私から出てる特定周波数を捉えたみたいね」
「その特定何とかって、消せないの!?」
「消せるわよ。私が機能停止すれば」
「そんなっ!」
「奴ら、もう、こちら岸に渡ってきてる。一直線に近づいてくるわ」
「逃げないとっ!」
「あなた、このままここに隠れてなさい。向こうは、あなたには用はないはずだから。
私と一緒じゃなければ、見つからないし、そもそも探されることもない」
「……あんたはどうするのよ」
「むろん、戦うだけよ」
「勝てるの?」
「さあ」
「じゃあ、一緒に逃げようっ!」
「だめよ。さっきの衝撃で、脚部の稼働率が極端に落ちてる」
「殺されちゃうよっ!」
「死にはしないよ。生きてもいないからね」
「そんなっ……」
「あなたは、好きになさい。このまま逃げてもいい。
たぶん他の姉妹が捕まえるだろうけどね。いずれにしても、死なれるのが一番困る」
「私だって、あんたに……」
「……私に死なれても、別に困らないよね」
「……」
唇を噛み締めるフランカ。
確かに、ここにこうしていれば、二人とも殺される。逃げても同じだろう。
だからといって、8月一人を見捨てるのか。
彼女は敵だ。敵だが。
今、握った彼女の腕から、手を離すことができない。
手錠は、もうないのに。
「さあ、手を離して」
「……でも」
「それにねぇ、ちょっと失礼よ。さっきから、私が負けると決めつけてるでしょ」
「さっき、勝てるって言わなかったじゃないっ!」
「そりゃ、確かなことはわからないけど、たぶん勝つわよ。私、強いもの」
「……ほんとに?」
「桃のタルト、まだ食べてないしね。
って、どっちにしても、あんたがいないと……」
「私はっ……」
私は、私はどうするというのだ。
躊躇したフランカの、8月の腕を掴む力が、一瞬だけ、緩む。
8月はその瞬間を見逃さない。茂みから飛び出して、走る。
「オーガストっ!」
彼女の名を叫ぶが、彼女は止まりはしなかった。
8月は川沿いを走っていく。あっという間にフランカとの距離は離れた。
茂みの中から、呆然とその様を見るフランカ。
銃撃。爆発。
距離が離れたとはいえ、8月の姿はフランカには見えている。
音も聞こえるはずだが、耳に届いているはずだが、そう思えないのは、なぜだ。
8月の体が不自然に、後ろに歪む。
撃たれた。撃たれている。
「あ……あ……」
フランカの体が、がくがくと震える。
8月は後ずさっていく。いや、撃たれた衝撃で、後ろに跳ね飛ばされているだけだ。
続く銃撃。爆発。
ひときわ大きな衝撃がして、8月の体が、宙に舞う。
そのまま、用水路に落下していく。
その様を、フランカは、見開かれたままの目で、見ていた。
男達は、水面を見下ろすと、しばらく話し込んでいたが、やがて、その場を去っていった。
・・・
「ぐすっ……ぐすっ……」
フランカは泣いている。
なぜ泣いているのか。
8月は敵で、人ですらなく、自分は自由になったのだ。
あのまま捕まっていれば、いつ殺されるかわからないし、
もしミスターが助けに来てくれれば、彼の身を、危険にさらすことにだってなる。
8月とミスター、どちらが大事かなど、答えるまでも、ないだろう。
それでも、フランカは、泣きながら、水面を探す。
8月を探す。
彼女が用水路に落ちたのは、ここからは川上だった。だから。
いた。うつぶせに浮かんでいて―――ぴくりとも、動かない。
用水路に飛び込む。
とぼんと音を立て、水面に浮かぶフランカ。
8月の方に泳いでいく。もう少し。あとちょっと。
彼女の体をつかんだ。
「ねぇっ! 起きてっ! 起きてよっ! オーガストっ!」
体を揺すりながら、声の限りに叫ぶが、8月は動かない。
川の流れに流されるまま、何度も名を呼ぶが、返事はない。
「起きてっ! 目を覚ましてっ! オーガストっ! オーガストっ!」
固まって、冷たくなってしまった彼女の体。
ぼろぼろになってしまった、彼女の衣装。
黒く煤けた、彼女の白い肌。
流れていってしまった、彼女のお気に入りの帽子。
何度も名を呼ぶが、返事はない。
水音が大きくなってきたことに気づいて、フランカは、はっとする。
いけない。用水路の続きが、地面の下に潜り込んでいる。
その部分で、大きな段になっており、落ちると渦に巻かれてしまう。
片腕で8月の体をしっかりと掴み、残りの腕で水をかいていく。
必死にもがくが、進みは微々たるものだ。川岸までつけるだろうか。
8月の体が重く、半ば溺れるように、水をかきわける。
何度も水を飲んでしまった。息が苦しい。
岸はまだ遠い。とても辿り着けそうにない。
が、奇跡のように、川底から杭が出ているのを、間近に見つける。
なんとか、それにしがみつく。
・・・
そのまま、どれだけ時間が経ったか。
フランカには長い時間のように思えたが、日が暮れたわけでもない。
まだ、たいして経ってはいないのかもしれない。
しかし、フランカの体力は確実に限界に来ている。
このステーションの設定気温は、さほど高いわけではない。
水の流れが、体温を奪っていく。体力を奪っていく。
気が遠くなる。
私は何をしている。手を離せば、自分一人なら、助かるだろうに。
頭がうまく回らない。
私は、何を掴んでいて、何を離すまいとして、もがいているのか。
・・・
朦朧とした意識の中で、フランカの手は、掴んでいたものを離してしまった。
杭から、手を離してしまった。
もう片方の手は―――
それを、確認する前に、意識はとぎれた。
ただ、大きな力に体が引き上げられたような気がする―――
・・・
目を覚ました。
頭がぼんやりする。白い天井が見える。自分は寝ていたようだ。
なぜこんなところで寝ているのか、フランカは考える。そして、思い出す。
「オーガスト……」
「なに?」
口から、彼女の名が漏れる。彼女は、いったいどうなったのか。
「オーガスト……」
「だから、なにって」
名を呼んだとしても、返事があるわけではない……あれ?
「オーガストっ!?」
飛び起きて、声のする方を見る。ベッドの横の椅子に、8月はちょこんと腰かけていた。
「だからどうしたのよ」
「生きてるっ!?」
「死にゃしないわよ」
8月の体をまじまじと見る。いつもの、彼女だ。
体も、顔も、頬も、つややかで、ぼろぼろだったゴスロリ衣装は、新調されている。
ただ、帽子はなく、三つ編みの金髪が、照明に反射して輝いている。
「……よかった」
思わず、フランカは8月を抱き寄せていた。
「ちょ……離しなさいよ。恥ずかしいわね」
「うるさいっ。再会を、喜ばせなさいよ」
人の心の機微がわからない奴だと、フランカは思う。
こちらはもう、瞳を赤くしているというのに。
だが、抱き寄せたせいで、8月がどんな表情をしているか、フランカは知らない。
口では悪態をつきながらも、顔には穏やかな笑みが浮かんでいることを、知らない。
抱き寄せられたまま、顔を見られないようにしたまま、8月は会話を続ける。
「どうして、逃げなかったの?」
「……さあ。あのままじゃ、寝覚めが悪かったから?」
「頭部を破壊されない限り、私達は平気よ。あいつらがバカでよかったわ。
それなのに……あんたもバカだわ」
「なによ。バカで悪かったわね」
「えぇ」
フランカの背中に回した、8月の腕に、力が込められた気がする。
ドアが開く音がして、8月とフランカは慌てて体を離した。互いにそっぽを向く。
訪れたのは、ニルソン氏と4月だった。
「気分はどうかね?」
「はい。もう、大丈夫です」
「そうかね。人間は専門外だから、断定はできないが、おそらく問題はないだろう。
しかし、一時は危なかったんだよ。水をかなり飲んでいたし、衰弱していたからね。
当分は、ベッドの上で安静にすること」
「はい。あの、ありがとうございました」
「うーん、君を治療したのは、こちらにも思惑があるのだから、礼はいらないよ」
「でも、助けてもらったんですから、言わせてください」
フランカはニルソン氏に微笑む。
「そうかね」
ニルソン氏も笑顔を返す。それを確認してから、4月が口を開いた。
「姉妹の代表として、礼を言います」
驚きの台詞を吐く。
「あのまま流されていれば、オーガストの捜索は困難を極めていたでしょう」
徒労かと思ったが、思ったよりは役に立ったようだ。
8月はそっぽを向いている。あとで恩を着せてやろう。
「謝意を表して、一つ忠告を」
「……それはどうも」
逃がしてくれたりはしないようだ……。
「その甘さは、いずれ、命取りになる」
「……」
手厳しい。が、確かに、その通りだ。現に死にかけた。
4月の顔を見つめる。その表情には、非難めいたものは感じられない。
純粋に、覚悟を問うているのだろう。
「では、私はこれで。あなたは寝てなさい。食事は運ばせるわ」
「私がベッドから抜け出るまでは、またあの食事に戻るのね……」
「よしっ! じゃあ、今日は私が作るよ」
8月が膝を叩きながら、椅子から立ち上がる。
「……それは心配ね」
「……それは心配だわ」
「なんだよっ! そんなときだけ仲良くなるなよっ!」
「ははは」
笑い出すニルソン氏。つられて、笑ってしまう4月とフランカ。
「では、私達は失礼しよう」
ニルソン氏と4月は、退室しようとする。8月もその後についていく。
「オーガスト、もういいのかしら? あなた、ずっと付きっきりだったじゃない」
「わわわっ、目が覚めたんだから、もういいのよっ!」
照れくさそうに、4月の背中を押して、部屋を出て行こうとする8月。
まったく、素直じゃない。
ドアが閉まり、病室に静寂が訪れる。フランカは、再び目を閉じる。
また捕虜に逆戻りだが、そうだ、元気になったら桃のタルトを作ろう。
約束は、守ってやらねばなるまい。
今は、少し眠い。これからのことは、起きてから考えることにする。
……その時のフランカは、目が覚めた後、満面の笑みで8月が勧める、
料理とは言い難い謎の物体の恐怖を、まだ知るよしもなかった。
385 :
276:2006/09/09(土) 05:13:10 ID:lKFaZk3C
長々と失礼しました。ではでは。
和む――
ともあれGJ
>>385 いやいや GJですよ〜
続きがあるなら書いてくだされ
388 :
7:2006/09/09(土) 23:00:46 ID:2063F4+j
GJ! 8月(・∀・)イイ!!
しかし、フランカは12姉妹側に情が移りつつありますね。別れの時が辛いかな…
さて、おいらも学園編を書かねば…数少ない、公の資料(相関図)も手に入ったし。
389 :
276:2006/09/10(日) 00:40:57 ID:Jd/IpI8h
>>386-388 どうもお疲れさまでした。長くて申し訳ないです。もうちょっとコンパクトにまとめないと・・・。
実は初めに思いついたのが、フランカと8月が肩を並べて走るシーンだったので、
ここまで書けて、満足ではあります。
ではでは、7さんの学園編を楽しみに待ってますね。
390 :
7:2006/09/10(日) 20:23:46 ID:FIjks1u7
ニュータイプ10月号をゲット。設定資料集の中に、「12姉妹はアンドロイドである」と公言されてますね。
ちょ・・・2巻のあの描写ってレイープなのか?
輪姦された後、マルチアーノ以外は殺されたって事じゃないかな…憲兵の中には目がイッてる(=ヤクを使ってる)のが一人いたし。
なんとなくなんだけどニルソン氏はマダム的に
唯一(その他大勢より)心を許せる人物なのだろうなぁ
ここ向きじゃないけどなんだか一つ話が出来そうだ…
NT今月号でも七月姉さんが開眼していたが、二巻でも開眼していたね。
最初七月姉さんだとわからんかったよwwww
>>392 読んでないからわからないけど、レイープされてから男が憎くなって
後に作ったのは百合姉妹ばかりになったってこと?
マルチアーノは劇中で「誇りを捨てた」と言ってるけど、実は未練たらたらな状態なんじゃないだろうか。だから、わざわざ手先のアンドロイドを
かつての仲間に似せたのではないかと思う。
自分を「お母様」と呼ばせてる理由がよくわからんな…輪姦された時に子供を産めなくなるような事をされたとか?
それより1月×9月!!!!
1月×9月を是非!!!!!!!1
398 :
7:2006/09/13(水) 01:55:15 ID:naaWF8gk
>>397氏の心の電波が、おいらを突き動かしますた。
というわけで投下開始
399 :
7:2006/09/13(水) 01:57:13 ID:naaWF8gk
戦闘を終え、マルチアーノ艦に次々と戦闘艇が帰還しはじめた。その中でも一際異彩を放つ、12機のギルドスカイ。
「ふー、終わった終わった!」 ギルドスカイから肩を揉みながらメイが降り立った。
「メイ、今日は先走りすぎよ」 メイに続き、エイプリルがギルドスカイのシートから立ち上がる。その表情はいつになく険しい。
「それはジャニアリーに言ってくれよ」 肩をすくめながらメイが答える。 「あいつの方がよっぽど危なっかしいぜ…」
「今日の彼女は本調子から程遠かった」 いつのまにかジューンがエイプリルの後ろに立っていた。
「ジューン…」 エイプリルの顔が怪訝そうな表情に変わる。
「確かにいつもの動きじゃありませんでした」 フェブラリーが戦況を冷静に分析している。「被弾率も、彼女の平均より
3,421倍高くなっています」
「マジで何回かやばい時があったな…」 メイが真剣な顔で捲し立てる。「あたしが盾にならなかったら、2回は落とされてたぜ」
当の本人はまだギルドスカイから降りてこないようだ。ジャニアリー機のコクピットをセプが見つめていた。
「ジャニアリー、どうしたの…?」 心配そうにギルドスカイの機首部分を見上げるセプ。よく見てみると、何発か被弾した
跡も見える。メイに負けず先走り気味のジャニアリーには珍しい事ではなかったが、それにしても今日は酷く見える。
「ジャニアリー、いい加減に降りてきなさい」 エイプリルがギルドスカイのコクピットに呼びかけた。「その程度の損傷なら、
コクピットは開く筈よ」
エイプリルの呼びかけから少し間を置いた後、ぎくしゃくした動きでギルドスカイのコクピットが開いた。バイクのような
独特のシルエットのコクピットが格納庫の床に降着したが、ジャニアリーはシートに突っ伏したまま動こうとしない。
「ジャニアリー?」 セプが心配そうな顔でジャニアリーに近づいて行く。「…大丈夫? 怪我はない?」
セプの呼びかけにも反応しないジャニアリー。他の姉妹も流石に心配になったのか、ジャニアリーを取り囲むように
ギルドスカイのコクピットを取り囲んだ。
「お前らしくもないぜ」 メイがジャニアリーの傍らに座り込み、話しかける。「ほら、セプだけじゃなくて皆心配してるんだ…
どっか怪我したんなら、早くニルソン先生の所へ行こうぜ」
「…ないで」
「はぁ? 声が小さくて聞こえないぜ」
「私に近づかないで」
400 :
7:2006/09/13(水) 01:57:58 ID:naaWF8gk
突っ伏したままのジャニアリーの肩を掴み、無理矢理起こそうとするメイ。「なに言ってんだよ、いい加減に…って」
「わかったわ、ジャニアリー」 メイはエイプリルの表情を見、その手を止めた。エイプリルの顔は今まで見たことのない、
複雑な表情だったのだ。
「さぁ、皆行くわよ」 エイプリルが他の姉妹に声を掛ける。「フェブとメイは戦闘状況の解析をお願い。他の皆は後片づけと、
それが終わったらお母様の食事の用意よ」
「…いいのか?」 ジャニアリーに聞こえないよう、メイが小声でエイプリルに囁いた。「いつものあいつじゃないぜ…」
「だから、よ」 エイプリルはいつもの冷たい表情に戻っていた。「あれは彼女なりの謝り方だから」
「あれでかよ…」 メイは呆れたかのように溜め息をついた。「ま、エイプリルが言うんなら仕方ねぇな…先に機械室へ
行ってるよ」
「わかったわ」 小走りで格納庫を出て行ったメイを見送り、エイプリルはジャニアリーに向き直った。未だに突っ伏したままの
ジャニアリーに、セプが辛抱強く話しかけている。
「…一体何があったの…?」 優しい口調でメイへ語りかけるセプ。しかし、ジャニアリーは相変わらず押し黙ったままだ。
よく見てみると、背中と肩が僅かに震えているようにも見える。
「セプ、放っておいて上げなさい」
「でも、お姉様…」 セプが何か言いたげにエイプリルを見返す。
「…いいの」 ジャニアリーが絞り出すように呟いた。
「ジャニアリー…」
「…お願いだから、私を一人にして…」
「わかったわ…落ち着いてからでいいから、困った事があったらまた話して」
セプはゆっくりと立ち上がると、既に格納庫の扉から出ようとしているエイプリルの元へ走っていった。二人が扉から出た後、
格納庫内の電灯が消え、暗闇がおとずれる。と、その一瞬後に常備灯が点灯し、かろうじて手元が見える程度の光が
ジャニアリーの背中を照らした。その背中は先程とは違い、明らかにわなわなと震えているのがわかる。
「…っ、うぅ…」 常備灯の光の元で、嗚咽を漏らし始めたジャニアリー。「…私が…あんな雑魚に3発も…」
今日の戦闘の相手はコヨーテではない。敵対するギルドの、普段なら雑魚以下に扱っている戦闘ヘリだった。「メイに庇われる
なんて、私は…」 素人でも判るぐらいぎこちない機動しか出来なかった自分が情けない。あの時、メイがとっさに自分の前に
来なければ、私は…
「くっ…」 いつのまにか滴り落ちていた涙を手で拭き上げ、ふらつく足でギルドスカイのコクピットから降り立つ。こうなった原因は
自分でもよくわかっているのだ。
401 :
7:2006/09/13(水) 01:59:39 ID:naaWF8gk
「セプ…」 ジャニアリーの記憶に、セプの顔が浮かび上がる。今日はこれが初めてではない…戦闘中、セプが駆るギルドスカイを
見るたびに…通信用モニターにセプが映し出されるる度、ジャニアリーのイメージ回路に何度もセプの姿が浮かび上がった。
それも、浮かび上がったのはセプの姿だけではない。
「エイプリル、あなた…」 セプとエイプリルが抱き合っている。二人は目を瞑り、やがてその唇が重ね合わせられ…
「嫌ぁぁ!!セプ!!!」 その後に続くシーンを消し去る勢いでジャニアリーは走り出した。格納庫から自分の部屋に向かって、
力の限り全力疾走…それでも、あの記憶が途切れることなく何度も再生される。
「セプ…!!」 自室に戻り、そのままの格好でベッドに倒れ込む。「なぜ、なぜエイプリルなんかと…!!」 涙がとめどなく流れ落ち、
嗚咽が止まらない。「どうしてなのよ!!」
-------- * -------- * -------- * -------- * -------- * --------
戦闘が始まる10分前。早朝にマルチアーノから出撃命令を下されたジャニアリーは、まだ寝ているであろうセプを起こす為に彼女の
自室へ向かっていた。
「まったく、私が起こしてあげないと…お寝坊さんなんだから」 アンドロイドである彼女達だが、ニルソンのカスタマイズによって
限りなく人間と同じサイクルで日常を過ごす羽目になっている。特にセプは三つ子姉妹の世話に明け暮れているため、夜遅くまで
起きて家事をこなすことも珍しくない…そんな彼女が眠っている部屋は、廊下の角をあと一つ曲がればすぐだ。
「アンドロイドが寝坊なんて……!?」 廊下の角を曲がった瞬間、ジャニアリーは思わず身を隠してしまった。まだ寝ている筈の
セプが、既に部屋の外へ出ていたのだ。しかし、彼女が驚いたのはそれだけではない。
「エ、エイプリル…?」 セプを壁に押し付けるような体勢で立っていたのは、12姉妹のリーダーであるエイプリルだった。
「じゃあ、いくわよ…セプ」 小声で全ては聞き取れないが、エイプリルがセプに何かを求めているようだ。
「本当にこんなので…」 セプが小さく首を振りながら拒否をしているらしい。が、これも小声ではっきりと何を言っているのかわからない。
(一体何をしようとしてるの…?) 廊下の角から顔だけを出し、二人を見つめているジャニアリー…と、次の瞬間。(!!!!)
ジャニアリーは一瞬、目の前で何が起こったのか理解できなかった。エイプリルは目を閉じたセプに顔を近づけ、そのまま唇を
重ね合わせたのだ。
(き、き、ききき…!!) 言葉にならない驚きが、ジャニアリーの全身を震わせていた。キスという行為はネットや雑誌で幾度となく
見ていたが、今目の前にいる二人となると話しは全く別である。
(そ、そんな…私とだってまだなのに…) 怒りと嫉みがジャニアリーの思考回路を支配していく。やがてそれが頂点に達し、廊下に
飛び出そうとした瞬間、エイプリルが突然唇を解いた。そのままへなへなと崩れ落ちるセプを尻目に、早足でジャニアリーのいる
方へ近づいてくる。
「出撃は5分後よ…遅れないで」
エイプリルの声を聞いた瞬間、ジャニアリーは反射的に走り出していた…セプの部屋とは反対の方向へ向かって。彼女の目から
うっすらと涙が溢れていた。
-------- * -------- * -------- * -------- * -------- * --------
402 :
7:2006/09/13(水) 02:01:27 ID:naaWF8gk
枕を胸に抱え、そのまま寝返りをうつ。スカートの裏に隠しもっているP90がごつごつと太股に当たるが、そんなことは全く気に
ならなかった。セプの笑顔、セプの泣き顔…私に見せてくれる、彼女の素顔。一緒にシャワーを浴びた時に見た、彼女の素肌。
均整がとれた、スマートなボディライン…小振りだが、張りの良い乳房。彼女の全てを知っているのは、12姉妹の中でも私だけ。
そう思う度にジャニアリーの胸は高鳴り、下腹部の芯に熱いものが波打つ。
「セプ…」 昨夜のシャワー上がり、バスタオルで髪を拭きあげているセプの足下に髪留めのゴムが落とした。ジャニアリーはセプの
傍らにしゃがみこみ、髪留めを拾いつつちらりと横を見上げる。
(奇麗…) 彼女の視線の先には、未成熟の桃のような割れ目が浮かび上がっていた。若草さえ生えていない、清らかな一本の
筋に思わず見惚れてしまう。
「あなたの…あそこは」 スカートをゆっくりとたくし上げ、ショーツの中に右手を差し入れる。彼女の秘所は、既に熱い蜜で満たさ
れていた。
「私の…私の物…」 戦闘中から、セプの顔が脳裏に浮かぶ度に下腹部が疼いていた。ショーツがじわりと濡れる感触が伝わり、
その感触が彼女の集中力を乱していたのだ。
「…ンんっ」 谷間にラインに導かれるまま、指が秘壺に入って行く。その先にあるものは、ニルソン様から頂いた女性の悦び。
「はあっ…んくぅ…」 持て余していた左手を上着の中に入れ込み、乳房を丁寧に揉みしだき始めた。その頂きは、下着の上からでも
わかるぐらい固く膨らみ、その存在を誇張しているかのようだ。
「セプ…セプ…」 恋しい相方の名前を呼び、その身をよじらせながら快楽をむさぼるジャニアリー。そのまま両腕の手首から先の
触覚を遮断する。まるで他人の…セプの手に自分の胸が、そして恥部が弄られているような感覚に変わり、それがジャニアリーを
更に高ぶらせていく
「もっと…あン…私を弄って…ンくっ…ああ…」 更衣室で見たセプの割れ目に唇を重ね合わせる。ジャニアリーのイメージ回路内で、
セプが歓喜の悲鳴をあげる。その小猫のような喘ぎ声を感じ取った瞬間、ジャニアリーの割れ目から人工愛液が一気に溢れ出した。
「ああんっ…置いて行かないで…私も一緒に…んぁ…ああ…あ、あああ、あぁ」
両手の動きが早くなり呼吸がどんどん激しくなっていく。
「セプぅ…んんっ…ああっ…んンぁああああああっ!!!!!」
ジャニアリーは大きく身体を反らし、セプの名を呼びながら果てた。思考回路が白くなり、全身のアクチュエータからパワーが抜けて行く。
「…馬鹿…」 最後に小さな声で呟いた後、ジャニアリーは深い眠りに落ちていった。
(後編に続く)
403 :
7:2006/09/13(水) 02:02:01 ID:naaWF8gk
とりあえず前編終了。後編は明後日までにUPします。
>>7氏
わ〜く〜わ〜く て〜かてか で待ってますよw
405 :
397 :2006/09/13(水) 14:30:29 ID:j4jtlWCS
キタキタキタキタ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
待ってます!舞って益代おおおおおお!!!!!!!!!
406 :
7:2006/09/14(木) 03:22:58 ID:QjzV0P/L
お待たせしました、後編の投下開始します。
407 :
7:2006/09/14(木) 03:23:50 ID:QjzV0P/L
衝撃の日から数日後…ジャニアリー以外の第一世代姉妹が、エイプリルの自室で顔を合わせていた。
「それで、あたしたちに相談ってなんだ?」 ソファーに腰を下ろして足を組み、半ばふんぞり返るような姿勢のメイ。
「…ジャニアリーのことなんだけど…その…」 あからさまに答えにくそうな表情でメイをみつめるセプ。
「なんだ、その 『どうしてメイがここにいるの?』って顔は?」
「…私が呼んだのはセプだったんだけど」 メイの隣でティーカップをテーブルに置いたエイプリルが呟いた。
「いやぁ、そんな細かい事は気にすんなって!!」 豪快に笑いながらメイが身を乗り出した。 「あたしたち、姉妹
なんだからさ、妹が困ってるのをほっておけないだろ」
「気にせず続けなさい」 エイプリルは表情を変えることなく、セプに話しを続けるよう促す。
「ジャニアリー、最近なんだか変なの」
「そりゃまぁ、あいつは大体いつも」
「メイは暫くお黙りなさい」 エイプリルの冷たい視線がメイを鋭く貫いた。
「…ジャニアリー、最近私を避けてるみたいなの」 セプはエイプリルから目線を外し、俯きながらも話しを続けた。
「戦闘中もずっと黙ったまんまだし、帰還したらすぐに部屋へ篭っちゃうし…」
「確かに最近、妙に大人しいわね」 エイプリルがティーカップを再び手にとり、残っていた紅茶を口にする。
「そういや」 先程エイプリルに睨み付けられた事など意にも介さず、二人の間に割り込むメイ。「ジャニアリーって
戦闘が終わったら、いつも撃墜数を自慢するだろ?」
「確かに私もよく聞くけど」 セプはジャニアリーの自慢話等、既に日常茶飯時の事なので気にもとめていなかった。
「だろ? それがさ、昨日はエイプリルより5機も多く撃墜したってのに、自慢どころか」 一旦話しを止め、口を
思い切り尖らせて頬を膨らませるメイ。「こんな顔してさ、部屋に一目散に戻って行ったのを見たんだ」
「…そんな顔してると、眉間の皴が増えるわよ」 しれっと突っ込むエイプリル。
「余計なお世話だ! ともかく、あいつが自慢話どころか、エイプリルにさえ突っかからないのが不思議だった」
「やっぱり変だ」 セプが顔を上げた。「なんとかしてあげないと」
「で、どうする? こっちから話しかけても無視してるばっかりじゃ…」
「…セプにお願いがあるの」 エイプリルが不意に立ち上がり、部屋の奥にあるクローゼットの扉を開けた。彼女は
衣服をかき分けて奥から小さな包みを取り出し、再びソファーに座り直す。
「これ、この前の買い物でみつけたの」 エイプリルは包みをセプに差し出した。「あなたの手で、ジャニアリーに
渡してくれないかしら」
「え…でも…」
「その包装紙、中身はケーキだな」 メイが包装紙に印刷されているバラの花柄を指さした。「このお店、ジャニアリーの
御用達なんだ」
「この前の戦闘で少し怪我をしたみたいだったから、お見舞いにと思ったんだけど…今はあなたぐらいしか、彼女に
手渡せるひとがいないわ」
408 :
7:2006/09/14(木) 03:25:26 ID:QjzV0P/L
「…わかったわ…お姉様」 そういうとセプは包みを手に取り、ソファーを立ち上がった。「じゃあ、いってくる」
セプは部屋の扉を開け、そのままジャニアリーの部屋へ歩き始めた。
「エイプリル、あのケーキって本当は…」 メイが怪訝そうな表情でエイプリルに問いただした。「最初からセプに渡す
つもりだっただろ?」
「さて、どうかしら」 エイプリルは空になったティーカップへ紅茶を注いだ。なみなみと注がれた紅茶の水面にエイプリルの
顔が映しだされる。それは普段他人に見せることのない、愁いに沈んだ表情だ。
「やれやれ、素直じゃないね…」
-------- * -------- * -------- * -------- * -------- * --------
セプは包みを小脇に抱え、ジャニアリーの部屋の前にたっていた。呼吸を整え、インターホンのボタンを押す…が、
応えはない。二度、三度とボタンを押すセプ。四度目から三十秒後、五度目のベルを鳴らそうとした瞬間、インター
ホンのスピーカから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「…誰?」
「私」
「セプ…」
「あなたに渡したいものがあるの…お願いだから、中に入れて」
「勝手にしなさい…鍵は開けてあるわ」
ジャニアリーンの言う通り、扉に鍵はかかっていなかった。静かに扉を開け、部屋に入るセプ。
「…ジャニアリー?」
部屋は真っ暗だった。窓から差し込む月明かりだけが、部屋の床とベッドを淡く照らしている。
「どうしたの、こんなに散らかして…」 普段から三つ子姉妹の世話をしている癖で、つい部屋の中を見回してしまう。
彼女の部屋の床は、ニルソンから贈られたゴスロリ風の衣服で埋め尽くされていた。
「あなたには関係ないでしょ」 ベッドの上から、ジャニアリーの声が聞こえた。月明かりで照らされたベッドの上に、下着姿の
ジャニアリーが膝を抱えてうずくまっているのが見える。
「ジャニアリー…」 セプは床に散らばっている服を踏まないよう、ゆっくりとベッドへ近づいていく。「これ…ジャニアリーの
好きなケーキ屋の…」
「そんなもの、知らないわ」 振り向きもせず、ジャニアリーが答える。「…どうせ、エイプリルのさしがねなんでしょ」
「そ、それは…」 いきなり核心を突かれ、狼狽えるセプ。
「セプ、相変わらず嘘をつくのが下手ね…」 ジャニアリーはベッドから降り、セプに向き直った。「あの女が買ってきたケーキ
なんて誰が食べるもんですか! そんなもの、さっさとゴミ箱に捨ててらっしゃい!」
「ジャニアリー…なんで…なんでそんなこと言うのよ…」
「それはこっちの台詞…」 セプの顔を見たジャニアリーは、それ以上続けることができなかった。
409 :
7:2006/09/14(木) 03:27:06 ID:QjzV0P/L
「セプ…?」
「皆がどれだけ…ジャニアリーの事を心配してるのかも知らないで…!」 月明かりで青白く浮かび上がったセプの頬を、涙が
伝わり落ちていた。
「あ、あんただって!」 ジャニアリーが堰を切ったかのようにセプへ詰め寄る。「私が知らないとでも思ってるの!?」
「一体なんのこと…」 いきなり逆ギレされ、困惑の表情を隠せないセプ。
「そこまでとぼけるなら、私が見た一部始終を話して上げるわ! あんたは五日前の早朝、エイプリルと…」
と、ジャニアリーの勢いがそこで止まった。彼女の頬は紅く染まり、呼吸が荒くなり始める。
「その…エイプリルと…き、き、き…」 恥ずかしそうに顔を俯くジャニアリーを、セプは不思議そうな表情で見つめている。
「キス、してたでしょ!!」 エイプリルはか細い声を絞り出すように叫び、そのまま黙り込んでしまった。肩はわなわなと震え、
乱れた呼吸が彼女の乳房を揺らしている。
「…ジャニアリー…」 ケーキを傍らのテーブルに置き、頬を真っ赤に染めたセプがジャニアリーに話しかけた。「あの、あれは…
確かにキスなんだけど…」
「どうせ私なんか…」 セプの顔を睨み、金色の髪を振り乱しながらジャニアリーが叫ぶ。「私のこと、嫌いなんでしょ!エイプリルと
一緒にむぐぅ!!」
ジャニアリーの嘆きはそれ以上続けられる事はなかった。何故なら彼女の唇は、セプのそれで一方的に封じ込められたからだ。
「ーっ! 〜〜っ!!」 何が起こったか理解する間も無く、暖かく柔らかいものがジャニアリーの口内に差し入れられてきた。
彼女の舌は逃げ場を失い、侵入者に絡み取られてしまう。
「!!」 次の瞬間、ジャニアリーの視覚回路に突然エイプリルのイメージが浮かび上がった
『…セプ、時間がないわ…指令内容は圧縮して、直接そっちに送るわよ』
『え…こんな所で…本当にこんなので…』 これはセプの声だ。そう、これはあの時に聞いた…
『大丈夫よ、誰も見てないから…それにこの方法は、互いの舌を触れ合わせないと出来ないもの』
エイプリルの台詞が聞こえた瞬間、彼女の顔を急激に近づいてきた。そして、自分の唇にエイプリルのが重ね合わされて…
「ふわっ!!」 セプが唇を自ら解いた。「わかった? こういうことなのよ」
「わかったってそんな急に…」 と、ジャニアリー思いだした。確かこの前の定期メンテナンスで、ニルソン様が私達のボディを
色々と弄ってたんだっけ。
「私達が他人に知られる事なく、大量の通信をする手段」 ぺろりと出した舌を、指さすセプ。 「ここを触れ合わせて、互いの
データをやりとりするの…って、ジャニアリーはあの時、いなかったんだっけ」
「そういえばニルソン様が新しい技術を開発したから試させてくれって言っていたような気がする…」 ジャニアリーはニルソンの
説明を聞く前にスクランブルで出撃していたのだ。
410 :
7:2006/09/14(木) 03:28:05 ID:QjzV0P/L
「あの日は、ちょっと込み入った任務だったから…時間もなくて、仕方なく使ったんだけど」
「…最初からそういってくれればいいのに…」
「ごめんなさい…あなたに話すのが恥ずかしくて…」
「セプ、ごめん…」
「ジャニアリー?」
「私、てっきり貴女とエイプリルが…本当に…」
「ジャニアリー…」
「セプ…」
真っ赤に染まった互いの顔を、暫くの間見つめ合う二人。
「セプ…普通にキス、していいかな」
「ジャニアリー…」 セプは一言つぶやくと、そのまま目を静かに閉じた。月明かりをバックに、二人の影がゆっくりと重なり合う。
「ン…」
「っ…」
ジャニアリーはセプの腰に回していた手をゆっくりと動かし、彼女のスカートをたくしあげる。セプは拒否をすることもなく、
相方の成すがままになっていく。
「…ンんっ」 ショーツの上から割れ目に指を添えた瞬間、セプが小さく震えた。
(濡れてる…?) じんわりと濡れた生地の感触がジャニアリーの指先に伝わった瞬間、セプは接吻を解いて後ずさった。
「セプ?」 思わず相方を見つめるジャニアリー。
「…見て、ジャニアリー」 セプはそのままゆっくりとスカートを傍らに脱ぎ捨て、ショーツをゆっくりとずり下ろしていく。
「セプ、貴女…」 ジャニアリーはセプの秘部に目を奪われた。月明かりに照らされた彼女の割れ目の影から、透明に輝く粘液が
糸を引いて滴り落ちていたのだ。
「ジャニアリーの事を考えてると、いつもこんなになっちゃうの」 セプは爪先までおろしたショーツも脱ぎ捨て、ジャニアリーに近づく。
「セプ…」 ジャニアリーはセプの前にしゃがみこみ、彼女の割れ目をのぞき込んだ。その秘裂からは粘液がとめどなく溢れ、
清らかな谷間とその周囲を汚して行く。
「…私が奇麗にしてあげるわ」 ジャニアリーは割れ目を取り囲む小さな山へ舌を押し付け、ゆっくりと愛液を舐め取り始めた。
「んあっ!」 セプの下腹部を快感が貫いた。「ああ…そ、そんな…アンっ!」
秘部を舐めずる淫靡な音が響くたび、快楽がセプの論理回路を飽和させていく。セプはそのままベッドに座り込み、足を徐々に
開き始めた。それに答えるように、ジャニアリーの下が割れ目の中へ侵食していく。
「ん…んん…んぁっ…ああ!」 セプの手は、無意識の内に自らの胸へと伸びていた。ブラウスのボタンを外し、ブラの内側へ
手を差し入れる。彼女の小振りな乳房の頂きは、まるでルビーのように固くいきり立っていた。
411 :
7:2006/09/14(木) 03:39:34 ID:QjzV0P/L
下腹部の疼きを打ち消すように、己の乳房を激しく揉みしだく。身体が燃えるように火照り、人口声帯から淫らな音色の
喘ぎ声が漏れる。ジャニアリーの淫靡な舌が、セプの頭脳を快楽で包み込んで行く。
「はぁ、はぁ…こんな…んあっ!!」
一際大きな快楽に身をよじらせ、ベッドの上をのたうち回るセプ。
「…セプ、貴女ばかりずるいわ」 ジャニュアリーはセプの秘所から顔を上げ、ブラとショーツをさっさと脱ぎ捨てる。彼女の秘部も
また、熱い蜜が溢れ出していた。自分で乳房を揉みしだきながら、ベッドの上のセプに覆いかぶさるジャニアリー。
「邪魔だわ」 セプのブラウスのボタンを外し、胸をはだけさせる。自分のものよりは明らかに小振りな乳房を覆っているブラの
ホックを素早く外し、ベッドの外へ放り投げた。
「嫌…」 セプが小さく首を振ると、露になった彼女の小さな双丘が遅れて左右に震える。その動きはまるでジャニアリーを挑発
しているかのようだ。思わず、その桜色の頂きを指先で弾いてしまった。
「んくぅ!!!」 セプの顔が歪み、その瞳から涙がこぼれおちていく。その表情を見た瞬間、ジャニアリーの我慢は限度を超えた。
「わたしにも頂戴…」 唇を重ね合わせ、右手をセプの割れ目へ強引に差し入れる。
「ああっっ!!」 小さく身体を反らして快楽を受け流したセプは、逆襲といわんばかりにジャニアリーの乳首を指先で摘んだ。
「んあ゛ぁ、アんっ!」 身体を捩らせ、逃げようとするジャニアリーの秘部を更に追撃するセプ。二人の動きがシンクロし始め、
快楽を互いに高め合っていく。
「ジャニアリー…私…もう、あぁっ…いっちゃう…んくぅ」
「ダメ…イクなら…んっ…一緒に…ぁはぁ…」
お互いにキスの雨を降らせ、乳房を擦り合わせる。人工女性器を指先でなぶり、クリトリスを摘み、こねくり回す。
「ああ…んぁ…はぁ、ああ、あ、あ、あ、ああ」
「んくっ…あん、ああ、あ、あ、あ」
まるで互いの身体と意識を共有しているかのように、二人の身体が大きく反った瞬間
「「んんぁああ゛あ゛〜〜〜〜っ!!!」
オーガズムが心を芯まで染め上げ、二人の意識は白く霞んで行った。
-------- * -------- * -------- * -------- * -------- * --------
「まったく、ゆっくり休む暇もないな」 スクランブルが鳴り響く中、エイプリルとメイが格納庫へと走っている。
「…ジャニアリーとセプは?」 走りながらエイプリルがメイに問う。
「ああ、あの二人なら」 メイが口を開こうとした瞬間、廊下の向かいの曲がり角からジャニアリーが飛び出てきた。
「ちょっと待ってよぉ…」 セプが眠そうな目を擦りながら、ジャニュアリーの後に続く。
「全く、いつまでも寝てるんじゃないわよ!」 そう言いながらもジャニュアリーの手は、セプの手をしっかりと握っている。
「…ほらね」 にやりとするメイ。
「無駄口は後で叩きなさい」 互いの手を握って走って行く二人を追いかけながら、エイプリルが呟く。
「エイプリル…」 ほんの僅かの瞬間だが、メイは確かに見た。前を走る二人を、優しい微笑みで見つめるエイプリルを。
「まったく、本当に素直じゃないんだから…」
(終わり)
412 :
7:2006/09/14(木) 03:43:41 ID:QjzV0P/L
1月×9月の短編、これにて終了です。 1月と9月が百合っぽく抱き合ってる絵
(DVD vol1の特典だったかな)を見て思わず書いてしまいました。
あああああああああああああ!!!!!!!!!
GJGJGJGJGJGJGJ!!!!!!!!!!
グッジョブグッジョブグッジョブぐっじょおおおおお!!
1月×9月はいいな!
いやはや7氏GJですよ〜…
ジャニアリーンw
ジャニアリーン
orz
※今までうpした話しを校正してzipに纏め、どこかにうpる予定です。纏めサイトは維持する自信がないので…
ここは他に職人さんいないの?
419 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 19:46:29 ID:xANZlaGx
31 7 sage New! 2006/07/15(土) 23:33:09 ID:ALkr3mwi
メイは椅子から立ち上がり、人形のように壁にもたれ掛かって座っている姉に近づいた。そのまましゃがみこんで、
両腕が無くなって強調されている姉の乳房を見つめる。
「今日、地下で見てた時から…貴女が…欲しかった」
メイは黙ったまま、姉の左乳房にしゃぶりついた。そのまま、動く左腕で右の乳房も揉み始める。
「ああっ!!」 大きな喘ぎ声をあげ、身体をのけぞらせてエイプリル。メイは欲求のまま、ひたすら姉の乳房を貪り続けた。
乳首を舌先で弾き、下をからめて転がす。更に左手で乳首を摘みながら、小刻みに全体を揉みしだいた。
「あっ、あっ…あん、んん〜っ!」 普段の無表情からは考えられない喘ぎ声を出しながら悶えるエイプリル。
「んくっ、くっ、んふぅ」 ただ無心に姉の乳首を求めるメイは、自分の背後から忍びよる物体に気付かない。
そして、メイの人工女性器は不意打ちを受ける。
「んはっ!?」 突然の快楽に、思わず口を離す。エイプリルの乳房がぷるっと小さく震えた。
「なっ、いつのまに…ああっ、いやっ! こんなっ…あああん!!」
メイの秘部を襲ったのは、床に転げ落ちた筈の…姉の両腕だった。ケーブルで遠隔操作されている腕が、メイの
秘部を攻めているのだ。彼女の割れ目を押し広げ、指が深く差し入れていく。人間でいうところのGスポット付近を
探りながら、メイの秘壺をかきまわす。
「んぁっ!! あああぁっ…んああ〜〜〜っ!!!」
「ふふ…すごいわ…内部の感覚まできっちり再現されてるなんて」
「んあんっ…ああっ…」 止まることのない快楽に悶えるメイ。 「も、もっと…欲しい…お願い…」
「もっと欲しいの?」 エイプリルは微笑みながら、足をM字型に開いた。
「あげるから…私にも頂戴」 床にはいつくばって泣き叫ぶ妹に、自分の秘部をさらけ出す。
(続く)
955 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/09/17(日) 23:03:58 ID:we7J2rjl
きっと、一月のお腹にはセプの子が…
956 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/09/17(日) 23:31:44 ID:QiUEP+Pg
1月「この娘の名前はもう決めてるの。セプテンバーって言うのよ」
・・・9月が1月に凄いことしたんだね!
421 :
7:2006/09/18(月) 03:27:54 ID:VOh9yPQr
ニルソン 「…と言う訳で、妊娠体験機能をつけてみたいんだが」
マダム 「面白そうな機能ですわね…で、どの娘で試すおつもりですか?
ニルソン 「そうだな…それでは…」
さて、どの娘にしようか(ぉ
9月×1月!
5月×4月!
でお願いします!
ついにアミテージネタか?
424 :
7:2006/09/19(火) 02:22:16 ID:Ceupmeah
…妊娠ネタどころじゃなかった orz
化遺族王とママンの関係輪からズじまい
426 :
7:2006/09/19(火) 02:38:05 ID:Ceupmeah
妊娠ネタ、暫く封印します… orz
427 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 04:17:57 ID:Ef2ZvgnV
エイプリルのレイープがみたい
今日初めてこのスレを知ったが
>>276氏GJ!!
8月好きの俺にはたまらない話だた!つい一気に読んでしまったよ
429 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 17:44:23 ID:WiF/s5y3
封印ですか…
こんなときこそパラレルですっきりと…orz
430 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 00:31:14 ID:OvCXv7wT
フランカと姉妹でミスターに遭遇したらおもしろい
431 :
7:2006/09/20(水) 00:49:00 ID:Z6whAKJd
…お母様の最後が不埒すぎたので、自分を慰めるがごとくSSを投下。
432 :
7:2006/09/20(水) 00:50:10 ID:Z6whAKJd
気がつくと、マルチアーノは全裸で暗闇の中に立っていた。いつもとは違う、身体中から伝わる生々しい感覚。
「私の…身体が…」 両手で自分の身体を抱きしめ、闇の中に跪くマルチアーノ。久しく感じる事のなかった五感に
打ち震えていた彼女の目の前に、白い影がぼんやりと現れた。
「…?」 マルチアーノが白い影を見つめていると、それは人の形をとり始める。やがて、人影ははっきりとした男の
姿になり、そしてその顔は…マルチアーノが忘れようもない、はっきりとした顔立ちになる。
「ブルース…!」
「久しぶりだな、マダム」 ブルースと呼ばれた男はマルチアーノに近づき、彼女を見下ろすように話しかけた。
「今更、何をしにきたの」 震える身体を両手で抱きしめたまま、顔を上げてブルースを睨み付けるマルチアーノ。
「随分な言われようだな…そうだな、忘れ物を取りに来た、とでも言っておこうか」
「わすれもの?」 マルチアーノの表情が訝しげになった時、ブルースの隣に桃色の淡い影が現れた。そしてその影も、
マルチアーノが知る人物の形をとったのだ。
「お前は…フランカ!!」
「パパ、この人…誰?」
「さぁ…初めて会うな」 フランカの問いに、まるで今までの事は記憶にないといった顔で答えるブルース。
「ブルース!!」
「さぁ、フランカ…行こうか。ミスター達が待っている」
「うん、パパ!!」
ブルースは踵を返すと、フランカの手を引いて立ち去って行く。その姿を追いかけようとしたマルチアーノは立ち上がった。
そのまま走り出そうとしたが、数歩も進まない内に足がもつれて転んでしまう。まるで自分の身体でないようだ。
「ま、待って!! 行かないで、ブルース!!」 ブルースに必死で手を伸ばし、叫ぶマルチアーノ。
「私を…もっと私を見てよ! この身体は…」
ブルースは歩みを止め、マルチアーノに振り向く。しかし、彼女に向けられたのは…義眼の冷たい眼差だった。
433 :
7:2006/09/20(水) 00:51:46 ID:Z6whAKJd
「…生憎だが、俺は不感症の女に興味はない」
「なっ…!!」 絶句したマルチアーノは、ふらつく足を押えながらよろよろと立ち上がり、ブルースに叫ぶ。
「この生身の身体の…!?」 マルチアーノは言葉を失った。彼女の目の前にいたのはブルースではなく、大柄な白髪の男。
「てめぇの身体のどこが生身だってんだ?」 その男…ミスターがにやつきながら言い放つ。マルチアーノはミスターに
言われるがまま、自分の身体を改めて見直した。
「そ、そんな…」 彼女の首から下は、いつのまにか内部機構剥き出しのアンドロイドボディに変貌していた。それは彼女が
”娘”と呼ぶ者達の身体そのもの…腕を動かす度にアクチュエータから機械音が鳴り響き、震える両足が互いに当たり、
カチカチと音を打ち鳴らしている。
「い…嫌あぁぁぁぁ!!」 その場に蹲るマルチアーノを、いつのまにかコヨーテのメンバーが取り囲んでいた。
「へっ、こいつぁ良くできてるなぁ…コヨーテ号より弄りがいがあるんじゃねぇか、カタナ」
「俺ぁ、機械の女なぞに興味ないね…ビショップ、お前はどうなんだよ」
「なにをおっしゃいますやら、カタナ様…涎が出てますぜ」
「おい、こいつの股座を見てみろよ…機械の癖に濡れてやがるぜ!!」
生々しい女性の素肌が、彼女の股間にだけ残っている…マルチアーノのボディには人工女性器が装備されていたのだ。
その割れ目からはおびただしい量の愛液が分泌され、暗闇の床に糸を引きながら滴り落ちていた。
「このコヨーテどもがぁぁぁ!!」 叫ぶマルチアーノ。四肢が強引に外され、彼女はガチャリと音をたて、だるまのように床に
転がされた。彼女の四肢を引きちぎった男達の顔は…あの日、仲間を惨殺した憲兵どもの顔に変わっている。
「殺す…貴様等、必ず殺してやる!!」 狂ったように叫ぶマルチアーノに男達の手が伸びてくる。機械の身体からリアルな
感触…快楽が伝わり、それはやがて彼女の脳を支配し始める。
434 :
7:2006/09/20(水) 00:55:21 ID:Z6whAKJd
「畜生ぉぉぉぉ!!!!」 自分を押え付ける男を、マルチアーノが力の限り振りほどくと…そこはいつのもの寝室、いつもの
ベッドの上だった。
「夢…」 自分の身体を手で触ってみる。その感触は、マルチアーノの年齢と合致しない、10代の女性を模した人工肌だ。
「くそ、またあの夢を…」 夢の内容を思い出し、ぞっとした感触を覚える。いつもに増してリアルな内容は、彼女の脳裏に
その感触を焼き付けていた。首から下の機械部分は人間だった頃の感覚を出来る限り再現するよう、ニルソンの最高技術を
もって作成されたアンドロイドボディだ。その身体は熱く火照り、人工神経のゲインを倍加させているかの様であった。
「ブルース…っ」 夢に出てきた男の名を口にした瞬間、彼女の腹部が激しく疼いた。身体の各所に設定されている性感帯から
刺激が伝達され、豊かな乳房の頂きが固く膨らむ感触が伝わってくる。
「…ブルース…ブルース…!!」 男の名前を呟きながら、掌で乳房を揉みしだく。しかし、疼きは消えるどころか全身に広がり…
彼女の秘部は自分でも判るぐらい、熱い蜜を滴らせ始めた。
「ブルゥスゥウゥゥゥ!!!!」 マルチアーノはかつて愛した男の名を叫び、ネグリジェを引き裂いた。たわわに実った双丘が
露になり、肩で息をする度に小さく上下に揺れている。一瞬の間の後、彼女はその内の一つを鷲掴みにし、激しく揉みしだき
始めた。指先でこねくり回す度に、彼女の乳房はまるでつきたての餅のように形を変える。
「ん゛ンっ!」 低い喘ぎ声と同時に身を反り返らせ、ベッドに倒れ込むマルチアーノ。シーツを握っていた手を解き、ショーツに
片手をかけた。彼女はそのまま力を込め、一気にショーツを引き裂く。布きれの下から、髪の毛と同じ色をした淡い叢が
彼女自身を誘うように姿をあらわす。
「ンっ…あっ…ブルース…」 叢をかきわけ、ゆっくりと指を秘所に添えた。そこは熱い人工愛液でびしょびしょに濡れ、割れ目へ
指が自然に嵌まって行く。
「あっ…んんあああっ!!」 秘裂が誘うまま、一気に指を壺の中に差し入れた。作り物とは思えない淫壁が彼女の指を
からめ捕り、きつく締めつけて行く。
435 :
7:2006/09/20(水) 00:56:32 ID:Z6whAKJd
「あうっ…んんっ…あっ…んぁ」 激しく動かしている指の腹で陰核を擦りながら、もう片一方の手で乳房の頂きを摘むように
弄り回す。そこから生み出される快楽がマルチアーノの理性を洗い流す度に、彼女の口から艶めかしい喘ぎ声が漏れた。
「んっ、あっ、う゛ぁ、あ、あ、ああああ」 彼女の意識が白く霞み始め、快楽が一点に集まって行く。マルチアーノの視界が
真っ白に染まった瞬間
「あ゛あ゛あ゛あ゛あああぁぁぁ!!」
一際甲高い喘ぎ声とともに、彼女は絶頂に達した。
-------- * -------- * -------- * -------- * -------- * --------
マルチアーノが達する5分前、マルチアーノ自室の前に一人の少女が佇んでいた。
「お母様…?」 ネグリジェ姿の黒髪の少女はマルチアーノの部屋の扉に手をかけ、静かに扉を開き始める。
「…っ! …ぁぁ!」 扉を5mm程あけたところで、少女の手が止まった。その隙間からは明らかに女性の喘ぎ声…しかも
この部屋の主に違いない声だ。少女は息を飲み、そのまま隙間から中の様子を伺った。
「…!!」 思わず声を出しそうになり、彼女は慌てて手で口を塞いだ。隙間から見えたのは、彼女が”お母様”と敬う女性が
快楽を貪っている姿だった。
(お母様…!) 母親と身体を幾度となく合わせてきた少女にとっても、その光景は異様に見えたようだ。かつて自分が見た
どの姿よりも、激しく…そして艶めかしく身体をよじらせている女性がそこに居た。
「ぁぁ」 母親が足を大きく開いた瞬間、その秘部から愛液が飛び散る。それを目の当たりにした少女は、身体の芯が熱く
疼くのを感じた。「おかあ…さま…」
少女はネグリジェを片手でたくしあげ、もう一方の手をショーツの脇から秘部へと差し入れる。そこは今、母親が飛び散らせた
のと同じ、ぬるりとした愛液が充満していた。
436 :
7:2006/09/20(水) 01:06:40 ID:Z6whAKJd
「んっ…」 そのままゆっくりと手を動かし始める少女。彼女の視線は未だに喘ぎ続ける母へと注がれ、その喘ぎ声にシンクロ
させるように腰をくねらせ始める。
「んぁ…ンっ…ああん」 誰かが来るかもしれない…こんな姿を見られたら、姉妹のリーダーとしてのメンツが立たなくなる…
そう思えば思うほど、彼女の割れ目から熱い蜜がほとばしり、太股を伝って床に滴り落ちていく。
「お母様…私を置いて行かないで…んんっ」 ネグリジェの上から乳房をゆっくりと包み、優しく揉みしだき始めた。その頂きの
小さな突起が、次第に固く大きくなっていくのがわかる。
「あん…んん…ん、ん、んんん、んああああああ」 部屋の中で大きく身体を動かし始めたマルチアーノとタイミングを合わせる
ように、少女も体を大きくよじらせる。
「あ…んぁああ…ぁああああああ!!」
母親と同時に大きく身体を反らせた少女の意識は快楽の頂点に達し、そのまま扉の前の床にへたりこむ。
「はぁ、はぁ…」 霞む意識がはっきりし始めた頃、母親の自室の中から声が聞こえてくることにきづいた少女は、再び部屋を
のぞきこんだ。
「お母様!?」 少女は母親の姿に目を見張った。一度達した筈のマルチアーノがベッドに突っ伏し、下半身を大きくよじらせて
いたからだ。彼女はそのまま寝返りを打ち、力のない両腕を動かせないままで全身をくねらせている。
(何が起こっているの?) 母親は快楽だけで喘いでいるように見えなかった。まるで拷問を受けているかのように下半身を
ベッドにこすりつけ、襲いくる感触を必死で打ち消しているかのようだ。
「んぁ、ああ、はぁ…んあっ!!んン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛っ!!!」 マルチアーノが低い喘ぎ声を上げて膝を大きく開いた瞬間、
その秘部から噴水のように愛液が吹き出した。何度も身体を大きく浮かせ、膝を開く度に愛液が大きく飛び散る。
「くぅ!ああ!いやぁああ!」 上半身を大きくよじらせる度に、大きな乳房が左右に振り回される。そして、その頂きからも
何かの液体が飛び散り始めているのが少女の目に入った。
「あうぅ…ンあ゛ぁ」 マルチアーノは苦しそうな声を漏らしながら身体をよじらせ、そのままベッドの端から転がり落ちた。
どさりという鈍い音が寝室に響き渡った瞬間、少女は扉を開いて部屋に飛び込んでいく。
「お母様ぁ!」
(続く)
437 :
7:2006/09/20(水) 01:07:12 ID:Z6whAKJd
前半終了。後半は明後日までにUPします。
しかし、書いてて切なくなってくる…orz
つд`) マダム…
おっとコメント(蛇足)を書き忘れてた
一応こんな感じで皆生きてたらいいなぁっていう妄想ストーリーが
あることはあるんだけどえちぃわけじゃあ無いからなぁ…
276氏のもエロなしだし、特に問題ないと思う。ってか、職人さんが慢性的に不足してるし orz
萌えスレでも保管庫の話しが出てるみたいだし、向こうの住人と協力して保管庫を作れればいいな…
>>441 なんというかできたら俺はアニメ本編につじつまを合わせたい奴だから
つじつまを合わせるにはオリジナルキャラというか自由に動かせる人物が必要なんだ…
だから…ね?
そこでギルド兵士ですよ。ってかギルド兵士の扱いが最期まで不憫すぎる。
なにあれゴミの様にぷかぷか浮いてるの。マジでミスター側に殺意を覚えた。
4月:全員装備A2で召集をかけろ。場所はお母様のセーフハウス。
6月:私たちの事はどうでもよくて、2人でお楽しみってことっ!?
7月:へこむわねぇ〜
5月:これでミスターも晴れてオスゴリラってか?
1月:おっ、おねえさん、スルドイ!
9月:そうはさせないわ!(照準をミスターのイチモツに合わせる)
ビルの窓は映像カーテンが張られ、中の様子は確認出来ない。
カーテンの中和を優先する。
2月:カーテンなら私が中和しておきましたよ。覗きが趣味ですから。
3月:ゴクリ・・・私も手伝うわ、FN MINIMIで良ければ。
マルチアーノ、ミスター:(パンパン ズッコンバッコン・・・ハァハァハァハァ・・・)
ミスター:(もう逝きそう) マルチィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!お前、最高だよ!
マルチアーノ:あらそう?じゃあ出しなさい!
ミスター:ウォー! ドピュッ ドロドロ ハァハァ フゥ〜
(銃声・爆発音) バキューーーーーーーーーン バンバンバン ドキューン ボ〜ン!!!
445 :
7:2006/09/21(木) 00:00:43 ID:Z6whAKJd
446 :
7:2006/09/21(木) 00:03:24 ID:5vNoADE6
絶頂に達したマルチアーノは余韻を味わいつつ、身体の緊張が解けていく様を見届けている…筈だった。今、彼女の
意識、はまるで津波のように押し寄せる未曾有の快楽に押し流されていた。
「はぁ…あンっ、あう…うんんんっ…ンはあぁつ!!」
四肢の自由が効かない。かろうじて両足の膝までは動かせるものの、両腕は肩から先が全く動かない。上半身を起こす事も
できず、身体をよじらせ、臀部をシーツの皴に擦り付け、意識を押し流そうとする快楽の波に贖おうとしていた。
「私の…身体…が…んっ! ああ! ふあっ…あっあっああああぁぁ…つ!」 長い髪を振り乱し、?くマルチアーノ。
絶頂に達した直後から、快楽以外の感触がボディから伝達されないようになっていたのだ。その快楽は時を経る毎に大きくなり、
人工女性器以外のパーツにも過負荷を掛け始めていた。身体をよじらせる度に身体中の関節が軋み、悲鳴を上げる。
自由にならず、力さえ入らなかった両腕が突然硬直し、フルパワーで拳を握った。めきめきと鈍い音をたて、ゆっくりと拳が変形していく。
「んン゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ…んくぅ!!」
一際大きな快楽が彼女を襲った。たまらず腰を浮かせ、膝を大きく開いて身体を反らせてしまうマルチアーノ。その瞬間、彼女の
人工女性器から噴水のように人工愛液が飛び散った。ぴしゃっと淫らな音をたて、シーツに彼女の熱い潮が迸る。
「こ…こんなの嫌あ゛っ…んあ゛ン゛っ!!」
彼女の意志に関係なく、膝を開ける度に股間から何度も蜜が放出され、シーツを汚して行く。尿のように愛液を漏らす、無様な己の
身体を目の当たりにしたマルチアーノは、泣きながら上半身を左右に大きく振る。
「胸が…ン゛んっ…苦し…い…」 いつの間にかパンパンに張りつめた乳房の頂きから、白濁した生暖かい液体が滴り落ち始めていた。
上半身を振る度、紅色の真珠のような頂きから白い液体が飛び散る。
「博士…なんてものを…んぐっ! んあンっ!」 割れ目から愛液をだらしなく滴らせながら、マルチアーノは何度も寝返りをうった。
そして数度目の寝返りを打った瞬間、彼女の上半身を支えるものが消えた。マルチアーノは受け身をとることさえできず、彼女の身体は
そのまま右肩から床に叩きつけられた。
「うぐっ!!」 どさりという音と同時に、右手から何かが潰れながら千切れるような音が聞こえた。思わず悲鳴を上げるマルチアーノ。
「お母様ぁ!!」 擦れる視覚の隅っこに見えていた自室の扉が勢いよく開き、よく見知った顔の少女がマルチアーノに向かって走り込んできた。
「エイプ…リル…ああっ!」 娘の名前を呼んだ瞬間、快楽が彼女を襲った。身体をよじらせ、乳房が床に押し付けられる。その頂きから白蜜が
びゅっと滲み出た。
「お母様…」 マルチアーノの傍らまで来たエイプリルは、思わずその足を止めた。窓から月明かりで照らされた”母親”の身体は、最早
正常な人間のものとはかけ離れた姿と化していたからだ。自らの愛液でてらてらと光る下半身、乳房の先端から滴り落ちる白い液体。
そして、右手首から先の”拳だった物体”は、その主から千切れ飛んでベッドの傍らに転がっている。マルチアーノの右手首からは
無残に引きちぎられた配線が見え隠れし、時折ばちばちと音を立てて青白い火花が散っていた。
その様を見て、エイプリルは無意識に身震いした。そして、自分の右手を見つめる。
447 :
7:2006/09/21(木) 00:06:05 ID:5vNoADE6
”私の身体も…” サンドウィル刑務所で蟲に襲われた時の自分を思い出す。 他の姉妹も、体内の機構部が剥き出しに
なるような「大怪我」を負った。私達は、人間ではない…ましてや、お母様の…
「エイプリル…」 しわがれた小さな呼び声でエイプリルは我に返った。母親は苦悶と喘ぎが入り交じった声を上げながら身体をくねらせ、
痙攣する度に股間と胸から液体を飛び散らせている。
「お母様!大丈夫ですか!」 エイプリルはマルチアーノの上半身を抱き抱えて、静かに起き上がらせた。
「いつもの…んっ…拒否反応…」 空ろな目でエイプリルを見つめながら呟くマルチアーノ。その声はかぼそく、今にも消えてしまいそうだ。
エイプリルはそのままマルチアーノを抱き抱え、ベッドの上に横たえる。びしゃびしゃになった身体をタオルで拭きとってみたが、股間からは
まだ愛液がじわじわと漏れ続けていたため、何回かタオルを取り換えなければいけなかった。
-------- * -------- * -------- * -------- * -------- * --------
”惨劇”から30分後…ようやく落ち着いたマルチアーノの左手は、エイプリルの手に優しくしっかりと握られていた。
「…ありがとう、エイプリル…ううっ」 何とかして上半身を起こそうとするマルチアーノだったが、一度過負荷が掛かった身体はそう自由に動く
ものではなかった。身体にかけられていたシーツが、胸からはらりと擦れ落ちる。
「お母様、いけません」 倒れ掛かったマルチアーノの身体を右手で受け止めるエイプリル。「ニルソン様を呼びますから、大人しく待っていて…」
「まだ…呼ばないで」 マルチアーノは左手をぎこちなく動かし、エイプリルを抱き寄せようとした。
「お母様…」 人間の子供にさえ負けるであろう、力のない左腕。エイプリルは自ら母親の肩に身を寄せる。「もう少し、このままでいさせて…」
はっとなるエイプリル。 母親が…マダム・マルチアーノが泣いている。
エイプリルは思わず、母の顔から視線を剃らした。その先には、母の胸に実った豊かな乳房が露になっている。
「…?」 エイプリルは、その丘の頂から滲み出ていた白い蜜に目を奪われた。両胸の乳首は先程拭いた筈だ。ということは、この液体は…
「エイプリル…私、無様でしょう」 マルチアーノがエイプリルに囁きかけた。
「…そんなことありません、お母様」 母の言葉を否定しつつも、彼女の視線は白い蜜に釘付けだ。
「ふふ…これはね…」 そう呟くと、マルチアーノは乳首の先から滴っている液体を指ですくい、エイプリルの眼前に差し出した。
「お母様?」 訝しげな表情で指先を見つめるエイプリル。
「…舐めてごらんなさい」
「これを…私が?」
448 :
7:2006/09/21(木) 00:08:38 ID:5vNoADE6
「そうよ…劇物じゃないから、安心しなさい」 マルチアーノの言うまま、エイプリルは母の指を口に含んだ。しばらくしてからエイプリルは
指を口から離し、驚愕の表情を浮かべる。
「乳…これはまさか」
「ふふ、貴女の考えている通りよ…これは母乳」 マルチアーノが自分の左胸を手でゆっくり揉むと、潰れた乳房の先から母乳がぴゅっと吹き出た。
「もっともこれは、本物ではないわ…博士、こんなものまで取り付けていたとはね…」
「一体、なんのために…?」
「さぁ…あの人の考えてる事を100%判る人がいたら、その顔を拝んでみたいところね」 マルチアーノはようやく動くようになった右腕を、ゆっくりと
自分の腹の上に動かしてみた。過負荷がかかった右手首の関節は、ベッドから落ちた衝撃で破損してしまったようだ。
「酷い…右腕が…」
「私の身体は貴女達ほど丈夫に作られていないわ…過負荷が掛かれば壊れる。これは生身の身体でも同じこと」
「お母様…」
「でも…生身の身体なんて、とうの昔に未練さえなくなったと思っていたのに…」 マルチアーノはシーツを身体から剥ぎ取った。「見なさい、
この無様な身体を」 マルチアーノの秘部の下のシーツに、小さな染みが出来ていた。
「やめて、お母様」
「少しでも刺激を与えると、すぐにこれ…いくら精巧に作られたところで、所詮は機械なのよ」
「お母様!」
「こんな紛い物の身体で、貴女達を作って家族ごっこをして…自分を満足させてたのよ! はなから私には家族なんていな」
自らを卑下していたマルチアーノの言葉が止まった。彼女の口は、エイプリルの唇で強引に塞がれていたのだ。
「んんっ…」
「…」
やがてエイプリルが唇を解き、母を悲しい瞳で見つめていた。
「お母様、そんなに自分をせめないで」
「エイプリル…」
「私達…私は、間違いなくお母様の娘です」 エイプリルの頬を涙が伝わった。「私達はお母様と違って、機械で作られた自動人形です」
エイプリルはマルチアーノの左手を掴み、自分の左胸に押し当てた。「私達には心臓さえありません…でも、私はお母様が…」
そういうとエイプリルは、母の乳房に口を押し当てた。
「エ、エイプリル!」 娘の突然の行為に驚く暇もなく、彼女の乳首から刺激が伝わってくる。「んっ…」
舌先で乳輪を丹念に舐めまわしたあと、エイプリルはマルチアーノの乳首をゆっくりと吸い始めた。ちゅっ、ちゅと音をたて、まるで赤ん坊のように
目を閉じて一心に乳を吸っている。
「エイプリル、貴女…」 左手で娘の髪をやさしく撫でる。エイプリルはベッドに上がり、母の隣に身体を横たえた。
娘の体を右手で優しく抱き抱え、マルチアーノも静かに目を閉じた。
「ありがとう、私のかわいい娘…」
月の光が二人を照らし、ベッドの後ろに延びた影は…ようやく結ばれた母娘の姿を汚れなく映し出していた。
449 :
7:2006/09/21(木) 00:09:51 ID:5vNoADE6
同時刻、屋敷の研究室。ニルソンは母娘の心身状態を示す計器を片目に、ウィスキーをあおっている。
「やれやれ、二人とも本当に素直じゃないな」
二人の精神状態が安らぎ、安定した事を示す数値を確認したニルソンは、椅子からゆっくりと立ち上がった。
「この分だと、全員が本当の親子になるのは何時のことやら…」 窓から月を見上げたニルソンは満足な表情を浮かべた。「さて、今日は
そろそろ寝るか…明日はマダムも治してやらないとな」
(終わり)
450 :
7:2006/09/21(木) 00:10:36 ID:5vNoADE6
マルチアーノ×4月短編、これにて終了です。
…学園もの、書かなきゃ…orz
>>446-449 GJ!!
最終回のやりきれなさ何とか払拭できましたよ。
・・・しかし、ニルソン博士憎めないがマッド街道を爆走してるな
次はどんな機能を付けるんだか
7氏GJですよ〜 なんだか目頭に熱い物が…
ニルソン氏の暴走っぷりがなんとも言えず最高ですなwww
さて俺も投下できる形にまとめなくちゃ…
453 :
7:2006/09/21(木) 00:48:40 ID:5vNoADE6
感想を頂けた皆様、ありがとうございます。 マルチアーノや12姉妹を影から
支えているニルソンは、やはり役者であると思う訳で…
※授乳ネタは、妊娠ネタの名残だと思ってください(ノω;)
〜〜惑星クーロン〜〜
スワンプたちの協会から離れた場所… 舗装されていない道を高速で走る大荷物を載せたジープがあった
車体には無数の弾痕がありテールライトは砕け散っていた
男「あのクソ野郎ども!」眉間にしわを寄せ運転する男が吐き捨てるように悪態をつく
女「たまにはいいんじゃない?」隣に座った女性が男をなだめる様に声をかける
男「たまにはって… 立ち上げた組織の連中に殺されかけるなんて二度とごめんだ!」
女「前向きにいこうよ ギルド加入とはいえ辺境惑星クーロンギルドの孫組織の人間で後ろ盾なし 襲うk」
女は『襲う価値も無いよ』と言おうとしたがジープが跳ねて舌を軽く噛んだようだった
女「危ないな!舌を噛み切るところだtt」またジープが跳ねて女は舌を再び噛みそうになる
男「ふっ なんか落ち着いてきた 土産もいくつか持ってこれたし良しとしよう」男の眉間のしわが弛み男の顔に笑みが浮かぶ
女「よかった… けど…今鼻で笑ったな!」女が男に手を伸ばし頬をつねる
男「あだだっ!」つねられて男の顔がゆがむ
その時爆音が轟き上空を宇宙船とヘリが飛び去った それを見上げながら車を止める
男「ギルドヘリ!?何でこんなに…」仲間に裏切られたとはいえ組織の長であった男である 別段珍しいわけではない
上位組織の定例報告会などで出頭する際にある程度ののメンバーは護衛をヘリに乗せやってくるのであるのだが問題はその数である
普段男が目にするヘリの数は多くても3機ほど しかし今日は10機を越えているし交戦中であった
女「所属を確認します」女は荷台にあったノートPCと一昔前の無線機のような装置を接続してアプリを立ち上げた
女「……所属は…!? マダム・マルチアーノの部隊です!」数秒の間をおいて女が報告する
男「何で最上層幹部の部隊がこんなところに…」呆然とする男を尻目に宇宙船が着陸し大量のミサイルを射出する
燃料と空気がきれいに混ざり爆発したせいか距離は離れているはずなのに爆発四散したヘリの部品や乗員の『部品』が飛んできた
男はとっさに女をかばう様に上にかぶさり女を守った
ゴトッ 重そうな音とともに男の近くに残骸が落ちた 大きさは重さの割には意外と小さくタバコの箱ほどであった
男「汎用記憶・演算媒体のようだが… もしかして…」男はジープの荷台にある大きな箱を開けた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『見えない、聞こえない、何も感じない 私はどうなってしまったの?』人間には分からない0と1の世界
確かにそこにはセプの意識があった セプは自らに記録されているユーティリティを駆使し現状を把握する
『五感ユーティリティ…入力なし
稼動ユニットユーティリティ…応答なし
戦闘アプリ…エラー:デバイスが見つかりません
狙撃アプリ…エラー:デバイスが見つかりません ……』
次々に現れる絶望的な表示 しかしそれを悲しむ気分になれなかった 所詮は機械で代わりはいくつでも作れる
『…お母様…………』その言葉を演算ユニットがはじき出すと悲しみが鉄砲水のようにあふれ出す
『消えたくない… 死にたくない… 消えるのはいや!死ぬのはいや!もう一度 皆と会いたい!』
セプはそう望む しかし無常にも電圧低下の表示が目の前に現れる
『いやだ……? …何が嫌なんだろう? 消える? 誰が? 私? わたしってだれ?』
徐々にデータロードができなくなり 一時データが消える 本人でも意識できないうちに電源が落ちた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
"Data Reload..... Complete"
"Error Check..... No Error"
"Finding Device.....Finding Device(s) is 12"
"(General-Purpose Combat Body)"
"(G-P Firearms Control Unit)"
"(G-P Five Senses Unit)"
" ……… "
セプの自己チェックプログラムが走る 通常の活動をする分には問題は無い状態だ セプはゆっくりと目を開く
セプ「眩しい…」反射的に言葉が出るが自分の声ではない 女性っぽい人工音声であった
女「あっ気がついた?」女が声をかける セプは体を起こそうとするがうまく起きれない
女「まだ起きちゃダメです」女に制止され大人しくセプは横になり精密な自己チェックを行った
結果分かったことは 素体は汎用戦闘素体で一通りの火器管制装置と五感センサーがついていたが
元々のボディーと比べると火器管制は貧相で狙撃に特化されていないし燃費はあまりよくなかった
顔はというと幸い女性用の顔になっていて抵抗は薄かったのだがボディーラインが女性型とは言いがたかった
男「気がついたみたいだが体に不調は無いか?」少し時間がたって男が話し掛けるがセプの眼は『お前から名を名乗れ』と言わんばかりであった
男「…俺はジョン・ドゥ そっちの女はジェーン・ドゥ」セプが女のほうを見ると何故か女はピースしている
セプ「名無し男に名無し女か…」セプは笑みを浮かべるがお母様のことが頭をよぎる
セプ「お母s」『お母様は今どちらに?』と聞こうとするがその前にジョンは答えた
ジョン「マダムマルチアーノたちは今ビックピンクに向かってる…だろ? ジェーン」
ジェーン「うん 傍受した無線によると遺体の収容と回収して帰還後グレイスランドに向かうそうだけど 貴女死んでることになってるわよ」
セプ「通信は?通信は無理なの!? 私は生きてるって!」ジェーンは首を横に振る
ジェーン「残念ながら不可能よ 傍受できる距離だけどこれじゃ遠すぎて発信できないのよ…」
セプはがっくりと肩を落としてうなだれる
ジョン「…とりあえず俺らも追われる身でここに長居はしたく無いんだ 逝く先も無いからビッグピンクに行ってお前をお母様に合流させようか」
男のセリフにセプの目に輝きが戻った
ジョン「だが…そのためには少々あんたの協力が必要だ」そう言うとセプは反射的に
セプ「協力する!」と言っていた
〜つづく〜
456 :
7:2006/09/21(木) 09:31:32 ID:5vNoADE6
セプの復活話ktkr!
確かにコヨーテって、12姉妹以外の人物は(主人公でさえ)話に絡めにくいんですよね。
(コミックは強制休載くらったので、こちらからの燃料補給も断たれたしorz)
続きに期待してます!!
※学園話も、オリジナルキャラ出すか出さないかで迷ってます…
>>456 出したほうが気持ちいいかも…
性的な意味で
458 :
7:2006/09/21(木) 22:32:57 ID:5vNoADE6
コミック+アニメで、キャラ的に一番掘り下げられていたマダムが
実は一番気に入ってるかも知れない事に気付き始めた、今日この頃。
だって…マダムネタの電波がどんどんry
459 :
7:2006/09/22(金) 13:06:03 ID:L0alHs3t
DVDの初回特典の「コヨーテクロニクルI」の正体は、アニメの原画集だった模様…orz
アニメは設定が殆ど明らかにされることなく終了、コミックは強制休載、頼みの綱のブックレットは設定集無し…
一体どうすればいいんだ…orz
>>459 つ「デフォルト:破綻しない程度の妄想」
つ「推奨:個人個人の妄想(ゆめ)」
461 :
454:2006/09/22(金) 16:04:52 ID:+jlVPAFd
ジョン「OK 協力するって言ったな ジェーン後ろの箱からアレを取ってくれ」男がジープの荷台にある大きな箱を指差す
ジェーン「分かったよ でもその前に…」女が箱の中から大量のまきびしをばら撒いた しばらくして後方からスリップ音と爆発音そして火柱が上がった
ジョン「ギルドの連中か… まぁこんな田舎道に車が来るわけないから当然か いずれにしても武器は出しといたほうg」
男がすべての言葉を言い終わる前に女は武器を箱から出していた 取り出した武器はウージー、AK-47、グロック18の三つであった
ジェーン「ジョンはウージーだったね で……貴女は?」女はセプに銃を渡そうとしたのだが名前が出てこない 名前をまだ聞いていないのだから当然だろう
セプ「セプだ 銃はできれば狙撃銃ががいいのだが…」女はゴソゴソと箱の中身をかき回すがなかなか出てこない
ジェーン「一丁見つけたよ」そういって女が取り出したのはドラグノフであった
セプ「…ジョン車をいったん止めて」ジョンは車を止める セプは離れた場所にある木に狙いを定めてトリガーを引く
『ダン!ダン!ダン!』発砲音が3発響く「チッ」セプが舌打ちをする 弾は見事に木の幹に命中したのだがどうやら納得がいかないようだった
セプ「精度が甘い…」本来の体のときセプは精密射撃に特化したボディであった
対象物までの正確な距離を測るセンサー 他の姉妹よりも微弱な電流で細かな調整を行う人工筋肉 狙撃専用のアプリに動作補正チップ…
これらが一切ない あるにしても精度は比べ物にならないほどに低いものであった
セプ「………」悔しいという気持ちがにじみ出ていた 女が声をかけようとするが男がそれを制止する
ジョン「セプって言ったな 確かに慣れないボディでうまくいかない事もある だがな今しかできないことを考えるのも大切だ」沈んだ表情のセプに向かって続ける
ジョン「例えばこれなんてどうだ」男は小さなメモリーをセプのボディに差し込む 一瞬セプの体がビクッとはねる
セプ「これは…何? 格闘アプリ!?」セプは驚いた様子だった ある程度の身のこなしは経験で積んでいたセプであったが細かいデータに残されたものは初めてであった様だ
ジョン「一般流通している人工知能は情報を組み合わせることは苦手みたいだがどうやらあんたみたいなタイプはそれができるらしい」
そういって男は女のほうを指差す 女は箱の中からそーっとりんごを取り出している最中であった
ジョン「ゴルァ!ジェーンつまみ食いは許さんぞ!」
ジェーン「えー 一つぐらいいいじゃないの減るもんじゃないし」
ジョン「りんごは減るだろ!」男はそう言いながら女のもとに走っていく 人工的なものがないだだっ広い土地でぎゃーぎゃー言い争う声がこだまする
そんな何気ない光景がセプにはおかしく感じられ 初めはくすくすとそして次第に大きな笑い声を気づかぬ間に発していた
ジョン「やっと笑ったな?」そう言われセプはハッとして笑うのをやめる
ジョン「! あいつらよっぽど俺が嫌いみたいだな」苦笑しながら男が振り返ると一台のトラックが迫っており 荷台にはラジコンを改造した簡易兵器が積まれていた
ジェーン「あれってギルド未加入組織から押さえたやつだよね…」簡易兵器とはいえ精巧にプログラムされた回避・攻撃ルーチンのバリエーションには驚くものがあり
すでにラジコンヘリ・ラジコン飛行機を改造したものは飛び立った後であり まもなく攻撃が開始されようとされていた
セプ「数が多い…」セプが顔をしかめる 数はヘリ、飛行機 それぞれ30機ほどであった しかし何故か男と女はうきうきと楽しそうにしている
ジェーン「たしかチャフランチャーもって来てたよね」男は「ああ」と言って箱の中にあったチャフランチャーとチャフ弾を取り出しジェーンに渡した
セプ「チャフって何?」
ジェーン「まぁ見てなさいって」そういうと男と女はチャフ弾を上空にチャフ弾を打ち上げる ものの数秒でチャフ弾が炸裂しきらきらと光るものがばら撒かれる
するとどうであろうその中を通ったヘリと飛行機が次々と制御を失い落下していく
ジョン「所詮はラジコン飛行機 軽くなければ飛べないから重い演算ユニットは積めない だから指令ユニットが別にある それと接続を切れば勝手に落ちるのさ」
ジェーン「チャフってのは本来はレーダー追尾型のミサイルのレーダーをかく乱するためのものなんだけどね 今回は相手の電波を妨害するために使ってみたのよ」
ぽかーんと口をあけて感心するセプに向かって女がドラグノフを投げ渡す
ジョン「ちなみにさっきのメモリーにうちの兵器の全データが入ってるから簡単に落とせるはずだ」そういうと二人はそれぞれウージーとAK-47を持ち
トラックの乗員のほうに向かって走り出した 数人の護衛がいたがそれを排除していく それを見届けるとセプは残った飛行兵器十数機に狙いを定めた
初めのうちセプはほぼ正確に敵機のコントロールユニットを打ち抜いていったが敵の攻撃をかわす時 ふとあることが脳裏に浮かん『ゲームは難易度が高くなければ面白くない』と…
これも敵の情報をすべて握っているという余裕のせいなのだろうか セプはヘリの武装の部分を攻撃し装備を無効化させた なぜヘリだけかというと
飛行機では武装を無効化するときにバランスを崩して落ちてしまうからだ ヘリならば多少の揺れなどでは姿勢を持ち直すからだ また攻撃されないのであれば
ちょうどよい的になると思ったからである ほどなくしてただの的ができた セプはヘリのテールローターのみを破壊したり2機が重なる瞬間に発砲し
両方を打ち抜いたりと思う存分に射撃を楽しんでいた
ジョン「見事だねぇ」セプがすべての兵器を打ち抜き終えたときに男が手をたたきながら歩み寄ってきた
ジョン「格闘アプリが役に立ったみたいだな」格闘アプリには各種格闘技が収められていたが攻撃だけではなく防御また回避などのデータが入っていた
セプはそのデータを使用していた気はしていなかった 男は一本の木に指を刺す
ジョン「格闘アプリによって体の動きが最適化されているはずだ」セプは黙って木に狙いを定め3発発砲した その弾丸は弾丸を射抜き木には一発の弾痕しか残されてなかった
セプ「!!」さすがにセプは驚いた元の体と同じくらい正確な射撃であったからだ
ジェーン「格闘アプリって言ったけど本当はスポーツアプリに近いのだから射撃のデータが入ってたんだけどうまくいったみたいだね」
女の説明によると通常の人工知能はひとつにまとめられたデータの切り出しは苦手らしいがセプは見事にデータの切り出しを行ったらしいのと
プログラムの最適化がうまくいったためだからだそうだ
ジョン「あらかた片付いたし行くか」
3人はジープに乗りビッグピンク行きのシャトルが出る宇宙港に急いだ
〜つづく〜
戦闘シーンは苦手です…
463 :
7:2006/09/22(金) 23:12:29 ID:2V8xXoJI
>>461-462 続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
メモリーを差し込む所があるってことは、結構メカメカしいボディなんでしょうか?
話が終わる頃には、6月や7月にも負けない万能超人娘になってそうな予感。
>>463 容姿あたりは各個人のご想像にお任せします
個人的にはぴっちりとしたウエットスーツのような感じと仮定して
書いております
無論メモリーを差し込むところも…
466 :
7:2006/09/22(金) 23:29:14 ID:2V8xXoJI
>>464 く、kwsk!!!!
コミックRUSHの最新号?
>>465 なるほど、良くも悪くも”戦闘用の素体”として最適の体型な訳ですな。
>無論メモリーを差し込むところも…
「びくっとはねる」と合わせると(ry
>>464 今月なのか!?休載じゃなかったのか?
それとも外崎さんが降りただけなのか?kwsk
>>465 ご想像におm(ry
4月は姉妹だけではなくお母様も知tt(ry
という妄想が膨らみますねw
468 :
7:2006/09/22(金) 23:43:48 ID:2V8xXoJI
>>467 休載は10月号だけだったという事も考えられますな。とりあえず464氏、GJ!!!!
>4月は姉妹だけではなくお母様も知tt(ry
やはりお母様から手ほどきをry
それにしても…なんか、このシチュエーションで妄想するなという方が無理だYO!
しかし、漫画版の方は俺達が何を求めているのかよくわかっているじゃないか。
アニメの方も漫画並みにわかってくれていれば……最終回にはセプもいただろうに。
471 :
7:2006/09/23(土) 01:07:08 ID:LWHNXWWS
「お母様…昼間の事を考えていらっしゃるのですね…?」
「私は…私は、ミスターに敗けた」
「お母様…」
「私に足りないものは一体なんだ? 私には”誇り”が必要だというのか?」
「お母様、ミスターに敗けたのは私達の力が…」
「誇りも身体も捨て、私はコヨーテ共を…私の生き方を否定する者共をこの世から消す為に生きてきた! それなのに、私は…」
彼女の右手は、いつのまにか娘の両手に優しく包み込まれていた。言葉を失うマルチアーノ。
「…お母様、私達は貴女の娘です。お母様の苦しみは私達の苦しみ…お母様がおっしゃるのなら、私達は喜んでお母様の礎になりましょう」
「エイプリル…」
エイプリルはマルチアーノに寄り添い、己の乳房に両手で包んでいた母の右手を導いた。掌に、豆粒のように固くいきり立った感触が伝わる。
「お母様…もっと私に…」
静かに目を閉じたエイプリルの唇に、暖かく柔らかいものが触れた。 それと同時に、エイプリルの秘所に指がゆっくりと添えられ、彼女の
淫靡な谷間をまさぐり始める。
「…んっ…ああっ」
「…エイプリル…今夜は長くなるわ…」
だめだ、妄想がトマンネ('A`)
頭がバーストしているときには散歩が一番 と思ってみるテスト
〜〜宇宙港前〜〜
ジョン「ジェーン 宇宙港についたからあれを頼む」女は「OK」というとセプの素体の電源を落とす
セプは声を上げる間もなくぐったりとした 女が『箱』の中から工具とあるものを取り出しセプの体をいじり始めた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
"Data Reload..... Complete"
"Error Check..... No Error"
"Finding Device.....Finding Device(s) is 5"
"(General-Purpose Luxury Body)"
"(G-P Image Sensor Unit )"
"(G-P Touch Sensor Unit)"
" ……… "
一通りのチェックが終わったあとセプの意識が戻る マニュピレータの調子を見るが様子が変だとセプは感じた
右手の指の形がはっきりしない 手は丸みを帯びた形で布地の体表 手で顔と体を触ってみる
一通り手で確かめた後 セプの頭脳がある答えをはじき出す "テディベア…"
セプ『何なのよこれ〜!』晴れ渡った青空にセプの悲鳴に似た叫びがこだまする
ジョン「目が覚めたか?」男がセプベアに話し掛けるが表情は引きつっている… 今にも笑いそうだ…
セプ『貴様!どういうことだ!?』男に掴み掛かろうとするが女に胴体を持たれそれはかなう事はなかった 空中でセプベアはじたばたする
ジェーン「さすがに 戦闘用素体だと通してもらえないから玩具のクマならチェックが甘いから大丈夫だろうって思ったの」
ジョン「別にジープのほうに組み込んで運ばせても良かったんだが それは嫌だろ?」少し間をおいてセプベアが答える
セプ『…テディベアでいい……』表情からうかがい知ることはできないが大量にネガティブなオーラが溢れているのが感じ取れた
『ピッ 危険物ナシ通過シテクダサイ』宇宙港のゲート兼危険物センサーが通行の許可を出す
セプ『戦闘用素体も後ろの箱か? あの中には大量の銃器というか 体積的に無理な感じがするが…どうなっているんだ?』
ジョン「企業秘密だ… といいたいところがヒントだけあげようか 大量に爆弾を持ってる姉妹がいるはずだが あれと一緒だ」
すぐにセプの脳裏にオーガストの顔が浮かぶ マントの下に手榴弾を隠しているようだが 明らかに隠せる量ではないだけ入っている
一度聞いてはみたが「ないしょ〜♪」とか言ってはぐらかされる 服に秘密があるのかとニルソン氏に聞いても
「はっはっはっは」と笑われてで誤魔化されるのである
ジェーン「世の中には知ってはいけないことがあるみたいよ 例えば薄目の人が目を開くとどうなるかとか…」ジュライの顔がセプベアの脳裏に浮かぶ
セプ「ところでお前たちはここのギルドの下部組織の人間だといったがなぜ私たち姉妹のことをよく知っているんだ?」女が一冊の冊子をセプベアに見せる
表紙にはギルドの友(会報)と書かれてあり表紙には憂いを帯びた表情のセプが写っていた セプは驚き一瞬思考がオーバーフローしたのだろうか
意識を失い車から落ちそうになるが 女が間一髪のところでキャッチする
ジェーン「大丈夫!?セプ!」セプベアの表皮が一部はがれるところをめくり再起動のスイッチを押す すぐにセプベアの意識は回復した
セプ「なぜ私がこんなところに…」
ジョン「ギルドの会報はここしばらくの間12姉妹が表紙を飾っていてな 巻末のコメントに姉妹の小さな情報が載ってるのさ」
セプ「………」セプベアは無言でページをめくる 内容は業務連絡やら今月の目標などギルド会報としての役目が半分 読者コーナーとして
各地方ギルドの会員からのメールなどの感想が4分の1 そして残る4分の1が今月の12姉妹… インタビューアは見知らぬ男の名になっているが
質問内容はときたまやってくるお母様が質問しる内容とまったく同じであった
ジョン「たしかギルドに広報部はなかったはずだがいったい誰がやっているんだろうな」
セプ「お母様だろうな…」ボソッとセプベアが答えるが二人の耳には届かなかったようだ 安堵するセプベアであったがここで疑問に思うことを口にする
セプ「ところで船の時間は確認したのか?」
ジョン・ジェーン「……多分大丈夫だろ」
セプ「本当にお母様やみんなに会えるのだろうか…」セプベアの胸のうちに不安がよぎった
〜つづく〜
ところでコヨーテ号の面々やお母様たちはセプが落とされた日そのままビッグピンクに行ったのだろうか?
473 :
7:2006/09/23(土) 02:43:24 ID:LWHNXWWS
セプベア噴いたw それにしても、ギルド友の会の情報網、恐るべし。きっとお母様ファンクラブもあるに違いなry
そういえば、
>>464に描かれているベッド、枕が3つ用意されていますね。
ということは、1月と9月とお母様の3p ( ゚д゚)・∵. ターン
(M14で狙撃されますた)
474 :
7:2006/09/25(月) 00:10:11 ID:VT6M7Mx8
圧縮間近のため、保守
6月×9月!
なんでだろう唐突に見たくなった
保守
477 :
7:2006/09/25(月) 22:08:02 ID:VT6M7Mx8
>>477 諸事情によりちょっくら実家に戻っているため書くに書けない状態ですので
少なくとも来月の初めまでお待ち下さいませ… ゴメンナサイ
479 :
7:2006/09/26(火) 22:39:10 ID:6GoB/8QC
>>478 了解です。
>>475氏のリク、今週末までに何とかUPしてみます。
そして、コミック版が(良い意味で)大変な事に…
保守
薄暗い部屋、コンクリートがむき出しになっている壁
それが目を覚ましたマーチが最初に見た光景だった。
「う・・・・・ん・・・・?」
「お、やっと起きたか」
「っ!!」
見知らぬ男の出現にマーチは体勢を整える。が・・・
「無駄無駄、いくらお前でもこの手錠は壊せないぜ
ここは帝国の技術班が作った特別な研究室だ、お前を捕らえとくには十分すぎる設備が備わってる」
帝国・・・・・研究室・・・・。
すべて身に覚えのない言葉だった。
自分はミスターたちを捕獲する任務の最中に虫の大群に襲われ、そして・・・
「・・・・そういうことか」
「その様子だと大体察しはついたらしいな」
その後の男の説明を簡略すると
虫の大群により中破した自分をこの「帝国軍」と名乗る軍が12姉妹対策のため買い取ったという事らしい。
そう言われると彼は軍服を着込み、身体つきもそれなりに良いようだった。
・・・・しかし
「顔が気に食わない、下卑た男の顔だ」
「何か言ったかね?」
「・・・私をどうするつもりだ」
「どうするつもり?お前たちが俺たちにしてきたことを忘れたわけじゃないだろう?
お前のせいでどれだけ被害が出たか・・・・」
「ふん、弱いお前らが悪い」
「可愛げのない女だ、まあ時期にそれもなくなるか・・・・フフフフ」
「・・・どういう意味だ」
「お前たち、マルチアーノ12姉妹に対抗すべく俺たち軍隊はある特殊なウィルスを開発した
人間でいうところの媚薬みたいなものだが・・・・効果は絶大だ
機械に言うのもヘンだが、気が触れちまうほどの快感が得られる」
「そんな所だと思った、くだらない・・・流石はバカが考えた作戦だな」
「ふん、まあやってみるのが早いさ」
そう言うと男はマーチに繋いでいるコードに直結した機械を操作する。
次の瞬間、マーチは身体中が一気に熱くなるような感覚を感じた
特に局部に異常なほどの疼きを覚える。
「・・・・ふん、こんなもの・・・・・・」
しかしそれを表に出さず男を牽制する
が、男はそんなマーチに気にせずその毒牙を向ける。
「まずは胸からためさせてうぜ」
男が服の上からマーチの胸を手の平一杯に収め、強引に揉む。
「ひぃああっ!!?」
途端、強烈な刺激がマーチを襲う。
「くくくく、流石は帝国軍の技術班が作った最高傑作だ・・・・
機械のくせに超敏感になってやがる」
まるで電流が流れたような刺激に戸惑うマーチ
「はあっ・・・・・はあっ・・・・何・・・・これ」
「感じたことのない感情だろう?すぐに虜になるぜ」
「っ!はっ、はぁぁぁあああ!!!(ダメっ!何かくる…………何か、ナ、ニ………!!)」
「おら!お次は乳首だ!」
「ひぃっっ!!!?」
乳首を捻られた瞬間、頭が真っ白になるような強い衝撃を受ける
身体中がビクビクと痙攣し、局部が故障したのではと疑うほど熱く、そして疼く
マーチは一度目のオルガに達したのだ。
「ひゃーーーーッはははははーーーーッ!!!オイオイ服の上から乳首弄っただけでイくなよなぁ!?
とんだ淫乱女になっちまったもんだぜ、なあマーチちゃん?」
「ふ・・・・・は・・・あ、ああぁぁぁぁ・・・・・」
「ふん、初めての絶頂で軽くオーバーヒートしちまったかぁ?
だが・・・・まだまだ俺たちの恨みはこんなもんじゃないぜ?」
そして男はついにマーチの衣服を手をかける。
「っ!や、止めなさい!服に・・・・服に触るな!」
男は特別性の服に多少戸惑っていたようだが程なくしてマーチは一糸纏わぬ姿に変えられてしまった。
「まだ威勢はいいみたいだな・・・・だが、それもいつまで持つかな」
再び胸への陵辱を開始する。
基本は強引に揉み、時折乳首を爪でカリカリと引っかいたり舌でネットリと吸い付き、しゃぶる
ウィルスの力は絶大でマーチはその刺激の前に成すすべもなく男の玩具になっていた。
「あああっ!そんな・・・直に・・・や、やめ・・・・身体中に・・・熱・・・が・・・あアアア!」
「ずいぶんと可愛げのある顔になってきたじゃねーか・・・・って
おいおい、お前ひょっとしてダッチワイフとしても使えるのか?」
「そ、そんなわけなんだろう!」
「ならよ、なんでこんな所から蜜が出てきてるんだ?」
「っ!?(冷却水の制御装置の故障?あ、あんなところから・・・・・)」
見ればマーチの局部からは人間の愛液のようにトロトロと冷却水が漏れ出していた
周りの肌は上の蛍光灯の光を反射した水でてらてらと光り、地面には小さな水溜りが数個できている。
「まさかお前ら12姉妹がこういう目的でも使われてたとはなぁ!
このウィルスがよく効くはずだぜ」
「違う!お姉さまたちを馬鹿になることは許さな・・・・ひあああっ!!」
「けっ、何いまさら格好つけてんだよ、エロい声でイったくせに
どうだよこのウィルスは?病み付きになるだろう」
「はああぁぁっ!や、やめなさい・・・・これ以上その行為を続けたら・・・貴方を・・・・!」
「俺をなんだよ、自分の状況をよく考えるんだな」
そう言うと男はマーチの最後の砦に指を這わせる。
すじを上から下までなぞり、自己主張するように膨らんだたクリトリスを強く押しつぶす。
「はひィッ!!」
「はははは!エロいマ○コさせやがって、グチョグチョじゃねぇか」
性の体験がないマーチにとってこの感情は脅威だった
次第に恐怖がつのる・・・。
「イヤ・・・・イヤぁ・・・・・」
「そうそう、その仕草そそるぜぇ」
しかしそんな事をおかまいなしに男はついに自身の肉棒をマーチに挿入する。
「あああああああああああああああ!!?」
男の物が中でこすれるたびに凄まじい快楽が局部から溢れ出しマーチを支配し始める。
「はあぁぁぁぁっ!!ダメっ!やめて、やめてぇぇーーーー!!」
「どうした、さっきから全然威勢の良い言葉が聞こえてこないぜ?」
「そ、そんなに激しくされたら・・・・も、もう・・・っ」
「オラオラさっきまでの威勢の良さはどうしたって言ってるんだよ!
チンポ挿れられてアンアン言ってるだけかよマーチちゃん?」
「あああああ!!!も・・・・・もうやめてください!!このままでは私・・・・壊れて・・・・壊れてしまいますっ!!」
「ひゃーはっはっは!やっと人間様に対する言葉遣いってのがわかったようだな!
おら、激しくぶっ壊れちまいなぁーーーーーー!!」
ピストンされるたびにグチョグチョと淫な音が部屋に響く
意識が局部に集中し、他の事が考えられなくなる。
先ほどの乳首とは次元の違う快感にマーチは何の抵抗もできず・・・・
「あっ!ダメ・・・・・くる!またくる!!だめっ!やめて、やめてぇ!
あ・・・・・ああアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーーーーーーーー!!!!!!」
その身を快楽の海に沈めた。
「おうおう、本当に激しくイきやがったぜ
煙噴いてやがるし・・・・ヤバイな、本当に壊れちまったか?
「あ゛・・・・あ゛・・・・あ゛・・・・・」
「お、まだ壊れてはいないようだな、さすがマルチアーノ12姉妹だぜ。
おらっ!いつまでも寝てないでとっとと俺に奉仕しろよ」
「あ・・・う・・・・・ぁ・・・・」
声がよく聞こえない、頭が朦朧として何も考えられない。
今はただ新たな快楽という感情にべったりと身を浸し、そして
「もっとぉ・・・・・ほしいよぉ・・・・もっと、もっと下さい・・・・」
その快楽をねだることしかマーチには考えられなかった。
THE END
486 :
7:2006/09/28(木) 09:07:14 ID:Z21G+KrK
>>481-485 このスレ初の陵辱SSキタコレ! 堅牢さが売りの3月もこうなると可愛…いや、カタナシですな。GJ!!
言われてみたら陵辱系はまったく無かったよな…次はあるのでしょうか?
今のところ考えてないけど要望があれば書きます。
あと上のSSで直した方がいい所とか良かった所とかを教えてもらえれば
次回の参考にします
490 :
7:2006/09/28(木) 23:36:33 ID:Z21G+KrK
途中で送信ボタン押しちゃったorz
内容というか、文章的な事ですが「・・・」は全角一文字の三点リーダー「…」を
使うと読みやすくなると思います。
了解しました
少し遅くなるかもしれませんが書き始めます。
次はオーガストでいいかな?
492 :
7:2006/09/29(金) 01:11:26 ID:7S7mo+DQ
学園編、前編できあがったので投下開始します。
493 :
7:2006/09/29(金) 01:12:28 ID:7S7mo+DQ
女学園の放課後 、教室の窓から差し込む斜陽が主の居ない机を照らしている。その光を避けるように教室の
隅で、二人の女子生徒が話し込んでいた。
「…それで、私に相談というのは?」
椅子に腰を掛けている少女が呟いた。知性を感じさせるm表情、常に閉じた瞼、背中に長く垂らしたダーク
ブラウンのポニーテール。
「今日から私と一緒に付き合ってくれないか」
「あらあら、今更何を言うかと思ったら」 少女は瞳を閉じたまま、くすくすと笑った。
「…言い方が悪かった」 もう一人の少女が表情を変えずに話を続ける。「言い換えよう…今日から一緒に
登下校してくれないか」
藍色の髪の少女は、無意識に前髪を手で払った。適当に切りそろえた前髪で表情の半分以上が隠されている
が、その中性的な顔立ちは他の生徒に羨望の眼差を受ける事が少なくない。
「最近、度が過ぎている娘が多くてな」
ジューンの瞳が僅かに陰る。彼女を含む12姉妹の転入先が女子校である事から、ジューンが他生徒から
特殊な人気を得るであろうことはmある程度予想されていた。しかし、ここ一カ月でジューンに付きまとう
生徒の数は、マルチアーノやニルソンの予想を上回るペースで激増しているのだ。
「…わかりました、それでは今日から一緒に御一緒しますわ…ジューン」
「すまない、ジュライ」
ジュライは学生鞄を持って静かに立ち上がり、ジューンの手を優しく握った。
「ジュ、ジュライ…」 頬を赤く染めるジューン。
「中途半端はいけませんわ…しっかり見せつけないと、後で要らない恨みを買いますよ?」
微笑みを絶やさず答えるジュライ。
「それに、貴女と私の仲ですもの。」
「…そうか…そうだったな」
「ええ」
494 :
7:2006/09/29(金) 01:13:18 ID:7S7mo+DQ
二人は手をつないだまま教室を出ると、そのまま真っすぐ女学園の玄関に向かった。靴を履き替え、グラウンドの
端を歩いて校門をくぐる。いつもなら待ち伏せをしている誰か…女学園の生徒が飛び出してジューンに手紙や花を
渡したりするのが、ここ数週間の常であった。しかし、今日に限っては誰も出てこない。
「…誰も出てこないな」
「気配はありますわ…校門の柱の影に1つ、そこの曲がり角の電柱の影に1つ」
「共に動く様子は無し…効果はあったようだ」
「これで明日の朝からは安心して登下校できますわね」 歩きながらジューンに擦り寄るジュライ。
「なんだか嬉しそうだな、ジュライ」
「そうみえますか?」
「長い付き合いだ、それぐらい判る」
「うふふ…」 二人の表情の変化は、常人には掴みようのないぐらい僅かなものだ。それで通じ合えるのは、二人が
それだけ濃密な時間を過ごした証拠か、単に二人がアンドロイドであるだけなのか。
(…ななな、なんてことっ! 私の…私のジューン様が…)
ジュライが捉えていた気配の一つが、電柱の影で花束を握りつぶしながら呟いた。握りつぶされたのはナデシコの
花、その花言葉は”思慕”。
(一目見た時から、貴女を愛して止まないこの私の気持ちが…あんな正体不明の細目女なんかに負けてたまるものですか!!)
少女はワナワナと震える手で花束を地面に打ち捨て、そのまま走り去って行った。
「…これは…」
「あらあら、ナデシコの花だけど…可愛そうに、こんなに潰されて」
(ここは…さっきまで気配があった場所…)
「まだ何本か折れていない花がありますわ」
「ニルソン様に頼んで、折れたのもなんとかしてもらおう」
「…そこまでやらなくても」
「放ってはおけない」
(ジューン…貴女のその優しさが仇になる時が、いつかきっと来る…それでも私は貴女を守って見せる)
「何か言ったか?」
「いいえ、何も…」
「…」
そのまま押し黙ってしまい、微妙に重い空気を漂わせながら家路につく二人であった。
495 :
7:2006/09/29(金) 01:13:54 ID:7S7mo+DQ
- 翌朝 -
「…開けるぞ」
靴箱を慎重に開けるジューン。普段なら靴箱を開けた瞬間、大量の手紙が溢れ出してくるのが通例だ。そして
手紙の洪水がおさまった後、狭い靴箱にねじ込まれている手紙をナイフで掻き出しながら、自分の上履きを
発掘する必要があるのだが…。
「あらまぁ、これだけなのかしら?」 靴箱の中から数通の手紙を取り出すジュライ。手紙が溢れるどころか、
発掘の手間さえ不要である。
「これぐらいなら中身を…」
「その必要はありませんわ」
そう言うとジュライは廊下の隅にあったごみ箱の上に手紙をかざした。刹那 -- 彼女の目が開く。
「…はっ!」 力強く、短い掛け声が彼女の口から発せられた。次の瞬間、手紙の束は小さな紙片となってゴミ箱へ
舞い落ちていく。
「中身は見ておきたかった」
「時間の無駄ですわ。こういう手合の手紙の中身は決まって…」 脇差を上着の内側に収めながら話すジュライ。
以前まで使っていた
太刀は無闇に帯刀していると一般人を怖がらせてしまうため、彼女自身が自室に封印しているのだ。
「ん?」 靴箱から上履きを取り出したジューンが表情を変えた。
「どうしたのですか、ジューン」
「上履きの中に…」
ジューンが指先で摘んでいたのは、2cm四方の薄い樹脂片だ。
「…メモリーカード?爆発物ではないようですが」 鞄の中から小型PCを取り出してメモリーカードの中身を調べるジュライ。
しかし、そのデータは暗号化されているのか、記憶されていたファイルの中身を見ることはできなかった。
「暗号化されていますわ…ここで中を調べることはできない」
「仕方ないな…彼女に調べてもらうことにしよう」
「フェブですね?」
「ああ…念には念を、だ」
生真面目なジューンらしい対応だとジュライは思った。ジューンは転入されてから届き始めたラブレター全てに
目を通していたのだ。その数が一日に10通を超えるまでは、手紙の送り主にわざわざ会いに行っていたというから
恐れ入る。もっとも、最近はあまりの数の多さに直接出会うことはなくなっていたのだが…それでも一通一通丁寧に
返事を書き、相手の靴箱に投函していたらしい。
「そんなに真面目すぎると…疲れますわよ」
「どこかで聞いた事のある台詞だな」
「あら、そうかしら」
「行こう、そろそろ一限目が始まる時間だ」
二人はそのまま手をつなぐと、急ぎ足で教室へ駆けていった。
496 :
7:2006/09/29(金) 01:15:22 ID:7S7mo+DQ
そして放課後。二人は文科系クラブハウスの、とある一室を目指していた。目的地はフェブラリーの居城、漫画研究部。
「ようこそおいでくださいました、お二人共!」 部室の扉が開いた瞬間、眼鏡を掛けた少女が恭しく二人を出迎えた。
「まぁ、ノリのよろしいこと」 皮肉めいた口調でジュライが応える。
「そんなことありませんわ…さぁ、中に入って」 ジュライの真意を知ってか知らずか、高いテンションのままでフェブラリーが
二人を招き入れる。彼女の話によれば、女学園の漫画研究部はここ数年、存亡の危機に晒されていたらしい。資料も
少なく、そもそもイラストやストーリーを書ける人材が殆どいなかったということだった。そこへフェブラリーが入部し、
状況はがらっと変わった。彼女は自身の情報収集能力と趣味を生かし、即売会や通販で年間
予算の半分を稼ぎ出したのだ。その結果、今や漫画研究部は文系クラブで一二を争う程の勢力を得るまでに至っている。
「私が入部するまでは、PCはおろか画材までなかったのよね」 三人分のコーヒーを入れながらフェブラリーが呟く。
「…あの絵は?」 ジューンが壁に掛かっているイラストボードを指さした。 そこには、メイド服を着たジャニアリーとセプが
抱き合った姿が描かれている。喜びに恥ずかしさが入り交じった微妙な表情が生き生きと表現されているそのイラストは、
他に飾られているイラストとは一線を画したオーラを放っているように見えた。
「ああ、あれはね…私が初めて描いた、記念すべきイラストなの!」
待ってましたと言わんばかりにフェブラリーが囃し立てる。
「フェブは絵が上手いんだな」 普段、他人に見せることがない笑顔をフェブラリーに向けるジューン。
「えへへ…ジューンに誉められるとなんか恥ずかしいなぁ」 僅かに頬を朱に染め、目を閉じて肩をすくめるフェブラリー。
とその時、ジューンは隣の席から異様な空気を感じとった。メカニカルではない、 度重なる戦いの中で鍛えられた”勘”が、
突如訪れた危機を彼女自身に知らせている。
「!」
横目でゆっくりとジュライを見るジューン。その時、ジューンにはジュライの閉じた瞼がぴくりと一瞬震えたように見えた。
「…で、本題なんだが…このメモリーカードを見てくれ」 慌てて話を剃らすジューン。もう少しで惨劇を引き起こすところ
だった…嫉妬深いのも困ったものだと、改めて相方の恐ろしさを思い知る。
「ん…これって、ごく一般的な記憶用媒体だと思うんだけど」 ジュライが発する”気”に気付くことも無く、フェブラリーが
あっけらかんに答える。
497 :
7:2006/09/29(金) 01:16:11 ID:7S7mo+DQ
「今朝、私の上履きの中に入っていた。何が入っているのか調べて欲しい」
「じゃ、早速中をのぞいて見ますか」
ジューンから渡されたメモリカードをPCにセットし、キーボードを叩き始めるフェブラリー。姉妹以外に正体を悟られ
ないようにするため、緊急時以外はPCへの直接アクセスを控えている。そのせいか、以前より解析速度は遅い…が、
それでも人間とは比較にならない速度でファイル解析をどんどん進めていく。
「ふふん、人間にしては結構まともな暗号化ね…っと、ご丁寧にウィルスコードまで仕込んであるわ」
生き生きとした表情でキーボードを叩き続けるフェブラリー。
「流石だな…」
「彼女の得意分野ですもの、当たり前ですわ」 微妙にジューンを牽制するジュライ。
「後はここのキーをこうやって…っと、解析完了!」 PCのEnterキーを弾くように押下したフェブラリーが振り返る。
「んじゃ、そちらのプロジェクタにご注目!」
フェブラリーが指さした方向には、部室の壁を2/3以上占拠する程巨大な液晶プロジェクタが設置されていた。その大きさは、
彼女らの屋敷内司令室に設置されているメインスクリーンに勝るとも劣らない。
「…」 ジューンとジュライが黙ったままスクリーンを見つめていると、突然見たことのない部屋が映し出された。
「ファイルの正体は動画だったみたいね」 フェブラリーが眼鏡を指で押し上げて呟いた瞬間、スクリーンに少女が現れる。
「うわ…」 フェブラリーが絶句するのも無理はなかった。スクリーンに映っている少女は、古代の舞踏会に出てくるような、
派手なドレスを身に付けていたからだ。全体のデザインは咲き誇るバラの花を模しているのか、花のようなフリルが
随所にちりばめられている。
『親愛なるジューン様…この動画を見ているということは、私の願いがやっと叶ったのですね』 少女は胸の前で手を組み、
恍惚とした表情でカメラに視線を向けている。
『これでようやく、私のお話を聞いてもらえると思うと…私の胸は今にもドキドキして弾けそうで…いやぁん』
胸を手で押え、目を閉じて首を振る少女。その姿には、流石のフェブラリーも圧倒されるばかりだ。
「…現実世界にこんな事をする娘がいるなんて…」 あまりにもベタ過ぎる展開に引き気味のフェブラリー。
「…」 表情を一切変えず、画面を見つめているジュライ。こんな時の彼女は、正直何を考えているのか判らない。
”触らぬ神に祟り無し” そう判断したフェブラリーは、ジュライ同様に画面を見つめたままのジューンに話しかける。
「ジューン、どうするのよ…これ」 フェブラリーがジューンに問い掛けるが、返答はない。「…あのー、ジューンさん?」
「…可愛い…」 ぼそりと呟くジューン。
498 :
7:2006/09/29(金) 01:16:48 ID:7S7mo+DQ
「ええええーー!?」 思わず飛び退いてしまったフェブラリー。ジューンの頬は紅く染まり、目が細められて潤んでいる
ように見える。
「この娘なら会って話してもいい…」 ジューンは上気した表情のまま、独り言のように呟いている。
(ジューン、一体どうしたのかしら)
(…彼女の悪い癖…見事にツボを突かれてしまっていますわ)
(あ、そうか。ジューンって確か)
画面の少女に見惚れるジューンを尻目に、ひそひそと相談を交わすジュライとフェブラリー。ジューンが可愛いもの好き…
しかも、”可愛い”という意味が常識とずれているという事を、二人はすっかり忘れていたのだった 。そしてジューンが
この表情になると、もう誰も彼女を止める事ができないということも。
『ジューン様を一目見た時から、私の心は…』
そんな三人を尻目に、少女の告白は続く。その内容はお決まりのものであったが、動画がその破壊力を倍加させているのだ。
『…○月×日の放課後、ジューン様を体育館倉庫にてお待ちしております…』
待ち合わせ場所を言った所で動画は終わり、スクリーンが真っ黒になった。
「なんだか、あからさまよね…待ち合わせ時刻といい、場所といい」 フェブラリーが呆れたように言い放った。
「それでも構わない…ありがとう、フェブ」 ジューンは立ち上がると、空ろな瞳のままで部室の外へ出て行く。
「ジュライ…」
「判っておりますわ…彼女は私が必ず守ります」 ジュライは力強く誓うと、ジューンを追い掛けるように部屋を出て行った。
「ジューン…ジュライ…」 フェブラリーの表情からは未だに陰りが消えない。「私が心配してるのは…」
(続く)
499 :
7:2006/09/29(金) 01:18:04 ID:7S7mo+DQ
とりあえず投下完了。まずは6月と7月を主人公にしてみたんですが、この二人が中々喋ってくれない orz
かなり饒舌な6月&7月になってしまいましたが、どうか御容赦を…。
500 :
7:2006/09/29(金) 01:18:53 ID:7S7mo+DQ
温暖化しちゃった六月wktk
ほっしゅ
503 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 19:58:35 ID:k0ZzGA3X
作品コネー
504 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 22:30:34 ID:iMDdkxQT
初めて書いてみたのですが、あらすじだけでかなり長くなってしまったので、
一度あらすじ部分だけ投下して、皆さんからの反応を見て続きを投下したいのですが、
よろしいでしょうか?
来い!!!!!!!!!!!!!
506 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 22:43:13 ID:iMDdkxQT
では、いきます。
…その時、彼女は目の前の敵を追う事だけを考えていた。
彼女の前を逃げていた敵は、たった一隻の宇宙船。それに対して彼女達は、十数機の戦闘ヘリ。
もしかしたら、その事が彼女の命運を分けたのかもしれない。
507 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 22:49:19 ID:iMDdkxQT
敵はけして油断が出来ない存在であったはず、
その証拠に、過去に彼女達が襲撃したさいも簡単に振り切られ、彼女達自身も行動不能になるほどの反撃をくらい、
体の修復の為に戦線に復帰出来なかった。
508 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 23:12:19 ID:iMDdkxQT
今回は奇襲には失敗したが、十数機のヘリにより敵は追跡され、墜とそう思えば簡単に墜とせる状況であった。
本来彼女は、遠距離からの狙撃による後方支援が主任務である。
しかし、彼女は追跡部隊の中でも、前の方のヘリに搭乗していた。
それは、体を破壊されたことによる復讐心によるものなのか、愛しき者による寵愛を受けるためなのか、定かでは無い。
だが、結果として前に出過ぎたために、敵の反撃を避けることができず
その身を空に
散らすことになった。
……もし、奇襲に成功していれば
……もし、彼女が後方のヘリに乗っていれば
これから始まる物語は、 いくつもの
IF{もしも} の上に成り立った
世界である。
こんな感じです。
509 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 00:01:43 ID:iMDdkxQT
とりあえずあらすじだけ、投下させていただきました
あらすじからわかるかもしれませんが、
九月×一月ものになります
質問なんですが
どうやって[sage]と
いれるのですか?
よし楽しみ
メル欄にsage
メール欄にsageと入れる
メール欄に「sage」と書けばOK
本編楽しみにしてますぜー
教えていただき、
ありがとうございます。
今回の作品は出来るだけ早く完成させたいのですが、長くなりそうなので、少しづつ投下していきたいと
思います。
514 :
続きを投下:2006/10/08(日) 02:44:07 ID:zeq4fvAH
…そこはまるで光の届かぬ深海のようだった。
体を動かしても何も感じず、どんなに耳を澄ませても聞こえるのは彼女自身が発する鼓動の音だけである。 彼女はもっとも信頼し、そしてもっとも愛する者の名を叫んだ
「ジャニアリー、どこにいるの返事をして」
しかし、返事どころか反響音すら聞こえなかった。 次第に彼女は恐怖を抱き、脳内では【死】と言う文字がちらつき始めていた。 すると、どこからか聞き覚えのある聞こえた。
彼女はその声を聞こうと耳を澄ませると、
『セプッ、早く起きないとおこるわよ』
彼女はその声を聞いた瞬間、防衛機能が働き急速に意識を覚醒させていった…
515 :
続きを投下:2006/10/08(日) 03:06:09 ID:zeq4fvAH
…「セプ、起きてセプ」5分ほど前から、うなされる彼女を起こそうと揺すっていたジャニアリーは、ついに痺れを切らしたのか、息を大きく吸い叫んだ
『セプッ、早く起きないと怒るわよ』
その声にセプの体は大きく反応した。
「セプ、起きた…」
ジャニアリーが言い終わる前に
『怒んないで、ジャニアリー』と言いながらセプの体は急に起き上がった。
そこにはセプの顔を見ようと顔を近づけていたジャニアリーがいた。
そう、そこで何が起きたかは火を見るより明らかだった。
急に起き上がってきたセプの額と、ジャニアリーの額は激しい音を立てて激突した。
『ゴッ⌒★』
「ほぇ、ジャニアリー?」急に意識が覚醒したせいもあって寝ぼけまなこ状態のセプが辺りを見回すと、
額を押さえてうずくまっているジャニアリーの姿があった。
516 :
続きを投下:2006/10/08(日) 03:09:48 ID:zeq4fvAH
えーと、今日はこんな感じで上がります。
出来たら深夜12:00ごろに
続きを投下したいと思います。
518 :
続きを投下:2006/10/09(月) 00:36:39 ID:Ogcj4U7O
「どうしたのジャニアリー、そんなところでうずくまったりして?」
セプが話しかけると、それまでうずくまっていたジャニアリーを起き上がり
『あなたがやったんでしょ…』
痛みで気が立っているのか、きつい口調でセプに当たった。
だが、寝ぼけているセプは「何のこと」の一言で、受け流してしまった。
「あなたねぇ・・・」
半ば呆れ顔のジャニアリーは話を切り上げ、うなされていたことについて話を戻した。
「それより、セプあなた一体どうしたの?
かなりうなされてたわよ」「え…なんのこと」
「え…って、あなた何にも覚えてないの!?」
「えっ…なに、なんのこと?」
「…本当に何も覚えてないの?」
セプは頭を俯かせながら
「ごめんなさいジャニアリー…、何も覚えてないの」呆れ顔になっていたジャニアリーは、髪が乱れているのに気付き、手ぐしで直していると
「…私へんなこと言ってなかった…」
ジャニアリーの顔見上げるようにしていたセプが、そう呟いた。
519 :
続きを投下:2006/10/09(月) 00:50:19 ID:Ogcj4U7O
するとジャニアリーは、意地悪そうな笑みを浮かべながら
「私の名前を大声で叫んでいたわ」と言うと、
セプの顔はみるみる赤くなっていった。
ジャニアリーは意地悪そうな笑みを続けながら、
セプににじみ寄り耳元で呟いた
「…かわいい私のセプ…」セプの赤くなった顔は、これ以上とないほど赤く染まっていた。
「ジャ…ジャニアリー」
セプは顔を赤く染めながらも、近づいて来るジャニアリーの体を、決して拒みはしなかった。
520 :
続きを投下:2006/10/09(月) 01:09:10 ID:Ogcj4U7O
「…かわいいセプ、あなたは私のもの…」
そう言うとジャニアリーは、自分の唇をセプの唇と重ね合った。
「ん…、セプッ…」
「ジャ…ニア…ん」
二人は互いの舌を絡ませ合い、自分の愛と相手の愛を確かめ合っていた。
「ん…、ちゅく…んん、っぷはぁ」
数分間もの間続けられていた行為は、終わりを告げた「ジャニアリーなんで止めるの…、私もっとしたい」「うふふ…、かわいい私のセプ…、夜遅く起こした罰よ、夜まで我慢しなさい。 我慢出来たらたっぷり可愛がってあげる…」
セプはその言葉を聞いて、軽く絶頂に達してしまった。
こんな感じで終わりです。
こっから先のシーンの描写は、自分の文才だと難しいので終わりさせていただきます。
523 :
7:2006/10/10(火) 23:15:21 ID:OMs/cAEn
orz
どうしたああああああああああああ
525 :
7:2006/10/10(火) 23:35:03 ID:OMs/cAEn
いや、
>>521氏のSSが「これから」というとこで終わってしまったので…
>>499の続きも書いてるんだけど、仕事が忙しくて中々筆が進まなかったりで更にorz
職人さん、もっと来てくれないかなぁ…萌えスレでは結構な数のSSがうpされてるのを見るとうらやましくて。
ビッグ・エド・ガトウィックと仲間達−<ルイストンの死の助祭(デス・ディーコン)>という仰々しいグループ名
を名乗っている−がその女を見つけたのはビッグウッド渓谷に入る山道の途中だった
ハイウエイの横の松林を切り開いたバス停に1950年型ハーレー・パンヘッドを停めたガトウィックは
黄色いペンキの剥げかけたベンチに腰掛け排気量1200ccの爆音を完全に黙殺して文庫本を読む女を見て
サングラスの奥の目を細めた
美しい女だった
顔立ちは端整だが糸の様に細い目が柔和な印象を与えポニーテイルに結い上げたダークブラウンの髪とよくマッチしている
黒を基調としたシックなドレスに包まれた肢体は女性らしい豊満なラインを誇示しながらも清楚な雰囲気を損なっていない
休暇を利用した小旅行の帰りといった所であろうか
車輪の付いたカート兼用の旅行鞄一つと細長い棒の様な物の入ったナイロンのスポーツバッグをベンチの
横に立てかけ無言で読書を続ける女を取り囲みガトウィックと6人のディーコンは女の胸元や腰回りに粘液質な視線を這わせる
近くの村で女を調達し山奥のアジトでパーティーを開く予定の彼らにとってポニーテイルの女はメインディッシュに据えるには
格好の獲物だった
ファミリーに所属する技術者が敵対組織に身売りした
「処理」を任されたのはジュライ只一人
理由は二つ
すでに技術者はファミリーの支配地域を脱出しており大っぴらな武力行使が出来ないこと
近接戦闘−特に暗殺−にかけては姉妹中最高の技量を誇り
なおかつ敵地での単独行動スキルを持つジュライが今回の任務に最適だったこと
技術者の潜伏する山荘を襲撃したジュライは速やかに「処理」を済ませた
敵対組織の戦闘員も彼女の前では障害とは成り得ない
だが12姉妹の襲撃を予期していた技術者は電子的な防衛措置も取っていた
感覚欺瞞系のトラップを強引に突破する際にジュライの電子脳は致命的とは言わないまでも
無視出来ないダメージを受けてしまった
そして現在
空港行きのバスを待っている所を頭の悪そうなバイク乗りに見つかってしまったジュライは
平静を装いつつも回路の接続不良による情報の錯綜とそれに起因する神経への圧迫感−人間
で言うところの偏頭痛−に悩まされていたのだ
いい歳をして素肌に革ジャンを羽織り改造した単車を乗り回してアウトローを気取るチンピラなど
体育館が一杯になる程の人数を相手取っても2分で全滅させる事が出来る
万全な状態なら
出来れば立ち回りは避けたい所だが相手は見逃してくれそうにない
この時ばかりは姉妹達の容姿を決定する際
自身の嗜好を全面的に取り入れさせた「お母様」に恨み言を言いたくなる
聞くに堪えない下品な口説き文句を垂れ流しながら肩に伸びてきた手を振り払いつつ
ジュライは愛刀を忍ばせたスポーツバッグに手を伸ばした
7月単独っぽいのは初めてなんじゃなかろうか。続き期待して待ってます。
wkwktktk
ガトウィックは世界が崩壊する程の衝撃を受けていた
彼の目の前ではダークブラウンの髪をポニーテイルに結い上げた美女が彼の僕たるディーコン達を
文字通り手玉に取っている
こんな事が許されていいものだろうか?
この世の全ての女はビッグ・エド・ガトウィックと彼の使徒達の前に跪き
尻を差し出す為だけに存在を許されているというのに?
偏執狂特有の自己中心的な怒りに目の眩んだガトウィックは右手を背中に回し
ベルトに差したスミスの357マグナム−拘りのある男を自認するガトウィックは
クロムメッキを施したリヴォルバーを愛用していた−を引き抜くと女の背中めがけて
発砲した
息が乱れる
目が霞む
刻々と酷くなる頭痛と戦いつつ襲い掛かってくる男達を捌き続けるジュライ
手玉に取る?冗談ではない
本来の力を発揮できれば全員の急所を打ち据えて絶命させるのに二呼吸ほどの間も要しない
だが今はそれなりに連携の取れた動きで迫ってくる飢えた野獣から身を守るのが精一杯
なんて無様
そう思う間も無く視界の隅に銀色の輝きを捕える
ガトウィックの拳銃が火を噴いた瞬間
振り向きざまに抜き打った白刃が秒速320メートルで飛んで来る158グレインの
ホロー・ポイント弾を真ん中から断ち切った
「た、弾丸を斬りやがった・・・」
「化け物だ・・・」
金縛りに遭った様に動きを止めた男達
ジュライも抜刀の姿勢を保ったまま微動だにしない
時が凍りついたかのような数瞬ののち
ジュライの右手から離れた菊一文字が澄んだ音を立てて地に落ちる
目の前で放たれた銃弾の弾道計算と迎撃プログラムの作成を瞬時に行ったジュライの電子脳は
過負荷に耐えかねブレーカーが落ちようとしていた
意識を手放す直前
「ジューン・・・」
擦れた声で呟いたジュライは糸の切れたマリオネットの様に崩れ落ちた
うつ伏せに倒れたジュライを包囲した男達が恐る恐る輪を縮めていく
やがて完全に失神していることに気付いたガトウィックは
「このクソアマが!」
ジュライの横腹を蹴り上げた
250ポンド近いガトウィックの蹴りを受けて浮き上がったジュライの体は半回転して
仰向けに地に落ちる
落下の衝撃で豊かな乳房がぶるんと跳ね
捲くれ上がったスカートの下のフリルの付いたガーターベルトと黒のストッキングに包まれた
白い腿の付け根までが男達の前に晒される
ゴクリと生唾を飲み込んだガトウィックが目配せすると
ディーコン達は手馴れた動きでジュライをアーミーグリーンの防水シートに包んでいく
丸めたキャンプ用品にしか見えなくなったジュライをハーレーの荷台に括りつけた
ビッグ・エド・ガトウィックと<ルイストンの死の助祭>は爆音を響かせて行軍を開始する
最高のパーティーの為の最高の生贄が手に入った
ガトウィックは破顔一笑するとバイクを限界まで加速させた
ペースから察するに直書きか。まとめてから投下して欲しい気もするが、しかしGJだ。
サイバーパンクとかスプロールとかソレ系の雰囲気が良いなあ。
つーわけでマッタリ続きを待つ。
「ええ仕事してはりますなあ・・・」
眼福眼福と独り言を言いながら和服姿の妙齢の美女が首無し死体を検分している
「監視カメラに映像が残っていた、やはりマダム・マルチアーノの所の・・・」
現場指揮官の言葉を遮り和服美人ははんなりと微笑んだ
「みなまで言うな、ですわ。山荘を守ってたバイオ・ソルジャーいわはるの、一体で生身の兵隊さん
十人分の戦力いう触れ込みでっしゃろ?それが一発も撃たんうちに首と胴が泣き別れ、なんて芸当出来るんは
宇宙広しといえどもウチとあの『人斬り人形』しかおらしまへん。」
「幹線道路と空港に配置した部下からは未だ連絡は無い、奴はこの近くに留まっている公算が高い」
迷彩服を着込み木製ストック付きのUZIを小脇に抱えた指揮官の言葉を右から左へ聞き流し
「今度こそ決着つけますえナナガツはん・・・」
夢見る様な表情で青山鶴子は呟いた
(私は半魚人、大アマゾンの半魚人・・・)
気体とも液体ともつかない薄桃色のモノで満たされた空間を、ジュライは全裸で漂っていた
舫い綱を失った小船の様にゆらゆらとたゆたうジュライに向かって
毒々しい蛍光ピンクの触手の群れが妖しい動きで接近する
上から下から
後ろから前から
女性としては長身でメリハリの効いたゴージャスな肢体に醜悪な触手の群れが絡みつく
(ああ・・・)
赤黒い血管の浮き出た触手が白磁の肌に擦り付けられる度
ジュライの全身に甘い痺れが走る
(気持ちいい・・もう、ずっとこのままでいい・・・)
快楽の渦に飲み込まれ僅かに保っていた思考さえ放棄しようとしたその時
触手の一つが唇を割り口内に侵入してきた
むせ返る様な異臭と不快感にジュライの意識が一気に覚醒する
「・・・・・ッ!!」
ジュライは自分の置かれた状況を把握して愕然とした
四肢を拘束され四つん這いの姿勢をとらされたうえ
目の前の男の男性器を喉奥まで咥えさせられていることに
「ングッ、ふぅ・・うぶぶうぅ・・・」
山腹に穿たれた廃坑の奥で両手両脚を木の杭に縛り付けられ
ジュライはイラマチオを強いられていた
亀頭が喉穴を抉る度
男性器に塞がれた唇から押し殺した呻きが漏れ
肉棒のストロークによって溢れ出た唾液が顎を伝い糸を引いて滴り落ちる
両手で髪を掴んだガトウィックがジュライの口にペニスを打ち込むのにあわせ
重力に引かれ釣鐘型に張り出した見事なバストが弾む様に踊り
頭を押さえつけられている為
高く突き出される格好になった白桃の様な尻にディーコン達が群がり
柔らかな尻肉に指を食い込ませ
女性器と菊門を舌で刺激する
「ぐっ!?!」
咥内に獣臭い白濁液をぶちまけられたジュライは苦悶の表情を浮かべ
汚らわしい精汁を吐き戻そうとするが
ガトウィックはジュライの口を塞いだまま
「飲め」
と命じた
じゅぷっ ちゃぷっ ちゅぽん・・・
薄暗い坑道の中に淫猥な音を響かせ
下半身を剥き出しにしたディーコン達の男根に
熱の込もった口唇奉仕を続けるジュライ
柔らかな舌が憤り立った怒張に唾液をまぶしながら丹念に舐めあげ
先端に達した所で一気に根元まで咥え込み音を立てて吸い立てる
「こ、コイツ上手過ぎ・・・」
「オラ、顔にかけてやる!」
熱いザーメンを浴びせられジュライは美麗な顔に恍惚の表情を浮かべる
「もっと・・もっとください・・・」
その頃のマルチアーノ邸
マダム・マルチアーノと12姉妹(1名欠員)は中庭でお茶会を開いていた
ティーカップとスコーンの小皿を配膳するセプのエプロンには黒の明朝体でプリントされた
「まさに外道」の文字が燦然と輝いている
「それで、ジュライとはまだ連絡が取れないの?」
「取れません」
「・・・・・」
「・・・・・」
もう少しコミュニケーションと言うものを考えた方がいいぞフェブラリィ
「様子を見にいった方がいいかしらねぇ」
小声で呟いたマダムが顔をあげると自分の席から瞬時にして移動したジューンが目の前にいた
テーブルの上に正座して
シュヴァインフルト爆撃に向かうB−17の機銃手のような表情で右手を挙げるジューン
「・・・お願いするわ」
溜息一つついたマダムが言い終えた時には
人型にブチ抜かれた壁の向こうでジューンの姿は豆粒ほどの大きさになっていた
「青春だねえ・・・」
気苦労が多いせいか妙に老成しているセプだった
「吸い出せ!」
射精を終えたディーコンが命じる
口の中で硬さを失っていくペニスに舌を絡ませ残り汁を搾り出すジュライ
暗視機能の備わった彼女の目は闇の奥に隠された肉切包丁や回転鋸を捕えていた
ディーコン達が陵辱の後でどう彼女を始末する気なのかは用意に察せられる
脂のこびり付いた大鍋まである所を見るとあるいはカニバリズムの信奉者なのかもしれない
ロジック回路こそ問題無く再起動したものの運動中枢に関しては
自己診断プログラムを走らせる事も出来ない現状では自力での脱出はほぼ不可能
ただ姉妹達による救助の可能性がゼロではない以上なんとか時間を稼がねばならない
どうやって?
男達に望みのもの−自身の肉体が与える快楽−を提供することによって
戦闘者としてのジュライの強さはそこにある
卓抜した観察力と洞察力で相手の声の調子、微妙な表情の変化からその思考を読み取り先手を打つ
(闘うことと愛することは表裏一体なんですよ)
どこかの星の地下闘技場から電波が届いたような気がするが只のシステムエラーだろう
「あと三分だぜお嬢ちゃん!」
ブルース・テイラーはその他大勢の戦闘ヘリのパイロットの例に漏れずアドレナリン中毒だった
只の輸送任務であるにも関わらず時速150マイルで飛翔するブラックホークに戦闘機動を取らせ
梢すれすれの高度を保つテイラーは後部座席の少女が上げる恐怖の悲鳴を歓喜の叫びだと
信じて疑わなかった
「で、どうやってあのお人形さんを見つけるつもりなんどすか?」
山荘の前に急造されたヘリポートで青山鶴子は隣に立つ指揮官−いつまでも只の指揮官
では可哀相なので今後はコーツ中佐と呼ぶことにしよう−に尋ねる
「本部から最新型のバイオソルジャーが送られてくる」
コーツの言葉に答える様に山陰から飛び出したブラックホークが見物人の寿命が縮むような
操縦でヘリポートに着陸する
ハッチが開くと同時に銀色に輝くレオタード型のボディースーツを纏った少女が転がり出る
コーツ中佐と鶴子の足元までごろごろと転がって来た少女はやおら両手をついて屈みこむと
「お゛え゛え゛え゛え゛え゛・・・・・」
盛大に嘔吐した
「これが?」
鶴子が問う
「そう、これがバイオソルジャー開発番号EP−02、コードネームは・・」
コーツのセリフの後を受け顔を上げた少女が蒼ざめた顔にかろうじて微笑み
らしきものを浮かべた
「ヘルメスです〜」
セプにそんなものを着せるあなたのほうが
ま さ に 外 道 w w w
口唇性交を一段落させたディーコン達は次の標的をジュライの胸に定めた
両手首に鎖をかけられ天井を支える梁に吊り下げられるジュライ
ドレスの胸元がはだけられ紫色のハーフカップ・ブラに支えられた乳房がボリューム感たっぷりに揺れる
下卑た笑みを浮かべる男達に視姦される中ガトウィックの手がジュライの双球を鷲掴みにする
指を押し返す乳肉の感触を確かめながら握り潰すように揉み込んで行く
「あう、 くっ・・んはあ!」
愛撫と呼ぶには荒々し過ぎる刺激にも痛みと同時に快感を感じてしまうジュライ
無骨な指に捏ね回される乳肌は熱を帯びトロ火の様な火照りが乳房から全身へと拡がっていく
薄いレースの布地越しに乳首が勃起した感触を確かめたガトウィックは
ジュライの背後から腕を回し両の手の平を下乳に添える
むっちりと張り出した肉球を掬い上げる様にたぷたぷと揺らしながら
中指と人差し指で固くしこった桜色の突起を摘み思い切り捻りあげる
「ひぎぃ!!」
夜が明けて間もないこの時刻では水平線が妙に近くに見えた
今にも降り出しそうな空と灰色の海との境目がにわかには判別しがたい
間断なく押し寄せる灰色のうねりに翻弄されながらよたよたと進む老朽船があった
船上では喘息持ちが喘ぐような音を立てて回転するドラムが網を巻き上げ
ゴム製の合羽を着込んだ男達が網から外した蟹を船倉に放り込んでいく
蟹光線 もとい 蟹工船の朝は早い
そんな中、男達の喧騒を他所に船首に立ち尽くす男装の麗人が一人
「ここは何処だ?」
ジューンは方向音痴だった
547 :
7:2006/10/13(金) 00:41:52 ID:UT1npbk/
うわ、なんか凄いのがキテル━━━━(゚∀゚)━━━━!!
こちらも6月×9月のSSが完成したところなので、このSSが終わったら
投下する予定です。
調子に乗って風呂敷広げ過ぎたせいでいつになったら終わるのか自分でも分かりません
遠慮なさらず先に投下して下さい
549 :
7:2006/10/13(金) 08:52:00 ID:UT1npbk/
>>548 少し手直し入れたい部分がありましたんで、投下をもう少し先延ばしします。(多分土曜の夜あたり)
なので、気にせずどんどんいっちゃってください。
ちゅくっ ちゅくっ ちゅくっ
熟れきったメロンのように張り詰めた瑞々しい二つの乳球が形作る深い谷間を
固く反り返ったペニスが出入りする
ジュライの汗と陵辱者達の精液がブレンドされた粘液がローションとなり灼熱の肉棒が
両側から寄せ上げられた窮屈な谷間を貫く度、濡れた音を響かせる
後ろ手に縛られ仰向けに寝かされたジュライは男達の指で嬲り抜かれ感度の増した豊乳を
延々とパイズリで責められていた
「お、お願い・・・しま・・す もう・・胸は嫌ぁ・・・」
息も絶え絶えに哀願するジュライを無視し乳姦に興じる男の腰使いがヒートアップする
執拗な胸への愛撫によって限界まで高められたジュライの性感は
乳肌に擦り合わさせるペニスの感触にも過敏に反応しジュライを絶頂へと導いていく
「駄目・・また、 また胸でイッちゃう・・・」
「おらっ!イけよ!!」
柔らかな乳肉に挟み込まれた肉棒の先端から濃厚な雄のエキスが迸る
重ったるい粘液を顔に浴び汚辱感に打ちのめされたジュライは固く閉じた瞼の縁に
涙を浮かべ身悶える
それが責め手の嗜虐心を満足させる為の演技なのかそれとも嘘偽りの無い本心からの行動なのか
もはやジュライ自身にも判断がつかなくなっている
正気と狂気の狭間でジュライの綱渡りは続く
引切り無しに到着するトラックの群れが完全武装の兵士を吐き出す
名にし負うマルチアーノ12姉妹の一人を討ち取れば同業者達に向けた
いいデモンストレーションになると考えた「組織」はルホッヒ将軍率いる
無敵のパンサー大隊を投入して来た
「頭数揃えりゃええってもんでもないんどすけどなあ」
ジュライとのサシの勝負を望んでいた鶴子は当然面白くない
おまけに初対面の鶴子にいきなり「第7夫人になれ」と命令し頚動脈の上を軽く斬られた
ルホッヒ将軍は表向き鶴子を無視しているがその実半径30メートル以内に近ずこうとはしない
そして鶴子を脱力させるものがもう一つ
「あれ何とかなりまへんか?」
鶴子が指差す先には犬耳と犬尻尾−色と形からすると柴犬らしいーを生やしたヘルメスが
殺気だった兵士に囲まれ薬殺処分を待つチワワのような表情で立ち尽くしている
「彼女は自らのDNAの中に千種類を越す動物の遺伝子情報を持ち状況に応じて
その能力を引き出すことが出来る、今回は猟犬役を務めてもらう訳だが何か問題でも?」
「いやなあ、あの耳と尻尾見てるとどうにもやる気が削がれるゆうんか」
「私の士気は大いに高まるが?」
真顔で言い切るコーツ中佐
(帰ろうか?)
けっこう本気で悩みはじめる鶴子だった
その頃のマルチアーノ邸
屋敷の裏手のなだらかな丘陵地に造られた射撃場では12姉妹の家事全般を一手に引き受ける
生まれついてのおさんどん少女が貴重な空き時間を利用して射撃訓練に勤しんでいた
愛銃ヨハネ・クラウザー]V世を構え古典的な膝撃ち姿勢をとったセプの足元には
伏せ撃ちの時に銃身を支える土嚢と30口径のマッチ弾薬−装薬の変質による初速のばらつきを
抑えるため同じ日に同じ設備で製造された火薬を使用した実包−を収めたケースが置かれている
正確に5秒に一回の間隔で1000ヤード先の標的に向かって発砲を繰り返すセプの元に
やってきたのはジャニアリィだった
「ジューン?」
たったワンフレーズの問いかけに無言で首肯するジャニアリィ
それだけで完璧にコミュニケーションが成立してしまうのは流石というべきか
「お母様が呼んでるわ」
無骨な軍用ライフルを肩に吊るしジャニアリイと並んで丘を下るセプ
いつしかどちらからともなく手と手を繋ぎ
(手のシワを合わせて幸せ)
などと照れ隠しにボケてみるセプだった
554 :
7:2006/10/14(土) 23:38:03 ID:csim2Qu6
〜ビッグピンク行き宇宙船内〜
離陸する宇宙船の中でセプベアは宇宙船の機器に悪影響を及ぼさないようにと電源が落とされていた
女はセプベアをひざの上に乗せて 電源の落ちたセプベアの手をパタパタと振って遊んでいた
男はやれやれと言う様に目を閉じ首を振るとそのまま眠りについたようであった
『パチッ』
離陸フェーズを終え安定飛行に入った宇宙船で女がセプベアの電源を入れる
セプ「………まだ船の中みたいね」きょろきょろ周りを見渡してからセプベアが言った
ジェーン「今出たばっかりだから着くまでまだまだよ それよりこれを彼の口に当てて」
そういうと女はなにやらハンカチを取り出しセプベアに渡す セプベアは疑問に思いつつ
キャビンアテンダントに注意しながら男の肩ににじり登りハンカチを男の鼻と口に押し当てた
ジョン「…!? !!!!!………」どうやら麻酔薬を染み込ませていたらしい
男がぐったりとしたのを確認したのち 女はセプベアを抱え上げて自分のひざの上に乗せた
『キュポン』
女がマジックを取り出し顔に落書きを始めた セプは"お約束だな"と突っ込もうと思ったが
あまりにも当たり前すぎるのでその言葉を忘却の彼方へと葬り去った
セプ「何も無いなら寝るか…自分では起きれないのが難点だが…」そう独り言をつぶやいて
システムをスタンバイ状態に移行しつつ背中のスイッチで電源を落とそうとするが手が届かない
セプ「届かない… わわっ!」セプベアはバランスを崩し床に落ちてしまった やや鈍い音がしたが
乗客たちはまったく気に留めようともしない 大気圏外に出るシャトルはハイパワーで航行時の音は
普通の飛行機と同じくらいの音を出す そのため騒音でかき消されるのだ
もちろん気になる人は気にするのだが…
ジェーン「できた!」セプベアが床で電源を落とそうと悪戦苦闘していると後ろから女の声がしたかと思うと
セプベアは抱えあげられ男の前まで連れて来られた 男の顔は見事にマジックにより『虎顔』になっていた
セプ「……プ…ハハハハハハハハハ!」セプは見事なまでに虎の模様に装飾された男の顔を見て大笑いをした
しかもご丁寧に虎と同じカラーリングのネコミミまで装着済みであった いろんな意味で直視できないものになっていた
ジェーン「良いできでしょ?」女がセプベアに向かって同意を求める セプベアは強制的に音声をカットしていたが
その小刻みに震える体を見ると何を言いたいかはすぐにわかった
女はしばらくの間ヒクヒクするセプベアを観察していた キャビンアテンダントが何度か通り そのたびに
男の顔を見て吹き出しそうになるのをこらえながら通っていくのが何となくわかったが女はセプベアが落ち着くのを待った
ジェーン「落ち着いた?」女がセプベアに向かって話しかける
セプ「何…とか……ね…」セプベアが重そうに体を起こし女の顔を見る そしてその動きが突然止まる
ジェーン「どうしたの?」女が問いかけるがセプベアは動こうとしないが視線は女の後ろを見ている
ジョン「………」男が女の後ろに邪悪な笑顔を浮かべつつ立っていたのであった
ジョン「後で二人ともお仕置きだからなw」そういって男は席を立ちどうやらトイレに向かった様だ
抱き合いながら震える二人を乗せて宇宙船はビッグピンクを目指す
ビッグピンクまであと30分
30分後…
〜ビッグピンク離着陸ドック〜
アナウンス「本日はAULをご利用いただき誠にありがとうございました またのご利用お待ちしております」
『パチッ…』女がセプベアに電源を入れる セプベアは周りの雰囲気ですぐにビッグピンクに着いた事を理解したようだ
ジョン「ここからグレイスランド行き…といっても戦争状態だからゲートは開いていない そこで軍の補給船を奪う」
女とセプベアは目を真ん丸にしてお互いの顔を見る そんな二人を無視して男は言う
ジョン「それじゃ俺は手荷物を取ってくるから車のほうを頼む」 二人は『えーっ』と言いたげであるが
男がにっこりと笑って両手をネコの耳あたりに持っていった もうすでにお仕置きは始まっているようだ
男が歩き出そうとしたとき『ズズーン…』どこからか低い爆発音と振動が感じられた
周りの人間はあまり気がつかなかったのであろう 特にパニックに陥るようなことも無かった
ジェーン「これって…」
ジョン「急いで車を回収しよう 武器や道具の大半があっちにあるからな」二人は車の搬出所に走り出した
〜大型荷物搬出所〜
搬出員「あっ!ここは立ち入り禁止でsくぁw背drtfgyふじこlp@;:」男が搬出員を蹴り飛ばして強行突破する
ジョン「悪いな にーさん!何も見なかったことにしてくれ」男はすでに意識を失った男に走りながら声をかけた
ジェーン「セプ!外部メモリのDriveKeyを実行して!」セプベアは何も返事せずにそれを実行したらしい
数秒後 車のエンジンがかかる音がして車がこちらに走ってきて目の前で停車した
セプ『ちょっとこれどういうことなのよ!』セプの声が車のスピーカーから聞こえる
ジェーン「万が一に備えて考えておいたギミックよ ほかにもいろいろあるけど聞く?」女はそういうが
聞いてしまうとうんざりしてしまいそうなのでセプは聞くのをやめたが 女はなぜか残念そうである
ジョン「それじゃ行くぞ!」男が車のアクセルを踏み込むと車はタイヤを少し空転させ急発進した
ジェーン「ちょっと!急発進させないでよ!」と女がセプの体のメンテをしながら訴えるが男は何も返事をせずに車を走らせた
男は出口に向かい車を走らせるがなにぶん特大の宇宙港だ 出口まで遠い
ジェーン「できた!」女がメンテを終えセプの電源を入れる セプは問題なく起動したようだった
セプ「あまり時間はたっていないみたいね」セプが近くに出されていた今の愛銃ドラグノフを手に持ち言った
ジョン「セプちょうどいいところで目が覚めたな! バーの根元を狙ってくれないか?」男が指差した先に
出口の黒と黄色のバーがあった セプはうなずくと銃を構え根元に数発の銃弾を撃ち込むとバーが宙に浮いた
『ダンッダンッ!』セプがさらに2回発砲しバーを進行方向から弾き飛ばした
ジェーン「見事ね 精度も上がってるみたいだしw」ほめられて何となくセプの顔が少し赤くなったような気がした
車はショッピングモール街に出るがそれは酷いものであった いたるところで炎が上がり
ビルはダイナマイトか何かで破壊されたかのように崩れ落ちて 瓦礫が道路に散乱していた
戦闘はすでに終結しているらしくどこからも戦闘音は聞こえない ただただ時折ビルが崩れる音と
ガスが爆発する音が聞こえるだけであった
ジョン「いったんドックの管理エリアに行こうか これだけ荒らしたんだ情報がすでにあるはずだ」3人はドックの管理エリアへ向かった
〜つづく〜
乳房を犯し抜かれ熱いザーメンを浴び続け精も根も尽き果てたといった風情で荒い息をつき
虚ろな表情でぐったりと横たわるジュライ
ディーコン達はそんなジュライを休ませずドレスを引き裂くと坑道の奥、休憩所として使われていた
比較的広い空間まで引き摺っていった
身に纏うものはガーターベルトとストッキングのみとなったジュライの裸の上半身をテーブルの上に
うつ伏せに固定し両腕をテーブルの端に、両膝をテーブルの脚にそれぞれ革ベルトで固定する
テーブルから腰を浮かせ尻を高く掲げた姿勢で拘束されたジュライの柳腰を節くれだったガトウィックの
指が掴みエレクトした肉棒の先端をジュライのアナルにあてがう
「あ・・・か・・そん・・・な・・嘘・・・ォ!」
恐ろしいほどの太さと固さを備えた肉の楔がジュライの菊門を割り裂き直腸を押し分けて侵入する
身を裂くような痛みはすぐに熱く心地よい痺れに変わり
逞しい剛直が排泄孔を抉る度、尻穴が燃え上がるような快感がジュライを打ちのめす
数々の暗殺任務を遂行する中、時には標的とベッドを共にすることもあり
中には変態的な嗜好の持ち主もいないことはなかったが一度として肉欲に溺れ理性を失ったことはない
だがしかし、電子脳の不調と果てしなく続く陵辱がジュライの精神を犯し彼女を未知の領域へと運んでいく
その頃のマルチアーノ邸
「なんじゃあこりゃあ!」
ジャニアリィとセプがジュライの探索に向かい
フェブラリィとマーチが二重遭難したジューンのサルベージに向かい
(フェブラリィの分析によるとジューンは76.4%の確立でジュライの失踪地点とは正反対の方向へ移動しているらしい)
定例会議に出席するマダムの護衛としてエイプリルとオーガストが同行した結果
残された三つ子のため厨房に立ったメイがセプの書いたレシピをたよりに三時のおやつを作ろうとしたのだが
−桃缶ライスの作り方
白米二合を炊飯器に入れ桃缶の汁を注ぎます
桃は缶から出して1cm×1cm角に切り白米に混ぜ込んでください
後はスイッチを入れて出来上がり
炊き上がったら丼に盛りオクトにはアイスクリームのバニラを、ノヴェにはコーヒーを、ディッセに抹茶をトッピング
してあげてください−
レシピをぐしゃりと握り潰しプルプルと肩を震わせるマーチ
「ねー、桃缶ライスまだー?」
「まだー?」
「愚図ー!」
「黙れ味覚破綻者ども!そんなに腹が減ってんならネコ缶でも開けてやがれ!!」
メイワロタwww
ビッグウッド渓谷はケチャムの北でガリーナ峠を越えるときに息を呑むような青空と緑の山々と純白の氷河の
コントラストを旅行者に見せてくれる
だが行方知れずのジュライの姿を求めてくたびれた黄色のFIAT500を走らせるジャニアリィとセプには
せっかくの自然のパノラマも堪能する余裕はなかった
ハンドルを握るジャニアリィはアフロのカツラとサングラスで変装し
サイドチェスト−横から見た胸板の厚みを強調するボディビルの型−をキメたビスケット・オリバのイラストを
プリントしたTシャツを着ている
助手席のセプは髪型は普段通りだがトレードマークのヘッドドレスを外してビン底眼鏡をかけ
背中に「大威信八連制覇」の文字の入ったスタジャンを引っ掛けている
沈黙のドライブは荷台に5ガロン缶を縛りつけ背中に日本刀を背負ったドライバーが操る大型バイクとすれ違った
と同時に終わった
「セプ、あの刀・・・」
「ええ、ジュライの『新右衛門さんMk.W』だわ」
アスファルトにタイヤを擦り付けドリフトターンを決めたチンクエントは距離を取って慎重に追跡を開始した
け・はいいえ えぷ−んぐふ ふる・ふうる ぐはあん ふたぐん
赤い液体を頭から浴び全裸で踊るガトウィックとディーコン達
儀式はクライマックスを迎えようとしていた
曽祖父の代に少数民族の血が入っているガトウィックは自らが考案した儀式に歴史的意義を付加するため
祖先の例に則りヘラジカモドキの生き血を使いたかったのだが絶滅危惧種の生き血を入手することはおろか
生息地に立ち入るだけで堀の中で永のお勤めとなるとあっては色と触感の似たレメンブルグ社の工業用
油圧液A−18で妥協せざるを得なかった
そのうえ腐食の進んだタンクの底が破れオイルのストック全てが坑内に流出したのに気付いたのが5時間前
オイルを調達するため麓の町に走らせたディーコンの一人がようやっと戻ったのが15分前のことである
け はいいえ ふたぐん んぐふ しゃっど−める
不気味な呪文を唱えながら輪になって踊るディーコン達の中心には全裸のジュライが天井から吊り下げられていた
はい ぐはあん おるる・え えぷ ふる・ふうる
ロープで吊るされたジュライの体は天井に取り付けた滑車と連動したハンドルによって
自在に姿勢を変えられるようになっている
逆さにしたり裏返したりありとあらゆるアクロバティックな体位をジュライに取らせ
ディーコン達は穴という穴を攻め立てていった
しゃっど−める いかん−いかんかす ふる・ふうる おるる・え ぐはあん
「前進!」
紅いベレーを小粋に被りMP−5を構えたルホッヒ将軍が号令を発した直後、将軍の頭が吹っ飛んだ
脳味噌と頭蓋骨が深紅と灰色の混ざり合ったしぶきとなって飛び散る光景を唖然として見ていた副官が
やはり額を撃ち抜かれ弾丸の抜けた後頭部に大穴を開けて崩れ落ちる
その時になって金縛りの解けた無線係は慌てて駆け出そうとしたが音速を超えるスピードで飛来したライフル弾が
背中に担いだ無線機に命中しプラスチックの基板と配線の束を貫通して脊髄を砕いた
丘の上に陣取ったセプは廃坑の入口を包囲し突入寸前だったパンサー大隊を背後から奇襲し混乱に陥った兵士の群れ
を射的場の的のように無造作に撃ち倒していった
四倍率の精密照準モードに設定した右の電子眼がベルト給弾式の分隊支援火器を据え、制圧射撃を開始しようとする
機関銃手を捕える
ヘッドドレス型のセンサーが大気のコンディション−温度、湿度、風向きと風速−を計測し、空気抵抗による弾道の
後落を予測して照準を四分の一インチ右上に修正
トリガーを引き絞ると渦巻きバネの力で前進した撃針がカートリッジの底を引っ叩き装薬を発火させる
薬室内で発生した燃焼ガスは1平方センチあたり約3.5トンの強烈な圧力で150グレインの完全被甲(フルメタル
ジャケット)弾を秒速853メートルで撃ち出し標的の肉体をボロ布のように破壊する
セプは正確無比な殺戮マシンとなり眼下を逃げ惑う兵士の群れに確実な死を与えていく
将校を撃ち
迫撃砲手を撃ち
背番号の無いエースを撃った
美しい狙撃手は戦場を支配していた
極大射程とか小ネタの仕込みっぷりにワラタwww
時折わからない小ネタも挟まっているけど仕込が最高www
信じ難い速度と精度で降り注ぐ死の銃弾の前にパンサー大隊は敗走を始めていた
将軍を失い、中隊長が脳天を吹き飛ばされ、丘に向かって前進を即す下士官が
片端から死体と化していく光景は兵士達の士気を打ち砕いた
ある者は銃を投げ捨て、またある者は両手を上げて山を駆け下りていく
烏合の衆と化した一団になおも追い討ちを掛けようとしたセプが弾かれたように横に跳ぶと同時に
裂帛の気合いとともに銀色の軌跡が0.5秒前までセプの首が存在した空間を薙いだ
「お初にお目にかかります」
青山鶴子だった
セプがパンサー大隊を牽制している間にジュライを救出すべくジャニアリィはハコヤナギの生い茂った
急斜面を飛ぶ様に駆けていた
時折目の前に迷い出てくる不運な兵士は両手に携えたP90によって瞬時にズタ袋に変えられていく
無人の野を行くがごときジャニアリィの疾走を遮ったのは黄色と黒の突風
電子脳に制御された金属骨格と人工筋肉の組み合わせによって初めて可能な急激な方向転換によって
凶悪な鉤爪の一撃を躱したジャニアリィは目の前に現れた異形の姿に「ゴルゴム?」と呟く
「仮面ライダーBLACK」第二話に登場した豹怪人を萌えキャラにしたような獣人形態のバイオソルジャーは
「いえ、私はヘルメスですけど?」
お約束にボケてみせた
喉元めがけて繰り出される神速の突きを辛うじて銃剣で弾く
格闘戦に関しては並みのプロフェッショナル程度の技量でしかないセプが人斬りの腕ではジュライに匹敵する鶴子とどうにか
渡り合えているのは精密射撃用に調整された肉体が有する優れた動体視力と敏速かつ正確に動く両腕のおかげである
とはいえ圧倒的に不利なことに変わりは無くエプロンドレスに似た華麗なコスチューム−防弾・防刃機能を持たせた超軽量金属
繊維で編まれている−はあちこちが切り裂かれ白い肌が露出している
(このままでは殺られる)
何か状況を打開する手段はないかとセプが考えを巡らしていると
突然の地鳴りとともに廃坑の入口から猛烈な勢いで土砂混じりの噴煙が噴き出すとともに鼻を衝く悪臭があたりを満たす
雲一つなかった青空にはいつの間にか黒雲が湧き立ち稲妻が走ったかと思うと大釜をぶちまけたような土砂降りの雨が落ちてくる
地鳴りと震動が激しさを増し臭気が吐き気を催すほどの濃度に高まったそのとき
山頂を裂いて飛び出した巨大な触手の群れ見て鶴子が叫んだ
「なんでこんなところに『地を穿つもの』の眷属が!?!」
「こういうのは特撮板かホラー板でやりなさい!」
意味不明(笑)の台詞を叫びながら「荒鷲の要塞」のクリント・イーストウッドよろしく両手に構えたP90を
腰溜めで撃ちまくるジャニアリィ
だがしかし
さすがに小物とはいえ「旧支配者(グレート・オールド・ワンズ)」の末席に名を連ねるだけあって至近距離から
浴びせられる5.7mm×28弾にも痛がるそぶりすら見せない
「危ない!」
ヘルメスの右腕が瞬時にキチン質の甲殻に覆われ
ハサミの先端から放たれた緑色の光線がジャニアリィめがけて振り下ろされた触手の先端に命中すると
触手はショワショワと泡を発しながら溶け崩れていく
「何よ今のは!?!」
「カニ光線ですが何か?」
「・・・あるの?」
「あるんです、アンタレスハナサキガニには」
「・・・・・」
「あれ?どうしたんですか、肩なんか震わせて」
「返せ!正統派クライムノベルの世界を返せえええええぇ!!」
血を吐くような叫びとともにヘルメスに銃弾の雨を見舞うジャニアリィ
「それって八つ当たりーっ!」
「三大怪獣 地球最大の決戦」のごとくジャニアリィとヘルメス、セプと鶴子が一致協力(?)して
「地を穿つもの」と戦っている頃
天に向かってそそり立つ触手の山の頂上では直径が大人の腕ほどの(他の触手に比べればの話だが)細身の
触手に絡め取られたジュライがあんなことやこんなことをされまくっていた
ジュライの周りにはガトウィックをはじめとしたディーコン達がやはり触手に捕まり
あるものは触手の表面に生えた吸盤に体液を搾り取られ
またあるものは触手の先端に開いた口にモリモリ食われている
三箇所同時に突っ込まれた触手から超次元生命体の思念波を注ぎ込まれ
たたでさえ混線中の電子脳をイイ感じに攪拌されたジュライの隣では彼女の愛刀を背中に背負ったディーコンが
触手に臓物を啜られていた
無意識のうちに伸ばされた右腕が刀の柄を握ったとき
ジュライの中でナニか種っぽいモノが閃光を放ちながら砕け散った(イメージ映像)
「もう駄目だー!」
「ゲゲゲの鬼太郎対悪魔くん」で地獄の魔物に包囲された鬼太郎のように叫ぶセプ
1キロ先の蝿の羽根さえ撃ち飛ばす射撃の腕も銃の効かない化物相手ではフンコロガシほどの役にも立たない
触手にドレスを引き裂かれ下着姿で戦うセプの隣ではやはり半裸に剥かれた鶴子が刀を振るっている
「いややわあ、永井豪センセの漫画やあるまいし」
「古いですね、今は朝松健ですよ」
結構余裕あるじゃないかおまいら
そんな二人を叩き潰すべく唸りをあげて迫る特大の触手が一瞬にして三枚に下ろされた
鏡のように滑らかな切断面を晒して落下する触手の断片とともにジュライが着地する
「ジュラ・・・?」
駆け寄ろうとしたセプは奇妙な違和感を感じて立ち止まる
普段は糸のようにとじられたジュライの目が開いている
それだけではない
赤いはずの瞳の色は空の色よりも澄み、海の色よりも深い蒼
ここで両儀だか直死だかしか浮かばない月厨の俺を誰が責められよう。
つーかなんだこのごった煮ぶりは。収拾がつくのか。
激しく笑いながら続きを待つ。精一杯のGJを。
正直、状況が把握できない。
乙ではあるんだが。
GJなのだけどせめて落ちるときには続くとか書いてほしいです…
「凄えパーティーだったみたいだな!」
コックピットの窓を開け放ったブルース・テイラーがけたたましく笑いながら叫ぶ
意識を失ってセプに背負われたジュライは全裸
ジャニアリィ、セプ、ヘルメス、鶴子はボロボロになった服の残骸がかろうじて胸と腰に引っ掛っている
状態で玄人にいわせれば裸よりエロい
実際よく生き残れたものだというのが四人の感想だった
ナニか覚醒したっぽいジュライは「地を穿つもの」をあっさり17分割した後
美しい顔に壊れた笑みを張り付かせたままセプ達に襲い掛かってきた
ジャニアリィとセプが射撃でジュライを誘導し
蜘蛛怪人に変身して待ち伏せていたヘルメスが粘糸を放って動きを止め
鶴子が神鳴流奥義を放って失神させ
ようやっとジュライを確保したときには陽は地平線に没しようとしていた
テイラーの操縦するブラックホークがやって来たのはそんな時である
「その格好でホーバートの酒場の舞台に立てよ、一晩で二千ドルは稼げるぜ!」
躁状態のテイラーの後頭部を鶴子が鞘の先端でどついて黙らせる
奇妙な戦友意識で結ばれた四人と回復するには時間のかかりそうな一人を乗せた先頭ヘリは
安っぽいアクション映画のラストシーンの様に夕日の中に消えて行った
次回ラストです
ビッグウッド渓谷を縦断するルート69の中央
一番近い猟師小屋からたっぷり7マイルは離れた場所にあるバス停で
ジューンは空港行きのバスを待っていた
旅費が底をついたためポッドレースに参加したり
オロム高原で右肩を赤く塗ったATに追い回されたりして
苦心惨憺の末ようやくホーバートの町に辿り着いたジューンは
町に一軒だけある酒場の公衆電話からマルチアーノ邸に連絡をいれたのだが
返ってきたのはジュライはとっくの昔に回収済みだという知らせだった
意気消沈したジューンの前に重々しい音を立てて黒塗りのメルセデスが停車する
「バスならあと三時間は来ませんよ、行き先が空港ならご一緒しませんか?」
運転席のガラスを下げツイードの三つ揃えを着た老紳士が呼びかける
内蔵センサーを使って車と老紳士のチェックを行い驚異度は低いと判断したジューンは
早くジュライに会いたいという気持ちも手伝って申し出を受けることにした
ジューンが助手席に乗り込むと老紳士は格好の生贄が手に入ったことを喜び
声に出さずに唱えた
いあ・いあ・はすたあ と・・・・・
青山鶴子 「ラブひな」 赤松健/週刊少年マガジンKC
ヘルメス 「shook up!」 広江礼威/ドラゴンコミックス
ビッグ・エド・ガトウィックと
<ルイストンの死の助祭(デス・ディーコン)> 「地上50mmの迎撃」 ジェイムズ・セイヤー/新潮文庫
ブルース・テイラー 同上
ルホッヒ将軍とパンサー大隊 「極大射程」 スティーブン・ハンター/新潮文庫
シャッド−メル 「地を穿つ魔」 ブライアン・ラムレイ/創元推理文庫
580 :
7:2006/10/21(土) 17:13:16 ID:MYDJC0VG
>>579 GJ! 暴走したジュライ様…((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
そしてそのラスト…ジューン、一体どうなるんだ…
そしてエンドレスへ…w
誰も居ない保守
583 :
ウソ予告:2006/10/24(火) 20:41:28 ID:fatQ/ZQf
「大きな街だね姉様」
「いっぱい殺せるわね兄様」
悪徳の都に舞い降りた無垢なる殺人者
「『ホテル・モスクワ』からの情報ですよ?」
「確かに商売敵ではある。だがバラライカは敵味方を問わず仁義を通す女だ、その点ではギルドの連中よりはよほど信頼が置ける。
全員に通達、目標は双子!銀髪の双子だ!!」
迎え撃つは12人の破壊の女神
「メイって言ったっけ?あのお姉さんはとっても壊し甲斐があったよ」
「なん・・・だと?」
「見せたかったなあ、おっぱいを串刺しにするたびにボロボロ泣きながらエイプリル!エイプリル!って」
「貴様あああああああ!!!」
狂気と憎悪 殺戮と報復
「踊りましょう!世界が死体で埋め尽くされるまで!!」
「好きなだけ踊るがいいわ!地獄でね!!」
暗い情熱は全てを焼き尽くしながら終局へと突っ走る
「いつまでも一緒だよ姉様・・・」
「どこまでも一緒よ兄様・・・」
COMING SOON(本気にしないように)
たとえそれがうそであったとしても…俺は保守してそれを待つ
matahosyu
強制インストールされた快楽プログラムによって全機能の90%を性感システムに回された為、
三本も装着された人工ペニスをはじめ、あらゆる穴からトロトロの淫液を垂れ流して震え悶える
エイプリルの初物アナルに、背後からジュライが長刀チンポを捻じ入れ、人工腸壁を切り抉る程
容赦ない抽送に肉一枚を隔ててうねる特注の名器マンコには、姉妹中最大を誇るフェブラリー
の30cm級ペニスが一気にぶち込まれ、人工子宮を突き破り脳髄まで亀頭を届かせようとする
勢いで突き上げまくる、その出し入れの隙をぬって、充血しきってはじけ飛びそうなほどビンビンに
勃起した肉芽…クリトリスを、普段のリーダーぶりの欠片もなくただ無力に犯されるエイプリルの
みっともない姿に興奮しきったジャニアリーが両手で自分のチンポとマンコを弄り倒しながら、
そのネラネラと動く異常に長い触手のような舌で突付き舐め回す一方、意外なほど着やせする
色白の豊満な胸は、左右からオーガストとマーチに乱暴に寄せ上げられ、薄ピンク色の乳輪に
噛みむしゃぶりついた二人に乳首が変形するどころか乳腺から胸の内容物を吸いだされるほど
の真空吸引を受けながら、胸の間で長皮あまりのジューンの包茎短小チンポの恥垢を拭い取る
ような埋めパイズリさせられるその間、両腕は乱暴に胸を捏ね回す3月、8月の変形チンポを手コキ
させられている・・・
そんな姉の輪姦シーンを半笑いで見下ろすメイの半金属製極太チンポとセプの
カリ高イボ付きチンポを強引に2本咽喉奥にまで咥えさせられ、髪と頬を鷲づかみにされての思う
様の強制フェラで顎関節と人工声帯を破壊されながら、腹上に群がったオクト・ノヴェ・ディッセ三
姉妹にペニスの皮を「よいしょっと♪」三本同時に剥き下ろされ、初めて顔を出した小さな果実の
ような亀頭をかがみこんだ3人に激しくディープキスされながら、三姉妹の体に似合わぬ黒光り
ペニスの腹とMYチンポの背を合わせて握りこまれて高速手コキ開始、感情制御システムがはじけ
飛ぶほどの快感データの洪水に『ああッ゙あ゛Aっぁぁ亜…あ゛aaッあ阿…ッ嗚呼ーーっーッッ!!!』
と連続エラーを発しながらも3本のペニスからリッター単位の人工精液をビュンビュンと打ち上げ、
全身の回路をショートさせながら弓反りでオーバーヒートして機能停止するエイプリルに、11姉妹が
まるで冷却するかのように自ら扱きだしたスペルマをふりかけて真っ白に染め上げる 同人まだ?
マルチアーノ・ファミリーは犯罪結社であると同時に治安組織としての側面も持っている
彼らは傘下の酒場やカジノ、風俗店等から上納金を受け取る代償にそれらの店を「保護」している
裏家業の人間は皆ファミリーの保護下にある店で「間違い」をおかそうとはしない
そんなコトをすれば鬼より怖い12姉妹がやって来て「ダハウが遠足に思える」お仕置きを受けることになる
はずだったのだが
ジューンとジュライの目の前には戦艦ミズーリの艦砲射撃を受けたベイルートの繁華街もかくやという惨状が広がっていた
現場にはすでに大量の警官が投入され死体の搬出やら記者発表やらが行われている
「ここに居ても大した収穫はなさそうね」
ジュライの言葉を聞いているのかいないのか妙に落ち着きの無いジューン
そんなジューンの首に
「ジューンちゃ〜ん!」
と後ろから腕を絡ませてきたのは深作欣二監督作品でよく真田広行に殺される某性格俳優にそっくりな中年だった
「は、服部さん・・・」
引き攣った顔で呟くジューンの顔は天敵の刑事に見つかった「探偵物語」の松田優作のようだ
「ちょっとジューンちゃんと内密の話があるんだけどいいかな?」
ジューンに密着しながらジュライに胡散臭い笑顔を向ける服部刑事
「ジュ、ジュライ!」
アイコンタクトで助けを求めるジューンににっこり笑ってサムズアップを返すジュライ
「ジュラァァァァァァァイ!!!」
ズルズルと服部に引き摺られながら怨嗟の声を上げるジューン
もちろんジュライはジューンが大好きである
だがもっと好きなのがジューンを困らせることなのだった
どっとはらい
>>590 爆笑www
けどせめて続くとか打ってくださいな…
「これからお兄さん達にお姉さんを輪姦してもらいます」
澄んだボーイソプラノの声質と恐ろしくアンマッチなセリフが地下室に木霊する
「ふざけるな!そんなこと出来“ボンッ!”
怒鳴りかけた男の首から上が消失した
「反抗すると首輪爆弾が爆発するから気をつけてね」
少年と瓜二つの顔をした少女が朗らかに外道なセリフを吐く
ファミリー直営のカジノが襲撃を受けたとの報告にメイは待機していた戦闘部隊を率いて飛び出し
現場から逃走する犯人−所轄の刑事の裏情報のとおり双子の少年少女だった−を追い詰めた
だが猟師だと思っていた側が実は罠に誘い込まれた獲物だったというのは古来使い古されたパターンなわけで
あっさり生け捕りにされたうえ目の前で部下の一人を失ったメイは自責の念で押し潰されそうだった
直情型のメイは敵には容赦の無い反面身内は大切にする
彼女にとって共に弾の下を潜った部下は(姉妹達とはまた違った意味で)家族同然なのだ
「テメエら、言われたとおりにしろ・・・」
「しかし隊長!」
「命令だ!!」
もう誰も死なせない
メイの決意が殺気すら込められた怒声となって抗議の声を封じる
「物分りのいいお姉さんで助かるよ」
悪魔のような少年は天使のように笑った
「それじゃストリップから始めてもらおうか。あ、下着と靴は脱がなくていいよ。その方がお兄さん達も興奮するでしょ」
続く(かな?)
いやむしろ続けw
いろんな書き手さんが居るから面白いわけで…
596 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 22:09:04 ID:hcEDCtjs
う〜む…。次が次がなかなか来ない…。
ダウンタウンの一角にある和風料理店「元長」
カウンターの中ではジョン・ウエインの吹き替えをしたり藤岡弘に「おやっさん」と呼ばれたりしていた俳優によく似た初老の主人が
黙々と包丁を振るっている
玄関の引き戸を開け店内を見渡したジュライはすぐに目当ての男を見つけた
「ミスター・ショート?」
税理士の扮装をしたCIAにしか見えないその男は墓石のような歯を輝かせて笑った
「フレンチーと呼んでくださいミス・ジュライ」
カーテン越しに差し込むネオンの灯りが白い裸身を染め上げる
元長で食事と日本酒を楽しんだフレンチーはラブホテルに場所を移してジュライの熟れきった肉体を貪っていた
フレンチーの責めに反応し、普段の物静かな姿からは想像も出来ないような乱れ方でよがり狂うジュライ
それはひょっとしたら、否、確信犯的にバックアップとして隣の部屋で待機しているジューンに聞かせるためだ
いくら情報を入手するためとはいえジュライが得体の知れない男に抱かれる現場をモニターしなければならないジューンは針の
ムシロに座っているような気分だった
万が一に備えてつけっぱなしのスピーカーからは集音マイクが拾ったジュライのあられもない嬌声が絶えることなく流れている
おまけに何故かついてきた三つ子が隠しカメラの映像をステレオで実況してくるのだ
「あ、ジュライが上になった」
「あれ騎乗位って言うんだよ“きじょーい”」
「おお、今度は四つん這いにさせて後ろから」
「アッー!ケツに入れてるよケツに!」
「うわあああああああああああああああ!」
ついに耐え切れなくなったジューンは部屋を飛び出すと一気に屋上まで駆け上がった
「風よ、雲よ、太陽よ、心あらば教えてくれ…」
「あ、メタルダーだ」
わざわざ追ってきてヲタクなツッコミを入れるディッセだった
メタルダーw 懐かしいw
ホシュ
ところで素朴な疑問なんだが12姉妹の身長やスリーサイズってどこかの設定資料に明記されていたっけ?
公式の資料は全くないに等しい。アニメやコミックから推して知るしかないという状況。
まあ、セプが貧乳というのはコミック版を見れば明らk
(通信が途絶しました)
2月は、あと少し乳が大きかったらよかったと思うんだ。
その市きっての高層ビルは、アールデコ様式とビザンチン様式が折衷された壮麗な尖塔で、その都市に蔓延する奔放な快楽主義を誇示していた。
そして今、そのビルの最上階にあるフロアーでマダム・マルチアーノとエイプリルは間違いなくパーティーの主役だった。
肌も露わなドレス姿でいずれ劣らぬ海千山千の男達と笑顔で談笑する「お母様」を見て、素直に敵わないなとエイプリルは思う。
実際のところ配下の賭博場が相次いで襲撃を受けたうえメイが行方不明、ジュライは得体の知れない情報提供者とベッドを共にしているという
状況でタフな女ボスを演じなければならない重圧はどれほどのものだろうか?
かくいうエイプリルはといえば、先刻からしきりとモーションを掛けてくる脂ぎった大男に向かってドレスの下の太腿に装着したホルスターに
収まった愛用のゴールデンルガーを引き抜き、引き金を引こうとする衝動を抑えるのにありったけの忍耐力を動員していた。
エイプリルがその男に気付いたのは、自分に付き纏っていた大男が飲み物を取りにいった時だった。その男は目立たないスーツ姿でフロアの隅
にただ佇んでいたが、軍隊風のクールカットに刈り込まれた髪型と整ってはいるが剣呑に顰められた顔付きは男を牧羊犬の中に紛れ込んだドー
ベルマンのように見せていた。
「楽しんでるかしら?」
黒髪に黒のドレスを纏った目の醒めるような美少女に話しかけられた男は表情を変える事もなく
「それなりに」と答えた。
男の素性に興味を持ったエイプリルが会話を続けようとしたとき、怒り狂った大男が割り込んできた。
「一体何をやってるんだ?」
大男はまだ青年といってもいい男の襟首を掴んで引き寄せると凄みを利かせた声でいった。
「こいつは一体何のまねだ?」
「ただおしゃべりしていただけよ」
大男はエイプリルの前で自分の大物ぶりを見せ付けるいい機会だと考えたらしく、彼女の言葉を無視すると青年に向かってまくし立てた。
「いいか、よく聞けよこの青二才。このお嬢さんはな、俺のフレンドなんだ。てめえみたいなケチな三下が口をきいていい相手じゃねえんだよ。
わかってんのか、あ?」
「よく分かってますよ旦那」
「てめえを虫ケラみたいに踏み潰してやってもいいんだぞ、だが今日のところはこのお嬢さんに免じて見逃してやる。ありがたく思うんだな。
わかったか、このヒヨッ子(チキン)」
「わかりましたよ」
「俺は17人殺してる」大男は身を乗り出していった。「てめえは何人殺した、腰抜け?」
「ざっと400人から450人といったところだ」
青年が答えると大男の顎ががくんと落ちた
「ついでにいうと俺が殺した連中はみんな俺を殺そうとしていた。奴らは榴弾砲や戦闘ヘリやATを持っていた。あんたが殺した連中は多分
自宅のソファに寝そべって『NYPDブルー』でも観てたんだろう」
馬鹿にされたと感じた大男は即座に反応した。彼は知性よりも容赦のない凶暴性をもって現在の地位を築いた男で、
実際17人のうち8人は素手のストリートファイトで殺している。
だが青年は大男の大振りのパンチを上体の動きだけで躱すとショートレンジから放った右のジャブの一撃で大男の肋骨を叩き折っていた。
大男が鼻血を出して崩れ落ちると人ごみを縫って上等なスーツを着た垢抜けた男が近づいて来た。
「君の仕事は私をトラブルから守ることで君がトラブルを起こすことじゃないんだぞ!」
「正当防衛ですよベッカーさん」
優男はエイプリルに気が付くと一瞬ぎょっとした顔になり、
「失礼しますよお嬢さん」とそそくさと退散にかかる。
気が付くとエイプリルは優男に続いて立ち去ろうとする青年に声を掛けていた。
「貴方、名前は?」
「キリコ、キリコ・キュービィだ」
盗まれた過去を探し続けて〜
相も変わらずのゴッタ煮ぶりが素敵だw
翌朝
マルチアーノ邸の食堂ではテーブルについた三つ子の前に
あいだに茶色がかった赤を挟んだ白い長方形が運ばれてきた
「またコンビーフサンドイッチ〜?」
「ご免なさい、すぐジャニアリィと朝のパトロールに出なきゃいけないの」
メイが行方不明になってからというもの殲滅戦にしか使えない三つ子を除く姉妹達は
多忙を極めている
フェブラリィなどは市の交通システムから家庭の防犯カメラまであらゆる回線に侵入し
情報収集を行っていたのだが電子脳にヤヴァイ負荷がかかったらしく突然
「銭形警部と五右衛門が伝説のヌーディストビーチであくせЖ&*Ф@%¥ふじこ!!」
と叫び出し現在ニルソンのラボで入念なメンテを受けている
「ヘイヘイヘイ、今時スパムの缶詰なんてクラウト(ドイツ野郎)だって跨いで通るぜ」
「ルーズベルト供与いらな〜い」
「シェフを呼べシェフを!!」
あまりといえばあまりな物言いに思わず拳を握りしめたセプの背後からゆらりと進み出た
影ひとつ
ガカァ!!
ペ●サ▲流■拳のような効果音とともにジュライの両眼が見開かれる
「コンビーフサンドイッチダイスキー」
「コンビーフサンドイッチサイコー」
「アーメンハレルヤファッキンワンダフル」
恐怖にこわばった顔に無理矢理笑みを浮かべてサンドイッチを頬張る三つ子の姿を見て
ジュライだけは決して敵に回すまいと固く心に誓うセプだった
録画しといたBLACK LAGOON見たら猛烈に銀さん×ジュライがやりたくなってきた
608 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 11:09:02 ID:8t7xdWCK
ここにいる、7氏の作品や
>>277 からスタートした「脱出スイッチが無かった場合」を読んで、SSに興味を持って、
初めてSS書いてみてたんですが、文章力の低さとエロパロではない普通の2次創作なので、
投下したいんですが、スレ荒れちゃいますかね?
話の内容は、グレイスランドの一件が終了した、その後の話となっています。
>>608 とりあえず、どこかのアップローダにテキスト型式で上げて、お試し版みたいな形で
読んでもらうってのはどうかな? (パスワードかけておけば、ここ見てる以外の他人に
読まれる心配は殆どなくなるし)
610 :
608:2006/11/19(日) 17:40:06 ID:VmazdEYB
611 :
608:2006/11/19(日) 17:41:21 ID:VmazdEYB
すいません、
ragtime
キーです。
>>611 読んだよ。キャラクタの特徴が上手くかかれていて、いいんじゃないかな。ジュライも活躍してるし。
ただ、個人的には台詞以外の部分でも、12姉妹の呼称は本名の方(ジャニアリーetc)の方が
作風に合ってるような気がした。(あくまでも個人的な意見だけど)
613 :
608:2006/11/20(月) 01:04:58 ID:UrU9YC5U
>>612 そうですね、書き始めた最初のほうは結構ふざけて書いていたところがあって、
9月とか10月とかって書いてたんですけど、
途中で直そうかなと思ったけど、量が多くて大変なのでそのままっすね。
>>613 エディタの置換機能を使えばいいのでは?
615 :
608:2006/11/20(月) 10:02:22 ID:UrU9YC5U
ありがとう、恥ずかしいけど、そういう機能があるの知らなかった。
>>614 ガンガレ! 内容的には全然問題ないと思うから、
>>612の指摘箇所を直せば
ここにUPしていっても良いと思われ。
っていうか、燃料ください…orz
617 :
608:2006/11/21(火) 01:39:11 ID:YDickdcj
>>616 では、指摘箇所を直し次第、投下します。
また、608のお試し版は削除します。
618 :
608:2006/11/21(火) 01:42:11 ID:YDickdcj
〜 前置 〜
アニメの最終回のその後のストーリーです。
ただし、セプは死んでいないという点が変更されています。
主人公は一応セプです。(主人公っぽくないけど)
設定に好感が持てるのに、アニメでの扱いが、あまりにもかわいそうだったので、情が移りました。
後、オリキャラは登場しません、(正確にはオリジナルの固有名詞)
従って、新たに出てくる敵等(ギルドの追っ手etc)は名前でなく、役職名とか男とかで表記されます。
読みにくいかもしれませんが、ご了承ください。
619 :
608:2006/11/21(火) 01:43:16 ID:YDickdcj
グレイスランドで、マルチアーノが空に散ってから、3ヶ月が経っていた。
エイプリルは、母親である、マルチアーノの敵を討つべく、ミスターの後を追う事を決意、
しかし、生前マルチアーノは、ギルドに反旗を翻したため、12姉妹はギルドから追われる身となっていた。
ハンター・ベネットが敗北してからというもの、静観していたギルドであったが、マルチアーノの死を知り、反撃に転じたのである。
今までは、政治家を抱きこみ、12姉妹に、銀河連邦警察(以後GP)の手が及ぶことはなかったが、
敵対したため、指名手配の身となり、GPから追われる身ともなっていた。
また、ギルドは12姉妹に多額の懸賞金を懸け、また情報提供者にも、金を払い。姉妹の居場所がわかれば、処刑隊を差し向けていた。
12姉妹のリーダーであるエイプリルは戦力を二手に分け、一つはミスターの追跡、もう一つは、追っ手の迎撃に回していた…。
とある惑星の、人里から10キロ以上離れた所にある廃工場。
工場といっても、鉄筋コンクリートで出来た様々な施設が立ち並び、広さは200メートル四方程、中学校くらいの広さ、
既にこの惑星の恒星は沈み、辺りは既に暗くなっている。
荒野の中にポツンとある廃工場は30年程前、汚染が問題になって閉鎖されて以来、放置状態である。
「ここに本当にマルチアーノ12姉妹が潜伏しているのですか?」
「ああ、間違いない、レーダーで確認したところ、居るのはどうやら4人だけの様だが…。
まあ、一網打尽にできないのは残念だが、逆に言えば戦力が分散しているともいえる」
この男は、現・ギルド処刑隊・隊長である。(以後・総隊長)ギルドの構成員と工場を前にし、会話を続ける。
「いっその事、ナパーム弾でも落として、工場ごと吹き飛ばして、終わりとしたいところだが、流石にそれをやれば、
この惑星の警察も気づくだろう、下手すれば、GPが動くかもしれんし、いちいち政治家どもに金を渡すのもあほらしい」
「しかし、爆弾などの広範囲の兵器を使えないからといって、多すぎやしませんか? まるで、軍隊ですよ」
集められたギルドの構成員は、10人一組の部隊を32隊編成していた。1部隊の3人がRPG-7(メイを爆破したやつ)を装備している。
完全武装された部隊は、軍隊に見えなくもない。
ギルドの部隊は、既に工場の四方を包囲していた。4×4の16部隊がバリケードを作り包囲網を形成している。
「4人といっても、相手はマルチアーノ12姉妹、見つけたからには、確実に始末しておきたい、
前処刑隊、隊長のハンター・ベネットは、艦隊一つまるごと動員しながら、マルチアーノ艦一隻に敗北している」
総隊長は、油断はできないといった顔をしている。
「全力を尽くすというわけですね」
ギルドが移動手段に使用した、装甲車等は、全て黒色に塗装され、夜の闇に溶け込んでいた。
「そういう事だ、できれば何基かギルドヘリを上空に飛ばして置きたかったが、流石に目立つからな。警察にでも気付かれたら面倒になる。
では、これより突入を開始する、レーダーで確認したところ、工場の中心に近い所に3人、残りの1人が離れた所にいる、
3人の方に、1〜12番隊が向かえ、残り4部隊は残りの1人の始末に向かえ」
残りの16部隊が、総隊長の指示を受け、工場に突入した…。
620 :
608:2006/11/21(火) 09:39:07 ID:YDickdcj
工場にある、建物の一室、フェブラリーは床に手を置き、周りにいる人間の生体反応を確認していた。
12姉妹で情報処理を担当するフェブラリー、彼女の特殊能力は、半径500メートル以上の生き物を探知することができる。
単純に生き物の反応を調べるだけでなく、体温や脈拍、その生き物の形(身長や体重)、といった様々な生体のデータも知る事ができる。
従って、他の生き物と人間を混同する事なく、人間を感知できるし、人物や特徴を照合させ本人かどうかを確認するのにも使える。
これは、姉妹達を作った技師ニルソンが独自に開発した、一種のレーダーで、この機能により、
12姉妹は、他の殺し屋集団を出し抜き、死の天使と呼ばれるようになったといっても過言ではない。
ただし、平らな床に手を置かなくてはならず、またかなりの神経を集中させてしまうため、この機能を使用する時は、無防備といえた。
−−ギルドの連中が突入してきました。生体反応データによると、敵は342人、兵隊は320人の模様、
その内160人がこちらに向かってきています。残りの160人は工場を包囲、
私の方に向かっているのが40人、10人1組で行動−−
フェブラリーは、現在この場にいる姉妹に、感知したデータの情報を伝える。
姉妹達は、自分の伝えたい事を自由に無線で伝える事ができる。ただし、範囲が決まっているため、離れすぎていると使う事はできない。
一般的な電話よりも、高性能で、伝えたい相手を限定する事もできれば、全員にまとめて伝達する事もできる。
人間の使うインカムやトランシーバー、携帯電話などと、違って、声を発する必要も無い。
−−各部隊の位置は、座標にして、X121 Y132 Z0, X43 Y38 Z0…………−−
−−そう、わかったわ、私達3人が敵と接触したら、全員、ステルスを貼るのよ、フェブラリー貴方は少し遅れてからステルスを貼る事を忘れないでね−−
フェブラリーの通信に答えたのは、ジャニアリー、彼女は今回、エイプリルに福リーダーを任され、今回のギルド迎撃の任務の責任者だった。
−−はい、お姉様−−
ステルスとは、今回のギルド迎撃の為に、ニルソンに作ってもらった。レーダー妨害機能である。
ギルドはアンドロイドである姉妹達が発している電磁波を分析し、12姉妹のみを完全に識別できるレーダーを開発した。
それに対抗するための機能である。
621 :
608:2006/11/21(火) 09:40:46 ID:YDickdcj
ジャニアリーとオーガストは、建物から屋外へ出る、また、マーチは建物からは出ずに屋上へ向かう、
マーチがフェブラリーへ通信を送る。
−−フェブラリー、今私達から近い所にいる部隊を教えて−−
−−座標にして、X100 Y122 Z0 マーチの位置からだと、2時の方向−−
マーチは建物の屋上に出ると、フェブラリーより教えてもらった5番隊に対し、M249 SAWによる、弾丸の雨を降らせる。
「まずは、一つめ…。」
瞬く間に1つの部隊を全滅させると、ボソリと呟いた。
−−マーチ、ジャニアリーお姉様のいる建物が、5部隊によって、包囲されています。援護をお願いします、3時の方向へ向かってください−−
ジャニアリーは、10uくらいの大きさの建物に閉じこもり、FNP90を乱射しながら、篭城戦を繰り広げていた。
敵が一定の距離以上近づくと、オーガストに手榴弾を投げさせ、部隊を近寄らせない。
「お姉様ー、これ以上は防ぎきれないわー」
激化する攻防に、オーガストが叫ぶように話す。
「泣き言、いわない」
ジャニアリーも叫ぶ…、
今回、ギルドは姉妹の潜伏している工場を見つけ出し、突入したと思っているわけだが、これは、姉妹側が仕組んだ事であった…。
あえて自分達の潜伏場所などの情報を流す事で、ギルドの処刑隊をある意味挑発したのである。
ジャニアリーは、まず、1ヶ月という時間をかけ、戦場を何処にするかから探し、そしてそこを自分達の戦いやすい様にしていたのである。
ギルドから逃げるだけなら、12姉妹にとっては、さほど難しい事でもないが、ミスターの捜索を邪魔されるのを嫌がり、
この度、余裕を持って、ミスターを捜索するため、しばらく動けなくなるぐらい、ギルドに打撃を与える事にしたのである。
町から離れた廃工場、少々騒いだ所で誰も来ない、そういう場所をあえて選ぶ事で、
ギルドに軍隊といっても差し支えないくらいの部隊を差し向けさせる。
これを完膚なきまでに叩きつぶす事で、ギルドに打撃を与えようというわけだ。
ただし、これは、ハイリスク、ハイリターンでもあり、かなりの危険も伴うともいえた…。
「建物ごと、吹き飛ばせ!!」
各部隊長が叫ぶ、ジャニアリーにいる建物に向かってRPG-7による、包囲攻撃が行われた。
建物は一瞬にして瓦礫と化していた。
「これなら、アンドロイドといえど、ひとたまりもあるまい」
「しかし、今回の任務は残骸の回収が義務付けられている。これを掘り起こすのも厄介だな…」
ギルドの4番隊・部隊長は、瓦礫と化した建物を見て呟いた。
「よし、残るは2体だ…」
次の標的を定めるため、各部隊が動こうとしたその時、
その瞬間、その場に駆けつけたマーチによる、屋上からの攻撃により、4番隊の10名が射殺され壊滅する。
「2つめ…。って、建物が…、既に遅かったわね…」
ジャニアリーのいた建物が、崩れているのをみて、歯軋りするマーチ
「くそ、4番隊が全滅した、上だ。気をつけろ!!」
屋上にいるマーチに気付いた部隊は、すぐさま、標的をマーチに定める。1部隊がマーチに向かって発砲し、残りは屋上へ上る為、建物に入ってゆく…。
「4番隊が壊滅しました。壊滅させたのはマーチ、屋上にて確認。これより追撃いたします」
3番隊・部隊長は、総隊長に報告を入れる
「了解…。」
現在2部隊の全滅が確認されている。
しかし、立て篭もったジャニアリーとオーガストは建物ごと吹き飛ばし、残るは2体、残る2体のうち1つはマーチと確認済みである。
マーチと攻守のコンビであるフェブラリーが残る最後の一体であり、
おそらく少し離れた所にあったレーダー反応の主である事は想像はついたが、どうも負に落ちない。
というのも、報告の途絶えている部隊があまりにも、多いからであった…。
通信機が壊れたのかと、思われたが、2隊、3隊と報告が無くなってくると、全滅していると考えたくもなってくる。
さらに、通信の取れている部隊とはちゃんと通信が取れる、妨害電波の類ではない。
「いやな、予感がする」
総隊長は、思わず呟いた…。
622 :
608:2006/11/21(火) 09:42:39 ID:YDickdcj
「総隊長、14番隊の全滅を確認しました。」
少し離れたレーダー反応の方に向かった15番隊から、連絡が入る。
14番隊は、先ほどから連絡が取れなくなっている部隊の1つであった…。
「死因は?」
「首と胴が切り離されている死体が沢山あります、何か大きな刃物できりつけられたのではないかと」
恐怖の混じった声である。
「了解、周囲に気をつけて、進め」
(大きな刃物…。ジュライか? 最後の反応は、フェブラリーとばっかり思っていたが…。)
そんな、思いがふと頭をよぎる。
その時、再び、通信が入る
「標的を確認しました。特徴から、フェブラリーと判断、始末します」
通信を手短に済ませると、15番隊部隊長は、隊員に命令を下す。
フェブラリーは床に手を置き、生体反応データに読み取っていた。無防備ともいえる状態に15番隊は横一列に並ぶ
撃て!!
そう叫ぼうとした時、列の真ん中にいる部隊長を含めた3人の人間の首が切断された…。
切断したのは、12姉妹の1人、ジュライである。手には日本刀が握られていた。一太刀で、3人の首を刎ねたのである。
すかさず、ジュライは部隊長がいた位置に進む、隊員はとっさに銃をジュライに向けたが、縦一列の状態となっており、後ろ側にいる3人は銃を向けられない。
反対側にいる4人と、同士討ちになる事を懸念してしまう、そのとまどった、瞬間を逃さず、ジュライは、隊員の胴を薙いでいく。
胴を薙がれ、持っている銃に一瞬力が入り、発砲する、ジュライは弾丸が当たらないように姿勢を低くする。
パニックった隊員は隊員同士で撃ち合いを始めた…。
瞬く間に15番隊を壊滅させたジュライは、笑みを浮かべながら、フェブラリーに話しかける
「うふ、流石に私が居る事が、バレましたかしら?」
「もう、笑い事かしら、ここの部隊に、おそらくジュライの斬った隊員の死因を報告されてます。
極力、ジュライの存在は気付かれないようにというのが、ジャニアリー姉様の指示の筈よ、
まあ、敵もいずれはレーダーの反応以外にも私達が潜んでいる事に気付くでしょうけど…。」
「既に、私の存在がバレても戦況には影響しないと思いますわ。」
「そう単純な問題かしら、戦いには万全を尽くすべきです。」
「それにしても、今回わたくしは、護衛なんて、地味な仕事ですわ」
「大事な仕事です。私は、生体反応データを読み取っている時は、その場から動けませんのよ、それに私をエサにしての人斬りを楽しんでいるように見えましたわ」
「あらそうかしら」
常に笑みを浮かべているジュライは、何を考えて喋っているのかわからない。
フェブラリーはからかわれているように思った。
「後、私を狙っていると思われる部隊が後1部隊いて、こちらに向かってきてますから、そちらの始末もお願いします」
「わかりましたわ」
フェブラリーは、ジュライに次の標的の部隊の位置を教えると、ジャニアリーに向けて、通信を入れる
−−お姉様、ご無事ですか?−−
−−何とか無事よ、さっきはやばかったけど、いざという時の為に隠し通路を作っておいて正解だったわ−−
この工場には、工業排水の流れる下水道が地下にあった、無論、各建物の下に流れているわけではない。
しかし、ジャニアリー達は、ギルドとの抗争に備え、建物の下に穴を掘り下水道への抜け道を各所に作っていた…。
抜け道を作る事で、部隊の背後に容易に回り込みやすくするためである。これにより、より有利なゲリラ戦を展開する事ができた…。
623 :
608:2006/11/21(火) 09:44:23 ID:YDickdcj
−−お姉様、ジュライの存在がおそらく敵側に気付かれたと思います−−
−−そう、でも問題ないわね、敵は既に混乱し始めているわ−−
そう通信すると、ジャニアリーは不適に笑った。
「さ、オーガスト、今までは、守りや敵を引き付けるのに徹していたけど、そろそろ攻めに転じるわよ」
「きゃは、お姉様、そうこなくっちゃ」
攻めに転じる事が嬉しそうなオーガスト
−−オーガスト、貴方の真上に1部隊います、3時の方向に向かって移動中−−
フェブラリーから情報が入る
−−OK−−
オーガストは、手榴弾のピンを抜き静かに構える
部隊が手榴弾を爆発させたい位置を通り過ぎそうになったとき。
部隊の前に、既に地上に出たジャニアリーが姿を現した。
「ハァーイ、私はまだ死んでないわよ」
堂々と姿を見せ、部隊を挑発するジャニアリー。
下では、手榴弾をオーガストが下水道の天井目掛けて投げている。
「12姉妹だ、撃て!!」
そういって、銃を構え動きを止めた時、手榴弾が天井に最も近い位置で爆発し、地面が陥没する。
−−流石ね、オーガスト−−
爆発までの時間と飛距離、そして相手の位置をすべて計算に入れて初めてできる芸当である。
−−当然よ〜ー−−
と、通信を送るオーガスト
その時、ジャニアリーの背後から、足跡が聞こえた。
ジャニアリーが振り向くと、そこには、1人のギルド兵がいる、
「撃つな、私だ…。」
といって、ギルド兵はつけている頭部に付けている。ゴーグルなどの装備を外した。
そこには、12姉妹の1人、ジューンの顔があった。
「言われた通り…、隊員には気付かれないよう、部隊長のみを殺している……。残った隊員は指揮者を失った事と、恐怖により敗走を始めている……」
「そう、ご苦労様、予定通りね」
戦場で多い死因の一つが、味方による誤射である。
統率者を殺す事で、隊員に統率の消失と恐怖を与え、パニックを起こさせ自滅させるというのが、ジャニアリーの狙いであった。
ジューンは、ジュライと同様、レーダーに感知されないように最初からステルスを貼っていた。
伏兵となったジューンは物陰に潜み、各部隊長を暗殺していたのである。1人目を殺してからは、来ているものを剥ぎ取り、隊員に化ける事で効率を上げていた。
気付かれないように、相手に近づき喉を裂く…。
屋外で、部隊を引き付け最前線で戦うジャニアリー
屋上などの建物の上から、援護するマーチ
下水などの地下から、手榴弾による地面を爆破し、援護するオーガスト
部隊に紛れて、部隊長を暗殺し、部隊を混乱させるジューン
そして、この4人の無駄の無い連携を可能にするフェブラリー
「はあ〜、暇ですわね〜」
フェブラリーに向かってきた部隊を全て殺し終わったジュライは、死体に腰掛け、ため息をついた…。
624 :
608:2006/11/21(火) 09:45:28 ID:YDickdcj
−−フェブ、状況は?−−
ジャニアリーは状況確認のため、フェブラリーに通信を入れる。
−−こちらの狙い通り、統率者を失い敗走を始めた部隊は同士討ち等を始めています。マーチが今、敗走する部隊を狩ってを楽しんでます。
また、私のレーダー反応に向かってきた部隊は、皆ジュライが斬り捨てました。今の所、予定通りです。−−
−−集合よ、マーチ、敗走している兵は放っておきなさい、それに全部殺してしまったら、元も子もないわ、
フェブ、生体反応データの収集はもういいからこちらまで来なさい次の作戦に移るわよ−−
ジャニアリーは、召集をかける。一番近くにいた、オーガストがやってきた。
「あれ? ジューン姉様は?」
さっきまで、ジャニアリーと一緒にいたはずのジューンがいなくなっている事に気付いた。オーガストが問いかける。
「ジューンにはもう一仕事頼んだわ」
「そうなんだ、あ、フェブラリー姉様達が来たわ」
フェブラリーとジュライがやってくる。やってくるなり、フェブラリーが口を開く。
「一先ず、予定通りに事が運んでますね、しかし、あの包囲網を突破するには少し骨が折れるのでは?」
フェブラリーは心配している事を口にした、明らかに、劣勢と思われるの状況を跳ね返した事には違いないが、
包囲網を突破できなければ、持久戦に持ち込まれる。
既に、ジュライの伏兵は、バレているし、敗走した隊員の中には、下水道と隠し通路の存在に気付いている者もいるかもしれない。
アンドロイドである以上、食料の心配をする必要はないが、弾薬などには限りがある。
長引けば、長引くほど状況は悪化していくといえた…。
また、こちらが、勝っているのは、奇策による効果が大きい、種がばれてしまえば、その効果は減退していく…。
「フェブ、心配しなくても、大丈夫よ…」
「お待たせ…」
マーチが戻ってくる。
「本当に殺らなくていいの、結構な数が、向こう側に逃げ帰っているわよ、一度、包囲網まで行けば、混乱から立ち直るわ」
「それも作戦の内よ」
フェブラリーは、笑みを浮かべながらそう考える。
痺れを切らしたオーガストがジャニアリーを問いただす
「お姉様ー、いい加減もったいぶってないで、次の作戦を教えてよー」
「うふ、わかったわ、お姉様はきっと津波を使って包囲網を突破するのですわね?」
唐突に沈黙していたジュライが口を開く
「誰が、あんなイカれていると言われる事を喜ぶような変態コヨーテの作戦を使うものですか!!冗談じゃないわ、とりあえず、ジューンを待つわよ」
と言ったとき、ジューンが戻ってくる
「待たせたな…、ジャニアリー姉様に言われたように、部隊長を殺し、隊員も1人残らず殺した、
10名の死亡を確認…、また、その現場は見られていない。」
「お疲れ様、ジューン、名前と部隊名と総指揮を取っている者の名もちゃんと聞いたかしら?」
「それも問題ない…」
「準備は整ったわね、それでは次の作戦を言うわよ…」
625 :
608:2006/11/21(火) 09:46:46 ID:YDickdcj
その頃、ギルドの包囲側では、隊員が総隊長に被害状況を報告していた。
「総隊長、突入した部隊は総崩れ、9隊の壊滅が確認されています、残りの7隊の内、4隊が部隊長を失い、残った隊員が敗走をしています。
残る3隊の通信も途絶えています。また、現場では同士討ちの等も行われている模様。
さらに、仕留めたと思われていた、ジャニアリーとオーガストも生存が確認されました。」
「くそ、馬鹿な!!」
「加えて、敗走してきた隊員の報告によると、ジュライの存在も確認されたとか。レーダーに反応していなかった、姉妹もいる模様です。総隊長、いかが致しますか?」
「…………。」
総隊長は、退くか、包囲している部隊を突入させるか、そのまま包囲網を張りつづけるか悩んでいた。
(突入させたところで、あの工場はやつらの城、おそらく、手際の良さから、この度の抗争そのものが奴らの仕組んだものである可能性も…、
あそこで戦うのは不利、かといって誘い出せる手段も無し、撤退したところで、再び捜しだすのも…、任務失敗という事実が残るだけ…)
「仕方あるまい、このまま包囲は崩さず、ギルドヘリからによるナパーム弾を投下、工場ごと破壊する、
政治家にいくら金をくれても構わんここで奴らを仕留めるのだ。ハンターベネットが負けた理由がわかった気がする」
総隊長はそう言い放つと、今回の12姉妹処刑の首謀者であるギルドの幹部に連絡を入れた。
「申し訳ございません、既に100人以上の死傷者が確認されております。
このまま部隊を突入させるのは無駄に死なせるだけ、どうかナパーム弾投下の許可を…」
「ぬう……。相手があの12姉妹となれば仕方あるまい、いまから、ヘリを一基そちらにまわす」
「ありがとうございます」
連絡を終えると、総隊長は隊員に状況を再度確認した。
「あれから、向こうの動きはまだありません」
「ギルドヘリがこちらに到着するまで30分はかかる、決してそれまでは目を離すなよ」
「は、わかりました」
「今から全部隊に伝達……、」
ナパーム弾の投下を全部隊に伝えようとした時、
「総隊長」
「何だ!? 今から、重要な事を伝えようとしているのに…」
「先ほど帰還した、11番隊長が総隊長に大至急お伝えせねばならない事があると申しております。」
「わかった通せ…」
「それが、かなりの負傷を負ってまして、息も絶え絶えです。現在、6号の装甲車で、治療を受けております。」
「仕方がない、すぐに戻る」
総隊長は装甲車を降り、6号の装甲車に向かった。
626 :
608:2006/11/21(火) 09:48:17 ID:YDickdcj
6号の装甲車では、マットに寝かされた隊長がいる、周りには治療をしている隊員が1人いるだけである。
総隊長は装甲車に入るなり、漂う強烈な血の匂いに吐き気がした。
「大至急報告したいという事とは何だ」
「あ……う……く……」
何を言っているのかよく聞き取れない、総隊長が11番隊長に目をやると、その顔は火傷で爛れている、そして口をパクパクしている。
内心、気持ち悪いと思ったが、仕方なしに耳を近づける。
「チェックメイト」
倒れている隊長は、そう言い放った瞬間、突然、総隊長の首をつかみ喉元にナイフを突きつける
「な!?まさか」
その時、治療をしていた隊員が装甲車の扉が閉めた。
隊員がは付けているゴーグル等を外す。
「12姉妹!!」
そこには、ジャニアリーの顔があった、
「ハーイ、貴方には色々とお伺いしたいことがあるのよ、だから、すぐには殺さないであげるわ」
笑いながら、ジャニアリーが言い放つ
「な、誰…がっ…」
助けを呼ぼうとした時、首を掴んでいた手の握力が強くなる、寝ている部隊長が口を開く
「大声を出せば殺す…。」
「とりあえず、猿轡をつけさせてもらうわね」
猿轡をつけられて、縛られる総隊長
「ジューン、迫真の演技だったわ、オーガストとは大違いよ、一先ず、その顔を拭きなさい」
といって、ジャニアリーは倒れている、部隊長に変装したジューンにタオルを渡す。
「ふう…、もうこんな本物の血を使った、特殊メイクはやりたくないな…」
顔を拭きながら、隊長に変装した、ジューンが答える
「しょうがないじゃない、男装できるのは貴方だけなんだから…、私のなんかの場合は身長が低いから、バレる危険性が高かったけど、何とかなったわね」
戦闘直後なら血まみれになっていたり、火傷で顔がわからなくなってても不思議ではない、
瀕死の状態を演じれば、何処に総隊長がいるかわからなくても、向こうから来るようにする事が可能である。
ジューンは、瀕死の負傷兵を演じ、助けに来たギルド兵に、聞きだした部隊長の名前を名乗るだけで、部隊長に成りすます事ができた…。
627 :
608:2006/11/21(火) 09:49:22 ID:YDickdcj
「全く、正直不安でしたわ」
運転席に座っていた、隊員の格好をしたジュライが振り向く、不安と言いながらも、顔は笑っている。
「猿轡を外すわよ、いい? 死にたくなかったら大声を出さない事ね」
といって、ジャニアリーは総隊長の猿轡を外した。
「とりあえず、貴方達の次の作戦を聞かせてもらえるかしら?」
問いただすジャニアリーに対し、
「その前に、お前達は何人だ、既にこちらに全員来ているのか?」
「ふう、何か貴方わかってないわね」
そう言った瞬間、ジャニアリーの靴底が総隊長の顔面を捉えていた。
「質問しているのは、こっちよ」
口は笑っているが、目はマジである。
「がはっ、はあはあ、おそらく貴様らは、全員はこちらに来ていない、少なくても小柄なオーガストやマーチはまだ工場内にいる筈だ…」
「それが一体どうしたってのよ?」
イラついた感じで、ジャニアリーが問いただす。
「今から、あの工場には、ナパーム弾が投下される、これで少なくてもオーガストとマーチは確実に始末できる」
「何ですって。」
流石に驚きの色を見せるジャニアリー
「自分達の置かれている状況がわかったようだな、既にナパーム弾を積んだギルドヘリはこちらに向かっている。
止めて欲しかったらこっちの言うことを聞け!!」
総隊長は、12姉妹が仕事ではおそろしく冷酷であるが、家族に対しては深い愛情を持っていることを知っていた。
「ハッタリかも…。」
ジューンがボソリと言う、考え込むジャニアリー、微動だにしないジュライ
「ふん、信じる信じないは貴様らの自由だ…。」
−−どう思う?−−
総隊長に聞かれないように、通信機能を使ってジューンが聞く
−−嘘を言っているようには見えないわね−−
ジャニアリーが答える。
「総隊長さん、そのナパーム弾はいつごろ投下されるのかしら?」
ジュライが問いただす。
「おそらく、後十五分くらいで到着するだろう。言っておくが、撃ち落とそうなどとは思わないことだ。
ナパーム弾なんて物騒な物を積んでいるヘリだ、ミサイル対策などは万全をきしてある」
沈黙する3人、しばらくして思いつめた表情していたジャニアリーが口を開く、
「仕方ないわね、妹達の命には変えられないわ、貴方の命はひとまず保障するから、投下の時間を先延ばしにしてもらえないかしら? 交渉はそれからよ」
「いいだろう」
爆弾が投下され、妹達が死ねば、それは同時に人質を失うことでもある。
妹達が死ねばジャニアリーは迷わず総隊長を殺すだろう。先延ばしにする事に異論は無かった…。
「先延ばしにする理由は、そうね、現状こちらの部隊が混乱し敗走しているのは事実だが、既に3体破壊し、残っているのが2体と伝えるのよ、
包囲している部隊を突入させれば勝てるから、ナパーム弾の投下はひとまず見合わせると。」
「? わかった」
何かを企んでいるとは思ったが、他にいい理由も思い浮かばなかったので、総隊長は承諾した。
再びマスクをつけた、ジューンがナイフを周りから見えないようにつきつけ連行する。
628 :
608:2006/11/21(火) 09:51:07 ID:YDickdcj
車を出ようとした時、ジャニアリーが声をかける
「ジューン、そいつが逃げようとしたり、こちらが言った事を言わなかったり、大声を出しそうになったら迷わず殺すのよ」
「了解」
ジューンは、総隊長ともともと総隊長がいた通信機材のある装甲車に向かっていった
「ここだ」
と言い放ち、二人は装甲車に入る。
−−ジャニアリー、通信機材の置かれている車に入った…−−
ジューンがジャニアリーに報告を入れる。
−−ジューン、その車内にいる人間を、外部の人間に気付かれず、皆殺しにできるかしら? わかってると思うけど総隊長は殺しちゃだめよ−−
車の中には3人いた。それぞれが、沢山あるモニターに釘付けになっている。
−−可能だ…−−
−−そう、まずは、総隊長が先ほど伝えたメッセージを言わせる。そしたらジューン、全部隊を工場に突撃させて−−
−−やってみる…−−
総隊長に気付いた隊員が口を開いた
「総隊長、遅かったですね、それで、11番隊長は何を?」
「ああ、彼は、12姉妹があの工場には現状2体しかいないということを伝えてくれた、
既に3体破壊したというわけだ。だが、現状突入した部隊は混乱し、統制を欠いている。一旦体制を立て直し、再び突入すれば、
目的を達成できると息も絶え絶えに伝えてくれた…、ナパーム弾は投下しなくても良くなりそうだ…。」
「そうですか、それはよかった。」
その時、総隊長の隣にいるジューンが口を開く。
「では君、全部隊に伝達してくれ、残る敵は2体、これより、怪我人を除いた全部隊による総攻撃をかける。」
総隊長が、口を開きかけたが、背中に突きつけられているナイフの切っ先がちくりと背中を刺し、恐怖で口を閉じさせる
耳元で、ジューンが笑いながら囁いた。
「ふ…、黙らないと…。死ぬぞ…」
隊員はジューンより受けた伝令を疑問に思いながらも承諾する。
「わかりました。(おかしいな、普段なら基本的に各部隊への指示は、総隊長自らがしているのに、まあいいか)」
隊員が伝達を始める。
「全部隊に伝達、11番隊長の決死の報告により、敵は残るは2体、これより怪我人を除いた全部隊による、総攻撃を開始する、突入!!」
突入の支持を受け包囲している部隊が動き出す。
「動いたわね、ジュライ、車を出して、工場まで行くのよ」
「了解しましたわ」
突入のどさくさに紛れて、工場から妹達を脱出させるため、工場に向けて車を出す
629 :
608:2006/11/21(火) 09:51:51 ID:YDickdcj
−−フェブ、マーチ、オーガスト、聞いての通りよ、今から迎えに行くわ、なるべく気付かれないようにしたいから、
全員、ブカブカでもいいから、隊員の服とゴーグルを付けなさい−−
ジャニアリーは、工場内にいる3人に連絡をいれる
−−わかりましたわ、お姉様−−
「もー、私こんなん着れないよー」
隊員の服を着ながら、文句を言うオーガスト
「仕方ありませんわ、私達の服は目立ちますし…」
「今だけの辛抱よ、私だっていやよ、汗臭い男が来た服なんて…」
ぶつぶつ文句を言いながら、着替える3人
フェブラリー達が潜伏している工場の建物の前まで来て、車を止める
「速く車に乗って」
ジャニアリーは、3人を車に乗せると
「ジュライ、出して、急いで工場から離れるのよ」
3人を乗せた装甲車は、工場から離れ出した。
離れ始めると、ジューンに指示を送る。
−−工場から離れるわ、ジューン、そいつらは用済みよ、殺しなさい、総隊長は生かして連れてきて−−
−−了解−−
ジューンは気付かれないようにナイフをもう一本取り出す。
その時、ギルドヘリから通信が入る。
「こちら、1号ヘリ、10分程で着きます、現場に到着しだい投下します」
隊員の1人がその通信に答える。
「ただいま、現状が変わり、ナパーム弾の投下を見合わせます。ヘリは上空で待機してください」
「その必要は無い」
と、ジューンはその隊員の首筋を掻っ切った、それに気付いた隊員二人が仲間を呼ぶよりも速く、ジューンの投げた2本のナイフは隊員の顔面に突き刺さった。
貴様騙したな!? と言おうとした時、ジューンは、総隊長の顎に一発フックを入れKOする。
「こちら1号ヘリ、何かあったのですか? 応答してください」
異変を感じ、通信が入る。
「こちら処刑隊本部、申し訳ございません。ちょっと情報の食い違いがありまして、問題なく予定通り、ナパーム弾の投下をお願いします」
「? 了解」
ドタバタした音を不信に思いながらも、ヘリの操縦者は承諾した。
ジューンはそのまま運転席に行き車を出す。
姉妹達が工場を離れた10分後、ナパーム弾は投下され、突入したギルドの部隊もろとも、工場を破壊した……。
630 :
608:2006/11/21(火) 09:52:48 ID:YDickdcj
「結構きわどかったわね、まさか、ナパーム弾を投下するとは思わなかったわ…」
吹き飛ぶ、工場を見ながら、呟くジャニアリー
「でも、その結果、ギルドの処刑隊約300人を始末できたのだから、今回のギルド迎撃は成功ですね」
ファブラリーは、満足そうにしている。
「きゃは、エイプリル姉様喜んでくれるかしらー」
早く今回の成功を伝えたそうにいうオーガスト。
「でも、また、服がボロボロになったわ…、それに今着ている服は、ギルドの服だし、早く着替えたいわね」
マーチは現状着ている服に不満そうである。
「みんな、勝利の余韻浸るのは、もう少し先よ、まだ仕上げが残っているわ」
「仕上げ?」
表情を全く変えず、ジュライが聞き返す。
「今回、処刑隊を300人程、始末したわけだけど、ギルドの総勢は12万、全部が処刑隊じゃないにしろ、撃退したのはほんの一握りに過ぎないわ」
と、勝利の喜びに浸る妹に水をさすジャニアリー
「も〜、それならなんで、わざわざ、罠を貼ってまで、撃退したのよ〜、ギルドに打撃を与えられないなら意味ないじゃない。」
怒ったように言うオーガスト
「大丈夫よオーガスト、言ったでしょ、まだ仕上げが残っていると、まずはジューンと合流しないとね、
ジュライこのまま、私達の艦の止めてあるところまで、行ってちょうだい」
ジャニアリーは意味ありげにそう言った。
その頃、ジューンが運転している車に通信が入る。
「総隊長、応答しろ、ナパーム弾を投下した、結果を報告しろ、12姉妹は破壊したんだな?」
ジューンは車を止めて、車内の通信機に向かう
「今度から、ナパーム弾を投下するなら、投下すると事前に言ってくれないか…、工場各所に仕掛けた爆弾が全て無駄になってしまった…
結果は同じだが、爆弾も決して安いものではないからな…」
ジューンをそういうと通信を切った。
縛られている総隊長が、ジューンに対し問いただす。
「今回の抗争は、最初から仕組まれてたということか?」
「そういうことだ、ギルドの執拗な追っ手にはうんざりしている。最も予定では、ナパーム弾ではなく、
こちらの用意した爆弾で吹き飛んでもらうつもりだった…」
完全に踊らされていた事がわかり、敗北感が顔に表れる総隊長。
「もっとも、危ない所もあり…、綱渡り状態ではあったが…」
もし、ナパーム弾決断が30分早ければ、工場ごと吹き飛んだのは自分達になっていただろう…。ジューンはそう思った。
ジューンは、運転席に戻り、車を出す。
工場から、200キロ程はなれた所にある平地に車を止め、ジャニアリー達と合流する。
631 :
608:2006/11/21(火) 09:53:46 ID:YDickdcj
「やったな…、これでギルドも少しは懲りただろう…。」
「そうね、さて」
そういうと、ジャニアリーはリモコンを取り出し、スイッチを入れる。
すると、カモフラージュされ、透明になっていた、艦が姿を現す。
「マーチ、艦からビデオカメラとってきていただけるかしら」
「わかったわ、お姉様」
「何するのー?」
オーガストがジャニアリーに問いかける
「ふふ、メインデイッシュは終わったけど、最後のデザートがまだ残っているのよ」
ジャニアリーは、うれしそうに勿体付けて答える。
「ジューン、奴を連れてきて」
「了解」
ジューンは、車に入り、総隊長を連れてくる
「お姉様、カメラ持ってきたよ」
マーチが戻ってくる
「そう、じゃあ、マーチ早速、ビデオを回してくれる?」
「OK♪」
「さ、今回の総指揮を取っていた貴方なら知っているわよね? 今回、お母様の死に乗じて私達を始末しようなんて浅はかな事を考えたのが誰か?」
総隊長の顔がたちまち蒼白になる。
「そ…。それを言ったら私は殺されてしまう。」
ジャニアリーは薄気味悪く笑うと、
「わかってないわね、貴方は今回の首謀者に殺されるのではなくて、私達に殺されるのよ、だからそんな心配はしなくていいわ。」
ジャニアリーはチラリとジューンに目をやった、ジューンはジャニアリーの意を察し、総隊長の手を掴む
「何をする気だ…」
ジューンは、総隊長の言うことには全く耳を傾けず、爪と指の間に、ナイフの切っ先を突っ込み、てこの原理で爪をひっぺがす。
「あ…ああああああ。」
苦痛に顔が歪む、総隊長
「勿論、貴方にも今回の首謀者を喋るメリットはあるわよ、今回の首謀者を教えてくれれば、
ここにいるジュライが一瞬にして首を刎ねてくれるわ、苦しまないで殺してあ・げ・る」
既に、総隊長の顔には死の恐怖が表れている。
この時、総隊長は12姉妹が、死の天使と呼ばれ恐れられる理由がわかった気がした。
「さ、誰なのか教えて貰えるわね?」
プライドからなのか、総隊長は口を割らない、2枚目の爪が剥がされた…。
「首、首謀者の名前は、バスター・モドリッチ」
痛みこらえながら喋る総隊長。
「フェブ、どうかしら?」
「脈拍、心拍数、発汗、目の動きなど、生体反応を分析すると、90%の確立で嘘ですね」
淡々と答えるフェブラリー
「嘘はだめよ、ジューン、右手の爪は全部剥がしちゃっていいわよ、まだ、足のも入れて15枚あるし」
からかうように、言うと、立て続けに、3枚の爪が剥がされた。
「きゃは、ばっかねー、死の天使ってあだながついている私達を相手にするとこういう事になるのよ」
オーガストは馬鹿にして喋る。
8枚目の爪が剥がされたとき、総隊長は、口を割った…。
「どうやら、この先ほど喋った人物が首謀者である可能性が高いようです。」
そう告げるフェブラリー
「そ、わかったわ、ジュライ」
「うふ」
ジュライが笑ったかと、思った瞬間、総隊長の首は一瞬にして切断された。
632 :
608:2006/11/21(火) 09:55:22 ID:YDickdcj
オーガストが疑問に思ったことを口にした
「お姉様ー、自白剤とか使えば、直に口を割ったんじゃないの」
「オーガスト、それじゃあ、いい映像ができないのよ」
「映像? そういえば、どうして、マーチお姉様に、カメラを回させたの?」
さらに問うオーガスト
「この映像は、ギルドに与える警告になるのよ、私達を狙うってのがどういう事になるのかをわからす警告にね」
確かに誰も拷問なぞ、されたくはないだろう…。
ジャニアリーはそういうと、艦に向かって歩き出す。
「ジューン、申し訳ないけど、今回、最後の仕事よ、この拷問を一部始終おさめたDVDをギルドまで配達してくれないかしら、
勿論、ポストは首謀者の体の中よ」
「わかった…、」
ジューンは、無表情のまま答えた…。
「さ、エイプリル達と合流するわよ」
と言って、ジャニアリーが艦の近くまで歩いたとき、何かにつまずくわけでもなくジャニアリーが倒れた…。
「お姉様?」
慌てて駆け寄るフェブラリー、服を脱がしてみると、かなりの数の弾痕が見つかる
そこらの銃では、傷1つつける事のできない、12姉妹の体であるが、ギルドは今回12姉妹を倒すため、高性能のマシンガンを多数用意していたのである。
「結構、もらちゃってたみたいね…」
笑みを作りながら、喋るジャニアリー
「もー、無理しすぎなんだからー、完全武装のギルド兵を一度に50人は相手にしすぎよ、私も、何発かもらっているけど…」
オーガストがぶーたれる。
「肩をかそう」
そういって、ジャニアリーを起こすジューン
「わたくしも」
ジュライも、ジャニアリーに肩をかす。
「見事な采配だった…。」
ボソリと言うジューン
「わたくしもそう思いますわ」
ジュライも続けて言う
「きゃは、そうよねー、ジャニアリーお姉様って、すぐキレるから、指示とか判断とか向かないと思ったけど、大丈夫そうよね」
オーガストは毒を吐く
「自分だって、すぐ怒るくせに…」
ボソボソとオーガストに突っ込むマーチ
「臨機応変に、判断くだしてましたね、お姉様、お見事です。」
フェブラリーも褒める、
「や、やめてよ、照れくさいじゃない」
恥ずかしそうにするジャニアリー
「そうね、でも今日勝てたのは、皆のおかげよ、今日は勝利を祝って乾杯しましょう」
ジャニアリーはそういって、妹達の労をねぎらうことにした…。
(続く)
633 :
608:2006/11/21(火) 15:35:27 ID:YDickdcj
>>610 お試し版でアップローダに投稿した部分を投下しました。
この冒頭の部分は全体の5分の1くらいです。
また、現在、まだ完結していないため、もうちょっと増えます。
結構な量になったのですが、何も問題なければちょくちょく投下します。
この後、エイプリルサイドに話しが移ります。
>>633 おつ〜 戦闘の描画とか拷問とか拷問とか拷問とかのシーンがとても素敵です
635 :
608:2006/11/23(木) 00:10:47 ID:Ah35qDOH
エイプリルが現在使っている母艦では…
エイプリルはジャニアリーから入った通信を受けていた。
「エイプリル、ギルドの追っ手はひとまず、迎撃したわ、300人程だけど…。
ジューンは現在、単独で今回の私達を始末しようとした首謀者を消しにいってるの、
私達は先にアクエリアに向かうわ」
「わかったわ、ところでジャニアリー傷の方は大丈夫なの?」
「傷、何のことかしら」
「フェブラリーから聞いたわよ、随分無理をしているそうじゃない、弾痕もかなりあるとか」
「……、戻り次第、ニルソン様に診てもらうわ」
余計な事を、とジャニアリーは思ったが、もはや言い逃れはできないので、そう答える。
ジャニアリーは弱いところをエイプリルに見せたくなかった…。
「了解、ではアクエリアで落ち合いましょう」
そういって、通信を終える。
姉妹達の総指揮を取っているのは、エイプリルではあるが、ジャニアリーを副リーダーとして、二手に分ける時は、ジャニアリーに片方の部隊を一任していた。
現在、エイプリルは、メイ、セプ、オクト、ノヴェ、ディッセと行動を共にしている。
あからさまに偏った分け方ではあったが、エイプリルからしてみれば、指揮を執るといった経験の少ないジャニアリーには、
早く第2世代に的確な指示を出せるようになって欲しかった。
通信を終えた、エイプリルは、妹達に、今後の事を伝える。
「ジャニアリー達と合流するまで、待機姿勢を取ります。ここ数日、休む間もなかったし、休息を取りましょう」
エイプリルは、そういうと、自室に戻っていった。
久しぶりの休日? である。
自室にある、椅子に腰をかけるエイプリル、メイも一緒に部屋についてきた。
「大丈夫か? あまり無理すんなよ」
そういったのは、メイである、マルチアーノが死んでからというもの、ギルドとの抗争は激しくなる一方であった。
今まで、姉妹達は母親の命令を忠実にこなす暗殺者であった、しかしその母親が死んでしまったため、心の拠り所を失ってしまったのである。
唯一、姉妹達の心を支えるものは、母の敵を討つことであった。
そんな最中、ギルドの猛攻、GPからの指名手配、懸賞金目当てのならず者のお相手と、いわゆる四面楚歌にされ、エイプリルは心身ともに疲れきっていた。
「ええ」
エイプリルの返事には元気が無かった。メイの心配はますます強くなる。
エイプリルの抱える問題には、資金面の問題があった、ギルドに反旗を翻してからというもの、当然ギルドからの収入は無くなる。
また、抗争による出費は、エイプリルの予想を遥かに超えていた。
「メイ、貴方には言っておくけど…」
「なんだよ、遠慮なく言えって、一人で抱え込むな」
「このまま、行くと、お母様から受け継いだ遺産も、半年以内に無くなってしまうわ…」
「そっか、母艦とかの維持費とかってすげーからな…。」
「ジャニアリーに任せた、ギルド迎撃の任務だけど、出費が20万宇宙ドルを超えているわね…、頭が痛いわ…」
メイは、エイプリルを励まそうと思ったが、かける言葉が見つからなかった。
「とにかく、無理はすんなよ、いざとなれば色々縮小するのもありだと思うぜ」
メイはひとまず、自室に戻ることにした。
エイプリルはメイが部屋から出たあと、しばらく今後の事を考えていたが、極度の疲労のため、いつしか眠ってしまっていた…。
636 :
608:2006/11/23(木) 00:12:49 ID:Ah35qDOH
現在、姉妹の殆どが、疲れを癒すため、自室で休んでいる。しかし、ここに疲れを知らない者がいた、三つ子達である。
どの姉妹も自室に鍵はついているのだが、エイプリルは鍵をかけていなかった…。
「ねーエイプリルー、遊んでー。」
「あ、エイプリル、お昼ねしてる」
「ほんとだー、起きて〜、暇でつまらない」
三つ子は、しばらく眠っている、エイプリルを起こそう揺さぶったが、爆睡しているエイプリルは起きなかった…。
その時、オクトが何かを閃く、三つ子は3人で、ヒソヒソと密談すると、部屋を出て行った。
しばらくしてから、用意を整えたのか、ラジカセ、テープ、赤いセロハンでできた眼鏡を持って戻ってくる。
まず、部屋の隅にテープを入れてラジカセを仕掛ける。そして、赤いセロハンで作った眼鏡をエイプリルに顔にかける。
ラジカセにスイッチを入れ、心の中でカウントを数えているようだ。
そして時間が来たのか、小さい声で
「「「せーの」」」
と合わせると、大声で
「「「敵襲だ〜〜!!」」」
叫んだ後、ラジカセから、銃声やら、警報のサイレンやらが鳴り響く、
これには、流石のエイプリルも目を覚ました。視界は赤に染まっている。
そして、容赦なく鳴り響く銃声や爆発音
「な、何事!!」
思わず、愛用のルガーP08を抜こうとするが、休息していたため、銃は携帯しておらず、そのままバランスを崩して、椅子から落ちてしまった。
予想以上の反応を見せたエイプリルを見て、成功といわんばかりに笑い出す三つ子達、そして、エイプリルが起き上がる前に、ダッシュでその場を退散した。
「こ、殺す!!」
何がおきたのかを把握したエイプリルはラジカセのスイッチを切り、机に閉まってあった、愛用のルガーP08の装飾モデルを取り出した。
爆発音を聞きつけた、メイが部屋にやってくる。
「おい、すげー音してたけど、何かあったのか?」
メイが部屋でみたものは、こめかみを押さえ、銃を抜き、血走った目をしているエイプリルだった。
「えーと…。(勢いで来ちまったけど、こりゃ、来ない方が利口だったかな)」
内心、部屋にかけつけた事を後悔しているメイに目をやるエイプリル
「何かあったみたいだね、それじゃ私は自室に、戻りまーす。」
さわらぬ神に祟りなし、といわんばかりにその場を立ち去ろうとするメイ。
しかし、エイプリルをそれを許さない。
「メイ、丁度いい所に来たわ、今すぐ、セプを呼んで来て貰えるかしら?」
殺気の様なものを感じ取り、メイが振り返る、本来なら、自分で行けよと言いたいところだが、キレているエイプリルに何か言う気にはなれなかった。
「わ、わかった、わかったからとりあえず、それしまおう」
メイはセプと、言われて、何となく何が起きたのか、想像がついた、エイプリルを適当に落ち着かせると、そのままセプの部屋に向かった。
セプは、三つ子の世話を任されている、そのセプを呼んで来いということは、先ほどの一件は三つ子が何かしたという事は容易に想像がついた。
「しかし、それでとばっちりを受けるセプも可愛そうだな」
メイはこれから怒られるであろうセプの事を思い、身を震わせた…。
637 :
608:2006/11/23(木) 00:14:57 ID:Ah35qDOH
メイはセプの部屋の扉にノックをして、声をかける
「おーい、セプいるか〜?」
「開いてるわよ」
メイが部屋に入ると、こたつに入って、せんべいをかじりながら、録り溜めした2時間サスペンスを見ているセプの姿があった。
「ちょっと、待ってね、後少しで終わるから」
メイは言われたまま、ぼんやりTVを眺めていた
セプは2時間サスペンスを見ながら、
「どうして、いつも、何気ない日常から、ヒントを得て犯人のトリックを暴くのかしら」
「犯人はやっぱり、この人だと思ったのよね、この人よく犯人役やってるし」
「まぬけね、どうして、犯行現場を見た人は、いつもいつも犯人を揺すって返り討ちにあうのかしら、私だったら、もっとうまくやるのに」
「……………………。(だったら、見なきゃいいだろ)」
ボソボソと感想を漏らすセプに対し、メイは突っ込みたい衝動を押さえ。用件を口にした。
「エイプリルが呼んでたぜ、多分、オクト達が何かしたんだろーけど、かなり怒ってた」
流石に、セプの顔がひきつる。
「はあ、全くあの子達は…」
セプは、TVを切り、エイプリルの部屋へと向かった。
「お姉様、お呼びだそうで」
「そう、セプ、皆には待機して休息をとる様にいったんだけど、流石に、ジャニアリーがギルド撃退を成功させているのに、
何もしないで休んでいるというのアレだから、ちょっとオクト達を連れて、
引き続きミスターの追跡をお願いしたいの、できるかしら?」
「はあ…。(完全に、嫌がらせだわコレ)」
「わかりました。ただ、戦闘ならともかく、隠れているミスターを探し出すという任務は、オクト達には向いてませんので、ここは私一人で…。」
「いえ、オクト達も連れていって、これは命令よ」
怒り抑えているのが容易に見て取れるため、セプはエイプリルの言うことを素直に聞くことにした。
「…………。わかりました」
セプは部屋に戻ると、ため息をついた。
「「「セプ、また怒られたんだ〜」」」
見計らったように、部屋に三つ子が戻ってきた。
「貴方達のせいでしょーが、一体、お姉様に何をしたの!? それに呼ぶ時はお姉様と呼びなさいっていつも言ってるでしょ」
笑っている三つ子を見て、余計にゲンナリするセプ。
「さ、エイプリルお姉様からの命令よ、私達だけで、ミスターを引き続き探す事になったわ」
仕事の話を聞かされて、一斉に喚きだす三つ子達
「え〜」
「せっかくのお休みだったのに〜」
「どうして私達だけ〜」
何故そうなったのか? という所を全く考えずに、三つ子達は納得がいかないといった感じである。
「あなたたちがお姉様を怒らせるからでしょ。さ、早く準備しなさい。」
セプは三つ子に、ミスター捜索の準備を促した…。
638 :
608:2006/11/23(木) 00:16:47 ID:Ah35qDOH
仕度している所にメイがやってきた。
「あら、どうしたのメイ」
「なあ、セプ、理不尽な話だけど、エイプリルの奴には自分からも言っとくからさ、
セプも知っているとは思うけど、エイプリルの奴、そうとう疲れてる。
とりあえず、ミスターなんか探さずに、ガキンチョ連れて、適当にアクエリアで羽を伸ばしてこいよ」
「うん、わかってるわ、それにエイプリルじゃなくても悪戯されれば誰でも怒るもの」
「まあ、ジャニアリー達が帰ってくる、ちょい前ぐらいには戻ってくればいいと思う」
「そうね、ミスターなんて、探しても見つかってくれる相手でもないし、そうするわ、わざわざ、ありがとう」
そういうと、セプは三つ子の方を向き
「ねえ、何処行きたい?」
といって、アクエリアの観光ガイドを三つ子に渡す
「好きな所、連れてってくれるの?」
とノヴェが聞く
「そうよ、お姉様が行きたい所に連れてってあげる」
「やった〜」
うれしそうにするディッセ
「えーとね、えーとね、何処がいいかな〜」
といいつつ、オクトは観光ガイドをめくる、
「ふふ、慌てなくても、いいわよ」
セプは、嬉しそうにしている三つ子を見て、自然と笑みがこぼれた。
三つ子達は、しばらく、ここでも、ここでもないと、観光ガイドを見ていたが、3人納得するスポットが決まった。
「「「ここがいい!!」」」
三つ子が指差した紙面には、旅行会社が一押しする、ヤシの木と綺麗な海岸の写真が載せてある観光スポットだった。
アクエリアと言えばここ、と言っても過言ではないくらいの有名スポットである。
「海水浴か…、わかったわ、ここにしましょ、使えそうな物は艦に積んで、足りない物は途中で買うことにしましょう。」
流石にいつも使う、戦闘ヘリは目立つので、キャンピングするのにも便利なアウトドア用の艦を使う事にした。
「まあ、何かあるといけないし」
一瞬、持って行くかどうか迷ったが、愛用のM6バヨネット(銃剣)を着剣したスプリングフィールドM14とHK MP5K(サブマシンガン)も3丁持って行くことにした。
「あくまで、念のためよ…」
独り言を呟きながら、必要なものを艦に積む…。
セプは、三つ子を連れてアクエリアの観光に向かったのだった…。
639 :
608:2006/11/23(木) 00:21:11 ID:Ah35qDOH
何か、冒頭の部分と雰囲気が違うので投稿を躊躇いましたが、
まあ、予告みたいな事言っといて投下しないのもアレなので投下しました。
もともと書き始めたのが、ここからで、普通に4月とか書いてました。
拷問の様な、エグい内容や、戦闘を期待していた人、すみません。
7氏とかは、もうこないでしょうか?
学園の後半待っているんですが…。
気長に待ちます。
>>639 GJ まったりとまってますよ〜
俺もさっさと書き上げないと…
>>559の続きです
〜これまでのあらすじ〜
ミスターに吹っ飛ばされ記憶媒体のみになったセプは辺境ギルドの元トップの男と女に拾われ
新たな体を手に入れた マルチアーノを追うべく男と女ともにグレイスランド行きのゲートのある
ビッグピンクへ向かい情報収集のためドックの管理エリアへ向かった
〜ドック管理区域〜
『ダッダッダッ』 三人の足音が管理エリアの簡素な通路に響く 時々現れる職員をのしては
中枢へと走っていった
セプ「おらぁ!」セプがドアを蹴破る 蹴破った瞬間後ろから男が何かを投げ込む次の瞬間それは炸裂し
まばゆい閃光が部屋の中を満たした 閃光に目をやられ転がる職員をよそに男が上に向かってウージーを発砲する
ジェーン「はいはい皆聞いてくださいね 大人しくしてたら危害は加えませんのでじっとしててくださいね」
女はそういうと職員一人一人に手錠を掛けていった
ジェーン「ほら!セプも見てないで手伝う!」いきなり話を振られたセプはビクッとして「えぇ…」と
戸惑いながら返事をすると職員に手錠を掛けていった
ジョン「さて…」男はそういうと管理エリアの端末を操作し入出航リストを呼び出した 男は無言のままリストを眺める
ジョン「よし…ちょうどよさそうだ 二人ともこっちに来い」男は二人を呼び寄せる
セプ「何かいい案でも浮かんだのか?」男はパネルを指差す
ジョン「これをいただく!」 男が指差したのはグレイスランドへ向かう軍の小型補給船だった
セプ「正気か!? ギルドの力は使えないのか?」セプが驚きをあらわにして意見する
ジョン「もちろん本気だ 辺境ギルドにそんな力はないからな さぁ行くぞ!」男は二人を引き連れ部屋を出る
〜係留ドック〜
三人が係留ドックに着くとかなりピリピリとした雰囲気が伝わってきていた 三人乗りの小型補給千だが
二人が警備に当たり残りの一人が最終メンテナンスを行っていた セプがそっと兵士に銃口を向けるが
男によって制止される
セプ「なぜ止める」
ジョン「慌てるな とりあえず怪しまれないために必要だからな」あまりセプは納得いかないようだった
ジョン「ジェーン マスクは持ってるか?」男が防毒マスクを手に持ち女に確認する
ジェーン「ちゃんと持ってるよ」
ジョン「なら良かった それじゃセプこれを投げてくれ」男はセプに投てき型の催涙弾を手渡した
セプ「わかった 足元あたりに停止する様に投げればいいんだな?」男はうなづくとマスクをつけた
カラカラ〜 兵士の足元に催涙弾が転がり白い煙が噴き出すと辺り一体が白い煙に包まれ
兵士たちのげほげほというむせる声が響く
ジョン「今だ!」男と女がマスクを着けて兵士たちの下へ駆け出す
白い煙が晴れるころ兵士たちは男と女の足元に崩れ落ちていた
兵士たちには特に外傷は無くただ気絶しているだけであった
数分後
兵士3人は全裸に剥かれマニアックな縛り方をされて気絶していた その傍らには嬉々としてその姿を
写真に収める女が居た そしてその姿を見てやれやれとうなだれる男と顔を真っ赤にしてどこかを見ているセプが居た
元々は兵士たちを言いなりにするためのネタにするはずだったのだが全裸では生ぬるいと女が言い出し
慣れた手つきで兵士たちを縛り上げたのだ
ジェーン「セプ〜 そんなところにいないでこっちにいらっしゃいよ 結構いい体してるわよ!」
セプは赤くなったままその場を動こうとはしないがたまに兵士たちのほうをチラチラ見ているようだった
ジェーン「う〜ん この子タイプだからちょっと悪戯しよ セプ!手伝って」女組二人はそのまま小型船の荷台へ消えていった
ジョン「まったく… さてと俺はこいつ等に服を着せて尋問した後に車の回収か…」男はため息をつくと作業を始めた
〜続く〜
641 :
608:2006/11/24(金) 01:20:52 ID:kLq/N/7f
>>640 久々の投下ですね〜。
お疲れ様です。
そういえば、やっぱし、ミスターというか主人公側とかアンジェリカ側は人気ないんですかね?
どのスレ見ても、書く人っていうか触れる人が殆どいない…。
最悪、よくわからんけど、プロキシがどうたらこうたらで
規制された・・・。
書き込めん、orz
>>641 マイナーなプロバイダを使っていると規制されることがあるのかもしれません
といってみるテスト
643 :
608:2006/11/24(金) 02:08:43 ID:IJ1iUohs
艦を運転しながら、ナビに目をやるセプ
「結構ここからだと、遠いわね、途中で、水着とかも買ったほうがいいのかしら」
呟くセプ
後部にいる三つ子達は待ちきれないといった様子。
「ねーまだ〜?」
「私もう、待てない」
「Zzzzz」
ディッセは眠っている。
「後、少しだから、オクトもノヴェもディッセを見習って、眠ってなさい、着いたら起こしてあげるから」
面倒くさそうに答えるセプ
「ディッセはこの前、ジュピターに向かう途中眠って、エイプリルに怒られていたよ」
「そうだよ〜、セプ〜、私もう待てない」
といって、ジタバタし始める、オクトとノヴェ
「ふう、とりあえず、好きな物でも買ってあげて黙らせよう」
ため息をつきながら呟いた。
航路の途中にある、適当な商店街を見つけ、艦を止めるセプ、
「さ、お買い物よ、降りなさい」
三つ子達を降ろし、水着を売っている店を探すセプ
先頭を歩いていたセプだが、ふと気がつくと、三つ子達がいなくなっているのに気がついた。
「あ、あら? 何処いったのかしら、あの子たち」
セプは早足に左右を見ながら来た道を戻る、その時
「こら〜、待たんか〜」
と叫ぶ声が聞こえた。声の方に目をやると、三つ子達が早足で何やら追いかけられている。
見た目が、7〜9歳くらいに見える三つ子達だが、アンドロイドである以上、逃げ足は速い、あっという間に声の主を振り切り、人ごみに消えた。
「はあ、はあ、何て逃げ足の速いガキだ…」
「あの、何かあったんですか?」
思わず、声をかけるセプ
「ああ、今のガキども、うちの店から万引きしていきやがった…」
「万引き?」
一瞬、眩暈のするセプ、気を取り直し三つ子達が消えていった方向に向かって走ろうとしていったその時
後ろから、店の主に服を掴まれる。
「あんた、あいつらとどういう関係?」
怒りが伝わるかのように聞いてくる店の主
「あ、いえ姉です。」
反射的に答えるセプ
「そうかい、あんたじゃあ、払ってもらおうか、1ドルの桃缶3個で3ドルだ。」
「は、はい」
慌てて、ハンドバッグに手を入れるセプ、
「は、しまった、財布を艦に忘れてきてしまった。」
驚愕の事実に直面するセプ、
「お譲さん、大人を舐めるとどうなるか…」
いつの間にか、店の主の怒りの対象が、セプに変わっている
「わ、わかりました。」
そういうとセプは渋々手につけている、レディースウォッチを外し、店の主に渡す。
「ブランドものの腕時計です、今はお金が手元にありませんのでこれで」
「ブランドもの〜? ゲームセンターの景品じゃねえのかコレ?」
一瞬、むかついたので、目の前にいる男をしばこうかとも思ったが、
それでは、死の天使とまで呼ばれるマルチアーノ12姉妹の名に傷がつくと思い、行動には移さない。
「まあ、盗まれたものは桃缶だし、全部で3ドルだ、これで手をうってやるよ」
といって、店の主は背を向ける
「ふう、誇り高いマルチアーノ12姉妹が、3ドルの桃缶を万引きした事実が知れ渡れば、お母様の名誉も失われる。
それに万引きなんてセコイ事はコヨーテがする事」
自分に言い聞かせるように言うと、セプは三つ子達の足取りを追った…。
644 :
608:2006/11/24(金) 02:11:21 ID:IJ1iUohs
三つ子達はブランコと砂場があるだけの小さな公園にいた、ベンチに座り困った顔している。
「貴方達、万引するなんて、全く何考えているの? あんな屈辱受けたの、生まれて初めてよ」
問いただすセプ、しかし、問いには答えず、
「あ〜、お姉様いいところにきてくれた〜」
といって、ノヴェが駆け寄ってくる。
「な、なによ?」
思わず聞き返してしまうセプ、
「開けて」
といって、手に持っている桃缶を差し出した。
三つ子達は、盗んだまでは良かったが、缶が開けられず困っていたのである。
一瞬で脱力するセプ
5分ほど、三つ子達に説教をすると、来た道を戻り、先ほどの三つ子達が桃缶を盗んだ、1ドルショップへ行く…。
「あの、すいません」
店の主に声をかけるセプ
「ああ、あんたか、お金を持ってきても、あの腕時計はかえさねーぞ、ブランドものって事実も確認できたしな」
「……、それは別に構いませんので、缶きりを譲ってもらえませんか?」
1ドルの缶きりを譲ってもらうと、桃缶を三つ子達に開けてあげた。
財布を取りに戻ってから、必要な物を買い揃え、艦に積む…。
「気を取り直して、海岸に向かうわよ、これからはいい子にするのよ、いい? いい子にしないと観光は止めて、ミスターの捜索に変わるわよ」
と三つ子達に釘を刺すセプ
「「「はあーい」」」
桃缶を食べれて、上機嫌なのか、元気よく答える三つ子達。
セプ達が商店街を離れた、10分後…。
三つ子達が万引きした1ドルショップでは
「確かに、マルチアーノ12姉妹です。着ているものと特徴からして、三つ子とセプですね、正確な行き先まではわかりませんが、
何故か隣の店で水着等の海水浴グッズを買っていました。」
店の主は、ギルドに垂れ込んでいた…。
(続く)
645 :
608:2006/11/24(金) 02:15:23 ID:IJ1iUohs
ZERO-3をモデムにして投下…。
すげー時間がかかる。
規制解除申請したけど、一週間くらいはかかるらしい…。
orz
646 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 23:27:24 ID:hyZcEuSO
12姉妹って、感情があったり、涙を流したりと、わりと人間っぽいところがあるわけだが、
実際、ダッチワイフみたいな機能はついているのだろうか?
コミック版ではそういう機能が付いている事を匂わせる描写はあったな。
648 :
7:2006/11/29(水) 00:10:06 ID:lAi6Rzs8
7です。学園の後半は細々と続きを書いておりますので、もうしばしお待ちを…orz
649 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 15:45:12 ID:XVQAUUI9
久々の降臨ですね。
お待ちしています〜。
O蟲×4月マダー?
このスレって、保存庫を作る話はないの?
652 :
名無しさん@ピンキー:
宇宙港に隣接する殺風景な埋立地に「マトソンズ・モンスター・カーニバル」のステージ&宿舎を兼ねた宇宙船「アルゴノーツ」は着陸していた
「マトソンズ・モンスター・カーニバル」はサーカスと見世物小屋を足してシェイクしてエログロで味付けしたような一風変わった一座であちこちの惑星を回っては興行と新しい芸人のスカウトを行っている
今、船内で芸人の溜り場として使われている船倉(アルゴノーツは元々は高速輸送船で密輸業者からの押収品を競売で落札したものだった)では未開の惑星で一座に加わった半裸の青年がやはり最近スカウトされたばかりの老人形師とチェスをしていた
「ほれ、チェックメイト」
「ガウ!?!」
自らの勝利を宣言する人形師
これで人形師の十二連勝である
ジャングルで育ったといっても青年は決して魯鈍ではない
むしろ頭の回転は速いほうである
だがルールを覚えたばかりのゲームで老獪な人形師に勝つのは流石に無理だった
「モ、モウイッカイ!!」
たどたどしい言葉で再度勝負を挑む青年だが人形師は首を横に振った
「悪いがこれから団長と会う約束があるのでね」
『ミスタ・トゥーロン、ボスがお呼びです』
図ったようなタイミングでアナウンスが流れる
「じゃ、私はこれで。後は『彼ら』に相手をしてもらいたまえ」
歩き去る人形師
後に残されたのは腰布一枚のマッチョな青年と「パペット・マスター」アンドレ・トゥーロンの「作品」達
ジェスターは顔のパーツを組み替えて露骨な蔑みの笑いを浮かべ
ブレイドは「やれやれだぜ」と言いたげに肩を竦める
シックスシューターは何か撃っていいものはないかと辺りを見回し
トネラーはひたすら頭のドリルを磨き続ける
ピンヘッドが「ま、気を落とすな」なんて感じで青年の肩をポンと叩いたところで青年は急に立ち上がった
下層甲板から上がってきた少年と少女−青年より前から一座で働いている双子だった−から微かに匂ってくるものがある
それはごく僅かな匂いだったが獣並みの嗅覚を持つ青年が「それ」間違えることはない
それは血の匂いだった