1「セプ!」轟音とともにセプの乗ったヘリが撃墜された 私はすぐにそこに向かう
墜落地点に駆けつけるとへりの残骸とともにセプのパーツが散らばっていた 頭部は他よりも頑丈に作られており
ボディーが全損したとしても大抵は無傷で残っている これはお母様のはからいとともにデータが頭部に保存されているからである
残骸からセプを探し出していると残骸の中からノイズ混じりの声がする
9「ジャ…ニアリー…」 ノイズが混じるということは予想以上の深手のようだ 私は振るパワーで残骸を除去する
するとそこに現れたのは本当に頭だけになったセプの姿…右目には長いパイプ状の部品が刺さりそこから液体が流れていた
1「よかった…セプ…」そういって私はセプを抱きしめる しかしセプは少し悲しげな声でいった
9「たぶん…もうだめ…電圧が下がってる…」よくよくセプを見るとパイプから流れ出ているのはオイルではなく電解液
つまりバッテリー液が漏れていたのだ
1「何言ってるの 私と貴方は第一世代で規格は一緒でしょ? 待ってなさいすぐにケーブルをつなg」
私はケーブルを繋ごうとした接続端子が見つからない あるのは接続端子が吹き飛ばされたあとバックアップは無い
9「ね?いった…でしょ バックアップ…するには…電圧が低い…三つ子…たち…おね…が…い……」
徐々に出力が低下し間延びした声になっていく
1「もういい!喋るな馬鹿!」そう言うとセプはニッコリ笑ったかと思うとすぐに電源を切った表情になった
1「セプ?セプ!……うぅっ…ちっくしょおおおおおぉぉぉぉぉぉ!」 Fin