メダロットのエロ小説スレ2

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1名無しさん@ピンキー
2名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 05:09:20 ID:xQCr5rGQ
早漏乙
3名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 14:46:02 ID:PTP3/eNW
4名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 20:02:27 ID:G5bNRa1l
乙ー。
5名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 11:04:42 ID:KfT0cGK9
Z
6名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 19:38:16 ID:A+YWlkNK
まじで乙
7名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 21:06:03 ID:4S5NExTG
8名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 22:33:36 ID:qoEEm0l9
731氏光臨街
9731:2006/06/24(土) 00:17:00 ID:9ICPSV0M
閉め切られたカーテンの、ほんの少しの間隙から差し込む光。
空調の音だけが響くその部屋の中で、ひとつの臥所で身を寄せるふたりの少年と少女。

イッキは、ただ目の前の体温にどうしていいか分からず、抱かれるままに彼女の胸へ顔をうずめるようにしている。
アリカは、母親が息子を抱くように、イッキをしっかりと自分の胸の中へと抱き寄せていた。

微熱があるかのような慣れない感覚。
自分と同じ温もりを持つ人間を胸の中に抱くという初めての経験が、彼女の体温を心なしか高めていた。

「…イッキ?」
「な、何?」
アリカの腕の中から、少し上目遣いに見上げるイッキ。
「寝ちゃったかと思った」
「寝れるわけないよ…そんな。」
感慨深そうに言うイッキに、アリカはくすりと笑った。


ほんの数分前。彼らは、生まれて初めて唇を重ねた。

それは、今の彼らの生きてきた人生の中で初めての体験であり、
また最初に漠然とそうなることを望んだ相手とのものだった。


「別に、寝てもいいわよ。それとも興奮して寝れない?」
「こ、興奮って……そんなんじゃないけどさ。」

それは勿論、彼にとって精一杯の強がりだった。
恐らくは最初に異性として意識したであろう相手と、こんなにも密着した距離で、
一つのベッドで横になっているのだから、彼の精神が昂りを覚えないというのは無理がある話だった。

「あら、強がっちゃって。」

もちろん、イッキがそういう性格であることをアリカは知っている。

奥手な癖に、妙なところが積極的で。
強がる割には素直な性格で。
顔を見れば、何を考えているかがすぐ分かるくらい単純で。

狙っているわけではないと言うのは理解しているけど、
それでも時たまそう疑ってしまうくらいに、アリカにとっては母性本能をくすぐられる存在。

「強がってないって」
「はいはい。」

必死に言い訳をするイッキを軽く流すと、アリカはぎゅっとその頭を抱きしめ、髪の毛に顔をうずめる。

まだ子供とはいえ、曲りなりにも男性であるにも関わらず、その髪の毛からは驚くほど柔らかい香り。
あるいは、チドリの髪の毛もこんな香りがするのかも知れない、とアリカは思った。
10731:2006/06/24(土) 00:19:14 ID:9ICPSV0M
「…ね、ねえ、アリカ。」
「何?まさか、ホントに眠くなってきた?」
「そ、そうじゃなくてさ。」
若干不満そうな声色。
だが、それは同時に、どこか自信の無さそうな口調にも聞こえる。
「何よ?言いたいことがあるなら、はっきり言いなさいよ。」
いつもと同じセリフを、いつもよりずっと優しい口調で言うアリカ。
イッキに対してさんざ寝ても良いなどと言ってきた彼女が、今は少しずつ微睡みの中へ沈み始めていた。
「その………」
体を動かして、イッキはアリカと同じ目線まで上がってくる。
鼻が触れ合うくらいまでの位置に来たところで、イッキは唐突にアリカと唇を重ねた。今度は、少し唇を開いて。

「…ん…っ……ふ……」
先ほどよりも少し大胆なキスに、アリカは内心狐につままれたような気分だった。

暫くの接吻のあと、イッキはゆっくりと唇を離した。
まだ痺れたように唇に残る感触に浸りながら、アリカはイッキの瞳を見つめる。

「僕もさ………い、一応、男だから。」
「リードは奪われたくない、って?」
アリカが、悪戯っぽい笑いを浮かべながらそう言うと、イッキは照れたように視線を泳がせた。

「アンタらしいわね」
嬉しそうに笑い、アリカは先ほどイッキが自分にしていた様に、その薄い胸板へ顔をうずめた。
そして、細い腰へすっと手を回して、まるで抱き枕を抱くかのごとく、無邪気にイッキへしがみつく。

「………ちゃんと、最後まで…………わかってる?」
「………うん。」
イッキは頷き、抱きしめる腕に力を込めた。
11731:2006/06/24(土) 00:20:08 ID:9ICPSV0M
短いけどひとまず投下させてもらいました

なんか規制の巻き添えになってるらしくて、
なかなか書き込めないです。やっと通る串見つけたけど、いつまで持つやら…。
12名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 03:48:30 ID:xmITbR/z
うおー、キター!!
13名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 10:03:17 ID:lKSlaHm2
果てしなくGJ
14名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 10:48:27 ID:s3ZOp38x
731氏GJ!!
ヤベェww萌え死ぬwww
続き期待してますゼ
15731:2006/06/25(日) 01:23:57 ID:SbKzZFSG
最後まで、と言われて反射的に頷いてしまったのは失敗だったかも知れない。
いや、それは紛れもなく失敗だった。

そもそも何をどうすれば最後であるのかが全く分からない。
それ以前に、今の状態から更に何をすると言うのだろうか。
唇を重ねることが、最後の到達点ではないのか。


イッキは、深く考えずも肯いてしまった自分の惰性を内心恨めしく思いながら、
次にまずどうすれば良いかを思案していた。


イッキはとりあえず、抱いた腕にもう少しだけ力を入れてみる。
どれだけ強く抱きしめるかが、一種のパラメータになるのではないかと彼は考えたのだ。

少し強くなった腕の力を、アリカは無論敏感に感じ取る。
益々甘えるようにして、深く深くイッキの胸へ顔を埋めた。

しかし、それまで。

イッキにとってはそれが知恵を振り絞った結果であり。
またそれ以上どうするべきかなど到底予想だに出来ないだろうものだった。

「……………」

ただ無言で、お互いの体温を温存するように、密着したままの二人。

アリカは心中、いつ「それ」が始まるのかと、不安さを感じながらも胸をときめかせていた。
自分を抱く男が、「それ」についてイロハさえ知らないとは知らないままに。

イッキは、少し体を動かしたり、アリカの髪を撫でたり、少し強く抱きしめたり、
出来うる限り変化をつけようと彼なりに努力をした。

だが悲しいかな、それは「それ」に及ぶ前の橋渡しのようなものでしかなく、いまやアリカがいつ切り出すかも時間

の問題と言えた。
16731:2006/06/25(日) 01:24:48 ID:SbKzZFSG
「……ちょっと、…苦しいんだけど」
イッキの腕のなかで、そう呻くようにアリカが言った。
思案に暮れるあまり、イッキは自然とその腕に力を込めてしまっていた。

「あ、ご、ごめん」
そう謝り、イッキはふっと腕を放す。

「どうしたワケ?なんかさっきから止まってるけど」
まさか、これからどうすれば良いかが分かりません、等と彼が言える筈も無かった。
「い、いや、別に…」
少しうろたえ気味に答えるイッキに、アリカは訝しげな顔を浮かべる。
「ふーん…。ま、いいけど。」
特に納得したわけではなかったが、さして追求する気もないらしく、アリカはぞんざいな返事を返す。

そして、ふいにイッキの頬を触った。

柔らかく、男子のそれとは思えない程肌理の細かい頬を、撫でるように。

「柔らかいわね」
「そ、そうかなぁ」
「私の胸もこんな感じかも」
「えっ!?」
「じょーだんよ、じょーだん」

アリカはほんの軽口のつもりでそう言った。
だが、当のイッキにとっては、それは単なる軽口では有り得なかった。

支配欲にも似た感情が、イッキの中を駆け巡る。
彼女の全てを、自分という存在で満たしたいという欲望。
―といえば格好がつくが、それは今の彼にとっては、単に抱きしめるという行動へ昇華されるだけの欲求だった。

「…一言くらい、言ってよね」
体を擦り付けるようにイッキを抱きしめ、そう呟く。

「わかんないけど………僕、アリカのこと、」
少しばかり声を震わせながら、その先を言おうするイッキ。
しかしその先を言う前に、唐突にアリカが遮る。
「ちょっと待って」
「え?」
どういう意図かが理解できず、困惑するイッキ。
「そっから先は言わないで」
「な、なんで?」
「…………」
アリカは答えず、イッキの肩に頬を寄せる。
「恥ずかしいからに決まってんでしょ」
「……」
そう言われて、寧ろ顔を赤らめたのはイッキのほうだった。

何かにつけても開けっ広げな筈の幼馴染が、
そんな可愛らしい事を言うとは夢にも思っていなかったのだ。

「えっと……じゃあ、その内言うね」
「………」
アリカは何も言わずで、イッキの首に回した両腕にきゅっと力を込めた。
17731:2006/06/25(日) 01:36:28 ID:SbKzZFSG
グダグダな展開&短文投下で申し訳ない
どうしても前描写だけが長くなってしまうのは悪い癖_| ̄|○
18名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 03:01:03 ID:IQeyt9In
二日連続でキターー!!
19名無しさん@ピンキー :2006/06/25(日) 08:54:31 ID:KvCkVvOq
キター!!
イイデスヨ〜!
続きお待ちしとります〜。
20名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 22:48:45 ID:q1kr7ino
GOGO!!!
21名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 01:33:29 ID:7fYsZ2ma
人全然いないな…
非エロでもいいなら少し考えてるのがあるんだが、投下してもいいのだろうか?

あと、731氏の続きに期待
22731:2006/07/02(日) 01:50:49 ID:YoC4CXhI
次を書くまとまった時間がとれないこの頃
申し訳ない、本当に。

俺も非エロでよければつなぎにいくつかストックを投下したいが
23名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 02:19:08 ID:evceaztO
非エロでもいいので読みたいです。
24名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 16:29:04 ID:o4KKOXQW
僕もです
731氏オツカレです!!
2521:2006/07/03(月) 02:12:29 ID:5/W3GEcE
三分の一くらい書けたんで、投下させてもらいます。
ストーリーとしては、メダ4のマンガ「雨のロボトル」(だったと思う)
の続きみたいなものということで。
一応ヒカキラですが、非エロだし、SS自体ほとんど書いたこと無いし、
ぐたぐたです。許して下さい
2621:2006/07/03(月) 02:15:21 ID:5/W3GEcE


  「もう二度と会うこともないだろう。さらばだ、天領君…」



 どうやってたどり着いたのか。気がつくと、ヒカルは自宅の玄関に佇んでいた。
マスクはいつの間に外したのか床に転がっていたが、雨で濡れて冷え切ったマント
とスーツはヒカルの体に張り付き、彼の体を震わせていた。
 だが、それだけが震えの原因ではないとヒカルには分かっていた。それはもっと
別の…

 「ヒカル、大丈夫か?」

 突然の声に、ヒカルは現実へと呼び戻される。すぐ隣にパートナーメダがいるこ
とすら失念していた。
 「メタビー…」
 「確かに辛いだろうけど…あれは事故だった。ヒカルのせいじゃねぇよ。」
 「………」
 「いいか。ロボトルの最中にはああいった事故も起こる。…背負い込んじまった
ら、おまえが持たないぞ!」
 なんと答えていいのか分からず、ヒカルは俯いた。慰めの言葉も、叱咤する言葉
も今のヒカルには意味のない物だった。むしろその言葉が胸が締め付けるようで…
 「…分かってる。……メタビー、パーツ変えてきたらどうだい。びしょ濡れだぞ
…」
 「あぁ、こんなの大したことじゃないだろ。それよりお前が早く着替えろよ。明
日はまた大学だろ。風邪引いたらどうすんだ。」
 「でも先に博士に連絡しないと……」
 相変わらず覇気のないヒカルにメタビーは心配そうにしていたが、これ以上言っ
ても仕方ないと思ったのか、部屋に入っていった。
 暫くぼんやりとしていたが、メタビーにああ言った手前、仕方なく内ポケットか
ら携帯電話を取り出し、博士に電話する。二、三回の呼び出し音のあと、いつもの
ように上機嫌な博士の声が響く。
 「おお、ヒカル君。どうじゃ、例の件はうまく片づいたかの?」
 「…ええ、彼らには悪かったですが、装置は全て破壊してきました…」
 「ふむ。上出来じゃな。………ところでどうしたんじゃ?声に元気がないが?」
2721:2006/07/03(月) 02:15:54 ID:5/W3GEcE
 「っ!そんな事は…」
 「隠しても無駄じゃぞ。なにしろワシはメダロット界の権威、メダロット博士じ
ゃからのう」
 「それは関係ないと思うんですが…」
 「まあ、とにかく話してみんか。これでも君より人生経験は豊富じゃ。アドバイ
スくらいはしてあげられると思うぞ。」
 ヒカルは暫く黙り込んでいたが、それでも重い口を開いて言った。
 「…実は、例の少年とメダロットの事なんですが…」



 「ふむ…それは、大変じゃったな。しかし、君にそうする気があったわけではな
いじゃろうし、思い詰めることはないと思うんじゃが…」
 メタビーと同じ、慰めの言葉…。博士に悪気はないと分かってはいても、心の奥
で博士に対して腹を立てている自分がいた。
 (博士にも分かるはずがないんだ!この気持ちは、この…)
 しかし、博士にそんな悪態をつけるはずもなく、モヤモヤした心をため込んだま
ま、曖昧な返事をいくつか返す。
 「…ヒカル君。暫く休んだ方がいいようじゃな。今後のことはワシや二毛作社長
にまかせて、ゆっくり心を落ち着けたまえ…」
 「…お気遣いには感謝しますけど、僕は」
 「いいから、休むんじゃ。そんな精神状態では任務など任せられん。」
 博士の声は相変わらず、慰めるように穏やかだったが、同時に有無を言わせない
ものがあった。
 「………分かりました、博士。…ありがとうございます。」
 「うむ、それじゃあ…」
 「あ…」
 「どうしたんじゃ?」
 「…この事は他の人には話さないでくれませんか。キララには…特に…」
 「…分かった。それじゃあ気をしっかり持つんじゃぞヒカル君。」
2821:2006/07/03(月) 02:17:38 ID:5/W3GEcE
とりあえず、今日はここまでっす
出来ればまた明日あたりに投下しようと思ってますが…
29名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 16:33:46 ID:O1zkFBlW
期待保守
3021:2006/07/05(水) 02:19:05 ID:zKWPGZnH
少し遅れましたが、投下します。
これで半分くらい。
3121:2006/07/05(水) 02:20:13 ID:zKWPGZnH
 それから三日後、メダロット社の一室。
 徐々に長くなってきた日ももうずいぶん前に沈み、今はパソコンのモニターから
の光だけが部屋を映し出す。
 「んっ…、ふうっ……」
 椅子に座ったままぐっと伸びをする。疲れた目と身体がほぐれ、深く息をはいた。
辺りの暗さに今更ながら驚き、腕時計に目をやると9時を回ったところだった。
 「ふぅ…。ワシも歳かのう…?昔はもっと馬力が続いたもんじゃが…」
 博士はそうつぶやくと椅子から立ち上がり、もう一度背筋を伸ばす。昔はこれだ
けで疲れも取れ、またがんばれたものだが、高齢に加え三日続けて3時間程度しか
寝ていない身体はどうしようもないだるさに包まれていた。
 
 三日前の夜、主要株主の間で月のマザーの回収が正式に決まった。博士は株主一
人一人に連絡をつけ、マザーの危険性を説いてはみたが、正直なところ手応えは無
く焦燥感ばかりが募っていった。
 「ふぅ…」
 側頭部に残る白い髪をかるく掻きながら、もう一方の手で椅子を引こうとするが、
ふと手が止まる。ここ数年で一番とも言える眠気に襲われ、暫く意識が遠のいた。
なんとか意識を引き戻すが、どうもこれ以上の仕事は無理そうだった。しかたな
くパソコンをシャットダウンし、仮眠室へ向かうため、重い足でゆっくり歩き出す。

 しかし、部屋の出口にたどり着かないうちに、扉が開いた。廊下から差し込む明
かりに目がくらむ。
3221:2006/07/05(水) 02:20:54 ID:zKWPGZnH
 「あ、すみません博士…」
 どこか、沈んだような声だったが、博士はすぐ声の主が誰か気がついた。
 「キララ君か。どうしたんじゃこんな時間に?バイトはもう終わっておるじゃろ
うに…」
 穏やかな口調で返すが、どうもすぐに眠るわけにはいかない状況になってしまっ
たようで、心の中で顔をしかめる。それでも、それが態度に表れなかったのはやは
り歳のせいなのか…。そんなことを考えると何とも言えない気分になり、心の中で
今度は自嘲気味に笑う。
 「…あの、博士聞いてますか?」
 「!あ、あぁ…すまん。ちょっと、ボーとしておったようじゃ…」
 「本当にすみません。例の件で忙しいとは伺ってはいたんですが…それで、ヒカ
ルの事なんですけど…」
 「ヒカル君の?」
 ふと嫌な予感がして、眠気が醒める。
 「はい、実はヒカル…今週大学に来てないんです。最初は風邪でもひいたのか
と思ってたんですけど、いくらメールや電話しても反応が無くて。…それで、今
日あいつの部屋に行って見たんです…」
 キララの言葉がとぎれる。先の言葉はなんとなく予想できたが、先を言うよう
促がしてみた。
 「あいつ、部屋には居るみたいなんです。…メタビーの声もしたし…。でも結
局出てきてくれなくて………。それで、日曜日に任務があった事を思い出して…
もしかしたら博士が何かご存じじゃないかと…」
 女のカンか…相変わらず鋭い。そう思いながら、意識は三日前の電話へと還っ
ていく。確かに、あの時の声には陰鬱な響きはあったように思う。しかし、一晩
寝れば良くなる。根拠こそ無かったが、そんな風に考えていたのだが…。
 「………心当たりがないなら、いいです。」
 「あ…」
 「その、きっと私が避けられてるだけなんですよね…。ははっ…最近うまくい
ってたつもりだったんだけどな…」
 キララはそうつぶやくと自虐的に笑う。しかし、その頬にすっと一筋の涙が流
れて落ちるのを博士は見たような気がした。
 「キララ君、実は…」
 そのとき、電話口でヒカルと交わした約束を思い出した。

 「…この事は他の人には話さないでくれませんか。キララには…特に…」

 ヒカル君との約束を守りたいとは思う。しかし、その約束を守ることでキララ
君を苦しませてしまうとしたら…
 「実はの、あの日…」
 意を決し、博士はあの雨の日の出来事を語り始めた。
33名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 13:43:35 ID:Yrg/Oe+w
期待sage
34731:2006/07/09(日) 01:05:04 ID:pjq+TzPH
「あ〜あ……バイトって損ねー、こんな時間までコキ使われて…。」

誰にぼやくでもなく、彼女は愚痴をこぼした。

周りを見渡すと、皆髪の毛を七三に分けた白衣の連中ばかり。
キララの言葉など聞こえないかのように、ただ作業に没頭していた。

返す言葉ひとつ言えないなんて、気の利かない奴らだ、と彼女は心の中で毒づく。

「まったく、バイトはいいよなあ…」
どこからか、そう愚痴る声が聞こえた。


筆記用具やメガネなど、机の上に煩雑に置かれた小物を手際よくバッグにしまい込み、
彼女は愛想笑いを浮かべながら、それではお先に、と軽やかな足取りで仕事場を出て行く。

ドアを開けて外に出ようという時、ようやく「お疲れ様」と、定型句のような労いの言葉が返ってきた。
特に返事をする気にもなれなかったので、彼女は歩を止めることもなく、く会釈をして部屋を出た。





エントランスを通り、社屋の外に出たところで、彼女は腕時計を見やる。

「…いっけない!もうこんな時間!」
彼女は用意していたコートを羽織り、バッグを大事そうに抱えると、
自分の住むマンションへと一目散に駆けていった。

そう、ひいては、ヒカルの所へと。
35731:2006/07/09(日) 01:05:51 ID:pjq+TzPH
「たっだいまー! ごめーん、ヒカル!」

元気な声を響かせて、キララは特に遠慮する風もなくヒカルの部屋へ上がっていく。
靴を玄関先に適当に脱ぎ散らかして足早に上がるその様子は、まるで自分の部屋のような振る舞い。

「あれ、今日も来てくれたの?」

そう言って上下スウェットスーツのパジャマ姿で出迎えたのはヒカル。
キララのことを特に咎めることもないその様子から、もはや慣れっこであることが伺える。

「ちょっとー、まだ動き回っちゃダメって言われてるでしょー? ほら、戻った戻ったー。」
キララはまるで母親のようにヒカルをたしなめ、背中を押してベッドへ向かわせる。

「もう平気だって……自由に歩けるんだよ?」
「だからって調子に乗って歩き回らないのー。」
キララは、肩をぐいぐい回したりして、
身体の健全ぶりを示すヒカルのおでこをつんと指で突く。

「いやほら、それにいつまでもキララに来てもらうのも悪いしさあ。」
「あら、私に来てもらうのがそんなにイヤ?」
顔をぐいっと近づけて詰め寄る。

「い、いや、そういうわけじゃなくて…」
「気にしないで。私としては電気代が節約できて嬉しい限りだから。」
「うぇっ!?」
満面の笑みでとんでもない事を言われ、ヒカルは狼狽した。
「じょーだんよ。ほらほら、ジャマだからとっとと戻って!」
「…ありがとう。じゃ、お言葉に甘えて。」
そう言って、ヒカルは寝室へ消えていった。

「…さて。今日も作ってやリますか。」
誰に言うでもなく彼女はそう呟き、アルバイトの制服であるベストを脱ぎ、
開襟ワイシャツの袖を捲り上げ、冷蔵庫の中を物色し始めた。
36731:2006/07/09(日) 01:06:23 ID:pjq+TzPH
「ん〜…っと…、あ! これ昨日は無かったのに…あいつ、買い物に出たな〜…?あとで問いただそーっと…」

無駄なく、そしてすばやく目的の材料を選別してゆくその視線の動きは、
仮にも部屋の主であるヒカルよりも、きっと俊敏なものに違いなかった。

手際よく包丁とまな板をセットし、ワイシャツの上から椅子にかけてあったエプロンを羽織る。
その姿は、ともすれば、まるで新婚の新妻のようだった。

「えーっと、昨日は野菜炒めとしょうが焼きだったからー…」

先日の献立を思い出す意味で復唱し、彼女はしばし黙考した後、
今日の料理を決めたのか材料の下拵えに入っていった。

皮むき器のひとつも使わずに、包丁だけでどんどんと調理を進めてゆく様から、
彼女が少なくとも同年代のそれよりは格段に料理に精通していることが伺える。

時計の長針が一周も回らないうちに、既に料理は形になっていた。

肉じゃがに白身魚の焼き身、そして漬物という極めてシンプルなメニュー。
しかしそこに至るまでのプロセスには眼を見張るものがあり、
その味もまた十二分に期待できるものであることは間違いなかった。

「ヒカルー、できたよー。」

エプロンを外しながら、キララは寝室のヒカルを呼ぶ。

「……ヒカルー?」

だが返事が返って来ず、また寝入ってしまったのかとキララは寝室を覗きにいく。
ゆっくり襖を開け、中を忍ぶように覗き込む。

「…あ。」

ヒカルは、ベッドにだらしない格好で横になり、布団もろくにかけずに眠っていた。
キララはその様子をみて、思わず苦笑してしまった。

「…ご飯は起きてから食べさせればいっか。」

キララはそっと襖を閉めて、寝室を後にした。
37731:2006/07/09(日) 01:07:46 ID:pjq+TzPH
単品で投下しようと思ったけど良い具合なのがなかった('A`)
大丈夫、きっと両立できるよね、俺、がんばって俺。

単品じゃなくて本気でごめんなさい。
38名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 18:26:14 ID:U9NDZttL
一瞬21氏の続きかとおもた

731氏GJ。次も待ってまする
39名無しさん@ピンキー :2006/07/10(月) 19:41:05 ID:zg5ZQ34e
GJ!
4021:2006/07/13(木) 00:40:10 ID:sXnT3HDo
 ヒカルはあたりを見回した。至る所に機能停止したメダロットが倒れている。
どの機体もひどく破壊され、見るも無惨な姿だ。
 そのとき、背筋が痺れるほどの威圧感と咆吼が彼を襲った。
 驚いて後ろを振り向く。そこには口を大きく開き、ヒカルに狙いをつけたあの
メダロットがいた。
 逃げなければ、そう思うほどますます体は震え動かなくなる。まるでその不気
味な脚部で締めつけられているかのように…。恐怖のあまり、かすれた声すら出
てこない。
 口中の発射口が不気味に光る…もう駄目だと思ったそのときだった…

 「どけっ!ヒカル!!」

 突き飛ばされたその刹那、ヒカルが見たのは強烈な光線に貫かれるメタビーの
姿だった…


 「うわぁぁぁーーーーーーーー!!!」
 絶叫とともに、ヒカルはベッドから飛び起きた。

 「はぁ、はぁ………ゆ、夢…?あのときの…」
 息を切らしながら、あたりを見回す。そこは、いつもと変わらない彼の部屋だ。
ふと、時計に目をやると10時を少し回ったところだった。寝過ぎたせいか、そ
れとも今しがたの夢のせいか頭が痛む。
 ぼすっ、と大きな音をたててヒカルは再びベッドに横になった。そしてそれと
ほぼ同時に、メタビーが部屋に入ってくる。
 「何事だよ。急に大声で叫びやがって。」
 「な、何でもない…」
 ヒカルは出来る限り冷静に取り繕ったつもりだったが、そこは十年以上共に暮
らしてきたパートナー、あっさり見破られる。
 「どうせ、怖い夢でも見たんだろ?ホントに気が小さいよな、ヒカルは。」
 「なっ!ど、どうでもいいだろ!」
 (いつもは鈍いくせに、どうしてこういうときだけは…)
 そのとき、玄関から扉を叩く音と共に人の声がし、二人の会話は終了した。

 「ヒカル!居るんでしょ。ここ開けなさい!」

 (っ!キララ、また来たのか?)

 「…どうすんだよ?また居留守決めこむのか?」
 メタビーの問にヒカルは黙り込んだ。キララにあたるのが筋違いだって事は分
かってる。キララは事情も知らないわけだし…それでも、今は会いたくない。い
や、会えないと言う方が正しいかも知れない。会えば、この三日間胸の内に溜め
てきた感情を押さえきれず、キララを傷つけてしまいそうだったからだ。

 「いい加減にしろよ。ヒカル!」
 メタビーの怒鳴り声で、我に返る。
 「お前は、落ち込んでりゃ、それでいいのかも知れないけどな。周りにいる奴
の事も少しは考えたらどうなんだよ!!」
 言い終わるかどうかと言うところで、制止する間もなくメタビーは玄関へと走
って行ってしまった。

 「よう、キララ。ヒカルなら中にいるぜ。…俺はコンビニ行くから、後よろし
くな。」
 何とも勝手な台詞を残してメタビーの足音が遠ざかっていく。そして、今は無
言のまま、もう一つの足音がゆっくりヒカルの部屋へと近づいてきた。
4121:2006/07/13(木) 00:42:16 ID:sXnT3HDo
だいぶ間が開いてしまって、すみませんでした。
私生活の方がいろいろ忙しく、なかなか書けないのがつらいです。
42名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 21:25:25 ID:jF7JSC0U
GJ!次も期待して松
43名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 14:57:56 ID:er5qFVcl
hosyu
44名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 11:17:24 ID:IXnOpN3t
保守age
45名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:30:38 ID:v9OiEczp
ヒカキラもいいがやっぱりイキアリが読みたい・・・
731氏無理しないように〜
46名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 19:31:59 ID:DCtlrx2t
俺はイキカリも読みたいな
なんにせよ文のヒトお疲れ様です
47731:2006/07/30(日) 00:17:15 ID:b+lMJINm
ちょいと私生活が面倒なことになってきて
パソコンに向かう時間が大幅に減ってます…。
8月の6日あたりを過ぎたら投下を再開出来ると思うので、
どうかご容赦ください……待ってくださってる方、申し訳ない限りです。
とりあえずはご報告まで。
48名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:43:40 ID:vZ/IQA1D
>>47
気にしないで下さい
負担はかけたくないので
ゆっくり待ってますよ!
4921:2006/08/02(水) 15:27:42 ID:SiMnHxlF
 キララはヒカルの部屋の様子を見て絶句した。もともとヒカルは整理整頓は苦
手だし、多少散らかっている彼の部屋を見るのは慣れていた。しかし、今目の前
に広がる光景はいつものそれとは明らかに違っていた。床一面に衣類やら、なに
やらいろんな物が散乱している。まるで手当たり次第にまき散らしたように。
 「ちょっ……ヒカル、何なのこの部屋?」
 ちらかった衣服をまとめにかかりながら、キララが言う。どの衣服もくしゃく
しゃで、頑固そうなシワがついてしまっていた。
 (これは、また後で洗ってアイロンかけてあげないと駄目かな…)
 普段から洗濯をやってあげているわけではないが、ヒカルはアイロンを持って
いないので、時々自分がアイロンをかけるついでに洗ってあげている。まあ、ア
イロンを持っていたとしても、ヒカルが使いこなせるとは思えないのだけれど…。
そんなことを考えながら、散らかった衣類をたたみ棚の上に置く。見た目に気
を遣わないヒカルは、服もそんなに持っていない。本当はロボトルだけじゃなく、
ファッションにも興味を持ってほしいのだが、今は服の数が少ないことに感謝だ。
 とりあえずの片付けを終え、キララはヒカルに向き直った。
しかし、ヒカルは反応しない。部屋に足を踏み入れたときと変わらず、ベッド
の上でキララに背を向けるようにして寝そべっている。
 「…ちょっと〜。せっかくキララお姉さんが来てあげたんだから、返事くらい
しなさいよ。」
 雰囲気を良くしようと昔みたいにからかってみたのだが、キララの台詞はヒカ
ルの耳に届くことなく、行く先を失い霧散したようだった。後には妙なテンショ
ンで話しかけてしまった痛い空気だけが残る…。
 「…ごめんキララ。帰ってくれないか。………気分が悪いんだ。」
 暫しの沈黙の後、ヒカルの口から出た言葉に少しショックを受ける。
 (…でも、仕方ないよね。今のヒカルは…)
 「ヒカル……イッキ君達の事聞いたわ。落ち込むのは分かるけど…」
 イッキ君の名前が出た瞬間、ヒカルの身体がびくっと震えた。まるで何かにお
びえているようなその反応を、昔どこかで見たような気もする。結局思い出せな
かったけれど…。
 「…博士から聞いたのか?」
 今まで以上に小さな声でヒカルが聞く。
 「うん…。あ、でも博士は悪くないからね。私が無理を言って…」
 「………」
 「ごめん。でも、三日連続で大学休んで、メールも電話も返事くれないし…心
配で…」
 再びの沈黙が二人を包む。そして、
 「キララにだけは、知られたくなかった…」
 ヒカルがつぶやいた言葉に、キララは胸が痛んだような気がした。
 「…どうして?」
 「どうしてって、それは…」
5021:2006/08/02(水) 15:29:01 ID:SiMnHxlF
 「どうしてって、それは…」
 ヒカルは口ごもった。
 そんなこと言えるはずがない。言えばキララを傷つけてしまう。そう頭では分
かっているのだが、その一方で、この三日間ため込んできたモヤモヤした感情を
キララにぶつけてしまいたいと考えている自分がいることに無性に腹が立つ。
 「…キララには関係ないだろ。全部僕のせいだ…それで全てだよ。」
 気持ちを抑え、言えた言葉はそれだけだった。
 (たのむ、キララ…放っておいてくれ、もう帰ってくれ……)
しかし、そんなヒカルの願いはあっさりと崩れ去った。
 「そんなこと無いよ、ヒカルのせいじゃない。メタビーも博士も、…それに私
だって分かってる。だから…」
 「っ!」
 キララが気遣ってくれているのは分かった。でも、それは一番聞きたくなかっ
た言葉でもあった。そのとき、ヒカルは自分の中で何かが切れたような感覚を覚
えた。もう理性で感情を抑えきれない…。

 「キララに何が分かるって言うんだよ!!」
 握り拳でベッドを思い切り叩いて叫ぶ。そして勢いよく起きあがり、キララを
にらむ。キララは驚きと恐れの入り交じったような表情をしていたが、そんなこ
とは今のヒカルにとってどうでもよかった。考えるより早く口から言葉が飛び出
す。その言葉がキララを傷つけるとしても、もう止まれない。
 「キララは、パートナーを失った事なんて無いじゃないか!あの時の…12年
前の悪夢に魘されることもない!それなのに、何が分かるんだよ!!」
 「ヒカル…」
 「メタビーを失ったあの時の苦しみを…今でも時々夢に見る…。あんな気持ち
をもう誰にも味合わせたくない…。そう思ってレトルトになることを決めたんだ。
それなのに僕は…僕は自分の手でイッキ君を同じ目に遭わせてる………もう、分
かっただろ…帰ってくれ…」
 最後の方になると、一度は吹き飛んでいた理性が戻ってきたようで、自分でも
気がつかないうちに、ほとんど聞き取れないような声になっていた。一度は感じ
た高揚感も今は消え去り、あるのは言うまいと思っていた言葉をキララにぶつけ
てしまった後悔の念だけだった。
 ショックからか、キララはまったく動かなかった。当然だと思う。それでも、
殴られるなり、言い返されたりした方が、どれほど楽だろうと思った。それほど
に今、二人を包む空気はヒカルをいたたまれない気持ちにさせる。
 結局、その閉塞的な状況に先に音を上げたのはヒカルだった。キララと目を合
わせないようにしながら、脇を通り過ぎる。そして部屋の戸に手をかけようとし
たときだった。
5121:2006/08/02(水) 15:29:47 ID:SiMnHxlF
 「待って…ヒカル」
 消え入るような声で呼び止められ、ヒカルは立ち止まった。背中越しにだが、
キララがゆっくりと近づいてくるのを感じる。そして、キララはヒカルの真後ろ
で立ち止まった。そのまま次の行動を待つが、キララが再び口を開く気配はなか
った。結局こちらから動かなければいけないらしい。
 ヒカルはわずかに躊躇したが、素直に謝ろうと思い、ゆっくりと振り返った。
 「キララ…ごめ−」

 ぱんっ!!

 「っ!?」
 一瞬何が起こったのか分からなかった。全く予想外の衝撃に軽くよろめきなが
ら、頬にじわっと痛みが広がっていく。ややあって、やっとビンタを喰らったの
だと気がついた。
 ひりひりと痛む頬を押さえながら、キララを見る。睨まれているかと思ったが、
予想に反してキララは俯いていた。金色の前髪が顔にかかっていたため、表情は
よく読み取れなかったが、その色白な頬から雫がこぼれ落ちたような気がした。

 「ヒカルだけが辛かった訳じゃない!…あの時、ヒカルが二ヶ月も目を覚まさ
なかった時、…私だって本当に辛かった…。このまま、ヒカルが二度と目を覚ま
さなかったらって考えたら…本当に怖かった…。」
 いまや間違いなく、キララは泣いていた。いつもはお姉さん気質で、ヒカルを
叱咤する彼女がこれほど泣く姿は幼馴染みのヒカルでさえ見たことがなかった。
5221:2006/08/02(水) 15:30:38 ID:SiMnHxlF
 「…それは、私は…パートナーを、アルミを失ったことはないよ?…でも、大
切な人を失う辛さは、私にも分かるから。…だから…」
 止められない嗚咽に、キララはとうとう言葉を紡げなくなり、そっと額をヒカ
ルの胸に預け、肩まで震わせひたすらに泣いていた。ヒカルは僅かばかり躊躇っ
たが、震えるキララをそっと抱きしめ頭を優しく撫でた。そうすることがせめて
もの償いであるかのように。
 暫くしてキララも落ち着いてきたらしく、ゆっくりと言の葉を紡ぎ始める。
 「…ヒカルはずるいよ…。いつもヘラヘラしてて、おっちょこちょいで、バカ
で…」
 「ち、ちょっと傷つくなぁ…。」
 常日頃から言われていることとはいえ、この場面で言われるとやはり堪える。
しかし、その通りなので強くは言い返せなかった。

 「そのくせ、いつも優しくて…辛いことは全部自分で背負い込んで…人に迷惑
かけないようにって…」
 「…うん」
 「もっと、私を頼ってよ…。ヒカルが一人で苦しんでるのを見るのは…辛いか
ら…。」

 いつからだろう…。メダロットの幸せを第一に考えるようになったのは。「魔
の十日間事件」の後、それともレトルトになると決めた時だっただろうか。思え
ばそんな時いつでもキララは傍にいた。いたのに気付かなかった…

        ………僕にとって本当に大切なのは………

 「…ありがとう。キララ…。」
 無意識のうちにそう呟いていた。キララの眼にまた涙が溢れる。
 「…ううん。ヒカルが分かってくれたなら、それでいいよ。」
 涙を拭い、笑顔で答えるキララは今まで見た中で一番綺麗だった。
 「イッキ君達のことは、私も協力する…。大丈夫、きっと見つけられるわよ。」
 「うん…」
 感謝の言葉は他にもあった。だが、どんな言葉を持っても今の気持ちを伝える
ことは出来なかっただろう。気付くまでに十数年かかってしまったけど。
 そんなことをぼんやりと考えながら、ヒカルはキララに口づけた…
5321:2006/08/02(水) 15:31:08 ID:SiMnHxlF
 それから二ヶ月がたった。梅雨は過ぎ去り、今年の夏はずいぶんと暑い。
 身の回りの出来事といえば、イッキ君のメダビーは見つかり、月のマザーの事
件も不本意な形ではあったが解決していた。つまり、また平和な日常が戻ってき
たと言うことだ。
 ただ、一つだけ二ヶ月前と変わったことと言えばキララと一緒に過ごす時間が
増えたことだろうか。メタビーもあきれながらも、どこか喜んでいる様だ。


 …僕たちはうまくやっていけると思う…うまくやっていこうと思う…




――――――――――――――――了――――――――――――――――――
5421:2006/08/02(水) 15:33:01 ID:SiMnHxlF
以上です。駄文のくせに間あけまくってしまい本当に申し訳ありませんでした。
では731氏の続きに期待しつつ失礼します。
55名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 15:38:20 ID:2NfuBIvY
GJ!!!

そして731氏に期待age
56名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 22:44:56 ID:tsTvBakf
イッキはいつものように部屋でテレビを見ていた。
ヘベレケ博士の逮捕から五年、イッキも高校生である。
イッキの彼女、純米カリンは、隣町の私立高校に通っているので、会うことは多くなかった。
昔はただ、カリンのことが好きだった。
しかし、高校生にもなると、様々な感情が芽生えてくる。会えないとなれば尚更だ。しかし実際は、彼らはキスすらしていない。
そんな彼らに、久々に会う機会ができた。

下から母親が電話をしているらしい声が止まり、階段から声が響いてきた。
「イッキー。今日カリンちゃんが泊まりに来るそうよー。」イッキは心臓が止まるかと思った。
母親に聞けば、カリンの高校の保護者のなんとかで、両親とも旅行に行くことになったらしい。
また、お手伝いさんも、カリンの自立のため、新しい仕事を見つけさせたと、以前カリンと話した時に聞いていた。
コウジの家は近くで、幼馴染みだということもあり、候補に上がっていたが、カリンの希望でイッキの家に決まったらしい。

その夜――ピンポーン インターホンが鳴ると同時に、イッキの心も高鳴った。
久々の再開――

階段を上ってくる音がする。
ドアが開き、ずっと想っていた姿が現れた。
57名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 22:50:51 ID:tsTvBakf
お久しぶりです、イッキくん。」
「カリンちゃん…」
少女はイッキが恋をした頃と顔はほぼ変わっていない。
しかし、身長は伸び、胸も成長途中ながら膨らんでいる。イッキは時間の流れを実感した。

イッキは風呂に入りながら考えていた。
「どうしよう…」
そして無意識にいつもより多めに体を洗い、風呂から上がり部屋へ戻った。
「カリンちゃん、お風呂入ってきたの?」
「ええ、色々すみません。」
「いいよ。気にしないで。」
「あ、あとベッドはカリンちゃんが使っていいよ。」
「えっ?いけませんわ、そんなこと。わたしは床で寝ますから…」
「だめだよ、風邪ひいちゃうよ」
「じゃ、じゃあ…」
「え?」
「その…一緒に寝るのは…だめですか?」
「か、カリンちゃん!?」
「い、いえ、嫌ならいいんです…ごめんなさい、聞かなかったことに…」
「イ、イヤじゃないよ、ただ、カリンちゃんもそういうこと言うんだなって思って…」
「イッキくんだから言ったんです…軽い女だと思いますか?」カリンは悲しそうだ。
「そんなことないよ!じゃあ一緒に寝よっ!」
「はい」カリンはうれしそうに微笑んだ。
58名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 22:58:55 ID:tsTvBakf
――一時間が過ぎた。
となりのカリンは可愛い顔をして目を閉じている。
「カリンちゃん…寝た?」
イッキは興奮して眠れずにいた。
目の前に一番愛している女性が、無防備でいる。
「…少しなら…起きないよね…」
そう言って、イッキは手を伸ばした。
初めて触れる、カリンの胸…。
手をかぶせると、カリンの体がピクリと動いたような気がして、イッキはびくっとしたが、カリンは目を閉じたままだ。
安心したイッキは、つい胸を覆う手に力を入れてしまった。
「あっ…」
それはほんの小さな喘ぎ声だった。
カリンは目を開いた。
「イッキくん…」
イッキは予想外の出来事に慌てふためいた。
「か、カリンちゃん…起きてたの?」
「ええ…イッキくんが何もしてくださらないので、いつこっちからしようかと考えていたら…ふふ…イッキくん…」
「は、恥ずかしい…」イッキは頬を赤くした。
「イッキくん、わたしをこんな気持ちにさせたのですから、最後までしてくれますよね?」
カリンの口調は優しかったが、有無を言わせなかった。
「カリンちゃん…いいの?」
「わたし…イッキくんとなら何でもできます。」
「カリンちゃん…」
59名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:09:37 ID:tsTvBakf
いつもとは全く違うカリンを目の前にして、イッキは慣れない手つきで愛撫を始める。
唇を重ね、互いの熱を感じた。
さっきまで布におおわれていた、胸の小さなふくらみに触れてみる。
「イッキ…くん…ぁ…」
立ってきた胸の先端に触れると甘い喘ぎ声。
イッキはもっと聞きたくなり、愛撫は激しさを増す。
口で片方の胸に吸い付き、もう片方の胸は指に擦られて敏感になっている。
「んっ…あっ…はぁ…っ…」
「カリンちゃん、そんなに声出したら親が起きちゃうよ?」
イッキが笑いながら言う。
「ん…ふっ…いじわる…あぁっ…」
イッキはカリンの秘部に手を伸ばした。
控え目に生えた毛が濡れて光っている。
「カリンちゃん…こんなに濡れてる…やらしいなぁ…」
「そ、そんなに見ないでください…」
カリンは恥ずかしがった。
だが、それがまたイッキの欲望に火をつけたようだ。
60名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:17:09 ID:tsTvBakf
「ぼくが舐め取ってあげるね」
「え!?汚いですよ!」
「汚くなんかないよ」
そういうとイッキは割れ目にそって舐め上げる。
「ひゃっ…!」
カリンはイッキが思った以上の反応をした。体がびくんと大きく動いた。
イッキは続けて舐めまわす。
「ひぁ…う…んっ…あぁっ!」
舐めれば舐めるほどカリンからは液が溢れてくる。
「カリンちゃん…びしょびしょだよ…」
「あっ…んぅ…ひゃっ!」
カリンも羞恥心を捨て去り、快楽に身を委ねた。

イッキは今度は指をカリンの中へ挿入した。
「んぅ…はぁ…っ」
そして、カリンの中をかき回す。
ぐちゅぐちゅといやらしい音が部屋に響く。
「イッキ、くんぅ…あ…んっ…あぁっ!」

ぷしゃぁぁっ

気持ちのいい音を立てて、カリンは潮を吹いた。
「カリンちゃん…すごいよ…」
「イッキくん…ごめんなさい…ベッドが汚れて…」
「じゃあ、もう止める?」
イッキの意地悪な問いかけ。
もちろんイッキにそのつもりはないのだが。
「最後までしてくれるって言ったのに…」カリンは目を潤ませる。
「わわっ、泣かないでよ、冗談だよ!じゃあ今度はカリンちゃんがぼくを気持ちよくして。」
「はいっ」カリンは微笑んだ。
61名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:22:45 ID:tsTvBakf
カリンはイッキのものを最初のうちは上目使いで様子を伺いながら、舌の先で遠慮がちに舐めていたが、イッキの反応を見てなんとなく分かってきたカリンは、イッキのそれを口にくわえ、全体を気持ちよくした。
「あっ…カリン…ちゃん」
イッキが女々しく喘ぐ。
「気持ひいいれふか?」
イッキのものを口にくわえたままなので、うまく口がまわらない。
「うん…あっ…カリンちゃん…出ちゃう」
イッキの限界が近づいてきたようだ。
「口に出ひてくらはい」
「で、でも…んぁっ…あぁっ!」
勢いよく飛び出したイッキの液は、カリンの口の中に波のように押し寄せた。
「んっ…」
カリンは液を口から垂れ流しながらも、口に入ってきたものを全て飲み込んだ。
イッキはカリンの口についている液を舐め取るようにキスして、強く抱き締めた。
耳元で、
「最後まで…だよね?」
イッキがささやくと、カリンは身震いして頷いた。
62名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:30:28 ID:tsTvBakf
「じ、じゃあ入れるよ?」
イッキが確認する。
「はい…お願いします。」
イッキのものがカリンの中へ入り込む。
「っ…あっ…」
カリンは苦痛の表情を浮かべる。
「大丈夫?痛い?」
「大丈夫です…」
「無理しないで…」イッキは心配そうにするがカリンがその言葉を遮った。
「大丈夫ですから…」
そう言うとカリンは、自ら腰を打ち付けた。
「んっ!あぁぁっ!」カリンは苦痛の声をあげる。
「カリンちゃん!」
イッキはカリンの行動に驚き、心配そうに見る。
「はぁ…はぁっ…」
「大丈夫?」
「はい…もう本当に大丈夫です。」
言葉は本当のようだ。
「動いても?」
「はい」
イッキは腰を動かし始めた。
「んっ…はぁっ…あんっ…んぅ…あぁっ」
カリンは我を忘れて叫び続けている。
イッキは親が起きないか内心ドギマギしていたが、そろでもカリンの反応を悦び、ピストンを続けていた。
すでにカリンの秘部はぬるぬるのぐちょぐちょ、イッキの邪魔をするものは何もない。
イッキはスパートをかけた。
63名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:34:26 ID:tsTvBakf
「はぁ…っ…んっ…いやぁっ…いっちゃうぅ…」
ぐちゅぐちゅという音がだんだんスピードを上げる。
「あっ…カリンちゃん…っ…あぁっ」
「はぁっ…イッキ、くんっ…んっ…ぁ…はぁ…っ!」
「んぁぁっ!」
二人は同時に果てた。
「はぁ…っ…はぁっ…」
カリンのそこは液で覆われ、毛が見えないくらいなっている。
「ごめん…中に…」
「いいえ…ずっと…イッキくんのが、欲しかったから…」
「カリンちゃん…」
「これからもずっと…傍にいてね。」
「こちらこそ、お願いします。」
二人は抱き合い、仲良く眠りにつきました

〜Fin〜
64名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 23:38:33 ID:tsTvBakf
以上、初投稿で唐突にお送りしましたがどうでしょうか?
長いくせに甘くない、つまらないという文才の無さが丸出しですが…
ではまたROMに戻ります
また機会があれば書かせていただきます
65名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 19:33:30 ID:7P4vpY1M
>>64
君なんて神?
66731:2006/08/10(木) 02:29:04 ID:bBtABpRq
不意に、アリカの膝がイッキの下腹部のあたりに擦れた。
シュル、という衣擦れの音がした時、イッキは下半身を襲う一瞬の感覚にびくっと体を震えさせた。

言わずもがなであるが
好意を持った女性をその腕に抱いて自らの屹立に何の反応も起こさない男性はまずいない。
小学生とは言えど、イッキもまたご多分に漏れず、既に先程から自身を脊髄反射の赴くままにしていた。
また、胸元から足のあたりまでに感じるぼんやりとしたアリカの体温の所為か、イッキの体は平熱よりも若干火照っている。

不意の出来事とはいえど、布擦れによって一瞬性的な快感を味わったイッキは、
目の前の幼馴染に対して俄然劣情が湧き上がって来るのを感じた。

だが、どうすれば良いかが分からぬ彼には、ただその腕に力を込めることしか出来ない。
そのもどかしさは、確かに湧き上がってくる劣情を余計に煽る。

「……ちょっと、寒いわね。」
そう言いながら、アリカがいっそう体を寄せる。
「………」
イッキは、身を寄せてきたアリカを、無言で抱きしめる。

葛藤。
このままなし崩しに事を運んでしまおうか。
しかしどうすればいいのだろうか。
具体的にどうすれば良いかなど知らない。いや勿論、理屈として分からないことはない。
分からないことはないが、そんなことを無理矢理やってもいいものだろうか。
勿論したい。でも拒まれたらどうするか。

少しの蛮勇が、彼の心の中の劣情を煽る度、
彼が想像の中でアリカを押さえつける度、見たこともない筈の彼女の泣き顔が鮮明にちらつく。
そしてその度、彼は再び元の葛藤の渦の中へ戻ってゆく。有体に言えば堂々巡り。

腕の中に抱いたアリカの温もりだけでも、満足出来ないことはなかった。
しかし、性欲の高揚ゆえに感じる、独特の鬱憤にも似た感覚がどうしても退いていかないのだ。

「……ね、イッキ」

イッキが思案を巡らせていると、唐突にアリカが動き出した。
抱き枕のようにイッキの胴体に手を回したかと思えば、そのまま腕立て伏せをするような体制になって
ふっとイッキの上に覆いかぶさる格好になる。

「ア、アリカ?」

イッキは今頃になって、つい先ほどのやり取りを反芻していた。


『………ちゃんと、最後まで…………わかってる?』
『………うん。』


―最後まで。わかってる?
―うん。


――“うん。”


今更に悩む必要など無かったことに気づき、
イッキが自己完結に頷こうとした時、下半身に電撃的な感覚が走った。
67731:2006/08/10(木) 02:29:47 ID:bBtABpRq
「っくぅ?!」
「うわ…すっごい、こんなになるんだ」

イッキは脈絡もなくやってきたえも知れぬ感触に顔をゆがめながら、
自分の下半身を確認する。最も確認するまでも無いとは分かっていたのだが。

確かに、アリカの手が自分の股間に触れていた。
とりあえず触ってみたという感じに、親指以外の四本を添えるようにしていた。

「ね、ねえ、なんでこれ、かたいの?」
その硬直を確かめるように、指先でアリカは二、三回そこを押した。
「うぁっ!あ、アリカ、ちょっと…」
触れられたのは特に敏感な部分ではなかったが、
それを加味しても、幼馴染にその部分を触られるというのは、彼にとってそれだけで未曾有の快感に等しかった。
「え!?な、何?い…痛かった?」
好奇心に満ち溢れていた表情を一変させ、急に曇らせる。
「ち、違うんだけどさ……いきなり触られたから、なんか…よくわかんないんだけど」
「………気持ち良かった、…とか?」
「え………そ、そんな感じ…かな。」
「…じゃあさ、……ココとかは?」
「っく!あ、あり、っか、うぁうっ、っふ、あっ」
先走るものが出て、既に十二分に敏感になっていたものを、アリカがズボンの上からほぐす様にして揉む。
指のリズムに合わせて押し寄せる快楽に、イッキは言葉にもならない喘ぎ声を漏らす。
「…そ、そんなに、イイもんなの…?」
イッキがあまりにも抑揚の無い声を漏らすので、アリカはふと冷静になってそう訊いた。
「っ、はぁ………、…なんか、…ガマンできない感じになるんだ」
「それって……つまりは、気持ち良いってことよね?」
「ま、まあ…………うん。」
68731:2006/08/10(木) 02:31:48 ID:bBtABpRq
まさに中途半端そのものだけど、
今回はひとまずここまでということでどうか一つ。
とりあえず私生活のほうが一段落したので戻ってまいりました。
またその内忙しくなるんですが……時間がある内に頑張って書きます。
ではまた。
69名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 04:41:12 ID:y2CJFp7U
キタゼーー!!GJ
70名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 05:22:17 ID:qn9ojpnx
あげ
71名無しさん@ピンキー :2006/08/15(火) 19:26:42 ID:G1U4+i4N
>>68
GJ!
72名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 19:33:00 ID:RXtjWu0n
age
73名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 20:59:35 ID:smWZkS/5
メダロットって懐かしいな、ボンボンでよく読んだ。ゲームは2しかやってないが
74名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 23:06:43 ID:jVKGL78E
2だけやりゃ十分だよ。
俺は1を相当やりこんだ後の2にいたく感動し、シリーズ最高作だと思ってる。

ゲームの話題はスレ違いなので以上。

731さん早くこないかなー
75名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 07:41:08 ID:pbk7MOVe
アゲ
76731:2006/08/24(木) 00:34:11 ID:cNr87uS0
とりあえず生存報告だけ…
またしばらくの間これんかもです。ごめんなさい…
77名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 01:38:38 ID:vN2dAMP4
78名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 21:58:29 ID:Dy/rKhkY
あげ
79名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 01:54:02 ID:3B7IKfv9
アニメのブラックビートルって性別どっち?
80名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 20:25:52 ID:N1JqyCy8
ティンペットは必ず女形のハズだけど


性格がどっち寄りかは知らん
81名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 22:00:44 ID:JEklr0mj
>>79
ティンペットは女形。性格はシリーズによってまちまちだったような気がする

とりあえず気が強いのは確かかと
82名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 10:07:15 ID:g0pzdUVl
age
83名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 00:25:53 ID:e+an5mJF
731氏に期待
そしてsage
84職人見習い LV.1:2006/09/17(日) 19:12:19 ID:2VWh+U/Q
小説投稿しても良いですか?
85名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 19:57:15 ID:jZOmbaQP
なんかきた!!
おねがいします
86職人見習い LV.1:2006/09/19(火) 22:53:54 ID:wLgULrDn
不具合発生。ちょいとお待ち下さい
87名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 02:00:37 ID:h5UekzHC
いやーーー、いつまでも待つよぉーーー
731氏も待ってるんだよおーーーーーぅ
88名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 16:34:47 ID:gUhE4RGR
期待アゲ
89職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:11:29 ID:0RpnhCRA
最初だし、こいつの文のレベルはこんな物かと知って貰うために、まずベターにヒカル×ナエの純情物(?)です。

見たくない人はスルーお願いします。
90職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:32:16 ID:0RpnhCRA
「…ヒカルさん。」
「何?ナエちゃん。」

月に一回のヒカルとの夕食。ナエにとって一番嬉しい日であり、醜い感情に戸惑う日でもあった。

お互いが高校生になった今でも、ヒカルはキララとナエ、どちらを選ぶかの結論をつけていない。下らないとは解っているのだが…自分にしてくれたことを、キララにもしていると思うと、ナエの中に醜い嫉妬心が芽生えてくる。
91職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:33:10 ID:0RpnhCRA
純粋なナエは、その感情が理解できず、ただただ戸惑うばかりだった。

「…ナ…ちゃ…、…エ……ん?」
「ん?」
「ナエちゃん?」

声に反応して思考を停止し、呼ばれた方向を向くと、心配そうにナエの顔を覗き込んでいるヒカルの姿があった。

「大丈夫?」
「あ、はい。大丈夫ですよ。少し考え事をしてただけです。」
92職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:34:03 ID:0RpnhCRA
ヒカルは安堵の溜め息を洩らした。

「なら良かった。最近研究所籠もりっぱなしだったから…。」

見ていてくれた?とナエは不覚にも喜びの感情を生やした。純粋に、その心、優しさが嬉しかった。

「…ヒカルさん。」
「え?何?」

きょとんとした顔でナエの方を向く。

「ヒカルさんって、やっぱり優しいですね。」
93職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:35:10 ID:0RpnhCRA
ナエが殺し文句を囁くと、ヒカルの顔がカネハチの様に赤く染まった。煙が出てきそうな勢いだ。その純粋さにナエは笑いをこぼした。

「で…出ようか…。」
「はい♪」

ナエはすっかり機嫌も良くなっていて、満足げな雰囲気を出していた。一方ヒカルは少し暗めの表情だった。途中、メダロポリスの駅の踏切に引っかかる。沈黙して2人は電車を待った。
94職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:36:50 ID:0RpnhCRA
「…ナエちゃん。」

唐突にヒカルが呼びかけてきた。その声は、真面目な雰囲気を含む口調だった。

「…はい。」

ナエは応答した。ヒカルはそれを合図にナエの方を向く。

「キララには謝った。」
「…え?」

ナエは意味が解らず、変な声を上げてしまった。

「悪いと思ったけど…、どちらかを選ばなければならないから…。」

―そうか。自分とキララの話をしてくれてるのか。

「…僕は、君との道を選んだ。」
95職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:38:17 ID:0RpnhCRA
一瞬、固まってしまった。好きな人が、私だけを選んでくれたのだ、と。嬉しさに打ちひしがれる前に、涙が出てきてしまった。

「…駄目かな?」

駄目な訳ないのに、心配そうに此方を見ているヒカル。その姿が愛しくて…溢れた涙が更に流れる。

「っ! だ…、駄目じゃ…ないです。」
96職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:39:17 ID:0RpnhCRA
嗚咽混じりに答えてくれたナエの一言に、ヒカルは感動してしまった。抱き締めようと思ったのだが、とうの昔に電車は過ぎ去り、今は周りの人からチラチラと見られている。これではヒカルが悪者みたいではないか。

「ナエちゃん、取りあえず移動しようか…。」

ヒカルに手を繋がれて、帰路を歩いた。しかし、それもナエには逆効果で、更に泣いてしまったのは言うまでもない。
97職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:41:06 ID:0RpnhCRA
「…落ち着いた?」
「…はい。」

ここはヒカルの部屋。本当は送って帰らせても良かったのだが、博士に何て言われるか解らなかったので、取りあえず自分の部屋に連れてきた次第だ。

「あの…、ヒカルさん…。」
「何?」

箱ティッシュ一箱を犠牲にして、ナエはやっと泣きやんだ。だが、赤く腫れた目が恥ずかしいのか、クッションを抱きしめて顔の大部分を隠している。
98職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:41:50 ID:0RpnhCRA
「…抱き締めて貰っても…良いですか…?」

どうやら、クッションは顔を隠すだけでなく、恥ずかしさを軽減する為でもあったようだ。

「いいよ。」

ヒカルはあっさり答えて、ナエの隣に座る。お互いが見つめ合った時、ヒカルがナエの後ろに手を回し…引き寄せた。

「…嬉しいです、ヒカルさん…。」
99職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:44:19 ID:0RpnhCRA
自分だけのヒカル。ヒカルの長めの髪から漂う匂いが、やけに心を落ち着かせた。ナエが目を細めて、幸せな気分に浸っていると、いきなりヒカルが手を離して距離をあけた。

「どうしました?ヒカルさん。」

少し驚いた口調で聞くが、ヒカルは向こうを向いて此方を向いてはくれない。

「ヒカルさん…?」

何かいけない事をしたのかと思い、ナエは少し暗くなる。
100職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:47:08 ID:0RpnhCRA
「あ〜…っと…。」

ヒカルが赤面で口を開いた。

「その…。ナエちゃんに触ってて…。あの…。」

手は股間を押さえつけている。ナエも年頃であり、それを指す意味は十分に解るつもりだ。

「あの…、ヒカルさん…。」
「何?」

ヒカルがナエを見ると、ナエも赤面状態だった。
101職人見習い LV.1:2006/09/23(土) 18:48:40 ID:0RpnhCRA
「…ですょ…。」
「へ?」

何かをナエが呟いたが、ヒカルには聞き取れなかった。すると、ナエが少し大きい声で、もう一度言ってくれた。

「…しても…いいですよ…。」

ヒカルの脳細胞はカーニバルを開催してしまった。
102LV.1:2006/09/23(土) 18:55:11 ID:0RpnhCRA

…こんなレベルです。

これに対する感想、教えていただければ
幸いです。


もうこんなの読みたくねぇよ
って方は言って下さい。


※お楽しみシーンは9月28日投下予定。
103名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 00:08:46 ID:dox2vXSm
>>102
本番シーン期待してます!
カネハチネタで吹いたw
104名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 17:16:43 ID:r4NVLCTc
メダロット5やメダロットナビのヒロインメンバーはマイナーですか。そうですか
105LV.1:2006/09/25(月) 21:49:07 ID:4U2ISyS7
>>104
上手く書けたらうpしたいです。
106名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:34:37 ID:kNuYoU5z
箪笥の奥から漫画版メダロットナビを読んだ。ヒヨリはいい、ツンデレお母さん。あとちょくちょく出てくるリボンの子もツボです。
107名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 15:13:02 ID:ITp9f5y4
>>106
箪笥の奥で読んだのか?
108名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 19:06:02 ID:siEyUPvt
捕手
109名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 01:02:35 ID:XLs5jD14
保守アゲ
110名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 18:23:16 ID:rNpvMxdT
111名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 02:23:48 ID:wwRR7dEq
112名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 08:50:48 ID:oOeAIpFf
113731:2006/10/20(金) 20:36:16 ID:Bxmh3Sja
人間の真性における攻撃的気性―主に性的な意味に於いて―というのは、
もちろん性的な意味に限らなくてもおしなべてそうであるものだが、
多くは相手方の立場が自分よりも下である場合に発揮されるものだ。

このケース―天領イッキと甘酒アリカの情事―においても、その法則は十分に発現されていた。


「ねえ、ほら、いいんでしょ?」
「っふ、うあぅっ、ぁっ、あっ、いっ…ひっ」
それは丁度、母親が年端のいかぬ子供を寝かしつけるような体勢。
イッキはベッドの上に仰向けになり、アリカはその横で半身を起こしたまま添う様にしている。
薄い桃色のTシャツから伸びた白く華奢な腕は、イッキのハーフパンツの中へ入れ込まれ、
その生地越しに彼女が器用に手先を動かしているのが分かる。

「…やだあ……ヘンな音してるよ、イッキ…」
「っぁ、ア、アリカ……っくうっ!」
時には荒く、そして時には細やかにイッキの陽根を弄り回す。
包皮ごしに中の敏感な粘膜を擦り、時に指先で鈴口を撫でるように。

「…ね、そろそろ限界?」
子供独特の意地の悪さのある笑顔で、アリカはそう訊いた。
「…っ、はっ、………アリカ…」
イッキはその問いに答えず、手のひらで両目を覆い隠したまま、ただ一言だけ、彼女の名前を呼んだ。

アリカは、まともな答えこそ期待していなかったが、その反応に少しだけ気を悪くした。
何か「してやろうか」と少し意地の悪い考えも一瞬頭を過ぎったが、
目の前でただ息を荒げ、ひたすら快感に溺れているイッキの姿は、どうしてなかなか庇護欲をそそられるものだった。

だから彼女は、一言だけ呟いた。

「……エッチぃ。」
そうして、間髪も入れずにイッキの唇を自分のそれと重ね合わせ、
彼女の手の中で脈打つイッキ自身を、自分が精一杯、彼に快感を与えられると想像する手の動きで刺激する。

上では二人の唇から溢れる唾液がくちゅりくちゅりと淫猥に音を立て、
下ではイッキの男根から先走ったものが同じような音を立てる。

間近で感じる幼馴染―あるいはこれからそれ以上の関係になるべき相手―の体温、息遣い。
細くふわりとした睫毛、間近で見てもまるで劣らない少女の肌、頬にこそばゆく当たる柔らかい香りのする髪の毛。
イッキは、ずっと思い慕い続けてきたアリカという少女をその身いっぱいに感じ―やがて、電撃的に上りくる放精感に身を委ねた。
114名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 20:40:35 ID:vleS20Xk
キタ━━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━━ !!!!!
115名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 20:47:11 ID:2BbigSnB
ツヅキマダー??
116名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 12:54:09 ID:RdVcdrE2
ほしゅ
117名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 15:29:29 ID:wDG0UHLY
オークションにメダの同人誌が・・
118名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 23:22:53 ID:RdVcdrE2
欲しいが高いな…
119名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 01:41:48 ID:ceD0IkWL
うおおおおおおおお
アニメ版、youtubeにうpされてんのか!
120名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 22:06:02 ID:vgL+cKy/
youtube板に専用スレあっからそっち池。
ここでその話すると荒れる素だぞ
121名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 21:00:37 ID:5mF1QMnM
保守
久々に見るとやっぱ名作だなと思った
122名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 13:47:24 ID:OxlbryGh
ほし
123名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 21:14:41 ID:CuvujGAY
メダ4後の小6イッキ×カリンの純愛読みたいです
124名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 22:22:20 ID:psZ6ez6k
>>123
流石に同意
文才ないのが悔しいっ!
125名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 16:08:20 ID:Yn2XRr0K
どなたか>>123のSS頼む
126名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 18:58:00 ID:ACwRBJ9n
期待保守
127731:2006/11/08(水) 00:33:19 ID:JiARhQm+
ご無沙汰してすんません

ちょっとこれから先リアルがかなり忙しくなる見通しなので
もしかしたら見ることもままならないかもです。
期待してくださってる方がいらっしゃったら申し訳ないです。

なるべくがんばります。
128名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 01:44:51 ID:qTDkkT97
ゲームでも多かった&アニメで主役だった
イッキ(イッキ編)が主流みたいだが
NAVIが好きな奴はいるかな?
129名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 01:50:21 ID:GGKSA6ci
>>127
無理しないぺースで頑張ってくださいまし
130名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 01:12:57 ID:26DZlQcq
ここって女体化とか擬人化ってあり?
もし良かったらなんかかこうと思うんだけど
131名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 01:16:45 ID:YRSCDj4g
何でもおkなはず
期待して待ってます
132名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 22:32:56 ID:9dO4FRJJ
実際保管庫にはメタブラの擬人化乗ってたし
133名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:06:38 ID:y9TsRDd1
んじゃ、イッキ×メタビー(擬人化&女体化)でも書いてみるよ
まだ小説一回だけしか書いたこと無いから期待しないでまっててくれ
134名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 14:20:29 ID:UPjDAlSL
第二回漫画最萌トーナメントまとめサイト 
ttp://max.45.kg/mangasaimoe/index.html

メダロットからは20人エントリーしている模様。
本日は{{天領チドリ@メダロットシリーズ}}がエントリーしてるので、支援頼む
135名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 02:15:39 ID:AS3s+qhV
期待保守
136名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 20:56:14 ID:k2coz6TZ
Hage
137名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 03:01:05 ID:9kW7+bsB
>>133
楽しみだ
138名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 16:57:32 ID:Cxzt0mHu
うんうん
139名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 23:43:50 ID:WGete8j+
すっごい昔にみたやつで記憶があやふやなんだけど

淫乱なヒカルの母がロボロボ団のまぬけな子にやられちゃう話
ナエがキララを陵辱する話

などを書かれていたサイトを知りませんか?
140名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 18:29:15 ID:eIrSK6a+
>>1の保管庫から探してみたら?
141名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 00:19:33 ID:8zOLNxRt
最近何故か本スレに人増えてきた気がする
142名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 11:27:03 ID:9yB8Q2jC
つ【ようつべ】

そういう俺もようつべ見て懐かしくてここ来たし
143名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 21:43:49 ID:N/ShAJP6
>>142
同じく
このまま活気づくといいな
144名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 09:25:23 ID:SEzaQ0lx
うんうん
145名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 12:41:13 ID:5FnrsJlQ
懐かしい名前のスレを見かけたのでカキコ。
思えばあの頃から脇役スキーだったなあ漏れ。

……保管庫のイッキ×キクヒメ読んで来る。
146名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 14:03:59 ID:3+ifV9Dz
カリンは?
147名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 11:02:08 ID:8mYoMKrv
         |                   __        /
  な そ     |,、_,.、_           _rvヘ-''"´..:::::::::::.. ̄`ヽjヽ ,'  い. そ  立  糞
  い り     l::::::::::::`〜-、      >...:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::.:.:... ノ |   う  の  て .ス
  だ ゃ   〈::::::::::::::::::::::::ヾ、    (rソ:::::::::::::::::::::::,ィ:::,、:::::::::.ヽ. |   の ま  て  レ
  ろ あ   L_:::::::::::::>>1}}      (/::(:r'ハ::f(/ノィノイ(::::::::::! |   か ま  お  を
.   う      厂ト、:::::::;;::::;;:rシ     ゝ(.ン=≧-、`lニニ二r |r-、! |   い 逃. い 
  ?     /::::}} `'´_,、!       ハ!'´li゙}゙f|  '´lリ` |l}、l| .〉  ? げ .て 
\       /.:::ノ′r'フ'⌒´ト       l l;  ̄.ソ     ̄ j「ノノ! |.      る.  .
::::::.`ー一 <、::::)   ´,fリ  \、     ヾ!  Lャ-     ,!r':::リ|       っ  
::::::::::::::::::l fヘ〉l::}   ''""  _´丿       ',  ーニ-''"  ハ::::f′\      て    
::::::::::::::::::\ ゞ'′,      ´ (         i、  ー' /! ぐリ   \         /
ヾ:::::::::::::::::::ゝr-、  i,   ∠´「         _」 \_/ ,!  `ヽ、     ̄ ̄)厂 ̄ ̄
 `(::::::::::::::;;F′ヽ       ャ′  __,,、-‐''"´ |i    , ′    `ー- 、..__
  L;;::::::广′  `ー- 、._  ) /   `‐- _ ′!    /  !  _,..、 ''"´  ``丶、
   ツ       ::::::i ̄__/  _   ヾ    ̄`` r┴'''"´ ̄   -''゙       ヽ.
   _、-''|      /  >'´, ,`´  ̄\へ    ,i          i′         ゙;
=ニ´_   j i    /  i′/ / /  ィ‐-L.._\  ,!          :l           i
   `ー 、_'   _,,⊥-ヽl'' { j= r′   `ヽ、 l           ' 、       .::|
        ヽ '´      \ヽノ .ノ         ヽ|              ゙!       ::::|


148名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 14:14:19 ID:+zKTo/jJ
保守
149名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 20:59:00 ID:xMi1lYrG
>>133
禿しく楽しみにしてる。女体しなくてもいいんじゃないかw
逆カプがあったら更に萌えるなー
150名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 18:30:29 ID:Rz0JtQ24
保守
151名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 20:24:02 ID:GmafuBsa
過疎ってるなー
152名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 17:19:26 ID:TWFfWjIG
神様こないかなー
153ww:2006/12/19(火) 16:57:26 ID:08SRgFMw
まったくだ
154名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 21:15:54 ID:Cww64O1F
時代は女装イッキ
155名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 02:01:35 ID:8TOcD3+o
むしろ通常時のイッキ
156名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 17:52:29 ID:zcYRwpni
新年保守
157名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 19:06:29 ID:+sCFEtMk
キクヒメ好きの俺が保守
158名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 08:24:52 ID:bBwmF1k7
ぶっちゃけ人よりもメダロット自体に性的な感情を抱く保守
159名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:16:25 ID:JHUBeWtV
age
160名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 04:38:53 ID:PknEGe2U
「子供がこんな物見ちゃいけないロボよー!」
土星のような頭をした人影が走り去っていく。その手には一冊の本。
「今の、スペロボ団!」
「追いかけよう!」
メガネの少年カスミと、帽子を被りサングラスをかけた、一見男に見える少女、フブキがその後を追う。
クラスターごと連れてこられた先は、スペースロボロボ団、通称スペロボ団のアジトだった。

「じゃ、ここも一通り調べましょうか」
ニュウドウを退け、奥へと進んだカスミ達。
採掘所のようなブロックからうって変わって、生活感あふれる場所に出た。
通路を抜けた正面に垂れ幕がかかっており、横にもいくつかの部屋があるようだ。
その垂れ幕の前で、ヒヨリが一言発した。
「いや! 見るからにここおかしいじゃない!?」
カスミが抗議の声を上げる。周りを見ても、隠されている様子の部屋はない。
「急いでるんだし、一番怪しいここから調べた方が…」
「じゃ、あんたがここ調べなさい。わたしは向こうへ行くわ」
そういうとヒヨリは行ってしまった。他の仲間たちもそれぞれ別方向へ向かっていった。
「みんな勝手だなー!」
はあ、とため息をひとつついた。

ベッドルームにフブキはいた。しかし、少しだが普段と様子が違う。
仄かに顔が熱い。心臓の鼓動も早く感じた。
(何だよ、落ち着けよ、オレ)
先ほどのロボトルの興奮が冷めていないのかとも思ったが、意識は別のところにあった。
体か心か、とにかく奥の方で何かがもやもやする。
「……ふぅ」
大きく息を吸って、吐く。普段から冷静に努めていた自分だ。すぐおさまる。
そう考えた時、後ろから声をかけられた。
「あ、フブキ。どう、なにかあった?」
一瞬、驚きで体が震える。フブキが振りむいた先にはカスミがいた。
「あ、ああ……カスミ。こっちはたいしたもんはなさそうだ」
当たり障りのない返事をする。この部屋にあるものといえば、ベッドと散らかった本くらいのものだろう。

「たまにはゆっくりするのもいいかもな…」
漂流してからこっち、ロクに休まる暇もなかった。思わず出た言葉に、カスミが返す。
「ゆっくりするのはクラスターを開放してからにしようよ。
 シデンなんて、『敵の食生活を知るのは作戦立てるのに役に立つ』なんて言ってさ」
はは、とフブキは笑った。昔の戦ならいざ知らず、ロボトルでは何を食べてても関係ないだろう。
しかし、最悪ここから出られなくなった場合には、ここで生活することになるんだろうか。
そんな考えが頭をよぎり、フブキは軽く頭を振った。
161名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 04:40:01 ID:PknEGe2U
「……なあ、カスミ。その、さっき……」
言葉を発したとたん、また鼓動が早くなった。
さっき、と言うのは採掘所ブロックでのことだ。そう、スペロボ団が持ち去った本。
「え? さっきって……あ」
カスミの顔が少し赤くなる。視線も泳いでいるようだ。
なぜそのことを持ち出したのか。何もなかったように振舞えばよかったじゃないか。
しかし、出てしまった言葉は撤回できない。なぜ話題に出したのか、フブキは自分でもわからなかった。
「えっと……その、フブキでもあんな声出すんだね」
スペロボ団が落として、持っていった本。カスミいわく「いやらしい本」。
奥へ向かう通路を探していた時、たまたまそれを発見したフブキは「きゃっ!」と悲鳴を上げたのだった。
「……どういう意味だよそれ」
「え、いや、うんと、フブキもやっぱり女の子なんだなって……」
スパイらしく、フブキはいつも冷静だった。ロボトルでも、戦況を見渡しての正確な射撃はこの上なく頼りになった。
今思えば、ゴウセツ達に抱きつかれた時なんかは地が出ていたかもしれない。
しかし、普段の言動や行動などは、立派に男を演じていたと思う。

サングラスと帽子のせいでわかりづらいが、フブキは驚いているようだった。
カスミの言葉を聞いたとたん、心臓の鼓動がさらに強くなった気がした。
「……っ」
言葉が詰まる。それほどたいした事を言われたわけではない。ただの事実だ。なんで苦しくなる? 
なんでもいい、この状態から抜け出したい。フブキの頭はそれで埋め尽くされた。
「……ところでカスミ」
「なに?」
「お前もやっぱり、興味、あるのか。あーいうの」
「なっ…!」
何を言ってるんだろう、とは思った。どう考えても、自分が今、冷静でないことはわかった。
「な、なにいってるんだよフブキ! そりゃその、オレだって……じゃなくて、ああもう!
 早く行かないとクラスターで脱出できなくなっちゃうよ! 先に進もう!」
カスミはベッドルームを出て、垂れ幕の方へ向かっていった。
162名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 04:41:22 ID:PknEGe2U
しばらく呆然としていたが、ふと気がつき、フブキはベッドに腰掛けた。
相変わらず心臓は早鐘を打っていたが、安堵感のような物も感じられた。
そして、それよりも大きな不安。
「……っ」
何かに押しつぶされそうで、自分自身を抱きしめた。

薄手の服越しに、胸の頂点が擦れる。
「!」
一瞬走った感覚。本の表紙を見てから続いていた疼きが一瞬弱くなり、さらに強くなって戻ってきた。
無意識にシャツをズボンから出し、間から手を入れる。手が直接突起に触れた。
「んっ…!」
声と共に、胸に電流が流れる感覚がした。くすぐったいような、じん、と響くような。
「はぁっ…」
こんなことしてる場合じゃない。奥に向かって、クラスターを開放しないといけないのに。
いつまでたっても来ない自分を迎えに来るかもしれない。こんなところを見られたら……

見られたら? 誰に? 彼に?
『彼』の姿を想像した瞬間、また鼓動が強くなった。それと同時に、体の疼きも増したように思う。
「だめ、だっ…!」
必死に止めようとするが、手は止まらない。そのままフブキはベッドに仰向けに倒れこんだ。


どこかから、鈴の音が聞こえた。


もはや自制が効かないと悟ったのか、靴を脱ぎ、布団を被る。手袋を取り、サングラスを枕元に置く。
今までスパイ活動をしてきて、感情のコントロールはできる人間だ、と思っていたのに。
本がきっかけになったのは間違いないだろうが、それだけでこんな行為に走るほど理性のない人間ではない。

レイニーと会ったとき、彼女の知り合いだと言う自分を信じてくれた。
自分の秘密を打ち明けてまでかばってくれた。
シデンにスパイだ、と真実を言われ、情報を探るために近づいた事を知ってなお、彼は自分を仲間だと言ってくれた。
隠し事は無しだ、と言ったのは自分なのに。彼を裏切ったのに。

「ふっ………っ、くぅ……んっ、あぅっ……」
平坦ではないにせよ、決して大きいとはいえない胸を、円を描くように揉み、突起をつまむ。
パスカルに抱きつかれたり、セキランに言い寄られてたりした時は、彼は決まって顔を赤くしていた。
大きい方が好みなんだろうか。もしそうだったら…
ミゾレやゴウセツでさえ女だと気づかなかったくらいだ。男として近づくのには便利だったが、少し悲しくも感じる。
それでも、彼は自分を女だと意識してくれた。

「はぁ…っ」
サスペンダーを肩から外し、下着ごとズボンをずらす。
片方の手を秘所へ伸ばし、なぞる。
「んんっ!」
胸を弄っていたときとはまた違う感覚がフブキを襲った。
手には粘液性の液体がつき、それが潤滑剤となって秘所に触れる動きを加速させる。
「ふっ……、うんっ……カス……ミ…っ…!」
好意、希望、罪悪感。様々な想いを込めて、一度だけ名前を呼んだ。
「………〜〜っ!!」
数瞬置いて、頭の中で花火が弾けた。体が小刻みに震え、それが治まると独特のだるさが来た。
荒い息を付きながら、手を顔の上まで持ってくると、透明な液体が指の間で橋を作っていた。
163名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 04:42:18 ID:PknEGe2U
濡れた部分をハンカチで拭い、服装を正す。
シーツを剥ぎ取ってトイレの方へ駆け込んだ。
洗面所でハンカチを洗い、シーツを適当に濡らす。あとはほっとけばいいだろう。
垂れ幕の方へ向かおうとした時、ちょうど鈴の音が鳴った。
中を覗いてみると、キリカがさらに奥へと向かう様子が見えた。

「あ、フブキ! どこ行ってたんだよ」
いち早く気づいたカスミが声をかけてくる。
「ああ、なんか苦手なんだよ。わりいな?」
「リーダー、どこいってたでやんすか?」
「敵が光学無効使ってくるから、ゴルドランのビームが使えなくて大変だったのよ」
「いやー、大変でしたわ」
「待て、ゴルドランは変形しなくても戦えるぞ」
「でも隙ができなかったからデストロイは使えなかったじゃない」
「やっぱりフブキがいてくれたら助かったんだけど」

口々にロボトルの様子を話す面々。申し訳ないと思いながらも、
「悪い悪い。さすがにカスミと合流して以降、出っ放しだったからな。ちょっと疲れたんで休んでたんだ」
……していた行動は余計疲れる物だったが。

「大丈夫? 無理はしない方がいいよ」
心配そうにカスミが尋ねる。
「ああ、大丈夫だ」
「ちょっと、それだったらわたしだってそうなんだけど!?」
「わかったわかった、じゃあ次はヒヨリは休んでていいから」
思わず笑みがこぼれる。仲間の輪の中に、カスミの近くにいられることがうれしく感じられる。
「任せとけ、ヒヨリの分まで戦ってやるさ」
「そーお? じゃあ次はわたしが休みってことで!」
「ハイハイ…じゃ、フブキ。頼りにしてるよ」
「ああ、任せとけ」
フブキの表情は、これ以上ないほど晴れ渡った笑顔だった。

「じゃあ、先へ進もう!」
通路を奥へと進む。一番後ろを歩いていたフブキが、前を歩くカスミを呼び止める
「なあカスミ」
「ん? なに?」
カスミの耳元に手をあて、小声で話す。

「胸は大きい方が好みか?」
「なっ!?」
顔を赤くして驚きの表情で固まるカスミを置いて、フブキが数歩進む。
くるりと後ろを向いて、
「冗談だよ」
いたずらっぽい笑顔でそう言って、また前へ進んでいった。

「……なんなんだ?」
意味がわからないと言った様子で、カスミはまた一番後ろを歩いていった。
164名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 04:47:15 ID:PknEGe2U
勢いで書いたからいろいろおかしいとこだらけだろうが、
ハイになってるうちに投下しとく。

ナビはいいぞう。
165名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 01:26:04 ID:drj90zCL

身勝手な意見だが、アリカ×イッキ書いてくれると物凄く嬉しい
166名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 21:13:36 ID:7HiwtiLg
良スレ
167名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 20:57:58 ID:ypCpUaDr
>>164
GJ!
ナビ分少なくて寂しかった、
ありがとう!
ていうかシデンお前ヘタレwww
168名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 04:44:38 ID:9gUiyiam
>>133
ずっと待ってる俺ガイル。女体化しなくても良い位だ。
自分で言うのも何だがこのスレは許容範囲広いな
169名無しさん@ピンキー
>>164
GJ!
ナビも大好きなんでかなり感激