『壮絶なドミネート2』

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1名無しさん@ピンキー
前スレ
『壮絶なドミネート』
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080188159/l50

アレな人『アレ?? 』が気が向いたときに女の子を酷い目に合わせる終わりの見えない大河SSが投下されるスレ第二段。
前スレも二年かけて未だに完結の兆しが見えないんで気の長い方だけお付き合いください。
2名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 23:18:37 ID:B5t3/uAj
いくら何でも安定期にはいるまでは、それだけじゃすぐ落ちちゃうんじゃないの?

最近は大丈夫なの?
3名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 23:27:16 ID:XNO3PZzG
                _
          __    /::::::::
____ , - ´    ̄ `ヽ、:::::::::::
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 ̄ ̄/ヽ | /     /(_,-´   ,/ |/|
   ヽ ヾ |    /  __,-‐/   |    シバラクハ
    ヾ ヽ\_ ー=―― ´   、  |ヽ    ココガ拠点デモイイカ・・・・・・
     `丶_ヽ  /\  /     `l |ヽ  /:::::::::
\_     ヽ \/  l (  ) ,l | ヽ/:::::::::::
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4名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 01:23:06 ID:qfXwnjHL
とりあえず、保守しよう。

>>3
国へ帰れ。
5名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 10:39:03 ID:cqvQJTeg
同じく、保守します。

アレ??さんが書き込んでくださったりすれば、数と量が増えてなんとか安定期に
入るかも知れませんが。
6名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 14:52:11 ID:zrxms4BT
7名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 14:55:21 ID:/SDXD+2b
8名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 14:55:52 ID:/SDXD+2b
9名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 14:57:13 ID:/SDXD+2b
10名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 14:58:08 ID:/SDXD+2b
11名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 14:59:08 ID:/SDXD+2b
12名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 15:00:05 ID:/SDXD+2b
13名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 15:01:54 ID:/SDXD+2b
14名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 15:02:29 ID:/SDXD+2b
15名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 16:04:54 ID:CmHJnkQg
保守
16名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 22:40:12 ID:ZRopNFuY
もうちょっとなんかその・・・・・・”ほ” と か ”し” とか”ユ” って書くだけってーのもなんじゃないですか。
17名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 23:03:12 ID:Y+0QOp1l
んじゃあ人気投票でもするかい?って先生以外のキャラ記憶から薄れつつあるからなぁ(笑)
オレは今の敵の]こと阿久津聖が好き。敵のラスボスよりよっぽどキャラ立ってるいうか下克上してくれてもいいや(笑)
18名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 01:38:41 ID:i6s1U/g+
阿久津聖って言う名前は格好良くて好きだ。
キャラはY・Zよりサディスティックって以外よく把握してないけど。
髪型はなんとなくワンレンボブでイメージしている。
19名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 04:36:58 ID:HnruKjx2
オレも聖タンだな
正直あの状況から逆転→ドミまでいくとは思わんかった
最後まで勝負を投げないあの精神力は
W杯日本代表にも見習って欲しいもんだ
20名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 09:28:06 ID:tuqAKAup
俺はちぶさが好きだった、記憶薄れかけてるけどw
21名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 19:30:30 ID:fqEuAj0Y
久美と千種は実に怪しい関係にありそうな気が・・・
22名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 23:39:17 ID:K+bRNaP3
先生が好きですね。
油断してボコボコにされた上、今大変なことになっていますがw
23名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 03:29:12 ID:g70xjL3s
保守ってどのくらいまですればいいんだっけ?
24名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 11:51:43 ID:PkxnGiKJ
即死回避は50レスだったとうろ覚えですが、記憶しています。
25名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 19:25:04 ID:pb6yuwrF
あと26も必要なの?
26名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 22:18:18 ID:6Gv6suQ3
頑張って保守ろうぜ。
新作が投下されるその日まで。
27名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 06:48:44 ID:BkYsdD9T
そういえば今でも500kbって制限あるの?
28名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 15:45:10 ID:IVWQNIVG
ある。
29名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 20:25:07 ID:BkYsdD9T
アレ??さん迷子にならんかなあ?
30名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 21:56:52 ID:rc0TDziQ
捏造でもなんでもいいからだれかなんか書かないか?
31名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 00:46:42 ID:EfFDhkAR
アラ??さんが来ないかな?
32名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 00:07:53 ID:zrlRWHSl
そろそろアレ??さん、来ないかな?
33名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 03:18:11 ID:zC3S73PG
パンツ脱いで待機
34名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 13:34:42 ID:MJWfYmlw
握って待機
35名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 19:14:38 ID:9x8+xKqU
そういえば香奈ちゃんは?
36名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 19:19:38 ID:imOb+N4K
アレ??さんが来るまでのワンポイントリリーフはいないもんですか・・・・・・

あんまり長いこと脱いで待機してたら風邪ひいちゃう
37アレ??:2006/06/22(木) 21:36:47 ID:3j6nJeoT
「ちっ、ちくしょうっ! ちくしょうっ!
お、覚えてろよっ!
テメェらみんな、こ、殺してやるうっ!」
黒い部屋の中、大木千草の絶叫が反響する。
桃井久美とふたり、全裸のまま人の字に吊るされているという最悪の状況。
だが、最愛の女性であるまり子先生が女として、いや、人間として最大の屈辱を味わわされているのを黙視し続けることなど、誇り高き長身の美少女空手家には不可能だったのだ。
だが。
「うるさいわよ」
キツネ顔の女医の冷ややかな声と同時にバチッ!という大きな音が響き、千草の胸で泣きじゃくっていた久美が声も上げずに仰け反り動かなくなる。
「くみっ? 久美いっ!」
あまりのことに我を忘れて親友の名を叫び続ける千草の耳に、女医の楽しげな声が飛び込んできた。
「忘れたの?
自分たちの首輪の機能を・・・・・・」
千草はその声にギクリとなった。
そう、自分たちの首に取り付けられた首輪には、スタンガン並みの高圧電流が流れるようになっていたのだ。
しかも、その電撃は、女医に悪罵を投げつけた千草本人ではなく、親友・久美を襲うことになっている・・・・・・。
「ああ・・・・・・久美ぃ・・・・・・ごめんよ・・・・・・許して・・・・・・」
泣きじゃくりながら親友に詫び続ける千草に、女医は冷笑しつつ告げた。
「まったく、物覚えが悪いんだから!
これは、本格的なお仕置きが必要ね・・・・・・」
38アレ??:2006/06/22(木) 21:37:47 ID:3j6nJeoT
「・・・・・・ってもう効いてきたみたいね? あはははははっ!」
阿久津聖の言葉どおり、まるで土下座のような惨めな体勢をとらされているまり子先生の美しい身体は、ブルッ、ブルッと断続的に震え、その滑らかな肌からはじっとりと脂汗が滲んでいる。
それが先ほどの浣腸の効果であることは、誰の目にも明らかだった。
「う・・・・・・くうぅ・・・・・・」
これまでに体験したことなどあるはずもない強烈な便意に、“伝説の天才”は秀でた額をマットに押し付け、ただ歯を喰いしばって耐えるしかない。
だが、それを黙って見ている阿久津聖ではなかった。
「こんな体勢じゃ背中と、サルみたいな赤いおケツしか見えないじゃないの!
撮影係の皆さんもイイ画が撮れなくて困っちゃってるわ!」
そう言うと、土下座姿の女教師を後ろ手に縛り上げていたリボンを解き、そのまま左の腕と肩を掴むが早いか、あっという間に哀れな生贄を仰向けにひっくり返す。
ドテ―――――ン!
「ぐひっ・・・・・・!」
その衝撃で、薬液をたっぷり詰めこまれた腸内をかき回されてしまったまり子先生は、目を白黒させて悶絶したが、そんな無抵抗の美教師に、冷酷な美少女はさらに追い討ちをかけた。
恐怖に震える全裸の生贄の両腕と両脚を真横にまっすぐ伸ばし、“大の字”どころか“土の字”にしてしまったのだ・・・・・・。
39名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 22:19:25 ID:IMO/16Bb
キタア
40名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 22:36:00 ID:fK6tShAD
キタ√Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒( 。A。)
41名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 09:47:22 ID:XLBokJXd
キタア・・・・・ノサカバドオリニハ
42名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 19:03:22 ID:AWHZLCJ5
いつもながらすばらしい。
43名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 08:17:29 ID:Rmt86KW/
すばらしい三段落ちだ。
44名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 15:37:41 ID:DGK0PriG
くだらん事言って、アレさんがあきれてまた来なくなったらまずいだろ(笑)
45名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 05:11:37 ID:UyhylWz6
本格的なお仕置きマジ楽しみ
46名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 09:25:49 ID:DbyVobfF
相手の策略で負けるべくして負けたというならまだいいんだが
絶対に負けられない理由があってしかも勝てる試合だったのに
油断して負けさせられるのが納得いかない。
しかも同じネタの繰り返し。
団体戦で一方的な展開の繰り返しとかマンネリしてしょうがねえよ。
もっと展開にバリエーションもたせろ。
どうしても同じことしかできないなら格キャラの話を完全に独立させろ。
47名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 18:40:17 ID:ong4pRVQ
>>46
そこまで言うからには大作が書けるという宣言だよな。
超期待してるよ。
48アレ??:2006/07/03(月) 21:06:34 ID:PLdx0IgK
「ほ〜らほら、我慢してないでとっととヒリ出しちゃいなよ!」
全校生徒が注視するマット上で、素っ裸の“土の字”になって横たわる“伝説の天才”の無防備な白いお腹を、阿久津聖は楽しげにグニグニと踏み付ける。
「ぐあっ・・・・・・や、めて・・・・・・ああぅ・・・・・・」
四肢を麻痺させられてしまっている今のまり子先生には、無慈悲な脚を振り払うことなど出来ず、ただ必死につのる便意を堪えるのみだ。
「うーっ・・・・・・ふーっ・・・・・・はあぁ・・・・・・」
ブルブルッ・・・・・・ブルルッ・・・・・・
食いしばった白い歯の奥から呻き声を漏らす美教師の身体が小刻みに震える。
いや、それはもう震えではなく“痙攣”といったほうが正確だろう。
そして、これまで味わわされてきた恐るべき責め苦の前に完全に屈服してしまった“伝説の天才”春野真理子は、恥も外聞もなく年下の美少女に哀願するのだ。
「ゆ、ゆる、して・・・・・・ううっ・・・・・・ご、ごめん、なさい・・・・・・
わ、わたしの、負けです・・・・・・ククっ・・・・・・あ、謝ります、から・・・・・・
ど、うか・・・・・・おトイレに・・・・・・いかっ、行かせて、くださいぃ・・・・・・」
だが、そんな惨めな泣訴も真性Sの阿久津聖にとっては新たな言葉責めのネタでしかない。
「へぇ、あんた、そんなにおトイレに行きたいんだ?
つまり、変態マゾの露出狂の“サルのシリ子”先生は、その汚くて真っ赤っかなケツから、固くて臭くてぶっといクソをヒリ出したくてたまらない、ってコト?
ええ? どうなのよっ!」
その揶揄と同時に、今にも限界を迎えそうなお腹をグリグリと踏みにじられた哀れな生贄は、それまでの“経験”から敵が何を望んでいるのかを察知し、哀しげな大声で復唱するのだった。
「ぐぎいっ!・・・・・・そ、そうです!
へ、ヘンタイ、マゾの・・・・・・ろ、露出、狂の・・・・・・サルの、シリ子はぁ・・・・・・!
き、たなくて・・・・・・真っ赤っ、かなケツから・・・・・・うう〜っ、むふぅ〜っ・・・・・・!
か、固くて、くさ、くて、ぶっとい、く、クソを、ああうっ・・・・・・!
ヒッ、ヒリ出したくて、たま、たまりませんっ!」
49アレ??:2006/07/03(月) 21:08:00 ID:PLdx0IgK
ほんの20分ほど前まで、この女子学園に学ぶ全ての少女たちの憧憬の的であった赤井まり子先生の惨めすぎる絶叫が、静まりかえった体育館の中を反響する。
満足げな表情でそれを聞いた阿久津聖は、冷笑しながら口を開いた。
「ふふふふふ・・・・・・!
良く言えたわね、“シリ子”ちゃん!
まあ、神聖なマットをクソまみれにするのも気が引けるし・・・・・・
たった一つの条件さえクリアできたらおトイレに行かせてあげる!
天地神明に誓って約束するわ!」
以外な言葉に驚いた様子を見せる“伝説の天才”だったが、“土の字”にされた彼女を冷たく見下ろしながら聖は言う。
「ふふ、残念だけどそれは“シリ子”、アンタじゃ無理!」
そして、鋭い視線をマット下の草野真由子に移し、大声で宣告する。
「その条件は・・・・・・“クサレマンコ”先輩! アンタよ!
アンタが蘭子様にこの場で敗北宣言することが条件!
つまり、第四試合の不戦敗と、真・自治会の解散!
・・・・・・そして何より、アンタが蘭子様の奴隷となること!
これを全校生徒の前で誓うことよ!
それがクリアできたら“シリ子”センセイをおトイレに行かせてあげるわっ!!」
「な・・・・・・」
美少女空手家の泣き濡れた美貌が怒りで歪んだ・・・・・・。
50アレ??:2006/07/03(月) 21:09:22 ID:PLdx0IgK
「ひ、卑怯者・・・・・・ひっく、えぐっ・・・・・・」
あまりのことに、泣き声で憎むべき敵を罵る真由子。
そして、当の阿久津聖の足の下では、まり子先生が迫り来る便意をこらえながら最愛の教え子に呼びかける。
「だ、駄目ですっ・・・・・・ま、真由子ちゃん・・・・・・
そ、そんな、そんなことをしては、いけ・・・・・・」
ギュルギュルギュルッ!
美教師の必死の声は、彼女自身の腹から出た奇妙な音によって遮られてしまった。
「ううっ・・・・・・ぐうぅ・・・・・・」
と同時に、脂汗にまみれたまり子先生の雪白の肌一面に鳥肌が立つ。
腸内を内容物が激しく暴れ回ることによって起きるその現象は、哀れな生贄の決壊がもうすぐそこまで来ていることを如実に示していた。
「あはははははっ! “卑怯者”?
何と呼ばれようとぜ〜んぜん構わないわ!
べつに“マンコ”先輩がイヤなら、そのままずうっと黙っててくれて結構よ!
こっちは“シリ子”センセイのウンチブリブリショウを楽しませてもらうだけなんだから!」
そう言ってケラケラと笑いこける阿久津聖は、最後に決定的な言葉を付け加える。
「まあ、どっちでもいいけど“マンコ”先輩、これが“時間との勝負”だってコトだけは忘れないでね?
そんなふうに口惜しがってる間にも“シリ子”のケツの中ではあのおクスリが・・・・・・あははははっ!
せっかく決断して敗北宣言を始めたのに、カンジンの“シリ子”が我慢できなくなって全校生徒の目の前でお漏らししちゃう、な〜んてサイアクの事態だってあり得るんだからね?」
51アレ??:2006/07/03(月) 21:10:45 ID:PLdx0IgK
それはあまりにも卑劣な罠だった。
敬愛してやまぬ恩師の惨めな排泄シーンが全校生徒の目に晒されることを回避するためには、この世で最も憎むべき敵・鬼龍院蘭子の奴隷とならねばならないのだ。
しかも、他の仲間たちとは違い、彼女にはマットの上で闘うことすら叶わない・・・・・・!
まり子先生をいたぶり抜いた阿久津聖、そしてその敵を背後で操り、自らは闘わずして勝利を得ようとしている悪の生徒会の総帥・鬼龍院蘭子に対し、真由子は怒りを爆発させる。
「ひっ、卑怯よっ! 蘭子、あんたは人間じゃないわっ!
あっ、あんな・・・・・・あんな汚らわしい薬まで持ち込んでっ!
なぜ正々堂々と闘おうとしないのっ!」
椅子に繋がれた両手脚の枷をガチャガチャ鳴らし、憤怒に美貌を歪めて絶叫する美少女空手家の尻馬に乗って、真・自治会派の生徒たちも一斉に大声を上げた。
「そうよそうよ! 汚いわっ!」
「蘭子っ! アンタ、恥を知りなさい!」
「どう考えたって、この試合は]の反則負けよっ!」
「だいたい、アンタのチームの三人は元からのウチの生徒じゃないじゃないの!」
「卑怯な手さえなかったら、あんたたちなんかにやられる真・自治会じゃないわ!」
その怒号に応えるかのように、大スクリーンには鬼龍院蘭子の顔が大写しになる。
しかし、高貴な美貌に浮かぶその表情を見た真・自治会派は呆けたように固まってしまった。
蘭子は持ち前の癇癖など面にも出さず、まるでクラシックの名曲にでも聞き惚れるかのように薄く目を閉じ、ゆったりと微笑していたのだ。
やがて、会場中がシンと静まり返ったのを見計らったかのごとく悪の生徒会の総帥は目を開き、冷たい微笑を浮かべながら言葉を発した。
52アレ??:2006/07/03(月) 21:11:56 ID:PLdx0IgK
「ホホホ、どうやら悪口は出尽くしたようですわね?」
そして、ゆっくりと続ける。
「草野さん、そして赤井先生。
あなた方は大きな思い違いをしていらっしゃるわ」
「ど、どういう意味よっ!」
叫ぶ真由子を完全に無視し、観客席全体をゆっくりと見しつつ蘭子は言葉をつなぐ。
「・・・・・・皆さんも考えてごらんなさい。
熊と人間では、まともに組み合っては勝負になりませんでしょう?
・・・・・・武道の達人揃いの真・自治会・・・・・・この巨大な熊のような相手に対して、腕力で完全に劣る私たちには、知恵と工夫で勝つ意外に方法がなかったのですわ。
私たち、生徒会は弱い。
口惜しいことですけれど、これは厳然たる事実ですわ。
私たちは、そこから、今日この対抗戦に勝つための方法を必死に考え抜きましたの。
つまり・・・・・・真・自治会の皆さんにとっては、これは一試合ごとの、個人の勝負。
それで決着が着くとお思いになった。
反対に、私たちにとっては、その準備段階からが勝負だったのです。
X、Y、Zの三人を呼んだのももちろんその為ですわ。
言い換えるならば、真・自治会は武術の勝負、試合をしようと稽古していた。
私たち生徒会は戦略を緻密に練り上げた戦争をしようと準備していたのです。
“大きな思い違い”とはそのことですわ!」
53アレ??:2006/07/03(月) 21:13:07 ID:PLdx0IgK
「な、なにをぬけぬけと! それが卑怯な手段の言い訳になるはずがないわ!」
鬼龍院蘭子の思いもかけぬ雄弁に圧倒されそうになりながらも、真由子は噛み付かんばかりの表情で叫んだが、あっさりと切り返されてしまう。
「“卑怯” “汚い”は敗者の常套句。
“引かれ者の小唄”に過ぎませんわ!
論より証拠、あなたは今まさに、“闘わずして敗北”しようとしているではありませんの!」
敵の総帥にピシャリと決め付けられた真由子の目が憤怒に燃え上がり、その怒りは泣きじゃくりながらの悪罵となって口唇から溢れ出す。
「こっ、この卑怯者!ひっく、えぐっ・・・・・・ 臆病者! たっ、闘えっ!
私と、闘えよっ! 絶対、ボコボコに、ひぐっ、してやるのに・・・・・・うえぇぇぇん・・・・・・!」
涙と鼻水を噴きこぼし、堪えに堪えていた怒りを爆発させる真由子だが、その姿は“全校生徒から見た印象”という点で明らかにマイナスだった。
なにしろ、泣き喚く真由子とは対照的に、蘭子ときたら拘束されていることすら感じさせないほど優雅に椅子に腰掛け、高貴な美貌に静かな微笑を浮かべているのだから。
54アレ??:2006/07/03(月) 21:14:36 ID:PLdx0IgK
「まったく、よく喚きますこと」
真・自治会のリーダーの叫びを聞き流した悪の生徒会の総帥は、マット上のまり子先生にも聞こえるように凛とした声を張り上げる。
「古文の先生とその一番の教え子にしては、学がありませんわね。
『孫子』の「謀攻篇」はなんと教えているかご存知ですの?
“上兵は謀を伐ち、その次は交を伐ち、その次は兵を伐ち、その下は城を攻む”
さらには、
“善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも、戦うにあらざるなり”
ともありますわ。
『三国志』の「蜀書」には
“用兵の道は、心を攻むるを上となし、城を攻むるを下となす、
心戦を上となし、兵戦を下となす”
とありますのよ。
つまり・・・・・・智謀を巡らせ、“戦わずして勝つ”ことこそ最も偉大な勝利ということですわ!」
55アレ??:2006/07/03(月) 21:16:21 ID:PLdx0IgK
「なっ・・・・・・」
仇敵が以外にも古代シナの兵法書を諳んじるほど研究していたことを知り、絶句する真由子とまり子先生に、蘭子は冷笑しつつ止めをさす。
「ホホホホホ、突き詰めて云えば、兵法の要諦とは“如何に味方の損害を最小に抑え、目的を達成するか”ということに尽きるのですわ!
私はそれを正しく実践したまでですのよ!
赤井先生も『枕草子』や『源氏物語』ばかり読まずに、少しは兵法や軍学を学んでおけばよろしかったのに、ホホホホホ・・・・・・
読むべき古典を間違えましたわねえ、ホホホホホホホホホ!」
そして、その口から最後通牒が飛び出す。
「・・・・・・もうたくさん。
これ以上こんなおバカさんたちには付き合っていられませんわ!
・・・・・・では、草野さん。
阿久津さんの出した条件に対して、きちんとした返答を頂けない以上、あなたは赤井先生がこの場で粗相をしておしまいになってもよいと、そう仰っているということですわね?
阿久津さん! 草野さんは恩師がどんな目に遭っても構わないそうですわ!
まことに美しい師弟愛だこと! ホホホホホ・・・・・・
さあ、もう遠慮はいりませんわ! その高慢ちきな女教師を“汚物まみれ”にしておやりなさいっ!」
56アレ??:2006/07/03(月) 21:17:53 ID:PLdx0IgK
「はい、蘭子さま!」
総帥の命を受けた阿久津聖は、強烈な便意の前に息も絶えだえで“土の字”になって横たわる全裸の女教師の下腹部に乗せた右足に、ゆっくりと体重をかけてゆく。
ギュルルルルッ! ゴロゴロゴロゴロ・・・・・・
「うぎぃ・・・・・・ぐぇぇ・・・・・・むがぁはぁ・・・・・・」
(やめて、お願いですからもうやめて、漏れちゃうぅぅぅっ!)
敵に哀願しようにも、もはや“伝説の天才”は食いしばった歯の間からケダモノじみた呻き声しか出せなくなってしまっていた。
そんな恩師の哀れな呻きを聞いた草野真由子は、泣きじゃくりながら絶叫する。
「わ、わかった! 蘭子、あんたの言うとおりにするわ!
だ、だからもう、先生をおトイレに行かせてあげてっ!」
この世で最も敬愛する女性を羞恥地獄から救い出すため、この世で最も憎悪する少女の軍門に降る決意を固めた真由子に、悪の生徒会の総帥が優雅に問いかける。
「ホホホホホ・・・・・・草野真由子さん。
それはつまり、あなたが私への敗北を認め、真・自治会を解散し、この私の奴隷となることを決心したということなのかしら?」
「そ、そうよっ!
だ、だから、早くまり子先生をっ・・・・・・」
自棄になったように絶叫する真・自治会のリーダーに、鬼龍院蘭子は冷たく笑いながら決め付けた。
「ホホホホホ、それが“奴隷”の態度かしら?
・・・・・・当然貴女にも、“お仲間たちと同じ格好”で、全校生徒の目の前で、しっかりと宣誓していただきますわよっ!」
57アレ??:2006/07/03(月) 21:20:01 ID:PLdx0IgK
「バ、バカぁっ! 真由子、やめろぉぉぉっ!」
黒い部屋の中に千草の絶望の悲鳴が響き渡る。
「うぅ・・・・・・ま、まゆ、ちゃん・・・・・・」
先ほどの電撃によるショックからようやく回復したばかりの久美も、つぶらな瞳からポロポロと涙をこぼす。
敗北感と絶望感。
今、二人の胸の中にはその思いしかなかった。
負けた・・・・・・。
そして、自分たちを救いに来てくれる人間は、もう誰もいない・・・・・・。
「うあぁぁぁっ! ち、ちくしょおっ! ちくしょうっ!
ちくし・・・・・・ヒイッ!?」
口惜しさのあまり大声で泣き喚いていた千草が突然頓狂な悲鳴を上げた。
それも無理はないだろう。
“人の字”に拘束された美少女空手家の、大股開きで丸見えとなったスミレ色のアヌスに、いきなり“何か”が進入してきたのだから。
「ヒイッ! な、なにを・・・・・・」
慌てて振り返る千草の目に、例の髑髏マスクの少女がひとり、しゃがみ込んでいるのが見えた。
更に久美までが大きな悲鳴を上げる。
「ああっ、や、やだっ、いたっ、痛いよぅ!」
見れば、プチな美少女剣士の背後にも、髑髏マスクの少女が座り込んでいるではないか。
そして。
ズニュニュニュニュ・・・・・・!
気持ちの悪いモノが一気に腸内に押し込まれてくる。
「ヒイイッ! や、やめろぉ・・・・・・」
「やめてぇぇっ! もうゆるしてぇ・・・・・・」
恐怖に泣きじゃくる美少女武道家二人に、キツネ顔の女医が冷笑しながら告げた。
「ふん、“愛する先生と同じ”にしてあげたんだから少しは喜んだらどうなの?」
「・・・・・・(ま、まさか)?」
ギクッと動きを止めた二人に、女医は宣告する。
「そうよ、これがさっき言った“本格的なお仕置き”よ!
お仕置きといえば浣腸、というのは常識よね?」
「ヒイィィィ〜〜〜〜〜ッ!」
「やだあぁぁぁ――――っ!」
二人の悲鳴は誰にも届かない・・・・・・。
58名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 21:53:40 ID:4GSUMdfx
おっ、半年分ぐらい進んどる!
59名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 22:05:39 ID:yf8OOj9Y
更新キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
ワッショイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワッショイ
60名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 02:13:02 ID:0Ahzc2Ow
やべー!!!
ついに大型更新だー!!!!!!
61名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 16:38:48 ID:zPh74IFO
半年分ワラタ
そして大型更新GUアレ?? さん。鬼龍院蘭子の悪辣加減最高w
62名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 21:07:09 ID:0VZH6qP3
ひょっとして、もう終わっちゃうの?!
63名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 08:56:19 ID:0XM+q77d
ttp://www.bekkoame.ne.jp/ha/anokoto/netto_jokyosi_vs_josikosei.htm

このスレ的にこの小説はどうなんでしょう?
俺は一番好きなんですが…。
64名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 21:32:28 ID:ALcOXX/T
微妙に違う気がする
65名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 07:55:12 ID:etUDIimq
ト、,__、_:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,,r=、,,,,_:.:.:.:.ヽ彡
.'i_,ニ-、、:ヽ、<ニ、_,、-ー''゙______''=、:./ このスレ的にこの小説はどうなんでしょう?
. 7-、○i:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ't''ナ'''ニ>-、:.:.:|
 ゙i:.  :.:.i、_:.:.:.:.:.:.:.ヽニ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙i  と言っていいので
  ゙i:.:.:.ノ三ニ=、:.:.:.:..   :.:.:.:.:.:.:.:.゙i.  しょうか
  i:.:(:. ..:.:.:.:.:.:.:):.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:..゙i
  ゙i:.:.゙=-t-=''゙゙:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ
   ゙i.t,,,r=シ、,,_ :.:.:.:.:.:,rー:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
   .ヽ;.:.トー、_,,>-ー''゙:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,,='':.
  .  \゙`''''''゙゙=-、_:.:.:.:.:.:.:.,,,=''゙::::,,=
     >,  :.:.:.:.:.:.:.:.:.,=''゙:::::::.r''゙/
__,,,,,,r/゙ 人___,,,、-''゙゙:.:.:.:.:.:./ /
   / ./i i::::::i:.:.:.:.:.:.::::/:./ /:

::::::::   :::::::::::\\ヽヽ\彡彡彡彡
::::   _,,,,,,,==,、_:::\) ヽヽ、゙'''=、_ミ
:::   ((__ ○):i:::::::i゙   /ヽヽ、. ii   関係ネェだろ
:::   -ニ='゙::::::::::i  _r=ヘ、  |
;;::    ::::::::_,,,,、;;へ、/:::_.\`-ヘハ.   バカ
:ヽ、   ::::::( >-= V ゙i()、_i'''゙Yミミ
:::::::)   :::::`-(:::  ノ`i ``''ー'/ミハ彡^ヽ、,_,,,,、=
:::;/  ,,,,,,, ,,mm゙=ー'''''゙゙  ` iミミヽハi \い、_
::i:::((((((==ニニニ-w   _,,,,ノこ.ト、 ヽヽ、 `ヽ-
::i:: ゙iー-エェェ、`'゙-'いミ-イ'゙゙/ミミニ=ヾ'''=-、`
彡ミ `'ニ=-、,\ェェiノミ`ノ,ノ=ミミヽ  )  `
::::((((    \,,,フ((ノ゙゙゙:::)ヽノナノヽ、
:::::::`-((( iハ , , ハリリ::::::::ノ / ト-、,_
::::::::::::::'''ハハ))ハ))リ:::::// /   \

66名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 10:56:47 ID:l4v1CPK6
高橋由美子や森高がいたぶられる話しならスレ的にもいけると思う
67名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 16:48:37 ID:oGntsQy+
露骨な実写系パロは萎える。
68名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 18:32:54 ID:RyYjq9du
あそこのタイトルマッチもう更新されないんだろうねえ。
69名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 19:34:34 ID:sHRoV0Cj
しかし3人だけでは真由子の立場というものが
70名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 09:52:00 ID:zM+rQ/55
まさかとは思うが次の更新半年後?
71名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 09:33:33 ID:Xx7D24AF
それはないと信じたい・・・
72名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 23:30:08 ID:Wy8n20pT
がんばれ
73名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 00:16:47 ID:z5Agb956
だれが頑張れば・・・?
74名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 02:22:24 ID:1LYJiW+4
真夏の大更新があると信じてる。
75名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 13:04:45 ID:OP9Ta2J6
できたら初夏の大交信
76名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 20:47:03 ID:Yubyldd4
なんとか海の日大行進
77アレ??:2006/07/12(水) 21:21:22 ID:+6/H7PR4
「・・・・・・当然貴女にも、“お仲間たちと同じ格好”で、全校生徒の目の前で、しっかりと宣誓していただきますわよっ!」
蘭子がそう宣告した瞬間。
どこからともなく数名の生徒会員たちが現れ、蘭子たちを取り囲む。
そして、誰が命じたわけでもないのに、蘭子や伸江(Z)、詩織(Y)の手脚の枷を外しはじめた。
さらには、マット上のまり子先生と聖を閉じ込めていた、高さ5メートルの金網まで引き上げられる。
ことここに至って、草野真由子は理解した。
悪の生徒会の総帥・鬼龍院蘭子はこの対抗戦の流れをここまで完璧に読みきり、あらかじめ配下に指示しておいたのだ、ということを・・・・・・。
「く・・・・・・」
今やこの広い会場内でただひとり、惨めに椅子に拘束されてしまっている真・自治会のリーダーは、口惜しさに美貌を歪めてすすり泣いた。
そこへ、伸江がつかつかと歩み寄り、屈辱にうつむく真由子の髪を思い切り掴んで正面を向かせる。
「は、離せっ・・・・・・」
叫ぼうとする美少女空手家の首に、その後ろに回りこんでいた詩織が、明るい草色に輝く金属製の首輪を嵌め、カチリ、カチリと二ヶ所の電子ロックをかけてしまった。
「な、なんの真似よ?」
「教えてさしあげますわ!」
慌てる真由子が問うやいなや答えた蘭子が、いつの間にか左手の“人差し指”にはめていた指輪のスイッチを親指で押す。
バチッ!
その瞬間、草野真由子の視界は真っ白になり、やがて闇に包まれた・・・・・・。
78アレ??:2006/07/12(水) 21:22:49 ID:+6/H7PR4
真由子が気を失っていたのは、ほんの2分程度の間に過ぎない。
しかし、再び目を開いたとき、彼女の世界は一変していた。
手脚の枷は外されてはいたものの、相変わらず椅子に腰掛けさせられている。
しかし、それはまともな姿勢ではなかった。
太いパイプ椅子の両の肘掛に大股開きの両脚を乗せ、両手は両膝の辺りでしっかりと縛られている。
しかも、その拘束に使用されているのは、彼女の白い紐パンと紐ブラであった。
そう、真・自治会のリーダー・草野真由子は素っ裸に剥かれた挙句、前後の秘奥を見せ付けるM字開脚のようなかたちで座らされていたのだ。
しかも正面の大スクリーンには、85センチの張りのある胸の膨らみと可愛らしいピンク色の乳首、やや薄めの春草に包まれた秘丘にその下の陰裂、さらに菫色のアヌスまで丸出しにした自分の惨めな姿がどアップで映し出されているではないか。
「・・・・・・」
真っ赤になったまま言葉も出せない真由子の顔を鬼龍院蘭子が覗き込む。
「いかが? 憎くてたまらない私の前に、恥ずかしいトコロを全て曝け出す羽目になったご感想は? ホホホホホ・・・・・・!」
「蘭子っ!」
全裸であることも忘れ、怒りにまかせて仇敵に攻撃を仕掛けようとした美少女空手家の顔が、その瞬間驚愕に引きつった。
その様子を可笑しそうに見ながら、蘭子は解説する。
「ホホホホホ、身体が動かせないでしょう?
それは、貴女がおやすみになっている間、三國さん(Z)に貴女の四肢を麻痺させていただいたからですのよ!」
「・・・・・・っ!」
仇敵を間近に見ながら、攻撃どころか指一本動かすことができない・・・・・・。
惨めさと屈辱に打ちのめされた真由子にはもう、すすり泣くことしかできなかった。
79アレ??:2006/07/12(水) 21:24:07 ID:+6/H7PR4
そんな美少女空手家を、鬼龍院蘭子はさらに嘲弄する。
「しおらしいことですわねえ。
とんでもない変態の同性愛者とは、とても思えませんわよ」
「ど、どうせい・・・・・・?」
“同性愛者”という思いがけない言葉に反応した真由子に、詩織が声をかける。
「とぼけんじゃないわよ!
違うんなら、なんでそんなにオマンコびしょ濡れなのよ?」
その言葉にハッとなった真由子の目の前の大スクリーンに、M字開脚にされた彼女自身の恥ずかしい部分がどアップになった。
「な、な、なにをしたのっ!」
やや薄めの春草に包まれたその部分が、まるで水をかけられたかのように濡れそぼっているのを目のあたりにした美少女空手家が半狂乱になって叫ぶ。
「何をした、ですって?」
「ふざけないで! わ、私が気絶してる間に、な、何かしたんでしょう!」
その叫びに、冷酷な少女たちは一斉に吹き出した。
「あはははははははははっ!」
「や、やっぱり、私に何かしたのねっ!」
怒りのあまり目を血走らせる真由子を憐れむかのように、蘭子は冷笑しながら告げる。
「やれやれ。 
そこまでお疑いになるのであれば、お見せしてもよろしくてよ。
・・・・・・放送部の方! 先ほどの映像をモニターにお出しなさい!」
80アレ??:2006/07/12(水) 21:25:59 ID:+6/H7PR4
蘭子の命令から数秒も経たぬうちに、真由子の正面にある大スクリーンに、彼女が意識を失っていた間の映像が映し出された。

・・・・・・全校生徒が見つめている大スクリーンの中。
草色の首輪から放たれた電撃のショックで気絶した真由子の手脚の枷がすぐさま外される。
同時に、伸江と詩織の手によって、仰向けに寝かされた美少女空手家のジャージが乱暴に脱がされた。
さらに、白いマイクロビキニだけの姿で横たわる真由子の四肢の付け根にある死点を、伸江が指先で突いて麻痺させる。
それを確認した詩織がまず紐ブラを、そして紐パンをむしり取った。
その瞬間、紐パンを手にした詩織が驚きの声を上げる。
『な、なにコレぇ! ウソでしょお!?
パンティがやけに湿っぽいから、おかしいと思ったんだけど・・・・・・!
コイツ、誰も触ってないのに、マンコぐちょぐちょに濡らしてるよぉ!』
その声に蘭子と詩織も真・自治会のリーダーの股間を覗き込み、口々に嬌声を上げた。
81アレ??:2006/07/12(水) 21:26:52 ID:+6/H7PR4
『ま、まあ! なんていやらしい!
まるで洪水・・・・・・もしかして、これは失禁したのではありませんの?』
『いいえ、蘭子さま! 臭いが違います! これはマン汁ですよ!
・・・・・・わかった! この“クサレマンコ”は“シリ子”が嬲りものにされているのを見て、発情していたんですよ!』
『ホント、名前のとおり“クサレマンコ”ね!
こんな大事な試合の真っ最中に欲情するなんて、信じられない淫乱女!
コイツに比べたら“ちくび”や“ちぶさ”なんて可愛いモンだわ!』
『ホホホホホホ、つまり草野さんは同性愛者・・・・・・レズビアンということですのね?』
大スクリーンには、しとどに濡れそぼった真由子の秘所がどアップになっている。
やがて、伸江が会場全体に聞こえるように大声で叫んだ。
『みんな! これでわかったでしょう!
真・自治会のトップたちなんて、マゾに露出狂に淫乱症にレズ・・・・・・どいつもこいつもロクなもんじゃないわ! とんでもない変態の集まりよ!
どう? こんな正体を知ってもまだコイツらを応援しようっていう物好きなヒトはいるのっ?』
驚愕の事実を見せ付けられた真・自治会派の少女たちの間からは、もはや誰一人として生徒会への反発の声を上げる者などいなくなってしまっていた・・・・・・。
82アレ??:2006/07/12(水) 21:27:43 ID:+6/H7PR4
その間・・・・・・モニターにこそ映っていなかったが、金網の取り払われたマットの上では、阿久津聖がまり子先生をネチネチとした言葉で責め苛んでいた・・・・・・。
『フフフ、よかったわねぇ“シリ子”!
あんたの大好きな“クサレマンコ”ちゃんは、あんたのいやらしい姿を見てヌレヌレになっちゃったみたいよ!
間違いなく“マンコ”もあんたのコトが好きよ、保証するわ!
ねえねえ、こうなったらもう、勇気を出して告っちゃいなさいよ!
淫乱マゾどうし、きっとお似合いのレズメイトになれるわよっ!』
まるで恋に悩む友人を励ますような調子で、とんでもないことを口にする聖。
相変わらず強烈な便意に悶え苦しんでいた“伝説の天才”にも、その嘲笑ははっきりと聞き取れた。
(レ、レズメイト・・・・・・?)
心の奥のどこかで密かに望んでいたことをズバリと言われた女教師はその瞬間ぴくりと眉を動かす。
その脳裏を最愛の教え子のまぶしい笑顔が駆け巡っていた。
(ああ・・・・・・ま、真由子ちゃん、ごめんなさい・・・・・・)
だが、その間にも押し寄せてくる便意の前に、脂汗にまみれた豊かな乳房をふいごのように大きく上下させ、喰いしばった歯の間から意味のない呻きを漏らし続けていたのだ・・・・・・。
83アレ??:2006/07/12(水) 21:29:09 ID:+6/H7PR4
・・・・・・やがて映像は大股開きで椅子に乗せ上げられた真由子が目を覚ますシーンで終わった。
「いかが? 私たちは何もしていない、ということがご理解いただけて?」
惨めさとショックに打ちのめされ、全裸のM字開脚のままうつむいてむせび泣く真由子に、蘭子は優雅な調子で問いかける。
「くうっ・・・・・・」
答えることなど出来るはずもない空手少女の、屈辱に歪んだ美貌から涙と鼻水が流れ落ち、雪白の乳房を汚していた。
(そんな・・・・・・私・・・・・・まり子先生が酷い目に遭わされているのを見て・・・・・・あんなになってしまったの・・・・・・?)
自分自身の心と肉体に裏切られた思いで懊悩する素っ裸の真由子に、マットの上から聖が声をかける。
「ちょっと、“クサレマンコ”センパイ!
のんきに泣いてるヒマなんてあるのかしらね?
“シリ子”オバサン、もう漏らしちゃうかもよ?」
それを聞いた真由子はビクッと反応した。
そう、自分が今これほどの屈辱にまみれているのは何故か・・・・・・?
仇敵に“闘わずして敗れる”ことを選択したのは何のためであったか・・・・・・?
それは“最愛の女性”にこれ以上の生き恥をかかせないため・・・・・・!
三人の“悪魔”が楽しげに取り囲む中、さっと顔を上げた真由子は、怒りと憎しみに燃える瞳で蘭子を睨みつけ、自棄になったかのように叫んだ。
「な、なんて言えばいいのよっ!」
84アレ??:2006/07/12(水) 21:30:32 ID:+6/H7PR4

前スレで「捏造アリャ??」さんがUPされたSSの
続きが激しく気になります
出来たらお時間のあるときにでも
執筆していただけないでしょうか?
どうかご一考ください。
85名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 21:31:29 ID:JKtiDa2d
初夏の大更新キタ━━━━━━\(T▽T)/━━━━━━ !!!!!
86名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 04:35:25 ID:lmZ21gqx
やっぱイイねぇ・・・・

>>84の意見にも大賛成
87名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 23:02:56 ID:H/7mBqJN
真由子の戦闘はどうなるんだ…orz
88名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 01:03:42 ID:0Id8v05M
4対4で既に三敗してるからなぁ。
勇次郎みたいに蘭子が「真由子が勝てば先の三勝はチャラ」みたいなこと言い出せば面白かったかもしれんがw
89名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 01:19:40 ID:hIEuWXIV
戦いを放棄したこと自体が、壮絶なドミネートといえるかも。
90名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 01:34:46 ID:uWZawKal
いや、ここで先生が先に決壊して、「仲間を救うか奴隷になるか」の4対1マッチが始まるんだよ!
91名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 02:02:25 ID:mmtsNjsO
あいつら相手に4対1マッチはハンデあり杉
それ以前に首輪まで付けられてるからもうムリだろ
長く続いたこの小説も終わりか
淋しいもんだねえ
92名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 06:25:52 ID:hIEuWXIV
それ以前に蘭子もきっと何かの達人なんだよね?
93名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 18:33:10 ID:hIEuWXIV
XYZよりだよ、蘭子の方が明らかに強いってーことはだなあ、
千種や真理子先生より弱そうな真由子より圧倒的に強いってー事だよな、うん。
蘭子、俺はまだ期待してるぞ!実力を見せてくれ!

あと、
>>86の意見にも大賛成
94名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 08:41:11 ID:3IBpg8MK
今年は洪水に会われませぬようお祈りしています   あと、93の意見にそこそこ賛成
95名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 20:30:19 ID:qCfD7gXS
たった1週間あいただけで待ち遠しいとは人間とは贅沢なもの・・・・・・
96名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 14:47:57 ID:Dp7dc7tT
怒涛の最終回とおもわせてピタッと放置プレーとは…なんてS
97名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 00:34:20 ID:jquFK11w
実は蘭子の胸にこぐま座の一部の形をした痣が・・・・・
98名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 15:11:20 ID:/+LaYHFD
なんでこぐま座?
99名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 22:03:21 ID:JFKTuLB6
hosyu
100名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 00:50:58 ID:J19P3RgB
どうせホシュなら93にまあまあ賛成
101名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 17:01:44 ID:NUtyQYB5
一方的な展開すぎてわざわざ団体試合形式にしてる意味がよくわからない。
つーか観客の前で堂々と犯罪行為して何で咎められないんだ。
試合に時間制限あるのになんでそんな長いこと陵辱する時間あるんだ。
完全敗北のバットエンド物なら最初にそう書いとけ。
逆転する展開とか期待して途中まで読んで後悔した。
102名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 17:35:20 ID:qlOcMukN
>>101

>観客の前で堂々と犯罪行為

バ亀田父子とTBSに言え!
103名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 18:10:14 ID:b26D7UGU
>101
題名にある通りですから。


もうすぐお盆なので、その前に更新がなければ、
月末くらいの更新でしょうかねぇ。
104名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:34:51 ID:6rCMQw41
前スレが見れないんで、これまでのあらすじを教えてほしい。
105名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 07:10:11 ID:hXR8ip84
>>104
www.angelfire.com/blog/bbslog2/eroparo/1080188159.zip

支障があるようなら消すので、言ってください。>>アレ??氏
106名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 11:38:41 ID:MUjpIqEL
↑見れないんですけど。
107名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 16:51:24 ID:spS85H7X
>>106
普通にみれるよ
108名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 22:42:22 ID:5vMcvWQb
ここは保守で
109名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 06:23:53 ID:RSH0ImQs
お盆前はありませんでしたね。
110名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 18:46:14 ID:f8ieLoAU
来週もレッスルエンジェルスサバイバーを遊んでそうだし
今月はないかも。
111名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 22:26:16 ID:RPVZXMtk
確かにあれは欲しい
112名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 19:48:24 ID:4ugh4Qow
ここまできて1ヶ月止まるとはおもわんかった…
113名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 09:19:40 ID:aDLQTCCb
まだかな、まだかな
114名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 23:11:53 ID:iqGqfBNw
全裸で保守
115名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 13:32:30 ID:gXYpfCAo
守りきる!!
116名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 13:36:58 ID:84nAlWAl
21 :名無しさん@ピンキー:03/12/19 22:31 ID:MLCy7LjC
正義のスーパーヒロインVS悪のダークヒロインなんてシチュも萌える。
戦いを挑んだもののあえなく敗れ、
さらには辱めを受ける正義のヒロイン。
もちろんレズプレイ推奨で。




22 :名無しさん@ピンキー:03/12/19 22:51 ID:iXTHGQub
ただ、そういうシチュだと正義のヒロイン側の敗北がみえみえの展開になりがち。
とってつけたような前置きにレイープでは、女闘とは言えない。
あくまで、レイープはメインディッシュ後のお楽しみのはず。
やはり、とことん戦局が揺れ動く、終盤まで先が見えないようなバトルが望ましい。

後、個人的には悪役が汚い罠を仕掛けてくるってのも、望ましくないよん。
それって、悪役が勝利する暗黙の条件のような気がする。
それに、正義ヒロインが実力伯仲の相手に正々堂々闘って負けるってシチュって、結構意外性強そうだし。

まぁ、ローキックorボディーブロー等で戦局終盤に罠を仕掛けて、ジワジワと正義ヒロインを追いつめる、っていうのは萌えですが。
時間を追う毎に、額に汗をにじませ、膝をふらつかせ、息を荒げる正義ヒロイン…もう最高。


つまり、もっと過程を大切にってことですよ、お前ら。
117名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 00:16:01 ID:pc5Kv9Pb
hoshuage
118名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 20:10:57 ID:3BfVSQVh
hosyuage
119名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 17:20:06 ID:nwItWwVA
保守
120名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 11:05:08 ID:5WPZQd5S
奴隷宣言萌え保守
121名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 20:05:23 ID:aQ5olQF1
随分前の投票を勝手ですがまとめてみました。
結果は以下の通りです。

一位 阿久津聖(X) 3票
二位 大木千草(おおきいちぶさ) 1票
同率 赤井まり子(赤いシリ子) 1票

17、18、19、20、22の5票を有効票と考えて集計しています。

悪の生徒会というか、聖様の人気が眼を引く結果となっております。
122名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 00:06:25 ID:7PV3oNu9
いくら過疎とはいえ、有効投票5票とは・・・・・・
123名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 17:19:42 ID:pJnMZdMi
投下していただければ、また盛り上がるのではないでしょうか
124名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 09:29:38 ID:8RWtKBG7
保守(*´д`*)ハァハァ
125名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 18:16:18 ID:l2cbqXEx
気が付けば1ヶ月半・・・・・・どないなっとるっちゅーねん!
126名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:17:14 ID:x+xo17Zf
むしろここまで更新がないと、アレ??さんのご健康等が気になります。
お体を壊されたりしていなければいいのですが・・・
127名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 19:49:55 ID:S8NfwP2M
>>125-126 新参者?
128名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 20:46:21 ID:8+DAYejf
わからんが、月一で投下のペースはなくなったな。
129125:2006/09/12(火) 21:51:19 ID:gszNiZUA
新参者とは失礼な。前々スレで対抗戦でなくて誘拐されると言う幻の設定の頃から見とるわい!!
130アレ??:2006/09/13(水) 00:19:41 ID:PVS/cX00
哀しげに絶叫する素っ裸の美少女空手家を見つめながら、冷酷な微笑を浮かべる蘭子のもとに何処からともなく大きな椅子が運ばれてくる。
それは、真由子が今M字開脚で座らされているパイプ椅子とは比べ物にならぬほど豪華な、二人がけのソファだった。
その真ん中に優雅に腰を下ろした悪の生徒会の総帥は、同時に差し出された飲み物をストローで一口味わうと、目だけで伸江に合図する。
すると伸江は、真由子の形のよい耳に口を近づけて囁いた。
「ふふふ、それじゃあ小手調べからよ!
まず最初に、こう言ってもらおうかしら!・・・・・・ボソボソ・・・・・・」
親友・久美を嬲り抜いた年下の美少女から、自分が言うべき台詞を聞いた真・自治会のリーダーの顔色が変わる。
「そ、そんな・・・・・・」
しかし、マットの上から聖に
「ホラ、早くはやく! “シリ子”はもう限界みたいよっ!」
と声をかけられた途端、泣きながらその言葉を口にした。
「ブ、ブゥ〜ッ・・・・・・わ、わたしはぁ・・・・・・き、きたならしい、メスブタの・・・・・・
ク、“クサレマンコ”です・・・・・・ひっく、えぐっ・・・・・・」
だが、屈辱にむせび泣く美少女空手家に、蘭子の容赦のない声が突き刺さる。
「ええっ? 今、誰か何かおっしゃいまして?
ホホホ、試合前のように威勢よく、気合たっぷりの大声でしゃべっていただかなくては、何も聞こえませんわよ!」
131アレ??:2006/09/13(水) 00:20:50 ID:PVS/cX00
「くうっ・・・・・・」
惨めさのあまり、M字開脚のままキリキリと歯がみして口惜しがる真由子だったが、彼女には泣いている暇など与えられていないのだ。
「あ〜、やばいよ! オバサンってば、もうそろそろ“お漏らし”しそう!」
その聖の声が終わらぬうちに、全裸の美少女空手家は泣きながら大声を上げる。
「ブゥ〜ッ! わ、私は、きたならしいメスブタの、く、くされ・・・・・・“クサレマンコ”ですっ!」
「ホホホ、そうでしたの! 初めて知りましたわ!
それで、“きたならしいメスブタ”さん!
この私に何か仰りたいことがお有りなのかしら?」
その言葉を受けた詩織が、伸江の反対側から真由子に台詞を吹き込む。
「・・・・・・ボソボソ・・・・・・いい?
判ってるだろうけど、今、“大切な恩師”を助けることができるのはあなただけなのよ!
“シリ子” オバサンに生き恥をかかせたくなかったら、せいぜい声を張り上げることね!」
そう言いながら、美少女空手家の張りのある乳房をやわやわと揉みしだいている詩織は、あの千草戦で見せた老獪なまでの心理誘導の手腕をここでも発揮していたのだ。
(そうよ・・・・・・私が恥ずかしさを我慢しさえすればいいのよ・・・・・・
まり子先生、待っていてください・・・・・・今すぐ、助けますから・・・・・・)
永遠のライバル・千草を玩んだ冷酷な少女に耳打ちされた真由子は、悲壮な覚悟でその台詞を絶叫した。
132アレ??:2006/09/13(水) 00:21:52 ID:PVS/cX00
「ブウゥ〜ッ! た、た、たとえ、どれだけ強くとも、しょ、所詮、けがらわしいケ、ケダモノのマ、“マンコ”では、人間である、蘭子さまには、か、敵うはずがありません!
・・・・・・い、偉大で、高貴な蘭子さまに、勝とうなどと、考えたマ、“マンコ”が、愚かでした!
わ、わたし、“クサレマンコ”は、鬼龍院蘭子さまとの試合に、は、敗北したことを、今ここに、せ、宣言いたっ、いたします! ブウゥゥゥッ!」
惨めな全裸のM字開脚姿で、泣きじゃくりながら仇敵に敗北宣言する美少女空手家に休む暇を与えず、詩織は次々と台詞を早口で耳打ちし続ける。
必死でその言葉を追いかけようとするあまり、もはや自分が何を叫んでいるのかさえ判らなくなった真・自治会のリーダーは、壊れたスピーカーのようにとんでもない言葉を泣き喚くのだ。
「ああっ・・・・・・バ、バカの集まりである真・自治会は、ほ、本日、ただ今より、解散、いたし、ます!
そ、そして、けがらわしいメスブタの、ぶ、分際で、偉大で高貴な、ら、蘭子さまに、身の程知らずにも、たて、楯突いた、“マンコ”は、その罪をつ、償うためにも、
蘭子さまと、蘭子さまが率いる生徒会のみなさまの、ど、奴隷となることを・・・・・・“マンコ”のりょ、両親と、香取・鹿島大明神・・・・・・
そ、そして、あ、あか・・・・・・“赤いシリ子”先生の名にかけて、お、お誓いいたし、ます!
ど、どうかこの、く、“クサレマンコ”を、“学園公認の牝ブタ奴隷”として、しっ、飼育してくださいますよう・・・・・・おっ、お願い、いたします!
ブウゥゥゥッ!」
133アレ??:2006/09/13(水) 00:23:09 ID:PVS/cX00
強烈な便意に襲われている恩師を救い出そうと焦るあまり、わけも判らずに惨めな宣言を早口で叫び終えた真由子は、M字開脚のままハァハァと荒い息をしている。
そんなかつての仇敵に、鬼龍院蘭子は冷たく笑いながら言葉をかけた。
「ホホホ・・・・・・ま、約束ですから奴隷になるのは認めてさしあげるわ!
でも貴女、まがりなりにも“組織の長”たる者が、己の一存で組織の今後を決定してもよろしいと思っていらっしゃるの?」
「・・・・・・?」
意味が判らずにいる真・自治会のリーダーに、悪の生徒会の総帥はゆっくりと告げる。
「こういう場合には、その組織に所属する総ての人間の意見を訊いてみるべきでしょう?」
自分で“解散宣言しろ”と命じておきながら蘭子はぬけぬけと
「ホホホ、では奴隷となった貴女の代わりに、この私自らが“貴女の手下たち”の意見を訊いてさしあげましょう!」
と言うなり、差し出されたマイクを握って、観客全員に問いかける。
「さて、いまこの牝ブタが言い出した、真・自治会の解散・・・・・・
これに反対という意見の方はいらっしゃるかしら?
つまり、こういった事態に至ってもなお、あくまで我が生徒会に反抗しようと考えている人間は?
・・・・・・いるなら名乗り出なさい!
もし一人でも名乗り出たならば、特例として真・自治会の存続を認めてあげてもよろしくてよ?」
だが、“学園の救世主”と信じた四人の哀れな末路を目の当たりにしてしまっては、もうこれ以上悪の生徒会に逆らおうとする者など現れるはずがなかった・・・・・・。
134アレ??:2006/09/13(水) 00:24:37 ID:PVS/cX00
もはや自分たちを救うために立ち上がってくれる者など、この学園中に一人もいないということを思い知らされた真由子が絶望にむせび泣く。
「あはははっ、よかったわねえ! あんたの決めたとおり解散になって!」
そんな美少女空手家を小突き回しながら、伸江と詩織はケラケラと笑い転げるのだ。
その惨めさを振り払うように、真由子は全裸のM字開脚のまま泣き叫ぶ。
「や、約束でしょっ! は、早くまり子先生をおトイレにいかせてあげてっ!」
「ああ、そうでしたわね」
今はじめてそのことに気付いたように返事した鬼龍院蘭子は、マット上の阿久津聖に向かって飲み物のグラスを上げて見せた。
「はい、蘭子様」
聖は素直にそう答え、素っ裸の“土の字”で横たわる“伝説の天才”のブルブルと震えるお腹から、ようやく大きな足を下ろす。
「おめでと! よく頑張ったじゃないの“シリ子”オバサン!」
そう言って美教師に笑いかける聖だが、もう我慢の限界を超えようとしているまり子先生には、そのわずかな時間すらも惜しいほどなのだ。
「うぅ〜〜〜っ・・・・・・む、くく・・・・・・ふはぁ〜〜〜」
(も、もうダメです。 早く、はやくおトイレに・・・・・・)
もはや喰いしばった歯の間から呻き声をあげることしか出来なくなってしまっている哀れな生贄は、その泣き濡れた瞳で精一杯哀願する。
まるで可哀想な仔犬が何かを訴えかけているような大きな黒い瞳を、痺れるような思いで見下ろしながら聖は冷たく言い放った。
「・・・・・・行きたいんなら勝手にどうぞ!
金網はもう無いんだから、さっさとマットを下りてトイレに行ったらいいじゃないの!」
135アレ??:2006/09/13(水) 00:25:59 ID:PVS/cX00
その言葉を聞いたまり子先生の汗まみれの美貌が恐怖に引きつり、マットの下では惨めなM字開脚姿の真由子が絶叫する。
「ひっ、卑怯者っ! や、約束が違うわっ!」
「いいえ! 約束どおりよっ!」
その叫びが終わらぬうちに、聖が鋭い調子で決め付けた。
「なっ・・・・・・」
思わず絶句する美少女空手家の美麗な裸身を眺め廻しながら、冷酷な美少女は微笑しつつ言う。
「“クサレマンコ”、あんた、さっき何と言って約束したか、もう忘れたの?」
「・・・・・・」
「あんたはこう言ったのよ!
“先生をおトイレに行かせてあげて”ってね!
だから今、“シリ子”オバサンを自由にして、“行きたいんなら勝手にどうぞ”って言ってあげたんじゃないの!」
「なっ・・・・・・そ、そんな・・・・・・」
あまりのことに二の句が継げず、口をパクパクさせる年上の美少女を聖は冷たくあしらった。
「ふふふ、ホントにバカな牝ブタなんだから!
ええ? 教えてあげようか?
“シリ子”は動けないんだから、この場合は
“先生をおトイレに連れて行ってあげて”頼むべきだったの!
そう言っていたら、こんなことにはなってなかったのに・・・・・・あははははっ!」
136アレ??:2006/09/13(水) 00:27:19 ID:PVS/cX00
自身とまり子先生の、まさに命がけの哀願を逆手に取った聖のふざけた言い草に、ついに真由子が完全にブチ切れる。
「ふ、ふざけんなぁっ! このヘンタイ女!
そ、そんな言い訳が通るとでも・・・・・・ヒイッ!」
だが、その怒声は突然頓狂な悲鳴に変わってしまった。
見れば、いつの間にか詩織が、M字開脚姿の美少女空手家のアヌスに、浣腸器の嘴管を突き刺しているではないか。
「まったくやかましいわねえ!
うるさいコにはお仕置きよっ!」
言うなりそのシリンダーをゆっくりと押し進める。
ズニュニュニュニュ・・・・・・!
「や、やめてえぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・・」
真由子の悲鳴が広い体育館中に響き渡った・・・・・・。
137アレ??:2006/09/13(水) 00:30:07 ID:PVS/cX00
本当にお待たせしました。
忙しすぎ・・・・・・
身体が二つ欲しいです・・・・・・。
138名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 01:31:01 ID:tfqArPGH
>137
GJ!忙しい中ご苦労様です。
139名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:57:19 ID:6C5MlNE1
うーむ、ここまでくるとさすがに蘭子の出番はないか・・・・・・
140名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:49:59 ID:EAV/Kbqz
来るとこまで来ましたねえ ついでに捏造さんも来ませんかねえ
141名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 11:31:41 ID:0/q6YTII
>>137
職人さん乙です

いくら過疎とはいえ大量投下に3レスはないだろ
これでヤル気出す職人がいるか?
142名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 19:51:30 ID:x7XjOWo6
書き込んでないけど、楽しみに読んでるよ
143名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 20:08:48 ID:rtYNSeHf
どうしても読む方もつい月一になるしねえ…
ということで蘭子様、真由子様のいっそうのご活躍を祈念して御礼の言葉に代えさせていただきます。
144名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 02:24:24 ID:2UIHVGN+
初めて来たが…

ゴイス
145名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 18:08:09 ID:+r6OI9bn
基本は毎日来ていたのですが、所用でこの所これませんでした。
アレ??さん、遅ればせながらですが、いつもながら素晴らしいです。
お忙しい中、いつもありがとうございます。
146名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 22:10:11 ID:GlxVmNtM
体育の日に行進はあるかな?
147名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 23:23:02 ID:+pJ4sypu
今日買ったトムヤムクンのDVD見たけどあまり楽しめなかった
もちろんアクションは凄いんだけど「そんな苦労せんでも脛蹴ったら一発じゃん!」ってシーンが大杉て
格闘技通のアレ??さんの小説に出会えて良かったのか悪かったのか
でも応援してるからがんばってね

148名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 08:33:14 ID:428M42+A
さあ、ここで問題です。
あと何回で最終回?
149名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 15:20:51 ID:Q4uZclIS
またハードなくすぐり責めが見たい
150名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 12:00:23 ID:fY7Hcb8E
保守
151名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 13:57:57 ID:oTZZyuYv
捕手あげ
152名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 01:27:56 ID:biLbHGPP
蘭子様万歳age
153名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 18:08:45 ID:EdARiCbi
あーヒマなまま日曜が終わった・・・
尊敬するアレさんに質問があるんですけど
好きな映画やマンガや本を教えて下さい
あと好きなHマンガ小説も
どうかお願いしますm(。_。)m
154名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 15:13:35 ID:1dApgpxj
2年10ヶ月前から大ファンの織れも質問!
アレ??さんの好きな格闘技は?
あと好きなアニメは?
どーか教えて!

155名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 19:32:05 ID:awrH67hU
どこに行ってしまったか、1年生の和希ちゃんの活躍の場を与えて欲しいなあ。
今となっては五体満足なのは和希ちゃんだけだあ!
156アレ??:2006/10/04(水) 20:20:21 ID:+q/dbjDE
真由子の可憐なアヌスに突き立てられた浣腸器がすっかりカラになったそのとき、堅く施錠されていたはずの体育館の入り口の扉がいきなり開いた。
そこから入ってきた者たちを見た全校生徒たちから悲鳴が上がる。
それは、例のキツネ顔の女医と、その後ろには、生徒たちが初めて見る二人の小柄な美少女が、それぞれに押す半畳ほどもある大きな台車が二台・・・・・・。
一台目の上には後ろ手に縛られた全裸の桃井久美が、続く二台目には同じく縛り上げられた素っ裸の大木千草が、それぞれ胡坐をかくように座らされていたのだ。
哀れな姿で、荷物のように運ばれている二人の美少女は、泣き濡れた美貌を隠すようにがっくりとうなだれている。
美しい裸身は脂汗にまみれ、細い腹部はときどきブルブルッと小刻みに痙攣していた。
「きゃあぁぁぁぁぁぁっ!」
「い、いやあぁぁぁぁぁぁぁ!」
かつてのアイドルと、学園最強と謳われたクールな美少女の無残な末路を目にしてしまった観客席の少女たちの悲鳴と絶叫の中、一団は蘭子のそばに近づき、女医が簡潔に報告する。
「すべて手筈どおりですわ、蘭子さま」
「ホホホ、ごくろうさまでしたわね、先生」
その言葉に優雅に頷いて見せた悪の生徒会の総帥は、その後方、二台の台車の後ろに控える二人の美少女に声をかけた。
「魔百合、魔澄、あなたがたも」
その言葉ににっこりと微笑んでみせた二人こそ、あの髑髏マスクの二人組の正体であったのだ・・・・・・。
157アレ??:2006/10/04(水) 20:21:28 ID:+q/dbjDE
「ああ・・・・・・ち、千草・・・・・・久美ちゃん・・・・・・」
「ま、真由子ぉ・・・・・・ごめん・・・・・・」
「マユちゃん・・・・・・ご、ごめん、なさい・・・・・・」
全裸で緊縛されたまま浣腸の苦痛に耐え、すすり泣きながら親友の名を呼び合う美少女武道家たち。
思えば、悪の生徒会を倒し、学園に光を取り戻すという使命に燃えて入場してきたのは、ほんの二時間ほど前だった。
それが今、なんと惨めで屈辱的な再会をしていることか・・・・・・。
だが、身も世もなく泣きじゃくる彼女たちを更なる羞恥地獄に叩き落すべく、マットの上では新たな変化が起こっていた。
素っ裸の“土の字”で横たわるまり子先生の傍に、美化委員たちによってひとつの大きな物体が運び上げられたのだ。
それは、長さ2メートル、幅50センチほどの厚い杉板を二枚、X字に組み合わせて土台の上に立てたもので、その板の両端には頑丈なロープがそれぞれ一本ずつ、計四本取り付けられていた。
しかも、十字架を思わせるそのX字の板は、垂直に屹立しているのではなく、マットに対し約60度ほどの傾斜が持たされていたのだ。
おまけに、そのちょうど真下に直径1メートルほどの大きなタライが置かれるに及んで、真由子たち四人は蘭子の意図を恐怖とともに理解した。
そう、悪の生徒会の総帥は、仇敵たちをこの“十字架”に磔にし、全校生徒の目の前で、立ったまま排泄させようとしているのだ・・・・・・!
158アレ??:2006/10/04(水) 20:22:55 ID:+q/dbjDE
「あっははははは、どう? 見える?
これがアンタたちの“おトイレ”よっ!」
これから自分たちの身に起こるであろう出来事を想い、顔面蒼白になる三人の美少女武道家をマット上から見下ろしながら、Xこと聖が大声で哄笑する。
優雅にソファに腰掛けている悪の生徒会の総帥・鬼龍院蘭子は、今まで散々自分に楯突いてきた三人を冷たく見据えながら、楽しげに口を開いた。
「ホホホホホ、これが真・自治会などというわけの分からない集団を組織し、我が生徒会に逆らってきた報いですわ!
・・・・・・全校生徒の前で、究極の生き恥を晒しなさいっ!」
「うえぇぇぇん、いっ、いやだ、やだあっ!・・・・・・」
「ち、ちくしょおおおおおっ!」
「ら、蘭子・・・・・・ひ、酷すぎるわっ・・・・・・」
そう宣告された途端、久美、千草、真由子が絶望に泣き喚く。
すると、マット上で“土の字”にされて横たわっていたまり子先生が、これまで以上に苦しげに呻きつつ、かすれた声を上げた。
「うぅ・・・・・・お、お願いです・・・・・・」
「あら、オバサン、まだ喋る元気があったの?」
演技ではなく本当に驚いた様子の年下の美少女に、かつて“伝説の天才”とまで呼ばれた女武道家は恥も外聞もなく哀願する。
「き、鬼龍院さん・・・・・・い、いいえ、ら、蘭子、さまに、お、おねがいが・・・・・・」
その泣き濡れた瞳を覗き込んだ聖の要請により、総帥・蘭子がマットに上がった。
159アレ??:2006/10/04(水) 20:23:49 ID:+q/dbjDE
「ホホホ、赤井先生、何かこの私に御用ですの?」
楽しげに言いつつ蘭子は、優雅な身のこなしで全裸の“土の字”で横たわる女教師の正面にしゃがみ込む。
それを見た聖は素早くまり子先生の上半身を起こし、後ろから支えた。
しかし、“伝説の天才”の下半身は“股割り”のように180度開脚されたままだ。
脂汗にまみれた女教師の美貌まで30センチの距離に顔を突き出した悪の生徒会の総帥は、残忍酷薄な笑顔を浮かべている。
そんな、憎みて余りある教え子に対し、まり子先生は浣腸の苦痛に悶えつつ、やっとの思いで口を開いた。
「ら・・・・・・ら、蘭子さま・・・・・・」
「アラ! 赤井先生、今“蘭子さま”と仰ったの?
 あなたの教え子たちを酷い目に遭わせた張本人であるこの私を!」
“伝説の天才”が自分の意思で発した言葉に、大仰に驚いてみせる蘭子だったが、屈辱に耐えながら美教師は言葉を続ける。
「ら、蘭子さまに、しょ、正直にこく、告白致します・・・・・・!
し、真・自治会を、そ、組織したのは、ま、真由子ちゃん、たちではあり、ません・・・・・・!
わっ・・・・・・わたくし、です・・・・・・!
こ、この、愚かな赤井まり・・・・・・イ、イエ、“赤い、シリ子”なのです・・・・・・」
160アレ??:2006/10/04(水) 20:24:49 ID:+q/dbjDE
「ええぇぇぇぇっ?」
「そんな、嘘だわっ!」
まり子先生の告白を聞いた瞬間、会場を埋め尽くした少女たちから驚愕のどよめきが上がる。
しかし、それも当然だったろう。
敬愛する美教師が悪の生徒会の総帥を“蘭子さま”と呼んだことももちろんだが、真・自治会を自ら組織したなどと嘘の告白を行ったのだから。
真・自治会を作ったのが草野真由子であることは、衆知の事実なのだ。
「ホホホ、嘘おっしゃい!
そんな言葉に騙される私ではありませんわよ!」
軽く受け流す蘭子に、全裸のまり子先生はなおも執拗に追い縋る。
「ほ、本当です・・・・・・。 か、神さまに誓って、本当のことなんです・・・・・・。
こ、この私が、何もし、知らない、生徒たちに、作らせたのですっ・・・・・・。
ですから・・・・・・あ、あの子たちには何の罪もありませんわ・・・・・・
む、報いを受けるのは、わ、私だけです・・・・・・!」
その言葉の意味を理解した会場中が、感動に包まれた。
この聖女のような美教師は、自分ひとりを犠牲にすることによって、三人の教え子を羞恥地獄から救い出そうとしているのだ・・・・・・。
161アレ??:2006/10/04(水) 20:27:06 ID:+q/dbjDE
好きな映画・・・・・・死霊の盆踊り
好きな漫画・・・・・・魁!男塾
好きなH漫画・・・・平岡竜一
好きな本・・・・・・・・団鬼六
好きなH本・・・・・・みこすり半劇場
好きな格闘技・・・・合気道、空手、アフガン航空相撲
好きなアニメ・・・・アカギ

こんな感じです

162名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 23:51:34 ID:qKPwEf2J
アフガン航空相撲なんか好んでて殺されたら
続きが読めないではないか
163名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 23:54:00 ID:pTN6FsLs
キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!
164名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 23:54:02 ID:1eKWz8XR
アカギなんか好んでてなんとかな〜れぇ〜
165154:2006/10/05(木) 10:38:50 ID:rIApE6ir
>>161
アレ??さんて以外におちゃめさんなんですね
答えてもらえて嬉しいです
ありがとうございました
それにしてもまり子先生は凄い方だ
織れ的に理想の女教師です
166名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 18:14:12 ID:QTHD1zpc
みこすりはん劇場がH本で、団鬼六が普通の本……そうか!それだからこそ、この大作が書けるんですね!
167アレ??:2006/10/05(木) 18:41:11 ID:Ytb2BBiS
ヤバイ・・・・・・
吊ってきます・・・・・・
鬱・・・・・・
168名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 00:08:10 ID:A+O9gTMR
アレ??さん、そんなにお気になさらず。
そうした部分も、作品の魅力に含まれてると思いますよ。
169名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 18:07:53 ID:M9uAqYVD
とりあえず書き終えるまで吊るのは待ってくれ その後は止めないから…
170名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 18:45:03 ID:92HOTbkJ
止めてやれよw
171名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 20:50:03 ID:/riFUb5j
続編も書いてくれるんなら止めようか?
172名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 16:05:03 ID:N2HyXC90
格闘技とか武道に詳しくて(たぶん経験者)文才があって漢詩や中国古典に詳しくて三年がかりでエロ小説書く根気があって>>161みたいなこと書いてつっこまれたら激しく鬱になる人ってどういう人かな
アレ??氏をプロファイリングしたら面白そうだ
173名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 17:17:11 ID:xOpWADaT
本当に激しく鬱になったときは>>167みたいな書き込みしないだろ
174名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 18:05:15 ID:tiTqStbF
それだけ文章に責任感がある方だと思います。
175名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 18:29:50 ID:gAn3RJDk
ということは本当にうつ?
176名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 21:52:32 ID:KtbOp75s
これがクライマックスじゃなくてここからが本番だといいな
177名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 12:19:14 ID:hNoXT5j3
ここから本番であと五年?
178名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 00:55:01 ID:pI/6eOvn
スランプ逃亡宣言だろう

などと思ってもない事を書いてみる
179名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 20:30:23 ID:q4TJFF2q
アラレちゃんかよ!



なんて。ごめんなさい。
180名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 21:27:17 ID:1XL+R/AJ
世の中なあ、謝って済む問題と済まない問題があるんだよ。

こんなしょうもないつっこみをうpするなんざあ……まあ、謝って済む問題だな。
181名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 23:15:21 ID:eil+LMTQ
いずれにせよ、アレ??さんが来ないことには盛り上がりませんな。
182名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 00:41:30 ID:Lw9SXe4V
期待
183名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 01:34:13 ID:JclPBzFZ
アラレ??さんまだかなあ
184名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 01:01:01 ID:ovv9e3Qi
アレ??さんもまだかなあ
185名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 06:31:14 ID:pD0IhOQf
そこはのりつっこみをしてあげるべき流れだろう。
186名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 00:46:42 ID:mpNErXAc
正座して保守
187名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 00:54:42 ID:gi4FxM1v
そこはのりまきアラレをしてあげるべき流れだろう
188名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 06:25:07 ID:ITe1Y7zS
アラレを上げればおかきだろうが海苔巻きアラレを揚げるというのは寡聞にして聞いたことがない…
189名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 01:05:48 ID:xgul9pba
アレ??来なくなったね
殺されたのか
190名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 07:10:57 ID:vDXbJu2H
まだ二週間じゃん
アレ??氏はだいたい月イチペースだよ
191名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 00:17:11 ID:k/ew+9L7
そうか、アンネこないと気が乗らないんだ
192名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 19:27:17 ID:3GVLP4zI
アンネがなければ妊娠だなんて歌もありましたなあ…三十年くらい前
193名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 20:45:17 ID:NvLX/mGc
>>192
つかぬことをお聞きしますが・・・
おいくつですか?
もしかしてこのスレ年齢層高め?
194名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:17:32 ID:3hC3FbRj
まあ、水戸黄門と言えば東野英次郎の世代かな…
195名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 20:00:13 ID:kcwDlu/2
まあ、サザエさんちのお隣と言えば浜さんと犬のジュリーの世代かな…
196名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 22:44:07 ID:3hC3FbRj
ほう、それはお若い。
197名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 23:10:40 ID:c0PgD+lj
オサーンスレ…?
198名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 08:07:53 ID:EqaNZH5A
まっ、このまったりとした流れは大人の余裕と言うもの…
199名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 23:49:00 ID:0TrxDmAY
”まったりとしてしかもしつこくない”なんてバブル時代には、はやりましたねえ。

あのころに戻りたい…orz
200名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 00:19:34 ID:ZGez7rop
保守age
201名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 23:53:29 ID:F05ztdVV
>>200さんに続いてage
202名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 08:41:13 ID:++Pciq+7
>>161が致命傷だったな…
203名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 10:32:18 ID:W+Id63Ds
いや、166だろう。
204名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 01:08:39 ID:akleCC+O
狂おしく待ちながら保守
205名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 06:27:56 ID:gOjvOFHC
狂おしく待ちながら補習を受けている受験生もいたりして…
206名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 21:54:52 ID:X6dzSbNT
「ほ、本当です・・・・・・。 か、神さまに誓って、本当のことなんです・・・・・・。
こ、この私が、何もし、知らない、生徒たちに、世界史を受けさせなかったのですっ・・・・・・。
ですから・・・・・・あ、あの子たちには何の罪もありませんわ・・・・・・
む、報いを受けるのは、わ、私だけです・・・・・・!」
その言葉の意味を理解した会場中が、感動に包まれた。
この聖女のような美教師は、自分ひとりを犠牲にすることによって、三人の教え子を補習地獄から救い出そうとしているのだ・・・・・・。
207名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 00:17:48 ID:EmfpwO61
するとなんですか
アラレ!?氏は世界史の補習でいそがしと?
208名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 18:54:55 ID:d6g3Lf36
アレ??さんは美教師だったのか
209名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 19:08:54 ID:iU2Mf3tQ
世界史の先生は中年男の印象があるなあ。  ってこたーよ、中年男のケツからさあ……
210名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 00:54:24 ID:T01lWR+J
救済措置はあるけど、補習はするそうだから、生徒三人と先生の運命は決まったなw
211名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 04:59:59 ID:5H87P9No
このあと足りない70時間分も浣腸に耐えるのは
どう考えても無茶だ
212名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 02:28:07 ID:x7mhCLH+
特例で50時間に短縮するらしいぞ?
213名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 09:24:37 ID:SHAiqd0i
なるほど。それが、蘭子様のお慈悲か。
214名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 09:10:47 ID:GtDXAgcC
エスパー魔美の秘技
排泄物を他人の体内にテレポーテーション

マスターすれば逆転ですぜ
215名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 17:58:32 ID:rvCDaEDC
「奴隷になっていただいた手始めに、生徒会の便器になっていただきましょう。」

逆転せずに、好ましい状況に拍車がかかりそうな気がしますぜ、旦那。
216名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 21:12:22 ID:djV9Zc9j
>>214
残念ながら、超能力小説ではなかった。
って、逆転しない方が好ましいのか。
217名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 01:36:57 ID:heXicAph
逆転とみせかけてさらに深い奈落
これぞドミ
218名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 02:02:13 ID:xaHeoxBE
最高だな、ドミ。
219名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 02:15:42 ID:heXicAph
ところでドミネート
「ドミ」グラスソース状のものがつまった「ネー」ちゃんたちを「ト」イレに行かせない系のシチュエーションの略?
220名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 06:21:35 ID:uRd2y1bS
それじゃあ、座布団はやれんな。
221名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 21:45:25 ID:bpAyaRC7
全裸で保守age
222名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 06:44:28 ID:za3vc/xi
で、笑点恒例”あいうえお作文”は続かないの?

ちなみに、笑点とはそのころ話題だった”氷点”をもじってつけたもので……豆知識ダヨー!!

え、誰でも知ってるって?    さいですか…
223名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 11:46:28 ID:l0L4Yry7
bosyu
224名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 12:20:38 ID:jL8jk0oT
age
225名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 23:26:35 ID:uMaeEgj3
しかし、何年も続いているにもかかわらず、これだけSSの比率が少ないスレがあるだろうか?
これもひとえにアレ??さんの御ご人徳の賜?
226名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 02:41:32 ID:vZvOCL92
忙しくなられる前は頑張られてましたしね。
227名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 07:55:56 ID:B+MGqbCM
「ふいぃ(ヒイッ)・・・・・・」
犬のように舌を伸ばしたまま、間の抜けた悲鳴を上げた“伝説の天才”は、半狂乱になって己が乳首に挑みかかった。
が、恐るべきサディスティンである長身の美少女は、今度は生贄の伸ばした舌の先で、その豊かな乳房をやわやわと揉みしだきつつ、ゆっくりと大きく左右に動かすことによって、更にまり子先生の屈辱感に追い討ちをかけるのだ。
「ほらほらぁ! あと25秒!
右よ、バカ! トロいわね! 今度は左っ!」
「ああっ・・・・・・! はあぁっ・・・・・・! くふぅ・・・・・・!」
かつて全校生徒の尊敬と憧憬を一身に集めていた美教師は、惨めさに歪んだ美貌の前を左右に動く自身の乳首を舌で追いかけ、必死になってその顔を右へ左へと振る。
その姿はまるで、“ライトで遊ばれるペンギン”そのものだった。
「ふぁっ・・・・・・! ひゅふぅ・・・・・・!」
(だ、だめぇ・・・・・・ああ、と、届かないわっ・・・・・・もう少しなのにっ・・・・・・
はっ、こちらへ近づいてきた・・・・・・い、今なら届きそう・・・・・・
ああっ! ど、どうして動かすの・・・・・・?
も、もうちょっとだったのに・・・・・・!)
黒目がちの大きな瞳を血走らせ、自分の乳房を追い掛け回す今のまり子先生には、“自身の乳首を舌先で捕らえること”しか考えられなくなってしまっている。
そんな哀れな“ペンギン”の首振り運動をたっぷりと堪能した]は、頃合いを見計らうと、いきなり玩んでいた乳房を生贄の口元へ押し付けた。
「はうっ・・・・・・」


↑忘れもしない、この小説を読み始めたのはこのシーンからでした。
そして、徹夜で最初から読みましたが完成度の高さに衝撃浮けまくりまでした。
アレ??さん、お忙しいでしょうがどうかお体に気をつけてこれからも頑張ってくださいね。
228名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 17:40:33 ID:tkfo9Fux
>>227
一瞬、投下があったと思ったじゃねぇかwww
丸写しじゃなくてアンカー打て、紛らわしい。
いくら容量が余ってるからって、やったらいけんぞ、それはw
229名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 19:04:54 ID:wpnxY9im
新作キタのかと思ったら・・・orz
230名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 04:44:19 ID:gUUDeWYq
>>227
このアラレめが
1日排泄禁止の罰だ
231名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 21:36:56 ID:W5TPiJwq
アラレさんは、結局罰を受けたということですか?
232名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 07:03:34 ID:/8QTIEqY
アラレちゃんにへそは無かったけど肛門は…?
233名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:13:01 ID:gVgCQRyw
多分なかった気が・・・
下がなければ、上から入れれば(R
234名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 22:18:59 ID:pj9uJIAh
入れたって出なきゃあねえ…
235名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 02:19:46 ID:MmLTcWNY
本当なら出るのに出さないからいいんだよな
236名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 22:23:30 ID:fkfVd0IT
保守age
237名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 11:35:50 ID:ju1rVajE
そろそろアレ??さん、来ないかな?
238名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 07:33:28 ID:z3z0QNMW
>>161が致命的だったな
吊っちゃったのかな
239名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 16:46:48 ID:j+Onb0Pq
いや、166だろう。
240名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 22:23:58 ID:Q34TsuOM
そんな、物語も佳境なのに・・・
241アレ??:2006/12/04(月) 23:21:26 ID:ch45sil1
そんな空気をものともしない様子で、蘭子はまり子先生に問いかける。
「ホホ、もしそれが本当ならば赤井先生、あなたはなぜ真・自治会などというものをお作りになったのかしら?
生徒・・・・・・教え子であるこの私に対して、どんな考えを持っていらしたの?」
予想もしていなかった問いに、美教師は言葉に窮した。
「そ、それは・・・・・・」
この状況で正直に“理事長の権威をかさにきた生徒会の横暴に対抗するため”などと言えるはずがないではないか。
そのとき、まり子先生の美麗な裸身を後ろから支えていたXこと阿久津聖が、生贄の形の良い耳に顔を近づけて囁いた。
「ふふふ、判るわぁ“シリ子”オバサン!
アンタ、美しくて頭もスタイルもいい蘭子様に嫉妬していたのよね?
6歳も年下の教え子なのに、教師のアンタより全てに於いて優れているもんだから、コンプレックス(劣等感)を持っちゃったのよね?
だから、騙されやすいバカな生徒たちを洗脳して蘭子様の評判を落としてやろうと、セコイこと考えたんでしょ?
そうだよね?“シリ子”オバサン?」
とんでもない言葉を囁きながら、聖の指先は“伝説の天才”の妖しく痙攣する腹部をゆっくりと撫でている。
その意味するところを悟ったまり子先生は、屈辱の涙に咽びながら口を開いた・・・・・・。
242アレ??:2006/12/04(月) 23:22:25 ID:ch45sil1
「そ、それは・・・・・・ひっく、わ、私・・・・・・イエ、シ、“シリ子”が、ら、蘭子さまに、嫉妬していたからですわ・・・・・・」
血を吐くような思いで口にした美教師の言葉尻を、蘭子は早速捕まえる。
「まあ! 嫉妬ですって? つまりヤキモチということですの?
生徒を教え導く立場にある聖職者が、教え子であるこの私にヤキモチを妬いていたと仰るの?
それは何故? 是非理由を教えていただきたいものですわねっ!」
嘘に嘘を重ねた告白を全校生徒の前で行わねばならぬ屈辱と惨めさに懊悩するまり子先生だったが、愛する教え子たちを救う為、泣きじゃくりながら言葉を続けた。
「ああ・・・・・・それは、6歳も年下の教え子である、ら、蘭子さまが、教師であるわっ、私よりも、全てにおいて、す、優れていて・・・・・・コンプレックスを持ってしまったからです・・・・・・。
で、ですから、だ、騙されやすい、せ、生徒・・・・・・ヒイッ!」
告白の声が途中で悲鳴に変わってしまったのは、聖が美教師のピンクの乳首を思い切り抓り上げたからだ。
その意味するところに気付いた“伝説の天才”は、慌てて言い直す。
「だ、騙されやすい、バ、バカな、生徒たちを洗脳して、ら、蘭子様の評判を、お、落としてやろうと、セ、セコイことを考えたからですわ・・・・・・」
聖女のようなまり子先生のあまりに酷い告白を聞いた観客席の少女たちは、唖のように黙り込んでしまった。
243アレ??:2006/12/04(月) 23:23:27 ID:ch45sil1
だが、あくまでも冷徹な鬼龍院蘭子はわざと驚いた表情を作り、全裸のまり子先生に問いかける。
「まさか、そんな、嘘でしょう?
私たちの知っている赤井まり子先生は、そんな卑劣な女などではなかったはずですわ!
ではお聞きしますけれど、先生、貴女は“私に対する嫉妬”というくだらない理由だけで純真な教え子たちを騙し、我が生徒会に対する反感を醸成し・・・・・・
それまで実の姉妹のように睦まじかった級友や上級生・下級生たちの仲を引き裂き、根拠の無い対立感情を植え付け、この平和な学園を未曾有の混乱に陥れたと仰るの?
そして、その責任は貴女ひとりだけにあると仰るのですか?
まさか、そんなことがあるはずがありませんわ!
ねえ赤井先生、お願いですから嘘だと仰ってください!」
(くうっ・・・・・・!)
言い逃れが出来ぬよう計算され尽した、あまりにも狡猾な蘭子の言い草に、哀れな女教師はポロポロと涙を零したが、それで状況が変わるはずもない。
毒を喰らわば皿まで、と悲壮な決意を固めた“伝説の天才”は、全てを諦めきったように悄然と答えた。
「い、いいえ・・・・・・嘘ではありません・・・・・・い、今までのことは・・・・・・
す、全て、この、あ、“赤いシリ子”ひとりの責任です・・・・・・!」
244アレ??:2006/12/04(月) 23:24:38 ID:ch45sil1
「まあ! なんてことでしょう……! 
まったく、あきれてものも言えなくなってしまいましたわ!」
わざとらしく嘆息する悪の生徒会の総帥に、全裸のまり子先生は恥も外聞も無く泣きじゃくりながら哀願する。
「ああ……ど、どうか、あの子たちだけは、お、お許しください……!
ど、奴隷に、なります……!
“シリ子”は、今から、ら、蘭子様の……忠実な、奴隷になると、ち、誓います……!
蘭子様が、そう望むのであれば……きょ、教師を辞めて……ら、蘭子様のために、一生働きます……!
で、ですから、どうか、あの子たちだけは、お許しくださいっ……!」
「だめですわ」
美教師の、まさに血を吐くような哀願をあっさりと断った鬼龍院蘭子は、高貴な美貌に冷たい笑みを浮かべて言葉を続ける。
「ホホホホホ、当たり前でしょう?
“この試合に負けたら私の奴隷になる”ということはあらかじめ決まっていたはずですわ!
それを今さら条件として持ち出すほうがどうかしていますわよ!」
そして、怒りと屈辱と迫り来る便意に美麗な裸身を震わせる“伝説の天才”に素っ気なく告げた。
「しかし、平和な学園を未曾有の大混乱に陥れた責任はとってもらわなければなりませんわね。
まずは“赤いシリ子”先生、粗相をする順番は、貴女が“一番最後”にして差し上げましょう!
“可愛い教え子たち”が全校生徒の前で生き恥を晒しているあいだ、我慢して苦痛に耐えなさいっ! ホホホホホホ……!」
245名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:58:17 ID:U404FgGy
アレ??さん、GJ!!
246名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 02:00:21 ID:BkWgM5Nr
おお!待望の更新!

粗相の順番をコントロールするってことは、彼女らにはまだ辛いドミネートが待ってるっていうことですね
どうか、今まで比較的無事(?)な真由子を重点的にお願いします
247アレ??:2006/12/05(火) 20:17:46 ID:AUj9L7v2
蘭子の哄笑と同時に、それまで久美と千草の後ろに控えていた二人の美少女、魔百合と魔澄が救急箱のような箱を抱えて、素早くマットの上に上がる。
そして、ショックのあまりがっくりとうなだれている全裸の“土の字”姿のまり子先生の左右に取り付いた。
「う、ううっ……?」
初めて見る二人の生徒に戸惑う美教師に構わず、魔百合は箱の中から、長さ20センチ、太さ4センチほどの円筒形の物体を取り出した。
先端がロケットのように丸く、太いボールペンを思わせるその物体は、丸い底の部分から先端に行くに従って、ゆるやかに細くなっている。
そして魔百合は
「はぁいセンセイ、ちょっと痛いだろうけどしっかりコーモンを締めといてね?
いま漏らして私にクソをかけたりしたら、そのクソを嘗めてお掃除してもらうからね!」
と恐ろしい言葉を楽しげに吐きつつ、排泄の許可を求めるかのようにヒクヒク痙攣している“伝説の天才”のアヌスにその物体をしっかりと押しこんで、底の部分に付いていたスイッチをパチンと捻った。
248アレ??:2006/12/05(火) 20:18:58 ID:AUj9L7v2
「ぎひぃ……」
そのとたん、情けない悲鳴を上げたまり子先生の汗と涙と鼻水、そして涎まみれの顔を楽しげに見下ろしながら魔澄が説明する。
「あはは、痛かった?
そりゃそうよね、コレはアヌスストッパーっていってね、コーモンに栓をする道具なの。
底のスイッチをまわすと、突っ込まれてる先っぽが傘みたいに開いて、コーモンを完全に塞いじゃうわけ。
だから安心して、センセイ!
もう無理してコーモンに力入れてなくても、この栓を抜かない限り、絶対にウンコは漏れないから!
よかったね〜センセイ!」
だが、そう言われた美教師の顔はもちろん、絖白い裸身までが土気色に変わってしまった。
それも無理はないだろう。
出口を求めて殺到したものがアヌスストッパーに堰き止められて逆流し、腸腔内で渦を巻いているのだから……。
249名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 21:36:10 ID:nNzXyLZr
Σ(・ε・;) まさかの連続更新!
アヌスストッパーキタ(・∀・)コレ!!
淫獄wktk

GJ!
250名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:01:43 ID:U404FgGy
1日に二回もGJと書き込める幸せ!
アレ??さん、GJ!
251名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:10:32 ID:zZpV+DVf
あのう…せめて月に2回書き込みたいんですけど…
252名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 04:28:18 ID:WuV4a14g
アレ??さんGJ!!
253名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 23:49:34 ID:QXYn5RPL
アナルストッパーというものを知らなかったのでネットで調べました。
またひとつエロくなれました。アレ??さんありがとう。
先っぽがパチンと開くのはアレ??さんのオリジナルでしょうか?
254名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 01:07:23 ID:ow5WQp/l
間違えたよアナルじゃなくてアヌスだった
255名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 01:32:54 ID:cvIBXTIs
ここに来てまだまだ続きそうな予感!!
256名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 00:24:57 ID:5DhTahfQ
守れや、守れ
257名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 01:25:14 ID:qfCH95/A
キタ――――――!??
258名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 19:48:52 ID:IZ4ZDm/g
キタ―――――― ノマチデハ、モウ??
259名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 04:22:52 ID:qPXSCIPB
ユキガフッテイマス
260名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 07:13:52 ID:eS9YA2Bi
期待age
261名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 09:16:41 ID:mDgHytZ7
期待ってったって、来年までたぶんないぞ。
262名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 17:54:33 ID:gf/QBlhd
いや、クリスマスプレゼントを期待するぜ。
263名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 20:29:30 ID:mDgHytZ7
I wish your merry X'mas and happy new year!
264名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 22:11:25 ID:e7kpOIP6
クリスマス前、期待age
265名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 21:07:11 ID:D9J6G0RD
保守
266名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 11:34:26 ID:3WY3UNSl
保守age
267名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 23:49:57 ID:FEzNg0po
もう年の瀬ですね。
アレ??さん、アラ??さん、住人の皆様、よいお年を。
268名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 01:24:17 ID:UMO+KO+D
ふと思ったんだけどさあ、きっとアレ??さんは、年内に年賀状を出せないタイプの人だと思う…

では、よいお年を
269名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 15:21:45 ID:zYsKVBjF
>>268
なんでだ?
漏れ的にはいったん始めた仕事は読者のためにも絶対に投げ出さない
すごい責任感と根性の持ち主という印象なんだが

アレ??さん、住人の皆さん、よいお年を。
270名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 21:59:59 ID:+G8I7cKd
責任感
根性
格闘技の知識
そして杉村春也並みのエロさ
これ最強!
271名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 18:56:54 ID:lC1yXBUj
アレ??さん、住人の皆さん、あけましておめでとうございます。
今年も気長に待ちますので、アレ??さん、なにとぞ宜しくお願いいたします。
272名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 05:56:15 ID:wYTNSRRT
アレ??さん。マイペースで結構なので今年も良いもの読ませてください。
273名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 08:02:50 ID:cLgVLQ2O
           ___
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.        /_  /ヽ:.:l l:.:.:l:.:.:.:.:.:/ノ`ー'ヽ ! l
         ノ_ `' /__r'ー、l:.:/.:.:.:.::ム‐'´(i  ヽハ.ノ  キングゲイナー♪
       /  ` )´_.ゝ-‐`‐-、r'´   .ィ_, ‐-、
       _/__  ('"´. -‐<二)))_,.イ/´へ`i、l
      l〜、_``)`i-ー'''i"´j、¨´  /./ /0/〃i
   !|,l -=ニミ-ァ´ l   トーレ'^'''''´V l/〃/
   LLr=-‐'´  ノ __..⊥:.:l    /`=='´/
            〉' ,-‐‐-;`i  /    /
          .| l .:.:.:.il ノ (   ./`i ((
           〉 `ー:.:.'´/  .ハ-‐''´ .ィ〈
           |   :.:.:.:{  ヽ、=-‐くヽ キ__
            .l   .:.:.{    `ヽ  ヽヽl /l
              l /,ニヽ:|       〉、. ヽ./.Λ
             | l )X(l }     / Λ  /r'^ヽ
            l ヽヽフ l   / /ヲ __.// / ノノ
         ((   /`‐r-r ''7   (`ニ'''''"´ /^'ー'´
             `ー=ー'   `'''―…'
274名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 22:06:29 ID:2jwOL1f4
>>270
杉村春也! まったく同感です。
アレ??さんに番外編として「まり子先生の課外授業」とか書いてもらえたら最高ですよね。
275名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 22:26:24 ID:fq9pLYmq
保守age
276名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:07:39 ID:ztQfFV8l
そろそろ保守
277アレ??:2007/01/09(火) 22:41:41 ID:O9baVIPU
「さて、準備も整ったようですし、そろそろ全校生徒の皆さんの前で、生き恥を晒していただきましょうかねえ……?」
もはや、ただ苦しげな呻き声を上げることしか出来なくなってしまったまり子先生から視線を移した鬼龍院蘭子は、マット下の三人の仇敵たちを楽しげに眺めまわすと、いきなりその中の一人を指名した。
「“ももいろちくび”さん! あなたが一番最初です!」
その声に顔面蒼白になったプチな美少女剣士の左右に伸江(Z)と詩織(Y)が取り付き、後ろ手に縛り上げていた縄を解くと、四肢を麻痺させられてしまっている久美の裸身をマットに引きずり上げる。
「やだっ! やだよおっ! やめて、やめてえぇ!……」
必死の哀願もむなしく、かつて学園のアイドルであった美少女は、マットに対し約60度ほどの傾斜が持たされている、十字架を思わせるX字の板に磔にされてしまった。
「や、やめてよおっ……ひっく、えっぐ、あ、あんまりだよぉ、こんなの……」
即効性の浣腸の効果によって、愛らしいお腹をブルブルと蠕動させる久美は、頑是無い幼女のように泣きじゃくる。
そんな彼女に、蘭子は冷ややかに告げた。
「ホホホ、イヤならいつまでもそうやって我慢してらしたらいわ。
あなたがモタモタなさっている間に、“敬愛する恩師”の苦痛が増していくだけなんですから!」
278アレ??:2007/01/09(火) 22:42:49 ID:O9baVIPU
その言葉を聞いた久美は、ハッとして同じマットの上のまり子先生を見た。
全裸の“土の字”のまま横たわる、かつての“伝説の天才”の美麗な裸身は脂汗にまみれ、かたく喰いしばった白い歯の隙間からは意味不明の呻きが洩れている。
真っ赤に染め上げられた豊かな双臀の狭間に突き立てられているアヌスストッパーさえ無ければ、いくら春野真理子が鋼のような精神力の持ち主といえど、とっくに決壊してしまっているはずだ。
(せ、せんせい…… まり子先生……)
限界を超えてもなお、地獄の責め苦に苦しまねばならない恩師の姿を見て動揺するプチな美少女剣士の耳に、ある声が聞こえた。
「く、くみぃ…… お、お願いだから……
だ、だ……出して……」
それは、親友であり“学園最強の女”とまで呼ばれた女子空手家、大木千草の声だった。
千草は切れ長の目からポロポロと涙をこぼしつつ、久美に訴えかける。
「ど、どうせ……こいつらは、お、終わるまで、下ろしちゃくれないよ……
お、お願い、久美……オレたちが、は、早く、す、済ませれば……
そ、それだけ、まり子先生が、く、苦しまずにすむんだ……!
オ、オレ……まり子先生のあんな声……も、もう、聞いてられないっ……!」
(ああ……チ、チイちゃん……)
愛する女性への想いが詰まった言葉に逡巡する久美に、千草はさらに言葉を励ます。
「く、久美だけに、恥はかかせないよ……
オ、オレも……ま、真由子も……や、やるから……
だ、だから久美、お願い……お願いだから……ひぐっ、うえぇぇぇぇん……!」
279アレ??:2007/01/09(火) 22:44:17 ID:O9baVIPU
親友に、全校生徒の目の前で恥を晒すよう促すことの惨めさに耐えられなくなり、号泣する千草に続き、真・自治会のリーダー、草野真由子も泣きながら口を開く。
「そ、そうよ、久美ちゃん……
わ、私たちも、お、同じ、い、生き恥を晒すわ……
だ、だから……“大好きな先生のために” ……お願い……」
(ああ……も、もう、どうしようもないんだね……
わかったよ、チイちゃん、マユちゃん……
まり子先生のためだもん……ボク、や、やるよ……
で、でも……でも……でもおっ……!)
親友二人に励まされ、大切な恩師の為に、仇敵たち、そして全校生徒の前で人生最大の恥を晒す覚悟を決めた美少女剣士だったが、そんな彼女をなおも逡巡させているものがあった。
それは……。

昨夜、決戦前の最後の稽古を終えた三人は、『出陣式』よろしく学園内にある職員寮のまり子先生の部屋に集まり、彼女たちが大好きなあるものをデリバリーで注文して、一緒に食べていたのだ。
そう、“コーンがたっぷり載った”大きなピザを……!
280アレ??:2007/01/09(火) 22:45:30 ID:O9baVIPU
今日でちょうど3周年か……
4年目の今年もどうぞよろしくお願いいたします。
281名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 00:09:16 ID:YlaOSwa+
アレ??さん、お年玉有難うございます!
お体に気をつけて、投稿をし続けて下さいね。
応援しております。
282名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 00:36:08 ID:OuygQptC
コーンかよ
羞恥をあおりやがるぜアラレ??師匠
283名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 18:48:55 ID:SIcawM2m
>>アレ??さん
本年度も宜しくお願いいたします。
ますます筆が乗っておられるようで、読者としても非常にうれしいです(笑)
284名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 02:46:37 ID:8fNenYGN
アレ??さん、今年もよろしくお願いします。

コーンは想定外でした(*゚∀゚)=3
285名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 12:21:15 ID:/9MJh4wm
なんか2ちゃんが無くなるって話だけど
どうせ同じような掲示板ができるだろうから心配してない
ただこの小説がどうなるのかだけが心配
286名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 20:39:52 ID:PbUYKu5S
引用で恐縮ですが、大丈夫なのではないでしょうか。

●まとめサイト(mixiコミュ)より
ttp://mixi.jp/list_bbs.pl?id=1736509

●●「そもそも差し押さえは不可能」論
▼<New>法律専門家による懐疑的な意見
ttp://danblog.cocolog-nifty.com/index/2007/01/post_947a.html
ttp://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2007/01/post_2fd2.html
▼<New>海外のレジストラ(牛/SRS)にはドメインを、明け渡す法的義務はない。裁判所の効力も及ばない
▼<New>2ちゃんねるドメインはひろゆきの名義じゃない。
 ひろゆきの個人資産差し押さえではドメイン差し押さえは出来ない
▼転売目的のドメイン取得は禁止されているから、ドメイン自体に金銭的価値はない。
 逆にドメイン維持に金を払っているから負の資産といえる。故に差し押さえできない。
▼差し押さえは500万円分の債権だけ。全財産は差し押さえられない



●●そして、ついにひろゆきが自分のブログで映像付き発言

▼おいらの自動車が大変なことに〜
ttp://hiro.asks.jp/18745.html
287アレ??:2007/01/13(土) 20:53:11 ID:gmFUJCfV
あ〜よかった……
情報有難うございました。
288名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 22:05:38 ID:t0DLb5mo
とはいえ万が一の時の連絡先は…
289アレ??:2007/01/13(土) 22:38:16 ID:gmFUJCfV
欲しいです。
そのときはどなたか宜しくお願い致しますね。
290105:2007/01/15(月) 00:14:50 ID:MZ3VX+Xs
というより、ここ2ちゃんねるじゃないから、もう。

アレ??さんには、自サイトを作ってほしい。ブログでいいから。
291名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 22:07:19 ID:Nlamt21a
>290
このスレがあるピンクは2chから独立しているから関係ないみたいですね。

もう必要ないかもしれませんが、一応続報です。

ひろゆき「おいらはまだ閉鎖する気はないですー。」
ttp://imihu.blog30.fc2.com/blog-entry-2436.html

というわけで、アレ??さんもゆっくりがんばってくださいませ。
292名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 22:22:22 ID:JgG+u48F
ゆっくりでないほうがいいな…
293名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 00:03:51 ID:zB4d3WFI
保守はもう少し急ぎますか
294名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 22:19:56 ID:uqFoRGwT
保守保守
295名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 22:46:35 ID:bVdgCltD
全裸で保守age
296名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 12:02:03 ID:ZxWY2TL1
正座して保守age
297名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 19:09:06 ID:nC2tAwzv
>>295
風邪ひくなよ
>>296
足しびれるなよ
298名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 22:06:07 ID:taU2i2zk
宿題やったか?
299名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 23:17:45 ID:FTit7Aoh
オサーンスレの面目躍如だな
300名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 16:47:50 ID:MnUW6R9M
300


そろそろこの作品の保管庫キボンヌ
301名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 02:04:15 ID:N80LqoYZ
保管庫いいねぇ、募集中
302名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 11:31:13 ID:0FBdGH3Y
hoosyu
303名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 03:04:57 ID:nUGVoV/s
Hooooo!!syu
304名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:36:08 ID:+h69l65N
欲しゅ
305名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 11:52:14 ID:z4LCe+O5
保守
306名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 00:45:08 ID:VfrE1cm1
浮上
307名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 00:31:30 ID:FxQI/4ay
今日も全裸で保守
308名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 17:06:38 ID:+JCYgy71
3月も全裸で保守
309名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 04:05:59 ID:zVWJ0MgA
俺も脱ぐか…
310名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 21:55:30 ID:QN1VdGsJ
そして、浮上
311名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 22:26:26 ID:d1omnpPS
捕手
312名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 23:56:49 ID:o617meqU
これだけ時間がかかったらトウモロコシが消化されちまうんじゃないか?
313名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 01:53:45 ID:ZBDw59DF
それではお楽しみが・・・
314名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 19:44:29 ID:rso2y1P4
病院でエロパロのほうも見てるんだが
女が糞するには時間がかかるんだお
315名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 10:29:41 ID:8tI60UVD
ほしゅ
316名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 12:15:23 ID:uSqJHyZH
全裸正座保守
317名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:12:56 ID:DSmW+U3n
ホワイトデー直前保守
318名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 11:29:14 ID:6TufM91e
浮上

そろそろ、二月だから、更新ほしいなぁ
319名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 04:45:46 ID:V0sZ2bFA
そろそろカモーン
320名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 02:57:33 ID:d2ON5gzI
絶賛、お待ち中であります
321名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 04:11:05 ID:2hEvJHZP
アレ??師匠は新婚生活でいそがしいんスよきっと
ダンナの両親とも付き合わなきゃなんないし
322名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 21:24:38 ID:g2ToE15p
ホント(;¬_¬)アヤシイ
323名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 11:56:58 ID:ZVob+D71
全裸保守継続中
324名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 18:37:07 ID:jhnVdGnh
>>323

  ま  だ  や  っ  て  る  の  か
325名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 02:12:40 ID:R6tn6UED
アレ??さん、>>323の心意気を汲んで頂けないでしょうか。
326名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 01:47:34 ID:O/axmqtl
アレ??師匠は新婚生活でいそがしい
327名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 15:26:44 ID:rCkjlioc
アレ??さんが今何してるのか知りたい
328名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 19:06:35 ID:+jys9qAt
>>327
一番いいところで中断させといて住民の反応を見てニヤついてるに決まってるだろ?
もう構わんから誰か続き投下しちまえよ。
329名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 20:30:44 ID:hjDiCoYs
じらし上手なのは今に始まったことでもあるまいに
この「間」も作品の味だとは思わんかね



で、>>323がそろそろ風邪で死ぬかもしれないから早期投下よろしくお願いしますヨ
330名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 22:51:34 ID:Pn2tDSzu
じらし上手と言うよりも超過激な放置プレイと言った方が…
331名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 01:43:58 ID:e8tWBuaq
そろそろ浮上
332名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 15:44:08 ID:aHI4HmAh
だから外伝の捏造でもすればいいのに… ブツブツ …
333名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 19:52:15 ID:OJGzGOaD
>>332
それは捏造ではなくインスp・・・・二次創作デスヨ
本編に影響与えない範囲で創作・・・できればいいんだけどねぇ
334名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 02:17:12 ID:FmlULEGx
交通事故で亡くなられたらしい…
335名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 11:34:01 ID:GwIEbdlo
交通事故にあったり水害にあったり新婚になったり、実に忙しい人だなあ
336名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 16:00:18 ID:jHLz5KbX
ひたすら全裸で待っております。
337名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 20:18:05 ID:/QZ2ZRo+
>>336

  ま  だ  や  っ  て  る  の  か
338アレ??:2007/04/12(木) 21:50:30 ID:2KxBRr8e
そんな久美の真横に近づいた伸江(Z)が、悪戯っぽく笑いながら美少女剣士の愛らしいお腹に大きな手を当てる。
「ああっ……や、やめて……」
悲鳴を上げる久美だったが、X字型に磔にされてしまっていては抵抗するすべもない。
そして、伸江は久美の形の良い耳に口を寄せて囁いた。
「バカね、これはせめてもの“お情け”よ!」
(お、おなさけ……?)
わけがわからずに懊悩する美少女剣士に、伸江は楽しげに説明する。
「“ちくび”、あんただって“自分からリキんで”ウンコ洩らすのなんてイヤでしょ?
だからこうしてあげるの!
わたしが無理矢理お腹を押して洩らせば、“我慢していたのに、押されたから出ちゃった”って言い訳できるでしょ?
それとも……やっぱり自分で出すほうがいいの?」
仇敵にそう囁かれた久美は、慌てて口走った。
「い、いや、そんなの、いやぁ……」
「じゃあ、私に押して欲しいのね?」
「は、はいぃ……」
夢中で返事するプチな美少女剣士の声と同時に、その小さなお腹を伸江が渾身の力で押した。
「うぎぃ……っ!」
339アレ??:2007/04/12(木) 21:54:01 ID:2KxBRr8e
忙しすぎ……
身体が二つ欲しいです……
お待たせして本当にごめんなさい……
340名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 23:02:29 ID:jHLz5KbX
おお、ついに降臨していただけましたか!
ありがとうございます!!
今後も、アレ??さんのペースで更新していって下さい。
お体にお気をつけてm(__)m
341名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 20:42:33 ID:HF21TjAt
で、トウモロコシはどうなったんだ。やっぱり消化されちゃったのか?
342名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 01:44:38 ID:1vXRBQbR
>>336
もう春ですよ・・・

>>アレ??さん
お久しぶりです。そして、お体を壊されているなどではなく、よかったです(笑)
いつまでも待ち続けますので、現実世界を大切にしてくださいませ。
343名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 04:50:21 ID:FM5VaHX7
ついに降臨キター

てか生存が確認できただけでも安心
無理をめされるな



……まさかにせものなんてことはないよな
344名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 19:41:21 ID:H0zDRr5b
そういえば捏造アリャさんの続きはどうなったんでしょう?
345名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 10:37:58 ID:orZ49KZX
と う も ろ こ し !
346名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 15:12:51 ID:SNCRUqK/
渾身の押しキター!!
347アレ??:2007/04/24(火) 20:02:14 ID:2qzREo0V



今から投下致しますが……
お食事中の方はどうか読まないでくださいね。
それから、このあと夜食を召し上がる方も……


348アレ??:2007/04/24(火) 20:03:17 ID:2qzREo0V
久美の、押し潰されるかのようなかすれた悲鳴から一秒後。
X字型に磔にされ、大きく開いた尻の間から、茶色い物体が現れた。
「きゃああああああっ!」
「い、いやああああっ!」
全校生徒の悲鳴に混じり、鬼龍院蘭子たちの哄笑が響く。
「ホ、ホホホホホ、は、はじめましたわ、本当にっ! ホホホホホ……!」
「あははははっ! 見て見てぇ、“ちくび”がウンコ洩らしてるわよっ!」
(し、死んじゃいたい……っ!……)
第一試合で伸江(Z)に嬲りものにされたときとは比べものにならぬ極限の羞恥に、久美はプチな肢体をがくがくと震わせる。
だが、一度排出をはじめたものを、押しとどめるすべなど有るはずもなかった。
むりむりっ。
長さ10センチほどの細長い便塊が、美少女剣士のクリッとした尻の間から垂れ下がり、一瞬静止したのちに、ポトリと足元のタライの中に落ちる。
それを待ちかねていたように、次の便がもう顔をのぞかせていた。
そして。
むりりっ。
最初のものよりは僅かに長い便が排泄され、ボタリと一本目の上に重なる。
そのとき、騒然としている会場中に、鬼龍院蘭子の大きな声が響いた。
「く、臭いっ! な、なんという臭さなのっ!!」
349アレ??:2007/04/24(火) 20:04:14 ID:2qzREo0V
高い鼻をつまんで高貴な美貌をしかめる悪の生徒会の総帥の尻馬に乗って、詩織(Y)や魔澄、魔百合らも騒ぎ出す。
「くせえっ! このチビ、普段ナニ食ってるのよ?」
「やだぁ、こんな可愛い顔してるクセに、オッサンのオナラより100倍臭〜い!」
「なにが“学園のアイドル”よ? 鼻が曲がりそうだわっ!」
そんな言葉を浴びせかけられながら、なおも排泄を続ける久美はただすすり泣いていた。
足元から立ちのぼってくる、自分が出したモノの匂いは、当然、最も近くにいる自分が一番よく判る。
それは確かに、凄まじい臭気を放っていたのだ。
(ああ……なんで、ウンチってこんなに臭いんだろう……)
虚ろな頭の中で、とりとめの無いことをぼんやりと考える美少女剣士だったが、その屈辱の排泄はまだ終わっていないのだ。
そして……。
むりむりっ。 ボタッ。
むりっ。 ボタッ!
重なり合った数本の細長い便塊の上に、ジェル状の薬液に包まれた小さな塊が落ちたとき……やっと、桃井久美の人生最大の屈辱のときは終わりを告げた……かに見えた。
しかし……。
350アレ??:2007/04/24(火) 20:05:10 ID:2qzREo0V
そのとき、久美の足元のタライの中身が大スクリーンにどアップにされてしまったのだ。
それを見た全校生徒の悲鳴の中、大げさに鼻をつまんだ伸江や詩織、聖たちが、羞恥のあまり半失神状態の美少女剣士の頭を小突きまわしつつ、大声で揶揄する。
「うわっ、なにコレ? トウモロコシがいっぱいだよ!」
「ホントだ! コイツのクソ、コーンがトッピングされてるよぉ!」
「あはははっ、ねえ“ちくび”アンタ何食べたの?
どうしたらこんなに沢山のコーンがウンチに混ざるのよ?」
だが、がっくりと頭を垂れてすすり泣くのが精一杯の久美が、そんな質問に答えられるはずがない。
それを見た伸江が、楽しげに笑いながら口を開いた。
「あっそ。 じゃあ、素直に答えられるように、もういっぺんカンチョウしてあげるわ!
誰か、もう一本持ってきて!」
その言葉の効果はてきめんだった。
この羞恥地獄に再び叩き込まれるかも知れぬ恐怖に怯えきった美少女剣士は、泣きじゃくりながら引きつった声で答えたのだ。
「や、やだぁぁ……ピ、ピザですぅ……ピザ、たべたのぉ……」
351アレ??:2007/04/24(火) 20:06:07 ID:2qzREo0V
「ふふふ、そう、ピザをねえ!
お肉やチーズをたっぷり使ってるからウンコもクサくなるのかしら?
あははははははっ……!」
大げさに鼻をつまみながら笑う聖たちに、蘭子が目くばせする。
それを見た伸江や詩織らは羞恥のあまり半失神状態の久美の両手足の縄を解き、磔台から開放した。
だが、その直後の彼女たちの行動を見た会場中が悲鳴に包まれた。
なんと、聖たちは美少女剣士の排泄後のお尻を拭こうともせず、四肢を麻痺させられている生贄を後ろ手に縛り上げ、マットの上にゴロリと転がしたのだ。
しかも、久美の身体を横向きにしたうえ腰から「く」の字に曲げ、クリッとした愛らしいお尻を突き出す格好に固定してしまう。
まだアヌスのまわりに汚物を付着させた美少女剣士のヒップの僅か10センチ先にあるもの……それは、久美と同じ姿勢に変えられてマットに寝転がされていた恩師、赤井まり子先生の美貌であったのだ……。
352アレ??:2007/04/24(火) 20:07:06 ID:2qzREo0V
敬愛する恩師の鼻先に、汚濁を拭っていないままの尻を突き出すかたちで転がされてしまった全裸の美少女剣士は、あまりのことに頑是無い幼女のように泣きじゃくる。
「ひっ、ひっ、ひどいよぅ……こ、こんなの、ひっく、えぐっ……あ、あんまりだよぉ……」
だがそんな泣き声を完全に無視した聖たちは、今度はまり子先生を取り囲んでケラケラと笑いながら玩弄しはじめた。
「どう? “シリ子”オバサン、愛する教え子のコーモンの匂いは?」
「クサいよねえ? このチビ、こんな可愛い顔してとんでもないクサいウンコ垂れやがんの!」
「ねえねえ、“シリ子”オバサン、生徒の質問にはちゃんと答えなよ!
臭いでしょ、って訊いてんでしょ?」
しかし、人生最大の苦痛に歯を喰いしばる女教師は、もはや言葉を発することが不可能なところまで追い込まれてしまっていたのだ。
「うぅ……む、くく……」
あれほど大量に流れていた汗すらも出なくなり、土気色になった全身をブルブルと震わせているだけとなってしまった“伝説の天才”の様子を見たキツネ顔の女医が、悪の生徒会の総帥に耳打ちする。
「あの教師、そろそろ限界のようですわ。
あまり無理させると、内臓や、場合によっては精神に異常をきたします。
ここは少し、急がれたほうがよろしいかと……」
353アレ??:2007/04/24(火) 20:08:10 ID:2qzREo0V
その忠告を受け入れた鬼龍院蘭子は、
「では、二番目は“おおきいちぶさ”さんに致しましょう!
皆さん、少し急ぎなさい!」
と配下に命じた。
羞恥地獄に叩き落される二番目の生贄となった、かつての“学園最強の女”大木千草であったが、意外にも取り乱すことなく、か細くすすり泣きながら、素直に磔台に固定される。
そう、千草の気持ちはたった一つ……どのような辱めを受けようとも、この世で最も愛する人間を一秒でも早く苦痛から解放してあげたい一心であったのだ。
凄まじい臭気を放つ、親友の汚物が入ったタライの上に全裸でX字の磔にされ、浣腸の苦痛に脂汗を流している千草に、仇敵・詩織が声をかける。
「早くやりな“ちぶさ”!
言っとくけど、私は伸江みたいに優しくないの。
お腹を押してアシストしてあげるなんて真っ平だわ!
さあ、自分でリキんで、ぶっといクソをヒリ出すのよ!」
「くうっ……」
キリキリと歯噛みした千草だったが、最愛の恩師の為にはもはや一刻の猶予もない。
(せ、先生……! あ、愛しています!!)
心の中でそう絶叫した千草は、思い切ってお腹に力を入れた。
「う〜……ん……うぅ……」
長身の美少女空手家の美しくも哀しい自己犠牲。
しかし、次の瞬間。
ブウッ!!
広い体育館中に、大きな破裂音が響き渡った。
そう、千草のアヌスから最初にとび出てきたのは、便ではなく、大きなオナラであったのだ……!
354名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 10:23:14 ID:dJmXIo3Y
素晴らしい。更新が短く文が長い。最高です
保管庫できないかな
355名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 11:06:28 ID:a9hzk4at
早くも更新ですか!
すばらしいです。そして、ありがとうございます。
356名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:19:34 ID:tnFdVz5V
GJです!
とくに351・352あたりがたまらん・・・・
357名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 07:44:46 ID:zxT9WNN7
圧縮回避
358名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 21:40:18 ID:G8gXnjJy
回避!回避ー!!
359名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 22:14:20 ID:6yR3HR2j
会費?
360名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 01:35:50 ID:Ye2JxL46
会費、会費ー!!
361名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 16:49:04 ID:XGXT8+Cw
浮上
362名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 19:44:10 ID:h1TI6TCR
堆肥?
363名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 16:55:45 ID:pMJiScqx
圧縮体屁
364アレ??:2007/05/14(月) 19:37:44 ID:K5K/MtAG





え〜……お食事中の方は……



それから……まり子先生のイメージを壊したくないという方も……





365アレ??:2007/05/14(月) 19:38:44 ID:K5K/MtAG
その瞬間。
あれほどの喧騒に包まれていた広い会場中が静まりかえった。
それも無理はないだろう。
普段はクールでならした美少女空手家・大木千草が、彼女を偶像視している親衛隊の目の前で、凄まじく下品な放屁音を響かせたのだから……。
(あ……ああ……な、なんで……)
羞恥のあまり端正な美貌を朱に染めてブルブルと震える千草を取り囲んだ詩織や伸江が、早速言葉でいたぶりはじめる。
「あはははははっ! こ、コイツ、ヘェこいたわよっ!」
「クッサ〜! いきなりぶちかましてくれたわね!」
「さすが“学園最強の女”ねっ! クソのヒリ出し方も迫力満点だわ!」
(ああ……もう、ダメだ……もう……)
憎みて余りある仇敵たちに嘲笑される屈辱に半ば気を失いかけた千草の、X字の磔にされた美麗な裸身、その腹部が怪しく蠕動する。
「おっと、詩織、正面を空けて! カメラマンさんが決定的瞬間を撮りそこねちゃうわ!」
千草の正面にいた詩織に、聖がそう声をかけた途端。
長身の美少女空手家の尻の間から、茶色いモノが姿を現した。
366アレ??:2007/05/14(月) 19:39:39 ID:K5K/MtAG
「きゃあああああっ! ち、千草お姉さまぁ!」
「ひいいいっ! いやあああっ!」
大木千草親衛隊の絶叫の中、悪の生徒会の総帥・鬼龍院蘭子のカン高い嘲笑が響く。
「ホホホホホホホホ! ふ、太いわっ!
“おおきいちぶさ”さんの汚らしいモノはっ!」
しかし、誰もそれを否定することはできなかった。
それは、決して蘭子に迎合しているからではなく、事実、千草の便塊は先の久美のものとは比較にならぬほど太かったからだ。
「ぶっとい! コイツのクソ、直径5センチはあるよ!」
大げさに鼻をつまんだ詩織が、大声を上げる。
その声に応えるかのように、長さ20センチほどの太い便がうねうねと排出され、一瞬静止したのち、親友の汚物の上にボタリと重なった。
(ああ……どうして……今日に限って……こんな……)
半ば失神状態の美少女空手家は、薄れゆく意識の中でぼんやりと、とりとめのないことを考えていた。
そんな哀れな生贄に追い討ちをかけるかのように、会場中に再び放屁の音が……しかも、最初のものより音こそ小さかったものの、なんとも間の抜けた音色が響き渡る。
プッ、プ、プゥ〜ッ!
「きゃははははは! な、なによ今のオナラは?」
「ラッパ? ねえ“ちぶさ”アンタおケツでラッパ吹けるの? あははははっ……!」
ブッ! むりむりむりっ! ボタッ!
プピッ! むりりりっ! ボタッ!
憎みて余りある仇敵たちの嘲笑の中、千草は全てを諦めきったかのように薄く目を閉じ、長く太い便塊を親友・桃井久美のそれの上に重ねてゆく……。
367アレ??:2007/05/14(月) 19:40:43 ID:K5K/MtAG
(ああ……ち、ちぐさぁ……どうして、どうしてぇ……?)
一糸纏わぬ裸身をパイプ椅子にM字開脚で固定され、かたく目を閉じて浣腸の苦痛を堪える草野真由子だったが、その耳に、鼻に、親友の放屁の音や汚物の臭いは容赦なく飛び込んでくる。
(ち、ちぐさ……)
懊悩する真由子の脳裏に、二年前、入学式で会ったときの永遠のライバルの姿が蘇ってきた……。

『お〜い、草野真由子さん! じつはオレも受験してたんだ!
これからは同じ学校だぜ、よろしくな!』
『大木、千草さん? ど、どうして?』
『ふふふ……草野さんとは小学校の頃から大会でしか会えなかったからね!
一度くらいは同じ学校でやってみるのもいいかな、なんて思ったんだ!』
『驚いたわ……まさか大木さんと一緒にやる日が来るなんて、思ってもみなかった!』
『まあ本音を言えば、オレたちって昔から勝ったり負けたりの繰り返しだったじゃん?
実力互角のライバルと毎日稽古していればどんどん強くなれるかな、なんて考えたんだけど』
『こちらこそ、望むところよ、大木さん!』
『あはは、今日からは友達だろ? 千草でいいよ、千草で! 
そのかわりこっちも……真由子って呼んでいい?』
『もちろんよ、千草! 一緒に頑張ろうね!』
368アレ??:2007/05/14(月) 19:41:46 ID:K5K/MtAG
『ああ! あ、そうだ……紹介するよ、このコは久美!
中学の同級生で、オレの親友なんだ!』
『ボク、桃井久美です! よろしくね、草野さん!』
『あなたが剣道の……? こちらこそよろしくね!』
『うふふっ、あのね、チィちゃんってば、合格発表からずっと舞い上がりっ放しだったんだよ! “あの草野真由子と一緒にやれる”って! 
いつもボクのこと子供みたいって注意するクセに、ホントの子供みたいにはしゃいでたんだから!』
『こ、こら久美、どさくさにまぎれて何言ってんだよ!』
『きゃ〜っ、草野さ……マユちゃん、助けてぇ! あはははははっ……』

(そう……あの日から私たちは友達になって……学園のために……一生懸命頑張ってきたのに……その酬いが……こんな惨めなものだったなんて……ひ、ひどすぎる……)
真・自治会リーダーの脳裏に蘇ってきていた親友との記憶が、だんだん白く霞んでくる。
(ちぐさぁ……くみぃ……まりこせんせい……ごめん……なさい……)
それを最後に、真由子の意識は真っ暗な闇の中へと落ちていった。
369アレ??:2007/05/14(月) 19:42:54 ID:K5K/MtAG
大木千草の羞恥の排泄シーンを見物していた鬼龍院蘭子は、ふとマット上に転がされている赤井まり子先生を見やると、秀麗な眉をひそめた。
まるで教え子・久美の尻たぼの狭間に顔を突っ込んでいるようにも見える“伝説の天才”、その裸身は完全に土気色に変わり、すっかり汗が引いてしまっている。
断続的に痙攣するその身体を見れば、もはや一刻の猶予もないことは誰の目にも明らかだった。
(困りましたわ、あと一人残っているのに……
ここで発狂でもされては警察沙汰になってしまう……
けれど『一番最後』と宣告した以上、そう易々と言を撤回するわけにもいきませんし……)
悩む悪の生徒会の総帥に、そのとき、救いの神が降りた。
「ら、蘭子さまっ! た、大変です!
ご覧ください、“クサレマンコ”が……!」
魔百合の声に振り返った蘭子の目に飛び込んできたもの……!
それは、全裸で椅子にM字開脚で固定されたまま気を失ってしまった仇敵・草野真由子の姿だった。
その股間から椅子の座板部分には、茶色い便塊がたっぷりと載っている。
それまで必死に引き締めていた括約筋が、気絶したことで緩んでしまい、腸腔内のものがすべて排泄されてしまったのだ。
370アレ??:2007/05/14(月) 19:43:51 ID:K5K/MtAG
「こ、この根性無し! “クサレマンコ”、アンタよくも蘭子さまの計画を台無しにしてくれたわねっ!」
「なんて締まりのないコーモンなの? 注入されてからの時間でいえば、アンタが一番短いのよっ!」
やっと屈辱の排泄を終えた千草そっちのけで、股間を汚物まみれにした真由子の傍へ駆け下りようとする伸江や詩織を、鬼龍院蘭子が制する。
「お待ちなさい! 粗相してしまったものは仕方ありませんわ。
この“クサレマンコ”さんにはあとでたっぷりと罰を与えるとして……
とりあえず、今は“おおきいちぶさ”さんを台から下ろして、この“赤いシリ子”先生を起こしなさい! 早くっ! 急いで!」
突然の命令に一瞬訝しんだものの、総帥が何故これほど焦っているのかを理解した聖たちや魔澄らは、大急ぎで長身の美少女空手家を磔台から下ろし、かわりに“伝説の天才”をX字に磔にした。

結果的に見れば……“まり子先生の天使”草野真由子は、気絶し、自分の身体を汚すことによって、最愛の恩師を阿鼻叫喚の地獄から救い出したのだ!
もっとも、真由子に救われた、ということならば仇敵・蘭子も同じだったのだが……。
371アレ??:2007/05/14(月) 19:44:58 ID:K5K/MtAG
土気色に変わった美麗な裸身をX字の磔にされた赤井まり子先生のお尻からは、白いアヌスストッパーが底部を覗かせている。
その真下にあるのは、愛する教え子・久美と千草の排泄物が山盛りとなった大きなタライだ。
当然、その臭いたるや尋常なものではないが、今のまり子先生はそんな臭いなど気にしている余裕などなかった。
それも無理はないだろう。
先ほどキツネ顔の女医が鬼龍院蘭子に耳打ちしたとおり、今や“伝説の天才”は“生命の危機”に直面していたのだから……。
強烈な便意はいつしか、まるで腸内を鋭利な刃物で切り刻まれているような凄まじい腹痛に変わり、現在では吐き気と、頭蓋を締め付けられているかの如き間断のない頭痛まで加わっている。
それらは全て、とっくに限界を超えた生理的欲求の引き起こしたものだった。
今、まり子先生の頭の中には、自分を見つめる全校生徒たちはおろか、愛する真由子も、久美も千草も、いや、それどころか憎みて余りある鬼龍院蘭子すら存在していない。
脳裏を駆け巡るのはただひとつだけ……。
(だ、出させて! ウンチ、出させてぇ!
神様、お助けを……! ウンチしたいんですうぅぅぅっ!
ウンチ! ウンチさえさせてくださったら、もう他に何も望みませんっ!
ど、どうか、この哀れな子羊をお救いください! 
ああ、ウンチ! ウンチよっ! ウンチ、したいのぉっ!)
372アレ??:2007/05/14(月) 19:46:01 ID:K5K/MtAG
もはや発狂寸前の女教師の耳元に、そのとき、早口だが優しい調子の仇敵・聖の声が飛び込んでくる。
「よく頑張ったわね、“シリ子”オバサン!
もういいの、もう我慢しなくてもいいのよ!
さあ、遠慮なく思いっきりヒリ出しなさい!」
(い、今何て……? モウガマンシナクテモイイ……?
エンリョナクオモイッキリ……? ウンチ、出させてもらえるの……?)
突然の優しい言葉が幻聴ではないかと半信半疑の生贄の耳に、次の瞬間、パチン、というアヌスストッパーのロックを解除する音が響いた。
(ああ……やっと……! ウンチできるのね……!)
やっとのことで“生命の危機”から脱出できたという“本能からの歓喜”に震えながら、“伝説の天才”は僅かに残った最後の力をかき集め、そのエネルギー全てを自らの下腹部に結集させる。
「うう〜……ぐぅぅ……」
まり子先生の喰いしばった歯の間から、かすれた呻き声が漏れたと同時に、
ズズッ……!
お尻の間に底部だけ見えていたアヌスストッパーが、いきなり10センチも押し出された。
それを見た真・自治会派の生徒たちの悲鳴と絶叫と同時に、伸江や詩織らの「やだぁ、キタナイ!」という嬌声が上がる。
それも無理はなかったろう。
白いアヌスストッパーの、女教師の体内にあった部分は、完全に山吹色に染まっていたのだから……。
373アレ??:2007/05/14(月) 19:47:09 ID:K5K/MtAG
しかし、幸か不幸か、そんな汚物の付着した部分が人目に触れていたのはほんの2、3秒間のことだった。
「ううぅ……ん……」
ズッ……ズズ……!
最後の力を振り絞る“伝説の天才”の呻きに合わせて、長さ20センチのアヌスストッパーが徐々に排出されてきたかと思うと、
ブビッ!
凄まじい放屁音とともに、爆発的な勢いで体外に射出され、真下にあるタライの中、山盛りの久美と千草の排泄物に突き刺さる。
それを追いかけるかのように、茶色い便塊が姿をあらわした。
ブバッ! ブリブリッ!
盛大なオナラのおまけ付きで排泄されてきたモノを目撃してしまった全校生徒たちは、悲鳴を上げるどころか揃って沈黙してしまったが、それも当然と言えた。
まり子先生の便ときたら、先ほど「ぶっとい」と嘲笑された千草のものなど比較にもならぬくらい……まるで“幼児の腕”ほどに太かったのだ。
だが、それも無理はないだろう。
それまでずっとアヌスストッパーを挿入されていたことにより、美教師の可憐なアヌスは大きく拡張されてしまっていたのだから……。
374アレ??:2007/05/14(月) 19:48:04 ID:K5K/MtAG
「むおぅ、はぁあっ……!」
すっかり静寂に支配されてしまった体育館内に、その瞬間、この世のものとは思えぬほどの大声が響く。
声の主はもちろん、今までこの学園内で聖女のように敬われてきた、理知的な美貌を持つ古文教師だった。
排泄中のその顔はひどい有様になっている。
黒目がちの大きな瞳は、でんぐり返って白目を剥いているし、気品ある鼻からは鼻水を垂れ流し、上品な口は涎まみれでだらしなく開がり、凄まじい声を上げているのだ。
もちろん、まり子先生がそんな声を自ら上げるはずはない。
それは、自分の意思では押し止めることなど不可能な、本能からの叫びだった。
やっとのことで“生命の危機”から脱出できたという“生存本能”の喜びが、女教師の咽喉をついて吐き出されたものだったのだ。
(せ、せんせい……)
ショックのあまり口もきけなくなってしまった純真な少女たちに見せ付けるかのように、
「ふぬぉぉっ! むはぁぁ……!(き、気持ちいい! 気持ちイイのぉっ!)」
赤井まり子先生は歓喜の咆哮を上げながら、嬉し涙を流しつつ、極太の便をうねうねと排泄してゆく。
「な、長い……」
それを見た聖がポツリともらしたが、それはいつもの嘲笑ではなく、完全な驚愕の言葉だった。
そう、“伝説の天才”の排泄物は、極太なだけではなく、アヌスから真下のタライまで一本につながるほど長大なものだったのだ……!
375アレ??:2007/05/14(月) 19:49:07 ID:K5K/MtAG
気品に満ちた美教師のアヌスから伸びる長大極太便は、とうとう真下にある教え子たちのそれと触れ合った。
まったく途切れることのない見事な茶色い円柱を完成させたまり子先生を、激しいシャッター音とまばゆいフラッシュの嵐が包む。
「あへ……ぇ……」
生理的欲求を完全に満たされた喜びに、“伝説の天才”の白目を剥いた目じりから、真珠の涙が零れ落ちたと同時に、その円柱もゆっくりと崩壊していった。
ボタッ! ボタボタッ!
その崩壊音に押し被せるかのように、かつて“学園の聖女”とまで謳われたまり子先生のアヌスから、凄まじい破裂音が響き渡る。
ブゥ〜ッ! ブピ! プウ〜ゥッ!
これは、聖が薬液を浣腸したとき、
『これジェルだから、どうしても少し残っちゃうよのね〜!
高い専門薬なのにもったいないわ!
もう2、3回やって完全にカラにしなくっちゃね!』
と言いながら何度も繰り返し注入したことによって生み出された効果だった。
そう、この冷酷な美少女の真の目的は、薬液を使いきることなどではなく、“空気”を腸腔内に詰め込むことで、排泄時に大きなオナラを連続して出させることにあったのだ……!
376アレ??:2007/05/14(月) 19:49:53 ID:K5K/MtAG
痴呆のような“アヘ顔”で凄まじい咆哮を上げながら、長大極太便を排泄する赤井まり子先生。
香水をしみ込ませたシルクのハンカチで高い鼻を押さえながら、その姿を見つめていた鬼龍院蘭子の胸に、怒りとも憎しみともつかぬ感情がこみ上げてきた。
(こ、こんな……こんなケダモノのように汚物を垂れ流す女ひとりのために、この鬼龍院蘭子ともあろうものが、今まで手こずってきましたの?
ゆ、許せない……!
この女教師だけは、ただ生徒たちの面前で粗相をさせるだけでは、絶対に許しませんわ!)
そこへ、 ブゥ〜ッ! ブピ! プウ〜ゥッ! というだらしない放屁音。
その音は、悪の生徒会の総帥の燃え盛る怒りの炎にガソリンをかける役にしか立たなかった。
蘭子は、淑やかな女教師の凄まじい排便シーンに、呆然と立ちすくんでいた腹心の部下二人を、ヒステリックな金切り声で叱りつける。
「聖さんっ! 詩織さんっ! いったい何をボンヤリしているのっ!」
「は、はい?」
わけが分からずにいる二人に、鬼龍院蘭子は大声で恐るべき命令を下した。
「あなた方二人で、赤井先生の腋の下を、左右から“思いっきりくすぐって”さしあげなさい!
まだ先生の粗相は終わったわけではなくてよっ!!」
377名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 22:19:46 ID:75ArFSts
ろ、ロングで来てたぜ!!!!!
GJ!(*゚∀゚)=3
378名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 22:45:12 ID:2aa7aMkn
これは目が離せない展開!
379名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 03:13:37 ID:bnO5q52Q
GJ!

のoを一つ減らしたい気分だ。すごいね
380名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 20:12:44 ID:OYDDQapq
スカトロの趣味は…無かったつもりだったんだが…

もう戻れない…
381アレ??:2007/05/15(火) 22:42:11 ID:reFRLVVD
>>380さん

本当に申し訳ないです……
でも、じつは私、団鬼六とか杉村春也を読んだ勢いでスカSMのビデオを借りてしまって、思いっきり吐いたことがあるんですよ。
ああいうのは、想像力に頼る活字だからこそいいんですよね。
実物なんか見るモンじゃない……。
ということで、このSSも、あくまでファンタジーとして理解していただけましたら大変嬉しく思います。
382名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 23:57:47 ID:gghJpggN
まあ好きな作品をきっかけに趣味の間口を広げるのも楽しい経験です

ところでアレ??さん、この試合の前にあった真由子たちの通常の学園生活の世界観は、
既存の作品で言うとどんなものに近いですかね?
手に入りやすい作品でもし参考になるものがあればぜひ教えて下さい。
そして、もし可能であれば真・自治会vs悪の生徒会の様子を描いた二次創作にも挑戦したいのですが、
よろしいでしょうか?
ちなみに私は捏造アリャ?さんとは別人です。
383名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 03:08:23 ID:NkOOEh7C
待ってました!
イイヨイイヨ!
384アレ??:2007/05/16(水) 18:54:32 ID:0k0uOlFW
>>382さん

>真・自治会vs悪の生徒会の様子を描いた二次創作
是非!
是非ともお願い致します。

>通常の学園生活の世界観は、既存の作品で言うとどんなものに近い
う〜ん、これといって思いつかないです。
「完全に外界と遮断された女の園」というだけの、しょうもない設定でして……。
これまでどんな抗争をしてきたのか、なんてことも考えたことありません……。
しかし、とてつもなく理不尽なものだったんでしょうね、悪の生徒会のやり口は……。

そんな訳ですので、どうぞお気に入りのキャラをご自由に動かしてください。

楽しみに待ってます!
385名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 20:57:08 ID:9bTcawCz
ここまで大好きなまり子先生のイメージを砕かなくても…
と、文句を言いつつ勃ってしまったのは内緒。
386382:2007/05/16(水) 23:26:32 ID:7AVTVak1
>>384
分かりました。適当に女子高モノを読み漁ります。
ところで、この学園は全寮制でいいんでしたっけ?
あと、できたら真由子の髪型(髪質)や顔立ちの特徴を教えてもらえませんか。
書いた後で原作との矛盾が生じると困るので。
387名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 23:53:48 ID:cedJF+Dn
何だか、とっても活性化の予感!!
388名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 01:24:54 ID:P7chuWHm
いわばスレにとっての浣腸のようなものだな
389アレ??:2007/05/17(木) 07:23:24 ID:e+nwwNlg
>>386さん

細やかなお心遣い有難うございます。
全寮制であってますよ。
真由子は黒髪(校則でそう決まっているのですが、本人自身茶髪は大キライ)で長さは肩の辺りまでのミディアムという感じです。
ちょっとクセっ毛ですが、まり子先生に憬れている彼女としては、なんとかしてこれをワンレンのストレートにしたいと思って伸ばし続けているところ(一年前まではショートでした)……。
『ランブルローズ』の日ノ本零子の目元を少し優しげにした感じが、イメージにぴったりかな(前々スレの>72で「この娘・・・・・・真由子のイメージにぴったりはまってます!」と答えたのがこのキャラでした)。
390名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 09:39:10 ID:+AizbDwV
最初から読みたいんだけど、保管ないかな。これだけの作品を読めないのはもったいないよ
391382:2007/05/17(木) 22:10:12 ID:leBLHT2X
>>389
詳しい説明ありがとうございます。
少しクセっ毛でミディアムというのは、私の個人的な想像では久美のイメージでした。
重ねての質問で申し訳ないですが、久美はどんな髪型ですか?

>>388
なるべく立派なウンコを出せるように頑張ります。
392アレ??:2007/05/17(木) 23:04:29 ID:e+nwwNlg
>>391さん

久美はショートカットですね。 その理由は
「だって長いと頭に手ぬぐいを着けるとき面倒なんだもん。
それに面の中ってホントに蒸れるんだよ? 髪が痛んじゃうよ。
あと、面からはみ出した髪の毛が紐とかに引っかかったらすご〜く痛いの!」
……だそうです。

う〜ん、誰もが知っている国民的キャラでいうと
真由子はナウシカ、久美はトトロのサツキみたいな髪型ですかね。
393382:2007/05/18(金) 22:31:47 ID:XPSDBpah
>>392
アレ??さん、どうもありがとうございました
キャラがその髪形をしている動機まできちんと設定されているので驚きました
では、真由子やまり子先生の輝かしい時代の物語をなんとか捏造したいと思います
394名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 00:09:16 ID:N52xabrN
>>393
超期待
395382:2007/05/19(土) 22:42:11 ID:OVng55MO
>>393
ありがとう
では2・3週間後に
396名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:07:11 ID:nWJgt16B
前スレからの読者としては、捏造さんの続きも気にかかる。絶対続きがあるはずだ。
397名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:50:44 ID:FEHv/szf
>>392
そういったレスの返し方とかで作者氏が真面目な常識人だってことはわかる。
コツコツ努力を積み上げることができる人だってことも。
だからこそ聞きたいんだよね。
自分が作ったキャラをどうしてそこまで墜とせる?
自分のキャラに対する愛情ってものはないのか?
大量投下に文句つけるのもなんだが、今回のは抜けない。
ダメだ。どう考えても可哀想すぎるだろ。
398名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 02:56:46 ID:LWC/9roI
>>397
おまえ
のうみそに下痢便つめかえてきたらどうだ

てか堕としてナンボじゃないのか、ここは
399名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 06:29:06 ID:bO6x9ZUm
>>397
壮絶なバトルから暖簾分けして前スレ立てて今年の6月で3年になるんだぞこの作品w
長い事待ちわびてやっとご褒美にありつけるんだから邪魔スンナw
400名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 17:49:13 ID:dabCuKFj
ということで新作なり続きなりをおとなしく待ちますか…
401名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 20:21:48 ID:3DYeJvbW
保守
402名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:10:46 ID:Uxw3SHfP
「真由子やまり子先生の輝かしい時代の物語」ってさ、
誰が誰を壮絶にドミネートするのかな?
403名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:14:05 ID:NX5gwCsQ
過去が輝かしいものであるほど
現在の惨めさが際立つ
404名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:24:48 ID:GTNEdHjU
久々に全裸保守
405名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 06:20:00 ID:+sJ50cH2
>>404

  ま  だ  や  っ  て  る  の  か


まあ、もうじき夏だから風邪もひかんやろう。

406名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 14:54:06 ID:7PkzgBvZ
お約束になってきたな。
407382:2007/06/06(水) 22:16:48 ID:xr3mT3gJ
6月10日に二次創作を投下します。
予告より遅れて申し訳ありません。
408名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 22:27:10 ID:Xq8HHCls
>>407
10日ですか!
死ぬほど期待して待ってます!
409名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:18:57 ID:d3fU390w
wktk
410382:2007/06/10(日) 23:50:33 ID:sHu19R8i
これから投下します。
今回はまだクライマックスではありません。
また、作風はアレ??さんとはかなり違うと思います。
>>408さんががっかりしすぎて死なないことを祈ります。

とりあえず注意書きから。

アレ??さんの本編ほどではないですが、長編です。
オリジナルキャラ多数です。非エロ部分が多く、エロシーンもアレ??さんの書くものにくらべればはるかに地味です。
加えて、ドミネートと言えるほど激しいものではないと思います。
とはいえ、出来る限り毎回サービスシーンは入れて行きたいと思います。
2週間ごとぐらいの間隔で連載しようと思います。お付き合いしてくださる方はよろしくお願いします。
突然、親父がアフリカへ転勤することになった。
 親父に辞令が出されたのはわたしが高校2年の夏。
臨時の欠員補充という組織の都合による急なお呼び出しにも関わらず、
アフリカ、特に赤道アフリカ社会の研究と報道にジャーナリスト魂を燃やす親父は、
高校生と小学生の子供を持つ父親とはとても思えない身軽さで、
ホイホイとその転勤を了承してしまった。
 母と弟は親父について行くとして、問題になったのはわたしの処遇だ。
親父の母校の大学への進学を希望するわたしは、日本への残留を頑なに主張した。
両親は高校生の娘に日本での一人暮らしを許可するほどの放任主義者ではなく、
かといって数年間わたしを預かってくれるようなめぼしい親戚もいない。
 結局、全寮制の高校に転校して残りの高校生活を日本で過ごす、ということで両親とわたしは合意した。
 秋も半ばに差し掛かる頃。
私立聖コー……えー、聖コーマン女子高等学校でのわたしの新生活が始まる。
 転入の手続きを終えたわたしは付き添いの母と一緒に学生寮のロビーのソファに座って、
案内の人が来るのを待っていた。
 去年改築が終わったばかりだという学生寮はとても綺麗で近代的だ。
ロビーの天井は吹き抜けになっていて、高級ホテルとまではいかないものの、
わたしがイメージする一般的な学生寮とは程遠かった。
白を基調とした内装は、学校の設備らしく基本的に直線で構成されているけど
無骨さや殺風景さはとは縁遠くとてもオシャレだ。
 私立・全寮制・女子校と、ここの環境はわたしにとって未知なものばかりだ。
一体、どんな生活が待っているんだろう。
 ふと、母の茶色く柔らかい髪の先が視界に入った。母はソファから腰を上げて、
前かがみになってわたしの肩に軽く触れている。
母の視線の先を追うと、廊下の奥から制服を着た5人の女子生徒がこっちに歩いて来るところだった。
わたしはあわてて立ち上がる。

 長い毛足の絨毯が足音を消してくれるのか、5人の少女達は音もなく静かに歩み寄り、立ち止まった。
 「長野茜さんですね?」最初に声を掛けてくれたのは、
真ん中にいる大人っぽい雰囲気の女の子だ。
「私は副寮長の藤原紫乃です」
女の子は一人称を「わたし」ではなく「わたくし」と発音した。
「長野さんと同じ2年A組です」
その上品な雰囲気につられて、わたしは柄にもなく、よろしくおねがいします、と丁寧に言って頭を下げた。
わたしの挨拶をかすかな微笑とうなずきで受け入れて、
「長野さんのお母様でいらっしゃいますか?」藤原さんは母の方に顔を向けた。
「はぁ」
よもや、娘と同い年の女の子からこれほどまでに上品かつ大人びた問いかけをされるとは思わなかったんだろう。
母は間の抜けた返事をした。
この子は言葉遣いだけでなく、仕草や表情、声の調子まで落ち着いていて上品だ。
切れ長の目に、通った鼻筋、大き目の口、面長であごが尖り気味の、大人びた顔立ちをしてる。
「寮母先生からお聞きおよびかと存じますけれど、ここから先は生徒と職員しか入れません。
 これから私たちが茜さんをお部屋へご案内いたしますから、後のことはどうかご安心ください」

「ええ、茜をよろしくお願いしますね」
なんとか保護者としての威厳をとりもどしたようだ。

「……じゃあ茜、お母さん、行くからね」
「うん……」
母の瞳は切なそうだ。
わたしたちはしばし無言で見つめ合う。

 ここに来る前は、日本での一人きりの生活をしきりに心配する母に対して
「ダイジョーブ、ダイジョーブ」と能天気に返すだけのわたしだったんだけど、
本当に、大丈夫なつもり、だったんだけど……。

 これから冬休みまで会えないんだ。
そう、家族との長い別れを実感したとたんに。
突然、寂しさだか悲しさだか不安だかはわからないけど、
胸と目頭に熱いものがぐっとこみ上げてきて、わたしは必死でそれをこらえた。 

 わたしだけじゃない。ここに通う生徒達はみんな、親元から離れて生活してるんだ。
他の子達の手前、ここで泣いたら恥ずかしすぎる。

「―大丈夫」

さよなら、またね、お母さん。
わたしは、去っていく母の背中を見送った。
 母の背中が見えなくなった後、藤原さんはまず、他の4人を紹介してくれた。
手のひらを上にして右隣の女の子を指し示す。
「堀川ゆかりさんよ」
「よろしくお願いします」
上品ながらしっかりした印象の藤原さんとは対照的に、かなりおっとりとした喋り方をする子だ。
色白で卵型の顔、細い目にぽってりとした小さなピンクの唇の、
古典的なタイプの顔立ちだ。
茶色がかった長い髪の毛を顔の両側でお下げにしている。
「木村萌子さん」
今度は藤原さんの左隣の女の子の名前を教えてくれた。
「よろしくね」
快活そうに言うその子は、ストレートのサラっとした髪をショートボブにしていた。
多分プラスティック製の赤い縁の眼鏡を細い鼻にかけている。
全体的に小作りな顔はリスなんかのげっ歯類を連想させる。
「梨本瑠奈さん」
「よろしくっ」
長い前髪を二つに分けておでこを出し、後ろ髪は高い位置で一つにしばってお団子にしている。
眉が薄めで、目は小さ目の一重瞼。あっさりした顔立ちの女の子だ。
「早良圭さん。長野さんのルームメイトになる方よ」
「よろしく」
最後に紹介されたのは、5人の中で1番背の高い女の子。
髪はベリーショートで彼女によく似合ってる。
細身で肩幅の広い体系と個性的な髪型から一見モデルのように見えるけど、
モデルだったらこんなに日に焼けてはいないだろう。
「圭さんは陸上部のエースなの。高体連で全国大会出場の経験もある方なのよ」
藤原さんがそう言うと、早良さんはちょっと困ったように黙って微笑んだ。
人に持ち上げられるのが苦手なタイプなのかも知れない。
「長野さんのお母さんって、もしかして外国の方なの?」
広い廊下を歩きながら質問して来たのは赤い眼鏡の木村萌子さんだ。
「母親はフランスと日本とのハーフなの。日本育ちで国籍は日本なんだけど」
「じゃあ、長野さんはクオーターなんだ」
「そっかー、だから、長野さんの髪は茶色くてフワフワしてるんだっ」
そう返したのはお団子頭の梨本瑠奈さん。やたらと語尾に勢いのある子だ。
「それに、色もすごく白いよね」
「そうかな。でも、母親を見られない限りはほぼ混血とは思われないよ」
わたしは自分の短めの髪に手を当てた。
確かにわたしは色が白くて髪の色も薄いけど、同じような人は純日本人でも時々いる。
顔立ちも、多少濃いかも知れないけど、実際に外国人の血が入ってると発想する人はほとんどいない程度だ。
背も大して高くはないし。
ただ、触って見ると分かる細くて量の多い、天然のウェーブがかかった髪の毛は
確かにフランスの血を引いた母譲りのものだ。

「長野さんのお父さんは、なにしてらっしゃるの?」
なんだか質問攻めだ。
今まで転校した経験がないから分からないけど、こんなものだろうか。
「通信社で働いてるの。急にアフリカに転勤になって、そんでわたしがここに」
「……日本の通信社で、アフリカに支局があるとなると……」
初めて、藤原さんが口を挟んだ。
「……合同通信社」
「えーーーーーっ、すごいっ」
「すごい、かな。すごくないでしょ」
結構有名な会社なので、人に言うのが恥ずかしい。自意識過剰だろうか。
「でもさっ、いろんな新聞に載ってるよっ、記事の最後に(合同通信社)ってっ」
「じゃあさ、長野さんもジャーナリスト志望とか?」
話題がわたしに移ってホッとする。
「うん、一応、そうかも。前の学校では放送部だったし」
ちゃちいドキュメンタリーフィルムなんかを創ったものだ。
「あたし、放送部なんだ。よかったら見学に来て」
木村さんが赤い眼鏡を指先で押し上げる。
「ホント?行く行く」
放送部には入部する気満々だったんだ。
しょっぱなから部員の知り合いが出来てすごく心強かった。
 「部屋はここよ」
早良さんの言葉に、わたしたちは足を止める。
「じゃあ、私たちはこれで。私たち全員、長野さんと同じクラスですから。明日学級で会いましょう」
「もしくは、夕食時に食堂で、ね」
藤原さんの言葉に、堀川さんが付け加える。
「はい。どうもありがとう。これからよろしくお願いします」
どうも、この二人に対してはしゃちほこばってしまう。

4人が廊下の曲がり角に消えるまで手を振って、静かにドアを閉める。
早良さんがカチリと鍵を閉めてくれた。流石にオートロックではないらしい。
「そっち半分があなたのスペースだから。好きに使って」
「洗面所の物入れも、半分空いてるから」
なるほど。
部屋の家具はどれも二つずつあって、部屋の中央で二人分のスペースに別れてる。
わたしは空いてる方のベッドの上に肩に掛けたボストンバッグを置いた。
つづいて、どさりとお尻を下ろす。
―疲れた。けど。
同時に、安堵感に包まれてもいた。
全寮制の学校に、中途半端な時期に転入してきた転校生。
いかに能天気なわたしといえども、まったく心細さを感じないといえば嘘になる。
そんな時に、5人ものクラスメイトが放課後の時間を削って迎えに来てくれた。
藤原さんと堀川さんが発する、ちょっと近寄りがたい雰囲気には緊張してしまったけど。
木村さんと梨本さんは、前の学校に普通にいるような感じの子たちだった。
そして、早良さんは……。
「6時になったら、一緒に食堂に行きましょう。もしよかったら、なんだけど」
「うん」
「もう説明は聞いたと思うけど、11時になると強制的に部屋が真っ暗になっちゃうの。
 朝の5時までは足元の明かりと懐中電灯しか使えないから、気をつけて」
「うん」
「テスト期間は、例外だけど」
「うん。ありがとう」
 最初は無口でクールな印象があったけど、優しい人みたい。まだ、よくは分からないけど。
それから、6時になって二人で食堂に行った。
食堂はとてつもなく広く、また、豪華だった。
寮の二人部屋はまあ、広いけれども、まだ常識的といえる広さだったのに。
「ここで、トレーとお皿を取って、あそこで注いでもらって」
給食当番のようなものがあるらしく、白いエプロンと可愛いコック帽みたいなものを付けた生徒が並んだスペースがある。
トレーを持って列に並ぶと順番に食事を盛り付けてくれた。
だけど、早良さんだけは列に並ばず、調理場から直接トレーを持って来た。
見ると、わたしや他の子たちとは違うメニューみたいだ。
そういえば、早良さんは陸上選手だったっけ。
よく分からないけど、そんな関係で特別メニューをもらってるんだろう。
直接聞くのは悪い気がして、わたしはそれについては黙ってた。
かわりに、給食当番について訊いてみた。
「あの当番みたいの、わたしの番はいつだろ?当番表みたいの、あるの?」
「……」
なぜか早良さんは沈黙してしまった。
え、何かマズい質問したかな。
「今は、知らなくても大丈夫。当分順番は回ってこないと思うわ」
「そっか」
たしかに、結構、寮生いるもんね。
広大な食堂には、他の4人の姿は見えなかった。
部屋に帰って、しばらく早良さんと話をした後、
お言葉に甘えて先にお風呂を使わせてもらうことにした。
部屋に備え付けのお風呂はユニットバスなんだけど、広い……
バスタブから見ると、便器のある場所がとても遠い。
こんだけスペースがあるなら、いっそお風呂とトイレを別々にすればいいのに。
この寮の設計者は強烈な西洋かぶれに違いない。
バスタブも結構広くて、中に段差までついてる。
銭湯で子供が腰掛けに使うようなアレだ。
その近くには大きな手すりまで付いてる。
でも、ここには小さい子供もお年寄りもいないのに?
なぜにバリアフリー?
あ、そうか。怪我したり、身体が不自由だったりする子もいるもんね。
わたしみたいに、簡単に親元に帰れない子が結構いるはずだもん。

風呂場には、異様に大きな鏡もある。
わたしは、そっと、鏡の前に立つ。
とりあえず、腰に手を当ててふんぞり返ってみた。
いくら胸を張っても、相変わらず胸がない。
わたしに流れるラテンの血よ!胸に集結せよ!
と、いつものように念を送ってみるけど、相変わらず変化がない。
いや、流石に、少しずつは成長してるんだろうけど、
あまりにゆるやかすぎてはっきり目にみえない。
くるりと身を翻して、今度は後姿を映す。
背中の下に、白いゴムボールを二つに割ってくっつけたような形のお尻。
丸くて白い二つの丘は、垂れてない、とかいう消極的な状態でなく、
積極的に上を向いてる。
山頂の部分が、丘の中央の位置よりちょっと高いのだ。
本場の人のように大きくはないけど、むしろ小さめなんだけど、
この自己主張が強いお尻の形は明らかにラテンの系譜から来るものだ。
なのに、なんで、胸の方は、こう、大和撫子的に控えめなキャラなんだろう?
悩んでもしょうがないので、シャワーを浴びて、身体を洗った。


11時になると、短いクラシックの音楽と共に、自動的に照明が消えた。
早良さんによると、トイレの電気は点くそうなんで一応は安心した。

ベッドに入るとすぐに眠くなった。
就寝直前のわたしを包むのは、心地よい疲労感だ。
クラスの子たちは親切だし。
早良さんとも上手くやって行けそう。
きっと、大丈夫。
ここは、きっと、いいところだ。
途中で明らかに11日になってますね。すみません。
次回は本編のキャラを登場させてもらいます。
この番外編、読まない方はただの保守だと思ってください。
420アレ??:2007/06/11(月) 06:52:51 ID:VUTerFW6
>>382さん
素晴らしい、というか凄いですね。
私の駄文とは比べものにならないくらい読みやすい文体で、キャラも立っていますし、
何と言っても、次回を気にせずにおれない展開です。
なんか続きを投下するのに気が引けてきましたよ……。
通勤前に大変結構なものを拝読させていただきました。
私も>>382さんの作品の続きを死ぬほど期待して待ってます!
どうぞお体に気をつけて頑張ってください。
421382こと転校生:2007/06/12(火) 21:30:17 ID:33aFXM9/
>>420
ありがとうございます。褒めてもらってすごく嬉しいです。でも、
>なんか続きを投下するのに気が引けてきましたよ……。
スレの存在意義に関わる恐ろしいことを言わないで下さい(謙遜だとは思いますが)!
スレ住人が首を長くして続きを待っているんですから。

名前が番号というのもアレなんで、ここでの名前は転校生ということにさせてください。

ところで、蘭子さまのルックスは
漫画版バトルロワイヤルの相馬光子のような感じをイメージしているのですが、
合ってますか?それとも、全然違うでしょうか?
422名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:38:17 ID:Py5ySGdy
あのー、想像の自由を残してもらった方が入り込みやすいと思うんですけど・・・・
423アレ??:2007/06/12(火) 23:11:38 ID:hLTuDChI
>>421 転校生さん

ええと、あいにく漫画版バトルロワイヤルは読んだことがないもので、何とも言えないのですが……。
私としては蘭子は『エースをねらえ!』のお蝶夫人のような髪型をイメージしています。
もっとも、性格は大違いですけれど……。

>>422さん
これは私に責任がありますね。
なぜなら私は意識的に“腰まで届くポニーテール”とか“リボン”とか、作中でどうしても必要なこと意外は極力書かないようにしているからです。
やっぱり、読みながら脳内でキャラのイメージを膨らませることが出来るほうがいいですものね。
ですから、転校生さんが情報不足になってしまうのは当然なんです。
これからも応援よろしくお願い致します。


424転校生:2007/06/12(火) 23:51:57 ID:33aFXM9/
>>422
あ、分かりました。
配慮が足りなくて申し訳ない。

>>423
ありがとうございます。
巻き髪は多分校則違反ですよね?
もっとも、独裁者蘭子さまにとっては自分だけ規則を破ることなど容易いのでしょうが。

しかし、なるほど。そういう心遣いをなさってたんですね。
実は、アレ??さんが学校の制服についてセーラーかブレザーかすら描写しないことを不思議に思っていたんですが、
そういう意図があったんですね。
では、二次創作でも原作内の表現を逸脱しないように重々気をつけます。
425名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 09:22:42 ID:hhML30lm
死守age
426名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 19:58:48 ID:8wjHMK5c
>>424二週間たったyo!
427名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 20:50:47 ID:2ALpBwqh
本編の方もねえ、まあそろそろ…
428転校生:2007/06/25(月) 23:33:41 ID:QpFZ39nW
>>426
ごめんなさい
あと二・三日猶予を…
429名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 03:30:50 ID:uoo8Rv4B
あわてない
あわてない
ひとやすみ
ひとやすみ
430名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 19:14:50 ID:ntda4SMm
年齢がしれるなあ
431名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 00:58:13 ID:YLNf4oiO
おお、わかるかねキミ
432名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 06:35:48 ID:ytcRgKvN
確か、徳川家康の後番組だよね。ん、ビッケのだったかなあ…
433転校生:2007/06/29(金) 00:13:09 ID:1v3yq+kn
妄想度200%ですが許してください>アレ??さん

1日分が短いので、これから何日か毎日書き込みます。
434転校生:2007/06/29(金) 00:24:27 ID:1v3yq+kn
 「今日から、このクラスで共に学ぶ仲間になることになりました、長野茜さんです」
「……よろしくおねがいします」
 担任の三輪先生の言葉から3秒ほど遅れて、わたしはやっと挨拶の声を発した。
つづいて、ぺこりと頭を下げる。

 寮と同じく昨年度に改築されたばかりだという教室は真っ白でピカピカで、朝の光をまぶしいくらいに反射してる。
爽やかな秋の風が、上等そうなレースのカーテンを静かにそよがせる(教室の窓にレースのカーテンが掛かってることが驚きだ)。
 名門校の生徒らしく清楚に制服を着こなした、わたしの新しいクラスメートたちは、
わたしの挨拶に対してぱらぱらと上品な拍手や微笑を返してくれた。
赤い眼鏡の木村さん、お団子頭の梨本さん、ルームメイトの早良さんも、わたしに目顔で合図してくれてるのが分かる。
 
  とても平和で、明るく、清潔で、穏やかで、非の打ち所のない教室の風景。

今、わたしの視界と意識の大部分を占拠してる、ある物体を除けば……。

 わたしが緊張感を抱きつつ教室に足を踏み入れた瞬間、真っ先に目に飛び込んできたその物体は、
わたしの思考力を一瞬にして奪った上に、今までずっとわたしの意識を釘付けにしてるのだった。

  お行儀よく整列してる、真新しくて清潔そうな生徒一人一人が使うための小さな机。
その小さな机の集団の後ろ中央部分の、本来、机が縦に3台、横に4台並んでるはずのスペース。
そこには、他と同じような机はなくて、かわりに、大きな平たい台座のようなものが置かれてた。
その上に、生徒用の机よりも一回り大きな高級そうな白い机と、
座り心地が良さそうな革張りのこれまた白い椅子がひとそろいある。

 主のいない、からっぽの、教室のインテリアとしては明らかに豪華すぎる机と椅子。
それが、この教室で唯一、だけど、強烈な違和感を放つ物体の正体だった。
 デザイン自体は現代的でシンプルで、教室とのトータルコーディネイトを試みたと思われる
努力の跡が逆に悲しい。

  これを見たときから、わたしの頭の中からは転入生としての緊張も不安も吹っ飛んでしまった。
かわりに、「何コレ?」の疑問で頭がいっぱいになってしまったのだった。

 ……ていうか、ホントに何コレ?
変だよね、コレ。教室にこんなのはあり得ない。
なのに、何で、みんな、そんなに普通にしてるのっ!?

 その時、教室の前方にある引き戸が静かに開いた。
開いたドアの向こうに、藤原さんと堀川さんの姿が見える。
遅刻か。どうしたんだろ?
知ってる顔を見て、わたしはふと現実に帰った。
 だけど、その次の瞬間、わたしが初めて見るもう一人の女の子が教室に入って来たことで、
かりそめの現実感はまたしても吹っ飛んだのだった。
435転校生:2007/06/29(金) 00:30:26 ID:1v3yq+kn
 その子は、わたしが今まで見たことがないレベルの美少女だった。
彼女が入ってきた瞬間、教室の空気がざわりと震えた気がした。
一瞬、人形なんじゃないかと思うほど整った顔立ち。
鼻がツンと高くて、ちょっと近寄りがたい感じのする美人だ。
 その子はホームルームの途中で遅刻してきたにも関わらず、
先生に対して「遅れてすみません」の一言も言わずに、
わたしの横で優雅に身を翻すと、あくまでゆったりと、堂々と、生徒席の方向に歩いていく。
その後ろを、藤原さんと堀川さんが並んでついていく。
こんな光景、どこかで見たことあるな。
ああ、そうだ。ドラマの大奥だ。
あ、もしかしてこれ、ドラマの撮影?

 あまりの非現実感にわたしの脳がトリップしかけた瞬間、
木村さんがおもむろに席から立ち上がって言った。
「蘭子さま、おはようございます」

 蘭子「さま」!?
どうやらそれが、彼女の名前みたいだ。
それはそうと木村さん、挨拶なんかしてる場合じゃないよ?ホームルーム中だよ?

 ところが、次の瞬間、梨本さんも立ち上がって、
「おはようございます、蘭子さまっ」と言った。
「おはようございます、蘭子さま」
次に続いたのは早良さんだ。
 そして、続々とクラスメート達が立ち上がり、
教室中が優雅な「おはようございます」の大合唱で満たされた。
「蘭子さま」はというと、教室中を見渡しながら、優雅な仕草で台に上がって、
例の白い「特等席」に静かに腰を下ろしたのだった。
藤原さんと堀川さんも、「蘭子さま」の席の両脇にある普通の机に着く。
中央の「蘭子さま」の席のあまりのインパクトのでせいで気づかなかったけど、
その席もどうやら今まで空席だったみたい。
「蘭子さま」がかすかにうなずくと、他の女の子たちはふたたび静かに自分達の席に着席した。
436転校生:2007/06/29(金) 22:43:58 ID:1v3yq+kn
担任の三輪先生が、壇上の白い席に腰を下ろした「蘭子さま」に向かって口を開く。
「鬼龍院さん」
先生が彼女の苗字らしきものを口にした瞬間、
この教室がこんな変てこな事態に陥ってる理由が少しだけ見えた気がした。
もっとも、それだけでこの異様なシチュエーションの全てを説明することなんかできるはずなかったけど。
「転入生の長野茜さんです」
「はえっ!?」 
「……どうかしましたか?長野さん」
奇声を発したわたしを、先生が怪訝そうな顔で見る。
「コホ、いえ、なんでもありません」
とりあえず、わたしはそう答えるしかなかった。
遅刻してきた生徒に向かって注意するどころか何事もなかったかのように転入生を紹介する教師を見て、
びっくりしない人間の方がどうかしてると思うけど。
 しかも、明らかに先生は「蘭子さま」だけに話しかけてた。
「蘭子さま」と一緒に遅刻してきた藤原さんと堀川さんを、三輪先生はまったく無視してたのだ。
 他の生徒よりも一段高い席にゆったりと腰掛けた「蘭子さま」は、先生に対して静かにうなずいた。
その態度はまるで、目下の人間を見るかのようだ。
次に、「蘭子さま」はわたしの顔をまっすぐに見つめた。

 うーん、こうして真正面からまともに眺めると、つくづく美人だ。
わたしは「蘭子さま」と向き合って目を合わせながら、誰かが次のアクションを起こしてくれるのを待った。
この異常な教室でなにをどうしていいのか全然分からなかったし、
「蘭子さま」の綺麗な顔を何も考えずただ見つめるのは気分のいいことだったから。

 だけど、いくら待っても教室のシチュエーションは一切進展しなかった。
ふとわれに帰って周りを見渡すと、「蘭子さま」、他のクラスメイト、先生の全員が、
どうやらわたしに注目してるみたいだった。
もう一度、「蘭子さま」に視線を戻すと、余裕に満ちた表情で、
わたしの顔を真っ直ぐに見つめていらっしゃる……。
えーと、もしかして、わたしのアクション待ち?

「……よろしく、お願いします」
とりあえず、もっとも無難と思えるアクションをしてみた。

……パチ、

 誰かが、小さく手を叩いた。

パチ、パチ

パチ、パチ、パチ

 最初はまばらに、控えめに。

パチパチパチパチパチパチパチパチ
パチパチパチパチパチパチパチパチ
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 やがて、教室にいる蘭子さまとわたし以外の全員が手を叩いた。
一度目の挨拶の時の可愛らしい拍手とは比べ物にならないほど盛大な拍手の嵐が教室の中で吹き荒れたのだった。
437名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 14:49:18 ID:ozn/irAd
蘭子、外伝でもむかつきオーラ出しまくりですね。
個人的にはこのラスボスをおもっくそドミネートして完結してほしい。
ところで、転校生様には前スレ>>250

>(ああっ・・・・・・み、見られてる・・・・・・みんなに・・・・・・オ、オレの、こんなに恥ずかしい姿を・・・・・・)
美少女空手家の脳裏に、仲の良いクラスメートたち、そして、自分を慕う空手部の後輩たちの顔が浮かぶ。
(や、やめてくれぇ・・・・・・た、頼むから・・・・・・お願いだから・・・・・・もう、許して・・・・・・)
大スクリーンに映し出された今の自分の姿を、自分を女神のように崇める親衛隊の少女たちはどんな目で見つめているのだろう?
そして、今まで校内で自分の姿を見ただけで、おどおどと目を伏せ、こそこそと逃げていった生徒会の連中は、どんな顔をして笑っているのだろう・・・・・・?
そう考えるだけで、プライドの高い千草は屈辱と羞恥のあまり、死んだほうがマシだと思えるほどの絶望感を味わうのだ。

このあたりの千草姉さんの学園生活を描写していただけると嬉しいです。
今夜も楽しみにしておりますので頑張ってください。
438転校生:2007/07/01(日) 00:08:59 ID:garlSsku
……なんなの一体。
わたしは呆然と立ち尽くすしかなかった。

 蘭子さまが右手の手のひらを下に向けて何かを押さえるような仕草をした。
そのほんのわずかな動作に合わせて、満場の拍手がぴたりと止んだ。
「……長野茜さん?」
蘭子さまがおもむろに美しい唇を開いて、わたしの名前を呼んだ。
「は、はいっ!?」
「何か分からないことがありましたら、学級委員の梨本瑠奈さんにお訊きになるとよろしいわ」
梨本さんが勢いよく席から立ち上がった。
「よろしくねっ」
わたしに向かってヒラヒラと手を振ってくれる。
「それから、生徒会副会長の藤原紫乃さんのことも、頼りになさるとよろしいわ」
藤原さんが、とても静かに立ち上がる。
「よろしくお願いします」
二人とも、すでに昨日会ったっていうのに、わざわざ丁寧に挨拶をしてくれる。
「あ、こ、こちらこそ、よろしくお願いします!」
わたしの方も、まるで初対面であるかのような挨拶を返してしまった。
それにしても、蘭子さま、喋り方まで並の高校生とは違うのですね。
「それから、茜さんの席は……、早良圭さんの隣でしたわね」
早良さんも立ち上がって、控えめに、だけど、とても優しげに、わたしに向かって微笑みかけてくれてる。
わたしはこの時、この教室に入って初めて安心感を抱いた。
わたしがこの学園に来てからの短い間で一番親しく言葉を交わしたのは早良さんだ。
彼女に対してはそういった意味での親近感があったし、
何より、昨日彼女と二人っきりで過ごした時間にはわたしの理解の範囲を超える出来事は一切なくて、
全てが「正常」だったから……。
「では、長野さん、席に着きなさい」
「は、はい……」
先生に促されて、わたしはやっと早良さんの隣の席に着くことが出来た。
439転校生:2007/07/01(日) 00:14:55 ID:garlSsku
>>437
あ、千草の勇姿は結構描写するつもりですのでご安心を
440転校生:2007/07/02(月) 02:08:25 ID:sMQQ2hA6
担任の三輪先生が出て行って、教科の先生がやって来た。
1時間目の教科は数学だ。
授業の内容は至極普通だったので、わたしはひとまず安心した。

 授業が終わって、休み時間。
「長野さん」
教科書やノートをしまい終わった早良さんが、ささやくような声でわたしに言った。
「蘭子さまのところに行きましょう」
わたしの体中にビクリと緊張が走った。
早良さんの顔を見ると、控えめな表情でありながらも、
わたしの顔を覗き込むようにして、わたしを気遣ってくれてるように見えた。
「なんのために?」なんて、ここじゃとても言えなさそうだ。
まして「なんか蘭子さまって訳分かんなくて混乱するから、様子が分かるまで近寄りたくないんだよね」
なんて、死んでもいえそうにない。
ホームルームのあの光景を見たら、
この教室で蘭子さまについて少しでもネガティブな反応をすることなんてできっこなかった。
「うん……」
わたしは、小さくうなずいた。
思い切って蘭子さまの方に足を向けると、早良さんはそっとわたしの背中に手を添えて付き添ってくれた。
441転校生:2007/07/02(月) 02:11:34 ID:sMQQ2hA6
 相変わらず壇上に座る蘭子さまの周りには、藤原さん、堀川さん、木村さん、梨本さんという、
昨日わたしを迎えに来てくれたメンバーが勢ぞろいしてた。
「あ、あは、こんにちは……」
蘭子さま含む5人の視線を一身に受けて、わたしは空虚な愛想笑いと一緒に間の抜けた挨拶をする。
「まあ、もしかして、緊張していらっしゃるの?長野さん」
堀川さんが、おっとりと微笑む。
「無理もないわ。転入というのは、とても緊張感をともなうものに違いないもの」
大人っぽい藤原さんの発言。
「転校は初めて?」
眼鏡の木村さんだ。
「う、うん。オヤ……父が転勤で、えーと、行き先が海外で、それで、
 わたしは日本に残りたいから、寮のあるところへっことで」
「ふーん、海外転勤かあっ、すごいなっ。お父さんは、合同通信社の副支局長さんなんでしょっ?」
欠員の穴埋めだけどね……。
そのとたん、ザワ、ザワ、と、教室がどよめいた。
よく見ると、この会話に加わらないクラスメイト達全員が、
グループに分かれて私語をするでもなく、蘭子さまを中心として集まったわたしたち7人の会話に注目してる……!?
ていうか、待って。そういえばわたし、親父が副支局長だってこと、言ったっけ?
「あ……あの、」
「長野さんのお母さんは、日仏のハーフでいらっしゃるのよね」
もう一度、教室のザワザワが波紋のように広がっていく。
「ヨーロッパの血って、やっぱり憧れだよね」
「そうね、うふふ、ミーハーだけれどね」
「だ、だよねっ、長野さん、すごく可愛いしっ」
まわりのクラスメイトたちまで、それに合わせるように微笑んだり、頷いたりしてる。
「そんな……」
クラスぐるみで褒め殺しにされたら、ゆでダコになって首を振ることしか出来なかった。
 少女がヨーロッパに憧れるのは分かるけどね。
お母さんがハーフだからって、教室中が一斉に反応することじゃないから。
うちのお母さんがモナコの王女とかなら分かるけどさ。
おまけに、大手企業のサラリーマンの娘なんて、多分この学校じゃ自慢になることじゃないでしょ?
副支局長どころか、社長やオーナーの娘だっているはずなんだから。
それに、わたしが可愛いって……。
蘭子さまの横にいるときに容姿をほめられても、空しいだけだから。
もう、なんていうか、かゆい!
442転校生:2007/07/02(月) 02:14:01 ID:sMQQ2hA6
「長野さん」
突然、天の声のように、蘭子さまの声が降りてきた。
「いいえ……茜さんと呼ばせてもらってもかまいませんかしら?」
作り物みたいに綺麗な顔が、わたしに問いかける。
「あ、はい、あの……もちろん」
「蘭子さまはこの学園の生徒会長をお務めになられていて、理事長先生のお孫さんでもあられるのよ」
またしても、ザワザワが広がる。
教室中が蘭子さまに対する賞賛のムードだ。
藤原さんの言葉に、わたしはやっぱり、と思った。
ホームルームの時に三輪先生が呼んだ鬼龍院っていう苗字、
こんな珍しい苗字が偶然の一致のはずはないって思ってた。

 それにしても、この美貌にその家柄、なんだか出来すぎじゃない?
しかも、よく見ると蘭子さま、巨乳だわ。うらやましい……。
「お昼休みを利用して、紫乃さんに校内を案内していただくとよろしいわ。
 本当は私たち全員でお付き合いしたいところですけれど、それでは人目を引きすぎますものね」
美しい口から発せられる、優しいお言葉……。
もしかしたら、蘭子さま、思ったよりいい子なのかも知れない。
変な子なのには変わりはないけどね。
「あ、わざわざ、どうも、ありがとうございます」
蘭子さまと藤原さんの顔を交互に見て、反射的に敬語でお礼を言うわたし。

キーン コーン カーン…

予鈴が鳴った。
蘭子さまが早良さんに合図を送るようにうなずく。
それをきっかけに、蘭子さまを取り巻く人の輪は崩れて、
わたしや早良さんを含む全員が自分の席に戻っていった。
443名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 04:34:06 ID:ZMDPTmkQ
この話まだ終わってなかったのかよw
何年かかるんだろ…
444転校生:2007/07/02(月) 04:58:59 ID:sMQQ2hA6
>>443
一年はかからないでしょう。
できれば3ヶ月以内に終わらせたいですが。
445名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 09:01:50 ID:Ss7IDxx+
おっ、いよいよ次あたり教室の外へ出る?
ヒロイン4人のうち最初に出会うのは誰?
RPGみたいな展開?
サービスシーンはまだかな?
ワクテカしながら待ってます!
3ヶ月以内なんて言わずに末永く続けてください!
446転校生:2007/07/02(月) 23:34:37 ID:sMQQ2hA6
>>445
ありがとう!

サービスは…ごめん、まだ…
447転校生:2007/07/02(月) 23:35:49 ID:sMQQ2hA6
 午前の授業が終わって、昼休み。
わたしは、蘭子さまたちと一緒に食堂に向かった。
蘭子さまを先頭にして、その斜め後ろを左右に分かれて付いて行くのが藤原さんと堀川さん。
その2人の後ろに、木村さんと梨本さん、最後に早良さんとわたしだ。
今度は、ドラマの大奥というよりは、医療ドラマの教授がする「大名行列」を思い出した。
他の生徒達が注目する中、蘭子さまは堂々と、まるで女王のように歩いていく。

 学食に着くと、蘭子様たちはフロアに大量に並ぶ食堂のテーブルを無視して、
向こう側から明るい光の透ける真っ白で巨大なカーテンが掛かった窓の方にずんずん歩いていく。
いつのまにか、見覚えのない4人の生徒がカーテンの左右に2人ずつ付いてる。
そして、彼女達はゆるゆると白いカーテンを開けた。

 すると、てっきりバルコニーかなにかに通じてると思ったカーテンの向こうは、
通常の床より階段三段分の段差がついたちょっと高い場所になってて、
その上には豪華なテーブルと何脚かの椅子が……。
う〜ん、もう突っ込む気も起きない。
蘭子さまとその他の子たちは、
明らかに「その他大勢」の席より豪華な座席に、当然のように腰を下ろした。
ううん、早良さんだけは、少し遠慮がちに見えたような気がしたけど、
それはわたしの希望的観測だったかも知れない。
 一般の席を見ると、みんなが食べてるのはプレートに乗せられた
普通の高校の学食よりちょっと豪華なセットみたいだった。
だけど、わたしたちのお昼ご飯は、なんと、エプロンドレスに身を包んだ女の人たちが運んでくれる
フレンチのコース料理だった。
 わたしは、突然降って湧いた「特別扱い」に喉を詰まらせる思いをしながら、
普通の状況で出されたならこの上なく美味しかったに違いない
フルコースを平らげたのだった。
448転校生:2007/07/02(月) 23:52:26 ID:sMQQ2hA6
しかし、一応目安は3ヶ月にしておきます。
なぜなら、ただでさえ異様に長文になるクセがあるので
自分を甘やかしていると永遠に終わらない気がするからです。
アレ??さんの本編が終わる前に終わらせなければならないと言う制限も当然ありますし。
449転校生:2007/07/03(火) 23:12:09 ID:7rLxKUse
 食事中の会話によると、このグループのメンバーは
蘭子さまが生徒会長であるのに始まり、藤原さんが学生寮副寮長兼生徒会副会長、
梨本さんが学級委員長、木村さんが放送部副部長で、堀川さんが風紀委員会副委員長だということだった。
おっとりしてそうな堀川さんが風紀委員って、ちょっと意外。
そして、早良さんは役職はないものの、陸上部の期待の星だとのこと。
やっぱり、ご飯のメニューも一人だけ特別なんだそうだ。
その話題のとき、早良さんがまたも、困ったような、というか、むしろ、
淋しそうな顔で黙って微笑んでたのが気になったな……。

 食後のデザートは、ナントカいう高そうな紅茶とチョコレートとナッツのケーキ。
正式な名前は、難しかったんで忘れちゃった。
「じゃあ、そろそろ校内を案内しましょうか」
みんなが食べ終えた頃合いを見て、藤原さんが言った。
「あ、うん。よろしく」
わたしが発声した「く」の音に被さるタイミングで、
突然、一人の女子生徒がわたしたちの席のある場所に駆け上がってきた。
「し、失礼します。蘭子さま」
「『失礼します』は、段差を上る前にいうべきよ」
藤原さんが眉をひそめてその子に言った。
「し、失礼しました!これから気をつけます!」
言われたその子は、物凄い勢いで頭を下げる。
別に、いいじゃんよ……。生徒同士でそこまで気を使わなくても。
駆けつけてきたその子は、蘭子さまに用があるのかと思いきや、
藤原さんになにやら耳打ちをし始めた。
次に、藤原さんが蘭子さまの耳元でなにやら一言。
とたんに、蘭子様の表情が曇る。
藤原さんが、おもむろにわたしを振り向いた。
「茜さん」
「はい?」
「申し訳ないけれど、急用が出来てしまったわ」
「あ、はい」
「校内の案内は、瑠奈さんに代わってもらいます。
 ……いいわね?瑠奈さん」
「いいよっ」
話が終わるが早いか、蘭子さま、藤原さん、堀川さん、木村さんと、突然やってきた女の子の5人は、
蘭子さまを先頭にして食堂を去っていった。

 急な展開と、蘭子さまたちのあまりのツーカーぶりに内心舌を巻きつつ、
溢れる好奇心を抑えられなかったわたしはやんわりと質問をしてみることにした。
「……何なのかな?急用って?」
「生徒会の急用だよっ。あとは、お部屋に帰る蘭子さまの付き添いとっ」
「え、蘭子さまって、昼休みは寮に帰るの?」
「蘭子さま」……。とうとう、口に出して言っちゃった。
「ん〜、まあ、場合によりけりだねっ。普段は生徒会室でも、くつろげるしねっ」
蘭子さまがくつろぐ生徒会室……当然、わたしが思い浮かべるような普通の生徒会室じゃないんだろうな。
ん?待ってよ。生徒会で急用があるのに、蘭子さまとその付き添いは部屋に帰るの?
それとも、部屋に行くのは用事の後?
ひそかに私が混乱してると、カタッと椅子の脚の鳴る音がした。
早良さんが立ち上がった音だ。
「あ、早良さんは、どうするの?」
本音は、一緒に校内を案内してくれることを期待したんだけど。
「私は、昼錬があるの」
「え、そっか。大変だね。頑張ってね」
早良さんは、淋しそうににっこり微笑んで、去っていった。
450名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 20:52:22 ID:ayp9MGe+
>>449
エロとかに関係なく読み物として面白いね
学園ミステリーって感じで
451転校生:2007/07/04(水) 23:20:50 ID:P75IVG+e
>>450
ありがとう

エロは…最後にちゃんとやるから。
ごめんね。エロパロなのにエロ少なくてごめんね。
452転校生:2007/07/04(水) 23:23:07 ID:P75IVG+e
 梨本さんは学校中のたくさんの施設をわたしに紹介してくれた。
美術室、視聴覚室、図書室、体育館……。
去年改築が終わったばかりの真新しい、信じられないほど豪華な施設ばかりだ。
「パンフとかホームページでは見てたけど、実際見るとさらにすごいね」
「うんっ。蘭子さまは、アンティークやクラシックの趣味もお持ちだけど、
 ハコモノは新しいものを好まれるからねっ」
なんか、その言い方だと、蘭子さまの趣味でこの学校が造られたみたいな……?
そういや、去年っていうのは蘭子さまが入学した年だ。
「……蘭子さまの入学に合わせて、この学校が改築されたとか?」
「ん?そうだよっ」
梨本さんは、思いっきり無邪気な表情でわたしを見てる。
「茜ちゃんは、来たばっかだからっ。
 びっくりするよねっ。あたしも、入学したばっかりのときはさっ。
 うん。でも、すぐにあたりまえになるからっ」
「うーん。私立って、割とこういうものなのかな?」
んなわきゃないとは思いつつ。
「どうかなっ。あたしも、小中と公立だったからわかんないやっ。
 まあ、そういうことは気にせずねっ。普通にしてればいいからっ」
普通に。出来ないんですけど。蘭子さまの側にいると。
「今日お昼に誘ってくれたのって、やっぱり、転校したてのわたしに気を使ってくれたのかな」
「え〜!?そんなの、茜ちゃんと仲良くしたいからに決まってるじゃんっ」
「仲良く……」
「蘭子さまはこれからずっと、茜ちゃんと一緒に行動したがると思うよっ」
「そ、そう?」
「ん?なんか、だめだったっ?」
梨本さんが、首をかしげてわたしの顔を覗き込む。
「や、なんで、わたしなんかをって。あんな目立つ、綺麗な子が」
「それは、茜ちゃんが可愛いからじゃないっ?」
「はぁっ!?そんなの、明らかに蘭子さまの方が……」
いや、待てよ。確実な差がついてた方がいいのか。
すごく綺麗な子は引きたて役を側におくってよく言うもんね。
んー、つまり、蘭子さまは、クオーターとしての私の容貌(ただし、
蘭子さまには明らかに劣るので、自分を食ってしまう心配はない)を買って、
側においてくれるっていうわけ?
う〜ん。慣れてみれば、結構面白い子なのかも知れないけど。
「茜ちゃん、前の学校で男の子に人気あったんじゃないっ?」
「いや〜、全く。ちょっとキャラに問題あるみたいで」
男友達は何人かいたものの、恋愛関係に発展したことは一度もなかった。
仲のいい子たちの間では変人気味なキャラで通ってたわたしであった。
趣味がマニアックっぽいのも男受けしないことに拍車をかけてたんだろうな。
「隠れファンとか結構、いたんじゃないのかなっ?」
「ないない」
「そーかなっ?
 ……あっ、あと十分で5時間目だっ!そろそろ教室いこっ」
梨本さんが腕時計を見て言った。
453名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:40:10 ID:+6oiDkT1
5時間目は古文キボン!
454転校生:2007/07/05(木) 21:40:31 ID:cIwX/Mri
>>453
う、ごめんなさい。
私のSSでは、まり子先生は蘭子のクラスを担当してない設定にしてるんです。
理由を説明するとネタバレに関わってきそうで、今はいえないんですが。
せっかくリクエストしてくれたのにすみません。
455転校生:2007/07/05(木) 22:36:24 ID:cIwX/Mri
 ふいに、わたしの脳裏にあの白い教室の風景がよみがえった。
女王のように君臨する蘭子さま。侍女のようにかしづく藤原さんたち。
蘭子さまグループの一挙手一投足を見守って、追随する他の生徒たち。
蘭子さまの行動を罰するでもなく黙認して、なおかつ、特別扱いさえする先生。

「茜ちゃん?」
「……わたし、トイレ行ってくる。先行ってて」
「え?付き合うよっ」
わたしは両手を体の前に突き出して、ぶんぶん振った。
「いやっ、さっきからお腹の調子悪くて。恥ずかしいから、先に行ってて。じゃっ!」
乙女にあるまじき台詞を吐きつつ、わたしは梨本さんの進行方向とは逆方向に駆け出した。
廊下を行く女の子たちが、走り抜けるわたしを目を丸くして見てる。

 衝動的に、嘘を吐いた。
突然、その場から逃げ出したくなったから。
なんだか、無性に怖かった。
自分の意思とは関係なしに、何か巨大なものに巻き込まれていくみたいで。
少しのあいだでいいから、落ち着いてゆっくりものごとを考えたかった。
あの、教室に戻る前に。

 目に付いた階段を下りて、とりあえず、目にしたトイレに駆け込んだ。
一応、言い訳のために、用は済ませておく。

 さて、トイレから出て廊下を歩くと、ガラス張りの大きな窓が並んでて、
暖かい日差しがたっぷりと廊下に注ぎ込まれてた。
よく見ると、一番端に一つだけガラス張りのドアがあって、内側に開け放たれてた。
その外は西洋風の庭で、背の低い植え込みの列や蔦の絡まったアーチがあった。
秋とはいえ植物の葉はまだ緑だ。秋の陽気を含んだ涼しい風がそよと吹いた。
わたしは、開いてるドアから庭に出た。……上履きのままで。
456転校生:2007/07/07(土) 01:27:59 ID:CkTrV7qF
明日まとめて投下します。
457名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 10:10:22 ID:e6h6uXgY
>>456
めっさ楽しみ〜!
でも日付が気になる
今夜?日曜?
458転校生:2007/07/07(土) 22:59:23 ID:CkTrV7qF
>>457
一応今日中でした。
でも、ごめんなさい。
「まとめて」とか言いながらあんまり書けませんでした・・・
459転校生:2007/07/07(土) 22:59:56 ID:CkTrV7qF
……じゃり、と音を立てて乾いた土を踏みしめる。
辺りを見渡しながら、わたしはこの学校の敷地の平面図を思い描いた。
建物との位置関係や広さから考えるに、ここはきっと裏庭だろう。
低い生垣に近づいて目を凝らす。
今の季節は花が咲かない代わりに、小さな堅い実がたくさん付いてる。
これはきっと、野ばらだろう。

 昼休みが終わりに近づく時間だったので、
わたしと違ってお行儀よく外履きを履いた生徒達は、三々五々教室への帰途につきかけてた。
わたしは構わず、庭の中ほどにある一番スペースのひらけた場所に歩き進んだ。
 そこには、わたしがこの学校に来てから見た中で一番大勢の、人のカタマリが出来ていた。
彼女達は和やかに談笑しながら、ゆっくりと庭の広場から立ち去りつつあった。
 わたしの足は、そのグループの先頭で隣同士に並んだ二人組を見たとたん、自然に歩みを止めてしまった。

 そこだけ、日の光が強く当たってるみたいだった。
それは、物凄く綺麗でスタイルのいい中背の女性二人だった。
「女の子」じゃなく「女性」と表現したのは、
彼女達のうち一人が私と同じ学園の制服を着てたのとは違って、
もう一人は白いブラウスにベージュのスカートという私服姿だったせいだ。
制服を着てる方の子は、明らかにわたしと同じ年頃のこの学校の生徒だろう。
私服を着てる方の人は、見たところ、高校生のわたしたちより少し年上みたいだ。
二十歳か、それをちょっと過ぎたぐらいだろうか?大人の人の年はよく分からないけど。

 蘭子さまを初めて見たときからわたしは、
その非の打ち所のない美貌から、蘭子さまがこの学園一の美少女に違いないと勝手に思い込んでた。
だけど、信じがたいことに、この二人はわたしから見て、蘭子さまと同レベルの美人だった。
 その二人は、間違っても傲慢そうな態度は取らず、だけど、その立ち振る舞いは良い意味での自身に満ち満ちたものだった。
二人の身体が光のような明るいオーラに縁取られてる、そんな幻を見るほどに。
 周りを取り巻く女の子たちはそれぞれに笑いさざめきながらも、常に目の端ではその二人に注目してることは明らかで、
彼女達が二人を見る目は常に眩しそうに細められるか、潤んで見開かれてるかのどっちかだった。
学校では、何十人かに一人、こういう人たちがいる。文科系普通生徒のわたしなんかとは存在感からして明らかに違う、
「その他大勢」には決して埋もれない人たち。
しかも、この二人は、容姿、立ち振る舞い、他の子たちの態度から考えて、ごく一般的なレベルの「それ」じゃない。
超ド級の「人気者」っていうやつだ。

 奇跡みたいに並んだ美貌の女性二人は互いに顔を見合わせながら、楽しげに言葉を交わしてた。
その様子は、優しげで、楽しげで、それに何だか神聖な気がして。
まるで、一枚の宗教画みたい。
その光景はわたしの中で、キリスト教の絵画のモチーフの中でわたしが一番好きな、
聖母マリアと天使ガブリエルが向かい合う「受胎告知」の場面とぴったり重なってしまったのだった。
もっとも、白いブラウスの女性の細くくびれたウエストは、妊婦そのもののイメージからは程遠いものだったんだけど。

 わたしがそんなことを思いながらポーッと突っ立ってると、
こんな時間にわざわざ校舎側からやって来た上履き姿の闖入者が目立ったんだろう。
「……昼休みは、もうそろそろ終わるわよ」
制服を着たガブリエルがクスリと、全く嫌味のない笑いをこぼしながら言った。
460転校生:2007/07/07(土) 23:22:06 ID:CkTrV7qF
「ぃひえっ!?」
わたしの上げた奇声に、ガブリエルは純粋にびっくりした様子で美しい目を見開く。
隣の聖母マリアは、眉一つ動かさずに相変わらず優しい微笑をたたえてた。
「あっ、はっ、はい……」
自分と同じくらいの年の女の子に話しかけられて、どうしてこんなにたじろがないといけないんだろう。
仮にこの子が三年生でわたしの先輩だったとしても、ここまで緊張するいわれはない。
だけど、こんなに可愛くて、優しそうで、ハンパじゃなく人望のありそうな子は今まで見たことがなかった。
どう見ても只者じゃないその子に気おされて、一言話しかけられただけですっかり舞い上がってしまったのだった。
ガブリエルとマリアさまと、他の女の子達にはきっと、わたしの頬はピンク色に上気して見えたはずだ。

「あなたは、今日転入してきた長野茜さんですね?」
聖母マリアが言った。
背中まで伸びた真っ直ぐな黒髪に、白いブラウスに負けないくらい白い肌。
切れ長で、優しそうに少し目じりの下がった、黒目がちな大きな目。
すごく胸が大きいんだけど、それがかもし出すいやらしさなんて全くなくて、
自分の体のラインの女らしさになんて気にも止めない様子で、
気品溢れる態度でスッと立ってる。
「はいぃ、そうです」
わたしの声は完全に裏返った。
461名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 09:09:14 ID:HL0VahB0
>>458
いえいえ、充分ですよ

転校生さんてほんとに文章(描写?)うまいね
昨夜はこれを読んでから>>371読んで●いたことは内緒
今夜も期待してます! がんばってね!
462名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 15:35:29 ID:0eLyMW+s
おお…まり子先生キター!もう一人は真由子かな?
楽しみにしてるよ!
463転校生:2007/07/08(日) 23:51:33 ID:wfalqqZ1
「この子が蘭子のクラスの?」
ガブリエルが言うと同時に、女の子の群れがざわざわざわと波打つみたいになった。
やっぱり、蘭子さまのクラスは注目を浴びてるんだ。
梨本さんに案内されながら他のクラスをそれとなく覗いてみたけど、
2-Aみたいなとんでもない教室は他になかったもんね。
それにしても、あの蘭子さまを呼び捨てにするなんて?
「私は、この学校で古文を教えている赤井まり子です」
マリアさまが言った。
「ぃえっ!?せ、先生ですか?」
文句のつけようのない美貌とスタイル。
地味な中にもセンスを感じさせる服装。
こう言っちゃうと申し訳ないけど、この学校の他の先生達とは何もかも違いすぎた。
「……ええ、そうですよ」
マリ……赤井先生は、ちょっと小首をかしげて「?」の表情を作りながらも、
慈愛に満ちた表情でわたしに向かって優しく微笑みかけてくれてる。
「私は草野真由子というの。あなたと同じ2年生よ。よろしくね」
今度はガブリエルが自己紹介してくれた。
「えっ、こちらこそ、よろしく……」
……ん?草野真由子?この名前、わたし、何かで知ってるような?
「何かあったら、私たちに遠慮なく相談してね」
草野さんが一歩わたしの方に進み出て言ってくれた。
「あ、ありがとう」
うう、こんな綺麗な子が、いきなり一対一の差し向かいでこんなこと言ってくれるなんて。

「……もちろんそうしたいのは山々ですが、それは難しいことかも知れません」
そう言った赤井先生の真っ白な美貌は、初めてその表情に陰りを帯びた。
464転校生:2007/07/09(月) 00:01:04 ID:wfalqqZ1
>>461-462
レスありがとうございます!

そして、キャラおよび設定を使わせてくれたアレ??さんありがとうございます!
465アレ??:2007/07/09(月) 20:16:18 ID:EbKj2TUN
>>464 転校生さん

こちらこそ、キャラをいきいきと描写して頂いてありがとうございます!
久美や千草の登場も期待して待ってます!
466転校生:2007/07/09(月) 23:23:36 ID:Fp4jzMkc
>>465
はいっ。彼女達の美しさを全力で書いて行きたいと思ってます!
467転校生:2007/07/09(月) 23:28:29 ID:Fp4jzMkc
「まり子先生っ?!」
わたしが疑問をはさむ余地もなく、草野さんが赤井先生を激しく振り返った。
「茜さんは、鬼龍院さんのクラスメイトです。不用意に私たちに接近しては……」
「う……」
「茜さんを、みすみす危険に晒すことは出来ません。
 遠くからそっと見守ることが、私たちに出来る最良の行いなのかも知れません」
「そんな……でも……」
なんか、カンペキに二人の世界に入っちゃってる。
「今は、耐えるのです。私たちが学園に平和を取り戻した、その時こそ……」
草野さんは何かに耐えるように唇をかみ締めて、コクリと頷いた。
そんな表情も憎いくらい様になる。
赤井先生はというと、草野さんの肩に優しく手を添えて、
慈しみに満ちた表情で草野さんを見つめてる。
やがて、二人の目が合って、二人の間をつなぐ光のような暖かいものが、確かに目に見えた気がした。
思いやりとか、信頼っていうやつ……?ううん、きっと、もっと、言葉に出来ないような美しいものに違いない。

 それにしても、この二人の話が全然見えない。 
赤井先生が言うには、わたしが草野さんや赤井先生に近づくと、危険……?
しかも、それに蘭子さまがかかわってるの?
わたしが蘭子さまのクラスにいるっていうことが、この人たちにとっては何か重要なことらしいけど。
学園に平和を、って……特撮モノのドラマか何かみたい。

「……茜さん」
やっと、赤井先生と草野さんがわたしに振り向いて何かを言ってくれようとした、その時。
「茜ちゃんっ!!」
「ぅいっ!?」
突然、わたしの左腕が後ろに引っ張られた。
気がつけば、いつの間にか後ろに立ってわたしの腕を引いてる人がいる。
「あ、梨本さん?」
「瑠奈でいいよっ!」
強引にわたしをもと来た道にひっぱり戻そうとする。
「瑠奈ちゃん待って、今……」
「ダメっ!五時間目始まっちゃうっ!」
わたしの腕をぐいぐい引っ張る。
赤井先生や草野さんの方には全く、目もくれずに。
「あ……」
振り返ると、赤井先生と草野さんが、何か言いそびれたような、心残りがありそうな顔で見てた。
当たり前か。何か言いかけてたんだもん。
「探したんだよ、もうっ!」
「あ、あは、迷っちゃった。ごめん」
「もう!茜ちゃんには、あたしが、責任あるんだからっ!」
「ごめんね……」
学級委員だもんね。意外と(失礼)真面目なんだ……。
瑠奈ちゃんとわたしはどんどん歩いていって、わたしが使ったガラス張りのドアの敷居をまたいで校舎に入った。
どうやら瑠奈ちゃんも、わたしと同じドアから庭に入ったらしい。

「あの人たちに、何言われたのっ?」
わたしがおそるおそる切り出そうとする前に、向こうから彼女達の話を振ってくれた。
468名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 19:30:40 ID:gC2atp94
毎日毎日おつかれさまです
健康に気をつけてがんばってください
469転校生:2007/07/10(火) 23:02:24 ID:NiqDXx9S
「えーと、何かあったら相談してって、草野さんに言われたよ」
「で、茜ちゃんはなんて答えたのっ?」
瑠奈ちゃんがわたしに、ずいいと詰め寄る。
な、なんか、詰問口調?
「や、なんか、答える前に、赤井先生が何か言って、二人の世界に入っちゃって。
 よく、分かんなかったよ」
本当は、「ありがとう」って答えたような記憶があるんだけど。まあ、いい。

「……あの人たちって、どんな人たちなの?」
一番気になるのは、蘭子さまとの関係なんだけど。
「あの二人はねっ、不良だよ、不良っ!」
「ええ!?」
あの、聖女と天使みたいな組み合わせの二人が!?
「問題教師と、不良グループのリーダーなのっ。
 生徒会長の蘭子さまに、ことあるごとに突っかかって、いっつも問題起こして……」
「うそ……」
グループ……っていうことは、あの女の子たちの集団まるごと不良!?
この学校では、不良まであんなに清楚な雰囲気漂わせてるわけ!?
「パッと見に騙されちゃダメだよっ!それで向こうに染まっちゃう子、結構いるんだからっ!
 まっ、茜ちゃんは、あたしたちが守るから、大丈夫だと思うけどっ」
「う、うん……」
「さっきあの人たちに会ったこと、誰にも話さない方がいいよっ」
「な、なんで?」
「なんでって……外聞悪いよっ。転校早々不良グループに接触したって知られたらっ。
 変な噂が広まっちゃうかも知れないしっ」
う〜ん、付き合っちゃいけない人たちにはとても見えなかったんだけど。
でも、考えて見ると、赤井先生が言ってた「自分達に近づくと危険」って、そういうこと?
わたしの身を案じて忠告してくれたんだろうか?
だとしたら、ずいぶん良心的な不良だなあ……。
あれ?でも、赤井先生は、自分や草野さんたちが学園に平和を取り戻すみたいなことを……

「あーっ!もう授業始まっちゃうっ!早くっ!蘭子さまより先に席着いてないとっ!」
「う、うん」
もう誰もいない廊下をバタバタと音を立ててはしたなく走る。
普通は「先生より先に席着いてないと」だよね、と思いながら。
470転校生:2007/07/10(火) 23:05:43 ID:NiqDXx9S
>>468
ありがとうございます!
471名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 19:17:57 ID:xNYLOKGd
アレ??氏の小説は基本的に綺麗な花をグチャグチャにするって感じだから
花を綺麗なまま愛でさせてくれる転校生さんの存在はありがたい
アレ??氏がダメっていうんじゃないけど漏れには少しハードすぎ
転校生さんのはラノベ調でホッとする
472名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 19:40:57 ID:D0uEfFKf
本編見ても転校生さんの見ても
まり子先生たちが好きと思える自分は
真・自治会員を超えるヒロイン達の信者だと思えてきた
473転校生:2007/07/12(木) 22:58:22 ID:BcUT6chX
 やっぱり、五時間目の授業にも蘭子さまは遅れてきた。
藤原さんと堀川さん、そして木村さんを引き連れて。
五時間目が終わって、今日最後の授業である六時間目は体育だ。
昼休みと同じメンバーでゾロゾロと更衣室に行ったら、やっぱりありました。
蘭子さま専用更衣室。
しかし、この特別更衣室やら、学食の特別席やら、蘭子さまが卒業したらどうするんだろう?
寮の部屋だって、最上階は一般生徒は立ち入り禁止だって聞いて一体何があるんだろうと思ってたけど、
十中八九蘭子さま専用フロアーだ……。 
ひょっとして、蘭子さまには妹がいて、その子が次に使うんだったりして。
鬼龍院菊子さま、なんつって。
「あっ、茜ちゃん、脚長いんだねー」
木村さんの声でバカな妄想は打ち切られて、わたしはわれに帰った。
「へっ!?そう!?」
だしぬけにそんなこと言われて、素っ頓狂な声が出た。
「うん。スタイルいいよー」
「あはは、全然。だって、凹凸がないよね……」
自分で言って空しくなる。
それにしても、女の子同士の褒めあいって苦手だ。
褒められた時どう反応していいのか分からないし、
とっさに人を褒めることも全然上手じゃないから。
「ふふっ。私もよ」
そう言ったのは、わたしの隣でスポーツブラ姿になった早良さん。
確かに、見たところ早良さんは豊満なタイプじゃないけど、わたしよりは若干ボリュームがあるみたい。
要するに、胸とかお尻とかは普通なんだけど、背が高いから相対的に小さめに見えちゃうってだけなんじゃ。
「お二人とも、十分素敵じゃない」
そう言ったのは、お嬢様的な顔立ちと物腰ながらグラマラスなタイプの堀川さん。
ちらっと見たところ、すごく凝った作りの素敵なレースのブラを付けてる……きっとインポートものだぁ……。
「そうだよね。大体、カンペキなスタイルの持ち主なんて、滅多にいないよ。そんなの蘭子さまぐらいじゃない?」
木村さんの言葉に、会話に参加してたわたしたちだけじゃなく、まわりのクラスメートたちまで頷く。
うう、聞き耳立てないでよ……怖い。

 それはともかく、みんなに合わせてうなずきながらも、「カンペキなスタイル」と聞いて
わたしが思い浮かべる人物は実のところ、蘭子さまじゃなかった……。

 「茜さん、着替え終わったかしら?」
早々に着替えて蘭子さまのところに行ってたらしい藤原さんが、更衣室のドアを開ける。
「あ、はい」
ホームルームでは「長野さん」だったのに、今ではみんながわたしを下の名前で呼ぶ。
その切り替えのタイミングがいつだったか、私は憶えてる。


―――「長野さん」

   「いいえ……茜さんと呼ばせてもらってもかまいませんかしら?」―――


あの時からだ。

藤原さんが言葉を続ける。
 「私と一緒に、蘭子さまのところに行ってもらえるかしら?」
「う、うん」
一体なんだろう?
474転校生:2007/07/12(木) 23:00:57 ID:BcUT6chX
昨日はソフトバンクの規制とやらのせいで書き込めませんでした。
ところで、13日以降は用事でお休みさせてもらって19日から再開します。
みなさんよい週末を。
475名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 00:48:57 ID:5HIxECRb
>>474
乙。これからの展開が楽しみだよ。
476名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 21:03:59 ID:Gi/TXZry
まだかな、まだかな
477転校生:2007/07/19(木) 23:37:06 ID:g3MOTbY3
「草野真由子さんと赤井先生にお会いになったそうですわね?」
開口一番に蘭子さまはそう言った。
わたしたちが使った一般の更衣室の隣にある蘭子さま専用の更衣室は、それほど広くはないけど、
ロココで豪華なインテリアが揃えられた可愛らしい部屋だ。
「は、はい」
正面にいる蘭子さまの右奥には、瑠奈ちゃんと、……メイドさんの格好をした若い女の人がいた。
きっと、蘭子さまの着替えを手伝う人なんだろう。

(……内緒にするんじゃなかったんかい)
ちろりと瑠奈ちゃんを見ると、てへへ、という感じで決まり悪そうに笑ってる。
ま、いいけどね。
「詳しく聞かせてもらってもいいかしら?」
横にいる藤原さんにそう尋ねられたから、かいつまんでいきさつを話した。
要所要所で投げかけられる藤原さんの質問に答えながら。

「……事情は大体把握いたしましたわ」
ときおり優雅に頷きながら静かに話を聴いてた蘭子さまが口を開いた。
「それで、茜さんはその二人に対してどのような印象を持たれましたの?」
「えっと……印象ですか……?」
瑠奈ちゃんから聞いた、蘭子さま達と彼女らの関係からすると、答えにくい質問だ。
どうひねって考えてみても、褒め言葉しか出てこないから。
「す、すごく、綺麗な人たちだと思いました」
容姿の話でお茶を濁そうと思って言った言葉だったんだけど。
次の瞬間、蘭子さまの綺麗な額に青筋が走ったのをわたしはこの目で確かに見た。
さっきまでリラックスした表情を浮かべてた蘭子さまの両目と両眉の端が徐々に釣り上がって、
まるで般若みたいな形相になる。
豪奢な椅子の肘掛にかけた蘭子さまの両手の指と、額の血管がぴくぴくと痙攣してるのが分かった。
ひえーーーーー、美人の前で他人の容姿を褒めるのって、良くなかったのかな。
蘭子さまぐらい美人だと、容姿にかけるプライドもエッフェル塔ぐらい高いのかしら。
他人への褒め言葉すら冷静に聞けないぐらい。
ど、どうしよう。フォローした方がいいのかな。でも、なんて言ったら?
478転校生:2007/07/19(木) 23:37:47 ID:g3MOTbY3
応援のレスありがとう
479名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 21:45:33 ID:p7M/UK/3
>>477
茜タン逃げて!超逃げて!
480転校生:2007/07/21(土) 00:57:54 ID:pmAftLZr
 わたしって、こんなときに気のきいた一言も思いつかない。
人を怒らせちゃったら謝るべきだけど、でも、この場合わたしが謝罪するのも変だよね・・・・・・。
「彼女達に対する肯定的な言動は、今後慎んだ方が良いわ」
いたたまれない沈黙を破ったのは藤原さんだった。
「え?」
「例え、それが容貌に関することであってもね」
「・・・・・・」
「あの人達は、正当な権威を持つ私たち生徒会の決定にことあるごとに文句をつけて、
 真・自治会などという訳の分からない非正規の集団を組織してしまったのよ」
「はあ・・・・・・」
「確かに、生徒会や風紀委員会が一般の生徒や集団に対して厳しい判断を下したり、
 処断を行ってきたことはあるわ。
 だけれど、それは、この学園の生徒達に本来あるべき清廉さを保って欲しいため、
 さらに切磋琢磨し成長してもらうための叱咤激励を込めての措置なのよ。
 蘭子さまや私たちは、蘭子さまの理事長であるお祖母様の教育理念を理想とし、
 この学園の秩序を守り、発展させるために行動しているに過ぎないの」
む〜、蘭子さま率いる生徒会、なんだかスパルタそう。
「それなのに、彼女達は生徒会の厳しさを理不尽なものと勘違いしているようなの。
 自分達やその友人がたびたび処分を受けていることに対する逆恨みもあるようね。
 処分と言っても、大したことではないし、処分を受けた理由も客観的に見て妥当と言えるかどうか、
 細心の注意をもって判断しているつもりだわ」
481転校生:2007/07/21(土) 22:27:52 ID:pmAftLZr
明日更新します
482転校生:2007/07/23(月) 00:57:27 ID:9W/0uzAE
「私たちのやり方に対して多少なりとも反感を抱く生徒が出ることは、ある程度覚悟はしていたわ。
 そういう生徒達に対しては、じっくりと時間を掛けて理解してもらうつもりでいたの。
 でも、彼女達はそういった生徒達を集めて徒党を組み、生徒会に対する反乱行為を扇動するまでに至ってしまった。
 しまいには、生徒会長選挙の正当性まで疑いだす始末よ。
 蘭子さまが一年生の前期から今に至るまで連続で生徒会長に選ばれ続けているのはおかしいと言って。
 蘭子さまの人望と実力の程を考えれば、決して不自然ではないというのに」
「そうなんだ・・・・・・」
たしかに、クラスの様子を見てると、蘭子さまは結構人望ありそう。
・・・・・・ちょっと、歪んだ形のような気もするけど。
それにしても、蘭子さまたちと草野さんたちの関係が、ちょっと見えてきたかも知れない。
要するに、異なる信念を持つグループが、それぞれ自分達が思うように学校を運営したくて、対立してるってこと?
で、今のところ選挙で選ばれた蘭子さまたち生徒会が正当な権威を持ってるんだけど、
真・自治会はそれに納得が行かなくて、それを邪魔してるってことなのかな?
「そう。そういうわけで、彼女達には私たちもほとほと手を焼いているの。
 だから・・・・・・あなたには、彼女達のことを間違っても良くは言って欲しくないのよ。
 人に知れ渡ったら、どんな悪影響があるか知れないもの。
 最悪の場合、真・自治会側があなたを懐柔しようとする、ということも考えられるわ」
「ううん、それは、赤井先生も気遣ってくれてるみたいで」
「・・・・・・そのようね。でも、油断してはいけないわ。
 偽善的な態度はあの人たち最大の武器なのだもの」
そんな風には見えなかったけどな・・・・・・。
ここで、蘭子さまが口を開く。
だいぶ落ち着いてるけど、まだ怒ってるみたい・・・・・・。
「正直に申し上げると、茜さんには彼女達のことはもっとゆっくり知っていってもらうつもりでしたわ。
 なにしろ、彼女達の存在はこの学園にとっての唯一の恥部・・・・・・汚点なのですもの。
 転入したてのあなたに知られることには、抵抗がありましたわ」
あの〜、そこまで言うほどなんですか?
そんな、酷い人たちにも、無茶苦茶な人たちにも見えなかったんだけど。
もっとも、わたしは生徒会のことも真・自治会のことも良く知らないから、
結論を出すことは出来ないんだけど。
483転校生:2007/07/23(月) 23:22:11 ID:9W/0uzAE
「しかし、図らずも貴方があの方たちに出会ってしまった以上、
 下手に隠し立てをするよりは、正確な情報を差し上げるべきであると考えました。
 それで、あなたをここにお呼びしたという訳ですの」
「そうなんですか・・・・・・。ありがとうございます」
484名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 06:04:22 ID:7IizKo1I
>>483
みじかっ!
485名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 08:19:20 ID:0IGhnlZc
転校生さん、いつも更新お疲れ様です。そしてGJです!!
486名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 08:20:11 ID:0IGhnlZc
すいません。アゲてしまいました。
487転校生:2007/07/25(水) 00:32:03 ID:IxcUEuCi
短くてすいませんw
応援どうもです。
あと、すみません、今晩はお休みします
488転校生:2007/07/26(木) 00:06:41 ID:WzgPfORE
「あ、蘭子さま、予鈴ですよ!行かないと!」
つい、声を張り上げてしまったわたしに対して、蘭子さまは鷹揚に笑って言った。
「ホホホ、大丈夫ですのよ。茜さん。
 先生には、このお話のためにあらかじめ授業の開始時刻を10分程遅らせて頂くようお願いしてありますの」
ら、蘭子さま・・・・・・。
「彼女達について、最も重要な事実をまだお伝えしておりませんでしたわね」
「え?」
・・・・・・何だろう?
「真・自治会と呼ばれる彼女達が結成した非正規の団体には、メンバーがたったの3人しかいないのだけど・・・・・・」
「たった3人!?」
「ええ。それに加担している赤井先生も入れれば、4人ね」
それだけの人数で、蘭子さま達を振り回してるの!?
只者じゃないのは、ひと目見て見て分かったけど。
「それにもかかわらず、私たち生徒会が彼女達を駆逐することが出来ないのには、理由があるのよ」
「理由・・・・・・?」
何だろう?
「彼女達3人はいずれも、武道の達人なの。
 空手や剣道の全国大会で上位入賞の実績を誇るほどよ。
 その実力が背景にあるものだから、私たちもうかつに手を出すことが出来ないの。
 下手に怒らせて、人的被害が出ては・・・・・・ね。分かるでしょう?」
「え!?ま、まさか?!今までにそういうことは!?」
「・・・・・・ないわ。幸いにしてね」
489名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:40:03 ID:C4ncyFmp
蘭子、以外に正直者。
490転校生:2007/07/26(木) 22:47:30 ID:WzgPfORE
ホッ。良かった。
ていうか、落ち着いて考えて見ると、
今藤原さんが言ったような乱暴な人たちにはとてもじゃないけど見えなかったよ。
赤井先生はたおやかで、草野さんはいかにも真面目そうな雰囲気で、優しそうで・・・・・・。
背筋がピンと張ってて、何かのスポーツをやってると言われれば、なるほどそうかと思わせるものはあったけど。
そうそう、草野さんが名前を名乗ったとき、初めて知る名前じゃないような気がしたけど、今思い出した。
転校する前、この学校のことをインターネットで色々と調べようとした時、
女子空手界では有名な選手として、草野さんの名前がどこかに載ってたような気がする。
この学校は基本的にスポーツ系の部活があんまり強くないのに、
空手と剣道だけは例外的に、全国的に目立つ選手が1人か2人ずついるんだった。
う〜んと、空手が2人で剣道が1人だったかな。
「とにかく、そういうことなの。彼女達4人には、くれぐれも注意してね」
「わ、分かりました・・・・・・」
「面倒だとは思うけど、もしも向こうから接触があったら、必ず私たちに報告して頂戴」
「はい・・・・・・」
「この学園と、あなたの為よ」
「うん・・・・・・」
草野さんたちも、蘭子さまたちも、びっくりするぐらい、お互いに対して神経質なんだなぁ。
491転校生:2007/07/27(金) 20:04:20 ID:lOzHkHB9
次は月曜日に書き込みます
492名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 20:56:05 ID:JYD0gsDr
>>491
GJ!
良い週末を!
493名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 14:58:00 ID:q+OSyeNj
まあなんだ、過去と現在が同時進行だと色々と面白いな

あと
>全裸保守の人
今の季節はあんまりインパクトないですよ?
494名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 17:37:51 ID:TtF1RHN6
クーラーが効いていれば結構風邪をひくと思う
495転校生:2007/07/30(月) 23:48:56 ID:70gSRvKI
本鈴が鳴ってから5分後に、わたしたちは誰もいない廊下をぞろぞろと移動した。
「茜ちゃんっ、大丈夫っ?」
瑠奈ちゃんが、集団の一番最後を歩いてるわたしに近づいて声をかけて来た。
「ん?う〜ん・・・・・・」
「なんか、すごい浮かない顔してるよっ?」
「うん・・・・・・あのこと、大丈夫かなあと思って」
「ん?なんのことっ?」
瑠奈ちゃんに顔を近づけて、ヒソヒソ声でわたしは言った。
「わたしたち、庭に上履きで出ちゃったでしょ?そのこと、バレたら怒られるんじゃないかなと思って。
 今のうちに、自分から言っといた方がいいかなあ?」
蘭子さまたちの生徒会が思いがけず真面目そうだったんで、わたしはすっかり怖気づいてしまったのだった。
「・・・・・・ぷっ。あはははははは!大丈夫だよぉっ。それぐらい!」
瑠奈ちゃんは、突然、大声で笑い出した。
今、みんな授業中だってば。聞こえちゃうよ。
「真面目だなあ。茜ちゃんはっ」
「そうかなあ」
「そんなことぐらいで、怒ったりしないよっ。蘭子さまはっ」
そんなこと・・・・・・か。藤原さんが結構キビシ目のこと言ってたから、怒られるかと思ったんだけどなあ。
何が大丈夫で、何がOKか、一応調べとかなきゃならないなあ。
生徒会の処分の対象になったりしたら気まずいし。
496名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 01:03:21 ID:Oi7qCuFS
GJ!茜ちゃんの学園ライフ、これからどうなるのか楽しみです。願うならこのまま蘭子様に目を付けられない事を・・・
497転校生:2007/07/31(火) 23:01:05 ID:6zlTCjm4
 ただっ広い体育館の中で、真新しい真っ白なバレーボールが宙を舞う。
わたしたちは、基本二人一組に分かれてパスの打ち合いをした。
蘭子さまのグループでペアになったのは、蘭子さまと藤原さん、堀川さんと木村さん、そして最後に、瑠奈ちゃんと早良さんとわたしの三

人組。もともと六人グループで偶数だったのに、わたしが入ることで奇数になっちゃったんだな。
蘭子さまは、意外にも結構楽しそうに参加してる。
早良さんは、陸上部で活躍してるだけあって運動神経がすごく良いみたい。
わたしや瑠奈ちゃんのパスが時々軌道をそれると、すばやくその先にまわってフォローしてくれる。
他の子たちもそれぞれペアを組んでバレーに興じてて、和やかな午後の授業と言う感じ。

「ん?」
だけど、わたしは、気づいた。
壁際の隅っこの方に、あぶれたらしく、一人で練習してる子がいた。
相方がいないその子は、一人で黙々とオーバーハンドパスの練習を繰り返してた。
「長野さん!」
「ぉわ!?」
早良さんがわたしに放ってくれた打ち易い弓なりのパスを、
その子に気を取られたわたしは受け損なってしまった。
腕の関節のあたりに変な角度で当たったボールは、てん、てん、てんと瑠奈ちゃんの脇を転げ去って行った・・・・・・。
「ご、ごめん!」
「いいって!」
瑠奈ちゃんは、わたしが失敗したボールを拾って持って来てくれた。
「・・・・・・ね、あのさ」
ついでと言っちゃ何だけど、切り出してみることにした。
「んっ?」
「あの子、一人みたいなんだけど、・・・・・・わたし、組んでみようかな。うちら、三人だし」
498転校生:2007/08/01(水) 00:49:23 ID:VSsH5ZF1
次、明後日書き込みます
499名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 05:37:12 ID:XRBO7kbk
遠く柏崎より茜ちゃんのご不幸?をお待ちしています。アレさんの続きも
全裸じゃありませんが…
500名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 00:19:54 ID:L3GKgrAB
盛り上がってますねえ。
では久々に…

全裸保守
501名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 20:01:44 ID:7ba9E6gM
>>500

 ま た お 前 か !



・・・風邪ひくかもしれないから早期投下お願いしますヨー(棒
502名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 22:38:55 ID:xPxXOBa5

またお前か! と言うふりを聞くとヤンパラを思い出す私はもうじき40…
503名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 22:48:59 ID:MYRWnwLW
18も年上・・・大先輩じゃないッスか!
504転校生:2007/08/02(木) 23:35:12 ID:WJxhU3U5
瑠奈ちゃんは、ちらとその子を目の端で確認した。
「ああ」
いつもは明るい感じの瑠奈ちゃんの顔から、表情が消えた・・・・・・。
「いーの、いーのっ。そんなこと、しなくてっ」
一転して愛想良く、わたしに答えた。
「ん・・・・・・うん」
見ると、早良さんの表情が堅い。
「・・・・・・始めましょう」
消え入りそうに小さいけど、低く、しっかりと意思のこもった声で、彼女は言った。
「うんっ、茜ちゃん、下がって、下がってっ」
わたしたちは、また三方に散らばってパスの練習を再開し始めた。
505転校生:2007/08/03(金) 23:18:45 ID:A7uiMso/
 わたしの位置からは、ちょうど、一人でいる女の子の姿が見える。
壁の方を向いてるので、わたしに見えるのは華奢な後ろ姿と、二つに結わえたロングの黒髪。
運動はちょっと苦手な子らしく、つっかえながらも、一生懸命練習してる。
わたしは早良さんと瑠奈ちゃんに迷惑を掛けないように必死でボールを追いながらも、
どうしてもその子が気になっちゃう。
いいのかな。なんか、嫌だな・・・・・・。
クラスの人数は、わたしを入れてちょうど偶数みたいなのに。

そのとき、一人で練習してる例の女の子が一際大きなパスを両手で放った。
ボールは大きな弧を描いて・・・・・・

ボンッ!

・・・・・・どういう加減か、見事にその子の脳天ど真ん中に命中した。
大きく弾みを付けながら明後日の方向に転がっていくボール。

なんていうか、ある意味すごくタイミングの良い子だ。
必要ないときに限って、笑いの神は降りてくるもんだ。
わたしも、一人で部屋にいるときに傑作モノの失敗をして、
一緒に笑ってくれる人がいなくて空しい思いをするときとか、あるもん。
こういうときは、見てみないふりをして上げよう。
パスの練習をしてくれる相手もいない上に、面白い失敗を人に見られたなんて知ったら、かわいそ過ぎる。

「オホホホホホホ、滑稽ですこと!」

突如として、耳をつんざく甲高い笑い声が体育館に響いた。
蘭子さまが、口元に上品に手を当てて、女の子をあざ笑ってた・・・・・・。
506名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 21:04:24 ID:iWB+zjPc
蘭子さま極悪!

いつもこの小説を読まないと眠れません
転校生さんこれからも頑張ってくださいね
507転校生:2007/08/04(土) 21:31:07 ID:S8Xnmz1c
ドッと、
蘭子さまに追従するように、クラス中が沸いた。
いつの間にか、クラスのほとんどの子が失敗した女の子を半円状に取り巻くようにして、笑ってる。
笑われたその子は縮こまって、真っ赤になって俯いてる。
「きゃはははははははっ!」
「あはははははは!」
瑠奈ちゃんと木村さん、超笑ってる・・・・・・。
藤原さんと堀川さんは、口元に手を当てて控えめに可笑しそうなそぶりを見せてる。
早良さん・・・・・・早良さんは・・・・・・
一人だけ、血の気のない顔をして、軽く斜め下を向いてる。
堅く唇を一文字に結んで、まるで、一生懸命に表情を押し殺そうとしてるみたい・・・・・・?

明らかに悪意に彩られた少女達の笑い声に包まれながら、
わたしは徐々に口の中に苦いものが広がっていくのを感じた。
508名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 21:44:11 ID:iWB+zjPc
わあ、ありがとうございます!
この先の生徒会の非道っぷりとまだ登場のない久美・千草の活躍に期待してます!
509転校生:2007/08/04(土) 21:51:36 ID:S8Xnmz1c
恐縮です。
510転校生:2007/08/05(日) 23:46:45 ID:H1w3C4ap
「うわ、すご・・・・・・」
防音ドアで閉ざされたぴっかぴかの放送室に案内されて、
最初にわたしの口をついて出たのは感嘆の声だった。
ガラスの壁の向こうに録音室があって、まるで、プロが使うスタジオみたい。
「こっちが機材室ね」
木村さんがガチャリとドアを開けると、大量の撮影用カメラが整列してた。
それらはどう見ても、テレビ局で使われてる本格的なテレビカメラと同種に思える。
さらに、集音マイク、レフ板、撮影用ライト・・・・・・等等、プロ仕様としか思えない道具たちがずらり。
「え、ここ、テレビ局?ラジオ局?」
目を白黒させるわたしを、木村さんはくすくす笑いながら面白そうに見てる。
511転校生:2007/08/06(月) 23:12:41 ID:ScNqD9Qm
すみません。今日はお休みして明日書き込みます
512転校生:2007/08/07(火) 23:35:31 ID:vAw2iEEB
「この学校は、放送部の活動がすごく盛んなんだよ。
 って言っても、力を入れ始めたのはごく最近で、外ではあんまり有名じゃないけど」
「へぇーーーーーーー」
それにしても、この設備・備品の豪華さは学校の部活動の常識的な範囲を軽く逸脱してる。
「学園祭や体育祭とかの記録もあたしたちの仕事だし・・・・・・
 生徒会役員の選挙でもね。体育館のおっきなスクリーンを使って、派手に演出するの。
 体育館でやるイベントを盛り上げるのは、いつもあたしたちだよ」
「ふーん。それって・・・・・・やっぱり、蘭子さまの意向なの?」
「そーだよ。蘭子さまは、何をするにも華やかなのがお好きだから」
「こんな豪華な放送室って、なかなか無いよねぇ・・・・・・」
わたしが過去17年で培ってきた常識によると、日本中でここ一つしかなさそうだ。
「うん!蘭子さまの格別のご配慮のおかげで、あたしたちは高校生じゃめったに出来ないようなレベルの
 活動をさせてもらってるの!茜ちゃんも、ここに入れば絶対良い経験になるよ!」
木村さんは無邪気に目を輝かせて、得意満面の様子だ。
513名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 03:20:19 ID:zxf2MNHn
放送部ってことはだなあ
もしかすると?
514名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 04:55:03 ID:ntpzRQpX
もしかすると・・・だね
515転校生:2007/08/08(水) 21:56:22 ID:GeTZVYyP
すみません。結膜炎になったので少しの間休みます・・・
516名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 22:04:31 ID:i68t7nrG
このスレの作家さんは次々と不幸に襲われる宿命にあるのだろうか…
517名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 22:46:25 ID:dyYaleYV
>>515
お大事に。あまり無理しないでください。
518名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 10:18:48 ID:9JCpzMfo
アレ??氏は恒例のお盆休み中かな
たっぷり英気を養ってぜひ再開を・・・
519名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 20:24:22 ID:/jbeJCDx
アレ??さんと転校生さんの復帰を期待しつつ保守。

520名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 18:34:37 ID:eicFzFi3
1週間レスなしに全俺が泣いた
521名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 00:32:28 ID:AVqC7jEx
誰もいないな・・・つー訳で真由子タンは俺が貰っていく。
522名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 03:32:53 ID:8rC2NBa6
全裸保守の人はどうしたんだろう
前立腺肥大で入院でもしたかな
523名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 08:15:40 ID:P0kbcBVi
全裸でいると前立腺肥大になるの?
524アレ??:2007/08/29(水) 21:42:25 ID:uUqq8gt2
「は、はいっ!」
総帥の命令に慌てて返事した聖と詩織は、早くも次の便を尻の間から覗かせている、半失神状態のまり子先生の美麗な裸身の左右にとりつき、綺麗に手入れされた腋の下をくすぐりはじめる。
「あひ……? ヒイッ?……
ヒヒ、イヒヒヒヒヒヒヒヒッ!……」
やっとのことで許された排泄の快感に漂っていた美教師の意識は、その瞬間、恐ろしい現実に引き戻されてしまった。
「ムヒヒヒヒヒッ!……や、やめでヘヘヘヘヘェ!……」
四肢を麻痺させられてしまっている“伝説の天才”は、蜂のようにくびれた腰と、豊かな双乳を振りたて、狂ったように泣き笑いながら哀願したが、そんな言葉など受け入れられるはずもない。
「ウィヒヒヒヒヒッ!……ムヒョヒョヒョヒョヒョ……!」
ブウゥッ! ブリイッ!
静まり返った体育館内にこだまする、まり子先生の甲高い笑い声を打ち消すかのように、大きな放屁音が響き渡る。
それと同時に、先ほどのモノにも勝るとも劣らぬ太さの便塊がムリムリと排泄されてきた……。
しかし……。
525アレ??:2007/08/29(水) 21:43:27 ID:uUqq8gt2
そこに現れたのは、悲惨を通り越して滑稽ともいうべき信じがたい光景だった。
「ヒヒヒヒッ!(ブウッ!)……や、やめェヒャヒャヒャ!(プ、プウッ!)……
おねがハハハハ!(ブリブリッ!)……もうゆるじでェヒャハハ!(ブバッ!)……」
なんと、“学園の聖女”とまで謳われた美貌の女教師が狂ったように泣き笑いながら腰を振るたびに、幼児の腕ほどもある太さの、しかし長さは3センチにも満たない便塊が盛大な破裂音とともに、連続して射出されているのだ。
だが、これも無理からぬことだった。
括約筋を弛緩させていなければ排泄が不可能なのは言うまでもないが、両腋をくすぐられているまり子先生の身体は、それを堪えるために硬直してしまっている。
しかし、もはや限界を超えている生理的欲求は、これ以上腸腔内に便を溜めておくことを許さない。
その結果、無理矢理押し出されてくる便塊が顔を覗かせたところで、硬直してしまっている“伝説の天才”のアヌスがそれを思い切り締め付け、次々に斬って落としてのけていたのだ。
しかも、それに加えて浣腸時にたっぷり詰め込まれた空気が、排便と同時に放屁となって下品な音を響かせている。
「こ、こんなのぉホホホホホ!(ブバァッ!)……
み、みじめすぎィャハハハハ!(ブウッ!)……
もぉ、いやァヒャヒャヒャッ!(ブリッ!)……
ムッヒヒヒヒヒィ!(プッ、プウゥゥッ!)……」
そして、決定的な出来事が起こった。
526アレ??:2007/08/29(水) 21:44:46 ID:uUqq8gt2
シュッ……!
X字の磔台を壊さんばかりの勢いで細腰を振りたてているまり子先生の股間から、シャワーのような水流が迸ったのだ。
「きゃあっ!」
その瞬間を大スクリーンで目撃してしまった全校生徒から悲鳴があがる。
そう、かつての“学園の聖女”は、あまりのくすぐったさに耐えかね、とうとう失禁してしまったのだった。
多少黄色がかったそのシャワーは、カクテル光線をキラキラと反射しながら、真下のタライの中、山盛りとなった教え子たちとまり子先生自身の便塊に、激しい勢いで降り注ぐ。
しかも、鬼龍院蘭子の命を受けた聖と詩織によるくすぐり責めと、屈辱の排泄行為はまだ継続中なのだ。
当然の結果として……。
「いっ、いやァヒャヒャヒャ!(ブリッ! ジョボボボボボボ……!)」
ほんの一時間前まで、全校生徒の尊敬と憧憬を一身に集めていた美教師、赤井まり子先生は、“全裸のまま、狂ったように泣き笑いながら排泄しつつ、放屁し、排尿する”という姿を見せ付ける羽目になったのだ……!
527アレ??:2007/08/29(水) 21:46:31 ID:uUqq8gt2
ブウッ!……
ブピッ!……
ブバッ!……
淫らに割り拡げられた、真っ赤に染まった双臀の間から、下品極まりない放屁音が断続的に響くたびに、短い、だが極太の便が真下のタライめがけてボト、ボトと落下する。
ジョボボボボボボボボボボ……!
漆黒の絹草の茂み、その下から放たれる黄色いシャワーが、山盛りの便塊を直撃していた。
「ムヒョヒョヒョヒョオ!…… ウィ―――――ッヒヒヒヒヒヒ!……」
気品に満ちた美貌を涙と鼻水と涎まみれにした“伝説の天才”は、豊かな乳房と細腰を振りたてながら狂ったように泣き笑う。
水を打ったかのように静まり返った会場中に響き渡る、放屁音と便塊の落下音、そして放尿音。
さらにそこへ“学園の聖女”とまで呼ばれた美教師の甲高い笑い声が加わる。
それはまさに、惨めさと屈辱の極みとも呼ぶべき、地獄のアンサンブルだった。
(も、もういやぁ……! 神様、どうか、もう終わらせて……!)
永遠に続くかとも思える悪夢のような時間。
だがそれも、まり子先生の膀胱と腸腔内がすっかりカラになることによって、とうとう終わりのときを迎えたのだった……。
528名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 01:24:28 ID:kWg8nkOI
ぬふぉぁっ!!!
ktkr!!!
529名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 01:33:57 ID:Uh9wMQNp
何だその叫びはwww アレ??さん忙しい中での更新お疲れ様です。 まり子先生がすげぇ事になってる・・・・
530名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 06:43:29 ID:uFriM+J0
三年前は真理子先生がこんな目に遭わされるとは、想像もできなかった……事もないか。
531名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 13:45:00 ID:A8UtIw8F
アレ??さん更新ありがとうございます!

全裸GJ!
532名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 12:51:54 ID:z7/WqIWO
くすぐりGJ!
533名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 22:17:20 ID:jWw0nqBO
正座で全裸保守。

>>522さん
体調はすこぶる良好でございます。

アレ??さん、お体に気をつけて下さいね。
またの更新をお待ちしております。
534名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 23:11:35 ID:DtsbUdJd
>>533

 ま た お 前 か ! 


・・・季節の変わり目だからそろそろ注意しなっせ
535名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 03:55:05 ID:XuEhRrym
>>533
前立腺はもういいのかい?
536名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 22:12:52 ID:jq+nSPrv
久美タンのお尻プニプニ
537名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 20:52:43 ID:UuYZin7x
なったことないからわからないけど
結膜炎ってそんなに時間かかるものなの?
できたら転校生さんにも復活してもらいたいな
538名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 13:40:35 ID:9x11D+qY
ただひたすら全裸保守

降臨お待ちしております。
539名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 02:29:51 ID:IAN2BIBi
俺はそこまでできん。

というわけでパンツ一丁保守。
540名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 21:45:06 ID:+/LR0BcC
転校生さんの降臨をお待ちして

フリチン保守
541名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 04:41:57 ID:6UuhrA1r
久美「保守するね〜♪」
千草「オレも保守するよ」
真由子「同じく保守します」まり子「降臨なされるその日まで、いつでもお待ちしています」

542名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:11:49 ID:WHcf+7gJ
お二方ともいつ戻られるんでしょうねえ
そういえば前スレの捏造さんの続きはどうなったんでしょう?
543転校生:2007/10/05(金) 23:15:34 ID:hhgt9knO
 わたしは、学園の寮の一室―――早良さんと一緒に与えられた自室のドアノブを掴んでドアを開けた。
朝にカーテンを開けたきりの窓から見える四角い空は薄紫色に暮れてる。
早良さんは、まだ練習から帰ってないんだ・・・・・・。
―――疲れた。わたしは制服のまんま、自分のベッドにうつぶせに倒れこんだ。
この疲労感は昨日の比じゃない。あらゆる意味で、未知の世界を見過ぎたんだ。

(これが、お昼の放送にかける蘭子さま特選クラシック。
 基本的に、毎朝あたしがお聞きするか、蘭子さまからリクエストがあるかのどっちかで・・・・・・
 何もリクエストがないときは、この中から適当にランダムに選んで。
 えっ?うちらの好きな曲は・・・・・・蘭子さまが風邪でお休みした時ぐらいかな?
 うん。予算はいっぱいあるから。もう使い切れないくらい。
 別に、好きな曲ならここ(放送室)で聞けばいいじゃない?
 でも、蘭子さまがいらっしゃったらすぐ消してね。
 寮の部屋に貸し出しもできるよ。このノートに名前とかを記入してね。

 ううん。どこもうちみたいに豪華なわけじゃないよ。
 蘭子さまが実績を認めてくださった部だけかな。
 とにかく、蘭子さまが色々と融通して下さるから・・・・・・うちらも、蘭子さまを立てるわけ。
 そうそう。蘭子さまのおかげなんだから)

 蘭子さま蘭子さま蘭子さま。
会った人みんな、二言目には蘭子さまで・・・・・・この学校は、どこかおかしい。

 でも、ここがどんな世界であれ、これからの一年と半年間をこの学園で過ごさなきゃいけないんだ。
なぜか有無を言わさず用意されてたポジションは、決して悪い立場じゃなかったけど。
だめだ。頭が混乱して、上手く考えがまとまらないよ。
わたしは、組んだ両腕の上に顎を乗せて、ふうーっと大きなため息を吐いた。
544転校生:2007/10/06(土) 00:04:22 ID:hhgt9knO
コンコンコン。ノックが聞こえて、わたしはあわててノートを机の引き出しにしまった。
「はーい。どうぞ」
声に応えてドアを開けたのは早良さんだ。
見たことのないジャージを着て(陸上部指定のジャージ?)、スポーツバッグを肩に掛けてる。
「・・・・・・ただいま」
わたしと同い年とは思えないぐらい、落ち着いた話し方や物腰で静かに部屋に入ってくる。
背筋を伸ばした綺麗な歩き姿だ。

「お風呂、お先させてもらったよ」
わたしは同室者の礼儀として、一応報告した。
現在、午後10時。
帰りのHRが終わった直後に別れてから、今までずっと練習してたのかな・・・・・・。
「そう。私は、いつも部の方でシャワー浴びて来るから・・・・・・」
早良さんは柔らかく、かすかに微笑んだあと、ふと真顔になった。
「夕飯は、食べた?」

「んー・・・・・・」
わたしは、軽く口ごもった。
「放送部案内してもらってから、木村さんが夕ご飯誘ってくれたんだけど、すごく疲れてて・・・・・・断っちゃった」 
木村さんの口ぶりから、蘭子さまと同席らしいことを感じ取って・・・・・・
気が重くて行けなかった。
「そう・・・・・・」
わたしの返事を聞いてすぐ、早良さんの顔が曇った。まずかったかな。まずいよね。やっぱ・・・・・・。
545転校生:2007/10/06(土) 00:39:23 ID:VPMiAkvU
どうしよう。何か言うべきかな。
 「・・・・・・ちょっと、着替えるわね」
おもむろに、向こうが会話を切り上げた。
早良さんが遠慮がちに横を向いて、ジャージのファスナーを手早く下ろす。
ジャージの上を脱いでTシャツ姿になった早良さんは、傍らのタンスの引き出しから部屋着のズボンを取り出した。
次に、手際よくウェストの紐を解いてジャージのズボンを下ろす。
小麦色に焼けた、細い、でも、きちんと筋肉の付いた脚があらわになる。

 七分丈の楽なズボンに着替えて、スニーカーソックスを脱いだ早良さんの足の甲の部分だけが、日に焼けてなくて、白くて・・・・・・
なんだか、それが妙に色っぽく感じられて。
まるで、見ちゃいけない部分を見ちゃったみたいで・・・・・・
わたしはあわてて、目を逸らした。
546名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 20:13:02 ID:kAgXHn8Y
GJ!!
待ちに待った続きがついに
547名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 21:37:28 ID:8FD1MMp9
アレ??さんのヘビーでハードな現在と
転校生さんのライトでソフトな過去の対比が素晴らしい。
お二人ともがんばって!
548名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 22:03:06 ID:/AgP3wkS
転校生さんお疲れ様です〜そして復活おめでとうございます
549転校生:2007/10/06(土) 22:10:01 ID:VPMiAkvU
「あのね」
早良さんの呼びかけに、わたしはハッとして彼女の方に視線を戻した。
「・・・・・・こんなこと言うの、本当におせっかいだと思うけど・・・・・・」
早良さんは困惑したような表情をしてる。明らかに言いづらそうだ。
「あの・・・・・・」
決心したように、椅子に座って、わたしと正面向きで対峙する。
「蘭子さまたちの誘いは、断らない方がいいと思うの」
早良さんも、か・・・・・・。

わたしは、わかりやすい落胆の表情をしたんだと思う。
早良さんもそれを受け止めて、悲しそうな表情になった。

「こんなこと、会ったばかりの私が言うことじゃないわよね。
 ただ、でも、ここじゃあ・・・・・・何であれ、蘭子さまの意向に沿って行動するべきだわ。
 それが・・・・・・一番良いはずなの」

 短い間でわたしが見た限りでは、早良さんは大人っぽくて口数が少なくて、
でも、言葉や行動の端々に優しさがにじむ子だ。
何でもすぐ表情や口に出す軽率なわたしなんかとは違って、思慮深そうだ。
さっきもきっと、着替えをしながらわたしにこのことを言うべきかどうか考えてたんだろう。
550転校生:2007/10/08(月) 23:12:47 ID:ykK9/C3i
「ううん。ありがと。おせっかいなんて、思わないよ」
「そう・・・・・・でも、ごめんなさい」
 でも、だからこそ、納得できない点がある。

「その・・・・・・食事を断ったのは、悪いと思ってるよ。
 今日は、すごく疲れてて。
 木村さんは、蘭子さまたちが待ってるって言ってくれたのに」

わたしは恐る恐る、切り出した。

「そう」
「・・・・・・ホント言うと、ちょっと気後れしちゃったんだ。
 蘭子さまたちは、食堂の席とかも皆と違ったりして、色々と、することが豪華で、びっくりしちゃって。
 わたし、今までは本当に普通で、平凡な生活しか送ってこなかったから、
 世界が違いすぎてさ。
 これから徐々に慣れていかないと、って思うけど」
「そうね・・・・・・」
「うん。だから、今回のことはわたしが悪いよ。だけどさ・・・・・・」
早良さんが不安そうに、首をかしげる。
551転校生:2007/10/08(月) 23:15:20 ID:ykK9/C3i
「どんな時も、蘭子さまに従えるかどうかは分からない」

・・・・・・言っちゃった。

「例えば、体育の時に、失敗した子を笑った人たちがいたでしょ」
 蘭子さまも、笑ってたけど・・・・・・」

実際は、蘭子さまが率先してあの子を笑いものにして、
クラスのほとんどの子たちがそれに追随したって感じだったけど・・・・・・。

 別に、良い子ぶって彼女達の行動を否定してる訳じゃない。
ただ、高校生になってまで一人ぼっちでいる子の失敗を大勢で嘲笑うような、
いわゆる『イジメ』的な行為にうつつを抜かす感覚について行けないんだ。
そりゃ、わたしも小中学校の頃は、積極的にいじめっ子になることはなくても、
弱い子をからかったりすることを痛快だと思う感覚を確かに持ってた。 
だけど、それは、わたしがまだ子供だったから。
その後、わたし自身がちょっとした切っ掛けで軽く仲間はずれにされかけたこともあって、
他人に馬鹿にされることの痛みをちゃんと知ったつもりだ。
(ちなみに、仲間はずれになりかけた経験は私の中で
 トラウマにもなり切れない小さな心の引っかき傷となり、今では完治しているはずだ)
クラスや学年での立場の弱い子を集団でいたぶったりすることは・・・・・・本当に、子供っぽくて恥ずかしいこと。
嫌いなら一人で嫌えばいいし、一人で無視すればいい。
高校生になればそれくらいの常識をわきまえてるのは当然、と思うわたしの感覚はおかしいだろうか。

 教室で初めて蘭子さまと会った時、彼女はわたしに強烈な印象を残した。
美人で、スタイルが良くて、物腰が優雅で、人と違うオーラがあって、
特別扱いされるのが好きで、人を支配するのが好きで、ちょっと我がままで、一風変わった、強力なクラスの権力者。
わたしが抱いた第一印象はそんなところだ。
その後も、蘭子さまの圧倒的な個性に気圧されたり、違和感を感じたりしたけど、
わたしが蘭子さまに対して抱いた感情は決して悪意や嫌悪じゃなかった。

 だけど、体育の時間の一件を見て・・・・・・
わたしは初めて、蘭子さまの「正しさ」に疑問を抱いた。
わたしが見たのは、本来は真っ白であるべきノートに落ちた、真っ黒なシミだ。

「蘭子さまは生徒会長でしょ、なのに、ああいうのって・・・・・・」
「・・・・・・ダメっ!!」
552名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 06:55:41 ID:MZ40Gq67
蘭子様は何のために学園を支配してるんだろう?
子供のいたずらにしちゃあ手が込んでるし…
553名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 07:37:50 ID:84RYFico
本編にまで影響を及ぼしかねない
そういうツッコミはよしなさいってw

転校生さんGJ!
554転校生:2007/10/09(火) 23:29:32 ID:bYJMd1xM
 知らない人の声がしたと思ったら、細長い指がわたしの唇を塞いでた。
目の前にあるのは遠近法で指より小さく見える早良さんの顔だ。
わたしの鼻と口にかかった早良さんの指から、ボディソープか何かの良い匂いがする。
 ああ、そうか。わたしは早良さんの荒げた声を聞いたことがなかったんだ。
ついでに、小麦色の顔がこんなに真っ白になってるのを見たこともない。

 穏やかだけどどこかに強い意志を感じさせる、早良さんの大人びた表情は今はない。
考え深げに少し細められてるはずの目は見開いて、青みがかった綺麗な色の白目がいつもの倍の面積になってた。
喋る時以外はキュッと結ばれてた唇は、今は薄く開いてわなないてる。
少し乾いて見える唇の色も白かった。

「ダメよ・・・・・・」

早良さんは一度口を閉じて唾を飲み込んだようだった。

「そんなこと、言わないで・・・・・・」

 わたしは、呆然としてた。
五感は目の前で起きたことを一生懸命分析してるけど、
頭の中心は麻痺したまんまで、口も、身体も、動かすことが出来なかった。
わたしは早良さんの狼狽振りに、心底驚いてた。

 早良さんは、わたしの目には今まで学園で会ったどの生徒よりも大人びて見えた。
だから、わたしが例え蘭子さまに対する批判をしても
冷静に受け止めて、意見を返してくれると勝手に思ってた。
早良さんがそこまではうろたえないと思い込んだ理由はもう一つある。
早良さんは、蘭子さまに対して何かわだかまりがあるような・・・・・・
心から従い切れてない気がしたから。

 私が早良さんと蘭子さまの関係について思ってたことは、全くのハズレではなかったような気がする。
なぜなら、早良さんの顔に浮かんでたのは、好意を持ってる人を非難されたことに対する怒りじゃなくて・・・・・・
「恐怖」に見えたから。
早良さんは、多分、すごく、怯えてた。
まるで、小さな草食動物になっちゃったみたいに。
555転校生:2007/10/09(火) 23:37:15 ID:bYJMd1xM
>>552
その辺のことは、作中で茜にも考えさせてみようとは思ってますが・・・
本当のところは、アレ??さんと蘭子さまのみが知るところですね
556転校生:2007/10/13(土) 00:04:37 ID:0xbp4OXZ

何か言わなきゃと、唇に力を入れてわななかせた瞬間、
早良さんの指が力強くわたしの口を押さえつけた。

「・・・・・・お願い。黙って。・・・・・・茜」

彼女は、初めてわたしを名前で呼んだ。
すごく必死な声で、真剣な目をして。

「・・・・・・早良・・・・・・あ、えっと」
「圭よ。良かったら、圭って呼んで。
 ・・・・・・あなたのこと、茜って呼んで良い?」
「あ、うん。もちろん。圭・・・・・・」

「蘭子さまのことは、絶対に悪く言わないで。
 ・・・・・・お願いだから、私のことを信用して、言うとおりにして欲しいの」
「・・・・・・」
 大げさな反応にまだ少し疑問は残るけど、
彼女のことなら信用していい気持ちにはもうなってる。
それに、そんなに必死に何度も「お願い」されちゃったら引き下がらないわけにはいかない。  

「分かった・・・・・・。ごめん。
 そうした方が良いってことは、よく分かるし・・・・・・ただ・・・・・・」

新たに、すごく気になること。

「なんで、そんなに圭が怖がってるのか、教えてくれる・・・・・・?」
557転校生:2007/10/13(土) 00:05:19 ID:0xbp4OXZ
「・・・・・・」
また落ち着きが消えて、オドオドした表情になってしまった。
普段は落ち着いてる彼女をまたしてもここまで動揺させちゃったことで、さすがに罪悪感が募る。
数秒後、泳いでた目がやっとわたしの顔に定まった。

「今日、体育の時間に頭にボールをぶつけてしまった子・・・・・・
 あの子は・・・・・・以前何度も蘭子さまに逆らう言動をしたの」

わたしはハッとして六時間目の出来事をもう一度思い出した。
パスの練習で誰とも組んでもらえなかった子。
パスを失敗して、クラス中のほとんどの子に笑われてた子・・・・・・。
そうと知れば、瑠奈ちゃんがあの子に対してあそこまで冷淡だったのも納得が行く。
そうか・・・・・・蘭子さまに逆らって・・・・・・だから、仲間はずれに?
圭はわたしを新たなターゲットにさせないように忠告してくれたのか。
でも・・・・・・。

「本当に、それだけなの?」
だったらどうして、二人っきりの部屋で蘭子さまの悪口を言っただけであんなに怯えたんだろう?
圭が誰かに言わなければ、誰にも分からないはずなのに。
圭の反応はすごく・・・・・・過剰だった気がする。

圭は悲しそうに、首をふるふると振った。
「いいえ」の意味なのか、わたしのしつこい質問が嫌だったのか、分からない。
558転校生:2007/10/13(土) 00:05:52 ID:0xbp4OXZ
「お願い、茜。しばらくは私の言うとおりに生活してちょうだい」
「え?」
「悪いようには絶対しないわ。だから・・・・・・」

相変わらずの真剣さに、ちょっとドギマギ。

「う、うん。分かった。ありがと・・・・・・
 だいじょぶだよ。もう蘭子さまのこと、悪く言ったりしないから」

突然、圭が身体を寄せて来た。
腕を伸ばしてわたしを抱きしめる。
女の子の身体と女の子の身体が、わずかな隙間を残してぴったりと密着する。
わたしは圭の身体の膨らんだ柔らかい部分と、
引き締まった堅い部分の感触を同時に感じた。

「・・・・・・思うのも、ダメなのよ。必ず、気づかれるから」

圭はわたしの耳の穴を口でふさぐようにして、
息が多く混じるひそひそ声を吹き込んだ。

思わず脈が速くなった。
身体を堅くしたまま、わたしは圭の台詞の意味もろくに考えられないままこくりと頷いた。
559転校生:2007/10/13(土) 00:22:46 ID:0xbp4OXZ
やっと第二日目が終わりました。
こりゃ10月中には完結しないな・・・。
560名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 23:31:46 ID:JRmPvPXM
気にせずマイペースでどうぞ。
アレ??さんが超不定期連載になってしまった今、頼りは転校生さんだけです。
寒くなってきましたので、どうぞお体に気をつけてください。
561転校生:2007/10/14(日) 23:45:48 ID:4oPxhTir
 次の日の朝。
「おはよう・・・・・・」
始業10分前に、おそるおそる教室のドアを開けて言ったわたしをクラス中が振り返った。
もう殆どの子が席に着いて、近くの友達とおしゃべりをしてた。
「おはよっ!」
「おはよう。茜ちゃん」
教室の真ん中あたりに陣取ってる瑠奈ちゃんと木村さんに近付いて行くと、
二人は明るい挨拶を返してくれた。
「木村さん、昨日は食事断ってごめんね」
「いーよお。転校したばっかで、疲れたんでしょ」
「今朝は、体調大丈夫なのっ?」
「うん。ありがと。昨日いっぱい寝たから大丈夫」
「でも、夕ご飯抜いてお腹空かなかった?何か食べたの?」
「えへへ、○ロリーメイト、食べた・・・・・・」
保存のきくお菓子やインスタントコーヒー、お茶っ葉の類なら、寮の部屋に持ち込むことを許可されてる。
(生菓子は食中毒の原因になりかねないから部屋にとっておくのはNGらしい)
「あはは、ちゃんと食料常備してるんだーっ」
「今度、誰かの部屋でおやつパーティしようねー」
 ほっ。良かった。二人とも、普通に良い子だ。・・・・・・わたしに対しては。

 夕べ、圭は言った。
蘭子さまは、間違いなくわたしを自分のグループに引き入れたがってる。
圭が言うには、わたしのとるべき道は一つ。蘭子さまたちを受け入れ、仲良くすること。
わたしは、圭との約束どおり、彼女達と友達になることにした。
562転校生:2007/10/14(日) 23:48:11 ID:4oPxhTir
>>560
アレ??さんの留守を守るつもりで頑張りますよ!
563名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 06:46:06 ID:IBhUa0et
>>562

がんばって!

千草と久美の出番も楽しみにしてるよ!
564転校生:2007/10/15(月) 22:51:13 ID:9XmFhLiP
 わたしの気持ちを正直に言えば・・・・・・しばらくは、圭以外のクラスメイトとは距離を置いていたかった。
夕べ圭に言ったとおり、わたしはここで起こる色んなことに気後れしてたのだ。
だけど、今は全てを成り行きに任せてみよう。
わたしのために必死になってくれた圭のためにも。

 今朝もまた、蘭子さまはHR中に藤原さんと堀川さんのコンビを引き連れてやって来た。

「蘭子さま、おはようございます」
木村さんが立ち上がって言った。
「おはようございます、蘭子さまっ」
瑠奈ちゃんが続いた。
「おはようございます、蘭子さま」
圭が言った。 

そして、次にわたしが。
「お、おはようございます、蘭子さま」

「おはようございます」
わたしの後に、残ったクラスメイト達の合唱・・・・・・いや、斉唱か。

ああ、ここが、わたしがこれから半年間を過ごす教室なんだ・・・・・・。

外の天気は昨日と変わらず快晴。
こんなに何事もない、平和な、秋晴れの下で・・・・・・この教室は、なぜこんなにも変なのっ!?
565名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 15:33:46 ID:bkbjn5jR
茜タンのファンになりました。

このあと彼女と圭タンが蘭子に捕まってくすぐり責めに!

なんて展開が……あるわきゃないか。
566名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 22:41:06 ID:+DA5nsc+
くすぐり責め期待!
567名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 23:39:23 ID:PZfNcWa6
皆さん覚えてはりますか?この学校の名前、聖コーマン女子高っていうの…
568名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 21:08:42 ID:97bkuseJ
ついでに、

>奴隷を誓った千草が気を失うのと同時に、フラフラッと眩暈をおこした香奈の身体を支えたのは、親友のこずえであった。
>「任せて、香奈。何があってもあたしがねじこんでみせるから……」
>「うん。ありがとう、こずえ……」
>何やらうなずき合ったふたりは、第2試合終了と同時にそっと席を立ち上がると、会場のいずこかへと消えていくのであった。

どこへ行ったのかな?そろそろ帰ってこないのかな?
569名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 21:43:42 ID:KC6xMQ6x
なんだこの静けさは!    by ゆーとぴあ
570名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 11:48:15 ID:TF9TxASx
久々の全裸保守

風邪が流行っているようなので、作者様・スレの皆様お気をつけて!
571アレ??:2007/10/31(水) 19:18:07 ID:lHan6uHb
やがて。
すっかり膀胱と腸腔内をカラにしたまり子先生の両脇から、(もう用は済んだ)とばかりに鼻をつまみ、冷たい美貌をしかめた聖と詩織がそそくさと離れる。
だが、不思議なことに、静まり返った体育館内に“伝説の天才”の途切れ途切れな泣き笑いが反響し続けていた。
「ヒッ……! ゆ、ゆるじで……!
ヒック! も、もう……ヒッ!……
ご、ごめ、ヒッ!なさいヴィ……ヒック!」
見れば、かつて“学園の聖女”とまで謳われた美教師が、黒目がちな大きな瞳をでんぐり返らせ、口のまわりから泡状の涎を吹きこぼした“アヘ顔”のまま、うわごとのように“もはや存在しない加虐者たち”に哀願しつづけているではないか。
そう、半ば意識を失ってしまった“伝説の天才”の頭の中では今もなお、聖と詩織によるくすぐり責めが続いていたのだ……!
途切れ途切れな泣き笑いの正体は、あまりにもくすぐられたため、痙攣をおこしてしまった横隔膜の引き起こす“しゃっくり”だった。
ひとつ“しゃっくり”するたびに、まり子先生の母性の象徴とも言える豊かな乳房が哀しげにぶるるん、と揺れ弾み、真下にある汚物が山盛りとなったタライの中に、汗の珠を飛び散らせていた……。
572アレ??:2007/10/31(水) 19:19:06 ID:lHan6uHb
15分後。
全校生徒の見つめる白いマットの上から、おぞましい磔台は撤去されていた。
しかしそこには、それまで以上に禍々しい光景が現出していたのだ。
大スクリーンを背にしたマット上には、今まで真・自治会の選手たちが使用していた四脚のパイプ椅子が並べられている。
その上には、悪の生徒会に惨めな敗北を喫した四人の女性武道家たちが、素っ裸のまま太いパイプ椅子の両の肘掛に大股開きの両脚を乗せ、両手は後頭部でしっかりと縛られた、
“M字開脚の捕虜の降伏ポーズ”で座らされていたのだ。
向かって左から久美、まり子先生、真由子、千草の順に並んだ哀れな生贄たちの、丸出しとなった前後の秘奥が、大スクリーンにどアップになっている。
羞恥の極みともいうべき排泄の後、清拭することを許されなかった彼女たちの可憐なアヌスのまわりには、茶色い残滓がこびり付き、見るも無残な有様になっていた。
が、正確に言えばひとりだけ、真由子の秘奥のみは“あるもの”でしっかりと隠されていた。
しかし、それは決して歓迎すべき事態ではなかった。
なぜなら、真由子の股間を隠している“あるもの”の正体とは、先ほど彼女が排泄してしまったモノだったからだ。
“まり子先生を最後に排泄させる”という計画を台無しにされた蘭子は、その罰として、真・自治会リーダーの股間に山盛りとなって異臭を放つ汚物を片付けることを許さなかったのだ……!
573アレ??:2007/10/31(水) 19:20:24 ID:lHan6uHb
さらに。
冷酷な蘭子は、奴隷たちを“ある装飾具”で飾ることも忘れてはいなかった。
もちろんそれは、彼女たちの首に輝く金属製の首輪ではない。
突き詰めればただの一枚の布切れにすぎないが、使いようによっては、この上ない惨めさと滑稽さを同時に演出してくれる“装飾具”……。
それは、真・自治会のロッカールームから略奪してきた、真由子ら四人のパンティだった。
久美の、水色の横縞が入った可愛らしいパンティ。
千草の、面積の小さいライトブルーのスポーツパンティ。
真由子の、薄いピンクの水玉模様が付いたパンティをよく見れば、それは水玉ではなく小さなイチゴ柄だ。
そしてまり子先生のパンティは、まわりにレースをあしらった白いシルクで、赤いリボンのワンポイントが付いている。
その下着を、伸江や聖たちは
「“ちくび”アンタ、パンツまで子供みたいなのねぇ!」
「あはは、子供みたいなのはコイツよ!
白にイチゴ柄なんて、いまどき小学生でも穿かないよ!」
「ダッサ〜! 下着にはもっと気を使いなさいよ“ちぶさ”!」
「ちょっと“シリ子”オバサン! 
アンタ普段は地味な格好してるクセに、ナニよこの高そうな下着は!
もしかして勝負下着なの?
この試合が終わったら隣の“クサレマンコ”にコクってレズろうとか、ずうずうしいコト考えてたんじゃないでしょうね?」 
などと嘲笑しながら、惨めさに泣きじゃくる、それまでの対戦相手の“頭”に被せたのだ。
574アレ??:2007/10/31(水) 19:21:47 ID:lHan6uHb
やがて、パンティを頭に被らされた哀れな生贄たちと、鬼龍院蘭子を除いた悪の生徒会チームによる“写真撮影会”がはじまった。
十数人もの放送部、新聞部の部員たちが持つカメラから絶え間なく放たれるストロボの閃光が、マット上の人々を明るく照らし出している。
「ほらほら、“戦い済んでノーサイド”っていうでしょ?
アンタたちも少しは楽しそうに笑いなさい!」
パンティを頭に被らされ、“M字開脚の捕虜の降伏ポーズ”で座らされている真・自治会チームの後ろで、ファイティングポーズを決めていた聖が冷酷に笑いながら言うのを合図に、伸江や詩織らも行動を開始した。
水色の横縞が入った可愛らしいパンティを頭に被らされている久美の後ろに立っていた伸江が、プチな美少女剣士の小さな乳首を思い切り左右に引き伸ばしながら命じる。
「ほ〜ら“ちくび”やっと試合が終わったんじゃないの!
笑顔よ、え・が・お!
言っとくけど、もしこの写真がうまく撮れてなかったら、アンタどうなるかわかってるんでしょうね?」
「ククッ……! クワッ……!
わ、笑いますぅ……! 笑いますから、ゆ、ゆるし、クゥッ……!」
乳首を引き伸ばされた、かつての“学園のアイドル”が、苦痛を堪えながらひきつった泣き笑いの表情を浮かべると、そこにシャッター音とフラッシュの嵐が降り注いだ。
575アレ??:2007/10/31(水) 19:23:07 ID:lHan6uHb
面積の小さいライトブルーのスポーツパンティを被らされた千草の後ろには詩織がいた。
「ふふふ、“ちぶさ”、コレな〜んだ?」
詩織が目の前にぶら下げたある物をみた美少女空手家のクールな美貌が屈辱に歪む。
それは、今やテレビのバラエティー番組でもすっかりお馴染みとなった“鼻フック”だった。
「暴れると鼻が裂けるよ!」
と仇敵に脅され、顔を動かすことすら出来なくなった千草の高い鼻に、禍々しいフックが装着され、あっという間に美貌をブタのように変えてしまう。
「あうう……! ひっぐ……!」
屈辱にむせび泣く美少女空手家に、詩織が冷たく命じた。
「ほら“ちぶさ”、そのブタヅラのまま、カメラに向かってニッコリ笑いなさい!
それとも、この私に逆らったらどういう目に遭うのか、いちど試してみる?」
「ひっく、えっぐ、や、やめて……! も、もう、逆らわないから……!」
全校生徒の目の前での排泄まで強要され、悪の生徒会の恐ろしさを骨身に刻み込まれてしまったかつての“学園最強の女”は、泣き濡れたブタっ鼻のまま白い歯を見せて、強張った笑顔を作るのだった。

そして、真由子とまり子先生は……。
576アレ??:2007/10/31(水) 19:24:55 ID:lHan6uHb
>>570さん

有り難うございます。
でも……あなたが一番気をつけたほうがいいような気が……
577名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 20:04:30 ID:3PzSG2vy
>>576 GJ!! ラストに向かって一直線、このまま突っ走っちゃってください。
578名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 20:15:44 ID:4UkjyNh1
というかこれからが肝心なのにここで寸止めとは・・・・・なんというドS。

でもそれがいいドMな自分&アレ??様GJであります。
579アレ??:2007/10/31(水) 20:50:15 ID:lHan6uHb
あ、肝心なことを書き込み忘れていました。

転校生さんの小説の続きがとても気になってます。

愚痴になりますが、私にはどうしても転校生さんみたいなやわらかい文章が書けないんですよね……。
ライトノベル風のものを書こうとしても結局スーパーハードになってしまうし。

とにかく、一ファンとして続きをお待ちしております。

>>577さん
「まだ終わりじゃないぞ もうちょっとだけ続くんじゃ」 ○仙人

>>578さん
ホント、ごめんなさい……! もし身体が二つあったら初期のペースで投下出来るのに……。
580名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 23:49:17 ID:p9lLNNyu
まだ終わりじゃないって事ならばですよ、
>>93の意見にも大賛成
581名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 21:33:05 ID:kVvENnyP

93の意見て言ったって一年前の話じゃん。でも580さんに賛成
582名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 22:49:02 ID:Uk/aFasH
五周年まであと僅か……………しかし一つの作品をここまで長くやる根気は本当凄いですね。
583名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 08:34:39 ID:CRnav/i4
さらに、一つの作品にこれだけ多様な責めをぶち込めるのも、にもかかわらずヒロインたちがまだ全員処女だってのも凄い!
やっぱりラストはエロ小説史上「むかつくキャラナンバーワン」に輝く蘭子を徹底的に嬲ってもらわなきゃ納得できないっしょ!
584名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 10:39:29 ID:khXCL4oj
2004年1月からの4周年じゃなかったっけ?

それにしても厨房が孝行に行くようになるスパンだもの、たいしたもんだあねえ。
585名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 12:53:01 ID:aPdN3Men
今確認してきたら4週年だった。間違えたorz
586名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 14:00:04 ID:X3BcpO+s
でも1年間トイレを我慢した真理子先生も偉い!
587名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 20:27:17 ID:3zmhhRfI
また雑談で、容量制限になっちゃったりして…
588名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 22:36:48 ID:lcwmMj2v
なーに また立てりゃーいいじゃん
ドーンと行こうや
589名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 20:57:39 ID:Pe0GK1lA
さーて、アレさんと転校生さんとどっちが先にゴールにたどり着くでしょう?

それまで全裸保守の人が風邪をひかないかどうかも気になるところです。
590名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:14:40 ID:0/DnNWNE
転校生さん来ないねえ。やはり筆が遅くなる呪いが、このスレにはかかっているのかな。
591捏造アリャ??:2007/11/14(水) 18:09:53 ID:thZCj4Jk
すっかり静かですね。
 あのー、今更なんですが、前スレの最後にしたいたずらをやり直したいな、
なんて思っているんですが…
                                      
592アレ??:2007/11/16(金) 20:12:51 ID:hPozGPFy
>>591 捏造アリャ??さん

どうか是非お願い致します!
続きが気になってたんですよ!
593名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 09:26:20 ID:uPFiX6ga
新参者にはよくわからないんですが、前スレの最後のいたずらって?
594転校生:2007/11/18(日) 23:45:59 ID:mbPFUvgb
 それからだいたい10日が過ぎた。わたしは相変わらず蘭子さまグループのみんなと行動を共にしてる。
というのも、グループのメンバー以外のクラスメイトはわたしに対して優しく朗らかに接してはくれるものの、
どこか肝心なところで壁を作っていて、友達になれる段階までわたしを踏み込ませてはくれないからだ。
よく見れば、わたし以外のグループのメンバーにも、クラスの子たちは同じように接してた。
蘭子さまに対しては、もう完全に遠巻きにしてるけど・・・・・・というよりは、なんか女神様と信者達みたいな関係に見える。

 学校生活一日目の夜以来、わたしは何をするにも圭と一緒に行動するようになった。
放送部に入部したことで、木村萌子ちゃんともそれなりに親しくなったとは思うけど。

 同じグループの中でも、特に仲の良い子というのを女の子達は必ず作るけど、
どうやら蘭子さまグループの中では藤原さんと堀川さん、萌子ちゃんと瑠奈ちゃんという組み合わせが既に出来てたみたいだ。
蘭子さまはもちろん別格で、二人組で何かをするときはほとんど藤原さんと組む。
圭はもともと、群れを好むタイプじゃないみたいで、
今まで決してグループで浮いてたわけじゃないけど、特にすごく親しい子もいなかった・・・・・・ように見えた。
だけど新入りのわたしが入って以来、同じ部屋ということもあってか、わたしと一緒にいて色々と面倒を見てくれる。
わたしは同級生の女の子に世話をしてもらうほど情けない生徒じゃないと思ってたんだけど・・・・・・
この学校は、明らかに他の学校とルールが違って、慣れないと戸惑うことばかりだ。

 戸惑うことといえば、鴻山葉月ちゃん―――わたしの転校初日に体育で失敗した女の子だ―――というクラスメイトは、
明らかにクラスで集団いじめに遭ってた。

 転校して何日かは気づかなかったんだけど、鴻山さんはよく見るとすごく可愛い子だ。
華奢な身体の上に乗った小さな白い顔はパーツが小作りで、
派手さこそ少ないものの、上品で愛らしい。
長いストレートの黒髪を耳の下で二つにくくった清楚な髪型とあいまって、
小鳥みたいな印象の可愛らしい美少女だ。
それが、いじめられてるせいか雰囲気が灰色にくすんで、
いつも教室の一番前の席で縮こまってる。
595転校生:2007/11/18(日) 23:46:44 ID:mbPFUvgb
 世間では名門とかお嬢様学校とか呼ばれる学校の生徒達だから、暴力や罵声を受けたりとかいう乱暴ないじめは多分しない。
だた、普段は鴻山さんの存在をきれいさっぱりないものにするかのように、完全無視を決め込むだけだ。
なのに、鴻山さんが何かささいなミスをしたとたん、それを槍玉に挙げてあざ笑った。
そんな時、わたしは何も出来ない。
いつも手を握ってくれる圭と二人、悪意の波にさらわれないように身を堅くしてるだけだ。

 ある休み時間のとき、鴻山さんが廊下で生徒数人と談笑してるのを見たときは
ホッとした気持ちになった。
クラスの外には友達がいるんだ。良かったと思った。
いじめを見て見ぬふりをしてる人間もいじめの加害者だ、とはよく言うけど、
わたしのその罪が少し軽くなったような気がして・・・・・・本当は、そんな訳ないんだけど。
その時は圭も一緒にいて、鴻山さんの姿を認識したとは思うんだけど、
一切反応はしなかった。
よく考えると、圭はどんな時も鴻山さんを直視しない。
例の晩以来、鴻山さんを話に出すこともない。
それは、無視してるんじゃなくて、わたしと同じように、ううん、わたし以上に、
鴻山さんに対して罪の意識を感じてるんだと思いたい。

 というわけで、わたしの目下の悩みといえば、だいたい鴻山さんのことだけだ。
高校に入ってまで、こんなことに関わりたくないよ・・・・・・。
だけど、無事に生活するためにはせめて見ない振りをするしかないのだった。

 あと、悩みとは全然違うけど、気がかりなのは赤井先生と草野さんの「真・自治会」のこと。
だけど、最初の日以来一切の接触がなくて、情報を得る手段もなくて(圭から彼女達の話題は極力出さないように注意されてる)
正体は謎だらけだ。
もっとも、なんだか揉め事の気配がするから関わらずに済むのが一番いいのかも知れない。
圭の口ぶりから考えても、そんな感じだ。
596名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 23:59:31 ID:7p/LWxrT
うおおっ!
待ってました! GJ!
597転校生:2007/11/19(月) 00:05:35 ID:xCn3TFeP
>>579
遅れてすみません!決して投げ出したわけではないんです。

私にとっては逆に、アレ??さんみたいにハードな展開が中々書けません。
ならなんで「壮絶なドミネート」スレに投稿してるんだという話ですが・・・。
ボロボロになった(もちろん良いことです!)真由子たちの対比として
颯爽としていた時代を書いたらよりエロさが際立つのではないかという思いからです。
単に好きな作品の二次創作を書いてみたい!というのも強い動機ですが。

そんなわけで刺身の妻的な私の作品ですがよろしくお願いします!
598転校生:2007/11/19(月) 00:14:46 ID:xCn3TFeP
皆さん色々と応援のコメントありがとう御座います。

責めについてはそれなりの趣向をと考えてはいますが、
若干アレ??さんのをパク・・・・・・本編と被らせていただくかも知れません。
でも多分スーパーハードにはなりません!
すみません色々とイメージ貧困なんで許して下さい。
599転校生:2007/11/19(月) 00:19:51 ID:xCn3TFeP
<<転校生編オリジナル登場人物表>>

長野茜…転校生編の主人公。2年生の秋に転校して来た(蘭子・真由子たちと同級生)。放送部に入部。日仏クオーター。

<蘭子の取り巻きたち>
藤原紫乃・・・生徒会副会長。副寮長。取り巻きたちのリーダー格。
堀川ゆかり・・・風紀委員会副委員長。
木村萌子…放送部副部長。赤縁眼鏡。
梨本瑠奈・・・学級委員長。お団子頭。
早良圭…陸上部エース。茜のルームメイト。


鴻山葉月・・・クラスのいじめられっ子。
600転校生:2007/11/19(月) 00:37:43 ID:xCn3TFeP
ちなみに読み方はこうです・・・

長野茜(ながの・あかね)

藤原紫乃(ふじわら・しの)
堀川ゆかり(ほりかわ・ゆかり)
木村萌子(きむら・もえこ)
梨本瑠奈(なしもと・るな)
早良圭(さわら・けい)

鴻山葉月(こうやま・はづき)
601アレ??:2007/11/19(月) 21:32:02 ID:eB8YqF/9
>>597 転校生さん

刺身の妻とかイメージ貧困なんてとんでもないですよ!
転校生さんみたいに文章の巧い方に「好きな作品」なんて云われると恐縮しちゃいます。
“颯爽としていた時代を書いたらよりエロさが際立つのでは”というのは、なにか私の心の中を見透かされたような、ちょっと怖い気持ちになってしまいますね。
言い訳にもならない情けない話ですが、このSSも最初は“今までのあらすじ”などからではなく、そういった場面から書こうとしていたんです。
でも、書き始めてみるとまったく筆が進まずに、脳内妄想ばかりが膨らむだけだったので、結局あんなかたちでのスタートとなってしまったわけです。
ですから、そこを補完していただけるのは願ったり叶ったり、本当に嬉しいかぎりです。

前にも書きましたが、私も転校生さんのSS、大好きですよ。
これからも応援させていただきますので、どうぞお体に気をつけて頑張ってくださいね。

>>593さん

空手部のマネージャーをしている美少女が、稽古後道場にひとり残っていたところに、突然現れた蘭子から生徒会へ入るよう勧誘を受ける。
それを一蹴した彼女に、レスリング部の大女が襲い掛かってくるが、彼女の膝蹴りをまともにくらって昏倒してしまう。
じつは彼女は、まり子先生の現役当時、後輩だった天才空手少女だった!

……というストーリーでした。
続きが気になりますよねえ?
602593:2007/11/19(月) 22:02:29 ID:xm940QqI
そういったイタズラだったんですか。それは気になりますね。
しかしそこで止めるとは、捏造さんという人も放置系のSですか?
603捏造アリャ??:2007/11/20(火) 00:20:24 ID:VfFStm8L
>>602
そういうわけではないんですが、どちらかというとM…

それはさておき、またいたずらをしようかと思いましたが、
皆さん始動したようなのでもうちょっと読者側にいさせて下さい。

3つ同時進行はやっぱり混乱しそうですし…
604名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 20:40:16 ID:RNItnPud
》603
3つぐらいならそんなに混乱しないんじゃないですかね。
たぶん、お二方ともそれほどハイペースで更新されるタイプじゃ無さそうですし(ご免なさい)
605名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 23:45:58 ID:aRQnkvks
604さんの言われることもごもっともだが、アレ??さんしだいのではあるまいか、と思わないでもない。
606名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 13:01:34 ID:symjdr/2
というわけでドーンと行っちゃったらどうでしょうね。
過疎ってるし…
607名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 01:50:15 ID:DYl/LFAp
とりあえず圧縮回避
608名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 00:16:42 ID:EFmdXrli
12月も全裸保守。

アレ??さんを始め捏造さん、転校生さん、スレの皆様、寒くなってきましたがくれぐれもご自愛下さいませ。
609捏造アリャ??:2007/12/08(土) 22:06:24 ID:9bgJIFC5
 なんかやっちゃっても良さそう、っていうか誰もいなさそうなんで
いたずらをやり直しちゃいます。見てる人がいたらごめんなさい。
何十キロか、広告の裏が続くけど許してね。
優柔不断ですいまへん。

 確か、アレ??さんの話が5月の連休前ぐらいって設定だったと思うんですけど、
その1,2週間前の話と思ってください。
 イメージとしては、傑作”猿の惑星”と、どうしちゃったんだろう的な”新猿の惑星”
の関係と思っていただければ(言うことが古いね、どうも)…

 ただ、1年半前にやったいたずらなモンで、転校生さんの話と整合が
取れていないところがでるかもしれません。あしからず。

あと勝手に先人の作ったキャラも借用してますが、
外伝の捏造と言うことで、まあ、そのー、好きだったんです。最近全く出てきませんが…

もし、見ている方がいれば温かい目で一つ………
610捏造アリャ??:2007/12/08(土) 22:08:00 ID:9bgJIFC5
 聖コーマン女子高空手部マネージャー城 百合子は、薄暗くなってきた道場で一人残り、部員たちの空手着を
たたんでいた。
「チイちゃんの道着もずいぶんほつれてきたわね。荒っぽい組手するから。繕っとかなきゃ。」
 2年生も半ば過ぎに入部した百合子が、空手着を着ている姿を誰も見たことがない。『受験勉強が忙しいんだもん。
それにあたしマネージャーよ。』とふざけたように言って、練習に参加することはなかった。しかし、そのことに対して
文句を言う者は一人もいなかった。『あたし、新入部員だから。』と言って、3年生であるにもかかわらず、
トレーニング機材の手入れから部室の掃除、1年生のジャージや空手着の洗濯まで一人で引き受け、いつも道場に
一番遅くまで残っている。後輩の愚痴を聞くのも百合子の役目だ。ストイックな主将の草野真由子や副将の
大木千種には言うに気が引けるような泣き言でも、練習に参加していない百合子になら言い易いらしい。
そんな百合子に今年入部した一年生が、思わずお母さんと呼んでしまったこともある。それ以来、陰では
”空手部のお母さん”と呼ばれている。そのことに気がついた当人は『そんなにあたしは老けてない!』と、かなり
いじけていたが。加えて、あまり勉強に熱心でない真由子や千種ら空手部の面々がそれなりの成績をとれているのは
百合子のノートのおかげだ。さすがの千種ですら百合子には頭の上がらないところがあった。同級生ですらお姉様と
呼ぶこともある千種のことを、チイちゃんと呼んでいるのは幼なじみの久美以外には百合子だけだ。

 いつも眼鏡にお下げのジャージ姿でクラブの雑用をこなしている百合子の姿を、ヤンクミみたいと後輩達は言っている。
自分でもまんざらではないらしい。もっとも、口の悪い千種は、『貧乳なだけだ。』とからかっていたが。確かに
幼児体型を嘆いている桃井久美ですら『百合子にならボクも勝てる!身長以外は…』と言うぐらいだから。しかし、
百合子も久美もその状況に満足しているわけではないらしい。食事のたびに”学園のアイドル”と”空手部のお母さん”が
日頃のキャラクターをかなぐり捨てて「チビ!」、「ペッタンコ!」と罵り合いながら牛乳を奪い合う光景は、
聖コーマン女子高の名物となっている。
 以前あまりの騒がしさに、
「高校生になってから牛乳飲んだって急に成長するわけないだろう。静かにしろよ!」
と思わず千種が文句を言ったことがある。しかしその次の瞬間に
「チーちゃんには、背の低い人間の苦労がわかってないんだ!」
「そりゃあ、あんたは、そんだけ胸が大きいから良いでしょうよ!」
「… (ありとあらゆる罵詈雑言二人分が約10分間、細部略) … 」
             ↓
「ごめん、俺が悪かった。」
と”学園最強の女”ですら土下座をする羽目になって以来、この争いに、何人たりとも口を挟んではいけないというのは
不文律となっていた。言わずもがなではあるが、本当に仲が悪いわけではない。小さな努力ではあるが、二人でお金を
出し合ってヌーブラを注文したこともあった。但し本校生徒にふさわしくないと生徒会系の寮長に没収されてしまったが。
空手部でもない久美が真自治会に入ったのは、その恨みが原因という噂もまことしやかに流れていた。
611捏造アリャ??:2007/12/08(土) 22:20:26 ID:9bgJIFC5
「えーと、裁縫箱どこだっけ?」
道場に連接している準備室の中で捜し物をしている百合子の後ろで、がらっと言う音とともに道場の少し古びた戸が開く。
振り返った百合子の顔に喜びの色が広がった
「あ、和希ちゃん!来てくれたのね。」
少しふてくされたような顔をしながら入ってきたのは、滝川和希だった。和希は、入学した当初から空手部に勧誘している
一年生だ。流派の違うフルコンタクト空手を学んでいたため、真由子達空手部の面々とは面識もなかったが、その流派の
中学生女子の部では負け知らずだったと言う噂だ。空手部の部員は多かったが、ほとんどがまり子先生や千種目当ての
ミーハーな生徒達、まともに空手ができる部員は全くと言って良いほどいない。生徒会との揉め事はさておいても、対外
試合を考えると即戦力となってくれる和希にどうしても入部して貰いたかった。
「もうちょっと早く来てくれれば、みんなに紹介できたのに…」
百合子は喜びと残念さが入り交じった表情を浮かべながら言う。が、和希には、とりつく島もない。
「別に入部しようと思ってきた訳じゃないですから。弱い奴らとつるむ気は無いんです。」
「確かにそんなにうまい子が多い訳じゃないけど、みんなと汗を流すだけだって楽しいでしょ?それに、真由子と千種は
決して弱くないわ。」
下級生の非礼な態度にも笑顔で応える。しかし、和希は百合子と眼を会わそうともせず、
「サンドバック借りて良いですか。最近運動不足なので。」
と、無愛想に言葉を返した。
「いいわよ。あたし、ちょっとここで繕い物してるけど気にしないでね。」
が、和希は返事をすることもなくサンドバックに歩み寄った。
(もうちょっと可愛げが有っても良いんじゃない?真由子がいるときだったら大騒ぎになるところだったわ。)
と内心思うが、自然と笑みが浮かぶ。ようやく和希が道場に来てくれたことに喜びを押さえることができないこともあるし、
この程度で怒っていたら超個性派とミーハー集団の空手部の面々とはつきあっていられない。
 千種の空手着を繕い始めた百合子の耳にサンドバックを打ち込む音が心地よく響く。
「良い音してるわね。」
縫い物をする手は休めないまま声をかける。
「練習したことないのにわかるんですか。」
振り向きもせず、サンドバックを打ち続けながら百合子の言葉に応えた。上級生とはいえ、練習に参加していない百合子を軽く見ているのだろうか。
「全然。」
百合子は、何のためらいもなく即座に首を横に振る。
「イテッ」
あまりにあっさりという百合子にあっけにとられたのか打ち損じた。そんなことに心を動かした自分に腹が立ったのだろう、和希はいっそうひどい仏頂面となると、ちっと舌打ちをしてまた打ち込みを始めようとした。
「でも、もうちょっと…」
百合子が何気なくつぶやいた。
「拳を柔らかく構えると楽になるんじゃない?」
「え…」
和希は拳を止め振り返り、じっと百合子の目をのぞき込んだ。今まで通っていた道場でも、力みすぎるのが玉に瑕だと注意されていた。その欠点を、この短い時間の間に見抜いたのだろうか。あまりにストレートな和希のまなざしに百合子が少しおどおどした様子を見せる。
「いや、あの、ほら、ソフトボールのバットだって当たる瞬間に力を入れろって言うじゃない?ごめんね、よけいなこと言って。もう邪魔しないから。」
そういうと少しあわてたように千種の道着の繕いを始めた。
(考え過ぎかな。草野先輩だってそれほど…。それに城先輩は、所詮マネージャーだし)
寸止め無しの世界で育った和希には、”天才”と呼ばれることもある真由子ですらフォークダンスに毛が生えたような物に
しか思えないのだろう。少しリラックスしようとするかのように、肩を回すと再びサンドバックを打ち始めた。
 
612捏造アリャ??:2007/12/08(土) 22:23:11 ID:9bgJIFC5
 10分ほどたっただろうか、百合子が声をかける。
「和希ちゃん、洗濯物たたむの手伝ってくれる?」
「はい。」
ふてくされた態度をとっていた割には意外と素直に、百合子の方に歩み寄ってきた。
「久しぶりだから汗かいたでしょ。」
百合子は洗濯物の山からタオルを取るとポイッと和希に向かって放った。
「あっ。」
油断したのか、取り損ねたタオルが顔に掛かる。
「ハハハ。和希ちゃん、空手以外は運動苦手なタイプでしょう?」
「…そうですけど、先輩はどうなんですか?」
ぶすっとした顔で聞き返す。
「あたし、体育はずっと5よ。」
百合子は少し得意げに答える。
「へー、そうなんですか。」
百合子のことを優等生のマネージャーとしか思っていなかった和希は疑わしそうな目をしながら相づちを打つ。
「そう見えないかな。2年の2学期までソフトボール部だったんだけどね。夏の大会で2年生のレギュラーはあたしだけ
だったんだから。初戦で負けちゃったけど。」
いよいよ得意げに小さな鼻をひくつかせる。
「じゃあ、なんで空手部に転部したんですか?」
「だって、赤井先生が空手部の顧問になったんだもん。」
(城先輩まで、赤井先生か。みんなして赤井先生、赤井先生ってさ。馬鹿みたい)
「そんな理由で転部するなんて馬鹿みたいだと思ってるんでしょ?」
「別に…」
心の動きを読まれドキッとしたが、そのこと自体少しおもしろくない。
「会えば分かるわ。本当に素敵な人だから。まだ会ったこと無いでしょ?」
和希は釈然としない顔をしている。
「でも、そんなに運動が得意なら、どうしてマネージャーしてるんですか?」
「そうね、争いごとが好きじゃないからかな。まあ、一つぐらい内緒があっても良いんじゃない?入部した後のお楽しみよ。」
「そうですか…。あ、私入部するなんて言ってません!」
「ばれちゃったね。ハハハ」
和希があわてて入部を否定した様子がおかしくておなかをかかえるように笑い出した。
613捏造アリャ??:2007/12/09(日) 06:33:11 ID:Hy0aHuWa
 洗濯物の片づけが終わろうかという頃、道場の入り口に人影が動いた。振り返った百合子と和希の目にレスリング部の
ジャージを着た女2人を引き連れた鬼龍院蘭子の姿が映った。
(なんでこんなところに蘭子が?)
少し驚いたような二人の目を気にすることもなく、蘭子達は土足のまま道場に踏み込み、ゆっくりと百合子に詰め寄った。
「あ、あの、道場に入る時は靴を・・・・」
気圧された様子ながらも抗議する百合子に答えることもなく、蘭子が有無を言さぬ口調で決め付けた。
「我々の仲間になって下さるわね?」
「仲間って・・・。だって同級生でしょ。」
百合子は困惑した表情を浮かべ目を伏せた。
「なにをとぼけたことをおっしゃっているのかしら。生徒会に入りなさいって言っているの。お判りにならないかしら。」
うつむいたままの百合子を見下すように言う。
「それは、・・・・・。」
一度言葉を切った後、百合子は顔を上げきっぱりと言った。
「できないわ。」
「そう…」
当然、蘭子も百合子がすぐに受け入れるはずがない事は十分承知している。なんの感情の動きも見せないつめたい視線
を足元に落とした。
「どうして私の思いやりを理解していただけない…。そのように物わかりの悪い方には少々苦痛を味わっていただくことに
なりますわ。たとえ、真自治会なんて社会の害毒のような組織に入っている人間であっても、本学園の生徒が苦悶する姿
を見るのは本意ではないのですけれども。」
そう言いながらわざとらしいため息をつく。そして後ろに立つレスリング部の主将山本優美に軽く手を挙げ合図を送った。
優美は女子とは思えないがちりとした肉体で威圧するように百合子に詰め寄った。
「生徒会にはいるなら今のうちよ」
(あいつ、力ずくでも生徒会に入れる気だ。いくら弱小レスリング部と言ったって、マネージャーの城先輩じゃ敵うわけが
ない。で…)
和希は考える。少しばかり突っ張った態度をとったのは、何かと世話を焼いてくれる百合子に対して甘えが有ったからだ。
好意を抱いていなければ、わざわざ一人でいる時を見計らって道場を訪れることなどしない。入部するかどうかはともかく、
自分を評価し、そして空手部に誘ってくれた百合子に少なからず義理を感じる。つけくわえれば、何かと押しつけがましい
生徒会は大っ嫌いだ。和希のとるべき道は一つ…。
「城先輩に手を出すなよ。」
和希は、優美の前に立ちはだかった。
(あっ、和希ちゃん、私のために…。ずっとあんな態度してたのに…)
和希の意外な行動に百合子は目を丸くする。一方優美も、怪訝な表情を浮かべる。試合で優秀な成績を修めているわけ
ではないが、レスリング部主将の自分に喧嘩を売ってくる人間がいるとは考えてもいなかった。真自治会の3人と蘭子以外
は同級生でも優美をおそれていると言って良いだろう。にもかかわらず、百合子よりも小柄な1年生が自分に逆らってくる
なんて。
”道場から出て行けよ”
和希が口を開きかけたときだった。
「部員でもない一年がいつまで道場にいるの。出て行きなさい。」
いつになく冷たい百合子の言葉が響いた。
「えっ!で、でも私がいなかったら…」
先輩は絶対ここから無事に帰ることができない。しかし、その言葉を途中で飲み込まざるを得ないほど百合子の視線は
厳しかった。
「心配してくれてありがとう。でもこれは、空手部の話。部員以外には関係ないの。」
「でも。」
「帰りなさい。」
百合子の表情が揺らぐことはなかった。和希は、自分の気持ちを拒絶されたことにすっかり混乱していた。いやむしろ
怒りさえ覚えていた。
(なんで?空手部に誘ってくれたのは先輩なのに。部員じゃないから出て行けなんて…。チェッ、どうなったって知るもんか!)
「そうですか…」
それだけいうと、和希は踵を返し、後も振り返らずに道場を飛び出していった。遠ざかっていく和希の足音を聞きながら
百合子は思う。
(可哀想なことしちゃった。空手部、もう入ってくれないかもしれないな。)
期待していた新入部員を失ったことで少し心が沈んだ。
614捏造アリャ??:2007/12/09(日) 06:38:28 ID:Hy0aHuWa
(さてと…)
百合子は意外に落ち着いた様子で眼鏡を外し、静かな視線を優美に向けた。
「あのね、あたしだって空手部員よ。少し脅したぐらいで言うことをきくと思わないでね。」
やせっぽちの優等生と思っていた百合子に刃向かわれ優美がいきり立つ。
「何が空手部よ、練習したこともないくせに!」
いくら弱小といわれているレスリング部であっても、主将を任されている以上腕には自信がある。いや、それ以上に、
こんな子になめられたとあっては蘭子にどんな仕置きをされることか。優美はいらだったように言うが早いか低い姿勢
から一気にタックルを仕掛けた。目にもとまらぬ、というほど速くはないが70kg以上の体重の乗ったタックルだ。この
近距離では逃げる暇もない。細身の百合子が吹き飛ばされるのは確実だ。現に百合子は躰を捌くこともせず立ちつくして
いる。
(あんたに恨みはないけど、生徒会に刃向かうのが悪いのよ)
そう思った優美の手が百合子のジャージに届くかという瞬間、逃げようとしてつまづいたのか百合子が少し後ろによろけた。
そしてバランスを崩したように右足がすうっと浮き上がってくるのが優美の目に入った。
「?」
それが何を意味するか、理解する間もなく優美は崩れ落ちた。よろけたように見えた百合子の右膝が、飛び込んできた
優美のこめかみに出会い頭にぶつかったのだ。
「えっ!」
 冷静さを失った姿を見せることを何より嫌う蘭子が、戸惑いを隠せずにいた。百合子は体育も含めて成績は上位であった
が、決して目立つような子ではない。2年以上一緒の学舎で過ごしていたが、百合子が武道の経験者であるという話は
一度も聞いたことがなかった。ということは、偶然頭と膝がぶつかって脳しんとうを起こしただけなのだろうか。しかし、
いつもと変わらない百合子の静かな姿は、よろめいたとしか見えない小さな動きが偶然による物ではないと蘭子に確信
させるのに十分だった。
「あなたは一体・・・」
典型的な優等生のマネージャーが見せた意外な実力に、言葉を続けることができなかった。
615捏造アリャ??:2007/12/09(日) 07:07:14 ID:Hy0aHuWa
 百合子は赤井まり子の過去を知る唯一の生徒だった。まり子が天才空手少女として名を馳せていた頃、同じ道場に
通い、”春野真理子2世”と期待される才能を見せていた。一人っ子だった真理子はそんな百合子を妹のようにかわいがり、
「私の2世なんかじゃないわ。私が百合ちゃんぐらいの時よりずっとうまいもの。」
と言って、自分のもてる技術を可能な限り伝えていた。空手だけではなかった。勉強を教えたり手芸を一緒に楽しんだり…。
いつの日か自分を乗り越え、百合子が女子空手数々のタイトルを総なめにする日が来るだろうという事を真理子は確信し、
そして楽しみにしていた。しかしあの悪夢のような事件以降、百合子の前から姿を消し、そして二度と姿を見せることは
なかった。それは百合子の空手に対する情熱を失わせるのに十分な出来事だった。
 故郷を離れた聖コーマン女子高校で再会したことは全くの偶然だった。すさんだ中学生活を送っていた百合子を心配した
両親が、全寮制のミッションスクールへの入校を半ば強制的に決めたのだ。そして2年生になったとき。新任教師として
並んでいる真理子の姿を遠目に発見したとき、どれほど驚きそして喜んだことか。しかし、自分との関係を他の生徒に
知られると言うことは、まり子の過去が知られることになりかねない。それに自分のあまりほめられたものではない
中学生活もできれば真理子に、そして周りの同級生にも知られたくない。百合子は真理子と昔のように過ごしたいという
気持ちを押し隠し、近づく事をさけた。空手の経験を隠し、周囲には癒し系の人格を演じながら。
 
616捏造アリャ??:2007/12/09(日) 07:12:24 ID:Hy0aHuWa
 そして数ヶ月が流れた。真由子が真自治会を作ろうとしていたある日、百合子は真理子に呼び出された。
「百合ちゃん、お願いがあるの。」
真理子は子供の頃の呼び方で百合子に切り出した。
「何でしょうか、赤井先生。」
優等生の顔を崩す事無く、儀礼的に答えた。それはそうだろう。1年近くの間ただの生徒として、いや普通の生徒以上に
距離をとって接してきたのだ。今更子供の頃の関係に戻ろうとしても急にはできる訳がない
空手部に入って欲しいの。お願い、真自治会に力を貸して。」
(やっぱり…)
内心予想していた真理子の言葉だった。百合子は目をそらし窓の外を見た。そして、あまり抑揚のない声で言葉を返す。
「私の空手の経験がみんなに知られれば、私と赤井先生の関係に気が付く人が出るかも…」
百合子と真理子の関係に気が付くと言うことは、あの忌まわしい事件がみんなにばれてしまうことを意味している。もし
そうなれば、真理子はこの学校に居られなくなってしまうかもしれない。
「その覚悟はできてるの。もし学校が、いいえ私の愛しい母校が正しい姿に戻るなら職を辞するくらいなんて言うことはないわ。」
「でも草野さんや大木さんが居るじゃないですか。」
百合子の視線が窓の外から戻ることはなかった。
「彼女たちだけじゃ…」
まり子の言いたいことは判っていた。これから長くつらい戦いを続ける間、誰かが真自治会を暖かく包み込み、傷ついて
いく仲間を助け上げていかなければ、いずれバラバラになってしまう。真由子と千種ほど純粋な娘は居ないだろう。それ
こそが彼女たちの魅力を生み出している。しかし、その純粋さ故に苦しいとき脱落していく人間を癒し、そして立ち直らせる
ことは難しい。協力を惜しむ気はないけれど、教師の自分にはできることに限界がある。自分を殺し、カリスマと大衆を
結びつけそして包み込んでいく、そんなつらい役目を頼める相手は、真理子にとって妹とも思っていた百合子しかいなかった。
「でも、私は空手をやめたんです。」
百合子がつぶやくように発した頑なな言葉に、真理子の切れ長な目尻から一筋の涙が流れ落ちた。自分はどれだけ
百合子に冷たい仕打ちをしてきたのだろう。いきなり姿を消し、そして同じ学校の教師と生徒になっても素知らぬ顔をし続けた。
百合子も過去のことを何も話そうとしない。恐らく言いたくないことがあるからだろう。きっと私のせいで…。
そう、ずっと私は百合子を深く傷つけていた。
「そ、そうよね。何年間も素知らぬ顔をして、急に助けてくれなんて言っても…、勝手すぎるよね。ごめんなさい…。」
うつむいている真理子の頬を一つ、また一つと涙が流れ続けた。それは、生徒会との戦いに不安を抱いたからではない。
これほどまでに百合子を傷つけ続けた自分が情けなかったのだ。こんな自分に人を導く教師としての資格が有るのだろうか。
百合子一人すら慈しむことができなかった自分に学校を救うことなど…そう思うとあふれ出る涙を抑えることができなかった。
617捏造アリャ??:2007/12/09(日) 07:17:42 ID:Hy0aHuWa
(あっ、真理子さん、泣いてる。そんなつもりじゃ…)
百合子には分かっていた。生徒会と戦う決心をした真理子はいつか自分の力を必要とすることを。そして、その時が来る
ことを何より自分が待ち望んでいることを。恨んでいる気持ちがないと言えば嘘になる。姉とも慕っていた真理子を突然
失った衝撃を未だに忘れることはできない。小学生だった百合子は何日泣き続けたことだろう。しかし恨む気持ちも慕って
いればこそ。その愛慕の念は今でも変わることはない。そうでなければ、わざわざ真理子のために、1年間も赤の他人を
装うようなまねなどしない。そんな真理子を泣かせてしまった。少し困らせたかった、いや、自分の気持ちを判って
欲しかっただけなのに。次々とこぼれ落ちる真理子の涙に耐えることはできなかった。
「あ、あの真理子さん、ごめんなさい、わがまま言って。あの、あたしでよければ…」
百合子の言葉にただでさえ大きく黒目がちな瞳が一層大きく見開かれた。
「本当?!」
コクっと小さく頷いた。
「ありがとう。ずっとひどい事してたのに…」
百合子の胸に顔を埋め泣きじゃくった。
(昔はすごく大きく感じたけど、もう私の方が背が高くなっちゃった。)
真理子の身体から伝わる暖かさは、10年近い年月のわだかまりを溶かすのに十分だった。
「当然でしょ。これでも春野真理子2世だもん。でも…」
やはり、このことから真理子の過去が知られるおそれがある。生徒会が真自治会幹部の周辺をかぎ回っているという噂も
絶えない。
「私のことは気にしないで。正しい道を歩むためなのだから。もし私が居なくなっても、百合ちゃんがみんなを助けてくれればきっと…」
まだ涙に濡れていたが、真理子の表情は明るかった。しかし、再び真理子を失うことに耐えられないのは百合子の方だ。
卵のような額に少ししわを寄せて沈思黙考。
(急に空手部に入れば、何で今まで空手の経験を隠していたか、生徒会は詮索するだろう。何かいい手は…。)
「そうだ、マネージャーなら空手をしなくてもすむ。”赤井先生”のファンが一人増えたって、そんな不自然じゃないわ。フフ」
いたずらっぽく笑って、ウィンクをした。
「でも、私のために空手を続けることもできないなんて…」
自分を上回っているかもしれない、と思っていた百合子の才能を真理子は惜しんだ。これからも、そんな忍耐を
百合子にさせなければならないのだろうか?
「草野さんと大木さんがいれば今更あたしが出る幕はないでしょ?」
自分の役割はよくわかっていた。もっとも選手として練習を再開すれば、相手が真由子でも千種でも勝つ自信はもっていたが。
618名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 15:40:46 ID:udvaNByN
おお。これは懐かしい!!
619捏造アリャ??:2007/12/10(月) 14:25:06 ID:5BZYM/em
「靴をぬいでって言ったのに」
しっかり者のマネージャーの顔に戻った百合子は、倒れている優美のシューズを脱がせ、躯の横
に置いた。
「じゃあ帰って良いかしら?」
なんとかこの場を切り抜けられたことにほっとしている気持ちを隠しながら、あっけにとられている
蘭子を少しからかうように言って道場を出ようとした。
  が、そのとき、
「今度は、私の相手をしてくれますか」
蘭子の後ろから百合子が立ち去るのを遮るかのように、冷たく硬質な感じの美貌を持った170cmを
優に超える長身の女性が進み出た。容姿の美しさ、体格の良さに思わず目を奪われる。顔に見覚え
はないが着ているジャージを見るとレスリング部のようだ。
(きれいな人。スタイルは良いしモデルさんみたい。新しいレスリング部のコーチかしら?)
百合子は名札に目を走らせた。
(1年・大内詩織・・・。え、こんなに大人びた人が一年生?こんな子がいれば覚えていないはずは
ないのに…)
部員勧誘で1年生の部屋を回ることの多い百合子は少し不審に思う。一瞬不安の影が胸をよぎった、
が、次の瞬間優しいマネージャーで通っている普段の姿からは想像もできないきつい口調で決め
付けた。
「見てたでしょ、怪我をしたくなかったらさっさと帰りなさい!」
 できることなら、これ以上大きな争いにしたくなかった。体格がいいとは言え所詮は1年生、決して
おそれを感じているわけではない。が、数年間のブランクがある自分には手加減することはできない
だろう。はずみで大怪我をさせてしまうかもしれない。そうなれば空手部に迷惑をかけることになる。
しかし、臆する様子もなく、むしろ小馬鹿にしたように百合子を見下ろしているこの一年生に、引き
下がる気がないのは明白だった。
(そっちがその気なら!)
百合子はなんの躊躇も見せず、いきなり太股めがけ下段の回し蹴りを放った。もし空手部の下級生
が見ていたら驚いたろう。指導に熱が入りすぎるところがある真由子ならいざ知らず、百合子は
下級生に対して暴力的な姿を見せたことはなかった。”鬼の真由子に仏の百合子”と、ミッション
スクールにあるまじき喩えをされるほどだ。ただ、そういわれるたびに
「あたし、ちゃんと洗礼も受けてるクリスチャンなのに。仏はないでしょう、仏は!」
とむくれていたが。
閑話休題、この目の前にいる美女が、仮にも後輩と知ってしまえばひどい怪我をさせたくはない。
勿論のこと、いきなり蹴りを入れるのは気が咎める。が、少し痛い思いをさせて戦意を失わせること
ができれば、本格的な戦いにしないですむだろう。やむなく、優美を失神させたが1年生にまで
そんなことはしたくない。太股なら、それほどひどい怪我になることもないだろう。
620捏造アリャ??:2007/12/10(月) 14:38:01 ID:5BZYM/em
「痛っ。」
しかし、小さくうめき声を上げたのは百合子の方だった。百合子の放った蹴りは型の美しさだけなら
”天才”真由子にもひけをとらないものだった。数年間のブランクがあると言っても誰も信用しない
だろう。大内詩織も反応できなかったのか、ガードすることも避けることもしなかった。が、徹底的に
堅く鍛え上げられた詩織の肉体は、身動きすることなく攻撃を仕掛けた百合子の足にダメージを
与えたのだ。軽く足首を回し痛みを紛らわせている百合子を詩織は冷たい目で見下ろす。自分の
渾身の蹴りが通じなかったことに百合子の表情が一層厳しいものとなった。あらためて詩織を見ると、
自分より頭一つ大きな体格の上、ジャージの上からもはっきりと解るほど筋肉が発達している。
百合子の心に初めて小さな恐怖が芽生えた。
(すごい、どれだけ鍛えてるの?まだ1年だからそんなたいしたことはできないと思うけど。でも・・・)
 百合子はずっと空手から遠ざかっていたことを後悔していた。真理子と別れてから真剣に練習に
取り組んだことはなかった。しかし、たとえブランクがあろうとも、真理子に勝る才能を持つ、とも
言われた自分がよほどの相手でない限り後れをとることはない、少なくとも自分を守ることぐらいでき
ると今でも思っている。その自信がなければマネージャーとはいえ、生徒会との戦いの最前線に立つ
空手部に入部することはなかっただろう。しかし、これほどまでに鍛え上げられた肉体を持つ相手に
ダメージを与えるには、少々躰の鍛え方が足りなかったようだ。この敵を倒すには、急所を確実に
打ち抜くしかない。たったいま優美にしたように。とはいえ、あの事件以降、遊び程度にしか練習を
していなかった百合子に多彩な技を使いこなせるわけはない
(優美は油断してたから良かったけど、この子には手の内を見られてる。どうしよう…。こんなことに
なるのなら少しぐらいトレーニングしておけばよかった)
百合子の背筋に冷たい物が流れる。そんな百合子の不安や後悔を知ってか知らずか、大内詩織は
ぐっと低い姿勢に構えると、優美が先ほどとったのと全く同じ軌道でタックルを仕掛けてきた。
 百合子は、少しほっとする。
(所詮は1年生ね。いくら鍛えられた体を持っていても、習ったとおりのことしかできな・・。あ、速いっ!)
一瞬の油断が致命的な失敗となった。優美と同じ軌道でタックルを仕掛けたのは詩織の罠だった。
先ほどと同様に側頭部へ膝を合わせようと試みた百合子が優美とのスピードの違いに気が付いた
ときには、すでに彼女の華奢なボディに手が回りついていた。
「そんなッ、ば・・・・・・うっぷ」
 とてつもなく大きな運動エネルギーが百合子の腹部に激突した。かつて経験したこともないとてつ
もない衝撃に、すっと浮き上がった百合子の身体は、はるか後方へと吹き飛ばされた。
ガツーン!! 硬いコンクリートむき出しの壁にしたたか背中と後頭部を打ちつけられる。百合子の
ほっそりとした躯が磔にあったがごとく壁にとどまった後、力なく崩れ落ちた。
621名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 23:14:25 ID:YoR5GnLu
なんか良いペース!
622捏造アリャ??:2007/12/12(水) 15:36:27 ID:ihbzBqu2
 逃げなきゃ!怯えにも似た気持ちを抱いた百合子だが後頭部に受けた衝撃のため朦朧として、
素早く身動きをとることができない。
(ダメだ…、力が入らない。)
が、そんな百合子を追いつめることもなく詩織はすっと離れた。
「え・・・・・?」
恐怖と安堵の入り交じった複雑な表情を浮かべた百合子に、詩織はうす笑いを浮かべながら言った。
「もう一度チャンスを上げますよ。先輩」
百合子には判っていた。自分をKO出来るような体力を百合子はもっていない、と既に詩織が見抜いて
いることを。それは、”春野真理子2世”と呼ばれたこともある元空手少女にとって、これ以上ない屈辱
だった。瞬間的に頭に血が上っていく。
(一年のくせに!)
しかし、自分自身よくわかっていた。今は、落ち着くことが一番大事。挑発に乗ってはいけない。こんな
相手に冷静さを失っては、勝てる可能性は間違いなく0になる。落ち着かなきゃ。こんな時、百合子の
心を静めてくれる人は一人しかいなかった。
(真理子さんだったらどうするかな?一気に逆転するためには、…下段足刀が確実…だけど真理子
さんに限ってそんなことは…。できるだけ力の違いを見せつける様な技、例えば空中二段蹴りで
脅かすんじゃないかな。私には、できないけど。私のできそうなことは…?)
コンクリートの壁にたたきつけられた全身の痛みに耐えながら、何とか立ち上がって詩織の様子を
うかがう。詩織は身構えるでもなく自然体で立っている。今、攻撃を仕掛ければ、詩織が何らかの
反応する前にそれなりのダメージを与えることができるだろう。
(でも、一撃で決められなければその後…)
  冷静さを取り戻そうと必死につとめたのも無駄だったか?詩織の鍛え上げられた肉体からあふれ
出る威圧感、圧迫感の前に身動き一つできなくなっていた。そんな百合子を小馬鹿にしたように詩織が
ずいっと距離をつめた。一度芽生えた恐怖感を消し去ることはできない。百合子は気圧されたかの
ように下がるしかなかった。それを何度繰り返したことだろう。
「あっ。」
百合子は背に道場の冷たい壁を感じた。百合子の額に脂汗が流れる。
「 もう逃げるところはないわ。」
詩織は、馬鹿にしたように言うと、今度はタックルを仕掛けることもなく、ゆっくりとつかみかかって
きた。優美を一撃で倒した蹴りを警戒し、低い姿勢から入ることは避けた、というよりもすでに大きな
ダメージを受け、恐怖に囚われ逃げ回っているだけの百合子には何もできないと考えたのだろう。
(今!)
 しかし百合子はまだ勝負を捨てていたわけではなかった。百合子の本能が詩織の油断を感じ取った
その刹那、百合子の人中突きがねらい澄ました様に放たれた。いくら力が弱くとも、鍛えようのない
急所人中を打ち抜けば一発で卒倒することは間違いない、いや、病院行きになることは免れない
であろう起死回生の一撃だった。

 が、詩織にとって百合子の反撃があることは想定の範囲内のことにすぎなかった。
623捏造アリャ??:2007/12/12(水) 15:52:36 ID:ihbzBqu2
「そんな苦し紛れの突きが・・・・。」
詩織はふんと鼻で笑うと軽く左にダッキングして百合子の突きを苦もなくかわす。そして一気に
近間に入った詩織は、覆い被さるようにして百合子をとらえようとした。
「う゛っ。」
が、次の瞬間、その動きがぴたりと止まった。百合子の膝が詩織の腹にめり込んでいた。
人中突きは、一気に間合いをつめ鳩尾に膝蹴りを叩き込むために計算を尽くしたフェイント
だった。顔面への攻撃になれているボクサー以外は、上段からの攻撃、特に顔面への
攻撃に対して不慣れなため大きく反応してしまうことが多い。その攻撃を防ぐことにより、
きっと見せるであろう油断に百合子は賭けた。
180cm近い詩織が、ずるずるっと崩れるように百合子にすがりついた。百合子はささやく。
「ごめんね。」
 このような場であっても1年生相手に寸止めすることなく急所へ膝蹴りを使ったこと、
フェイントとはいえ、顔面をねらったことに、子供の頃空手を叩き込まれた百合子は、
良心の咎めを受けていたのだ。
  詩織のずっしりとした体重に百合子は少しよろめく。
「鬼龍院さん、わかったでしょう。あたしは、いいえ、真自治会はあなたがなにをしようと
決して負けない!」
百合子は、今まで誰にも明かしていなかった熱い想いを、蘭子にたたきつけた。


624捏造アリャ??:2007/12/12(水) 15:56:00 ID:ihbzBqu2
 ドシン!部屋に戻った和希は、ベッドに身を投げた。
「ご機嫌斜めね。そんなふくれっ面してないでコーヒーでも飲まない?」
同室の高木祐香が声をかけながら、入れ立てのコーヒーを和希の枕元においた。が、頭に血が
上っている和希の耳には入らない。道場でのことを思うと憤懣やるかたない。
(なによ、せっかく助けてやるって言ってるのに。部員じゃない奴は出て行けなんて…あんなえせ
レスラー、片手でたたきのめしてやったのに…)
 内心好意を持っている先輩に、自分の実力を見て貰いたかったと言う気持ちが無かったと言えば
嘘になるだろう。あるいは、その危機を救うことによりクラブへの勧誘対象以上の存在になることを
無意識のうちに望んでいたのかも。もっとも、和希自身そのようなことを認める事は出来ないだろうが。
 枕元から香るコーヒーの香りに包まれながら、居室の天井を睨み付けているうちに少しずつ冷静
になってくる。仮にも女子中学の部で無敵といわれた和希、いつまでも自分を見失っているわけでは
ない。
(何で道場から追い出したんだろう?それは私を巻き込まないために決まっている。部員じゃない
なんて理由で突っ放すような人じゃない。でも、話し合いで片がつく雰囲気ではなかった。先輩を
生徒会に入れなければ収まりがつきそうになかった。なのに私を追い返した。なぜ?生徒会に入る気
なのか?そんなはずはない。もしそうなら私を敵対関係にある空手部に勧誘するはずがない。
ということは、自分であいつらを片付ける自信がある…?)

『拳を緩く構えると楽になるんじゃない?』
百合子のつぶやきが脳裏をよぎった。
(あれは、偶然の思いつきなんかじゃなかったんだ!じゃあ、マネージャーをしている理由が内緒って
言うのは?)
次々と湧き起こる疑問に和希の表情は一層難しいものになった。

 そんな和希の様子に気兼ねすることもなく、祐香は仕入れたばかりのゴシップの披露を始める。
人見知りの激しく内気な祐香だが、どうしたわけか和希とだけは相性が良い。というよりも運動が
苦手で文芸部に入った祐香は、空手の有段者である和希を無邪気に崇拝していた。少々偏屈な
だけに同級生からも敬遠されがちな和希にとっては、それがありがたくもあり迷惑でもあり…。
「ねえ、知ってる?うちの学校、秘密の格闘特待生コースがあるんだって。」
「へー、そ−なんだ?」
道場のことで頭がいっぱいの和希の返事は上の空だ。
「食堂のおばちゃんが見たらしいよ。なんかすごい美人なんだって。気にならない?」
「別にレズじゃないもん、あたしには関係ないね。」
「でもさ、和希ぐらい強ければ特待生になれるんじゃない?食事良くなるかもよ。」
和希の強さに対する崇拝は絶対的なものだ。”学園最強の女”の称号は和希にこそふさわしいと、
祐香は信じて疑わない。何の根拠もないが…。
「今のご飯だってウエストによけいな肉が付いちゃったのに。それに秘密なんだろ、どうすれば
特待生になれるんだか判らないじゃん?」
「そうだね。でも何で秘密なんだろう?宣伝にならないんじゃ、意味無いよね。」
祐香は首をかしげた。
「都市伝説…て言うかさ、学校の七不思議みたいなモンじゃないの?誰も知らない美人の特待生
なんているわけないよ。」
何気なくいった自分の言葉に、何か胸騒ぎを覚える。美人の特待生?美人…秘密…格闘特待生…。
(まさか…)
道場に来た三人は、蘭子、レスリング部主将、そしてもう一人。あいつは誰なんだ?女の自分が
どきっとするほど美しかった。あれほどきれいな人がいれば、生徒であろうが教師であろうが噂に
ならないわけがない。現に一年生の授業を担当してもいない赤井先生の話を聞かない日はない。
なのに、あの美人にあった記憶も無ければ噂を聞いたこともない。そんな人が蘭子と一緒にいた
ということは、秘密の特待生って…。

「城先輩が危ない!!」
ベッドから跳ね起きると、脇目もふらずドアを打ち破る勢いで飛び出していった
「城先輩って、いつも来る空手部の優しそうな人だよねえ?何で危ないのお?」
うしろで祐香から質問が投げかけられたが和希はそれに答える暇はなかった。
625名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 17:12:53 ID:pWF8jt1K
まり子先生はまだですか?
それから『壮絶なドミ1』のまり子先生の小説を
どこかのサイトで読めるようにして欲しいですが。
626名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 08:34:04 ID:0jTcd17V
まり子先生に手を出していいのはアレ??さんだけだ!
627名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 17:09:39 ID:A2VW0XVt
んだ!
628名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 23:17:21 ID:mMYyqXhT
しかし2,3ヶ月に一度しか書いてくれないんじゃあねえ・・・
正直言うと誰でもいいから続き書いてくれないかな、なんて思う今日この頃・・・
629名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 01:00:27 ID:UehjmNhg
お父さん それは言わない約束でしょう…
630名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 07:44:10 ID:cz+KlSIP
すでにこの焦らしまでもがある種のプレイと化してるのに・・・・。
631名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 11:35:13 ID:UehjmNhg
珍しく読み物があるんだからのんびり待ちましょうよ。
632名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 17:16:26 ID:S4fxVLg4
このスレってアレ??さん含め転校生さんや捏造さんの連載終わったらどうなるの?
633名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 20:53:19 ID:i84zN3nM
1 壮絶なドミネートさえしていれば別に聖コーマン女子校にこだわらなくても良い


2 外伝が細々と続く


3 青春の幻影となって消えていく



さあどれでしょう?
634名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 21:29:57 ID:S4fxVLg4
今までのスレ状況から見て2か3かなぁ…………?


にしても学校名が私立聖コーマン女子校……………間違いなく魁!!男塾から取ったなアレ??さん
確か文庫版の1巻か2巻でその名前出てたし

635捏造アリャ??:2007/12/16(日) 15:57:49 ID:Ow02U2e7
 真自治会に所属していても活動にも参加せず、争いごとをいつも毛嫌いしている百合子は、
生徒会との抗争には無縁と思われていた。その百合子が初めて反生徒会の信念を蘭子に
たたきつけた。しかし、蘭子はまるで話を聞いていないかのように表情を動かさなかった。
「今日はもう良いでしょう!?この子を医務室に連れてってあげて。」
小さくうめき声を上げている詩織が不憫だった。嘆願するように蘭子へ呼びかけた。
「誰が医務室に行く必要があるというの?」
冷徹な笑いを頬に浮かべた蘭子が答える。
「だって、まともにおなかに蹴りが・・・・」
百合子が言いかけたときだった。
「心配してくれてありがとう、セ・ン・パ・イ。」
百合子の耳に、はっきりとした詩織の声が聞こえた。
「えっ?」
ずっしりと重い詩織の体を、ようやく支えていた百合子はいきなり足をすくわれ、なすすべもなく
仰向けに倒されていた。
「そんなっ!」
予想もしていなかった事態に全く反応することができなかった。唖然としている百合子の上に、
詩織は間髪を入れずに覆い被さり、素早く右腕をとった。その瞬間、二人の視線が交叉した。
驚きに見開かれた百合子の瞳をにやりと笑いを浮かべのぞき込む。
(騙された…!あっ、いけないっ、腕をとられる!)
身体のバネを使って跳ね返そうとする。しかし圧倒的な体力差のある詩織の前には、はかない
抵抗だった。その姿はカマキリに捕らえられた蝶のあがきにしか見えなかった。
「もっと頑張らないと、腕折れちゃうわよ。」
勝利を確信した詩織は、もがいている百合子の怯えを楽しむかのようにゆっくりと腕を抱え
倒れ込んだ。
「いやぁぁ!・・・うああっ!」
非力な百合子の右肘の腱が一瞬で伸びきった。総合格闘技の試合ならこの瞬間にゴングが
鳴らされたことだろう。しかしここにレフェリーは居なかった。
(どうして!手応えもあったのに。全部読みどおりだったのに!)
体格、体力が遙かに大きな相手に関節技で捕らえられ、一瞬で右肘を破壊された百合子にできる
ことは、泣き叫ぶことだけだった。悲鳴だけが、人気のない道場に響く。
「”完璧に決まったはずなのに”って思っているんでしょう?」
少し力を緩めた詩織が薄ら笑いを浮かべる。
「確かに完璧だったわよ。ドラマならハッピーエンド。でもね、あたしに致命傷を与えるには少ーし
脚の長さが足りなかったはねえ。草野真由子みたいなちびだったら間違いなくKOだったわ。
同情するわ、もうちょっと脚が長ければよかったのにねえ。」
真由子より少し背の高い百合子は、特別小柄というわけではない。それに、デニムのパンツも
直し無しではけるのが自慢だった。しかし、180cm近くもありモデルと見まがうばかりに足の長い
詩織の鳩尾に対して、膝蹴りでは十分な打撃を与えることが出来なかったのだ。詩織はからかう
ように言うと締め上げている百合子の腕にまた力を加えた。
「あっ、ぐぁぁ!・・・・・・あぎぃっ・・・・・・」
詩織の言葉を聞いた百合子は絶望感にとらわれる。
(急所に決めたはずの蹴りすら届いてない。この子に私の技は何も通じない…)
その思いに、技から逃れようと抵抗する力が抜けていった。
636捏造アリャ??:2007/12/16(日) 16:07:01 ID:Ow02U2e7
(所詮マネージャー、少し驚かされたけど、これで終わり。)
百合子の落胆とダメージを肌で感じた詩織は再び技をといて立ち上がった。体力の限界をとうに
超えていた百合子。だがどこから気力を振り絞ったか、本能的に何とか立ち上がって圧倒的な敵に
立ち向かおうとする。
(右腕がやられただけ。まだ…きっとまだ何かできることがあるはず…)
その姿を見た詩織の表情に動揺が走った。が、消耗しきっている上に、右腕が使えない状況では
四つんばいになることが精一杯だった。それでも、なんとか立ち上がろうと身を震わせている。
「往生際が悪いんだから。」
そんな百合子に対し、詩織はなおも残酷な攻撃を仕掛ける。
なんと、両足を揃えて高々とジャンプし、板張りの床についた無防備な両拳の上に、全体重を
かけて着地したのだ。
「きゃーーーーーーー」
あまりの痛みに両腕を抱えるようにのたうち回る。痛みのせいか指先が痙攣するように震える。
(て、掌が…握れない…)
骨折したか、しないまでも握力は完全に失われていた。それは、超人的な修行を続けている
拳法家ならいざ知らず、ただの女子高生にすぎない百合子にとって、拳も手刀も奪われた事を
意味していた。
「きゃあきゃあ、うるさいわね。」
詩織は転がっている枯れ木でも拾うかのように難なく、両掌の痛みにうずくまっている百合子の
左足をつかみあげた。白い素足が道場の埃で少し汚れている。
(しまった。)
あまりの痛みに詩織の存在を忘れていた。自分のうかつさにほぞをかんだ。
(手だけじゃなくて、脚も殺されたら本当になにも…)
片足でつり下げられるように持ち上げられた百合子は、身をくねらせるようにして脱出を図る。
そう、ちょうど子供に足をつかんで持ち上げられたバッタのように。しかし最後には足をもがれて
しまう運命も…。
(もういい加減にしてよ!)
詩織は、倒れ込みながらかかとをひねるように締め上げた。
「ああっ!ひ、膝が・・・・!」
 百合子はまったく防御することもできず、完璧に膝十字がためを極められる。まともに決まれば
鍛え上げたプロレスラーですら助けを借りること無しでは歩くこともできなくなる。その技を詩織は
自分よりも二回り以上小さい、しかもろくにトレーニングさえしていなかった相手に遠慮することなく
しかけ、そして締め上げた。足の付け根にしっかりと密着され、激しく揺らされ悲鳴を上げる。
「いやあーーー!」
「あんた、本当は空手相当やってたでしょう?」
「し、してな…い…」
痛みをこらえながらも必死に欺こうとする。しかし空手部対策にその動きを叩き込まれている
詩織には、百合子の動きのバックグラウンドが空手であることは一目瞭然だった。
「ふーん。隠してるんだ?でもどっちでもいいわ。どうせ、もう当分空手をできない。利き腕に軸足が
言うこと聞かないんじゃあね。」
そういうとまた膝を締め上げている力を増した。
「ああーっ!!ば、馬鹿にしないで。た、たとえ両腕両脚折られても、あなたに屈することはないわ!」
額に脂汗を滲ませながら、絞り出すように叫んだ。隠してはいても空手を学んだものとしての
プライドがそれを叫ばせたのだ。その涙ににじみながらも貫くような視線の先には、蘭子の姿が
あった。その言葉をどう聞いたか、それまで一言も発せず、二人を値踏みするかのように見つめて
いた蘭子が楽しげな笑みを浮かべながら口を開いた。
「詩織さん、ではもう一度チャンスをさしあげたら。まさかあなたが不覚をとることもないでしょうから。」
637捏造アリャ??:2007/12/16(日) 16:22:20 ID:Ow02U2e7
 トレーニングをしたこともないマネージャーとなめていた百合子の闘争心に内心舌を巻いていた
詩織は、一瞬困惑した表情を浮かべた。しかし、蘭子に逆らうことなど思いもよらない。すぐに技を
解いてその場に立ち上がった。一方、既に左膝に力を入れられなくなっている百合子も壁にすがり
つくようにしてかろうじて立ち上がった。予想もしていなかった百合子の潜在能力に不安を持って
いた詩織だったが、支え無しで立つこともできない様子に安堵の表情を浮かべる。
 全身の苦痛で前屈みになっている百合子の首根っこを掴んで引き起こす詩織、引き起こすだけ
ではなかった。まるで絞殺するかのように首を両手で覆った。
(うそ、あたしを殺す気なの!)
百合子の目が恐怖に震える。百合子の思いに関係なく一瞬の反動の後に、身体がぐいっと
持ち上げられ両足が地面から離れた
「ぐえ……!? ううっ…!く、くる…!!」
詩織の腕が真上に伸びきり、百合子はつるされた絞首刑囚となっていた。ネックハンギングツリー…。
こんな理不尽な技決まるはずがない、とプロレスで見るたび思っていたのに…。軸足、利き腕が
まともにつかえない今、効果的な反撃ができない。それどころか息が詰まるのを防ぐためには、
詩織にしがみつき首への負担を減らすしかないのだ。テレビで見たそのままの姿に…。伸びきった
腕でゆっさゆっさと揺らし百合子の動揺を誘う。
「く、くる……ぐ………ぁ!……げええぇ…」
涎と泡を吹きながら絞首刑にされる百合子の顔を満足げに蘭子が見つめる。
(手の届くところにさえいれば…)
争いを避けたがっていた百合子の心に殺意に近い想いが芽生えた瞬間だった。が、それは叶わぬ
夢だった。蘭子を攻撃するどころか窒息しないよう詩織にしがみついているだけ、身動き一つ
できないのだ。そんな中、意識が遠のこうとするのを必死に耐えていた。
ふっと首にかかる負担が弱くなった。と思う間もなく……そのまま喉輪落としで後頭部から床に
たたきつけられる。
「っうぐうぅぅ!!」
鈍い音が響く…。大の字になって倒れたまま立ち上がることもままならない。すでに視線も定まって
いなかった。
638捏造アリャ??:2007/12/16(日) 16:25:14 ID:Ow02U2e7
 しかし詩織は情け容赦なく引き起こすと、百合子を両手ごと巻き込んで腰に手を回す
様にして抱きしめ持ち上げた。
「ぁがあ……が…ぎぃぃぃぃいぃぃああぁあぁぁあ!!! がはっ!! くぅふ……くぅぅふ…」
ゴキゴキ……ゴキッ、ベアハッグに捉えられた百合子の背骨が悲鳴を上げる。トレーニングを
していない貧弱な筋肉にこの絞め技に対抗する力はなかった。その窮地から脱しようとする動きは
完璧に封じられていた。グギ、グギイイ、詩織の丸太のような腕で絞られる腰骨、分厚い筋肉に
締め付けられる胸…。
(もう、ダメ…)
こう思ったのは何度目か。脱力し、半ば失神したかのように詩織に身をゆだねた瞬間だった。
百合子の身体が高々と持ち上げられる。
(放り出される!)
ところが、その加速の向きが180度変わった。ほっそりとした身体が真下に振り下ろされる。
百合子の股間が詩織の膝にたたきつけられた。マンハッタンドロップの衝撃が股間から脊髄を
走り抜けた!
「きゃああああっ!!!」
”こんなふざけたプロレスの技ばっかり使って!!”
空手を学んでいた百合子にとってプロレスはショウ、技はギミックに過ぎないと思っていた。
そのギミックさえ防ぐことのできない自分に、百合子の心は屈辱と怒りでいっぱいになっていた。
そして、自らの股間を押さえもだえ苦しむ姿は、滑稽ですらあった。憎みて余りある敵の
総帥・鬼龍院蘭子の嘲笑う声が飛び込んできたのだった。
「ホ、ホホホ!なんという惨めな姿なの!お小水でも漏らしたのかしら。真自治会の肩を
持っている人間なんて幼稚園児並みのしつけすら受けていないのね。ホホホ、あら、どうして
そんな目をして私をにらむのかしら?」
蘭子の前で股間を押さえ身悶えするという醜態をさらしていることに耐えられなかった。空手少女の
プライドを逆撫でした挑発に完全に乗せられつつあった。
「ほら、ここを攻めてごらんよ。ガードしないからさあ。狙ってたんでしょう。」
勝ちを確信した詩織が薄ら笑いを浮かべながら鳩尾の付近を指さす。
「ふざけないで!」
(膝蹴りは届かなかったかも知れないけど回し蹴りなら!)
怒りに我を忘れた百合子は、幽鬼のようによろめきながら立ち上がった。そして最後の気力を
振り絞って詩織の鳩尾への回し蹴りに自分の運命を託した。白い弧を描くように百合子の足が
詩織の鳩尾目掛け跳んでいく。が、既に、膝十字で痛めつけられた百合子の左膝も、ベアハッグで
締め上げられた腰も、身体を、否、百合子の魂を支えることが出来なかった。
「ああっ。」
膝から全身を貫いた激痛に耐えることができず詩織の眼前にひれ伏すかのように崩れ落ちた。
百合子の最後の力を振り絞ってはなった蹴りが、憎みて余りある敵の身体に届くことはなかった。
(もうだめ。私には何もできない・・・)
639捏造アリャ??:2007/12/16(日) 16:31:46 ID:Ow02U2e7
>626 そりゃあ、まり子先生に手はだせまへん
640捏造アリャ??:2007/12/17(月) 18:04:13 ID:cbur1DdF
詩織は倒れ込んでいる百合子の顔をのぞき込みながら頬をヒタヒタとはたいた。
「ほら、立ってくださいよ。両腕両脚折られても、屈することはないんじゃなかったんですか?
まだ、左手と右脚残してあげてるのに。結局口だけだったのね。楽しみにしてたのに。たかが
マネージャーの分際で逆らうからこうなるんですよ。」
「ううっ、うっ。」
わざとらしく敬語で百合子をなぶる。1年なんかに…そう思うと悔しさに嗚咽がこみ上げてくる。
「そうだ、先輩、マネージャーなんでしょ。後輩の服の洗濯までしてあげる優しい先輩なんですってね。
”空手部のお母さん”て呼ばれてるんでしょ。私のシューズ、汚れちゃったんですよ。きれいにして
くれますよね。」
そういうと無力感と全身を貫く激痛に倒れ伏している百合子の顔を踏みにじった。
「ゆ、許して。もう、あたし…」
色白の百合子の顔が靴底に汚されていく。足を払いのけるぐらいの力は残っていただろう。しかし
圧倒的な力に対する恐怖感に身動きすることさえできなかった。一年生に叩きのめされ、戦うすべを
失っていることを思い知らされた。その屈辱感に涙を堪えることができなかった。
「先輩、何やってるんですか。きれいにしてって言ったのに、よだれや鼻水でいっそう汚れちゃった
じゃないですか。ほんとつかえない奴」
まるで野良犬でも扱うかのように脇腹に蹴りを入れる。
「うぐっ。やめて。お・・・お願い。」
1年生になすすべもなくいたぶられ、許しを請うしかない百合子の横に蘭子が歩み寄った。
「いかがかしら、生徒会に入る決心をしてくれまして?」
(もう、この子達相手に戦えない・・・。一言入るって言えば解放してもらえる。私、できることは…
やった…。最初から無理だったのよ。私、マネージャーだもん。戦うことは私の役目じゃない…)
百合子の全身のダメージは限界を超え、闘争心も既に消えかかっていた。
(空手部には真由子だって、チーちゃんだっている。わたしがいなくたって…。)
もし自分が生徒会に入ったら…。真由子には強いリーダーシップがある。千種にも親衛隊ができる
ぐらい人気がある。だけど、自分は所詮裏方の人間。いなくなったってきっと誰も気にしない。
(でも…)
あの二人の強烈な個性にどれだけの生徒が付いていけるだろうか。自分がフォローしなければ
遠からずバラバラになってしまうだろう。決してうぬぼれではない。それだからこそ、真理子が力を
貸してくれと言ってきたのだ。…そうだ、真理子を裏切ることはできない。たとえこのまま病院送りに
なったとしても…。再び百合子の目に生気がよみがえった。 
「そ、それは・・・できないわ。真理子さんが・・・。うぐわっ。」
百合子の拒絶を聞くやいなや詩織はまた脇腹に蹴りを入れた。あまりの痛みに百合子が悶絶する。
「まり子・・・さん・・・?」
641捏造アリャ??:2007/12/17(月) 18:09:45 ID:cbur1DdF
蘭子の目がきらりと光った。軽く目配せをすると詩織は、ジャージの襟首をつかみ引きずりあげる
ようにして百合子を立たせた。朦朧としている百合子の後ろにするっと回りこむとほっそりとした
百合子の首に右腕を巻き付け、立ち上がったまま裸締めで締め上げた。単純に見えながらも
酸素・血流を滞らせるこの技は、相手に塗炭の苦しみを味合わせる。
「く、くる・・・し・・」
詩織は、まるで絞首刑にかけるかのように百合子の体をズリあげる。体格差のある詩織にとって
何の造作もないことだった。軽々とひきづり揚げられた百合子は、つま先でかろうじて体を
支えていた。何とか逃れようと必死に藻掻いたが、つま先立ちの状態では力も出せず、万力のように
締め上げる詩織の腕の中から逃れることは、夢のまた夢のように思われた。それでも不自由な
態勢から必死に肱打ちを詩織の腹に叩き込む。しかし、まともに入った膝蹴りですら効果がない
ほど鍛え上げた躰には、なんのダメージも与えることはできなかった。無理な体勢からの攻撃は
残り少ないスタミナの消耗を早めただけだった。
「無駄な抵抗をいつまでもしてるんじゃないわよ。あんたみたいなやせっぽちが空手をやってる
ぐらいで、あたしに刃向かおうってのが間違いなんだよ。」
  一層力が加わった締めに躰から徐々に力が失われ、自分の力で立っていることも困難になって
いた。が、倒れることすら許されない。詩織は百合子の体重を首に回した右手一本で支えていた。
腕がいっそうのどにくいこみ呼吸がすることができない。身体、脳が必要とする酸素を
送り込むことは出来なかった。
(もう、このまま落として。)
それまで何とか締めをはずそうと足掻いていた百合子の腕の力が徐々に抜け、そしてだらりと
落ちる。すっと意識が暗闇の中に吸い込まれていく。その暗闇はわずかながらも百合子に安らぎを
約束する物だった。が、まるでその瞬間が判っていたかのように、詩織の締めが一瞬ゆるむ。
百合子はむさぼるように酸素を吸い込んだ。しかし、それは救いでは無かった。ただ苦痛が長引く
ことのみを意味していた。

「ちょっとおうかがいしたいことがあるの。あなたと赤井先生はどういう関係なのかしら。」
気が付くと裸締めに捕らえられた百合子の前に冷徹な顔をした蘭子が立っていた。
「た、ただの担任よ。」
あえぐように答えた。が、その不自然な回答に蘭子は確信した。何か隠していることを。優等生の
百合子は赤井まり子に限らず教師をさん付けて呼ぶことなど無い。それに情報によれば、
空手部では珍しく赤井まり子と親しく話している様子がない。それもあって百合子にねらいを
定めたのだが…。
642捏造アリャ??:2007/12/17(月) 18:15:36 ID:cbur1DdF
「もう少し返事をしやすくして差し上げて。」
詩織の腕に力が加わった。
「うっ。息・・。許し・・・。」
再び締め上げられた百合子には、抵抗する手だては何も残っていなかった。詩織のなすがままに
いたぶられ、言葉を発することすらできなかった。
「もう一度聞くわ、赤井先生とはどういう関係なのかしら?」
「し、知ら・・な・・い・・・」
 戦うすべは既に失われているにもかかわらず頑なに答えを拒む百合子に、蘭子はあきれたように
言った。
「もういいわ。」
技をとかれた百合子は、その場にぼろ布のように崩れ落ちた。
全身のダメージ、疲労の蓄積によってすでに自分の力で、立ち上がることも出来なかった。汗や
涙で薄汚れ、やつれきった表情となっていたが、目だけは力を失うことなく蘭子をにらみつけた。
そんな百合子に蘭子はややうんざりしたような表情を浮かべた。
「お疲れのようだから立たせてあげて。」
「い、痛ーーーい!やめてーー」
詩織は脱力している百合子の髪の毛をわしづかみにして力任せに引きづりあげ、後ろに回り込み
羽交い締めにした。
「どうしてもお答えいただけないかしら?」
「知らないって言ってるでしょ!」
最後の力を振り絞って答える。
643捏造アリャ??:2007/12/17(月) 18:16:56 ID:cbur1DdF
「そう。」
蘭子はうっすらと冷たい笑いを浮かべた。そして身動きのできない百合子に近づくと、ジャージの
ファスナーに手を伸ばし、じりじりと広げた。
「な、なにをするの!」
蘭子は返事をすることもなく、ジャージをはだけさせると下に着ていた真っ白なTシャツを引き裂いた。
水色のスポーツブラがむき出しになる。
「やめてっ。何でこんなことを!」
「言いましたでしょ。仲間になりなさいって。仲間になっていただく前にはすべてをさらけ出して
いただかないと。」
そういいながら上半身に残された最後の一枚、スポーツブラの薄い生地をぴりぴりと引き裂いた。
「やめてーーっ!。」
百合子の悲鳴とも懇願とも付かない叫び声が道場をつらぬくのと同時にかつて下着であった布きれが
はらりと落ちた。しかしはだけた胸を隠そうにも、圧倒的な力で羽交い締めにされたまま、身動き一つ
出来ない。百合子の胸をのぞき込んだ詩織が耳元で侮辱を与える。
「あんたホントに女なの?何にもふくらみってものが無いじゃない。洗濯板っていうのはこれを
言うのね。いまどき小学生だってもうちょっと胸有るわよ。可哀想に」
「そんな、ひどい…」
詩織の嬲りに何も言い返すこともできず、ただ屈辱感を募らせるだけだった。
蘭子はまるで品定めするかのように、その白い小さな胸の頂点に位置する淡い褐色の乳首を
つまんだ。
「アンッ」
蘭子の少し冷たい指先が、敏感な尖りを刺激する。
「フフ、本当に子供の様に上品な胸ね。私好きよ、本当に。」
憎み続けていた蘭子の前に肌をさらし、しかもコンプレックスであるバストをからかわれるという
屈辱、それを隠すことも出来ないという無力感に唇を噛み耐えるしかなかった。

「そういえば、空手道場でレスリング部の主将に対する暴行があったらしいの。」
誰に言うともなく蘭子が唐突につぶやいた。
”私を傷害事件の犯人にでも仕立て上げるつもり?でも警察が入ったりすれば困るのは蘭子の
はずなのに・・・・。”
混乱している頭で必死に考える。きっと何か目的があるはず。
「生徒会としても現場の写真を撮っておかなければ。」
といいながらポケットから小型のデジカメを取り出した。
”なんで道場の写真なんか撮るの・・・・?。違う、私の裸を撮る気だ!”
「やめて!撮らないで!お願い!あなただって女の子でしょ!許して…」
今までとはうってかわって取り乱して叫びだした。寮生活を送っていれば、浴場や着替えで
裸を見られることはよくあることだ。しかしバストを露出した写真まで撮られることなどあり得ない。
どう使われるかわからないヌード写真を撮られることは、ただ裸を見られるのと訳が違うのだ。
さすがの詩織も、残された力を振り絞って必死で大暴れする百合子を支えきらず、羽交い締め
したまま二人重なって体育座りをしているように座り込んだ。
「暴れるんじゃない!隠すほどの胸も無いくせに!」
「許して、お願い、そんな事しないで!」
涙ながらに百合子は訴えた。しかし蘭子は、必死の訴えを気を止める様子もなく、薄暗くなった
道場でフラッシュをたき続けた。
”裸の写真撮られちゃった。なんでこんな目に…?”
百合子は絶望感に押しつぶされていた。
644捏造アリャ??:2007/12/17(月) 18:22:41 ID:cbur1DdF
すいません。今6割ちょっとと言うところです。
来週までかからないよう努力しますんで、
ここは一つながーーい目で(できたら小松政夫風に)…
645名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 19:30:20 ID:IlHUVOt2
と言いつつ長引くのはこのスレの伝統でございましょうねえ?
646捏造アリャ??:2007/12/18(火) 20:09:29 ID:5eyfw6De
「ねえ、詩織さん。もう少し、刺激してあげた方が写真が美しくなるのではないかしら。」
蘭子にうながされ詩織は羽交い締めにしていた手をはずし、そろそろと胸元に手を回した。その右手
で百合子のかすかな胸のふくらみを揉みしだく。
「ひっ、やっ、やめてえ。もう何もしないから・・・・・・」
かれた声で必死に訴えた。胸を露出した写真を撮られたショックで反抗する気も失せていた。既に
押さえつけられているわけでもないのに、反抗することはおろか逃げ出すことすらできなかった。
下級生の詩織相手にひたすら許しを懇願していた。が、詩織がそんな願いに耳を貸すはずもなく、
その小さな胸の乳首を強弱をつけながら、時には摘むように刺激する。
「あら、わざわざ私が手伝うまでもなかったわねえ。いやらしいわ!胸のわりに乳首はそんなに
小さい訳じゃないのね、一人前にコリコリに勃起させて。先輩がこんな嫌らしい人だったなんて。
わたし、がっかり。」
「そ、そんな、こと…」
百合子は自分の肉体がそんな反応を示したことを否定したかった。しかし、蘭子の指で刺激され、
詩織に言葉でなぶられ揉みしだかれて、彼女の乳首はこれ以上はない程硬くなってしまっていた。
「ふーん、あんたの乳首、感じるとピンクになるんだ。結構きれいよ。」
「ああっ・・・・・そんなこと言わないで・ひっく・・・あん・・・」
”どうして1年生なんかにこんな卑しめられなきゃいけないの・・・”
埃に薄汚れても清楚さを感じさせる貌をうつむけた。
「そうか、蘭子様に見られて感じちゃうなんて、あんたって変態マゾの露出狂だったのね!」
「ちっ、ち、ちがうぅーーー!」
下級生の揶揄を、泣きじゃくりながら否定する。
 百合子の涙を気にするそぶりも見せず詩織の左手が、百合子のジャージの中に滑り込み、
そして淡い翳りに彩られた股間に伸びる。
「ひぃっ・・・・・・や、やめてえ!」
絶叫むなしく、詩織の長い指が、百合子の最も大切な部分をまさぐりだした。
「何が『やめて』よ?やっぱり私がさわる前からもうびしょびしょ!ほら、センパイのマンコ、
『お願い、奥まで慰めて』って言ってるわよ!」
「あうっ・・・・・・これ以上…いじめな…」
「これ以上何なの?………これ?」
意地悪く言いながらゆっくりと、すでに潤んでなめらかになった割れ目に沿って指を上下に擦る。
詩織の指先に触れられたときの感触で、百合子も自覚せざるを得なかった。
(ああっ・・・・・・あそこ・・・・・・濡れてる・・・・・・まさか…私、この子の言うとおり…)
後輩に性器を弄り回される屈辱、そして極限の屈辱を味わわされながら股間を熱く濡らしてしまった
ことに、百合子は自分自身の肉体すら信じることができなくなっていた。詩織はさらに追い討ちを
かける。
「ホント、恥ずかしい女ね!空手部をまとめ上げてるしっかり者の先輩だって聞いて尊敬してたのに。
私みたいな年下の子にマンコ弄られて感じるだなんて。小学生並みの貧乳のくせしてド淫乱なんだ
から・・・・・・」
上下に動く指が少しずつ割れ目に深く沈んでいく。その潤いが増すごとに陶酔が深まっていく。
すっかり静まり返った道場に、百合子のあえぎ声が響き渡る。たまには自分自身で慰めることも
ある。しかし、詩織のテクニックなのかそれともこの屈辱的な状況がなせる業なのか、今まで感じた
こともない強い快感に包み込まれていった。憎みぬいている敵に、いやらしい言葉で揶揄され
ながら、乳首と秘芯を刺激されることによって押し寄せてきたかつてない快感。その快感に飲み
込まれる恐怖に、半ば錯乱状態に陥りつつあった。
(私の躰、どうなってるの?……こんな感じ初めて…こ、このままじゃ私は……だめえ!蘭子の
まえで、いっ、いかされちゃうぅ!恥ずかしいところを見られちゃうーーっ)
蘭子は哀れむような目をしながら詩織の指先に身悶えさせられている百合子に語りかける。
647捏造アリャ??:2007/12/18(火) 20:19:40 ID:5eyfw6De
「あなたって本当に可哀想な人」
(こんなことさせてるのはあなたじゃない。!!)
心では思っていても押し寄せる快感とダメージで言い返すことすら困難になりつつあった。わずかに
残った気力を振り絞り蘭子をにらみつける
「ここまでしてあなたは赤井先生を守ろうとしているのに…」
ポツっといったん言葉を切った。
「今も草野さんと仲良く遊んでいるのではなくって?」
「うっ!」
今までおさえつけていた暗い想いがわき上がってくるのを押さえることが出来なかった。自分は
いつも陰で空手部を支え、ほとんど真理子と話す機会もない。いやむしろ自ら控えていた。なのに
真由子はいつも真理子と屈託なく笑いあい、将来の夢を語り…。
「ただ遊んでいるだけじゃないかも知れないわね」
「やめて!」
耳を押さえて顔を伏せた。真理子の真由子を見るまなざしに教師として以上のものを感じさせられる
ことは幾度もあった。そして真由子も…。が、意識しないようにつとめていた。真理子さんの役に
立てればそれで良いんだ、と自分に言い聞かせていた。その自分自身が必死に押さえていた
想いをむき出しにされることに耐えられなかった。
「そんなこと、私には関係・・・ない」
震える声が百合子の気持ちを表していた。蘭子は、自分の妬みと戦っている哀れな百合子の
ほっそりとしたあごに手を添え、顔を上にむける。そして自分の顔を近づけた・・・・・・
「な、何・・・・」
とまどっている百合子に唇を重ね、暖かい舌を差し入れた。ひんやりした手を百合子の胸に添えた。
「うぁっ・・・・・・むう・・・・・・」
あまりのことに、何が起こったのか理解できないでいる百合子の咥内の感触を楽しむかのように、
微笑みを浮かべた美少女の舌先がネットリとなめ廻してゆく。驚き縮こまっている百合子の舌を
絡め取った。そして小さな胸を包み込む少し冷たい手が、堅く勃起した乳首へ刺激を与える。
その甘い刺激は百合子の理性をピンクの霧の中が包み込んでいった。
(わ、私、蘭子とキスしてる…心が…吸われるみたい…)
憎むべき敵に自分がされていることを受け入れ始めていた。初めて間近に見る蘭子の整った
顔立ち、なめらかな肌、ほのかに香る体臭に少しずつ陶然となっていく自分を感じていた。
(本当にきれいな人…。違う!そ、そんな蘭子となんか・・・・・でも、もしかしたら真由子だって
真理子さんと…そんなことない・・・・・・・・だけど真理子さん、あたしには何も・・・所詮あたしは、
真理子さんにとって妹……蘭子は私のこと好きって…でも…)
かつては“真理子に勝るとも劣らない”とまで呼ばれた空手少女だった。そして、口には出さないが
真由子や千種を上回る才能があると自負し、真理子を助け、蘭子を倒すと心に誓っていた。
その自分がなすすべもなく年下の少女に惨めな敗北を喫した。それだけならまだしも、その敵に
裸に剥かれ、ヌード写真を撮られた挙句、キスまで奪われている。次から次へと巻き起こる
出来事に理解が追いつかず、百合子の頭の中はピンクのもやが懸かったようになっていた。
そして既にそのもやに身を任すことが不快なものではなくなりつつあった。そんな百合子の表情を
見逃す蘭子ではなかった。唇が離れ銀の糸が二人の少女の唇を繋いだ。そして詩織に目で合図を
送る。
648捏造アリャ??:2007/12/18(火) 20:25:42 ID:5eyfw6De
 次の瞬間、百合子の秘所を捉えていた詩織の二本の指先が、すでにプックリと膨らんだ淫核の
包皮を剥き上げた。そして、穢れのないピンク色にそまった最大の性感帯を揉みほぐしてゆく。
「や、やめぇ、てえぇ・・・・・・ああっ・・・・・・んんっ、はあっ・・・・・・お、おねが・・・・・・い、だから、ああ・・・
・・・・・・・・・」
締まり無く開いた百合子の口元から涎がつたう。いまは二歳年下の下級生に哀願することしか
できず、惨めな快感の渦の中、悦びの泉が溢れ出す百合子の秘芯に、更に力強く刺激をくわえられた。
「だめ・・・ああっ・・・・・・はあっ・・・・・・んんっ・・・・・・うはぁあ・・・・・・」
百合子の口からはもはや全てを委ねきったような恥ずかしげなあえぎ声しか出てこない。詩織には、
被虐の快感に目覚めてしまった年上の美少女を嬲ることにためらいはなかった。
「先輩、気持ちいいでしょ?ふふふ、先輩だってオナニーくらいはしてるんでしょ?」
そう言いながら、百合子のクリトリスを人差し指でクリクリと転がし続けた。
「ひいいっ!お願い、やめ、やめてぇぇ!」
「恥ずかしがらなくたっていいわよ。あなたの大事な赤井先生だってしてるんだから。」
学園の聖母、いや、百合子にとって物心ついて以来の理想の女性がそのようなことをするはずが
なかった。
「嘘よ、まり…赤井先生がそんなことするはず無い!」
「あら、本当よ。ある生徒の名前を言いながらイッちゃったんだって。誰だか知りたい?」
(それは私……じゃない…)
百合子の脳裏に真由子の顔がちらついていた。
「そんなこと、あなたたちにわかるわけ無いじゃない…」
力なく百合子が否定しようとした。
「真自治会の幹部はみんな私たちの監視下にあるのよ。24時間すべての行動が録画されてるの。
知らなかった?風呂もトイレもね。あ、そうそう、あんたは大丈夫よ。そんな小物までは追っかけて
いないから。おかげで、こんな変態だなんて全然気がつかなかったわ。」
そういうと、これ以上ないまでに勃起した乳首をピンとはじいた。
「アッ、ウーン」
胸から全身に鋭くそして甘い衝撃が広がった。またひとしずくの熱い雫がだらしなく広げられた
股間から臀部を伝わりを伝わり、ジャージの染みを濃くし、広げていった。
「またお漏らししちゃって!こんな変態が先輩にいるのかと思うと悲しくなるわ。そんなだから
赤井まり子に振られちゃうんじゃないの。仮にも武道を志した人間なら、少しは恥を知りなさいよ、
恥を!それとも空手をやってる子ってマゾのド変態ばっかなの!そうだ!きっと、草野真由子も
大木千種もマゾなんでしょう。・・・・・・あははははっ!」
高笑いすると百合子の秘所に長い指をぐいと差し込んだ。それが、百合子の限界だった。
自分の肉体が仲間を、否、自分自身すら裏切っていく・・・・・・。真理子という支えを失いつつある
少女が耐えられる限界を遥かに超えていたのだ。
「ああっ、あたしっ、もう・・・・・・」
今まさに絶頂へと駆け上がろうとする百合子が腰を突き上げた。
649名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 23:11:48 ID:7JiMGOH9
>>648 捏造さんもやりますねえ!
650捏造アリャ??:2007/12/19(水) 23:36:05 ID:cnBk1wno
その瞬間、詩織が百合子の身体から手を引いた。
「えっ。」
「やめてって言ってたじゃないの。」
「そ、そう・・・。」
しかし百合子の体の中で燃えさかっている欲望の炎は急に消え去るものではなかった。
(もう一度、あそこをさわってほしい・・・中まで・・・。いけない、 私何を考えてるの!でも…私もう…
もう一度で蘭子と…)
真自治会の敵蘭子の目の前で、1年生に性器もてあそばれるという屈辱と羞恥を意識すればする
ほど、百合子の官能はかつてないまでに淫らに高まり、その股間は熱い泉をジワッと湧き出させて
しまう。その疼きになんとか耐えようとして百合子は思わず太股をよじらせた。ヌルッ。内股をこすり
合わせることによって自分がかつてないほど濡らしてしまっていることをあらためて意識させられ、
そのことが恥辱感をいっそう高めていくのだった。
(どうしてこんな子に感じさせられてしまうの…。駄目よ、百合子、負けちゃだめ!)
必死に自らに言い聞かせ、欲望と戦い身もだえしている百合子を詩織は軽蔑したように眺める。
「だめじゃない、お漏らししちゃ。こんなにジャージぬらしたら、風邪ひいちゃうわよ。脱がしてあげる。」
百合子の躰から愛液でびっしょりと濡れ、股間が変色しているジャージとパンティーを奪い去った。
「あっ。」
快感に身をゆだね、陶然としていた百合子はなんの抵抗もできず全裸にむかれてしまった。
あわてて片手で胸、片手で下腹部の翳りを隠そうとする。が、その手を詩織に払いのけられる。
「ちゃんと見せてごらんよ。ハハハ、あんたのアソコまともに毛も生えそろってないじゃないの。恥丘
にちょろっとあるだけで割れ目も丸見えじゃん。ホントに高校生?そのくせ、あそこはびしょびしょに
濡らしてさあ」
(これだけは…誰にも知られたくなかったのに…)
胸が小さい事は隠しようがなかった。ただ、こと人並みはずれて恥毛が薄いことだけは、同級生にも
知られたく無かった。秘密にしておきたかった。道場に遅くまで残っているのも、他の子と一緒に
風呂にはいるのをできるだけ避けたかったからだ。やむなく他の娘と一緒に入るときでも、気が
付かれないようにしっかりと隠していた。
「いっそのこと剃っちゃおうか?でもこんなに薄かったら、剃らなくても引っ張るだけで全部抜けちゃう
かもね。もう生えてこないかもしれないけど。だけどちょうど良いんじゃない?胸も全くないし、
小学生とかわらないわ」
彩りを添えるだけのほんの僅かな陰毛を指にくるりと巻き付けるとツンツンと引っ張った。
「あ、ごめん、ずいぶん抜けちゃった。あと何本残っているかしら?」
「お、お願い。そんなこと・・・・」
詩織のあざけりに何も言い返すこともできなかった。ただ涙ぐんだ目で哀れみを乞うように見つめる
ことしかできなかった。
「その割にマンコはびしょ濡れにするわ、乳首はびんびんにたたせるわ」
そういいながら、百合子の堅くとがった乳首をまたピンと人差し指ではじいた。
「あうっ」
胸から小さな痛みとともに全身を貫いた鋭い快感に声が漏れる。
「本当に変態なんだから。でも、もしあんたがどうしても慰めてほしいというのなら、考えてあげても
良いわ。」
まるで羽でなでるように百合子の太股に手をはわす。そして局部すれすれまで近づくとからかう
ように避けて白磁のような脇腹を揉みしだく。
「あ、そんな。」
詩織の指を求め、思わず愛液にぬれた下腹部を突き上げる。幾たびそれが繰り返されただろうか。
四半時も過ぎた後は、詩織の愛撫にあがらう力も精神力も残っていなかった。
「あ、あなたの、言うこと・・何でもき・・く!あたし、おかしくなっちゃう!」
既に空手部の裏方をてきぱきと取り仕切るマネージャーの姿も、元空手少女の凛とした姿も
なかった。官能のうずに飲み込まれ後輩に愛撫を懇願する負け犬がいるだけだった。
651捏造アリャ??:2007/12/19(水) 23:43:14 ID:cnBk1wno
「お、おねが・・・い。もう意地悪しないで。」
フフン。百合子の必死の懇願に冷笑で応えた
「残念ね。私蘭子様の許可を得なければ、あなたを喜ばせてあげることできないの。
蘭子様にお願いしてみるのね。ちゃんと蘭子様の靴に口づけをして服従を誓うのよ。」
(そんなことできない。まして、靴に、蘭子の靴に口づけなんか…)
必死に耐えようとする百合子。しかしその無駄な抵抗をあざ笑うかのように陰裂を、そしてピンクの
宝石をソフトに刺激し続ける。それも頂点に達する寸前でとどめる様に加減しながら。
「おねがい。それだけは…」
「別にあたしはかまわないわよ。へー、貧乳で毛無しの淫乱マネージャーさんは、こんだけ濡れる
ことができるんだ。びらびらをひくつかせちゃってさあ。ここに全然毛が生えていないから余計
生々しいわ。ほんとにやらしーい。」
「許して、もうこれ以上…」
「だーめ。ちゃんと言ったことやりなさいよ。どうなの?」
トン、トン、トンと中指で桃色のつぼみに問いかける。
「ああっ、うーーん」
官能の虜となった百合子の目には、生徒会長用の特別制服の革靴、否、蘭子一人のために
あつらえられたパンプスしか目に入っていなかった。
(あの靴、あの靴にキスさえすれば救ってもらえる…。蘭子に許してもらえる…真理子さんごめんなさい。
私もう、がまんできない。もう真理子さんの力になれない。許して…)
蘭子は、哀れな生け贄が絶望的な官能の渦に包まれて、そして自らの靴に口づけをしようと自分の
足下にひれ伏す姿を見守っていた。そして百合子の形良い唇が靴にふれる寸前に、すっと
ひざまずき、薄汚れた百合子の顔を上げさせた。
「そんなひどいこと、あなたはしなくて良いの。あなたは何も悪いことはしていない。赤井先生のため
に闘っただけ。ずっとつらかったでしょう。そんなに大きな荷物を背負って。」
やさしく語りかけながら、抱きしめた。
「ひっく、ひっ・・・うえーん。」
予想もしていなかった優しい言葉に、百合子は蘭子の胸に顔を埋め、小学生のように泣きじゃくりだした。
(空手部のみんなも、そして真理子さんですら分かってくれなかった私の気持ちを、蘭子は、いや
蘭子だけが理解してくれている。あたしは、真理子さんと一緒にいたいだけ。”空手部のお母さん”に
なんかなりたくない!)
そう思うと、感情の抑えがまるで効かなくなってしまったのだ。蘭子は、そんな百合子を聖母のように
抱きしめながら続けた。
「でも、赤井先生にその気持ち届いているのかしら。けれど、悪いのは、赤井先生じゃない。
草野さんなのではないかしら。確かに草野さんはかわいいし、悪いけどあなたと違ってグラマー
ですわ。もしそんな子に誘惑されたら…。赤井先生を責めることはできませんわ」
心が揺れ動いている百合子の様子を見ている蘭子の頬に冷たい笑いがかすめた。普段であれば、
それが罠と気づかないはずがない。しかし、疲労、官能そして嫉妬にとらわれた百合子に、それを
冷静に判断する力は既になかった。
「赤井先生を正しい道に呼び戻してあげるのが、あなたの役目ではなくって?赤井先生のために
私たち二人協力していきましょう。でも、その為にも赤井先生との関係をおしえてくださらない?」
3人の間に沈黙が流れた。しかし、蘭子の豊かな胸と甘い体臭に包まれた百合子には、もうその
誘いをはね除けることはできなかった。
(蘭子の胸って柔らかい。何か懐かしい感じ…そうだ、子供の頃真理子さんに抱きしめて貰ったとき
みたい、良い匂いがするし。私、あのころに帰りたい。もう疲れちゃった…)
誰にも頼ることなく、空手部を支え続けた日々に彼女は疲れ果てていた。お嬢様ばかりの同級生の
中では大人に見えても、まだ17才の高校生でしかなかった。空手部を癒し続けた百合子自身が、
癒しを必要としていたのだ。しかし、百合子の疲れに気が付くには、真理子もまだ若すぎた。悪夢の
ような事件を経験したとはいえ、皆に愛され続けて育ったお嬢様だった。
 でも蘭子は抱きしめてくれている。今は蘭子に全てを委ね安らぎを得たかった。消耗しやつれ
きった表情の百合子が聞こえるか聞こえないかのかすかな声でつぶやいた。
652捏造アリャ??:2007/12/20(木) 23:04:15 ID:FeaLYrsX
は・・・・ま・・こ…」
「え、何?」
蘭子は自分の耳を疑うかのように聞き返した
「春野・・・・真理子。」
そういうと心の中に残っていた最後の支えが折れたかのように、がっくりと首を落とした。
「春野真理子!まさか!」
さすがの蘭子も思わず叫ばずにはいられなかった。武道をわずかでも志した者なら、伝説の天才
”春野真理子”の名を知らないと言うことはあり得なかった。しかし蘭子はその興奮を必死に押さえた。
相手が春野真理子なら、まだ知っておかねばならない事はある。
「そうだったの。そんな大事な秘密をたった一人で抱えていたのね。辛かったでしょう。でも、これ
からは一人じゃないわ。私たち二人で赤井先生を支えていきましょう。だからお願い、もっと赤井
先生、いいえ真理子さんのことを教えてくださらない?真理子さんを助けるためにどんなことでも
知っていたいの。」
(蘭子に全て話すことが真理子さんのため…)
冷静な判断力を完全に失った百合子は、隠し立てすることなく蘭子に問われるまま何もかも
打ち明けた。同じ道場で空手を習っていたこと、空手家としての真理子のくせや得意技、あの
忌まわしい事件、百合子が空手部へ入部した経緯、真理子先生に心酔しきっている真由子の様子…。
(あの女が春野真理子だったとは…。この娘が空手部のまとめ役であることは判っていたけれど、
あの女とそんな関係だったとは気がつかなかった。この娘を赤井まり子、いいえ春野真理子から
奪い去ればあの女も冷静でいられるはずはない。それに、影のまとめ役がいなくなれば、あの女も
勝負を急がなければならなくなる。とはいえ、春野真理子相手であれば、たとえあの3人と言えども、
勝利の保証は…)
「真理子さんに弱みはないの?」
「判らない。相手との呼吸、スピード、多彩な技…あたしには完璧にしか見えなかった…」
蘭子は少し眉をひそめた。
「空手以外に苦手なこととかコンプレックスとか?」
百合子は少しの間考え込んだ。
「くすぐられるのにすごく弱い。冗談半分にくすぐったらその後練習にならなかった。」
「他には?」
「あと…」
果たして言って良いものか、少し迷ったように口ごもった。
「全て話してくださらない?私たちの間に秘密は必要ありませんわ。草野さんから守るため、なにも
かも真理子先生のためです」
百合子は少しためらいながら続けた。
「あの、水着になったり、ノースリーブを着るのをすごくいやがる。少し毛が濃くて…」
「そう、あの美しい方が…」
(何も知らずに計画を実行していれば、敗れていたかもしれない。しかしこれで、勝利までの
ストーリーができあがった。)
蘭子が微笑みを浮かべた。しかし先ほど見せたのとは全く違う邪気がにじみ出た…。
「フフフッ、ありがとう、とても役に立ったわ。城さん、私はあなたほどの人に空手部のマネージャー
なんてつまらない仕事をして欲しくありませんの。私はあなたに生徒会長補佐のポストを用意
します。これからは学園を理想へ導くために、生徒会に力を貸してください。詩織さん、生徒会
入会のご褒美を差し上げて。」
「生徒会にはいるわけじゃ・・・ああっ。ううん・・」
百合子は拒絶しようとした、がその間もなく、詩織の指が秘所を攻め始める。
「自治会をたたきつぶすいい練習台になってくれたわ。お礼よ!イかせてあげるっ!」
”自治会をたたきつぶす?どういうこと?”
詩織の言葉に不安を馳せることができたのは一瞬だけだった。詩織の指を待ちこがれていた
百合子の泉は、指先が軽くふれただけであふれ出していく。今まさに絶頂へと駆け上がろうとする
百合子に呼吸を合わせるように、詩織が絶妙のタイミングで、剥き上げられた淫核を二本の指で
思い切り挟み、捻り上げる。そんな強烈な刺激に、官能の虜となっていた百合子が耐えられるわけ
がなかった。
「だっ、ダメ・・・・・・いやぁぁ!」
「もう我慢すること無いわ。私も…あんたのこと好きよ。」
詩織の長い指がグイッと泉深く差し込まれた。
「ああっ、イッ、イクぅ!イッちゃうぅぅぅぅぅ!」
断末魔の悲鳴に合わせるかの如く、腰を突き上げた百合子のほっそりとした太股が、小刻みに
ブルブルと震え、そして崩れ落ちた・・・・・・。
653捏造アリャ??:2007/12/20(木) 23:14:35 ID:FeaLYrsX
「終わりました。」
かつて経験したことのない快感のために失神した百合子の横で、詩織が疲れ切った顔で報告した。
「まだ不十分ですわ。心を完膚無きまでにへし折らないと」
足下に置いてあった長さ30センチ、直径5センチほど、白色の円筒形のケースを頤で指した。
「これは…。しかし、もう完璧に屈服しております。これ以上…」
「奴隷に情けは必要ありません」
「しかし、さきほど会長補佐にと…」
そこまで言いかけたとき蘭子の怒りに満ちた視線に気がついた。これ以上、蘭子の意向に異を
唱えることはできなかった。恐怖に震える指先で、そのケースを開き、中から禍々しい物体を
取り出した。それは、長さ25センチほどの、まるで注射器を思わせる道具だった。先端の5センチ
ほどの嘴管は注射針より遥かに太く、直径5ミリほど。長さ10センチ、太さ4センチほどの本体には、
透明なジェル状の薬液が満々と満たされている。長身の美少女は、力無く広げられた百合子の
股間の前に座った。淫裂もその後ろの窄みもほとんど肌の色と変わらず、産毛しか生えていない
様子は幼女のようにはかなげで哀しささえ感じさせた。
(こんなか細い身体で私と…)
詩織は失神している痩身の少女のアヌスに浣腸器の嘴管をあてがった。が、挿入することに
ためらいを見せていた。
 蘭子はその逡巡に一瞬青光りを帯びた怒りの視線を向けたが、すっと別人のように表情を
和らげた。
「やっぱりやめましょう、あなたがそこまで言うならば。それは本番までとっておきます」
気が変わったのか詩織の言葉を受け入れた。詩織は張り詰めた表情を少しゆるめた。
そんな詩織を慈母のようなほほえみを浮かべねぎらった。
「詩織さん、本当にお疲れ様。怪我は無い?」
「たいしたことは…」
答えづらそうに言葉を濁した。その様子に蘭子は眉を少しひそめる。
「詩織さん、ジャージを脱ぎなさい」
蘭子の言葉に少しぎこちなくジャージを脱ぎ捨て、下着姿となった。
 ジャージの下に隠された詩織の肢体があらわになる。がっちりとついた筋肉さえなければモデルと
言っても通る伸びやかな躰。しかしその筋肉さえもその美を引き立たせていた。が、そのスラリと
伸びた太ももは無惨にも紫色に腫れ上がっていたのだ。腹部にも痣がくっきりと残っている。
いずれも百合子の攻撃を受けた場所。
「痛みは?」
「もし最初の蹴りが私を倒すためのものであれば、それで…。」
先ほどのぎこちなさはこのダメージによるものだったのだ。数年のブランクにもかかわらず百合子の
技は、まだ十分な威力を持っていた。そして、詩織に余計な怪我をさせたくないという気持ちも
伝わっていた。しかしその甘さ故に、百合子はチャンスを掴み取ることはできなかった。そして、
それは真自治会の勝利の可能性が失われていくことを意味していた。
「あなたの働きに感謝します。担架が来るまでここでお待ちなさい。本当にありがとう」
蘭子は汗や埃に汚れた詩織の躯を抱擁する。服が汚れることを気にする様子も見せず。詩織の
表情が緊張から、安らぎを得た喜びへと替わっていった。
(激しく戦い手ひどい傷を負わせた与えた相手に、それも容赦という言葉を知らない詩織にすら
情けを起こさせるとは本当に恐ろしい娘。確かに詩織の言うとおり、ただの奴隷にするよりもNo2
として働いてもらった方が真自治会には脅威になる。空手部のおバカさん達は気がつかないかも
しれないけれど。もしただのマネージャーと思って放置しておいたら、こちらが切り崩されていた
かもしれない。でも、早めに手を打っておいて良かった。こうなれば、赤井まり子は片腕をもがれた
も同然。偶然とは言え、私の戦略に一点の遺漏もなくなった…。)
さすがの蘭子といえども、手にした獲物の大きさに身震いする思いだった。
654捏造アリャ??:2007/12/20(木) 23:23:40 ID:FeaLYrsX
早朝の柔らかな光の中で真理子が微笑む。
「いつもありがとう。百合ちゃんがいなければ、私はここまでがんばれなかったわ。」
口紅を付けてもいないのに、瑞々しく紅い唇が百合子の額にふれた。
「あんなちっちゃかったのに、私より大きくなって。胸は、あまり変わってないみたいだけど。」
「真理子さんの意地悪。あたしだってあの頃は真理子さんみたいになれると思ってたわ。
真理子さんの胸、柔らかくって、暖かくって。抱きしめてもらえるのがとてもうれしかった。あたしを
あの頃みたいに抱いてくれる?」
真理子は優しくほほえんだ。
「私があなたの言うことを聞いてあげなかったことある?いらっしゃい」
百合子は一糸纏わぬ真理子の胸に飛び込んだ。瑞々しい若さをあふれさせる、ふっくらとした
柔らかな丘が百合子の頬を包み込む。
「胸にキスしても良い?」
真理子は何も言わず微笑みを浮かべ小さく頷いた。眩しく輝く豊かな膨らみの頂点にある桜色の
乳首は、双乳の大きさに対して不釣合いな程に小さかった。その頂にぎこちなく唇がふれた。ただ
ふれただけなのに桃色の頂は赤みをましそして硬くなっていった。
「ああ、気持ち…いい。」
真理子は恥らようにつぶやくと百合子の手を自らの下半身に導いた。艶やかに濃い秘所の彩りに
手が触れる。
「艶々してきれい。あたしもこんなふうになりたかったのに」
白磁のような身体に不釣り合いなほど濃く茂った秘部をうらやましげに見つめた。
「そんなに見ないで。子供の頃も一緒にお風呂はいる度にじっと見るから、恥ずかしかったのよ。」
百合子の視線を秘所に感じた真理子は、真っ白な頬を紅く染めた。
(あっ、真理子さんのあそこ熱く溢れてる)
「ごめんなさい。私、百合ちゃんのこと考えると我慢できないの。私のこと軽蔑する?」
百合子は大きくかぶりを振った。
「ううん、あたしもずっと真理子さんと…」
「教師だからと思って我慢してた。百合ちゃんにこんな事しちゃいけないって。でも、もう駄目、
我慢できない!」
真理子の勢いに百合子は押し倒される。そのまま、真理子に身を任せ目を閉じた。真理子はずっと
抑圧していた欲望を解放させたかのように少し乱暴に抱きしめる。  
(うれしい、ずっとあたしも待ってた。真理子さんとならどうなっても良い。けど、そんなにきつく
抱きしめられたら…)

「真理子さん痛い…」
フッと目を開けると真理子ではなく引きつった表情を浮かべた和希が百合子を抱き起こしていた。
(あ、やっぱりいつもの夢だ…どうせならもう少し後で起こしてくれればいいのに。和希ちゃんたら、
気が利かないんだから)
「ああ、和希ちゃん…。どうしたの…」
生気のないとろんとした表情で和希に尋ねた。
「どうしたのって?。服は…?あいつらに何されたんですか!」
和希の顔の向こうにぼやけた道場の天井が見える。
(『あいつら』って?あれ和希ちゃんがなんで道場に?身体中が痛い。なんで?『服は?』って…
あっ私、裸だ!。一体何が…えーと、私が繕い物をしようとしたときに和希ちゃんが来て、そのあと
蘭子が…)
その白い霧の中から少しずつ記憶がよみがえってくる。レスリング部主将を倒したまでは計算どおり
だった。しかし1年生の詩織に完膚無きまでにたたきのめされ、そして裸の写真まで撮られた。
蘭子にキスを奪われ、詩織に胸や性器をなぶられ、じらされたあげく…
655捏造アリャ??:2007/12/20(木) 23:29:52 ID:FeaLYrsX
「あっ、私、真理子さんのことを・・・・」
(ああ・・・・・・あたし・・・・・・もうダメだ・・・・・・この先・・・・・・みんなと・・真理子さんとも・・・・顔を合わせ
られない・・・・・・)
自分の犯した失敗に気が付いた百合子は、自分を助け起こしている二つ年下の後輩にすがりつき
我を忘れて泣き崩れた。和希には何が起きようとしているかまるで見当が付かなかった。ただ、
自分の心の中で知らず知らずのうちに大きな存在となっていたものが遠くへ去ろうとしている事
だけは判った。いつもの勝ち気な姿が嘘のようにおずおずと百合子に訴えた。
「あの、私、先輩と一緒に…」
しかし、百合子は泪を拭きながら一人で座り直し、小さく首を横に振った。
「だって先輩が誘ってくれたんじゃないですか!!」
子供の頃から人付き合いが苦手だった和希。そんな和希に暖かく日溜まりのように接してくれた
百合子は、短い日々の間に失うことが耐えられない存在になっていた。
 しかし百合子の答えは変わらなかった。和希の前に両手をついた。
「お願い、許して…………。いいえ、あたしを憎んで、軽蔑して、恨んでもいい…ただ、
真理子さんを…」
「赤井先生なんか関係ない!先輩がいたから道場にも行ったのに。先輩だから…」
和希が不憫だった。そして自分自身も。百合子にとって和希は大事な後輩ではあるが、特別な
存在ではない。そしてきっと、真理子にとって自分も…。
「そんなに思いつめないで。明日になればきっと落ち着くわ。それに、あたし、あなたの思っている
ような人間じゃない。ただあの人に喜んで貰いたくって、振り向いて貰いたくって必死になってた
だけ。あなたにはそんなつらい想いして貰いたくないの。」
和希は取り乱したように、百合子を睨み付けた。が、その視線から徐々に力が失われうつむいた。
そして未だ服をまとわぬ百合子にしがみつき、薄い胸に顔を埋めた。

 どれほど沈黙が流れただろう、張りつめていた空気にそぐわない、少し気の抜けた口調で
百合子がつぶやいた。
「和希ちゃんに裸見られちゃったね。誰にも見られたくなかったんだけど。内緒よ。」
自分の少年のような胸に顔を押しつけている和希の髪を優しくなでた。
「もう少し胸が大きければ、和希ちゃんをもっと暖めてあげることができたかな?」
和希は、百合子の真っ白な肌に赤く爪の跡が付くほどきつく抱きしめた。百合子を誰にも渡したく
なかった。たとえ相手が…。
「城先輩…。これからも赤井先生のことを……?」
百合子は小さく頷いた。
「だったら私も…」
暖かい雫が一つ二つと百合子の小さな胸に落ち、そして流れていった。
 百合子の胸から顔を上げることなく小さく震える声で尋ねた。
「いつか、私の練習、見てくれますよね、先ぱ……百合子…さん?」
「生徒会も真自治会も必要なくなったときにはきっと……強くなってね…」
656捏造アリャ??:2007/12/20(木) 23:34:50 ID:FeaLYrsX
 翌日、鎖の付いた草色の首輪をつけられ蘭子にひきづられるように歩く百合子の姿があった。
その信じられない光景にまり子と真由子が蘭子に詰めよる。
「百合子に何をするんだ!」
フフン、と鼻で笑った蘭子が冷たく言い放つ。
「生徒会の会長補佐に何をしようと私の勝手じゃありませんこと?」
「か、会長…補…佐?!」
驚きを隠すことのできない二人が百合子を見る。
「会長補佐、この愚民どもに言うことはありませんの?」
百合子はしばらく唇をかみしめていた。そして…。
「蘭子様に逆らおうとした私が間違っておりました。空手部を退部し、今後は生徒会に忠誠を尽くし、
その理想の実現のために全力を傾注することを誓います。この誓いを主イエス・キリストの御名を
通し父なる神に御捧げいたします。」
百合子は顔を伏せながら消え入るようにいうとぽろりと涙をこぼした。真理子はその言葉を聞いて
青ざめた。後輩たちから親しまれているマネージャーが生徒会に移籍すれば、真自治会の勢力が
そがれるかもしれない。あるいは空手部のまとめ役が引き抜かれてしまえば、生徒会との勝負を
急がなければならない、などと言うことは全く頭になかった。
(百合ちゃんは、もう私の元に帰ってこない、たとえこの戦いに勝ったとしても…。)
百合子と同様にクリスチャンである真理子には今の言葉の重みがはっきりとわかる。
百合子を失った衝撃に、足下から崩れ落ちそうになるのを必死に耐えていた。百合子に言葉を
かけたかったが、唇が震え言葉にすることができなかった。
『当然でしょ。これでも春野真理子2世だもん。』
そういって自分を抱きしめてくれたことがまるで昨日のことのように甦る。小さかった百合子が、
こんなに成長し自分を助けてくれると言ってくれた。これ以上の喜びがあるだろうかと感じていた。
その百合子が自分の元から離れていった。しかし百合子を失った原因の一つが横にいる真由子だとは、
想像もしていなかった。
 百合子の心の内を知らぬ真由子は、
「うそでしょ。お願い、うそと言って!!」
百合子の肩を揺するようにして涙ながらに訴えた。真由子にとっても、千種や久美に劣ることのない
大切な仲間だった。しかし、
「私にさわらないで…。」
百合子は冷たく手を払いのけた。自分でも逆恨みかもしれないことはわかっていた。蘭子たちが
言ったことも嘘かもしれない。嘘であって欲しい。でも、たった今も真理子と一緒にいる真由子に
(あなたさえいなければ、私は真理子さんを裏切らずにすんだ!)
という思いは強くなるばかりだった。
3人の愁嘆場を満足げに見守っていた蘭子が口を開いた。
「そうそう、そろそろ決着をつけませんこと?勝負をして勝った方の言うことをきくっていうのはいかが
かしら?」
「良いでしょう!」
真理子は生徒には見せたことのない怒りのこもった目を向けた。

廊下の柱の影からそのやりとりを、じっと和希は見つめていた。そして、その手には、空手部の
入部届が固く握りしめられていた。真理子を愛し、そして守ることだけが百合子との日々を取り戻す
唯一の道と信じて…。
          owari
657捏造アリャ??:2007/12/20(木) 23:57:09 ID:FeaLYrsX
エーと終わりです。

 まず、スレを何十キロも浪費してごめんなさい。

 それから、もし香奈さんがいたら、勝手にキャラを動かしてごめんなさい。
 だって好きなキャラだったのに1年以上も出てこないからつい…

  この広告の裏の主役は誰がなんと言おうと(まあ、誰も何も言わないと思いますが)、
和希ちゃんです。和希ちゃんの空手部と真理子先生に対するちょっとゆがんだ愛情と
過剰に見えるぐらいの自信の理由に子理屈を考えていたら、これだけ話が長くなって
しまいました。
百合子が主役に見えるかもしれませんが、和希ちゃんのおまけです。

 とりあえず、アレ??さんの話にも、転校生さんの話にも影響を及ぼさない範囲で話を終わらせた
つもりなんですけど、不都合が出てしまったら見なかったことにしてください。

 今後とも蘭子様の一層のご活躍を祈念して、お詫びとさせていただきます。
 
                                                  イ ヒ
658転校生:2007/12/24(月) 00:57:00 ID:XIL0pTQP
捏造アリャ??さんGJでした!
同じスレの書き手でありながら私なぞよりもはるかに格闘にお詳しいご様子。
投稿ペースも含めて色々と見習わなくては。
659転校生:2007/12/24(月) 00:58:35 ID:XIL0pTQP
割と直後で申し訳ないんですが投稿しますよ!
660転校生:2007/12/24(月) 00:59:26 ID:XIL0pTQP
 だけど、同じ学校、同じ学年、同じ寮にいながらいつまでもノーコンタクトでいられるわけない!
それは、わたしたちが美術室へ移動する途中の廊下でのことだった。

 わたしたちのグループは、例によって蘭子さまを先頭にしてゾロゾロと移動をしてた。
周りはクラスの女の子たちが取り巻いてて……。
広い廊下の真ん中をわたし達の「大名行列」が近づくと、他の一般の生徒達はいちいち廊下のヘリに貼り付いて、
わたし達が通り過ぎるのを見送る。
2-A教室の近辺の廊下にいる女の子達の中には、ただの通りすがりでも蘭子さまに対する好意をアピールする子が多いけど、
教室から離れた場所だと無表情な子の率が高くなるな、とわたしは考えてた。

その時だった。
661転校生:2007/12/24(月) 01:00:57 ID:XIL0pTQP
廊下の向こうが、パッと明るくなったような、涼風が吹き抜けたような、そんな気がして、
思わず進行方向に目を向けた。
周りの子たちの注目も、そっちに集まったのが分かった。

草野さんたちだった。
庭で会ったときみたいに大勢の女の子達を引き連れて、迷いのないきれいな動作でこっちに向かってくる。
しかも、今回、集団の中心にいる人たちは、草野さんと赤井先生だけじゃなかった。
なんと、草野さんと甲乙つけがたいレベルの美少女があと二人!

 ただ、美少女度(?)は拮抗してても、その二人のタイプはまるで違った。

一人は、背の高い、キリッとした顔立ちの美人。
多分、圭よりも身長が高い。
手足が長くて、巨乳で、もうボン!キュ!ボン!っていう感じ。
でも、グラビアアイドルみたいに媚びた感じでは全然なくて。
……格好良い。
きれいな長い黒髪をポニーテールにまとめてて、
大人びた気の強そうな顔立ちなのに、制服と髪型が少女っぽさを演出してる感じ?

もう一人は、背が低くてめっちゃめちゃ可愛い女の子。
まるで、ブラウン管の向こうのアイドルが突然学校の廊下に現われたみたい。
丸いクリクリとした目の幼い顔立ちだ。
う〜ん、この子は共学だったら物凄くモテるだろうな。
胸は……よ、良かった。わたしと同じくらいかな。
もっとも、あっちは身長150cmないくらいで、わたしは162cmだけど……。
662転校生:2007/12/24(月) 01:02:53 ID:XIL0pTQP
ともかく、背の小さい子、赤井先生、草野さん、背の高い子という順番で横並びになった4人を先頭にした集団が
廊下の向こうからやって来たのだった。

それを目にした生徒達の間から、控えめな歓声が上がる。
「久美ちゃーん」「草野センパーイ」「まり子先生」「千草お姉さまー」
……お、お姉さま!?
可愛い方が久美ちゃんで、格好良い方が千草お姉さまなのかな。
草野さんと赤井先生が二人でいたときのたおやかな雰囲気とは違って、
新しい二人が加わった4人組はより快活で活動的なイメージだ。

女王蘭子さまを先頭にした封建社会みたいなわたしたち一団と、
アイドルみたいにキラキラした4人を囲んだ向こうの集団は、
お互い道を譲ることなくお互いを真正面に見据えたまま、わずかな距離を挟んでピタリと足を止めた。
663名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 06:55:32 ID:kMgHA/vF
>>657 捏造アリャ??さん
お疲れ様でした。次回作にも期待しています。

>>662 転校生さん
待ってました!
うわー、このあとどうなっちゃうんでしょう?
早く続きが読みたいです。
664名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 21:09:28 ID:BnUWERiq
香奈さんはこのスレもう見ていないんでしょうねえ…
665名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 22:38:00 ID:xrgnyRjP
>>657
無責任に言わせてもらえば、少しぐらい絡み合って影響が出ても面白いけどなぁ
666転校生:2007/12/25(火) 23:39:39 ID:qx8IieM4
>>663
この辺りは書き溜めといたので大丈夫ですよ!
667転校生:2007/12/25(火) 23:40:16 ID:qx8IieM4
蘭子さまと草野さんが、黙って視線を交わし合ったまま動かない。

「生徒会長のお通りよ。道をお譲りなさい」
冷たい声で告げたのは藤原さんだ。
「……どうしてさ?」
意外にも、草野さん側では一番小さい子が最初に応えた。
「王侯貴族じゃあるまいし、俺たちが一方的に道を譲る筋合いなんてないぜ」
背の高い子の言葉が流れるように後に続く。

「校則では、私たちは廊下の右側を歩かなければならないことになっているわ。
 お互い自分達の左側を空けて通り過ぎましょう」
草野さんがとてもまともな提案をする。
「でも、その前に……私たち、蘭子に話があるの。いいかしら?」

「良くありませんわ」
蘭子さまはバッサリと拒否した。
668転校生:2007/12/25(火) 23:41:18 ID:qx8IieM4
「第一、その校則には例外がありましてよ。
 周知するために努力を尽くしたつもりでしたのに、ご存じないとは残念ですわ……
 でも、折角の機会ですから、風紀委員のゆかりさんにその内容を紹介して頂きましょう」
蘭子さまが目配せすると、堀川さんは校則の一部らしきものをそらんじ始めた。
「『校則第3条第5項補足。ただし、生徒会役員と生徒会役員が認めた者に限り、廊下の中央を通行することが出来る。
  その他の生徒及び教職員は、決してその通行を妨げてはならない』」

……なんだそりゃ。

「得意げに校則を持ち出されるには、少しばかりお勉強が足りなかったようですわね」
蘭子さまはお話にならない、とばかりに草野さんを見下してるみたい。
「あったまわるーい」
瑠奈ちゃんの野次と同時に、クラスの女の子たちの中から忍び笑いが漏れる。

「いいえ、私たちはそれを知っているわ。
 そして、真・自治会はそんな校則を認めない!」

草野さんが右のコブシを胸の前で握り締めて宣言した。
ちなみに草野さんの胸は、平均よりは大きいけど巨乳とまではいかない感じ?
いや、それより「真・自治会」って……じゃあ、この4人が例の?
669663じゃないけど:2007/12/25(火) 23:41:51 ID:pEGKZknb
だったら早く!!
670転校生:2007/12/25(火) 23:42:29 ID:qx8IieM4
「真・自治会とおっしゃいまして?」
蘭子さまがツンと高い鼻を反らす。
「それこそ、我が生徒会はそのような集団を認めてはおりませんことよ。
 それに、校則は先生方がお決めになったこと。今さら生徒が異を唱えてもしようがありませんわ」
「説得力のある根拠と、全校生徒の3分の一以上の同意さえあれば、再考してもらうことが可能なはずだわ。
 他にも沢山、訂正してもらいたい校則があるの。
 署名と書類を手渡したいから、蘭子、いつ持って行けばいいかしら。
 あなたの空いている時間を教えてちょうだい」
「そんな必要はありませんわ。
 ご用件がおありなら、いつでも生徒会室にいらっしゃればよろしいのではありませんこと?」
「あなた、いつ行ってもいないじゃない!」
「私に直接手渡されなくとも、よろしいでしょう?
 生徒会の生徒の誰かしらに渡されれば、いずれ私の目に入る理屈なのですから」
「そうやって自分じゃない誰かが失くしてしまったことにするじゃない!!
 いつもあなたは!!」
草野さんが烈火のように怒り出した。
前の発言からキレかけてはいたけど。
「……以前、その様な不幸な事故があったことは事実ですわ。
 失態の当人にはきちんと謝らせたはずですけれど。まだ根に持っていらっしゃったの。
 ……ところで、失くしてしまった訳ではありませんのよ。
 不要書類と間違えてシュレッダーにかけてしまっただけですの」
「蘭子!!一体どこまで私たちを馬鹿にすれば気が済むの!!」
草野さんはもう完全に頭に血が上っちゃってるみたい。
一見優等生〜って感じの美少女なのに、意外とキレやすいのかも。
671転校生:2007/12/25(火) 23:43:43 ID:qx8IieM4
「そうおっしゃいましても、過ぎてしまったことはどうしようもないのではありませんこと?
 ……もう、よろしいかしら?始業時間に遅れてしまいますわ」
 
蘭子さま、授業の時間を自由自在に変えられるじゃない。

「いいや」
「まだボクたちの話は終わってない」
控えめに後ろに下がって見守るように話を聞いてる赤井先生を除いた、
久美ちゃん(?)、草野さん、千草お姉さま(?)の3人は、相変わらず蘭子さまの正面に立ち塞がったままだ。
それに対抗するように、藤原さんと堀川さんが前に出て蘭子さまの両脇を固めてる。

「相手の同意を得ずに無理矢理引き止めようとなさるなんて、
 伝統ある我が校の生徒とは思えない粗野な振る舞いですこと」
「……赤井先生、よろしいんですの?
 この方達のせいで、私たちのクラスは授業に遅刻してしまいますわ」

この言葉で、草野さんたちとわたしたちは一斉に赤井先生に注目した。
10日ぶりぐらいに見る赤井先生は、仕立ての良さそうな淡いグレーのスーツに白い開襟シャツを合わせてる。
髪はまとめずに下ろしてて、アクセサリーは見たところ一切着けてない。
一歩間違えれば地味でオバサンくさくなってしまいそうなコーディネートを、
素材の力で見事に着こなしてる。
672転校生:2007/12/25(火) 23:44:46 ID:qx8IieM4
「真由子ちゃん、千草ちゃん、久美ちゃん、この場は通して上げましょう」
「先生……」
草野さんは悔しそうな表情をしてたけど、どうやら引き下がるみたいだ。
「流石は、腐っても我が校の教師、賢明なご判断ですこと」
蘭子さまが勝ち誇ったように、また顔を反らした。
ていうか、腐ってもって。
673転校生:2007/12/25(火) 23:47:05 ID:qx8IieM4
「鬼龍院さん、一つだけ、あなたに言っておきたいことがあります」
突然、赤井先生は草野さんたちに向けた優しいお姉さんみたいな態度をガラリと変えて、
教師然とした態度で鋭く蘭子さまに言った。
「……なんでしょう?」
不意を衝かれたのか、蘭子さまはそのままの姿勢で少したじろいだ。
「転入生の長野茜さんと……あなたはお友達になったのですね?」
「へっ……」
わたし!?思わず声が出ちゃった。
「ええ。その通りですわ。それがどうかいたしまして?」」
蘭子さまは断言してくれたけど。
……正直、蘭子さまの「お友達」の基準がよく分かりません。

赤井先生は、大人らしい落ち着いた声音で続ける。
「仲間として受け入れた以上は、最後までそのことに対して責任を持たなければなりませんよ」
「……と、おっしゃいますと?」
「これ以上のことは、この場では言えません。
 それに、何について言っているのか、あなたには分かっているはずですよ。
 どうしても続きを聞きたいなら、今日の放課後一人で生徒指導室にいらっしゃい」
「……随分なおっしゃりようですこと」
蘭子さまの声にかすかに……動揺の色があるような……。
「ご自分の説明不足を棚に上げて、生徒の咎も明らかにせず生徒指導室に呼び出されるなど。
 元より私に咎などあるはずはないのですけれど。
 それはともかく、今後、私に何かをおっしゃりたい時は、もっと発言内容を整理なさって下さいな。
 一度お聞きしただけでは主旨を把握し切れないお話など、耳を傾けるだけ時間の無駄ですもの」
そして一呼吸置いてから、言い放つ。
「もっとも、一部の不良生徒をえこひいきなさるどころか、それに加担し進んで学園の秩序を乱されるような
 問題教師のおっしゃることなどに、私は聞く耳を持ちませんけれど」
藤原さんと堀川さんが、顔を見合わせてクスリと笑った。
「さあ、お話が終わったなら、通してくださいな。
 もともと、あなた達が私達の道行を妨害される権利などありはしませんのよ」
蘭子さまは藤原さんと堀川さんを従えながら、強引に草野さんたちの集団の真ん中に割り込み始めた。
草野さんも他の皆も黙って道を譲る。
「鬼龍院さん、私が今言ったこと、忘れないで下さいね」
赤井先生の毅然とした、だけどどこか必死さを感じる声が追っかけて来る。
蘭子さまは無言で、まるでそれを振り切るかのように肩で風を切ってずんずん進んだ。
674転校生:2007/12/25(火) 23:48:34 ID:qx8IieM4
 美術室に着いた時は始業ギリギリで、先生だけがポツンと待ってた。
着くなり蘭子さまは、「先生。実は私、気分が優れませんの。自習にしておいてくださいませんこと?」という言葉を残して、身を翻して出て行ってしまった。
「あなたたち、後はお願いね」という言葉を残して、藤原さんと堀川さんが急ぎ足で付いて行く。
「「はーい」」と返事を返したのは萌ちゃんと瑠奈ちゃん。
先生が「自習にします。みなさんお静かにね」の言葉を残して立ち去った後、クラスメイト達は
仲の良い子同士数人で小島を作って控えめにお喋りをしたり、文庫本らしきものを読んだり、
のんびりと課題の続きをやったりしてる。
隅っこの鴻山さんだけが唯一、一人ぼっちで課題のイーゼルと向かい合ってた。

呆然と突っ立ったまま彼女達を見るでもなく眺めてたわたしは、
今初めて我に帰って隣にいる圭の顔を振り返った。
圭は努めて顔に表情を出さないようにしてたけど、意志の強そうな目はしっかりとわたしの目を見返してくれた。

さっき起こったことは何だったのか。
どうして、蘭子さまは気分を悪くしたのか。

考えちゃいけない。聞いてもいけない。
圭の真っ直ぐな目線は、そんな理不尽な忠告をわたしに投げかけてた。
でも、圭の指の長い小麦色の手はわたしの手をしっかりと包み込んでくれてて。
わたしは、複雑な安心感に包まれるのだった。
675転校生 :2007/12/26(水) 00:00:38 ID:qx8IieM4
外伝の設定の補足として、
真由子たちは「廊下は右側通行」の校則を知っていながら廊下の真ん中を歩いていたことになりますけど、
普段はそこまで堅苦しく考えて生活はしていないってことで。
蘭子以外の生徒が向こうからやってきたら、ちゃんと左側を譲ります。

あと、校則の再検討の要望は生徒会を通して教員側に申請しなければならないことにしてます。

二次創作の勝手な設定ですが。
676名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 00:21:02 ID:dPNdQXfj
ああ、この四人があんな目に遭わされるとは
転校生さんの小説を読んでから本編を読むと
二倍三倍のエロさになりますね
年末でお忙しい中の大量投下、ありがとうございます
677転校生:2007/12/26(水) 00:33:33 ID:YagXiFFi
年末年始は仕事がないので少しは投下スピードがましになるかと・・・
678名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 00:47:02 ID:dPNdQXfj
嬉しいお言葉ありがとうございます
体に気をつけて頑張ってください

アレ??さんからも同じ言葉が聞きたいな
679名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 02:19:20 ID:Qt1I/CnW
でも普段見てなさそうだからね…
680名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 23:26:55 ID:M+useQKk BE:82440623-2BP(1000)
hssh
681名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 17:53:28 ID:K1S8dx7R
恒例の冬休みかな?
682名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 17:49:44 ID:YlunlQWz
試合を見てる和希ちゃんが何をするか、怪しげな映像を撮ってる放送部では茜ちゃんが何しているのか興味はありますねぇ
683名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 20:44:18 ID:TsZIyuZQ
アレ??さんがまだ生きているのか興味はありますねぇ
684名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 21:15:20 ID:K9fi03Q6
>683
お父さん それは言わない約束でしょう…
685転校生:2007/12/30(日) 00:21:53 ID:12zvI4eW
 美術室での自習中、萌ちゃんと瑠奈ちゃん、わたしと圭は一応、自習中のクラスのまとめ役ということで
二手に分かれて教室を監視してたけど、騒ぐ人はいないし、別に見張るほどのことでもなかった。
3・4時間目にあたる美術の前半1時間が終わって、4時間目が半ばに差し掛かった。
あくびを噛み殺してたその時、
「見てえっ、草野たち、掃除させられてるよおっ。赤井先生までっ。ダサぁいっ!」
っていう瑠奈ちゃんの甲高い声が聞こえた。
直前まで大人しくしてたクラスメイト達は、突如野次馬と化して窓に貼りついた。
学級委員長が扇動していいんかい。
他の子たちに一足遅れて圭と窓際に立ったら、ジャージに着替えた大勢の女の子たちが正面玄関の床をモップでこすったり、
窓ガラスを拭いたりしてた。
美術室は4階だから、俯瞰図でよく見える。
「なんで、今掃除してるんだろ?それに、いつもは業者の人がしてくれるよねぇ……?」
圭に訊いても、答えてくれない。
「校則違反したからでしょ」
萌ちゃんが言った。
「そうそっ。罰だよ。罰。
 でも、今日はまだいい方じゃない?この前なんか、校内の全部のトイレ掃除やらされてたしっ」
「校則違反……って、廊下の真ん中を歩いちゃいけないとかいう?」
「そ。正確には、右側を歩かなきゃ行けない、なんだけど。ま、それはどうでも……
 普通はそんな細かいことは見逃されるんだけど。今回は通せんぼしたり、悪質だから」
「ふ、ふーん……」
納得しきれない思いで窓の外を見てると、向こうから蘭子さまたち三人が戻って来てた。
「あ、迎えに行こっ」
わたしたちは、正面玄関に向かった。
686転校生:2007/12/30(日) 01:14:52 ID:12zvI4eW
みんな同じ指定ジャージなのに、草野さん、久美ちゃん(?)、千草お姉さま(?)だけ目立って見えるのはなぜなんだろう。
ただ掃除してるだけなのに、他の子達とは違って見える。
 と、そんなこと考えてたら、ドンピシャのタイミングで蘭子さまがやって来た。
「みなさま、いかがなさいましたの?このような時間にお掃除なぞなさって……
 草野さん、そのような怖いお顔で睨まないでくださいな。お手がお留守になってましてよ?
 ……ああ、分かりましたわ。
 いつものように校則違反の罰を受けていらっしゃるのね。
 それで、そのお顔から察しますに、またいつものように私を逆恨みしてらっしゃいますの。
 怖いこと」
蘭子さまなちっとも怖そうにない顔でそう言った。
「蘭子さま。お帰りなさいませっ」
瑠奈ちゃんが学級委員の仕事なのか、そう言った直後に「お帰りなさいませ」のクラス大合唱。
わたしは乗り遅れた。っていうか、小学校の卒業式かよっ。
蘭子さまは鷹揚にうなずくと、ギュッ、ギュッと音を立てながら、なんと上履きに履き替えずに土足で中に上がってきた。
ん?ギュッ、ギュッ?

「あっ!」
「なにこれ?足跡が……」
掃除をしてた女の子たちが叫んだ。
それもそのはず、床には蘭子さまと、藤原さんと、堀川さんの足跡がくっきり三筋残されてた。
それは、砂埃とかのレベルじゃない、茶色いパテか何かで作られたような跡。
687転校生:2007/12/30(日) 01:15:42 ID:12zvI4eW
「これは……一体……?」
草野さんが片ひざを立てて座って、首をかしげる。
「ああ、そういえば先程、私達はニカワの水溜りに足を踏み入れてしまいましたの。
 なぜ、校内にそのようなものがあったのでしょうか。不思議でなりませんわ。
 でも、ちょうどよろしかったわ。
 草野さん、赤井先生、ぜひ綺麗にお掃除なさってくださいませ」
「ニカワ!?」
ジャージの女の子たちがざわめく。
「鬼龍院さん!なんということを!」
赤井先生の繊細な眉が釣りあがる。
先生、ジャージ姿でも怒ってても素敵。
「蘭子!恥ずかしくないの!?こんな姑息な嫌がらせをして!」
草野さんが食って掛る。
蘭子さまは涼しい顔だ。
「何のことでしょう?
 私達の靴の裏に偶然ニカワが張り付いていただけですのに、
 姑息だの嫌がらせだのと……。
 言いがかりはお止めになってくださいな。
 全く、不良生徒らしい卑屈な発想ですこと」
688転校生:2007/12/30(日) 01:16:42 ID:12zvI4eW
「真由子。今は何言っても無駄だよ。こんなこと、今まで散々やられてたろ?」
千草お姉さまらしき人が草野さんをいさめる。
千草お姉さま(?)、クールガイ……男じゃないけど。
それにしても、一見ちょっと怖くて怒りっぽそうなお姉さま(?)は冷静で、
ちょっと虫も殺せなさそうなルックスの草野さんが熱くなりやすいんだ。ちょっと意外。
「マユちゃん、とりあえず、誰か図書室にでも行って、ニカワの取り方を調べて来ようよ。
 あと、歯ブラシとか、ヘラになるものとか、道具を集めよっ!」
久美ちゃん(?)が可愛い声でアドバイスをする。
「そ、そうね……ごめんね、みんな」
草野さんは取り乱したことを謝ってるのかな。
「じゃあ、新たにニカワ担当の班を作ります!各班から……そうね、3人ずつ出てきて!
 ガラス班、靴箱班、床掃除班はそれぞれの仕事が終わったらニカワ班に参加して!」
草野さんが打って変わって指示を出す。
赤井先生は見守りながらうんうんとうなずいてる。
蘭子さまは舌打ちせんばかりの勢いだ。
「御ついでと言っては何ですけれど、私達の足跡が消える場所まできちんとお掃除なさって下さいませね。
 行きましょう、皆さん」
捨て台詞を吐いて、その場を去ることになった。
美術室に着いても、蘭子さまは授業を再開する気はないらしく、ハンドベルでどこからか呼び出したメイドの淹れた紅茶を飲みながらずっ

と不機嫌だった。
689転校生:2007/12/30(日) 01:48:55 ID:12zvI4eW
最後の改行が変ですね。気にしないでください。
それと、ニカワなんか足に貼り付けてちゃんと歩けるのか?
とかそういうことは気にしない方向でお願いします。
690名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 09:04:55 ID:yPiMAUKs
いつもながら素晴らしい!

アレ??さん、転校生さん、捏造さん、スレの皆様、よいお年を!
691名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 11:03:52 ID:iOn66SX6
取り巻き連中はともかく蘭子は靴を汚したりするのを嫌がるんじゃないかと思うけど。
いやケチつけるわけじゃなくてさ、ちょっとそう思っただけ。
転校生さん、これからも頑張ってください。
692転校生:2007/12/30(日) 22:17:40 ID:12zvI4eW
私から見ると蘭子さまは
目的のためには靴を汚すことも厭わず
用が済んだら汚い靴はポイっと捨てて新しいものを履くというイメージですね・・・
金を出して取り替えられるものには頓着しないというか
金で買えない、信頼できる部下とかは大事にしてるみたいですけどね。
アレ??さんの設定と全然違ったら非常に申し訳ないですけども

アレ??さんは蘭子さまの普段の生活をほとんど描写なさってないので
その辺は個人的解釈ということで
693転校生:2007/12/30(日) 22:18:46 ID:12zvI4eW
 寮の最上階はやっぱり蘭子さま専用フロアだった。
その日の夜、わたし達は召集をかけられて蘭子さまの豪奢な部屋でお喋りをすることになった。
誰も口には出さなかったけど、その目的はおそらく『蘭子さまお慰め会』だ。
内容は、ほとんど草野さんたちの悪口大会だったけど。
わたしには悪口のネタなんかあるはずはないから聞いてるだけ。

途中で練習を終えた圭が参加したけど、それは消灯のほぼ1時間前で、お喋りの会はほぼ終わりを迎えてた。
「……茜さん、分かってくれた?
 彼女たちがいかにしつこく、蘭子さまに楯突いて来たか。
 分からず屋の彼女達を撃退するために、私たちはいつも無駄な知恵をしぼらなければならなかったわ」
「そうなのよ。
 それに、赤井先生のお気に入りの生徒に対する入れ込みようと来たら。
 本来、公平でなくてはならない立場におられるはずなのに、草野さんたちだけを常に援護なさるのよ。
 教師として、問題があるとは思わなくて?」
藤原さんと堀川さんが、穏やかに微笑みさえ浮かべつつわたしに問う。
かえって怖いです。
694転校生:2007/12/30(日) 22:19:45 ID:12zvI4eW
「圭さんは、どうお思いになりまして?」
わたしが答える間もなく、突然、蘭子さまが圭に振った。
「はい……」
圭は慌てず口を開く。
10日ちょっとしか一緒にいないけど、圭は噂話とかにあまりが興味なくて、人の悪口なんか言わない子だ。
「一部の生徒に肩入れしすぎるのは、よくないと思います……」
かなり遠慮がちな、否定的意見。
でも、蘭子さまは満足したみたい。
「茜さんはいかがですの?」
わたしに矛先がもどった。
「えーと、わたしは、……圭と同じ意見です」
蘭子さまはまだ、黙ってこっちを見つめてる。
「あの……ええと」
まだ、何か言わなきゃいけない?
言わせてもらえるとしたら……もっと、判断の材料が欲しいなあ、なんて……。
「……」
わたしが口を開きかけたその時、
圭がわたしの手をぎゅっと握った。
「あ、ごめんなさい。以上です」
と、わたしは変なタイミングで発言を締めくくった。
695転校生:2007/12/30(日) 22:20:50 ID:12zvI4eW
「あなた方は、本当に仲がよろしいのね」
蘭子さまが関心したように言う。
「はい」
圭がすかさず返事をする。
「え……ありがとうございます」
わたしも、間が抜けた感じのお礼を言った。
少しの間、蘭子ルームに沈黙が下りる。

「私は……茜とルームメイトになれて本当に良かったと思っています」

いきなりの告白に、わたしはパッと圭を振り返った。
無口な圭が、自分からこんなこと。
圭、自分で言って照れてる……?
「圭……」
人目もはばからずに感動してしまう。

「圭さんがそんなことを言うなんて」
「よっぽど茜さんがお好きなのね」
「よかったねー、圭ちゃんっ」
部屋は一気に祝賀ムードだ。
「わ、わたしも、圭と同じ部屋で、良かった」
圭と二人、見詰め合ってしまう。

「それじゃあ、二人とも蘭子さまに感謝しなければね」
藤原さんの声がわたしの時を止めた。

「はい……」
圭が殊勝にうなずいてる。
「蘭子さま、ありがとうございます」
「あ、ありがとうございます」
蘭子さまは満足げにうなずいた。
お礼を言いながらも、わたしの頭は「?」でいっぱい。

なんで蘭子さまのおかげなのよ?
696名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 16:05:45 ID:pDVs8cKg
とりあえずニカワがにわかに気にかかるということで…
697名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 22:30:00 ID:WcEv6yTz
ちゃんちゃん
698転校生:2008/01/01(火) 23:20:39 ID:Q4EcRQi7
 お喋りの会はやがて解散になった。
みんなはそれぞれの部屋に帰って行って、
自室が蘭子さまの部屋から一番遠いわたしと圭だけが二人で廊下を歩いてた。
ふと廊下の先を見ると、ジュースの自販機と椅子が備えてある談話スペースに女の子たちが集まって談笑してるのが見えた。

 だいたい8人ぐらいの女の子たちの中心にいる、ひときわ目立つ背の高い子は、ポニーテールの千草お姉さま(?)だ。
周りの子たちと仲良さげに話しながら、大きな口を開けて笑ってる。普段はあんな感じなんだ。
わたし達が横を通り過ぎようとすると、一人の女の子がわたし達に気づいて、
やがて連鎖的に二人、三人、……最後には全員がわたし達に目を向けた。
彼女達は決してガラが悪いとかそういうんじゃないけど、
その視線はもちろん友好的じゃなくて、ほとんど眉をひそめるみたいにしてて、
正直、集団で一斉に見られるとちょっと怖い。
わたしはまた圭と手を繋いだ。

「止めな」
突然、お姉さまの凛とした声が響いた。

「長野さんはまだ転校したばっかりなんだ。そんな態度はよくないだろ」
お姉さま……!ナイスガイです。
周りの女の子たちは、素直に従っておずおずとわたしたちから目を逸らした。

「千草……お姉さま?」
なぜだかよく分かんないけど、言葉が口からすべり出てしまった。

お姉さまらしき人は、切れ長で釣り上がり気味の大きな目をまん丸にして、
それから優しく微笑んで、
「ああ、そうだよ。俺は大木千草だ」
と答えてくれた。
699転校生:2008/01/01(火) 23:21:57 ID:Q4EcRQi7
大木さんは湯上りらしく、ほんのり上気した肌をして
ぴったりしたタンクトップとショートパンツっていう露出の高い格好をしてる。
そこまで潔い格好をしてる子は他にいなくて、ドキドキしながらもまじまじと見てしまう。

それにしても大木さんは、言葉遣いは男っぽいのにプロポーションは誰よりも女らしい。
何よりまず、前にボ〜〜ンと張り出した大きな胸が。
威勢良くタンクトップを持ち上げた胸の先端の形は滑らかな丘の形になってて、
ちゃんとスポーツブラを着けてるってことが分かる。
あんなに大きい胸にワイヤー入りのブラも着けないで、なんで垂れ下がっちゃわないんだろう?
仰向けに寝たら、形はどうなるの?胸の重みで息苦しくならないんだろうか?
巨乳の構造は、わたしには理解不能だ。
それに、まるでコルセットを締めたみたいに腰がくびれてる。
もちろん、彼女の胴はクジラのヒゲで作ったコルセットじゃなくて、
筋肉で出来た天然のコルセットのせいで引き締まってるんだろう。
お尻もやっぱり大きくて、キュッと上がって形も格好良かった。
それに、スラッと長いしなやかな手足。
彼女のプロポーションはどこまでも完璧だ。
ここまで綺麗だったら、きっと身体にコンプレックスなんかないんじゃないかな。
自分がこんなスタイルだったら、どんな気分なんだろう?

「茜。行きましょう」
圭の声で我に返る。
圭はすごく硬い表情をしてた。
うっかり真・自治会の人達と言葉を交わしちゃったわたしのこと、心配してくれてるのかな。
圭に手を引っ張っぱられて、わたしは挨拶もせずに大木さんたちから離れて行った。
どうしても気になって後ろを振り返ると、
大木さんは腰に手を当ててじっと去って行くわたし達を見送ってた。
その顔は無表情に近かったけど、敵意が読み取れるような顔じゃなかった。
700名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 14:02:10 ID:gJx8q1fp
あけおめ!!
701名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 14:05:19 ID:yuEhXull
明けましておめでとうございます。
転校生さんアレ??さん捏造さん今年もよろしくお願いします。
>>698
千草姉さん男前ですね。
久美の出番も楽しみにしてます。
702名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 21:53:03 ID:JedBaC5u
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 -=≡ /. \ヽ/\\_( (0゚・∀・) (0゚・∀・) (0゚・∀・)   +         ( (0゚・∀・) テカテカ
    /    ヽ⌒)==ヽ_)=∧つ⊂) ∧つ⊂) ∧つ⊂)        ∧_∧ oノ∧つ⊂)  +
-=   / /⌒\.\ ||  ||(0゚・∀・)(0゚・∀・)(0゚・∀・)ワクワクテカテカ( ´・ω・)  (0゚・∀・) ワクワクテカテカ
  / /    > )| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|     /ヽ○==○ (0゚∪ ∪    +
 / /     / / .|______________| -=≡ /  ||_ ||_ と__)__)
 し'     (_つ  ̄(_)) ̄ (.)) ̄ ̄ ̄ ̄ (_)) ̄(.)) ̄    し' ̄(_)) ̄ ̄ ̄ ̄(_)) ̄(_))
703名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 17:58:14 ID:3mVPWfyj
そろそろ冬休みが終わっても良いんじゃないかと…
704アレ??:2008/01/12(土) 22:53:00 ID:hDGZXASp
まわりにレースをあしらった白いシルクのパンティを被らされたまり子先生の背後に立った聖は、“学園の聖女”とまで謳われた美教師の雪白の乳房を片方、ピンクの乳首が生贄の口元に届くほど持ち上げ、冷酷に命じる。
「さ、こうされたらナニしなくちゃいけないか、もう分かってるよね“シリ子”オバサン?」
「ハ、ハイ……」
恐怖に怯えながら返事し、桃色の舌をオズオズと伸ばす“伝説の天才”に、冷酷な美少女は短く、だが鋭く「笑顔!」と叱りつけた。
ひきつった泣き笑いの表情を浮かべながら、自分の乳首に舌を付けるまり子先生を、フラッシュの光が包む。
だが、それでも満足しないサディスティンの聖は、美人教師の耳元に口を寄せると、何ごとか囁いた。
「……ボソボソ……いいわね? バカなAVギャルみたいに、楽しそうにやるのよ?
もし出来なかったら、もう一度浣腸だからね“シリ子”!」
淑やかな“学園の聖女”がアダルトビデオを見たことなどあるはずもないが、その言葉に怯えきったまり子先生は強張った笑顔を浮かべ、
「あ、ああ〜ん! おっぱい片っぽだけじゃもう我慢できないわ!
聖さま、どうか変態マゾで露出狂の、まり子のおっぱいを両方持ち上げてくださぁい!」
と鼻にかかった甘え声で叫ぶと、言葉どおり口元に二つ揃えられた自身の乳首を前にして、さらに大声を張り上げる。
「ね、ねえカメラのみなさん、あとで一番よく撮れた写真をパネルにして頂戴ね?
い、一生残る記念写真なんですから! ……ハイ、チーズ!」
自棄になったようにそう叫んで、ニッコリと破顔した“伝説の天才”は、両の乳首に長く伸ばした舌をベッタリと密着させただけではなく、とどめと言わんばかりにウインクして見せたのだった……。
705アレ??:2008/01/12(土) 22:54:36 ID:hDGZXASp
その隣で、小さなイチゴ柄をあしらった白いパンティを被らされた真由子の後ろには、魔百合と魔澄がいた。
二人は、“M字開脚の捕虜の降伏ポーズ”で大股を開かされた股間に、異臭を放つ汚物を山盛りにして、がっくりとうなだれている美少女空手家を言葉で責め嬲る。
「クッサ〜イ! もう、カンベンしてよ!
本当はアンタみたいなウンコモラシ女のそばへなんか、近づきたくもないんだからねっ!」
「ホント、ナニよこのウンチの量は! トグロ巻いてんじゃないの!」
“シリ子”先生といい勝負だわっ!」
「こんなクサいウンコ女がリーダーなんかやってたからボロ負けしたのよ!」
「い〜い?“クサレマンコ”?
みんながこんな目に遭わされてるのは、ぜ〜んぶアンタのせいなんだからねっ!」
「そうよ! ウンコ女、アンタみたいなシリ癖の悪い根性なしのクソモラシが、蘭子さまに勝とうなんて百億年早いわっ!」
「おかげでこっちまでいい迷惑よ!
こ〜んなにクサいウンコ女のそばまで来なくちゃいけなくなったんだから!」
その冷酷な言葉の数々が、ただでさえ責任感の強い真由子の心を粉々に打ち砕いてゆく。
(ああ……そうだわ……そのとおりよ……
この私が真・自治会なんて作らなければ、久美ちゃんも千草も、そしてまり子先生も、こんなひどい目に遭わされなくて済んだんだわ……)
「ホラ、いつまでも下向いてないで、カメラに向かってニッコリ笑いなさいよ、このウンコ女っ!」
二人の美少女に顎を引き起こされた真・自治会のリーダーは、全てを諦めきった様子で命じられたとおり、涙と鼻水と涎まみれになった美貌を歪め、莞爾と微笑むのだった……。
706アレ??:2008/01/12(土) 23:05:03 ID:hDGZXASp
皆さん、新年明けましておめでとうございます。
捏造アリャ??さん、素晴らしい作品を有り難うございました!
転校生さん、ますます筆致が冴え渡ってますね。 続きがとても楽しみです。
そして保守してくださっている皆様、本当にお待たせ致しました。

話は変わりますが、じつは新年早々、皆様にお詫びを申し上げなければならないことがあるのですが……。

少し言い出しづらいことなので、これは次回、ということにさせてください。
707名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 02:02:12 ID:PFW0a8iR
言い出し辛い事………まさか打ち切りじゃないですよね!?
708名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 02:12:52 ID:1Gut87Tt
じつはパクリでした

ありえん
709名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 07:24:14 ID:QBfvjvHz
実は、ウルトラセブンなんだ。明日、明けの明星が輝く頃…



うーーん、年が知れるなあ。
710名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 08:02:39 ID:PFW0a8iR
>>709リアルタイムで見てたら間違いなく僕より15歳以上は年上です。

711名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 14:46:49 ID:QBfvjvHz
アレ??            「名無しさん@ピンキー …..僕は..僕はね..人間じゃ無いんだよ。
              M78星雲から来たウルトラセブンなんだ!!」

名無しさん@ピンキー 「…!!。」

アレ??            「...ビックリしただろ?」

名無しさん@ピンキー 「..ううん。人間であろうと宇宙人であろうとアレ??はアレ??で変わり無いじゃないの。
              例えウルトラセブンでも」

アレ??            「有難う、転校生。今話した通り、僕はM78星雲に帰らなければならないんだ!
              西の空にあけの明星が輝く頃1つの光が宇宙へ飛んでいく。それが僕なんだよ。
              さよなら。名無しさん@ピンキー!」

名無しさん@ピンキー 「待って!アレ??、行かないで!!」



一応ちょっと正確に再現してみました。
712名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 03:07:14 ID:GNproxi4
実はノンフィクションです
713名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 13:14:48 ID:XtAYMJ2K
こんなことまで放置プレーしなくたって…
714名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 18:44:22 ID:IYdqi5Bp
不安なんで保守
715名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 21:15:03 ID:aO9dBWRN
まり子せんせーい。早く逢いたいです。毎日チェックしています。あと『壮絶なドミネート1』
はどうしたら読めますか?
716名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 17:36:28 ID:7mlC8+yz
>>715

>>105 まだみれるよ
717名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 18:03:36 ID:bMwWL9dy
まとめサイト欲しいね。
718名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 23:13:09 ID:PgsZ+v5U
716さん、ありがとうございました!!今からじっくりと読みます。
719名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 16:57:51 ID:MzWHpMtL
魔澄と魔百合ってだれだっけ?
720名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 19:10:24 ID:gp/Ianak
>>717
同感。
721名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 20:41:32 ID:Kw7pFxqU
でさあ、どうなんの?
722名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 08:27:31 ID:MgxHc4vx
せめて保守くらい
723名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 11:03:38 ID:Y6oxg9Jk
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
724名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 08:06:04 ID:o8y2j8Fs
ひょっとして、このまま3月になっちゃうの?
725名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 02:56:33 ID:nvlg4kJM
可能性としては有り得る…………でも俺は2月が終わろうとアレ??さんと転校生さんが帰ってきてくれる事を信じてる。
726名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 08:12:00 ID:cSCCXNY3
この「焦らし」もプレイの一環だと理解できない人はすでにいないでしょうな
727名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 18:23:47 ID:fVa7wWtF
理解できても我慢はできぬ
それに転校生さんまで焦らしプレーをしなくたってさあ…

なんて考える人はすでにいないでしょうな
728名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 02:38:17 ID:gI8MLAhX
かわりがおらんからな

自然と放置プレイスレになる
729名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 21:48:32 ID:CgrVqbSb
考える人がいるかどうかの前に、そもそも人がいるんだろうか?
730名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 04:52:36 ID:kji1n1WE
少しだがレスがあるでしょうが!
俺は人じゃないというのかちくしょう
731名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 07:08:04 ID:EQmRwiu5
作家さん 3人
レス入れ 5人ぐらい
ROM   一桁     ってとこじゃないかな?

版権ものじゃないだけにお客さんの新規開拓は難しそうだし、
それにドミネートって言葉だけで吸い寄せられるやつってのは、
社会的に相当問題があるんじゃないか、胸に手を当てて考えると…
  
732名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 07:30:36 ID:OPfgu3+o
じゃあ次スレからスレタイを変えることにして、みんなで考えない?
案:『格闘美少女無惨敗北公衆面前羞恥陵辱!(スカ注意)』
この言葉のどれかに吸い寄せられるやつってのは多そうだよ…なんちて

733名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 08:02:24 ID:HFb3dave
むしろバトルスレに再統合してもいいんじゃない? 向こうも過疎だし今更アレ??さん叩くような人誰もいないと思うよ。
734名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 09:46:49 ID:dSeXc3Zb
>>732,733
もう結末近いんだから次スレも何もないんじゃないか。
>>706の件もあるんだし、とりあえず完結してから考えればいんじゃね?

>>731
社会的に問題ないからフィクションで興奮できるんでしょ。
自分が真っ当な人間というつもりはないけどね・・・。
735名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 18:53:51 ID:kji1n1WE
うむリアルと小説との境界を混同すると
特にこういうフェティッシュなジャンルは大変だものな
736名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 22:02:08 ID:8CP2eolF
やはり”壮絶な…”は残してだな、

”壮絶なドミネート(戦隊ヒロイン、OL、女刑事、女教師、女子○○生
女子格闘家みんなそろってズッタズタ!でも現実と混同しないでね)”


ここまでやれば新規顧客の開拓も可能なのではあるまいか?っていうか
早く続き書いてくれないかな。新しい話もあるとうれしいけどね。
737名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 23:25:40 ID:RqCo9yDP
ひょっとして・・・作者、病気とかそういう話じゃないよな?
重要なお知らせとか言われるとどうしてもそっち方面を
想像してしまうのだが・・・
738名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 02:03:32 ID:J9ZijOaE
そういう場合は変な気の引き方はせんだろう普通
739名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 02:05:26 ID:QscNrfQQ
せめて現状報告くらいは欲しい
740名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 16:48:56 ID:aK0KXnSF
女性の身体を洗い、マッサージをする仕事になります。
射精の瞬間を見たいという要望も多数あります。
[email protected]
741名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 01:31:08 ID:/ycMbnnh
ht
742名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 18:51:24 ID:AG+R5U7M
というわけで新たな外伝でも出てきませんか…
743名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 23:02:36 ID:JvUetYN9
おとなしく続きを待とうか保守
744名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 05:19:10 ID:vJlIRAnK
早く続きが読みたいよーage
745名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 19:51:21 ID:hqkbk9Vy
女の子が酷い目にあうSSという主題でいいのなら投下するよん
まだまとめてないけど、まとめたら週3投稿で25話以内の完結で

とりあえず酷い目にあうというだけでレイプとも違うし、男も出てくるから女同士のいじめとも違うんでどこに投下しようか迷ってるのん
746名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 21:23:09 ID:R5rAQMpY
ここは女同士推奨。
さらに壮絶なバトルスレからの派生。
よってスレ違い。
747名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 22:30:17 ID:i3e+A3Gn
いや全然OK
748名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 02:35:38 ID:8YOXU2aC
酷い目次第じゃ腹責めスレって手もあるな
何処も過疎ってるから壮絶なスレチじゃなきゃ大丈夫でしょ
749名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 00:32:01 ID:XQt3Fa3m
4月になっちゃうよ。
750名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 07:45:33 ID:5I7D2tNp
慌てず騒がず待つしかないねぇ
751名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 23:46:46 ID:SEjbcF8w
誰かまとめサイト作ってくれ
こんな大作はのこすべきだぞ
752名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 00:53:48 ID:1eMuzUkV
俺は蘭子が浣腸に栓で復讐されるのが見たいんだよ
753名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 02:30:18 ID:YADBpLt0
とうとう4月ですね保守
754名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 09:18:46 ID:cz+tmTLG
結局4月になっちゃった
755名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 12:57:18 ID:1Pubaa21
ユーはショック!!!!!
756名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 10:37:03 ID:wlVAeoO2
湯は白色!! 草津温泉より
757名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 00:00:31 ID:4kYo0I7M
わしの息子が疼いて仕方ないんじゃよage
758名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 00:42:39 ID:J68YNkvy
言い出しづらいことは十分に判った。

とはいえ、3ヶ月も言い出せないとは…
759名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 11:34:13 ID:VY/RWe1/
重病カミングアウトの前にポックリとか?
760名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 21:53:45 ID:CEzANx6+
全裸保守
761転校生:2008/04/20(日) 01:26:08 ID:1Jz07TNh
「あ、鴻山さん!」
2時間目の休み時間。
穏やかな談笑を割って、クラスメイトの安丸杏里さんの声が聞こえる。
クラス中の注意が密やかに、速やかにその場所に注がれるのが分かる。
「スカートのファスナー開いてるよ!」
「ぁ、ゃ……!」
今にも消え入りそうな鴻山さんの声。
「やっだ、恥ずかしー」
「うっかりだよねぇ、鴻山さんって」
安丸さんと、いつも行動を共にしてる五十嵐六実さんが聞こえよがしの大声を出す。
鴻山さんは真っ赤になって、小鳥みたいに小さく身体を震わせてる。

周りの女の子達の間から、くすくすと忍び笑いが沸く。

転校してから、似たような場面を何度も見た。
……やだな……。
762転校生:2008/04/20(日) 01:26:34 ID:1Jz07TNh
「茜さん?」
「は、はひっ?」
「茜ちゃん、また噛んでる」
慌ててグループの会話に意識を戻す。
「茜さんは、球技は何が得意なの?」
「う〜、強いて言えば、バドミントンとかのラケット系かな。でも、全然強くないです」
「あら、そうなの?」
「ご謙遜だといいんだけれど」
「や、それは全くないです」
「ま、茜ちゃんは正直者だしね」
「じゃあ、今年の主力は圭さんで決まりかしら?」
「圭ちゃんはダントツで運動神経良いもんねっ」
「ううん。そんなこと……」
「皆さん、来る球技大会でのご活躍、大いに期待しておりますわ」

「「「「「「はい」」」」」」
蘭子さまの発言に、全員がそろって返事をした。

「茜さんと参加する始めての行事ね」
「修学旅行も文化祭も終わってしまっていて、残念でしたわね」
「はい」
残念っていうか、むしろほっとしてるかも知れない。
「まっでも、球技大会も結構楽しいし、放送部として活躍の場もあるしね」
「そだね」
あの設備充実の放送部の中で、わたしはちゃんと役に立てるのかなあ。
763転校生:2008/04/20(日) 01:27:19 ID:1Jz07TNh
 蘭子さまが昼食を取った後、何をするかは蘭子さまの気分次第だ。
食堂の豪華なテラスでお茶をすることもあるし、
1年生に日傘を差させながら校内の庭を散策することもある。
意外にも、爽やかにソフトバレーやバドミントンを楽しんだ時もあった。

 今日、蘭子さまが昼休みを過ごす場所として選んだのは生徒会室。
生徒会室といっても、一般的なイメージよりかなりアーバンでラグジュアリーな空間だ。
蘭子さまはすわり心地の良さそうなリクライニングチェアに座ってる。
わたし達は普通のソファ席だ。
生徒会室には常に、雑用をこなしてくれる生徒達がいる。
「長野先輩は飲み物はどうなさいますか?」
「ア、アイスティーで」
何この空間?

いつものように雑談をしてた時。
バタバタと足音が聞こえて来た。
「申し訳ありません、蘭子さま!」
急に扉を開けて入って来たのは、蘭子さまの取り巻きの下級生の子。
その後方から、女生徒にしては大柄な影が迫ってきてる。
あれは……大木千草さん!

「……!」
紫乃さん、ゆかりさんたちが一斉に立ち上がって蘭子さまのバリケードになる。
764転校生:2008/04/20(日) 01:28:05 ID:1Jz07TNh
「……何なの?慌しい」
「大木さん、廊下はもっとゆっくり歩かれてはいかが?」
「ゆっくり歩いてると、いつも蘭子が雲隠れしちまうんでね」
大木さんが入って来た。
止めようとする雑用係の下級生をひと睨みで牽制して近づけさせない。

「……雲隠れだなんて。ただ単にあなた方の都合に合わせて行動していないだけですわ」
「そうかい。それよりこいつを受け取ってくれよ」
「何かしら?得体の知れないものは受け取れないわよ」
紫乃さんが口を挟んだ。
「嘆願書と署名だよ。規則や運営に対する要望がこんなにあるんだ」
そう言って、片手に持った分厚い書類の束をずいっと差し出した。
紫乃さんと蘭子さまがアイコンタクトを交わす。
紫乃さんが大木さんの正面に出た。
「……分かったわ。一応受け取るだけは受け取って置きます」
「俺は、蘭子に受け取ってもらいたいね」
大木さんが紫乃さんの肩越しに、挑むような視線を向けた。
蘭子さまは黙ってほんの少し眉を吊り上げる。

「私が代理人として受け取ります。同じことだわ」
紫乃さんがむんずと書類を両手で掴んだ。
身長170cm程度だろう大木さんと、160cm代後半の紫乃さんは目線が近い。
二人は書類を持ち合ったまま無言で視線をぶつけ合う。
一触即発の雰囲気……!?
765転校生:2008/04/20(日) 01:29:01 ID:1Jz07TNh
「そっか。じゃあ、頼んだぜ」
意外にもあっさりと、大木さんが手を離した。
「えっええ。分かったわ……」

と、そこにまた複数の足音が近づいて来た。
「チイちゃん!」
「蘭子!失礼するわよ」
766転校生:2008/04/20(日) 01:32:14 ID:1Jz07TNh
私まで放置プレイをして本当にすみませんm(_ _)m
今日から4月いっぱいは集中して書き込みたいと思います
767名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 03:19:59 ID:aeqbitYO
転校生さんキタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
お待ち申し上げておりましたよ、マジで!
もう放置プレイはやめてくださいね!お願い!
768名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 04:15:32 ID:DHoU2FXV
何の続き?
769名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 22:46:55 ID:Yw8lJ3px
転校生さんお疲れ様です
転校生さんが来てくれるのは非常にありがたいんだが肝心のアレさんが来ないと本編がなー
お詫びをしたいことって何なんだろ
770転校生:2008/04/21(月) 00:23:06 ID:0XrC53jR
 入ってきたのは、草野真由子さんと桃井久美さんだった。
3人の美少女が勢ぞろいして、生徒会室の入り口前は俄然華やかに。

ちなみに、わたし達は右から圭・萌ちゃん・紫乃さん・ゆかりさん・瑠奈ちゃん・わたしの順番に並んで、
蘭子さまを真・自治会から守る(?)ための盾になってる。
彼女達と真正面で向かい合う紫乃さんとゆかりさんの肩が、緊張のためか強張って見える。

「草野さんと桃井さん。今しがた大木さんからお話を伺ったところですわ。
 嘆願書は確かに受け取りました。
 折角来て頂いて残念ですけれど、お帰り願えますこと?」
紫乃さんとゆかりさんの間がちょっと開いてるので、
蘭子さまはその奥から話しかける格好だ。
一人椅子に座って艶然と微笑む様子は、まるで女王様。

「いいえ。まだ終わっていないわ。
 蘭子。今この場で、その書類に目を通してもらえないかしら?」
771名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 06:02:37 ID:0fJZOpup
何の続き?
772名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 07:24:26 ID:nYf2TetD
転校生さんGJ!

職人さんが4か月も来なかったのにぜんぜん荒れてないスレってのも珍しいね
それほど過疎ってるわけでもないのに
773転校生:2008/04/23(水) 00:46:57 ID:bVRaGK4U
>>771
転校生が書いたアレ??さんの作品の二次創作です。

>>772
結構過疎ってるような・・・
774転校生:2008/04/23(水) 01:12:26 ID:bVRaGK4U
「今、この場で……?」
蘭子さまが眉をひそめる。
「私は現在多忙を極めておりますの。ご要望には添えませんわ」

「そういうことだから」
「お引取り願えますこと?」
紫乃さんとゆかりさんが見えない圧力で3人を押し戻そうとする。

「都合が悪いことが書いてあるから、見たくないの?」
見た目は可愛い桃井さんが、意外な迫力で蘭子さまに問う。

「忙しいと、申し上げましたでしょう?」
蘭子様の眉間にしわが寄り、目が据わりつつある。
ああ、危ない予感……!

「読みたくないならそれでもいいわ。その代わり、私達の話を聞いてくれる?」
草野さんの言葉に、とうとう蘭子さまは椅子から立ち上がる!
「日本語も分からないお馬鹿さん達と話すことなどありませんわ!
 皆さん、彼女達に出て行って頂いて!!」
と、3人の背後のドアが開いて、体格の良い女の子が4人、部屋にぬうっと入って来た。 
よく見れば、廊下に沢山の生徒達が集まって生徒会室の中の様子を窺ってる。
775転校生:2008/04/23(水) 23:51:35 ID:bVRaGK4U
「逃げるのか!?蘭子!!」
大木さんが一際迫力のある声で迫ると、生徒会室はシィン……―――と静まり返った。
入ってきた女の子達も、動きを止めている。

その隙を逃さずに、草野さんが後を引き取った。
「蘭子!あなたはまた、嘆願書を会議にもかけずに『却下された』と私達に報告するつもりでしょう?」
「会議にかけるもかけないも、私共の関知するところではありませんわ。
 私達はただ先生方に提出を……」
「白々しい!あんたが理事長の威をかさに着て先生達に圧力をかけてることくらい、分かってるんだよ!」
「蘭子。生徒会ってのは、生徒の意見を代弁してくれるハズだろ?
 なんで俺達のすることを妨害するんだ?俺達の活動には沢山の賛同者がいるのに!」
「蘭子!私達は、別に好きであなたに楯突いてるわけじゃないわ!
 本当は、より良い学園を作るために協力し合いたいのよ!
 あなたが今までの事を認めて、改心してくれさえすれば……!」

「改心ですって……?」
蘭子さまの目が怒りのために赤く光るのが、確かに見えた気がした。

「私が、虎の威を借る狐だとでも!?
 私が、教員に故意に圧力をかけていると!?
 そのような根拠薄弱で悪意ある妄言を公衆の面前で恥ずかしげも無く堂々と……!!
 我が校の品位を落としかねない発言ですわね!!捨て置けませんわ!!」

「その通りよ」
「蘭子さまは、ご自身の実力によって生徒会に君臨なさっているの」
紫乃さんとゆかりさんがフォローを入れる。
「「撤回なさい」」
この二人、息が合いすぎて双子みたい。

「撤回するつもりなんてさらさらないね」
「もし、ボク達の言うことに耳を貸せないなら」
「やはり闘うしかないわ。蘭子!勝負して!!」
「「「球技大会で(ね)(な)!!!」」」
でも、この3人はさらに息が合ってて三つ子みたいだ。
776名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 20:37:09 ID:nqOwGG+l
球技大会!いいですね!
水球とかビーチバレーとか希望します!
777名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 22:31:21 ID:OHMI36kV
q
778名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 23:25:14 ID:z7N1iRYD
エロは駄目なんだろうか
アレさんが帰ってこない可能性があるので転校生さんにもそっちを期待してしまう
779転校生:2008/04/25(金) 00:07:36 ID:Po0OFmHI
>>776
もしかしてポロリを期待してます?w
じゃあ、バスケ対決の予定ですが、ビーチボールにします。
だけど、あくまで清純な色気で行きます。
>>778
エロ最後にあります。
ただ、私は本編で羞恥の試合着を渡された時の真由子たちの戸惑い、
汚される真・自治会の姿を見て阿鼻叫喚する女生徒達を大切にしたいと思っています。
だから、「表向きの」聖コーマン女子高は規律高い清純な乙女達の園であるという設定を崩したくないのです。
ですからエロが出てくるのは、茜が生徒会の裏側を見たとき…ということになります。
もったいぶって申し訳ない。
780名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 01:12:54 ID:V+yr0qI2
見せ方とストーリーのもっていき方次第か

スレタイにはしばらく合わなさそうだな……
781転校生:2008/04/25(金) 23:14:25 ID:LC1aC6cf
「嘆願書を提出にいらしたとおっしゃったばかりなのに、
 一瞬後には前言を翻して球技で勝負を着けろなどとおっしゃる……
 全く、貴方がたはただ悪戯に我われの邪魔をなさろうとしておられるとしか思えませんわ」
「それはあなたが逃げてばかりいるからよ!!」
「ですから、私がいつ逃げたと!?
 根拠のない言いがかりもいい加減になさって!」
「いつもじゃない!私たちがあなたの居場所に行くと、いつもそこはもぬけの殻だわ!」
「どこまでもご自分本位の考え方しかお出来にならない、お気の毒な方!
 それが何故、『私が貴方達から逃げたこと』の証明になりますの?」
「つべこべ言わずに勝負したらどうだ!?
 お前だって、これ以上俺たちから逃げてるとは言われたくねえだろう!?」
大木さんの大声が響いた後、
「そうよそうよ!」
「真由子さん達に敵わないからって!」
「逃げてばっかりで卑怯よ!」
という、黄色い野次が廊下から飛んできた。
草野さんたちを追い出すために生徒会室に入って来た女の子達が、
それを止めるために廊下に戻って行った。
「くっ……!風評で攻撃するなど、卑怯ですわ……!」
「だったら、自分の力で吹っ飛ばしてみなよ!ボク達と正々堂々勝負することでさ!」
「そう……そこまでおっしゃるのなら……その勝負、受けて差し上げますわ!」
782転校生:2008/04/25(金) 23:14:48 ID:LC1aC6cf
交渉の結果、球技大会に負けた方が勝った方の出した条件を呑む、ということに決まった。
生徒会側の条件は「もう二度と嘆願で生徒会を煩わせないこと」
真・自治会側の条件は、いくつもあったんだけど蘭子さまにどんどん却下されて、
結局「風紀違反者による罰当番制の廃止」だけになった。
理由は「風紀違反の規準が曖昧だから」ということ。
大木さんいわく「やれ爪が伸びてるの、髪形が派手だの、スカートの丈がミリ単位で短いの、
いいように難癖付けやがって!要は俺達を吊るし上げたいだけじゃねえか!」とのこと。
罰当番の中身は寮の食事の配膳係、学校の掃除当番、寮の共有スペースの掃除だそうだ。
わたしが初めて寮に来た日の圭の微妙な受け答えの理由がやっと分かった。
帰りの掃除も一度もやったことがないのは、いつも蘭子さまたちと行動してるせいだと思ってたけど……。
「じゃあ、勝負の方法は、クラスごとの点数を比べることでいいわね?」
「閉会式の時点で桃井さんのEクラス、大木さんのFクラス、草野さんのHクラスのどれか一つでも
 蘭子さまの率いるAクラスに勝っていれば……」
「ちょっと待ってよ!体育祭と同じように、2ブロックに分かれて対決しようよ。
 蘭子たちAからDクラスと、ボクたちEからHクラス……」
「まあ!何故ですの?まさか、貴方がたが一丸となられなければ私達に勝ち目がないと?」
「その通りよ!私達がバラバラでは、悔しいけど貴方達A組に勝てない!」
「いいじゃねえか蘭子!絶対勝てる勝負をしたって面白くねえだろう?
 だったら俺達の条件を飲んで、燃える展開にしようぜ!」
「ベストのボクたちと闘ってよ!蘭子!」
「そうよ!自分ばっかり強い人達で固めて卑怯なのよ!」
「ちゃんと勝負して!」
またしても後ろから野次だ。
「蘭子さま……」
紫乃さんが気遣わしげに蘭子さまを振り返る。
「では、そのように行いましょう。
 ……さあ、もう宜しいでしょう?
 私、騒がしい貴方達のお陰で頭痛がいたしますの。お下がり下さいな!」
こめかみを抑えて、本当に気分が悪そうだ。
「分かったわ。ありがとう。蘭子」
「蘭子、お前、意外と男気が、いや、女気があるじゃねえか。見直したぜ」
真・自治会が生徒会室から去って行く。
閉じたドアの向こうから、「ありがとう、皆。頑張ろうね!」という、桃井さんの元気な声が聞こえてくる。
生徒会室は静まり返って、まるで嵐の後のようだ。
783転校生:2008/04/25(金) 23:15:11 ID:LC1aC6cf
>>780
申し訳ない・・・
784名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 02:05:37 ID:WpQqiFQ0
j
785名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 05:44:21 ID:reOjQTzc
転校生さん頑張ってくれ
アレさんがいないからみんなエロを期待してしまうんだよな、気持ちはわかる
俺はエロ無しでも読み物として文も上手いし好き
ただエロすぎる本編のアレさんが行方不明ってのがな……
786名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 12:27:24 ID:pFxM+fWW
w
787転校生:2008/04/26(土) 21:48:51 ID:38SSgKQu
生徒会室の一件の後、蘭子さまはわたしと圭以外のグループメンバーを連れて行っちゃった。
五時間目は主要科目だから自習にならず、理科室で実験だった。
それにしても、蘭子さまは自分達は生徒会で正義を行う立場、草野さん達を不良だと説明したけど、
それを信じていいのか、さっきのことでますます分からなくなっちゃった。
ため息をつきながら歩いてると、わたし達のちょっと前を歩いてたクラスメイトの五十嵐さん・安丸さんコンビが
理科室の後ろのドアから出てきた鴻山さんとぶつかった!
「  」
ガシャーン!
声も上げられずにのけぞった鴻山さんのペンケースが廊下に落ちて、中身が散乱した。
五十嵐さんと安丸さんは何も言わずに鴻山さんの文房具を踏みつけて去って行く。ひどい!
「大丈夫?」
わたしは思わず駆け寄ってシャープペンや色ペンを拾ってあげた。
「……ぁりがとう」
目を見開いて少し怯えたような表情をしていた鴻山さんは、わたしがペンを差し出すと
蚊の鳴くような声でお礼を言ってくれた。
そのとき、わたしは足元にピンクのプラスティックらしき小片が落ちているのに気付いた。
「?これ、鴻山さんの?」
「ぁ、はい」
裏返して見て見ると、それは小さな小さな写真入れで、スナップ写真から切り取ったであろう
大木千草さんの顔写真が入ってた。
「……大木さん、カッコ良いよね」
わたしが言ったとたん、鴻山さんは一気につぼみが花開くように笑った。
「そっ……そうでしょ?長野さんもそう思う?」
「うっ、うん」
いきなりハイテンションな鴻山さんにわたしはたじろぎ気味だ。
「長野さん!」
急に呼ばれて振り返ると、さっき鴻山さんを突き飛ばした五十嵐・安丸コンビが仁王立ちしてた。
「なに?」
二人にムカついてたわたしは挑むように返事をする。
「茜!」
突然の圭の声。
わたしは圭に二の腕をつかまれてまた振り返った。
「茜はまだここのことを良く知らないの。私が話してないから。見逃してくれる?」
圭が五十嵐さんと安丸さんに言った。いつもの、静かだけど意思のこもった声だ。
「でも……」
「そ、そう。分かった」
五十嵐さんと安丸さんは戸惑ったように顔を見合わせつつ、圭に同意した。
二人は去って行く。去り際に五十嵐さんにガンをつけられた気がした。
788転校生:2008/04/26(土) 21:49:33 ID:38SSgKQu
「圭!どこ行くの?」
圭とわたしは教科書を抱えたまま、靴を履き替えて中庭に出た。前に草野さんたちに出会ったところだ。
立ち止まった圭が振り向きざまに話し始める。
「茜。この学校は、生徒会派と真・自治会派にまっぷたつに分かれてるの」
「は、え?学校が、って?」
「生徒から教職員まで、ほぼ全員がどちらかに属してるのよ」
「ほぼみんなって?中間の人はいないの?」
「いるにはいるでしょうけど……マイノリティ過ぎて、数には入らないと思うわ」
「ふぅん……」
なんでみんな、そんな変なことを?ヒマなの?
だけど一瞬後、自分も当事者なんだと思い直す。
「で、わたし達は生徒会派なわけだ……」
「そう」
っていうことは、わたしみたいに望まずに巻き込まれた人も少なからずいるのかも。
もしかして、圭も?
「じゃあ、鴻山さんは」
ペンケースのあの写真。
「A組で唯一の、真・自治会派よ」
それで、いじめられてるのか……。
「でも、だからって……」
ひどいよ。あんな扱いは。
「茜。卑怯なお願いしてるのは、分かってる。
 でも、その……出来るだけ、関わらないで欲しいの」
「鴻山さんに…・・・?」
「そう」
圭の日に焼けた少年のように伸びやかな身体。
なのに、顔だけが悲しそうに歪んでる。
「今までちゃんと話してなくて、悪かったわ。私、怖くて」
「……?」
何が怖いんだろう?
「うん。いいよ。圭。まだよく分からないこともあるけど。圭に心配かけないようにする」
わたしは圭を信用したい。
それに、圭が何かをすごく恐れてること、わたしにも分かるから。
圭の負担を出来るだけ軽くしたい一心で、わたしは約束した。
789転校生:2008/04/26(土) 22:30:54 ID:38SSgKQu
真・自治会との対決が決まった次の日。
放課後は球技大会の練習に当てられた。
本番までずっとだ。
蘭子さまが球技大会に熱を入れてることは傍目にも分かる。
「ねえ圭。A組からD組は、生徒会派なの?」
「そうよ」
「ふーん?」
生徒会と真・自治会の派閥。だいたいクラスごとに決まってるわけ?

「圭、疲れない?練習と部活で」
圭の所属する陸上部はほぼ年中無休らしい。
「大丈夫よ」
「そう……」
なんかなあ。圭って見た目は小麦色でスレンダーなスポーツ少女そのものなのに、どこか儚げだ。
790転校生:2008/04/26(土) 22:31:30 ID:38SSgKQu
今、やっと球技大会の練習が終わって、部活前にグラウンドで一休みしてるところだ。
わたしと圭は人気がない見通しのいい場所で体育すわりをしてた。
すると、3人の生徒が小走りにわたし達に近づいてくるのが見えた。
お尻の砂埃を払いながら立ち上がる。
3人は若干興奮した様子で駆け寄って、わたし達のすぐ目の前で足を止める。
真ん中の子が口を開いた。
「早良先輩!これ……」
「なに?」
後輩らしき子達を見る圭の目は優しかった。
「受け取ってください!」
その子が差し出したのは、薄紫の封筒と、小さなスミレの花束……。
「ありがとう」
圭がそれらを両手で受け取ると、3人は「ありがとうございました!」
という元気な挨拶を残して走り去って行った。
圭は黙って手紙を読んでる。
「……圭の知ってる子?」
「ううん」
陸上部エースの圭の、ファンってやつかな?
前の学校でも、サッカー部のエースとかに憧れてる女の子たちはいた。
でも、スミレの花束なんてロマンティックなものの受け渡しを見たことはない。
「圭のファンだって?」
「そんな大げさなもんじゃないわ」
「返事とか、書くの?」
根掘り葉掘り訊いちゃいけないかも知れないけど、ついつい好奇心で訊いてしまう。
「ううん。受け取るだけ」
791転校生:2008/04/26(土) 22:31:52 ID:38SSgKQu
わたしは、前に本で読んだ「エス」という言葉を思い出した。
エス。SISTERの「S」。
昔の女学校の、女学生同士の擬似恋愛のようなもののことだと……思う。
その本には、自分の「お姉さま」になって欲しい女学生の靴箱や机の中に、スミレの花束をそっとしのばせるとあった。
現代のあの子達は、直接渡す分だけいくらか積極的だ。
「やっぱり、女子高だと憧れの的は女の先輩なんだね」
「あとは先生とかね」
ああ……、わたしは赤井先生を思い出した。
そして、彼女を取り巻いてた夢見るような女の子たちの視線も。
「圭。そういう手紙、よく貰うの?」
「まさか!私なんか、マイナーよ」
確かに、圭は静かでストイックで、目立つオーラをびんびんに発してる訳じゃない。
じゃあ、メジャーな「お姉さま」候補は?というと、わたしはどうしても真・自治会の彼女達を思い出してしまうのだった。


「さあ、そろそろ行かなくちゃ」
圭は傍らにあったショルダーバッグを担ぐ。
圭はこれから部活。放送部は今日は休みだ。
「そう。あ、よかったら花束、部屋に持ってくよ」
その方が長持ちするだろう。
「じゃあお願い」
圭は封筒をポケットにしまい、花束をわたしに渡す。
球技大会の練習が長引いたせいで、もう空は夕焼けだ。
オレンジ色と、圭がもらったスミレの花と同じバイオレットが混ざり合って複雑な深みのある色になってる。
その空の下、部室の方向に歩いて行く圭のシルエットは、そのまま背景に消え入ってしまいそうなほど頼りなげに見えた。
792名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 06:39:00 ID:mVv9V232
ほんとに文章うまいねえ
青春物みたい
793転校生:2008/04/27(日) 22:14:59 ID:lHc/WKzZ
とうとう来てしまった。球技大会の日が。
運動がさほど得意じゃないわたしの出場球技はバドミントン1本で、成績は平凡な結果に終わった。
運動神経抜群の圭は、3つもの競技に参加してる。
さて、A組からD組までの赤ブロックとE組からH組までの白ブロックの勝負は接戦にもつれこんだ。
あと一試合を残したところで、両チームの点数はほぼ同点。
最後の試合で勝った方が勝者となる。
その試合の競技とは……なんと……ビーチバレーだ。
それは、16コース×50メートルの温水プールの水を抜いて砂を張り作られたビーチボール場で行われた。
放送部の一員として大会の記録撮影に駆け回っていたわたしも、
最後の試合だけは観客席中央にある蘭子さま席の側でゆっくり観ることを許された。
ちなみに、ビーチバレーとは言っても「公式ルール通りの2対2では盛り上がりませんわ!」という蘭子さまの鶴の一声で、
6対6の変則ルールとなった。
赤ブロックも白ブロックも、ほぼベストと思われるメンバーをこの一戦に投入してた。
こちらのチームは圭と、バレー部員が4人、バスケ部員が1人。バレー部中心の布陣だ。
敵チームは、真・自治会の3人組と、草野さんたちと同じ空手部から1人。卓球部から1人。図書部(なぜ?)から1人という構成だ。
まず、両チームメンバーの所属部を聞いただけでは草野さんたちの方が弱そう。
しかも、試合当日までビーチバレー場は完成してないので立ち入り禁止という名目だったけど、
実は赤ブロックのチームだけはこっそりそこで練習していたという話だ。
しかし、現実は違った。勝負は互角、いや、白ブロックの方が若干圧していた。

「真由子さーん!頑張ってー!」
「千草お姉さまー!!」
「くっみちゃーーーーーん!!」
すごい!真・自治会への応援の声で他の全ての音がかき消されてしまう。
割れんばかりの声援。彼女達の人気は圧倒的だ。
「けーーーーーーーーい!!」
わたしは負けじと大声で圭を応援した。
聞こえるかどうかは望み薄だけど。
ビーチバレーなので、当然と言っていいのかどうか、選手達は全員水着姿だ。
といっても、着ているのは学校指定のスクール水着。
とはいえ、この学校の水着はカットが競泳水着風で細い縦ラインが入っているちょっと素敵なデザインだ。
ラインの色はピンク・水色・黄色の3色から好きに選べる。
水着姿になって際立ったのが真・自治会の3人のスタイルの良さだ。
水色のラインが入った水着を着た草野さんは胸がほんのちょっとだけ大き目でため息が出るほど均整の取れたスタイルだし、
ピンクのラインが意外に似合う大木さんは長い手足とグラマラスな胴体が合わさったバービー人形みたいな理想的なスタイルだ
(何となく草野さんがピンク、大木さんが水色を選びそうな感じなのに、このチョイスは意外だ)。
黄色いラインの水着を着た桃井さんは、すごく小柄なのに引き締まった女らしいスタイルをしてた。
794名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 07:05:16 ID:Sg9uZncO
スク水でビーチバレーっていいですね!
どんな試合になるのかワクワクしてます!
転校生さん、これからも頑張ってください!
795名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 14:55:00 ID:l4eQGAoW
期待age
796名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 06:46:36 ID:vuCErE52
このコートを元のプールに戻すのむちゃくちゃ大変そう。

ここから、今までのキャラいっぱい出てこないかな。マジンガーZ vs ゲッターロボみたいにさあ…って幾つやねん!
797名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 09:57:08 ID:KDO+7liI
楽しみだね、いい感じだよ
798転校生:2008/04/30(水) 22:35:37 ID:7NtixyUc
バンッ!
赤ブロックチームの放ったスパイクが反対側のコートに突き刺さろうとする。
「ハイッ!」
威勢の良い掛け声とともに桃井さんの小さな身体が砂浜に転がる。
回転レシーブ!
勢い良く跳ね上がったボールをスポーツ用眼鏡を掛けた女の子がトスする。
桃井さんは俊敏な動きでどんなアタックも逃さず拾う。
最高のレシーバーだ。
砂のコートで6人チームという変則ルールのため、
ビーチボールもやっぱり特別製だ。
普通のビーチボールよりも硬くて重くて良く弾むらしい。
やっぱり、赤ブロックだけこっそりそれを使って練習してたらしいけど。
その不利な条件を感じさせないほど、真・自治会チームは強い。
799名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 01:44:40 ID:PMH0epTZ
いつの間にか健全スポーツものに…
でも面白いからイイ!
800名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 12:29:26 ID:4LAF3waO
どっちかっていうと超人あーるのような
801名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 15:56:26 ID:GWsPk/g+
むしろ奇面組のほうが
802名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 17:13:13 ID:G9OSULWh
エスか ずいぶん古い言葉だな

百合やレズよりソフトで青春的
でも今エスといえば9割方以上サドのことだと取られてしまうからなー

某ラノベでフラ語のスールって言葉に置き換えて再発見されたような面もあるけど
803転校生:2008/05/09(金) 22:02:20 ID:cOsKO91u
卓球部の女の子がスパイクを打った。
惜しい!
わずかにアウトだ。
「ドンマイドンマイ!切り替えて行こう!」
草野さんの明るい声が試合場に響き渡る。
真・自治会側のチームは失敗しても全くテンションが下がらない。
ポジティブな空気の中心になってるのはやはり真・自治会の3人組で、
さらにその核となってチームを盛り立ててるのはどうやら草野さんだ。
プールに設置されている巨大な防水スクリーンに、草野さんのスクール水着に包まれたお尻がどアップで映る。
草野さんはお尻の中心のところに手を当てて、指で数字を示してる。
味方に攻撃のサインを送ってるところだ。
生徒会側のバレー部の女の子がコートの外に出て、サーブを打つためにピタリと構えを取った。
キレのある動作で放たれたジャンピングサーブが鋭い角度で飛んで行く。
卓球部の子がなんとかレシーブしたけど、ボールは低く飛んで今にも砂に着いてしまいそうだ。
そこをすかさず、小柄な桃井さんが膝を着き姿勢を低くして素早くトスする。
上がったボールを追って空手部の女の子がジャンプした。でも、これはフェイントだ。
大木さんの長い脚が砂を蹴り、驚くほど高い位置へジャンプした長身が弓なりに反り返る。
長い腕を振り下ろしボールを叩いた!
大木さんの長身が生み出すパワーを乗せて飛ぶスパイクはまるで大砲だ。
ボールはブロックをすり抜け勢い良く砂地にめり込んだ。
「千草!」
「チイちゃん!」
真・自治会チームのメンバーが大木さんに駆け寄ってハイタッチを交わす。
804名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 23:13:37 ID:azaA8lpu
復活ありがとう!
805名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 23:51:18 ID:bnzLCAII
・・・
806転校生:2008/05/10(土) 21:59:21 ID:C/8kCHfw
赤井先生が真・自治会側の控え選手と一緒に試合を見守ってる。
今日の赤井先生は白いブラウスのボウタイを蝶結びにして、紺のスーツを着てる。
どう見てもまだ若い先生なのに、ややタイト気味なスカートは膝小僧をきっちり隠す長さだ。
見たところアクセサリーは一切着けてないし、ヘアスタイルも黒いストレートの髪をただ下ろしてるだけ。
地味だ。
なのに、誰よりも綺麗。
手入れが行き届いてるだろう黒髪は艶々として一筋の乱れもなくて、
真っ白い肌は真珠の輝きを放ってるかのようだ。
それに、赤井先生の美しさはきっと容姿だけのせいじゃない。
背筋をピンと伸ばした立ち姿と、穏やかな表情、さり気なく優雅な仕草。
赤井先生の全てが素敵だ。

試合は続いている。
チームの中心となって仲間を激励し、指示を出し、団結の要となって試合を動かし続ける司令塔の草野さん。
素早い動きでボールを拾い、チームの守備を支える桃井さん。
パワー抜群のエースアタッカー大木さん。
彼女達の水着から伸びる白い素足が眩しいっ!

……って、ここに来て気付いた。
わたし、真・自治会チームばっかりに注目してる。
圭が試合に出てるのに。
「けーーーーーーーい!頑張れーーーーーーーーー!」
慌てて声を張り上げる。
わたしの心の動きが誰かにバレてないかと内心ヒヤヒヤしながら。
807転校生:2008/05/10(土) 22:00:28 ID:C/8kCHfw
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!
ホイッスルの音が響き渡る。
デュースの末、真・自治会側の打ったボールが砂を叩いた。
ああ、負けちゃった……。
でも、しょうがないよね。
正々堂々(?)闘った結果だもの。
今日の蘭子さまはピリピリしてなかったし、
敗北という結果を見ても怒ってもいないみたい。
負けたって、普通に掃除当番を分担するだけだもの。
青春の一ページって感じで、爽やかなイベントだったよね。

巨大スクリーンに、蘭子さまの顔がパッと大映しになった。
敗戦の将とはとても思えない程、涼やかな表情をしてる。
円になって勝利を喜び合ってた真・自治会チームが蘭子さまに向き直った。
「どうやらビーチバレーの勝敗は決したようですわね」
敵チームの勝利を祝福してるのか、その声は清々しくて、失った勝負への未練が一切感じられない。
何だかんだ言って、蘭子さまって大物だなあ。
「ええ。勝負は私達の勝ちよ!」
「蘭子!憶えてるよね?閉会式の時点でボクたちの点数の方が多ければ、条件を飲むって!」
「憶えておりますとも」
「じゃあ、とっとと閉会式を始めようぜ!」
「ホホホ、何を仰いますの?勝負はまだ着いておりませんことよ!」

「……え?」
会場の空気が固まった。
808転校生:2008/05/10(土) 22:03:02 ID:C/8kCHfw
「な、何を言ってるの?蘭子!」
「最後の試合は終わったはずだ!」
「今さら卑怯な言い逃れをする気か!?」
真・自治会の戸惑いがこっちに伝わって来る。
「いいえ。言い逃れなどする気はさらさらございませんわ。
 ところで、この大会のプログラムはお持ちになっていて?」
わたしはジャージのポケットからミントグリーンの色紙に印刷された球技大会のプログラムを取り出した。
何回読んでも、この大会はビーチボールの一戦で終わりだ。
「プログラムを、この特殊な薬液に浸しますと……」
蘭子さまが、1年生がひざまずいて捧げ持つ、青い液体が入ったビーカーに自分のプログラムを入れる。
隣にいたゆかりさんがそのプログラムを蘭子さまから受け取り、
ピッピっと水気を切って放送用カメラに向かって開く。
濡れたプログラムの中身がスクリーンに映った。

「ビーチバレー」と「閉会式」の間の空白に、それまでなかったはずの紺色の字が浮かび上がってた。
そこにあったのは、「各ブロック代表1名ずつによる400m走」という文字……。

「というわけで、最後の競技は400m走ですわ」

「な……」
「な……」
「な……」
「なんじゃそりゃーーーーーーーーーッッ!!!!!」
ミッション系の名門女子高の生徒が上げたとはとても思えない、はしたないツッコミの声が会場中に鳴り響いた。
809転校生:2008/05/10(土) 22:07:27 ID:C/8kCHfw
勝手に真・自治会の3人組を格闘技以外のスポーツも万能ということにしてしまいましたが、
同人ということでご容赦ください。
810転校生:2008/05/10(土) 22:21:31 ID:C/8kCHfw
「ふざけるな!」
「というか特殊な薬液って一体何よ!」
「だいたい400m走って球技ですらないじゃない!」
真・自治会側の生徒たちの怒声によって、一時ビーチバレー場は騒然となった。
それも無理はない。
だけど蘭子さまは「最初からプログラムに書いてありましたわ」の一点張りで、
とうとう真・自治会側はその勝負を受けることになった。

球技大会の最後の試合は、学校の敷地内にある陸上競技場に会場を移して行われることになった。
真・自治会側の白ブロックの代表選手は大木さんだ。
そして、生徒会側の赤ブロックの選手は……陸上部のエースである圭だ。
蘭子さまが最終競技として400m走を選んだ理由を、殆どの生徒が理解しているはずだ。
生徒会側には圭がいる。
そして圭は、去年400m走の選手としてインターハイに出場したのだ。
811名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 23:32:13 ID:kvsR6oxE
卑怯な…
本編のほうがまだ正々堂々としてる気ガス
812名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 08:26:34 ID:jH76SPUy
>
空手部から1人。卓球部から1人。図書部(なぜ?)から1人

    は、なにしてるんだ!実はタメスエの妹とかおらんのかのう…
813名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:35:40 ID:mbEs7KKd
また止まっちゃった?
814転校生:2008/05/18(日) 23:09:01 ID:jvnnd+PG
やたらと豪華な陸上競技場のトラックのスタートラインに、今、圭と大木さんが並んで立ってる。
圭は陸上部のユニフォームとおぼしきタンクトップとショートパンツ、
大木さんは学校指定の運動服姿だ。
身長168cmの圭よりも、大木さんの方がわずかに背が高かった。
運動服を持ち上げて大きく張り出した、豊かなバストとヒップ、しなやかな長い手足を包む白い肌を持った大木さん。
彼女と比べると、髪が短くて日に焼けていて、全体的にほっそりとした圭はまるで本当の少年のようだ。

走ることには、他のスポーツと違って特別な技術は必要ないはずだ(わたしは陸上には全然詳しくないから間違ってるかもしれないけど)。
陸上部の生徒よりも、バスケ部やサッカー部のエース級の生徒の方が足が速かったりすることもままある。
だけど、萌ちゃん情報によると、バスケ、サッカー、テニスなどのメジャーな運動部は全部生徒会派に属してるということだった。
そして、陸上部も生徒会派で、部員全員がA組からD組に属してると圭が言ってた。
しかも、400m走は圭の専門種目で、圭はインターハイレベルの選手だ。
普通に考えて、真・自治会派の白ブロックには勝ち目がないだろう……多分。
大木さんの方が背が高いから、圭より脚は長いだろうけど……でも……。
蘭子さまの横顔を覗き見ると、自信満々といった様子で、燃えるような闘気をトラックに向けて発してた。
こうなると逆に、圭に掛かってくるプレッシャーが心配になって来る。
「けいーー!けーーーーーーーーい!!」
わたしは、ビーチバレーの時とは比較にならない真剣さで圭に声援を送った。
「位置について……!」
マイクを通して、スタートを宣言する生徒の声が伝わってくる。
「よーーーーい!」

パン!

ピストルが煙を吐いた。
トラックを一周すればちょうどゴールだ。
815名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 07:46:13 ID:PgCmGnep
圭タソが負けたらお仕置きとかあるかな?
816名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 14:53:50 ID:lG0YtDNW
>皆様にお詫びを申し上げなければならないことがあるのですが……。

この意味分かった。
実はアレ??さんと、捏造アリャ??さんと、転校生さんと、全裸保守の人が
同一人物なんだよ、きっと。
817名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 15:52:38 ID:/HZ8VOav
やっぱり
818名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 23:19:01 ID:tWlu3tzk
そんなこたあございやせん。
819名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 00:36:20 ID:ZhGFxZMb
いやわからんぜ
820名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 20:25:31 ID:LIBRaSz3
あーあー
あるあるあ…ねーよ!
821名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 20:43:39 ID:DKI2N+QN
100人に聞きました…かな?
822名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 13:04:35 ID:KlLfQJ4h
アレ?? さんはもう来る気ないな
なんとなく分かる
823名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 22:47:14 ID:TQvb97av
オレは復活を信じてる!
仕事が忙しいだけだよ、きっと!
824名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 17:34:47 ID:u/PvvNxF
あげておこう
825転校生:2008/06/08(日) 20:37:53 ID:k91onZbY
鮮やかなスタートダッシュで圭が大木さんの前に出た。
そのまま引き離せるかと思いきや、大木さんは圭の後にぴったり付いてた。
二人とも綺麗なフォームだ。
背筋を伸ばした姿勢で風を切って進む。
長い手足が繰り出す機能的で美しい動きに見とれてしまう。

二人の間は付かず離れずのまま、ぐんぐん走って最初のカーブに差し掛かった。
そのまま何事もなく曲がり切る。
高スピードでその後のストレートコースを突き進んで行く。
いつも走り込んでいる圭はともかく、大木さんの体力の高さには驚くべきものがあった。
空手部で走り込みをしてるのかも知れないけど、それにしても、大木さんは圭を追い越すのも不可能じゃない位置に付いている。
次の大きなカーブを曲がって、トラックを一周すればもうゴールだ。
それまでなんとか。
圭!逃げ切って!
二人は最終カーブにさしかかった。
圭は依然リードを守ったままだ。
「圭!!」
カーブを曲がり終えた。
「けーーーーーーい!!」
その時、異変が起こった。
まるでスローモーションの場面を見てるみたいだった。
自分の心臓の動きが大きくなり、時間の流れがやけにゆっくりに感じられた。
それまで圭の後ろに付いていた大木さんが、トラックの外周寄りに踏み出したのだ。
最後のストレートで、彼女は一気に圭を抜きに来た!
圭の焦りがわたしにも伝わって来た気がしたけど、単なる気のせいだったのかも知れない。
「圭!」
大木さんのスピードがぐんぐん上がる。
圭を猛追し、並び、ついには抜かし……!

圭は、一度崩れた形勢を立て直すことが出来なかった。
そのまま追い抜かれて……。
そんな馬鹿な……。
先にゴールテープを切ったのは、大木さんだった。
蘭子さまを振り返ると、真っ直ぐにトラックを見つめる横顔は蒼白だった。

圭はがっくりと肩を落としてた。
大木さんと力無さげに握手を交わす。
うわあっと、白ブロック側の応援席から歓声が噴き出した。
逆に生徒会側の雰囲気は、まるでお通夜みたいだった。
826転校生:2008/06/08(日) 20:38:23 ID:k91onZbY
圭が負けた……。
ジャージの上着を羽織った圭がよろよろと、応援席の階段を上ってこちらに近づいて来る。
「け……けい……」
何て声を掛けたらいいのか分からない。

「蘭子さま……」
圭が口を開いた。
圭の顔は蘭子さま以上に……真っ青だ……。
「負けてしまって……申し訳ありません」
表情に影が差して、両足はかろうじて体重を支えてるという感じだ。

「どうしたことかしら……」
蘭子さまの引き結んでいた唇がほころんだ。
その表情は、決して怒りじゃなかった。
かと言って憐れみでもない。

「貴女のベストタイムからは大幅に遅れた……結果でしたわね」
「はい……」
この顔は……え……?
なんて言うか……優し……さ……?
「貴女がスランプに陥っているということは、私も聞き及んでいました。
 今回の試合を切っ掛けに、良い方向に向かって頂ければと思っていたのですけれど……。
 どうやら、いらぬお節介を焼いてしまったようですわね」

「いえ、そんな」
蘭子さまは何だか、圭を気遣ってるように見えるんだけど……。
「負けてしまったことは、気になさらないで。
 勝負の世界に身を置けば、時には負けることもあります。
 貴女の責ではありませんわ。貴女が全力を出して闘って下さったこと……理解しています」
「ありがとうございます……」

「我われは、負けました……仕方がありませんわ」
827転校生:2008/06/08(日) 20:39:08 ID:k91onZbY
それから粛々と閉会式が執り行われた。
真・自治会の方は興奮冷めやらぬ様子だったけど、
蘭子さまを始め生徒会側はほぼ無表情と沈黙の中で式に参加した。
式が終わるが早いか、蘭子さまを先頭にして、
紫乃さん、ゆかりさん、圭、わたし、萌子ちゃん、瑠奈ちゃんの順に体育館を退場した。
圭の足元はおぼつかなくて、見ていられなかった。
整列する生徒たちの間を通った時、「早良先輩……!」という可愛らしい声が聞こえた。
圭に手紙と花束を渡した3人組だ。
心配そうに圭を見つめてくれていた。
「圭」
もう一つ、彼女達よりも少し大人っぽい声が聞こえた。
その方向に目を遣ると、
ビーチバレーで圭たちと対戦した、図書部所属だという眼鏡の女の子が圭を見ていた。
828転校生:2008/06/08(日) 20:39:43 ID:k91onZbY
寮の、わたし達の部屋。
圭はベッドに腰掛けてうつむいてる。
「圭……」
「なに?」
「ええと、ポカリあるよ。いる?」
「うん……ありがと。もらうわ」
圭は薄く微笑んでくれた。
わたしは小型冷蔵庫から500mlのペットボトルを取り出して、ガラスコップにポカリを注いだ。
冷蔵庫の上に、花瓶代わりのキャンディの空き瓶に生けたスミレの花束が寂しげに咲いてた。

圭はポカリを飲んだ後、シャワーを浴びて早々にベッドに入った。
まだ眠くないわたしは部屋にいても圭の邪魔になるだろうと思って部屋を出た。
ドアを後ろ手に閉めた時、ちょうど廊下をこっちに向かって来る紫乃さんとゆかりさんの姿が見えた。
「あ……」
「茜さん、圭さんの様子はどう?」
圭の様子を見に来てくれたらしい。
「圭は……寝てます。元気なくて……」
「そう」
「そうでしょうね。結果的に辛い目に遭わせてしまったわ」
「あの……」
「なにかしら?」
「あの、蘭子さまも、紫乃さんもゆかりさんも、すごく優しくて……」
「え?」
「だからその……」
「なに?」
「蘭子さまは、圭を怒ったりしませんよね?」
「まあ!」
二人は並んだ花のように笑った。
「怒るですって?蘭子さまは先程、圭さんにいたわりの言葉を掛けられていたじゃない」
「あ……はい……うん。そうだよね……」
「あなたは蘭子さまの激しい面も知っているから、そう思ってしまったのかも知れないけれど」
「ごめんなさい」
「蘭子さまは、全力を出して闘った味方を決して叱ったりはなさらないわ」
「はい」
味方……。
「そうよ」
二人は目を見合わせた。
「私達と圭さんはね。共犯者なの」
「え?」
「あなたにも早く、そうなって欲しいわ」
「は……あ」
「寝てしまったのなら、お訪ねしてもかえって邪魔になるだけね」
「そうね。私達は帰ることにするわ」
「圭さんによろしく伝えてね」
「また明日」
「あ、はい」
二人はスカートを優雅に翻して行ってしまった。
圭が共犯者?
それが、何を指すのか。
分からない。わたしの疑問は置き去りにされたままだ。
829名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 22:53:57 ID:Zt0l+sFG
転校生さんGJ!
ますますミステリー小説みたいな展開ですね
続きを楽しみに待ってます!
830名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:10:17 ID:YVrWqslR
これってマリア様がなんたらってやつ?
831名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 08:50:32 ID:6uzuTEvw
自分とこでやった方がいいんじゃないか?
需要はあるがスレ違いなんだしさ
832名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 18:16:25 ID:ZARWZ5h+
ドミネートスレの趣旨と離れすぎちまってると思いつつ…ううむ。
833名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:22:09 ID:gd283qns
本編の続き来るまでの保守とでも思っておけばいいじゃないの。
>>779って話もあるんだし。


というか>>760は放置されてもう1ヵ月半経過したのか・・・・・・。
834名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:07:48 ID:TGwUoFu9
>本編の続き来るまでの保守

それは失礼じゃない?
漏れみたく独立した小説として楽しんでいるヤツもいるんだし。
835名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:19:06 ID:FdY7lbOh
マリア様がみてる好きな俺としては
結構つぼ
836名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:41:12 ID:c1aO+QtV
 必死に頑張ってる人を追い出してどうする?

 転校生さんはお気になさらず御自分のペースで頑張って下さい。
837名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:16:54 ID:h836SQYg
なにはともあれ、ROMがぼくだけじゃなくてよかった・・・・・・
838アレ??:2008/06/12(木) 21:33:38 ID:/rDnhi6k
え〜……お久しぶりです。 アレ??です。
久々の日本です。

皆様にお詫びというのはですね、以前『奴隷調教篇がメイン』なんて偉そうなことを書いてしまったのですが、これは本編以上に長すぎて、書き上げるのはちょっと無理かな、ということなんです。

ということで『奴隷調教篇』はあらすじで終わらせて、いきなり『第三部 蘭子調教篇』に話が飛びます。
第二部を読みたいという方にはホントに申し訳ない……。
839アレ??:2008/06/12(木) 21:35:10 ID:/rDnhi6k

その後、四人の哀れな奴隷たちをマット上に残したまま、蘭子は今度は観客たちの口封じを行った。
なんと、年頃の少女たち全員に一糸纏わぬ素っ裸になるよう強制し、その恥ずかしい姿をビデオと写真に収めたのだ。
真・自治会も生徒会も、ひとりたりとも例外はなかった。
“学園の救世主”と信じた四人の無残な末路を目の当たりにしてしまった少女たちは、泣きじゃくりながらも唯々諾々とその命令に従うよりほかなかった。
『もし一人でも今日目撃したことを口外したならば、全員の写真がネット上に流れることになる』と釘を刺された少女たちは、悄然と自室へ引き上げていくのだった。
840アレ??:2008/06/12(木) 21:36:29 ID:/rDnhi6k
蘭子、聖と詩織、伸江、そして魔百合と魔澄に女医を加えた七人は、やっとアヌスを清拭されたものの、四肢を麻痺させられたままの奴隷たち四人を、寮の最上階にある蘭子専用フロアに連れ込んだ。
女医の注射により、身体の自由は取り戻せたものの、スイッチひとつで電撃の流れる首輪を着けられてしまっている彼女たちに抵抗など出来るはずもない。
もし一人が反抗的な態度を取れば、逆らった本人ではなく、残りの三人を電撃が襲うのだ。
やがて全裸のまり子先生が、大きなベッドにロープで大の字に固定されてしまった。
その割り広げられた秘奥に、魔百合と魔澄が怪しげなクリームを塗りこめると、やがて美人教師は美麗な裸身をくねらせ、ひきつったような声で悲鳴を上げる。
「かっ……痒い……かゆいわっ!
な、なんとかしてくださいぃぃぃっ!」
ベッドの前に三人並べて正座させた奴隷たちに冷笑しつつ、いま塗ったのは強力な媚薬だと説明した蘭子は、黒い皮のパンティから太い男根が突き出ているようなディルドォを千草の前に放り投げて命じた。
「さあ、“おおきいちぶさ”さん! 
恩師の痒みを癒してあげたいのなら、その見るのも汚らわしいパンティをはいて、“シリ子”先生を犯しなさいっ!
ホホホホホ! そう、愛する先生の“はじめて”を奪うのは、貴女よっ!」
841アレ??:2008/06/12(木) 21:37:18 ID:/rDnhi6k
その声にさんざん迷い逡巡した挙句、なおしばらく躊躇していたものの、最愛の恩師の悲鳴を聞くに耐えず、意を決したようにオズオズとグロテスクな張形に手を伸ばした千草は、
「せ、せんせい、ごめんなさい……」
と泣いて謝りながらディルドォを装着する。
そのとき、久美と並んで正座させられていた真由子が引きつったような声で叫んだ。
「い、いやっ!
ダメよ千草! そんなことしちゃダメぇ!」
しかしその背に冷酷な女医の鞭が炸裂する。
ビシッ!
「ぎゃあっ!」
842アレ??:2008/06/12(木) 21:38:04 ID:/rDnhi6k
白磁の背中に一条の赤い痕を印され、うつぶせに倒れ付した仇敵に、悪の生徒会の総帥は甲高い笑い声を浴びせかけた。
「ホホホホホ!
恩師の“はじめての女”になれなくておあいにくさま!
でも、これは先程椅子に座ったまま粗相をして、私の計画を台無しにしてくれた貴女への罰ですのよ!」
「あ、あうぅ……ひっく、えぐっ、せ、んせぇ……っ!」
絶望に泣きじゃくる真・自治会のリーダーを冷たく見下ろした蘭子は情け容赦なく、なおもベッドへ上がるのをためらっている様子の千草に言い放つ。
「ホホホ、“おおきいちぶさ”さん!
そんなにイヤなら無理になさらなくて結構ですわ。
……魔百合、どこかから掃除用の箒かモップを持っていらっしゃい。
そして、それを“シリ子”先生に突っ込んで、痒みを癒してさしあげればよろしいわ!」
「ひいっ! や、やる……やります……
だから先生に、そんな酷いことしないで……」
観念した千草は、泣きじゃくりながらベッドへ上がった……。
843アレ??:2008/06/12(木) 21:39:12 ID:/rDnhi6k
「か、かゆい、かゆい、た、たすけて……お、おねがいですか……?
ヒッ!……ヒイィィィィッ!」
ベッドに大の字で縛り付けられ、媚薬のもたらす掻痒感を、固く目を閉じて耐えていた“伝説の天才”は、ベッドに誰か上がってきたのを感じて、はっと目を開くと同時に、朱唇から絶叫を迸らせた。
それも無理はないだろう。
そこにいたのは、男に変身させられていた千草だったのだから。
「や、やめて! やめてください、蘭子さま!
こ、こんな、ひどい……お、おゆるしくださいぃ……」
蘭子の意図を悟ったまり子先生は、恥も外聞もなく泣きじゃくりながら教え子に哀願したが、聞き入れられるはずもない。
「ホラ、“ちぶさ”! さっさとしな!
それともモップのほうがいいの?」
詩織に促された千草は、すすり泣きながら恩師の上に覆い被さった。
「ああ……や、やめて、千草ちゃん……」
「ま、まり子せんせい、ゆるして……」
そう口にした千草の耳を詩織が思い切り引っ張って叱りつける。
「バカ“ちぶさ”!
コイツはもう“まり子”じゃないんだよ!
ホラ、“シリ子”って言ってみな、“シリ子”って!」
「ヒイッ……シ、“シリ子”……」
同じく、まり子先生も魔百合にその泣き濡れた頬をひねり上げられていた。
「ナニが“千草ちゃん”よ! “おおきいちぶさ”でしょ!
“ちぶさ”って呼ぶのよ、大きな声で“ちぶさ”ってね!」
「ふひゅい……ち、“ちぶさ”……!」
844アレ??:2008/06/12(木) 21:40:03 ID:/rDnhi6k
それからの出来事はまさに地獄絵図だった。
千草にまり子先生の処女を奪わせた蘭子は、今度は真由子に千草の処女を奪うよう命じたのだ。
「“ちぶさ”!……“ちぶさ”ぁ!」
最愛の女性の処女を散らした親友に対する、憎しみにも似た複雑な気持ちをぶつけるかのごとく、憑かれたように泣き喚きつつ、千草の初めてを奪った真由子。
だが、すぐさま蘭子は、お返しに千草に真由子のアヌスの処女を奪うよう命じる。
細いアヌス用のディルドォを装着した千草は、仇敵・詩織(=Y)に囁かれるまま、
「く、“クサレマンコ”っ! ク、クソ洩らしっ!」
と喚きながら、四つん這いになった親友の排泄器官を犯しぬいたのだ。
その直後、千草のアヌスにも薬が塗りこめられ、四つに這う彼女の後ろからもう一人の親友、久美がのしかかる。
「ゆ、ゆるして、チイちゃん……!」
親友のアヌスを犯したプチな美少女剣士の淫唇にも妖しげな薬が塗られる。
「か、痒い、かゆいよう!」
泣きじゃくる久美の痒みを癒したのは、親友・真由子の股間に屹立した張形だった。
さらに、休む間もなく久美のアヌスの処女は、最も敬愛する恩師・まり子先生によって奪われたのだった……。

そして、その全ては数台のビデオカメラによって余すところなく記録されていた。
845アレ??:2008/06/12(木) 21:41:02 ID:/rDnhi6k

恐るべき調教はゴールデンウィークの休暇の間、休みなく続けられた。
その間、四人の奴隷たちは蘭子の部屋の隣の一室で、それぞれ大型犬用の檻に鎖で繋がれ、全裸のまま閉じ込められた。
反抗心を奪い尽くされ、恐怖と服従心を徹底的に骨身に刻み込まれてしまった哀れな美教師と三人の美少女たちは、休暇が終わる頃には、身も心も奴隷として馴致されてしまったのだった。

だが、不思議なことに、蘭子たちが最も憎む相手であるはずの真由子の処女と、まり子先生のアヌスの処女は、奪われないままであったのだ……。
846アレ??:2008/06/12(木) 21:43:51 ID:/rDnhi6k

『第三部 蘭子調教篇』

ゴールデンウィークも今日で終わる。
その夕方、聖コーマン学院の全校生徒は、生徒会の総帥・鬼龍院蘭子の命により、再びあの体育館に集合させられていた。
生徒たちは正面のステージに向かい、後方の入り口からステージまでの長い距離を、まるで通路を作るかのように5メートル程の幅を開けて左右に座らされている。
あの試合のあと、親にも見せられぬ恥ずかしい写真を撮られて口封じされてしまっている彼女たちは、蘭子への恐怖に怯えきり、粛然として音も無かった。
以前ここへ公演にやってきたプロの劇団員でさえ、羨ましさに溜め息をついたほどの広々としたステージの右端には、数脚の豪奢な椅子が横一列に並べられていた。
しかし何故か、普段の全校集会なら必ずステージ中央に鎮座しているはずの、豪華な演壇は取り払われていたのだ。
もちろん、数十台の高性能ビデオカメラは、今から行われる催しの模様をしっかりと記録すべく、冷たい音を立てて回りだしていた・・・・・・。
847アレ??:2008/06/12(木) 21:44:39 ID:/rDnhi6k
やがて、魔百合、魔澄、キツネ顔の女医そして、伸江、詩織、聖の六人が現れ、ステージ上の椅子に座ると、放送部員によるアナウンスが流れる。
『全員起立!
生徒会長がご臨席になられます!』
すると一斉に立ち上がり直立不動の姿勢をとった生徒たちの間から口々に
「蘭子さま万歳!」
「生徒会万歳!」
の声が沸き起こった。
その歓声が頂点に達したころ、制服姿の鬼龍院蘭子がステージ上手から登場し、そのまま何もない中央まで進む。
そこへ再びアナウンスが流れた。
『マイクスタンドの登場です!』
すると今度はステージ下手から、長さ1メートル程の棒状のものを両手で奉げ持った人間がふらふらと現れる。
その人物の姿を見、誰であるかを知った全校生徒たちから悲鳴と絶叫が上がった。
それも無理はないだろう。
ピンク色の首輪以外には一糸纏わぬ全裸姿で歩いてきたのは、かつて学園のアイドルであったプチな天才美少女剣士・・・・・・桃井久美だったのだから。
848アレ??:2008/06/12(木) 21:45:26 ID:/rDnhi6k
すすり泣きながら歩く久美が奉げ持っているのは、ワイヤレスマイクを装着したマイクスタンドの上半分だった。
そして、全裸の久美は蘭子まで3メートルの距離にまで近づくと、手にしたマイクスタンドを両手で竹刀を握るように持つと、その先端を蘭子の顔へピタリと向ける。
(そうよ! 久美ちゃん! 
蘭子なんかぶちのめしちゃえばいいのよ!)
以外な展開に、内心で声援を送る少女たちだったが、蘭子は久美の泣き濡れた瞳を見据えたまま、
「ホホホ・・・・・・それは何の真似かしら?」
と落ち着き払って問いかける。
するとプチな美少女剣士は、その身体には似つかぬ程の大声で絶叫した。
「も、申し訳ございません!
マ、マイクスタンド、“ももいろちくび”!
ただいま参上いたしました!」
849アレ??:2008/06/12(木) 21:46:57 ID:/rDnhi6k
そして久美は生徒たちに脇腹を見せるかたちで蘭子の足元に跪き、両脚をぴったりと揃えたままマイクスタンドを奉げ持つ。
それも、思い切り胸を張って両腕を完全に前に伸ばし、両手を重ねたままマイクスタンドを支えるという極めて不安定かつ身体に負担のかかる体勢でだ。
「ホホホ・・・・・・それでいいのよ」
蘭子が冷たく笑ったそのとき、会場中に高らかに音楽が鳴り響いた。
『おーてーてー つーないでー のみちをーゆーけーばー・・・・・・!』
この場には全く不釣合いな明るい童謡のメロディに押し被せるように、アナウンスが流れる。
『それでは、“学園公認牝ウシ奴隷”の入場です! 全員拍手っ!』
(ま、まさか・・・・・・)
アナウンスに従い渋々拍手する生徒たちの胸に、どす黒い不安が広がった。
そして、彼女たちの不安は最悪の形で的中してしまう。
音楽にのって現れたのは、予想通り大木千草だったが、全校生徒たちは千草が登場したことではなく、余りにも惨めなその格好に驚愕してしまったのだ・・・・・・。
850アレ??:2008/06/12(木) 21:47:43 ID:/rDnhi6k
明るい童謡のメロディにのって、ステージ下手から元気良く行進してきた千草の姿は、全校生徒をパニックに陥れるに充分なほど惨めなものだった。
全裸であることは言うまでもないが、股間の春草は完全に剃り落とされ、童女のようにつるつるになっている。
たったひとつの装身具ともいえるイエローの首輪からは、大きなカウベルがぶら下がっていた。
彼女のトレードマークともいえる長い黒髪はしっかりと纏められてはいたものの、その髪型はかつてのポニーテールではなかった。
両耳の上で、それぞれ大きな白いリボンで纏められ……まるで美少女アニメの『萌えキャラ』のようなツインテールに変えられてしまっていたのだ。
これがプチな久美ならばじつに良く似合っただろう。
しかし、171センチの長身であり、詩織に『S顔』とまで評されたクールな美貌を持つ千草では、滑稽なことこの上ない。
しかも、千草はその『S顔』に引きつった笑顔を浮かべ、カランカランと鳴り響くカウベルの音とともに、大きな乳房をブルン、ブルンと揺らしながら元気良く両手・両足を振りつつ、たった一人で行進しているのだ。
851名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 23:45:00 ID:FCXztYvs
凄過ぎて感想が出て来ない…アレ??さんあなたは天才だ

ところで蘭子調教って蘭子様「が」調教するんだよな?
それとも蘭子様「を」調教…まさかのドミネート返し?
852名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:03:00 ID:5H3mEG6K
キタry
読む前にとりあえず復活に対しGJ

話題性がすごい人だ
853名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 03:02:50 ID:AoVpsH0t
アレ??さんキテルーーーーー!!!
お詫びってずっと気になってたのに半年も待たせて、酷いよ・・・

さっそく読ませていただきます
854名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 21:24:35 ID:KprvOCia
アレ??さんの復活万歳ー!。毎回「もしや・・」と開いていました。やっと報われました。
「蘭子調教」とはどのような展開なのでしょうか。希望ですが、少なくともまり子先生だけは
もっともっと貶めてほしいです。
855名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 03:17:23 ID:sWs9NyK6
蘭子が逆にって展開も見たいよ
何より復活万歳
856名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 09:36:32 ID:c36zF1jQ
学院生全員がぶちきれて蘭子を調教する予感
なんにしろ楽しみ
857名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 19:03:42 ID:FfNzhgkd
>>856
全員に調教されるっていいね
屈辱すぎる
858名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:14:39 ID:14cxW8Kk
アレ??さんGJ!

華麗に復帰していただいたところでさ、前話題になってた次スレのスレタイどうする?
『壮絶なドミネート』だけっていうのはなしにするんでしょ?

候補は『格闘美少女無惨敗北公衆面前羞恥陵辱!(スカ注意)』と
『壮絶なドミネート(戦隊ヒロイン、OL、女刑事、女教師、女子○○生
女子格闘家みんなそろってズッタズタ!でも現実と混同しないでね)』か。

投票とかにしたほうがいいのかな?
それともアレ??さんに選んでもらう?
859名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 01:56:25 ID:AXDpu4BJ
>>858
下の方長すぎるだろwww
まず、候補を纏めろよwww
860名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 23:51:57 ID:usTNRKQb
上のヤツでよくね?
オレも同じようなワードで検索かけてたおかげでこのスレに来れたし。
上のを考えた人に感謝。
861名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 01:02:22 ID:UJ7QgvPw
>>860
>オレも同じようなワードで検索かけてたおかげで
この変体!!
862名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 08:25:47 ID:zH9TcuyL
アレ??さんの復活は嬉しい。
素直に嬉しいよ。
けどあんなに引っ張ってきた清純系キャラたちの喪失シーンを1レスで終わらせるってどうなの?
その後の調教シーンも書いてないし。
正直失望した。
863名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 13:53:23 ID:HZi9v10F
その1レスからあんなことやこんなことがあったんだろうと
妄想の限りを尽くす俺真性変態
864名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 01:03:38 ID:ZE55aOgg
アニメを見てるとき、強い女やクールな女がでてくるたびに
辱められてるのを想像する俺は一般人
865名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:10:31 ID:ujCl0NsF
>>864
そんな馬鹿な?
866名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 03:40:31 ID:UpdPN0d/
とりあえず今後に期待保守
867名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 02:04:52 ID:VblJdn6G
すかさず保守
待つことには慣れてるんだぜ
868名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 20:52:21 ID:2uALFXdt
ああ。投下から一か月経ったがまだまだ平気だぜ。
869名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 03:39:25 ID:+8yLR8X4
どれだけ待つことになろうと…

私は一向に構わんッッ!!!
870名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 05:48:14 ID:rwB4oU0T
私は構う!!
全裸の人が肺炎になったらどうするんだ!!
871名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 23:45:27 ID:BcqTNm6j
全裸保守の人ってまだいるの?
872名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 03:23:34 ID:IJz4uwo8
いるだろ?
俺、今褌一丁だし
873名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 07:43:36 ID:r6N/qTtN
ズボンを半分しか下げてない俺は勝ち組
874名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 02:42:48 ID:tnHi9plq
圧縮きてるの?
875名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 19:05:25 ID:XAIDFISO
不安なので保守
876アレ??:2008/08/11(月) 21:41:02 ID:iaHeNhgK
頃合いを見計らって音楽が止むと、蘭子は所在無げに全裸で立ちすくむ、かつての“学園最強の女”を冷たく見やりながら命令した。
「いつまでそんなところに立っているの?
お前のいるべき場所はこちらではなくてよ!」
仇敵に叱責された千草は、いきなりその場に土下座してツインテールの額を床に擦り付け、
「んもおぉぉぉぉぉおおぉぉぉっ!
も、もうしわけありませんでちた!」
とウシの啼き真似と赤ちゃん言葉で謝罪する。
「ふん、罰として時間まで、隅っこで“チンチン”してなさい」
そう言われた全裸の千草は、すすり泣きながら四つん這いで詩織や伸江の席の隣まで行くと、軽く握った両コブシを肩口に当て、大股開きでしゃがみ込み、犬の“チンチン”ポーズをとった。
かつての“学園の救世主”が、完全に悪の生徒会の牝ウシ奴隷と化してしまったことを見せ付けられた全校生徒たちから、絶望のため息が漏れる。
だが、次の瞬間、蘭子の口から思いもよらぬ言葉が飛び出したのだ。
877アレ?? :2008/08/11(月) 21:42:18 ID:iaHeNhgK
「さて……今日、皆さんにお集まりいただいたのは他でもありませんわ。
一つだけ訊きます。
この中に、仲間を見捨てて逃亡した卑劣な奴隷二匹を匿っている者はいらっしゃらないかしら?
いるのなら潔く名乗り出なさい」
悪の生徒会の総帥のその言葉を聞いた全校生徒たちは、ざわめきながら顔を見合わせる。
(逃亡……奴隷……二匹……ま、まさか?)
その意味を理解した元真・自治会派の生徒たちの瞳が希望に輝いた。
(逃げ出すことに成功したんだわ、真由子さんも、まり子先生も!
やったわ、これでこの学園も救われる……!)
しかし、蘭子は焦るでもなく、冷たい笑みを浮かべたまま言葉を続ける。
「誰も名乗り出ませんか、では仕方ありませんわね。
その気になるまで、この“マイクスタンド”を鞭打つことに致しましょう!」
その途端、革製の黒い房鞭を手にした伸江が立ち上がり、マイクスタンドを捧げ持ったままの姿勢でぶるぶる震えている久美の、プチな背中を狙って鞭を振りかぶった。
「ヒッ……!」
全校生徒の息を呑む声を消し飛ばすかのように、その瞬間、体育館の後方から大きな声が響き渡った。
「待ちなさいっ!!」
878アレ?? :2008/08/11(月) 21:47:59 ID:iaHeNhgK
え〜……次スレのスレタイは
『格闘美少女無惨敗北公衆面前羞恥陵辱!(スカ注意)』
にしていただけたら嬉しいです。

>>854さん
大丈夫ですよ。
きっとご期待に沿えると思います(遅筆ですけど……)。
879名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 02:18:44 ID:2abI6mmw
あららら
これは思わぬ更新キタ──━━━( ´・ω・)━━━―――!!
880名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 10:02:55 ID:nKObeHKL
これは珍しい。夏休みに更新とは…
881名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 20:52:49 ID:KDCgjQ5O
854です。今後が楽しみになりました。というかアレ??さん直々のコメントに感激しています。
882名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 17:13:07 ID:A1Js5loL
アレ??氏GJwwwwwwwてかスレタイバロスwwwwwwww



ぎっちょんぎっちょんに汚しまくる展開とか僕だーい好きwww
883名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 10:54:22 ID:I9Q38fj2
待ちつつ保守
884名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 19:30:44 ID:wI1ZpOHT
更新きてるー!!
やた、パンツ脱いでたかいあった
885アレ?? :2008/09/04(木) 21:33:29 ID:sOfx/YgY
その声を耳にした途端、全校生徒たちの脳裏に、ある人物の姿が浮かんだ。
忘れようとしても忘れることなど出来るはずもない、あの美しい声は……!
(まり子先生!)
純真な少女たちは、ある期待を込めて一斉に後ろを振り返る。
(ああ! 先生、今度こそ蘭子をやっつけて……!)
だが、体育館の入り口である鉄扉の前に立つ“二人の人物”の姿を見た途端、
「きゃああああああっ!」
「ヒィ―――――ッ!」
「いっ、いやあぁぁぁぁぁぁっ!」
生徒たちの口から悲鳴と絶叫が迸った。
彼女たちが見てしまったのは、“二人の裸女” ……!
一人は、金属製の赤い首輪を付けており、豊かな乳房と抜群のスタイルを持っている。
その女は“大股開きの捕虜の降伏ポーズ”で仁王立ちしていたが、その股間にあるべきはずの茂みは全て刈り取られ、童女のようにつるつるになっていた。
そして、無毛の恥丘とは対称的に、思い切り曝け出された腋の下には、2センチほどの長さの腋毛が密生していたのだ。
しかし、その女の顔は分からない。
両目の部分を大きく、鼻と口の部分を小さく開けた真っ赤な覆面をしていたからだ。
年頃の少女たちがよく見ればすぐに分かった。
その真っ赤な覆面は、赤いパンティだということを。
そう、“大股開きの捕虜の降伏ポーズ”で仁王立ちしている、豊かな乳房と抜群のスタイルを持った裸女は赤いパンティの、本来なら脚を通す部分から黒目がちの大きな瞳を出し、
股間を隠す部分の生地を二ヶ所くりぬいて、それぞれ鼻と口を出していたのだ!
886アレ?? :2008/09/04(木) 21:34:21 ID:sOfx/YgY
さらに。
隣の真っ赤な覆面の女と同じ“大股開きの捕虜の降伏ポーズ”で仁王立ちしているもう一人の裸女は、金属製の草色の首輪を付けており、草色のパンティで覆面をしていた。
抜群のスタイルという点では、隣の赤い覆面の裸女と同じだが、乳房の大きさという点ではほんの少しだけ見劣りがする。
体つきも、成熟した大人の肉体の魅力を誇示している赤いパンティに比べると、まだ少女のようなラインに見えた。
曝け出された腋の下は綺麗に処理されていたが、その恥丘には、少し薄めではあるものの漆黒の絹草が萌え茂っており、一見しただけではどちらが年上なのか分からない。
しかし、全校生徒たちにはその正体は明らかだった。
(ま、まり子先生……草野さん……)
絶望のどん底に突き落とされた会場内の悲鳴とどよめきがおさまるのを待っていたかのように、“大股開きの捕虜の降伏ポーズ”で並んで仁王立ちしている、顔にパンティを被った裸女二人は、声を合わせて絶叫した。
「わ、わたしたちは、学園の平和を守るためにやってきた……
“パンティ仮面”ですっ!」
887名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 20:08:04 ID:af3DnlwI
アレ??さん。乙です。
前からちょっと気になってたんですが、捕虜の幸福ポーズってどういうポーズですか?
なんかググッても出てこないし、イメージ沸かないので・・・・
888名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 20:42:30 ID:sIUT084R
最高〜!恥ずかしーことをやむを得ずやらされているところがいいー!次が待ち遠しい!
889アレ?? :2008/09/05(金) 21:23:16 ID:vU1T0aLU
そう叫ぶやいなや、自らを“パンティ仮面”と名乗る二人の裸女は、会場中の誰もが思いもよらなかった行動をとった。
まず、草色のパンティを被った、まだ少女のような体つきの裸女が、大声で叫ぶ。
「パ、パンティ・グリーン!」
と同時に、左脚を床につけ、右足を前に出して跪き、グイとふくよかな胸をはって、両腕を羽ばたく鳥の羽のように斜め上に伸ばしたのだ。
その手首は内側に折り曲げられており、両の指先はピンと伸ばしてある。
そのポーズをきめたまま微動だにしないパンティ・グリーンの隣で、今度は赤いパンティを被った、成熟した大人の肉体の魅力を誇示している裸女が高だかと名乗りをあげた。
「パ、パンティ・レッド!」
そう叫んだ彼女はクルリと回れ右をすると、両脚を大きく広げ、上半身だけを思い切り前へ屈めた、所謂“股覗き”といわれるポーズをとる。
しかも、逆さまになった頭の下10センチのところで大きく開かれた両手が固定されていた。
「きゃぁ―――――っ!」
「ひい―――――っ!」
その瞬間、広い会場中に清純な少女たちの悲鳴が響き渡った。
それは(おそらくまり子先生だと思われる)パンティ・レッドと名乗った裸女の前後の秘奥が丸見えになってしまったから、という理由だけではなかった。
パンティ・レッドの双臀が、完熟トマトのように……いや、それどころか、まるで原色の赤い絵の具を塗りたくられたかのように、見事に真っ赤に染め上げられ、艶々と光っていたからだった……!
890アレ?? :2008/09/05(金) 21:24:26 ID:vU1T0aLU
「や、やめてぇ! まり子先生、そんなコトやめてぇ!」
「ま、真由子さん! 真由子さんなんでしょ?
どうして、どうしてぇ?」
会場中の悲鳴と絶叫を無視するかのように、石像のように恥ずかしいポーズを崩さずにいるパンティを被った二人の裸女は、やがて30秒ほど経ったところで声を合わせ、
「ふ、二人合わせて……“パンティ仮面”!」
と叫ぶなり、そのポーズを変えた。
パンティ・レッドはもう一度回れ右して蘭子らが爆笑しているステージへ向き直ると、大股を開き、右足を前に出して跪く。
その両腕は斜め下に向かってまっすぐに伸ばされており、握った両手の人差し指だけがピンと立てられ、自身の左右を指差していた。
その隣で、やはり大股を開いたパンティ・グリーンは、右足を真横へ大きく踏み出し、直角に曲げたその右足だけに体重を掛けるように、しなやかな裸身を横へ伸ばす。
コブシを握った右腕は、まるで力瘤を作るかのように力強く曲げられ、左腕は真っ直ぐに天井に向かってコブシを突き上げていた。

この名門女子学園に籍を置く生徒たちの何人が気づいただろう……?
“パンティ仮面”たちのポーズが、『ドラゴンボ●ル』に登場する『ギニ●ー特戦隊』のギ●ュー隊長とジ●スのポーズをそのままパクったものであることを……!

891アレ?? :2008/09/05(金) 21:25:37 ID:vU1T0aLU
>>887さん
両手を後頭部で組んだポーズのことです。
よくアメリカ映画であるでしょ?
警官が容疑者に銃を向けて『両手を頭の後ろで組んで、そのまま後ろを向け!』っていう場面。
あれですね。

>>888さん
お待たせしました。
892名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 23:50:30 ID:sIUT084R
888です。保存の為に覗いてみたら早速の更新に感激。思わず『ギ●ュー特戦隊』を検索してポーズを確認しました。
アレ??さんの作品を読んだとき、杉村春也氏や伊達龍彦氏の作品に出会った時の衝撃と同じまたはそれ以上
のものを感じました。短絡的な性的いじめや弱い者いじめの作品が多い中、「屈辱感」を大切に表現し続けている
ところが大好きです。
893名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 01:40:41 ID:m3R/D1dl
アレ?? さん快調でこっちもうれしい
894名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 08:17:47 ID:drh1yb+k
アレ?? さん快調であそこもうれしい
895名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 11:30:20 ID:xl7SRokT
まぼろしパンティーとけっこう仮面を
足して2で割るとは、さすが師匠。

あとできたら、巨乳ハンターも出してほしい…
896名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 18:47:32 ID:29ujAO9s
す、素晴らしい。この後どういう展開になるのか非常に楽しみです!
897名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 07:28:44 ID:hLFMg3mt
保守
898名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 00:54:25 ID:uGpdPA+1
で、茜ちゃんや和希ちゃんはどうなったんでしょう?
899名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 21:08:14 ID:zRmyYf8k
携帯から保守
900アレ?? :2008/10/06(月) 21:52:07 ID:3gIiSf7F
先ほどと同じく、たっぷり30秒は淫らかつ滑稽なキメポーズを披露した“パンティ仮面” 二人は、ようやく立ち上がると、ステージ上の蘭子たちを指差し大声で叫ぶ。
「鬼龍院蘭子!
あなたの悪事もこれまでよ!」
「この“パンティ仮面”が来たからには、もう好き勝手はさせないわ!」
そして二人の裸女は、後方の入り口からステージまでの長い距離を、まるで通路を作るかのように5メートル程の幅を開けて左右に座らされている全校生徒たちの間を、ゆっくりと歩き出した。
だが、その歩む姿を見た純真な少女たちの咽喉から、またも悲鳴と絶叫が迸る。
それも無理はないだろう。
“パンティ仮面”たちは、豊かな乳房を自分の両手で揉みしだきながら歩いているのだ。
しかも、まるでスネークダンスのように悩ましく腰までくねらせているではないか。
さらに、“顔”にパンティをかぶった二人の背中を呆然と見送った生徒たちの間から、口々に絶望の呻きが洩れる。
その理由は、二人の背中にあった。
パンティ・グリーンの背中には墨くろぐろと“クサレマンコ”。
パンティ・レッドの背中には“赤いシリ子”と、それぞれ特筆大書されていたのだった……。
901アレ?? :2008/10/06(月) 21:52:56 ID:3gIiSf7F
二人がステージに上がってくるまで、ケラケラと笑いこけていた鬼龍院蘭子は、それまでマイクを支えたまま微動だにせずにいた久美を、まるで蝿でも追うような手つきで後ろへ下がらせた。
あらかじめ命じられてでもいるのか、久美はすすり泣きながら四つん這いで、犬の“チンチン”ポーズの千草の隣まで行くと、同じポーズをとる。
その頃には、ステージ上手の“パンティ仮面” 二人と、ステージ下手の蘭子、伸江、詩織、聖、魔百合、魔澄、キツネ顔の女医七人が、約5メートルほどの間を空けて睨みあっていた。
いつの間にか、ステージの上からは何本もの集音マイクが下りている。
さらに、これから起きるであろう出来事の全てを記録すべく、十数人もの高性能ビデオカメラを手にした放送部の部員たちが、それぞれの持ち場につき、今や遅しと“そのとき”を待っていた。
準備完了を確認した伸江が、芝居気たっぷりに口を開く。
「ええっ?
貴女たちがあの有名な“パンティ仮面”ですって?」
詩織が続いた。
「“パンティ仮面”といえば、過去にいくつもの学校に現れたという、伝説のスーパーヒロインよ!」
そして、笑いをこらえながら聖が言う。
「悪いけど、あんたたちが本物の“パンティ仮面”だなんて、とても信じられないわぁ……!」
さらに、さもたった今思い出したように続けた。
「そうだわ!
たしかパンティ・グリーンと云えば、現れたときは必ず、オマンコに挿したペンで、自分の名前を紙に書いて敵に渡すという話よ!
ふふふ、そこの緑のパンティを顔にかぶったヘンタイ女!
もしあんたが本物のパンティ・グリーンだと証明したいなら……今すぐオマンコで書道してみなさいっ!」
902アレ?? :2008/10/06(月) 21:54:19 ID:3gIiSf7F
>>892さん
ありがとうございます。
杉村春也氏は私の一番好きな官能小説家ですから、とても嬉しいですよ。
この『エロコント篇(?)』は杉村氏の『淫牝奴隷』がこういうラストだったらなお良かったのに、という思いから生まれたものです。
ここまでは軽いジャブですので、この先の展開をどうぞお楽しみに。

>>899さん
携帯でお楽しみください。
903名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 02:16:24 ID:nDKqkaSv
代表してこれだけは言っとく
これだけ間があいたのに短けぇ
いや書いてくれてるだけで嬉しいんだけどね……
904名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 02:59:07 ID:hB3kcd2B
贅沢な子だ
905名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 14:59:53 ID:rFgpUgF2
贅沢は、す…敵だ!
906名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 09:21:03 ID:IGpl1OHX
「たしかパンティ・レッドと云えば…」 まり子の屈辱ファンとしては何をやらされるのか想像するだけで
ワクワクします。バカバカしい程、屈辱感が増していいと思います。気が早くてすみません。
907名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 00:22:15 ID:UaQl9BKf
つなぎのドミネート小説って可?
908名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 01:10:31 ID:AlyYdREg
>>907
余裕でOK
909名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 10:00:03 ID:krGNp8aS
過去ログみれない(T◇T)
誰か纏めてるサイトとかしりませんかー
途中からみられない悲しすぐる orz
910名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 18:05:11 ID:OAnG/lgo
んじゃ投下します
今回と次回はキャラ紹介と設定だけ紹介ってことでドミネートなしなんでヨロシク。

昼間であるのに、真夜中であるかのような不気味さを持つ旧校舎。
そこは建物のつくりは古いものの、なぜか扉だけは硬く閉ざされている。
夏の夜に、怖いもの見たさで男女が集まることは少なくないのだが、女子だけのグループが集まることは過去に一度たりともなかった。
しかし、今は少女だけで構成された4人のグループが懐中電灯をもち集まっていた。

「それじゃ、行くよ。」
髪が長くしっかりとした顔つきをした少女が他の三人に声をかける。
「う、、、うん。」
その袖を両手でぐっと握るように立ちすくむ小柄な少女は震える声で頷く。
この手を離しさえしなければ絶対に無事に変えることが出来るという全幅の信頼を彼女に寄せていることが傍目からも見て取れた。
「大丈夫だよ。不気味なだけで何もないから。」
「それに、何かあっても絶対に私が守るから。」
そう言って小動物のように袖を握る少女の柔らかい髪をなでる。
髪をなでられた少女は擽ったそうにしてから幸せそうに「うん」と頷いた。

「奈美。やっぱり駄目だよ。」
その2人のやり取りを見ていた少女は辛そうな表情を浮かべていう。
「どう見ても罠だし、私のために・・・」
そこまで言ったところでポンと頭を乗せる。
「それは言わない約束」
ショートヘアの小柄な少女が無表情の奥に優しさを浮かべ静かにいう。
「小夜」
「そうだよ。これが、ルナちゃんのストーカーの尻尾がつかめる唯一のチャンスなんだから。」
「でも、、、」
ルナはこの親切な友人達が、自分のために迷惑をかけるのが身を裂くように辛く感じていた。

事の発端は学生アイドルをしていた高坂 ルナの盗撮事件だった。
高坂ルナが3日ぶりに登校したとき、学校の下駄箱の中に一通の封筒が入っていた。
またラブレターかと思い、断り文句を考えながら封を開けると、ルナは絶句した。
ルナの私生活すべてが写真として写っていたのだ。
部屋の中は言うまでもなく、風呂もトイレもすべて。
放心して下駄箱の前で立ちすくんでいるところを、親友の新庄奈美に見つかった。
ルナはその場で、何とかごまかしたが、放課後になって再び新庄奈美が現れたのだ。
他に、遠藤優香、近藤小夜も一緒に。
3人ともルナと受け取った封筒と同じものを持っている。
彼女達の封筒の中には、ルナの盗撮写真と同時が入っており、それとは別に小さなメッセージが入っていたらしい。
そのメッセージは要約すると、
・旧校舎の金庫の中にルナの盗撮写真のネガが置かれている。
・その金庫は電子ロックされ旧校舎の最上階に置かれており、今日の22時〜03時の間のみ新庄奈美・遠藤優香・近藤小夜の3人の指紋情報によってのみ解除できる。
・なお旧校舎の入り口にも電子ロックを掛けられており、その門は22時以降の3人の指紋情報によって解除できる。
といった内容であり、最後は、「最高のゲームを楽しもう」と書いて締められていた。
911名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 18:05:43 ID:OAnG/lgo
これは明らかにルナを含めこの3人を狙い打ちにした罠であることは明らかだった。
しかし、友情に厚く、正義感の強い3人は本気で怒り、この旧校舎に行くことを強く主張した。
ルナは絶望に満ちた表情を浮かべながらも、強く反対したが3人は譲らなかった。
絶対にルナを助けると言い合った。
そして、その手紙の真偽を確かめるためにも日の昇っている昼に一度旧校舎に立ち寄り、電子ロックがあること。
指紋ロックになっていることを確かめ合っており、手紙の信憑性を確かめた。
確かに手紙どおりになっている。

そして、小夜はルナに強く言った。
「そのネガがあるかどうかはわからない。」
「でもそこに何らかの手がかりがあるのは絶対なんだから行くよ。」
「たとえあなたが来なくても私達3人で行くから」
ルナはその言葉に感謝の気持ちで涙を流した。

「じゃぁ約束の時間ね。」
奈美が携帯の時計で夜の10時になったの確認してから立ち上がった。
「行くよ。中に入ったら絶対に4人バラバラにならないことっ」
『うんっ!』
奈美の掛け声に他の3人が同時に答え、3人は電子ロックの認証版に指をかざす。
今まで開かなかった旧校舎の門の錠が外れる音がした。
やはり手紙はいたずらじゃなかったのだ。
4人は中には確実に罠が仕掛けられていることに対して警戒心を強めながら、旧校舎に足を踏み入れた。
912アレ??:2008/10/25(土) 20:45:15 ID:ww7CKI7R
その声に、パンティ・グリーンと名乗る“顔”にパンティをかぶった裸女は、ひきつったような笑い声をあげる。
「あはははははっ! な、何を言っているの!
わ、私は本物のパンティ・グリーンだけど、そんなコト出来るはずがないでしょう!」
「へえ〜、そうなんだ?
でも、それじゃあアンタが本物のパンティ・グリーンだと証明できないわよ?」
バカにしきった聖の言葉に、パンティ・グリーンはムキになって反論した。
「ば、馬鹿なこと言わないで!
そんなの、アンタたちの聞いた噂が間違っているのよっ!」
そして、一呼吸おいて大声を張り上げた。
「オ、オマンコで書道が出来るのは……
パ、パ、パンティ・レッドの方よっ!!」
その言葉に蘭子ら七人は爆笑する。
「ホホホホホホ、そうでしたの!」
「あらら、聖の情報が間違ってたってワケね!」
「あははは、それなら、パンティ・グリーン!
あんたは何が出来るのかしら?」
ケラケラと笑いこける伸江に質問されたパンティ・グリーンは、美麗な裸身をぶるぶると震わせて絶叫した。
「き、聞いて驚くんじゃないわよ!
わ、私の特技は……おケツの穴に挿した筆で自分の名前を書くことよっ!」
913アレ??:2008/10/25(土) 20:46:09 ID:ww7CKI7R
その宣言に、再び爆笑する蘭子らの笑い声を打ち消すかのように、全校生徒たちの悲鳴と絶叫が広い体育館中に響く。
「や、やめて、真由子さん!」
「く、草野先輩、なんてこと言うんですかっ!」
そんな悲痛な叫びをかき消すかのように、それまで黙っていたパンティ・レッドが口を開いた。
「う、うふふふふふ!
このパンティ・レッドとグリーンの特技を逆に覚えているだなんて、貴女たちの情報網も、それ程たいしたことはないようですね!
お、お望みどおり、私たちが本物の“パンティ仮面”だと今すぐ証明してあげます!
今朝早く、貴女たちがまだ寝ている間にこの体育館に忍び込んで、準備を整えておいたんですからねっ!
……ちょ、ちょっと待ってなさい!」
そう言って、ステージ上手の袖に引っ込んだが早いか、大きな黒いスポーツバッグを手に再び現れる。
そして、ステージ中央で“パンティ仮面”二人はバッグから何か取り出し、高々と頭上にかざしてみせた。
それを目の当たりにしてしまった全校生徒たちから悲鳴と絶叫が上がる。
それも無理はないだろう。
パンティ・グリーンが持ったモノは、怒張した男性器の形をした張型であり、
パンティ・レッドの手には、長さはグリーンのモノとそう変わりは無いが、全体にらせん状の溝が彫られた細い張型が握られていたのだから……。
しかも、純真な少女たちなら思わず目を背けたくなるような二つの張型の基底部からは、習字に使う毛筆がにょっきりと伸びているではないか!
914アレ??:2008/10/25(土) 20:47:33 ID:ww7CKI7R
「や、やめて、真由子さん!」
「いやあぁぁ! まり子先生、そんなコトしちゃいやぁ!」
全校生徒たちから上がった嘆きの悲鳴を聞き流すかのように、ステージ中央で仲良く並んだ“パンティ仮面”二人は足元に大きな和紙を広げると、
まるで四股を踏む直前の力士のように、大股を開いて腰を落とし、手にした張型の先端を、パンティ・レッドは自らの秘奥に、グリーンは自らのアヌスへと押し当てる。
そこに、魔百合が声をかけた。
「ねえ、パンティ・レッド!
そんなモノを、いきなりアソコに突っ込んで大丈夫なのぉ?
充分に潤ってないと、ソレを入れたとき痛いんじゃな〜い?」
その質問に、“顔”に赤いパンティをかぶった裸女は、何故か泣いているようにも聞こえるかすれた笑い声で応じる。
「あ、あはははははっ!
何を言い出すかと思えば、そんなこと?
よ、余計な心配しないで頂戴!
今日は特別に、あなたたちが知らない私たちの秘密を教えてあげるから、か、感謝しなさい!
い、いいこと? パ、“パンティ仮面”のオマンコは、いつでもどこでも、ヌレヌレになっているのよっ!」
そう叫んだパンティ・レッドは、白魚のような指で自らの秘奥を大きくくつろげた。
「きゃあああああああっ!」
「ひいぃぃぃぃぃぃぃっ!」
全校生徒たちの悲鳴の中、パンティ・レッドが自ら左右に割り裂いた濡れそぼったサーモンピンクの柔襞に、すかさず無数のフラッシュが降りそそぐ。
ステージ最前で強烈に輝くフットライトを浴びたその部分は“ヌレヌレ”などという形容ではとても追いつかない。
彼女の秘所は、まるで決壊したダムのようにも見えた。
絹草をすっかり剃り落されてしまった二つの秘丘によって、今まで辛うじて堰き止められていた花蜜が、思い切り割り開かれたことによって溢れ出し、ライトをキラキラ反射しながら内腿にまで流れはじめていたのだ……。
915アレ??:2008/10/25(土) 20:48:56 ID:ww7CKI7R
やがて。
全校生徒が注視するステージ上では、惨めかつ滑稽な書道大会が開かれていた。
スタイル抜群の二人の全裸の女が、両手を頭の後ろで組み、相撲の蹲踞のように大股を開いて腰を落とした姿勢で、足元に置かれた和紙に自分の名前を書いているのだ。
“顔”に赤いパンティをかぶった、成熟した大人の肉体の魅力を誇示している裸女は、無毛の股間からニョッキリ生えた筆を使って書道をしようと、必死に細腰をくねらせている。
曝け出された両腋の下には、広範囲にわたって長さ2センチ程の腋毛が密生しており、童女のような秘丘と、アンバランスなコントラストをなしていた。
同じく“顔”に草色のパンティをかぶった、まだ少女のような体つきの裸女は、アヌスから真っ直ぐに伸びた筆でサインをするため、瑞瑞しい双臀を振りたてている。
その周りを、彼女たち“パンティ仮面”が倒しに来た敵であるはずの蘭子ら七人が、(撮影の邪魔にならぬよう)前方だけ空けて取り囲み、口々に囃し立てているのだ。
「ほらほら、レッドのオバさん!
ナニよそのミミズののたくってるような字は?」
「上手に書けないとあんたが“パンティ仮面”だと証明できないわよっ!」
「あらあら、グリーンたらヘタクソな字ねえ!
ナニが“私の特技はおケツの穴に挿した筆で自分の名前を書くこと”よ?」
「特技でもナンでもないじゃないの、この大ウソつき!」
しかし二人の裸女は、憎みて余りある敵たちに反論することもなく、美麗な裸身に珠の汗を浮かべつつ、引き締まった内腿を花蜜に濡らし、瑞瑞しい双臀を器用にうねり舞わせていた……。
916アレ??:2008/10/25(土) 20:50:26 ID:ww7CKI7R
>>910さん
続きが楽しみです!
頑張って下さいね!
917名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 22:27:06 ID:OAnG/lgo
すいません。
アレ?氏が来るのいつも火曜、水曜なので油断してました。
ここはほぼアレ?氏の場所なので邪魔しない程度にやりますね
918アレ??:2008/10/25(土) 23:29:09 ID:ww7CKI7R
>>917さん

いえいえ、そんなこと気にしないで下さい。
ご承知のとおり遅筆で、しかも投下の間隔が長いという
しょーもないヤツですから。
私みたいなのが大きな顔していたら、読んでくださっている皆さんに迷惑ですしね。

女子高生たちと夜の学校……大好きなシチュです。
続きを楽しみに待っています!
919910:2008/10/26(日) 15:34:43 ID:o1SjtVC0
んじゃお言葉に甘えて。
次回からドミネートに入ります。

校舎の中に入った4人は固く手を結びながら歩いていた。
胃の中に大きな空気の塊が出来、押し上げてくるような恐怖感を全員が感じていた。

ギッ、ギッ、、、、、

4人の体重を支えている床が不気味な音を立てながら4人の後を追うようにしている。
「大丈夫だよ」
進むにつれて、奈美の手を握る力が強くなる優香に優しく奈美がいう。

ルナも恐怖で手が震え始めてきた。
しかし自分のために他の3人が動いてくれているのに、自分が恐怖をあおるような真似をしたくなかった。
ルナが恐怖を押し込めようとすればするほど、恐怖が膨れあがってくる。
「〜〜〜」
しかし、ルナが押しつぶされそうになった瞬間、包むようにそっっと小夜は力をこめた。
ルナは小夜の顔を見ると、ルナの方を優しく見つめていた。
無表情ではあるが、『大丈夫だよ』と伝えているのが瞳の奥から伝わってきた。
この少女も同じく恐怖を感じているに違いない
普段冷たいと思われがちな小夜だが、思いやりに満ち溢れていることをルナは知っていたが、このときは泣きたくなった。
小夜はルナの手を握り、優香の手を握っている。

2階を過ぎ、3階を超え、最上階へ何事もなくたどりつけた。
アレだけの脅迫文を出しておきながら、4人とも何も起きないことが返って不気味だと感じていたが、それは恐怖を増幅させる効果しかないことはわかっていたので、何も口にしなかった。

「ここね。」
手紙に指定された教室に4人がたどり着くと、奈美が率先して言った。
教室の扉を開こうとすると、小夜が一度静止する。
「ちょっと待って。」
そう言い、小夜は携帯を取り出す。
「・・・優香。」
小夜は優香に声を掛ける。
「ん?」
「ごめん、私の携帯電池が切れてる。今何時か教えてくれる?」
ずいぶん長く感じはしたが、ただ門から4階まで上がっただけだ。10分も経ってないだろう。
優香は携帯のふたを開き、答える。
「22時10分だけど?それがどうしたの?」
「そう、、、。ずいぶん長く感じたけど、10分くらいで済んだんだ。」
「3時間くらいに感じた。」
ダッ!
小夜の台詞に気が緩んだように優香が軽口を聞こうとした瞬間、小夜は優香の首筋を手刀で思い切り叩きつけた。
920910:2008/10/26(日) 15:35:17 ID:o1SjtVC0
強烈な不意打ちに優香は崩れ、ルナと奈美は予期せぬ事態に瞬間的に声を失った。
そして次の瞬間、奈美が小夜に詰め寄ろうとするが小夜は右手を前に出し静止する。
「ここに来るまで、私はずっと優香を警戒してたから、何か罠があるとしたらこの教室」
「だからその前に敵には眠ってて貰う。」
小夜は無表情に優香を見下ろし、静かに言う。
「敵?何言ってるの?」
奈美は小夜の言っている意味がわからず険しい表情を浮かべる。
「ここに着いたときから、優香の怯えは演技ぽかったからずっと気になってた。」
「そして、今確信した。」
小夜は右手を前に出しながら、奈美を見据え、優香を見下ろしながら言った。
「携帯で時間見て。」
「え?」
時間に何があるのかと、奈美とルナも疑問に思いながら、携帯を取り出す。
「あれ、圏外?」
ルナはすぐに反応する。
「そう、この状況なら絶対に気が付くことを彼女は言わなかった。この中では一番おびえてた癖に。」
「でもそれだけでっ!それに時計に意識が行ってたら誰だって」
「同じように怖がってたルナはすぐに気づいた。危険回避は必要だよ。特にこういうときはね。」
奈美が次の言葉を言うまでに小夜は口を挟みそれを許さない。
小夜がこういう態度をとるのは今までで初めてだった。
「違ってたらしっかり謝るから。」
奈美は何かを言おうとしたが、辛そうにしている小夜を見て、言葉を飲み込んだ。
友達を疑うことに彼女も心を痛めていたのだろう。
奈美はここだけはひくことにした。しかし怒りは覚えていた。
気を失う優香を背負いながら、静かにいった。
「後で優香がシロだって証明されたら、絶対に謝らせるから。」
小夜は目をそらし、悲しそうに頷く。
「うん。」
ルナは今起きた事態についていけず混乱した。
優香が犯人?
小夜はルナの混乱をよそに、教室をそっと空ける。
教室の真ん中に金庫がひとつ置かれているのに気づくと罠ですといわんばかりに中央に置かれていた。
921名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 01:03:40 ID:XxfCPuaq
久々に来たけどアレ??さんはほんと凄い
ハイレベルな格闘ドミ小説がいつの間にか激エロのエロコントになってるし
新しい作家さんにも気を使うし
しょーもないどころか最高のヤツですよ
間隔が短ければさらに良いんだけど

>910

次回に期待
頑張って!

922名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 01:07:25 ID:SdKXSCAV
910もアレさんも乙
910さんも文章上手いし期待しております
923名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 23:17:58 ID:+13ysiAj
全力疾走しながら保守
924名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 09:22:23 ID:vx/ZdnE3
全裸疾走しながら保守
925名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 06:40:04 ID:9xhack/c
つなぎってわりに間があくなあ…ブツブツ…そういえば転校生さんの続きもどうなったことやら…
…転校生といえば小林聡美、今年も”やっぱり猫が好き”やるのかしら?…
926アレ??:2008/11/12(水) 21:50:27 ID:H0Igj0NC
ようやく惨めな書道を終えた“パンティ仮面”二人は、よろよろと立ち上がると
「い、いかが? これで私たちが“パンティ仮面”だと納得できたでしょう!」
と言いながら、自身の名前を書いた和紙を蘭子たちに見せた。
しかし。
「ナニこれ? “パ”の丸が大きすぎるわ!」
「“ン”の字もヘンよ! これじゃあ“ソ”としか読めないわね!」
「レッドの書いた“テ”なんてまるで郵便局のマークだわ!」
「グリーンの“ィ”も小文字じゃなきゃいけないのに、やたらとデカいし!
それ以前に縦線が上まで突き抜けちゃってるから、“イ”どころか十字架マークにしか見えないわ!」
「これじゃあ、とてもアンタたちをあの伝説のスーパーヒロイン“パンティ仮面”と認めるわけにはいかないわね!
残念でした!
……さあ、もういっぺんやり直しなさい!」
聖や伸江の冷酷な言葉を浴びた二人の裸女は、再び羞恥の書道をおこなう羽目になったのだった。
しかも、“パンティ仮面”たちの屈辱は、それでは終わらなかった。
全校生徒の注視するステージ上で美麗な裸身をうねらせ、サインを書き終えるたびに、あそこが悪い、ここが悪いと“作品”を批評され、そのたびに二度、三度と書き直しをさせられたのだ。
“顔”にパンティを被った二人の裸女が、やっと目の前の敵たちの納得のいくサインを終えたのは、じつに八枚目を書き上げたときであった……。
927アレ??:2008/11/12(水) 21:51:42 ID:H0Igj0NC
「ホホホホホ、まあ、これで本物だと認めてあげましょうかしら?」
二人のサインを両手に持って眺めていた蘭子が嘲笑う。
「そ、そうですか! ならば、今すぐ戦うことに、し、しましょうか!」
股間から忌まわしい筆を外したパンティ・レッドは、勇んでそれに応じたが、性器に入れた張型の先の筆を使って、不自然な体勢で書道を繰り返したため、
その裸身は水から上がったばかりのように大量の汗に濡れ、息も完全にあがってしまっていた。
隣では、アヌスから筆を外した汗水漬くのパンティ・グリーンが、ハァハァと荒い息で呼吸をしている。
「お待ちください、蘭子さま」
そんな三人の間に、いきなり聖が割って入った。
「どうかなさったの、聖さん?」
「はい、この二人を“パンティ仮面”と認めるにはまだ早いと思います」
「ホホホ、それは何故ですの?」
「はい、たしかにこの二人は股間の筆でサインして見せました。
しかし、たかがサインひとつに本物が八回も書き直しをするでしょうか?
私には、限りなく疑わしいと思えるのです」
「ホホホホホ、それもそうですわね。
では、もう一度書き直させればハッキリすると云うことですわね?」
「いいえ、それよりも、もっといい方法があります」
そう言って小芝居を終えた聖は、美麗な裸身を汗でぐっしょりと濡らした二人の裸女に向き直り、口を開いた。
928アレ??:2008/11/12(水) 21:52:53 ID:H0Igj0NC
「純粋で人を疑うことを知らない蘭子さまは、アンタたちが本物だと認めてくださったけど、この私は欺けないわよ!」
その言葉に、パンティ・レッドはムキになって反駁する。
「な、なぜです?
私たちは、オ、オマンコと、ケ、ケ、ケツの穴で、ちゃんとサインしてみせたではありませんか!」
「ふん、30分も時間かけといてナニ寝言いってんの?」
“顔”に赤いパンティを被ったスタイル抜群の裸女の抗議を鼻で笑った聖は、続けて驚くべき言葉を口にした。
「そうだわ!
たしかパンティ・レッドと云えば、“二つの口を持つ女”という異名を持っていたはずよ!
そう呼ばれるのは、彼女は普通の口の他に、“身体のどこか別のところにある口”で喋ることが出来るからだって!
しかも、サインし終えたときは必ず敵に向かって、その“別の口”で宣戦布告するという話よ!
ふふふ、そこの赤いパンティを顔にかぶった、パイパンのくせに腋毛なんか生やした赤いお尻のヘンタイオバサン!
もしあんたが本物のパンティ・レッドだと証明したいなら……今すぐ“別の口”でナンか喋ってみなさいっ!」
929アレ??:2008/11/12(水) 21:53:46 ID:H0Igj0NC
その瞬間。
会場中の女生徒たちから悲鳴と絶叫が迸った。
「や、やめてぇ、蘭子さま!」
「ま、まり子先生にそんな酷いことだけはさせないでくださいぃっ!」
それも無理はないだろう。
まり子先生の特技が“腹話術”であることは、全校生徒衆知の事実だったのだ。
それには、もちろん理由がある。
中学生時代に起こったあの忌まわしい事件から逃れ、姓名を変えてこのミッション系の女子学園に入学した若き日のまり子先生は、恵まれない人々のために尽くそうと、ボランティア部に入った。
そして、部員たちと老人ホームや孤児院、養護施設といった場所を、月に二度のペースで慰問してまわっていたのだ。
しかし、向上心の強いまり子は、みんなで歌を歌ったり、子供たちに絵本や紙芝居を読んで聞かせるだけではもの足りないと感じるようになっていた。
(もっともっとみんなを楽しませたい……!
もっとみんなの笑顔が見たい……!)
そう思いはじめていた頃、ある孤児院を慰問したおり、ひとりの女性と出会った。
彼女は、本業の合間に福祉活動を行っているプロのパフォーマーであり、なかでも腹話術を最も得意としていた。
そのパフォーマンスに魅了されたまり子は、彼女に腹話術を教えてくれるよう、熱心に頼み込んだのだ。
彼女は喜んで承知してくれた。
しかも幸いなことに、彼女の家は学園から電車で20分もかからないところにあり、学校の終わったあとに教わりに行くのに不都合はなかった。
930アレ??:2008/11/12(水) 21:54:41 ID:H0Igj0NC
彼女から腹話術の基礎を教わったまり子は、忙しい学園生活の合間をみては独学に励んだ。
それは、高校の三年間だけにとどまらず、やはりボランティアサークルに所属していた女子大の時代も同じだった。
その抜群の運動神経で“伝説の天才”とまで謳われた春野真理子が、七年もの間真剣に取り組んだのだ。
大学四年の頃には、プロと比べてもまったく遜色無いほどの実力を身につけてしまっていたのも当然といえた……。
“天使たちの花園”とまで呼ばれる、このミッション系の女子学園では、社会奉仕活動に力を入れている。
そのためもあって、毎年秋に行われる文化祭では特別に、普段は男子禁制の学園に、近くにある施設の子供たちを招待する慣例になっていた。
昨年の文化祭で、この体育館に集まった子供たちの前で、可愛らしい女の子と男の子の人形を抱えてステージに上がり、その人形たちを使ってまり子先生が披露した素晴らしいパフォーマンス。
全ての生徒たちは、はっきりとそのことを記憶していたのだった……。
931アレ??:2008/11/12(水) 21:55:37 ID:H0Igj0NC
(ああ……!
わ、私は、こんなことをするために腹話術を教わったのではありません……!)
パンティ・レッド、いや、赤井まり子先生は、惨めさと屈辱に泣き叫びたいのを必死にこらえながら、おずおずと両手を自らの秘奥に伸ばす。
そのとき、絶妙のタイミングで仇聖が声をかけた。
「あらぁ?
“別の口”ってソコのことだったのぉ?」
心臓を抉るような仇敵の言葉を聞いた、“顔”に赤いパンティをかぶった美教師の、タレ目がちの目尻に涙の珠が浮かぶ。
このまま、8歳も年下の少女の足下に崩折れ、ひれ伏して許しを請いながら、大声で泣き叫ぶことが出来たらどれほど幸せだろう?
しかし、それでは蘭子に命じられた“演技”を放棄することになってしまう。
「……く、くうっ……くく……」
(な、泣いては駄目! た、耐えるのよ、真理子……!)
美しい朱唇がワナワナと震えたが、キリキリと歯を喰いしばった“伝説の天才”は超人的な精神力でそれをこらえた。
そして、再び白魚のような指で自らの秘奥を大きくくつろげる。
その瞬間、堰き止められていた花蜜がまたも溢れ出し、ステージ床までトロトロと糸のように流れ落ちた。
(ま、真由子ちゃん……どうか軽蔑しないで……!
いいえ、どんなに軽蔑してもいい、でも、どうか、私のことを嫌いにならないで……!
この惨めなステージが終わったら、私と……私と……!)
932アレ??:2008/11/12(水) 21:56:50 ID:H0Igj0NC
まり子先生と真由子が、この惨めなエロコントを必死に演じているのにはそれなりの理由があった。
じつは、蘭子の奴隷となった彼女たち四人はこの一週間の調教で、レズビアンの関係を結ばされてしまっていたのだ。
二台並べられたベッドの上で、カップルを組むよう命じられた相手と舌を絡め合い、お互いの性器を嘗めあい、双頭の張型やペニスバンドで前後の秘奥を犯し合う……。
固い友情で結ばれた親友たち、敬愛する恩師、愛する教え子たちとそんな関係を持たされてしまった彼女たちの惨めさは筆舌に尽くしがたいものだった。
しかも、それに加えて、聖や詩織、伸江、魔百合、真澄とも無理矢理レズらされるのだ。
だが、そのカップリングにはひとつだけおかしなところがあった。
レズ調教と云えば、誰もが真っ先に思い浮かべるであろうカップルが、ただの一度も成立していなかったのだ。
そう、教師と生徒という立場を超えて、心の底からお互いを求め合い、愛し合う二人……。
赤井まり子先生と、草野真由子。
この二人だけは、あの屈辱の敗北の日から今日に至るまで、肉体を重ねるどころか、キスさえも許されていなかった。
二人は毎日、親友、そして教え子と絡み合う“最愛の人”の姿を、官能の嵐の中、隣のベッドから見ているよりなかったのだ……。
じつはこれこそが、このエロコントを成功させるために鬼龍院蘭子が二人に投げたエサだった。
『ホホホ、今回のお芝居をうまくやりおおせることが出来たら、お前たちに“愛し合う時間”をたっぷりと与えてあげますわ!
もちろん、“お互いのはじめて”もね。
でも、もし失敗したら……お前たちが愛し合う機会など、今後永遠に与えませんわよっ!」
そう、真由子の処女と、まり子先生のアヌスの処女が奪われないままであった理由は、ここにあったのだ……!
933アレ??:2008/11/12(水) 21:59:09 ID:H0Igj0NC
>>828 転校生さん

転校生さんの小説の続きがとても気になっているのですが、現在はお忙しいのですか?
もしお時間の空いたときでもあれば、是非執筆してくださいね。
934アレ??:2008/11/12(水) 22:06:32 ID:H0Igj0NC
>>906さん

この展開はさすがにバカバカし過ぎますか?(汗)
小学生レベルの発想ですよね……

935名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 07:55:22 ID:ypZ7eKwE
とっくにドミネートで無くなってるのは確かです
936名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 20:11:29 ID:VLFGE3DB
うわぁ〜、続きが来てる〜。給料日と同じくらいうれしい〜。さあ、ゆっくり読むぞ〜。
937名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 22:05:48 ID:VLFGE3DB
すばらしい。今回は背景の叙述で屈辱はあまり進展がなかったけど、安易に進まず
じわじわと堀を固めていくというか…やはり、すばらしい。
938名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 22:35:28 ID:uuIcyyL2
なんかキャラに魅力が無くなった・・・
空白の調教のほうが良かった
939名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 08:01:04 ID:IMgXXocF
じゅうぶん魅力的なキャラだと思う
アレ??さん頑張ってください
バカバカし過ぎるぐらい恥ずかしいことさせるのが丁度いいと思います

940名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 10:59:18 ID:wO0Qf/vk
ばかばかしいことが恥ずかしいことだと思う。うーん、ス・テ・キ!
941名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 18:25:39 ID:iePqKhto
ちょっと静かすぎないか?
942名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 21:58:44 ID:zmwzUcnf
上げ
943名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 07:39:47 ID:oQjDplu3
保守
944アレ??:2008/12/14(日) 15:27:11 ID:jNk0BsZY
その瞬間。
ステージ上の大スクリーンの画面が切り替わった。
「きゃあ―――――っ!」
「ひいぃぃぃぃぃぃっ!」
その画面を目撃させられてしまった全校生徒たちから悲鳴と絶叫が迸る。
それも無理はなかったろう。
そこには、パンティ・レッド自らが両手の指で大きく割り開いた女性器が、どアップで映し出されていたのだから……!
ヌラヌラと花蜜に濡れ光る、幾重にも重なった肉襞は、彼女たちが憧れ、心から尊敬してきた、気品に満ちた美教師の姿からはとても想像できないほど、生々しく、ある意味グロテスクでさえあった。
そして。
生徒たちの悲鳴が収まるのを待っていたかのように、その肉襞がパクパクと開閉し、言葉を発したのだ。
945アレ??:2008/12/14(日) 15:28:09 ID:jNk0BsZY
『わ、私は、学園の平和を守るためにやって来た、スーパーヒロイン!
パ、パンティ・レッドですっ!』
その声は、まり子先生の普段の声……しっとりと落ち着いたトーンの声……とは明らかに違った。
まるで、小学生の女子児童のような……もっとはっきり云えば、美少女アニメのキャラクターのような、いわゆる“アニメ声”であったのだ。
しかも、その声が聞こえていた間、肝心のパンティ・レッドの口は、開いているのか閉じているのか判らないほどであり、どう見ても彼女の女性器が喋ったとしか思えない。
しかし。
その声は、誰もが一度は耳にしたことがあった。
昨年の文化祭で、この体育館に集まった子供たちの前で、可愛らしい女の子と男の子の人形を抱えてステージに上がり、素晴らしいパフォーマンスを披露したまり子先生。
そのときに生徒たちが聞いた声こそ、この“アニメ声”だったのだから……。
946アレ??:2008/12/14(日) 15:29:18 ID:jNk0BsZY
「ホホホホホホ、ああ可笑しい!
お、お腹がよじれそうですわ、ホホホホホ……!」
「あははははっ、“シリ子” ……じゃなかった、パンティ・レッド!
なかなか良い芸を持ってるじゃないの!
アンタのオマンコが喋ってるとしか思えないよ、あはははは……!」
「こういうのって、花電車芸っていうんだっけ?」
笑い転げる仇敵たちに、パンティ・レッドは猶も“別の口”をパクパクと動かして呼びかける。
『わ、笑っていられるのも今のうちですっ!
鬼龍院蘭子とその手下どもっ!
あ、あなたたちだけは、絶対にゆ、許しませんっ!
あなたたちのご両親に代わって、この“パンティ仮面”が、きついお仕置きをしてあげますっ!』
その“アニメ声”を聞いた三國伸江(Z)がにやにやと笑いながら蘭子ら六人の前に出てきた。
「へえ! “きついお仕置き”って……どうする気なの?」
いつの間に用意したのか、その右手には、長身の彼女にはやや短めに思える竹刀が握られている。
その竹刀の柄には“桃井”と書かれていた。
それは、あの運命の第一試合で、伸江が桃井久美から奪い取った竹刀だったのだ……!
947アレ??:2008/12/14(日) 15:30:13 ID:jNk0BsZY
伸江の手にする凶器を見たパンティ・レッドだったが、彼女に怯む様子はまったくない。
“顔”に赤いパンティを被ったスタイル抜群の裸女は、相変わらずぐしょぐしょに濡れそぼった無毛の淫裂から花蜜を溢れさせつつパクパクと動かしながら、“アニメ声”で高らかに笑った。
『あ、あははははははっ!
こ、この“パンティ仮面”相手にそんな、う、薄汚い竹刀なんかが通用すると思うのですか?
お、おヘソがお茶を沸かしちゃいますっ!』
「“薄汚い竹刀”って、コレ“ちくび”ちゃんの愛刀なんだけどねえ!
まあいいわ、かかってらっしゃい!」
薄笑いを浮かべたまま、伸江は右手で持った久美の竹刀の剣尖を、パンティ・レッドの顔にピタリと向けた。
するとパンティ・レッドは、ぬらぬらと濡れた“別の口”を、くちゅくちゅと開閉させつつ“アニメ声”をはげました。
『し、竹刀など、“パンティ仮面”の前には割り箸も同然ですっ!
そ、その証拠に、あ、あなたごとき相手は、指一本も使わずに倒して見せましょう!』
948アレ??:2008/12/14(日) 15:31:17 ID:jNk0BsZY
驚くべき宣言をおこなった“顔”に赤いパンティを被ったスタイル抜群の裸女は、ステージ上を数歩下がり、伸江と3メートルほどの距離を置くと、すんなり伸びた両脚を大きく広げ、思い切り腰を落とす。
そして、両手を使って無毛の淫裂をパクパクと動かしながら“アニメ声”で叫んだ。
『く、くらいなさいっ!
ひ、必殺! “パンティ・スーパーバスト・ハイパーソニック”っ!』
同時に、両手を後頭部で組んで短い腋毛の密生した腋の下を晒し、激しい勢いで上半身を揺さぶりはじめる。
すると、パンティ・レッドのスレンダーな肢体にはアンバランスなほどの大きさと瑞々しさ、そして、ふっくらとした柔らかさを誇る、素晴らしい半球型の乳房が、ブルルン、ブルルンと物凄い勢いで揺れ弾みだした。
ペチペチペタン、ペチペチペチピタン!……
形良くボリュームたっぷりのまろやかな二つの膨らみが、それぞれ激しくぶつかり合い、不規則なリズムでマヌケな音を奏でる。
その音は、ステージ天井から何本も伸びる高性能集音マイクでしっかりと捉えられ、スピーカーをとおして全校生徒の耳に届けられていた……。
949名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 23:57:32 ID:rtI3BgKD
おお!ひと足早いクリスマスプレゼント!ありがたや〜。
うれしいのですが、またまた待ち遠しい時間の始まりでもあり、複雑な心境です。
できましたらお年玉もください。
950名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 09:55:46 ID:Zp8p5z4p
アレ??さん乙です
エロコント編もバトルに負けない読み応えですね!

次スレを立ててくださる方にお願い
このスレのアレ??さんの投稿をまとめてコピペしていただけませんか?
そのほうが読みやすいと思います
どうかお願いします
951名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 00:12:08 ID:a6X3dKx3
>>950

なんという他力本願
952名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 02:17:13 ID:bjd/bHY+
関係ないけど
ヌギスタってサイトいいね
953名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 20:15:27 ID:Zjt3TgG/
ヌギスタ 確かにストーリーが堕ちていく屈辱感いっぱいでいいのだが、女の子のスタイルや顔がいまいち
954名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 21:31:54 ID:KynWA4E8
あの凄い世界観にクラクラする
955名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 00:19:06 ID:DvJyGyTM
shine
956名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 20:42:24 ID:P5SDDN7u
ikiru
957アレ??:2008/12/21(日) 17:46:05 ID:Tf0bzFJe
ペチペチペタン、ペチペチペチピタン!……
汗の飛沫を飛び散らせ、豊かな双乳をブルルン、ブルルンと揺さぶり続けるパンティ・レッドは、両手を後頭部で組んだまま大声で叫ぶ。
「い、いかが?
“パンティ・スーパーバスト・ハイパーソニック”をくらった感想は?
こ、この衝撃波には耐えられないでしょう!」
しかし、必死に乳房を揺らすパンティ・レッドの正面に立つ伸江は
「あはははははっ!
ぜ〜んぜん効かないわ!
バカじゃないのアンタ! あははははははっ……!」
と笑いこけた。
すると、“顔”に赤いパンティを被ったスタイル抜群の裸女は、大げさに驚愕する。
「そ、そんな!
この“パンティ仮面”の必殺技が全く通用しないなんて!」
そして後ろを振り返ると、呆然と立っているパートナーに呼びかけた。
「パ、パンティ・グリーン!
私の隣にいらっしゃい!」
958アレ??:2008/12/21(日) 17:46:55 ID:Tf0bzFJe
「は、はいっ!」
パンティ・レッドの声にそう返事したパンティ・グリーンは、レッドの隣に並ぶと、しなやかな両脚を大きく広げ、思い切り腰を落とし、両手を後頭部で組んでレッドと全く同じポーズをとる。
(ま、まり子先生……)
(ま、真由子ちゃん……どうか、我慢して……)
今にも涙がこぼれそうな瞳と瞳を、哀しげに見交わした“パンティ仮面”二人は、呼吸を合わせて大声で叫んだ。
「ひ、必殺! “ダブルパンティ・スーパーバスト・ハイパーソニック”っ!」
すると、二人の裸女の四つの乳房が凄まじい勢いで揺れ弾みだす。
ペチペチペタン、ペチペチペチピタン!……
「ホホホホホホホ!
な、なにをしているのかしら、あのおバカさんたちは? ホホホホホホホホ……!」
「あははははははっ! 今度はダブルだってさ!」
「ひー可笑しい!
も、もうカンベンしてよぉ!」
プルルン、プルルンと乳房を揺らし続けるパンティ・グリーンは、憎みて余りある蘭子らが(爆笑のあまり)お腹を押さえて苦しげに身をよじっているのを見ると、隣のパートナーに呼びかけた。
「あ、あれを見て! パンティ・レッド!
と、とうとうやっつけたわっ!」
959アレ??:2008/12/21(日) 17:47:57 ID:Tf0bzFJe
その声に、“顔”に赤いパンティを被ったスタイル抜群の裸女は、ブルルン、ブルルンと乳房を揺らしながら、なぜか泣いているようにも聞こえる声で返事する。
「あっ、あたりまえです、パンティ・グリーン!
私たち“パンティ仮面”にか、かなう敵なんて、この世にいるはずないのですっ!」
しかし。
そんな二人の裸女につかつかと近づいた伸江は、“ダブルパンティ・スーパーバスト・ハイパーソニック”なる技で自分を攻撃中の“パンティ仮面”たちの頭を、無造作に久美の竹刀で
パコン!
ポコン!
と叩いてツッコミをいれた。
「いつまでバカ丸出しのヘンタイダンスを踊ってれば気が済むの!
いい加減にしなさいよっ!」

観客席でその一部始終を見つめる全校生徒たちは、すでに悲しみや怒り、絶望などとうに通り越して、目の前で展開されるエロコントをただ呆然と見つめていた……。
960アレ??:2008/12/21(日) 17:48:57 ID:Tf0bzFJe
叩かれた頭を両手で押さえてうずくまった“顔”にパンティを被ったスタイル抜群の裸女二人は、大げさな驚愕の表情を浮かべて叫ぶ。
「そ、そんな! “ダブルパンティ・スーパーバスト・ハイパーソニック”が通用しないなんて……!」
「レ、レッド、どうしましょう?」
おろおろしているパンティ・グリーンに、パンティ・レッドは焦り気味に答えた。
「だ、大丈夫です、グリーン!
私たちには、まだ“あの技”がありますっ!」
そして、再び伸江と距離をとり、両手を後頭部で組んで短い腋毛が密生した腋の下を晒し、すんなり伸びた両脚を大きく広げ、思い切り腰を落とす。
すると、それと察した“顔”に草色のパンティを被った裸女は、レッドの真後ろに立つと、その両手をパートナーの腋に添えた。
これで準備が完了したのだろうか、パンティ・レッドは、あきれ返った顔の伸江にむかって大声で叫んだ。
「わ、私に“この技”を遣わせるとは大したものと、い、いちおう褒めてあげます!
で、でもこれであなた達もお終いですっ!
く、くらいなさいっ!
ひ、必殺! “パンティ・ダイナマイトボディ・ウルトラスクリーム”っ!」
その声と同時に、レッドの背後に立つグリーンが、両手を後頭部で組んでいるパートナーの、短い腋毛が密生した腋の下をコチョコチョとくすぐりはじめる。
「ウ、ウヒヒヒヒヒィ!……ムヒョオホホホヒョ!……」
すると、パンティ・レッドは、豊かな乳房をブルルン、ブルルンと揺れ弾ませるだけではなく、両脚を大きく広げたスレンダーな肢体をクネクネとくねらせながら泣き笑いはじめたのだった……。
961アレ??:2008/12/21(日) 17:50:00 ID:Tf0bzFJe
>>949さん
お待たせしました。

>>950さん
私もそう願っています。
半年もお休みしてしまったこともあり、このスレへの投下はホントに少なかったんですよね。
読みやすさを考えてくださって有難うございます。

今年はこれで最後です。
皆さん、良いお年を!
962名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 23:42:02 ID:kgbAi+on
年内は諦めていたのでビックリ!今年もたくさんのプレゼントをありがとうございました。
アレ??さんこそ良いお年を! まり子先生の大ファンより
963名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 03:05:47 ID:ir71Co13
次の展開は無いのかね
蘭子への復讐等
964名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 19:33:45 ID:7BKQdDZn
>>963

蘭子はドミネートなんて生ぬるいから
法的に抹殺してもらいたい
965名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 23:55:12 ID:+BlYLbhe
伝聞だがあらゆる作家が一番苦心するのは魅力的なヒーローやヒロインではなく
「こいつだけは絶対許さん」と万人に思わせるような魅力的な悪役を創り出すことらしい
その点この小説は大成功しているよね

966名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 06:33:27 ID:RnS6cODQ
結構許せるんだけどな。

967名無しさん@ピンキー
>>965
それはあくまでも一般的な小説や映画の場合。
SMの場合は、美女を責め嬲る悪役のほうがファンの夢を叶えてくれるヒーロー。
つまり・・このSSの真のヒロインは蘭子様だったんだよ!!