【俺の】結婚&新婚萌えスレッド【嫁!】

このエントリーをはてなブックマークに追加
16月の花婿
「あなたの色に染めてください」という意味が秘められた
純白のドレス・・・そんな姿の花嫁さんたちにハァハァするスレです。
愛し合う2人の世界を描くもよし、
式場で花嫁を奪い去る黄金パターンを想像したり、
逆に花嫁を奪われるといった流行りの寝取られ展開を入れてもよし、
政略結婚で好きでもない男に嫁がされる薄幸の美少女に興奮するもよし、

とにかく花嫁が出ていれば何でもOKです!
もちろん2次元キャラ同士のカップリング&新婚生活なんかも大歓迎!!
2名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 20:08:36 ID:gnAU9xuf
3名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:39:49 ID:EAnu0CMo
ふたごのミルロたんのことか
4名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:47:26 ID:OkEenrRq
前から見たらウェディングドレスだが後ろは布地がなくて裸エプロン状態…
そんなエロい花嫁と式を挙げてみたいものである。
5名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:29:18 ID:n1k1HPLw
浣腸して披露宴
たっぷり中出しされたまま披露宴
6名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 08:37:49 ID:Hfzc5Xaf
ハルヒを貞淑な牝嫁に仕込んでみたい。花嫁修業の名目で毎日お尻の穴を拡げて
初夜にウェディングドレスのまま肛門処女を捧げさせる。
奴隷妻としてのつとめを果たすべく、新婚生活はいつでもどこでも夫に奉仕、
朝から裸エプロンで尻肉を振って浣腸をおねだりしながら料理を作らせる…
俺専用のアナル妻にさせる。
7名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 11:25:54 ID:irpjWwnC
毎日セックルしても飽きの来ないスタイル抜群で性格の良い美女を娶りたいものだ。
8m(__)m:2006/06/06(火) 14:21:29 ID:/cBA5BIa
★完全無料の安心な出会い系★教えて‐その4‐
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/pub/1149480627/

お金が一切掛からず、フリーメール(又はメルアドを相手に知らせずに)で利用できる
安心して使えるところを教えてください。
また、PCだけでなく携帯で利用できるところはご存知ありませんか?
(家族に内緒に出来るように・・・)
9名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:13:23 ID:+DgwaXgF
>>6
ハルヒは涼宮?藤岡?
10名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:57:39 ID:F7dzWZny
流れからすると涼宮の方には無理な無いようだと思うwww
11名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:12:51 ID:UQyZnmyR
キャラが立っていればゲロ甘も嫌いじゃない俺
12名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 13:03:55 ID:fYIr64kx
美女が借金のカタに金持ちの家に嫁がされる…なんてベタな鬼畜ものを思いついたが、
相手が馬鹿なボンボンと好色なハゲデブ親父なら
どっちが燃える?
13名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 15:10:35 ID:jcJeLfBl
>>12
美女より美少女、ボンボンよりハゲデブオヤジw
14名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:27:30 ID:iBiZJhT/
>>12
ボンボン
15名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 15:56:55 ID:MLC7X0pX
バカボン
16名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 19:32:27 ID:Ip2BUstc
馬鹿ボンボン・・・が父親の社長に泣き付いてと知性美あふれる管理職の美女を
陥れて強制結婚させられる話キボン
17名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:56:41 ID:k0uRqYWI
甘々を期待してこのスレを覗いた俺は負け組?
18名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:32:10 ID:QnmUhvC1
>>17
俺と一緒に期待しようぜ
19名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:16:48 ID:Qv8/khrq
今日同期がいきなり結婚宣言&明日退職。


何かわからんけどウボァ('A`)
20名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:05:32 ID:IadUoUf3
>>19
それはまた唐突ですな。
21名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 04:10:25 ID:j8wFwRJf
新婚夫婦の
「ごはんにする? お風呂にする? それとも…」
みたいなベタな展開に萌える
22名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 06:55:35 ID:NAuD3RQh
「お風呂で君を食べさせてくれ」
とおねだりしてみたいな。
23名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 20:37:47 ID:a1jfSpH5
>>22
!!
凄ぇ!まさに逆転の発想、素人には凡そ思い付かぬプロの考え…>>22…恐ろしい子!
24名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 19:25:22 ID:9HEmdaJr
年の差カップルの新婚生活を描くなら
幼な妻と姉さん女房、どっちが萌える?ちなみに俺は後者w
25名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 23:07:10 ID:YbNP+z4H
>>24
どちらにも捨てがたい魅力がある。選ぶことなんてできやしねぇw
26名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 00:57:24 ID:XI5eEw9+
どうせなら俺は幼な妻を選ぶぜ!w
27名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 01:22:13 ID:2pQ+EP7g
お前の嫁は俺のもの。俺の嫁は俺のもの。
28名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 10:55:22 ID:u3fveT2S
ジャイアン、そんなのやだよ〜w
29名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 13:10:32 ID:xes4hm6F
ウェディングドレスには清楚な色香があって燃えるのだが
正直な話、文金高島田に萌える香具師っているのか?
30名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 14:02:35 ID:3WJjItIm
白無垢には萌えないこともないが…
あの金襴緞子にはちょっと萌えられない
つーか衣装よりあのヅラが無理
31名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 17:27:41 ID:5CqkGrUo
確かにあのヅラはせっかくの美女を台無しにするよな。
321/3:2006/06/11(日) 23:21:22 ID:m296zZKA
ぬるい小ネタ投下
エロなし。ヌル甘新婚。姉さん女房。


「はいはい、もうどいてくださいな」
見かねた彼女に、背中から声をかけられた。
俺のトランクの前に座り込むやいなや、一向に片付かなかった中身が
次々と選別され整頓されていく。
「……えーと、俺は何をすれば……」
「次のお仕事の資料でも読んでてください」
きっぱりと俺に戦力外通告をつきつけ、彼女は要領よく作業をこなしていく。

長い髪を頭の後ろでまとめて、部屋着の上にカーディガンを羽織った地味な姿。
見慣れた普段着を見ていると、今日見た白く眩いドレス姿がまるで夢だったかのようだ。
それが不思議で、休みなく動く細い腕をじっと見つめてしまう。

「……生真面目なくせに、だらしないとこありますよね。あなたって」
あきれ返った声で我に返る。
彼女はくしゃくしゃに突っ込まれていたシャツを取り出し、大げさに溜め息をついた。
じとりと切れ長の目がこちらを見ている。
「う、すまん」
ここは手伝ってもらっている手前、素直に謝っておくべきだろうと頭を下げた。
「……まあ、いつものことですけど」
拍子抜けしたように、彼女はしかめっ面をほころばせて、
手際よく洗濯物をまとめて立ち上がる。
332/3:2006/06/11(日) 23:22:16 ID:m296zZKA

二つ年上の彼女とは、同期入社で知り合って、やがて仕事上のパートナーとなり数年、
いつ恋人と呼べる関係となったのかは曖昧なまま、とうとう結婚した。
結婚に至る経緯というのは、正直思い出したくないことの方が多い。
ただ、自分の妻となってくれた物好きな彼女に感謝しよう。
それでいいじゃないかと自分に言い聞かせ、軋み始めそうな胃を押さえ、
言われた通り仕事の資料に目を通そうと努める。

不意に暖かいお茶を満たしたカップが、顔の横に差し出されて驚く。
見上げると、彼女が腹を押さえた俺を心配そうに見つめていた。
俺の横に腰を下ろし、じっと俺の顔を覗き込んでくる。

「久々のご実家でお疲れになったんでしょう?」
勘当息子の俺が10年ぶりに帰省した実家での日々は、
結婚式を含めて、慌しいことこの上なかった。
しかし、いくらうちの母が友好的で、姉妹どもと面識があったとはいえ、
他人の家で過ごした彼女の方が、精神的負担が大きかったのではないだろうか。

「いや、俺は大丈夫だ。おまえの方こそ疲れてないのか?」
「んー……、疲れてる暇もありませんでした」
すました顔で平然と答えて、自分のカップを口に運んでみせる。
このしたたかさには、一生かなわんと思う。

つられるように口にしたお茶は、俺の好み通りで文句のつけようもない。
それは二人が過ごした時の長さを実感させる。
俺だって、彼女の嗜好――好きな食べ物だとか、酒の銘柄だとか――は
よく知っているつもりだ。
とはいえ、俺が彼女に文句のつけようもないお茶を淹れられて、
彼女の荷物を手際よく片付けられるかというと、間違いなく無理なのだが。
343/3:2006/06/11(日) 23:24:17 ID:m296zZKA

「あー、何と言うか、その……、これからも、よろしく頼みます」
世話をかけてしまっていることを改めて自覚し、自然と出てきたのは、
我ながら気の利かない言葉だ。
ぽかんとした彼女の顔に、呆れられたか?と内心びくついてしまう。

「……はい。こちらこそよろしくお願いします」
頷いた彼女の白い頬が、少し赤く染まっていた。
はにかんだような笑顔に、不覚にもどきりとして慌てて目を逸らす。

その顔も姿も、何もかもが見慣れたもので、結婚したからといって
目新しいものはないはずなのに。
気の強さも、辛辣な物言いも、すぐ手の出る性格も重々承知しているのに。

それでもこうして並んでいると、顔がほころんでしまいそうなのは何故なのだろう。
カップを置いて、甘えるように身を寄せてきた彼女の小さな肩を抱いて、
俺はぼんやりとそんなことを考えた。


おしまい。
二次創作のつもりで書き始めたのですが、
原作の背景を説明を加えたら、思ったより長くなったので、
名無しにしました
35名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 23:26:23 ID:u3fveT2S
>>32-34
乙です。

このくらいの長さでも、エロなしでもいいなら…
挑戦してみようかなあ…
36名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 23:44:56 ID:pZw0Le6R
GO!応援するぜ
37名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:14:07 ID:M9DO+WTL
>>32-34
まったり幸せな新婚ぽさが好きだ
姐さん女房派なので、この後の夫婦生活(ぶっちゃけエロ)も読みたいwwwww
あと原作が何か表記してくれると嬉しい

>>35
スレの活性のためにも頑張ってくれ〜!
3835 ◆lq6EYgfo0M :2006/06/12(月) 00:22:27 ID:rN/HQWkQ
本当に即興です。長くないです。
結婚式直前の1コマ、になるのかな?

とんとん、とドアをノックする。
「はーい」
深呼吸をしてドアを開けると、白無垢のウエディングドレス姿の彼女が座っていた。
俺は思わず息を呑んだ。
俺と彼女の顔を見比べると、この部屋まで連れてきた女友達がふふっと笑った。
「じゃあ、私はこれで。熱いカップルの邪魔しちゃいけないしね。あゆみ、あとは式場でね」
「あ、うん」
あとに残された静寂……いや、沈黙か?

彼女は高校の同級生。実は高校の頃、俺は彼女に恋をしていた。
もっとも、ヘタレだった俺は告白などできず、片思いで終わっていた。
はずだった。
大学を出て就職後、仕事のお得意先に彼女―あゆみ―がいた。
仕事上で話をするうちにお互いに気づき、お近づきになる機会を得た。
そして彼女もまた、俺に片思いしていたことを知った。

仕事が一区切りついてから、俺たちは生涯のパートナーになる道を選んだ。
かつて好きあっていた二人なのだ。
数年のブランクを経たとしても、ただのカップルから前進するまではそれほど時間もかからなかった。
今日まで、その間わずか7ヶ月。
彼女が仕事では「クール」で「できる女」を見せる一方で、俺の前では甘えたり天然な部分を見せたり、素の部分を見ることができるのは嬉しかった。
ただ、同時に少し後悔もあった。
……なんでもっと昔に告白しなかったんだろうな、って。
ノロケかよ、って突っ込みは聞かない。
3935 ◆lq6EYgfo0M :2006/06/12(月) 00:24:16 ID:rN/HQWkQ
「……もう、黙ってないで何か言ってよ」
「ごめん」
少し不満そうな彼女の顔。
「綺麗だなあ、って見とれてたんだ」
その言葉で、彼女の表情が明るくなる。
「ドレス買ったときの試着でもしっかり見てるんだけど……
やっぱり、こうして結婚式っていう場で見ると、オーラが違うっていうか……」
「ありがと」
椅子から立ち上がった彼女は、俺のそばまで近づいてきた。

「キス、しよっか」
「バカ、誰も来ないなんて保証ねえんだぞ」
「いいじゃん。見せ付けてあげようよ、私たちのアツアツぶり」
キスをせがむように目を閉じて唇を差し出してきた。
「ったく、人が見てねえとすぐ甘えるんだから」
そう皮肉を言う俺も、まんざらじゃない。
差し出された彼女の唇に、自分の唇を重ねた。
とはいえ、しっかり舌を絡めあってキスして、他のところもキスしたり触ってあげたりして……
なんていうほどの愛を確かめる時間がないのは、お互いよくわかっている。
それにお互い密着しちゃってるわけで。
何か妙なこと疑われたんじゃ、俺も気分が悪い。
ドレスにしっかりとしわができる前に、名残惜しくも唇を離した。
「この続きは……また今度ね?このドレスは私のものなんだから」
付き合う中で俺の性的嗜好を知った彼女が、見透かすように笑った。
「そうだな。じゃあ、俺…控え室に戻るわ」
「うん」
背を向けて、ドアの手前。
「これから、いーっぱい、楽しい思い出作ろうね、……あなた」
楽しそうに、でも少しだけ照れくさそうな彼女の声が聞こえる。
俺は「ああ」とだけ答えて、彼女の控え室を後にした。
4035 ◆lq6EYgfo0M :2006/06/12(月) 00:25:49 ID:rN/HQWkQ
以上です。
もうちょっと行間あけたほうが読みやすくなったかな?

つまんねー、見たくねえ、と思えばするーしてやってください。
41名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:27:02 ID:wePEOrZF
両方GJ!エンジンかかってキタかな?
42名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:51:04 ID:QVMfEgp+
>>39
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
この勢いで職人さんが増えてくれると嬉しいな…
43名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 01:18:27 ID:6wpY7ja+
ふと思った

ラブラブな子作りネタは、孕ませスレ行きなのだろうか
その辺の住み分けはどうなるんだ?
44名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 07:37:55 ID:Jl1VuH20
是非こちらに
45名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 21:32:51 ID:QVMfEgp+
結婚かそれに関係する事柄があれば、ぜひこちらに…
46名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 15:45:52 ID:q7gSBthN
「おかえりなさーい」
「うわっ!?なんだよ、その格好は?」
「え、こーゆーの嫌い?」
 なんと幸恵さんは全裸にエプロンだけの姿で俺を出迎えてきたのだ。
いくら最近はご無沙汰とはいえ、こんな露骨なアプローチは・・・
「あのさ、先に風呂に入りたいんだ、今日は1日ずっと外回りで・・・」
「そう、やっぱりこんな格好は若い娘じゃないと興奮しないんだ・・・」
「いや、幸恵さん十分に若いって」
 幸恵さんはプイっと振り向いて廊下を歩く、白いエプロンのすきまから大きなお尻が・・・
交際前、ずっと俺を悩殺してきたシミひとつない真っ白なお尻がプルンプルンと左右にゆれている。
いかんいかん、彼女のペースにのせられていては!俺は明日の朝までに書類を完成させなければいけないのだ。

「お風呂が沸くまでビールでもどうぞ、あ、な、た!」
 手酌を絶対に許さない幸恵さんが俺にビールを注ぐ。かつて会社の飲み会で
何度も覗き見していた大きな胸の谷間がエプロンからこぼれおちそうだ。
そういえば入社当時の研修会で講師として登場した幸恵さんをはじめて見た時に
「なんて胸の大きなお姉さんだ・・・」と呆気に取られ・・・いかんいかん!
ビールなんか飲んでは仕事にならないぞ、彼女はいまや専業主婦。俺が家計を支えねばならんのだ!
「いまオツマミ作るからねー」

47名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 15:49:08 ID:q7gSBthN
トントンと包丁の音がこ気味よいリズムを刻む、幸恵さんの長い黒髪が汗でほつれて背中にはりついる。
俺より8つも年上だというのに、この人の肌はいつもピンっとハリがあるなぁ・・・
「いやーんっ!お尻、蚊に刺されちゃった!かゆーい!!」
突如、幸恵さんが大きなお尻をクネクネと振りはじめたではないか、そんな挑発にのるような俺では・・・
「かいてっ!かいてぇぇ・・・かゆいのぉぉ」
駄目だって!俺は明日の・・・明日のために・・・・ため・・・たまらんっっス!!
「幸恵さんっ!」
「だ、だめよ、あなた・・・こんなところで・・・だめぇぇ・・・」
幸恵さんの「だめ」は「ok」と同義語!俺は真後ろから大きなお尻をワシつかみにした。
ずっと憧れてきたお尻を今では毎日、触ることも・・・
「そこ・・・かいて・・・」
舐めることも・・・
「だめよ・・・だめだってば」
叩くことも自由なのだ!
「ひうっ!痛い!痛いぃぃ!!」
幸恵さんは大きなお尻を振りながら俺の方へ突き出す、それも左右にゆすりながら。
「ごめんなさいっ!あなた疲れてるのにエッチに誘ってばかりでごめんなさいっ!!」
まったくだ、このお尻のせいで俺はこの半年ずっと睡眠不足なのだ。
「お仕置きしてっ!幸恵にお仕置きしてぇぇ」
かつての上司がこんなにイヤらしい誘い方をするなんて思いもしなかった、が、
今では彼女は俺の妻。夫としてみっちり教育せねばなるまい。
「幸恵さん、どこにお仕置きが欲しいの?」
「幸恵の・・・アソコに・・・あなたの・・・おちんちんで」
俺は思いっきりお尻を叩いた。物覚えの悪い妻を持つと苦労する。
「ごめんなさいっ!お、オマンコに・・・あなたの・・・おチンポでお仕置きして!」
言い終わると同時に俺は幸恵さんに突撃した。これで明日も寝不足だろう・・・
これから先、はたして俺は社内で出世できるのだろうか?(おしまい)
48名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 20:50:17 ID:amwtbUiY
エロい年増は大歓迎!
49名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 22:10:16 ID:LuB1pI2r
結婚ネタでお勧めのマンガ・小説などありますか?
恋人同士や、夫婦として登場するカップルはあっても、
作中で付き合って、結婚までたどりついたカップルはあまり見ないと思う
50名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 22:17:23 ID:Yul2EVct
>>49
武装錬金
って言っても最終回の扉絵で、メインの二人がウェディングドレス&タキシード(+お姫様抱っこ)してただけだが

どう見てもスレ違いです。本当n(ry
51名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 23:08:49 ID:RaPLuZqN
エロ無しでスマンが、頭に浮かんだので投下します。
しかもここに投下していいのか迷ったが、落とします。
レスが伸びるといいなぁ…。


「あっ…」
ぼぅっとテレビを見ていた俺の隣りで、かくっかくっと頭を揺らしていた彼女がいきなり目を開け呟いた。
「どうした?」
「…今ね、蹴ったの。起きろって言ったのかな?」
クスクスと微笑みを浮かべながら、お腹を撫でる。
勢いにまかせて彼女の事を考えなかった夜から早七ヵ月、俺は少しの罪悪感と少しの幸せを味わいながら、明日テーブルに置いた茶色の紙を出しに行く。
52名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:07:19 ID:s0X1Poh/
こんなスレ出来てたんですね、知りませんでした。
なんか思いついたら投下してみますね。
53名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 07:03:21 ID:pCh/20qE
「嫁」もいいが「女房」という言葉が好きだ。なんか安心感があっていい

某ラビット氏がたまに言う「女房に片思い」というのはかなりの名言だと思う
誰かこれをテーマに書いてみやせんか?
54名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 21:54:39 ID:NH4a/hU+
保守がてら亀レス

>>50
和月作品ならるろ剣の方が結婚ネタ多くないか?
弥彦外伝?で剣心と薫の子供が出てきてたしw
55名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 11:04:43 ID:4UOGQqZ8
ウェディングドレスの花嫁を立ちバックで犯したい
56名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 12:02:46 ID:reAUejrt
あげとみせかけてアガペ
5735 ◆lq6EYgfo0M :2006/06/18(日) 22:17:54 ID:5RTrda6r
うう…なぜに当日の未明は大丈夫で、夜からプロキシ扱いだったんだ…
と愚痴ってみる。

>>55
それを匂わす文言は入れてみましたが作者もヘタレなのでorz
58名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 14:09:03 ID:kJUFiOuu
保守
59?:2006/06/19(月) 16:07:37 ID:SNdi4ELU

みんな聞いて!!最近仁が仁の彼女とHしたんだって。
しかもコンサート中にディープKISSしたんだよ。
コンサート終わった後に仁が彼女を会場の奥に連れ込んで無理やりHしたんだって。彼女は嫌がったんだけど胸を揉んだりなめたりして凄かったんだって。
帰りの電車の中でも触ったりしたんだってさ。
そのときの画像がhttp://jin-kita/sah13802100dah-hSEX
コレは他の掲示板に5箇所以上にコピペしないと見れません。
コレは他と違って本物だよ!わたしも嘘かと思ってやってみたけど見れちゃった!!仁のいっちゃった
顔とかまじやばい!!仁のアソコも超ドアップたったの45秒だけどスゴイよ。
でもちゃんと違う掲示板に5箇所コピペしないと見れないよ。

以上です。
6035 ◆lq6EYgfo0M :2006/06/20(火) 22:53:31 ID:TWLaXWxN
うーん、今回はちょっとネタとしては甘いというより重めかな。
でも、とりあえず結婚ネタではあるので…
だめだ、って思ったらIDをNGワードにしてスルーしてください。
6135 ◆lq6EYgfo0M :2006/06/20(火) 22:56:01 ID:TWLaXWxN
「おっ、ひかりちゃん、うまくなったねえ」
「おじちゃんのおかげだよ〜……それえ」
「こらあ、ひかりちゃん!おじちゃんじゃなくてお兄ちゃんって呼びなさい、って言ってるだろ!」
娘と彼がボール投げをして遊んでいるのを、ぼんやり見つめる私。
(楽しそうだなあ、ひかり……)

私、吉岡いずみはいわゆる「シングルマザー」というやつだ。
短大を出て働いていて、その頃いた彼と結婚するつもりだった。
そのつもりでエッチもしたのに、急に連絡が取れなくなった。
借金のせいだとか、いろんな噂は入ってきたが、今となっては気にしてもしょうがない。
とにかく私は妊娠していた。そのときの子供がひかりだ。
以来4年間、私は働きながらひかりを育ててきた。
母さんが協力してくれるからなんとかなっているが、やっぱりシングルマザーって大変だ。
社会人として親に頼りきるわけにもいかないし、かといって独身なのに小さな子供がいると、できる仕事も限られてくる。
必然、収入も限られてくる。

そんな中、今の職場で出会ったのが今の彼―秀二だ。
私より三つ年上で、仕事もばりばりこなす。営業職の職場ではトップだ。
実年齢より少し上に見えなくもないけど、それに見合った包容力とでもいえるものがあると思う。
3歳になる前のひかりを連れて買い物に来ていたとき、偶然秀二と会った。
最初はやっぱり驚いていたけど、一生懸命ひかりに話しかけて、緊張を解こうとしていた。
そのせいもあるのだろう、ひかりが親戚以外で最初に甘えたり親しんだりする様子を見せた相手も秀二だった。
……後で彼が告白したところによると、私に好意を寄せていたのは事実だけど、
ひかりから先に仲良くなろう、って考えたのも事実らしい。
まじめ一辺倒に思えて、意外と周到なところもある。
それが仕事でも好成績を残す秘訣なのだろうか。
6235 ◆lq6EYgfo0M :2006/06/20(火) 22:57:58 ID:TWLaXWxN
そうこうするうち、ひかりと秀二が戻ってきた。
「ひかりちゃん、ボール投げるのうまくなったねえ」
「うん、秀二おじちゃ……お兄ちゃんのおかげ」
慌てて言い直すひかりを見て、思わず笑ってしまう。
「こら、そこ笑わない」
「ははっ、ごめんごめん」
その様子を見ていたひかりが、ぽつりと漏らす。

「あーあ……秀二おにいちゃんがひかりのパパだったらいいのに」

「え?」
終わってからお茶を飲んでいた秀二が突然むせる。
私もドキッとした。
平静を装って秀二を気遣う。なんだかお互いに気まずい。
純粋な子供の言葉は時にドキッとさせられる。
それからは、うまく話もかみあわず、ひかりが疲れていたこともあって早々に帰ることにした。

秀二が運転して、私が助手席。
ひかりは後ろのチャイルドシートでぐっすり寝ている。
寝ているからと気を使うわけではないが、いつになく二人の間に会話がなかった。
(「ママは秀二おにいちゃんのこと好きなの?」)
ひかりが前に言っていたことを思い出していると、秀二が口を開いた。

「その……さ、いずみはああいうことがあったからさ、大変だよね」
いつもはうまく話す秀二も、ひかりの言葉の緊張から解けていないのだろう。
「うん……」
「……でも、ひかりちゃんのためにも、いつまでも今のままじゃいけないんじゃない?」
「それはわかってるけど……」
秀二は、後ろの席でひかりが寝ているのを確認すると、ゆっくり口を開いた。
「なあ、もし、その……俺が結婚してくれ、って言ったら、いずみはどうする?」
「えっ?」
私は言葉を失った。
6335 ◆lq6EYgfo0M :2006/06/20(火) 23:00:42 ID:TWLaXWxN
「別に、ひかりちゃんがあんなこと言ったから今言ってるわけじゃない。
いつか、いずみにきちんと話さなきゃな、とは思ってたんだ。
さっきのひかりちゃんの言葉がきっかけになったのは確かだけどね。

……俺は、いずみと結婚して、3人で幸せな家庭を築きたいんだ」


彼の言葉を、ゆっくりとかみ締め、理解しようとする。
秀二のことは好きだけど、どうしても怖くて―また同じ目に遭うんじゃないか―
そう思うと、今までずっと身体を許すことができなかった。キスが限界だった。
「って、こんなこといきなり言われてもやっぱり答えられないよね」

「そんなことない」
私は、思わず口をついて出た言葉に自分で驚いていた。
だけど、言ってしまうと―堰が壊れたかのように―思いのたけが溢れ出てきた。

「私だって、秀二のことは好きだし、すごく嬉しいよ。
ひかりも秀二にはすごくなついてくれてるし、今すぐにでもきちんと答えたいの。
だけど、だけどね……私、怖くて……。

秀二のこと、プライベートだけじゃなく、仕事も通してみて、信頼できる、頼りたい、って思えてるのに……
心のどこかで、またあんな目に遭うんじゃないか、って思ってて……」
いつの間にか、私の頬を大きな涙の粒が伝っていた。
もう、嫌われてしまったかもしれない。
こんな勇気のない奴、秀二だったら嫌いになっちゃうかもしれない―。
6435 ◆lq6EYgfo0M :2006/06/20(火) 23:03:25 ID:TWLaXWxN
秀二は車をコンビニの駐車場に止めると、私の肩に手を置いた。
「ごめん、ごめんな……いずみのこと、わかってるつもりだったのに、
ちっともわかってなくて……つらいこと、思い出させちゃったみたいだな」
ポケットからハンカチを取り出して、そっと私の涙を拭いてくれた。
「だけど俺は……絶対に、いずみにもひかりちゃんにもそんな思いはさせない。
そう決意できたからこそ、いずみと結婚したい、3人で幸せになりたい、って思ったんだ」

「秀二……」
私は、今度こそこの人の包容力に任せようと思った。
思いをぶつけて、勝手に泣いて、優しく抱きかかえられて―
そのうちに、不思議と涙が止まり、心にあったしこりが解けて消えていくのがわかった。
「……ありがとう」
「えっ?」
「私……秀二のお嫁さんになってもいいかなあ?」
一瞬あぜんとした秀二は、すぐに最高の笑顔を見せてくれた。
「バカ、いいかなあ、じゃないよ。
『私をお嫁さんにしてください』だろ。
ほら、ちゃんと涙ふいて、いずみも笑顔で言ってよ」
「うん……」


私はひかりを起こさないように、でも最大限の笑顔で、こう言った。
「秀二、私をお嫁さんにしてください」
って。
6535 ◆lq6EYgfo0M :2006/06/20(火) 23:07:07 ID:TWLaXWxN
以上です。
あ、秀二の苗字いれるの忘れたなあ…
予定では「久田」のつもりでした。


やっぱりこれ以上の長さは厳しいなあ…
66名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 00:45:10 ID:n+3XKQzh
いや〜これくらいなら全然重くないですよ。GJでした!
67名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 01:57:25 ID:jx/KYQOc
GJ!
読む分には、コレだけのクオリティならもっと長くても良いくらいですよ。
6852:2006/06/21(水) 22:12:22 ID:XPSyEEK1
とりあえず一つ書いてみました。

ちなみにあまりエロくないです
6952:2006/06/21(水) 22:12:54 ID:XPSyEEK1
はぁ…憂欝だ。家に帰るのが恐ろしい。…帰ったらまた始まるのかと思うと震えがくる。
はたから見ればオレは職場のマドンナを射止めた幸せ者。彼女は結婚してからも同じ職場で働いている。
職場の同僚達からは羨望の眼差しを受けている。なぜなら彼女は頭がよく、仕事もバリバリこなす。
そして何よりなかなかの美人でスタイルもいい、オレの自慢の嫁さんだ。
ただ…事情をよく知る同期の友人からは哀れみの眼差しが…
その愛する妻は先に帰って夕飯を作ってくれている。今日は肉じゃがらしい。飯は楽しみだ。…飯は、な。
…なんで新婚一ヵ月で帰宅恐怖症にならなきゃいけないんだ?
そうだ、今日こそバシッと言ってやるか…いい加減にしろ!ってな。…やっぱり明日にしようかな?
うん、そうしよう。…だってかなえ、怒ると恐いんだもん。

部屋の前でドアを開けるのを躊躇するオレ。今日はどんな趣向で出迎えてくれるのか…恐ろしい。
「た、ただい…ま?」
ドアを開けると愛する我妻が白い清楚な感じのエプロンを着て迎えてくれた。
「お帰りなさい!チュッ…ご飯にする?お風呂にする?それとも…水・鉄・砲?」
あれ?今日は普通にエプロン姿か、ホッとした……水鉄砲?なんだそりゃ?
「かなえ、水鉄砲ってなんだ?」
「うふふふ…気になるの?じゃ取ってくるわね、少し待っててね」
オレの問い掛けには答えず、水鉄砲を取りに行くかなえ。その後ろ姿を見つめるオレ。
………裸エプロンか。ゴクリッ…
……ハッ!ダメだダメだ!いつもこうしてかなえのペースに乗せられるんだ!
結婚してから一ヵ月で97回…オレがかなえに出した回数だ。
結婚式の夜にかなえとかわした言葉を思い出す……

『うふふふ…これで名実共に直樹の奥さんになれたのね。嬉しいなぁ…』
『オレ、こんな綺麗な嫁をもらえるなんて思ってもみなかったよ。…かなえ、オレ幸せだよ』
『直樹…あたしも幸せよ?うふふふ…せっかくの新婚さんなんだからいっぱいイチャイチャさせてね?』
『当たり前だろ?オマエが嫌がってもイチャイチャしてやるさ!』
『愛してるわ直樹!…じゃ、さっそく…ね?』
『ああ、オレも我慢できねぇよ…好きだ、かなえ』
『あ…直樹…いっぱい愛して!…今月のノルマは100回ね?』
『100回?ははは、そんなにしたらオレ、干乾びちまうな』
『うふふふ…頑張ってね?な・お・き…チュッ!』

………まさか本気で百回もやるつもりだったなんて…オレは思春期の中学生じゃないぞ!
オレがブツブツ言っている間にかなえが水鉄砲を持ってきた。
そういや水鉄砲なんて何に使うんだ?
「はい、直樹。…ここが20点。…ここが50点。…そしてここは100点よ。しっかり狙ってね?」
そう言って自分のお腹、胸、下半身を指差すかなえ。なんだ?…とりあえずやってみるか。ピュッ!
エプロン越しにかなえの胸を水鉄砲で打ってみた…エプロンが水で少し破れてきた。
…そうか、そのエプロンって紙で出来てたんだな。…うおおおおをおをををを〜〜〜〜!!!
ピュピュピュピュピュピュピュピュ!!エロい!エロすぎんぞかなえ!
水で溶けるエプロン!めちゃくちゃ興奮する!
オレの連続射撃で紙エプロンはもう何の役にも立たず、かなえの白い肌があらわになってきた。
その敗れ具合がたまらない!もう、なんつーか…エロすぎだ!
「はぁはぁはぁはぁ…か、かなえぇぇぇぇ〜〜!!」
「きゃぁぁぁぁぁ〜なおきぃぃ〜〜!!」

玄関先にて98回目終了。…100回まで後2回。

7052:2006/06/21(水) 22:13:40 ID:XPSyEEK1
ちなみにこの二人は他で書いていた二人です。

ネタを思いついたら続き書きます
71名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 23:25:53 ID:2NtqGAXi
アホだこいつらw(ほめ言葉)

続き待ってます
72名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 11:01:27 ID:U+nL8gsH
ケッ!どいつもこいつもベタベタしやがって…
もっと書いてくれ
7352:2006/06/22(木) 23:44:29 ID:LfjT6aF3
続き投下します
7452  ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/06/22(木) 23:45:40 ID:LfjT6aF3
「うふふふ…もう直樹のエッチ!…汗、かいちゃったね、夕御飯の前にお風呂入りましょ?」
ま、また誘いに乗ってしまった…でも興奮したなぁ。
『紙エプロンを水鉄砲で破かせる』というかなえの奇襲戦法に乗ってしまったオレ。
最近確実に寿命が縮んでいるような気がする。
…っていうか吸い取られてるんじゃないか?
オレの寿命を吸い取っているであろう人を見る。
アソコから溢れているオレが出した精液をすくい取って舐めている。…エ、エロいな。
オレを真っ直ぐに見つめながら舐めている。
そして舌の上で転がすように味わってからゴクリと飲み込んだ。……はぁはぁはぁ…すっげぇエロいぞかなえ!
……い、いかん!また誘いに乗るところだった!
くそ〜、見せ付けるように舐めやがって…興奮するじゃねぇか!
これがかなえの作戦だ。こうやっていつもオレを誘ってきやがる。
「そうだな、今日は…っていうか最近疲れてるからな、疲れが溜まってるんだよ。
ゆっくり風呂につかって…美味しい飯を食って…泥のように眠るとするよ」
オレの言葉に小さく「チッ」と舌打ちをするかなえ。
一応予防線を張ったからこれで今夜は諦めてくれるかな?……んな訳ないよなぁ。

「ふぅ〜、いい湯だ……癒されるなぁ」
湯船に浸かると自然と声が出る。…なんかオッサンみたいだな。
オレはてっきり一緒に風呂に入ってくるもんだと思っていたんだが…かなえ、今日はもう許してくれるのか?
ふと湯舟の中を見てみる。わが息子が力なくたゆたっている…さすがのマイサンも疲れ果ててるな。
湯船に沈むマイサンをそっと撫でてやる。
あのかなえを相手に毎日毎日…お前は勇者だよ、勲章もんだ。
今日こそは…今夜こそはゆっくりと休ませてやる!そうマイサンに誓ったその時、浴槽のドアが開いた。
(まぁ新婚だから一緒に風呂ぐらい入るよな…けど今日はもうSEXはしない…か、かなえぇぇ!!)
入ってきたかなえを見たときマイサンがピクリと動いた。
かなえ…その歳でスクール水着は………はぁはぁはぁはぁ…か、かなえぇ…ダメだダメだ!
あ…あぶねぇ…危うくかなえの策略に乗るところだったぞ!
しかし今のオレにはスクール水着ぐらいじゃ通用しないんだよ!…どうにかな。
「直樹、疲れてるんでしょ?背中流してあげるね?あ、その前に…はい、ハ・サ・ミ」
……ハサミ?なんだ?一体なんに使うんだ?

「なぁハサミなんてなんに使うんだ?風呂場で使うことなんてないだろ?」
渡されたハサミを持ちながら質問した。…かなえ?なんなんだよ!そのしてやったりの顔は!
…乗ったのか?オレ、誘いに乗ってしまったのか?いつ乗っちまったんだよ!
「そうよ、お風呂で使うことなんてないわよ?だからね…このハサミをこんな風に使っちゃ、ダ・メ・よ?」
そう言ってオレからハサミを奪い…水着の胸のところをチョキチョキと切り出した。
む…胸が…乳首が丸見えだ…はぁはぁはぁはぁ…エ、エロい!
「はい、直樹…こんな風に使っちゃ…イ・ヤ・よ?」
オレにハサミを渡したかなえは、ハサミで切り取った部分より覗いているキレイな乳首を自分で舐めている。
胸を揉みくだしながら舐めている…股を開いて…自分で…アソコを…触り…な…がら…うおおをぉぉををぉぉぉ!!!
チョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキ!!!!
スクール水着を切り刻む。胸が…アソコが…丸見えだ。
申し訳程度に残った水着が…メチャクチャエロい!エロすぎんぞぉぉ〜〜!!
「うおお〜〜!!かなえぇぇぇぇ〜〜〜!!!!」
「きゃああああ〜〜〜なおきぃぃぃ〜〜!!」

風呂場にて99回目終了。…100回まであと1回。
75名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 11:36:35 ID:6jnN9m0R
ええい、このバカ夫婦がw
GJしか言えないではないか
76名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 12:11:37 ID:5IJt0rOR
つ、つぎは食事だな?夕飯ですごいアレなんだな?
それとも夕飯は普通でベッドがメインディッシュなのか、そうなのか?

おもしれえええええええw馬鹿だ馬鹿だバカ夫婦だw
7735 ◆lq6EYgfo0M :2006/06/23(金) 21:19:42 ID:je2lK1c5
>52さん
新婚バカップルぶりがw
おもしろさが伴っているのがいいですよね。
コスプレ好きな方ですか?という疑問もあるけど…

>67
「これ以上の長さはきつい」というのは、
「こちらが作品としてまとめあげられるか自信がない」って意味でして。
挑戦はしてみますが、なかなか長編までの道は険しそうです。

他のコメントいただいた方もサンキューです。
78名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 00:29:09 ID:9Z/touPN
>>73
ツクバさんww近頃見ないなと思ったらこんな所にwww
上位スレに報告しますた。

どうでもいいけど、>>59-60が何故か502で見られない……。>>59-60を含むと502になるんだよなぁ。
誰か、>>59-60になんて書いてあるか教えてくれ。
79 ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/06/24(土) 01:06:57 ID:4LoMS9Cl
>>77
いやいや、コスプレ好きじゃないですよ?…興味はありますがねww

>>78
見つかっちゃいましたかw
上位スレではかなえのキャラを生かせなかった気がしたのでここでハジケてもらってますw
80 ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/06/24(土) 10:48:46 ID:4LoMS9Cl
続きかけました。いちおうこれで最後です
81 ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/06/24(土) 10:49:22 ID:4LoMS9Cl
(ダメだ…体が重い。このままじゃオレ、死んじまうんじゃねぇか?)
風呂場での一戦を終えてかなえは軽く体を洗い、ツヤツヤした顔で飯の準備の為に出て行った。
疲労困憊のカサカサ顔のオレは、しばらく湯船に浸かり体力の回復に努めることにした。
しかしスクール水着をあんなふうに使ってくるとは……さすがだな。
ストッキング破りとかは付き合ってる時に何度もしたけど…はさみで切るってのも趣があっていいな。
興奮しすぎてビンビンになっちまったもんな。
けどさすがに今日はもう無理だぞ…もう立たねぇよ。マイサンが死んじまうよ…取れちまうよ…
風呂を出たらかなえに言おう。…正直にもう無理って言えば許してくれるだろ?
そうだよな、なんたってオレ達は愛し合う夫婦なんだからな!
夫がヘロヘロになってんだからきっと気遣ってくれるよな!………くれるよね?………くれたら、いいなぁ。

ドキドキしながら風呂を出る。かなえ、また何か仕掛けてくるんじゃねぇのか?
オレの予想に反してかなえは飯の準備をして待っていてくれた。
今はピンクの可愛らしいエプロンを着て味噌汁の味見をしているところだ。
なんかこういうの見たら結婚してよかったなって思うんだよな!
「風呂出たぞ〜。かなえ、飯はもう食えるのか?お前の作った飯、最近美味くなったから楽しみなんだよ」
かなえのエプロン姿を見てホッとした俺は腹を満たす事にした。
美味いもん食って体力回復させなきゃな!
「もう、直樹ったら!最近美味しくなったって…それじゃ前まで不味かったみたいじゃないの!」
「はははは!そんなに怒んなよ。お前が作った飯ならどんなもんでも美味いよ。…オレにとっては最高の飯だよ」
「…なによ直樹、褒め殺し?そんなに褒めても何もでないわよ?」
「ははは!褒め殺しなんかじゃねぇよ、オレの本心だよ。それより早く食わしてくれ、もう腹へって腹へって…」
「ハイハイ。じゃ、ご飯つぐわね?…はいどうぞ、たくさん召し上がれ」
「いっただきま〜す!……うっめえ〜〜!!かなえ、また腕上げたな!」
かなえ手作りの肉じゃがと味噌汁にがっつく。マジで美味い!
そんなオレを見て嬉しそうにほほ笑むかなえ。ああ、幸せだなぁ………このまま行けば、な。
とりあえず飯を食う事に専念するオレ。食うだけ食って体力回復しなくちゃな!

「ねぇ直樹…ねぇったらぁ…いいでしょ?」
飯を食ってのんびりテレビを見ていたオレに、風呂から出てきたかなえが迫ってきた。
黒の下着姿で何故か白のハイソックスを履いている。…さすがだな、オレの好みに合わせてきたか!
普段なら黒の下着とハイソックスで合せ技一本!ってとこなんだが…もう無理なんだよ、休ませてくれ。
「ゴメンな、今日は疲れてるから無理なんだよ…二回もしたから今日はいいだろ?」
「え?何が無理なの?…うふふふ、私が元気にしてあ・げ・る。…元気になぁれ…元気になぁれ」
オレの隣に座ったかなえはそう耳元で囁きながらマイサンを撫で始めた。
マズイ…気持ちいいぞ!微妙な力加減がまた気持ちいい……いい加減にしろ!
「かなえ!いい加減にしろよ!」
思わずかなえの手を払い、怒鳴ってしまった…かなえ、かなりビックリした表情してるな。
かなえを怒鳴るなんて結婚してから初めてだもんな。
「……怒鳴ってゴメンな。でもオレ、ホント疲れてんだよ」
「…グスッ、ゴメンなさい…直樹が疲れてるなんて気がつかなかった…ホントにゴメンなさい…」
両手で顔を押さえ泣きじゃくるかなえ。強く言いすぎたか?
「かなえ…ホントゴメンな。今夜ぐらいはのんびり過ごそうや」
「…うん。……そうだ、この間知り合いからとぉっても面白いDVD借りたの!一緒に見ましょ?」
そう言ってカワイク首を傾げるかなえ。…あれ?泣いてたんじゃないのか?

82 ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/06/24(土) 10:51:46 ID:4LoMS9Cl
「それいいな。そのDVDどんな内容なんだ?」
これだよ、こういうのを待ってたんだ!
かなえの肩を抱きながらのんびりDVD鑑賞!心が癒されそうだな。
「うふふふ…そうね、直樹は恐ろしさのあまりに全身から脂汗が出るんじゃないかなぁ?」
「なんだ?ホラー映画か?ははは、オレそういうの強いぜ?男らしいところ見せてやるよ!」
「フフフフ…それは楽しみね。じゃ、DVD取って来るから…逃げないでね」
…あれ?なんだろう?かなえの表情を見たら全身に鳥肌が立ってきた。
あれは…怒っているときの顔だよな?何で怒ってるんだ?やっぱりSEX断ったからか?
そんなことであんなに怒るのか?DVDを取りに行くかなえの後姿を見ながら首を傾げる。
その時オレの携帯にメールが届いた。
(ん?誰からだ……おお!ゆうなちゃん!…ふっふっふ、また会いに来てってか。まったくカワイイ奴め!)
かなえに見つからないうちに返信する。また会いに行くよってな。
お気に入りのセクキャバ嬢からの営業メール。この子、小さくて可愛いんだよなぁ…また胸を揉みくだしちゃる!
一昨日会社の同期の静馬と行ったばかりだから…すぐに行くって訳には行かないな。
かなえってそういう勘が鋭くてなかなか行けないんだよなぁ…
セクキャバは大人のテーマパークだから浮気じゃないってのに…なんで許してくれないんだ?
バレたらとんでもなく凄惨な目に遭うんだろうが…だからこそスリルがあっていいんだよな!
ま、オレはバレるようなドジは踏まないからな。
結婚してからもう5回は行っている。それに気づかないなんてかなえも意外と甘いんだな。
おっと、バレない内にメール消さなきゃな。
そうこうしてる内にかなえがDVDを持って来た。5枚もあるのか?今夜中に全部は見れないな。
「結構な数あるんだな、どれから見るんだ?」
「じゃ、一番古いのから見ましょうか…このDVDね、ゆうなって子から借りたのよ」
………え?ゆうな?どこかで聞いた…ま、まさか?ぐ、ぐぐぐ偶然…だよな?
「あらぁ?どうしたのぉ、な・お・き?そんなに汗かいて…脂汗かくのは…こ・れ・か・ら・よ?」
冷たい表情でオレを見つめながらDVDをセットするかなえ。
オレの野生の勘が今すぐココから逃げ出せと叫んでいる…しかし足がすくんで…誰か助けて!
「ほぉら…そんなに震えてないでしっかり見ましょ?…セクキャバで弾けてるバカな男の姿を!」
テレビ画面には暗い店内で女の胸を揉みながらキスをしているオレの姿が…短い人生だったな…
「寝室にDVD取りに行った時ね、ゆうなにメールで指示出したの。…バカな男にエサを撒きなさいってね。
…見事に釣れたわよ?そのメール、見てみたい?」
「…………」
「なにか言いたいことある?…なければ寝室へ行くわよ」
「か、かなえぇ…あれは男のテーマパークなんだよぉ」
「ハイ却下。ねぇ直樹、疲れてるはずなのにセクキャバに行けるなんてすごいわねぇ?
…ホントに疲れるってのがどういうことか教えてあげるわね」
まるでマフィアが引き金を引く時に見せるような微笑を浮かべるかなえ。
恐怖に震えるオレは手を引かれて寝室へと連行された。
ベッドの上には手錠やアイマスク、バイブにロープが置いてあった。
「さぁ〜いっぱい可愛がってあげるわねぇ。もう直樹ったらぁ…まるで雨の日に捨てられてる子犬みたい。
そんなに震えて…カワイイわぁ。はぁぁぁ〜感じちゃう…もっとカワイイ顔、見・せ・て・ね?」
バイブ片手にほほ笑みながらにじり寄るかなえ。
「か、かなえ、ゴ、ゴメ……ひいっ、きゃぁぁぁぁぁぁ〜〜!!!!」

……寝室にて嬲りに嬲られての100回目終了。…ノルマ達成。

83 ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/06/24(土) 10:52:30 ID:4LoMS9Cl
(こ、これで100回目も終わったのか…ケツがいてぇよぉ…)
かなえの胸に抱かれてノルマが終わった事に安堵する。
「…どうしたの直樹?ホッとした表情して…言っておきますけど、次浮気したらもっと酷いわよ?」
これ以上酷い事なんてあるのか?ありえるのか?っていうか浮気じゃねぇよ。
「もうしないってば!そんな怒んないでくれよ…あれだよ、100回終わったからホッとしてたんだよ」
「100回?…なにそれ?一体なんのこと?」
「何のことって…お前が結婚式の夜に言ってた……まさか覚えてないの?」
「え?あたしなにか言ったかしら?」
首をかしげて考えるかなえ。なんだよ、覚えてないのかよ!オレの苦労はなんだった…あれ?
ちょっと待て。よく考えろ、考えるんだ!
100回してほしいって言ったことを忘れてたってことは…この一ヶ月間、かなえは普通に甘えてきたってことか?
じゃ、なんだ、かなえにとってはこれが当たり前だってことなのか?
………当たり前?ええ?一ヶ月で100回が当たり前?
ま、まさか…そ、そうなのか?やっぱりそうなのか?
っていうことはこれが毎日…これからもずっと続くのか?
恐ろしくなってかなえを見てみる…なんで目隠ししてるの?
ねぇ、なんで自分で手錠をはめてるの?……ゴクリ。
「ねぇなおきぃ…今度はあたしをメチャクチャにしてぇ…直樹の好きにしていいよぉ」
はぁはぁはぁはぁはぁ…
「大きな声出せないようにセシュター咥えとくね?」
セシュターまで咥えだした…SM道具で口に咥えるピンボールに穴が開いたようなものだ。
だ、だめだ…ここでかなえの誘いに乗ったら…
「はおひぃ…はあくぅ…はあくぅ…」
そう言いながらモジモジと太ももをすり合わせるかなえ…頭の中のネジが取れるのが分かる。
「か、かなえぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!!!」
「ひやぁぁぁぁ〜〜〜はおひぃぃぃぃ〜〜〜!!!」

寝室にて第二ラウンド1回目終了。…100回まであと99回。

84 ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/06/24(土) 10:54:22 ID:4LoMS9Cl
またなにかいいネタが浮かんだら書きますね、では…
85名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 15:01:00 ID:cKAEfFYX
>ツクバ薪割り様
馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ(褒め言葉)
GJGJGJGJGJ!でした。
86名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:59:50 ID:YwBTdSPp
アホだw
87名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 01:39:01 ID:bSs9Js1j
彩の人?
88名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 08:34:43 ID:8ZtfgCd+
>87
そうだよ。けどこの話はsaiの続きというより女性上位スレの続きの気がする。
今度は他のカップルのその後を書いてほしいな。
89名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 00:41:35 ID:Woif8k7/
次の投下待ちの間にちょっと変化球を。
90 ◆NVcIiajIyg :2006/06/29(木) 00:43:03 ID:Woif8k7/
小さなお屋敷の女中は朝五時におきて庭の掃除や料理支度を始める。
昨晩は寝苦しくて、今日目覚めた時も太陽の眩しさに
眠気を頑張って飛ばしてもらおうと頑張っていたのだけれど、

やっぱり眠くて昼食後にはどうしても大あくびが出た。
昼寝がしたくなってしまう。
雑巾を無造作に絞り、傍のバケツにざぶざぶともう一度浸した。
「怠慢ね。たるんでいるわ」
女中が顔を上げる。
長い黒髪を濃紺のリボンで軽く飾ったご主人が不良座りで頬杖をつき覗き込んでいた。
和服なので裾が少し割れている。
…お行儀が悪いなぁと思いつつも、律儀に雑巾を手に持ったままお辞儀をした。
「すみません奥様。今日はほら、暑いでしょう。どうも眠くて」
「もう一度言いなさい」
「は?」
意味が分からなくて首を傾げると額を叩かれた。
女中はめがねの奥でひとり憮然とする。
「気に入らないことがあるとすぐ手を出されるのはどうかと思います」
「うるさいわね、また口答え?好いからさっきの言葉を繰り返しなさい。はい!」
「……今日はほら、暑いでしょう?」
「違う!そのまえっ」
「………すみません奥様、」
三時も過ぎれば空が青く、鳥がチチチーチチチーと啼いている。
メジロだろうか。
「うふふふふ」
「ああ、はいはい。ご結婚おめでとうございます。お幸せそうで梅子も嬉しいです」
「ええ。幸せよ」
目の前で幸せそうに笑う元"お嬢様"に仕方なしに女中は笑って、雑巾を絞りなおした。
91 ◆NVcIiajIyg :2006/06/29(木) 00:44:39 ID:Woif8k7/
「新婚旅行で疲れてらっしゃるでしょう?如何でした」
「昨日一晩寝たら回復したわよ。空が青かったわ。あとシーツが白かったわ。あと激しかったわ」
「あ、お土産ありがとうございました」
猥談をされるとついていけないので女中はにこやかに話題をそらした。
そしたらまた叩かれた。
「あのね、聴いて梅子。そしたらね、こう、これからは子供ができても大丈夫だからって言ってね
 …で、ぁ、いやだわ思い出しちゃう」
段々真っ赤になっていく女中を楽しそうに見ながらひたすら、最近嫁いだご主人は惚気話を続けた。
主に昨日までの新婚旅行における夜のいろんなあれやこれが話題になっている。(解説つき)
旧家から身の回りの世話についてきたのは彼女一人だけなので女中は
毎日こんな話を集中砲火で聞かされるかと思うと胸がどきどきした。
「ほら」
手首の裏を返して着流しの袖を軽く持ち上げると論より証拠で跡がある。
赤く辿っていく手首から肘への小さな痣の流れを、仕方無しに眼で追った。
…だから、どんな反応をすれば好いのか。
「はぁ」
「…ここまできても何がいいたいのか分からないの?だめね」
「分かりません!なんなんですかもう!」
赤くなったままで怒るとご主人様は軽く頬を膨らませた。
「だから。お嫁さんは幸せだって言ってるんじゃない。」
「あ、私を苛めて楽しんでいたわけではなかったんですか?」
「相変わらず生意気ね」
叩かれた。
でも一週間分の旅行記を聴かされ続けてもう気がつけば夕方だし、掃除が全然進んでいない。
新婚旅行は確かに楽しそうで憧れるのだけれど、自分はそんな身分でもないのだし。
早くしないと旦那様も帰ってきてしまう。
92 ◆NVcIiajIyg :2006/06/29(木) 00:46:00 ID:Woif8k7/
いい加減夕飯の仕度に買い物に出なくてはいけないというのに。
「生意気で結構です。
 今日の夕飯は何がよろしいですか?買い物に行って参りますね。」
「わたくしも行くわ」
新米奥様が立ち上がって裾を整える。
女中が結い上げた髪ごと首を傾げた。
「だから。お嫁さんは幸せだと思うわけよ」
「はぁ」
「料理くらいちょっとは覚えてみるべきだと思ったわけよ」
女中を無視して元お嬢様の現奥様はすたすたと玄関に歩いていく。
早足で女中が追いかける。
「あの、奥様が料理するんですか?」
「何よその怖がってるみたいな声。腹立たしいわね」
「だって、包丁持ったこともありませんでしょう」
「あるわよ。学校の実習で」
「何年前の話ですかって痛!どうしてすぐ叩くんですか!」
「そうとしても問題はないわ。お前が教えてくれるんでしょう?」
女中は肩を軽く竦めて、息をついた。
きっといろいろなことをやってみたがるに違いない。
夜中ずっと嬌声とかおねだりとかが聴こえていたりするのはやっぱり眠れなくて眠くて、
ちょっと困ったなあと思うのだけれど新婚のうちは大目に見て二人を祝福してあげなくてはと
帰国した二人の夕飯を眺めながら昨日思ったのだ。
まずは庶民的前掛けとお帰りのキスからだと息巻いているご主人様に苦笑して、
ともかく二人で近くの食材屋に出かけようということになり、和気藹々と古い門の鍵を閉めた。


新婚状態って何年続くんだろう、と後に女中は耳栓をして眠るようになるがそれはまた別の話で。
93 ◆NVcIiajIyg :2006/06/29(木) 00:48:39 ID:Woif8k7/
漫画でいい夫婦といえば史上最強の弟子の、ケンイチ両親夫婦が非常によろしいかと。
父が妻にぞっこんで奥さんもエプロンが似合ってエロくて美人でいい。
結婚前のラブレター全部宝箱に入れて取ってあるのがいい。いい。
94名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 01:57:57 ID:tgSnHDaA
GJ!第三者目線て好きだなぁ

少女漫画なんだけど自分は『まるいち的風景』の牧内夫妻がツボ。甘さのかけらもなくさらには別居状態だが、夫婦ならではの空気感が堪らなく萌える。
隠れた絆が好きな方は一度ご賞味あれ。
95名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 03:24:30 ID:Yc5KoYb1
>>93
GJ!

ケンイチも両親て…親父が銃器を(ry
96名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 19:08:18 ID:Bcl+b8Aj
保守がてら

昼ドラの主題歌、「家庭内デート」を地で行くバカップル希望
歌詞
ttp://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B17193
97名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 21:08:39 ID:U0TDbYXT
>>96
この歌凄いよね。最初聞いた時普通に引いた。
…けど、このスレ見つけてからネ申ソングに早変わりw
98名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 20:36:53 ID:c80AsPIe
女教師と生徒が実は夫婦で・・・なんてのは永遠の王道だよな。
9935 ◆lq6EYgfo0M :2006/07/02(日) 23:09:56 ID:TzHreAsw
えー、なんとなく>98さんの要望を見て書いてしまいました。
例のごとくエロはございません。寸止めとでも言うんでしょうか。
長くないです。続きは書けたら書いてみます。
10035 ◆lq6EYgfo0M :2006/07/02(日) 23:13:29 ID:TzHreAsw
(あち〜。とっとと終わろうよ、このみ)
午後一の授業。高校生にとって、非常に重要な時間だ。
「休息」という名の睡眠。
なんとか俺は睡魔を打ち払いながら、授業に聞き入っていたつもりだった。
でも、実際はうたた寝してしまっていたらしい。
「じゃあねえ…今日は3日だから、3番。飯島君」
ん?
「飯島君?あれ、休みだったっけ?」
「はい、います!」
「昼ごはんの後だし、眠いのはわかるけど、ちゃんと授業聞いててね。
寝てるから質問に来るなら、答えるのやめちゃおっかな〜」
クラスに笑いが起こる。
(ちぇっ…つまんねえの)

その日の夜。
「ただいま」
「あ、おかえりなさい……どうしたの?」
思わず俺は固まっていた。
バスローブ姿でくるっと一回転した先生。いや、妻か。
「どうしたの、って……その格好こそ、どうしたの?」
「え?あ、これ?」
そこでちょっと照れくさそうにはにかんで見せる。
「純くん、最近最後の大会に向けて疲れて帰ってきてるし……。
さみしくって、もてあましちゃって……。疲れてるだろうな、ってわかってるのに……ごめんね、ダメな奥さんで……」
「そんなこと……」
目の前のけなげな女性を抱き締めずにはいられなかった。
「ごめんね、寂しかったよね。
俺も、せんせ……このみと甘い生活が満喫できなくてつらかったけど……
でも頑張らなきゃ、って思って。とりあえず、お風呂入ってもいいかな?」
「あ、そうだよね、ごめんね。用意できてるから…洗濯物、ちょうだい」
俺はカバンを渡すと、風呂に向かった。
全ては、その後のため――。
10135 ◆lq6EYgfo0M :2006/07/02(日) 23:18:49 ID:TzHreAsw
俺の奥さんのこのみは、通っている高校の先生。
去年教育実習でやって来たと思ったら、実習期間が終わっても講師としてずっと通っていた。
質問のために職員室によく出入りしていた俺は、このみ「先生」に教えを請ううちにいつの間にか恋愛感情を抱いていた。
そして、嬉しいことに彼女も俺のことを好きになってくれたらしい。
そうして、友達はもちろん、学校にも内緒で恋人として付き合い始めて、一気に気持ちが燃え上がっちゃって…というわけだ。
幸い?、俺は4月上旬の生まれ。3年生に上がってすぐに結婚できる年齢になった。そして、周りには知らせずに籍を入れた。
もちろん、このみの姓が変わったらばれかねないし、大問題になっちゃいそうなので、学校では旧姓のままだ。

末っ子の俺を高大エスカレーターのこの学校に放り込んだ両親は、今は海外勤務の真っ最中。兄貴はとうに独立していない。
だから…二人きりのラブラブ生活が満喫し放題、ってわけだ。
生活費も、このみに頼りきりではなく、親から支給されている分もあるので、完全なるヒモにはなってない……つもりだ。
まあ、やっぱり頼っちゃう部分はあるんだけど。

ちなみに、両親はこのみと「付き合っている」ことまでは知っているが、「籍を入れた」とまでは知らないはず。
一応兄貴には念押ししてあるが、知っているのは兄貴だけだ。


「ふー、いいお湯だぁ」
湯船でぐっと身体を伸ばす。
部室にもシャワーはあるけど、家の風呂でのんびりできるのはやっぱり気持ちいい。
そうやって疲れを癒していると、浴室のドアを叩く音が。
「……純くん、背中ながそっか?」
「い、いいよ、今は……そんなことされちゃったら……」
このみの気持ちはものすごく嬉しい。
でも、このみも溜まっちゃってて、俺も久しぶりなだけに、抑えきれなくなる恐れも高い。
「いいよ、我慢しないで……?私のこと、めちゃくちゃにして……。好きなようにして……」
10235 ◆lq6EYgfo0M :2006/07/02(日) 23:21:12 ID:TzHreAsw
思わず振り返ると、静かにドアを開けて―彼女が姿を現した。無論、全裸だ。
それに反応してしまう我がシンボル。ちょっとだけ情けない。
我ながらちょっと照れくさいが、このみは女性として非常に魅力的だ。
性格がいい、とか、美人のお姉さんな雰囲気だ、とか、スタイルがいい、とかいろいろあるが、まあそんなところにしておこう。
月並みな言葉でしか表わせない自分がちょっと悔しい。

「ね、背中洗ってあげるから、湯船から出ない?」
「う、うん、わかった…」
ドキドキしている雰囲気は俺の背中からたっぷりにじみでているのだろう。
でも、それにはあえて触れないのもこのみの優しさだ。
今日の練習はどうだったの、とか、授業でわかんないこととかない?とか。
お互いに性欲が高まっているのは承知しつつも、そんな落ち着いた何気ない会話で、ドキドキが収まっていくのが分かった。
「はい、これで終わったよ」
「ありがと……このみ」
ぎゅっと抱きつき―柔らかな乳房が当たる感触。
「今日はごめんね?授業中にからかっちゃって」
「あ、ああ」
「お詫びにいっぱい気持ちよくさせてあげるから……いっぱい、しよ?」

その言葉で、俺の臨戦体勢が整ったのは言うまでもない。

10335 ◆lq6EYgfo0M :2006/07/02(日) 23:23:31 ID:TzHreAsw
以上です。
あんまりうまくいった自信がないのに書き込んだので、いろいろ不備があるかも。
まあ、読みたくなければ例の如し、です。
104名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 00:15:27 ID:CBX5zpM7
35さん、GJです。
中身とは関係ないですが、確か未成年が結婚する場合両親の承諾が
必要だった気がします…間違ってたらすみません。
10598:2006/07/03(月) 11:13:58 ID:5cwZ+fbP
俺の妄想をココまで文章化してしまうなんて…
あなたはエスパーなのか!?ありがとう!本当にありがとう!
106名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 18:22:02 ID:GJL9cZ5U
オレのミルクタンクがメルトダウン寸前なので、続きを可及的速やかにお願いします(;´Д`)
10735 ◆lq6EYgfo0M :2006/07/04(火) 22:12:44 ID:COenfkDj
>104
調べてみたところ、確かに未成年が婚姻届を提出する際は親の同意書が必要だとか。
…まあ、現実にはない世界のお話ってことで許してください…orz

>105-106
コメントありがとうございます。
しかしながら、続きをこちらに挙げられるかわかりません。
書いていて断念する可能性もあるので。それはご了解ください。
108名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 13:27:02 ID:EXWzr2Nf
じっくりネタを練ってくださいな。まってますよw
109名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 14:22:11 ID:JG49anUX
>>107
たしか昔やってた離婚弁護士ってドラマで、
子が未成年なので親の署名のトコを自分で勝手に書いて出したら受理されて、
しかも一度受理されたら無効にはできず、離婚届けを出すしかないって話があったと思った。
正しいかどうかは分からないけど、一応言ってみた。
110名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 17:57:21 ID:SOBDWseJ
>>109
正しい。
もちろん、婚姻届を出した当事者(その未成年ね)に婚姻の意志がある限りという前提がつくけど。
111名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 15:10:10 ID:zdZEbukh
保守(゚◇^)
112名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 03:59:49 ID:bqSGDrVM
嫁ほしぃ…
113名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 04:23:18 ID:u3g7M8zE
>>112
だったらこんなトコ来てないで結婚相談所にでも行けよw
114名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 10:00:24 ID:bqSGDrVM
行っても男しか紹介してくれないんだもんw
115名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 17:34:23 ID:uWDFjbLH
女装っ子を嫁にするのだ
116名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 18:46:25 ID:PXJfLOil
なんなんだお前らw
117名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 20:31:50 ID:QqDa38MW
保守
118名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 22:22:22 ID:93Mg2ctR
寂しいので保守小ネタ

「人間の身体ってよく出来てるよねー」
「あ?」
「友達の話なんだけど、何かムラムラするなーと思ったら、危険日だったんだって。
子供作れーって身体が催促するんだね」
「ひぃふぅみぃ……、ムラムラしてるのか?」
「あ、あたしじゃないわよっ!!友達の話だって言ったでしょ!!」
「うんうん友達な友達。そーゆーことにしておくよ、俺オトナだし」
「何かひっかかる言い方ね。つーか、何でカレンダー見ただけで計算できるのよ?」
「オトナのたしなみだ。俺は嫁さんの危険日もわからんダメ亭主じゃないぞ」
「うー、何よ、一応そーゆーの気にしてたわけ?」
「あー……、真面目な話、そろそろ子供作らないか?」
「え!?う、うん!!」
「あんまり遅くなると、おまえが辛くなるよな。……もうそんなに若くないし」
「一言多いのよ!このダメ亭主!!」
119名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 22:26:48 ID:93Mg2ctR
自分の投下時刻に感動した
120名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 22:29:04 ID:dwsvGr/f
>え!?う、うん!!
ここらへんが実に微笑ましい。
そして時間すげぇw
121名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 23:22:53 ID:Ob8sMpRI
93個のマグネシウム元素の塊が22:22:22に投下したなんて……。なんか知らんが俺が嬉しくなっちゃった。
122名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:12:44 ID:86YirSL0
孕ませ展開来た!!結婚スレとは相性良い属性だし、本番に期待!
22:22:22

双子を産む事になるという宇宙人のメッセージだったんだよ!!
な、なん(ry
123名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 21:17:50 ID:wIQqRPxy
Ω ΩΩ<(ry
124名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 10:44:11 ID:XC7aa0by
ハマの大魔神は2月22日の2時に産まれたらしいな、どうでもいい話だが…
125名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 16:05:35 ID:eaY2Jpqf
>>118に便乗


「やっぱ、危険日ってスゲーな……、びちょびちょ」
「あっ…やっ……、言わないで…」
「…もう我慢できねー……入れるからな?」
「んっ…あぁ!…はぁ……ぁ…あん…!」

「知ってたか? 危険日はな、子宮口が少し下に降りてくるんだ。中に出された精液に触れられるようになっ!」
「あぁ!奥までっ!…だめ…凄いよ……」


ネタ勝手に使ってスマソ。
126名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 18:40:05 ID:G2mDmREY
>>125
118じゃないですけど、こういう便乗は大歓迎です
127sage:2006/07/20(木) 23:02:40 ID:NVPtqcbM
118好きです。というか好きなSS多いです。
いいテーマですね。

128名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 18:40:05 ID:7zFLOm6s
本文はマダですか?(;´Д`)
129名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 22:56:12 ID:BRWEZ8l9
明日は土用の丑の日
夕飯は仲良く一緒に鰻→濃厚エチーの流れを是非
つーかみんな鰻食うと元気になる?俺は特に変わらないw
130名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 10:18:47 ID:9SFfcRLT
昔、スッポンの生き血を飲んで眠れなくなったことならあるな
131名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 22:44:14 ID:9RGsE2zc
山羊も凄いらしいね。
高校の時、職員室で仲の良かった女子生徒と男子教師が
そんな話をしてて、ちょっと待てと思った漏れ。
132名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 23:00:46 ID:Xfef1B03
保守したりする
133名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 15:26:41 ID:AYNny2Cf
保守がてらになにか投下しようかな
134名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 18:52:36 ID:64SXapHd
ktkr!wktkwktk!!
135ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA :2006/07/29(土) 07:43:24 ID:G/ZDUiMs
お久しぶりです。
自分の個人サイト作りましたので暇な人は覗きに来てください。
アドレスはメール欄に張っておきます。
136名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 08:11:18 ID:+cYITk2F
宣伝乙
137名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 13:50:34 ID:wKK9iySp
>135
宣伝もいいが何か書いてくれぇ!
138名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 23:27:41 ID:9eccK2eA
エロほとんど無いけど、それでもよければ明日あたりに投下しようかと
139名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 23:31:01 ID:bgaxjCNb
>>138
Com'oooooooooooonnn!!!!!!
140名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 01:45:20 ID:IPr0O01A
>>138
wktk
141138:2006/08/02(水) 18:33:23 ID:vkp98Jtp
 今、二人で住むには少し狭いアパートのキッチンで仁美が夕食を作っている。
 彼女は、つい先日俺と生涯の苦楽を共にする誓いの口づけを交わした人。
 俺の花嫁になった女性。
 
 ようやく静かな毎日が戻ってきて、ふと過去を思い返す時間が多くなった。
 この一ヶ月、少し色々なことがありすぎたかもしれない。
 
 

 ―――事の発端は先月の半ばくらいだった。
 
 大学時代のサークルの後輩だった仁美から、突然電話がかかってきた。
 大学を出て、希望通りではないが、そこそこの会社に就職して三年。
 最近は仕事関係のことでしか鳴ることのなかった俺の携帯電話に突然…。
 「大切な話があるから、お時間をいただけないか」と言われ、
 俺は卒業して以来、三年ぶりに仁美と会うことにした。
 
 そういえば、仁美は大学二年の春に突然退学して実家へ帰ったという噂を聞いていた。
 だが、再会した時の仁美は、髪を少し伸ばして、顔立ちは大人っぽくなっていたものの
 その雰囲気などは昔のままで、なぜかとてもホッとした。
 
 一時間ほど、昔話に華を咲かせたり、俺の仕事の愚痴を聞いてもらったりして
 ある程度空気も和んだところで、彼女は唐突に今回俺を呼び出した本当の理由について話し出した。
 「河野先輩は……、今お付き合いしている方とかいらっしゃるんですか…?」
 この時は、まだ彼女が何が言いたいのかわからなかった。
 俺は昔から、お人よしで人見知りがなく、誰にでもいい態度をとってしまうせいか
 あまり特定の女性だけと付き合ったという経験がない。
 そして大学時代からの彼女とも昨年別れて以来、女関係はさっぱりだった。
 そのことを、冗談半分で、やや自虐的に仁美に伝える。
 だが、彼女は少しも笑顔を見せることなく続けた。
 その後の一時間は、ほとんど彼女がしゃべりっぱなしだった。
 
 内容を簡単にまとめると、次のような感じだった。
 仁美は、幼い頃に母親を亡くし、それから父と二人暮しだったらしい。
 だから、父にとって一人娘である仁美の成長が何よりの生甲斐で
 彼女の為に、趣味にも教育にも精一杯の援助をしてくれる優しい父だったという。
 だがその父も、彼女が大学二年のとき、病に倒れて、
 とてもではないが私立大学の授業料を払える状態ではなくなり中退を選択したそうだ。
 そして、その父が先日、余命一月の宣告を受けてしまったらしい。
 彼も自分でこの先がそう長くはないと悟ったようで、彼女の将来をとても不安に思っているらしい。
 そこで仁美は、自分には婚約者がいて、もうすぐ結婚するということにして
 父を喜ばせて、安心させてあげたいという。
 その相手役を俺にやってほしいとのことだった。
142138:2006/08/02(水) 18:33:52 ID:vkp98Jtp
 俺は、そんな話すぐには信じられなかった。
 なにか大掛かりな冗談や、ひょっとしたら詐欺にでも巻き込まれてるんじゃないかと思った。
 「すごく勝手なことを言ってるのはわかります…。
  でも、父を喜ばせるためにはこれしか思いつかなくて、
  こんなこと相談できるのは、河野先輩くらいで……」
 確かに、そうかもしれない。
 自分で言うのもなんだが、お人よしで面倒見がいい俺に、学生時代から彼女はよくなついてくれた。
 「私についてきて、父の前で婚約者のフリをしていただければいいんです。
  本当に、それ以外は何もしなくていいです……。
  出来る限りのお礼もします。 
  無理を言っているのはわかりますし、こんなこと強請は出来ません……。
  でも、あまり時間がないから明後日までに返事をくれるとありがたいです」
 仁美は、途切れ途切れにそう話すと、その日は帰っていった。
 
 
 仁美と会ってから、丸一日、俺はほとんど何も手につかず
 彼女の懇願に対する答えを考え続けていた。
 結局俺は、婚約者役を引き受け、彼女と共に父に会うことを決意した。
 ほんの一年程度の付き合いだったけど、仁美は他人を陥れて歓んだり
 金や物を平気で誰かから騙し取れるような人物ではない。
 それに俺自身が、彼女に対して多少なりとも好意を持っていたのもあった。
 だが決定打になったのは、困っている人を放って置けないという俺のおせっかい心。
 それに、話を聞く限り、俺は特になにもしなくていいとの事だし
 一度会えば、彼女も、彼女の父も満足してくれると軽く思い込み始めていた。


 そのことを仁美に伝えてから三日後、彼女と共に彼女の父親を訪ねた。
 
 「本当にありがとうございました。
  近いうちに、私の花嫁衣裳の写真でも見せればもっと安心してくれると思います。
  私のワガママに付き合ってくれてありがとうございました。
  これはほんの気持ちです、受け取って下さい……」
 病院から出ると、仁美から茶色の封筒を渡された。
 中には数枚の万札が入っていた。
 区切りのいい数でないところを見ると、本当に彼女の用意できる精一杯の額だったのだろう。
 そのまま、仁美は一瞬ニコッと笑うと俺の前から去ってしまった。
 
 一方の俺は、その封筒を断ることも忘れるくらい、あることが頭から離れなかった。
 ベットに横たわる彼女の父は、『人はこんなに衰えられるものなのか?』と思うほど
 痩せ細り、何本か点滴がされかろうじて生かされている様子だった。
 こちらの言っている事は理解してくれたようだったが
 会話はままならず、医師でなくともこの先そう長くないとわかる状態だった。
 俺は出来る限り演技であることを悟られないようにしたが、
 仁美の父の浮かべた笑みの向こうに、かすかだが暗い影のようなものを感じた。
 それは、間近に迫った自らの死に対する恐怖から来るものでないことは明白だった。
 それは、愛する娘との永久の別れを悲しんでのものでもない。
 俺がもし彼と同じ立場だったら、こんなになってまで嘘をつかれていると気づいてしまったら……。
 俺は、絶対に騙してはいけない者に対して嘘をついてしまった気がした。
143138:2006/08/02(水) 18:34:29 ID:vkp98Jtp
 それから数日後、俺は祝日や休日の間をなけなしの有給休暇で埋め、なんとか長期休暇を作った。
 そして、今度はこちらから仁美に連絡を取り、もう一度会ってくれと頼んだ。
 彼女は不思議そうにしていたが、二つ返事で俺の誘いを受けてくれた。
 
 今回は会ってすぐに、余計な前置きをせずに俺から本題を切り出した。
 「やっぱり、リアリティがなきゃだめだよ!
  口で“俺たちは愛し合ってて、もうすぐ結婚します。
  だから、お義父さん、娘さんのことは心配しないでください”みたいに言ったて信じてくれない!
  ……だから、これ、用意してきた。
  もう俺のサインと印鑑は押してある、後は任せる」
 俺はそう言って、半分だけ名前の書かれた婚姻届を仁美に渡した。
 「あ、別に、本当に提出する必要はないから悩むことはないよ。
  相手は俺たちの倍以上は生きてる人生の先輩だから、
  こっちもそれなりの準備をしないと…」
 言いたいことが、うまくまとまらなかった。
 要は、『法的に世間から認められるような証拠を提示すればいい』とか
 『もっとリアルな演技をするために小道具を用意しよう』とだけ言いたかったのだけど。
 しかし仁美は、静かにペンを出すとそれにサインして、
 これもいつも持ち歩いているのか、印鑑を押し、婚姻届を完全な状態にした。
 俺はすぐにそれを掴むと、彼女の手を引っ張って、また彼女の父の元へ向かった。
 
 仁美の父は、前回会ったときよりは体調が良いようで多少会話をすることが出来た。
 しかし、話せば話すほど、彼の目を見れば見るほど、
 自分の心の中を彼に見透かされているような感覚に襲われた。
 やがて話題も途切れがちになってしまった。
 
 このとき俺は、彼を本当に安心させるにはこれしかないと痛感した。
 「時間が無いんで、今日はここでおいとまさせていただきます…」
 俺は静かに立ち上がり、ポケットからさっきの紙を取り出して見せた。
 「これを出しに行くんですよ、これから。
  いきなりで驚かれたかもしれないですけど、
  仁美が、早くお父さんにウエディングドレス姿を見せたいってはしゃぐんです」
 そこまで言ったとき、仁美も慌てて立ち上がった。
 だけど、俺は無言で彼女を制し、続けた。
 「今度来る時は、純白のドレスに身を包んだ仁美さんを連れてきます……」
 そう言い残して、俺は仁美の手を引き部屋を後にした。

 「あ、あの、私そこまで河野先輩に迷惑をかけるつもりじゃなかったんです。
  本当に、父に少しでも喜んでもらいたかっただけで……。
  そ、それにもう満足なお礼は出来ないですし……」
 病院を出てしばらく黙っていた仁美がようやく口を開いた。
 少なくとも俺は、このときボランティア気分でやっていたわけではなかった。
 本気で彼女の父を喜ばせてあげて、彼女を、仁美を幸せにしてあげたいと……。
 「お礼なんか、初めっから望んじゃいないから。
  ただの親切心だけでここまでやったりはしないよ…。
  俺は、本気で君と君のお父さんを喜ばせてあげたいと思ってる。
  そのためなら、本当に君と結婚してもいいとさえ思えてきた。
  だけど、君にも相手を選ぶ権利くらいはある。
  本当に愛した人と結婚して、幸せになる資格がある。
  でも今は時間が無いから、我慢して“代理”の俺に付き合ってくれないか?」
 仁美が返答に困っているのをよそに、俺はまた翌日会う約束を取り付け別れた。
144138:2006/08/02(水) 18:35:21 ID:vkp98Jtp
 思えばこの日からだった。
 理由はわからないが、仁美が俺の中で、何物にも代えがたい大切な存在になったのは。
 異性を好きになった経験なんていくらでもあった。
 だけど誰か個人と、その人を取り巻く環境を含めた全てを好きになったのは初めてかもしれない。
 
 彼女が俺を頼ってきてくれたから、
 そしてその状況があまりにも哀れで俺の心くすぐったからか…?
 元々俺が、彼女に対して好意を抱いていたから…?
 いやそれもあるだろうけど、ただ純粋に、仁美の父親の心の底からの笑顔を見たかった。
 そして、その笑顔を見て心の底から喜んでくれる仁美が見たかった。

 次の日から、俺と仁美はほとんどの行動を共にした。
 オーダーメイドで彼女にピッタリのウエディングドレスを作ってくれる店を探した。
 どれだけ金がかかっても、一日でも早く仕上げてくれる店を探し、依頼した。
 幸い、仁美は標準的な体型だったので、わりと早く出来上がるとの事だった。
 それから、おそろいの指輪を買い
 彼女の父親の前で、フリだけでいいから、交換しようと約束した。
 
 しかし、仁美の表情はあまり晴れなかった。
 「あ、あの、河野先輩……、やっぱり、ここまでやってもらうのは悪いです。
  本当に私には何もお礼なんて出来ないし。
  その……、私の為にこんなにお金使うこともないですから…」
 確かに、ここまでの費用は全て俺の負担で、痛くないと言えば嘘になる。
 でも、これで仁美たちが少しでも喜んでくれれば、俺は一生後悔しない自信があった。
 「うん、他人から見れば俺はバカなことをしているかもしれない。
  だから、こんなことは本気で好きになってしまった相手にしか出来ない。
  俺の答えは出てる…。
  これ、君に預けておくよ。 好きなようにしていい……」
 俺はカバンから、後は提出するだけになっている婚姻届を取り出し、仁美に渡した。
 「明日、俺はドレスを受け取ってから、病院へ向かう。 君は先にお父さんの病室で待ってて」
 



 そして、その日が来た。
 俺は両手で大きな袋を抱えながら急いで病院へ向かった。
 予定の時間より少し遅れてしまい、滑り込むように病室の前に着くと
 ドアの前に、仁美が独りたたずんでいるのが見えた。
 「あ、遅れてごめん。 …どうしたの?」
 仁美が俺に気づいたのか、なにか深刻そうな顔でこちらを振り向いてきた。
 「ちょっとお話があるんで上までついてきてください…」
 俺は言われるままに、屋上へ向かう彼女の後を追った。
 静かな病院の廊下を歩く彼女の後ろで、最悪のケースが頭をよぎる。
145138:2006/08/02(水) 18:36:02 ID:vkp98Jtp
 そのまま、声をかけることが出来ず、屋上に着いた。
 足を止め、振り返ってきた仁美がゆっくりと口を開く。
 「……あなたは、なにか勘違いしてます。
  確かに、いきなりあんなことをお願いした私はちょっと打算的だったかもしれません。
  優しかったあなたなら、すがればきっと助けてくれると思ってました。
  だけど、あなたをこんなに巻き込むつもりはなかった……」
 仁美が両目に涙を浮かべながら話を続ける。
 「あなたは思ったとおり、昔のままの優しい人でした。
  私の無茶なお願いも快く引き受けてくれて……。
  本当はそのまま抱きしめてもらって、唯一の家族を失ってしまう
  私の寂しさを受け止めて慰めてほしかった。
  でも、私はそこまで図々しい女になれなかったから、お金を渡して割り切ろうと…。
  それなのにあなたは、私たちを見捨てなかった。
  正直、その優しさが迷惑でした……」

 ここまで勢いでやってしまったけど、彼女の気持ちを無視していたのかもしれない。
 思わず両手で抱えていた袋滑り落ち、ドサリと音を立てた。
 「だけど、私と私の大事な人を、ここまで大切にしてくれた人は他にいませんでした。
  すごく嬉しかった……」
 仁美は目を押さえていた手を、カバンに移しあの婚姻届を取り出した。
 「あなたは卑怯です。
  自分で勝手に準備したくせに、処分は私に任せるなんて…」
 仁美が歩み寄ってきて、その婚姻届を、空になった俺の手に納め、上からそっと握ってくる。
 「あなたはこの前、私が本当に好きな人と結ばれて幸せになる権利があるって言ってくれました。
  だから私は、一生あなたについていきます。 
  あなたといれば幸せになれる気がします――――」
 そのまま唇を噛み締め、涙を浮かべて立ち尽くす仁美をそっと抱きしめて
 「ああ、絶対幸せにする」とだけ答えた。
 
 このあと、仁美の父の前で俺たちは誓いの口づけを交わした。
 でも俺は、ここまでの周到さとは裏腹に頭の中が真っ白になってしまって
 ほとんどなにをしゃべったか覚えていない。
 ただ二人の本当に嬉しそうな顔を見て、それが俺の喜びであることにも気づいた――――




 
 
146138:2006/08/02(水) 18:36:39 ID:vkp98Jtp
 「ごはんできましたよ。 なにか考えごとですか?」
 仁美がお盆を持ったまま俺の隣に膝を付き、顔を覗き込んできた。
 「ん、ああ…、ちょっとね……」
 「お仕事のことですか?」
 仁美がテーブルに箸や食器を並べながら少し不安そうに声をかけてくる。
 「あなたは私を気遣ってか、あまり自分の悩みを口にしなくなりましたね。
  私でよければいつでも相談に乗りますから、何でも話してくれて結構ですよ……」
 「ああ、ありがとう。 
  でも悩み事じゃなくて、今までのことを思い返していただけだから…」
 
 二人で向かい合って座り、食べる食事。
 まだ数えるほどしか経験はないが、とても心が落ち着き、自然な感じがして俺はこのひと時が好きだった。
 「さっきのことなんだけど、結局、これでよかったのかなって思ってさ…」
 仁美が箸を休め不思議そうな顔をしている。
 「私の父のことですか?」
 「ああ、最後に会ったときはとても嬉しそうにはしていたけど、
  口では俺にわかるように、何も言ってくれなかった」
 「父は元々自分の思ったことなんて滅多に口に出さない人でした。
  大丈夫ですよ。 私も父も、あなたを選んだことを間違いだと思ってません…」
 
 仁美がまるで、不安を取り除くように、俺の左手に自分の左手を重ねてきた。
 薬指にはめている、銀の指輪が触れ合い、カチャリと小さな音を立てる。
 「あなたは少し欲張りですよ。
  いつもみんなに喜んでもらおうとしてるから…」
 無言の俺に仁美が続ける。
 「あなたを選んだのは私の判断なんですから。
  これからはもう少し私だけに……」
 仁美がそう言いながら優しく微笑みかけてくる。
 「あ、そろそろお皿下げますね?」
 一瞬目が合うと、仁美は恥ずかしそうにして、空いた食器を片付け始めた。
 仁美が俺に心を開いてくれているのがわかる。
 今唯一の家族の俺に……。

 
 
147138:2006/08/02(水) 18:37:15 ID:vkp98Jtp
 
 ベットの中でまた仁美と目があった。
 どちらからとも無く笑みがこぼれる。
 独りで使うには十分だが、二人で寝るには少し狭いベット。
 いつもはもう一枚布団を敷いて別々に寝ていたけど、
 今日は部屋の明かりを消した後、仁美に「そっちへ行っていいですか?」と声をかけられた。
 もちろん断る理由なんてない。
 
 「あ、あの、次からはあなたの方から誘ってくれると嬉しいです……」
 「え……?」
 「やっぱり、その…、こいうことって女性の方からって変じゃないですか……?」
 「そんなこと、ないと思うよ……」
 今度は俺が、仁美の不安を取り除くように、彼女の首筋につけたキスマークをそっと指でなぞった。
 「じゃあ、明日も明後日も……。
  こうしてると落ち着くから……」
 俺は彼女の髪に指を通しながら、また優しく話しかけた。
 「明日は、もう少し広い部屋でも探しにいこうか?」
 「はい……。
  あ、でも………」
 「ん?」
 「子供はまだいいかなって……」
 「え?」
 「もうしばらく二人っきりでいたいから……」
 「――――それもそうだね」
 
148138:2006/08/02(水) 18:38:52 ID:vkp98Jtp
以上で終わりです。
わりと長くなってしまったかも

あと申し訳ないけどエロはなんとなく雰囲気に合わない気がして省かせてもらいました

そのうちエロ夫婦ネタでも再投下するかもしれないけど
149名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 18:53:16 ID:jADYotPl
GJktkr!!
興が乗ってきたときには再投下も楽しみにしてます。
150名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 22:50:32 ID:awjhx1a4
GJですな。
再投下、心待ちにしています。
151名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 23:38:20 ID:XrdQwiO6
いいよーいいよー!お人好し!
くそっ、GJ以外の良い言葉が見つからん!
再投下待ってますよ。
152名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 23:44:29 ID:TbC5orY5
こういうのもいいですな…
エロ夫婦ネタというのも気になるので、そのうち投稿お願いします〜
153名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 17:11:25 ID:00B3b81i
gj&wktk
154名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 15:45:25 ID:GVPpPt/l
心、洗われました・・・
155名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 10:37:19 ID:8/f7BZNm
死ぬまで、お側離れません・・・
156名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 14:02:09 ID:PAxLqccp
なんかそれお化けにとりつかれたみたいだなw
157138:2006/08/09(水) 01:09:53 ID:yzJ3aclT
前回とは真逆の路線
甘めの姉さん女房系?
158138:2006/08/09(水) 01:10:45 ID:yzJ3aclT
 ようやく寝付けたと思ったら、鼻や耳をくすぐられているのが鬱陶しくて目が覚めてしまった。
 「ねえ、起きてる?」
 薄目を開けると、妻の智子が自分の髪を摘んで俺の鼻やらをくすぐってる。
 それを手で払いのける。
 「……勘弁してくれ。 明日も朝早いんだよ」
 「もう、最近そればっかり。 
  なんか眠れないんだよねぇ……、ちょっと付き合ってくれない?」
 「電気つけても怒らないからゲームでもしててよ……」
 「じゃあ一緒にやろうよ」
 彼女に背を向けるように寝返りをうって、毛布を肩までたぐり寄せる。
 「お願いだから、寝かせて……」
 
 再びうとうとしかけていたとき、また耳に変な感触を感じた。
 なにやら軟らかくて湿っぽいような肌触り。
 「な、何をしているの……?」
 「何だと思う?」
 「耳、噛んでるよね? 唇で……」
 「ピンポ〜ン!」
 「“ピンポ〜ン”じゃなくて…」
 上体を起こし、智子の方を向いて少し真面目な顔で話しかける。
 「お願いだから今日は寝かせて……」
 智子と結婚してそろそろ半年、高校時代の先輩だった彼女に未だに頭が上がらない。
 とは言っても学生時代にお互いに面識はなく、
 社会人になってから好きになった人が、たまたま同じ学校の出身だっただけ。
 彼女は意識していないようだが、一学年上だった智子は
 普段の考え方やしゃべり方なんかが、俺には大人っぽく映る。
 でも時々垣間見せる、妙に子供っぽい部分があって、それがたまらなく好きだった。 

 「じゃあ、新しい指輪買って?」
 付き合い始めて一月くらい経った頃だろうか、彼女を年上と知ってしまい
 おまけに自分の先輩だったと知ったときから、おねだりにはほとんど首を縦に振ってきた。
 「うん、次のボーナスでたら優先的に買わせていただきますから」
 しかし智子は、依然として面白くないといった表情をしている。
 これではこっちも気持ちよく寝れない。
 「違う! ホントは指輪なんていらないの! バカ……」
 
 本当はもっと高い物が欲しいとか言い出すんじゃないだろうな…。
 「もういいよ。 勝手にしな」
 もう一度毛布をかぶりなおし、無理矢理目を瞑る。
 しばらくは彼女も黙ったまま。
 多少気になるが、『これでいいんだ』と自分に言い聞かせながらさっさと眠りにつきたかった。
 けど余計なことを考えてしまったせいでだんだん眠れなくなってくる。
159138:2006/08/09(水) 01:11:58 ID:yzJ3aclT
 「ねえ、怒っちゃった……?」
 しばらく黙っていた俺に智子が声をかけてきた。
 「怒ってないから」
 「ならこっち向いてお話しない?」
 さらに深く毛布をかぶり意図的に彼女から遠ざかるように寝返りをうつ。
 「ごめん、また明日ね。 本気で今日は寝ないとやばいんだ……」
 「ケチ!」
 
 またしばらくの静寂。
 ――寝たのかな?
 一方の俺はもう眠くなくなってきた。
 寝なきゃ寝なきゃと考えれば考えるほど、目が冴えてくる。
 「…こちょこちょこちょ〜」
 大人しくなったと思ったのもつかの間、また耳を髪の毛でくすぐられてる……。
 「おいっ! こちょこちょじゃねーだろ! いい加減にしてく……れ……よ……」
 ぶわっと毛布を跳ね除け、智子の方を向いて怒鳴りつけようとした。
 「あ、あの……、いつから裸なの……?」
 だが俺の目の前には一糸纏わぬ姿で、毛布で胸元を色っぽく隠している智子がいて固まってしまった。
 「エヘッ…、ついさっき。 もっと見たい?」
 「い、いや、あのね……、本当に申し訳ないんだけど、明日朝早いんだよ、俺。
  何してても文句言わないから、そっちでやってくれるかな……」
 俺はそう言いながら部屋の端にあるテレビを指差す。
 智子は頬を膨らませながら、毛布を肩から羽織ってテレビの方へ這って行った。

 しばらくはガサゴソとテレビの辺りを漁る音だけ聞こえてくる。
 大人しくゲームでもしてくれる気になったのかな?
 そんなことを考えながら俺も、少しずつだがまたうとうとし始めてきた。
 だが突然代爆音の喘ぎ声が聞こえ現実に戻されてしまう。
 慌てて振り返ってテレビの方に目をやる。
 「うっわ〜、カゲキ……」
 智子が膝を抱えて座りながら見つめるブラウン管の先には
 俺のお気に入りのAV女優と名も知らないの男優の絡みが映し出されていた。
 
 「あ、え!? こ、これ……? ちょ、な、何見てんだよ……」
 吹き出る冷や汗を腕の甲で拭いながらなんとか声を搾り出す。
 寝たふりをしていた方が良かったのかもしれないが
 この大音量で再生しているところをみると、明らかに俺への当てつけだろう。
 「ん? この前とったドラマ見ようと思って探してたら
  なんかラベルが付いてないビデオがあってさー、
  何かな〜って思って見てみたら………ね」
 独り暮らしの時に見ていた物である事は確か。
 おそらく引っ越す時に紛れ込んで、あそこに放置されていたみたいだ。
 「ねえ、こんなのいつ見てるの? 私が寝た後とか?」
 「い、いや、最近は見てないよ。
  ほ、本当だって…、というかなんでそんなとこにあるのか俺にも……」
 「どうしたの? べつに私怒ってないよ?」
 しかしこんな状況で平常心でいられるわけがない。
 「ねえ、やっぱりこういうので覚えたコト、私に試したりしてるの?」
 「いや、その…………」
 なんとも例えようのない後ろめたさが俺の中で膨れ上がる。
160138:2006/08/09(水) 01:12:34 ID:yzJ3aclT
 「ねえねえ、私もこんなに大きな声で喘いでる?」
 いつの間にか智子は隣で寝そべりながら、頬杖をついて俺の顔を覗き込んでくる。
 さながら蛇に睨まれた蛙状態。
 「さ、さあ……、あんまり注意して聞いてたことないから……」
 「じゃあ今から確かめてみる?」
 やばい、変な誘導尋問と、テレビから漏れる声で、こっちも立ってきた……。
 でも、もう日付が変わるし、早いとこ話を元に戻して誤魔化そう。
 「あ、あのさ、休みの日は一日付き合うから今はちょっと……」
 ついでに枕元にあるリモコンに手を伸ばし、どさくさに紛れてテレビを消す。
 「その気ないの?」
 「わ、悪いけど今日は……」
 とは言うものの下半身はやる気満々。
 頭だけがまだ少し冷静だった。
 「ホントかな〜? どれどれ…」
 智子の手が、少し緩めの俺のパジャマのズボンの間から忍び込んでくる。
 いきなりしなやかな指先が俺のモノに纏わり付く感触。
 背筋が一瞬ゾクッとする。
 「あらあら、これはどういうことかな〜?」
 智子の顔が耳元まで近づいてきて悪戯な笑みを浮かべている。

 「気持ちいい?」
 彼女がゆっくり手を動かしながら、また耳元でささやいてくる。
 その口から漏れるかすかな吐息が耳をかすめ、無意識のうちにただコクコクと頷いてしまう。
 「フフッ…、正直でよろしい」
 智子が空いている方の手でそっと頭を撫でてくる。
 
 もうわずかに残った俺の理性もなくなりかけて
 彼女を押し倒し体位を変えようと腕を伸ばしかけた。
 しかし指先が彼女の体に触れる前に、唇が重ねられて、動きが止まってしまう。
 「ありがと。 ホントは疲れてるのんだよね。
  でも最後は私のわがまま聞いてくれる、そういうとこ好き…」
 唇を離しても、まだ体温が感じられるくらい近くに智子の瞳が映る。
 「なんだよそれ。 どっちが本音だよ…?」
 「こっちは妻としての本音。 あっちはオンナとしての本音……かな」
 思わず苦笑いがこみ上げる。
 頭の片隅には、明日の朝、遅刻しそうになり慌てる俺の姿が…。
 「今の私は、オンナの私かな」
 智子が俺の鼻の頭に浮かぶ冷や汗を、そっと人差し指で拭ってくる。
 「バレてないと思ってた? 
  ちゃんと毎日お掃除してるんだから、あんなとこに隠してもバレバレだよ」
 「いや…、べつに隠してたわけじゃなくて……」
 言い訳の途中で、智子に頬を軽く摘まれる。
 「あんなので発散するくらいなら、女房の私を使えばいいでしょ?」
 そう言うとまた智子が唇を重ねてくる。
 今度は舌がゆっくりと侵入してきた。
161138:2006/08/09(水) 01:13:16 ID:yzJ3aclT
 そっと唇を離した智子が、糸を引く口元を手の甲で拭いながら熱っぽい視線を向けてくる。
 なんか凄い勘違いされてるけど、もうこれはこれでいいや……。
 「な、なあ、ちょいタンマ! 出そう……」
 「ん?」
 ようやく智子がさっきから動かしっぱなしの左手を休め、ズボンから引き抜く。
 また両手で頬杖をついて俺を見下ろしてくる。
 「ねえ、焦らされて焦らされて、朝まで焦らされっぱなしなのと、
  朝まで何回もイキまくるのと、どっちがいい?」
 もう朝まで付き合うことは決定してるのか…。
 「い、いや、普通にやろうよ。 いつもみたいに」
 「やーよ、私すぐイッちゃうから、いっつも途中からおもちゃにされてるもん…」
 まあ、それが面白いというか、可愛いからいいんだけど。
 「もしかして嫌だった?」
 智子が首を左右に振って俺に答える。
 「ううん、どっちかって言うとそっちの方が好き。
  こんなにも私のこと求めてくれてるんだ――って思えて嬉しくなるし……。
  だけど、たまにはいいじゃない? 逆でも」

 目が慣れてきたせいか、薄暗い部屋でも彼女の顔がよく見えるようになってきた。
 年齢の割には幼く見える顔立ち。
 彼女自身も嫌いではないらしく、そのことを褒めると喜んでくれる。
 けど胸も幼いとか言ってからかうと、かなり怒られる。
 「もう、黙ってそんなに見つめないでよ…」
 智子も、恥ずかしそうな笑みを浮かべながら俺の目を見つめ返してくる。
 逆にこっちが彼女を見つめていたことを意識させられてしまい、
 照れ隠しで、とっさに彼女の胸に両手を伸ばす。
 「あっ…、ちょ、ちょっと」
 掌に収まるくらいの大きさの彼女の胸は、敏感に反応して乳首の先は固さを増してくる。
 そのまま左の胸にしゃぶりつくように口づけする。
 「あうっんん!!
  コ、コラ! だめだってば…」
 手を払いのけられ、また仰向けでベットに押し倒されてしまう。
 「たまには、おねーさんの言うことききなさい」
 智子がスッと伸ばした人差し指の先で俺の唇を抑えてくる。
 そんなこと言われなくても、いつも言いなりな気がするけど。
 
 突然智子が枕元にあったタオルを取ると、それで俺の両手を縛り上げてきた。
 「これでよし!」
 俺はその縛られた手を目の前まで持ってきてしばし凝視してしまう。
 簡単に縛ったくせに意外と解けそうにない。
 「お、おい、これでよし、じゃないって! なんのマネだよ? もしかして酔ってんのかよ?」
 「今日は飲んでませんよー」
 彼女の手がそっと下に伸び、ズボンがゆっくり脱がされていく。
 「でもその手じゃ、上は脱げないねぇ…」
 「笑ってないでこれ解いてくれよ」
 「ま、男の人だから上は脱がなくてもいっか」
 そのまま手際よくトランクスまで剥ぎ取られてしまう。
162138:2006/08/09(水) 01:13:52 ID:yzJ3aclT
 「さ〜て、どうしてほしいのかな?」
 彼女の目の前で、恥ずかしくも俺のモノは張り裂けんばかりに硬直している。
 智子はそれを両手でそっと包み込むように掴むと、舌を出して先の方を一舐めしてきた。
 また背筋がゾクッとして、一瞬の快感が全身を駆ける。
 「お、今ピクッときたねぇ。 もっとして欲しいのかなぁ?」
 こみ上げてくる恥ずかしさを紛らわすように
 縛られた腕で、上目遣いに見上げる彼女の頭をポンポンと叩く。
 「ど、どこだっていきなり舐められたらびっくりするだろ…。
  てか、なんのつもりだよ? なんかあったのかよ?」
 「いいじゃない。 何もなくても、こういうことするのが夫婦ってもんでしょ?」
 「ま、まあそうかもしれないけど…」
 
 また智子が俺の顔に自分の顔を近づけてくる。
 「なら、遠慮することなんてないでしょ」
 耳元でナイショ話でもするみたいに吐息混じりの声でささやきかけてくる。
 「べ、べつに遠慮してるわけでは…」
 「……まだ明日のこと考えてるんだ?
  じゃあ、そんなこと忘れるくらいめちゃくちゃにしてあげよっかな…」
 また耳に息を吹きかけられ、軽く噛まれる。
 それに思わず体が反応してしまう。
 「耳、弱いんだね」
 「よ、弱いとかじゃなくて、髪の毛当たってくすぐったいんだよ」
 智子が「そっか」と呟きながら、体を起こし、両手で髪をかき上げる。
 「なんか私も汗かいてきちゃった…」
 
 彼女の舌がまた、俺の首筋に降りてくる。
 そのまま鎖骨の辺りまで、ゆっくり舌を這わせては、俺の反応を楽しんでいるようだった。
 「ここからは、パジャマ着てるので通過しまーす」
 ここまで来て一旦顔を上げると、また俺の腰の辺りに顔を移し、今度は根元まで深く咥え込んできた。
 わざとらしくチュパチュパと音を立てられ、自然と体が強張ってくる。
 しばらくされるがままに寝そべっていると、智子が口を離して、顔を覗き込んできた。
 「このまま口に出したい?」
 「い、いや、結構不味いらしいから止したほうが…」
 俺の戸惑っている顔を見ながら、智子が笑みを浮かべる。
 「じゃあ、私の顔にかけたいのかな?」
 そんなことやったことも、やらせろって言ったこともないんだけど…。
 「そ、それも後で洗うの大変だろうから止めた方がいいかと……」
 「フフ…、その戸惑ってる顔、カワイイ……」
 彼女の為を思って結構真面目に言ったつもりなのに、また笑われて頭を撫でられた。
 「それはやっぱり、私の中に入りたいってことだよね?」
 そのまま智子に頬の辺りも優しく撫でられ、何も反応できない。
163138:2006/08/09(水) 01:14:40 ID:yzJ3aclT
 両手をタオルで縛られて、下半身だけ裸で、ベットの上に横たわる。
 マヌケな格好すぎて他の人には見せられない。
 「正直に言ってごらん。 私の中でイキたいんだよね?」
 「あ、いや…、その……」
 この前は真逆の立場でこれと同じようなことを智子に言わせてたっけ。
 泣きそうな顔で困ってるのが面白くてつい調子にのっちゃたけど
 かなり恥ずかしいなこれ…、反省しよう……。
 「ほら、我慢しないで言ってごらん。 早く中に入りたいですって…」
 また頬を摘まれて、軽く引っ張ってイタズラされてる。
 「は、はやふらかにはいりたいでふ……」
 ようやく頬を摘んでいた手を離した智子が、その指で髪の毛を耳の後ろへかきあげる。
 
 「よく出来ました。 じゃあ今から入れてあげるから、動かないでね…」
 智子が仰向けの俺の上に、そっと自分の腰を落とす。
 彼女の中に深く突き刺さっていく感触。
 中は既に思いのほか濡れていて、まとわりつくように締め付けてくる。
 智子は全てすっぽり飲み込むまで腰を下ろした後、俺の胸に両手をついてじっとしている。
 もうこっちは焦らされっぱなしでいつでもイキそうだ。
 「か、勝手に動いちゃダメだからね!」
 「うん、わかったから早くしてよ」
 彼女の悶えるような表情が目に入り、少し意地悪く催促する。
 「早くしてくんないと萎えちゃうだろ?」
 ここまでされたらそう簡単には萎えたりはしないけど、さっきのお返しとばかりに言葉をかけ続ける。
 それに対して智子が顔を伏せながらパジャマの襟の辺りをギュッと握り締めてくる。
 
 智子がようやく腰を上下に動かし始めた。
 だけどちょっとゆっくりすぎて物足りない。
 じれったくなって、智子が腰を落とすタイミングに合わせてこちらから突き上げるように腰を浮かせる。
 「ああっ!!」
 軽く喘ぎ声をあげた彼女に、また苦しいくらいパジャマの襟元を掴まれてしまう。
 「こらぁ、勝手に動いちゃダメって言ったでしょ…」
 「い、いや手伝ってやろうと思っただけだよ」
 「もう、また私が先にイッちゃうじゃない……」
 「それになにか問題でも…?」
 それを聞いた智子が、俺の胸を軽く叩いてくる。
 「だ、だって、退屈な女だって……思われたくないもん…」
 「退屈な女?」
 さらに智子が、恥ずかしそうにしながら続ける。
 「だってさ、この頃いっつもさっさと寝ちゃうし…。
  私ってされるがままだったから、退屈な女だと思われてると思って……。
  もう私に飽きちゃって、捨てられるんじゃないかと……」
 明らかに変な誤解されてる。
 というか、結構ひどい自己嫌悪だな……。
 あの変な態度はこのせいだったのかと思うと、爆笑して転げまわりそうになる。
164138:2006/08/09(水) 01:15:19 ID:yzJ3aclT
 「黙ってないでなんかしゃべってよぉ……」
 真っ暗な部屋でも彼女の顔色や気持ちがわかる。
 思わず、智子を抱きしめてあげたくなるけど、この手じゃ無理。
 「アホか!? そんな軽い気持ちで結婚なんかしないっての!
  どうせ俺たちこれから死ぬまでずっと一緒で、
  その間何百回もやるんだから、一週間ご無沙汰になったくらいで騒ぐなって…。
  それに毎日寄り道しないで帰ってくるし、休みの日はいつも一緒にいるだろ?
  ちゃんとおまえのこと大切にしてるって」
 それを聞いても、智子は黙ったまま俯いている。
 何考えてるんだかと呆れる一方で、こっちまで不安になってくる。

 だけど、突然智子が満面の笑顔で、俺の鼻の頭に口づけをしてきた。
 「よかった。 じゃ続きやろっか?
  今から寝たら寝坊しちゃうから、朝までやろうね―――」




 「―――やべ、変な属性に目覚めそうだ……」
 まもなく6時を指す時計と、赤くなった手首を交互に見ながら、
 自分の中で新たな性癖が開拓されそうなのに、身震いする。
 タバコに火を点けてひと吸いだけして、灰皿の上に放置し、立ち昇る煙だけ眺める。
 一応1時間くらいは寝たみたいだ。
 「あなた、起きた? コーヒー入ったわよ」
 寝室のドアが開き、さっきまで一緒のベットに入っていたはずの智子が起しに来てくれた。
165138:2006/08/09(水) 01:16:28 ID:yzJ3aclT
 頭から冷水のシャワーを浴びて、熱めのコーヒーを口に含むと
 頭は働かないまでも、眠くはなくなってきた。
 「ごめんね、朝簡単なのでいい?」
 智子が一言断り、俺の前にトーストと目玉焼きを並べる。
 これから他人と同じ一日を送るのかと思うと疲れがどっと出てくる。
 「でも、お弁当は豪華にするからね!」
 
 さっき鏡を見たとき、俺の目元にはクマが浮き出てたけど智子はいつもと同じ笑顔。
 ノーメイクの素肌が意外とキレイだと改めて気づき、またドキッとしてしまう。
 「…おまえ、元気だな……」
 トーストの耳をもさもさとかじりながら呟く。
 「そんなことないよ、風邪とか普通にひくし…」
 「ハハ……、相変わらずだな…」
 イッた回数だけで言えば、智子の方が多いはずなのに。
 そんなことを考えながら、カレンダーに目をやる。
 まだ火曜日かと思うと、つい溜め息が漏れる。
 

 玄関先でいつものように弁当とゴミ袋を渡される。
 腕時計に目を落とすと、7時ちょうど。
 どうやら遅刻はしないで済みそうだった。
 いきなり智子が両手を俺の襟元に近づけてくる。
 思わず後ずさりして身構えてしまう。
 「なによぉ、ネクタイ直してあげるだけだってば…」
 「こ、こんぐらい自分でできるからいいって」
 「ハイハイ、外ではシャキっとね!
  今夜も早く帰ってきてね!」
 
 ボーっとしながら駅までの道を独り歩く。
 彼女の最後の一言の意味を考えながら――――
 
166138:2006/08/09(水) 01:18:36 ID:yzJ3aclT
終わり

またそのうちなにか書けたらいいなと
167名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 04:31:34 ID:c4VYKOwt
ぐっじょぶ!

飽きられないように腰を振る姉さん女房ハァハァ
168名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 16:00:40 ID:ou6wL/Du
めちゃくちゃツボだよ。お姉さん属性、女性上位属性、和姦属性持ちの俺にはヒットしすぎ。
これで孕ませ属性もあったら俺はモニター前で死んでいただろう。
169名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 02:09:51 ID:2UTUvhqD
勃った
そのうち言わんと書きまくってください
170名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:36:03 ID:DOU1KgwO
上げておきますね
171名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 20:06:50 ID:WbBfjhTp
>>168
よう、俺

年上なのに可愛い姐さん女房ハアハア
172名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 00:05:08 ID:0jkieAAM
ここは
子作りシチュ
おk?
173名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 00:10:32 ID:NELaqEbI
>>172
あり。HRスレっていう選択肢もあるが。
174名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 00:42:52 ID:12E6iPZ7
>>172
こっちに投下キボン
175名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 22:06:39 ID:RLWJQyXW
ちょっと変化球ネタだけど
176名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 22:07:15 ID:RLWJQyXW
 「なんでしょう、父上…」
 広い和室にししおどしの軽快な音が響く。
 話があるといって、父に呼び出された。
 黒塗りの高価そうなテーブルの向かいで父が胡座をかいて座っている。
 その背後には壺や掛け軸がこれ見よがしに並べられている。
 美的センスや、古美術の知識に疎い俺にはそれらは単なるガラクタにしか見えない。
 うちはいわゆる名家で、かつてはこの辺一体は全てうちの土地だったらしい。
 使用人やお抱えの料理人もいるとんでもない金持ちだ。
 だけど俺はその恩恵に全くと言っていいほど与れなかった。
 地元の普通の公立の小中高を出た後、一浪して、普通に受験して地元の国立大学に入った。
 父はなぜか俺に贅沢をさせてくれたことがなかった。
 昔から小遣い制で、それ以上の金を出してくれた例はない。
 どうしても欲しい物があるといっても、「バイトでもして稼げ」と言われてきた。
 少なからず他人が羨むような生活は送ってきたが、
 それでもこの家に生まれてきた以上もっと豪華な暮らしをしても当然だと常々思っていた。
 結局、そこら辺にいるやつとたいして変わらない大人になってしまった。

 「貴仁、おまえも、今年で二十歳だ。
  面倒臭くて今まで黙っていたが、実はおまえには許嫁がいる。
  そこで二十歳の誕生日を機に、結納を交わしてもらいたい。
  相手方と、おまえが二十歳になったら結納を交わすという約束をしていたのをすっかり忘れとった」
 初耳だが、冗談を言っているようには見えない。
 「そ、そんな、突然なにを言ってるんですか……?
  いきなりすぎますよ!?
  それに俺には今付き合ってる彼女がいるんです!!」
 両手で思いっきりテーブルを叩き怒りを露わにする。
 「安心したまえ、その女なら手切れ金を渡して、おまえを諦めてもらった。
  たった500万握らせただけで、二つ返事でもう二度とおまえに近づかないと約束してくれたぞ」
 開いた口が塞がらない。
 目の前で笑う親父に腹が立つというより、情けなくなってきた。
 「だが一つ問題があってな……」
 俺に発生した問題は一つどころではない。
 だけどもう、なにも言う気力が沸いてこない。
 「実は相手方は、三つ子の姉妹なんだ。
  一方のうちは、おまえ一人しか子供がいない。
  日本の法律では、三人と結婚することは許されていないのでなぁ、
  おまえにもっとも気に入った一人を選んでもらいたいのだ」
 「ハハ…、なに勝手なこと言ってんすか……」
 「まあ、そう思うだろうが、相手方もそれで納得してくれた。
  早速明日には彼女達に会ってもらう」
 
177名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 22:08:07 ID:RLWJQyXW
 ―――翌朝
 
 俺は気がつくと、車の後ろの席で横になっていた。
 どっかの国の外車。
 うちの車だけど、初めて乗った。
 というか乗せられた。
 昨日の晩飯に睡眠薬が混ぜられていたらしく、その後から全く記憶がない。
 「おお、起きたか貴仁。
  そこに今日のために仕立てたスーツがある。
  あと30分くらいで着くから、それまでに着替えておきたまえ」
 助手席に座る親父が振り返って話しかけてくる。
 まだクラクラする頭をさすりながら、スーツを手に取る。
 触り心地だけでも、十分高級とわかる逸品。
 「初めて買ってくれた物がこれかよ……」
 「シャツにジャケット、ズボン、ネクタイ、クツ、ベルトに至るまで
  全て海外の一流メーカーの特注品だ。
  おまえもたまにはオシャレしないとな」
 なんか異常に腹の立つ言い方だったけど、こんな機会でもないと
 これほどの高級品に袖を通すチャンスなんてなさそうなので大人しく言われたとおりにする。

 慣れない手つきでネクタイを締める。
 スーツは意外にも体にジャストフィットした。
 いつの間に正確な寸法を測ったのかと思う俺の目に、さっきまで着ていた服が映る。
 2万近くしたTシャツは、清水の舞台から飛ぶ思いで買った物だというのにえらく貧相に見えた。
 
 しばらくして車が停車する。
 「着きましたよ」
 運転手が後部座席のドアを開け俺を降ろしてくれた。
 「ほほう、馬子にも衣装とはこのことだな」
 親父が俺を見て満足げな笑みを浮かべている。
 「夏目……?
  聞いたことねぇなー」
 うちと負けず劣らずの広さを誇る豪邸の門柱についた表札が目に入る。
 「ああ、おまえが来るのは初めてだからなぁ」
 「けっ、いつの間にそんなに話が進んでいたんだか…」
 いつものことだけど、親父は俺になんの相談もなく勝手にことを進める。
 というか、毎度毎度直前になって『忘れとった』とかほざきながら
 俺が断れないような状況に追い込んでくれる。
 
 諦めて、親父の後をついて無駄に長い玄関までの前庭を歩く。
 「へー、噴水つきの家なんてホントにあるんだなー」
 噴水の中央でライオンが口から水を吐いている。
 あからさまに金を持ってますよってアピールしてるような嫌味な彫像。
 「こら、ポケットに手を突っ込むな! 
  型崩れするだろう!
  あと、中では言葉遣いに注意しろよ!」
 「は、はい、すいません……」
 自宅にいるより、年の近い友達とその辺をぶらついていることの方が多かったから
 いざお見合いの時に緊張して地が出てしまいそうだ。
 相手はこの家の住人であるならば相当のお嬢様だろう。
 いつもの俺ではまずいんだろうなぁ……。
178名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 22:08:47 ID:RLWJQyXW
 さながら白亜の宮殿とでも言うような家のドアが開き中に招かれる。
 最初に出迎えてくれたのは、10人近い女中とここの主らしき気品漂う女性。
 親父と親しげに話をしているが、俺はおそらく初めて見る。
 「…まさか、許婚ってこいつじゃないよな。
  どう見ても40歳くらいはいってるし……」
 「コラ、思ったことをすぐ口に出すな!
  相手はこの人じゃない。
  それにおまえより若い、みんな18だ」
 また親父に一喝され、大人しく案内されるままに奥へついて行く。
 たぶん大理石のタイルと、たぶん一枚数百万はくだらない絵画がいくつも飾られている。
 思わず辺りをキョロキョロしていると、後ろをついてくる女中達に笑われた。
 
 やがて一つの扉の前で、親父と主らしき女性が立ち止まる。
 「ここまで多少の狼藉は目を瞑ってやったが、ここから先は決して粗相のないようにな!!」
 親父がいつになく真剣な顔で話す一方で、主らしき女性は
 「いつも通りで結構ですから」
 と、口元を抑えながら上品に笑った。
 いよいよ扉が開く。
 無理矢理連れてこられたとはいえ、お見合いとなれば否が応でも緊張してくるものだ。
 さらに、若き乙女三人のこの先の人生が俺の決定に委ねられているかと思うと緊張も倍になる。
 物語の世界だと、たいていこの先には人間かと疑ってしまうような不細工か
 絶世の美女がいるかの二者択一。
 三つ子っていうくらいだから彼女達の容姿は似ているんだろう。
 どっちにしろ一人だけ選ぶとなると苦労しそうだ。
 まあ、俺の人生からいってこの先にいるのは8:2くらいで不細工が濃厚かな…。
 ゆっくりと扉が開き、視界の先にテーブルにつく3人の女性が現れた―――
 

 
 ―――夕方

 帰りの車の中で、ボーっと考え込む俺に親父が話しかけてくる。
 「どうした、貴仁。
  えらく静かだったではないか?」
 それもそうだ。
 扉の向こうにいたのは予想に反して後者の方、つまり見たこともないような美人三姉妹だった。
 正直誰をもらっても、俺にはもったいない美貌の持ち主ばかりだった。
 「で、誰がお気に召したんだ?」
 こんなに急に誰といわれてもなぁ――――
179名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 22:09:19 ID:RLWJQyXW
 長女、静華(しずか)
 名前の通り、物静かで上品で優しそうな話方をする人だった。
 趣味は茶道と花道で、ホームステイの経験もありフランス語と英語とイタリア語を少し
 とか言っていたが、たぶんめちゃくちゃ堪能なんだろう。
 休日は知人の個展に出かけたり、クラシックのコンサートに出かけてり、乗馬に出かけてり
 と、まさに絵に描いたようなお嬢様だった。
 日本と海外に一つずつアトリエを持っているとかで、痛烈な次元の違いを感じた。
 料理も、和洋中全てに多少の心得があるとは言っていたが、これもおそらく一流だろう。
 正直、別の人を探した方が彼女のためになりそうだと思ってしまった。
 
 次女、響華(きょうか)
 名前の通り、他の二人に比べておしゃべりで元気が無駄にあふれていた。
 趣味はスポーツで、見ることもやることも好きらしい。
 中学時代は新体操で日本6位になり、高校時代は水泳でインターハイ出場経験を持つ
 静華さんとは別の意味で、すごい女性。
 小麦色に焼けた肌と、簡単に後ろにまとめた髪がいかにも庶民的だったが
 最近テニスにはまっていて、長野にテニスコートつきの別荘を買ったという話を聞いたとき
 次元の違いを痛感した。
 料理は、目玉焼きとカップラーメンと白米を炊くことならそこそこ出来るらしいが
 こんなことそこそこしか出来ないのは、人間として致命的だと思った。
 一緒にいるだけでこっちも明るくなれそうだが、正直毎日一緒だと疲れそうだ。

 三女、悠華(ゆうか)
 名前の通り、マイペースでおっとりした雰囲気の女性だった。
 趣味は読書で、休日は書斎にこもって好きなだけ本を読み漁っているらしい。
 なんでも、書斎には10万冊の本があるとかで次元の違いを感じた。
 俺も、SFや推理小説くらいなら多少知識があったのでその話題を振ってみたが
 あまり、というか全く噛み合わなかったところを見ると、
 俺では想像もつかない難しい本を愛読しているのだろう。
 また唯一自前の衣裳部屋を持っている、洋服好きな人らしい。
 他の二人に比べて子供っぽい一面が多いような気がした。
 料理は、冷奴さえ作り方を知らないというほど女中任せな人だった。
 たぶん一番一緒にいて気を使うことのない人だけど、正直まだお嫁に行くには早すぎる気がした。
180名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 22:10:00 ID:RLWJQyXW
 「どうした、全員気に入らなかったのか?」
 また親父に返答を急かされて、回想が中断された。
 「いや、いきなりは決められないよ。
  初対面だし、相手をあんまり知らないし、
  ここまでの展開は目茶苦茶だったけど、相手は十分すぎる美人ばっかだし…」
 「まあ、そう言うだろうと思ってな、
  一人ずつと24時間だけデートする時間を設けた。
  つまり72時間後に答えを出してくれればいいのだよ」
 「いいのだよ、じゃねーだろ!!
  72時間後に初対面の中から嫁を決めろなんて、普通の人には無理に決まってるだろが!!」
 「ハハハ…、夏休みの宿題も最後の三日で終わらせたおまえなら出来るだろう?」
 「だから宿題と結婚相手を選ぶことを一緒にすんな!!
  相手もそんな軽い気持ちで選ばれたらいい迷惑だろ!!!」
 「だから二人っきりでデートして気持ちを確かめればいいではないか?
  少なくとも500万でおまえを振る女よりはまともな方々達だと思うぞ?」
 頭の上まで上げた拳を振り下ろしたくなるのを必死に堪えていると
 親父から一枚の紙が渡された。
 「静華さんから明日の待ち合わせ場所と時刻を書いたメモを預かってきた。
  おまえに渡しておいてくれだそうだ」
 拳を緩めメモを開くと、待ち合わせ場所の駅と、時刻が書かれていた。
 「おまえは肝心な時に寝坊してしまう癖があるからなぁ。
  明日は寝坊しないように、今日はもう寝なさい」
 親父がそう言うと、前の座席と後ろの座席の間に仕切りが出現して
 後部座席の側だけにガスのようなものが充満してきた。
 「な、なにすんだ、お…やじ……」
 薄れ行く意識の中で、子守唄さえ知らない親父に腹が立った。
  
181名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 22:11:22 ID:RLWJQyXW
ラブコメチックな話ですが…

エロも入れる予定はありますけど、期待はせずに
182名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 13:53:39 ID:HJAVUbcn
花嫁候補ハーレムですか…!
新たな世界が開けそうな予感がしますよw
続きwktk
183名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 15:49:40 ID:mdgy2SaI
変化球?どう曲がろうとストライクゾーンを直撃すれば問題ないぜ!!
184名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:02:24 ID:rFeJ9xw1
これは面白そう
185名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 00:09:52 ID:Gg6cERM4
もはやストライクゾーン云々じゃない
むしろどこにボールが来てもいい様に当たりに行くべきだろ!!
186名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 02:47:30 ID:actydRgl
wktk!wktk!
187名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 14:22:02 ID:+ShqThWu
保守!
さぁ、俺のストライクゾーンへ投げろ!
188名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 01:41:06 ID:ZyuWh5ri
 早朝、まだ日が昇る前に目が覚めた。
 日の出を見るなんて、徹マンしてたときくらいだろうか。
 シャワーを浴びて、洋服ダンスの前で考え込む。
 他の二人はともかく、静華さんだけは筋金入りのお嬢様って感じだったから
 変な格好で行くわけにはいかない。
 「なぜか昨日着たブランド物のジャケットは没収されてしまったしなぁ…」
 散々洋服ダンスの中身をひっくり返して、鏡の前で当てては変え当てては変えを繰り返して
 あれほど余裕があった時間を無駄に浪費してしまった。
 結局、もともと高級品なんか買わない俺は、彼女と釣り合う服なんて持ってなくて
 できるだけ新しいTシャツとジーパンを出して、とどのつまりいつもの格好で行くことにした。
 
 ほとんど始発の電車に乗り、待ち合わせの駅に着く。
 相手はまだ来てないようだった。
 缶コーヒーを飲みながら、辺りを見回す。
 するとはるか前方から、黒塗りのリムジンがこちらに向かってくるのが見えた。
 「あれだな……。
  駅を待ち合わせ場所に指定したくせに、こういう登場かよ。
  とりあえず、静華さんは諦めて他の二人に賭けるか……」
 つい溜め息が漏れる。
 もったいないけど、彼女じゃ俺といても可哀想なだけだ。
 
 「すみません、お待たせしたみたいで…」
 リムジンから降りてきた静華さんが深々と頭を下げる。
 「あ、いや、俺が早く来すぎただけだから…」
 そのまま走り去るリムジンを見送る彼女を見つめる。
 上から下まで白を基調に清潔感ある服装できめている。
 俺の身ぐるみを剥ぐより、彼女の指に輝く指輪一つ掠め取った方が何倍も儲かりそうだ。
 「さて、どちらへ行きましょうか?」
 静華さんが俺の方を振り向いて微笑みかけてくる。
 「あ、じゃあ、どっかでめし…じゃなくて、朝食でも…」
 「フフッ…、いつも通りの貴仁さんのままでいいですから」
 まあ、ここでいくらいい格好見せても結婚したらバレるわけだし、お言葉に甘えようかな。
 どうせこの最初の24時間は俺にとって夢みたいなものだ。
 「それよりこんな時間にやっているお店をご存知なんですか?」
 腕時計を見るとまだ6時前。
 「うん、この先のファミレスなら24時間営業のはずだから」
 「ふぁみれす…?
  24時間も営業しているなんて、働き者の方が経営してらっしゃるんですね?」
 真面目に聞き返してくる彼女を見て、思わず苦笑いがこみ上げてくる。


 よく立ち寄る駅前のファミレス。
 いつもの窓際の席で、いつものオムライスを頬張る俺の目の前には
 本当なら別世界に住む女性が座り、物珍しそうに辺りを見回している。
 しばらくして、自分の会計を済ませて店を出る。
 「なにも頼まなかったね?
  遠慮しなくても良かったのに」 
 この程度だったら、彼女の分も奢ってあげようかと思ったけど結局水を一口飲んだだけだった。
 「あ、いえ、朝食は家で済ませてきたので……」
 まあおそらくこんなとこで食事したことないんだろう。
 「それより、どこか行きたいとこある?
  そろそろその辺の店も開店しはじめる頃だし」
 「あ、ではここの美術館なんていかがですか?
  友人から招待券を頂いたので」
 そう言って静華さんがカバンからチケットを取り出して見せてくる。
 聞いたことない美術館だった。
 もっとも学校の社会見学でしか美術館になんて行ったことのない俺には
 この美術館が有名なのかどうか判断しかねるが。
189名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 01:41:46 ID:ZyuWh5ri
 その美術館は目立つところにあるわけでもなく、それほど大きいわけでもなかったが、
 逆にそれがいい雰囲気を演出していた。
 静華さんはここの館長と知り合いらしく、
 入ってからは館長らしき初老の男性が付きっきりで展示物の説明をしてくれた。
 あまりの優遇っぷりに周りから『何者だろう』という視線を感じるが
 気にしているのは俺だけのようだった。
 館長の話を真面目な顔で聞く静華さんの横で、俺ももっともらしく相槌を打ったりするが
 絵心の無い俺には、裸婦画くらいしか記憶に残らなかった。
 
 美術館を出て思わずまた溜め息をついてしまった。
 「退屈させてしまったでしょうか…?」
 静華さんが不安そうな顔で俺に尋ねてくる。
 マズイことをしてしまったと、とっさに笑顔をつくる。
 「あ、いや、こういうとこあんまり来ないから緊張しちゃって……。
  でも、結構勉強になったし、面白かったよ」
 「そ、そうですよね。
  次は、貴仁さんの行きたいところへ連れて行ってくれませんか?」
 そう言われて、自分がいつも行くところを想像するが、
 とても彼女を連れて行っても楽しんでくれそうにない。
 「貴仁さんは普段どういうところへ行かれるんですか?」
 さらに顔を覗き込まれる。
 いつも行くところと言われても……。
 パチンコに静華さんを連れて行ってもなぁ…。
 軍資金はいくらでも出してくれそうだけど。
 カラオケ…。
 馬鹿にしすぎかもしれないけど、静華さんは今時の歌なんて知ってるんだろうか?
 ボーリングとかもちょっとなぁ…。
 映画あたりが一番無難かもしれない。


 かくして、二人で映画館に入る。
 「なにか見たいのある?」
 現在上映中の映画のラインナップを眺めて静華さんに尋ねる。
 俺自身は、友達や前の彼女と来て、ほとんど興味のあるやつは見尽くしていた。
 しばらく考え込んでいた彼女が選んだのは、タイトルからして歯が浮くような恋愛物。
 あんまり俺の趣味じゃないけど、チケットを買ってきて彼女に手渡す。
 静華さんは遠慮していたが、今回のチケットは俺の奢りにした。
 今日はレディースデーで彼女の分はいくらか割引になった。
 それでも、静華さんは隣でパンフレットを抱えて嬉しそうにしてくれる。
 最低でも割勘を要求してきた前の彼女じゃこうはいくまい、と思うと俺も自然と笑顔がこぼれた。
 
 席に深く腰を落としボケッとスクリーンを見つめる。
 キャスト紹介を見ても誰が誰だかわからないうえに
 内容は突っ込みを入れたくなるようなベタベタの恋愛物だった。
 それでも最初の数分は、左手にポップコーンの入ったカップがあって、持ち堪えられたが、
 それが無くなる頃には、今朝の早起きも手伝って睡魔との闘いになった。
 隣の静華さんは真剣にスクリーンを眺めている。
190名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 01:42:25 ID:ZyuWh5ri
 
 

 気がつくと、たぶんラストと思われる場面になっていた。
 主人公とヒロインが修羅場を向かえたところまでは記憶にあったが
 今のスクリーンに映し出されている二人にとってそれはかるか過去の出来事のようだった。
 「やべ、いつの間にか寝てたみたい……」
 呆れられるのを覚悟で、隣にいる静華さんに謝って、座りなおそうとした時、
 彼女も、俺の肩に頭を預けてすやすやと寝息をたてているのに気づいた。
 そのままトイレに行くこともできず、静華さんがずり落ちそうになるたびに体を動かし
 彼女の頭をすくい上げて、なんとか安眠を妨害しないよう気を配った。
 
 彼女が選んだ映画だし、無理矢理にでも起こして見せればよかったのかな。
 それにしても良く寝てる。
 移動を徒歩にしたから、慣れてない彼女にとっては大変だったのかもしれない。
 そういえば、すれ違うたびに振り返ってくる通行人が鬱陶しかったっけ。
 大半の人は男だったから、静華さんを見るために振り返ったんだろうけど、
 何割かはこの不釣合いな組み合わせに『あれ?』って顔で振り返ってたんだろう。
 まだ俺の肩で安らかに寝てる彼女に視線を移す。
 寝顔だけ見れば、この前まで高校生だった普通の女の子だ。
 まあ、お嬢様ばっかりの有名女子高に通っていたらしいけど。
 
 「……起きないなぁ」
 俺はもう二度目のエンドロールを見て、つい呟いてしまう。
 「あら、いつの間にか寝てたみたい……」
 エンドロールの途中で、突然静華さんが目を覚ました。
 「終わっちゃってますね……。
  あの方と女の人が別れたところまでは覚えてるんですけど…」
 静華さんが口に手を当て、小さく欠伸をする。
 同じシーンで寝てたのかと思って、またつい笑ってしまった。
 その笑いを勘違いされたのか、彼女は恥ずかしそうにしている。
 「あ、その…、昨日の晩はなかなか眠れなくて……。
  貴仁さんは全部見ていらしたんですか?」
 「あ、うん、一応全部見たよ」
 2周合わせてだけど、全部見たといえば全部見たのは事実。
 「それにしてもずいぶん長い映画だったんですね」
 時計に目をやると、確かに入ってから4時間以上は経っていた。
 「いや、実はこれ2周目なんだよね…」
 「えっ? そうなんですか…?」
 それを言ってからまたマズイことをしたと後悔してしまった。
 静華さんは、「せっかく奢ってもらったのに一人で寝てしまって…」と
 映画館を出てからも終始申し訳なさそうにしている。
 
 「それより、お腹すかない?
  静華さんって昼も食べてないよね?」
 すっかり日も落ちた空を見渡して、別の話題を振った。
 「あ、そうですね。
  実は夕食のために店を予約してきたんです、そこへ行きませんか?」
 そう言われて静華さんの後を付いてタクシーに乗り込む。
 連れられてきたのは、世界でも指折りの高級ホテル。
 そこに、彼女が予約しておいた店というのがあるらしい。
 エントランスを通り、ガラス張りのエレベーターで夜景を見ながら上に昇った。
 この時は俺が辺りを執拗にキョロキョロしていた。
191名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 01:43:15 ID:ZyuWh5ri
 
 どんなものが食えるんだろう、と緊張しながらも期待に胸を膨らませていた俺だったが、
 今はさっきより空腹の状態で駅前に座り込んでいる。
 今日何度目かの溜め息が口から漏れる。
 俺だけドレスコードに弾かれて、入店を許可してもらえなかった。
 もともと自信なんてほとんどなかったけど、これでそのわずかな自信も消え去った。
 もう見栄を張る気力も沸いてこない。
 「すいません、全然気がつかなくて…。
  私がもう少し気の効いた所を探しておけばよかったんですけど。
  本当はあそこって夜景はいいんですけど、料理はいまいちなんですよね…」
 静華さんは自分の方が恥ずかしい思いをしたはずなのに、
 それでも隣に屈んで俺を励まそうとしてくれた。
 「そのお洋服は、貴仁さんに良く似合ってるのに、何がいけないんでしょうかねぇ…」
 いっそ愛想尽かしてくれた方が楽だったけど、
 これじゃあ、『君と僕とは生きる世界が違うから』とか言って追い帰すこともできない。
 適当に頷き自己嫌悪に浸りながらも、時間だけが無駄に過ぎていくのを感じる。
 「お金を払って食事をしようとするお客を断るお店なんて、こっちから願い下げですよねぇ。
  だから、貴仁さんはもう気になさらないで下さい……」
 いろんな意味で俺にはもったいない人だ―――。
 ここでまだ、うだうだと落ち込んでれば本当に愛想を尽かして帰ってしまうかもしれない。
 けど、最後くらいは素の自分を見てもらっていい思い出にでもしてもらおう。
 自暴自棄に近い決意が俺の中で固まった。
 
 「よし! もう静華さんもお腹すいて限界でしょ?
  お薦めの店があるから付いてきてよ!」
 少し驚く彼女の手を引いて電車に乗り込む。
 終電間際だというのに、結構人が乗っていた。
 周りは酔っ払ったオッサンや、汗臭いサラリーマンばかり。
 『この人は、おまえらが触れていい人じゃないんだよ!』と言わんばかりに
 腕を張って空間を作り、人ごみから彼女をかくまう。
 電車を降りて、そのまま彼女の手を引き寂れたラーメン屋に入る。
 バイト帰りにいつも寄るラーメン屋。
 かなり遅い時間になってしまったけど、いつも閉店ぎりぎりでも融通を利かせてもらってる顔馴染みの店。
 
 「またこんな時間にきやがって」と愚痴る店主の前で、
 こうやって食べるのが醍醐味なんだ、と大きな音を立てて麺をすする。
 彼女も最初は、俺とラーメンの入ったどんぶりを交互に眺めていたが、
 最後には一緒に空のどんぶりを置いて
 「とても美味しかったです」
 とにっこりと微笑みかけてきてくれた。
 
 
 店を出て、缶コーヒーを一つ静華さんへ手渡す。
 終電はなくなっていたので、タクシーを拾うために大通りにでる。
 「必要な時に意外とないもんだなー」
 独り言のように言いながら道路を見渡す。
 そのとき突然、シャツの裾を掴まれた。
 「ん、どうしたの?」
 「貴仁さん…。
  このマンション……」
 「うん、このマンション?」
 背後には地上10階建てくらいはある豪華なマンションが聳え立っている。
 「最上階のワンフロア、私のものなんです……」
 「………」
 ポカンと口を開けたままそれを見上げる。
 今まで目にも入らなかった、意図的に視界の外へ追い出していたような場違いな建物。
 「よかったら、少し寄っていきませんか……?」
 
192名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 01:44:42 ID:ZyuWh5ri
 

 
 窓の外には、さっきのホテルと変わらない綺麗な夜景が広がっている。
 ジャグジー付きの広い風呂にちょこんと膝を抱えて浸かりながら、
 また今日の不甲斐ない自分を思い返してしまう。
 言われるがままに彼女について最上階に着き、
 また首が痛くなるくらい辺りをキョロキョロしていた俺に、静華さんが
 「お先にどうぞ」と風呂を勧めてくれた。
 なぜか風呂とかトイレだとどうでもいいこと考えちゃって長くなる。

 「貴仁さん……」
 突然ドアの外に人影が見えてハッとした。
 そういえば、ずいぶんと長い時間風呂に浸かりっぱなしだった。
 「あ、ごめん、すぐあがるよ」
 「いえ、御一緒してよろしいですか……?」
 あたふたとする俺の返答を待たずにドアがゆっくり開く。
 タオルを体に巻いた静華さんが入ってきた。
 
 そのまま浴槽の隣に座る静華さんに、嫌でも目が行ってしまう。
 幸いジャグジーの泡のおかげで、暴走寸前の下半身は気づかれてないみたいだ。
 しばらく無言だった静華さんがゆっくりと口を開く。
 「私、小さい頃から貴仁さんのことを聞かされてきました。
  私たちには、名家のご長男の許婚がいると……。
  だから、私は幼い頃からその方にとってふさわしい女性になろうと努力してきました」
 これを聞いて俺だけに黙ってた親父にさらに腹が立ってきた。
 「だけど、あなたは想像していた人とはだいぶ違う方でした。
  あなたにとって私はつまらない女性かもしれないですね…」
 そう言いながら静華さんは困ったような笑みを浮かべる。
 覚悟はできていたけど、フラれたな…。
 しかし、そう確信した俺の手を、静華さんがそっと握ってくる。
 「でも、貴仁さんは頼りがいのあるすごく素敵な方です。
  だから…、もし、こんな私でも選んでいただけるなら、
  喜んであなたの元へ嫁がせていただきます―――」
  
193名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 01:45:27 ID:ZyuWh5ri




 

それから、どれくらい経った頃だろうか。
 風呂からあがった記憶はないけど、今はベットの上で横になっていた。
 「まさか、夢……?」
 上体を起こし辺りを確認する。
 ここは確かにさっき静華さんと入ったマンションの一室だ。
 問題は俺が何も身に着けていないこと。
 「どっから夢なんだ……?」
 頭をかきながら、記憶を整理しようとした。 
 
 「あ、気がつかれましたか?」
 静華さんがコップを片手に寝室へ入ってくる。
 「お風呂で気を失ってしまったんですよ。
  のぼせてしまったみたいですね」
 それを聞いてガクッと肩が落ちる。
 てことは、風呂での一連のやり取りは俺の妄想か……?
 「私が隣にいなかったら、危なかったかもしれないですね」
 静華さんが隣に腰掛けて、俺にそっと水の入ったコップを差し出してくる。
 それを一気に飲み干し、改めて見ると彼女も一糸纏わぬ姿。
 ドキリとして身構えてしまった。
 「あ、あの、私こういうの初めてなんです……」
 視線に気づいてか、静華さんは頬を赤らめながら両手でそれとなく体を隠した。
 「貴仁さんはそんなことないですよね……?」
 「あ、あー…、俺も許婚とかいるって知ってれば、他の女とやったりはしなかったんだけど……」
 「満足していただけるかわからないですけど、 
  やっぱり全てを見て判断してもらいたいから……」
 


 

 ―――朝

 マンションの前で、迎えのリムジンに乗り込む静華さんを見送る。
 最後に名残惜しそうな顔で
 「これからの二日間はもっと緊張して眠れそうにないです」
 と言ってリムジンのドアを閉めた。
 まだ昨夜の出来事を回想中の俺に、運転手の男が一枚の紙を手渡してきた。
 「響華お嬢様からお預かりしてきました。
  今日の待ち合わせ場所が書いてあるそうです」 
 
194名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 05:30:23 ID:qveo9Iik
GJ!!!

続きwktk
195名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 18:02:54 ID:WxguIr83
よっしや!このままズバズバっと絶好球を放ってくれい!!
196名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 00:05:29 ID:NRo1RXaY
続きwktk
197名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 06:19:35 ID:098FHuqT
wkwktktk(*´∀`)
198名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 07:51:44 ID:3PvSYKlP
おい!なんだよ、まったく。エロ描写が無いじゃねえかよ!ここはもっとドロドロした欲望がひしめいている所なんだよ!



朝から興奮してすみません。禿げしくGJ!!。続きをwktk
199名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 23:34:31 ID:98h1ADJv
好球すぎて、既に三振しそうです。
wktk(´∀`*)
200名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 02:17:19 ID:GZtS+hWR
期待保守
201名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 23:25:51 ID:t38bStQO
超GJ!
残り2人の話も楽しみに待ってまつ
202名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 18:17:16 ID:jJ1AhmQu
wktk!wktk!
203名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 05:39:38 ID:F06UMEcI
保守
204名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:02:31 ID:k6vCqwW7
>>193の続きです
205名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:03:11 ID:k6vCqwW7
 太陽が昇り始めるかどうかという薄暗い空の下、閑静な住宅街にある自宅へ向かう。
 眠たい目をこすり、重い足取りで角を曲がり玄関の前に着く。
 そのときうちの生垣の前に一人の女性がしゃがみこんでいるのが目に入った。
 「遅いよ〜! 遅刻だよ、遅刻!!」
 静かに近づく俺に気づいたその女性が振り向いた。
 一昨日静華さんの隣に座っていた次女の響華さん。
 「んなこと言ったって、正確な時間書いてなかっただろ?」
 先ほど受け取った小さな紙をひらつかせる。
 静華さんと別れた時、運転手から受け取った紙。
 その紙には『あなたの家の前で』とだけ書かれていた。
 時間はおろか、駅の何番出口で待てばいいかまで明記されていた静華さんのメモとは大違いだった。
 彼女は、響華さんはそういう女性なのかもしれない。
 
 「ねえ、バイク持ってるんだよね? 乗せて乗せて!
  海行きたいな〜、私…」
 本当はこういうノリの人の方が自分に合ってると思っていたけど、
 静華さんみたいな女性と丸一日過ごした後だと、えらく感に触ったりする。
 「ちょっと待ってよ。
  風呂入って、朝飯食って、一眠りするまで…」
 「なにバカ言ってんのよ! 早く行こうよ!」
 彼女に強引に手を引かれガレージの方へ向かう。
 
 「うわ〜、何台車持ってんのよ…?」
 両手じゃ収まりきらないくらいの数の外車が並ぶうちのガレージ。
 「君んちだってそんなに変わらないだろ?
  ちなみに俺が触れていいのは、
  そこの自転車とそこにある中古で買ったバイクだけだから…」
 「ふ〜ん……、変なの。
  ま、いいや、私こういうのの方が好きなんだよねぇ」
 彼女は他の物には目もくれず、俺のバイクのイスを叩きながら笑顔で振り向いてくる。
 逆にこの辺にある高級車の類は見飽きて、
 俺のボロバイクみたいな庶民的な物の方に興味があるだけなのかもしれない。
 
 結局彼女の押しに負けて、バイクを出しエンジンをかける。
 「海行きたいって言ってたね?」
 「うん、あんまり人がいない綺麗な砂浜がいいな」
 響華さんが俺の渡したメットをかぶり、
 後ろにまたがると大げさなほど俺の腰に回した手を強く握ってくる。
 下道を走るくらいだと、ここまでする必要はないけど、
 これも悪くないなと思って、あえて突っ込まないでおいた。
 「この時間ならどこも人なんていないだろうから、近くの海にするよ?」
 「うん、よろしくー!」
 さらに背中に顔まで埋めてきた。
 
 早朝の道は空いていて思いのほか早く海岸沿いまで出られた。
 右手にはちょうど昇り始めた朝日と海が広がっている。
 適当なところでバイクを止め、まだひんやりとしている砂浜に腰を下ろした。
 隣に座って黙り込む響華さんを時々横目で見る。
 当たり前だけど、黙っていると静華さんとは区別がつかない。
 が、彼女は特に着飾ったりしていないため、
 自分から言わなければ良家のお嬢様とはわからないだろう。
 そんなところがちょっとだけ俺と似ているかもしれない。
206名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:06:17 ID:k6vCqwW7
 「急に大人しくなったね?」
 「そう……?」
 「ここはお気に召さなかったとか?」
 響華さんが無言で左右に首を振る。
 「もしかして、眠いとか?」
 「まさか……」
 またしばらくの沈黙。
 「あのさ、一旦帰って着替えだけでもしたいんだけどいい?」
 「……うん」
 また拒否されるかと思いきや、意外に素っ気無い反応、逆にちょっと気になる。
 「ごめん、なんか俺悪いことしたかな……?」
 しばらく黙って足元の砂をいじっていた響華さんがゆっくり口を開いた。
 「お姉ちゃんの……、香水の匂い……」
 ドキッとしてTシャツを掴み鼻に寄せる。
 「いや、貴仁さんは何も悪くないんだけどね……。
  …わかってはいたけど、こういうのって意外と辛いもんだね……」
 「あ、え、その……」
 
 声も顔も、性格以外のほとんどは瓜二つな二人だけど、彼女と静華さんは間違いなく別人。
 別の女性だ……。
 そして、心の中で二人を比べていた自分はずいぶん失礼だったかもしれない。
 
 「ねえ、お姉ちゃんになんて呼ばれてたの?」
 「え、普通に“さん”付けで……」
 「やっぱりね〜、じゃあ私は…」
 彼女が言いかけたとき、俺はそれを遮るように勢いよく立ち上がる。
 「あー、ストップストップ!
  俺も昨日のことは思い出さないし、口に出さない。
  他の二人と比べるようなマネもしない!
  だから君もそんなこといちいち意識しないでよ、今日くらいは」
 彼女の手を引いてゆっくり立たせてあげる。
 「うん。
  じゃあ、私、お腹空いちゃったから……」
 「了解! なんでも好きな物奢ってやるよ」
 再び彼女を後ろに乗せ、家に帰ると急いで着替えて街の方へ向かう。
 
 
 
 「こういうのよく食べるの?」
 ハンバーガーをかじりながら向かいに座る響華さんに尋ねる。
 「まぁね、学校帰りとかに友達とよく来たし。 意外?」
 「うん、ちょっとね…」
 「ああ、私はお嬢様学校の出身じゃないから…」
 「ま、いいや。
  それよりどこ行こうか?
  なんかリクエストある?」
 「えっと、そうだなぁ……」
 響華さんがジュースを飲みながら上目使いで考えている。
 やっぱりこのへんも周到に準備してきた静華さんとは…、いやいやもう比べちゃいけない。
 「遊園地行きたいな」
 「遊園地?」
 「うん、この前CMで見たんだけど、
  世界最大のお化け屋敷があって、3回転ループのジェットコースターがあるってとこ。
  知ってる?」
207名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:07:17 ID:k6vCqwW7
 ファーストフード店を出て、目の前に停めてあるバイクにまたがる。
 「たぶんあそこだと思うけど、1時間くらいはかかるよ?」
 「いいよいいよ。
  バイクで行くんでしょ?」
 「まあ、せっかくだし…」
 「じゃあ1時間はこのままだねー!」
 響華さんがまたさっきのように腰に手を回して密着してくる。
 だけど1時間もこのままだと、さっきから高鳴りっぱなしの俺の心臓が持たないかも…。
 
 
 



 「あれ…、おっかしいな〜……」
 彼女の言う遊園地を目指していたはずだったのに、
 今はなぜか見たこともない田舎道を走っていた。
 そろそろ取り返しのつかないことになりそうで、一旦バイクを停めて辺りを見回す。
 「どうしたの?」
 「いや、その……」
 店どころか民家もまばらで、辺りは山に囲まれたのどかな田園風景画広がるばかり。
 「もうすぐ着くの? 楽しみだね〜」
 皮肉か本当に気づいてないのか、無邪気な笑顔で俺の顔を覗き込んでくる。
 「山が綺麗だねー。
  ずっと運転してて疲れたでしょ?
  こんなとこで一休みなんてのも悪くないよねー」
 「あー、実はその…」
 昨日から、やることなすこと裏目に出てる気がする。
 いつものことだけど肝心なところで、ろくすっぽいいところを見せられない。
 「ねえ、あっちに川原があるよ。
  行ってみようよ?」
 「あ、いや、それどころじゃ…」
 響華さんにまた強引に手を引っ張られて山の麓に見える川まで走る。
 
 ほぼ間違いなく見当違いの方向に来ている。
 俺の少し前を走る彼女にいかに弁解したらいいものか。
 黒く長い髪が、彼女が地を蹴るたびに揺れる。
 すらりと伸びた手足はやや日に焼けていて他の二人とは違った印象を与えてくる。
 だけどそれが妙に彼女に似合っている。
 化粧やおしゃれに興味がないといった感じの素振りも、
 地がいい彼女にとっては美しさを際立たせる一要素になってしまっていた。
208名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:08:32 ID:k6vCqwW7

 「ねえ、水切りってできる?」
 川原に着いてしばらく一人、水辺で遊んでいた響華さんが小さな石ころを持って俺の側に来た。
 「そんな丸っこい石じゃ無理だよ。
  もう少し平べったいやつを……、例えばこんな感じのやつ」
 足元の適当な石を拾い上げ、姿勢を低くして水面に投じる。
 石は七つほど波紋を広げ対岸にぶつかった。
 「おー、やるね〜!」
 「まあ、一応野球やってたし」
 「そうなんだ? いいフォームしてるもんね! …素人目線だけど。
  私も体動かしたりするのは好きなんだよね」
 「でも、俺は高校に上がるときには辞めちゃったし、たいした成績も残せなかったし。
  響華さんみたいに自慢できるほどのもんでもないよ……」
 「そうかなぁ? ま、多少は自慢になるけどね。
  ……もうやることもないだろうし、自慢ってよりは思い出かな」
 「やることもない?
  俺と違って才能あるんだから、もう一度なにかやってみればいいのに?」
 結構真面目に返したつもりなのに、なぜか彼女に笑われてしまう。
 「なんでよぉ? 私これからお嫁さんになるかもしれないのに。
  私、家事も料理もダメダメだから、これからはもう少しそっちをやろうと思ってさ」
 「え……?」
 「私だって毎日旦那さんに、いってらっしゃいとかおかえりなさいとか言いたいし、
  作った料理をおいしいって言ってもらいたいし…」
 「へー、男ならたいていそういう奥さんには憧れると思うよ」
 「…ホ、ホントに?」
 
 って、他人事のように言ってから気づいたけど、旦那さんって俺のこと?
 やば……。
 今まで意識してなかったけど、気づいたとたん急に恥ずかしくなってきた。
 これから自分のために、慣れない家事や料理をがんばろうと言ってくれる女性なんて荷が重過ぎる。
 彼女も隣で顔を赤くして手に持った小石を弄っている。
 
 いや、考えすぎかもしれない。
 彼女はただ未来の旦那さんにそうしたいと言っているだけで、俺の為とは言ってないし。
 彼女達にしたって、突然現れた男と結婚しなさい、なんて言われても易々と返事なんて出来まい。
 ただ俺に理想を打ち明けてるだけだったりして。
 ってまたこのスパイラル……。 

 辺りが夕焼けに包まれてきて、ようやくかなり長い時間が過ぎていることに気づいた。
 「あ、あのさ、今さらで申し訳ないんだけど、道に迷っちゃったみたいなんだよね……」
 「アハハ…、ホントに今さらだね」
 「ごめん……」
 「いいのいいの。
  すぐに引き返してれば間に合っただろうけど、川で遊ぼうって言ったのは私だし」
 響華さんが笑顔で言って手に持っていた石を投げる。
 それもいくつかの波紋を残し対岸にぶつかった。
 「戻ろうか?
  今からすぐに戻ればどっかでいい飯でも食べれそうだし」
 「うん」      
209名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:13:19 ID:k6vCqwW7
    

 
 「本当に申し訳ない!!!」
 思わず道端に土下座してしまう。
 辺りはすでに真っ暗で空には満月が輝いているばかりで、街灯もまばら。
 来た道を素直に引き返していたところまではいいが、途中でガス欠になってしまい
 もう俺のバイクは微塵も動く気配がない。
 「いいよ〜、そんなことしなくても。
  しょうがないよ、こんな田舎じゃあねぇ…」
 ガソリン残量がもうほとんど無いことはわかっていたが、探してもスタンドが無いほどド田舎にいた。
 さらに間が悪いことに一昨日から充電していない携帯電話はもう電池切れ。
 それでも近くに定食屋があったのが不幸中の幸い。
 とりあえずそこに入る。

 向かいの席では、響華さんが山菜の天ぷら定食を美味そうに食べている。
 一方の俺は店主が許してくれる限り、コップに水を注ぎ空腹を誤魔化した。
 「ホントに大丈夫?
  お腹空いてないの?」
 「うん……、ちょっと腹下したみたいで……」
 まさかATMもない田舎に来るなんて想定していなかった俺の財布はもう空だった。
 それでも一人分の持ち合わせくらいはあったのが不幸中の幸い。
 彼女に辛い思いをさせずに済んだ。
 響華さんが「私、海老苦手なんだ」と、特大の海老の天ぷらを一本口まで運んでくれた。
 たぶん俺のやせ我慢なんて簡単に見抜かれていたんだろう。
 でもそのサクッとした衣と染み渡る天つゆのおかげでさらに強烈な空腹感が襲ってくる。
 

 再び夜道に出ると、来た道とは違う方向へ二人で歩き出した。
 「ホントにこっちであってるの?」
 時々不安げに聞き返してくる彼女に返事を返しながら、
 少し後ろをバイクを引きながら付いて行く。
 定食屋の女将さんにこの辺で一泊できる所はないかと尋ねたところ、
 こっちの方にホテルがあると言っていた。
 ホテルなら持ち合わせがなくても、カードでなんとかなりそうだし、
 あてもなく歩くよりは、こっちの方が賢明な選択だと思った。
 「ねえ、手伝おうか?」
 「いや、大丈夫」
 すぐに見えてくると言っていたけど田舎のすぐには俺にとってはすぐではないようだ。
 もう眠気と空腹と、バイクを引きっぱなしで足は棒のようになっている。
 
 「あ〜、あれかぁ……」
 突然立ち止まる彼女に気づいて、俺も顔を上げた。
 目の前に見えたのは、派手なネオンと妖しい名前の、
 見ただけでそれとわかるラブホテルだった。
 「あ、いや、こ、これはその……」
 女将さんから話を聞いていたのは俺だけだったし、
 俺が初めっからこれ目的で連れて来たみたいに勘違いされているかも。
 もうベットがあればダイブしたい気分なのに、変なプライドが邪魔する。
 こういうホテルは個別に部屋が取れないとか聞いたことがあった。
 しかし振り返った彼女はためらいのない笑顔を浮かべている。
 「ま、いっか。
  あなたが選んでくれれば、私はあなたのお嫁さんになるわけだし、
  なにも、そういう相手に気を使うことはないんだよね……」
 「………」
 「でも私、初めてなんだぁ……。 ちょっと緊張してるかも……」
 「…いいの、俺で?」
 「うん、こんな不束者だけど、優しくしてください……。
  そして…、もしよかったらこんな私でもお嫁にもらってください」
210名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:14:10 ID:k6vCqwW7
 
 
 
 
 
 

 ―――翌朝
 
 響華さんの連絡で、彼女の家から豪華な車が迎えに来た。
 三女の悠華さんが家で待っているらしいのでついでに俺も連れて行ってもらった。
 運転手と執事らしき男が同席していたが、
 二日連続で寝ていない俺は、彼らに対して体裁を取り繕う余裕はなかった。
 そのまま崩れるように車のシートに横になると、響華さんが太ももにそっと頭をのせてくれた。
 「ありがとう、重かったらすぐどかしていいから」とだけ伝え、目を閉じた。
 こんな状態だと昨夜のことが夢に出てきてしまいそう。
 
 無駄のないすらっとした体。
 新体操をやっていた彼女の体は想像以上に柔らかくて、癖になりそうだった。
 さらにベットの中だとやたらとしおらしくなる彼女は、静香さんとはまさに対照的。
 究極の二択だ。
 それももう少しで三択になるんだった―――
 
 


  
211名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:15:08 ID:k6vCqwW7
残りも近いうちに投下します
212名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:15:42 ID:/osvRBrD
やっべぇGJ!
213名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:20:10 ID:7s0FLNPT
やべ、長女派かと思ってたら次女に転んだがこの勢いでは次は三女に転んでしまう気がするw
214名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 23:18:41 ID:iyUH2hsi
てか、静華さんベッドの中じゃ激しいのか(*´Д`)ハァハァ
215名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 06:01:34 ID:GHkb6DBx
く、ベッドシーンがヴァイツァダストされてるのがこんなに悔しいとは…
216名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 07:41:26 ID:j5YKLyO1
な ぜ ベ ス ト を 尽 く さ な い の か


エロっ!
エロまだっ?!
217名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 14:24:04 ID:LyKzorzh
あれだろ?あれ。
三つ子の中から許婚を選ぶとかいいつつ最後には

4 P な ん だ ろ ? w k t k !
218名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 15:31:26 ID:xi+hpJye
>>215
ソレを言うならキングクリムゾンなんじゃ・・・
219名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 04:46:53 ID:0k2yQss9
くやしいっ…でも……
ビクビクッ
220名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 15:14:09 ID:galC7off
もうどうせならハーレムにしてください。
221名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 17:03:13 ID:fSk8+byO
hosyu
222名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:48:47 ID:pHcigPrq
ほしゅー
223名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 01:44:38 ID:isT3Xgh5
頼む!俺にエロを!
224名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:18:12 ID:Jt8KZXEv
保守
225名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:51:11 ID:jfeLO9nq
>>210の続きです
226名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:51:40 ID:jfeLO9nq
 ふと気がついた。
 どれほどの時間寝ていたのかわからないくらい泥のように眠っていた。
 でも案外わずかの間だったかもしれない。
 俺は未だに太ももを枕にして仰向けで横になっていた。
 おもむろに上体を起こして頭をかく。
 「昨日はごめんな…。
  今度はもっとマシなとこに連れて行くよ……」
 目をこすって、一つ大きな欠伸をする。
 「人違いじゃない?」
 朦朧としていた意識もこの一言ではっきりしてきた。
 よく見ると目の前で正座している女性はとてもよく似ているが、響華さんではなかった。
 そしてここはさっきの車の中ではない。
 だんだん現状がわかってくると、冷や汗が滲み出てきた。
 あえてこのまま寝ぼけたフリをしようか、謝罪しようか、
 目覚めたばかりの頭が一瞬でフル回転する。
 
 「悠華…さん……?」
 「こうやって二人だけで会うのは初めてですね」
 にっこりと微笑むこの女性は、三女の悠華さんで間違いないようだ。
 いきなり出だしからまずいことを言ってしまったかなと考えてしまう。
 「よく寝ていたから、起こすのも悪いと思ってそのままにしておきました。
  きっと姉二人にそうとう振り回されたんですね」
 すぐに素直に謝ろうと思ったけれど、最近やたら裏目に出てしまうので
 あえて誤魔化し通したほうがいいかもしれない。
 「でもさっきのは問題発言ですよ。
  もう心の中では響華に決めてるってことですか?」
 「あー、いや、寝ぼけててなにを言ったかさっぱり……」
 「"今度は"って言ってましたよ。
  それは響華には今度があるってことでしょ?」
 意外に鋭いなぁ、この子。
 「あ、それは……。
  いや、彼女をろくな所に連れて行ってあげられなかったから、
  お詫びにそのうちってだけで……」
 「でも私と結婚したときに、そんなことしたらそれは浮気ですよ?」
 「う、浮気……?」
 「そうですよ。
  じゃあ私は、貴仁さんに変な虫が付かないようにずっとお側で見張ってますね」
 この精神が磨り減るような尋問、彼女には嫌われているんだろうか?
 「な、なにを!?
  それこそ犯罪になっちゃうんじゃ……」
 「え?」
 「だ、だってまだ悠華さんと結婚するかはわかんないし…。
  い、いや、これは君をお断りってことではなくて、まだ考え中ってだけで……」
 「そうですよね、まだお互いよく知らないですからね。
  でも、お互いを知るのは夫婦になってからでも遅くはないんじゃないですか?」
 「ふ、ふ、ふーふって…」
 自分の顔が火照って赤くなるのがわかる。
 まだただの大学生の俺には、実感の沸かない言葉。
227名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:52:27 ID:jfeLO9nq
 「そ、それより、どっか行こうか?
  奢るよ?」
 「こんな時間に?
  どこへ行くんです?」
 なにやら嫌な予感がして、閉められていたカーテンに手をかける。
 窓の外に広がった光景は、やたらと広い夏目家の中庭。
 ただ、そこは漆黒の闇に包まれ、オシャレな照明で所々が薄明かりで照らされているだけだった。
 「11時って、昼の11時じゃなくて、23時だったのか……」
 寝起きにチラッと目に入った時計を見直して、肩を落としてしまう。
 そのまま窓際に置かれた、大きなベットに力なく腰を下ろした。
 「ごめん……。
  でも、起こしてくれてよかったのに…」
 「いえいえ、私はどこかへ出かけるより、
  休日はこうやって家でごろごろして過ごすほうが好きですから。
  まあ、今は学校に行っているわけでもなく働いているわけでもないので
  休日もくそもないんですけどね」
 そう言いながら、悠華さんもベットまで来てゴロンと横になる。
 「さ、貴仁さんもどうです?」
 彼女がベットの上をポンポンと叩き、俺にも横になれと催促しているような仕草。
 それに甘えるように、両手を広げてベットに背をつけた。
 
 「あーあ、マジで情けねぇ……。
  ホントごめんなぁ、君だけ退屈させちゃって……」
 ここ数日、癖のようになってしまった溜め息が口から漏れる。
 「ちょっと失礼しますね」
 悠華さんが近寄って来て、広げた俺の右手を枕のようにして懐で小さくうずくまる。
 彼女とそっくりの女性と体を重ねたというのにこういうのばっかりは慣れないものだなぁ、
 と、また火照ってくる自分の顔を左手で軽く覆う。
 「べつに、退屈はしてないですよ。
  寝顔、可愛かったし面白かったし」
 悪い気はしないけど、寝顔をずっと見られていたなんて恥ずかしい。
 それに一日中見るようなものでもない気がする。
 「貴仁さん、ほっぺ突っついても全然起きないくらい熟睡してて…、
  初めて会った女性にもクタクタになるまで一生懸命付き合ってる光景が浮かんでくるようで、
  何があったか知らないけど、寝言でお姉ちゃんたちに謝ってるのがおかしくて、
  それでも今はこうやってちゃんと私のことも気にかけてくれて……。
  こんなに優しい人ならきっと幸せにしてくれる気がします」
 小さい声で、ゆっくり、はっきりと悠華さんが耳元で呟いた。
 それと同時に少し小さな手で、俺のTシャツをギュッと掴んでくる。
228名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:55:43 ID:jfeLO9nq
 「で、でも初めて会う人にそれは言い過ぎじゃない……?」
 「貴仁さんは本当に私たちのこと知らなかったみたいですけど、
  私たちはよくあなたのこと聞かされてきましたから、それはないですよ」
 俺は、まったく彼女たちという存在がいるなんて聞かされたことはなかったから、
 まあ、普通の少年時代を過ごし、今に至る結果になってしまったんだが……。
 「静華さんも言ってたけど、"よく"って?」
 「ええ、もう写真なんてアルバムができるくらいたくさん」
 「ア、アルバム…?」
 たぶん親父以外悪意はないんだろうが、どこまでも俺を無視したプロジェクトだったようだ。
 「まあ、写真と母が人伝に聞いた話を私たちにしてくれただけなので、
  それぞれ、結構勝手な妄想を抱いていたかもしれませんけど」
 そういえば静華さんは、俺の金持ちのお坊ちゃんってとこだけ強調されていたみたいだった。
 「でも、あなたのような人だったら、姉たちもそうとう気に入ったでしょうね…」  
 「う〜ん、それなりに気に入られたみたいだけど……」
 「そうですよねぇ…。
  じゃあ、私の片思いだった人は、運命の人ではなかったんですねぇ……」
 彼女は胸に顔を埋めてしまい、どんな表情なのか確認できない。
 「え、それはどういうこと……?」
 すべるように滑らかな彼女の髪に指を通して頭を撫でながら声をかけた。
 「だって普通、私たちの中からお嫁さんを自由に選べって言われたら、上から順に選んでいくでしょ?」
 「そんなことないと思うけど……」
 「嘘……。
  絶対初めて会った時、私が結婚するのは早いとか思ったくせに…」
 あれ…、俺ってそんなに思ったことが顔に出やすいのか?
 またつい左手で自分の顔をぺたぺたと触ってしまう。
 
 「い、いや、いきなりそんなこと思ったりしないよ!」
 とは言ったものの、微妙に間が空いてしまったし、焦ったように早口になってしまったし、
 勘のいい彼女にはよけい変に捉えられてしまったかもしれない。
 「あ、本好きって言ってたよね、どんなの読むか見せてよ」
 なんでもいいから別の話題が欲しくて、彼女の自己紹介を記憶の中から手繰り寄せた。
 それを聞いて、彼女もようやく顔を上げた。
 「……いいですよ」
 悠華さんが俺の腕を引っ張りベットから起こして、部屋の奥へ向かう。

 少し目元が赤くなっているのが見えた。
 他人の気持ちは鬱陶しいくらいに勘ぐるくせに、自分の気持ちも隠すことをしない人。
 俺は今までの経験上、それほど自分の思ったことが他人に悟られていると感じたことはない。
 だけどなぜか彼女は俺の些細な言動や顔色一つから気持ちを推測して、
 のん気にもそれをほとんど遠慮することなく言ってくる。
 でも彼女も自分の感情は隠さず態度や言葉にしてくれる。
 そんなところが彼女が気が置けない女性に映った所以かもしれない。
 
 「あ!」
 突然悠華さんが振り返る。
 また心でも読まれてしまったのかと思わず身構えてしまう。
 「今、やっぱり単純で扱いやすい女だと思ったでしょ?」
 やば、半分当たってる……。
 「ち、違うって。
  あれ、高校の教科書、あれって意外と文学性の強いものが載ってるじゃん。
  あれでこういうのも面白いなー、とか思って、大学入って時間できたのを機に
  俺もいろいろと読んでみようかなって思ってるんだ」
 今度は逆に俺が彼女の背中を押して、早く行こうと促す。
 「文学……?」
 「そ、あーゆーのって結構ハマっちゃうよね。
  すごい数の本持ってるんだってね。
  やっぱ翻訳版だけじゃなくて、原版とかもコレクションしてるの?」
 誤魔化そうとしてまた早口で思いつく限りなんでもいいからしゃべろうと思った。
 「ほんやく…?」
229名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:56:42 ID:jfeLO9nq
 
 
 「な、なにか勘違いされてるみたいですけど、
  私こういう本しか読まないんですけど……」
 そう言って悠華さんが通してくれた小部屋には、
 身長の倍くらいある本棚が壁際に並び、そこには所狭しと…。
 いわゆる、というか、漫画が綺麗に整列していた。
 どおりで、俺でも多少なら有名どころの作家や作品は知っているつもりだったが、
 まるで話がかみ合わないわけだ。
 「あーあ、なんで勝手に私を文学少女に仕立ててるんですか?
  これじゃあ、子供っぽいって思われちゃうじゃないですか……」
 ざっと見た感じ、少女漫画から青年誌で連載されてる漫画、同人誌に至るまで網羅されている。
 何万冊とか言っていたから、古今のあらゆるジャンルの漫画があるんだろう。
 
 でも正直、天文学的な数の活字を目の当たりにするよりは、
 こっちの方が何倍もマシだった。
 「あー、でもすげーわかるよ。
  俺も二連休もらったら一日は家でごろごろして過ごすし、
  テスト前とかで切羽詰ってる時に限って古い漫画とか読みたくなるし、
  それに一度集めだすと、なかなか止められないんだよね」
 彼女より先に本棚に向かうと、両手に抱えられるだけ本を取り、
 端にあるソファーに腰を下ろして、早速ページをめくり始めた。
 「もういいです、そんなに気を使わなくて」
 そのまま悠華さんは入り口の辺りでじっとしている。
 俺は本を一旦置いて、彼女の元まで近寄って抱きかかえると、
 ジタバタとする悠華さんをソファーまで連れてきて座らせた。
 「いつまでもそんなつまんないこと言ってないでさ。
  俺にはむしろこっちの方が親近感沸くけどな」
 
 漫画本を一冊手渡して、いろいろ話しかけると次第に彼女も機嫌を直してくれたようだった。
 スポーツ漫画を見ながら、「こんなんありえないって」とかありがちな突込みを入れ、
 恋愛漫画を見ながら、「都合良すぎだよね」とやっかみ半分で笑ってみたり、
 一話と最終話を比べて、「作画変わりすぎだね、さすがに」とか横槍を入れてみたり、
 一通り読み終わるころには悠華さんもすっかり上機嫌になっていた。
 
 「あ!」
 また彼女が、思い出したように声を出して本を置く。
 「また私のこと単純な女だって思いませんでした!?」
 「………」
 少なからず思ったけれど、ひょっとして疑り深いだけだったりして…。
 「もうさ、どうでもいいじゃん。
  そういうの意外と可愛いと思うけどな……」
 またかという感じで、漫画のページをめくる手を休めず言い放つ。
 そのまま俺は童心に帰ったように、ただ興味のある漫画だけを次々に読み漁った。
 
 
230名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:58:00 ID:jfeLO9nq
 
 
 
 区切りのいいところで大きく伸びをして、目の前に積み上げられた漫画の山を見る。
 適当に読み飛ばしたのも含めて百冊以上はあるみたいだ。
 隣の悠華さんに視線を移すと、本を持ったままうつらうつらしている。
 急に何もしゃべらなくなったと思ったら、眠かったみたいだ。
 だけど、俺も一緒に居たとはいえ本を読んでいただけだし、
 今度彼女を含めたみんなにちゃんと罪滅ぼしをしよう。
 彼女の手から本を抜き取り、毛布でもかけてあげようとベットのあった部屋まで引き返した。
 
 キングサイズの彼女のベットの毛布だと大きすぎかなと思い、
 イスにかけてあったカーディガンを持ってまた奥の部屋へ戻る。
 部屋に戻ると、すっきりと片付いたソファーの上で悠華さんが膝を抱えてうつむいていた。
 「出しといてくれれば俺が片付けたのに」
 そっと彼女の肩にカーディガンをかける。
 「もうすぐ時間ですね……」
 「時間?」
 「私に与えられた時間は朝の6時までだから。
  こんなことなら無理矢理起こしてもう少しお話しすればよかった……」
 俺は適当にほっぽり出されたようなものだったから、
 これに制限時間があったなんてすっかり忘れていた。
 あと二時間か……。
 ついこの前まで、俺が結婚なんてするのかと思っていたけど、
 もう今は独身でいるのがあと数時間なんて妙な気分だ。
 

 遠い目で見るともなく目の前だけを眺めていた俺の前に、
 いつの間にか悠華さんが立っていて、背伸びをしている。
 「ど、どうしたの?」
 「まだあなたは誰のものでもないからOKですよね?」
 そのまま彼女が両腕を俺の首にまわして、
 しがみつくように飛び込んでくる。
 「―――!!」
 お互いの唇がそっと触れ合った。
 「や、やっちゃってもいいですよ……」
 つい返事も忘れ呆然と立ち尽くしていると、また悠華さんが恥ずかしそうに見上げてくる。
 「背は一番低いですけど、胸は私が一番大きいですよ……」
 彼女がそっと俺の手を掴んで、自分の胸まで誘導する。
 「ホントですよ、ほら……」
 みんなの正確な身長とか胸の大きさとか覚えてはいないけど、
 彼女は確かに胸が大きい。
 指先が触れると、彼女が下着を着けていないのがわかった。
 




231名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:58:46 ID:jfeLO9nq
 




 
 
 ベットの縁に腰掛けて、朝日に照らされる庭をぼんやりと眺める。
 三日連続で理性崩壊……。
 彼女も初めてを俺に奉げてくれたとか、よけいに誰か一人に絞れなくなった。
 もうどんなのでもいいからマイナス査定に繋がるようなものが欲しかったけど、
 今思い出せるのはそれぞれのいいところだけ。
 一つ深呼吸をして、脱ぎ捨てたTシャツを拾い上げ袖を通す。
 「貴仁さん……」
 声に反応して振り向く。
 悠華さんがうつ伏せで寝そべったまま顔だけこちらに向けている。
 「お姉ちゃんに捨てられたら、いつでも私のところに来てくださいね」
 「縁起でもないこと言うなよ…。
  それに、君を選ぶかもしれないのに……」
 「実は巨乳好き?」
 「バ、バカ!
  生涯の伴侶を、そんなの基準に選ばないって…」
 「まな板の響華よりはいいでしょ?」
 「こらこら。
  …まだ誰にするかは決めてない。
  これから死ぬほど真剣に考えさせてもらうよ」
 静かに立ち上がり、時計を見計らって彼女の部屋を出た。
 答えを出すまであとどれぐらいの時間が残されているのだろう。
 
 
 廊下に出るとなぜか親父が待っていた。
 
 −――え!?
 なんでこんなところに!?
 いつから!?
 悠華さん結構声大きかったから、聞こえてたりして…。
 いや、こんな立派な家だし、防音設備くらい……。
 
 あたふたとする俺に親父が近づいてくる。
 「ちと早く来すぎたがな、おまえが花嫁を選ぶ席だ。
  さすがに親も立ち会わんといかんだろう」
 そう言って銀色に輝く指輪を二つ俺の手に置いた。
 「え? 二個? 二人選んでいいの?」
 「馬鹿者が!!
  一つはおまえがはめるんだ!」
 久しぶりに親父に喝を入れられた気がする。
 
 左手の薬指に指輪を通すとスムーズに第二関節の下まで降りてピタリと止まった。
 本当にいつの間に正確な寸法なんて測ったんだろうか……。
 「本日の15時に、
  彼女たちの中からまだおまえと結ばれてもいいという者だけ、この前の部屋に集まってくれる。
  それまで彼女たちに会わなければこの屋敷の中のどこへ行ってもかまわんそうだ。
  とりあえず食堂にでも行って朝食を済ませてきたらどうだ?」
 
 もう頭の中は真っ白でなにも考えられない。
 言われたままに、独身最後の朝食を済ませに食堂へ向かった。
  
  
232名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:01:33 ID:jfeLO9nq
もうちょい続きます

いろいろ用事があってすぐに投下できなくて申し訳ない
もう落ち着いたんで次こそは近いうちに
233名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:15:20 ID:KRboI8eZ
GJ
いやいや、三女が一番よかったw

やはりハーレムに続くんですか?
できれば、三女ルート希望
234名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 13:38:17 ID:H77p3IGs
オレも、巨乳三女ルートキボン
235名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 17:15:46 ID:tXpNIszl
全員孕んでそうだな。
……もしかして、修羅場フラグ満たしてる?
236名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 02:03:25 ID:IT/8H/Vy
漏れも三女キボン
修羅場も話としては読み応えがあるけど、ここは三女でw

次の投下をマターリ待ってます。
237名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 15:09:23 ID:g2enV5zw
三女人気だなー。みんな巨乳好き?

自分は長女キボンとお願いしてみます。
238名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 19:42:54 ID:Nvmm3XcL
ここでボーイッシュ好きの俺が登場ですよ。
つか、約束守ってやってください

次回に期待。
239名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 20:15:01 ID:vW+OqHtd
私もボーイッシュ好きです。
240名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 03:17:47 ID:1hS40npw
おっと、オレもボーイッシュ好きだぜ!
241名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 06:12:42 ID:Jw72yYEB
きょにう好き
242名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 23:28:20 ID:yiYFdEZ3
重婚!重婚!
243名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 23:49:45 ID:1hS40npw
>>242
親友と呼ばせてくれ。
244名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 14:45:04 ID:5E13HBay
ご丁寧に二つも付けやがって!コレじゃ重婚じゃねぇかッ!
245名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:02:19 ID:N0PEG2Fv
>>231の続きです
246名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:03:13 ID:N0PEG2Fv
 予想通りの豪華な食事を頂いて、空腹は満たされた。
 家の中を自由に見て回っていいと言われたらしいが、とてもそんな気分になれない。
 ゲスト用の個室を一つ用意してもらい、そこで待つことにした。
 
 やがて三階の庭が一望できる一室へ案内された。
 窓際にイスを持ってきて頬杖を突きながらぼんやりと庭を眺める。
 さながらゴルフ場を思わせるような、綺麗に刈り込まれた芝。
 池やよくわからない彫像の類も所々に見える。
 停止してしまった俺の思考を映し出すかのようにのどかな、変化のない景色が広がる。
 また部屋の中に目を移す。
 簡素な部屋で普段誰も使っていないという感じが伝わってくるが、
 よく手入れが行き届いているようで、汚れや塵は見つからない。
 窓から差し込む日の光を浴びて、さっき親父からもらった指輪が手のひらの上で輝く。
 それとまったく同じものが俺の左手の薬指で同様の輝きを放つ。
 
 そろそろ時間だ。
 でもまだ答えは出ていない。
 本当に誰を選べばいいんだろう……。
 俺はどうでもいいけど、彼女たちの誰にも悲しい思いや、後悔はさせたくない。
 今まで二人の女としか付き合ったことがなかったのに、
 いきなり三人の女性にプロポーズされるなんて、どう対処していいか俺の経験ではわからない。
 その時、ノックの音が聞こえた。
 ゆっくりと立ち上がりドアを開ける。
 以前ここで会った主らしき女性、彼女たちの母親らしい。
 それと隣に俺の親父の姿を確認できた。
 
 二人の後について初めて、静華さん、響華さん、悠華さんと会った部屋の前に着く。
 あの時とはまた異質な緊張感。
 この大きな扉を開ける瞬間がトラウマになってしまいそうだ。
 ドアのノブに手をかると、ふと気になる台詞が頭をよぎった。
 そういえばさっき親父が、
 『まだ俺と結ばれてもいいと思っている者だけ集まってくれる』とかなんとか言っていた。
 
 まさか……。
 考えすぎかもしれないけど、この先には……。
 時間を置いたせいで冷めてしまったとかで誰もいなかったりとか……。
 俺をはめるためだけの壮大な計画なんてオチが待っていたりいなかったり…。
 
 この期に及んで、怖気づいてしまい手で握ったノブを回すことができない。
 すると突然彼女たちの母が俺の手の上から、自分の手を添えてゆっくりと回してくる。
 「三人とも、中であなたのことを待っています。
  早く顔を見せてあげてください」
 その一言で思い切ってドアを開け放った。
247名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:03:59 ID:N0PEG2Fv


 大きな窓を背にして、右から静華さん、響華さん、悠華さんが距離を置いて座っている。
 頭の中は空っぽになり、目から入る情報だけが素直に記憶の中に留まる。
 静華さんは、着物に身を包んで、髪を綺麗に上で束ねている。
 そっと両目を閉じて落ち着いた雰囲気だ。
 年下のはずなのに周りの友人たちからは感じなかった大人の色気や気品みたいなものを感じる。
 響華さんは、例えるなら自室でごろごろしていたところを突然引っ張り出されてきたという感じ。
 インターハイの記念Tシャツを着ているのがおかしくて、少し緊張をほぐしてくれた。
 一瞬目が合うと、恥ずかしそうに頬を赤くして節目がちになってしまった。
 悠華さんは、さっき俺と会ったときの格好のまま。
 ノースリーブのシャツの上から俺の渡したカーディガンを羽織っている。
 彼女に視線をやると、ニコッと微笑み返してくれた。
 
 女中がイスを引いて俺に軽く会釈をしたが、あえてそのまま入り口付近に立ったまま動きたくなかった。
 そのイスに座ると正面に響華さんがくる。
 まだ答えの出ていない俺にとってその行為は、他の二人に申し訳ないような気がしてならない。
 どちらかにずれても結局同じような結果になるし、
 今さらながら俺は優柔不断で度胸がないことだけが思い知らされる。
 
 しばらく無言で立ち尽くし、左手に握られている指輪をもう一度握りなおす。
 「さあ、おまえがもっとも気に入った方にそれをあげなさい」
 それを見た親父が無神経にも俺に催促してきた。
 答えの出ないまま一歩二歩と前に出る。
 だけど、またここでなにも言葉を発することのできないまま棒立ちになってしまった。
 
 そのまま30分近い静寂が続いた。
 もう俺はプレッシャーに押しつぶされそうで耐え切れなくなっていた。
 そして、緊張のあまり乾ききってしまった口をゆっくりと開く。 
 「お、俺は――――」
 
 




248名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:04:48 ID:N0PEG2Fv

 




 
 「…本当に俺でよかったの?」
 「ええ、私は一生後悔はいたしません。
  あなたはとても素敵な方ですよ」
 今、俺は中庭の間を走る道を静華さんと二人で歩いている。
 だけど俺は静華さんを選んだわけではない。
 それ以前に結局答えは出せなかった。
 

 そう、遡ること1時間ほど前の出来事――――。
 
 

 「お、俺は、えっと……、その……」
 ずいぶんみんなをやきもきさせたというのに、とりあえず口を開いただけの俺は、
 未だに壊れたおもちゃみたいに意味にならない言葉を呟きながら目を泳がせていた。
 だが部屋中の視線が俺に集まる感覚が伝わってくる。
 「ご、ごめんなさい。 俺、この縁談を断らせていただきます。
  みんなみたいに、俺のことを大切に思ってくれる人なんて他にいませんでした。
  それにこれからも現れないと思います。
  だから俺、みんなをすごく好きになりました。
  それなのに、その人たちの中から誰が一番いいかなんて順位をつけるようなマネはできません。
  これが俺の答えで…、いてッ!!」
 やっとの思いで声を振り絞り、思いを伝えようとした俺のももの裏に激痛が走った。
 振り返ると親父が手に持った杖で俺のももの後ろを強打したみたいだった。
 「馬鹿者が!
  これは両家の間での取決めごとなのだぞ!!
  おまえごときにそんな権利はないわ!!
  こんな場でわしに恥をかかすんじゃない!」
 膝をついて、ももの裏をさすりながら彼女たちを見ると、三人ともキョトンとしている。
 俺の発言を受けてか、暴力的な姑の恐ろしさに唖然としたのか。
 一方の俺の立場はさらに良くない方向へ転がりかけているような気がした。
 
 それを見ていた彼女たちの母が俺に近づいてきて、そっと手を差し伸べてくれる。
 「この子たちは三人とも、十八年間あなたを想って操を守り通し続けてきました。
  そんな屁理屈では納得してはくれないでしょう。
  しかし、お互いまだ若いですし、実際の夫婦というものがどういうものか実感が沸かないのも理解できます。
  貴仁さん、勝手なお申し出で恐縮ですけど、
  よろしければ、正式なお返事はしばらく保留にしていただいて、
  娘たちと擬似的な夫婦生活を体験して、
  それから本当に自分の妻にふさわしいと思った者を選ぶというのはいかがでしょう?」
 チラッと親父の方を見ると、無言で腕を組んでいる。
 最初っから俺が一人に絞れないと予想して用意していた妥協案といったものかもしれない。
  
 ――――かくして

 俺は、月曜と木曜は静華さんと、火曜と金曜は響華さんと、水曜と土曜は悠華さんと
 擬似的な夫婦生活を送ることになった。
 そして今日は月曜日。
 この日、俺と一緒にいることが許されたのは静華さんだった。
 
249名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:06:15 ID:N0PEG2Fv
 隣を歩く静華さんがゆっくりと口を開く。
 「私たちは、なにかを取り合って喧嘩をしたという経験がほとんどない仲のいい姉妹でした。
  それぞれ興味のあるものが違ったせいか、なかなかそういう機会がなかったのも事実ですけど、
  最後は私が、ワガママな妹たちに譲ることが多々ありました。
  ですが、あなたばっかりはそう簡単に譲る気にはなれなかったんです。
  私も意外とワガママな女かもしれないですね」
 そう言って彼女は俺の方を向いて、少し恥ずかしそうに笑った。
 その顔が夕日に照らされてやや赤く染まっている。
 
 「和服がお好きなんですか?」
 「え?」
 「いえ、時々こちらを見ていらっしゃるようでしたから」
 言われてみれば、目が合うのが恥ずかしくて、彼女とタイミングを外してチラチラ見ていた。
 それも、髪を束ねていた彼女のうなじとか胸元とかそんなところばかり見ていた気がする。
 「ええっと…、着物が好きっていうより、すごく似合ってるから見惚れてたと言うか……」
 「フフッ…、お上手ですね。
  でもそう言っていただけると嬉しいです。
  私の知人が着物のデザイナーをやっていて、今度個展を開くらしいんです。
  よろしかったらご一緒しませんか?」
 「そ、そうだね。 うん、ご一緒しますよ……」
 「気に入ったものがあったら、是非見立ててくださいね」
 「で、でも、俺そんなにセンスよくないし……」
 「そんなこと構いませんよ。
  もうあなた以外に似合ってるなんて言ってもらう必要がありませんから。
  あなたの好みで選んでくださって結構ですよ」
 そう言いながら、静華さんが優しく腕を組んできた。
 
 あの時答えが出せなかったため受け入れたこの妥協案は、間違いだったかもしれない。
 こんな展開が、彼女たちの中から誰か一人を選ぶことの一助になるはずがない。
 だけど後先考えず、流れに身を任せる癖がついていた俺には、
 もう流れを変える力なんてないことくらいわかりきっていた。
 ここは全てを忘れて、可能な限りこの甘い生活に流されるしかなさそうだ。

 



250名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:08:01 ID:N0PEG2Fv


 ――――その日の夜

 俺はしばらくの間、彼女たちの家の庭にある、はなれを借りて暮らすことになった。
 はなれといっても、普通の一軒家よりは大きいし、生活に必要な設備は整っていた。
 さらに母屋とも距離があるし、使用人たちも勝手には入ってこないので、
 さながらマイホームを手に入れてしまったような錯覚に陥る。
 問題といえば、今まで自転車で20分の距離だった大学が、
 電車を乗り継いで2時間の距離になってしまったこと。
 ほぼ毎日通うわけだから切実な問題ではあるが、
 ここまでの幸運の代償としては些細な問題かもしれない。
 そんなことを考えながら、寝室のイスにかけて夜空を眺めていた。

 すると、部屋のドアが開き静華さんが入ってきた。
 湯上りの少し湿った髪と、ワンピースタイプの白いネグリジェ姿に視線が釘付けになる。
 「よかったらお休み前に少しいかがですか?」
 そう言った静華さんの手にはワインとグラスが一つ握られていた。
 「へー、気が利くねー」
 俺自身酒にはわりと強いけど、好んで晩酌をするほどの酒飲みでもない。
 けど、彼女のこういった気遣いは、自分が勘違いしてしまうほど大人っぽい感覚にさせてくれる。
 そしてその感覚は心地よく、悪くないものだった。
 
 向かいのイスに腰掛けた静華さんが、グラスにワインを注ぐ。
 「フランスにホームステイしていた時に世話になった方から送られてきたんです。
  お口に合うかわかりませんけど……」
 夕食の時にも同じ台詞を聞いた。
 だが彼女の作ってくれた料理は、金を取っても恥じないくらい、見た目も味も満足いく物だった。
 おそらくこのワインも、安酒しか知らない俺にはもったいない物だろう。
 
 「さ、静華さんも一杯どうぞ」
 やがて酔いが回ってくると、目の前で俺を眺めていた彼女にもワインを勧めていた。
 「え、わ、私はまだ……」
 「一回くらい飲んだことはあるでしょ?
  こういうのって一人で飲んでても面白くないからさ」
 自分のグラスにワインを注ぎ足して彼女の前に出した。
 「そ、それじゃあ、少しだけ……」
 静華さんはグラスを口元まで持ち上げると、一気に飲み干してしまった。
 「あ、ちょ、ワイン一気はマズイって……」
 ハラハラと見守る俺の前で、静華さんはグラスを置くと、そのままテーブルに伏せてしまった。
 「……だ、大丈夫かな。 ほとんど満タンに注いだのに」
 
251名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:08:42 ID:N0PEG2Fv
 明かりを消し、彼女を抱きかかえベットの上にそっと寝かせて、俺もすぐ脇に横になった。
 風呂上りの静華さんのほのかな香りがして、疲れてるはずなのに眠気が吹っ飛ぶ。
 とにかく天井だけ眺めて、気分を落ち着かせるのに努めた。
 ようやく鼓動の高鳴りも収まってきたというのに、
 突然静華さんの手が首筋に触れてきてまた心臓がうるさく波打つ。
 そのまま彼女が覆いかぶさるように、仰向けで寝ている俺の上に来た。
 「あ、あれ、酔い潰れてたんじゃ…?」
 「私が酔い潰れていたら、どうするおつもりだったんですか?」
 「え、いや、本当に襲うつもりとかそんなんじゃなくて……。
  てかここまできて襲ったりはしない……」
 言いかけて開いた俺の口に、静華さんがゆっくり唇を重ねてきた。
 舌が入ってきて、口の中にかすかにワインの味が広がる。
 「じゃあ、こっちから襲っちゃいますよ?」
 唇を離した静華さんが妖艶な微笑を浮かべて、俺の下瞼を人差し指で優しくなぞるように撫でてくる。
 「私、初めて体を重ねた時も、こうやってあなたの表情ばかり見ていました。
  この人はどうやれば喜んでくれるんだろうとか、気持ちいい時はどんな顔をするんだろうとか…。
  ………少し変かもしれないですけどね」
 「い、いや、全然そんなことないよ」
 静華さんが足を絡めてきて、俺のそそり立っているモノが彼女の下腹部に押し付けられてしまう。
 むしろ俺の方が変態だよと言いたいくらい恥ずかしい。
 
 「大人しくしていてくださいね」
 静華さんが、俺のパジャマの前のボタンを上からゆっくり外していく。
 さらにゆったりとしたズボンまで簡単に剥ぎ取って、再び体温を感じるくらい顔を近づけてくる。
 「私も脱ぎましょうか?」
 「え…っと……」
 もう酔いが醒めかけている俺は勢い任せで何でも言える状態じゃなくなっていた。
 「フフッ…、ちょっとエッチな奥さんだと嫌ですか?」
 「そ、そんなことないです……」
 それを聞いて静華さんが肩の紐を指先で摘むと、真直ぐに上に引っ張りあげる。
 そのたった一枚を脱ぎ捨てると彼女は全くの裸。
 月明かりで透き通るような白い肌と、形の良い乳房が露わになる。
 引き締まった腰のくびれ辺りまで、美しい黒髪が届いている。
 
 我慢できずに手を伸ばして、彼女の胸を包み込む。
 「んぁっ……!」
 静華さんの口から吐息交じりの喘ぎ声がわずかに漏れ、後ろに仰け反るように倒れこんだ。
 その彼女に、さっきとは上下逆転の体位でそっと近づく。
 普段の控えめな態度からでは想像できない彼女に興奮をかき立てられるばかり。
 「酔ってる……?」
 「さあ……。 いいじゃないですか、二人っきりの時くらい甘えさせてくれたって……」
 静華さんが両手を頭の後ろにそっと回してきて、また二人の顔が近づく。
 「うん、い、いいと思うよ……」
 「無理に急いで答えを出さなくていいですから、
  せめてこういう時だけは甘えさせてくださいね――――」
 
 
 


252名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:09:25 ID:N0PEG2Fv




 ――――朝
 
 携帯のアラームが鳴って無理矢理起こされてしまった。
 結局寝たのも遅かったけど、最近十分な睡眠を取れていない気がする。
 ベットの隣はもぬけの殻だった。
 目をこすりながら辺りを見回すと、ドアの前で静華さんが後ろ手でエプロンの紐を縛っているのが見えた。
 俺が起きたのに気づいたのか、彼女が振り返る。
 「あ、おはようございます」
 「おはよう……」
 「ずいぶんお早いですね。
  どこかへお出かけですか?」
 「うん、学校は来週まで休みだけど、バイトが入ってた……」
 片手で携帯のスケジュールを見ながら呟く。
 そういえば、わけわからん山奥のラブホに放置してあるバイクも早いとことりに行ったほうがいいんだろう。
 「そうですか……。
  今日はもうほとんど一緒にいれませんけど、朝食の支度だけしておくので食べていってくださいね」
 「うん、ありがとう。
  でも母屋までは歩いて行ける距離だし、いつでも会えるんじゃ…?」
 「嬉しいですけど、それでは規則違反になってしまいますから……」
 規則、か………。
 なんか、俺のせいで彼女たちにもえらく迷惑をかけてしまっているのかも。
 「ごめん、なんか悪いことしちゃったみたいで……」
 「いえ、私はあなたの口から正式なお返事が頂けるまでお待ちしています。
  ずっと想いを寄せていた人に好きだと言われたんです。
  こちらから諦めるようなマネはもったいなくてできませんから」
 静華さんはそう言いながら笑みを見せると、寝室を後にした。


253名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:10:30 ID:N0PEG2Fv
もう少しだけ区切りのいいところまで続けるんで、付き合ってくれるとありがたいです
254名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:45:26 ID:5zWtPVCV
gj!

つC
255名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 07:09:06 ID:v9sZv4PZ
家の権力で日本の法律を改正してしまえ!
重婚!重婚!
256名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 12:59:03 ID:n93ezN0V
いやいや、そこで三姉妹の母親をチョイスですよ(勝手に未亡人と脳内決定)。
257名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 14:17:51 ID:P+BYg9zZ
>>256
ちょwwwww
でもそうなると三姉妹が主人公をお父さんと呼ぶわけか・・・
258名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 18:35:53 ID:FFFwma4t
>>256>>257
その発想はなかったわ
大いにアリだな!!
259名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 23:02:46 ID:BcxmW4ER
全員孕ませて万事解決ok!
260名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 23:51:05 ID:5hoTjfAD
え?メイドさんとくっつくんじゃないの?
261名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 13:34:33 ID:hyhF7pl3
続きwktk
結末はいかに……
262名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 19:03:17 ID:r/rnF2KA
ここのスレに初めてカキコしたんだけど、エロゲやって各キャラの新婚生活のエンディングが無いことに疑問を持ってるのは、漏れだけ?
263名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:28:34 ID:/8gr7cUm
まあ、個人的にはあって欲しいけど、エロの方が需要が多いんじゃね?
264名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:33:07 ID:r/rnF2KA
正直エロは一回でおk!
265名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 04:49:57 ID:3Hdg89ZJ
>>262
そんな君に
つ「フローラリア」+「憂ちゃんの新妻だいあり〜」
266名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 07:57:45 ID:zJvUuB9T
それは確か○ウスだっけ?
267名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 01:07:31 ID:FjxufQGP
保守あげ
268名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 07:56:48 ID:OD/Bh+Mu
ほす
269名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 08:46:01 ID:1hKcOwAW
ここは古典作品の二次はおKなスレ?
例えるなら若草物語とか嵐ヶ丘のレベルなんだが
270名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 11:54:18 ID:vtAp0Tq6
>>269
元ネタを深く知らなくてもある程度理解できるストーリーならば、個人的にはバッチコイ。
271名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 15:26:40 ID:5y9sY4r2
ウェディングピーチのエロパロ4

前スレ
ウェディングピーチのエロパロ3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160137247/

避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/7757/

過疎のようなので、再利用させてもらいます。
新たにスレを建てると荒らしにやられるため。
272名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 15:28:34 ID:5y9sY4r2
4人のセントサムシングフォー

親しいお友達から借りた友情のペンダント サムシングボロー(デイジー)

新たな幸せへの誓いを秘めた新しいティアラ サムシングニュー(サルビア)

おばあ様からママへ、ママからピステルに代々伝わる古い指輪 サムシングオールド(ピーチ)

青い色のイヤリング サムシングブルー ブルーは花嫁の希望を現す色(リリィ)
273過去ログから:2006/10/08(日) 15:29:09 ID:5y9sY4r2
悪魔族のテリトリーらしき場所
谷間ゆりがパンツ一枚で横たわっている。当然乳房は丸出し
(女性の下着について詳しく無いのですがウェディングドレス用の純白の下着です)
パシャッ、カメラのシャッター音が聞こえる
目を覚ますゆり・・・・・・・・・・・・・・・・
自分がパンツ一枚なのに気づき慌てて胸を隠す、自分が何故こんな場所にいるのか思い出そうとする
(今日はせっかく柳葉さまとデートでしたのに・・・・・・・・・・・)

その日ゆりは柳葉からの手紙に書いてあった待ち合わせ場所の公園にいた
「やはり、柳葉さまは悪魔族との戦いの中でも私の事を気にかけてくださっていたのですわ」
喜びと期待に胸を膨らませるゆり。やがて約束の時間が来ようとしていた

そこまで思い出した時、ゆりは自分の目の前に1人の男が立っている事に気が付いた
(注、その当時愛天使と戦っていたぺトラーではありません、ゆりに横恋慕してるらしいオリジナルの悪魔です)
「あなたは、確か・・・・・・・・」
だんだんゆりの記憶が鮮明になって来る・・・・・・・・・・
ゆりは自分の股間に目を向けた。先ほどからわずかに痛みを感じるのだ
「お目覚めかね、谷間ゆり君、君が純潔を失った記念写真を撮らせてもらったよ」
ゆりの下着は破瓜の血で真っ赤に染まっていた、そして彼女の頬は口惜し涙で濡れていた
ゆりの記憶は完全に蘇った、今日自分の身に起こった悲劇を完全に思い出してしまったのだ・・・・・・・・
274過去ログから:2006/10/08(日) 15:29:54 ID:5y9sY4r2
ゆりの回想

手紙に書いてあった約束の時間になった、しかし柳葉は来ない・・・・・・・
気が付くとその公園にはゆり以外は誰もいなくなっていた、そして公園は邪悪なウェーブで満たされていた
ゆりの前に姿を現す件の悪魔族、自己紹介の後ゆりにあの手紙はニセモノだったと説明する、怒るゆり
「ウェディング・グレイスフル・フラワー」
変身しようとするが特殊な光を浴びせられアニメ本編ではシルエットになっている変身シーンの全裸が
丸見えになってしまう。その上その姿を魔界製のビデオカメラで撮影されるがゆりはまったく気づかないw
ウェディングドレスに変身完了するゆり、だが前述の特殊な光により愛のウェーブを抜き取られたため
力尽き気をうしなってしまう
悪魔は気を失ったエンジェルリリィ(ゆり)を魔界の自分のテリトリーに連れてゆく
悪魔はリリィのパンティを脱がせ、彼女の処女膜を確認するとそのパンティを自分の懐に仕舞い込みリリィを目覚めさせる
リリィはパンティを盗られた事には気づかずファイターエンジェルにお色直し(二段変身)する
275過去ログから:2006/10/08(日) 15:30:39 ID:5y9sY4r2
(他の愛天使達とリモーネは俺の口車に乗ったペトラーが引き付けてくれている
少し遊んでみるか、エンジェルリリィの処女時代の戦いをビデオにたっぷり収めてな・・・・)
「ウェディングチェンジお色直し!エンジェル・プレシアス・リリィ」
リリィはファイターエンジェルにお色直しした
「清純と言われしリリィの花言葉、咲かせて愛を授けます!」
「清純・・・・・・・・清純か、クククク」
悪魔は意味深げに笑った
「な、なにが可笑しいんですの、柳葉さまの名前を使って私をおびき寄せるなんて
絶対、絶対、ゆるしませんからね!」
「いや、別に・・・・・・・」
(これからもっと許せない事をしてやるよ)
ゆりはその笑いに隠された邪悪な真意にはまだ気付かなかった
悪魔の使い魔達がリリィに襲い掛かる
「聖リプライナー リリィレインボー!」
華麗なリボンさばきで使い魔を倒していくリリィ、その姿を見ながら悪魔はリリィに尋ねた
「ところでゆり君、聖花園学園に新体操部は無いのかね?」
「たしか、高等部にならありましたけどそれがどうかしましたの?」
「じゃあ高等部になったら新体操部に入るといいよ、ゆり君のような美少女が入部すれば
君のレオタード姿を目当てに男子生徒の見学客が増えるだろうね」
「戦いの最中に何を言ってるんですの」
卑猥な冗談をいわれたリリィはムッとした、そして油断していた悪魔をリプライナーのリボンが捕らえた
276過去ログから:2006/10/08(日) 15:31:17 ID:5y9sY4r2
「乙女(おとめ)の恥じらいベール、聖(セント)シュトラール・スターダスト!」
リボンでがんじがらめにされた悪魔を無数の星々がを包み込んだ、しかし・・・・・・・・・・
「フン」
彼はその邪悪のウェーブで軽々とその星屑達を弾き飛ばしてしまった
「聖シュトラール・スターダストが効かない・・・・・・」
驚くゆりに悪魔はバカ笑いをしながら語りかけた
「クフハハハハハハ、乙女の恥じらいベール?処女(おとめ)の恥じらい?
なんてふざけた技の名前だアハハハハハハハ」
「余計なお世話ですわ」
技の名前を馬鹿にされてムッとくるゆり
本気を出した悪魔は自分を縛っていたリボンを軽く引きちぎる
「だったら君に本当の処女(おとめ)の恥らいとやらをを見せてもらおうか」
277過去ログから:2006/10/08(日) 15:31:48 ID:5y9sY4r2
「だったら君に本当の処女(おとめ)の恥らいとやらをを見せてもらおうか」
次の瞬間リリィは胸部に悪魔から衝撃波のような攻撃を受けた
砕け散る胸のプロテクター、そしてその下のレオタード・・・・・・・・乳房が丸見えになる
「キャー、嫌ですわ」
顔を真っ赤にして慌てて胸元を隠すリリィ
(ひどいですわ、柳葉さまにも見せた事がありませんのに・・・・・・・・・・・)
恥じ入るリリィの姿を満足そうに眺める悪魔
「エンジェルリリィの処女(おとめ)の恥らい、たっぷり堪能させてもらったよ
今度はその綺麗なオッパイをよく見てみたいな」

で、その後よくある触手みたいなのが彼女の両腕を引っ張って隠してるオッパイを暴いて
彼女の動きを封じるわけです

「これで簡単に聖サムシングフォーの一つを手に出来るわけだな」
そう言いながらリリィに近づく悪魔、両耳のサムシングブルーを奪われないか心配するゆり
だが次の瞬間男が谷間ゆりから奪ったものはサムシングブルーではなく
彼女の「く・ち・び・る」だった(当然、舌も入れられてディープキス、ショックで相手の舌を噛む事も出来ないw)
柳葉に捧げるつもりだったファーストキスはこの男に奪われてしまったのだ
278過去ログから:2006/10/08(日) 15:32:27 ID:5y9sY4r2
「助けて・・・・・リモーネ様」
悪魔の肉棒が深々とゆりに突き刺さる、
もうしばらく先の未来に愛するリモーネ(柳葉)に捧げることを夢見ていた
ゆりの処女花は今、この男にレイプという最悪の形で奪われたのだった
「リモーネ様・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・」
激痛と口惜しさの両方でゆりの瞳から涙がこぼれだした

ここで悪魔は前述のエンジェルリリィのウェディングドレスのパンツを取り出しそれでゆりの破瓜の血を拭き取る
ゆりの純潔を奪った儀式らしい、もちろんこの一部始終は前述の魔界製ビデオカメラに収められている
そして容赦無くピストン運動を繰り返しゆりに中出しする

ゆりは、完全に自分が汚された事を悟った。しかしこの日の彼女の悲劇はまだ始まったばかりだった
「お、終わったんなら・・・・・・・・・・・・・・・・・終わったんなら、そのけがらわしい物を早く抜いてくれませんこと」
だが、射精したにもかかわらず悪魔の肉棒は勃起したままだった
悪魔は魔力で自分のペニスを数回射精しても抜かずに勃起したままになるようにしていたのだ
279過去ログから:2006/10/08(日) 15:34:23 ID:5y9sY4r2
初体験の状態のまま、2、3度体位を変えゆりを責める悪魔、女性上位の状態になったときに悪魔が呟いた
「もう一度、変身されれば俺のイチモツも抜けるかもしれんな」
早く激痛から逃れたいゆりには深く考えてる余裕は無かった
「う、うう、ウェディング・グレイスフル・フラワー」
再びゆりの体にウェディングドレスが纏われる(この場合パンティはどうなるんだろ?)
悪魔が魔力でゆりの痛感神経をどうにかしたのか、ゆりの激痛は治まった、だがまだペニスを抜く事は出来ない、
一旦落ち着くゆり・・・・・・・・・・・・・
「な、なんで、抜けないんですの・・・・・・・・・・・はあ、はぁ・・・・・・・・・・・・・・い、嫌ぁ〜・・・・・・・・・」
ゆりはある事に気付いた、情けなさでゆりの両目から再び涙があふれ出した
「安心しろ、俺の魔力で100パーセント妊娠しないようにしておいた」
「よかった・・・・・・・でも、その事じゃない、私は、私は・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そう、幸せな結婚をする花嫁の姿であるはずの、そして愛天使のシンボルである神聖なウェディングドレス姿で
十数分前に世界一憎い相手になった男と結合しているのだ
「嫌ぁ〜・・・・・・・・・」
ゆりの意思とは関係なくゆりの女の部分は悪魔の男の部分を締め付け、男はウェディングドレス姿のゆりの中に
4度目ほどの自分の欲望を注ぎ込んだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
280過去ログから:2006/10/08(日) 15:35:11 ID:5y9sY4r2
ゆりのウェディングドレスを引き裂きながらさらに彼女を犯す悪魔
下着も引き裂かれ、頭上のベールとストッキングを残しほぼ全裸にされる

何度目かの射精の後、ゆりの愛のウェーブはようやく回復した
「ウェディングチェンジお色直し!エンジェル・プレシアス・リリィ」
再びファイターエンジェルにお色直しするゆり、そのまま回復した力で必死に悪魔の肉棒を引き離そうとする
だが、まだ男の忌まわしい肉棒はゆりの膣内から抜けようとはしなかった
「いや、離れてよぉ、お願いだから・・・・・・、えっ?・・・・・・あぁん、アン(ハート)」
ファイターエンジェル化したとたん苦痛が治まって、違和感のみになっていた彼女の女性器が快感に包まれだした
一番、肝心な部分だけではない、プロテクターを外されレオタードの上からなぞられた乳首も、アナルも
悪魔の欲望にまみれた指で刺激された部分は性的快感につつまれていた
「そんな、違う、リモーネ様じゃない男にこんな事されて・・・・ああああああああああああああ」
とうとう、快楽に負けて絶頂に達してしまったゆり・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゆりの頭の中は真っ白になってしまった

その後、再び全裸にされたゆりは快楽のみを求め、自ら腰をふり、男の望むままに体位を変え、
何度も男と唇を重ね、まるで愛し合う恋人とするようにまぐわい続けた・・・・・・・・・・・・・・・
騎上位になったゆりは自分の周囲に設置された何台ものビデオカメラの前で美のダンスを踊り続けた
そして何度も絶頂に達し、何度も自分を抱いている悪魔の欲望のこもった液体を自らの胎内に受け入れた

やがて悪魔の魔力と精力も尽きようとしていた
「流石の俺の精力も、もうこれで限界だ、最後に一緒にイってくれないか」
「は、はい〜」
素直に悪魔の言う事に従うゆり、自ら腰を動かしながら自分が絶頂に達するのを相手に知らせる
「あはん、い、イキそうです、い、今ですわ、イク〜、イキます〜ぅ」
その瞬間に悪魔は自分の最期の欲望をゆりの処女花に注ぎ込んだ、注ぎ込みながら最期にもう一度ゆりにキスをした
そしてやっとゆりは自身の女性にとって一番大切な部分から憎い男の肉棒を引き離す事が出来たのだ
その場に仰向けに倒れこみ気を失ったゆり・・・・・・・・・・
「これでゆりちゃんも非処女か、百合の花言葉の清純な女の子じゃなくなちゃったな・・・・・・・・」
悪魔は戯れにどこからか一輪の百合の花を取り出しその花びらを一枚ずつ引き千切る
そしてその花びらを眠っているゆりのヴァギナやその周辺に置いてみた


こうしてゆりの最悪の形で奪われた初めての花は咲き終わったのだ。
281過去ログから:2006/10/08(日) 15:36:08 ID:5y9sY4r2
「いや、イヤ、嫌あぁ〜」
全てを思い出したゆりは泣き叫んだ、悪魔はゆりに近づくとゆりが唯一つ身に纏っていた
血染めのブライダルショーツを再び脱がせた
性行為後のゆりに履かせていたことによりそのショーツにはゆりを抱いた悪魔の精液とゆり本人の愛液も染み込んでいた
「嫌、嫌、嫌ぁ〜」
ショーツを脱がされた事はあまり気に留めず、錯乱状態で泣き続けるゆり・・・・・・・・・・・
ゆりの頬を何かがなでる、彼女の涙を拭いているハンカチのような感触だ、だがそれはハンカチではなく
なんとあの血染めのショーツだった
「け、汚らわしい物で私の涙を拭かないでくれませんこと、嫌、嫌あぁ〜」
余計に錯乱して泣き続けるゆり、彼女の両耳にはすでサムシングブルーは無かった
「愛天使の処女の血と愛液、絶望の涙、そして俺の欲望にまみれた精液・・・・・・・・・・
これで儀式は終わる・・・・・・・・・・」
一対のサムシングブルーは悪魔が手にしていた、そして信じられない事に血染めのショーツで
サムシングブルーを包んで結んだ
「な、なんてことするんですの、神聖な聖サムシングフォーを・・・・・・・・・」
「これで儀式は完了だ、聖サムシングフォーの一つサムシングブルーは天使界の力の源としての効力を失った上に
我々悪魔族の力の源、デザイア(欲望の)サムシングフォーとして生まれ変わってしまったのだ、
ゆりちゃん、君が愛天使から堕天使になってしまったみたいにね・・・・・・・・・・・・・・」
ゆりは再び気を失った、気を失ったゆりの両足を開く悪魔、そして眠っているゆりに語りかける
「実はもう一つ儀式があるんだ、君が俺の生贄の花嫁として生きるしかなくなる儀式がね・・・・・・・・・・・」
悪魔はショーツで包まれたサムシングブルーをゆりの膣内に差し込んだ
埋め込まれたサムシングブルーは悪魔の魔力でさらに膣内の奥深くまで進んでゆき子宮の中に入っていった
汚されたサムシングブルーはゆり自身の胎内に埋め込まれたのだ
282過去ログから:2006/10/08(日) 15:37:04 ID:5y9sY4r2
ゆりが再び目を覚ました場所は元の公園だった、ゆりの傍らには変身前に着ていた服と下着が置いてあった
とりあえず服を着るゆり、とぼとぼと歩いてるゆりを他の愛天使達が発見する
ペトラーとの戦いが終わったピーチ、デイジー、サルビア、そしてリモーネは心配そうにゆりの前に駆けつける
「ゆり、大丈夫?」
「俺達とは、別の悪魔族と戦ってたんだろ」
「ゆり君、無事でよかった・・・・・・・」
だがゆりは無事ではなかった・・・・・・・・・
「リモーネ様・・・・・・・・・・・ごめんなさい、私、大切な聖サムシングフォーを悪魔族に奪われてしまって・・・・・」
「なんだって、」
驚く一同
「ごめんなさい、私のせいで悪魔族との戦いが不利になったら・・・・・・・・みんな、ごめんなさい」
そのままゆりは一同の前から走り去ってしまった、リモーネの前にいられなかったのだ、
そしてリモーネ達には言えなかった
(ごめんなさい、リモーネ様、私、あなたにはファーストキスもバージンもあげられなかった・・・・・・・・・・)

第一話・完
283過去ログから:2006/10/08(日) 15:38:09 ID:5y9sY4r2
「奪われたリリィ(清純)の花」第二話

・ゆり、あの惨劇の後自宅マンションに帰る
・両親はたまたま出張で留守

・服を脱ぎ浴室へ、無表情なまま全身にシャワーを浴びる やがてシャワーで局部を何度も何度も洗い続ける
(どんなに、どんなに洗っても私の純潔はもう元には戻らない・・・・・
私のファーストキスもバージンもみんな柳葉さまにではなく
あの男に奪われてしまったのですわ・・・・・・・・・・・それだけじゃ、それだけじゃ、それだけじゃない・・・・・・・・・・・
私は・・・・・・・私は・・・・・・・・・・体だけではなく心まで・・・・・・・・・・柳葉さまを裏切ってしまった・・・・・・・・・・・・・・・)
「うわ、うわ、うわああぁあああぁぁん」
・うずくまり号泣するゆり、その時臀部に生暖かい液体(精液)の感触と背後に人の気配を感じる
「シャワー浴びながら泣きべそかくゆりちゃん、とっても可愛かったよ、さっきの続きをしよう、今度はもっといじめてあげるよ」
・いつの間にかゆりの自宅の浴室に侵入していた雨魔三世鬼は号泣するゆりを眺めながら自慰をしていたのだ
・恐怖のあまり浴室から逃げ出すゆり、しかし更衣室からしっかりセント・リプライナー(ゆりの変身アイテム)を持って逃げる
・後を追う雨魔三世鬼、逃げるゆり行き止まりになった所で変身
「ウェディング・グレイスフル・フラワー」
 男の思う壺だった、突然、子宮内に激痛を感じるゆり、汚されたサムシングブルー、デザイア(欲望の)サムシングブルーが発動したのだ
激痛が治まるとゆりは動けなくなった、そのゆりを抱きかかえ彼はゆりの寝室に向かう、ベッドの上に彼女を降ろすと彼女に語りかける
「ウェディングドレスにわざわざ変身してくれるなんて僕の思う壺だよ
君のお口の処女を奪うのはやっぱりウェディングドレス姿がいいなって思ってたんだ」
怒りながら答えるゆり
「お口の処女? ファーストキスならあなたが無理矢理奪ったんでしょうが!」
もちろん、まだゆりは「フェラチオ」という言葉を知らなかった
・「フェラチオ」について説明する雨魔三世鬼、青ざめるゆり、
結局、デザイアサムシングブルーの激痛に逆らえず、無念の涙を流しながらドレス姿でフェラチオするゆり、こうしてゆりは「お口の処女」も失う
284過去ログから:2006/10/08(日) 15:39:14 ID:5y9sY4r2
・雨魔はゆりを再び全裸にして語りかける
「ところで、ゆりちゃんは『谷間のゆり』って言葉知ってる?」
「そういう小説がある事は知ってますわよ、作者はバルザック、
フランスの恋愛小説、それがどうかしたんですの?」
ゆりは不機嫌そうに男の質問に相手をしてやった
・しかし彼の言う「谷間のゆり」とは隠語の「パイズリ」の事で
パイズリについて説明すると、ゆりにパイズリするよう要求する
それもある条件をつけて・・・・・・・・・
あきらめてその条件通りにパイズリするゆり・・・・・
両手で自分の乳房を持ち上げるとまず両方の乳首から男のペニスに触れてゆき彼の男性器を挟み込む、そして恥ずかしさと情けなさで顔を真っ赤にしながら叫んだ
「乙女の恥じらいパイズリ」
またもや発動する胎内のデザイアサムシングブルー、だがそれは今度はゆりに激痛では無く快楽を与えた
ゆりの乳首は通常では考えられない快感に包まれたのだ
・昼間の惨劇の時と同じように快楽に負けたゆりは一生懸命パイズリして
雨魔を満足させてしまう、自分自身も乳首を立てながら
「『おっぱいの処女』もいただいたし残るは、ひとつ・・・・・か」
285名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 16:07:53 ID:HuDtpCtW
>>271
スレ違いです
事前に書き込みがあったにもかかわらず、
了承も得ずにスレ違いの書き込みをするのは、ただの荒らし行為です
286名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 16:22:14 ID:P/xj/zhd
再利用って……既にSSが投下されてるスレでやるなよ。
迷惑だろ?
287名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 16:46:57 ID:zOU1Ka2N
>>271
ウェディングピーチのエロパロ4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160293404/
288名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 16:47:29 ID:dsVHlypM
>>271
大サービスで新スレ立ててやった
荒らしが荒らせば荒らすほど、奴の罪は重くなるから割り切れ

つーか乗っ取りして他所に迷惑かけるなら、避難所に立てこもるかしばらく慎め馬鹿
289名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 17:47:17 ID:1hKcOwAW
>270d!
ハウスシチューアニメにもなった作品の続編で書く
他の職人さんの新婦新妻をwkpkでお待ち申し上げております
290名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 19:20:46 ID:G57nH8Kd
ジャンルかぶってんならこっちでやればいいじゃん
291名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 19:42:43 ID:P/xj/zhd
かぶってません。
お前のちんこの皮とは違うんです。
292名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 19:43:50 ID:9O3nsbgg
はじめまして、ウェピースレからきました。
まずはご迷惑をかけたようで申し訳ございません。

今回の件ですが、色々あるのですが、
それをここに書いてしまうと、荒らしに読み取られてしまいます。

もし、できましたら捨てメールのアカウントを取得してもらって
私のアドレスに書いていただければ、見解を説明いたします。
[email protected]

メールを送ってもらえるのでしたら、
メールの文に同一人物と確認できる、暗号のような
物を書いてもらって、その後こちらの掲示板に
その暗号文を書いてメール送信の報告をお願いします。
メールと掲示板の暗号が一致すれば、送信者の判断がつきますので。
この作業はできましたら、
ID:dsVHlypMさん
にお願いしたいです。
ひとまず、失礼します。
293名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 19:45:27 ID:9O3nsbgg
もう1レス消費してしまって、申し訳ないのですが、
メールの件ID:P/xj/zhdさんでも大丈夫です。
ひとまず落ちますので、失礼します。
294名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 19:55:10 ID:P/xj/zhd
送りませんよめんどい。
一個人に一個人の見解を説明しても意味ないでしょ。

このまま消えてくれるのであれば全て解決します。
よろしくお願いします本当に。
295名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 22:15:07 ID:dLlublxL
ってか、ここでは君が荒らしだよ
296名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 22:32:54 ID:9O3nsbgg
わかりました。おそらく荒らしが住民を装った物と思われます。失礼します。
297名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 22:35:40 ID:5iX9yzLW
>ID:9O3nsbgg

はぁ?
298名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 22:47:57 ID:4hk3S6DG
>>296
他所でやりな、というか二度とここに近寄らないで下さい
299名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 23:13:05 ID:OYL23qxD
こんな池沼なことやっているうちは、pinkちゃんねるに近づかないほうがいいだろうな。
300名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 05:50:38 ID:OERPhBeN
292 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/10/08(日) 19:43:50 ID:9O3nsbgg
はじめまして、ウェピースレからきました。
まずはご迷惑をかけたようで申し訳ございません。

今回の件ですが、色々あるのですが、
それをここに書いてしまうと、荒らしに読み取られてしまいます。

もし、できましたら捨てメールのアカウントを取得してもらって
私のアドレスに書いていただければ、見解を説明いたします。
[email protected]

メールを送ってもらえるのでしたら、
メールの文に同一人物と確認できる、暗号のような
物を書いてもらって、その後こちらの掲示板に
その暗号文を書いてメール送信の報告をお願いします。
メールと掲示板の暗号が一致すれば、送信者の判断がつきますので。
この作業はできましたら、
ID:dsVHlypMさん
にお願いしたいです。
ひとまず、失礼します。

12 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/10/08(日) 23:18:27 ID:9O3nsbgg
よくやるよ、プロキシも併用しているくせに。
13 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/10/08(日) 23:26:19 ID:9O3nsbgg
>>11
荒らし君、プロキシ使用乙。
301名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 09:19:25 ID:3K4p7MIt
今、出先でPCじゃないんであれだけど、家に帰ったら削除依頼出しとくよ。
302名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 12:16:43 ID:b7M+lNFW
>>301
面倒だから、せふるアボーンでいいじゃん。
303名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 15:32:02 ID:auofq+u8
つーかなんでこんな流れになったんだ?
304名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 19:40:48 ID:cv9yGKU2
>>303
ウェピースレの池沼がこのスレッドを乗っ取ろうとしたから。
このスレの結婚に反応したんだろうけど、この池沼は、多分いい年したおっさんだと思うぞ。
プロファイルするまでもなく、行きそびれたアニヲタというところか。

地下核実験場の影響調査の実験台にでもなればよかったのに。
305名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:19:03 ID:8I3ydBd4
はじめまして。今都内超一流といわれるホテルで働いてます。
人気のあるホテルなので不景気だというのに毎週末結婚式披露宴がいっぱいです。
わたしはこのホテル内で花嫁をいただいております。
先週の話をします。
午後の部で一人すごく清楚なかわいい花嫁がいました。
披露宴の前に緊張したのでしょうか?トイレにいきました。
うちの花嫁用控え室のトイレはウェディングドレスが汚れないように専用の広い個室になっており、ほかの女性も花嫁に遠慮して
わざわざ他のトイレに行きます。
つまりそのトイレは花嫁以外は入ってこないのです。
私は気づかれないように後ろから入り込み、花嫁が個室に入るところで一緒に入り、口を押さえました。
彼女は驚きと恐怖で声を失いましたが、状況を理解すると声を殺して泣き始めました。
しかしせっかくの式を台無しにしてはいけない・まして騒いで知られたらと思ったのでしょう。抵抗しませんでした。
私は彼女を立ったまま後ろから犯しました。
彼女はずっとこらえていましたが新郎の名前がつい口から漏れました。
彼女は口でも何処でもいいから中にはやめてといいました。
しかし私は拒否して腰を振りつづけました。
すると彼女は今日は排卵日であり、新婚初夜でハネムーンベビーという計画の為に調整してきた。だからお願いといいましたが
私の腰は止まりません。
私は新郎の名前を彼女の耳にささやきながら彼女の絶望ともとれる声にならない叫びとともに彼女の一番奥に射精しました。
倒れこんだ彼女を起こし更に2回私は犯しました。
3回の射精にかかった時間は10分ぐらいでした。
私はすぐトイレを後にしました。
その後ちゃんと披露宴は終わったようです。
306名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:19:49 ID:8I3ydBd4
挙式は、一流のホテルで行われ、かなり豪華なものでした。
A君の親御さんの、力の入れようがよく分かります。
私が結婚した頃は、金が無かったせいもありますが、公的な施設を借りた披露宴で、
人数も総勢で50人程度でした。それに比べ、久美の結婚式は、100人以上が集ま
っていました。

私がもう一つ久美に指示したことは、新婦側の招待する友人のことでした。学生時代
から、優しくて可愛い彼女は、男友達もかなりいたのです。もちろん、普通の友人と
しての付き合いなのですが、新郎にとってみれば、新婦に招かれた男友達は、あまり
面白い物ではありません。ですから、これを最小限にさせました。
そのかわり、女性の友達を、沢山招待するようにしたのです。異性に人気があるより
も、同性に人気がある女性ならば、きっと素晴らしい奥さんになるだろうと、誰もが
思うでしょう。これで久美の株も、ぐっと上がるはずです。

披露宴で部長は、主賓の挨拶を満面の笑みを浮かべて行っていました。会場に集まっ
た人々は、何と部下思いの人だろうと、思ったことでしょう。しかしこの時、部長の
頭にあったのは、まもなく行うはずの、重要な儀式のことだけでした。
私と部長は、披露宴の最中に、久美に特別なお祝いを、することにしていたのです。

一回目の、お色直しの時間が来ました。久美は文金高島田から、純白のウェディング
ドレスに着替えるのです。頃合いを見計らって、部長は嬉しそうに、披露宴会場を抜
け出していきました。そして新婦が、会場に戻って来る直前、部長は横のドアから入
って来て、私の方を見てニヤッと笑いました。どうやら、うまくいったようです。
和装から洋装になった久美は、まるでシンデレラのような美しさで、皆も溜息で迎え
ていました。しかし、この純白のウェディングに隠された花嫁のパンティが、部長の
精液で汚されていることなど、誰にも想像も出来なかったでしょう。
307名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:20:36 ID:8I3ydBd4
お色直しの控え室で、ウェディングドレスに着替え終わった久美が、一人でいました。
係員が呼びに来るのを、待っていたのです。しかしそこに現れたのは、係りの人間で
はなく、彼女を最初に陥れた、あの部長でした。部長は、係員に少し待ってくれと、
幾何かの袖の下で、うまく頼んだようです。

「さあ、約束の時間だよ。」
全てを観念した久美は、立ち上がると、座っていた椅子に手を突き、部長に向かって
お尻を差し出しました。部長のズボンは、一気にパンパンに膨れ上がってしまいまし
た。純白ドレスの花嫁が、足を開いてお尻を高く差し出しているのです。どんなに鈍
感な男でも、立たずしてはおれない姿なのです。

部長がウェディングドレスのスカートを捲り上げると、白のストッキングに包まれた、
純白の花嫁のパンティが現れました。そしてストッキング越しに加えられる、中年男
性の巧みなテクニックで、薄いナイロンから久美の愛液が、浸み出てきました。
ここぞと思った部長は、パンティごとストッキングを引き下ろし、若者のように、
ギンギンに固くなったものを、花嫁の秘唇に突き入れたのです。

遅漏のはずの部長は、極度の興奮からか、数分で爆発してしまいました。そして我が
子が通って出てくるはずの、花嫁の産道の感触を確かめながら、この時の為に、溜め
に溜めた精液を、ドクドクと久美の子宮に送り続けたのです。

部長は、種付けの儀式を受け入れてくれた久美に、口付けをしたい衝動に駆られまし
たが、綺麗に化粧した花嫁の顔を、崩すわけにもいかないので、久美を元通りの姿に
戻すと、満足の色を浮かべて、控え室を後にしたのでした。
部長はこの瞬間のために、披露宴でのお酒も控え、そのかわり隠れて、栄養ドリンク
を飲んでいたようでした。
308名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:21:23 ID:8I3ydBd4
部長との儀式を終え、会場に戻って来た花嫁は、仲人の私にそっと言いました。
「次は、貴男よ・・・。 来てね・・・。」
久美は純白のウェディングの次に、鮮やかなブルーのミニドレスに、お色直しするこ
とになっているのです。今度は、私の出番です。

私は仲人の特権を利用して、2回目の衣装に着替え終わった花嫁が、待つ部屋へ入っ
ていきました。部屋に入ると久美が飛んできて、彼女の方から、唇を求めてきました。
「おい、おい。 そんなことをすると、化粧が取れちゃうよ。」
「大丈夫よ、すぐ直せるから。 だって新婚旅行の間、私たち会えないのよ。」
「ちゃんと、夫のA君がいるじゃないか。 彼に可愛がってもらうんだろう?」
「いやっ! いじわるー! そんなこと、言わないで!・・・」

心に浸み入るほど鮮やかな、ブルーのミニドレスは、可憐な花嫁を見事に演出してい
ました。そんな花嫁が、ちょっと拗ねる仕草は、私を最高に持てなしてくれたのです。
私は初々しい花嫁を、ソファーに導くと、両手を突かせました。私は、ミニのドレス
からすらりと伸びた、足の眺めを堪能しながら、ゆっくりドレスを持ち上げました。
そして今、花嫁の秘部を包むものは、部長との儀式で使われたものではなく、私のた
めに久美が着けてくれた、ビンクのスキャンティでした。
そう、すぐに脱がせられるよう、横の部分が紐で結ばれているだけなのです。
私は既に溢れるほどの蜜で、十分な湿り気を帯びたスキャンティの紐を解くと、久美
の下腹部から剥ぎ取り、礼服のポケットにしまい込みました。

今日の私のターゲットは、花嫁が私に高く差し出す、真っ白なお尻の中心に、密かに
息づく蕾です。そしてそれは、私に処女を捧げた蕾なのです。私は花嫁の泉から湧き
出す、蜜を指にすくうと、蕾に塗り付けていきました。そして十分な湿り気を与える
と、最高に膨張した肉柱で、花嫁の蕾をこじ開けていきました。
309名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:22:19 ID:8I3ydBd4
「うううっっ・・・、くううぅぅ・・・、ああーん・・・、うれしい・・・・」
「久美・・・、久美ー・・・、最高だ・・・・」
「ああーん・・・・、ああああぁぁぁ・・・・、すて・・・き・・・・・」
「久美・・・、おまえは・・・・、一生・・・・、私の・・・、奴隷だ・・・・」
「はあーん・・・、うはあーん・・・、すご・・・い・・・・
 わたし・・は・・・、あなた・・の・・も・・の・・・・・
 だめっ・・・、もう・・だめぇ・・・・、いくー! いくうぅぅぅ!!・・・・」

私は花嫁のドレスを直すと、耳元で囁きました。
「スキャンティは、もらっておく。 そのままで、会場に戻りなさい。」

再び披露宴会場に現れた花嫁は、その艶やかな姿を、会場が割れんばかりの喝采で、
迎えられました。しかし、ちょっと足をもじもじさせていることに、気付いたのは
私だけでした。今頃は、お尻から漏れる私の精液が、何も受けるものがなくなった
太股を、伝い落ちていることでしょう。席に着いた花嫁は、私を可愛く睨みました。
椅子に座ったら、花嫁衣装までも、汚れてしまうかも知れないのに。

久美が控え室で、このドレスを脱いだ時、係りの女性は、お尻の部分に付着した、
白い物を発見するだろうか。そして匂いを嗅いで、久美の正体を知ってしまうのだろ
うか。もし十分に熟れた肉体の持ち主なら、きっと自分の股間に、湿り気を感じるこ
とでしょう。 

自分の結婚式の、披露宴の最中に、私と部長の欲望を、その体内に受け入れた久美は、
A君の妻として、機上の人になったのでした。
後はきっと、計画通りにやってくれるだろう。
私の生涯の愛奴、久美が・・・・・。
310名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:23:05 ID:8I3ydBd4
先日会社で出会った彼と結婚をしました。
男性を紹介してくれる友達も少なかったし、どちらかというとインドア系で出かける事もそれほどなかったので、男性経験は正直少ないです。
就職して、2年くらいたってから今の旦那さんと知り合いました。
付き合っている事は会社でも極秘のような雰囲気。
男性社員が多い会社なので、付き合ってくれと声を賭けられる事も何回もあり、「道家ちゃん」と親しみを込めて呼ばれていました。

1月に結婚したのですが、結婚式当日は友達とか同僚とかお祝いに来てくれました。
そんななか半年前に交際を断った後輩の木原君(23)も「幸せになってくださいね」と来てくれました。
準備室で一人で居たら、その木原君が入ってきて「ウェディングドレス姿きれいですね」って。なぜか部屋の鍵をかって・・・。
「ありがとう」って2.3分しゃべっていたら、突然キスしてきました。
何が何だかわかりませんでした。
あまりに突然にキスをされました。
木原君は
「ずっと道家先輩のことが好きだったんです。我慢できません。」って襲いかかってきました。
ウェディングドレスでは思うように逃げれず、すぐに捕まってしまい

「大声を出したら大変な事になりますよ。静かにしてて」

キスをさせられて、イヤでも唾液を口移しに送られてきました。
汚いと思ってもどんどん私の口に入ってくるので、ついに飲んでしまいました。
涙が流れ、心の中では旦那さんを呼んでいました。
311名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:23:52 ID:8I3ydBd4
でもこんな姿を見られるのもイヤで声は出ませんでした。
そのうちウェディングドレスのスカートはめくられて、下着も取られてしまいました。

部屋にある大きなソファに座らされてアソコをなめられて、

「道家先輩のカラダが欲しいんです。ずっと仕事中とか想像したりしてた・・・。
お尻、やっぱり大きいんですね。お尻の穴まで見えちゃってますよ。」
「(会社の後輩にお尻まで見られちゃってる・・・。)」

恥ずかしくて声を出したくても出ませんでした。

木原君はウェディングドレスの脱がし方が分からないのか胸はドレスの上から揉むだけでした。

「道家先輩のオッパイやわらかい。見たいな・・・。」
「だめっ・・・だめだよ・・・。」

ドレスをガバッとまくりアソコを丁寧に舐めてきました。
結構上手で木原君の舌使いに感じてしまいました。

「木原君・・・だめだよ。私たち・・・・。あぁっ・・・んはぁっ・・・」

ソファでそのまま四つん這いにされて後ろからアソコを愛撫され・・・。
途中、お尻の穴まで舐められて舌まで入れられました。今の彼にもされたことがないのに・・・。
「道家先輩・・・咥えて。」
おしゃれなスーツのズボンを下ろしてきて
木原君の太く大きくなったモノを咥えさせられました。すごく熱くて脈打っているのが分かりました。

「もう口でガマンしてっ。木原君だめだよ・・・。」

「だめですよ。もう僕の、こんなになってるんだから」

私の唾液でべったりになったモノを正常位で(ナマで)挿入してきました。
312名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:24:38 ID:8I3ydBd4
「道家先輩の中あったかいです・・・。」
「だめだよ。私、結婚するんだから・・・・。木原君とこんなこと・・・。」

普段、彼とは避妊のためたまにしかナマでしたことがなくゴム独特の感触でのHだったので木原君とのナマHは刺激的でだんだん

気持ち良くなってきました。

木原君は私の胸がやはり見たいのか強引に肩紐をずり下げウェディングドレスを剥ぐように片方ずつ下ろして私の胸を出しました。

「道家先輩って結構胸ありますね・・・。大きい・・・。」

私の白い胸を揉みながら木原君は乳首をやさしく舐めてきました。
5つ年下の木原君。入社したての時は私を頼って「道家先輩、道家先輩」と慕ってくれたっけ。だんだん木原君が弟のようにかわいく

思えてきました。

私は木原君の上司ではないけれど仕事のアドバイスをしたり、指示を出しているのに、今はその木原君に犯されている・・・。

私は自分でウェディングドレスをさらに上げて、足を多めに開き、木原君が動きやすいようにしてあげました。腕を木原君の背中に回して・・・。

「木原君・・・ああんっ・・・気持ちいい・・・すごい入ってるよ・・・奥まで・・・」

木原君のオチンチンの先が私の子宮に直接当たる感じで、当たると気持ち良いんです。
私のアソコからはクチョッ・・・クチョッと大きな音が出ていました。

「僕、道家先輩が欲しいんですっ」

木原君の腰の動きが速くなってきました。

「ああっ・・・いやっ!!木原君・・・中はだめっ!!・・・出さないでっ!!・・・いやぁっ!!・・・」

背中に回していた腕をほどき、私は抵抗しましたが、両手首を上からすごい力で押さえつけられて動けませんでした。
313名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:25:30 ID:8I3ydBd4
「だって道家先輩、時間ないじゃんっ。このまま僕っ・・・あっ・・・くっ・・・」
膣内で射精・・・。
私の膣の奥のほうで木原君の熱い体液がたくさん・・・。

「(私の子宮の入口に木原君の噴射口が当たってたら直接精子が入っていきそう・・・。流し込まれちゃったかな・・・やばい・・・)」
木原君は気持ち良さそうな顔で私に覆いかぶさってきました。

すごく情けなくて涙が出てきました。まさか旦那と愛の誓いを結ぶ人生最良の結婚式の日に職場の後輩とHしてしまうなんて・・・。
木原君達は逃げるように帰っていって、私も気づかれないようにドレスをなおしました。

式の間も膣からは精子が流れ出てくる気がしました。
意味もなく涙が流れて、祝福してくれているみんなには「三樹子は泣き虫ね」って言われました。

結婚式が終わって、少し1人で居ました。

ウェディングドレスの裏地は浸みたような色に染まり、異様な臭いで、すぐに2次会用のドレスに着替えました。

まさかの出来事に誰にも相談できずに、1人で悩んでいました。

いま木原君の子を身ごもっていますが、旦那さんは何も知らずに喜んでいます。
何とかしておろしたいのですが、おなかの子には罪はないし、悩んでいます。
314名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:26:17 ID:8I3ydBd4
どこかで鐘の音が聞こえる・・・学校のチャイムとかじゃなくて、チャペルで聞こえる様な鐘の音・・・
「結婚式・・・?」
と、周りを見回すと、わたしは小さな教会で、1人、ウエディングドレス姿で立っている・・・
「・・・なんで?」
フワフワの純白のドレスの裾を持ち上げながらキョロキョロしていると、教会の扉が開き、新郎姿の彼が入ってくる・・・
「ごめん、待たせたな・・・」
笑顔でそう言うと、わたしの真隣りまで歩いてくる彼・・・
「あ、のっ・・・」
この現状がいったい何なのかを問おうとしたその時、どこからともなく声がする・・・
『汝は彼女を一生愛し、幸せにする事を誓うか?』
「誓います」
天の声に間髪入れず答える彼・・・えっ!?『彼女』ってわたしだよね?!・・・コレってやっぱり、わたしと彼の結婚式!?
『汝は彼を一生愛し、幸せになる事を誓うか?』
再び天の声が聞こえてくる・・・
「ほら、答えろよ」
「えっ?!わたし?」
「ばぁか。他に誰がいるんだよ?」
彼がこれ以上ないくらいの笑顔でわたしを見つめる・・・彼を一生愛し、幸せに・・・そんなの、答えは決まってる!
「誓いますっ!」
と、わたしは大きな声で天の声に答える。
『・・・では、二人がずっと結ばれている事を誓う為に、誓いの・・・』
誓いのくちづけ!?と思っていたわたしに意外な一言が舞い降りる・・・
『誓いのSEXを・・・』
「えぇぇぇええっっ?!」
315名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:27:13 ID:8I3ydBd4
なんでやねんっ、と突っ込む間もなく、わたしは彼にその場で押し倒される・・・ちょっと待ってっ・・・
「待ってっ・・・おかしいって!なんで結婚式にエッチ!?」
「『初めての共同作業』だろ?」
・・・イヤ、初めてじゃないし・・・じゃなくてっ・・・
「あのっ・・・オカシイ事が山程あるんですけどっ・・・」
「気にすんなよ」
と彼は、テンパるわたしの口唇にくちづけてくる・・・始めは啄む様に、でもスグ物足りなくなったのか、深く口唇を重ねあう・・・
「ふぅっ・・・んっ」
彼の舌がわたしの舌にネットリと絡み、渇きを潤す様に吸い上げる・・・
「・・・愛してるよ、世界で一番・・・」
歯の浮く様な甘々なセリフを耳元で囁かれ、それだけでシタからうずきがわき上がってくる・・・
「すごいエロい顔してる・・・まだ触ってないのにもう感じてんの?オレの花嫁は・・・」
「そんなことっ・・・」
「・・・ホラ、もっとイイコトしてあげるから、背中のチャックおろさせて・・・」
彼はそう言いながらわたしの背中に手を回す。わたしは彼がチャックをおろしやすい様に、彼の首に腕を回し、背中を浮かせる・・・
「・・・素直だな」
彼の少し笑った声と、背中のチャックがおりる音が耳朶をくすぐる・・・そのまま彼の手はわたしの着ていたウエディングドレスを上半身だけ
脱がせる・・・
「あっ・・・」
小さいとはいえ、教会という開かれた場所でこんな事をしてるという事がわたしの羞恥心を掻き立てる・・・
「もぅ乳首立ってんじゃん・・・」
ブラも外され、再び教会の床に寝かされるわたし・・・そのわたしの両胸を触り始める彼・・・片方の乳首を舌で転がしながら刺激し、もう一方は
手でやわやわと胸を揉みながら乳首を摘む・・・
「くぅっ、んっ・・・んあっ」
誰もいない教会で、わたしの感じてる声が響き渡る・・・
316名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:28:28 ID:8I3ydBd4
「やらしい声・・・でも、すげぇカワイイ・・・」
彼の甘い囁きに酔わされながら、わたしは夢中で彼の着ている服を脱がせていく・・・彼もわたしの両胸を弄びながら、自分の服を脱いでいく・・・
「・・・じゃあ、こっちも・・・」
しばらく胸を弄んだあと、彼はわたしのドレスの裾を捲り上げ、わたしの足をストッキング越しに、下から上へと撫で上げていく・・・
「あ・・・ガーターじゃん」
彼の手が太ももを撫で、ガーターベルトを発見すると、ガバッとスカートの中に潜り込む・・・
「ひゃっ・・・ちょっとっ・・・」
中で彼がストッキング越しに足を舐め上げる感触が伝わってくる・・・
「ぁんっ・・・」
ドレスのスカートの中に彼がいるせいで、彼が次に何をするかがわからなくて、それが期待感を煽り立てる・・・
「・・・ガーターベルトって、なんか興奮するよな・・・」
中からくぐもった彼の声が聞こえ、ガーターベルトの上からチュッとキスを繰り返す・・・
「んんっ・・・んぁっ」
「やらしい蜜、垂れまくってるな・・・」
彼がわたしのパンツの上からアソコを舐め始める・・・まるで粉の中からマシュマロを探す様に、アソコのトコロで口唇をパクパクと動かされ、
その快感に思わず腰が浮き上がる・・・
「指、入れるな?」
と彼の指がわたしのパンツをよけ、アソコの中へ・・・クルクルと円を描く様に動かされ、またトロトロと蜜が零れていく・・・
「うわ・・・こんな指1本じゃ足りないな・・・」
彼の指が2本に増やされ、わたしのナカを掻き回し始める・・・くちゅっ、ぐちゅっ・・・といやらしい音が聞こえてくる・・・
「ぁっ・・・んっ、っくん、あっ・・・」
彼の指の動きにあわせて、引っ切り無しに漏れるわたしの声・・・そして自ら腰を揺らしてしまう・・・
「やらし〜・・・もう入れてほしいの?」
「うんっ・・・ほしいっ・・・ちょおだいっ」
317名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:29:25 ID:8I3ydBd4
わたしが懇願すると、彼がスカートの中から顔を出し、両手でスカートをたくしあげると、ガーターベルトに手をのばす・・・
「まずはコレを外さないとな・・・」
と彼はわたしの様子を窺いながら、ガーターベルトを外し、そのまま一気にパンツを引き下ろす・・・
「あっ・・・」
今まで布に覆われていたヌルヌルのアソコが外気に触れ、それだけでピクッと感じてしまう・・・
「・・・ずっと、一緒にいような・・・」
と、彼は誓いの言葉を口にしながら、堅くそそり立ったアレをわたしに突き立てる・・・
「ひぁっ・・・」
待ってましたと、わたしのアソコが彼のアレを締め付け、飲み込んでいく・・・
「すごいな・・・そんなに欲しかったの?コレが・・・」
彼がアレの存在を示す為、えぐる様にわたしの奥を突き上げてくる・・・
「んはっ・・・もっと、もっと突いてっ・・・」
「ホント、やらしいな・・・オレの花嫁は・・・」
そこがいいんだけど、と彼はわたしの注文に答える様に、一番奥までアレを押し込み、抜ける寸前まで引くと、また奥まで突き上げる・・・
「あっ、あっ、んっ・・・」
彼がリズムよく、腰を私に打ち付けてくる・・・彼の腰の動きで、レースのたっぷり付いたドレスのスカートがわたしと彼の身体の間でフワフワと
揺れる・・・
「もっ・・・だめっ、イクっ、イッチャウっ・・・」
教会の中で響くのは、卑猥な粘液質な音とわたしの喘ぎ声、そしてパンパンと腰を打ち付ける音・・・
「あぁっ・・・オレも限界っ・・・一緒にイコウっ・・・」
彼のアレが、グッとわたしの最奥まで穿たれる・・・
「ぅあっ・・・!」
「ひゃああんっ・・・!!」
外から鐘の音が聞こえ、わたしと彼は、それを合図にほぼ同時に達する・・・
「・・・これでオレ達、結婚できたな・・・」
「うん・・・」
彼の優しい声が聞こえ、わたしはうっとりと彼に抱き付く・・・当然こんな非現実的な事があるハズはなく、わたしは目覚ましの音で、この素敵で
エッチな夢から目覚めたのだった・・・
318名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:30:14 ID:8I3ydBd4
 6月の日曜日、毎日雨の日が続く梅雨のさなかだったがその日はよく晴れていた。とはいっても日差しは弱くそれほど暑くもない、毎日を
裸で暮らす夕紀にとって気持ちのよい日だった。そんなのどかな日に夕紀は武丸の花嫁になった。
「…生涯変わらぬ愛を誓いますか?」
 牧師の言葉に夕紀と武丸は目と目を合わせると沈黙をもって答えた。
 夕紀は武丸と同じ四這いの姿勢だった。それも武丸よりも目線が高くならないように肘と膝を地面につけてお尻を後ろに突き出した苦しい
姿勢だった。そして身に付けている衣装は花嫁らしく白で統一されてはいたがグローブとガーターでつるされたストッキング、レースのベール
だけだった。形のよい乳房もしみひとつない丸いお尻もさらには最も秘められてなければならない性器すらすべて丸出しだった。
 加寿子の屋敷の庭に設けられたパーティー会場、そこでついに夕紀と武丸の二人いや二匹の結婚式が開かれていた。もちろん結婚式とは
いっても当然正式なものであるはずもなく牧師も本当の牧師ではなく加寿子の友人の真似事でしかない。それでも夕紀にとっては真剣だった。
「おめでとう、これであなたも本当の牝犬ね」
 久しぶりに会う早智子の手で夕紀の細い首に真新しい赤い首輪が巻かれた。
「…ありがとうございます…」
夕紀は素直に首を差し出してそれを受けると、顔をあげて早智子を見て微笑んでうなづいた。
 武丸の首にも加寿子の手で黒く力強い首輪が巻かれた。
 牧師が静かに結婚の成立を会場の人々に告げた。会場の人々は夫婦として結ばれた二匹の犬に祝福の拍手を惜しまなかった。
319名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:31:06 ID:8I3ydBd4
「みなさん、これから花婿と花嫁の二匹が皆さんに挨拶のためまわりますので二匹の晴れ姿をよく見てあげてください」
 信子のおどけた司会に会場からまた拍手が起こった。武丸と夕紀のそれぞれの首輪に引き綱がつけられた。武丸の引き綱を藤原が握り、
夕紀の引き綱を智美が握った。
 武丸と夕紀の二匹は引き綱で引かれ会場のテーブルを一つ一つ挨拶にまわった。颯爽と前を歩く武丸のあとを、夕紀は引き綱に引かれ
ながらお尻を高く突き上げてのそのそと四つんばいでついていった。
「あさましい牝犬の夕紀の身体をどうぞごゆっくりご覧ください…」
 それぞれのテーブルで夕紀は『チンチン』の姿勢ですべてを晒して惨めな挨拶を丁寧にしてまわった。挨拶が終わるとテーブルの客から
ご馳走が地面に投げ捨てられた。夕紀は武丸と二匹で仲良く四つんばいのまま本物の犬のように口だけで手も使わずにそれを食べた。
二匹の新婚の犬同士の仲睦まじい姿に拍手と笑いが起こった。
320名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:31:54 ID:8I3ydBd4
「……病める時も健やかなる時も、互いを妻とし夫として愛する事を誓いますか」
 がらんとした教会に神父の声が響く。
 参列者の姿は……ない。ただの一人も。
 神父と、二人の新郎にして同時に新婦である奈月と順子、そしてそれぞれの付き添い娘。それだけ。
「誓います」
 奈月と順子が、声を揃えて答える。
「では、誓いのくちづけを」
 順子が奈月の前にひざまづいた。付き添い娘が奈月のウェディングドレスの裾をたぐり上げていく。

 純白のドレスの中から現れた下半身は、下着をまとっていなかった。
 のみならず、女性にはありうべからざる熱く固い肉が屹立していた。
 既に熱気をはらんでそそり立っている奈月のそれに、順子は誓いのくちづけをする。
 ちゅ、ちゅ……と可愛い音を立てながらのくちづけは、いつしか湿った淫らな音を伴う口淫へと変わっていく。
「ん、あ、はッ、ああんッ!」
 順子の激しい口腔愛撫に、奈月の膝が折れた。
 奈月が絨毯の上に崩れ落ちてもなお、順子は口での愛撫をやめない。
 腰の中心をじりじりと焼かれるような快感に耐えながら、奈月も順子のドレスをまくり上げる。
 順子のそこにも奈月同様に、反り返った肉の筒があった。
 純白のドレスとベールに包まれた体を絨毯の上に投げ出し、熱くみなぎっている互いのものをしゃぶり合う二人。
「うッ、あ……イクッ!」
 奈月と順子は同時に絶頂に達した。互いの口内に、熱い白濁液をどくどくとぶちまける。
321名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:32:52 ID:8I3ydBd4
 立ち上がった二人は、ねっとりとくちづけを交わす。
 唇を割って舌を押し込み、口内にためていた体液を相手の口に流し込む。
 ぶじゅ、じゅるっ……。
 二人の美しい花嫁が、その姿におよそ不似合いな下品な音を立てながら唇を貪り、口中の粘液を交換し、啜る。
 ひとしきりねぶり合ってから唇を離すと、二人の間に白濁が糸を引いた。
 口の端から溢れた粘液がどろどろと流れ落ちて、大胆に露出されたドレスの胸元を汚す。

「それでは、主の前で永遠の契りを結びなさい」
 神父が厳かに告げる。
 順子は祭壇に手をついて、腰を大きく後ろに突き出した。
 付き添い娘が長いドレスをまくり上げると、形の良い白い尻肉が露わになる。
 双臀の狭間から、ひくひくと濡れ蠢いて犯されるのを待ち受ける順子の媚肉が覗く。
 後ろを振り向いた順子が、熱く潤んだ目で奈月に哀願した。
「きて、奈月……」
「いくよ、順子」
 奈月は、そのはち切れんばかりに怒張した肉の凶器で順子を一気に貫いた。
「んああああッ!」
 感極まった声を上げる順子。
 何かに憑かれたように、狂おしく犯す奈月。
 二人の花嫁を、キリスト像が静かに見下ろしていた。
322名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:33:41 ID:8I3ydBd4
ウェディングドレスを持って
ご主人様の元へ行きました


結婚前の最後の調教…

私はご主人様の前で
裸になり
ドレスを纏いました


お願いだから汚さないで…

泣きながら懇願しました



ご主人様は私に口かせを嵌めて

しゃべれなくすると

撮影のときに使ったような

大きなガラスの浣腸器を取り出しました




暴れる度に縄が喰い込み
力ずくで抑え付けられ


冷たい器具を挿入されました
323名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:34:42 ID:8I3ydBd4
私は汚液を噴出し
そしてそんなことに
背筋が続々とくるほど
快楽を感じ
ご主人様に罵られ弄ばれるほど
私は盛りの付いたメス犬のように
自ら求め
夥しい量の愛液を漏らしました

母が作ってくれた純白のドレス
私は自ら汚しました

あの人の元に行くためのドレス
私は自ら汚しました

ぐしょぐしょになったドレス
もう着れないかもしれない

ビデオに出た時もうこれ以上の
辱めはないと思っていました

でもそうじゃなかった
女としての幸せを
踏みにじられるような
この行為こそが
今まで生きてきた中で
最高の恥辱…

放心する私にご主人様はこういいました

明日は今まで生きてきた中で最高の恥辱を味あわせてやると
324名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 23:15:18 ID:5O7JjXud
新婚でやるアホなことってどんなのあるかな
325名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 01:13:59 ID:vEHonF2X
イクまで駅弁。
そして翌日、腰痛抱えて満員地獄電車で通勤。
326名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 01:41:30 ID:HdlLXxZW
二人で背中の流し合いっこ→流れでチョメチョメ→のぼせる→冷水シャワーで復活→またチョ(ry
327名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 08:01:07 ID:Qmewxjrn
定番だけど、裸エプロンでお出迎えしたら会社の同僚を連れてきていた。
328名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 16:42:10 ID:eQRgrr4O
教師と生徒の新婚夫婦っていいと思わないか
329名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 16:53:40 ID:sUUXGOV3
2週連続で医者とナースのカップル出たよね。
やっぱりなんだかんだで多いのかな。
私の高校の同級生は担任と結婚したよ。
女23歳、男30歳の時。
330名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 21:37:29 ID:ZM4eeur4
>>328
それなんておねティ?
331名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 07:38:55 ID:sqfnWajK
>>329
うちの学校には教師(兄)生徒(妹)がいて、教師は妹の友人(つもりは生徒)と卒業後すぐ結婚した。
332名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 08:46:10 ID:qcEZk1pk
<<245の続きを…
333名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 20:48:35 ID:LAKaMEpJ
ここは『婚約』『同棲』ネタも可ですか?可なら一つ書いてみようかと思うのですが。
334名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 21:22:02 ID:Of/046BG
>>333
同棲は程度によるだろうけど、結婚にある程度近いなら俺としてはどちらもバッチこい。
335名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 15:04:29 ID:tub1V7iW
投下まだ?
336名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 14:01:09 ID:18WAkpwY
結婚の話が親同士で勝手に進んであれよあれよと結納、挙式、初夜
お互いのことをよく知らないままえっち……みたいなの駄目?
337名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 14:50:13 ID:L3cs32w3
よいと思われ
338名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 23:47:28 ID:AIuUF0mV
>>336
そんでもってセクロスする度に親密になっていけば尚更よい(´Д`*)
339名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 01:52:18 ID:YhFIrbQS
結婚可能年齢ギリギリだったりすると尚良い
340名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 22:49:37 ID:LyVqDGXt
>>339
つまり男18女16で?(あ、今は男女とも18なんだっけか)
341名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 02:23:33 ID:n1Pgz8np
>>340
確か、結婚可能年齢の統一は来年から。
今ならまだ女子は16歳でも結婚できる。
342名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 03:42:25 ID:KG057r2i
来年から共に18なのか。上がる上がるといいながらいつのことやらと思ってはいたが。
343名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 20:18:45 ID:A1c7bG9P
法改正さえ知らなかった。
344名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 21:30:46 ID:/Gj+fKNw
上げることに何の意味があるのかって気がするのだが…
345名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 23:53:41 ID:GcrlBKJC
何でもかんでも男女平等にならないと気がすまないババァ共がうるせぇんですよ
346名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 05:31:16 ID:uFYkmfMX
ツマンネー
347名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 17:37:58 ID:god8kc4h
なぜこんなツボなスレがここまで下がっているのか解らないので保守
348名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 20:38:44 ID:+8MTERKW
職人さん調子悪いんだろうな。うん。
349名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 21:18:49 ID:aejTX3E9
裸エプロンハァハァ
350名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 16:17:36 ID:zTwWeeXg
ほしゅ
351名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 18:46:11 ID:knJBhiWm
三姉妹の続きマダー?
352名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 16:57:33 ID:8l2O1/jq
今日も一人寂しく捕手。
353名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 03:00:33 ID:E6GhboJq
そんなお前とキャッチボール
354名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 09:05:28 ID:FxQV+xOd
俺のストレートを受け取ってくれ
355名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 13:55:55 ID:21YneQKZ
ここはいい女房役のいるインターネットですね
356名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 18:02:20 ID:X+XRksj/
32歳独身包茎ですがなにか^^
357名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 13:29:53 ID:gJ1U/GST
ドンマイ。統計上、日本人男性の半数程が包茎だと聞いたことがある。
358名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 21:30:22 ID:KOrsZVqO
>>356
はじめまして、全包連三多摩支部の者です。
359名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 19:17:49 ID:Y9kNFdEZ
>>357
マジ?てっきり包茎ってヤバいもんだと思ってたよ。
まあ最長7pなのはヤバいよな…しっかりしろよ俺。
360名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 22:35:55 ID:D2uoN5HR
安心しろ。
3cm以上有れば子供は作れるらしいぞ。


夜の夫婦生活は保障しないけれどさ。
361名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 23:58:24 ID:AyC2Frvs
>>359
気になるなら病院へ行け。男なら泌尿器科だ。
皮膚科とか別の科もやっているところが良いぞ。
いきなり手術なんて言う病院はぶっちして別の病院に聞きにいくといい。
362名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 08:54:53 ID:X5IeD/00
でも、やっぱり診察のときはチ○コ見せなきゃいけないんだろうか…
おっさんに見られても勃たないよ…
363名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 09:07:42 ID:h5Nvm60/
だからなんでこんなツボなスレが過疎っているのか
364名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 10:19:59 ID:wa0YS2we
このスレ、人どれくらいいるんだ?
365名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 11:44:12 ID:0UyUnoCT
366名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 14:22:37 ID:PhY++zi2
367名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 15:42:11 ID:xgKUVBtP
3
368名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 15:48:39 ID:IVWIAlBW
4
369名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 16:15:24 ID:S5KqYkmz
D
370名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 20:08:05 ID:h5Nvm60/
E
って言いたいけど今日はもう書き込んだし「必死すぎw」とか言われたらやだしでもこのスレには盛り上がって欲しいしあああああああ
371名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 22:29:25 ID:0GfgELPf
二桁には持っていきたい7
372名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 22:33:47 ID:xNRm7XZV
8っぱりこのスレ好きだな。
373名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:03:44 ID:xgU4z8Zm
9 地味にチェックしてますよ
374名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 00:57:41 ID:hKpCULAu
二桁もらった!
10ノシ
375名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 01:43:47 ID:tkfo9Fux
エースナンバー11は俺の手に。
376名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 01:52:57 ID:kp8Ayxwr
12番目…か。
そろそろ「い」も使えなくなるな。
今の内に一杯言っておいた方がいいんでないかい?
今九回ぐらい「い」言ったかな?
377名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 02:35:03 ID:dclGL+ot
よぅ、海藤。



13
378名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 02:55:27 ID:T4AwgdAo
14
379名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 09:53:45 ID:q9eEcRW7
十五人目
覗いてる人がいるのはわかったけど職人さんはいるのか?w
380名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 10:00:30 ID:kP35SZdI
ここにいますよ。けどいいネタを思いつかないから書けない。
381名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 15:24:10 ID:9L1SC6ac
>>380
過去に何か書いてくれた方ですか?
382名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 15:48:30 ID:Bk392zta
次女待ち age
383名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 17:22:05 ID:q9eEcRW7
>>380
リクエストしていいってことだな?そうなんだな?
384名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 20:20:27 ID:kP35SZdI
>381
最初の頃に少し書いてましたよ。
385名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 08:18:39 ID:GbafhnMX
>>384
マダー?
386名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 09:39:36 ID:7iTrUeuM
あげ
38716:2006/11/20(月) 12:49:57 ID:ORZBRrjH
梁山泊十六傑の最後の一人が俺だ!
拳銃自殺させられるけどな!!!!!
388名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 22:43:31 ID:3QJRN8Kt
誰もいないの?
389名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 02:29:50 ID:OuMYDqSD
いますよ。とりあえずここに一人。
390名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 09:27:50 ID:DZeA+ut1
過疎りすぎ
391名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 15:59:35 ID:hojJ9tnC
保守。

個人的には三姉妹の作品が好きなのだが、
もう職人さんは此処を去ってしまわれたのか…
392名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 20:15:35 ID:ikXeTS95
>>391
俺も三姉妹待ってるw
なんで突然居なくなったんかな?
393名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 20:34:12 ID:xMZqfays
年上の姉さん女房とイチャつくお話は在りますか?
394名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 17:37:02 ID:uScJ/6io
>>393
確か投下されてた
探すのめんどいからレス番までは教えてやれないけど、とりあえず>>1から読めば?
395名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 17:45:51 ID:ruCIwvKe
このスレの停滞ぶりは、宛ら倦怠期の夫婦生活のやうだ。
396名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 18:40:49 ID:duEAXAFR
いいシテュだと思うんだけど、これだけ過疎ってるのはどうしてなんだ
397名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 19:06:04 ID:4fkegbkC
>>396
需要はあるのに供給がないって感じだな、今までの流れから見ると。
398名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 20:42:53 ID:j9dj/d2+
>>393
年上設定の話
>>32-34
>>46-47
>>100-102
>>158-165

そんな長いスレではないんだから今度から自分で探しなよ
399名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 14:47:49 ID:xvNHjTPD
            -‐ '´ ̄  ┃
             / /" `ヽ  .┃
         //, '/       ┃ダレモイナイ・・・
         〃 {_{ノ     ` ┃  ニョロニョロスルナラライマノウチ・・
         レ!小l●       ┃
          ヽ|l⊃ 、_,、_,   ..┃
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   ┃
      \ /:::::| l>,、 __, イ .┃
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ ┃
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/: ┃
          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
        /:::::/" `ヽ ヽ:::::::\
       /:::::::::/     ヽ ヽ:::::::::ヽ
       l:::::::{:::l ,    ー-j从:ヽ::::.ヽ
       | ::i::ル{レ'     ●` li!: ト、:::.',   ,へ/)   めがっさ
       ヽ:i: i "●    .⊂⊃: |ノ::::.l /\  `>     にょろにょろ
        .yi ヘ⊃   ,__,   l|:: |:::::::/    `Y
     /7`'、|::|l:ゝ、_ `´   ィ<|:: |_:::l  __,,..-‐'  ) )   めがっさ
     (| ト  .|::|l:::: i "Tーイ'^ァレ ヘチマ、  ___ ̄  ´    にょろにょろ
     ヽ、___|::|l:::: l |7く、_/O \__/ i__/ `"''‐--r、
   ( (  r |::|/ \ハ  i     Y、     ./ |つ
    ``  rく___  /`l.  O     | `"'-、__L/
        >、______7 ,く____ハ     〉
        `ー‐' //  i `"''‐'"´ハ
          rく /        /」
          >、>、   i     i_〉
         (ヽ、,.へ、___|________,./
            ̄     i____,/
400名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 16:12:08 ID:QzCBZOU3
400
401名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 10:27:39 ID:uTuvjYOr

402名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 00:30:13 ID:pwdVW7pb
保守
403名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 00:35:48 ID:CtvzHFdX
大正とか昭和初期っぽい新婚さん希望
404名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 13:39:31 ID:4zpQd4Kh
俺も見たい。
その時代で名家の長男と落ちぶれた家の娘の政略結婚とか見たい。
405名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 14:14:25 ID:qUDZHo0/
>>404
そこから始まる純愛と、とんでもない下種な変態夫に調教される鬼畜話どっちが読みたい?
(まあ後者はフランス書院とか行けば腐るほどありそうな気がするが)
406名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 14:31:35 ID:fVbox624
美人だが奥手すぎて男性と付き合ったことがない純情な女性が、
お見合いしてそのまま結婚
しかし徐々に夫との夜の生活に不満を抱く新妻、
そこにつけいる夫の兄やマンション管理人の手管によって快楽に目覚めていく。

なんてベタベタなのが見てみたい。
407名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 15:00:48 ID:2jPwi0wz
>>406
別スレ向きなヨカーン
408名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 17:57:29 ID:3CTgec7C
>>406
ふたりエッチのスレがそんな感じじゃないかな?
409名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 20:19:28 ID:zTDBqiAa
>>405
純愛エロエロがいいですー
410名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 02:31:53 ID:j857AmYp
>>408
ちょっと飛んでくるノシ
411名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 13:38:02 ID:gLJH+7vm
>>405
純愛がいいです
412名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 15:44:09 ID:URLddRbR
やっぱ愛がなけりゃ
413名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 21:48:22 ID:BNyHWpRs
>>405
純愛!純愛!
414名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 16:01:05 ID:Zj6smTxV

415名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 20:21:07 ID:0t9oj+kg


     ...| ̄ ̄ |< 三 姉 妹 は ま だ か ね ?
   /:::|  ___|       ∧∧   ∧∧
  /::::_|___|_    ( 。_。) ( 。_。)
  ||:::::::( ・∀・)     /<▽>  /<▽>
  ||::/ <ヽ∞/>\   |::::::;;;;::/  |::::::;;;;::/
  ||::|   <ヽ/>.- |  |:と),__」   |:と),__」
_..||::|   o  o ...|_ξ |:::::::::|    .|::::::::|
\  \__(久)__/_\ ::::::|    |:::::::|
.||.i\        、__ノフ \|   |:::::::|
.||ヽ .i\ _ __ ____ __ _.\   |::::::|
.|| ゛ヽ i    ハ i ハ i ハ i ハ |  し'_つ
.||   ゛|i〜^~^〜^~^〜^~^〜|i~
   ...||            ||
   ...||            ||
416名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 10:47:39 ID:qflOtmQv
>>405
じゃあ俺は鬼畜に一票入れてみる。
いや、書いて下さるなら本当はどちらでもいいんですけどね。
417名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 11:12:23 ID:FiUjUJWW
>>416
ホントだよな。書いてくれるなら何でもいい。
一ヶ月以上投下がないこの状況を打破してほしい。
418名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 12:53:29 ID:wLw5Z0Hx
奥様は魔法少女みたいなのは?
419名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 14:18:39 ID:Mht6pdIJ
オリジナルの魔法少女スレがあったと思うからそっち行けば
420名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 14:49:29 ID:UJ9lbKnr
>魔法少女

サマンサの方じゃなくて、タバサを書けばいいと思う。
421名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 19:28:29 ID:VZshTnC0
『ほら、そこどいて!掃除の邪魔!』
『ん?あぁ』
休日に家に帰って来た彼はいっつもこうだ。どこに行こうでもなく、家にこもりっきりで今も縁側に座って読書
反応もいつものように糠に釘である。幼なじみだからよく判ってるけど
『そんなんで、よく兵学校を卒業したわね』
『ははは・・・』
あっちの方も、兵学校入る前にいろいろ行き過ぎた挑発したらレイプまがいに犯されたのと、プロポーズの日に、結婚式の夜に・・・ひぃふぅみぃ・・・
『ん?どうした、顔が赤いぞ?身体はだいj』
『だ、だまらっしゃい!!!』

カコーン!!

『気になるなら手伝えってのよ!』
庭掃除で持ってた竹ぼうきの柄で、頭をおもいっきり叩く。なに考えてるのよあたしは!ううん、悪いのはこいつ、こいつよ!
『うん、まぁ読み終わったし、いいよ。道具取りに行ってくる』
『あ・・・』
倉庫の方に行っちゃった
『・・・鈍感!』
足元にあった小石を蹴りとばす
『・・・いつもの事よね。結局あの人を素直に誘えないあたしもあたし、か』
気を取り直す。掃除もこの家は垣根があるから落ち葉で結構大変
『はぁ・・・もう!どこまで取りにいってるのよ!』
まだ行ってから三分も経ってませんがな
422名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 19:54:52 ID:FiUjUJWW
ワッフルワッフル
423名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 19:56:20 ID:VZshTnC0
竹ぼうきを持って待つ、手が怒ったりなんだりで汗ばんできたので、股でほうき挟み、一旦手を放し手をヒラヒラさせる
『・・・ぁん!』
少し動いた竹ぼうきが敏感な所に当たって反応してしまった
『な、なによあたしは・・・!』
竹の柄の節に当たったら気持ちいいかも・・・
『え、あ!ちがうってば・・・!』
自分にツッコミ入れてどうにもなるものじゃ無いけれども・・・動かして・・・みたい
『・・・・・・う』
か、勝手に手が
『少しだけなら・・・あ、あの馬鹿が悪いのよ!』
あたしを放っておくから!こんな事・・・
『あっ・・・ああっ!!!』
声を必死に押し殺し股に挟んだ竹ぼうきの柄に腰を、秘所をすりつける
『来ちゃう・・・あの人が来ちゃうのに・・・ぃっ』
止まらない、ショーツごしに伝わる節のごつごつが、身体を興奮させていく
『欲しいっ・・・!欲しい・・・の!』
あの人の剛直が・・・久しぶり過ぎて、あ、頭が真っ白に
『う、うぁっ・・・ああっ・・・!ひぃうぅっ・・・』
声を必死に押し殺したまま身体を痙攣させる
『い・・・イっちゃった・・・』
息を整えつつ、縁側の方を見ると、彼が熊手を持ったまま立っていた
『み、み、見ちゃっ・・・た?』
424名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 20:24:57 ID:VZshTnC0
『あ、ああ・・・』
『ど、どこから・・・?』
なんだろう、この会話
『欲しい、ってとこ・・・かな?』

カタン

竹ぼうきが地面に落ちた音だけが響く
『え、あ、その・・・その!これは・・・違うというか、違わないけど』
わけのわからないことを口走る、ど、どうしよう!どうしよう!?
『黙って』
あれ?いつの間にこんな傍に
『あ・・・あ・・・』
何かを口走る唇を唇で塞がれたあと、抱きしめられた
『誘ってる、そうだろう・・・?』
『う・・・ち、ちが・・・違わない、です』
抱きしめられて落ち着いてきた・・・こんな時ばっかり、何でこいつにこうされると物凄く落ち着けるんだろう・・・
『ご、ごめんなさい・・・お、怒ってる?』
一体何してるんだ、と
『俺以外のモノでイったのはちょっと許せない、かな』
『そ、それはあんたがほっとくから!』
一人でしたく・・・!
『善処するさ、明日の朝まで寝かせ無いつもりだから覚悟してくれ』
『い、今午後三時・・・』
『性欲が溜まってるのは一人だけなんて思うなよ?すまん、いつも休日に傍に居ながら、言い出せなくて、な』
あ・・・そういえばあたしの姿がいつも見える所で本を
それって・・・そうだったの?
425名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 20:43:44 ID:VZshTnC0
『あはははっ』
あたし達って・・・何て馬鹿なんだろう
『どうした?急に笑い出して』
『ううん・・・さっ、もうあんたの好きにしなさいよ。もう、あたしの準備は・・・出来てるんだからさ』


そのあと、彼の剛直が私の中を満たし、翌日の朝が来たとき、私の身体は彼の身体と大量にだされた白濁の暖かさ中でまどろんでいた・・・何て自分は幸せなんだろうと微笑みながら



その日、戦争が始まった。
426名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 20:48:05 ID:VZshTnC0
投下が無いそうなのでちょっと方向が変わった関係で使えなくなったのを投下してみた、ほうきが使えればそれでよかった、今は反省している。


海軍さんは溜まりますから、白濁まみれにするのが楽で、しかもなかなかあえないため新婚という二度ウマーだったりするのれす
427名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 21:16:11 ID:qpWAHxSw
GJ

気になったんだけど、普通の「」じゃだめなの?
428名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 21:52:27 ID:UJ9lbKnr
TOSHIAKI??
429名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 00:06:30 ID:TwvGv8Z3
できれば設定をよろ…
430名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 08:51:21 ID:q3YlrPLp
これはいい嫁ですね
431名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 14:24:11 ID:k+i2qGBy
>>404
今夜あたりに(もしくは明日夜になるかもしれん。日常の都合上)ちょい長いが
鬼畜→純愛

もどきのちょいエロ大正政略結婚物語もん投下しようと思うがおK?
過疎ってるようだが見てる人おるかな。
432名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 14:51:35 ID:vhsyjpL2
俺は見ているし、>431のを楽しみにしてるんだぜ。

三姉妹のだって、待ち続けてるんだぜ。
433名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 16:55:34 ID:MDS4vdP4
ノシ
434名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 20:00:06 ID:llm/abbf
俺は毎日チェックしてるぞ
435名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 20:16:29 ID:zQ2B18oM
おれも毎日欠かさずチェックしてるぜ
436名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 20:30:56 ID:0VOekBx4
オレもチェックしてるぞ!
437名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 21:15:51 ID:k+i2qGBy
ちょっwめっさおるがな!
ぽちぽちと電車の中で打ってたんだがなーまだ完全してない…。orz

エロなし前半部分を取り敢えず今から投下しようと思うが、全部完成してからのほうがいいのかな?
空気嫁てなくてすまん。そしてエロに到達するまでのシチュが長くなるがすまん。
438名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 22:16:32 ID:SxAgnx+t
>>437
完成させてから投下汁!
439名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 22:42:39 ID:0VOekBx4
焦らずじっくりと完成させてくれ!俺たちはいつまでも待っているぞ!
440名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 09:10:08 ID:cYmNa3gI
淋しいので保守でもしようか
441名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 09:01:26 ID:d258anOc
442名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 22:31:23 ID:rQUNl8mH
テスト
443名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 22:40:42 ID:4Bduu3ze
てすと
444大正政略結婚もの:2006/12/08(金) 22:46:34 ID:4Bduu3ze
>>431です。
携帯のメモ帳容量オーバーになったんでパソからいくぜ!!
何度も断っておくが相当長い。
投下がないようなので調子のった。
おもろなかったら削除コールよろ。
長いんで早々に切り上げたい。






「……。少しは僕に話かけてくれてもいいんじゃないんですか?」
「………。」

晴子は俯いたまま沈黙を破らない。軽く唇をかんで無言の抗議を相手に投げつける。

「僕は貴女の伴侶となる男なのだから。」
(なんと図々しいことを。)

そう、目の前にいるやたらくつろいだ表情で悠然とかまえてる男ははれて彼女の夫となったはずだった。
しかし先例を辿る長い婚礼の儀式の後、やっと静寂な密室で二人きりとなったはずなのに互いの距離は実在のより遠すぎた。
部屋には燭台が一つ所在なさげに置かれており薄暗い。
そして障子ごしの闇夜で主張し続ける月光が今日の晴子にはいつもより明るく見えた。
対峙しあってそろそろ半刻。意地で押し黙る春子に辟易してきた男は苛立ちを隠せなくなり、言葉に棘が見え隠れし始めた。

「御自分が不幸だと嘆き悲しんでいるつもりですか?家の為に好意をよせていない僕のもとへ嫁がれたのですからね。」
(そうです。憂いて当たり前だわ。)

「それとも、僕が貴女方を食い物にしてきた新興財閥の成金野郎だから華族のお嬢様には自尊心を傷つけられるんでしょうか?」
(何をいまさら。)

男の言った通りだ。晴子の家は徳川時代から続く旧公卿の血筋である名のしれた名門華族だ。
しかし維新後社会的身分は保証されたものの収入は少なく、更に両親は体裁を保ち続けるために園芸会や衣食住にお金を使い込む。
晴子の節約も説得もむなしく借金と見栄だけが膨れ上がってしまった。

(この男はそんな私たちの弱味をつけこんで…‥‥。なんて恥知らずなのかしら。)

落ちぶれたといえども身分は身分。
彼女の血統と肩書きはそれだけで箔がつく。
この男も父と母と同様、表面上の薄っぺらいものしか見えてないのだ。

「…………。」

晴子には彼らに対して一つのささやかな復讐があった。その切り札が今胸元に押し込められ時期を待ち静かに潜んでいる。
それは水牛の角でできた小刀で、目の前の男が自分を抱いた時斬りつけてやるために用意したのだ。
若干罪悪感はあったが利用された事実と比べれば正当化されてもおかしくないと言い聞かせる。

(殺しはしないわ。ただ、飼い猫に噛まれた愚かな船成金という風評をばらまいてやるのです。)

大胆なその作戦を頭の中で反芻している内に自然と肩が強張る。
自分にそんな大それたことが果たしてできるのだろうか。

445大正政略結婚ものA:2006/12/08(金) 22:52:20 ID:4Bduu3ze
「!?」

突然腕を引き寄せられあっと言う間に世界が反転した。彼女は組みしかれ口から生暖かい何かが春子の中を無理やりこじ開け侵入してくる。
「…っ!?」

男は容赦なく晴子の舌を絡ませてきた。
大量の唾液が混ざりあって くちゅ、くちゅ と卑猥な音をたてて晴子の口内を濡らし侵す。
歯茎の裏側を舐められるとむずがゆくてたまらない。
「んっ…!っ…!!」(気持ち悪い――!!)

晴子は男の舌を噛み千切ってやろうかと思った。
その侵入者を押し出そうと舌で応戦するが男を興奮させるだけだ。
自分の今置かれてる状況にようやく気づきあわてて男から離れようとするが、両手はがっちりと掴まれて容易ではない。
忍ばせた小刀には勿論届くはずもなかった。
そしてじたばたもがこうと足を動かそうにも幾重に重ねられた着物が拘束し邪魔をするのでよじるのが精一杯だ。
「…っっ!〜やっ…あんっ!」(――苦しい!)

晴子と同様に男の息の音も激しくなってゆき、その荒々しさに目眩がしそうになる。
純粋な嫌悪感。
異性を受け入れる準備ができていない。
(こ、こんなの予定外だわっ!!)

そして晴子が暴れようとすればするほど抑えつける男の手に力が入る。
晴子の拒絶反応が男の興奮の着火点になっていることを知る由もない。

「……っ!!はぁっ…はぁっ…。なっ、何を…はぁっ、はぁっ…なさるのですかっ!!」

ようやくいとおしむようにゆっくりと顔だけ離されたが呼吸の音だけがやたら目立つ。
羞恥心と怒りのあまり晴子の頭は真っ白になり自分の言動がいかにそぐわず場違いであることに気づくはずもなくキッ、と相手を睨みつけた。
凛とした気丈さは失っていないものの体のあちこちが震えている。

男は少し笑って晴子の耳元でぐんと音域を落とした声で囁く。
「お戯れを。」
「ひゃあっ?!」

熱い吐息がかかり首を反射的にすくめた。男はそのまま無言に耳元を甘噛みする。
「いっ……!!」
思わずぎゅっと瞼を閉じる。そんな晴子の様子を楽しむかのように男は耳朶を攻め続け、その舌のいやらしい動きから逃れようと顔を背けるものの今度はもう片方を舐めとられるという始末。
「っああっっ…!…あんっ…やだっっ…!……っ、やめてっ!!」
(――こんなの嫌っ!)

顔を左右に振り乱して男の容赦ないしつこい舌から逃れようとする。
長く艶やかな黒髪が畳の上で花開くかのように広がった。
合間合間にちらりと見える晴子の少し汗ばんだうなじに、振り乱れる髪の毛がかかる。
男はその溶けてしまいそうな白い柔らかい肌をしゃぶりつくように舐めまわしはじめた。
べっとりとした感触、男の強引な動き。

「………っつ!!!」
(不愉快!!不愉快だわっ!!)

446大正政略結婚ものB:2006/12/08(金) 22:56:13 ID:4Bduu3ze
男は胸元に手を伸ばそうとする。

(!!もしも私が小刀を所持していたことを知られてしまったら……!!)
我に帰った晴子は別の恐怖を覚えた。
できもしないことを企んでた自分の愚かさと男を甘く見ていた無知加減に涙がでてきそうだったが、迷わずあいて自由になった晴子の手は男の頬をピシャリと叩きつける。
小気味良い音が辺りの空気に響き、ようやく男の動きが止まった。
「お止めなさいっっ……!!」

自分の声が痛いほどに震えていることがわかった。
しかし男は表情すら変えない。真っ直ぐ淡々と晴子を見つめる。
「どうやら貴女は結婚の意味すら分かってないようだね。」

冷徹な声。
そして春子は男の真意にもまだ気づいていない。ただ荒ぐ息と震える身体を懸命に押し殺そうと必死で、反論したくてもできない。
例の小刀に手を伸ばす余裕もなかった。
「僕に話かけてくれるためにはどうやら貴女の体と対話しなくちゃいけないようだ。」
(――どうしよう。気づかれてしまうわ。)

男の皮肉交じりの発言に冷静さを失った晴子はまるで子供のように暴れ始めた。
「嫌です、嫌です、嫌ですっっっ!!」

再び捕らえられてしまった憐れな細いたおやかな両手はいうまでもなく、まだ男の支配下に置かれていない両足で蹴りあげようと動かせば動かすほど着物の褄から生足が露呈してしまい逆に襲ってくれといわんばかりの風体を演出させてしまう。

「………晴子さん。」

「やだ、やだ、やだっっっ!!」

有無を言わさず晴子は男の言葉を遮った。
心なしか男の力が緩んだ気がする。
それに気づき更に全身をつかって男から逃れようとあがく。

「はあっ、はっ…はあっ、はあっっ!!」

自分を見下ろす男の目、疲弊してゆく体、着崩れてゆく着物、胸元に秘められた刃物。
状況は全く変わっていない。むしろ悪化している。
(どうしよう・・・・・。体が痺れて・・・。)

447名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 23:36:49 ID:E1qbRxDi
大正浪漫キター!!ぜひ続きお願いします!
448名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 23:45:55 ID:5aqTRsUw
続きwktk
449名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 00:07:52 ID:u1j0YfHY
 +
+  ∧_∧ +
 +(0゚・∀・)
  (0゚つと) +
+ と_)_)


政略結婚の二人のスペック(年齢とか)が知りたいッス。

ああああ春子かわいいよ春子
450名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 00:09:24 ID:u1j0YfHY
ごめんsage損ねた…………orz
しかも春子じゃなくて晴子だし。もうダメポ
451大正政略結婚ものC:2006/12/09(土) 00:36:19 ID:vDdbME0r
晴子の息が更にあがり体力が消耗しきったところを見計らって、男はまるで蛇のようにねっとりとその陶器のようにやわで白い足をなぞるように、そして秘所へと近づいていく。
背筋まで這い上がってくる直情的な感覚。
「・・・・・・いっっ!!」

最後の力を振り絞って彼女は無礼な男の頬を叩こうとしたが逆にはたかれてしまう。
「・・・・・・はあっ、・・・・はぁっ・・・。」

欲情に駆られて充血した目と視線が合う。晴子の心拍数は跳ね上がった。
本能的な恐怖を悟り、晴子は自分の胸元に手を伸ばそうとしたがだるく痺れてもう動かせなかった。

「そろそろ疲れてきましたか。…では本題にうつりましょう。」

(なんて卑怯な人なの?!弱らせてから喰らう捕食者・・・・・・。)

男の節ばった大きな手が胸元へと急ぐ。
「だっ・・・・駄目ですっ!!!」

静止するわけがなく至極簡単にゆるゆると真っ赤な帯紐を解き、それを晴子の手に鬱血しそうなくらいきつく縛る。
「痛っ――!!は、放しなさい!!」

男は晴子の胸下にある着物を乱暴にも力任せに引っ張り剥がす。
幸い小刀は小袿の奥に紛れ男は気づかなかったようだがほっとする間もない。
はだけて露わになった小ぶりだが形の美しい胸に思わず男は見とれてしまう。十七年間もの間、ひっそりと人目にさらされることなく大切にしまわれていたのだ。
縛られている自分と見られている自分に晴子は顔を真っ赤にして背けた。
「美しい。」

(・・・・・屈辱的だわ・・・・。)

そして再び男は彼女を覆った。
縛られて汗ばんだ腕を先ほどと同じようにべっとりと愛撫をしながら鎖骨のちょうど下あたりを強く吸われる。

「!!!いたいっ!!」
次々と桃色の花弁が散らばってゆく。
「痛いですって…!っ!!」

(皮下出血してしまうわ・・・。一体何を考えているの?)
男は弱弱しい呼吸に連動して上下する胸を掴み揉みしだき始めた。
ただなされるがままでむにゅむにゅと男の手の中で自在に形を変えられてゆく。

452大正政略結婚ものD:2006/12/09(土) 00:37:52 ID:vDdbME0r
「!!!!」
そして固くなってきた敏感な先端部分に親指でしごくように刺激を与え始めた。
我慢できず自分を弄ぶ男の動きに矯声なのか悲鳴なのか分からない声をだしながら身体の芯が疼くような未知の感情に戸惑う。
「…っああっ、あっ…!……お止めなさいっっ!……んああっ!!!」

「感じてくれているのですね。・・・ほら、立っていますよ。」
男は晴子の顎を引かせて見せつけた。

(ち、違うわ。こんなの構造上における生理現象よ。)
晴子はあくまでも否定する。だが下半身がずきずきと騒ぐのを止められない。
その突出して存在を主張しはじめた乳首を男は口にふくんだ。乳輪辺りを舌がつくかつかないかの微妙な距離で撫でられる。
「はあっ…っはあん…!」

しばらくして震える吐息に混じり始めた喘ぎ声を確認し男は舌先でゆっくりと焦らすように薄桃色の芽を転がす。
「あっ…ん…ああん…っ…はあっ、はあっ」

自分でもよく分からないほどの快感に晴子は耐えきれず甘い声が漏れてしまう。下はもうぐちょぐちょに濡れていることが分かり、耐え切れず太ももをこすりあわせてよがった。
男がわざと卑猥な水音をさせながら強く吸うたび晴子の身体は電流が駆け巡り腰を浮かせた状態で仰け反る。
「はあっ、はあっ…んんっ…っく」

晴子は目を瞑って声が漏れないように頭の上に押し上げられている腕に唇を抑えつけた。
かろうじて残る理性があの男に反応してる自分を消そうとする。
「んんっ・・・うっ・・・・あんんっ・・・」

いつのまにか男の上半身ははだけていて、そこから発せられる獣の匂いが鼻につく。
背中に手が回りなぜられるが、お互いの汗でべたべたに吸い付く感触が心地よく感じてしまう。
晴子の股にすでに入りこんでいる男の体を無意識に求めて膝で強く挟み込んだ。動くにつれて中の布が晴子の濡れた一番敏感な部分にあたり反応してしまう。
(もうやめ・・・・て・・・っ!!お・・・おかしくなりそう!!)

いつのまにか晴子は自身の腕を噛んで耐えていたため、そこから少し血が流れていた。
それに気づき男は晴子の胸から体を離す。離した瞬間から晴子の乳首へと糸をひいた唾液がねばりとまとわりついた。
「貴女という人は往生際の悪い。・・・・隠しても無駄なんですよ。」

晴子はどきっとする。小刀のことも自分の今の感情も全部見透かされていたような錯覚がした。
「遅かれ早かれどの道こうなる。貴女は逃げられないんだ。」

453大正政略結婚ものE:2006/12/09(土) 00:39:44 ID:vDdbME0r
「!!!!」
そして固くなってきた敏感な先端部分に親指でしごくように刺激を与え始めた。
我慢できず自分を弄ぶ男の動きに矯声なのか悲鳴なのか分からない声をだしながら身体の芯が疼くような未知の感情に戸惑う。
「…っああっ、あっ…!……お止めなさいっっ!……んああっ!!!」

「感じてくれているのですね。・・・ほら、立っていますよ。」
男は晴子の顎を引かせて見せつけた。

(ち、違うわ。こんなの構造上における生理現象よ。)
晴子はあくまでも否定する。だが下半身がずきずきと騒ぐのを止められない。
その突出して存在を主張しはじめた乳首を男は口にふくんだ。乳輪辺りを舌がつくかつかないかの微妙な距離で撫でられる。
「はあっ…っはあん…!」

しばらくして震える吐息に混じり始めた喘ぎ声を確認し男は舌先でゆっくりと焦らすように薄桃色の芽を転がす。
「あっ…ん…ああん…っ…はあっ、はあっ」

自分でもよく分からないほどの快感に晴子は耐えきれず甘い声が漏れてしまう。下はもうぐちょぐちょに濡れていることが分かり、耐え切れず太ももをこすりあわせてよがった。
男がわざと卑猥な水音をさせながら強く吸うたび晴子の身体は電流が駆け巡り腰を浮かせた状態で仰け反る。
「はあっ、はあっ…んんっ…っく」

晴子は目を瞑って声が漏れないように頭の上に押し上げられている腕に唇を抑えつけた。
かろうじて残る理性があの男に反応してる自分を消そうとする。
「んんっ・・・うっ・・・・あんんっ・・・」

いつのまにか男の上半身ははだけていて、そこから発せられる獣の匂いが鼻につく。
背中に手が回りなぜられるが、お互いの汗でべたべたに吸い付く感触が心地よく感じてしまう。
晴子の股にすでに入りこんでいる男の体を無意識に求めて膝で強く挟み込んだ。動くにつれて中の布が晴子の濡れた一番敏感な部分にあたり反応してしまう。
(もうやめ・・・・て・・・っ!!お・・・おかしくなりそう!!)

いつのまにか晴子は自身の腕を噛んで耐えていたため、そこから少し血が流れていた。
それに気づき男は晴子の胸から体を離す。離した瞬間から晴子の乳首へと糸をひいた唾液がねばりとまとわりついた。
「貴女という人は往生際の悪い。・・・・隠しても無駄なんですよ。」

454大正政略結婚ものF:2006/12/09(土) 00:40:37 ID:vDdbME0r
晴子はどきっとする。小刀のことも自分の今の感情も全部見透かされていたような錯覚がした。
「遅かれ早かれどの道こうなる。貴女は逃げられないんだ。」

まるで義務づけられた行為かのように淡々と述べた男に不在した感情を改めて気づかされた晴子は全身から生気が抜けたような感覚に支配された。
男は先ほどの続きをしようとするが晴子の異変に気付き動揺してやめる。
春子はしくしくと泣き始めたのだった。
「…っく。…ひっく。…うっ…。」

しゃくりあげる音はあまりにも切なげで男は耐えきれず晴子を解放して身支度をする。傍らでは縛られた腕のままで顔を覆って遠慮なしに泣き続けた。
それは晴子の男への屈服と深い絶望の意味を示し、彼の良心に入り込むに充分すぎるほどだった。
「……。興をそがれました。」

男はそう言って晴子を縛るきつくからまった帯紐を解いて、哀れな姿の彼女の上に自分の打掛をかける。
それは晴子に対する男なりの精一杯の償いだったがおそらく身勝手な振る舞いとしてとらえられただろう。


「正二郎様…。」
罪悪感からか無意識の内に甘えたような声が正二郎の背中越しから聞こえてきたが、構わず障子の戸を強くピシャリと閉めてそのまま床にへたりとしばし座りこんで後悔をした。
右手にはしっかりと二人きりになってから感じた晴子の挙動不審な振る舞いの原因である小刀を握り締めている。
実は最初に晴子の胸に触れた瞬間に気づき、最中に晴子自身が傷つかぬようわざとああして情事に紛れて保護しようとしたのだ。

しかし半ばからは晴子に対して思いが止まらなくなったことは否めない。
そして初めて男の名を呼んでくれた嬉しさよりもひどく殺したいほど憎まれていたことが正二郎の胸を痛めた。
(あんな小さく可愛らしいお方をそこまで僕は追い詰めていたのか・・・・。)

聡明な彼女のことだ。自分を切りつけることができたとしてもそれは致命傷にはならないことを知っていたはずだ。だとしたら・・・・。
恐らく自害して果てようとしていたのではないのだろうか。
今度は正二郎が押し殺した声で泣き始める番だった。

(私…何やってるんだろ。)
ぽつねんと一人置き去りにされた彼女は汗なのか涙なのか彼の唾液のせいなのか、濡れた体を隠すように乱された着物を胸元にたくしあげる。
似つかわしくない生なましい帯紐の跡を残したまま白くほっそりした貴族特有の綺麗な手でそっと外に繋がる襖障子を開けた。
(あの人は確かに私を陥れて無理やり借金の立替として娶ったわ。)
しかし晴子を無理やり抱こうとしたとき、口づけしたとき、震えていた彼の手を逃さなかった。
まだ月は明るい。
その光がやはり今日の春子には明るすぎるように感じる。

(私、どうしてこんなに悲しいんだろう。)
眩しそうに細めた瞳からは涙がほろほろとこぼれた。
夜はしかしまだまだ長い。

455名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 01:06:57 ID:vDdbME0r
途中放置すまん!!邪魔が入ったわ。
実は蜀台に洋ろうそくでSMプレイ・・・というアホなことさせるとこだったが総勢カットした。
純愛の定義間違ってるな、自分・・・。

>>449
安心してくれ。自分も今読み返したら春子表記見つけた。
つ【スペック】
晴子→十七歳 映画春の雪で出演してた竹内結子さん想像してた。それっぽい人。
正二郎→二十台後半?二十六くらいか?  木戸孝允似とかで勘弁して下さい。

外見に関する設定とか苦手ですまない。敢えてスルーして書いてた。


読んでくれた人ありがとう。精進するよ。 ノシ
456名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 01:14:52 ID:jlc0ftjo
>>455
GJ!
457名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 12:31:54 ID:LNtivhCP
ナイス! 勝手に続きをwktk
458名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 12:55:20 ID:WXEXvWnf
晴子かわいいよ晴子
459名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 05:02:21 ID:j4pmxuR7
GJ!

キチークものかと思いきや、Fでいい話(純愛系)になりそうなヨカーン(゚∀゚)
460名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 07:41:25 ID:bE/pC/+r
あれ?文字が揺れて読めないよ…(つД`)


GJ!!!!!!!!!!
461名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 01:16:37 ID:Hd77H8+R
ツヅキ(屮゚Д゚)屮カモーン!!
462名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 02:33:22 ID:ZJ9k/dFQ
GJ!!!!!!!!!!!!
続き楽しみにしています!431さん頑張れ!!
463名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 12:40:08 ID:hA2krtII
大正政略結婚もの書いた431です。
(´・ω・`)…レスありがとう。こんなに貰ったのは初めてだ。


続きとは例の世界恐慌がきて云々な感じか?
登場人物が無駄に増えそうなオカーン。
さすがに連続だと他の職人さんが投下しにくいと思われるんでしばらく保守ってる。

新婚さーん、いらっしゃーい(*´Д`)ハァハァ

誰か国際結婚もの(白人女性と日本男児)書いてくれー!!
時代は問わない。
大胆な嫁にたじたじな感じで、カタコトだと尚よい。(´∀`)マッテルぜ!
464名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 14:41:59 ID:4lEd9dXf
>>463 Σ( ̄□ ̄;)
なんで『しばらく投下しない』とかいうんですかああぁぁぁ!!?
こっちはのどから足が生えるほどに狂おしく続きを待っているというのに!!

.・゜・(ノД`)・神がイジメル…
465名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 14:57:37 ID:mtSaU+/o
>>464
神にだって休養は必要

お前が国際結婚ものを書けば神も喜ぶよ
466名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 00:52:41 ID:UdY+uYGr
>>464
(`・ω・´)マッテルぜw
467名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 05:21:09 ID:SIvtf0Og
>>464
(´・ω・)オレハッテルゼ
468名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 09:00:20 ID:yaRATAgN
469名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 21:35:49 ID:0t3Gm11S
つばと!面白いよねぇ。
470名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 01:18:28 ID:M/j8i/xF
471名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 01:17:54 ID:K6PteKBy
嫁はまだかー保守。
過疎具合が寂しいんで理想な嫁さんでも語らないか?
472名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 09:10:51 ID:cxymUa2z
美人で優しくて若作り
473名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:13:06 ID:41jDeVzl
若作りか。いつまでも恋人でいたいという努力はいいなー。
自分より頭がいいとちょっとおバカな嫁どっちがよいよ?
前者は高いプライドから垣間見える気遣いとか優しさにズキューンときそうなんだが。
474名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 08:35:37 ID:B9NDgYhZ
俺は前者の方がいいな
頭が良くて仕事は出来るけど、家事は全然ダメで家では夫に甘えっぱなしとか萌える
475名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 22:18:05 ID:NqdCo9ob
しかし実生活だと面倒
476名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 22:55:01 ID:+IcAmDx9
>>475
そうか?俺はその人が本当に可愛ければそのくらい面倒でもなんでもないんだが
477名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 00:41:22 ID:P20K8I6h
最初は家事が駄目でも本人が頑張って上達してゆくならおケ!
ずっと女子高で男慣れしてなくて、どもりながら敬語な嫁カワユス。
478名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 09:19:30 ID:579gJrxe
>>477
恥ずかしがってるけど実は思いっきり甘えたい嫁萌え
寂しがり屋で、出張から帰ってきた時は抱きついてきたりしちゃう嫁萌え
479名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 14:19:32 ID:ql6mjsXZ
>>477
女子高妻萌えた

ここってきっちり結婚してなきゃダメかな?
プロポーズを考えてる男と同棲してる女の子とかはスレ違い?
480名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 15:31:29 ID:D/O3xK+e
ケコーンすればいいんじゃないか?
と、漏れは思う。

プロポーズ(´Д`*)ハァハァ
481名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 19:29:56 ID:5dT51ArI
>>477
最近の女子高生は…いや、何も言うまい。
482名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 19:31:32 ID:uYxvUWIU
>>477
女子高に幻想を抱くな!
483名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 01:16:00 ID:ho55orxc
≫479
結婚してからの回想シーンで二粒美味しく頂けます!(*´Д`*)ウマー

安心しろ。女子高出身に期待した…そんな時代もありました。

赤面症オプションとかどうよ?
今まで男の視線を意識してこなかった→無防備路線(だらしないとかじゃなく)

神よ!!光臨したまえ!!
484名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 07:00:36 ID:bACWYqFi
初めて投下します。教師と女子高元生徒。エロなし。女の子視点。プロポーズの話。
485484:2006/12/22(金) 07:01:34 ID:bACWYqFi
「私来年の春卒業なんですよ」
1年ぶりに訪れた母校で、私は2年3年の時の担任に告げる。
夕暮れの職員室には私と先生、年配の古典教師が廊下側の席にいるだけだ。
先生は日誌を書く手を止めると、眼鏡の奥の目を細めて、窓枠に寄りかかって立つ私の顔を見た。糸目がますます細くなる。
「それはおめでとう。卒業後は就職か?進学か?去年や今年は少し雇用も回復したらし」
「いや、永久就職するつもりです」
「…………」

黙り込んだと言うことは少しは意識してくれているのだろうか。
4度目の告白を切り出す前に、私は嬉しくなって思わず笑ってしまう。
ちなみに今のところ3戦全敗。惜しい勝負など一度も無かった。ヘタレな癖に意外と手ごわい男だ。
初めて好きだと言ったのは高校の入学式の日、子どもの冗談だと笑って流された。
もう結婚出来るからと宣言した16の誕生日、来年は受験だろうと説教された。
そして前回の告白は進路も決まった卒業式の日、とりあえず大学は出ておけと窘められた。
いい加減落ちてくれてもいいと思うし、今回ばかりはそう簡単には引き下がるつもりもない。

「先生、卒業式のこと覚えていまよね。私来年卒業なんですよ」
私はもう一度繰り返して、先生の顔色を窺う。
夕日が眼鏡のレンズに反射して、感情が読み取れないのが非常に惜しい。
486484:2006/12/22(金) 07:02:32 ID:bACWYqFi
そもそも私と先生との出会いは8年前に遡る。と言えば運命論でも語れそうだが、何のことは無い。
中高一貫の女子校に赴任してきた新卒の若い教師に、当時中学生だった私が一目惚れした。
以来二十歳のこの歳まで、私は初恋の相手を思い続けているというわけだ。我ながらいじらしくて涙が出る。
だからこそ、今度は大人の勝負に出るつもりだった。

「先生ももう三十路でしょう。そろそろ落ち着けって、教頭先生からお見合い勧められたって聞きましたよ」
「そ、卒業生の間でも噂になってたか」
先生の顔に苦笑が浮かぶも、自惚れないで欲しい。同学年の皆は、ほとんどが大学生活や社会人生活を満喫中だ。
灰色の女子高生時代ならともかく、若い男に不自由しない環境で、普通は先生の噂なんかしないよ。
ちなみにお見合いの話は父兄の間では暗黙の了解だった。
独身教師には良くある話らしい。生徒に手を出されてはスキャンダルになると踏んだPTAや同窓会の陰謀だという説が有力だ。
ともあれ今先生の声が裏返った理由(見合いを断った件が絡んでいるはずだ)を考えながら、私は犯人を追い詰める名探偵の気分で続

ける。

「人が受験の追い込みで大変だった時に、キャサリンと付き合ってたことも知ってます」
「……ど、どうしてそれを」
これは在学中から有名な話。女子高生の情報網を嘗めないで欲しい。
平日に学区外でデートしていようと、目撃した主婦が噂好きな生徒の母親だともう手遅れ。
ついでに言えば、アパート近くのコンビニ店員がマミコの彼氏だったことも先生は知るまい。
自分だけイイ思いしやがってという、受験勉強に憑かれたクラスメイトの呪いが通じたのか。
セクシーなブロンド美女よ目を覚ませ相手は糸目のヘタレ眼鏡だぞという、私の乙女の祈り(これも呪い?)が叶ったのか。
先生はセンター試験翌日の登校日に、美貌の英会話講師に振られたという噂だ。
受験生の担任は相当ストレスが溜まると言うし、呪いの効果でないと言えなくも無いか。
487484:2006/12/22(金) 07:04:04 ID:bACWYqFi
「まぁ、キャサリンは通訳をしていたどこぞの社長と結婚したらしいですし、恋敵からは外しているんですけど」
先生が動揺しているところを見計らい、私は隣の椅子に腰掛けた。ドーナツ座布団ということは、ここは学年主任の席だな。
「教頭先生の遠縁ですっごい美人だったらしいじゃないですか。向こうも乗り気だったのに、どうして断っちゃったんですか?」
先生の細い目が見開かれる。どうしてそんなことまで知っているのか、って言いたげだ。
でも、そんなのきっと分かっているはずだから、答えてはあげない。

そして、私はいよいよ勝負に出ることにした。
「というわけで先生、今フリーなんですよね」
「いや、ちょ、ちょっと待て」
先生が教務室の隅に顔を向ける。先輩教師の視線が気になるようだ。
だけど大丈夫。私が在学中から来年定年だと言われているお爺ちゃん先生は、耳が遠い。
窓際の会話なんて聞こえてやしないだろう。計算済みだ。静止を無視して口を開く、
「好きだから結婚してください。嫁でも婿養子でもどっちでも可、です」

沈黙が辺りを支配する。
タイミングが良いのか悪いのか、お爺ちゃん先生が給湯室に立ったために部屋の中に2人きりになる。
やっぱり、何度繰り返しても返事を待つ間の一瞬はすごく、長い。けれど、
「まだ君は若いんだ。三十男じゃなくたって、他に良い相手がいくらでも」
先生の答えは私の望むものではなかった。

子どもだから、受験だから、大学出てからと、いつも先延ばしにされてきた。
いったい、幾つになれば認めて貰えるんだろう。もう成人もした今度こそ、って思ったのに。今度は先延ばしにもしてくれないんだ。
良い条件のお見合いを断ったのは、私が4度目の告白するのを待っていてくれたからかもなんてのも淡い期待だったようだ。

「っ、だったら若いうちにオッケーしろ!そうじゃないなら、はっきり断れ!このヘタレ中年めっ!」
緊張の糸も何もかも切れた私は、椅子を倒して立ち上がった。

そうだ。20代のうちは男っ気のない女子校内で生徒にもてたって、30過ぎればただのおっさん。
これからはオヤジキモイとか言われればいいんだ。後がなくなったって私は知らない。
糸目!若ハゲ!眼鏡!中年!馬鹿馬鹿馬鹿!先生の馬鹿!
私は心の中でも先生を罵倒しながら、高校を飛び出していた。
488484:2006/12/22(金) 07:05:24 ID:bACWYqFi
というのが去年の冬の話。私…いや私たちは今日結婚式を挙げる。
短大の卒業式に駆けつけた先生にプロポーズされてから、早3ヶ月のジューンブライドだ。
スピード婚なんて言われたけど、実際は9年越しなのだと主張しておく。
日本列島を覆う梅雨前線よりも、私のしつこさのほうが上手だったということだろう。
昨日までの雨が嘘のように、空は晴れ渡っている。
いや本当、10年掛からなくて良かったよ。

489名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 08:27:48 ID:eud7znHo
GJ!
このスレ的には結婚後の話も書いて欲しかった
490名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 12:01:51 ID:6+3dUXdq
GJGJ!!

漏れ的には、結婚式のお楽しみもみてみたいハァハァ(´Д`*)
491名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 13:04:42 ID:f3aYubtg
GJなんだが、先生がオチたところが読みたい…
492名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 19:13:16 ID:SCnfuoJP
ぜひ、先生視点でもお願いします…
493名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 23:07:16 ID:zFgRX7DD
GJ!!(*´Д`)d
新婚生活の2人もみたいぞ!!

キャサリン先生が激しく気になるのだが、彼女サイドの話も期待しちゃいけないのだろうか…。
494名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 23:22:43 ID:zAVI6ZWR
クリスマスSSマダー?
495名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 23:38:59 ID:SQ5uk8kb
つクリスマス終了のお知らせ
496名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 09:08:20 ID:kwQ7polu
クリスマスオワタ\(^o^)/
497名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 23:44:35 ID:umluZKM7
>>266
じんべえにキャベチぶつけてみ
その間に穴を開けまくって、じんべえがその穴を閉じてるうちに別の穴にキャベチを入れる
これができれば100%は楽だと思うが…
498484:2006/12/28(木) 06:59:14 ID:Rd7e055a
>>489-493
レスありがとう。年の差話で他に適当なスレが無かったから投下した。ロリとは違うし。
でも微妙にスレ違いだったかもしれないので、ちょっとだけ続き書きました。
結婚式後の話。また本番無しです。すみません。
499484:2006/12/28(木) 06:59:43 ID:Rd7e055a
さて、嬉し恥ずかし新婚初夜である。
「さて」なんて切り出したものの、冷静さとは程遠い心境だ。
先生がシャワー終わるまでに、今夜の流れをシミュレートしておかなければならないのだから。
何しろ相手は10年も私を待たせたヘタレ眼鏡。リードは期待できない。
ここは私が頑張らなければ……と思うのだが、
「……はぁ」
ひとりで横になるには広すぎるベッドの上で、枕を抱えて溜息を吐く。
そもそも正座していればいいのか。全裸にシーツ巻きつけてればいいのか。分からない。
制服を着て待っているという手も考えてみたが、初めなのにさすがにマニアックじゃないかと思って止めておいた。
倦怠期にやればいいとはマミコのアドバイスだが、先のことを考えている余裕は今の私には無かった。
交際3カ月の間も私たちは清い関係のままなのだ。もちろん他の相手なんて論外。
というか、先生は2人の初めてのキスが、私の人生初ちゅーだとは思ってもいないだろう。
短大に入って頭数合わせの合コンに参加はしたけれど、先生以外の男と付き合ったことは無い。
念のために言うと、私がもてないわけではない。顔は謙遜しても十人並みであると思っている。
だいたい『女子大生』なんて肩書きだけで売り手市場なんだから、ちょっと愛想が良くて身嗜みに気をつけていれば、彼氏の1人や2人作るのはそう難しいことではない。実際、告白されたこともある。断ったけど。
片思いでしかない相手に操を立てた私を褒めてくれるのは、私自身しかいないわけだが、このどうしようもない状況の中で、少しは経験あったほうが良かったかも、と少しだけ悩む。
初めては全部捧げたいと思う反面、大きな失敗でもして子ども扱いされたら目も当てられない。
「さすがに向こうも…ってことはないだろうけど、一応いい齢なんだし」
先生は童貞か否か。さんざんクラス内でネタにされてはいたけれど、真相は定かではない。
個人的見解としては、キャサリンあたりに押し倒されてるんじゃないかと思う。
というか、いくら一時とはいえ、あんなフェロモン美女と交際しておいて何事も無かったら逆に心配だ。色々と。
まさかゲイの隠れ蓑じゃないよな?私との結婚は。―いや大丈夫。大丈夫なはず。確認したことはないが。
どうして私はこんなことを考えているんだろう。妄想なのに振り回されて馬鹿みたいだ。
誰かに話したら下らないと一蹴されそうなことを、悶々と考えているうちに寝室の扉が開く音がして、先生がやって来た。
500484:2006/12/28(木) 07:00:09 ID:Rd7e055a
「……先生、似合いませんね」
ほら、気の利いた言葉を考えつく前に来るから、ついそんなことを言ってしまった。
先生は私が選んだお揃いのパジャマを着ている。
世の新婚さんらしいことを少しでもやってみたかったのだが、笑えるくらい似合っていない。歳のせいだろう。
私の言葉に先生は苦笑して傍まで近づき、「喉乾いているだろう」と飲み物を渡してくれた。
缶ビールか。せめて私が生まれた年のワインとか。それくらいの演出をして欲しい。
少女趣味過ぎるかな。どうにもこの手の知識の仕入れどころが偏っているかもしれないと、今更思う。
しかし緊張で喉がからからだったのは確かだったので、私は素直に受け取ることにした。
抱えていた枕を間に置いて、二人並んでベッドに腰を降ろす。
体温が移って皺になった枕を、変に思われないかが心配で、ビールが生ぬるいことにも気づけなかった。
「…………」
「…………」
沈黙が重苦しい。何か言って欲しいのだが、先生も緊張しているのかもしれない。
やっぱり、私が頑張らなきゃならないと思い、残りのビールを一気に飲み干して、
「……女房酔わせてどうするつもりですか?」
つい口走ってしまってから、すぐに後悔した。ベタ過ぎてギャグにしか聞こえないセリフだ。
緊張しすぎたからって笑いを取ろうとしてどうする私!
回り始めたアルコールも手伝って、頬が火照るのが分かる。
空になったはずなのに、両手で握ったビール缶がいやに重くて俯いてしまう。
いい加減、自分の不甲斐なさに涙が出そうだった。
いっそ泣いてしまえと思った直後、ふいに空き缶を取り上げられる。
驚いて顔を上げたところに口付けを落とされた。
501484:2006/12/28(木) 07:01:27 ID:Rd7e055a
触れるだけですぐに離されるだろうと思ったのも束の間、生暖かい感触と共に口の中に苦い味が広がった。
今の今まで軽いキスしか知らなかった私は、驚いて突き放そうとしたのに、頭の後ろを抱え込まれて逃げられなくなる。
歯の裏側をなぞられ、舌の先を咬まれた後に吸われる。もがく私を押さえつける腕の力とは逆に、口の動きは優しかった。
本当はこんなとき、もっとちゃんと答えるつもりだったのに、追いかけられるしかない。
「……っふ……はっ」
意識が朦朧としてきた頃に唇を離され、すぐ近くにある顔に心臓が疼いて目が覚めた。何時の間に眼鏡外したんだ、先生。
「他に何かあるか?」
「え……」
それがさっきの問いへの返事だと理解するのに、数秒掛かった。
質問に質問で答えたらテストは0点でしょう……なんて突っ込んでる場合じゃない。
これはどういうことだろう。意外に手馴れているじゃないか。照れた様子もない。
まずい、想定外だ。キャサリンどころの話ではない。
自分がどうにかすることばかりで、された場合の対処方法を考えていなかった。
いったいどこの女を相手にしてきたのか、問い詰めたいとも思ったが、だんだん思考が鈍くなってくる。
いつのまにかベッドに押し倒され、見上げた先の先生が微笑んでいる。
――初めてこの人の、意地の悪い表情を見た気がした。





腕の中から聞こえてくる微かな寝息に、彼は目を開いた。
ずいぶんと「先生」の顔を信用しているらしい新妻の寝顔を見下ろし、そっと頬を撫でる。
扉越しに伝わってくる彼女の緊張感が面白く、ビールが温くなるのも忘れてしばらく焦らしていたこともばれていないようだった。
これからはたとえ、彼女の知らない自分の姿を知られても簡単には逃げられないだろう。
新生活を想像して楽しげに小さく笑うと、彼もようやく眠りについた。
502名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 08:28:25 ID:phawt5Wg
えええええ、ちょっとちょっとちょっとちょっと!
503名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 12:03:57 ID:mIPQfF8k
GJ!新妻可愛いよ新妻w

>彼女の知らない自分の姿を知られても簡単には逃げられないだろう
ヘタレは鬼畜と化すのか?w
504名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 13:40:39 ID:iJilP8GN
これだ。これだよ。
505名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 19:49:57 ID:zejmq3E4
ぜひ本番も書いてほしい!
506名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 11:59:16 ID:hrgOWPxz
羊と猫の皮をかぶった狼さんが出現した (・∀・)!!
507名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 03:42:51 ID:7QxQK6qI
あけ おむこ とよろ
508名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 22:14:12 ID:bwOQIDSY
保守
509名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 16:40:12 ID:3YSDV0IA
すばらしい
510名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 02:04:55 ID:mjO0s7eS
やべぇなにこの先生…GJ!!
511名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 18:06:47 ID:968/Bzj7
キャサリンに逃げられたのは……。
512名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 12:31:22 ID:BRPDArHX
ほす
513名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 22:50:55 ID:6xYXnE++
マジで閉鎖するみたいだな。誰か最後に嫁投下してくれー。
514名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 02:24:31 ID:6YHxiqkO
新婚です。結婚式の余韻がさめやらぬ嫁にドレスを着せ(もちろん式本番で使ったのは
大事にとってあり、ネットで売っているレンタル落ち品です)ティアラを付けさせ、
ベッドでじゃれ合います。そのうちお互いに興奮してきて、チュバチュバと舌を絡めます。
口を離すとティアラを飾ったドレス姿の嫁が、潤んだ目で潤ませ、俺を見上げています。

俺はドレスの胸元から首筋、そして大きく空いた背中に舌を這わせます。
「はっ…あふぅ…」
嫁はもうすっかり脱力しています。俺は空いている手でドレスのスカートをたぐり寄せ、
もぞもぞとくねらせている太ももの間に指を割り込ませます。秘部を丹念に愛撫し、
トロトロにします。
515名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 02:25:49 ID:6YHxiqkO
「ああ…どうしてそんなことするの…」嫁がよがるときの口癖です。
いよいよ1つに繋がるべく、嫁を組み敷きます。いつでも子供が欲しいので、ゴムは
しません。腰からベッドに拡がるフワフワのスカートをかき分け、シミの付いた
パンティをはぎ取ります。めくりあげられた純白のスカートの中心に、嫁の雌しべが
あります。まるでドレスが大きな花びらのようです。

俺ももう我慢できません。夢中でそそり立った自分のモノを雌しべに擦りつけ、
あたりの付いたところでヌプヌプと腰を沈めてゆきます。奥の方はまだ硬さが
とれていませんでしたが、ゆっくり前後させながらついに根元まで嫁の中に
沈めました。「はぁぁ…」と嫁の深い溜息。俺も思わず「お、おお…」と声が
出てしまいます。
516名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 02:26:27 ID:6YHxiqkO
結婚して本当に良かったと思います。こんな可愛い自分専用の花嫁と新居で二人暮らし、
お互いがその気になればいつでもセックスできるのです。

自分の下で1つに繋がった花嫁のイヤラシイ姿。嫁の両脇から腕を入れ抱きしめます。
嫁の柔らかくてすべすべの肌もいいですが、このドレスの感触も官能的です。男が裸で
ドレス姿の花嫁を抱く機会なんてそうないですからね。

オナニーとは全然違う、ペニスの全方位を暖かく包み込む雌しべの感触は最高です。
無意識のうちに腰が動いてしまいます。繋がっているところが「ンチョッ、ンチョッ」
と音を立てます。「アア〜…アッ…アッ…アア!」と、嫁が普段より1オクターブ
高い綺麗な声で歌いだします。最高のBGMです。
517名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 02:27:01 ID:6YHxiqkO
ベッドの脇にある姿見に二人がセックスしている姿が映ります。まるでエロビデオを
見ているようです。清楚の象徴、ウエディングドレス。その象徴を身に纏った嫁を
乱れさせ、悶えさせていることに俺はすごく興奮します。

「ああ…香織、俺もう逝きそうだよ…」
「アッ…ダメ…まだダメ…もっと…もっと…アア!」

どうしても俺が先に逝ってしまいそうになるので、嫁より先に逝かないように、でも
嫁を登り詰めさせるように、グラインドしたり、いろんな動きで努力します。
体位を変えると嫁はしらけるようで、今のところ正常位で最後まで登り詰めさせます。
518名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 02:27:44 ID:6YHxiqkO
やがて嫁には天国が見えてきたようです。「アア…来る…わたし…もう………一緒に…」
いよいよフィニッシュです。全力で激しく嫁を突きまくります。
「アッ…アア…ア!アアアアアーッ!」「ウウッ!」
天国ってきっとこんな気分なのでしょう。気持ちよさで気が遠くなりそうです。

呼吸が落ち着く頃、嫁はドレスを脱ぎシュルシュルとベッドの下にドレスを落とし、
裸のまま、でも精液が流れ出すのでナプキン付きのパンティだけ穿いて羽毛布団に
くるまり眠りにつきます。普段は寝相の悪い嫁ですが、セックスに燃えた日は
寝相が乱れず、俺もベッドから落とされずに済みます。
519名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 11:55:11 ID:HbBdnkx6
勃った
520名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 18:37:00 ID:2N5ds0k/
嫁に聞いたら、SEXのときの声は1オクターブ高い声が勝手に出ちゃうんだって。
確かに「ああ…声が出ちゃう」と言うときがある。
この女はこんな綺麗な声が出るんだって激萌。
521名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 20:44:48 ID:gEUXpPpy
感じるところが彼色に
染まっちゃって
乙女のぴ〜んちって感じです><
522名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 01:37:11 ID:n/XTHAXs
GJ!!!!(*´Д`)ハァハァ
523名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 18:48:54 ID:rKYy3h66
たまたま通りかかった嫁スキーな折れ
今更だが
>>90
梅&琴子お嬢様めっけー!ハァハァ
243氏、活動範囲広いっすね…
524名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 09:27:56 ID:Vc+6Ihpx
誰だよ某ゴルフゲースレに誤爆した奴( ^ω^)
俺も見てるけどな
525名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 00:20:28 ID:DMCGvKZ3
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|     あ…ありのまま 今 起こった事を話しながら保守するぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|      『一万年と二千年前から愛してると思っていたら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ       八千年過ぎた頃からもっと恋しくなっていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも 何年愛しているのか わからなくなった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        一億と二千年後も愛してそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \     寿命だとか西暦だとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ   そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  君を知ったその日からの 地獄に音楽は絶えないぜ…
526名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 23:59:37 ID:K46Dg8a4

        、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,_
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了   >>525ナレフ
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)   こう考えるんだ
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ     「一億と二千年と一年後には嫌いになっている」
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}     
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ      
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´      そう考えるんだ
    ,/´{  ミ l    /゙,:-…-〜、 ) |       
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、
         \   \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
            \  `'ー-、  // /:.:.}       `'ー、_
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
              ′ / ! ヽ
527名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 21:32:16 ID:UnbEI36I
一億と二千年って言うけどさ、二千は切り捨てていいよな。
528名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 19:42:04 ID:7yxokJlT
                         /    / /!      `ヽ   `ヽ
             /^7_      / //   { / { ト、 |  }ハ   、
.            ,' / /        |l{ { | ∧{ ヽ.{‐ヽト、ノ}ノハ   ! !
           |  //ヘ    lハハlヽ{ `        ☆ハl  | |    一万年と二千年前から愛してる
           |  /  /    | ハ. ,== 、   == 、 !  l  | |
       三 |   /       , ヘノ′          |  |  | l   八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった
        -‐¬  {   ミ   / /{ "" rー----‐‐┐"" }  }  j/
  \  /  三 L 」  ミ  /  _ ニコ、 ヽ、    ノ   イ/ /  ,′ 一億と二千年後も愛してる
.     X  /   | | ミ /  >'´ |  >  二二´ イ リ' /  /
.   /  / 、    | |   /  ヽ | /i   /|  /⌒> /   ′君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない
.   ,′ ,  \  | |__       |斗‐ ¬{  j/  〃/‐- {
  {      /´ ̄`'J         从{   }ィ个 、_/{ {   ,ヘ
   ―  --  {    }     /  ,ゝ、   ノ    八{ゝ /  ヽ、
    ‐ ―  ヽ. _人   /  /     o/         _   \
       / /ヽl  } \ く  /      ,′   ※,. -┴-ヘ   〉
    ヽ / /ミ ノ ノ、   `く\{        {      jl{     }| /!
   / / ミ (_/  \    X    oヘ、   /八__ノl|く |
529名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 12:14:26 ID:ijPx8Lva
保守
530名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 23:05:27 ID:03zYvsmr
捕手
531保守:2007/02/06(火) 15:28:33 ID:HNBw5SLo
一万年と二千年前から、このスレを愛してたんだぜ?
532名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 23:17:43 ID:Xo6d/ulF
ホッシュ
533名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 18:32:14 ID:LouKJCap
いざ決戦
合格するぞ!!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆祝合格☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
これを見た人は確実に【祝合格】となります。どこかに3回コピペすれ現実となります。
これは本当です。一年間お疲れ様でした
534名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 08:41:16 ID:NL6McBde
ほしゅ
535保守:2007/02/15(木) 15:44:04 ID:uK1jc59m
「今だけ・・・真紅ちゃんのことを嫌いになったJUMさんでいて下さい」
「俺真紅のこと嫌いになった訳じゃないから、
 うまく言えないかもしれないけど・・・

 最高だ、みっちゃん、真紅よりずっと良い
 みっちゃんのこのもち肌で柔らかいほっぺたに比べたら
 呪い人形のなんて物足りないよ、みっちゃんのほっぺたは最高だ
 ここも、締まりもすごくて、真紅のじゃ全然いけないけど
 みっちゃんには入れるだけでもうすぐにもいっちゃいそうだ
 真紅のあんな虐待に溺れていたマゾっぷりが自分でも情けないよ
 この吸い付くような肌に触れたら
 もう真紅のゴツゴツとした体なんて触る気もしない
 不人気なんて水銀燈の噛ませ犬になる位しか価値のない屑女だよ
 みっちゃんさえ居れば俺は・・・ みっちゃん、みっちゃ〜ん」
536麒麟:2007/02/15(木) 15:50:36 ID:ILBTgxjz
みっちゃんがどうしたアホが黙ってろ
537名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 23:50:12 ID:tSMLquQO
ホッシュ
538名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 03:21:29 ID:qC1b5tbj
保守
539名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 18:51:17 ID:mfVmVtnf
\\   一  万  年  と  二  千  年  前  か  ら  愛  し  て  る  //
  \\  八 千 年 過 ぎ た 頃 か ら も っ と 恋 し く な っ た     //
   \\       一 億 と 二 千 年 後 も 愛 し て る          //
     \\ 君 を 知 っ た そ の 日 か ら 僕 の 地 獄 に 音 楽 は 絶 え な い//
       _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.
     ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡
     (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡
    _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.     _ _∩.
  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡
  (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.   (  ⊂彡.
   |   |     |   |     |   |     |   |    |   |     |   |     |   |
   し ⌒J.    し ⌒J.    し ⌒J.    し ⌒J.   し ⌒J.    し ⌒J.    し ⌒J
540名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 20:24:46 ID:itOWv93v
ホッシュ
541名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 16:58:15 ID:uMuQXJ13
誰か…オレたちに嫁を…!!
542名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 02:41:45 ID:sBGivnMT
できれば、職場だとクールな上司なんだけど家に帰るとデレデレになる年上の嫁がいい
543名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 10:41:08 ID:Oma1DhKE
>>542
結婚してないけど猫玄のエロ漫画でそういうのがあったな

若くして課長になった年増エリート女性で、ダメダメ君のショタっぽい新入社員に厳しく当たりまくってるのに
実はプライベートでは少女趣味で手芸好き、しかも処女だった。
男なのにファンシーな手芸店に出入りしていた新入社員と鉢合わせ。
翌日会社のロッカールームに新入社員を呼び出すやいなや
自らの弱みを握られたと過剰反応していた上司は
「アタシをどうにでもしていいから手芸店のことは黙ってて!」と涙ながらに脱ぎ出す。
まさか「弱みを握れた」などとは考えてなかった新入社員、鬼上司の弱い内面に惚れてしまう・・・

かくして鬼課長は「職場では相変わらずガミガミと怒鳴りっぱなし、
でも帰宅した同棲先では甘えんぼ」状態・・・しかも相手の部下に言葉なぶりされて感じている、とw

短編だが、ぜひ長編で読ませて欲しい話だった。
544名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 00:30:41 ID:q1sh4D5G
ホッシュ
545名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 14:05:51 ID:Y0H+mNxc
いいな、そのシチュエーション…。ツボだ。
546名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 22:33:58 ID:a+TUuNlP
イイ!ぐっど!
547名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 12:01:30 ID:0EA1pQjd
>>543
ああ、それ持ってるわ
お気に入りの1つだ
548名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 22:11:29 ID:Hg2OZWU8
どの単行本に載っているか教えてくれないか?まじツボった
549名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 01:52:46 ID:NwJnP0Qi
「お願いおっぱいの神様」だったよ
550名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 10:47:38 ID:zxwFO3xn
ありがとう、探してみるね。
551545:2007/03/17(土) 17:24:44 ID:AQNaH6lw
近いうちに上司ネタ投下してみるよ。
スレの活性化を祈る。
552名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 02:13:56 ID:7TSdlI3S
待ってるぜ
下半身丸出しで
553名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 23:38:31 ID:EhKtzM6w
俺も裸エプロンで待機してみよう
554545:2007/03/23(金) 15:02:15 ID:Uh5sWJNW
質問なんだけど、やっぱり嫁は非処女(旦那と出会う前)は駄目かな?
姐さん女房で自分の設定的にどうしてもそうなる。
555名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 19:35:51 ID:vCmgaayZ
>>554
個人的には処女がいいけど、そこは職人さんに任せる
556名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 00:37:59 ID:Di/3jL3Q
>>554
個人的な好みを別にすると、昔の男が出てくるとかでなければあんまり気にならない。
557名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 10:31:38 ID:MT15yylz
期待あげ
558545:2007/03/31(土) 00:56:46 ID:sFjQv9EK


いつもの昼休み。
同僚たちと飯を食ってだべっていた時、そいつはやって来た。
「つうかさ、あんま仕事ナメんなよ?この間だってよぉ…」
目の前で説教モードに入っているコイツは、三年先輩の武藤だ。
何かしら俺につっかかってくる奴で、同期からもあまり好かれてないらしい。
手に持ったコーヒーが段々冷めていく。あぁ…いつまで続くんだ、コレ。
「最近ミスも多いだろ?いつまでも新人気分でやってんじゃねぇぞ」
「…は、はぁ」
同僚たちは哀れみの視線を向けるものの、助けはない。しようものなら自分にも飛び火するからだ。   その時だった。
孤立無援かと思われた俺の耳に、靴音が届く。
「あっ」
同僚の一人が小さく叫んだ。
すると怪訝そうに振り向いた武藤の顔が、みるみる赤くなっていく。
「あっ、氷室っ!」
(…鏡子さん)
そこに立っていたのは、我が社きっての才女。そして若くして企画部の主任を勤める…俺の妻、氷室鏡子だった。
「…随分と絞ってるみたいね。何かやらかしたの?彼は」
抑揚のない声。
「え、いや…ちょっと最近さ、ポカやらかしてるみたいだし…」
「そう」
聞いておきながら興味無さ気に言葉を返す鏡子さん。「そう言えば、武藤君」
「えっ?」
ヒヨッコの俺たちは、そのあまりに一方的な二人の会話をただ見つめるしかなかった。
自慢の美しい黒髪をかきあげながら、鏡子さんは武藤に切り込んでいく。





559545:2007/03/31(土) 01:30:02 ID:sFjQv9EK

「この前の企画、なかなかだったわね」
「え…」
その言葉に、一瞬表情を輝かせる武藤。照れた様に頭を掻く。
俺に対峙してた時の面影はまるでなかった。
「そ、そうかな?いや、自信はそれなりにあってさぁ…」
でも、俺には分かる。
あれは、相手を奈落に突き落とす前の目だ。
「同期の氷室にそう言われると、俺もハナが高…」
「なかなか拙いものだった、って意味よ」

…ザ・マジック。時間は止まる。

武藤と同僚の顔が凍りついた。
鏡子さんは続ける。
「英談社のモノをそのまま使いました、って感じの企画はどうかしら。後輩にとやかく言う前に、まず自分から態度で示すべきじゃない?」
そう言い捨てて、きびすをかえす鏡子さん。チラリと俺を見た。
(何やってるのよ、もう)とでも言いた気な視線を投げ掛けて、常に多忙な彼女は書類片手に優雅に去っていく。
武藤はというと、おぼつかない足取りで、無言のまま情けなく何処かへと歩いて行った。
…どうも、奴は同期の鏡子さんのことが好きらしい。それで旦那の俺に、ネチネチつっかかってくる訳だ。「さっすが、氷室女史。『氷の女』だけあって容赦ないな」
蚊帳の外だった田中が言う。
「なぁ、お前、氷室さんとどんな生活してんだ?全く想像つかねぇもん」
山下が聞いてきた。
すっかり冷えきったコーヒーをゴミ箱に捨てて、椅子に座りなおす。
「んー…至って普通かな」「嘘だろー。え、なんだ?家でも女王様か?」
「んで、召し使いみたいに尽しちゃってるわけか?」「…お前らなぁ」
ひがみ半分のからかいに、よっぽど反論してやろうかと思ったが、やめた。
確に社内での彼女しか知らない奴はそう考えるだろう。
若くして華々しい実績を誇る、才色兼備の美女。決して物事に妥協しない、上昇思考の氷の女。
でも。
「…へっ、教えてやらねーよーだ。俺しか知らなくて良いんだよ」
「こっこいつ!!」
「チクショー!なんでお前なんかがっ」
「やっちまえ!」
襲いかかってくる野郎共。へっ、かかってきやがれ!まるで中学生の様な取っ組み合いをしていると、ポケットの中の携帯がなった。
560545:2007/03/31(土) 01:41:58 ID:sFjQv9EK
「メール?」
山下の頭を腕で固めながら見てみると、『鏡子アドレス』の文字。

[To 慎くん       今日のご飯は麻婆豆腐がいいな。今日は早く帰ります。]

家での彼女は…妻としての氷室鏡子はとても甘えんぼでカワイイモノが大好きな、とても可愛い女性。
俺だけが知る、俺だけの彼女。
もったいなくて、教えられるかってんだ。

さて、今日はどっかのスーパー安売りしてたっけ。



つづく



携帯から投下。パソコンの調子悪くて携帯からだけど見にくかったらゴメン。

一応プロローグで、これから続きます。
なんか希望シュエーションとかあったら受けます。
561名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 01:47:43 ID:6WbAgSSx
GJ!!!
562名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 09:47:28 ID:MS+Q8Mzd
やばい激萌え。GJ!
563名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 09:48:40 ID:vllx+aZ9
神だ…ようやく神と!!
期待あげGJっ!!
564545:2007/03/31(土) 14:32:54 ID:sFjQv9EK
結局、鏡子さんは処女(結婚前)にしました。
今夜あたりまた投下します。
ビジュアル的には旦那は平凡顔。鏡子は知らない人もいるかもしれんけど、マリみての祥子みたいな感じ。GJくれた人、ありがとうございました。
565名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 16:13:52 ID:n5uJiyma
545氏GJ!
新婚といったら裸エプロンとかご飯?お風呂?それとも私?がよくあるシチュだけど、この夫婦でやると役割が逆になりそうだね
続きも期待してます
566名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 23:42:28 ID:g3uoA/rw
待ってました!!
甘甘を!!甘甘なのをお願いします
567545:2007/04/01(日) 00:01:27 ID:sFjQv9EK

[出会い編]


俺が彼女に初めて出会ったのは、大学四年の冬だった。
周りが就活であえぐ中、俺もまた同様で、受けた会社から送られてくる通知を見ては、肩を落とす日々を送っていた。
そんな、ある日。
久々に母校を訪問してきたサークルの先輩が、見かねて言った。
「苦労してるわねー、中原君」
「…もう、何にでもすがりたい気分ッスよ」
「ふぅん」
比較的親しかった後藤先輩。彼女は、暫く考えるそぶりをして、ドンと胸を叩いた。
「よしっ。一肌脱いじゃる!カワイイ後輩の為にね」「えっ、マ、マジっすか!?」
「マジマジ。私が今勤めてる会社にちょっと言ってみてあげるわ」
君が今まで受けたトコよりも良いかは分からないけどね、と後藤先輩は加えた。…正に地獄に仏様!   「お願いします!!」
この時俺には彼女が救世主、いや、聖母に見えたね。「で、でもすごいな。先輩にそんな権限あるんだ」
すると先輩は、違う違うと手を振った。
「私じゃなくてね。よくしてもらってる先輩に頼むのよ。…私と二つしか違わないのに、主任最有力候補にまであがってる人なの」
「へぇ…」
とにかく俺は蕨にもすがる思いで、先輩の話を受けた。
それから二日。
俺は慣れないスーツ姿で、都内の喫茶店にいた。先輩から連絡があって、指定された場所なのだ。
先輩が頼った人が、面接というかたちで俺に会ってくれるらしい。ただし常に忙しい人なので、持ち時間は三十分。
あとは俺次第とのことだった。
568545:2007/04/01(日) 00:25:44 ID:QuPZVlSI

もう、これが最後のチャンスだ…!
髪も整えた。服装も整えた。頭の中で何百回と繰り返したテンプレの数々…。
よし、かかってこい!
一体何と戦うつもりだったのか疑問だが、俺は出来ることを最大限に準備して構えた。
そして。
―…カラン、コロン。
ベルが鳴り、その人はやって来た。
黒の上下のスーツに、高い身長をより際立たせるハイヒール。
白い肌に、スッと通った鼻梁。桜色の唇。切長の綺麗な二重の瞳…、陳腐な言葉だが、『美しい』としか形容のしようがなかった。
それくらい、彼女は美人だったのだ。
「…あ、」
俺の姿を見ると、ツカツカと歩み寄ってきた。
情けないことに俺は、その行動だけで頭の中が真っ白になってしまったのだ。
「君が、中原君?」
今でも忘れない、その声。ハスキーボイスで囁かれたとき、ようやく我に返った。
「あっ、よ、よろしくお願いしますっ!中原慎太郎といいます!」
「そう、こちらこそ」
俺の動揺も意に介さずに、彼女、氷室鏡子は向かいに座った。そして、腕の時計で時刻を確認した。
持ち時間は、三十分。
後藤先輩の言葉を思い出す。その仕草が、またプレッシャーとなった。
「中原君、我が社を志望した理由を聞かせてくれるかしら」
「はっはい、…わ、私は御社の」 
「『自分の』言葉でね。聞き慣れたテンプレはいらないから」
………………………。
…終わった。
それから、自分が何を言ったかは記憶にない。
ただ、真っ直ぐに俺の顔を見据える鏡子さんの顔だけは覚えている。
そして、俺の人生の中で最も重い三十分は終わった。
だから、驚いた。
一週間後。フリーターの道も真剣に考えていた俺の元に、内定の連絡が入った時は。
569545:2007/04/01(日) 00:57:52 ID:QuPZVlSI

奇跡の内定の知らせから、三ヶ月後。
俺は晴れて新天堂に入社し、営業部に配属された。
正直外回りや、時には罵声も浴びる商談などキツイことは山ほどあった。
でも。
俺のために働き掛けてくれた後藤先輩や、『可能性』を信じて推薦してくれた鏡子さんのことを思うと、んな泣き言も言えない。
クタクタになって帰宅する日々が、半年続いた。
一方、鏡子さんはというと、華々しい業績を讃える噂が絶えなかった。
自ら取引先の重役に直接話をつけて契約を取った、とか、他の同期が失敗を恐れて手出ししないことも、彼女は見事にやってのけたのだ。
花形の企画部のエース。
俺みたいなヒヨッコとは、縁の無い遠い存在。
取引先の子息から何度も見合い話が持ち上がったりしたらしいが、全て蹴ってはいた。社内のプレイボーイの誘いも、にべもなく突っぱねていた。そしてついたあだ名が、『氷の女』。
いや、全く的を得てる。

「あっ」
「…あぁ」
ある日の昼休み。俺はバッタリと鏡子さんに出くわした。
途端に顔が熱くなっていく。情けない、中坊かよ。
「中原君。仕事は慣れた?」
「は、はい。お陰さまで…」
「ふぅん。…その割にはよく営業部から怒鳴り声がするけど?」
……知ってんなら聞くなよっ。
勿論、言えないけど。
「あー…。えと、まだちょっとミスが多くて…」
鏡子さんは、腰に手を当て、濡れたように綺麗な黒髪をかきあげた。
「みたいね。推薦した私をがっかりさせないでね」
じゃ、と言いたいことだけ言って去っていく。
くそっ。
どうやら俺も、他の男共に違わず鏡子さんのことを異性として意識してしまっているらしい。
でもまぁ、あんなに綺麗なら当たり前かもしれない。…どうせ、相手になんかされないけどさ。

営業部の新人として汗を流しながら、出世への道をひた走る彼女の姿を眺める日々が続いた。
570545:2007/04/01(日) 01:26:30 ID:QuPZVlSI

でも、俺は見てしまった。彼女の弱さを。

「…くっそ、きちぃ…」
いつもの様に商談を済ませて帰社した時、オフィスには誰もいなかった。
最後かよ…。
商談自体も、うまくいったわけじゃない。この間から大して進歩出来てない。
「やってらんねぇよな…」愚痴がこぼれる。
カタカタカタ…。
「ん?」
キーボードを叩く音がした。企画部の方からだ。
まさか。
その、まさかだった。
「はい、えぇ…資料の方は明日朝イチで…」
取引先からだろうか。
携帯片手に液晶を見つめている。
氷室鏡子が、そこにいた。さも当然の様に。
「…はい、では」
ピッ。
通話を切り、フゥと息をつく。しかしまたすぐに資料を手に取った。
彼女にとって、日をまたいでの仕事は珍しくないらしい。
今まで定時にあがっていた俺は、そんなこと知りもしなかった。
そしてまた翌日には、何事もなかったかの様に仕事をしているのだ。
俺が知り、誰もが憧れる、氷室鏡子として。
その姿を見つめながら、俺は自分が恥ずかしくなった。
結局、自分は社会を甘くみていたんだ。なのに、心の何処かでは、『新人だから』という甘えがあった。
俺は、踵を返してある場所に行った。

「…中原君?」
少し驚いた顔で、鏡子さんは俺を見た。
「まだいたの」
「はい。ちょっと商談が長引いて」
「へぇ、…で、それは?」俺の手には、皿があった。サンドイッチが乗っている。給湯室にあった材料で作った、即席のものだが。
「い、いや。氷室さん、お腹空いて…るんじゃないかな、と」
弱まる語尾。
彼女の怪訝な視線が、真っ直ぐに向けられる。
571545:2007/04/01(日) 01:51:33 ID:QuPZVlSI
だが、ふっと少し表情を和らげると、
「…頂くわ。ありがとう」『ありがとう』なんて、彼女から初めて言われた。
「い、いえ。別に」
「うん、…結構美味しいじゃない」
「…」
やばい。かなり嬉しい。
俺の数少ない特技の料理を、少なからず意識している異性に褒めてもらえんだ。嬉しくないわけない。
「これくらい、仕事も出来たらいいわね」
……突き落とすことも忘れないが。
「あのっ、何か手伝うことありませんか?」
空になった皿を片付けて、鏡子さんに言った。
何故だろう。このまま彼女を一人にして帰ることが出来なかったんだ。
「ないわよ、特に。企画と営業の仕事内容は違うもの」
「か、簡単なことでも…」尚食い下がる俺に、鏡子さんは天井を仰いだ。
…助けになりたいと思ったけど、かえってウザかったかもしれない。
「…じゃあ、ここ二ヶ月分の売り上げまとめて頂戴。明日の会議で使うの」
そう言って渡された書類の束。
鏡子さんの顔を見ると、どこか呆れながらも…少し、微笑んでいた。
(…初めてだ、笑った顔、見たの)
取引で見せる上辺の笑みじゃない。自然なもの。
「はいっ」
これを見れただけで、残る甲斐はあるってもんだ。
俺は少し前までの気分を忘れ去って、残業する癖に微笑みながら、自分の机に向かった。
結局、この日俺が帰宅出来たのは、夜中の二時を過ぎたころだった。



つづく

シリーズ(?)第一話、前編です。
まずは二人のなれそめを。甘甘を期待される方、エッチは後編になります。
鏡子は微妙にツンデレな気がします。デレが凄いです(自分的には)
では、続きは明日。
なるべく間をあけないようにします。
572名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 02:11:38 ID:udhJtxn9
>>545
GJGJGJGJGJGJ!
続きwktkして待ってます。

個人的にデレがすごいというのがツボ。
573名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 08:45:51 ID:3qhPKodz
>>545
デレが凄い・・・!?
べ、別に期待なんかしてないんだからねっ!!
574名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 10:41:41 ID:zUCfo0US
これはなんという甘々。
前編だけでハァハァしてしまうw

ええと、レスの間が結構空いてるけど、
書きながら投下してるのかな?
できたら纏めて投下して欲しいっす。
細切れだと待つのが苦しい…

要するに、まあ、なんだ、鏡子萌え。
後編楽しみにしてます。
575545:2007/04/01(日) 12:58:26 ID:QuPZVlSI
ごめん。
ss投下初心者で、まとめて投下する方法知らないんだ…。
おまけに携帯だからかなり遅くなる…。
すみません、誰か方法を教えて下さい。
576545:2007/04/01(日) 13:13:45 ID:wWmbI2Dg

・・・パソコンからテスト
577名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 13:31:27 ID:98jd3tOi
>>545
PCから書き込めるならもう不要かもしれないけど、
もし携帯で投下するならメールに書き溜めて保存、それをコピーして貼り付けかな。
確かエロパロ板は1レス4KB(全角だと2000字)制限だから、それを超えない様にして
1レス分ずつ個別に保存するとコピーしやすいと思うよ。

デレ分に期待して待ってます。
578名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 13:43:27 ID:wfunftaM
PC使うにしても、メモ帳に書いてコピペってのが効率的かと。
579545:2007/04/01(日) 14:58:03 ID:wWmbI2Dg
連投ごめん。パソコン直ったので、携帯よりは早いかも。
纏めて投下する方法分からないんだ・・・。
なるべく見やすいように早く書き上げます。

-------------------------------------

あの夜から、少しだけど俺と鏡子さんの関係は変わった。
だからといって恋愛対象として見てもらえたわけでも、食事に行くほど親しくなったわけでもない。
ただ社内ですれ違った時とか、お互い自然に挨拶をするようになっただけ。
でもそれだけのことが、俺には妙に嬉しかった。前よりも仕事に対して前向きになったし、怒鳴り散らされて投げやりになりかけても、
あの夜の鏡子さんの姿と、・・・微笑みを思い出して踏ん張れた。
「なんだよ、最近頑張ってんじゃん」
喫煙室で、山下が言った。
同期で入社して、仕事の帰りに一緒に飲みに行ったりと結構仲がいい奴だ。
「んー、まあな」
「出世とか目指してんのか?やめとけやめとけ。神経すり減らすだけだよ」
「違えよ。ただ、」
・・・ただ、何だろうか。
認めて欲しいのか、あの人に。
「ただ?」
煙を吐きながら山下が聞いてくる。
「・・・なんとなく、かな」
「なんだそりゃ。・・・俺はてっきり、氷室さんにでも褒められたくて頑張っちゃってんのかと思ったよ」
「んなっ」
なんで、ばれた!?
俺の動揺を悟ったのか、余計に意地の悪い表情で迫ってくる。
「はっはあ、当たりか。成る程?女王様にご褒美を請うためにねえ。健気なもんだ」
「・・・べ、別に俺は」
「でもよ、あんま夢見ない方がいいぜ。いくら仕事で認められたって、俺らみたいな男をあんな女が相手にするわけないしな」
「・・・分かってるよ」
妙に悔しくなって、煙草を途中で揉み消した。
 








580545:2007/04/01(日) 15:00:19 ID:wWmbI2Dg
>>577
>>578
ありがとう。投下途中だけど、一旦中断してそれでやってみます。
581545:2007/04/01(日) 17:00:39 ID:wWmbI2Dg
そんな会話から、1ヶ月もしないうちのこと。
営業部にまである噂が舞い込んできた。鏡子さんが、仕事でミスをしたらしい。
珍しいこともあるもんだな、なんて俺はそう重大には受け止めなかった。むしろミスしたことが違う部署にまで知れ渡ることの方が凄く思えた。
だが、事態は新人なんかが考えもしないところで深刻なモノになっていたそうだ。
企画部の前を通りかかると、常に上司らしき連中といつも以上に険しい表情の鏡子さんが
議論を交わしていた。
(・・・大丈夫かな)
勿論俺なんかが心配する程、彼女もやわじゃない。強くて、凛々しくて、どんな逆境も跳ね返すはずだ。
そう、思ってた。

「終わった、終わった・・・」
かなり粘り続けていた商談が、やっとまとまった。
外はもう闇に包まれていて、それを打ち消すような賑やかなイルミネーションが眩しく目に映る。
オフィスには誰もいなかった。まるであの日のように。
手短に机の上を整理して、消灯をしてさっさと廊下に出た。仕事がうまくいったからか、気分がいい。晩飯は久しぶりに贅沢してみよう。
帰るとき、俺は企画部を覗いてみた。鏡子さんがいるかもと思ったからだ。
でも、いなっかた。
うまく収拾がついたのかもしれない。内心ホッとして歩き出した時。

自販機の前のロビーに、人影があった。
(・・・ん?)
薄暗い中、その人はただ座っていた。少し近づいて分かった。
「氷室・・・さん」
鏡子さんだ。腕を組んだまま、眠っている。
582545:2007/04/01(日) 17:01:22 ID:wWmbI2Dg
「器用だな・・・」
その側にはコーヒーのカップがあった。コーヒーを買って飲んで・・・そのまま眠ってしまったわけか。
起こした方がいいのかな。向かいのソファに座って眺める。
「ん、」
「!」
鏡子さんがうっすらと目を開ける。
やばい・・・!近づきすぎた!
慌てて立ち上がって逃げようとしたが、運の悪いことに足を滑らせ・・・
「あっ」」
ゴンッ!!
「だっ!!?」
後頭部、ソファの隅で強打。星が、見えた。
「ん・・・えっ、な、なにっ!?な、中原君!?」
頭に走る激痛に、初めて聞く取り乱した声。霞む視界には、鏡子さんの慌てた顔が・・・

「・・・馬鹿ね」
「す、すみません・・・」
返す言葉もない。
心底あきれかえった鏡子さんの膝の上に、俺は頭をのせていた。膝枕ってヤツだが、今はあまりの情けなさに、正直喜べない。
いや、柔らかい感触がさ。天国みたいに心地いいけどさ。
鼻に詰められたティッシュがまた滑稽さを煽っていた。
あの後、俺は数分意識がなかったらしい。そして気づけば、この状態だった。
「驚いたわよ。起きたら、一人で転んで気を失ってるんだもの」
「・・・」
「なに?やましいことでもしてたの?」
「ちっ違いますよ!!氷室さんを、お、起こそうと」
「へえ?」
疑いの眼差しだ。俺に鏡子さんに悪戯する度胸があるわけない。悲しいけど。
(それにしても・・・)
胸、でかいな。Dはある気が・・・って俺は何をっ!
「あっ・・・」
583545:2007/04/01(日) 17:01:58 ID:wWmbI2Dg
「な、なに?」
「い、いえ、なんでもっ・・・ありがとうございました!」
慌てて飛び起きた。
鏡子さんの膝枕への未練は大いにあったけど、生理現象が起こってしまったのだ。
つまり、勃ってしまった。
「もう、いいの?」
「はいっ」
股間を押さえながら答える。薄暗いのが助かった。
もしもこんな事ばれたら、一生軽蔑されかねない・・・。
「そう。・・・じゃあ、私、戻るわね。起こそうとしてくれてありがとう」
カップを捨てて歩き出す鏡子さん。二回目の「ありがとう」だった。
「あのっ」
その後ろ姿に、思わず声が出た。勃起してるくせに、なんでまた注意を引くんだ。
「なに?まだ、なにか用?」
「えっと、大変なんですか?仕事・・・」
「・・・」
その端正な表情が、少し強ばった。
「そうね。今は、楽ではないわね」
「何か、手伝えることは、」
「ないわ」
ばっさりと、切り捨てられた。そりゃ、そうか。俺が出来ることなんて、ないよな。
「自分のミスに、後輩を巻き込むなんて。・・・これ以上、恥かきたくないの」
そう言って、気のせいだろうか。
鏡子さんは、一瞬、ほんの一瞬だけ、泣きそうな顔になった。
でもまたすぐに氷の女に戻って、今度こそ振り返らずに一人戻っていった。
一人残された俺。
自販機の明かりが顔を照らす。気づくと、もう生理現象は収まっていた。

女である氷室鏡子に憧れる奴は多かった。
だが同時に反感を持つ奴もいる。「女のくせに」なんて、古くさい考えで彼女に嫉妬する連中もいたのだ。
今回の鏡子さんのミスは、裏でそいつらが動いていた可能性があるらしい。
それを俺は、翌日山下から聞いた。
584545:2007/04/01(日) 17:03:18 ID:wWmbI2Dg
彼女もそれは、薄々気づいているらしい。
でも言わない。いいわけになるからだ。そういう連中に弱さを認めることになるからだ。
自分に立ちふさがる壁の前で、彼女は一人だった。

「誰か、先月分の売り上げデータ、まとめてくれんか」
課長のダミ声が響く。
だが、定時五分前では「残業しろ」といっているもんだ。
みんなが聞こえないふりをする中、俺は手を挙げた。
「はいっ、俺、やります」
「おっ。中原、わるいな」
全然すまなさそうにしていない課長から書類を受け取った。
「おい、どーしたんだよ」
田中が言う。
「いや、残業代稼ごうかなって」
「なんだよ。折角、[鳥好]寄って帰ろうと思ってたのによォ」
「わりーな」
同僚たちを見送った後、俺は一人作業を続けた。
目的は、1つだ。
午後七時過ぎ。企画部には、当然鏡子さんがいた。                 
難しい顔をして、書類とにらみ合っている。
「あの、」
俺は、内心拒絶されることを恐れながらも鏡子さんに近づいた。
「なに、また残ってたの?」
どことなくトゲのある声。苛立ってるのが分かる。
でも今更ひかない。一日考えて、決めた。
「俺にも、手伝わせて下さい!」
頭を下げる。
「手伝うって・・・。言ったはずよ、あなたに出来ることなんかないわ」
「簡単なことでもいいんです」
「昨日の私の話、聞いてた?これは、私のミスなの。後輩の、ましてや違う部署の人間に頼るなんて」
「・・・頼って、何が悪いんですか」
鏡子さんが、眉間に皺を寄せた。
585545:2007/04/01(日) 17:04:33 ID:wWmbI2Dg
威圧感は凄まじい。
でも、見てしまったんだ。きれいな顔に出来た隈や、一人誰もいないオフィスでで目頭を押さえていたこと。
独りぼっちで、戦い続けていること。
「あなたに、なにが分かるの」
「・・・分かりません。でも、」
顔が熱い。
「俺だって、誰にだってこんな事言うんじゃない」
頭に血が上ってる。
支えられるなんて大それたこと、思っちゃいない。ただ俺は、
「惚れた女だから、何でもしてやりたいし、したいんだっ!!」
言った。
言ってしまった。
鏡子さんは、唖然として俺を見つめていた。



つづく

中編終わりです。
後編もまた近いうちに。・・・エロがなくてごめん。
後編は初エッチを書きます。
586名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 19:52:05 ID:8jRGXd4M
さくらんぼシンドロームとの類似性を感じた。

気のせいか?
587名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 21:16:13 ID:0S8cueGM
気にしたら負け
588名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 23:06:39 ID:dFxV3yJx
気の強い娘大好きな俺にはたまらないシチュだな。
強気な上司がこれからデレにかわるんだすな?
めっちゃ楽しみです、GJ!
589名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 19:11:42 ID:dzwpt1su
GJ!!超ツボだ
今後のデレにwktk
590545:2007/04/03(火) 18:11:01 ID:cnIImEHL
「な、なに・・・馬鹿なこと」
陶磁器の様な鏡子さんの肌がみるみる紅潮していく。
「・・・っ」
「ひ、氷室さん!」
「ついてこないで!」
そして赤らめた顔をこれ以上見られたくないのか、そのまま何処かへと行ってしまった。追いかけることも出来ずに立ちつくす俺。
と同時に、覚悟はしていたものの猛烈な後悔が襲ってきた。
(ただ、「後輩としてお世話になったしほっとけなかった」でよかったじゃんかよ!な、なんで焦ったんだ俺!)
だが既に後の祭り。パソコンの液晶から放たれる光が、情けなく座り込む俺を照らし続けた・・・。

カツン、
「えっ・・・」
頭を抱えたまま動けなくなっていた俺の視界に、黒のハイヒールが映る。
「氷室、さん」
彼女が戻ってきた。
いつものように毅然と、だが目線だけは合わせないようにして立っていた。
「あ、あの、さっきのは・・・いきなりで、すみません。でも嘘じゃない。俺は」
俺の言葉を遮るように無言のまま席に着く鏡子さん。
そばに立ちつくしたままの俺。・・・・・気まずいなんてもんじゃねえぞ、これ。
それから数分経ったとき。
もうこのまま帰ろうか、なんて最初の勢いも消え失せてしまっていたとき、ずい、と目の前に書類が突きつけられた。
「は?」
意味も分からず受け取る。呆ける俺に、冷静な・・・でも何処か強ばった声が言う。
「言いたいことだけ言って、帰るつもり?・・・それ、お願い」
そう言うと、再びキーボードの音が響く。
これは、つまり。
告白はとにかく、そばで手伝うことは許してくれるってことか?
俺が後悔にのまれていた数分間、鏡子さんにどんな心境の変化があってのかは分からない。
でも、
591545:2007/04/03(火) 18:11:32 ID:cnIImEHL
「はいっ!」
今はいい。恋人なんて関係になれなくたって、俺なりにこの人を支えたい。
一人で戦うこの人を。

それからは二人で日付を跨いで仕事をした。
付き合いが悪い、と愚痴る田中たちに埋め合わせを約束して(おごりも約束させられた)企画部のデスクで書類と向き合い続けた。
睡眠が足りなくて居眠りをして課長に叩き起こされたりしたけど、その声が企画部まで届いていたのか、鏡子さんがコーヒーを奢ってくれたりもした。
いつかみたいに夜食も作った日もいっぱいあった。
時にはうつむく彼女を見ることもあった。くじけそうになっても、そんな顔を俺に見られることを、彼女はよしとしない。
俺だって慰めの言葉なんてかけない。どんな気取った台詞も、絶対陳腐な気休めにしかならないからだ。
だから、そんなときは。
温かいコーヒーを炒れて、何も言わずにそばに居続けた。

そして、半月ほど経った頃。嬉しい知らせが耳に入る。
鏡子さんが、この間のミスを帳消しにして余りあるほどの大きな仕事を獲得できたらしい。
二人で仕事に没頭した、あの二週間の結晶だった。
(良かった。ほんと、良かった)
俺はその仕事の打ち合わせに向かう彼女の、出会った頃・・・いや、それ以上に凛々しく輝く姿を見て、妙に晴れがましい気分になった。
俺はただ、ちょっと彼女を手伝っただけ。あとは鏡子さんの努力だった。
「おい中原ァ、今日もダメなのかよォ?」
「いや。今日は行けるよ」
「そっか!じゃ、今夜はおまえの奢り、な!」
バンッ、と背中を叩かれよろけそうになるが、これまで反故にし続けたこともあって「わーったよ」と了承した。
久しぶりに野郎同士で飲むのも悪くない。
ちょっとだけ二人で過ごした日々を惜しみながら、彼女に背を向けた
592545:2007/04/03(火) 18:12:21 ID:cnIImEHL
着メロが鳴ったのは、連中と居酒屋に入って少ししてからだった。
「ん?」
「あ?どーした?」
「なんか知らん番号から掛かってきた」
「おい、迂闊にでんなよ。そーいうのって詐欺とかだったりするっていうし」
「あぁ・・・」
山下から忠告されたものの、切れる気配は無い。
俺は意を決して通話ボタンを押した。そばで「馬ー鹿」と呆れた声がする。
「もしもし」
[・・・もしもし?中原君?]
「あっ・・・えっ!?」
電話の声。それは、紛れもなく鏡子さんのものだった。
でも俺は鏡子さんに番号を教えてないし、俺も鏡子さんのは知らない。なんでだ?
「な、なんで」
[後藤さんから教えてもらったの。今、どこよ]
「今はちょっと飲みに・・・」
[そ、そう。・・・じゃあ、会えないわよね]
「いやっ、大丈夫です!」
その声にギョッとした同僚たちがこっちを見るが、気にならない。
なんで鏡子さんがそうまでして俺に電話をかけてきたのか。まさか、またミスが!?
[・・・それなら、会社まで、来て。話はそれから]
そう言って切れた。
「わり、急用が出来た!」
「はぁ!?まさか、今の電話か?」
「あぁ。お代はここ置いとく」
伝票の上に万札を二枚。これだけありゃ足りるだろ。あとは知らん。         反論の間も与えないうちに、俺は上着を片手に店を飛び出した。

会社に着くと、これから帰る連中とすれ違った。
息を弾ませる俺を不思議そうに見るもののそこまで興味もないのか、さっさと足を進めていく。
課長ともすれ違ったが挨拶もそこそこに俺は急いだ。
そして。


593545:2007/04/03(火) 18:12:52 ID:cnIImEHL
「中原君」
鏡子さんは、あの夜と同じように自販機前のソファに座っていた。
息を荒げる俺の姿に少し笑みを漏らしながら。
「氷室さん。な、なんかあったんスか?」
「いや、別に。ただ、」
少し気恥ずかしそうに言う。
「・・・お礼、言ってなかったなって」
立ったままの俺を見上げてそう言う鏡子さん。
大事だと勝手に構えていた俺は、体の力が抜ける思いだった。
「あなたもね。仕事のこと聞いてたなら、さっさと帰ることないでしょ。・・・何にも言わないで」
頬杖をついて、少し拗ねた様な顔の鏡子さん。
やばい、ツボだ。最初の頃はこんな表情見れるなんて思ってもなかった。
あの二週間で少しは心を開いてくれた、なんて自惚れてもいいのか?
「俺は別に、何もしてませんよ。全部氷室さんが、」
「違うわ。あの時・・・」
その肌が、少し赤くなる。
「あの日、あなたが来てなかったら・・・残ってくれてなかったら、きっと駄目だった。
結局女には無理なんだって、負けを認めてた。なんか、吹っ切れたのよ、色々と」

「す、好き・・・だって言ってくれて、から」

心臓が止まるかと思った。
差し込む夕陽の光にも負けないくらいに赤い彼女の顔を見て、俺の頬も熱くなっていく。あんなに冷たかった綺麗な瞳が、潤んでいた。
氷の女、の異名を持つその体が小刻みに震えていた。
混乱した頭で考える。いいのか?これは、期待しても。
「氷室さっ、うわ!?」
意を決して真意を聞こうとすると、突然ネクタイがかなりの力で引っ張られた。
なんて力だ、なんて思う間もなく俺の唇は、
鏡子さんの唇と重なった。
何が起こったか理解するのに数秒かかった。
柔らかい感触が全身に伝わって、電流が駆け抜けたようになる。
594545:2007/04/03(火) 18:13:23 ID:cnIImEHL
そして、ゆっくりと離れる。
これまでにない距離。しかも、社内で。
上気した頬、伏し目がちに潤んだ瞳、俺の頬に触れる艶やかな黒髪、荒い息。
抑えるなんて、無理な話だった。
「んんっ・・・!?」
今度は俺から口づけた。
でもさっきみたいな、中学生同士のようなキスじゃない。
深く唇を重ねて、歯列をなぞって、舌を絡ませる熱いキス。
最初は頭を振ったりして逃れようとする鏡子さんだったが、徐々に稚拙ながらも舌をからませてきた。
クチュ、・・・ジュッ、
誰もいない廊下に響く、卑猥な音。
でもいつ人が通るかも分からないということが、余計に刺激となった。
「んっ、はぁっ・・」
しばらくして、惜しむように唇を離した。
ツ、と二人の間に糸が伝う。
鏡子さんはというと、半ば放心状態でぐったりとしていた。
「氷室さん・・・」
やりすぎた、かな。
口を手で覆って、ちいさく呟いた。
「初めて、だった・・・のに」
・・・・・・・・・・・・・・・え?
「こ、こんなっ、キスするなんて」
「は・・・初めてっ!?」
・・・鏡子さんは、二十五歳にしてファーストキスをしたわけだ。
社内で、三つ年下の男と。しかも、ディープキス。
「・・・・・・」
「・・・・・・な、なんで、今まで付き合ったこととか」
「あ、あるわけないでしょう。ず、ずっと、女子校・・・だったのに」
「入社してからとか、」
「仕事、一筋だったわ」
「・・・・・・」
そうか。だからこの若さで、主任候補にまで。

595545:2007/04/03(火) 18:14:06 ID:cnIImEHL
「・・・この間の、告白の返事のつもりで、したのよ」
「えっ」
「私の、方から」
髪をかき上げながら何とか息を整えようとするその姿を見ながら、俺は頭の中でその言葉を繰り返した。
[返事のつもり]・・・。
つまり
「お、OK、ってことですか?」
「あっあなたね・・・!それ以外どう聞こえるの!」
それもそうか。
もどかしそうに端正な顔を歪ませる彼女に、俺はゆっくりと手を伸ばした。
一瞬、鏡子さんが体を強ばらせる。
でも気にせず、抱きしめた。
徐々に体の力が抜けていく。そして、おずおずとその手が俺の背に回された。
「鏡子、さん」
俺は、初めて下の名前で彼女を呼んだ。
「な、なに」
「好きだ」
俺を抱きしめる力が強くなった。そして、鏡子さんが小さく耳元でささやく。
「私も、よ」
と。


つづく
596545:2007/04/03(火) 18:15:11 ID:cnIImEHL

中編その2。
次こそは初エッチを書きます。長くなってゴメン。
597名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 23:30:29 ID:2WbF1XAh
>>545
それなんてじらしプレイ?
てもテカテカしながら待ってるGJ!
598名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 23:42:36 ID:g0m80Q9d
保守
599名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 02:17:09 ID:YRfZoexB
期待して待機中。激しく狂おしく。
600名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 18:27:13 ID:dEJx9j9w
保守&鏡子さん待ち。
601545:2007/04/15(日) 20:48:29 ID:+75fNtL5
545です。
出会い編の投下は月曜か火曜になりそうです。
今度こそエロ有で完結させます…!
今暫くお待ちを。

仕事終わらない…。
602名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 22:18:31 ID:06yH4tMU
>>601
待ってるからがんがってくれ!
603名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 04:35:44 ID:mCoqmIXh
物凄い勢いで待ってるぜ!?
604名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 22:42:30 ID:/+o/eegY
期待あげ!!
605名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 00:34:15 ID:fXy5Y1La
期待して待機
606名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 15:38:32 ID:/PHIJw82
期待
607名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 18:29:36 ID:gPOOhXs9
鏡子さん。期待して待ってるぜ!!
608名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 13:38:45 ID:W8LsKsM7
信じて保守
609名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 01:18:35 ID:njymcz/s
圧縮回避保守
610名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:22:19 ID:u87Y1CV1
HRネタスレとかに提携申し込んでみるか?
611名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:27:57 ID:EvokTxWg
何でもいいから鏡子さんぷりーず。
612名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:28:04 ID:Agg1WRiU
それは止めておいた方がいいよ、荒れるもとだ。
613名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:30:23 ID:EvokTxWg
すまなひ。つい待ちこがれていたもので。
614名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:35:11 ID:Agg1WRiU
>>613
いやいや君にレスしたんじゃなく、>>610にレスしたんだ。
こちらこそ紛らわしいレスしてゴメン。
615名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 21:11:24 ID:0Mo4ZaA2
>>614
提携云々はともかく、このスレの知名度向上は必要だな。
616名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 21:48:15 ID:GURCtD6m
いっそ併合を申し出るか
617名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 22:50:36 ID:SKGlKRqz
他スレに頼らず盛り上げようぜ!

618名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 14:33:22 ID:rOiHo8En
幼馴染みと結婚物をとりあえず書いているが拙い上にストーリーに矛盾が有りそうな気配。
それでも良ければ投下するが・・・・・・・・・
619名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 14:40:08 ID:OEz1hZKH
もし、自分で矛盾が解決できなければ、開き直るか、住民に相談という手段もあるから、気楽に投下するが吉。


現代物にとらわれず、時代物やファンタジーでも良いんだよね、結婚であれば。
形式としての結婚に対する精神的なつながり、異文化同士の婚礼など、テーマとしても面白そうだ。
620名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 15:49:32 ID:rOiHo8En
わざわざありがとう。取り合えず書けたとこまで投下する。
621名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 15:52:23 ID:rOiHo8En
「見合いですか・・・」
「そうだ。お前も今年で27だろう?そろそろ身を固めてもいいんじゃないか?」「26です。だいたい僕は見ず知らずの女性とは結婚したくないです。」
「見ず知らずだから見合いをするんだろうが。」
「知らない女性と話すのは疲れるから嫌です。」
「26にもなってだだをこねるなバカモン。」
僕、五嶋雅之(ごとうまさゆき)ここまでだだをこねているのにはわけがある。しかし、親が下手に社長しかも息子が言うのも変だがなかなかの大企業の社長だとその我儘すら通せないらしい。
今回の見合いだって恐らく今度取引する相手か何かなのだろう。
机の上に置かれた相手方の書類など見なくてもだいたい想像がつく。
しかし、僕にはもうかれこれ10年以上も片想いをしている相手がいる。
恐らく相手も気付いてはいないだろう。
幼稚園から一緒だったいわゆる幼馴染みの彼女に僕自身が恋していることに気付いたのは中学一年の頃だった。
きっかけなんてきっと些細な事だったんだろう。
でも、その日から彼女を見る目が変わったのは確かだった。
彼女とは比較的に仲もよかったしチャンスが無いわけでもなかった。
でもきっかけが無いまま中学を卒業し、たまたま一緒だった高校でも結局言い出せなかった。
大学はお互い別々だったけど帰ってくる電車は一緒だったし、よく飲みに行ったりもした。
社会人になってからも飲みに行くときは彼女と行くときが多かった。でも多分彼女の中ではきっと『仲のいい幼馴染み』位のポジションなのだろう。僕自身はそれでも構わないと思っているのだが、そうも言っていられなくなってきた。


「まったく。何がそんなに気に食わんのだ?相手方はとても美人な人だぞ?」
「美醜の感覚なんて人それぞれですよ。それになんで僕に彼女がいると思わないんですか?」
「では聞くが交際している女性がいるのか?私は見たことも聞いたこともないぞ。」
「親にいちいちそんなこと報告したりする餓鬼がどこにいるんですか。とにかく僕は嫌ですから。」
「嫌だろうがなんだろうがこれは決まったことだ。来週の日曜は開けておけ。以上だ。」
「ッく分かりました。でも見合いするだけで結婚は絶対しませんから。」
そう言い残すと社長室から出た。
622名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 15:54:28 ID:rOiHo8En
「なんで見合いなんて言い出すかなぁあのクソ親父が・・・それ以前になんで親父が社長の会社に就職しちゃったかなぁ・・・」

就職活動の時、冷やかし半分で社長子息という肩書きを伏せて受けたのが運の尽きと言うところだろう。
入ってから最年少で主任になったがそれは親の七光りではないことは確かだ。
僕が社長と親子であることを知っている人物はいないはずた。
それに七光りなら営業には居ないだろう。もっと花形の企画とか商品開発とかその辺で係長クラスで収まっているはずだ。
父も最初そこら辺に入れようとしたが頑に拒否したお陰で営業にいるわけだ。

廊下を歩いているとケータイにメールが入ってきた。

僕の片想いの相手、斎藤夏姫(さいとうなつき)だった。
メールの内容は今夜飲みに行かないか?というような内容だった。
もちろん返信はOKで返しておいた。
最近は毎週金曜は彼女と飲むのが恒例である。
いちいちメールしなくてもいいのにわざわざしてくるのは彼女が真面目だからに相違ないだろう。
623名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 15:56:07 ID:rOiHo8En
夜、彼女と待ち合わせをして二人で飲むときの行きつけの店にいった。
今日の彼女はダークグレーのスーツに薄く化粧をして(基本ナチュラルメイクだと前に言っていた。)がよく似合っていた。
「斎藤、それ新しいスーツか?」
「よく判かったね?」
「まぁ、な。ところでさ」
「何?」
ビール片手に聞かれると話す気が微妙に削がれるな。
まぁとにかく、
「俺、見合いせないけなくなった。」
「ふ〜ん・・・・・・相手の人綺麗だった?」
「それがな?」
「うんうん」
「勝手に決められた腹いせにまだ写真みてないんだよ。」
「そうなんだ。私も昨日父親に見合いしないか?って聞かれたから突っぱねてやったわ。」
「斎藤らしいな。羨ましいよ、斎藤のそういうところ。俺なんか嫌だって言ったけど結局行くはめになるんだよ。」
「見合いなんだから深く考えないですりゃあいいのよ。だいたい結婚するわけじゃないんでしょう?だったら合コン行くぐらいの軽い気持ちで行けばいいのよ。」
「俺合コン苦手なんだが・・・。」
「・・・まぁ飲みましょ。何も結婚決まったわけじゃないんだから。」
なんとなく分かっていた返答だが少し切なかった。
せめて、なんで断らないのよ!ってなかんじの一言があってもいいと思うんだけどな。
まぁ彼女にとってはそれくらいの関係ってことか。
なんかへこむなぁ。
結局、彼女の愚痴を聞きながら飲み終電間際には彼女はろれつが回らないほどによっていた。
そんな彼女を送るのは毎回僕だし、明日は土曜で会社もない。
体のいいアッシーの様な気がしてならないのはきっと気のせいだ。
それに僕にはこの時間が彼女を繋ぐ唯一に等しい時間だ。大切なことにかわりないし、楽しいからいいんだ。

・・・・・・・・・たぶん。
624名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 15:57:41 ID:rOiHo8En
彼女は少し広めのアパートに独り暮らしをしている。
彼女を家まで届け、鍵を閉めると新聞受けに鍵を入れて僕も帰宅する。僕も独り暮らしだ。
彼女が独り暮らしをしているのは僕と同じ理由。
『親にあれこれ言われたくない。』
彼女もIT関連会社の社長令嬢だが親は僕ほど厳しくないらしい。ただ話を聞く限りではかなり過保護だ。
たぶんそれに嫌気がさしたのだろう。


家に帰るとビールを開ける。彼女といた居酒屋でほとんどのんでいなかったから飲み足りなかった。
彼女といるときは極力酔わないように飲むように心掛けている。だから居酒屋なのにノンアルコールを頼むときの方が多い。
理由は彼女がベロベロになってしまうからだ。


嘘だ。酔って彼女を困らせるような事を口走ってしまいそうだからだ。
ここまで続けてきた関係を今更変えることも出来ないし変えたくない。



ビール片手に彼女と撮った高校卒業の時の写真を眺める。
なんであの時。
そんなことが頭をよぎっては消える。
625名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 16:00:29 ID:rOiHo8En
次の週、金曜。
彼女から今日は行けないとメールがあった。
かなり残念だった。




日曜。
とうとう見合いの日が来てしまった。
正直かなり憂鬱だった。心細いことこのうえない。
チャッチャッと終わらせて帰りたい。




料亭について仲人さんに案内され座って相手方の女性を待つ。
結局写真も何も見なかったので顔も知らないけどそれは今から判るし。
まぁよしとしよう。



相手方の女性が到着し僕の目の前に座った。
どんなオカメかな?なんて思いながら顔をあげるとよく見知った顔があった。
夏姫だった。
僕もおどろいていたが彼女も相当おどろいていた。
どうやら状況は同じらしい。
あまりの驚きに仲人さんが何を話しているのか理解できないまま二人きりにされた。
626名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 16:03:13 ID:rOiHo8En
「あの〜雅之?」
「っえ、あっ何?」
「ごめんね。私が相手で。期待してたでしょ?なんか親が勝手に話進めててさ。どんなオヤジと見合いさせられるのかと思って来たら雅之だもん。なんかびっくりしたけど、安心もしたよ。」
「期待してなかったからいいんだよ。それより斎藤、なんであやまるんだよ?俺は寧ろ斎藤でよかっとおもってるよ。」
「そう?ならいいや。はぁ〜緊張した。」
「なぁ斎藤、外出ないか?」
「いいけど、ここじゃ駄目なの?」
「親たちが聞き耳立ててるところで話なんか出来るか?」
「・・・それは嫌ね。いいわ。行きましょ。」
その時僕は彼女に秘めた思いを伝えようとなぜだか決心してしまった。なぜだろう?これで駄目なら身を潔く引けるとも思ってしまった。


料亭の庭はとても広くちょっとした散歩が出来る。
「斎藤、その和服似合ってるな。買ったのか?」
「ううん。おばあちゃんから借りたのよ。綺麗な青色よね。私が着る事になるとは考えもしなかったけど。」
「斎藤それは藍色って言うんたぞ。・・・・・・なぁ斎藤」
「ん?」
「聞いてほしいことがあるんだ。」
「何かな?」
「結婚しないか。」
「えっ?なんで?」
「嫌か?ならいいんだ。忘れてくれ。」
平静を装ったが内心なんで前振りなくいきなり口走ってしまったのだろうと、決心したのに激しく後悔した。
627名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 16:04:06 ID:rOiHo8En
「いや、そういう意味じゃなくて。嫌じゃないよ。寧ろ全然オッケーだけど、雅之はそれでいいの?好きな人いないの?」
「・・・いたよ。」
「じゃあその人の事諦めるの?無理しなくていいよ?私の事は気にしなくて平気だよ?好きな人に告白はしたの?」
「してないよ、できなかった。」
「じゃあなおのこと駄目じゃない。せめてその人に当たって来なさいよ。駄目だったら私が拾ってあげるから。オッケーだったら教えてよね?」
彼女はそう言い切るとうつ向き押し黙った。
「じゃあ今言うよ。僕が好きだって言えなかったのは夏姫、君だ。」
そういうと、彼女はキッと僕に視線を会わせ
「そういう冗談はいらないのよ。何が楽しいわけ?」「冗談は言ってない。ずっと前から好きだった。好きだって気付いたのは中学生だったけどきっとその前からずっと、ずっと好きだった。だから結婚しよう。」今度は彼女は何も言ってこなかった。
下を向いたまま押し黙っているので不安になって覗き込んだらなんと泣いていた。
「ずっと、興味持たれてないと思ってた。」
「普通興味ないやつと毎週酒飲みに行くか?」
「お酒ほとんど飲まなかったじゃない。楽しくないんだと思ってた。ぐすっ。ずっと斎藤って呼ばれてたからきっともう、もう駄目かなぁ、って思ってた。ずっと仲のいい友達のままなのかなぁなんて思ってた。」
「ごめん、好きだって気が付いたらそれ以上進むのが怖かったんだ。」
「そっか。よかった。私、雅之がお見合いするって言ってた時、気が気じゃなかった。私、結局好きって言い出せなくて、それなのに雅之遠くへ行っちゃうんだって思ったら泣きそうだった。せめて一言でもって思ってたけど金曜どんな顔して会えば分からなかった。」
この人が隣に居てくれたらもう何も要らない、そう思えた。
「斎藤夏樹さん、俺と結婚してもらえませんか?」
夏姫は何もいわずコクンと頷いた。
この人が隣に居てくれたらもう何も要らない、そう思えた。
思わず抱き寄せた彼女の小さい肩とその柔らかさに驚きつつ僕らは自然と口付けを交した。
こうして僕らの結婚が決まった。
628名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 16:05:47 ID:rOiHo8En
なんだか親父の手の中で踊らされていた様な気がしてならないが、それはこの際どうでもいい。

後日親父に問いただしてみたところどうやら取引を、しかも資本提携という大きな取引をするらしい。
しかし僕らのそれがなくても行うつもりだったらしい。
どうやら僕の片想いをしているということに気付いていたらしい。
しかも相手が夏姫ということまで。
決定的だったのは僕の机の夏姫の写真だったらしい。・・・食えない爺だ。その上初めて知ったことなのだが夏姫の親父さんとうちの糞爺は高校からの友人らしい。余計なお節介をしてくれたものだ。


まぁそのお節介のお陰で僕達は結ばれたのだからよかった。


それから約半年。話はとんとん拍子に進み、来月に結婚することが決まった。
僕と夏姫は二人で暮らせる新しい新居を見付けやっとの思いで引っ越した。とんとん拍子に進んだのは結婚の話だけで僕たちの夜の生活はなかなかそうはいかなかった。
彼女と会える日は格段に増えたがまだお互いにウブだったのだろう(少なくとも僕は童貞だった)。
まだ引っ越す前のこと、彼女が泊まっていっても仲良くいちゃつきながらベットで手を繋いで寝たりと、お前ら小学生かッ!突っ込まれても仕方ないような生活をしていた。


正直な話、セックスに挑めるほどの度胸がまだ備わっていなかったのだ。
妄想ではあんなに上手くいくのに現実はそう簡単ではない。変に真面目すぎてチキンな性格に少々嫌気がさす。
629名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 16:09:10 ID:rOiHo8En
しまった、タイトル入れ忘れた・・・タイトルは「通りすぎれば」ってことで次回から入れます。
すんません。
取り合えずここまででご勘弁。
次は明日には投下します。
630名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 19:50:08 ID:djHhMuyP
待ってるよ〜
631名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 20:19:57 ID:Y7IeqCx4
うおお、読むんじゃなかった。
続きが気になって仕方ねええええ!
明日まで待てねえよ。GJ…
632545:2007/05/02(水) 21:39:45 ID:zxq1r1+/
GJ!!
やっと休みに入ったんで、明日には後編を投下します。
当初からかなり遅れてすみません…。
633名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:05:27 ID:hj47ndLx
続きが出来ますた。投下します。
634通りすぎれば:2007/05/03(木) 01:08:15 ID:hj47ndLx
彼女のドレスを採寸しに行った。
式まで一ヶ月前ではあるがやらなければならない事は山のようにある。
式場は避暑地として有名な場所で盛大に行われることとなった。


毎日クタクタになって帰ってくると愛しい彼女の笑顔。
正直幸せすぎるぐらいだ。


そして意外なことに彼女は結構大胆だ。(僕の前限定ではあるが。)
この前などかなり大きめの男もの(僕のだ)Tシャツに下は下着だけという格好で会社から帰った僕を向かえてくれた。
正直可愛すぎる。そして似合いすぎ。




しかしそこはヘタレな僕。
未だに彼女を抱けずにいた。
635通りすぎれば:2007/05/03(木) 01:12:33 ID:hj47ndLx
そして式まで一ヶ月。
告白してから四ヶ月がたったある日。


いつものように寝る前の談話をしていた。そうしたら彼女がいきなり、
「雅之、私のこと嫌いなの?」
と聞いてきた。なぜその理論に行き着くのか唐突すぎて理解できなかった。
「私達好きって確認しあってからもう四ヶ月も経つんだよ?それに来月には結婚するんだよ?なんで?なんで雅之は私を抱かないの・・・」
言葉の終りの方は耐えきれないと言うように泣き出してしまった。
「夏姫泣かないで。僕の意思は揺らいでいないよ。君が愛しい。愛しくて愛しくて堪らない。でも、君を抱くのが怖い。」
「なんで?」
「愛しすぎて君をめちゃくちゃに愛したくて、でもそれは一方的に君の体に負担がかかる。今は自覚していないけど君に嫌われてしまうかもしれない程の性癖を持っているかもしれない。愛しさのあまり君を壊してしまいそうでそれが怖い。」
「・・・なんだ。そんなこと心配しなくていいのに。」
636通りすぎれば:2007/05/03(木) 01:17:38 ID:hj47ndLx
「私はあの時、雅之と初めてキスしたとき身も心もぜぇんぶ、雅之にあげようって決めてるんだよ?
雅之が変な性癖持ってても私はそれを叶えてあげるし幻滅しないよ?
雅之に壊されるなら本望だよ。雅之からなら負担なんて幸せの一つよ。だからね、セックスしよう?私を抱いて。抱いてめちゃくちゃに壊れるくらいに愛して?」

僕の中で何かが弾けた音がした。
彼女を横抱きにして無理矢理唇を奪った。
僕が舌を入れると彼女は可愛い舌で答えてくれた。
最初は賢明に、しかしそのうち淫隈な動きになりクチュクチュと淫らな音が漏れ始めた。
一分程そうしていただろうか。唇を離すと二人の唾液がアーチを描いた。
ディープキスは初めてじゃないけどここまで濃厚なやつは初めてだ。
気持いい。キスだけでこんなに気持いいなんて。
キスだけで終わらせる気はないので放心状態の彼女をベットに寝かせ、一枚ずつ服を脱がせていく。
時々恥ずかしそうに身を捻るがそれが帰って僕の劣情を煽る。
637通りすぎれば:2007/05/03(木) 01:19:31 ID:hj47ndLx
その時彼女が小さな声で
「雅之も脱いでよ。釣り合わないよ。」
と言われ服を脱いでいなかったのを思い出す。
慌てて下のスウェットを脱ぎ、Tシャツも脱ぎ去る。
彼女は僕が下着だけに剥いてある。




夏姫の下着は外さず、下着の上から胸をまさぐる。
「ぅん・・・雅之ぃ」
「何?」
「ブラはずしてよぅ。」
「僕はずしかた分かんないなぁ(もちろん嘘だが)ごめんね、力になれなくて。・・・そうだ自分で脱ぎなよ。もう大人でしょ?下も一緒に脱がなきゃ駄目だよ。」
「嘘吐きぃ。いいもん。自分で脱ぐもん。」
少しすねた彼女も可愛いなぁ。
「そうそう、脱ぐときは後ろ向いちゃ駄目だからね?僕の目をみてね?」
「はずかしぃよぅ・・・」
恥ずかしがりながら下着を脱ぐ彼女に萌えた。
「こっちおいで。」
そういうと僕の布団に招き入れた。
照れながら僕の布団に入ってくる。
なんの前ぶれも無しに彼女の下半身に手を触れる。
クチュ。
「ひあっ」
彼女は濡れていた。
堪らなく嬉しい。
「ほら夏姫のだよ?こんなに濡れてる。」
「違うもん。濡れてなんかないもん。」
僕は彼女の耳を甘噛みした。
ブルッと彼女は身を震わせた。
今の彼女はあらゆる刺激が快感に繋がっているのだろう。
638通りすぎれば:2007/05/03(木) 01:21:53 ID:hj47ndLx
「恥ずかしがらないで夏姫。僕に全てをくれるんだろ。喜んでいただくよ。だからね?おもいっきり感じていいんだよ?恥ずかしいのは僕もだから。」
そういうと僕は彼女の股に手を突っ込み、秘所を撫でる。
「ひうっ」
撫でただけなのにこれだ。本番になったらどうなってしまうのだろうか。



見たい。物凄く見たい。

秘所を撫でるのをやめ、指を使い彼女の穴に中指を挿入する。
ギュウ、ギュウと彼女は締め付ける。
彼女は狭く凄い締め付けだった。指が切れてしまいそうな程だ。
ゆっくり馴らしてあげないと。
指を折り曲げ彼女の内壁を擦るように愛撫する。
指が内壁を擦るたびに彼女は敏感になっているその身をよじらせ淫らな声で鳴く。
もっと声が聞きたくて中指はそのままに彼女の胸にしゃぶり付く。
「あんもっと、もっと胸いじってぇ。おっぱいいじってぇ」
どうやらお気に召したらしい。
すでにピンと張っていた彼女の乳首を唇で押し潰すように咬む。もちろん中指を動かしたまま。
「ひあぁぁ〜」
彼女は叫びながら達してしまった。
下からは愛液が吹き出し僕の手を濡らしていく。

「ハァハァハァハァ。ねぇ雅之ぃ」
「何?」
「ごめんね、初めての女は面倒くさくて。雅之さっきから私を痛くさせないようにしてくれてたでしょ?私ばっかり気持ちよくなっちゃってごめんね、面倒くさくてごめんね。」
そのいじらしい程の愛らしさに僕は
「何をいってるのさ。こんなの面倒だったら婚約なんてしないよ。夏姫のためならどんな我慢だって出来る。それに夏姫、初めてだって言ってたよね?それは僕も一緒。」
「嬉しい・・・ねぇ雅之、私の処女を貴方に捧げます。・・・一生大事にしてね?」


かっかわいい!
「もちろん一生大事にするよ。・・・今まで夏姫がくれたどんなものより嬉しいよ。」
639通りすぎれば:2007/05/03(木) 01:22:50 ID:hj47ndLx
そういうと僕は自分の息子を彼女にあてがいゆっくりと進めていった。
「ひっ、あっあっ」
まだ先の方しか入っていないのに彼女は顔を歪める。
慌てて腰を引こうとすると彼女が僕の腰を掴み
「さっき言ったじゃない。私は貴方に処女を捧げるって。だから私のことは構わず貫いて・・・」
彼女のいじらしいまでの言葉を聞き再び進める。

進めていくと途中に何か突っ張ったようなものを感じた。恐らく世に言う処女膜だろう。そこで一旦腰を進めるのをやめて彼女に口付けして言った。
「夏姫の処女もらうよ。一生涯大事にする。」
夏姫は目をつむり小さく、「うん」といった。


再度腰を進める。
ぷつり、といったような感覚の後僕の息子は彼女に飲み込まれていった。
初めての痛みと衝撃からだろうか、一呼吸おいて夏姫が喘いだ。
ぎゅっと目をつむり破瓜の痛みに耐えている。僕の背中に回していた手は痛みのあまり僕の背中に爪を立てた。目にうっすらと涙が溜っていた。

童貞だったにも関わらず僕は冷静だった。
いや冷静と言うより彼女を思うとそうならずはいれなかった。
僕の息子が脈動するたびに彼女は喘いだ。

「・・・雅之痛いよぉ。でもそれに負けないくらい幸せだよぅ。」
その言葉を聞いて思わず彼女を抱き締めた。
どのくらいそうしていたろうか?彼女が少し腰を揺すっているのに気が付いた。「夏姫どうしたの?」
「雅之ぃ、ねぇ動いて。私は大丈夫だから。お腹が、子宮が熱いの。」
内心びっくりした。
彼女の痛みはすでに抜けていたらしい。それどころか新しい感覚を拒むどころか受け入れている。
そして僕はと言えばそれを断る理由もなく、遠慮がちに少しずつ腰をふりはじめた。
彼女は1ストロークに二回喘いだ。
引くときに一回、入れるときに一回だ。
その艶やかな声に僕も高められ1ストロークの間隔を速めていった。
端から見ればつたないセックスだろう。
しかし今の僕らには有り余るほどの快感、そして幸福感だ。
「なっ夏姫、もっもう出そうだ。」
「出して、中に出してぇ」リズムはどんどんはやくなりそして僕らは同時に達した。
640通りすぎれば:2007/05/03(木) 01:23:45 ID:hj47ndLx
「ねえ雅之、許してほしいことがあるの。」
「何を?」
「お見合いの事なの。」
「お見合い?」
「あのお見合いね、私がおじさまにお願いしたの。雅之と結婚したいです。だからお見合いを仕組んで下さいって。雅之の事だから写真なんてきっと見ないし見ようともしないはずだからって。」
「・・・呆れた。あの涙は嘘だったのか。演技が巧いな。」
「あのね?言った後で言うと信憑性ないだろうけどあれは本当に嬉しくて出たんだよ?本当だよ?」
「・・・嘘でも本当でもどっちでもいいよ。僕は本当に君を愛している。そこに嘘はない。だから、どうでもいい。夏姫が本当って言うなら本当なんだね。だから許すも許さないもないよ。愛してるよ夏姫。」
ポロポロ涙を流しながら抱きついてくる夏姫にキスして僕らは抱き合って眠った。
641名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:27:07 ID:hj47ndLx
一応終りです。拙い文ですんません。
642名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 13:39:29 ID:RPKn+eSF
何たるGJ…っ!!
久しぶりに萌えました(*´∀`*)
643名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 14:19:29 ID:EbJwBRwb
gj!良かったよ。
こういう両思いなのに当事者の認識は逆という状況は結構好きだ。
でも確かに矛盾はしてるかも。

>金曜どんな顔して会えば分からなかった
の時点で夏姫は、見合いの相手は自分なのだが雅之は「まだ写真見てない」ので
それに気付いてない事が判っていた。
雅之が行く気なら自分に気が無い事が確定するし、行かないとなれば折角のチャンスがフイになる。
行きたくはないらしいのだが、それが自分のためかどうかは判らない。
いっそバラしてしまおうかとも思ったが、そこで拒絶されるのも怖い。

そういう葛藤があったんだと脳内補完しておくよ。
あと、もう1レス使って結びの部分を書いてくれると良かったかな?
644545:2007/05/03(木) 17:12:33 ID:0ZOrihB4
[出会い編。] -後編-

「・・・ん、・・くん、慎くん!」
聞き慣れたハスキーボイスに、ハッと目が覚めた。
「あ、れ?」
クリーム色の天井。
そしてまだ覚醒しきれていない目に映るのは、俺の妻だ。
「どうしたのよ。帰ってきても何の返事もないし・・・、ソファなんかで寝ちゃって」
「氷室さん・・・」
「は?」
心配そうだった瞳が、一転丸くなる。
俺は確か会社にいて、鏡子さんとキスを・・・。
って、夢か?うたた寝してる間に、結婚前のことをまるでドラマみたいに夢に見ていたのか?
「熱でもあるの?大丈夫?」
混乱する俺の額に、ひんやり冷たい白い手が当てられた。
具合が悪そうな時、鏡子さんは必ずこうして検温する。体温計も勿論あるけど、曰くこっちの方が分かりやすい、らしい。
「あ、」
「・・・うん。熱はないわね。良かった」
心底安心したように、切れ長の瞳を細めて微笑んだ。
鏡子さんがスーツ姿のままなせいか、さっきの夢のこともあって妙に気恥ずかしい。
[氷室鏡子]を遠目に眺めることしか出来なかった頃には、考えもしなかったことだ。

「鏡子」
その手を引いて、ぎゅっと抱きしめた。
「えっ?」
よく状況が分からずにされるがままの鏡子さん。俺は構わずに言った。
645545:2007/05/03(木) 17:13:10 ID:0ZOrihB4
「あのさ」
「ん?」
「夢、みてた」
背中に、鏡子さんの腕が回される。
「夢?」
「会ったばっかりの頃の夢。なんかさ、すげえ懐かしかった。まだ鏡子のことも、全然知らなくて。見てるだけで、一人で空回ってた」
多分、奇跡だ。
あの夜、拒絶される覚悟で告白して、彼女もそれを受け入れてくれて・・・今こうやって大切なパートナーとして一緒に歩めてる。
クールで、でも実は甘えたがりで寂しがりな所も、全部知ることが出来る。
俺だけの、妻でいてくれている。
あんな余裕のない恋は、初めてだった。
「そんなの」
俺の肩に頭をもたれて、鏡子さんが言う。
「こっちだって、そうよ」
何から何まで初めてだったのに、と恥ずかしそうに呟いた。
信じがたいことに恋愛経験ゼロだった鏡子さんは、勿論処女だった。
生粋の女子校育ちで同性からの支持は絶大だったらしいが、そっちの知識はまるでなし。俺が全部教えていったわけだ。(部屋のエロ本を大量に処分されたこともあった)
「ははっ」
「もう、なんなの今日は」
「好きだよ」
なんだか嬉しくて、照れも無しに言った。
グっと詰まった様子の鏡子さんの顔が、耳まで赤くなる。そしてそれを隠すように、顔を見せないように俺を抱きしめて、言った。
「・・・私もよ」と、あの日の様に。
646545:2007/05/03(木) 17:13:41 ID:0ZOrihB4
どちらが先だったか、それとも同時だったか、唇を重ねた。
最初は啄むようなキス。そして徐々に舌を絡め、お互いの歯列をなぞる様な激しいものに変わる。
「ん、・・・はっ、んむっ・・・」
眼前で、綺麗な眉が歪んでいる。顔は紅潮して、荒い息がお互いの興奮を更に高まれせていった。
・・・ジュッ、グチュ。
卑猥な水音が、時計の針の音に混じって轟く。時折顔をずらそうとする鏡子さんを、逃がさないために押し倒した。
「あっ」
「ベット、行く?」
いつも情事は、寝室のダブルベットでしている。
朦朧とした瞳で見つめてくる鏡子さん。スーツ姿が、より淫らさを煽っていた。
「・・・が、いい」
「え?」
「ここが、いい」
苦しげに顔を歪めるが、それがキスの快楽によるものだということが、ピンクに染まった肌で分かる。
「ソファでするの?」
「うん、ここが、ああっ!」
言い終わる前に鏡子さんの豊かな胸を両手でわし掴んだ。男の手でもまだ余る程の巨乳は、鏡子さんのコンプレックスらしい。
「し、慎っ、んんっ!あっ、はっぁっ・・・」
「もう勃ってるよ、乳首」
「言わなっ・・・あんっ!」
黒のスーツを脱がして出てきた純白のシャツ。
そしてその二つの丘の頂点は、布越しに分かるほど屹立している。
「ふーん。キスだけで、これかぁ」
甘噛みすると、ビクンッと体が弓なりに反った。
「やっ、あんっ、あっ」
647545:2007/05/03(木) 17:14:11 ID:0ZOrihB4
「よく、言えました」
一体何処の調教エロ小説だ、と思われるかもしれないけれど、俺達のセックスは大抵はこうだ。つまり、鏡子さんは少しMっ気がある。
胸をいじくっていた手を、下腹部に伸ばす。脚をもじもじするだけで水音がかすかに聞こえるんだ。きっと、
「・・・うわ」
やっぱり。レースの下着は、もう愛液でグショグショになっていた。
花弁からは蜜が止めどなく流れて滴り、陰核は充血してひくついている。そこだけが別の生きもののように生々しく、でも綺麗だった。
「やっ。そんな、見ないで・・・っ」
余りの大洪水に思わずその両足を押し広げた。鏡子さんは力が入らずにされるがままだ。今日はいつもに増して・・・
「あっ、あなたが」
「え?」
「あんなこと、いうから。・・・出会ったばっかりの、時のことなんて」
鏡子さんは言うと、自分の痴態を恥じるように顔を背けた。
(あぁ、なんでこのタイミングで言うかな・・・)
「えっ、きゃあっ!」
不意打ちで鏡子さんの膝を抱え、まんぐり返しの態勢にする。屈まないと見れなかった秘所が、すぐ目の前にある。
「ちょっ、慎くん!こんなっ・・・」
これ以上ないほど紅潮して抗議する鏡子さん。
確かにこれでは窄みの部分まで丸見え。女性にとっては羞恥以外のなにものでもないだろう。
しかし抗議を無視して顔をソコに近づけた。
「ひいんっ!!!」
舌を突き入れる。上下に動かして出し入れする。一通りひだまで舐めると、陰核に吸い付き甘噛みする。それを繰り返した。
「ひゃっ!んん!!ぅああっ!いひ、あっ!やあっ!おかしっ、くなるっ!!」
俺の頭の動きに合わせて鏡子さんの腰も動き始めた。フィニッシュだ。
648545:2007/05/03(木) 17:14:42 ID:0ZOrihB4
でも。
「よし、おしまい」
舌を抜いて、顔を離した。
あと少しのところでイけなかった鏡子さんは、一瞬何が起こったか分からないみたいだった。
「慎くん・・・?なん、で」
「嫌って言ったじゃんか。鏡子の嫌がることはしたくないし」
「・・・っ」
「どうして欲しいか、さっきみたいに素直に言ってみて」
とかなんとか言いながら、俺も結構限界に近かったりする。
ズボンの股間を押し上げるペニスが、はち切れそうなくらい充血している。
「いっ、・・・挿れて・・・」
脚を開いたままの鏡子さんが、小さく蚊の鳴く様な声で言った。
「ん?聞こえないよ、鏡子」
「わ、分かってるでしょっ・・・?」
「全然」
そこまで自分にSっ気があるとは思わないけど、今日はいじめたい。勿論、性的な意味で。
苦しげに唸る鏡子さん。
顔を赤らめ息を荒くして、どうしたら旦那にシテもらえるか必死な彼女の姿を、会社の連中は想像も出来ないだろう。
俺だって交際前は考えもしなかった。むしろ鏡子さんはS だと思ってたし。
俺だけが見れる、妻の乱れた姿。
「慎くんの、アレを・・・アソコに」
「アレって指のこと?」
「ち、ちがっ、慎くんの-------っ、あっ!」
言葉責めに感じているのか、鏡子さんのソコから太ももに汁が伝い始める。
それを隠そうとするが、慌てて乱暴に触れたことで余計に敏感になってしまったらしい。そしてギュッと目を瞑り、鏡子さんはやっと決意したようだった。
「慎くん、の・・・オチ×チンをっ、私の、オマ×コに・・・挿れて!」
649545:2007/05/03(木) 17:15:13 ID:0ZOrihB4
ドクン、と心臓に血が流れ込む。
「・・・うん、分かった」
下着ごとズボンを下ろすと、カッコつけながら本当は待ちきれなかったのを証明するかのように反り返った肉塊が勢いよく飛び出した。
「あ、慎くんのも、すごい・・・」
それを恍惚とした瞳で見つめる鏡子さん。一度ぶっちゃけると完全にリミッターが外れてしまうのだ。
「いくよ」
「きて、早く・・・っ」
亀頭までパンパンになった肉塊を、ドロドロにとろけた秘所にあてがい、

・・・ズンッ!
一気に最奥まで貫いた。

「っあああああああああああっ!!」
膣内が痙攣を起こしてひくついた。同時に大量の愛液が結合部から噴き出す。
・・・プシッ。
「あっ、あっ、はぁっ、くんっ、ああ・・・」
鏡子さんは顎を上げて、豊かな乳房を仰け反らせて絶頂の快楽を貪っていた。
量はかなり多く、ソファから床のフローリングに粘性を伴った液が滴っていった。
「あん、あっ、慎くんのおっきい」
「待たされたからね」
「そ、そっちが焦らしたんでしょっ!んっ・・・」
「そーだけどさ。・・・鏡子、動くよ」
言い終わるとほぼ同時、俺は腰を打ち付け始めた。
・・・グチュッ、ズン、ズッ、ジュッ。
「ひっ、まだっイったばっかり・・・!ひゅあっ!あっ、くふぅっ!!」
いいつつも締め上げてくる鏡子さんのナカ。
すぐに射精感が上り詰めてくるが、まだ早すぎる。意地で下半身に力を込めて、攻め続ける。
650545:2007/05/03(木) 17:15:44 ID:0ZOrihB4
ぬちっ、・・・ぐちゅっ、じゅっ。
陰毛が絡まり合って、お互いの境界が曖昧になっていく。
(うぁっ、・・・限界、かも)
膣の収縮による快感が生で伝わって、どうしようもないくらいに気持ちいい。
「んんん!くふっ、はあっ!んっ、んっ、あっ・・・はっ!」
たぷんたぷんに揺れる豊かな丘。
扇情的な光景に、亀頭から汁が先走っているのが分かった。それでも最後まで一心不乱に腰を打ち付けた。
「はああぁっ・・・!」
パン、パン、パンッ。
正常位から背中を抱き起こして対面座位にする。細い腰を掴むと、ラストスパートといわんばかりに突き上げ始めた。
「くあぁぁんっ!ひゅっ、・・・あっ!」
「鏡子、気持ち・・・イイ?」
「イイっ!あっ、あっ、慎っく・・・ん、イイよォっ!」
「俺も、イイよっ。イキそっ・・・」
動かすたびに二人の混ざり合った汁が床に飛び散った。結合部はもう泡立っている。
「くっぁ、でる!」
「そのままっ、出してぇ・・・!」
パンパンに膨らんだ亀頭が最後の締め付けを受けた瞬間、
「ひっ、ん~~~~~~~~~~~~っっ!!!」
・・・びゅるるるるるっ、びゅっ、びゅうっ!!
俺は、耐えていたものを全て、鏡子さんの子宮に吐き出した。
「はぁ、あっ・・・・あつ、い・・・いっぱい、でて・・・」
虚ろな瞳が、ふっと閉じられた。
「え、きょ、鏡子っ?」
慌てて顔をのぞき込むが、どうやら意識が飛んでしまったらしい。
「はぁ・・・」
ひとまず安心して、未だ痙攣し続ける膣から半萎えのペニスを抜いた。ピクン、と鏡子さんの体が震える。
・・・ドロッ。
そこから溢れだし、床に広がっていく精液。それを見てまた堅さを取り戻しかけたが、さすがに気絶した鏡子さんを犯す程鬼畜じゃない。
651545:2007/05/03(木) 17:16:15 ID:0ZOrihB4
お姫様だっこで鏡子さんを寝室に運んで・・・、俺は長いこと忘れていた、夕飯作りに取りかかった。

あのあと。
会社でのキスのあと、俺と鏡子さんは初めて体を重ねた。俺が、我慢できなかった。
[氷室、さん]
キスすら経験したことの無かった彼女の初めてを、その日のうちに奪ってしまった。
終わった後に、俺は今更過ぎる後悔に襲われた。
当然、鏡子さんは痛がっていた。初めて異性を受け入れる痛みは女にしか分からない。
体が裂かれるような痛みの中で、彼女はひたすら俺にしがみついて・・・名前を呼び続けてくれた。
[中原君]
一糸纏わない姿でシングルベットに横たわっていると、鏡子さんがまっすぐに俺を見つめて口を開く。
[・・・はい]
乱れた面影は、微かにしか残っていなかった。
切れ長の、憧れ続けた綺麗な瞳に目を逸らしそうになる。
[痛かったわ]
[はい・・・]
[すっごく、痛かった]
もしかしたら罵倒されるかもしれない。そう覚悟した俺の耳に聞こえたのは、意外な・・・でも一生忘れない一言だった。
[・・・とってよ]
[えっ?]
[だからっ、・・・責任、とってよ]
薄暗い部屋でも分かるほど、真っ赤な顔。
セキニン、トッテヨ。ってこと、は?
[あっあの、氷室さんソレって]
[私の名前は鏡子よ]
[・・・きょ、鏡子さん。今のって?]
652545:2007/05/03(木) 17:18:29 ID:0ZOrihB4
体を起こして尋ねる。嬉しい期待をもって。
[・・・こういうこと]
眼前に、鏡子さんの顔が広がる。そして、柔らかい唇が俺のソレと重なった。
そのままもつれるように、二人して再びベットに倒れ込んだ。
[・・・大好き。慎太郎・・・]

ほんとに、今なら死んでも構わないと思った。

----------------------------------------------------

鏡子さん目を覚ましたのは、それから一時間後だった。
「あ、おはよう」
言うと、コクリと頷いてふらふらと椅子に座る。鏡子さんは寝起きが弱い。
テーブルの上には、リクエストされた麻婆豆腐。
「おいしそー・・・」
嬉しそうに手を合わせて喜んでいる。(まだ完全に目覚めてないけど)
起きたばっかりの時だと、退行したかのように仕草が幼くなるんだよな。 
「昼間、メールくれたじゃん。だから心を込めてお作り致しました」
そう言って敬礼のポーズを取る。
「うん、御苦労」
鏡子さんもノって、敬礼。・・・惚気でも構わん、可愛い。
「「いただきます」」
二人で手を合わせて、俺達はちょっと遅い夕食をとり始めた。
こんな光景、きっと社内の誰も想像できないだろう。でも、いいんだ。
妻の可愛い姿は、夫だけが知っていればいい。
まあ、でも・・・山下たちには自慢して、悔しがらせてやろうかな。


end
653545:2007/05/03(木) 17:18:59 ID:0ZOrihB4
出会い編、終了です。
初エッチといいながら、現在のになってしまいました。ゴメン・・・。
それと予告していた日にちをかなりすぎました。二重にゴメン。

今度はもっとペースをあげて書ける様に・・・。では。

次回: [まさかの裸エプロン 編]
654名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:29:40 ID:qhNgwbRL
(*´Д`*)ウッ!!!!
655名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:37:23 ID:CxMmsRG2
>>644-652

ROMりながら待った甲斐がありました、GJ!
656名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 01:57:14 ID:Hh8s8LgW
おお……神々が来られてたのか!待ってたかいがありました!

>618氏
643氏がレスしたように最後にもう1レス欲しかった!まだまだ読み足りないっす!
この二人のあま〜い新婚性活を是非書いてください!GJ!でした!

>545氏
全てにおいてツボに入りました!裸エプロン期待してます!GJ!です!
657545:2007/05/05(土) 00:54:09 ID:N9+0FE6M

「お、なんかイイ匂い」
なにやってんだよ。気持ち悪いな。
「お前の髪、すげえ良い匂いする。整髪料か?コレ」
ちがうちがう。
シャンプーが切れたんだよ。奥さんの使ったんだ。
「ひっ、氷室さんのっ!?」
あぁ。なんだっけ、ハー●ルエッセンス?とかいうやつ。
「…ハァ、ハァ」
…ん?
「ってコトは、氷室さんのあの美しい髪と、同じ香りっ…!すれちがう度にフワリと香る、あの…!!」
おい、田中。人の女房で不埒な妄想してんじゃねーぞ。
「るせぇ!お前は毎晩チチクリあってイイ思いしてんだろ!氷室さんはなぁっ、美しく仕事一直線で、他の女みたいに金持ちの男にも振り向かず…っ、謂わば非モテ独身男達の最後のオアシスだったんだ!そっ、それを…お前はぁ!!」
声デカイ。見ろ、新人がビビってるぞ。
「…付き合って、半年でゴールインなんて…!」
聞いてないし。
…確かに。結婚の旨を周囲に明かしたとき、俺は社内の男どもの有り難い『制裁』を受けた。
正直、よく生きて帰れたと思う。今でも武藤みたいな奴からはチクチク嫌味を言われるし。
ま、鏡子さんが全部やり返すけど。
「分かるのかよォ、グズッ…お前にっ、新妻モノのAVを会社帰りに借りて、店員の女に白い目で見られる気持ちがぁっ…」
分からん。というか、マジ泣きはやめろ。
「『おかえりなさい。お風呂?ご飯?そ・れ・と・も…』とか言って裸エプロンで迫る新妻萌え…!」
もう何言ってんだ、お前は。
でも、…裸エプロンか。
「氷室さんはしないのか?してるとか抜かしたらお前を殺すけどな」
…しねーよ。想像したことも無かった。
でも考えてみりゃ、新婚生活における最大の夢(?)じゃないか!
「してほしーんだろ?ケッ、このムッツリ野郎」
そろそろしばくぞ。
…しかし、イメージ云々は別として、本音を言えば…。

―して欲しい、かな。

つい、こぼれた一言。
俺は気付かなかった。
このアホらしい会話を、通りかかった鏡子さんが…陰で一部始終聞いていたことに…。


ーーーーーーーーー 本編に続く

短いけどプロローグです。田中って奴は主人公の同僚でなかなかの駄目男。
二次元大好き野郎とでも思ってやって下さい。

早めに投下出来る様に頑張ります。では。
658「通りすぎれば」書いてた頭の悪い人:2007/05/07(月) 01:15:18 ID:h+chBNz2
「通りすぎれば」の番外編書いてみますた。
夏姫視点の回顧録みたいな感じっす。
今回も若干の矛盾が見受けられますが見て見ぬふりしてください。
ではよろしく。
659通りすぎれば〜Dear new Day's〜:2007/05/07(月) 01:16:25 ID:h+chBNz2
私は昨日、斎藤夏姫から五嶋夏姫に名前が変わり私の初恋の人であり、恋人をすっ飛ばして許嫁になり夫婦になった愛しい人、五嶋雅之の妻になった。
雅之は私にとって運命の人だった。本当に幼いときから私の側には雅之がいてくれた。
雅之とは幼稚園から一緒だった。

小・中・高校と一緒だったが雅之の隣に居続けることは並大抵の事ではなかった。
雅之の頭のよさは際立っていた。
雅之の成績が小・中・高校と二桁になったのを見たことがない。
私は自慢ではないが上の中位の成績だった。
大抵の高校ならA判定を貰えただろうが雅之の受けると言った高校は私ではB判定がやっとだった。
雅之と同じ高校に行きたいがために私は昼夜を問わず勉強した。そんなことは苦にならなかった。
全ては雅之の近くに居たいがために。
でもそんなことよりもっと大きな事件があった。
中学1年の夏休み明けのこと。
雅之が話しかけてきたときに、違和感に気付いた。
小さな事だが私にとっては大事件。
雅之が私のことをそれまで呼んでいた「夏姫ちゃん」から「斎藤さん」に変わったのだ。
それだけじゃなく雰囲気がどことなくよそよそしくなった。
私は必死に理由を考えたが結局分からなかった。
660通りすぎれば〜Dear new Day's〜:2007/05/07(月) 01:17:29 ID:h+chBNz2
大学で初めて雅之と別の学校に通うことになってしまった。
雅之には言わなかったが第一志望はもちろん雅之と一緒だったが私は落ちてしまった。
結果雅之は都内にあるK大学の法学部に進み、私はJ大学の法学部に通うことになってしまった。



大学に落ちた時はこの世の終りだと思った。
私は暫く塞ぎこみ体重が八キロも落ちた。
そんな状態の時、私を助けてくれたのは雅之だった。
高校を卒業して三日たったある日。私は自己嫌悪と悔しさで家に篭っていた頃だ。
急に雅之から電話が有った。
今でも覚えている。その当時私が好きだった画家の展覧会が上野で行われていた。
それに誘ってくれたのだ。私は暫く出していなかったよそ行きの服を引っ張りだしてリップを塗り家を飛び出すと雅之が門の所に立っていた。
三日ぶりに見た雅之の笑顔を見たらなんだか閉じ籠っていたのが馬鹿みたいに思えた。
雅之はそんなつもりはなかっただろうけど私にとっては初めてのデートつもりだった。

雅之に惚れていた私が言っても信憑性が薄いけど彼はとてもハンサムだ。
高校の時は私が目を光らせていたから彼は気付きもしなかっただろうが彼は女子から人気があって彼を慕う女子は少なくなかった。
そのせいで雅之が大学で恋人が出来やしないかとハラハラしていたが、すぐに名案を思い付いた。
定期的に食事や遊んだりすることにしたのだ。
お互い電車通学で偶然を装いながら雅之の帰り時間になると彼の学校の最寄り駅で待ち伏せしてみたり、金曜日は必ず一緒に夕御飯を食べたり。正直、雅之のそばに居るためならストーカーだろうがなんだろうがするつもりだった。

その努力が実ったのかどうかは解らないが彼は大学時代一度も彼女をつくらなかった。
なぜ言い切れるかと言えば雅之と同じ学校に行った近藤くんにそれとな毎月聞いていたのだ。
それでもその四年間は不安でしょうがなかった。
661通りすぎれば〜Dear new Day's〜:2007/05/07(月) 01:18:29 ID:h+chBNz2
大学を卒業し雅之は彼のお父様が経営なさっている会社に就職した。
私も親の会社に就職した。雅之もそうだっらしいけど私は親の会社に就職するつもりはなかった。
冷やかしのつもりで受けたら受かってしまったのだ。
親にばれると厄介だと思ったがいつまでも隠し通せるわけがなく入社三日前にばれてしまった。
父はしつこく花形である秘書課に入れようとしたが私は突っぱた。
社会人になって親に干渉されるのも嫌なので独り暮らしを始めた。
順風満帆の社会人生活とは裏腹に雅之との距離はどんどん遠ざかり、とうとう週一回金曜日に会うだけになってしまった。


私にとって金曜日は何事にも換えがたい日になった。それでも雅之との関係は一向に進展しなかった。
662通りすぎれば〜Dear new Day's〜:2007/05/07(月) 01:19:23 ID:h+chBNz2
そうこうしている内に私は社会人生活4年目の春を迎えていた。
この頃になると私は心のなかで雅之を諦め始めていた。
毎週金曜日に会う雅之は一緒に飲んでいてもアルコールは頼まず、ただ淡々と私の愚痴に付き合うだけになっていた。
きっと呆れてる、めんどくさいって思ってる。そんな悲しい思い込みが暴走して私は雅之にこれでもかというほどに迷惑をかけた。
具体的には毎回ベロベロになるまで酔って彼に背負って家に送らせた。
彼は一度も私を襲うことはなかった。彼は誠実な人だから当然だけどそのころの私にはどうしても「お前なんか興味無い」と言われてる様な気分だった。
土曜の朝に一人で目覚める度に枕に顔を埋める日々が続いた。
勝手に彼を試して答えは解っているのにそれを否定したくて・・・・・・そんな自分が嫌いだった。
それでも彼は一言も文句を言わないで私のとなりに居てくれた。
663通りすぎれば〜Dear new Day's〜:2007/05/07(月) 01:26:29 ID:h+chBNz2
私は雅之がいつ「もう会うのを止めよう」と言われてもいいようにと、
独り暮らしの私の部屋にあった彼に関連するような物(例えば彼の好きな蒼色のマグカップとか好きなブランドの服)を少しずつ整理していった。
それでもその日が来ないようにと必死に願っている自分もいた。
私にはもう何をしても彼を捕まえる事は出来ないような気がしてならなかった。
彼を思わせるような物を周りに置いていたらいつまでも彼から離れられないし辛すぎる。

でもどうしても整理出来ないものがあった。
高校卒業のとき雅之と一緒に写った校門前での写真だ。
これだけはどうしても整理出来なかった。



そんな私に物凄いチャンスがめぐってきた。
私の父が経営する会社と雅之のお父様が経営する会社が資本提携をすることになったのだ。
私には最後のチャンスに感じられそれにアイデアがあった。
それは私と雅之のお見合いである。
と言ってもただのお見合いではない。そもそも私と雅之は顔見知りだからお見合いにならない。
全ては私が仕組んだのだ。
同時に悔しくはあったが父に感謝せざるおえまい。
父が資本提携をしなければこれは廻って来なかった。
父には見合いをしたいと言い相手の名前を告げた。
すると父は呆れたような口ぶりで
「なんだ、まだ雅之くんと出来ていなかったのか。私はてっきり結婚するものだと思っていたよ。」
と言われてしまった。

なんとでも言え。私には最後のチャンスなんだ。構っていられるか。

父にそう言ったあと雅之のお父様に会いに行った。

私の思いと事の運びを伝えるとお父様は
「なんだい、夏樹さん雅之はまだプロポーズしていないのかい!まったく我が息子ながらなんて不甲斐のない。
あなたのしたいようになさい。なにお金は私が出すから心配は要らないよ。あの馬鹿息子を捕まえてやってくれ。
あの馬鹿息子は本当の自分が見えていないらしい。」



こうしてお膳立ては揃った。
664通りすぎれば〜Dear new Day's〜:2007/05/07(月) 01:27:52 ID:h+chBNz2
雅之の性格からして親から言いつけられたことは反発するだろう。
それが狙いだ。
なし崩しでお見合いに引っ張ってくる。
彼の事だから最後の抵抗とばかりに写真や経歴なんて目を通さないだろう。



私はこのお見合い事態、二人の関係を一歩でも進められたら、せめて友達以上になれればよしとしてこのお見合いに望んだ。
お見合いが行われる週の金曜日は雅之の顔をみることが出来そうになかったのでキャンセルした。

行けないとメールしたときの雅之の返信は
「そうか、じゃあ来週にな。」
だった。
正直来週があるかどうかはお見合いにかかっていた。



お見合い当日。
大好きだった祖母が私にくれた深い蒼色の和服を来ていった。
雅之の好きな色ということもあるが、私はこの深い蒼色の和服が大好きだった。
それにこれを着ていれば、何故かは解らないけど駄目だったとしても涙を流さなくて済むような気がした。


仲人さんに通されて雅之の居る座敷に通された私を見た雅之は鳩が豆鉄砲でも食らったような顔をしていた。


まぁ私も演技ではあったが驚いてみせた。

暫くして仲人さんが引っ込むと雅之は外に出ようと行った。




外に出た雅之は私の和服を似合っていると誉めてくれた。
それだけでも嬉しかったが彼が次に言った言葉は嬉しい反面、面を食らってしまった。
「結婚しないか」
そう彼はいった。
私はきっと世界で一番間抜けな顔をしていたに違いない。
思わず出た言葉が
「はぁ?」
だった。
彼は誤解したらしく慌てて取り消そうとした。
私は驚いていたがこれは逃せないチャンスということは分かっていた。
・・・分かっていたけどひねくれた私はどうしても彼の言葉が信じられずに思いとは裏腹な言葉が勝手に口から溢れる。
665通りすぎれば〜Dear new Day's〜:2007/05/07(月) 01:29:12 ID:h+chBNz2
私は彼に好きな人がいないのか、告白しなくていいのか?
などと言っていた。
彼は好きな人がいる、告白はしてないという。
その場で手をついてしまいそうな脱力感に見舞われた。
当たり前だ。何のモーションも見せていないただの幼馴染みだ。私を好きなわけがない。
お見合いさえなければその人に告白していたのだろう。責任感が強いから私に恥をかかさないように結婚しようと言ったのだ。そうに違いない。
彼の好きな人が憎くて憎くてしょうがない。
私が今までの人生を賭けても手に入らない物をその人は手にしているのだと思うと気が狂いそうだった。
泣きたいの堪え私は告白してこい、振られたら私が拾ってやるなどと偉そうにいっていた。心の中で言おう言おうとしていた言葉は遠ざかり、真逆の言葉が出ていった。
「好きです、私と恋人になってください。」
この一言が言いたいがために努力してきたのに。
頭の中を後悔が駆け巡っていった。
それ以上何も言えずにうつ向いて黙りこくっていた私に彼はこういった。
「僕が好きなのは夏姫、君だ。」
耳を疑った。
それ以上に嘘を吐かれたと思った私は彼を責めた。
そんな嘘は要らない、なにが楽しいのか!と。
私は今までの思いが故に彼の言葉を鵜呑みに出来るほど余裕がなかった。
それでも彼は私を好きだと言ってくれた。
結婚しようとも。

私は思わず思いを吐漏していた。
彼は私を胸に抱き寄せキスしてくれた。
私の今までの苦労は全て報われた。
神様は今までの試練のご褒美に最高のプレゼントを残しておいてくれたらしい。
666通りすぎれば〜Dear new Day's〜:2007/05/07(月) 01:32:47 ID:h+chBNz2
しかし私の受難はまだ先があった。
彼が私を求めてこないのだ。
雅之と過ごす夜は幸せに満ち溢れそれだけでも幸せになれた。
しかしこれから夫婦になるというのにこれはマズイと焦り始めたのが今からちょうど四ヶ月前。
私の苦労が報われてから二ヶ月後の事だ。
最初のうちは疲れているのだと思い込むようにしていたがだんだん不安になる。

今まで友達だったのだ、無理もないかもしれないことだがどうやってHな気分にさせればいいか分からなかった。
友達から聞いたサイズオーバーで私が着るとダボダボの雅之のTシャツを着て(下着はパンティーだけ)で彼を向かえたりしたがあまり効果を感じることが出来なかった。
焦りは不安になりとうとう雅之に聞いてみた。
何故、私を抱かないのか。
彼らしい答えだった。
私を心配していたからだった。
性癖なんてそんなことを含めて丸ごと彼が好きなのに。
彼は私を大事にしすぎるがあまり抱けなかったのだ。
なんて優しい男性なのだろうか。
私は彼を解き放つために彼の言葉をことごとく否定し、セックスをしようといった。


解き放たれた彼は私を抱いた。
何度も何度も繰り返し私を攻める快感と幸福の波に私は溺れた。





そろそろ彼が起きる時間だ。
朝御飯つくらなきゃ。
今日は土曜日。
一週間のなかで一番嫌いな日だったけど、今は一番好きな日だ。
彼を一日中好きなだけ独占出来るのだから。
私が土曜日に枕に泣き顔を埋める事はもうないだろう。
667名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 01:34:22 ID:h+chBNz2
以上です。
続きは・・・・・・・・・期待しないで待っててくださいな。

(誰も待ってない気もするけど。)
668名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 04:00:25 ID:YVNXtvii
俺は待つ!褌でな!!!(*゚∀゚)=3
GJ!
669新妻:2007/05/07(月) 12:09:23 ID:9avvp9nx
>>666
この話ゎ 実話ですか? 少女漫画そのまんまな恋愛ですねぇ〜
670名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 13:28:17 ID:IPR+fEQ8
内容は悪くないし、面白いんだけど、ヤマが無い感じ。
独白の内容とはいえ、文があまりにも淡々としてしまっているような気がした。

多分経験の問題だと思うし、これからも頑張って。
671545:2007/05/07(月) 19:32:29 ID:LjPP3WuH
批評ありがとうございます。やっぱり経験ですね…。エロ初なんで未熟な点ばっかりで…。
因みに上司部下の設定は、従兄弟からです。実際は五歳差。実話ではないけど設定だけ。
今度はもっとエロくなるよう頑張ります。
レスくれた人、励みになりました。
672672:2007/05/07(月) 23:05:42 ID:Pf6VwBec
まずは初めまして 今までこのスレではROMな人でしたが
ふと思い至ったので投下にきました

タイトルは、とある新婚さんの話
です
673とある新婚さんの話:2007/05/07(月) 23:06:57 ID:Pf6VwBec
人生ってのは本当にわからないものだと思う。
大学卒業を間近に迎えた時期に付き合っていた彼女から振られて、これ以上の苦しみはないってほどに
へこまされたと思えば、四月に入社式という新社会人の儀式を通過したときには
嬉し恥ずかし新婚さん。
時間――日数にしてみれば三週間余りの間の出来事。
狐につままれたというのは、今の自分の状況を言い表すのに的確なものだと思う。
朝はおはようのキスで起こされ、出勤時にはいってらっしゃいのキスでお見送り。
昼食に持たされている弁当には、お約束のごとくハートマークが白米の上に鎮座しており、ダイスキ!
というメッセージももれなくついてくる。
そして、左手薬指に輝くは白銀の指輪。

まあ、ここまで現実的なことが起こっているわけだから受け止めなきゃしょうがない。
674とある新婚さんの話2:2007/05/07(月) 23:08:05 ID:Pf6VwBec
その日。三日前に付き合っていた彼女から振られておれ――松中智仁(まつなか ともひと)は、
これ以上の苦しみがあるのだろうかっていうぐらいの絶望感を味わっていた。

――早い話が不貞腐れていた。

そこへ現れたのが早瀬紗奈(はやせ さな)。小さいころによく一緒に遊んでもらっていた三歳年上の
幼馴染の女性で、今は二十五になる。
大きくなれば――もう少し年が近い幼馴染だとお互いの関係が照れくさくなったりして遊ばなくなった
りするんだろう。やや年が離れていたためか彼女はおれにべったりといっていいほどに
世話を焼いてくれた。
お互いが一人っ子であったため、彼女から見れば弟、おれから見れば甘えられる姉が欲しかったんだと
思う。
それからも疎遠になることはなく、よく一緒に遊びにいく仲の良い姉弟といって差し支えのない関係が
続いていた。

振られてへこんでいたため出かけるのを渋るおれを強引に引張り、卒業祝いと称して飲みに連れ出して
くれた。
亡くなったおじさんとおばさんから受け継いだ莫大な遺産を運用して、実業家としてばりばりに活躍
しているらしい紗奈姉ちゃんは、大学生のおれが見てもわかる高そうな料亭へと入ろうとした。
先祖代々の庶民的でごく平凡な家庭にて生まれ育ったおれは当然のようにびびって、飲み会で行き着け
にしていた居酒屋を代わりに提案していた。
675とある新婚さんの話3:2007/05/07(月) 23:09:26 ID:Pf6VwBec
「……というわけなんだ。ひどいだろ。紗奈姉ちゃん」
おごりだから遠慮なくやるようにと言われていたものの、結局、いつもの安い焼酎をロックだの水割り
だのお湯割りだと飲んで、いい具合に出来上がっていたおれは彼女に散々愚痴っていた。
始めは上品にワインを飲んでいた姉ちゃんは、おれが飲む焼酎に興味を惹かれたのかしばらく前から
同じものを注文して黙々と飲み干していった。
「ねえ、姉ちゃん。おれの話聞いてる?」
確認しようとしたところ、ちらっと視線だけ向けてきたと思えば、手元のグラスへと意識を戻しその中身を
喉の奥へと流し込んでいく。
ややあって、ダンっとテーブルに叩きつけられたグラスからなかの氷が飛出そうとしてくる。隣の
サラリーマンのおっさんたちが陣取る机からは迷惑そうに見られていた。
「姉ちゃん、どうしたのさ?」
おっさん連中に愛想笑いつきで軽く会釈しつつ、どうも様子がおかしい彼女の俯けられた顔を覗きこんだ。
「……ひどい」
「えっ? ああ、さっきのおれの話のこと? だろ? 本当にひどいよな、彼女……」
「違うっ! ひどいのはトモくんよっ!」
「……うんうん、ひどいのはおれ……ってなんでおれなの!?」
「だってそうじゃないっ。他の女の子にばかり手を出して、いつになったらお姉ちゃんに振り向いてくれるのっ」
黒曜石のような綺麗な瞳にじわりと涙をためて紗奈姉ちゃんはおれのことを非難してくる。
おれとしてはまったくの不測の事態でありおろおろするだけだった。
「お姉ちゃんはトモくんのことがこんなに好きなのに……ひどいトモくんはいつまでお姉ちゃんに
放置プレイをかます気なのっ!?」
「ほっ、ほっ放置プレイっ!?」
いやらしい――性的なこととは無縁だと思っていた姉が顔を真っ赤にして訴えてくる。さっきのおっさん
連中や、近くの席からはおれと同じ大学生風の男女が好奇の目でこちらを見てくる。
視線の色がどうも怪しい。
紗奈姉ちゃんが、お姉ちゃんと連発してくるので、もしかしたら近親相姦一歩手前のいけない姉弟だとでも
思われたりしているのかもしれない。
「ひどい……。お姉ちゃんはトモくんのことが小さいころからずっと好きだったのに疑うの……?」
「いっ、いや好きって……姉弟愛みたいなもんでしょ……?」
予期せぬ人に予期せぬ場所で予期せぬタイミングで告白される。処理できる容量を大幅に超えてしまった
のだろうか。どうも頭が追いついてくれない。
姉の端整な顔に一筋の涙が通ったかと思うと、注意しにきたらしい店員に迷惑料込みですと言って
最高紙幣を十枚ほど握らせるとおれの手を引いて出て行った。
676とある新婚さんの話4:2007/05/07(月) 23:11:10 ID:Pf6VwBec
「ちょっ、姉ちゃん、痛いって! どこに行こうっていうのさ!」
「…………」
なおも無言で通す姉は駅前にて携帯電話でハイヤーを呼び出し、おれを強引に車内へと押し込んだ。
「……ホテルまでお願いします」
「えっ……? ちょっと!?」
その手の話はまったく知らないおれだけど、そこが最高級のホテルだってことはわかった。確か外国から
来る政府要人や偉い金持ちの人などVIPな方々が利用するようなところだ。
後部座席のかしましいやりとりを気にすることもなく、運転手はおれたちを無事送り届けると
何事もなかったかのように去っていった。

目の前にそびえ立つホテルを見て、何階建てなのかな……などとバカなことを考えていたおれは手を引かれて
連行されていく。
紗奈姉ちゃんはフロントにて短く名前だけを告げてキーを受け取ると、エレベーターへとおれを押した。
やがて部屋につくと、訳がわからず借りてきた猫のようにおとなしくしていたおれをフカフカのベッドへと
突き飛ばしたお姉ちゃんはこう宣言してきた。
「トモくんを……お姉ちゃんがどんなに愛しているのかってことを、たっぷりと理解させてあげる……」

その夜のことでおれが覚えていることは、夜景が綺麗だったということ。それと紗奈姉ちゃんのおれへの
深い愛情だった。
677とある新婚さんの話5:2007/05/07(月) 23:12:33 ID:Pf6VwBec
朝起きると広大なサイズのベッドにはおれひとりしかいなかった。
「……姉ちゃんにこのホテルに連れてこられて、やたら積極的だった姉ちゃんとエッチ……いや、
逆レイプみたいな感じで犯されたんだっけ……。そいうや、姉ちゃんは……」
やや離れた場所からガチャリと扉が開く音がした。スラリとスタイルの良さが際立つ肢体をバスローブ
にて包んだ紗奈姉ちゃんが出てきた。
瞳と同じ黒い髪にまとわりついた水分をとるためにタオルを当てている。
――ヤバい……風呂上りの女の人って色っぽい……。
朝の現象によって半ば起きていた息子は、完全に起きだしてきたようだ。昨夜も結構な回数をこなした
はずなのに少しばかりの睡眠だけでスタミナは十分回復したらしい。
ぼけっと姉ちゃんに見入っていたおれ。おれが起きていることに気付いた彼女は微笑を浮かべつつベッド
へと上がってきた。
「んー。トモくん、おはよ♪」
重ねられてきた唇を受け入れて口付けを交わす。ちゃっかり姉ちゃんの頭と背中に腕を回して抱き寄せて
いたりしている。今の状況を確認すべくいろいろと聞かなきゃいけないのだが、そんなことは
お構いなしにキスを楽しんでいた。
やがて満足したのか姉ちゃんがエヘへとかわいらしく笑って唇を離した。
「えっとね……確認したいことが少しあるんだけど、いい?」
「なーに?」
横へと移動してきた彼女は、おれの肩へと頭を預けて腕を組んでくる。
「えっと……姉ちゃんとおれは昨夜エッチしたよね? というか強姦?」
「……恥ずかしかったけれど、がんばったんだもん。鈍感なトモくんがお姉ちゃんの気持ちにいつまで
たっても気付いてくれないから、こうやって迫るしかなかったんだもん。
愛がある行為だからレイプとかじゃないもん……」
「姉ちゃんは……おれのことが好きなんだよね?」
「好きじゃなかったらセックスなんかしたりしないっ。それに……」
かけ布団をめくってくる。ちょうど腰の位置辺りに血痕が見える。
「もしかして、姉ちゃんはバージンだったの?」
おれの言葉にコクリと首肯してくる。
「好きなひとがいるのに、ほかの男の人とそういうことをしたりしないよ。本当は結婚して初夜のとき
までは我慢しなきゃいけなかったんだけれど……モタモタしていられなかったから。
きっと父様も母様も怒っていると思う。でも、ここでやらなきゃトモくんは一生
手に入らない気がしたから」
678とある新婚さんの話6:2007/05/07(月) 23:14:14 ID:Pf6VwBec
「結婚っ……!? 初夜っ……!?」
なんというか驚愕の連続でどう反応したらいいものかわからなくて、ただ驚くばかりだった。
「そう。わたしとトモくんは結婚するの」
「えっ!? だっておれはまだ学生……」
「トモくんは今月の下旬には大学を卒業して社会人になるでしょーが。それにとっくに十八歳を超えて
いるんだから結婚はいつでもできます」
「だって経済力とかまだ伴っていないよ……」
「自慢じゃないけれど、わたしは早瀬グループの最高経営責任者なんてものをやっています。トモくん
のひとりやふたりどころか何人でも養えます。お姉ちゃんの経済力を舐めないでほしいな」
「…………」
もはや何を言ってもあっさりと返される気がしてきて絶句してしまっていた。
「それにね……。約二十年間にわたってお姉ちゃんの気持ちをスルーし続けてきたトモくんは、責任を
もってわたしと結婚しなきゃいけないの。もし断ろうものなら……」
「……断ろうものなら?」
「トモくんがわたしのことを強姦したって訴えます。知ってる? この手の犯罪は冤罪だとしてもまともに
取り合ってくれない場合がほとんどなの。男性性犯罪者に対する世間の目ってものすごく厳しいんだよ。
わたしに無理やりお酒をのませてレイプ。だれも女のわたしが逆レイプに及んだなんて思わないだろうしね。
裁判で勝つ自信も百二十パーセントある。うち……わたしは優秀な弁護士の先生方と契約しているから」
「そんなことをすれば紗奈姉ちゃん自身に傷がつくんじゃ……」
深く考えれば、まったく無実の罪を被せられて刑務所行きなわけで怖いことこの上ない話だが、頭に
浮かんだ疑問を口にする。
「別に構わないもの。真実を知っているのはわたしとトモくんの当事者ふたりだけ。他人がなんと言おうが
気にしないわ。たとえ刑期を終えて出所してきても何らかの手を打ってまた刑務所に入ってもらうわ。
大好きなトモくんを他の女になんて絶対にあげない。
わたしがトモくんを手に入れることができないなら、トモくんには一生塀の向こうで過ごしてもらうわ」
選択肢はふたつ用意されているようだが、実質ひとつだけのようだ。
「……ということはわたしだってしたくない。だからトモくんはお姉ちゃんを選んで?」
狂気じみてドロドロとした愛情ってものを垣間見た気がしたが、ここは敢えて無視。
そういえば、愛情と狂気は紙一重なんて言葉もあったっけ……。
考えてもみれば、確かに幼いころからの姉弟ベタベタは愛情があったればこそだったんだろうなって思う。
でないと、中学→高校→大学と進んでも弟みたいなものだとおれは考えていたとはいえ、頻繁に遊びに
来ていた姉ちゃんの行動は説明がつかない。
幼いころから変わらず向けられていた深い愛情。
それをスルーし続けてきた自分が悪人に思えてきた。
それに小さいころから実の姉のように慕ってきた女性。そしてここまで思いつめるほどにおれのことを
深く愛してくれている。
――うん。この想いに応えよう。
「その、何一つ紗奈姉ちゃんに釣り合っていないおれだけど、姉ちゃんをおれのお嫁さんにしたい。
結婚しよっか」
おれの返答を聞いた紗奈姉ちゃんは本当に嬉しそうで輝いていた。
679とある新婚さんの話7:2007/05/07(月) 23:15:33 ID:Pf6VwBec
それからの彼女の行動は迅速だった。おれの実家へと電撃訪問。結婚する旨を両親へと伝えた。
突然の話だったので父さんも母さんも反対か渋るかなと思っていたのだが、あっさりと了承。
それどころか熱烈な歓迎をしてきた。
どこぞの氏素性も定かではない女に騙されそうなおれのところに、こんな素晴らしい女性が来てくれた。
それに小さいころから知っている紗奈ちゃんだから安心して息子を任せることができると諸手を上げて
の賛成ぶりだった。
……そういえば息子のおれよりも、娘が欲しかったとかなんとかで紗奈姉ちゃんのことを猫可愛がり
していたんだっけ……と、あまり嬉しくないことを思い出してへこんでいた。

三月末の卒業式で四年間を過ごした学び舎に別れを告げたおれは迎えにきた紗奈姉ちゃんと、
おじさんとおばさんが眠る霊園を訪れ墓前にて報告。その足で役所に婚姻届を提出しにいったのだった。


こうしておれたちの新婚生活が始まった――。
680672:2007/05/07(月) 23:17:26 ID:Pf6VwBec
まずは結婚に至るまでの話を投下させてもらいました

続きは近日中に投下します

失礼しました
681名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 09:22:25 ID:naFkomwe
おお!神々が舞い降りてきた!

>545氏、無理に1話にまとめずに、何回かに分けた方がキャラがたったかもしれませんね。
たぼだぼTシャツに萌えました!

>672氏、ちょっと腹黒い策略家なお嫁さんは大好物です!是非に続きをお願いします!
682名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:35:28 ID:NVHhFBS9
さな姉が裏から手を回して彼女を放逐したに1票
683名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:48:39 ID:gLuDW1Fi
>>682
違うな、その元彼女もさな姉が仕込んでたんだよ。
で、フラて傷ついた智仁を慰めて物にしようと企んでたんだよ。
684名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:57:58 ID:pAgS+Ffw
ちくしょう、なんで自分には面倒見のいい異性の幼なじみがいないんだ。
685672:2007/05/09(水) 23:05:30 ID:yCRFBN6U
どうも672です

なか一日しか経っていませんが、投下にやってきました

それでは、とある新婚さんの話2
を投下します
686とある新婚さんの話2:2007/05/09(水) 23:07:22 ID:yCRFBN6U
特急電車に揺られること三十分と少し。ようやく今月から住居にしているマンションがある町まで戻って
きた。

地下駐輪場にとめてある相棒――大学時代に趣味で購入したマウンテンバイクを受け取りにいこうと
したところ、薄暗い闇のなかに面倒な音が響き渡ってきた。
「うえー、マジかよ。朝の予報では大丈夫だって言っていたのに……」
すでに本降りとなってきている空を恨めしく見上げる。雨が降るのは夜中になってからという情報であった
はずなのに、雨粒がアスファルトへとぶつかる音はやかましいものになってきている。
電車内にいるときは、ぱらついている小降りの状態だから大丈夫かと思っていたが、これではそうも
いかなくなった。
仕方なく自転車に乗って帰るのはあきらめて駅の構内へと戻っていく。

バスの時刻表へと目をやっていると、スーツの胸ポケットにある携帯電話から着信音が響く。
慌ててカバンを小脇に挟んだところで肩をポンと叩かれていた。
「もーダメじゃないっ。社会人になったんだから公共の場では電源を切る。どうしてもっていうとき
だけマナーモードって話したばかりなのに」
振り返るまでもなく声だけで確認できた。
そこには結婚しておれの奥さんとなった女性がいた。
身長は180cmあるおれよりも少し低いぐらいで女性としてはかなりの長身。肩より少し長いぐらいに
揃えてある艶やかな黒髪が美しい。
妙齢の女性らしく、あくまでも品よくされた薄化粧。別にしなくても十分綺麗なのになんでするのか
わからなかったりするが、それは大人の女として当然のことよ――と返されたんだっけ。
春物の薄いセーターと濃紺のパンツで手足の長い肢体を包んでいる。

――モデルさんとか似合うだろうなぁ
687とある新婚さんの話2-2:2007/05/09(水) 23:09:05 ID:yCRFBN6U
夫の贔屓目があるかもしれないが、本当にそう思う。なんていうか、主婦にしておくのがもったいない。
でも、こんな美人を独り占めしているんだから、これは幸せなんだろう。きっと。
「あー、そうだっけ。ごめん。紗奈姉ちゃん」
「…………」
「いひゃひゃっ!」
切れ長の目をスッと細めて頬を抓ってくる奥さん。もしかしなくても、これは怒っている。
「悲しいなぁ、わたし。愛しの旦那さまが予報外れの雨に困っているだろうなって思って、お迎えに
来てあげたのに……。その旦那さまは昔の他人行儀な呼び方で冷たくて……ご褒美にぎゅっと
抱きしめてもくれない……。悲しいなぁ」
「いや、他人行儀って先月まで普通につかっていた呼び方だし……いたっ!」
お気に入りのサンダルでおれの足の甲を踏みつけてくる奥さん。これは早々にご機嫌を取らねば。
「あー、その紗奈。わざわざ雨のなかありがとね」
「……っ♪」
にっこりと満面の笑顔を見せてくれる紗奈姉ちゃん。背の高い女性にありがちな冷たい美貌という
ところはなく、心がほっとするような笑顔を見せくれる。
ぎゅっと抱きついてきた彼女は、ややあって不満げに見上げてきた。
「ねえー……ぎゅってしてくれないの?」
「えっ?」
「ねえってば」
「いや、その人目が……ね」
「…………」
じーっと上目遣いに見詰めてくる視線に耐え切れずに要求に屈することとした。考えてみれば、雨の
しかも忙しい夕方時に迎えにきてくれたのだ。これぐらいで済むものなら安いものだろう。
「……っ♪ ねえ、ただいまのキスは……?」
すりすりとおれの胸に頬を寄せていた紗奈がとんでもないことを言ってくる。ただでさえ見目麗しい
美女を抱きしめているというだけで好奇と嫉妬の目を集めているのに、
これ以上のバカップル行為は慎みたいのだが。
「あははっ、冗談よ、冗談。さすがにわたしもそれは恥ずかしいから」
ほっと一息ついたところに爽やかなアルトの笑い声。背中を伝っていた冷や汗もおさまってくれた。
「でも……強引に情熱的に唇を奪ってくれる旦那さまのほうがポイント高いかしら。さてと、
帰りましょうか」
差し出された一本の傘を当然のように相合傘にするよう命じられて有料駐車場へと向かうのだった。


688とある新婚さんの話2-3:2007/05/09(水) 23:10:33 ID:yCRFBN6U
高級国産車の助手席にておれは、運転席から出されるおれの今日の出来事について質問されていた。

紗奈は結構な資産家であったりする。数年前に亡くなった両親の遺産――ホテル事業を継続しつつも
抜本的な見直しを断行。
採算が合わない――苦しい地域からは潔く撤退し、ここしばらく観光性が有望視されてきている南の島
へと進出を決行。積極的に地元の人間を登用し閉鎖的な彼らのハートをがっちりと掴んでしまった。
その他の事業においても将来性の高い分野へと日々積極的に買収を続けて拡大してきている
早瀬グループは、正に飛ぶ鳥を落とす勢いという華々しいものであった。
アメリカでエム……なんとかの資格を取得してきている姉ちゃんの経営手腕を経済紙も高く評価
しているらしい。

とまあ、そんなわけで奥さんはお金持ちなわけだ。それもとんでもなく。
そんなにお金があるのなら外車でも買えばいいだろうにと以前話したことがあったのだが、彼女曰く、

『外車ディーラーのお高くとまった商売姿勢が気に食わないの。わたしたち商売人は腰が低すぎだと
思われるぐらいでもそれ以上に低くしなさいって、父様から口をすっぱくして言われてきたから。
だから、尚更あの上からの物言いが引っかかるのよね。
それにあんな車に乗っていると、自分はお金持ちなのよって、みっともなくアピールしているように
見えるから嫌いなの』

という具合に話していた。
庶民根性の染み付いたおれからすれば、国産車でも最高級のクラスを乗り回しているのだから大差が
ないのではと思ったりしている。
――もちろん、口には出さないけど。
689とある新婚さんの話2-4:2007/05/09(水) 23:11:56 ID:yCRFBN6U
「……で、そろそろ考えてくれたかしら?」
「えっ、何を?」
「お仕事やめるっていう話」
ダッシュボードへとしたたかに頭を打ち付けていた。どうしてこんなとんでもないことを言い出すのか。
就職したばかりの夫に退職を勧める妻。
――うん。どう考えても異常だ。
「あっ、あのねぇ……」
「えーっ。だって言っては悪いと思うけれど、わたしとトモくんの収入ってどれぐらい差があるか
分かっているかしら?」
「うっ……」
痛すぎるところをつかれる。その差は天と地どころか、日本からはるかお空の彼方のお月様までも
ありそうなぐらいだ(いや、もっとか……)。
かたや全国展開している総合グループのトップ。
そして大学を卒業したばかりのぺーぺーの新入社員――ルーキー。
……いかん、比べること自体が間違っていたんだ……。
「つまらない会社勤めはやめて、毎日わたしと面白可笑しく暮らそうよー」
仮にも大企業のトップに立つ人間が、会社勤めはつまらないだなんて何てことを言い出すんだ……。
「いやね、定年退職を数年後に控えた年ならわからないこともないけど。さすがにこの若い身空で
ヒモ同然の男にはなりたくないっていうか……。むしろ愛する奥さんには社会人一年目で奮闘する
おれを応援してもらいたいなーって」
「……っ♪ そっか、そうだよね。結婚してずーっと一緒にいられるわけだから、そんな焦ること
なんてないよね」
少し膨れていたのだが、愛する奥さんというフレーズを聞いた姉ちゃんは目に見えて上機嫌となる。

紗奈がハンドルを軽快に操りながらふたりが暮らす家へと車は滑るように走る。
ちょっと話題が途切れて静かになった車内。ふと思いついたおれは、晩御飯のメニューを聞いていた。
「おっ、よくぞ聞いてくれました。昨日の夜から寝かせて準備していたハンバーグよ」
小さいころからよく作ってもらっていた紗奈姉ちゃんお手製のハンバーグ。ずーっと刷り込まれてきた
せいか、その言葉を聞いただけで口の中では唾液があふれてくる。
「おおー。久しぶりだよね。紗奈姉ちゃんのハンバーグ。結婚してからは初めてだっけ……」
「…………」
ぺらぺらと褒め言葉を並べ立てていったのだが、姉ちゃんの反応は芳しくない。むしろ怒っている
ような節さえある。
「……また姉ちゃんって言った」
「あっ……」
「わかった、もういい。いつまでも姉ちゃんって言って弟気分の抜けないトモくんは、納豆ご飯に
メニュー変更」
「いっ!? あっ、そのごめんっ」
別に納豆が嫌いってわけじゃない。どちらかといえば好きなほうだ。
でも、何が悲しくて大好物の姉ちゃん特製ハンバーグをおあずけされて納豆ご飯のディナーに舌鼓を
打たねばならないのか。
どうやら、おれをわざと困らせて楽しんでいるようなところもある。これもひとつのコミュニケーション
の形なのかもしれないなーっと思ったおれは、手を頭の上で合わせて大仰に謝罪してみせていた。

――本当に納豆ご飯の刑だったとしたら、その時はその時だ。我慢するさ……

690とある新婚さんの話2-5:2007/05/09(水) 23:13:28 ID:yCRFBN6U
マンションへと着き、最上階フロアの部屋へと戻りふたりで夕飯を済ませると、促されるままに
バスルームにて汗を流していた。

――ちなみに納豆ご飯の刑はなんとか回避することができた。

「このフロア……全部買い取っちゃったんだもんなぁ……。だからおれたちふたりだけしかいない空間。
金持ちってホント分からないな……」
湯船にて、持ち込んだタオルを何気なしに膨らませて遊んでいる。
この部屋と隣室の壁をぶち抜いてひとつにして、おれたちの住居に。残った部屋は壊すなり改造する
なりして、紗奈姉ちゃん専用のオフィスにするんだって言ってたっけ。
『トモくん。湯加減はどうかしら?』
脱衣所から声がかけられる。曇りガラスにはシルエットが浮かび上がっていた。おれは顔を軽く洗う。
「うん。ばっちり。ご飯と同様に文句のつけようがないないよ」
『そう。ねえ、わたしも入るね』
何の脈絡もなしの言葉に思わず頭を浴槽のふちにぶつけていた。痛みのため、歓迎も制止もする間も
なくガラスが開け放たれて浴室内へと外気とともに姉ちゃんが入ってくる。
「――どうしたの?」
「ああ、タオルつきね……」
「えっ?」
「ん、いや。なんでもないから気にしないで」

紗奈は風呂イスを出すと、手に持ったスポンジを熱心に泡立てていく。その様子をなんとなく見入って
いたおれへと視線が向けられてきた。
「……よし、できた。ほら、こっち来て。トモくん」
「えっ、おれはもう身体は流したし頭も洗ったんだけど」
「いいから」
「いや、だから……」
「わ た し が 背 中 を 流 し て あ げ た い の」
一字一句区切って幼児へとよく言って聞かせるべく噛んで含めるような感じ。押し問答を続けても
意味がないし、ここは厚意に甘えることとする。
「〜〜っ♪」
楽しくて仕方がないとばかりに鼻歌交じりで、ゴシゴシと背中をこすってくる。適度に
力が込められており、これはなかなか心地よい。
時折背中に当たる乳房――おっぱいの感触も気持ちいい。おっぱいは揉むのも楽しいけど、
こうやって当てられるだけでも気持ちよくなるものなんだと新たな発見。
ふと股間にて盛り上がってきたテントを慌てて押しとどめる。

――ヘイ、マイサン。おまえさんが活躍するのはもうちょい先だ。今は押さえ気味で頼むぜ。
691とある新婚さんの話2-6:2007/05/09(水) 23:15:10 ID:yCRFBN6U
「……えっとね」
「うん?」
「あの、おっぱいあまり大きくなくてごめんね」
「……どうしたの、急に?」
「だって大きい――その巨乳の子が好きなんでしょ?」
「…………」
これは一体全体どういうことだ。確かにおれは巨乳フェチのきらいがある。だが、これは極秘中の極秘
――トップシークレットのはずだ。

ただ、おれが愛好していたのはあくまでも巨乳の枠に収まる乳までだ。
爆乳? 垂れること間違いなしの将来性のない乳には興味ない。
巨乳だったら――エクササイズとか頑張れば重力への挑戦はクリアできる……はずだ。

「……『巨乳浴衣娘〜境内にて朝まで祭囃子〜』……『巨乳ブルマ〜いけない体育倉庫〜』……」
ぼそっと呟かれた声が拡声器でもって耳元から怒鳴られたみたいに入ってくる。
おかしい。
あの秘蔵中の秘蔵DVD――あれはおれの部屋にある段ボールへと厳重に封印されていたはず。
「あっ、誤解しないでね? わざとじゃないの。お掃除していて、片していない段ボールのなかに
ひとつだけ色が違うものがあってどうしても気になって……。それでつい……」
なんという凡ミスだろうか。そりゃあ、奥さんは掃除で入ってくるに決まっているじゃないか……。
だが、誤解しないでほしい。あれ――いや、彼女たちは切り捨てられなかったんだ。
おれへの夜の貢献度bPの座を巡って凌ぎを削っていた二枚――いや、ふたり。
言わば大学時代の独り寝の寂しかった時期のよき思い出。他は処分してきたんだが、これだけは切れ
なかったんだ……。
「…………」
いかん。ここは押し黙っている姉ちゃんのためにもなにか答えなければ。
紗奈姉ちゃんはほんの半月前までバージンだった。こういうエログッズに偏見があるやもしれん。
意識していないのだろうが、姉ちゃんはひしっとおれの背中に抱きついてきている。ということは、
ダイレクトにおっぱいの感触が伝わってきているわけで。

――やれやれ。もう待てないってのか? 今は何気に新婚夫婦の危機だってのに、おまえさんは
本当に空気の読めない困ったちゃんだぜ……。

全開で自己主張してきている自分の分身に、心中でため息をつく。
692とある新婚さんの話2-7:2007/05/09(水) 23:16:57 ID:yCRFBN6U
(んっ? ああ、これでいいじゃん)
「……えっ?」
胸へと回されていた姉ちゃんの両手を股間へと導く。マイサンはおれ以外の手が触れてきてご機嫌だ。
「……あっ、熱い」
「言い訳はしないよ。確かにおれは巨乳が好きだった」
「…………」
「でもね、おれは紗奈と結婚――あのときのホテルでエッチしてから、紗奈の美乳に鞍替えしたの」
「……びにゅう?」
「そう。紗奈の形の綺麗なおっぱい。それだけじゃなくて感度もいい。おれ専用のかわいいおっぱい」
「……っ」
ぎゅっとおれの一物を握る力が強まる。どうやら琴線に触れるセリフがあったらしい。
――うん。微妙に痛いけど、ここは我慢さ……。
「わかる? 紗奈が好きだから……欲しいから、こいつはこんなに熱く大きくなっているんだ」
ふにふにと当たっていた乳房が背中でムギュっとつぶれる感触。
「わたしが一番なの?」
「もちろん」
「わたしが一番なのよね?」
「う、うん」
念入りに繰り返される確認。なにをこんな丁寧に聞いてくるのか。
「わたしが一番ということは――他には何もいらないということよね。それじゃあどうして
あのいやらしいDVDがこの家に存在しているのかしらねぇ……?」
「えっ……」
これはいい雰囲気? 初めてのお風呂エッチに突入できるか? いや待てよ。ソープランドごっこ
もありか? などと展開していたピンク色の妄想が一気に吹き飛んだ。
なんなの? この聞いたことのない声音による頭と腹に響いてくる低いボイスは……。
「いいいいい、いやだからね? あれは青春時代のよき思い出っていうかね? なんていうの……
シークレットメモリーってやつ? 触れるな危険っていうか、男には隠れた趣味があるんだよ
っていうか……」
「……ぷっ」
「あれっ?」
「あっはははははっ! おっかしいの、トモくん本気で焦ってるー。かわいいっ♪」
ムギュッと頭を抱きかかえられていた。
「もしかして……怒っていない?」
「もちろん。わたしも大人の女よ。男の子がそんなのを持っているなんてわかっているから」
「はぁ……」
安心したらなんだか力が抜けてきた。風呂イスの上でちょっと脱力し、ほっと息をつく。
「でも……」
「うっ……」
スポンジの泡をつけた右手でおれのあそこを弄んでくる。ヌルヌル感がたまらない。
「これから射精するときは……わたしのアソコでなきゃイヤよ? ダ・ン・ナ・さ・ま」
ふぅーっと耳へと吹きかけられる息でゾクゾクしてくる。ちょっとでも気を抜けば射精して
しまいそうである。
「さっ、紗奈っ」
振り向いて押し倒そうとしてきたおれの額をピンと人差し指で弾いてきた。
「ダメ。ベッドで待っていて。身体ちゃんと洗ってからいくから」
「えっ……別にここでも」
ジト目で睨むこわい奥さんからぎゅーっと頬を抓られていた。
「わたしが嫌なのっ。ちょっとは奥さん心理を理解しなさいね」
「いひゃい、いひゃい!」

こうしておれは風呂場から追い立てられていった。腹に反り返らんばかりに盛り上がっていたマイサン
も憔悴気味であった。
まあ、気分を損ねてはどうしようもない。
気持ちに整理をつけたおれは、寝巻きを身に纏うと寝室へと足取りも軽やかに向かうのだった。
693672:2007/05/09(水) 23:21:47 ID:yCRFBN6U
今回はこれで切らせてもらいます

次回でエロ&完結となります

投下予定は早くて今週末、遅ければ来週でしょうか
時刻は1と今日落とした2と同じく夜の11時です

それでは失礼します
694名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:55:39 ID:6c/oxKzk
これは…、蛇 の 生 殺し だ!! 一日も早い続き、ぷりーず!!
695名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:01:04 ID:dl1ghni2
ドキワクしながら待ってます。
696名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:44:36 ID:3kMZS9ag
>>662
女性視点の切ない感じがすごくいいです。
こういう感じなの個人的なツボなんで楽しませてもらいました。
続きもwktkしながら待ってます!!

>>672
な ん た る 生 殺 しw
姉さん女房が好きなんで楽しませて楽しませてもらいました(*´∀`*)
次の本番の期待してます

それにしてもこのスレ、レベル高杉!!w
697名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 07:31:16 ID:7+Uo2K1c
>>693な ん と い う 寸 止 め ク オ リ テ ィ !
神GJ!世界一!
698672:2007/05/13(日) 23:19:23 ID:I1hZUwSL
どうも672です

とある新婚さんの話、最終話を投下にやってきました

ただPCがちょっとご機嫌斜めなため最後までいけるか少し不安だったりしますが……

とりあえずやってみます
699とある新婚さんの話3:2007/05/13(日) 23:20:52 ID:I1hZUwSL
バスルームから追い出されたおれは寝室へと入る前に、自分の部屋へと寄ることとした。それはもちろん、
明日の準備をしなければいけないから。
とはいっても、新入社員のおれはまだ仕事を与えてもらっているわけでもなし。だから準備といえども
たいしたことはない。
机の上においてあるものに目がいく。
『巨乳浴衣娘〜境内にて朝まで祭囃子〜』 と 『巨乳ブルマ〜いけない体育倉庫〜』 の二枚だ。
なんていうか恥ずかしい。母親に隠していたエロ本をわざとらしく机の上におかれる……。
あれと同じぐらいの精神的ダメージだ。
……メモ用紙が貼り付けてある。

『……スケベ……by紗奈』

「返す言葉もないです……」
おれは苦笑いを浮かべていた。

待てど暮らせど紗奈は来ない。時計に目をやる。――既に十時を回っている。おれが風呂をあがってから
一時間と少し。女性は長風呂のひとが多いということはよくわかっていたつもりだけど、また姉ちゃんも
その例外に漏れていないということも理解しているけど、焦らされているのではと勘ぐってしまう。

今か今かと紗奈を待っているのはおれだけではなく、下半身の分身も首を長くしている。

――すまない、相棒。奥さんはまだバスタイムを満喫されているようだ。

さっき自室のクローゼットへと密かに隠してある 『マムシ&スッポン ゴールデンコンビ』
という強力な精力剤を飲んできたのだ。
このためマイサンは既に臨戦態勢であった。
一本八千円という代物。友人と遊んだときに勧められたもので、ありえない効果を発揮するから買ってみなって
話だった。まあ、値段が張るものだから敬遠していたのだけど、物は試しということで購入していたのだが。
これを飲むのはおれが先月末大学を卒業した際――姉ちゃんと入籍したときの初夜に服用して以来だ。

あのホテルでの逆レイプから姉ちゃんと肌を重ねたことはなかった。紗奈姉ちゃんが忙しかったという
こともあったが、それともうひとつ。
700とある新婚さんの話3-2:2007/05/13(日) 23:22:26 ID:I1hZUwSL
『あのときは特別だった。わたしもお酒をかなりのんでいたからね』

結婚するまでは厳禁。初夜にて旦那さまに純潔を捧げること――という、おじさんとおばさんとの約束を
破ってしまったことをかなり気にしていたらしい。
それで入籍の日――晴れて夫婦となった夜に初夜をやり直すことになったというわけだ。
おれもなんていうかその……我慢をした。姉ちゃんに約束を違えさせて申し訳なく感じていたおれも
付き合うことにした。紗奈に手を出さないということと、オナニーの禁止だ。
卒業前から今のマンションに引越し自体はしていた。即ちふたりで同居。姉ちゃんは忙しいとはいえ、
朝も夜もご飯はしっかり作ってくれたし、目が合えばキスも照れながらもする。
もちろん、同じベッドで一緒に就寝。
でも、エッチはダメ。ほんの数日だけのことでしかなかったんだけど、あれはめちゃくちゃ長く感じた。
そして卒業の日に、あのホテルに宿泊して初夜を迎えることとなった。
そのときに知ったことだけど、ここは姉ちゃんの経営するホテルのひとつだったらしい。

最上階のロイヤルスウィートにて迎えた初夜でおもいっきり紗奈を堪能させてもらうべく、半ば忘れていた
『マムシ&スッポン ゴールデンコンビ』 の力を借りることにしたのだが、これが誤算だった。
いや、精力剤としての効果は抜群だった。胡散臭いと疑っていたことを製薬会社に土下座して謝りたいと
思うほどに。かつてないほどの勃起力と何回戦でもいけそうなタフさをもたらしてくれたのだから。
一回戦が終わっておれがコールド勝ちを収めたときに事件は起こった。姉ちゃんが眠ってしまったのだ……。
前夜は目が冴えて眠れなくて、極度に緊張している……と言われたおれは能天気にもこう思った。
『大丈夫。そんなかわいい嘘をつかなくても、おれが濃厚に愛してあげるからね』
とかおおはりきりだったのだけど、照れ隠しの嘘でもなんでもなく本当だったらしい。

結局、疲れているところを起こして無理やりするという最低なことは考えもせずに、不完全燃焼のまま
初夜を終えてしまった。
その夜は、ギンギンにフィーバーしていたマイサンが、話が違うと暴動を起こして勃起が収まらず、
おれはなかなか寝付けなくて涙目になって悶えるはめとなったのだった。

それ以降もほぼ毎日身体を重ねていたが、バージンを卒業したばかりの姉ちゃんに気を使っていたので、
男としてやり遂げたという満足感は得られていなかった。
とはいっても、嫌がるかもしれない彼女を強引に犯してセックス恐怖症にさせてしまってはいけないし、
夫としてはやっぱり一方通行の快楽ではなくて奥さんにも気持ちよくなってほしいわけで。
紗奈をすみずみまで征服したいというオスとしての欲求と、夫として妻を労わらなきゃというふたつの
矛盾した思いを抱いていたおれは、どうもすっきりできなかった。

だが、今日はなんだか期待できるような気がしていた。だって姉ちゃんが一緒に風呂に入ってくることは
今までなかった。それと、ちょっと嫉妬が混じった言葉。

『……わたしのアソコじゃなきゃイヤよ? ダ・ン・ナ・さ・ま』

――お言葉に甘えて今夜は紗奈を堪能させてもらうとしよう。

701とある新婚さんの話3-3:2007/05/13(日) 23:24:12 ID:I1hZUwSL
扉がノックされる音がする。いやらしい妄想ででれっと緩んでいた顔を引き締めて在室を伝える。ややあって
ドアが開いたのだが、紗奈はなぜか遠慮がちに顔だけで覗くようにしている。
「ごめんね。……待ったよね?」
「う、うん。でもほら、おれのために綺麗になってくれるんだから……」
「えっ!? あ、うん……。そうなんだけれど……トモくん、なんだか目が怖いよ?」
「そ、そうかな?」
寝巻きのズボンの下では分身がすでにいきり立っている。ドリンク剤の効果は今夜もばっちり。極度の興奮
からか目が血走っているようだ。

――そりゃあ奥さんがわざわざ焦らすような真似をするからさ。

「ところで、なんで入ってこないの?」
「えっと、笑わないでね?」

――もしかして何か大胆なお楽しみがあるのか?

「う、うん。笑ったりしないよ」
扉を後ろ手に閉めつつ姉ちゃんが寝室内に入ってきた。
「似合うかな……?」
「…………」
おれは少しの間絶句――気落ちしていた。だって普通のパジャマ姿だったんだもの。相変わらずの盛り上がり
を見せているマイサンはお構いなしみたいだけど……。
「ねっ、かわいいでしょ? 前から通販のカタログ見ていていいなぁーって思っていたんだけれど、
思い切って買っちゃったの♪」
すっかりご満悦状態の紗奈姉ちゃん。デフォルメされたかわいらしい羊が何匹もプリントされたデザイン
のものだ。やっぱり姉ちゃんも女の子ということだろうか。かわいいものに目がないというのは
どの女性も同じことなんだろう。
「……ふーん? トモくんはご不満みたいね……」
「えっ!? いや、そんなことはないよ……」
褒め言葉をなにひとつ口にしていなかったのがまずかったようだ。目に見えて不機嫌そうになる紗奈を
目にして少し慌ててしまう。
「うふふっ……スケベな旦那さまは……こちらのほうがお好みかしら?」
弁解する前に紗奈姉ちゃんはパジャマのボタンを開けていく。
いつもなら――綺麗なおっぱいが現れるのだが、姿を見せたのは実に扇情的な意匠の黒いブラジャーだった。
「……っ」
702とある新婚さんの話3-4:2007/05/13(日) 23:25:30 ID:I1hZUwSL
男を誘惑するための下着。胸の頂があともう少しで零れ落ちてきそうなところを見て思わず息を呑む。
「……もう、ホントにスケベなんだから……」
おれの股間の膨らみを目にして艶やかな笑みを浮かべている。
「下はこれなの……」
姉ちゃんの手の動きがとてつもなくスローモーションに見えて早くしろと思いつつも、もっと見ていたい
とも感じる相反した心境。ストリップを見に来た客ってこんな感じなのだろうか。
「……っ!」
ようやくのことで姿を現したそれに目を大きく見開いていた。
女性の脚線美をさらに美しく見せるための小道具。
――ガーターベルトだ。
色は下着と同じ黒。背の高い紗奈姉ちゃん。相応に足も長くて実によく似合っている。
「何日か前、わたしが本社に出向いたときにスカート姿だったでしょう? そのときにパンストを履いて
いたけれど、家に帰ってきたトモくんはじーっと足を見てきたわよね……?」
「……気付いていたの?」
「もちろん。いやらしい目で今にも触りたそうな顔をしていたから……ね。でも、パンストでは味気ない
気もするし、もっとセクシーに見せようと思ってこれを用意したの」
くるっと優雅に一回転して全身を見せてくる。おいしそうなお尻を見て生唾がこみ上げてきていた。
「どう、気に入ってもらえたかしら?」
「……うんっ」
今、気付いた。かわいいパジャマの下にセクシーランジェリー――羊の皮を被った小悪魔という演出
だったのか。
わざとこちらが冷めるように仕向けていて、一気に劣情を煽ってきたわけだ。悔しいけど、フェイントに
見事に引っかかってしまった。

紗奈がこちらに近づいてくる。ベッドのはしに腰掛けていたおれの足元にペタンと座り込むと、ズボンと
下着を脱がせて一物を解放してくる。
「ふふふっ……。いつもより大きいみたい。喜んでもらえたみたいね」
「くうっ……」
反り返る亀頭をピンと指で弾かれる。少し痛さも感じるのだが、それがいい。
「今日は……この立派なオチ○チンを舐めてあげる」
「えっ、いいの?」
思わず聞き返してしまっていた。紗奈にとってフェラチオは初体験となるからだ。
「いつもわたしばかりしてもらっていたから。初めてだから、上手くできないでしょうけれど、そこは
我慢してね?」
上目遣いに、小首を傾げるようにしてフェラチオをする許可を請う妻。
703とある新婚さんの話3-5:2007/05/13(日) 23:27:29 ID:I1hZUwSL
彼女からのご奉仕は初めてということもあるし、いつものお姉さん然とした姿とのギャップと相まって
とても新鮮に思えていた。
「んちゅっ……」
まずはご挨拶とばかりに赤黒く充血している亀頭へと口付けをしてくる。舌を出してチロチロと切れ込みに
這わせてくる。
「んっ……あふぅんっ……ちゅ……ぴちゅん」
丹念に汚れを落とし清めるようにして亀頭周辺を舐めまわすと、今度は裏筋へと向けてくる。
「レロっ……んふっ……はむン……」
「うぅっ……」
棹の部分へと上下にゆっくり舐めながら、手は大事な袋を揉んでくる。やわやわとむず痒くなる刺激のため
腰が浮かび上がりそうな感覚を覚えていた。
「ちゅぷっ……んっ。さあ、わたしのお口のなかに入りましょうね……ダンナさま」
普通にセックスするのとはまた違う口の感触。絡み付いてくる舌、口腔内のあたたかい唾液がたっぷりと
塗されていくと気持ちよさだけではなくて、愛しさがこみ上げてくる。
確かに初めてということでテクニックはまだまだだろう。それでも、おれを気持ちよくさせなきゃという
一生懸命になっている姿に、心にグッとくるものがあった。
「んぐっ……レろ……ちゅっ……あはふぅ……っ」
気持ちいいということをどうにかして伝えたくて、そっと右手で姉ちゃんの頭を撫でることにした。
風呂上りということでサラサラとしたいい感触が増している。美しく艶やかに輝く黒髪をすくっては
撫でていく。
「……んーっ♪ くちゅっ……ぴちゅっ……っ」
「うぅっ……紗奈、そろそろヤバいかも……」
彼女はちらっと視線を上げてきたが、特に構うこともなく舌と手の動きを加速させていく。
「ずちゅるるるっ……ちゅぷん……じゅるるる……っ」
「ダメっ……出しちまうっ……もういいから……」
口のなかはもちろん、顔に出して汚すようなこともしたくなかった。紗奈の頭を掴んで上げさせようとする
ものの、逆に手で払われてしまっていた。
「ふぅん……はぁふ……くちゅるっ……ちゅるるる……っ」
「くっ……!」
「……んんっ!?」

どくっどくっどくっ……ビュルルルっ!

とうとう限界を超えて精液を紗奈の口内に放出してしまっていた。
あまりの気持ちよさのため半ば放心状態に陥っていたところ、はっと気付いて脇に用意していたティッシュ
を手繰り寄せて渡そうとしたところ。
704とある新婚さんの話3-6:2007/05/13(日) 23:28:48 ID:I1hZUwSL
「……っ。……ごくっ」
「えっ、のんだの!?」
姉ちゃんは口いっぱいに頬張っていた精液を喉の奥に流し込んでいた。
「うーっ……おいしくない……」
ちょっと眉根を寄せて渋そうな顔をしている紗奈を見詰めていた。こちらに気付いた姉ちゃんも顔を上げて
視線をあわせてくる。
「どうしたの?」
心底不思議そうな顔。おれが何に驚いているのかまったく見当もつかないと言わんばかりだ。
「いや……だって、精液のんでくれるなんて……」
「……? のむものじゃないの?」
「人によっては……というか、のむのは嫌いな人が多いらしいから。喉にからみつく独特な味わい
らしくて気持ち悪いものだって」
「あーっ、喉にからみつくっていうのはわかった。確かにこれはちょっと慣れないときついかも」
「…………」
どうなっているのか正直わからなかった。確かに紗奈姉ちゃんはフェラ初体験のはずで、本人もそう言って
いたし、だとすれば咳き込んで吐き出してしまうはずだろうし……。
「えっとね、今日のお昼は家事も仕事も早く片付いてしまって、暇だったの。それで午前中のお掃除のときに
見つけたトモくんのDVDを思い出して見てみることにしたの」
「えっ……」
「それを見ていてフェラチオを知ったの。DVDのなかの男の人すごく気持ちよさそうだった。……わたしも
トモくんにアソコを舐めてもらって気持ちよくしてもらっていたよね。
自分がしてもらって気持ちいいことはパートナーにとっても気持ちいいはずだから……」
「はあ……それでフェラチオしてくれたんだ……」
コクリと紗奈は首肯してくる。どことなく得意げな笑顔がかわいらしい。
それと、褒めて褒めてというオーラを感じる。お礼に優しく頭を撫でてあげることとした。
「……っ♪ ……でもあのDVDは嘘つきだね。女の人はおいしいって言っていたのにおいしくなんか
なかった」
「あれは……なんていえばいいのか、男の欲望に都合よくあわせて作ったものだから」
「都合よく……?」
「うん。もっと簡単にいえばオナニーで抜くためのオカズってことかな。盛り上がって見ているところで
おいしくないとかまずいとか言われたら興醒めしちゃうんだよ」
「ふーん? そういうものなんだ……」
どことなくまだ納得のいかないというような顔をしている紗奈を、強引にベッドへと引き上げて抱き寄せる。
「きゃっ」
「今度はおれが気持ちよくしてあげるから」
705とある新婚さんの話3-7:2007/05/13(日) 23:30:24 ID:I1hZUwSL
ベッドにそっと紗奈を横たえて潤んだ瞳で見詰めてくる彼女の額へとそっと唇をおく。
「あっ……」
そこじゃないと言いたげな姉ちゃんを焦らすように、今度はプルプルな耳たぶを甘噛みして息をそっと
吹き込んだ。
「んんっ……。そ、そこもいいけれど……」
「わかってる……」
まるで特別にあつらえたかのような絶妙な厚さの唇に吸い付いていく。上下ともに優しく舐めて、
そして――深く、深く押し入っていく。
「んっ……くちゅん……あンっ」
そっと紗奈の舌をすくって丁寧に絡ませる。先ほどまでおれの分身を気持ちよくするためにがんばってくれた
それ。そのお返しに、口腔内をくまなく舐め尽していく。
「はぁんっ……あくっ……んん……っ」
深いキスはそのままに、セクシーなブラジャーへと手をやって上から軽く撫でていく。びくっと身体を震わせる
紗奈の反応に気をよくしたおれは、外さずにそっとたくし上げるだけに留めておいた。
「んっ……。ぬ、脱がすんじゃないの……?」
「せっかく盛り上げてくれた衣装だからね。もったいない」
「くうっ……トモくんのこね回してくる手……ふぅん……感じちゃう」
ゆっくり周囲から揉み解すようにしていく。頂に位置するかわいらしい宝石に目を奪われがちとなって、
そこに手を、舌を這わせてくなるがそこはまだ我慢。
お楽しみは少しでも先にとっておくほうが、おれにとっても、もちろん紗奈にとっても快感が増すのだから。
決して乳首には触れずにかといって快感を与えないというようなこともせずに、微妙に揉みかたの強弱を
つけていく。
一旦、紗奈の魅力的な唇とは別れて頬、首筋、浮き出た鎖骨へと唾液で線を引いていく。
「あぁふぅ……こ、今夜のトモくん、なんだか……んっ。ねちっこいよ……?」
「んー? フェラチオに挑戦してくれた奥さんにご褒美を……ね」
「くっ……んンっ」
ようやくのことで指の腹で乳首に刺激を与える。少し乱暴に押してみたり、その興奮のために大きくなって
きたところを親指と人差し指でキュっと摘んで弄ぶ。
「あっ……そ、そこがいいの……」
やはり待っていたんだろう。どことなく控えめながらも、期待の眼差しでおねだりしてくる。
「……わかった」
「はぁん……いいのっ。もっとぺろぺろして……っ」
ご要望に応えて右の乳首へと吸い付き、残ったほうは手のひらで揉み転がす。
「あはっ……気持ちいいけれど……トモくん、かわいい。赤ちゃんみたい……」
「…………」
「ひぐ……っ!?」
照れ臭さを隠すためにコリッとした先端を痛すぎない程度に軽く噛む。
そりゃあ、おっぱいが嫌いな男なんていない。これが嫌いなんて変人がいたら説教してやりたいぐらいだ。
「くはぁあああ……っ」
手の愛撫のみで待たせていたほうの乳首に狙いを移す。ピンピンに期待して立っているところを
かわいがっていった。

さて、相棒も恥ずかしいぐらいに先走り汁を垂らし始めてきていることだし、姉ちゃんの股間へといく。
ショーツの上から中指でちょんっと軽く触れたところ、
706とある新婚さんの話3-8:2007/05/13(日) 23:31:48 ID:I1hZUwSL
――もうたっぷり濡れてる? まだオマ○コにはまったく触れてもいないのに?

ちょっと意地悪したい気がしてきたおれは、手はそのままにショーツの上から弄りながら姉ちゃんの顔を
覗き込んでいた。
「紗奈……すごく濡れているけど、これっておれが愛撫しはじめてからって量じゃないよね? もしかして
おれのチン○ン舐めているときから興奮して濡らしちゃってた?」
「んっ……そうかも……ぅんっ……しれないけれど、でも……」
「……でも? ……んっ!?」
余裕たっぷりな様子を装おうとしていたおれの口に姉ちゃんの柔らかい唇が当てられていた。両手でおれの
後頭部をがっちり抱え込んでの強引なキス。
目を白黒させているおれを見ている紗奈姉ちゃんの瞳が細められて――笑っていた。
「んっ……ちゅぷっ。はぁ……トモくんのことがダイスキだから……だよ」
「……っ!」
なんという男心を狂わせるようなことを口にしてくるのだろうか。このひとは。
「あー、そのありがと」
「うふふ……」
自然と出る感謝の言葉。なんだかなーと思う。セックスのときぐらいは主導権を握りたいものなんだが。
どこまで一枚上手でいく気なんだろうね、紗奈姉ちゃんは。

気を取り直して黒のショーツを脱がす。そして紗奈の女性としての大事な部分に手を滑り込ませて
親指と人差し指でぐいっと開いた。
発情しきった女性器。濡れそぼったそこからは淫らな液がトロリと溢れてくる。何度見ても息を呑んでしまう
光景。そっと姉ちゃんの顔に視線を向けるが、恥ずかしげに背けたままだった。
「れろっ……」
「んん……っ」
股間が痛いほど疼いているが、自分自身に自制を言い聞かせるようにして熱心に舐めしゃぶる。
ひくひくと物欲しげに蠢いている膣穴めがけて唇ごと吸い付く。
「あぁあああぁっ……ダメっ。そんないやらしい舐め方しちゃダメなの……っ」
吸っても吸っても絶え間なく分泌されてくる愛液。しばらくの間、夢中になっておれは紗奈姉ちゃんの
オマ○コにしゃぶりついていた。


「と、トモくん……。わたし、もうトモくんが欲しい……」
「おれもそろそろ我慢が利かなくなってきたところだったんだ。……いくよ?」
卑猥な音をたてて紗奈の胎内へと潜り込んでいく。
「くうぅぅぅんんん……っ」
お互いの股間がくっ付き合う。ザラザラとした内部の壁がおれのモノを溶かそうとするかのように愛液を
浴びせかけて包み込んでくる。
「……動くよ」
「くっはあぁ……当たってるっ! トモくんのオチ○チンがわたしの膣内でゴツゴツしてくる……っ!」
おれの背中へと腕を伸ばして抱きしめようとしてくる紗奈に応える。おれは頭を抱いて艶のある黒髪を梳きながら
口付けていった。
「んんっ……はむン……あはふ……ふぅっ……くちゅ……っ」
決して単調な動きにはならないように、かといって暴走をするわけでもなく、緩やかにほんの少しだけ激しく
リズムを変えて腰を振る。
「ぷはっ……そ、そんなにいやらしく動いちゃダメっ! わたし……おかしくっ……なりそう……っ」
707とある新婚さんの話3-9:2007/05/13(日) 23:33:03 ID:I1hZUwSL
今のところまだ余裕がある。これまでは正常位一辺倒だったけど、今夜からは違う世界も見てもらうと
しようか。
「……えっ? な、なに……っ?」
そっと姉ちゃんの上半身を起こして持ち上げ、お互いの肌を密着させた。
「う、うそ……。な、なにこれ、深いよ……っ」
座った――座位の姿勢となって、おれは紗奈の細い腰に腕を回して上下させていく。
「や、やだ……。いつもと違う……こわいよ」
「大丈夫。ほら、こうすれば抱っこしているみたいでしょ?」
そっと滑らかな背へと腕を回して落ち着かせる意味を込めて優しげに撫でていく。
「紗奈は抱っこ好き……?」
「はぁぁん……っ。うっ、うん……抱っこ好きぃ……」
少し不安だったのか。ほんのちょっと零れていた涙をそっと舌ですくう。
「それに……ほら、これだとキスも好きなだけできる……」
「くちゅ……んっ……はぁあぁあ……。キスも好きなのぉ……もっとしてぇ……」
上の唇も下の唇も、それぞれが口付けを楽しんでいる。おれと紗奈姉ちゃんの舌が奏でる音と、性器同士が
放つ淫らな水音。それは否応にもおれの男としての本能を呼び覚ましていく。
「くふぅぅんっ……や、やだ……トモくん、は……激しすぎるよ……っ」
「……っ」
おれは何も応えずに、ただひたすらに姉ちゃんの腰を持ち上げては落としておれのモノを深く咥え込ませて、
下からは突き上げていく。
「あっ……あはっあはあ……いっ、いやっ! こんなのっておかしい! やめてほしいのに、でも切なくて
……身体が……カラダが……もっともっとって……っ!」
しこり切った乳首を口に含んでたっぷりと唾液を塗す。それと同時に探り当てた陰核にも刺激を与えていた。
「だっ、ダメっ! そこは敏感すぎ……感じすぎちゃうからっ……はああぁああ……っ!」
「……っ」
ぎゅっと膣の力が強まってくる。どうやら最期のときが近いみたいだ。
「いっ……いやっ! と、トモくん……ダメだって言ってる……はぁあ……のに、ああっ!」
ちょっぴり可哀相になって唇を重ねてあげる。
「くうっ……あはっぁああ……っ! だ、ダメ……やめてっ」
それでも腰の動きは止めてあげない。いや、止まらない。
「きゃふぅっ……い、やだ……こんなのって……あはぁああっ……こんなのって……っ!」
焦点の合わない瞳を潤ませて叫んでくる紗奈姉ちゃんが引き金となった。
「……出るっ!」
「……っ!? はぁあぁんっ……熱いのが熱い精液が……くはぁああっ……流れ込んできて……わ、わたし
……もうっ! いやぁぁあああ……ああぁああぁあ……っ!」
たっぷりと姉ちゃんの膣内に流し込んでいく。なんとやっても飽きないこの女の胎内へと自分のものだと
いう証をつけていく行為。

――やばい……止まらない……。

数十秒は経過しているはずなのに、二発目だから精液の量自体が減っているはずなのに、おれの分身は
紗奈姉ちゃんの胎内へといまだに精液を送り続けていた。

708とある新婚さんの話3-10:2007/05/13(日) 23:34:17 ID:I1hZUwSL
「ぐすっ……ううっ……ひく……っ」
「だから……ごめんね?」
おれはあまりの快感のため気付くのが遅れていたのだが、紗奈は気を失っていた。正直焦ったものの、胸へと
耳を当てれば心臓は確かに鼓動を刻んでいたので一安心だった。
――のはずだったが、意識を取り戻した彼女は黒曜石のような瞳の涙腺を決壊させて、ポロポロと綺麗な
涙を流していた。

ふたり繋がったままで、おれの胸で泣く紗奈姉ちゃんを抱きしめて頭を撫でてあげている。

「と、……ぐす……トモくん。わ……わたしが……ひっく……やめてって……うぅっ……お願いしたのに
……うぅっ……無視した……っ」
「うぅ……本当に申し訳ないです」
「わっ……わたし……ぐすっ……ホントに……ひっく……こわかったのに……それでも……うぅっ……
トモくん……やめてくれなくて……っ」
紗奈姉ちゃんと出会って二十二年。思えば、彼女を泣かせてしまったのは初めてなわけで。
どうしたものかわからずただオロオロするばかりだった。
紗奈を堪能したはいいが、一方通行の快楽を貪ってしまった。夫として妻を労わる――もっとも守らねば
ならないことを破っての暴走。反省して謝罪の言葉を述べるしかない。
それでもおれの男の本能はバカとしかいいようがなく、紗奈姉ちゃんの膣内で立派に勃起していた。
普段の積極的にリードしてくる彼女とはまったく違う、守ってあげなくてはいけないという空気を
紗奈は醸し出しており、おれの分身はそれに興奮してしまっているらしい。
「ひくっ……と、……ぐすっ……トモくん。き、キス……っ」
今のおれには紗奈姉ちゃんの命令に背くことはできない。

――まあ、普段もだけどさ……。

「ちゅっ……うぅ……っ」
軽く唇同士が触れ合うだけのバードキス。ややあって放してきた姉ちゃんは、おれの頭をがしっと掴んでくる。
充血した両の瞳。赤く染まった頬。いまだにしゃくりあげながら、ゆっくりと口を開いてきた。
「ひく……っ。も、もうダメなんだからね? お姉ちゃんを泣かせるような……ぐすっ……無理やりな
エッチは……うぅっ……ダメなんだからね……っ?」
「はい。本当にごめんなさい……」
「本当に……ぐすっ……反省してる……っ?」
神妙な面持ちで首肯する。最近――結婚してから使っていなかったお姉ちゃんを口にしている。
口調もいつもと違って幼い印象を受けた。
もしかしたら軽い幼児退行でもしてしまったのだろうか。
「じゃあ……いいよ……っ。許してあげる。……それでまだエッチするの?」
思いがけない誘いがきて返答に詰まってしまう。
「だって……わたしのお腹のなかでまだ大きいもの……」
「……いいの?」
「でも、優しくなんだからねっ!? また変なことしたら、おじさまとおばさまに言いつけるんだからねっ!?」
やっぱり幼児退行してしまっているようだ。
おれの両親のことは結婚してから、お義父様とお義母様って呼んでいたのに以前の呼び方に戻ってしまっている。
それに、言いつけるって小学生みたいだし。
まだ、不安定な姉ちゃんが寝付くまで優しく抱きしめてあげるのがベストなんだろうけど、精力剤のおかげで
依然として高い闘志を保っているマイサンが納得してくれなかった。

おれはそっと紗奈姉ちゃんを横たえて、優しく唇を重ねていった。

709とある新婚さんの話3-11:2007/05/13(日) 23:36:54 ID:I1hZUwSL
結局、五回も射精したところで落ち着いてくれた一物を引き抜いてティッシュで拭い、おとなしい姉ちゃんの
股間にも同様の後始末を行った。
紗奈はどこか虚ろな瞳で掛け布団を深くかぶると、こちらに背を向けてしまった。
短くおやすみと告げておれも眠りにつこうとしたのだが、しばらくして背中にピタッと張り付かれていた。
「トモくん……わたしをレイプしたの……二回目」
「レイプって……。確かに今夜のはやりすぎたと反省しているよ。でもあとはちゃんと……」

――そもそも先にレイプしたのは姉ちゃんじゃないか

などとは言えなかった。うん。口がさけても言えない。
「やっぱり覚えていない……わかった。思い出させてあげる」


あれはわたしが八歳でトモくんが五歳のとき。
いつものようにトモくんの家に遊びに来たら、お義母様は買い物に行かれるということで、お留守番を
任されたの。お留守番の間、トモくんにお気に入りの絵本を読んであげてって頼まれていたわ。

『――こうしてお姫さまと王子さまは幸せにくらしましたとさ。なに? トモくん、どうし……んっ!?』
読み終えた絵本を閉じようとしたときに、わたしの膝の上にいたトモくんが突然振り返ってキスしてきたの。
『……ちょ、トモくん……ど、どうして?』
『あのね。きのうのよるにおとーさんとおかーさんがね、ちゅーしてたの。なんでよるにちゅーするのって
きいたら、おとこのひととおんなのひとはどっちもだいすきどうしなら、ちゅーするんだって』
『ちゅー……』
『ぼくはさなねーちゃんがだいすきだからちゅーしたの。さなねーちゃんはぼくのことだいすき?』
『えっ、ええ。トモくんのこと大好きよ……』
『よかった! あしたもいっぱいちゅーしようね!』
『えっ……ええ。わかったわ……』


「もちろんその前からトモくんのこと好きだったけれど、それでもっと好きになったのよ……」
「……あのさ、紗奈。それってレイプ……なのかな? 幼児のたわいもない悪戯っていうか……」
喋り終える前に、間髪置かずに後ろから首を絞められる。
「純真無垢な乙女のファーストキスを奪ったんだから、正真正銘のレイプでしょうが……っ!」
「ご、……ごめん! おれが悪かった!」
おれは解放された喉元を擦りながら咳き込んでいた。
「あれで将来の結婚相手はトモくんって決めたのに……。トモくんは次の日にはキスしたこと忘れていたし
……。挙句の果てには、中学生になって色気づいたのかなと思えば別の女の子に手を出していくように
なって……一番近くにいたわたしは放置プレイ……」
沸々と憤怒のオーラが寝室内に充満していくのを肌で感じる。その、背中を伝う冷たい汗がとまらない。
そしておれは、強引に紗奈姉ちゃんのほうへと振り向かされていた。
首に激痛が走ったけど、今余計なことを口走れば、確実に生命が危うくなる。
「……でも、それは済んだことだから、もういいわ……。トモくんはわたしと結婚して、わたしのものに
なったんだもの……。ねえ、トモくん……。わたしを裏切ったりしたら……イヤよ……?」
紗奈姉ちゃんは微笑を浮かべていたのだが、目がまったく笑っていなかった。
おれは痛みも忘れて何度も首を縦に振っていた。
「それじゃあ、夜も遅いしもう寝ましょうか」
「は、はいっ」

この晩は姉ちゃんから抱き枕にされたため、ろくに睡眠をとることができなかった――。
710とある新婚さんの話3-12:2007/05/13(日) 23:38:07 ID:I1hZUwSL
正直なところ、おれは自分に過ぎたる――分不相応なお嫁さんをもらってしまったと思う。
でも、こう思い直したんだ。
おれのことを純粋に愛してくれる彼女、紗奈姉ちゃんに相応しい男に少しでも近づいていこうと。

いつの日か、堂々と肩を並べることができる、そんな立派な夫をおれは目指していく――。



後日、たまたまリビングに置かれていた紗奈姉ちゃんの給与明細を見て、激しく落ち込まされて
失意のなかも涙目で誓いを立て直したというのは本編とは関係ないお話。


                                       (おしまい)
711名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 23:41:22 ID:wP5lRAmA
リアルタイムでGJ!ですよぉぉぉ!
いいですねぇ〜、おっきしますねぇ〜。
ってことで是非続きをお願いします!
712672:2007/05/13(日) 23:41:40 ID:I1hZUwSL
えーっと……どうやら無事に投下を完了できたみたいです

最後にふたつ言わせてください

まずは最後までお付き合いしてくれた方々に心から感謝を

それとこの新婚スレが盛り上がることを祈っています

それでは失礼しました
713名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 23:53:42 ID:VWIs+MbG
うわあああああああ
素晴らしすぎて俺のマイサンがおおはしゃぎだあああああ
GJ!!!!!!!!!!
714名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:06:18 ID:Ep6E76g7
GJ以外の言葉が思い浮かばない。
715名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 02:14:38 ID:75ArFSts
GJと言うしかないな。

ブラヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!
716名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 03:54:29 ID:XFy6QqDG
なんという神
これがGJという感情か
717名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:33:30 ID:VHtuGsWu
保守
718名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 08:13:43 ID:Da8PxDNh
>>672神の悪戯
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179652735/29
名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 23:20:35 ID:lKbakQQR
ここらでおまいさん方に相談をしてみる 

某スレにて自分が書いた話があるんだが、たまたま違うスレを覗いてみたら明らかに 
その自分が書いた話をモデルにしたSSがあったのね(ご丁寧にエロシーンも) 

>読む人によっては自分がどこのスレの住人か分かってしまうかも 

って投下後に書いてあったんだよ…… 
そんなこんなで自分はこう思ったわけだ 
「そいつがパクるほど萌えさせた自分ってすごくね?」 
と 
「ぶっちゃけ気分悪い」 
って二つの思いを抱いているんだ 今はどちらかと言えば後者の思いが強い 

こういうパクリって2ちゃんでは珍しくないのかな? そうだとしたら、笑って流そうと思うけれど…… 

40 :名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 23:49:58 ID:lKbakQQR
ちなみに、自分が書いた話の後日談みたいな感じになっているのね 
どれぐらいかというと、 

・ヒロインが呼ぶ主人公の愛称がカタカナかた漢字にしただけ 
 ヒロインの名前は変えてあるが、主人公は少しもじっただけ 
・積極的なヒロイン(自分)がパクリ側では寡黙にして、主人公の口調も少し丁寧語へと改変したぐらい 
・主人公がヒロインの格好に興奮したかというところは、丸々パクリ 
・エロシーンのおおまかな流れもほぼ同じ 

……ごめん まだあるんだが、何だか無性に悲しくなってきた 
そもそもこの話は、 

『過疎気味のスレを盛り上げるためにSSを投下したんだけれど、どう思う?』 

って、ここの住人の皆に相談してから投下しにいったものなんだ 
そのスレの住人も盛り上がってもくれたし、いい気分だった  
新規参入だけれど、勇気出して行ってよかったなって…… 

なんというか、ひたすらショックで…… こんな仕打ちをされるなんて考えもしなかったし…… 
719名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 08:15:24 ID:Da8PxDNh
52 :40:2007/05/21(月) 00:22:41 ID:j0CaL3VC
>>43 
>>45 
を始め、皆の励ましに感謝しています 

質問なんだが、URL貼るっていってもどうすればいいかよく分からないんだ 
誰かご教授してはもらえないだろうか 
PCにはほとんど詳しくなくて、基本的なことしか分かっていないんだ 

やっぱり、黙っていることはできない 自分もそこまでできた人間じゃないし、 
ムカついてるから、パクリ乙ってやってやりたい 

すまん、誰か貼り方ってやつを教えてくれ 

<<<<そして該当スレにて。>>>>

808 :名無しさん@ピンキー :2007/05/21(月) 00:40:08 ID:j0CaL3VC
>>777 
パクリ乙 

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149503791/673-710 


>>672 こと40荒らし乙 
720名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:03:16 ID:hhTxXvsG
結局パクりでもなんでもなくて>>672の被害妄想だったってことかw
721名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:09:43 ID:5mpZkpDQ
>>718-719
その話題はとっくに終息したと思っていたが…
なぜ今さら持ち出すのかな。

まあどこがパクりなのか、正直おれにはさっぱりだったが。
722名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 01:17:16 ID:tGdDYZXO
まあもうどっちでもいいジャマイカ。
確かに672の被害妄想でかすぎだとは思うが、結局パクリ呼ばわりされたやつも
>自分がどこのスレの住人か分かるかも
なんて余計な一言書いたものだから、勘違いコースに行っちゃったんだろうけれどな。

>>718-719のやつもおそらくはパクリって言われたやつが報復に来たんだろう。
どちらにしろ終わったことを持ち出すのは面倒なだけだから空気を読んでほしいもんだ。
723名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 02:22:34 ID:GbVTOFZG
そのパクリとされるSSを見ないと何とも言えない
誰かURL貼ってくれ
724名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 15:09:01 ID:lFXQ4vB/
もう終わった話だ。忘れるんだ。

蒸し返してもいいことなんて一つもないからな。
725名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 16:44:19 ID:7IMuMfHx
>>724の申すとおりにござる。
726名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 01:52:24 ID:hxvZkicE
妄想が被ることなんてはよくある
俺も昔似たようなプロット作った
多分PCに眠っているが
727名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 14:53:22 ID:nbOWdbZE
別にこれで一生を台無しにするわけじゃないのに。
728名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 01:31:55 ID:N1mscqk7
年上も良いけど、そろそろ幼妻が読みたい俺ガイル…
729名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 10:31:18 ID:GJOYgo8B
はじめてお邪魔します。
不慣れな点は見逃していただけるとありがたいです。
エロは……想像で補ってください、すいません。
どうも失礼しました。
730名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 10:33:22 ID:GJOYgo8B
「なんでー?なんで、ダメなのー?」
身内だけのアットホームな式の後新居に戻ってきた妻は、新婚早々不機嫌だった。
もしかすると安アパートの戸口をリクエストにお答えしてお姫様抱っこでくぐるときに、
蹴っつまずいて転びそうになって花嫁を落としそうになったからかもしれない。
「いや、そりゃ、その」
「そりゃその、って全然理由じゃないじゃん!」
そう言うと妻は、造花のブーケとベールを丸めてソファの上に放り投げた。新妻と言う言葉が泣きそうな荒々しさである。
「……ケッコンしたよね、あたしたち?」
した。したけれどそれは、自分としては不本意ながら衝動に負けてああいうことになってしまった彼女の立場を守るためで、
それ以上のいわゆる夫婦生活というのは、もう少し時が経ってからでも構わないことにしよう、と反省の意味で自戒していたのだが。
「言っとくけど、あたしの立場を守るため、とかいうのは聞き飽きたからっ!もう正式に籍入れたんだし」
そう言うと勝手にドレスをどんどん脱いでいく。それ、ちょっと脱がせてみたかったんだけど。
今そんなこといえそうな雰囲気じゃないか。
「いやほら、子供が出来たりすると」
「出来た方が、いいじゃん!」
「……え?」
「だって、若いお母さんって良くない?子供と一緒に遊べるしさー」
確かにすぐに子供が出来れば、ハタチそこそこの若いお母さんだ。
お父さんの方はは四捨五入したら四十になろうというのだから、決して若くは無いが。
「それにー、学生の方が、ゆっくり子育て出来るよー?休み多いし。
 育ててから就職した方がいいじゃん、産休とか取りづらい職場も有るしー、そしたら先生の方が赤ちゃんと遊べるじゃん?ずるーい」
そう言うと妻は、ついにボタンが全部外れたドレスをするんと脱いだ。
脱いでもまだ胸から腰まで隠す長いブラジャー(ドレス用らしい)とドレスのスカートを膨らますためのバレリーナが着てるようなふわふわしたもの(パニエというらしい)を身に着けているので、あまり脱いだ感は無……って今それどころじゃない。
「いや、ずるいって言われても」
そういう状況で子育てすることになったら、確かにオレが大半の面倒を見ることになるだろう。
大学のセンセーとはいえマイナー分野の講師だし、大学の至近距離に保育園もあるし、そこに預けて子育てしている同僚も多いし……といっても同僚はほぼ100%女性だけど。
「だってー、ずるいもーん、先生ばっかり!だから」
妻はそう言って、振り向いた。
出会った時から何度も思ったが、小柄な彼女がこういう格好をすると、白い妖精か天使のようだ……口さえ利かなければ。
と思ったら、その口が背伸びしてオレの唇に押し当てられた。
「ねえ……あたしのこと、好き?」
しばらくして、妻はかすれた声で囁くと、オレの首に回していた手を素早くほどいた。
「いやそりゃ好きだから結婚したワケで……へっ!?」
オレが最後の言い訳を思いつく前に、妻は腰からふわふわしたパニエを落とし、指輪が光る手をオレの胸に置いて少し距離をとった。
気づいてやったのかどうかは分からないが、こうするとガーターとストッキングと下着だけ、という姿が抱き付かれているよりもよく見える。
「……ほんとは、あたしじゃ、嫌なの?」
俯いて泣きそうな声でそう言った妻の髪は、よく見るとかすかに震えていた。
731名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 21:48:29 ID:U3LKf5KZ
GJ!!!!エロシーンもプリ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ズ
732名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:58:53 ID:5WCGEbMh
なんという新妻…一目見ただけで萌えてしまった こいつは間違いなくGJ!!
続き期待してます
733名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 08:49:04 ID:8nPfZx+K
GJ!!続き期待
自分もパソの機嫌直ったら投下ようと思う。
それまで保守!
734729:2007/06/04(月) 23:20:45 ID:WYNnrbkO
729です。暖かいお言葉ありがとうございます。
このスレ割と好きなんですけど最近過疎気味ぽいので支援になればと…
なので先を考えてなくて、考えたらえらく長くなりました。
当分あまりエロくもならなくて申し訳ないのですが、途中まで続きを投下します。
他の方の投下の繋ぎになれば嬉しいです。相変わらず不慣れな点は見逃してください。
では、お邪魔しました。
735729:2007/06/04(月) 23:21:35 ID:WYNnrbkO
「……ほんとは、あたしじゃ、嫌なの?」
俯いて泣きそうな声でそう言った妻の髪は、よく見るとかすかに震えていた。

まさか。
泣いているのか。

前に一度だけ見たことの有る泣き顔が、脳裏をよぎった。
実は、妻とこうなったきっかけは、気の強い彼女が滅多に見せない泣き顔にやられたからなのだ。
「あー……えっと、ね……」
こんな時に言うべき言葉の一つも浮かばない、研究馬鹿と言われた頭。
嗚呼、オレの役立たず。最低男。
結婚したばっかりの愛する新妻をこんな気持ちにさせるなんて、夫失格。それ以前に、大人失格だ。
容姿端麗将来性充分性格イマイチ……は置いといて、とにかく、こんな分不相応な子がオレなんかの傍に
居てくれることを選んでくれたのに、他に何を望むというのか。
彼女のたまの――じゃない、日々の――でもないな、毎時毎分毎秒の我が儘くらい、聞いてあげればいいだけじゃないか。
改めてそう心に決めて、名前を呼ぼうと口を開いた、その瞬間。
「いいもんんんんんんんんんん!!!」
「え?」
「も、分かったもん!あたし今日から、不良妻になってやるぅぅううううううううううう!」
「不良……妻って」
唖然。
どうやら妻は泣いていたのではなく、怒りで震えていたらしい。
だが、不良妻。新婚早々浮気か。不倫か。まさか、家出か。お願いだから捨てないで。
「あたしあたしあたし、せんせの嫌いなこと、しちゃうんだから!ピアスとか!ヘソ出しとか!」
「へ・・・そ?」
妻は予想外のことを口走ると、無理矢理ガーターを捲った。こんな時にナニだが、彼女の足は本当に綺麗だ。
見てると小さな爪の先まで満遍なく舐……いや違う今は自分の趣味どころじゃ、ホラ。
「足なんか足なんか、こーんなに、出しちゃうんだから!!!」
「……あー」
そんな理由で、ガーターを捲られても。流石にそういう服は無いだろ、下着と水着くらいしか。
「そんで、ご飯も、好きに作るから!大体さー、スパゲッティとかうどんとかはー、立派なおかずなんだから!
 日本人の基本調味料は、マヨ!今日からウチは、目玉焼きには、ソースとマヨ!納豆には、たれとマヨ!」
「……はあ」
人の家に押しかけては怒涛の炭水化物乱立献立を平気で作る妻、オレが目玉焼きにも納豆にも醤油しか
かけないのを知っている妻は、色っぽい姿に不似合いな、駄々を捏ねる子供のような地団駄を踏んだ。
「お菓子とかだって、好きに買っちゃうもん!それ全部あたしが食べて、お金は食費から取っちゃうもん!」
「……それは」
無理かも。食費が底をついて、結局妻のバイト代から補填することになるのがオチだ。
ちなみに妻はこんな性格だが、子供の頃から和風の稽古事にいくつも通っていたらしく、茶道と華道と日舞と書道の
免状を持っている。それで今は、師匠の補佐としてそれらを教えて、バイトにしてはかなりの額を荒稼ぎしている。
時給にすると、オレより絶対高給取りだ。
ここまで考えて、どうして彼女が自分と結婚したのか、どうも分からなくなってきた。
例のアヤマチがあったとはいえ、今時そんなの珍しくも無い。
経済力も容貌も容姿もハイレベルな彼女が、何故各方面でローレベルなオレの嫁になろうと思ったんだろう。
彼女の優位に立てるのは、性格くらいか。あと言葉遣い。
もっともどちらも彼女のレベルが低すぎるので、比べてもあまり意味が無い。
「ねー!!!あたしの話、きーてるっ!?」
ぐだぐだ考えていたら、思いっきり耳を引っ張られた。痛い。
「聞いて、ます……から、その手離して」
「あのね!この際、はっきり、言っとくけどっ!!!」
耳を手荒に離すと、妻は鼻息荒く胸の辺りで腕を組んだ。
そうやって腕を組むと体格の割りにボリュームのある胸がほどよく潰れて、ブラの上からはみ出し……
いかん。こんなことを考えてるのがバレたらどうなるか、考えるだけでも恐ろし……
「あたし離婚は、しないから!ぜったい!!」
「え。」
ヨコシマ方面に流れがちな思考は怒号でぶっちぎられ、話はいきなりぶっ飛んだ。
この子は、何を言い出すんだろう。先が、見えない。
妻は組んでいた腕をほどいて握り拳を作り、ぶんぶん振った。
736729:2007/06/04(月) 23:24:12 ID:WYNnrbkO
「だーかーらー、わ・か・れ・な・い!!!!!せんせがホントはもっと大人な女の人が良かったって思ってても、あたしみたいな子供と結婚しちゃって失敗したって思ってても、そのうちあたしのことに飽きても、」
「…そんな」
そんなことを、考えてたのか。悪いけどそれ全部、オレの方では1ナノ秒も考えた事が無い。感動とショックで固まっていたら、妻の言葉はまだまだ延々と続くらしかった。
「せんせがよぼよぼのおじーちゃんになって寝たきりになってボケても、その時あたしがすんごい色っぽくなっててモテモテでも、ぜったい、ぜーったい、ぜぇぇええええったあああああいい、別れない、もーーーーん!!!!!!!!」
正統派花嫁ランジェリーに身を包み(というほど包まって無いが)拳を握り締め、頭から湯気が出そうに怒っている、
自分とはかなり年の離れた、妻。もし自分がいわゆるヤンキーな青春を送っていたら、娘だったとしてもおかしくない程の。
「……それ、本気?」
怒れる妻に手を伸ばす。噛み付かれても構うもんか。
「だって、誓ったじゃん!忘れてないよね、あたしたち、一生」
頬に触れたら、見上げて視線を合わせてきた。
「『富めるときも貧しきときも』」
教会式のお決まりの台詞だ。実は二人とも信者ではないのだが、教会が挙式費用が一番安かったのだ。
「あ、それ、ごめん、さっきはさすがに言えなかったけど、多分一生富めるときは来ない気が」
「いーからせんせは黙ってて!それからー、『病めるときも健やかなるときも』っ!」
頬に止まった蚊かなんかのように、ばちんと人の手を叩く。痛い。全然健やかじゃない。
「『お互いに、愛と誠実を捧げ合う』……んだもん!!もう忘れたの、トシのせいでっ?!」
そう言うと、叩いた後の手をそのままオレの手の上に重ねて、頬を擦り付けてオレを睨みつけた。
「いえ、さすがにまだそれは忘れてません」
「ごめんなさいはぁ?優柔不断な夫にホンローされる可哀想な新妻のあたしに、ごめんなさいして!」
どっちかというとこっちが翻弄されてる気がするが、話がややこしくなるのでその事は記憶から消し去ろう。
「ごめんなさい。すみません。なんならもう一回誓います、『貧しきときもそれよりもっと貧しきときも』」
「いーよ、もー!」
良いよ、と言ったのに、彼女はなにやらぶつぶつ呟き続けている。
「もー……なんで分かってくれないのっ」
これを軽く見てはいけない。きちんと汲み取ってあげるのが、夫婦円満への第一歩である。
「分かってって、どういうこと?」
「……式で誓ったからってだけじゃ、ないんだもん」
そう言うと、ぎゅうっと腕に抱きついてきた。汲み取り成功。視覚から触覚へ、刺激バトンタッチ。
「好きなの。」
「う」
いきなりまた、爆弾発言を。しかも打って変わって態度がしおらしい。何の罠だ。
「好き。大好きなの、何でか自分でもわかんないけど、でも好き」
何の罠かは全く分からないが、どうでも良いからかかってみよう、という気分になってきた。
これが罠でも一時の夢でも今後残りの結婚生活を妻に牛耳られることになろうとも、この誘惑に勝てる気がしない。
「ほんとに、好き」
「……うん」
「うん?!うん、だけぇ!?」
仮初めの化けの皮は剥がれやすい。妻のしおらしさはしおれてしまって声が尖った。
「あ、えーと……有難う。」
誠意を尽くした言葉のつもりだったのに、妻は更に不機嫌になった。
「ありがとなんて、やだ!」
「え。」
有難うと言って、拒否される。日本の美徳が砕け散ったぞ。
「そーじゃなくって、好きって言って!」
「は?」
「好きって。あたしのこと好きって」
「ああ、『好き』。」
「あーって、何!とってつけたみたいのは、や!」
「すみません。じゃあ、『好き』」
「じゃーって、何!」
「…『好き』」
「じょーねつが足りない!」
「『好きだよ』」
「軽すぎ!」
「『好きだぜ』」
「ウザい!」
この調子で、小一時間。
花嫁が心から満足してくれるまで、ギネスブックに載りそうなくらい、何度も「好き」を口にした。
737名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 02:05:05 ID:cafI2i0O
>>729
なんだ、この甘々…
超ツボだぁ!!(*´∀`*)
二人の馴れ初めとかも読みたかったり…
738729:2007/06/06(水) 21:27:51 ID:ZIvmhWf7
またお邪魔します。長々とすみませんが、今回で終わりです。
微妙な点は見逃していただけると有り難いです。
では、大変失礼致しました。
739729:2007/06/06(水) 21:30:22 ID:ZIvmhWf7
「これ、脱がせていい?」
好き好き攻撃にようやく合格点が頂けたところで、花嫁のお望みのままに、下着姿の彼女をお姫様抱っこでベッドに運んだ。
彼女を無事に横たえて、自分は取り合えず床に膝立ちでベッドにがっくりともたれた。
落下の危機が回避できた安心感でどっと疲れた。ロマンティックは年には勝てない。
「そーゆーの、わざわざ聞くー?オヤジくさー」
「そりゃ、実際充分オヤジだし。……ほんとはドレスも脱がせたかったんだけど」
でもドレスは、花嫁がさっき手荒に脱いでしまった。未練がましく言ってみたら、花嫁は意外と機嫌を損ねなかった。
「じゃ、あとでもっかい着てあげる」
「ほんと?!……いや、やっぱりいいや」
「どして?あたし別に良いよ?」
「や、でも、汚したら困るし」
会話しつつもながーいブラジャーとさりげなく格闘する。フォーマルな下着って、どうしてこうややこしいんだろう。
「なんで?クリーニング、レンタル代に含まれてるよ?」
「いや…もう一回着たら多分それで済まないしつこい汚れがスカート辺りに」
絶対追加料金決定な感じの、でも色的には問題ない感じの…とは言わなかったのだが。
「ばかっ」
夫婦相和し。伝わったらしい。その証拠に顔が真っ赤だ。
「うん、馬鹿ですよ。知らなかった?」
下着と格闘して更に疲れたので、小休止で下着から離れた。彼女が耳に付けっぱなしの真珠のイヤリングに気付いたので、
ついでに外して差し上げる。長時間付けていたせいか、美味しそうな耳朶が赤く鬱血している。手当て代わりにちゅっと二、三回キスしておいた。
「きゃ!みみ、やぁんっ……知らなーい、だってせんせ、大学のセンセーだもん、ばかじゃないでしょ?」
「いや、充分馬鹿ですから。奥さん限定の馬鹿」
「やだー、そんなの、へんなのー……あ、やん」
下着を脱がすのがどうにももどかしいので、ホックを外しながらレースの上から、胸の一番高まったところを軽く齧った。
そのうち白い肌が露になりはじめたので、顎でレースを避けて直接そこを口に含んだ。
「うー、くすぐったいぃい…ふ?……ぁ…んんっ」
片方の先端が自分の唾液で濡れて硬く立ち上がったところで、手でその滑りを使って強弱を付けて揉んでゆく。
形状記憶機能が付いているんじゃないかと思うほど張りのある感触は、何度触ってもいつまでも飽きない。
片方を弄くりつつもう片方も口に含んで舌と歯で甘く嬲ると、オレの頭を両手で抱えた妻の手が、髪をくしゃくしゃと掻き混ぜた。
「ぁ…あ、んっ……」
「感じる?」
「そんなのっ、あ」
背中に手を入れて少し持ち上げて、ごわごわした長いブラジャーを妻の体の下から抜き取った。
「……き…かなくっても、分かる、よね?」
呼吸も思考も乱れ始めた妻は、言葉が上手く出てこなくなってきているようだ。
「ううん、全然分からない。」
「ば、かっ」
また妻にぽかぽか叩かれた。今度は耳や手のときと違って、何故か痛くない。
「ばかっ……やだ、あ、えっち、ばかっ」
「うん。でも馬鹿じゃなくて、大馬鹿かも」
そう言いながら、さっきの言い争いで脱ぎ損なってた自分の式服の残りを脱ぎ捨てて、ベッドに上がって花嫁にのしかかると、安いベッドがぎしっときしんだ。
オレの下の新妻はオレの方に柔らかな腕を伸ばして首に絡めると、潤んだ目と濡れた唇で艶やかに笑った。
そそられ過ぎて、目が眩みそう……ってのは大袈裟か。
「ねー?」
「何?」
何でしょう。オレ、今ちょっと忙しいんだけど。
現在、君にキスしつつガーターとの摩擦係数が高いくせにやたらと布切れの少ない不思議なぱんつを脱がす、という難易度の高い技を
要求されてるもんで。
「さっきの」
「ん?さっき?」
触った感じではこのぱんつは結構湿っているが、まさか脱水済み未乾燥状態ではいたわけじゃないよな?
「あのね、さっき、感じたよ」
「ああそう、感……え。」
やっとぱんつを取り去って、最初から湿っていたにしては湿ってるのはごく一部に限定されすぎているように見受けられるので,
恐らくこの湿り気は乾燥状態で身に着けた後に付着したものであろうと推察される、とか下らないことを研究してたら、耳から入った言葉がのんびり脳に到達して、一瞬の思考停止の後に、頭を殴られるような衝撃が来た。
740729:2007/06/06(水) 21:31:34 ID:ZIvmhWf7
 さっき

 何を

 感  じ  た  と  … ! ! ! ! !

いつの間にか握り締めてたぱんつが、今度は赤血球とか白血球とか血小板とか血漿とか鼻水とかから成る赤い液体で
更に湿ってしまいそうなんですが……!それに、君の台詞を聞いた俺のあらゆる部分の方が、よっぽど色々感じてます、妻よ。
「感…じたの?」
もう一回言って欲しい。この唇にもう一回言わせて、もう一回聞いてみたい。
「うん、感じた、すごーく」
何がおかしいんだか、妻はくすくす笑った。
「……そっ…か」
「うん、そー。へへー……あ、ちょっ!…んっ、せん…!」
いくら彼女の保護者のような三十路でも、そこまで言われて張り切らなければ夫ではない。
手も唇も、あらゆるところで彼女に触れた。今までのさほど多くない彼女との経験で蓄積した、彼女の快感のドアをひとつずつ
丁寧に開いていく。
「んっ…や、あ、だめっ、それぇ…あ、はっ…う」
上気した肌に、いくつか紅い痕を付ける。露出の多いドレスを着るまではお預けだったが今日からは解禁だ。
明日からこの子はまた、教室では生半可な教師が太刀打ちできない程の跳ねっ返りで、大輪の花のように鮮やかに人を惹き付ける、
学内有数の我が儘な姫に戻る。
けれどその勝気な彼女の肌の上にいくつもの欲情の名残がひっそりと刻まれているのを、オレと彼女だけが知っているのだ。
オレが与えるもので、彼女をもっと悦ばせたい。もっと、蕩ける様な表情が見たい。
「…ぁん、あ、ふ……あ?…あーーーっ!」
「……ん?」
彼女がオレの下で快感の溜息を漏らし続けている……と思ったら、どうやら違うものが混じっている。
同じ「あ」でも同じじゃない。鼻にかかっていた声が、途中で突然日常の声に戻っている。
「ねえ、でんきっ!」
「ああ」
そういえば点けっぱなしだ。
「…消したい?」
「ん……あ、でも」
「でも?」
「や、離れちゃだめっ」
そう言ってすりすりと、オレの胸に顔をこすり付けてくるのは、たまらなく可愛いんだが。
いくらなんでもそれは妖怪でもない限り、物理的に無理だ。そこで、ひとつの提案をしてみた。
「じゃあ、目を閉じてたらどうかな?」
「目……二人とも?」
「まあね」
まあね、は決して肯定ではない。否定でもないが、まあ、時と場合による。
「うん、分かった」
そう言うと妻はぎゅっと目を瞑った。食べちゃいほど可愛い、という表現があながち嘘ではないと思い知るのはこれで何度目だろう。
力が入りすぎて皺が寄った瞼にキスをすると、妻は言った。
「……せんせ?」
「何?」
「せんせーも、目、つぶった?」
「うん。瞑った」
嘘ではない。但し、ほんの二秒ほど。
「薄目とかもー、してない?」
「してないよ」
勿論していない。今は、普通に開けている。
「ん……約束ね、見ちゃダメだよ?」
これに対する正直な返答は、いささか難しかったので。
取りあえず、可愛い妻の頭を撫でて、返事の代わりに口付けをした。
741729:2007/06/06(水) 21:37:58 ID:ZIvmhWf7
「あ、やだぁ、ずるい!目、あいてるー!!」
目を閉じる提案をしてからしばらく、彼女のそこここを弄った。
約束どおりぎゅっと目を閉じた姿がいじらしく可愛くて、暴走しそうになる自分を宥めながら、髪の先から綺麗な足の爪先まで愛撫した。
妻は最初は目と一緒に口もきゅっと閉じていたが、だんだん我慢できなくなったのか、小さな声を漏らし始めた。
そしてそれが抑えきれなくなってきたらしく、首筋に少し強く口付けたときにあ、と声をあげ、ついでに目も開けてしまったのだった。
少し前までの内股とかウエストだったら誤魔化せたのに、場所が首筋ではどうしようもない。ばっちり目が合ってしまったのだから、バレバレである。
「そっちだって開いてるでしょ」
「う、でもぉ」
「お相子お相子。お互い様」
「お互い様って何よー!!」
「……だから、ほら、見てても良いよ?」
「え?……やっ!……あ、んっ、あぁん」
オレの体に反射的に視線を走らせた妻は、途端に信じられないほど真っ赤になった。
それから恥ずかしそうに目を逸らして身を捩り、その刺激に震えて可愛い声を出した。
「や!見ないもんっ!」
「そう?」
これから一緒にお風呂入ったりしたら、嫌でも見ると思うんだけど。
「だから、せんせも、見ないで!」
「そうか。でも」
こういう時の溜息は、できる限り大袈裟に。狡い大人、万歳。
「見なかったら、もうどこ触ったらいいのか分かんないねぇ」
「えーーーーっ!!うそっ!」
「嘘なもんか。オレが嘘ついたこと、有る?」
「……ない」
さすが俺の妻、ご名答である。確かに無かった、今までは。
「……それに、どこにキスしていいのかも」
分からないことを示すために、わざと胸の薄桃色の部分を避けて二、三回キスしてみた。
妻は唇が触れるたびに、あ、と残念そうな声を出した。
「うううっ……いじわるっ」
「そう?正直に言っただけなんだけど」
一応、嘘はついてない。妻はしばらくオレのことを恨めしそうに見上げていたが、溜息混じりに白旗を揚げた。
「分かった。見ても」
「見ても?」
聞き返すと、目を伏せて、一言。
「いい、よ…っ!?」
742729:2007/06/06(水) 21:40:10 ID:ZIvmhWf7
お許しが出たところで早速色々と眺めてみる。
「あ、やだそんなとこ、きゃ!」
眺めるついでに、色々と刺激もして差し上げる。
「そんなトコは嫌?じゃあこんなトコは」
「ひゃんっ!?や、きゃ、んん、あ!」
済みではあるが、本日は正式な初夜である。とりあえず一通り、確認の為に触っておかないと。
妻は実に素直に様々な反応を返してくれて、確認は非常に有意義に進行した。
「うーん。こっちも」
「え?え、え、え!?」
表が終わったら、今度は裏だ。ふにゃふにゃになった妻をころんとひっくり返すと、今度は後ろから触れた。
胸が重みでボリュームを増して触感を楽しませてくれる上に、白い背中に続く尻のなだらかな丸みが視覚をそそる。
その白い肌を唇で触れ舌でなぞりながら太腿の間を指で弄ると、充分すぎるほど濡れていた。
太腿丈のストッキングにまで滴りが伝わってしまいそうな程だ。
「入れるよ」
こっちも楽しみたいところだが、時間も時間だし一度に色々するのも躊躇われるので、さっさと先に進むことにした。
ご利用は、計画的に。お楽しみは先にとっておくのも、大人の知恵というものである。
「え!?だって、そっち……あ!」
後ろから突くと、先端はぬるんと何度か目的の場所を逸れて跳ねた。
その度に彼女の別の場所が刺激され甘い声の混じったやるせない溜息が零れる。
「あ、はっ…やっ…いままで、こんなこと、しなかったっ」
「そりゃ、いつも同じじゃ面白くないだろうし」
「おもしろく、って、そんな……あ」
そろそろ良いだろう。手を添えて狭い彼女の入り口に自分を当てがい、腰を突き入れた。
「あぁん!や、いたっ…!」
「力、抜いて」
まだ経験の浅い彼女には、多少キツかったらしい。様子を見ながら他の部分への愛撫も繰り返し、少しずつ自分を収めていく。
「んっ…ぅ、」
「ん、入った」
良し良し、と髪を撫でると、溜息のような声が漏れた。
「…や…いっぱいっ…あ」
「ん、いっぱい入ったよ…動くよ」
後ろから背中にかぶさるようにしてゆるゆると動く。
さっきまで嫌だの何だの言っていたが、妻の体は実に敏感な反応を示した。
「あふ、ぅ、ん、あ、」
続けているうちに慣れてきたのか、腰が揺れ始めた。
声が甘くねだるようなものに変わり、吐息に次第に熱がこもる。
「んっ!?」
そうこうしている内に、オレを咥え込んでいる内部がきゅんっと締まった。
「っ……くそ、やば」
危ない所で引き抜くと、妻は息を切らせて驚いたようにオレを振り向いた。
「…せん、せ…?」
「ごめん、やっぱり」
こんなに反応されると、バックはキツい。初夜があんまり速く済んでも今後の夜の生活に差し支える。
ウチの妻は今後の成長が楽しみだねと思いつつ、ひっくり返して、白いレースのストッキングの膝を立てさせて開く。
くったりと力が抜けた妻は、さっきのような仮初めの抵抗も見せず、成すがままだ。
純潔をあらわす白のガーターストッキングの間に、濡れた紅色が誘うように覗いている。
とオーソドックスな体位でも格好によっては刺激的になる好例として学会発表したいくらいだ……何の学会だ。
「や、きもち、いっ…」
溜息とともに妻は可愛いことを言った。
「気持ち良い?」
「ん、んっ」
「もっと良くしてあげようか」
そう言うと、結合部の上の小さな突起に触れてみた。溢れかえった滑りをぬるぬると擦り付けると、妻の背はびくびく震えた。
「ふ、あ、あ、い、あ」
「そんなにイイ?」
「んっ、うん…せんせ」
「ん?」
妻は、縋るような目を向けた。
743729:2007/06/06(水) 21:41:12 ID:ZIvmhWf7
「せんせも、あたし」
そこで言葉を切って、はぁっと息を吐く。その唇を塞ごうとしたら、指で止められた。
「…あたし、きもち、い?」
……先生も、私、気持ち良い?
一瞬、意味が分からなかった。
妻よ、それ絶対文法間違ってるぞ……って、今授業じゃない。
もしかして、それって。
妻の体が、オレにとって、気持ちがいいかどうか…ってことか?!
今までどんな女にも、そんなこと聞かれた事なんて、無いぞ。
この子は、なんてことを、考え付くんだ……日本語としては最低だが。でも最低だけど成績を付けるとしたら多分特A。
「……気持ち良いよ。最高。世界一、気持ち良い」
鼻先にキスして言うと、妻は涙目で笑った。見上げるその目の淵に溢れた滴を舐め取る。
可愛さ余って憎さ百倍、では無いが、募った愛しさが行き場を無くして身勝手な欲望が膨れ上がった。
この子を、滅茶苦茶にしたい。
泣いてオレを乞わせてみたい。
こんなに何かを渇望するのは、何年振りだったろう。
この子に会わなければ、こんな事は一生思わなかったかもしれない。
「ふ、あ、せんせっ……!」
きらきらと式の名残のラメが散っているゆるく波打った髪が乱れる。そんな風でも彼女は綺麗だ。狂おしいほど。
「すき、せんせ、すきっ」
「うん、オレも好きだよ、大好きだ」
しがみついて来るのを押さえ込んで、そのまま何度も突き上げる。
「あ!……や、だめぇえ、いっちゃうっ」
手を離してシーツを掴み、唇を噛んで首を仰け反らせ、いやいやをするように頭を振った。
「いいよ、イって」
「や、まだ、やっ」
またんっ、と唇を噛み締める。
「まだ?」
「ん……んっ」
手を緩めると息を吐き、こくりと焦点の合わない目で頷く。
「もっとぉ……もっと、いっしょっ……あ、や、またぁ…ん…くふぅん…」
堪らずに動くと、妻は子犬の鳴き声のような声を出した。限界が近い時の声だ。
「うわ、っ」
まるで搾り取ろうとするかのように、妻の内部がビクビクと収縮する。
「ふ、ぁあああん!あ、ぁああ!」
まだだ。まだ、もう少しこの子を味わいたい。
上り詰めた妻に引きずられないように自分を押さえ込み、快感の名残りで蠢く内部を体の動くままに突いた。
「っ、く、は」
もう。もう、全てぶちまけてしまいたい。
柔らかく絡みついて離れない白い手足に、促されるように。
「っ、あ…っ!」
まだ、ともう、のせめぎ合いの中で、自分の精を余すところ無く存分に愛しい妻に注ぎ込んで、果てた。
744729:2007/06/06(水) 21:42:08 ID:ZIvmhWf7
「もー…あんなこと、するならするってゆってよー…」
しばらくは、動けなかった。口を開くのも億劫だった。
それを妻の柔らかさと温もりが現実に少しずつ引き戻し、何回か雄弁なキスを繰り返し、やがて二人とも意味の有る言葉を口に出来るようになった。
「それも変じゃない?」
本日の予定と希望を、夜のイトナミ前に披露し合う夫婦。つまらん。
「だってー、恥ずかしいもん」
「恥ずかしいの、嫌?」
あんまり嫌そうに見えなかったけど、と耳元で内緒話のように囁くと、つまはやだもぉ、と言って体をすり寄せて来た。
「あのね、お願いがあるの。言っても、いい?」
「何?」
欠伸をしながら答える。今夜は良く眠れそうだ。
「えっとね、出来れば、できればで、いんだけど」
「うん」
彼女の我侭は断らないって決めたっけ、と思いながら目を閉じて柔らかい髪を撫でる。
「あの…もっかい、したい…かも…」
「え。」
もっかいしたいって、何を。
結婚式…じゃないよな。ってことはアレか。
「あ、あの、言ってみただけ!言ってみたかっただけだから!
 分かってる、無理だよね、明日もお仕事だし、あたしは学校だし、こんな時間だし」
恥ずかしそうにおねだりをした妻は、欠伸しかけたまんまで口を半開きにしたオレを見て、顔を真っ赤にして慌てた。
確かに、こんな時間…色々とたっぷり時間をかけたせいで、通常のご休憩、とかでは全然足らない時間になっている。
「そだよね、そーゆーの、お休みの前の日…とかの方が、良いよね?」
「…そう…かもねぇ…」
ヤりたい盛りの、彼女には悪いが。睡眠不足は、ともかくとして。
年相応の恋人ならばもう一回といわず二回でも三回でも、なんだろうが……
生憎当方はそれなりの年なので、あまり張り切ると明日の腰が心配だ。
「良いの良いの!無理するの、やめよ?だって、明日も明後日もあるし!」
毎日ヤルのね。嬉しいけどツラいかも。複雑に引き裂かれる現代社会における個人の縮図……じゃないか。
「それにー、もう充分幸せだもーん」
笑ってぎゅうっと抱きついてくる、心も体もしなやかな、オレの最愛の妻。
「…ごめん」
「もう良いよー、忘れてっ!もう寝よ?」
「いや」
「え?」
「……やっぱり、もう一回だけ、良い?」
「えーっ!?大丈夫?」
「……って言うか、このままの方が大丈夫じゃない」
「どうして?」
「悶々として眠れなそう」
手っ取り早く分かっていただく為に、首にぎゅっと回ってる妻の手をほどいて、どうみてもこのままでは大丈夫じゃなさそうな部分に触れさせた。妻は、あ、と驚いたような声を出したが事情は理解したらしく、そのまま手でそれを軽く弄って、子供かなにかをあやすように呟いた。
「……やっぱり、せんせーって、ばかぁ……」
だから何回も言ったじゃないか。それにお生憎様ですが、多分それは一生治らない。
「奥様は馬鹿はお嫌いでしたか」
額にキスすると、妻は嬉しそうにはにかんで笑って、手はそのままで体を滑らせ、顔の位置をオレと同じ高さに持ってきた。
そうしておいて、ちゅっと音を立ててオレの唇にキスして、唇が触れたままで、こう言った。
「……ううん。おばかなときも真面目なときも、富めるときも貧しいときも、」
「だからごめん富めるときは永遠に来な」
「せんせーは、黙ってて!!!!!!!」
ハイハイハイ。分かりましたからそれ以上強く握らないで。
言われなくてもヤバい刺激で、そろそろ喋れなくなりそうです。
オレが仰せの通り口をつぐんだら、もう一度ちゅっとキスをして、可愛い妻は今まで見た中で一番幸せそうに、ふにゃんと笑った。
「死があたし達を分かっても、いつまでもずっと、ずーーーーっと、大好き。」


                                          〈 おしまい。〉
745名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 21:58:42 ID:NaZ6puXv
GJ。しかし、なんという威力か…
746名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 22:10:48 ID:QtcxkFTS
俺も幼妻欲しいんですが、どこで買えますかね?
747名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 22:14:13 ID:IQPDvKyd
中東とか?
748名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 22:15:36 ID:oYkZF5Tj
いいなぁ…ラブラブな夫婦っていいすね!
GJ!としか言えないっす!
749名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:45:09 ID:Ng2hgUix
うーん……

急性甘さ中毒で、倒れました。

ふおおおおグッジョ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ブ!
750名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:28:35 ID:pGbzSFXa
>>746
南米や東欧、アフリカあたりなら買えるかと。
ただし、その場合バレたら10年食らい込む事を覚悟しとけ。
751名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 09:27:09 ID:ry5l887T
GJ!!!!ネ申キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
752名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 00:17:48 ID:h4/IYgbZ
保守
753名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 21:20:50 ID:ybeGAcpX
保守
754名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 00:25:57 ID:q72WpwTt
保守
755名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 08:05:26 ID:zfAsVm6p
容量的にそろそろ次スレだね
756名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 09:31:48 ID:mqRNUrRN
浮上
757SS保管人:2007/06/18(月) 21:08:40 ID:IsiFyvyb
2chエロパロ板SS保管庫
http://red.ribbon.to/~eroparo/


職人様、このスレに投稿されたSSを当方の保管庫に収蔵させて貰っても宜しいでしょうか?
758名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 21:24:26 ID:fufTMRUI
>>757
自分は>>52ですが、保管おっけーです。
たくさんのスレの作品を保管されてて大変でしょうが頑張ってください!
759名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 09:57:26 ID:hmodnY6L
アゲ
760SS保管人:2007/06/25(月) 00:57:13 ID:HmHjk6mk

「オリジナル・シチュエーションの部屋その7」に収蔵させて貰いました。
761名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 02:28:01 ID:etDGfpQy
お疲れ様です
762名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 20:21:02 ID:gnOg711G
乙カレーです。
763名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 19:50:56 ID:SfziMeS5
764名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 01:48:14 ID:2X9LrgGU
syu
765名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 14:51:15 ID:tuNQUZ/M
あげ
766名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 13:05:39 ID:RyYyfYG1
浮上
767名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 05:42:51 ID:1YCF48ra
保守がてらにを投下してみようと思います。
初めて書いたものなので、うまいものではありませんが。

上手くいけば夜までに。
時代ものであんまりエロくなくてもいいですか?
768名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 07:44:39 ID:Hazx5nE0
WKWK
769名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 13:04:27 ID:/DGt2M0N
頑張れ〜時間にこだわらず最後まで書いてね
770名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 17:46:09 ID:DjfEA3+p
771名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 12:40:43 ID:JX2ob7tP
wktk
772名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 00:54:55 ID:4N+AX9kO
次スレどうする?
773名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 22:48:36 ID:H1o/blrY
ニャ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━ン!!
774名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:08:24 ID:McXou9ea
ほしゅ
775名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:19:41 ID:4N+AX9kO
次スレ
【俺の】結婚&新婚萌えスレッド第2夜【嫁!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185632204/
776名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 20:38:53 ID:OxTVr3mm
777名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 05:03:56 ID:aBcr0oIx
とりぷるせぶん
778名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 09:11:31 ID:T0WFxN/w
age
779名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 01:59:22 ID:HqfLSQnJ
780名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 13:30:27 ID:Z1WRkD+E
781名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 03:01:23 ID:Seq58DlM
最近過疎なんですかね…?
支援というほどのものではありませんが、
お眼汚しに一つ投下させてもらいます。
ちと長めですがご勘弁を…
782781:2007/08/06(月) 03:02:12 ID:Seq58DlM
「……遅い」
中嶋雪子は夫の帰りを待ちわびて、30秒おきに携帯で時間をチェックする。
別に、普段より特別帰宅時間が遅いわけではない。しかし夫は1時間ほど前に
「本日は19時25分に帰宅予定」
とメールを送ってきたのだ。現在時刻は19時29分。4分、遅れている。

雪子の夫である中嶋貴巳(たかみ)氏36歳は、少々特殊なタイプの
人間だ。
謹厳実直・正確無比・超がつく無表情・無愛想。
非常に仕事熱心で有能な地方公務員である彼は、何事も兎に角きっちりとしていないと
気がすまないらしい。
帰宅時間はまちまちで、残業して23時近くになることもあるが、
必ず雪子にメールで帰宅予定時間を知らせてくれる。
結婚して丸2年、一度も予定時間を過ぎたこともなく、また、
それよりも早く帰ってきたこともない。1分たりとも、である。
雪子はたまに、夫が機械じかけで動いているのではないかと、やや本気で疑うのだ。

とにかくそんな夫が、予定時間を4分も過ぎて帰宅しないというのは只事ではない。
雪子はどうも想像力が豊か過ぎる性質で、だんだんと不安が胸を締め付ける。

帰り道で車が故障した、とか…でもそれなら携帯で連絡くれるよね?
帰宅間際に上司に仕事振られた?そんな要領悪い人じゃないし…
事故……いやぁぁダメっ!そんなこと想像するのもダメだやめろ私!

ソファの上で、クッションに顔をうずめて足をばたばたさせていると、
雪子の携帯が鳴り響いた。貴巳専用のメール着信音「必殺仕事人のテーマ」であるが、
どんなイントロクイズの達人でも正解は無理であろう早業でメールを開封する。

「申し訳ありませんが、急に同僚と飲みに行くことになりました。
帰りは0時過ぎを予定しているため、先に寝ていて下さい。」

いつも通りの、味も素っ気も無いメール。
雪子は、とりあえずほっと安堵の溜息をつき…
それから急速に、かつ甚だしく不機嫌になった。
ダイニングの食卓の上には、二人分の夕食がまだほのかに湯気をたてている。
雪子が、ある思惑をもって、日ごろの数倍の気合を入れて作ったメニューである。
豚キムチ、ニンニクの素揚げ、レバニラ、山芋とオクラのサラダ。
すっぽんの生き血だのオットセイエキスだのも入れて見たかったが、
雪子の住む田舎町では手に入らなかったのである。
しかしそれでも、出来上がったのは
あからさま過ぎるほどの精力増進メニューであった。

誤解のないように言っておくが、貴巳は決して精力が弱いほうではない。
仕事が忙しいときでも、少なくとも週二回は夫婦の営みがあるというのは、
36歳という彼の年齢からして、少なくはないだろう。
まして雪子は24歳の、まだ可愛らしい雰囲気のある若妻である。
二人の夜の生活は、決して寂しいものではなかった…二週間前までは。
783781:2007/08/06(月) 03:05:02 ID:Seq58DlM
雪子が異変に気づいたのは、先週の金曜日のことだ。
いつもなら、大体週の前半に一回、週末にねっとり濃厚に一回または二回、というのが
二人の夫婦生活のパターンであった。
機械仕掛けの夫でも、さすがにその日まできっちり決める気は無いらしい。
しかし週2〜3回のペースだけは、二人が結婚してから今まで
きっちりと守られてきたのだ。
それなのにその週は週末に差し掛かっても、まだ一度もしていない。
(疲れてるのかな…仕事忙しいみたいだし。)
少々の物足りなさを感じつつも、1週間がなんとなく過ぎた。

そして今週。日曜、月曜、火曜…と過ぎるごとに、雪子は自分の身体の中を
ざわつくような熱が満たして、震えだすのを感じていた。
相変わらず貴巳は雪子に触れようとせず、夜はさっさと眠ってしまう。
10日以上も放っておかれた身体は、キスだけでもとろとろに溶けてしまいそうなのに。
すやすやと寝息をたてる夫の横で、思わず胸元や股間に指を伸ばしそうになるのを
雪子は必死で耐えた。
自分で慰めて、身体に灯った炎を中途半端に消してしまいたくはなかった。
透き通るような白い頬をほんのりと赤らめ、そっと溜め息をつく。
(明日はきっと…してくれる。
貴巳さんが、私を求めてめちゃくちゃにしてくれる。)

結婚して丸2年が経つが、雪子は自分からセックスを求めたことがなかった。
男性は貴巳一人しか知らないし、元々奥手なほうなのだ。
女性のほうから誘うのは、何だかとても恥ずかしいことのような気がしていた。
ただ、雪子がひたすら受身なのにはもう一つ理由がある。
彼女の夫、貴巳は、とにかく無表情で無口。
同僚からは陰で「鉄仮面」とあだ名をつけられている程だ。
2人が職場の上司と部下として出会ってから6年、
恋人同士として付き合いだしてからでも3年以上になるが、
雪子は未だに、貴巳の本心がわからないことの方が多い。というかほとんどだ。
本当はとても優しくて、責任感のある人なのはよくわかっている。
ただ、あまりにもその美点が表に―表情や態度に現れないので、
時々とても不安になるのだ。
自分は本当に愛されているのか…
貴巳から必要とされているのだろうか?

二人にはまだ子供がいないので、雪子のすべきことは限られてくる。
家や衣服を清潔に保ち、美味しい食事を作って、笑顔で夫を出迎えること。
結婚してから雪子なりに努力して、専業主婦として及第点だと自負してはいる。
昼食も、毎日弁当を手作りしている。貴巳は出来合いのそうざいが大嫌いなのだ。
しかしそれが、自分が必要とされている証拠だとするには、何だか頼りない。
食事は雪子でなくても作れる。掃除も洗濯も…
そして夫は、甘い言葉なんて天地がひっくり返っても言わない性質だ。
ときどき、そしてとても深刻に、不安が襲ってくる。

でも、そんな雪子の不安が嘘のように消えてしまう時がある。
それが、貴巳が雪子を求めてくることだ。
日常の何気ない動作でさえ分刻みで動いているような夫が、
唯一自分の欲求をさらけ出し、激しく自分を求め、精を放つ…
雪子は快感に震えながら、求められ愛される喜びで満たされる。
夫が自分を求めてくれるということは、雪子にとってこの上ない喜びであり、
自分の存在価値を認められる安堵そのものだ。
しかし、そんな貴巳が自分に触れなくなって、もうすぐ2週間。
雪子はじりじりと疼く身体と、とらえどころのない不安を持て余していた。
784781:2007/08/06(月) 03:06:48 ID:Seq58DlM
(もしかして…もう私の身体に飽きちゃった、とか。
そりゃ私は胸だって顔だって人並みだし。
背もちっちゃくて色気ないし。
取り柄は色白なことくらいだし、
経験少ないから、ふ、ふぇらちおとか、たぶん下手だし…
ダメだどんどん落ち込んでくっ。

きっと、貴巳さん、疲れてるだけだよね。
仕事のピーク期もやっと終わったって昨日言ってたし。
よし、今日の晩ご飯は、おもいっきりスタミナつくようなメニューに決定!
それでゆっくり二人でお風呂に入って、凝った肩をマッサージしてあげよう。
私は全然呑めないけど、ちょっとだけ晩酌にも付き合おう。
お疲れ様って、笑顔で。
そしたらきっと、今夜こそ、してくれるよね…?)
それなのに。


「貴巳さんの馬鹿ぁぁぁぁぁっ!」
携帯を二つに折らんばかりに握り締め、思わず叫ぶ。
せっかく頑張って作った夕食なのに。そわそわしながら、ずっと待ってたのに。
いつもは飲み会の誘いなんてバッサリ断って帰ってくるのに!
テーブルの上の精力増進メニューが、いつの間にかすっかり冷めている。
なんだか、一人で空回りしている。バカは自分のほうだ。
冷えてしまった夕食を見るのも辛い。とても一人で食べる気になれなくて、
ラップをかけて冷蔵庫に仕舞い込んだ。
(本当は怒りにまかせてゴミ箱にぶち込みたかったが、どうしても勿体無くて
できない。いつのまにか根っから主婦体質になったみたいだ…)
怒りと悲しみと不安がない交ぜになった頭で、
お茶漬けだけの簡素な食事をして、シャワーを浴び、パジャマを着た。
こうなったらフテ寝するしかないと、早々にダブルベッドに潜り込む。
明りを消して横になると、涙がひとりでにぽろぽろと溢れてきた。

(…もう、わたしのこと、欲しくないの…?)

涙を、枕カバーにごしごし擦りつけて拭いた。
しばらくは眠れないだろうと思っていたが、ここ数日悩みに悩んだ疲れからか、
雪子はいつの間にか深い眠りについていた。
785781:2007/08/06(月) 03:07:42 ID:Seq58DlM
髪の毛を優しく撫でられているような感触で、雪子の意識は半分だけ目覚めた。

(なんか気持ちいいなぁ…自分が子猫にでもなったみたい。)

頭を撫でていた指は、ゆっくりと白い頬を滑り、桜色をしたくちびるを優しくなぞる。
心地よさに、雪子は くふん、と鼻を鳴らす。
いつまでもこうして、うとうとしていたい…
薄く開いた瞳に、何かがきらりと光るのが見えた。
銀縁の眼鏡。さっぱりとした短髪。
静かだけれど意思の強さを秘めた眼。大きくて節くれだった手。
紺のスーツに、私が誕生日にプレゼントした、ペンギン柄のネクタイ…

「た、かみ、さん」
「ただいま雪子。遅くなって悪かった」

そこでようやく、はっきりと眼が覚めた。
仕事帰りのままの姿の夫が、ベッドのふちに腰掛けて、雪子の寝顔を覗き込んでいた。
「お帰りなさい、ご飯は?」
慌てて飛び起き、反射的にそう聞いてから、先ほどの冷えた夕食のことを思い出した。
なにか暗く重いものが、雪子の心にのしかかる。
「居酒屋で済ませてきた…どうした?」
妻の顔が急に暗くくもるのを見て、貴巳はわずかに眉をひそめ、心配そうな顔をする。
雪子を見つめる瞳が、いつもよりも少し温かい色を帯びているような気がした。
夫のそんな表情が、雪子の胸を締め付ける。
「なんでもないよ。お風呂にお湯入れようか」
無理に明るい声と顔を作って、そそくさとベッドから降りようとするが、
夫が強い力で腕を握って止めた。
「そんな顔して、何でもないわけがないだろう」
そう言って、雪子の目尻に残る涙のあとを指でなぞる。
この人はどうして、肝心なときにだけ優しいんだろう。

「ごはん…待ってたの。今日はいつもより、頑張って作ったの」
声がふるえるのを押さえられない。
掛け布団のカバーをぎゅっと握り締めた。
「一緒に、ごはん食べて、お風呂も一緒に、はいって、でも…」
とうとう涙がこぼれてきて、言葉にならない。
寂しかったの。早く帰ってきて欲しかったの。…素直に、そう言いたいのに。

「…本当に悪かった」
ふいに、貴巳の胸に力強く抱きしめられた。
あぁ、貴巳さんの匂いだ…そう思ったとき、雪子は不思議なほどに、
さっきまでの怒りや不安が消えていくのを感じた。
苦しいほどに強く抱きしめる夫の腕から、ぐりぐりと頭を出して見つめあう。
夫は相変わらず鉄のような無表情で、でもその眼には雪子にだけ向けられる、
暖かい、優しい色が映っている。
どうして自分がこの人と結婚しようと決めたのか、その瞬間の気持ちを雪子は
思い出したような気がした。
頭だけでなく腕も、夫の腕の間からぐりぐりと出して、愛する人を抱きしめる。
はじめての時のようにぎこちない、でも激しいキス。
まだ少し震えている自分の唇で、貴巳の唇についばむようにする。
お互いの舌を少しずつからめて、唾液を混ぜあい、そして激しく舌を吸う…
濡れた音と、徐々に激しくなる息遣いだけが寝室に響く。
ついに息が苦しくなって顔を離し、雪子は潤んだ眼で夫をじっと見つめる。
「…貴巳さん、えっち、して欲しい…したいの」
786781:2007/08/06(月) 03:08:39 ID:Seq58DlM
貴巳は、無言で雪子をベッドに押し倒した。妻のパジャマのボタンを外しながら、
もう片方の手で器用にも上着を脱ぎ、ネクタイをゆるめ、シャツを脱ぐ。
どんな時にも冷静沈着をモットーとする彼だが、はだけたパジャマから覗く
雪子の真っ白な胸元を見て、理性が吹っ飛びそうになるのを辛うじて抑えた。
妻の肌は、その名前の通り、雪のように白くてきめが細かい。
触ればどこもかしこも信じられないほど柔らかくて、指が埋もれていくようだ。
常夜灯のひかえめな灯りのもとで見るその肌は、うっすら上気してピンク色になっている。
掌に吸い付いてくるような、それでいてすべすべした感触。
まるで、真っ白な子猫みたいだな…
そんなことを思いながら、そっと左の乳首を指の腹で撫で上げる。
「ひゃぅん、っあああ」
たったそれだけで、まるで挿入されたかのような激しい反応だ。
さらに指先で乳首をこねくり回しながら、もう片方を口に含んで、舌で吸い上げる。
「や、ぁぁぁっ、だめぇ!」
「だめ?じゃあやめようか?」我ながら意地の悪い聞き方だ。
「ち、違うのっ!…その、あの、久しぶりだから…その…」
「久しぶりだから?この程度じゃ刺激が足りないのかな?」そう言って、
激しく乳首を吸ってはすぐ放し、また吸っては放し、をしばらく繰り返すと、
綺麗なピンク色の乳首がこりこりと勃ちあがってきた。
「ちっちがうよぉぉ、ひさしぶり、だから、すぐ…い、いっちゃうぅ」
恥ずかしそうに手で顔を隠しながら喘ぐ雪子の姿に、
貴巳も理性を抑える自信が無くなってきた。
舌のざらざらした部分で乳首をめちゃめちゃに舐めまわすと雪子は、
「あ、あひ、いいいいいっっ」
まだ秘部に触ってもいないのに、絶頂が近いことを知らせる鼻にかかった声を上げた。
そこで意地悪く、乳首の刺激をぴたりと止める。
「あっ…?やだぁ…なんで?」
「ダメだよ、いかせてやらない…これが雪子の中に入るまでは」
雪子の手を掴んで、まだズボンを履いたままの自分の股間に導く。
小さな手が、恐る恐る俺自身を撫で上げた。
すでに痛いほど張り詰めている肉棒がびくんと反応する。
「これが欲しかったら、脱がせてくれよ」
「えっ………う、うん」
雪子は少しためらったが、頬を染めておずおずとベルトに手を伸ばしてきた。
困ったような照れたような表情が最高に可愛らしい。
そんな顔をされたら、苛めてやりたくなってしまうじゃないか。
俺は伸ばしてきた雪子の両腕を掴み、背中の後ろへ持っていって、
脱ぎ捨ててあったワイシャツの袖の部分で手際よく縛った。
何が起こったのかとっさに解らず、きょとんとする雪子に言う。
「早く脱がせてくれよ…ただし手は使わないでな」
「…え?………えぇぇぇ?!」
787781:2007/08/06(月) 03:09:38 ID:Seq58DlM
かちり、かちゃ…
ベルトの金具が歯に当たって音を立てる。
必死でベルトに歯を立てて、引っ張って金具を外す。
口でズボンを脱がすのは、想像以上に難しくて、
何よりも雪子自身が恥ずかしくて死にそうだ。
ようやくベルトを外し、スーツのズボンのボタンを外す。
よだれがだらだらと零れ、生地にしみを作っている。
クリーニングのことを心配する余裕など、今の雪子にはなかった。
頬に当たる貴巳自身の昂ぶり。布越しにもその熱が伝わってくるようで、
愛撫されてもいないのに、雪子はどんどんと高まってくる。
何とかファスナーを下ろしたが、どうやってズボンを腰から下げたらいいのか…
途方にくれていたら、夫が手を添えて助けてくれた。
「さて…あと一枚だよ」
貴巳のものはトランクス越しに激しく自己主張している。
早くそれに触れたくて、夢中で下着にかぶりついて引っ張った。
張り詰めた肉棒が引っかかって、なかなかうまくいかずにもどかしい。
はやく、はやく触れたい。
下着をよだれでぐちょぐちょにしながら、必死でずり下げた。
待ちわびたものが、ぶるん、と勢い良く顔を出し、雪子の頬を打つ。
「あ、はぁ…っ」
ようやく直に触れる夫の感触に、たったそれだけで軽く達しそうになってしまう。
恥ずかしいのも忘れて、愛しい夫のものにうっとりと頬ずりをする。
「良くできました」
そう言って貴巳が腕のワイシャツをほどいてくれた。
ようやく自由になった両手で、夫の熱い塊をそっと包む。
2,3回上下にそっと扱くと、夫の顔が快感に歪む。
何度もその表情を見慣れた雪子だからこそわかる、わずかな変化。
(貴巳さんも気持ちいいんだ…)
夫の反応に勇気付けられて、雪子は初めて自分から、
夫の高ぶりにそっと舌を這わせた。
先端をやわらかく唇で挟み、舌先で先端をちろちろと刺激する。
唾液を塗りつけながら、幹の部分を舐めあげる。
(どうやったら、気持ちよくなってくれるの…?)
雪子は恥ずかしさも少しの間忘れ、愛しくてたまらない夫の分身を、
吸い上げながら口いっぱいにほおばり、さらに喉の奥の奥まで迎え入れた。
嘔吐中枢が、雪子の意思に背いて反応し、大量の粘っこい唾液が溢れてくる。
「はぁ…っ、うえ…っっ」
唾液が、まるで愛液のようにぽたぽたと滴る。
夫の肉棒が喉の奥でびくびくと動き、息苦しくてたまらない。
でも、離したくない!
もっともっと、奥まで入れて、気持ちよくなって欲しい…!
じゅぷ、じゅぷじゅぷじゅぷっっ…
788781:2007/08/06(月) 03:10:21 ID:Seq58DlM
「…っふ…」
貴巳はうめき声を上げ、思わず雪子の頭を両手で掴んで、
唇から陰茎を引き抜いた。
「けほ、げほっ…ごほっ」
涙目になりながらむせ返る雪子の背中をさする。
「雪子…大丈夫か?」
「うん、平気……あの、痛かった?私ヘタクソで…ごめんね…」
「いや、すごく良かったよ。我慢できなくなりそうだったから、乱暴にして
悪かった」
「ううん」
雪子は、ヨダレにまみれた上気した顔で、極上の笑みを浮かべている。
「どうした?」
「ふふふ…嬉しいの。貴巳さんが、私で気持ちよくなってくれて…」
可愛い妻に、とんでもなく色っぽい顔でそんなことを言われて、
冷静でいられる男がいるだろうか?
常に冷静沈着を旨としている自分も、こればかりは例外だ。反則だ。
前触れもなく、雪子の両足をがばっと開かせ、
下着の上から秘部に唇をつけ、激しく吸い上げた。
「ひゃ、やぅぅぅんんっぅ!!!!あ、ああああああっっ!」
全く予想していなかったのだろう、突然の局部への激しい責めに、
雪子は全身を痙攣させるようにして反応する。
下着は既に、尻のほうにまで大きな染みをつくっている。
いやらしい雌の匂いが鼻をつく。自分自身も痛いほどに反応している。
布の上からクリトリスに軽く歯を立てるようにして刺激すると、
雪子の腰がびくんびくんと大きく震える。
「あぁぁぁぁ!!いっちゃう!もお、い、くぅぅぅ!!!」
限界を告げる雪子の声に、またも意地悪く、ぴたりと刺激を止めた。
「…や、あぁ…なんで?なんでぇぇ?」
今にも快感の頂点に昇りつめようというところで、突然突き放され、
雪子が泣き声をあげる。
「これを入れるまで、いかせてあげないって言っただろう?これが欲しい?」
自分の猛る肉棒を見せ付けるように扱きながら聞くと、
雪子は恥も外聞もなく、こくこくと勢い良く頷いた。
ここからが、最後の仕上げ。
「欲しかったら、おねだりしてごらん。
自分で下着を脱いで、オマ○コ自分で広げて、チ○コちょうだいってね」
ただでさえ上気した雪子の顔が、これ以上ないほど真っ赤に染まる。
唇が震えてなかなか言葉が出ない様子だが、
俺が本気なのは良くわかっているようだ。
あまりの恥ずかしさに眼を伏せながら、ゆっくりと自分の下着に指をかけ…
もじもじと膝をすり合わせながら、足首まで下ろした。
そして自分の太ももに両手をかけたが、さすがに足を開くのはためらっている。
今の今まで、自分からセックスを求めたこともなかった妻だ。当たり前といえば
当たり前だ。あまりの刺激の強さに戸惑っているのが、手に取るようにわかる。
しかし今日だけは、手加減するつもりはない。
「ほら…早くしてくれないと、今日も俺が先に寝てしまうよ?」
心にもない台詞を吐く。自分自身も我慢の限界を迎えているというのに…
しかし根っから素直な妻は、
「待って…ちゃんとするから…おねがい」
と懇願するように囁いて、泣きそうな表情で、
自分の太股をゆっくりと開いた。
俺のモノを待ちわびているそこは、既に愛液を溢れさせながらひくついている。
色白の雪子の秘部は、唇と同じきれいな桜色をしている。
今はいやらしく光り、貴巳のものを求めて口をぱくぱくとさせているそこ―
必死に顔をそむけながら、消え入りそうな声で、雪子がねだる。
「貴巳さんの―お、おちんちん…入れてください…」
789781:2007/08/06(月) 03:11:12 ID:Seq58DlM
自分のあまりにもはしたない行為が信じられなくて、
雪子は消えてしまいたいほど恥ずかしかった。
「良く出来たね…雪子」
場違いなほど穏やかな声で夫がささやく。
その瞬間、夫の肉棒が、いきなり膣の一番奥まで入り込んできた。
ズプッ、ズプププウウウッッッ!
2週間の間、ずっと待ちわびていた感覚。
膣口が限界まで拡げられ、亀頭が子宮口をコツコツと叩く感覚に、
雪子は声もあげずに絶頂を迎えた。
「…っ、はぁ……っっっっっっ!!!!」
頭が真っ白になる。オマ○コがびくんびくんと痙攣し、夫の昂ぶる陰茎をぎゅっと
締め付けた。全身ががくがくと震えている。
しかし貴巳は容赦せずに、膣口ぎりぎりまで引き抜いては、上の壁を亀頭で小刻みに
擦りあげ、同時に乳首を舌でめちゃくちゃに嘗め回す。
「ひゃ、だめ、あっぅぅぅ、だめだめぇぇぇぇ!イッてるのに、動いてるぅぅ!!」
「すごいな…雪子のオマ○コが絡み付いて、離してくれないよ」
貴巳の額にも汗が浮かび、眉を寄せて耐えるような表情をしている。が、
それに気づくような余裕は雪子にはない。
「あ、んやぁぁっ、もっ、ダメ、びくびくしてやぁぁぁぁぁあああああああ」
自分が何を口走っているのかすらも解らずに、激流のような快感に身を任せる。
2度、3度と立て続けにオーガズムに達し、ついには激しすぎる頂点の快感が
休む暇なく雪子の身体の芯を責め立てた。
精を搾り取ろうと激しく収縮する膣内の感触に、貴巳も我慢の限界だった。
「雪子…いくよ」
「あっぁっあああああああああ!!!っふあぁあんんっっっいくぅぅぅぅ!!」
亀頭からびゅくびゅくと精液が噴出し、子宮口に勢い良く当たる。
むしろ子宮が、精液を飲みたがってごくんごくんと喉を鳴らしているような感覚。
(…下の口で、飲んでるっていう感じ…気持ちいい…)
頭の片隅でぼんやりとそんな事を考えながら、
雪子はゆっくりと意識を手放した。
790781:2007/08/06(月) 03:12:00 ID:Seq58DlM
気が付くと、雪子は整えられた寝具に寝かされ、きちんと肌布団を掛けられていた。
未だぼんやりとした頭でゆっくりと横を向くと、
貴巳が穏やかな顔で雪子を見つめていた。
そんなに長い時間気を失っていたのではなさそうだ。
「なんか…すごかった、ね」
「そうだな…俺も2週間も我慢していたしね」
しれっという夫の言葉に雪子は耳を疑った。
「へ…?我慢してたの?したくなかったり、できなかったんじゃなく?」
「そうだよ。予想より期間が長かったし、思いのほか辛かったな…」
(えーっと、この人、何言ってるんだろう???)
頭が混乱して、何から訊けばいいのかわからない。
「…なんで?」
結局、一番簡素かつ要領を得ない質問をしてしまったのだが、
夫は、当たり前のことにようにきっぱりと応える。
「君が自分から欲しがるところを見たかったんだ」と。

「…………………はぁ?」
「どのくらいの間焦らしたら、君が我慢できなくなって、俺を求めてくるのか
それが知りたかったというのもあるね」
信じられないことを当たり前のように話す夫。
雪子の頭に、久しく忘れていた怒りがふつふつと湧き上がる。
「貴巳さんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁ!!!」
べしべしと夫の胸を平手で叩くと、その手はいとも簡単に捕らえられ、
またベッドに押し倒された。
「馬鹿で結構。辛い2週間と引き換えに、いつもと違う雪子をたっぷり
見せてもらえたからね」
一瞬、貴巳の顔にうっすらと笑みが浮かんだことに、雪子は気づく。
一年に数えるほどしかない貴巳の笑顔である。
(あ〜、なんか、すごいレアなものを見たような気が…)
びっくりしている雪子の耳に、更に驚くべき夫の言葉が入ってくる。
「さて…じゃあ、溜まってる2週間分、残りをしようか」

「え?ええええええ???無理!絶対無理!!!」
「さすがに僕も、2週間分で残り5回、とかは無理だけどね。不本意ながら、
せいぜいあと2回ってところかな…」
「無理だってば!私、もう腰立たないよぉぉ!」
「大丈夫だよ、腰が立たなくても体位を工夫すれば、十分セックスは可能だ」
理解の遅い子供に噛んでふくめるように言う夫に、
雪子の恨みがましい目線は届いていないようだった。
791781:2007/08/06(月) 03:12:50 ID:Seq58DlM
それから約1時間半後。
雪子は貴巳に、繰り返し、最後のほうは半ば強制的に絶頂に導かれ、
本当に精も根も尽き果てて、指一本動かせないほど疲労困憊していた。
一方貴巳は疲れも見せずに平然としている。
(明日の朝…もう今日か…は絶対起きられないな…まあいいか、土曜日だから
貴巳さんのお弁当作らなくっていいし。
しかしこの人、本当に機械仕掛けか…じゃなきゃ超人かぁ?)
怒りを通り越して呆れてしまう。
横に寝そべる夫の顔をそっと観察していると、見透かされたように目が合った。
「そうだ、一つ言い忘れていたんだが」
「え?」
「明日は休日出勤することになった」
「えええ?」
驚いて声を上げるのは、これで何度目だろう。
「えっと、で、お昼は…?」
恐る恐る夫に聞くと、いつもの無表情で、じっと眼を見つめられる。
(うう…無言の圧力)
「あのね、たまには、コンビニとかは…?」
「雪子、僕はね、コンビニ弁当を食べるくらいなら、
一日何も食べないほうがまだマシだと思っているんだ」
「えーとじゃあ、出前を取っ」
「弁当をよろしく頼む」
ぴしゃりと断言する夫。
「貴巳さんのオニぃぃぃぃぃ!!!」
時計の針は、午前三時を指していた―

792781:2007/08/06(月) 03:13:25 ID:Seq58DlM
翌日。
貴巳は、昨夜の疲れなど露ほども見せず、
いつも通りにてきぱきと業務をこなし、昼休みを迎えた。
ふらふらしながら雪子が持たせてくれた弁当を机の上に出す。
(さすがに可哀相だったかな…しかし律儀に弁当を作ってくれるところが
可愛い。実にけなげだ。料理も上手いし、結婚して良かった…)
と、鉄仮面の奥で幸せをかみ締めながら弁当のふたを開け、
中嶋貴巳氏は、ほぼ1年半ぶりに心底驚いたのであった。

弁当箱には、豚キムチ、ニンニクの素揚げ、レバニラ、オクラと山芋などが
渾然一体となってぎゅうぎゅう詰めになっており、
すさまじい臭気をあたりに振りまき始めていた…。
(これは…何だ?ニンニクにキムチにニラにレバーって…
もしかして、今夜もまたして欲しい、とかいう意思表示か?
何だかんだ言っても、雪子もすっかり好きモノだな。仕方ないやつだ…)
幸福な誤解を胸に、貴巳は、恐ろしいほどの匂いで同僚に迷惑をかけないように、、
弁当箱を持って外のベンチへ向かった。

廊下を歩く貴巳とすれ違った、彼の後輩の高田・沢木両氏は自分の目を疑った。
泣く子も黙る鉄仮面、無表情・無愛想・無口と完璧に三拍子揃った中嶋貴巳氏が、
ニヤリと不気味な笑みを浮かべながら歩いている。
(…い、今、笑ってたぞ…?初めて見た…夢じゃないよな?!)
(な…なんか、ものすごくレアで、恐ろしいものを見てしまった…)
後輩二人の背筋を凍らせたことなど露知らず、足取りも軽く食事に向かう貴巳だった。
793781:2007/08/06(月) 03:26:06 ID:Seq58DlM
以上です。
結婚2年が新婚かというと、かなり微妙なとこですが…
ラブラブだということで許してやってくださいw
794名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 06:09:12 ID:jsK0cDKj
エロでラブラブってのは良いもんだ
795名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 07:08:12 ID:PyxDS5rR
GJ!
まだまだウブな雪子タソにハァハァ
796名無しさん@ピンキー
>>793
着メロに仕事人のテーマってw
「新婚何年目」という素晴らしい表現がある以上、二年目でも十分新婚さんですよ。
GJ!