桜蘭高校ホスト部 2

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1名無しさん@ピンキー

「桜蘭高校ホスト部」(LaLa連載中、アニメ放映中)のエロパロスレです。

・なるべくsage進行推奨。
・職人叩きカプ叩き禁止。スレに迷惑かけないように。
・職人さんは投下前にカプ・シチュなどを明記してください。

前スレ
【BLじゃ】 桜蘭高校ホスト部 【ないよ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144378927/

保管庫
桜蘭高校ホスト部・エロパロ保管室
ttp://rinrin.saiin.net/~ouran/index.html
2名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 14:54:12 ID:SfFqkF3y
>>1
3名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 15:12:14 ID:VUsVqIQJ
>>1
乙でーす!!
4名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 15:54:59 ID:OiaO6IGA
乙だよ*
5名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 15:56:26 ID:8RV0bUQL
なるべくsage進行推奨。
6名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 18:15:56 ID:dOueQfXm
↑お前も下げれwそして>>1乙
7名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 18:26:47 ID:2nFhzgTU
??
下がってるように見えるが…
8名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 18:30:38 ID:SfFqkF3y
sageと書けば下がると思ってるやつはなんたらかんたらってのを思い出した。
9名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 20:59:23 ID:Lo7Ax+QD
10名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 17:33:22 ID:tqoZ/Fau
さて前スレも埋まったしこっちで語り合いますか
しかし前スレの最後で埋め厨が1000だけかっさらわれてたのはちょい痛快だたよw
11名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 20:58:02 ID:48vcTPY5
保管庫のお父さん超お疲れ。
12名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 22:52:16 ID:msKMJCho
>>1 アナタオベントウ
13名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 23:11:07 ID:hbyY9jzS
お父さんへ
自分勝手な娘からのお願いですが、
文字が左にぴったりくっついてると見にくいかも。
ちょっと隙間開いてるといいな。
スクロールバーが色付いて見やすくなったです。
いつもありがとう、大好きだよ。
娘より
14前スレ910(父):2006/06/03(土) 23:47:26 ID:POybsN1N
今日も元気で更新しました。前スレ700まで。前スレの「お父さんの保健室」に笑ったw
今の所まとめてて思ったんだが、ハニハルが一番少ないんだね。頑張れハニー先輩。

>>13の娘へ
やっぱり見難いか。職人様によっては1スペース空いてたり空いてなかったりするので、
統一しようか迷っていたんだが空けることにするよ。教えてくれてありがとう。   父より
15名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 23:50:23 ID:5IbawdRn
おとうさん、おとうさん、
あとね、細かいことなんだけどね、
トップページと注意書きの「桜蘭高校ホスト部」の
前のカギカッコがないの。
16名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 23:55:06 ID:vsz2W0EL
お父さん凄い!
ところで小ネタ2にある3を押すと何故か殿ハルの3に飛ぶとです・・。
あと職人番号に様がつくといいと思うです、お願いお父さん。
17前スレ910(父):2006/06/04(日) 00:34:57 ID:YjIMcOyV
みんな報告ありがとう。速攻で直しました。
あとあんまりスレがお父さんで埋まると職人様の作品量が減っちゃうので、
早急にBBS用意するので今後そちらで言っていただけると泣いて喜びます。
>>15の娘へ
気づかなかった、多分タイトルコピペしてた時にミスったんだと思う。
>>16の娘へ
うきドキの2を流用してそのまま忘れてました。テヘ☆(キモイ
様も、メニューが長くなるのでつけようか迷ってたけどつけることにします。
18名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 01:13:17 ID:ZMFKCYzE
何かホスト部ならBLもいけるようになってしまった自分が怖い・・・orz
こういうことからハマっていくんだろうか。

個人的には、言葉責めする銛先輩×照れまくりハルヒが読みたいでっす。
機会がありましたらよろしくお願いします。>職人さん
19名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 01:27:51 ID:XGfrfPsm
上2行はやめてくれ。
20名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 02:01:52 ID:LFUwTDcl
お父さん超乙
21名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 03:27:36 ID:eJrqOGbP
ハニハル読みたい。
天才外科医で心理学者の殺人鬼が脱走するヤツ
22名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 03:41:16 ID:1FD9JPVX
>>21
ハンニバル、、、
23名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 04:05:48 ID:pB6quxEF
>>22
二度目は古い!
24名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 12:26:00 ID:QRy4ldfL
ここってまだ一人称のSSってないなあと思って想像してみたんだが、
・・・だめだ、うざすぎる・・・特に殿とれんげとハニー先輩の一人称エロ・・・
25ハニハル小ネタ:2006/06/04(日) 13:59:48 ID:lJbZwASn
ハニー×ハルヒ小ネタエロ。
>>24に触発され、試しにハニー先輩一人称で書いてみました。





「ハニー先輩、止めて下さい…そんなトコロ汚…ふぁあっ!」
ダメだよ〜ハルちゃん、強がっちゃ。
上のお口がいくらダメって言っても、下のお口は全然そんなこと言ってないんだから☆
もうっ、そんな悪い子にはお仕置きしなきゃいけないねぇ。
「もうハルちゃんったらワガママなんだから。そーいう子にはお口にチャック(はぁと」
「むぐぅっ!?」
わぁ〜ハルちゃん、そーいう顔もカワイイねぇ〜*
「優しくしてねぇ〜。歯なんか立てたら許さないよ?(はぁと」
「ふ…ふがっ!?」
そうそう、ハルちゃん。なかなか上手だねぇ〜*
上手に出来た子にはご褒美をあげなきゃだねぇ〜。

「ねーハルちゃん。今度はお馬さんの格好してみてよ?」
「こ、こうですか?」
お尻を突き出して四つんばいになるハルちゃん。
んー、ハルちゃんはどんな格好をしても似合うねぇ〜*
そのぐしょぐしょになったオマ○コには僕のブラックうさちゃんが似合うと思うなっ☆
「もう入れてもいいよねっ?」
「えっ?あ、ちょっとま…ああっ!!」
なーんだ、全然大丈夫なんじゃない、心配してソンしちゃった。
僕が動くたんびにぐちょぐちょって、すっごいいやらしい音立ててるの聞こえる〜?
もう、ハルちゃんって本当にいやらしい女の子なんだからっ*

「ハニー先輩、自分、もう…」
えー、もうイッちゃうの〜?
でも入れる前にもう何回かイッてたから仕方ないか☆
「うん、分かった*じゃあ僕も一緒にイキたいな*」
ハルちゃんの中が僕のブラックうさちゃんをぎゅうっとしてきたから、僕もだんだん気持ちよくなってきたみたい。
ハルちゃんにはおなかいっぱいザー●ン食べさせてあげないといけないねぇ☆
「いっくよーハルちゃんっ!」

***どくどくどくっ***

ふぅ〜いっぱい出ちゃった*
ねーねーハルちゃん、気持ちよかったぁ〜?
あれ、もう寝ちゃってるのかぁ…うんうん、良かったんだねぇ〜。
ハルちゃんってばほんとーに可愛いんだからっ*





…何ていうか、正直すまんかった。
26名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 14:27:06 ID:kstBhkc5
わあ、ハニー先輩の一人称すごく鬱陶しいです(褒め言葉)
しかもうさちゃんとか言いつつ鬼畜だしw

れんげ一人称→きゃーきゃー言いつつ、オタク用語満載で鬱陶しい
殿一人称→一行で済むところを何行も使って俺マンセー、やたらハルヒ可愛い連呼でうざい
…な、イメージ
27名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 15:56:13 ID:69WcCW5Q
>>25
笑い死ぬかと思った・・・
28名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 16:14:34 ID:JLFNMgc+
>>25
ハニー先輩らしすぎてとてもうざい一人称SSですね(褒め言葉)
結構鬼畜なことしてるのに、それが感じられない表現初めて見たw
29鏡夜×ハルヒ:2006/06/04(日) 17:14:22 ID:HqM5iACu
鏡夜×ハルヒです。エロ少なめ。
本誌・単行本バレネタを含みます。
未読のかたはご注意ください。

[NGワード→箱庭]




30名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 17:15:17 ID:66d8Hy9F
リアルタイムきたー
31鏡夜×ハルヒ:2006/06/04(日) 17:15:46 ID:HqM5iACu

【 箱庭の夢 】



(おかあさん)

だんだんとやせ細っていく手を、
どんなに強く握り締めてもどうにもならないのだと知っていた。
泣いたり、寂しがったりすれば、病床の母を困らせるだけだと分かっていた。

だからハルヒは笑うしかなかった。

(わたしは、だいじょうぶだよ)

本当は、泣き叫んですがり付いてわめきたかった。
いっては嫌だと、ずっと傍にいてくれと。
そう声に出して言ってしまいたかった。

(おかあさん、おかあさん)

やがて母は白い布をかけられ、ハルヒは黒い服を着せられた。
静かに横たわる母は、もう笑ってくれない。
呼びかけた声はもう届かない。

どんなに泣き叫んでもすがり付いても母は帰ってこないのだと分かっていた。
もし泣き叫んだなら、それは父を困らせるだけで、なんにも、ならないのだと。

だからハルヒは笑って見せた。

(だいじょうぶ、だよ。わたしは、だいじょうぶ)


ちゃんと、うまく、笑えていただろうか。


どうしても抗えない運命があるのだと、あのとき知った。
どんなに強く望んでも、どんなに激しく願っても、叶えられないことがあると。
だからもう、望むことはやめた。
なんにも望まなければ、失うことも、傷付くこともないから。




────だから、どうか。

32鏡夜×ハルヒ:2006/06/04(日) 17:16:49 ID:HqM5iACu


「進路希望調査?」
教室で教師からみんなに配られた紙を、ハルヒはものめずらしげに眺めた。
何の変哲もない紙に、第一志望、第二志望……といくつかの欄が並んでいる。
進路調査書自体がめずらしいのではない。
この桜蘭学院でも普通の高校と同じようにこんなことをやることに驚いたのだ。
超お金持ち学校である桜蘭学院は、何かにつけて世間一般とずれていることが多い。
たとえば同じ『文化祭(学院祭)』だとしても、それは一般の高校などとは規模が違うのだ。
「んーまあ一応ね」
「はっきり言ってあんま意味ないけどねー」
ハルヒの両側から、双子がつまらなそうに紙を揺らしながら答える。
「C組とかD組あたりならこういうのも必要だろうけど、僕らはね〜」
「そうそう。『希望』とか言ったって、進路なんてみんな大体決まってるし」
「ああ、そっか」
双子の言葉にハルヒは納得する。
A組は、桜蘭の中でもさらに上流の家の子息が集まっている。
大抵の場合は親の跡を継いだり、家の企業に就職したりと進路が決まっているのだろう。
「それに女の子の場合なんかは、許婚がいたりするしね」
「高校卒業か、大学卒業と同時に結婚って子も少なくないよ」
「へえ」
ハルヒは思わずまわりを見回して、クラスメイトの少女達を見つめてしまった。
一見すると、礼儀正しくちょっとおっとりした子が多いというくらいで、
かつてハルヒが通っていた公立中学の女の子達となんら変わらないように見える。
だがその内実は、やはり違うのだ。
この中に許婚がいる子は何人いるのだろう。
おそらくそれは、ハルヒが思うよりずっと多いのだろう。
お見合いならまだ想像がつくが、許婚などハルヒには想像つかない。
自分の意志とは無関係に決められた結婚相手──それはどんなものなのだろう。
33鏡夜×ハルヒ:2006/06/04(日) 17:17:36 ID:HqM5iACu

たとえ親の決めた婚約でも、春日姫や満山姫のように、
相手と相愛になってしあわせになることもあるのだろう。
もちろんそうでない場合も。
別にそれをかわいそうとは思わない。
彼女らも自分をかわいそうとは思っていないだろう。
たとえばハルヒも、幼くして母を亡くし、
父は世間一般から見ればあまり受け入れられない性癖の持ち主だ。
けれど自分をかわいそうと思ったことはない。
ハルヒにとってみればそれは特別なことでもなんでもなく、
世間一般とは多少違っていても、それはそれでしあわせだからだ。
多分それと同じなのだ。
彼女らにとってはそれが当たり前で、哀しむことでもかわいそうに思うことでもない。
ただ、それだけのこと。
「ハルヒの進路も決まってるよー」
「僕らの家の養子になること!」
「何言って……ちょっ、人の調査書勝手に書かないでよ!」
ハルヒが物思いにふけっている間に、
双子は机に置かれたままだったハルヒの調査書を取り上げて勝手に書いていた。
急いで取り返してみれば、第一志望の欄に『常陸院家の養子』と油性ペンで書かれている。
「うわっ、ペンで! 光! 馨!」
「えーいいじゃん。うちのおかーさんもおとーさんも賛成してくれてるし」
「うちの子になったら大トロ食べ放題だよー」
「そういう問題じゃない!」
ハルヒが怒っても、双子は反省する様子も見せずに笑っている。
あまりに悪びれないその態度に、逆に脱力して怒る気力をなくしてしまう。
「いいよもう……先生に頼んで新しい紙もらうから」
「なんだよハルヒー。うちの子になるのそんなに嫌なのかよー」
「そういう問題じゃないでしょうが……」
自分達でいたずらしておいて、ハルヒの態度に文句を言う双子を置いて、
ハルヒはもう一枚調査書をもらうために職員室へと向かった。
34鏡夜×ハルヒ:2006/06/04(日) 17:18:28 ID:HqM5iACu


桜蘭高校ホスト部では、ハルヒはホスト兼雑用をしている。
ホスト部員として認められて以来、雑用のほうは強要されたわけではないけれど、
ハルヒの庶民癖として、使用した部屋をそのままにしておけずに
みんなが帰ったあと簡単な掃除をするようにしているのだ。
実際はみんなが授業を受けている午前中に
清掃業者が入り掃除をおこなっているそうなのだが、
自分たちが個人的に飲んだカップを洗ったり
簡単にテーブルを拭いたりという程度のことはやっておこうと思ったのだ。
今日も、少女達が帰り、他の部員達が帰ったあとで、ハルヒは簡単な片づけをしていた。
他に残っているのは鏡夜だけだ。
帳簿付けやスケジュール管理を一手に担う彼も、他の部員達よりも遅くなることが多いのだ。
彼はノートパソコンに向かい、熱心に何かを打ち込んでいる。
テーブルを片付けている途中、
ハルヒは花瓶の陰に置かれた白いレースのハンカチを見つけた。
庶民であるハルヒにだって、そのハンカチが上質で高価なものだとすぐに分かる。
柔らかな手触りはハンカチにするには惜しいほどだし、
縁を飾るレースの細やかさは芸術に近い。
おそらくは客である少女のうちの誰かの忘れ物だろう。
──あるいは忘れ物ではなく、わざと置いていったのかもしれない。
これをきっかけにもう一度部に訪れることが出来るし、
運がよければ部の誰かが届けてくれるかもしれない。
そんなかわいらしい淡い期待を抱いているのかもしれない。
ハルヒはお客である女の子達を思い浮かべた。
ホスト部に来る少女達はみんなかわいらしい。
環や双子の言動に、いちいち頬を染めては瞳をうるませている。
あの少女達にもおそらく許婚がいて、
この学院を卒業したら、親の決めた相手に嫁ぐ子がほとんどなのだろう。
それなのに、何故こんなところに来ているのか。
いや──だからこそ、と言うべきだろうか。
たとえば環に夢中になっている少女達も、
彼が本気で愛を囁いているとは思っていないだろう。
でも、それでいいのだ。
親の決めた相手に嫁ぐまでの間、ひとときのやさしい夢を。
夢見たままの、砂糖菓子のような恋愛ごっこを。
(ここは、そのための箱庭)
35鏡夜×ハルヒ:2006/06/04(日) 17:19:08 ID:HqM5iACu

パソコンを操っていた鏡夜が、ひと段落したのかふとパソコンから顔を上げた。
「ハルヒ」
ただ一言、ハルヒの名を呼ぶ。
それだけで、彼女は彼の意を解してうなずいた。
「ああ、はい、わかりました。待っててください」
手早くテーブルを片付けたあと奥へ消えて、しばらくして手にカップを持って戻ってくる。
「はい、どうぞ」
ハルヒは鏡夜のテーブルにカップを置く。
カップの中は、牛乳をたくさん入れたカフェオレだ。
「……おい」
不機嫌そうに、鏡夜が言う。
環や双子達なら一瞬で震え上がりそうなその声にもハルヒは動じない。
「ダメですよ。最近鏡夜先輩忙しくて、すこし無理してるでしょう。
 ブラックのコーヒーなんか飲んだら胃を壊します」
ハルヒの言葉に鏡夜は大げさに溜息を付いたあと、カップに口をつけた。
それをハルヒは微笑みながら見つめる。
こんな穏やかな時間が、ハルヒは好きだった。
双子や環は彼を魔王と言うけれど、本当はとても優しいひとだと知っている。
「ハルヒ」
カップをテーブルに戻した鏡夜に手招きされて、
近寄ってみれば腰を抱き寄せられて、くちづけられる。
くちづけは深くなると共に、鏡夜の手が制服の中へもぐりこんでくる。
驚いて身を引こうとしても、腰に回された腕がそれを許さない。
激しいくちづけにハルヒが立っていられなくなると、鏡夜の膝の上に座らされた。
横抱きにするように抱えられて、くちづけで口をふさがれたまま、
片方の手は胸へ、片方の手は下肢へと伸びてくる。
ちいさな椅子の上での不安定な行為に、ハルヒは鏡夜にしがみつく。
36鏡夜×ハルヒ:2006/06/04(日) 17:19:59 ID:HqM5iACu

(こんな、学校で)
服を乱され、胸元にきつくくちづけられながら、ハルヒはぼんやりと思った。
もしも今、ここに誰か来たら。
抜かりない彼のことだから、
おそらくそんな心配がないと分かったうえでの行動なのだろうが、
それでもわずかな可能性と恐怖はぬぐえない。
(もし、ばれたら──)
鏡夜とのこの関係は、秘密だ。
環や双子がうるさいとか、ハルヒが女であることがばれるとか、そんなことではない。
ハルヒは、鏡夜の立場を危うくする。
鏡夜が三男でありながら、鳳グループを継ごうとしていることは知っている。
そのときに、ハルヒの存在は邪魔だ。
野心家である彼の父は、何の後ろ盾もないハルヒを、決して受け入れはしないだろう。
そしてそんなハルヒを、夢をあきらめてまで鏡夜が選ぶとは思えないし、
彼女自身そんなことをして欲しくない。
鏡夜との関係は、この学院にいるあいだ──
このやさしい箱庭にいるあいだだけ、見ることが許された夢。
ハルヒは、ホスト部へ通う少女達と同じだ。
ひとときの夢を、見ているだけ。
でも、それでいいのだ。別にかわいそうでもなんでもない。
ただ、それだけのこと。
「俺に抱かれながら、他のことを考えるなんていい度胸だな」
行為の最中、どこか上の空になっているハルヒを責めるように、
胎内に入れた指を増やされる。
すでにズボンと下着は脱がされて、上着も胸が丸見えになるくらい乱されている。
それなのに、いまだ鏡夜はネクタイひとつゆるめていない。
「あっ……! 違いますっ……別に他のこと考えてたわけじゃ……」
ハルヒが考えていたのは鏡夜のことだ。
だがハルヒが抗議するより先にくちづけに遮られて、不安定な姿勢のまま貫かれる。
「んっ……!」
椅子に座った鏡夜の膝の上で、後ろから抱きかかえられて、ゆすられる。
足は床に着かず、他に体を支えるものもなくて、必死に鏡夜の腕にしがみつく。
いつかこの腕は離れて、他の人を抱くのだろう。
この熱は、他の誰かのものになるのだろう。
「ハルヒ……っ」
「んっ……きょうやせんぱいっ……!」
体は熱に翻弄されながら、それでもハルヒの心はどこか冷たく冷えたままだった。


続きます
37名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 17:34:30 ID:66d8Hy9F
素晴らしいです。続き期待して待ってますね。
38名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 20:11:36 ID:W28dHBti
鏡ハルGJ!!
切ない雰囲気がイイ!!
39名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 20:46:48 ID:kstBhkc5
皆の衆、遂にお父さんの保健・・いや保管室が前スレの作品をコンプリートだ!
流石だお父さん、長編からコピペまでバッチリだ!
皆で見に行って、お父さんを讃えよう!
40名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 20:49:01 ID:66d8Hy9F
>>39
いろんな意味でお父さん乙www
41前スレ910(父):2006/06/04(日) 22:00:00 ID:jN4ncczF
>>39の娘へ
あ、ありがとう、宣伝してくれるのはすごい泣いちゃうくらい嬉しいんだが、
まぁ、なんていうかその、あれだ。お父さんは空気だと思いなさい。うん。そういうことです。
変な誤解をされてみんなが微妙な気持ちになるのがお父さん一番悲しいから。空気で、ね。

つうことで(?)今後緊急とかでなければ保管室のほうで告知等は行いますので、
こちらでは基本ヲチメインになります。皆様のご理解ご協力いただけたら幸いです。
あとついでじゃないけどハニハル職人様、鏡ハル職人様GJです!!明日追加しますので。

それではみなさまごきげんよう!
42名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 22:06:24 ID:kuw5Ruai
箱庭の職人さんGJGJ!!
脱がない鏡夜先輩によだれが止まりマセン!!
43名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 22:38:32 ID:NY0LM/0+
>>36
グッジョオォブ!!
文章上手いですね。
ハルヒの心情が切ないです。
続き楽しみにしております。
44名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:27:46 ID:k7hzDU4S
すんばらしい!!続き楽しみなのだ、のだ、のだ
膝に乗るハルヒ、やっぱ背の高い男の子と小柄女の子っていい!
環もモリ先輩も双子も背がハルヒより高いんだろうけど、
鏡夜とハルヒ、格別。
シチュエーションもいいけど、ハルヒの心情、、、ほんと切ないわ
45名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 13:54:12 ID:VB+HGGhS
昨日見た環の一人称がどんだけウザいか気になる。ハニー先輩の鬱陶しさには敵わないだろーがw
あと、双子ばら売りのSSって、まだないよね。
46名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 15:09:42 ID:ytqdHW7L
>>45 試しにちょいやってみた。

 「…あの、環先輩お願いが」
 ベッドの上に横たえられたハルヒは、不安げに言った。
 「…初めてなんです。…だから、その…優しくして下さい…」
 その言葉や仕草の一つ一つに心をくすぐられる。
                  ↓
 「…あの、環先輩お願いが」
 ベッドの上に横たえるとハルヒは、不安げに言った。くっ…このアングルで
見るハルヒも可愛い…!しかも俺にお願いがあるというのか?!
 いいだろう、なんだって聞いてやるぞ!愛しいハルちゃんの頼みだったら!!
 「…初めてなんです。…だから、その…優しくして下さい…」
 そう言って、照れたのか横を向くハルヒ…その言葉や仕草の一つ一つが、いち
いち俺の心をくすぐる。しかも初めてだなんて…いや、分かっていたとも! とい
うか、そうでなくてはいかんのだが。もしハルヒが汚れ無き乙女じゃなかったら
俺は…俺は…ぅう、恐ろしい事を考えてしまった…イカンイカン!
 と、ともかく!ハルヒの初めての相手として、出来る限りの事をしなくては。
勿論、優しくするとも、この俺に任せておくがいい!
 …あぁ、それにしても本当にハルヒは可愛いなぁ…、こいつめ、どこまで俺を
ドキドキさせたら気が済むんだ?あー、もう!ハルヒ、可愛いよハルヒィ〜!!

この調子だと100KBでも終わらなそう。予想以上のウザさだ…|||& 何て言うか、職人さんが敬遠するわけがわかった…。
47名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 15:40:33 ID:23YJ2BOK
>>46
糞ワロタwwwwwwwwww
たしかにうざいwww
でも上手いな
48名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 16:18:49 ID:2e3OFGlA
う、うざいっ !(褒め言葉)
タマハル考えては みるんだけど キスから先に全然進まなw
49名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:07:49 ID:H4NITdrZ
>>46の最後の一行に妙に納得したww
環ハルは王道で本スレでも大人気なのに職人に敬遠されんのは、殿のウザさと性格がエロ書くのに向かないからなんだね
殿テンションのままエロは大変だし、耽美で切ない話だと激しく違和感だしw
保管室に載ってるのとか、職人は大変だったんだろうね・・としみじみ・・それにしても殿一人称うざくて笑えるww
50名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:18:42 ID:2QTIWbfI
光「ハルヒ〜もっと開いてよ。よく見えないよ」
ハルヒ「ちょっ!これ以上はダメだって。恥ずかしいもん」
馨「小学生のころはよく見せ合いっこしてたんだろ」
ハルヒ「あのころはまだ子供だったから・・・。俺もう高校生なんだから」
光&馨「親父には見せたんだろ、オレ達にはダメだっていうのかよ!」
ハルヒ「だって親は・・・」
光「じれったいな。オレが開いてやるよ!」
ハルヒ「ダメッ、ひ、光・・・ああ・・・」
馨「すげぇ、小学生のときとは全然ちがう」
ハルヒ「やめて、そんなに開いたら全部見えちゃうよ・・・」
光「なんか複雑になってる」
ハルヒ「あたりまえでしょ、高校生になって科目も増えてるんだから」
ハルヒの通信簿を無理矢理見ようとする双子。

51名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:26:34 ID:HNa6KBVM
>>46
続きがすげぇ読みたいww
52名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:57:40 ID:oDs7gvzQ
>>45
双子ばら売りでちょっと妄想してみた
光→自覚症状の無いまま幼稚園児並みの『気になる子はいじめてしまう』方向
薫→光より大人思考なので『どっちを選ぶか』で揺れるシリアスもおk
なにこの三つ巴
53ハニハル小ネタ:2006/06/05(月) 20:36:46 ID:ayp0mYqV
実は双子ハルSSを執筆中です。
無駄に長くなってるので早いとこまとめてしまいたいなと思いつつも、
個人的には鏡ハルの続きの方が気になって仕方なかったり。
5453:2006/06/05(月) 20:38:36 ID:ayp0mYqV
クッキー残ったままだったなんて……|||&
55名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:31:27 ID:cq9DcTBy
>>まとめサイトを作って下さったお父さん様
携帯厨だからまとめサイトが見れないのがサミシス…
携帯向けを作って下さったら嬉しいなぁ…
56名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:09:08 ID:KdzBJgQW
>>55
それは贅沢過ぎないか?
57名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:01:50 ID:dtq9+mAO
>>55
こういうのは最初に言った人が作ったらいいんじゃないだろうか
58名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:02:33 ID:Sh6ZauWr
>>55
ガンガレ
59鏡夜×ハルヒ:2006/06/05(月) 23:48:18 ID:VI/g71tL
>>36の続き。
鏡夜×ハルヒです。エロなし。
本誌・単行本バレネタを含みます。
未読のかたはご注意ください。

[NGワード→箱庭]




60鏡夜×ハルヒ:2006/06/05(月) 23:48:51 ID:VI/g71tL

空には重く灰色の雲が広がっていた。
まだ夕刻だというのに薄暗く、猫澤先輩が喜び、彼に似合いそうな雰囲気の天気だ。
今は雨は降っていないが、いつ降り出してもおかしくはないだろう。
今日は雨が降り出す前にと、ホスト部に来た少女達はいつもより早めに帰っていった。
みんな車での送迎なのだろうが、それでも雨に降られるのは嫌なのだろう。
客がいなくてはホスト部を営業している意味もない。
今日はもうホスト部を店じまいすることにして、部員達も早々に帰り支度を始めていた。
電車通学であるハルヒも、今日は残って後片付けをするのはやめて早く帰ろうと
帰り支度をしていると、まわりに双子が寄ってきた。
「ハ〜ルヒ。今日も家にひとりなんだろ、うち来なよ」
「今夜は雷みたいだしね。ひとりじゃ怖いだろ?」
「え?」
予報では、今夜は激しい雷雨になるだろうと言われていた。
ハルヒが雷が苦手だということは、ホスト部員達はすでにみんな知っている。
双子の申し出にハルヒが答えるより先に、それを聞きつけた環が走り寄ってくる。
「ハルヒ、ハルヒ、大丈夫かっ! 心配するな! お父さんがついててやるぞ!」
「僕達が先に誘ったんだからね、殿は引っ込んでてよ」
「なんだと!? 俺は父として娘の心配をだなあ」
「ハルちゃんうち来る〜? うちならケーキもあるよ〜」
「うちでもかまわない……」
双子と環はいつものように言い合いをはじめ、
その隙にちゃっかりとハニーとモリがハルヒの元へやってくる。
まわりに集まって騒ぎ出す面々を、ハルヒは困ったように見つめた。
61鏡夜×ハルヒ:2006/06/05(月) 23:49:22 ID:VI/g71tL

「もう、なんなんですか、皆さん」
騒がしく言い合う環と双子を何とかなだめる。
今までの経験上、彼らをほおっておくと騒ぎが大きくなる上に、
ハルヒの意思を無視していろいろ決められてしまうのだ。
「そんなことしなくて大丈夫ですよ。今日は父が家にいますから」
「え、そうなの?」
「はい、ちょうどお店の定休日なんです」
「な〜んだ、そっか。じゃあ仕方ないか」
さすがに蘭花が家にいるというのなら、
ハルヒを無理に連れ出すわけにも押しかけるわけにもいかない。
つまらなそうな顔をしつつも、みんなそれに納得してくれる。
大騒ぎしたり、事を荒立てたりと、何かと騒がしい面々ではあるけれど、
みんなハルヒを心配してくれてのことだと、ハルヒも十分分かっている。
「でも、心配してくれてありがとうございます。
 皆さんの気持ちはすごく嬉しいですよ」
ハルヒは感謝の気持ちを込めて、みんなに微笑みかけた。
その愛らしい笑顔に、双子と環は目を輝かせる。
「「「ハルヒ〜〜」」」
「ハルちゃん〜〜」
環と双子とハニーが彼女に抱きつく。
抱きつきはしないものの、モリも傍で頬を赤らめている。
「うわっ抱きつかないでくださいよ!」
彼らの過剰なスキンシップはいつものことで、
ハルヒがちょっと嫌がったところで離れる彼らではない。
彼らはハルヒをかまいたくてかまいたくて仕方ないのだ。
ホスト部でよく見られる、いつもの光景だ。
それを、鏡夜はすこし離れたところからただじっと見つめていた。
62鏡夜×ハルヒ:2006/06/05(月) 23:50:00 ID:VI/g71tL


天気予報のとおりに、夜になる前には雨が降り出し、やがて雷も鳴り出した。
窓の外が一瞬明るく光り、その数秒後、激しい音が降ってくる。
ハルヒはひとりアパートで、ちいさなテーブルの下に毛布をかぶってもぐっていた。
地震が来たわけでもないのに、
こんなところにいてもしょうがないとは分かっているのだが
布団をかぶるだけでは頼りない気がして、雷の日はここにいつも隠れていた。
(大丈夫大丈夫)
貧乏性と言われればそれまでだが、
ハルヒは見てもいないのにテレビをつけっぱなしにすることが出来ずにテレビは消してある。
だから、聞こえてくるのは時計の秒針と、窓を叩く激しい雨音と、雷の音だけだ。
雷の、鼓膜を破るような激しい音も怖いが、低く轟く音も怖い。
ハルヒは音が聞こえないように、両手できつく耳をふさいだ。
こうして耳をふさいで目を閉じて、しばらく我慢していればそのうち雷もやむ。
いつもそうしてやり過ごしてきた。だから今日も大丈夫。
(ひとりでも、大丈夫)
他に誰もいない家の中で、ハルヒは小さく体を縮めた。
『ひとりじゃ怖いだろ?』
『お父さんがついててやるぞ!』
『うちならケーキもあるよ〜』
帰り際にかけられた言葉を思い出す。
みんなハルヒを心配して、一緒にいると言ってくれた。
それを断ったのは彼女自身だ。
ハルヒは嘘をついた。今夜、父が家にいてくれると。
蘭花は、店の仲間が旅行先で事故にあい緊急入院をしたとの知らせを受けて、
その世話をするために数日前から家を空けていた。
事故にあった仕事仲間は命に別状はないものの、足と腕を折る大怪我で、
諸々の手続きや世話で帰るのはもうしばらく先になると、昨日電話をもらっていた。
家には、ハルヒひとりきりだ。
テーブルの下で、きつく耳をふさいでちいさく丸まる。
(だいじょうぶ)
みんなの優しさは嬉しかったけれど、ひとりで大丈夫だ。
ひとりでも、こうして我慢していれば、やがて雷も終わる。
だから──。
63鏡夜×ハルヒ:2006/06/05(月) 23:50:36 ID:VI/g71tL

「────ヒ、ハルヒ」
不意に、自分を呼ぶ声が聞こえたような気がして、ハルヒは伏せていた顔を上げた。
今まで耳をふさいでいたから気付かなかったが、
雷と雨音の間に、ドアを叩く音が聞こえたような気がした。
恐る恐る、ハルヒは耳をふさぐ腕をゆるめる。
「ハルヒ」
玄関の扉を叩く音がする。
「ハルヒ、いるのは分かってるんだ、ここを開けろ」
それは間違いなく、鏡夜の声だ。
(どうして)
どうして彼がこんなところにいるのか。
ハルヒは思わずテーブルの下からにじり出て、玄関の扉を見つめた。
そのむこうに、鏡夜がいる。
「ハルヒ、開けろ。蘭花さんがいないことも分かってる」
その言葉に、ハルヒは肩を震わせた。
鏡夜と蘭花が、ハルヒを介さずに連絡を取り合っていることを忘れていた。
ハルヒの嘘も、彼にはおそらく最初からばれていたのだ。
また部屋が光り、数秒後に激しい音がする。
ハルヒは急いで毛布をかぶってテーブルの下にもぐって耳をふさいだ。
「ハルヒ」
繰り返されるノックも、呼びかける声も、雷と一緒に耳をふさぐ。
玄関まで出て行かないのは、雷が怖いからではない。
扉を開けて、鏡夜に抱きつけば、恐怖は半減するのかもしれない。
──でも、それが怖かった。
鏡夜に抱きついて、それに慣れてしまったらどうすればいい?
いつか鏡夜はいなくなる。
そのとき、どうやって嵐の夜を越えればいい?
64鏡夜×ハルヒ:2006/06/05(月) 23:51:11 ID:VI/g71tL

野生の獣に、餌をやってはいけないと言う。
餌をもらうことに慣れて、自分で餌をとることを忘れてしまったら、
その獣はもうひとりでは生きてはいけなくなるから。
一生飼うならいい。
でも、ひとときの気まぐれなら、餌をやってはいけないのだ。
それに慣れさせては──慣れては、いけないのだ。
ひとりで、生きていけなくなってしまうから。
「帰って、ください。自分は大丈夫ですから」
聞こえるか分からないけれど、テーブルの下にもぐったままハルヒは鏡夜に答える。
「ここを開けろ、ハルヒ」
見えるはずなどないと分かっているのに、ハルヒは激しく首を振った。
怖い。怖いのだ。
鏡夜との関係はいつか終わる。
だからそれに慣れてはいけない。慣れることが怖い。
夜空を切り裂く光が落ちて、部屋を一瞬明るく照らす。
ほぼ同時に、激しい音が落ちてくる。
すべてを拒絶するように、ハルヒは耳をふさぎ目を閉じた。


どうしても抗えない運命があるのだと、あのとき知った。
どんなに強く望んでも、どんなに激しく願っても、叶えられないことがあると。
だからもう、望むことはやめた。
なんにも望まなければ、失うことも、傷付くこともないから。



────だからどうか、心の中をこじ開けないで。




続きます
65名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:25:21 ID:gxaWyuDE
GJ!!!
66名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:30:59 ID:DyQLhFZ3
ホスト部が恋愛漫画だったなんて…!と感動しました。
続き待ってます。
67名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:32:52 ID:kSI2yqC+
素晴らしすぎて泣きそうです。
理想の鏡ハルはここにあった!
68名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:35:56 ID:TbgkGMy2
うっうっ、、>>64 の最後の行で、涙でちゃった。
せつないわぁ
続きお待ちしてます
69名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:36:36 ID:dafYTAk9
70名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:37:56 ID:f2cOLe1F
うおおおおおおお続き気になる
71名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:45:11 ID:6iU0cIPT
GJ!!

鏡夜は鬼畜設定しか思いつかなかったので
真面目にカクイイ鏡夜に新境地が開けました
72名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 07:40:51 ID:zam97Z28
>>55
ウィルコムに会社を変えるw
73名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 12:39:55 ID:j/BC9mhj
>>69はどの携帯でもOK?

ところで双子バラは、エロ抜きで馨が物思いにふけるってのもいいとオモ
光を応援したいけどハルヒと自分達の関係が変わっても平気でいられるかとか、
ハルヒは無自覚で殿を意識してるかも、殿が自覚したら譲るのが妥当?でも
そうなったら傷ついた光を自分が支えなくては…とか真面目に考えたり…
74名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 17:51:03 ID:nxv5TNhb
>>64
GJ!!
早く続き読みたいぃぃ
75名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:51:47 ID:aulqFnD1
くそ…ネタバレらしいから読めないがGJ!!
いつか読みに来る
76名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:12:32 ID:+DgwaXgF
読んでないのにGJって、アンタ・・・だめだろ、それ・・・
買っちゃえよ、コミックスとララ買っちゃえ・・・w
7755:2006/06/06(火) 20:32:21 ID:aGdS52lw
ワガママ言ってすみませんです。
>>69
ありがとうございます!
お陰でまとめサイトが見れました。
>>64ネ申
萌えました!GJ!!
78鏡夜×ハルヒ:2006/06/06(火) 23:11:15 ID:dipbJw7H
>>64の続き。
鏡夜×ハルヒです。エロなし。
本誌・単行本バレネタを含みます。
未読のかたはご注意ください。

[NGワード→箱庭]



79鏡夜×ハルヒ:2006/06/06(火) 23:11:57 ID:dipbJw7H

翌日は、昨日の嵐が嘘のようないい天気だった。
空気は澄み渡り、日差しがまぶしい。
放課後、ハルヒが双子と共に第三音楽室に行けば、そこに鏡夜の姿はなかった。
「鏡夜先輩、今日風邪で休みだってー」
「鬼のカクランだ〜!」
双子達がわざと大げさに騒ぎ出す。
(風邪)
その言葉に、ハルヒは胸元を強く押さえた。
鏡夜の風邪の原因を、ハルヒは知っている。
昨夜の夜、風も雨も強かった。
たとえ傘をさしていたとしても、雨にひどく濡れただろう。
まして、ずっとハルヒの部屋の前にいた鏡夜は、きっとずぶ濡れだ。
ハルヒは結局、最後まで扉を開けなかった。
耳をふさいで目を閉じて、ずっとテーブルの下にもぐっていた。
鏡夜がいつ帰ったのか、正確にはわからない。
けれど、おそらくは長い間そこにいてくれたのだろう。
(自分のせいで)
うつむいて、くちびるを噛み締める。鏡夜は大丈夫だろうか。
「……よし! 今日はみんなで鏡夜のお見舞いに行くぞ!!」
環が片手を掲げて宣言する。
今日はミーティングの日で、少女達はここには来ない。
そして、ミーティングといっても、鏡夜がいなければはっきり言って進まないのだ。
「え、でも、急にみんなで押しかけたら迷惑なんじゃ……」
「何を言う! 病気で弱っているときこそ、仲間の顔を見て元気になりたいものだ!
 さあ、早速出発だ!! 皆の者、行くぞ!!」
「「おーっ!! 行こう行こう!!」」
基本的に、環は言い出したら聞かない。
それに面白がった双子が乗れば、誰も彼らを止められない。
もし止められるとすれば鏡夜だけなのだが、今はその彼が不在だった。
すぐに鏡夜のお見舞いに行くことが決定され、部員達は第三音楽室を出た。
乗り気でないハルヒも、彼らに引きずられていく。
さすが金持ちということで、それぞれベンツやロールスロイスに乗って
鏡夜の家へ向けて出発する。
ハルヒもハニーとモリの車に同乗させてもらった。
80鏡夜×ハルヒ:2006/06/06(火) 23:12:43 ID:dipbJw7H

学院から30分ほど車で走って着いた鳳家は、予想通り大きな邸だった。
華美な装飾は少ないものの、重厚な造りの立派な邸だ。
おそらく、一部屋の中に、ハルヒの住むアパートが丸ごと入ってしまうのだろう。
「大きな家ですね……」
「ん〜そうだねえ〜。でもタマちゃんちとかに比べたら小さいよ〜」
「そうなんですか」
車の窓から邸を見上げて感嘆するハルヒに、のんびりとハニーが答える。
こんな邸を小さいと言ってしまえるとは。
桜蘭学院に入学してから、だいぶ金持ちの常識にも通じてきたと思っていたが、
まだまだ甘かったようだ。
普段、彼らと個人的に接している分には、
ところどころ非常識な言動や世間一般とずれた言動があると思うくらいで、
特に壁や差異を感じることはないのだけれど、
こういうものを見せ付けられるとどうしても感じてしまう。
彼らは、ハルヒとは住む世界の違う人間なのだと。
(別に、最初から分かっていたことだけど)
ハルヒは大学までの高額な奨学金を出してくれるという点に惹かれて、
桜蘭の特待生枠を受験した。
奨学金を出してくれる学校や機関は数多くあるけれど、
大抵は学費をまかなうくらいで、それ以外にアルバイトなどをしなくてはやっていけない。
けれど桜蘭は、通常の3倍近い額の奨学金を出してくれる。
アルバイトなどをせず、ひたすら勉学に打ち込めるだけの額だ。
それだけの額が出せるのも、ひとえに須王の財力なのだろう。
そしてそんな桜蘭学院自体も、大金持ちの子息ばかりが通う学校なのだ。
庶民など自分ひとりで、
まわりにいるのは住む世界の違うお金持ちばかりだと、最初から分かっていた。
ただ──時折それを忘れてしまいそうになるのだ。
ホスト部のみんなやクラスメイト達が、あまりにもハルヒに親しくしてくれるから。
普通の先輩や友達のように笑いあったりおしゃべりをしているうちに
忘れてしまいそうになるのだ。
(鏡夜先輩、も)
けれど忘れてはいけないのだ。
おかしな勘違いなどしないように。
81鏡夜×ハルヒ:2006/06/06(火) 23:13:21 ID:dipbJw7H

ホスト部員達を乗せた車は、鳳の敷地内に入っていく。
環たちはすでに何度かこの邸に訪れたことがあるようで、すぐに中に入れてくれた。
玄関にずらりと並んだ使用人達に出迎えられ、
鏡夜付きの使用人である橘に部屋まで案内される。
ハルヒは鏡夜の家に来るのも部屋に来るのもはじめてだ。
無機質というよりは機能的で無駄のない部屋は、鏡夜のイメージにぴったりだ。
環たちはハルヒが止める間もなく、遠慮することもなく寝室に入っていく。
「鏡夜、大丈夫か〜!!」
「「お見舞いに来たよ〜」」
「キョウちゃん大丈夫〜? ケーキ買ってきたよ〜」
突然現れた騒々しい闖入者たちに、鏡夜がベッドの上に身を起こす。
「……おまえたち……」
今まで寝ていたせいか髪がすこし乱れているものの、
顔色も悪くないし、そんなに具合は悪くなさそうだ。
そのことにハルヒは安心する。
「おお、思ったより元気そうではないか! これなら明日には全快だな!」
「な〜んだ、鏡夜先輩が休むなんていうから、
 どれほどすごい風邪かと思ったら、たいしたことないんだね」
「キョウちゃんキョウちゃん、ケーキいちごのとチョコのとどっちがいい〜?」
まわりで騒ぐ面々に、鏡夜の機嫌が目に見えて下がっていく。
背後に黒いオーラを醸し出させながら、環たちをにらみつける。
「……おまえらは俺を見舞いに来たのか? 余計具合悪くさせに来たのか?」
その恐ろしさに思わず部員達が顔を青くして一歩下がる。
それに対し、臆することもなくハルヒは鏡夜の傍に近寄った。
「思ったより具合悪くなさそうで、安心しました」
「ああ、今朝方すこし微熱があっただけだ。
 俺は大丈夫だと言ったんだが、橘達がどうしても大事を取って休めと言ってな」
「あの……、昨日は……」
昨日のことを謝ろうとハルヒが口を開きかけたとき軽いノックの音がして、
みんなの視線が、一斉に扉に集まる。
明らかに使用人とは違う、スーツ姿で髭を生やした紳士が部屋に入ってきた。
82鏡夜×ハルヒ:2006/06/06(火) 23:14:40 ID:dipbJw7H

「やあ、須王くん、久しぶりだね。鏡夜の見舞いに来てくれたのかい?
 いい友人を持てて、鏡夜はしあわせ者だな」
彼は部屋に入るとすぐに環のところへ来てその手を取った。
そのままいろいろ環に話しかけ、環もそれに答えている。
「あれ、鏡夜先輩のお父さんだよ」
馨がそっとハルヒに耳打ちしてくれる。
「あの人が……」
会うのははじめてだが、話には何度か聞いていた。
たまたま家に戻ったときに、息子の友人達が来ていると聞いて、挨拶に来たのだろう。
「是非父君によろしく伝えてくれたまえ」
鏡夜の父は、親しげな様子で環の肩を叩く。
環とは一通り話が終わったのか、今度は双子の傍に来て話しかけてくる。
「常陸院くん、先日は君達のおばあさまの華道の展覧会に行かせてもらったよ」
「そうですか。ありがとうございます」
明らかに興味なさそうな顔をしている光に代わって、馨が表面上は丁寧に答える。
それからまたしばらく双子達に話しかけたあと、今度はハニーとモリにも声をかける。
最後に鏡夜の父は、ハルヒをちらりと横目で見た。
「君が……特待生として桜蘭学院に通っているという少年か」
ハルヒの頭の先から爪先にまで、無遠慮に視線を走らせる。
明らかに、値踏みしている目だった。
今までにも何度か庶民であるハルヒを珍しがってじろじろと見られたことはあるけれど、
それとは明らかに違った。
じろじろと見られるときは、大抵ハルヒの人柄を見極めようとされているときだった。
けれど鏡夜の父は、ハルヒの人柄などどうでもいいのだ。
鳳家にとって役に立つモノか、害になるモノか、ただそれだけを見ているのだ。
その頭の中で、どんな計算がはじき出されたのかなど分かるはずもない。
しかし、彼はハルヒを『価値はない、けれど害もない』と判断したのだろう。
価値のないものにそれ以上興味もないらしく、
鏡夜の父はハルヒに話しかけることもなく彼女から離れた。
「すまないね。私はもう戻らねばならないが、ゆっくりしていってくれ」
まだ仕事があるのか、早々に鏡夜の父は部屋を出て行った。
「ごめんね、ハルヒ」
小さな声で、馨に謝られる。
「? なにが?」
「ハルヒを元気付けようと思ったんだけど、逆にやな思いさせちゃったね」
それが、鏡夜の見舞いに来たことと、さっきの鏡夜の父親のことだと気がついた。
「別に気にしてないよ。鏡夜先輩も元気で安心したし、来てよかったよ」
鏡夜の父親の態度など、気にしていない。
そんなことは、最初から分かっていたことだ。
会うのは初めてだったけれど、そういう人だと話は聞いていたし、
会えばそうなるだろうと予想していた。
そしてハルヒが何の後ろ盾もない庶民であるというのは紛れもない事実だ。
だから、哀しむことでもなんでもない。
ただ、それだけのこと。
83鏡夜×ハルヒ:2006/06/06(火) 23:15:51 ID:dipbJw7H

部屋の主である鏡夜を放っておいて、
部員達はそれぞれ好き勝手に部屋を物色したりケーキを食べたりする。
鏡夜ももうあきらめているのか、あきれた顔をしつつも何も言わない。
彼らの好きにさせている。
ケーキも食べ終わり、一通り騒いで満足したのか、そろそろ帰ろうかということになった。
ハルヒは最後にもういちど鏡夜に挨拶するために、彼の寝室をノックした。
「鏡夜先輩」
「ハルヒ」
「もう、帰りますね」
「ハルヒ、眠るまででいいから、傍にいてくれ」
布団の中からその手を差し出される。
鏡夜がそんなことを言うなんて、すこし意外な気がした。
けれど同時に、ハルヒは幼いころ自分が風邪をひいたときのことを思い出した。
ハルヒが熱を出したとき、父は仕事を休んで一晩中傍にいてくれた。
ひとりでも大丈夫だと強がりを言っていたけれど、本当はとても嬉しかった。
鏡夜も、心細く思っているのだろうか。
ハルヒは鏡夜の傍らへ寄って、差し出されたその手を握る。
低血圧だという彼の指先はすこし冷たい。
手を握ると安心したのか、鏡夜はわずかに微笑んで、目を閉じた。
(眠るまで)
熱はもうないものの、やはり風邪で体力が落ちていたのかもしれない。
鏡夜は目を閉じて、すぐに眠りに落ちる。穏やかな寝息が漏れてくる。
それでもその手を振り解くことができずに、しばらくハルヒはその手を握り続けていた。


続きます
84名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:20:45 ID:y5ZELP9f
GJ!!!
もう、なに この切なさ。
続きを楽しみに待ってます。
85名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:34:54 ID:RFp9E/MF
神キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
連日の投下、本当にお疲れ様です。
あなたのお陰で今日もご飯を三杯、大変おいしくいただけました。
本当にごちそうさまでした。
86名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:54:49 ID:Gb7BHNj8
GJ!!
87名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:32:09 ID:VLU/dLU7
アニメが進むたび、いままで職人さんたちが書いてくれた話が
より一層身近になります。うれしい。
本当に上手にエピソードをおりまぜてくださってるんだなあ。
88名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:48:44 ID:w4AU09pJ
>>87
今日のだと、オカマ父とかシマとかキノコ栽培?
あったけ?そこらへん織り交ぜたエロパロ?もし保管庫にのってたら教えてください!
89名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:55:12 ID:4GlAWq42
教えてじゃなくて、自分で読んでくりゃいいんじゃないだろうか
9087:2006/06/07(水) 01:56:42 ID:VLU/dLU7
>>88
ごめん、こちら原作未読なもんで「箱庭」さんので
鏡夜とお父さんが連絡とりあってる、とかそういうとこで。
期待させてごめんな
91名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 02:01:27 ID:w4AU09pJ
ちぇ、それか・・。そうだね、ありがとう保管庫見てくる!あるといいな、ハルヒ父とかキノコネタ・・
92名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 02:03:00 ID:Qjnb5aKD
アニメで気がついたけど、3バカが臨戦態勢ってるときに原作も鏡夜は本棚物色してるんだね
ハルヒが父に殿のこと話してるのか?って呟きはアニメオリジナルみたいだけど。
なんか上の鏡×ハル思い出しちゃったよ
93名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 06:26:01 ID:yfoCnn8M
アニメ見てるのに微妙に話についてけてないような気がする・・・
と思ったら週遅れの関西地区在住だったorz
94名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:15:19 ID:F1OIRJKx
既にようつべに来てるヨー
ttp://talijam.blog64.fc2.com/blog-entry-135.html
95鏡夜×ハルヒ:2006/06/08(木) 00:45:35 ID:tGpGDX0m
>>83の続き。
鏡夜×ハルヒです。エロなし。
本誌・単行本バレネタを含みます。
未読のかたはご注意ください。

[NGワード→箱庭]



96鏡夜×ハルヒ:2006/06/08(木) 00:46:28 ID:tGpGDX0m

学校を休んだ翌日には鏡夜は学校へ来るようになり、ホスト部にも復帰した。
あの嵐の夜のことを、彼は何も言わない。
ハルヒも謝るタイミングを逃して、そのままそのことに触れられずにいた。
表面上は何も変わらない、いつもどおりの日々。
その次の休日に、ハルヒはお見舞いのお礼にと鏡夜に連れ出された。
他のホスト部員はいない。鏡夜とふたりきりだ。
連れて行かれたのは有名ホテルの中に入っている高級そうな寿司屋だ。
「フランス料理に連れて行ったところで、
 おまえはマナーなんか分からないだろうからな。
 ここなら難しいマナーはいらないし、おまえも大トロが食えていいだろう?」
「はあ……」
当然皿が回ることもなく、カウンターに座ると目の前で職人が新鮮なネタを握ってくれる。
店内のどこを見ても値段など書いていなくて、それが恐ろしい。
きっとハルヒが知る寿司とは桁が一つ違うのだろう。
だがそれを口にすればまた鏡夜に何を言われるか分からないので黙っておく。
わざわざ自分から藪を突付くこともないだろう。
当然と言うべきか、出された大トロはとろけるようにおいしかった。
大トロを頬張るハルヒを、鏡夜は横で楽しそうに見つめている。
「……なんですか?」
「いや、しあわせそうな顔をしていると思って。
 おまえは本当に食わせ甲斐があるよ」
正直、そんなふうに見つめられていては食べにくい。
けれど鏡夜がひどく優しい顔で笑っているから、見るなとは言えなくなってしまう。
97鏡夜×ハルヒ:2006/06/08(木) 00:47:18 ID:tGpGDX0m

食べ終わったあと、当然のように腕をとられて階上へ向かう。
連れて行かれたのは、ホテルの広い一室だ。
さすがにスイートルームではないようだが、それでも十分広い。
最上階に近い部屋は、壁一面が窓になっていて、外の景色が見える。
落ち着いたデザインの広い室内は、開放感を演出するためか壁で区切られておらず、
ベッドのほかにソファセットやテーブルセットが置かれている。
「ハルヒ、何か飲むか?」
「あ、ありがとうございます」
備え付けられている簡易キッチンの冷蔵庫から、飲み物を用意して
ソファに腰を落ち着ける。
大きなソファは硬すぎずやわらかすぎず、最高の座り心地だ。
「すごいところですね」
「そうでもない。ここはうちの系列のホテルだが、
 環のところのロワグランホテルなどに比べれば小さいもんだ。
 まあゆくゆくはホテル事業もあれくらいの規模にしていきたいとは思っているが、
 ホテル事業というのは想像以上に資本が必要だからな。
 着手するにしてもかなり先のことになるだろうな」
さらりと告げられる言葉に、思わずハルヒは鏡夜を見つめてしまった。
「なんだ?」
「いいえ。鏡夜先輩はすごいなと思っただけです」
ここが鳳系列のホテルだということにも驚いたが、それだけではない。
鏡夜がいくつかの鳳の事業にすでに携わっていることも知っていたが、
彼はさらに先のことまで考えているらしい。
「さすが、鳳家を継ぐつもりのだけのことはありますね」
ハルヒの言葉に、鏡夜はすこし自嘲するように笑った。
「これでも俺は昔、鳳を継ぐ気なんてなかった──というより
 継げるとは思っていなかったんだ。
 兄達より優秀である自信はあったが、
 三男である俺では家を継ぐことはないと諦めていたんだ」
「それは……意外です」
今の鏡夜からすると、そんなふうに謙虚に考えるなんて考えられない。
もっとずっと昔から野心家だったのかと思っていた。
「そうしたら環に言われたんだ。何もしないで諦めるのかと。
 その一言で目が覚めたよ。そして、絶対に手に入れてみせると決めたんだ。
 俺にはそれだけの力がある。なんで諦めなければいけないんだ」
眼鏡の奥の鏡夜の瞳は鋭く光っている。獲物を狙う、狡猾な肉食獣さながらに。
98鏡夜×ハルヒ:2006/06/08(木) 00:48:20 ID:tGpGDX0m

惹かれたのは、多分、その貪欲さ。
すべてを諦めることに慣れたハルヒと違って、鏡夜はすべてを手に入れようとしていた。
それがどんなに困難でも、いつか挫けるかもしれないとしても、
決して諦めないその心の強さに惹かれた。
もしもハルヒと夢を天秤にかけて、
ハルヒを取るようなひとだったならきっと好きにはならなかった。
「……鏡夜先輩なら、きっと出来ますよ」
「当たり前だ」
それが簡単なことではないと、ハルヒにも分かっている。
それでもきっと鏡夜はやってみせるだろう。手に入れて見せるだろう。
それだけの力のある人だ。
きっと今もそのための準備を着々と進めているのだろう。
「──ハルヒ、もしも俺に婚約者が出来たらどうする?」
「え?」
突然出された話題に、ハルヒはちいさく目を見開く。
もしかして今日連れ出されたのは、その話をするためだったのだろうか。
ハルヒが鏡夜の顔を見つめると、彼はすこし困ったように笑った。
「たとえ話だよ」
「はあ……」
今現在、鏡夜に許婚のような存在がいないということは分かっている。
しかしこれから先、そういう存在が出来ないとは限らない。
いや、出来ないほうがおかしいのだ。
鏡夜が鳳グループを継ぐためには、兄二人を蹴落とさなければならない。
そのためにいつか彼はどこかの令嬢とお見合いでもして、
その地位をより強固なものにするだろう。
最初から分かっていたことだ。
そのことを、ハルヒは哀しんだことはない。
庶民でたまたま特待生として桜蘭学院に入った自分と、
家柄がよくお金持ちである彼らが別世界の人間だということは、ちゃんと分かっている。
ハルヒにはハルヒの夢があるように、鏡夜には鏡夜の夢がある。
そしてそれは重なり合うことはない。
ただ、それだけのこと。
「素敵な女性だと、いいですね」
ハルヒは笑ってみせた。
ちゃんとうまく笑えていただろうか。
99鏡夜×ハルヒ:2006/06/08(木) 00:49:46 ID:tGpGDX0m

鏡夜はそんなハルヒの顔をじっと見つめたあと、大きく溜息をついた。
「おまえのその執着心のなさは、怯えの裏返しなんだろうな」
「鏡夜先輩? 何言って……」
「本人が意識していようと意識していまいと、幼いころの親の死は、大きな傷になる。
 母親の死によって、おまえは大切な人を失うという痛みを経験している。
 だからもう、その痛みを味あわないように、誰にも執着しないんだ」
「……」
「おまえが外見や性別にこだわらないというのも、そこから来ているんだろうな。
 普通の人間は外見にこだわることで、
 他人によく見られたい、他人に好意を持ってもらいたい、という願望を持つ。
 おまえは逆だ。
 自分が他人に関心を持たないのと同様に、
 他人に自分に対する関心を持って欲しくないんだ」
眼鏡越しの鏡夜の瞳が、ハルヒを射抜く。
痛みを感じて、ハルヒは胸を押さえた。
「おまえは他人に対して何ひとつ期待していない。
 期待して、裏切られるのが怖いからだ。
 笑顔で他人を拒絶しているんだ」
鏡夜の言葉のひとつひとつがハルヒを突き刺す。
否定したいのに、何も言い返せない。そのとおりだからだ。
ハルヒが意識していようと意識していまいと、鏡夜の言うとおりだ。
鏡夜には、全部見抜かれていた。
母が亡くなってから、ハルヒは他者に関心を持つのをやめた。
怖いからだ。いつか失うことが。
それが死であっても別離であっても裏切りであっても、別れは常に痛みを伴う。
大切な人が増えれば増えるだけ、その痛みを感じるリスクは高まる。
だから──もうこれ以上、大切な人などいらないのだ。
胸元を押さえちいさく肩を震わせるハルヒに、鏡夜はもう一度大きく溜息をついた。
100鏡夜×ハルヒ:2006/06/08(木) 00:50:33 ID:tGpGDX0m

「ハルヒ。賭けをしようか」
「賭け……ですか?」
突然の鏡夜の申し出に、ハルヒは顔を上げて首をかしげた。
急に飛んだ話についていけない。今までの話とのつながりが分からない。
しかし鏡夜はかまわずに話を続けた。
「今度、雷が鳴ったら俺を呼べ」
「は?」
「おまえが俺を呼んだら俺の勝ち、おまえが俺を呼ばなかったらおまえの勝ち」
「何ですかそれは」
訳の分からない賭けだ。はっきり言って意味が分からない。
何故そんなことを賭けの対象にするのか。
「じゃあ何を賭けるんですか?」
「そうだな。俺が勝ったらおまえをもらう。おまえが勝ったら俺をやるよ」
「それ……おかしくないですか?」
それでは勝っても負けても同じことのような気がする。
第一もらうとかやるとか、具体的には何をするのか分からない。
理論的な鏡夜にしては、明らかにおかしい。
「おかしくなんかないさ」
ハルヒが何か答えるよりも早くキスをされる。
くちづけはすぐに深いものになって、ハルヒの息を奪う。
「ちょっ……鏡夜先輩、まだ話……」
賭けについての話がまだ終わっていない。
というよりも、わざとうやむやにされようとしているようだ。
それに気付いてハルヒは抗おうとするが、鏡夜が聞き入れる様子はない。
ハルヒを抱えて、ベッドへと連れて行く。
「鏡夜せんぱっ……」
「ほら、もう黙れ」
押し倒されて、服を剥がれていく。
鏡夜の長い指に触れられるうちに体は熱くなって、思考が奪われる。
目の前にいる鏡夜のこと以外、他に何も考えられなくなる。
賭けの話も何もかも、うやむやなまま。
それもすべて鏡夜の策略だったとハルヒが気付くのは、ずっとあとになってからだった。



続きます
101名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:53:13 ID:/k10sMcj
ぐっじょーぶ
続きwktk
102名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:13:07 ID:Qk1wGwD+
GJGJ!!
103名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:24:21 ID:Ajj+YaW2
ホスト部ってこんなに涙腺ゆるむ話だったっけ。ハルちゃん切ない…。
職人様GJ!です。
104名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 03:44:47 ID:EV3MhwRM
こう、なんていうか鏡夜が生き生きとしてる。
これは、恋人だけに見せる姿なんだな。とても良い!!
期待して待ってるよ!
105名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 13:18:36 ID:FKZ/V3Q7
グッジョブ!!
ハルヒのあの性格をこう設定付けするとは!
全然違和感なく、シリアスな話が引き立ちます。
鏡夜ガンガレ!
106名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 14:09:59 ID:D4z56CCn
盛り上がってるとこスマヌが、明日は双子の誕生日だしそろそろ
双子の濃いエロが読みたいって人他にいないか?準備中の職人さんいるといいな
あの2人は殿いじりしてる時が輝いてるから、そんなコメディでもいいんだが
107名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 14:54:37 ID:4x1ImkZP
>>100
グッジョ〜〜ブ!
おい!誰かAAを!!

ってくらいGJ!
毎日スレに来るのが楽しみだ〜。
108名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 16:02:15 ID:MLC7X0pX
はい、AAプレゼント!
                   . -――-.、_
                 /::::::::::::::::::::::::::\
                  , '::::::::::/:::;:::::::;、:::::::ヽ
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               iイ::::::l/‐iメ /' -‐|メ i::::::リ
               ハ::::( ̄ ̄)=( ̄ ̄)::/   あいにく俺は
                トトi  ̄  |   ̄ イf}   巨乳にしか興味がないが、何か?
                ゝヘ    '   /ン
                     \  -  /´
                    ,i>‐_'人
                    ハ_/   >、
                  r/ィ:::ハ  / /`‐- 、_
               . -‐ノ/'L/ 'V  /      > - 、
            r‐''"´  く /!/::| /L∠    /    }
            | i   「 ̄|/:::| /  /    /     /
109名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 16:16:58 ID:10fqX3wy
勝手に改蔵
                    . -――-.、_
                 /::::::::::::::::::::::::::\
                  , '::::::::::/:::;:::::::;、:::::::ヽ
                   /:::::::/:/|::/|:/ l::i、:::::ハ
               iイ::::::l/‐iメ /' -‐|メ i::::::リ
               ハ::::( ̄ ̄)=( ̄ ̄)::/   あいにく俺は
                トトi  ̄  |   ̄ イf}   ハルヒ(の乳)にしか興味がないが、何か?
                ゝヘ    '   /ン
                     \  -  /´
                    ,i>‐_'人
                    ハ_/   >、
                  r/ィ:::ハ  / /`‐- 、_
               . -‐ノ/'L/ 'V  /      > - 、
            r‐''"´  く /!/::| /L∠    /    }
            | i   「 ̄|/:::| /  /    /     /
110名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 16:39:32 ID:p2yaAsQG
>>106
そういえば明日だね。誕生日SS来るといいね!
>>108-109
どっちにしろ変態おっぱい星人だと思いました。
鏡夜・・・・・|||&
111名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 19:16:34 ID:HTyzEMcr
腐れマンコはなんで「エロパロ」板で自己満足なオナニー小説を書くのかね。
もっとつゆだくでぐちょぐちょなのキボンヌ。
112名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:55:41 ID:9Rt2UR6b
>>111
自分で書いてUPすりゃええやん
文句垂れる前にネタだしはエロパロ板の基本だろが
113名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:21:17 ID:H4321l2b
ハルヒ父はともかく、キノコ栽培なんてエロパロにどう織り交ぜろと…&,,,
だが何事も挑戦だ。>>88のためにキノコを使ったエロSSを作ってみようではないか!

というわけで無謀にもチャレンジしてみました。
環×ハルヒで小ネタ。直接表現はないですが一応エロっぽく。
キノコなんで湿気はあっても汁はないのであしからず。
114環ハル小ネタ:2006/06/09(金) 00:22:14 ID:H4321l2b
仰向けになったハルヒの上に環はゆっくりと覆いかぶさった。
汗ばむ肌が密着すると二人の感情はさらに昂ぶった。
ハルヒの大きな瞳が環を見上げる。
その表情に環は息を呑んだ。
お互いに上り詰めるところまで上り詰めた。
あとは一つになるだけ――

そこで環はハルヒが初めてだと言っていたことをふと思い出した。
女性は初体験の時に苦痛を伴うものだと聞く。
挿入したいのはやまやまだがハルヒに痛い思いをさせてしまうのは気がひける。
「ハルヒ、痛い思いをさせてしまうかもしれないが許しておくれ」
「……先輩」
ハルヒの指が環の腕にしがみつく。
それだけで環は思わず昇天してしまいそうになった。
「もう我慢の限界だ! ハルヒ、力を抜け!」
「そう言われましても……」
何もかも初めてだというのに緊張するなと言う方が難しい。
そんなハルヒの困り顔に環は自分なりに打開策を考えた。
――そうだ、何かくすりと笑えるようなことを言えばハルヒもリラックスできるはず……
その時環の頭の中の電球がピコンと点った。

「ハルヒ……」
「はい?」
「俺のキノコをお前の中に栽培させてはくれまいか」

間。

「……はい?」
「だからキノコを」
環の真剣な顔つきにハルヒは耐え切れずに吹き出した。
「あーはっはっは……突然何を言い出すかと思えばキノコって!」
「おお、ハルヒ、そんなに可笑しかったか!」
「おかしいなんてモンじゃないですよ、あははははっ!」
「そうか! では緊張感も解けたところで挿れても良いかにゃ?」
仕切り直そうと環はハルヒの腰を掴んだ。
しかしハルヒは笑いが止まらないらしく、自分で自分のおなかを抱えてげらげらと笑い続けた。
「ハ、ハルヒ? あの、続き……」
「もーそれどころじゃないですよ……あーダメ、もー限界、おなかイタイ……」
笑い転げ続けるハルヒの隣で体育座りをする環。
どんよりとしたまま座り込む環はそれこそ本当にキノコを栽培してしまいそうな雰囲気を醸し出していた。
「あー可笑しかった……って先輩、そんなに拗ねないで下さいよ」
「俺はただハルヒにリラックスして欲しかっただけなのに……」
そう言って環はますます不貞腐れた。
その子供じみた顔がおかしくてハルヒはまたくすりと笑った。
「先輩」
ハルヒの手が環の二の腕にそっと添えられる。
「先輩のそういうところ、嫌いじゃないですよ」
そう言ってにっこりと微笑むハルヒの笑顔に環の顔がみるみる赤く染まっていった。
「ハ、ハルヒ……ッ!」
「でも今日は気分がそがれちゃったのでまた今度にしましょう」
「ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!」
いそいそと服を着直すハルヒの横で環は静かに風化していくのであった。
115名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:37:17 ID:sod/ZcfG
行為の最中にきのこってww
GJ!
116名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:40:02 ID:sod/ZcfG
GJ〜!
117名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 01:24:11 ID:IZTZeqAP
殿、最低の下ネタだなww
大笑いだよw
118名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 02:26:36 ID:ViZkRXqd
GJ!
そして双子、HAPPY BIRTHDAY!!
119名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 03:07:53 ID:pTfgdRmq
>>106
申し訳ない……自分環ハル応援組(ぉぃ)
双子バースデイなら双子を書きたいところなんだが……

>>113
確かにきのこは無理だ。でもかなりワラタ。GJ! そして環ハル万歳。
というか、今回のアニメ(10話)はもう、子安な父万歳。

というわけで、こちらも同じく無謀にチャレンジ。かなり下手、でも結構長い。
目指す場所は、「マトモな環ハル」(←あまりに無謀)
殿とハルヒの大人な恋愛。激甘風。かなり無謀だったと自分でも思う。
環くんは全然キャラが似てない気がするので、バカ環ラヴな人はちょっと……かな?
一応エロは微弱。ただし、これの続編を書けばベッドシーン突入な予感。
果たして、双子のバースデイに環ハルを書くのはどうなのだろう(酷)
一応、元を見てない方はやめておいたほうがいいかな……?
120119:2006/06/09(金) 03:11:14 ID:pTfgdRmq
 ――ハルヒと環が付き合い始めてから、はや三ヶ月という月日が過ぎようとしていた。
「……何だよハルヒ、結局、キスさえまだなワケ?」
 呆れたように肩を竦める馨に、ハルヒは小さく頷いた。
 三ヶ月、である。言葉にしてみれば短いが、実際にしてみれば長い。
 ただ、その長い月日の中で、実際にしたことなどと言えば、一緒に遊園地に行ったりとか、一緒に映画を見ただとか、その程度のものでしかなかった。
「別にいいじゃない。そういうことしたくて付き合ってるわけじゃないんだし、付き合ってるからってしなきゃならないワケでもないし」
 はあ、と双子は肩を落とした。
「解ってないねー、ハルヒは」
「そうそう。愛があるなら、それくらい普通」
 同じような仕草で頷きあう双子に、ふうん、とハルヒは興味なさげに彼らから視線を外す。が、二人から視線を外したその直後に、ぴしり、と眼前に双子が指を突きつけられて。
「それに、解ってんのハルヒ?」
 ずい、と顔を寄せる光を、ぴたりと右手で押しとめて。が、今度は左から、ずい、と馨が顔を寄せてくる。これも左手で止めた。
「殿だって男なんだよ? そういうことしたいに決まってんじゃん」
「そうかなあ」
 果たして、手を繋ぐだけで真っ赤になって暴走するようなあの人が、そんなことをしたがるだろうか。ハルヒには、到底想像はつかなかった。
 そもそも、そういったことがどういったものであるのかは知っていても、それを自分たちに求めるというのは、どうしてだかしっくりこない。
『大丈夫だって』
 ぽん、と二人の手が肩に置かれる。へ、とハルヒは呆然と口をあける――そう、こういうときは。
『僕らに任せとけば大丈夫だから』
 こういときは――決まって、嫌なことが起こるのだ。


 その週末、土曜日。夕暮れの海岸沿いを、ハルヒは一人歩いていた。
 片手には旅行カバンを持ってるせいか、海岸を歩く少女、というより家出して彷徨う少女、のほうがしっくりとする。
 しとり、しとり、と砂浜に足音を刻んでゆく。夕暮れに赤く煌く海は、美しく、広くて――。そうしてハルヒは、はあ、と溜息を落とした。
 まったく。寒いのも、わけがわからないのも、こうして浜辺をあてもなく歩き続けなければならないのも、あれもこれも、あの双子のせいだ。
 秋の風に、ハルヒはその身を竦ませる。
 その浜辺は広くて、いつぞやの別荘のそれに似ている。が、当然そこと同じではなく、似ているとするならば、全くと言っていいほどに人の姿がないことくらいだった。
 帰る方法もわからず、食べ物もなく、行くアテもない。ぐう、とおなかが鳴った気がして、ハルヒはおなかを押さえた。
 ――ああ、まったく。次に会ったらどうしてやろうか、本当に。
「……ハルヒ?」
 背後から声がして、はっと振り向く。そこには、崖の上から降りてくる、金の髪の青年の姿。
 スラリとした長身は、彫像のような均整さを保っていて、雑誌にモデルとしてでも出てきそうなほどの美少年である。
 だがハルヒには、その唖然とこちらを見下ろしてくる彼に、心当たりがあった。――というより、そんな人は一人しかいない。
「――環先輩?」
 わけもわからず、ハルヒは、彼の名前をぽつりと呼んだ。
121119:2006/06/09(金) 03:14:29 ID:pTfgdRmq

 コトの発端は、スーパーの帰りのことだった。
 突然、見慣れた同じような顔の二人組に腕をとられたかと思うと、そのまま車の中に連れ込まれ、気がつけばヘリに乗せられ、されるがままにこんなところまで連れてこられてしまった。
 どうやって持ち出したのか、ハルヒの私物を詰めた旅行カバンだけを残して、そのヘリはさっさと飛び立ってしまった。かくして、あてもなく海岸をさまようハメになってしまったのである。
「あいつらは……」
 わなわなと怒りのオーラを放つのその先輩に、はあ、とハルヒは溜息をこぼした。
 まあどうせ、こんなことだろうとは思っていたのだ。あの双子は、自分たちが面白いと思ったことなら何でもやる。
「……すいません、お邪魔になってしまって」
 ぺこりと頭を下げる。テーブルを挟んだ反対側で、めらめらと怒りを燃やし続けていた彼は、そんな自分を見て、はっとしたようにブンブンと首を振った。
「ああ、いや、邪魔などではないぞ! むしろ嬉しいぐらいだ!」
「……食事までご馳走になって」
 妙に豪華で、とんでもなく美味しかった。多分、あの一品一品は、自分の家の三食分よりも高い。……そう思うと、とんでもなく気が滅入ってしまうというか。
「く、口に合わなかったのか!? や、やはり違う料理を……!」
「あ、いや、すごく美味しかったです。でも……なんていうか、迷惑かけてばかりで」
 そうだ。この人は、あの二人のイタズラに巻き込まれただけ。何もしていないし、何をしようともしていない。本当に全く、あの二人はとんでもないことばかりする。
 だが、とも思う。だがもしも、あの二人が、本気で自分たちを応援しようとしてくれているのなら――。
(それはないか)
 あっさりとそんな考えを切り捨てて、ハルヒは周囲を見渡した。
 その屋敷は、どの家具をとっても一級品で、品の良さがうかがい知れる。本当に、金持ちの屋敷、といった感じで――いや、実際にそうなのだが。
 ふと、広い窓を見つけて、歩みよった。
「……うわあ」
 そこからは、浜辺が一望できた。白い砂浜が、生い茂る木々が、青く深い海が。
 太陽はもう沈んで、薄暗いだけとなってしまっているけれど、それでもその風景は穏やかで、優しい。寄せては返す波が、そっと優しく音を立てる。
 ふと、背後に気配を感じて、ハルヒは振り向いた。そこには、先輩の顔が、その景色を優しげに眺めていて。
「綺麗だろう?」
 はっとして、彼のその顔に見惚れていた自分に気付いた。少しだけ首を振って、自分もまた、視線をその浜辺に返す。
「父がな、ここの景色を気に入って、ここをプライベートビーチにしたんだ。つい最近のことだが」
 つい、と先輩の手が、その窓にやさしく触れた。その広い胸が、とん、と自分の頭に当たる。その優しいぬくもりに、ハルヒは少しだけドキリとした――いつも触れているはずなのに。
「ハルヒ」
 先輩が、窓から手を離す。振り向くと、そこには手を差し伸べる先輩の姿があった。
「ちょっと散歩に行かないか?」
122119:2006/06/09(金) 03:15:14 ID:pTfgdRmq

 ざあ、という穏やかな波音を背景に、ハルヒが海を眺めていた。
 しとり、という足音が二つ。並んで刻む足音は、ゆっくりと、波打つ海岸沿いを歩いていく。
「……いつまで拗ねてるんですか? 先輩」
 むう、と拗ねた顔の、その金の髪の青年に、ハルヒは困ったように声を掛ける。
「だってハルヒ……上着着るし」
「しょうがないじゃないですか、寒いんですから」
 あっさりと答える彼女は、先ほどの薄着の上に、あの旅行カバンから取り出してきたのか、上着のジャージなどを羽織っていた。
 その姿は、短い髪と相まって、まるで男のようで。二人の時くらいは、女性の格好をすればいいのに、と思うのだが。
 撫でる風は、ゆっくりと流れる時間のように優しく。自分の一歩前を歩くハルヒに、ふと、環はかけるべき言葉を見失っていた。――こういう時は、何と言えばいいのだったか。
(ええと、寒いなら俺が暖めて……いや、そうじゃなくて、俺はハルヒのワンピースが見たい……じゃなくて、えーと!)
 ばたばたとし始める環に、ふっと、彼女が振り向く。その表情は穏やかで、風にそっと黒い髪が揺れた。どきり、と高鳴る胸に、環は硬直してしまう。
 彼女は、海を見ていた。薄暗いだけの、夕焼けも、月の光も、星の明かりもない、その暗い海を。
「……海が、好きか?」
 そんなハルヒの横顔に、思わず、すらりと言葉が流れ出た。はい、とハルヒが頷く。
 言葉はなかった。あるのは沈黙と、ざあ、と静かに流れる波の音だけで。ただそれでも、その沈黙は心地よくて、思わず身を任せてしまいたくなる。
 ――そうして、しばらく二人で海を眺めていたら、ふと、ハルヒの指が、環の指先に絡んだ。
 その感触に、ぴんっ、と背筋が伸びてしまう。
(いやまて、これはナイスチャンスだ、いやだがしかし、ええとその、ああああ!)
 混乱する意識の中でも、ハルヒの指先はおずおずと、少しずつ環の指先に絡んで。けれど、環の指先に何もできないまま、ただ錯乱していく意識があるだけ。
「……寒いですね」
 ぽつり、とハルヒの声がした。見下ろすと、そこには少し俯いたハルヒの表情があって。
 ――ああそうか、彼女もきっと同じ。胸の高鳴りは、きっと同じ。そう考えたら、あれほどにごちゃごちゃとしていた頭の中に、ふと優しく風が吹いた。
 ああ、とだけ静かに答える。ハルヒは言葉を返さず、解るのは、指先の触れ合えるそのぬくもりだけ。
 ただ、と思う。いつまでも、こんな時間が続けばいいのに、と――。


つづく!(多分)
123名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 05:53:23 ID:ikNKmA4m
>>119
GJ!!! キュンキュンキタ━━(゜∀゜)━━!!
続きをwktkしながら待ってます!
124名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 06:08:15 ID:eqjFnSzB
>(ぉぃ)(←あまりに無謀)(酷)

ゴミついてますよ
125名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 07:58:52 ID:/DdMuNcP
>>113>>119
嬉しい!自分以外の殿ハル読んだの初めてだから、読んでて凄いワクワクしました。
よし、私もやってみるか!濃いエロのバカ話でも!とか触発されたですよ。
126名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 10:13:35 ID:Hgr/K07R
ぐっじょーぶ

そして常陸淫ブラザーズ誕生日オメ
127119:2006/06/09(金) 10:25:14 ID:pTfgdRmq
>>125
環ハルラヴー!なわけで。
でもアレです、ドロドロしたのは書けないのが空しいです。
……だって殿(バカ)だし……
128名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 13:53:27 ID:H6Y68trJ
ちょ、殿で濃いエロやドロドロしたのって予想もつかんのですがw・・だってアホだしww
しかしそれを違和感無く可能にしちゃうのが職人なんだろうなあ・・すげえ!
そうとなれば>>111に挑戦状叩きつけるくらいの勢いでファイト!
129名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 18:44:16 ID:pTfgdRmq
>>122
続き。頑張って甘くしてみたけれど、ハルヒ君にかなりの無理があったかも……。

------------以下本文--------------


「……爺」
 案内された部屋を、呆然と見つめながら、環は、そっとその名前を呼んだ。
「これは、どういうことだ……?」
 ひくひくと、こめかみが引きつるのが解る。そして同時、環はそれを隠そうともしていなかった。
 その部屋には、窓が二つ、ともにカーテンは閉められている。インテリアなどもきちんとされていて、キチンとされた寝室だった。
 ――そしてその部屋には、大きなベッドがひとつ。
「無論、寝室で御座います」
「そうではない!」
 ぴしっ、とその巨大なベッドを指差して、環は叫ぶ。
「なんでセミダブルなんだ、と聞いているんだ!」
 その部屋には、ベッドはひとつだけ。しかし、そのベッドには、二つの枕が並べられていた。
 それをぼうっと見つめるハルヒに、環は赤面しつつ、その飄々とした老人を睨みつける。
 と、声が上がったのは、意外にも、その老人からではなかった。
「いいですよ別に、先輩」
 その声は、先ほどまで呆然と部屋を見つめていた、ハルヒのものだった。
 部屋に注がれていた彼女の視線は、今はこちらに向けられている。
「だって、泊めてもらう身としては、今更新しい部屋を用意してもらうわけにもいきませんし」
「ハ、ハルヒ! わ、解ってるのか!? セミダブルっていうのはだな、その、二人で一緒に寝る用であるからして
 二人で一緒にベッドに入って寝なければならないというかそのだな……」
 と、上手く口が廻ってくれない環の背後で、それでは、と扉を閉める老人の執事の姿。
 振り返って、止めようとするが、時は既に遅い。――ああ、と何を言えばいいのか解らず、環は頭を抱える。
「解ってますよ、それぐらいは」
 はあ、とハルヒは肩をすくめる。それを横目で見ながら、環は、自分の顔が真っ赤になっていくのを感じていた。
「い、いや……その」
 ハルヒは、部屋にとんとん、と足を運んで、ベッドに腰を下ろした。
 ぼすん、と柔らかなスプリングが、彼女の身体を受け止める。
「そのだな。なんというか、俺も一般的な年頃の男で、だからだ……」
「へえ……」
 と、ベッドに腰を下ろしたまま、半眼で、こちらを見つめてくるハルヒの姿。
「先輩ってやっぱり、そういうことしたいんですか……」
「い、いや! それは違うぞハルヒ! そのだな、なんというか、俺はだな」
 ばっと、ハルヒの近くに寄って、手振り身振りで説明しようとする。
 だがハルヒの、とん、という掌の温かさで、環は動きを止めた。
130名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 18:47:08 ID:pTfgdRmq

「……自分なら、いいんですよ」
 見上げ、微笑んでくる彼女の姿。その言葉に、環の思考は硬直せざるを得なかった。
 そっと、彼女の掌が、環の掌に触れる。そっと、撫でるように。
 彼女の瞳が伏せられる。その口が、少しの憂いを帯びるように言葉を紡いだ。
「自分は、先輩に何もしてあげられなくて。色んなもの、色んなことをいっぱいもらっているのに、自分は、何も」
 だから、とハルヒは顔を伏せる。環は、そんな、憂うような彼女の言葉に、くすり、と微笑む。
 ――そうだ。自分は、彼女のために何かをしようとして、いつもそればかりで、いつも呆れられてばかりで。
「違うよ、ハルヒ」
 とん、とその頭を抱く。不意を突かれたのだろう、ハルヒは、環の服を掴む形になって、こちらに身を預けていた。彼女の、その言葉が嬉しくて、そして何より愛しくて。
「俺は、お前に救われてるんだよ。返しても返しきれないくらいに」
 いつも、いつもだ。目はハルヒを姿を追い、耳はハルヒの声を探し、手はそのぬくもりを求めて彷徨う。
 彼女の微笑が、言葉が、ぬくもりが、何度自分を救ってくれたことだろうか。
 ただひたすらにハルヒを求め、自分ひとりばかり求めているのではないか、というもどかしさを抱える環にとって、自分のために何かをしたい、というその言葉が嬉しかった。
 何度も失敗した。何度も怒らせて、何度も困らせて。それでも彼女は自分に微笑んで、こうして傍に居てくれている。そのことが、何よりも嬉しくて、心強くて、愛しかった。
 きゅっと、彼女の手が自分の腕を掴む。と、胸の中で、くすくすと彼女が笑うのを感じて、環は視線を下げた。
「……ハルヒ?」
 彼女は、おかしそうに笑っていた。あるいは、嬉しそうにか。
 目の端がきらりと光って、彼女の指先がそれをそっと拭う。
「こういうときの、先輩って」
 彼女は、こちらを見上げてきた。その微笑みは、花のように明るくて、綺麗で、可愛くて。
 ぴん、と立てた綺麗な指先が、鼻先に触れるかと思うほどに近い。
「カッコイイ、ですよね」
 その微笑交じりのセリフに、どきり、とした。その胸の高鳴りはそう、彼女と出会ったその時から、ずっと。
 ――その感情が、人を愛するということなのだと知ったのは、つい最近のことだった。
 くすり、として。環は、ウィンクをひとつ。
「惚れ直しちゃったかにゃ?」
 彼女は、もう一度笑って、そして、口を開いた。
「はい」
 その笑顔は、いつから求めていて、そしてきっと、これからも求め続けるもの。
 そうして。ぎゅっと、彼女のぬくもりを、環は抱きしめた。少し遅れるように、ぎゅっと、彼女もまた抱きしめ返してくる。
 それを感じながらも、環は、強く、強く彼女のぬくもりを抱きしめていた。
 ――手を離したときに、少し苦しそうにしていたけれど。でも、ふと目線が合って、二人は声を上げて笑った。
131名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 18:52:03 ID:pTfgdRmq
追記:続く……としたらベッドシーンです(´ー`)
これはこれでひとつの終わりかなー、なんて思いはするんですが。
でも終始ベタベタアマアマならばエロは必須なのか……!?
ちなみ、バカな殿のファンのみなさん、マジでごめんなさい。カッコよくしたかったんだよううう。

というわけで。一応、続く……と言ってみるテストでした
132名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 19:11:22 ID:TLDCYpUP
自分語りウザイ
133名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 19:21:48 ID:v3V4dWsb
自分語りが多いのは叩かれる元だから控えたほうがいいですよ
でもGJでした
134名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 19:46:27 ID:Jn32nXJ4
作品はGJ
自分語りは激しくイラネ
レスもイラネ
135名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 23:14:12 ID:rQ+CKudC
殿とハルヒのエロパロって、どうしても最後に夢落ちを想像してしまうのは俺だけか?w
136名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 23:51:19 ID:ArKxvlaW
あと妄想オチか話の間に殿の妄想脳内劇場なんかも必須かとww
137名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 01:15:16 ID:/E4qTDfj
なんかこう、ブラックなんだか通常色だかわからないハニー先輩に
媚薬盛られて散々乱れてことがすんだ後に実は媚薬じゃなくて
ただのローションでしたーみたいな事実が発覚&第二ラウンド・・・

予想以上に頭悪いぜ、俺
138馨×ハルヒ:2006/06/10(土) 17:38:42 ID:stu5xLVT
双子BDには間に合わなかったけれど…
馨×ハルヒ短編。エロなし。
ネタバレ的な要素はおそらくないと思われます。
139馨×ハルヒ(1/5):2006/06/10(土) 17:39:31 ID:stu5xLVT
夕方父が出勤してしまった後の部屋はハルヒ一人には広すぎるように感じられた。
慣れてしまったといえばそれまでだが、気を抜くと途端に寂しさに襲われるのはいつまで経っても変わらない。
「さて……宿題でもしようかな」
自分に言い聞かせるようにしてハルヒは机に向かった。

開いたのは数学Iの問題集。
ハルヒはただひたすらに因数分解の式を解いていった。
多少捻ってあっても、公式に数と文字を入れていけばおのずと解は導き出される。
こんな機械的な作業が自分のこれからの人生において一体どれだけ役に立つのだろう、とふと思う。
もしかしたら全く無駄な知識なのかもしれない。
それでもハルヒは勉強している時間が好きだった。
勉強に打ち込んでいる間はつまらない孤独感から解放されることができたから。

小一時間も経つと部屋の中が随分と薄暗くなった。
時計を見るともうすぐ七時になろうとしていた。
キリのいいところでハルヒはシャーペンを置き、立ち上がって部屋の電気をつけた。
がらんとした室内を蛍光灯が照らす。
その途端に何だか急に物足りない感じがして、ハルヒはおもむろにテレビの電源を入れた。
にぎやかなコマーシャルの音楽が溢れるのとほぼ同時に玄関のチャイムが鳴った。
「はーい」
回覧板だろうかとハルヒはテレビを一旦消して玄関に向かった。
念のためにと覗き穴から来客の姿を確認すると、柄物のシャツに白いパーカージャケットを羽織った背の高い影が見え

た。
よく知った顔のはずなのだが、何故か違和感があるのはきっと彼が一人だったからに違いない。
「馨?」
ドアを開けると馨は小さく片手を上げた。
140馨×ハルヒ(2/5):2006/06/10(土) 17:40:04 ID:stu5xLVT
「何の用?」
「折角遊びに来てやったのに、それって冷たくないー?」
「急に来る方が悪いんだよ。来るなら来るって言ってくれないと、こっちだって困るよ」
「だって急に気が向いたから。ね、上がっていい?」
と言いながら馨は強引にハルヒの横を通り抜けて玄関に入りこんだ。
「お邪魔しまーす。相変わらず狭いねー」
邪魔するなら帰って、と、ハルヒは心の中で三回ほど呟いた。
「あ、そうそう」
スニーカーを両方とも脱いだところで、馨は突然思い出したように、手に持っていた小さな紙袋をハルヒに渡した。
上品そうな模様のその紙袋の中を覗くと薄紅の箱が見えた。
「一応手ぶらじゃ悪いかなって思って、お土産。イチゴ大福だけど、好き?」
「……お茶入れるからその辺に適当に座ってていいよ」
口を尖らせながらも、いそいそと台所でお茶を用意するハルヒの背中を見て、馨は小さく微笑んだ。
「とりあえず麦茶しかないけどいい?」
ハルヒは食器棚の奥から来客用のグラスを取り出し、冷蔵庫に冷やしてあった麦茶を注いだ。
お土産のイチゴ大福と一緒に差し出すと、「庶民麦茶だね」と人を小馬鹿にしたような声が返ってきた。
予想通りの反応がいっそ清々しいと、ハルヒは苦笑いを浮かべた。
「光は一緒じゃないの?」
「うん。昨日うちの父親が取引先の人から貰った新作のゲームに朝からハマってて全然相手してくれなくってさー。だ

からハルヒで暇つぶし」
「暇つぶしって……また人をおもちゃにして遊ぼうって魂胆?」
「それはちょっと心外だね。これでも僕ら、ハルヒのこと気に入ってるんだよ?」
「はあ、それはどうも」
ハルヒは適当に受け流すとイチゴ大福を口にした。その一部始終を馨はまじまじと眺めた。
「ねえ」
「ん?」
「いや……それ、おいしい?」
「うん、すごくおいしいよ」
先程までの不機嫌そうな顔から一変、ハルヒは幸せそうな顔で大福を頬張っていた。
その無防備な表情がどれだけ罪作りなのか、きっと彼女は知りもしない。
「実はさ、僕ら今悩んでることが一つあるんだよね」
自己中心的でワガママし放題の双子でも悩むことがあるんだ、とハルヒは首をかしげた。
141馨×ハルヒ(3/5):2006/06/10(土) 17:40:43 ID:stu5xLVT
馨はテーブルの上で両手を組むと、その上に顎をのせてハルヒの顔を見た。
柔らかな黒い前髪から覗く大きな栗色の瞳、白い頬、そして大福の粉に汚れた唇。
「実はね、僕、好きな人ができたんだ」
「へぇ、そうなんだ。良かったね」
「うん、でもそれって光の好きな子でもあるんだよネ」
へぇ、と相槌を打つハルヒ。
それが誰のことかなんて全く気付く素振りはない。
「僕は勿論光のこと好きだし、光のことなら何でもしてやりたいよ。だから光が自覚するまでに僕がその子を諦めれば

何の問題もないんだろうけど……できれば僕だって諦めたくはないんだよね」
「なら何を悩む必要があるの?」
「え?」
「相手の気持ちを確かめもしないうちに悩んだって仕方ないでしょう? 他人に気遣って諦められるくらいの中途半端

な気持ちならさっさと止めたらいいし、そうじゃないなら諦める必要はないじゃない?」
そうハルヒはきっぱりと言い切った。
悪意の無い、正論。
正しすぎるその言葉は――馨の心を逆撫でした。
142馨×ハルヒ(4/5):2006/06/10(土) 17:41:24 ID:stu5xLVT
――がしゃん。

テーブルの上でグラスが転がり、三分の一ほど残っていた麦茶があっという間に広がった。
ハルヒの指が宙をかきむしる。
「ダメじゃないかハルヒ」
ちゅ、と音を立てて馨が離れる。
濡れ合った唇が、紅い。
「大福の粉がついてるよ」
「……言われれば自分で取るよ」
仰向けに倒されたハルヒの顔の上で馨は笑う。
優しそうに見えて、どこか冷えた微笑。
「急に……何するの」
「気付かないからだよ」
「だって唇についた粉なんて自分じゃ見えな――」
気が動転しているのか、それとも本当に分からないのか、全く勘付こうとしないハルヒの唇に馨は再び噛み付いた。
さっきのとは違う深い本気のキスに、さすがのハルヒもようやく事態を理解し始めた。
「ちょ、や、止めてよ馨!」
「……僕が今日ここへどんな気持ちで来たか……君に分かる?」
ハルヒは小さく首を振った。
「好きだよ、ハルヒ。友達としてだけじゃなく、異性として」
それを聞いた途端、ハルヒの脳裏にさっきの馨の言葉が蘇ってきた。
――でも、それって光の好きな子でもあるんだよネ。
馨の言葉の中にあった代名詞に固有名詞を代入するとおのずと解は導き出された。
「あ」
「気付いたところで……ハルヒ、君の気持ちを聞いてもいい?」
馨の体の影でハルヒの顔色は曇った。
143馨×ハルヒ(5/5):2006/06/10(土) 17:41:55 ID:stu5xLVT
好きか、嫌いか。
たったそれだけに分けるとしたら、多分好きなんだと思う。
何かとうるさくて面倒だけれど、それでも一緒にいることを受け入れているのだから嫌いであるはずはない。
けれどそれは友達として、だ。馨は男で、自分は女。それは勿論承知している。
だが普段それを意識しないで接してきておいて、今更馨を一人の男として好きだとは到底言えないだろう。
「……ゴメン、馨。馨のことは嫌いじゃないよ。でも……そういう気にはなれない」
ハルヒが言うと、馨はあらかじめ分かっていたかのように頷くとおもむろに彼女から離れた。
「本当にゴメン」
「何度も謝らないでよ。どうせこんなことだろうと覚悟して来たからさ」
馨は自嘲するように笑いながら、テーブルの上に転がっていたグラスを直した。
空になって乾いたグラスはテーブルの上で軽い音を立てる。
ハルヒがそれを台所に引き取り、代わりに雑巾を持ってきて畳とテーブルの上を拭き始めた。
おおよその片付けを見守ったところで馨は立ち上がった。
「僕、そろそろ帰るね」
「あ、送るよ」
「来なくてイイよ」
予想以上にきつく出た言葉をフォローするように、馨はハルヒの頭をくしゃ、と撫でた。
「ねえハルヒ。最後にもう一つだけ僕のワガママ聞いてくれる?」
「……何?」
「コレで最後にするから、もう一回だけキスさせて?」
ハルヒはしばらく迷っていたが、告白を断ったという罪悪感に負けて結局承諾してしまった。
「一回だけだからね」
そう言って健気に目を閉じるハルヒを、馨はこの上なく愛しいと思った。
――バカだね、ハルヒは。
馨は彼女の体を胸に抱くと、その左側の首筋にキスをした。
白く薄いハルヒの肌には簡単に痕が残った。
唇を離してその痕を確認すると馨は薄く笑った。
――気付いてるかい、ハルヒ?
光がいつも授業中ハルヒのことを見てること。
そして今痕をつけた側に光の席があるってこと。
コレを見つけた時、光は何て顔をするだろうね?
「……じゃあねハルヒ。また明日学校で」
去り際に馨が浮かべた微笑の本当の意味をこの時のハルヒは知る由もなかった。
144馨×ハルヒ:2006/06/10(土) 17:44:41 ID:stu5xLVT
あ、書くの忘れてた。コレで終わりです。
続きがあるかどうかはご想像にお任せします。
145名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 19:04:17 ID:AQFWLKAI
GJ!!!

できればエロに突入してほしいかなーなんて…
146名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 19:42:28 ID:hiQ++Jai
GJ!
自分もエロ見たかった・・・!
147名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 20:10:27 ID:TV7T42uR
殿ハルで考えてみたんだが、どうしても入れる前にでちゃってだめだった殿。
148名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 20:25:44 ID:zNR/Zjmj
wwwありえそうっっ!!!

でも、読んでみたいです
149鏡夜×ハルヒ:2006/06/10(土) 20:40:31 ID:V0e213X6
>>100の続き。
鏡夜×ハルヒです。
本誌・単行本バレネタを含みます。
未読のかたはご注意ください。

[NGワード→箱庭]



150鏡夜×ハルヒ:2006/06/10(土) 20:41:01 ID:V0e213X6

学校帰りの電車の中で、ハルヒは外を流れる景色を見ながら鏡夜のことを考えていた。
あれから何事もない日々が続いている。
あるいは、何もないふりをしている日々だ。
鏡夜はハルヒの胸のうちを見透かしているのに、それ以上その話には触れない。
ハルヒもそれに甘えて、何もなかったことにしている。
それに安心しているのかそうでないのか、ハルヒ自身にも分からなかった。
「ただいま」
「おかえり〜、ハルヒ」
ハルヒがアパートに帰るといつもは誰もいないはずなのに、
今日は中から返事が聞こえた。
「お父さん、いたんだ」
「んーもう行くけどね」
蘭花はドレッサーに向かって化粧をしている。これから出勤なのだ。
ハルヒがホスト部に入部してからは、
ハルヒが部活を終えて帰る頃には蘭花はすでに仕事に出かけており、
夕方に顔を合わせることが少なくなっていた。
もちろんその分、朝や休日に一緒にすごしているのだが、
こうして夕方に会うのは久しぶりだった。
「ハルヒ、今夜また雷になりそうだけど、あんた大丈夫?」
化粧を終えた蘭花が、コートを羽織ながら尋ねる。
今夜もまた雷雨になるとの予報が出ていた。
「大丈夫だよ。心配しないで」
ハルヒは蘭花に笑ってみせる。すると途端に蘭花にきつく抱きつかれた。
「んもーっ! 我が娘ながらなんてカワイイのかしら!
 笑った顔なんて琴子にそっくり!!」
「はいはい、こんなことしていると仕事に遅れるよ」
ぎゅうぎゅうと抱きついてくる父親を冷静にあしらう。
こんなこともいつものことだ。
151鏡夜×ハルヒ:2006/06/10(土) 20:42:09 ID:V0e213X6

しかし、いつもなら一通り騒いだらすぐにハルヒを離してくれるのに、
今日の蘭花は彼女を抱きしめたまま動きを止めた。
抱きしめられたまま、そっと頭を撫でられる。
「お父さん……?」
「……琴子がいなくなってから、ワタシはあんたに救われてきたけど、
 あんたはどうなのかしらね」
頭を撫でていた蘭花の手は、そっとハルヒの頬を包む。
「ハルヒ。あんたはもっとわがまま言っていいのよ。
 嫌なものは嫌って言えばいいし、欲しいものは欲しいって言っていいのよ」
その言葉に、ハルヒはちいさく体をこわばらせた。
どうして父は急にそんなことを言うのか。
蘭花も何か気付いているのだろうか。
母が死んでから、ずっとハルヒの心の奥底にある想いを。
「何、お父さん急に」
ハルヒが内心の動揺を隠しながら恐る恐る尋ねれば、
ぐしゃぐしゃと髪をかき混ぜるように撫でられる。
「んー? ハルヒがあんまりかわいいから、お土産買ってきてあげたくなっただけー。
 何がいい? なんでもわがまま言っていいわよ。
 もーほんとハルヒったらかわいいんだから!」
さっきまでのちょっとシリアスな様子はどこへ行ったのか、今はもういつもの蘭花だ。
父が何か気付いているのではと思ったけれど、気を回しすぎのようだ。
「あらやだ! もうこんな時間!?」
壁にかけられた時計を見て、蘭花が慌てだす。
いつもの出勤時間はとっくに過ぎていた。
「じゃあハルヒ、行ってくるわね。
 戸締りはしっかりね」
「いってらっしゃい、気をつけてね」
あわただしく、蘭花は出かけていった。
アパートには、いつものようにハルヒひとりになる。
遠くから、雷雲が近づいていた。
152鏡夜×ハルヒ:2006/06/10(土) 20:42:54 ID:V0e213X6


空を切り裂く雷が落ちてくる。
真っ暗な部屋の中を一瞬照らし出し、激しい音が轟く。
雷が変電所にでも落ちたのか、しばらく前からこの一帯が停電していた。
復旧する様子はまだない。
ハルヒはまた毛布をかぶってテーブルの下に隠れていた。
(大丈夫、大丈夫)
いつもの呪文を繰り返す。
停電しても暗闇が怖いわけではないし、今日の雷はこのあいだのほどひどくない。
だから──。
雷の激しい音が響いて、ハルヒは体を震わせた。きつく耳をふさぐ。
このあいだほどひどくはないものの、だいぶ近いようだ。響く音が大きい。
『ハルヒ、賭けをしようか』
鏡夜の言葉を思い出す。
『次に雷が鳴ったら、俺を呼べ』
このあいだの嵐のあと言われた言葉。
理論的な鏡夜にしては、ひどくおかしな言葉だ。
賭けと言いながら、それがまともに成立していない。
結局うやむやなままで、なにがなんだか訳も分からない。
どうして鏡夜は、あんなことを言い出したのだろう。
ハルヒはテーブルの下にもぐったまま、毛布の隙間から玄関を見た。
(鏡夜、先輩)
耳をすませても、今日は扉を叩く音は聞こえない。
雷のうなるような音が聞こえるだけだ。
ハルヒは胸を強く押さえた。
もし鏡夜が来たならきっと怖くてたまらないのに、
彼が来てくれないことがこんなにも苦しいのはどうしてなのだろう。
153鏡夜×ハルヒ:2006/06/10(土) 20:43:46 ID:V0e213X6

暗い部屋が一瞬明るく照らし出されて、ハルヒは毛布をまた頭からかぶって耳をふさいだ。
隙間なんてないように視界を閉ざす。
賭けなんてどうでもいい。
勝ちも負けも、そもそも意味も分からない。
ハルヒをあげるとか、鏡夜をやるとか、そんなことはきっと無理なのに。
桜蘭学院にいるあいだはいいだろう。
でもそこから先、鏡夜が鳳家を継ぐためにはハルヒは邪魔になる。
それは、しかたのないことなのだ。
夢とハルヒを天秤にかけて、ハルヒを選ぶような人ならきっと好きになっていなかった。
(でも、ほんとうは)
じわりと視界が滲む。
どうしても叶わない願いがあると知っている。
だから抗えないものに手を伸ばすのはやめた。
自分で出来る努力はする。弁護士になりたいという夢のためには精一杯頑張る。
望むのは、自分で出来ることだけ。誰かに何か期待することはやめた。
鏡夜にとってやがてハルヒが邪魔になると分かっているのに。
いつか彼は離れていくと分かっているのに。

それでも、欲しいと思ってしまった。

繰り返し叩きつけるような雷の音に、きつく耳をふさいでちいさく丸まる。
『次に雷が鳴ったら』
鏡夜の言葉がハルヒの胸に浮かぶ。
(名前、を)
呼んでしまおうか。きっと届きはしないから。
誰にも聞こえはしないから。この雷が打ち消してくれるから。
それくらいなら、許されるだろうか。
「……鏡夜、先輩」
耳をふさいだまま、ちいさく呟いてみる。
「鏡夜先輩、鏡夜先輩」
誰もいない部屋に、ハルヒの声だけが響く。
154鏡夜×ハルヒ:2006/06/10(土) 20:44:37 ID:V0e213X6

「なんだ、ハルヒ」
不意に聞こえた声に、ハルヒは体を震わせた。
今のは幻聴でも気のせいでもない。はっきりと聞こえた。
ハルヒは驚いてテーブルの下から這い出て、恐る恐る見上げる。
「なんで……」
呆然と呟く。
扉越しでもなんでもなく、そこに鏡夜がいた。
「合鍵くらい、持ってるさ」
鏡夜はハルヒに手に持った鈍く光るちいさな銀色の鍵を見せる。
おそらくは、蘭花から鏡夜の手に渡ったのだろう。
「賭けは、俺の勝ちだな」
暗いせいではっきり表情は見えないけれど、きっと彼は不敵に笑っているのだろう。
いつだって、負ける勝負なんかしないくせに。
また雷が落ちて一瞬部屋が光ったあと、激しい音がする。
大きく肩を震わせるハルヒを、鏡夜が抱きしめた。
「鏡夜、先輩」
その腕から逃れようとハルヒはちいさくもがく。
けれど鏡夜の腕は決してゆるまず、きつく彼女を抱きしめる。
「賭けは俺の勝ちなんだから、おとなしくしていろ」
「でも」
雷が鳴る。
鼓膜を破りそうな激しい音に身を震わせるけれど、
優しく抱きしめられると恐怖が消えていくような気がした。
「鏡夜先輩、どうして」
鏡夜は分かっているだろう。
彼が鳳家を継ぐのに、ハルヒが邪魔になることなど。
それなのに、どうして。
「バカだな、ハルヒ。言っただろう、俺はあきらめるのをやめたんだって」
迷いのない声が、ハルヒの耳元に落とされる。
惹かれたのは、その貪欲さ。
それがどんなに困難でも、いつか挫けるかもしれないとしても、
決して諦めないその心の強さに惹かれたのだ。
155鏡夜×ハルヒ:2006/06/10(土) 20:45:25 ID:V0e213X6

「先輩、服、濡れてる」
鏡夜の服は雨に濡れている。
今日はこのあいだほど雨はひどくないが、服はしっとりと水分を含んでいた。
このままでは先日のように風邪をひいてしまうだろう。
「そうだな、脱がせてくれるか?」
鏡夜の言葉に、たどたどしくハルヒは鏡夜の服を脱がせていく。
同時に、鏡夜もハルヒの寝巻きを脱がせる。
濡れてすこし重くなった服は脱がしにくい。
それ以前に他人の服を脱がせるなんてしたことがないから勝手が分からない。
そういえば、こうして自分から行動を起こすのははじめてだと、ハルヒは不意に気付いた。
いつも鏡夜がすることに身を任せるばかりで、ハルヒから手を伸ばしたことはなかった。
そのことに彼は気付いているのだろうか。
ハルヒが顔を上げれば、鏡夜がまっすぐにこちらを見ていた。
暗い中でも、ぼんやりと鏡夜の顔が見える。
怯えながら、鏡夜の背に腕を伸ばす。鏡夜は強く抱きしめ返してくれる。
苦しくなるくらいきつく抱きつきながら、キスをした。
まるで噛み付くみたいにくちびるを触れ合わせる。
隙間なんてなくすように、体を押し付ける。
離れたくないと、その想いばかりが先走って、うまく動けない。
鏡夜の手が背中から回って、尻越しに体の中心に触れてくる。
「あ……」
ぴたりと体を寄り添わせたまま、指が内部を探る。
まだろくに触れられてもいなかったのに、ハルヒの秘部はひどく濡れて、
鏡夜の指を簡単に飲み込む。
それがひどく恥ずかしいのに、もっと触れてほしくて、
鏡夜が動きやすいようにとハルヒは自分から足を開いた。
156鏡夜×ハルヒ:2006/06/10(土) 20:46:13 ID:V0e213X6

布団も敷かずに畳の上に横たえるのは痛いだろうと思ったのか、
鏡夜は座ったまま、膝の上に向き合うようにハルヒを乗せたまま触れてくる。
中を探る指はそのままに、くちびるは顎、喉、鎖骨と辿り、胸元へ落とされる。
なかば膝立ちになるような体制のまま、ハルヒは鏡夜の頭を抱きしめた。
触れられることは嫌いではない。むしろ好きだと思う。
けれど今、それがもどかしかった。
そんなふうに触れられるよりも、もっと鏡夜を感じたい。
指やくちびるではなく、鏡夜自身を。
「鏡夜先輩……、もう……平気、ですから……」
ハルヒは腕を伸ばして、鏡夜のものに触れた。
軽く握って、ゆるくこする。それはすでに十分熱い。
「ハルヒ」
鏡夜はハルヒの行動に、すこし驚いているようだった。
今まで彼女から求めたことなど一度もなかった。
片手で鏡夜の肉棒を軽く固定したし、もう片方の手を鏡夜の肩に置いて体を支え、
ハルヒはその上にゆっくりと腰を落としていく。
鏡夜の熱が、自分の肉に触れる。
けれど、今までそんなことをしたことがなく、うまく中に入っていかない。
場所が悪いのか、角度が悪いのか、そんなことさえハルヒには判断もつかない。
「ん……」
それでも早くつながりたくて無理矢理腰を落とそうとすると、鏡夜にとめられた。
「こら、無理するな」
「だって……」
「大丈夫だ。ほら」
ハルヒの腰を抱えるようにして、鏡夜がすこし位置をずらす。
そのまま導かれるようにそっと腰を落とせば、
圧迫感はあるものの、ゆっくりと鏡夜のものが中に入ってくる。
その熱さに足が震えて力が抜ける。
支えを失ってハルヒの体は下に沈んで、鏡夜を奥深くまで飲み込む。
それでもさらにもっと深く飲み込もうと、ハルヒは腰を揺らす。
もっともっと深くつながっていたい。
体だけなら、こんなにも簡単なのに。
157鏡夜×ハルヒ:2006/06/10(土) 20:47:39 ID:V0e213X6

「ハルヒ」
鏡夜の指が、そっとハルヒの頬を撫でる。
いつのまにかハルヒは泣いていた。
ぼろぼろと、自分の目から水があふれている。
きっとこの体は壊れてしまったのだ。こんな雷の日に、鏡夜が抱きしめるから。
視覚も聴覚も、壊れてまともに働いていない。
まだ雷は鳴っているはずなのに、もう鏡夜しか見えないし、鏡夜の声しか聞こえない。
そうだ、壊れてしまったのだ。鏡夜が抱きしめるから。
壊れて、心の奥底に閉じ込めたはずのものさえ、あふれ出す。
「……っ、鏡夜先輩が、欲しい……っ」
ずっと言えずにいた言葉がこぼれた。
「行かないで、ずっと……傍にいて欲しいっ……」
こんなことを言えば、鏡夜を困らせるだけだと分かっているのに、とめられなかった。
声をあげて子供のように泣きながら、目の前にある鏡夜の体にすがりついた。
そんなハルヒを、鏡夜は優しく、けれど強く抱きしめてくれる。
「ああ。俺はずっとハルヒの傍にいる」
誓うように、やさしくまぶたにくちづけられる。
暗い部屋の中で、一瞬の光りが鏡夜の顔を照らし出す。
雷は恐ろしいはずなのに、鏡夜の顔をがとてもとても優しかったから、
それをきれいだと思った。


それが箱庭の夢だと知っている。
それでも、欲しいと思ってしまった。

────だから、どうか。


そばに、いて。





あと1回続きます
158名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 20:53:43 ID:k+kdj3A8
初めてリアルタイムでみた。
GJ!
切なさと愛しさが文章全体から溢れててすごいいいです。
159名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 21:18:57 ID:Tw+VIX63
GJGJGJ!
このスレ初めて来たけどノマカプSS沢山でウレシス
土人西都だと何故かホモばっかにぶちあたるから落ち込んでたが
元気出た!
有難う神々 これからもがんがってください
160名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 21:51:03 ID:u+NrovNo
>>157
GJ!!
ハルヒ切ないなあ。でも素直になれてよかった。
最終回も楽しみにしています!
161名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 00:52:38 ID:3TK42tEI
鏡ハル神様ぐっじょおおぶ!!!
162名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 12:14:02 ID:t8pz0NOU
なんだよぉ。
切ない話が盛りだくさんじゃないか。

神たちよありがとうっ!!
163名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 12:58:29 ID:22yIzOq7
いつも切ない心理描写がドキドキでGJ!
・・なんだけど、肝心のエロ描写が淡々としていてハアハアしないんだよなあ・・
そこが非常に惜しい、惜しいよ・・!頑張ってください!
164名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 17:08:40 ID:/S2Smw6d
変に生々しいより、この位の方がこの話には合ってたと思う。
雰囲気がエロいっていうのかな。こういうの好きだ。
ともかく鏡ハル神グッジョブ!!
165名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 17:33:29 ID:5CqkGrUo
腐が必死ですね。
166名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 20:30:57 ID:d+Y+KXs1
「腐女子」=「女ヲタ」だと思い込んでる
頭の悪い人が紛れ込んでいらっしゃるようで。
167名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 21:04:35 ID:IYSGvPCy
腐女子っていうのはれんげ姫のような人を言うんだろ
168名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 22:42:05 ID:3tP2VZE2
お父さんお母さん質問!
アニメスレで殿が子供1ダース欲しがりそうという話題になって、ダースというとエロパロ板の殿を思い出すwっていうレスがあったんですが、
ここを見てもそんな話題見付からないんですが・・・。もしや過去スレで殿が子供1ダース欲しいとか言う話があったんでしょうか?
169名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 22:46:27 ID:npRPUyaU
>>168
保管室行ってくればいいと思います。
170名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 23:11:23 ID:IYSGvPCy
>>168
日本語を勉強した方がいいと思います。
171名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 23:28:10 ID:+rHMVthZ
「ハルヒ!ハルヒ!野球チーム作りたいにゃ〜」
「そんなに子供は要りません」orzとかやってそう。
172名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 23:43:29 ID:Pa4hWX7e
他の板、特に全年齢板でエロパロの話題出す奴多すぎ。
173名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 23:53:50 ID:IYSGvPCy
常識無いね
174名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 23:57:52 ID:P6PZKHpP
お子様が多いんだよ、実年齢関係なくね
175名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:16:15 ID:bPPNcF7U
でもここ以外で話題が出ると、必ず委員長ぶった奴が止めてるね

うろ覚えだが>>168にマジレスすると、子供1ダース欲しい殿はなかったと思う
SSの中で、殿がスキンを何ダースも持ってるというお笑いネタがあったんだよ
あれ、1ダースだっけ?兎に角それヒントに保管室のSS見れ
176名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 00:22:47 ID:amFHOX4V
そりゃ常識ある奴なら止めるでしょう
177名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 13:45:56 ID:8XFm0m2C
鏡ハル読んで涙出ちゃったYO!切なすぎて…
ほんとに職人様神です。
178鏡夜×ハルヒ:2006/06/12(月) 14:57:47 ID:HKMNKl7Q
>>157の続き。
鏡夜×ハルヒです。エロなし。
本誌・単行本バレネタを含みます。
未読のかたはご注意ください。

[NGワード→箱庭]



179鏡夜×ハルヒ:2006/06/12(月) 14:58:52 ID:HKMNKl7Q

外は梅雨の合間の晴天に恵まれて、
美しい装飾の施された窓からはまぶしい光が差し込んでいる。
ハルヒは純白のドレス──いわゆるウエディングドレスというものを
身に纏った自分の姿を、しげしげと眺めた。
特注で作られたドレスは彼女の体にぴたりと合い、
結い上げられた髪や胸元には真珠と白いちいさな薔薇が飾られ、溜息の出るような美しさだ。
しかしそんなハルヒ本人の心情といえば、
一体何故自分はこんなものを着てこんなところにいるのだろう、
というのが正直なところだった。
先ほどまでドレスを着付けてくれたり髪形を整えてくれていた係の人たちは
自分の仕事を終え部屋を出ていて、ハルヒひとりきりだ。
浮かない顔をしている花嫁に、気を利かせてくれたのだろう。
「ハルヒ、準備できたか」
軽くドアがノックされ、ハルヒと同じように白一色のタキシードを着た鏡夜が入ってくる。
「はあ……」
「なんだその気のない返事は」
残念ながらハルヒには普通の少女達が持つような
『素敵なウエディングドレスを着て教会で結婚式を挙げたい』というような願望はなく、
結婚するにしても役所に婚姻届を出せばそれでいいのではないかと思っている。
しかし、鳳家の跡継ぎ候補としてはそういうわけにもいかないらしい。
教会で行なわれる結婚式はまだしも、
このあと行なわれる披露宴の規模ははっきり言って思い出したくもない。
桜蘭高校を卒業した鏡夜は医学部に進学し、
その1年後、ハルヒも希望通り法学部へ進学した。
そのあいだもずっと鏡夜との付き合いは続いていたのだが、
やはりハルヒの心の隅には不安があった。
いつか鏡夜は離れていくだろう、と。
それが、ハルヒの大学卒業と同時に鏡夜との結婚話が進められ、数ヵ月後にはこの現状だ。
実はだいぶ前からハルヒ抜きで、蘭花との話し合いや式場の準備などが進められていて、
ハルヒが知ったときには、あとはハルヒの準備のみ、という状況だった。
あまりの展開の速さに頭がついていかない。
この数ヶ月の慌しさは、ものすごいものだった。
特注ウエディングドレスの製作から式の手順の暗記など、
やることは山のようにあって、感傷に浸る暇も悩む暇もなかった。
──あるいはそれが、鏡夜の狙いだったのかもしれない。
時間があれば、ハルヒはまたいろいろ考え、悩んでしまっただろう。
180鏡夜×ハルヒ:2006/06/12(月) 14:59:47 ID:HKMNKl7Q

「……本当に、いいんですか?」
「なにがだ?」
今更こんなことを聞くのはおかしいと分かっている。
けれどやはりわずかな不安はぬぐえない。
「自分と結婚しても、メリットなんてありませんよ。
 むしろ鏡夜先輩の評判を落としてしまうんじゃ……」
「バカだな、ハルヒ。
 庶民だろうと上流階級だろうと、みんな『純愛』というものが大好きなんだよ」
鏡夜はハルヒに不敵に笑ってみせる。
親の勧める政略結婚を断って、学生時代から付き合っていた相手と結婚する。
しかも、相手は特待生として桜蘭学院に入学した庶民の女性。
本来なら出逢うこともなかったふたりが出会い、苦難を乗り越え愛を貫き結婚する。
このドラマのようなシナリオに多くの人々──特に婦人達が感動し、
鏡夜の株は上がっているのだという。
また、そんなふたりのエピソードが広まってしまった今、
鏡夜の父が無理に結婚に反対すれば、
鏡夜を応援する人たちから反感を買い評判を落とすだけだ。
しかし逆に、息子を応援し、庶民の女性が嫁ぐことを認めるとなれば、
寛容で器の大きな先鋭的な人物だと印象づけることが出来る。
そんな計算の元、鏡夜の父もこの結婚を認めていた。
まさに鏡夜の策略通りだ。
「この手が無理なら、おまえをいったん常陸院の養子にして、
 それから結婚するという手も考えていたんだがな。
 養子の件に関しても、蘭花さんや双子にも話はつけてあったし」
「一体いつの間にそんな話を……」
そんな話は初耳だった。
しかも父だけでなく、双子たちまで巻き込んでいるとは。
一体どれだけ前から計算され、計画されていたのか。
「俺はちゃんとおまえに言ったはずだが?
 俺は欲しいものを諦めたりしない、と」
その言葉にハルヒは目を丸くして、それからちいさく笑った。
惹かれたのは、その貪欲さ。
そんな彼だから、好きになったのだ。
181鏡夜×ハルヒ:2006/06/12(月) 15:02:15 ID:HKMNKl7Q

「そういえば、ハルヒ、賭けを覚えているか?」
「賭け……? ああ、『次に雷が鳴ったら』ってやつですか?」
あの賭けは、結局うやむやなままだ。
賭けに負けたハルヒが鏡夜のものになる──というのは
あながち間違いでもないような気もするが、今でも意味が分からない。
「本当は、賭けの相手はおまえじゃなかったんだ」
「え?」
「おまえを守ることも出来ずに追い詰めるだけなら手を引けとさんざん言われていてな」
「父に……ですか」
「蘭花さんにも言われたし、環や馨にも言われた。
 大穴で、モリ先輩にも言われたよ。さすがにそれは驚いた」
「────」
鏡夜の言葉に驚いて、ハルヒは言葉をなくす。
あれはまだ高校生のころで、鏡夜とのことはみんなにばれてないと思っていた。
自分ひとりで大丈夫だと──誰にも心配も迷惑もかけずにいられると思っていたのに、
まったくそうではなかったらしい。
自分で思う以上に、愛されて守られて生きているのだ。
それを思い知らされる。
「きっと、いい奥さんになんてなれませんよ」
今回の結婚で鏡夜の株が上がったとしても、
今後の結婚生活でハルヒが鏡夜の役に立てるかというと、多分無理だ。
ハルヒは今の仕事を辞めるつもりはないし、
『鳳グループ会長の妻』としては、あまり役立たないだろう。
「おまえにそんなことは期待していない」
「……やっぱり自分と結婚しても、あんまりメリットないんじゃ……」
「メリットは、おまえが傍にいることだろう?」
当然のような顔をして鏡夜が笑う。
だからハルヒも、鏡夜に微笑み返した。
「もう時間だな。行くぞ」
「はい」
鏡夜の差し出した手に、ハルヒは自分の手を重ねる。
娘の結婚式に蘭花は張り切ってドレス姿で着飾り、
その姿ではさすがに花嫁の父としてバージンロードを歩けないので、
代わりに自称お父さんみたいな環が父親役をやることになっていた。
今頃蘭花と共に泣き崩れて、双子たちにからかわれているだろう。
そのまわりをハニー先輩が飛び跳ねて、モリ先輩がたしなめているのだろうか。
あの優しい箱庭を、ハルヒはなくしたと思っていた。
でも今、ハルヒの隣には鏡夜がいて、
環が暴走して双子がからかって、ハニー先輩が笑ってモリ先輩が付き従って。
あの頃とまったく同じというわけにはいかないだろうけれど、
それでもあの愛しい箱庭は、今もここにある。
夢ではなく、現実に。


どうしても抗えない運命があることを知ってる。
なんにも望まなければ、失うことも、傷付くこともない。

それでも、欲しいと願ってしまった。



────だから、どうか、ずっと。




【終】
182名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 15:07:19 ID:RtFrIf89
ウェディングENDかww
番外結婚生活編とかも見たいかもしれん

何はともあれ乙、そしてGJ
183名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 15:08:02 ID:KX2WudO9
GJGJGJGJ!!!

完結するまでドキドキだったよ!
乙!神よ乙!!
184名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 15:21:12 ID:lsHGo7kg
こんな時間に神が降臨なさるとは…
GJ!!連載お疲れ様!
185名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 15:36:11 ID:IpnlDln4
うおーーーーーー!!!
鏡ハル超GJGJ!!!
ハルヒ幸せになれてよかったよ
なんか今はうまく言葉に出来ない…
目から鼻水が…
186名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 16:08:56 ID:RaOp1c/J
完結?!!!
びっくりした、、、「純愛」ときたか、さすが鏡夜だ、なんかすごい
「メリット」という言葉がこんなに活かされるとは。うはぁ、、、、
箱庭さん(お名前?)ぐっじょぶ
187名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 17:57:23 ID:djIxy/Xc
GJ!GJ!
鏡夜が鏡夜らしくてGJ!
ハッピーエンド万歳!
連載乙でした!!
188名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 18:15:47 ID:BOEbOI/t
鏡ハル超GJGJGJGJ!!!!

父親役としてバージンロードを歩く環とハルヒの場面を想像すると
より一層感動がつのりますた!
189名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 18:16:38 ID:BOEbOI/t
スマン、感動のあまりageちまったorz
190名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 20:58:01 ID:hAeUwCRl
ちょwwゴメww興奮して鼻血が止まんないwwww
まさに、神というべきか・・・
GJ!GJ!GJ!
191名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 01:22:23 ID:yUgT7roO
うわー、不覚にも感動して目が潤んじゃった。
GJでした!いやマジでGJでした!!
192名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 02:19:54 ID:Pws9cOAX
そうか、馨は気づいてたんだな、
だから鳳家で父対面後にハルヒを気遣っていたのかあ、
いろんな伏線つけて、うまくまとめてくれちゃって!
いろんな意味でGJ!!

鏡夜とハルヒの本当の初めて結ばれた時のエロとかどうなんだろー。
いや多くはのぞむまい、ありがとう、箱庭さん
193名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 03:32:24 ID:Y8ahM0BO
バージンロードを歩く時の殿の心境に涙。
白タキシードの鏡夜先輩に鼻血。
ファンタスティック・ジョブでした。
194名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 11:44:19 ID:zC4Oz7v7
箱庭さんGJ!!

ふっつーーにサイトがあるなら他の読みたいと思った!
195名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 13:56:29 ID:Uyymk6Sg
そろそろ話題変えていい?
今夜のアニメ、エロパロ的には切り身ちゃんがあと10歳ほど上だったら
いけたと思う自分ガイル。
ていうか、猫澤先輩って相手いないよな…。
196名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 15:02:25 ID:zC4Oz7v7
>>195
猫澤先輩の本当の姿を見たら、れんげ姫辺りは萌えそうだけどねw
197名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 15:51:47 ID:gpBfjfq5
猫澤先輩見た目は王子っぽいもんね
でもれんげは眼鏡キャラ萌えだから興味はなさそう
198名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 16:46:38 ID:X7scPI9j
箱庭様GJ!!!素敵でした

マジでなんか真美だ軍でしまった
199名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 16:47:09 ID:X7scPI9j
>>198
すまん、涙ぐんでしまった、だ
凄い打ち間違えをしてしまったorz
200名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 17:03:18 ID:tgb6w7C2
200(σ・∀・)σゲッツ
201名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 18:02:02 ID:HEZvfsRL
ということで、次の職人さんカモン(゚∀゚)ノ
202名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 20:29:09 ID:aEHTZfrb
>>195
10年後の猫澤先輩×切り身ちゃんとか…
203名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 21:26:55 ID:74Mx/F1Y
そういえば8巻には5年後くらいの猫澤兄妹イラストがあるね。
204名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 21:41:57 ID:IL0cSvDb
その後じゃないの?5年後なの?
205名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 22:12:28 ID:QEyOBS6P
5年後とは書いてなかったような希ガス
206名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 16:43:02 ID:Y402+jvk
ウフフフフ…
207名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 17:10:01 ID:qfeC7PUx
猫澤先輩のキャラデザ凄かったな
208名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 00:13:42 ID:xGJl2Ych
切り身の声の方がすごかったけどな。あれではエロネタにしようが無いw
209名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 00:42:22 ID:xtLmYOxv
>>208
へけっ!!
って言ってたしねーーー(いってないよ)
ハルヒが切り身ちゃんが望んだマンガ朗読をもっと感情込めてやってくれれば、
他のメンバーが正気を失い暴走したかもしれんね
210名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 01:50:58 ID:E/kHIYu5
まぁ切身ちゃんが反則級に可愛かったのは事実
211名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 15:06:22 ID:VVTyzBE9
切り身ちゃん可愛いけど、目の色が妙に眩しい
彩度が高いのかな?
とりあえずあんな3歳児は嫌だw
212名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 16:02:06 ID:ZPb4tUdt
アニメの殿って原作よりムッツリじゃね?
水着ハルヒとかバニーハルヒとか、妄想がエロいww
213名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 19:18:24 ID:PQN2m2uG
>>211
作画監督が意図的にやったと思われ。全体的に子供っぽいというか。
いつもと比べて輪郭や色使いがはっきりしてたし顔のアップも多かった。
214名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:21:40 ID:K4OSijWl
流れを読まずに投下

たぶん鏡ハル
215名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:23:58 ID:K4OSijWl
一般の生徒などとうに下校している時間。
ホスト部の活動場所として使用している普段は人気の内第三音楽室。更に奥、更に人目につかない音楽準備室。
鏡也とハルヒはそこに居た、二人きりで。
まあ音楽室の方には部長の環を始め他の面々もそろってはいるのだが、肝心の後片付けなどそっちのけでもりあがっていた。

「悪いなハルヒ。おまえ一人だけに片付けをさせて。」

黒いファイルになにやら書き込みつつ、鏡也はにっこりと少しも悪怯れていない営業的スマイルをハルヒにむけた。

「…はぁ、彼らが居るとはかどりませんから。」

しかしハルヒは鏡也の態度に気を留める事無く淡々と作業をこなしていく。

「まぁ、奴らに手伝わせる気などないが。」

鏡也はハルヒに顔を向けたまま静かにファイルを閉じた。

216名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:25:30 ID:K4OSijWl
「…センパイ?」

先程と違う声のトーンにハルヒの手が止まる。
外にはまだ少し陽が残っていた。しかし室内で作業をするには暗く、不安定な明るさだった。

「…ハルヒの借金はいくらだったかな。」
「………は?」

二人の間を遮る物は何もなかった。ただ、数メートルという距離があるだけ。

「借金の残金だよ。忘れた訳ではあるまい?」

鏡也の手の中には一枚の紙切れ、いつかハルヒが書かされた借用書。

「…だからこうしてホスト部で活動しているじゃないですか。」

ハルヒは深いため息をつき再び作業を開始しようとした、が。

「帳消しにしてやろうか。」

耳元で囁かれた言葉、強い力で引き寄せられハルヒは強制的に鏡也の腕の中へと飛び込んだ。

「何、言って…」
「おまえ次第だが。」

普段はレンズ越しでしか見られない瞳が近づく。唇に押し当てられた熱に戸惑いハルヒの瞳が見開かれた。
「一体・・・何を・・・。」

たった一瞬の出来事、しかしハルヒは自分の口元に手を当て感触を確かめた。
残された鏡也の熱。

「言ったはずだ。借金を帳消しにするのはおまえ次第だ、と。」

いつの間にか鏡也の瞳はレンズ隠されて読み取ることは出来ない。
ただ口の端に笑みを浮かべ、声は楽しげに聞こえた。
「…センパイは自分のこと・・・。」

そう言い掛けて止めた。知らなくてもいいことだから。

「戯れだ。」

二人の手が触れ合い再び唇が重なり合う。

「そうですね。」

準備室で押し殺された吐息は、決して他の部員に気付かれる事はなかった。
217名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:28:07 ID:K4OSijWl
エロパロなのにエロ隠し。そして揚げちゃってごめん。
218名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:39:56 ID:DjLAyIt0
GJだけど…。エロまでいってくれちゃったりなんかしませんか?
219名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:46:06 ID:PhyKoREb
鏡夜が鏡也になってるのが気になります…。水差すようでゴメン。
220名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:50:48 ID:FdL0Eea+
あらあら…っっ!新職人さま?!
いいんじゃないでしょうか?
口づけからエロに進むまでのプロセスきぼう
221名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 18:23:52 ID:6the2Z3s
もしかして、前の「鏡ハル純愛ウエディング」のなれそめ、、、?
最初はふたりとも「戯れ」だった、というのは萌えるね。
違う職人さんだったら、ごめんね
222名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 18:27:12 ID:OSd+88Vi
明らかに違う人だと思う。
223名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 22:21:11 ID:CXJmMVYt
そうだね、絶対違うよ。前の作品をいつまでも引きずるのはイクナイ。
もし同じ作者だったら何かしら断るのが普通だし。
224221:2006/06/18(日) 15:53:02 ID:V2bGMtXr
>>221です、
失礼なこと書いて職人さん達、ごめんなさい
これからも楽しみにしてますので、よろしくおねがいしますー
225名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 19:27:33 ID:62N5N5ml
作品が来てない時は、前スレの最初のころみたく萌え雑談するのもいいと思うんだ
そこから職人さんのインスピレーションに繋がるかもしれないし
とりあえず、ハルヒと他の部員がデートで行きたい場所にはかなり差がありそう、特に殿と双子ww
226名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 22:22:28 ID:3EFVz4//
妄想の中で部員全員をハルヒとデートさせてみた
馨ハルが一番まともなカップルに見えると思った

227名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 22:30:34 ID:mpmdp8nR
>>226
確かに馨となら楽しいデートになりそうだ
でも馨とくっついたらオプションで光もついてきそうな気がする
結局3Pエンドになる予感
228名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 23:30:50 ID:vkgXB9YZ
初デートって結構綿密にシミュレーションしたりするけど、
殿は分刻みの計画(むしろ台本)を立てそう。
で、乙女だから、観覧車のてっぺんでちゅーとか妄想しそう。
229名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 00:12:19 ID:6Dz1Mq1X
>227
いいねー3P
ていうか双子=3Pのイメージしかないんだが。
加えて鏡夜双子は鬼畜イメージだ。
230名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 00:18:15 ID:FOvUTI7/
ハルヒって普通の女の子が喜びそうなデートではあまり喜ばなさそう。
かといって、あの連中が高級ホテルに誘っても嫌がりそうだし。
やっぱ、物産展とかバーゲンか?あと、殿は福袋とか福引に弱そうだと思う。
231名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 00:50:18 ID:WIz7zTML
ハルヒと部員皆さんとの行動範囲が学校以外に重なってないから、
金持ち部員がいきたい処にハルヒが案内するようなデートはどうだろう。
でも、金持ちはどこにいきたいかしらね…
232名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 01:49:38 ID:rvy65OZr
そこでボサノバ君の出番で(ry
233名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 18:05:07 ID:fFAJQXXd
ハニー先輩はケーキバイキングには確実に行きたいだろうね。
あと殿は、普段の生活でハルヒが行く庶民臭漂う所だったら、まず喜ぶんじゃないか?
でも、割と双子はどこに行こうが何か言いそうだよ・・・。
234名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 18:29:55 ID:46lGWc5N
若い子なら、原宿とかでウィンドーショッピングとか・・・(うわん! 頭が80年代だ)。
235名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 18:36:36 ID:2vaFs0kF
鏡夜とかが秋葉原とか行ったらステッキーだな
れんげ姫はだれでも乙女ロードに連れて行きそうだ
236名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 20:38:46 ID:wwC5QgX4
モリ先輩となら、普通に京都や鎌倉でお寺めぐりとか良さそうww
237名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 21:26:30 ID:raP8jiZG
>>236
鎌倉はいいね。風情がある。京都だと日帰りは無理よん!!
お泊りデートになるよ。
「お寺なんていいですね」とハルヒがいい、モリ先輩が
「知り合いの寺があるから」とプランを考えてくれる、
ハルヒはてっきり鎌倉だと思ったら京都についちゃったー、なんてー。
ちょっと和風で萌えるな。
238名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 21:29:40 ID:KPw16ZNr
イヤ、関東でも京都日帰りは普通にできるけど…
まあ放課後とかは無理だな
239名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 22:50:31 ID:okiOPumU
>>236
いいね。あの二人は庭園とかでずっとぼーっと座ってそうだw
でもエロまで妄想できねえw
240名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 18:44:56 ID:OYa5frDr
>>235
執事カフェに連れてかれて、萌えるれんげに対して
家でも執事に給仕されてるだろうと突っ込む部員達が、目に浮かぶww
241名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 00:22:50 ID:tI15vg9S
デートっていうか。
双子と殿は「ビニールプール」知らないみたいだから、見せてあげるとか。
3人一緒じゃ大変だから、どうしようね。一緒にいくならだれか一人だね。
242241:2006/06/21(水) 00:25:12 ID:tI15vg9S
ごめ、ビニールプールからどうやってエロを導けばいいのか
提案していてもさっぱりわからん…
243名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 00:50:19 ID:AoEsCYTP
そんなん、ビニールプールの中で
244名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 01:44:38 ID:I7UU1mHF
双子とディ○ニーランド系のとことかは?
双子がいきなり行きたいとか言い出して気の進まない
ハルヒを強制連行。で、行ったはいいけど並ぶのうざくて
機嫌悪いのにアトラクション乗ったり着ぐるみ見つけたら
やたら喜んでる・・みたいな感じ

ありゃ?なんか書いてるうちに貸し切る気がしてきた
245名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 03:37:15 ID:tI15vg9S
>>244
鳳グループが似たようなランドを所有しているかもしれんね
ああでもそれじゃ、双子っていうか全員でお出かけになってしまう
246名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 00:18:01 ID:XwecuFt6
>>235
男装ホストに行って、
「こんなところでは満足できませんわ!」
とか言って、客全員、桜蘭高校に連れてきそうだ。
247名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 00:18:21 ID:YpO8FgTd
確かに。
248名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 15:54:23 ID:9hvfy8pk
ハニー虫歯の回からすると、ハニー先輩のケーキバイキングはかなり
金持ちバイキングだね。ハルヒと庶民ケーキバイキングにいくか…
さて、エロは…
クリーム+ハルヒ→舐めるってのは双子がもうやってるしなあ…
249名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 22:21:16 ID:nZp2w8Hj
クリームマンゴーパフェ作って美味しくいただけばいいジャマイカ

保管庫読ませて頂きました、とりあえず環ハルから読んだけど
殿がエロ親父化していてハゲワロスWWW
あの喋り方は諸刃の剣だな
250名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 00:58:57 ID:Uxb7zYbR
たしかに。殿の口調は一歩間違えれば時代がかったエロ親父なんだよねww
語尾が〜なのだ!とか〜してはいかんぞ!だから、コメディエロなら楽しいが、
シリアスエロ向きじゃない。あの口調で真面目なシーンとか想像しただけで笑えるwww
251名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 12:42:37 ID:slc15H9t
ハニハルのエロさは異常
252鏡夜×ハルヒ:2006/06/23(金) 22:14:21 ID:+bTqnMCh
鏡ハルエロなし小ネタで京都旅行。



鳳グループが手がけるリゾート施設のモニターになれと言われて、
ハルヒは鏡夜に連れてられて、京都に来た。
今までは上流階級向けの高級施設が主だったが、
市場拡大ということで、庶民向けのホテルやリゾート施設も手がけることになったそうだ。
そこで庶民代表のハルヒの意見を聞きたいということらしい。
名目はどうであれ、週末を利用した、鏡夜とふたりきりの小旅行だ。
年頃の娘が男と泊りがけで旅行することを、
父である蘭花が笑顔で送り出してくれたのがちょっと恐ろしい。
鏡夜と蘭花の間で一体どんなやりとりが交わされているのか、ハルヒには想像も付かない。
施設のモニターといっても、一日中そこにいなければならないこともないので、
鏡夜に案内されて、ふたりで京都の観光名所を回る。
ハルヒは京都には中学の修学旅行で一度来たことがあるだけだ。
修学旅行では団体行動のうえ時間も限られていて
ゆっくり観光することが出来なかったため、どこへ行くのも新鮮だ。
金閣寺、清水寺と回って、ふたりは三十三間堂に来た。
「一般には三十三間堂と呼ばれているが、正式には蓮華王院という天台宗の寺院だ。
 本堂の内陣の柱間が三十三あるために三十三間堂と呼ばれている」
他の観光客に混じって境内を歩きながら、鏡夜が解説してくれる。
「鏡夜先輩、詳しいんですね」
「ああ。環が日本に来たばかりのころ、
 日本の文化に触れたいとかで京都旅行にはまっていてな、
 いろいろなところに連れまわされた。
 そのときに覚えたんだ」
本堂に入ると、ひときわ大きな本像のまわりに、ずらりと観音像が並んでいる。
その様は荘厳で圧巻だ。
「ここには本像の観音像を含め、全部で1001体の観音像があり、
 その中には必ず会いたい人に似た像があると言われているな」
「会いたい人……」
そう言われて思い浮かぶのは、やはり母の顔だ。
そうして次に、父やホスト部の面々が思い浮かぶ。
この中には、両親に似た像や、ホスト部の面々に似た像もあるのだろうか。
ハルヒはまわり中に立ち並ぶ像に目を走らせる。
他の観光客達も、誰かの面影を探しているのか、並ぶ観音像を熱心に見ている。
鏡夜はどうだろうとふと見れば、彼と目があった。
彼は仏像に興味がないのか、仏像ではなくハルヒのほうを見ていた。
不思議に思って尋ねてみる。
「鏡夜先輩は探さないんですか? 会いたいと思う人に似た像」
「実物が目の前にいるんだから、別に像なんか見てもしょうがないだろう?」
鏡夜の言葉に、ハルヒは目を丸くする。
これが環のホスト接客時のように芝居がかって言われるのなら軽く流せるのに、
なんでもないことのように、あまりに当たり前のように言うから、困ってしまう。
「なんだ?」
「……なんでもありません」
どういう反応をすればいいか分からなくて、ハルヒはなんでもないふりをする。
まだ心の速度に、頭と体がうまくついていかないのだ。
でもきっと、そんなことすら鏡夜にはばれてしまっているのだろう。
鏡夜はちいさく笑って、ハルヒに手を差し出す。
「次は隣にある国立博物館に行ってみるか」
「いいですね。行きましょう、鏡夜先輩」
ハルヒは差し出された手を取って、指を絡める。
手を握り合ったまま、ふたりはゆっくりと歩いていった。



終わり
253名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 22:30:59 ID:UYCW+UkH
GJ!
254名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 22:57:32 ID:4r+AIral
GJ!慌てるハルヒを観察する鏡夜萌え。
鏡夜は好きな子をこんな風に困らせるの好きそう。
255名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 23:29:53 ID:R4ki3CuV
メガネだしね
256名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 00:45:53 ID:XCy30KkT
メガネだしねで吹き出したのは俺だけじゃないはずだ

何はともあれGJ!!
257名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 04:17:43 ID:bWkOswJF
ほぅ、、、、鏡夜はなかなか紳士だなあ、、、、うん
ほのぼのGJ !
258名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 13:46:35 ID:HMjesFLD
今月号読んだけど、ハニー先輩と伽名月姫って良くね?お似合いだとオモ
あと、ハルヒが殿を避けてるのは、自覚はまだかもしれんが男として本格的に意識してるでFAなのかねえ?
259名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 18:37:27 ID:aeYsSu7a
>>258
あの電波カップルお似合いだよね。ハニー先輩の相手にああいう子が来るとは思わなかったw
260名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 18:40:45 ID:XCy30KkT
今日見てきた

電波最高wwwwww
261名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 23:41:20 ID:zKKb+T5y
ハニーに普通にときめいたんだが…
262鏡夜×ハルヒ:2006/06/24(土) 23:45:11 ID:irsoQ5QF
>>252の鏡ハル京都旅行おまけ。



「んあっ……やっ……」
鏡夜が動くたびにやわらかなベッドが軋む音を上げる。
音と共にベッドが揺れて、そのたびにハルヒの胎内で
鏡夜のものの当たる角度が変わって、それが新たな刺激になる。
「どうだ、ハルヒ。『ベッドの使い心地』は?」
「ひゃっ……んっ、あっ……!」
言いながらいっそう深く胎内をえぐられる。
その刺激に、ハルヒは顔の横に置かれた鏡夜の手を強く握り締めた。
鳳グループが新たに庶民向けに作ったというホテルは、
華美すぎず質素すぎず、京都という土地柄を意識して所々に和風テイストを取り入れた
きれいなホテルだった。
モニターとしてそこに泊まり、部屋の使い心地などを鏡夜に伝えるのがハルヒの役目だ。
しかし、食事を済ませて部屋に戻って早々に、
部屋の使い心地を知る暇もなく、ハルヒは鏡夜に組み敷かれていた。
「このホテルは若者をメインターゲットにしているからな。
 『ベッドの使い心地』も重要だろう?
 おまえはモニターなんだから、ちゃんと教えてくれないとな」
「そんなの……っ」
言葉になどしなくても、ハルヒの様子を見ていれば一目瞭然だろうに、
わざと言葉で言わせようとする。
「この体勢じゃ分かりづらいか? これならどうだ?」
言葉と共に、仰向けに寝ていた体を抱き起こされる。
鏡夜の膝にまたがる形にされて下から突き上げられると、
ベッドの揺れが突き上げる動きに加わって、よりいっそう快感が伝わってくる。
「ほら、どうなんだ? ハルヒ?」
「んんっ……やあっ……!」
強すぎるほどの快感に、まともに言葉を発することも出来ずに、
ハルヒはただ鏡夜にしがみついた。
見た目は何の変哲もない普通のベッドだが、
実際は外国の老舗寝具メーカーと協力して作られたというベッドは
確かに最高の使い心地だった。



ハルヒはくたりと疲れた体をベッドの上に投げ出していた。
『ベッドの使い心地』を十分に試されて、体が泥のように重い。
このまま眠ってしまおうかと疲れに目を閉じかけていると、鏡夜に軽々と抱き上げられた。
「鏡夜先輩?」
「さて、それじゃあ次は『風呂の使い心地』を試さないとな」
「えっ!?」
「モニターなんだから、ちゃんと仕事をしないとな」
にこやかに微笑んでくる鏡夜に、ハルヒは顔を青ざめさせる。
もがいたところで、鏡夜の腕から逃げられるはずもない。
ハルヒはバスルームへと運ばれていく。
ベッドと同様、きっと『風呂の使い心地』も、それはそれは最高なのだろう。
ハルヒはあきらめたように溜息をひとつついて、鏡夜の首元に抱きついた。



終わり
263名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 23:53:10 ID:XCy30KkT
>>262
GJ

おまけとか言ってこっちがメインディッシュじゃんかwww
264名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 23:56:29 ID:/T1mj3Nq
>>262
GJGJGJ!!!!
剥げ萌えた!!
265名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 00:11:20 ID:0KouIm2v
ぎゃああGJ!!
できればお風呂編も…w
266名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 01:04:48 ID:re9w+ufm
>>262
GJ!GJ!
めちゃくちゃ萌えました。
最高です!
267名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 01:49:50 ID:1U49I06N
>>262
GJでう!!!!
萌えつくしました!
268名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 01:55:25 ID:LlZg/1tn
催促しようと思ったら続きが来ていた。
この気配りさんメv
269名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 03:17:50 ID:fMcAwkOo
GJGJ!!
270名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 12:04:51 ID:bI4MXUKs
今月号読んで、ハニー先輩と伽名月姫の話が読みたくなった私が通りますよ・・
呪いから逃れるためにはセクロスする必要があるとかいって突入するが、結局はハニーの攻めにメロメロとかどうかな?
鏡夜とれんげのを読んだときも思ったけど、たまにはハルヒ相手以外のもいいと思う
つーかホスト部員って約1名wを除いてハルヒ以外でも欲情できそうだし・・
271名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 12:14:02 ID:KvuDprpw
あえてその1名wで環×ミシェルが読みたい。
環はミシェルにお母さんの面影を重ねて、
ミシェルは環にお兄さんの面影を重ねて、
倒錯的な感じで。
272名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 13:03:17 ID:oXTmpAO7
>>270
ハニー先輩にメロメロの伽名月姫イイ!読みたい…
鏡夜とれんげも好きだな。また書いてくれる人、来ないかな
273名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 13:14:35 ID:vmgn8AD6
>>271
Σ(=゚ω゚)b
274名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 13:17:03 ID:Etqpnbbi
郷に入っては郷に従え。金がなけりゃ体で払え。
うん、なかなかにエロいね
275名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 21:29:57 ID:/5FMyGqd
今月号読んだ。
麗子姫テラカワユス!ハニカナ最高だった。
何気無くれんげちゃん初登場時の話の、泣いてるハルヒを見た環がキレるシーンをハニカナで想像したらめちゃくちゃ萌えた。
ハニー先輩の伽名月ちゃんって呼び方もイイ!
276名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 21:32:00 ID:XM7n1VL9
最期の方のブラックでもハニーでもない笑い方が最高にコマシwww

時代はハニカナと妄想していいですか?
277名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 23:00:10 ID:CQ7/x8s/
>>276
おkですw
278名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 23:31:57 ID:jUulD7w5
保管庫で前スレに出た、ハルヒがアイスキャンデー舐めて
ソレを見た殿と鏡夜がよからぬ妄想をする…っていう話を拝見したんだけど
同じシチュエーションで、モリ先輩と双子バージョンの妄想っていうのを考え付いたんだけどどうだろう?
他の人の作品をベースにした物になるから、一応ご意見を伺いたいんですが…
もちろんあの話や作者さんを貶めるつもりはなくて、オマージュみたいなものにするつもりです。
279名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 23:52:49 ID:tIXf+PMa
あんまりお勧めしない
280名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:17:47 ID:a7IsK11b
内容は置いておいて二次の他者二次は
収拾が付かなくなるので止めておいたほうが…
本人の続編、別作なら構わないと思うんだ
281名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:21:54 ID:+dHX6feC
んだね。オマージュよか、自分の考えたネタで勝負だ!
かなり前に他のスレで似たような目に合った書き手が、同人誌の同人誌を出されたような気分って書いてたな。
作者だってそう聞かれても嫌だと書けないだろうし、読み手としてもコピーやオマージュはちょっといただけないな。
二次でも、前作の設定流用や続編は、その本人のだったらそれこそ大歓迎なんだが、他人のはよしておきなさいな・・・。
282278:2006/06/26(月) 00:22:15 ID:9ulQHPvF
ご意見ありがとう。
二次の二次はややこしくなるもんね、たしかにそうだ。
少し急いてしまったみたいです、すみません。
また自分の考えた話を投下する時はよろしくお願いします。
283名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:34:26 ID:a7IsK11b
>282
がんがれ
278のつくる彼等を待ってるYO!
284名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 02:24:46 ID:aN+wRbvB
ハニカナ??
ああ、新しい登場人物がいるんだね、、アニメ派でコミクす未読で
本誌未購読な自分がうらめしいぃぃ、、
ですが、よみたいな〜〜〜、あとでコミクすで補完するしさ!
285名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 12:07:28 ID:451i3yOU
本すれ?(あぬめ板の25人目に)『秘宝館』という単語がでてきたが
どうだろう、その単語こそココにぴったりではないだろうか?
286名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 12:17:20 ID:tsX/wCbv
ハルヒがチムコ木馬に乗るのか?それを見て興奮する…誰にすっかな。
287名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 19:58:45 ID:HrCUflgk
というか普通に、秘宝館に行って、エロいハルヒを連想して妄想してるのが
バレて双子にいじられる殿しか浮かびませんが、何か?
288名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 03:01:39 ID:+/7QdSBm
モリハルが……読みたいです……
289名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 07:32:38 ID:ODkAJoKB
恥ずかしながら秘宝館というのがよく分からない
えろい展示物のある美術館という認識でおk?
290名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 07:50:34 ID:EshO2UsY
ぐぐれ
291名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 09:50:57 ID:bj+pS6+q
>>289
ぜひぐぐって欲しい。
ぐぐるだけでも面白いのでw
292名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 13:43:45 ID:dGf0tD7f
>>291 秘宝館でググルと4番目にゴキブリ秘宝館が出てきた
ウヘァ
293名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 15:04:31 ID:dU7l70nq
ググって何番目かがわからぬ
294名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 15:26:03 ID:5959m2qR
どこぞのサファリパークに併設されてた秘宝館のことだと思ったんだが、違う?
295名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 15:27:29 ID:zvhqmoPf
そろそろスレ違い
296名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 16:34:51 ID:ph8VrYTj
秘宝館といえば熱海
熱海といえば温泉
温泉といえば(ry
297名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 17:43:10 ID:fKjs5jCJ
温泉といえば…饅頭を食い尽くすハニー先輩ww
そして、女湯のハルヒを覗こうと言う双子を注意するも、本当は自分が一番見たい殿ww
298名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 18:35:53 ID:dU7l70nq
もちろん鏡夜の家の写真班も同行中
299名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 00:11:43 ID:E5dofBG1
喧噪をよそにのんびり茶を啜るモリー先輩
300名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 00:14:02 ID:RNUQwl89
モリとハニーが混ざってないか?
301名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 00:45:55 ID:GrIEew8X
モリー先輩とは、とてもノーブルな感じだな
嫌いじゃない
302名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 02:01:23 ID:O/yuTsPm
今日のアニメ、鏡夜がハルヒに「これはおまえの心の涙だ、
つらいことや寂しいこといっぱい我慢してきたんだろう?」って
言うのに萌えた。

でも見た目は芋虫なんだよな…orz
303名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 02:18:46 ID:eNucUoNg
鏡夜×切り身を書く兵は出てくるのだろうか
304名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 02:20:38 ID:u5w+svLX
>>302
同意。ちょっと前の長編鏡ハル思い出して剥げ萌え。
305名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 02:26:39 ID:QkB17X3c
>>303
接点Tは何処ですか?
306名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 02:34:58 ID:eNucUoNg
>305
イヤ、今日のアニメでいちゃついて(?)たからさ…
アレから話作れたらすげえなと思ったわけ
307名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 06:34:45 ID:H6QJ9aiO
正直でかくなった切り身に欲情した
308名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 00:41:46 ID:g/L/fFfc
流れを読まずに投下します。

環ハルです。
殿の一人称にチャレンジ!
全然ウザくない殿になってしまったので、鏡夜にすれば良かったかと後悔しています・・・orz
本当に稚拙な文章ですが、もしよろしければどうぞ
309環×ハルヒ:2006/06/29(木) 00:45:38 ID:g/L/fFfc
リズムのいい音がキッチンから聞こえてくる。
それと同時に、いい香り。
「ハルヒ…今日の夕食はカレーかい?」
「よく解りましたね。」
キッチンからひょこっと顔を出し、ハルヒがうなずく。
あぁ、エプロン姿のハルヒはやっぱり可愛い…!!
ハルヒの為に特別に作らせたエプロン。
清楚で可憐なハルヒのイメージにピッタリな白で、至るところにフリルをあしらってある。
今日はこのエプロン持参で、ハルヒの家に夕食をご馳走になりに来たのだ!
「どうだい?そのエプロンの着心地は?」
「はぁ…。サイズはピッタリなんですが、白は汚れやすいし・・・。このフリルもあまり機能的ではないかと・・・。」
「何を言っているんだハルヒは!そのエプロンは白でフリフリだから可愛いのではないか!よく似合っているぞ、ハルヒ!!」
「はいはい。もうすぐ出来ますから、ちょっと待ってて下さいね〜。」
ハルヒは俺を軽くあしらうと再び料理に取り掛かる。

あぁ、それにしてもハルヒは何を着ても可愛いなぁ・・・。
エプロン姿を見るのはこれで何度目だろう?
とにかく貴重なことには違いない!
是非ハルヒと2人で記念撮影をしておきたいところだが、生憎カメラを持ち合わせていない。
庶民の家にはカメラなんてないだろうし・・・。
ここは俺の心のアルバムに、可愛いハルヒをしまっておこう!!

俺はリビングから立ち上がり、キッチンにそっと近づき、ハルヒの後ろに廻る。
ハルヒが包丁を置いたのを確認して、後ろから抱きしめた。
「うわっ!」
後ろからハルヒの耳元で、息を吹きかけるようにささやく。
「ハルヒ、好きだよ…」
「…わかりましたから、先輩は向こうで待っていて下さいっ!」
照れて真っ赤になってるのは顔だけではない。
俺の目の前にある耳まで真っ赤になっている。
その耳が、甘い果実のようで俺は舌を這わせる。
「っ…!ダメです、まだ…料理が…」
「そんなもの後にすればいいじゃないか…。
俺は今すぐ、ハルヒを食べたい…」
ハルヒの耳を全て口に含む。
舌で耳の形を舐め上げると、ハルヒは俺の腕の中で力を抜いた。
「…んっ!ぁ…はぁ…いや…」
「嫌なのか?」
「…そういう訳では…。料理が…焦げてしまいますし…」
両手でハルヒの小ぶりな胸をゆっくりと揉みしだく。
甘い声を上げながら、それでも俺の手を静止しようとする。
「本当に嫌ならもうしないが…」
ぴたっと手の動きを止めてハルヒの反応を待つ。
少し考えてから、ハルヒはカレーの入った鍋の火を止めた。
「…これで、焦げませんから…」
くるっと俺の方を向き、照れたように笑った。
はっきり『したい』と言わないところが、ハルヒらしく可愛い。
俺は嬉しくなって、流し台にハルヒの体を押し付けながら全身を愛撫していく。
310環×ハルヒ:2006/06/29(木) 00:47:08 ID:g/L/fFfc
「ここ、かたくなってる…気持ちいいのか?」
「んっ…はぁ…」
快感に顔を上気させながら、唇から更に甘い声を出し続ける。
ここで服を脱がせるのも何だかしっくりこない。
第一、せっかくのハルヒのフリフリエプロンを脱がしてしまうのはもったいないではないか!
「ハルヒっ、後ろを向け!」
「え?」
驚いたような顔をしながらも、ハルヒは素直に言うことを聞く。
後ろから、ハルヒの一番敏感な部分をコリコリと刺激すると、ハルヒはビクビクと体を振るわせた。
「あぁぁ…っ!…っ…はぁ…っ!」
ハルヒのジーンズを膝までおろし、下着の上から刺激を繰り返す。
「あ…っ!もう…っ…あああぁ…っ!!」
流し台をぎゅっと掴んで、ハルヒが達する。
「もうイッたのか?早いな…」
からかう様に俺が言うと、頭をふるふると横に振る。
「だって…先輩が…」
「俺が何?」
「その…色々するからでしょう…?」
「ハルヒの可愛い声が聞きたいからじゃないか…」
「もう…そんなことばっかり…」
話しながらも俺の指はハルヒの中へと向かって進む。
「ん…っ!あっ…はぁ…」
「ハルヒの中、すごく熱いぞ…」
「やぁっ!はぁ…っ…あ…っ!」
俺はハルヒの下着を膝まで下ろし、自分の高ぶりを熱い部分に押し当てた。
「入れるよ?」
一気に中に付き立てると、ハルヒは背中を仰け反らせた。
「あぁぁぁっ!!…あっ!はぁ…っ!!」
後ろからずんずんとハルヒの体に快感を与える。
右手を前に伸ばし、ハルヒの敏感な部分を指で捏ね続ける。
俺がハルヒに与える振動で、さっきとは違うリズムのいい音がキッチンに響く。
「あぁっ!!環…せん…ぱい…っ!」
ハルヒが俺の名前を呼ぶときは、そろそろ絶頂が近いという証拠だ。
「イクぞ、ハルヒ…」
ハルヒの腰を掴んで、更に奥を刺激しながら速度を速める。
「あぁぁっ!!あっ…はぁっ!ああんっ…ああぁぁ…っ!!」
ずるりとハルヒの中から自分自身を抜き、ハルヒの服を調えてやる。
ハルヒはぐったりしながらもどこか幸せそうに微笑んでいた。
311環×ハルヒ:2006/06/29(木) 00:48:58 ID:g/L/fFfc
「すまなかったな、料理中にこんなことして…」
「ホントですよ…、もう…。しかも後ろからなんて…。」
「嫌だったのか!?ごめんよ、ハルヒィィィィ!!」
あぁ、可愛いハルヒに俺は何てことをしてしまったんだ…!
俺は…ハルヒにどんな顔をして謝ればいいのだ…!?
「…嫌じゃなかったですけど、やっぱり環先輩の顔を見れないのは、寂しい…です…」
ハルヒィィィィ!何て可愛いんだ!!!
照れて顔を赤くするハルヒの頬に口付けして、俺も料理の続きを手伝う。
「えっと…コレはこの鍋に入れるのかにゃ…?」
「うわぁ!先輩何やってるんですか!そのレタスはサラダ用です!」
「そっ、そうなのか!?ごめんよ、ハルヒィ!」
「もうっ!やっぱり先輩はあっちに行ってて下さい!
料理の邪魔ですっ!!」
ガーン…邪魔…。
俺はフラフラとリビングに戻り、体育座りでメソメソとキノコを栽培する。
ふとキッチンに目をやると、ぷりぷりと怒りながらも料理をするハルヒの後姿があった。
それを見つめていると、何とも言えないあたたかい気持ちになった。
「・・・新婚さんってこんな気分なのかにゃ?」
いつかハルヒと2人で暮らせたら、こんな日々が続くのだろうか・・・?
決して今のような何の不自由もない生活はできないだろうけど、ハルヒとなら庶民の暮らしも悪くないなと思った。



「ハルヒ・・・このレタス不味い・・・」
「・・・さっき先輩が茹でちゃったからでしょ?」
「・・・ごめんなさい・・・」
ハルヒの手作りカレーライスとしなしなしたレタスの入ったサラダを食べながら、俺は心から幸せを感じていた。

【終わり】
312名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 01:28:20 ID:1wH3g2Cd
環ハルキタコレ!!GJ!!
安心して?十分ウザいから(誉め言葉)
313名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 09:15:32 ID:xnLm4m9M
>>311
>嫌だったのか!?ごめんよ、ハルヒィィィィ!!

完全脳内再生された
ちょっぴり自己嫌悪
314名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 09:16:30 ID:xnLm4m9M
そしてsage忘れ orz
315名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 16:32:12 ID:yR1STExo
殿って本当に独り語りがよく似合うったらありゃしない!!
殿の幸せ感、ほんわかしてるしさー。
316名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 16:33:50 ID:QYlvA4aP
うわぁ、殿ウザ〜い!(褒め言葉)
しかし殿は間違っていると思います!何故裸エプロンに……(ry
317鏡夜×ハルヒ:2006/06/29(木) 23:09:47 ID:VH9h+2Cn
芋虫鏡夜×中学生ハルヒ。アニメ13話ネタ。微妙に道具プレイ。



奇妙なうさぎのぬいぐるみを追って行くと、ハルヒはいつのまにかプールの中にいた。
まるで訳が分からない。ここはどこなのだろう。
ついさっきまでは入学手続きのために桜蘭学院にいたはずなのに、
一体何がどうなっているのか。
ハルヒはまわりを見渡した。まわりは一面の青空だ。
訳が分からないままとりあえずプールから上がると、
プールサイドには眼鏡をかけた芋虫がいた。
禍々しい紫のきのこの上に座り、長い管(くだ)を揺らめかせながら水煙草を吸っている。
「あの……」
「いっぱい泣いたな」
「え?」
不意に芋虫に話しかけられて、ハルヒは驚く。
「このプールの水は、全部おまえが今まで流してきた心の涙だ。
 今までつらいことや寂しいことをいっぱい我慢してきたんだな」
「──なんのことですか?」
ハルヒは首をかしげる。
芋虫が何を言っているのか分からない。
「別につらいことなんてありませんよ。
 小さい頃にお母さんが死んで、それは哀しかったですけど、
 お父さんがいてくれるし、寂しいってことはないです。
 我慢なんかしてません」
ハルヒは別に我慢なんかしていない。
自分で出来ることをするのは当たり前だし、ひとりでいるのも嫌いじゃない。
だからつらいことや寂しいことなんて何もない。
きっぱりと言い切るハルヒを、眼鏡の奥から量るように芋虫は見つめていた。
「……まったく、素直じゃないな」
芋虫が、ひとつ溜息をついた。
それに合わせて、彼の口から煙草のけむりの代わりに
色鮮やかな無数のシャボン玉が空へと浮かび上がっていく。
「さて、どうしようか」
芋虫が吸っていたパイプを軽く動かすと、
水煙草の管がまるで生きている蛇のようにうねってハルヒの体に巻きついた。
動きを封じるように、上体を締め上げられる。
「なっ……!」
そのまま管はうねって、空中に体を持ち上げられる。
ハルヒが必死にもがいてみても体に巻きついた管はびくともしない。
318鏡夜×ハルヒ:2006/06/29(木) 23:10:31 ID:VH9h+2Cn

「何するんですか!」
「そうだな、楽しいことでもしようか」
芋虫が笑うと、体に巻きついた管がきつくなった。
管はちょうどハルヒの胸の上下に巻きついて体に食いこんで、彼女の小さな胸を強調する。
「痛い……っ」
「おや、縛られて感じるなんて、お前はマゾヒストだな」
手に持ったペンで、芋虫はハルヒのあごをくすぐる。
「何を……、そんなわけ……」
「違うのか? じゃあこれはなんだ?」
あごをなぞっていたペンはハルヒののどを辿り、胸元へ落とされる。
プールに落ちたときに濡れた制服は、肌に張り付いていた。
その中で、小さな突起がその存在を主張している。
薄いスポーツブラしかつけていなかったことを今更後悔しても遅い。
「こんなに乳首を尖らせて。感じているんだろう?」
芋虫が、ペンの先で乳首をおしつぶす。
かと思えばそっとなでるように触れたり、こねくり回すように動かしてくる。
「やっ……」
身をよじろうとしてもしっかり巻きついた管のせいで身動きがとれない。
触れられるたびに、乳首はどんどんとがって布を押し上げ、甘い息が漏れてしまう。
そんなハルヒを芋虫は楽しげに眺めている。
さんざんに服の上から胸を弄ったあと、芋虫はペンでスカートを指した。
「さて、こっちはどうかな?」
「なっ……」
ペンの先をスカートのすそに引っ掛けて、だんだんと上へ持ち上げていく。
もともと膝丈のスカートは、すぐに白い太ももがあらわになり、
やがてその先の下着もあらわになる。
「やめてください……っ!」
管がまた伸びてきて、宙に浮いたままだったハルヒの足をからめ取ると大きく開かせた。
空中で体が仰向けになるように倒されて、芋虫の目の前で大きく足を広げる形になる。
スカートは捲くれ上がり、体を隠す役目を微塵も果たしてはくれない。
すべてをさらけ出すようなその体勢に、ハルヒは羞恥に顔を染める。
足を閉じたくても、絡みついた水煙草の管のせいで動けない。
「おやおや、これはどうしたことかな?
 感じてないと言う割にはずいぶんと濡れているようだが?」
「……っ!」
口では何を言っていても、体は正直だ。
芋虫の目の前にさらされたハルヒの下着は、はっきりとわかるほどに濡れていた。
319鏡夜×ハルヒ:2006/06/29(木) 23:11:23 ID:VH9h+2Cn

ペンの先で、下着の上からその場所をたどられる。
「やっ……」
その刺激に体を震わせる。
「どうした、ハルヒ?」
何度も何度も下着の上から弄られる。
敏感な肉芽を押し潰したり、布越しに入り口にペンを浅く潜らせたりして、
そうしてまた下着がどんどんと濡れてゆくのを、芋虫は楽しそうに眺めている。
「ふっ……」
弄られるたびに、自分の秘処がもっととねだるように痙攣していることを
ハルヒは自覚していた。
その様子は布越しでも、芋虫にもはっきり見えているだろう。
「おまえもそろそろ我慢できないようだな」
秘処を覆う下着を横にずらされる。
しとどに濡れたそこは芋虫の愛撫にとろけて、震えながらぱっくりと口を開いていた。
そこに見える紅色の肉の中に、ペンが埋められていく。
「あっ──」
「ほら、どうだ? 気持ちいいだろう?」
わざと音を立てるように、胎内に入れられたペンを激しく抜き差しされる。
芋虫は的確にハルヒの感じる場所を擦ってくる。
そのたびに、中空に押さえつけられたままの足が、びくりと震えて反り返ってしまう。
「あん、んんっ、……っふ」
「我慢するな。いっていいぞ」
言葉と共に、いっそうペンの動きが激しくなる。
奥まで突き入れられて、同時に敏感な入り口を弄られる。
「やっ……あっ、あ、ん──っ」
こらえきれずに、中に入れられたペンをきつく締め付けながら、
ハルヒは絶頂に達してしまった。
「ん……」
荒い息を吐きながら、こわばっていた体がくたりと弛緩する。
ペンを抜かれ、それと同時にハルヒの体にきつく絡まっていた管はゆるまって、
そっと紫のきのこの上に横たえられる。
「大丈夫か」
芋虫が、覆いかぶさるように顔を覗き込んでくる。
けれどその姿はかすんでよく見えない。
絶頂に達した余韻か、急に眠気が襲ってきて、ハルヒは目を開けていることが出来なかった。
「体はこんなに素直なのにな」
やわらかく髪を梳かれる。その指の間を、自分の髪が滑っていくのを感じる。
ああ、おかしい。これは誰の手だろう。
白く霞がかって消えそうな頭で考える。
芋虫の手は筒のような形になっていて、こんな指のある形ではなかったはずだ。
それならこれは誰の手なのだろう。
でも、この手を知っていると思った。長くてきれいで優しい指。
それが誰か確かめたいと思うのに、まぶたは重く、目を開けることが出来ない。
「おまえはもっとわがままを言っていいんだ。
 つらいことがあるならつらいと、寂しいなら寂しいと言え」
優しい手がハルヒの頭を撫でる。
(この人は、────)
その感触を感じながら、ハルヒは眠りに落ちていった。
320鏡夜×ハルヒ:2006/06/29(木) 23:12:41 ID:VH9h+2Cn


ハルヒはぼんやりと目を覚ました。
いつもの第三音楽室。窓からはやわらかな陽射しが入り込んでいる。
ホスト部がはじまるまでのわずかな時間でも勉強しようと思って机に向かったはずが、
いつの間にか突っ伏して眠ってしまっていたようだ。
「起きたか、ハルヒ」
傍らには、いつもの黒いノートを持った鏡夜がいた。
ハルヒは慌てて体を起こす。
「あ、すみません。自分、眠っちゃっていたみたいで」
まだわずかに残る眠気を振り払うために目をこすれば、
いつの間にか目の端にたまっていた涙が手についた。
「何か怖い夢でも見たのか?」
「え?」
鏡夜の指が、そっとハルヒの目尻に触れる。
「すこしうなされていたようだったからな」
「──あっ!? あ、いえ、なんでもないです。
 大丈夫です、怖い夢なんて見てません」
夢と言われ、ハルヒはわずかに顔を赤くする。
あまりはっきりとは覚えていないが、かなり恥ずかしい夢を見てしまったような気がする。
とてもではないが、人に言えないようないかがわしい夢だ。
(たしか、夢の中で──)
そう考えて、ハルヒはますます顔を赤くした。
「そうか。それならいいが。
 ほら、ぼーっとしてないで、客を迎える準備をしろ」
促すように、軽く頭に手を置かれる。
その優しい感触を、どこかで感じたことがあるような気がした。
あれは──。
「あの、鏡夜先輩」
「ん?」
「もしかして、自分が眠っているとき、何か言いましたか?」
「──なんのことだ?」
鏡夜の表情は変わらない。
その目を見つめてみても、眼鏡のむこうにある感情は読み取れなかった。
「……いいえ、なんでもないです」
ハルヒはちいさく首を振った。
あれはただの夢だったのか、そうでないのか。
多分、どちらでもいいのだ。
だってハルヒはここにいて、鏡夜がいて、他のみんなもいてくれるのだから。
それだけで、十分だ。
廊下の向こうから、少女達の笑い声が響いてくる。
おそらくはここへ向かっている少女達のものだろう。
ホスト部の営業開始だ。
「お客様だ。ほら、行くぞ、ハルヒ」
「はい!」
ハルヒは満面の笑みで微笑んだ。


終わり
321名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:15:58 ID:tTGODTs5
えろいよえろいよGJ
322環×ハルヒ:2006/06/29(木) 23:25:30 ID:g/L/fFfc
>>308です
殿ウザイみたいでよかったww
裸エプロンもしたかったけど、殿は裸エプロンを知ってるのかな?

>>317-320
えろい!GJです!!
でもまだうちの地域では13話は放送されてない・・・orz
来週もう一回読み返す!
323名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:33:55 ID:g/L/fFfc
ごめんなさい、名前が昨日投稿したときのままだった・・・orz

324名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:34:03 ID:GvKzRDRd
>>320
GJ!GJ!
イモムシのお道具プレイ…!
325名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:37:00 ID:qfP5yZV9
昨日の今日で…
ありがとう。GJ!
326名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 00:39:46 ID:qRges/gc
>>319
>芋虫の愛撫
 エ ロ す ぎ る

芋虫でこれだけのエロさを出せる鏡夜は真のエロメガネ
327名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 10:37:58 ID:eUf/xSpf
>>322
知ってるかどうかではなく、いかに知ってるように書くかがミソ!
説得力があれば、鬼畜SMキングや巨乳大好き鏡夜だろうがイケルのがエロパロ☆
328名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 10:41:27 ID:21ZG70m7
エロくて意地悪なのに、やっぱり優しい鏡夜に萌えv
329名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 11:17:47 ID:dt315FbJ
しかしSMキングは難しそうだ…かろうじて
「お父さんの言うことを聞かない娘はこうだ!」でお尻ぺんぺんぐらいが関の山…
330名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 14:48:19 ID:VLhR+Z84
エロ芋虫GJ!

鏡夜のペンでコチョコチョは、犯罪だと思います。
猥褻罪です。
331名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 18:54:10 ID:Vk6IcXf2
芋虫パイププレイGJ
332環ハルヒ1:2006/06/30(金) 23:43:56 ID:nLPP1gtB
環ハルヒ投下します。全部で14レスくらいかと。
基本的にバカな話ですが、エロシーンが少しだけ生々しいかもしれないです。では。


       「お城にまつわるエトセトラ」

 「皆の衆、折り入って相談があるのだが…!」
 部のミーティング後、環は思い切って部員達に呼びかけた。
 その思い詰めたような表情に、思い思いの行動をとっていた五人は何事かと注目する。
 ちなみにハルヒは、ミーティング終了後すぐに庶民コーヒーの買出しに出かけたので、
ここにはいない。
 「何だ環、まだ他に決める事でもあるのか?」
 「いや、個人的な…というか、ハルヒの事なのだが…」
 彼とハルヒが恋人同士になってから、かれこれ三ヶ月以上経つ。
 とはいえ、恋愛に関して極度に鈍い二人が、世間一般の恋人達のようにいくのは困難
な事で、手を繋ぐだけで一ヶ月、それ以上の深い関係になるまでもう一ヶ月かかった。
 その間何かある度に、部員達は彼の悩みや惚気話を聞かされてきたのだが、はっきり
文句を言う双子以外も内心呆れているというのが実情だ。
 「実は…ハルヒが、未だに俺を《環先輩》と呼んでくるのだ!」
 恋人同士になってからも、ハルヒの態度はそれ以前とさほど変わらない。
 人前でイチャつこうとすると嫌がるし、肌を合わせている最中でも容赦なく言葉の
ナイフで心を抉ってくる。
 それでも、何とか二人きりの時は一人称を《自分》から《私》に変えてくれるが、
未だに《環》とか《環さん》とか呼んではもらえない。

 「だから何さ、僕らからハルヒに殿を名前で呼ぶように言ってくれって?」
 「バッカじゃないの?…くだらないから帰ろうか、馨」
 光と馨は、帰ってしまった。環の心に、69のダメージ!
 「…そ、それだけではないぞ!いつも何か提案したりデートに誘ったりするのは
俺ばかりで、ハルヒからは一度も…」
 「それが何か不都合なのか?誘いを断られるわけでもないのに、馬鹿らしいな」
 鏡夜は、帰ってしまった。環の心に、108のダメージ!!
 「…つ、付き合っているというのに、温度差が…」
 「崇〜、これから剣道部に顔出してみたらどうかなぁ・*:.」
 「そうだな、そうするか」
 ハニーとモリは、帰ってしまった。痛恨の一撃!環の心に、231のダメージ!!!
 環は、一人ぼっちになってしまった……。

 「ただいま。コーヒー買ってきました…あれ?」
 スーパーの袋を抱えて戻ってきたハルヒは、異変に気付いた。
 普段ならまだ誰かいてもおかしくない時間なのに、部室が妙にシーンと
静まりかえっている。
 一瞬、既に全員が帰宅した後かとも思ったが、明かりが点いているので誰かは
いるのだろうと見回すと、隅っこで環が一人いじけていた。
 窓の外には青空が広がっているのに、体育座りで何かを呟き続けている彼の周囲だけ、
今にも茸が生えてきそうな程にジメジメしている。
 「…あのー、どうしたんですか環先輩?」
 このまま放置するのも鬱陶しいので仕方なく声をかけると、彼は即座に振り返った。
 「うぅぅ、ハルヒィィッ!皆が酷いんだようぅぅっ…!!」
333環ハルヒ:2006/06/30(金) 23:47:15 ID:nLPP1gtB
 「はいはい、今日はいったい何があったんですか?」
 泣きそうな顔で縋り付いてきた環を、ハルヒはいとも簡単に宥める。
 家でも同じ属性の父を相手にしているだけあって、こんな時の対応はお手の物だ。
 「…あのね、皆に悩み相談した。でも全員無視して、帰ったの。サミシイ…一人で
待ってた、ハルヒの帰り…」
 「そうですか、それは大変でしたね…」
 余程寂しかったのか、やや片言気味になっている環の話を、根気良く聞いていると、
少しずつ彼が落ち着いてきたので、頃合を見計らって聞いてみる。
 「ところで、皆に相談した悩みって何ですか?」
 「それは…いや、もういいんだ。そんなことより、ハルヒの淹れた庶民コーヒーが
飲みたいにゃー…なんて」
 話題を変えて、何とか誤魔化そうとしてみた。ハルヒと交際する上での悩みを、
本人に相談出来るはずがない。
 そろそろ、先輩ではなく環と呼んでほしい。
 たまには、ハルヒのほうからデートに誘ってほしい。
 出来れば、アノ時くらいは鋭いツッコミを控えてほしい…。
 そう思うだけならば容易いが、言葉に出すのは非常に困難だ。
 コーヒーを淹れるために準備室へと向かうハルヒの後姿を見送りつつ、
環はため息をついていた。

 「はいどうぞ。お砂糖もう少し入れますか?」
 「いや、このままでいいよ。ありがとうハルヒ」
 そのまま、お互いに無言でインスタントコーヒーを啜る。
 ハルヒはコーヒーを飲みながら、チラリと環を見た。
 彼は黙ってさえいれば、かなりの美形だ。あまり人の容姿に拘らない彼女でも、
それくらいは意識している。
 複雑な家庭の事情を抱えながらも決してそれを嘆かず、常に部の為になる事を考え、
いざとなればビシッと格好よく決めてくれる。
 そんな彼が、何だかんだいっても愛しいと思う。
 …これで、うざったい程の感情の起伏の激しさと、金持ち特有(?)のよく解らない
感覚さえなかったら…とも思うが、それなくして彼という人間の形成は在りえない。
 環はコーヒーを飲みながら、チラリとハルヒを見た。
 彼女は黙ってさえいれば、かなりの美少女だ。恋に無自覚だったころから、
それはもう可愛い可愛いと意識しまくっている。
 亡き母のような弁護士になりたいという夢の為に頑張り、誰かが悩んでいれば、
まるでその心を見透かしたようにさり気なく救ってくれる。
 そんな彼女が、何だかんだいっても愛しいと思う。
 …これで、自分に対する鋭いツッコミの言葉を控え、もう少し恋愛感情を表面に出して
甘えてくれたら…とも思うが、それなくして彼女という人間の形成は在りえない。

 「…あの、環先輩。明日の休日は暇ですか?」
 お互いにコーヒーを飲み終えると、唐突にハルヒが言った。
 「んー、特に予定はないが」
 「良かった。それじゃ、付き合ってほしい場所があるんですけど、いいですか?」
334環ハルヒ3:2006/06/30(金) 23:49:05 ID:nLPP1gtB
 環の心に、パアッと光が射す。
 ハルヒが、休日に二人で出かけようと言ってきた。
 つまり、デートだ。デートの誘いに違いない!
 しかも初めて彼女から誘ってくれたのだ、何て嬉しいことだろう!
 早速、悩みの一つが解消されたのである。
 「勿論、いいともっ!どこでも、ハルヒが行きたい所に行こうではないか!」
 環は勢い良く立ち上がり、ハルヒの手をとった。
 そのはずみでテーブルの上のコーヒーカップが倒れたが、そんなことも
全く気にならない程に、彼の心は高く舞い上がっていたのだった。

 翌日―――。
 「本当に助かりました。環先輩が付き合ってくれて、嬉しいです」
 ショッピングバッグを持ったハルヒは、微笑みながら言った。余程嬉しいのか、
彼女には珍しく声が弾んでいる。
 「そうだろう、こんな時はいつでも俺に頼るといいぞ!」
 同じくショッピングバッグを持った環は、口では満足気に言ったものの、
内心かなりガックリしていた。
 初めてハルヒから誘ってくれた外出にウキウキしていたが、連れて行かれた先は
学校の近くのスーパーだった。
 なんでも昨日庶民コーヒーを買いに行ったら、今日大特価セールをやるという宣伝を
していたそうだが、殆どの商品がお一人様一点限りだそうで…。
 つまり彼女は、割引の食品や日用雑貨を二つ買うために、彼を連れて来たのである。
 無論、環だってスーパーは嫌いではない。初めて来た時は、甚く感激したものだ。
 現に今日も楽しくて、帰宅してからシマに注意されると分かっていても、
ついつい袋いっぱいに庶民ラーメンや駄菓子を買ってしまった。
 …だが、デートとして考えると、これはどうなのか。
 今までの付き合いで、ハルヒが自分から恋愛モノの映画や芝居、混み合う休日の
テーマパークなどに行きたいと言わないことは、分かっていた。
 それでも、夢を捨てきれずに浮ついた期待をしていただけに、現実が厳しい。
 いつものように、彼女にお説教したくなってくる。
 (…ハルヒ、お前はどうしてそうなんだ!だいたいデートというものは、
もっとロマンチックな………)

 「…先輩、聞いてるんですか?先輩!」
 「…あ、すまん。何かにゃ?」
 不意に腕を引っ張られて、環は我に返った。
 考え事をしている間、ずっと話しかけられていたらしい。
 「…だから、私の用事は済んだので、この近くに先輩が行きたい場所があれば
付き合いますけど」
 「は?俺の行きたい場所だと…?」
 実を言うと、二人は既に何度もデートをしているわりには、事前に行き先を決めずに
出かけたことがなかった。
 毎回、前日までに環が決めた場所を念入りにリサーチし、それこそ分刻みで綿密な
スケジュールを立てている。もっとも、全てが完璧に計画書通りに進んだことは、
まだ一度もないわけだが……。
 それだから、突然行きたい場所があるかと聞かれると、戸惑ってしまうのだ。
 「特にないなら、今日はこのまま帰っても…」
 「ま、待て!…ある、行きたい所ならあるぞ!」
 せっかく二人きりで長時間過ごせる貴重なチャンスを潰してはなるまいと、
脳味噌をフル稼働させた結果、とある場所が浮かんだ。
 学校への行き帰りに通る道から少し離れた所にのぞく、特徴的な屋根。
 最初に見付けた時から気になっていたが、訊ねても運転手は言葉を濁すだけで、
未だにそこが何なのか教えてはくれない。
 だがそこがどこであっても、ハルヒと一緒に行くなら楽しいはずだ。
 「ハルヒ、お城だ!お城に行こう!」
335環ハルヒ4:2006/06/30(金) 23:50:38 ID:nLPP1gtB

 「えっ、…この辺にお城なんてありましたっけ?」
 ハルヒは修学旅行で行った京都の二条城を思い浮かべて首を傾げたが、
環は彼女の手を握ると“お城”に向かって歩き始めた。
 「…まぁ、いいか」
 やたらとウキウキしている彼を見ていると、自分まで楽しくなってくる。
 この際あまり深く考えないようにしようと思いつつ、ハルヒは環に付いて行った。

 「ハルヒ、着いたぞ!ここが、例のお城だ!」
 十五分程歩き、目指す“お城”に着いた時、環は嬉しそうに瞳をキラキラさせたが、
ハルヒは彼の言葉を信じて付いて来たことを些か後悔した。
 全体的にチープな造りだが、確かにお城と言えない事もない、
無駄に派手なその建物は、住宅街から離れた裏通りに存在している。
 「おおっ!ゲームとカラオケとジェットバスが付いて、二人で四千円から
OKだそうだぞ、ハルヒ。更に六千円から宿泊も可能だなんて、
価格破壊にも程がある!こ、ここは本当に日本かっ?!」
 興奮して一人で騒ぎまくる環を見ていると、こめかみの辺りが痛くなってきた。
 「…先輩、ここが何だか知っているんですか?」
 「うむ。ここが噂に聞く、健康ランドという所だな。庶民は休日になると、家族や
仲間同士でここに来て、疲れを癒すのだろう?それくらい、知っているぞ!」
 “お城”と言った時から多分判っていないのだろうとは思っていたが、
環のあまりの無知さにハルヒは絶句した。
 勿論彼女だってここに来たのは初めてだが、何をする場所なのかくらい知っている。
 「どうした、ハルヒ?早速、中に入ろうではないか」
 「…もー、ここは健康ランドじゃありませんよ!ラブホテルですってば!」
 「…らぶほ…?!何だそれは、普通のホテルと違うのか?」
 全く解らないという顔をする環に、さすがのハルヒもイラついてくる。
 しかも気が付けば、今のやりとりを聞いていたらしい通りすがりのカップルが、
自分達を見てクスクスと笑っていた。
 「と、とにかく行きましょう…!」
 恥ずかしくなったハルヒは、強引に環の手を引いて、
足早にその建物の中へと逃げこんだ。

 部屋の中に入ると、まず大きなベッドが視界に入った。
 ソファーや冷蔵庫などの備品もそれなりに充実しているとはいえ、
ここが何をする為の場所なのか、イヤでも意識してしまう。
 ふと隣の環を見れば、彼は大きく見開いた目を、しきりに瞬かせていた。
 どうやら、漸くここが何をする場所か理解したらしい。
 「こ、ここは、ひょっとしてアレか?男女がエッチな事をする所なのではっ?!」
 「…そうですよ、やっと気付いたんですか」
 途端に環は、真っ赤になってアタフタとし始める。
 エッチな事自体は既に何度もしているというのに、こういうところは相変わらずだ。
 「知ってて俺を中に連れ込むなんて…ハルちゃん大胆!」
 「そもそも、誰のせいだと思ってるんですか!」
 そんなハルヒの突っ込みをスルーして、早くも環は部屋の中を物色にかかる。
 冷蔵庫を開け閉めしたり、ベッドのスイッチをあれこれ弄ったりと、嬉しそうだ。
336環ハルヒ5:2006/06/30(金) 23:51:40 ID:nLPP1gtB
 こんな時、一緒に楽しめばいいのだろうが、理性が邪魔をしてついキツい態度を
とってしまう。他人がしていたらどうでもいいと思うことでも、
相手が彼だとどうしても何かを言わずにはいられない。
 「先輩、子供じゃないんですから、そういう事やめてくれませんか…」
 「…では、大人がする事だったら、してもいいのかな?」
 「……は?ま、まぁ。それなら…」」
 いつの間にかハルヒの傍に来た環は、至極真面目な表情で彼女の肩に腕を廻した。
 いつもの事ながら、こういう時の切り替えの素早さには別の意味で感心してしまう。
 「ハルヒがそう言うなら、早速…」
 耳元で囁きながら、耳や首筋をなぞっていく。
 彼の指先が触れた所が早くも熱を帯び始め、ハルヒは小さく身を捩った。
 「…さ、先にお風呂に入って来ますから!先輩はその間、
一人で適当に遊んでいてくださいっ!!」
 ハルヒは、早まる胸の鼓動をごまかしつつ環の腕を振り解くと、逃げるように
バスルームに飛び込んだ。

 やや熱めのシャワーを浴びながら、ハルヒは環と自分の事を考えていた。
 彼と肌を合わせるようになってから、一ヶ月あまり…。
 最初のうちは苦痛を伴っていた行為もいつしか快楽に変わっていき、
心だけでなく身体も満たされはじめたころだ。
 彼は時々調子に乗ってエスカレート気味なことがあったり、うざいと感じる程に
暑苦しかったりするものの、基本的には優しくしてくれるし、彼女が本気で嫌がる事を
強要するわけでもない。
 純粋に愛してくれていることは、素直に嬉しいと思う。
 でもハルヒには、少しだけ彼に言えない不安があった。
 実のところ、環との以前からの関係が嫌いではない。
 だから、付き合うようになってからも自分をあまり変えないようにしているし、
彼にも根本的な所は変わってほしくないと思っている。
 勿論、一生このままでいいのかといえば、それは違うだろうし、彼が自分にもっと
甘えてほしがっている事も知ってはいるが、もう暫くは今のままでいたいと思う。
 …しかし、いつからだろうか。心の奥底の僅かな感情に気付いてしまったのは…。

 ハルヒは今まで、自分は他の少女達に比べると表面的な感情に乏しく、
物事への執着も薄いと考えていた。
 他人は他人で自分は自分であり、他人の行動を強く羨ましがることも殆どなかった。
 それに対して、あらゆる事に子供のように好奇心を向け、素直な感情をストレートに
ぶつけてくる環…。
 どこか冷めたところのある自分とは対照的な彼を、最初は暑苦しいはた迷惑な人だと
思っていた。
 だが、そんな彼を知るにつれて次第に意識し始め、強く惹かれていき…。
 恋を知っても、自分は変わらないはずだと頑なに信じていたが、やがて
思い知らされることになる。他の少女達のような感情が、自分にもあったのだと…。
337環ハルヒ6:2006/06/30(金) 23:52:27 ID:nLPP1gtB
 好きな人と、一緒にいたい――。
 好きな人に、甘えてみたい――。
 寂しい時には、優しく抱きしめてほしい――。
 …それを言葉にしたら、環はおそらく喜ぶだろう。…だけど、
それを言葉にしてしまったら、自分が自分でなくなってしまいそうで、怖い。
 うっかりそれを言ってしまう恐れがあるのが、男女の行為の時だ。
 快楽を与えられると理性の箍が外れ易くなり、普段は表に出さない感情を
口走ってしまうかもしれない。
 行為を重ねる度により敏感になっていく身体と同じように、いつか心までも
狂おしいまでの快楽に支配されて、自分から求めてしまうかもしれない。
 そんな卑しい自分を見ても、彼は変わらないでいてくれるだろうか。
 そして、そうなってしまったら、自分はどうなるのか。
 他人から見れば些細な事かもしれないが、ハルヒにはそれが不安だった。
 抱かれる度にそんな不安に苛まれていることを、環に知られたくないが、
もしも打ち明けることが出来たら、どんなに楽だろうか。
 …そんな葛藤を胸に抱きながら入浴を終えてバスローブを羽織っていると、
ドア越しに軽快な音楽が聞こえてきた。多分、テレビでも観ているのだろう。
 環の前では、いつもの自分でいたい。
 不安な心を落ち着けるために何度か深呼吸すると、ハルヒは意を決して
バスルームのドアを開けた……。

 …そしてハルヒは、少し呆れた。先程まで真面目に悩んでいた自分が、一気に空しい。
 部屋に戻ると、環はカラオケで熱唱中だった。
 なかなかに上手で声もよく通っているが、問題は選曲だ。
 覚えやすい軽快なリズムと、よく聞けばそれなりに感慨深い内容の馴染みやすい歌詞。
例えば部の皆でカラオケをした時にハニー先輩が歌ったならば、可愛いで済まされる
かもしれないが…。
 とりあえず歌っているところを邪魔するのもなんだと思い、曲が終わってから
白々しい拍手をすると、環は振り向いてもう一本のマイクを渡そうとしてきた。
 「おー、戻ったのかハルヒ。どうだったかな、俺の歌は?良かったら、
次はデュエットなんかしてみないか?」
 「…いえ、遠慮しておきます。それに高校生にもなってアソパソマソは、ちょっと…」
 冷めた口調で切り返すと、彼は一瞬たじろいだが、それでも何とか頑張って
反論してくる。
 「…な、何を言う!どうしてハルヒには、この歌の良さが解らんのだ?そ、そうだ、
一緒に歌えばきっと解るハズだ!さぁ、マイクを受け取るが良い!」
 再びマイクを渡そうとしてくる環をスルーして、ハルヒは冷蔵庫を開けた。
 「はいはい。そんなことより、次にお風呂どうぞ」
 「酷い、人がせっかくアソパソマソの良さを…それに俺はハルヒと仲良く
デュエットしたかったのに…」
 彼は部屋の隅に座って暫く恨めしそうに呟いていたが、
かまってもらえないと解るとすごすごとバスルームに向かった…。
338環ハルヒ7:2006/06/30(金) 23:53:45 ID:nLPP1gtB

 暫くして―――、
 環が部屋に戻ると、ハルヒは何をするわけでもなくベッドの端に腰掛けていた。
 余程ボーッとしていたのか、近くに寄ってもすぐには気付かなかった程だ。
 そんな彼女が心配になり、彼はそっと声をかけた。
 「どうしたハルヒ、何かあったのか?」
 「…冷蔵庫の中の栄養ドリンクを飲んでから、何かポーッとしちゃって身体が
温かいんです。…あ、でも気分が悪いわけじゃないから、大丈夫ですよ」
 そう言ってはいるが、明らかにいつもと様子が違う。
 ほんのり上気した頬、少し遠くを見ているような瞳、心なしか呼吸も荒い。
 そう、まるで一度絶頂を迎えた直後のような……。
 (…な、何だか知らんがハルヒがエロい…。まさか本当は栄養ドリンクではなく
酒でも?…いや、真面目なハルヒに限ってそんなハズは!…そ、それにつけても
その表情は、俺を誘っているとしか思えんぞ、ハルヒィィッ!!)
 早くも理性が吹き飛びそうになった環は、やや躊躇いがちに訊ねた。
 「…ハ、ハルヒ。大丈夫なら、その…してもいいんだなっ?」
 「いいですよ。ここに来た時から、そんな予感していましたし…
どうぞ環先輩の好きなようにしてください…」
 相変わらずの、どこか冷めた口調。
 だが、めったに何かを求めてこない、自分の事にはてんで不器用な彼女なりの
OKサインは、大概こんな感じである。
 その返事を合図に、唇を奪い舌を絡ませると、ハルヒは珍しく積極的に応えてきた。
 続いて、華奢な身体をバスローブの上から抱きしめると、すぐに自分も環の背に
腕を廻してくる。
 いつもの彼女は行為に対して控えめな態度で、ただ彼にされることに
反応しているのが殆どなだけに、積極的なさまに環は些か驚かされた。
 更に唇を首筋や鎖骨の辺りに這わせ、バスローブの合わせ目から胸元に腕を
侵入させれば、早くも感じ始めたのか、小さく身を捩り微かに艶のある声をあげる。

 ここまでくれば、ハルヒ自身もさすがに自分の異変に気付き始めた。
 環に何度か抱かれるうちに、自分の身体が以前に比べて少しずつ感じやすくなって
きていることは知っていたが、それにしたって今日はどうにもおかしい。
 原因は何となく分かる。先程風呂上りに飲んだ、栄養ドリンクだ。
 良くは判らないが、多分あの中に興奮し易くなる成分でも入っていたのだろう。
 こんなホテルの冷蔵庫に入っているドリンクだ、可能性はある。
 よく確かめずに何となく一番手前にあった物を飲んだ自分を悔やんだが、今更遅い。
 そう思う間にも行為は進み、ベッドに横たえられバスローブの帯を解かれた。
 そのまま前をはだけられ、ハルヒの年齢のわりに控えめな乳房が環の眼前に晒される。

 じっとりと汗ばんだ双丘の中心で、既にツンと上向きに尖った濃いピンク色の乳首が
彼を誘うように自己主張していた。
 呼吸の度に上下する張りのあるふくらみは、弾力はあるものの未だ硬さを伴っている。
 手のひらで包み込むようにしてその感触を楽しむのが気に入っているが、
いつもあまり度が過ぎると、痛いから控えてほしいと言われてしまう。
 まだ彼女の胸は、成長過程にあるのだ。
 そう思えば、最初に見た頃よりも少し大きくなった気がする。
339環ハルヒ8:2006/06/30(金) 23:56:52 ID:nLPP1gtB
 そのあたりを考慮しつつ、環は特にハルヒの反応が強いふくらみの先の部分を中心に
弄り始めた。
 「…んっ、ふぅっ……!」
 弱めの電流を浴びたかのように、ハルヒに身体がビクンと跳ねる。
 その反応がもっと見たくて、指の動きはそのまま、更にもう一方のふくらみの先端を
舌で突付いたり転がしたりすると、彼女は耐え切れずに声を上げた。
 「や…先輩っ、もう胸はダメです…ぅぁあっ!」
 そう言ってハルヒは、自分の胸を庇うように両腕ガードし、潤んだ瞳で環を見上げる。
 その恥じらいの仕草が、何とも可愛らしい。
 普段冷めているだけに、こういう時の何度肌を合わせようがさほど変わらない
初々しさの残る態度が、愛しくて堪らないのだ。

 「…それじゃ、こっちはどうかな?」
 そんなハルヒの姿に興奮した環は、彼女の身体に引っ掛かっていたバスローブを
取り去ってしまうと、その下半身に腕を伸ばした。
 しかし彼女は、ぴったりと膝を合わせてそれを拒む。
 「…ダ、ダメです!今日は、そのー…見ないでください…」
 こんな時にそんなセリフはかえって逆効果だというのに、目を伏せて懇願する。
 案の定それは相手を煽るだけにすぎず、大概叶うことはない。
 一方の環は、過剰な速さで興奮していく自分を感じながらも、甚く感動していた。
 普段から彼の言動に対し、冷めた突っ込みを入れてくるハルヒは、
例えエッチの途中だろうが、殆ど容赦がない。
 思えば、忘れもしない初体験の時から、最中にウザいとか何言ってるんですかとか
言われては、その度に凹んできた。
 そのハルヒが、今日はまだ行為を始めてから一度も心を抉る言葉を吐いてこないのだ。
 しかも、原因は分からないが今日の彼女は過剰なまでに敏感で、
それを恥じているらしい態度がいつにも増して可愛らしい。
 何というか、その行動の全てにそそられ、嗜虐心を煽られる。

 「ハルヒ、そんなことを言われると余計に見たくなるぞ。…さ、さぁ恥ずかしがらず
俺にじっくりと見せておくれ、お前の可憐な秘密の花園をっ!」
 「…ひ、秘密の花園って…、あまり意味不明な比喩表現はウザいんですが。
それに、もうさんざん見てるくせに、今更秘密も何も…」
 「で、では思い切ってストレートに言うぞ。
俺はハルヒのオマ○コが見たいんだようぅぅっ!」
 「そういう下品な言葉も、嫌なんですけど…」
 ハルヒは呆れて力なく突っ込みを入れたが、その隙を突いて環は彼女の膝に手を掛け、
一気に開脚させる。
 彼女の秘所は、まだ直に触れられる前とは思えない程に、濡れていた。
 既に一度イかされた後のように柔らかく解れた秘裂から溢れる愛液が、
太ももまで幾すじも伝い、シーツの上に染みを作っている。
 まだ前戯も佳境に入っていないというのに、最早すぐにでも彼自身を
受け入れられそうな状態だ。
340環ハルヒ9:2006/06/30(金) 23:57:52 ID:nLPP1gtB
 「…凄いな、もうグチョグチョだ…」
 「やぁぁっ…、だ、だから見られたくなかったんです…!」
 羞恥心から身体を強張らせて、消え入りそうな声で抗議するハルヒを見ているうちに、
環の理性は風前の灯状態になってしまった。
 もう我慢も限界だ。今すぐにでも彼女と一つになりたいと思う。
 しかし、僅かに残る理性と彼のポリシーが、かろうじてそれを思い止まらせる。
 他人に話すとまずどうでもいいと言われる彼のポリシーの一つが、
エッチの時にはまずハルヒを前戯で一度イかせてから挿入するというやつだ。
 最初の頃、挿入時に苦痛を伴っていた彼女を気遣ってそうしようと決めた事だが、
それが慣れてきた今でも続いている。
 「…ちょ、ちょっと待ってくれるかハルヒ!」
 環は額に手を当てて目を閉じ、意識を集中させ始めた―――。

 環は、唐突にハルヒに呼び出された。場所は何故か断崖絶壁で、
背後は荒れ狂う日本海である。
 「ハルヒ、こんな所で話したい事って何かにゃ?」
 「単葉直入に言いますね。別れてくれませんか?」
 「……えっ?」
 突然の事に事態が把握出来ない環に、ハルヒは冷たく言い放つ。
 「今まで我慢してきたんですが、やっぱり環先輩のウザい性格に
付いて行けないんですよね。アノ時だって、しつこいエロ親父みたいでキモいし…」
 「そ、そそそんな事、今までひと言も言わなかったじゃないか!」
 ショックのあまりその場に膝をつく彼に、彼女は容赦なく紙袋を投げつけた。
 「…あ、今まで先輩に貰った物、全部返しましたから。
じゃ、明日からもう話しかけないでくださいね、さ・よ・う・な・ら!」
 「ま、待ってくれハルヒ!ハァルヒィィィィィッ!!!」
 足早に去っていくハルヒを追いかけようとした環の足場がガラガラと崩れ、
真っ逆さまに落ちていく。冷たい海の底に沈みながら、彼の意識もまた沈んでいった…。
     ――環の脳内鬱劇場・完――

 「…うぅぅっ、酷い!酷いよ、ハルヒィィィッ!!」
 「…あのー、先輩どうして泣いているんですか?」
 いきなり考え込んだ挙句、一人で泣きながら膝を抱えて蹲る環を見かねて、
ハルヒは仕方なく声をかけた。
 「…あ、すまんハルヒ。ちょっと興奮しすぎたから、気力を萎えさせようと
悲しい事を考えたら、思ったよりも悲しくなってしまった…」
 「そうですか…」
 彼が自分の妄想で一喜一憂するのはいつもの事なので、
それ以上は追求しないことにした。
 「…しかし、もう大丈夫だ。だから、続きをするとしようかハルヒ!」
 「…はあ。でも、あまり変な事はしないでくださいね。恥ずかしいし…」
 「任せておくがいい!」
341環ハルヒ10:2006/06/30(金) 23:59:01 ID:nLPP1gtB
 すっかり気を取り直した環は自信満々で言い放ち、
ハルヒを再びベッドの上に横たえさせ、その秘所に指を這わせる。
 陰唇を抉じ開けて充血した肉芽を指先で擽ると、すぐに彼女は嬌声を上げた。
 「んああぁぁっ…!」
 肉芽への刺激を続けながら、更にハルヒの胎内へと指を埋没させていく。
 既に充分濡れそぼったそこは、たいした抵抗もなく一本二本と彼の指を受け入れ、
奥に進めていく度に小刻みに締め付けてきた。
 そのまま抽送を開始すると、こぷりと音をたてて秘裂の奥から新たな蜜液が溢れ出し、
指の動きに合わせて淫靡な不協和音を奏でる。
 「あ……はあぁんっ!」
 早くも絶頂が近いのか、ハルヒの身体がビクビクと震え出した。
 それでもなお秘所への責めを続けようとすると、彼女は頭を振って敬遠する。
 「…せ、先輩っ…やめてくださっ…もう、私…っ!」
 「…んー?本当にやめてもいいのかにゃっ?」
 「…そ、それはッ……」
 ハルヒは、複雑な表情で口篭った。
 本当は、もっとしてほしい。このまま、何度でも絶頂に導いてほしい。
 だが、言ったら自分が崩壊してしまいそうで、それが言えない。

 「ひぃっ…ああぁあぁっ!」
 そんなハルヒの秘所を、環は今度は己の舌で蹂躙し始めた。
 指とは違うねっとりとした熱い感触に、彼女は激しく喘ぎ乱れる。
 彼の舌と花弁とが擦れ合う度に、先程までとは比べ物にならない程イヤラシイ水音が
ホテルの部屋中に響く。
 ハルヒは、この音がどうにも苦手だ。いつもこの音を聞くと、
淫靡な気持ちに理性が急激に支配されていくのを感じる。
 そうなると、次第に冷静ではいられなくなってしまうのだ。
 「…んぅ…はああっぁあんっ!!」
 あまりの快感に耐え切れなくなったハルヒは、普段よりもかなり早い段階で達した。
 「…な、何だハルヒ。もうイッたのか?…それじゃ、もう少し…」
 些か拍子抜けした環が、更に続けようとすると、彼女は荒く息をつきながら
それを制止しようとする。
 「だめ…もう…勘弁してくださ…っ」
 虚ろな瞳で懇願してくるハルヒの可愛さといやらしさに、
環はズキュ――ンと心臓を撃ち抜かれた気がした。
 そして、とある考えが浮かぶ。
 以前エッチの仕方を研究する為に読んだ官能小説で見かけた時から、密かにハルヒに
言わせてみたい、言ってみたいと思いつつも、なかなか実行出来なかったセリフ……。
 ひょっとしたら、今がそのチャンスかもしれない。
 普段こんな事を言ったら、確実に怒られるだろう。だが、今日の様子なら…。
 環は、思い切ってその言葉を口にしてみた。
 「…でも、ここで止めたら困るんじゃないのか、ハルヒ?」
 「………は?」
 「ハルヒが勘弁してほしいと言っているのは、最早前戯では物足りないからで、
本当は早くその先へ進んでほしいと思っている。…違うかな?」
 全てを見透かしたような環の眼差しに射抜かれて、ハルヒは言葉につまる。
 実のところ、寧ろそう言う彼のほうが先に進みたくて辛抱堪らないのだが、
今の彼女にそこまで察する余裕はなかった。
342環ハルヒ11:2006/07/01(土) 00:00:21 ID:ydjgzkOH
 「ハルヒは、俺のこれを早く挿入れてほしいんじゃないか?」
 と、環はバスローブを脱ぎ捨て、ハルヒに己のいきり立った下半身を見せつける。
 いつもならば、こんな事をすると変態じみた事は止めろと言われるのだが、
今日のハルヒの反応は違っていた。
 「…や…そんなこと…ないです……」
 口ではそう言ったものの、彼の中心で自己主張するモノから、目が離せない。

 男と女の身体は違うという事は頭では解っていたものの、
それでも初めて環のモノを見た時は、正直少し怖いと感じた。
 彼の外見からは想像し難い、まるでそこだけ別の生き物のように凶悪な部分に
馴染めず、漸く慣れてきた今でも凝視するのに気後れしてしまう。
 …だが、ハルヒは既にソレがえも言われぬ程の快感を与えてくれる事を
知ってしまっている。指などで弄られるのも気持ちが良いが、挿入によって感じる
ようになってからは、前戯だけでは物足りないと思うようになってきたのは確かだ。
 普段は思わないが、このような時には素直に欲しいと感じてしまう。
 しかし、それを言ってはいけないと、いつも理性が邪魔をする。
 そのあたりを察してくれるのかどうかは判らないが、いつもそれ以上言わなくても
環は自分から次の行動に移るのだが……。
 まだハルヒは気付いていなかった。
 今日の彼が、いつにも増してエスカレートしていることを――。

 不意に環はハルヒを抱え上げ、自分の膝の上に乗せた。
 それからお互いの性器が僅かに触れ合うようにして、彼女の身体を少しだけ
揺さぶってみせる。その刺激に、ハルヒは眉根を寄せた。
 「あぁっ……」
 「…ハルヒ。挿入れてほしかったら………と言うがいい」
 「……えぇっ?」
 耳元で卑猥な事を囁かれ、ハルヒは戸惑う。
 環らしからぬ意地悪な態度だ。…とはいえ、彼は内心拒否されるのを恐れてかなり
ドキドキしているのだが、彼女はそこまで知る由もない。
 「そ、そんなの言えません…。それに、そんな事言うなんて…
先輩が我慢出来ないだけでは…?」
 さり気なく図星を突かれて躊躇しそうになるが、ここで引いたらこんなチャンスは
来ないと思い、強気で攻めることに決めた。
 「そ、それはハルヒのほうではないのか?…ほ、ほら言わないとこのままだぞ!」
 抱えたままで僅かにハルヒの腰を落としつつ、再び問う。
 それによって環の熱く昂ったモノが、ほんの少しだけ彼女の秘裂に侵入する。
 寛げられたソコは、ヒクヒクと蠢いて更に彼のモノを呑み込もうとするが、
望んでいるモノはそれ以上は侵入してこない。
 そのもどかしさに、遂に頑なだったハルヒの理性は決壊した――。
 「…先輩の……くださ…い…」
 「んー、よく聞こえんぞハルヒ!もっと、はっきり言え」
 「…環先輩の熱いのを、私の中に挿入れてください…っ!」
 待ち望んでいたその言葉に甚く感動した環は、暫し動きを止めたまま喜びに打ち震えた。
 うっかりいつもの妄想が始まりかねない勢いだったが、今はそんな場合ではないと
思いとどまる。
 自分から何かを望んでこないあのハルヒが、指示したとおりの恥ずかしい
セリフを言ってくれたのだ。ならば、こちらも全力で応えてやらねばなるまい。
343環ハルヒ12:2006/07/01(土) 00:01:24 ID:nLPP1gtB
 「…よ、よしハルヒ。それでは望みどおり挿入れてやろう!
…いや、寧ろ早く挿入れさせてくださいぃぃィィッ!!」
 そう言って腰を引き寄せ、一気に下から突き入れた。
 「ぁあっ!そ、そんな強くしたら…ゃあぁぁあぁッ!!」
 最奥まで環の剛直が到達するのとほぼ同時に、ハルヒの小柄な身体が弓なりに反る。
 「…凄い、まさか挿入しただけでイッてしまうなんて、ハルヒは何て可愛いんだっ!
だ、だがこのまま続けさせてもらおうか、何しろ俺はまだだし!」
 「…ぅう、今日の先輩…いかがわしすぎますよ……」
 達したばかりのハルヒが肩で息をつきながら呟いたが、
もうそんな事ぐらいでは、この上なくハイテンションになっている環を止めるに至らない。
 すぐに激しく突き上げられ、粘膜が擦られる刺激に彼女の意識はかき乱されていく。
 そんな彼女をより昂らせようと、彼は益々果敢にストロークを続けた。
 「んは…ふあぁあぁっ!」
 ハルヒは環の肩にギュッとしがみ付き、打ち寄せる快感の波を受け止める。
 そうしている間にも絶えず収縮を繰り返す秘裂からは、止め処なく蜜が溢れ、
二人の結合部分から肉のぶつかる淫猥な音が響く。

 「…あぁん、先輩っ!環先ぱ…いぃぃッ!」
 「ハルヒッ!そ、そろそろ…二人きりの時は、その《先輩》ってのを、
やめてはくれまいかっ…?」
 ハルヒの秘裂に深く自身を挿入したまま、彼女を再びシーツの上に押し倒しながら、
環は以前より考えていたことを告げてみた。
 「…いけま…せんかっ?それに、いきなり呼び捨て…というのも…っ!」
 「…だが、一生そう呼ぶわけにも…いくまいっ?!」
 「そ、それは…そうっ!…ですけ…どぉっ!」
 考えあぐねるハルヒの脚を高く持ち上げて挿入角度を変えながら、
更に最奥を求めて抽送を続ける。
 緩急をつけて律動するうちに、またも絶頂が近いのか、彼女の吐息が切なげに
乱れだした。
 「あ…はぁっ、環先輩…ぃっ!私もぅ…ダメで…すぅ…っ!」
 同じように、環もまた自身の限界が近いと悟りながらも、あえて動きを止める。
 「…このまま、一緒にイクか…?ただし、それはハルヒ次第だ…解るなっ?!」
 寧ろここで止めたら彼のほうが辛いだろうに…と考える余裕は、ハルヒにはなかった。
 淫靡な思考に埋め尽くされた脳裏に浮かぶことは、もう唯一つである。
 如何にして欲望を満たすか…、既に目前にあるそれは、あとほんの少しだけ
彼の欲求に従えば、叶うのだ。
 「…このまま、お願いしますっ!先ぱ…いえ、環…さん……!」
 「それで良し!…それでは、一緒にイこうかハルヒッ♪」
 ハルヒが、初めて《先輩》ではなく《環さん》と読んでくれた…。
 実に単純明快だが、そんな些細な事で心が満たされた環は、
すぐさまラストスパートにかかる。
 激しいストロークで的確に弱い部分を擦り上げながら、二人同時に登りつめていく。
 ハルヒは切なく喘ぎながら、何度も彼の名前を呼んだ。
 「あぁぁッ、環さ…んッ!環さんが…好き…ッ、ゃ…はぁあぁぁあぁんッッ!!」
 「…ぅ、ハルヒ!ハル…ヒィッ!!」
 絶頂を迎えた秘裂が一際強く剛直を締め付けた直後、ハルヒの胎内に
環の熱い昂りが迸る。
 ドクドクと注ぎ込まれる精液で胎内が満たされていくのを感じながら、
ハルヒはほんの少しの間、意識を手放した―――。

344環ハルヒ13:2006/07/01(土) 00:02:35 ID:nLPP1gtB
 「…あぁっ!た、環先輩、何てことしてくれたんですかっ!?」
 我に返ったハルヒは唐突に叫んで起き上がり、恐る恐る自分の下半身に視線を移した。
 案の定、股間から内腿にかけて、自分の愛液と交じった白く濁る液体が……。
 しかも身体を動かしたことで、身体の奥から更にそれがこぽりと溢れて出してくる。
 「…な、何だハルヒ、大げさに…?!」
 「何だ、じゃありませんよ!…先輩、さっきゴム着けるの忘れたでしょう?!」
 ハルヒは、快楽に流されて全くそれに気付いていなかった己の愚かさを
悔やんだが、もう遅い。
 「…うわっ!そ、そういえば確かにっ!
…ま、ままま待て、今すぐに持ってきてあるアレを着ければ……っ!!」
 漸く自分のしでかした事に気付いた環は、ひどく慌ててベッドから降りようとしたが、
すっかり普段の調子を取り戻したハルヒが、容赦なく突っ込む。
 「…今更それ着けたところで、もう遅いですよ…」
ガ――――|||&――――ン!!!!!
 愕然とした環は力なくへたり込み、頭を抱えた。
 「…そ、そそそんなバカな!この俺としたことが、可愛いハルヒについウッカリ
中出しを…!し、しかし初めて中に出したが、凄く気持ち良か…イカンイカン!
そうではない!そうではないのだっ!!もしハルヒが…、そうしたら俺は、
俺はいったいどうすればッ……!!?」
 実のところ、ハルヒの周期的にその可能性は極めて低いのだが、
あえて彼を戒める意味で、性質の悪い冗談を言ってみる。
 「…まぁ、とにかく。これからもよろしくお願いしますね、お・と・う・さ・ん♪」
 環がハルヒへの想いをまだ父性愛だと勘違いしていた頃、幾度となく自称してきた
お父さんという呼び名だが、このタイミングで呼ばれるのは、多大なダメージ以外の
何ものでもない。
 激しい葛藤と自責の念に苛まれて、彼は鬱な妄想に囚われた―――。

 「…あの、出来ちゃったんですけど、環先輩の赤ちゃん…」
 ある日環はハルヒにそう言われて驚愕した。
 たった一度避妊をしなかっただけで、大当たりしてしまったというわけだ。
 産みたいというハルヒに対して、責任は取ると豪語したものの、回りの反応は
甘いものではなかった。
 未成年で女の子を妊娠させてしまった環が、須王の跡取りの身分を剥奪されたのは
勿論、双方の親は学生同士の二人を許してくれず、友人達も手放しで祝福してくれる
わけではなかった。
 そこで二人は学校を辞め、駆け落ち同然で見知らぬ町へと旅立った。
 身重のハルヒを働かせるわけにもいかず、環は様々なアルバイトをしながら生活を
支えることになる。
 だが後ろ盾のない二人の暮らしは貧しく、何かと苦労が絶えない。
 二人の間には純粋な愛があるが、すきま風の吹き込む部屋で日に日に大きくなる
お腹を庇いながら、荒れた手で造花を作るハルヒを見るにつけ、自分の不甲斐無さに
心が痛む。
 彼女は幸せだと言うが、生きるだけで精いっぱいな生活では、大トロを食べさせて
やることなど、夢のまた夢だ。
 こんな事になってしまったのは、あの日調子にのっていた自分のせいなのだ。
 そんな中、環の働く工事現場に、ハルヒが倒れたとの知らせが―――。
      ―――環の脳内貧乏劇場・完―――
345環ハルヒ14(ラスト):2006/07/01(土) 00:03:58 ID:ydjgzkOH

 「…安心しろ、ハルヒ!すぐに輸血を…って、しまった!俺とハルヒでは血液型が
違うぅぅうぅぅっ!!」
 「…先輩。だ、大丈夫ですか?」
 ちょっとした冗談を真に受けてしまい、延々と独り言を言いつつのた打ち回る環を
見かねて、ハルヒは声をかけた。
 すると彼はいきなり力いっぱいハルヒを抱き寄せ、涙声で言った。
 「…心配するな、ハルヒ!苦労をかけるだろうが、貧しくても親子三人、肩を
寄せ合って生きていこうではないかっっ!!」
 「…あのー、それなんですけど。すみません、さっきのは冗談です。今日は大丈夫な
日なので、先輩の考えてるようなことには、ならないと思います…」
 「…そ、それを早く言えっ!俺はてっきり…」
 必死で抗議してくる環を制し、ハルヒは彼を見上げて微笑む。
 「でも、嬉しかったですよ。環先輩が、自分の為にそこまで考えてくれてるって
よく分かりましたから…」
 そんな彼女を見ているうちに、一度は治まった身体の奥の熱が呼び覚まされてきて、
彼は抱きしめる腕に再び力を込めた。
 「ハルちゃん、可愛いっ!…よ、よし!今度はちゃんとするから、早速二回戦だ!!」
 「えええっ!?勘弁してください…」
 ハルヒは、呆れてため息をついた。
 いつもの事ながら、この立ち直りの早さはどうにかならないものか。
 
 この後暫く彼女は、媚薬効果のあったらしいドリンクを飲んだために乱れてしまい、
普段言わないことを口走ってしまったり、彼を強く求めてしまったりした事を恥じて
いたが、当の環は全く気にしていなかった。
 寧ろ、いつもより積極的なハルヒに喜んでいたと知った時には力が抜けたが、
それでも環が環で良かったと思う。変わらないでいてくれることが、嬉しい。
 そもそも、それをネタになじったり、避妊を忘れた彼に対して冗談を言った時に、
悩みもせずに冷たい態度をとったりする人だったら、付き合っていない。
 幸い、この時が原因でハルヒが環の心配した事態になってしまうという事もなかった。
 そういうわけでハルヒの不安は杞憂に過ぎなかったが……。
 環のほうには、一つ大きな不満があった――。

 それから暫くたった、とある放課後――。
 「…さて、そろそろ帰りませんか、環先輩?」
 「それだ!いい加減どうにかならないのか、ハルヒ?!」
 突然自分に向かって指を突きつけてきた環を、ハルヒは怪訝そうに見つめた。
 「いきなり、何ですか?」
 「この前あのお城に行った時にも、言ったではないか!二人きりの時には、
俺を《先輩》と呼ばないでほしいと…」
 思い起こせば、結局ハルヒが《環さん》と呼んでくれたのはあの時だけで、
それにしたって行為が終われば元通りになっていた。
 あの時、やっと《先輩》卒業かと思って喜んだだけに、とても空しい。
 「別に、呼び名なんて何でもいいじゃないですか。それで何か不都合があるとでも?」
 「ええい、そこに座れハルヒ!お、お前の考えは間違っていますっ!今日は
そのあたりを徹底的に教え込んで…!」
 ムキになって説教してくる環を相変わらずウザいと思いながら、その反面そんな彼との
関係を、何だかんだいっても楽しんでいる自分に気付き、ハルヒは小さく笑う。
 いつか、お互いもう少し大人になったら、いやでも変わらなければならない時が
来るだろう。
 それは恐らく、ハルヒがホスト部に入部した事や、環と今の関係になったことよりも、
ずっと大きな変化になるかもしれない。
 だけど、その時まではもう少し今のままでいいと思った。
 「…分かりました。では、光と馨みたいに《殿》でどうですか?」
 「ハルヒィィ!本気でそう思っているのか?!だとしたら、俺は、俺は……!」」
 冗談を真に受けて本気で一喜一憂する環を微笑ましく思いながら、ハルヒは彼に
本気で怒られるまで、笑い続けていた――――。

  おしまい
346名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 03:36:53 ID:v3mvmN87
まったく、殿のウザっぷりには頭が下がる!(褒め言葉)
お城ってお城って!!
ぐっじょぶ、さんきゅー!
347名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 07:16:38 ID:Xa7QG3Z0
土曜の朝から素敵なものを見てしまいました。
職人さんGJ!!!
殿ウザイよ、殿!!(誉め言葉)
348名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 07:17:28 ID:Xa7QG3Z0
上げてしまった・・・スマソorz
349名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 10:13:19 ID:imDqLbym
ちょ、なにコレヤバイよ!すげーエロいのに萌えと笑いまですごいなんて最高!
殿があんだけハルヒラブなのにすぐ出ちゃわないのは、何か言われたり
ウツになるたびに萎えてるからなのか、納得ww
350名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 10:25:29 ID:FszALhoN
ぎゃああああああぐっじょおおおぶ!!!!エロいし、話も素敵だし…!

自分が前にレスした妄想が入ってて嬉しかったりw(勘違いだったらごめんorz)
351名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 10:28:40 ID:6ocimG/5
え、エロイのに面白い!面白すぎるよ、環!!
職人様GJです!!
352名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 15:42:08 ID:PlrGzCcf
ハニー×伽名月とか
ハニーを呪おうとする伽名月を襲うSなモリ先輩とか
353名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 15:51:12 ID:f03/qFso
すげー、エロいのに殿テイスト満載wwwwwww
職人さん超GJ!
354名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 16:05:05 ID:HmTnmeQy
>>352
ブラックとはまた違う、最強男前なハニーは最高だった。
355名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 16:12:19 ID:TgoqZESL
職人さんGJ!

でも殿はハルヒの事好きすぎて、女体の周期やら調べてハルヒより詳しくなってそうだ。
「ハルヒ!大丈夫な日なんて無いんだ!だが責任は取るから安心して親子三人で幸せになろう!」とか言ってハルヒに呆れられてくれ。
356名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 21:12:38 ID:RCDspfwz
GJ!

最近、環ハル結婚後で妊娠ネタを思いついたばかりだったのでちょっとした
一致に驚いた。
あと何気にプロポーズしてるな、殿。

357名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 00:35:32 ID:xDsNJa1O
GJ!すごいエロいのに萌える!
 <「…よ、よしハルヒ。それでは望みどおり挿入れてやろう!
<…いや、寧ろ早く挿入れさせてくださいぃぃィィッ!!」
というセリフが殿くさいうざさでワロスw無駄に偉そうなのに余裕なさすぎでw

あと、>>350の言うレスがどんなのか気になるよ・・・
358名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 02:16:33 ID:aoTktzrX
359名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 22:25:32 ID:Ie9MS812
>>358
?????何?わかんにゃい
360名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 22:28:16 ID:WN9KnHtX
猥褻罪って言葉がおかしいっていいたいんじゃない?良くわからんけど
361名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 23:25:12 ID:0curIoRB
普通に「同意」って意味だと思った
362名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 23:43:58 ID:Ie9MS812
そうか、てっきり>>357に対する>>350のレスアンカーミスかとおもった
363名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 00:34:20 ID:MS+zSX44
半年ROM(r
364名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 19:05:45 ID:AYmhgwpj
実際ハルヒは殿を男として意識しただけで彼だけを避けてるけど、
この先好きだと自覚したら(殿以外でも)どうなるんだろう?
普通に部活に来れるのかな…なんて思ってみたり。
365名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 22:38:01 ID:d5RU8D+X
「もう!先輩っ近くに来ないで下さいってば!視界に入らないで!」とか
逆切れし始めるんじゃない
366名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 23:23:37 ID:ztvQoV0+
完全にツンデレだw
367名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 23:33:30 ID:lNkSpBmD
>>364
しゅちにくりん、ぎゃくはーれむ
368名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 23:45:35 ID:vcdQSTIJ
今は無意識だから避けるような感じだけど、
好きだとはっきり意識したら、あっさり受け入れそうな気がするなあ。
「あ、自分、○○(先輩)のこと好きなんだ」って。
ツンデレハルヒとか絶対想像できない。
369名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 00:02:45 ID:QvPBLHgN
自分先輩のこと好きみたいなんですが…
結婚を前提につきあってくれませんか?
あ、他に好きな人がいるんですか。
じゃあいいです。

終了。
しか思い浮かばない…
370名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 00:07:18 ID:TBjWv5Fy
「付き合う」っていう考えまでいかなそう

「先輩が好きですよ。
え?…いや、付き合うとかいうのはちょっと…。
今のままでも楽しいですし。別にこのままでもいいんじゃないですか」
371名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 00:17:25 ID:RE3C1MTf
待ち
372名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 02:51:16 ID:jGbZYkU3
やっと不思議の国見れた!
>>320GJ!芋虫エロスw
373名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 18:08:47 ID:jxJqKd5p
おくればせながら殿ハルヒ読んでつくづく思ったけどさ、ハルヒに中出ししちゃった後本気で悩んで、
責任とるからって言えそうなとこが、うざいけど殿の良さなんだよね。
あそこで悩まずに、家のことを気にして堕ろせと言ったら、引くよ・・・。
原作でもハルヒの差し出した料理を(周りがお下品ザマスとか言ってるのに)ためらわずに食べて、
須王である前に俺でありたいって言うシーンがあったけど、そういう所が好きだ!
374名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 18:29:00 ID:mtwnXSpq
まず考えなしに中だしするなとは思うけどね。
言葉悪いが、不倫して殿母孕ませて苦労させた父親と同じになってしまう。
まあお話だからね。
375名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 18:29:02 ID:WarAQn+s
うん、たしかに。そーいうのが殿のウザさであり良さでもある
逆に同じような状況でおろせと言うのは、だれなんだろう?
やっぱりブラック時のハニー先輩か鏡夜?
個人的には誰にもそう言ってほしくはないが…
376名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 18:44:55 ID:xKK08xvy
鏡夜はそんな失敗絶対しなそうw
もし中田氏しても、冷静にアフターピル飲ませるとか
きちんとした対応しそうだな。
377名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 21:07:31 ID:2y4HgTd9
環「そ、そうだ!以前コーラで中を洗うと妊娠しないって庶民の本に…!」
ハルヒ「言っときますけど、それを避妊具の代用品にする人はいないし、それで精子を洗い流せない事くらいもはや日本中の人が知ってますんで」
378名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 21:44:12 ID:GQiaiMdc
>376
キョーヤヒドスw
379名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 22:46:21 ID:Mv0d/Nee
環「そ、そうだ!!以前、おしんで冷たい川に入るところを・・・・・・・・!」
ハルヒ「言っときますけど、そのぐらいまでの水深の川に入ったら自分のほうが流されてしまいますんで」
380名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 00:19:42 ID:w7Sa/pLS
ギャグなのは分かるけど、
そんな明らかに母体に悪そうなこと殿に言わせないでくれ。
それほんとにただのDQNだから。
381名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 00:29:16 ID:1RFP+v+b
環「ハルヒ!!!!よかった、妊娠検査薬におしっこかけたら陰性だった!!!!!!」
ハルヒ「言っときますけど、尿をかけるのは女性のほうだし、直後に調べてもしょうがないし。」
382名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 00:30:27 ID:aD4walER
 
383名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 06:20:19 ID:CMvewJMu
環とハルヒの会話ウザイ
384名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 10:28:08 ID:t+OBDTuI
>>383
んじゃ他のネタを振れよアフォw
385名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 14:43:00 ID:ZgP/PKMS
>>384
オマエモナーw
386名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 17:39:12 ID:sjTCLLF8
これ以上妊娠関係で論争すると職人さんにも迷惑だと思うんだ。そこはメインでなくオチの一部で、
あのSSの楽しむべきところはそこじゃないと思うし。エロ楽しんでGJでいいじゃない?
そういうことで、他のネタふりますよ。

ハニーと伽名月ちゃんの話でモリが取り乱してたけど、逆にモリを好きな子が登場して、
いい感じだったら、ハニーはどうなんだろう?男前だから平然とアドバイスとかするかな?
387名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 22:40:13 ID:+1mQerJH
来週は軽井沢ということで、
光ハルや馨ハル、双子ハルを切望!
388名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 03:37:21 ID:RUc4hVbb
389名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 09:53:58 ID:1OeDdmUl
ハルヒと双子でくだらんエロなし小ネタ
でもなぜか殿のうざい一人称になってしまいました、すまぬ

「まったくあいつらはお客様を放ったらかしにして、何をしているんだ?!」
カップを片付け行ったハルヒはともかく、光と馨はサボっているだけに違いあるまい。
1年生達がなかなか準備室から戻らないので、部長の俺が直々に様子を見に来たのだ。
べ、別に双子を追い出してハルヒと2人きりになりたいわけではないぞ!

ともかく準備室のドアの前に来ると、微かに中の話し声が聞こえてきた。
「……だめだよ、お客様が待ってるんだから…」
「…1回だけだって言ってるじゃん。それにこの前殿ともやってたじゃないか」
「殿は良くって、僕らはだめなわけ?」
…は?!こ、こいつら何を言ってるんだ?
俺とハルヒがやっていたことって、まさかアレか?
ここだけの話だが、俺とハルヒは以前から密かに付き合っているのだ。
それで、他の部員達が帰った後にこっそり部室であんな事やこんな事をしたことも何度かあるのだが……。
ま、まままさか!それを目撃していたあの二人がハルヒをっ?!
いや、そうだとしてもハルヒは断るはずだ。信じているぞ!
「…わかったよ。それじゃ、1回だけだからね。それが終わったら戻ろう」
ガーン!…ちょ、ちょっと待てえええええっ!!!
ハ、ハルヒが!俺の可愛いハルヒがあっさり浮気を承諾するなんて……!!!
そんなバカな!!俺達の愛は、幻だったというのかあああっ!?

…い、いかん!ショックのあまり放心状態になっていた!
もしかしたらハルヒは弱みを握られて、抵抗出来ないのかもしれない。
俺が、俺が助けなければ……!!
…と思うのだが、くそっ!ショックで体が動かない。
これが、噂に聞く金縛りというやつなのか?!!
「…準備も整ったし、光からどうぞ」
「いざとなると、結構ドキドキするなあ…」
「…あ、だめだよ!もっと深く入れないと…」
「こう?」
「そうそう、そんなふうに奥まで…」
あああ、ハルヒが楽しそうに光と……!
うわあああ!俺というものがありながら、酷いよハルヒイイイイッ!!

390名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 09:54:35 ID:1OeDdmUl
「次は、馨の番だよ」
「1人ずつだとまどろっこしいから、一緒にガンガン入れてかない?」
「それ、いい!ハルヒもそれでいいよね?」
「…ちょ、そんなことしたら、壊れちゃう!もっと優しく1人ずつでないと!」
「大丈夫!そのほうが楽しいし、スリルがあるじゃん?」
「…だ、だめだってば!環先輩になんて言えばいいか…!」
「殿?別にいいよ、すぐに新しいオモチャに夢中になれるだろ?あの人なら、アハハ…」
「ハルヒもその辺割り切ってさ、もっと楽しめば?」
「ああっ!だめ、そんなに突っ込んだら、飛んじゃうううっ!!」

ようやく動けるようになった俺は、思い切ってドアを開けた。
ハルヒ!双子の魔の手から、救いに来たぞ、ハルヒイイイッ!!
「…お前らっ!いったい何をしているんだ、ハルヒを放せ……ぐあっ!!」
準備室に踏み込んだ俺の顔面に、何やら硬い物がぶつかった。
それを拾い上げ、部屋の中を見渡すと……。
「うわ!見事に命中!殿、ダッサー!!」
笑い転げる双子と、すまなそうな顔をしたハルヒ。そして…。
俺の…俺の私物の、黒ひ○危機一髪が壊れているではないかああっ!!
…即座に理解した。俺が勘違いしていただけで、単に3人はこれで遊んでいただけだったのだ。
そして、双子が無茶な遊び方をしたために、壊れてしまったのだろう。
それにしても、何だあの紛らわしい会話は?!てっきり俺の可愛いハルヒが、双子の毒牙にかかったかと思ったではないか!!

「…さて、そろそろ部室に戻るか。行こう、ハルヒ」
「…あ、待て!俺も……」
準備室を去ろうとするみんなに付いて行こうとしたが、冷たくあしらわれる。
「…そのまま戻ったらお客様が驚くんで、先輩は後からにしてください」
「僕らの会話でエロい勘違いするのは殿の勝手だけどさ、股間の暴れん坊将軍どうにかしてきてよね!」
「てゆーか、殿って結構ムッツリじゃん?ムッツリキング〜!」
そ、そんな!ハルヒまで俺をそんな目で……!
俺が何をしたというんだ?だいたい、悪いのは仕事をさぼって紛らわしいことをしていたお前らじゃないのかっ?!
文句を言うにも3人は部室に戻ってしまったので、俺は黒ひげ人形を握り締めたまま、空しくたたずんでいた。
……悲しい!悲しすぎるうううううっ!!!

391名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 11:58:00 ID:Cw8Trvrb
超ウザ(誉め言葉)GJ!

タマキン先輩にニヤニヤしてしまった。
392名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 22:37:51 ID:sThuBN93
GJww
殿のウザさがよくでてた、
393名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 22:53:53 ID:obpDANgS
GJ!!!
殿の暴れん坊将軍に爆笑したw
つか、黒ひげ危機一髪殿の私物かよ!ますます謎だな、殿の私物BOX。
394名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 13:27:39 ID:jIwDFMre
マーベラスにうざい殿(褒)!!
このスレの1だったか、殿のを「大蛇」と表現したのがあったけど
「股間の暴れん坊将軍」も、なんかイイナ!
395名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 19:11:42 ID:vcFVEsju
>>394
「殿」だけに、「暴れん坊将軍」って、いかにも双子が言いそうだw
んで前スレつながりだとハニー先輩のは、ビッグマグナムだったっけかな?
396名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 23:58:38 ID:AP/bxXxq
SSらしきものを書き始めてみたんだが、これはどの程度まで
書いたら投下してもいいのだろうか。最後まで書ききってからの
方がいいんだろうけど。
397名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 00:04:55 ID:hbGc4OLm
398名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 00:38:54 ID:MfM3TwWX
>>397
自分の悩みにダイレクトに答えるものはなかったが、
全部書いてからの方がいいことはわかった。ありがとう。
399名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 00:41:16 ID:hbGc4OLm
SS書きの控え室 48号室
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150818412/

じゃあこっちで聞いてみるといいかと
400名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 00:55:48 ID:MfM3TwWX
>>399
なんて親切な。だけど、どう投下するか悩むよりは、完成させて
しまった方がいいと思うんだ。できあがったらまた来るよ。
401名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 11:57:42 ID:OVJztl23
期待age
402名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 12:07:05 ID:j3bzr1mv
 
403名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 13:59:56 ID:Srg/vXqD
書いてるうちに話が膨らんでしまったのでいったん区切りのいい
とこで投下することにした。これはこれでまとまってはいると思う

鏡夜×ハルヒ、エロ有り(というよりエロのみ)
薬を使って感じちゃう、というよくあるシチュ。そして焦らしプレイ
404鏡夜×ハルヒ:2006/07/10(月) 14:00:32 ID:Srg/vXqD
夏が過ぎようとする頃からだろうか。
鏡夜は、ハルヒに経理の補佐のようなことをさせるようになっていた。
ホスト部の営業が終了した後、しばらくの間のハルヒと鏡夜の2人だけの時間。
これは、そんなある日の出来事──


「ハルヒ。いいハーブティーが入った。俺が淹れてやろう」
「そんな、気をつかっていただかなくても結構ですよ」
「せっかくの俺の好意だ。受け取っておけ」

ハルヒは、貴方の好意ほど高くつきそうなものはありませんよ。と心の中で
つぶやいたものの、まさかその代償をすぐに要求されることになるとまでは
考えていなかったので、ありがたく頂戴することにした。
何とも言えない香りのする、甘さのないそのハーブティーは、ハルヒの体を
早くも温めようとしていた。

「これは一体、どのような効果があるんですか?」
「そうだな、発汗、新陳代謝の促進なんかが主たる効能だが、それにとどまる
わけでもない。そのうちわかる」
「?」

ハーブティーに詳しいわけでもないハルヒは、勝手に安眠作用か何かだろうと
納得し、再び仕事に戻ろうとしたのだが、自分の体がただ温まるだけでなく、
未知の感覚に囚われ始めていることに気づく。

「ん……っ」
何かが体を突き抜けるかのような感覚で走る。ハルヒは何が起こったのか理解
できないといった感じで周囲を見回す。

「ほう、もう効いてきたか。思ったよりも早いな」
「な、なん…ですか……これ……んんっ」

いつの間にか近づいた鏡夜の手が肩に触れ、それだけで軽くのけぞってしまうハルヒ。

「このハーブティーには、感覚を鋭くするという効能があってね」

そう言うと、鏡夜はカップの中の液体を軽く口に含む。

「かんか…く……を……ぅうん」

ハルヒが口を開くと、鏡夜がいきなり口を塞ぎ、ハーブティーを口移しでハルヒに
飲ませる。自分の身に降りかかる出来事に完全に処理能力が追いついていない
ハルヒは、拒むことすらできずに飲み下していく。
405鏡夜×ハルヒ 2:2006/07/10(月) 14:01:14 ID:Srg/vXqD
「んっ……どうして……こんな……」
「2つある」

ハルヒの言葉が終わるのを待たずに、鏡夜の落ち着いた声が響く。

「1つは、お前の接客。だいぶ慣れてきたが、もう少し『艶』のある接客が
できるようになれば、より多くの指名をとることができるはずだ。そのためには、
お前に絶対的に足りない『経験』を与える必要がある。
もう1つは、俺個人の興味だ。お前が乱れるところなど想像もできん。ならば、
自分の眼で直接確かめてみるのが一番だからな」

先ほどのキスの余韻か、頭に靄がかかったように何も考えることができないハルヒ。
そんなハルヒの手を引いてソファまで誘導し、先に座った自分の左足の上に
座らせる鏡夜。

鏡夜は、左手でハルヒを支えながら、右手でブレザーとネクタイを器用に脱がせていく。
ハルヒは、鏡夜の手が触れるたびに小さく反応し、息が荒くなるのを抑えられずにいた。

シャツのボタンも外され、キャミソールがはだけてしまう。少し汗ばんだその
肌に、キャミソールは吸いつくようにぴったりと離れず、シャツの内側に入り込む
ひんやりとした空気さえ、逆にハルヒの体を熱くする。

「ん……あ…あぁ……はぅっ」

鏡夜の細長い指はハルヒの首筋を優しく愛撫し、その口はハルヒの鎖骨から肩にかけて
啄ばむようにキスをする。ハルヒはもう湧き上がる声を抑えることもできず、鏡夜の
なすがままにされていた。

──こ、こんなのって……あぁっ……だめっ

自分の体から湧き起こる感覚が、快感だとはまだ認識できないまでも、このままでは
どうにかなってしまうのではないかという危惧はある。しかし、どう対処すればいい
のかわからない。そのうちに、ハルヒは自分の体の変化に気づいてしまう。

──あっ、あぁっ……なんか……かた……く……

「それ」は確実に自己主張を始め、ハルヒが意識すればするほどピンと立ってくる。
鏡夜の手によって悶えることで、キャミソールと擦れてしまい、それがハルヒに
もどかしい感覚を与え、それがまたハルヒに否応なく意識させる。すでに羞恥と
快感のスパイラルに嵌り始めていた。

そんなハルヒの様子を見て、次のステージに進む用意ができたことを鏡夜は知る。
「それ」に向かって右手を移動させる鏡夜。
406鏡夜×ハルヒ 3:2006/07/10(月) 14:02:30 ID:Srg/vXqD
──だめ、そこは……だめっ

祈るように、息をひそめるハルヒ。しかし、予想に反して、近づいただけでその手は
動きを止める。驚いたように鏡夜を見ると、不意に、鏡夜が微笑んだ。
ハルヒが、ほっとしたように力を抜く。その瞬間だった。

クンッ

軽く曲げられた鏡夜の右手人差し指が、ハルヒの左胸の乳首をひっかけるように擦る。

「はぅんっ」

完全に不意を打たれたハルヒ。なおも動きを止めない鏡夜。

「あっ……あぁっ、んっ……んぁっ……は、はぁん……」

ハルヒは一段と大きな声で喘ぎ続ける。

「声が大きいぞ、ハルヒ。元が音楽室でなければとっくに外に聞こえているところだ」
「そんな……あっ……だっ…て……んふぅ」

必死で答えようとするハルヒの努力も、鏡夜に耳を甘噛みされて中断される。

「今お前は凄くいい顔をしている。どうだ、気持ちいいだろう」
「そんなの……わ…わかりません……んっ」
「そうか。ではこの感覚を覚えておけ。別に嫌ではないのだろう?」

無言のまま頷くハルヒ。その顔は上気し、口は半開きで、眼は焦点が定まっていない。

「ハルヒ。もっと気持ちよくなりたくないか?」

そう耳元でささやきながら、息を吹きかける。
ハルヒは、体を少し震わせながら、無言のまま鏡夜を見つめる。

否定の意思はない、とみた鏡夜は、制服のズボンを脱がせ、前を向かせたまま軽く
開いた自分の両足を跨がせて、そのまま体を自分に預けさせる。
ハルヒからは鏡夜が見えず、足を閉じることもできない。それがハルヒに緊張と、
少しの期待とを与えるのだった。

「はぁ……っ」
鏡夜の手がハルヒの足に触れる。ただそれだけでハルヒの口から切なげな声が出る。
白い肌の上を指が滑る。もう片方の手は胸を中心に上半身に愛撫を加える。
いつの間にか露出させられた肩にキスを感じる。
常にどこかしらから刺激を与えられ、ただ鏡夜に身を委ねるのみのハルヒ。
407鏡夜×ハルヒ 4:2006/07/10(月) 14:03:16 ID:Srg/vXqD
そのうち鏡夜は、意識的に単調に愛撫するようにと動きを変えていく。
ハルヒも、徐々にではあるが刺激に慣れてきたようだった。

「はぁ……、はぁ……、はぁ……、はぁ……んんっ、あっ、んぅ」
ハルヒは乱れた呼吸を整えようとしたが、見計らったかのように刺激に変化を加えられる。
それでも、しばらくするとまた単調な動きに戻ってしまう。近づいては遠ざかり、
また近づいては遠ざかる。

──遊ばれてる……

頭ではわかっていても体が耐えられない。いつの間にか参加させられた追いかけっこ。
気づいたときには戻れないところまで誘導されて、そのうちに捕まえられない
もどかしさに支配され、捕まえようと自分から手を伸ばしてしまう。
いつしかハルヒの体はもっと刺激を得ようとするかのように動きだしていた。

「どうしたハルヒ。欲しいものがあったら素直に言わないといけないぞ」
「な、なにも……ありま…せん……」
「ふっ。じゃあお前の体は何を求めてそんなに動いているんだ」
「えっ……あ、あれ……えっ?」
ハルヒはようやく自分が何をしているかに気づいたようで、視線や顔の向きが
あちらこちらへ飛ぶが、体は緩やかな動きを止めない。

──そんな……止まらない……?

必死になって自分の体を止めようとするハルヒ。しかし、一度意思の制御下から解き
放たれた体は止めるための術を持たず、ただ心ばかりが焦るのみ。

「こういうありきたりなセリフは好きではないんだが……体は正直だな、ハルヒ」
「なっ……」
「素直になった方がいいときもある。自分を偽り続けるのは辛いことだぞ」
「これは先輩のハーブティーが……」
「そうだな」
「えっ?」
「これはハーブティーのせいだ。お前が悪いんじゃない。仕方のないことだ」
「仕方が……ない?」
「そう。だから、今は自分の欲求に素直になっても構わない」

鏡夜は淡々と話す。その落ち着いた声がハルヒの心に絡みつき、まるでその通りに
しなければならないかのような錯覚を起こさせる。

──そっか……仕方のないことなんだ…。じゃあ……いやっ、そんなこと……。でも……

2つの声に翻弄されるハルヒ。しかし、揺らいでしまった心は抑えていた体の疼きを
止めることができない。

──もう……だめっ……もっと、しげきを……きもち…よ……く……もっと……
408鏡夜×ハルヒ 5:2006/07/10(月) 14:04:10 ID:Srg/vXqD
「……おねがい……します」
「何をだ」
「……もっと……」
「どうして欲しい」
「わかりません……。でも……もう……」
「気持ちよくなりたいんだな」

はっきりと頷くハルヒ。それを見て満足したのか、鏡夜はそれまで一度も手を触れる
ことのなかった場所を指でなぞる。キャミソールとペアのショーツ越しに。

「はぁんっ」
待ち焦がされたその体にさえ刺激が強すぎたのか、たちまち頭の中が真っ白になるハルヒ。

「やっ、はぁっ、んっ…あっ…すごっ…いっ、あぁっ…」
「どうだ、気持ちいいか? 素直に答えてみろ」
「あっ、はっ…いっ……きもちっ、ぃぃ……ですっ」
「もっとはっきり言わないとわからないな」
「きっ、きもちいいっ、ですっ。あっ……いいっ。すごいっ……んっ」
「やればできるじゃないか。これから気持ちいいときは素直に言うんだぞ」
「はいっ…んんっ……わかり…まし…いっ……たっ」

快感に流され無防備になったハルヒの心に鏡夜の言葉が入り込む。ショーツ越しに
秘裂を擦る指が十分に湿り気を帯びてゆく。既に指の動きの跡がくっきりとわかる
ほどショーツに食い込んでいる。

鏡夜は爪を立て、ある一箇所を引っ掻くようにスライドさせる。

「んふぅっ……ふぁっ、あっ、なっ、これっ、すごいっ、い……いいっ」
「クリトリスという」
「クリ……トリ…ス…?」
「いわゆる『性感帯』というやつだ。その様子だと、お前も十分感じているようだが」

「んんっ……きょうや……せん…ぱいっ……あぁっ」
もう鏡夜の声も届かないといった感じで体を震わせるハルヒ。どうやら終わりが近づき
つつあることを感じ取った鏡夜は、ついにショーツの下に手を潜り込ませる。
そこは薄く生え揃っているのみで、撫でるだけでハルヒの体がぞくっと震える。

チュクッ

水音がハルヒの耳にまで届く。ヌルっとした液体が鏡夜の指に絡みつく。そこに触れられた
瞬間に、ショーツ越しの刺激とは比較にならないほどの快感がハルヒの体を走り抜ける。
折れそうなほどに体を反らせるハルヒ。

「くはぁっ」

──凄い……こんなに気持ちいいなんて……
409鏡夜×ハルヒ 6:2006/07/10(月) 14:04:56 ID:Srg/vXqD
指の動き、響く水音、ピンと張り詰める体、そのすべてがハルヒを昂らせる。
もう完全に嬌声をあげることしかできなくなっていたハルヒが、また新たな変化に気づく。

──何か…くる……何?

「ん、あぁっ…ん、んんっ…くっ…あぁんっ…やっ…いやっ……ああっ」

その「何か」が体を駆け抜けようとしたその時、鏡夜の手が動きを止める。

「あっ……えっ?」
何が起きたのか理解できていないハルヒ。困惑した様子は顔を見なくても伝わってくる。

「どうした。嫌だと言ったのはお前だろう」
「あ……それは、別に嫌というわけでは……」
「何だ。良かったのか」
「うっ…」
「素直に言うんじゃなかったのか」

「……った」
「聞こえんな」
「……良かった」
「どうして欲しい」
「…続けて、ください」
「そうそう、さっきお前が得ようとしていたのはオーガズムと呼ばれるものだ。
 俗な言い方をすれば『イク』という。さて、どうして欲しい」

「い……イカせて……くだ…さい」
「誰をだ」
「私……です」
「それでは誰のことかわからん。お前にも名前くらいあるだろう」
「ぁ……ハルヒを…イカせて…ください」
「誰にされたい」
「鏡夜…先輩に……です」

「ではもう一度聞くぞ。お前は、誰に、何をされたいんだ」
「そんな……っ」
「言えないのか」

鏡夜は指の動きを再開させる。ただし、それはハルヒの望むそれに比べはるかに緩慢な動き。
そのままでは絶対にイクことはできない。もどかしさだけが膨れあがっていく。

「言えないならずっとこのままだな」

──そんな、もうこれ以上は……

「……ハルヒ…は……、鏡夜先輩…に……、イカせて欲しい…です……」
410鏡夜×ハルヒ 7:2006/07/10(月) 14:05:41 ID:Srg/vXqD
「ダメだな。もっと真剣に言わないと伝わらないぞ」
「…ハルヒは…、鏡夜先輩に…、イカせて欲しいです…」

「まだだ」
そう言いながら、鏡夜は手の動きに少し激しさを加える。

「んっ…ハルヒは、鏡夜先輩にイカせて欲しいです……あぁっ」

「だいぶ良くなってきたぞ」
ハルヒを責める動きに激しさが増す。どうやらハルヒもそのことに気づいたようだった。

「くっ……ハルヒはっ、あんっ、きょうやせんぱいにっ、イカせてっ、ほしいっ、ですぅっ」
もう恥も外聞もないといった様子で叫ぶように懇願するハルヒ。完全に快楽に屈服した
かのような姿を見て満足そうにする鏡夜。

「そらっ…イクときはちゃんとイクって言うんだぞ」
「はいっ……あぅんっ…いいっ…イキそう……きょうやせんぱいっ」

際限なく昂っていくかのような体、真っ白になって飛んでいきそうな意識の中、
必死になって叫ぶハルヒ。

「あぁ、もう……イキますっ、イッちゃいますっ!はっ、はんっ、あんっ、ふぁあんっ!」

ラストスパートと言わんばかりに一層激しくなる動き。

「あぁっ、あっ、あっ、んぁっ…イッ、イクっ、イッちゃう……はぁっ、イクぅっ!!」

絶頂に達したことを告白するとともに体を大きく反り返らせるハルヒ。何度も体を
震わせるその姿が、衝撃の大きさを物語る。

──あぁ…わたし……イカされちゃったんだ……

焼き切れたように閉じていく意識の中、ハルヒは鏡夜の唇を感じていた。
411名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 14:08:50 ID:Srg/vXqD
とりあえずここまで。
正直、落ちるの早い?とかその割りに実は展開遅い?とか思う。

しかし、エロ書くのって難しいにゃ。あらためて職人さんを尊敬
412名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 14:16:52 ID:W5AjzI8k
リアルタイム遭遇!
GJです!!
鏡夜エロい!言葉攻めハァハァ!
413名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 14:38:21 ID:v5q6yIiH
すごい!!いい!!よすぎ!!

エロくていいよーーー!!GJが止まらないbbbb
414名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 16:10:45 ID:ACmYHuSD
焦らしプレイ(・∀・)イイ!!
最後にキスするのに萌える。
なんだかんだ言ってハルヒの事好きなんだよね。

で、本番マダー?(AA略
415名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 22:09:30 ID:OmOb4pVt
えろいーーー!!!ぐっじょおおおおぶ!!!
416名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 01:29:42 ID:YB0GPVp6
鏡夜め!!!エロイよぉぉーー!!!
GJでした!!!
417名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 02:46:07 ID:Htw3zejn
GJ!!!!!!
続き、期待してます!!!
418名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 22:18:47 ID:HSEomto7
K T K R
419名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 02:31:14 ID:u4xQ8/wG
眼鏡の奥にはやはりエロい光が宿っているのだな、鏡夜。
はてしなくGJ!!!
420名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 15:47:17 ID:wile9rN2
やばい、今週観てから激しく双子ものが読みたい!
この想いがどこかに届きますように・・・
421名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 23:56:01 ID:Xesif53G
魔王の目と怪獣の目に笑った俺としてはあの二人のを見たいぞーw
魔王様はともかく、怪獣という事は、ハニー先輩はけっこうハードなのか〜。
422名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 04:54:44 ID:ad8sMO2/
>>410の続きを投下。今回は微エロ。
423鏡夜×ハルヒ 8:2006/07/13(木) 04:55:52 ID:ad8sMO2/
目が覚めると、そこは車の中。

「起きたか。30分ほどだ」

気を失ってから、ということのようだ。まだ頭がはっきりしてこない。
服は──着ている。あれ、鏡夜先輩の声が上から聞こえてきたような……。
首を回そうとすると体ごと90度回転し、視界が上に開ける。鏡夜の顔が、そこにある。

「あのー……これは……」
「膝まくら、ってやつだな」

慌てて体を起こそうとするが、鏡夜の腕に抑えられてしまう。

「構わん。もう少し横になっておけ」
「いえ、そんなご迷惑をおかけするわけには」
「いいじゃないか。さっきのはお前には刺激が強すぎたようだからな」

そう言われて頭の中で先ほどの痴態を思い出す。

「言わないでください……死にたくなります」
「そう言うな。いいものを見させてもらった」
「一刻も早く忘れてください」
「何をだ。はしたなくおねだりする姿か?」
「ああ……なんて失態を」

際限なく落ち込んでいこうとするが、髪にかかる手が意識を引き戻す。ゆっくりと、
優しく撫で続けるその手に、不思議と安心感を覚える。少しくらいなら、と自分に
言い訳をして、身を委ねる。次第に、髪を梳くにとどまらず、耳などにも手がかかる。

「んっ……くすぐったいですよ」

そう言いながらも、その声に拒絶の色合いはない。

しばらくすると、車が音もなく止まる。どうやら到着したらしい。上体を起こす。

「すいません。わざわざ」
「気にするな」

靴を履き、鞄を受け取ろうと手を伸ばす。伸ばした手が引っ張られる。触れ合う唇。

「…あっ……ん、ふぅ」

すぐ目の前にある鏡夜の顔を、正視することができない。

「ハルヒ」
耳元でささやかれる。
「さっきは可愛かったぞ。明日の昼休み、部室に来い」

遠ざかっていく車が見えなくなるころ、ようやく正気に戻ったのだった。
424鏡夜×ハルヒ 9:2006/07/13(木) 04:57:14 ID:ad8sMO2/
翌朝、寝起きにもかかわらず、体に疲れが残っていることにハルヒは気がついた。
あの後ふらふらとした足取りのまま家に辿りつき、倒れるようにして眠りに就いて、
朝まで深い眠りに落ちていたのだが、それでも足りなかったようだ。

それにしても、昨日のことを思い返すと顔から火が出そうになる。自分が、自分で
なくなってしまったかのような感覚。我を忘れて恥ずかしいことを口走ってしまった
ことを、今更ながら後悔するのだった。

──まったく、どんな顔して行けばいいんだろう

「まぁ、仕方ないか」
考えてもどうしようもないことだし、と、用意にとりかかる。

──明日の昼休み、部室に来い

不意に、鏡夜の言葉が頭の中を駆け巡る。抗うことを許さないその声。

「……はぁ」
仕方ない。結局そうやって自分を納得させるしかないようだった。

午前の授業は、普段ほど集中できはしなかったものの、特に問題なく過ごすことができた。
朝イチでぼんやりとしていたときに双子にからかわれたくらいで、特に不審に思われても
いないようだ。表面上は、普段通りの生活をしている。
それでも、昼休みのことを考えると、溜息をついてしまうのだった。

──いったい、何をされるんだろう

思い出されるのは昨日のこと。まさか、昼休みに妙なことはしないだろう、という思い。
それでも、鏡夜先輩のことだから自分の考えもしないようなことを……とも考えてしまう。
また、昨日のように乱れてしまうのだろうか。可愛かったといわれたが、本当だろうか。
鏡夜の細長い指が自分の肌の上を滑る様を想像しかけてしまう。

──だめだめ、変なこと考えちゃ

慌てて意識を持ち直すも、一度考えてしまったことはなかなか頭から離れない。
追い出そうとすればするほど、頭の中が鏡夜とのことで占められてしまう。
なんとか理性で抑えこんで、昼休みが来るのをひたすら待ち続ける。
授業が終わった途端に、足は部室へと向いていた。

第三音楽室へと向かう足取りは、傍からみれば普段よりも速かったのであるが、
当のハルヒはそのようなことには気づいていない。
425鏡夜×ハルヒ 10:2006/07/13(木) 04:58:36 ID:ad8sMO2/
ガチャッ

扉を開けると、まだ鏡夜は来ていないようで、電気も点いていない空間が広がる。

「流石に早すぎた……か」

「まったくだ。そんなに期待してもらっても困るのだけどな」
後ろから声がする。振り返る必要は、ない。

「自分は人を待たせるのがあまり好きではないので」
「では、そういうことにしておこう」

「入れ」
拒む理由もなく、素直に部室の中に移動する。適当なソファに身を沈める。
「それで、何の用があるんですか?」

「体の調子はどうだ」
「調子……ですか。少し疲れてますけど、悪くはないです」
「そうか。それなら、ある程度なら大丈夫だな」
「ある程度、ってもしかして……」
「ん? 嫌なのか?」
「嫌とかそういうことではないんですけど……やっぱり恥ずかしいというか……」

「なるほど。だったら、俺にキスをしてみろ」
「先輩……展開が急すぎてついていけません」
「自分からキスできたら、今日は何もしない。できなかったら、わかるな」
「そういうことですか……」

それくらいなら、と思うハルヒ。その貞操観念の低さを鏡夜に利用されているとまでは
考えが及ばない。

「ちなみに、フレンチ・キスだ。名前くらい知っているだろう」

何故そのような指定がされたのかはハルヒにはわからない。キスの種類もよく知らない。
とにかく鏡夜にキスをすればいい、そう考えていた。
立ったままの鏡夜に合わせて立ち上がるが、そのままでは届かない。ハルヒは、両腕を
鏡夜の首に回して、ちょうどいい高さまで引き寄せる。ためらいがあるのか、動きが
少し止まる。それでも、意を決したように、再び動き出す。

鏡夜を引き寄せるとともに、自分も踵を浮かせる。ゆっくりと目を閉じる。
自分からする初めてのキス。さすがに恥ずかしさが残るのか、鏡夜の唇の端に、そっと
軽く閉じた唇を触れさせる。

「…………」

無言のまま、ほんの数秒にすぎないのだが、時が流れる。自分の鼓動に我にかえる。
胸の奥の疼きが大きくならないように、そっと、唇をほどく。

「これで、許してもらえますか?」

「残念だが、ハルヒ。不合格だ」
426鏡夜×ハルヒ 11:2006/07/13(木) 05:00:18 ID:ad8sMO2/
「どう……して?」
「フレンチ・キスというのは、こうするものだからな」

そう言うと、鏡夜の方から唇を重ねていく。ハルヒに口を閉じる間を与えずに、
舌をこじ入れる。

「んんっ」
驚いたまま固まるハルヒ。その隙に、鏡夜の舌は的確にハルヒのそれを探り当てる。

「ん、んんっ……うぅん、んう……っ」
どうやら何か言おうとしているらしいが、舌を絡めとられてそれも叶わず、ただ
くぐもった声をあげるハルヒ。

「んふぅっ…、はぁ……はぁ……いきなり…なに…するんですか……」
「フレンチ・キスとは何か、というものを実演したまでだが」
「これって……ディープ・キス、っていうんじゃないんですか?」
「それは和製英語というやつだ。フレンチ・キスもディープ・キスも同じなんだよ」
「し、知らなかった……」
「おや、特待生の割に勉強が足りないようだな」
「……ほっといてください」

「さて、先ほど、できなかったら、と言ったのは覚えているか」
「忘れたと言って許してもらえるなら、すぐにでも忘れますよ」

いつの間に用意したのか、鏡夜はカップを手に持っている。

「それは……」
「昨日のハーブティーと同じものだ。もっとも、今日のは他のをブレンドして、薄くしてある」
「いつ作ったんですか?」
「朝だ」

──ということは、ここまでの行動はすべて計算通り、ということか

「鏡夜先輩には、お手上げです」
そう言いながらカップを受け取り、そのまま口に運ぶ。冷やしてあったのか、
心地よい冷たさが喉を通り抜ける。

「おいおい、まだ何も言ってないだろう」
「どうせ最後には飲まされるんです。それなら、さっさと飲んでしまった方がマシです」
「いい心掛けだな。だったら、もう一度、俺にキスするんだ」

そう言いながら、ソファに腰掛ける鏡夜。

「もちろん、フレンチ・キスで」
427鏡夜×ハルヒ 12:2006/07/13(木) 05:01:29 ID:ad8sMO2/
いくつかの戸惑いが、ハルヒの動作を緩慢なものにしている。
1つは、自分の体勢である。ソファに浅く腰掛ける鏡夜にキスをするために、鏡夜を
跨ぐようにして膝立ちの格好をとってみたが、それだと高さが合わない。そのために、
足を外側に開いて内股で座る、よく「女の子座り」などと呼ばれる座り方で、
鏡夜に抱きつくようにしなければならない。
もう1つは、これから自分がしようとしていることである。キスをするだけでなく、
舌を入れて、相手の舌と絡めなければならない。そのようなキスの仕方があることは
知っていたが、知っていることすることは別問題だった。

そのうちに、さっきはわずかにのみ感じた胸の奥の疼きが徐々に大きくなって、
体全体を包んでいきそうになる。ハーブティーの効果かどうかはわからなかった。

「どうした」

抑えの効いた声。ハルヒは鏡夜の唇から視線を外すことができなくなっていた。
ゆらゆらと鏡夜に近づいていくハルヒ。

「ん……」

まずは唇を押しつけるようにして、後れて、舌を進ませる。閉じられた鏡夜の唇を
こじ開けるように舌を動かすと、それだけで頭がしびれるようになる。そのまま
口内に舌を差し入れて目当てのものを探る。不意に、ざらっとした感覚を舌の裏側に
与えられる。

「んんんっ」

その瞬間に、頭の中が真っ白になる。その感覚に身悶えるハルヒ。それが鏡夜のだと
すぐに気づき、もう何も考えられずに舌と舌とを絡ませ合う。

「ん、んむぅ……んちゅ……あっ……うむ……むむっ……」

呼吸が続かなくなって、一度鏡夜から離れる。息も整えきらないうちに、再び鏡夜へと向かう。
しかし、鏡夜の口から舌先が少しだけ出ているのを見つけ、動きが止まる。数瞬の後、
何かを悟ったような顔をするハルヒ。自らも舌先を出し、おずおずと触れさせる。

「はぁっ……」

ゆっくりと、そしてねっとりと絡み合う2人の舌先に、ハルヒの口から切なげな声が漏れる。
自分の顔がどれだけ淫らなものになっているかを考えると、さらに顔の赤みが増す。
舌先で互いを愛撫するうちに、開きっぱなしのハルヒの口の端から涎が零れ落ちる。
それが顎にかかるかかからないかというところで、舐め上げる鏡夜。

「ひゃぅっ」
自分の肌を、鏡夜の舌が舐めていくという感覚。見つめあうハルヒと鏡夜。

「きょうやせんぱい……わたし…もう……」

そう言って、鏡夜に身を委ねようとしたそのとき、無常な宣告がハルヒに下る。

「時間だ。教室へ戻れ」

──そ…んな……もう……がまん、できない…のに

ハルヒの感情の所在を見透かしたように、耳元でささやかれる。

「部活が終わるまで我慢しろ。その後は、2人だ」

そこには、微かに、それでもはっきりと頷くハルヒがいた。
428名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 05:06:22 ID:ad8sMO2/
ここまで。本番まで行かなかったので、ふいんき(←なぜかry)だけでも
エロくしてみたが、あまり変わってないかも。

それから、427に誤字。申し訳ないにゃ。
誤「無常な」→正「無情な」
他にも誤字とかおかしなところがあったらご指摘を。
429名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 05:11:30 ID:W5kLO/tr
GJ!!
初のリアルタイムでした。
欲情したハルヒの授業風景気になる〜。
双子にいじられそう
430名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 07:48:34 ID:gAS51/zc
朝からGJ!
431名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 11:59:54 ID:1Du/IA2p
ひゃっほー!GJGJGJ!
432名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 12:29:07 ID:/SlIs8l6
朝っぱらから何書いてんだ!!!
GJ!!!!!bbb ハァハァ
媚薬飲んで授業とか受けられるのか…!?
433名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 14:52:46 ID:c3cJwSyL
授業があって、部活があって、、、、
待ってられるのか?ハルヒ!!!
wktk
434名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 18:08:58 ID:pEFJnDl6
鬼畜鏡夜GJ!
流されハルヒはぁはぁ!!!
授業中にくちゅくちゅしちゃうのかにゃー?
435名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 23:30:26 ID:ZjmP26Dr
GJ!!!
鏡夜は高校生とは思えないテクと余裕を持ち合わせてるな!
436名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 01:20:06 ID:aG95Kj+y
ネ申!!!GJGJGJ!!!ハァハァハァ
鏡夜の焦らしプレイたまらんですたい!
437名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 20:26:10 ID:GREUqxgD
期待あげっ
438名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 20:58:11 ID:Ml9Ix+xD
>>437
あがってない!あがってないぞっ!!
439名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 22:39:58 ID:GREUqxgD
>>438
気分をだよっ(と言い訳してみる)
軽井沢編見たら双子ハルが読みたくなってきた…
440428:2006/07/15(土) 06:01:22 ID:b/SPTejn
>>429ほか
双子をからませようかとも考えたが、鏡夜×ハルヒから脱線しそうに
なったので手は広げないことに。

その代わりといっては何だけど、
「どっちが光でどっちが馨でしょうゲーム」
答えは自分も知らない。

とりあえず、

借金のカタに、ホスト部の犬となったハルヒ。
部員たちは、ハルヒを雑用に使うにとどまらず、慰み者として弄ぶようになっていた。
今日は、父親が不在なのをいいことに、双子が家に上がりこんできている。

という感じのシチュエーション。2レス分の小ネタ。
441双子×ハルヒ 1/2:2006/07/15(土) 06:02:33 ID:b/SPTejn
「「ハルヒー、お茶ちょうだいー」」
「はいはい。ちょっと待っててね」

「えっと、お茶っ葉どこにやったかなぁ。たしかここに入れておいたはず……うわっ」

「だめじゃんハルヒ。そんな隙だらけじゃ」
「そうそう。誰が狙ってるかわからないからね」
「二人が何もしなければいいんでしょっ」
「あー、口ごたえするんだー」
「しつけのなってない子にはおしおきが必要だね」
「なっ……」

「んっ」
「相変わらずハルヒの胸は小さいなー」
「ホント。いつも揉んであげてるのに全然大きくならないんだから」
「そんっ…なの、たのんでないっ、でしょっ」
「遠慮するなよー。ボランティアなんだからさっ」
「あれ? もう立ってきたよ。ハルヒだって感じてるんじゃん」
「いやっ……そんなことないっ…んっ」
「ほらほらー。我慢すると体によくないよ」
「あ、でもここ庶民の家だからあんまり大きな声出すと隣に聞こえちゃうよ」
「いいじゃん聞こえても。ってゆっかー、聞かせちゃわない?」
「えっ……なに…?」
「いいねーそれ。それじゃあハルヒ。こっちに移動ね」

「い、いやっ……やめてっ…ああっ」
「「あれー、そんな声出しちゃっていいの?」」
「くっ……」
「ところでさー、こういう風に」
「感じてるのを耐えてるハルヒも」
「「なかなか……」」
「かっ、感じてなんかっ」

「本当?」
「あ、あたりまえでしょ……んぅっ」
「じゃあ、確かめてみよっか」
「ちょっ……そこはっ……だめっ」
「そんな声上げたら聞かれちゃうよ」
「感じてないんなら別にいいよね」
「ぁ……っ」
442双子×ハルヒ 2/2:2006/07/15(土) 06:03:18 ID:b/SPTejn
「さてと、こっちはどうなってるかな」
「ハルヒは感じてないって言ってるんだから、どうもなってないに決まってるじゃん」
「そっか。そうだよね。まさかもう濡れてたりとかしないよね」
「あっ…やめっ……さわらないで…ひぅっ」

「ハ〜ル〜ヒ〜」
「これは何かなー」
「な、なんでもない……」
「だめだよー。素直にならなきゃ」
「そうそう。『ハルヒは光様と馨様にいじられて感じすぎちゃってます』ってさ」
「だれがそんなっ、あんっ」
「ははっ、やっぱり感じてるじゃん」
「こことかいじられるの、好きだよね」
「やっ、そこだめっ、へんに……なっ…ちゃう」
「なっちゃってもいいよ」
「ほら、指も入れてあげるからさ」

「あっ、んんっ、いっ…いいっ……んはぁっ」
「だいぶ素直になってきたじゃん」
「いっぱい声上げた方が気持ちいいよね」
「ああんっ……はっ……んっ…ふぅっ、くぁ……あっ、ああっ、んんんっ、ああああっ」

「はぁ…はぁ…」
「イッちゃったみたいだね」
「これだけ大声上げたら、隣にも聞こえてるよ」
「あ……」

「素直になれたハルヒには、ご褒美をあげるよ」
「僕たちも、もう我慢できないしね」


続かない。
443名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 06:25:11 ID:Yd/+Cj3X
張るくらいの勢いでのぞいてたらリアル遭遇。
GJ!!
444名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 08:32:23 ID:ZOYL9qkZ
GJ!
ぜ ひ 続 け て く だ さ い 。
445名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 01:47:25 ID:NeYTT8/9
続き ☆⌒ 凵\(\・∀・) まだぁ?
446名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 14:36:29 ID:jYUV4DYy
続き希望!続き希望!
続き希望!続き希望!
続き希望!続き希望!
続き希望!続き希望!
447名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 21:32:23 ID:jYUV4DYy
つ づ き き た い s a g e
448名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 13:13:52 ID:pDBwDkh4
昨日の日テレ軽井沢編をみて、純情路線もイイ!と思ったけど…
でも、双子×ハルヒ 
つ づ き W K T K de 待 っ て る よ ! ! 
この気持ち、職人さんにとどきますよーーーーーに!
449名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 13:52:47 ID:gTbeNgjW
大人な馨に悶えたので馨ハルも待ち望んでみる。
450名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 14:17:00 ID:U84tMkvN
先週で双子×メイドもありかなとは思った
451名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 18:37:50 ID:71x7M9Xd
双子×メイド見てみたいね
452名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 22:54:39 ID:ECgN0UjV
w k t k
453名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 23:56:10 ID:pvgQTxJf
待ちっ。
454名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 00:43:32 ID:RNGU9ERb
ここに来て双子の見分けがハッキリしてきたので夢がひろがりんぐだな
455名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 06:03:04 ID:RpPgwywC
>>454
だな。今週の双子の差別化は成功&鷲掴だったと思う
光の足りない部分を補う形で馨はああいう性格になったんだろうが
馨は光より分別があるので不憫、可哀相で萌える。光の不器用さも好みだ
多分馨は好きな子には優しい。光は逆。そして優しく出来なくて葛藤w
という事で>>442が続いても続かなくても双子待ちwktk!!
456名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 11:15:08 ID:RnclLq9x
>>404様の鏡ハルはこれで終了なのかにゃ?こっちの続編も読んでみたいぞw
457名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 00:23:56 ID:KHsEE0Ib
>>456
試験が近いのでペースが落ちてるけど、書いてるよ。と言い訳

ところで、桜蘭の時間割ってどうなってるんだろう。午後の授業が
何コマあることを前提にすればいいのかちょい疑問。原作未読で
アニメでは描写がなかったような。2コマでいいのかな
458名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 02:39:50 ID:dLQ1TYuz
双子っつーと3Pって感じだけど、
軽井沢見てそれぞれの話も見たくなった。

馨とハルヒのエロとかちょっと萌える。
459名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 02:51:17 ID:cTDq2695
双子のどっちだけか絡みの多人数プレイとか色々あるな
460名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 09:22:12 ID:dSyJEUDr
>>457
普通に2コマじゃない?
その辺は原作でも全然出てこないから何でもいいと思うよ。
wktkで待ってますw
461名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 10:02:53 ID:dSyJEUDr
悪い、あげちゃったorz
462名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 21:26:01 ID:hj+GQrDd
>>460
あれ、高校って午前は4時間、午後は2時間授業じゃなかったっけ?
地方によって違うのかな・・・。
463名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 22:06:27 ID:VFFlJCV1
時間は色々じゃないの
うちは45分だったけど周りの学校は50分だった
464名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 22:30:39 ID:3Rkj1YkQ
>>462
>>457が午後の授業が〜って書いてるから2コマ=2時間で同じじゃないかな。

>>463
「時間」ってのは何分何時間ってことじゃなくて、授業時間の単位だと思う。
「時限」って言った方が分かりやすいかも。
465名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 23:31:00 ID:VFFlJCV1
そっか コマって授業数って解釈であってたかあ
混乱した
466名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 09:25:34 ID:wEQaDI/C
うちは週一で7コマの日があったけどそれだとハルヒたん悶え死ぬなw
467名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 14:02:21 ID:863MrGS8
自分の所は45×7コマだったが一般的なのは50×6コマだろうな
468名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 15:40:25 ID:GHDF6DyJ
うちは50×8でしたよ。
469名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 15:41:17 ID:1Tm4jqtX
結論:高校によって色々
470名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 16:00:31 ID:IMyU+XTB
>>468
それだと終わるの五時とかにならんか?
471468:2006/07/25(火) 16:31:05 ID:GHDF6DyJ
>470
いや、早くて6時に終わる
472名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 17:03:04 ID:+5nDLF+0
自分語りウザ
473名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 17:39:42 ID:0/XUIJg9
らちが明かないから、話題を変える!
今月号でのハルヒのミニスカは新鮮だったのう。普段露出が少ないだけに萌えたよ。
474名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 17:55:10 ID:1Ur34I7w
>>473
うん!ハルヒの小柄さが余計に際だってミニスカ可愛かったーw
この華奢なコにあんなことやこんなことを!と考えたら興(ry

ダメだ変態だもう氏のう・・・
475鏡夜×ハルヒ:2006/07/25(火) 23:16:26 ID:XV7365Df
鏡夜×ハルヒです。
ハルヒが鏡夜に体で借金を返す話?です。



476鏡夜×ハルヒ:2006/07/25(火) 23:17:15 ID:XV7365Df

【 目隠し鬼 】



目隠し鬼さん、手の鳴るほうへ


環や双子たちは最近はもっぱら庶民遊びに興味があるようで、
暇さえあればいろいろな遊びに興じている。
だるまさんが転んだにはじまり、色鬼、ドロケイ、花いちもんめ。
本来なら庶民であっても幼い子供のみがそのような遊びをするもので、
高校生の男たちが遊ぶようなものではない。
だが、子供時代をこんなふうに友達と遊ぶことのなかった彼らは
このようなことが面白くてたまらないのだろう。
幼い子供のように、夢中になって遊んでいる。
実際、鏡夜も子供時代にこんな遊びをしたことはなく、
馬鹿らしいと思いつつ参加しているのは、やはり心のどこかで楽しいと思っているからだ。
「「鬼さんこちら、手の鳴るほうへ〜!」」
今日の遊びは目隠し鬼だ。学園の中庭で、ホスト部総出で遊んでいる。
鬼となった環は目隠しをされ、その周囲で双子とハニーが鬼を囃したてている。
鬼を囃し立てる輪には加わらないものの、そう遠くない距離にハルヒとモリがいるのは、
もし環が転んだりしたときにすぐ対応できるようにだろう。
「目隠し鬼さん、ここまでおいで〜。タマちゃんこっちだよ〜!」
その声のするほうへと手を伸ばし、
探るように腕を動かしながら、よろよろと環が進んでいく。
しかし当然、目の見えている者と、目隠しをされている者。
どちらが有利かは明らかで、双子もハニーも環の腕をなんなくかわす。
そして、わざと鬼にギリギリまで近寄ってみたり、手を叩いて変なほうへ誘導しようする。
鏡夜はすこし離れた安全圏からその様子を眺めていた。
477鏡夜×ハルヒ:2006/07/25(火) 23:18:00 ID:XV7365Df

(目隠し鬼、か)
庶民の、しかも子供の戯れとはいえ、よくもこんな残酷な遊びを考え付くものだ。
よほどのヘマをするか、相手に捕まろうという意思がなければ、
目隠しをした鬼が誰かを捕まえることなど出来はしない。
それを分かっていて、わざと近くに寄って、声や気配で誘導しては逃げる。
自分の絶対的な優位を確立して、目隠しをされた鬼という絶対的弱者をからかって遊ぶ。
目の見えない鬼を、自分の思うままに操って遊ぶ。
これはそんな残酷な遊びなのだ。
『花いちもんめ』は人買いの、『かごめかごめ』は堕胎の暗喩だという説がある。
それならこの目隠し鬼は、何の暗喩なのだろう。
「キョウちゃんキョウちゃん。キョウちゃんは遊ばないの〜?」
鏡夜の傍に、ウサギのぬいぐるみを抱えたハニーが走りよってくる。
「そうですね、もうすこししたら俺も参加させていただきますよ。
 俺のことはどうぞお気になさらずに、ハニー先輩も遊んできてください」
「そう〜?」
にこりと笑って見せれば、ハニーはかわいらしく首をかしげてみせたあと、
また目隠し鬼に混ざるべく、環達のほうへと駆け出していく。
ほんのすこし駆け出したところで、不意にハニーは足を止めて振り向いた。
「ねえキョウちゃん。『目隠し鬼』って、面白いよね」
無邪気な笑顔に、鏡夜も微笑み返した。
「そうですね。もっとも、鬼になるのはごめんですが」
「そうだね〜。鬼さんは大変だよね」
むこうではまだ環が目隠しをされたまま、双子がそのまわりを駆け回っている。
少なくとも鏡夜は、あんなふうに誰かに翻弄されるのはごめんだ。
もしもやるなら鬼を翻弄する側だ。
相手を自分の意のままに操って、望んだ方向に誘導する。
もちろん、鬼に捕まるなんてヘマはしない。
それが鏡夜の生き方だ。
「でもキョウちゃん、気をつけてね」
ウサギのぬいぐるみを腕に抱えたまま、ハニーが鏡夜を上目遣いに見つめる。
「遊びに夢中になってると、いつの間にか本気になって、
 そのうち鬼さんに捕まっちゃうよ」
鏡夜はほんのすこし目をすがめてハニーを見つめた。
何故そんなことを鏡夜に言うのか、彼は何をどこまで知っているのか。
この、皆からかわいらしいと形容される先輩が、
中身もそのままではないということを鏡夜はちゃんと知っている。
「ま、僕は鬼さんに捕まるのも楽しいと思うけどね〜」
くるりときびすを返し、まるで仔兎のように跳ねながらハニーが戻っていく。
「目隠し鬼さん、手の鳴るほうへ〜」
無邪気で、残酷で、楽しい遊び。
鏡夜はそれを遠くから見つめていた。
──正確には、部員達に混ざって遊んでいるハルヒを。
478鏡夜×ハルヒ:2006/07/25(火) 23:18:42 ID:XV7365Df




「……っふ」
鏡夜の肉棒を口一杯に頬張りながら、ハルヒが舌で先端を舐めあげる。
口で竿を舐めながら、手はそっと後ろの嚢をやわく揉む。
鏡夜がそうしろと教えたことと、自分でこうすればいいのだと気付いたことを
うまく駆使しながら鏡夜を絶頂へ導こうとする。
ずいぶんと慣れてきたものだと思う。
はじめはどうすればいいのかも分からずに、
たどたどしく表面を舐めることしか出来なかったのが、ずいぶんと上達したものだ。
客もホスト部員もみんな帰り、他に誰もいない第三音楽室で、
鏡夜は3人掛けのソファに座り、ハルヒはその前にひざまずいて彼に奉仕をしていた。
これは鏡夜とハルヒだけの秘密だ。他の誰も知らない秘密の遊戯。
『借金を、減らしてやろうか?』
そう言い出したのは鏡夜で、うなずいたのはハルヒだ。
一回の行為と引き換えに、それなりの金額を借金から差し引く。そういう約束だ。
庶民の、性的な知識の乏しい、見た目だけなら極上なのに、それに頓着しない娘。
それを自分の意のままに変えていくのは面白い。
別にマイフェアレディを気取るわけではなく、もっと下卑た感情だ。
たとえるなら、目隠し鬼だ。
ハルヒが目隠しをされた鬼で、鏡夜はそれを意のままに弄ぶ。
これは、そういう遊びだ。
必死になって奉仕を続けるハルヒの髪に指を通せば、つややかな髪はさらさらと流れていく。
「先輩?」
ひざまずいた姿勢のまま、ハルヒが鏡夜を見上げる。
普段はしないようなその行動に、気持ちよくなかったのか、と問いかけたいのだろう。
大きな黒い瞳が、鏡夜を映す。
それに何故だか激しい不快感を感じて、鏡夜は自分の首からネクタイを引き抜いた。
それでハルヒの目を覆う。
「ちょっ……鏡夜先輩?」
「たまには趣向を変えてみるのもいいだろう?」
ネクタイで目隠しをして、頭の後ろでそれを結ぶ。
それほど幅の広いものではないから、隙間から多少は見えているのだろうが、
ほとんどは見えなくなっているはずだ。
479鏡夜×ハルヒ:2006/07/25(火) 23:19:30 ID:XV7365Df

「なんで、目隠しなんて……」
「言っただろう。趣向を変えてみただけだ。ほら、続けろ」
目が見えないせいで、おそるおそるハルヒが手を伸ばしてくる。
探るように鏡夜の肉棒に触れてそっとくちびるを近づけ、
いちいち形を確かめるように舌を這わせる。
びくりと鏡夜のものが動くたびに、動きを一瞬とめて、それからまた奉仕を再開する。
そのたどたどしさは、まるで初めて奉仕を強要したときのようだ。
けれど、彼女はもう何も知らない生娘ではない。鏡夜が汚した。
そう思うと、暗い快感が湧きあがる。
床にひざまずいていたハルヒの腕を取って、放り投げるようにソファに押し倒す。
「えっ……うわっ」
やわらかなソファは、ハルヒの軽い体など、音も立てずに受け止めてくれる。
驚いて目隠しを外そうと上げられる手を取って押さえつけた。
乱暴に、片手だけでハルヒのズボンと下着を剥ぎ取る。
彼女には奉仕をさせるだけで、まだ愛撫は何ひとつ与えていなかったというのに、
それでも秘処は濡れていた。
「すごいな、ただ俺のを舐めているだけでこんなに感じたのか」
鼻で笑うと、目隠しされたままのハルヒが頬を染めくちびるを噛み締めた。
「これだけ濡れてるなら十分だな」
「えっ……待ってくだっ……!」
ハルヒの言葉さえ待たずに、そこに突き入れる。
「鏡夜せんぱ……っ、きょう、っやせん……っ」
相手が鏡夜だと分かっているとはいえ、
見えないまま犯されるというのは恐怖があるのだろう。
ハルヒは必死になって鏡夜の名前を呼んで手を伸ばしてくる。
目隠しをされたまま、必死に腕を伸ばして、鏡夜に触れようとする。
「──っ!」
何故だかそれにわずかな恐怖を感じて、その腕に触れられることをためらって、
腕が触れる前に、鏡夜は一度ハルヒの中から引き抜くと、
彼女をうつぶせにさせて腰を上げさせた。そのまま再び貫く。
激しく打ち付ければ、そのたびにハルヒの口から嬌声があがる。
鏡夜に向かい伸ばされていた腕は、今はソファに置かれたクッションを握り締めている。
何故かそれに安堵しながら、鏡夜はハルヒの胎内に熱を放った。
480鏡夜×ハルヒ:2006/07/25(火) 23:20:02 ID:XV7365Df




乱れた格好のまま、ハルヒはぼんやりとソファに座っている。
まだ行為の余韻で動けないのだろう。
ズボンと下着は床に落とされたまま、着崩れたシャツがかろうじて体を覆っている。
ふとももは中からこぼれた彼女自身の蜜と鏡夜の精液で汚れたままだ。
そんなハルヒを横目に、鏡夜はきっちりとネクタイを締め直し、服を整えた。
ハルヒに背を向け、テーブルの上に置いておいた黒いノートを手に取る。
「おまえの借金も、だいぶ減ったな」
彼女の借金の残額についてが記されたページを見ながら鏡夜は呟いた。
今日の行為の分の金額をそこから差し引いて、ノートに書き込んでおく。
着々と減っていく借金は、それだけふたりが体を重ねた証拠だ。
「この調子なら、そう遠くないうちに借金完済も夢じゃないな」
ハルヒにも常連の指名客が何人もつき、日々着々とノルマをこなしている。
このまま順調にホスト部の営業をこなしていけば、
おそらく1年経たないうちに借金を返せるだろう。
「そうしたらおまえは自由の身だな」
ホスト部からも、──鏡夜からも。
後に続く言葉をそっと飲み込む。それは別に言う必要のないことだ。
もしもハルヒが借金を返し終え、ホスト部を辞めたいと言い出したら、
環も双子もハニーもモリも必死になってとめるだろう。
いちばんはじめ、借金の名目でハルヒをホスト部に引き込んだのは、
桜蘭学園に紛れ込んだ庶民の特待生という存在がものめずらしくて、からかうためだった。
それは双子だけではなくて、環も鏡夜も、
おそらくはハニーも、モリですらそう思っていた。
481鏡夜×ハルヒ:2006/07/25(火) 23:20:59 ID:XV7365Df

本当は、壷などどうでもよかったのだ。
彼らにとって800万という金額は、安くはないものの、そう高くもない。
それぞれのポケットマネーで十分補える程度の額だ。
それに、800万の壷がひとつ割れたからといって、代わりなどいくらでもあるのだ。
借金をネタに庶民をからかって遊んで、満足したら解放するはずだった。
それが一体いつの間に、どう変わっていったのだろう。
もはや彼女は、部にとってなくてはならない存在になっている。
いや、部にとってではなく、部員個人個人にとって、だろうか。
もしもハルヒがホスト部を辞めたいと言い出したら、
この関係を終わりにしたいと言い出したら、
──そのとき、鏡夜どうするだろう?
背後で、裸足で床を踏む音がする。
まだ足に力が入らないのか、どこか頼りない足音が近づいてくる。
「鏡夜、先輩」
「────っ」
ハルヒが鏡夜の服の背を掴む。
震える細い腕が、鏡夜の腰に回されしがみつく。
「鏡夜先輩。自分は──」
強い力ではないのに、背中に感じる熱に、鏡夜は動けない。
(遊びに夢中になってると、いつの間にか本気になって、
 そのうち鬼さんに捕まっちゃうよ)
ハニーの声が、どこか頭の奥で響いた。


目隠し鬼さん、手の鳴るほうへ


ああ、ヘマをした。
鏡夜は鬼に捕まってしまったのだ。



【終】
482名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 23:55:58 ID:nMhCoEtC
GJ!!!
483名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 23:58:00 ID:/vgjLHsm
乙!そしてGJ!!
こういう文章の雰囲気、個人的にすごく好きです。
まさか目隠し鬼からそう来るとは……
それにしてもさすがはハニー先輩。侮れない存在ですね。
484名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 00:00:37 ID:yGoDJsEf
ブラボ〜、オオ〜ブラ〜ボ〜!
めっさ楽しかったです。
485名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 00:06:31 ID:kf9CEQhE
ぐっじょーーぶ!!
486名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 02:06:14 ID:MDoZYO3K
鏡夜回見たところで来てみればなんと

GJ!!
487名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 17:25:30 ID:qLd/W61K
GJでーす!!
488名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 17:53:42 ID:1opiJt/J
489名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 17:57:14 ID:1p2zdwCB
つ?
490名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 19:07:59 ID:YgU+VjHL
GJっ!!ぐれいとぅ!!
491名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 20:08:41 ID:5JZ2CmYl
GJ!!
492名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 20:17:31 ID:zkwe5e06
GGGJJJ!!
アニメで鏡ハルに萌えたらこっちでも!!
小道具の使い方うまいなあ
493名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:50:42 ID:XzkbpLmT
制服ミニスカ姿のハルヒ、えがった〜〜
494名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 02:42:55 ID:w4MOkPrn
これは上手い
495AA:2006/07/27(木) 12:25:25 ID:4jFBUAf/
       ,__、、
      γ:::彡::ヾ_、
      |:://:从:):ヽ
      从彡(、  ト从|
     \从ヽ / /|
      /ノ  ト//|
    γ⌒ ̄  ` ̄⌒ヽ⌒
    |`!「     ヾ
    | | :   /´、
    | |    /。 \
    | !   /、ノ/
    | !   /  /
    ノ ノ   |  (
 /⌒γ―――― /⌒ヽ ヽ
/  /:::::::::|   |
/ 人|:::::ヽ::| ト_ノ
 / |::::/ |:| /
496名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 12:27:10 ID:4jFBUAf/
>>495

>        ,__、、
>       γ:::彡::ヾ_、
>       |::://:从:):ヽ
>       从彡(、  ト从|
>      \从ヽ / /|
>       /ノ  ト//|
>     γ⌒ ̄  ` ̄⌒ヽ⌒
>     |`!「     ヾ
>     | | :   /´、
>     | |    /。 \
>     | !   /、ノ/
>     | !   /  /
>     ノ ノ   |  (
>  /⌒γ―――― /⌒ヽ ヽ
> /  /:::::::::|   |
> / 人|:::::ヽ::| ト_ノ
>  / |::::/ |:| /
497AA:2006/07/27(木) 12:28:45 ID:4jFBUAf/
   _,-= ̄ ̄ ̄`ー、
  /:::λ::::::、\
 /::λ/!,::::ヽ:::!
 |,/,レ- ヘノ--:|:|
 `ヘ/ifn  rfni/::|
  |!t丿  tノ||):|
  |\" ワ " ,レ':|
  |::>ーイ´|:::|
 |::/Z_/`\|
   |,ヘ / / _,-'\
  //'Yイ,イ' /'ヾ、
  /!/トイヽ 戸 !   i
  ヽiレ′V  ヘγ ̄Tフ
   |i |  /i |
   |/i |  ヘ/ /
   /`ト┬┼-イ^ヘ /
  / / i ノ i ヘ 、ヘ
  / / i/ | iヘ ヘ
498名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 13:12:20 ID:iiIBCXpn
AA貼りたいならAA板でやってくれ。
これじゃただの荒らしだ。
499名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 23:51:32 ID:+UJGDHZK
とりあえず保守がてら。こんなん書いてるけど、どうだろう。


ベッドに腰掛けた環の脚の間に跪いたハルヒは、思わず息を飲んだ。
ハルヒの眼前、環の股間には、天を突くようにそそり立つ、環の肉棒があった。
今までの行為で、ほぼ環の為すがままにされてきたハルヒにとって、
初めて間近で目にするそれは、恐ろしくグロテスクなものに思えた。
(お、大きい……)
環が初めての男性だったハルヒが比較できるのは、幼い頃一緒に風呂に入った
父親のものくらいしかなかった。おぼろげな記憶の中のそれと比較しても、
環のそれは桁違いに巨大に見えた。事実、環のそれは平均的なサイズを
大きく凌駕しており、小柄なハルヒにとって凶器とも言えるものだった。
(こんな大きなものが……自分の中に入っていたんだ……)
思わず自分の下腹部に目を落とし、そう意識した瞬間、
環の肉棒が収まっていた時の感触が微かに蘇る。
その感触に、ハルヒは今まで経験したことの無い疼きを感じた。
改めて環の肉棒に目をやったハルヒの表情には、
明らかにこれまでと違った、艶っぽいものが含まれていた。
「……ハルヒ?」
「あ……すみません」
半ば呆然としていたハルヒは、環の怪訝そうな声で我に返った。
ハルヒを見下ろしている環は、心なしか不安そうな表情をしている。
環にとって、自分の脚の間に座り込んだハルヒは、いつも以上に小さく、
そして華奢に見えた。環の声に顔を上げたその頬は、気まずさからか
微かに紅潮しているのが分かる。その表情に、環の不安は益々膨らんだ。
「そ、その……やっぱりこんなことは嫌か?」
「い、いえ、そんなこと!」
まさか、自分が環の肉棒に見とれていたなどとは言える訳も無い。
ハルヒは少々大げさに頭を振り、改めて環の股間に向き直った。
そして恐る恐る、大きく笠の張った亀頭に右手を伸ばした。
(熱い……)
僅かに触れた掌から、環の肉棒が持つ質量と熱が感じられる。
それはまるで別の生き物であるかのように、鼓動のような脈動をしている。
意を決したハルヒは、亀頭にかざした右手をその雁首の下辺りに降ろし、
今度は左手を、太い筋の浮き上がった幹の部分に添えた。
「そ、それじゃあ……失礼します……」
「う、うむ……」
500名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 00:04:38 ID:PEhymvgV
>>499
今は保守が必要な時期でもないし、
どうだろうとか聞く前に、完成させて注意書きつけて投下すればいいのに、と思った。
そういうのをウザイ誘い受けというんじゃないかな、と思った。
501名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 00:08:01 ID:1/xnaVsF
>>499
続きもよろしく
502名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 00:11:16 ID:Fm5VLxuL
イラネ
503名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 00:20:44 ID:PO+u5S3y
せっかく書いてくれたの悪いけど
どうだろうと聞かれれば
あんまり興味をそそられない
504名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 00:59:04 ID:SRRBPOr0
>>499
ごめん、ちょっと厳しい事言わせて。

そうやって事前に「こんなの書いてるんだけど」って聞くのは荒れる元なんだ。
今回のように否定レスがつけば>>499もいい気はしないだろうし、スレの雰囲気悪くなるし、
「そんな事を職人さんに言うな!」なんてレスがつけば更に荒れる。
もちろん否定的なレスをつける奴が一番悪いけど、>>499が火種とも言えてしまうわけだ。

それに否定的な意見を言う人は論外だし、本当に読みたいと思う人も沢山いるだろうけど、
万が一読みたくないと思ったとしても、
良識ある人達はスレが荒れるのを恐れて何も言わないか、「読みたい」と言うしかない。

結局、スレが荒れるか、デキレースしかないんだよ。
だからそういう風に事前に聞くのはやめて欲しい。
特に今は夏で荒れやすくなってるしね。
505499:2006/07/28(金) 01:03:39 ID:dkUuyJO0
ああ、何かおかしい流れになったみたいだ。ごめんなさい。
とりあえず、書けたらまた顔出しますわ。以後気をつけます。
506名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 12:38:29 ID:IuWGMZ5F
あげ
507名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 21:22:19 ID:d8Zj6mVg
( ゚д゚ )
508名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 22:28:24 ID:+sZv9p5v
こっちみんな
509名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 00:10:38 ID:Hcdipy39
いや、もっと見て
510名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:43:06 ID:TK087/YK
このスレってどのくらい住人がいるんだろう。
点呼代わりにおまいらの好きなカップリング教えれ。

自分は環×ハルヒ
511名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:46:10 ID:sjrbV5U2
点呼でスレ消費する意味あんの?
512名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 08:48:39 ID:jvjbIZ8I
一番多かったカプで510が書いてくれる
513名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 09:33:44 ID:JzGPvYUL
じゃ 環ハルに一票

514名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 10:49:49 ID:rB2+fXQr
釣られて

環×ハルヒ  にイピョーウ
鐘夜×ハルヒ にもイピョーウ このスレの鬼畜なSSに萌えた
515名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 11:13:40 ID:aPUu2xrk
じゃあ自分は光×ハルヒの同級生カプで。
前スレと合わせても単品SSって無いんだよね、光だけ。
双子単品って難しいのかな?
516名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 11:26:34 ID:B/pjSXuh
モリ×ハル…。
517名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 11:34:26 ID:PzAU7nMz
モリハルいいよね
518名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 13:09:06 ID:rtmRZxRH
鏡×れんげ…
519名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 13:58:08 ID:5VTMx+iq
>>515
あれ、俺いつの間にレスしたんだろ・・・
520名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 15:20:41 ID:UKHibh4i
ハニれん
れんげを受け止められるのはハニー先輩しかいないと思うんだ
521名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 15:57:27 ID:WpLmACwu
>>518
自分も鏡夜×れんげに一票
環ハルも捨てがたいけどね…
522名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:01:22 ID:YyS8d1en
鏡ハル
職人さんのレベルも高くてウマー
523名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:27:50 ID:v90zcL7c
れんげエロって鏡夜先輩以外に選択肢ないかなあ…

今は一応ハルヒが好きなんだよね
524名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:34:48 ID:YyS8d1en
環×れんげとか?
525名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:51:17 ID:YJSusTor
「ハルヒの身代わりにもならんかも知れんがこの俺のさもしい身体でよければ…」
「いりませんわ!」

とかグダグダなエロ希望。途中でハルちゃん乱入。
526名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 17:07:35 ID:/NxxGz25
「このハルヒを愛しく思ってしまう気持ちは何だろう……」

「それはずばり! 恋ですわ!!!
 環様はハルヒ君に恋をしていたのですね!
 許されざる禁断の恋でもれんげは応援しますわ!!」
(注:れんげは男×男だと思っている)

「いや……あの……俺はお父さんとして……」

「大丈夫! れんげが男同士のやり方を手取り足取り教えて差し上げますわ!!」

という流れでれんげ×環
やってるうちに環の本能に火がついて環×れんげに……
れんげがハルヒになりきってやるのもいいいなあ
527名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 17:10:55 ID:YJSusTor
それはつまり尻か
528名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 17:13:21 ID:/NxxGz25
最初は環が尻を攻められるけど、
環×れんげになったら、環はハルヒが女と知ってるわけだからノーマルに
529名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 18:11:17 ID:w5rnWa4C
鏡ハルは正直お腹いっぱいだよ
良質なのは職人さんがたくさん書いてくれたし
530名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 18:13:41 ID:RFLqzuJl
それはもう鏡ハルを書くなという意味か?
531名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 18:22:10 ID:BnW4nNol
>>529
巣に帰れ
532名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 18:44:59 ID:Z7W+yFG8
好きカプを言っていくのって、一見いいように見えるけど、
>>529みたいなのが現れたり、
自分が納得できないカプに「ありえない」ってレスがついたりとか、
いつ火種になってもおかしくない荒れやすい流れだと思う。

無理に雑談しようとしないで、
職人さんが投下してくれるのをおとなしく待つんじゃダメなの?
533名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 18:52:49 ID:AX/77TQu
職人さんを待っているだけだと滅多に好きカプが読めなさそうな
人間はどうすればよかとですか(´・ω・`)
534名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 19:01:46 ID:B/pjSXuh
>>533
自家発電
世界は君を待っている!!
535名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 19:15:37 ID:KRzspwcH
個人的な意見だけど、ここは全体的にレベルが高いから、
投下したくてもちょっと躊躇してしまう人が多いのジャマイカ?
マイナーなカプとかも読みたいので、初心者さんも勇気を出して
投下してってくれたらイイナ!とお待ちしておりますw
536名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:27:39 ID:ZmWi/+Xl
なんか環ハルが今スゴク読みたい!
なんかインスピレーションがおきたら神様お願いしまつ
537名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:53:57 ID:xkyt0qWz

書き手の書きたい物(カプ)>>>読み手の読みたい物(カプ)

でいいと思う。
どうしても○○が読みたい!と思うんだったら、
ここじゃなくて、そういうサイトさんを回ればいい。
538名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 23:13:01 ID:G8SIQNRr
かと言って読み手が過度に萎縮する必要も無いと思うがな。
読み手も書き手も細かいことを気にせず、読みたいものをきぼんぬして
書きたいものを書けばいいんだよ。
539名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 23:18:24 ID:tq6PxkGq
クレクレ言い過ぎはダメだけど、雑談からインスピが生まれる場合もあるので、
投下がない日に萌えを語り合うのもいいと思うよ。
ここに限らずサービス精神ある職人さんだと、話の中に雑談で出たネタを上手く織り交ぜてくれたりとかするし

前にもデートネタから鏡ハルSSにつながったり、環ハルに以前希望した内容が取り入れられてて嬉しいという
レスがあったりしたし、雑談もあながち無駄じゃないんじゃないかな・・・と思うのよ
540名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 23:21:23 ID:qr66/azz
萌え雑談だけならいいけど、クレクレと○○イラネみたいなのが混ざってくるからなー
541名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 06:49:06 ID:YVGSKNnX
れんげ×ハルヒとかの女同士を望むのはこのスレではやっぱ異端なのだろうか
542名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 09:11:24 ID:zVoc6D4n
>>541
漏れは女同士おkですよ。
綾女攻めとか普通にアリだ。
543名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 10:20:29 ID:4/kA+CJ7
ここってノーマルじゃなかったっけ?
前スレではノーマルって書いてあったのにな
自分は百合はちょっと…って感じ
544名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 10:34:28 ID:Fp+a6die
私は苦手だけど需要があるなら別にいいです。注意書き必須でお願いします。

まったく関係ないけど、必須って字を見ただけで微萌えしたよ。末期…。
545名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 21:57:05 ID:0CMt41l7
れんげがらみの話を創作中なんだけど、ハルヒとれんげの呼び方ってお互いに
れんげさん、ハルヒ君で、ハルヒはれんげに敬語で合ってる?
546名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 21:59:32 ID:qhS8TmxN
れんげちゃん ハルヒはれんげに敬語じゃない
547名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 22:26:29 ID:0xGp81iB
れんげって1年生だっけ?
年上には敬語で、同じ年にはため語だよな
548名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 22:50:05 ID:cz3s/no3
「はいv宝積寺れんげと申しますv明日付けで1-Aに転入する事になりましたv」
コミックス1巻第3話より。
一応付け加えておくと、1-A=ハルヒ&双子のクラス。
549名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 23:16:30 ID:Lzis1bMO
そっちじゃなくハルヒはれんげに敬語使うか否かでしょう。

「ちゃんと人を見て少しずつ知っていくのも楽しいと思うよ」とかタメ語。
でもゲームをやろうといわれて「イエゲームに興味は・・・」と丁寧な言葉使うこともあるが。

れんげは「これが人を見て好きになるってことですわね!」とか基本的にですわ言葉。

550名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 00:20:15 ID:3m1g6/0G
ここで聞かずに単行本とかで自分で確認しろよ。
551名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 02:00:31 ID:slrG/yVu
皆がみんな、漫画読者だと思うなよ

つーかそん位教えたれよ
552名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 03:35:08 ID:jrx+aBed
なんかさ、やたら冷たくあしらう発言が最近多くないか?
夏厨に対する警戒心かなんか知らんけれど。
もうちょいマターリやろうぜ。
553名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 09:22:19 ID:rctdRqF5
>>545
wktkでお待ちしてます
554名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 09:43:57 ID:648dBPtU
れんげで思い出したけど王女登場回で
双子とれんげが殿のキャッチコピーを考ついて笑い合うところに萌えた
双子×れんげを書く猛者はおらんかな
555名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 17:29:28 ID:/jDSQZwK
んー、読み手ならアニメだけでいいが、書き手なら原作は読んでおいて損はないかも。
特に微妙な言葉使いなんか、違和感出るかもだし。
保管庫見ても、原作を良く読んでそうな書き手の話は、違和感あんまりないよね。
556名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 18:57:54 ID:TWTaJIHy
確かに上手な職人さんは、
アニメでも単行本でもちゃんと読み込んでて
それをうまく使っているなあと思う。

だから単行本買えとかアニメ見ろとか
そういうわけではないけどね。
557名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 20:21:31 ID:5SPJbGOu
待ち
558名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 02:44:49 ID:hbYCgyV1
そういえば前スレのモリハル作品群は酷かったな。
あれのせいで完全にモリハルに傾いてしまった。
どうしてくれるんだ。

環綾(たまや?)も好きだけど。
559名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 03:46:06 ID:aw5xRaC8
あれめっちゃよかった
作者さんうまかったなあ
560名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 08:59:25 ID:45osDopx
>>554
それ自分も萌えたけど、その3人でエロって難しそう
561名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 13:14:43 ID:69YMidp2
難しそうなカプに便利なのが、これ。
鏡夜の差し金、さらに隠し撮り。
同人でよくあるね。安易すぎてちょいお腹イパーイだが。
562名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 14:38:53 ID:CV0GL6OI
発情要素のないカプには媚薬も有効だ。
発情要素があってもやはり有効なのだが。

神コイ踊りを踊りながら待っています。コ〜イコイコイ〜♪
563名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:39:28 ID:+OgLz6vU
ヽ(`Д´)ノ age
564名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:44:15 ID:k2YyD0ek
最近不作続きだったアニメのほうが今回はおもしろかった。
565名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:14:06 ID:QI6sCXyS
ヅカ部×ハルヒとヅカ部3Pをちょっと見てみたいと思った
566名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:49:16 ID:z4QXOf9c
300
567名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 23:50:01 ID:z4QXOf9c
300
568名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 01:03:12 ID:dVAVcoh5
15日までに神降臨期待あげ
569名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:33:58 ID:Z/AwdIX2
期待!
570名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 21:34:24 ID:ACPqqzsd
そういやもうすぐXデーだけどこの板はどうするんだ?
571名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 23:13:11 ID:v/px6DUS
XデーってPINKの閉鎖の件?確定なの?
だったらどっかに避難した方がいいんじゃ…。
572名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 14:44:00 ID:IVTxaU5D
え?まじで閉鎖なのか?
573名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 16:20:11 ID:OXre8w4X
アリの巣コロリってあるじゃん。
蟻の行列にポンと置くと、一瞬ビックリして列が乱れる。
邪魔だなと言わんばかりに迂回する列が出来る。
そのうち好奇心旺盛な一匹がアリの巣コロリに入る。
そいつをマネして何匹も入る。
毒とも知らずにツブツブを運び出す。一匹が一粒づつ。
いつのまにか行列はアリの巣コロリが折り返し地点になる。
黄色い粒と黒い蟻が作り出す模様は綺麗で見てて楽しい。
一匹が一粒づつ、丁寧にせっせと毒の粒を運ぶ。
せっせと、せっせと、せっせと、せっせと。
蟻さんって働き者だなと思う。俺も頑張らなきゃなと思う。
次の日、あれほど沢山いて俺を困らせた蟻が一匹もいない。
ほんとにいない。探してもいない。泣きたくなった。                   


このレスを見た人は4日後にあなたの大切な人がいなくなるでしょう・・・・
それが嫌ならこのレスを5つの板にコピペしてください。 
信じるか信じないかはあなた次第です。
574名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 17:15:40 ID:gnB75+Rq
>>573
殿目線で読んだらワラタ。
575名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 18:36:35 ID:I095C/XR
>>574
確かに。つーか萌えた。
576名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 21:07:50 ID:qvgdgg0a
>蟻さんって働き者だなと思う。俺も頑張らなきゃなと思う。
ここがなんか殿っぽいw
577名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 22:19:41 ID:NPWw2wwt
環、あんたつらい境遇なのに、
もう十分ありさんより頑張ってるよ(つД`)
578名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 23:17:33 ID:tfzEI3Ic
でも、そんな頑張る蟻さんの列に
蟻の巣コロリを置いてしまうわけですな。
579名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 23:54:03 ID:NPWw2wwt
鬼畜鏡夜がありさんの餌と称して騙したに違いない…
と思いたい。
580名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 06:33:10 ID:mYtU/7Pt
鏡夜のせいにすんな!と鏡夜好きは言いたい
581名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 19:18:16 ID:HIEoUe+F
それならばと双子でエロなしアリさん小ネタ。

||||| & ||||||

第三音楽室――の片隅で環はいつものようにうずくまって座っていた。
何かあるとすぐああやっていじける環の姿はもはやこのホスト部では珍しくなくなっていた。
最初は心配していたハルヒであったが、放っておいても自分で勝手に立ち直っていくので
今では他の部員と同様にあまり構わないようになっていた。

しかしこの数日の環は少し様子が違っていた。落ち込んでいる時間が異常に長いのだ。
ある日などは誰も何も言っていないのにあのいつもの場所でいじけ始めたのだ。
「どうしたんだろ、環先輩」
接客の合間、ハルヒは双子たちにボソリと尋ねた。
二人は環と、彼の背中を心配そうに見つめるハルヒの横顔を交互に見比べた。
「最近ずっとああだよね。具合でも悪いのかな。それとも鏡夜先輩とケンカでも――」
「アリがいるんだってさ」
「……アリ?」
「そ。ハニー先輩の食べこぼしかなんかをアリが見つけて運んでるのを殿が見つけてさ」
「一生懸命にエサを運んでるアリさんが健気だーとか何とか言ってんの」
最後に光は、バカじゃん、とはき捨てるように付け加えた。
「ねえハルヒ、アリってどうやったら駆除できんの」
半ば苛立つように尋ねた光の声に馨が小さく顔を上げた。
「うーん、うちだとアリの巣コロリ使ってるかな。それだと巣の中のアリごと駆除できるから便利だよ」
「ふーん……じゃあハルヒ、それ買ってきてよ」
「え? 何で自分が?」
「「だって僕らどこに売ってるか知らないしー」」

「光」
ハルヒがアリの巣コロリを買いに行ってしまったのを見計らい、馨は光の肩に手を置いた。
「アリさんいなくなったーって、殿泣くんじゃない?」
「高校生にもなって“アリさん”なんて言ってる方が悪いんだよ」
「そうだね……見てらんないもんね」
――殿を心配してるハルヒを、やきもきしながら見てる光のことがね。
馨は苦笑いを浮かべながら、この数日ずっと不機嫌な光の頭をくしゃくしゃ、と撫でてやった。
582名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 19:36:00 ID:JM5Ltqj/
殿かわいい!光もかわいい!光せつない!GJ!
583名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 19:37:04 ID:JM5Ltqj/
×光せつない
○馨せつない
584名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 21:50:36 ID:cJxdLZTM
ではあのポエムは光こころのポエムだったのか。
585名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 22:53:30 ID:nfRCFdpu
あのコピペ(?)からこんな双子萌えSSが作れるんだなw
586名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 22:54:08 ID:d77fVlRW
むしろハルヒには環と一緒にアリを見てほしい
587名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 02:03:02 ID:SlURLxql
ハルヒは冷静に駆除する方だろう。
588名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 02:22:57 ID:xZ6WluvI
ホウキとチリトリでざっくり室外に捨てるカンジかな。
589名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 06:08:55 ID:60RdC+9F
スリッパの裏でたたく、と思う。
590名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 08:41:18 ID:vnJt3rH8
キリないよ。某黒い甲虫じゃないんだからw

久しぶりに双子とハルヒの3Pがみたいなー
591名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 09:35:53 ID:Fh6WATHA
今日のアニメ
あれ、光の顔にハルヒの胸あたってない?何故抱きつかない!光!
592名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 11:17:46 ID:VBUgF+MP
以下から選べ
1.あまりにペッタンコなので気付かなかった
2.あまりにペッタンコなので背中だと思った
3.あまりにペッタンコなので男だと思った


俺は盛り控え目のほうがむしろ萌える
自分で育てる楽しみがあるからなw
593名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 23:57:05 ID:aAW37Ifw
何気に濡れてるハルヒの唇エロス。

光も所詮高1だな。まだ童貞だろ。あんなんで戸惑っちゃってさw
なんて萌えるんだ
594名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 00:15:51 ID:QkIkBS1x
あれって小学生レベルの気がする
595名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 00:16:15 ID:m52MMq6L
あててんのよ
という程には
胸は無く
596名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 00:33:55 ID:vSioblZ3
制服で胸があるって分かったらまずいだろ
597名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 00:37:22 ID:mhX44v7T
ゆらゆら揺れる網と透ける人影が妄想を掻き立てるエロさでしたね
598名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 00:42:03 ID:nPEQxI04
光×ハルヒが普通に読みたくなった
599名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 00:46:16 ID:vSioblZ3
乳より原作のだきつく体制の方が萌えたのは秘密だ
600名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 00:58:28 ID:QkIkBS1x
同意
抱きつく方が親密な感じでいい
601名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 01:15:26 ID:nPEQxI04
アニメの方くっついてるの乳だけだったし露骨だな…
602名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 01:22:29 ID:mhX44v7T
つーか、自分は女だからかもしれんが、
一人で見てるとき、あそこの萌えポイントは乳ではなく、
覆い被さられてる所かと思ってたんだが。
押し倒されてるかのような、責められてるかのような
603名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 01:23:48 ID:vSioblZ3
とりあえず密接(*´д`*)ハァハァ
604名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 02:09:54 ID:dUp1+uJS
ハルヒがあとから追いかけて来なければいろいろ想像できたよね
605名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 08:24:32 ID:Phx4EHcm
ハルヒが後から息きらして走ってきたのは、
下半身を動かすのがつらかったと想像。
606名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 00:47:53 ID:/hfQydGU
光はおっきしてるんじゃないかとry
607名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 02:33:57 ID:WfPDqTKZ
猫沢先輩×ハルヒの暗闇ラブ
608名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 19:52:22 ID:JLRG1ShF
光×ハルヒが読みたい
ハルヒと二人になった瞬間僅か赤くなった光がヨカタ
609名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 00:39:07 ID:ca7wjoFj
>>608
そのシーンでハルヒを襲ってたら光は神だな
610名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 01:58:41 ID:KXEQ9nP1
ここだと双子は鬼畜設定だが、あの感じじゃ光に
ハルヒを翻弄するようなテクは光にはないな
押されっぱなしだろうな
611名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 16:15:49 ID:SuK7G0+7
最近エロ分が足りない
職人様降臨期待!
612名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 20:10:24 ID:tYpNd42b
ログにあった馨×ハルヒがかなり(*´Д`)ハァハァ
613名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 02:05:11 ID:M7jdFwBS
突然ですが、【もしもハルヒが○○の嫁になったら】シリーズを書きたいです。
過去にも夫婦ものでいいのあるのは重々承知の上です。
特に1スレ530様のモリ先輩の夫婦設定は大ファンです。

エロの度合いは全体的に微エロ、
カップルはハルヒ総当たり戦を予定しています。

順番はちょっと考えがあって決まってます。
最初は鏡ハルですが、鏡ハルに飽きた人はスルーしてください。

名前欄に題書いた方がいいかな?
では行きます。
614【もしもハルヒが鏡夜の嫁だったら…】:2006/08/31(木) 02:07:26 ID:M7jdFwBS
抜けるような青空を背に、鏡夜が微笑んでいる。
眼鏡の奥の目はあくまでも優しく、口元には微かな笑みがある。

(本当の、鏡夜先輩の顔だ…)

ハルヒは少しだけ頬を赤らめて見上げた。
ふっと鏡夜の姿が消える。
少し後ずさると、鏡夜は中世の騎士のように跪いていた。

「あ…」

驚くハルヒの手をとってそっとくちづける。

「あなたを、一生お守りします」

「きょうや…せんぱ…」

さっと見上げた黒い瞳は自信に満ちあふれていた。

「藤岡ハルヒさん、結婚して下さい」

【もしもハルヒが鏡夜の嫁だったら…】

夜半過ぎ。
仕事から帰ったハルヒは世話を焼くメイドに休むように告げ、
音をたてないように廊下を夫婦の寝室に向かった。
寝ているであろう夫を起こさないように細心の注意を払ってドアを開ける。
部屋の灯は落ちていた。

ハルヒはそっと部屋に入り、バスルームに滑り込んだ。
一度寝たらなかなか起きないとはいえ、同居人には気を使う。
遠慮がちにシャワーを使うと、置いてあった部屋着に着替える。
淡色に赤いバラが少し描かれた、着心地の良いワンピースだった。

バスルームから出ると、聞き慣れた低い声がした。

「遅かったな」
615【もしもハルヒが鏡夜の嫁だったら…】:2006/08/31(木) 02:09:07 ID:M7jdFwBS
「あ…」

夫婦の寝室に入ると、ベッドサイドの椅子に鏡夜が腰掛けていた。
間接照明の灯でなにやらメモしている。

「まだ、起きていたんですね」

「ああ」

「あの、今日は…」

「パーティーを途中で退席したことは気にするな。
 仕事なら仕方がない。俺も周囲もわかっている」

「はあ…」

「お前は弁護士として自分の夢を果たせ。それが俺の望みでもある」

「あ、ありがとうございます」

鏡夜はメモを閉じて顔を上げた。
月光が眼鏡に反射して表情は読めない。

「どうした」

立ち上がってハルヒに歩み寄る。

「じぶ…わたしを、待っててくれたんですか?」

鏡夜は少し微笑むと、ハルヒを抱き上げてベッドに乗せた。
そのまま上に覆いかぶさるようにする。
そして、まっすぐ見つめる大きな瞳に苦笑すると

「ハルヒ、目を閉じろ」

そう言って長いくちづけをした。
616【もしもハルヒが鏡夜の嫁だったら…】:2006/08/31(木) 02:11:08 ID:M7jdFwBS
今夜は鳳家主催の大掛かりなパーティーがあった。
大学卒業と同時にいくつか会社を任された鏡夜にとっては、
外に人脈を広げ、内には信頼を築く絶好にして貴重な機会。
当然ながら夫人であるハルヒの役割も大きいはずだったが
パーティーが始まって間もなく事務所から呼び出しが入り
挨拶もそこそこにハルヒは退席してしまった。

尤も、ハルヒは弁護士の資格を得ると同時に鏡夜が経営する
会社全ての顧問弁護士に就任しており、今夜の仕事も夫の会社の
ためとあって、顰蹙を買うような事態には至らなかったのだが。

「ん…」

(眼鏡が邪魔だなあ)などと不埒なことを考えていると、
ハルヒはたった今着たばかりの部屋着をたくしあげられた。
目を開ける間もなく、舌で胸を攻められる。

「あ…」

空いた手はパンティーにかかり、その下に潜り込む。

「んあっ」

ハルヒは脚を、より深く愛され易いように少し開く。
その動きを受けて鏡夜は中指を胎内に侵入させる。
ハルヒの愛液がたてる音が部屋に満ち、やがて彼女が小さく震えた。

「あっ…、はぁ…、はぁ…、はぁ…」

中指一本で達してしまう愛らしい妻を、鏡夜は見下ろした。
彼女を守るためならなんでもできる。

彼女の夢を邪魔しない。
彼女に肩身の狭い思いはさせない。

彼女を自分の足枷にしない。
彼女の足枷にならない。

すべてを実現してみせる。彼女のために。

鏡夜は脱力しているハルヒから衣服を取り去り、自分もガウンを脱いだ。
月明かりに、ハルヒの美貌と白い肌が眩しい。
617【もしもハルヒが鏡夜の嫁だったら…】:2006/08/31(木) 02:21:35 ID:M7jdFwBS
まっすぐ自分を見つめている妻のひざに手をかけ、月光の元で開く。

それが俺の愛しかただ。

ゆっくりと挿入すると、彼の愛する人は甘い声を上げた。

パーティーを仕切ることに関しては、鏡夜はお手のものだ。
兄弟の誰よりもきめ細かにホスト役をこなす自信がある。
一族の厳しい目線の中でハルヒが気詰まりな思いをすることも、
庶民のハルヒがうっかり恥をかくことも必要がないことだ。
仕事で不在であれば有能な妻への賛辞はそこここで囁かれ、
ハルヒの体面も保たれる。それでいい。

俺がどんなにお前を愛しているか、多分お前は知らない。

感情の波に飲まれるように鏡夜は動きを速める。
ハルヒの細い脚が宙で揺れる。
何度か声を上げ、背中を反らすとハルヒは再び達したようだった。
そのハルヒを抱きしめて、鏡夜も欲望を吐き出す。

すっかり息の上がったハルヒは、大きな目をパッチリ開いて夫を見つめた。

「きょうや…せんぱい…」

「どうした?」

声を出して、鏡夜も自分の息が上がっているのに気付く。
ハルヒは鏡夜とつながったままむくっと起きると、手を伸ばして眼鏡を取った。

「何のマネだ」

ハルヒはまっすぐな視線を向けたまま言った。

「わたしの前では、本当の顔を見せてください」

「?」

「わたしは、先輩が思ってるより、たぶん強いです」

「何を言っている」

「わたしの負担になりそうなイベントがあるとき、
 顧問弁護士の仕事が入るように手配する必要はありません」

鏡夜は眼鏡の位置を直すしぐさをしたが、眼鏡はハルヒの手の中にあった。
618【もしもハルヒが鏡夜の嫁だったら…】:2006/08/31(木) 02:26:14 ID:M7jdFwBS
「それに、わたしだってホスト部で鍛えられてますし」

ふふっと笑ったが、鏡夜の表情は変わらない。
ハルヒは真顔に戻り、空いた手で鏡夜の手をとった。

「先輩は一人じゃありません」

鏡夜は微動だにしない。その瞳が揺れるのをハルヒは見た。

「愛しています。心から」

その手にくちづける。
伝わりますように、と祈りながら。

ややあって、鏡夜は言った。

「眼鏡を返してくれ、ハルヒ」

「先輩…」

「いまのお前をよく見ておきたい。
 …その言葉も、一生忘れないように」

鏡夜は眼鏡をかけた。
ハルヒは横たわって体を晒した。
月光が反射して眼鏡の奥は見えない。
だが、鏡夜が再び覆いかぶさってくる瞬間、
ハルヒは月影の狭間で優しく温かい瞳が光るのを見た。

ED

ハルヒの腕をとってバージンロードを送る男前な殿

義兄として参列し、泣く光とその肩を抱いて微笑む馨

モリ先輩に肩車して笑顔で米を撒くハニ−先輩

ラストのカット
教会の前、悪魔のように古靴を投げる双子、止める殿、笑う三年ズ、
古靴をしこたま食らって不機嫌な顔でハルヒの手を引っ張る鏡夜、
ハイヒールのせいですっころびそうなハルヒ。という記念写真風。
619名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 02:33:09 ID:tOUX2xZJ
起きてて良かった―――!!GJ!男前鏡夜!
続きも期待。
620名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 16:33:08 ID:GyFi8ffK
鏡夜最高!!
もっともっと鏡ハル書いてください!
子供は生まれませんか?
妊婦ハルヒ萌です
621名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 22:49:16 ID:3cL2nxnl
パンティーよりショーツとか下着のほうが良いと思う。
ともかくGJ
622名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 23:04:27 ID:M/DgX7NP
【もしもハルヒが○○の嫁になったら】シリーズの第二弾です。

今回はハニハルです。
しかしロリショタ分は薄いと思ってください。

ちなみにハルヒ総当たりですが、全部パラレルワールドであり
ハルヒはちゃんと毎回夫に処女を捧げました。

では行きます。
「ハールちゃん☆」

ハニー先輩が満面の笑みで飛びついてくる。
ハルヒがあわてて両手で受け止めると、メリーゴーラウンドのようにくるっと回った。

「ハルちゃん、ぼく、ハルちゃんのこと、だーい好きだよ☆」
「それは…光栄です」

ハルヒはハニー先輩の、日本人にしては色素の薄い瞳に微笑んだ。
が、その瞳はうつむいて、栗色の髪に隠れた。

「だから、ずーっと、一緒にいようね」

時折ハニー先輩が見せる、穏やかな素顔。
次の瞬間、パッと笑ってたたみかけた。

「ね☆ハルちゃん、結婚しよっ☆」

【もしもハルヒがハニー先輩の嫁だったら…】

ハルヒはふと仕事の手を休め、窓の外を見た。
新居の2階にしつらえた法律事務所から、抜けるような青い空が見える。
あの空のどこかに、夫はいるだろうか。
ハルヒはファイルを閉じて立ち上がると、バルコニーに出た。

頭ではわかっていた。
夫が教える人達は、学生やスポーツ選手ではない。
日々命を張って仕事をしているのだということを。

ハルヒはいま、武術家の妻の気持ちを、
武道ではなく武術を生業にする男を愛する意味を、肌で感じていた。
光邦が武術指導に訪れた国で内戦が勃発したと、今朝義弟に知らされたのだ。

(どうか、無事で)
ツタのからまるバルコニーにたたずみ、白いワンピースの胸元を握りしめる。

「ハールちゃん☆」

いきなり目隠しされる。

「だーれだ?」

「え?え?ハニー先輩?」

「わぁい、あったりー」

「ど、ど、ど、」

光邦はうさちゃんを抱えてニッコニコ笑っている。

「どっから出てきたんですか!」

「こーやって登ったんだよ☆」

と言うと、ハルヒを横抱きにしてツタを握った。

「あーああー☆」
「ギャー!」

叫ぶハルヒを抱いたまま隣室の庇、次いで3階のバルコニーに跳んだ。

「お部屋いこーうね☆」

ハルヒは夢中で光邦の首にしがみつく。
そのとき、光邦の頬に一筋の新しい傷を見た。

二人の寝室は、埴ノ塚家敷地内に新設した洋館の最上階にある。
新居は全体的に光邦の趣味で統一されていた。
その部屋で夫に紅茶とケーキを勧めながら、ハルヒはめまいを起こしていた。

光邦の帰りが思いのほか早かったのは、USアーミーが軍用機を
「かしてくれたのー☆」
だそうだ。

うそだ、うそに決まってる。脅して奪ったにちがいない。
ハルヒがブツブツ言っていると光邦が胸に飛び込んできた。

「会いたかったあ、ハルちゃん☆」

「そういえば、先輩、時差ぼけは?」

「飛行機の中でずっと寝てたから平気ぃぃ」

飛行機じゃないだろ戦闘機だろ。

「だからねーぇ、元気だよ☆」

首にかじりついてキスをする。

それから耳元で

「しよ☆」

とささやいた。

光邦がハルヒの耳にふっと息を吹き込む。
(一芸に秀でる者は多芸に通じるなんて言葉があったっけ?)
この道における光邦の技巧は、妻にとっては脅威であった。
ハルヒは耳、唇、首、胸を散々になぶられた挙句、
シックスナインになって1分もしないうちにイカされてしまい
光邦のブラックうさちゃんを吐き出して咳き込んでしまう。

「ハルちゃんよくがんばったねえ。えらいえらい」

「ケホッ、すみませ…」

まだ日が高い午後の寝室で、ハルヒは仰向けに倒れ込んだ。

「うー、ぼくのブラックうさちゃんかわいくないいぃー
 でもこうやってハルちゃんの中に隠しちゃえば平気だねえ」

「あぅぅ」

ハルヒは光邦以外の男を知らなかったが、これは絶対規格外だと思う。
あの華奢なシルエットのどこにこんなものを隠しているのか。反則だ。
ハルヒより少し小柄な光邦は、挿入時に顔がちょうど胸にくる。
これも反則だ。
両方を巧みに攻められては、あっというまに昇りつめてしまう。

「せんぱ…また…いっちゃ…ます…」

なのに光邦はまだ元気だ。ずるい。

「今度はハルちゃんの好きなかたちぃ」

うつぶせにされ、左腕だけ後ろから引っ張られる。

「うわっ、やめっ…」

涙があふれ、足がガクガクする。
この体勢でブラックうさちゃんに5回も突かれると…気絶しかねない。

結局光邦は新しい体位を2つも試し、都合5回ハルヒをイカせてから悠々と射精した。
この人の妻として、自分はランニングの距離を倍にすべきではないか。
シーツにぐったりへばりついたハルヒは、光邦の熱い放出を感じながら、真剣に悩んでいた。
それほど夫婦の基礎体力に差がある。

「わぁい、あかちゃんできるかなぁ☆」
自分の上で光邦が無邪気に笑う。その頬に傷がある。
ハルヒはさっき間近で見たその傷が新しかったことを思い出した。

「先輩、その傷…」

「あ、これ?なんでもない。すぐ治るもん」

「ハニー先輩」

めっ、という顔で見ると、光邦は怒られた子供のようにうつむいて、話した。
今回の仕事では予定外のことがあって、すこしばかり危ない目にあったこと。
全部ちゃーんとよけたんだけど、ひとつだけほっぺをかすっちゃったこと。
そんなことをしたわるいこはもちろんくぁswでfrgthyふじこ

もちろん、この人が強いのは知っている。
最終兵器並みだったり、国連の査察が入るぐらいだったりするのも知っている。
でも、強いことはときによっては、弱いことより危ないのだ。

ハルヒは光邦にしがみついた。

「無事に…帰ってくれて、ありがとうございます…」

光邦はその髪をそっとなでる。

「あのねえハルちゃん、ぼくは大丈夫だよ」

デモ…

そっとハルヒを押し倒し、固さをとりもどしたうさちゃんを挿入する。

「んあっ…」

「ねえハルちゃん、ハルちゃんにあかちゃんができるといいねえ」

ハルヒの頬を両手で挟んで、まっすぐ瞳を見つめ、
素の声で、ささやくように、祈るようにつぶやく。

「ハルちゃんととぼくのあかちゃん、きっと、うーんとかわいいよ。
 ぼく、たくさんたくさんほしいなあ。早く出来るといいねえ」

イツカ ボクガイナクナッテモ キミガ サビシク ナイヨウニ
ハルヒは喘ぎながらも、大きな瞳で光邦をまっすぐ見た。

「わたしも…ほしいです…。先輩みたいな…強くて…やさしくて…
 きれいなこころのこどもなら…たくさん…ほしいです…。でも…」

「ハルちゃん…」

「でも…、わたしは…何があっても先輩を待ち続けます。
 だから、必ずここに…わたしのところに帰って来て下さい。
 どんな状況になっても…どんな姿になっても…帰ってくると…約束して…」

開け放した窓から一陣の風が入って、光邦の髪を乱した。
傾きかけた日の、暖かみのある光を背中にうけて、ふっと微笑む。

「…わかった。約束するよ」

そして、花が開くように笑った。

「ハルちゃん、だーい好き☆」

ED

殿はやはり花嫁の父としてバージンンロードを男前に見送り。

顔に縦線でいまだにマジ?と現実を疑う双子

感慨深げなモリ先輩、の肩に手をかけつつ眼鏡を直す鏡夜先輩。

ラストカット
祭壇の前。
うさちゃんをぎゅっと抱いてまぶたを閉じ、背伸びするハニー先輩と
ウエディングドレスに身を包み、少しかがんだハルヒのかわいらしい誓いのキス。
そこに日がさんさんとふりそそぐ。

629名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 23:16:32 ID:M/DgX7NP
以上でした。
こんなカンジで全員いけたらいいなぁと思ってます。

>>621
わっかりました。そっかショーツか。
あと、男性のスーツの下の呼び名がよくわかりません。
あれもパンツでいいんでしょうか。
630名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 23:16:34 ID:YgEf4eY2
GJ
631名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 00:02:55 ID:QCDlMn+9
>>629
スラックス?
632名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 06:46:59 ID:1HlaquMx
>>に有る保管庫が行方不明で、アド知ってる方居たら教えて欲しいです><

ぐぐったんですが分からなくてorz

モルハル読みたい…
633名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 07:26:53 ID:JZ87V+JS
行方不明も何も>>1のリンクから普通に飛べたよー?
どうしても飛べないならコピペして頭にhつけてから飛んでみてね〜
634名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 09:35:22 ID:OBtPTd33
>>632
本当だ。なぜか404がでる…。次スレ立ての時変更の必要ありだな。

ttp://rinrin.saiin.net/〜ouran/index.html
こっちから入場できるよ。
635名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 12:35:06 ID:1HlaquMx
有り難う〜(ノД`)゜・.

も、萌え死んで来ます…!
636名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 14:38:20 ID:A9OAEL0o
≫630
GJって何ですか?
637名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 14:42:42 ID:A9OAEL0o
部活中に誰かが高熱で倒れ
そのままハルヒと…
638半月:2006/09/01(金) 15:37:45 ID:1HlaquMx
異常に長くなったので取り敢えず土台だけ。でもこれはこれで完結でもいいかなと。
【雨唄@】H無し
モリ×ハル



その日は朝から頭が痛かった。


夏の終わりに振り続ける雨は一晩中雷を止めない。

お陰でハルヒはすっかり寝不足。

頭に痛みを抱えたままの地獄のような授業がようやく終わる。
靴をはいて見上げた雨空は今朝消えた筈の雷を予感させる嫌な色。

「ついてないな…。」思わず漏れる溜め息。
またいつ始まるか分からない雷に、頭痛が強まる気がしてならない。

ホスト部が無いのでまだ良かったかも…何とか+に考えて焦る気持ちで傘立てへ…
が。


「嘘…
無い・・・。」

今朝持って来た筈の傘は無くて、代わりに誰かの残った傘が幾つか並んでいる。

“間違えて持って行かれたんだろうか―?”
“そんな、あんな100円の普通の傘で…”

並んでる、幾つかのブランド傘に手を出す訳にもいかず途方にくれる。

“でも、それでも―”

無いよりはマシなのに――――――。



土砂降りの昇降口。

迎えの車で帰っただろう生徒達は誰一人として居ない―――
“当たり前だ、時期的に準備が要るようイベントや部活も無ければ雨の日に学校に残る理由なんて―――”


639雨唄A:2006/09/01(金) 15:44:33 ID:1HlaquMx
ゴロゴロゴロ…

“その音” が…
嫌な予感と思い出させる一晩苦しんだ記憶で息苦しいような気にさせる。

無機質な昇降口。

“雨宿り…このだだっ広い校舎で…?”

薄暗い下駄箱の奥。
校舎内の奥まで続く闇を振り返っては途方にくれて居ると別学年の下駄箱から誰かが出て来た。


「銛先輩…?」 事情を聞いた先輩は、あと30分もしないで迎えの車が来るからとた呟いた。
「家まで送る…。」

雨音にもにた静かに甘やかす言葉を聞きながら
“やっぱり銛先輩も車なんだ…”などと今更事を考えた。

「有り難うございます」頭痛でひきつるこめかみが、作る顔を少し緊張させてるのが自分でも分かる。


「ハルヒ…」
“顔色が悪い…”と伸ばされた大きな手が、フワリと頭に重ねられた。

触れるか、触れないか位の微々たる動きに後頭部全部の神経を持ってかれた気がして…。

サラリと、
自分の髪が耳元で鳴る。
「あ…頭痛薬が、朝、家に無くて…っ。」
動揺して思わず滑らせた口をハッとして閉じ、何事も無かったかのように視線を雨注ぐ校庭に戻して目を合わさないようにすれば銛もそれ以上何も言わず。
ただ触れてしまえば最後、壊れそうな細い体を心配して見つめては“車の中に頭痛薬が有ったどうか”を考えて一人首を傾げていた。


全ての音を吸い込む雨の中、
二人。
640雨唄B:2006/09/01(金) 15:49:27 ID:1HlaquMx
こんな空気を自分は知らない、こんな先輩を自分は知らない。

部活で皆と居る時とは違う雰囲気を感じて、一人動揺する自分が憎らしい。

寝不足と頭痛で弱って居たから…油断して居たのか…?

心配を理由に伸ばされた手に感じてしまうなんてどうかしてる…それどころではないのに。
段々と暗くなる空をにらんでも、ただ遠くでゴロゴロと威嚇されては眉が下がるばかり。
“送ってもらう車の中で脅える自分を見せる事になるのは絶対避けたい…でも・・・・・”

取り敢えず傘無しでこの雨の中を走って途中雷に打たれるよりはマシなのか…?

先程から無表情で立ち尽くす先輩を目で追って…気付いた相手の視線とかち合えば慌ててそらす。

早くこの曖昧な空気を何とかしたい―――。

そうも思ったし、時が止まったようなこの二人きりの空間は心地よくて…
ずっとこのままで居たいとも思った。

雨は相も変わらず振り続ける。
ピカッ

平坦だった空気に水を指す雑音。
「雷…
確か昨日も一晩中・・・」
言いかけて横を見やれば、顔面蒼白のハルヒがそこには有った。
「…っ」
黒くサラサラの髪が小さく震える。
「ハルヒ…」
641雨唄C:2006/09/01(金) 15:51:19 ID:1HlaquMx
最早銛を気遣う余裕も無いようで両手で耳を塞ぎ揺れ動く双眼は恐怖以外何もうつしていない。

“落ち着け自分…”
“銛先輩だって変に思うじゃないか―”

そうは思うものの、辺りを照らす一瞬の光に顔が歪み、遅れて届く音に体がビクリと脅えてしまう。


ピカッ

「…あ‥っ!」
“また来るっ”予想して居た音に身を硬くするが、次の瞬間辺りの光を奪われて何か暖かいモノに包まれてた。
恐る恐る目を開ける。
「…?
先・・ぱ・…」
その長が身雷の光を遮るように被さり、耳塞ぐ両手を更に大きな手で挟まれてる事をようやく理解する。
色んな事に少し‥本の少し余裕が出来て…。
相手と視線を合わせればゆっくりと口をパクパクさせて何かを伝えようとしてるようだ。
“こ わ い … ?”
高鳴る心臓を押さえて考える。
“銛先輩は優しいから…”
気を
使わせたくはない。
“みっともない”と、体を離して顔を作る
「だ…大丈夫で‥」
ゴロゴロゴロ…
“!!”
けれども萎縮する体は正直で、慌てて隠れるように優しい胸に顔を押し付けた。

両腕にスッポリ収まるる小さな体は確かに震えていて…

「…っ」

顔を上げずとも十二分に伝わってくる乱れた感情…“ソレ”見てるのはコチラまで辛いモノだな…などと、どこか頭の遠くで銛は感じた。


密着した体から伝わる微かな声帯の震えで、今一度、銛の唇が何か発したのを感じた。

「・・・少しの間、我慢して。」


“…え?”

言うなり縮こまって居た体を軽々持ち上げると、雷鳴轟く雨の中銛はハルヒを抱えて走り出した。
642雨唄D:2006/09/01(金) 16:37:39 ID:1HlaquMx
先輩の家と深い知り合いらしいその寺は、とても広く。

襖に遮られた和室に通された頃、雷の音はそれ程五月蝿くは無くなっていた。

“本家の方に連絡を入れておくから”

優しく言う寺の主から着替えの浴衣を受け取った先輩は、
「…一番近いから・・・親戚だし、心配ない。」そう行ってハルヒを部屋に残した。


“遠慮はするな”とゆう事だろうか。

やがて戻って来た先輩が持って来たのは一式の布団。
「風邪、酷くなるといけないから…」

「え、違うんです!あれは…」
睡眠不足の
頭痛だから…
言いかけてうつ向く。体が弱ってる時の優しさとは、何て純で体に染み入るものなんだろう…。
「重ね重ね、すいません…」
失態を見せた上に着るモノまで世話になって、布団まで…

おまけに心配かけて・・・ハルヒはなんだか自分が情けなくなった。
鼻にツンとした痛みが走り、頭痛が強くなったきがする。

“ヤバ‥泣きそうだ…”

涙目を隠すように敷かれた布団に潜り込むと、アグラをかいて枕元に座る銛がポン…ポン…と一定のリズムで布団の上から腹をさする。
「ぶっ…
子供じゃないんだから‥」
泣き笑いしたハルヒを見た銛の頬もつられて緩む。

銛は何も言わない、そしてハルヒも―――。

でも多分これでいいのだ、ただ互いの存在が其処に有るだけで―――。

遠くではまだ止まない雨の唄だけが二人を呼んで居た。

END
643名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 17:26:15 ID:unLsTZHa
このままエロに突入してほすぃ・・・
644名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 00:20:53 ID:llX1jey/
女の子の下着の表記ってやっぱり「ショーツ」がいいのかな、かな?
645名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 00:33:03 ID:Zd4kbJcb
たぶん、職人は修飾語を重ねてそれを表現しているのが多いかなあ
具体的な名詞が出てくるものってあんまりみたことないから
646名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 12:03:37 ID:R8jy53KX
「パンティー」よりは「ショーツ」がいいのかな。
でも何の装飾もなく「下着」でも良いとオモ。
647名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 13:26:22 ID:Pf0BWTQC
表記に迷った時は、保管室とか見て
他の職人がどう書いているかとか参考にするのもいいと思うんだ。
あとセリフの中だったら、キャラによっても違うかと。
648名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 18:42:35 ID:gOMLv5ON
>>646>>647
なるほどね。ありがとう参考になったよ。
649名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 18:51:39 ID:Lyfpg5iL
参考にならなくて、ごめんよ・・・
650名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 21:15:23 ID:qC5tRpOT
>>649>>645
ごめん、意味が分からなかったので、スルーしてしまった。
651名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 21:44:39 ID:nikpU3P2
ホスト部の皆に女物のパンツを見せ、これは何かと尋ねてみた時の回答予想。
ハルヒ「パンツですね」
双子「ショーツだね」
鏡夜「女性用の下着だ」
モリ「……」
ハニー「おパンツだねぇ〜」
環はアワアワと口ごもりながら色々べらべら喋りそう。
652名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 22:50:20 ID:Lyfpg5iL
そんな難しい言葉を使ってしまったのか
すまん
653名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 23:31:59 ID:iHa26QuO
>>651
言いそうw

>>644
個人的にはパンツでもおkだ
654名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 23:38:47 ID:Gh0ivEuk
モリ「……」(´-`).。oO(ズロース…)
655名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 23:58:53 ID:iHa26QuO
モリwwww
656名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 14:30:52 ID:HBKfVe06
殿こそ夢いっぱい「パンティー」だと思うんだ
657名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 15:47:46 ID:6E4SaCjc
パンティーと口走った殿を双子がからかって、
それを議題にハルヒの下着をなんと呼ぶか話し合うという感じかな。
658名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 17:57:08 ID:6AFAh0iw
【もしもハルヒが○○の嫁になったら】の第三弾、双子編です。

書き始めたのは光が先なんですが、馨の方が早く出来たし、
この二人は順番どっちが先でもいいかと思ったので
とりあえず、今回は馨ハルを行きます。

というわけで、カップルは馨×ハルヒ、夫婦設定、舞台は何故かパリです。
なんとなく常陸院の支社がパリにありそうな気がするので…
659【もしもハルヒが馨の嫁だったら…】:2006/09/05(火) 17:58:42 ID:6AFAh0iw

左手を引っ張られてバランスを崩したハルヒの右手を、誰かがとった。
そのままふわっと回して立たせる。

「あ、馨。ありがと」

ラストダンスをアナウンスが告げ、春を思わせるダンスナンバーが流れる。

「最後は、僕と踊ってくれない?」

「いいけど…。いいのかな」

ハルヒは周囲を気にしてキョロキョロする。

「大丈夫」

馨はハルヒの手を取って薄暗い庭に誘う。
それから、まぶしそうに明るいホールを振り返った。

「どうしたの?」

ハルヒの声に振り向き、何故か伏し目がちになる。

「うん、あのね。ハルヒ、パリに来ない?」

「今から!?」

緊張が解けたように苦笑いした。

「じゃなくって…」

【もしもハルヒが馨の嫁だったら…】

昼間の喧騒が嘘のように、パリは闇に沈んでいる。
名所という名所が一望できる高級ホテルの窓辺で
ハルヒは人いきれに火照った頬を冷やしていた。

「後悔、してるんじゃない?」

声がして部屋の照明が落ちる。
ハルヒが振り向くと、馨がいた。
660【もしもハルヒが馨の嫁だったら…】:2006/09/05(火) 18:00:03 ID:6AFAh0iw
「後悔?どうして?」

「せっかく司法試験に受かったのに、こんなところに連れてこられてさ」

急な暗さに目が慣れなくて、馨の表情がわからない。
でも、声が少し沈んでいるのはわかる。

「別に。一度は留学してみたかったから。
 それに、こっちで勉強しておけばいずれ馨の役にも立てるし…
 なにより、学ぶことがたくさんあって毎日楽しいよ。
 新しい世界を見せてくれたこと…馨には感謝してる」

「そうなんだ…
 良かった。ハルヒは心にもないことは言わないもんな」

ホッとしたような声を出して馨が近づいて来た。
分厚い絨毯はすっかり足音を吸収するから音もしない。

ここは控え室。
壁一枚隔てた隣では主役二人を欠いたパーティーが続いている。
ワルツのリズムだけが、かすかに空気を震わせていた。

「馨は心配し過ぎだよ」

馨はこうやって、いつも先回りしては心配し、そして一喜一憂する。
ナイーブな彼を自分のような鈍感娘が幸せにできるのか、
結婚前にハルヒは真剣に悩んだことがあった。

夜景に目を戻したハルヒを、馨は後ろから抱きすくめる。

「そのドレス、似合ってるよ。今日も凄くきれいだった」

ほほに軽く唇が触れる。

「みんな見てたよ、ハルヒのこと…」

うなじにきつくキスをしながら、胸元に触れた手に力を込めた。

「あっ、やっ…、馨…」

661【もしもハルヒが馨の嫁だったら…】:2006/09/05(火) 18:01:51 ID:6AFAh0iw
「いや?」

「ちが…、えと、汗かいたから…」

「なんだ、そんなこと…」

馨は愛撫の手を休めない。

「あっ…、んんっ…」

「僕は、ちっともかまわないのに」

ドレスにの上からギュッと握られた胸が、少し痛い。
心も口も繊細なくせに、馨のこの力はなんだろうとハルヒは思う。
窓ガラスに両手をついて耐えると、外気との温度差で指の周りが白く曇った。
夜の窓に馨の顔が映り込む。その表情の切なさに、ハッとなる。

「あ…ちょ、馨…人が…」

スリットから侵入した右手が下着にかかった。
慣れた手つきで片足から抜いてしまう。

「んっ…か、馨、人が来たら…」

馨の冷たい指が触れる。
ぬるっとした感触に、自分が濡れていたことに気づいた。
長くて細い指は、先ほどとはうってかわって優しく愛してくれる。

「ぅあっ…、くっ…、んんっ…、ダメだよ…」

その指はあっと言う間にハルヒを溢れさせ、太腿を濡らす。
馨が指を二本に増やし、ハルヒは快感に唇を噛み締める。

「ハルヒ…」

馨が了解を求めるように声を上げ、裾をまくりあげた。
ハルヒの細い腰を両手で押さえ、後ろに突き出させる。
カチャカチャと、ベルトを外す金属音がした。

「あ…、馨?」

正気だろうか?ドアの向こうにはまだ人がたくさんいる。
いつ誰が入ってくるかわからないのに?
挿入の衝撃で窓ガラスに押し付けられ、ハルヒは慌てて指を噛んだ。


662【もしもハルヒが馨の嫁だったら…】:2006/09/05(火) 18:02:49 ID:6AFAh0iw


「あっ、ああっ、馨!」
「ハルヒっ…!」

足をがくがくと震わせながらハルヒは絨毯の上に崩れた。
窓ガラスは二人の熱気ですっかり白く曇っている。
馨が腰を落とすと、二人分の体重を支えていた右手の跡が上から下にくっきりついた。

「ハルヒ、もう…?」

イッちゃったの?と顔を覗き込む。

「ん、うん…」

余韻が抜けないハルヒは仰向けに転がって喘いだ。
肩がむき出しになり、裾は割れて白い脚がほとんど見えている。
馨は上着を脱いですぐ脇のソファにかけた。
それからネクタイを緩め、シャツのボタンを外す。

「馨?」
「ハルヒが先にイッちゃうのが悪いんだよ」

正面から抱きしめられたと思ったら、ドレスが緩んだ。
背中の留め具を外されたらしい。
ハルヒは両腕を交差して体を隠すと、抗議の声を上げた。

「馨、これ以上は…、ここではまずいよ!」
「かまうもんか」

僕は僕のたったひとつの世界を君のために捨てたのに
いまここにいる君を抱くのに、一体何に遠慮することがあるだろう。

「ハルヒは僕を愛してる?」
「…うん、愛してる。けど…」
「なら僕は誰にも遠慮しないよ」

スラックスを脱ぎ捨てた馨が覆いかぶさってくる。
サラサラした肌触りのシルクは、簡単に肌から滑り落ちてしまった。
ハルヒは追いつめられ、そして、再び馨が侵入する。

「ああっ、あっ、あっ、だ、めぇっ、人が来ちゃうっ」

もしドアから覗く者がいたとしたら、すぐに状況を理解するだろう。
長椅子の向こうに目を凝らせば、窓明かりに白い脚が照らされているのが見える。
女性の泣くような声に、男性が女性の名を呼ぶ声がかぶさり、
耳を凝らせば二人の粘膜がたてる音まで聞こえただろう。
そんな光景がハルヒの混濁した頭に浮かんでは消える。

しかし、馨の顔を見て、馨の声を聞き、馨に抱かれ、
胎内に馨を抱きしめていると、頭の中は馨に占領されてしまう。

663【もしもハルヒが馨の嫁だったら…】:2006/09/05(火) 18:03:58 ID:6AFAh0iw

馨の澄んだはしばみ色の瞳は、涙で濡れている。
夫はこうして自分を抱くときだけ、理性の裂け目から感情をほとばしらせる。
妻を強く抱きしめる瞬間、いつも涙が溢れ出すことを夫は知っているのだろうか。
この優しい人が、抱えている苦しみを自分にも分けてくれる日は来るだろうか。

「馨、愛してる…」

頭に手を回してひきよせ、キスをする。
せめて、自分の気持ちを馨に伝えよう。
少しでもあなたの悲しみが薄まりますように。

「んっ…」

唇を離して馨は呻いた。ハルヒの奥に熱い精を放出する。
その熱さを感じて、ハルヒは愛しさでいっぱいになる。
脈打つ馨を絞り出すように、ハルヒの胎内もうごめき始める。

ぐったりした馨を胸に抱いて微笑むハルヒの瞳にも、涙が光っていた。



「でもさ、」
「何?ハルヒ」

汗で濡れた体になんとか衣服をつけて、二人は長椅子に休んでいた。

「人が入ってこなくてほんと良かったよね」
「は?何言ってんの?人なんて入ってくるわけないじゃん」

「へ?」
「僕が部屋に入る前に、ちゃんと警備を置いてるよ」

「うっそ…」
「それに、もう人もいないんじゃないかな?
 ボチボチ帰ってもらうように言っといたから」

「で、でも、音楽が聞こえるよ」
「もう無人だと思うよ。警備もホールの外だろうし」

「…ねえ馨。なんでずーっとワルツがかかってんの?」
「嘘だと思うなら見てみ?」

ハルヒは胸にドレスをあてると、ドアに近寄ってそっと開けた。
煌煌と光り輝くパーティー会場は見事に空っぽで、
楽団の姿もないのに大音量の音楽だけが鳴り響いている。

「ね、なんでパーティー終わったって言わなかったの、馨?」

答えはわかってる。くっそー…
664【もしもハルヒが馨の嫁だったら…】:2006/09/05(火) 18:13:20 ID:6AFAh0iw

「だーって、その方が面白いじゃん?ハルヒの反応が」

馨は悪戯っ子のような顔をして、悪びれずに笑った。


ED

「お父さんは認めません!」と騒ぐ殿と、後ろで眼鏡を光らせる母さん

ブーケをキャッチするハニー先輩、をキャッチするモリ先輩

全てを乗り越えた顔で微笑む、男前な光

ラストのカット
教会の階段、ぐしっと涙をぬぐう光、
「ヒカちゃん偉かったね」と頭をくしゃくしゃするハニー先輩、
を持ち上げているモリ先輩、それを暖かく見守る二年生ズ、
皆に別れを告げた直後、手をつないで前に一歩踏み出す馨とハルヒ。
665名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 18:32:56 ID:DaZT8un1
666名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 18:50:02 ID:AH4Qvkkp
666
667名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 19:31:55 ID:OMxk1U7k
馨切ねえ。GJ!
668名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 21:12:02 ID:WsP85M2f
単行本感想 バレ注意


番外編の、「殿たちのおねだりには暴言で、
モリ先輩のおねだりはすんなり聞くハルヒ」に萌えてしまった。
モリ先輩のあんなおねだりやこんなおねだりも、
きっとハルヒは聞いてしまうに違いない!
669名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 21:13:01 ID:WsP85M2f
一応バレ注意をつけてしまったが、
単行本は別にバレ注意要らないのだろうか。
670名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 01:52:58 ID:B5sm52rL
>>668
うん、あのハルヒは萌えだな。私服もかわいいし。
671名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 18:41:08 ID:gYJHgRrR
馨ハルGJ!このシリーズ好きだな
672名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 01:16:53 ID:vWrYuzfP
おまけの結婚式の情景も楽しい
673名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:25:43 ID:QP0Y+dvw
【もしもハルヒが○○の嫁になったら】の第三弾、双子編の光ver.です。

カップルは光×ハルヒ、夫婦設定、舞台は常陸院です。
パラレルですが、馨は日本にいないという設定です。

ドラマ部分がやや長いかもしれません。
エロはまんなかへんで始まると思います。
674【もしもハルヒが光の嫁だったら…】:2006/09/08(金) 23:27:11 ID:QP0Y+dvw

また一つ曲が終わって、ハルヒは涙ぐむ少女に別れを告げた。
卒業ダンスパーティーも終わりが近づいている。
まだ踊っていないお得意様がいないかハルヒが見回していると、
誰かがさっとハルヒの左手を握って、ホールの中心に走り出した。

「最後くらい、僕と踊ってよ」

「ちょっ、光!」

ハルヒをくるくる回すと悪戯っ子のように笑い、指にすばやくキスをした。
目ざとい女子数人が気絶する。
ホールが騒がしくなった隙に、ハルヒの耳もとでささやいた。

「ハルヒ、僕のところにおいで」

「今日これから?」

予想通りの答えにプッと吹き出す。

「あはは…。さすがハルヒだなあ」

目尻にたまった涙をぬぐうとニッと笑った。

「じゃなくて、僕のお嫁さんになってよ、ってこと」


【もしもハルヒが光の嫁だったら…】

「お早いお帰りですな。確か今夜のスケジュールは…」
「お坊ちゃま、どうなさったんですその格好!」

「急に大切な用事を思い出してね」

若き当主を出迎えた常陸院のベテラン執事とメイドは同時に絶句した。
たった一人で帰って来た彼は頭の先からつま先までずぶ濡れで、
少なくない時間を雨の中で過ごしたらしいと一目で分かったからだ。

「雨で道が混んでたから走って来た。…ハルヒは?」

「奥様でしたら…」

年配のメイドが双子のメイドを呼びつける。

「「さきほど急用があるとおっしゃってお部屋に戻られました」」

「わかった」

正装から水を滴らせたまま廊下を進む光を使用人達が追いかける。

675【もしもハルヒが光の嫁だったら…】:2006/09/08(金) 23:28:37 ID:QP0Y+dvw

「光様、今夜のスケジュールは…先方にはご連絡を?」
「お、お待ちください、そのままではお風邪を召します!」

夫婦の居住エリアの前で、光は振り返って笑顔を見せた。

「乾いた服をあとで運ばせてよ。あと風呂の用意もしといて。
 先方には…そうだな、地方で足止め食ってると言っといて。
 雷で自家用ジェットが飛ばないから、晴れたら行くとでも」


光が作ってくれた完全防音のオーディオルームにいると、
何の音もしない。窓がないから何も見えない。
それでも嫌な気配が空気に満ちて、たまらない気分になる。

一体何十分経ったのだろう。
頭を抱え、体を縮めながらハルヒは考える。
ここにいた時間がの分だけ、終わりは徐々に近づいている。
嫌なことは、我慢していればいつか必ず終わるのだから。

「ヒッ」

突然空気を裂く音が聞こえて、ハルヒは飛び上がった。
あわててドアを閉める音がする。

「ここか?」

「光…?」

しばらくして、ソファのカバーごと抱きしめられたのを感じる。

「わかりにくいんだよ、お前。なんてとこに隠れんだよ」

ハルヒはオーディオルームにあるソファーとそのカバーの隙間に挟まっていた。

「光…」

コツンと頭をくっつけられる。

「遅くなってごめんな」
「ううん…ありがと」

ぎゅっと強い力で抱きしめられた。



「くしゅっ」
「光はもう…」

春の嵐が通り過ぎ、静かになった自室でハルヒは頭を抱えていた。
676【もしもハルヒが光の嫁だったら…】:2006/09/08(金) 23:33:18 ID:QP0Y+dvw

「せめて着替えるとかさあ…」
「そんな余裕なかったんだよ」
「夏じゃないんだから…」
「うるさいなあ」
「とにかく脱いでよ」

光からびしょぬれの衣装をはぎ取り、体を乾いた布で拭く。

「わっ、ちょ、待」

光はサッと赤くなるとタオルを奪い、ドアに向かった。

「どこ行くの?」
「風呂に入ってくるよ」


「くしっ」

一面大理石の巨大浴槽に薔薇の花びらが山程浮かんでいる。
結婚して以来、毎日薔薇で一杯なのは、使用人達の厚意だろう。
ハルヒは最初の頃、「健康ランドみたい…」と遠い目をしていた。

「ハァ」

ハルヒを喜ばせたいのに、守りたいのに。
途中までうまく行っても、最後には失敗して怒られたり、
逆にフォローされてしまったりすることがほとんどだ。

「小さなサインを見逃さずに、か…」

小声でつぶやいて湯から上がる。
なら、自分が仕事を投げ出して2時間ずぶぬれのままでいたのは
ハルヒのことを思う気持ちの強さを表す大きなサインじゃないか。

「気持ちをわかってくれないのはハルヒの方じゃん」

洗い場に座ると、浴室のドアが開く音がした。
メイドが様子を見にきたのかと、光はぞんざいな声を上げた。

「あー、いま使ってるから…」
「光、背中流すよ」

振り向くと、大きな白いバスタオルを胸に巻いたハルヒが
大理石の浴室に足を踏み入れるところだった。

「ハルヒ…、ちょ、なにしに来たんだよ」
「いいからむこう向いて。昔はよくお父さんの背中流したんだ」

677【もしもハルヒが光の嫁だったら…】:2006/09/08(金) 23:34:01 ID:QP0Y+dvw
ハルヒは慣れた仕草でボディーソープを泡立てている。
光はちょっとふくれて言われるままに背中を向けた。
ハルヒは海綿を手に、丁寧に光の背中を洗った。

「光…」
「……」
「今日は駆けつけてくれて、うれしかった」
「……」

汲み置いた湯で泡を流す。
その背中に、ハルヒはそっと頬を寄せた。

「光には凄く感謝してる。ありがと」

光の顔にサッと血が上った。

「じゃあなんで怒ったんだよ!」
「……」
「だいたいさあ、ハルヒって本当に僕のこと好きなわけ?
 いつもすぐ怒るし、全然わかってくれないし…」

ハルヒは光の背中に頭をくっつけたまま、目をつぶる。

「好きだよ」
「じゃ、じゃあ…」
「光が肺炎にでもなったらと思うとつい動揺して…」
「え…」
「光が心配してくれたのは凄く伝わった。うれしかった。
 でも、光には、いつも元気で、そばにいてほしいから」

ハルヒは話し終えると光の背中からすっと離れた。

「ハルヒっ…」

光は思わず立ち上がり、ハルヒの手首をつかんだ。

「あ…、えーと…」

光は妻の顔をまじまじと見た。

「僕、いまハルヒのことすごく抱きたい」

ハルヒは顔を赤らめて目を伏せた。

「…いいよ」

光はハルヒを横抱きにした。
そのまま寝室に向かい、白いシーツの上に妻を横たえる。

「寒くない?」
「ちょっと」

光は枕元に手を伸ばして、設定温度を少し上げた。

「部屋が暖まるまで、僕があっためるよ」
678【もしもハルヒが光の嫁だったら…】:2006/09/08(金) 23:34:49 ID:QP0Y+dvw

ハルヒが胸に巻いていたバスタオルを取り去り、肩から手を回して抱く。

「光の体、温かいね」
「風呂上がりだからね」

何が可笑しいのか、少年少女のようにくすくす笑い合う。
ハルヒの細い腕が背中に回るのを光は感じた。
体を少し持ち上げて、数秒見つめ合い、キスをする。

キスをしながら光が手でまさぐると、ハルヒは十分に潤っていた。
光の動きに答えて、ハルヒの手も光の性器に手を伸ばし、導く。
それが滑らかにハルヒの中に飲み込まれたとき、
二人はようやくキスをやめて見つめ合った。

「光…大好き…」
「うん…」

交わった二人は、やはり少年少女のようにあっという間に達してしまった。

「く…」

まだ半勃ちのそれをハルヒから抜くと、コポッと光の精が溢れる。
光が呆然とそれを見ていると、ハルヒが起き上がって光の性器に口をつけた。

「んっ…、んむっ…」

いつもは嫌がるのに、と光は内心驚きながらも、唇と舌で懸命に奉仕する
妻の姿に、愛らしい顔に、うつくしい肢体に感動する。

ハルヒも僕も言葉足らずで、二人とも少し鈍いから、
時々こうやって言葉と体で確かめ合うのはいいことだな。

光はぼんやりとそんなことを考えながら、ハルヒの髪をなでた。
やがて部屋の気温は上がり、二人の熱も上がって汗だくになる。
光は仰向けに横たわり、奉仕するハルヒをうながして上に乗せた。

「あ…ああっ…」

ハルヒは腰を落としながら声を上げた。
こみあげる挿入の快感に耐えながら腰を使う。
光はハルヒの細い腰をつかんで下から突き上げた。
光は喘ぐハルヒが可愛くて、ハルヒは一生懸命な光が可愛くて、
お互いの姿を見ながらどちらも胸がいっぱいになる。

679名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:39:31 ID:UN3xteAR
支援?
680【もしもハルヒが光の嫁だったら…】:2006/09/08(金) 23:43:01 ID:QP0Y+dvw

「う…」
「あっ…、んっ!」

二人は同時に達し、光は上半身を起こしてハルヒを抱いた。
最高に満たされたその瞬間、光は自分だけが幸福を手に入れたことを、
実感して、戦慄した。


汗を流した光が頭を拭きながら夫婦の寝室に入ると、
暗い部屋の中で、ハルヒが窓際に佇んでいた。

「ハルヒ、灯りもつけないでなにしてんだよ」
「あ…、えーと、月見てた」

光はスタスタと歩いて窓際に行くと、外を覗き込む。
雨で洗われた空に、丸く明るい月が昇っていた。

「へぇー、今日、満月だったんだ」
「うん」

ハルヒは隣に立つ夫の顔を見上げる。
猫のようなはしばみ色の瞳は、月よりもずっと遠くを見ていた。

きっと、旅立った半身のことを考えているのだろう。
自分にはわかる。なんとなくだけど。

「大丈夫、きっとうまくやってるよ」

光は「なんでわかったの?」とは聞かず、「うん」と答えた。

「そうだ、コート送ろうか。パリはまだ寒いだろうから」
「アハハ、コートなら売るほどあるさ」
「あ、そっか」

光は声を上げて笑った。

「さて、晴れちゃったから行くか」
「そっか、そう言っちゃったんだっけ?気をつけて」

頑張るよ。ハルヒだけ見てても、ハルヒは守れないってわかったから。

「ハルヒ」
「なに?」
681【もしもハルヒが光の嫁だったら…】:2006/09/08(金) 23:54:32 ID:QP0Y+dvw

光が横を見ると、ハルヒの大きな瞳が月光にきらめいた。

「愛してるよ」


ED

前回より一割増しの暴れ具合で「お父さんは認めません」な殿。

モリ先輩に肩車されてやっぱりブーケキャッチなハニー先輩。

教会の壁に寄りかかって微笑む馨、そのそばで話しかける鏡夜先輩。

ラストのカット
軽井沢の例の教会で、ハルヒのベールを持ち上げて赤面する光。
これが実は二人のファーストキスというオチ。
682【もしもハルヒが光の嫁だったら…】:2006/09/08(金) 23:56:37 ID:QP0Y+dvw
支援ありがとうございます。

途中、光が微妙に光っぽくなかったりするのはご容赦ください。

683名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:59:27 ID:iKXCXN+S
いやーん、結婚式がファーストキスってww
684名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:59:27 ID:UN3xteAR
リアル遭遇〜

なんだこの甘甘光ハル。ツンデレ光萌え。
GJ!!!このシリーズでは個人的にコレが一番キタ。
685名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:01:22 ID:gcYomPJD
このスレ始まって以来の光(単独)ハルキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
686名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:11:09 ID:p4C55ttv
>>682
ハルヒって本当に僕のこと好きなわけ? あたりが光っぽかったぞ。
光ハルって正直興味の対象外だったけど、意外に萌えることが判明。
687名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:16:43 ID:p4C55ttv
>>683と自分はほぼ同時に書き込んだということに気づいた。
688名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:16:56 ID:oMogH3mj
軽井沢での失敗を反省し、
不器用ながらも必死にハルヒを想い行動する光もえ
689名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:28:08 ID:oMogH3mj
683は私だ。
またもやニアミスでしたね
690名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:35:30 ID:gcYomPJD
>>687,688
お前ら軽井沢の例の教会で式挙げて来いw
691名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:07:43 ID:ca/moPNQ
嫁シリーズの人です。ちょっとホッ…

>>683
当然初夜は処女童貞で迎えました。
光は、初恋、ウブ、奥手担当なとこが殿とちょい被ります。

次はモリ先輩の予定ですが、1スレにあるモリハル夫婦ものの
大ファンなのでネタ被らないように書けたらいいなぁと思います。
692名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 15:28:00 ID:YzL3j1MQ
('A`)
693名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 17:29:42 ID:PGe98fMZ
7巻を読み返していて思った事。(今更ながら
双子×世話係イイな。
双子なら見つけ出してリベンジしそうだし。
694名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 18:44:49 ID:jWzJYZxs
アニメ版双子メイドもイイ!
695名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 20:51:38 ID:DqJ+YX4u
何だかな
696名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:00:06 ID:Bp1OAZcn
光×ハルヒ、すごいきゅんとしました!
ハニ×ハルヒも実はものすごい好きでした♪
モリ先輩も楽しみにしていますよ〜
頑張ってくださいね^^
697 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 14:47:11 ID:caauZnBx

双ハル投下します(・ω・)ノ
上にあった媚薬SSに触発されてハルヒに媚薬を飲ませてみたよ!
頑張ってエロくしたつもり…。全14レスです。

では参ります。
698双ハル1 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 14:49:04 ID:caauZnBx
「はあぁ…」
ハルヒは深くため息をつき、窓から入るさわやかな風に吹かれて、ぼーっとしていた。
顔はほてり、足取りもおぼつかず、吐き気や頭痛が止まらない。
昨日、違和感を感じた時に薬を飲むべきだった、と今更ながら後悔していた。
「みてみて、なんだか今日のハルヒ君、一段とかわいいですわ〜」
「お顔がほんのり上気してらして愛らしいこと!」
「ほら、なんだか潤んだ瞳で物想いに耽っていらっしゃるわよ」
「秋は人を切なくさせますものねえ…」
(今日はお父さん4時過ぎには家でるって言ってたし、
夕飯自分1人だからめんどくさいし、冷食でいっかあ)
お嬢様たちがのんきに妄想している横で、
ハルヒは別に切なくも何ともない、所帯じみたことを考えていた。
(たいしたことない、大丈夫…)
ハルヒは自分に言い聞かせながら、放課後が来るのをひたすら待ち続け、
クラスメイトや双子には熱を出していることをバレないように
必死にいつもどおりにふるまった。
特に双子は普通に抱きついたり、肩を組んだりしてくるため、
細心の注意を払っていたつもりだった。
テンションの高すぎる双子やクラスメイトにバレると色々と面倒だし、
よけいな気を遣わせてしまうのが嫌だったのだ。
それに、幼い頃から自分のことは自分で決め、
家事の一切を親に代わってたった一人でこなしてきた彼女にとって、
自分の不調を簡単に他人に訴えるのは、甘えを見せるようでどうにも苦手だった。

長過ぎた午前が終わり、昼休みを告げるチャイムが鳴る。
(あと約3時間…)
ふーっと息をつく。食欲はないので図書室で時間を潰そうと思っていると
「「お昼ーーっ」」
「学食行こーッ、ハルヒ!」
急に双子に後ろからがばっと抱きつかれた。しまったと思ったが、時すでに遅し。
双子はぱっとハルヒから離れると、両側から顔を挟むように頬に手を当てる。
「「ハ〜ル〜ヒ〜?」」
双子は一瞬の間を置いて目をギラつかせながら迫ってきた。
「え、いや、これは、そのっ違くてっ…!!」
弁解しようとするハルヒの足下がゆらっ、と歪む。
「あっ…」
今までの緊張から一気に解放されたように全身から力が抜けて、
足がもつれて二人に倒れかかってしまった。
世界がぐるぐると回転する。
吐き気は最高潮だが、朝から何も食べていないので、出す物がないのは幸いだった。
「おっと!」
「「ハルヒ…?」」
「保健室、保健室ー!」
「ほら、おんぶしてやるから乗んなよ」

光がハルヒの目の前でしゃがんでみせる。
「いーよっ…!自分で…歩ける…???」
699双ハル2 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 14:50:50 ID:caauZnBx
90度方向転換すると、またもやぐるりと目眩がして、いつのまにか双子が4人になっていた。
…よくよく考えてみると、四つ子だったような気がしないでもない。
「ああ、そういや四つ子だったっけ…」
「「相当キテるな、お前…」」
「あー、もうしゃべるな、いーから乗れ!」
「わっ…」
半ば無理やり体を光の背中に預けさせられる。
ふわり
「軽いな、お前はー」
おんぶなど久しくしてもらっていなかったハルヒはその懐かしい安心感につつまれる。
光の歩くリズムに合わせて体が揺れるのが、何だかとても心地良い。
「「本当バッカだよネー」」
「無理しちゃってさー」
「キツいならそう言えっての」
「道理で目がトロンとしてた訳だ」
「そういや、れんげ姫が
『今日のハルヒ君からは受けオーラがにじみ出ていますわ!』とか言ってたよネ」
「…??受けって…なに…?」
「「ま、知らない方が幸せだって」」
ハルヒはぼーっとしていて聞いていなかったが、
そのあとも保健室まで二人はなにやらしゃべり続けていた。
極力接触をさけていたため、今日の双子との会話らしい会話はこれが初めてだ。
「ふふっふふふ…」
「なに?本当にダイジョーブ?お前」
双子は唐突に笑い始めたハルヒをいぶかしげに見つめた。
彼女はこの状況を情けなく思いつつも、たわいないやりとりに幸せを感じていた。
風邪で弱っているせいなのだろうか?
負ぶされている安心感と相まって、なんだか泣きたくなり、
ハルヒは広い背中に顔を埋める。
光は自分にかかる背中の重みがほんの少し増したように感じた。

保健室に着くと校医に注射を打ってもらって、しばらく寝かせてもらうことになった。
保健室と言っても、庶民学校とは訳が違う。
校医や保健医のいる部屋とは別に個室が何部屋もあり、
まるで学校の中に病院が入っているようだ。
案内された部屋に入ると、まず天蓋付きのダブルサイズのベッドが目に飛び込んでくる。
冷蔵庫やソファやテレビもあった。
全体にクリーム色で統一された部屋はシンプルで、それでいて上品な清潔感が漂っている。
窓辺にはレースのカーテンがそよ風にゆるゆると翻っていた。
「やっぱ、すごいね…」
「ハァ?何が?」
「フツーの保健室じゃん」
ハルヒはもはやツッこむ元気もなくベッドに倒れ込んだ。
ああ、固すぎず、柔らかすぎず、最高の感触…。
700双ハル3 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 14:53:09 ID:caauZnBx
「ごめん…もう大丈夫だから教室もどんなよ…」
「うん、ハルヒ、ここに水おいとくから」
「部活終わったらうちの車で送ってってやるから、それまでおとなしく寝てなよ?」
「いいよ、ちょっと寝たら今日はもう帰るから…」
「弱ってるくせにかわいくないなー!」
「ま、ゆっくり寝てな」
馨が頭をくしゃりとなでる。
「「なんなら、添い寝してやってもいいけど?」」
「…結構です。あ…先輩たちには…急用で帰ったってことにしといて…
こんなこと知られたら…色々とうるさそうだし…」
ことに妄想の激しい環に知られたら、勝手に不治の病だ、なんだと大騒ぎして
無駄に事を大きくしそうなので口止めしておいた。
「「…いいけど……じゃ、オヤスミ〜」」
「うん」
双子は細やかな刺繍が施された天蓋ベッドのカーテンを閉めた。
いつもと違ってずいぶんあっさり出て行ったので拍子抜けだった。
ハルヒは、双子が毎日これくらいのテンションでいてもらえるとありがたい、
などと思いながら、グラスに入った氷水を渇ききったのどに一気に注ぎ込む。
胃酸の酸っぱい香りがかすかに鼻へ抜けるのを感じた。
「ふふ、ここに住めば、通学楽だなあ…」
一人つぶやきながら、横になる。遠い噴水の水音が耳に心地良い。
ハルヒはすぐに眠りに落ちていった。


誰かが額をなでてくれている。なつかしくてやさしい感触。
風邪の時はいつもハルヒが眠るまでなでてくれる手。
ほてった顔にはひんやりと冷たくて気持ちがいい。

「お…かあ…さん…?」
思わずはっと目覚めると、真上から色素の薄い、
いたずらっぽい瞳がにっこりとこちらを見下ろしていた。
「お目覚めですか、お姫様?」
「……かお…る…」
だんだん頭がはっきりしてきた。
そうだ、気分が悪くなって双子に保健室まで運んでもらったのだった。
3時間は寝ただろうか。注射が効いたらしく、体はだいぶ楽になっていた。
天蓋から吊るされたカーテンを通して淡くなった光がさしこみ、
隙間から初秋の爽やかな風を感じる。
「あ、今の忘れて!」
ねぼけていたとはいえ、友達を「おかあさん」と呼んでしまうなんてかなり恥ずかしい。
顔が一気に熱くなった。
701双ハル4 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 14:55:29 ID:caauZnBx
「?…ぅわっ」
気づくと顔が涙で濡れていた。さすがに慌てて顔を背けた。
これだから体調が悪いときの自分は嫌なのだ、つい感傷的になってしまうらしい、
と自己分析をしながら、ハルヒは急いでごしごしと涙を拭った。
「気分…よくなったから…もう帰る」
声が裏返ってしまう。立ち上がろうとすると、急に馨の手が肩に回った。
「馨…?」
「弱ってるときくらい素直に甘えてよ、ハルヒ」
ふいに抱きよせられて、馨の胸に顔を埋める格好になった。
頭を軽くぽんぽんとされ、あっけにとられると同時に
さっき光に負ぶされていたような安心感がよみがえる。
あの、どうしようもなく甘美な充足感。

ハッと気づくと無防備に体を預けていた。
そしてハルヒは十数秒は続いていたであろう沈黙を破った。
「…馨」
「何?」
「あつい…」
「あーあ、お前ムードぶち壊し…」
馨は苦笑して抱きしめた腕をゆるめた。
「あっ!ハルヒ起きたー?」
いいタイミングでガチャッとドアの開く音と光の声がした。
「じゃあね、もちょっと寝てな」
馨はハルヒをそっとベッドに横たえると、カーテンの向こうに行ってしまった。
「ん、何だよ馨ー?」
「いーから、いーから。光、もう戻ろ。ハルヒもうちょっと寝たいって」
「ふーん…じゃ、ここに飲み物置いとくから」
光はピッチャーに入ったアイスティーをゴトッとミニテーブル置いた。
そして馨はどこか不満げな光を連れてさっさと出て行ってしまった。
(あーあ…)
泣き顔を見られて、おかあさん呼ばわりしてしまった。相当バツが悪い。
しかし、さっきの馨は一体なんだったのだろう?慰めてくれたんだろうか?
てっきり、からかわれるかとばかり思っていたハルヒには意外だった。
ふと小学生の頃、寝込む自分に父が同じような事を言ってくれたのを思い出す。

「病気のときくらい親に甘えていいんだからね…」

ふと、腕時計に目をやると、もう放課後だった。
部活の最中に様子を見に来てくれたのだろう。
まったく今日の双子は妙に優しくて調子が狂う。何かあるとしか…。
「まあ、いっか」
熱のせいで、いつもの洞察力を発揮する余裕のないハルヒは、
双子のたくらむような笑みを見逃していた。
ハルヒはそのことを後で激しく後悔することになる。
702双ハル5 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 14:57:27 ID:caauZnBx
とりあえず汗でシャツが背中にべっとりと張り付いて気持ち悪いので、
保健医に貸してもらった新しいシャツに着替える。
そして、ピッチャーからアイスティーを注いで飲んで、もう少し寝ようと思い横になった。
しかし、なんだか妙に目が冴えて眠れない。
「…?熱い」
なんだか体の芯からあたたまってきた。
また熱が上がってきたのかとも思ったが、何だか違う。
どくどくと体中の血が巡る感覚。
ハルヒの経験したことがないような未知の感覚が沸きあがってくる。
「何コレ…っ」
体温が上昇する。悪い感覚ではない。でも体中が何かを求めてむずむずする。
小さな胸の突起は痛いほどに硬く尖り始める。
「んぅっ……はあっ」
ほてった体の奥から堪え難い、何か大きな衝動が湧いてくる。
ハルヒはうつぶせになり、足をぎゅうっと閉じて、奇妙な感覚に必死に耐えた。
衝動の波が来るのと同時にじわりと、ショーツが湿るのがわかった。
動くたびに服が素肌にこすれ、その度に身をよじる。
玉の汗が流れ、その汗の伝う箇所から熱を帯びていく。
「ふぅ…な…んなの………」
落ち着こうと思い、もう一杯アイスティーを飲んだ。
しかし収まるどころか、さっきよりも興奮してくるではないか。
まるで眠っていたもう一人の自分が殻を破って出てきて、
支配されてしまうような感覚にハルヒは戸惑う。
「…ぁ……ん……ふっ」
無意識に、溢れはじめたそこに手が伸びたが、はっとして手を引っ込める。
「な、何しようとしたんだろ…今、私…」
ついさっきまでこんな衝動があることすら知らなかったのに、
どうすれば気持ちがいいのか体は知っているようだった。
堪えれば堪えるほどに、もう一人の自分が(早く、早く)と急かす。
「〜〜っ…! ……こんな…の…ダ…メ…」
ハルヒのそこはもはや洪水状態になって侵入を待っている。熱い。
まるで体中の血が下腹部に集まっているようだ。
こうなると理性が体の制御機能を失うのは時間の問題だった。
「うぅっ…はっ…はっ…はぁ、もう………」
最後に残った一滴の理性を使って、さっき馨が開けっ放しで出て行った天蓋のカーテンを
閉め、
誰が見ている訳でもないのに布団を頭までひっかぶった。
(もうどうにでもなれ!)
根拠のないプライドを脱ぎ捨て、ベルトを外しにかかる。
はやる心を抑えきれない。ベルトを外すことすらもどかしい。
ズボンをそっと脱ぐと、生地と足がこすれる感覚にヒクッと震えた。
703双ハル6 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 14:58:43 ID:caauZnBx
「ひぅっ!…はっあ…」
ばさっとズボンが床に落ちる音に、完全に何かが焼き切れ、
ハルヒは本能に体の制御を委ねた。ショーツを一気に膝までおろす。
もうそこに触れることしか考えられない。そして蜜でとろけたそこに中指で触れる。
「…はあぁあっ!やっ、はん!」
自分がこんな声を出していることが信じられなかった。
より快感を感じる場所を探して、にゅるにゅると激しく指を動かす。
割れ目の上にある膨らみをいじると気持ちがいいことを発見して、そこを一心不乱に擦る。
もうハルヒは本能からの衝動を抑えられなくなっていた。
くちゅくちゅと卑猥な音が布団の中に響く。
(暑い…)
ふとハルヒは霞みゆく意識の中に楽しげな笑い声を聞いた。
開いた窓は噴水広場に面している。きっと下校前の生徒がたまっているのだろう。
ホスト部のみんなも今頃なごやかに、脳天気にお客さんたちとお茶を飲んでいるに違いない。
彼らがいつもどおりの平和な学生生活をしているそばで、
自分はこんな淫らな衝動に支配されている。
そんなことを考えながら、指を動かしていると、
堪え難い背徳感でいっぱいになると同時にどうしようもなく興奮し、昇りつめていく。
「あ!ふぅっ…もう、っは!…だめっ…ああぁん!」


パパーーーーーーーーーーーーン!!!


「「姫ー!お迎えにあがりましたー!!」」
もう限界かという瞬間に乾いた爆発音と共に、勢いよく天蓋カーテンが開く音がした。
「ひゃああ!!?」
がばっと布団から顔を出すと、色とりどりの細い紙テープが顔にかかった。
そして、火薬のにおいが立ちこめる中に双子が立っていた。
行為に没頭するあまり、人が部屋に入ってきた気配に気がつかなかったらしい。
「…!!!!わあぁ!ひひひひか、かおっ!?」
「「イエーイ!びっくりした?」」
双子はぱんっと手を合わせる。
「何お前、この暑いのに頭まで布団かぶって…」
「い、いいいつから!いつから、い、い、いたの!?」
動転はしていたものの、なんとか足首に絡まっていたショーツを履くことには成功した。
「えー?たった今だよ」
「「どうかした?」」
シンメトリックな二つの顔がずいっと迫ってくる。
704双ハル7 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 15:00:07 ID:caauZnBx
「なっ何でもない!!」
なんてタイミングに登場してくれるのだろう?
何か大きなうねりが来そうな瞬間に現れるものだから、本当に心臓が止まりそうになった。
しかしこの双子、風邪で寝込んでいる人間をクラッカーで叩き起こすなんて、人として何か間違っている。
普段のハルヒならそうツッこむところだが、さすがにそんな余裕はなかった。
「みっ見てた?」
「「何を」」
「や、見てないなら別に…」
「何を見られたくなかったワケ〜?」
光が肩に手を回す。
全身が性感帯のように敏感になっている今のハルヒには、
こんなささいなボディタッチすら刺激になる。
「んっ…何でもっない」
「何だよ意味深〜」
「いいでしょ、なんでも…」
ハルヒは自分の今までしていた事がバレていなかったらしいことに心底安心して、
へなへなと力が抜ける。それを見て、双子は顔を見合わせてにやっと笑う。
「安心してよ」
「僕たち」
「「ハルヒの一人エッチなんて、全然まったくこれっぽっちも見てないし!」」


( ゚Д゚)…


(゚Д゚)……


「あwせdrftgyふじこlp!!!!!??」
ハルヒの顔からさーっと血の気が失せる。あの日800万の壺を割ってしまった時以上に。
「………………」
石化するハルヒをよそに双子はなおもしゃべり続ける。
目眩がして、目の前の双子がなんだか遥か彼方でしゃべっているような感覚さえした。
「見てないもーん」
「「聞かせてもらっただけだから♪」」
「うーん、予想以上の効果だったよネ、この媚薬!」
「うわ、このアイスティーほとんど飲んじゃったの?道理で!」
(は!?媚薬???…………やられた!!)
            
orz……………

ハルヒは普段と違う優しい双子に油断していた上に、
この二人が悪の申し子であることを忘れきっていた自分に激しく後悔していた。

705双ハル8 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 15:02:23 ID:caauZnBx
「いやー、本当まさかだよネ、コレ仕込んどいて良かったじゃん」
光は手のひらに収まる小さなボイスレコーダーとピンマイクを枕から取り出した。
「…はあ!?」
ハルヒは慌てて起き上がって、下着の上にシャツを羽織っただけの姿のまま、
証拠品を奪おうとソファに座る光に駆け寄る。
「やっ…や、やめ、盗聴でしょ!?それ!きたな…わわっ!!」
しかし、急にさっと前に出てきた馨の足につまづいて、勢い余って光に抱きつき、
右足にまたがるような形になってしまった。
「ひゃぅんっ!」
意図せず飛び出た自分の嬌声にカッと顔をほてらせたが、
光の手に高く掲げられたレコーダーを奪おうと、ハルヒはあせって立ち上がる。
しかし、のばした手は空回るばかりで目的の物にかすりもしない。
「ハルヒ、そんな格好だと誘ってるようにしか見えないヨ」
光は隙だらけのハルヒの細い腰に素早く手を回し、捕らえた。
「馨!パス!」
無情にも銀色の小さな機械は大きく弧を描いて宙に舞い、馨の手に収まる。
「ほいよっと!」
「あれー馨、今日のハルヒずいぶん積極的じゃない?」
くいっとあごを持ち上げられ、光の顔が至近距離で迫ってくる。
「そうだね光、きっとイク寸前で止められて我慢できないんだよ」
「そっそんな訳っ…」
「「ないの?」」
ハルヒはぐっと言葉に詰まる。
「こんなに濡れてんのに?」
「ひゃあ!んはっ、あ…」
光がショーツ越しに秘部を擦り始める。不意をつかれ、
力の抜けた足がかくんっと崩れ落ち、また光の右足にまたがってしまう。
「こーんな声だしちゃってたのに?」
「!!…やっ」
『うぅっ…はっ…はっ…はぁ、もう………』
後ろから近づいてきた馨が耳元でささやき、レコーダーの音量を大きくする。
ハルヒは羞恥に顔を歪める。自分の頬が灼けるように紅潮するのがわかった。
「ハルヒ、かわいいよ」
馨はレコーダーをベッドに放り投げると、耳にふーっと息を吹きかけながら、
後ろからハルヒのシャツを器用に脱がせる。
「ちょっと!何やって…んぅ」
「風邪の時はいっぱい汗かいた方がいいんだよー」
急に二人の動きがぴたっと止まる。
「ハルヒが1回だけ僕らの前でイッてみせてくれたら、このレコーダーは
ハルヒの好きにしていいんだけどなー…」
「イクって…?」
「僕たちが来る直前にキそうだったヤツだよ」
馨のその提案にハルヒの心は揺らいだ。
(それくらいなら…1回なら…)
「本当に1回だけだよ…」
「「決まりっ!」」
すぐに二人は手の動きを再開させた。
706双ハル9 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 15:04:09 ID:caauZnBx
シャツのボタンが全部外れると、華奢な肩が露になり、ハルヒは思わずひくりと震えた。
すぐ目の前に光の視線を感じて、鼓動はうるさいくらいに大きくなる。
馨は後ろからキャミソールはそのままで、スポーツブラだけをずり上げ、
薄い生地越しに発達途上の小さな胸を揉む。
「ちっちゃいなーハルヒ」
左は全体に緩急をつけてマッサージするように、
右は人差し指で桃色の突起の回りを焦らすようにくるくるとさすると、
すると、早く触って欲しいとばかりに突起は立ち上がり始める。
「もう立ってきたね」
「は、あぅん…、ちょっと…かお、る!」
突然、今まで秘部をいじっていた手がぐいっとショーツをひっぱる。
汗と蜜をたっぷり吸い込んで秘部にぴったりと張り付いたショーツは
割れ目に思いきり食い込んで、ハルヒを容赦なく責め立てる。
「ひっ…ふぁああっ!あっ」
ぎりぎり食い込む布をなおも飲み込もうと、秘所は物欲しげにひくりひくりと蠢く。
解放され、無防備になった首筋や、鎖骨あたりに生温かな吐息を感じる。
ハルヒは頭を振り、光のシャツをぎゅっとつかみ、快感の波に必死に耐える。
二人に触れられる所から敏感になっていくようだ。
「…ひかっ、るうっ!やっ、こん…なの…やだぁ…あっ!」
先ほど一人でしていたときと比べ物にならない快感に喘ぎながら、
ハルヒは必死に懇願する。
しかし上目遣いの潤んだ瞳と荒い息づかいで訴えても、二人を煽るだけだった。
「何が嫌なのかな〜?ハルヒは」
「もしかして、こういうこと?」
馨は腹を愛撫していた手を移動させて、すでにぐっしょり濡れたショーツ上から
秘所に触れ、ゆっくりと往復させる。
その指はふにふにと揉むように動かすかと思えば、不意に割れ目に食い込んだりする。
秘所はその動きに呼応するようにひくつく。
そこからはとめどなく蜜が溢れ、すでに光のズボンにまで染みをつくっていた。
「わあ…ぬるぬるだよ、やらしいね、ハルヒ」
馨は指と指の間で糸を引く愛液を見せつけながらささやく。
「はうっ、誰の、せいだとっ、あ…ふっ、ふぁあぁ」
唇を噛み締めるが、漏れだす声を抑えられない。
こんなに屈辱的な行為を受けているのに、自分の中の女は悦びの声を上げてしまう。
「それともこういうことが嫌?」
前からは光がショーツをちぎれそうなほど強くひっぱったまま、
舌で生地越しに硬く尖った胸の突起を嬲ったり、甘噛みしている。
光の唾液で濡れた生地が肌に張り付き、
真っ赤に充血して艶やかに尖る突起は丸見えになる。
ハルヒはぎゅっと目を強く閉じて耐えるが、
もう反射的に跳ねる体の動きを止められなくなっていた。
「ひゃぁっ…く、あぁっ!ふぁあっ…はあ、あ!…ぅうん」
ハルヒはたまらずに更なる快感を求めて、
またがった光の足に秘部を擦りつけるように、前後にいやらしく動く。
「はぁっ!ちょっ……あぁ、…んんっ、ふ!やっ、あっ!」
二人の細くて長い指が体中を這い回る。予想できない動きに否応なく期待してしまう。
707 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 15:06:12 ID:caauZnBx
うはwwちょww思わぬトラブル発生。
続きはまたあとで!
708名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 15:12:34 ID:4SOILeFO
イエイ!久々に良作にリアル遭遇!続きに期待してます!!
そして、これだけは言っておきたい。
ハルヒ……こっち見んなww
709名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 15:15:16 ID:y3DQ0+7e
GJ!(・∀・)b
続き期待してます
710名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 15:33:12 ID:9h6CxrDe
超GJ!
続き、期待しています!
711双ハル10 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 15:34:25 ID:caauZnBx
「「じゃなくて、こういうこと〜?」」
二人の悪魔はきれいに声を揃える。ニヤリと笑うと、
光はぎゅうっと強く両方の突起をつまみ、耳の中に舌を這わせる。
馨は左手で太ももを愛撫しながら、右手はショーツに滑り込ませ、
大きく膨張した肉芽を強く押しつぶしながらぐりぐりと転がす。
「くっ、はあ!んぅっふう!…や、やっ…あっあ!」
「気持ちいいの?ハルヒ?」
「んっ、んぅっ!」
「でも、そんなに声だしたら」
「人が来ちゃうよ…?」
馨は親指でハルヒの唇をつつーっとなぞりこじ開けると、
人差し指をハルヒの口内に突っ込む。
「んっ、むぅ……んんむっ」
くちゅくちゅと指が口内を犯し、甘く痺れる感覚がハルヒを襲う。
そうすることが当然のように、馨の手を握り、抜き差しされる指を必死に舌を絡める。
「そんなにおいしい?」
意地悪くささやくと、挿入する指を2本に増やされる。
ハルヒが汗ばんだ体をしならせると、涙か汗か涎かわからない物が飛び散る。
ふと部屋の様子がハルヒの目をかすめた。
夕焼けで紅く染まった部屋に、影が伸びている。
その影は考えられないほどいやらしく腰を振っていた。
こんな姿を二人の前に晒しているかと思うと、体中の血が熱く滾る。
「ハルヒ、力抜いて」
「…?」
後ろから光の中指が秘部の花びらを割って侵入する。
「んんんぅ!むぁっ…んむぅ!」
蜜で溢れるそこは大した抵抗もなくぬるんと指を飲み込んだ。
光はハルヒの顔に苦痛の色が浮かばない事を確かめると、内壁を擦り、かき回す。
「ハルヒのココすっごく熱いよ、ぐちゃぐちゃだし」
くちゅ、ぴちゃっ、と口からも秘部からも発せられる淫らな水音がハルヒをますます昂らせる。
大きく喘ぎたいのに、口には馨の指が入っていてくぐもった声しか出せず、もどかしい。
あまりの快感に蜜だけでなく、涙まで溢れて止まらなくなっていた。
「んっ…んぐっ、ふっ…ふぁ、むぅ」
流れ出した涎が首筋まで濡らしていた。
「ハルヒ、声出したい?」
飛びそうな意識の中でハルヒは必死にこくこくと頷く。
それを見て馨はハルヒの口から指を引き抜くと、唾液が銀色の糸を引いた。
「んはっ!ふっ、は…ああん、」
途端に光が秘所への抽挿をますます激しくしていき、
秘所はきゅうっと絡み付くように締めつける。
712名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 15:34:36 ID:H0NANK5s
GJGJ!
続き期待しています!
713双ハル11 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 15:35:40 ID:caauZnBx
「あ、ねえ、なんかキツくなってきた」
ハルヒの中に何かが駆け抜けようとしていた。
(コレがイクってこと…?さっきもこんな感じだった…)
しかし、それを察知したのか急に光の動きが止まる。同時に馨の胸への愛撫も止まった。
「…ハルヒ、イッていいって言うまで我慢ね」
「え…そんな…」
早く楽になりたいのに…。非情な指示がハルヒに下される。
「アレがどうなっても構わないんだったらいいけどさ」
光はベッドの上のレコーダーを指差して言うので、ハルヒは口をつぐんだ。
光はハルヒを馨の方に向かせて自分の膝の上に座らせると、
馨はハルヒのローファーを脱がせて両足を肘掛けに乗せた。
二人がまだよく見ていなかった秘部が晒される。
「わっ、…ちょ、恥ずかしいでしょ!やだ!」
足をばたつかせて嫌がるハルヒの足をがしっと抱える。
濡れて張り付いたショーツはパクッと開いた割れ目の形をくっきりと浮かび上がらせていた。
「もう恥ずかしいも何もないでしょ…」
恥ずかしい格好を見られているという羞恥心から、
さらに蜜が溢れてソファにしたたり落ちる。
「ハルヒのココ、さっきよりヒクヒクいってるよ」
馨はショーツを横にずらすと、2本の指でハルヒの中をかき回した。
同時に光からの胸への愛撫も再開される。
「ひゃぅっ!…ふ…くぅ…」
さすがに指を2本も挿入されると圧迫感を感じたが、
すぐに快楽に溺れてそれどころではなくなっていく。
イキたいのにイケない…。体にぐっと力を込めて耐える。
「あ、ふ……っ…ん、んぅ!あっ!あ、やぁ」
ハルヒの頭の中は「イキたい」という言葉だけで埋め尽くされていく。
「もうっ…あぅ、…だめ…んはぁ!イ…ク、ふぁっ…イキたいっ」
「じゃあいいよ」
またもや二人の動きが止まる。
「え…?」
「「イッてみなよ」」
「……」
「どうしたの?」
(も…だめ…)
一瞬のためらいの後、快楽への渇望に負けて、指を胎内のより気持ちのよい場所を
こすってもらうべく、両足を大きく開いたまま、大きく腰を動かす。
そんなハルヒを見て、二人は動き出した。
そして口や手を最大限に駆使して確実に絶頂へと導く。
体がとろけて、どこかに飛んでいってしまいそうな感覚。
「んっ、あぁんっ!……ん、くふぅっ!あっ」
思わず目の前で胸を嬲っていた馨の頭をぎゅっとかき抱いた。
体中に与えられる快感に、もう限界だった。
714双ハル12 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 15:36:52 ID:caauZnBx
「あっ、あっ、ぁあっ…も、だめっ!はああぁぁんっ!!」
激しすぎる快感にハルヒは、一際大きな声で啼き、
馨の指を強く締めつけて初めての絶頂に達した。
「んふぅっ…はっ…はっ…はっ…」
「やっぱ早いね、もうイッちゃった?」
「うわ、僕のズボンびちょびちょ〜」
「ふ…あっ…」
中に挿入された指をずるりと抜くと、その刺激だけでぞくっと震える。
ハルヒは絶頂の後の余韻で荒く息をしながら、光の腕の中にぐったりともたれかかった。足は時折ピクピクと痙攣している。
(やっと、終わった…)
快感から解放されて、ほっとしたのもつかの間、
ハルヒはまたもや体が自分の意志に反して快感を求め始めているのに気づく。
「ハルヒまだ足りない?」
馨の言葉に、今の気持ちが見透かされたようでどきっとする。
「そ、そんなわけないでしょ!」
ぱっと二人から離れ、涙目でキッと睨みつける。
「そ?」
「僕らはまだ続けてあげてもいいんだけど」
「そうそう」
「何言ってんの!ほら、そのレコーダー渡して!約束でしょ!」
「…ほーい」
ハルヒはもう一度自分に迫ろうとする双子押しのけて起き上がると、
差し出されたレコーダーをひったくった。
ハルヒはふらふらする足で立ち上がり、乱れた服を整える。
「……」
正直なところ、ハルヒの体は続きをしたがっていた。
自分から望んだ状況でないにしろ、さっきのように達するのも
決して悪い感覚ではなかったし、媚薬の効果なのか、まだ下半身はむずむずしていた。もっと気持ちよくなれるはず…。
(ううん、まさか…私はそんなこと、望んでない…望むはずが…)
ハルヒは必死で自分の欲求をごまかした。
「ハルヒー本当に続きしない?」
「しない」
「本当の本当に?」
「しないったらしない!」
言葉とは裏腹に秘所が熱く潤むのを感じる。
「ま、媚薬の効果もそろそろ切れてるだろーし、しょーがないね」
光が肩をすくめて言った。
(何を……言っているのだろう。)
まだ自分の体内の媚薬は効果が切れるどころか、
今もじわじわと体の内から湧き出る快感で自分を支配しているのに。
自分で盛った薬の効果の持続時間を知らないのだろうか?
不思議に思って馨を見上げると、ニヤニヤとこちらを見ている。
715双ハル13 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 15:37:55 ID:caauZnBx
「「じゃあ、これはどうなってもいいんだね〜?」」
「は?」
『あっ、あっ、ぁあっ…も、だめっ!はあああぁんっ!!』
光は胸ポケットから新たなレコーダーを取り出して、再生してみせると、
つい今しがた自分の上げていた嬌声が部屋に響く。

「!!!??」
声にならない叫びをあげるハルヒ。
「今のハルヒがあんまりかわいいんでさぁ」
「急遽また録っちゃったワケ」
「ごめーん、言ってなかったっけ☆」
「あーあ、この声、部のHPにアップしたら大反響来るだろーなー」
「「で、コレどうしよっか、ハルヒ?」」
(この悪魔共〜〜…!!!)
「ちょっと!こっこれ一個じゃなかったの!?」
「「え〜、一個だけなんて言ってまっせーん」」
焦る一方でハルヒは内心期待している自分に気づいていた。
「〜〜っ…わかった……続きをすれば…いいんでしょ?」
「あれっ僕らまだなんも言ってないよ?」
「っ…!」
双子は完全に見透かしていた。ハルヒの体が触られるだけではもう我慢できないことを。続きをしてほしくてたまらないことを。

もちろん媚薬を盛った張本人達である彼らは、その効果がいつまで続くか知っていたし、
ハルヒが今もじわじわと体の内から湧き出る快感に耐えていることも知っていた。
でも、ハルヒは絶対に自分から「行為を続けたい」とは言えない。
それは、自分をハメた双子に対して意地を張っているというのもあるし、
恥ずかしいというのもあるだろう。しかし何より、
自分の欲求に素直になれない性格こそが、いくら媚薬の熱に浮かされようと、
「してほしい」というたった一言を伝えられない原因になっていた。

双子は、いや、馨はそんなハルヒの性格を見抜いていた。
はじめからこんな音声を他人に聞かせる気などはなかった。
むしろ、ハルヒのこんな声を知っているのは自分たちだけだ、
という優越感さえ抱いていたし、
ハルヒにイエスと言わざるを得ない状況という口実を作ってやるために
脅迫するフリをしているに過ぎなかった。
「やっぱ帰ろっかー」
「明日でもいいしね〜」
「ハルヒ疲れてるだろうしぃ〜」
しかし双子はあくまでギリギリまで焦らす。
「待っ!!」
とっさに引き止めるように馨の腕に抱きつく。
716双ハル14 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 15:39:52 ID:caauZnBx
「「何?」」
双子は挑発するような口調で言った。
(もしや…この二人わかってやってる…?)
そんな二人の顔を問いかけるように交互に見比べる。
光は小さな男の子のようにいたずらっぽくニヤついている。いつもの光だ。
そして馨も同じような表情をしている…。
しかし、馨の瞳には優しげな光が宿っているのをハルヒは確かに見た。

『素直に甘えてよ』

先ほどの馨の言葉を思い出す。
思わずじっと見つめる。
馨ははぐらかすように、にっと笑った。
きっと自分がここまで察していることも彼にはバレているのだろう…。

いつのまにか夕日は沈んで、部屋は薄暗くなりつつあった。
お互いに何を思っているのかわかっている沈黙。
窓の外の木立がざわざわと音を立てる。

「い、いま…して…続き…」
…たまには、甘えてみるのもいいかもしれない。
耐えるのがつらいなら、いっそ白々しく騙されたフリをしてみようか。
快感に流されるままに大きく啼いてみせようか…。

自分から求めているという恥ずかしいシチュエーションにハルヒはうつむく。
(それにしたって甘えて欲しいからって媚薬飲ませるってどうなの?しかも病人に…)
ハルヒはツッこみたい気持ちでいっぱいだったが、
体の甘い疼きを止めることはもはや不可能だった。
それを見て双子はいつものように意地悪くにやっと笑う。

「仰せのままに」
「どうぞ?」
「「お姫様」」
「別に…イヤな事は先に終わらせる主義…だし…」
「「そーゆーことにしといてあげるよ」」

ハルヒはこれから起こることへの期待で顔をほてらせて、
二人の差し伸べた手をそっと取った。
717 ◆YpJg5SDSPc :2006/09/12(火) 15:41:35 ID:caauZnBx
風邪引きハルちゃんにこんなことさせてみました。
…正直スマンかった。
718名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 15:43:56 ID:H0NANK5s
凄く良かったです!リアルタイムで見れた事だし大満足っス!
719名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 16:33:12 ID:iiJyX+ee
GJGJ!!媚薬エロイイヨ〜
馨ハル萌えなんで、さりげなく優しい馨にも萌え(*´Д`)
ご馳走様でした
720名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 17:03:48 ID:KSwmgiLK
すんばらしい!是非合体まで描いて欲しいです!
上の口も下の口も同時に蹂躙されるハルヒが見たいっす。
721名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 18:19:48 ID:AGQKzWQR
すげえ!女性読者ってこんな事考えながら読んでるのか・・・
目から鱗が落ちちゃった。
722名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 19:55:50 ID:8ChNXmmO
GJ〜!
でもこっち見んなw
723名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 18:40:38 ID:HIBAxD67
( ゚Д゚)


(゚Д゚)



(゚∀゚)
724名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:04:08 ID:Y1rLLe7i
最高だァァァ!!!!!
GJGJ!!神!!!!
725名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 02:03:35 ID:6zO9dS6i
>>717
GJ過ぎてビビりました・・・
726名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 15:42:55 ID:txL9EIIs
大作GJー!ごちでした!
727717:2006/09/14(木) 18:53:15 ID:coIMX1Xa
レスありがとう。

改めて読み返すと空行が少なくて読みにくいこと発見。以後気をつける。
728名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 02:40:27 ID:QVyo31k/
鏡夜×鏡夜姉で(*´д`)ハァハァしていい?
729名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 06:56:23 ID:JtLRfPN4
環×ミシェルハァハァ
730名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 01:44:33 ID:rtzVDh2b
本スレでタンスに服を詰めてるシーンのふゆみさんが
喘いでいるようにしか聞こえないというレスがあったなーw
731名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 03:23:08 ID:H7QiNA4t
基本的に環×ハルヒ派なんだが
ハルヒにちょっとでも触れた時点で昇天して終わりそうなんだよな
732名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 13:32:35 ID:7Pcc9d5T
入れてないのに勝手に発射しそう
733名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 13:55:49 ID:kYtC9Qlc
こんな夜に〜発射できないなんて〜♪
734名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 20:50:47 ID:/SCdJ7Za
いや、むしろ本番前に無駄に発射しすぎて肝心な時にできないw
735名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 20:54:04 ID:7UaHd/TU
なんだか水鉄砲みたいだな
736名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 00:46:45 ID:lfU9Jc/u
光なんかも早そう。逆境に弱いし。
737名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 17:31:41 ID:ZzJgtqFJ
光は緊張し過ぎて勃たなかったりしたらモエス
んで、馨に泣きついて、じゃあ三人で一緒にって事に……
738名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 20:49:42 ID:rFb8UX1n
立派にやり遂げそうなのはモリ先輩とハニー先輩
739名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 21:21:37 ID:dxYf/Eo+
鏡夜もやり遂げると思う
740名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 00:58:49 ID:9zVts9wr
>>789
やり遂げられない鏡夜なんてコミクス8巻のおまけ
漫画並にバロスww
741名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 00:59:59 ID:9zVts9wr
アンカミス
上のは>>739
742名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 16:22:06 ID:j6Zu9/0N
やり遂げるがやり逃げるに見えてびびった・・・
743名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 19:49:36 ID:hpKmrexp
>>742
禿同w
744名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 02:59:51 ID:qNgYl0qh
>>789に期待
745名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 17:05:22 ID:RD6fl5fL
>>733

年いくつ?
746名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 19:52:53 ID:OAJdKwNF
>>740を見て思った。
どうしよう…もしも鏡夜が超早漏で、裸見ただけでイッてしまい、しかも一回しか出来ない人たら。
不敵に笑いつつバイヴ(ローター)責めしようとしたら電池が切れてたら。
自信満々で亀甲縛りしようとしたが、縄が短すぎて失敗したら。
ぶはっ!かわいそう……w
747名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 21:19:14 ID:TaL74RaL
>>746
ぶはっwww可哀想すぎるwwww笑うに笑えない
けど笑いがこみあげてくるwww
748名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 00:45:27 ID:o9l1AcTx
>>746
鏡ちゃんはねぇ、ド変態さんだからバイブも縄もコレクションかってくらい
いーっぱい持ってるんだよ。だから大丈夫。

早漏については…どうしようもないね…(´・ω・`)カワイソス
749名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 00:50:16 ID:VYbpFj3n
早漏の鏡夜なんてイヤだwww
エロの時だけオラオラ言葉責め男になるモリ先輩よりイヤだwwww
750名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 12:41:55 ID:J60ESAi6
ああ、そんなのEDの殿よりイヤだ。
751名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 19:22:52 ID:dvPcBrkK
かといってハルヒとの初体験で無難に格好良くこなす殿もイヤだな。
触れただけで暴発はやりすぎとしても、せめて何かしらアホな行動とって
ハルヒにウザがられて落ち込むくらいはしてほしい。で、やり遂げた後もアホなのが理想だ。

ところで同人誌の林間だと、鏡夜は参加しないで撮影してるのが多いのは何故だろう…。
752名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 21:06:13 ID:VYbpFj3n
殿は早漏だろうが包茎だろうが童貞だろうが
何となく許される感じがするwww
753名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 23:06:24 ID:E9NnODap
>>751
鏡夜は実はインpうわやめろなにをすr
754名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 23:30:29 ID:osKgUDMS
コンドームの重ね着でOK
755名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 23:38:50 ID:Irq/6e22
>>751
まあ、参加するのもなんかキャラに合っていない希ガス。
横で言葉攻めしてたり撮影してる方がしっくりくるな。
実は誰よりも興奮してたら笑える。
756名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 23:48:25 ID:MSQBLoMi
鏡夜は林間には参加せず後日ハルヒを呼び出して2人きりで
記録した画像を見せつけながら言葉責めプレイとかしてそう。
757名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 00:45:22 ID:nkHzGlEW
それでこそ鏡夜だな
けど林間と言ってもなんか環そういう酷い事
出来そうに見えない。双子は解るけど…
あとハニー先輩も何気にハマってるw
758名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 03:34:06 ID:Q0i1VD5o
ハニー先輩って一番でかそうだもんね。
759名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 08:50:54 ID:nv6GqBWf
鏡夜は個人的に調教するなら別だが、林間済みハルヒには全く興味なさそう
加わってもデメリットしかないから、セクースせずに道具や言葉責めだけかと
それで映像は自分が映ってる部分をカットして売って利益だけウマー
あと林間は殿不在のときに行われるんじゃないか?殿は和姦しかだめだろうよ
760名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 09:02:53 ID:RP5Irz89
殿は林間現場に居合わせたらとりあえず怒るくせに、
しっかり興奮して結局欲望には勝てずに
林間に混ざってやってしまうイメージだな
しかもお父さんとして(ryとか言い訳にならない言い訳しながらw
761名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 10:51:51 ID:nkHzGlEW
そういえば少女漫画のエロスレでしつこく
環が押さえて双子メイン鏡夜だかモリが撮影
ってリクをしてた奴いたな。
762名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 16:18:47 ID:g9pYkG0W
まさに外道!
763名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 01:44:05 ID:mh78NOKx
新婚さんシリーズどうなったんだ?
職人さん詰まってるんだろうか。
ここんところずっと降臨してたから
最近来なくてサミシス
764名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 02:04:12 ID:zgiExnH1
もう少々お待ちください。
765名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 20:14:31 ID:v2RfckZW
またーりまたーり。
766名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 02:16:08 ID:WVZiHthr
アニメが最終回だったねー

鏡夜×ハルヒ分が補給したい気分になりますたw
767名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 07:29:17 ID:+1sgCdV8
エクレール嬢×殿って見てみたい。
768名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 09:22:33 ID:PbvO+zQ/
昨日の最終回見て、ここの鏡夜×ハル(夫婦設定)を思い出した
職人さんの降臨を心よりお待ちしております
769名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 23:16:09 ID:sEoDza/0
アニメは鏡ハル者にとって、おいしすぎる回だった…!!
770名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 23:22:53 ID:igbMIhIH
環ハルだったはずが、最終話見て鏡ハルに禿萌えた
新境地をありがとう・・・!
771名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 00:05:42 ID:M0PkGFXO
鏡ハル良いね!過去の作品読み直そう…
嫁シリーズの職人さん待ってます!!
銛ハルも結構好きなんだよねぇ〜
772名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 08:05:55 ID:zgLi4JaS
アニメを見て
ハニー先輩の鬼畜設定×ハルヒが
読みたくなったのは自分だけ?
773名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 18:43:17 ID:bsGFZPu+
最終回見逃しました〜
もっっのすごくショックです
誰か内容おしえてくれませんか?
774名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 18:59:51 ID:lT7Xwz0y
>>773
スレ違い。アニメ板で聞いてこいや
775名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 19:39:37 ID:o4u8JbSL
アニメの話をするのはいいにアニメの事を聞くのは駄目なのか…
776名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 20:11:03 ID:tHdi1vv/
とりあえずsageろよ
777名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 20:12:45 ID:9d/TmUMM
>>772
ナカーマ(・∀・)人(・∀・)
ブラックハニー好き。
778名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 00:46:24 ID:kCn9aNCW
>>775
該当スレがあるんだから、わざわざここで話す必要はない
779名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 01:21:33 ID:gOxRdLzy
7巻のイチャ絵見て、アニメの最終回見て、
クールでブラックなハニー先輩に萌えた
基本は鏡ハルなのにぃ(>∀<)
780名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 02:49:55 ID:aGVcJj2o
>bsGFZPu+
地方はまだ終わってないぞヽ(`Д´)ノ
781名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 03:33:39 ID:Pt7H+W/Q
鏡蓮

「蓮華くん、今日お越しいただいてありがとう」
「鏡夜様にお誘い頂けるなんて言葉に出来ないくらい
驚喜いたしましたわ」
「実はこれを受け取って欲しいんだが」
そういって鏡夜は蓮華に桜蘭の三年間の学費が払えるぐらいの首飾りを渡した
「まだ、学生だから婚約指輪は渡せないが
互いの学業が終りしだい僕は君と結婚したい」
「まあ」
「君の情報の収集と先よみの力が欲しい」
「鏡夜様らしい理由ですわね。嬉しいですわ。これは頂きますし、許嫁にしていただきます
ただ、私をもっと女としても見ていただきたいですわ」
「というと」
「私を奪ってくださるかしら」
鏡夜はだまって蓮華の口に自分の唇を寄せた
蓮華は鏡夜の首に手を回し
「舌は使われて?」
そうゆうと二人の舌は互いを探し始める
「これで満足はしないよね、蓮華?」
「まあ鏡夜さんったら。
私から言わせるおつもりですの?」

書けねえ。一人でやるには十分流れは作れるのに書けねえ。
誰か練精してくれえ
鏡夜蓮華が読みたいよぅ

782名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 04:02:25 ID:xrIc+k6e
最終回で鏡ハルに一気に傾いたw
今までもいいかもしれんと思ってたが、ヤパーリ鏡ハルイイw
>>756とかもいいなー。ハルヒに対して言葉攻めしながら凄い興奮してやる鏡夜とか見たい。

職人さんの降臨を祈っております。
783名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 06:55:25 ID:/Szl0J9x
鏡ハル最高!
784名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 22:21:44 ID:+4AwlUrS
おおー。アニメの影響か、鏡ハルの波が一気に押し寄せてきた感じだね。
鏡ハルは上手い職人さんばっかりだし、期待無限大!
785名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 22:52:23 ID:Pim9JYPA
ところでここは小説のみ?
絵とかは需要ないのかな?
786名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 22:53:08 ID:qUR1cboM
つ角煮
787名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 23:08:33 ID:Pim9JYPA
dクス
角煮にスレあったんだ
788名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 23:26:08 ID:xc0S+mqL
こうも一気に鏡ハルブームだと何となく別カプが書いてみたくなるのは何故だろう?ひねくれ者か、自分
というかむしろ>>781さんと同じく鏡れんが激しく読みたいです、鏡れん!
789名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 23:47:25 ID:yTCEff65
>>740さんのご要望にお答えして「やり遂げられない鏡夜」を投下します。
クールな鏡夜先輩が好きな方は絶対に見ないでください。
見てしまった後の苦情は一切受け付けませんw
790へたれ鏡ハル@789:2006/09/29(金) 23:48:38 ID:yTCEff65
「借金を全部返したいと思わないか?」
そんな鏡夜の囁きに思わず顔を上げたのは三十分ほど前のことだった。
今ハルヒは鏡夜の家に向かう車に乗っている。
広いリムジンに向かい合って座るハルヒと鏡夜。
「どうした、緊張しているのか」
「……自分はリムジンなんて乗り慣れてませんので」
そう言って身を固くするハルヒを見て、鏡夜はくっと笑った。
これから自分がどんな目に遭うのか、薄々勘付いているのだろう。

鏡夜の部屋のベッドの上に放り投げられた時も、ハルヒは抵抗しなかった。
「頭のいい奴は嫌いじゃない。だが、そこまで物分りが良すぎるのも困り者だ」
「洗濯物を干したままなんです。早く済ませられるなら、自分はその方がありがたいので」
ハルヒはそう言うと自分で制服のボタンを外し始めた。
ブレザーを脱ぎ、ネクタイを解き、シャツのボタンを外す。
そしてハルヒはあっという間に下着姿になった。
「これも取った方がいいんですよね……鏡夜先輩?」
そこでハルヒは鏡夜に起こった変化に初めて気がついた。
「どうした、ハルヒ」
「えっと、その……」
途端にしおらしくなったハルヒを鏡夜は冷たく笑った。
――何だかんだ言っても、所詮は女だな。
「あの、鏡夜先輩も脱いだ方がいいのでは?」
「随分と積極的だな。だが俺は脱がずともお前を攻めることはできる」
「いえ、そうじゃなくて……」
ハルヒはしばらく逡巡していたが、やがて覚悟を決めたように言った。
「鼻血、出てますよ」
「……」
鏡夜は鼻に手をやった。
恐る恐る手を離して見ると、そこには赤い血がべっとりとついていた。
「……なんじゃこりゃあああああ!!!」
「だから、鼻血ですって」
791へたれ鏡ハル@789:2006/09/29(金) 23:49:52 ID:yTCEff65
――三分後。

ようやく鼻血を止めてきた鏡夜はバスローブ姿で再登場した。
ハルヒは下着姿のまま、ベッドの上に座って待っていた。
「さ、続きといこうか」
鏡夜は座っていたハルヒの肩をゆっくりと押し、ベッドの上に覆いかぶさった。
あの別荘の時と同じ体勢、だがあの時とは大きく違う。
ハルヒの顔に不安がよぎった。
「そうでなくてはな」
鏡夜は薄く笑い、ハルヒの頬に口付けた。
ついばむような唇はやがてハルヒの唇を奪った。
肉親以外の男からの初めてのキス。
レモンの味がするなどとははなから信じてはいなかったけれど、
もう少しロマンチックなシチュエーションを望んでみても良かったのかもしれない。
ハルヒはわずかに後悔を覚えながら、鏡夜の唇に甘んじた。
「これは、邪魔だな」
鏡夜の手がハルヒの背中に回された。
指がブラジャーのホックにかかる。
覚悟はしていてもいざ下着を取られる瞬間となるとハルヒは再び緊張した。
肩を竦め、その瞬間に気持ちを備える。

……が。

「……あれ」
「……どうしたんですか?」
目の前の鏡夜の額にうっすらと汗が滲んできたのが見えた。
「どうなってるんだ、これ……くっ」
「……まさか、鏡夜先輩」
「ち、違う! も、もうちょっと待て!」
焦れば焦るほど、鏡夜の指は見当違いなところを弄り始めた。
ハルヒは深い溜息をつくと、自ら背中に手を回し、ホックを外した。
「はい、外しましたよ」
「……すまない」
「……いえ」
ハルヒは、鏡夜が何故環と友達なのか、何となく分かったような気がした。
792へたれ鏡ハル@789:2006/09/29(金) 23:50:40 ID:yTCEff65
ようやくブラジャーが外されると、控えめな膨らみがあらわになった。
なだらかな曲線を描く白い柔肌の頂点では薄桃色の蕾がつんと上を向いていた。
鏡夜の手の平が遠慮なくそれを包んだ。
「や……っ!」
思わず漏れた声にハルヒ自身が一番驚いていた。
体を洗う折に自分で触れるのとは全く違う感触。
「小さいほど感度がいいというのはあながちデマではないようだな」
鏡夜の手の中でハルヒの胸が形を変え、そしてその中心はますます硬度を増していった。
「あ……っ、ふうンっ!!」
イヤイヤと首を振るハルヒの両手を鏡夜の左手が拘束し、そのまま頭の上に上げさせた。
そして無防備になった下腹部へ、鏡夜の右手が侵入した。
薄い布の下の淡い茂みを潜り、中指がそっと割れ目に入り込む。
既にそこは湿り気を帯び始めていた。
「感じてきたか?」
鏡夜は意地悪くハルヒの耳元で囁いた。
耳たぶが途端に熱くなり、ハルヒは激しく首を横に振った。
「ならこれはどう説明する?」
そう言うと鏡夜は一気にハルヒのショーツをおろし、股を開かせた。
その中心に咲くのは紅色の薔薇の蕾。
鏡夜がそっと襞に触れると、それは露を滴らせながら解けた。
誰の目にもさらしたことのないそこに空気が触れた途端、ハルヒの体が震えた。
このまま犯される――自分は取り返しのつかない過ちに足を踏み入れかけているのだ。

「きょ、鏡夜先輩、ちょっと、やっぱり――」
ハルヒは急に怖くなり、声を上げそうになった。
だがその時、鏡夜の体がブルッと震えたかと思うと、急に放心状態の顔になった。
「……鏡夜先輩?」
まさか、と思いながら名前を呼ぶと、鏡夜は急にハルヒから離れた。
「あの……先輩?」
「もう帰っていいぞ」
「まさか、鏡夜先輩……?」
嫌な予感をおぼえつつ、ハルヒは鏡夜の名を呼んだ。
だが鏡夜は彼女に背を向けると、傍においてあったティッシュを何枚かまとめて取り、
ごそごそと股の間を拭き始めた。
「……自分、もう帰りますね」
ハルヒは深い溜息を一つ残し、そのまま鳳家を後にした。
793789:2006/09/29(金) 23:52:52 ID:yTCEff65
終わりです。

なんつうか、本当にゴメン。
794名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 23:54:34 ID:WIF5dbjc
鏡夜w

>>793
GJだ
795名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 00:11:39 ID:QuakB/dr
うわぁぁぁ!!鼻血で挫折したぁ〜
全部読むには勇気がいるよ(゚д゚)
職人さんGJです!もう一回読んできます
796名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 00:12:45 ID:FIwvYB55
やべえ、どうしようw今までの鏡ハルものでこれが一番好きかもしんないw
つうか夜中に笑わせないでくださいwともかくGJ!
797名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 00:28:27 ID:TMK9DnNA
きょうやーwwww
798名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 01:07:14 ID:A7w9ou0v
ダメだ自分も読めんww
こういうのって居たたまれなくなるわw
読める人たちスゴス
799名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 01:11:21 ID:PESU4p6k
職人さんGJ!
鏡夜可哀想ww

これが環ならあるあるwwwで済んじゃうのにな
可哀想で見てられないよ鏡夜
800名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 01:48:09 ID:Oa17UN5R
笑わせんといて下さい…
鏡夜…カワイソス。・゚・(ノД`)・゚・。
特に最後が…そ(ry


でも、職人さんGodJob!
801名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 02:01:18 ID:d2UvoPAZ
職人さんGJGJ!
最後がなんとも・・・w

自分は鏡夜とハルヒのベッド押し倒し場面〜エロ方向に持っていった話
&環とハルヒ雷抱きしめ場面〜エロ方向
&光とハルヒ雷場面〜エロ方向
これが読みたくて読みたくて結果自分で挑戦してみたが、あまりの文才のなさに死にそうになった。
なので職人さんの投下をひたすら待ちます。神よ・・・
802名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 05:55:47 ID:gxwpu2RG
へたれ鏡×ハルGJ!でした!!!!
・・・でも・・・
どうしても鏡矢→殿に脳内変換してしまう・・・
803名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 10:49:20 ID:ZE2JxNY4
なんじゃこりゃーとかありえないと思いつつも不覚にもワロタ
804名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 11:04:30 ID:bdfC0fPu
こんな鏡夜も有りかな…と思ってしまった。
とにかく職人さんGJです!
805名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 12:19:17 ID:Bzz3qWTx

こ れ は ひ ど い w

いやいや、ほめてるんですよ?GJwww
806名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 16:04:27 ID:mBnKVk8Q
ちょwwwwwww 鏡夜wwwwwwwwww

職人さんGJです。
807名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 22:26:21 ID:SZJJW9yL
ちょwww>>740ですwww
自分の発言がまさかこんな形で実現してるとはw
なんで昨日来なかったんだ自分orz
一晩遅れましたが職人さんGJです!ハゲワロタwww
808名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 09:04:18 ID:rEWsozFw
鏡夜って何事に対しても完璧主義っぽいからアッチ方面も完璧にリードするんだろうな
と思っていたら職人さんのおかげで、なんとなく鏡夜に親近感を持てた。職人さんGJ!!
809名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 19:48:36 ID:S4tUC6sp
そこでヘタレ鏡夜を意外にもハルヒがリードする方向に!!!!
810名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 00:33:13 ID:x/fcisRF
「先輩って意外と可愛いんですね」
811名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 00:43:16 ID:Jr7ouIxB
つまりあれか、ハル鏡か!
「心配しなくても自分ちゃんとやり方とか分かってるんで、安心してください」
812名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 01:57:19 ID:AoaUKIgZ
やば、ハル鏡に萌えてしまった
813名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 02:37:53 ID:x/fcisRF
ハル鏡の場合相思相愛がベストだな
814名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 04:16:47 ID:mCTKivm8
>>761
少女漫画のエロスレってどこ?検索しても見つからない・・・
良かったらヒントだけでもきぼん
815名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 05:11:13 ID:DiI9F7sm
ぶゎはははwwwww
鏡夜サイコーwwww
職人さんGJすぎww
こうなったらハル鏡で続きお願いしたい。
816名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 08:49:38 ID:daR7YPCv
「あれ?今日お客さんはいないんですか?」
「今日は特別だ。」
「何やるんですか?またどうせ変なことするんでしょ?先輩たち」
「そうだ、今日はホストだけじゃなく風俗部もやることにした!」
「え、えぇ!?」
「だがいきなり本営業するわけにもいかないから、ハルヒでお試しだ!」
「ちょっと!そんなこと!うわぁ」

「はるひぃぃぃぃぃぃ」
「たまき先輩、とりあえず抜けばいいんですよね。はいはい」
「ぬあぁんで、そんなことを知っている!?」
「エッチな本とかで。先輩こそ風俗に手を出すなんて。まあいいですけど」
どぴゅどぴゅ
たまきは娘の成長を喜び、そして涙したという。

「は〜るちゃ〜ん」
「はいはい、次はハニー先輩とモリ先輩ですね」
「ああ」
「じゃ、こすりますよ〜」
「ふあぁ、なんか出るよ〜、変だよ〜」
「ふたりとも、オナニーとかしないんですか?」
「し、したことないよ〜」
「モリ先輩は?」
「・・・・ない」
「はぁ、いいですよ。とりあえずこの先端部分をいじればいいんです」
どぴゅどぴゅ
その後、道場で流行したそうな

「「どっちがどっちでしょーか?」」
ペロペロ
「こっちがひかる、こっちはかおる」
「「な、なんでわかるの?」」
「ひかるのほうが、やんちゃな味がするから。性格と一緒」
どぴゅどぴゅ
「同時に出すし、量は同じだし、双子だね。ちょっと違うけど。」

「きょうや先輩?」
「なんだ?俺はやる気がないから、しなくていいぞ。」
「とかいいつつ、疲れてるようだし、どうせだからだしときますよ」
(ふっ、売り上げアップだ)

裏ホスト部として、女の子とやりまくり、処女幕再生サービスなども含め大もうけしたそうな。
817名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 12:50:38 ID:inVi458X
GJ!!!(^з^)〜☆
でも、そんなハルヒはイヤ〜www
道場で流行ったって厨房かよ!
818名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 21:50:24 ID:D1VBirwm
>>814
まんま少女漫画で検索
しかし過去スレだと思うので倉庫見に行ったほうがいいかも
819名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 23:53:08 ID:E8cm5nTS
>>818
少女漫画板で検索したんだが・・・今はないのか
教えてくれてありがとう
820名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 02:08:45 ID:PkE4+smh
書いてみたので投下します。
ハニハルです。と言ってもエロ無し、
どちらかと言うと小ネタに近いかもしれません。
では失礼します。
821名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 02:10:25 ID:PkE4+smh
「ハルちゃん〜。僕ハルちゃんの事、大好きだよ〜。だから付き合おう!」
「嬉しいです。自分も先輩の気持ちに応えます」
「エヘ」
こうしてハニーこと埴之塚光邦と藤岡ハルヒは恋人として付き合う事になった。
ホスト部の面々は2人を祝福し、暖かく2人を迎え入れ、
2人は楽しい付き合いをしていた。
ある日の放課後、この日ホスト部はミーティングの日であり、
この日の議題はホスト部から出されている『月刊ホスト部通信』の特集についてである。
「実はこれに付いてはもう決まっている」
そう言い鏡夜は数枚のフリップを出した。そこにはホームページ上で集計した
『ホスト部の知りたい情報』が書かれており、
ダントツで多かったのは体力面での詳しい情報であった。
「それなら、この間、体力測定やったから、それをそのまま出せば良いと思いま〜す」
「僕も光に賛成! じゃあ今日は解散と言う事で〜」
「待てぇい〜! 勝手に話を切り上げるな!」
勝手に話を終わらせ、帰ろうとする光と馨を環が首根っこを掴み強引に引き止める。
鏡夜の方も双子の帰宅を許してはいない。
「それでは怠慢が過ぎる。基本はそれでやっていくが、
何か目に付くインパクトが必要だ」
「例えば何です?」
「1番、知りたいと思っているのは腕力での最強は誰かと言う事だな」
「それなら僕か崇で決まりでしょ〜」
「ああ」
「まぁ、そうですが……この際だから、この場でハッキリ決めておきましょう」
「ちょ……この場でバトルロイヤルでもするんですか?」
「誰がするか。今から全員で腕相撲を行い正式なデータを取る」
ハルヒ、ハニー、モリを納得させ、騒ぐ3人を鏡夜が静めると、
鏡夜のスタッフ達が手際良く用意し、ホスト部腕相撲大会がの幕が上がった。
「ぐぬぅ〜! うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「くぅ……負けないよ殿!」
顔を真っ赤にさせながら、環と光は腕相撲で雌雄を決していた。
この時点で大体のデータは整っており、
後は誰とも試合をしていないハルヒの試合結果を取るだけである。
「鏡夜先輩、何故、自分が最後に……」
「50mを11秒台と言う運動神経の無さだ。
本来なら取るまでもないが、一応だな」
言う事は最もであるが、初めから自分がドベと予想されている事にハルヒは軽く
悔しさにも似た感情を持ち、それは確実に成長していった。
「ハルヒは両手使って良いよ」
全員にそう言われ、流石にハルヒも意地になる。
「言ったな! 後悔させるから!」
822名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 02:11:40 ID:PkE4+smh
1回戦 VS環
「ぐぬぅぅぅぅぅぅぅぅ! おぉぉぉぉぉぉぉ!」
「ハハハ、どうだハルヒ、お父さんは強いだろ」
環勝利。

2回戦 VSモリ
「あぁぁぁぁぁぁぁ! いぃぃぃぃぃぃぃ!」
「もう良いか?」
モリ勝利。

3回戦 VS馨
「のぉぉぉぉぉぉぉぉ! うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
「どうハルヒ? 僕も捨てたもんじゃないでしょ?」
馨勝利。

4回戦 VS光
「がががががががががが! あぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ハルヒ〜。ハニー先輩に愛想尽かしたら、何時でも僕に移って良いから」
光勝利。

5回戦 VS鏡夜
「ぬぅぅぅぅぅぅぅぅ! ほおぉぉぉぉぉぉ!」
「手荒れが思った以上に侵攻しているな。この間、
上げたハンドクリーム、ちゃんと使っているのかお前?」
鏡夜勝利。

「まぁ予想通りだな。最後にハニー先輩、お願いします」
ハルヒは荒い呼吸で最後の相手であるハニーを見た。見た目は子供だが、
一国の軍事力レベルの実力であるハニーと自分が相手では分が悪過ぎると思っていたが、
ここで負ける訳にはいかないと思い、
ハルヒはある覚悟を胸にハニーの前に対峙した。

最終戦 VSハニー
「くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ! あぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ハルちゃんのお手手、ちっちゃいね〜」
「アンタが言うか!」
823名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 02:13:37 ID:PkE4+smh
ハニーの率直な意見に対して、環と双子は即座に的確な突っ込みを入れた。
ハルヒは顔を真っ赤にして、必死になっているのに対し、
ハニーの方は周りに花を撒き散らせながら、笑顔を振り撒いており、
余裕なのは明らかであった。
「じゃあ、そろそろ決めるね〜」
急激に力が加わり、ハルヒの両手が床に付きそうになった時であった。
突如ハルヒの顔がハニーの顔に近付き、2人はその場で口付けを交わす。
(え?)
(チャンス!)
突然のキスで気が抜けたハニーはハルヒの反撃にも気付かず、
そのままハルヒは一気に押し倒し、ハルヒが大金星を上げると、
ハルヒはハニーから唇を離すと、ハニーの表情は軽く曇っていた。
「酷いよ……いきなりなんて……」
「申し訳ありません。けど、どうしても今、先輩としたくなって……」
「1つだけ聞かせて。ハルちゃん、僕に勝ちたいからこう言う事したの?」
「自分は好きでもない人とこんな事はしませんよ」
「ハルちゃん〜」
自分の敗北も完全に忘れ、ハニーは笑顔を浮かべハルヒに抱き着き、
ハルヒは自分よりも小柄な彼を受け止め、2人の間に柔らかな雰囲気が流れた。
この様子を鏡夜は冷静に受け止め、
愛用の黒い帳簿に1位の名前をハルヒに書きかえる。
「うわぁ〜ん! お母さ〜ん!
ハルヒが人前でチッスする様なふしだらな娘に育っちゃったよ〜!」
この様子を穏やかに受け止められない人間も居た。
環は号泣しながら鏡夜に抱き着き、
双子は大胆なハルヒの行動にポケモンの交換をしあい現実逃避。
モリもこんな風になっていた→orz
(フフフ。これで確信した。キスだけであの恥ずかしがり様だ。
2人はまだ、それ以上の関係にはなっていない。
まだ俺にもチャンスはある。ハルヒの処女は俺が頂く!)
環を適当にあしらいながら鏡夜は1人、後番組の主人公の様な邪悪な笑みを浮かべ、
妄想に浸っていた。
そんな周囲に気付かずハニーとハルヒは互いに穏やかな時間を与え合っていた。
824名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 04:34:01 ID:MqITIJqT
夜神月wwwwwwwww
825名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 10:32:25 ID:52Orbe90
ハニハル最高です!!!!

是非、次はハルヒの処女を狙う鏡夜に気が付いたハニー先輩が
そんな事させるかぁってハルヒと結ばれる作品を…!!
826名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 12:39:29 ID:DxSqB7xT
大胆なハルヒ良いですね〜GJっっ!!!

>>825
禿同!自分も読みたい
ハニハルいいよね〜☆
827名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 17:45:01 ID:NncN46xj
GJ!チッスとか言ってる殿とポケモン交換
し合う双子ワロスww

鏡夜の思惑阻止するブラックハニーを
リクエストしてみるテスト
828名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 17:54:08 ID:ts3at72A
テラGJ
ポケモンワロタけど腕相撲中のハルヒの声にもワロタ
続編きぼん
829名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 21:31:13 ID:+sajNuan
>>819
ちがう、この板で少女漫画で検索。少女小説でもいい。それがスレタイだ。
少女漫画板なんかで18禁があるわけないじゃないかw
2chエロパロ板SS保管庫で見れると思うんで探してみるとよろし。
830名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 00:20:50 ID:fk5yZKIE
>モリもこんな風になっていた→orz

マカロン吹いた
GJ!
831名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 00:21:39 ID:yu0J+oIh
ポケモン交換してる姿が目に浮かぶようだw
832名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 00:46:05 ID:2a1Nrnr6
>>332-345
亀でスマソ。今読んだんだが、すごい萌えますた。
殿テイストまんまで、ここまで書けるとは。
職人さんはすごいなあ。
833名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 01:19:16 ID:0Ubx9uOp
>>831
DSライトなんだろなw
その内チャットし出すんだよww
834名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 16:45:12 ID:yRzS2Fd1
ちょっと前に話題がでてたけど今激しく鏡夜×れんげが読みたい。
以前書いた職人さんとかまた書いてくださらないだろうか。
もちろん新しい職人さんもお願いします。
835名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 21:04:22 ID:rMkbMdW2
鏡ハルが読みたい。激しく読みたい。
嫁設定でも鬼畜設定でもバッチこーい!なので
鏡ハルお願いします。
836名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 00:13:14 ID:cORAhLy0
↑このまえ投下されたばかりじゃないかよ・・・

そういえば、いまのところ最終投下から一番時間がたってるカプって何?
837名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 00:20:54 ID:kH1ChMi+
1つ投下されたからってまたリクしちゃいけないってわけでもないからいいじゃないか
838名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 00:22:45 ID:Lk5lazPW
殿かも
839名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 00:23:37 ID:vTlX0iES
このスレは全般的にリクに優しい気がする。
特定カプのリクは許容されて他カプだと叩かれるとかでない限りはいいんじゃまいか。
偏るならだめだが。
840名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 00:30:51 ID:M5OX0Flf
こんなの張ってあったんで、張ってみる。

花と名無しさん :2006/10/02(月) 19:31:22 ID:???0
日テレ ドラマ桜蘭高校ホスト部
主題歌「未定」(大塚愛)

藤岡ハルヒ:堀北真希
須王環:山本裕典
常陸院光:伊崎右典(FLAME)
常陸院馨:伊崎央登(FLAME)
埴之塚光邦:神木隆之介
銛之塚崇:大東俊介
鳳鏡夜:水嶋ヒロ
宝積寺れんげ:中川翔子
埴之塚靖睦:本郷奏多
銛之塚悟:手塚大貴(ジャニーズJr.)
蘭花:谷原章介
猫澤梅人:若葉竜也
秋鹿百合子:楯真由子
州脇梓:辰巳奈都子
841名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 00:33:52 ID:Lk5lazPW
>>839
全キャラ、愛すべき人たちだからかも。
全員好きだよ。幸せになってほしい。
842名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 02:18:06 ID:0t17QthV
そういやハニー先輩と伽名月姫ってどうなったんかな
お客のまま?水面下で進展?
843名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 02:40:25 ID:yKPP1wX3
>>829
勘違いしてた恥だorz
教えてくれた通り探してみますありがとう!
844名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 08:45:54 ID:FtxAVKdx
騙しリンクや広告の少ない優良アダルトサイトリンク集
http://1st.geocities.jp/ryooyu1015
845名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 02:40:15 ID:Vp9Xr+wD
>>841
同意
自分も全員好きだwどの絡みもいいと思ってしまうw
ラスト5話くらいからは鏡夜ハルヒが特にいいと思ってしまったんだが
でもやはりどのカプでも好きだ
846名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 16:17:00 ID:TbIs52yV
>>842
水面下で進展してくれてると嬉しいんだけどねぇ…
847名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 00:59:18 ID:EoNUz7Zp
アニメが終わって過疎り気味だね(´・ω・`)
少しでも神様のお力になれるように、萌えシチュでも語るのはどうかな?
848名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 03:12:05 ID:UUpS2RTQ
シチュというか三角関係に禿萌える。
双子ハルとか。ちょい鬼畜気味だと尚
849名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 08:59:08 ID:Oeq5D+w9
コミックにあるクサイ銛先輩と
ハルヒはダメかな?個人的に読みたい!!
850名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 13:53:41 ID:QTzLhlh3
自分もそれ、すごく読んでみたい。
ホスト部の中で言葉攻め出来るのは鏡夜ぐらいだと思ってが、
眠いモリ先輩なら言葉攻めで行けそうだ。
851名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 22:44:15 ID:iSuYTIQC
アニメラストで、親父二人が「ハルヒはうちの息子の嫁に」と言っていたので、
一夫多妻ならぬ一妻二夫で鏡夜と環、二人の妻になったハルヒとか…
852名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 23:02:47 ID:qmtRp0b4
>>851
それ、すごく読んでみたい。
どんなプレイになるんだろな?
853名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 23:42:05 ID:8R4vF2vW
昔本スレで、女一人と男二人が結婚する「BBB」という漫画の話が出たのを思い出した。
854名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 23:44:46 ID:0D3mHzyc
あれはホモ込みだからなあ…('A`)
855名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 00:04:32 ID:vM8kmpAu
ホモは勘弁〜www
やっぱり純粋な男女カプでよろしき☆
856名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 02:57:54 ID:eUMaP8u+
>>851
それイイ!
光源氏みたいに、一晩ずつ鏡夜と環の家を往復w
それぞれの相手に仕込まれた技をするハルヒを見てそれぞれが嫉妬→もっと凄いことを俺とやれ・・・とかw
857名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 07:53:54 ID:u0QojBaZ
そういうネタこそ双子向きだと思った。
それぞれの部屋でひとりずつとか、一緒にやってテクを競ったり
同時に攻めてどっちが先にハルヒをいかせられるかゲームとか。
858名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 21:22:23 ID:p2Bkk4Z8
ここみてから鏡夜先輩が気になってしょうがない。。
859名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 00:46:44 ID:QgI4n1z9
あぁ双子でもいいかもなぁ
でもそれぞれ性格も違うし違った展開になりそうだから、双子verと鏡夜環verと二つともあれば最高だね
双子は遊び感覚で、鏡夜は大人な本気モードで、環は環モードで・・・とかいいな
860名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 05:17:13 ID:/6OmQkXi
れんげ分が足りない
861名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 21:37:42 ID:9UCEkfJT
れんげはさー、キャラ生かそうと思うと同人ねたがむずかしいよね
腐女子でないれんげは、アホでない環とかうさちゃん言わないハニーみたいなもんだし
862名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 22:33:16 ID:8+SkLRyq
かといってやり過ぎると某腐女子AVみたいにキモイだけだからな
863名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 01:14:48 ID:aNgCnvnZ
雅君はそんなこと言わない!
864名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 06:05:20 ID:jyXhGUrU
ハルヒに迫ってそのままGOとか
865名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 15:24:13 ID:xaWt1L3U
ハルヒ君どいて!そいつ殺せない!
866名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 17:24:55 ID:aNgCnvnZ
月宮自重wwwwwwwwww
867名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 00:36:29 ID:GqkoO1vo
鏡夜とれんげでちょっと書いてみたので投下。
れんげの腐れぶりがちょい痛いかもです。
868:2006/10/14(土) 00:37:21 ID:GqkoO1vo
 とある秋の日の放課後。
 鏡夜は一人部室に残り、ノートパソコンと向き合っていた。
 近いうちにホスト部の新グッズを作ることになっているのだが、これが暗礁に乗り上げて
しまい、思うように企画が進まない。
 今まで以上にお客様を喜ばせ、なおかつ利益を得られる物でなくてはならないが、部員達の
意見は個性的すぎたりいいかげんだったりで殆どあてにならないし、ネットで調べても姫君達
の萌えは今ひとつ理解し難いのだ。

 「……続きは家に帰ってからにするか」
 このまま一人で調べ物をしていても埒があかないので、きりの良いところで帰ろうとした
矢先、ふとある物が目に止まった。
 ソファの上に、大きな封筒が置いてある。
 お客様か部員の誰かの忘れ物のようだが、ソファと同色なので片付けの時に誰も気付かな
かったらしい。
 そのまま置いて帰って、明日にでも持ち主を捜しても良かったのだが、何となく気になって
鏡夜は中身を確かめてみることにした。
 ……それは、ほんの気まぐれだったのかもしれない。

 封筒の中身は、描きかけの漫画の原稿だった。
 少女漫画風の絵柄で、寄り添い合う男女が丁寧に描かれた扉絵が最初のページだ。
 素人が描いたにしてはかなりの巧さだが、生憎と鏡夜はこういう物にあまり関心を持たない。
 だが、一枚目を見た瞬間に不思議な違和感を覚えて、つい読み始めてしまった。

 読み進めていくうちに、鏡夜はとんでもない事に気付いた。
 一見普通の少女漫画に見えたそれは、ホスト部員をモデルにした猥褻な内容の物なのだ。

 ……そのあらすじは、だいたい以下のとおりである。


 * 藤岡ハルヒは、女であることを隠してホスト部にいるのだが、ひょんな事から部長の環
に秘密を知られてしまう。
 何らかの目的があって部を辞めるわけにいかない彼女は、口封じの交換条件として彼の奴隷
になるしかなかった。
 最初は嫌々従っていたが、快楽の虜になって流されていくハルヒと、僅かに罪悪感を抱き
ながらも彼女に溺れていく環の秘密の行為は次第にエスカレートしていき、鏡夜の知るところ
となる。
 心優しい鏡夜は、何とかして親友と後輩を救いたいと心を痛めるのだが……。 *


 官能ものによくある陳腐な話といえばそれまでだが、問題はハルヒが【女の子】として描
かれていることだ。
 桜蘭の生徒でハルヒの秘密を知っているのは、部員と笠野田の他にはいないはず。
 彼等がこんな漫画を描くとは思えない。
 だが、こんな物があるからには、その作者はおそらく秘密を知っているのだろう。
869:2006/10/14(土) 00:39:04 ID:GqkoO1vo
 せっかくハルヒの指名も増えてきて、更なる利益が望めるようになってきた大事な時に、
秘密を知る者がこれ以上増えるのは好ましくない。
 確かめる必要がある。
 その者が本当にハルヒの事実を知っていてこの漫画を描いたのであれば、場合によっては
口封じをしなければと思った。
 第三音楽室に出入りする者でこんな漫画を描ける人物は、生憎と一人しか心当たりがない。
 「……俺だ。うちの新しいホテルに、この人物を呼び出せ」
 鏡夜は慣れた手つきで携帯電話を取り出すと、早速橘に連絡をとった。


 「ありがとうございます、鏡夜様。これで原稿の続きが描けますわ!」
 その夜、呼び出しに応じてホテルの一室にやって来たれんげは、丁寧に御辞儀をして微笑
んだ。
 これから自分がハルヒのことについて尋問され、場合によっては口封じのために何かされ
るかもしれないとは、微塵も思っていないのだろう。
 忘れ物を渡すだけならばロビーで事足りるのに、呼ばれた場所が最上階のシークレットル
ームというだけでも警戒すべきではないかと、彼女の無防備さに少し呆れかける。

 「……では、失礼いたしますわね。早く帰って続きを描きたいので」
 「まあ、そう急がずにゆっくりしていってはどうですか、れんげ姫?」
 あくまで営業用の笑みを崩さぬまま、鏡夜はさりげなくドア側に回り込み、れんげの退路を
断った。
 「そうしたいのは山々ですけど、この原稿を……」
 「その原稿とやらについて、話したい事があるんだがな」
 目を細め、声のトーンを落とす。
 そうすることで漸くただならぬ気配を察したれんげは、ソファに座り言葉を待った。

 「悪いが、ひととおり読ませてもらった。そこで気になったんだが……」
 「やっぱり、その……知っている方をネタに描くのはいけませんか?鏡夜様は、私が環様と
ハルヒ君の…を描いた事でお怒りなのでしょう?」
 項垂れたれんげは、申し訳なさそうに上目遣いでチラリとこちらを見上げてくる。
 いつもテンションの高い彼女がこういう態度をとるのは、珍しいことだ。

 「いや、流石にいきすぎてはいる内容だが、俺は個人の趣味にとやかくは言わない。聞き
たいのは、どうしてハルヒが女として描かれているかということだ」
 あえて単刀直入に聞いた。
 この問いかけに対してれんげがどう答えるか、気になるところだ。
 もしも彼女がハルヒの秘密を知っているならば、口封じが必要である。
 単に鳳家の力を駆使すれば容易いが、出来れば互いの家の関係のためにも取引先の令嬢であ
る彼女にその手は使いたくはない。

 実を言えば鏡夜には、れんげに対して僅かに抱く感情がある。
 それは一般的な純粋な恋愛感情とは、少し違うと思う。
 明るく強気な彼女が丁度今のように時折見せる、しおらしい表情。
 それを見ていると、心の奥から加虐心を含んだ愛おしさが湧き上がってくるのを感じる。
 彼女の答え方によっては、口封じを兼ねてそれを満たすのもいいかと考えていた。
 しかし、れんげの答えは予想もつかないものだった。
870:2006/10/14(土) 00:40:09 ID:GqkoO1vo

 「……それは、ハルヒ君女体化漫画だからに決まってますわ」
 意外すぎる言葉に、それまで不敵な笑みを浮かべていた鏡夜の眼鏡が数センチずり落ちる。
 「……は?何だ、女体化というのは?」
 何とか平静をよそおって眼鏡を元に戻しながら考え倦ねた。
 女体化……つまり男性を女性ということにして創作ないし妄想することだろう。
 言葉の意味だけならば分かるものの、彼の優秀な頭脳を駆使しても、そうすることのメリ
ットが全く分からない。
 そんな彼を相手に、すっかり腐女子スイッチの入ったれんげは、普通に生きていくうえで
知らなくても全く差し障りのない知識を披露し始める。

 「よろしくて?誰しも一度は、漫画やゲームに出てくる可愛い男の子キャラを愛するあま
り、もしもこの子が女の子だったら…と妄想したことがあるはずですわ!」
 「…いや、少なくとも俺はないが……」
 「まあ、そういう方もたまにいるとは思いますが。…そもそも、この私も最近まではそう
でしたわ。でも!この夏に運命の出会いをしたんですのっ!」
 鏡夜にとってはどうでもいい事なので適当に聞き流したが、どうやら夏コミとかいう同人誌
即売会で贔屓のサークルがそういう本を出していて、目覚めたらしい。
 「…それで、どうしてハルヒなんだ?いつも指名している相手に違和感はないのか?」
 「いいえっ!ホスト部の中で誰が一番女体化に相応しいかといったら、ハルヒ君以外に考え
られませんものっ!…あ、可愛いといっても埴之塚先輩は違いましてよ。私の中ではあの方
は、可愛いふりして鬼畜総攻めですから!」
 「確かに、俺や環が女になるよりはましだが…」
 「ちなみに、私の中で女体化ハルヒ君は、巨乳で乳首が感じやすい設定ですの〜!」
 水を得た魚というか腐女子に萌えネタというか、ハイテンションのれんげに対して、鏡夜は
自身のテンションがどんどん萎えていくのを感じていた。

 「とにかく、今時の腐女子にとっては女体化なんて嗜みのひとつでしてよ!だから、私の
描いた漫画は別に変ではありませんの。鏡夜様、お分かりになって?」
 その言葉を聞いて、鏡夜はれんげの漫画を読んだときに感じた女体化以外の違和感を思い
出した。
 「…ではそれ以外に、環とハルヒの性格が実際と違うのはどうなんだ?」
 確かに、ハルヒに対する気持ちをお父さんだと勘違いしているほど恋愛音痴な環が、彼女の
弱みを握ったからといって性的なことを要求するなんて、まずありえないだろうし、ザックリ
とした性格で同じように恋愛に疎いハルヒが、それに悩んで泣いたり甘えたりするだけだとも
思えない。
 まるで、他の人間が乗り移ったかのような違和感だ。

 「……ス、ストーリーのために多少キャラの性格を変えるのは、同人誌ではよくあること
ですのよ!」
 心なしか、それまで自信満々だったれんげが狼狽えはじめる。
 更に挑発すると、彼女は眉根を寄せた。
 「そうか。だが、あの漫画の一番おかしいところは、肝心の濡れ場のシーンだな」
 「……ど、どこが変だというんですの?!」
 どうやら、痛いところを突かれたらしい。
 先程までの自信はどこへやら、今の彼女はどう見ても狼狽している。
 鏡夜は、自分が優位に返り咲いたことを確信した。
871:2006/10/14(土) 00:41:31 ID:GqkoO1vo
 「…そうだな。まず、何かにつけ液体が多すぎるんじゃないか?実際にこんなだったら、
毎回脱水症状で倒れるな。それと、いちいち体位がアクロバティックすぎやしないか?
良く分からないが、金の鯱キングスペシャルとか流星松葉崩しMK2号とかいう体位は、流
石にありえないだろう。それに……」
 そこまで言いかけて、不意にれんげが大真面目に描いたであろうそれを思い出した。
 彼女には悪いが、最初にそれを見た瞬間、吹き出しそうになったほどである。
 「お前は、実際に男性器を見たことがないだろう?」
 「……い、言ってる意味がよく分かりませんわ…」

 「あの漫画に描かれていたものは、全部竿の部分の裏表が逆だ!」
 「えええぇぇぇぇぇえええ―――ッ!!!!!!!!!」

 「……そ、そんなっ!だって、大手サークルの○○○先生も、△△様も同じように描いて
いたんですのよっ!!?」
 「多分、その先生とやらも適当に描いていたんじゃないのか?」
 「嫌ああぁ!嘘ですわっ!○○○先生を信じていましたのにぃッ!!!」
 いつしか、れんげは泣き出していた。
 自分の勘違いと無知が招いたこととはいえ、相当にショックだったのだろう。
 「…だが、知らずにおかしな漫画を完成させるより、良かっただろう?そんなに気になる
なら、真実を書き直せばいい」
 「…で、でも!真実なんて、わかりませんわ……」
 「真実を知りたいなら、教えてさしあげましょうか、姫?」
 泣き続けるれんげの涙を拭ってやり、鏡夜は優しげでそれでいて邪な笑みを浮かべた。
 それが当初の彼の目論みのひとつだと知ってか知らずか、彼女はいささか戸惑いながらも、
さしのべられた掌に自身のそれを重ねた……。

 それぞれシャワーを浴びた後、二人はベッドの上で睦み合っていた。
 押し倒された時には初心者らしく緊張で硬くなっていたれんげだが、鏡夜の指先がその肌
に触れ始めると、観念したのか素直に力を抜いて彼にその身を任せた。
 普段の夢見がちな言動から、てっきり優しくキスをして甘い言葉を囁いてくれなければ駄目
だとか、自分のイメージする鏡夜はこんな事はしないなどと言い出すかと思っていたが、今
のところそのようなこともない。

 「……随分と度胸が据わっているんだな、少し意外だ」
 「こう見えても私、冷静になれば物事を割り切って考えられるほうですのよ」
 「そうか。……だが、こうされても冷静でいられるかな?」
 と、鏡夜は彼女のバスローブの帯を解き、前をはだけた。
 形の良い双丘がぷるりとまろび出て、誘うように小刻みに息づいている。
 その先端で薄紅に色づく果実に舌を這わせると、早くも彼女の吐息が乱れていく。
 「…ぁ、いやっ……くすぐったいですわ…」
 先端を舌で転がされ、柔らかなふくらみを揉みしだかれるうちに、れんげの表情は先程まで
とは別人のような悩ましげなものに変わり、時折洩らす声も艶っぽいものになってきた。

 ふと視線を落としてみると、彼女のショーツが目に入る。
 両脇を結ぶタイプの、ピンク色でふんだんにレースをあしらった少し派手なデザインだ。
 「…今日の下着は、うきメモ2オンラインのキャラとお揃いですのよ。これは、期間限定の
イベントをこなすと買えるようになるアイテムで…」
 鏡夜の視線に気付いたれんげは、誇らしげに説明してきたが、彼の興味はそこではない。
872:2006/10/14(土) 00:44:12 ID:GqkoO1vo
 「それで、早速作らせましたのよ…あぁっ…どこを触って…んぅ…」
 話を遮ってショーツの上からスリットを指で擦ると、それだけでれんげは身を捩り、くぐ
もった声をあげた。
 彼女の秘裂は、布越しに触っただけで鏡夜の指を濡らすほどに潤んでいる。
 「初めてなのにこんなに濡れているなんて、余程感じやすいのか…それとも、いつも自分
でここを弄っているとしか思えないな」
 “いつも自分で”のくだりで、れんげの身体がビクリと震えた。
 勿論、鏡夜はそれを見逃しはしない。

 「いつも、どうやって自慰をしているのかな、れんげ姫?」
 「そんな…したこと、ありませんわ……」
 れんげは鏡夜から態とらしく目を逸らすが、それは嘘を証明したのと同じである。
 「嘘は良くないな。本当はいつも、ここをこんな風にしているんだろう?」
 鏡夜はショーツの紐を解き、直に触れた。
 肉芽を親指の腹で擦りながら、人差し指と中指で膣口を撫でる。
 「んぅ…あぁあ、そう…ですわ。いつも、いやらしい同人誌を読んだり…いやらしいことを
考えたりした後…ゆ、指で……!」
 恥じらいながら悶えるれんげを見ているうちに、己の昂りを自覚した鏡夜は、更に彼女を
攻め立てる策を考えた。

 「…そうか。だったら、見せてくれないか?」
 「そ、それは……!」
 突然の提案にれんげは驚きの表情で鏡夜を見上げたが、少しばかり躊躇った後で小さく頷
いた。
 「…恥ずかしいですけど、鏡夜様が…どうしてもと仰るなら……」
 れんげは、身を起こして見やすい位置に移動する。
 鏡夜は巧くいったとばかりに、僅かに唇の端をつり上げた。

 「それでは見えないな、もっと広げてくれないと」
 「わ、分かりましたわ…。これで、よろしくて…?」
 足を…という意味で言ったセリフを勘違いしたのか、足だけでなく自らの指で淫唇を抉じ
開けていく。
 れんげの薄い桃色の秘裂は、それまでの鏡夜の愛撫により十分すぎるほど潤っていた。
 「いつも自慰をしているわりには、綺麗じゃないか…」
 「そんなに凝視されると…恥ずかしいですわ」
 見られているだけでも感じてしまう質なのか、膣口の奥から新たに溢れてきた蜜が、シーツ
を濡らす。
 「……で、では始めますわよ」
 れんげは中指に蜜を塗りつけ、膣口にあてた。
 そのまま、ゆっくりと少しずつ埋没させていく。
873:2006/10/14(土) 00:45:02 ID:GqkoO1vo
 「ふ…ああぁっ!」
 指の動きを徐々に激しくしながら、れんげは長い髪を振り乱して喘ぐ。
 鏡夜の前で痴態を晒しているというのに、そんないやらしい自分の姿を想像しているの
か、いつも以上に感じているらしい。
 「随分と、中が感じるみたいだな…」
 「あぁん…そうですのっ!…最初のうちはここを触るだけで…でもっ、思い切って指を入れ
てみてから…んんっ、中が擦れるのが…はぁぁ」
 そう言いながら彼女は指を二本に増やし、更に忙しなく抽送をくりかえす。
 「でも…最近指だけでは…足りな…っぁ…だけど、道具を使うのは…怖くて…」
 「なるほど。では、その望みを叶えてやろうか?」
 突然の鏡夜の言葉に、れんげは動きを止めた。
 「……それは、つまり…鏡夜様の……?!」
 「指では物足りないのだろう?…それに、最初からそうする予定なのだから、何も驚くこと
はあるまい?それとも、俺では不満か?」
 「不満だなんて……とんでもないですわ。…でも…。」
 「何だ?」
 「私…自分で慰めるのには慣れてますけど、殿方とは…初めてですのよ。……ですから、
優しくしてくださいませんと……」
 拗ねたように見上げてくるれんげのことを、鏡夜は初めて打算や邪心抜きで素直に可愛ら
しいと思った。
 「…分かった、努力しよう」

 れんげに尻を高く上げさせたポーズをとらせ、背後から少しずつ侵入を始める。
 十分に解れた彼女の秘裂は、処女特有の窮屈さはあるものの、予想していたよりも大分ス
ムーズに鏡夜の屹立した剛直を飲み込んでいく。
 「…く、…あぁぁあぁんっ!」
 「……やはり、痛いか?」
 「す、少し…。でも、全然思っていたほどではありませんわ…」
 彼女がそう言うので、最奥まで到達すると同時に緩やかに律動を始める。
 少しでも負担を軽くしてやろうと、感じやすい部分を探りながら擦りつけるようにしていく
と、次第に彼女は艶のある声で喘ぎ始めた。 

 「あぁっ…鏡夜様、そこ…イイですわっ!」
 数分後、早くもコツを掴んできたのか、れんげは初めてらしからぬ嬌声をあげていた。
 「そうか。…では、ここはどうだ?」
 一般にGスポットと呼ばれる辺りを刺激するように突き上げると、彼女の秘裂は律動に合
わせて淫らに収縮する。
 その度に結合部から熱い蜜が卑猥な音をたてて溢れ出し、シーツの上に一つ、また一つと
新たに染み込んでいく。

 「…は…ぁぁ…、もっと…激しくしていただいても…あぁんっ!」
 「…やれやれ、最初は優しくしてくれと言っていたくせに、我儘なお姫様だな……」
874:2006/10/14(土) 00:45:48 ID:GqkoO1vo
 余裕を持って攻めているように見えるが、内心鏡夜は些か焦りを感じていた。
 どうやられんげの身体は、今まで彼が肌を重ねたどの女性よりも相性が良いらしく、激しく
すればするほど、淫猥な生き物が絡み付いてくるかのように絶妙に彼の剛直を締め付ける。
 加えて、普段萌え語りをして暴走する姿からは予想もつかない艶のある声と表情。
 その一つ一つが、油断すれば溺れてしまいかねない危うさを秘めている。
 実を言えば、こうして背後から挿入することにしたのも、無自覚に男を誘う彼女の悩ましげ
な表情を、なるべく見ないようにするためだった。
 「あぁん、鏡夜…様ぁっ!私…おかしくなってしまいそう…っ」
 絶頂が近いらしく、れんげの身体が小刻みに震えている。
 それに応えて肉芽を指で刺激しながら、最奥まで激しく突き入れると、彼女はひときわ淫ら
に喘ぎつつ、絶頂に達した。
 「…っ、はぁ…あぁあぁっ……!!」
 その締め付けに触発されて、鏡夜もまた達していた。


 「……あの、鏡夜様。私のこと…淫らな女だと思いまして?」
 事が終わってしばらくしてから、不意にれんげが言った。
 「いや。そうは思わないが、何故そんなことを?」
 「…だって、初めてなのにイッてしまって…それに、鏡夜様の前で自慰まで……」
 先程までの痴態を恥じているらしく、彼女はシーツにくるまったまま俯いている。
 「俺がさせた事だ、気にすることはない。それより、どうだ?真実は分かったのか?」
 「ええ、殿方と肌を合わせるのは、一人でするよりもずっと良いものですのね。私、是非
ともこの経験を踏まえて、これからは正しい漫画を描こうと思いますわ!」

 「…あ!そのためにも、鏡夜様に是非協力していただきたいことがありましてよ!間違っ
た絵を描かないように、鏡夜様のをスケッチしたいんですの」
 すっかりいつもの調子を取り戻したれんげは、一気に起きあがり、鏡夜に詰め寄る。
 「俺に出来ることならば、こちらの条件と引き替えに協力してもいいが」
 男性器をスケッチさせろと言ってきたのには驚いたが、不意に鏡夜は気がついた。
 難航を示していた部の新グッズ企画だが、目の前に乙女達の萌え心を良く理解している人
物がいるではないか。
 「そちらの条件は、何ですの?」
875:2006/10/14(土) 00:46:44 ID:GqkoO1vo

 部員達が出した意見を纏めたファイルを見せると、れんげは声を荒げた。
 「…ぬるいですわ!こんな企画では、乙女のハートを鷲掴みとはいきませんわよっ!」
 「ほう…、ではどうすればいい?」
 「ブロマイドなど、一枚買ったらおしまいではありませんの。でも、トレーディングカー
ドにすれば、人によってはコンプリートするまで集めるもの…更に、出る確率の低いシーク
レットを入れれば、売り上げ倍増間違いなしですわ!それと、二種類のBOXに別々のオマ
ケを付ければ、確実に二箱買う方続出でしてよ!…次に、この………」
 さすが得意分野だけあって、れんげは次々とアイデアを出してくる。
 その中には思いもよらないものがいくつもあって、驚かされた。


 それからしばらくして―――。
 れんげのアイデアを取り入れたグッズは大好評で、予想していたよりもずっと多くの利益を
もたらした。
 あの日、偶然に彼女の忘れ物を発見したことがこんなことに繋がるとは、意外だった。
 そして、意外なことがもう一つ。
 あの日以来、れんげとの関係が続いている。
 身体の相性が良いらしく、互いに割り切った関係だと思って付き合っているが、それだけ
ではなくなってきていることは、伝え合っていない。

 そんなある日、いつものように行為を終えた後で、鏡夜は何となくれんげに尋ねてみた。
 ひょんな事から自分とこういう関係になったことを、どう思っているのかと。
 「……そうですわね。最初は、身体が満たされればそれで良いと思っていましたわ。でも
ね、鏡夜様…」
 れんげは鏡夜の耳元で囁いた。
 「……嫌いな殿方に抱かれ続ける女が、いると思いまして?」
 「……そうか、奇遇だな。俺も同じ考えだ」
 そのまま彼女の肩を抱き、初めて口吻をする。
 れんげは目を閉じてそれに応えた後、嬉しそうに微笑んだ―――。

 END
876名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 02:12:43 ID:H311k8r7
GJ 鏡夜のエロさは異常
それにつけても、れんげが書いた変な体位が気になるW
877名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 02:14:26 ID:6SZ0QCRD
うわぁぁGJです!!!
初めて鏡れん読みましたけど、結構いいですね〜
なんだか新鮮でした!!
過去の鏡れんも気になるから読んできます!!
878名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 02:56:22 ID:mvCnVHT3
痛い
879名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 03:47:44 ID:9YW6lmYI
れんげ姫がれんげ姫らしく
でもエロが成り立ってるところがGJ!

ホスト部トレーディングカード、ちょっとホシィ
880名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 04:58:47 ID:gwwcJcQB
これはこれでいいなw
新鮮だし
GJ!
881名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 13:36:17 ID:PoYkQLK1
れんげワロスw
GJでしたー!
882名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 14:27:43 ID:ubipN3M3
GJ!!面白いしエロいよ(*´д`)
鏡夜の鬼畜さとれんげの腐女子妄想っぷりが良かったww
883名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 14:31:32 ID:ubipN3M3
>>879
確か実際に売ってるよ、アニメイトとかで。
884名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 16:11:46 ID:DzGz0HxT
GJ!GJ! すばらしい傑作です!!
885名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 18:33:24 ID:lxldl9vJ
あぶねー うっかり鏡れんにハマりそうになったよ!!
ともかく職人殿 GJ!!
886名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 19:42:13 ID:WP3RiSJO
性格は正反対だけど身体がマッチしていると言う所がGJです!
鏡夜のセリフと蓮華のセリフもギャップがあってこれまたGJです!
887名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 02:38:05 ID:PBNWURVZ
意外とマターリめの流れに思えたんだが
結局事におよぶと>れんげに尻を高く上げさせたポーズを
させる鏡夜……
納得できた筈なのに笑える。畏るべし
888名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 06:24:13 ID:H0mnoL2O
鏡れんキタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(*´д`)ハァハァ
れんげ可愛いよれんげ。これはいい鏡れんですね!
889名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 16:07:29 ID:ZoXRfrA5
GJGJGJGJ!!!!鏡れん良い!!!(*´д`*)ハァハァ!!
モエス!!!はげモエス!!職人様有難う!!
890名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 19:13:07 ID:V0P+foys
モリハル分が足りない!
原作が続いてても、やっぱりアニメ終わっちゃうと
全体的に勢いがなくなっちゃうね
891名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 01:09:25 ID:hwwRYAFy
原作から読んでた自分としては寂しい限りだな。
アニメ中に盛り上がって、終わったら失速するのは仕方ないとは言え、ね…w
892名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 07:36:18 ID:v/AKVTpI
そういうこと言うより、ネタふるか書くかしたほうがいいよ
原作続くし、そもそもアニメなんてやってなかった地方も多いんだし
893名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 14:12:03 ID:AVyWhr1S
猫澤先輩がみたいな。。
894名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 14:29:22 ID:tGNPAjBY
猫澤先輩が大人
切身が中学生
895名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 19:54:11 ID:jvDWqISv
>>891
アニメスレは停滞しつつあるが、原作スレは別の意味で加速してるぞ
ココが最後のフロンティアか OTL
896名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 00:19:07 ID:Vg6LR0qF
>895
久々に見てきた。あんな加速は要らんw
897名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 03:09:18 ID:WjUG6IAO
リクがあったので、自分なりに努力して
>>823の続きを書いて見ました。
楽しんでもらえれば幸いです。どうぞ。
898名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 03:11:06 ID:WjUG6IAO
「皆の者! 俺は新世界の神になる!」
「初っ端から中の人ネタかーい!」
業界ネタを初から出して行く環に、
双子は強烈なハリセンでの一撃で突っ込みを与える。
因みに使っているハリセンはセレブ御用達の『黄金ハリセン』
1つ15000円である。
「そんなDQN丸出しの宣言をしに僕等を呼び立てた訳じゃないでしょ殿?」
「そうだよ、僕等だってプライベートって物があるのにさ」
「全くだ」
馨、光、モリの3人が環によって呼び出された場所は、既にその日の活動を終えた。
ホスト部の活動拠点である第3音楽室であった。
そこにハニー、ハルヒ、鏡夜の姿が無い事から3人共、
環に呼び出された理由は大方、想像が付いた。
「皆に集まってもらったのは他でもない、この事に付いて徹底的に議論してもらう!」
環は頭を擦りながら、ホワイトボードを勢い良く叩き、
自筆で書いたお題を3人に見せ付けた。
それは『ハルヒとハニー先輩のロマンチックな初体験を眼鏡悪魔に邪魔されない様、
スムーズに、それでいてアグレッシブに見届ける会議』と言う某バラエティ番組の様な
無駄に長いタイトルが書かれていた。
3人は環の異常なテンションに半ば呆れていたが、
とは言え鏡夜の野心は薄々感じていたので一同は環を中心に真剣に話し合う。
「普通のカップルならば何の問題も無いよ。けど、あのハニー先輩と鏡夜先輩だよ!」
「馨の言う通りだよ。ゴジラ対キングギドラも真っ青な対決になるよ」
「こ、この世の破滅だ……」
普通ならば鼻で笑って済ませる様な内容の会話だが、
それが現実に起こり得るからホスト部とは恐ろしい集団なのだと、
環は改めて実感した。3人だけで話し合っているのを見て、
これまで黙っていた環が重い口を開け話し出す。
「そうだな、恐らくは……」
899名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 03:12:18 ID:WjUG6IAO
議題の真っ只中に居るハルヒはと言うと、
スーパーのタイムサービスで得た戦利品を手に誰も居ない家へと向かっていた。
生物も結構、あった為、周りが見えていなかった部分もハルヒにはあり、
ハルヒが気付いた頃には強化服で武装された集団に完全に包囲されていた。
「何の真似です? 鏡夜先輩?」
ハルヒは溜息を1つ吐くと、恐らくは原因である鏡夜を呼び出す。
ハルヒの呼び掛けに鏡夜は奥の方からゆっくりと現れる。
「お前な……こう言う時は困惑し、悲鳴の1つでも上げるのが女と言う物だろ」
「この人達、鏡夜先輩のプライベートポリスですよね?
自分を拉致してどうするつもりですか?」
危機的状況にも関わらず、ハルヒの態度は普段と変り無く淡々とした物であった。
その態度に鏡夜は多少、
呆れもしたが抵抗が無い事を良い事に自分の目的を話し出す。
「物分りが良過ぎるのも、時と場合によっては考え物だが……
まぁ良い、それに付いては次だ。今から俺の家に来てもらう、異論は挟ませない」
「良いですけどクーラーボックスか何かあります。これ腐らせたら最悪なんで」
「それに付いての無事は約束する。乗れ」
プライベートポリスに荷物を預けるとハルヒは鏡夜のリムジンに乗り込む。
この状況では自分の力など皆無だと言う事は良く分かっている為、
目的が明確に分かっていないのが苦痛ではあるが鏡夜とハルヒを乗せた
リムジンは鳳家に向けて出発した。
900名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 03:14:09 ID:WjUG6IAO
その頃、埴之塚家では、
ハニーが実弟の靖睦がドン引きする量のケーキをこの日も平らげ、
眠りに付こうとしていたが1本の電話でそれは遮られた。
「ふわぁ〜い……だ〜れ〜?」
「ハニー先輩。鏡夜です」
「ふぇ……キョウちゃん、な〜に?」
既に睡眠モードに入っているハニーは鏡夜の電話に対しても、
間抜けな対応しか出来なかったが、鏡夜の伝言を聞くと途端に普段、
見せない真面目な表情に変り、家中に響く大声を放つ。
「な! なんだってー! AA(ry」
ハニーの悲痛な叫びと共に電話は切られ、
完全に目が覚めたハニーは即座に寝間着から部屋着に着替え、
鳳家に全速力で向かおうとしていた。
「ちょっとダメですよ! 兄さん、こんな夜中に!」
当然、弟の靖睦はそれを阻止し様と機関車を連想させる様なハニーの前に立つ。
埴之塚家に関わらず、普通の家ならば子供の夜間外出を認める訳が無い。
「邪魔だ! 退けー!」
ハニーは靖睦の顔面にバックスピンキックを放ち、靖睦を退ける。
靖睦はまるでカートゥーンコミックのやられ役の様に吹っ飛んで行き、
壁にぶつかり人型の窪みを作った所で漸く止まった。
靖睦を倒した事でハニーの暴走を止められる者は埴之塚家には居らず、
ハニーは改めて鳳家へとすっ飛んで行った。
「大丈夫ですか? 靖睦様?」
「よ……喜べ。は、埴之塚流は安泰だ……」
すぐ様、駆け寄った門弟達に靖睦は自分の流派が最強だと言う事を告げると、
意識を遠い世界に任せ、門弟達に身を預けた。
901名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 03:16:33 ID:WjUG6IAO
鏡夜は1人バスローブ姿で、
自分の部屋の窓から見える一流のレストランにも匹敵する庭の夜景を見ていた。
そこには一国の軍隊にも匹敵する鳳家のプライベートポリス達が最高レベルの警備で
これから来る外敵に備えていた。ドアが開く音に振り向くと、シャワーを強引に浴びせられ、
明かに不機嫌な表情で最高級のバスローブを身に纏ったハルヒが入って来る。
「服、返して下さいよ」
「それは出来ない相談だな」
「もう、そろそろ、教えて下さい、先輩の目的は何です?」
「直接対決。いや全面戦争と言った方が良いだろう」
「ハァ?」
「来るぞ。お前のダーリンが」
鏡夜に促され、窓の外を見てみると、
そこには鬼の形相をした通称ブラックハニーが凄まじい勢いで
愛しの彼女を助けに正面から突っ込んで行った。
「ハ〜ルちゃ〜ん!」
「来たぞ! フォーメーションを整え、作戦通りに行うぞ!」
前しか見ないで突っ込んで行く、
ハニーをプライベートポリス達はまるでテロリストでも扱う様な態度で襲い始める。
あっという間に揉みくちゃにされるハニーを見て、
流石のハルヒも冷静でいられなくなった。
「何なんですか、これは? すぐに止めさせて下さい!」
「出来ない相談だな」
「そんな! 幾等ハニー先輩が強いからって……先輩は何がしたいんですか?」
「言った筈だ。お前を巡ってハニー先輩と俺とで全面戦争を行うと」
鏡夜は冷淡な表情を浮かべてハルヒに断言した。
その言葉にハルヒは呆然とする一方で下らないと言う感情が占め始め、
すぐ様、反論をする。
「下らない……バカな事は止めて下さい!」
「バカな事? 女を巡って2人の男が争うのだぞ。れんげ君ではないが、
少しは胸がときめくとか無いのか?」
「規模がデタラメですよ! 当人同士で話し合えば言いだけの事でしょ!」
「あの人にそう言う事を言えば俺の体が無事で済まない事は確実だ。
それにこれはデタラメな規模でもない。何時の時代も女によって狂わされた。
歴史を裏で動かしたのは美女ばかりだからな」
「自分の気持ちはどうなるのですか? 自分はハニー先輩を心から愛しています! こんな方法で先輩を屈服させても、自分は鏡夜先輩には靡きませんよ!」
ここで初めてハルヒは自分の気持ちを率直に鏡夜にぶつけた。
それに対しても鏡夜は余裕のある態度を崩さずハルヒに接する。
902名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 03:18:51 ID:WjUG6IAO
「今はそうかもしれない。しかし、俺には自信がある。
そう遠くない未来。お前の心を俺の物にする自身がな」
「そんな……そんなのって……」
「確かにあの人はお前を愛している。
だが俺だってお前を愛している事には違いない。
例え仲間と決別する事になってもな。
少なくともそれが出来なかった他の連中よりはお前を愛している」
「だからって……」
「心配しなくても命までは奪わん。
だが家のプライベートポリス達の本気は怖いぞ。
例え大型の熊が乱入しても勝つ事が出来る実力だからな」
「違いますよ……鏡夜先輩は自分の一存だけで、
多くの負傷者を出すつもりですか?」
「何?」
ハルヒの言葉に鏡夜は思わず、様子を見出した。
すると、そこには多くの隊員達がハニー1人の手でズタボロにされている様子が目に入った。
「この……ハルちゃんに手を出すなー!」
ハニーが放った右ストレートによって、
多くのプライベートポリス達はドミノ倒しのドミノの様に倒されて行き、
屈強で頼れる男から邪魔な障害物へと変わって行った。
それと同時に自分の部屋に近付いて来る泣き声と足音に鏡夜もハルヒも唖然としていた。
「ハルちゃ〜ん! キョウちゃんに付いてったら、めっ! でしょ!」
泣きながらハルヒにしがみ付く様は、まるで迷子の子供が母親を見付け、
母親に飛び付いている様にも見えるが、
実際にやっている事は屈強なプライベートポリス達を1人でズタボロにして行ったと言う、
某史上最強の親父の様な行為とのギャップは余りに激し過ぎ、
ハルヒも鏡夜も唖然としていた。
(こう言う所が、この作品がギャグなんだなって再認識させられる所だよな……)
(言わなきゃバレないから。そう言う突っ込みは止せ)
ハルヒと鏡夜は心の中で突っ込みをして調子を取り戻すと、
漸く落ち着いたハニーに向け話をしようとする。
ハルヒ相手には子供の様に泣きじゃくっていたハニーだが、
鏡夜を前にすると、一転ハルヒから離れ凶悪な表情に変え、
声のトーンも下がり話し出す。
「これだけの事をやってくれたんだ。それなりの覚悟は出来ているな?」
「分かっていますよ。今回は身を引きます。
しかし、ハニー先輩も俺がしつこい事は良く、分かっていますよね」
「分かっているさ。だから、もう2度とこんな事しない様に徹底して叩き潰す」
「先輩! 暴力は……」
ハニーの圧力に完全に畏縮していたハルヒであったが、
ハニーの穏やかではない発言に反射的に声が出てしまった。
ハニーはハルヒの申し出に対しても普段、見せない男前な表情であり、
ゆっくりと近付いて行った。その圧力にハルヒは動く事が出来ず、
その場で金縛りにあった状態になっていた。
ハニーは動けず恐怖で顔が引き攣っているハルヒに対して、
突然、顔を近付け、その唇を奪った。
突然の事でハルヒは目を白黒とさせる事しか出来なかったが、
更なる衝撃がハルヒを襲う。
903名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 03:20:55 ID:WjUG6IAO
(え? これって?)
自分の口内に侵入してくる異物をハニーの舌だと認識するのに時間は掛からなかった。
突き飛ばそうかとも思ったが、
ハニーの腕がガッチリとハルヒの腕を掴んでハルヒは動けずにいて、
ハニーの舌に翻弄される事しか出来なかった。ハニーの口と舌が離れると、
ハルヒは解放された。
「突然、こんな……」
「この前のお返しだよ」
「もしかして……叩き潰すって……」
「良いでしょ。愛しているよハルヒ」
色恋事には鈍感なハルヒでもこれから何が行われるか位は分かった。
自分を抱き締める小柄な彼に身を預け、ハルヒは何も見えなくなっており、
ハニーに押し倒され鏡夜のキングベッドに身を預けた。
「ああ俺だ。外人用のラージサイズコンドームを用意しておけ」
鏡夜はその様子を直立不動の状態で見る事を余儀無くされており、
携帯でスタッフ達に避妊具を用意させ、
これから始まる愛の営みを見させられると言う屈辱に耐え忍んでいた。

ハルヒが下になった状態でハニーの愛撫を受けると言う形になった。
相変わらずハルヒはハニーの舌に弄ばれ、何も出来ない状態であった。
キスだけでも遠い所に行ってしまう状態であったが、必死にそれを耐え、
どうにかハニーのキスによる愛撫を耐え切った。
「ダメだよ〜。ハルちゃん、そんなに緊張していたら良い物も良くなくなるよ」
すっかり、元の調子に戻ったハニーに調子を狂わされていたハルヒだが、
言う事は最もであり、これから行われる事に覚悟を決め、
静かに目を閉じハニーを待った。
「自分は大丈夫です。先輩の事、好きですから」
「うん! 僕もハルちゃん大好き!」
ハニーは笑顔を浮かべハルヒの首筋に吸い付き、
わざとらしく音を立てハルヒの反応を楽しむ。
「ん……くぅ……」
初めての体験に不安で一杯だったが、
感じる部分の1つに生暖かな物体が当たる事に少なからずハルヒは快感を感じていた。
そんなハルヒの反応が嬉しくハニーはバスローブの腰紐を解いて行き、
それを脱がすと露になったハルヒの裸に目を奪われた。
「ハルちゃん。綺麗……」
「ありがとうございます……」
その体はグラビアで見る様な女を象徴したと言う体とは言えないが、
ハニーに取ってはビーナスを連想させる物であった。決して大きいとは言えず、
僅かに膨らんだだけのなだらかな胸。無駄な贅肉が一切無く、
どちらかと言えば痩せ過ぎと言っても良いスレンダーな体付き、
そして僅かに申し訳程度に生えた恥毛。その全てがハニーに取っては愛しかった。
904名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 03:22:40 ID:WjUG6IAO
「僕も脱ぐね」
短く言うとハニーは自分の服に手を掛け脱いで行く、
その体付きは外見通り、子供にしか見えない物であったが、
良く見ると無駄な贅肉が全く無く、
無駄に誇示する筋肉も無い本当の意味で戦う為に作られた肉体だと言う事が分かる。
トランクスを脱ぎ露になったハニーの男にハルヒは言葉を出す事も忘れ、驚く。
(何、これ……)
ハニーの物はその愛らしい容姿とは異なり、アナコンダを連想させる程、
巨大な物であった。先端からはハルヒを愛しく思っている先走り汁が出ており、
ホスト部の隠語で呼ばれている『ブラックうさちゃん』はハルヒを求めて猛っている。
(まぁ、そうなるな。俺も初めて見た時は男としての自信を喪失したからな……)
その様子を表面上は冷静に、しかし内面はパニック状態で鏡夜は見ていた。
本来なら逃げ出したい状態なのだが、それを行う事は不可能であり、
屈辱に塗れながらも、2人の様子をジッと見ていた。
「大丈夫、優しくするからね」
「お願いします……」
ハニーの笑顔に又、癒されたハルヒはハニーに身を任せた。
ハニーはハルヒに覆い被さるとハルヒのなだらかな胸に両手を伸ばし、
夫々の胸を揉んで行く。
「ん……あ、はぁ……」
初めて異性に胸を揉まれると言う感覚に戸惑いもあったが、
微弱な電流が体全体を通る感覚にハルヒはこそばゆいと感じつつも
ハニーの愛撫を受け入れていた。その事実がハニーに取ってはとても嬉しく、
快楽を証明している桃色の突起に舌を伸ばして、チロチロと舐め出す。
「くぅ! あ……声が出ます先輩……」
手とは違う、舌の生暖かな感覚にハルヒは酔い痴れた。
先程よりもずっと強い電流がハルヒの体を通り抜け、快感を与えた。
「じゃあ、次はこっちだね」
その言葉の意味がすぐには理解出来なかったが、体を下に動かすハニーを見て、
何が行われるのかが理解出来た。
何時の間にか蜜を出しハニーを誘惑している恥部に顔を埋めハニーは
更にハルヒの蜜を求め、舌で恥部を刺激して行った。
「はぁぁあ……そんなにされたら自分はもう……」
余りの快楽で言葉が途切れ途切れになっているハルヒを見て、
ハニーは頃合だと思い、一旦ハルヒから離れ、
鏡夜に用意してもらった特大コンドームを自身の物に装着すると
再びハルヒに覆い被さる。
「良いね。行くよ」
「ハ、ハイ」
らしくもなく緊張しているハルヒをキスで宥めると、
ハニーは物をハルヒに宛がい、そのまま一気に押し込んで行った。
905名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 03:24:11 ID:WjUG6IAO
「あぐぅ! あああ……くぅ……」
普通でも大き過ぎる位のハニーの物を処女のハルヒが受け入れるのは難しかったが、
ハルヒは持ち前のバイタリティで必死に堪え、ハニーの全てをその体で受け止めた。
「ハハ。どうにかなる物ですね」
「そうだね。僕、今、凄く嬉しい」
「自分もです。先輩」
ハニーは自分とハルヒが同じ気持ちであると言う事が嬉しく、
泣きながら笑うハルヒの目から零れる涙を口で吸い上げると、
最後のステップに行こうとする。
「そろそろ良い?」
「ハイ。まだ少しジンジンして変な気分ですけど、大丈夫です。お願いします」
ハルヒの許しを貰うとハニーはゆっくりと腰を動かし快感に溺れて行った。
「はぁ……あぅ……」
苦痛と快楽が伴ったハルヒの喘ぎ声も、
ハニーに取っては自身を興奮させる最高のスパイスであり少し乱暴な調子で
腰を打ち付けて行く。
「あ……はぁ……先輩、自分、何かおかしいです」
「良いよおかしくなっても」
「気持ち良いかもしれません……」
その言葉に完全に理性が吹き飛んだハニーは全力で腰を打ち付け、
一気にスパートを掛け様とした。
「あ……はぁ……あぅ……気持ち良いです先輩……」
「僕も良いよ。出すよハルちゃん!」
「良いです。出して下さい!」
2人のボルテージは最高潮に達し、傍に鏡夜が居る事も忘れ、
2人は2人だけの世界に没頭していた。その様子を見せ付けられ、
鏡夜は屈辱と興奮の間で1つの結論に達した。
(負けた……完全に……)
2人の絆の深さに自分が入り込む余地は無いと判断し、鏡夜は静かに俯き、
膝を付いて1つの恋の終焉を迎えた。
「行くよ! ハルちゃん!」
「来て下さい! 先輩! はぁぁっ!」
ハニーはハルヒの中で思いの丈をぶつけ爆発させた。
避妊具越しでもハニーの思いと言う者はハルヒには十分伝わった。
ハルヒの中からハニーが抜き取られても、ハルヒは汗だくで余韻に浸っていたが、
不図ハニーと目が合うと2人は自然に顔を近付けて行き、口付けを交わした。
「とまぁ。こんな風になるだろう!」
                環の脳内妄想劇場 完
906名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 03:27:24 ID:WjUG6IAO
( ゚Д゚)… ( ゚Д゚)…

(゚Д゚)…… (゚Д゚)……

「って! 最初から最後まで皆、殿の妄想かよ!」
双子の突っ込みで一同は現実に戻される。
これまでの話が皆、
環の妄想だと言う事を思い知らされた3人は環に対して怒りの表情を浮かべた。
表情が読み取りにくいモリも体を震わせ怒っている事は分かった。
「アンタって人は!」
「これだけの事をやってくれたんだから、それなりの覚悟は出来ているよね殿?」
「ふぇ? 光? 馨? にゃんで怒っているのかにゃ?」
環は3人の怒りの理由が分からず、惚けた間抜け面を浮かべ困惑するが、
それで止まる程、双子は大人ではなかった。
「光、馨。『DX黄金ハリセン』だ」
「サンキュー。モリ先輩」
「幾等、殿でもこれから僕等が何をするか位、分かるよね?」
「ま! 待ってくれ、光! 馨! 落ち着いて話合おうじゃないか!」
「問答無用!」
環の暴走に完全にブチ切れた。
双子はセレブ御用達『黄金ハリセン』よりも更に殺傷能力を高めた
『DX黄金ハリセン』1つ45000円で環を責め立て、
第3音楽室に自称キングの悲鳴が木霊した。
「どうもモリです。ここの住人の皆様。
長々と妄想に付き合わせて申し訳ありませんでした。
これからも『桜蘭高校ホスト部』を末永くお願いしますm(__)m」

以上です。楽しんでもらえれば幸いですが、どうでしょうか?
907名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 04:07:24 ID:l7hjcSi5
殿の妄想かと思いきやw
908名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 05:12:04 ID:Cleo1ywO
モリ先輩の妄想ですか?ハニハル大好きです。

このタイミングでアレだけど、嫁シリーズの続き出します。
モリつながりってことで?

モリ先輩とハルヒ、舞台は多分スイスの高級保養地ですが
舞台と内容はあまり関係ありません。微エロ。眠いモリです。
原作を知らない人は、ちょっとわからないネタかもしれません。

では、【もしもハルヒがモリ先輩の嫁だったら…】です。
909【もしもハルヒがモリ先輩の嫁だったら…】:2006/10/17(火) 05:12:52 ID:Cleo1ywO
「これは…」

モリ先輩から突然ポンと箱を手渡され、ハルヒは聞いた。

「いったい、何のお祝いでしょう?」

モリ先輩は答えず、ただ優しい目をして微笑んだ。
白く光沢のある包装紙にかかった紅いシルクのリボンは、
その小さな箱の中身が高級品であることをうかがわせる。

「なんだかとっても高そうですけど…、いいのかなぁ?」

無言でコックリと頷く。

「じゃあ遠慮なくいただきます。えっと、開けてみても?」

無口な先輩から何の脈絡もなく渡された、謎のプレゼント。
流石のハルヒも確認しないことには落ち着かない。
リボンをほどき、包装紙を開くと、艶やかな小箱が出てきた。

「あ…」

これはもしかして…。
上品な桜色のベルベットに手をかけ、そっと蓋を持ち上げる。
そこにあったのは光る石のついた上品なリングだった。

「モリ先輩…っ」

顔をあげると、急に後ろから大きな手で頭をポンポンされる。
そのままハルヒの髪をくしゃっと乱すと、モリ先輩は
すっと腰を落として包装紙から滑り落ちたカードを拾い上げた。
手渡された白いカードには、流麗な筆記体で…

 Will you marry me?



【もしもハルヒがモリ先輩の嫁だったら…】

湖の上を渡る風が心地よい。
空はどこまでも青く、遠く霞むアルプスが白い。

「とてもきれいな所ですね。思い切って休暇を取って良かった。
 モリ先輩、連れてきてくださってありがとうございます」

ボートを漕ぐ夫に声をかけると、彼はかすかに微笑んだ。
そのまなざしに頬を染めて、ハルヒは湖水に手を浸す。
910【もしもハルヒがモリ先輩の嫁だったら…】:2006/10/17(火) 05:13:31 ID:Cleo1ywO

「…風が出てきた」

「ええ。そろそろ帰りましょう」

船着き場にボートを寄せ、先に崇が飛び移る。
そのまま、完璧な身のこなしでハルヒの手を取った。

「ありがとうございます」

(やっぱり良家の子息だなあ)
普段の無愛想な態度に忘れがちだが、時折見せる洗練されたしぐさは
崇が日本有数の良家で育ったことをハルヒに思い出させる。

大きな手に支えられて船着き場に飛び移ろうとしたとき、
突風に煽られてハルヒがバランスを崩した。

「あ」

「ハルヒ」

次の瞬間、ハルヒは崇に高く持ち上げられていた。
微動だにしない腕の力と、優しい眼差しに顔が熱くなる。
崇はハルヒを引き寄せると、額にキスをした。

「大丈夫か?ハルヒは軽いから気をつけないとな」

「あ、すみません、先輩」

にっこり微笑み、片手で軽々とハルヒを抱える。

「ハルヒがあやまることじゃない。
 俺が気をつけないと、という意味だ。それに…」

赤くなってうつむくハルヒを覗き込むように言った。

「俺はもう先輩じゃないぞ、奥さん?」

「は…、た、たかしさん」

付き合うようになってからも結婚してからも、
二人でいる時は、ハルヒは夫を部内での呼称で呼んでいた。
モリ先輩、もしくは先輩。それを気にする様子もなかったのだが…

「ははは、いい子だ」

崇は朗らかに笑いながら、別荘に向けて湖畔を歩き始めた。
通行人の中から「キッドナップ」というささやきが聞こえる。
それほどにハルヒの顔が動揺していたのだろう。

「皆がハルヒをみている。かわいいからだな」

「は、ハァ」
911【もしもハルヒがモリ先輩の嫁だったら…】:2006/10/17(火) 05:14:30 ID:Cleo1ywO

崇とハルヒは慣れた様子の使用人によって、寝室に案内された。
メイド達は抱えられっぱなしのハルヒに同情して苦笑する。
ハルヒも困ったように笑ったが、内心安心していた。

結婚してから崇がこんな風になるのは初めてだが、要は、
ハニー先輩がしていたように昼寝をさせてしまえばいいわけだ。
ただ眠いだけの話なんだから…

だから、まさかいきなり押し倒されるとは思ってもみなかった。

「せ、せんぱ…」

天蓋付きの広い寝台の真ん中で、ハルヒは崇を見上げている。
ハルヒに覆い被さるように両手両肘をついた崇が爽やかに微笑んだ。

「先輩じゃないと言ったろ、ハルヒ」

「は、はい、たか」

唇を塞がれて二の句が継げなくなる。
そして、濃厚なキスに絶句する。
結婚前も、結婚してからも、こんなキスは初めてだった。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

ようやく離れた二人の唇の間に、唾液が糸を引く。
すっかり息が上がったハルヒの耳元で、崇が囁いた。

「しょうがない奥さんには、お仕置きをしないといけないな」


「やっ、あっ、…あぁ、んっ…」

厚いカーテンの隙間からわずかに夕日が差し込む寝室で、
ハルヒは全身に赤い跡をつけ、肩で息をしていた。
崇は一向に寝る気配もなく、愛撫を続けている。

「や、ああっ、あっ、もう…」

内股を這う舌に身をよじる。

「きれいだよ、ハルヒ」

強い力で脚を開いて、崇が感嘆の声を漏らす。
何の躊躇もなくちゅっと吸われて、ハルヒは赤面した。

「や、やめてください…」
912【もしもハルヒがモリ先輩の嫁だったら…】:2006/10/17(火) 05:15:20 ID:Cleo1ywO

「どうして?こんなに濡れているのに。
 いま可愛がってあげるよ、可愛い仔猫ちゃん」

「あぁぁ…」

ハルヒは耳まで赤くなって身もだえた。
普段ほとんど話さない夫のクサイ台詞が、いちいち恥ずかしい。
一方で、彼の愛撫に喜んでいる自分の姿がなんだか情けない。

「あっ、あっ、…っ!」

巧みに陰核を刺激され、ハルヒは涙を流して達してしまった。
やっと目を開けると、隣に崇が横たわっている。
満ち足りたような顔で微笑んで、ハルヒの髪を指で梳いた。

「ハルヒは本当にかわいいな…」

(あ、寝ちゃうのかな?)
こうなると、今度は物足りないような気もする。
などとしんみりした途端、崇がハルヒに膝立ちするよう促した。

「ハルヒ、上に」

「え…?」

崇が指さす先に、普段の1.2割り増しの陰茎があった。

「え?」

「え?じゃない。ハルヒ、おいで」

何故眠いとサイズまで変わるのか?
夫の不条理に混乱しながらも、促されて崇の腰に跨ってしまう。

「え、ちょ、待っ…、きゃ、あうっ!」

自身の体重と、崇の腕の力で押し込まれていく。
騎乗位は、長身の崇と小柄なハルヒにとって一番楽な
体位ではあるのだが、今日に限っては、奥が圧迫されて苦しい。

「ハルヒのなかは温かいな」

「あ…、あ、んっ、んっ、んぁっ!」
913【もしもハルヒがモリ先輩の嫁だったら…】:2006/10/17(火) 05:15:53 ID:Cleo1ywO

崇が腰を使い始めると、軽いハルヒは簡単に突き上げられてしまう。
ともすればバランスを崩しがちなハルヒの腰を、崇が掴んだ。

「あっ、あんっ、ああっ、んっ!」

「ハルヒ」

「あっ、はっ、はいっ」

「もう二度と、俺を先輩と呼んではいけないよ」

「あっ、すっ、すみませ…」

崇が爽やかな笑顔でしゃべると調子が狂う。

「あやまらなくていい。ただ…」

「あうっ、あっ、た、ただ?」

崇が動きを止めた。
起きあがってハルヒを抱きしめる。

「…先輩だと、他の奴らと区別がつかないだろ」

ハルヒは少し微笑んだ。これって、やきもち?
普段は何も言わないのに、こんなこと考えていたのかな。
なんだか子供みたいで、かわいい。

「わかりました。崇さん」

崇の背中に手を回して、ぎゅっと力を入れる。

「崇さん」

「ハルヒ…」

「はい」

崇はハルヒの肩を掴んで、顔を覗き込んだ。
少し甘えるように微笑む。

「愛してるよ」

ハルヒが赤くなってうなずくと、そのほほを両手で挟んだ。
そして、深いキスを交わしながらゆっくりと動き出した。

914【もしもハルヒがモリ先輩の嫁だったら…】:2006/10/17(火) 05:16:22 ID:Cleo1ywO

「ハルヒ…っ」

崇が眉根を寄せる。

「あっ、ああっ」

目の前が白くなった瞬間、奥に熱いものが貼り付くのを感じた。
覆い被さっている崇の拍動に合わせるように、満たされていく。
やがて、崇はハルヒの胸の辺りに倒れ込んだ。

「…崇さん?」

崇は熟睡していた。
ハルヒは少し笑って、子供でも抱くように崇の頭を抱く。
そして髪に顔を埋め、愛おしそうにキスをした。


カーテンの隙間から漏れる光が黄昏の色に変わった頃、崇は目覚めた。
ほほにあたる乳白色の肌。妻の腕枕。乱れたベッド。
狼狽する崇を見て、ハルヒはいかにも楽しそうに笑うのだった。


ED

バージンロードでハルヒを送り出し、眩しそうに見つめる殿。

穏やかに微笑むハニー先輩とうさちゃん。の後ろで見守る鏡夜先輩。

仕方ないなぁ、という笑顔で見送る義兄な双子。

ラストカット
教会の前。
ここぞとばかりに古靴や米を投げる悪魔のような双子と殿。
あきれる鏡夜先輩。 はしゃぐハニー先輩。
涼しい顔ですべて避け、まるで人さらいのようにハルヒを担いで逃げるモリ先輩。


915名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 09:12:59 ID:lScIqw7B
GJ〜〜〜〜〜〜!!!!
916名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 09:16:13 ID:mVkTj36v
嫁シリーズの職人さん待ってました!!
銛ハル凄くGJです!クサイ銛先輩も
読みたかったのでサイコーによかったです。
子猫ちゃんww
917名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 17:09:24 ID:pQI2eJj0
>>897
GJです。
モリの妄想?とはいえ、鏡夜バカスw何か、うる星の面倒を思い出したよw
918名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 17:30:32 ID:RzAxrRFh
>>897
GJ
ハニー先輩トランクス派なんだな・・・
919名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 17:39:09 ID:rsWXSKNP
>>906
ちょww環www
GJでした〜超乙です!
ハニハル(´Д`*)ハァハァ
920名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 21:27:32 ID:CZEAdhl5
若干鬱気味な馨ハル←光って需要あるかな?
冒頭書き始めたんだけど長くなりそうなので確認
921名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 21:36:21 ID:+0kYoWNR
>>920
待ってる
できれば完結後一気投下のほうがうれしいけど
922名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 21:50:16 ID:qbuovLjq
>>920
おおあり
923名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 22:09:21 ID:OIGCbTQ4
あの小さい体にブラックマグナム級のアレが付いてたら驚愕だよなぁ・・・
924名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 22:43:36 ID:rsWXSKNP
>>920
キタ――(゚∀゚≡゚∀゚)―――!!
目ぇギラギラさせて待ってます
925名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 23:00:41 ID:2K0yIpeQ
殿、妄想なげぇぇぇぇぇ
吹いたw乙です
926名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 00:09:42 ID:Sc1YNGNd
馨ハル←光
キタァァァ!!!!
職人よ頑張れ
927名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 02:17:03 ID:UHDTvZmH
皆様、労いの言葉、ありがとうございます。
>>898です。少し、言葉が足りない部分があったので訂正します。
あれは全て環の妄想です。
あのままオチに持って行くのは少し寂しいと思ったので
最後、モリに締めをお願いしました。
あそこは『環の』を前に付けるべきでしたね。
次からは気を付けます。困惑させてしまい、申し訳ありませんでした。
928名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 13:20:08 ID:nDVmeODc
やけにテンション高い話だと思ったら環の妄想かよ!!!納得だw GJww
929名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 00:01:29 ID:IFj2OcDp
いつも見る側だったけど書いて見た
双ハルでひたすら道具攻めってだめ?
からみ有ったほうがいい?
930名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 00:11:13 ID:ZeEZtIJ9
まずはsageを覚えて、誘い受けをしなくなってから来てくれ
931名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:16:28 ID:LkEZJici
>>929
自分は読んでみたいんで投下して頂きたいです。
メール欄に半角でsageといれましょうね。
932名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 02:37:40 ID:TthN9roG
からみもあったら嬉しい
933名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 06:54:29 ID:oKu95G6/
誘い受け2連発か
934名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 14:29:58 ID:E8hn5IVO
アメフト部部長×生徒会書記(だったと思う)
って、リクはだめか?主要キャラじゃないとダメですか?
このカップリングすごいすきなんですけど
935名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 17:46:58 ID:MBBcNRob
自分の好みじゃないものにわざわざレスする奴もいないし
そういうときはうまくスルーするんだから
誘い受けせず投下汁
936名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 18:36:10 ID:Isi3FCAK
>>934
あああ、自分もすげー好きだよ。そのカプ。
前にどっかのサイトで満山嬢が攻めって設定の漫画見て好きになった。
やっぱあの娘攻めだよな?
937名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 21:14:55 ID:IFj2OcDp
いろいろご指摘有難う御座います
からみはなくて
双ハルで道具攻めを
投下しますね
938名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 21:51:48 ID:IFj2OcDp
1−Aの教室内


少し長めにたらされたお揃いのイヤホンの線は
それぞれ双子の耳に付けられており
そこからはイヤホンの外には漏れない程度の声が流れていた



「ね、光もうそろそろ」

「そだね、もう駄目かな?」

「「でもまだ待って置こうかゲームクリアにはまだ早いし」」

この授業が終われば放課後だから、ということもあって
まだ30分もあるその授業を真面目に受ける事にしたようだ

光と馨の手元には
それぞれ何かを操作するためのボタンのついた機械があった


二人は今協力系のゲームをしているしかも手作りの


(ハルヒを一日でどれくらい逝かせられるか)
939名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 21:53:48 ID:IFj2OcDp
そう、すでに授業は始まっているが
双子の真ん中に座っているはずのハルヒの姿は無い

今ハルヒの机の上にあるのは出しっぱなしで開けっ放しの筆記用具と
その筆記用具内にある小さな盗聴器の機械
その機械に二人のイヤホンは繋がっていた

声だけで分かる、もう何十回逝った事か
ハルヒは今,、年に一回くらいしか使わない倉庫の中に居る
だから、誰にも声も姿も見られることは無い


「はぁっ・・・んぁ・・・」

(あ、ハルヒ少し落ち着いてきてるなぁ・・・)

そう思ったのは馨で黒板に向けていた目線を手元の機械に落とす
そこには一つのボタンとリットルの目盛りが付いている

まだ残量はあった
しかもこれが終われば放課後でこっちから直接することが出来る・・・となると


少し長めにボタンを押す
少しだけ目盛りが下がるのを見て口元を吊り上げる


「ひぃっ!!やぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!・・・あぁ!っあぅ」


今から感度を高めておいたほうが良いと判断した馨は
手元のボタンを押し媚薬をハルヒの体内に流し込む
朝のうちにハルヒの体内に仕込んだ細いチューブから媚薬が流れ出て急速に感度が上がる
ついでに確か今光の持っている機械の強さは・・・


940名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 21:54:24 ID:IFj2OcDp
(あ、馨・・・媚薬流し込んだな・・・しかも大量だなぁこれきっと)

もとからそんなに興味の無い授業だった光は手元の
授業用のノートとは別の落書き用のノートにハルヒの姿をイメージして描いていた
そこには今媚薬を流し込まれ快楽に身をよじらせるハルヒの姿が描かれていく
そのノートの隣においてある馨の持つ機械と同機種の機械
そこには強と弱と書かれ何かの強さを調節できるスイッチがあった

今の設定は中より少し上


(今のハルヒの声最高なんだけどな〜ま、放課後近いしいっか)


手元の機械を取ると
設定の強さを弱めに設定した
同じく朝のうちに仕込んだバイブから今、微弱な振動が流れているだろう
何度も逝ったハルヒには少し物足りない振動

「っあ・・・はぁ・・ぁあっ・・はぁ・・・・」


今のうちと息を整えているハルヒ
今、何時かすら分からないだろう
思考が壊れててこの大量の媚薬と微弱な振動の意味もきっと分かっていない


今のうちに物足りなさを持たせたほうが良いと光は判断したのだ

これも最終ステージのための作戦

941名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 21:55:14 ID:IFj2OcDp



授業が終わる頃、少し授業を妨害して早めに終わりの号令を掛けさせる
さっきから流れるハルヒの声が耐えられなかった
先ほどからずーっと流れている涙と色で飾られた声


「光・・・っ馨・・・っやだぁ!逝かせてっ・・・よぉ」


「やばいねこれ」

「だね〜明日から三連休でよかったぁ」

「「薬抜けるまでヤリ続けなくちゃだしね」」


僕らも少し飲んどく?なんて笑いながら卑劣な会話を繰り広げる
すでに人通りのまったく無い廊下だったから誰も聴いてる人なんて居ない




開けた倉庫の中は広くその空間内からまた別の部屋にいけるような作りになっていた
その中の一つのドアに手をかけると一気に開け放す

中にある人影少しは反応し
すぐに光と馨と分かるとさらなる高みを懇願する

もちろんその人影はハルヒ以外他に居ないのだが

制服のワイシャツとネクタイだけを着ているハルヒ
手元は天井に鎖で繋げられており
下のマットに横になっても鎖が手を引かない長さを保っていた


「は、やくちょうだい・・・っあ・・・はぁ」

「「わー思った以上にエロイね」」

足元は何もはいておらず
そして何も繋がれていない
おかげで快感に耐えるためにいろいろ体勢を変えたのであろう
快感によって流れ落ちた精液と媚薬とであちこちが汚れていた

「ハルヒ、ごめんね?」

「ちょっと試したかっただけだよ」

「「あんまりにも面白そうな玩具が手に入ったからさ」」


そういいながら二人は先ほどの機械をポケットの中から取り出す
二人は顔を見合わせると光の持っていた機械のスイッチを
一気に強まであげてみる

二人は反応をじかに見たかっただけだったのだが
942名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 21:55:59 ID:IFj2OcDp



「っァァァァァァァァァァァァっァァァァァっァァアッァァア・・・・・・っ」

「あ、光やりすぎじゃない?」

「んーちょっとやりすぎたね」

思いのほか過敏に反応するハルヒに驚きと興奮を覚えるが
ハルヒは強い快感で気絶してしまっていた
今日何度目か分からない絶頂を迎えると同時にホームルームの終わりを告げる鐘が鳴る
ハルヒのその校舎内に響いてしまうのではないかと言うほどの声もかき消された


「光これは意外なエンディングだよ」

「だね、もうちょっと抑えるべきだったかも」」

「「意外なバットエンディングだねー」」

ハルヒはその強い刺激によって気絶しており身体がまだ電気を走っているのか
小刻みに震えていた


ここで本当は一回だけでもヤろうかと思った二人の計画は崩れ去ったが
とりあえずこのゲームの行き先は決まっている


「「じゃおまけステージに行きますか」」


呼び出す電話先は運転手に
いつもの正門とは違い裏門への指定変更
バットエンディングだろうがハッピーエンディングだろうが二人には関係ない

「「今度はハッピーエンドを目指そうねハルヒ」」


そう言いハルヒの身体を人前に出せる程度に綺麗にする



ハルヒの身体は意識を手放しているものの過敏に反応するから
間違っても人前で声を出してしまわないようにゆっくりと
その教室からこの学校から抜け出す


ゲームはまだ始まったばかり


943敵役目線のゲーム:2006/10/20(金) 21:57:38 ID:IFj2OcDp
すみません
タイトル忘れてました

「敵役目線のゲーム」

もちろん敵役=双子 主人公=ハルヒです

944名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 23:45:04 ID:tMkVYYq3
GJGJGJ!!!
945名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 23:46:36 ID:RXYXer1Y
GJと言いたい所だけど…
誤変換なのかもしれないけど、「快感によって流れ落ちた精液」はちょっと…
ホラ、一応ハルちゃん女の子だし…
946名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 23:55:42 ID:LkEZJici
双子wハルちゃん3連休の間に
過労死しないでねw
GJでした!
やっぱり双子はちょっと感情欠落してる
位がイイと呟いてみる。
947名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 00:22:41 ID:QI9MrRfd
うーん、ちょっと読みづらかったかな。
せめて、句読点くらい付けてほしかったです…。
948名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 02:12:28 ID:yfZehtlK
ちょっとこれはなぁ・・・
949名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 02:30:16 ID:bEZNGs0a
他の職人のレベルが高いせいもあるが、
もう少し練習してから投下して欲しい。
950名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 09:13:41 ID:GnR4VuaE
壷ポエム乙
951名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 12:17:39 ID:Hfv/vIyh
最近レベル低いのばっかりだね。
アニメ終わっちゃったからしょうがないか。
952名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 13:35:42 ID:wH2hxHx7
そういう煽りをわざわざやって何が楽しいんだか・・・
953名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 13:47:26 ID:9V4B3xgY
鏡れんとか殿妄想とか、かなりレベル高いと思うけど。
954名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 13:53:57 ID:I/EhzswT
作者乙
カプ厨乙
信者乙

ってなるから、そういうこと言わないほうがいいと思うよ。
955名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 13:56:20 ID:VQpeM8VP
基本はカプ叩きとか少ない良スレなんだからマターリいきたいねえ(´・ω・`)
956名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 16:42:20 ID:SexhPDKi
「敵役目線のゲーム」 GJでしたよ。ドンマイ!
957名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 16:49:41 ID:PDVnOT06
956のIDの方がエロい…
958名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 17:20:46 ID:TtLSM+Ax
この板でそれをだすとは。
あちこちで記念カキコをしてきなされ。
959956:2006/10/22(日) 01:54:04 ID:DGZJX5Yg
orz・・・・・・・・・IDに気づかないまま1日が終わってしまった・・・・・・悔しい・・orz
960名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 02:12:34 ID:wfqWG1lL
おばかー!!
961名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 10:27:33 ID:21tX4LbQ
ボサノバ君がみたいのは漏れだけ?
962名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 11:16:47 ID:5HCGQkuI
<<961 ナカーマ(^3^)人(^ε^)ボサノバ読みた〜いです!
かなりのシャイボーイだから最後までいけるか心配。
963名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 16:25:04 ID:UV0XudQr
父ハルとかいいなあ。
964名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 16:30:20 ID:YKAOHfn+
父ハルのSSはいいけどここエロパロだぞ・・・。
965名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 17:02:24 ID:7nLpuaJ6
のぞむところですよ>エロパロ
966名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 17:34:46 ID:BRZ44JtT
…きんしんそーかんですか。そうですか……。
ところで、殿にとってはハルヒとのセクースって、半ば近親相姦気分なんだろーか…?
967名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 20:11:52 ID:YKAOHfn+
やめてくれ、気持ち悪い・・・
もし需要があるんだったら、すまん。
上手くスルーするから気にせずどうぞ
968名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 21:06:19 ID:tLufri6F
967がすでにスルー出来ていない件について
969名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 23:12:04 ID:/HK8029K
ssが投下された場合って意味じゃまいか?
970名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 10:09:26 ID:qrfiZ+pd
適当に書いていい?
971名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 10:38:34 ID:/V+1VplN
>970
次スレまで間がないけどいいの?
972名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 13:25:19 ID:qrfiZ+pd
駄文だよ。かーこう
973名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:01:56 ID:yi725YDq
駄文は書いてもいいけど、投下すんなよ。
974名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 00:19:17 ID:wPgsh0T3
んだな。適当な駄文の投下は、読み手にも真面目に書いてる他の書き手にも失礼だよ。
975名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 05:50:13 ID:72mwTtYd
駄文って謙譲語じゃん。
書き手側の常套句みたいなでもので
=適当にはならないと思ってたけど、
ここでは失礼にあたるの?
976名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 05:52:16 ID:72mwTtYd
あ、スマソ。上で適当にとも言ってたな。
なんか最近空気悪くて寂しい…
977名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 07:22:50 ID:4MC4ReRC
駄文も嫌だけど駄カプも嫌だな
近親相姦とか吐き気がする
978名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 08:56:20 ID:I5PJr6Bv
そこは好みの問題。
嫌いならスルー。
979名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 12:11:08 ID:A3nlkp/5
最近はケツの穴が小さい人が多すぎます><
980名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 12:37:17 ID:eOHCekrV
嫌いって言うか近親相姦ってスカトロよりエグイよね・・・

自分はするっとスルーするよ
981名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 12:46:56 ID:RzcE9ngX
近親相姦はエグイだとっ!!??
と、ということは、娘であるハルヒと父である俺はそう言うことをしてはならないということかっ!?


と勝手に悩む殿が見たい。
982名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 13:02:25 ID:6J5jhHEy
ちゅーしたくなっただけであれだけ悩んだ殿なんだから
他人の指摘を待つまでもなく、しちゃいけんと思ってるだろ
983名無しさん@ピンキー
好みなんてどーでもいいだろう
わざわざスルーするとか書く必要もない