ブギーポップのエロパロが自動的なスレ

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1竹田君
 昔、あったらしいが・・・誰か継いでくんなさい。
 竹田×藤花 竹田×泡 末真×竹田
 最強×泡 最強×取消 金曜×最強
 雷神×朝顔 雷神×巫女 雷神×魔女
 正樹×便器 冷薬×便器 冷薬×限界 冷薬×取消
 電撃×便器 保険×金曜 雷神・最強×真珠
 兵器×黄泉 兵器×真珠 殺人×末真 糸×末真
 鼓動×朝顔 鼓動×真珠 鼓動×黄泉 鼓動×魔女

 ああ、まだまだ、あるある。
2名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 21:12:39 ID:9GQ5En0y
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!

.         ,:::-、       __     >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
    ,,r   〈:::::::::)    ィ::::::ヽ    >3 >>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
  〃   ,::::;r‐'´       ヽ::ノ     >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
  ,'::;'   /::/  __            >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
.  l:::l   l::::l /:::::)   ,:::::、  ji     >6 いまさら>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
  |::::ヽ j::::l、ゝ‐′  ゙:;;:ノ ,j:l     >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
  }:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;!     >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
.  {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/      >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
  ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/      >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
.   `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ       >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
        `ー-"
3名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 21:31:48 ID:43W9jc+d
上げ。
4名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 09:37:42 ID:MgpubUxQ
上げ
5名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 18:13:14 ID:4/h0EFOq
ttp://sslibrary.gozaru.jp/
ここのラノベの部屋にある。
>>1
孤独な戦いだと思うがガンガレ
6名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:44:59 ID:LN2qLo/p
一応保守
7名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 21:57:29 ID:TVUKffLj
見限らない
8名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 22:54:02 ID:YRK3SiJX
>>1が解読出来ない俺ガイル
限界と兵器と保険と黄泉と糸がワカンネ
教えてエロい人
9名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 16:03:07 ID:L/87dGRN
糸=酸素
保険=迂回?
兵器=ジィド
黄泉=アルケー?
限界はわかんね
10名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 18:14:53 ID:PPzpyNu0
保険はアレじゃないのか、金曜のボーイフレンドだったヤツ。多重安全装置。
……するってぇとラウンダバウトはリストアップされてないのか? アレ?
11名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 18:45:52 ID:L/87dGRN
あーそんなキャラいたっけ・・・か?
殺人×末真の横が糸ってことは酸素じゃないような気もしてきた
過去作品は記憶が曖昧だ
12名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 18:48:54 ID:nJd4mQ+O
限界はリミット?
とりあえず住人はどんなのを求めているのよ?
自分は織機からみをキボン
13名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 20:30:53 ID:WC4T3ng1
>>11
ホラ、アレだよ。他人の生命力(作中では死と称されているが)を吸い取って、
相手をゾンビに変えたり自分の命のストックを増やしたりしてたやつ。

織機と正樹のネタだったら俺も見たいなァ。
14名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 20:34:38 ID:WC4T3ng1
……連投スマン。思い出してすぐ書かないと忘れそうだったんだが。
『負け犬達のサーカス』はアリなんだろうか。
15名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 08:46:27 ID:CT7825OK
>>14
アリ。
で、>>13はフェイルセイフと言いたかったわけね。
内村もりとくん(の振りをしていヤツ)。確かレインとキスしてたな。
16名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 13:03:18 ID:+gaQ2J6A
ブギーage
17名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 12:45:21 ID:VERxDfCS
見限らない
18名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 22:00:13 ID:jFLmC8o4
ペパーミントで止まっとるなぁ
過去スレの竹田×泡は良かった
19名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 14:35:42 ID:0WWxOTMd
宮下トウカの憂鬱age
20ラノベスレより・・・:2006/07/21(金) 13:00:46 ID:akTsQDLI
721 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/07/21(金) 00:03:21 ID:+KsB/RDu
「期末試験、か…それも所詮は”ごまかし”なのよね。
学力だけで人の価値を判定できると信じた大人達の、無意味な建前…」


「…でも何だかんだ言ってしずるさん、学校の成績いいじゃない」
「あら。ちゃんと私は日々努力しているもの。新しい知識を得るというのはとても素晴らしいことだと思うわ」
「まあ……たしかにそうだろうけど」
「よーちゃんはどうかしら?毎日きちんと勉強してる?」
「……もしそうだったら、今日ここに来る前に参考書を鞄に入れたりしないわ…」
「ふふ…そうね。さあよーちゃん、試験勉強の続きを始めましょうか。今わからないのは数学だったかしら?」


>>719
しずるさんだったら、怒るというよりはこんな感じじゃないか?
21名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 16:50:41 ID:8kV0Egpj





あげ
22名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 21:30:54 ID:U3C6o7x0
昔あったスレの竹泡はエロかったなあ
ブギーのあえぎっぷりが半端じゃなかった
23名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 21:31:59 ID:YVX2rTW2
>>22
読みてえ!
24名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:31:17 ID:45RGTos5
兵器と黄泉、殺人がわからん
25名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:34:21 ID:JLBgEdRk
>>24
兵器→ジィド。


黄泉・・・誰だろ? アルケーとか?

殺人→・・・?
26名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:43:35 ID:0o2DQlkD
モ・マーダーだろ。
27名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:46:33 ID:JLBgEdRk
>>26
ああ、そっちか。
ジンクスショップの、かませ犬かなと思ったんだが。ホワイトライ(ry

黄泉がアルケーは合ってるのか。
ジィドはもうパールよりもスズメバチと絡んでほしいぜ。
28名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 02:24:15 ID:Ic7tR0QY
とりあえず幼妻を。
29名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 17:48:07 ID:ZSlWPrcC
鼓動×挽肉は?

ミンサーたん・・・
30名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 03:53:01 ID:03FgdqWm
織機の便器って表記はあんまりだ。椿とか…せめて無能とかにしてくれ。
31名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 03:56:40 ID:fWJrtIkT
オルフェのカップルのエロは需要がすごくあると思うんだ。age
32名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 03:31:42 ID:KiJuDP6c
しずるさん×よーちゃん
33名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 21:22:44 ID:Lsebiisj
保守
34名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 23:29:17 ID:/8UB3ut7
保守
35名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 11:59:14 ID:M6texFfg
保守ついでに事件シリーズの双子姉×EDをキボンしとく
36名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 15:55:25 ID:y+rapmOT
リスカッセ×ヒース
37(・∀・)auie-!! ◆CYrvU9cCbE :2006/08/04(金) 00:53:55 ID:syKy1dek
ブギー殆ど忘れた。
迂回金曜なんか需要あんのか? 昔の妄想手直しして投下しようと思うが。
38名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 00:54:20 ID:w7pYXq3I
ぜひたのむ!!!!!!!!!
39名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 01:04:27 ID:ST6bpt+O
>>37
ママーリ期待してるよ
40名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 02:22:04 ID:BNRomVzX
邦夫×琥依希望。
41(・∀・)gomesu-!! ◆CYrvU9cCbE :2006/08/04(金) 05:22:58 ID:syKy1dek
途中で疲れた。自分はエロに向いてないね
迂回→ふたなり 朱巳→VIPP○R


「暑いわねぇ」
「そうですね」
 無意味なやり取りが今日何度目だ?
 基本的に合成人間は50℃位までの気温下では全く行動に支障を起こさない。
 エアコンなんて必要ないと設置を頼まなかったのだが、付けて置くべきだったろうか?
 PCの前で茹っているレインを眺めながらそう思う。
「自分の部屋に帰ったら如何ですか?」
「嫌ーよ。退屈なんだもの」
 スクイーズが聞いたら泣くだろう。
 しかしも僕の部屋に居てネットしてるんだからなんとも。
「何を見てるんですか?」
「んぅ? にちゃんねる、よ」
「にちゃんねる?」
 N○K……ではなさそうだ。
 後ろから覗き込むと、数行に渡る奇怪な顔文字が目に付く。
「ジョルジュ長岡ね。700までいったらおっぱいうpって、どうにも釣りくさいわねぇ」
「じょるじゅ? 合成人間ですか?」
「クソ真面目ねぇ……ちょっと、こっち来なさい」
 言われる通りに、隣に行く。微笑が、不気味だ。
「なんなんですか一体……うわ!」
 いきなりTシャツの前をたくし上げられた。胸まで一気に露出する。
「貧相ねぇ。ま、貧乳も今じゃステイタスだしー」
 ナニゲに非道なことを言いながら、気付くと携帯のカメラで僕の胸を撮影している。
 恥ずかしい。何やら頬が熱を持った気がする。
「何に使うんです?」
「いや、少し燃料投下してあげようかと」
 レインはワケのわからないことを言いながら携帯とPCでごちゃごちゃと作業を始めて、僕はそれきり捨て置かれてしまった。
 少しして、うp成功ーと諸手を上げて喜ぶレイン。
 何ごとか、と画面を見ると、どうやら僕のPCからの投稿でURLが貼り付けられていた。
 クリックすると、先ほど撮影したと思われる画像が画面いっぱいに映し出される。
「ッ! レイン、どういうつもりです!?」
42(・∀・)gomesu-!! ◆CYrvU9cCbE :2006/08/04(金) 05:23:53 ID:syKy1dek
「いや、退屈なビッパーに刺激を、ね」
「またワケの分からない言葉で誤魔化して!」
 羞恥と焦りで思わず強く彼女の肩を掴んでしまう。
「痛いわね。胸彫りだしのままで怒らないでくれるかしら」
 お返しとばかりに胸の先端を指で突付かれる。
「ん」
 トン、と指の先端が触れる度痺れる様な快感が走る。
「感度いいのね。羨ましいわぁ」
 こちらの反応に気を良くしたのか、掌全体で刺激してくる。
「ぅ……レイン、駄目です。それ以上やると……」
「すると何かしら……って、え?」
 気付いたのだろう。意識を他にやって必死にソレを収めようとするが、間に合わない。
 ジーンズを押し上げる有り得るハズの無い膨らみにレインも流石に顔を赤くする。
「あ……、と。何か詰め物でもしてる……んじゃないわね」
「申し訳ありません」
 恥ずかしすぎる。顔を俯ける、と自然にモノが目に入って嫌になった。
「まぁ、そういう趣味の奴は一杯いるし、問題ないわよ、多分」
 何時も饒舌な彼女がしどろもどろになっている。意外な反応。
「とにかく、ソレの責任は取るべきなのかしら。ねぇ?」
「え?」
 何か不穏なセリフが聞こえた気がする。
 確認する前に、レインが膝を付いて僕のベルトに手をかけはじめた。
「あの、レイン、何を?」
「だって、辛いんでしょう? この状態って」
「それはまぁ……ではなくて!」
 喋りながらもレインは手を休めることはなくて、さっさと下着を下ろされてしまう。
「ちょっとレイン。駄目ですってば」
「ギチギチに硬くして言われても」
43( ゚∀゚)o彡゜オチ ◆CYrvU9cCbE :2006/08/04(金) 05:25:47 ID:syKy1dek
 開放されてそそり立つソレにチラ、と目をやりながら言う。
「ま、コンプレックス突っついた罪滅ぼしはしたげるわ。大人しくしてなさい」
 カプ、何か間抜けな効果音と共にいきなり先端を口に含む。
 そのまま根元の部分に手を添えながら、吸い付きながら出し入れする。
(う……気持ち良い……というか巧すぎでは)
 感情が顔に出ていたのだろうか。レインが舌を這わせながらこちらを見ている。
「前に…んぅ…あの馬鹿相手に……む…練習したのよ」
 馬鹿とは……あのユニクロ紫フリース男のことか。あんな奴に……。
 何やらドス黒い感情が腹の底から湧いてきて、気付いたら僕は自分の主人の頭を引っ掴んでいた。
「んぐッ!? ちょ、くるし……」
 喉の奥まで無理矢理突き入れる。頭を引っ込めるのを手で阻止する。
 そのうちレインもあきらめたのか目に涙を溜めながらも口をすぼめて付き合ってくれた。
 限界は、そう遠くなかった。
「すみません……出ますッ」
 達する瞬間、口の中から引き抜いたのはいいが、ワンテンポ遅れて盛大に顔にぶち撒けてしまった。
「アンタ……実は隠れSでしょう?」
「あの……気持ち良くて」
 言いながら笑っている彼女に少し安心する。
「ねぇ、ラウンダバウト。本番……する?」   
 見上げる視線に何やら可愛らしいとすら感じてしまう。
 都合の良い展開に欺瞞も抱かず、淫靡に滑った唇にキスを落とした。   
 
「うん……レイン?」
 行為の後の眠気に身を任せていると、先ほどまで隣に居た少女がまたPCの前に座るのが見えた。
「どうかしました?」
 画面を見つめる。先ほどと同じ掲示板の様だ。  
 スレッドのタイトルを見て僕は脳から血の気が降りていくのが分かった。
『800までいったらフタナリうp』
44名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 15:49:43 ID:/JWycs4V
GJ!!!

新スレにて、初投下ご苦労であります!!
レインたん好きな俺は言葉責めされたい・・・
45名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 23:37:26 ID:Z7ObQh2U
GJ!!
油断してたら、ユニクロ紫フリース男で吹いたw
46名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 15:30:34 ID:rxsBMzwg
GJ!

レイン非道wwwwww
47過疎スレ(・∀・)トリいらね:2006/08/07(月) 04:26:00 ID:lZ5Qx0YD
うえとおの作品読み直してきた
面白いのに何故過疎。BL主流だからか
とりあえず暇見て何か書けたら投下してみるわぁ

>>45
ついでにアイス魔術師の時のレイの描写は脳内伝説
文中;キノコ→絵;おま、ちょwwwwやる気ない事務員ww


48名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 17:43:29 ID:hSWebyE6
>>47
うえとおのって一瞬、悪魔のミカタ書いてるうえおかと思った。
かどのね。なるほど。
49(・∀・)ここはチュートリアルの(re:2006/08/08(火) 01:54:16 ID:Iu3/Ybqk
しずるさんネタ。
病室でしか書けないのに気が付いた。

 日曜日。
 休日だというのに自然病院に足が向いているのは、我ながら少し憂鬱だ。
「彼女の、お見舞いに」
 受付に一度顔を出して、そのまま直接病室に向かう。
 相変わらず彼女の病室のあるフロアは静まりかえっていて、元々静かな病院の中でもなんというか、更に無機質を感じさせる様に思った。
 病室に着いてノックをする。
「――どうぞ?」
 ドアを開けると、彼女がいつもと同じ顔で微笑んでいた。
「いらっしゃい、よーちゃん」
「こんにちは、しずるさん」
 私が見舞いに来ると何時もしずるさんは笑みを持って迎えてくれる。
 入院患者は退屈だから……分かってはいても、少しは私に依存してくれているのかなんて馬鹿な考えが頭に浮かぶ。
 私はベッドの横に椅子を引っ張り出して来て腰を落ち着けた。フと彼女の膝の上に目がいく。
「あれ、珍しい。しずるさん雑誌なんか読んでるの?」
「あぁ、これね」
 しずるさんは指摘された週刊誌に目を落とし、
「あまり退屈だからロビーから拝借してきたのだけれど……よーちゃんが来てくれたのならもういらないわね」
 摘み上げて屑籠に放り込んでしまった。
 ロビーから借りてきたものを勝手に捨てていいのだろうか。まぁ受付待ちなんてほとんど見ない病院だから問題無いのかもしれないが。
「…………?」
 思考が飛躍して、ゴミ箱行きの哀れな週刊誌の元の費用は病院の経費から逐一落ちるのだろうか? 等ということを思索している内にしずるさんの視線がじっと私を向いていることに気付いて顔を上げる。
「ごめんなさい。見舞いにきて一人でボーっとしてたら意味無いわね」
 苦笑する私にしずるさんは静かに首を横に振った。
「大丈夫、少し見惚れていただけだから」
「からかわないでよ」
「割合本気」
50(・∀・)ここはチュートリアルの(re:2006/08/08(火) 01:56:59 ID:Iu3/Ybqk
 ふふ、と笑う。そういう態度をからかっていると言うのではないか?
「もう……。それにしても、しずるさん。退屈なんだったら、駅前で本でも買って来ようか? セレクトには自身がないけれど」
「露骨に話を変えにきたのね。でも、お願いしようかしら」
 椅子から立ち上がると、しずるさんにカードを手渡された。いらない、と断るが押し付けられる。
 そもそも本屋ではカードを使えない気もする。しずるさんはナニゲにお嬢様なのかも知れない。
「好みのジャンルを教えてくれる? 少しは選び易くなるし」
 ドアの前で思い出した様に聞いてみた。私自身少々興味深い質問。
「よーちゃんの好みで。あまり読み物は手にしないのだけど、よーちゃんの好きな本なら読んでみようと思うわ」
 何やら顔が赤らんできた。私も中々しずるさんのストレートな物言いには慣れない。
 ともかくしずるさんは読書自体あまりしない人らしい。少々意外だが、それなら尚のこと私の選択など空振りしそうだ。
「あんまり期待しないで」
 それだけ言って一旦病室を出た。

 15分後、私は棚の前で行ったり来たりを繰り返していた。
(私の好みなら推理か恋愛ものだけれど、しずるさんには少し……)
 彼女は物語にのめりこむタイプではないと思う。むしろその裏側、書き手の心理なんかを読み取っていくイメージ。
 ならばこの場合吟味されるのは私の心理なのだろうか? 気恥ずかしい、が不快ではない。
 しかし、あまり待たせるわけにもいかない。さっさと決めてしまわなくては

ノア1、仕方無い、私好みで選んでしまう

 2、少し……からかってみようか
51(・∀・)ここはチュートリアルの(re:2006/08/08(火) 02:00:24 ID:Iu3/Ybqk
1、よーちゃん受け
2、しずるさん受け

だそうです。スレ内生存者把握も含めてちょっとアンケ
52名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:03:01 ID:88vhXmqL
1、よーちゃん受けでよろしくお願いします。
53名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:05:37 ID:WA4a6FcG
しずるさん受けに一票
54名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:10:27 ID:bFs7Zfu/
正直両方読んでみたいが、ここは一つよーちゃん受けで!
55名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 04:37:36 ID:QJMfh5o5
いやいや、俺はしずるさん受けがいい!
56名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 18:47:16 ID:/+rc8a3g
あえてここは2を選ぶ
57(・∀・)球児カワイソス:2006/08/08(火) 21:04:48 ID:Iu3/Ybqk
何気に書き辛い方に転んで後悔する僕M・バイソン
とりあえず2で書いてみようかしらん

58(・∀・)S、さんとしようよ!:2006/08/12(土) 07:20:39 ID:Zuwf4Ejo
よーちゃんは受けキャラです。
思い知りました。わたくしめ如きの文章力じゃかけません。
でも前に書くといったのでむりやりかきましたもうよみなおすきにもなりません
亜qwセdrftgy富士子lp;@あああああああああああああ

 ↓  ↓   ↓
「有り難うございました」
 3分後、私は少し重たい紙袋を胸に抱えて店を出た。
 店員の好奇の目を思い出すと、少し顔が火照る。

「あら、遅かったのねぇ」
 病院に帰ると、しずるさんが欠伸混じりに私を迎えた。
 出て行ってから約30分。少し待たせ過ぎただろうか。
「少しでもヒマが潰れればいいけど」
 文庫本数冊を袋から取り出し、ベッド横のテーブルに積む。ついでに使うことの無かったカードも返す。
 眠そうに眼を擦ったしずるさんが早速上から一冊を取りパラパラと捲り始める。
「本当に読書は久しぶり。ジャンルは一体何なのかしら?」
「恋愛モノ……かな?」
 ふぅん、と返事。ブックカバーの御蔭でいきなりバレることは無い様だ。
 幸いしずるさんは字面を追うのに集中を要するタイプの様で、帰りを切り出すのも楽だった。
「しずるさん、私はそろそろ帰ろうと思うのだけど」
「もうそんな時間? 次は何時来てくれるのかしら」
 少し空くかな……。曖昧に答えて病室を出た。同時に笑いがこみ上げて来る。
 ――後で気付いてどんな顔をするのかしら。
 それとも気付かず平然と読み通すのかも。それもまた彼女らしいと帰りの電車でボンヤリ考えていた。
59(・∀・)S、さんとしようよ!:2006/08/12(土) 07:21:13 ID:Zuwf4Ejo
「おはよう、しずるさん」
 結局学校の課題で手一杯で日曜日になってしまった。
 少しの罪悪感と共に、病室のドアを開ける。
「あ、おはよう、よーちゃん。来てくれたのね」
 しずるさんは私の姿を確認すると、途端顔を輝かせた。
 ああ、良かった。怒っていない。
 当たり前といえば当たり前だが、普段二日と空けずに通っている身としては何か責任の様なモノを感じてしまう。
 私はドアを閉め、水は一杯頂いた後ベッド横の定席に着いた。
「ごめんなさい、少し学校の方が忙しくて」
「私の所為で勉強を遅らせるより余程いいわ。責任を押し付けられても困るし、ね」
 言って、二人で顔を見合わせて笑う。
 その後は至って和やかな空気で会話が弾んだ。人が死ぬ話も、あのハリネズミの話も、無しに。
 しかし、やはり気になってはいたのだろうか、しずるさんは談笑の途切れ目にオズオズと切り出してきた。
「それで……あの、この間の小説なのだけれど」
「あぁ、捨てちゃった? 仕方無いわよ」
 ナニセ中身はR指定物だ。ジョークで置いていったが流石にアレはなかっただろう。
 しかし、しずるさんは首を振った。
「いえ、ちゃんと読んだわ。けれど、それからどうも変な気分で」
「変な気分……って」
 長期入院患者には確かに酷なのかもしれない。潜在下でも性欲はあるのだろうし。
「しずるさん、一人でしたことないの? いくら病院だって不可能じゃないと思うけど」
「良くわからないのよそういうの。それに……一人の時はそんなに……」
 言い澱む。私は言葉の意図を掴めずに首を傾げた。
 しずるさんは普段見せないような表情で言葉を続ける。
「さっきよーちゃんが来てからね、私おかしいのよ。多分……きっと……濡れちゃってる」
「え?」
 妙だ。何故しずるさんがカミングアウトをしている。
 私が目の前の人間のキャラが壊れていくのに対応しきれず呆けていると、焦れたようにしずるさんが私を引き倒した。
「よーちゃんの所為なんだから……」
 そのまま唇を奪われる。こう唐突だと息が出来ない。
「……ん!? んむ……ちょ、しずるさん」
60(・∀・)S、さんとしようよ!:2006/08/12(土) 07:21:47 ID:Zuwf4Ejo
 慌てて顔を離す。しずるさんは悪びれた調子も無く、
「多分私はよーちゃんのことが好きなのね。よーちゃんはどうかしら?」
「しずるさん……その言い方はずるいわ」
 嫌いなどとは、言わせない聞き方だ。
 私は自分も真っ赤になっているのを自覚しながら、しずるさんの額にキスを落とした。
「ふふっ、嬉しい……。けれどよーちゃん、そっちは違うでしょう?」
 言われ、今度は唇へ。軽く舌を突っつき合わせ、次第に深く互いの口腔内に進入する。
「ん……んむぅ……ちゅ……ふぁ」
 どちらのモノか分からない淫靡な音に、理性が溶けていく気がする。
 が、アテられる前に最低確認すべき事がある。
「しずるさん。先生の回診なんかは……?」
「朝はもう来たからしばらくは大丈夫。大声さえ上げなければ、ね?」
 言葉を待たずしずるさんが入院着を上から脱ぎ捨てていく。私は思わず息を呑んだ。
 病人でありながら私なんかよりずっと白く瑞々しい肌。所々残る点滴の痕だけが痛々しい。
「おいで、よーちゃん」
 靴を脱いで、誘われるがままにしずるさんのベッドに入った。
「それじゃ……するよ」
 勝手が良くわからないので、とりあえず胸に手を置いてみた。
 しずるさんは初めは受けに徹してくれるようで大人しくしている。
「ん……私、よーちゃんに触れられてる……?」
 見れば分かるでしょう。苦笑しながら徐々に手に力を込めてみる。
「……痛い?」
「えぇ……でも、気持ち良いわ」
 言葉通り先端部の突起が尖ってきたのが分かった。
 左胸を掌で愛撫しながら、右の突起を口に含む。
「あ…よ……ちゃん……そこは…」
 どうやら弱点らしい。完全に硬くなったそれを、今度は前歯で軽く擦ってやる。
「やあっ…そこ………だめ…へんになる……」
 無視して胸への愛撫を続ける。同時にすることのない右手をお腹を通って下の方に滑らせた。
(わ、もうグシャグシャじゃない……)
61(・∀・)S、さんとしようよ!:2006/08/12(土) 07:22:47 ID:Zuwf4Ejo
 下着の上から人差し指を押し込んで見る。力を入れると、軽い抵抗と共に指先が下着ごと沈みこんだ。
「んあっ………直接……触れて」
 しずるさんが自分で下着に手をかける。気が早いな、と思う。
「見て……よーちゃんにされて……こんなにっ」
 ちゅく、としずるさんは自分の秘所を指で押し広げる。
「綺麗よ。でも、しずるさんはえっちね。なんか別人みたい……」
 言うが、こんな台詞が軽く出てくる辺り私も充分アテられてるだろう。
 でも、不快じゃない。
 しずるさんの手を押しのけて、秘所に直接口付けた。
「あっ………く……よーちゃん……んぅ」
 うわ言みたいに私の名を呼ぶしずるさん。私も呆けた頭で必死に行為を続ける。 
 淫核を指で弄る、割れ目を押し割って舌を挿し込む。
 直接的な部位への愛撫にしずるさんの喘ぎ声のテンションが見る間に上がり、最後にはカラダを仰け反らせてイってしまう。
「…も…だめぇ…………あぁ…あっ」
 ぴちゃ。唾液だか愛液だかでぐしゃぐしゃの顔を上げると、しずるさんは涙目でただボゥ、としていた。
「…………りふじん…だわ。納得が、いかない」

62(・∀・)S、さんとしようよ!:2006/08/12(土) 07:25:16 ID:Zuwf4Ejo
「当初の予定では、私がよーちゃんの上に行くハズだったのよね」
 先に起き上がったしずるさんが、タオルで私の顔をぬぐってくれながら言う。
「それが、良くわからない選択肢の所為でgdgdな展開のまま結局よーちゃんには触れられず。ふざけたらいけないわよねぇ」
「何……怒ってるの?」
 聞き返す間にしずるさんはテキパキと片付けを終えて行く。
 体を拭き、髪を整え、服を着なおす。下着は流石に変えていたが。
「リセットよリセット。全くやってられないわ」
 それだけ終えてもう一度ベッドに戻ってくる。良くわからない威圧感に私は自分の体を掻き抱いた。
 しずるさんは……笑顔だ。
「そうよね、よーちゃん。よーちゃんはやっぱりそういうポーズでないと」
 そのまま押し倒される。
「しずるさん、あの……もうそろそろ私……」
「あぁ、帰さないわよ。好き勝手やってくれた分舞台裏で10回はイカせてあげるから!」
『あら大変。なんと、しずるさんは、にじゅうじんかくなのでした。』
 しずるさんが声色でこの話のオチをつけようとしている。 
『裏人格(むしろこっちが表?)であるブラックしずるさんは可愛いよーちゃんを食べてしまおうとします』
 一体何処にしゃべっているのか。
『残念。既定カップリングに逆らうには作者の力が足りなかったようですね。いただきます』
 嗚呼、そうか。
 荒々しい口付けに朦朧とする意識の中で悟った。
 私は……どう頑張っても……受けキャラなんだ。


      ○
     О
    o
(゚Д゚) と、いう夢を見たんだ!!



くぁwせdrftgyふじこ。僕はこのスレに神が降りるのを祈っています
飲みすぎました。おやすみなさい

63名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 13:41:19 ID:X4QWRABH
しばらく来ないうちに神が二人も!
イイヨイイヨー
64名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 09:24:16 ID:Pl4vhCQO


65名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 04:39:35 ID:91Lbv7N9
ヒース
66名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 05:59:04 ID:6pOEeJEL
つまんない
67名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 07:39:10 ID:tlmrEe4B
レーゼ×ヒースあるいはヒース×ED
68名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 03:22:25 ID:L16ARn5a
バーゲンワーゲン五人×リセット
69名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 10:24:04 ID:z2UuK6ND
>68
罠をかけ輪姦して堕とそうとする5人衆と、
一瞬の隙をついた手コキ発射で歯向かうリセット。

彼女は淫薬と闘いながらバーゲンに勝てるのか。
バーゲンは見事彼女を堕としきれるのか。

すべては、黄の残弾次第だ・・・
70名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 23:03:42 ID:ywJbHZrR
シュバルツがおいしいとこ持っていきそう。
71名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 05:12:11 ID:KwOcDVLO
槇村と工藤、ヨンと工藤、景瀬と工藤・・・悩むな
72名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 18:09:32 ID:meI6a7mw
ヨンとシーマス
73名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 01:31:45 ID:Hs0+BU9Q
ジャックポットの匙に出てきた木村くんの妹は萌えキャラでした
74名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 05:23:02 ID:CxxyVywJ
>>69
リセットが勝てばバーゲンのせーえきは大ばくはつだ!!!!
75名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 23:44:40 ID:WmjDh19L
リミットリセット
76名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 00:55:09 ID:bVqFXEgF
冥王でトモルと夢幻とアノーの3Pが読みたいな


ん?誰か忘れてるような・・・
77名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 00:56:42 ID:WYgpJuAV
誰だ?
ソマンジー?
78名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 01:34:00 ID:L24UlhtR
水芸のスカルプタン
79名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 01:55:56 ID:kDvRjfw3
リスキィ兄だろ(真剣)
80名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 02:21:33 ID:Vqh4aUzE
可哀想なミルト
81名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 08:13:05 ID:Us5hzjzu
モ・マーダー×ミンサー×ビート
82名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 18:04:15 ID:wBx6W6yy
うーむ
83名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 01:13:30 ID:FysZIVG9
ミンサーかわいいけど・・・
84名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 13:27:00 ID:2HXvoY3B
幼女だよ
85名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 21:44:04 ID:2ZmI5ehT
幼女でも構わん!(・∀・)神様お願いしますマジで本気で真剣に。m(__)m
86名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 19:39:47 ID:wzJ2oJMu
         /       
                 
                  
                
                           ∩
                   /      / /   ∩
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   .                  / / /∧_∧ ./ /
                       / / *゚∀゚)/ かけら様のeroだとーッ!?
                     / |      / 
                       |    /
                       |   /⌒l
                        ヽ   | /
                      / | ゙ー'| L
                   /     |  /(__ヽ
                    / / ノ  
                  /  / /
                /   (_ヽ
 _,,..-―'"⌒"~ ̄"~⌒゙゙"'''ョ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ
T  |   l,_,,/\ ,,/l  |
,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,,/
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
_V\ ,,/\,|  ,,∧,,|_/
87名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 00:20:07 ID:WeXaP066
ミンサーたんwwwwwwwwww
88名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:13:45 ID:eHFmY0mG
ミンサータン逃げて!!!!!!!!1111111
89名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:24:02 ID:hSCI6+sY
でもこれ崖から飛び降りてね?
90名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:26:34 ID:YMZ52AOl
かけらさまのエピソードで、実際崖から女子高生(?)だか何だか忘れたが、集団で飛び降りるシーンあったような・・・
91名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 18:08:17 ID:QJZYa8Mq
ミンス・ミート事件  だな。
92名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 02:47:04 ID:rH1gSPje
キトが初潮迎えたら世界の危機もなくなるわけだが。
93名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 03:58:52 ID:lvl2filk
おし。

キトが初潮迎えたかどうか触診でチェケラするっつーストーリーでどうよ??
(・∀・)
94名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 21:33:42 ID:qzKsMt6y
>>93


           そ れ は え ろ い


 
95名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 14:26:23 ID:Kk/7QPf5
やっぱり、キトの相手は榊原弦だよな
96名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 02:14:18 ID:c5kqFkd0
キト×ブギー

を全力でキボンヌ!!
97名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 15:11:47 ID:CJL1Y5XP
キトのイラストは可愛かった…緒方、やるじゃんって思ったものだが。
98名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 00:00:28 ID:80xxq7VU
キトはパンドラだけか?出演したの。
99名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 00:39:07 ID:ybhhTzbR
エンブリオで、「弦が・・・娘が出来て喜んでた」みたいなことを正樹が亨に言ってた気が・・・
100名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 01:15:56 ID:1T3/djyH
クソ長ったるい
ジィド×ラウンダバウト
ができた。
あれ、これ文字数制限1024だよね?
クソ長ったるいからレス5つくらい使いそうだ。
101名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 02:16:31 ID:Hn99W7ce
>>100
職人さん!!!!

お願いします。是非投下してくださいませ。
102名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 23:09:16 ID:yTYtKEIU
>>100

読むきうせるから、500文字ぐらいに圧縮しろ
103ただの自己満足ですけど何か?(・ω・`):2006/10/28(土) 00:21:27 ID:Z4/X4rmR
「―アァ、青ざめた馬とォ、青っちろい騎士ィ――」
―薄暗い夕闇の中小柄な男が人気のない港の倉庫の前を歩いている。
「そして、不思議ィ――」男は歩みを止めニヤニヤ笑いだす。
「――さて。そろそろ尾行も飽きたんじゃねぇのか?――迂回さんよぉ」
振り返らずに、男は言った。
周囲には誰もおらず、つまり返答は無い――はずだった。
が、ちゃんと答えは返ってきた。
「…いつから気付いてた?」
倉庫の陰から線の細い美少年が姿を現す。
「そりゃあ、お前さんが始めた時からだ。――で、何の用だ?」
小柄な男はなおもニヤニヤしながら言った。
「――お前を消す事になった。」
若干の苛立ちを含む口調でラウンダバウトが答える。
「悪く思うなよ…」

即座にラウンダバウトはその能力を解放し、それと同時に立っていた小柄な男の姿勢が崩れた――その時
「――そいつは俺様のセリフだなぁ?」
崩れる途中で男は持ち堪えた。
「―――くっ!!」
今度はラウンダバウトの方が姿勢を崩す。
見るとその足に小さな注射器の様な物体が刺さっていた。
「尾行されているってわかっていて何の準備もしてないわけ無いだろ?…ひひっ」
――はるか離れた所から狙撃用のスコープがキラリと光る。
(油断した………。)
唇を噛み締めるラウンダバウトはそれでも再度能力を発動しようとした。
が、
「……!?」

「ひひっ、使えねぇだろ?能力。そういう薬と麻酔をブレンドして撃ち込んだからなァ。」
楽しそうに小柄な男――ジィドが話し続ける。
「しかし、念には念を入れねぇと。――お前ら合成人間は何をやらかすかわかったもんじゃねぇ。」

そう言いながらもはや身動きが取れないラウンダバウトの装備を調べ始める。
その手が股間をかすめた時、 ジィドは“あること”を思い出した。
「…ん?――あァ!そうだった!そういやお前さんは女だったな?」

「…………」

「いやいや悪いことしちまったぜ、ちゃんとレディとして扱ってやらないと――なァ?」
ジィドの目が一際妖しく光った。
スルッと素早くズボンが下ろされる。
「あっ、貴様…何を、―――ッ!」
弱々しい声も股間に延びたジィドの手の動きによって遮られる。
慣れた手つきで指がパンツの脇から吸い込まれていった。
「あっ!アッ……ッ………!!」
ラウンダバウトは自分の中に他人の指が侵入していく異質な感覚に身悶えた。
104ただの自己満足ですけど何か?(・ω・`):2006/10/28(土) 00:45:28 ID:Z4/X4rmR
「ひひっ、合成人間にしちゃあなかなか感度良いじゃねぇか。」
そう言いながら指が秘裂を弄りまわすスピードを上げると、すぐにクチュクチュと卑猥な水音が響き始めた。

「んっ…んっ…んぁっ…ふぁっ……あくっ……あっ……!」
能力を封じられ身動きが取れないラウンダバウトはされるがままだった。
「あっ…あっ…ふぁ……はぁっ……!」

「コイツめちゃめちゃに濡れてやがるぜ、ひひっ。」
笑いながら愛液まみれになった指を舐めて見せる。
「じゃあそろそろ準備は済んだよなァ」
――ジィドは己の欲望の塊をズボンから取り出し、ラウンダバウトの濡れきった秘裂に宛てがった。
「…や…やめ……ろ。」
ラウンダバウトが弱りきった声でかろうじて抵抗の意思を示す。
が、
「ん〜?聞こえねぇなァ。」
ジィドは完膚無きまでにその言葉を無視し、腰を突きだした。
「………あああぁぁっ!はあっ!あっ、あっ!っ……痛いッ!う、動くな…」

常に冷静な彼女ではあったがあまりの痛みとショックに完全に狼狽していた。
「おいおい初めてってか?―まあ、合成人間なら当たり前か。」
しかしそう言いつつも何の遠慮もなく腰を振り下ろし続ける。
「くぅっ……んんっ……ああぁっ…はぁ……!」

それでも痛みに慣れ始めたのか、少しずつ苦痛の声よりも快感の声が増えだした。
「なかなか良い締まり具合だぜ?…アァ、そろそろイっちまいそうだ…。」

そう言うやいなやラウンダバウトの秘裂を狂ったように突き上げる。
「あぁっ!あぁっ!あぁっ!ああっ!はぁっ!―――あああああぁっ!!」
一際高い矯声があがる。
しかしその余韻が消えぬ間に
バシッ
とラウンダバウトの顔に拳が飛んだ。
「…勝手によがってイッてんじゃねぇぞコラ。穴がゆるみきって俺様がイケねぇだろ。」
うめく彼女にさらに容赦の無い一撃が今度は腹部に決まる。
「ぐっ……かはっ。」
しばらくその苦しむ様子をジィドは眺めていた。が、程なくしてその顔に笑みが戻る。
「…まあ、仕方ねぇ。その代わりと言っちゃあなんだが――責任をとって貰おう。」
そう呟きながら静かにその手をラウンダバウトの細い首筋に伸ばす。
「…!?」
戸惑う彼女を見下ろしつつ、ジィドはゆっくりとその首を絞め上げ始めた。
「……〜〜!!!!!」
文字通り声にならない苦しみがラウンダバウトを襲う。ジィドは構わず語り続ける。
105ラスト適当に締めたけど……それがなにか?(-ω-`):2006/10/28(土) 00:52:22 ID:Z4/X4rmR
「知ってたか?こうやってチョイと絞め上げてやると下の方も締まるんだなァ、これが。…お、早速締まってきたぞ。」
肉棒が抜き出され
肉棒が刺しこまれる。
響きわたるグチャグチャという水音。
「…!!……!!!」
その一連の動作が数え切れない程繰り返され、結果
ラウンダバウトは白眼を剥き、涎を溢れ落とし、意識を飛ばしていた。
不意に肉棒の動きが速まり水音が激しくなる。
「お、お、お、出るぞ!」瞬間、白濁した液がラウンダバウトの中にたっぷりと注ぎ込まれていった。
が、彼女にはもうそれを認識する力は残っておらず、ただその虚ろな瞳を空にただよわせるだけであった。
お わ り

以上ヒマ人の駄文ですた。
106名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 00:54:11 ID:Z4/X4rmR
もう二度とやんねぇー。
疲れますた↓↓
107名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 02:34:27 ID:hTsANU+4
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

(;゚∀゚)=3イイヨーイイヨー
108名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 17:28:34 ID:V97OUov+
GJ。
ジィド・・・てっきりパールが相手かと思ったんだが。
109名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 18:05:23 ID:sCIAj+Cj
パールだったら攻守逆だろ、たぶん。
最初ヘタレってても最後の方には鬼畜全開!な感じか?
110名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 18:08:46 ID:yH3PwmKx
ああ、ジィドの相手、パールじゃなくて舞惟でもいいな。
ジィド攻めで。
111名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 23:55:01 ID:2i6ESecf
ジィド、パール、フォルティッシモ、レイン辺りは攻めに使い易いだろうな。
なんとなく想像出来るしwww
112名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 08:28:06 ID:SlH+pibX
ヘタレッシモは受け
113名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 20:56:54 ID:4JZMTBhs
>>112
ヘタレッシモww
ワロタw
114名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 14:00:39 ID:jFLq92NX
ブギーポップ・エロティックス
115名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 22:51:28 ID:1Yin+UW8
ブギーポップ・フェラチオ
116名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 00:56:15 ID:49gn1wII
ブギーポップ・エロティカル
117ワッペン:2006/11/04(土) 12:34:03 ID:XnHeaNGa
         _,__
     /::::::::::::::::::::::::::ヽ
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
  /`.:::::::::::::::/゛`〜、:::::::::::::\
 / / ^ヽ:::l`    \:::::::::::::ヽ
  . /   ヽl  ヽ   \::::::::::::::l  要点
  !  _    _     \:::::::l
  、 /`  ヽ ./ 。  \    \::l 
  ヽ 、 。ン ヽ   ノ  ゙’(6j
   ヽ ̄  ’’   ̄   _∪
   ヽ   0        ノ1.タイプSのSとはシナモンのSではない。スレイブのS。
    .`、        _/2.スレイブの進行した状態を末期とはいわず、より完成形の・という
   .  .`-.    .r°   表現が妥当だ
118名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 02:50:53 ID:3Qhe93C5
エロ投下の神はなかなかいませんなぁ(・ω・`)
119名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 02:52:06 ID:qPDkIIcA
逆に考えるんだ。
>>118が神になるチャンスだと・・・!
120名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 21:52:02 ID:FdczFtkQ
ミンサーたん萌えアゲ
121名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 19:18:22 ID:5+LUDu0e
竹×泡
122名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 19:22:59 ID:Ids6hROf
昔、なぜかアニメイトで竹×泡の同人を買った覚えがある・・・

なんか、黒ルージュを引いた宮下藤花を竹田くんが思わずキスしてしまうっていう・・・あれ、どこやったかなー。
123名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 20:07:14 ID:b3rn3iZO
システムに回収されたんだよ
124名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 09:46:20 ID:FzFxFGfy
いやいや。
回収したの漏れだからww
125名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 00:56:42 ID:MEbKTYXR
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
126名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 14:22:23 ID:D+PO7KPn
>>122
何か覚えがあるなと思って探したらうちにあった
高河ゆんのやつな
127名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 15:46:17 ID:9s2T4FKe
>>126
うpキボンヌ
128名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 00:36:29 ID:XY5CpMFv
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
129名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 23:06:30 ID:fB1p09l/
高河ゆんってラブレスの?
130名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 23:07:42 ID:4u5uRIO+
そだよ。
131名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 09:01:20 ID:6GHcdRkk
やべぇ、俺もってたわそれ
どこいったかな
132名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 01:34:02 ID:IUwNS+8o
エロは自動的なんだよ
133名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 23:02:15 ID:w41NY/0O
オートマチック辻がエロだと聞いて飛んできました
134名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 01:13:49 ID:oajR27NI
「きっと、こうゆうのもあるんじゃないかしら」

こちらを向けたスケッチブックには、瑞々しい裸体を
惜しげもなく晒した朱巳が、妖しげな笑みを浮かべていて―――

「信じる?そう、三年後のあんた。かなり艶っぽくなってるわよね。
ひょっとしてただの高校生じゃなくて、既に何かのプロになってたりして」

辻はウインクをしながら言った。
135名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 01:17:59 ID:BPMKf5Be
>>134
なんかエロいwwwww

ハートレスレッドだっけ。 個人的にブギーシリーズでベスト5入るなあ、あれ。
136オートマティック:2006/11/16(木) 00:31:48 ID:O7/OQUp8
初めて書きなぐってみたSS。一応辻希美。
エロくないし、いろいろ破綻してるけど、スレほっしゅに。



 いつの間に寝ていたのか、アパートの中を黄昏が染めていた。
部屋の中にはベッドと背の低い机、他に家具らしい物は一切無い。
冷めた静寂と、描き散らかしたスケッチだけが充満する。
「・・・・・・何やってんのよ」
辻希美は軽く溜息をついた。
机に項垂れたまま手元の紙をかき寄せる。描かれているのは彼女の仲間達。
その中でも神元功志が圧倒的に多かった。

 揺らぎない決意を秘めた強さと、張り詰めた脆さをもつまなざし。
それは決して、彼女に向けられることはない。
敢えて欲しいとも思わない。単純に彼を求めるには、知りすぎた。
 彼の抱えた問題の全て。
助ける事も、代わる事も出来なかった。ただ寄り添うだけの、精一杯。
「でも・・・仕方ないの。私は無力な卑怯者だから・・・」
描かれた功志は全て彼方を見つめていた。正面を向いてる物は、1枚もない。
そして惜しげもなく晒されている素肌。
「ただ偶像に縋るだけ。本当に愚かよね」
鉛筆のついた手を、ゆっくりと自分の唇に触れた。
137オートマティック2:2006/11/16(木) 00:33:33 ID:O7/OQUp8
 目を閉じて思う。この指も、この唇も、彼のものだったらいい。
きっと大事に大事にして。出来うる限りの優しさで触れるだろう。
そして安らかな、不安のない眠りをあげたいのに。
 
 唇から頬、首筋へと指を滑らせる。
夕闇の空気に粟立つ肌。研ぎ澄まされる感覚に、鼻の奥がつんとなる。
「・・・・・・功志・・・どうしてだろうね・・・」
彼女の指はひとつふたつとボタンを外し、カットソーの中の下着を
上にずらした。あらわになる、胸の形。
その控えめな、柔らかな感触を確かめる様に辿っていく。
最初はその外側を。そして時折その頂上へ。
 
 だんだんと苦しくなる息は、快感なのか罪悪感なのか。
布越しの刺激は徐々に熱がこもり、下から掬い上げつつも
硬くなる頂を執拗に責め立てる。
すっかり形を変えたその頂上に、ずり落ちた下着が触れた途端
「っ・・・――――ぁああっ!」

 唐突に訪れた体中が脈打つ感覚に耐え切れず、彼女はその肢体を
仰け反らせ力尽きた。
138オートマティック3:2006/11/16(木) 00:34:56 ID:O7/OQUp8
 荒い息、乱れた胸元。1度達してしまうと、体は更に貪欲に求める。
捲くれたスカートに触れ、その白い太腿から求める先へと。
じんわりとした潤みに思わず苦笑がこぼれる。
 
 行き場のない、屈折した恋心。
薄っぺらな見栄で取り繕う心を、嘲笑うかの様に疼くモノ。
 本当は彼に滅茶苦茶にされたいんでしょ?
 体中を隈なく蹂躙する、私の他は何も見えてない彼が欲しいんでしょ?
そう、その通り。潤みを辿りぷくんと主張するそれに触れる。

 左手は脇腹を撫で上げ胸に、右手は潤みとその蕾に。
布越しから乱暴に擦り付ける。敢えて無骨なその手つきは、功志の手だと
思いたいがため。仮初でも、滑稽でも。
 
 鼓動がやけに耳につく。太腿に、背中に、快感の兆しが駆け巡る。
右手が潤みに突き立て引っかいた時、左手は功志のスケッチを握り締め
2度目の絶頂に声もなく果てた。
139オートマティック4:2006/11/16(木) 00:36:18 ID:O7/OQUp8
 空を染めるグラデーションは、既に深い藍色になっていた。
「本当に・・・・・・何やってんのよ・・・」
気だるく体を起こし、ずれた下着をおざなりに直す。

 机の上にはちぎれたスケッチと折れた鉛筆が散らばっていた。
「あー・・・芯も折っちゃってるし」
カッターナイフを取り鉛筆を削ろうと力を入れた途端、滑った刃は
彼女の指に深く刺さった。

 流れる血が、彼女の手首からスケッチの功志へ。
ぽたりぽたりと描くそれは、禍々しくも美しく――――
―――"オートマチック"のように何故か思えて。

不意に涙が込み上げる。今まで彼の傍にいたくて吐いた嘘の数々。
でもこれは、きっと本物だ。だからこんなにも胸を締め付ける―――

「――みっともなく足掻いても、結局何処にも辿り着けないのよ。
 でも、だからこそ・・・祈りたいの。功志・・・だめかな・・・?」

彼女は血塗れた彼に軽く口付けをして、暗闇の中にいつまでも佇んでいた。
140名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 00:38:28 ID:O7/OQUp8
・・・いや、慣れないことはするもんじゃないです。
お粗末でしたが、以上です。
141名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 01:23:08 ID:00mYfFd5
>>140
GJ。

パンドラ読み返してくる。あの六人組すごく好きだ。
142名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 02:08:19 ID:Q6tWCtM0
パンドラ、vsイマジネーター、ペパーミントあたりで好きな女キャラが多いかな
なんだかんだ言って竹田×ブギーが一番好きなんだけど
143名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 19:17:01 ID:cVO3aC2b
身体は女で精神は男、というシチュをブギーほど上手く体現したキャラはいないよな
竹田君との関係も、他のカプールにはない独特の雰囲気があるし。
「友情であり、かつ恋愛でもある」みたいな感じかしら
144名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 19:26:37 ID:+fz0Gsl4
中性的なラウンドバウトタンもかわいいよ!!!!!111
145名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:26:34 ID:Ac2l9/KJ
つ「ダ」
146名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 00:20:35 ID:VglCgPim
>>142
ペパーミントっつーと、玲か?
俺はあの人好きだ。
147名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 00:55:23 ID:wbRy8nMc
パンドラ良いよな。
俺も好きだ。なんかもっと友達を大切にしようって素直に思えた。
ブギーの読後はいつも色々考える…。
148名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 01:42:27 ID:MWirM5CO
パンドラは6人組もいいけど、幼女が改造人間とキスしてなかったっけか?
149名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 01:49:37 ID:t5p7kv9a
してたww
当時厨房の俺はすごくドキドキした覚えがww
ユージンがキトに・・・
150名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 10:31:57 ID:NitRIy7K
あれって、他の仲間が起きてこなくてよかったよなw

アロマ「・・・うーん、寝苦し・・・・・・・・・・・・え、ええー!!??」
151名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 12:11:48 ID:S7kZCS9i
それはそれで面白かったかもしらんというか、
いいな、ユージン×キトw
152名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 13:29:02 ID:MWirM5CO
スプーキー・Eの台詞から生殖器がついてない合成人間がいるらしいのが残念だな
マンティコアあたりはプラトニックな関係でも満足しそうだから、ついてなくても問題ないけど
153名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 20:28:48 ID:KEqgCdrr
ところで、夜明けのブギーポップ読んで
スケアクロウの妄想がムクムクしてきたんだが、
需要はあるだろうか?

かなり甘めで、長いんだけど。
154名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 20:31:07 ID:0sFT6rPn
ある。
黒田さんかっこいいしな。是非読んでみたいキャラだ。
夜明けというと、モ・マーダーも捨てがたいが・・・
155名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 20:33:57 ID:2D9XbYrK
是非頼む。
黒田さんがあっさり死んじゃったのは遺憾の極みだ。
156正義の味方1:2006/11/17(金) 20:42:16 ID:KEqgCdrr
それじゃ、お言葉に甘えて。
クドイ甘さが苦手な方はスルーでどうぞ。

―――――――――――――――――――――――――――

どうしてこんな事をしているのか、俺は未だに判らない。
ただ少女に出会っただけ――――彼女のまっすぐな眼差しに
あてられてしまったのだろうか?
判るのは、俺のしようとしている事がとんでもなく馬鹿だ、ということ。

 でも、不思議と悪くない気分だった。



 黒田慎平がそのホテルに着いたのは、まだ陽も高いのどかな午後だった。
都内に幾つも存在する、いわゆる「一流」と呼ばれる類のホテルだった。
 エントランスに入って軽く周囲を見渡すと、高い天井に計算された
ソファのレイアウト。そこから望む外の景色は、完成された1枚の絵画のよう。
「まぁ、何と言うか・・・・・・はまり過ぎだよな」

 すっきりとした、それでいて高い美意識に基づかれたこのホテルは
確かに彼女によく似合っていた。
もちろん俺だってそれをいいとは思う。だが残念なことに、思う事と
相応しいかは、また別の話。
 普段なら埋没してしまうダークグレーのコートも、ここでは少々
悪目立ちしてしまっていた。

 足早にエレベーターに向かい、躊躇わずにボタンを操作する。
指示階に着いたことを知らせるベルが、妙にクラシカルな響きで
思わず苦笑がこぼれた。
そして目的の部屋へノックをする。果たして彼女は居てくれるだろうか?


「本当に来るとは思わなかったわ。・・・とりあえず、どうぞ?」
 呆れた様な笑みを浮かべ、瀬川風見は部屋に招き入れてくれた。
157正義の味方2:2006/11/17(金) 20:43:09 ID:KEqgCdrr
 その部屋は普段、彼女が家代わりに使っている物の一つだった。
充分な広さを誇るそれだが、非常識な程ではない。
「女優がスイートを使うなんて、ありがち過ぎて下品極まりないでしょ」
とは彼女の弁だが、そんな所も好ましいと思った。

 その彼女が俺にコーヒーを勧めつつ、溜息をつく。
「連絡もらった時も念を押したけど・・・どうなっても知らないわよ」
「判ってる」
「それで私にまで累を及ぼす事になっても?」
「君にはすまないと思ってる」
「そこまでする、何か意義みたいなものがあるのかしら」
「いや・・・ただの感傷かもな」
「馬鹿ね」
「馬鹿だな」
 
 香り高い湯気の向こうで、揺れる眼差し。
それが何なのか、敢えて問いたいとも思わない。彼女も、言わない。

「俺も調べた。でもやっぱりブラックボックスが多すぎるんだ、あの施設は。
 ゲートが5重、そして番人のチェックまでは判る。その先、"薬品室"までは
 どうすりゃ辿り着けるんだ?」
 彼女は、何も言わない。
「だから・・・教えて欲しいんだ。"瀬川のお嬢さん"・・・?」

 かちり、とカップを置く音だけが響いた。
158正義の味方3:2006/11/17(金) 20:43:58 ID:KEqgCdrr
 瀬川風見が身に着けているのは、ベルベットのタイトなスーツ。
その濃紺のしっとりとした艶と、滑らかな白い肌の対比が、目に痛いほど
鮮やかだった。
 
 彼女がほっそりとした指を耳に滑らせ、サファイアのピアスに触れる。
「ここで・・・例え私が教えなくても、止めないのよね」
「そうだな」
「中枢に報告するかもしれないのに?」
「それで君の安全が守られるなら、そうしてもらって構わない」

 伏目がちに、ピアスを外す。
「そんな事しても意味がないって判ってるくせに・・・思わせぶりなこと言って」
「本当さ。こんなつまらない事で、いい女を失うのは惜しい」
「それも探偵としての矜持?」
「いや、正義の味方として、さ」

 ふわりと彼女の腕が首にまわされる。艶やかな唇に目を奪われた。
「・・・小鳩ちゃんが悲しむわね・・・・・・」
「その時は君が、慰めてやってくれ」
吸い寄せられるように、その唇にキスをひとつ。
「本当に仕様がない男・・・」

 噛み付くような深いキスとともに、彼女は俺のネクタイを一気に引き抜いた。
159正義の味方4:2006/11/17(金) 20:45:17 ID:KEqgCdrr
 強引に割り込んでくると思えば、やんわりと逃げる舌。
戯れるようにお互いの中を行き来する。
そのゆっくりと味わうものと対照的に、指は性急にボタンを外していく。
長い長い口付けの後、二人を繋ぐ銀色の糸が俺のはだけた胸に落ちた。

 糸の跡を慈しむ様に、彼女は唇を滑らせる。
胸、首筋。そして思いついたように甘噛みをする。
「本当に・・・このまま私が殺してあげようかしら」
「それも悪くないな」
 
 彼女の薄い耳たぶをぺろんと舐めると、らしくなく彼女は赤面した。
ああ、それは反則だろう。そんな顔されると後戻り出来なくなる。
 
 髪に指を絡め、もう一度口付けを。
折れそうな首筋を辿り、鎖骨とベルベットの感触を堪能する。
ジャケットの下は光沢のあるシルクのブラで、その刺繍など
余計な物がない、シンプルな色気に彼女を感じた。
 肩を滑るジャケット。微かに震えたのは気のせいか。
 
 ゆっくりと彼女が俺をベッドへと促す。その背中に腕をまわし、
俺達はそのまま縺れるように倒れこんだ。
160正義の味方5:2006/11/17(金) 20:46:23 ID:KEqgCdrr
 何も言えない。何も、言わない。
急かされる様にお互いの衣服を剥ぎ取ってゆく。

 あらわになった胸に指を這わせると、彼女は小さく喘いだ。
悩ましく揺れる眼差しに誘われる。
淡く色づく頂を口に含むと、微かに漂う女のにおい。
 
 悲しさが流れてくる。その傷を癒すように丁寧に丁寧に舐めた。
首筋に、肩に、手首に、指に。
胸に、脇腹に、そしてまぶたに。
 包み込むように手を滑らせながら、舐めていく。
 
 彼女の手が背中に触れる。伏せられたまつげが震え、白かった肌が
徐々に色づいてゆく。

 綺麗だな、と思った。例え作られた贋物だとしても。
この行為に全く意味がないのだとしても。
 それでも荒くなっていく呼吸や、潤むまなじり、汗ばむ肌を
唯一のものだと思えた。
俺も、彼女も、まがい物だ。だから、何だ?

 彼女の指が背中を滑り、尻から俺のものに触れる。
「・・・私にも、触らせて・・・?」
甘い囁きが、耳元をくすぐった。
161正義の味方6:2006/11/17(金) 20:47:12 ID:KEqgCdrr
 俺の腹にまたがり、髪を振り乱しながら頬張る彼女。
この上なく官能的な眺めだった。
 
 丹念に舐め上げられたその周辺は唾液が光り、一層感覚を鋭くする。
太腿を這い、袋のほうへ伸びる指。柔らかく触れるそれとは対照的に、
時々きつく吸い上げられる口。
根元から先の方へ、そして入り口を舌でつついて戯れた後、
またその暖かい中へと吸い込まれる。

 そして悪戯を思いついたように、指は袋から更に後ろの方へ滑り、
別の入り口をノックする。

「あっ・・・それはっ」
「可愛いーい声出しちゃって・・・・・・んんっ!」
 悪戯を止めない彼女の太腿を抱え、その根元にキスをする。
そこは既に充血していて、誘うようにてらてらと潤んでいた。

 掬うように舐めてはつんと尖ったものに擦り付ける。
更に手で広げて、悪戯された所から順番に、舌で抉るように辿っていく。
後ろも、周りを覆うものも、潤みを増すそれも、ひくつく突起も。

 夢中になって舐るうちに、彼女は喘ぎ声をひとつあげ、力尽きた。
162正義の味方7:2006/11/17(金) 20:48:17 ID:KEqgCdrr
「それは反則よ・・・もう・・・」
大きく胸を上下しながら、息も絶え絶えに彼女が呟く。
「それはそっちだろう。そこまで触らなくていいのに」
「でも気持ちいいでしょう?」
「・・・困ったことに、とっても、その・・・良かった」
脱力しきった彼女の体を持ち上げ、腹の上に座らせる。

「今更だけど・・・ちょっと照れ臭いわね」
彼女はゆっくりと腰を浮かせ、俺のものをあてがう。
「・・・・・・だな。確かに」
 ははは、と軽く笑って見つめあう。照れ笑いが本当に可愛い。
俺は腰に添えた手に力を入れて、彼女を思いっきり引き寄せた。

 背中を駆け巡る感覚に、一瞬身動きが出来なくなる。
彼女も胸に置いた手を握り締め、何とか倒れないように堪えていた。
 はぁっ、と大きく漏れる喘ぎ声。
俺はその声ひとつにぞくぞくして、変な汗が吹き出てくる。

 少し波が収まるのを待って、彼女が腰を動かし始めた。
浮かせては深く沈め、擦り付ける様に前後させる。
彼女が倒れないように左手は腰に、右手は揺れる胸の感触を味わう。

 リズミカルにあがる水音。締め付けられるような呼吸。
我慢が出来なくなって、俺は起き上がり彼女の喉元に噛み付いた。
一層密着する身体。彼女も俺の首筋にしがみ付き、貪る様に跳ねる。

 聞こえる鼓動は俺のか、彼女のか。
求めた舌は濃密に絡まりあい、何度目か忘れた込み上げる快感に
俺は全てをぶちまけて、彼女とともに果てた。
163正義の味方8:2006/11/17(金) 20:49:28 ID:KEqgCdrr
 着替えをしようとYシャツを羽織ると、彼女が背中から抱き付いてきた。
「コードは―――。その後3つ目のゲートを左に潜って―――――・・・・・・」
囁かれる裏切りの情報。そして絡め取られる右手。
 彼女は俺の手首に、キスをひとつ落とす。

「首筋に付けるのが王道なんでしょうけど、自分じゃ見えないものね。
 精々いざという時に、気を取られてしくじればいいわ」

 くっきりと刻印された手首のキスマークに、思わず苦笑いする。
「それもまた、色男っぽくていいかもな」
服を全て身に付けた後、彼女を見つめながらその刻印にキスをする。

「ほら、色男のカフリンクスだ」
「馬鹿ね」
「馬鹿だろ」
ガウン姿の彼女を柔らかく抱きとめた。

「それじゃ・・・元気で」
「あなたのこと・・・割と好きだったわ」
「俺はとっても、君が好きだった」
「嘘でしょ」
「どうだろな」

 ひとしきり笑い合いキスをした後、俺は振り返らずに部屋を去った。
164名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 20:51:58 ID:KEqgCdrr
以上、だらだらと書きましたが終了です。
慎平×風見とマイナーというか、でっち上げカポーでした。
165名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 21:20:32 ID:MWirM5CO
>>146
そんなあなたに読んで欲しいSS
http://www.aya.or.jp/~windbell/novel/contents/boogiess/boogie12-12.htm
このカップリングはもう発展しないのかな…
166名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 21:41:38 ID:U/6X2t3J
やっべ夜明けの内容忘れちまった

ちょっと駅前で買ってくる!
167名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:39:27 ID:wbRy8nMc
>164
GJ!良く出来てた。文才ウラヤマシス。(-ω-`)

VSイマジネ-ターの織機の話誰か書いて頂けないかな…。
織機って顔は似てないけど、すげぇ綾波レイっぽいと思うのは俺だけ??
168名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:44:29 ID:NHcu96U7
いや、思いっきり意識してるだろ >綾波レイ
作られた少女・無表情・主人公に惹かれて
だんだん人間っぽくなってくとことか。

名前自体、音が似てるしな。
169名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:45:33 ID:DMu9drvE
>>164
GJ!! この組み合わせは思いつかなかった。
黒田といったら、ピジョンか幼い凪と思ってたから・・・
またなんか書いて欲しいっす。

>>167
初期の織機はレイっぽい。でもエンブリオやロスメビあたりになると、もうそれほど・・・
170名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 00:39:21 ID:+WfjGlUb
正樹ってイケメンだよな。
171名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 00:51:38 ID:1K3UC21V
>>170
vsイマジネーターの「でも君のことが好きなんだよ!」とか、好きな台詞がたくさんあるなぁ
男にもモテるしねw
172名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 01:02:15 ID:lX6VLfKm
そういやロンドン・コーリングでも同室の男と・・・武藤だっけか?
なんか結構いい感じだった気がする
173名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 01:30:30 ID:WPR+ZeOM
そういえば織機って確か正樹と付き合う前は精液便所だったんだよな。


…と職人様のインスピレーションを手助けしてみたりww
174名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 01:57:53 ID:hQwXLZk8
「公衆便所」だっけ・・・すごいあだ名だな・・・
ていうかあれ初めて読んだとき結構ショックだったっつーか、ものすごく正樹とかに感情移入してた気がする。
175名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 21:27:27 ID:WPR+ZeOM
ブギーって何気に過激な表現多いよな。
飛鳥井仁が女子高生イジり倒してた辺りとか俺には衝撃だった。
後はマンティコア(←懐かしいよね)の食事タイム辺りとかさ。
176名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 22:06:45 ID:x5BWWGR+
ちょいと違うが「デュアル」はベッドシーンが多かったな、なにげに。
こちらのブギーは主人公補正がかかったせいで苦戦ばっかりだったが、けっこう好きだなあ。
このスレで知ってる人はいるかね。
177名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 22:30:00 ID:DKoaXc3/
知ってるよ。デュアル。
色気たっぷりの女先生ぐらいしか覚えてないけど・・・部屋探してみるか。
「崩壊のビート」とか、こっちが先だった気がする。
178名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 23:18:34 ID:DQ80Cf4A
>>152
生殖器は無くても「そこ」を撫でられると感じるんだよ

それでなくても排泄口はきっとあるはずだ
179名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 00:31:32 ID:f1KHWjPE
>>176
わかるよ、デュアル。負け犬のサーカスだっけ?

メガネのヤリチンイケメソ教師のせいでやたらエロい印象しか残って無いけどww
上遠野作品はブギー本編を中心にどっかで繋がりがあるけど、なんかデュアルだけ浮いてないか?
気のせい?
180名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 00:33:17 ID:SNBYiLWo
デュアルは別物。
あの漫画はブギーシリーズはもちろん、かどちんのどのシリーズともリンクしてない(つながってない)。
181名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 02:24:00 ID:2CPnvq4O
ほとんど漫画家のほうが考えたんじゃね?
182名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 02:28:33 ID:fqhZH/9D
だろうね
「ブギーポップ」というキャラ設定を使ったオリジナルマンガっつーか
あれはあれで結構好きだけど


ミンサー×ビート読みたいよ、神様・・・
183名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 06:54:20 ID:4K/p841P
この間からヘタレSSを書いているんだけど、
竹×泡とか正樹×綺みたいなゴールデンカポーは
ハードルが高すぎることが判明。

今まで創作された職人様の名作の数々に
圧倒されて手も足も出ません・・・。

そんなことでただ今、モ・マーダで1本書き書き中。

いや、ホントに職人様すごいよ・・・
184名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 15:45:01 ID:HzQ4MvPC
>>183
「ビートのディシプリン」読んで「夜明け」読了時以上にモ・マーダーを気に入った俺が全力で待機してるんで
是非頼む。
185優しい夜1:2006/11/19(日) 15:49:38 ID:ZNtcyxIe
えっと、誰も居ないようなので勝手に投下。
モ・マーダーのSSです。

ちなみに幼女注意!なので苦手な方はご注意下さい。

―――――――――――――――――――――――――――

 予感めいたものが確かにあった。
だから灯りのないリビングに小さな来訪者が現れても
別段驚きはなかった。
 
「まだ眠れないのかい?」
「・・・ええ。あなたもみたいね」
「明日は早いのだから戻った方がいい」
「戻ってもどうせ眠れないわ。少し付き合ってよ」

 ミンサーは足元の間接照明をひとつ付け、おもむろに
キッチンへと向かった。
カップを2つ。湯を沸かす音が静かな夜に流れていく。
こんな夜は今までも何度かあった。
 だが、それも今夜が最後だ。

 彼女がトレイにのせて、甘い香りを運んでくる。
砂糖のほとんど入ってないホットココアをことんと置くと、
自分用のミルクたっぷりのそれを持って、隣に腰掛けた。

 カップを両手で持って、その温もりを確かめる。
何を話すわけでもない。ただゆっくりと、ココアが冷め切るまで
夜を共有する。ささやかな、2人だけの秘密。

「・・・ひとつ我侭言ってもいいかしら?」
彼女がカップを見つめたまま呟く。

「最後に・・・甘えさせて欲しいの」
消え入りそうな、震える声が耳に届いた。
186優しい夜2:2006/11/19(日) 15:50:58 ID:ZNtcyxIe
 滑らかな金糸が、か細い肩で揺れている。
張り詰められたその美しさに、急に胸が苦しくなった。
 
 彼女が手を伸ばし、たどたどしく眼鏡に触れる。
「これから彼を守っていく事に不安などないわ。でも・・・今だけ。
 今だけは何も考えたくない」
「残念だが、私は何もしてやれないよ」

 眼鏡を外されて軽く頭を振るうと、目の前に泣き笑いの蒼い瞳。
「判ってる。でも私の少々の弱音くらい、あなたには負担に
 ならないでしょう?」
小さな腕は首にまわされ、頬に暖かな感触がひとつ。

 いつでも気丈に前を見つめていた彼女。
初めて見せたその涙を、突き放すことは、出来なかった。

「慰めにもならないと思うが・・・それでも構わなければ、
 好きにしていい」
彼女の背中をぽんぽん、と撫でるとまわされた腕に力が入った。

「ありがとう・・・」
「お礼なんか言わなくていい。私にそんな価値はないから」
溢れる涙をひとつふたつ唇に受けて、目を閉じた。
187優しい夜3:2006/11/19(日) 15:51:30 ID:ZNtcyxIe
 遠慮がちに前髪を掻きあげる指。額に触れる柔らかな唇。
「眼鏡を取ると、とってもセクシーよ。叔父さま」
からかう様に囁く彼女。

「"叔父さま"は止めてくれ。頼むから」
「それじゃ、"小父さま"?」
「・・・それだと更に変態親父みたいだな」
「実際誰かに見られたら、そう映っても文句は言えないわね」
「確かに。ビートに見つかったら殺されそうだ」
お互いの額をつけて、見つめあう。くすぐったさに苦笑がこぼれた。

 ゆっくりとボタンが外されていく。冷えた空気と暖かい手が
首筋から胸へと忍び寄る。はだけたシャツは肩に辛うじて引っかかり、
辿る指はズボンと一緒に下着まで引き下ろそうとした。

「ちょっと待った」
彼女の指を押さえながら問う。
「本当に、そこまでするのか?」
「・・・やっぱりそこまでは、駄目かしら」
「・・・・・・・・・」
「でも、私は、したいの」

 彼女は押さえた手にキスをして、涙の残る瞳で微笑んだ。
仕方ない、彼女にはかなわないのだ。大きく溜息をひとつ。

 力を抜くと押さえていたそれらが滑り落ち、
全てが彼女の前に晒された。
188優しい夜4:2006/11/19(日) 15:52:06 ID:ZNtcyxIe
 膝の上に横座りし、背中に手をまわす彼女。
面白い程赤面して微動だにしない様子に、思わず顔が綻んだ。
 流れる髪を丁寧に梳きながら、ネグリジェを肩へ落としていく。   
あらわになる磁器のような肌。悩ましい衣擦れの音。

 どうにかなってしまいそうだ。

 しがみ付く彼女を少しはがして、柔らかく口付けを落とす。
額からまぶたに。頬から耳に、首筋に。そして最後は髪へ。

「えっと・・・、その」
「・・・何だ?」
「その・・・・・・つまらない身体でごめんなさい」
俯きながら、囁く声。
 彼女は本当に、解って言ってるのか?

 駆り立てられるように胸を攻める。
薄い胸は簡単に形を変え、色づく頂は唾液が光り震えていた。
執拗に舐められる刺激に耐えられず、彼女は髪を掴み、肩に爪を立てる。
その痛みすら、倒錯的で煽られた。

 そのまま彼女をソファに横たえて、指を背中から脇腹、
そして太腿へ滑らせる。一層食い込む爪に、高い喘ぎ声。

「んっ・・・ぁあっ――やああぁっ!」
頂を強く吸い上げ、幼い突起に指が触れた途端
彼女は激しく痙攣し、糸が切れたように脱力した。
189優しい夜5:2006/11/19(日) 15:52:42 ID:ZNtcyxIe
 苦しげな呼吸に硬く閉じられたまぶた。乱れた髪が艶かしく散っていた。
「すまない・・・・・・大丈夫か?」
荒い息はそのままに、彼女は微かに頷いた。
 がっついた自分の大人気ない行動に、内心舌打ちしつつ
優しく髪を撫でて彼女の回復を待つ。

「もう、これ位で止めとこうか」
「・・・どうして?」
「自分の理性に自信がなくなってきた。壊してしまいそうで、怖い」
彼女は髪を撫でる手を絡め取り、胸へと導いた。

「ほら、大丈夫。かなり速いけどちゃんと動いてるわ。
 理性なんて要らないから・・・・・・ね」
ゆっくりと細い腕に引き寄せられて、密着する身体。
「最後まで・・・お願い」

 左肩に引っかかってたシャツを抜き取って、彼女の腰の下へ敷く。
「・・・判った」
 承諾の返事を彼女の耳にねじ込み、折れそうな両足を
掴んで広げる。小さなへそから突起へと唇を辿ると、幼い身体は
逃げるように震えた。

 ぴったりと閉じられたそこをほぐす様に舐める。
すくい上げては突いて、更に手で広げる。だんだんと柔らかくなり
潤いを増すそれに指を入れては、唇で突起をついばんだ。
 太腿に、シャツに、伝い落ちるものは唾液だけじゃない。

 入る指が3本になった所で引抜き、代わりに自分のものを突き立てた。
190優しい夜6:2006/11/19(日) 15:53:25 ID:ZNtcyxIe
「―――――――っ!!」
声もなく、かはっと大きく息が漏れた。彼女の見開いた目から
涙が飛び散る。締め付けの痛さから想像する彼女の感じている苦痛に、
本当にすまない気持ちで一杯になった。

 彼女を潰さない様に抱きしめ、額に、頬にキスをする。
「・・・平気。そんな心配そうな顔しないで」
赤くなった鼻をちょっとこすり、照れ笑いする彼女。
そんな事を言われると、何も言えなくなってしまう。
 
 そのまま、お互いの指を戯れるように絡ませ舐めた。
ちろちろと舐める小さな舌に、噛み付きたくなるのを何とか堪える。
指を滑り手首から肘へ、そして胸に唇を辿らすと
彼女はあっと小さく喘いだ。

「何だか、変な感じ。・・・もう痛くないから、大丈夫」
ついばむ胸をよじらせて、彼女が囁いた。
「じゃ、少し動くよ」
 きつく捕らわれてるそれを少し引いては、ゆっくりと深く挿し入れる。
限界まで入れては上に振って、突起を刺激する。

 徐々に滑らかになっていくそれに、じわじわと込み上げる快感。
彼女の手は宙を彷徨い、ぶつかった腕と腹に力一杯しがみ付いた。
思いっきり寄せられる眉根。悩ましくこぼれる呼吸。

 長い長い睦み合いの後、彼女の中に開放し、全てが終わった。
191優しい夜7:2006/11/19(日) 15:54:15 ID:ZNtcyxIe
 力尽きてるミンサーに、なんとかネグリジェを着せる。
滅茶苦茶になってしまったこのシャツは、どうやって
始末すればいいだろうか?
 とりあえずソファに汚れがないのを確認して苦笑いする。 
 
「そのシャツ・・・ビートに見つかったら大変ね」
「殺されるだけじゃ済まないな」
「洗っておくわ。貸して?」
「いや、明日から君はビートと一緒だろう。私がやっておくよ」
 小脇に抱えてバスルームへ向かおうとすると、彼女は眼鏡を持って
進路を通せんぼする。

「眼鏡ない方が素敵なのに・・・どうしてかけてるの、叔父さま?」
「暗殺者が目立っちゃ駄目だろう」
「まぁ、外した姿を知るのが私だけっていうのも、悪くないわ」
「悪くないか」
「ええ。とっても」
少し屈むと、眼鏡をかけてくれる。そして唇にキスしようと
してくれるのを、やんわりと止めた。

「それは、彼に取っておいた方がいい」
「・・・そうね」
「もう、眠れるかい?」
「きっと大丈夫。あなたは?」
「いい夢が見れそうだ」

 額と額をこつん、とあわせた後、彼女はまっすぐに部屋へと戻った。
192名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 15:56:46 ID:ZNtcyxIe
以上です。

お前誰だ、な別人ミンサーと、どんどんヘタレる佐々木氏に
収拾がつかないまま、中途半端におしまいです。
193名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 15:59:15 ID:HaPDKN4R
モ・マーダーはバイブ男、イナズマはテクニシャン、
ブギーポップは縛りの達人、ラウンダバウトはフェラ名人
というお告げがありました。
でも僕には文才がないので書けません。
アイディアだけ置いていきます。
194名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 16:15:29 ID:HzQ4MvPC
>>192
最高でした。ミンサー萌え(* ´Д`)ハァハァ
195名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 16:18:14 ID:VOJydT67
>>193
ユージンは媚薬使いでいいわけだな
196名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 16:22:23 ID:BwOm4o+l
いやあぁああああミンサータンがあああああああああああ!!!!!!!!111



だがGJ!!
197名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 18:53:13 ID:EJc4izKX
>193
ブギーポップに関しては、何故か縛られてる姿しか浮かばない俺にひと言頼む
198名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 18:57:29 ID:641ptNQO
どうせなら上遠野スレにして欲しいなぁ
ソウルドロップシリーズもキャラ的に凄く美味しいのに
199名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 19:37:07 ID:PDVTsAMI
次スレから、上遠野浩平スレってスレタイにすればいいじゃない。
ていうか、既にしずるさん×よーちゃんモノも投下されてるし、ブギーシリーズ限定ってわけじゃなさげ。

ソウルドロップっていったら、伊佐×奈緒瀬しか考えられないが・・・
事件シリーズなら風の騎士×リスカッセ、ED×双子の姉とか・・・
200名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 22:53:45 ID:wBiHki/L
ガースト×夢幻キボンヌ
201名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:28:50 ID:YSEZ3xGL
                           ∩
                   /      / /   ∩
                      /  / /    | |
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   .                  / / /∧_∧ ./ /
                       / / *゚∀゚)/ かけら様のeroキテター!!
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                       |    /
                       |   /⌒l
                        ヽ   | /
                      / | ゙ー'| L
                   /     |  /(__ヽ
                    / / ノ  
                  /  / /
                /   (_ヽ
 _,,..-―'"⌒"~ ̄"~⌒゙゙"'''ョ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ
T  |   l,_,,/\ ,,/l  |
,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,,/
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
_V\ ,,/\,|  ,,∧,,|_/
202名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:36:18 ID:MiJRe/+Y
>>192
GJな。ミンサーはえろい子だと思ってたよ。
203名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 14:17:04 ID:gqtrMPRU
>>192
GJー!おまいさん最高だ!(o^-')b
と思う俺と、

てんめぇえええミンサーたんにぃ何をおぉあうあばばばばばばばばばばばばばば(゜д゜)

と思う俺が同時にいてとってもとっても困るよね
(・ω・`)
204名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 19:36:56 ID:UMC4TRxw
だれか…しずるさん×よーちゃんで、頼む…。
205名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 00:21:31 ID:t63lkMwp
12月によォー、しずるさんの新刊出るよなあ…
それ読んで妄想膨らませたお兄ちゃんが書いてくれるかもしれねーぜ…

とりあえず、しずるさんの乳はでかすぎだろ…
206名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 15:30:33 ID:NRRYXqcj
若干スレ違いっぽいけど………ブギーの新刊っていつ出るの??
207名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 16:00:23 ID:C1K6Fhjm
12月に出る
電撃hpに新作のプロローグが載るはず。
凪が主役っぽい。
208名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 18:32:25 ID:NRRYXqcj
>>207
ご親切にどうもです。
209名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 18:52:28 ID:UXah0J56
正確に言うと、「ブギーポップ・××× 〜〜〜〜」じゃないっぽいけどな。
まあブギーポップの世界観の新作というか…

12月の電撃hpに載る新作は「ヴァルプルギスの後悔」で、
ビートのディシプリンSIDE4ラストの序章の続き(つーか本編)・・という位置づけか。
凪とアルケスティスの話。ブギーが出てくるかどうかは不明だわ。
210名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 21:41:48 ID:F+fBEmxO
やっとあのブツ切れ話にオチがついてくれるわけか。

何かもう遠い昔のことのように思えてくるよ・・・。
211名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 22:10:38 ID:kbgtvGzw
宮下藤花と竹田くんはもう一線越えたか否か。

藤花の浪人決定前にはもうさすがに・・・なあ?
212名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 22:53:36 ID:327XWo1c
そこで我等が職人さんの出番なわけですよ。
213名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 01:44:33 ID:2qi35uyR
てか最近竹田クン見ないね。
最後に出たのいつだっけ?ペパーミントでいちゃついてたのはかろうじて覚えてんだけどさ。

もう流石にヤってんじゃないか?
214名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 01:48:35 ID:TmlwtuO4
最近刊行されたものに出てても、作品によっては時系列的に随分前だったりするしな。
ああ、ジンクスショップに出てたな。竹田君。

藤花はやる気満々でも、
竹田君は本番直前で「ちょ、ちょっと待った! 今日はやっぱりやめないか?」とか言いそう。
215名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 16:21:01 ID:QrMfc4Dm
宮下藤花は泡笑いの描写が多いせいか、キャラとしてイマイチ認識しにくいんだよなぁ
216名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 18:19:57 ID:IvNMrwsy
アニメ版第一話とかけっこう目立ってた。良い子ですよ籐花。
217名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 18:22:54 ID:FnnMSBjq
アニメ一話っつーと、ゲストキャラが能登だったはず・・どうでもいいけどなw
アニメは最終話、末真と藤花が受験〜くらいしか覚えてねえ。

末真博士と付き合える男ってあまりいなさそうだな。
218名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 20:16:49 ID:qJz75Kmy
えっと、またしょうもないSSを書いてみたんだが・・・
コールド・メディシンなんだけど、正直かなり微妙。
219残り香1:2006/11/25(土) 20:26:31 ID:qJz75Kmy
 ( 。_。)    

 ( ゚д゚ )

 勝手に投下します。
コールド・メディシンで、エロ・・・というかイタもの風味でどうぞ。


―――――――――――――――――――――――――――――


 いつものように結果報告に赴くと、重厚な扉の向こうで
雨宮美津子は書類にサインをしていた。

 大きなマホガニーの机は年季の入った艶があり、
足元の絨毯は気持ちが悪い程柔らかい。
いろんな意味で距離を感じる部屋だな、と思っていた。

「あら、早かったのね?」
「そうでもないだろ。最後にちょっとてこずった」
彼女はちら、とこちらに目を向けると、視線を書類に戻し
万年筆を走らせていた。

 そのまま僕は、取りあえずの終了報告をする。
声は全て壁に吸い込まれた。完全防音されている為だが、
何だか無性に虚しくなる。
 報告が終わると、彼女は万年筆をかたんと置いた。

「ご苦労様」
「それとは別に、聞きたい事があるんだが」
「件の"ブギーポップ"については、まだ新しい情報はないわよ」
「それじゃない。・・・あんた今度の晩餐会に出席するだろう」
「それがどうかしたの?」
「何を、企んでる?」

 彼女はにっこりと魅惑的に微笑んだ。
220残り香2:2006/11/25(土) 20:27:39 ID:qJz75Kmy
 そう。学校で招待リストを見た時に、一瞬とはいえ
激しく動揺した。そして教師の「彼女からリクエストを
頂いてる」の言葉で決定的だ。
 何かない、訳がない。胡散臭すぎる。

「何をって、私はただ美味しいキンキが食べたくなっただけよ」
「本気で言ってんのか、それ」
「それに蒼衣くんの腕も、見てみたかったしね」
「いい加減にしろ。そんな冗談を聞きに来たんじゃない」

 彼女は大きく溜息をつくと、椅子から立ち上がり
僕の方へと歩いてくる。そして机にもたれ書類を3葉ほど掴んだ。

「理由はこの書類に書いてあるわ」
面倒くさそうにひらひらさせた後、足元にばら撒いた。
「知りたければ、拾いなさいな」
「・・・・・・ああ」

 仕方なしに屈んで書類を拾う。1葉、2葉。
そして最後へ手を伸ばした瞬間、肩に鈍い痛みが走った。
 すらりと伸びる、バックシームのストッキングに包まれた脚。
華奢なヒールが遠慮なく肩に食い込んでくる。

「私って信用ないのね・・・残念だわ」
見上げると、嬲るような眼差しとぶつかった。
221残り香3:2006/11/25(土) 20:28:28 ID:qJz75Kmy
 動けない。心の中で何かが激しく警鐘を鳴らす。

 彼女は机にもたれたまま脚を滑らせ、ゆっくりと顎を蹴り上げた。
「怯えなくても大丈夫よ。・・・でもその顔、そそるわね」
パンプスは顎から胸へ、そしてTシャツを引っ掛け軽く捲くる。

「それにしても暑いわぁ。ちょっと服を脱ぎたくなったでしょう?」
「・・・・・・」
がっ、と腹に思いっきり蹴りが入った。

「暑い、わよね。ん?」
 優しく囁かれる言葉。腹を抉る脚。
先程から感じる背中への圧力は、発動された"エアー・バッグ"のせいか。
 怖い。生殺与奪の権を握られる、恐怖。

「・・・暑いので、脱がさせて下さい」
「そうね。仕方ないから脱いでもいいわよ」
脚はそのままで、溜息を吐きつつ嘯く彼女。

「・・・脚を、退けてもらえませんか」
「ん?ああ、気にしなくていいわ。どうぞ続けて?」
身体の震えを感じたのか、彼女は更に綻ぶように笑う。

 逃げ場のない僕は、Tシャツに手をかけた。
222残り香4:2006/11/25(土) 20:29:05 ID:qJz75Kmy
 纏わりつくTシャツを引き抜くと、あらわになる上半身。
腹には変わらず、彼女の脚が刺さったままだ。

「案外、いい身体してるのね」
彼女が指をつい、と振ると、脱ぎ捨てた服が
後方のソファへ飛んでいった。
 そして、脚がまた顎を蹴り上げる。

「それだけじゃ、まだ暑いでしょう。構わないから下も全部どうぞ?」
 いや、大いに僕が構う。
それでもさっさと立てと言わんばかりの、顎へ食い込むパンプスに
逆らうことは出来ない。
 背中の圧力が、それを許してはくれない。

 のろのろと立ち上がり、デニムの金具に触れる。
そこでようやく彼女の脚から開放された。
しかし、逃げられない事に変わりがない。むしろ更に追い詰められた。
 
 ファスナーを降ろす。デニムを腰までずらし、しばし躊躇する。
本当に脱がなければいけないんだろうか。そもそも何故、こんな目に
遭わなくちゃならないんだ?
 ぶつかり合う、互いの視線。

「・・・苛々するわね。脱げないなら手伝うわよ」
 彼女はそう宣告すると、ヒールをトランクスに引っ掛け、
そのままデニムと一緒に踏み落とした。
223残り香5:2006/11/25(土) 20:29:43 ID:qJz75Kmy
「ぅあああっ!!」
 ヒールが思いっきり僕のものに当たり、あまりの痛さに悶絶する。
しゃがみ込んだまま動けずにいると、彼女の脚が引き抜かれた。

 そして聞こえる、衣擦れの音。

「蒼衣くんだけ脱がせるのも、可哀想だし?」
 ゆっくりと仕立てのいいジャケットを肩から落とす。
そしてスカートも脱ぐと、先程座ってた椅子へ投げかけた。
 
 現れたのは、楓の刺繍が鮮やかなビスチェ。 
揃いのショーツにガーターベルト。ガーターは凶悪な美脚を包む
バックシームストッキングを吊っている。
 
 何処にも隙のない、完成された美しさ。
うなじをかきあげると、髪からこぼれる彼女の香り。
 高雅、そして投げやりな程、華やか。

 彼女の脚が伸びてくる。跪く僕の肩にのせ、
ヒールの刻印をひとつ。甘やかな痛みが思考を全て奪っていく。
 
 無条件降伏―――そんな言葉がぼんやりと頭に浮かんだ。
224残り香6:2006/11/25(土) 20:30:27 ID:qJz75Kmy
 見えざる"空気の手"によって責め立てられる。
背中を覆っていたそれは、小さく軽くなって肌を辿っていく。
首筋から胸へ、腹から反応し始めた僕のものへ。

「さっきは痛い思いをさせたから、ほんのお詫びね」
肩に置く脚はそのままで、彼女は悪戯っぽく微笑む。

 リングのようになって根元へ滑らせたり。
 握り込むように圧を変えて包み込んだり。 
多彩な刺激を生む、彼女の本当の腕はただ長い髪を梳かすだけ。

 あまりの気持ち良さに、変な汗が背中を伝う。
その様子を敏感に感じ取り、彼女はパンプスを僕のものへと滑らせた。
 爪先でやわやわと、嬲るように袋に触れる。
"エアー・バッグ"は更に速度を増し、きつく上下にしごいていく。

「――――ぁああっ!」
 彼女の脚が僕のを抉った瞬間、押し寄せる激痛と快感に
耐え切れなくなって全てをぶちまける。

 その降伏の証は、丸く固まって中空を漂い
掬いきれなかったものだけが、彼女の足首を汚していた。
225残り香7:2006/11/25(土) 20:30:57 ID:qJz75Kmy
 何も、考えることが出来ない。
体中に染み入る疲労感で、今にも崩れ落ちてしまいそうだ。

「少し汚れたわね・・・綺麗にして」
 僕の目の前に、突き出される脚。その白濁した証を
丁寧に丁寧に舐め取った。
 口に広がる青臭い苦み。そして、一層濃厚になる彼女の香り

「・・・何の香水を使ってるんだ?」
「あら。淑女の舞台裏を暴くような事、聞いちゃ駄目よ」
「・・・それ位は、教えてくれてもいいだろう」
 
 綺麗になった脚を力なく開放すると、彼女の腕が
ふわりと首にまわされた。そして、頬に口付けをひとつ。

「・・・・・・"JOY"よ」
 耳元をくすぐる秘密の言葉。
そしてソファから僕の服を取ると、どさっと膝に積み上げた。
 僕はそれらに、気だるく手を伸ばす。

 彼女はジャケットだけ肩に羽織り、椅子に深く腰掛けた。
「いい事なんて何もない世界だもの。せめて香りくらい、
 "歓喜"に包まれていたいじゃない・・・?」

 ゆっくりと脚を組み替え、嫣然と微笑む。

 それが、彼女を見た最後だった。
226残り香8:2006/11/25(土) 20:32:02 ID:qJz75Kmy
 雨宮美津子が、消えた。

 彼女の妹からそう冷たく告げられて、僕は気持ちを
うまく整理出来ないでいた。
 あのとき力ずくで黙らされた問いが、再び頭をよぎる。
彼女はきっと、何か企てていた。その結果がこれだろうか。

 隣には雨宮世津子が無言で車を走らせている。
負傷した織機たちを送った後で、車中には2人と重みのある沈黙。
彼女がシフトチェンジする際に、ふと漂う香りに気づいた。

 消えた彼女のものと同様に、高雅な。
だがしめやかで、どこか悼むような感傷を秘めた香り。

「あんた、何か香水つけてるか?」
「ええ、少し。きついかしら」
「いや、ただ気になっただけだ。・・・何て銘柄だ?」
 信号が赤に変わる。車中にウインカーの音が響いた。

「・・・"Mitsouko"・・・」
「・・・・・・そうか」
「あのひとは、どこで迷子になっているのかしらね・・・」

 香りは、人の記憶と想いを縛る。
 囚われたのは、僕か、彼女か。
 
 信号が青に変わり、彼女は溜息を吐きながらハンドルを切った。
227名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 20:35:24 ID:qJz75Kmy
以上です。

みっちゃんは美脚だ、というだけで書いたブツ。
個人的にバックシームのストッキングは
攻撃力絶大の、最強アイテムだと思います。
228名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 23:09:54 ID:2SZLqaO2
GJ!!

なんてエロい能力なんだエアーバッグww
リミット(* ´Д`)ハァハァ
229名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 05:42:20 ID:C5oBRGJg
またロスメビ読んでくるノシ
230名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 20:53:45 ID:J2b9ra5+
ロスメビ…俺の中で泡史上一番気持悪い話だったな
(-"-;)
なんでかは良くわからんけど。
231名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 01:13:18 ID:M3Seo31Y
異様な空間でずっと一緒に行動してたやつが実は……てな系統のオチとしては結構秀逸でゾッとさせて貰った。
もちょっと伏線とか解決への畳み込みとか練ってくれればもっと良かったんだが。
つーかあまり合成人間君のいる意味がなかったような。
232名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 03:28:38 ID:lMobGT4H
オルフェのカップルはどうだ?

イきそうになったら相手を燃やしちまうからダメか・・・
233名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 18:22:37 ID:zgBJSrNm
ロスメビは新規登場人物の紹介のための巻、と
割り切って読んでる。
1話として見てみると、何か薄いっていうか
こう、盛り上がりが欠けてる気がするから。
234名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 23:41:28 ID:ukh3/SzO
ロスメビは俺も読んでてキツかった。
>>230
理由は明白だ、コールドメディシンがウザすぎるんだよ。
織機に延々と嫌味言ってるのを横で聞かされるのが嫌で嫌で仕方なかった。
ブギーポップシリーズでなかったら即刻放り投げてた。
特に織機は気に入りのキャラだったから、ポッと出の新キャラが
説教面してるのがムカついてムカついて……。
たいがいのDQNキャラは許容するが、あいつだけは許さん。

まー要するに、密閉された空間に二人っきりなのに、
まるでイジメか嫁イビリみたいな雰囲気がずっと続いてれば、
普通は見ていてウンザリしてくるんじゃないか?
実際、明らかに他の上遠野本とは雰囲気違うと思うし。
長文スマソ
235名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 01:27:31 ID:qMzf1eV/
ゴーストがゴーストライターやってるのさ
236名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 01:32:24 ID:tTtovjEw
ホーリィとゴーストのエロが読みたくなってきたです
237名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 21:12:12 ID:dJMgOi7T
ホーリィはドメスティック男にやられてばっかだったんだよな。

ゴーストは・・・まだ、初物か?
238名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 21:21:11 ID:+u+QUPNg
童貞っぽいけど、妙に世慣れた感もあるよなユウレイ君。
239名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 21:47:17 ID:FWChpQ3N
ゴーストと海影が元同じ学校で知り合いだっけ。


「ホーリィ&ゴースト」のラストシーン好きだ。
240名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 22:23:23 ID:UbJfuVAR
さぁ、これから!って感じがするからな >ホリゴスト
241名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 00:39:10 ID:phyrEqEn
ビートみたいにホーリー×ゴーストもパート2欲しいよね。


てか、全ての話にどうやってケリつけんだろ??
収拾つけにゃならん話がありすぎっしょ。ガキの頃読んだ終りなき物語(だっけ?)っつー本を思い出す今日この頃。
242名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 00:43:26 ID:ofnaM01v
終わりの話は随分前(何年も前)から決まってる。

「ブギーポップ・ストレインジ」で、四部作。それぞれ主役が、
第一部:黒田
第二部:水乃星(生前)
第三部:藤花
第四部:竹田
――となってる。
243名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 01:59:40 ID:LqxbhTm8
ストレインジの前に『闘神と蠍のフーガ』を読みたい・・・

このスレでいつかトモル×夢幻のssが投下されることを信じてます
244名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 00:59:34 ID:IX8+zKvN
ゴース・ガード・ギラングレイドル・ルルド・バイパー
×
ローティフェルド・ラウリー・ゴウク17世の絡みが地味に読みたい。
バイパーの包帯姿がマジでエロい。ガチでエロい。
245名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 01:30:23 ID:/tK7Sl7a
それこの板でやっていいネタなん……?
246名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 01:31:32 ID:PsTcVdBr
バイパーって確か女じゃなかったような・・・だよな?


エウレーダならアリだと思うが。
247名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 09:33:04 ID:gEZ2LFvP
バイパーは両性具有、いや無性具だったと思うが……
 わ た し は 一 向 に か ま わ ん ッ ッ ッ
248名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 13:04:54 ID:IX8+zKvN
>>247
禿同。
俺の中では少なくとも
バイパー(男か女かわからん上に人間ですらない)〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉〉末真博士(れっきとした女の子)
という図式が出来ている。
249名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 20:06:51 ID:tckkf9D8
それは「ロンドン・コーリング」を読んだ上で言ってるんだな。

あの短編の末真博士は萌えってどころじゃねえぞ!(ごめん、もう古いな・・このネタ)
250名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 03:59:19 ID:zKcButJD
>>249
古いっていうレベルじゃねぇぞ!(ごめん)
251名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 05:11:38 ID:3xTEYveG
古くても、
まあ、いいじゃん。
252名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 05:52:17 ID:NLYrMjA5
飲み会シーズン突入で、いー感じにラリった頭で
ホーリィのSS書いてみた。

エロくないけど、落としていい?
253名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 05:58:25 ID:Ehw4H+24
どんとこい
254at the Hotel 1:2006/12/02(土) 06:07:19 ID:diAGLnTq
お言葉に甘えて、垂れ流し。

ホーリィの、はっきり言ってエロくない、オチなしSSです。

―――――――――――――――――――――――――――――

 女の子は、いろいろと難しいのだ。
濱田聖子はドレッサールームでひとり、仁王立ちして思う。

 スリム・シェイプが指定したホテル―――そのとびっきりさに
チェックインしてからずっと、浮き足立ったままだ。
 それなのに、あいつは。部屋をぐるりと見回して「ふーん」と言うだけ。
今だって、調べ物するから先に風呂に入ってこい、と邪魔者のように
バスルームへ追いやられたのだ。

 結城玲治。あの男、本当に、まったくもって、わかってない。

 アメニティグッズがずらりと並ぶ光景はまさに圧巻で、
眺めているだけでもぼぉっとしてくる。
 隅に置かれた揃いのタオルにバスローブ。ワッフル生地のそれは
洗剤のCMに出てきそうな程ふわふわだ。
 ふと、今までろくでもない男達と入った、しょぼいホテルを思い出す。
・・・あー、虚しくなってきたな・・・。比べちゃダメだ。

 気を取り直してグッズを物色する。バスバブルは4種類。
憧れの泡風呂!とくれば、ここは定番の薔薇で決めたいけれど。
誰かさんにブツブツ文句言われるのが目に見えてる。
 ここは大人しく、グリーンティで手を打つか。

 綺麗なラッピングをほどくと、ふわりと漂ういいにおい。
勢いよくお湯を落とすと、冗談のように泡が膨れ上がった。

「もしかして・・・やっちゃうのかなぁ・・・・・・」
力なく呟いた声は、流れる水音にかき消された。
255at the Hotel 2:2006/12/02(土) 06:07:59 ID:diAGLnTq
 正直かなり、意識している。
もし「そーゆーこと」になるんなら、それでも構わない。
むしろ、どこか期待してる自分がいる。

 なのに。強張る身体は、不安のせいか。
意味もなくきょろきょろしてから服を脱ぐと、姿見に映る貧相な自分。
 よく言えば、スリム。でもその細さも、体中に散るアザも、
愛されてこなかった事実を、残酷に突きつける。

 今夜あいつと寝たとして。この心地いい関係は、何か別の
いびつなものへと変わってしまわないだろうか。
 それだけは、嫌だ。
 
 大きく溜息を吐き出す。
どっちにしろ、やらなきゃいけない事が、山程あるのだ。
 グリーンティのシリーズを全部掴み、バスルームへ。
そして一心不乱に身体を洗う。はっきり言って、泡立ちが悪い。

・・・今まで敢えて気にしないようにしてきたけど。
最近ばたばたしてて、けっこう汚れていたかも。
それに、このムダ毛・・・。必死にあちこち剃刀をあてる。

 何で、こんな素敵なバスルームで、こんなアホな事してるのあたし?

 それもこれも、みんなあいつが悪いんだ!違うけど!
あまりの情けなさに、ちょっと涙ぐみつつシャワーを浴びた。
256at the Hotel 3:2006/12/02(土) 06:08:38 ID:diAGLnTq
 一通り終わってつるぴかの身体になる。
そう、これが本来のスタンダートなあたしなのよ。うん。
さっきまでのアホみたいな作業は、頭の中で削除済みだ。

 気合を入れてバスタブに沈むと、香り高い泡は盛大にこぼれた。
試しにシャボン玉を、ひとつふたつ飛ばしてみる。
 たしか昔見た映画女優は、ご機嫌に自慢のバディを磨き上げて
相手の男を誘っていた。
「あなたも、一緒にどうぞ」と。妖艶に、可愛らしく。
 
 なるほど。こんな状況なら彼女のように
やってみたくもなる、というもの。
たとえ胸元が頼りなくても、そこはご愛嬌だ。
 いいじゃん、いっそ、歌でも歌っちゃうぞ。

「あーい、ぅおなびー、らっばっゆー♪」
 歌詞も音程もデタラメ。でも気分はモンローでいい感じ。
だんだん興が乗ってきて、脚を蹴り上げたりもしてみる。
 飛び散る泡。いいにおい。何も考えるな。

 フルコーラス歌いきった後、舞い上がった泡が、ぱちんと弾けた。

――綺麗になった。たっぷりと浸かって堪能した。
じゃあ、次は「あなたもどうぞ」か・・・・・・?
 逃げたい。でも、逃げられる場所なんて、ない。
 
 無理やり覚悟を決めて、あたしはバスタブからあがった。
257at the Hotel 4:2006/12/02(土) 06:09:09 ID:diAGLnTq
 ここで大きな問題がひとつ。何を、どこまで着るか、だ。

 バスタオル一丁では、やる気満々みたいで恥ずかしい。
かといって今までの服をまた全部着るのも、自意識過剰だし、第一汚い。
(これはすぐにでも洗わなきゃダメだろう)
 パジャマを買っておくんだった・・・!と悔やんでも遅い。

 仕方なしにバスローブに腕を通す。結局下はショーツだけ。
・・・こんなに悩ましい格好なのに、全然悩ましくないのは、なんでだ。 
まあこれなら、あいつも変な気を起こさないだろう。
 自分で言ってて虚しいけど。

 ドアノブに手をかけて、深呼吸。自然に、さりげなく。

「あー気持ちよかった!お待たせ。次、入ってきていーよー」
勢いよくドアを開け、陽気に声をかけた。
 視界に映るは、クイーンサイズのご立派なベッド。


 そこで、あの男は、寝くたれていた。

 どうみても完全に眠ってる。
うつ伏せに、崩れるように眠る姿はまさに「正体なくす」といった風情だ。
カーナビのスイッチも入りっぱなしで、更に脱力感が襲ってくる。
 本当に、こいつは!何なんだ、もう!

 全てがバカバカしくなって、おざなりにカーナビを切る。
そのままあいつの隣に、どさっとダイブした。
258at the Hotel 5:2006/12/02(土) 06:09:48 ID:diAGLnTq
 やっぱりゴーストは違う。
今は寝てるけど、起きてたってきっと、涼しげな顔で
普通に風呂に入っていくのだ。こっちの動揺も知らないで。
 その様子が想像できて、思わず苦笑がこぼれた。

 何だかちょっと悔しい。
あのすまし顔を、見返してやりたいなあ、と思う。

 さらさらの髪へ指を伸ばすと、意外に長い睫毛が誘うように
影を落としていた。
それに吸い寄せられるように、まぶたにキスをひとつ。
 
 あ、と自分のしたことに驚いて固まる。
寝込みを襲ってどうするよ、あたし。何やってんだ。
そのまま身動きできないでいると、ふと気づく違和感。
 
 心なしか、こいつの頬が、赤い。
 さらによく見ると、睫毛も震えている。

・・・もしかして、もしかすると。動揺してたのは
あたしだけじゃなかった、ってことだろうか。
だとしたら、ちょっとだけ見返してやれた事になるのかな?
 ますます熱を帯びる頬。
 本当に、なんて可愛いんだ。

「おやすみ・・・・・・また明日、ね」

色づく頬にキスをして、あたしはふわふわと眠りについた。
259名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 06:12:11 ID:diAGLnTq
以上です。

なんかもう、とにかくハイです。
260名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 07:30:38 ID:R1IIZBKI
GJ!
すごくホーリィ&ゴーストらしくていいね。
この二人なら、確かにこうなるだろうな〜
261名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 08:23:44 ID:Ehw4H+24
えらい女性的な心理描写が上手いなあと感じる俺同定
まぁ女心が実際こういうのかどうかはさておき、ムダ毛とかバスバブルとかそういう描写に関心してしまった

ゴーストは工房にあるまじき淡白ぶりだなとか思ったが、
理性と本能の葛藤の末にヤケ寝という可能性もありそうだ

こちらも徹夜明けでハイだがまぁあれだGJ
262名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 12:29:06 ID:OORFWgUV
俺的にさ

ブキーポップ→ブキーポップファントム=デュアルのブキーポップ

だと思ってるんだ
MPLS的な能力でコピーされたブキーだと


かんなりスレ違い
エロ書けよ俺
263名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 13:29:59 ID:Ryk1f0x5
しかしあっちのブギーはかなり人間臭いよな。
自分の足で事件に関わるし直接手を出すし、強いけど負けることもある。あまつさえ宿主と会話さえする。
俺は出自と性質は似てるけど別の存在だと思うんだがそれはそれとして、
先生の方のブギーはかなり萌えた。ロングヘアロングヘア。
264名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 14:14:29 ID:Ibp9lknJ
先生のひるがえるロングコートも、ちょっといい感じ

何より、諦めたようなやるせない眼差しが色っぽくて好きだ。
265名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 20:20:08 ID:EasGcD1x
>>259
GJ
ホーリィとゴースト、また出てきてほしいなあ・・・本編で。ちょい役でもいいから
266名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:43:37 ID:7P9yin16
ブギーって緊縛プレイが好きなのか・・・
267名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 03:12:18 ID:VKfu/fkS
コスチュームプレイが好きなんだよ
268名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 07:07:17 ID:rEiNBcv5
EDとミラロフィーダまだ〜?
269名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:11:18 ID:gjTiqR77
EDの意味を最近知った。
かどちん…知っててつけたのか??
270名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:12:56 ID:P2zjWEa9
あれはどう読んでも、「このスレでEDで一本、エロいものを書いてほしい」というかどちんの願望だと思います。
271名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 03:28:10 ID:gmUYW83l
>>259
今日初めてこのスレつーか板に来て、いきなりいいもの読ませてもらいました
GJ

ブギーでの好きキャラは、ぶっちぎりで朱巳さんと末真だし
作品で言うと、パンドラやアイスが上位だが
ホーリィ&ゴーストは作品もキャラも別次元で大好きだ
ぜひゴースト側も書いていただきたいが、余韻ぶち壊しになりそうな気もするので我慢
272名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 04:06:59 ID:zlyvSvNb
朱巳さんと末真って…その二人が会話するシーンは読んでみたいが、遭遇することなさそうだな。

パンドラの七音×海影とかどうよ? 
たまたまカラオケボックスに早く着いてしまった二人・・・みたいなシチュで書き手さんお願いします。
273名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 12:24:19 ID:eIPG6zhZ
七音攻めと申したか
274名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 18:55:23 ID:1SBy9Jjc
基本的に上遠野作品は女キャラの方が強そうだから、女攻めがデフォルトだろうと思う俺がいる
275名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 23:23:40 ID:gjTiqR77
確かに。
意味深セリフ吐く女キャラはいっぱいいるけど、男は基本分かりやすいのばっかだよな。
その辺りの違いがなんとなく女性上位な印象を与えてる。
276名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 07:43:26 ID:G+i1j8/P
能力は凄いけど内面はヘタレだったり俺TUEEEEE!!!臭を出しながらも最後にヘタレる男キャラが多い感じだ
277名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 15:16:24 ID:phSvL6ub
某最強なんか、作者公認のヘタレだもんな
278名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 21:16:28 ID:P3xxsT+h
ffは童貞っぽいな…
279名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 02:09:15 ID:YzVmPPwL
ffが童貞だったら、俺は最強の代名詞たる存在にある意味で勝ったことになる。
280名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 23:22:14 ID:vkUHwRGZ
なるほど、素人童貞か。

さておき、MPLSは屈辱的なまでの検査を受けるようだから、
その過程で実際に屈辱的行為されちゃうのとかもいいよね。
281名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 00:55:49 ID:pn2cV2RS
>>280
あ、それ妄想したことあるわww
エロい奴が考えることはみんな一緒なわけね。
九連内朱己の精密検査とかいいなァ。
282名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 00:58:34 ID:OSRGeaI4
朱巳の場合、システムに入った時はまだ幼かったし、尚更危ない妄想が…
283名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 08:19:51 ID:4SPTphzi
いやああああああああああ、キトタアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!???????
284名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 11:14:43 ID:Efrzmc7v
おちけつw キトはMPLSじゃねえww

……ヤられてる事は変わらんだろうがな!
285名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 18:58:32 ID:SGHu8mkz
ヒント:ユージンの 簡 易 チェック
簡易版でアレということは……ハァハァ
286名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 22:46:31 ID:uAt3dgI/
ユージン、あの時絶対舌入れたよな・・・
287名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 23:10:06 ID:pn2cV2RS
>>286
から尋常ならざる殺気を感じるんだがww
288名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 01:32:19 ID:p9UYIiC5
スプーキーEがベタベタした汚い手でミンサーを穢したときは殺意芽生えたけどなw
289名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 11:47:44 ID:6MHc9SOK
>>286
本編に舌入れてる描写あるしな
290名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 20:58:02 ID:JD3kwqH8
「舌で彼女の口の中を乱暴に掻き回した」とありますが何か?
291名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:42:15 ID:HrH7dN9n
漏れ決心したよ…。
今から死ぬほど勉強して学者になる!
そんでもって統和機構にスカウトされて、キトたんやレインたんやリミットたんに検査と称してやりたい放題もう無茶苦茶に(壊
292名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 21:56:08 ID:8cGnU53h
>291
「スカウトされる前に始末される」にPWのチョコミントを賭けてもいい
293朱巳迂回:2006/12/11(月) 19:58:31 ID:qONkLalN
>>41->>43に刺激されて勢いで書いてしまった迂回とレインのSS投下していい?

まだ途中なんだけど。キリがいいとこまで書けたから。
294朱迂1:2006/12/11(月) 20:08:52 ID:qONkLalN
※前提【迂回=ふたなり】です。苦手な方はご注意。

ラウンダバウトは、主人にいわれた通り、自室で休息を取っていた。
寝る前に飲むように言われた錠剤…栄養剤か何かだろうか。
確かめもせず飲むのは些か不安でもあったが、主人の命令だ。水と一緒に飲み下し、しばらくしてベッドに入ろうとした時、主人が訪れた。

「調子はどう?」
「どう、って…別に何ともありませんが…」
「そう。誘発してやらないとダメなのかしら?」
「何を…うわ!」

主人――レインが何の前触れもなく自分の胸に触れてきた。
あまり抑揚のない華奢な身体。だがそこは微かにだが膨らんでいて、指先で円を描くようになぞってやると、普段あまり表情を変えない彼女の表情が少し、変わる。

「ぁ…?」
「キたかしら?」
「す、すいませんそれ以上、は…ッ」
「あら、珍しく息が乱れるのが早いわね」
「すいません何だか…治まらなそう、で…」

下は、というと。
本来あるはずのない箇所の膨らみが見て取れて、レインはクス、と笑った。

「大丈夫。そうしたのは私だし、きちんと責任も取るつもりよ」

295朱迂:2006/12/11(月) 20:10:14 ID:qONkLalN
指でトン、とズボン越しに先端を突いてやると、苦しそうに息を吐き出した。

「さっきアナタにあげた薬ね、バイアグラなのよ」
「バイ…?」
「勃起機能障害の治療に使ったりする薬ね。健康体に害はないけど…3時間くらい勃起が持続するわ。
合成人間で、しかも両性具有のアナタにも効果があるか些か疑問だったんだけど、どうやらその心配はなさそうね」
「そのようですね…痛いくらいです……ッ」

本当に、秘所はズボンの中で今まで経験のない程に怒張していて、その熱にラウンダバウトは戸惑った。

「大丈夫よ。責任取るって言ったでしょう?」

そういうとレインは、ラウンダバウトの衣服を脱がしだす。ズボンのファスナーを下げ、下着を下ろすとズボンの隙間から怒張した男性器が顔をだした。
それは華奢な彼女からは想像もつかないくらい大きく太く、赤紫に熟れていた。

「凄…がちがちじゃない」
「すいません…」
「いいえ。」

レインはためらいもなくそれを口に含み、舌でじわじわとねぶった。
途端にピク、と男性器が反応を示し、ラウンダバウトは声にもならない息を詰めた。
296朱迂3:2006/12/11(月) 20:12:28 ID:qONkLalN

「……ッ」

わざと汁気のある音を立てて、彼女の羞恥心を煽る。一際深く銜え込み、喉に先端を擦り付けてやると、やっと彼女は普段とは違う表情を見せる。声も、少しずつだが漏れだし、刺激に合わせ小さな呻きを上げる。
「ぁ…ダメです…出ます……ッ!」

だが朱巳はそのまま口を放さず、腰を引く彼女を押さえ付けて喉の奥目がけて発射させた。

「ぁー…ッ!や、放し…ッ」
彼女が出した精液は予想以上に多かったが、朱巳はそれをゴク、ゴクと音を立てて嚥下した。
ようやく全て飲み下した後、肉棒を解放すると、まださっきと同じ硬度を保ち天を向いていた。

「さすが。よく効くわね。まだまだイケるじゃない」
「…そんな、こと…」
「ね、今度は私としない?」
「え…?」
「だって、あと数時間はこのままなのよ?ずっと口でするのは御免だわ。それに…」

朱巳は言いながら服を脱ぎだした。

「したくなっちゃったの。ダメかしら?」
「…光栄です」

そのまま二人でゆっくりと後ろのベッドに倒れていった。






以上です。長くなってしまい申し訳ない。
また後で続編書きます。
297名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 21:07:49 ID:meqBPnX7
えろいの、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
gj。書き手に感謝。続き期待。

298名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 00:21:10 ID:a6SLF0R2
イイヨイイヨー
299294:2006/12/12(火) 00:37:41 ID:9sfvz7c0
ありがとう。
まだ後編まとまってないからちょっと間が空いてしまうかも。
なるべく早く投下します。
300名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 00:42:38 ID:Jk6aVNVl
GJ!
続編がんがれ。
てかラウダバウトはやたらいじられるな…。
迂回ネタこれで3本目じゃない?
301名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 00:53:08 ID:ogk4nIV2
迂回は結構人気なのかもね。
ビート、レインとフラグ立ってるしw
302名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 08:56:07 ID:a6SLF0R2
扱い易いキャラだよな、かつみんって。色々な意味で
303名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 21:51:08 ID:9NQ1YvvM
今日ビートの三巻を読み直したんだ。
p59のイラストを見て、ラウンダバウトかわえええ!!と思った。朝子よりかわいいのでは・・・?
304朱迂4:2006/12/12(火) 23:44:46 ID:9sfvz7c0
>>293-295の続き。
※【迂回=ふたなり】です。苦手な方はご注意。





あの後、朱巳は愛撫もそこそこに彼女のものを受け入れた。

「…ッ、ぁ…」

朱巳の膣内は狭く熱く、進む度にキュウキュウと締め付け、飲み込む。まるで全身朱巳の中に溶け込んでしまいそうな錯覚に陥る。
やがて最奥まで入りきると、彼女は大きく一息ついた。

「動いて、いいですか?」
「ええ」

言われるとすぐに激しく腰を揺さぶり、数回出し入れをしただけで発射してしまう。

「ぁ…ッ!……すいません」
「いいのよ。アンタのデータを取りたいんだから」

にやりと不敵な笑みを浮かべた朱巳に、ラウンダバウトは再び欲望の塊を打ち付け始めた。
305朱迂5:2006/12/12(火) 23:45:45 ID:9sfvz7c0


「…んッ、…ハァ、ハァッ」
「ぁ……んぁ、…くッ」


ラウンダバウトはあれからずっと、腰を振り続けている。もう何時間になるんだろうか。
朱巳の秘所は何時間も繋がっているにも関わらず、挿入したての時と同じように締め付け、収縮を繰り返す。その度にラウンダバウトは軽く呻くように息を詰める。

「ぁ…また、出ます…ッ!」

何回目か判らない熱い液体を、朱巳の中奥深くに吐き出す。
既に何回も膣内に出しているので、二人の結合部はお互いの体液が溢れだし、シーツに濃い染みを作っている。

最初の頃はそれこそ粗相のように垂れ流していた射精も、だんだん間隔が長く、量も少なくなってきた(それでも常よりは多いが)。
それが不満なのか、朱巳はラウンダバウトの動きを止めさせ、自分で身体を起こし座位の形をとる。
そして、手を伸ばし何やらごそごそと脱いだ衣服の中から探し出しでいる。

「もっと、イキ狂いなさい。でないと…つまらないわ」
「え……?」
306朱迂6:2006/12/12(火) 23:47:23 ID:9sfvz7c0
すると朱巳は、ラウンダバウトの女性器の方に手を伸ばし…あるモノを取り付けた。

「今まで触れていないのに…濡れてるのね、淫乱」
「あ…ッ?あぁっ!」

それは極太のバイブレーターだった。いきなり太い塊を最奥まで突っ込み、スイッチを入れた。
ヴィィンと、機械的な音とともに彼女の中で振動を始める…それとともに、朱巳の膣内の男性器も更に膨張したようだった。

「…ぅ、く…ハッ…!」
「ほら、腰、動かして」
「ハイ…すみません…んぁぁ」

あまり刺激に慣れていない女性器への強烈な刺激に、彼女は更に昂ぶってきたようだった。朱巳にさっき以上に激しく腰を打ち付ける。

「あ、出します…!く、はぁ…ッ」

今までには聞いたこともない甘い吐息を吐いて、ラウンダバウトは射精した。

「ぁ、ぁぁッ、…ッ、」
「あら、止まらないみたいね」
「言わないで…下…あぁッ…」

どく、どく、どくどく…

また大量に出るようになった精液。もはや精子は殆ど含まれない透明な粘液だけを吐き出しているに過ぎないのだろうが。
こうして腰を止めて密着しているだけでも後ろの刺激で何度も達してしまう。
307朱迂7:2006/12/12(火) 23:49:23 ID:9sfvz7c0
前からも後ろからも大量に体液を垂れ流しながら、ラウンダバウトは朱巳に覆いかぶさるように抱きついた。
そしてそのまま意識が白んでいくのを自覚した。









ラウンダバウトが目覚めたのは次の日の昼をとうに過ぎた時間だった。

「……あら、起きたのね。遅よう」
「…おはようございます。レイン…元気ですね」
「根性が違うのよ」

朱巳は何事もなかったかのような涼しい顔をして、パソコンに向かっていた。


ふと、あんなに膣内に射精して朱巳は妊娠しないのか不安になった。自分は合成人間でしかも両性具有だから本当に生殖器として機能しているのか微妙だが。
朱巳はMPLSだからそのくらいの調整は朝飯前なのかも知れない。その辺は朱巳の方が詳しいのだろうと深く考えないことにした。

「レイン…何を?」
「んー?アンタの昨日のデータをね、まとめてんのよ」
「…は?」
「凄いわねーさすが合成人間。一晩にリットル単位で射精出来んのはアンタくらいのもんよ」

からからと小気味よい笑い声で朱巳が笑ったが、ラウンダバウトはバツが悪そうにシャワーを浴びに重い身体を動かした。





以上です。
長くなり申し訳ない。
少しでもラウンダバウトスキーが増えたら幸い。
308名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 00:31:34 ID:m1pKSeBj
>>307
GJ!!
すごく……エロかったです……
309名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 01:05:09 ID:RqN2kC7+
あげ。
310名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 01:33:53 ID:g4zq/Rg8
>>307
GJ! しかしリットルですか・・・最後血が出てやしないか、
ラウンダバたんがちょっと心配なのねん。

いやー、レイン、えろいぜ!
311名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 08:59:52 ID:AD9Hj5bC
>一晩にリットル単位
ちょwwwwwみさくらwwwwww
312名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 12:50:50 ID:dZVXSrWS
風邪引いて寝込んでたんだけど、うっかり見た
>>307 のレイン誘い攻め(超GJ!)にムラムラして
それどころじゃなくなっちゃった俺。

初代ヘタレないい男:木村くんのSSを1本勢いで
書いてみたんだけど、投下していいでしょうか?

313本物の恋1:2006/12/13(水) 13:17:52 ID:dZVXSrWS
誰もいないようなので、勝手に爆弾投下。

木村明雄のSSです。

――――――――――――――――――――――――――――

 肩に触れる空気の冷たさで意識が浮上する。
レースのカーテンの向こうは、既に深い闇に沈んでいた。

 ベッドの左側をまさぐると、そこに紙木城直子の姿はなかったが
微かにぬくもりが残っていた。
残り香をかき集める様にしてうずくまる。
 甘く、少し切ない余韻。
やっぱり好きなんだよなぁ、とガラにもなくしみじみ想う。

 ぼんやりと辺りを見回すと、部屋のドアは開いていて
そこからリビングの灯りが柔らかく差し込んでいた。

「キムくーん、起きたー?一緒にシャワー浴びよっ」
バスルームの方から水音と彼女の元気な声が聞こえてくる。
その声に誘われるように、おれはのっそりと歩いていった。
 
 途中、テーブルに並ぶ料理が目に入る。
肉じゃがはふんわりと湯気が立ち、所狭しと並んだ色とりどりの小鉢。
特に気張った風でない、普通に美味しそうなそれらに
彼女の凄さを垣間見る。
 一体、いつの間に。
 本当に、頭が上がらない。

 バスルームのドアを開けると、彼女は髪を洗っていた。
「お疲れさんみたいだったけど、よく寝れた?」
「お陰様でぐっすりっスよ。あ、髪洗いますよ」

髪に指を絡ませると、彼女はおれに軽くもたれた。
314本物の恋2:2006/12/13(水) 13:19:12 ID:dZVXSrWS
 ふわふわに泡立つ、明るい色の長い髪。 
そのとろけそうな感触が、おれの密かなお気に入りだ。

「やっぱキムくん違うな。美容院の人より上手かも」
「そりゃ、愛がこもってるから」
「よく言うー。口も上手だね」
「この溢れんばかりの気持ちが、判んないスかね?」
 お互いに ぷ、と噴き出す。
おれはシャワーを手に、泡をきっちり洗い流した。

 そしてトリートメントを馴染ませる。毛先から少しずつ、丁寧に。
しっとりと艶めくそれに、どこか後ろめたい官能を感じるおれは変だろうか?
指に柔らかく絡みつく髪。このまま囚われていたい気持ちになる。
 そんな思いも知らずに、彼女は無邪気に目を閉じたままだ。

 たっぷりと感触を堪能した後、簡単にまとめてクリップで留める。
そのまま悪戯をするように、指を首筋へ滑らせた。

「んー、おイタは駄目よん」
「折角だから、身体も洗わせて下さいよ」
「キムくんのは気持ちいいんだけど、気持ちよくなっちゃうから困るのよ」
「そんなに褒められると、腕によりをかけたくなるな。
 このゴッド・フィンガーで」
大げさに指をわきわきと動かすと、彼女は爆笑しながら後ずさった。

「うわ、目が怖いって」
「いい仕事、しますよ?」
 おれはスポンジを取ると、ボディーソープを盛大に泡立てる。
その泡だらけの手を、彼女は苦笑しながらゆっくりと自分の方へと導いた。
315本物の恋3:2006/12/13(水) 13:19:52 ID:dZVXSrWS
 悩ましいうなじ。たおやかな背中。
細いけれどしなやかで、まるで猫のようだ、と思う。

 おれはスポンジを肌に触れないよう滑らせて泡を塗り、
じっくりと指で彼女の身体を辿った。
 首筋に、肩に、背中に。焦らすような指が滑るたび、上気した肌がのぞき
微かに震える彼女。
ん、と小さく漏れる声にじわじわと煽られる。

 後ろから抱きとめるように引き寄せ、スポンジをぽふっと胸に置く。
指で丁寧に泡を広げ、掬い撫でるように辿ると、一層仰け反る喉元。

「先輩、すっごいやらしい顔してるな…」
「…だって、気持ちいいんだけど、何だか焦らされてて、つらいの」
「そこが職人のワザでしょ」
「自分で言うかな…もぅ……んっ」

 たわわな胸の重みを楽しみつつ、スポンジを
彼女の腰へと落とす。固く閉じられた腿に乗るスポンジはそのままに、
胸を執拗に攻めたてた。
柔らかな胸の頂はだんだんと形を変え、確かな感触を伝えてくる。
 
 普段の「それ」の時とは違い、あくまで優しくじりじりと触る。
いつからだか決めていた、お風呂でのおれルールだ。
 
 辿る指に煽られても、こもる熱の逃げ場がない。
その拷問めいた気持ちのよさに、耐える彼女の顔は
また、格段に魅せられる。

 くすぐるように彼女の耳を舐める。震える膝は力をなくし、
スポンジがぽとん、と彼女の足元へ落ちた。
316本物の恋4:2006/12/13(水) 13:20:36 ID:dZVXSrWS
 抱えてた彼女の身体をずらし、横抱きにする。
彼女はのぼせたような荒い呼吸で、ぐったりとおれの首にしがみ付く。
 上気した肌に纏わり付く泡が、この上なく官能的だ。

 おれは落ちたスポンジを拾い上げ、彼女の腿から膝裏、
足首へと滑らせる。そして足の指を、1本ずつ捕らえた。
 探るように、焦らすように。

 やぁっ、と彼女は喘ぎ声をひとつあげ、おれの肩を噛んだ。
甘やかな痛みは熱を集め、困ったことにおれのものを更に元気にする。
張り切って自己主張するそれに、彼女は気づいて軽く触れた。

「あたしばっかりじゃあれだし・・・キムくんも洗ってあげる」
 おれの胸にもたれながら、ふらふらと手は彷徨う。
スポンジを取り上げると、肩から背中へ彼女の指が力なく行き来した。

「何か、くすぐったいっスね」
「仕方ないでしょ。誰かのせいで力が入んないんだから」
「それじゃ力の入る洗い方で、お願いしようかな」
「…それって、とってもえっちぃ方法でしょ」
「さて、どうでしょう?」

 向かい合って見詰め合うと、彼女はむー、と口を尖らせた。
ちょっと怒ったように、スポンジでおれの胸を叩く。
 やばい。マジで可愛い。

 おれは衝動に突き動かされるまま、力一杯彼女を抱きしめた。
317本物の恋5:2006/12/13(水) 13:21:17 ID:dZVXSrWS
 泡まみれの胸が、密着する。
彼女を膝で押し上げて、がくっと揺らすと魅惑の弾力が
おれの胸を洗った。

 求めるまま、貪るように何度も揺らす。
そのしなやかな肢体のスポンジからは、揺らす度に泡が流れ
胸だけでなく腿やおれのものも、悩ましく洗った。
 
 耐え切れなくなった彼女が、手を伸ばしておれのものを
彼女のへあてがおうとする。
それを遮るようにおれは膝を開き、下から指を滑らせ
彼女のひくつくそこへ触れた。

 暖かく、しっとりと誘う場所。
泡とは違うぬめりを指に絡ませ、ひとつひとつ確かめるように辿る。
突起を押さえつつ指を彼女の中へ潜らせると、一層激しくなる呼吸。
 彼女もおれのを掴み、急き立てられるようにしごいていく。

 普段のそれとは違う、泡の滑りも手伝って
刺激はダイレクトにおれの脳天を直撃した。
 負けじと指を動かすと、それに従い彼女の中は柔らかく絡みつく。

 狭いバスルームで反響する嬌声。荒い鼓動。
このまま溶けてしまいそうだ。

 彼女の中の更に窪みを指で引っ掻いた時、おれはものを
握り締められた刺激で、お互いにぶちまけ果てた。
318本物の恋6:2006/12/13(水) 13:21:50 ID:dZVXSrWS
 すっかり出し切り洗い流した後、彼女を後ろから
抱きかかえて湯船に沈んだ。
盛大に溢れるお湯に、思わず「うぃー…」と親父くさい声が漏れる。
その声に彼女が息だけで笑った。

「それにしても…」
「何スか?」
「キムくん、変な所でジェントルよね」
「ジェントルって、それは…」
「いや、だって、どんなに切羽詰ってても絶対直ではやらないでしょ?」
「…そりゃ結局、自分の為ですよ」

 苦笑いしながら彼女の肩に顔をうずめる。
そう。実は最初に付き合った女の子とヤッた時に、ブツの回収を
しくじって、中身をこぼした事があった。
 一応事なきを得たが、女の子とはその後ぎくしゃくして
気まずいまま別れてしまった。

 もう、あんな思いはこりごりだ。

「遊んで貰ってるんだから、気持ちよくしてあげて、めーいっぱい
 おれで楽しんでもらう。それが遊び人の最低限のマナーっしょ」
「高校生の台詞じゃないよ、それ」
「そうかな?でも、楽しんでもらえれば、おれも楽しいし、嬉しい。
 結局、全部自分に返ってくるんスよ」
「何か方向が違う気もするけど、やっぱりジェントルだね」

 彼女は軽く笑うと伸びをして、おれの唇にちょん、とキスをした。
319本物の恋7:2006/12/13(水) 13:22:29 ID:dZVXSrWS
 暖かい湯の中で、のぼせたように柔らかな身体を抱きしめる。
呑気に流れる、幸せな時間。
 ふと、彼女のもう一人の男が頭に浮かんだ。

「これはおれのしょーもない遊び哲学だけど、先輩はどう?
 おれと遊んでて」
「んー…、思いっきし甘えさせてもらってる、かな?ほら、シロくんとは
 こんなことできないし」
「いや、でもいつかはヤツと」
「ううん。何かこう、"侵されざるもの"って感じがするのよ。
 手を触れることも躊躇われるような、清冽で凛とした、ね」

 彼女は更に頬を染めて、夢見るようにささやく。
何だか、ちょっと面白くないな。

「そんなご大層なモンかなぁ…」
「知らないだけよ。そうね、例えるなら…新緑の桜、って感じかな。
 伸びやかで、綺麗で、あの弓を射る時のイメージと重なるんだよね」
「花の桜じゃない所がミソだよな。坊ちゃんにそんな色気ないし」
「あら、雨上がりの夜の葉桜なんて、ぞくぞくする程官能的よ。
 ……でも本人の自覚のない色気って、ちょっとした暴力よね」
「まぁそうかもな。不意打ちで、ガツンっとやられる感じだし」 
「そう、それそれ」

 事故にでも遭うようにガツンっとやられて、今に至るってワケか。
それを言うならおれも彼女に、相当がっつりやられてるワケだが。

 やれやれと溜息を吐いて、おれはだらしなく脱力した。
320本物の恋8:2006/12/13(水) 13:23:04 ID:dZVXSrWS
 田中のボーヤが、新緑の桜。
ならばおれだと何なのか、ちょっと気になるところだ。

「じゃ、おれを例えるとしたら?」
「そーねぇ、…けやき、かな。それも既に伐られて、バーのカウンターに
 なってるヤツね」 
「…それ、ちょっと酷くないっスか」
「褒めてるんだよ。みんなを受け止めて癒してくれる、
 優しい"止まり木"みたいな感じだし」

 ふいを突かれた彼女の言葉に、らしくなくおれは赤面する。
その様子に彼女は目を細め、両手でおれの頬を包むように触れた。

「本当に、いつもありがとね」
「…それは、おれの方こそ」

 ゆっくりと、優しい眼差しに誘われるように、キスをひとつ。
今この瞬間だけは、全てがどうでもいいと思えた。
何も考えない。ただ目の前の彼女だけで、全てが満たされる。

 甘くて、甘い。
たとえそれが傷の舐め合いだとしても、別にいい。
おれが、この気持ちを本物だ、と思えるから。

 本格的にのぼせそうになり、ふらふらしながら
おれ達は湯船からあがった。
321本物の恋9:2006/12/13(水) 13:24:13 ID:dZVXSrWS
 バスルームを出て食事をし、彼女のマンションから去った時には
既に22時をまわっていた。
初秋とはいえ、ひんやりと夜風が火照った身体を冷ましていく。

 ちなみに。
出された料理は、身体中に染み入るくらい美味かった。
一体いくつ隠し球持ってんだ、あのひとは。
 今日も懲りなくガツンとやられる、自分のアホさに苦笑がこぼれた。

 ふと見上げると、灯に照らされ浮かび上がる、街路樹のケヤキ。
思い出すは、彼女の言葉。

「優しい、"止まり木"ねぇ……」
 そんな、ご立派なモンじゃない。
本気で彼女を好きな筈なのに、田中のことはどうでもよくて
せっせと他の女の子とも遊ぶ自分がいる。
 
 来る者拒まず、去る者追わず。
この状況を何とかしたいとは頭の片隅で思いつつも、
覆そうとするだけの体力も、根性もない。
 おれは、無気力な博愛者か。

そんな一際バカなフレーズを思い付いた時、ポケットの携帯が
着信を告げた。相手は、彼女ではない女の子だ。

「"男は痩せこけた犬。いい女の周りを、
 ただうろうろとするだけ"――は、誰の台詞だったかな」

おれはそうぼやいて、躊躇いもなく携帯の着信を受けた。
322名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 13:26:16 ID:dZVXSrWS
以上です。

ホスト・木村をしゃべらすのが何か楽しくて、
無駄にだらだらと長くなってしまいました。
323名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 18:36:21 ID:i0ZB433U
>>307>>322
二方ともGJですた!!(* ´Д`)ハァハァ

すごい破壊力や…ぶっちゃけ>>312から読むまで木村くんの存在を忘れてたことは内緒でww
324名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 18:57:07 ID:AD9Hj5bC
GJ!
なんというか、こういう味わいのあるエロSSっていいよな
いかにも人間味のある感じで
325名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 17:32:32 ID:B/hEHFY7
凄いな。>>322GJ!
久々に「笑わない」読もうかと思ったよ。
326名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 21:04:32 ID:6wt60sIu
緒方の漫画版で、ちゃんと紙木城と木村君のベッドシーンを描写してたよね。
327名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 22:33:50 ID:BKpml13m
エロいからな漫画版。
しかし某出版物影響で緒方の人が大分トばす性格だという印象が強い今日この頃。
328名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 10:33:49 ID:9/Xu6pyI
緒方版は妙に人体がふっとい(っていうか手抜き?)のが
気になってパラ見しかしてないけど、そんなウマ味のある
描写があったのか。

きちんと読んどけばよかったーーーッ!
329名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 10:00:44 ID:jFMiNq1z
緒方絵は一見手抜きに見えるが、慣れると独特の味わいがあると思えてくる
330名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 15:59:52 ID:GgI4235t
流れブッタ切り。

満を持してゴールデンカポー、竹田×藤花のSSを
書いているんだけど…やっぱり、ハードル高けえ…。

藤花のじゃねーわよ節はともかく、
竹田君、キャラが掴めないよ。

心情語るときは「僕」なのに、話すときは「俺」、
これといって特徴がある訳でもないし、
書けば書く程、別人に成り下がる……。
331名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 17:40:56 ID:f3wk6b4D
わかるなぁ、それ。
良くも悪くも竹田くんは普通なんだよな。
多分かどちんはその他の普通じゃない奴らとの対比を明確にするために竹田くんを作ったんだと思うよ。
332名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 20:24:15 ID:T09SYLN3
竹田くん、ちょくちょく出てくるんだけどな・・・竹泡対談読めば結構キャラ掴めると思うんだが、
あれhpとか色々なところに載ってるし・・・


藤花も巻き込まれ体質というか、ああいうキャラも書くの難しいんじゃない?
「ペパーミント」で野々村(だっけ?)、なんか男に簡単にくっついていっちゃったし、
こいつガード甘いなー、って思ったことはある。
333名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 21:00:49 ID:rlq6qtZI
アニメ版藤花はやたらと可愛くて良い子だった
334名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 23:21:37 ID:iU04XEA3
>332
ペパーミントのあれは、深層意識でブギーセンサーが反応したからついていったんだと思ってた
335名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 01:15:20 ID:pjOaFwrf
>>334
多分その通りでしょ。
てかいまだに藤花と泡の境界が良くわかんねぇな。
スポルディングバッグとか藤花モードの時に開けちゃったらどうなるんだろ??あ、そもそもバッグ持ち歩いてる時点で結構おかしな事になってるか。
336名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 01:19:27 ID:dFrGVsM1
電撃hpスペシャルの「彼女の生活」を見ると、
藤花の部屋に、ブギーの衣装が飾ってあって、藤花が座ってるイラストがある。

まあ「炎上」っつったらそれまでだが。
337名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 18:34:18 ID:QEBNcIJd
藤花の脳内では、何か大好きな芸能人
(灰かぶり騎士団とか)が着てたのをもらって、
大事にしてる、とか勝手に予想。

いつも持ち歩いてるのは、家に置きっぱにすると
お母さんに捨てられるから、とか。
338名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:10:27 ID:gCUuAsnF
竹田くんが紙木城とやっている…
そんなふうに考えていた時期がオレにもありました。
339名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 23:41:04 ID:C3692+vz
>>336
炎上、最初はすげぇ好きだったんだけどなぁ。
なんつーか、味がある?みたいな。
あの頃は絵荒れとか書き分けの曖昧さ加減とかも不思議な世界観に合ってる様な気がしたのに。
今は………まあ、いいじゃん。
340名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 23:59:22 ID:H01sw7ah
ブギーとしずるとソウルドロップは完璧にクロスしてるな
しずるさんに雨宮なる女性が司法関係者が出て来たのには流石に笑いそうになった


まあ
死神がどうのという話は前からあったのだけどね
341名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 00:22:49 ID:fRwGVHa8
ファウストのほうにも雨宮のせっちゃん出てきたよね。バーゲン・ワーゲン・シュバルツも、ジィドも。


ん、パール×ジィドもアリか。
342名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 03:19:57 ID:peTdXEMs
カレイドスコープ×ミンサーという神のお告げが・・・
343名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 22:54:12 ID:Go4mUymD
え?何?またミンサーたんのss来襲?
344名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 01:25:57 ID:pJXvB/IE
ミンサーは声がエロいイメージ。
345名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 13:47:35 ID:l8FsCyTz
声は妖艶、姿は幼女 ですか・・・。

す げ え な
346名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 23:03:06 ID:jRWrXQtf
これは完璧な妄想なんだが・・・・





ミンサーたん+猫耳って良くね?
347名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 23:08:01 ID:/S6dZsMs
よーちゃんにも似合うと思うんだ。

……つーか新刊のカラー絵エロいって。
ラノベスレ保管庫にあったやつみたく、よーちゃん攻めしずるさん受けが見たくて仕方ない。
348名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 23:11:48 ID:Ee4aShv8
「ミンサー+猫耳」だって?
って、もうそれ冬コミに間に合わないよ……もし出せたら一時代築けたな、絶対w

最近、しずるさんの新刊読んだが、
二人の関係がますますエロくなってるから困るぜ
349330:2006/12/23(土) 23:13:06 ID:szIAe+Iw
やっとこさ竹田×藤花のSSが出来たんだが、
落としてもいいでしょうか?

っていうか3回も書き直したくせに、
今までで一番微妙な出来なんだけど…。
350名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 23:16:34 ID:Ee4aShv8
是非よろ。
351名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 23:31:47 ID:NWRnpaI7
猫耳とかそういうのは・・・・なんかなぁゴロっぽい
352恋人達の贈り物1:2006/12/23(土) 23:33:11 ID:eftJ3ujI
それじゃ、ホントお言葉に甘えて投下。

藤花のSSです。

――――――――――――――――――――――――――――――――

 なーにがクリスマス、よ。
こちとら、相も変わらずお勉強だっつーの。

 世間では恋人と過ごす、なんて浮かれてるのに
あたしは今日も悲しく予備校にカンヅメだ。
 講習は英語。テキストはご丁寧に「賢者の贈り物」。
"贈り物はまったく役に立ちませんでしたが、2人は幸せでした"
――じゃねーわよ。
渡すことすら出来ない、自分の境遇が腹立たしい。

 何度目かわからない溜息を吐くと、隣に座っていた
末真和子は呆れた様に軽く笑った。

「藤花…後もう少しだから集中しようよ。気持ちは判るけど、
 先生睨んでるよ」
「そうだけどさぁ…」

 前のホワイトボードの方で、一際かたん と大きな音が響く。
顔を上げると、先生がこちらを見て苦笑いしていた。
わぁーごめんなさい!と視線をノートに戻すも、胸のモヤモヤは
まだ治まりそうにない。

 "恋人と過ごす"なんて誰が決めたんだか。
実際はこうして拘束されて、いつもの様に過ぎていく。
あそこにいる先生だって、こんな日に講習なんか入れたくなかったろうに。
 本当にご苦労様、だ。

 懲りずにまた盛大な溜息を吐くと、講義終了のチャイムが鳴った。
353恋人達の贈り物2:2006/12/23(土) 23:33:56 ID:eftJ3ujI
 苦痛の時間は終わったけど、ジレンマの時間はまだ、終わらない。
ロビーでコーヒー片手に、だらんと脱力した。

「そういえば末真は、今夜どうするの?」
「私?まっすぐ家に帰って、家族とケーキでも食べるわよ」
「やっぱりそうなっちゃうか…」
「高校生のクリスマスなんて、そんなもんよ。それに家族と過ごせるのも
 もうあまりないしね」
「…や、それあたしの場合、あと何十年後の話ってカンジなんだけど」

 うるさいくらい過保護なお母さんが、頭をよぎる。
本当は先輩のことだって、ちゃんと紹介して家に連れてきたり
堂々とデートしたり、したい。
 でも勝手に人の日記を盗み見したり、街で会った時に
こっそり後をつけるような人に、そんなこと出来る訳がない。

「まぁ、それも親孝行と思って我慢ね」
「わかっては、いるつもり。なんだけどさぁ」

 残りのコーヒーを一気に飲み干して、紙コップを握り潰す。
無力だ。理不尽だ。でも、しょうがない。
精々お腹一杯食べて、フテ寝でもしてやるか。
 あたしは覚悟を決めて立ち上がり、紙コップをゴミ箱へ投げ込んだ。

「それじゃー、いっちょ親孝行しに帰りますか」
「そうね。じゃ、また明日」

 あたし達はひらひらと手を振って、予備校の出口から
お互いの帰路へと別れていった。
354恋人達の贈り物3:2006/12/23(土) 23:34:42 ID:eftJ3ujI
 寒い。とにかく、寒い。
全く来る気配のないバスを待ちながら、噛み合わない歯を
鳴らし続けていた。

 末真はあっさりスクーターで帰っちゃったし。
それにしてもいいな、あれ。免許があれば、いろいろと便利そうだ。
ただし、ガソリン代をお小遣いでやりくりできるのか、という
別の問題がある訳で。あーバイトしたいなぁ。

 だんだんと、気持ちがささくれ立ってくる。
それに寒さのせいで、油断すると垂れる鼻水があまりに情けない。
 17の乙女が、本当にこれでいいの?

「ううう…寒いよう」
「じゃ、これでも飲んで暖まって」

 差し出された缶に驚いて振り向くと、そこには先輩が、いた。

「な んで、せんぱい…」
「せっかくのクリスマスだしさ。末真さんに予備校の終わる時間、
 聞いといたんだ」

 照れた様に笑う先輩の鼻も、赤い。
この寒い中、わざわざ会いに来てくれたんだ。あたしに。
 強張った手でコーンスープの缶を受け取ると、
じんわりと伝わるぬくもり。 
 やだ、どうしよう。ものすごく嬉しい。

 少しずつ、凍りついた心が溶かされていく。
突然の幸せをかみしめていると、通りの向こうから
バスが呑気に到着した。
355恋人達の贈り物4:2006/12/23(土) 23:35:22 ID:eftJ3ujI
 さっきまであんなに落ち込んでいたのに。
急に浮上する気持ち。
 先輩がすごいのか、あたしがお手軽なのか。

 揺れるバスの中でこっそり繋いだ手が、くすぐったくて
思わず1人でにやにやしちゃう。
 そんな風にしてるうちに、あっけなく降りるバス停に着いた。
再び寒さの中へと放り出される。でも、もう寒くない。

「スープだけじゃあれだし、何か買っていこうか」
「そうですね。あ、新作のプリンまん食べてみたいな」
「…普通の肉まんにしないか?」

 結局コンビニで買ったのは、先輩用の肉まんと
あたし用のあんまん。
プリンまんは「家に帰ったら甘いもの食べられるでしょ」と先輩に
諭されて止めといた。 ちぇ、ちょっと残念。

 優しい湯気を手に、先輩と並んで歩く。
この素敵な時間が少しでも長くなるように、と足取りが嫌でも重くなった。
 前を見ると、見慣れた街並みが広がる。
あの通りを抜けて角を曲がれば、家についてしまう。

「あのさ、ちょっと寄り道いいかな」
「…あたしも、そう言おうと思ってたトコです」

 へへへ、と顔を見合わせて笑う。繋いだ手に力がこもった。
そのまま横にそれて、いつも立ち寄る児童公園へと入っていった。
356恋人達の贈り物5:2006/12/23(土) 23:36:13 ID:eftJ3ujI
 木で出来た、大きな滑り台。その昇った所に、ちょっとした
小屋の様なスペースがある。
 2人座ればやっとのそこへ、先輩と並んで腰掛けた。

 ここなら寒風もいくらかしのげて、冷たい視線からも守ってくれる。
すぐ側に感じる先輩の匂い。どきどきするのに、すごく落ち着く。
 肩にちょっともたれて、そのままどちらからともなく、キスをした。

「いつもと一緒で、変わり栄えしなくてごめんな。
 本当はどこか行けたらいいんだけどさ」
 
 ううん、と頭を振って、力一杯腕にしがみつく。
そんなどこかに行くよりも、あたしには2人きりなれるここがいい。 
 先輩の手が、優しく髪を撫でた。
そして気づく、彼のコートのポケットに感じる異物。
恐る恐る手を伸ばすと、可愛いラッピングの箱に触れた。 

「先輩、これ…」
「ん、ささやかだけど。プレゼント」
「開けてみていいですか?」

 震える手で不器用に解いていく。
中から出てきたのは、白地にカラフルなドット模様のレザーバンド。
 すごく嬉しいんだけど、疑問がひとつ浮かぶ。
女の子にあげるプレゼントって、普通アクセサリーとかじゃないのかな?
何ゆえ、これなんだろう。

「…その、さ。いわゆるお約束な物も思いついたんだけど、
 そういうの宮下、家では大っぴらに出来ないだろ?
 これくらいだったらお目こぼしして貰えるかなー、と思ったんだ」

 微妙な表情を察して、先輩が困ったように説明する。
その姿にぐっと込み上げてきて、ベルトと一緒に先輩を抱きしめた。
357恋人達の贈り物6:2006/12/23(土) 23:36:59 ID:eftJ3ujI
 こんなに大事にしてもらって、嬉しいのに。
いつも一杯いっぱいなあたしと違って、その優しさも余裕からなのか、と
悪い風に考えて、拗ねたり困ったりする自分がいた。
 
 さっきは渡せないとか、散々愚痴っていたけど。
実は先輩へのプレゼントなんて、あれこれ迷った挙句決められなかった。
 どうしよう。せっかく貰ったのに、何もお返しできない。

 先輩の手がふわりと背中にまわされる。
見上げると、先輩の前髪が額に触れた。誘われるようにキスをひとつ。

「あの、ごめんなさい……」
「…何が?あ、もしかして気に入らなかった?それ」
「そうじゃなくて!そうじゃなくて…実はあたし、プレゼントとか
 何も用意してないんです」
「なんだ、そんなことか…。別にいいって」

 安心した様にほ、と息をだして微笑む先輩。
本当にこの人は。自分の笑顔が、どれ程高い殺傷能力を持つのか
ちっとも自覚できてない。
 ワンスマイルでノックアウト。あたし、早すぎ。

 熱に浮かされたように、キスを繰り返す。
ついばむ様に求めるうちに、だんだんと長く、深く絡み合った。
苦しくなって一旦離れると名残の糸が2人を繋ぐ。

「ん、そうだな…じゃあ俺の方からプレゼント、ねだってもいい?」

 先輩は悪戯っぽく笑って、あたしの唇をぺろん、と舐めた。
358恋人達の贈り物7:2006/12/23(土) 23:37:59 ID:eftJ3ujI
 先輩の腕が、ゆっくりと首筋を辿っていく。
ひやりとしたそれに、心と身体がそれぞれ別の意味でぞくぞくした。
 
 ぷ、プレゼントって、アレですか!?
先輩とは最近べろちゅーとかするようになったけど、
それ以上のことは、まだしてない。
 
 そんな嬉しいんだけど、いろいろ準備っていうか、心構えというか
あ、耳を舐められた!や、恥ずかしい、けど気持ちいいっ。
 頭の中はパンク寸前で、真っ赤になって震えていた。

「その、……触っても、いいかな」

 囁くようなその問いに、ただ頷くことしか出来ない。
先輩はあたしの手を絡め取って、はぁ と息を吹きかけた。

「手、冷たくてごめん。嫌だったらちゃんと言って」

 その手の大きさに、少し安心する。あたしも先輩の手に
息を吹きかけて微笑んだ。
 ああ、もう。本当に好きだなぁ。

 腕を首へとまわして、甘えるようにキスをする。
先輩は優しく受けた後、ゆっくりとダッフルコートの留め金を外していった。
 冷たい空気が流れ込んでくる。
でも身体はより感覚を鋭くし、彼の手によって火照っていく。

 先輩の手がセーターをめくり、直に背中へ触れた瞬間、
思わず首にまわした腕に力が入った。
359恋人達の贈り物8:2006/12/23(土) 23:38:39 ID:eftJ3ujI
 ぬくもりを馴染ませる様に、触れたまま動かない手。
最初は冷たさに驚いても、だんだんと慣れてくるうちに
もどかしく思えてきた。

「もう、大丈夫ですよ。寒く、ないです」
「…そんなこと言っていいの?知らないよ」

 先輩は嬉しそうに笑って、頬から首筋へ唇を滑らせる。
背中に添えられた手は、あろうことかブラのホックを外してしまった。

「――――っ!」
「ほら、本当にいいの?止めないよ俺」
「〜〜っ意地悪だ!判ってるくせにっ」

 なけなしの精一杯で睨むと、先輩はお構いなしに
ご機嫌でキスをくれた。何か、ものすっごく悔しいんですけど!

 悪戯な指はじりじりとお腹の方を辿り、もう片方は肩へ触れて
ブラの紐をするりと落とす。中途半端にずれてセーターが直に胸にあたり、
その感触に息が荒くなる。

 耳には吐息と唇を。胸にはセーター越しに触れる指。
優しく包むように触れたかと思うと、探るように先端を辿る。
 お腹をうろうろしていた片手も、上へと滑らせ掬い上げる様に胸に触れる。

 セーター越しでもはっきりと判るくらい硬くなった先端を、
先輩は屈んで直接口に含んだ。
 甘い痺れが全身を駆け巡る。ぺちゃ、とあがる小さな水音に
恥ずかしさと気持ちよさで、変になってしまいそうだ。

 もう力が入らない。壊れたようにがくがくと震えるだけ。
先輩の髪が鼻に触れた途端、あたしは思わずくしゃみをした。
360恋人達の贈り物9:2006/12/23(土) 23:39:24 ID:eftJ3ujI
 はっとなった後、気まずそうにブラを直す先輩。
手早くセーターを下ろし、ダッフルの金具を留めて、あっという間に
表面上は元通りになってしまった。

「ごめん…ちょっと調子に乗りすぎた」
「そんなことないですよ。でも、どうして」
「俺の我侭で、風邪引かせちゃまずいだろ」
「大丈夫ですってば。っていうか…」

 別の意味で、全然大丈夫じゃない。
すっかり蕩けさせられた身体は、力が入らないだけじゃなく
引かない熱を持て余していた。
 どうしてくれよう、この男。

「悪かったって。でもプレゼントありがと。とっても、よかった」

 だから、どうしてそう煽る!?
傍らのバンドを握り締めると、行き場のない感情の暴走に
ふっと眩暈がした。

――――――――――――――――――――――――――――――

――やあ、久しぶりだね、竹田君。バンド、ありがとう。
――ああ久しぶり。藤花とお前、両用にと思ったんだけど、判ってたか。
――本当に君は優しいね。残念だが、僕は何もお返しできないよ。
――いいんだよそんなのは。藤花にすっごいの貰ったし、…そうだな。
   またこうして話したい。それでいい。
――そんなでいいのかい?ただ、案外それは難しいおねだりかな。
――そうか。まぁ、気長に待つさ。
――ご期待に添えるか判らないけど、それじゃまた。

――――――――――――――――――――――――――――――
361恋人達の贈り物10:2006/12/23(土) 23:40:24 ID:eftJ3ujI
 目がチカチカして、うまく息が吸えない。
あまりにテンパってて軽い過呼吸を起こしたみたいだった。

 意識して深呼吸をする。少し落ち着いて先輩を見ると、
何か物言いたげな顔をしていた。
――何か、変なの。

「先輩?あたし、本当に大丈夫ですから」
「…そっか。じゃ、もう遅いし帰ろう」

 軽く伸びをしてゆっくりと立ち上がる。
暖められた空気が一気に逃げて、改めて外の寒さを実感した。
確かにあのまましてたら、本当に風邪でも引いてたかも。

 つくづく先輩って余裕で、正しくて、ムカつく。
あたしはいーっと先輩にしたあと、勢いよく滑り台から滑り落ちた。
何だ?と疑問を浮かべた顔して先輩も後から降りてくる。
 
「先輩…いつか、キッチリ責任とって貰いますよ」
「んなっ!?もしかして思いっきり怒ってる?」
「そうじゃなくて、だからそうで、あーっもう!とにかく、
 次はいつ会えますか?」
「そうだなぁ…今度MCEの新しいビルでも見に行くか」

 頭をかきながら、どこかとぼけたことを言う先輩。
でも、いいや。今日先輩からはいろいろ、いっぱい貰ったし。
 おかげでちょっと眠れないかも知れないけれど、
それはそれで、きっと幸せな夜だ。

「期待して待ってます。…それじゃ、今日はありがとうございました。
 先輩も、いい夜をね!」

 あたしは素早くキスを奪うと、照れ隠しに家へと
一目散に駆けていった。
362名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 23:42:50 ID:eftJ3ujI
以上です。

とにかく竹田君が書き難くて、動かし難くて
本当に難儀しました。

おそまつです。
363名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 23:51:43 ID:Ee4aShv8
GJ。
二人が初々しくてΩドキドキしたw
藤花やっぱかわいいわ(* ´Д`)

読んで思い出したけど、末真ってスクーター乗る人だったな。
364名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 23:55:06 ID:jRWrXQtf
どうぞどうぞ。
365名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:06:42 ID:qT7XYqDi
GJ!
なんかリアルにありそうな展開ですなぁ。
てか季節的にも完璧じゃないかww

366名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 00:42:48 ID:CLgutkXA
>>346
みたいな組み合わせ他にも無いかな?
367名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 00:44:57 ID:ooRQLx1z
・朱巳+メイド服
・新刻+スクール水着

この二つだけは・・・
368名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 00:57:06 ID:QzL0j1ux
稲妻+褌
369名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 02:03:34 ID:Z3z930Kr
末真に裸ワイシャツってのはどうだろう
370名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 08:19:51 ID:96iTvxLr
直子さんのはだかエプロンを主張する
371名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 14:33:42 ID:gdPs8y1J
キト+猫耳もアリじゃね? 
って、最近『苺ま●しまろ』の眼鏡の子が、猫耳&尻尾を装備したのを見て思いました。
372名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 17:54:25 ID:OiVPrXG9
いや、断然 美人姉妹のボンテージだろ!
みっちゃんミストレスのせっちゃんスレイブw
373名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 01:22:04 ID:ma+OCzrR
キトたんとミンサーたん、どっちも猫耳装備して欲しい。
猫ミンサーたんは親猫っぽいイメージ。で、子猫キトたんはそのすぐ側で見守られながら丸くなってスヤスヤ寝てる感じ。
374名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 01:25:24 ID:55ADkLa2
ナイトウオッチのSS読みたいなぁ…。
375名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 01:51:39 ID:0ykbhDBN
つまり、工藤×槇村、工藤×景瀬、工藤×ヨン、キョウ×センチかな。
376名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 07:38:15 ID:XApP0Pwy
2chじゃないが、マンティコアと早乙女くんのエロssなら昔読んだ覚えがある。
377名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 16:04:26 ID:O5+W2GMT
あけおめ、藤花
378名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 13:16:40 ID:AcpieLaH
ミンサーたんあけおめ☆
379名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 10:12:52 ID:BYFJT0Ws
ミンサーたん!!
380Style 2nd:2007/01/04(木) 20:45:33 ID:zgcjYf/B

 1月4日・霧間家・夕食後 

 年末年始、正樹に何もしてあげられなかったな。
 そう思うと自然とため息が漏れた。

「なーに綺、沈んじゃって」
 隣で食器洗いを手伝ってくれている凪が私の顔をのぞいていた。
「い、いえ……別に……」
「当ててやるよ。正樹が寮に帰って寂しいんだろ」
「…………」
図星の私は黙り込むしかない。
そんなに判り易かっただろうか。

事実、正樹は今日の午後、学校の寮に帰っていってしまっていた。
何でも新年早々の試験のためには今日中に戻っていなければ
いけないらしいのだ。
まったくこんな時期に試験を組んだ学校がうらめしい。
『ごめんね、綺。ゆっくりできなくて』
 私に謝る必要のない正樹が謝って、冬休みを過ごした
霧間家を出て行ってしまった。

凪はニヤニヤしながら私の反応を見ている。
明らかに楽しんでいる。
私はそうと知っていながら、頬が熱くなるのを
どうしようもできないでいるのだった。

381Style 2nd:2007/01/04(木) 20:47:19 ID:zgcjYf/B
会話が止めば、静寂が訪れる。
さっきまでは、正樹と入れ違いにやってきた羽原さんがいてにぎやかだったのに。
『ここの住所忘れたから、年賀状直接持ってきたわ』
 そんなことを言って、声を上げて笑う羽原さんのおかげで、
正樹のいない憂鬱も少しは紛れていたことに気付く。
『いやあ、今日のロールキャベツは絶品だったなぁ。綺ちゃん、
また腕をあげたねぇ』
結局、年賀状と晩御飯のためだけの来訪だった。
あとはどうせ凪の顔を見に来たのだろう。

 とにかく今は私と凪と二人きり。
「まあ、大掃除にこきつかってやったから、あいつと綺を二人で
ゆっくりさせてあげれなかったのは申し訳なかったと思ってるさ」
 凪はそう言って笑うと私の腰に腕を回す。
 そして、ぐっとその腕に力が入り、
「え?」
私は凪に抱き寄せられる形になってしまった。
 凪の力は強いし、抵抗するような暇はなかった。
 何が起こったのかろくに認識できないまま、私は凪を見上げた。
 そこには何か悪戯を思いついた魔女のような顔。

「だからさ……お姉さんとイイコトしようか」

凪が笑みを深くするのが見えた。
382名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 16:43:10 ID:uo7r1CT3
続きマダー?(゜∀゜)
383名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 21:19:20 ID:j1ZVQ3oQ
なんか投下されてるしー!!
もちろん続くんだよなコレwktk
384Style 2nd:2007/01/05(金) 23:48:22 ID:j9cxARlC
 身体がふわりと浮くような感覚を残して、いつの間にか
私は凪に組み敷かれていた。
 暖房が入ってるとはいえ、季節は冬だ。
 ひんやりとした床に一回からだが震えた。

 気付くと、私の両手は万歳をする格好で頭の上に。
 それを凪の左手が抑えていて。
「え、えっと……凪? これは……」
「綺……、あんたは何もしなくていいからね」
 凪が私の耳元で囁いた。
 息がかかり、くすぐったくて身体をひねろうとした。
 だが、凪に力を入れている様子はないのに、私は少しも動けない。
「可愛いね。正樹から寝取っちゃおうか」
 彼がいたら、蒼くなりそうなことを言って、凪は私の胸をもみ始めた。

 ゆっくりと、優しい凪の右手。
 細い指が私の、お世辞にも大きいとはいえない胸の形を変えていく。
「ふぁ……あ」
 もまれ始めてたいした時間もたっていないのに、胸が熱を帯びてくる。
「凪、ちょっと……ん、巧すぎ、あ」
 言葉をさえぎるように凪が私の首筋をなめ上げる。
 満足そうに一言。
「いい感度してるね。気持ち良い?」
 私は唇をかんでいて答えられない。
 そうでもしていないと、変な声が出てしまいそうだったから。

385Style 2nd:2007/01/05(金) 23:49:56 ID:j9cxARlC
「じゃあ、もういいかな?」
 ああ、ブラウスのボタンが外されていく。
 熱気にあてられたみたいなぼんやりとした視界の中でそれを見ていた。
 間隔をあけないで、ジーンズも下げられてしまう。
「や……凪ぃ」
「無駄な抵抗は止めて、おとなしく感じなさい」
 今度はブラの下に直接手を入れられた。
 冷たくは、なかった。

 指が私の肌を這い出す。
 そこで自分が汗をかいていることに気付く。
 ぬるぬるとさっきより強い力で与えられる刺激が、
私の思考を奪っていく。
「も……あ、やぁ」

 その時、ずり下げられた私のジーンズの中で携帯が鳴った。
 間違いようもない。
 この派手なクラシック音楽は……
「正樹か……ふーん」
 こんな時に、どうしよう。
 私の頭の中が一気に混乱をはじめた。
 どうしよう、こんなところを正樹に知られたりしたら。
 私の動揺を余所に、凪は私の両手を押さえたまま、
携帯を取り出す。
 怖いくらいに楽しそうな顔をして、凪は電話を受けた。
 ご丁寧にもスピーカーフォンにして、私の顔の横に置く。
 
386Style 2nd:2007/01/05(金) 23:52:38 ID:j9cxARlC
『お、織機?』
 正樹の声が聞こえるのと、胸の上の指がまた動き出すのは同じタイミングだった。

「ま、正樹? ……あ、やん!」
 急に乳首をつままれて、堪えきれずに声を上げてしまった。
 凪の指は、私の乳首を捕まえ、くりくりと転がし続けている。
 我慢……できない……
「くぅ、ん、あ……」
 正樹にも聞こえてしまっただろう。
 凪をにらむと、表情を変えないで携帯電話のほうを
あごでしゃくっていた。
 この状態で話せ、というのか。

『織機、どうしたの?』
「なんで、も……ぁん、ないわ……いゃん」
 凪はますます楽しそうに、今度は私の秘唇を擦り始めた。
 身体中が疼いてとまらない。
 熱い。
 凪の指を私の蜜が濡らしているのがわかる。
 そこは……駄目。
『凪? 凪だね?』
 こういうときの正樹は怖いくらいに鋭い。
「よくわかったね。わが弟」
『よくわかったねって……、織機に何してるのさ!』
「何って、イイコトだよ。なぁ、綺?」
 凪は手を休めないで、飄々と答えた。
『ちょっと、待てよ。いったい何を……?』
「んっ、はぁ……ああ、ま、さきぃ」
「ほら、綺もいいってさ」
387Style 2nd:2007/01/05(金) 23:57:14 ID:j9cxARlC
『凪!』
 電話口で正樹が声を荒げている。
 その声もどこか遠くのものに聞こえている私がいた。
 凪の瞳の中には、快楽に冒された私が映っていることだろう。
「正樹も怒らないで、もうすぐだから、ちょっと待ってな」
 その一言は、私にとっては最後通告だった。
 凪の手が私のショーツを下ろし、その指が私の中へ入ってくる。
 私が落ち着く間もなく、その侵入者は激しい出入りを始める。
「もう十分濡れてるよ、綺、いいね」 
「はぁあ! あ、やん うぅん……!」
 指が2本になった。
 私の視界の中で、白い光が散り始めた。
『……』
 つながったまま、言葉を発しなくなった携帯電話に
わたしは申し訳ない気持ちになる。
 正樹、私を嫌いにならないでね。
 ごめんなさい、正樹。
 もう気持ち良いのが止められな……
「イっていいよ、綺」
 凪はそういい残し、私の胸にかぶりついた。
 右手は私の一番敏感なところに辿り着く。
「ふぁああん、あっ、ダメ、な、のぉ!」
 最初の愛撫でもう熱を持っていた胸と、クリトリスを
同時に責められて私の限界はあっという間に訪れた。
「まさきぃ! ごめん、あん、なさぃい! も、あっ、
いい、のぉ、ぁぁああああっ!!」

 はしたなく声を上げて、私は果ててしまった。
 理性が真っ白に消えてなくなる……

「はぁ……はぁ……」
 もう動くこともできない。
 ぼんやりとした視界の中、
「じゃな、正樹」
 凪が電話を切るのが見えた。

―余談―

『ツーッ、ツーッ、ツー……』
 一方的に切られた携帯を手に正樹は立ち尽くしていた。
 暫くそのままであったが、やがてのろのろとベッドに入る。
 その動きに生気はない。
 試験勉強が手につかないのは目に見えている。
 それどころか、まともな心理状態で試験に臨めるものか。
 泣きたくなるのを少しだけこらえ、がばっと毛布を被ると
悶々とした夜を耐えるのであった。

   ―了―
388Style 2ndの人:2007/01/05(金) 23:59:42 ID:j9cxARlC
年明けがこんな駄文でスマソ。
自分の文才のなさが情けない。

お目汚し失礼しました。漏れはもう吊ってくる。
389名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 14:07:25 ID:R9zhCC3j
ちょwww
吊るな落ち着けwww
390名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 20:58:22 ID:GYuZCvOw
凪ヒドスwwww
GJ!
391名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 21:19:00 ID:edEtTxmK
>>388
GJ!!

凪姉さん萌えす(*´д`*)
392名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 01:31:40 ID:AXu46ByD
有り得ない話だが早乙女×凪とかどうだろう。
攻めサポートでマンティコアがいたりしてさ。
393名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 03:35:56 ID:WhXGJuZP
早乙女くんのほうが年下だっけ?

早乙女くんが「霧間先輩……はあ、はあっ…」とか言って、拘束した凪をいじるシチュ(・∀・)イイ!!
それを横で見つつ、嫉妬するマンティコアたんはさらに(・∀・)イイ!!
394名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 12:51:43 ID:zVhsa9gD
宮下藤花×ブギーポップ希望

ブギーを犯れるのは彼女しかいない。
395名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 14:10:01 ID:VFwbKe8J
仕事空き時間につき、サボリ中。

影の薄いスクイーズで1本書いたのが
あるんだけど、誰かいるかな?
396傷物の赤1:2007/01/10(水) 14:34:05 ID:VFwbKe8J
誰もいないみたいなので、コソーリ投下。
スクイーズのSSです。

―――――――――――――――――――――――

 この生活が、何時までも続くとは思わない。
ただ、守りたいと思った気持ちに嘘はなかった。



 連日の深夜残業で、身体中が悲鳴をあげていたが
それはどこか心地よかった。

 今回のクライアントは"判ってる"奴で、
確かな手応えが感じられる。
少なくとも裏の仕事にはない、充実感があった。

 家のドアを開けると、遠くから響く
ドライヤーの音。彼女の音に、思わず身体が強張る。
愛飲しているバーボンを片手に
書斎へ逃げ込むと、椅子に力なく項垂れた。

 九連内朱巳の監視の命を受けて、早2年。

 たとえ今、抹殺命令を受けようと
実行は、決して出来ない。
 そんな風に変わり果てた、自分がいた。

 ドライヤーの音が止まる。
今日もまた、彼女は自分を強請るんだろうか?

 更に緊張を高めていると、程なくして
彼女が書斎のドアを開けた。
397傷物の赤2:2007/01/10(水) 14:34:59 ID:VFwbKe8J
 上気した肌で湯上りの香りを運ぶ彼女。
危ういそれに、心乱されそうになる。

「今日も随分遅いわね」
「…ええ。すみません」
「別に謝んなくてもいいけどね。その分あたしは
 好き勝手出来るし」

 彼女は溜息を吐くと、こちらへ歩み寄って来た。
おざなりにネクタイに手を伸ばし、
一気に引き抜く。
 ネクタイは小気味良い音を立て、カラフルな
ボタンホールが露わになった。

「…毎度思うけど、あんた妙な所で洒落てるわよね」
「まぁ、それが商売ですし」

 虹の七色になっているそれに、彼女は呆れつつも
上から順に外していった。

 紫、藍、青、緑。

 そして誘うように指が頬を滑り、
彼女からのキスを唇に受けた。
398傷物の赤3:2007/01/10(水) 14:35:43 ID:VFwbKe8J
 "裏の仕事"が終わった後、彼女は私に
当たるようになった。
 それから始まった、不毛な関係。
でも、それを拒むことは出来なかった。

「…シャワーを浴びたいのですが」
「あたしが、今、したいのよ」
「いや、今日かなり汗かいたので」
「構わないわ。あんたの匂い、嫌いじゃないし」

 ふいに告げられた言葉に、思わず
鼓動が激しくなる。
 彼女は嫣然と微笑み、残りのボタンを外していった。

 黄、橙、そして赤。

 しなやかな指は首筋から胸へと滑り
シャツを性急に落としていく。
 はだけた胸に刻印を刻みながら、か細い身体は
柔らかくもたれた。

「今更ですが…本当にいいんですか?」
「何がよ。子供に性欲がないとでも思ってる訳?
 …それとも、あたしじゃ不満かしら」
「あの、いやそうでなく」

 口封じのように噛み付かれ、執拗に舌を求められる。
こんなにも甘いのに、酷く痛い。
 結局、自分の無力を思い知るだけだ。

「あんただって知ってるでしょうが。
 "傷物の赤"が本当だってこと」

 暗い光を目に宿し、彼女は忌々しげに吐き捨てた。
399傷物の赤4:2007/01/10(水) 14:36:29 ID:VFwbKe8J
 統和機構の診察がどれ程屈辱的か。
身を以って、知っている。

「ジジイ共に勝手に弄りまわされる事を思えばっ!
 …どんな奴とだって、どうでもよくなるわ」

 ぎり、と腕に爪を立てる彼女。
そのまま指は手首へと辿り、腕と爪に
うっすらと血の跡を残す。

「皮肉よね。嘘のつもりの偽装が、
 実は本当だったなんて」
「……ですが」
「うるさいわね。クソったれな事が多すぎて
 苛々するのよ」

 彼女は腕の傷を、嬲るように舐めた。
じんわりと広がる甘美な痛み。
 何も考えず、この少女に溺れられたなら。
そんな出来もしない、虚しい願いが頭を過ぎる。

「まぁ諦めて、あたしとしてよ。ね?」

 彼女の投げやりなおねだりに
拒む術を、全て失う。

 溜息を吐いて彼女を抱き上げると、
ベッドへと運び横たえた。
400傷物の赤5:2007/01/10(水) 14:37:07 ID:VFwbKe8J
 パジャマを剥ぐと、露わになる悩ましい肌。
まだ堅さを残すラインと相まって酷く官能的だった。

 服従の証に、キスをひとつ。
舌は貪欲に口内をかきまわし、歯列を辿っていく。

 彼女に喰われる自分。
それとも、与えられているのか?

 指を肩から背中に滑らせ、彼女を引き寄せる。
柔らかな身体を確かめるように
たくさんの口付けを落とした。

 頬に、首に、そして胸へ。
唇が辿るたび、火照りを増す身体。
胸の頂きに吸い付くと、微かな喘ぎと共に震えていた。

 夢中になって攻め立てる。
たっぷりと唾液に濡れる頂きは硬さを持ち、
誘うようにてらてらと光った。
 速い息遣いは甘く、更なる深みへと嵌っていく。

 彼女の爪が、腕の傷を力一杯えぐった。
痛みに顔をしかめつつ、指を彼女の太腿から
茂みへと動かす。

 しっとりと潤うそれに触れると
彼女は一層高い声を上げて、果てた。
401傷物の赤6:2007/01/10(水) 14:37:45 ID:VFwbKe8J
 荒い呼吸の彼女をそのままに、
サイドテーブルの酒に手を伸ばす。

 頭がくらくらする。
こんな事、何度繰り返しても素面では
堪えられそうになかった。

「相手を放って酒を飲むとは、いい根性
 してるじゃないの」

 激しく胸を上下させ、こちらを睨む彼女。
拗ねた唇も、滲む汗も、どれ程男を煽るか
判っているんだろうか。

 彼女は面倒臭そうに起き上がり
グラスを引ったくった。

「あんたいつも飲んでるけど、美味しいの?これ」

 無防備にあおって、むせる彼女。
普段とは違う、少女らしい反応に思わず
笑みがこぼれた。

「…馬鹿にしてるでしょ」
「いいえ。でも子供の飲むものではありませんね」

 彼女からグラスを取り上げるとカラン、と
氷の鳴る音だけが響く。
 絡み合う視線。絡みつく指。

「これの飲み方は、手の中でゆっくりと
 溶かして味わうんです」

 彼女と握り締めたグラスを傾け、それを彼女に
口移しした。

「…苦い位で、丁度いいでしょう?」

 溢れた酒は首筋を伝い、彼女の鎖骨で艶かしく
溜まっていった。
402傷物の赤7:2007/01/10(水) 14:38:27 ID:VFwbKe8J
 鎖骨を器に、酒と彼女に酔う。
どこの官能小説だ、と半ば呆れる自分がいた。

 溢れた跡を丁寧に舐め取り
器から飲み干す時に、刻印をひとつ。
 色付く身体に散る、赤い花。

「…そうね。悪くないわ」

 彼女もグラスを傾け、にやりと笑う。
その笑みに不吉なものを感じて後ずさると、
勢いよく倒された。
 そして琥珀の液体とともに、咥えられる陰部。

「――――っ!」

 焼け付くような刺激に、身体中から
嫌な汗が噴き出る。
溢れる酒を巧みな舌使いで掬い取る彼女。

 すっかり舐め取ると、まだ足りないと
言わんばかりに搾りたてる。
根元から先端へ、舌を絡めては何度も吸い込まれた。

 激しくしごかれるたび、上がる水音が
羞恥と快感をかきたてる。

 あまりの刺激に耐えられなくなり、
彼女を無理やり引き剥がした。
403傷物の赤8:2007/01/10(水) 14:39:21 ID:VFwbKe8J
 勝ち誇るように笑う彼女。
情けないが、確かに限界まで追い詰められた。

「勘弁して下さいよ…」
「いいザマね、スクイーズ。ぞくぞくする位
 色っぽいわよ」

 ぐったりと倒れていると、彼女が自分のに
あてがった。
 微かに触れる、お互いの中心。

「…あたしも、もっと気持ち良くして」

 挑むような眼差しに、囚われる。

「…手加減は、しませんよ?」
「よく言うわ。そっちこそ先に音を上げないでよ」

 見つめ合い、宣誓のキスを唇に。
そのまま力一杯、彼女を引き寄せた。

 背中を駆け登る快感に、身動きが出来なくなる。
彼女の口からも、悩ましい吐息がこぼれた。

 しばらくして、挑発的な彼女の視線とぶつかる。
それに応えるように、彼女の腰を激しく揺さぶった。
404傷物の赤9:2007/01/10(水) 15:00:18 ID:a22sExSm
 彼女の身体を思うまま、貪る。
今この時だけは、不道徳だの統和機構だの関係ない。

 揺さぶるたび彼女は跳ね、結合の
刺激を強くする。
ただ深さに物足りなくなり、身体を入れ替え
彼女を下敷いた。

 より奥へ穿つものに、嬌声が上がる。
更に、突起に擦り付けるようにかきまわした。

 もっと奥へ。もっと強く。
彼女の両脚を肩にかけ、限界まで中に入る。
脈打つようにうごめく中に、気を抜くと
全てを持っていかれそうだ。

「ん、ぜんぶ、だし て」

 甘く切なげな彼女の声に、どうしようもなく
煽られる。
彼女の脚を片方下ろし、捻るようにして抱き寄せた。
 何度も打ち付けるたび幼い胸は揺れ、
快感の兆しを主張する。

 激しく抽出を繰り返した後、彼女の胸を鷲掴み
全てを吐き出して力尽きた。
405傷物の赤10:2007/01/10(水) 15:01:30 ID:a22sExSm
 気だるく身体を横たえてると、彼女は
恍惚の笑みで微笑んだ。

「まあまあかしら、ね」
「厳しいですね…精々精進しますよ」
「どうやって?オカマ言葉を使う男に
 寄り付く女はいないわよ」
「余計なお世話ですよ。あれは色々と便利だから
 使ってるんです」

 額をごつんとぶつけて、彼女を睨む。
彼女は余程面白かったのか、弾けるように爆笑した。

「そうそう、今回のクソったれな任務で
 可愛い仔犬を拾ったのよ」

 まなじりに浮かぶ涙を拭きながら
思い出したように、彼女が告げた。

「そのコといずれ、ここを出て行くつもり」
「…そうですか。じゃ、お役御免ですね」
「実は、ちょっと淋しい?」
「ええ。でもこれからも、見てますからね」

 パジャマを肩にかけ、彼女の髪を梳く。
彼女はその手を頬に寄せ、静かに目を閉じた。

「別にこれが最後じゃないけど、言っておくわ。
 …今まで世話になったわね。ありがと」

 そう囁いて、ゆっくりと目を開ける。
照れ笑いをひとつ残し、彼女は寝室へと帰っていった。
406名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 15:04:26 ID:a22sExSm
以上です。

松茸酒〜♪と下品な事をやらかして
すいません。

関係ないですが、前作の「恋人達の〜」が
あんまりな出来だったんで、いつか修正
したいと思う、今日この頃です。
407名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 16:49:40 ID:3KqiE5ho
>>406
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
GJGJ! こういうのすごくイイ!! スクイーズと朱巳・・・(* ´Д`)ハァハァ

ハートレス・レッドを読み返してくるわ
408名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 23:35:58 ID:Igechz85
>>406
ううむ、何という文章力……!卑猥さと艶やかさが芸術の高みに達している!
感服した!GJ
409The Hanged Woman 1:2007/01/14(日) 07:24:11 ID:vmxbupcq
※かなり鬱展開の強姦ものです。
苦手な方はご注意ください。

ホーリィのSSです。

――――――――――――――――――――――――――――――

 巡る因果に、反吐が出る。
男を見る目がないんじゃなくて、運命に呪われてるとしか思えなかった。

 狭い1Kアパートの中で、濱田聖子は膝を抱えてうずくまっていた。
周りは地震の後のような惨状だが、そんな事は一切気にならない。

 綺麗に片付けても、どうせ滅茶苦茶になるのだから―――。
辛うじてテーブルは片されており、上に店屋物の親子丼が2つ。
夕飯のつもりで買ったそれも、既に23時をまわった今
蝋のように冷え切っていた。

 あたし、何やってるんだろうな・・・とぼんやり思う。
好きになって、彼氏になって、傍にいたくて一緒に住む。
そこまではいつもご機嫌絶頂!なのに、気づくと何かが壊れていく。
 大切なものがどうでもよくなる毎に、自分もくだらないものに
成り下がる気がして辛かった。

 特に、今は。心だけじゃなく、身体も限界だった。

 ふいに、玄関の鍵がまわる。

「ったくまだ帰ってきてねーのかよ・・・っていんじゃねーか。
 何電気つけないでボーっとしてんだよ」

 騒がしい物音と共に、アパートの家主が帰宅した。
410The Hanged Woman 2:2007/01/14(日) 07:25:07 ID:vmxbupcq
 急に明るくなる室内。
白々と照らし出され、慌てて立ち上がった。

「あ、お帰りなさい・・・。ご飯は?」
「んあ?まだに決まってんだろ。――もしかしてメシ、これか」
「うん、そう。今温めるね」
「もっとまともなモン用意しろよなぁ」

 テーブルに八つ当たりの蹴りを1発入れて、どかっと座り込む。
その所作ひとつひとつに、心が冷えていく。
とにかく機嫌を損ねないように、と急いで親子丼を
電子レンジに放り込み、あいつのための酒とお味噌汁を用意した。

 ぶいーんと響く電子レンジの音。
あいつはこちらに目もくれず、TVをつけて買ってきた
漫画雑誌を読んでいる。
そんな中、怯えたように給仕するあたし。
 絶対、違う。こんなの恋人同士の夜じゃない。

 親子丼が暖め終わり、いただきます、と箸をつける。
ちょっと味が濃くて、確かにあんまり美味しくはない。
でもご飯を食べるときぐらい、ちゃんと前を向けばいいのに。
 相変わらず漫画片手に食べるあいつが、妙に腹立だしくなった。

 あいつがお味噌汁をがしゃ、と引っ掛ける。
小さなテーブルにみるみる広がるそれに、ああまたやった、と
心の中で溜息をついた。

「あっちぃなぁ!――んだよ、その目はよっ!」

 物言わぬあたしにイラだったのか、テーブルを蹴飛ばし
その勢いのまま、顔を殴りつけた。
411The Hanged Woman 3:2007/01/14(日) 07:25:54 ID:vmxbupcq
 簡単に吹っ飛ばされて、背中を強く打った。
痛みで視界がちかちかする。そこにとどめの蹴りがお腹に入った。

「ムカつくんだよその顔。・・・わかんねーヤツには
 お仕置きが必要だよな?」

 息が出来ずにうずくまっている所を、無理やりベッドに
引きずられる。
またやられる、嫌だ!と必死の抵抗も、3発の拳で封じられた。

 がしゃん、と冷たい金属音が響く。
両手は、ベッドの両端にある手錠に、固定されてしまった。
お腹に圧し掛かられて、とにかく苦しい。

「さぁて、どうしてやろうか。どうして欲しい?」

 何が可笑しいのか、嫌な笑みを浮かべる男。
じゃらじゃら腰に吊ったチェーンから十徳アーミーナイフを取り出す。
ナイフと鋏を出しては、勝手に吟味をしていた。

「ナイフはザックリいって気持ちいーんだけど、調整は
 鋏の方がしやすいしなー、と」

 あたしのカットソーを引っ張り、胸の辺りをナイフが一閃する。
服は横に大きく切り裂かれ、控えめな胸が露出された。 

「ここは、両方いっとくか。なぁ?」

 ナイフをきらめかせながら、あいつはそう宣告をした。
412The Hanged Woman 4:2007/01/14(日) 07:41:35 ID:+lhzB1BB
 外は春も半ばで、暑いくらいなのに。
さっきから冷や汗が流れて、鳥肌と震えが治まらない。

 あいつはナイフをあたしの頬から首筋へ、舐めるように
じっくりと辿らせる。冷質な愛撫に身体が勝手に反応した。
 ナイフは更に胸の方へと侵食し、峰で何度も往復する。
ブラの上からでもわかるようになった感触に、あいつは鼻で笑った。

「おいおい、もう感じてんのかよ。節操ねぇなおまえは。
 まぁ、それじゃ確認させてもらうかな、と」

 峰で攻めるのを止めて鋏に持ち替えると、軽くブラをつまみ上げた。
左胸のカップに、鋏が入る。
ワイヤーを乱雑になぞるように切り取られ、ブラは持ち上げ機能を
そのままに、左の乳首と胸を開放させた。
 震えながらも硬く主張するそれを、あいつは指で弾く。
思わず仰け反る背中。そこを嬲るように耳を噛まれた。

「感じちゃって気持ちいいのーって、それじゃあお仕置きに
 なんねぇよな?」

 あいつは身体を起こし、ばさりと服を脱ぎ捨てていく。
上着も、Tシャツも、デニムも、パンツも。
全て脱ぎぎった後そそり立つ、もう一つの拷問道具。

 あたしの目に恐怖が映るのを確認して、あいつは右胸のカップも
同様に切り刻んだ。
413The Hanged Woman 5:2007/01/14(日) 07:45:27 ID:+lhzB1BB
 着衣したまま、晒される胸。
震えているのは恐怖と快感、おそらく両方のせい。

 あいつは舌で優しく胸を舐め、周りを濡らしていく。
乳首を見えるように舐めては、柔らかく吸い付いて噛み
指で掬い上げる。
 こらえても漏れ出る喘ぎ。胸の刺激は身体中を駆け巡り
あそこが脈打つのを感じるくらい、熱くなった。

 執拗に繰り返される攻めに軽く達すると、あいつは身体をずらし
あたしのデニムに手をかける。
反対の手に、きらめくナイフ。左のベルトの位置から
鈍い音をたてて切り裂かれていった。

「おっと動くなよ。それにしてもジーンズはかってぇなぁ。
 ナイフの方が折れそうだなこりゃ」

 あいつはぼやきながら太腿の辺りまで切り下ろすと、
右のベルトからも同じようにナイフを入れた。
 刻まれたデニムをぺろんとひっくり返すと、露わになるショーツ。
それが濡れてるのを見て、また持ち替えられる鋏。
上の方から、外縁を切らないようにと慎重に入る鋏が、恐怖を煽る。
 クロッチ部分をすっかり切り取ってしまうと、赤く充血する
そこがさらけ出された。

「こんなに濡らしやがって、あ〜あ、鋏が汚れたじゃねぇか。
 綺麗にしろよほら」

 あいつは鋏を、あたしの口の前に突き出した。
414The Hanged Woman 6:2007/01/14(日) 07:46:14 ID:+lhzB1BB
 突き出された鋭利なそれに逡巡すると、有無を言わさず殴られた。
口の中が切れて、鉄の味が充満する。

 無理やり口をこじ開けられ、逃げ場がなくて仕方なく
鋏を舐めた。
いつその刃が閉じて舌を切断するか、と怖くて震えが止まらない。
それでも何とか綺麗に舐め取ると、満足したように
あいつは鋏を抜き取った。

「んじゃー、こっちもしてもらおうかな」

 膝立ちの状態からどさ、と首にまたがるように圧し掛かり、
硬く張り詰めたそれを口の中に突っ込む。
首への圧力と喉を突くそれに、息が出来ず吐き気が込み上げた。
 涙は飛び散り、むせて咳き込むと、また頬を打つ手のひら。

「いってぇな。歯ぁ立てんじゃねーよ!」

 座ったままだと満足出来ないと悟ったのか、少し腰を浮かせ
あいつは叩きつけるように抽出を繰り返す。
首への重みがなくなった分、辛うじて息を吸えるようになったが
苦しさは変わらず、あたしは壊れたように体液を垂れ流した。

 涙と、鼻水と、涎にまみれる酷い顔。
それでも良心が痛まない、いや、更に興奮するあいつは
狂ったように跳ねてそれを大きく、硬くしていく。

 限界が来たのか一旦動きを止めると、いきなり引き抜かれ
あたしの中心を串刺しした。
415The Hanged Woman 7:2007/01/14(日) 07:48:29 ID:+lhzB1BB
 無理に押し入られる感覚に、痛みが走る。
思わず悲鳴をあげると、容赦なく口を押さえられた。

「うっ、キツイな・・・まぁ、頑張ったからごほーびに
 気持ちよくしてやんよ」

 そうあいつはうそぶくと、先端まで引き抜いてから
思いっきり奥まで貫いた。
ゆっくりと、強引なそれにじわじわと快感が戻ってくる。
一度乾いたそこもだんだんと潤いを帯びて、攻める侵略者に絡みついた。

 卑猥にあがる水音。
滑らかになってくる感触に、あいつは見下したような笑みを浮かべる。
そして手を伸ばし、露出した乳首を摘み上げた。
びくん、と身体が反応する。それを合図に、ゆっくりだった攻めを
激しいものへと変化させた。

 打ち付ける振動はベッドを揺らし、がちゃんと手錠を鳴らす。
手は胸を握って、指の間に乳首を挟み揉みしだいた。
全身を貫く刺激に、呼吸と鼓動が速くなる。
 もう、何が、どうなっているのか判らない。
機械のように穿つあいつに、ただがくがくとあたしは揺れていた。

 急に強く胸を掴まれる。
激痛に目を見開くと、そこには恍惚の表情で欲望を吐き出す
あいつがいた。
416The Hanged Woman 8:2007/01/14(日) 07:49:41 ID:+lhzB1BB
 身体中がべたべたして気持ち悪い。
そして何より、痛みと疲労で今にも落ちてしまいそうだった。

 あいつは自分だけティッシュで始末をつけると、
そのまま横になり人の顔を撫でまわした。

「あぁすっげー気持ちよかったなぁ・・・おまえも感じてたしな」

 両手の拘束はそのままに、あいつはうっとりと手を滑らせ
切り刻んだブラのラインをなぞる。
自分の作品がえらく気に入ったのか、満足げに何度も頷いた。

「このカッコもすげーエロいし、いいな。おまえいつも
 こーゆーカッコしてろよ。前のとかもあんだろ?」

 戯言をほざきながらしきりに乳首をいじるあいつ。
その指もだんだんと鈍くなり、やがて呑気ないびきが聞こえてきた。
本格的に寝入ったのを確認すると、やっと安心して脱力する。
ふと手首を見上げると、手錠が擦れた所から血が出ていた。

 こんなことを、何時まで繰り返せばいいのか。
気に入らないと殴り、拘束して陵辱するあいつ。
ほとんどの服は切り刻まれ、クローゼットの中は空に近い。
 このままでは全ての服を刻まれて逃げ場を失い、
きっとあいつに、殺される。
 
 とにかく逃げなきゃ。でも、どこに―――。

 溢れた涙は目の横を流れ、静かに髪へ染み込んでいった。
417名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 07:50:32 ID:+lhzB1BB
以上です。
418名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 20:00:09 ID:kkfgyF8Z
GJ!!! 聖子(;´д⊂ヽヒックヒック
419名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 00:49:49 ID:hC8v0nMg
不覚にも・・・おっきしたgj
420名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 20:04:20 ID:kY90SzWW
急にまた>>254-258が読みたくなった……
なんでだろう……(´;ω;`)ウッ
とにかくGJ!
421名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 14:26:54 ID:s2W5AbXE
このスレでホーリィに目覚めた。結構かわいいキャラだし、このスレ向きだと思う。設定が・・・
422名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 01:10:41 ID:1ifqjjDp
一番ホーリィが人間として普通っぽいよな。
その辺歩いてそうだもん。
423名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 22:37:26 ID:ahAewYI3
海影×七音で誰か頼む。
424名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 10:13:28 ID:mCFrH0z+
新刻好きはおらんかー
425名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 02:00:52 ID:G0E92n2J
新刻はかわいいけど、エロはちょっと
難しい気がする。絡むとすれば
竹田王子かダーク早乙女か?
426名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 03:49:19 ID:WKotUphe
「歪曲王」本編では語られなかった話として、ブギー×新刻があってもいいんじゃないか、
と思った時期がありましてね…

実際、新刻委員長は可愛いからモテそうなものだが…出番あまりないし。
427名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 09:48:09 ID:BdikVHFB
彼女の“はっきりしないと気が済まない”癖を利用してなんとかならないだろうか。
428名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 10:42:34 ID:G0E92n2J
"なあ、何とかならない?"
―――職人様の降臨を待つのみだ。
429名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 19:58:22 ID:OFkgfg7P
歪曲×ブギーなんかもよさそうだ


っていうかブギーは絶対受けだ
430名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 20:55:08 ID:pzuM6+zJ
ブギーポップが女の子だということを、本編を読んでいると忘れがちな俺ヘタレッシモ。
431名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 02:13:03 ID:KwM8+s8S
ツンデレブギーが見たい。
432名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 16:17:27 ID:J08JQc2U
ブギーポップ・ツンデレラ
433名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 00:23:02 ID:1M6DNIh6
ブギーポップ・ロリータ
434名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 13:34:53 ID:V6sj34I6
>>431
べ、別に照れてるわけじゃないのだよ竹田くん!
435名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 19:31:43 ID:eii/D8YP
>>431
やあ竹田君。今日は一人で昼食かい?
おお宮下藤花と約束していたんだったね。
知っての通り彼女は欠席だ。
すまないが、世界の危機なんでね。
一人で昼食というのも味気ないだろうから
仕方ない、僕が昼食をご一緒しよう。
ここにお誂え向きに弁当もある。
無論、僕が君のために作ったわけではないよ。
宮下藤花が弁当を作った際に作りすぎただけさ。
僕の時間は限られている。さあ、早く食べようじゃないか。

なんか違うなorz
436名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 21:19:21 ID:RyoRUqOJ
>>435
ブギーポップ・バーボンハウスかww
437名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 21:56:34 ID:eii/D8YP
>>436
確かにバーボンになってるなorz
438名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 22:01:57 ID:icGoGChx
>>435
ワロタwww

泡×魔女とか好きだったなぁ、藤花と泡は別物で中性ぽいの。
あんまりネットで探したりしなかったから同好者はいなかったがw
439名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 00:17:50 ID:uUxmEK3d
つんでれブギーも(・∀・)イイ!!
440名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 13:24:28 ID:3eZoTp6n
ツンデレは
1高飛車→デレデレ
2無愛想→デレデレ
で大別されるらしいがどちらにも当てはまらない気がする。
441名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 21:43:06 ID:x26rtUy2
むしろ素直クールで。
442名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 22:00:02 ID:WqZENAjO
>>441
それだ!
443名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 03:10:47 ID:5uvKyfvi
ツンデレと真逆じゃねぇかよw
444名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 13:02:11 ID:6w7qWJ0q
じゃあクーデレでお願いします
445名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 13:35:48 ID:LkeER0i1
どいつもこいつもツンデレツンデレ
うんざりだ
446名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 00:18:00 ID:dLubSt6V
末真さんのssが読みたくなってきた・・・
447名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 04:29:08 ID:kT7xFw6i
俺は世界の敵になって、ブギーポップに会うんだ!!
448名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 11:23:40 ID:DaB7i1Q9
>>447
ちょwww竹田君www
449名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 00:49:54 ID:rffFrJKZ
ブギーの萌え要素はやはり・・・







ミンサーたん!!!!!!
450名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 11:57:00 ID:fNwzADZy
俺みたいな通は、リセットでハァハァするんだけどな!!
451名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 13:55:15 ID:UyrMxYMY
来生先生は無駄にエロい
452名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 00:18:52 ID:bUk1UdtE
女医
年上
どS
の三点セットだからね。そりゃエロいに決まってる。
453名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 11:45:13 ID:rW4rlbaR
ブギーのCMっていうか、アレは電撃文庫のCMかな?
来生先生が「ハーイ♪ お待たせ、凪ちゃん」っていうの。アレ見てぞくっとした。
吉良風にいえば、
「なんていうか・・・勃起しちゃいましてね・・・」みたいな感じ。
454名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 16:09:44 ID:q9yXfOfk
そういう台詞が似合うキャラっていいよな
455名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 02:58:00 ID:nq+tqkj+
>>453
見たことねぇんだけど!
そんなCMあったのか。
み、見たい・・・。
456名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 10:05:38 ID:aJ4dptAj
「目覚めた力を解き放て――電撃文庫」だな
懐かしい。

>455
ようつべにある
boogiepopで検索
457名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 16:29:19 ID:6oHA6et0
ようつべで前見たな。
>>453のCMだけじゃなくて、早乙女くんが「今や あなたは僕らの敵だ」と言うCMも。
すごくよく出来てた気がする。
458名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 10:37:04 ID:1y4udXpL
アニメ・・・来生先生の声が、ひぐ●しの鷹野さんだった
エロいわけだぜ

コールドメディシンは来生先生に惚れてたんだっけ・・・? メビウス一度しか読んでないから・・・
459名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 20:32:50 ID:rEB+5kwC
ミセス・ロビンソンは俺の嫁ということで異論はないな?
460名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 00:32:31 ID:ZalmGQgd
じゃあ朱己は俺が頂こうか。
461名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 01:57:40 ID:/EXXorWD
>>453
アニメはOPが秀逸だったんだが、間に入るあの電撃のCM観るたびに
「こっちの絵柄とノリでアニメやってくれ!」と思ったもんだった…
462名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:11:31 ID:YSJm3oDr
周期的に見てそろそろ神が降臨される時期だとオモタのは漏れだけだろうか。
463後朝の約束1:2007/02/11(日) 01:53:08 ID:0Yd6enB/
神じゃないけどSSを投下。
イナズマのSSです。

――――――――――――――――――――――――――――――――

 正樹の無事を確認した後、高代 亨は霧間邸へと戻った。
最低限のすべき事は済ませた。後は、どこか遠くへ立ち去るだけだった。

 誰もいない筈の玄関をくぐると、2階の方に微かな人の気配を感じる。
おそらく、彼女だ。
 そのままリビングを抜け、客間の荷物を手早く纏める。
カバンひとつで収まる人生は、薄いと嘆くか、身軽と喜ぶべきか。

 すっかり身支度を終えて、最後にとリビングを見渡す。
部屋の隅には放られた電気コード。感慨深く手にとっては丁寧にたたんだ。
 ああ、ここから始まったんだよな。もう戻ることは出来ないが。

 ゆっくりと立ち上がると、ドアには霧間 凪が待ち構えていた。

「おい、どこに逃げるつもりだ」
「まだ決めてないが。…世話になった」
「それで罪滅ぼしのつもりか?無駄な事をするな」
「俺の勝手な行動があんた達に迷惑をかけた。これからもっとそうなる。その前に」
「だからそれが、いらん事だと言ってるだろう!」

 怒りを露わに彼女が歩み寄ってくる。振り上げられる、拳。
渾身の一撃を甘んじて左頬に受けると、胸倉を強く掴まれた。
464後朝の約束2:2007/02/11(日) 01:54:18 ID:0Yd6enB/
 首をきめるように締める腕よりも、その眼差しの強さにたじろいだ。

「…何を勘違いしてるんだろうな、あんたは」
「事実だろう」
「正樹も綺も、健太郎やオレだって自分の好きなようにしただけだ。
 それを全部自分のせいだ?何様のつもりだ」

 彼女は更に詰め寄り、鋭い脚払いが一閃する。
俺は体重がかかるまま床へと倒された。

 全ての欺瞞は許さない、と揺らぎのない瞳。逃げられない。
捕われたように、俺はただ見つめ返すだけ。

 張り詰めた、長い刹那。
彼女の髪が肩から一筋、音もなくこぼれて頬に当たる。
 その瞬間、電話の着信音が鳴り響いた。
7回のコールの後、留守番電話に切り替わる。

「何だよ凪、どこ行ってんだ!?これ聞いたらすぐ病院に来てくれ!
 正樹が目を覚ました!携帯にも連絡入れたからな」

 彼の声が性急に告げると、唐突に伝言が切れた。

 再び漂う、静寂。
頬をくすぐる髪に目を細めると、彼女は呆れたように溜息を吐いた。
465後朝の約束3:2007/02/11(日) 01:55:28 ID:0Yd6enB/
 締め落とさんばかりの腕を緩めて、デコピンをひとつ。
思わず顔をしかめると、彼女も同じように苦笑した。

「あんたも馬鹿だな。何かやっただろ」
「…まぁ、借りてた物を返しただけだ」
「敢えて詳しくは聞かないけどね。それで心置きなく逃げるつもりだったのか」
「心置きなく、は酷くないか?」
「その通りだろ」

 彼女の指がゆっくりと、頬の腫れた跡をなぞる。
労わるように確かめた後、らしくなく目を逸らした。

「これは、謝らないぞ。あんたがくだらない事言うからだ」
「これ位で許して貰えるなら、安いもんだ」
「許すも何も、逃がす訳ないだろ」
「俺がいて害はあっても、役には立たないぞ?」
「あんたに頼みたい事なら山程あるさ。その"強さ"が必要なんだ」

 彼女は指を頬から胸へと滑らせ、とん と軽く突いた。
その感触に身体が強張り、急に彼女の事を意識する。

 腹に感じる、彼女の重み。彼女の香り、そして眼差し。

 一度自覚すると身体は勝手に反応し、抑えられない。
硬くなるそれは彼女の尻を押し上げ、あからさまに主張した。
466後朝の約束4:2007/02/11(日) 01:56:38 ID:0Yd6enB/
 何とか隠そうと足掻く程、不自然に汗が流れ出る。
彼女はそんな状態に気付き、ほのかに顔を赤らめた。

「…えーっと、その、なんだ」
「…済まない。悪いが退いてくれないか」
 やっとのことで告げると冗談のように頭が茹だる。
そのまま項垂れていると、彼女は気まずく頭を掻いた。

「いや、その、オレは別に構わないけどな」
「…何が?」
「何なら、するか?」
「何をだ!駄目だろ!」

 思わず叫ぶと、彼女は弾けたように爆笑した。
その振動さえも今の身体には、毒だ。
彼女を降ろそうとウエストに手をかけると、またひとつデコピンを頂戴する。

「…おい、どこ触ってんだ」
「えっ!?いや、違っ」
「冗談だ。あんまり笑わすなよ」
「頼むから、もうそれ位で勘弁してくれないか…」

 ぐったりと脱力して抵抗を諦めると、彼女はしばらく肩を震わせて笑った。
467後朝の約束5:2007/02/11(日) 01:57:52 ID:0Yd6enB/
 彼女も年頃の娘なんだよな、と初めて見る屈託ない笑顔に
ぼんやりと思った。
 そんな俺の視線に気付いて、彼女は真顔に戻る。
胸に置く手を軽く握り締めて囁いた。

「なぁ本当の所、何が駄目なんだ?相手がオレだからか?」
「だからそうじゃなくて…」
「…他に好きな奴がいる、からか」
「……いや」
「嘘だな。まぁ、それだけじゃなさそうだけど」
「だから、そういうのは簡単にしたらいけないだろう」

 何を言い出すんだ、と内心焦りながら答えた。
今もそれは硬さを増し、懲りなく熱さを伝えてくる。
 本当に辛抱堪らん。助けてくれ。
意地でも彼女を退かそうとすると、彼女は両脚に力を入れてへばり付く。
そして片眉を微かにあげて、意味深に溜息を吐いた。

「オレはあんただったら、別にいいと思ったんだけどな」
「あまりからかわないでくれ。本当にキツイんだ」
「からかってないさ。…あんたの身体に触りたい」

 強い眼差しはそのままに、縛りの言葉を紡ぎ出す彼女。
その長い髪に、指に、絡め取られて沈んでいく。

「もう1度聞く。…オレでは駄目か…?」

 俺は衝動に突き動かされるまま、彼女を抱き寄せて
陥落の証を唇に落とした。
468後朝の約束6:2007/02/11(日) 01:59:15 ID:0Yd6enB/
 歯と歯がぶつかる、激しい口付け。
求められるまま舌を絡めると、頭の芯から痺れていく。

 忙しなく空気を求めては位置を変え、そのたび境界線は深くなった。
聞こえるのは、荒い息遣いと淫らな唾液。
 流れる髪を掬いあげ、彼女の首筋に手を滑らす。
小さな喘ぎを漏らし、しなやかに弓反る背中。
離れた唇からは妖しく名残の糸が光り、二人の胸の間へ落ちていく。

「…本当に、知らないぞ。やめろと言われても止めないからな」
「大丈夫だ。あんたがどんだけがっついても、オレなら壊れないさ」
「がっつくって…」
「まぁ、こっちも遠慮はしないからな」

 彼女は不敵な笑みを浮かべて、ツナギのファスナーに手をかける。
焦らすように降ろしていくと、徐々に露わになる白い肌。
思わず手を伸ばしツナギを肩から剥がすと、抑えられてた胸がふるん と揺れた。

 華奢な肩、細い腰。
だが鞭のようなしなやかな筋肉が覆う、躍動感溢れる身体。
 俺は彼女の腕を首にかけると、そのまま抱き上げて客間へと移動した。
押入れを開けて、敷布団を乱暴に引き出す。
畳に放られた布団を見て、彼女は目を丸くした。

「…なんでわざわざ、そこまで」
「あのまま床だったら、俺はいいがあんたは痛いだろう?」
「ぷっ、…駄目だ、耐えられない…ぷはははっ!」
「…俺だって恥ずかしいんだから、笑うなよ」

 布団の上にふわりと彼女を降ろすと、俺は引き寄せられるまま
彼女の笑い声を肩で聞いた。
469後朝の約束7:2007/02/11(日) 02:00:51 ID:0Yd6enB/
 しがみ付く腕はいつまでも震え、まなじりには涙すら浮かべる彼女。
いい加減居たたまれなくなって、俺は唇で笑いを遮った。

「そろそろ止めないと、本当に襲うぞ」
「ん?ああ、悪い。でもなぁ…あんたいい奴だな。普通そこまで
 気がまわらないだろ」

 彼女は啄ばむように口付けを落とし、俺のタートルシャツを捲り上げる。
首から引き抜かれると傷だらけの上半身が露わになった。
その傷跡を愛しむように、ひとつひとつ指でなぞり、舐める。
少しずつ、確実に灯される快感に息が上がった。

 彼女の指がベルトにかかり、下着も全てあっけなく脱がされる。
抑えがなくなって痛い程張り詰めるそれ。
そこから動かない彼女の視線に、今更ながら恥ずかしくて項垂れた。
 
「何照れてんだよ」
「これで照れない方がどうかと思うぞ…」
「こんなになっといて、何を今更」
「だから、そんなまじまじと見ないでくれ」

 視線から逃れる為に、彼女のフロントホックに噛み付き引き剥がす。
スライドした金具は勢い良く外れ、たわわな胸がこぼれた。
柔らかなそれに顔を埋めると、びくんと反応する身体。
首筋に、耳に指を滑らせ彼女の逃げ場を塞ぎ、胸を貪る。
下から舐め上げて口に含み、舌で吸い上げ甘噛みすると
応えるように硬く震える頂き。

 隙を狙ってショーツも脱がすと、それは微かに濡れて糸を引いていた。
あ、と真っ赤になり俯く彼女。
 
「…何、照れてるんだ。今更」
「…前言撤回。あんた、いやな奴だ」

 軽く殴ろうとする腕を捕らえて、俺は拗ねる唇に口付けをした。
470後朝の約束8:2007/02/11(日) 02:02:14 ID:0Yd6enB/
 鼓動を確かめるようにきつく抱きしめる。
彼女の指は俺の髪に触れ、首筋から肩を辿り筋肉をひとつひとつなぞった。

「ちゃんと"使われてる"筋肉だよな」
「そうか?それはあんたの方だろ」
「オレも多少は鍛えているけどさ。やっぱり"女"ってハンデがな…」
「少なくとも俺と勝負して、どっちが勝つか判らない程度には
 あんたは強いと思うぞ」
「例えば、こうか?」

 いきなり指を伸ばし、彼女はいきり立つそれを握った。
不意打ちの刺激に思わず声が漏れる。
彼女は俺の反応を満足げに見下ろすと、そのまま口に咥え込んだ。
暖かい中に包まれて、ベルベットのような舌で嬲られる。
彼女の長い髪を掻きやると、挑むような眼差しとぶつかった。

 煽られて売られた勝負ならば、逃げる訳にはいかないだろう?

 彼女の身体を反転させ、潤みを帯びる中心へ口付ける。
逃げる脚を押さえつけて夢中で啜ると、彼女は咥えたまま喘いだ。
襞を開いて覗く突起を舌で抉るたび、ぴたりと閉じていた入口は
柔らかく緩み、潤みを吐き出す。
 滴り落ちるそれを指に絡ませて、内に差し入れる。
吸い込まれるように1本、2本と増やしては内壁を丁寧に確かめた。

 やぁっ、と一際高い喘ぎを上げて、彼女は俺のを手放す。
それを合図に、彼女の身体を下敷いて有無も言わさず突き立てた。
471後朝の約束9:2007/02/11(日) 02:03:29 ID:0Yd6enB/
 あまりにきつい締め付けに、まさかと身体が強張った。
彼女は眉根を寄せて俺の肩にしがみ付き、確かに痛みを堪えていた。

「ん、ちょっとキツイ、かな」
「…どうして」
「別に気にするな。オレがしたかったんだから。…あ、でも
 もう少しこのままで、待ってて」

 彼女は力なく笑みを浮かべ、俺を引き寄せる。
堪らなくなって彼女を思いっきり抱きしめると、苦しい馬鹿、と
文句をひとつ投げつけられた。
 彼女の髪を梳き、口付けを落とす。
舌はお互いの口内を戯れに動き、名残の糸を彼女がぺろんと舐め取った。
猫のような小さな舌は、俺の耳も甘噛みして囁く。

「もう、いいよ」

 甘美な囁きは脳天を直撃し、目の前が真っ白になった。
彼女の指が俺の胸を滑り、そして とん、と軽く突く。
その感触で堰を切ったように、彼女を攻め立てた。

 何度か抽出を繰り返すうち、彼女の腰が苦しそうに浮いているのに気づく。
傍にあった枕を腰の下に敷いて角度を調整すると、動きは格段に
スムーズになり、彼女は照れてデコピンをお礼にくれた。
 深く突き立てては、突起に擦り付けるよう掻きまわす。
揺れる胸に誘われてかぶりつくと、彼女は俺の肩に快感の証をつけた。

 喘ぐ彼女を更に転がしてうつ伏せにし、背中から強く抱きしめる。
長い髪は淫らに乱れ、色づく背中に夢中で赤い花を散らした。
穿つ水音はいよいよ切なく、俺たちを限界までかきたてる。

 彼女が振り向いた刹那その艶めく唇を奪い、俺は彼女の背中に
搾り出して果てた。
472後朝の約束10:2007/02/11(日) 02:07:23 ID:0Yd6enB/
 どろどろになってしまった背中を綺麗に拭い、力なく項垂れる。
布団と枕に残る、彼女の破瓜の血。
こればかりは、どんな言い訳も許されないだろう。 

「気にするなって言ったのに、またぐちゃぐちゃ考えてるな」
「いや、本当に…済まない」
「謝ればそれでいいのか?オレがやりたいと言った。やった。
 そしたらオレは気持ち良かった。…あんたは?」
「…我を忘れるぐらい、だったよ」
「だったら言う言葉が違うだろ。礼を言え礼を」

 彼女は俺の頭をぐりぐりと掻きまわして、にっかりと笑った。
ああ本当に、彼女には頭が上がらない。
思わず苦笑すると、彼女はぽつんと小さく呟いた。

「…なぁ、オレ達は1度、失敗してるよな」
「……?ああ」
「だからできる事も、できなくてもやらなきゃいけない事も判ってる。
 …守りたい人も、な」
「そうだな」
「だから、逃げるな。失敗した分も、守れなかった人の分も、な」

 真っ直ぐに訴える、強い眼差し。
彼女の強さは、そこから来ているのだろうか。
だとしたらそれは、どんなに脆く、優しく、そして確かなものなのだろう――。
 俺は込み上げる想いに頷くと、彼女から口付けをひとつ受け取った。

「とりあえず、失敗してへこんでる男の護衛を頼む。
 あいつの事は少々厄介なんだが、あんたなら大丈夫だろ」

 彼女は簡単に依頼を告げると、俺の手を引き立ち上がる。
俺は承諾し、そのまま彼女と一緒にバスルームへと歩いて行った。
473名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 02:09:23 ID:0Yd6enB/
以上です。

前作が鬱な物だったんで、砂吐く程甘々なSSを
書いてみました。
474名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 11:16:18 ID:o5IiCb8V
GJ!!!
読みやすくて原作の雰囲気そのままで(・∀・)イイ!!
475名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 18:18:57 ID:7vXsnmbY
GJ! なんかこれ見て凪はともかく稲妻のことをかわいいと思ってしまった
俺は安能2号か?
476名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 17:47:10 ID:2G1gDhur
電撃hpでヴァルプルギス読んだあとだから・・・凪(* ´Д`)ハァハァ
477マーブルチョコレート1:2007/02/12(月) 18:17:31 ID:7GRSosIg
新刻 敬の話題が前に出てたので書いてみました。
エロなし、オチなしのSSです。

――――――――――――――――――――――――――――――

 ニセ早乙女くんの指摘で思い出す光景に、胸が苦しくなる。
何時から恋したか今はもう覚えてないけど、あの時で想いが
深まったのは、確かだった。

 

 文化祭も終わり、落ち着きを戻しつつあった秋の放課後。
"春咲きの花壇を作るから、デザインを考えてくれ。予算は2万円だから"
そんな担任に押し付けらた難題で、私は図鑑を片手に唸っていた。

 大体そんなの美化委員でも、幽霊な園芸部にでも
やらせればいいのに。何で私が、花なんか知らないわよ。
 一向に纏まらない考えにイライラして、つい投げやりな気分になった。

 窓の外は既に暗く、門番の風紀委員が終了報告をする時間になっている。
今日の当番は、確か。

 その時教室のドアが勢いよく開き、男子生徒がひとり入って来た。
あまりなタイミングで現れた彼に、私はうろたえて図鑑を落とす。
図鑑は机から床へと派手な音を立てて落ち、彼も充分に驚かした。

「びっくりしたぁ…。どうした新刻」
「あ、竹田先輩っ、ごめんなさい驚かして」
「いや、いいけど…何これ。『植物図鑑』なんて、何してんの?」
「あー、色々とあって…難儀してるんです」

 竹田先輩から図鑑を受け取ると、私は思わず赤面して俯いた。 
478マーブルチョコレート2:2007/02/12(月) 18:20:09 ID:7GRSosIg
 机を挟んで向かい合わせに座る先輩。
静まれ心臓、顔も赤くなるな。私は一生懸命、冷静を装った。

「…という訳で、この3×8mの花壇を考えなきゃいけないんです。
 しかも予算たった2万で」
「それはキツイなぁ。球根なんか単価が高いから、下手すると予算不足で
 スッカスカになっちゃうしな」
「もういっそ、菜の花で埋め尽くそうかとなぁって…」
「それも黄色一色で綺麗かもな。まぁ、後始末が大変そうだけど」
「ですよね…。あーっもう!」

 ただでさえ行き詰ってた所に、傍に先輩で頭の混乱は5割増し。
涙目で先輩を見上げると、彼はうーん と唸って図鑑をめくりだした。
そして私のメモ用紙に、数字をたくさん並べて記入する。

「よし、と。新刻、こーゆーのはまずメインに置く花から決めるんだ。
 …何を置きたい?」
「そーですね…やっぱりチューリップは王道ですよね」
「それじゃメインはチューリップ。でも単価が高いから、数は置けない。
 花の背丈も中くらいだから、真ん中辺りに配置しよう」

 先輩は自分のカバンを探って、マーブルチョコレートを取り出す。
え、と驚いてると、メモ用紙に書いた花壇枠に赤いチョコを4つ置いた。
 
「これ、チューリップの代わりな。何となくそれっぽいだろ?」

 先輩はまた図鑑を手に取ると、悪戯っぽく微笑んだ。
479マーブルチョコレート3:2007/02/12(月) 18:21:23 ID:7GRSosIg
 男の人がチョコレート。
でもカラフルなそれは先輩らしいかも、と思った。

「で、今度はサブだ。チューリップと同じ位の背丈で、それなりに
 色数の多いのがいいな。ページは…」

 先輩はメモに控えたページを開いて候補を見せてくれる。
キンセンカ、ポピー、ドイツアザミ。
種蒔きの草花が幾つか挙げられて、私は小菊のような花を選んだ。

「お、これなら育てるのも簡単だってさ。種からだから
 単価も安いし、グラデーションに置いてみよう」

 赤いチョコを囲むようにピンクとオレンジのチョコを9つ。
メモ用紙の花壇は随分と華やかになった。

「最後にバックだ。前に這わせる背丈の低いのと、
 背景を締めるデカいのを」
「あ、大きい方は菜の花がいいです。…実は好きな花だったりして」
「俺も結構好きだな。黄色い花って明るくていいじゃん」

 好きな花は黄色い花。
こっそりしっかり、頭の中にインプットする。
馬鹿だなぁとは思うけど、それも恋の醍醐味だろう。

 私は先輩から黄色のチョコを受け取ると、花壇枠の後ろに並べた。
480マーブルチョコレート4:2007/02/12(月) 18:22:22 ID:7GRSosIg
 さっきまであんなに悩んでいたのに、先輩のアドバイスで
あっという間に出来上がる花壇。

 メモ用紙に置いた花の名前と色を控えて、私はふぅ と一息ついた。

「それにしても先輩、すごいですね。助かりました」
「ん、俺も結構勉強になったよ。花って言っても一杯あんだなぁ」
 
 図鑑を机に置いて先輩はにっこりと笑う。
駄目だ、血が上る。私は慌てて俯き、チョコを指差した。

「ところで、このチョコどうします?」
「あー、食べちゃおう。…もちろん手伝ってくれるよな?」
「…はい。謹んで消化させて頂きます…」
 実は、チョコはあんまり好きじゃない。でも。

「よーし。いい子の新刻にはご褒美だ」

 先輩は黄色のチョコを摘んで、私の口の前にかざす。
うわーっ、逃げたいくらい恥ずかしいけど、嬉しい。
 私が恐る恐る口を開くと、ポイ とチョコが放られた。
ぎこちなく噛み締めると、目の前には満面の笑顔。

「何かこんなにいっぺんに食べて、鼻血でも出そうだよな」
「…そうですよね」

 顔を見合わせると、私達は同時に吹き出した。
481マーブルチョコレート5:2007/02/12(月) 18:23:40 ID:7GRSosIg
 メモ用紙に置いたチョコを食べ尽くし、その後少し雑談をして別れた。

 本当に他愛もない出来事で、きっと先輩は覚えていない。
でもそれから私は、マーブルチョコレートがお守りになった。

 ヘコんでる時には赤や水色を、とびきりな時には黄色のチョコを。
ぱりん と噛み締めるたび暖かい気持ちになれた。



 だけど、だから。
私は優越感に浸ってこっちを見る早乙女くんを睨む。

 何時までも引き摺ってちゃ駄目なんだ。
あの時の気持ちは本物で、そして彼は決して私を選ばない。
この苦しい痛みも、やっぱり恋ってヤツで。

 私は否定したりしない。
全部受け入れて、その上で何とか前に進んでやるんだ。

「わからないわ。でも、でももう――逃げたくない。
 私は宮下藤花さんに会っても、笑いかけてあげられるようになりたい」

 そう高らかに宣言すると、歪んだ異空間は弾けて消えた。
482マーブルチョコレート6:2007/02/12(月) 18:25:04 ID:7GRSosIg
 身体はぐったりしてるけど、どこか気分は清々しい。
騒動を終えて帰ろうと伸びをしたら、竹田先輩とぶつかった。

 きっとブギーになった宮下さんを追って来たんだろう。
心配を満面に浮かべた顔が、私を見るなり気まずさへと変わっていった。

 そんな顔をさせたくて、想いを告げたんじゃないのに。
――先輩、ごめんなさい。
 私は心の中で謝って、明るく彼に話しかけた。

「あーっ、先輩、もしかしてずっと本気にしてたんですか?」
「――え?」
「この間のこと。嫌だ、あれ冗談ですよお!」
「そ、そうだった――のか?」

 先輩は面食らったような、どこか安心したような表情をする。
これでいいんだ。
 彼にとって重荷になるような過去ならば、冗談にでもして
笑い飛ばしてしまえ。
なかった事にしてしまっても、私の中では本物だったと揺らぎないから。

 先輩がきびすを返し、駆け降りていく。
私は溜息を吐くと、何があったのか先輩がまた戻ってきた。
483マーブルチョコレート7:2007/02/12(月) 18:26:17 ID:7GRSosIg
「あ、あのさ新刻――悪かったな」
「…何がです?」
「いや、なんか…悪いことした気がする。ごめんな」
「…判んないのに、謝るんですか」
「そうだけど――とにかくごめん」

 やっぱりあの冗談には無理があったか。
却って気を使わせる事になって、私は申し訳ない気持ちで一杯になった。

 本当に先輩も人がいいんだから。
そんな風に謝る必要なんか、ちっともないのに。
 私は込み上げてくる涙を堪えて囁いた。

「…いいんですよ」
「そうかい?」
「ええ、もういいんです――」
 上手く笑顔が作れているだろうか?
私が手を差し延ばすと、先輩はためらいながらも握手をしてくれた。

「どうも。それじゃ先輩」
「ああ――それじゃ」
 今度こそ先輩は振り返らずに去っていく。
その後ろ姿をぼんやりと眺めていると、涙が一筋頬へ流れた。

 そういえば今日はバレンタインだったな。
でももう、マーブルチョコレートは要らない。
私の恋はこれで、ちゃんと終ったんだから――。

 私はぐい と力強く涙を拭い、確かな足取りで階段を降りていった。
484名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 18:30:18 ID:7GRSosIg
以上です。

原文引用したり足掻いてみましたが、思いっきり撃沈。
エロまで持っていけませんでした…。
485名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 04:47:59 ID:XEYQeQBf
GJ! 新刻敬タン、すごく……(・∀・)イイ!!
読んで、バレンタインが近いことを思い出しました
486名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 15:04:28 ID:kJT0C9kB
エロがほすぃ。
487名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 15:40:53 ID:2blbdZiY
十助がいい
488名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 00:03:47 ID:557JRXb3
Which is chosen?

 1. 甘ずっぱ痒いエロ
 2. 切ないエロ
 3. 凌辱ものエロ
489名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 12:08:11 ID:ueCYc/aX
俺は3かな。
490名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 17:01:22 ID:Z8zZcBmd
1
491名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 17:55:47 ID:xyuvZ5Ms
無気味な泡の世界には2が良く似合うような気が(本当か?)
492名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 19:36:34 ID:IcC0VlDa
俺も2

っていうか全部w
493名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:37:41 ID:ehDwSsdM
さて・・・意見が割れまくりなわけだが、>488はどうするつもりだ?w

ちなみに俺は3ね。
494悪夢の檻1:2007/02/24(土) 02:32:45 ID:L+LFHo4+
3番に挑戦。 ただし、幼女注意&鬱展開注意です。
苦手な方はご注意ください。

キトのSSです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 1日目

 今日わたしは売られた。
さいごのお別れのとき、わたしを見てくれなかったパパとママ。
やっぱりさみしいし、つらい。
でも、これでふたりとも元気にくらしていける…よね?

 わたしをかいにきたひとは、兵隊さんみたいなかっこうをしている。
つれていかれたところは、すごい山奥のおおきな建物だった。
建物につくとローブをわたされてきがえる。そしていろんな検査をうけた。
 身長、体重、体にへんな機械をつけたり、注射でちをぬかれたり、とにかくたくさん。
ぜんぶおわるとごはんがでた。おうちで食べてたのとは、ぜんぜんちがう。
おなかいっぱい食べると最後に3つぶのくすりをもらった。
ごはんのあとかならずのみなさい、だって。

 それからおふろにはいって、きめられた部屋にはいる。
おなじ部屋のこはユーリ。赤毛のとってもキュートなこで、すぐにともだちになった。
どきどきして眠れないかも、と思ったけど、ひさしぶりのあったかいおふとんで
気づいたらぐっすりだった。



 17日目

 07:00 起床 最初の診察 そのあと 朝食と投薬
 09:00 講義 1コマ90分を2時限 授業内容はおもに語学
 13:00 昼食 投薬
 14:00 講義 2.5+0.5時限 0.5は運動
 19:00 風呂 そのあと 夕食と投薬
 21:00 診察 
 23:00 消灯

 こんなよていで1日がおわる。講義の部屋ではいろんな国の
本がずらりとならんでいて、すごい。早くよめるようになりたいな。
運動ではユーリが、すっごく足がはやくておどろいた。ちょっとうらやましい。

 あと、気になること。
どうしてなんども点滴や薬をのんだり、診察をうけさせられるんだろう。
わたしはべつに病気でもないのに。なんとなく、いやだ。
495悪夢の檻2:2007/02/24(土) 02:33:50 ID:L+LFHo4+
 38日目

朝の診察のあと、急にさわがしくなった。

 検査でBマイナスがでた、とかでわたしは奥の研究室へつれていかれる。
また青いローブをきせられて、からだじゅう機械のコードではさまれた。
いつものとはちがう、銀のラインがはいった点滴がうでにささる。
先生たちがなにかすごくうれしそうに笑ってるのを見て――わたしは意識をなくした。

 気がつくと消灯時間もすぎた夜だった。
ずっとねてたせいか、背中とうでが痛い。それにおなかすいたな…。
先生をよぶと朝まではだめ、といわれた。

 痛いし、さみしいし、おなかへった。
となりにユーリがいないだけで、泣きたくなった。



 143日目

 最近よくわからない診察や治療をうけることが多い。
その場合朝の診察からずっと研究室に入ったままで、翌日になっても続くことがある。
腕は針と治療のあとでひふが固くなってるし、大きなアザがいくつかついてる。

 お風呂のとき気にしてたら、ユーリがなぐさめてくれた。
「キト、あんたはお人形みたいな肌につやっつやの髪なんだから、
 それくらいどってことないわ。私なんかくせっ毛に、これ見て。
 ホントすり傷だらけでこまっちゃう」
ですって!
ユーリのふわふわな髪は元気いっぱいですてきなのに。

 寝るまえの自由時間のとき、ユーリから金色のヘアバンドをかりた。
「すごい、お姫様みたい!」
なんていわれたけど、この明るい色はユーリにこそにあうものだと思う。

 でも、ありがとう。
おかげでちょっと元気がでたよ。
496悪夢の檻3:2007/02/24(土) 02:35:00 ID:L+LFHo4+
 371日目

 講義で習う物語がとっても面白い。
中でも英語のテキスト「シャーロック=ホームズ」と、中国語の「三国志」がとびっきり。
「ワトソン君、君ならどう思うね?」
なんてユーリとよく言い合ってる。

 そんなワトソン君と運動の授業の時、建物の囲いにハトがぶつかって焦げた。
今までも鳥とかよく落ちてたけど、瞬間を見たのは初めてだった。
バチッと青い火花が散り、墜ちていくハト。
ハトは真っ黒な消炭になって、辺りにものすごい臭いを発していた。

 建物を囲む高圧バリア、兵士の護衛、繰り返される投薬と治療。
何かがおかしい。
どうしてこんなに内外を警戒してるの。一体、何をしてるの。

 ねぇワトソン君、君ならどう思う……?



 597日目

 ユーリが、死んだ。
昨日まであんなに元気だったのに。夜に話した彼女の言葉を思い出す。

「ねぇキト、ここは変な所で私達は売られて来たんだけど……
 それでもラッキーだと思うわ。だってあんたと友達になれたんだもの」

 照れたように横を向く彼女に、私は力一杯抱き付いた。
私も、あなたのことが大好きだよ。
あなたがいたから、辛い診察も何とか耐えられた。

 明け方近く、いきなり苦しみ出したユーリ。
痙攣する身体は抑えても治まらなくて、私は半狂乱で先生を呼んだ。
慌ただしく運ばれるユーリ。
 そして朝の診察で、簡単に告げられた言葉は。

 私はそのまま精密検査に入り、意識を戻した頃には全て終わっていた。
私の部屋は別の所になり、ユーリの持ち物は消毒処分された。
 遺されたのは、想い出とヘアバンドだけ。

 どうして、ユーリ。
切った指先を舐めてくれたことが、頭を過ぎる。
 まさか。気のせい、だよ…ね。
497悪夢の檻4:2007/02/24(土) 02:36:01 ID:L+LFHo4+
 711日目

 もう、嫌だ。
死にたい。
誰か、助けて。



 713日目

 少しだけ落ち着いた。
意識を放棄して、狂ってしまえれば良かったのに。

 あの日、消灯時間も大分過ぎた頃、先生に連れられて倉庫棟に行った。
扉を開け乱暴に放られると、直ぐさま鍵がかけられる。
そこは何もない、頑丈な造りだけがやけに目を引く部屋だった。

 薄赤い照明の下、照らされる人影がふたつ。
2人共ゲートを守衛する兵士だった。

「本当にヤっちゃっていいのかよ」
「いいから連れてきたんだろが。ただなぁ…俺の趣味はもっと育ってる方がなぁ」
「嫌なら引っ込んでろや。俺がありがたーく頂くから」
「誰も嫌とは言ってないだろ。時間はあるんだ、焦んなよ」
そんな軽口を叩きながらじり、とにじり寄る彼ら。

 嫌、怖い。
私は扉にしがみついてがたがたさせるも、全然びくともしない。
後ろに気配を感じて必死に横へ逃げる。
反対側の壁につくと、彼らが二手に別れてこちらへ来るのが見えた。
「堪んねぇなこりゃ。ウサギちゃーん、どこ逃げるのー?」
「おい、真面目に捕まえろよ」

2人は嫌な笑いを顔に張り付かせて迫って来る。
怖い、怖い、助けて!
逃げる足を引っ掛けられて、私は派手に転んだ。

「は〜い、捕まえた♪」

私は、彼らに、両手両足を拘束された。
498悪夢の檻5:2007/02/24(土) 02:37:24 ID:L+LFHo4+
 視界に映る、無機質な赤い照明。
その影になって彼らの顔は見えない。ただ、血走る眼と歯だけが光っていた。
私は声の限りに叫んで、身体を捩らせた。

「あー、いい声でさえずってんな」
「でもちょっとうるさくね?黙らそうか」

 私の寝間着の襟に手が伸びる。大した力もなく引き裂かれ、上半身が露わになった。
いや と叫ぼうとした瞬間、私の顔に覆い被さる顔。
口にぬめぬめした感触と、うるさい鼻息。
 苦しい、臭い!
息を求めて首を振ると、臭い舌が口の中に入って暴れまわった。

 舌を絡め取られてむせると、胸に這う感触。ぴちゃぴちゃ音がして舐めまわされた。
気持ち悪くて、身体の震えが止まらない。
口を蹂躙する舌が去ると、すぐに千切れた寝間着を突っ込まれた。

「よし、これで静かになった。舌も噛めないしな」
「俺はまだ味わってないぞ」
「何言ってんだよ。散々胸ヨダレまみれにしといて」
「まぁいいじゃねえか」

 彼らはそう言うと、私のズボンと下着を抜き取った。
晒される下半身に生暖かい風が通る。
ズボンはびりびりに千切られ、その即席の紐で両手首、太腿と足首を片足ずつの
3か所を縛られた。

 もがけばなお、食い込む紐。
叫ぶ声は寝間着に吸い込まれ、その様に男達は眼をぎらつかせる。
私は瞬きもせず、ただ涙を流し続けた。
499悪夢の檻6:2007/02/24(土) 02:38:33 ID:L+LFHo4+
 手首を抑えられ、喰われる私。

胸を舐めては先を摘んで噛み付くケモノ。
足を広げてお尻を食べ、指を抜き差しするケモノ。
聞こえるのは鼻息と水音。感じるのは痛みと恐怖。

 身体中彼らの唾液と噛み跡だらけになった後、2人はベルトの金具を鳴らし
ズボンを降ろしだした。 

「俺が先ね」
「何言ってんだ、口はお前だったんだから最初は俺だ」
「えー、じゃあ俺ただ見てんの?」
「口にすりゃいいだろ、ほら」
 
 私は抱き起こされ、1人の膝の上に座らされる。
後ろから掴まれる胸が痛い。目の前にはもう1人の、大きな棒が。

 詰め込んだ寝間着を抜き取られ、代わりに侵入するそれ。
お尻の方で無理やり引き裂き、貫くそれ。
同時に訪れた痛みに、意識が遠くなる。
 何が、どうなっているか判らない。ただ喉を突かれ込み上げる吐き気と、
身体に走る苦痛で涙が溢れたのだけは、確か。

 彼らは狂ったように身体を揺すり、喰らい尽くす。
頭を押さえつけられて、何度も棒を押し込まれる口。棒の根元の毛が口に入り、
更にむせて苦しい。
首筋を舐めまわされ、強くつねり上げられる胸。
お尻は揺すられるたび深く内を穿ち、ぐちゃ と嫌な音を響かせる。

 長く続く苦痛の時間。突然お尻の方で、おしっこみたいな物が噴き出された。
驚いて下を向いた瞬間、口にも飛び出すそれ。
苦くて臭いそれは口中に充満し、堪え切れず胃の中の物と一緒に吐き出した。

「あ〜あ、きったねぇな」
「とりあえずこれで拭いとけ。おら、交代交代」
千切れた寝間着で乱暴に拭われると、私は床に転がされた。
そして口の方にお尻の方に、棒をあてがい顔を見合わせる彼ら。
また同時に貫かれ、上下違う振動に身体が引き裂かれそうになる。

 お尻の穴に指を入れて掻きまわされる。髪を掴み棒に巻きつけられる。
何度も、何時までも続く拷問。
 彼らの交代が3回目を数えた時、私は意識を手放した。
500悪夢の檻7:2007/02/24(土) 02:40:01 ID:L+LFHo4+
 716日目

 身体に残る傷が癒えて、研究室から部屋へ戻る。
そして、またも全てが終わっていた。

 私を連れ出した先生は退職に。
 私を蹂躙した兵士たちは追放に。
 私を閉じ込めた倉庫棟は焼却に。

全て、なかった事にされてしまった。それでも私は知ってるし、憶えてる。

 先生はおそらく素行不良の為、利用されて殺された事。
 兵士たちは被験者として、捨て駒にされて殺された事。
 倉庫棟は消毒処置として、燃やされまた新しく建設してる事。

 おぼろな意識の中で聞いた、先生達の会話が耳を離れない。
「血液じゃ要領が悪いから、もっと改善しないと駄目ですね。
 次はもっと効率よく、飛散するような物を目指してみましょうか」

 何が、したいの。私に、何をしたの……!?



 1001日目

 私は、人間でなくなってしまった。

 たくさんのネズミ達の死骸を前に、途方に暮れる。
死ぬことすら、許されない。生きることは、もっと罪深い。

 誰でもいい、助けて。
誰か私を、壊して消滅させて――。

 流れない涙を悲鳴に変えて、私はゆっくりと壊れていった。
501名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 02:41:00 ID:L+LFHo4+
以上です。
502名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 14:35:57 ID:c5nPh30T
泣いた(;´д⊂ヽヒックヒック


キト…幸せになってほしい
503名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 16:05:30 ID:Nv3ymD7V
(´;ω;`)ブワッ
ぐ、GJ!!!!
俺としては今までのSSの中で最高。
504名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 20:27:21 ID:JQgjB3CF
キト…。う、(;_;)

駄目だ。この歳になってもパンドラは涙腺が緩む
505名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 00:13:12 ID:BdBPim1F
なんつうか、本家ブギーももうちょっと生々しい表現が多いと面白いと思うんだ。このSSみたいにさ。
506名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 00:31:18 ID:+s2drEdt
十分生々しいと思うけどなぁ。
もちろんエロ、って意味じゃあんまりあからさまだと
電撃じゃ出せなくなっちゃうけど。
507名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 02:04:46 ID:xhC8LZjQ
>>501
GJです。キト好きの俺にはたまらんわコレ…

>>505-506
上遠野サンのインタビューか何かで読んだけど、
生々しい表現やグロっぽい表現を、編集部から言われて修正した事もあるみたいよ。
508名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 16:25:22 ID:P3+mkDQ0
ゾーラギゾーラギ
509名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 23:41:25 ID:i7oxHf5K
凪って萌えない?
凪×黒田ってあんまし見かけなくて悲しい…
510名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 23:46:33 ID:WDDvV/Oa
黒田×凪(幼女バージョン)なら…萌える。

病院にたびたび、黒田が見舞いに訪れて、凪にいけないことをしていたという公式設定を活かせるssとか希望。
511名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 23:06:12 ID:9lifTOYS
ちょっと酸素が足りない今日この頃
発売までまだ日があるな…
512名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 00:57:06 ID:Zqu7Bq+T
「酸素」、結構高価だけど、
それくらいミステリーランドの装丁は豪華だから良しとするか
513名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:53:57 ID:561ftZbE
延 期 だ そ う で す。
最初の予定は2月のアタマだったような・・・・
514名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 22:40:18 ID:SUF5uMNi
>>513
まじですか。 くっ…生殺しだ…。
515名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 01:00:51 ID:+8yEZQ9T
三月末か…
516名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 18:39:12 ID:xnd4Bhrk
ミンサーたん…
517親愛なる…1:2007/03/13(火) 22:15:17 ID:+6LFDj3e
楢崎不二子のSSです。 
ただ、年齢差45overはちょっと…という方はスルーでお願いします。

―――――――――――――――――――――――――――――

 目の前に散らばるデリバリーのピザとビール。
なんて簡単な結末。楢崎不二子は思わず苦笑した。
向かいに座る男はもそもそとピザを平らげ、無感動な表情はどこか置物めいていた。

「結局、何だったのかしら」
「全ては役割を終えて……糸が切れた、だけだ」
「それは、伊東谷――彼も…?」
「………」

 温いビールを流し込んでも、込み上げる想い。
無残な姿で発見された彼に、最初こそ発狂しそうになった。
だが落ち着いて身辺を整理するに辺り、彼の細やかな心配りに逐一触れ。
 大切にされていた事を知った。遅すぎる感謝は、もちろん彼には届かず。

 そして今求めているのは、あの―――





 よくあるシティホテルの一室で、シーツに包まり泣きじゃくる私。
初めての恋だった。
当時高校生だった私には、大学生の彼はとても大人に見えて。
伊東谷の進言には耳も貸さず、ただひたすらに夢中になった。

 好きだから抱かれる。
そんな陳腐な動機でこのホテルに来て、身体を重ねた。
震えて硬い反応しか返さない身体に、難儀する彼。
無理やりの挿入に涙しか出なかった私。
 気まずい空気と共に、浮彫りになる想いのすれ違い。
身体と好奇心だけを求め合った関係は、この一夜で消えてしまった。

 それからどの位泣いていたか覚えてない。
日付が変わり朝日が白々と差し込む中で、何時までも動けない私。
壊れた耳にかちりと控え目な解錠の音が響き、ドアが開く。
そこに現れたのは、いつもと変わらない老紳士の姿。

「お嬢様、帰りましょう」

 ぼんやりする頭で伊東谷を見ると、また涙が頬に流れていった。
518親愛なる…2:2007/03/13(火) 22:16:14 ID:+6LFDj3e
 心中どれ程呆れていただろう。
だが彼はいつもと変わらず、いやそれ以上の優しい声音で安否を尋ねてきた。 

「お嬢様、ご両親も心配されています。――帰りましょう」
「伊東谷…、っく、いとぅ、や……ごめんな さい…」
「私に謝らなくてよろしいですよ。それより…お体は大丈夫ですか?
 一度シャワーを浴びた方がいいですね」
「ぅっ…ごめん、なさい…バカなことして、迷惑っ、か けて…」

 私は彼にしがみ付き、嗚咽を繰り返した。
物言わぬ彼は胸元が濡れるのも厭わず、柔らかく髪を梳き背中を撫でる。
泣く程に心配をかけるのが判っていながら、溢れるそれを止める事が出来なかった。

「っく、伊東谷 ごめん…止まらなく、なっちゃ った……っ」

 壊れた涙腺のまま見上げると、僅かに寄せられる眉根。
ああ心配しないで、ってこれじゃ無理か。本当に私バカだなあ…。
思わず苦笑すると、不意にきつく抱き締められた。

「…止まらないのでしたら…尚更、シャワーを浴びて暖まってきて下さい。
 きっと上がる頃には止まりますよ」
「うん。……ごめん、手伝ってくれるかな?」
「……承知致しました。少々お待ち下さい」

 軽く背中をぽんぽんと撫でた後、ジャケットを脱ぐ伊東谷。
ネクタイを外し、カフリンクスを置き、腕を捲る。
身軽なベスト姿になって消えてく彼を眺めていると、流れてくる暖かな水音。
 
「お嬢様、用意が整いました」
 細く開けられたドアから湯気が漏れ出てくる。
私は力なくシーツを脱ぎ捨て、バスルームへと入っていった。
519親愛なる…3:2007/03/13(火) 22:17:11 ID:+6LFDj3e
 猫脚のバスタブに勢いよく注がれる暖かな湯。
それに浸る内に、強張った身体が徐々に解れてくるのを感じた。

「お湯加減は如何ですか?」
「うん、丁度いい…」
 それでは、と退出しようとする彼の袖を掴んで引き止める。
怪訝な顔の彼に、甘ったれたおねだりを投げかけた。

「その、身体も洗ってもらって、いいかな?」
「……お嬢様」
「ごめん、無理な事言ってるって判ってる。でも…お願い。もうこんな事言わないから」
「いつも言われたら困ります。…今日だけですよ」

 渋々ながらも了承が得られて、私は涙が残る顔で微笑んだ。
彼は溜息しつつ傍らのシャンプーに手を伸ばす。
手のひらで泡立てられ、躊躇うように優しく掻き分けてゆく指先。
 こうしてお風呂で洗ってもらう事など何年ぶりだろう。
遠い昔にしてもらった事を思い出し、まるで子供時代に戻ったかのような錯覚に囚われる。

 もう、少女じゃないのに。

 髪を洗い流し、私はバスタブから上がり椅子に腰掛ける。
そして彼はスポンジで私の背中を洗い始めた。

「それにしても、齢60を超えて三助をするとは思いませんでしたよ」
「我儘言ってごめんなさい……でも、ひとつ聞きたかったの」
「何ですか?」
「…私、変じゃないかな…」

 振り返って伊東谷の顔を見つめる。縋るような目線は彼の手を停めさせた。

「昨日あの人と、その…しちゃったんだけど…。怖くて、痛かった。
 みんなが言うような"気持ちいい"なんて全然なかった」
「…それは……」
「やっぱり私、どこかおかしいのかな?伊東谷教えてよ」

 何も言わず、動きを停めたままの彼。
その様子で問いの答えを確信する。おかしいんだ、私。このまま治らないのかな…。
みるみる表情を曇らす私に、彼は慌てたように弁解した。

「違います!お嬢様はどこもおかしくありません」
「でも…」
「ただ彼の事を身体が拒んだ、というだけですよ」

 そう告げると彼は辛そうに顔を背けた。
520親愛なる…4:2007/03/13(火) 22:18:20 ID:+6LFDj3e
 曇った姿見に映る、頼りない自分。
目を落とせばそこかしこに散る、生々しい昨日の跡。
それがこの老紳士に辛い顔をさせていると思うと、身につまされるようだった。

「ごめんなさい…自分で望んだ事だもの。例えどんなに不安だろうが
 こんな事聞いちゃ駄目、聞くべきじゃないわよね」
「お嬢様……」
「そんなの彼と、何より心配してくれてた伊東谷に対する侮辱よね。
 …今聞いた事は、忘れて」

 ぎこちなく笑みを作り、彼の手に触れる。
この虚勢も、震えも、全て彼に伝わり苦しめてしまう。
ならば私に出来る謝罪はただひとつ、"後悔しない"ということ――。
 懲りずにまた涙が溢れそうになり、私は慌てて背を向けた。
 
 重い、沈黙の時が過ぎる。
耐えられなくなり振り向こうとした瞬間、すっ と背中をなぞる指。

「…お嬢様…無礼を、お許し下さい……」

 いつもと違う、熱を帯びた低い囁き。
驚いて振り返ると、ゆっくりと差し伸べられる腕が頬に触れる。
大きな手は確かな温もりを伝え、繊細な動きで髪を梳き、耳にかけた。
 眼差しは強く、切なげで――目を逸らす事など、出来ない。

 彼の親指が涙の跡を滑り、唇にたどりつく。舐るように唇をなぞる指。
指はその弾力を堪能した後、やんわりと口内へ侵入する。
歯列を辿り舌に触れ、感じるのは微かな石鹸の味。
優しく掻きまわす指に舌が絡み、ぴちゃりと淫靡な音を立てて唾液をこぼれさせる。

 口は指に、身体は眼差しに捕らわれ、逃れられない。
私は堪えきれず喘ぎをひとつ漏らし、目を閉じた。
521親愛なる…5:2007/03/13(火) 22:19:19 ID:+6LFDj3e
 視界を遮る事で、より鋭敏になる感覚。
立ち込める湯気も、侵略する指も、荒くなる呼吸、艶めかしい唾液の音、
全てが私の何かを煽った。
 
 何も触れていないはずの身体に、彼の強い眼差しを感じる。
焼け付くようなそれに熱は増し、貧血のような眩暈に襲われた。
指は舌と戯れては内壁をなぞり、その度に何かを暴いてゆく。
 何を…?判らない。
ただ止め処なく唾液は流れ、彼の腕に、私の胸に落ちていった。

 もうひとりでは座っていられず、彼の胸へ倒れこむ。
背中に彼の服が触れる刹那、全身にびくんと衝撃が走った。

「っ――――!」
「つっ……」
 思わず私は食いしばり、彼の指を酷く傷つけた。
微かに聞こえた呻き声。確かに感じる、鉄の味。
 少し呼吸が治まった後、目を開けるとすぐ傍に彼の眼差しが。

 …これは、誰?
そこには穏やかな笑みの老紳士ではなく、知らないひとりの男性が、いた。
彼はゆっくりと指を引き抜き、傷ついた箇所を舐める。
味わうように掬い取る彼。染み出した血は舌に移り、そして――

 私は、彼の傷に、舌を寄せた。

流れる血に脈打つ痛みを感じ、丁寧に。傷ついて裂けた皮も舌で辿り、貪欲に。
夢中になって啜るうち、私は彼の服に胸を擦り合わせ未知の刺激を貪っていた。

 濡れて悩ましく張り付くシャツの下の、逞しい胸。
服越しでは物足りなくなり、脱がそうとする腕を絡め取られる。
強く抱き締められ、彼の鼓動を、熱を、吐息を共有する。

「っ、い とうやぁっ!」
 込み上げてくる快感に溺れるように、私は激しく痙攣して果てた。
522親愛なる…6:2007/03/13(火) 22:21:39 ID:+6LFDj3e
 力尽きた私を優しく洗い上げ、服を着せる伊東谷。
自分は濡れたまま、私の足元に跪いた。

「申し訳ございませんでした。どのような処罰も受ける所存でございます」
「伊東谷…そんな…」
「お嬢様に不埒な事を…これは、許されない事です」
「……ううん、いいの。伊東谷は優しいから、身を以って教えてくれたんだよね?
 私がおかしくないよ、って」
「いえっ…」
「きっと心と身体は繋がってて、だから…彼とは苦痛でしかなかった。
 心許した伊東谷に、気持ちよさを感じたように」

 私は新しいバスタオルを手に取り、跪く彼の肩に掛ける。
驚いて顔を上げる彼に、私は悪戯っぽく囁いた。

「ありがとう。…早くあなたも着替えて帰りましょう。伊東谷が風邪引くと、
 両親に言い訳してくれる人がいなくなっちゃうわ」
 
 帰宅後伊東谷の弁明もあって、両親から咎められる事は、なかった。




 あれから10年近い年月が過ぎ。
私はいくつかの恋を知り、何人かと身体を重ねた。結婚を考えた事も1度や2度じゃない。
だがあの時以上の快感を、安心を、得ることは出来ないままでいる。

 そして、彼を永遠に失った。

 もうあの手を、求める事すら叶わない。
祖父のように、父のように。友人のように、そしてひとりの男性として――
暖かく包んでくれる事を、どうしてただの男に求めることが出来よう? 
 そんな、一生を捧げても足りない程の重責を。

「…彼がすべき事を成して潰えたのなら、守られた私にも義務があるわね。
 例えひとりでも、自分のすべき事をするっていう」
「…人は、誰しも囚われて…流される…」
「じゃあ私も、流されて辿り着くまで頑張らなきゃ」

 私はコートを手に席を立つと、遠くで少女の話し声が聞こえた。
追憶を引きずる自分に苦笑で決別し、彼へ餞のキスを額にひとつ。
 
「あなたも、頑張ってね。……さよなら」
 
 そして私は頼りなく、でもひとりでドアを開け踏み出していった。
523名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 22:23:50 ID:+6LFDj3e
以上です。

切ないエロを目指したはずが、出来上がったのは
ゴッドハンドのハイエンドじじい…。
524名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:32:08 ID:di8d1cx5
なかなか玄妙なエロ具合・・・
エエ話ですた
GJ
525名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:36:34 ID:q/1pcrR7
>>523
これは……GJです(;´Д`)ハァハァ
伊東谷さん、いいキャラだよなあ。エロでも使えるww
526名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 04:00:56 ID:76erOceo
エライとこに目付けたなぁw
その発想にGJ!
527名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 21:16:40 ID:SGrs4Fob
伊東谷さんスゲーな gj


ところで最近あらたな職人様がいないのがちとさみしい

…贅沢な要望だろうか
528名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 21:21:10 ID:HNAgCQIo
そもそも落ちかけていたスレだし
贅沢言ってたらあの組織に消されてしまうぞ
529名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:01:42 ID:4t9bq/tv
そうだよな 贅沢は敵…よし!俺が何か書いてやる!


…だめだ 『Eの不毛でひねくれた愚痴日記』 とかしか思いつかねえ…ッ
530名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 02:52:39 ID:E6EHHH3c
ビート2巻のEはかっこよかった件。

スプーキーE×ミンサーもありだお。
531名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 01:32:52 ID:bm/++QES
キト&ミンサー同時出演って無理?
盆と正月とクリスマスが一度に来たような騒ぎになると思うんだ。
532名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 16:23:18 ID:h3oyZi+g
ミンサーがキトにいたずらするSSがいいと思います!
533名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 16:48:41 ID:m9+ZOsZI
そういえばあの「アノ」組織っていえば知ってる?





回線が切断されました
534名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 00:14:54 ID:STwZBX24
>>533は書き途中でどうしたんだろう?組織の名前・・・なんか怪しい匂いがするけど。
ええと…統
あ、誰か来たみたいだ。こんな夜中に誰だろう。
535名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 01:31:55 ID:kV9Ft851
「問うわ」「聞こう」
こんな会話が脳内をちらついて仕方ない、そんな時期が私にもありました。
ええ、今ならばはっきり言えます、統 アッー!
536名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 01:40:53 ID:V43zdoDh
性器のない合成人間になにをやれというのでしょうか
537名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 02:20:28 ID:2eIzSjah
性器がないと言い切られたのはマンティコアとスプーキーくらいじゃなかったか?
実際のところはタイプごとに色々あるか、出来上がり具合で任務が振り分けられるかの
どちらかってところだろうけど。

逆に言って、織機、寺月は人間とやりまくっているから性器があると言い切れるが、
他の面々はなくても不思議ではない。
無論、両方ついている可能性だってゼロではない。
538名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 11:30:52 ID:m+FXz6YA
>>536
たとえ「ソレ」がなくてもヤりようはいくらでもあるさ

エロ道は果てなく深いのだ! …多分
539名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 15:25:27 ID:gQ0RfP3z
寝ている幼女にディープぶちかます天色は
まちがいなくロリコン
540天色 優:2007/03/26(月) 01:40:25 ID:0o5rpnKz
ち、違うよ!
あれは仕方なく・・・!!
541名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 02:57:33 ID:u7zDNVmG
舌入れといてナニを言うかw
542キト:2007/03/26(月) 16:57:24 ID:NcuaLD4V
>>540
責任とれゴルァ
543名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 21:26:18 ID:iMh3cIwJ
昨今のロックボトム災害でふと思ったこと。

もし俺ぽっくり逝っちゃったら、今まで吐き出した
あーんなのやこーんなののSSも
「故 人 の 遺 作 で す」
とか言われて、葬式の時親族とかに晒し上げされるんだろうか。

マジで痛い、痛すぎる…。
でも書くのはやめない懲りない俺。
544名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 22:40:58 ID:8EEmfr+0
なんかあるかもしれないからPCの中、色々と整理したほうがいいかもね
545名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 09:46:45 ID:UN53XU85
エロ画像大量に見つかるのと書き途中のエロSS見つかるのどっちがやべぇかな?
546名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 12:06:43 ID:eaGtSG6X
家庭ある身としては、書きかけのSSを見つかる方がよりダメージがデカいな。
547名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 00:00:25 ID:eaINpIYd
エロパロ書いてますって言ったら引かれるよね…しかし辞められないw

さて、
柊×末真を妄想するかな
548名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 21:58:59 ID:dtb8Ga3S
絵里香たんかわいすぎる
549名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 22:26:08 ID:OlNySDTV
かどちん式正統派ツンデレだな
550名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 21:22:38 ID:YCdBajO1
しかし博士はどうなっちゃうんだろうか?
551名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 06:48:12 ID:mAcPT9GV
新刻敬って可愛いよなあ…彼女にしたいよああいう子
552名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 18:07:04 ID:RJtKnNyX
久しぶりに聞いたな。
新刻敬って最後に出たのいつだ?
553名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 23:50:27 ID:fg1g+t0M
「笑わない」と「歪曲王」だけか?ほかにも出てたっけ。
ちよちゃんみたいにしっかりしてる印象。
554名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 00:16:35 ID:RynPmnBK
凪たんがえろかった。今月のhp(* ´Д`)ハァハァ
555名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 03:23:53 ID:jcxF1GIt
いつも炎上炎上言ってますが、今日ばかりはこう言おう
緒方先生GJ! もっとやれ!
556名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:49:22 ID:OrVNWxDw
ただの下着姿よりもツナギ前全開&ブラチラの方がエロスだと認識した春の日の夕。
557名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 16:42:56 ID:ag49W3kB
ま、マジで!?
hp見なきゃ、ああ!でもどこだどこで売ってんだ?メイトか?虎穴か?あわわわわ
558名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 22:10:02 ID:/tJ293qU
羽原も興奮してたな
559名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 21:09:51 ID:OesRYNS5
凪(* ´Д`)ハァハァ
560名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 04:26:02 ID:tqHT5bEV
弦(* ´Д`)ハァハァ
561名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 21:23:16 ID:5Vt20KNT
なぜゆえ、弦!? (゜Д゜;)
562名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 01:10:55 ID:IFdBF2eK
ツッコミ上手な>>561
(´д`*)ハァハァ
563名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:00:21 ID:XxMW7u6T
十助と玲の甘い奴をどなたか…
564案山子と鳩と…01:2007/05/06(日) 03:38:36 ID:77ZgmLuZ
案山子と鳩のSSです。 
甘々な上、かなり長くなってしまいました…
―――――――――――――――――――――――――――――

黒田慎平はいつものように事務所の中に入る。
中のドアは二重になっている。一つ目のドアには鍵がない。
二つ目の扉の鍵を開け、中に入る。
ロングコートと帽子を脱ぎ、事務所のイスに腰を下ろす。
そして、もう何度目かわからないが、病院での少女とのやりとりを思い出す。
「なればいいじゃん……か」
気軽に言ってくれるよ、まったく――
少女の真っ直ぐな瞳を思い出しながら、慎平はここ数日間で集めた情報を頭の中で整理した。
自分の中でもうすでに答えは出ている。そのための準備も整った。後は実行するだけだ。
例えそれが誰から見ても馬鹿げていて、本当に救いようのないことだったとしても――
「えらくくたびれてるじゃない?どうしたの案山子さん?」
聞きなれた声のしたほうを振り返ると、見た目は十七かそこらの少女が立っていた。ジーパンにジージャンというラフなスタイルだった。
「名探偵も大変なんだぜ。浮気調査と身内の粗捜しで足が棒だ」
「それはご苦労様」
そういうと彼女はいつものようにソファーにどすん、と勢いよく座り込んだ。
「事務所の札を見なかったのか、ピジョン?今日は休業中だぜ?」
「つれないわね。せっかく用もないのに来てあげたのに」
「なんだ、てっきり寺月の調査を延長しろってお達しが出たのかと思ったよ」
慎平は会話しながら流しの薬缶に水を入れる。
「何か飲むか?」
「あら、注文は聞かないんじゃなかったの?」
ソファーにもたれかかり、笑いながら彼女が言う。
「せっかくプライベートの時間を割いて来てくれたんだ。ささやかなおもてなしさ」
「じゃあ、前と同じのでお願いね」
改造したコンロは物凄い火力で、あっという間に水は沸騰した。
565案山子と鳩と…02:2007/05/06(日) 03:41:25 ID:77ZgmLuZ
依頼者用のソファーでくつろぐ彼女にコーヒーを持っていく。
「で、今日はどう言った依頼でしょうか?お嬢さん」
すると彼女はニヤニヤしながら話に乗ってきた。
「実は、最近夫が仕事だって言っては、他の女のところへ入り浸ってるみたいなんです!」
芝居がかった言い方をする彼女に顔が綻ぶ。
統和機構のラボについて探りを入れて以来、組織の人間相手にも決して気を許せない。
自分の探偵としての腕に自信はあったが、やはり不安がないといえば嘘になる。
だが目の前にいる彼女に関しては、慎平のここ数日の"裏切り行為"に対して尻尾を掴んだといった様子はない。
「ところでさっきの独り言はどういう意味?"なればいいじゃん"て、慎平は何になりたいの?」
「いや、ちょっと仕事で知り合った女の子がいてな――」
そこまで言いかけて、楽しそうに話ていた彼女の表情が変わった。
「へぇ〜、女の子ねぇ〜。で、その子と黒田名探偵はどういったご関係で?」
まるで夫の浮気の尻尾を掴んだ妻のような笑みを浮かべる彼女。
「そんな勘ぐられる仲じゃないさ。相手は中学生だぜ?」
まさかその少女のために組織を裏切るなんて言える訳がない。
それに俺には少女趣味なんてない……はず。でも何か後ろめたい気持ちはある。
「その子はどんな子?かわいいの?」
身を乗り出して興味津々といった表情で聞いてくる。
やれやれ、と思いながら少女の顔を思い出す。
長い髪と整った顔立ち、そして力強い眼差し――100人が100人とも美少女と認めるだろう。
「ああ、なかなかの美人さんだったよ」
「あらあらあらあら!黒田名探偵にそんな趣味が合ったなんて驚きですわ!」
彼女はえらく大仰に言う。笑顔の中にやや嫉妬の色が濃くなっててきた。
慎平は冗談、いったジェスチャーをしてコーヒーに口をつけた。
そして、さっきまでバカな話をして時とは違い、畏まった顔で彼女に尋ねた。
566案山子と鳩と…03:2007/05/06(日) 03:43:02 ID:77ZgmLuZ
「なあ……ピジョンは何かやりたいことや、なりたいものってあるか?」
「えっ?」
突然の問いにピジョンは口ごもった。
「さっきの話?何って言われても……合成人間の私達がなれるものなんて何があるの?」
ピジョンは机の上のコーヒーカップに目を落とす。
「私達の行動は常に組織の監視下なのよ。余計な行動をすればどうなるか――寺月なんかいい例だわ」
顔を上げた彼女表情は、やや寂しそうなものになっている。彼女の言うとおり、合成人間である自分達に自由なんてものはない。
慎平はまっすぐに彼女の目を見る。
「なれるかどうかはわからない……でも俺は"正義の味方"って奴になってみたいと思ってる」
慎平のとても冗談を言っているとは思えない雰囲気に、彼女の表情が不安に曇る。
「ちょっと……何を考えているの?」
「言葉のまんまさ。何のしがらみもなく、ただ事件を解決する。そんな正義の味方になってみたい、って思ってね」
慎平は彼女の不安そうな顔を見て、わざとおどけた風に言う。
しかし、ピジョンは表情を崩さずに、
「冗談でもそういうことを言わないほうがいいわ。組織の意に反する言動や行動を見せたらどうなるかわかってるでしょ?」
と、強い、説得するような口調で言った。
慎平はなぜ彼女にこんなことを言っているのか自分でようやくわかってきた。
そう、これは遺言なのだ。
自分は彼女の言うとおり、組織に裏切り者として必ず消されるだろう。
それをもう自分でも覚悟しているのだ。
彼はもう腹をくくっている自分に気付き、改めて馬鹿な男だと自嘲の笑みを浮かべた。
二人の間に沈黙が流れる。
沈黙を破ったのは彼女だった。
「私は――あなたと一緒にいたい」
567案山子と鳩と…04:2007/05/06(日) 03:47:12 ID:77ZgmLuZ
ピジョンは、自分と目の男とのこれまでのことを思い出していた。
彼女は多くの組織の合成人間と関わってきた。スケアクロウもその一人だ。
付き合いはかなり長い。と、いっても組織からの任務を伝える時以外に彼と会うことはほとんどなかった。
あくまで仕事上の付き合いだった。
しかし、彼女は他の合成人間とは違った気持ちを彼に持っていた。
それがなんなのかはかわらなかったが、彼と話していると気が安らぐというか、とても穏やかな気持ちになれるのだ。

偶然だった。彼の事務所の前を通りかかると休業中のはずなのに、事務所のあるビルに入っていく彼を見つけたのだ。
彼女は直感的に、何か小さな不安を感じて彼の後を追って事務所に入った。
そして、彼と話しているうちに、その不安はどんどん大きくなっていった。
"自分が何がしたいのか"
そんなことは深く考えたことなんてなかった。
しかし、冗談とは思えない真剣な顔でそんなことを問いかけてくる彼を見ていると、何というか……
もう今の逃したら彼に二度と会えなくなる――そんな不安に駆られた。
そんなことは絶対に嫌だ。私は耐えられない……彼にずっとそばにいてほしかった。
今までなぜこんな簡単なことに気付かなかったのだろう?
このときになって、初めて私は自分の気持ちに気付いた。
なら、答えは簡単だ。
「私は――あなたと一緒にいたい」
568案山子と鳩と…05:2007/05/06(日) 03:49:19 ID:77ZgmLuZ
今、私はどんな顔をしているのだろう?
彼は一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐに真剣な表情に戻った。
「あんたが正義の味方なら、さしずめ私は正義の味方のかわいい助手ってところかしら?ヒロインを務める自信はあるわよ」
さっきの彼のようにわざとおどけた風に言う。
でも彼は表情を崩さず、まっすぐ彼女を見ている。
「どう、正義の味方さん?」
もちろん、私も彼と同じように自分が言ってることなんて絵空事だとわかっている。
そんな勝手な行動を組織が許すわけはない。
でも、もし彼と一緒なら、彼がそれを望んでくれるなら、私は迷うことはないだろう。
私は返事を待った。彼の表情から思案していることが窺えた。
「一緒にいたいの……私じゃ駄目かな?」
不安を振り払うように、もう一度自分の気持ちを伝える。
すがるような表情で彼の顔を凝視する。
すると彼はふっ、と表情を崩し笑顔を見せた。そして二人の間にある空のコーヒーカップを手に取って立ち上がった。
「悪いな、変な冗談に付き合ってもらって。戯言と思って忘れて――」
流しで二つのコーヒーカップを洗いながら言う彼の言葉を遮るように、私は背後から彼を抱きしめた。
「あんたが何を見ているのかはわからないけど――私はあなたが好き。」
自分のしている行動と、発した言葉に顔が真っ赤になる。まさか自分がこんな恥ずかしい台詞を言うなんて……
Yシャツ越しに彼の体温を感じて、鼓動が早まる。前に回した手が彼の厚い胸板に触れる。
彼は私のほうへ向き直った。そして両肩に手を置き、私の目をまっすぐに見つめた。
その表情には、私を穏やかにさせてくれる、彼の優しい笑み笑みが浮かべられていた。
そして私は――生まれて初めての口づけをした。
569案山子と鳩と…06:2007/05/06(日) 03:50:16 ID:77ZgmLuZ
「んんっ……ぷぁ、はぁはぁ――」
私はソファーの上で彼に覆いかぶされていた。
そして一度目とは違う、お互いの舌を絡めあう強い口づけ彼と交わす。
彼の唾液と私の唾液が混ざり合って、私の頬を伝って溢れる。
「ハァハァ……えらく上手じゃない。正義の味方が聞いて呆れるわね」
息も絶え絶えで、そんな悪態をつく。まだキスだけなのに、もう体が芯から溶けてしまいそうだ。
「ヒロインに満足してもらわないと、正義の味方も形無しだからな」
彼は余裕の笑みを浮かべて、私のTシャツを捲り上げ、手馴れた手つきでブラをはずす。
あっという間に私の上半身は露になった。小振りだが形の良い胸が激しい呼吸のため上下している。
彼は口づけのときと同じように、激しく私の胸を攻めた。
「ひぁ!……あうぅ……!」
手と口での激しい愛撫に耐えられなくなって、私は身をよじって逃れようとしたが、彼の大きな体が覆いかぶさってそれを許さなかった。
外からもはっきりとわかるほどに、彼女の秘部からは愛液が溢れ、ジーパンを汚していた。
そして徐々に彼の手が胸からへそを通り、彼女のジーパンの内側に侵入してきた。
「駄目!そこは……ああああ!」
「すごいなピジョン、もうこんなに濡らしているのか?」
秘部に触れた彼の指にはべっとりと透明な液体がついていた。
「スケアクロウ……私、もう……」
私は潤んだ目で彼に媚びた。
570案山子と鳩と…07:2007/05/06(日) 03:52:28 ID:77ZgmLuZ
彼と向き合う形でソファーに座り、ジーパンと一緒に下着も脱いだ。下着にはべっとりと愛液が染み付いていた。
そして彼のズボンのチャックを開けると、いきりたったものが眼前に飛び出した。
「うわ!お、思ったより……お、大きいのね。男の人のアレって……」
その迫力に、思わず素に戻ってそんなことを言ってしまった。
「俺だってお前の体を見て興奮してないわけないだろ?」
彼のその言葉を聞いて、ちょっと安心した。
私はもちろん初めてだったが、彼はそうではないことはすぐわかった。
全くこっちのこと無知だし、体も決して豊満とはいえない。
自分から誘っておいてあれだが、もし彼を満足させられなかったら……とずっと不安だったのだ。
「私の魅力ってわけね」
私はお高くとまってみせた。
「じゃあ、そろそろいいかな?お嬢さん」
そういうと彼は再び彼女をソファーに押し倒し、彼女の秘部に指を這わせた。
「!ちょ、それは駄目……!んん!!」
静止を無視して、彼の指は彼女の中に進入してきた。
そして誰にも触られたことのない内側を犯していく。
もうソファーの上は彼女の体液でぐしゃぐしゃに濡れていた。
「お願い……私、もう限界……」
潤んだ瞳で、愛しい人に懇願する。
彼は私の秘部に自分のいきり立ったものを押し付けた。そして徐々に私を貫いていった。
「――いっ!」
半分くらい彼のものを飲み込んだあたりで、突っ張るような激しい痛みに襲われた。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫……平気よ。だから、最後まできて……」
彼は少し不安そうな顔をしたが、私はそんな彼に口づけした。
彼がぐっ、と腰を前に進めた。
ずん、と体の芯を杭で打ち抜かれたような痛みが全身に走った。
思わず目から涙が溢れ、彼を抱きしめる手に力がこもった。
最初は痛みが強すぎてわからなかったが、徐々に体が彼のものを受け入れ始め、自分の内側を蹂躙されるような快感を感じ始めた。
「もう……大分慣れてきたみたい。もっと動いて大丈夫だよ」
私がそう言うと、彼は私の涙に口づけをして、動きを速めた。
肉と肉がぶつかる音が響く。甘い口づけをしながら、彼の熱いものを中に感じて――私の初めては終わった。
571案山子と鳩と…08:2007/05/06(日) 03:57:42 ID:77ZgmLuZ
高かった日はすっかり陰り、あたりは薄暗くなっていた。
事務所の扉が開いて、彼が紙袋をぶら下げて入ってきた。
ややくたびれた表情の彼を、彼女は手をひらひらさせながら迎え入れた。
「で、店員さんの反応はどうだった?」
「妹のなんだ、って言っておいたが……二度とこんな買い物はゴメンだな。」
彼は紙袋の中から、女物のジーンズと上下の下着を取り出して私にぽん、と投げた。
「あはははは!ハードボイルドも形無しね」
「本当だな。どうも俺はハードボイルドな探偵には向いていないらしい」
笑って言う彼女の言葉に、彼は自嘲的な笑みを浮かべて答えた。
「ごめんね。私のほうから誘ったのに。ありがとう、ステキな案山子さん」
「小鳩さんに満足してもらえて何よりだ」
「案外、案山子と鳩って相性悪くなさそうね」
クスクス笑いながら、真新しい下着とジーンズを身に着け、
「そうそう、まだ肝心な答えを聞いてなかったわね」
と、立ち上がって彼の顔を覗き込みながら言った。
「私は正義の味方のヒロインに抜擢してもらえるのかしら?」
「ヒロインも大変だぜ。悪党に誘拐されるなんて日常茶飯事だ。」
「そんな時こそ、正義の味方の腕の見せ所じゃない」
そういって彼の胸の部分をどんっ、と叩く。
そんな彼女の行動に、彼は微笑んだ。
そして二人は別れの口づけをした。
572案山子と鳩と…09:2007/05/06(日) 03:59:08 ID:77ZgmLuZ
事務所を出た後、彼女の足取りはいつになく軽かった。
自分の気持ちに気付いたこと。
そして何より、その気持ちを彼が受け止めてくれたこと――
初めて自分の"本当の居場所"を見つけた気がした。
組織も任務に支障がなければ、末端の合成人間同士が接触したぐらいで事を荒立てたりしないだろう。
結局、彼は彼女に"好きだ"とは言ってくれなかったが、最後の口づけを彼女はその言葉だとして受け取った。
心配なんて要らない――そう、彼との時間はこれからいくらでも持てるのだから。
「今度、服のお礼にあいつの好きなコーヒーでも買ってあげようかな……」
帰路を行く彼女の背を、沈みかけた夕日が赤く照らした。
573名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 04:01:12 ID:77ZgmLuZ
以上です。
場面で視点を変えてみましたが、読みにくかったらゴメンなさい…
574名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 00:08:49 ID:rQhRmogb
えろいかどちんキタ━━━━━━(* ´Д`)ハァハァ━━━━━━ !!
ピジョンかぁいいよピジョン(* ´Д`)ハァハァ
575名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:19:29 ID:WkKvZhG2
久しぶりにのぞいたら新作キテタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!
今日ようやくhp見たよ
凪エロかった…
576名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 02:41:06 ID:enIESdwM
過疎ってるな…
定期的にSS投下してくれてた人別スレで活躍してるからしばらく戻ってこなさそうだし…
577名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 23:27:07 ID:YvVDbW3t
屁をしてもひとり

エロが足りないよ
578名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 00:10:14 ID:HeTYT8cq
しずるさんと担当医師のエロssを
579名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 21:59:02 ID:4XpQbHGi
数年ぶりにブギーシリーズ読み始めた
ホーリィ&ゴースト〜読んでいってるけど……萌えキャラ増えてる
美津子と世津子に朝倉にミンサー
とりあえず美津子と世津子に攻められたい(*´Д`)ハァハァ
580名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 22:02:47 ID:J1OWcRi6
みっちゃんせっちゃんの百合小説を書けというわけか…
581名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 16:23:38 ID:pi44hOPk
いやいや、みっちゃんせっちゃんとの3Pだろここは。
582名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 23:25:56 ID:d6osRKV/
せっちゃんにエッチな攻めをされるビートくん
みっちゃんにエッチなお仕置きをされる秋良くん
Sな姉妹にハァハァ…
583投下準備:2007/05/22(火) 06:53:16 ID:jpfl9+Oi
>>219->>226  「残り香」の続編(の様なもの)を投下します。

蒼衣秋良のSSです。
584水面1:2007/05/22(火) 06:54:24 ID:jpfl9+Oi
 何度繰り返しても、慣れる事はきっとない。


 金と魑魅魍魎が集う街に建つ、マンションの一室。
贅を尽くされた美意識は、部外者を完全に拒絶していた。
――こんな場所に住まうなんて、絶対まともな神経じゃない。
 蒼衣秋良は家主、雨宮世津子へ苦い一瞥をくれてやる。
麗しの美女は脱ぎ捨てた服もそのままに、しどけなく髪を纏めかんざしを挿していた。

「…おい、脱いだ服くらいちゃんとしろよ。皺になるぞ」
「んー?いいじゃない、その為の蒼衣でしょう?」
「断じて違う。そんなくだらない仕事に部下を使うな」
「上司の環境をより良くするのが部下の仕事でしょうが。はい、よろしく」

 彼女はスーツの残骸に目もくれず、キャミソール姿でバスルームに消えていく。
程なくして流れてくる、シャワーの水音と彼女の鼻歌。
暖かな調べは屈託がなく、豪奢なリビングを充たしていった。
 
 仕事帰りに彼女の部屋へ寄る理由は、ただひとつ。
そこにはシビアな現状が在るだけなのに。穏やかな時間に、勘違いしそうになる。

「…馬鹿だなぁ…本当に」

 取り敢えずは目前の敵、スーツをどうにか始末しよう。
シルクのそれは驚く程軽く、蕩けるような感触で僕を攻撃する。
くそっ、相変わらずいい素材、いい仕立てだな。
 最初この仕打ちを受けた時、腹いせに洗濯機へ突っ込んでやれ、と思った。
だが敵はその存在、そして香りで良心をちくちくと苛んでいく。 
結局今日も執事よろしく専用のハンガーに吊るし、丁寧にブラシして
収納する事になった訳だが。

 クローゼットの中には、密やかに存在を主張するボトル――"Mitsouko"

 見てはいけない物から目を逸らすように、僕は静かにクローゼットを閉めた。
585水面2:2007/05/22(火) 06:55:06 ID:jpfl9+Oi
 リビングに戻ると、彼女は既にバスルームからあがっていた。
羽織ったローブからのぞく胸元。上気した頬に張り付く髪の一筋。
懸命に冷静を装っても、心拍数は律儀に上がっていく。
赤面する顔を隠すように、僕はキッチンへと逃げ込んだ。
 
 用意するのは、水色の濃い紅茶に彼女のナイトキャップをひと垂らし。
上品な香りは更に甘く、蟲惑的になって僕の鼻をくすぐる。

「淹れたけど、飲むか?」
「気が利くわね。いただくわ」
「……それで例の件だけど、そっちはど」
「待った。美味しい一服に無粋な話はなし。それよりあんたも
 お風呂に入ってきなさい」
「………」
「どうせ今夜も泊まっていくんでしょう?ほら」

 彼女は僕に向かって面倒臭そうにしっしっ と手を払った後、
目を閉じて香り高い湯気を堪能する。
その姿は普段からは想像がつかない程、無防備であどけなく。
 それは反則だ。手酷い勘違いをしてしまうじゃないか。

「…入ってくるから、僕にも湯上りの一杯頼む」
「憶えてたらね」
「たまには部下を労っても罰は当たらないぞ」
「これ以上優しくしたら蒼衣が処分されるわよ」

 閉じてた目を片目だけ開き、彼女は不敵な笑みで応酬する。
僕は盛大な溜息を吐きつつ、バスルームに身体を引きずっていった。
586水面3:2007/05/22(火) 06:55:55 ID:jpfl9+Oi
 ローズウッドの蛇口を捻り、柔らかなシャワーの流れを止める。
ぽたりぽたりと前髪から伝い落ちる水滴。
灯りを受けダイアモンドさながらに弾けるそれを、ただぼんやりと眺めていた。
 
 ミルクじゃないけど、これもミルククラウンっていうのだろうか。
小さな宝冠に手を伸ばすと、刹那の輝きは失せただの水に成り下がる。
当たり前の事だ。水は落ちる。弾けた後は広がり、光を乱反射させない。
 それでもその輝きを留めようとするなら、"彼女"のあの―――。
 
 ふいに苦い追憶が蘇る。
浸るな嵌るな引きずるな。あれに触れてはいけない。
振り切るようにバスルームを出て、乱暴に身体を拭く。
知らず内に長湯だったらしい。姿見には呆れる位のぼせた顔が映っていた。
よろめきながらもバスローブを羽織り、ふう と大きく深呼吸。

 それにしても。ローブが誂えた様にぴったりなのが、滅入る。
れっきとした彼女の物でありながら、サイズに全くの問題がない。
蒼衣自身背が低い訳ではないのだが、彼女が女性にしては背が高く、手足が長い。
10cm程の身長差はあってないようなもの。
ましてこの中性的な顔に、少女と見まごうひょろい身体とあっては。 

「あー…だから一緒に外歩きたくないんだよな」

 ひとりごちてタオルを洗濯機へ放り込む。
外に出るとなけなしの10cmは、彼女のヒールで相殺されてしまう。
同じ目線。余りに違う風格。男として、本当に居た堪れない。
 もっとも、彼女と連れ立って歩く事など滅多になかったが。

「誰が、何ですってー?」

 リビングの方で、ローブの主が追求の声をかけてくる。
それに弁解するため、僕はこの情けないローブ姿を披露しにいった。
587水面4:2007/05/22(火) 06:56:40 ID:jpfl9+Oi
 淀みない手付きで入れられる紅茶。
ただし僕はひと垂らしだったそれが、カップ容積の8割を占めてなお
"紅茶"と呼んでいいものなら、だが。
立ち上がる香りは既にして媚薬。口にせずとも、それだけでくらりときた。 
 
「ちゃんと憶えてたわ。どうぞ?」
「…勿体無いなぁ。せっかくいい酒なんだから、そんな使い方するなよ」
「可愛い部下の為にとっておきの一杯をね」
「その心は」
「グダグダ言い出す前に、面倒だから酔い潰す」
「その、本当の心は」
「明日朝早いの」
「……そうですか」

 カップを突き出す笑顔が痛い。
ここで辞退したらどうなるか。僕も命は惜しいので、躊躇いながらも口を付けた。 
 
 ロックだと気品ある焦味が、熱せられて牙を剥く。
その喉を焼く熱さに何とか耐えると、時間差で脳天を直撃された。
ふらつく身体。のぼせる思考。
彼女はただにやにやと、自分の実験結果に満足げで。
 ああ、このまま一日を終えたら気持ちいいだろう。それでも、僕は。

「なあ、"彼女"の手掛かりは何か掴めたか?こっちはあんたが知っての通り、
 調べても全然手応えなしだ」
「……判りきった事を」
「あんただって諦めてないんだろ。…開示できるカードだけでいい。教えてくれ」
「そんなの私の方が教えて欲しいわ。この前と同じ、進展なしよ」

 実りのない問答を繰り返す。
彼女は自嘲の笑みを貼り付けながら、僕のカップを奪い飲み干した。
588水面5:2007/05/22(火) 06:58:21 ID:jpfl9+Oi
 "彼女"――雨宮美津子が消えて、三ヶ月。
判ったのは彼女があの時、とんでもない機密を持ち逃げした、という事だけ。
与えられる情報は不自然な程少なく、また雑多な任務に忙殺され
僕達は不毛な日々を過ごしていた。

 それでも、懲りずに求めている。僕も、彼女も。

「あ〜あ、明日早いのに。今夜くらい潰れてくれない?」
「潰れたらここに来た意味がなくなるだろ」
「綺麗なお姉様に逢いたくて、じゃ駄目かしら」
「僕は、"綺麗なお姉様方"に、揃って逢いたいんだよ」

 不意を突かれた様に彼女が固まった。
行き逢う視線。あ、今僕、ものすごく恥ずかしい台詞を口走ったか!?
さっき流し込んだ液体が、更に猛威を奮い腰砕けにする。
話を戻せ。だから、その――

「…そう。そこまで熱望されるとは光栄だわ。でもここでよりどちらを?と
 聞くのは野暮かしらね」
「だから、っ……勘弁してくれ。そんなの、僕にだって判らない」
「優柔不断な男は嫌い。でも今夜はその可愛い狼狽に免じて許してあげる」
「優しいお姉様で嬉しいです。…で」
 視線で続きを催促する。彼女はカップを置き溜息を細くこぼれさせた。

「"彼女"の新しい情報はないわ。ただ…上の方統制取れてるのかしら。
 あんたの無謀な捜査も、敢えて見逃してる訳ではない様だし」
「一応その為に機構入りしたんだから、おかしくはないよな」
「それでも牽制くらいあって然るべきよ。それなのに放置で任務は適当。
 周りはだんだんキナ臭くなるし、本当に何かあったのかも」
「…少し行動を控えた方がいいのか?」
「かもね。藪蛇はお互い避けたいし」

 会話はおしまい、と彼女は立ち上がり寝室へと歩いていく。
僕は手早くカップを片付け、彼女の後を追った。
589水面6:2007/05/22(火) 07:00:17 ID:jpfl9+Oi
 サイドテーブルの灯りに照らされる寝室。
橙の光は辺りをクラシカルに染め、横たわる彼女を一枚の絵画に変える。

「カップ洗っておいた」
「ありがと。本当、蒼衣って使える部下ね」
「もっと遠慮なく褒めていいぞ。…寝るのか」
「何度も言ってるでしょう。明日朝早いの」
「……眠れるのか?」
「その為の蒼衣でしょう…?」

 細い指がかんざしを抜き取る。
留めを失った髪は音もなく彼女の肩に、褥に落ちてゆく。
彼女はゆっくりと手を差し延べ、かんざしの先を僕の唇にあてた。

 それは悲しい形式美。同じものを喪い、求めるふたりの慰めの合図。
彼女は気にしてない、と言った。だが眠れないのだ、とも。
僕に出来る事は、貪欲に彼女を抱いて束の間のまどろみを与える事。
 彼女と僕の、報われぬ想いに偽りの救済を――。

 目を閉じてかんざしの感触を追う。
唇から首筋へ、縋るようにちくりと刺した後、更に胸へと滑り落ち。
時々走る痛みは、彼女のささやかな求める声。
"彼女"とは同じで違う、不器用なおねだりに身体が熱くなった。

 かんざしが勢いよく引き抜かれる。解いた紐は床に捨てられ顕わになった。
嬲る剣先は躊躇いがちにそれに触れ。応えるようにそれは身を起こす。

「虐められてよがるなんて、あんたやっぱり変態」
「それは言いがかりだ。第一、それはあんた達の所為だろうが。…――っ!!」
 突き立てられるかんざし。根元を抉る、余りに鋭利な痛みに息が止まった。

「お喋りな男も嫌い。躾がなってないからお仕置きね」
「――〜〜っ!!待て!相すみません!お許し下さい!」
 何時までも引かない痛みに悶絶しつつ、無様な格好で許しを請った。
590水面7:2007/05/22(火) 07:02:55 ID:jpfl9+Oi
 投げ遣りに放られるかんざし。彼女は黒絹の髪を散らしベッドに深く脱力した。

「…つまらないわ。飽きた」
「…左様ですか。それではお暇を」
「そんなに元気なのに帰れるの?蒼衣の我慢も病的ね」
「そう言うあんたも眠れるのか?手を離してくれなきゃ帰れない」
「可愛くないわね」
「上司に恵まれてね」

 彼女は僕の頭をたぐり寄せ、ぐりぐりと梅干を喰らわせる。
間近に迫る黒曜の瞳。怒った形に釣り上がるそれは、どこか愛しさを秘めて。
僕を通して"彼女"を探してる、だとか。"彼女"の代わりに彼女を求める、だとか。
 もう、何も考えなくていい。溺れる事を既に許されている。

 ゆっくりと身体を起こし、彼女の足元に跪く。
綺麗に並ぶ小さな爪に口付けを。親指から順番に、最後に小指を口に含んだ。
唇で逃げる指を柔らかく捕まえ、舌で丁寧になぞり舐める。
微かに走る緊張に、僕は思わず顔を綻ばす。もっと、彼女を味わいたい。

 指を滑らせ足首からふくらはぎ、膝裏へ。
彷徨う指に少しずつ熱が灯される。湯上りの彼女の香りが、悩ましく僕を煽った。
立ち上がる香りの名は "彼女" 。彼女の汗と交じり合い、全てを狂わせる媚香。
 踝に軽く歯をたてる。罪作りな脚を思いっきり開かせ、彼女の全てを視姦する。
恥らう彼女を押さえつけ、抱えた右膝裏を執拗に舐めた。

「…っ、何よ。目がやらしいっ、の、よ」
「そっちこそ誘ってるのか?期待に応えられるかな」
「お子様にっは、荷が…っ、重いんじゃ」
「僕は"使える部下"なんだろ。キッチリ仕事はこなすさ」

 抱えた脚はそのままに、指を乳房からその頂へ少し強めに跳ね上げる。
びくんと反応する身体。それを合図に僕は彼女の喉元に噛み付いた。
591水面8:2007/05/22(火) 07:05:42 ID:jpfl9+Oi
 跡をつけないよう気を付けながら、彼女を貪り喰らう。
華奢な鎖骨を舌で辿り、手は太腿の弾力を、二の腕の皮膚の薄さを堪能した。
密着する身体から互いの鼓動が響き、その速さに思わず苦笑する。
 まだ軽く触れただけなのに。これは僕の手柄か、彼女の所為か。

 先程から身体を揺する度に、彼女のそこが湿った水音をたてている。
僕の腹にもそれが滴り、その事実が一層ふたりを駆り立てた。

「ん…っ、……ねぇっ、な んで」
「……何が?」
「だか ら、何でっ……その 触らなっ」
「是非とも触れってご命令ですか。参ったなー」
「なっ…!」
「それでは、手加減はなしでひとつ」

 焦らされて悩ましく揺れる胸に、潤うそこに指を滑らせ刺激する。
鷲掴むような強いそれから力を抜き、繊細に丹念に愛撫した。
鎖骨から真っ直ぐに舌を辿らせ胸の中央へ。そして胸の外縁をなぞり脇をひと撫で。
指は羽毛のような微かな感触で、頂を何度も往復し徐々に、容赦なく煽っていく。
 硬く張り詰めた乳首は、指に健気に震え。彼女の息遣いを更に荒くした。

 水音をたてるそこは、触れると誘うように蠢いていた。
ぬめりを指で受け襞を辿り、頂点に待つ芽に塗り付ける。
襞を優しく押し開いては下から芽を少しずつ露出させる。嬲る範囲を広げていくと、
四肢に力が入り忙しなく快感の証を吐き出していった。

 もう、いいだろう。
抑えてた欲望を手放し、硬くしこる頂を口に含んでは舐り。
手に余る乳房を思いのまま蹂躙し。主張する芽を刺激しながら潤う内へ指を突き立てる。

「っ――――――――ゃぁあっ!!」

 彼女は一度激しく痙攣した後、力なく身体を横たえた。
592水面9:2007/05/22(火) 07:06:48 ID:jpfl9+Oi
 挿れたままの指は、彼女の内で咀嚼されていた。
その絡みつく熱い蠕動に、僕の理性がまたひとつ壊されていく。
今すぐ滾る欲望を、この内に捻じ込みたい。だが――。

「…ん、どうしたの…?」
「いや……」
「もしかして、変な遠慮してる?らしくないわよ」
「今更だけどな。でも――」
「私の口から言わせようなんて、部下失格。カスだわ」

 全く持ってその通り。だが"彼女"は僕に、触れる事を許さなかった。
求めたものは、あの冷酷な笑みであしらわれ。僕はそれでも、良かった。
 なのに彼女を犯すなんて。本当にそんな大罪、赦されるのか…?

「仰る通り、だな。……なぁ、本当にいいのか?」
「何処までも仕様のないヤツね。カスでも判るよう言ってあげるから、よく聞きなさい」
 彼女は僕を胸に抱き、囁くように宣言する。
 

『貴方が欲しい』


 きっと、僕は壊れたのだろう。
馬鹿みたいに彼女をきつく抱きしめ、気付いたら目に涙まで浮かんでいた。
仮初の触れあい。あくまでお互いが"彼女"の代替品。
そんな虚ろな慰めが、ただの一言で確かなものになった。
 それこそが、優しい嘘であっても。これ以上求める事は、僕には出来ない。

 彼女は呆れた様に微笑んで、僕の瞼に口付けをする。
拭われる涙に赤面すると、練れてないわね なんてからかわれた。

 誘われるまま、彼女の内に埋め込ませる。
暖かく包み込んでは離さず、気を抜くと一気に搾り取るような快感で苛むそれは、
まさに、彼女そのもので。
 甘えるように、責めるように、幾度も自分をぶつけていった。

 だんだんと、彼女との境界が曖昧になる。
長く続いた睦み合いは、何時しか融けるようにして果てていた。
593水面10:2007/05/22(火) 07:11:11 ID:jpfl9+Oi
 身体には心地よい疲労と重み。傍の香りは、甘い眠りへ誘っていく。
だが朝になり、また現実へと帰る前に。戯れの問いを彼女に投げかけた。

「もし…"彼女"に逢えたら、どうする…?」
「蒼衣はどうするの?」
「僕は……謝罪の意味を込めて、熱烈なキスのひとつでも貰おうかな」
「私は、子守唄でも歌ってもらうわ」
「いいな、それ」
「それじゃ私と蒼衣は、姉さんに子守唄を歌ってもらいながら」
「お休みのキスをして3人で眠るのか」
「素敵ね」
「そうだな」

 次に"彼女"に逢う時は、敵同士だ。
そこに感情など差し込む余地は全くなく。殺すか、殺されるかの二つだけ。
だからこれは今だけの、決して有り得ないお伽噺。

「逢いたいわね…」
「逢いたいな」
「……そろそろ寝ましょうか。くどいようだけど、本当に朝早いんだってば」
「僕は何時でもスタンバイOK。というより既に落ちてる」
「根性ないわね。上司を差し置いて寝るな」
「悪い、無理」

 眠れぬ夜々の償いを。
届かぬ想い、叶わぬ願いと知りながら、僕らは祈るように繰り返す。
逢えるよな。きっと、いつか。

 揺らめく面影に手を伸ばし、僕は夜を終わらせていった。
594名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 07:13:00 ID:jpfl9+Oi
以上です。
595名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 19:03:23 ID:8wzuGK7j
乙。好みだし文面も良い感じ。
続編期待してる。
596名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 19:09:32 ID:0NfPMvqj
きたわあ(;゚∀゚)=3
蒼衣かっこいい
597名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:56:21 ID:vYld9r6Z
GJ!
相変わらずすごいイイ!(゚∀゚)
ところで最強って話題に上らないけどファンいる?
俺はレインに攻められるヘタレffを妄想してハァハァしてる(* ´Д`)
598名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:24:24 ID:ahJemNvi
ビート4話読んで、レインに言葉責めされるffに萌える俺が登場。
この2人の出会いとか、読んでみたいっすね。

『ハートレス・レッド』読む限り、
あの時点(朱巳・中学時代)で既にffとレインは知り合いなんだよね。
599名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 22:23:56 ID:MDpVrs00
どうあがいても受けしか想像できないffかわいいな
ブギーの女性陣が強すぎるからよけいにヘタレのイメージが…
俺は末間ファンなんだけどエロを考えようとすると、百合にしかならないw
宮下、衣川、凪らをどんどん落としていく末間さんを想像して寝るか
600名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 23:15:54 ID:O5iOi3+0
なんてエロい次期中枢
末真…怖い子……!
601名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 20:52:46 ID:ZgVw91Zs
頼む!誰か時期中枢のエロを…!!
602名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 22:06:55 ID:yFihWw0s
妄想だけならだだ漏れするくらい尽きないけど、
それを見苦しくない程度にまとめる力量が欲しい。

あーもぅ、こうーって一人で悶えてて、俺怪しい人やん。
603名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 13:03:34 ID:rmfbk1nF
俺も俺も
文才あったら末間さんや凪、レインさん等をハァハァさせられるのに…!
604名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 15:42:05 ID:2tZhLqjp
前スレで活躍してた書き手の人たち復活して欲しいなあ
605名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 20:53:54 ID:/jz9HDW0
よーちゃんの自慰とか
606名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 21:39:54 ID:dP27STvE
よーちゃんとしずるさんいいよね
ブギーってなんか百合っぽいキャラ多い気がする
王道が末間×宮下で他にも凪×織機とかもいけるし
レイン×迂回もパール×朝倉なんかも……ハァハァ
とりあえず博士はガチ攻め
607名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 22:48:59 ID:l1rMojsL
末真は未経験なのに知識は豊富そう。
608名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 22:52:49 ID:oEK2aUQP
なんせ"博士"ですからw 経験値ゼロでもスキルは高いのですよ
609名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 21:07:31 ID:mEqIdEKP
博士は知識はあるけど受けのほうがシチュが想像しやすい気がする
とりあえず俺はカミールファンです
でも登場当初公衆便所っていう呼び名は強烈だったなあ
610名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 22:01:18 ID:+nulp4cy
メビウス読んで、蒼衣×織機もアリだと思いました
611名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:19:32 ID:Qcgt8xcN
紙木城さんはエロい
612名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 07:20:14 ID:qf53Xf5+
蒼衣って名前と母親に思いいれのある生い立ちとか見てると
九連内朱巳と絡んでいくキャラじゃないのかな?
わりといいカップルになりそう
かどちんのさじ加減一つなんだけど
613名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:22:24 ID:/Pc0FOmf
>>612
それは新しいカプだな。
614名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:04:37 ID:qf53Xf5+
酸素で万華鏡を僕にしてる博士まじ大物
まだ出ていない面白そうなカプを考えてみる
冷薬×傷赤(生い立ち繋がり。蒼衣ならなんか傷赤にも押されず会話できそう)
竹田×委員長(歪曲王に頑張ってもらって何とか委員長のエロを…)
傷赤×最強(ヘタレ最強好きには理想的カプ)
泡×最強(ヘタレ以下略)
提案者×博士(なんか女たらしなイメージがある仁兄さんにたらしこまれる博士)
柊×楢崎(酔った楢崎さんが勢いで…柊さんマグロっぽいけど)
澄矢×博士(ガチ陵辱)
博士×万華鏡(主従関係ハァハァ)
615名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:44:13 ID:8sVcuddj
仁兄さんは男も女もいけそうだな……
博士は武藤くんと付き合うと思ってた
616名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 17:53:48 ID:nFIC0owa
酸素読んで、末真×カレイドに萌えた自分が通りますお。
一方で、
末真はオキシジェンのこと好きだったのでは…と勝手に妄想もしたが。
博士がどんな男を好きになるのか想像できないもんな。
617名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 22:30:50 ID:10dM4bTf
博士大人気だなw
魔女,傷赤,委員長,博士,取消,限界,真珠ら
強い女属性のある俺にはたまらないキャラばかりだなあ(*´Д`)カドチン…ハァハァ
618名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:07:15 ID:N1L4S52K
なんかブギーの女キャラって犯されそうになったら
容赦なくチムポ食いちぎりそうだな…((('д`)))ガクガクブルブル
619名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 14:58:13 ID:YAWymGIb
ギミーシェルターならちんこに髪の毛ぶっさされそうだ
ブギーはワイヤー輪切り、凪はスタンガン、
その他にも燃やされたり撃たれたり圧死に抜き取られたり…


教訓 無理強いはいけない
620名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 22:21:09 ID:NL9YvDlw
>614
以前、保管庫のライトノベルキャラで抜こう!6に
「最強と憂鬱な金曜日」という題でSSが載っていたのなら
見た事がある。
今は何故か消えてしまっているが。
かなり萌えた。
621名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:23:08 ID:MjiYlvbS
>>620
そのssは知らないなあ。
読んでみたひ。
622名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 07:19:38 ID:qNfg5rsQ
コピペをして良いのならUPするが
623名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 10:07:56 ID:TxDgBOJ3
>>622
どうかお願いします
息子握りながら待ってます(*´Д`)ハァハァ

でもなんで消えたんだろう?他にも消えたブギポSSあるのかなあ?
624名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 16:00:01 ID:4eFEJMIP
それ俺が以前投下したSSじゃねーか・・・・・・・
今でも読めたはずだがな。
625名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 17:38:58 ID:TxDgBOJ3
保管庫で読んできました
エロももちろんよかったけどそれ以上にいたぶられるffに萌えた(*´Д`)
また気が向いたらエロいものをどうか…
626名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 02:21:02 ID:beENw1O5
今までSS投下した事ある椰子挙手!
627名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 05:49:22 ID:RiauQZ/V
ノシ
前スレでちょこっと
凪や末間でまた一本書きたいんだけど、なかなか上手くまとめられない……

>>624
すごく面白かったです
また是非よろしくお願いします
628名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 14:43:07 ID:R2QFNenU
ノシ

だいぶまえに竹泡のやつを。
629名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 18:07:08 ID:MonnbzES
ノシ
このスレからSSを書き始めました。
重度のマンネリに悩みながらも、ただ今15作目を執筆中です。
630名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 22:52:58 ID:hw2e8D9i
職人さん達、がんばってくれ
631名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:52:29 ID:fs0caWSf
このスレの職人前のスレから何気に皆レベル高い
思ったより1スレ目の職人さん残ってるんだね
嬉しい
632投下準備:2007/06/06(水) 00:49:23 ID:BXatu83x
マイナーカプ強化で、瀬川風見のSSを投下します。

「souvenir」です。
633投下準備:2007/06/06(水) 00:52:06 ID:8TYKiZk6
マイナーカプ強化で、瀬川風見のSSを投下します。

「souvenir」です。
634souvenir1:2007/06/06(水) 00:54:14 ID:8TYKiZk6
 "おまえは何処にも行けまい――糸は全て切れている"
上等だ。だからこそ俺は、命を懸けて世界に"悪戯"してやるのさ――。
 
 彼の不敵な笑顔が、今も鮮やかに遺っている。





 照り付けるシャンデリアに、粘りつく有象無象の視線。
それらを跳ね返すよう瀬川風見は意識的に背筋を伸ばした。
 財界の主だった顔触れが揃う今日のレセプション。
華を添えるべく招待された彼女だが、会場入り10分で
既に辟易していた。

 何もレッドカーペットたれ、とは言わない。だがもう少し格好が付かないだろうか。
下品なタイにチーフ、舐めまわすような露骨な眼差し。
 ああ、何より息が臭いんだってば。
便宜上エスコートしてもらう事になった瀬川の当主を眇めては
内心厳しく悪態をついた。

 交わされる会話は低俗で醜悪。それでも仕事の役には立つ。
"人間観察"という表、"監視"という裏、その両方に。

 不意に会場入口が騒がしくなる。
そこには受付を済ませ、確かな足取りで歩いてくる男。
 標的――寺月恭一郎。

 威圧されてる自分を苦々しく思いながら、私はグラスに口を付けた。  
635souvenir2:2007/06/06(水) 00:55:27 ID:8TYKiZk6
 この男が何をやらかしたのかは知らない。
ただ上からの指令が、回を重ねる毎に深刻になっていくのは判る。
 最初は純粋に指令の伝達だけだった。それが伝達を口実にした接触に変わり、
今では調査・監視対象だ。

 もちろん調査の度に、結果は"問題なし"。
不自然な程何も出てこない身辺は、彼を危険だと認識するのに充分だった。

「今日は一段とお美しいですね、風見さん」
「…お上手ですわね。本日はお招きありがとうございます。貴方もご健勝で」
「堅苦しい挨拶はなしにしましょう。時に、甘いものはお好きかな?
 今日は是非召し上がっていただきたい物を用意しているんですよ」

 人懐こい笑みで語りかけてくる彼。
初夏の夜を思わせる群青のタイが、ダークグレイッシュのスーツを上品に引き立てる。
纏う風格は威風堂々、立ち居振る舞いはどこか悪戯っぽく。
 それは呆れる程魅力的で、顔などの美醜を超えた本物の"華"があった。
自然、彼の所作ひとつに衆目が集まる。

 見られる事には慣れている。だが、やはり居心地が悪い。
特に格の違いがあからさまな当主は、可哀想なくらい萎縮していた。

「私、甘いものには特に目がないんですの。楽しみですわ」
「私も恥ずかしながら、好物でして…」
「そうですか!では早速如何でしょう。あちらに用意してありますよ」

 原因の当人だけは全く気にならないようで、嬉々として私達をデザートコーナーに案内する。
そしてアイスをサーブする青年に耳打ちをし、青年は私達を見つめては
「まかせといて!」と力強い返答をした。
 
 少年のようにはしゃぐ彼と青年。一体何が始まるのやら。
私は少々冷めた目で、彼らの挙動を見守った。
636souvenir3:2007/06/06(水) 00:56:43 ID:8TYKiZk6
 目の前に出されるクリスタルのコンポート。
上に乗るアイスはカシスだろうか。藤色のそれにちょこんとブルーベリーが添えられている。
後ろの当主には琥珀色のものが渡されていた。
 
…何故同じものではないのかしら。服の色に合わせた、とか?
まさか。確かに今日のドレスはウルトラマリンで、当主のタイは金の幾何学模様だ。
だからといってそのままサーブしたのなら、余りにお粗末過ぎる。
 疑問に思いつつ彼らを見ると、笑顔でどうぞ と促された。

 考える程の事ではないか。私達はひと匙掬って口にし―――。

「――うぉっ!」
がしゃんっ
「!?」

 口にする寸前、叫び声と冷たい感触が背中を襲う。
当主は手にしたアイスを取りこぼし、私の背中に、床にぶちまけた。
砕け散るコンポート。無残、アイスはドレスと床の染みと成り果てる。
 
 咎めるように振り向くと、そこには呆けた当主の姿。
あれ程気にしてた周囲の視線にも構わず、ただスプーンを手にぶるぶると震えていた。
虚ろな目は床の残骸を映し、その震える手で求めるように―――。

「大丈夫ですか、瀬川さん」
「……うう…あ、ああ……」

 屈みかけた当主の身体を、寺月氏が素早く掬い上げる。
そこで当主は我に帰ったのか、慌てて彼から離れ辺りを見回した。
係の人間が片付けに近づいてくる。彼は当主を心配そうに一瞥した後、
ジャケットを脱ぎ、私の肩へ羽織らせた。

「風見さんも…レストルームへ案内します」
「…ええ、お手数かけます」

 ふわりと肩に手をまわされて、私は彼と会場を後にした。
637souvenir4:2007/06/06(水) 00:57:47 ID:8TYKiZk6
 自然にエスコートされてる自分に苦笑する。
そういえばこの男、浮名を流した数は限りないだけあって
動作に無理がなく手馴れていた。当主のそれとは、比べるべくもない。
 
 肩を抱かれたままエレベーターに乗り、最上階の客室に着く。
カードキーの開錠音の後、眼下に広がるは眩いばかりの夜景。
落とされた照明の中、誘われるように窓の方へと歩いていった。

「素敵なレストルームですわね?」
「私とした事が、慌てて間違ってしまったようだ」
「……嘘つき。いつもそうやって悪さをしてるのかしら」
「貴女こそ。敢えて避けずにアイスを被ったのは、どうしてかな?」
「突然だったもの。避けるなんて無理だわ」
「…まぁ、確かにそうだな」

 お互い白々しく笑った後、彼が静かにジャケットを脱がしていく。
アイスは露出した背中からドレスの尻へ、甘い匂いを放っていた。
 彼の指が背中のラリエットをはじき、甘い残滓に口付ける。
背骨を辿るように舐める舌。その感触に不覚にも息が上がり、総毛立った。

「…さしずめ、戻らぬ昔日の栄光、か……」
「っ、……?」
「このアイスだ。瀬川氏の為に用意した、メープルウォルナッツの」
「それが何…?」
「ただのアイスが、彼の心をえぐったのさ」

 貪欲に舐め取られる背中。
思わず窓に手をついた瞬間、ファスナーを噛まれジッ と高い音が響いた。
638souvenir5:2007/06/06(水) 00:58:52 ID:8TYKiZk6
 拘束を失って緩やかに滑り落ちるドレス。
肩紐を抑えようとした指は彼の唇に阻まれて、下着を着けてない胸を露わにした。

「んっ……悪戯が、過ぎますわ」
「俺の事を調査しに来たんだろう?だから、存分に探ってくれ」
「そんな…」
「残念だが替えのドレスが届くまで、後20分はかかる。それまで中座してても
 誰も貴女を咎めない」

 しゅっ とネクタイを引き抜く。彼はそれを私の手首に巻きつけ、柔らかく蝶結びにした。
窓に手をついたまま自分の姿を確かめる。身体を隠すものはガーターとショーツ、そして彼の腕だけ。

「これで貴女は逃げられない。貴女には、何ら責はない」
彼の指が頬を滑る。唇を割り、私は成す術もなく暴かれてゆく。

「貴女が魅力的過ぎるから、こうして触れずにはいられなかった」
「……馬鹿なひと。…嘘つき」
「嘘じゃないさ。さあ、何が知りたい。俺は何を話せばいい?」

 唇が、髪を掻き分け耳を甘噛みする。
この腕も、唇も、囁きも、手首の戒めも全て、振り解くのは容易い拘束。
 だが私は逃げられない。窓ガラス越しに射竦める強い眼差し。

 抗う翼を、既に奪われている。

「…貴方の、全てを」
「了解」

 私は振り向き、噛み付くように激しくキスをした。
639souvenir6:2007/06/06(水) 01:00:13 ID:8TYKiZk6
 性急に責め立てる口付けもあやすように躱される。
舌は絡まり宥められ、そして優しく奥を侵していった。

 完全な子供扱い。
もどかしさに身をよじると、彼は私の腕を掴み自身の首に掛けさせた。

「そんなに焦らなくてもいい。まだ時間はある」
「でも、……」
「勿体無いだろう。もう二度とない逢瀬なのだから」
「! 貴方っ」

 笑みに宿る微かな諦念に、彼の想いを知る。
彼が何をしたのか。知らないし、知りたいとも思わない。
だが恐らくは今回が最後。この男は既に、取り返しのつかない所へ踏み入ってしまっている。

 最期に幾ばくの情報と抱擁を。
そんなものはいらない。勝手に消されてしまえばいい。

 私に、遺していかないで。
 私を、遺していかないで。

 乱暴に彼の頭を引き寄せ、胸に強く抱きしめる。
何も言わない。そんな事に口など使ってやるものか。
 私に抱かれたまま、変わらず穏やかな笑みを浮かべているのが腹立たしい。
腹いせに髪を思いっきり掻き乱すと、童顔が更に輪をかけてあどけなくなる。
これで年の差が親子程なんて、詐欺もいい所だ。

「あぁ酷いじゃないか。俺はこの後戻らなきゃいけないんだぞ」
「お互い様だわ。それより本当に、替えのドレス用意してるんでしょうね?」
「さあどうかな。貴女次第だ」
「最低」
「よく言われる」
  
 彼の腕が背中と膝裏にまわされる。
私は簡単に抱き上げられ、そのまま机へと運ばれていった。
640souvenir7:2007/06/06(水) 01:02:52 ID:zLrNnIC2
 脚に繊細な彫刻が施された机。鏡のような天板の艶は、上に載る裸体を映し出す。

「…どうしてベッドに連れてってくださらないの?」
「好色家で通る俺にも世間体があってね。痕跡はあまり残したくない」
「何を今更」
「それにここなら、貴女の身体がよく見える」

 腕を首に掛けさせたまま、わざとらしく身体を凝視する彼。 
本当に食えない男。脇腹を狙った膝蹴りは難なく防がれ、宙に浮いた。
そのまま脚を開かされ、間に彼の身体が割り込んでくる。
膝を立て座る私は、どこか虫ピンで刺された昆虫標本じみて。
 羞恥を煽られる。今すぐ、この手首の戒めを解いてしまいたい位に。

「そうだ、このネクタイを解いたら俺はこのまま去るぞ」
「それじゃ今すぐ解きますわ」
「着替えも土産話もなしに?それでもいいなら、どうぞ」
「……この、クソじじい」
「貴女の口からそんな素敵な言葉を聞けるとは。いや、意地悪してみるものだ」

 何が可笑しいのか彼は肩を震わせて屈託なく笑う。
そしてちろりと胸を舐め、手を背中へ滑らせた。ただのひと撫でで灯される快感。
うなじを捕らえる指は彷徨い、ラリエットをなぞる。
もう片方の手は背中から脇腹へ、身体のラインを確かめては胸を包み込んだ。

 胸の頂を含む唇も、探る指も、どうしようのない程暖かい。
こんな格好で辱めるよう抱かれているのに、まるで処女に触れるかのような優しさがあった。
 
 鼓動が早まる。仰け反る喉元に指が絡む。
含まれた胸の頂は甘噛みされ、舌で突付いたり舐め潰したりして硬さを増していく。
口を離すと名残の糸が微かに引き、彼はそれを指で掬い頂へ戻す。
全身に痺れが走る。唾液で濡れた所は触れる空気ですら愛撫のように苛まれた。 

 指が滑りショーツに触れる。湿った音が響き、陥落の証を知らしめる。
彼は微かに笑った後、身を屈め滴るそこへ舌を伸ばした。
641souvenir8:2007/06/06(水) 01:04:03 ID:zLrNnIC2
 太腿に、後ろから腰に添えられる腕。
私の身体を柔らかく押さえ、彼はショーツ越しにその潤みに口付ける。
舐められる度上がる水音は彼の唾液か、私のものか。
 考えるまでもない。考える理性は、とうに溶かされている。

 焦らすように襞の方から舐め上げる舌。
時折鼻に触れる芽が、これ以上ない刺激を背中に走らせる。
舐めて、舐め尽くされ、水気でぼったりとなったクロッチを指がどける。
触れる空気がひやりとして気持ちいい。そこにまだ足りないと、男の舌が責め立てる。
 
 もっと吐き出せ。もっと乱れろ。
貪欲なのに優しい舌が襞の縁を、中心を、充血する芽を蹂躙する。
もう耐えられない。許して。貴方のそれを―――。

 かちゃりとベルトの音を遠くに聞いた。
衣擦れが汗ばむ身体に期待を煽る。現れたそれを見てどくん と鼓動が一層激しくなった。

「…参ったな。そんな眼で見つめられると、本当にどうかなってしまいそうだ」
「私は…既に、貴方に…どうにかされてます…」
「ああもう本当に……罪作りなひとだ」

 首に掛けた腕を外し、私を強く抱きしめる。肌蹴た胸から彼の熱が伝わった。
私は引き寄せられ机を降りる。ゆっくりと脱がされるショーツ。
ガーターはそのままに、身体を反転させられ机に手をついた。
 後ろから抱きしめられる身体。高鳴る鼓動に、熱い吐息に、嘘はない。

「貴女は本当に綺麗だね。…その背中を、汚したいと思う程に」
「―――ゃああぁっ!!」

 一気に貫く彼自身。突然満たされた内は喜ぶように侵略者を包み込む。
押し倒される背中に彼の指が食い込む。名残惜しむように引き抜いては最奥まで突き立てた。
揺れるリズムは緩急富んで私を嬲る。脚が痙攣して限界が近い。
仰け反る度に響く、ラリエットの乾いた音と二人の水音。

 手首の戒めごと彼に掴まれた途端、私は登りつめて全てを吐き出した。
642souvenir9:2007/06/06(水) 01:05:34 ID:zLrNnIC2
 しゅっ と解かれるネクタイ。
これで戯れの睦みはおしまい。後は報酬を受け取って去るだけだった。

「…狼藉を働いて悪かったな。済まない」
「謝罪の言葉より、欲しいものがあるわ」
「何だ。統和機構の機密か?それとも」
「ドレスよ。忘れてないでしょうね!?」

 ガウンに身を包み、これ以上ないくらいきつく彼を睨む。
彼はきょとん とした後、盛大に吹き出し顔を逸らして爆笑した。
本当に馬鹿にしてる。今からでも遅くない、きっちり抹殺してやろうかしら。

「大丈夫、もう届いてる。さっきノックが聞こえたから多分それだ」
 入口の方を窺う。ドアの脇に置かれるのは、鮮やかな蒼のドレスとガーターストッキングの一式。

「…あの、ひとつお聞きしますけれど。これだけですか…?」
「そうだ。何か問題でも?」
「いえ、あの…下着は」
「アイスを被っただけなら必要ないだろう」
「――この、最低クソじじいっ!」

 着替えを引っ掴んでドレスルームへ駆け込む。
悔しいが誂えたように身体に馴染むドレス。上気した肌に、サファイアの装飾品とそれはよく映えた。
下着を着けてないからラインを気にする必要もない。別の意味で、思いっきり気になるが。

「ああ、思った通りよく似合う。素敵だよ」
「…ありがとう。一応、褒め言葉と受け取っておきますわ」
 お互い白々しく笑った後、彼の腕が差し伸べられる。

「……おいで」
 誘われるまま、彼の方へ歩み寄る。ふわりと抱きとめられる身体。

「貴女に、とっておきの悪戯を残していくよ」



 そして彼は、夏を待たずに粛清された。
643souvenir10:2007/06/06(水) 01:08:56 ID:zLrNnIC2
 取り壊されていく、主のいない奇怪な建物。
埃っぽい空気に嬲られてふいに何かが込み上げる。

 寺月恭一郎は、世界中に爪痕を遺してこの世を去った。

 この建物然り、生物兵器然り。今も彼の"悪戯"の後始末に、世界が振り回される。
彼はそれを、どこか遠くでほくそ笑んでいるだろうか。

 自分を、自分の能力を、そして自分の可能性を大事にしろ。
彼の最期の言葉に縛られながら、私は戻れない道を踏み出しつつある。
私は、平穏に日々を過ごしたかったのに。

 馬鹿な男。馬鹿な自分。
 本当に腹立たしい。

 そんな一言に力があると遺した彼に。力があると信じてる自分に。
全てをかなぐり捨て泣き喚きたいくらい、どうしようもなく心乱されてる。

「…糸は、切れてないわ。切れる筈ないじゃない……」

 そう。なんせあの最低クソじじいだもの。
まるで呪いのように私達にへばり付いて、どこまでも操り導いていくのだ。
 仕方ないから、私はそれに付き合ってあげる。
何処まで行けるか判らないけれど、手を伸ばして届くまで―――。


 私は瓦礫に決別し、振り返らずに立ち去っていった。
644名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 01:09:40 ID:zLrNnIC2
以上です。

最初にダブって送信してしまいすみませんでした。
645名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 22:18:02 ID:bAiUXHxA
GJ!!
瀬川さん
寺月の男前っぷりに流される瀬川さん(* ´Д`) ハァハァ
いつもエロまでの導入にもすごい凝っていて読んでいて楽しいです
これからもどうか定期的に投下してください
646名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 23:33:29 ID:o+emEF76
>>644
GJ。おっきした
風見えろいよ風見
647名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 01:37:16 ID:RteF4rHB
たしかにマイナーカプだが萌えた(;´Д`)
寺月は色気あるよなあ・・・
648名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 19:35:32 ID:yDZ+WcsG
GJ
さすがプレイボーイ寺月さん!
ふと人気のない社内調理室で楠木嬢に迫る寺月を想像してオッキした
それを覗いて凹む十助にもハァハァ
649名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 20:27:39 ID:MijSYtED
>>648  こんな感じだろうか。

寺月 「ああ、このフレーバーはちょっと甘いな」
玲嬢 「そうかしら?このくらいガツンと効かせた方がいいと思うわ」
寺月 「そうだなぁ…私としては」

 男は傍らのシナモンに手を伸ばし、それでアイスを掬うと玲の口へと触れた。
躊躇いながらも口に含む彼女。舐め取る舌が淫靡な音を立てる。

 舐めて、舐め尽し、かりっとシナモンをかじる唇。
砕かれた粉が纏わりつくそれにゆっくりと近付き―――重ねられる唇。
彼女の唾液ごと絡めとり味わう侵入者は、彼女の手が拒絶の形に握られるのを見て離れた。

寺月 「美味いな。こちらの方が、ずっと」
玲嬢 「―――――っ!!」
赤面し乱暴に唇を拭う彼女。男はただにやにやと笑みを浮かべている。

 そんな二人から、彼は眼を離せなかった。

十助 「…玲…恭一郎……どうして…」
身体が動かない。見てはいけない、立ち去らなければ。
自分でも判らない感情が込み上げてくるのを感じながら、ただその身を震わせていた。


 うーん、素敵シチュなのにあまりエロくない oyz  でも寺月×玲&十助は萌える。
650名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:34:43 ID:Yr6fv2dI
(*´Д`)モエタ
是非続きを!!
てか十助たんがいたほうが断然エロいな
(*´Д`)ハァハァ
651名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 22:34:04 ID:71f4+aXg
>>649
なんてえろい男なんだ…寺月…
652名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 15:18:29 ID:NmD9IQrX
ポルシェ式ヤークト・ティーガ読んだ
新妻琥依ハァハァハァハァ…
653名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:16:13 ID:FIVkgKj1
ffが人類の守護神と出会って能力が完成したら
性格も少しは変わるだろうからそのモードのSSを書きたいな。
しかしその話は何年後だろうか。
654名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:22:51 ID:oYw8R1pw
何となく中枢交代後って気がするから、3〜4年
もしくはもっと後かなぁ?鉄仮面読んでてわかる人教えて。
655名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:26:00 ID:FIVkgKj1
読んでるけどわかんねー。
鉄火面の話にはffでてこないし。
夜視の世界観だしな、あれは。
656名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 21:03:59 ID:oYw8R1pw
となるとかどちんの描写待ちか…。
でも萌え時が書き時、You書いちゃいなよw   正座して待ってる。
657名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 21:05:49 ID:FIVkgKj1
レイン相手のやつ書いたからな。他に相手候補がいないのがネック。
大体男とばっかり縁があるし、ff。ユージン、イナズマ、ジムとか。
658名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 21:19:09 ID:oYw8R1pw
……ウホッ
ffは確かに難しいなぁ…某U氏との絡みが二次創作で蔓延してる位だし。
んー捏造でよければせっちゃんとか風見さん?あとレインなららうんだばたん混ぜた3P(無理あるか)とか…。
能力絡みは苦手で、そうならざるを得ないカプは避けてたから上手いこと言えないけど。
659名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 21:36:55 ID:FIVkgKj1
ユージン責めが多いのはなんでだろうな、その手の二次創作。
つーか、ジムの役どころが美少女キャラとは言わんがせめて女なら・・・・・
忠誠を誓って奴隷になるシーンとか凄いじゃないか、女だったら。

んー、どんな会話するのか予想がつかないな、リセットとだと。
つか、リセットって幹部クラスだっけ?支部長みたいな感じの。
ffは単独行動が多いと思うし。一応考えてみるが。
660名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 21:58:03 ID:oYw8R1pw
想像したらちょっと飛んだ>ジムが女
おぉ…確かにすごいなぁ。傷だらけの片腕な状態であんな事やこんな事。
だが敢えて男なのがかどちんクオリティだと思うんだ。

ちなみにせっちゃんとは「何なら俺と殺るか?あ〜ん?」と
ffがイチャもん付けた事があったような…。
うろ覚えなんで自信ないけど。
(5人衆以外とでもそんな場面あったよな?)
661名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:05:06 ID:FIVkgKj1
せめて美少年ならユージンに対抗できたが(何

ごめん、その話知らない。
ブギー以外だったら確実に知らない。
リセットか、端末の合成人間で練ってみるか。
ffとリセットならffは勝つと思われるがリセットはそもそも
勝ち負け拘らんしな。
662名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:26:06 ID:oYw8R1pw
あ、ごめん間違えだった>せっちゃん
今見たら相手スクイーズだった…。

まぁとにかく、全力で楽しみにしてるんで頑張って。
663名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 23:53:27 ID:jEBakTzC
ここでff×ブギーを挙げてみるか
664名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 18:25:30 ID:39AUUK1i
>>663
ffが調子に乗って殺される予感
665名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 19:31:12 ID:SF+35+Ka
ブギーとは糸が繋がってないと思うよ、ff。
何せ世界の敵ではないしな。
666名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 20:09:45 ID:Uyj08LVf
意外性を持たせたとこで織機はどうだろう。
地の文には書かれてないけど、接点があってもおかしくないと思うんだ。
667名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 20:17:15 ID:sGdJo6Zs
この前の竹泡対談読んで、
『ブギー×FF。それを隠れて覗き見る竹田くん』というシチュを妄想したよ

>>666
織機って『公衆便所』だっけ。 すごいあだ名だよ、全く…(* ´Д`)
668名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 20:34:33 ID:SF+35+Ka
意外と大人の対応をしていたなff>対談
暴れなかっただけでも成長したと思える。

そしてff×カーミール(コードネームうろ覚え)か。
果たしてどうなんだ?正樹に会う前の彼女はどんなんだろうか。
669名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 23:06:02 ID:Uyj08LVf
交配実験で二人が呼び出されたとして、織機は何されても綾波よろしく無反応、
そんな態度にffがブチ切れ、でもどんなに喚いてもやっぱり無反応。
そのうち彼女の事を憐れだな、なんて思い始めるも
そう思う自身も囚われの身で、あーやるせないやな。


…とゆー妄想をした。
自分じゃ文書にする気力がないのでここに置いときます。
670名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:03:13 ID:ML/16Ict
しかしキャラ間の繋がりが薄いからなー。
意外な接点とかが後で浮上したりもするが。
671名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:50:05 ID:Ep7N3uFG
だからこそあれこれ妄想の余地があると思う。
あまりがっつり書かれるとそこから先へ、と
行間を楽しめなくなるし。
672名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:40:08 ID:Dkn5jANP
久しぶりに「笑わない」読んで、直子×エコーズという啓示を受けました
673名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:00:54 ID:DyH1ldOU
よくあるパターンとしては
竹田くん×藤花の最中にブギーと入れ替わりってやつがある。
竹田くんとしてはそれでもいいのかも知れないがw
674名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:21:25 ID:J/ao1/xx
今や、君の性器は世界の敵だ―――とか口笛吹きながら竹田くんを押し倒し、
情事の後藤花と入れ替わるブギーポップ。
藤花は藤花で例の如く都合のいい記憶にすり替えているので満足しているが、
いつまでたっても「藤花」とデキないので心情複雑な竹田くん。

王道大好きな俺としてはこの辺がツボだな。
675名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:40:14 ID:DcAKbIrh
ff大人気ですね
ffと女キャラの組み合わせを考えてみる
ff×カミール(一生懸命攻めるもマグロのカミールたんに萎える)
ff×魔女(気がつけばリードされ、隙を見てスタンガンで撃沈させられそう…)
ff×大学生博士(中枢オーラ前回の末間女史に冷たくあざけられEDに)
ff×リセット(逆レイプされ搾り取られる)
ff×琥依(触れられた瞬間に琥依心臓停止で慌てるff)

ところでパンドラのメンバーほとんどエロパロでネタにされてないよね
話がダークだからいじりづらいのが原因かな?
676名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:55:08 ID:jxTI1LNO
ff×スワロゥ・バードもアリじゃね? 「エンブリオ炎生」、二人のやり取りを読むとつい妄想しちまう。
高級ホテルで、穂波弟が見ている前で(ry

>パンドラのメンバー
よく六人が集まるカラオケボックスという場所も、エロssでは使えると思う。
早めに来た七音と香純が、他のメンバーが来る前に行為に及ぶとか…
677名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:16:37 ID:0TlOjmKS
>ff×スワロゥ・バードもアリじゃね? 「エンブリオ炎生」、二人のやり取りを読むとつい妄想しちまう。
>高級ホテルで、穂波弟が見ている前で(ry
パールたんも交えてハァハァ……

>パンドラメンバー
七音×香純とか神元×辻は王道カップルだしいろいろと妄想の余地は大きいな
678名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 12:12:48 ID:0TlOjmKS
ff×カミールで妄想ハァハァ


「……誰だお前?」
「……」
俺がねぐらに使っている高級ホテルの一室に戻ると、目の前には見ず知らずの若い女が突っ立っていた。
年齢は高校生ぐらいだろうか?だが野暮ったい服装をしているせいかもう少し上にも見える。
顔はかわいい分類にはいるのだろうが、能面のように無表情だ。
「ここにいるってことは、お前も統和機構の人間だな?いや、お前は人間ではないか」
「……」
女の表情を探るが相変わらず無表情だ。
しかしその出で立ちや雰囲気から、この女が合成人間であることはある程度確信がもてた。
俺は先ほどまでとは違う、鷹が獲物を狙うような眼で女を観察する。
合成人間とわかった以上、女だからといって油断は出来ない。
俺も良く知る、組織の最上位クラスに位置する二人の合成人間は姉妹だった。
679名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 12:14:04 ID:0TlOjmKS
両手は完全な空手で武器は持っていない。
体から微弱な電磁波や振動波を発生させている様子もない。
リセットやリミットが持つ、敵に近づくことを許さないような威圧感や隙のなさも持ち合わせていない。
はっきりいって隙だらけだ。
しかも目の前の女は完全に俺の射程に入っている。俺が指を一本動かすだけで簡単に終わらせられるだろう。
「お前、この俺になんのようだ?見たところ戦闘タイプではないな。新しい指令でも知らせに来た下っ端か?」
俺はあくまで距離を保ちながら女に問いかけた。
だが女はこっちの問いかけが聞こえてないのではないか?と思えるほど全く反応しない。
680名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 12:16:56 ID:0TlOjmKS
『ちっ……なんなんだこの女は!』
だんだんと俺は苛立ちを隠せなくなってきた。
もちろん目の前の女が何の返事もしないことが原因だが
それ以上に、俺の目線を真正面から受けても全くおびえるそぶりを見せないことも癇に障った。
らちがあかん。とりあえず身動きをとれなくして、拷問でもしてこの女の正体を――
そう俺が考えたとき、女は思いもよらない行動に出た。
なんといきなり服を脱ぎ始めたのだ。
来ていたTシャツを脱ぎ捨てると、白いブラにも手をかけなんの躊躇もなくはずした。
俺の目の前に、まるで日光を浴びてこなかったかのような、真っ白い素肌がさらされた。
女は続けてズボンのベルトにも手をかけた。
681名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 12:18:54 ID:0TlOjmKS
「おい、お前!その……ど、どういうつもりだ!!」
俺は慌てて女に怒鳴りつけた。予想外の展開に頭がついていかない。
「……え?しなくていいんですか?」
「何をだよ!いいからさっさと服を着ろ!!」
俺は目を逸らしながら女に命令した。
女はきょとんとした表情で俺を見つめている。
なぜ俺が慌てているのか心底わかってなさそうだ。
突然現れた女に、目の前でストリップショーをされたら誰だって慌てるだろうが。
「その、なんだ……お前は、俺相手に『こういうこと』をするよう組織から命令を受けてきたのか?」
聞きながらも、組織が俺にこの女をあてがったことは間違いなかった。
しかし、それなら事前に連絡ぐらいあってしかるべきじゃないか……
「はい。私はそういう役目ですから」
女は無表情のまま、そのあまりにつらい言葉をあっさり口にした。
「例えそうだとしても、このやり方はあまりにあからさまだろ。ムードも何もあったもんじゃない」
俺はため息をつきながら言った。
こんなやり方でその気になるのは、よっぽど溜まってる奴か、血気盛んな中高生ぐらいだろう。
この女はそういう奴しか相手にしてこなかったのか?
すると女が、ベルトにかけた手を止め、口を開いた。
「あの、私がここに送られる前に、レインって方が」
「あ!?」
682名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 12:21:55 ID:0TlOjmKS
予想外の名前が出て思わず鋭い目つきになる。
女は俺の表情の変化にやや怯えながらも、言葉を続けた。
「その……『あいつ、一人ぼっちで相当飢えてるだろうから、会ったらすぐに裸になってやりなさい♪』って……」

バギィ!!

「……!」
女のすぐ横の机が真っ二つに裂け弾けとんだ。
女は何が起こったのかわからぬまま、反対側のベッドに吹っ飛んだ。
「あのクソ女め!!どこまでも舐めやがって!!!」
どうもおかしいと思ったら、あの女が噛んでやがったのか!
俺は大した戦闘力もないくせに、自信満々に俺に対等な口を利いてくる、あのクソ生意気な女を思い出し歯軋りした。
ベッドの上に上半身裸のままで吹っ飛んだ女は、さすがに不安の表情を浮かべている。
女はベッドから起き上がろうとして――どうやらようやく自分の体の異変に気付いたようだ。
「え?あれ?」
女はしびれて動かなくなった自分の手足を見つめ、不思議そうな声を上げている。
さっき机を吹っ飛ばしたとき、女の両手足に繋がる神経に隙間を作ってやったのだ。
女はうつぶせに突っ伏した状態で、なんとか体幹をくねらせて起き上がろうともごもごと動く。
俺はそんな女の上にまたがる様にして立ち、肩を掴んで仰向けにひっくり返した。
そして馬乗りになり、ズボンから自分のモノを取り出し女の目の前に突き出した。
「……咥えろ」
683名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 12:24:27 ID:0TlOjmKS
とりあえず昼休みにここまで妄想してみた
公衆便所×ヘタレffたん(* ´Д`) ハァハァ
684名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 19:22:27 ID:U2bWj83U
ポルシェ式ヤークト・ティーガは読んでいないので
新妻とやらに大変興味がある。
685名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 20:11:56 ID:lqQF3lF9
>>678
ヘタレッシモキタ━━━━━━(;´Д`)━━━━━━ !!
つーかレインwwww
続き希望(;゚∀゚)=3

>>684
琥依さんの可愛さは異常。舞惟も萌えるお
686名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:45:59 ID:U2bWj83U
読みたいが、文庫化してないって話だよ。
うーん・・・・・・・どうやったら読めるんだろう>新妻
687名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 09:39:04 ID:vx29b18N
>ポルシェ式ヤークトティーガー
俺つい先週とらでファウスト見っけて買えたよ〜
まだオタ系書店でなら買えると思う
新妻も萌えるが妹も萌えるよ
688名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 17:23:57 ID:IMzdW+EP
中学生と見間違われる琥依さん萌え
689名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 19:52:58 ID:96oNog1O
非常に見たいが、そういう店がなかったりする地方の俺だったりする・・・・・
690名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 01:34:22 ID:7dyL+nvr
天色×辻
691名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 17:37:12 ID:RYRCmAJB
ロボット探偵×奈緒瀬
692名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 23:19:35 ID:+UsfHp4k
夢幻は処女だよなあ
693名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:39:48 ID:N2MFhggh
王道でビート×朝子
694名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:46:44 ID:zVTl4Fc2
裏道でビート×ランダバたん
695名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 04:39:42 ID:pEsxIY1y
リスカッセさんのひとりえっちを…
696名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 13:02:44 ID:OGBqGeOE
俺が手伝う。

ブラボー。
おお、ブラボー。
697名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 20:29:52 ID:JES8IPqm
過疎ってるな…
そろそろ新しい燃料投下を期待したいところだ
698名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 03:48:05 ID:0/JyjdNX
ミンサー期待あげ
699名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 14:41:15 ID:1ZgE0qJ/
夏コミでブギー本
700名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 00:35:21 ID:lDhMEJOa
出すぜ!という予告なのか
出すやついる?という質問なのかkwsk

……ブギーサークルの片手で足りるっぷりは悲哀
701名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 10:45:41 ID:BwdFh6EY
ブギーがもう少しエロいコスチュームだったら…
702欽ちゃん:2007/07/17(火) 11:13:11 ID:3JR/FS4d
『KLACK』  〜光を纏う救世主〜

神谷聖也様(Guitar)  『愛』を伝える紅蓮の聖者
           心に宿すは燦々と燃え盛る炎が如き紅蓮の情熱・・・
烈様(Bass)      『夢』を与える蒼天の賢者
           瞳に映すは凛々と透き通る氷が如き蒼天の夢想・・・
柳橋昌亜様(Guitar)  『翼』を持った白銀の王者
           背に翻すは猛々しく空を翔ける天馬が如き飛翼・・・
u様(Vocal)      『魂』で奏でる黄金の覇者
           身に纏うは神々しく輝きを放つゴスペルオーラ・・・

愚民共めが・・・
貴様等は未だ天地を統べる全知全能なる神『雷光神サルマニア様』と其の忠実なる四人の使徒様達に対して罵詈雑言を浴びせるつもりか・・・
彼らはサルマニア様より『愛』『夢』『翼』『魂』を承継し、世に絶対的支配政権を樹立する腐敗した国際政治機構なる禍々しき『闇』の為政者共を苦闘の末に討ち滅ぼされた・・・
荒れ果てたこの地に希望の種を撒き、人々の幸福の笑顔に満ち溢れた『真の平和』を獲り戻されし真の救世主達様で在るのだよ・・・
貴様等如き畜生にも劣る虫ケラ共が平穏無事に生き永らえる事が出来るのも全ては雷光神サルマニア様、神谷聖也様、烈様、柳橋昌亜様、u様のお陰なのだと云う真実を良い加減に理解しろよ・・・

http://www.klack.ne.jp/
703名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 00:03:43 ID:U2i9tCOO
藤花ちゃん
704名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 01:53:48 ID:QMwzY2AW
を、末真が
705名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 06:37:14 ID:zbBCCUhN
ソッと抱き締めながら言った。
706名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 12:07:43 ID:2TzumZ4U
「さあ、ふたりだけの夏期講習を始めましょう」
707名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 14:44:54 ID:th3PvXgO
「末真……あっ」
708名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 00:49:04 ID:uWvJxBGJ
末真の指がゆっくりと
709名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 05:37:59 ID:BeIuP7Nv
藤花の両の胸を揉みしだき、
710名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 16:50:04 ID:1izwCJqK
密やかな吐息が夕闇に熔けてゆく。
711名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 15:45:45 ID:e29bWCkI
「かわいい」
712名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 21:13:40 ID:okjdDXHk
普段の姿からは想像がつかない程、彼女は嫣然と微笑み
713名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 22:19:17 ID:Q80Hjdzg
浴衣姿のミンサータンもかわいいよ!!!お持ち帰りだよ!!!!!!111
714名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 01:08:56 ID:pprcCWUq
と突然叫び出した。
それを耳元で聞かされた藤花は
715名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 01:22:57 ID:W81QYrah
「ちょっと末真? いきなりなんなのよ」
716名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 02:51:31 ID:GhcI/naS
「あ、いや・・・何でもないわ。今のは忘れてくれる?」

717名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 07:53:00 ID:VqU2vv4y
カレイドの奴、後でお仕置だわ…とブツブツ呟きながら
末真は指を滑らせた。
718名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:58:10 ID:McXou9ea
ほしゅ
719名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 16:26:56 ID:p1WI1ulO
末真・・・
720名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 18:30:08 ID:MpvDHDcK
竹田センパイ…
721名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 00:40:22 ID:7uIFbuAO
新刻…
722名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 00:46:16 ID:VyqbcPSv
マンティコア…
723名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 22:53:01 ID:zbZIjERl
さて、縄に這わせたモーニンググローリーが今花盛りな訳だが。

縄を、にするだけで何ともエロティカルな響きに。
724名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:29:45 ID:KoF4NhZp
世良稔と浅倉朝子ってやってるよな
725名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 21:52:23 ID:LFwobvnY
やってる間もなかったべさ。
凪助けに行ったからラブラブいちゃいちゃしてる時間がない。
726名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 00:12:20 ID:/KQclcSj
イナズマと別れた後、どっかの宿でヤってると予想。
727名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 13:00:40 ID:1sJ25Uc1
ヤってるわけないじゃん。

朝子は俺の嫁なんだから。
728名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 20:08:43 ID:dGomzGs0
世良稔と浅倉朝子
エッチの時も息ピッタリ

それより「わたしも先輩のこと好きなんです」の辺りでおもむろに
制服を脱ぎだす新刻さんはどこかにいないものか。
まあいいじゃん、保健室だし。
729名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 04:18:49 ID:RHlv/d9E
新刻はロリ可愛いよな

竹田くんは選択ミスしたとしか思えない
730名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 13:49:54 ID:xhLzFj/i
>>729
竹田は籐花が「僕」ってそのうち言い出すのを見抜いていたんだよ
731名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 00:29:02 ID:9vmv2Q7e
何故か凪と傷赤の絡みが思い浮かんだ

ふわふわして可愛らしい百合ではなく、一触即発の百合になりそうだ…
732名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 00:04:44 ID:tRWz87Kk
凪えろすぎるよ凪
733名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 00:20:02 ID:yKc/fuJ4
>>730
それMPLSじゃん。
あれか、萌えキャラに好かれるというエロゲ主人公の如き能力の持ち主なのか。
スプーキーEあたりじゃないと返り討ちにあっちまうな。
734名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 02:29:20 ID:LBD0wxWe
  ,j;;;;;j,. ---一、 `  ―--‐、_ l;;;;;;
 {;;;;;;ゝ T辷iフ i    f'辷jァ  !i;;;;;  正樹と織機はまだキスすらしていない……
  ヾ;;;ハ    ノ       .::!lリ;;r゙  そんなふうに考えていた時期が
   `Z;i   〈.,_..,.      ノ;;;;;;;;>  俺にもありました
   ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',.    ,f゙: Y;;f
   ~''戈ヽ   `二´    r'´:::. `!
735名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 16:56:09 ID:cVclZksM
>>734
それを人は夢と呼ぶ。
736名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 00:20:42 ID:geMYAqSo
浴衣姿のミンサータンもかわいいよ!!!
737名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 17:47:42 ID:JPrmsKaM
誰か有明祭り行った人いる?
738名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 01:26:35 ID:IWXBD1uS
一日目のブギースペースはよっつ。
(小説FCエリアのみ。たぶん他の場所にはない)

ひとつはビートメインだったようで、俺は見ていない。
用語集、ギャグ本を出していたサークルがひとつずつ。
残りひとつの小説サークルは新刊なし。

他の日は知らない。
739名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 02:54:34 ID:jzvU2UTg
mjk
午後からでもいけばよかた・・・
740投下準備:2007/08/24(金) 00:07:11 ID:6fUy6qQo
久々に投下します。
エロ度低め、痛痒度MAX、別人なビートのSSです。

「best half ?」 です。
741best half ? 1:2007/08/24(金) 00:11:58 ID:hcseLRW+
 窓を叩く風の音が、夜の深さを知らしめる。
古ぼけたベッドが2つだけの簡素な一室で、ビートは何度目かの寝返りを打った。
隣には隻眼の男の静かな寝息。規則正しい鼓動は力強く、揺らぎない。

 明日はいよいよ国境を越える。
今まで以上に強行軍になるだろうから、早く眠らなければ。
そう頭では、判っているのだが。

 もうひとつのベッド、主がいなくなって半時は経つそれが心を苛む。
ぎっ と微かな物音で目を覚ました時は、特に気には留めなかった。
夢うつつのまま彼女特有の曖昧な鼓動を求め、寝返りを2回3回。
何となく落ち着かなくて5回6回と繰り返すうち、眠気はすっかり吹き飛んでしまっていた。

 いいかげん、遅すぎるよな。
隣の男を起こさぬようゆっくりと身を起こし、静かに部屋を出て深呼吸をひとつ。
探す鼓動はすぐに見つかり、1階の奥―恐らくは洗面所―へと足を運んでいった。
 
 それにしても何やってるんだ、俺。
あいつだって子供じゃないんだし、放っといて寝りゃいいのに。
いや、でもここらは治安も悪いし、警戒しとくに越したことはないか――。
 ブツブツ呟きながら目的地に着くと、浅倉朝子はちょうど洗面室のドアから出てきた。
手にはタオル、濡れた髪、上気した顔。
……もしかして。

「あれ?世良くんどうしたの?トイレ?」
「……おい。今何時だと思ってんだよ…」
「えっ…だって、ねえ?ここちょっと怖いし、この時間なら誰にも出くわさないかなーって」
「この時間だからこそ危ない、とは思わないのか!?」
「…でもその為に2人を起こすのも悪いし」
「結局起きてんだから一緒だろ。心配掛けさせんなよ」
「んー…。ごめん」
 
 やれやれと溜息を吐くと、彼女はばつの悪そうに眉を下げ俯いた。
742best half ? 2:2007/08/24(金) 00:16:39 ID:hcseLRW+
 危険も承知でこんな時間、こっそり身体を洗う気持ちは、判らなくもない。
この宿はバスルームなんて物はなく、よしずの頼りない区切りにシャワーがひとつ。
そんな外から丸見え状態で俺達は使用したが、やはり女の子には酷だったか。
夕刻いくら勧めても手足を洗うのみで、決して入らなかった事が頭を過ぎった。
 まぁ、仕方ないよな。

「いいけどさ、今度から声かけろよ。悪いとか気にする必要ないから」
「…ありがと。それにしてもさ、水が違うと全然違うね。洗っても泡立たないからびっくり」
「あー硬水だからな。そんなもんだろう」
「日本に戻ったら、ゆっくりお風呂に入りたいなぁ。…最近きちんと洗えなくて汗臭いし…」

 ここでも日本でも、厳しい日々だったのは同じ。
ならば"風呂に存分に入れる"という点だけでも、日本を恋うるのは俺も賛成だった。
 だが。ふと歩みを停めて横の濡れ髪を見やる。
腕を伸ばし彼女の頭を軽く引き寄せ、意識的に匂いを嗅いだ。

 石鹸の匂い。水の匂い。ほんの少し砂の匂い。
そして彼女の、女の子の匂い。

「…別に、汗臭くなんかないぞ…?」
「やっ、ちょっ、世良くん!?」

 手にしたタオルをばさっと落とし、あからさまに狼狽する彼女。
上から見るとゆったりした寝間着から鎖骨が覗いて…って。
 俺、もしかしてこいつの事、抱きしめてる?

「―――っ!悪いっ!!」
 慌てて腕を離し、後ずさる。


 密やかな夜、宿の階段で。
凄い形相で睨む彼女と、石化した俺が取り残された。
743best half ? 3:2007/08/24(金) 00:17:58 ID:hcseLRW+
 膠着状態、実に2分。口火はあいつから切って落とされた。

「………何すんのよ」
「あー…いや、弾みで、……悪かった」
「女の子の匂いを嗅ぐなんて、世良くん最低」
「だから悪かったって」
「謝罪が軽い!本当に恥ずかしいんだからね!」
「…そんなに恥ずかしい事か?」

 俺は匂いを嗅ぐよりも、抱きしめた事の方がよっぽど恥ずかしいと思うんだが。
そんな本音を迂闊に漏らすと、彼女の眼は更に剣呑に細められた。

「デリカシーのない人には判んないわよねー」
「何だよそれ……――うわっ!」

 突然体当たりされて、階段に背中と尻を強く打つ。
何すんだと抗議しようとした瞬間、頭の中が真っ白になった。
 首にまわされた腕。頬をくすぐる髪。
しっとりとした重みが俺の身体に柔らかく絡む。
彼女は楽しそうに俺の頭を弄り、ふんふん と思いっきり嗅いでいた。

「髪は…あ、同じ石鹸の匂いがする。でも私とはちょっと違うかな」
 指が髪を滑り、首筋を撫でる。そのまま胸元まで降りて服を軽く掴まれた。
彼女の鼻が、俺の首に微かに触れる。

「へぇ…これが世良くんのにおいかぁ……」
 小さく呟き悪戯っぽく笑うこいつは、どこか妖艶で。
幾度も触れたはずの身体も、夜の深さと相まって妙に艶めかしく俺を煽った。
――頼む、勘弁してくれ。

「……本当に、悪かった。確かにこれは、恥ずかしい」
「でしょう?判ればよろしい」

 何とか言葉を搾り出すと、その謝罪に満足して彼女は掴んだ服を手離した。
744best half ? 4:2007/08/24(金) 00:18:50 ID:hcseLRW+
 顔が、近い。お互いの吐息が、肌を嬲る。
しばらく見詰め合った後、あいつはふむ、とひとつ頷いて俺の背中へと腕を巻きつけた。

「――んなっ!」
「………へへへっ」
「『へへへ』じゃない!何だよ」
「んー…何か気持ち良さそうだなーって思って」
「………おい」
「うん。気持ちいい」

 肩にすりすりと頬擦りをして抱きついてる姿は、まるで大きな猫のようで。
俺は溜息をひとつ吐いて、彼女の背に手をまわした。
 細くて、抱きしめる腕が余ってしまう身体。
柔らかくていい匂いのする、自分とは全く違う女の子。

「世良くんの身体、暖かいねー」
「…そうか?そっちの方が暖かいだろ」
「そーかなぁ…」

 他愛ない会話をぽつりぽつりと紡ぎ、時間は過ぎてゆく。
腕の中の身体は離すのが惜しくなる程、暖かく手に吸い付いて。
 そうだな。ものすごく、気持ちがいい。
自分の行動に、制御が出来なくなるくらいに。

 俺は右腕を彼女の膝裏に当て、そのまま掬い上げて抱きかかえた。
いきなり膝の上に座らされたこいつは、きょとんとした後微笑んだ。

「このカッコ、お昼の時と同じだね」
「あー…。その、何だ。膝とか辛そうだったから」
「うん、こっちの方が楽」
 俺の情けない言い訳に、彼女はとても嬉しそうに答えて。

「それじゃ、改めて」
 しなやかな腕が、躊躇いもなく俺の身体に抱きついた。
745best half ? 5:2007/08/24(金) 00:19:50 ID:hcseLRW+
 より密着する身体に、はしたなく鼓動が高揚する。
動揺と、安寧と。相反する感情に振り回され、だが決して不快じゃない。
自分のと被ってよく判らないが、それはきっと、彼女も同じはず。

「…髪が、くすぐったい……」
「え…?ああ、ごめんね」 
 肩に乗せた顎を引き、おもむろに髪を掻きあげる指。
あいつの虹彩に、俺が映る。


 気付いたら、唇を重ねていた。
 

 一瞬の、風が撫でるようなキス。
だけど、ああもう。自分が何をしでかしてるのか、まるで判らない。

「…………」
「…………」
「……………その、」
「………私もしちゃお」

 驚く間もなく、再び重なり合う唇。蕩けるような柔らかさが思考を奪ってゆく。
じんわりと伝わる互いの熱。息をつき、微かに離れ、また触れた。
2度、3度、4度。重ねる毎により強く、より長くなっていく。
 下唇を軽く噛む。あいつの舌が、猫のようにちろりと俺の唇を舐めた。

 それを合図に、俺達は境界を深くする。
口内で舌が触れ、一瞬で奥に逃げる彼女のそれ。だが懲りずに、おずおずと差し出してくる。
少しの怖れと、いっぱいの好奇心と。本当に、彼女そのものだ。

 ざらりとした舌が絡まり唾液を攪拌させた後、ふいにまた逃げる舌。 
追いかけると、からかうように口内を逃げ回る。

「…ん、……んーっ」
「はぁっ…ぅん、……ぁ」
 ぴちゃり、と淫らな音が艶めいた吐息とともに響き渡った。
746best half ? 6:2007/08/24(金) 00:31:23 ID:KCfz7Zhp
 逃げる舌を掴まえて、思う存分絡め合う。
呼吸も許さない程、執拗に激しく。ついに耐え切れなくなった彼女から、唇が離された。
ふたりを繋ぐか細い糸が、少しの理性と多大な羞恥を呼び起こす。

「…………はぁっ」
「………ねぇ。私のこと、好き?」
「っな、何で、何をいきなり!」
「あ、ひどーい。好きでもないのに、こんなことしたんだ」
「そう言われても……判るか、そんなの。じゃああんたはどうなんだ」
「私?んー…そうだなぁ。好き、かな?多分」
「その『かな?』 と 『多分』って何だ。随分いい加減だな」

 腹いせにあいつの片頬を摘んでぐにっと伸ばすと、同じように俺の片頬もつねられた。
 
「何するのよ」
「何すんだよ」
「ほんっと可愛くないねー、世良くんは」
「そうだな可愛くないな、あんたも」

 むっ、と互いの眉間に皺が寄る。
でもどうしてだろう。こんなにも嬉しくて笑みがこぼれそうになるのは。
 なぁ、叔父貴。あんたならこの気持ち、判ったか…?

「まぁ…どうでも、いいか。そんなの」
「良くないけど、いいよ。そんなの」
 指を離し、額同士をこつんと合わせて覗き込む。
判らなくても、きっと大丈夫だ。だってあいつも、あんなに綺麗に笑みを浮かべてるから。

「ねぇ」 「なぁ」
 俺達は同時に呼びかけ、それで堪えてた笑いが吹き出した。
辺りをはばかった、声のない息だけの談笑。そんな秘密が、最高にくすぐったい。

「「…もういちど、」」

 そう同じ言葉を呟いて、俺達はまた口付けをした。
747best half ? 7:2007/08/24(金) 00:32:32 ID:KCfz7Zhp
 押し入っては逃げ、翻弄する舌。
しっとりとした髪、華奢な背中、すらりと伸びる脚。その存在全てが、俺を酩酊させた。

「…ぁ、やーらしいなぁ、その顔」
「……見るなよ。…そっちこそ、結構凄いぞ」
「んー、なにが?」
「さぁ、なんでしょう」

 閉じてた瞼を開き、口付けしたまま絡み合う視線。
共有される鼓動が、互いの距離が近い事を暴力的に訴える。
 それは、狂おしい程、甘い。

「…見ないでよ」
「何で?先に見てたのはあんただろ」
「でも……何か恥ずかしいし」
「……そうだな」
 再び眼を閉じて、戯れる。
その時彼女の中から、隻眼の男の痛切な叫びが響いてきた。

"俺は寝てる!全力で寝てるからなっ!"―――――


「…………」
「…………」
「……………その、」
「………部屋に、戻ろっか」

 気まずくNSUで探索すると、果たして不自然な程規則正しいそれに行き着いた。
彼女の"モーニング・グローリー"を裏付ける結果に、思わず苦笑と罪悪感が浮かぶ。
 
「…亨さんに、気を使わせちゃったな」
「…だね。高代さんが、気付かないはずないもんね」
 腕を緩め身体を解放すると、耐えようのない喪失感に襲われた。
未練がましく腕を伸ばしかけては慌てて抑え、その様子に彼女は微笑んだ。

「…部屋まで」
「…ん」

 伸ばされた手に指を絡め、俺達は手を繋いだまま部屋へと帰っていった。
748best half ? 8:2007/08/24(金) 00:33:33 ID:KCfz7Zhp
 翌朝の事は、あんまり語りたくはない。
陽の出て間もない静かな早朝、俺と亨さんはのっそりと起き出した。

「おはよう、ございます」
「…ああ、おはよう」
「…………」
「…………」

 気まずいのは自業自得、頭では判っていても出来るなら逃げたい心境だった。
もちろん、亨さんの方が何倍もそう思っていたのだろうが。
所作無げに伸びをして着替えを掴もうとした時、後ろから声をかけられた。

「彼女を任せても、もう大丈夫だよな?」
 振り返ると穏やかな瞳が、俺へ真摯に問いかける。
ああやっぱり、この人は凄いな。迷いなく、一直線に切り込んでくる。

「…ええ。何とか、やってみます」
「そうか」

 俺の答えに満足したのか、にっかりと屈託なく笑う彼。
そしておもむろに俺の首根を引っ掴み、こっそりと爆弾を落としていった。

「あとな。気持ちは判るが、場所は選べよ」
「―――――っ!亨さんっ!!」
 思わず叫んだ声のせいか、隣のベッドからんんー、と寝ぼけた声が上がる。
そしてあっさりと目覚めた彼女は、俺達がじゃれてるのを見て目を丸くした。

「どーしたの?朝から」
「いや、ちょっとね」
「何でもない!断じて、力いっぱい、何でもない!」

 俺の狼狽に彼は盛大に吹き出し、彼女は更に疑問を深める。
なんて騒がしい、幸せな朝。だから、大丈夫。ディシプリン続きでも、きっと何とかやってゆける。

 そうして俺達は、また新しい日々へと戻っていった。
749名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 00:42:55 ID:KWZHt5rx
以上です。

ビートも朝子もキャラが掴めなくて、難しかったです。
750名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 04:24:44 ID:p2ZimPiu
Good Job!
この二人も良いな。
益々好きになった。
751名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 16:03:38 ID:W76lUfl6
>>749
GJ! この2人のエロはすごくイイ!
二人の台詞描写うめえな
752名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 20:40:17 ID:eem6/06u
可愛いなー朝子。
そして叔父貴スキーなビート。
イナズマの肩身が狭いのに受けた。
ともかくGJ。
かどちん風に言うとまあいいじゃん?
753名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 00:14:59 ID:i/8F1CC+
ところでひとつ質問。
甘々いちゃらぶ(上のビートみたいなの)と陰惨なハードなの、
どっちが需要があるんだろう?

個人的には読むのは甘々が好き、書くのは暗いのが楽だ。
754名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 12:11:33 ID:f5pORJ+Z
暗いヤツに一票〜
755名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 13:01:26 ID:HZpWSVr3
甘々がいいなぁ
756名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 17:39:32 ID:M3MYsXxH
骨髄がキャプテン・ウォーカーしそうなくらい甘いのプリーズ
757名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 17:46:08 ID:X4QP4Idz
ハードな、と言うか切ないのを御願えしますだ御代官様。
758名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 20:57:41 ID:i/8F1CC+
まんべんなく需要はあるんだな。
後は、…職人様の降臨を待ってみるか。

前にあったffの続き希望、とか言ってみるテスト。
759名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 10:24:39 ID:X5F8xugB
メモリアノイズで東澱家のポテンシャルの高さに驚愕
なにあのかわいさ
お嬢もミミさんも(そしてよーちゃんはもちろん)反則だろ
760名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 18:43:16 ID:CE/ePem8
僕の見たトコ、奈緒瀬は処女ですね。間違いない。
761名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 00:59:31 ID:YHOEdhX7
いや、今俺の側で寝息たてているんで。
762名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 01:34:30 ID:/xKh5O9E
いっさんがそんな人だとは思わなかったよ
763名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 23:02:38 ID:cSBYASEf
( ゚д゚ )
764名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 16:42:20 ID:g6xZoYXJ
ミンサーたん萌え
765名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 18:30:33 ID:rDWJxSYr
個人的に奈緒たんは男に対して何かトラウマがあってー・・・、みたいなの希望。
初恋の人に振られたとか、兄貴が素敵すぎて他の男に目を奪われることはないとかw
766名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 01:23:46 ID:1IqwGeAo
奈緒瀬たん、可愛いよ
767名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 05:22:45 ID:HbEE7Ph4
さっき、本スレ見てて思った。

「笑わない」がもしエロゲなら、
新刻敬に告られた竹田くんは、断らずに付き合ってると思うんだ。そのまま保健室へ直行して(ry

で、放課後の屋上でブギーポップを押し倒す竹田くんや、
紙木城に手を出す竹田くんなど・・・
768名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 06:59:55 ID:w8Poh9P7
すげぇやりてぇ…
考えたらハーレムじゃん。レベル高いし。
769名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 19:04:46 ID:CB8SWV2B
先生ーっ!博士とのフラグがどうしても立ちません。
どこの選択肢を攻めればいいんですかー!
770名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 20:16:39 ID:lZ/0mu5G
博士は最初のうちは単独では落とせません。
藤花エンドをすべて見た後あらわれる「予備校前へ」を
選んだ先からが博士フラグになります。
ただし、初回は藤花と並行して進めて
「親友の恋人」エンドを見ることになります。

そこまで済ませると凪ルート、ブギールートにも
博士フラグが立つようになりますので、
それからチャレンジしてください。
771名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 20:40:43 ID:CB8SWV2B
先生ありがとうー!
俺、博士と藤花と凪と新刻(オプションで直子も)全てを落とす
伝説の学園トゥルーエンドを目指します!
772名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 20:50:56 ID:xik9vlNP
そうか、
凪の家を訪れた博士は、まず正樹に襲われそうになるわけか…
773名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 23:43:20 ID:RohAc7Vu
ブギーポップはヤンデレエンドしかないのか?
とりあえず鮮血エンド「世界の敵」と緊縛エンド「ザ・ラダー」と心中エンド「真紅のルージュ」は見た。俺は純愛エンドが見たいんだよ!!
774名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 09:37:02 ID:eEMuErQ0
ブギー寄りの選択ばっかりしてると純愛は出ないッぽい。
藤花の好感度を上げる選択肢にブギーの隠しパラメータも
仕込まれてるらしい。
ただ俺も「チェンジリング」(入れ替わりエンド。これもヤンデレか)
までしか出てないから、他のキャラでも何か仕込みあるのかも。
775名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 09:46:44 ID:SrBgMGhI
新刻ルートの中盤で選択出来る、紙木城の「君を忘れない」は
学園エンドの中でも珠玉の純愛ものだと思うんだ。
回想シーンで流れるあの音楽が胸にきて何度も泣いたよ。
776名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 10:42:26 ID:fBz8FjqX
どうしちゃったのみんなwwwww
777名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 12:22:41 ID:5tkOIY4L
隠しイベントの風が吹く屋上で見られるブギーのパンチラはどうすれば見られますか
778名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 13:48:51 ID:eEMuErQ0
ブギー/藤花ルートで「風の強い午後」と「マントの秘密」を
両方含む展開で五回クリアする。ここまでが前提。
これで「登校前」のシーンに「テレビを見る」の分岐が出るようになるから
そこから「天気予報が気になる」にすすむと
「風の強い午後」が「台風接近・・・?」になる。

「それでも行く」「マントが・・・」と選んでくとパンチラ出るよ。
あれはいいパンチラ。
779名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 17:17:14 ID:2BYjHtrw
ブギーのぱんちら見てええええええええええええ
780名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 17:38:01 ID:SrBgMGhI
いつもクールなブギーが「なっ、た 竹田君!?」と
うろたえる姿が反則かわいい。あれは必ず見るべし。
781名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 20:28:53 ID:eY8/fKD9
ちなみにブギー純愛エンドのタイトルは「君の笑顔」だそうだ
それはそうとエクステッドはまだかいな
782名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 00:51:37 ID:gkxcd0w+
誰か攻略法をまとめて冬のコミケに出すぜ!って猛者はおらんかいな。
今なら確実に一時代築けるぞ。
783名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 16:59:57 ID:SbJI6Xzw
なんかエヴァ2みたいだな
784名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 18:41:04 ID:7Z7N3RpK
むしろ竹田君育成計画?
785名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 18:42:59 ID:jLEAeorp
ブギー敗北凌辱堕ちBadEndはどうすれば
786名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 00:26:03 ID:Pyf2cubg
早乙女とマンティコアが最強の状態で
「夜の学園」に進み、凪、新刻、志郎の救済フラグを全部折って
「対決」に進むと敗北エンドになる。

さらに、ブギーの好感度を最高にした上で
序盤に一回だけある竹田と凪が接触する選択肢で
(これ自体も凪エンド数回見た後に発生だと思った)
「何を調べてるんだ……?」「いや、やっぱり気になる」と
選択していると、校内に竹田が残る展開になり、
陵辱エンドが見られる。

どっちも、意図的にやらないとまずここまでならないよなw
787名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 22:19:44 ID:5vgI56mE
あのシーンは余りにスナッフ過ぎてマズイだろう、と
制作側で1度手直しが入ったらしい。
手首をもいでなぶり犯す→早乙女のシャーペンで手を串刺し。
その分スレイヴ竹田君とマンティコアの攻めを濃厚にしたそうだ。(後ろでオナってる早乙女もこの時追加)

まぁ、あれでちんこおったててるのもどうかと思うが
…正直、暴力とエロは紙一重だと知った。やばいくらいおっきした。
788名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 20:07:08 ID:L8HnPZtI
みんな・・・あまりに話題が無いからって酸素欠乏症にかかって…
789名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 22:34:28 ID:e7YCUAxI
自分のワイヤーで縛られてるシーンが良かったな
790名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 22:37:28 ID:XK/WGr2U
えっと凪ルートでバイトばっかり精を出してると
スクイーズに言い寄られてレインに助けられるって
レアなイベントが見れると聞いたんだけど…誰か知ってる?
791名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 11:29:35 ID:/XdgAxCZ
全年齢版で追加された隠しイベントだったかな。

凪のグッドエンド「パートナーシップ」を見た直後に
「最初から」始めて、凪の好感度を稼ぎつつ、バイト関係の選択肢を
優先して選ぶ。すると、分岐が一個増えて蝉ヶ澤ルートwに入れる。
そこから先は基本的に一本道で、蝉ヶ澤に気に入られて
食事に誘われたり、寺月の遺した美術館を見に行ったりする。
美術館の駐車場で、車の中で言い寄られてるところを
フロントガラスをノックされ・・・みたいな感じ。
ちなみに、それっぽい描写はされるけどレインだと明言はされない。
792名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 17:39:31 ID:p2u17VSo
おぅ、今見てきたよ。


 …口調からもしかして、とは思っていたけど、まさかなぁ。
そんなベタでストライクな事がある訳…って蝉ヶ沢さん手!
手、どこ触ってんだ!いや、ちょっと、待って!ってか助けて!

 ――コンコン。

「せ蝉ヶ沢さん!人が!」
「ん?…ああ、気にしないでいいわ」
「気にしましょうよ!ぅわーーーっ!」

 ―――ゴィンッ!

「いたいけな勤労少年を毒牙にかけんじゃないわよ!このド変態が!」

 フロントガラスも割れよとばかりに殴って怒鳴る女性。
蝉ヶ沢さんはやれやれと溜息を吐いて、車のドアを開けた。

「貴女が来るとは連絡をいただいておりませんが?」
「私もアンタの変態ぶりを確認なんかしたくなかったわよ」
「…失礼ですね。冗談に決まってるでしょう?」
「それ、彼の表情を見ても言える?」

 ――蝉ヶ沢さん。あなたは"冗談だ"って言うけど、俺は聞いたよ。
彼女が来た時、チッって舌打ちしたでしょう。物凄く悔しそうに。

「…すみません。ここから自分で帰りますんで、失礼します」
「あらそう?それじゃまた、今度のプレゼンの時にね」

 俺は力なく車から降りると、彼女がふわりと近付いてきた。

「…ごめんなさいね」
 耳元に微かな謝罪を残して車に乗り込む彼女。
赤いイタリア車はいななきひとつあげて颯爽と去っていった。


 あぁ、疲れた。何も考えたくない。
とにかく今は、家に帰ろう―――。



うん。笑った。スクイーズ最高。
793名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 01:09:03 ID:3uy9y3zi
おまいら最高だw
794名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 01:56:39 ID:JHOAkZPA
この談義を続けていれば、誰かが1ルートまるっと
キャプチャーしてくれると信じてる
795名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 03:57:39 ID:lMOV3E0M
凌辱ENDで堕ちたブギーの淫乱ぶりが最高。ぼうのうとの本領発揮って感じだな。
796名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 00:18:18 ID:0EMWr6vB
藤花/ブギールートの博士(「親友の恋人」エンド)は切なくていいな。
竹田くんが拾った想い出の紅葉を、ベッドに寝そべりながらまいて
「私…本当に馬鹿だぁ…」って呟くシーンが涙を誘う。
どんなに心が揺らいでいても、懸命に堪えてるのが、もうっ!
どんだけ健気なんだ博士。思わずハグしたいくらいだ。
797名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 00:41:01 ID:QxsQbdFi
先生!凪と末間のレズエンドに辿り着けません!
798名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 14:57:11 ID:CIsk6OwO
俺も……フラグの立て方がわからん
フラグ立てていれば博士が凪の家に泊まる
宿泊イベントで選択肢が出るみたいなんだが…
799名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 23:46:38 ID:a8H8CAw5
あれは隠しというか「おまけ」に近い位置づけだから、出すのは相当面倒だぞ。

1 凪エンドをおまけの「炎のマゾ、帰る」を含めて全部見る
2 以下の末真エンドを見る
  「親友の恋人」「正々堂々」「藤花、ごめん」「博士の異常な愛情A」
  「Day after tomorrow」「ふたりでひとりを」

ここまでが前提。
条件を満たしていれば、藤花の教室を訪ねたときに
廊下で女子たちが立ち話をしているので「ちょっと気になるな」を選択。
これで進めると凪との接触時に「霧間誠一って……」の
選択肢が出ているので選ぶ。凪の家族についての情報を得て後につながる。
ちなみにこれは正樹エンドのフラグにもなるが、まあどうでもいいな。

凪と末真の好感度を稼ぎながら、紙木城死亡の手前まで進めると、
竹田が正樹と街でぶつかる展開が出る。
正樹の持っていたコーラを派手にかぶってしまい、家に誘われるので
「じゃあ、遠慮なく」を選択。

凪の家に着くと玄関先で末真と凪にばったり出くわす。
ここで好感度が足りていれば家に上がれるが、
不足していると追い返されるので注意。

ここまでこなしてようやく >>798のいう
「宿泊イベントでの選択肢発生」のフラグが立つ。

末真視点に切り替わって。まあそのなんだ、選択肢が出さえすれば
どれを選んでも大変素敵な展開が読めるから、まあ頑張ってみてくれ。
800名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 00:42:58 ID:+eiRMNTI
ちょwwwすげーwww
801名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 10:16:22 ID:QVBMJeoP
凪と正樹の義理近親相姦ENDはどうすれば
802名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 17:24:16 ID:Ps+k8U3z
>>801
いいのか? あれは相当なダークルートだぞ。特に織機スキーには茨の道だが。




いいんだな。よし、解った。

まず正樹サイドで、織機との好感度を上げる選択肢で、全て織機純愛エンドの逆を行く。
そうすると、だんだん織機と正樹の距離があいてくる。大抵のヤシはこの辺で怖くなって
関係改善を図ろうとするだろうが、さらに鬼になって、選択を続ける。愛を求める神経が
参りそうになるころに、二人の関係が終わる。
「正樹にはきっと、私は必要じゃないのね」
とか言われて泣く。
そのあと、凪のサイドで世界の敵さんや某組織さんのやりたいようにやらせるルート
を取る。この途中には正樹のことを忘れようと、自分から交配実験の快楽にのめりこ
もうとする織機のイベントもあり俺は号泣した。
ここまで、来れば体調を崩した凪を前にして、変なスイッチの入った正樹が一線を
越えるENDが見られる。正樹はSまっしぐら。凪はキャラ壊れて淫乱属性入ってるから
苦手な人はスルーした方がいい。いや、改めて振り返っても、鬱展開だな。
以下少しキャプチャー。
803名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 17:27:38 ID:Ps+k8U3z
熱に臥せった凪を、正樹はベッド上に押し倒した。
「凪がそんなモノ欲しそうな顔してるからじゃないか」
普段は見せないような暗い嗤い方をして、正樹は凪を押さえ込む手に力を加える。
「はあっ、ま、さき……何でこんな……」
病状が相当悪いのか、正樹の力が勝っているのか、凪は抵抗らしい抵抗も出来ずに四肢を
拘束されていた。
「今は、そんなこと、どうでもいいじゃないかっ」
正樹は、言い捨てるが早いか凪の着衣を剥ぎ取った。ブチブチと釦が弾け飛ぶのもお構い
無しだ。
「やめっ。まさ……」
言いかけた口を自らの唇で塞ぎ、さらに正樹は既に固く隆起した己自身を取り出し、凪の
中心へとあてがう。
「ほら、行くよ。凪」
「えっ? 待て、いや、いやああああああ!!」
珍しく取り乱す凪を相手に、ろくな前戯も無しに正樹はソレを奥へと打ち込んだ。
「あああっ」
しかし凪は、奥まで正樹を受け入れ、快楽にかその身体を打ち震わせた。
その白い頬は薄桃色に上気し、呼吸も激しい。
「気持ちよさそうだね、お姉さん?」
「それを、あん、言う、なぁ」
「え? きこえないなぁ。なんだって?」
意地悪く言った正樹は同時に、腰を前後し始める。遠慮などない激しい突きだ。
「なぁ!? あん、あああ…」
「ほら、凪。なんだって? 言ってごらん?」
正樹はますます激しく凪の中を往復する。
万全の状態か、そうでなくとも体術で、正樹に後れを取るはずのない凪であったが、病と
打ち込まれる快楽の併せ技に、抗うことすら叶わぬようで、全身を投げ出して、正樹の
欲情を受け止めていた。そして、
「は、は、はげし……すぎ、るぅ」
「あ、凪。今感じたね。ここかな」
正樹が、見出したその一点。そこを重点的に突き上げ始めると凪はただただ喘ぎを上げる
だけとなってしまった。
普段、冷静そのものである凪の表情に、今はその面影もないまでに緩みきってしまっている。
「いやぁ……いい、こわ、れちゃああっ」
「いいよ凪。イキそうなのが解るよ」
凪の中が正樹を締め上げる。もう限界は、近い。
正樹はコレでもかというくらいに義姉に腰をぶつける。
やがて凪は頂へ足を掛け、
「あああっ、あああああああ……あ――――――っ!!」
痙攣したように、その身を震わせる凪の中に、正樹はありったけの体液を注ぎこんだ。
「はあ、はあ、はあ……」
頂点を極めた余韻の中に漂う姉に向かって、弟は更にたたみかける。
「まだ、終わらないからね、姉さん?」
そういって彼は、凪の形の良い胸に手を伸ばしたのだった。
804名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 17:35:18 ID:Ps+k8U3z
以上。しかし、もっと平和な姉弟愛のシーンがあるのかも知れない。
あったら誰か頼む。

で、代わりにといってはなんだが、不能スプーキー氏が能力使いまくって
目の保養にニヤニヤのシーンがある筈なのに、どうしても出ない。
落として下さるネ申いませぬか?
805名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 20:21:10 ID:/klHIPKx
>>804 キャプチャー乙!グッジョブでございます先生!

マルコ氏のはなぁ…甘い切ないスキーの俺は個人的にあまりツボらず
スルーしちゃったけど、気力があればサルベージしてみようかな。
もちろん「我こそは!」って人がいたらお先にどうぞ。
806名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 22:15:47 ID:5yO+Svf3
>>804
ぐっじょぶ!!

スプーキーEはミンサーの頭を弄繰り回してたイメージしかねえなあ
807名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 00:18:38 ID:t7jrz9TH
>>802-804
上質のキャプチャーをありがとう!
808名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 01:23:40 ID:6NUXECq0
>>804
キャプサンクス!
スプーキーさん絡みのエロイベントといったら衣川×織機だよな
縛られる織機さんマジエロス
辻と接触しそうになったときも期待したんだが
「見逃す」選んだら何も起きないし
「もう一人端末を増やす」を選んでもユージン出てきて邪魔された
あの場面やりようによってはエロイベントに持っていけそうなんだが…誰かアドバイスを

ところで飛鳥井兄さんが片っ端から女を篭絡しまくるルートがあるってマジ?
俺は飛鳥井のエロでは、衣川との「冬空の下で」エンドしか見れてないんだ
809名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 02:14:35 ID:tbwyQP0/
皆は虚空に夢を視てるんだな
810名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 02:20:47 ID:GQXkEsRz
スプーキールートのきゃぷをワクテカしながら待っている俺
811名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 03:26:03 ID:OYiHNCjG
ちょっと目を離した隙に「笑わない」から「イマジネーター」に話が進んでるな。

>>808
スプーキー関連はとにかく他のキャラの邪魔だてが多いので、
事前に邪魔キャラ出現フラグを丁寧に折っておくことが大事だとか。
大雑把に見せかけて実は繊細なスプーキーの能力に思いを馳せてやってくれ。

とりあえず辻に関しては、事前に薬物汚染度をめいっぱい上げるようにして、
ユージンが警告に来るタイミングを早める。
すると辻と出くわしたときには、ユージンは海影と一緒に街の調査に出てて
邪魔しに来られなくなる。
あと、そこからエロシーンに直結するかどうかは織機の調教具合にかかってくる。
正樹と織機の接触を徹底的に邪魔しておくこと。

飛鳥井ハーレムエンドはまだ調査中。
凪を落とせればどうにかなりそうな気はしてるんだが。
812名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 03:37:56 ID:GQXkEsRz
>>811
素早いレスに感謝!
イマジは笑わないよりエロイベントのハードル高い気がする……
813名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 20:33:36 ID:87bzTlGb
最近エロゲばかりで目がしぱしぱしてきたんで、
基本に帰り原作(本)を読んでみようと思う。

みなぽんの謎が深まっただけだった…。
814名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 05:38:37 ID:zAKQPrL4
穂波ちゃん可愛いよ穂波ちゃん
815名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 21:57:59 ID:3NEjJVi1
ブギーのルートが少ないようだけど
世界の敵がいなくて出てこられないなら
自分が世界の敵になってしまえルートは無いのだろうか
816名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 22:55:30 ID:lljl4+aA
>>815
たしか優しくしてギリギリ好感度あげた上で裏切る選択肢すると
ダークサイドブギーになって悲恋ルートにいくはず。
817名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 22:44:39 ID:RwE3UFT+
なおせお嬢様とにゃんにゃんしたい
818名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 22:47:57 ID:tY4/KGTC
>>816
そうなのか、ありがとう。
しかし
>たしか優しくしてギリギリ好感度あげた上で裏切る選択肢する
そんな非人道的なことはできない!
やはり甘く爛れた路線を目指そうと思ったよ。
819名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 14:24:39 ID:5eDzE1Sa
先生ー! 笑わない か イマジン か分かりませんが、かどちんがとあるルートの脚本を書いてるって言うのは本当ですかー?
ソースは無いんですが、なんか、JOJOばりのバトルシーンを意識してるって話なんですが、ちっとも見当たりませんー!
どうやったら見えるか教えてください!











幻の予定作、「ストレインジ」 で出すってわけは無いですよね?
820名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 15:23:54 ID:1auc6lFm
「夜明けの〜」の製作も決まったらしいな。
ロリ藤花とロリ凪がエロ女医にエロ診察されるシーンも入るようだロリエロロリエロロリエロロリエロ
821名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 17:16:50 ID:sa18/4KM
購入を迷ってるんだが、正樹と織機のエロシーンはどんな塩梅だ?
スレを見てるに終盤に一個だけってのはなさそうだが。
822名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 23:52:40 ID:IVAioCTw
>>821
最低で0回、最大で7回かな? 正樹と織機が結ばれるルート限定で。
俺が見た範囲だから、ひょっとするともっとあるかも知れんが。

0回はプラトニックルートと原作ルート。
2〜4回がグッドエンドの範囲。
7回は正樹による織機調教(あるいはその逆)がメインの
いわゆる堕落エンドなので、好みは別れるかな。
回数が多い分細かい濡れ場はどうしてもあっさり目になりがちだし。
(堕落エンドそれぞれのラスト濡れ場はえらいことになってるが)
823名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 23:20:42 ID:UdU/zkA2
萌え
824名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 04:17:35 ID:aThAnaIT
>822
堕落エンドルートがかなりよさげな感じだなあ。
しかし堕落エンドそれぞれのって、複数あるのか、ED。
825名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 09:13:56 ID:pa18st1H
>>824
ドSな正樹が織機を調教するルートと
淫蕩な織機が正樹を調教するルートがある。
そういう意味で「それぞれ」だったんだけど、
さらに別の分岐見つけちまった。

両方の堕落エンド見てから、正樹と織機のトゥルーの
「支え合う手と手」を見る。
それからもう一度堕落エンドに向けて進めてくと選択肢が増えてる。
「これでいいのか?」「違う」「それでも、僕は・・・」と選ぶと
ドS鬼畜な正樹じゃない、原作に近い性格のままの正樹で
調教を施すルートに突入した。
いわゆるヘタレ攻めってのかな? 
内心の葛藤と行為の激しさのギャップで、ひどくエロい。
826名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 23:56:05 ID:LHCeQoTk
なんでこんなに続いてるんだよwwwwww
827名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 00:06:04 ID:ZTImGtpz
何かの能力が発動してるんだろ
828名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 02:37:24 ID:U+KNUJO7
もうおまいらが作るっきゃねえな
829名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 02:52:02 ID:RGUqu6lc
情報操作だな……いいか、ヤツラの名は統和きk
830名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 10:13:28 ID:zvZMcAX2
>825
素晴らしいな。キャプ希望。
831名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 19:37:06 ID:/a+Bnh8z
みんなえろいよ
832名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 21:42:14 ID:WX6lpal1
そして数々のキャプがUPされている中、>>819のスルーっぷりに涙した。
833名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 21:49:03 ID:w1JnPOte
キャプと攻略情報は区別した方がいいと思うんだぜ。
つーわけで >>819 について調べてきた。

当然変名で参加してると考えるべきだし、
かどちんはそういうことを漏らさない感じだから、
文体で判断するしかない。
なので、俺はここかなーと思ったけど、正解かどうかはわからん。

以上、先に言い訳。

該当箇所はイマジネーターのスプーキーとのバトルシーンと思われる。
といっても通常ルートで通過する普通の展開じゃなくて、
飛鳥井と凪とブギーが共闘を宣言して解決に当たる、
いわゆる「協力ルート」の中で、さらにフラグを立てて初めて見られる。

協力ルートへの入り方は、飛鳥井、凪、ブギーに関わるエンディングのうち
グッドエンド以上のものを全て見ること。
序盤からあからさまに選択肢が増えるから、それまで選んでないのを
ひたすら選んでいけば入れる。

その上で、飛鳥井視点で進め、織機を放置する流れに持っていく。
正樹と織機にあわないようにしていけばフラグ立つはず。
中盤の戦闘シーンがなくなっていれば成功。
そのまま進めると遊園地での決戦シーンに三人そろい踏みで登場し、
凪が操られた正樹たちと、ブギーが正体不明の人造人間(たぶんスクイーズ)と
そして飛鳥井がスプーキーと戦う展開になる。

体言止めを駆使した切れのいい文体で、トリッキーな戦闘が描写される上に
「ドゥゥゥゥン!」とか「ズギュウウウウン!」みたいなSEが多用されるので、
JOJOっぽいと言えば言える。そんなとこ。
834名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 23:34:40 ID:+es96a2g
もう何が真実で何が妄想なのかわかんないや。
リエ〜、リエ〜〜……
835名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 00:06:56 ID:j22Lb6hB
このスレの無駄に高いチームワークに乾杯。
836名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 22:42:22 ID:O7bDqFoX
すげえww
837名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 23:36:03 ID:H6VCQat5
そろそろ画像キャプチャそのものは無理でも画面を観ながら絵を描いてくれる神が来ると期待。
838投下準備:2007/10/12(金) 00:50:47 ID:Mtpbvz4E
イマジネーターのE語りの部分をキャプチャーしてみた。
出現方法は基本的に原作ルート、プラスEとの接触具合で判定みたいだ。
具体的には、

 ・スプーキーとの初邂逅で逃げずに最後まで戦っている
 ・織機との2ショットをスプーキーに5回以上見られている
  (Eがいる時は画面後方にバーガーの包み紙が落ちてるので目安に)
 ・織機の好感度をなるべく上げる

以上3点を満たした上で、衣川登場の時「ひとりでブギーを続ける」を選択する。
すると正樹が立ち去った後、視点がEに変わって織機部屋でのお仕置きタイムになる。
ただし相当鬱な陵辱ものなので、苦手な方はご注意を。

シーンタイトルは 「見えざる絆」 です。
839見えざる絆1:2007/10/12(金) 00:52:39 ID:Mtpbvz4E
 また、あの眼だ。
全てを諦めているくせに、決して折れない。ひたむきで頑なで――イライラする。
何様だ、とブン殴ってやりたくなるついでに、嫌なヤツの事まで思い出す。

――ミンサー。おまえも澄ましたクソだったが、それ以上のクソがいるぞ。
くだらない屑の分際で、愛だの恋だのと笑わせるな。なぁ、ごっこ遊びは楽しいか?
 楽しいだろうな。自分が道具だと忘れるくらいだから!


 おまえら救いようがないクソったれだ。俺様も含めて、な―――。







 ヤツに電撃くれて部屋に運び、端末共へ指示を与えてから数刻。
辺りは既に夕闇が包んでいた。

「おい。いい加減この役立たずを起こせ」
 腹に一蹴り、反射で激しい咳が出るがまだ目を覚まさない。
指示を受けた衣川がヤツの頬を何度も打つ。乾いた音が20を数えた頃、ようやく目が開いた。

「……ん…っ」
「ぐーすか寝こけていい身分だなァ?男が待ってんだからさっさと奉仕しろ」
「―――っ!」

 衣川が顎で指し示す。
この後ヤツらは探索に出すから、今のうちにヤらせておくつもりだ。
精々ぶっ掛けられて、自分が役立たずのクソだってことを思い出すんだな。
 思わずにやけると、ヤツは男共、衣川、そして俺を見てびくりと震えた。
おーおー、道具の分際でいっちょまえに貞操をお持ちになりましたか?
ついこの間まで家畜の如く咥え込んでた女が。
 いや、恋ってやつは偉大だねぇ。余りに可笑しくて――どうかしそうだ。

「時間がない。早く起きてヤれ」
「………っ」
「おまえの役目は何だ?死神の探索もろくに出来ない分際で、勘違いするな。この屑が」
「………はい…」

 観念したのかのろのろと起き上がり、震える手で胸元のボタンに手をかけた。
840見えざる絆2:2007/10/12(金) 00:53:30 ID:Mtpbvz4E
 ひとつ、ふたつ、みっつ。
そしてよっつ目のボタンに触れながら、何時までも逡巡して動かない手。
おまえはどこぞのお嬢様か。そんな勿体つける程の物が、何処にある。

「おまえは馬鹿か。ただ一つの役目すら出来んのか」
「……申し訳、ございません…今…っ」
「衣川、やれ」
「はい」
「―――!!」

 衣川に手錠を持たせ、ヤツの背後へまわらせる。
腕を後ろに捻り拘束すると、手錠の無機質な音が部屋に響き渡った。
背中を蹴る。呆気なく倒れる。乱れた衣服から覗く脚に、男共が色めき立つ。
 本当に馬鹿か。こんなことで、いちいち手間を掛けさせるな。

 衣川は盛りついた男共に制止を投げつけ、自らの衣服を剥いでいく。
セーターを脱ぎスカートを落とし下着を外し。華奢ながらも扇情的な身体が晒し出された。

「あっ……」
「自分で出来ないんだろ。ならせめて大人しくしてるんだな」

 倒れたヤツの後ろ髪を掴み、面倒臭そうに告げる衣川。
そのまま身体を上に向かせ、力任せにシャツを引きちぎる。
消えることのなかった性交の跡が、今では全くなく。ただひたすらに、白い胸元。
後ろに組む腕の所為で薄い身体は反り返り、震えすら自らを誇示してるかのように見えた。
 衣川の指が喉を滑り、色気のない下着に触れる。

「相変わらずちっちゃいな。こんなの要らないだろ」
「っ………」

 乱雑に下着を掴み上げると、露出する細やかな膨らみ。
申し訳程度に揺れるそれに、衣川は自分の双丘で押し潰した。
841見えざる絆3:2007/10/12(金) 00:54:23 ID:Mtpbvz4E
 絡み合う身体。侵略者は指を休めずに、暴力的に服を捨てていく。
ヤツは抗わず為すがまま。微かに首を振った後、衣川を越えて俺の方へ視線を向けた。
 また、あの眼だ。そして唇が、声なき言葉を紡ぐ。

―――"やめて……彼女は"



「おまえらもヤれ」
「はい」
「衣川も好きに使え。ただしぶっ掛けるのはこいつの内だ」
「了解しました」
 振り切るように命令を下すと、男共は猛々しく獲物に襲い掛かった。
 
 
 ヤツを後ろから抱え込み、顔中舐めまわす男。
右胸は衣川が、左胸は男がそれぞれ弄り倒す。
その衣川の胸を掴み背中を舐めながら、しきりに股間を擦り付ける男。
そして、ヤツの性器を嬲る男。

 男女6人で繰り広げられる痴態は、部屋の空気を息苦しい程濃密にする。
菓子に群がる蟻さながらの乱交。よくもまあ、そこまで。ここまでくると滑稽だ。
 新雪のような肌は獣達の唾液でてらてらと淫靡な光を放つ。
男が待てずにヤツの口へブツを突き入れる。頭を両手で鷲掴み、深く激しくグラインドさせる。
喉を突かれ、かすれた悲鳴が漏れる。
それでも何とか奉仕しようと、ヤツは舌を絡めるのを止めない。
男の尻に力がこもるのを見て、その仕事の確かさが伺い知れた。

 所詮、クソ袋だ。
ごっこ遊びにうつつを抜かそうが、本質は娼婦。
ダッチワイフの務めを、無表情でこなしていく。
 
 玉袋の跳ねる音が軽薄に響く。
男は抜き差しだけでなく、突いては上下に振り回したりとやりたい放題に穿っていた。
842見えざる絆4:2007/10/12(金) 00:55:12 ID:Mtpbvz4E
 早くも1人、達しそうになるのを見て他の獣達も動き出す。
後ろから抱える男は、自分の性器をヤツに握らせる。そして衣川を退け、胸に指を食い込ませた。
薄い胸は鼓動を知らせるよう忙しなく揺れる。色づく頂きが、卑猥に歪んだ。

 下半身に張り付く男は性器だけでは飽き足らず、尻の穴まで舐めまわし指を挿れる。
唾液か、ヤツの汁か。よく判らないものにまみれ、顔中べたべたの男。
浮かぶ表情は恍惚、下品に啜る舌はナメクジのように醜い。
 菓子にあぶれた衣川と男は、互いの局部を貪り耽っていた。

 聞こえるのは男共の荒い呻き、衣川の媚びた嬌声、下卑た水音。
そしてただ苦しいだけの、艶やかさの欠片もないヤツの喘ぎ。

「ぅあぁっ!…はぁっ、はっ…イク!どけ!」
「…さっさとしろよ。後が詰まってんだから」
「出るっ!ぅぉああああーーーっ!!」

 口腔を犯してた男が、急いで引き抜き内へぶち込もうとする。
しかし下半身にいる男が邪魔で間に合わず、ヤツの前身に暴発させた。
びくん、びくんと震えるたび放銃される白濁。それを肩で息をしながら、無感動で眇める性人形。
男の欲望が静かに身体を流れていく。胸を通り腹を伝い、在るべき場所へと落ちていった。

 しばし訪れた空白。淫らな装いを施した身体は、触れるのを躊躇う程、爛熟し。
その猥褻さに、ない筈の男根を刺激される。

 
「……衣川、綺麗にしろ。次がつかえてる」
「判りました」
 衣川は男から離れ、生々しい臭いを放つそれに舌をつけた。
粘つく汁をひと舐め、それを味わうように口の中へ含み嫣然と微笑む。

「ふふ、いい格好。さっきの彼氏に見せてやりたかったなぁ!」
「………」
「勿体つけずにヤってれば、彼氏も逃げなかっただろうよ」
「………」
「あぁでも溺れてヤリ三昧、その後処分か」
「………」
「……何か言えよ。このクソがっ!」

 衣川は舐め取る舌を止め、渾身の裏拳をヤツの右頬に見舞う。
簡単に吹っ飛ぶ身体。そして未だ体液まみれの腹へ蹴りを入れ、衣川は男共を呼びつけた。
843見えざる絆5:2007/10/12(金) 00:56:10 ID:Mtpbvz4E
 仰向けにヤツを寝かせ、2番目の男が性器に突き挿れる。
振動に合わせて、力なく泳ぐ太腿。同じようにヤツの口にも男のブツが暴れまわる。
貫くたびに身体の下の手錠が、不快な金属音をあげた。
 
 単調な抜き差しが優に15分は過ぎた頃。衣川は男の肛門に指を捻じ込み、射精を促した。
うごめく指に刺激され、男の身体に緊張が走る。
指が勢いよく抜かれると同時に、ぬめる内へと吐き出した。
一通り痙攣が治まると、力尽きたブツをずるりと抜き出す。
たちまち襞の奥から溢れ、床に汚い染みを作った。
  
 もう何も反応しない。何も、言わない。
完全に沈黙したヤツを一瞥し、今果てた男を引き寄せ股間を清める衣川。
休む間もなく3人目の男が挿入し、貪り吠える。
情緒もペース配分も何もない、ただひたすら叩きつける性交。

 男が果てる。衣川が舐め清める。
綺麗になったブツは衣川の口や胸で高められ、爆発する前にまたヤツの内へ入れられる。
終わらない、欲望の輪舞。

 時間になり獣達を撤収させた頃には、ヤツは意識を手放し白濁に溺れていた。




 
 粘りつく退廃の空気に耐え切れず、窓を全て開け放つ。
春まだ遠き夜風が、冷たさを以って清浄していった。

 床には下着姿のヤツが、力なく横たわっている。
全てが終わった後、意識のないヤツの身体を男共に洗わせ、ついで部屋も掃除させた。
あれ程白かった身体に散る陵辱の跡。それらが、加虐を呼び起こす。

 ゆっくりと近寄り電撃を手のひらに。触れようとした瞬間、ヤツが小さく呟いた。
844見えざる絆6:2007/10/12(金) 00:57:23 ID:Mtpbvz4E
――"まさき…あなたは、関係ないのに……"

 夢の中で詫びているのか。先程まで凍り付いてた表情が、初めて苦痛に歪んだ。
自分の境遇を悲観するでなく、去った男を非難するでなく。
ただ、巻き込んでしまってごめんなさい、と。それは相手への、切ないまでの想い。

 馬鹿だ。どうしようもない、馬鹿だ。
クソはクソだと知らなければ、苦しまずに生きていけるものを。
余計な思想は、自身の存在を苛む。くたばる瞬間、その最期までだ。
 
 俺の知る限り、かつて最も中枢に近付いた女――ミンサー。
ヤツでさえ、くだらない任務でゴミのように粛清された。
あの気取り屋が、何を考えていたか知りたいとも思わない。
だが、小僧を守りたいという馬鹿な想いは、あの時触れた指先から強く感じていた。
 結果、件の小僧は上手く逃げ延びている。
その点はクソながらよくやった、と褒めてもいいだろうが。


 自分が救われないのに、相手を想ってどうするんだ。
いや。救われないからこそ、求め願うのか。何処へも行けない、という現実は変わらないのに。
ミンサーもおまえも、一体何がしたかったんだ?
――まぁ、俺には関係ない。そんな被虐趣味、あってたまるか。
  
 電撃を収め、ヤツの頬にかかる髪を梳く。
好きにすればいい。どうせもうすぐ、全てが終わる。

 シャツをヤツの肩に掛け、俺はクソったれな任務を果たしにマンションを後にした。
845投下終了:2007/10/12(金) 00:58:24 ID:Mtpbvz4E
以上です。
846名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 10:49:07 ID:A8ltmvEH
力作だなあ
BADENDに向かってる感じがいいねえ
847名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 04:53:18 ID:7JOkcf2U
陵辱ktkr!! すごい・・・
>>838の設定からすごいよコレ・・・

vsイマジネーター読みたくなってきた
848名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 07:01:08 ID:VoKkAFHg
すげぇな
俺も頑張ってそのシーン見るよ
849名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 08:55:56 ID:/Kn1+uh4
アマゾンで注文してきた。
……早くそこを絵付きで読みたいが、その続きも読みてえ。
ラブいシーンが気になる。
850名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 20:23:16 ID:xFtOrbe7
全然関係なくぶった切り。
今日某ハ○ズの広告に「バナナバンカー」なる物が載ってた。
どう見てもちんこケースだろ。しかも謳い文句
「真っ直ぐなものからちょっと曲がったものまで、様々な形のバナナを携帯出来ます」


いやあ、藤花に是非持っててもらいたい。おやつにそれ喰って
竹田くんが側でうろたえたらいい。
851名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 22:01:17 ID:L40HLKJI
それにしても最新刊はまだか?
新しいブギーの本編読みてえ
852名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 22:30:18 ID:dCEOg+CK
ヴァルプルギスが終わるまで新しい本編はおあずけなのかなぁ
そろそろ風呂敷の一辺くらいは畳んで欲しいと思うよ
853名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 23:16:40 ID:paVoFkaf
ミンサーたんがまた出てきてくれないとな
854名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 23:05:59 ID:siwfQI0I
ここは原点に帰って竹田君が登場を。
ああ、でも藤花も出てほしいし、みなぽんの笑顔も見たい。
あとやっぱりスケアクロウは格好良かったよな。


結論  4部作マダー? 
855名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 16:16:32 ID:X7dGh+Rf
過疎ってるな。
台風来てるし直子さんの暖かい鍋でも食べようか。
856名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 02:29:09 ID:Fom+jV6k
志郎くんは当分、誰かと付き合ったりしなさそう
857名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 20:11:17 ID:Pqx8mYxU
会社の上司(35歳・男)の着メロがマイスタージンガーだった件について
お堅く見えて実は同好の志だったのか?もしそうなら飲みに誘って朝まで語るぞ?


まぁ、大方ただのクラシックファンなんだろうけど……
858名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 22:59:27 ID:jeyv1hAS
耳コピで必死に打ち込んだあの頃・・・・
859名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 01:23:05 ID:m7OqadMy
>>857
その上司に「その曲いいですよね。よく口笛でふいたりしませんか?」と聞いてみろ。
そこでニヤリとしたらおまいさんと同類だ。
860名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 21:58:34 ID:OZ7+E8tV
>>859
そのときだけ左右非対称でニヤリとされたらどうするw
861名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 22:19:00 ID:jldYfv+k
>>860
おっさんがブギーって激しく嫌だなw
862名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 23:08:28 ID:uYvX03AD
>>861
実はスケアクロウだったら無問題。
863名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 00:26:25 ID:L2MP6tM5
寺月がブギーという状況を受信した。

ひとけのないビルの前に滑るようにあらわれるBMW。
運転席のドアが開き、上等なスーツの上にマントをまとった男がビルを見上げる。
屋上で光る目と男の視線がぶつかりあった。
男、左右非対称の表情を形作る。
「……俺は自動的なんだよ。この身体は多忙なんでね、すぐに終わらせてもらう」
864名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 08:35:59 ID:Rn+E/xRf
シリアスなのに、かっこいいのに、変態エロ親父にしか
見えないのは仕様ですか >寺月ブギー
屋上で目を光らせてる場合じゃないぞ
早く逃げんと魔手の餌食になるぞ(ry
865名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 09:51:45 ID:Z3IbyD9i
寺月なのにあの帽子とマントはつけてて
「やあ、竹田君」とか言うのかw
866名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 09:56:21 ID:nUdAfhEB
ここは一つ寺脇康文ブギーで
867名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 11:09:01 ID:L2MP6tM5
「木目棒」で特命係なブギーとか
「玉様のブランチ」で司会席に座ってるブギーを想像して吹いたw

劇場版上映当時も話題にしてなかったような覚えがあるなあ、ブランチ
寺脇エコーズはちょっとワイルドすぎた。
868名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 23:42:23 ID:J5B5xloK
ふいにみなぽんの幼女時代を受信した。
どっからかわいて来た変質者にいたずらされて、メチャクチャになりながらも
「こんな時にも、力はなくならないのね……」
と、混じりっけなしの純粋な笑顔を浮べる彼女。
ちょっとヤンデレ風味っていうか切ないっていうか。

…俺、疲れてんのかな。早く新作読みたい。年明けが待てないよ。
869名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 09:14:42 ID:K9JD4wWW
それヤンデレちがう、「病んでる」だ。
870名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:37:07 ID:as+5X2za
そういえば透子たんのSSって見たことないな。
誰か書き上げる猛者はいないかね?
あれば是非読む。ガチ読む。
871名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:52:32 ID:Oyt4O18p
透子タンで書くとしても相手が・・・フェイルセイフか?
872名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:54:04 ID:PNuT6v9k
ほなみん相手に百合
873名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 14:11:02 ID:jyNuLDCE
>>おっさんがブギーって激しく嫌だなw

多分上司と同年代である俺が答える(ちなみに三十代)
俺・・・、上遠野の本なら作家買いで発売日に速攻買いに行ってる
しかも連載の本当に始めの頃からファンなんだけど・・・。

そうか。おっさんなのか・・・・・・。
連載始めたのがラノベの割に大分古いんだから、
普通のラノベのファン層(10代?)よりは確実に上の可能性が高いもんだよ・・・
874名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 14:35:16 ID:InVdH73W
上遠野小説に嵌ったのが中学の頃で、最近ようやく働き始めた俺は24歳・・・・
>>873のように30歳過ぎても上遠野小説は買い続けると思う。
それはそうと1月にブギー新刊出ますな。


>>870
・・透子さんのss読みたい。なんか中学生くらいで経験してそう。
875名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 15:00:00 ID:U/yllQWZ
>>873
まあ待て兄弟。むしろ兄者。
>>861の発言は
「おっさんがブギー読んでるって嫌だな」というニュアンスではなく
「ブギーの外の人がおっさんだったら嫌だな」と読むべきではないか。
>>862-863の流れは後者を前提としているものだろう。

ブギーは電撃文庫初期のものだから、
それこそ「ライトノベル」という言葉が出始めたころの作品であり、
ひとりの作家を追い続けていると考えれば10年経とうが
30越えようが別に特異なことじゃないと思うぜ!

以上、>>863を書いた27歳が休憩時間に擁護する。

新刊楽しみだな! 冬コミに間に合わないところがいかにもかどちんらしいが!
876名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 22:52:12 ID:WOJYgpxI
>>861だが、↑で書いてある通り。
ブギーの入れ物である人がオッサンだったら嫌だな、って意味でカキコした。

というか、オッサンがブギー読んでるの嫌だな、って意味だったら自虐ネタになっちまうんだぜw
877名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 23:15:59 ID:+xivAzy5
俺も今年30歳
おまいさんも俺もみんな おっさん
いいじゃないかおっさん礼讃
878名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 23:49:46 ID:xoBw0TmU
お、俺はまだおっさんて年じゃ・・・・あ・・・・・う・・・・・
879名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 03:47:04 ID:l7bJWUG2
認めてしまえば楽になれるぞ。
880名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 15:30:54 ID:r+3O5HTb
そういえばこの間結婚した中学時代からの幼なじみ(30歳)も
ブギポ関連の本は全部家にあったな。
結婚を機に嫁さんと新居に引っ越した訳だが、仕事用の専門書の間に挟まってた
漫画版もDVDもそろえておいてあった。
逆にブギポは初期から読んでる若い子のファンをあまり見ないよ。
知り合いの彼女位(今年で20だったかな)
彼女は小学生から読んでたんだそうだ。


・・・・・・、時間ってすっごくながれるの早いなぁ。
881名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 00:00:19 ID:UfWV5RX0
読み始めた時はブギーが年上だったのに、今ではおれのが年上
なんだか甘じょっぱいなあ
882名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 16:22:43 ID:f+03q/xf
浪人した藤花を笑ったその2年後に何倍も笑われる立場になった自分は最低だと思う。
883名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 19:25:10 ID:iMdBMHot
どーした。浪人の挙句留年か?
884名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 21:19:09 ID:PnlpCaI1
博士の眼鏡を外したい
885名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 22:00:42 ID:tQjQyVIX
ほい
( 3 3 )
886名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 22:24:27 ID:YJ7f58B9
こんな寒い夜はミンサータンとあったかいブイヤベースをお持ち帰りだよ可愛いよ!!!!!!111
887名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 22:56:30 ID:PnlpCaI1
漢の夢を粉微塵にしてひどいじゃないか >>885のバカァァァアーウワーン!
888名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 22:12:58 ID:ic0oKTLE
ブギーシリーズでメガネキャラって末真とリセットくらいか? 佐々木の叔父さんもメガネか・・・
889名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 23:18:51 ID:lcp5nE1I
サングラスならあの金銀妖眼がいるな
それはそうと、もうすぐ圧縮くるかな
890名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 23:30:30 ID:dnclI7+5
アイスクリーム屋の店員さんを忘れるな
カレイドスコープはサングラスだな

百合原マンティコアが変装で形だけかけてたような気も……
891名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 23:39:01 ID:gMXWl+FW
ホーリィ&ゴーストもグラサンかけてたな

あの二人のエロもいいと思うんだ
892名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 06:30:35 ID:teYXQSVe
サムライもサングラスしてたような。あと風見やアロマも。
893名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 12:03:22 ID:z31HpF2p
気づいたらサングラスキャラはたくさんいるんだな
イナズマなんて眼帯でもよかろうに
894名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 14:55:10 ID:6hFqgolP
高代×穂波いいね
895名無しさん@ピンキー
キョウ兄ちゃん×みなぽん(幼女)なんてどうだろう