【涼宮ハルヒ】谷川流 the 8章【学校を出よう!】
1 :
名無しさん@ピンキー :
2006/05/25(木) 10:54:01 ID:tu4nGbU/
4 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/25(木) 11:36:57 ID:VwCgz0pu
乙ってのはどうかな?
前スレあたりじゃ
>>1 辺りに有効な手段だったけど
あ?何なんだ、いきなり。 え?スレの説明? 何で俺がそんな事やらないかんのか。 おいおい。 そんな意気揚々と母親の買い物に付いて来て、何も買って貰えなかった子供みたいな顔で凄むなよ。 表情と言動が一致してないぞ、お前。 朝比奈さんも可愛い顔でこっちをチラチラ見ないでくれ。たまらん。 古泉も一緒になって急かすんじゃない。調子に乗るな。 長門も長門でじっとこっちを見るな。 早くしろ? あーもう! 書いてください!読んでください! これでいいか? …素晴らしくハレ晴れな笑顔だな、ハルヒ。
「あなたを犯して涼宮ハルヒの出方をみる」 で始まる朝倉×キョンの話を書こうかと考えている。 もちろん触手とかでキョン君が凌辱されるような内容にしたい。 でも全然筆が進まない。そんな経験したことがないからな。 うおぉ!みんな!オラに文才を分けてくれっ!
>>8 男相手の触手は新機軸だが…ちょっと待て
キョンが触手に絡まれて悶える図…逆で頼んます(汗
>>8 長門だ!助けにきた長門を触手の餌食にしろ!
キョン総受けをハルヒシリーズのスタンダードにする会 略してKHS会。 本日発足しますた
12 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/25(木) 14:55:19 ID:ady0ZdKi
もっと、もっと、みくるちゃんの会 略してMMM会。 本日発足しますた
シャッフルかよ
メイドのみくるをリスペクトする団 略してMMR団。 本日発足しますた
新スレ突入後、まだ一作も投下されて無い様なので、俺の処女作を。 非エロ。やや長め。拙いとこだらけだけど、よろしければどうぞ。
18 :
S-1 :2006/05/25(木) 16:51:11 ID:WI7ddpTg
初めてSに会ったのはある夏の夜のことだった。 その頃の僕は、ぎすぎすした家を避け、毎晩当てもなく街を彷徨って過ごしていた。 かといって家出なんてする度胸はない。 どうやら僕は貴い血筋って奴らしく、かなり過保護に育てられた。 野宿なんか出来そうにもない。僕の内に残るわずかな野生は、働いたら負けだと思っているんだろうな。 数少ない友達は、そんな僕をからかって粗暴な(僕にはそうとしか思えない)遊びに連れ出しては、上手く出来ない僕を笑いものにする。 今にして思えば、些細なことでうじうじしていたものだが、とにかくその時の僕は、鬱屈した気分だったのだ。 そして何か面白いもの、見たことがないものを求めていたのだと思う。こんな毎日を吹き飛ばしてくれるような何かを。 Sが目に留まったのも、そんな心情が影響していたのだろうか。 家から少し離れた所にある小さな公園。そのベンチに誰がいようと、普段の僕はなら気にもかけなかった筈だ。 ただ、この時は違った。「わたし、この世に対して不満でいっぱいです」って顔のそいつが、何故か気になってしょうがなかったのだ。 「何してるの?」 気付いたら話しかけていた。自分でも驚いてしまったが、相手もいきなり話かけられたことに驚いていたようだ。 しかし、その当惑もほんの僅かの間に過ぎなかった。僕の姿を認めたそいつはこちらをじろじろと見てから突然聞いてきたのだ。 ひょっとしてアンタは宇宙人だったりしないか、と。 予想外の切り替えしに困惑する僕だったが、至って平凡な存在に過ぎないことを告げると、もうSの僕に対する興味は消えうせたようで、そっぽを向いて黙ってしまった。
19 :
S-2 :2006/05/25(木) 16:52:49 ID:WI7ddpTg
さてこの後、思考回復した僕はそっけないSの態度にめげもせず、なんとか質問の意図を聞き出した。自分でもなんでこんな奴にこだわっているのか不思議だったが、気になってしまったものはしょうがないじゃないか。 端的に言ってしまえば、そいつは自分の世界が「普通」であることが嫌でしょうがないらしい。面白いものならなんでもいいから、遭遇したいようだ。じゃあ、どんな不思議がお好みなんだと尋ねたら、こう即答してきた。 「宇宙人、もしくはそれに準じる何か」 更に聞くところに拠れば、今までも不思議な存在を呼び出すために色々とやってみたという。 昨日も宇宙人へのメッセージを発信してみたそうだ。なるほどね。それでさっきの唐突な発言に繋がったわけか。 しかし宇宙人ね。そういえばうちのお姉ちゃんもテレビのUFO特番が好きだったなと思い出す。 僕もその隣で(時には寄り添って)、一緒に観たものだ。 彼女が出て行ってしまってから、うちもおかしくなり始めたのかもしれない、と湿っぽいことを考えつつも、僕はSにある種の憧憬を抱き始めていた。 僕は面白いものを求めているようなことを言いつつ、ほんとにそれを捜し求めようとは思っていなかった。 そんなもんあるわけない。でもあったらいいなぁ、と最大公約数的な逃げ道を選ぶだけ。 しかし、Sは行動した。その努力がほめられるべきものかどうかは分からないが、とにかく行動したのだ。 なおもSの主張は続いていたが、僕はそんなことを考えながら、Sを眺めていた。 すると、Sも僕の視線に気がついたのか、話を中断する。 そして、ちらっとこっちを見た後、視線を月に向けながら、何気ない口調で尋ねてきた。 「宇宙人っていると思う?」 ほんの少し迷ったが、僕も何気ない風を装って答えた。 「いるだろ、きっと」 いて欲しかった。目の前の馬鹿のためにも。 Sはしばらく黙っていたが、そっかとつぶやいて、こっちに向き直る。 そこにあったのは笑顔のように見えたが、実際にはどうだったんだろうか。 僕は未だにその表情が忘れられないでいる。 そうしてそのまま硬直してしまった僕を尻目に、Sはまた会うこともあるかもと言い残して公園を去った。 そこでやっと硬直がとけた僕は、何と無しに空を見上げる。月は雲に隠れて見えなかった。
20 :
S-3 :2006/05/25(木) 16:54:12 ID:WI7ddpTg
それから何度かSと会う機会があった。大抵は、夜に例の公園でであったが、一度だけ僕の家族と一緒に遭遇したこともあった。 その結果分かったのだが、Sはその場にいる相手によっては口調が変わる。ネコを被ってるというのだろうか。 僕には何を言っているのかさっぱりだったけどね。こんなしゃべり方も出来るのかと驚いたことを覚えている。 ふたりの時は、ほとんどSが一方的に話した。相変わらず、いろいろと馬鹿をやっているらしい。 僕が話せることといえば、家族のことや友達のことくらいだ。Sにとってはつまらない話かもしれないが、突っ込むこともなく聞いてくれた。 その過程で気付いたのだが、どうやらSはほとんど友達がいないようだ。 なんというか毛色の違うSは周囲から浮いているし、Sも自分から溶け込もうとしていないように思えた。 まあ、珍種みたいなやつだしなと納得しつつも、どこか寂しい気持ちになった。 だからせめて自分だけでもと思ったのだろう。それが同情なのか恋心なのかは分からなかったが、僕はただSと一緒にいたかった。 それまでは何となく公園まで行き、Sがいればそのまま話をするという流れで、明確な約束をすることはなかったのだが、いつしか僕は約束もないのに、毎晩公園まで出向くようになっていた。 思い返せば、僕はどこかおかしくなっていたのかもしれない。
>>8 朝倉の触手でナニをだのその他敏感な部分を触られて
快感で朦朧となっているキョンの前に、ハルヒがなぜかすっぱだかで現れる。
そのまま、キョンのものをくわえたり上に乗ったりして積極的にしてくるハルヒ。
だが、ハルヒもまた、触手の餌食に。
それを見ていてたまらなくなったキョン、攻守交替とばかりにハルヒに
陵辱の限りを尽くしすが、実はそのハルヒはキョンの視覚を操作して
ハルヒになりすました朝倉涼子。だから、はたから見ればキョンは朝倉相手に
いろんなことをやりまくって、気持ちよくなりまくっている。
そこに、朝倉によって異世界に償還されてしまったハルヒがやってくる。
朝倉相手にやっているキョンを見て、ハルヒはショックの余りに
未だかつてなかったような巨大な閉鎖空間を構築。その衝撃で朝倉と触手は消える。
だが、キョンがうわごとで自分の名前を読んでいることに気づいたハルヒは
キョンを起こし、事情を聞いて納得してそのまま仲直りエッチ。
かくして閉鎖空間は消えましたとさ。めでたしめでたし。
……なんて電波を受信しましたwwだけどこれじゃ、キョンの体が持たなさそうだw
22 :
S-4 :2006/05/25(木) 16:56:26 ID:WI7ddpTg
別れは突然だった。 風が少し冷たくなってきた頃、僕はいつもの公園でSと会った。都合5,6回目の邂逅だったろうか。 その日のSは、はじめて会ったときと比べても輪をかけて不機嫌だった。 不機嫌さと倦怠感を漂わせながら顔を伏せる様子に、どうしたらよいか戸惑っていると、Sは突然語り始めた。 自分が特別でないことに気付いたときの喪失感。世界が色褪せた瞬間。「普通」である周囲への失望。 非日常への願望。それを埋めるための足掻き。世界への訴え・・・・・・。 いつになく雄弁に語ったあと、Sは口を滑らしたことを後悔するように天を仰いだ。 Sの気持ちは何となく理解できたが、僕にはなんと言っていいのか分からない。 少し考えて、深刻な感じになり過ぎないように注意しつつ言葉を返す。 「普通がそんなに駄目なの?年頃なんだから、ただ異性と遊んだりするだけでもいいじゃない」 睨まれるか怒鳴られるか、ひょっとしたら肯定されるかと思ったが、Sは力なく返答してきた。 言うところに拠れば、どうやら恋愛は精神病の一種らしい。ただ、その後が不味かった。 「たまにそんな気分になることもある」、「身体をもてあます」 普段の僕なら、そんな言葉だけでそんな気持ちになったりしない。 ただ、僕だってお年頃だ。数ヶ月に一回くらいはなんともいえない気分になったりする。 それに、そんな言葉を口にするSの表情は、とても魅力的に映ったんだ。 気がついたら僕は、Sに襲い掛かっていた。 Sは一瞬何が起こったのか分からなかったようだが、僕の狼藉を理解すると顔を思いっきり引掻いてきた。 そうして僕が痛みにのたうち回っているうちに、Sは姿を消していた。 自分が何をしてしまったのか気がついて愕然とする。Sが僕に求めていたのは、そういう役割ではなかったのに・・・・・・。 どれだけ後悔しても、もう後の祭りだった。
23 :
S-5 :2006/05/25(木) 16:57:37 ID:WI7ddpTg
それからしばらくの時間が経過した。 居心地が悪かった我が家もいつの間にか平穏を取り戻していた。 一時は家庭崩壊か、と思ったりしたものだが全く人間ってのは人騒がせなものである。 お姉ちゃんはある夜泣きながらうちに帰ってきて、僕を抱きしめながら泣き疲れて眠ってしまった。 何があったかしらないが、それ以来彼女はずっと家にいる。もう出て行ったりはしないようだ。 僕もまだSのことを引きずってはいたが、もう大分立ち直っていた。 そんなある冬の朝のことだ。このごろ僕は、朝から近所を散策するのを楽しみにしていた。 冬の空気は冷たかったが、どこか張り詰めた気持ちにさせられるし、見慣れた町も朝は違った表情を見せてくれる。 その日もいつものコースを回って、家の前まで戻って来たところで、久しぶりの顔を見つけたのである。Sだ! Sは見覚えのある男と一緒だった。あれは確か裏の家の子だ。 キョンとかジョンとか言ったっけ。男は眠そうな顔をしてぼやく。 「何で、こいつと朝から一緒に歩かなきゃいけないんだ。運動不足とかいうなら、ひとりで勝手にしやがれ」 その言葉に、Sは相変わらずの仏頂面だったが、その奥には幸福感がにじみ出ていた。 あんなに何もかもが不満そうだったSのその表情に僕は何かが救われた気がした。 隣にいるのが自分ではないことにほんの少しだけ嫉妬を感じたが、あんなSが見られたのだから、我慢しよう。 すると、立ち尽くす僕に向こうも気付いたようで、ゆっくりと歩みよってくる。
24 :
S-6 :2006/05/25(木) 16:58:39 ID:WI7ddpTg
あんな別れ方をしたのだ。口を利いてくれるかどうかも不安だったが、軽い口調で話しかけてくれた。 「久しぶり。元気だった?」 僕の見たかった、僕の望んだSがそこにはいた。感慨にふけりそうになるのを押し込めて、 「何だかとってもいい顔をしてらっしゃるけど、どういうわけ?あの男が原因かな?」 とからかう様な口調で聞いてみた。 Sはその推測を否定するが、僕は追及を続ける。 「どうだか。一緒に寝たりしてるんじゃないの?」 「確かに、寝るのは一緒の部屋だけど・・・・・・」 なんてことだ!僕がひそかにうらやましがっていると、Sが言葉を続ける。 「いま私が満足そうに見えるとしたら、それは周囲の人間たちが原因かな。 なんせ宇宙人と未来人と超能力者がそろっているからね」 僕が頭に?マークを浮かべていると、さっきから僕たちの会話が終わるのを待っていてくれたらしい男が、しびれを切らして言って来た。 「ほらっ、いい加減行くぞ」 まだ話し足りなかったが、どうやらご近所さんになったようだ。またいつでも会えるだろう。 そうして別れ際に、Sは自分の名前を教えてくれた。そう、実は僕はSの名前をこの時初めて知ったのだ。
25 :
S-7 :2006/05/25(木) 16:59:55 ID:WI7ddpTg
去っていくSと男を見送りながら家の前に突っ立っていると、お姉ちゃんの声が聞こえた。 「あら、ルリちゃん。こんなところにいたの?ご飯できてるわよ」 わざわざ呼びに来てくれたらしい。意識して優雅な足取りでお姉ちゃんの方に歩みよる。 Sのことは言えない。僕も人間の前ではネコを被っているのだ。 大層な血統書つきでこの家にやってきた僕ですから、ちゃんと女の子らしくしなくっちゃね。 自慢の黒い毛並みをお姉ちゃんになでてもらいながら、Sの顔を思い浮かべる。 明日にでも、町内不思議探索に誘ってみよう。 そしてさっき教えてもらった、あいつの名前を呼んでやるのだ。 シャミセン、と。 (おわり)
26 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/25(木) 17:04:15 ID:VwCgz0pu
ちょっと感動してたが最後の一行にワロスwww
シャミかよっ
モニタの前でずっこけた。 シャミかよ!?
今起き上がった。GJ
シャミにワロスww ところで、割り込んでしまい申し訳ありませんでしたorz
吹いたw 上手いな
オチがいい 叙述調って言うものなのかな シャミ逆レイプ未遂か… 今は妹に逆レイプされてるけどな
バーローwwwww シャミかよww
古泉のSS誰か投下してくれー
>>35 俺も読みたいんだけど小泉って意外とレギュラーからモテナイんだよな
やっぱ職人さん的に書きにくいのかな?
>>36 そこで普段の顔を脱ぎ捨てた鬼畜古泉が登場
>>37 いやね小泉が鬼畜なのはわかるんだけど絡んでるキャラがいないからねぇ
ハルヒを犯すってのもなんか違う気がするしな
というかアイツはちゃんと女に勃つのか?
古泉からすると、SOS団の3人娘は油断ならない存在でしかないわけで
もういっそキョンの妹襲うロリコンでよくね?
41 :
S :2006/05/25(木) 18:24:17 ID:WI7ddpTg
陰謀201Pから話を広げてみました。 溜息のときと口調が違うってのは、作中で多少フォローしてみたつもりです。 アイディア勝負だったので、中身が薄いのはご勘弁。 作中、いくつか伏線を張ったので、ワンダリングでのキョン同様、 最後の1行を載せるか少し迷ったのですが、分かりやすさを優先してみました。 改行は失敗でしたね。Wordで書いたので、コピペするときにいまいち感覚がつかめなくて。 最後になりましたが、感想くれた皆さんありがとうございました。 思ったより笑っていただけたようで幸いです。ではでは。
42 :
かなり :2006/05/25(木) 18:29:48 ID:mK97Uwof
ドロドロモノを書こうと思うんだが需要ある?
45 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/25(木) 18:42:33 ID:IjkBzaFY
あれ?そういやシャミってオスネコじゃなかったっけ?
>>45 うんルリタソは雌ネコ
そして僕っ子という叙情トリック
雌が雄を襲うのは動物界ではよくあること
>45 問題無。相手がメスだから。
鬼畜古泉面白そうだな… ただ誰を犯すかが問題だよな。 いっそのこと鶴屋さんとで絡ませてみるか?
>>41 思わぬドンデン返しに感動したよ、マジでGJ!
( ´ー`)b
>>51 鶴屋さんは考えたんだけど
鬼畜小泉×笑い病鶴屋さんだったらシリアスにならない
タンマタンマくすぐったい〜で終始する気がする
それもいいかもしれないけど
>>56 いっそのことキョン×鶴屋さんにしてしまってください
今描いてるんだがSOS団の紹介とかキョンが部室で毎度見たりしたりしてることって カットしてもいいもんかね。あとエロなんだけどさ、やっぱなくちゃダメなのかな?
エロなしおk
ハルヒが古泉に無理矢理犯されるSSきぼんぬ
ハルヒとキョンが付き合いだして 自暴自棄になった長門とみくるを古泉がレイプするSSきぼん
63 :
おやつ :2006/05/25(木) 21:25:05 ID:LWTsB3yF
「お茶請けが欲しいわ」 SOS団の平常営業中。朝比奈さんのお茶をがぶ飲みしながらハルヒがこう呟いた。 長門は読書中、俺と古泉はチェスの最中。消去法を考えるまでも無く、朝比奈さんに向かって放った言葉だ。 時刻はおやつの時間をとうに回っているので、小腹が空いたのであろうハルヒの気持ちも分からんでもないが、 俺にとっては朝比奈さんの甘露さえあれば満足なので同意は控えとく。チェック。待ったはなしな、古泉。 「みくるちゃん、せんべいかなんかない?」 「おせんべいですか? うーん……」 朝比奈さんはお茶セットのあたりをひとしきり探り、しかし買ってないものはないので、 続いて雑貨入れ(ゴミ入れとも言う)を漁ってみたものの、やはり食べ物の類は見つからなかったようで、 「……ごめんなさい、ないです」 しょんぼりしながら、そう言ったのであった。 「なんか買ってきて」 「今からですかぁ?」 朝比奈さんは時計を見ながら情けない声を出した。5時ちょっと前。 学校の前には駄菓子屋があるし、通学路の途中にはコンビニがあるが……。 朝比奈さんがオロオロしているので、助け舟を出すことにする。早く投了しろ、古泉。 「もう解散の時間だろ。また今度にしろ、今度に。夕飯食えなくなるぞ」 「間食は別腹よ」 太るぞ。 「太らないわよ。自慢じゃないけどね、私は生まれてこのかた体型を崩したことが無いのよ」 なんとなく分かる気がするね。同年代の女子に比べて遥かに健啖と言えるハルヒの食事量だが、 普段の暴れっぷりから推測する必要エネルギーはその数倍量といったところだ。 おそらく通常人類の数倍のエネルギータンクを持っているうえにエネルギー変換効率も数倍なんだろうな。 余計な脂肪がつくようなエネルギーは残さないんだろう。 「けどまぁ、そうね。確かにもう帰る時間ね。みくるちゃん、お茶請けはまた明日でいいわ」
>>41 GJ!マジでワロタ
どんでん返しがかなりいい
そのハルヒの言葉を待っていたかのように、長門がぱたんとハードカバーの本を閉じた。 その音を聞いて、いつものように俺たちは帰り支度をはじめるが、ハルヒは妙案を思いついたという顔をして、 「そうだ、有希、明日なんかおやつを作ってきてよ」 長門の黒い瞳がハルヒを向く。無表情だが、少しキョトンとしたようにも見えた。理解が及んでいないかのように。 ハルヒの無駄に大きい瞳が長門を覗き込んでいる。 「……おやつ?」 「そう、おやつ。バレンタインのときにケーキ作ったじゃない? ああいうのでもいいし、ゼリーでもプリンでもなんでもいいわ」 「………………」 長門はしばらく停止して、ハルヒの顔を覗き返していたが、 「了解した」 「じゃ、決まりっ。楽しみにしてるからねっ!」 長門の返答に、ハルヒは満面の笑みを浮かべたのだった。 翌日、掃除当番だった俺は部室に最後に登場した。 「キョン、遅いわよっ。こっちは有希のおやつが食べたいってのに、わざわざ待ってたんだからねっ」 そういうな。まだ掃除中だってのにオケ部の連中が入ってきて練習を始めるもんだから、 掃除がかえってはかどらなかったんだよ。 「ふん、言い訳するんじゃない」 「あ、あはは……」 朝比奈さんが苦笑い。 「で、有希。何を作ってきたの? 私、今日一日そのことだけを考えて過ごしてきたんだから」 長門はハードカバーを閉じ、立ち上がってこう言った。 「今から作る」
長門のその言葉にキョトンとしたのは、俺だけじゃなかった。 ハルヒも朝比奈さんも目が点になったし、古泉ですら少し目を瞬かせたのを見たぜ。 「作る? 今から?」 「そう」 ハルヒの疑問に簡潔に答え、長門は冷蔵庫の前に動いた。 中から出てきたのはスポンジケーキ、イチゴ、ホイップクリームだった。 それからの長門の動きは見てて惚れ惚れするものだったね。 どこからか取り出した小さな包丁で器用にスポンジを上下に分割すると、 泡立て器もボウルも使わず割り箸一本で紙パックのクリームを泡立てる神業を見せ、 あらかじめスライスされていたイチゴをスポンジの上に並べ、クリームを塗りたくり、もう片方のスポンジではさみ、 スポンジの上面にクリームを塗りつけ、イチゴと余ったクリームでトッピング。イチゴのショートケーキの出来上がり。 「完成」 この間わずか2分に満たなかった。呆気にとられていると、 「すごいわ! 有希!」 ハルヒが長門をハグして頭をナデナデしている。ちょっと羨ましい。 長門はハルヒを無視して、ケーキを切り分けている。包丁使ってる奴に抱きつくのはやめとけ、ハルヒ。 用意周到なことに紙皿とプラスチックのフォークまで準備してあった。余った分は雑貨入れへ。 材料を見る限りどこにも手を加えられそうになかったが、長門手製のケーキはどえらいうまさだった。 「はぐ、もぐ……うまっ、何コレ!」 「がっつくな、意地汚い」 あまりのうまさにハルヒが残りを全部食べそうだったので、阻止。結局5人で1ホール食べつくした。 ちなみにケーキは長門の器用な包丁さばきで10等分されていて、平等に2つずつ食べた。 小食の朝比奈さんですらぺろりと食べてしまっていたので、客観的に見ても相当うまかったと考察できる。 「…………」 全員の賞賛の言葉を受けても長門は無言だったが、どことなく嬉しそうに見えたのは決して俺だけじゃないはず。
帰り道がてら、なんでわざわざ部室で作ったのか聞いてみた。まとめると、こういうことだ。 生クリームは時間の経過でへたれやすいし、イチゴと触れていると悪くなりやすいんだそうだ。 イチゴも同様で、時間の経過で悪くなるらしい。 なので、仕込みを朝早起きして済ませ、部室の冷蔵庫に入れにわざわざ来たらしい。 どう考えても冷蔵庫を利用すれば一晩放置したくらいでは悪くならないだろうし、 店で売ってるケーキは作られた状態で丸一日クーラーに入れられてるんだから、 そこまで手間かけることないんじゃないか、と俺が言ったら、 「ダメ。許容範囲内であっても、微妙な劣化は避けられない」 長門には拘りがあったらしく、わずかでも味が落ちない最善の手法をとったらしい。 なんなら情報操作でもなんでもすれば良いじゃないかと思ったが、自制して口には出さないことにした。 わざわざ言うまでもない。もちろん長門は最初にその方法を思いついただろうが、敢えて放棄したのだ。 その意味を考えれば、言えるわけが無い。 「あー、ホントにおいしかったわぁ。有希、またよろしくね!」 長門が若干動揺したのも、俺には分かった。 それからと言うもの、文芸部室にはメイドの入れてくれるお茶のほかに、ケーキやらゼリーやらのおやつが出ることになったのだった 。 おわり
あ、なんか最後だけ句点が変なことになった。気にしないで
>>68 GJ!
長門のケーキ、俺も食いたい。
あと割り込んでスマン
長門ぉー!!
そろそろ鶴屋さんの手料理が食いたくなってきた。
74 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/25(木) 21:59:35 ID:Nm99Yi+s
>17氏 すご! そうきたか(笑)
前スレラスト間抜けすぎw
前スレ埋めに朝倉さんまじってるなw
79 :
5−409 :2006/05/25(木) 23:22:04 ID:dcv23y/l
前スレ994 大当たり!すげーよ解る人いたんだ…(泣 何か書こう。リクエスト有る?出来るかどうか解らんけど。
80 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/25(木) 23:28:46 ID:Nm99Yi+s
キョン×ハルヒを頼む!
ググってもエロゲとかしか出てこないので解説頼む
相次ぐ神々の降臨のおかげで前スレ一週間で埋まったのか エロパロ板とは思えない速さだな…
>81 谷甲州の『航空宇宙軍史』のなかの「砲戦距離12000」に登場する無人砲艦ヴァルキリー。 >79 長門がシリウスまで行っちゃうお話をキボンヌ ムリならああいうシチュのをキボンヌ
84 :
5−409 :2006/05/26(金) 00:02:37 ID:jXrmrJKL
ああ、先に答えてくれた。ありがとう。 甚だしくスレ違いスマソ。 >79 そう言われて思い出したのが、「妖精作戦」のラスト…だめだ、鬱だ。 ガンガッテみます…。
学校のSSはいつまでたってもなしですかそうですか
前スレ760へ。 GJ!この文豪どもめ!W
俺からもキョン×ハルヒをリクエストしておく
失言 「チュウしてもいいですよ」 ほんの冗談のつもりだったんです。 それに、彼は優しい人だから本気にはしないだろうと・・・ 呆気に取られてわたしを交互に見る姿が可愛いと思ったのもつかの間でした。 あ、ここでいうわたしは正確にはわたしではなくて高校に通っていた頃の わたしです。要するに過去のわたしですね。って説明するまでもないですよね。 ええと。それで、その。しばらくして彼は・・・キョンくんはおもむろに・・・ 過去のわたしの・・・その、口を・・・ 塞いだんです。 さっきも言ったように、まさかと高をくくってたんです。 お姉さんぶって彼を困らせちゃおうというほんのいたずら心でした。 だけど、彼はわたしが思っていたよりずっと男の子だったんですね。 キョンくんはあの、最初はただ口をくっつけるだけだったんですけど、 そのうち・・・過去のわたしが起きないということを悟ったのでしょうか。 それだけじゃ満足できなくなったみたいで、あの・・・ あの、もう許してはもらえませんか?・・・だめ、ですか・・・ そ、それから彼は、わたしの口の中に、し、舌を・・・ねじこんで・・・ わたしの。は。はの・・・うら、がわ・・・なめ・・・て・・・あ、あぁぁぁぁぁ・・・ ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・もう・・・これ以上・・・思い出したく・・・ ご、ごめんなさい、大丈夫です。 止めようと思えば止められたと思います。でも・・・できませんでした。 最後にはわたし・・・年甲斐もなくわんわんと泣き出してしまいました。 気が付いたときには彼の記憶を消去していました。 あの後目覚めたわたしは・・・その、うう・・・下着に・・・違和感が・・・あって・・・ 覚えがなかったということは、つまりそれまで知らなかった、 ということですから・・・本当に、その・・・ショックでした・・・
89 :
ハルヒブームは作られたブームだった :2006/05/26(金) 00:36:27 ID:2OPv8w8j
473 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/25(木) 23:26:22.17 ID:6oy/o7Rf0
>>229 まぁ俺が誰か特定されるどころかモロバレだから少しな。
とあるアニメのEDを1位にしようぜってスレが立ったろ。
最初の頃はVIP特有のカキコしかなくて閑散としてた。
しかしハピマテ祭りの例があるわけだ。アレをもう一度。
即ち「うはwww俺達大儲けwwwww」と考えたとあるVIP系ブログ連合総長がいたと。
その為には一気に発火させんといかん訳だ。
そして一斉に自分の糞ブログ+子分ブログで取り上げた。連合諸君もスレにカキコしまくった。
MIXI仲間にも要請して。そして話題が超炎上!
総長にアフェを貼れと言われて貼ったが大して儲からず。
今じゃなんかヤバイ方向に向いてる。俺はかんけーねーよ。
と、あらすじだけかいとく。
VIP系ブログ連合(藁)はこれから俺の正体探しに必死になりますw
ハルヒコピペ壮絶にUzeeeeeeeeeeeeeeeと思ったのでユダってみた
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/25(木) 23:46:51.54 ID:IoAn0OQR0
>>649 今思えばハルヒブームも不自然だっただろ。
ある日を境に、あらゆるVIP系ブログがいきなりハルヒ1位運動の宣伝を始めた。
ほぼ同時期に。これはブログ連合の親玉であるにゃー速管理人が、
アマゾンでのアフィ金儲けの為にブームを焚き付けた。
にゃー速からブログ連合に所属する人達に通達が渡った。
「ハルヒを盛り上げよ」と。で、その通達を受けて連合組員のブログ管理人達は
皆一斉にハルヒを持ち上げた。そしてハルヒ1位運動は急速に成長。
ブログを通じて多くの人がアマゾンでハルヒのCDや書籍を買ってもらえて
にゃー速管理人たちの陰謀は見事に成功。
ハルヒ1位運動を盛り上げた功績は認めるが、にゃー速達ブログ連合は
自分達の金儲けのために利用しただけだった。
解説:
VIP系ブログ=
2ちゃんねる上のレスを無断転載、無断改変して掲載し、広告費や、アフィリエイトなどで金儲けをするブログの総称
VIP系とあるが、その魔手はVIPのみならず、ネ実、ニュー速、大学生活などと各板に広まっている
ブログを閲覧した人間が、amazonなどで買い物をすると、そのうちの何パーセントかに相当する報酬がもらえる
ハルヒのCDをamazonで買わせることで、大もうけをたくらんだというもの
ブームってものはいつだって誰がが作り出すもんだろうに。
スルー汁
「――あれ。キョンくん、もう帰っちゃうんですか?」 シーツの端からけだるそうな顔をのぞかせる。 その表情は、先程の余韻を楽しんでいるかのようだった。 「ええ、すみません。この埋め合わせは今度必ず」 あどけない顔に残るアンバランスな表情に後ろ髪引かれるものを感じながらも、俺はそう告げる。 「うふ。期待してます」 いつも部室で見かける笑顔を天使の笑みだとすると いま浮かべている笑みは、堕天使の笑みだろうな。女ってのは怖いぜ。 昔あこがれていた従姉のことがちらっと脳裏をよぎった。男と駆け落ち、だもんな。 高校卒業までは清純そうな優しいお姉さんだったんだが、何があんなに変えたんだか。 いらんことを考えていたからか、次に聞こえた声のトーンが変わっているのに気付かなかった。 「キョンくん」 「はい?」 何の気なしに応答して、見やる。げっ。 「あたしの部屋で、しかもさっきしたばっかりなのに、他の女の人のことを考えるなんて」 顔に出ていたのか? 「キョンくんでも許せるときと許せないときがありますよ?」 表情は笑顔だが、背負っている雰囲気を一言で言うと、殺意だった。 もしかしたら、明日部室で淹れてくれるお茶には致死性の毒が入ってるかもしれん。 俺は一瞬本気でそう思った。 肝を冷やしつつも弁明しワンルームを辞した俺は、家へと向かっていた。 もうすぐ二月を迎えるこの時期、さすがに寒風が身にしみる。 いつの間に俺と朝比奈さんがそういう関係になっていたのかなどは些末な問題であって、 「キョンくんだけです……あたしのことを解ってくれるのは」 などと涙と流しながら言い、 「忘れさせて」 と胸に飛び込んできた朝比奈さんがいれば、男なら誰だってこうなってしまうのは必然だろう。 ハルヒや長門、SOS団のことを考えないでもなかったが、朝比奈さんは事後も 平然といつものほんわかメイド服姿で対応している。女ってのは怖いな、ホント。
「あ、キョンくん、おかえりー」 ドアを開けると、妹が顔だけこっちを向けて声をかけてきた。 シャミセンを抱えてるところを見ると、台所か。そういやエサをやる時間だな。 しかし何を思ったのか、妹はシャミセンを放り出すと、靴を脱ぎ二階へ上がろうとした俺に抱きついてきた。 「どうかしたのか?」 俺の質問に答えず、顔をうずめる。くすぐったいからやめてくれ。 「……女の人の匂い」 しばらくしてぽつりとつぶやいた言葉は、俺をうろたえさせるのに十分すぎるほどだった。 「キョンくん、どこ行ってきたの?」 さらに追及してくる。 「駅前だ駅前。ほら、シャミセンがエサ欲しそうに待ってるぞ。やってきなさい」 「はぁーい」 かなり苦し紛れの返答だったが、案外素直にごまかされてくれた。妹よ、その純真さを忘れるな。 兄として切に願うばかりだ。 明日学校で当たりそうなところを適当に予習し、さて寝るかと思ったときだった。 コンコンと控えめなノックの音がした。おふくろか? そう思いドアを開けると、立っていたのはパジャマを着て枕を抱っこしている妹だった。 「シャミセンか?」 たまにこういうことはある、ノックはないが。しかし妹は首を振った。 「キョンくんといっしょに寝たいの」 何の風の吹き回しだ。 「別に構わんが、どうしたんだ?」 「えへっ、なーんにも」 無邪気に笑うと、部屋に入ってきて、ベッドに潜り込み、 「シャミ、おじゃまさせてもらうね」 一足先にベッドの上を陣取っていたシャミセンにあいさつした。 俺は真っ暗だと眠れない妹に配慮し、明かりを少し残し、ベッドに入る。 すると妹が枕を抱えたままじーっと俺を見つめてきた。 「なにか言いたいことがあるのなら言いなさい。それと枕は頭の下に敷くものだぞ」 「だってなにか抱っこしてないと眠れないんだもん」 そんなの初めて聞いたぞ。それと最初の問いは無視か。 「じゃあ、シャミセン、は無理か。ぬいぐるみでも持って来い」 「いや。キョンくん抱っこする」 と言って、枕を放り投げると俺にまた抱きついてきた。どうでもいいが俺を抱っこするのは無理だろ。 しかし妹にはそれでも良かったらしい。満足気な声で、 「キョンくん、おやすみー」 そう言うと、俺の頬に唇を当ててきてちゅっ、と音を立てると目を閉じた。 「おやすみ……ん?」 あまりに自然な動作だったから気付くのが遅れたが、何をやったんだコイツは今。 断っておくが、俺の妹は就寝前にキスなどする人間ではない。断じてない。 どうなってんだ。
結局満足に眠れなかった。 妹を意識したわけでは当然なく、妹がどこからそんな情報を入手したのか気になってさ。 問いただすことも考えたが、すやすや寝入る妹を叩き起こすのは悪いだろ。 朝起きたら起きたで、さっさといなくなりやがるしな。 くそ、眠い。でも学校を休むわけにもいかん。 「うっす」 あくびをかみ殺しながら後ろの席に声をかける。 「おはよ。朝っぱらから眠そうな顔してるわね」 「ああ、ちょっとばかり眠れなかったもんでな」 「ふうん」 どうでも良さそうな返事をする。実際、ハルヒにとってはどうでもいいことだろう。 それからの授業は、居眠りしそうな自分と戦うのに精一杯で、授業どころじゃなかった。 でもって放課後だ。今日の俺は真実このためだけに来たようなもんだな。 「こんにちは、キョンくん」 ノックに扉を開け、迎えてくれたのはメイド姿の朝比奈さんだ。長門と古泉もいるな。 「どうも」 部室に入り、いつもの席に座る。早速お茶を淹れてくれる朝比奈さん。 「涼宮さんは?」 「ハルヒなら、もうじき来るでしょう。日直でしたから」 そう答えつつ、お茶を味わう。もちろん、毒なんか入ってないのは言うまでもない。 「どうですか? ひと勝負」 古泉がMTGのデッキを並べながら言ってきた。別に構わんが、賭けようぜ。 「いいでしょう。今日の僕はそう易々と負けるつもりはありません」 えらく自信ありげだな。まあいいや。たまに負けてもトータルで換算すると断然プラスだ。 パトロールで俺がおごってる分を返してくれてるのかもしれん、と思うぐらいこいつは負けてるからな。 ゲームを始めてからほどなくして、ハルヒがやってきた。 何もない日だな、今日は。古泉が先程の言葉とは裏腹に負けまくってるのがその証拠だ。 俺がわざわざ先に黒赤を選んでやったのに、緑の小動物を集めて暴走狙いでは無理だろ。 それからも俺の選ぶ色とは相性の悪いのばかり選びやがった。何がしたいのかわからん。 長門の本を閉じる音によって本日のSOS団の営業が終了したときには、四桁金が浮いていた。
「じゃ、また明日」 ハルヒが手をひらひらさせながら出て行き、古泉も帰った。俺も帰るか。 「これ」 着替える必要のある朝比奈さんのためにさっさと部室を去ろうしたら、長門が本を差し出してきた。 「貸すから」 えらく懐かしい行為だな、また。本を受け取った俺は、即座にぱらぱらっとめくる。栞が落ちた。 『午後七時。光陽園駅前公園にて待つ』裏にはそう記されてあった。 「ここでは言えないことなのか?」 それとも、これは長門流のジョークか? 「言えない」 長門はいつもよりさらに平淡な声を返してきた。 だが、俺にとっては家に戻ってからまた駅前まで来るのは少々二度手間だぜ。直接行ったらダメなのか? 「……かまわない」 少しためらうような間があったような気がしたが、ま、そっちのほうが助かるので何も言わない。 「じゃ、行くか。朝比奈さん、また明日部室で」 部室内を振り返ると、朝比奈さんが怒っているような拗ねているような、なんとも言えない顔をしていた。 「またあした」 長門より淡々とした声を返してくださった。これは相当まずい気がする。 何か謝罪の言葉を述べるべきだったが、長門がいる以上、めったなことは言えない。 それになぜか長門がしきりに俺のそでを引っ張っている。 心の中で謝りながら、部室を後にするのが精一杯だった。 坂を下る間に、用件は何なのか何回か聞いてみたが、長門は沈黙を守っていた。 ほどなくして着いたのは、思い出の詰まった公園だ。 例のベンチに歩みを進める長門。座ったと思ったら、 「こっち」 すぐに立ち上がり、俺を自宅へと導いていく。 今の行為に何の意味があったんだ? 今日の長門はどこか変だ。
「それで、何の用なんだ?」 長門の自宅に入った俺は、すぐに切り出した。 長門は無言で湯のみにお茶を注ぐと、 「飲んで」 そう言った。そりゃ、体は冷えてるから飲ませてもらうが。 「おいしい?」 やってることが以前と全く同じでも新鮮に感じるのは、長門に眼鏡がないからか表情が違うからかだな。 「ああ。でもさっさと聞かせてくれ。いつかみたいに何杯も注がなくていいぞ」 俺の言葉に、長門は動きを止める。 「学校では言えないような話って何だ?」 「朝比奈みくるのこと」 朝比奈さんか。そりゃ言えないよな。 「それとあなたのこと」 「は?」 「うまく言語化出来ない。情報の伝達に齟齬が発生するかもしれない。でも、聞いて」 そう前置きし、長門は二文字だけ言った。 「見た」 齟齬どころかそれで十分すぎるのは気のせいなのかな。しかし一応とぼける必要はあるだろう、朝比奈さんのために。 「ええと、何を?」 「あなたが朝比奈みくるの住居から出てくるのを」 「……ハルヒにはもう言ったのか?」 「まだ」 「そうか」 「そう」 思わず安堵してしまった自分が情けない上に恥ずかしい。 「それで、俺はどうすればいいんだ?」 長門がわざわざ俺を部屋に連れ込んだってことは、何かしなくてはならないことがあるはずだ。 そう思って発した言葉だったが、長門の返事は度を越えていた。 「してほしい」 「……何を?」 「朝比奈みくるにした事と同じ事を、わたしにもしてほしい」
「キョンくん、おかえりなさーい」 妹がまた玄関すぐのところにいた。受話器を持っている。通話中のようだ。 「うん、そう、キョンくん……うん、わかったー。それじゃね」 相手は俺のことを知ってる人物らしいな。ミヨキチあたりだと推測をつける。 受話器を置いた妹は、昨日と同じく俺にタックルしてきた。危ねーな。 「階段を上りかけてるときにぶつかってきちゃいけません」 俺の言葉に「はぁーい」と言いながら、また顔を服にくっつけてくる。 「……別の女の人の匂い」 なんでコイツはこんなに嗅覚が鋭いんだ? 「キョンくん、えっち」 顔を離した妹は、そんなことを言ってきやがった。 そもそもコイツは「えっち」という言葉の意味を知ってるのか? 何も言えないでいると、妹は台所のほうへ走っていった。おふくろには言うなよ。 長門宅でもひとっ風呂浴びさせてもらったが、もう一回入っとくか。 妹に言われたことが気になったため、制服に念のため消臭剤をかけてから浴室に入る。 洗顔してから、頭を泡立てる。さて流すか、と思ったときだった。 「キョンくん、入るよー」 疑問を返すより早く、戸が開けられた。声は俺の耳が狂ってなきゃ、妹のだが。 慌てて泡をシャワーで流した俺が振り返れると、やっぱりそこにいたのは妹だった。 「えへっ、いっしょに入ってもいいよね」 最後に入ったのは、何年前のことだと思ってるんだ。 「うーん、わたしが1年生のときかなあ」 ああ、たしかそうだな。ま、いいか。まだ子どもみたいなもんだろ。 「あっ、キョンくんひどーい。わたしだってちゃんと成長してるもん」 「どこが?」 妹の体を眺めてみるが、平らのすべすべもいいところだ。長門でももっと起伏があったぞ。 「背?」 こいつは子どもであることが確定した。
とりあえずここまで。路線はハーレム?
>>98 超乙
行為の描写が無いのが逆によかった。
スマートな文章だ
このキョンは誰かに刺されそうだなw
つーかハルヒに消去されそうだww
妹の微妙な嫉妬モエスwwww 続き期待してますぜ
不覚にも勃起した
黒赤ってwww キョンのコンセプトが読めんww 虚空か?とにかくGJ
107 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/26(金) 01:55:27 ID:eFY2/xyk
>キョン×ハルヒを頼む! ちょっとやっつけてみた。 キョンにとって ある日のことだ。珍しいことに部室には俺とハルヒ二人しかいなかった。 俺は暇を持て余す為に週刊雑誌を広げて、DANGER×DANGERがまた今週も掲載されていないことを毒づき、 最近新連載し始めた、ラブコメ漫画を読みながら、「あぁ、こんなん絶対有り得ねぇよな」 と、半ばあきれながらページを捲りつつ、我が心のオアシス。朝比奈さんの到来を待ちぼうける。 ハルヒはというと、団長机に置かれたパソコンを使って、どうやらネットサーフィンをしているようだ。 「ねぇキョン。」 とハルヒがパソコンに目を向けながらこう言った。 「キョンにとって有希って何なの?」 いきなり何だ。何が聞きたいんだお前は。 「いいから答えなさいよ。」 ふむ、俺にとっての長門か・・・・・ そうだな、長門にはかれこれ色々とお世話になったお方だ。長門がいなけりゃ今の俺はここにいないだろう。 何度長門に命を救われてきたことか。 だが、あの事件以降、長門に対する俺の考えは変わった。何もかも、困れば長門にまかせるということが、 長門へ身体的、精神的に負担を背負わせていたのだと。
108 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/26(金) 01:57:19 ID:eFY2/xyk
だから俺は少しでも、ほんの少しでも長門の力になってやりたい。そう思う。だから、 「そうだな。俺にとっての長門は力になってやりたい存在だな」 と言うと、ハルヒは「ふーん」とイマイチどうでもいいような返事をして、マウスを動かして何度かクリックをしている。 マジで何が聞きたいんだお前は。 「じゃあ、キョンにとってのみくるちゃんは?」 今度は朝比奈さんか。次は何だ。古泉か?あいつの事に関しては何も言うつもりは無いぞ。つうか言いたくない。 で、何だ。朝比奈さんか。そうだな、朝比奈さんは未来から来た存在であっても、本人は何も知らされずに今ここにいる。 そのせいもあってか、この前は反勢力組織みたいな奴らに朝比奈さんが拉致されてしまうこともあった。 これからもそんな事態がやってくるのかもしれない。 だから、これからのことを考えると、朝比奈さんは守ってやりたい。というか守らなければならない存在だ。 「うぅむ、俺にとっての朝比奈さんは、守ってあげたい存在だな。」 と言うと、またハルヒは「ふーん」と鼻を鳴らしながら、今度はマウスのローラーを中指でコロコロと回している。 ホントに何が聞きたいんだお前は。
109 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/26(金) 01:58:43 ID:eFY2/xyk
「じゃあ」 と言うと、ハルヒは立ち上がり、俺の目の前まで来てこう言った。 「私は?」 は? 「何が?」 キョトンとしていると、ハルヒはさっきよりもややマジな顔になって、 「あんたにとっての私がどうなのか聞いてるのよ。」 マジで何が聞きたいんだこいつは。 俺にとってのハルヒか・・・・・ 「5秒以内に答えなさい。いいわね」 と俺を見据えて言うと、指を折りながら「い〜ち」と勝手に返答へのカウントダウンを始めやがった。 俺にとってのハルヒ。 そりゃ守ってやりたい。とも思うこともあるし、思わないこともある。 力になってあげたいと考える時もあるし、ないこともある。 放っておけないかといわれると、そうでもあるし、そうでもない。 俺にとっての涼宮ハルヒ。それは―――――
110 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/26(金) 01:59:23 ID:eFY2/xyk
「ごぉ〜。さぁキョン。タイムアップよ、答えを聞こうかしら?」 俺の出した答え。 1.はっきり言うと迷惑的な存在だ 2.別になんでも無いが 3.傍にいて欲しいような存在だ 4.その他 続いたらいいなぁ・・・・
>>98 リアルタイムGJ!
ちんぽ立たせながら読んでた俺は変態w
こっ、ここで終了か!? 是非続きが見たいものだ! あとsageたほうが良いかも
>あとsageたほうが良いかも あぅ、すいません・・・次からはきちんとsageますー
選択肢を出して終わるってのは不毛になりやすいからやめた方がいいよ。 前スレでもそれで50レスくらい埋まっちゃったし。
>>114 なるほど。じゃあキョン×ハルヒ希望だから3でいいかな
申し訳ない。
さっきから俺の脳内をロリハルヒが闊歩してるおかげで集中できない
>>83 まさかエロパロ板の、しかも谷川スレで甲州親方の名を目にするとはw
もしかして軍事板の人?
原作の語りを見るに、キョンはハルヒの気持ち(恋愛感情)には気づいていると思うのだが、 ハルヒの方は果たしてキョンの気持ちをどれくらい分かっているのだろうか。 谷甲州、小松左京と「日本沈没」の第二部書くんだっけ?
>117 僕がSF板から来たのは僕と君だけの秘密だ。
>>98 GJ! シャープな文章が実に好みだ。
てか、描写ないのが逆にエロいな。
続きを超期待。
>>110 から続き 選択肢は3で固定しておきます。
>>114 さんの言う通りになると厄介なので。
「ごぉ〜。さぁキョン。タイムアップよ、答えを聞こうかしら?」
俺の出した答え。
それは――――
「なんつうか・・・・そ、傍にい、いて欲しい存在・・・・?」
「えっ?」
言っちまった。しかも声がトンデモ裏返った。何だろうな。正直こんな台詞吐くつもりじゃなかったんだが。
俺的に3以外を選考してもいいくらいだ。
だが言っちまったもんは自分の気持ちに嘘はつけない。
そうだ。いつからか、俺は高校一年の春に自分の後ろの席で突拍子も無いことを言いやがった、
この涼宮ハルヒにいつの間にか思いを寄せちまったんだ。
さぁどうだ。この野郎。言ったぞ。今度はお前の返答を希望しようじゃないか。
と、ハルヒを見上げると、ハルヒは何やら天井からタライでも落ちて、脳天直撃したような驚きの表情で、
顔を真っ赤にしている。
何だよ。女らしい顔と反応するじゃねぇか。それとも見当違いな返答を待っていたのか?
糞、どちにしろカメラ持って来てこの表情を撮らえておけば良かったぜ。
なんでいつもこういう時に無いんだろうなまったく。
と一人で思っていたら、はっとしたハルヒが
「えっ、ちょっ、何?それ冗談?」 ニヤけているのか、怒っているのかわからない顔をしながら言ってきた。 「冗談も糞もあるか。さっき言ったことは大マジだ」 こんなた大層な嘘つけるか。つくんだったら「俺、実は異世界人なんだ」と4人の前で宣言して、時空の壁を切り裂いて、ここではないどこかへ連れて行ってやるくらいだ。 まぁまだ、異世界人は俺達の前に現れていないんだがな。 ちなみに俺はただの一般人だ。あしからず。 ハルヒはまたもや積乱雲からの突然の雷を直撃したような顔をしている。 アホかお前は。 「で、でもキョンって有希の事が好きなんでしょっ!?」 あー何を勘違いしてるんだ? 「だって、あんたいっつも有希のことばかり見てるじゃないの!」 あぁ、あれはだな。別に好きだとかそういうのじゃなくて、長門の日常変化を伺っているというか、 なんというか。気になるというか。 「気にしてるってことは、好きってことなんじゃないの?」 「別に好きだから気にしているわけじゃない。ただ、何かとほっとけないんだよ。」 実際そうだ。長門に異常な変化が起こると、それイコール何か嫌な出来事が起こってしまうことと直結してるからな。 これ以上長門に何か起こってはならない。だから常々よく目を向けているのだ。 「そっそれに、あんた、いっつもみくるちゃんを変な顔して見てるじゃないのよ!」
変言うな。あれはだな。なんというか「こういう人がいるといいなぁ」とかいう満足感から来る顔なんだよ。 TVで見る超国民的アイドルをブラウン管から「いいなぁ」と呟きながら見ているのと同じだ。 好きっていう感情はそこには実際のところ無い。 朝比奈さんが未来人だから。という壁があるからかもしれない。 「ということだ。俺の気持ちがよくわかったか?」 しどろもどろしてるハルヒをハルヒ曰く変な顔をしてやりながら見上げる。 おっと、聞き忘れていた。 「さて、お前の気持ちを教えて貰おうかね。」 パイプ椅子から立ち上がり、今度はハルヒを見下す。当のハルヒは俯いて、 何やらゴニョゴニョと小言を言っている。 「・・・・・きょ」 「え?」 「好きよ!このバカキョン!!」 そう言い放ったハルヒは俺の胸元に飛びつき、ついでに唇も合わせてきた。 俺も空いていた両腕をハルヒの背中に回し、ゆっくりと抱きしめてやった。 胸が猛烈に速い鼓動を行っている。にわかに足元が震えていたのは秘密だ。 「っ、これで俺の疑惑は解けたか?」 古泉も顔負けのスマイルフェイスでハルヒを見てやる。 「・・・・解けたに決まってるじゃない・・・」
そう言いながら、顔を俺の胸元に鎮めて顔を隠す。 相当顔赤いんだろうな。多分俺も同じくらいだろう。 その後、10分ほどこの状態でいたら、長門、朝比奈さん、古泉が一緒に部室に入ってきて、 俺達を見るなり、再びドアを閉めて退室していったことは言うまでもない。 古泉の等比社4倍増しのスマイルと目を白黒させていた朝比奈さん、いつもの無表情を更に凍結させた長門の顔を忘れることはないだろう。 次の日、教室へ向かった俺はポニーテールに結い上げたハルヒに、いつの日か、大分前に言ってやった挨拶をしてやった。 「よう。とてつもなく似合ってるぞそれ。」 「・・・・・・・・」 無言で顔を赤くしながら、窓の方向を向いているハルヒが、こっちを向いて、 「ぽっ、ポニーテール萌えなんでしょっ」 と言って、クラスメイトのいる中で三度目の口付けを味わった。 やれやれ。 終わり。 エロは無いです。すいません・・・・
こんな時間に乙。 覗きながらリロードして終わりを待ってた俺も俺だけど。
>>126 早とこ仕上げたかったので、何とかやりました。
長いこと待たせて申し訳ないです
続けてくれたのか、GJ!!
>98さん キョン妹に激萌でした。 是非続きが拝めることを願いつつ…GJ!
130 :
前スレ970 :2006/05/26(金) 05:21:15 ID:GwlS7mzG
前スレ986…あんたタダ者じゃないな。 バックで攻める時に手を添えるポジションが腰じゃなく尻肉 ってあたりお尻への愛を感じる。 そこで思ったんだが なんだかんだでハルヒに引っ張られて行動するキョンも きっと尻肉スキーに違いない。 SOS団を率いて先頭を突っ走るハルヒの、 誘うようにプリプリと振られる尻の魔力が キョンにハルヒの後について行くという選択しかさせんのだ。多分。 むむ。なんか妄想が具体的な映像になってきてしまった… ちょっと妄想を文字にして吐き出してみてもいいだろうか。
>>130 迷わず進めよ若人。君の参戦を待ってるぜ
( ´ー`)b
>>98 さんGJ!
こういうのを書こうと思って挫折した俺には眩しすぎる存在だ・・・
133 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/26(金) 08:15:00 ID:76+oqMsB
>>94 とりあえずMTGやってるキョンと古泉が気になるw
最近やってないからちょっと懐かしいわ。
でも赤黒っていうのはどんな動きするのか想像つかんなぁ
やってた時代が単色or茶単全盛の時代だったからなぁ
と読んでいて思ったのはデッキの色なんてやる前からわかるかねぇ…
ドラフトやってるなら話は別だけどさ。
とりあえず職人さんGJです!
新スレになってたからsage忘れてた OTL
>>125 超GJ!
やはりハルヒ×キョンは至高だな
赤…コストパフォーマンスの良い雑魚やマナ使ってライフに直接攻撃多数 だけど一体一体が弱く、強力なヤツがいなくなった 黒…自分のライフげずる系がなくなった 相手を弱くしたりで青凶悪版みたいな感じ モンスターもコストパフォーマンス悪い だけどパンプアップの飛行持ちや捨てさせがあったりあなどれない つまりキョンは速攻タイプ とネメシスで脱落した俺が考察してみるテスツ
最近エロ分が少なーい。 (つд∩) ウエーン (つд・)チラ ウエーン (つд∩) ウエーン
>>130 前スレ968といいおまいさんといいマジでお尻への愛に溢れてますね(・∀・)
提案した尻揉みバックも好きだが、イスに座ってその膝の上に女のせて、
その状態で尻揉みながらセクロスするのも激しく好きなんだ。正面座位ってやつだな。
ともかく俺は尻が好きだ。おまいさんも前スレ968もそうなんだろう。それも並々ならぬ愛だ。
想いのままぶちまけてくれることを願う。せつに願う。
139 :
8 :2006/05/26(金) 09:20:27 ID:TOLuI8RY
このスレ進行速えーよ!
レスつける暇もないじゃないか!
朝起きたらすげーの二つも投下されてるし
とにかく
>>92 >>107 GJ!
俺もがんばらなきゃナ
まあ単に破壊や火炎、速攻系でざくざく緑を削れる(イメージ)だから
黒赤にしたんだけど、よく考えたら赤も黒も単色向けか。
俺はスリヴァーぐらいまでしかやってない。
>>133 素人同士だから古泉が作った構築済みデッキ(色で分けてある)
から選んでやってると妄想。じゃないと時間がかかりすぎて四桁も稼げない。
カードゲームのバック破ってる古泉の描写がどっかにあったからMTGにした。
MTG意外と知ってる人多いんだなあ。
続き書かなきゃ。もちろんMTGではなくハルヒの。
ハルヒのプリンと剥き立てのゆで卵のような白い尻を前にすりゃ 手形が残るくらいに尻肉鷲掴みにして掴み残しの無いよう尻肉全体の 感触を確かめるよう味わいながら突きまくり いつもハルヒが駆け回る時目の前で無邪気にクリクリ振られていた ハルヒらしい元気な尻の躍動を再現してみたくなり、こんな感じだったか?と 自分の肉棒をコントロールスティックに見立て突き込む動きを左右に揺すりハルヒの尻の揺れを 制御してみるが再現性に納得がいかず、自分の腰の動きを中断してハルヒに いつも無邪気に俺に見せ付けてたように尻を振ってみてくれ とリクエストしてみればハルヒはポニテをリクエストされた時のような 態度を取りながら結局はリクエストに応えてクリクリと回すように動かしながら キョンの腰に押し付けられるジューシーな桃尻 これでこそいつものハルヒ(の尻)だ、と辛抱たまらなくなった キョンが自分からもガツガツと子宮まで届く突き込みを開始すれば ハルヒの尻肉とキョンの下腹の肉が打ち合わされるスパンッスパンッスパァンッ! という音が部屋中に鳴り響き、ハルヒはその音に羞恥で耳朶を桜色に染めつつも感じまくり その内ハルヒの尻肉とキョンの下腹の間をひっきり無しに白く濁った粘っこい愛液の糸が繋ぐようになり 立てられる音もどんどん水っぽい音と肉をはたく音が混じ合わさったジュパンッ!グブポッ!ジュパンッ! と変化していく。そんな淫猥な様にいつも衣服越しに見せつけられていた 健康美な尻とのギャップを感じ、こんなハルヒ(のエロ尻)を知ってるのはオレだけだ! と征服欲を刺激され、ハルヒ(の尻)はオレのだ!けしからん尻め!中に出してやる!! と叫び散らせば、最初は「だ、ダメよ…赤ちゃん…できちゃう…じゃない」とか むずがってたハルヒも段々被征服感に酔ったメロメロ状態にされ 「いいわ、アンタのモノよ!思いっきり中に注ぎ込んでっ!キョンだけのモノにして!!」 と恍惚に涎垂らしながら叫び返し、尻肉を形が完全にひしゃげる程キョンの下腹部へと押しつける キョンの方もトドメとばかり子宮口を突き破らんばかりの最後の一撃を 待ち望んでいるハルヒの尻へ向かってぶちかましヒップの奥底で開始される強烈な膣内射精 鷲掴みにしたハルヒの尻と自分の腰を小刻みに揺すり尻肉の弾力を堪能しながら 膣内射精を感じると同時に絶頂し悦びに打ち震える子宮口へ大量の精液を注入し続ける鈴口との 濃厚なディープキスを時間をかけてたっぷり楽しみ 玉袋の中身全部ハルヒの子宮に吸い取られるんじゃってくらいの中出しが終わっても すぐに抜いたりせずに、しばらく余韻で痙攣するようにピクピクする膣内と尻肉の 感触とキョンの精液の味を子宮内で味わってるハルヒのアクメ顔に 目を細めていると、女の子は後戯が大切だっけ、とエロ本で書いてあったの思いだし 萎えない肉棒で膣内の隅々襞々の一枚一枚に精液を染込ませるような丹念で優しい腰使いで 押しつけられた尻肉に"の"の字を描くようにユルく蠢いていると思った通りハルヒが 「…ぁ…ぁ。中で…私の中でキョンのセーエキ…かき混ぜ…られてるぅ…」 とか幸せそうな表情で呟いてるのに満足して、「ヌボプッ」と引き抜くと 精液と愛液が混ざり攪拌された泡立気味の粘液がまるでピザのとろけたチーズのような塩梅で まだ硬い肉棒と今の今まで肉棒をくわえ込んでたせいでホカホカ湯気を立ててる下の口の間に 橋を架け長い糸を引いた後、プツリと切れた分がハルヒの尻肉の双球の上に滴り落ち それを見たキョンが、なんだかお好み焼きにマヨネーズで絵描くの思いだしそこからの連想で 「そうだハルヒは俺のモノになったんだし、自分のモノには名前書いておかないとな」 とお約束を言い出し、ピンク色に染り悦楽の汗でヌラヌラ光る尻肉をキャンパスにして 自分の肉竿を絵筆に使い、ハルヒの肉壺からいつまでも滴り続ける白濁の混合粘液で 自分の名前をネットリと記入。勿論、肉筆がインク切れになると肉壺にぬっぷり差し込んで 汁気を補充またテラテラと濡れ光る肉筆にしつつ お尻を掲げた姿勢のまま顔だけ後方に向けて、そんな風にキョンの好き勝手し放題に蹂躙され 征服された自分の尻の様相をうっとり潤んだ瞳で眺めていたハルヒだったが 出来映えに満足したキョンと視線が合ったところで、ハッと我に返ればいつも通りの強気が顔を出し 「そ、そんなに私のお尻が好きなの?…この変態。しかもこんなに中出しして…変態二乗ね」 とか顔真っ赤にして視線を逸らしつつ、でも姿勢はそのままでのたまうハルヒに 「やっぱり、ハルヒはそっちの方がハルヒらしいな」と微笑むキョンだが でもそんなハルヒ(の尻)がいいんだよな、と漢らしいイイ笑顔で怒張に再充填完了。
143 :
130 :2006/05/26(金) 10:29:59 ID:GwlS7mzG
息つぎ無しの きっちり4096byteの妄想ネタ垂れ流し 文才があればこういうネタで一品書いてみたいんだがな 前スレ968の尻愛作品投下に期待だ スレ汚し失礼しました
>>143 エロスwwww
おまいさんの尻への愛に感動した。
尻に腰密着させて「の」を書くようにかき回して尻の感触楽しむのとかマジ大好物ですた。
心からのGJを尻にのせて贈ります(*´Д`*)
146 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/26(金) 10:49:52 ID:KMZVmgOf
長門さんがブラックロータスとか使うんですかね
激しくスレ違いだが 長門は青単とか、白単、青白コントロールとかそういう系が似合う気がする。 「そうですね…じゃあ僕はこの『ラノワールのエルフ』で攻撃します。」 「そう・・・」 長門は呟く。どうやら長門は防ぐ気はないらしい。まぁしかしまぁそれも当然か。 なにしろ『ラノワールのエルフ』の攻撃力はたったの1。つまりゲーム中最弱の攻撃力のクリーチャーだ。 長門HPはまだ15もあるのだ。1程度のダメージと引き換えに罠かもしれない攻撃で優秀な手駒を失ってしまうのも惜しい。 もっと危機的状況でなければ切り札は出さないだろう。 古泉は長門が攻撃を防がないのを確認すると土地から魔力を引き出し始めた。 「ここで『樫の力』を2枚プレイします。対象はそう・・・僕のエルフです。」 いつもの爽やかスマイルでそう言い放つ古泉。 『樫の力』それはしもべの攻撃力防御力を大きく引き上げる魔法。 『樫の力』2枚の恩恵を受けたエルフはなんと一発で長門を葬り去る攻撃力を持つこととなった。 これが狙いだったのか古泉。ゲームがヘタなお前にしてはなかなかな作戦じゃないか。 くそ、大穴狙いで古泉に賭けとくべきだったか? 「そう…」 徐に魔力を引き出す長門。…何をする気だ? 「…『ブーメラン』をプレイ。」 いつものように無表情で発言する。このピンチをピンチとも思ってないらしい。 『ブーメラン』対象となるモノを所有者の手札に強制的に戻す魔法。 攻撃中のしもべであってもそれは有効となる。つまり… 「僕のエルフは強化される前にお家に帰ってきてしまうわけですね。」 そういうと古泉はエルフを素直に手札に戻す。 長門の魔法一発で決め手を封じられた古泉は内心かなりショックだろう。 「ターンエンドです。長門さん。」 長門の目の前にはしもべが一体もいない。 そしてさっきからカードを引きまくり、そして捨てまくっている。 正直初心者同然の俺には長門が何をしたいのかさっぱりわからん。 なんでもいいからさっさと攻撃して古泉に勝ってもらわないとまたハルヒに奢らされちまう。 古泉の攻撃がもっと激しくなる前にさっさと終わらせてくれ、長門。 長門のターン。心配は杞憂に終わった。 「…『補充』」 開始早々またも無表情で魔法を放つ。 『補充』墓地にあるエンチャントと呼ばれる魔法の道具をすべて蘇らせる呪文。 長門が何枚も何枚もカードを捨て続けたのはこのためだったのだ。 目覚めるエンチャントたち。そしてそれらに命が吹き込まれる… 長門はエンチャントに命を与えるカードも一緒に墓地に叩き込んでいたらしい。 10個以上のエンチャントが長門のしもべとして降臨した瞬間だった。 総勢13体の大軍勢。そして互いが互いを魔法の力で強化しあっている。 一体一体が古泉の最大のしもべよりも攻撃力が高いという恐ろしさ。 無機質に長門が呟く。「…全軍攻撃。」 当然そんな攻撃が防ぎきれるわけもなく結果は長門の勝ち。 まぁ当然といえば当然か。長門があの古泉にゲームで負けるわけがないしな。 さて、ハルヒと賭けてたんだっけな。 『勝者は敗者の言うことを何でも聞く』…だったよな?ハルヒ。
みたいな感じで。続きのエロ・ラブコメ分は書けないので職人さんにお任せ。
朝倉×キョンSSがなんとか形になってきたので 半分投下
150 :
7-896 :2006/05/26(金) 12:28:22 ID:TOLuI8RY
『涼宮ハルヒの憂鬱 p.182最終行から分岐』 「あなたを犯して涼宮ハルヒの出方を見る」 と朝倉が口にした瞬間、彼女の右手が俺の腰のある空間を薙いだ。 すると俺のベルトとパンツのゴムはいともたやすく切断され、 俺のズボンはパンツもろとも一気に足首までずり下がった。 神業としか思えない。その証拠に、あっけにとられた俺は無様に尻餅をついて、 しかもアホ面で朝倉の姿を見上げている。 パシャッ いつのまにか朝倉が構えていたカメラのフラッシュが光った。 「まずは一枚。いい画が撮れたわ。涼宮さんには最初にこの写真を見せてあげようかしら」 この状況は何だ?なんで俺が朝倉に恥ずかしい写真を撮られねばならんのか。 待て待て、朝倉は何と言った?俺を犯す?ホワイ、なぜ? 「冗談はやめろ」 半ばパニックに陥った(だってクラスメイトのしかも女の子の前でチンコ丸出しだぜ?) 俺はかろうじてそれだけ言った。 「冗談だと思う?」 朝倉はあくまで晴れやかに問いかける。が、目はマジだ。口元は、 素敵なおもちゃを手に入れた悪い大人のように、歪んでいた。 俺は貞操の危機を感じた。 「ふーん」 俺の怯えを感じ取ったのか、朝倉は更に口の端を歪めた。 「犯されるのっていや?わたしにはあなたの気持ちが…まあ、よくわかるけど」 「でも、だからこそ涼宮さんには効果的じゃない」 俺はさっさとズボンを上げて、こんな危険なやつのいる教室から逃げ出そう── としたが、俺の手足は全く動かなかった ???? いつのまにか出現した革のベルトが俺の手足を床に拘束してた。 「おい!誰かが来る前にこんなことはやめろ!」 もう口でしか抵抗する手段がなかった。 「誰も来ないわ」 朝倉が廊下のほうを見て言った。俺もそちらに目をやると── ドアがない。窓もない。廊下側に面した教室の壁は、まったくの塗り壁さながらにネズミ色一色で染まっていた。 「この空間は、あたしの情報制御下にある。脱出路は封鎖した。簡単なこと。 この惑星の建造物なんて、ちょっと分子の結合情報をいじってやればすぐに改変できる。 今のこの教室は密室。出ることも入ることも出来ない」 振り返る。夕日すら消えている。校庭側の窓もすべてコンクリートの壁に置き換わっていた。 知らないうちに点灯していた蛍光灯の光は弱弱しく(蛍光灯がこんな光り方するなんて原理的にありえないはずだが)、 まるで蝋燭の光のようだった。 さっきまで教室だった空間は一瞬にして拷問部屋さながらに変貌していた。 なんとなく朝倉の趣味がわかってきたぞ。
151 :
7-896 :2006/05/26(金) 12:29:00 ID:TOLuI8RY
「あきらめて。最後はどうせ気持ちよくなるんだしさあ」 そう言う朝倉の制服は輝きながら徐々に別の形へと変形していく。 光が消えたとき俺が目にしたのは、全裸の朝倉、そしてその背中から生える大量の…… 触手?嘘だろ?俺それにやられちゃうの? 「そう。この惑星で現実にこんな体験できるのはあなただけよ。うれしいでしょう?」 朝倉はあくまでもにこやかだ。 その何本あるかわからない触手は、ぶるぶると体を震わしながら、 重力を感じさせないほどに自由に宙をくねり動き、その表面をぬらぬらとした粘液で被い、 まるで巨大なミミズというか、大腸が意思を持って動き出したらこんなんだろうな… などとわけのわからないことを思っているうちに── 「…ッ!」 獲物に飛び掛る蛇の如く、一瞬にして触手どもは俺の体に絡みついた。 その感触は、想像通り生暖かく、ふにふにすべすべで、勃起してしまうには十分気持ちいいというか── 「あらあら?こんなもので勃たせちゃって、意外と変態なのね」 いやいやいやいや、断じて違う。俺は決してこの不気味な触手の感触が気持ちよかったからではなくてな、 ハルヒに負けるとも劣らないベストブロポーションの女子が全裸で目の前に居たら、 健康的な男子なら誰でも──っておい!ちょっ、おまっ、ソコは 「せっかくだからお尻の穴もいただいちゃうわ」 そうはさせるかと精一杯力を込めたが、俺の尻はスルっと何の抵抗もなく三本くらいの触手を受け入れた。 くそっ!なんてプライドの低い尻なんだ! ぬるぬるの触手に全身を刺激され、尻の中をこねくり回され、 おまけにチンコに絡みついたやつにしごかれて、俺はもう何も考えられなくなっていた。 「ッ……く………うぅ………アッ…あ……あ」 「フフフッ、普段は結構乱暴な言葉遣いのくせに、カワイイ声を出すのね。 今のあなた、とっても無様よ。」 「この姿を涼宮さんに見せたら、どんな反応をするのかしら? 少なくとも、大きな情報爆発が観測できるはず。またとない機会だわ」 くそっ!知るか! 下半身に力を込めて懸命に我慢するが、うぅ、もうイきそうだ。 「じゃあイって」 股間に絡みついた触手がいっそう強く俺のものを絞り上げた── その時。 天井をぶち破るような音ともに、何かが俺と朝倉の上に降ってきた。 その影が朝倉にぶつかる直前、朝倉は一瞬で飛びのき、触手ともども俺の体から離れた。 俺と朝倉の間に立ったその影を見上げると── それは長門有希の小柄な姿だった。 −つづく
152 :
7-896 :2006/05/26(金) 12:29:57 ID:TOLuI8RY
つづきは今晩か明日未明投下するから みんなチンコ出して待っとけよ!
>>152 ぐっじょぶ
明日までずっとちんこ出してまっとるわ
>154 よせ!今晩戻れなくて見れなくなるぞ。
じゃあ俺チンコケース付けて買い物入ってくるよ
perfumeのコンピューターシティって長門の話に結構似合う曲だなと思った
>>くそっ!なんてプライドの低い尻なんだ! さすがキョン、冷静すぎて噴いた
159 :
前スレ968 :2006/05/26(金) 15:10:17 ID:94y8/GIs
とりあえず投下。 あ、これリク受けた尻SSじゃないんでよろしく。 あとまだプロローグ(の割には長い)だから。エロはまだなし。
160 :
前スレ968 :2006/05/26(金) 15:10:52 ID:94y8/GIs
拝啓、天国のご先祖様。 俺は今、エラいコトに巻き込まれかけています。 コトの起こりは本日、俺が掃除当番で一番遅く部室(部じゃないから団室か)へと赴いたことに始まる。 コンコン、と一年も続けているともはや癖になりつつあるノックをする。 するといつもの朝比奈さんのスウィートボイスではなく、 「どうぞっ!!」 というハルヒの荒れていながらも妙に嬉しそうなハルヒの声が俺を出迎えた。 この時点で俺のモチベーションは乱降下したね。 具体的な数値で示すと50%は確定だ。 このまま帰ってしまいたくなる衝動をなんとか押し殺しつつ本来文芸部室であるドアを押し開けると。 ……そこは魔窟だった。 断言しよう、アレは人の存在できる領域ではない。 一年間ハルヒに振り回され続けた俺ですら思わず一歩引いたくらいだ。 谷口レベルならその場で卒倒しているね。 中の様子はと言うと、珍しく団員の位置関係がいつもと違う。 まず、団長席には誰も座っていない。 その団長席の主であるハルヒは、真ん中においてあるテーブルのお誕生席に座っている。 俺から見て左の方――いつも古泉が座っている場所には長門。 そして俺から見て右手、つまりいつも俺と朝比奈さんが座っている辺りには朝比奈さんが一人で座っている。 最後に、非常にどうでもいいが古泉の野郎は普段の長門の指定席に座っていた。 テーブルの傍で光る三つの瞳が、いつぞやのみくるビームの如き視線で俺を見つめている。 見つめられたら全身第二度火傷くらいは負いそうな炎の視線のハルヒ。 いつもと変わらないように見えるが、凝視されたら血の一滴まで凍りつきそうな視線の長門。 じっと見てると全身感電してショック死しそうな視線の朝比奈さん。 炎、氷、雷と三属性揃ってどこぞの有名RPGみたいになっている。
161 :
前スレ968 :2006/05/26(金) 15:12:19 ID:94y8/GIs
……そして現在に至る。 「何やってんのよ。さっさと入りなさい」 アホみたいに突っ立っていた俺に、ハルヒの呼ぶ声がかかる。 本当はもの凄く尻尾巻いて帰りたかったのだが、後が怖いので渋々中へと足を進める。 そこ、情けないとか言わないように。 そう思うなら俺の代わりにここに立ってくれ、喜んで代わってやるから。 さて、中に入ってどこに座ったものかと視線を彷徨わせていると。 「キョン、あんたの席は今日はそこよ」 ハルヒの指が指し示したのはちょうどハルヒの真向かい。 もう一つのお誕生席というやつなのだが、日本的にいうなら下座と言うことになる。 今度はなんなんだ。 とっとと状況を問いただしたいところではあるが、 今逆らうと後々面倒になると経験から悟った俺はハルヒの言うとおりの席に腰を下ろした。 改めてみるとなんだ、これは。裁判か。 俺のいるところが証言台、長門がいるところが検事席、朝比奈さんがいるところが弁護士席。 そしてハルヒがいる場所が裁判官の位置だ。 先日やった某裁判ゲームのパロディが面白かったから裁判やりたいとか言い出したのか。 だとしたら俺は間違いなく有罪になるだろうな。 長門が検事ならどんな小さな証拠でも見つけ出すだろうし、朝比奈さんには悪いが弁護士としては頼りない。 それなら、いけ好かないがせめて古泉を弁護士につけてくれと思うね。裏切られる可能性もあるが。 そしてなにより、裁判長たるハルヒが公平とは程遠い思考の持ち主だ。 ……まて、ハルヒが裁判官? あいつの性格なら派手な弁護士とか検事とかを選びそうなもんだが―― 「キョン、単刀直入に聞くわ」 不意にハルヒが口を開く。 なんだ、俺は何か詰問されるようなことをやったのか。 「アンタ、誰を選ぶ?」 ……は? 「アタシと有希とみくるちゃんのうち誰を選ぶかって聞いてんの」 どういう意味だそりゃ。 「何度も言わすなっ!!ぶっちゃけた話三人の中で誰とヤりたいか聞いてんのよっ!!」 ……空気が死んだ。 むしろ死んだのは俺の頭の中だったのかもしれない。
162 :
前スレ968 :2006/05/26(金) 15:13:14 ID:94y8/GIs
いやいや待て待て。 きっとハルヒが考えているのは18歳未満お断りな方面ではなくて何か別の事だ。 なあ、ハルヒ?一体何をやるんだ? 「決まってるじゃない。セ」 「OK、もういい。ひとまず黙れ」 ハルヒの言葉をさえぎって、なんとかその単語を口にするのを止めた。 人前でんな単語口にするんじゃありません。 「むぅ……まぁいいわ。それで、誰を選ぶ?もちろんあたしよね?」 アヒルのような口から、満面の笑顔へ。 ただまあ顔は笑っているのだが、その背後に立ち上るオーラは脅迫の意思マンマンだった。 「キョンくん、わたしですよね?」 これもまた花の咲くような天使の笑顔の朝比奈さん。 ですがすみません、俺は今始めてあなたの笑顔を怖いと思いました。 「わたし」 非常にわかりづらいが、それはお前を選べと言っているのか長門。 しかしそう思うなら絶対零度という人類の限界すら超えちまったようなその冷たい目を何とかしてくれ。 そして古泉、楽しそうにしてないで助けろ。 そもそも何でこんなことになったんだとか基本ながら誰も教えてくれないことを考えていると、 「キョンくん」 朝比奈さんが立ち上がり、俺の傍に寄ってきていた。 「私なら、この胸できっとキョンくんを満足させてあげられます」 俺の手を取り、恥ずかしげに言う朝比奈さんに、俺はハンマーで殴られたような衝撃を覚えた。 なにしろ朝比奈さんだ。 もはや胸にコンプレックスでもあるんじゃないかってくらいに恥ずかしがり屋なこの人が、 あんなセリフを吐いたんだから、衝撃受けなきゃそいつは男じゃないと断言できるね。 「大きいだけじゃダメよねぇ?やっぱり形と大きさのバランスでしょ。ねえキョン?」 ハルヒがいつの間にか俺の眼前にいた。 確かにコイツの体はバランスの取れた、それでいて不足のない体だ。 性格を除けばこれほどの女はいないかもしれないってくらいだからな。 ただハルヒ、テーブルの上に乗るもんじゃありません。 「将来性」 長門、いきなり近寄ってぼそっと呟くのは怖いからやめてくれと。 そして何が言いたいのかこれまた解かりづらいが、 要は小さい胸には大きくなる可能性があると言いたいのか? しかしその前にお前は成長するのかという根本的な疑問があるんだがな。 『さぁ、誰を選ぶ(の/んですか)?』 ずずずいっ、と三人が俺に顔を寄せてくる。 ハッキリ言おう、マジ怖い。 もしここで『鶴屋さんが好きだ』などと言おうものなら俺は確実に殺される。 具体的には朝比奈さんに強烈なビンタをもらい、 長門のトンデモ能力で強化した拳でボッコボコに殴られ、 最後にハルヒに屋上から落とされる。 ……むしろそのくらいで済めばまだいいもんだがな。 さてどうしようかとパニクりながらも必死かつ本気で考えていると。 「まあまあ、皆さん。ひとまず落ち着いてはどうでしょう?」 意外な方向から、助け舟はやってきた。 古泉はハルヒ達三人(+俺)の視線にも怯んだ様子もなくこっちをみている。
163 :
前スレ968 :2006/05/26(金) 15:13:54 ID:94y8/GIs
「そんなに迫っては彼も落ち着いて選べませんよ。 焦って軽率な選択をして浮気などされたら皆さんとしても不服でしょうしね」 いつもの胡散臭い微笑を浮かべたまま、何気に悲惨な未来を口にする。 どうでもいいがお前の中で俺はどんな人間として認識されているのか聞きたくなってくるんだがな。 しかし、助けてくれたことは事実として受け止め、お前を心の友として認定しよう……今日一日だけだがな。 「そこで提案です」 待て。今何か妙に嫌な予感がしたぞ。 「一人ずつ彼を誘惑するという勝負形式はいかがでしょう。 衣装、状況、技術、それらを駆使して彼を誘惑するんですよ。 彼の最も好む形を取れた方が勝者です」 前言撤回。 おまえなど友でもなんでもねえ。 というかそれはアレだろ。 非常に頭の悪い言い方をすれば――エロ合戦と言うやつだろう。 んな勝負できるか、と声を上げようとしたその一瞬前、 「採用よっ!!」 ハルヒが叫んだ。 「素晴らしい案だわ!さすがは我がSOS団の副団長ね!」 「お褒めに預かり光栄です」 満面の笑顔の上に瞳を輝かせるハルヒに、古泉は憎たらしいほど優雅に一礼して見せた。 俺はというと酸欠の金魚か鯉のように口をパクパクとさせるのみである。 「細かいルールは後で決めるとして……審査員はキョンと古泉くんなのかしら?」 ハルヒがふと思いついたらしき疑問を口にすると、古泉が肩をすくめた。 「申し訳ないのですが、僕は今夜から一週間ほどイギリスの知人のところへ行かなければならないのですよ。 初耳だぞ。 「急に決まったことですから。担任にはもう話をしてあります」 困ったような微笑ながらも妙に楽しげな声がまたムカつく。 「それに、僕はあくまで第三者ですから。 やはり審査員は彼一人というのが望ましいのではないでしょうか」 「それもそうね。じゃあ審査員はキョン一人ということで」 なにやら妙に納得しているハルヒだったが、できるなら俺も外してくれ。 というよりももっと別な勝負の方法があるだろうよ。 ……ないか? 「細かいルール決めるわよ!!キョン、そこどいて!!」 言うが早いか、ハルヒは俺の襟首を引っ掴んで部室の隅へと放り投げやがった。 顔をつき合わせて話を始める三人娘。 仕方なしに、俺は団長席に陣取ってインターネットなど始めるのであった。 もっとも、行ったサイトの内容など全く持って頭に入らなかったのだが。 そして小一時間ほど話し合った後、決まったルールは以下の通りだそうだ。 ・準備期間として明日と明後日の二日を設ける(ちなみにその間は団活は休み) ・一日に一人ずつ、順番はもう決めた(俺には教えてくれなかったが) ・本番、即ち挿入はなし ・キョン(つまり俺)をイかせるのは一人につき一回のみ ・妨害行為厳禁 「それじゃ、今日はもう終わりよ!!」 ルールを早口で言い終えると、疾風のようにハルヒが部室から飛び出した。 その後に考え込んだ顔つきの朝比奈さんが軽やかに退出し、 最後に長門がパタン、と本を閉じて立ち上がり、スタスタと出て行った。
164 :
前スレ968 :2006/05/26(金) 15:14:33 ID:94y8/GIs
後に残ったのは異様に疲れきった俺と、終始楽しげに傍観していた古泉のみ。 「お疲れのようですね」 なんだ古泉。 俺は今、お前のツラを見るだけで渾身のパンチをお見舞いしたくなるんだがな? 「それは遠慮しておきますよ」 古泉がニヤけスマイルのまま対面に座る。 それを目の端で見届けて溜息をつき、再び古泉に目線を戻す。 「エラいことしてくれたな、古泉」 「そうでしょうか?あのまま僕が助け舟を出さなければどうなっていたと思いますか?」 それについては感謝しよう。 だが、その後の提案は完全に蛇足だろうが。 百歩譲って勝負はするにしてももうちょい別の方法があるだろうに。 「僕としてもあれは頭の悪い提案だったと少し後悔していますよ。 彼女達――特に朝比奈さんが賛同したのは想定外でした」 珍しく本気で困った微笑を浮かべる古泉。 「しかし生半可な勝負をするわけにはいかなかったのも事実です。 仮にトランプで勝負をつけ、涼宮さんが負けてしまったとしましょう。 その場合、彼女はあなたが別の人と性的交渉を持つのを指をくわえて見ていなければならない。 もしそうなってしまえば、過去最大の閉鎖空間が発生するやもしれません」 それはお前の提案した勝負でも変わらないんじゃないのか。 「確かにそうなんですけどね。 ですが性的な勝負の上、となれば彼女も納得する可能性がないわけではないでしょう。 いわばあの提案は次善策ですよ。避けられないのなら発生する確率を下げる、というね」 そこまで言うと、古泉は立ち上がって茶を入れ始めた。 二人分入れた茶を持って、テーブルへと戻る。 「少々僕の本音を言いますと……正直嫉妬していますよ、あなたには」 言いながら、片方の茶を俺の前に置く。 俺としては優越感というものが全くないんだがな。 「まあ、同情半分羨ましさ半分といったところですが。 涼宮さんも長門さんも朝比奈さんも、奇妙な裏設定を除けば皆魅力的です。 人間としても女性としてもね。その彼女達に見向きもされないというのは男として少々複雑です」 まあ俺がおまえの立場なら同じように考えるだろうがな。 だが正直、俺はハーレムを作った奴を尊敬したくなってきたぞ。 「あなたが皆を納得できる形で愛せるほど器用な方であれば良かったのですが。 さすがにそこまで求めるのは酷というものでしょうしね」 言って酷くあいまいな笑みを浮かべ、茶を飲み干して立ち上がる。 「そろそろ出発の準備をしなければなりませんので、これで。 結果報告、楽しみにしていますよ」 さっさと行っちまえ。 では、と軽く呟いて古泉は去っていった。 夕日の差し込む部室にただ残るは、俺一人のみ。 いまさらながらにしまったと思う。 何がどうなってこんな風になったのかそれだけ古泉に聞き出してから帰らせれば良かった。 かといって走って追いかけるような気力も体力もなく、パイプ椅子の背もたれに体重を預ける。 ……以前に言ったかもしれないが、俺は神だの運命だのは信じちゃいない。 しかし今だけは声を大にして言わせてくれ。 ………神(ゴッド)よ、俺が何かしましたか。
165 :
前スレ968 :2006/05/26(金) 15:18:35 ID:94y8/GIs
とりあえずプロローグ終わり。 これから一日書くごとにあげていくんでよろしく。 長台詞書いてて気づいたんだが古泉って難しいのな。 イマイチ古泉っぽさが出てない気がするぞ……。 あとタイトル書き忘れたのでここで。 タイトルは『涼宮ハルヒの合戦』で。 合戦の前にカタカナ二文字の単語をつけてはいけませんw 尻SSはもうちょい待て。 どんな責め方してどんな結末に持っていくかまだ固まっていないのだ。 よろしければ見たいネタの断片などいただけるとありがたい。 長文スマソ。
激しくGJ! 尻SSも楽しみだが今はこちらを期待したい。
実にGJ!! 今後に激しく期待。
>>165 正にキョンそのもの乙
楽しみにしてるww
小泉十分似てると思う・・・凄げぇ
>>165 キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
強引な女性陣に萌え死にそうだ。プロローグでこれだけ破壊力あるのはヤバイな。
続き期待しつつ心からGJ!
尻SSに関してだが、前スレに書いた以外の希望としては
・最初は抵抗しつつも徐々に、徐々に陥落してくハルヒ
・ハルヒがイって敏感な状態でもガンガン責めたてるキョン
・事が終えたあとは泣きじゃくりつつも最後は純愛ぽく
このあたりだがどれを入れるか、どれも入れないかはおまいさんに任せます。
いつまでも待ってるんでゆっくりじっくりやっちゃってくださいなヾ(*´∀`*)ノ
>ハルヒがイって敏感な状態でもガンガン責めたてるキョン これの小泉版が見たい・・・・な?
>最初は抵抗しつつも徐々に、徐々に陥落してく古泉 >古泉がイって敏感な状態でもガンガン責めたてるキョン >事が終えたあとは泣きじゃくりつつも最後は純愛ぽく こうですか!
>最初は抵抗しつつも徐々に、徐々に陥落してくキョン >キョンがイって敏感な状態でもガンガン責めたてる古泉 >事が終えたあとは泣きじゃくりつつも最後は純愛ぽく 王道。
>>170 ->172
ちょwwwおまいらwwwww
すごいリアルに想像しちまった・・('A`)
>>160 どうしてこんな状況になったのか激しく気になるがGJ
続き楽しみ
>>171 >>172 うぼぁーwww牛乳噴いたぞw
>>165 氏の再降臨に期待。
自分で書こうとしても原作1巻とアニメ7話から入ったんじゃネタがNEeeee!
ハルヒの漢達は女体化しても全然萌えないな むしろ余計にキモくなる
国木田は?
谷口と生徒会長は?
>>179 例えば多丸さんが館の女未亡人とかだったらタマランね
新川執事の女体化 →メイドではなく あえて 女 執 事 でどうか。
184 :
130 :2006/05/26(金) 16:40:37 ID:GwlS7mzG
>>165 素晴らしい!期待して待ってた甲斐がありました
プロローグお疲れ様ですっ
でも、本番無し制限付ですか…
どう展開していくのか楽しみです
ねちっこい寸止めエロ描写と
各キャラの純な心情が両立されるといいな
尻SSに関してですが、いっそハルヒの尻を皮切りに
エピローグ的な扱いでもいいんでみくるの尻と長門の尻も征服しちゃった
ハーレムENDその後、的なエピソードを希望
古泉以外のSOS団メンバーの活動内容に朝練が加わり、
キョンが登校し部室の扉を開くと、そこには
横一列になって机に手をつき制服を着たままスカートの後ろだけまくって
キョンへ向けそれぞれの尻を差し出す三人娘の姿が!!!
そのまま三人とも種付けされ、子宮をキョンの精子が泳いでる状態で授業へと…ハァハァ
三人とも普通じゃ無い裏設定持ち、みんな幸せになるには普通じゃ無い方へと
キョンも開き直るしか無かった!とか、根底にはやっぱり愛が流れる感じでっ
ハァハァ…す、すまん。また俺の妄想垂れ流しモードに入るとこだった。
軽いネタの断片としては、
>>169 の言うように、イッたらそこまでよ、じゃなく
イッてから、そこから始まるステージがあると思うんだ。激しいのもいいが
キョンが理性吹っ飛ばした状態でガンガンじゃなくあくまで理性的に
言い換えるとネチッコク、イッた先の描写があるとハァハァだ。
尻SS最後にハルヒとキョンが仲わるくなってるのだけいやだな
186 :
かなり :2006/05/26(金) 17:30:19 ID:1LH/VExX
尻と聞いてアナル系か!って思った俺は負け組ですかそうですか。 そっち系のが好きなだけにちょい残念だが面白そうだ。
188 :
7-896 :2006/05/26(金) 18:12:56 ID:TOLuI8RY
ちょっと気分転換に別の作品を投下 朝倉×キョンSSはもうちょっと待っててね 『閑話休題』 放課後文芸部室に行くと、今日は長門しか居なかった。 前は長門と二人きりだと気まずい感じがしたが、 いまでは結構気軽に話しかけることができるし、こいつの沈黙はそれはそれで悪くないと感じていた。 彼女の読んでいる本に目をやると、相変わらず厚物のハードカバーだった。 それで今日はなんとなく話しかけることにした。 「なあ、長門。期末試験も終わって暇なんで、俺もたまにはお前の読んでいるような 分厚いハードカバー物を読んでみようと思うんだが、何かいいのないか?」 もちろん口実である。そしてあわよくば長門の気を引こうと思っていた。 「………………」 長門はしばらく考え込むようにした後、すっと書棚の前に立つと、 質素なブックカバーのかかった二冊のハードカバーを手渡した。 「二冊組み」 うっ、いきなり二冊組みとは、軽々しいことを言うんじゃなかったか。 少し後悔しつつも、気を取り直して表紙をめくると 『ハ○ー・ポッ○ーと 不死鳥の騎士団』 と書いてあった。 俺は戸惑って顔上げると、 ニヤニヤと黒い笑みをたたえた長門の顔があった。 えっ?ひょっとして長門さん俺をバカにしてるんですか? そんな俺に長門は冷たく言い放った 「あなたのレベルでは、その程度が限界」 −おわり
ニュースで九州地方が梅雨に入りだすと聞いた。 梅雨、というか雨にちなんだやつを書こうと思う。 個人的にはキョン×ハルヒでいきたいけど・・・・取り合えず執筆中
191 :
前スレ968 :2006/05/26(金) 18:29:09 ID:94y8/GIs
>>188 黒い長門も珍しいな。
だがGJ!!
いくつかの意見d。
なんとか断片的にだが話ができてきた。
しかし尻肉使用したプレイってどんなもんがあっただろうか?
触る、揉むくらいは基本として……後なんかあったっけ?
できたら教えてくれないか。
マンネリプレイではハルヒも満足しない……よな?多分。
>>191 SM好きのわたしとしては、尻はとりあえずひっぱたくのがデフォなんだが。
そんなことしちゃハルヒが可哀想というなら、
つっこむ前に舌を這わせたり、ちょっと歯を立てたりしてみてはどうか?
尻肉にかぶり付いてずぼぼぼぼと
ハルヒの尻に顔面つぶされたい
食い込みだろ
顔騎物のSS化キボン
お前らって奴は本当に…… ハルヒにご主人様って言わせてみたいな
それは朝比奈さんに責められたいというくらい困難だな。
長門の淫語攻めに比べたらマシだろ
200 :
7-896 :2006/05/26(金) 19:54:06 ID:TOLuI8RY
みんな、めがっさ待たせたねっ
触手物の続き投下するよっ!
>>197-199 はーい、鶴屋さんの涙が見たいでーす
201 :
7-896 :2006/05/26(金) 19:55:46 ID:TOLuI8RY
>>150-151 の続き
「一つ一つのプログラムが甘い」
長門は平素と変わらない無感動な声で、
「天井部分の空間閉鎖も、情報封鎖も甘い。だからわたしに──」
「邪魔する気?」
朝倉は長門が台詞を言い終わる前に軽く流した。
「この人間に手を出したら、間違いなく涼宮ハルヒは動揺する。
これ以上の情報を得るにはそれしかないのよ」
「あなたはわたしのバックアップのはず」
長門は少しムッとしたような声で、
「独断専行は許可されていない。私に従うべき」
「いやだと言ったら?」
「強制的に隷属させる」
「やってみる?ここでは、わたしのほうが有利よ。この教室はわたしの情報制御空間」
言うが速いか、さっきまで俺に絡み付いていた朝倉の触手が伸びて長門に襲いかかった。
しかも、その先端にはさっきまではなかったはずの禍々しい爪と牙が生えている。
「!」
触手たちは一瞬にして長門の制服をボロボロの布切れに変えてしまうと、
さっき俺がされていたように、長門の全身に絡みついた。
みるみるうちに長門の白い体がピンクの触手に覆われていく。
「ッ……………………ッ…………………………ァ」
チラリと見えた長門の顔は相変わらずの無表情で、
何にも言わないが(ちょっと可愛い声が聴こえた気もする)、
その顔に少し苦悶の色が浮かんでいるように見えるし、肌もほんのり紅潮しているように見える気がする。
「この空間ではわたしには勝てないわ」
まったくの余裕の表情で朝倉は佇んでいる。
俺はと言うと、情けないことにそんな長門の姿を見て欲情していた。
「あらあら長門さん。後ろの男は触手に犯されるあなたを見て、股間の汚いものを醜くおっ立てているわよ」
「じゃあもっとよく見えるようにしてあげましょうか」
触手がのたうち、長門の体がゆっくりと俺の方へ向けられていく。
俺の正面に来た長門は決して表情は変えなかったが、
目には恥ずかしさと悔しさの混じったような色が浮かんでいる気がした。
そしてその目に映る俺はさぞかし情けない顔をしているに違いない。
耐え切れなくなって長門から目を背けようとしたとき、彼女が消え入りそうな声で何かを呟いた。
こう聞こえた。
「…SELECT シリアルコード FROM データベース ッ WHERE コードデータ …OPEN BY ……特殊情報戦闘ッ
HAVING disciplin mode...
パーソナルネーム ぁ 朝倉涼子を敵性と判定。ンッ 当該対象を強制的に隷属…化する」
わーいわーい
203 :
7-896 :2006/05/26(金) 19:56:16 ID:TOLuI8RY
「無駄ね。あなたの思考機能停止のほうが早いわ」 「……………………ッ…………」 「でも意外にしぶといわね。いずれは耐えられなくなるでしょうけど、 あなたを犯すのが目的ではないのだから、ここで時間をかけるのは面倒だわ」 と言った朝倉はまた口の端を歪め、 「じゃあ、こんなのはどう?」 次の瞬間、また新たに朝倉の背中から生えた一本の触手が、一直線に長門に突進し彼女の股の間を貫いた。 長門の顔から眼鏡が落ちて、床で小さく跳ねた。 「長門!」 鮮血が長門の白い太腿をつたって滴り落ちていた。 自分の下半身を貫く他より一回り太い触手を一瞥して長門は平然と言った。 「へいき」 いや、ちっとも平気には見えねえって。 「それだけ大量の刺激を同時に受けたらメモリがいっぱいになって他の情報に干渉する余裕はないでしょ? じゃ、とどめね」 また触手が殖え、先端が男性性器の形に変形し─ペニスというものこんなにも禍々しく感じたことはないぜ─ それを朝倉は強引に長門の口へねじ込んだ。 「ンムッ!!」 「イきなさい」 朝倉の声に反応するかのように触手たちはさらに動きを激しくした。 だが、長門は顔色をまったく変えず、 「ほわっは」 口に触手を突っ込まれたまま、ポツリと言った。 「ん?何て言ったの?もう一度いいなさい」 朝倉が口の触手をどけると、長門はもう一度、今度ははっきりと言った。 「終わった」 「終わったって、何のこと?ようやく諦める気になった?」 「ちがう」 これだけ酷い目にあわされながらも長門は何もなかったように言った。 「強制隷属、開始」 いきなりだ。 すべての触手が同時にぶるっと震えたかと思うと、その一秒後には一斉に今度は朝倉に襲いかかった。 「きゃっ」 −つづく さあ反撃開始だ!
長門さんガンガレ! あっ内容は気にしないでね、心の叫びだから
朝倉に向かったと思った触手は突然向きを変えてキョンへ・・・ ゴクリ
アッー
wktk
反撃wktk ところでキョンはこの間ずっと尻に触手3本ぶちこんでたってことは開発されちゃtt●<キョン君、ちょっとお話が。 アッー!
209 :
7-896 :2006/05/26(金) 20:30:03 ID:TOLuI8RY
>>150-151 >>201-203 ここまでは原作のパロディです。
無理に原作の流れに合わせているので不自然な表現もありますが、
まあ、どこが原作と違っているか比べたりして楽しんだりしてくれるとありがたいかな
まだまだエロシーンはつづくよっ
途中で離れてたがな(´・ω・`) いやきっと尻のは残したんだ・・!朝倉涼子・・恐ろしい子!
なにこの神展開
212 :
7-896 :2006/05/26(金) 21:14:14 ID:TOLuI8RY
>>201-203 の続き こっからオリジナル展開 朝倉はどうなる!?
「あなたはとても優秀」
全裸で股の間からは血を滴らせたまま淡々と長門は語った。
「だからプログラムを書き換えるのに今までかかった。でももう終わり」
「…わたしの触手をッ受け入れるフリをして、ンンッ、体内で情報を書き換えたのね。
アン、どうりで…あなたが従順すぎ…ると…思った…アアァンンっ」
悶える朝倉に一瞥すると長門は俺の方へ向き直った。
そうだ長門、俺の手足を拘束しているベルトをはずしてくれないか?
そう言おうとした時──
「!!!!!!!!!!!!!!」
近づいてきた長門はかがみこんで、突然俺のモノを口に含んだ。
ぐっ、しかも歯を立てている。
長門の犬歯が皮膚を貫く感触がする。しかし、不思議と痛みはない。
「な、何をするんだ、な、がと」
「…………………………………………………ン」
長門は俺の問には答えず、まるで電源の落ちたロボットのようにしばらく静止し、
数十秒後、やっと口を俺のモノから離して語りだした。
「あなたの精子に対ヒューマノイドインターフェース用強制初期化プログラムを属性付加した。
それを朝倉涼子の体内に直接注入して欲しい」
それはどういう意味だ。
「彼女はとても優秀。彼女が情報変更した空間はすべて彼女の権限で厳重なロックがかかっている。
わたしの権限では攻撃対象を変更して彼女を行動不能にするのが限界。
このままではこの空間を正常化できない」
それはつまり、教室を元に戻すために俺は朝倉に膣内射精をしなきゃいけないってことか?
「そう」
「ああっ、あん、あ、あ、、ソコは!、、ダメッ、、、、きゃっ、、アン」
長門の向こうで朝倉が嬌声をあげている。……同類なのにあっちはずい分素直な反応をするんだな。
とか思いながら、もう一度長門に尋ねた。
「お前がなんとかしたりはできないのか?」
「その強制初期化プログラムはとても強力。その代わりにわたしのメモリ領域の殆どを使用して稼動している。
残りの領域だけでは注入のための外性器を作り出すことができない。
強制初期化をせずに暗号解読をすることもできるが、最低一万四千四百時間が必要。
あなたがするのが効率的。あなたがするべき」
一万四千時間が何日かは知らないが、そんなに長い間こんなとこに閉じ込められていたりしたら
気がどうにかなりそうだ。どうやら他に選択肢はないらしい。
213 :
7-896 :2006/05/26(金) 21:15:44 ID:TOLuI8RY
手足を縛る革ベルトを長門にはずしてもらい、 俺は自分で作り出した触手に責められて悶えている朝倉の正面に立った。 さっきまで妖しい笑みを浮かべて俺や長門を責めていたやつと同一人物とは思えないほどのよがりっぷりだ。 「うーむ」 しかし、ここで朝倉としてしまってもいいのだろうか? 本人に断りなく挿入したりするのはレイプになるんじゃないのか? ああ、でもこいつはなんとかインターフェースで人間じゃないんだったな。 長門もいつまでもこんな空間に居たくないだろうし、俺も早くここを出たい。 それにこのままじゃ俺のも治まらないし(実はずっと勃ちっぱなしだ)、据え膳食わぬはなんとやらとも言う。 だいたいこれを逃せばこんなかわいい娘とセックスできる機会はそうそうないだろう。 なんてったってAAランクプラスだからな。 そもそもこいつは俺を犯そうとしたわけだから、最終的には俺と結合するつもりだったんじゃないのか? きっとそうだろう。うんうん。 と、一通り脳内で自己弁護の言葉を並べ、そろそろ長門の無言のプレッシャーに耐えられなくなってきたので、 俺も腹を決めることにした。 「…しつれいしまーす」 なんて間抜けなことを言いながら俺は朝倉の足の間に体を割り込ませる。 「ァンッ」 「うぉ」 朝倉の中は生暖かく、俺はさっきの触手の感触を思い出していた。 思い出したら尻の穴がむずむずしてきた。早く済ませてしまおう、、、 「あん、、あん」 もう存分に刺激を受けていた俺は数回動くとあっけなく果てた。 「…クッ」 俺は股間の脈動が治まるのを待ってから朝倉から体を離した。 すると、朝倉に絡み付いていた触手がシュワシュワと音を立てて溶け、元の制服に戻った。 制服に身を包まれた朝倉は、最初から何事もなかったかのように床に横たわっている。 長門のほうを振り返ると、いつのまにかこいつも制服を着ていた。 ぐっ、マズイ!俺だけ下半身丸出しだ! 「長門。すまんが俺のズボンとパンツも元に戻してくれないか?」 こくり、とうなずくと、長門は床に落ちているズボンの元に歩み寄り、手を触れる。 腰の部分をさっくり切られたズボンはみるみるうちに元通りになった。 やっぱりこいつも普通の人間ではないのだなぁ。 「さて」 俺は直ったパンツとズボンを身に着けて、眠ったままの朝倉の傍らに立った。 「起こしたほうがいいのか?」 長門のうなずきを確認して、俺は朝倉の肩をゆすった。 「おい、朝倉」 眠った少女はすぐに目を覚まし、起き上がって床に座りなおすと、 柔らかな笑みをたたえてこう言った。 「おはようございます。ご主人様」 おい、長門・・・これはどういう設定なんだ? 「強制初期化プログラムが実行されると、そのインターフェースの権限は実行者に移る。 現在あなたは朝倉涼子のすべての行動をコントロールできる。 つまり彼女はあなたの奴隷」 で、このあとこいつはどうすればいいんだ? 「飼えば」 ・・・・・ ・・・ ・・ −おわり 投げっぱなしENDでスマソ
214 :
7-896 :2006/05/26(金) 21:26:42 ID:TOLuI8RY
>>212 精子に何かするんなら、ホントは金●に噛み付かなきゃいけない罠
GJ。読みやすい
GJ!!!!!!!! 新しい朝倉の魅惑に取り付かれた。今までの朝倉もよかったけど。
GJ! 飼えばって……長門さぁ〜ん……(汗)
なんど構想してもキョンが誰かに刺されてしまう 修羅場無しではエロの一つも書けないのか俺は 他のエロパロスレでも何回か主人公ダルマにしちゃったし
グッジョブ!! 俺は有希を飼いたい
雲一つない青空だった。 太陽は今日も輝いていた。 そしてオープンカフェでコーヒーをすすっていた俺の前に現れたのは、 そんな天気が良く似合う細目の優男だった。 「お久しぶりですね。また会えて嬉しいですよ」 「変わってねーな、古泉」 「お互い様ですね」 古泉は微笑を浮かべたまま席に着いた。悔しいがさまになっている。ウェイ トレスもこいつに見とれているようだ。古泉は後ろを向いてそのウェイトレス に声をかけアイスコーヒーとサンドイッチを注文した。 「涼宮さんは病院ですか?」 「ああ、定期健診だ」 いまだにこいつはハルヒのことを涼宮さんと呼ぶ。ま、こいつらしいけどな。 古泉がコーヒーを待つ間、俺は手元のホットドッグをひとかじりした。 「そっちはどうなんだ。仕事はうまくいってるのか?」 「快調ですよ。とはいえ独り身はやはり寂しいですがね」 肩をすくめて笑みを浮かべる古泉。こういうところもまったくもって変わって いない。ムカつくやら嬉しいやら。 「お前ほどのツラと収入があれば女なんざいくらでも寄って来るだろ」 「確かに言い寄られることは多いですが、目の色がお金になっている女性 などいくら美人でも心を許したいとは思えませんよ」 だろうな、と俺は苦笑した。高校時代からこいつは何人も女を振ってきたっ けか。じゃあどんな女が好みなんだと聞くとこいつはいつも答えをはぐらか していたが。 「今だから言いますがね。僕は涼宮さんに恋をしていたんですよ」 「知っている」 「そうなんですか?」 何を今さらってなもんだ。いくら俺が鈍くても気付くさ。同じ女に惚れちまっ た男のことぐらいはな。 「ま、正直言ってあなた方二人の間に割り込めるとはまったく思いませんで したよ。負け戦を承知で未練がましく部室に顔を出していたものです」 古泉はどこか遠くを眺めていた。きっとあの時代のことを思い出していたん だろう。今ならわかる。はっきりとわかる。あれは最高だった。3人いればな んでもできると思っていた青春時代――。
3人? そう、3人だ。 俺と、ハルヒと古泉と。俺たちはいつも3人でくだらないことにエネルギー を費やしていた。野球をやったり映画を撮ったり孤島や雪山に出かけたり ――どれもこれも呆れるほどくだらない、だけど最高の思い出だ。 ……だが、この妙な違和感はなんなんだ? 「なあ古泉」 口が動いていた。馬鹿馬鹿しい。こんなことを聞いてどうする。 「SOS団って3人だったよな?」 すると古泉は動物園でテナガザルを見物する子供みたいな表情でぽかん としやがった。ああちくしょう。なんで聞いちまったんだ。 「何を当たり前のことを言ってるんですか。言っておきますけど鶴屋さんは 団員ではありませんよ?」 「あ、ああわかってる。ちょっとふざけてみただけだ。悪いな」 いやまったく、我ながら大したボケっぷりだ。まだ痴呆症には早いと思うが ね。こんなんで人の親になろうなんて無謀なんじゃなかろうか。 カバンに突っ込んでいた携帯電話が鳴ったのはその時だった。液晶に 表示されている発信元を見てちょびっと緊張感が生まれる。ハルヒの奴、 なんかやらかしたんじゃないだろうな。 だがその電話が俺に告げたのは予想だにしないビッグニュースだった。 「ええっ、でも予定日はだいぶ先なんじゃ……?」 『予定は未定なんです』 そんな身も蓋もないことを。古泉は何が面白いのかニヤニヤしてやがる。そ して俺が電話を切ると待ち焦がれたように口を開いた。 「いよいよですか」 「ああ、ハルヒのせっかちが子供にまでうつっちまったらしい」 古泉は心底嬉しそうな顔をしてコーヒーをすすっている。俺は席を立って カバンを抱えた。 「わりい。また今度会おうぜ」 「その時にはお子さんにも会わせてくださいね」 「当たり前だ」
俺は走った。これほど走ったのはどれほどぶりだろう。国道にまで出ると 俺は飛行機を見つけた無人島漂流者のように手を振ってタクシーを止 め、飛び込むように乗車するとツバを飛ばしながら行き先を告げ、後は ずっとカバンに顔をうずめていた。こういうとき男ってホント何もできねえよ な。 どれぐらいの時間が過ぎただろうか? 「兄ちゃん、どうやらこの先事故ってるみたいだね。こりゃずいぶん時間が かかりそうだ」 「そんな……! 別の道はないんですか?」 「あるにはあるけどよ。えらい遠回りになるんだよな」 「それでもいいです! とにかく急いでください!」 急いだところで何ができるわけでもない。だがそれでも俺は急ぎたかっ た。ハルヒのそばにいたい。あいつのために、せめて声の一つぐらいは。 結局俺は間に合わなかった。俺が病院に着いた時にはもう、すべては終 わっていた。 だけど真っ白なベッドの上で、ハルヒは目を細めて微笑んだ。 「遅いわよキョン。罰金」 「ああ」 そんなハルヒが愛しくて、どうしようもなく愛らしくて。できることならこの場で こいつを連れ去ってやりたい。 だけど、俺たちはもう二人だけじゃないんだ。
AS四円
「ほらキョン。あの子達が私達の子供だよ。二人とも女の子だって」 透明なケース越しに、二人の赤ん坊が寝息を立てていた。まるで天使みた いだった。いや違う。こいつらは天使だ。俺とハルヒの、かけがえのない 天使なんだ。 「なあハルヒ。名前のことなんだけどさ」 ケースに頬ずりしながら俺はつぶやいた。 「俺、ずっと考えていた名前があるんだ」 子供が双子だと知ったときから決めていた名前。 「そう」 ハルヒが言った。 「私もずっと前から決めていたの」 「そうか」 俺はうなずいた。 「私ね、なんとなくわかるの。私とあなた、きっと同じ名前を考えてる」 ああ俺もそう思うさ。理由なんざどうだっていい。どうせ考えたってわ からないだろうからな。 きっとそれはいつか交わした約束。子供が生まれたらその名前を付ける という確かな約束。いつどこで誰とそんな約束を交わしたのか、俺には思 い出せない。だけど多分ハルヒもその約束のことを知っている。俺にはな ぜか確信があった。だってそれは、俺たちにとって何よりも大切な約束の はずだから。 この世界一傲慢な嫁さんだってそれには同意してくれるはずさ。 「じゃあ言うぞ、ハルヒ」 「うん」 そして俺は告げた。 大切な大切な、二人の女の子の名前を。 おしまい
双子の子供の名前に有希みくる禁止
アフターというのも良いですね〜。GJ
>>225 ちょwwwそれだと話がwwwwwwww
いやまあ割と読みやすい筋だったのは確かだが、あと一秒速かったら225は真の神だったな
>>225 >双子の子供の名前に有希みくる禁止
ΩΩΩ<ナンダッテー!!
231 :
7-896 :2006/05/26(金) 22:07:57 ID:TOLuI8RY
>>215 こちとらSSなんて書くのはまだ三本目だからそう言ってもらえるとアリガタス
まあ、ハルヒの言うとおり、文字さえ書ければお話なんてなんとかなるもんなんだな
>>216 俺の中では朝倉さんはSMなひとです
>>218 気にするな。俺も痛かったさ。
思いっきり刺しちゃえばいいと思
>>219 俺も飼いたい
>229 江美里と涼子
224 名前: Promised Names [sage] 投稿日: 2006/05/26(金) 22:00:48 ID:klRyUVsM 「ほらキョン。あの子達が私達の子供だよ。二人とも女の子だって」 225 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2006/05/26(金) 22:00:49 ID:oAyCK3JR 双子の子供の名前に有希みくる禁止
234 :
7-896 :2006/05/26(金) 22:12:08 ID:TOLuI8RY
「飼えば」……こ れ は 神 展 開
ぶち壊しだwww
今描いてるんだけどエロに行くまでがくそ長い・・・ 欠きたい事描いてるうちに長ったらしくなっちまった。 どなたかアドバイスを!
陰謀p40〜p48の古泉の心の中と思ってくれい あんまり上手くまとまらなかったっす 『古泉一樹の溜息』 あなたの選択肢は二つある。 私とともに宇宙をあるべき姿へと進行させるか、 彼女に味方して未来の可能性を摘み取ることである。 本来我々への選択肢だけであれば あの日彼が階段から転落し意識不明になる事で話が終わるはずなのに 何故彼が世界改変が行われた事や時間移動した話をするのか? 言い換えれば何故彼を過去に飛ばしたり 未来からの助けが必要な流れにしたのか? 何か漠然とした疑問が湧き出す。 彼女は我々だけでなく未来人にも選択肢を提示したという事か? そして未来の朝比奈みくるは自らの未来でなく彼を助けるべく動いたと… なるほど… 彼はどの程度にこの事が重大であったか理解しているのだろうか? 我々も彼も未来の朝比奈みくるに関しては余り信用していなかったが… とはいえ今後遭遇するであろう未来の朝比奈みくるもまた信用出来ないのだが… とりあえずあの日の件について彼がどの程度認識しているか確認すべきだろう 適当にタイムパラドックスの話を流しながら あの日の核心部分に彼がどの程度迫っているか話を振ってみる。 まずは階段の件からズバリ犯人を指摘してみる。 超能力者うんぬんのときの方がまだマトモな話だと言うような顔をしている。 超常現象を日頃目の当たりにしてるとしても思い当たるという事がないのだろう 理由についてまで話が発展していくのも望ましくないので ここは仮説という事で話を納めるべきか そして未来の朝比奈みくるの件にも質問を投げ掛けてみる。 やはりこちらに関しても完全に見当外れな答えが返ってきた。 彼は自分が死ぬことがあの日の規定事項だったとは気付く事はないだろう そして消えていった未来の朝比奈みくるの想いに気付かない方が幸せだろう
241 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/26(金) 22:30:57 ID:mHjy6fNZ
>>240 エロはカットしていいのでしょうか?
それならもう少しで完結するのですが。
いいんでない? エロパロとはいえ萌え話泣き話は大歓迎よ
構わないよね
>>242 今までもエロなしは結構あったからありなんじゃね?
むしろ展開が面白いかの方がハルヒ的にも重要なきがす
>>218 俺はそれ滅茶苦茶読みたい
嫉妬に狂うハルヒ、長門、朝比奈さん…最高っ!
構わない。ただ、エロのあとの気恥ずかしい会話とかは無茶苦茶読みたいでつ
みなさんレスありがとう。 そうですか・・・。 エロがないと中途半端な展開になってしまいそうなんですががんばって続きを書きたいと思います。 基本はハルヒのデレとみくるのデレ・・・かな? 今日中に投下すると思います。
待ってるぜ
長くてもいいじゃん!
というわけでハーレム?もの(
>>97 )の続き
「そういや、昨日のあれは誰に教わったんだ?」 背中をこすってもらいながら、俺は妹に聞いた。 「あれってなーに?」 一生懸命こすりながら答える妹。 「俺のほっぺたに口をつけたことだ」 さすがにそのものを言うわけにもいかん。 「あ、ちゅーのこと?」 知ってるのか。最近のガキは進んでるな……と思ったが俺でもキスの名前と方法ぐらい 小学校低学年のときに知ってた気がする。妹を舐めすぎてたか。 「あれはねー」 液体ソープを手に取りながら嬉々とした声を出し、 「ないしょ」 なんだそりゃ。ないしょと言われてそこで引き下がる兄がいるとでも思ってんのか。 俺は妹の頭を洗うと見せかけて、いきなりくすぐり倒す。 「ひゃっ、きゃはっ、あはっ、ははっ、きょ、キョンくんやめっ、あはっあははは」 「教えなさい」 「あはっ、だ、ダメなんだもんっ、ひゃんっ、あははっ、な、ないしょなのっ」 散々くすぐってやったが、答えなかった。こんなに粘られたのは冬合宿以来だな。 仕方ない。兄として不満はあるが、これ以上妹のプライバシーを侵害するわけにもいかん。 妹をしぶしぶ解放した俺は、風呂に入った本来の目的を遂行する。と言っても俺のほうは終わってるか。 「シャンプーハットまだ使ってんのか?」 「うん」 「子ども」 「だって目にしみるんだもーん」 「手でパンダしてなさい。洗ってやるから」 「はぁーい」 元気よく言うと、手で目を覆う。手でパンダ、なんて表現に文句を言わない時点でコイツは幼稚園児並だ。 体も洗い、湯船につかって百数えてから上がった。 ちなみにこの晩もまた俺のベッドに潜り込んできて俺にコアラした。 どうせならお兄ちゃんと呼んでくれ、妹よ。
翌日、下駄箱を開けたら、手紙が入っていた。差出人の名前はない。 このパターンも久しぶりだな。俺の周囲では懐古趣味が流行ってるのか? それでも万が一のラブレターであることを期待して、トイレの個室で開封する。 朝比奈さんや長門、ついでにハルヒがいるじゃないか、なんて野暮なことは聞くなよ。 ラブレターってのは、もらっただけでうれしいもんなのさ。 『今日の放課後、SOS団が終わってからでいいから、二年五組の教室に来ておくれっ。 首をろくろっ首みたいにめがっさなが〜くして待ってるっさ。絶対来るにょろよっ?』 少しはあった期待も吹っ飛んだね。 こんな文を書きそうな人間に、俺は一人しか心当たりがなかった。 というかあの御方は、文面でもこんな風なのか? いや、わざとやってるんだろうな、たぶん。 なんなのかよくわからんが、とにかくろくな目に会わないような気がしてやまなかった。 「よう」 「おっはよ」 朝から多少のイレギュラーはあったが、ハルヒには関係ない。 「あ、そだ。妹ちゃん元気?」 訝しげな表情をしているんだろうな、俺は。 「元気だが、どうかしたのか?」 「冬休み以来見かけてないから」 当たり前だ。俺の家にでも来ない限り、普通は会えん。 「シャミセンにもしばらく会ってないし、今度遊びに行こうかしら」 うそぶくハルヒに、俺は律儀にも応答する。 「妹もシャミセンも歓迎すると思うぞ」 「あんたは?」 「は?」 問い返した俺に、口が過ぎたと思ったのか、珍しく口を濁した。 「なんでもない、忘れて」
「――くんに何をしたんですか!」 部室の扉をノックしようとしたら、部屋の中から朝比奈さんの切迫した声が聞こえた。 それに続いて響いたぼそぼそ音は、長門だろうな。何を言ったのかまではわからんが。 「なっ……あたしのことを知っててよくもそんなことを!」 今、この扉をノックすることは非常に危険な気がする。 直感的にそう思った俺は、回れ右して帰ることも考えた。先に手紙の主に会ってくるか。 「え? キョンくんが?」 その声がした二秒後に扉が開いた。げっ。 「キョンくん……」 涙を流す朝比奈さんがそこにいた。 「ど、どうも」 思わずどもってしまう。次にどう声をかけるべきかと迷っていたら、引っ張り込まれた。鍵が掛かる。 いつぞやかの朝比奈さんじゃないが、なんで鍵を閉めるのか聞きたいところではあるね。 部屋の中にいたのは、朝比奈さんと想像通り長門だった。古泉はまだか。 口火を切ったのは、朝比奈さんだった。 「キョンくん、話は長門さんから聞きました」 言われて長門に視線を送る。いつもの無表情にしか見えんな。 「それで、キョンくんはどうしたいんですか?」 どう、とは? 「このまま長門さんの言いなりになってしまうのか、ということです」 「しかしですね、実際問題としてハルヒにバレたら今の関係を続けるどころではないでしょう」 ハルヒのことをある程度信頼してる俺だが、だからこそこんなことがバレたら何が起こるかわからん。 「それはそうなんですが……」 悔しそうに口ごもる朝比奈さん。すると間を見計らったように、長門が口を開いた。 「共有することを推奨する」 共有だと? 「そう。わたしとしても今は涼宮ハルヒに事が露見することは避けたい側の立場である。 最善の策として、あなたをわたしと朝比奈みくるとで共有することが挙げられる」 淡々と述べる長門。たしかにそれで俺に異存はないが、 「じゃあなんでお前は自分から厄介事に突っ込むように、関係を迫ってきたりしたんだ?」 「……」 無言を貫き通す長門。その表情は、あきれている、のか? 不思議に思っていると、急に誰かが俺の手の甲をつねった。いてぇ。 「キョンくんのバカ」 朝比奈さんが、俺をつねりながら、半分以上本気で怒っていた。
とりあえず次の土曜日に三人だけで市内パトロールという名目のデートをすることになった。 つまり明日だ。ほんとにこんなんでいいのか一抹の不安を感じないでもないが 二人とも納得してるしいいんだろ。両手に花のこの状況を自分から諦める気など俺にはない。 修羅場はすぐに霧散し、ほどなくしてハルヒと古泉が二人揃ってやってきた。なんだ? この二人が揃ってロクな目に遭ったためしがなかった俺は、露骨に不審な顔をしていたらしい。 目ざといハルヒが突っ込んできた。 「なによ、その顔」 いや、お前らが一緒なのは珍しいなと思ってさ。 「ああ、ま、ちょっとね」 そのちょっとがお前だとシャレにならないんだが。 「いいでしょ。シャレにならないぐらいが面白いのよ!」 とよくわからんことを笑いながら怒鳴って言うと、団長席へ移動した。古泉も会釈しながら席に着く。 「さて、今週は久しぶりにするわよ!」 席に着くや否や叫びだした。 「何をだ」 「パトロールよ、パトロール。よく考えたら年が明けてから一回もしてなかったわよね」 うっ。まさか明日やるとか言うんじゃないだろうな。 「その予定だったけど、用事でもあんの?」 「ああ、ちょっとな」 言葉を濁すと、朝比奈さんも追随した。 「あ、あたしも明日はやることが」 長門は何も言わなかったが、長門はむしろ言ったほうが不自然だ。 「ふうん、じゃ日曜は?」 「それなら空いてる」 「大丈夫です」 あっさり言う俺たちに、ハルヒはじっと視線を注いできた。なんだよその疑ってるような目は。 「疑いもするわよ。あんたたち、前科があるのを忘れたんじゃないでしょうね?」 こないだのあれか。もちろん忘れるわけがない。 「まあいいわ。日曜集まれるなら、日曜にしましょう。遅刻厳禁よ!」 ふう、助かったぜ。
古泉にハルヒと何をしていたのか問い詰めたかったが、中々機が訪れなかった上に 俺は今、人を待たせている状況にあったため、結局聞けなかった。さっさと帰りやがったしな。 というわけで、俺は部室を出たあと、二年五組の教室へ向かっていた。 帰り際に朝比奈さんが、 「明日楽しみにしてます」 と言ってキスしてくれただけでもがんばれる気になれるね。 長門も朝比奈さんに促されてキスしてくれたが、まだちょっとぎこちなかったな。 「ちわっす」 上級生の教室であるため、多少構えてから入った。 「あははっ、ちわーっ」 手を振って迎えてくれたのは、 「やあやあキョンくん、久しぶりっ!」 鶴屋さんだった。当たり前だよな。 「どうしたんです鶴屋さん、わざわざ手紙なんかで呼び出したりして」 単刀直入に聞いてみる。鶴屋さんは手で制止のジェスチャーを送り、 「ちょいと待ってちょんっ。あたしにも心構えと準備ってものが必要なのさっ」 いきなりすーはーすーはー深呼吸し始めた。何が始まるっていうんだ。 鶴屋さんはさらに後ろを向き、胸元から何かを取り出し、顔を上向けて目にたらす。 準備完了らしい。 「……キョンくん」 なんだこの声は。鶴屋さんらしくない、しっとりとした音調だ。 「鶴屋さん?」 「あたしね……」 言葉を詰まらせながら振り返る。目元が光っている。 「前からキョンくんのことが……」 俺の胸に飛び込んできた。そのまま上目遣いに俺を見上げ、 「き、キョンくんのことが、す、好きぶっ」 ぶ? 「わーっはっははは! あっはっはっはひーひひひー、や、やっぱムリっわはははははっ!」 大笑いし、腹を抱えてうずくまる。 「おっ、おなかいたいーあはははっ。な、涙もぽろぽろとまらなはっはっはっは!」 なんなんだ。
ひーひー言ってた鶴屋さんだったが、どうやら落ち着いてきたので改めて聞いてみる。 「用事ってこれですか?」 「いや、これだけ、じゃ、ないんだ、けどっ」 鶴屋さんって思い出し笑いに弱そうな人だな。それと妹よりくすぐり耐性なさそうだ。 息を整え、すっくと鶴屋さんは立ち上がった。 「キョンくんみくると付き合ってんの?」 「なっ」 出し抜け過ぎて反応できん。 「あ、やっぱ付き合ってんだ?」 いじわるそうな笑みを浮かべる鶴屋さん。 「……どうしてそう思ったんですか?」 「ん、みくるがキョンくんのことを話題にすることが増えたからっ」 朝比奈さんらしいな。部室では完璧でも、鶴屋さんの前では女の子か。 「でもさっ、キョンくんってハルにゃんにぞっこんだと思ったんだけど、そっちはどうすんの?」 どうするもなにも、 「ハルヒとはまだ付き合ってもいませんが」 「ふーん、へーえ、ほーお」 俺の顔を覗き込む。顔、近いですよ、鶴屋さん。 「あははっ、で、有希っこは?」 「長門が何か?」 「うふふふん?」 何なんですか、その思わせぶりな含み笑いは。 「なんでもないっ。あたしも立候補しよっかなあ」 もしかして、この人は全てを知った上でからかっているのではないだろうか。 「ともかく、あたしはみくるを応援するからさっ、キョンくんがんばるにょろよっ?」 そう言って俺にしなだれかかり、 「これはサービスだっ!」 首筋に鬱血しそうなぐらい強いキスをしてくれ、 「じゃねーっ」 手をぶんぶん振りながら教室から出て行った。 結局、なんだったんだろう。
修羅場キタ────ヽ(゜∀゜)ノ────ッ!!
さすがにもう日は暮れかけ、部活帰りの生徒の姿もまばらだった。 さっさと帰って、明日に備えたい。しかし邪魔をする奴はこういうときにこそ出てくるんだよな。 「遅かったですね。ずいぶんと待たされました」 坂の下りで俺を待ち構えていたのは、 「古泉か」 「ええ、何をなさっていたんですか?」 いつもの微笑みを絶やさない顔を向けてきた。 「言う必要ないだろ。それよりお前には聞きたいことがあった」 「涼宮さんと何を話していたのか、ということでしょうか」 それだよ。 「詳しい内容を今、申し上げるわけにはいきません、と言うより」 古泉はやや口の端を曲げ、 「涼宮さんの提案を僕は断りましたので、言うことができない、と言ったほうが正しいでしょう」 「なんだって?」 まさかこいつの口からこんな言葉が出てくるとは思っても見なかった。 俺の言葉に古泉は心外だといわんばかりに肩を大きくすくめ、 「僕だって、断りたくなるときぐらいあります」 ため息に言葉を乗せた。よく見ると笑顔にも疲労の色が濃い。 「お前も苦労してるんだな」 心底から同情したくなった。 「今回ばかりは少々僕も参りました。ですので、あなたに助言をしたいと思います」 そう言うと古泉は俺の耳元に顔を寄せ、 「日曜のパトロールに気をつけてください。なにやら不穏な動きがあります」 ささやき、顔を離した。 「不穏な動きだと?」 「ええ、直接危害があるかどうかはまだ解りません。ですがあなたが対象のようです」 「俺が?」 ついに朝倉2号が目覚めたのか。 「僕もこれだけしか解らないのです、すみません。それでは」 古泉は手をひらひらさせて去っていった。
ここまで。あと1回で終わる予定?
古泉ナニ頼まれたんだwwww 次も楽しみにしてるw
>>258 うわっ、めちゃうまいっ。何これっ?ひょっとして神?
おいおいおい、なんだいこの神作ラッシュは 萌えの宝石箱や〜!
涼宮ハルヒの独占欲 a 「おまえがそれでもいいなら」 いつまでもウジウジしていても仕方がない。二階のハルヒがいると思われる部屋を見る。 こんな奇妙な色恋沙汰になるとは・・・・・・。 でもな長門はアポもなしにこのまま夜突然押し掛けるよう言うが、どう切り出せというのだ。 あいつだって一応女の子だ、このまま呼び鈴鳴らして、はいどうぞとは思えんのだ。 「大丈夫、呼び鈴を鳴らせば解る。これはエ○ゲ的」 長門は手を伸ばしボタンを押し・・・た。よ、、容赦ない! そして後半の台詞は・・・気にしないで置こう。 「私は家に帰る。また」 長門は一瞬寂しそうな表情を見せ、小走りで立ち去ってしまった。長門の小走りに驚くも俺はその場に佇み、 これから起こりうる事態に震え、様々なハルヒの俺に対する対応を脳内に早送りで垂れ流す。 インターホンごしに、あんた何しに来たの?突然家に来るなんて普通じゃないわよ、気持ち悪い。 いくらキョンが暇だからって女の子の家にアポもなしに来るなんてどうかしてる。 いくら団員でも突然家に上がらせる訳にはいかないわ、あたしはそんな軽い女じゃないわよ!等、 似たような拒絶しか思い浮かばず、いくら考えても俺を受け入れるハルヒ像が思い浮かばないじゃないか。 それにしても、おかしい。遅いのだ。あの容赦ない長門プッシュから4〜5分は過ぎたんじゃあないだろうか。 いつまで俺は苦しんでいればいいのかと額に脂汗を滲ませ、これは・・・いないのではなかろうか? もう一度押す羽目になるのかと躊躇しながらも指をそろりと向かわせたその時、ドアが強くばたん!と音を立て 開け放たれた。インターホンでの応対を想定していた俺は不意打ちを喰らいビ・・・ビビクゥッ!と体をくねらせ てしまった。っく!無用心だぞハルヒ、と叱りたい気持ちに駆られるがハルヒがいるであろうその先を見ると 怒らせるような事を言える雰囲気ではない、と気づく。・・・不機嫌そうだ。ど、どういうことだ、長門! 全然大丈夫じゃなさそう・・・だぞ、がココまできたら仕方がないと、ぎこちなく片手を挙げ挨拶を送る。 「よ・・・よお。なんか機嫌悪そうだな」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ウッ。じとーーっと俺を見てくる。な、何か言ってくれたほうがまだマシだ。 「寝てたのよ」 おまえ制服のままじゃないか。しかも電気ついてたぞ。 「・・・考え事しながら・・・ベッドで寝転がってて、いつのまにか寝ちゃってた。 ・・・買い物は明日よ。キョンは・・・何しに来たの?何か様子がおかしかったけど」 見られていたのか、まあいい。 「?話があるならウチで聞くわよ。・・・そろそろ寒くなってきたし」 いや、寒くはないぞ、と言いそうになるが、これは簡単に入れて貰えるってことで余計な事を言う必要はない。 そして妙にハルヒの、か、顔が赤い。後付の理由か・・・かわいいとこあるじゃないか。 向こうから入れてくれるなら助かる。予想外だ。 い・・・いいのか。 「うん。入って、今あたしだけだし気にしないでいいからっ」 そのまま慌てたようにパタパタとスリッパを鳴らしてどこかに向かうハルヒ。お、おいどこへ行く。 そして玄関までが許された場所なのか?などとと考えていると 「二階の右の奥、私の部屋だから!」 と歓迎する声が聞こえた。いくつの関門があるのかは解らないが第一関門は突破したのではないかと思う。 スリッパを拝借し、そのまま階段を登りながら俺はあのハルヒの部屋に今から入るのだと思い胸の鼓動を強く感じていた。 あんな様子を見た後だから余計にだと割り切り登る。・・・右の奥だったよな、あそこか。 は、入るぞ。と心の中のハルヒに断り、開ける。綺麗な部屋だった。ハルヒは女の子であると強く意識させられる。 ・・・ぬいぐるみがある。そして何より男心を擽る様ないい匂いがしている。視界の端には高級そうなベッドが目に入った。 唸りながら歩を進め遠慮がちに部屋の隅に正座するものの、部屋の隅に正座というのも変に思われると思い、 少しずれて足を崩し胡坐をかいた。考える。最初あいつは玄関でこう言っていた。考え事をしていたらそのまま ベットで寝てしまったと。その考え事とは俺に関する事に違いない。突然家を訪ねた男友達を簡単に部屋に入れる筈がない。
そしてあの態度を見ればこの俺でもよく解る。俺のハルヒに対する気持ちはどうだ?いつもなんだかんだ文句を垂れ流して いるが、放っておけないじゃないか。そう、俺はあいつといるのが本当は楽しく、そして異性としても好きなのだ。時折見せる 仕草も俺に目を向かせた。映画制作の時、あいつはくくっていた髪を慌てて解いた事を思い出す。多少違うとしても’こちら’の ハルヒは本質的には全く変わらない人間なんだと思う。現に俺は三日も違和感なく過ごしていた。決心をする。 理不尽な世界をどうにかするためにも、・・・満足とやらをして貰うべきだ。 そしていつもの態度のままで尚更いくべきだ、と。思いにふけっているととトントンと階段を上がる音が聞こえた。 ハルヒはカタカタ音を鳴らす食器をお盆に載せ両手に持ちながら登場し小さなテーブルに並べていく。もう俺は驚かない。 俺はテーブルに近づきながら言う。 「シュークリームか。旨そうだな」 「パティスリーミ○ウミ○○のシューパリジェンヌ、すっごくおいしいのよ」 「それにしてもこんなに、甘いものは多く食えんぞ」 一つ一つは小さいがざっと10個程はある。丸ごと一個のケーキと変わらない。 「いいから食べてみて、私は四つはいける」 俺には三つが限界だと言いながら、頬張ると・・・あまぁ〜い味が広がった。あ、、甘過ぎるかもしれん。 「・・・そーいえばさキョンは何でウチを知っているのよ?」 「それは、前にお前がこの家に入るのを見たからだ。表札が涼宮となってたしな」 言われるだろうと思っていたので既に考えていたのだ。本当のことは言えん。 「ふーん・・・声かけてくれれ・・・ば・・・ん・・・何でもない。あっ」 ハルヒの背面にある本棚に手を伸ばし何か大きめな正方形の本を取り出してきた。 また鳥山○じゃないだろうなと思い不安になりながらも、よく見るとそれは卒業写真であった。 卒業写真なんてものは、女は昔の顔を見せたがらない奴が圧倒的に多いもので世間一般ではそうは見せてくれないもんだ。 ごまかすようにぱっと思いついたんだろうな・・・いつまでそのツラでいるつもりだ。ぱらぱらとめくりだすハルヒ。 「この頃は本当につまんなかったわ。面白い事なんて何もなかったんだもの。特別に見せてあげる」 どれ、とハルヒを探しめくっていく、数ページ目にいった時ハルヒはこれ、とクラスの集合写真に指を差した。 今よりも一回り小さくなったハルヒが目につく。何か楽しい事でもないのかとその表情は語っている。やはりといったところだ。 「今はどうなんだ?部の活動は最近つまらなそうにしているが」 「つまんないわ。そうね、又コンピ研とゲーム勝負もいいかもしれないわね」 提案しながら言うその表情は本当にそうしたいようには見えない。何か別のことを考えるように見えるのだ。あえて振ろう。 「さっき悩んだまま寝転がっていたら寝たと言っていたよな。その悩みって何なんだ?」 「え・・・そ、それは・・・と・・・突然何なのよ」 ハルヒはぱっとこちらを見、何かを喋ろうと口を動かすが言葉にならない様子だ。 もういいだろ、隠そうとしなくてもさ、ハルヒよ。俺から言う。 「俺はお前が好きだし。おまえが何を悩んでいるのかも知ってる。・・・俺の事で悩んでいるってことだ」 正直恥ずかしい、だがそれは同時に心地よい恥ずかしさを感じる。 「・・・・キョンが・・・あたしを。う・・・そ。な・・・なんでわかるのよっ!」 「お前の態度で丸解りだ」 「た・・・態度ってっ」 「いい加減素直になってくれ。もう一回言う。俺はお前が好きなんだ。だ・・・抱きたいとも思っているぞっ」 もう今の俺の心境なんて語れるモンではない。 ハルヒ、返事をくれ。こら、固まるな。いくらお前が俺の事を好きだと知っていても待つのは辛いのだっ。 「・・・うそ・・・じゃあないわよね。も・・・もう一度言って!」 「俺は涼宮ハルヒにぞっこんだ!」 ハルヒは俺に抱きついてきた。その勢いは正に弾丸のように俺の体を抉る様に抱擁する。 ぐあっ、お、おい!い、いてえ。背中つめ・・!痛てえって。強すぎだ、おまえ!
「あたし・・・素直になる。ほ・・・本当は・・・ほんとうは・・・・・・キョンが好き・・・」 前から知っていた。俺も覚悟が足りなかったんだっ。だからもうちょっと弱めてくれっ。 「う・・・うん!ごめんっ・・・ほんとに・・・嬉しくて」 その顔は何年も追い求めてやっと手に入れたという、満たされ、嬉しそうで向日葵のよーな。 ま、、眩しい・・・。眩しいっていうの!そ・・・それ。や・・・ヤミロ! こんな顔が見れるなんて・・・。お、、俺の胸が未だ嘗て経験したことのない、あの少女漫画的ときめきをっ。 「キュンッ」っていうのを・・か・・感じたっ!!「キョンッ」ではないぞっ。・・・ぉおぉおまえは、おまえは俺をダメにする! いやいやまて・・・まて、冷静になれ。聞きたかったことがある筈だ。 「お前は俺のどこを気に入ってるんだ」 「・・・多すぎる。まとめていうなら・・・ん、あたしに付き合ってくれるから」 そうか、と俺は頷き、言う。 「俺はハルヒに言った事もないが何も起こりえない普通の世界はつまらないと思っていたんだ。 入学式、自己紹介のあれには驚いた。俺が忘れていた夢をまだ持っている奴がいたのかとハルヒに興味を持ったんだ。 本当はもっとこう・・・SF的な事が起こったりTVで言うならばアニメ的世界の描かれる不可思議世界な事を体験出来たら それはもう楽しいだろうと俺も思っていたからな。お前に後ろからついて行くんじゃなく、その横に並びたいんだ」 だが、それはすべてがいいように進む世界ではない事を俺は知っているが今は言わない。 「す・・・すごく嬉しいわ。・・・ようするに似たもの同士だったのね」 「う・・・む・・・」 俺は別の事も頭に浮かばせるがあえて今は考えない事にする。 抱きついたままのハルヒが、 「ね・・・ねえ、キョン。脳内妄想はいいから、も・・・もっと他に・・・さ・・・・・」 俺の頬に横顔をおしつけ、ぼそぼそ、 「・・・だ・・・だ・・・抱いて欲しいの。い・・・っぱい」 と呟いてきた。任せて欲しい、俺はやり遂げてみせる。 ハルヒの顔を手で添え俺の唇に向き合わせ、吐息の激しいハルヒの唇に向かわせる。 い・・・いくぞっ。 「う・・・ん。・・・・・・んっ・・・はぁ・・・ちゅる・・・んっ・・・んっ!?ん・・・んんん!?・・・し・・・・した・・・ぁ」 躊躇せず口の中に強引に舌を貪る。当然驚かれたが関係ない。えろげ的な俺は展開が速いのである。 「した・・・ぅぶ・・・んあ・・・吸っちゃ・・・やっ・・・・いきなり・・・すぎるわ」 そのままハルヒの胸に手を這わせる。小振りながらも心地いい弾力を返してくる。じっくりと味わうように揉む。 がこんなものでは物足りない。制服を捲り手を潜り込ませさわさわと撫でさする。 「・・・あっ!ぁん・・・え・・・っち・・・んちゅじゅ・・・ちゅ・・・れろ」 ハルヒは新たな刺激にビクリとしたがすぐとろんとした目で俺のキスに集中する。 「舌を吸うなってつうわりには、その目はなんだ?ハルヒはとんだエロ娘だな」 「や・・やだ。止めちゃ・・やっ!キス・・キスぅ・・もっとするの」 ハルヒは聞いちゃいないようだ。そのまま何も言わず望みを満たす。 「ぁ・・・んっ!ん・・・ぶ・・・ちぅううぅう・・・す・・すご・・こ・・・れ・・・ひ・・んんっ!ちゅ・・・ん・・・ぢゅる・・るる」 口内の舌同士を絡ませぬちゅぬちゅと交配をするように淫らに唾液を吸い合う。口元からは唾液が伝い落ち制服を汚していく。 あの強気なハルヒがここまで変わるものであったのかと、内心非常に驚き、ある事を思いついた。 そう、俺からの命令にどこまで耐えられるかだ。まずは・・・そうだな。 「あ・・・やだっ・・・や!まだ・・・キスとめちゃや・・・だ。・・・いじわる」 片手間にあったシュークリームを俺は見やりながら告げる。 「そのシュークリームをおまえの口から俺に食べさせるんだ。お前の口を使ってな」 ハルヒは、俺の雰囲気に驚いたようにびくっとし 「え・・・そ・・・そんなヘンタイみたいな事・・・できないよ。恥ずかしいから・・・」 と言い拒否しそうだ。更に言う。
「やってみろ」 ハルヒはうっと声にならない言葉を発し、じとっとした目つきでこちらを見てくる。 やがて意を決したのか、そろりと片手でシュークリームを掴み、 「や・・やるわっ」 と恥ずかしさを隠すように素早く口に、はむりとシュークリームを咥え俺ににじり寄り、 「い・・・ふわよ」 と口に咥えたものを俺の口に近づけそのままゆっくりとシュークリームを俺に食べさせようと、もにゅもにゅと押し込んできた。 その瞬間を俺は見逃さなかった。こいつは恥ずかしいと言いつつも押し込んでくる時の一瞬には あのとろ〜んとした劣情を催す顔をしていたからだ。 「んっ・・・ど・・・どふ?おいひ・・・?んぁ・・・かぁないと・・・らめね」 そうだ、おまえが噛んで食べさせてくれ。 「ん・・・もぐ・・・ん・・じゅ・・・る・・・んぐ・・・・ぁは・・・ん!?んぢぅぅっ・・ん、ん」 口内にシュークリームの中身が満たされお互いの舌で舐め合い貪る。 二つの舌が螺旋のように絡み合いじゅぶじゅぶと音を部屋に散らす。 俺に食べさせろと言ったが俺の方から押し込むように舌でクリームを送る。 「ん・・・ぶ・・・ああぁ・・・んん・・・れろろ・・・んぅー・・・・・・あ!んあぁっ!あー!ああああああああぁぁ・・・」 シュークリームでハルヒは達した。かなりヘンタイチックだ。 「おまえ今、イッただろ」 ハルヒは顔じゅうクリームと唾液でべたべたにし、膝をつき朦朧とした目でどこを見ているのか解らない。聞こえてないようだ、ならば。 俺は屈み両手をハルヒの背中と膝裏にまわし、いわゆるお姫様抱っこでベッドに移動する。まだまだこれからなんだ、ハルヒ。 そのまま寝かせ、朦朧としたままのハルヒの衣服を脱がしにかかる。俺は風のような速さで 上半身の制服とブラジャーを剥ぎ取り、スカート靴下パンツ(ストライプだ)は脱がさず少し足を上に持ち上げ膝を立たせるようにし 股をM字に開かせ、徐々にベッドのハルヒから後ろに下がりつつ、俺は観察をする。これで、よし、と一仕事やり終えた顔で頷く。 今の状況がコ○ケのコスプレ会場と例えるならば、あの高名なお方である「最前線君」のようににじり寄ってしまうだろう。 む、ハルヒが蠢き出した。はっ!?と我に返り、ベッドに近づく。 「だ・・・大丈夫か?ハルヒ、おまえ・・・その・・・凄かったぞ」 「そ、そうなんだ。でも・・・・・・まだ足りないよ」 体から剥ぎ取られた服の事なんか気にもせず言い、紅潮した顔で俺を見つめる。 瞬時に俺はハルヒの素足の方に移動し、屈み両手の掌で両踵を掴みゆっくりと左右に足を開かせていった、 このダブルベッドと思われる横端にハルヒの爪先が届くくらいに。 「何をするかは・・・解るよな?」 「・・・っ!わ・・・わかんない・・・・う・・・う。キョン・・・いじわるばっかり」 じゃあ、言ってやる。 「今からおまえのマ○コは、物凄い事になる」 「へ・・・へんたいっ!!も・・・もう!」 羞恥に染められた顔を見られて満足し、顔を両手で隠すハルヒをしめしめと思いながらも顔を近づけていく。 可愛らしいパンツの奥から嗅いだ事もない淫らな匂い、形が線どころでなくはっきりと浮かび上がりっており俺は興奮を隠すことが出来ない。 「ぬ・・・濡れ過ぎだぞ、これは校則違反モンだ。俺が粛清せんといかん」 「うーっ、うーーーっ!」 膣口がその先にあると思われる縞々パンツの表面の部分に舌で刺激しにいくも寸前、 上目でハルヒの顔を見るに今か今かと待ち望んでいるように見える。気づかれた。 「別に・・・期待なんかしてないわよ!」 今から取り繕っても遅い。このままおまえの本性を出してやる。 舌先が触れた、俺の舌には湿っていたパンツからの愛液がつく。味を感じ取る。 そのまま舌を上にツツッとクリがある所まで擦り上げた。 「ひゃんっ!・・・あー・・・あーああっきょキョンのし・・た・・キョンのしたぁぁ」 舌でクリを押しつぶす様にぐにぐにと動かしてやる。 ぱんつを横に開き指では膣口に指を浅く入れ腹側の膣壁の部分をぐりぐりと擦る。 「あぅ・・・・そ・・それ・・それしゅご・・いい・・・ぃ・・・っちゃう!・・いきそ・・・・い・・いくっ・・! あ・・・・で・・・も・・・なに・・・かっんっ・・・あぁぁぁぁぁああ!!」 ・・・ぷしゃあああああああああああああぁぁぁ。 何が起こったのか解らずにあの伝説たるモノを顔に喰らってしまった・・・! ちょろろろ・・ちょろ・・・。
数分休憩してハルヒは起きた。ハルヒには悪いが俺はまだまだ全然足りない。すぐに次を要求する。 「ぱんつを脱いでそこに四つん這いになって尻をこちらに向けるんだ」 「ん・・・・・」 ハルヒは何を考えるでもなくベッドに四つん這いになりお尻を高くして見せる。 「おまえ、全部見えてるぞ。尻の穴から、マ○コまで丸見えだ」 「・・・恥ずかしい・・・け・・・ど・・・キョンならいいに決まってる」 その返事を聞き俺はうむ、ではと、後ろからそのお尻の柔肉を両手でほぐす。時々強弱をつけ両方の穴がよく見えるようにする。 シーツにポタポタと点をついていくハルヒの膣の周りを手で弄りながら、 「舐めるぞ」と告げる。 「う・・・ん。・・・舐めてぇっ・・・・・・ぁぁぁあお!?!?ひゃ・・っくすぐ・・・ったいよぅそこお・・・お尻のあなぁぁあ・・・ん・・・ひゃっ」 膣内から滴る愛液を左手の指に塗り、クリトリスの包皮を少し剥きながら指の腹で刺激を送る。 そして舌で腸内を犯すようにぐにぐにと中の壁をよく感じられるように擦ってやった。 「す・・・すご・・・あっあっあーーーーっっクリも・・・おしりも・・・きもちいいの・・・ずにゅ・・・ずにゅ・・・してっ・・・るっ キョ・・・ンの舌が・・・あ・・・あたしのおしりひろげっ!?・・・るように・・・犯してる・・・あぅ・・・っんあふぁ・・・ふ・・・あぅぅ」 「ふと思ったんだが、おまえ一日に何回オナニーしてるんだよ。’一日で’から始まる質問で答えられるように見えるぞ」 ハルヒは与えられる快楽が止まった事に気づき不満そうにこちらへゆっくりと横顔を覗かせる。なぁ、何回なんだ? 「・・・・一回・・・・・っぃひゃっ!?」 クリを強めに擦ってやった。 「・・・・・・・・三回」 俺はまた同じ様な攻めを開始した。 「こ・・・これっ・・・これ好きなの・・・やめなぃっ・・・・で・・・ね・・ほんとに・・・ぁ・・・あぅぅ」 で、本当は何回なんだ? 「・・・・あぁ・・あっ・・・ん・・・あっ・・・ご・・・・・ごかいっ!キョンの事おもって・・・するの だから・・・いけないことじゃ・・・・ない・・・・・」 こいつはもう快楽の虜だ。熱に浮かされた俺もこいつと繋がりたくなっている。 ハルヒ、その・・・髪型なんだがポニーテールにしてくれ。 「・・・・・・・す・・・する」 ハルヒは慣れているようで、いつものリボンをはずしパッと髪をくくり、テールをはずませ蠱惑的な顔を覗かせる。 俺は狼になりベッドに押し倒した。M字型に股を開かせ、そのままハルヒの臀部に腰を近づけ俺は怒張を割れ目に押し付けた。 濡らすようにぐちゃぐちゃと愛液をモノに馴染ませながらハルヒを見る。 「・・・・・いくぞ」 「・・・・・・・・・ん」 先端を中にゆっくりと挿れ進ませ、まだカリの先っちょ程度だがハルヒの反応を見る。 な・・・なにかゾクゾクしているな・・・。おまえ・・・・・・怖くないのか・・・? まさか・・・いや処女なんだよ・・・な!?・・・オタク文化をなめるんじゃあない!! 「・・・・こんな経験・・・ない」 俺は守られるべきものは守られたと安堵をし押し進む。 「ん・・・い・・・いたっ・・・い・・・かも・・・でも・・・いいよ・・・奥まで」 罪悪感が疼くが進ませていく。 「ん・・・ぁ!ぐぅ!・・・キョン・・・一気に・・・入れて」 ハルヒの閉じていた膣が自分のモノで押し広げられるのを見ながら俺は言葉道理一気に奥まで貫いた。 「・・・・・・・・・んぐぅぅぅっ!あああぁ!・・・っ痛・・・ぁ」 膣内を奥まで一気に圧迫されたハルヒは痙攣しながら言った。 「う・・・うごいていいよ?イタきもち・・・いいっていうか・・・そ・・・それがもっと気持ちよくなってきたかも・・・」 いいんだな・・・と腰を徐々に動かしていく。 「ん・・・あん・・・っつ・・・ぁあうぅぅ・・・ん・・・ぁ・・・も・・・っと強くしてみて・・・」 膣内はドロドロだった。そのまま強く俺のモノを馴染ませるように回す。 熱くモノを吸い付くように刺激するハルヒのマ○コは、粘液で俺の平常心を溶かす。 「それ・・・まわ・・・すやつ!それきもちぃぃ・・・それ・・・もっとして」 組み敷き、上下に揺れるハルヒの綺麗な形の良い小振りな乳房が目に付く。
顔を胸の谷間の方に埋めようとずりゅずりゅと繋がっている腰同士を深く密着させ俺のカタチを覚えさせるように体を前に倒し、 「ん・・・ふか・・ぃ!ふかぃよ!!きょん!!」 ベッドに手をつき、ハルヒの有様には構わず、俺は胸に顔を振りながら愛撫をし、その形を好き放題に歪め、 柔らかなプニッとしたそれでいて張りのある感触を頬に感じた、そして腰ももちろん弱めない。 「へ・・・へんらい!!ん・・・っ・・・へ・・・へんら・・ぃ!!・・・んぅぁっ!!す・・・きぃ」 「はー・・・はーーー俺は変態だ。そしてお前もだ、お前の方が上かもしれん・・・っく」 俺は円を描くように腰を動かし膣内でびくびくと震えるペニスでハルヒの最奥を探る。 「こす・・・れる・・・こすれて・・・きょんのおおきい・・・のが・・・か・・・カタチが・・・よく・・・んぁっ!・・・解るよ・・・はぁぁんっ!」 ここか・・・。と、そこを突く。 「き・・・てる・・・そのま・・・まぁ突い・・・てぇ・・・んぁ!そ・・・そこそこっ・・・っそこぉ!そこなの〜・・・・・・・・あっ・・・あっーー・・ぅあー・・・っ」 あ・・・あへ顔も凄いもんだ。劣情を一層高ぶらせながらハルヒのお気に入りの場所を強弱をつけこづく。 「・・・こつ・・・こ・・・つっ・・・来てるのっ・・・!ぁっい・・・いっちゃう・・・かも」 ・・・限界が近づいてきた。 「も・・・もう我慢できん、ハルヒお前今の・・・ありさまをイクまで声に出して説明・・・っっく・・・してくれ」 「わ・・・かった・・・んあっ・・・ぅっ」 足を掴み両手で前に押し上げハルヒを海老反りにし、淫らな汁を外に溢れ出しているその出し入れしている部分をよく見えるようにし、 ペニスを引き抜けそうな程に膣口まで戻し、一気にハルヒの膣内に挿入する。 「・・・きゃっ・・・きゃふぅぅぅ!・・・きょん・・・ぁうっ・・・のおち・・・んちんがあた・・・あたしのおま○こにっ・・・」 ずりゅ・・!ずるるぅ・・ずぱん!・・・ぐじゅるるるぅ 「す・・・すごい・・・勢い・・・でっ!っく・・・はぁぁあーー・・・はいってきたあと・・・ゆ・・・ゆっくりあぅぅっぅうぅう は・・・ひっつ!ぱられぇ・・・て・・・ぁつよ・・・く・・・・・あぁぁひっ・・・!!!っこ・・・これ!あと・・・っはぁ・・・はぁ・・・はぁ」 ぐじゅ・・る・・・ずぱん・・・!ごつっ!ずりゅっ 「す・・・すごひ・・・おとが・・・するの・・は・・・ぅん・・!んはぁーあーぁぁーあぅ!?ぁ・・・へ」 涎を垂らしながら伝えてくる。 「お・・・ちん・・・ちん・・・すごひ・・・・・・抉って・・・凄い・・・こんなのだめに・・・なるぅ・・・ぅぅ!」 ハルヒは、がしっと俺の体に足を交差し、 「このま・・・まぁ・・・だして・・・いい・・・よ・・・?・・・ああぁ・・・ん・・・ごりゅごりゅ・・・す・・すごひぃっ!きょん・・・きすっ・・・きすぅうぅ」 ハルヒは俺の背に手を回し涎と未だ残るクリームのついた顔で、 「んーーーっれろ・・れろ・・・ぶ・・・・ちゅぅぅぅぅ・・・ぅぅっ。ぉいひ・・・おいひぃ」 あへ顔で俺の口内を好きなだけ蹂躙し、 「待てっい・・いきそうだ・・・。おまえ・・・ちょっと腰を止めろ・・・!そして足をはずせ・・・っうあ・・・ほ・・ホントにで・・・でる」 妊娠させろとでも動作で表すように腰を押し付け足をはずさなかった。 「んぁっんん・・・んぅぅぁ・・・っひ・・・!んく・・・あーーーーーぁぁ!・・・・いくう・・・い・・・ちゃぁあうっ! そ・・そのまま・・・すごぃっすごひ・・・おくにちょうらい・・・っ!」 「まあでちゃうんだけどね」 射精してしまった。
「んぁぁああぁあああああああぁぁーーーあ・・・つい・・・よ・・・きょ・・・ん・・・膣に・・・・・で・・・てるぅ・・・」 ハルヒの膣内をすべて満たす程に満遍なく精液が噴射された、と思う。こんな勢いで精子って出るものなのか。 「・・・まだ・・・で・・・てるよ?・・・んぅ・・・できちゃったかも・・・しあわせ・・・・・・・・このままいっしょに寝よ・・・うよ・・・・・・・・・・」 そのまま眠ったようにハルヒは静かになり、俺はそっとそのハルヒをベッドへ寝かせた。こいつは初めてなわけで・・・それなのに 随分無茶をしでかした、と頭をたれるも、フェラをさせてなかった事に気づいたので頭をたれるのは後にする。 俺は寝ているハルヒの顔の上に跨り まだ俺とハルヒの体液がついて汚れている萎えたちんちんを口の中へぐにぐにと犯しに入る。 「・・・ん・・・ちゅぢぅう・・・る・・・ちゅ・・・・・うる・・・・っちゅ・・・んちゅ・・・・」 お・・・おお・・・?俺は調子に乗って腰を弱く動かしていく。 「じゅっ・・じゅる・・・ぽ・・・ん・・・・パク・んぶぅ・・・じゅ・・・るるぅぅ・・・・・・」 頬を内側から外に押しつけるように亀頭をぐにぐにとするも、追うようにハルヒの舌は俺のモノを逃さないようにしゃぶってくる。 このままでは歯止めが効かなくなってしまう。半勃起したモノを抜く。 ハルヒの股からは精液がどろどろと溢れるほどに出ていて、それを見て俺は今日経験した事は忘れられないだろうなと 思い色々とやりすぎたもんだと反省し、その横に寝そべりぐったりとした。 「「みっみっみらくる(・∀・)みっくるんるん♪みっみっみらくる(・∀・)みっくるんるん♪ 素直に「好き」とーいーえなーいきみもー♪ゆーうきをー出ーしてー♪ (Hey, attack!) 恋のまーじないーミクルび−む♪かーけてあーげるわ♪ 未来かーらーやーってきたおしゃまなキューピー♪いつもみんなーの夢をはこーぶーの♪ 夜は一人、星たーちに願いをかーけるぅ♪明日もあのひーとにーあーえーまーすよーうにー♪ Come on, let's dance! Come on, let's dance!(・∀・)べーいびー♪ なーみだーをふいてー♪走りー出ーしたら♪ Come on, let's dance! Come on, let's dance!(・∀・)べーいびー♪ そーらーのかーなたへぇー♪すーぺしゃーるじぇねーれーいしょーん♪ (いつになったら、大人になれるのかな?) 恋のマ・ジ・カ・ル(・∀・)みっくるんるん♪」」
271 :
前スレ695 :2006/05/26(金) 23:23:39 ID:yDlBZlIj
「な・・・なんだっ!?」 突然ベッドの横に立て掛けてあったハルヒの鞄から、あのフレーズが漏れ出してきた。 全フレーズを聞く、それが礼儀と何故か俺の頭の中にはインプットされていたようであり、俺は突っ込むのが遅くなってしまったのだ。 俺はベッドから降り、狂ったようにその鞄をガバっと開け放つ。中には薄い明かりを反射しているハルヒのケータイがあった。引っ掴む。 ハルヒはまだ俺とのセックスで疲れ果てているのか深い眠りに落ちているようだ。す、すまんハルヒ、これは勝手に見させて貰う! な・・・何か厭な予感がするんだ。俺は携帯を開きチェックする。・・・・新着メール:1件・・・・古泉くん・・・。・・・なぁっ!?き・・・気になる! 俺は本文を見る。「どうみてもあなたは獣です。本当にありがとうございました。そしてあなたは・・・歌でいう・・・そう‘大人’・・・に なりましたね(¬ー¬) フフ」と文字が白い下地を黒で埋めており、俺はそのメールにぎょっとする。ど・・・どうしてあいつは俺の事を・・・!? どこで見てやがるんだ!!この俺の今の状況でこんなメールを出すんじゃない!ど・・・どこだ!?辺りを見回す、ま・・・窓の外か!? つづく
触れずに射精した そして脱力
ストーカー古泉テラコワス
私の名前は朝比奈みくる。 今日も今日とて、天然キャラを装い愚劣な男どもの心を奪う日々。 奴らは勝手な想像を膨らまし、「あぁ、朝比奈さんは天から舞い降りた天使だ」とかほざいているが、 実はいつも校舎裏で私がタバコ吸ってんの知ったらどんな顔するだろう。ふふっ。 つまらない授業は終了し、ついに放課後がやってきた。 愚民どもが楽しく笑いながら下駄箱へと向かうのを尻目に、私は教室に一人残って憂鬱に浸っていた。 正直最近、禁則事項、禁則事項、ウザすぎる。 なにが禁則事項だ。どっかの宇宙人教師アニメのパクリか、畜生。 とりあえず自由に喋ることのできない鬱憤は鶴屋のデコを引っ叩いて解消している。 そうでもないとソドムとゴモラを滅ぼしたメキドの火、通称ミクルビームを無差別にぶっ放してしまいそうだった。 「いたいた! 探したわよ、みくるちゃん! どこほっつき歩いてたのよ!」 はいはい、ハルヒハルヒ。苛々のボルテージが一気に急上昇。 だいたいテメェに会いたくないから教室に残ってたのに、テメェが来たら何の意味もねぇじゃねぇか、このツンデレが! 「な、なんなんですかー?」 いつもの甘ったるいみくるボイスで返答。 涼宮ハルヒに歯向かう事は世界への反逆に相当する。 それにヘタに逆らったりしたら即クビにされて無職になってしまう。それだけはマズイ。 今でさえ橋の下がマイホーム状態なのにこれ以上極貧になったら、それこそジ・エンドだ。 「今日はSOS団の作戦会議って言ったでしょうが! あのキョンでさえ既に来てるっていうのに……情けないわよ、みくるちゃん!」 うるせーよ。 「さぁ、とっとと部室に行くわよ! 罰として今日のコスプレはバニーガールね!」 野郎……!禁則事項がなければ密かに携帯している未来製光線銃で奴の額に風穴を開けているところだ。もっとも撃ったところで奴の頭は空っぽだろうが。 音が鳴るほど歯噛みをする私など目に入っていないのか、涼宮ハルヒは強引に私を引っ張りあっという間に部室前まで連れてきた。
「みくるちゃん連れてきたわよー!」 馬鹿みたいな声を張り上げて、涼宮ハルヒは蹴飛ばすかのような勢いでドアを開けた。 部室の中にいたのはいつもの面々。 私の姿を見るなり、穏やかな笑みを浮かべるキョンくん。他に誰もいなければ確実に押し倒してゴォトゥベットだ。 そんなキョンくんの向かい側にはイケメンの部類に入るであろう容姿端麗の男が同じように微笑んだ。 その笑みの奥には微かだが、確かな憎悪と怒りが見え隠れしている。 古泉一樹。機関に属する、いわば私の組織とは敵対関係の人間だ。しかも生粋のホモだ。 彼の機関と私の組織が裏では血で血を洗う抗争をしていることを知っている者は少ない。 私もつい先日、この学校に潜り込んだ機関の鼠を何匹か血祭りにあげたところだ。 彼が怒っているのもそのせいなのだろう。私は口元を歪めて、ホモ泉の笑みに応える。 キョンくんに手をだしたらブチ殺すからな。 あと一人、影の薄い宇宙人がいたが特に眼中にないので省略する。 「これで全員揃ったわね! それじゃ作戦会議を始めるわよ! みくるちゃん、お茶!」 テメェの湯のみにはトリカブト入れといてやるよ、クソッタレ。 まぁ、実際そんな物騒のものは持っていないので大人しく全員分のお茶を用意する。 湯のみに良い香りのお茶を注ぎながら、ふと「殺してもTPDD使えばいいんじゃね?」と思いついたが、涼宮ハルヒに実行する勇気はない。 谷口とかいう一年生で今度実験してみよう。 「お茶淹れましたー」 「はやく寄越しなさい」 ははははは、死ね。 「どうぞ、キョンくん」 「えっ、えと……あ、ありがとうございます、朝比奈さん」 自慢の豊満な胸を彼の肩に押し付けながら湯のみをテーブルに置いたのが効いたのか、キョンくんは顔を赤らめながら頭を伏せた。 そんな顔は反則ですよ、キョンくん。おかげでエクスタシー感じちゃったじゃないですか。
「朝比奈さん、僕の分はまだですか?」 チッ、快感の余韻が薄れたじゃねぇか。 「はーい、今もっていき……うひゃあ!」 どじっ子メイドよろしく、私はわざとこけると、華麗に宙を舞ったホモ泉の湯のみが高温のお茶をぶちまけながら的確に目標に命中した。 ゴンッ。 大型トラックと三輪車が衝突したような音が部室内に響き渡る。 「ごめんなさぁい古泉くん。 私、足ひっかけちゃったみたいで……」 「やるじゃない、みくるちゃん! そうよ、そのドジっぷりを私は待っていたのよ!」 「あ、ありがとうございます」 頭を下げたのは、ニヤける口元を隠すため。 ビショ濡れの古泉が今までに見たこともない形相でこちらを睨んできてたが、無視だ。 「随分な失敗ですね。 間抜けなメイドが板についてきたというか、なんというか。 それとも脳細胞が壊死しはじめたのでしょうか? まだお若いのに大変ですね」 「お、おい古泉。 朝比奈さんもワザとじゃないんだから許してやれよ」 ごめんね、キョンくん。ワザとなの。 「あなたが知っている朝比奈はこんなことはしないでしょう。 ですが僕が知っている朝比奈さんはこんなことを喜んでする人なんですよ」 「な、なんでそんなこと言うんですかぁ……うっ…ひくっ」 「キョンくんの同情を誘おうとしても無駄ですよ。 未来人の辞書には潔くという単語がないみたいですね」 テメェの脳内辞書には同性愛で溢れてるみたいだがな。 そんなこんなでいつもの一日が流れていく。 そういえば鶴屋をウザイので掃除箱に閉じ込めてたのを寝る前に思い出した。 まぁ、どうでもいいや。 おわり
黒い! だが面白い!
とうとうこのネタが来たかw 実際目の当たりにするとやはりインパクトがあるな
すげえパンクスなみくるんるんにワロタwww
>>280 腐った鯖のような目をしたみくるんと笑いながら怒る古泉に萌えが。
ちょwwwこのスレには神しかいないんですかww
つ、鶴屋さん、鶴屋さんがぁーー!
チンコ立った
>>277 煙草吸ってたらキョンに見つかる展開キボンヌ
この黒みくるとハイテンション長門のコラボが見たいところだな
289 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 00:10:02 ID:CtHLtUt2
>>288 禿同だが、モノローグだからこそ生きるスタイルなのにどうやってコラボするんだ?
裏で激しく戦っているという設定なら行けんこともなさそうだが・・・
とにかく書けたら神
それもそうか いやまて、視点を変えつつ同じ場面を交互に描写すればいけるんじゃないか?
ハルヒがそれ系の小説を読んだ結果心の声が聞こえる世界になって… ホモ泉視点も見てみたいが凄まじいものになりそうだが
そうなると心の中はハイテンションor黒なのに台詞は仮面かぶってってことになるな 超シュールで面白そう
投下します。 駄文長文で申し訳ないと思うのですが、 読んでいただけたら光栄と思います。
今回の事件は、あー、思い出しただけで頭が痛くなるぜ。 でもこの事件のおかげで色々オイシイ思いもできたわけで・・・おっと。 こういう考えがあんな事態を招いたのかもな。 さて、今回も原因はおなじみ涼宮ハルヒ―――なのだが、哀しいかな、俺にも原因の一端があるのだ。 ま、八割方の責任はハルヒにあるわけだし。そんなに悲観することないか。はは。 あー、また頭が痛くなってきたぜ。 とにかく今回の事件では、ハルヒの新たな一面とこれまでにないワガママさが垣間見られると思うぜ。 そう、これはハルヒが羨ましがって、そしてそれを望んだ結果起きてしまったんだ。 そう、事件は突然起こったんだ。 1 それは本当に突然の出来事だった。 そうだな、この上なく最悪な町で何の変哲も無く暮らしていた少年のもとに、 突如、巨大ロボットと美少女が墜落してきたような―――。 それくらいいきなりだったんだ。 時は遡り、元文芸部部室、現SOS団アジトでのことである。 俺はいつも通りにここへ足を運び、いつも通り朝比奈産の、もとい朝比奈さんの 淹れてくれた聖水、じゃなくて日本茶をすすりながら本を読む長門の無表情顔と 碁盤を見つめる古泉のニヤケ顔を眺めていた。 しかし間もなくこの平穏は跡形もなく消え去るのだ。 天災の類が急接近してるからな。 「おっまったっせー!!」 ほらな。おい、入ってくるときくらい静かにしろ。 いつも拡声器で話してるような声で喋るんだからな。 「なによ。いいじゃない。あたしは団長よ。団長が元気なら団員の指揮も上がるってもんじゃない」 別にお前がどこぞのギャグ漫画の主人公みたいなテンションでも俺の指揮は上がらんぞ。 「あんたはSOS団員としての自覚が足りないようね。いい、団長の言う事は絶対なの。 今度文句を言うようなことがあったら修正してあげるからね」 遠慮しとくぜ。いい迷惑だ。 「ふん、まあいいわ。それじゃあ会議を始めるわよ」
会議っていうのはあの俺たちにお前の意見を押し付けるだけのあの会のことか。 「今度のSOS団のイベントだけどね、それがまだ決まってないのよ。 なにかやりたい事とかある?」 珍しい。ハルヒが俺たちに意見を求めるとは。 というよりSOS団会議において俺たちに発言権があるのも珍しいが。 「そうよ。いつもみくるちゃんにばっかコスプレさせてるから有希にもなにか着てもらおうかしら。」 ホントにろくでもないこと思いつくなお前は。 「有希だったら・・・そうね、ゴスロリなんかどう?あ、スクール水着なんかもいいかもね。 みくるちゃんと比べるとちょっと胸が足りないけど、世の中には貧乳萌えなんてのもあるのよ」 本当になんてことを言い出すんだこいつは。 しかし長門のスクール水着か・・・。うっ、これはこれでなかなか・・・。 と俺が煩悩を巡らせてチラと長戸のほうを見やると、いつものように無表情で分厚いハードカバーを読んでいた。 よほどぼけっとしていたのか、俺はハルヒの視線に気付いていなかった。 「ちょっとキョン!あんた有希のスク水姿を想像してたでしょ!いいえ、言い訳しても無駄よ。 有希を見る目のいやらしさといったらなかったもの」 ちょっと待て。確かに長門のスクール水着は想像していたが決していやらしい目でみてはいないぞ。 そんな俺の反論を押しのけて 「いいえ。言い訳は訊かないわ。まったく、どうして男っていうのはこうなのかしら」 急に機嫌を損ねたハルヒは俺を罵倒し始めた。たまったもんじゃないぜ。 「まあまあ涼宮さん。僕も長門さんのコスプレ姿には多少なりとも興味があります。 長門さんの方を覗ってしまうのは自然な行為なのではないのでしょうか」 お、古泉。おまえにしてはナイスなフォローだ。さすが副団長。
「・・・今回は副団長に免じて許してあげるけど次はNGよ。修正してあげるから」 修正修正っておまえは最近戦争モノのロボットアニメでも見たのか? 「とりあえず今日は解散よ。有希、夜道には気を付けなさい。キョンみたいなのが居ないとも限らないからね」 「わかった」 おーい長戸。わかってくれるな・・・。 すっかり置いてけぼりをくった朝比奈さんが湯飲みを片付けようとパタパタと小走りで 俺のほうへ向かってきた。 湯飲みくらい片付けますよ、と立ち上がったそのとき、 「きゃあっ」と足をもつれさせ、俺のほうへ倒れこんできた。 突然の事態に俺の脳髄が反応しきれずに――― そのまま朝比奈さんは俺へと倒れこんでくる。 俺の身体の前面半分が柔らかい感触に包まれる。 「きゃっ。あっ、その、だいじょうぶですかぁ・・・」 と涙目で尋ねる朝比奈さんの顔と俺の顔の距離は10cm程しかなかっただろう。 するとその距離に気付いた朝比奈さんが頬を赤らめながら 「あっ!きゃあ。ご、ごめんなさい!!」 と離れていく。だが朝比奈さんはまだ俺に馬乗りになったままだ。 このまま俺の足を挟む太ももの感触に身を委ねたら・・・。 うっ。まずいぜ。なにがまずいって?そんなの健全な男なら言わずもがな、だろ? 「あ、朝比奈さん。そろそろどいてもらえまs」 と子音まで言いかけたところでハルヒがつかつかとこっちへ来て あんたたち、いつまでやってんのよ!」 と朝比奈さんを引っぺがした。 「きゃあ」とエンジェルヴォイスを上げる朝比奈さん。 おいハルヒ。少し乱暴すぎやしないか。これだって事故だろう。 大体いつも無茶させてるんだから少しは朝比奈さんを労れ。 と言ったところで何かマズい空気が漂ってきた。ヤバイ。今度こそ修正されるな。 歯でも食いしばっておくか。ぶたれても、ぶったね!とは言わないぞ俺は。 と覚悟を決め目をつぶると―――。驚いた事にハルヒは何もしなかった。
何もしなかった。ただ――――。 そう、某グラップラー漫画の表現を借りるとするならば、 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!」 というような感じで部室のドアを蹴飛ばして帰っていった。 長門はいつのまにか帰っていた。ぽかんと口を開ける俺が最初に発した言葉は、 「古泉」 「なんでしょう?」と怪訝なニヤケ顔の古泉。 「お前の仕事を少しばかり増やしてしまったかも知れん。すまん」 すると古泉は表情を変えず 「構いませんよ。最近は閉鎖空間もめっきり減って、不謹慎ですが少々退屈していたんです」 そうか。とにかくすまんな。 「あ、あの、私も帰りますね。それじゃあ」 と朝比奈さんも部室を後にした。 古泉も「楽な仕事ならいいんですが」と言って帰っていった。 結果から言うと―――閉鎖空間は発生しなかった。 いや、本来なら喜ばしい事なのだが、あの空間のおかげでハルヒのストレスが解消されるならそのほうが良かった。 なんせ、あんな現象が起こるなんて、そんじょそこらの予言者より頼りになる長門だっていきなりの事態に慌てたくらいだ。 この事件は、ここからが本番なのだ。
2 家に帰った俺は別段変わったこともなく眠りについた。 変わったことといえば携帯電話の電源が切れていたのに気付かないで寝たことくらいか。 翌朝、いつまで経っても起きない俺を妹がたたき起こしに来て、朝飯を食べて登校しようとしていた。 この時点で携帯電話のことに気付く。 ま、1日くらい、ケータイがなくっても過ごせるか。 家を出てしばらく歩き、長い坂を登って我らが北高へ到着する。 一時間目までに異変が一つ。いつも俺の後ろの席に居るはずの涼宮ハルヒがいない。 遅刻か、とも思ったが、いつぞやの事もある。一応訊いておくべきであろう。 「おい谷口、今日はハルヒを見たか?」と冴えない友人に声をかける。 すると谷口が、 「あ?ハルヒ?ああ、涼宮さんか。今日はまだ見てないぜ」 「そうか」 ほっと安堵の息をつく。どうやらハルヒは健在のようだ。 ん?待て。なにか違和感を感じる。谷口、お前今涼宮『さん』って言ったか? と尋ねたところで一時間目のチャイムが鳴り、体育のためにぞろぞろとグラウンドへ向かう。 やばい、まだ着替えてないぜ。遅刻だ。 ―――ま、気のせいか。 思えばこのとき―――。既に「それ」は始まっていたのである。 朝からマラソンかよ。 愚痴を垂れつつグラウンドを走っていると、バレーボールをやっている女子が目に入る。 お、誰か転んだ。付き添いの女子と一緒に保健室へ行くみたいだ。 その姿が一瞬ハルヒに見えた。途中から来たのか? それにしてもあのハルヒが転んで怪我をするとは考えにくい。 うっかり転んで怪我をするのは朝比奈さんのポジションだ。 なんてことを考えながらマラソンは終わった。まったく。50分も走らせるな。 教室に戻り、着替えて一息ついていると、珍しく長門が俺の教室の入り口にちょこんと立っているのを発見した。と同時に、国木田がこっちを見て 「おーい、キョン、お客さんだよ」 長門か・・・。何かよからぬ予感がするぜ。
ドアのほうへ向かっていき、 「なんだ長門、何か用か」 すると無表情のまま 「来て」 とだけ言った 「ここじゃダメか?」と訊くと 「ダメ」 こりゃハルヒがらみの話だな・・・。憂鬱で溜息が出るぜ。 俺がブルーな気分になっていると国木田が 「なんだよキョン、こんなかわいい子とここで話せないようなおはなしかい? 中々隅に置けないねキミも」 ああ、そうかもな。はぁ・・・。長門を見やるとジッと俺の目を見て沈黙を保っている。 ただその手が俺のYシャツの端をちょこんと掴み、いつだかの事を思い出しながら、 確かにカワイイな。なんて事を考えていた。 いや、今はそんなことを考えている場合じゃない。 これは長門なりの早くしろという催促の行動なのだ。どうやら急を要するらしい。 「よし。長門。行こう」 「ついてきて」 と教室を出ると向かった先はSOS団アジトである。 なんだなんだ。こんなところに連れて来て。 もしやホントに何かあるんじゃないのか?と国木田のセリフを反芻していると、 長門が部室のドアを開けた。期待というのは裏切られるためにあるんじゃないのか?
中には古泉樹がいた。 そしてその奥のパイプ椅子に体操着のハルヒが座っていたのである。 その膝には応急処置がしてあり、若干血がにじんでいる。 「なんだ。来てたのか。いつ来たんだ?それにその足。さっき転んでたのはお前か? 朝比奈さんじゃあるまいし、珍しい事もあるもんだな」 古泉が苦笑いになる。なんでお前の表情が変わる。 しかしこんな所に連れて来てどうするつもりだ? ハルヒが居るんじゃ込み入った話はできないだろ。 と長門に目配せをすると、古泉が口を開き 「困ったことになりまして」と言った。 おいおい。いいのか?だってハルヒが―――。 「ここから先は自分で体験したほうがよいでしょう」 とハルヒに目をやる。そういえばハルヒ。お前は何で黙りこくってるんだ? それに朝比奈さんはいないのか?まあ彼女のことだ、科学の実験中に「混ぜるな危険」 の薬品でも混ぜて説教されてるのかもな。だから古泉、何でお前の表情が変わるんだ。 「うぅ」 とやがてハルヒが口を開いた。なんだ、やけに歯切れが悪いな。
「キ、キョンく・・・キョンは、えっと、あたし・・・じゃなくて えと、朝比奈、えっと、そう、みくるちゃんのこと、どう思います・・・じゃなくて どう思っている・・・のよ?」 なんだ?どうした?頭でも打ったか?ツッコミどころが多すぎてわけがわからん。 まず、何でそんな自信なさげな喋り方なんだ?それに何だその質問は? 「ど、どうなんでs・・・どうなのっ」 さっきよりはっきりとした言葉で俺に聞いてくる。 潤んだ瞳と赤い頬でだ。うっ、悔しいがカワイイと言わざるを得ないな。 「どうなのって言われても・・・」 そりゃ可愛いしスタイルは良いしちょっとどじっ娘だけどそれを補って余りある魅力が 彼女にはあって・・・って何を真面目に答えてるんだ俺は? 心なしか長門から冷たい視線を感じるぜ。 「もうそれくらいにしてあげたらどうです?もう充分でしょう。随分愛されているみたいですね。 ま、『これ』もそのせいかも知れませんが」 なんだ、なんの話だ俺はからかわれてるのか。おい、ハルヒ、何の真似だ。 「だってぇ・・・キョン君があたしを馬鹿にするからぁ・・・」 『あたし』だって? まさか。 数々の珍事件を体験してきた俺だから解かるこの感覚。 俺を呼び出した長門、朝比奈さんのような口調で朝比奈さんのことを尋ねるハルヒ。 さらに、俺が馬鹿にしたのは朝比奈さんで―――。 「お気づきになりましたか?その『まさか』ですよ」 と古泉が言い放つ。 「こいつは、この涼宮ハルヒは―――」 間が空き、 「朝比奈さんか・・・?」
3 古泉が説明する所によると、ハルヒが世界の改変とやらを行ったらしい。 原因は、恐らくだが昨日の俺と朝比奈さんのやり取りだと言う。 とどのつまり、ジェラシー。嫉妬らしい。 ハルヒは自分の精神と朝比奈さんの精神を入れ替え、 周りの環境さえも変えてしまったのだという。 にもかかわらずなぜ俺や古泉が元の世界のことを覚えているかというと、 察しの通り、長門が昨日の深夜、世界の時空震だのなんだのを感じ取った祭、 朝比奈さんと古泉を呼び出し、今までの記憶にプロテクトをかけた。 俺はというと、携帯の電源が切れていたため連絡がつかず、 長門が家に侵入して俺に処置を施したと言う。 不法侵入もどうかと思うが、侵入したのが長門、加えて緊急事態だったならばいたしかたないだろう。 まさか寝てる間に長門に腕を噛まれていたとは・・・。気付かなかったぜ。 長門いわく、「起こさないようにした」とのことだ。ありがとうよ、長門。 朝比奈さんはといえば状況を把握していたが、授業に出ないのもまずいという事で 渋々体育に出たそうだ。それで転んで膝をすりむいたと。 先ほどの俺への質問については、 「え、っと、今回の原因究明のために必要な質問であってぇ、そのぅ、決して好奇心で訊いたり反応を楽しんだりしたわけでわ・・・ はっ!ああぁ、き、禁則事項ですっっ」 バレバレですよ、朝比奈さん。まあ、その天使の笑顔に免じて許しますが。 「うふ。ありがと」 貴方なら苦労して作った1/100スケールのプラモデルを壊しても許されるでしょう。
「さて、状況を把握した所でこれを解決しなければなりません。 恐らく涼宮さんは朝比奈さんの教室でいつも通りに振舞っている事でしょう。 あなたの変わりはさしずめ鶴屋さんといったところでしょうか。」 ハルヒはこの状況を自覚しているのか? 「改変の祭、自分の記憶も操作しているはず。恐らく以前の記憶はない」 それを阻止する事はできなかったのか。 「できなかった」 そうか・・・。 長門ができないと言ってるんだ。きっとどうしようもなかったんだろう。 そもそもなんで朝比奈さんとハルヒが入れ替わったんだ? 「今回の原因はジェラシーと言ったでしょう。あなたはいつも朝比奈さんには優しい態度をとる。 しかも、いつも目の前でメイド姿の彼女を見つめているとなると、少しは嫉妬してもおかしくないでしょう。 そこに昨日の出来事ですよ。あれが決め手ですね。 閉鎖空間は発生しませんでしたが、この通りやっかいな状況になっています。」 その前に、前提になるべき部分が欠けているんじゃないのか。 その、だな。嫉妬するってことは――― 言いかけたところで古泉が 「言って欲しいですか?」 とニヤケ顔で訊いてくる。いや、結構だ。聞きたくもない。
つまり、自分で言うのもなんだが、ハルヒは俺に少なからず好意を寄せていると言う事か? 古泉を見る 「ええ、そのようです。貴方がいつまでたってもそれに気付かない事にイライラしていたのかもしれません」 そうなんですか?朝比奈さん。 「気付いてなかったんですか?もう、キョンくんったらニブいんだから」 ・・・長門。 「鈍感」 長門の完全に打ちのめされた俺は、これからのこと、元の世界に戻った時の事を考え頭を抱えた。 2時間目の始業ベルはとっくに鳴っていた。 とにかく、解決策を見出さなきゃいけないな。 と俺が頭を抱えると 「簡単ですよ。あなたが普段とっている行動をとればいいんです。 ただし対象は凉宮さんの姿の朝比奈さんですが」 つまりなんだ。 メイド姿のハルヒ(中は朝比奈さん)をじろじろ見たりありがちなラブコメの王道みたいなのをハルヒ(姿の朝比奈さん)とやれってことか? 「そういうことですね。ですが外身は涼宮さんですが中身は朝比奈さんです あなたにはさほど問題ではないはずですが」 外見がハルヒっていうのは俺にとっては地球温暖化くらいの大問題なんだよ。 「ですがあなたに頑張ってもらわないとこちらとしては困るんですよ。 涼宮さんが望んでいるのはあなたですから」 ・・・わかったよ。 俺だってメイド姿でどじっ娘のいじらしいハルヒなんていつまでも見たくないからな 「わかっていただけて光栄です。とりあえず僕たちは普段のSOS団と変わらない 活動をしましょう。」 中々難しい注文だな。 「ああ、それと場合によっては荒療治が必要になるかもしれません」 例えば、と訊こうとしてなんとなく察しがついたのでやめた。 それだけは、ましてやそれ以上のことなんてなおさら御免だぜ。 「そうならないことを切に願うばかりです」 ニヤニヤしやがって。心にもないことを。
とにかく。 朝比奈さん姿のハルヒがどんなモノか多少興味はあるものの、 早いとこ元通りにしなけりゃならんな。 「ええ。まったくです」 と古泉が肩をすくめた所で2時間目終了のチャイムが鳴る。 放課後はできるだけ早く集まろう。ということだけ確認し、授業に向かった。
4 3,4時間目の睡魔との格闘を終え、いよいよ昼飯である。 すると後ろから 「キ、キョンくぅん。一緒にお昼食べませんか?このクラスって学年も違うし一人じゃ 心細いんですぅ」 と上目使いで俺の顔を覗き込む。 ああ、いいですよ。朝比――と言いかけて、す、スズミヤサン。と棒読みで修正。 「もう、キョンくん、自然に!」 と小声で言われ、 「そ、そうですね。飯でも食べましょうか。涼宮さん」 とぎこちなく言った。タメなのに敬語なのもおかしいな。 どうやらこのクラスでのハルヒは朝比奈さんのポジションにいるらしい。 そんなハルヒと俺が仲睦まじいもんだから、谷口曰く、俺は男と言うハイエナの群れの中に放り込まれた小鹿のようらしい。 そして上級生の中に一人、容姿端麗、頭脳明晰、それでいて頭のネジが2、3ぶっ飛んでいる人間がいるらしいというのは言うまでもなかったか。 朝比奈さんと弁当を食べながら懸念している事が一つある。 ここでのハルヒを俺は苗字で呼んでいる。 じゃあ、ハルヒのポジションに居る朝比奈みくるを俺は何と呼ぶべきなのか? やっぱり、その、おいみくる。とか呼んだりするのか?ああ、頭痛が・・・。 その旨を朝比奈さんに伝えると、 「そうですねぇ。やっぱりそうなんじゃないですか?じゃあ、あたし、自分のことを 自分で呼ぶのかあ。なんか不思議ですねっ」 いえ、そういう問題ではなくて。 「あっ。あたしキョンくんがみくるっていっても振り向かないようにしますね!」 そうでもなくて・・・まあ可愛いからいいや。 おっと、今のは朝比奈さんに向けた物であって決してハルヒに言ったんじゃないからな。 かくして昼休みも終わり、5,6時間目を乗り越えた俺たちは部室に向かうこととなる。
チャイムと同時に朝比奈さんを引っ張り、部室へ早足で向かった。 先に朝比奈さんに入ってもらい、メイド服に着替えてもらう。 待っていると古泉がやってきた。 「どうぞ」 と声がして、中に入ると――― メイド姿のハルヒがそこに居た。朝比奈さんほどグラマラスではないが、 体の凹凸の絶妙なバランスが見ている俺を惑わせる。 「メイドの涼宮さんというのも中々良いですね」 こればっかりはお前に賛同するぜ。 メイドハルヒを目に焼き付けつつ、部室に入り最終確認をする。 普段どおり振る舞い、俺は朝比奈さんとイチャイチャする。不本意ながら、だからな。 なんだ、緊張してきたぜ。そろそろあいつが来る頃合だが。 「やっほー!ごっめーん!待ったー?」 部室のドアを騒々しく開けたのはハルヒ―――。 ではなく、間違いなく朝比奈みくるの姿だった。 声もいつも通りのエンジェルヴォイスである。いや、堕天使か? 制服姿のハルヒは、普段激しい動きをしない朝比奈さんとは違い、 一挙手一投足にその大きな胸がぷるんと弾んでいた。思わず目が行ってしまう。 どかりとパイプ椅子に座ると、いつもの調子で 「ハルヒちゃん、お茶!あっついやつをお願い!」 と言い放つ。なんとも不思議な光景である。
「は、はい!」 と朝比奈さんがパタパタと小走りしてお茶の準備にとりかかる。 「中々新鮮ですね。お茶汲み係りの涼宮さんというのも」 まったくだ。するとハルヒがいつも通りに 「さ、会議を始めましょ!」 と言った。朝比奈ヴォイスだから困る。早いとこ慣れねば。 「ちょっとキョン、聞いてるの!?早く席につきなさい」 上からモノを言う朝比奈さんというのも中々いいもんだな。なんて考えつつ席に座る。 「それでね、今度は有希にバニーガールをさせてみようとおもうの! あたしに比べたら胸はちっさいけど、様になると思うのよね」 するとハルヒは俺に近づいてきて 「ねえ、キョン。あんたはどう思う?」 と、俺の腕を抱くようにし、ずずいと顔を寄せて訊いてくるのだ。 腕がその豊満な胸の谷間に挟まれて妙に気持ちがいい・・・。 そんなこと考えてる場合じゃない。 なんだ?ハルヒはこんな事しないぞ?一体どうしたんだ? 朝比奈さんが凍り付いているのが見えた。 「ねえ、キョンってば」 とさらに深く俺の腕を抱き、上目遣いで迫ってくる。 「おい、ハルヒ、これはどういう―――」 ヤバイ、一番注意していたのに一番やっちゃいけないことをした
腕の感覚はそのままに、全身から冷や汗が出る。 「キョン、あんた今ハルヒって言ったの?いつからハルヒちゃんを呼び捨てにするような 間柄になったのかしら?」 その声には静かな怒りが篭っていた。 腕はさらに締め付けられ、気持ち良いのか痛いのかわけがわからん状態に陥っていた。 「い、いや、深い意味はなくてだな、呼んでみただけというか、気の迷いというか」 俺がこの上なくヘタクソな言い訳をすると、 「・・・そうなの?ハルヒちゃん」 すると朝比奈さんは、 「は、はい、け、決してやましい事はあ、あ、ありませぇん」 と涙目で答える。 「まあハルヒちゃんが嘘を吐くとは思えないしね。信じてあげるわ」 ふう。あせったぜ。しかし腕は掴んだままだ。そう。これはなんなんだ。 「だからだな、あー、その、みくる、さん」 と俺が遠慮気味に言うと 「は?あんた今日はとことんおかしいわね。いつもはさん付けなんてしないじゃない」 やっぱりか。と、チラと朝比奈さんを見るといかにも、ハラハラしてます!という感じの顔でこちらを見ていた。 俺は覚悟を決めた。
「みくる」 三文字ひねり出すのに膨大なカロリーを消費した。 「そうよ。いつも呼び捨てじゃない。なによ」 「この腕はなんなんだ。そろそろ離してくれないか?」 「なによ。こんな巨乳美少女に腕を抱かれるのが嫌なの?」 自分で言うな、とも思ったがその通りなので何もいわなかった。 試しに聴いてみる事にした。 「なあ、これっていつもやってることなのか?」 「・・・今日のあんたはホンットにおかしいわね。いつもはこんな事しないわよ。 いつもは―――」 と言いながら、パイプ椅子に座る俺の目の前、膝の上に俺の方を向いて座った。 「こんな感じじゃない。あんたもまんざらじゃなさそうだし」 カラン、と乾いた音が響いた。朝比奈さんがお盆を落としたらしい。 周りを見ている暇はない。何故なら体の一部の制御に全霊を注いでいるからだ。 だってそうだろ?朝比奈さん(の姿のハルヒだけど)が俺に跨って胸を押し付けて くるんだぜ?反応しないやつがいたらそいつは不能だと断言できるね。 「やっぱりあんたヘンね。ま、いいわ。今日は帰ってすぐ寝なさい。 と言うわけで解散よ。全員いなきゃ会議にならないしね」 と言って俺から退くと、足早に鞄を持って出て行った。 もう少しあの状態だったらハルヒに俺の変化を公にされていただろう。 朝比奈さんだけには聞かれたくないね。
ハルヒが出て行ったのを確認すると、古泉が 「恐らく、自分はあなたに愛されていると自信を持った結果、あのような突飛な行動に でたんでしょう。涼宮さんらしいですね。これはちょっとやそっとで元通り、というわけにはいかなさそうですね」 さらっと言い切りやがって。あ、そう言えば朝比奈さんは・・・。 と彼女の方を見やると涙ながらに 「キョンくんひどいですぅ。あ、あたしの、その、む、むね、触りましたね!」 いや、決して自分からは触ってませんよ?ハルヒが押し付けてきただけで・・・。 と言い訳すると 「もう、しらないんだから!」とぷいっとそっぽを向いてしまった。 普段からこれくらい可愛けりゃお前に多少の感情は抱いていたかもしれないぞ、ハルヒよ。 すると古泉が 「これは荒療治が必要ですよ。そうですね、これについては長門さんの方が明確に わかりやすく答えてくれるでしょう」 古泉が長門を見ると長門はいつもの無表情に氷属性を加えた表情でこちらを見て、 「涼宮ハルヒに、元の身体に戻りたいと思わせることが必要」 そのためにはどうすればいいんだ。 「衆人環境の中での性交渉が最善と思われる」 沈黙が部室を支配する。朝比奈さんは凍り付いている。
それは俺と朝比奈さんにハルヒの目の前でその、セックスをしろってことか? 「そう」 はっきりと言ってくれる。そんな無茶な。朝比奈さんを見ろ、目の焦点が合ってないぞ。 キスとかじゃダメなのか・ 「わからない。でも確実なのはさっきの方法」 だそうです。朝比奈さん。と訊いてみると、 「だ、ダメです!涼宮さんの身体ですし・・・。でも・・・別にキョンくんなら・・・」 最後の方はよく聞き取れなかったが、こんな頼みすんなり聞き分ける方がおかしい。 まあそうなるよな・・・。朝比奈さん、キスだけでも元通りになるかも知れませんし、 なんとかやってみませんか?おい、そこのお前、決して下心なんて・・・ないぞ。 「うぅ、き、キスだけなら・・・」 承諾してくれたのはいいが、いくら中身が朝比奈さんとは言え、ハルヒとキスを するわけである。うっ、あのときの事を思い出しちまったぜ。 「決まりですね。早速明日実行しましょう。膳は急げといいますしね」 そうして今日は溜息のまま解散となったのである。
5 翌日。放課後まで特に変わったことはなかった。昨日と比べてだがな。 作戦はこうだ。俺と朝比奈さんは早めに部室に行き、ハルヒが来るのを待つ。 無論古泉と長門は別の場所で待機だ。ハルヒが部室前の廊下に姿を見せた瞬間、 古泉から俺に連絡が入る。電話が鳴ってからくるまで1分と言った所か。 正直今死ぬほど緊張している。 朝比奈さんも同様のようだ。さっきから手と足が同時に出ていたりする。 ただハルヒの格好なのが心残りだ。こんな可愛らしい朝比奈さん、滅多に見れるもんじゃない。 デフォルトでもとてつもなく可愛いけどね。 部室で二人して緊張の糸を張り詰めていると、沈黙を断ち切るが如く朝比奈さんが口を開く。 「あ、あのぅ。」 なんですか? 「キョンくんは、その、わたしとキスするの・・・嫌ですか?」 ドキリとする。そ、そんなことないですよ。それに、世界を元に戻すためにも――― すると俺の言葉をさえぎり、 「世界とかは関係ありません!正直に言って下さい!」 ・・・しばらく間を置いた後、 「いやじゃないです」 「涼宮さんの姿だから?」 「関係ありません」 「じゃあ・・・元通りになったら、ホントのあたしと・・・キス、してくれますか?」 ヤバイ、今にもぶっ倒れそうだ。このときばかりはハルヒ、お前の容姿を恨むぞ。 勿論で―――古泉からコールです。そろそろ・・・。 「勿論って言いましたよね?うふ。ぜったいわすれませんよっ」 と言うと、もう心の準備ができたのか、すっと目を閉じる。 俺は朝比奈さんの肩を抱き、ゆっくり引き寄せる。もうハルヒは来るだろう。
以前と違って勢いではない。ガチでハルヒとキスをするのだ。 中身が朝比奈さんといっても意識してしまうに決まっている。俺が躊躇していると、 突然唇に柔らかい感覚が伝わる―――。零距離に朝比奈さんの顔。赤く上気している。 ハルヒはまだか。あと30秒?10秒?悠久ともいえる時が流れようとしたその時、 二人のキスは変化を遂げる。朝比奈さんが俺の唇をこじ開け、舌を絡めてきた。 俺は抵抗する理由もなく、ただそれを受け入れた。口内で絡み合う舌と舌。 生暖かい感触。体の一部は既に限界を迎えている。 ハルヒ、やっぱり来ないで良いぞ。もう少し・・・。朝比奈さんには悪いと思ったが・・・。 お前とキスをしていたい。 そう思った矢先、ドアが勢いよく開かれる。 「やっほーっ!今日はねえ・・・・・・・」 ハルヒが来たにも関らず俺と朝比奈さんは濃厚な、ケモノのようなディープキスを続ける。 流石のハルヒも状況を把握するのに数秒を要したらしく、少しの間のあと―――。 「あ、あんたたちっっ!!部室で何やってんのよっっ!!!」 朝比奈みくるの声で怒号が響く。迫力に欠けるな。
ようやく口を離した二人を一瞥し、 「どういうことなのよ!!キョン、ハルヒちゃん、場合によっては容赦しないわよ」 う。キスした後のことを全く考えていなかった。俺が戸惑っていると、 「あ、あたしとキョンくんは、愛し合っているんです! 涼・・・朝比奈さんには関係ありません!」朝比奈さんが声を上げる。 明確な意思があるはっきりとした話し方は、ハルヒそのものだった。 すると瞳に怒りを浮かべていたハルヒは今度は涙を浮かべ、 「・・・・っ!!」と声にならない感情を浮かべ、走り去っていった。 中身はハルヒでも、朝比奈さんを泣かせるような真似はしたくなかった。 「すいません、朝比奈さん―――」 言うや否や、またもや唇を重ねてくる。驚いている俺の表情をニコっと眺めた後、 「キョンくん、あたしがあたしに戻ったら、キスしてくれないと思ったの。 だから、今だけでも、キョンくんと繋がっていたい―――」 俺は胸が締め付けられる思いでそれを聴き、華奢で胸も小さい涼宮ハルヒの身体を抱きしめた。 「キョンくん・・・」 と朝比奈さんが呟く。 そして彼女を押し倒して、服を脱がせ、ハルヒの身体を眺め―――
317 :
次ラスト :2006/05/27(土) 00:39:03 ID:2QUVP768
そんな妄想をしていると、無機質な声が耳に届く。 「もう必要ない」 長門だ。 「な、長門!?」 二人の間に割って入った長門はそう告げる。 「涼宮ハルヒの精神へのダメージは世界を改変するに値するほどまでになっている」 つまり・・・。もう大丈夫ってことか? 「そう。今日の夜にでもそれは行われるだろう。涼宮ハルヒが無意識のうちに」 「ふ、ふへ〜」 と朝比奈さんが気の抜けた声を出す。ハルヒにこんな声を出してもらいたいものだ。 しかし、キスだけでよかったのか。ハルヒも意外と繊細なんだな。 すると古泉がしゃしゃり出て来て、 「あなたたちの行為が激しすぎたのではないんですか?」 朝比奈さんが顔を赤らめ、 「し、しかたないですっ。世界のためですっ!」 と答える。こんな表情のハルヒもいいかもな。 ハルヒに放った言葉が気になるが、世界のためなんだろう、訊かないでおいた。 明日、世界が元通りになることを祈って各自家路に着いた。 終始長門の視線が痛かったのは俺の勘違いと言う事にしておこう。
6 翌日。世界は元通りになっていた。 確認のために谷口にハルヒの性格や経歴を聞いてみたり、 ハルヒのことを涼宮さんと呼んでみたりしたが、 「は?からかってんなら怒るわよ」 と一蹴された。 部室では朝比奈さんが、メイド服の朝比奈みくるの姿で――という表現もおかしいが―― いつも通りお茶を淹れてくれた。ハルヒのメイドも中々よかったが、やっぱり朝比奈さんの方がしっくり来る。 長門も古泉も普段どおりだ。平和って素晴らしい。 と俺が実感していると朝比奈さんが、 「・・・そろそろかしら」 と呟いた。俺が、何て言ったのかな、と考えていると 「約束、覚えてますよねっ」 と迫ってくる う、覚えています・・・けど・・・。 今ここでですか?長門も古泉もいるしそろそろハルヒだって―――。 また同じ事態になりかねませんよ、と言いかけたところで、 またもや一方的に唇を塞がれてしまった。しかも今度はノータイムで舌を入れてくる。 朝比奈みくるの唇は初めてだ。心なしかハルヒのそれより柔らかい。 古泉が 「おやおや、大胆ですね」 などと呟いている。 「・・・・・・ゴニョゴニョ」 長門は聞き取れないくらい小さい声で何か言っていた。 するとドアを勢いよく開けてハルヒが入ってくる。 「待たせた・・・わ・・・ね」 やばい。俺のシックスセンスがそう伝えている。ああ、またややこしい事になるのかな。 なんて考えているうちにハルヒがつかつかとこっちにやってくる。 朝比奈さんは唇を離さない。 ハルヒは俺の頬を両手で包むように掴み、くいっと自分の方へ俺の顔を向ける。 「修正してあげる」 一言だけ言うと、朝比奈さんよりハードでヘヴィでディープなキスをしてきた。 俺を含めた全員があっけに取られていると、長門が3人のすぐそばまで来て、 じーっとこちらを眺めている。 長門さんもしやと思いますがあなたもですか・・・? 「興味はある」 ―――どうやら、俺の平和はしばらくは訪れそうにないらしい―――― Fin
くそっ!ココには神以外には誰も居ないのか
まさにラグナロク
すっばらしい!良質SSの嵐だな!
以上です。 本当はキスを見せ付けられたくらいではへこたれない 朝比奈ハルヒがキョンを奪い取ったりするてんかいもあったのですが・・・。 最後は、キョンがもうあんなことにならないように、 って感じでハルヒをデートに誘って終わりと綺麗にまとめたかったんですが、 描いてるうちに皆可愛くなってきちゃってハーレムエンドになってしまいました。 読んでくださった方々、いたらのはなしですが、厚く御礼申し上げます。
>涼宮ハルヒの羨望 GJ! 終始ハルヒに対してはツンの態度しか見せない キョンに転がりまくった。
ちょwwwキョンのモノローグがOTAKUwww
326 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 00:53:57 ID:cErWXJBa
>>326 お前が思ってるほど面白くないから、わざわざ巣から出てくるな。
>320 それだと黄昏れてしまうが良いのか? それはともかく >275 >295 GJ! 特に275、あー俺の中では アニメのエンディングを踊っているみくると有希は ハイテンションゆっきーと黒みくるに決定しました。 ええ、しましたとも。 あの動きを見れば納得できる。うん。
ハイテンションゆっきーと黒みくるは描かれた。 とすると後は… 鬱鶴屋さんしかない! 早速執筆に!
黒みくる先にやられちゃったかぁ・・・。 じゃあ,黒みくるとキョンの絡みでも書いてみます。
待ってます。
>>329 あの笑顔の下でどんなモノが渦巻いているのか…
バーロー・・・。 乙女チックハルにゃん日記がねーだろーが・・・。
>>275 >>295 GJ!です。
正統派作品もいいが、時折は275のような癖があるのが欲しくなるね。
キャラ改変もの(あのキャラは実はっ)ってのは最初にやったもん勝ちかも。
ちょっと違うが、
>>18 の続編ネタで、
「私の名前は谷○。この世界を裏で操っていたのは私だったのだ」って感じで
はじめて、うまく谷口にミスリードしていったところで
「実は谷川流でした」ってメタなのを思いついたのだが、断念。
インテリ谷口の需要はありますか?ありませんか、そうですか
336 :
前スレ968 :2006/05/27(土) 01:42:48 ID:CyEdzG+Y
午前の授業が終わり、昼休みとなる。 ハルヒは獲物を追うチーターみたいな速さで、学食へと向かって突っ走っていった。 さて、俺も飯を食うかと鞄の中に手を伸ばし――― 「ん?」 普段と違う、違和感に気づいた。 いつもこの中にあるはずの弁当箱の硬い感触がない。 「どうした、キョン?」 弁当を片手に下げて近寄ってきていた谷口の声。 「いや、弁当を忘れたらしい」 そういえば、今日は過去最大の寝坊をやらかし、遅刻寸前で学校に飛び込んだんだったな。 ロクに鞄の中を確かめる余裕もなかったから、弁当も忘れたというわけか。 ……まぁ、忘れてしまったものは仕方ない。 ポケットの中の小銭を確認。あるな。 仕方ない、今日は学食で食うとしよう。
337 :
前スレ968 :2006/05/27(土) 01:43:55 ID:CyEdzG+Y
と、教室を出たところ。 「長門?」 昼休みはいつも部室で本を読んでいるはずの長門がここにいたのだ。 俺に呼びかけられてから数歩歩いて止まり、振り返る。 どこいくんだ? 「食堂」 奇遇だな、俺もだ。 「そう」 一緒に行っていいか? 「いい」 そう言うと、スタスタと歩き出す。 俺もその後を追って、歩き出した。 しかしなんでまた学食に? 「利用してみたくなった」 そうかそうか、そりゃいいことだ。 なんて話をしながら歩いていると、階段のところで。 「朝比奈さん?」 「あ、キョンくんに長門さん」 朝比奈さんと遭遇した。 何たる幸運か、こりゃ弁当忘れて良かったね。 ところで朝比奈さん、どちらへ? 「食堂です。お弁当忘れちゃって」 それは奇遇ですね。 俺達も学食に行くところなんですが一緒にどうです? 「えーっと……はい、わかりました」 朝比奈さんが仲間に加わった! 俺のテンションが50ポイント上がった! おそらく今日は幸運の神が降りてきているに違いない。 主に朝比奈さんと、時々長門も喋りつつ雑談しながら食堂へと向かう。 食堂は校舎とは離れた、独立した建物の中にある。 安普請で夏は暑く、冬は寒いというどうしようもない環境だが、一年を通して賑わう場所だ。 その食堂へ続く屋外の道を歩く途中。 「奇遇ですね」 と、別に会いたくもないやつが声をかけてきた。 「いつも利用している弁当屋が臨時休業でして」 おまえの事情など聞いとらん。 しかし出会ってしまったものは仕方がない。 古泉を渋々仲間に加えた! 俺のテンションが47下がった! 結局、団長を除くSOS団全員で共に行くことになってしまった。
338 :
前スレ968 :2006/05/27(土) 01:44:41 ID:CyEdzG+Y
で、学食には当然アイツがいるわけで。 「キョンー!!こっちよー!!」 食堂のど真ん中で叫ぶな、恥ずかしい。 そう思いつつも無視することはできないためにハルヒの元へと向かう。 俺と朝比奈さんはコソコソと、長門は平然と、古泉は苦笑しながら。 ハルヒの周りは上手い具合に人数分の席が空いていた。 何人かが立ち食いするほどに食堂内は混み合っているというのに。 「知らないわよ。勝手に近寄ってこないだけ」 ……ハルヒに恐れをなしたか。 まあいい、利用できるものは利用させてもらおう。 「席ならとっといてあげるわ。その代わり定食もう一つ持ってきて。ハイお金。それから空の食器置いてきて」 強引に代金と空の食器を渡された。 仕方ない、とっとと行ってくるしかあるまい。 人気のラーメン屋のような行列を並んでようやく食券を入手し、それを食料と引き換えて席へと戻る。 俺が一番最後のようで、ハルヒに『遅い!』などと言われたが、 二人分のメシを持ってきたんだから遅いのは当たり前だろう。 と、ぶつくさ文句を言いながらもようやくメシにありつけた。 俺は学食に来たときは常にラーメンと決めている。 ラーメンだけは妙に数があり、材料切れということがないからだ。 ちなみに味は塩と味噌のみで、何故か醤油は存在しない(今日は味噌にした)。 何故醤油が存在しないのか、これは生徒達の大きな疑問であり、様々な憶測が飛び交っている。 客観的に見れば決してウマくはないのだろうが、ここで食うと妙に許せてしまうのだから不思議だ。 長門は、カレーライス……の特盛だ。こいつはカレーが好きなのだろうか。 ちなみに、ここの特盛は並盛のおよそ四倍の量がある。 体育会系の男子でもなけりゃ頼まないようなものを、 こんな細い奴が頼んだのだからそりゃ周囲がざわめいたね。 ハルヒが山のようになったカレーライスをちょこちょことつまみ食いしてるのに気づいているのかいないのか。 ハルヒと話しながら食べている朝比奈さんは、ハルヒと同じ日替わり定食だ。 今日はオムライスか。 人気の高いメニューだというのによく入手できたものだ。 古泉はいつものニヤけ顔のまま、蕎麦をすすっていた。 この蕎麦というメニュー、メニューを書いている掲示板には書いていない、いわば裏メニューだ。 毎日入るわけでもなく、時々思い出したようにメニューに並ぶのだ。通だな、こいつ。 もっとも、値段の割に量は少ない。 蕎麦を食うくらいならラーメンを食った方が安上がりなので、俺は一度しか食ったことはない。 味もそれほど旨いという訳ではないしな。 食うのに昼休みいっぱいかけるわけにもいかず、全員が食い終わったところで早々に食堂を後にした。 結局朝比奈さんは全部食いきることができず、残った物はハルヒが処理していた。 ホント、あの体のどこに入るのか教えて欲しいもんだね。 「結構楽しかったわね」 不意にハルヒが言った。 そういえば、学校で5人揃って昼飯というのはなかったな、今まで。 加えて、ハルヒは今まで一人で飯を食っていたんだろうしな。 同情するわけじゃないが、まあ退屈だろうとは思う。 「うん、これを機会に週一くらいで学食で皆で食べましょ!」 楽しそうに言って教室へと歩き出すハルヒ。 長門は文芸部室へ、朝比奈さんと古泉も自分の教室へと戻って行く。 まあ、週一くらいなら付き合ってやるさ。 弁当持ってあそこで食っても悪いわけじゃない。 仮にハルヒが許可しなくても、学食の安い飯なら懐もそれほど痛まない。 でもな、ハルヒ。 皆で弁当持ち寄ってもきっと楽しいと思うぜ? 特にオチもなく終。
>>336 あんた、よくネタ切れしないな
いやいや、普通に面白い。GJ
340 :
前スレ968 :2006/05/27(土) 01:50:10 ID:CyEdzG+Y
ちょっと書いた短めの投下。 学食の描写は本編になかったと思うので、通ってた高校のを参考にした。 メニューなんかも、そのまんま(ホントに醤油ラーメンはなかった)。 蕎麦が裏メニューってのもホント。 唯一違うのは、特盛に関する記述だけ(そもそも特盛ってのがなかった)。 毎週火曜日は学食行ってラーメンだったな。 夏はアッサリ塩、冬はこってり味噌って感じで食い分けてた。 大盛だと微妙に多かったなぁ。 っと、思い出に浸ってしまった。スマソ。
>338 ほのぼのGJ!
今日は神降り杉 保管庫管理人が大変ソス
あるエロゲからのパクリでもあるんですが、気付いた人はそれはそれで。 いきなりで申し訳ない。誰か傘持ってないか? え?何でだって?そりゃあれだ。忘れたんだよ。 酸性雨という自分の毛髪の将来を円形型脱毛症に変えてしまうような、怨敵から身を守るという必須アイテムだ。 で、俺は今SOS団の活動解散後の下駄箱に立ち尽くしてる。つい授業終了あたりじゃあんなに快晴だった空も、今じゃ暗黒の雲と共に しとしとと雨が降りそそいでいる。 今日は何か理由つけてとっとと帰ればよかったな俺。 仕方なく、その辺の100円ショップで買ったちょっとでも風に煽られたら壊れそうなビニール置き傘を探す。 どうせ買った本人共も、こう使われることを覚悟して置いて行ってくれているんだ。 こういうのはありがたく使わせてもらおうじゃないか。 まぁこの傘が元にあったこの傘差しに帰ってくるかは保障できないが。 と、見えない傘の持ち主に数秒懺悔を果たした俺は早速一本ビニール傘を引き抜こうとしたら、 「あれ?キョンくんどうしたんですかぁ?」 背後から、麗しきSOS団のメイド上級生かつ未来人の朝比奈さんが上履きを履き替えてそこにいた。 「いやぁ、ちょっと親切な誰かさんの傘を借りて帰宅しようかと・・・」 と言うと、俺がしようとしている行動に、朝比奈さんは頬を膨らませて、 「ダメですよキョンくん!それって泥棒さんとすることが一緒になっちゃうんですよう?」 いつもの朝比奈さんらしい、お姉さんぶりを発揮して欲しくない場で発揮されてしまった。 ぬぅ、 「そう言われましても、これじゃあ到底家に帰れそうにもないんですが・・・」 と古泉みたく両手を上げて、苦笑していると、そう言われた朝比奈さんは「うーん」と考え出して、数十秒後に手をぽんと叩いて、 「あ、ならこうしたらいいと思いますよ」 と言うと、鞄の中から折りたたみ傘を取り出して、何ともぎこちない手つきで傘を開いていく。 俺が助け舟を出そうとするが、朝比奈さんは断固断り続けて、ようやく全開状態になるまで10分ほどかかった。 いくらなんでも(朝比奈さんから見て)過去ボケしているとはいえ、未来には傘さえもないのかと思ってしまう。 未来の世界で雨の予防法って何なんです?と聞いても、 「うふ、それは禁則事項です」
てな感じでいつも通り、またはぐらかされてしまった。 で、ようやく折りたたみ傘を開き終えた朝比奈さんは俺に手招きをしながら、 「じゃキョンくん一緒に帰りましょう?」 いや、あの、傘もナシにどう帰れといいますか、あなたは。 「だから一緒に帰るんじゃないですかぁ。ほら。半分スペース空けてあげますから、どうぞキョンくん」 と、言いつつ朝比奈さんは折りたたみで小さい傘の下からちょちょいと横に移動して、ぽかんとしていた俺に、その空いたスペースへ入れてくれた。 肩辺りが濡れてしまうのは仕方ないが、肝心な頭や胴体が濡れないだけで申し分ない。 「すいません。俺が忘れたばっかりに」 と言うと朝比奈さんは首を横に振って、 「いえいえ。気にしないで」 校門辺りでふと横を見ると、俺の肩が濡れているのはいいが、どうも傘の持ち主である朝比奈さんの肩までもが雨に晒されて、濡れてしまっている。 こりゃいかん。男が濡れるのはまだしも、女の子が雨に濡れるのはよくない。ましては朝比奈さんなら尚更だ。そう思った俺はちょいと傘のスペースを朝比奈さんのほうへ譲る。 これは当然の譲歩だ。 と、こっそり気付かれないようにしたつもりだったのだが、朝比奈さんはふとこちらを向いて、 「あっ、ダメでしょキョンくん。キョンくんだけ雨に当たっちゃってるじゃない」 いえいえ、いいんですよ。これは男のポリシーであって、当然のことなのですよ。 「キョンがよくても私がよくないです。ほら、ちゃんと平等にっ」 と、言うと朝比奈さんが俺の手から傘をぐいと引き寄せて、また少し朝比奈さんが濡れてしまうことになった。今ので俺の左肩と朝比奈さんの右肩は完全密着してしまったけどな。 俺は気恥ずかしさもあってか、何とか食い下がろうとしたが、自分にだけ特別扱いされるのが嫌なのか、朝比奈さんは、その後も断じて自分も濡れるんだと俺に言い続けた。 嬉しいような、何というか。 朝比奈さんの恩恵に顔を綻ばせながら、ふと思った。 あれ、これって相相傘じゃね?
と思った瞬間だった。 「うっ?!」 俺の異変に気付いた朝比奈さんはこちらに顔を向けて、頭からクエスチョンマークを3つほど出している。 いや、見えないけど、そんな感じに見えた。 「どうしたんですか?もしかして風邪でも引いちゃいましたぁ?」 いやはや、こんな短時間で風邪を引くヤツも早々いないでしょうが。 「いや、何というかですね。背中に何かピリピリした、こうなんというか視線のような物を感じたというか・・・」 と、背後の校舎を見るが、下駄箱あたりを見ても人影も見当たらない。 隣の朝比奈さんを見ると、俺が言ったことに恐怖でも感じたのか、ぶるぶると可愛らしく震えている。 「は、はわわ。キョンくんそんな怖いこと言わないでぇ。もう後ろ向けないよお」 そう言いながら、密着していた肩を更にくっつけて来る。 朝比奈さん。それ以上くっつかれる俺の理性とというものが・・・・ その後、朝比奈さんは離れてくれず、近くのコンビニで俺が傘を買うまで、俺は理性ととてつもない格闘を繰り広げていたのは言うまでもない。 しかし、あの時感じた、視線のようなものは何だったんだろうな。 ま、明日は傘は忘れないようにしよう。そう思いながら俺は床に着いたのだった。 長門編へ続く
346 :
前スレ968 :2006/05/27(土) 02:46:45 ID:CyEdzG+Y
>>343-345 GJ!
視線の主はハルヒか長門か……
ちなみに俺はコンビニで立ち読みしてたら目の前で傘をパクられたことがあるorz
ところでもしハルヒが映画化することになったらやはり消失か?
個人的にはクレしんの映画みたいな感じでもいいと思うのだが……戦国大合戦みたいに。
無理かな。
ハルヒ=しんのすけ、キョン=ひろし、
みくる=みさえ、長門=ひまわり、古泉=シロ(笑)か?
まあ戯言だ、聞き流してくれ。
ハルヒが好きな俺は溜息がいいな。 ただ他キャラのファンからは非難の目がね…
ゆるぎないもの。かけがえのないもの。 てばなしたくないもの。 どうしようもなく、うしないたくないもの。
>>348 それなんだっけ?
聞いた事ある気がする
さっきの続き 私の名前は朝比奈みくる。 今日も今日とて、「はきゅう」とか「わきゃあ」とか可愛らしく呻く日々。 馬鹿どもが。こんな声を出す奴が現実にいるわけねぇだろ。演技だよ、演技。 くだらない授業をふけ、不良のたまり場の王道、校舎裏でタバコを吹かす私。 涼宮ハルヒのおかげでたまり溜まった苛々も、ここで一服すれば全てが煙のように掻き消えていく。 それにしてもここのところ財布がピンチだ。食料を買う金もなく、近所の野良猫とゴミ箱の縄張り争いを繰り返しているが、そろそろ限界だ。 第一給料が安すぎなんだよ、守銭奴上司が! 日給100円ってなんだよ、100円って。今のご時勢近所の餓鬼のほうがもっと大金を持ってるぞ、畜生め。 私は三本目に突入したタバコに火をつけようと、胸の谷間のライターに手を伸ばす。 「……朝比奈さん?」 そこにいるはずのない愛しい青年の声を耳が聞き拾った。 幻聴だな、うん。こんな時間にこんなところに彼がいるはずがねぇ。 絶対いるはずがねぇ、うん、ありえない、マジで。 あぁ、なんてこった。 いるはずねぇのに視界の隅に体操服を着た男子生徒らしき姿が見えるな、おい。 これは目の錯覚だ、ほら、あれだよ、えっと、なんとかの法則っていうか、その、 わかった! 谷口だ! 谷口だな! よし、ブッ殺す! 「な、なにしてるんですか、朝比奈さん……?」 キョンくん、キタコレ。 タバコを持った私の右手がガタガタと関東大地震顔負けに震えだす。 彼の目線は真っ直ぐにタバコへと注がれている。 きっとキョンくんの中では私が作り上げてきた無垢な清純美少女のイメージが音もなく崩壊していってるのだろう、彼の顔を見れば分かる。
>>346 それはそれで面白そうだw確かハルヒがゲーム化するとか言うのを小耳に
挟んだので、もしかしたらこの調子だと映画化するかも。
灼眼のシャナも実際映画化決定してますしね
混沌と化していく頭の中でホモ泉の声が響く。 『予想外の出来事といいますか、こういうことを因果応報といいましてね、嘘というのは積み上げていくうちにやがて積めなくなって一気に崩れ去るものなんですよ。この世界はそういった理論の中で成り立ち、共生しているのであって……』 なげぇよ、ボケ。分かりやすく要約しろ。 『キョンくんの貞操はいただきます』 畜生、なんて時代だ。 ゲームオーバーだ。もしこれが何者かの精神攻撃なら、それはまんまと成功している。 誉めてやるぜ。 「もしかして、それ、タバコ……」 「ううん、違うの! これはタバコじゃないんですよ、キョンくん!」 「でも、それどうみてもタバ……」 「違う! 違う! 全然違うよ! 詳しくは禁則事項だから言えないけどタバコじゃないよ! 解ってくれたかなぁ!?」 我ながら醜い言い訳だ。笑うなら笑えよ、鶴屋。 「朝比奈さん。 それタ――」 「違う違う違う違う!! こ、これは未来の、えーと、その、ああああああ!!」 そこで閃いたナイスな案。そうだ、証拠隠滅すればいいんだ。 思いついたら即決行。 躊躇なく右手のタバコを口の中へと放り込み無理やり胃へと流し込む。 カンタンなんだよこんなの。 「あ、朝比奈さん!?」 「うぇ!? ぐぇ!? き、禁則事項どぅえす!」 正直、私自身、何をやっているのか理解不能。思考は真っ白。 そういえば長門さんってトイレ行くのだろうか? とりあえず胃の中に入ったタバコが溶け始めたのか、ニコチンとタールが仲良く手を組んで吐き気を召喚し始めた。 胸を押さえながら倒れこむと、目の前がグルグルと揺れ始める。 「朝比奈さん!? 朝比奈さん!? しっかりしてください!?」 悲痛な声をあげるキョンくん。 心配しないでキョンくん。未来人の胃袋はたぶんスゴイから。 途端意識が薄れてきた。ああ、これが死か。 ごめんねキョンくん。たとえ未来人でも胃袋の強さは大して進化してなかったみたいだよ。 私の意識は闇へと沈んでいった。
私は不快な甲高い声で目覚めさせられた。 こんな黒板をひっかいたようなクソッタレな声の持ち主は一人しかいない。 「みくる! もうお昼だよ! お寝坊はよくないなぁ!」 やっぱりテメェか、鶴屋。 ってかキョンくんの前以外ではその口調で喋るなってあれほど言っただろう、このド低脳がッ! あぁ、目覚めて早々腹が立つな。キョンくんの前じゃ友達面してけっこうだが、それ以外じゃ私のパシリ兼下僕なんだから偉そうにすんな。 もう一度、誰が主人で、誰が犬かわからせねぇといけねぇみたいだな。 だけど、そこで私は不意に思い出した。 「あれ? 鶴屋さん掃除箱の中にいなかったけ?」 「はぃー? へぇー? いったいなに言っちゃってるのみくる? まだ寝ぼけてるのかなぁ?」 とことんウゼェなこの野郎。こいつは神経を逆撫ですることを天然で心得てやがる。 今度はその無防備なデコをとことん定規で叩いてやるから覚悟しとけよ。 にしてもコイツの態度といい反応といい、何かがおかしい。 いつもなら私がひと睨みすれば半泣きで怯えながらデコを隠すのに、今日の鶴屋は私に対する恐怖が微塵も感じ取れない。 デコ叩かれすぎて開き直ったか?まぁ、コイツのことなんてどうでもいい。 私は眉をしかめるデコをシカトして教室を後にした。 背後から「みくるがイカレちゃったー! まいったね、これはぁ」とか聞こえてきた。 死ね。 気分は最悪だが、今から部室でキョンくんと一緒に食事ができるかと思うとヨダレが垂れてくる。性的な意味で。 のほほんと廊下を歩いていた私だけど、なにか違和感を感じた。 決してパンツを履いていないとかそういうのではない。 何かがおかしい。異常な何かが起こっている。
頭を捻りながら、後ろを振り返ってみた。 やはり何の変哲もない。一組からずっと教室が並んでいて順々に二組、三組と続いているだけだ。 「あれ?」 壁にかかっているプレートを見ると、それは八組でぱったりと途切れているんだよね、これが。 そう、あのナチュラルホモの古泉一樹のクラス、一年九組が忽然と無くなっていたのだ。 「そ、そんな……!」 私はショックを隠しきれず、その場にへたり込む。 走馬灯のように古泉との血生くさい日々が脳裏をよぎっていく。 確かに気に食わない奴だった。ホモだし。 だが、決して悪い奴ではなかった。ホモだが。 古泉、いったいどこに消えてしまったのか。 私は心の底から叫ぶ。 「いっよしゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 ざまぁみろ、ホモ泉! 日ごろの行いが悪いからクラスごと消えるはめになるんだ、バーカ。 私は腹をかかえながら床を叩いて爆笑した。通りすがる奴らが奇異な目で見てきたが、別にいっこうにかまわない。 これでキョンくんと私の恋路に邪魔する奴はいなくなった。ありがとう涼宮ハルヒ。 たぶんお前が私の都合よく世界を改変してくれたのだろう。
さっきまでの欝蒼としていた気分もどこのその。私はご機嫌で部室へと向かった。 ドアの前で心を落ち着かせ、いつもの自分を取り戻す。 そして一呼吸したあと、ドアノブを回した。 「こんにちはー。 キョンくん、もうきて――」 「いらっしゃい!! やっと私以外の人がそのドアを開けてくれたわ! 正直、毎日毎日毎日開くことの無いドアを見て過ごすツマラナイ部活動だったけど、このさいもうどうでもいいわ! ねぇ、あなた入部希望者よね!? ううん、いわなくても分かってる! 顔にかいてあるものね! なになに、『文芸部に入りたい』? オッケー! もちろん! オフコース! さぁ、ようやく始まるきらびやかな青春の一ページ! 来たのがあの人じゃなかったのは残念だけど、これから末永くよろしくね! はい、んじゃ、この入部届けに名前からなんやらあなたの個人情報書きまくっちゃって!」 眼鏡をかけた、恐らく、長門さんらしき人は、満面の笑顔で入部届けを私の顔の前に突きだした。 ゲームオーバーだ。もしこれが何者かの精神攻撃なら、それはまんまと成功している。 誉めてやるぜ。 つづく
>>355 黒みくる最高GJ。ちなみに途中にコメントしてしまって申し訳ないorz
>>350-355 「カンタンなんだよこんなの」と世界が改変されたら長門までやけにハイテンションになってるのにワロタw
俺もそう思ったwwww 「畜生、〜」とかの台詞回しとか近いものがあるな というわけでタバコがんがんフカしながら二丁拳銃撃ちまくる トリガーハッピーなみくるさんの画像ください。
>>350-355 演技とか言ってるけど、黒みくるもかなり天然だなぁww
そしてハイテンション長門との禁断の邂逅ktkr!!!
ハイテンションゆっきーと黒みくるのキョン争奪戦クルー?
362 :
359 :2006/05/27(土) 03:17:27 ID:+4gmZzW3
あ、スマン
>>357 へのアンカーね
あとさりげなく登場してる長門さんワロチww
>>357 そういえば今月号にウエイトレスの格好をしたポスターがついてたな…
長門に期待wwwwwwwww
いやね、SOS団員で一番苦労しているのはやっぱり古泉だと思う訳ですよ というわけで、需要ないだろう古泉×森さんを投下します
僕はその日、世界を知った。 灰色の空間、青い巨人、赤い光の粒。 その空間が何なのか。 何故作られたのか。 誰によって作られたのか。 あの巨人の正体。 赤い光の粒の役割。 気がついたら僕はそれら全てを知っていた。 そして、世界を維持するための『機関』があること。 そこが僕の居場所だということを、僕の前に現れた美女に教わった。 赤い光の中から現れた彼女はまるで、天使のようだった。
涼宮ハルヒと世界と自身についての知識を得、『機関』の一員となった日から数ヶ月たった。 様々な訓練を受けて、最初は見るだけでも怖かった≪神人≫との戦闘にも参加するように なってきた頃、僕はあの女性に呼ばれた。 指定されたのはシティホテルの一部屋。ドアを開けると、窓際に置かれた椅子に座って紅茶を 飲んでいる彼女が目に入った。歳は僕よりいくつか上だろう。でも5つも6つも離れているとは 思えない。白いブラウスに黒いタイトスカートというシンプルな格好が似合っていた。 「時間通りね、いいことよ。座りなさい」 彼女は、小さなテーブルを挟んだ向かいの椅子を示した。 僕が座ると紅茶を注いでくれた。 「何をするんでしょう?」 僕は紅茶には手をつけずに訊ねた。特別研修を行う、と聞かされていた。 彼女はティーカップを置くと、ふっと息を漏らし、こう言った。 「これから一週間、この部屋で私とセックスしてもらいます。性的交渉の研修です」 セックス。言葉の意味は知っている。何をすることかも分かっている……と思う。 でも、自分がするところを想像したこともなかった。実は、そういった行為に若干の 嫌悪感を持っている。 だって僕はまだ中学一年生、13歳だ。 僕が?この人と?何で? 激しく動揺しながら、僕は彼女から目を逸らせなかった。 ひざが震える。 照明が落ちたのにも気付かない。 彼女はゆっくり立ち上がり、衣擦れの音を立てて服を脱いだ。 下着はつけていなかった。 彼女の裸身を見たとたん、震えが体中に広がり、 僕は果てた。
「はあっ?はぁ、あっあぁっ」 「くっ、うぅっ」 「あぁっ、あっ、あっ!ああぁあぁぁぁっ!!」 「くっ、うぁっ!!?っ、はぁ、はぁ、はぁ」 仰向けの彼女の横に倒れこむ。この部屋に来て七日目の夜、もう何回やったのかわからない。 僕のテクニックはちゃんと向上しているようだ。もう一方的にイかされることはない。 彼女がイクのにも合わせられるようになった。 暗い部屋に彼女の白い肌が浮かび上がる。大きく張りのある胸。出るところは出て、 締まるところは締まった、理想的な身体。荒い息を吐く唇、上気した横顔がとてつもなく色っぽい。 その横顔を眺めていたら、自然と言葉が漏れた。 「今日はどこに行ってきたんですか?」 今朝までこの丸六日間、僕らはこの部屋からほとんど出ずに、昼夜問わず行為に及んでいた。 それが今朝起きたら、彼女は最初この部屋で会ったときの格好で紅茶を飲んでいた。一瞬、 研修が早めに切り上げられたのかと思った。不安を感じながら、それを声には出さないように どうしたのか尋ねると、 「ちょっと呼び出されたから行ってきます。安心して、閉鎖空間ではないわ。 この部屋から出ないで。夜には帰ります」 そう言って、紅茶を残し行ってしまった。確かに閉鎖空間の気配はない。というかこの一週間、 閉鎖空間は現れていない。 することのない僕はテレビを見ながら日中をだらだら過ごした。日が沈み始めた頃、 彼女は帰ってきた。安堵の吐息を漏らし出迎えると、いきなりキスをされて押し倒された。 そして今に至る。
彼女は息を整えると、脱ぎ散らかした服の中から一枚の紙切れを取り出し、僕に渡した。 「あなたの任務よ。明日そこを訪ねて、その人に会いなさい」 その紙切れには、ここからそう遠くないホテルの名と部屋番号、大物の女政治家の名前が書いてあった。 僕は無感動にそれを読んだ。 「今夜が最後なんですね」 この特別研修の意味はちゃんと把握していた。彼女に説明もされたし、 『機関』の運営に必要なことだと理解している。 でも、一週間前は自分がこんな任務に就くとは思ってもいなかった。 「この研修が終わるのが残念?」 彼女は口の端に笑みを含んで言い、小さい声で付け足した。 「恨むなら、自分の容姿を呪いなさい」 その、どこか自嘲の響きを持った言葉を聞き、僕はある事実に思い当たった。 いや、実際は最初から気付いていた。少し考えれば分かることだ。今も、 僕といる今もその任務中だ。そして今日突然呼び出された理由おそらく同じだろう。 彼女は僕だ。女性版の僕だ。違う。彼女の、男の子版が僕なのだ。 何故この事実から目を逸らしていたのだろう。 彼女は今まで、何人の男を相手にしてきたのだろう。今日も。 世界を救うため、その名の下の任務、でも一体どんな気持ちで。 汚らわしいとは思わない。むしろ、尊ささえ感じる。 でも、今日帰ってきた彼女は明らかに雰囲気が違った。
僕は泣きそうな顔をしていたのかもしれない。 「……あなたは、」 女は僕の口に人差し指を当てた。僕がやっと事実を理解したことに気付いたようだ。 「その先は言わないで。私はこの任務にも《神人》狩と同じように誇りを感じているわ。 そんなに頻繁にあるわけじゃないし」 それに、と言いながら彼女は僕の両頬を手で挟んだ。 「今回の、あなたとの研修は楽しかった」 それを聞いた僕はたまらなくなり、彼女に抱きついた。抱き締めることは出来ない、幼い僕。 そんな僕を、彼女は優しく抱き返してくれた。 どちらともなくキスをする。最初は軽くついばむように、徐々に深く、深く。 「これが最後かもね」 キスの途中に彼女が言った。 「最後なんて言わないでください」 僕はとっさに、でも優しく彼女の耳元でささやく。 「いつか、世界が安定して、僕があなたを守れるような男になったら迎えに行きます」 それは、子供の、何の根拠もない無謀な望み。でも覚悟はあった。 「期待して待ってるわ」 彼女はそう言ってキスしてきた。彼女の目に涙が光っていた気がしたが、 僕もキスするために目を閉じたので確認できなかった。 もう、言葉は要らなかった。 僕らはこの一週間で一番、愛し合った。
窓から入る朝日で目覚める。僕の腕の中で眠る彼女を見ると、自然と笑みがこぼれる。 彼女の髪を梳く。なんて滑らかなんだろう。 彼女を起さないようにベットから出る。シャワーを浴びて、彼女が用意してくれたスーツに腕を通す。 採寸はぴったりだ。 まだ寝ている彼女に布団を掛けなおし、額にキスをする。 「行ってきます」 耳元にささやいて、任務に向かった。 自分の任務が誇らしいと言った彼女の気持ちが少し分かった気がした。 終
スレ汚しの駄文すまん 古泉も森さんも口調変だし! 三年前の話ってことで許してください
373 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 06:14:43 ID:KvtFrs+Y
キョンくんが涼宮さんと二人っきりで閉鎖空間に行った。ゆるせない。
キョンくんと涼宮さんが閉鎖空間の中で……、ゆるせない。
長門さんがキョンくんを連れ込んでお茶を飲ませた。ゆるせない。
もっと飲ませた。もっとゆるせない。
古泉くんがキョンくんを連れて閉鎖空間へ……、ゆるせない。
キョンくんにもそっちの趣味があったなんて。ゆるせない。
もう何もかもがゆるせない。
改変してしまおう――過去も現在も未来も。
「TPDDの私的利用は禁則です」
「ふぇ……。そんなあー」
>>355 の随所に織り込まれてるネタにワロタw
連投&下げ忘れスマソ_| ̄|○
>>353 >このド低脳がッ!
JOJOかよww今のジャンプじゃ言えないセリフだなw
>>271 す、すごっ。ハルヒがとってもエロカワイイです。
しかも描写が濃厚にネチッコい…GJ!!
ハルヒって行為そのものよりシチュに燃えるタイプなんじゃと思ってたんですが
なるほど。言葉責めで陶酔しちゃうタイプだったってのもなんかシックリきますね。
続き楽しみにしております!
昼休みにちょっとした気まぐれで弁当持って部室に足を運んだ。 放課後になれば嫌でも足を運ばなくちゃならんのに、なんでわざわざ昼休みにというと―― なあに、たまには長門の読書姿でも眺めながら弁当を食べるのもいいかと思ってのことだ。 ところで、あいつはきちんと昼飯を食っているのだろうか? 弁当ってガラじゃないしな、学食か? 俺は長門がお盆を持って順番待ちの列に並んでいる光景を想像してみた。 無表情に順番を待つ長門。無表情にどんぶりを受け取る長門。無表情にラーメンをすする長門。 きっとあいつのことだ、クラスの女子に一緒に食べようと誘われても、「いい」とか言って独りで食べているに違いない。 さ、寂しいぞ長門! そんなことを考えているうちに部室の前までやってきた。 まあ、あいつのことだ。昼食取る暇も惜しんで読書に励んでることだろうよ。 朝比奈さんがいるとも思えず、俺はノックもせずに部室のドアを開けた。 長門がいることを予想して声を掛ける。 「よっ、長……」 そして俺は硬直した。 「な、長門……?」 そこには長門がいた。ただし、読書はしていない。 何故か部屋の真ん中で突っ立っていた。 それもメイド服で! 振り向く長門。相変わらず無表情な顔で、目の前の信じられぬ光景に思考停止状態で硬直する俺を見つめた。 「何?」 何って……長門、お前こそ何をしている? 「メイド」 見りゃわかる。 「ぶかぶか」 そう言って長門は胸部の余った布をつまんで引っ張ってみせた。 「そりゃまあ、朝比奈さん専用のだしな」 「……そう」 それっきり黙り込む長門。 だが俺は、その無表情な顔に微少ながらも蔭りが現れたのを見逃さなかった。 だからどうしたと聞かれても困るが。 「…………」 「…………」 お互いに無言のまま見つめ合う。 いったい、どれくらいそうしていただろうか? 十分? 十五分? やがて長門は、ゆっくりとした動作でポケットから何かを取り出して顔の前まで持ってきた。 眼鏡だった。 「眼鏡、オン」 「…………」 「萌え?」 「まあ、な」 メイドで眼鏡っ娘だ。いくら眼鏡属性のない俺でもこれに萌えないはずがない。 ああそうさ、言ってやる。 長門かわいいよ長門っ! このままポケットに詰め込んで連れ去ってしまいたいくらいだ! しないけど。
予鈴が鳴った。 どうやらあまりの出来事に時間が経つのも忘れていたらしい。 俺は肩の力を抜いて、ふぅと溜息をついた。 「じゃあ、俺は教室戻るよ」 「そう」 眼鏡っ娘のメイド宇宙人を残し、俺は部室を後にした。 半ば夢見心地で教室に戻る。 ああ、弁当食べるのを忘れていた。 そのあとの俺は、ほとんどうわの空で授業を聞いていた。 ハルヒの戯言も右から左へと流れていく。 あれはいったい何だったのだろうか? メイド服を着て眼鏡を掛けた長門の姿が目に焼きついて離れない。 まるで白昼に見る夢のような時間だった。 いや、本当に夢だったんじゃないか? それとも、また誰かが世界を改変したのか? わからない。考えれば考えるほど、俺の頭はどうにかなりそうだった。 だが、これだけはハッキリと言える。 長門かわいいよ長門。 放課後、俺は再び部室に足を運んだ。 ドアの前に立ち、ドキドキしながらノックをする。 「はぁ〜い、どうぞぉ」 返ってきたのは朝比奈さんの声だった。 俺はどこかホッとしつつドアを開けた。 「あ、キョンくん♪」 ご機嫌の朝比奈さんがいた。 昼休みに長門が着ていたメイド服を着ている。 もちろん、胸の部分は余ることを知らない。 そして長門は…… いつもの場所で、いつものセーラー服姿で、いつものごとく分厚い本を読んでいた。 眼鏡はしていない。 長門は一度だけ微かに顔を上げて俺を見ると、すぐにまた視線を落とした。 俺はパイプ椅子に座り、朝比奈さんが淹れてくれた玄米茶を啜りながら、まるで昼休みのことなどなかったかのように 黙々と読書に耽る長門を眺めた。 昼休み、俺が部室に行ったのはたまたまだったが、長門は毎日来ているのだろう。 きっと本を読みながらも、ハンガーに掛かったメイド服が気になっていたに違いない。 そして今日、メイド服を手に取り、着てみたのだ。 そんなに着たかったのならハルヒに言えばすむことだが、こいつのことだ。 誰にも知られず、ひとりでこっそりと試着してみたかったのだろう。 成長もせず、三年以上前から同じ姿でいる宇宙人製の有機アンドロイド。 無感情に見えるだけで、やはりこいつにもあるのだろうか。 もうちょっとオッパイがあればなぁ、と思うことが。 そして俺は思う。 オッパイがなくても長門かわいいよ長門、と。 はじめてだから・・・
>>378 最後から3行目がとても好い文だと思います
透けて見えてる本音と建前 バレているのに作り笑顔 上手くやれたらそんなのが真実さ (聖飢魔U Brand New Song) 黒みくるのイメージにかぶった
一晩寝ただけなのにすんげぇSS投下されてて浦島太郎気分だなオイ
だな。 ついでに鬱鶴屋さん書いてたが難しいな。 なかなか鬱になってくれないよ。 なんか段々黒鶴屋さんになってくるし…
>382 それもまた良し
古泉と森さんってなかなか悪くないな
清純キャラの黒化は既定事項なのね・・・
こことか原作読むとキョンは長門やみくるも好きだが、付き合う(結婚)するならハルヒを選ぶんだろうなぁとしみじみ思ってしまう 要するにハルヒ×キョンください
ねだるな 勝ち取れ さすれば与えられん
自分で書けってことですね(`・ω・´)
>>346 > ちなみに俺はコンビニで立ち読みしてたら目の前で傘をパクられたことがあるorz
ナカーマ
俺は「待てやゴルア!」とか言って追いかけたけど逃げられた(´・ω・`)
392 :
前スレ695 :2006/05/27(土) 12:37:03 ID:PJXEaBej
>>264-271 からの続き
あいつはこの俺を狙っているという話は・・・聞いている。二階だが
中の様子を見るためにどこかずれた機関を使い消防車(*4)で覗いてくるかもしれない。
奥にあった少し開いたクローゼットから薄い闇が見え・・・たっ。そこかっ!!と注目する・・・、
それに気づいたのかさっそうと古泉は奇怪な格好で現れた。表情はいつものスマイル。上半身は制服ブレザーつき、下半身はすっぽんぽんだ。
俺が唖然としてその光景を見ていると古泉はどこにあったのか、ノートパソコンを取り出した。
そして、ぬっと・・・画面を見せてくる。
(*4
ttp://image.www.rakuten.co.jp/galiton/img1037868080.jpeg )
ああ、これは消防車又はAmbulanceと言うんだよなっ古泉。さ、説明を頼む。
ノートパソコンを下げ、古泉は語りだす。
「これは滅多にないチャンスでしたから。そう・・・あなたの痴態を拝む事が出来ると確信していました。
これを逃すのは有り得ない。’今’の僕のイズム・・・そうコイズムに反しますから。
涼宮さんと玄関で問答をしている隙にお邪魔させて頂いてたんですよ」
大体予想出来てしまうからそんなことはどうでも・・・、いや、待て。おまえは何故俺がここでハルヒとその・・・ああなると思って来たんだ?
そして気になる言い方をしたなその、’今’と含んでいた部分だ。おまえはいつ事態に気づいたんだ。
「実はですね、聞いていたんですよ。あなたが長門さんと公園で落ち合っていた頃からです。長門さんは気づいていたようですけどね。
僕が登場すると余計混乱するとでも思ったのでしょう。・・・この僕もどうやらおかしいようなのですが。自分では全く解らないのです。
まさかこんな事態に陥っているとは露とも知りませんでした」
そういうことか。
急に真面目な顔になり、俺を値踏みするように見、語りだした。
「本題に入りましょう。あなたは’この世界’から元の世界に戻る気はありますか?涼宮さんと激しく愛し合っている様を見ていた
僕は思うのです、・・・あなたの事は信じたいのですがこれはとても危うい、と」
俺は思う、’この世界のハルヒ’は好きだ。
そしてハルヒにも異常に好かれているんだと思う。。
だが’この世界の長門’の事、’元世界のハルヒ’の事を考えろ。
「確かに俺は’このハルヒ’にぞっこんかもしれない。ああ、好きさ。だがな分別は弁えている、俺を侮るな」
俺は胸の中に燻る想いを抑えつけながらも言う。古泉は真っ直ぐ俺の目を見て計っているのか、満足したのか、
「では、宜しくお願いします」
と部屋を出て行った。俺は、ベッドでまどろむハルヒを見つめ、歩み寄る。
寝ているハルヒを揺さぶる。起きてくれ。
「ん・・・ん・・・・・・きょ・・・ん・・・・・・・・・・愛してる・・・」
俺は揺さぶる手を止め、自分の目頭が熱くなるのを感じた。
今から伝える事を思うほどに。伝えて結末がどうなるかは俺は予想も出来るからだ。
だが・・・起こさなくてはならない。手を震わせながら。再び揺さぶる。
「話したい事があるんだっ。・・・頼む、起きてくれ」
ハルヒはもぞ・・・もぞりとシーツの形を変え眠そうな目を擦りながら、
「ん・・・キョン・・・どうしたの」
起きてくれた。俺が側にいる事に気づき嬉しそうに、こちらを見た。言う。
393 :
前スレ695 :2006/05/27(土) 12:38:40 ID:PJXEaBej
「今から・・・・・・」 「・・・キョン、・・・・・・泣いてるの?」 「いや、泣いて・・・ないぞ。俺がなっ今から話す事をハルヒに聞いて貰いたいんだ。突然で訳が解らないかもしれないっ」 ハルヒにはよほど俺が真剣な様に見えたのだろう、驚愕している、やがて 「・・・わかった。しっかり・・・聞く」 と俺の目をまだ驚きを禁じ得ないのか、ぱちくりとした瞳で覗く。 「・・・・・・一人の女の子と、もう一人の女の子、そして一人の男の子は友達同士だった。 その二人の女の子は、その男の子が好きだった。よくある三角関係だ。そして・・・片方の女の子は負け、 男の子とはもう片方の女の子が付き合う事になったんだ。選ばれなかった女の子は当然それに気づいた」 一息。ハルヒは俺の見たことのない顔で、話を続けて、と促す。 「・・・女の子は嫉妬した。そんな現実は女の子にとって有り得ないものだったらしい。 その男の子とは私が付き合うのだとずっと思っていたんだろう。そして普通では考えられない事が起こってしまった。 ・・・ここからが重要なんだ、言葉のまま純粋に考えて欲しい。馬鹿げた事だと思わないで欲しい」 神妙に頷くハルヒ。 「思い続ける女の子の力がそれを引き起こしたのかは解らない。突然その二人の女の子の立場を逆にしてしまった。 まんまそのままではないぞ。二人の前とは違った状況はこうだ。想いの実らなかった筈の女の子はそのまま好きだった 男の子と’何も知らず’に交際をする。だが、一方の元々付き合っていた女の子は突然男の子を取られてしまった事を知っているんだ。 俺はこの出来事は間違っている・・・理不尽だと思う。自惚れた事言うぞ。ハルヒが今三角関係の状態でいるとしよう。 おまえが突然奪われる側だ。突然に俺を奪われたらどう思う・・・?答えはいらない。お前の心にでも・・・閉まってくれ」 ハルヒは固まったまま動かない。時計の秒針がやけに耳に残る。しばらくしてハルヒは視線を俺に向け、 「・・・キスして・・・欲しくなっちゃった」 と催促するように俺の手を掴み、俺にそのままキスをした。 ハルヒの家を出て俺は公園に向かう。この先に、あいつはきっといる。 きっとすべてを’見て’いた筈だ。公園に着き、園内を見渡す、電光塔のほの暗い光の中見つけた。 その場に立っていた長門は、急いだ様子で俺の側に近寄り、 「世界改変が始まっている」 と言った。俺には解っていた事なので、特に驚く事はない。 視界に入る世界が、色を失うようにちらつきだす。 「なあ、長門。俺は酷い奴だと思うか?あいつが俺を好きだという気持ちを利用したんだぜ。 俺は・・・好きな奴だからこそ無意識でも間違った事はして欲しくなかった」 「辛い体験をさせたと思う。もうあなたの愛した’涼宮ハルヒ’とは会えないのかもしれないのだから。 私は’あなた’を取り戻したい思いであなたを頼った。 これは世界を元に戻すためにも仕方のない事。だから気を落とさないで」
394 :
前スレ695 :2006/05/27(土) 12:39:16 ID:PJXEaBej
あちこちの電光塔がフラッシュを炊くように消えだした。ノイズが激しくなり、目を瞑る。 長門が俺の袖を掴む感覚が伝わってくる。今思えば古泉の奴、あいつは変な奴だったが 俺がハルヒに何を言おうとしていたのか気づいていたのかもしれない。本当は 決心を揺るがせないために俺に発破をかける様出てきたのかもしれん。・・・あばよ。 そしてハルヒ、俺はおまえの事を信じ・・・・・-------------------------- ------------------------------------------------------------- -------------------------- -----------------------------む 何かふかふかした物に包まれている。これは・・・布団だな。目を開ける。 これが禁断の夢落ちっていう・・・・やつだなうむ。こ、これはいかん!俺は漫画で言うならば 東○大○物語は決して許さない派の人間だ。これにはいくつか派閥があり、一時期大変な事になっていた。 ・・・余計な事を垂れ流すなとでも言いたいのだろうか、シャミセンが寝たままの俺の肩にナァーーゴと擦り寄ってきた。 珍しいじゃないか、と思いそちらを向くとあいつがポカーーーンと口を四角にし俺の事を見つめていた。 「・・・・・・・・・・・・今突然、現れたわ!!ぜ・・・絶対!!ね・・・ねえどういうことなングッッ」 口を手で被し塞ぐ、モゴモゴとうるさいハルヒ、塞いだ手には涙を流していたと思われる跡を感じた。 「そんなことよりハルヒよ、俺はお前に言いたい事がある。俺は今からツンデレではなくなる。覚悟しろ」 終わり
395 :
前スレ695 :2006/05/27(土) 12:40:29 ID:PJXEaBej
解り難いし・・・ダメだった。ハルヒはキョンに言われてそんな世界は許せないと強く思っちゃったわけです。 キョンは例え話を告げたらハルヒとは会えなくなることを解っていた、そして会えなくなる事を考えながら抱くのはとても失礼だ、とも。 自分の好きな人間に自分を諦めてくれ、というのは辛いでしょうね。煮え切らない処女作でした。次b。 それはそうとデモベおもしろい、ちょっとカクカクだがw 長門「スルーする所」
ああ、大事なことを言い忘れていた。みんなGJ。 古泉とキョンがハルヒを取り合う、というシチュエーションを考えたんだが、どうやったら成立するかわからん。 まあそこが書き手の腕の見せ所なんだけどさ。 それよりは楽屋オチ的な作品や、ハルヒとキョンの20年後の方が書きやすそうな気もする。
20年後っておまwwww36歳!?wwww かなりアダルティな内容になりそうな気が、、、 面白そうじゃん
中年男女のねっとりとした性…… ディープラブって感じだな
痺れを切らした古泉が突然ハルヒの事が好きですと言い 部室にいた全員がポカーンとしてハルヒはしばらく考えさせて頂戴と言い 長門とみくるはそれならとキョンへ迫ってきてそれを見て苛々したハルヒは 古泉にオーケーを出して付き合い始めてキョンは両手に花なのに なぜか乗り切れなくてそんなキョンを見た二人に本当にこれでいいのか と言われようやく自分の気持ちに素直になれたキョンがハルヒに告白して終わり。 「やれやれ」
「んっ……」 キョンの羽の様な愛撫に、ハルヒの熟れた肉体は オエッ
何かキモスwwwww
エロよりもキョンがハルヒとハルヒ似の娘に振り回されるそんなアットホームな光景が浮かんだ。
20年後、平和だった涼宮一家(キョンは婿養子)に悲しい事件が起きる。 15歳になったばかりの一人娘が惨殺死体となって発見される。犯人は朝倉。 長きに渡って落ち着いていたハルヒの能力はその時の絶望がきっかけで史上空前の大暴走。 キョンは20年分の未来の記憶を持ったまま高校の入学式の時点に巻き戻されてしまう。 ハルヒは例によって何の自覚もなく、初対面の時のあのハルヒに戻ってしまっていた。 キョンは高校生のハルヒに対して、妻への苛立ちと死んだ娘の面影を見る……。 と、とりあえずここまで風呂敷を広げてみた。
>>397-398 まだアイデア止まりだから実際に書くかどうかはわからんが、
俺が考えたのはハルヒ&キョン夫婦が倦怠期を迎え、
それに不満タラタラなハルヒが久々に閉鎖空間を発生させる……というお話。
405 :
梅雨 長門編 :2006/05/27(土) 14:09:48 ID:XuuPUQpl
流れを読まずにすいませぬ。
>>345 からの続きです
またまた急な話なんだが、誰か傘持ってないか?
え?なんでだって?そりゃあれだ。
忘れたんだよ。酸性雨から毛髪をM字型脱毛症という、怨敵から身を守るという必須アイテムだ。
昨日は麗しきマイエンジェル朝比奈さんのご好意のお陰で、雨に濡れずに帰宅できたのだが、
今日もSOS団の活動解散後、また急に雨が降り出してきた。
「糞、今日の朝の天気予報じゃ午前午後共に降水確率0%って言ってたじゃないか・・・」
俺は某天然パーマ天気予報士に悪態を突きながら、これからの打開策を考える。
うぅむ、昨日のようにタイミング良く朝比奈さんが来てはくれないし。
しょうがない。今回こそはこの置き傘を借りて行こうか。
と思いながら、昨日と同じように、ビニール置き傘を漁りだす。
と、誰かに肩を叩かれた。叩かれたというよりも、ぽんと置かれたという感じだ。
俺は傘漁りを一旦中断して、叩いた主のほうへ顔を向ける。
するとそこにはSOS団無口で無表情のヒューマノイドインターフェイスの長門が立っていた。
俺は長門の方へ向き直り、
「ん?どうした長門。俺に何か用か?」
と言うと、長門は数ミリ単位で首を縦に動かして、こう言った。
「話がある」
そう言った後に長門は首を背後に少し向けて、またこちらを見てこう言った。
「ここでは話せない。移動しながらで」
長門は片手に持っていた金属の棒みたいなものを握る。
すると、形をどんどん変えて、最終的には見慣れた傘に成り代わった。是非その金属棒を俺に譲って欲しいね。
傘を開いた長門は俺のほうを見て、来ないのか?と言いたげな表情をしている。ように俺は見えた。
しかしな長門。俺にはその長門が手に持っている雨予防アイテムが無い訳で。
よければその金属棒でもう一本傘を精製してくれないか?
「それは無理」
なんでだ?
406 :
梅雨 長門編 :2006/05/27(土) 14:10:47 ID:XuuPUQpl
「精製することは可能。しかし今現在半径10メートル以内の範囲に私の行う行為を目撃されると危険な人物がいる」 ん?誰だそれは。まぁそれは後に聞くとして、長門曰く、これ以上の傘の生産は無理だということか。 「じゃあ仕方ない。この置き傘を失敬するか・・・・」 と置き傘を引き抜こうとしたら、長門が俺の袖をちょいと握った。 ん?何だ長門。 「今あなたが行う行動は窃盗罪という犯罪行動」 いや、これは盗むんじゃなくて、借りるというか何というか。 「あなたがそう思っていても、窃盗は窃盗」 と、長門は頑なに俺の行動を抑止してきたので、俺はまた置き傘をあきらめることに。 ふと思ったが、これまで長門がやってきた事の方が色々と法を欺いているような気がするのは、まぁ言わないでおこう。 しかしな長門。俺には傘が無いんだ。何度も言ってるようだが。 「なら一緒に帰ればいい。」 そう言った長門は俺に傘を渡して、俺の隣に歩んできた。 あれ、何だろうな。昨日と同様のデジャヴを見ているような気がしてならんのだが。 そんな俺の考えをスルーして、長門が先に進もうとしたので、俺も同様に前へ進む。 今回は傘が大きいお陰で、昨日の朝比奈さんみたく密着する心配はないのは幸いか。少し安堵感を覚えながら、二人並んで歩いてゆく。 と、校門が近づいて来たあたりに、長門が口を開いた。 「現在のこの次元に強大な気象情報操作が行われている」 え?つまりそれはどういうことだ? 「この突然の降雨は自然に起こったものではない」 ということは、お前のような宇宙人がまた何かしたのか? しかし長門は首を横にほんの少し振り、 「この降雨の原因は、すべて涼宮ハルヒによるもの」 は? なんだって?この雨はハルヒがやっていることなのか? 「そう」 しかしまた、何で雨なんて降らせようとしているんだハルヒは。 「原因は不明。この降雨の原因が涼宮ハルヒによるものだという事実しか判明していない」
407 :
梅雨 長門編 :2006/05/27(土) 14:11:39 ID:XuuPUQpl
ということは、長門は何故ハルヒが雨を降らせたくなったという心理状況を知らないということか。 また長門はほんの少し首を縦に振った。 ふむ、となると尚更これは問題だな。今、長門と相相傘状態は問題無いとおも 「うっん?!」 また何か背中がゾクッとするような感覚がやってきた。はっとして、また校舎の方向を向くが、またもや人影は見られない。 何なんだ一体。 俺の異変に気付いたのか、長門はこちらを見上げている。 「長門、お前にも何か感じたのか?」 と聞くが、長門は首を横に振った。 「何も」 長門が何も無かったということは、ただの寒気か何かか。 最近冷えてるしな。気にするものでも無いか・・・。 その後、ほとんど会話も無いまま、また昨日同様コンビニで傘を買った俺はその場で長門と別れた。 勿論家に帰って、また傘が増えたことに母親に言い訳する俺がいるのは言うまでも無いだろう。 ・・・・・・まったく、一体何が起こっているんだ? 古泉編へ続く
>>407 GJ!!って古泉ですか。(個人的には鶴屋さん編も欲しかったり)
410 :
梅雨 長門編 :2006/05/27(土) 14:21:09 ID:XuuPUQpl
>>409 じゃあ古泉編の次は鶴屋さんを検討してみまw
古泉とキョンが相合い傘で帰るのを見て勝手に妄想しはじめる腐女子ハルヒキボン
「あれっキョンくん。下駄箱で何してるんだいっ! ふんふん、傘を忘れちゃったんだねっ。だったらあたしのを貸してあげるよっ。 いいっていいって、人の好意は素直に受け取るものさっ! あたしは濡れて帰るよっ!それじゃあねっ」 というのはどうだろう。
413 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 14:34:20 ID:CtHLtUt2
ちょwww古泉もあるのかよwwwwww
照れが欲しい。照れをくれ!
古泉キタ──ッ!! でも古泉君は相合傘じゃなくてタクシーが来そうな予感
古泉の奴がまたあのスマイルでこちらに微笑んでいる。 古泉、悔しいけどお前はイケメンだな 「あなたにそう言われると照れますね」
>>416 本日午後5時頃 タクシーが運転を誤り電柱に激突
乗っていた3人の内の2人が死亡、1人が軽傷を負う事故がありました
死亡したのはタクシーを運転していた○○さん(年齢不明)、後部座席に乗っていた古泉一樹君(推定16)で……
>>419 そしてその怒りでキョンは超サイヤ人として覚醒
そしてドラゴンボール(ハルヒパワー)で古泉復活。 「いやぁ死ぬかと思いましたよ」
そしてハルヒは7つのエレメント(魅力)に分かれて世界中にちりじりになるのだった・・・あれ?
掴もうぜ! ハルヒンボール!
424 :
5−409 :2006/05/27(土) 15:36:25 ID:JaJwwn1Q
>>84 さんに捧ぐ。
返品不可。
投下いいですか?
>>410 GJ!!次は古泉編か。鶴屋さん編にかなり期待。
保管庫予備の中の人へ
そちらのBBSに修正が必要な箇所を書いておきました。
426 :
5−409 :2006/05/27(土) 15:37:22 ID:JaJwwn1Q
「星の海とチョコレートケーキ」 星空の中、私はゆっくりと降りてゆく。 私は観測者。 見守り、記録し報告する。 それが私の役目。 私は思い出す。あの甘やかな日々を。 いつものように私たちは喫茶店でくじを引いた。 「じゃ、今日はこの組み合わせね。しっかり探すのよ!」 「なにをだ」 いつものやりとり。彼の言葉に涼宮ハルヒが反論する。 古泉一樹はいつもの笑顔で、朝比奈みくるはおろおろと、これもいつものように二人をみている。 平穏で柔らかな時間。私はこの時間がとても好きだった。 「じゃ、あたしたちはこっちに行くから。有希、キョン遊んでないでよ!」 涼宮ハルヒは私たち二人を残して歩き去った。 「さて、どうしようか」 「……」 私は無言で彼を見上げる。 「……久しぶりに図書館にでも行くか?」 私はうなずいて肯定を伝える。 無言のまま二人は図書館への道をたどる。 しかしその沈黙は初めての時のようなぎこちないものではなく信頼の上での無言。 彼は視線をあちこちに流しているが、私との距離は常に一定。 彼は私の歩く速度と二人の距離を無意識に合わせている。それは私も同じ。 図書館に入るとこれもいつものごとく、私は書架の間に消え、彼は適当な本を選んでソファーに座る。 彼が今日選んだ本は少女漫画のようだ。『あおいちゃんパニック!』のタイトルが読める。 私は文庫の書架に向かう。 水色の背表紙を一通り眺めた後、日本のSF小説を一冊手に取る。 『仮装巡洋艦バシリスク』 銀河中心に向かって伸びる情報を伝達する空間流という設定が面白い。 しばらく本を読んでいると彼がやってきた。もう戻る時間だった。 少し残念。彼と共にこの場所にいる幸福感。私は文庫をカウンターで借りる。 集合場所が見えてきた。涼宮ハルヒが手を振っている。 彼が苦笑いでそれをみていた。 いつもの見慣れた、それでいてかけがえのない光景。
427 :
5−409 :2006/05/27(土) 15:37:57 ID:JaJwwn1Q
──定時報告終了。 私は観測データをいつものように送る。返答はない。 彼らがこのデータをどうに見ているのか私には解らない 私はまたあの優しい世界に戻ってゆく。 電子レンジが電子音を響かせる。チョコレートの甘い香りが室内に漂う。 「みくるちゃん、それ泡立て器で良く混ぜておいて」 「できた」 「あら、有希メレンゲもう出来たの?早いわね。じゃ、小麦粉ふるっておいて」 「わかった」 「うまく混ざらないです……」 「これが滑らかじゃないとぼそぼその食感になっちゃうわよ。丁寧に混ぜてね」 「はぁい」 ここは私の部屋のキッチン。バレンタインデーの準備中。 涼宮ハルヒが指揮を執って一人で二つずつのチョコケーキを作っている。 渡す相手は古泉一樹と……彼。 無事ケーキは焼き上がり、仕上げにチョコをコーティングする。 「じゃ出来上がったらメッセージを書きましょ」 「なんて書こうかしら……」 悩む朝比奈みくるに涼宮ハルヒはこう告げた。 「みくるちゃんは『義理』って書きなさい!あいつらに変な期待を持たせちゃだめよ!……古泉君なら、まあ、いいけど」 「えーそれじゃ、あんまり」 「いいのっ!」 私も完成したケーキを見つめてなんと書こうか思案する。 「有希は『寄贈』でいいわよ。私は、そうねえ『チョコレート』にするわ!」 一方的に告げてホワイトチョコで文字を書き始める。 私も『寄贈』の文字を書く。なんだかとても自分らしいような気もした。 ケースに入れ、リボンをかけて完成。 「じゃ明日午前中に集合ね!間違っても気づかれちゃだめよ!」 二人を玄関まで見送る。すでに時間はかなり遅い。 「じゃみくるちゃんを送っていくわ。有希、明日ね!」 涼宮ハルヒのそれは楽しそうな笑顔。私も少し気分が高揚している。 彼に内緒のサプライズ。 「楽しかったですね」 朝比奈みくるが帰り際に私に向かってほほえむ。 私はわずかに首肯同意を伝える。 楽しかった。とても。 二人が手を振ってエレベーターに消えるのを見送る。 ……楽しかった。とても。こんな日がいつまでも続きますように。
428 :
5−409 :2006/05/27(土) 15:38:38 ID:JaJwwn1Q
核融合パルス推進システムをもつ無人恒星系探査船ダイダロス−Xはシリウス恒星系に向かって宇宙空間を飛翔する。 ダイダロス−Xは本格化した外宇宙探査の先駆けともなる無人探査機群だった。シリウスをフライ・バイし、恒星系全体を観測する。 シリウスにもっとも接近するにはまだ十年以上ある。それでも刻々とシリウスに接近するダイダロスのデータは地球での観測を遙かに上回る精度の情報が含まれていた。 ダイダロスシリーズは計七機が外宇宙に向かって放たれた。そのうちのダイダロス−Xはシリウスの恒星系を観測する。 この明るく輝く二重連星の観測は他の恒星系に比べても重視され、観測機器の制御に高性能なAIが搭載された。 「NAGATO」と名付けられたこのAIはそれまでのものと桁外れの能力を誇った。 小惑星帯にうかぶ航空宇宙軍外惑星艦隊基地「センチュリーステーション」 外惑星探査局の受信ステーションがダイダロス−Xの定時連絡を受信する。 「受信完了。……主任、例のコードまた入ってますよ」 「ほかのデーターに異常は?」 「ありません。完全です」 「それならいい。ファイルを送っておいてくれ」 「解りました。でもこれなんですかね」 「『NAGATO』シリーズはブラックボックスが多くてな。性能は今までの実績から折り紙付きなんだが、もう制作元にも初期製作時の詳しいデーターは残ってないそうだ」 「そんなに古いんですか」 「大本からはな。もちろん最新のアーキテクトに合わせてバージョンアップはしているが、コアの部分は全くオリジナルという話だ」 「何かモデルがあると聞きましたが」 「俺も詳しくは知らないが二十一世紀初頭の女性の思考パターンがモデルとか聞いたことがある」 「へえ、人の」 「ああ。実在した女性の記憶まで含めた人格を再現する実験が行われてそのときに造られたたプログラムが元だという。俺は信じていないが」 「何故です?」 「あの頃の脳モデルでは人格の再現は出来なかったはずだし、コンピュータの性能もそこまでは行ってないはずだ」 「でももしその話が本当だとするとこのコードに何か意味があるんですかね?」 「解らんな」 観測員はデーターのハードコピーをめくる。最後のページ。 報告終了のメッセージの後、数字とアルファベットが無秩序に並ぶ。 しかしその文字を日本語の文字コードに当てはめると短い単語になる。 そのことに気づいたものはいなかった。 ──観測データ第29470号。 ──報告終了。 YUKI.N>また図書館に 図書館で借りた本を抱えた私の手を引いて彼は駅前に向かう。 彼は少し焦って早足で歩く。 私は彼の背中を見つめる。 ──君。 私は漆黒の宇宙空間をシリウスに向かって飛ぶ。 ──また図書館に。 彼のことを思い出すだけで私は幸福に包まれる。 またあえるだろうか。
429 :
5−409 :2006/05/27(土) 15:39:37 ID:JaJwwn1Q
終わりです。
>>84 ガンガッテみましたがバシリスクは無理でした……。ハードル高い。
俺SFオタで甲州好きだけどハードSF苦手なんだ。
ごめんこれで勘弁して。
どっかで読んだことがあるような気が凄まじくひしひしと押し寄せてくるんだけど。
き〜こ〜え〜な〜い。
覇者の戦陣ネタなら何か書けるかも知れない。
……こういうこと書くから自分の首しめるんだよな。
無理です、ごめんなさい。
430 :
5−409 :2006/05/27(土) 15:42:33 ID:JaJwwn1Q
>>84 でした。レスアンカー打ち間違い。
自分にレスしてどうすんだ、俺。orz
吊りたくなってきた。
431 :
5−409 :2006/05/27(土) 15:43:40 ID:JaJwwn1Q
どんまい
433 :
前スレ968 :2006/05/27(土) 15:59:17 ID:CyEdzG+Y
どの作家さんもGJ。 やはり面白いね、俺もそうありたい。 しかし早いな、もう400超えたか。 SS、エロまでたどり着く過程がイマイチ上手くいかない。 気分転換に別のモンかいてるんで、夜にでもそれを上げよう。 ちなみに今回は(今回も?)元ネタあり。
>>431 凄い良かった
「ガタピシ車で行こう」の人が似たようなマンガ描いてたな
あっちはコロニーの制御AIだったけど
435 :
5−409 :2006/05/27(土) 16:12:24 ID:JaJwwn1Q
>>434 そう、昔からあるネタなんだよ……。
ハハハハハハハハハ(乾いた笑い)…orz。
突っ込まないで。
>>426-428 乙。君が自分で思うより、ずっと良かったよ。
てか、マトモに甲州親方のパロできる奴は普通に商業誌で書ける罠。
437 :
5−409 :2006/05/27(土) 16:38:13 ID:JaJwwn1Q
38式歩兵銃ネタで 「凍樹の長門」 ……嘘だってば。(←ハンセイシル!)
SFのことはよくわからんが、話の雰囲気は良かったと思
乙。 自分は「歌う船」を思い出したり。
440 :
かなり :2006/05/27(土) 17:10:18 ID:3axeaJdH
俺は小松左京の「虚無回廊」を思い出した。一巻の途中で放り出したけど。
442 :
前スレ962 :2006/05/27(土) 18:21:22 ID:xabJ6VHm
>>433 俺があげたシチュエーションかなり強引だからな(´・ω・`)
違和感ないように過程は俺も考えてるが何分寝る前に布団の中で出来た妄想だからとっととエロに導入しちゃうんだよな(;´Д`)
勉強を教えにくる →エロ本ないかベッドの下を漁りだす
この間の二人の動きと、その後のキョンが行動に移す際の心の動きがやっぱりネックになるなあ。
勉強を教えにきて、とかの設定は多少やりやすいように変更してくれても全然問題ないです。
しかしおまいさんネタすごい持ってるな。毎回期待してますyp!
>>426 あ、あれ?ハルヒスキーな俺のはずなのに長門萌えって言葉が頭をよぎったお(;^ω^)
読んでて切なくなったよ GJ
感想書いてるだけじゃなんなんで、頭に浮かんだ妄言書いてみる。 長門有紀の対策1/2 今日も今日とて部室に顔を出す。日課みたいなもんだしな。部室の扉を開く。 中には部室専属座敷わらしの長門が椅子に座り、恋愛小説に視線を落としている。 こちらに視線を向けると小説を閉じ、ゆっくり立ち上がる。 なんだ?またなにか起きたか? 「起きる前に準備をする」 長門は無言で俺の前に立ち、爪先立ちになって……。 顔が近づく。 長門、表情が読めないぞ。 顔が近づく。 おい、どういうつもりだ。 顔が近づく。 俺の頭を長門が押さえる。 顔が近づく。 ちょ、待て。何をするつもりだ長門。 顔が近づく。 こんなところハルヒに見られたら。 顔が近づく。 「ハルヒが望むと望まざるとに関わらず、あなたを書き換えられるわけにはいかない」 おでことおでこが。 その瞬間、接触した。
「もちろんバグの蓄積で私が改変する可能性も否定できない」 だからなんで熱を計るみたいにおでこくっつけてるんだ、長門? 「リアルタイムでは身体の修復くらいしかできない」 くっつくなちょっと緊張するじゃないか。 両手が所在無い。長門の背中にまわすわけにもいくまい。 「身体なら分子レベルで多少異なっていても影響が無視できるレベルに抑えられる」 で、頭はどう関係するんだ? 「脳や記憶に関してはそうはいかない」 なんかごうんごうん音が聞こえるぞ? 「毎日バックアップをとる必要がある」 ほほう。毎日でこをくっつけて人間MRIか。…いや長門MRIと呼ぼう。 「身体のバックアップも週に一度は必要」 これもいろんなとこにおでこをくっつけるのか? 俺の肩におでこくっつける長門、……非常に魅力的な提案だ。 提案だが尻にでこくっつけてる時に誰かに見られたらどういいわけするつもりだ? 「これはDNA情報だけでいい」 ああ、その心配は無いわけね。ちょっと残念だが安心したぞ。ってDNA? なぜひざまずいてチャックを下ろす? 「出して」 ちょ、待て、長門! ごめん、続かない。
ここで不躾なツッコミを許してもらえれば、 精子のDNAは個体の半分のDNA情報しか持っておらず、 しかも一つ一つがランダムに異なっているため、非常に非効率と言えます。 それよりもキスのひとつでもして頬の内側の細胞でも採集してはどうですか?
446 :
83 :2006/05/27(土) 18:36:30 ID:+Rp6JDZ9
447 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 18:36:47 ID:jQOSJDz5
>>445 精液のタンパク質の方から採取しようとしてるんじゃない?
>>447 精液の中に精子以外で遺伝情報を内部に持った構造物が存在するなんて初めて聞いた。
ちょっと調べてみる
遺伝情報拾うなら幹細胞取得するのが一番簡単なんだろうけどねぇ 精子からキラー精子分離して、残りの遺伝情報もった精子の遺伝子を情報統合思念体が解析とか なんやかんや考えたけどエロに持っていきやすそうとかで精液に 結局続かないというかエロを描けない自分の能力にorz
450 :
5−409 :2006/05/27(土) 18:53:10 ID:JaJwwn1Q
>>446 いえいえ、至りませんで。
久しぶりに「航空宇宙軍史」シリーズ読み返したくなりました。
「惑星CB8越冬隊」から行くかな。
精子から遺伝子情報を云々ってSF系のエロネタによくあるが、 それに対する突っ込みははじめて見たw。 確かに生殖細胞は減数分裂するから遺伝情報全部を手に入れるには非効率だな。
ヒューマノイドインターフェイスに子供ができるかの実験でいいじゃないか プログラムされた人格ではなく自然に人格が形成される過程を調べるため、とかの題目で
りろんじょうはかのう
>>454 その様な実験に情報統合思念体が興味を示すとは思えないなぁ
>>455 長門さんがユニークと思って興味を示しさえすればいいのでは
というより、エロパロにリアリズムはあまり必要ないんじゃないの?
生理が始っていればおk
むしろ、その後 キョン「他の所から遺伝子情報取った方が効率いいんじゃないか?」 長門「……。」 キョン「……。」 長門「……。」 キョン「いや、何でもなかった。だから無表情で睨まないでくれ」 つまり長門はキョンの精液を飲みたk(ry
>>460 だ が 断 る
俺には書く文才ねえよ……。
>>258 の続き。ちょっと終わらなかった。次で確実に終わり。
「おっかえりー」 今日は完全に俺を待ち構えていやがったな。 にこにこ顔の妹を見て俺がまず思ったのはそれだった。 そして例によってまた抱きついてきた。 今日は鶴屋さんにしなだれかかられたぐらいだから、匂いなんざ残ってないだろ。 「あれ?」 妹が首をかしげる。俺に女の匂いがついてないとなんか不満でもあんのか。 どんな高1なんだ、俺は。 妹はしばらく首をひねったりまた顔を突っ込んだりしてたが、俺を見上げて指差してきた。 「……キョンくん、それなーに?」 人を指で差しちゃいけません、と注意してから、妹の指の方向を見極める。 肩、いや首筋か。首筋……ってまさか。 妹の質問には答えず、洗面所へ駆け出し鏡を見る。うっ。 俺の首筋には赤いキスマークが堂々とついていた。鶴屋さん、口紅つけてたのか、やられた。 洗顔料で浮かしてタオルで必死に拭き取る。なんとか口紅は取れたが、アザみたいになってるな。 というか、こんなものつけながら俺は帰ってたのか。古泉もまず間違いなく見たよな……最悪だ。死にてぇ。 「キョンくん、それってもしかしてこれ?」 一部始終を洗面所の入り口を見ていたらしい妹は、自分の唇を指差す。 なんでおちょぼ口にしてんだ、お前は。目を閉じるな目を。顔を上向けるな、気色悪い。 「ひっどーい! キョンくんなんかもう知らない!」 ぷんすか怒った妹はそのままぱたぱた走っていった。 夕食も俺とは顔を合わせてくれず、当然風呂にも乱入して来ない。 シャミセンも何があったのかと、にゃあと鳴いていた。 妹の機嫌は多少気になるものの、まあ寝て起きれば直ってるだろ。 今までの経験則から断言できた。 だから俺はさっさと寝てしまったのさ。明日も忙しいしな。
俺が起きて用意をあれこれして駅前に向かうべく家を出るときになっても 妹は惰眠をむさぼっているのか、部屋から出てこなかった。 うーむ。気にならないと言ったら嘘になるな。仕方ない、あとで謝るか。 駅前の自転車預かり所で自転車を預け、集合場所の駅前広場へ向かう。 駅前広場集合では、知り合いにかち合う可能性もあるな。次回は別の場所を考えておこう。 そんなことを思いながら向かった先には、 「あ、キョンくん」 控えめに手を振っておられる朝比奈さんがいた。 「朝比奈さん、おはようございます」 あれ、いるべき人物がいないような。 「長門さんでしたら午後からです」 いつの間にかそう決まっていたらしい。俺は三人で行動するのかと思ってた。 朝比奈さんはかわいらしい眉をひそめて、 「キョンくん、あたしは仕方なく長門さんの案に妥協しただけで、できるなら独占したいんです」 けっこう、積極的なことをおっしゃられた。そしてにっこり笑いながら、 「あまり浮かれてると、あたしどうなるかわかりませんよ?」 シャレにならないことを言ってくださった。本気だ。俺は戦慄を覚えた。 その笑顔は下手な対応を取り続けていると、『愛憎のもつれか』という見出しとともに メディアに晒されてしまう、そう思わせるほどだった。 「行きましょ」 そんな雰囲気はみじんも残さず、朝比奈さんは元のかわいい女の子になった。 なんかそのうち女性恐怖症になってしまいそうだ。 「どこに行きます?」 長門のことは絶対話題にしないよう堅く誓いながら聞いた。 朝比奈さんは顔を赤く染めた。さっきのがなければ素直に抱きしめたくなるんだがなあ。 「あたしの口から言わせないで」 朝からですか。
>>461 とりあえず公開するかどうかはさておいて書いてみたらどうよ
俺も文才は無いし前回から一年以上空けて2本目だけどとりあえず罵倒されたりはしてないしw
とはいえ、俺も健全な高校生であるので、朝比奈さんの案を受け入れるのにやぶさかではなかった。 朝比奈さんはここ数日の出来事にかなりのストレスを感じていたようで 部屋に移ってからはいままでの鬱憤を晴らすかのように、何度も何度も求めてきた。 気をやってしまう朝比奈さんなんて初めてみたぜ。いや、気絶だけなら昨夏にあるけどな。 そろそろ昼だ。しかし時間のことを露骨に告げたら、朝比奈さんの機嫌が悪くなりそうだな。 いくら俺でも、それくらいの学習はしてるさ。 とりあえず、横で寝ている朝比奈さんの肩をゆする。 「朝比奈さん」 「ん……もういっかい、ね?」 ゆるゆると顔を上げ、俺の胸に乳房を押し付けてくる。腰をすりつけ、脚をからませる仕草には なんともいえない妖しさがあった。顔が童顔なだけに、なおさら情欲をそそられる。 その童顔も、いまは大人の女性顔負けの淫靡さに満ちていた。 朝比奈さんはそのまま俺の頬に手を這わせ、口づけをそっとすると、舌を入れてくる。 舌がからみあう音を背に、這わせていた手を頬から胸、胸からさらに下へと感触を楽しみながら 触れていき、目的のものへ達すると、いとおしむかのように撫でまわす。 ごめん朝比奈さん、たまりません。 俺は朝比奈さんの懇願を受け入れることにした。 その1戦が終わったあとで、さすがに時間だと朝比奈さんも思ったらしい。 不満たらたらの表情ではあったが、 「長門さんのところへ行ってください」 としぶしぶ言った。ええと、駅前広場でいいんですか。 「いえ、長門さんの自宅です。そこで料理を作って待ってるはずです」 ぶすっとした顔をしている。そのまま後悔の言葉を継ぐ。 「最初のほうが早くキョンくんに会えていいと思ったけど、こんなこと言わなきゃいけないなら あとのほうが良かったかも」 でもあとならあとで、なんらかの愚痴を言いそうだな。もちろんこれは心の中のつぶやきだ。 「キョンくん、あたし待ってますから、長門さんが終わったあとでまた来てください。しましょう、ね?」 出掛けに魅惑的なことを言ってくださり、俺を見送ってくれた。
朝比奈さんの自宅から長門のマンションまではそう遠い距離でもなかった。 当たり前だよな。進学校でもないただの公立高に通ってくる範囲なんざたかがしれてるってもんだ。 お二人にとっては、高校から遠くに住む必要性もまったくないしな。 ほどなくしてマンションについた。 インターホンを押すと、すぐそばに立っていたかのようなタイミングで 『入って』 と入り口のオートロックが解除された。 長門の部屋は708号室だったな。 エレベータに乗り、長門の部屋の前に立つ。すると足音でも聞き分けたのかゆっくりとドアが開いた。 長門がいつもの無表情で立っている。制服の上にエプロンをつけている。 「よう」 「……」 俺の言葉に長門はすっと身を引き、中に入るよう促した。遠慮なく入らせてもらった。 中からいい匂いがしてくる。これはカレーか? 「そう」 「そうか」 ちょうど腹をすかせていたところだ、早く食べたい。 「座って待ってて」 そう言うと長門は台所へ消えていった。 場を持たせるために部屋を見回す。以前は殺風景だった部屋もカーテンがかかり クリスマスパーティで持ち込んだがらくたが隅を占めていると、印象がけっこう変わるもんだ。 あの年末で俺の長門に対する印象は大きく様変わりを見せたな。 もう一人の長門のところまで思考が飛んだところで、 「お待たせ」 長門がお盆に二人分のカレーとサラダ、それと水を載せてやってきた。 料理を載せたお盆を持ったまま、しばらく止まっていたが 「横に座っていい?」 との言葉を俺が快諾したことで再び動き出し、料理をテーブルの上に並べ、俺の横にちょこんと座った。
レトルトじゃないな、この作りは。サラダも色とりどりのきちっとしたやつだ。 一目見てそう思った。ずいぶんと手の込んだ作りになっている。 「いただきます」 さかんに腹の虫が自己主張し始めたので早速いただくことにする。 スプーンですくって口に運んだ。 「うめぇ」 信じられん。これは本当にカレーなのか? カレー特有の辛さを補うようにじわっとした 甘さが舌を優しく包み、水がなくても何杯でもいけそうな塩梅になっている。 米もカレールウに合うように、絶妙なかたさを維持し、ジャガイモやニンジンも 大きく切ってある割に歯をたてなくてもすっと口の中で溶けていく。 角切りの牛肉に至っては、外から見た限りではしっかり焼けているのに中はミディアムレアだ。 安物のリポーターみたいな言葉を連ねてしまったが、つまりそれだけおいしいってことさ。 いったいどんな作り方をしたら、こんなんができるんだ。 「知らない」 次から次にカレーを口に運びながら、俺に寄り添った長門が答える。 「ふつうに作っただけ」 無表情で言われると、ほんとに普通に作ったらできましたって感じがするな。 しかしそれではなんかもったいないから、俺のために精魂込めて作ってくれたってことにしとくぜ。 「そう」 心なしかうれしそうなトーンになる。意外とがんばったのかもな。 長門と二人でせっせとカレーを食べ、腹はもう満腹だ。 「さて、どうする?」 食後のお茶を飲みながら、長門に問いかけた。 同じく湯のみを抱えていた長門は、湯のみをテーブルの上に置くと俺を見上げ、 「……」 首をわずかに傾ける。なんだその意思表示は。俺に任せるってことか? 「それでもいい」 首を縦に動かし、 「あなたがいるのであれば」 俺を見つめながら言った。
どうすっかな。いきなり押し倒してもいいんだが、なんか違うだろ。 俺の思考を読んだのか、珍しく長門から言葉を発してきた。 「一昨日の事は、想像外」 「想像外?」 「そう。朝比奈みくるとあなたがそこまで、」 ここで少し言葉を探すような間をあけ、 「進んでいる、とは思ってなかった」 思ってなかったのか。ということはつまり…… 「わたしは肉体関係を迫る気はなかった」 そう言えば、朝比奈さんにしたのと同じ事をしてくれ、と言っただけだったな。 しかしそれなら、 「俺がやろうとしたとき拒絶すれば良かったんじゃないのか?」 「いずれしていたこと。順序の問題」 まあ、そうかもしれん。 「じゃあ、今日は順序よくデートでもするか」 俺の提案に、長門はこくっと首を縦にふった。 それから俺たちは外へ繰り出し、カップルがするようなことを一通りやった。 と言っても、近場にそんなデートスポットがあるわけでもないので 川のほとりを散策したり、ウインドーショッピングをしたり、ゲーセンで 長門が指差すぬいぐるみを取ってやったり、まあ高校生らしいことをした。 そして最後に向かった先は、長門の希望で図書館だ。 ここに来るのも久しぶりだった。昔はともかく、今の俺は本などそう読まないんでね。 本の山を目の前にして、長門は磁力で引き寄せられるように奥へ向かっていった。 デートだし、俺も長門についていってやるべきだろうな。 そう思って足を動かそうとすると、 「あれ、キョン?」 後ろからどこかで聞き覚えのある声がした。
心臓が一瞬止まった。そう表現しても大げさじゃないだろ。 だってその声はハルヒのなんだからな。 朝比奈さんのときは又聞きだったから、ギリギリごまかせたが 現行犯だとどうしようもないぞ。しかも用事があると偽ってのデートだ。 幸い長門は奥に行っていない。なんとかやり過ごさねば。 「よう、ハルヒ。お前も図書館に用か?」 振り返りながら、声を返す。 「やあキョンくん、久しぶりっ!」 ってなんでハルヒと鶴屋さんが並んでるんだ。これ以上俺を驚かせないでくれ。 鶴屋さんは何やら目配せをしていた。ああ、昨日のことは内緒ってことですね。わかりました。 「あれ、鶴屋さんもですか。珍しいですね」 「まーねー。ちょっとハルにゃんと偶然そこでばったし会ってさ」 あからさまに嘘っぽいことをおっしゃる鶴屋さん。 「それよりキョン、あんたの用事って図書館だったの?」 ハルヒが声をかけてきた。 「いや、図書館に来るのも用事のうちだが、さっきまではデパートで買い物してた」 「ふうん」 あまり興味のなさそうな声を出す。 「ま、そうね。パトロールしてたら図書館閉まっちゃうし」 パトロール中に図書館に行くことはできるんだが、まあそれは置いておこう。 「あれっ、キョンくんかわいいの持ってるね?」 鶴屋さんが指摘してきたのは、さっき長門に取ってやったぬいぐるみだ。 「ああ、これですか? 妹とケンカしちゃって、仲直りのためにと」 「妹くんとケンカしたの?」 「ええ、なんだか背伸びしたい年頃らしいです。よくわからないことで怒って」 これだけは本心だ。 「妹ちゃん、大切にしなさいよ」 ハルヒが付け加えてくる。お前に言われなくてもわかってるさ。
明日忘れずに来なさいよ、と言ったハルヒは鶴屋さんを伴って右側の一般図書コーナーへと向かった。 ふう、長門がいるのは向かって左だ。なんとかなりそうだな。 奥で本を読んでいた長門に仔細を話し、図書館から一刻も早く出ることを提案すると 長門は少々不満げだったがうなずいてくれた。 それから俺は長門を送ることにして、自転車を引き取り、後ろに長門を乗っけた。 いつかのように自重をゼロにすることを提案してくれたが、それだと長門を乗せている気分に なれないので断った。そもそもそんなことしなくても、長門は十分に軽いからな。 おずおずと腰に腕を回してくれた長門の感触を楽しみつつ、軽快に自転車は進んでいった。 マンションの前で別れることにして、長門を下ろす。 「じゃあな、今日は楽しかったぞ」 そう言ってこぎ去ろうとした俺に、視線を投げかけてくる。 「ん? どうかしたのか?」 「そっちはあなたの家に向かう方向ではないはず」 ぎくっ。 「い、いや、朝比奈さんの家に忘れ物をしたから取りに寄ろうと」 「……」 うっ、朝比奈さんの名前を出したのは失敗だったか。 無表情は変わらないが、さっきまでの柔らかさは影を潜め、痛さを感じる。 長門はそのまましばらく沈黙していたが、 「そう」 端的に言葉を発すると、そのままマンションの中へ入っていった。 俺は朝比奈さんの家に向かうは向かったが、何もせず謝り倒して帰宅した。 さすがに、あんな長門を見たあとでぬけぬけとよろしくやる根性はない。 というか、やったら長門に何をされるかわかったもんじゃない気がしてな。 不機嫌な顔をする朝比奈さんを前にして、俺は心底思った。 なんかどんどんダメ人間になってないか、俺。 家に帰ったら、妹がミヨキチの家に泊まりに行ったことを聞かされた。 謝るのは翌日に後回しだな。明日はパトロールか。 古泉の忠告は気になるが、ま、みんないるし大丈夫だろ。 その考えが逆に甘かったのを知ったのは、翌日になってのことだった。
「遅い! 罰金!」 集合時間十五分前に着いたんだが、やっぱ無駄だった。 新年になっても変わらないものは変わらんな。 「おはようございます」 古泉が声をかけてきた。だいぶ調子も良くなったようだな。 「ええ、おかげさまで。それよりあなたのほうはどうなんですか?」 不思議なことを言ってくる。 「俺のどこが不健康そうに見えるんだ?」 「調子が悪いようにはみえませんね。ですが……」 とちらっと後方を確認するような仕草を取る。なんだ? 古泉の肩口から覗き込む。 ……帰ってもいいかな、俺。 朝比奈さんと長門がかなり険悪なムードでたたずんでいた。 一触即発、というほどではないにせよ、とにかく怖い。 なんでハルヒが気付いてないのか不思議なぐらいだ。 「僕が来たときにはもうあんな感じでした」 声を潜める古泉。 「なにをなされたんですか?」 「いや、どうも口が過ぎたらしい」 そう言うのが精一杯だった。古泉は、肩をすくめ、 「どうやら、涼宮さんの提案を断って正解だったようですね」 「結局なんだったんだよ、それ」 古泉は一人だけ肩の荷を下ろしたようなさわやかな笑いとともに言いやがった。 「じきにわかります」 俺のおごりで各自適当に注文する傍らで、ハルヒは例の爪楊枝を取り出した。 「さあ、選びなさい!」 俺が引いたのは印入りの爪楊枝だった。古泉、長門、朝比奈さんと引いていく。 おや? ハルヒの手に残ったのは…… 「ふうん、キョンとか。ま、いいわ。それじゃお昼に再集合よ!」 ハルヒと二人でパトロールなんて久々だった。
ここまでー
475 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 19:53:11 ID:PFZEY1xJ
泥沼だあ……でもGJ!!
GJ!!!!!!! 泥沼感が何とも素晴らしいです
477 :
7-896 :2006/05/27(土) 20:05:32 ID:5rsPrSX9
何でかわかりませんが、カレーの描写を読んでいて不覚にも勃起しました 適度に挿入される修羅場が刺激的で良いですね さて、「エマージェンシーモード」の長門は時を止められるってことで、 JoJo3部承太郎対DIOのパロディで長門対朝倉を書こうと思いましたが、 エロにならないし、簡単に想像できてしまうので止めました。
478 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 20:06:10 ID:V+jrFPnp
479 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 20:08:35 ID:N2rHcQs/
GJだ!!
いまさらだが、無謀にも
>>292 の設定で書いてみた。
投下してもいいだろうか?
小説書いたのなんて初めてだけど。
480 :
7-896 :2006/05/27(土) 20:10:55 ID:5rsPrSX9
481 :
梅雨 古泉編 :2006/05/27(土) 20:11:00 ID:XuuPUQpl
>>479 sageたほうがいいかも。前下げてなくて注意されたことがあったので。(自分が)
>>472 GJ。今のが終わったら、そろそろ古泉編投下しますね
482 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 20:11:05 ID:V+jrFPnp
483 :
479 :2006/05/27(土) 20:20:25 ID:N2rHcQs/
そういってくれるのなら、投下してみる。
>>481 サンクス
あたし、涼宮ハルヒはSOS団の活動を終えて家に帰ったの。 いつもと変わらない一日だったわね。 キョンがいて、有希は本を読んで、古泉くんは微笑んでて、 みくるちゃんはお茶を入れてて、本当に何もなかったわ。 …でも、あたしはそれを楽しく思ってる。心境の変化って怖いわね。 中学の時は、こんなふうに笑ってるなんて想像もつかなかったのにね。 …なに考えてたっけ? そうそう。家に帰った後に、部室から借りた本を読んでいたのよ。 でね、その話はエスパーが主人公なの。 外面と内面の差をテーマにしたものだったわ。 これを見て考えたの。もし人の心がわかったら、どれだけ世界観が変わるだろうなぁって。 だって興味ない?周りの人が本心ではどんなこと考えているのか? …まっ、無理なのはわかってるけどね。そんな力があるならとっくに使えてるし。 それに、あたしの周りにそういう裏表のあるやつなんていないしね。 あってもしょうがないか。 …って、そんなこと言ってる間に、もうこんな時間になっちゃったじゃないの。 あたしは寝るわ。おやすみ。 だけど次の日、登校している時にその無理なことがが現実になっているのに気づいたの。 そう、あたしは人の心が聞こえるようになってしまったの。 ここで信じられる人なんていないでしょうね。でも本当なんだもん仕方ないでしょ? その人の…その…恥ずかしいことがわかるんだもん!! もうそれはいいの!それよりせっかく面白いことができるんだからもっといろいろな人で 試したいわね。というわけで、さっそくSOS団の皆のことでも視てみようかしらね。 ――まっ。たいして面白い結果にはならないでしょうけど。
ガチャッ 部屋の中には、有希が窓際で本を読んでいた。 有希って普段どんなこと考えているのかしらね。 「あいかわらず早いわね、有希」 「…………」 『どうやらハルにゃんがきたようだ。こんちわーハルにゃん』 ――瞬間あたしのなかで、時間が止まったわ。 だって有希の、あの有希の考えてることが異様なテンションだったのよ。 イメージ的には、鶴屋さんみたいな。 あたしじゃなくても同じ反応するわよ。絶対。 「………?」 『ハルにゃんの動きが止まった。なんでだろう?この前みたく仮装してるわけでもないよね。 あっ。さては私に惚れたな?ああっハルにゃん気持ちは嬉しいけど、私にはキョンくんが いるからね。そういえばキョンくんは今どこにいるのだろうか。はやく顔をみたいよぉ。 なぜなら私はキョンくんを一日一回は見なきゃいけないのだ。もう知ってると思うけどね。 あーあ。入ってきたのがハルにゃんじゃなくて、キョンくんだったらよかったのにな。 なんだかキョンくんへのラブが止まらない。ガマンはしない。抑える必要もないしね。 キョンくん大好き。キョンくん愛してる。キョンくんかっこいい。ハルにゃんおジャマ虫。 キョンくん素敵。キョンくん魅力的。いっちーどうでもいい。キョンくん天才。キョンくん 美しい。みくるんずるい。キョンくん強い。みくるんすごく羨ましい。キョンくん最高。キョ』 あたしは、おもわず顔を背けてしまった。 有希は不思議そうな顔をしていた気がするけど、ショックが大きくて対応もできないわ。 なんかもういろいろと言いたいことはあるけど、考えたくもないわ。 あたしの頭がどうにかなりそうよ。誰か助けて。
ガチャッ 音と共にドアが開いて古泉くんが現れた。さすが副団長ナイスよ!おねがい、あたしを助けて! 「あぁ。こんにちは、涼宮さん」 『どうやら彼はまだ来てないようですね。あの可憐な姿はお預けですか』 ――えっ、今の何古泉くん?彼ってキョン?キョンが可憐?それ新手のジョーク?つまらないわよ? あたしの頭は疑問符でいっぱいだ。この状況を理解できる人なんているのかしらね。 「涼宮さん?どうかしましたか?…返事しませんね。長門さん、何か知りませんか?」 『彼を落とす方法でも考えていたら困りますからね。一応聞いておきましょうか。 この陰険宇宙人が答えるとは思いませんけどね。予想通り僕の言葉を無視する宇宙人。 でも涼宮さんは、そのようなことはできませんね。ツンデレなくせに勇気がないですからね むしろこの宇宙人の方が凶悪ですね。自分の行動を恥ずかしいと思っていませんからね。 彼が押しに弱い性格だと知っているでしょうし。まったく陰で何をしているのか。僕でさえ ガマンしているのに。当面の敵は、彼女だけでしょうね。 朝比奈さん?あー…彼女は問題ないでしょうね。あんなブリっ子とどうにかなるはずがありません。 しかし…敵ではない人がほとんどですが、彼を狙っている人は多いんですね。 やはり彼の美しさにはいかなるものも心奪われるようですね。でも彼は僕のものですからね、皆さん』 古泉くんが有希に尋ねながらそんなことを考えていたの。あたしたちへの扱いが酷いけど、それよりも。 なんと古泉くんははキョンのことが好きなようだ。もちろん性的な意味で。 …………うぇ。 あたしはボーイズラブなんかには興味ない。しかも知り合いがそんなだなんて気色悪いだけよ。 ていうか、まさかあの古泉くんがホモだったなんて。しかも相手はキョンよ。 あたしは最初、古泉くんに特殊な設定を求めてたけど…こんなんはいらないわよ! そ、そろそろ癒しが必要ね。おねがいみくるちゃん!あなただけが頼りなの!早く来て!
ガチャッ 「ごめんなさい。遅れてしまいました」 扉の開ける音と、可愛い声。誰かなんて確認するまでもないわ! その声は、我がSOS団のマスコットキャラの――。 「みくるちゃんっ!」 大声を上げてしまうあたし。ごめんね、みくるちゃん。でもこれで――。 「はぅあ!」 『いきなり私の名前を叫ぶ涼宮ハルヒ。でけぇ声出してんじゃねーよ、ボケ』 ――あたしの心は癒されなかった。 えっと…その外見からは想像もできないような…腹黒ーい台詞が聞こえたんだけど? これはさすがに間違いよね。うん、そうに決まってるわ。だからハルヒ、勇気を出すのよ。 「え、えっと…みくるちゃん?」 「あの…どうかしたんですか?顔色が優れないみたいですけど」 『涼宮ハルヒの様子がおかしい。風邪でもひいたのか?私で遊んでた罰だ、ざまぁみろ』 …うん、間違いじゃなかったみたいね。 「涼宮さん、さっきからそんな状態なんですよ。何か心当たりはありませんか?」 「んーっと…ごめんなさい。わかりません」 『話しかけてくるホモ泉。きめぇだろ、近づくんじゃねーよホモの分際で。 私はキョンくんに会いたいんだよ。キョンくん早く来てください。私の純潔が奪われちゃいます』 ………えっ?今の気持ち? そうね。大好きなキャラクターの着ぐるみの中の人が、オッサンだったときの子供の気持ちかしら。 皆…裏表、激しいのね。皆…仲、悪いのね。皆…キョンのことが、好きなのね。 ――皆…あたしのこと、嫌いなのね――。 そっか…そうなんだ。 あはははははは。 ――そして涼宮ハルヒは、考えるのをやめた――。
「――っ!はぁっ、はぁ、あ、あれ?」 気がついたらあたしはどこかの廊下にいた。いつの間にか逃げ出したみたい。 でも仕方ないじゃないのよ。悲しい気持ちが消えないんだもん。 きっと顔にも出てると思う。『あたしは悲しいです』って。 ――だって有希が、小泉くんが、みくるちゃんが、裏ではあんなこと考えてたなんて。。 じゃ何?今までのことはあたしの独りよがりだったっていうの?皆は楽しくなかったっていうの? ――キョンは…どうなんだろう?キョンも心の中はあんなのなのかしら? …あたしのこと…嫌いなのかな? 「おい。なにかあったのか、ハルヒ?」 『なんとそこにうずくまっていたのは、ハルヒだったのだ。 そう、黙ってたら一般受けもするであろう容姿なくせに、 普通なことを嫌い、とんでもなく天上天下唯我独尊で、 だけど最近は、俺達とくだらないことをして満足する 変に可愛げのあるあの我等がSOS団の団長、涼宮ハルヒである。 そんなこいつが、こんな状態だとは。ハルヒは無事なのだろうか。 もしかして、これまで以上にとんでもないことになるんじゃないだろうな』 ――え? ……いつのまにか…あたしの前にキョンがいた。 …キョンは……変わらなかった。あたしがいつも見ていたキョンと、全然。 ――キョンは、キョンだけはあたしに対して正直でいてくれたのね。
「キョーーーーーーーン!」 「のわぁ!なんだいきなり!」 『次の瞬間、ハルヒが俺に襲い掛かってきた。というよりは、抱擁してきたというべきだろうか。 もちろん俺は男で。こいつは女なわけだから。男が興奮してしまうのも当然のことである。 いやいやまて、俺。相手は女といえど、あのハルヒなんだぞ。 どうせこれもハルヒの悪戯か何かに決まっているんだ。俺は騙されないぞ。でも、やわらかい』 それが嬉しくてあたしは思わず、キョンに抱きついちゃったわ。 そのときのキョンの反応があまりにも面白かったから、もっと強く抱きしめたの。 そうしたらキョンの顔が、スケベな感じになったの。こいつは本当に裏表のないアホね。 ――それでもこんなに嬉しいのは…やっぱりあたしはキョンのことが―― 「――ねぇ、キョン」 「ど、どうしたんだ。ハルヒ」 『ハルヒは何かを決意した表情をしていた。何故だろう?なにか変な予感を感じる』 キョンは、あたしの言いたいことがわかっているようね。よぉく聞いておきなさいよ。 いままでは、されたことはあってもしたことは一回もないんだからね! 他の奴等には悪いけど…。いいえ!あたしを騙してたんだから、このぐらい当然よ! ――今日はいろいろあったけど、これで帳消しにしてもいいかな? 「あたしね…キョンのことが――――」 瞬間、あたしの目の前が真っ暗になった――――。
「んっ…ううん…ふわぁ、ってあれ?」 いつのまにか、あたしベッドの上にいたの。不思議に思って時計をみたら…午前六時。 ということは、あれは夢だったのね。 「そうよね。あの三人があんなんなんて、ありえないわよねぇ」 あたしは笑いながらベッドから起きて、制服に着替えることにした。 部室に行くと、キョンを除いた三人がいた。 「…………」 「こんにちは、涼宮さん。今日もいい天気ですね」 「あっ、涼宮さん。今お茶を入れますね」 有希は本を読んでて、古泉くんは微笑んでて、みくるちゃんはお茶を入れてる。 いつもの日常。これで裏ではあんなこと考えてるのかしらね? 「あぁぁっ!!」 あれは夢なのよ!いつまでも気にしてるんじゃないわよ、あたし! 「あ、あの。何かあったんですか?」 いきなり叫んだあたしに、恐る恐る尋ねるみくるちゃん。やっぱり可愛いわね。 「ううん、なんでもないの。ごめんね、みくるちゃん」むにゅ。 「ひょわぁぁ!!」 返事をしながら胸を揉むのは忘れない。むっ、この前より大きくなってるじゃない。 恥ずかしそうにするみくるちゃんはほっといて、とりあえず椅子に座る。 そしてお茶を一杯。うん、おいしいわ。 『けど昨日はあぶなかったな。まさかハルにゃんがあんな強硬手段をとるとはね。 様子がおかしかったのはそういうことか。まったく油断も隙もないね、ハルにゃん。 キョンくんは私のなのにぃ。いつか宇宙にかわっておしおきだからねハルにゃん』 『しかし昨日はあんなことになっているなんて想像もしていませんでしたよ。 涼宮さんにあんな度胸があったとは。これはとんだ計算違いですね。 長門さんもいるし、厄介ですね。しかし僕は諦めませんよ。彼の尻穴は僕のものですからね』 『涼宮ハルヒが私の胸を揉みやがった。私の胸はキョンくんに好かれるためについてんだぞ。 お前なんかお呼びじゃねーんだよ。ひっこめ腐れマ○コ。 正直靴に画鋲仕込むくらいだったら、満場一致で許されると思う。今度やってみるかな』 ――はい? 今とんでもないものが聞こえたんだけど。あたしは恐る恐る確認した。 そこにはいつもどおりの三人。おかしいところは何もない。 ……気のせい……よね?
>>444 むしろ涼宮さんは話を続けることを望んでいるようです。
これで終わりだ。 ハイテンション長門や黒みくるは他所の独自を参考にしたが、ホモ泉は一からつくった。 書いてて俺の文才の無さがよくわかった。 こんな駄文を投下してすまなかった。おとなしくROMることにするよ。 俺は長門が好きだ。
>>492 GJ!!!!!!!!!!!
中々に面白かったw一応これは三次創作かな?
>>487 のラストに吹いたw
割とよく出来てると思う。乙
>>492 GJ!メチャ面白かったよ
駄文なんて言わんで気が向いたらまた書いてください
496 :
7-896 :2006/05/27(土) 20:33:26 ID:5rsPrSX9
>>492 無茶な設定でよくやったと誉められるべき
>>492 イイヨーイイヨー
ハイテンションゆっきー、黒みくるん、モーホー古泉の揃い踏みはたまらんね
499 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 20:37:49 ID:CtHLtUt2
>>492 三次創作とは思えないクオリティの高さでした、GJ!!
……続き(゚∀゚)マダー?
501 :
前スレ968 :2006/05/27(土) 20:45:27 ID:CyEdzG+Y
流れをぶった切ってすまんが昼に言った気分転換投下。 元ネタは……読めばわかると思うので言わん。 あと、エロなし。
503 :
前スレ968 :2006/05/27(土) 20:46:01 ID:CyEdzG+Y
改めて思い返すと、まあ色々な事があったものだと思う。 俺達SOS団はある大きな区切りを迎えた。 朝比奈さんは一足先に卒業したが、その後もちょくちょく一緒に行動していた。 そして、俺達もつい先日卒業式を終えた。 長門、古泉、朝比奈さんは卒業式が終わるとどこかへ行ってしまった。 なんでも、それぞれの親玉から出頭の命令が出たんだとか。 『また会えますよ』 と、結局最後まであのニヤケ面を貫いた古泉の言葉が妙に頭に残っている。 この街に残ったのは俺とハルヒだけであり……そのハルヒも今日、旅立つ。 ハルヒの『最後くらい見送りなさい』という一言によって、俺はハルヒを駅まで送ることになった。 もっとも、俺も言われずとも見送りに行くつもりだったのだが。 まだ朝も明けない暗いうちから、ハルヒを乗せた自転車を漕ぐ。 三年間使い続けたこの自転車も、大分錆び付いたりして時々苦しそうに悲鳴を上げる。 必死にペダルを漕ぐ俺の背中に寄りかかるハルヒ。 もう春も近いとはいえ気温はまだ低く、明け方ともなると凍えそうになる。 けれども、背中から伝わるハルヒの体温は、不思議と俺の体を温めてくれた。 「もうちょっと飛ばしなさいよ」 楽しそうに無茶を言うな。 ただでさえ坂道なんだ、これ以上スピード上げようものなら俺が死ぬ。 朝方の街はやたらと静かで、人がいない。 まだ薄暗いこともあって、いつだかにハルヒと二人で放り込まれたあの空間を思い出す。 「なんか、思い出したわ。あの変な夢」 同じ事を考えていたか。 といっても、コイツは最後まで夢と思ってくれているようだが。 流石にあの時のアレは……まぁ、忘れたい。 一度思い出してしまった記憶をどう封印しようかと考えていると、 「キョン!見て、あれ!!」 顔の横から伸びてきたハルヒの指がさす方へと、視線を向ける。 朝焼け、だった。 薄暗い世界に金色の光が差し込んで、全てを染め上げてゆく。 言葉もなかったね。 ハルヒも、珍しく黙り込んでその光景に見入っていた。 不意に、俺の首にハルヒの両腕が回された。 何も言わずに、ギュッ、と心地よい強さの力が入る。 なんとなく、ハルヒは笑っているんだろうな、と考えた。 どうして笑えるんだか、俺には理解できそうにない。 何故なら俺はきっとその時、泣きそうな顔をしていたんだろうから。
504 :
前スレ968 :2006/05/27(土) 20:46:33 ID:CyEdzG+Y
駅に着くと、一足先にハルヒは構内へと向かった。 俺は駐輪場に自転車を置いて、ハルヒの後を追う。 ハルヒは、券売機の横で俺を待っていた。 先に買っておけと言ったんだがな。 「別にあたしの勝手でしょ。まだ時間あるし」 そう言って、券売機に小銭と札を一枚放り込むハルヒ。 一番端の一番高い切符のボタンをハルヒは押した。 俺が買うのは、一番安い入場券。 その差が、俺とハルヒの距離を表しているようでなんだか少し気に入らなかった。 「キョン!ちょっと!」 改札を通る時に、不意にハルヒに呼び止められた。 見れば、ハルヒが鞄の紐を引っ掛けて足止めを食らっていた。 一昨日に買ったと言う鞄の紐。 これを外さなければハルヒはこの街から、などと一瞬考えてしまった。 じっと見つめてくるハルヒとは目をあわさずに、ただ一つ頷いて鞄の紐を外した。 改札に引っかかるその紐が、妙に頑なだったのは俺の気のせいだろうか。 しばらく言葉少なに雑談していると、ハルヒの乗る電車がやってきた。 そして開く電車のドア。 ここから先は、俺は、行けない。 俺達の最後を告げるように、電車のベルが鳴り響く。 何万歩費やしても追いつけないような一歩を踏み出して、ハルヒが電車へと乗り込んだ。 ―――乗り込んで、振り返り右手を差し出す。 思えば、コイツと握手したことはなかったな。 右手をハルヒの右手に重ね、しっかりと握り合った。 「約束よ。必ず、また会いましょ」 俺は、答えなかった。 答える代わりに、頷くように俯いた。 ベルが鳴り終わると同時に手を離し、俺は数歩下がった。 ハルヒの姿は見えない。 そして、電車が走り出した。 なあ、ハルヒ。 間違いじゃないよな。 あの時、おまえは―――
505 :
前スレ968 :2006/05/27(土) 20:47:20 ID:CyEdzG+Y
それに気づくが早いか、俺はホームを駆け出していた。 今まで生きた中で、一番速く走ったと思う。 駐輪場に駆け込み、自転車に跨って全力で漕ぎ出す。 まだ間に合う。 錆び付いた車輪とチェーンが悲鳴を上げる。 頼む、切れてくれるなよ。 ハルヒと登った坂を、全力で漕ぎながら下る。 風よりも早く自転車を飛ばしながら、必死に電車と並んで走る。 普段ならできるはずもないと笑い飛ばすようなことなのに。 だけど、今だけはハルヒに追いつけと精一杯自転車を飛ばす。 それでも、ゆっくりと俺は離されていく。 なあハルヒ、おまえ泣いてたんだよな。 あの時、閉まったドアの向こうで。 顔なんざ見なくてもわかってたさ。 おまえとの付き合いも結構長い間続いてたんだ。 だからな、ハルヒ。 俺はおまえとの付き合いをこれっきりになんてしないぞ。 約束だ、ハルヒ。 いつかまた、会おうぜ。 その時は、SOS団全員集合だ。 またあの時と同じ握手をしよう。 今は……こうして手を振るくらいしかできないけどな。 帰り道に見た街は、早くも賑わいだしていた。 ほんのついさっきまではあんなに静かだったのにな。 おまえがいないと、なんだかんだでまた退屈なんだろう。 ああ、また思い出しちまったよ。 おまえと二人で放り込まれたあの空間を。 家までの道を、一人で自転車を漕ぐ。
506 :
前スレ968 :2006/05/27(土) 20:48:22 ID:CyEdzG+Y
その途中で―――俺はハルヒの背中の温もりを、微かに感じたような気がした。 スマソ、この一文付け忘れた。
508 :
前スレ968 :2006/05/27(土) 20:50:50 ID:CyEdzG+Y
というわけでBUMPの『車輪の唄』ネタでした。 タイトルは『涼宮ハルヒの唄』かな? イマイチ原作の良さとキョンらしさが中途半端な気がする。 キョンとハルヒの関係が恋愛に発展しなかったらこんな感じかな、と。 車輪の唄聴いてて唐突に思い立って一気に書き上げた。
BUMPの曲が元ネタか?
510 :
7-896 :2006/05/27(土) 20:54:09 ID:5rsPrSX9
>>506 黄昏た雰囲気がなんともいえなくてイイ GJ
>>508 言われて気づいたw
>>509 「車輪の歌」
錆び付いた車輪 悲鳴を上げ
僕等の体を運んでいく 明け方の駅へと
ペダルを漕ぐ僕の背中
寄りかかる君から伝わるもの 確かな温もり
線路沿いの上り坂で
「もうちょっと、あと少し」後ろから楽しそうな声
町はとても静か過ぎて
「世界中に二人だけみたいだね」と小さくこぼした
同時に言葉を失くした 坂を上りきった時
迎えてくれた朝焼けが あまりに綺麗過ぎて
笑っただろう あの時 僕の後ろ側で
振り返る事が出来なかった 僕は泣いてたから
券売機で一番端の
一番高い切符が行く町を 僕はよく知らない
その中でも一番安い
入場券を すぐに使うのに 大事にしまった
おととい買った 大きな鞄
改札に引っ掛けて通れずに 君は僕を見た
目は合わせないで 頷いて
頑なに引っ掛かる 鞄の紐を 僕の手が外した
響くベルが最後を告げる 君だけのドアが開く
何万歩より距離のある一歩 踏み出して君は言う
「約束だよ 必ず いつの日かまた会おう」
応えられず 俯いたまま 僕は手を振ったよ
間違いじゃない あの時 君は…
線路沿いの下り坂を 風よりも早く飛ばしていく 君に追いつけと
錆び付いた車輪 悲鳴を上げ 精一杯電車と並ぶけれど
ゆっくり離されてく
泣いてただろう あの時 ドアの向こう側で
顔見なくてもわかってたよ 声が震えてたから
約束だよ 必ず いつの日かまた会おう
離れていく 君に見えるように 大きく手を振ったよ
町は賑わいだしたけれど
世界中に一人だけみたいだなぁ と小さくこぼした
錆び付いた車輪 悲鳴を上げ
残された僕を運んでいく
微かな温もり
涼宮ハルヒの車輪 だな
>>503-506 まさに青春。GJ。
歌は歌でも「なごり雪」と「駅は今、朝の中」が思い浮かんだ自分は
ジェネレーションギャップ感じまくりだなあ。
BUMPヲタの俺には正直たまりません 前もスノースマイルが元ねたのがあったような
誰か 「K」を元ネタ 「シャミセン」を主人公にして書いてくれ
BUMPは歌詞が良質なストーリー仕立てになってるからSSと合わせやすい んだろうな、アルエな長門を激しく希望
>>516 ホーリーナイトのとこがシャミセンに脳内変換されてワロタ
>>516 なぜか、みくるの裸を描いてるキョンを想像したw
>>505 GJ!
読んでる途中で車輪の唄かな?って思ってたから、当たってちょっと嬉しい。
>>517 そのネタ頂いていい?ちょっとチャレンジしてみる。
泣いた゚・(´Д⊂ヽ・゚・
このスレの雰囲気壊したくないけど言っとく
>>511 歌詞を載せるな。著作権ってのがあるんだ
>>517 いいも悪いも、やってくれるというならこっちに断る
理由なんてまったくもってない!w
傘SSの元ネタってSHUFFLE?
527 :
梅雨 古泉編 :2006/05/27(土) 21:28:31 ID:XuuPUQpl
またまた流れをぶった斬って
>>407 の続き
昨日長門からのこれで何度目になるかわからない、ハルヒによる超常現象が起こっていることを聞いてからの次の日のことだ。
朝のTVでの天気予報は、またまた快晴で降水確率もまったく無かったが、念には念のため、傘を持ってきた俺はいつも通りハルヒの席の前に座る。
後ろを向いてハルヒの表情を窺ってみる。
ハルヒはいつも通り、窓のほうへ顔を向けて、機嫌の悪そうな顔をしている。
俺が見ているのに反応したのか、こちらを向いて、
「ねぇ、キョン。あんた昨日と一昨日・・・・」
と言い掛けた後、「何でもない」と言ってまた視線と顔を窓のほうへ向けていった。
何が聞きたかったんだ?と聞こうとしたが、担任の岡崎が入室してきてHRを始めだしたので、俺は仕方なく前を向くことにした。
その後、ハルヒに今朝の事を聞こうとしていたんだが、俺のちっぽけな脳内記憶装置は放課後になった頃には消去されているわけで、
そのまま、何も気がかりすることなく、朝比奈さんのメイド姿を見ることだけを考えながら文芸部部室へ行く。
SOS団の活動はいつも通りで、ハルヒにはこれといって何かと変化は無かった。
昨日の長門曰く、何かがハルヒに起こってはいるらしいが、原因がわからないとくればどうしようもない。
そんなこんなでSOS団解散後の今だ。三度目になるんだが。誰か傘持ってないか?
予想通り、活動が終わった途端に雨が降り出して来たのはいいんだが、肝心の傘が無い。
今日はちゃんと傘持ってきたハズなんだが、傘差しに昨日買った安物のビニール傘が無い。
くそっ、誰か持って行きやがったな。なんて理不尽な野郎だこんちくしょう。
と、つい昨日までは他人の傘を持っていこうとした俺を責めるのはやめてくれ。結局は取らなかったんだからな。
窃盗をしなかった、未遂犯ということにしてくれ。まぁ今度は被害者になったんだが。
さて、どうしようか。傘差しを見ると、今回は見事に傘が一本も無い。
528 :
梅雨 古泉編 :2006/05/27(土) 21:29:41 ID:XuuPUQpl
こりゃあ今度こそは走って帰るしかないか。 と、タカを括っていたら、 「おや、どうしたんです?」 聞きたくない声を聞いてしまった。よし、聞かなかったことにしておこう。 「無視とは酷いじゃあないですか。何かお困りのようだと見受けられますが?」 困ってるは困ってる。傘が無いんだ傘が。どこやらの大馬鹿野郎に、昨日買ったばかりのコンビニ価格450円のビニール傘をパクられたんだよ。 仕方なくSOS団副団長。スマイル0円超能力者の古泉に返事をしてやった。 「おやおや、あなたも災難ですね。すると、あなたは今、傘が無くてお困りのようですね」 まったくもってその通りだ。古泉。お前傘2本持ってないか? 「生憎、僕は傘を一本しか持っていませんよ。お力になれなくてすいません。」 と言うと、古泉は片手に持っていた傘を掲げて見せた。なんかそのアクションがムカツクなおい。 そうだ。いいことを思いついたぞ古泉。 「その良い提案とはなんでしょうか?まさか、この傘をあなたに譲るということではないでしょうね?」 まったくもってその通りだ。その傘くれ。それで俺帰るから。 「あなたに傘を譲ると僕が帰れなくなるのですが?」 にこやかスマイルを少し苦笑させて言った。 「知らん。濡れて帰れ」 「酷い言われようですね。実は僕からの提案もあるのですが」 何だ。言ってみろ。聞くだけはしてやる。 「一つの傘の下で揃って帰」 「もういい。じゃあな。古泉」 創造しただけで寒気がしたので、鞄を頭に掲げて帰ろうとしたら、 「まぁまぁ、そう言わずに。僕も少々あなたに話したいことがあるのですよ。今回の件で」 ハルヒのことか。 「ここで立ち話もなんですから」 すると古泉は傘を差して俺に「どうぞ」とか言ってやがる。畜生。野郎とこんなことするとは思いもよらなかったぞ。 朝比奈さんのあの暖かい肩が恋しい。 仕方無く、俺は古泉と並んで帰ることになった。
529 :
梅雨 古泉編 :2006/05/27(土) 21:32:42 ID:XuuPUQpl
「まぁ、今回はハルヒに関する話だ。この話が終わったら俺は濡れてでも傘から抜けて帰るからな。」 と言うと古泉は傘を持ってないほうの手を上げて、やれやれといったポーズをして苦笑した。 なんだこいつは。 「まぁ、それはそれとして、本題に入りましょう。あなたが昨日長門さんから聞いた話の内容は今日長門さん本人から窺いました」 朝比奈さんはこの事態を知っているのか? 「いえ、彼女には知らせていません。というか彼女はこの問題とは関係ないので、ご安心を」 ということは俺がいちいち時間移動をしなくていいということか。 「ええ。それは必要ないでしょう。ましてや長門さんの能力も使う必要もない。問題解決の鍵はあなたですよ」 何だって?そりゃどういうことだ。 「この雨は涼宮さんが望んでいるのだから、こういった状況になっているのはわかっていますね?」 あぁ、そりゃ長門から聞いた。 「では、何故涼宮さんは望んだのか。しかも、SOS団の活動解散後という決められた時間に」 「俺も色々考えたが、よくわからん。これといってハルヒに異常は見られんしな」 すると古泉は空いた手を顎に当てて、いつものお得意推理ポーズをかましながら、 「これは僕の憶測ですが、きっと涼宮さんはあなたと今、僕とこう並んでいる状況を望んでいるのではないでしょうか?」 ハルヒがこのホモ相相傘を望んでいるだと?おいおい勘弁してくれ。 俺はお前には興味無いぞ。いや、マジで。 「そうではありません。僕が言いたいのは、涼宮さんが、あなたと共にこういった状況になりたいのだと望んでいるのですよ」 「つまりハルヒは、俺と相相傘がしたいってことなのか?」 と言うと、古泉はこくりと頷いた。「僕の憶測ですがね」と付け加えたが。 「ということなので、この状況を打破するには、あなた次第というわけなのですよ。」 俺が何とかしないと、年中この時間帯に雨が降るってことなのか? 「多分そうでしょうね。ま、僕は毎日が雨でもいいんですがね」 お前がよくても、俺がよくねぇよ。大体、なんでお前なんかと相相傘なんてしなけ 「りゃうん?!」 一昨日から数えて通算三度目の悪寒が背中に奔った。バッとまた校舎の方を振り向くが、またまた人影は見当たらない。 な、何なんだ一体。 俺の異常に気付いたのか、古泉は「どうかしましたか?」等と言っているが、そんなもんに返事はせずに俺は何度か振り返りながら、
530 :
梅雨 古泉編 :2006/05/27(土) 21:33:35 ID:XuuPUQpl
ようやくコンビニまで到着し、野郎との相相傘を早々に解散するため、俺はまた新たに傘を買おうとしたら、 古泉と俺の前に黒塗りの高級車が停車する。運転席にはあの、荒川さんが見えた。 「もう少し、あなたとこのままでいても良いと思っていたのですが、残念ですね。ちょっと今から『機関』の会議がありますので、 僕はここで」 気持ち悪いこと言うな。荒川さんに富士山中に埋めといて下さいと伝えといてやろうか。 「そう言わないで下さい。ほんの冗談ですよ」 と、言いながら俺に持っていた傘を渡し、 「その傘は差し上げますよ。もし、気に食わないのなら、明日僕に直接返してくれるといいですよ」 気に食わん。だから明日朝イチで返してやるぞこの野郎。 古泉が車に乗り込み、窓を開けて、 「最期にもう一度言っておきますが、この状況を打破するのはあなた次第ですよ。僕はあなたに期待してますから」 そう言って、「では」とにこやかスマイルをかましたのを最期に、古泉を乗せた高級車は雨の中へ消えていった。 家に着いて、早々とシャワーを浴び、ベットへシャミセンと寝転がりながら、ついさっきまで聞いた古泉の台詞を何度も思い浮かべていた。 「この状況を打破するのはあなた次第ですよ」 「俺次第・・・・か」 ふと気付けば外は雲ひとつ無い夜空に、満月を覗かせていた。 鶴屋編へ続く
ウホッ!良い古泉! 次は鶴屋さんktkr ww
GJ!!鶴屋さん編もwktkして待ってますw
グレイトジョイフル!鶴屋さんwktk
>>526 よろしゅう!
534 :
前スレ962 :2006/05/27(土) 21:39:08 ID:xabJ6VHm
>>508 おまいさんとことん気があうな。
BUMPオタの俺が求婚しにきましたよ。
>>516 ,
>>517 シャミセンでKとなると
石を投げる子供=ハルヒ、鶴屋さん、キョン妹あたりかな?
絵描きはキョンでいいとして恋人は・・・残るはみくる、長門になるがストーリー立てやすいのは長門かねえ。
長門アルエはマジハマりすぎだわな
あるいは
>>492 の涼宮ハルヒの驚愕の設定使って、古泉・みくる・長門の心を読んだ後
キョンの心を見るのが怖くてキョンに会えなくなったハルヒをアルエと見立てるとかも。ていうか見てみたいな。
>>530 GJ!おまいさんもネタどんどんわいてくるなw 鶴屋さん編にwktk
/\___/ヽ (.`ヽ(`> 、 /'''''' '''''':::::\ `'<`ゝr'フ\ + /(\), 、(/)\+ ⊂コ二Lフ^´ ノ, /⌒) < ,,,ノ(、_, )ヽ、,, .:::: > ⊂l二L7_ / -ゝ-')´ .+\ `-=ニ=- ' .::::::/+ . \_ 、__,.イ\ + \ `ニニ´:::/ + (T__ノ Tヽ , -r'⌒! ̄ `":::7ヽ.`- 、 ./| . 涼宮ハルヒの大車輪 ヽ¬. / ノ`ー-、ヘ<ー1´| ヽ | :::::::::::::ト、 \ ( ./ヽ \l__,./ i l.ヽ! | .| ::::::::::::::l ヽ `7ー.、‐'´ |\-、 _______________________________ │二│二│三│三│四│四│五│五│六│六│七│七│八│八│ │筒│筒│筒│筒│筒│筒│筒│筒│筒│筒│筒│筒│筒│筒│
538 :
7-896 :2006/05/27(土) 21:47:01 ID:5rsPrSX9
JPOP聴かない俺は悔しいことにBUMPネタがまったくわからん
でも
>>526 には期待
>>527-530 鶴屋編wktk
あと担任の名前はたぶん岡部
>>538 あ、申し訳ない。岡部でしたw完璧ミスですスマソ・・・・
>>530 GJ!鶴屋さん編wktk
黒みくる系のSSを見ていて思ったが…
どうして黒みくるはキョンに惚れたのだろうか?
541 :
7-896 :2006/05/27(土) 21:51:19 ID:5rsPrSX9
>>538 どんまい
自分の古泉を小泉で投下しちゃった恥ずかしい過去は秘密
>>534 > BUMPオタの俺が求婚しにきましたよ。
代わりにBUMPオタの俺とや ら な い か ?
うほっ
>>534 確かにハルヒアルエいいかも!
長門しかねえとか思ってたけどこりゃ盲点つかれたね お見事
ハマりすぎってか綾波だからなwwwwwww
「くだらない唄」をハルヒ視点とか、「彼女と星の椅子」なんてのも面白いかも。 ……やべ、書きたくなってきた。
やべ、流れについていけねえ
朝比奈みくるの憎悪クソワロタwwww
550 :
神槍 :2006/05/27(土) 22:42:37 ID:2QUVP768
いつも通り、ハルヒが部室のドアを勢いよく開け、開口一番に 「凄い物を手に入れたわよ!」 と嬉々として叫んでいる。その片手にはボロボロの紙切れ。なんだそれは。 「こいつはスゴイ財宝の在処なのよ!!」 ちょっと見せてみろ。 なんだこりゃ、いかにも胡散臭くて安っぽいし、財宝なんてあるわけないだろ。 でもハルヒにとっちゃあ宝の地図ってだけで宝物みたいなもんだな。 「こんどの日曜は、お宝探しよ!!」 信じきったハルヒはとうとう、その真偽を確かめるため、動き出した。 俺は言ってやったね。 「お前はデタラメの地図に目が眩んでるだけだ。やめとけ」 間髪いれずに 「うるさいわね!行くって言ったら行くのよ!」 結局、俺たちはお宝捜しに付き合うことになった。
その日、俺たちは当てにならない地図を見ながら、ありもしないお宝探しをしていた。 でも、なんだか小さい頃を思い出して、なんだか・・・そう。懐かしい気持ちになった。 長門は無表情だったが、何も言わずハルヒに付き合っていた。 古泉は 「いやあ。童心に還りますね」 朝比奈さんは 「なんだかロマンチックですよねぇ」 なんて言っていた。 それはどこまでも酷く胡散臭くて安っぽい宝の地図だった。 だが、宝の地図ってだけで、それ自体で、誰にだって宝物になっちまうのかもな。 なんて鼻が曲がりそうになる臭いセリフを考えていた。 金銀財宝なんて誰もが耳疑うような馬鹿でかい夢物語でも、 ハルヒがあると信じたなら、あいつのことだ。自伝だって書き残すだろう。 俺たちが公園を散策していると、雨が降ってきた。結構強いぞ。 「おい、ハルヒ。今日はもうやめにしよう。こりゃ大降りになるぞ」 と俺が言うと、ハルヒは 「何言ってんのよ!お宝が見つかるまで帰らないわよ!」 どうやら、ハルヒの覚悟の前には俺なんて大した障害じゃないらしい。 夢の終わりはあいつが拳を下げたときだけ、みたいだな。
すると――― 「そうですね。ここまで頑張ったんです。きっとありますよ」 古泉がいつもの口調で言い放つ。 続いて朝比奈さんが 「もうずぶ濡れだし、それにもし宝物が見つかったら素敵じゃないですかぁ」 とずいぶん楽しそうだ。 長門、お前はどうなんだ。 「もんだいない」 気付けば誰もが宝捜しに夢中になっていたようだ。 「ほら、みんなこう言ってることだし、キョン、あんたも手伝うのよ!」 死に際の騎士 その手にグングニル 狙った物は 必ず貫く そんな歌詞の歌があったな、なんて思い出しながら、 「しょうがない、ここまでやったんだ。付き合ってやるぜ」 と最初はバカにしていた宝の地図を信じて、財宝を探す事にした。 俺たちは今、嵐のような雨の中、ありもしないお宝を捜し求めている。 傘を差した通行人が、変な目でこちらを見たり、クスクス笑ったりしている。 例え世界の誰もが俺たちを、ハルヒを笑おうとも俺は決して笑わない。 財宝だってそのうち見つかるだろ。 ハルヒ なんせ、世界の神が俺たちの味方だからな。 Fin
勢いで書いた。反省はしていない。
BUMP好き多いな。俺もだが。ラフメイカーで何か出来そうな気がする… 後小ネタ 黒キョン あ〜あ、やってらんないね。今日もあの馬鹿女の相手せにゃならんのかよ。 かったるいったらありゃしない。みくるがいなかったら絶対に行ってやるもんかね。 後有希か。あれもなかなか可愛いからな。どうも最近俺に気があるような気があるし、 今度誘惑してみるか。 大体女ってのも単純だよな。とくにSOS団の連中は。 ちょっとばかりの主人公気質と熱い台詞でころっとだもんな。 これからが実に楽しみだね。ゆっくり調教して俺好みの女に… 古泉?あぁ、あのホモ野郎か。 機関とやらがなかなか使えるから適当に相手してやってるがな。 有希を陥落させたら奴も用済みだな。 …さて、そろそろ文芸部前だ。ためしに今夜辺り有希でも誘ってみるかな。 さっさとホモ野郎なんかとは縁きりたいしな。 続かない。
傘SSの元ネタ思い出した それ散るだ
長門を笑わせにマンションに乗り込むキョンが浮かんだ。 でも7階だから窓ぶっ壊せねえ・・・
>>555 そのとーりw会話の内容とかは全然違うけど、主人公と別ヒロインが相相傘で帰っているところを
他のヒロインがそれを目撃して、ヤキモチを焼くっていうシチュは一緒です
俺とシャツに入ったハルヒと妹と3人で遊園地に行った次の日の朝。 やっぱりハルヒはそこに居た。 「はあー・・・ 問題はお前をどうするかだ」 「これは困ったわね・・・」 シャツに入ったハルヒを果たして学校に連れて行っていいものなのか。 ハルヒを連れて行くには、俺がハルヒを下着として着ていく、 もしくは鞄の中にハルヒを詰め込んで持っていくという2つの方法がある。 だが、着ないシャツを持って行っても仕方が無い。今日は体育の授業も無い。 だから着て行く、となったらそれはそれで問題がある。 まず、ハルヒが苦しいだろう。何しろ朝から夕方までずっと俺のYシャツの下に押し込められるんだからな。 それにクラスメイトの反応も気がかりだ。恐らく学校ではハルヒは欠席扱いになる事だろう。 この時に谷口や国木田がどう絡んでくるかだ。果たして俺はあいつらに黙り通せるのだろうか。 更に昼食はどこで、何を、どうやって食わせるか、更にトイレは男子便所なのか女子便所なのか。 一番重要なSOS団の活動の問題もある。ハルヒは勿論今日も活動するつもりらしいが一体どうやって指揮を執るのやら。 「どうするハルヒ」 「・・・・・・キョンの・・・ キョンのシャツの中に1日中・・・ キョンの汗の匂い・・・ っはぁ・・・ ハァ・・・///」 ・・・・・・息苦しいだろうとかそういう問題は無さそうだ。ただ別の大きな心配の種が出来てしまったが。 ポケットティッシュ5個は持っていったほうが良さそうだな。いや、それでも足らないかも知れん。 「じゃあ行くぞ、良いかハルヒ、絶対服の中で変な事するなよ」 「まっかせなさい♪」 どうも信用できん。でもそんな事を気にしていたら学校にはとても行けない。 「んじゃあ行って来る」 「キョンくんキョンくん、ハルにゃんはー」 「しーっ!声が大きい」 「ごめんなさい」 『私はここよ』 「ハルにゃんも一緒に行くんだね、いってらっしゃーい」 「ああ、行って来る」
━━━━━ 谷口が絡んできた。 「おいキョン、今日はまだ涼宮の奴来てないな」 「あ、ああ・・・ そ、そうだな」 「キョン、お前涼宮がいなくて寂しいんだろ」 「べ、別にそんな事は」 カプッ 「ひぁっ! っ・・・あっ・・・!!・・・やめ・・・」 「一人で何喘いでるんだキョン、涼宮がいなくて余程寂しいのか?」 「ち、ちが・・・ そんな事はな」 ぺろぺろ 「!!っあ!! っ、ハァ、ちょ、ちょっとトイレ行ってくる、すまん・・・っぁあ・・・ ひっ・・・」 「・・・涼宮がいないとあそこまでおかしくなるのかキョンの奴・・・」 俺は大便所へと逃げ込んだ。 「おいこらバカハルヒ!散々言っただろ変な事するなって」 「私がいなくても寂しくないって言おうとしたでしょ、あんたが悪いのよ」 「本気でそんな事思ってるわけ無いだろうが全く、あれは谷口の前だからそんなこと言ったのであってだな」 「谷口の前だろうと国木田の前だろうとホントの事言いなさいよ、 私がいなくて寂しいって、見せつけなさいあたし達の愛を」 「だからと言ってだな、何も俺の乳首を噛んだり舐めたりする事は無いだろうが」 「でも気持ち良かったでしょ、あたしもいつもキョンにやってもらって気持ち良いんだから あーあ、キョンの乳首からもミルクが出たら良いのに、そうなったらあたしが毎日飲むのに」 そんな事考えてくれるなハルヒ、ホントに出るようになったらどうする、ミルクは下の蛇口からだけで十分だぞ。イカ臭いが。 しかもそれは俺に女になれって事じゃないのか? 「なぁにバカな事言ってるのよ、アンタが女になってどうするの」 ・・・どうもハルヒの頭の中には俺の想像を遥かに超えた通常ありえるはずの無い世界が広がっているらしい。 俺とハルヒが付き合いだしてからというもの、俺も勿論であるが、特にハルヒの変態具合に磨きがかかった気がする。 以前は俺の裸を見て鼻血ブーとか俺の乳首にしゃぶりつくとか俺の汗の匂いハァハァとかそういう事は絶対無かったぞ。 ああ愛というものは恐ろしい、ここまで性格を変えてしまうのか。このままいくと一体どうなるのか。 ってかもう予鈴が鳴ったぞ、もうすぐ1時間目の授業が始まる。 「良いか、とにかく良いかハルヒ、授業中に変な事は絶対するな、もしやったらお前をトイレに流す」 「アンタはアタシにそんな事しないって信じてるから♪」 ・・・だめだこりゃ。はい次行ってみよー。
━━━━━ 今は4時間目。これが終わればようやく昼飯だ。 何やらさっきからハルヒがもぞもぞしているが特に俺に対して危害を加えているわけでもないので良しとしよう。 ただ気になるのは俺のシャツから濃厚な若い牝の匂いがプンプン漂っている事である。 そりゃあ女の子を着ているのだから当然だ。 それにしてもさっきからどんどん匂いがきつくなっている。ついに周りの生徒が何やら俺の噂をしだした。 相当辺りに匂いが漂っているらしい。 ・・・・・・そういえばこの匂い、どこかで嗅いだ事あるな。――いや、これはよく俺が嗅いでる匂いだ。 ―――もしかしてハルヒの野郎・・・! キーン コーン カーン コーン 「・・・やっと授業が終わった」 授業が終わって先生が教室から出て行くと同時に俺はトイレに駆け込んだ。 「おいハルヒ!お前は何をやってる!」 俺は急いでYシャツを脱ぎ捨てる。 「・・・あ、あぁんキョン見ないで・・・ あ、っあん・・・あああん・・・」 何とハルヒが生まれたままの姿でオナニーに耽っていた。 更に下の口にはリコーダーが、後尿道と尻にボールペンが数本突き刺さっていた。どこから持ってきたんだおい。 俺のシャツは既に俺の汗とハルヒの汗と愛液でぐしょぐしょだ。これでは匂いが凄くて当然である。 「人のシャツの中でオナニーする奴がどこにいる!」 「だって・・・キョンのシャツの中にいたら我慢できなくて・・・ キョンに抱かれてる感じなんだもん・・・ っ・・・ あぁ・・・」 くそう・・・ 流石の俺でもまさかハルヒが人のシャツでオナニーするとは考えてなかった。 ・・・こんな事ならシャツをもう1枚持ってくりゃ良かった。俺はこの18禁シャツで後2時間授業受けなければいけないんだぞ。
「ハルヒ、お前は明日から物干し竿で留守番だ」 「そんな!!SOS団の活動はどうするのよ」 「副団長の古泉がいるだろうが、それか休みでも良いんだぞ」 「そんな・・・ キョンはあたしの事が嫌いなの・・・ あたしはキョンとずっと傍に居たいのに・・・ ぇぐ・・・ うっ・・・」 「な、何もそんな事は言ってないだろうが・・・ おい、泣くな、ハルヒ泣くな」 「うえーん!!キョンのバカバカバカー!!!」 とうとうハルヒが泣き出した。ってか男子便所から女の子の泣き声が聞こえたらまずいだろこれは・・・! 既にドアの外がざわざわしている。 「おいハルヒ泣き止んでくれ俺が悪かった、俺が悪かったから、な!!」 「っ・・・ ぅぇ・・・ ぁう・・・ キョン・・・・・・」 そんな涙溢れたつぶらな瞳で俺を見つめないでくれ。本当に俺が悪かったと思えてくるではないか。 「俺が悪かった、だから、な」 「キョン・・・ 明日からも学校に連れてきてくれる?」 「ああ、連れて来てやるから」 「良かった・・・ やっぱりキョンはそうでなくっちゃ!」 あーころころ性格の変わるやつだ。全く。 「ハルヒ、早く弁当食べに行くぞ」 「あたしの分の弁当もあるんでしょうね」 「あるから心配するな、あと取りあえず服着ろ」 「わ、分かってるわよそんなの」 俺は便所から出て取りあえず一旦教室に弁当を取りに向かう。 途中周りの奴からかなりじろじろと見られたがもうここは一切無視を決め込む事にする。 結局俺とハルヒは屋上で弁当を食べた。 弁当を食べ終わった後ハルヒが俺のモノに食いついてきて数回イカされシャツが更にべとべとになったのは別の話だ。
━━━━━ ようやく放課後。 俺とハルヒは文芸部室へと向かう。 コンコン コンコン 「どうぞー」 既に朝比奈さんがいるようだ。俺はドアを開けて中に入る。部室には既に3人が揃っていた。 「こんにちは、キョンくん」 「団長は一緒じゃないんですねw」 「・・・・・・」 「あ、ああ・・・ まあな、一応休みという事にはなってる、・・・一応」 「「「?」」」 「キョンくん、一応っていうのは」 「朝比奈さん、実は・・・」 俺は3人の前で着ていたYシャツを脱ぎ捨てる。 「じゃーん!団長様のお出ましよー」 「「「!!」」」 「まあ、そのアレだ、いわゆるど根性ガエルならぬ『ど根性ハルヒ』だ」 「「・・・・・・」」 「・・・ゆにーく」 いつも冷静な古泉が冷や汗を掻いている。朝比奈さんは軽く顎が外れたようだ。 「ゆにーく」などと抜かしているがお前も本を落っことしているぞ、長門よ。 「それにしてもそのシャツ凄い匂いですね、あなたと団長の匂いが凝縮された物凄い匂い、ムラムラっときますよ」 「この匂いって、いわゆる・・・・・・」 「・・・ハッテン場」 「「「!!!」」」 長門!!それは違う!!お前が言ってるのはだな、 「長門さん、ハッテン場って言うのは、たとえば僕とキョン君が公園のベンチで」 「やめろぉーこれ以上言うな古泉ー!!」 「ならば、ラブホテルの匂い」 ・・・まあ、そういう事にしておこう。あながち間違ってはいないからな。正直この匂いはラブホテルにも勝っている。 一体誰なんだ。長門にこんないらぬ知識を植えつけたのは。 「それにしてもどうしてこんな事になっちゃったんですか」 「昨日の朝目覚めたら既にシャツの中にいたのよ、なんでかはよく分からないけど」 「は、はぁ・・・」 「みくるちゃん、そんな事どうでも良いから早くお茶!お茶持ってきなさい」 「はい!」
「やっぱり大変ね、シャツに入って指揮を執るって」 そりゃそうだろう。 「そうよ!!皆がキョンのシャツの中に入れば良いのよ!そうよそれよ!!」 「何バカな事を言ってるんだハルヒ」 「冗談よ、でもやっぱり大変、今日の活動はおしまい! キョン、家に帰って良い方法を考えましょ」 「わかったわかった」 「キョン、早く帰るわよ、じゃああなたたちまた明日ー」 「「お疲れ様です」」 「・・・・・・」 その後俺とハルヒは何事も無く家に帰り着いた。 そして散々妹にシャツの匂いをからかわれたり夕食のミートスパゲティを食べさせるのに散々苦労したり 妹にもからかわれたシャツの汚れを取るのに一苦労したりもしたが、何とか一日を終える事ができた。 「おやすみ、ハルヒ」 「今日はお疲れ様、キョン」 翌朝。 「やあ、奇遇ですね」 「な… なんなんですか?ここ、どこですか? なんであたしここにいるんですか?」 「・・・・・・不明」 「あら、みんなここに来ちゃったの、いらっしゃい♪」 そこではパジャマを着た4人が眠い目を擦っていた。 「なーぜーだーなぜなんだーなぜお前らがここにいるー」 「それは僕にも分かりません、でも目が覚めたら」 「あなたのシャツの中にいた」 「良かったわ、これで昨日より活動もしやすくなるわ」 「何だかよく分かりませんけど・・・ よ、宜しくお願いします、キョンくん」 ・・・・・・今日は一日こいつらと一緒なのか。 一旦ここまで■
リアルタイム書き込みktkrwwww そしてGJ!!!
>>550-552 ちょっと歌詞そのまま過ぎるかな。
宝の地図=宇宙人や未来人や超能力者 にした方が良かったかも。
>>556 長門をハルヒにして、場所を部室にすればいいじゃない。
そしてまたもや言い忘れていたが、全ての神々に乙を。
566 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/27(土) 23:12:24 ID:CtHLtUt2
なんかすげー久しぶりにきたよ「ど根性ハルヒ」
GJ ! 超展開ワロスwwww
568 :
526 :2006/05/27(土) 23:13:13 ID:ZZiEf7f5
長門アルエ一応書けた。 今からUPする。READY?
(・∀・)・∀・)・∀・)ジェットストリームイイ!!
O.K.
その日の夕方、俺は何をするわけでもなく自転車で散歩に出かけた。 何故散歩に出たかなんて聞くな。俺だって何となく動き回りたくなることがあるんだ。 今日みたいに、パトロールが中止になった日とかは特にな。 秋の風が冷たく、少し肌寒い。 とりあえず行く当てもなく、ふらふらとチャリを漕ぐ。 そうすると何故か知らないが、駅前とかSOS団関係のところに行ってしまうのは、 俺が文句を言いつつもあのパトロールをそれなりに楽しみにしてしまっているという現れだろうか? そしてその日は、ホントに何となくだったのだが俺のチャリはあの公園へと向かっていた。 長門と待ち合わせする機会の多い、あの公園だ。 中に入り、チャリを押してベンチの横をすり抜けていく。 そして遊具スペースに入ったとき、俺はその音を聞いた。 キィキィと鎖の軋む音。 そんな音が出る遊具は、ここでは一つしかない。 ブランコ。 そっちの方に目をやると、そこにいたのは驚いたことに長門だった。 しかも、私服で。 俺は端にチャリを止め、ブランコへと歩み寄る。 「よぉ、長門。奇遇だな」 俺が声をかけると、長門が顔を上げた。 いつもの無表情に、少し驚きが混じっている。 しかしその無表情の中に、悲しみも含まれていたような気がしたのは、俺の気のせいだろうか。
572 :
Y.N :2006/05/27(土) 23:16:56 ID:ZZiEf7f5
「隣、いいか?」 俺は聞く。返ってくる首肯。 隣のブランコに腰掛ける。 ブランコなんて、小学生以来だな。 少し感慨にふけりそうになった。 キィキィという音が二つになる。 一つは長門、もう一つは俺。 長門を見る。私服の長門なんて、あまり見れるものではない。 雪のように白いブラウス、空のように青いスカート。 それはあまりに長門に似合っていて、思わず見とれてしまった。 「そういえば、そんな服持ってたのか?」 「今日、涼宮ハルヒに選んでもらった。他にも3つほど」 そうか、それだから今日はパトロールが中止になったんだな。 返ってくる首肯。それから先は無言。 耳にはいるのは鎖の軋む音と、木々のざわめき、そしてカラスが鳴く声だけ。 俺たち以外には誰もいない、静かな夕方だった。 それに気がつき、少しばかり寂しさを覚える。 隣の長門がいなかったら、もの悲しい気持ちになってたかもしれない。 そこまで考えて気がつく、俺が来てなかったら長門はどうだったんだろう? 赤い夕焼け空。照らされる長門の表情。 やっぱり、悲しそうに見えた。 ……そういえば、こいつには家族もいないんだよな。 つい数年前までは、たった一人で、ずっと家の中で待機だったんだよな。 「なあ、長門」 「なに?」 「お前は、一人でいるときに、寂しいって思ったことはないのか?」 暫くの沈黙があって、長門はこう答えた。 「……わたしは一人で平気」 少し目を伏せ、俯いたままポツリと言う。 ……嘘だ。 ずっと長門を見てた俺は判る。そんな嘘は一瞬で見破れるさ。
573 :
Y.N :2006/05/27(土) 23:18:16 ID:ZZiEf7f5
「長門」 「なに?」 「そんな嘘はやめてくれ」 「嘘?」 「そうだ。そんな悲しそうな顔して、何が平気だ」 「……」 「お前、この夕焼けをいつも一人で見てたのか?」 首肯。 「……そうか」 またしても沈黙。 「なあ」 「なに?」 「俺、また来てもいいか?」 「……?」 「またここに来て、一緒に夕焼けを見てもいいか?」 少しばかり驚いたような顔。 でも、すぐさま長門は頷いた。 ……やっぱり、ホントはとても寂しいんじゃないのか? 「寂しくなんて、ない」 嘘付け。 俺はブランコから降りて、長門の前に立つ。 小柄な長門だが、今日ほど長門が小さく見えた日はなかった。 「なら、何でそんな悲しい顔するんだよ」 「……」 また無言。 その姿を見ているうちに、俺は堪えきれない感情が湧くのを感じた。 心の奥が締め付けられるような悲しさと、長門に対する愛しさと、今まで長門の心に気づけなかった悔しさと。 気がついたら、俺は長門を抱きしめていた。 大人しく、されるがままの長門。 「……お前は、ただ少し不器用なだけなんだよな?」 俺の問いに、判らないというような顔をする。 ……そうだよ、お前は少し不器用なだけなんだ。 感情の表し方が、人より下手なだけなんだよ、長門。 前にも言ったが、感情は決してバグなんかじゃない。 だから、排除しなくていいんだ。表現していいんだよ。 俺がそっと、お前の心の鍵を外してやるからさ。 嬉しいときには、手を叩いて笑えよ。 悲しいときには、大声出して泣けよ。 寂しいときには、俺を呼んでくれよ。 いつだって駆けつけてやる。俺は絶対駆けつけてやる。 だから怖がらなくていい、素直に表現してみせろ。 そんな寂しくて寒いところなんて、独りぼっちで居ないでくれ。 なぁ……長門……?
574 :
Y.N :2006/05/27(土) 23:19:00 ID:ZZiEf7f5
その時、そっと裾を握られる感触。 あの世界の長門と同じように、ホントに小さな力だった。 そうだ。俺がいつか連れてってやるよ。暖かい日溜まりの下にでも。 その頃にはお前も自然に笑えるようになっててさ。 それで、よく日の当たる橋の上ででも、写真を撮ろう。 そのブラウスと、スカートを着てさ。 そんな日が、いつか来ればいい。 青い空の下で、一緒に笑おう。 いつか、きっと。 首肯が返ってくる。その顔に、もう悲しみなど残されてなかった。 夕日が地平線に消えていく。そろそろ帰らねば。 「じゃあな、長門。また明日にでも」 俺は自転車にまたがる。 「また明日」 長門から返事が返ってくる。 チャリを漕ごうとして、一つ言い忘れてたことを思い出す。 「長門!」 マンションへと歩き出す背中に、大きな声を出した。 振り向く長門。 「そのブラウスとスカート、似合ってるぞ!」 遠くからで判らなかったが、長門が少しだけ笑ったような気がした。 花壇に咲いたコスモスが、風に吹かれて揺れていた。 (終わり)
575 :
526 :2006/05/27(土) 23:20:23 ID:ZZiEf7f5
とりあえずこんな形になったが、どうだろうか? 今からシャミセンK書いてみる。期待はしないでくれ。
いいね、長門可愛いよ、長門 GJ
GJ 神様が降臨しまくってます
文才ないけど昨日今日とここのSS読んでたら 思わず書きなぐってしまったので投下してみる。 古泉視点です。 アニメと憂鬱しか知識ないんでご了承をば。 ちなみにアラカワさんって「新川」でいいんだっけ? 間違ってたらスマソ。
≪Good Job≫ いつもの放課後。いつもの文芸部室。いつものSOS団メンバー。 最近は閉鎖空間の出現もなく、平和な毎日が続いていました。 今日も何事もなく一日が終わ・・・れば良かったのですが。 プルルルル プルルルル 携帯の表示を見ると新川さんからでした。 そのとき僕は部室で彼とオセロの最中でしたが、すみませんと軽く会釈し廊下へと出た。 なにかありましたか?と聞く僕に新川さんは真剣な口調で語りだした。 涼宮ハルヒに次ぐ神に等しい存在を確認しました、と。 この事実を明かされたとき、さすがの僕も携帯をうっかり落としそうになりました。 考えてもみてください。あの神人たちの出現する頻度と数がさらに増えるかと思うと・・・ 正直恐怖で体が震えましたよ。 聞けばその観測対象は一人ではなく複数対象であること。 新川さん曰く『詳しくはこれからメールをお送りしますので、そちらのアドレスにてご確認下さい』 とのことだそうです。確認の際には携帯よりPCの方が良いかもしれません、とも。 ネットに関係があるのでしょうか。以前コンピ研部長が巻き込まれた事件のように、 長門さん達とは別の情報統合思念体が関連しているのかもしれませんね。 僕が部室へと戻るとそこには勝負途中のオセロを前にした彼と、いつもと変わらず窓際で本を読む 長門さんの二人だけでした。涼宮さんと朝比奈さんは僕が電話している間にお帰りになられたそうで。 すみませんがパソコンを使わせて戴いてもよろしいですか?と彼に聞くと、構わないぞとのお答え。 僕は団長席に座りPCを起動させた。 「InternetExplorer」をダブルクリック後、メールに載っていたアドレスを直接入力。 そして少し緊張しながらエンターキーを押した。 そのページは僕の想像とは裏腹に、なんの変哲もないいわゆるスレッドという形態のページでした。 文字と薄灰色の背景・・・ただそれだけでした。何か幾何学模様やおかしな写真等が添付されているのかと 思っていましたが・・・そういったものは特にないようですね。 アドレスの入力間違いも考えましたがそれもないようです。となるとこのスレッドになにか秘密が・・・? ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ふっ 僕は思わず声に出して笑ってしまいました。成る程、新川さんも人が悪い。 神に等しい存在、ですか。確かにそうかもしれませんね。 2chという閉鎖空間に存在する、素晴らしいSSを創造せし神々は・・・ ≪Good Job≫-END-
テラモエスwwwwww
>>578 ウボァーorzまたまた誤字ですよ。
>>578 の言うとおり、新川で合ってます。
荒川は間違ってます。今原作読んで確認しました・・・
というわけでいつも書き込んでくれているネ申たちへ 拙い文章ながら捧げます。
>>581 ドンマイ。
谷川自身もたまに間違えてるしw
VIPはある意味閉鎖空間と言えるな 古泉が過労死しそうな閉鎖空間だけど
>579 上手い。そう来るとは。GJ!
憂鬱P193より (※オチはありません。朝倉死にます。) 「死になさい」 朝倉の腕が左右から伸び、長門の体めがけて突出したところで体が咄嗟に動いた。 さっきの攻撃は見えなかった。気が付いた時には長門の体に大量の槍が刺さっていた。 だが今の攻撃は見えた。 目から入った情報が脳を介すこと無く体へと伝わり、俺は全力で長門の体を跳ね飛ばしていた。 まぁ、さっきの槍が体中を貫いても平然としてたあいつならこれぐらい食らってもどうってことは無かったのかも知れないな。 けど体が動いてしまったものはもう仕方が無いし、朝倉の攻撃から長門を守る換わりに俺の脇腹を持っていかれるのなら それは平々凡々な人間が支払う代価としてはそれなりの好レートだったのかもしれない。普通じゃ相手にならないはずだ。 とにかく俺は自分の脇腹と引き換えに長門の無事を得た。事実はそれだけだ。 「あらあら、進んで殺されるとは殊勝な心がけね。 まぁどっちにしろ殺すつもりだったから手間が省けて良いのだけど」 コロコロ笑いながら委員長の朝倉が何か言っている。 自分の脇腹を見る。ぽっかりとメロンサイズにくりぬかれており素人目にも絶望的だ。 そう言えば朝倉の攻撃はもっと衝撃を受けるものだと思っていたが、案外貫通系だったんだな。 などと考えていると、俺の真下で仰向けに転がっている長門と目が合った。大丈夫か? 「………」 長門は何も答えず、ただ自分の身何が起きたのか把握するために処理装置を総動員しているような目で俺を見た。 「大丈夫そうだな」 「………」 安心した途端に脇腹が爆発的な熱量を持った。いてぇ、しぬほどいてぇ、って致命傷だからあってるのか。 (ブツン) 何かが切れる音がする。空気を振動させる物理的な音ではなく、心の中で聴こえる音。 俺の命を保ってる何かが切れたんだろう。もう戻れない致命傷なんだろう。何をしても死ぬんだろう。 そう理解した途端逆に余裕を持てた。 大丈夫そうな長門の顔を網膜に焼きつけ、目を閉じて考える。
まぁなんだ、そもそも長門と朝倉は統合ナントカの仲間であって、ハルヒがいなけりゃこんな所に来る事もなかったろうし 俺がいなけりゃ仲間同士で殺し合いをするなんて事もなかったはずなんだから、こう言う幕切れもありなのかな。 まかり間違っても俺の命を捧げて宇宙の進化の為に、なんて言うつもりは微塵もないが 俺の命を守るために俺より随分小柄な女の子が血だらけになってる姿なんか見たくはないとか その程度の格好つけぐらいしてもバチは当たらないよな、などと悠長に考えていると 「なっ!?」 朝倉の声。 目を開ける。眼前にいたはずの長門がいない。 くたくたと手の力が抜け、支えきれなくなった自重が地球に引き寄せられるまま、教室の床に頬がぶつかる。痛みは無い。 首と目だけを動かして朝倉がいた方向を見ると、朝倉は俺の腹をぶちぬいた腕を黒板に突き刺したまま、体が宙に浮いていた。 「くっ!」 一瞬で何が起きているのか把握した。そろそろこの空間のデタラメさにも慣れてきたってことかな。 俺の真下からノーモーションで朝倉の位置まで移動した長門が左の細腕一本だけで朝倉を持ち上げている。 その五指は朝倉の喉に食い込み、通常の人間相手だったらそろそろねじり切れるんじゃないかと言う食い込み方でホールドしている。 背中を向けているので長門の表情は見えない。だがまぁ、多分怒っているのだろう。 「………ゆるさない」 長門の小さな、しかし明確すぎる怒りを含んだ声が聞こえてきた。 「情報結合を、部分的に解除」 言い終わると同時に朝倉のデタラメに伸びていた腕が消滅を始める。 黒板に突き刺さっていた先端部分から消えて行き、あっという間に朝倉の腕が元の長さに戻る。 「ぐぅッ!?がはッ!」 朝倉の苦しそうな声が上がる。…苦しそうな声? そうだ、朝倉も長門も情報ナントカのインターフェースであって、あらゆる意味で人間ではない。 体を槍で貫かれても死なないし、喉笛に五指が突き刺さっていても窒息死も失神もしない。 ではなぜ朝倉は苦しそうな声を
「とても優秀だった。けれど、この空間に入る前に勝負はついていた」 そこで長門は一旦言葉を切り 「……なのに……」 その後で何を言ったのかは聞こえなかった。 だが恐らく、長門があの数瞬後に勝利を得るのはいわゆる「規定事項」だったのに マヌケな俺がでしゃばったせいで大変なことになってしまったとかそう言う辺りは理解できた。 ホント、やらなきゃ良かったと言う後悔よりやっときゃ良かったと言う後悔の方が大きいなんて嘘っぱちだな。 別に長門をかばったことに後悔してるわけじゃないけど。 「情報統合思念体とのリンクを切ったのは、情報統合思念体の仕事」 淡々と長門は続ける 「ここからは、わたしの仕事」 また何が起きたのか分からなかった。 長門が左腕一本で持ち上げていた朝倉の体ごと腕を振るったと思った次の瞬間には 朝倉は机を盛大に跳ね飛ばしながら教室(だった部屋)の壁に激突した。 「情報操作をした。あなたはもう"普通の"人間」 長門はそう呟きながら壁際で血を吐いている朝倉に近寄る 「ゆるさない」 二度目の宣言を朝倉に言い放つと、長門は何を思ったか朝倉に馬乗りになり、その顔面に拳を振り下ろした。 そこからは見るも無残な地獄絵図、狂気のショータイムだ。 無表情に朝倉の顔面を殴り続ける長門と、一撃を食らうたびに何かが折れる音や白い歯を飛ばしながら なすすべなく、いやもう動かしたくても体を動かせないのかもしれないが、殴られるままにされている朝倉。 あまり日常的には聴きたくない肉と肉がぶつかる音に混じって長門が呟く声が聞こえる 「……16……17……」 なんだか知らんが朝倉にお見舞いするパンチをカウントしているようだ。 カウントしていると言う事は一定数になるまで殴り続けるのだろうけど、その数がいくつなのかを尋ねる勇気は俺には無かった。 平気で42とか答えそうだしな。
もう小泉はホモをデフォにしちまえ もうみくるんは腹黒をデフォにしちまえ もうユッキーはハイテンションテラワロスwwwをデフォにしちまえ
暫くしてから長門が殴るのをやめた。朝倉はもう動いていない。死んだか。 どちらにせよこの空間であの委員長に切りつけられた瞬間から、俺か長門か朝倉かの誰かが死ななければ終わらない ルールが敷かれていたようなので、その3つの選択肢で最適解はといえばこれしかないんだろう。 などとぼんやり考えていたら、おもむろに長門が右手を朝倉の顔に近づけ、そのままアイアンクローかける。 「ゆるさない」 三度目だぜ長門。そう言えばこいつは何を許す許さないで怒っているんだろうか。 長門は俺には聴こえない早口で何かを呟く。 途端、さっきまでは微動だにしなかった朝倉の体がAEDをかけでもしたような勢いで跳ね上がる。 みるみる内に朝倉の傷が治って行き、呼吸をはじめ、目が開かれる。 「ひぐっ!?」 そりゃそうだ。殴り殺されたはずが生き返って、ついさっき自分を殴り殺した奴がやっぱりまだ目の前にいるんだからな。 この辺りでさっき長門が朝倉にした事がなんだったのかが分かった。 朝倉の情報結合とやらを解除して、文字通り普通の人間と同じ機能に改変したとかその辺りだろう。 つまり痛覚を与え、痛覚を得た朝倉は本人が言うところの「有機生命体の死の概念」とその恐怖を体感させてやった、と。 殴り殺されるってどんな感覚なのかは生まれつき有機生命体の俺にだって分からんが。 長門は言う 「わたしの気が済むまで殺し続ける。100回でも10000回でも」 えらいバイオレンスな女がそこにいた。 忘れていたけど俺は死の淵なんだぜ長門よ。 これから死につつある俺の前で100回も10000回も朝倉を殺し続けるなんて全然笑えない。 つうかそこまでする必然があるのか。それこそ朝倉の腕を消した時みたいにやればスマートに終わるんじゃないのか って、気が済む? なんの事だろう。
そこでようやく長門は俺を見た。 俺と同じく俺が瀕死だと言う事を、気が済むと言う単語を口にした事で思い出したようだ。 「………」 長門に修復され、姿だけを見れば教室に入ってすぐ対峙した時のままだが、 涙を流しながらガタガタ震えているる朝倉の上から俺の方へ移動してきて、何も言わずに脇腹だった部分を観察する。 その目には困惑と怒り、そして、………喜び? 「あなたの体を修復するのは簡単。傷跡一つ残さず治す事は可能」 じゃあ早急にやって頂きたいね。元はと言えばマヌケな俺の自業自得の傷だけども。 しかし長門は躊躇った風に 「深い情報操作はあなたの中に我々の一部を植えつける事になる」 あぁそういう事か。それぐらい死ぬ事と比べりゃなんてことはないさ。 受け入れるからチャッチャとやってくれ。 「……後遺症が発現する可能性は極めて低いけれど………24時間体制で、監視が、必要」 長門が考えながら喋るようにゴニョゴニョと何か言っている。 わかった、わかったから監視だろうが観察だろうが同棲だろうがなんだって良いから早くなんとかしてくれ。 重ね重ね言うけれど俺は瀕死なんだ。 コクリと頷くと長門は、別に俺が期待したようなイヤラシ展開になることもなく、 ただ脇腹だった部分に手をかざし早口で何かを呟くと、 空気中から光の粒子が集まってきて俺の脇腹を塞いでくれた。空気から作った脇腹か…… 「………」 また無言で長門は立ち上がると相変わらず震えている朝倉の方へ向けてゆっくりと歩き出した。 まずい、またスプラッタ映画もビックリな撲殺ショーが始まろうと言うのか。あんまり見たくないぞ。 「長門、もういいだろ。そいつはお前達の親玉と縁が切れて普通の人間になったんだろ。 俺もこうして助かったんだし、これ以上どうこうする要素はないじゃないか」 あとあれだ、何をそんなに怒っていたんだ、と聞こうとするのを先読みしたかのように長門は呟いた 「わたしの………わたしの、あなたを傷つけた。ゆるさない」 それから長門は時間潮流の狂った閉鎖教室の中で朝倉を殺し続け、 俺は時間も長門も狂っている中で延々朝倉が殴られる姿を見続けていた。 なるほど、あの音は長門がキレた音だったのか。
こんだけ。 SS書いたの初めてで、何が言いたいか分からんくなった。 ごめんよ。
>>575 GJ!さすがにハートに巻いた〜のセリフは臭すぎてはいってないかw
シャミセン死んじゃうの・・・?
597 :
526 :2006/05/27(土) 23:43:29 ID:ZZiEf7f5
>>593 GJ!キレる長門さんもイイ!
>>594 いや、考えたら長門は包帯いらんかな〜ってw自分で傷修復するし。
だから鍵に書き換えてみた。
>>597 なるほど。そこまで考えてるとは尊敬してしまいそうだ
神職人さんたちいつもありがとう
601 :
5−409 :2006/05/27(土) 23:47:39 ID:JaJwwn1Q
流れはえぇeeeeeeeeeeeeee 付いて行けん。俺が投下したの夕方だぞ。 それから何本投下された。 神が多いのは良いことだ。 朝倉×キョンは順調に停滞中。
602 :
7-896 :2006/05/27(土) 23:50:28 ID:5rsPrSX9
>>587 長門怖いよ長門・・・
俺の朝倉さんが死んじまったし
でもな、
こういうスプラッタ展開だいすき 超GJ!
>>593 いいや、俺には分かるぜ?お前の言いたい事がな
絶対に長門をキレさせちゃいけないって事だろ?全くもって同感だね
もしこの中に長門がキレるのを見てみたいと言う奴がいるなら止めておいた方が良い
その魂魄、百万回生まれ変わっても許して貰えないぜ?
で、俺が言いたい事は何かと言うと、神様GJ!!!って事だ
GJ!! ちょっと目を離している間に、こんなに神が降臨なさっているなんて。 あまりの神祭りっぷりに思わず書き込んでしまった。こんなつもりはなかったんです。 まずは感想をくれた人、ありがとうございます。パクリみたいでマズイかと思っていたので、 そのように言ってもらえると幸いです。ほんと、お前達最高だよ。 ここを見てたら、また書きたくなったのでいつか投下するつもりです。いつになるやら。 続編を期待してくれる人には申し訳ないが、次は普通の長門で書きます。ギャグはたぶんない。 流れを切ってスマン。長々と書き込み、失礼しました。
驚愕の続編も長門物もどっちもwktkして待ってます
読んでくれたひと、GJと言ってくれたひと、ありがとう 会話の入れ方とか全然分からなくて ギャグも中途半端でホントごめんなさい 長門さんは感情の閾値が物凄く高いけど 一回決壊したらとことんまでやりそうな感じがするので こんな展開になってしまいました。 でも僕個人としては、朝倉さんに含むところは(禁則事項)
なんで200も進んでるんだ。 先にGJと言っておくぜ
>>592 >「わたしの………わたしの、あなたを傷つけた。ゆるさない」
この一文に死ぬほど萌えた
萌えまくって腹が減った
611 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/28(日) 00:21:00 ID:5nMwJ7Jo
食べな つ カレー
>>607 結構何年も前のやつですからねー。思い出せなかったのも無理ないでしょう。
っと、そろそろ鶴屋編が完成するので、仕上げにかかりますよっと
甘食たべました。うまかった
ちなみにそれは俺のウンコカレーだ
615 :
7-896 :2006/05/28(日) 00:27:07 ID:4M6pWcaD
>>612 大体テーマが絞れると、1.2時間でいけますよ。ただ煮詰まるとそこでオシマイですがorz
ここ最近のこのスレの活気は異常だな
二日ばかり見てなかったらスゴい事になっとる。 このスレ、オレの中で一番熱いね。
620 :
526 :2006/05/28(日) 00:35:19 ID:6G0fpibB
シャミセンK出来た。正直いい話ではないし、オチも無し。 どうしようもない駄作になってしまったが、OK?
カマン!
623 :
シャミK :2006/05/28(日) 00:39:07 ID:6G0fpibB
週末の大通りを堂々と歩く三毛猫がいる。 しっぽをピンと伸ばし、歩く姿は哲学者とか教授とかの偉い人のような風格だ。 しかし所々に引っ掻き傷などがある。 そう、この猫は仲間内では嫌われ者だった。 その偉そうな態度もあるが、雄なのに三毛という珍しい容姿も原因だった。 だが、その猫は孤独になれていた。むしろ自ら望んで孤独を選んだ。 彼は自由を愛し、誰かを思いやるなんて面倒で仕方なかったのだ。 しかし、そんな日々は突然終局を迎える。 いきなり抱きかかえられたかと思うと、そいつの顔はすぐ目の前にあった。 「うわ。三毛なのに雄か。珍しいな〜お前」 君、離したまえ。私は向かうところがあるのだ。 そう言って暴れたところで、そいつは猫を放さなかった。 「ケガしてるのか?よし、決めた。お前は俺の家に来い」 何処かへ連れ去られるとわかり、必死で藻掻き、顔を引っ掻いた。 そして孤独な闇の中へと走っていこうとした、が…… 「くそ!まてよ、お前!」 よほどの変わり者なのか、そいつは後を追ってきた。 猫は逃げる。賢いこの猫は予感がしていた。 もし、もう一度捕まってしまったら、自分はその腕に収まってしまうだろうと。 それほどまでに、さっき抱えられた腕の中は温かかった。 だからこそ、必死で逃げたのだが…… 「こら!もう逃げるなっての。ほら、行くぞ?」 難なく捕まってしまった。 そしてその猫は自分が予想したとおり、大人しく腕の中に収まったのだ。
それから猫はそいつと2度目の冬を過ごす。 猫は名をもらった。シャミセンと言った。 猫にシャミセンという不吉な名前をつけるあたりから、そいつが少々ずれた感覚の人物だとは判るだろう。 そいつは小説を書いていて、周りからはキョンとか呼ばれていた。 思っていたとおりキョンは変わり者で、近所の人もあまり寄りつかなかった。 何でも、しょっちゅう変な行動を起こしたりしているらしい。 猫は思った。「私と同じ種類の生き物」だと。 同種の生き物から変わり者扱いされ、煙たがられる。 だからこそ、一人と一匹は仲がよかった。 同じ傷を分かち合える仲間として、貧しかったが仲良く暮らしていた。 キョンはシャミセンを主人公にした小説を山ほど書いた。 しかし、どこの出版社でも没にされ続けた。 それでも彼は諦めず小説を書き続け、彼も側に寄り添い続けた。 が、ある日、あまりの貧しさにキョンは倒れてしまった。 ご飯を食べる金もなければ、医者に行く金もなかった。 それでも彼は、シャミセンのご飯だけは欠かさず買い与えた。 そしてある日、彼は手紙を書いてこう言った。 「シャミセン、頼みがある。最後の手紙を俺の妹に渡してくれ。たった一人の妹なんだ。」 そう言い残して、彼は事切れた。 君の小説は出版社には認められなかったが、私は大いに感動した。 私だけを書くことにこだわったばかりに、君は倒れてしまった。 ならば私は、君の最後の願いを聞き届けなくてはならないだろう。
625 :
シャミK :2006/05/28(日) 00:40:51 ID:6G0fpibB
雪の降る山道を、三毛猫は走る。 死んでしまった仲間との約束を、しっかりと口にくわえて。 しかし、それをよく思わない猫は多かった。 何よりも自由を愛していた三毛猫が、人の言うことを聞くなんて猫の恥さらしだ! そう言って、他の猫たちは彼を非難した。 走り行く先に、引っ掻いてきたり、噛み付いてきたり。 それでも彼は諦めなかった。 ただひたすら走り続けた。 何とでも言うがいい。私は仲間を見つけたのだ。 約束を守らない猫なんて、それこそ猫の恥さらしだ。 この名もなかった私に、シャミセンという名をくれた。 優しさと温もりを、全て与えてくれた。 嫌われていた私にも、生きている意味というものを与えてくれたのだ。 それだけで、私は生きていける。と。 そしてようやく彼は、キョンの故郷にたどり着いた。 そこの猫たちも、彼を攻撃してきた。 人に心を売った、野良猫がいる。 噂が流れに流れ、ここまで広まったらしい。 でも、彼は諦めなかった。 もし手紙が引っかかれそうにでもなったら、しゃがんで自分の顔を引っ掻かせた。 左目はとっくに潰れてしまった。右耳は千切れてしまった。 それでも彼は諦めなかった。 走りに走り続け、ようやく彼の実家へとたどり着いた。 誰か、誰か開けてはくれないか? にゃあにゃあ騒ぎ、カリカリとドアを引っ掻く。 すると後ろから…… 「あれ?猫さん?……どうしたの、そのケガ」 中学生か、高校生ぐらいの女の子がちょうど帰宅してきたところだった。 シャミセンは、この子が彼の妹だと判った。 手紙を渡すと、グッタリと倒れ込む。 「ちょっと……大丈夫?ねぇっ?ねぇっ……?」 そんな声も遠くに聞こえる。 ……私は、君との約束を……守れ…た…… そうして彼も、息を引き取った。 数日後、シャミセンはキョンの妹、そして数名のキョンの友人とともに埋められた。 彼女らはみな、声をそろえて言う。 あの猫は、シャミセンにそっくりだったと。 シャミセン、その猫はキョンが高校生の時に飼っていた猫の名だった。 キョンがどんな思いでその名をこの猫につけたのかは、誰も知らない。 (終わり)
626 :
526 :2006/05/28(日) 00:44:26 ID:6G0fpibB
スマン。暗いオチで。これが限界だった。 正直、3人娘のどれも出さないという選択は要素的に厳しかったかもしれない。 やっぱ長門アルエのがネタとしてはやりやすかったな。 また機会があればBUMPネタでやるかもしれん。
627 :
前スレ968 :2006/05/28(日) 00:46:48 ID:6y+vkd+p
>>626 GJ!
俺も書きたかったのだが、どうしてもKの話を現代風に出来ずに断念した。
エロ進まねー。
ところでキョンと古泉の殴り合い書いた人って誰かいる?
いなきゃ一度書いてみたいんだが。
628 :
526 :2006/05/28(日) 00:49:59 ID:6G0fpibB
殴り合いwそれ見たいかも
>>627 うは、またそれ散る連想してしまった。分かる人は分かるはずorz
無駄なレスごめ
>>627 どんな展開になるのか期待
ハルヒスキーだったのに、このスレに訪れて以来長門スキーになった俺…神が多すぎ
1.1、2発殴り合って双方正気に戻る。 2.古泉が無抵抗。 3.古泉が素になってキョンボコボコに。 2は殴り合いになってないし、3は正直ありえなさそう。
作者が投下する前に予想するのはやめようぜ? 素直にwktkしてればおkかと
>>626 GJ!!長門主役で星のアルペジオをシリアスにw
まじめにいくとハルヒネタにもってけそうなのはメロディーフラッグとかかな
635 :
7-896 :2006/05/28(日) 01:01:26 ID:4M6pWcaD
>>623-625 シャミかっこいいねGJ
しかしキョンが奇人扱いの小説家と言うのにはちょっと笑ったw
636 :
526 :2006/05/28(日) 01:05:31 ID:6G0fpibB
>>634 星のアルペジオか。曲とイメージだいぶズレそうだが。
どうしても長門の鼻眼鏡が想像できn(ry
BUMP漁って、なんか書けそうなのあれば、書いてみるよ。
>>635 キョンといったら、小説家ぐらいしか思いつかなかった。
奇人なのはハルヒの影響。規定事項ですw
>>623-625 なんか既視感があると思ったら前半はウォルトディズニーがミッキーマウスを思いついたくだりにそっうわやめくぁwせdrfgyふじこ
俺はともかく古泉が大変そうだな。あの二人を伴って行動するのは。 こっそり同情しつつ、駅前で別れた。 「で、どこに行くんだ?」 「そのへんをぶらぶらしましょ」 おい、そんなんでいいのかよ。パトロールなんだろ? 「いいのよ。今までちょっと探すのにやっきになりすぎてたわ」 いつものわけのわからない理論か。 「気を抜いてやるぐらいが、謎を捕まえる最適の条件なのよ!」 ま、いいか、行くか。 朝比奈さんの話によるとハルヒは早足で疲れる、とのことだったが 別段そんな感じもしないな。歩幅と基礎体力が違うからかもしれんが。 川沿いを北上していると、不意にハルヒが口を開いた。 「ねえ、キョン」 「なんだ?」 「あんた、みくるちゃんと有希が変なの気付いてた?」 やっぱ気付いてたのか。 「そりゃ、あれだけ不機嫌オーラを巻き散らかしてたら気付くだろ」 「なんであんな風になったのかわかる?」 本当のことは言えん。 「いや、さっぱりわからん」 ハルヒは難しい顔をして、 「うーん、団長として由々しき事態だわ。まさか団員同士で不仲になるなんて」 SOS団のことになると真剣になるな、ハルヒは。 「やっぱり聞いてみるのが一番よね。相談に乗ってあげたら解決するかもしれないし」 「いや、そうとも限らんと思うぞ」 「なんでよ?」 そりゃ、ハルヒ主導で解決すると俺の最期とともに世界も終わってしまうかもしれないから、とは言えず、 「なんとなくだ」 口を濁した。
あっという間に昼になった。 しかしもっとこう、色々あるのかと思ったら、ずいぶんあっさりだったな。 俺とハルヒだけという状況に古泉の言葉が引っ掛かって、何かあるんじゃないかと 警戒していたが、特に怪しいこともなかった。これからあるのか? 集合場所に向かうと古泉が手を振って迎えてくれた。あからさまにほっとした顔だ。 古泉を挟むように朝比奈さんと長門が立っていて、それぞれ反対方向を向いていた。 「気が休まるときがありませんでした」 第一声がそれか、古泉。 「ええ、そう言いたくなりもします。いつつかみ合いが始まるのかとヒヤヒヤものでした」 あの二人がつかみ合いなんてしてる姿は想像つかん。 「でも本当にしそうだったんですよ」 古泉はとても冗談を言っているようには見えない。 俺のせいで二人の仲が悪くなったんだろうし、なんとかする責任があるよな。 横目でハルヒの表情を伺う。こちらも普段とは違い、難しい表情をしていた。 と、ハルヒが口を開いた。 「とりあえず昼食にしましょ。今日は予約を取ってあるの。こっちよ」 ハルヒの先導でぞろぞろと移動する。 向かった先はこぎれいな和風レストランだった。ハルヒがカウンターの人に 予約してあることを言い、しばらくして案内された先は個室だった。 カラオケセットが置いてある。料理までコース料理を予約してあるらしい。えらく高そうなんだが。 「いいのいいの、今回は特別に文芸部の部費で落とすから。はい座って座って」 とんでもないことをさらりと言いやがった。さすがハルヒだぜ。言葉もない。 料理は高いだけあってうまかった。長門カレーにはもちろん及ばんぞ。あれは別格だ。 運び終わった料理を片付けながら、俺は二人の様子を確かめる。 相変わらず朝比奈さんは不機嫌そうで、長門も無表情に磨きがかかってるな。 どうしたもんだか。とりあえずパトロールが終わってからなんとか…… だが、このときすでに二人の我慢は極限まで達していたらしい。破綻は目前だった。
きっかけは長門が水の入ったコップをこぼしたことだった。 「……」 料理には幸いかからなかったが、テーブルの上に水たまりが広がり、端から落ちていく。 「有希、これ」 ハルヒが長門にふきんを渡す。水を黙々と拭き取っていく長門。 「あっ」 朝比奈さんが声を上げた。こぼれた水が服に少しかかってしまったらしい。 「拭く」 長門がふきんを手に近寄るが、朝比奈さんは硬い表情で拒否する。 「けっこうです」 「拭かせて」 「イヤ」 「なぜ」 「それは」 朝比奈さんはコップを手にとり、 「長門さんだからです!」 中に入っていた水をいきなり長門へ浴びせかけた。 「……」 頭から水をかぶり、長門は沈黙した。まずいぞ、これは。 「ちょ、ちょっと、みくるちゃん。何もそこまでしなく――」 「涼宮さんは黙っていてください!」 朝比奈さんのものすごい剣幕に押されて、ハルヒは口をつぐむ。 俺と古泉も初めて見る朝比奈さんに圧倒されていた。 水滴を垂らしたまま動きを止めていた長門は、ぽつりと、 「……なぜ」 「なぜですって? よくもそんなことをぬけぬけと!」 朝比奈さんの怒りは止まらない。 「あたしから大事な人を奪っておいて、どの口が言うんですか!」
「その件は彼を二人で共有するということで収まったはず」 長門が冷静に言葉を出す。 「それだって元を正せば、彼を脅迫したからでしょ!?」 「……」 「脅迫?」 ハルヒがまさか、という声を上げる。 「共有とか体のいいことを並べていても、あなたが脅迫材料を持っている限り 要求はどんどんエスカレートしていくに決まってます!」 「そんなことは、」 「いいえ、そうに決まってます。あたしの彼が優しい人だからってそれに付け込むにちがいありません!」 「……」 やばい。長門も目が据わってきた。 「あなただって約束を破っている」 長門が反撃し始めた。 「なっ!」 「昨日、あなたの番は午前中だけだったはず。それをわたしのあとにも あなたの元を訪れるよう、彼に働きかけていた」 「そ、それは」 「契約不履行は卑怯」 「あなたに卑怯だなんて言われたくありません!」 「わたしもあなたに一方的に言われる謂れはない」 「この、減らず口!」 「もう少し頭を冷やすことを推奨する」 と言って、コップの水を朝比奈さんにぶっかけた。 「きゃっ! よっ、よくも!」 「先にしてきたのはあなた」 「うるさい!」 「うるさいのもあなた」 「こ、このっ――」 ついに長門につかみかかろうとした朝比奈さんを後ろから羽交い絞めにして止める。 「やめるんだっ、朝比奈さん!」 「離してください、キョンくん!」 「いいえ、離しません。落ち着いてください」 「これが落ち着いていられますか? 悔しくないんですか、キョンくん!?」
「キョンくん?」 ハルヒが不思議そうな声を出した。 「えっ、あっ――」 朝比奈さんの表情が固まる。 「……」 長門も完全に止まる。俺も朝比奈さんに加えていた力が抜けた。 「キョン……?」 ハルヒが俺に問いかけてくる。俺は振り返ろうとして脚がすくんでいる自分に気付いた。 顔だけなんとか動かし、声を返す。 「……なんだ?」 「いや、聞き間違いかもしれないんだけど」 聞き間違いであって欲しい、という願望を含めているような前置きとともに、 「もしかして、みくるちゃんと有希が言ってる彼"ってあんたのこと?」 時間が止まった。 いや、止まったのは俺か。 誰か時間を巻き戻せるなら巻き戻してくれ。巻き戻せ。 ……無理か。 「……そうだ」 倒れそうになる体を支えて、声を振り絞る。 ハルヒはまだ信じられないような顔で、 「で、でもさっきのパトロール中にみくるちゃんと有希の不仲の原因はわからないって」 「あれは嘘だ」 俺の言葉にハルヒはひるむ。一転、明るい声を出して、 「ほら、昨日図書館にいたじゃない? だからデートなんかできるわけないわよね?」 「あれは長門とのデート中だったんだよ。お前と話してたとき長門が奥にいた」 黙る。間を空けておそるおそる、 「それじゃ、あんたとみくるちゃんが土曜日が空いてないって異口同音に言ってたのは……」 「あのときもうデートすることが決まってた。お前の疑いは正しかったんだよ」 ハルヒは完全に口を閉ざした。
ハルヒがうつむいている。まさかこんな光景を見ることになるなんてな。 「……すまん」 俺は頭を下げて謝った。 「……わよ」 ハルヒは唐突に顔を上げ、 「ひどいわよ! SOS団の風紀を乱すなんて! それに、」 またうつむき加減になって言った。 「それに、あたしの気持ちをも踏みにじって……」 ハルヒの声は震えていた。 「……本当に、すまん」 「土下座しろっ!」 顔をうつむかせながら叫んだ。 「あたしの前で、いますぐ土下座しなさい!」 土下座でもなんでもやってやるさ。それでお前の気が済むならな。 俺はハルヒの目の前で膝を着くと、 「すみませんでした!」 と思いっきり土下座をした。 ハルヒはまだ顔をうつむかせたまま、 「……ぷっ」 ぷ? 「あっはっはっはっはっはっは! 大成功っ!」 大爆笑し始めた。 「こっ、こんなに上手くいくなんて、ぷぷっ、キョン最高!」 笑い転げるハルヒにあっけにとられてなんも考えられん。 「みくるちゃん、有希、名演技だったわよ!」 え? 「その場の勢いで水かけちゃいました……長門さん、ごめんなさい」 「いい。わたしのほうこそ、ごめんなさい」 は? 古泉が拍手しながら、 「いやいや、楽しい余興でしたよ」 余興? 土下座の体勢のまま、俺はひたすら固まっていた。
ひでえ。ハルヒの奴がネタばらしをしたところによると、 最初にこのことを考え付いたのは、俺と朝比奈さんがデート未遂事件を起こしたときだそうだ。 そのときの罰ゲームとして、今回のイタズラを思いついたらしい。 まず、朝比奈さんに俺と改めてデートするように仕向け、それを長門が目撃したことにして 俺を脅迫、長門と朝比奈さんの共有関係に持ち込む。 朝比奈さんと長門が部室で言い争いしてたのも、ハルヒの差し金だそうだ。 「実は古泉くんにも頼んだんだけど、断られちゃって」 当たり前だ、アホ。 「さすがの僕も、あなたを取り合って朝比奈さんや長門さんと争うだなんて、想像したくありませんので」 そりゃそうだよな。 そして、土曜日のデートもハルヒの指示だそうだ。 午前中に朝比奈さんを、午後に長門を置いて、長門には必ず最後に図書館へ行くよう仕向けたらしい。 どうりで都合よくハルヒが出てくると思ったぜ。 日曜、つまり今日だな、朝比奈さんと長門の関係が険悪だったのもすべてハルヒの仕業だ。 そして俺とハルヒがパトロールでセットになったのもハルヒがやった。 「あんたがあのとき素直に白状していれば、ここまでやる気はなかったんだけどね」 くそっ、あのときの質問はそういうことかよ。 いま思えば、ここが防音の個室であることも怪しむべきであった。 すべてハルヒの手の上で踊らされてたってことかよ。死にてぇ。 「そ、それにしてもあの土下座したときのキョンの表情、ぷぷっ」 くそいまいましい。なんとでも言ってくれ。 ん? ということは、鶴屋さんのあれもハルヒが頼んだのか? 「そうよ、というか、そこに来てるわ。かわいい協力者といっしょにね」 かわいい協力者?
「やっほーっ、キョンくん、お疲れ様っ!」 個室の扉を開けると、そこには鶴屋さんと、 「キョンくん、えっち」 妹がいた。えっちなんて言葉を意味もわからず使うんじゃありません。 ハルヒのほうを振り返る。 「鶴屋さんはともかく、妹はなぜだ?」 「妹ちゃんは、計画がちゃんと上手く行ってるか連絡してくれる係よ」 「えへんっ」 胸を張る妹。 「ああ、あの女の人の匂いがどうこうってやつか?」 「そ、匂いなんて嘘っぱちよ。妹ちゃんが見てたのはあんたの表情」 将来役者になれるぜ、妹よ。 「あたしもうまく行ったらみくるたちとキョンくん争奪戦に参加してたんだけどさっ」 と、鶴屋さん。 「シリアスなのは向いてないっ! あたしには無理だっ」 そうでしょうね。 妹が俺の袖を引っ張った。 「ねえ、キョンくん、ぬいぐるみは?」 「ぬいぐるみ?」 「ハルにゃんが言ってたよ。わたしにくれるって。仲直りのプレゼント」 「あー、あれは長門のために取ったぬいぐるみだから」 「ないの?」 「すまん」 「ひどーい! ハルにゃんにあれを言いふらしてやる!」 怒った妹がハルヒのもとにとてとて歩いて耳打ちする。ハルヒの表情が変わった。 「キョン?」 「なんだ?」 「妹ちゃんが、風呂場であんたのをこすって白い液体が手についてわたしは舐められたって言ってるんだけど」 は? 「どういうことなのか、説明してくれるんでしょうね?」 「ちょ、ちょっと待て、なんか言葉が足りんぞ、それ」 朝比奈さんや長門、鶴屋さんも眉をひそめて俺を見てくる。妹はあっかんべーをしてるな。 古泉だけは同情の視線を送ってくれてる。 「なにが足りないってのよ?」 う、聞き耳持たないって感じだ。 「お、お前だって朝比奈さんや長門に謝るべきだろ?」 「なにを?」 「身体まで使わせることないじゃないか」 「は?」 朝比奈さんが必死にダメってジェスチャーしているが俺は止まらなかった。 「リアリティーを持たせるためか知らんが、篭絡させる必要はなかっただろと言ってるんだ」 「あたしは、デートしろといっただけで、そんなことは言ってな――」 ハルヒは途中で言葉を止め、朝比奈さんに振り返る。 「みーくーるーちゃーんー」 「ひええええっ」 どうやら修羅場はこれからが本番のようだ。
>>647 GJ!ドッキリだったのかっ!いや、でもこれからが修羅場・・・w
ktkr!!! 超GJ!!!
これは予想外wwwwwwGJ!!!
>>647 泥沼でハラハラしたが、ドッキリで安心した。
でも更なる泥沼GJ!!
GJ!なんかじわじわくる修羅場予感がドキドキしたよ!! 提案を断らなかったらコレにホモ泉が加わっていたのか…ハルヒはいったいナニを考えていたのだろう
654 :
7-896 :2006/05/28(日) 01:56:48 ID:4M6pWcaD
>>647 修羅場→大団円→とみせかけて修羅場
の流れが素晴らしいっ!! GJGJGJ
すごく面白かった!
昨日投下したばかりだというのにまた朝倉さんが書きたくなったので、
投げっぱなしで終わった話の続きを無理やり書き始めました。
おかしいな、俺長門スキーなのにな
>>653 ハルヒがいちゃこく振りする相手じゃね?
656 :
7-896 :2006/05/28(日) 01:58:51 ID:4M6pWcaD
『続・朝倉涼子の暴走』 一昨日のパトロール以来、元気のないハルヒは今日は文芸部の部室には顔を出したものの、 一通りネットサーフィンすると、飽きたのか「今日は解散」と言ってさっさと帰ってしまった。 今日は俺もやる事があったのでちょうど良い。 「急なバイトです」と言ってすぐ部室を出て行った古泉のことはどうでもいいが、 これから着替える朝比奈さんにはお先に失礼して、俺は長門と一緒に部室を出た。 そしてそのまま二人で駅前公園近くの分譲マンションに向かった。 長門がドアロックをあけると、俺たちはエレベーターで五階にあがり、 505号室のインターホンを押す。 すぐさま扉が開けられ、出迎えた少女はこう言った。 「おかえりなさいませ、御主人様」 さて、なんでこんな状況になったのか理解してもらうには少々説明が必要だろう。 昨日、クラスメイトの朝倉が突然俺を犯すと言って襲い掛かってきて、 そこに闖入してきた長門によって何とかその場は治まったのだが、 性格の良くて活発な委員長だった朝倉が、ニコニコしながら「御主人様」と言ってロボットのように かしずく妙なやつに変わってしまった。しかもその御主人様は俺らしい。 どうすればいいのか長門に聞いてみると「飼えば」という。 一瞬俺は自分専用の美少女メイドがいる生活がどんなものか想像してみたが、 どう考えても一人暮らしでない俺がそんな生活をするのは無理だと気づいた。 それに、そんな生活は人間として色々駄目になるような気がする。 だいたい学校はどうするんだ?転校したことにでもするのか?と俺が言うと、 「大丈夫。情報操作は得意」と長門は答えた。
657 :
7-896 :2006/05/28(日) 01:59:28 ID:4M6pWcaD
そんなことより、この朝倉が誰かに見つかるとまずいので、とりあえず俺たちは長門の家に移動することにした。 学校からの道を歩きながら俺は長門に尋ねた。 「まあ、さっきのことでなんとなく察しはついているんだが、朝倉はお前みたいな宇宙人なのか?」 「彼女はわたしと同じく情報統合思念体によってつくられた、 対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースのひとつ。 しかし統合思念体がわたしを作った意識部分とは異なる意識によって彼女はつくられた。 わたしを作った思念体の意識は現状維持を方針としているが、 彼女を作った意識は積極的に涼宮ハルヒに対して積極的にアプローチを仕掛けようとしている」 つまり、なんだ?お前の親玉の何とか思念体に色々派閥があるみたいなものか? 「そう。わたしは主流派。彼女は急進派」 「ふん、まあ何となくはわかった。で、彼女は元に戻るんだろうな?」 「元にとは?」 「こんなニコニコして御主人様とか言う気色悪いやつじゃなくて、 はきはきとした委員長のクラスメイトに戻せるのか? 明日このままのこいつを登校させるわけにはいかないだろう」 それに教室で御主人様なんて言い出したら、その瞬間俺の学校での居場所がなくなるぞ。 「設定変更をし、あなたの知る朝倉涼子を復元することは可能」 じゃあ、やってくれ。 「わかった。でも家についてから」 まあ、できるというのならいいだろう。 そうだ、家といえば朝倉も長門と同じようにどこかで一人暮らししているのか? 「朝倉涼子の家はわたしと同じマンションで独りで生活している」 ふーん、なるほど。 こうして会話している間ずっと、朝倉はニコニコ笑顔で俺の後ろをぴったり付いて歩いてきていた。 朝倉はどこから見ても正統派美少女だったから、普通ならちょっと優越感に浸れそうな状況だが、 さっきまでの朝倉を知っているためか、やっぱりちょっと気味が悪かった。 そんなこんなしているうちにマンションに着いたのだが、 入る前に一応聞いておくべきことがある。 「設定変更にはどれほど時間がかかるんだ?家でないと出来ないというからには、 何か特別な準備とかいるのか?」 実は俺はさっきまでの体験で精魂使い果たしてダウン寸前、できたらさっさと帰って寝てしまいたかった。 「作業はすぐには終わらない」 そうか。でも俺が最後まで見届けないわけにはいかないよな。 じゃあ、こうしよう。長門も結構酷い目にあってたし、今日は休んで朝倉の変更は明日やろう。 朝倉は病欠と言うことにして、明日の放課後まで家で待機していてもらおう。 「それでいい」 よし、そういうことなら今日はお開きだ。長門に別れを告げて歩き出すと、何故か朝倉もついてくる。 「………」 「あなたが命令しない限り、彼女はあなたの近くで待機モードでいるよう設定されている」 というわけなので、俺は朝倉に明日俺たちが来るまで自室で待機しているように頼んだ。 で、一夜明けて冒頭の状況に至ったというわけである。 −つづく
658 :
7-896 :2006/05/28(日) 02:00:04 ID:4M6pWcaD
前回超展開で変な終わり方をしたので、プロローグがやたら長くなってしまったにょろ、、、 しかもメインのつもりの朝倉は殆ど何もしていないし・・・ つづきはエロありを予定しています。 しかし、ここ最近のスレ進行と自分の執筆速度を考えると、つづき投下は次スレになりそうな予感・・・
>>658 GJ。全然いいと思いますよ。
というかエロが書けるだけで羨ましいデスヨ。いや、ホントに
>>656 GJ!まさか続きを書いてもらえるとは思わなんだ。
なんだか朝倉萌えに転向しそうですよ。
とりあえず、チ○コ握りながら続き待ってます!
661 :
7-896 :2006/05/28(日) 02:09:32 ID:4M6pWcaD
キョン×ハルヒの胸踊るようなエロ話書くのは難しいね… あ、職人さんGJしとくんだからな!!
663 :
かなり :2006/05/28(日) 02:58:38 ID:HW3iLE9P
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ヽ,.-、, ' ________ さ い た ま 銘 果 .┃ ┃‐(.゚∀゚)‐<陰が語り掛けます l l _|_ _|_ ┃ ┃ , '`,、',、 二二二二二二二二 / \ ノ ノ .┃ ┃∩( ゚∀゚),<うまい、うますぎる... ┃ ┃ Y イ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 紺若ゆうな ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
誤爆すまん
調子に乗って書き上げてみた。 うまく団員の性格を捕らえられてないかもしれない。 でも一応投下してみる。
≪Low of kyon 〜キョンの法則〜≫ ふああぁあぁぁ・・・ 欠伸のする声がする。その発信源は・・・珍しい。あの古泉だった。 「どうした古泉。眠そうだな」 「ええ。少し寝不足でして・・・」 「・・・・・・まさかまた閉鎖空間か?」 「いえ、まぁ確かに似たようなものかもしれませんが危険はまったくありません。 それにこれは僕が個人的に行っていることですから」 「?」 「とある観測対象があるのですが・・・最近それの動きが異様に早くなっているのです。 ああ、でも安心してください。あなたには・・・直接的にはまったく関係のない事柄ですので」 がちゃり 部室のドアが開く。入ってきたのは我等がSOS団のアイドル朝比奈さん。 「遅れてすみません〜〜・・・」 挨拶をしつつ目をこする朝比奈さん。古泉と同じく眠そうだ。 「朝比奈さんも眠たそうですね」 ピクッ 「あ・・・キョンくん・・・」 ん?俺を見た朝比奈さんが少しだが萎縮したように見えた。しかも何故か顔を赤らている。 「あ・・・やっぱりそう見えますかぁ・・・え?わたしも『も』って・・・?」 「古泉もなぜか眠たげでしてね。最近なにかを観測してるらしいんですが・・・とはいっても星ってことは ないでしょうが。・・・朝比奈さんも昨日は何かしてらしたんですか?」 「え、その、ええと〜〜〜、・・・・・・き、禁則事項ですぅ・・・・・・」 おかしい。さすがの俺でもここまで露骨なパズルのピースを見せられれば簡単に組み立てることもできる。 二人は何かを隠している。 そして多分だが・・・それは俺にも関係すること・・・だと思う。 部室に居るのが俺と長門だけになったとき、俺は長門に問い掛けた。 「長門。最近なにかおかしなことは起こってないか?」 ずっと本に向けていた顔を上げ俺に向けて一言。 「ない」 「本当か・・・?俺に迷惑が掛からないようにとかそういう理由で隠したりはしてないよな?」 長門の顔が縦に少しだけ傾く。肯定のようだ。 「そうか・・・疑ってすまなかった」 「気にしないで」 「となると二人の寝不足はただの偶然、か」 いつも摩訶不思議なことばかりに巻き込まれていると、ただの偶然もとんでもない虫の知らせかと 勘違いしてしまう。よくよく考えれば谷口と国木田が二人同時に寝不足だったとしても別に不思議にも思わないだろうな。 そんなことを考えていると、いつのまにか長門が団長席に座りパソコンを起動させていた。 「朝比奈みくる、古泉一樹両名の睡眠不足の原因は同一。偶然とは多少異なる」 「なに?」 「三年前、涼宮ハルヒによって起こった情報フレアはこの原始的なネットワーク、情報端末等にも影響を及ぼした」 そういうと長門はとあるページを開く。 「様々な条件を必要とするが、別次元へのネットワークにアクセスが可能となった」 どういうことだ?俺は長門の言っていることがさっぱり理解できなかった。 「二人はこの数日間このページを観測対象とし、睡眠時間を短縮。そして現在に至る」 俺はそのページを見た。そこには・・・
「キョン・・・?!って俺のことか?え?朝比奈さん・・・古泉・・・長門・・・ハルヒも・・・?!」 それどころか朝倉や鶴屋さん、果ては俺の妹や新川さん森さんの名前まで載っていた。 そう。そこには俺やSOS団の日常や関与した事件、俺にしか知りえないことなどが物語という形態で書き込まれていた。 「なんだこれは・・・どういうことだ!なぜ俺や皆のことがここに書き連ねられている?! しかもこんな詳細に今までの出来事を・・・!」 「おちついて」 「落ち着いてなんていらるか!こんな事が詳しくわかるなんて今まで誰かが俺達のことを隠れて 監視していたってことじゃないのか?」 俺はトゥルーマンショウタイムという映画を思い出す。実は自分の人生がいつも監視されていたっていうあれだ。 「それは違う」 長門はそういうと違うページを開く。 「・・・?涼宮ハルヒの憂鬱・・・?・・・著者:谷川流 イラスト:いとうのいぢ・・・?」 「いわゆるライトノベルのタイトルの一つ」 ライトノベル・・・藤見ファンタズムとか門川シューズ文庫みたいなアレか? 「これはこの世界とはまったく別の世界、パラレルワールドの有機生命体、固有名詞『谷川流』の想像により作成された小説。 その世界には涼宮ハルヒや私達SOS団メンバーその他は存在し得ない世界。しかし涼宮ハルヒの起こした情報フレアは その世界の一部の生命体に影響を及ぼした。それがこの『谷川流』という人物」 ようやく少しずつだが理解力が働いてきたようだ。落ち着きを取り戻した俺は長門に問い掛けた。 「具体的にはどう影響したんだ?」 「涼宮ハルヒ及び関連をもつ人物たちとの情報のリンク」 「悪い長門。俺にも分かるように説明してくれ」 「・・・涼宮ハルヒ及び関連をもつ人物たちの記憶情報が涼宮ハルヒを通じてこの人物に伝達されてしまっている」 つまりハルヒや俺とかの考えてることがこの人に筒抜けってことか? 今度はサトラレルモノって漫画を思い出した。例え別世界の知らない人とはいえ、あまり気持ちのいいものではない。 「すべての記憶情報が流れているわけではない。その各人物に起こった事象での中でもあまり経験し得ない ことが起こるとリンクが発生する。中でもあなたの記憶情報が一番多く伝達されてしまっている」 そりゃそうだ。SOS団結成からというもの、俺にはとんでもないことしか起こってないからな。 「それによりこの人物はそれらの情報を夢や閃きという形で受信し、さらに想像を加え文章に起こし小説という形で その世界に出版した。それがこの『涼宮ハルヒの憂鬱』」 長門はPC画面を前に開いていたページに戻した。 「そしてその小説を題材にした二次創作文章、通称ショートストーリー『SS』をこの世界の不特定多数の人物が このスレッドに書き込んでいる」 ようやく俺は理解した。これらは俺達という、その世界の彼らにしてみれば二次元キャラクターを題材にして書いた 物語ってわけだ。なるほど、俺の情報が多く流れている分俺を主人公とした作品が多いのもうなずける。 自分を主人公に物語を書いてもらえるなんてそうそうあることではない。別世界のこととはいえ少し照れくさい。
・・・だがそのページの一部が目にとまった。俺の短絡的な思考も同時に止まった。急ブレーキの音が聞こえるほどにだ。 「お・・・おい・・・これってまさか・・・」 そこにはいわゆる・・・そのー・・・なんだ・・・フランツ書院の文章かと思えるような・・・官能小説的なSSが載っていた・・・ しかも一つだけじゃない。俺とハルヒ、俺と長門、俺と朝比奈さん、果ては俺と古泉などというカップリングも様々な種類の SSがそこには詰まっていた・・・ 「朝比奈みくる、古泉一樹両名の睡眠不足はこのスレッドの観測によるもの」 俺は自分が主人公として進められるラブストーリー、またはピンクストーリーを夜な夜な確認している二人を想像した。 うおおおおおおおーーーーー!!!恥ずかしすぎるーーーーーー!!! ん?まてよ・・・?混乱した頭でもまだ使用可能なようで、ふと俺は思いつく。 「・・・・・・・・・・・・まさか長門・・・・・・お前も・・・・・・?」 コクリ、と肯定の合図。こころなしか頬を赤らめているように見えるぞ。オイ、お前はいつからそんなキャラになった? 「ここに書き込まれるものには私も興味を持った。様々な人物の行動パターンが想像の元とはいえ解析されている。 あなたの行動パターンも大いに参考になった」 くぉーーーーーーーーーー!!!こんな羞恥プレイは味わったことがないぞチクショーーーー!!! 血の気が引く感覚というのは何度経験しても心地良いものではない。しかもその直後に恥ずかしさから頭に血が上る。 いろんな意味で頭がパンクしそうだぞ! 「様々なパターンの文章があるが、その中である法則を発見した」 「・・・法則?」 恥ずかしさで悶えていた俺に長門が近づいてきた。 「涼宮ハルヒによる後天的な特殊行動が発生しない限り、先に動いたものが入手できる確率が高い」 「・・・長門?何のことをいってるんだ?」 さらに近づいてくる。 「バグと思われたものも、ある程度解析できた」 頭を抱えて座り込んだままの俺の前でようやく立ち止まる。 「キョン。私はあなたが好き」 そういうと長門は顔を近づけて━━━━キスをした。 なに?その後俺がとった行動は、だと? 長門が言うには、キスの後は某SSとまったく同じ行動を取ったんだとさ。 どれだかは教えないぜ。こんな恥ずかしいこと人に言えるわけないからな! ≪Low of kyon 〜キョンの法則〜≫-END-
670 :
8-579 :2006/05/28(日) 04:04:56 ID:ZussIHPS
実は≪Good Job≫の続きだったりします。 なんだかんだで長門スキーのオイラはいつのまにかこの方向に・・・
671 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/28(日) 04:08:26 ID:22cWcsCj
グゥレイト!こんな夜更けまで起きてた甲斐があったぜ!!
最高 たぶんlawだと思うがそんなことはどうでもいいゼ
673 :
8-579 :2006/05/28(日) 04:14:37 ID:ZussIHPS
>>672 うあ!ホントだ! ≪Law of kyon≫が正解です・・・
素で思いっきり間違えた・・・orz
バンっ! 長門の異様に分厚いハードカバーの閉じる音がした。今日の活動も終わったようだな。そう思っていると、 「じゃあ、今日はここまでね。みんな帰って良いわよ。あ、キョンは残ってね。今日も色々と雑用をさせるから。」 と我が団の団長は軽快に言い放った。 「またですか?最近やけに残業しているようですが、何をやっているんです?」と俺に小声で聞いてくる古泉。 「何かお手伝いすることはありませんか?」とちょっと心配気味に聞く朝比奈さん。 「・・・・・・。」と相変わらず無表情の長門。
そんなみんなの態度に驚いた我が団長は、 「えっ!あ、ああ、大丈夫大丈夫。キョンってば最近、SOS団の団員としてたるんできてるからちょっとした罰として仕事をしてもらっているわけ。 さぁ、みんなも遅くならないうちにお家に帰りなさい。寄り道しちゃだめよ。」 そう言ってハルヒはみんなを強引に帰宅させる。ハルヒよ、 そんな強引なことしていたらいつかばれるぞ。特に古泉ら辺に。 SOS団の活動はこうして終了したわけだが、ここからは誰も知らない、俺しか知らない涼宮ハルヒが姿を表す。 「ねぇ、キョン〜。」 「・・・なんだ?」 「もぅ、わかってるくせに〜。」 「・・・・・わかったよ。たくっ・・・。」 まったく。こいつとここでエッチしてからというもの、 ほぼ毎日のように普段では想像も付かない甘い声で俺との愛の行為をねだってきやがる。 昔のこいつからは到底想像も付かないことだ。 長門がハルヒのように感情がハッキリしていたり古泉が長門のように終始無表情だったり朝比奈さんが鶴屋さんみたいに朝からずっとハイテンションだったりと同じぐらい想像できない。 まぁ、もう慣れてしまったが。
あっ、こら、勝手に服を脱ぐな。下着も脱ぎ散らかすな。妹じゃあるまいし。 それにそれじゃ脱がしながらセックス(いわいる脱がしプレイだ。最近俺の中ではブームが起こっている)ができないじゃないか。 ・・・ん、ちがう?今日は体操服でやるっていうのか。 そういえば制服と私服、裸以外ではまだやったことなかったな。 まぁ少々マニアックだが俺は全然OKだぞ。よしそれでいこう。 とまぁこんな具合で進行しているが、さて、ここから俺たちは愛の儀式をさせていただくのだがここは割愛させて頂く事にする。 え?何故かだと?そんなこと聞かないでくれ。恥ずかしいから。 だいたいエッチの様子を他人に伝えるなんてこと普通するわけないだろ。 あ?ふざけるな?・・・わかった。わかったからグーで構えるのはやめてくれ。 痛いだろう。・・・ふぅ、じゃあ最後の所だけ教えてやる。 他人の幸せ見て石とか投げる奴は今のうちに回れ右をしてここから去れ。 石なんか投げられたくないからな。
古泉の独白もの書いてみました。 SS書くの初めてなんで下手糞かもしれないけど勘弁してくださいorz
・ ・ ・ ・ ・ ・ 文芸部にある机の上で俺とハルヒは一心不乱にセックスをしていた。 「キョン!はぁん、あ、ああぁんっ!!きっ、気持ちいいよぉ!!」 「ハルヒっ、そんなに腰を動かされたら、・・・うぅ、はぁ・・・もう出ちまう!」 いつもは外だが今日は安全日らしいので中に出すことにしていた。 ハルヒも最初からそのつもりのようで俺の腰に足を絡める。 「きゃぅん!!・・・はぁ、はぁ・・・、出してぇ!!! あたしのお腹の中にキョンのぉっ、元気な赤ちゃんの素、一杯、い〜ぱい出してぇっ!!!!!」 言われなくても出すさ。最後は一緒に気持ち良くなりたいもんな。 「くっ・・・出る!」 ドピュっ、ドピュルっ・・・・ 今日も盛大にハルヒの膣内に俺の精液を流し込む。 「はぁぁああああんっ!!!!!!」 ハルヒも絶頂を迎えたようで体が弓のように仰け反っていた。 「・・・・・・あはっ、キョンの赤ちゃんの素、あたしの中で元気に泳ぎ回っているよぅ・・・。」
・ ・ ・ ・ ・ 行為が終わって俺がその余韻に浸っていると、 「キョン。」 「ん?」 「・・・愛してるって言って。」 「どうしたんだよ?急に。」 「・・・うぅん、何か聞きたくなったから。・・・駄目。」 「駄目なわけないだろ。・・・・愛してるよ、ハルヒ。 この世で一番、他人になんと言われようとお前を愛し続ける。」 「キョン・・・。あたしも愛してる。 この世界、いえこの宇宙全体で一番、あんたの事が好きよ。 もう、好きってもんじゃない。超好きよ!!」 超好きってなんだよ、とつっこもうと思ったががやめておこう。 何故なら俺もお前の事が『超好き』だからだ。 文句がある奴は名乗りを挙げろ。2週間後くらいに少しだけ聞いてやる。 「ねぇ、キョン。」 「なんだ?まだ何かあるのか?」 「衣装チェンジでもう一回しましょ。今度はバニーガールがいいかしら?それとも水着?」 「・・・・・・。」 やれやれ、今日も帰りが遅くなりそうだな・・・。
すまん。俺に出来ることはこれが精一杯だ。 又書く時があれば書こうと思っているが今少し頭が痛いからこの辺りで失礼する。 スレを汚してしまって本当にすまん!! あとここまでで職人全員に改めて言わせてもらう。 GJ!!!
681 :
677 :2006/05/28(日) 04:32:12 ID:vMgr4fk6
『古泉一樹の本音』 人外無畜な存在でいるというのは、それはそれで意外と気疲れの耐えない事です。 我らがSOS団には、涼宮さんを中心としてぶっ飛んでいる人材が豊富なので必然的に僕の心労も絶えません。 かろうじて僕の気持ちをわかってくれるのは「彼」くらいでしょうが、何故か「彼」は僕を煙たがるので少し辛いところです。 「機関」でも相変わらず他組織と血みどろの抗争が行われていますし、要するに今の僕には心休まる時がないのです。 正直な話、僕は結構やりきれない不満を抱えています。 例えば、あのバレンタインの日・・・・・。 ええ、涼宮さんと長門さんと朝比奈さんがチョコをくれた時はかなり嬉しかったですよ。しかも一晩かけて3人で作ったっていうじゃありませんか。 それに彼女達は北高の中でも中々、容姿が端麗な階級に入るようですしね。いくら僕だって9組の男子の友達の皆さんと女子の話くらいはしますよ。 それに「彼」みたいに決して顔に出すことはありませんが、僕だってそれなりに朝比奈さんに萌えています。 僕は超能力がなければただの盛りのついた高校生ですからね。そこらへんが他のSFな方達と違うところと言えるでしょう。 だからこそ・・・・あの時・・・・そうですチョコをもらったときです。 その時に涼宮さん長門さん朝比奈さんが3人して「彼」の方をそわそわしながら見ているのを目にしたときには何かがキレそうになりました。 だってもう、明らかに僕のチョコと「彼」のそれに込められていた気持ちの度合いが違うのが超能力を使わなくてもわかるんですから。 凄くヤリキレナイ思いでしたよそれは。 まあ、その思いも顔には出しませんでしたがね。 ただ僕の微笑みが少々歪んでいるのは長門さんあたりには気づかれていたかもしれません。彼女にわからないことなどないはずですから。 所詮僕には「彼」みたいみ人を惹きつけるものはないのかもしれません。 僕にあるのは使える地域も時間も限られてる超能力とも言いづらい超能力に過ぎません。 ただ、バレンタインではやりきれないことばかりあったわけではありません。 夜7時頃でしょうか、鶴屋さんに呼び出されたのです。「機関」とのスポンサー関係についての相談かなんかかと思ったんですが、 どうやら僕にチョコを作ってきてくれたらしく、ありがたく頂戴いたしました。 チョコの包装を丁寧に剥がしてみると、そこには僕の顔をかたどったチョコと、手紙が入っていました。 「やあやあ古泉くんっ。味は自信ないけどよかったら食べてみてくれっさっ。古泉君、最近のキミのスーパーイケメンスマイルには少し迷いが見えるにょろよっ。 キミがいないとSOS団なんてのは成り立たないっ。みんなそう思ってるのだよっ。キミはいつも合宿を盛り上げてくれるしねっ。元気だしてねっ」 素直に嬉しかったです。鶴屋さんの洞察力が天才的なのは前から知っていましたが、今回は彼女に救われた気分です。 僕も最初はSOS団にあまり馴染めませんでした。しかし今ではSOS団副団長だと胸を張って言える自信があります。 次の合宿までにもっとみなさんを楽しめる推理ゲームを考えないといけませんね。しかし、自分の顔ソックリのチョコを食べるのも複雑な気分ですね。 終
やっぱり古泉×鶴屋の番外パートはいい!なんか一味違うんだよぉ〜
こういうのもありですな。 GJ!
>>530 からの続き。早朝鶴屋編投下しときますよ
三日前に朝比奈さんと幸せな気分を味わい、一昨日長門にハルヒのとんでも事態が起きていることを知らされ、そして昨日は望んでもないのに、野郎の古泉にながったらしい憶測を聞いて、そしてハルヒによる夕方に決まった時間への急速低気圧呼び寄せはこれで4日目となる。
今日もTVで降水確率0%を一応チェックし、もう一本買っていた傘を持って、学校へ向かう。
教室へ辿り着く前に、昨日古泉に借りた傘を早々を押し返し、野郎のスマイルを早朝から目にしてしまったこと後悔しつつ、少々ローテンションなまま、いつも通り教室へ入りいつも通り席へ着く。
問題のハルヒはというと、昨日と同様窓の方を向いて不機嫌な顔をしている。
どう見ても変化は見られないんだがな・・・・。何でハルヒはそんなことを望んでんだ??
と一人で考えながら、後ろのハルヒを見る。視線に気付いたハルヒは、窓からこちらへ視線を移動させて、
「あんたにあんな趣味があるなんてね」
は?
「何の趣味だそりゃ」
別に、と言うとハルヒはまたそっぽを向く。おいおい、「あんな」の中身を教えてくれないと、何が言いたいのかわからん。
また、何が言いたかったのかを聞こうとしたが、昨日と同様に担任の岡部が来てしまい、俺の質問タイムは0になってしまった。しかたないので前を向き、いつも通りの学校生活を送ることにした。
でだ。放課後にまたまた朝の事をハルヒに聞こうとしていた俺は、いつのまにやら朝比奈さんのお茶を飲むことに頭が一杯で、脳内意識がすっ飛んで切り替わってしまっていた。
すまないな。俺は朝比奈さん優先なんだよ。と脳みそに謝りながら部室へ入っていった。
でもって、今日のハルヒも朝とは打って変わって、いつも通りでハイテンションな感じで、
いつも通りに長門の本を閉じる合図で活動が終了。
と、同時に長門の言うとおり、下駄箱へ来ると雨が降り出して来た。
よし、今日は傘はあるな。これで誰かに頼らなくても帰れ・・・・・・・・
すまん、訂正してくれ。これで四度目だが、誰か傘持ってないか? え?傘が無いって?いや、あることはあるんだ。だがな、使えないと意味が無い。 俺の取り上げた傘は、一昨日買った物とはとても見えない具合にボロボロなんだよ。 金具はひん曲がってるし、ビニールは所々穴ぼこで使えたもんじゃない。 ひでぇ。誰か俺の新品の傘と引き換えに、これ置いていきやがったな・・・・・・・ パクられた次はボロと交換か。勿論最近雨ばかり降るせいか、置き傘はそれしか無く、 他の傘差しを見ても一本も見当たらない。勘弁してくれ。 滴り振る雨を途方も無い顔で、朝比奈さん、長門、あるいは古泉でもいいから、誰か来るのを待ち望んでいた。 と、肩をぽんぽんと叩かれた。もしや長門か?思い、後ろを振り向くと、そこには 「やぁやぁキョンくん!こんなとこで立ち尽くしてどうしたんだいっ?」 いつも元気ありすぎの朝比奈さんの友達であり、SOS団の準。いや、ほぼ正式団員になりつつある鶴屋さんが、ニコニコした笑顔でそこにいた。 あれ、でも何でこんな時間に鶴屋さんが?と聞くと、鞄の中から進路希望調査と書かれた紙を取り出して、俺に見せ、 「ちょっち、進路のことでさっ!担任に呼ばれて、相談していたんだよん。もう既に進路なんて決まってるのに、何だかねーって感じだよっ」 鶴屋さんの将来は、あの豪邸の鶴屋家次期当主になるということが既にあちらでは決まってるんだったな。流石というか何というか。 未だに将来を決めていない俺にとっては、鶴屋さんが羨ましい限りですよ。 「んー。そうでもないよん。親族から勝手に決められたレールに乗っかって過ごしていくのっても結構不憫なものなんだけどねっ」 確かに。自分の将来を自分で決められないのもどうだと思うな。 まぁ俺はどうせ一生どこかの会社でヒラやってそうだけどな・・・・。 そんな自分の虚しいような将来を創造しつつ、鶴屋さんの声で我に帰る。 「んでっ、キョンくんはここで何してんのさっ??」 俺が手ぶらなのを察したのか、鶴屋さんは「ふむふむ」と俺を下から上まで見ると、 「おやおやっ!キョンくんこの雨から身を守るのにだいーじな物が一つないねっ!!」 まさにあなたの言う通りですよ。そこで俺はこれまでの経緯を話してみた。 俺の不幸な話を聞いた鶴屋さんは、俺の肩をぽんぽん叩き、 「うははは!そういうこともあるっさ!めがっさどんまいだよキョンくんっ」 けらけら笑いながら、私もそういうことよくあるさーと言ってくれた。 これは慰め?てくれているような、何というか。 すると鶴屋さんはゴソゴソと自分の鞄を漁って、いつぞや、俺が鶴屋家から雨の中を帰ろうとした時に渡してくれた、あの和製より少し小さめの傘を取り出した。
こんなサイズの和製傘があるとは。鶴屋さんはやはり和風が好きなのだろうか。 「んにゃ、これはウチがいつも買ってる和製傘作りの職人さんが、携帯しても使えように、作って譲ってくれたのさっ!」 そう言うと、鶴屋さんは持っていた傘を俺に手渡して、 「一本しかないんだけどさっ。特別にキョンくんにかしたげるよん!」 いやいや。一本しか無かったら、鶴屋さんが帰れないじゃないですか。 「いいんさ、いいんさ。走って近くのコンビニまで行けたらウチの車呼べばなんとかなるしねっ!」 この雨の中を走って行くんですかあなたは。 「そだよん。これでも走るのには自信あるにょろよん!」 と、早速準備体操をしている。いかん。流石に鶴屋さんを雨に濡らせて、俺はまんまと鶴屋さんの傘で濡れずに帰ることを考えると、古泉ならまだしも、ましてや鶴屋さんだ。 俺の良心が言いと言わん。 「鶴屋さんやっぱりこれは返しますよ。鶴屋さんが濡れるより、男の俺が濡れて帰ったほうが全然いいです」 そう言って、断る鶴屋さんにやや強引に傘を返して、今度は俺が準備運動を開始する。 コンビニまで体力持つかな、俺。 と、鶴屋さんはまたううむと呻きながら、何やら考えている。 そろそろ雨の中へダイブしようとした俺に、鶴屋さんがぱっと笑顔で、 「そだっ!なーんでこんな簡単なこと思いつかなかったんだっ!ちょい前にみくるに聞いた話をすっきり忘れてたにょろよ!」 そう言うと、鶴屋さんは持っていた傘を俺に渡して、隣で俺を見上げてにっこりする。 えーと、つまり一緒に帰るということですか? 「そうそっ!ちょい前にみくるからキョンくんと相相傘して帰ったって聞いてねっ! 今それ思い出したから、丁度いいかなって思ったんだよん」 朝比奈さん。あなたは余計なこと・・・いや、とても良い事を言ってくれて・・・ 朝比奈さんと、鶴屋さんの恩恵に感謝の意を啓しつつ、俺は鶴屋さんと並んで帰ることになった。 何だろうな。鶴屋さんとこれほど近い距離で、いるのは滅多にないことだろう。 少し緊張気味の俺はなんのその。当の鶴屋さんはニコニコ笑顔で鼻歌を歌っている。 この人がいると、天気が雨でも、心は晴れな気分にさせられる。まったくすごいお方ですよあなたは。 まぁ、まさかのまさかで鶴屋さんとこんな相相傘なんてするとは、流石に予想だにしなか
「っていうん?!」 いい加減慣れてもいい頃合だが、俺の身体はそう慣れるわけでもなく。 え?何があったって?そりゃ四度目の背中ゾクゾク悪寒がまた走ったんだよ。 ハッとしてまた校舎のほうを振り返る。ん?今ちょっと人影が見えたような・・・・。 「ぬ?どうしたっさキョンくん?」 「あ、いや、何でも無いですよ。ちょっと寒気がしただけですから。」 と言うと、鶴屋さんは片手を俺のおでこに当てて、 「ふぬ。熱はないねん。最近雨ばっかりで寒くなったせいかなっ。速く家に帰って、身体を暖めることをオススメするにょっ!」 突然の行動にぽかんとしていた俺を見ながら、俺の顔がそんなに面白かったのか、爆笑している。そんなに俺の顔が変ですか。 「ぷっ、うはっうははははははっ。キョンくんの顔が面白過ぎてさっ!ははっ、ごめんよおっ!」 鶴屋さんの大爆笑は収まる事無く、チラチラ俺を見ては、その度に笑ってばっかりだった。 そんなに笑って、腹筋痛くならないんですかね?それもそれですごいと思うが。 そんなこんなで気づけば、目的地のコンビニに到着し、そこには既に古泉の乗るような高級車とはまた一段上を行っているような、車がそこに止まっていた。 「おろろ、もうここまで来ちゃったのかっ!楽しい時間はなんたらかんたら。んじゃ、キョンくん。その傘使ってくれていいからねん。明日でもいつでも、気が向いた時に返してくれればいいにょろよっ!」 いやはや、ちゃんと明日持ってきますから。 「ははっ、キョンくんならそう言うと思ったよっ!じゃ、またねーん」 そう言うと、鶴屋さんは車に乗り込み、車内から猛烈に手を振る姿に答えながら、車が見えなくなったあたりで、俺は家へ帰ることにした。 家に帰って早々、和製傘を見た妹が、「明日この傘で学校いってもいーい?」と聞いてきたが、借り物だからダメだと言っても、まったく言うことを利かない妹を説得するのに2時間かかったことは、あえて秘密だ。 ハルヒ編へ続く
GJ!! もしよかったら朝倉編を…
エロパロ板とは思えない進行速度だな。さすがハルヒスレ。 俺も8話ネタで何か書いていいかな?…
>>690 もっちろんさっ!
しかしここ数日のネ申ラッシュは何だ?
このペースだと900を拝めそうにないんだが…。
だなー 現在 420KB でも 作品>1000 なので問題無し
今さっきこのスレを取得したばかりの俺が
>>690 で気づいた。
なんだこりゃ。立って3日もたってないのにこれか。
a
すまないミスだ
E番線特急鶴屋さん 鶴屋xキョンxみくる 「ふ〜〜〜、今日もお疲れっみくる!一緒にかえるべーさっ」 授業終了後私はみくるに声をかけた。 「あ・・・鶴屋さん、お疲れ様ですーー」 私には授業なんてそれはもう一瞬なのさっ。 「いいなぁ鶴屋さんはいつも元気で」 楽しい事を考えてればいいのと、そのままカバンを持ち下駄箱へ私達は向かった。 私は下駄箱に手を伸ばし、靴を手に取ろうと手を伸ばすが、横にいるみくるが固まっているのに気づく。 みくるが下駄箱を開けたところで固まってるっ。一体何度目だろうねえ。 「また貰ってしまいました・・・」 「数え切れないほどだねっ」 愛い奴じゃからのぉと私はみくるの髪を撫でさする。 「いつも断ってるけどさ、他に好きな人はいるのかなーっ?なーんて、ふっふっふ、私には検討がついてるんだけどねっ」 みくるは最近しょっちゅうある男の子の話をする。優しい人なんです、というのも聞いている。 その子の事が気に入ってるんだ?と今まで何度か聞いた事もある。はぐらかされてばかりだけど その反応は言い出せずにいる悩む乙女にまんま当てはまるのさっ。もーうじうじしちゃってー。 「まっまたその話ですかっ。キョン君とはなんでもないです・・・うう」 いやぁ・・・信じられないねっ。 そうここはもう私が仲を取り持ってあげるしか進展はないと思ったわけなのさ。いい加減そんなみくるは見ていたくないもんね。 ふーむふむ、よしっ私の可愛いみくるのために頑張っちゃうよ!私っ! 私の愛らしい友のために人肌ぬいであげようと堅く決心をする。うん、みくるにはナイショにしておこうね。 うーーーーんっ、奥手なみくるのためにもまずはそう耐性をつけてあげないといけないね。 私はみくると繁華街へ向かうことにした。むっふっふっふ。 「?????」 ニヤニヤする私を見るみくるは何だろう?と考えてるみたい。うひひっ。 そして 私達は喧騒鳴り止まない、お気に入りのDVDショップに入った。 みくるは耳に手を当てながらうるさそーに周りを見渡している。んむっ、そのまま見学してるといいさっ。 私は奥に行きDVD数本を素早く手に取りみくるの所に戻る。 「これと〜〜これと、これと、これとこれっみくる、このカードでぱっと借りてきて欲しいのっ」 みくるは不思議そうにこちらを見たけどすぐそのまま会計の方へ向かっていった。 そのまま、私はまだそこらを見学してるよ。と出口の方で様子を伺った。 「これをお願いしますー」 ピッ ピッ ピッ゚と機械の読み取りが聞こえる。どきどきどき・・・・・・。 おっ!それ、その下のだ。まだかな・・・まだかな・・・。む、みくるの表情が変わったっ!あたふたしてるっ。 何か店員と話してるけど、聞こえにくいなぁと近づく。どうかなー・・・おっ聞こえたー。 「あの、ですからね。こちらの商品は18歳未満にはお貸し出来ないんですよ」 「あ・・・ああぅうううぅうっ」 「うーん・・・解って貰えないかなぁ。この商品の内容はですねえ。教師と女生徒が倉庫で 要するにいけないことをするんです」 「はぁぁううぅぅぅうううううっ」 「男が!・・・フゥ・・・女!と性交渉をする作品なんですよ。うん、これはキミのような子が見ちゃぁいけないモンだ・・・全く いけないいけない・・・ハァ・・・ハァッ」 「うぅぅぅ知りませんでしたぁあああ許してくださいぃぃぃ!」
697 :
前スレ695 :2006/05/28(日) 08:06:58 ID:F32o1nLP
店員の目が怪しいなぁ。みくるを上から下に何度も見廻してる。私は助け舟を出す。 「やぁ!そこな店員君!この子私の友達なんだ。だから勘弁してたもれっ」 「っ!あっああ、君の友達だったんだ・・・。いやさ、ちょっと教えてあげてたんだよ。別に興奮してたわけじゃぁないんだ」 「うんうん!この子はさ、友達なんだ。ちょっとこれ借りてくよっ」 私は顔見知りの訴えられそうな店員に手を振り店を出る。みくるはぅぅうぅうぅと未だ唸っている。 ごめんよみくるぅぅぅ、でもみくるのためなんだよねっ。 「ひどいぃぃですよーー」 「人を安易に信じちゃだめってことだね。このまま私の家にいくよっ」 みくるの肩を押しながら我が家へと向かう。 「わっ・・・ももも・・・ももしかして・・・それ見るんですかぁ?」 「見るよー!諦めておくれー、ねっ」 むむ・・・さっきのみくるちんの顔を思い出す。ぴりぴりと電流のような快感が私の体を走ったっ。 こ・・・この気持ちは一体っ。何だろう。もうちょっとみくるをいじってみよう。解りそうだもんねっ。 私は加速したっ。 家の前で渋るみくるをいいからいいからとなんとか家に入れ、ぐいぐいと二階の私の部屋まで連れて行く。 部屋の明かりをパチっとつけ早速見るよっ。とDVDデッキにえっちなDVDをいれる。 「どっきどきだねっみくるぅぅ、それじゃ再生開始っぽちっとなっ」 始まった始まったー。はぐれ教師変態調教とな・・・!ふむ?なんかシヴィねっ。 実際わたしも見たことないので興味心身だよー。ふんふんっ。 みくるちんは相変わらずどうにか逃げようと考えてるなぁ。往生際悪いぞー。 「みくるぅぅぅ、ちゃんと見ないとだめっ!見ないと出来なくなるかもよーー」 恥ずかしそうに俯いたままのみくるに、ほれほれと見るように後ろから胸を持ち上げ見るように促す。 「できないってどういう・・・!?こ・・・んひゃ!?ん・・・あ・・・んや・・・やめて・・・鶴屋さん今日おかし・・・ぁ」 見ないとやめないー。ふにゃふにゃにょろーー。みくるは力が弱いな〜。ちゃんとお肉食べてるかいっ。 「んっ・・・ぁぁあ・・・ひゃっぁあ・・・ああぁ・・・あん・・・うぁぅ・・・ん」 うーーんこれはおっきすぎるね〜〜ありゃりゃ何かひっかかってきてるってばー・・・。 「・・・っみくる〜胸のポッチがだんだん・・・堅くなってきたにょろ。エロイ、エロイね?きみぃーー」 手に胸のしこりがよく感じられるようになっている。 「ぅぅ、解ったから・・・ぁん!・・・もうやめてっ見るから」 とみくるは、仕方なくその画面を見つめ始める。両手で顔を隠しながらもちゃんと見ている、よしよし。 「これで私もやっと集中できるねっ」 画面を見る。男と女が股を激しくぶつけあっていた!こ・・・これは!いきなりすぎるよっ。 もっとこうえっちの前にはもっと・・・。ああ・・・いうむむ。 「みくるー。いきなりこんな・・・わ!エロいねっ」 うひゃ・・・えろいよっ!あ・・・あれっ?・・・何かおかしいよみくるっ。こ、こういうものってさ。 もっともっと。隠してあるんじゃないのっ。ねえみくるぅ・・・ほらっほらっ。あ・・・あんなカタチしてるんだ・・・ね。グロいねっ! 「・・・・・・・はわ・・・わわ!わわ・・・わ」
698 :
前スレ695 :2006/05/28(日) 08:07:52 ID:F32o1nLP
あ・・・何か激しくなってきたよ!女の人、あほみたいな顔してる・・・っ。ぃ痛くないのかな・・・あれ・・・。 「わーーーー!わーーー!!ううううーーあああ!」 うるさいにょろっ!額につい手刀を入れてしまった。 「むむむむむ・・・なにか口開けてるよ・・・口っ!・・・ワオ!何か・・・出た!しかも、・・・の飲んでる?っぽい」 あっという間だったね・・・みくるちん。こいつはいい勉強になったっ!ねえそう思うよね!みくるちんっ。 「おもわないですよぉぉ!」 まだ甘ったるい事言ってるんだねー。そんなこと言ってられるかなっ。 みくるちゃんも経験すればあんなふうに実際にはアホみたいな顔しちゃうかもっ。 「ウウウウウァアアアアアア!」 ちょ・・・ちょっとやり過ぎたかもっ。目が渦巻いてるよー!ごめんよーー!ごめんよっ!!でも仕方ないんだっ。 みくるが素直にならないから----。 鑑賞終了した私は、ふむりと考える。うーん。いやぁあんな風にするもんなんだね。びっくりしたさっ。 ん、面白かった。いやみくるを見る方が楽しかったんだけどねっ。 ウブなみくるに知識もつけたところで早速キョン君を呼ぼうっ。 「みくるぅぅぅちょっと、静かにしててね」 手帳を開きながら私はキョン君のおうちに電話をかける。 トゥルルルルルル トゥルルルルル ガチャ 「鶴屋と申しまーすっ、キョン君いらっしゃいますかっ。お願いします。」 「・・・あ、野球のときのおねーちゃん!キョン君なら部屋にいるよぉー」 ふむふむ、あのちっこいかわいい妹ちゃんだねっ。 「あの時は楽しかったねっ。又遊ぼうねっ妹ちゃん!でね、キョン君よんでくり」 受話器からは妹ちゃんが兄を呼ぶ声がする。 「キョン君〜〜〜〜。野球の時のおねえちゃん、鶴屋さんだよ。早くしないとだめだよ〜〜」 と間延びした声だ。早く出るのだー。みくるが不審に何・・・?何?と私の手を揺さぶってるっ。黙ってるにょろーー。 「・・・?いたっ」 デコピンを軽くお見舞いした。 まだかなまだかな。うーーーーーーーーーーーーーーーん。む、声が聞こえるなぁ。 「何だ妹よ!俺は今な!どうしてもはずせない用事がある!!」 「キョン君怒っちゃやだよーーー!鶴屋さんから電話!」 「あぁあああ・・・・すまん。泣くな妹よ。で、電話か・・・っ鶴屋さん!?」 受話器を受け渡すノイズを聞く。ん、来たねっ。 「もっもしもし・・・?鶴屋さんですか?珍しいですね」 不審に思ってるにょろ。ふふん。うーんまずはその用事を片付けて貰わないといけないっ。 「うんっ。突然でごめんよっ。そのはずせない用事ってなにかなーーっ君を誘おうと思っていたのだよ」 「いつまでも・・・修正パッチを出さない会社がありましてね。その・・・ゴニョゴニョ・・・」 「何を言ってるか解らないにょろ〜〜」 「掲示板を荒らしちゃぁ悪いですかねやっぱ」 ???何言ってるのかなっ。 「そんなことよりさっ用件は私の家でこれから映画見るところでキミも一緒にどうかなぁーーってね!そーゆう事なのさっ」 「映画ですか。あれはいいもんです。最近はハルヒのおかげで見る暇も作れないんですよ」 相変わらず敬語なりねーー。ハルにゃんかぁー。 「あっはっはっは、ハルにゃんも相変わらずだねぇ。愛されてるねえ・・・」 ハルにゃんごめんよーー、キョン君はみくるとくっついちゃうのだっ。 「今、みくるもいるよっ!きっと満足して貰えると思う映画さっ。うんうんっ!にひひ」 キミもみくるのことは気になってるのはバレバレなのさっ。これは食いついてくるはずっ。
699 :
前スレ695 :2006/05/28(日) 08:08:40 ID:F32o1nLP
「ええ、是非!」 んっふっふ・・・ちょろいよっ。 「何の映画かな〜〜。あれかな、最近凄い勢いで売れてるアニメの・・・あれは見たいなあ。何を見るのかそのへんkwsk」 アニオタにょろね、ちょっと幻滅っ。 「来たら解るよっ。きっと気に入る映画だと思う。早く来て欲しいなっ。ダッシュでお願いするよ!」 まどろっこしいのは嫌いにょろ。 「じゃ・・・じゃあ、今から向かいますね。いやあ楽しみだなあ。俺も何かオススメのアニメでもそっちにもってい」 すぐに洗脳しようとしてくるっ。こーなったらもーーー。 「うううぁああ!ううぁあ・・・早く来ないとみくるが・・・・みくるがぁ!・・・っおもらし!・・・しちゃううううううぅ・・・」 「え・・・ええええええ!?ほ・・・ホントですかっ!?わ、解りました・・・ハァ・・・ハァッ」 これで加速器のついたキョン君は一瞬にして現れるにょろ。んむっ。第一段階は終了だねっ!とりあえず。 「万歳ーーーーっ!」 と私は手を上げて喜んだ。む、何を見てるかなっみくるぅぅぅ。そんなにビクビクしちゃってぇ・・・。これは君のためなのだよぉーー。 ピンポーーン! ピンポン・・・?うーーん、いくらなんでも早すぎる。これは違うはずだよねっ。 みくるはここにいるんだよっ!鍵閉めとくからね〜〜むっふっふ無駄なのだよ〜〜。 背後でガチャガチャとノブを回す音を聞きつつも私はだだだっと階段を駆け降りる! そしてドアを蹴飛ばして相手を確認。誰かな? 「来ましたよ。ついモノを厳選するのに時間がかかってしまいましたがお待たせ」 むあっ!は・・・はやいよっキョン君っ!ありえない!持って来過ぎっリュックからはみ出てるよーっ。 「昨日スタ○トレックを見てたんですよ。あの転送装置は便利なモノです」 うんうんっ私もあれ欲しいなっ。こんなこと♪いーいなっ♪でーきたらいーいなっ♪ 「あんなゆめ♪ こんなゆめ♪ いっぱーーいあ〜るけど〜〜〜♪」 キョン君も歌いだした〜〜。これはチャンスだよっ!! 「みんなみんなみんな♪ かなえてくれる・・・・・・ゥグァッ!?♪」 -----キョンはつられて歌いながらも気絶した -----一瞬にして鶴屋さんは残像を残しながらも背後に回り手刀を「ていっ」と首筋に落としたのだ むふふふ。さて、、縄縄っと!むむ!?ないからガムテープで巻いちゃえーーっ。ごめんよーっ! うーん男の子ってがっしりとしていて、みくるとは全然違うよっ。逞しい!それによく見ると結構男前かもっ。 「・・・とっぉ・・・ても・・だ・・・ぃ・・・すき・・・」 「うるさいなっキョン君はもー!」 っともう一発手刀を当てグルグルにキョン君を巻いて階段で削るように引きずり引っ張っていく。 む!まだみくるちんはガチャガチャ無駄な抵抗を〜〜〜〜無駄にょろ。 ふんふんっ♪ エロへつづく
アニオタかいっ
ここ最近の10月の出雲大社かってくらいの神の大量降臨はホントにすごいな。 アニメ化で一番恩恵を被ってるのはここの住人に違いない。
アニメ化で荒れるんじゃないかと心配してたが要らぬ心配だったな。 …これだけ作品が投下されてスレが進むスレも珍しいどころかここしかないんジャマイカ?
今日は・・・
704 :
5−409 :2006/05/28(日) 10:28:32 ID:M1IXPtIB
はえぇeeeeeeeeeeeee! って書いて一日経ってねーのに… 次回作はこりゃ次スレだな すべての神に安らぎのあらんことを…
705 :
7-896 :2006/05/28(日) 10:37:43 ID:4M6pWcaD
おはようございます
>>670 朝起きたら神が二柱三柱と降りているからつい睡眠時間削っちゃうのはここの住人の共通意見だろうな GJ
>>680 王道エロSS GJ
>>681 鶴屋さんの優しさに泣いた(ノД`)・゜・<ぐっじょ〜ぶっ
>>684-687 待ってました!鶴屋さんktkr GJ
とうとう次はハルヒか・・・
阪中さんとか喜緑さんとか生徒会長とかコンピ研部長とかアホの谷口とか消滅したはずの委員長とか
色々見てみたい気もするが、これ以上は望むまい
>>696-699 変態店員とオタキョンキモスwwwキョンが電話の前にやっていたのはエロゲか?
つづきも期待 GJ
ところで
みんな鶴屋さんのトレースがめがっさ上手いけど、何かコツでもあるのかいっ?
鶴屋さーん!
>>705 /i
/ ヽ / \
/ ヽ / \ ツ
/ ヽ
l\ ,..-‐''  ̄ ̄ ` `丶、,.. -┐
| >'´ \ / ヽ、 !
___レ'´ <●> <●> ヽl___
\ / △ ヽ / も っ と ・ ・ ・
,. -‐‐/ 、__,...-‐┬┬┬┬‐-、___ ヽ./'i
/ │ `丶--┼‐┼┼┼┼‐┼‐‐-''´ ヽ彡l
rt-、 ! ``ー‐┴┴┴┴‐┴ '´ ly--、
[lヾゝミ l _,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_, l// lヽ ハ ジ け ろ ! !
ヾ/ソ ミ!/ ∞ ,ー-、 \/lヽ∨ノノヽ
'l ミ「`ーーーー-、 Hello ◎◎3 ,.、-ーーーヲ彡 i )
! ミヽ ヾ, ∈__ノ., '´ /彡 l__ノ
l ヽ ヽ / /彡 l
l ,. ---ー//、 l l ,ヽヽーー-、/
ヾ_,、-''""//l `' ,、____l__l___,. ' ´ lヽヽー-='
//.│ /\ /\ | ヽヽ
// l/ \ / \| ヽヽ
// \/ ヽヽ
>>705 どうもです。鶴屋さんは原作読んで、勝手な解釈で書いたようなもんです。
今回の話でちょっと書くのに苦労しましたw(古泉とかは簡単に書けたんですがw)
他キャラの話をやってみてもいいんですが、一応今回はハルヒで締めて、また次のテーマを考えてみて
今回みたく続くような話が作れたら、また投下しますよ
ちなみにこの話の進行は、
みくるが序章→長門で真相を知る→古泉で解説と答え→ハルヒで締め
だったんですが、鶴屋さんリクがあったので合間に入れました。なので、鶴屋編はストーリー上外伝的な意味で取ってもらったほうがいいかも。
709 :
7-896 :2006/05/28(日) 12:34:39 ID:4M6pWcaD
>>707 サンクス。
だが、ダウナー系の俺はハジけるのはちょっと苦手だ・・・
代わりに鬱鶴屋さんでも挑戦するかな
>>708 じゃあ、梅雨(番外)朝倉編を俺が書いてもいいですか?
このところの超速い流れに乗って、SSなぞしてみんとす。エロは……たぶん、ない。 長門有希の酔狂 部室のドアを正面に見据え、俺は今の状況について黙考する。まずい。非常にまずい状況だ。 今度ばっかりは恨むぜ、長門。 俺は今、長門の指定席に座っている。わざわざ上履きを脱いで椅子の上であぐらをかき、 そこにはシャミセン二号が……そう、これはシャミセン二号だ……丸くなって寝息を立てている。 他にはだれもいない。もしも誰かがいたらその時点でゲームオーバーだ。 今、俺がすべき事を考えてみよう。 まず、ハルヒに出会ってはならない。 そのために、「シャミセン二号」と共に部室を脱出、ハルヒに見つからないどこか……と言って とっさに思いつかんのが情けないが、アイツの感の鋭さは誰より良く知っている。それをどうにか やり過ごして、どこかに潜伏、長門の帰りを待つ。 そういえば、長門はいつ帰るかを言わなかったな。あいつらしい不親切ではあるが、状況から考えて 一時間や二時間はみなければならないだろう。 さて。考えもまとまった事だし、さっそく行動に移ろう…… なんてことが出来たら、悩んではいない。 俺は視線を下ろし、寝息を立てているシャミセン二号……何度も言うぞ、シャミセン二号だ…… を見る。そいつの真っ白い足は意図的に目に入れないようにしつつ、めったに見れない寝顔を見て、 その頭を撫でようとして……やめた。 そんな事をした瞬間に、ハルヒが飛んでくるような予感がしたのだ。何せ、導火線にして そこに点いた火種でもあり、さらに爆発する炸薬でもある人間時限爆弾みたいなアイツの事だ。 お得意の超パワーでこの事態も察知しているかもしれない。それを思うとますます胃が痛く なるのだが、俺の尻は瞬間接着剤で貼り付けられたように椅子から動こうとはしなかった。 非常に危険ではあるが……もう一度最初から回想してみようか。
事の起こりは、言わずもがな、ハルヒだった。 「みんな、緊急会議よ!」 その体と同じ体積のマグネシウムを発光させたようなまぶしすぎる笑顔でSOS団アジト扉を開けた ハルヒは、団長席にずんずん進みながら、俺が何か言って返すより先に続きを言った。 「ついに!不思議事件が発生したのよ!しかもこの学校で!」 どっかと腰を下ろし、全員そろった団員を、気合が十二分に入った双眸で見やる。 さっきから団員以外の生物がいるのが気にかかっているのだが、そのことを古泉に尋ねる前に ハルヒが入ってきたので訊きそびれた。 帰ってきたのは静寂だった。……相変わらず、ハルヒへの対応は俺に丸投げか。 「何だ、不思議事件って」 あからさまにやる気のない俺の声も、ハルヒには機嫌を損ねることなく、 まってました、みたいな顔で 「猫よ」 何だそりゃ。猫がなんだって? 「学校の近くに猫がたむろしてるのよ。十匹はいたそうよ」 ……それの何が不思議だ。 「その猫集団が、いつの間にか消えうせたの」 猫好きが幻覚でも見たんじゃないか? 「そんなわけないでしょ、バカね。目撃者は二十をくだらないのよ?」 先に言えよ。っていうかもう調べてきてるんじゃないか。 「当たり前でしょ!団長の務めよ」 猫と言えば、そこにいるシャミセン二号は何だ? 「餅は餅屋!猫の事は猫に聞くのが一番よ!古泉君に頼んで連れてきてもらったわ」 古泉もご苦労な事だ。うちのシャミセンではまあ、協力はしないだろうしな。 ばん、と団長机を叩いて、ハルヒが立ち上がる。 「これよりSOS団は『集団猫消失事件』の真相究明にあたります!」
……と、いつものように会議ですらない意見表明を一方的に放り投げ、しかし 結局全員が付き合うことになった。これもまたいつもの事だな。 最初はくだらない事件だと思っていた俺たちだったが、調べてみると意外や意外、 確かに謎めいていた。 まず、猫の足跡や糞から、確かに集団と呼べる数の猫はいた。足跡は集まっていた ところにしかなく、他に痕跡を発見することは出来なかった。 まあ地面が硬いのだからたまたま砂の積もったところに猫が足を置かない限り 足跡なんてつかないのだが、まるでミステリーサークルのように足跡や糞がひとところに 集まっている様は確かに不思議事件と言って差し支えない。 ハルヒは久しぶりに「名探偵」の腕章をつけて虫眼鏡まで持ち出してあたりを 這いつくばりはじめた。後ろからその姿を見ないように目をそむけると、 「…………」 長門がシャミセン二号を抱えて立ち尽くしていた。さすがにこの件は長門の出番はないよな。 「そうでもない」 ……おいおい、犬の次は猫か?また宇宙生物なのか? 「それは少々困りましたね」 呼んでもないのに古泉がしゃしゃり出てきた。嬉しそうだぞお前。 ミステリの次はSFにも興味が出たか?SF好きは長門一人で十分だ。 「で、今度はどんなものなのですか?前回は珪素構造生命体共生型情報生命素子でしたね」 そんな事を良くおぼえているものだ。 「前回のものと類似する」 なに?また同じやつか? 「少し、違う。おそらく、」 言葉を選んでいるような間。 「情報統合思念体の意思が介在する」 「それは……本当なのですか?」 さすがの古泉も少々色をなくした様子だった。そりゃそうだろうな。一気に物騒になりやがった。 少しあごを引く長門式うなづきサイン。そして、 「心配ない」 と言った。どういうこった?お前の親玉が絡んでるんだろ? 「おそらく穏健派の仕業。直接的な攻撃はない」 穏健派なのにハルヒにちょっかい出すのか?と言う疑問には、古泉が答えた。 「恐らく、派閥の内部にさらに意見の相違が出てきたのでしょう。 長門さんが心配ないという以上、確かに心配はないのでしょうね。 それどころか、我々にとっても有益ですらあります。何せ涼宮さんの 暇つぶし相手を買って出てくれているわけですから」 確かに、これまでとは別の意味で「名探偵」役に夢中になってるからな。 で、長門、お前はどうするんだ? 「放置しても害はない。しかし、警告はしておく」 警告って。何するつもりなんだ。 「何もしない。涼宮ハルヒにうかつに接触しないよう発言するだけ」 なぜか長門は、信じてくれと訴えかけてくるような眼をした。そんな眼をされたら 信じないわけにはいかないな。 長門はうなづいて、 「ついてきて」 言うなり歩き出した。
長門に従うままに歩くと、SOS団アジトに到着した。 ここで何をするつもりなんだ? 「穏健派は直接ではなく珪素構造生命体共生型情報生命素子に涼宮ハルヒの 能力をモニタするためのマクロを組み込んで調べようとしている」 言い方は難しかったが、それってつまり、実際に行動してるのは珪素何とか って奴だけなのか? 「そう」 俺の理解が早かったのに気を良くしたのかどうかは解らないが、ちょっと早口で説明を続けた。 「珪素構造生命体共生型情報生命素子を統合するユニットに直接接触して警告メッセージを送る」 ほうほう。どうやって? 「シャミセン二号の体を借りる。その間、このインターフェースはシャミセン二号が制御する事になる」 ……は? 「シャミセン二号と私の意識を交換する」 何でそんな事をする必要があるんだ? 「情報統合思念体と常につながっている私を避けるようにマクロが組まれていると予測される」 つまり、長門がいる前では猫は現れないから、相手に気づかれないようにシャミセン二号の体を借りるって事か。 「そう」 でもよ、長門。意識を交換するって事は、お前の体にシャミセン二号が入るんだよな?ハルヒに見られたら事だぞ。 「……それは、」 俺の目をじっと見つめて言った。 「あなたに任せる」 いや、そう言ってくれるのは嬉しいけどな。 「意識を交換している間、情報統合思念体とのリンクは切断されるため、通常の猫と同じ方法で捜索する事になる。 同様に、シャミセン二号に負荷を掛けないようにこのインターフェイスの能力も一時的に封印する」 うーむ。なんか俺、責任重大じゃないか? 「必要ならば古泉一樹や朝比奈みくるに助力を仰いでもいい」 そうだな。……朝比奈さんには逆に知らせない方がいいかも知れんが。速攻で感付かれそうだ。 長門はうなづくと、シャミセン二号と額をあわせた。その手からぽとりとシャミセン二号が離れ、俺を一瞥して 「にゃあ」 と鳴いた。本当に入れ替わったのか?と思って長門のほうを見ると、 「…………」 沈黙していたのだがこれではいつもの長門と変わりない。 「長門、なのか?」 「私はシャミセン二号と呼ばれている」 喋った。……言葉もない、とはこのことだな。俺がリアクションに困っていると、 「座って」 視線をさまよわせていた長門が……いやシャミセン二号か?とにかく長門の指定席を指差して言った。 訳もわからずに言われたままにする。 「靴を脱いで、あぐらをかいて」 何で長門と同じ口調なんだよ。入れ替わったかどうか、いまいち信じられん。 しかし、やっぱり言われたとおりにしてしまう。この姿と口調で言われるとどうにも逆らえないな。 「眠い」 言うなり、長門も上履きを脱いで、俺の膝の上で丸くなった。 ……何だ、この状況は。
と、ここまでが回想だったわけだが、続きはまだ書いていない。 何せこの文章自体私用で忙しい中現実逃避のために書き始めたものであって 今からまさに忙しさは佳境を迎えると言うのにさすがにこれ以上はまずい。 来週あたりには……
>>714 GJ!
SF要素をうまく使ってきたね。ベタだけど、かなりいい。
このスレ速度だと続きは次スレかな?楽しみに待ってます。
アニオタかいっ
>>709 全然いいですよー。いやはや、まさか自分の書いた二次の話を書いてくださる人がいて、
うれしい限りです。朝倉編にwktkして待ってますw
718 :
716 :2006/05/28(日) 13:31:40 ID:tAu1C9vq
ごめ、ミス
719 :
5-544 :2006/05/28(日) 15:58:51 ID:apK8iuJ9
ちょっと投下します。
2年生となって初日となるクラス替えの日、俺は幸か不幸かハルヒと 同じ組に入った。 ハルヒと一緒だったことに文句はいわないのかね。と聞かれたらさて どうするか。いざ離れると寂しくなっちまう。なんて恥ずかしくて ハルヒにはとても言えやしないがね。 担任もハンドボール部顧問の岡部で、長門は残念ながら、古泉はまあ どうでもいいが別々になった。朝比奈さんは上級生だから当然俺とクラスが 同じになることはないが、幸い良き理解者で後援者である鶴屋さんと一緒であり、 俺は安堵した。ともあれ、ごく穏やかにクラス替えという行事は終焉を迎え つつあり、高校生活をもっとも満喫できるといわれる2年生としての日々が 始まるはずだった。ただ一つの例外事項がなければ。 生徒と担任の組み分け表を一通り見終わってから教室に入り、予め割り振られた 番号順の席に着くと、ほぼ8割方は同じ面子であり、国木田と谷口という代わり 映えのない連中もいた。奴らと雑談していると、ちょうど良い頃合でチャイムが 鳴り響き、担任の岡部が入ってきた。 岡部はどうも心持ち緊張しているようで、小刻みに身体を動かしているのが 何だか可笑しい。彼は自分の名前を述べた後、小さく咳払いをすると入り口の ドアを開けて、廊下で控えていた生徒を招き入れた。 腰まで伸ばしたつややかな黒髪、均整の取れた身体つき、北高の制服のライト ブルーと鮮やかなコントラストを織り成す透けるような白い肌、そして、際立った 容姿を見た瞬間。俺は仰天した。 朝倉涼子が此処にいる。
カナダ留学を予想以上に早く終えることになって、本校に戻ってきて非常に 嬉しいという、岡部の白々しい言葉は右から左に抜けていき、俺は静かに 微笑む朝倉の整った顔を凝視していた。自己紹介を促された彼女は、 「以前、本校にお世話になっていた朝倉涼子です。1年5組だった人は お久しぶりです。他のクラスだった方は初めまして。よろしくお願いします」 よどみない挨拶を終えると、大きな拍手とともに、彼女は与えられた自席へ 向かい、座る直前に長い髪を揺らせながら俺の方を向き、妖艶な笑みを浮かべてみせた。 続いてクラス全員の自己紹介が延々と続いていくことになったが、既に俺は彼等の 話なんかを聞いちゃいなかった。右斜め前に座る朝倉涼子に視線を固定しながら、鈍い 脳みそにフル回転を命じて思考を命じる。何故、奴がここにいる? 1年前の春、朝倉は情報統合思念体の過激派に属しており、ハルヒのリアクション 期待という到底納得しがたい理由で俺の抹殺を図り、穏健派の長門有希によって 打ち破られた。俺は、砂粒と化して消え去る朝倉を呆然と眺めていた。 朝倉の姿を再び見たのは、涼宮ハルヒを一時見失ったパラレルワールドだ。 その世界での彼女の役割は、長門の世話をあれこれと焼く一般的な生徒だった はずだが、俺が長門に危害を加えると『勘違い』したのか、はたまた好意を寄せる 長門に近づくお邪魔虫を排除する為か、いずれにせよ朝倉は凶悪なアーミーナイフを 脇腹に突き刺した。あの焼けるような激痛と疼きを現在でも忘れることはできない。 正直、あの朝倉がどうなったのかは記憶にない。俺はてっきり長門に消されたと 思っていたが。どうやら認識が甘かったようだ。情報統合思念体にとっては、 人間世界に出現する端末など幾らでも再生可能ということなのだろうか。 だとしたら完全にお手上げな訳だが。 内心の不安に駆られているうちに、我らがSOS団の団長の顔が見たくなった。 身体を後ろに捻ると涼宮ハルヒは朝倉の背中を睨みつけていた。彼女の瞳に不安と 警戒の色がたたえられているのが分かったのは、一年をかけて培った観察眼の賜物で あるに違いない。 始業式の日は半日授業であり、日課を終えた俺はいつものようにSOS団の本拠地に 向かうため席を立とうとした。しかし、既に朝倉涼子が目の前に立っていた。
「キョン君おひさしぶりね」 この名前で呼ばれることに途方もない違和感を感じながら、警戒心まるだしの姿勢を 崩さず、俺は厳しい口調で尋ねる。 「お前は、本当の朝倉涼子か? 」 腰を浮かせ気味の姿勢からそろそろと立ち上がり、ナイフ一閃でやられない距離まで 間合いを取る。いくらなんでもクラスメイトが目の前にいるところで、鋭利なナイフや 得体の知れない無数の槍を突き出すことはないと思いたいが。 「私は私よ。他の誰でもないわ」 唇を動かして小さく笑うと、朝倉は俺の怯えた瞳をからかうように覗き込んだ。 「お前は何をたくらんでいる。また俺を抹消しにきたのか? 」 ハルヒは既に教室を出ており、クラスメイトの大半が既に帰宅しているとはいえ、まだ 十人程が残っており、奇妙な会話を聞いているはずだ。だが、俺は周りの状況を気遣う 余裕は卵の欠片ほどもなかった。 「あなたを消すために来たわけじゃないわ。その点は安心して」 安心などできるか。確かに問答無用で昇天させるつもりはないことが分かって、心の 奥底でほっとしている自分が嫌になるが。 お前は何をたくらんでいるんだ? 「わたしの役割は涼宮ハルヒを監視することよ」 それは元々長門の役割ではないのか? 「長門さんは、もはや情報統合思念体の統制下から離れつつある。自律的意志によって動く 端末は、本体にとってわずらわしい存在ね。だからわたしが代わりに派遣されたと言う訳」
嘘つけ。お前こそ長門のバックアップを忘れて、暴走したんじゃないか。 「確かに一年前の事はわたしの失敗だわ。素直に認めなくてはいけない。けどね。この一年で 状況は劇的に変わったの。過激派はすでに穏健派に取り代わって主流勢力になりつつある。 涼宮ハルヒの特異性が失われていくことに上層部は危機感を強めたようね」 朝倉が何気なくいった言葉に、背中がぞくりとした。長門や朝倉の親玉にとってはハルヒの 一年間の変化は、俺が思っていたような好ましいことではないということか。 「ふん。ハルヒがあほな閉鎖空間なんぞをぼこぼこ生み出したほうが良いとでもいうのか? 」 「少なくとも過激派にとっては決して好ましい変化とは言えないわね」 馬鹿な。俺は強い怒りを感じざるを得ない。自分に無関心だった長門は、今では自分の 意志で生きているより人間らしい存在だ。己らしさを保つために異時間同意体への同期すら 拒否しているんだぞ。 「それでも長門さんの力はとても強大。情報統合思念体でも迂闊に手が出せないほどに 成長したわ」 どこか冷えた微笑を崩さないまま続ける。 「だから、別系統から派遣された喜緑さんも穏やかに牽制することしか今はしてないわ」 喜緑さんか。ごく温和な顔をした上級生を思い出す。朝倉の事だけで脳みそが飽和状態に 達しており彼女の思惑までとても分からないが、変なちょっかいだけはやめてほしいと 心から思う。 「という訳で、搦め手から攻めることにしたの」 いつの間にか、朝倉涼子は互いの息が届く距離まで近づいていた。俺が反射的に後ずさろうと する前に両肩が掴まれる。 何をするっと思う間もなく、朝倉の甘ったるい香りが鼻腔をつき、形の良い唇が 覆いかぶさってきた。 (続く)
GJ!良い感じにエロそうだ! 朝倉!朝倉!
725 :
7-896 :2006/05/28(日) 16:16:57 ID:4M6pWcaD
>>717 許可していただきありがとうございます。投下はハルヒ編のあとになっちゃうかもしれませんが、
どうせ番外なので適当にお待ちください
>>714 うまいっ!ひざに乗ったシャミツーが実は長門の形をしていたと判った瞬間の萌えといったら
計測不能レベルでタマんねー!GJ!
>>723 我らの朝倉さんキタ───ッ!!
キョンの受難に期待wktk
職人さんたち乙です
自分は大学のレポートが溜まっているので、数日の間ROMにならせてもらいます
神が降りたときはコメントを入れるでしょうが
なんかもうみんなGJです。
>自分は大学のレポートが溜まっているので、数日の間ROMにならせてもらいます 現実に引き戻された…。部活にゼミ発表に時事英語のレポート…。 俺、オワタwwwwww
>>727 >>725 おぉ、何か同じ大学生なんで何かすごく共感。月曜日と日曜日が仲が悪いのは
ハルヒの言うとおりだと思った今日この頃。レポート提出メンド・・・orz
>>729 訂正
誤 レポートと〜
正 レポート1本と、〜
4日しかたってないのに@45KBかよ…
前スレ968 さん 続き待ってますよー ワクワク。
レポートにSS投下すんのかと思った
734 :
かなり :2006/05/28(日) 18:02:15 ID:SB5UQhD5
>>723 キタ―(´∀`)・ω・)・∀・)゜Д゜) ̄ー ̄)=゜ω゜)´ー`)ノ旦
GJ!
735 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/28(日) 18:24:27 ID:gNTOSkqf
wktk
もうそろそろ次スレの時期か。 今455kb位だから、この速度だと明日には500kb↑で850まで行かない位か。
それだけ作品が多いのか。すげえな
作品投下中に埋まっちまうのだけは避けたいとこだな
>>738 でもスレが埋まっちゃうから、といって神々達の投下を妨げるわけにもいかぬ。
その為、早期に次スレが必要だが、早漏すぎるのも考え物……。
いつ次スレを立てるかが問題だ
なんて贅沢な悩みなんだ・・・
贅沢な悩みと言えば ハルヒの「変わり映えしない毎日にウンザリ」というような悩みも おれにとっちゃあ凄く羨ましいんだが。
俺も代わり映えしなくていいからささやかな幸せがある暮らしがしたい
俺だけの朝倉さんクルー?
744 :
sage :2006/05/28(日) 19:43:19 ID:gNTOSkqf
kskしようぜ
おう わからんがkskするぜ
エロパロスレが三〜四日で埋まるって聞いたこともないぞ…。
BUMP投下予定(水) ・・・遅いか?
クスコと読んでしまった 俺はもうダメかもしれない
以前オレが投下したことのあるスレは2日で埋まってたぞ
752 :
かなり :2006/05/28(日) 21:43:35 ID:Xr14lsTN
>>748 BUNP投下するならがんばって歌詞書くよ。
>>752 _,. - ''  ̄ ̄ `ヽ、_
_ '´ `ヽ
, '´ \
_, イ´ ヽ
´ ̄/ / ./ ',
/ ′/.l ′ .| ヽ |
./ .! ,' l l | '. ', l |
.,' /l | .! ハ |. ヽ | | |
l ′! ハ トl.ハ ト、 ヽ. ! l !
|′ l トヽ.l.イヽ'., ! _ヽ.__,,..lヽ.,,__| .l ,'
', ハ ハ l'::;! ヽ.', \上_ ``! ,' /
ヾ `l l ┘ ` ´|テ;;;;::ミ>.| ハ ,イ / ・・・書くのは禁則事項。
|.ハ. ′ r'_;;;/ l / リ./ l/
', lヽ .、 | ./ '´/ ′
Vl \ _,..′ ./,.イ/
ヾ `ー zニ ´_/ /ソZヘ
/ ̄´ // ̄ ノー‐----、
ノー-−―r-- −'ア´ ト
, -‐''´ ` ' |
>>752 志村!JASRAC!!JASRAC!!
755 :
かなり :2006/05/28(日) 22:08:53 ID:0TadbyrK
結局JASRAC逝きになるのか。
え、またブラクラ貼られてんのか?
暴走であったハルヒとキョンのツイストゲームのエロバージョンSS希望
ハルヒ:当ててんのよッ! ってことですか><
今更だけど、ここは色んな層がいるんだね あんたら濃ゆいyo
バンプの歌詞に沿った二次創作って俺はどうにも好きになれないんだ 勘違いして貰っては困るが俺はバンプ好きだよ? ラフメイカーとかオンリーロンリーグローリーとか大好きだ でも世の中には別々の方がいいものってあると思うんだ・・・
俺もBUMPは好きだがな…。 まぁ、元ネタワカランくらいにアレンジしてくれれば…。
>>762-763 じゃぁみなきゃいいだろ?イヤな小説は飛ばせばいいとおもう
俺も個人的にみくるが主人公のは飛ばしてる
俺も古泉が出た瞬間飛ばしてる
766 :
前スレ968 :2006/05/28(日) 22:53:38 ID:6y+vkd+p
いやー、スゴイね、早いね。 もう462KBか。 こりゃ尻SSをスレ終わるまでにってのは無理っぽいな……スマソ。 俺のSSに期待してくださっている人には申し訳ないが、もう少しかかりそうだ。 エロを書こうとするとどうしても指が鈍るのと、 リアルの方がにわかに忙しくなってきたんで。 次スレ終わるまでにはなんとか……なるかなぁ、最近早いし。 BUMPSSのきっかけを作ったのは漏れだ、好きくない人スマソ……orz
余計な荒れる元となりそうな事は一々言わんでよろしい
768 :
◆ccqXAQxUxI :2006/05/28(日) 22:54:22 ID:gNTOSkqf
投下して貰った作品は全部読ませて貰ってマス
>>762 俺もだ。アレンジされてちゃんと読める物に仕上がってるなら問題ないが、
歌詞をそのまま使った、小学生の作文みたいなSSもどきは勘弁して欲しい。
好きな作品を汚されたような何とも言えない気持ちになる。
マンセー意見じゃない、正直な感想は叩かれるんだろうなあ…。
変なこと言ってすまん。 俺はこのスレもこのスレの職人さんも大好きだ。
元ネタありのSSなんて腐るほどあったろうに
バンプは好きだけど、もうちょっと書き手の個性が見れるともっとイイと思う。 んでは期待してます。
774 :
5−409 :2006/05/28(日) 23:02:23 ID:M1IXPtIB
それでは 「それはそんな尻だった」 と言うのを思い出したんだが。 バキネタがあるんだから餓狼伝つながりで夢枕獏ってのはどうかな? おしりスキーにはたまらんと思うが。
ここって鶴屋さんの書いてもいい? 処女作だからごちゃごちゃになるだろうけど
>>775 さぁ はやく その SS を かくのだ !
>>774 夢枕獏って小説の陰陽師書いてる人?
陰陽師の小説なら不肖俺、全部持ってる
>>775 聞くまでもない!
今ちょっと変な人達がいるみたいだから叩かれるかもしんないけど気にすんな
779 :
5−409 :2006/05/28(日) 23:10:03 ID:M1IXPtIB
>>777 「魔獣狩り」シリーズ。
伝奇バイオレンスアクション。
尻、犯られるわ、首飛ぶわ、人食われるわ、のすごい奴。
面白いよ。陰陽師しか知らないとショックかも。
スレ違いだな、スマソ。
バイオレンスアクションハルヒってのもちょっと良いかと考えてしまった。
なあ、ギコナビから書き込めないんだが…投下しようと思い立ったときにこれだ…
バタ52にせんと書き込めなくなってる。 詳しくはギコナビスレ。
784 :
5−409 :2006/05/28(日) 23:21:33 ID:M1IXPtIB
ええと、500Kでいっぱいだっけ? だとするともうすぐ埋まるね。
次スレ準備か
>>784 あと35kbだな。
どうする?もう次スレ建てする?
作品投下無しの1〜2行レスのみなら一応1000まで行くw
とりあえず準備かな
長いの書いた後だったから気晴らしに長門さん書いたけど次スレに回したほうがいいかなあ
791 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/28(日) 23:30:10 ID:Wo8sp19h
古泉「朝倉涼子の襲撃、あなたの暴走事件など、情報生命体関連の事件のフォローに機関が使った代金〜百万円、何なら体で払ってくれてもいいですよ。」 古泉一樹の顔が迫る、と思うといきなり地面に押し倒された、何故、目を向ける、目の前に古泉一樹の顔があった、いつも通りの笑顔を浮かべたまま語りかける。 古泉「元は情報生命体であるあなたには、有機生命体の男女の営みなど全くの興味対象外でしょうが、今のあなたは我々―地球人類の男性にとって、とても魅力的な容姿をしています。」
792 :
名無しさん@ピンキー :2006/05/28(日) 23:32:07 ID:Wo8sp19h
私には関係のない事。 古泉「あなたがどう思おうと、今のあなたは有機生命体、一人の女性です。情報統合思念体の力が及ばない場所では、小さく、か弱い女の子に過ぎません。関係ないと言い張るのは勝手ですが、だからといって無防備なのはアナタのミスです。」 それでも…あなたが私にその行為を求めるとは思えない。求める意味ががない。 古泉「意味‥メリットですか、それならありますよ。僕はあなたに好意を抱いていますから。」
ホスト部パロktkr
>>791-792 そこにキョンが突入するわけですね?長門×キョン以外の誰か は許せないオレガイル……。
寝取られ系でも見るけどなッ!
あれか何やってんだ古泉ッて部室に乱入するのかww まあたまには古泉にいい思いさせてやりたいけどな
>>796 その許せないところから来る痛みが
そのうち痛キモチイイ快感になって癖になるのさ…
寝取られ感は一度ハマったら病みつきになるぜ?
>>796 その流れでいくとキョンが情けない自称お父さんになってしまうな。
古泉とすれちがいざま日焼けローション頬にぐりぐりされるわけですねっ
みくるにやきもちやかせたくなってきたわ
>>799 そして最後にSMキングの称号を得るのですよっ
802 :
7-896 :2006/05/28(日) 23:52:55 ID:4M6pWcaD
残り30KBなので長編投下されると尻切れトンボになると思うので次スレ立ててくる
>>801 雷に弱い長門想像して断念した。変換長門で再チャレンジ
あとやおいオメ
4レス分ならいけっかな投下しちゃうよ
>>774 俺は生粋の尻肉スキーなんだが
やっぱり誰の尻か、というのはとても大切な要素だと思うんだよ
微笑めばふんわり花の咲きそうなMy女神様、朝比奈さんの尻を
ガシガシ獣のように突きまくってヒィヒィ言わせたり。
ちょっと突飛な行動に走るけど誰よりも今を生きるのに一生懸命なハルヒの尻を
ねちっこくかき回してアヘアヘ言わせてみたり。
寡黙でミステリアスでもキョンにだけは可愛い一面を覗かせる長門の尻を
突き込んでから動かさず焦らしてメロメロおねだりさせたりとか。
夢枕獏は確かに面白いが、
尻に至るまでの道程が俺にはちょっと物足りない。
『長門有希さんの暴走』 注:長門さんのイメージを壊したくない人は読まないほうがよいです きっかけはハルにゃんのこの一言だった。 「もしあんたたちが勝ったら、この娘をコンピュータ研に進呈するわ!」 と言って指差した先にいたのは、不揃いな髪がなんともいえない神秘さを醸し出し ふつうの人間より明らかに回数の少ないまばたきが眠気を誘うとクラスの話題を独占し まぶたの下には、主にキョンくん用に表情を使い分ける役目を持つ瞳を隠していて 本来の食べる飲む息を吸うという用途に使われる比重の高い、かわいい口を持ち 部室の片隅で物静かに本を読む仕草が、たまらなく愛好家の心をくすぐる 面白い人からAマイナー評価を受けているわたし、長門有希でした、最後のは不服だけど、って嘘っ!? この今つまんでいるCDにわたしの命運がかかっているなんて、そんな、そんなあ。 こうして、どうでもいい余興になるはずだったコンピュータ研とのゲーム対決は ハルにゃんの策謀により、わたしをキョンくんから引き離さんとする悲劇の幕開けとなってしまった。 前後の話は全然聞いてなかったけど、そういうことにちがいないわ。 ……ハルにゃん、ついにわたしのことをキョンくんとラブラブになる上での障害だと認知したのね! やってやる、やってやるわ。受けて立とうじゃないハルにゃん! そして勝ったあかつきには、晴れてキョンくんとわたしはSOS団公認のカップルになり 情報統合思念体のおっさん?が仲人になってくれて、幸せな家庭を築き上げるのよ。 そのためにも、絶対勝たなきゃ! わたしはその日、ノートパソコンとゲームを家に持ち帰って、必死で解析した。 でも、しばらくして拍子抜け。結局、原始的な情報システムを活用してる時点で わたしの敵じゃないのよね、全然。マニュアルに目を通して、ちょっと触ってみただけで 最高難易度もあっさり撃破できてしまい、もうやることがなくなっちゃった。 これなら楽勝、らっくしょー。色々心配して損しちゃった。 ハルにゃんも、わたしの実力を舐めてたみたいね。キョンくん、幸せになろうね!
翌日の部室。キョンくんがわたしに話しかけてきたと思ったら、インチキはするなとのこと。 でもね、キョンくん。わたし、そんなのは最初からする気なかったわ。 卑怯な手でハルにゃんに勝っても、キョンくんを勝ち取ったことにならないもの。 まあ、昨日の感触だと、たぶん楽勝だけどねー。 ……甘かった。一人プレイじゃなくて、これ団体プレイだった。 というかなんなの? ハルにゃん特攻して自滅してるじゃん。 みくるんは全然役に立ってないし、なにこの状況。もしかしてわたし嫌われてる? ゲームを通じて、有希なんかいなくなっちゃえばいいのよ、っていう電波が届いてくる気さえした。 キョンくんといっちーだけだよ、ちゃんとやってくれてるの。下手だけど。 わたしがいくらがんばっても、初級レベルを勝つのがやっとだなんて、どうしよう。 うう、胃が痛い、痛いよー。キョンくんと離れ離れになりたくなーいー。 そして一週間後。対決の日。 ぜんっぜん上達しませんでした。特にみくるん。 今回はさすがにテンション上げられないわ。最初から見通し絶望。 少しはマシになったことと言えば、キョンくんといっちーがハルにゃんを諭してくれたことかなあ。 特攻を自重してくれることになって、旗艦の自滅で負けちゃいましたってことはなさそう。 いくらわたしでも怒るよ、わざと負けられてコンピ研に引き渡されたら。 それでも、戦力差はどうしようもなくて、相手のレベルをかなり低く見積もっても 勝率はそんなに高くなかった。はぁ。 頭を抱えているうちに、ゲームが始まってしまった。 ……やるしかない! ここにわたしの全能力を出し切って見せるわ! 機動力を生かして、主任務の索敵を始める。 あれ? なんかおかしい。そろそろ相手の索敵部隊とすれ違ってもいいのに、全然いない。なんで?
「なぬ?」 疑問に思いつつも前面の敵艦隊と交戦していると、キョンくんが声を上げた。 へ? そこさっきわたしが索敵したけど、なんもいなかったよ? しかもキョンくんが応戦しようとしたら、あっさり逃げて、今度は別の わたしが索敵し終わっていた地点から、キョンくんに襲い掛かった。怪しい……怪しすぎる。 前面の敵艦隊をあしらいつつ、インチキにならない程度に干渉し始める。 ネットワークを介して、相手のデスクトップに侵入、ゲームのシステム設定を閲覧。 ――ひどっ! 索敵システムオフにワープ機能ですって!? ただでさえ戦力差があるのに、こんなのつけられてたら勝てるわけないじゃない! ……ふっふっふ、ハルにゃん、どうしてもわたしをコンピ研に押し付けたいようね。 わたしの中で、ハルにゃんと部長が手を組んでわたしを陥れる構図が出来ていた。 そっちがその気なら、とことんやってやるわ! わたしは必殺コマンドを解放した―― 一気に分裂するわたしの艦隊。わたしを怒らせたらどうなるか思い知るがいい! 「おい、長門!」 キョンくんがなにか言ってきた。いくらキョンくんでも今のわたしは止められないわ。 「なに」 普段よりちょっと感情がこもった声だったかもしれない、キョンくんちょっと驚いてたから。 「インチキすんなって言ってただろ」 むかっ。これはちゃんと説明書に書いてある仕様ですよーだ。わたしよりむしろ、 「インチキと呼ばれる行為をしているのは相手のほう」 「なに?」 言ってやった言ってやった。フェアじゃないもんね。 そうだ、どうせならこのままこっちのペースに持ち込んでやれ。 相手のインチキを帳消しにしてペナルティを課すぐらいで丁度フェアよね? わたしはキョンくんのほうに顔を向け、目をじっとみつめながら、 「課せられた範囲内で相手への対抗措置を施したい。許可を」 キョンくん、お願い。 わたしのいつになく真剣な顔に、キョンくんは首を縦に振ってくれた。
勝ったーっ! 大逆転! インチキなんかするからこんなことになるのよ! しっかし危なかった。正攻法で来られてたら、まず負けてたわ。 やっぱ神様は見てくれてるのね。わたしのキョンくんへの愛を。 ハルにゃんもらしくなかったわね。恋は人を盲目にさせるのかしら。 しばらくして、コンピ研の部長さん以下略が部屋を訪れた。 ハルにゃんはいかにも部長さんとあたしは敵対関係です、みたいな態度をとってたけど わたしの目はごまかせないわ。裏でこそこそしてたくせにっ。 すると、部長さんがわたしとコンピ研に勧誘し始めた。 ははーん。ハルにゃん、負けたときのために予防線を張ってたわね? 少しでもわたしをキョンくんから引き離そうとするなんて、どこまで策略家なのかしら。 どんな手を使おうとも、わたしとキョンくんの絆は深く刻まれているんだから! そうよね、キョンくん? 「……」 わたしはじっ、とキョンくんに視線を送った。 『長門をコンピ研になんてやるわけないだろ。お前は俺のものなんだからな』 そう言ってくれることを期待して。 しばらくして、キョンくんは言ってくれた。 「お前の好きにしろ。パソコンいじりは楽しかったか? なら、お前の気が向いたときでいい、 お隣さんに行って、コンピュータをいじらせてもらえ。自主制作ゲームのバグ鳥でもしてやったら 感謝されるぞ。きっとこれよりも高性能な遊び道具が揃ってるだろうし」 がーん。 そ、そんなあ…… 「……そう」 キョンくん、ひどい……ひどすぎるよ…… もうなんかどうでもよくなった。キョンくんがあっちいけって言うなら、行ってやるわよ! 「たまになら」 あれだけがんばったのに、なによなによなによなによ! わかってくれないキョンくんにストレスがたまりっぱなしのわたしだった。 うう、どうにかなっちゃいそう。 (おわり)
811 :
6-644 :2006/05/28(日) 23:57:28 ID:lCCzeDeG
野球大会直後の長門SSやってみた。 『青ジャージの長門』 それは、世界の運命を救うという偉業を成し遂げた後の話。 正確には、ハルヒのアホのせいで参加する羽目になった野球大会において、長門イリュージョンで相手チームのプ ライドをズタズタのボロボロにぶっ壊した後の話だ。 ファミレスでの祝勝会も終わり、SOS団+物好き三人とも別れて、家に帰る最中のこと。一緒に連れていた妹が、アイスを食べたいなどとわめき出したのだった。 いつもなら引きずってでも家まで連れて帰る所だが、まあこいつも大人?に混じって頑張ってくれたのだから、そ れくらいは譲歩してやってもいいだろう。 敗北要員として連れてきたのが思いっきり仇になったのは、気にしないことにする。結局、俺も素の状態では妹と 同じ程度にしか役に立っていないのだから。 そんなわけで、俺と妹は帰り道にたまたまあったスーパーへと脚を運んだ。 「100円のにしておけよー」 そんな俺の台詞を聞くわけも無く、妹はアイス売り場に突っ込んで行った。 ちなみに、上ヶ原パイレーツによる臨時収入は、あの祝勝会のせいで、っていうかハルヒの宣言のせいで大半が吹 っ飛んでいる。もちろん、それなりには残っているが、これからもこういった事態が起こることは容易に想像できる ので、なるべく倹約せねばなるまい。 ……ってなんで、俺がハルヒに奢らされることを前提にしなきゃならんのだ。 あのアホ以上に、奴隷根性丸出しの自分への怒りを感じた瞬間、見慣れた奴の、見慣れない姿が視界に入った。 レトルトのカレーを持ったまま、微動だにせず呆然と立ちすくむ小柄な陰。本日のMVP、トリックスター長門有希だ。 その硝子球のような目は、レトルトのパッケージに記された原材料名や製造者名、栄養成分表、その他諸々の誰も読まないような説明書きに向けられている。 あいつは活字を見ると読まずにはいられない習性でもあるのだろうか。 ちなみに、その姿は俺が今日始めて見ることが出来た、制服以外の服……といってもただの学校指定のジャージで ある。 「よう、長門。また会ったな」 声をかけると、その視線を俺に向けた。そのまま頷くようにして、視線をレトルトに戻す。 部室での挨拶とかわらないやり取りに、むしろ安心した。 「今日は、世話になったな。なんだかんだでお前が一番頑張ったわけだし」 「必要なことをしただけ」 そう呟くと、別のレトルトに手を伸ばしてパッケージを読み始めた。レトルトのカレーのくせに500円もするそれが、どこの肉で何種類のスパイスを使っているかという文章を読み続けていた。 こいつの手にかかれば、バーコードだってなにかの文章として読み取れそうだ。 「キョンくーん!! これ買ってこれー!!」 妹がアイスを振り回しながら俺を呼ぶのに気がついた。くそ、ハーゲンダッツなんか持ってやがる。やっぱり人の話聴いてなかったようだ。 とりあえずガリガリ君とでも交換させねばなるまい。 「じゃあな、長門。また明日」 返事は無いが、いつものことだ。そう思いながら『キョンくんキョンくん』と連呼する妹の所に向かおうとしたが ―――― 不意に、俺の口からこんな台詞が出た。 「……そういえば始めて見たけど」 「お前、ジャージ似合うな」 野球と祝勝会で、俺の頭もけっこう疲れていた、いやイカレていたのだろう。なぜかこんな台詞を吐いてしまったわけだが。 既に長門に背を向けていた俺には、あいつがどんな反応をしていたかなどわからなかった。
814 :
6-644 :2006/05/29(月) 00:00:13 ID:lBC6mOIJ
翌日、月曜日の放課後。 昨日の後遺症(ただの筋肉痛)に全身を蝕まれながらも。俺はSOS団の部室へと向かっていた。 ちなみにハルヒはと言えば、いつも通りのバカテンポだ。才能もルックスも体力も、無駄にあり余ってるのがあいつだからな。 ドアをノックすると聞こえてくるのは、『はぁい』といった可愛い可愛い朝比奈ボイス。これだけで筋肉痛が消し 飛んで行く気がするね。 まあ、俺を迎える古泉のニヤケ面のせいで、倍になって戻ってきたような気がするが。 それを無視して視線を移せば、俺のために今日もお茶を用意してくれる、朝比奈さんの姿。 そして別の席には、鈍器になりそうなハードカバーを広げた長門の姿があった。 そこのニヤケ面も入れていつも通りのSOS団御三家……かと思いきや、ひとつだけ違う姿があった。 長門だ。 本を読んでるのはいつも通りだが、問題はその格好である。それは昨日の野球大会と同じ、青いジャージの姿だっ た。 小さな体をぶかぶかのジャージにくるまれた姿は、それなりに和むものがある。だが、その格好でいつもと同じ文学少女を演じるのは無理がないか。 最後の授業が体育だったりしたのだろうか。それにしても、運動部じゃないんだからさっさと着替えればいいものを。 「ちょっといいでしょうか」 小泉がいつの間にか俺の背後に立っていた。そのニヤケ面を、俺の耳元へ近づける。 ここでぶん殴っても正当防衛だよな。そう思った俺にぼそりと呟いた。 「今日の長門さんは、登校時も授業中もあの姿だったようですよ」 「は?」 「ちなみに、長門さんのクラスでは体育は無かったそうです。あまりにも堂々としているので誰も理由を聞けなかったと、彼女のクラスの方が教えてくれました」 耳に当たる不愉快な吐息の感触も忘れ、もう一度長門を見た。 「長門、制服どうした?」 「着てない」 いや、だから見りゃわかるんだよそんなこと。 「今、この場には無い」 「じゃあ、家にはあるんだな?」 「そう」 「じゃあなんでそんな格好してるんだ?」 そんな俺の言葉に、長門はゆっくりと俺に視線を合わせて 「あなたが、似合うと言った」 と、答えた。 昨日のアレか。あのたった一言か。 「いや、そういえば言ったけどな……」 ちょっと待て、前にもこんなこと無かったか。 かって朝倉涼子に殺されかけ、長門に命を救われたとき。 たまたま眼鏡の再構成とやらを忘れたあいつに、『してないほうが可愛いと思うぞ』などと、今どき漫画でも言わんような台詞を吐いてしまっ たのだった。単に、わざわざ 無くなった物を作り直さなくていいだろうと思ったのに加えて、それまでの出来事で頭がテンパってたから言ってしまったような物なのだが。 こいつが眼鏡をしてこなくなったのはそれからなわけだが、それと同じことが今起こっているってわけなのか。
>>804 何故か雷に弱い長門と聞いて「ザ・グレート・雷門」(ザ・グレイトバトルシリーズ)
を連想してしまった。
816 :
6-644 :2006/05/29(月) 00:01:09 ID:lCCzeDeG
「ちょっと待て、長門。誰かに可愛いとか似合うとか言われただけで、格好変えてたらキリ無いだろ?」 「その言い方は正しくない」 長門がいつもの無表情で、俺を見つめる……っていうか睨まれているような気がするのは錯覚か。 「私が外観の構成情報を変換するのは、『誰か』といった不特定多数の意見に影響を受けてのことではない。私が構 成情報の変換要素として取り入れる意見は、あなたの物だけ」 ちょっと待て、俺の頭で長門流の台詞を理解するのは難しいんだ。それはわかりやすく言えば――― 「わたしは、あなたの嗜好の充足を最優先としている」 俺のレベルに合わせるかのように、そう言った瞬間、背後で『きゃっ』と朝比奈ボイスが聞こえた。見たくも無い が、古泉辺りがニヤニヤしながら肩をすくめているような気がする。 古泉はともかく、朝比奈さんがどんな可憐な仕草をしているのかは興味があったが、今はそれより気にすべきこと があった。 つまり、目の前の宇宙人は。 「あなたにだけは、美しく、可愛らしく見られたいと言うことですね。いやあ、僕の意見などは眼中に無いというの は悲しいことです」 くそ、おまえ流の台詞で訳すんじゃない。 「なんでだ、それ。親玉からの指令……じゃないよな?」 「この件に情報統合思念体からの介入は無い。他のあらゆる組織も、涼宮ハルヒの存在も無関係。わたしは、自身の 意思でそうしている」 まあ、確かに俺の好む格好にしろ、なんて命令する奴はいないと思ったが……そうすると、こいつは本当に自分の 意思で、自分がやりたいからやってるだけなのか。 なんで、そんなことを。 「理由はわからない。でも、それを行動理論の上位として設定した以上、私は従うだけ」 呆気にとられる俺を無視し、再び本を読むことに集中する。答えは全て言ったとでも示すように。 俺はと言えば、相も変わらずの小難しい台詞に、そうでありながら長門自身の意思が強く伝わるそいつに、どうし ようもなくこっぱずかしい気分になってきやがった。 きっとこいつは、俺が『メイド服が似合うな』とでも言えば、目の前の朝比奈さんに襲いかかってメイド服を剥ぎ取ろうとするのではないだろうか。うっかりライダースーツが似合うなとか言えば、ザビーの資格者がまた変わって しまうかもしれない。 これからは、迂闊に可愛いとか似合うとか言わないほうがいいだろう。元々、古泉みたくそんなことをヘラヘラ言うキャラでもないので、難しいことではないと思う。 まあ、とりあえず今やれることは。 「長門。お前にはやっぱり制服が似合う」 この宇宙人に、なるべく普通の格好をしてもらうことだろう。 だが、これだけではこいつは、体育の授業まで制服で出ようとするだろう。この頑固なお姫様を、どうやって説得すればいいか、考えるだけで骨が折れそうだった。 この時の俺の戦いが功を奏したのか、それから長門は格好については割と柔軟性を見せるようになってきたと思う 。 夏休みの合宿では私服を、祭では浴衣も見れた。冬の合宿ではスキーウエア姿だったな。そういえば、海やプールではスクール水着以外の水着も見ることができた(『あなたはスクール水着のほうが好きなはず』とか言い出したときは焦ったが)。 さて、俺はと言えば。 あいつに対して、素直に可愛い、似合うといった言葉を簡単に言うことが出来ないといったジレンマに陥っていたりする。たまには古泉みたく、何の照れも無く言ってみたいものだ。 なにせ長門は、どんな格好しても可愛いわけだから。
>>748 すまん、曲名だけでも教えてくれないか?
実は俺も「キャッチボール」で短編書いてるんだ。
>>755 JASRAC云々というか、いくら二次創作とはいえ創作者に対する最低限の仁義くらいは守ろうぜ。
BUMPものに対する批評者について、「変な人達」と呼ぶ人がいるけど、
単なる罵倒と批評の区別は付けた方がいい。
そうじゃないと、スレの雰囲気がなあなあになってしまう。
折角素晴らしい作品が多数あるし、このクオリティを保っていきたいだろ?
勿論、批評側も言葉遣いなどに気を付けるべきだが。
少し気になったので言わせてもらった。
そして
>>812 乙。
818 :
6-644 :2006/05/29(月) 00:02:16 ID:lCCzeDeG
以上です。 アニメで長門が男子用の青ジャージ着てたけど、あれはキョンの借りたのかとか思ったのは私だけでしょうか。
てかBUMP嫌いor興味ない人たちにとっては「信者乙」程度にしか反応できないお 元ネタをBUMPにするのは結構だがBUMPの話で盛り上がるのは荒れる元だお
>>818 GJ!
ちなみにジャージは一年が青で二年が赤なだけッスよ
ハルヒも青だったっしょ?
>>822 全くだ、そんなに嫌なら見なきゃ良いじゃんとしか思わないよな
作者さんだって予めBUMPモノですって書いてくれてるんだから
825 :
5−409 :2006/05/29(月) 00:21:58 ID:XfAJ/nte
>>806 君の「尻」に関するこだわりはとてもよくわかった。
俺に書けるかどうかは解らんが。
ちゅどーん!(←田村信)
新スレ立ったしこれ以上投稿も出来そうに無いし 小ネタでも適当にレスしてるか 某所で雑談してて思いついたネタ SSにしようと頑張ってるが 思いつきの勢いで始めたのでグダグダで先が見えない この事件の始まりは俺が言ったあの一言が原因なのだろう 「忙しくて俺1人じゃ手が足りん! 体があと二つ、いや三つくらい欲しい所だ」
>>806 愛を感じた、ほんとマニアだねw ntrもいいなー
ウボァー速い。皆すごい!んでもってもう次スレが・・・。梅雨の話は次スレに載せまう。 え?そんなんどうでもいいって?そうですよね・・・ゴメンナサイ
14話のハルヒはやばかったな ネタ が増えた
>>791-792 の続きが読みたかったが誰も書いてくれないのでつい自分で書いた
書いてくれるのなら自分でもよかった
今も反省していない
―――――――――――――――――――――――――――――――――
どうしてだろう。
彼に裸体を見られるのは嫌悪感がある。
いやむしろ、私の身体を見てほしいのは今ここに居る彼ではない。
イヤ 離して
古泉「ダメですよ。あなたはご自分がどんなに魅力的か、わかってないようですね」
あなたに見られるのは不本意
古泉「僕にとっては、本意なんです」
抵抗する腕が彼の腕に絡め取られる。
非力なこの肉体では彼に抵抗するのは極めて困難。
助けを呼ぶ――それは得策ではない。涼宮ハルヒの観測という任務に支障を来たす可能性がある。 助けを呼ばない――肉体ハードウェア的に最悪の事態に繋がる可能性大。
選択肢がない。どうすればいいのだろう。どうすれば。
突然、身体の上の圧迫が消えた。
「古泉ッ! お前何やってんだ!」
目に映ったのは私に襲い掛かっていた彼を蹴り飛ばしている彼。
怒気。初めて聞く、怒気を孕んだ彼の声。
私のために、こんなに激昂してくれている?
そう考えると、体の表面の温度が何故だか上昇し始めた。
心臓の心拍数も上昇している。顔面の毛細血管も制御を外れて膨張する。
「長門、平気か?」
彼の声。いつも他人を気遣ってばかりいる彼だが、今の彼の声は
本当に私のことを心配している声だ。
平気
肯きながら彼に言う。わからない。理由がわからない。心臓が機能限界まで
鼓動を早めている。涙腺の制御が利かない。
彼の匂い。彼の声。彼の体温。
全てをより深く知る必要がある。論理性のない思考が私の中で結実する。
「なっ……な、長門?」
やはり彼は困惑している。乱れた制服のまま、彼に抱きついているからだろう。
体温。平均値に近い。匂い。平均的な青少年のソレと大きな相違はない。
声。周波数的に異常は見受けられるが、感情の発露としてはまったく範囲内。
それなのに、それらを感知すると私の体機能は低下してしまう。
握力が低下している。肺での酸素交換機能が低下しているので呼吸が荒く速くなっている。
彼と触れ合った体皮から考えられないほどの痛みと痒みと心地よさを同時に感じている。
おかしい。おかしい。私の身体の機能に異常が発生している。
異常だ。私は狂ってしまった。
「平気」
意味のない繰り返し。さっき言った言葉を繰り返しているだけだ。
それでも、彼の違和感を取り除く必要がある。だから意味のない言葉を彼に
囁き続けなければならない。
「あなたが来てくれた。だから平気」
「だけど古泉が――」
「あなたが怒りを覚えてくれるのは嬉しい。でも私はあなたの粗暴な振る舞いを望んでいない」
論理的思考がだいぶ戻ってきた。この分なら――
論理的思考がだいぶ戻ってきた。この分なら―― 突如、彼が胸元に私の頭をかき抱いた。 後頭部に感じる彼の掌。 顔面に圧迫される彼の胸。彼の胸の筋肉。体温。臭気。 再び私の体機能は機能不全寸前に陥る。 頬がワイシャツ越しに彼の肉体の温度を感知する。 彼と触れ合った体の部位が痺れるような感覚を検知している。 コントロール能力が低下している。 膝が体重を支えきれない。 次善策として私は低下した握力を駆使して彼の身体に手を廻し、背中のワイシャツを 全力で握り締める。 先ほどまで私を襲っていた彼、古泉が何かを言っている。 驚くべきことに、私の言語認識野はその解釈をすることなく、抱きついた彼の 全ての感触を全力で記録し認知し「味わって」いた。 多幸感。 男女が抱き合うことの意味、というものを私は始めて理解した。 創作物の中で幾度も登場してそのたびに人間の異常性を理解できなかった私が、 それを今はじめて理解することが出来た。 好きな異性と肌で密着することは幸福感を生成する。 今まで読んだどんな本からも読み取れなかった事実が私に去来する。 「ふざけるな! お前が長門を襲ってたのは事実だろうが!」 未だに激昂している彼。 彼の怒りを鎮めるにはどうすればいいだろうか。 人間の感情を描いたフィクションの中で登場してきた解決策が頭に浮かんだ。 すぐさまそれを実行する。 彼の唇は、彼の体臭を濃縮したような味覚がした。 「………」 呆然としている彼。 落ち着いて 私は平気だから フィクションの中の登場人物と同じように、彼の瞳を真っ直ぐに見つめながら。 ----------------- 続かない
>>831 ワッフルワッフル
続くよね?(´・ω・`)
まて、残りはたった5kbだ
いや、次スレでいいから ここで終わったら俺泣くよ
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>>832 漏れの脳内妄想は品切れだ
バトンをお前に託す
続きを頼んだ
長門をカワユスに書いてくれ・・・・・ウ゛ッ!!グハッ……
>>836 おk、頑張ってみる
いつになるか分からんがな
テスツ
839 :
5−409 :2006/05/29(月) 00:54:25 ID:XfAJ/nte
目の前に白い尻がある。 涼宮ハルヒの尻だ。 部室の机に両手を起き、上半身をかぶせるように前屈みになっている。 スカートは外され、下着と共に床に散らばっている。下着の白さが目にしみる。 しかしそれ以上に白いハルヒの尻。 俺はその尻に手を伸ばし、ゆっくりと両手で開いた。 「あ……」 サーモンピンクの淫裂から太腿にしずくが伝う。 「キョン……」 ハルヒが潤んだ目で俺を見つめた。 ここまで!後書くかどうかわからん!
1のネタ考えてたんだけどモナコみてるうちに立つとは。 畜生アロンソ強いな。
ぜひかいてください
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