【妹弟子】サモンナイト萌え20【(*´Д`)ハァハァ】

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876妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/12(土) 15:31:58 ID:ivzeyI/Q
 シュガレットは一度びくっと身を捩じらせた後、くたっと体をソファーに
沈ませた。その体は痙攣していた。息は荒く、とても良い表情で横向きに
倒れている。涙をうっすら目元に溜め、なにか複雑な表情で彼に訴えようとする。
「…綺麗だよ、シュガレット」
「はぁ、はぁ、は…ん……」
尤も、それすら彼は衝動の糧とした。

 それから、彼らは異様なまでに感じ合った。クリュウは、更にピストンを早めた。

 ばちゅ、ばちゅ、ばちゅ、ばちゅ、ばちゅ

 シュガレットはその快感に身を捩り、小刻みに体を振るわせた。
 シュガレットがへたればクリュウが彼女を転がし腰を持ち上げて下から
突き上げ、クリュウが横になればシュガレットが攻めに回った。
「はっ! ああ! んん…! くりゅう、さまぁん! は、あっ! きもちぃい、
ですか?」
「うあ…! ……!」

 クリュウに背中を向け、彼の上に座るようにして、激しくピストン。右手で
陰核を弄られた。
「やっ! そこ…だめぇ…! あんっ! はんっ! おかしく…なっちゃうぅ…!」
「いいよ…! おかしくなっても…!」
 クリュウは言葉遣いが荒くなっている。
「あんっ! だ…めぇ……!」
 崩れ落ちた彼女の足を開かせ、片足を持ち上げがんがん突いた。奥にゴリゴリと当たった。
「あんっあんっあんっ! あっ、ううん! や、あうっ!」
「うく…だす……!」
「あ…! はぁ、はぁ、ん……」
877妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/12(土) 15:32:56 ID:ivzeyI/Q
 シュガレットの体がびくっと震え、半身が崩れ落ちる。再び中で果てた。

「ひゃあ! や、うぅん! い、ひっ! はぁっ! も、もっと、もっとぉ!」
 クリュウは、厭らしく歪んだ顔で、自分を望んでくるシュガレットに欲望を
掻き立てられた。しかしこの体勢では、これ以上速度が上げられそうに無い。
クリュウは一度腰を止め、彼女をひっくり返した。

「四つん這いに、なって」

 シュガレットはピストンを止められても、クリュウのものを離そうと
せず、時折痙攣しながらソファーに膝立ちになり、腰を上げた。そして後ろの
クリュウの方を見て、
「こ、こうですか?」
 と、呼吸を正しながら言う。その姿が、彼の欲望を更に掻き立てる。
 クリュウは、彼女の問いには答えず、代わりに彼の物を彼女の奥まで突き立てた。
「はぁあん!」
 彼女が歓喜に打ちひしがれている内に、彼女の外した首の鎖で手首を柱に
素早く拘束し、後ろから激しく突いた。
「やっ! だっ! んんぅ…なん…で…しば…ああ!」
 クリュウは、シュガレットの大きく形の良い尻を掴んだ。手触りはかなり良好。
そして、 彼女の腰を強引に自分の腰に叩きつけた。
「あっ! ひぃん! すごぉ…い……あん! んん! くる、くるぅ!」
  シュガレットは一人で果てた。だが彼は彼女の拘束を解くことが無く、
そして彼女の片足を持ち上げ、叩きつけるようにして犯した。
「ま、ま、だ…!やんっ!いうっ!おく、おくにきますぅ!」
「まだって、こんなに絞めつけておいて?」
「だ、だってぇ…いはっ! あんっあんっあんっあんっ! や、ですっ!」
「だす……よ…!」
878妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/12(土) 15:33:43 ID:ivzeyI/Q
 最早接合部から漏れているのが、シュガレットの愛液か、クリュウの精液か
分からなくなっていた。

 クリュウは、彼女を抱き上げてベッドの上に寝かせた。そして、彼女を
最初と同じく正面から抱き、再び激しく腰を振り始めた。
「ふあ!」
「いくよ……終わりまで!」
 その余りの激しさに、ベッドが喧しく音を立て、彼女の体ががくがくと
震えた。

 ばこばこばこばこばこばこばこばこばこ

「うぁあ! はぁんっ! ……も、だめ……んんぅ! ゆるし……て…!」

 ついに出た白旗の宣言だった。そしてその時だった。

 クリュウの顔が一瞬、獰猛に歪んだ。

それは普段のクリュウの面影等何処にも無い、鬼畜外道のカオだった。
尤もシュガレットは快楽の波に呑まれ、それどころではない。

 クリュウは速度を緩めない。シュガレットの体は、壊れた玩具の様に震え、
しかし、膣の絞めつけは全く衰えない。むしろ、いっそう絞めつけてくる。
そして、仕上げと言わんばかりに、彼も今までで一番激しくピストンした。

「だめぇっ! も……しんじゃ…! ああっ! はぁはぁ、は、あ!やあっだ、いああ!き……!」
「…っふ!!!!」
「あ…ん…!」
879妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/12(土) 15:35:56 ID:ivzeyI/Q
 シュガレットの体は、ぴくっ、ぴくっと敏感に動く。体が弓なりに
反るが、彼女のその手は何時の間にかクリュウの後頭部に伸び、彼の頭を
抱きしめていた。そして本当に壊れたかの様に、 びくびくと激しく痙攣した。
クリュウのモノは、なけなしの一滴まで放ち終えた。

「ひゅう、ひゅう、ひゅ……」

 クリュウは荒く息をしながら、数刻ぶりに彼女を静かな瞳で一瞥した。

「ひ、ひい、えひぃい……」
 最早彼女は呼吸しか頭に無い。体は酸素を摂取する事に全身を傾けている。
援助できない脳の機能は、全て快楽の余韻に回されたか。その肌は汗と唾液と
体液で塗りたくられ、荒々しく指の跡が付き、とてつもなく汚らわしく、
それでいて美しかった。そんな彼女を元の穏やかな顔で見た少年は、

「……………ふ」
ばたりと、彼女に覆い被さった。



 ここで、時を少し遡る。

 中々見事に晴れ渡った空。昼と言う時間枠から夜と言う時間枠へと太陽が
バトンタッチし、月が蒼から紫へとがんばって色変えを行っていた。
 それでも、ああ今日も平和だったねぇ…等と漏らしてしまうほど澄んでおり、
つい一年程前にサイジェントやワイスタァンで大騒ぎがあった事なんか
与太話にしか思えないほどだ。
880妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/12(土) 15:36:50 ID:ivzeyI/Q
 そんな良い天気であった地平に、二人連れの旅人の姿があった。

 二人は友達同士で、ちょっと前に“些細な事”で亀裂が生じていたが、
現在はある銀髪の少年の大活躍によって完全修復されている。おまけに
その少年は二人の共通の師の息子ときている。親子二代に渡って恩義があり、
尚且つ、二代に渡って自分らの街の救世主だ。最早足を向けて眠れないと
言っていい。

 特に片方の青年…槍を持って襲撃者と対峙しているウレクサに至っては、
迷惑を掛け捲り彼に刃を向けていたにも拘らず、幼馴染であり未来の義兄たる
テュラムとの誤解を解いてもらい、大切な姉の呪いまで解いて貰った身だ、
全くもって頭が上がらない。

 夕食(3日続きのカレー)を作っている最中に襲撃された為、おたまで戦って
三人を気絶させている青年…サクロにしても、大切な友人であるウレクサと
ルマリを救ってもらった上、そのウレクサに対して暴言を吐いた“元”琥珀の鍛聖
ルベーテに本気で怒っていた件の少年には好意以上のものもあったり無かったり…?
と、色んな意味でタイヘンだった。

ハッキリ言ってかなりの数の襲撃者であるが、二人は全く気にせず掛け合い漫才に
近い緩和を呑気に続けていた。そいつらが“いらん事”をいうまでは───

「さっきからごちゃごちゃと理屈っぽい会話しやがって。いいだろう、
教えてやる…どうせお前らが今から帰っても間に合わねぇんだからな。
いいか槍使い……いや、ウレクサ! お前は所詮、保険なんだよ、今頃は
ワイスタァンで、本命の方の鍛聖のガキが俺達の仲間にとっ捕ま………」
881妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/12(土) 15:37:43 ID:ivzeyI/Q
 男は最後まで言えなかった。明らかに空気が変わった。

 サクロは、料理の邪魔だと纏め上げていた髪を下ろし、おたまを鍋に
入れ剣を抜き、ウレクサは今までの顔つきから冷徹な仮面になっていた。

「え、えと……?」

怯える襲撃者。だが、全ては既に遅しであった。

「お祈りは済ませたかい? 物陰でガタガタ震える準備はOK? 失禁を
誤魔化す為のオムツ穿いたかい? 見たところシルターン出身の様だが
戒名と遺言状は用意したかな? 安心したまえ、確実にヌッ殺してあげるから」

「まぁモチツケサクロ。ところでおまいら“ヴラド”というサプレスから
名も無き世界へ追放された吸血鬼を知っているか? そいつが罪人に
対してどういう処刑を行ったかを…ああ、辞書をひく必要は無いぞ。 
どうせすぐに会える」

 二人は、殺る気満々だった。

「ま、まて! お前ら仮にも鍛聖だったんだろ?!簡単にその、殺生して
いいのか?! バチがあたるぞ!!!」

 自分達の事を棚に上げている上に言葉がムチャクチャであるから、よっぽど
必死である事が手に取る様に分かる。かと言って、この二人が耳を貸す訳が無い。
882妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/12(土) 15:38:50 ID:ivzeyI/Q
「気にするな、俺は気にしていない。ここは大平原だ、“埋めてしまえば
バレやしない”」
「(´・ω・`)うん“マジ”なんだ、すまない。エルゴの顔もっていうけどね、
許してあげようとは思ってない」
「あ、あの…………」

「君達に贈る言葉は一つだけ」
「この言葉を受け入れて輪廻を回ってこい」

「「Di――――――e!!」」

「「「「「「「「あんぎゃああああああっ!!!」」」」」」」」

To be continued.
883ばななん王子:2006/08/12(土) 15:41:31 ID:ivzeyI/Q
おそまつです。それではまた近いうちに披露出来る事を願って。
884名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:53:57 ID:5W6mCpfR
君が!!!泣くまで!!!抱くのをやめない!!!
885名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 16:12:46 ID:8tLals2P
最後がバーボンハウスでワロスwwwwww
886名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 22:21:35 ID:fGNSngVt
新スレまだぁ?
887名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 19:25:24 ID:TX9bmc3a
続き方が秀逸だ。
クリュウはナチュラルに一夫多妻をやりそうだからな……
888名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 20:34:09 ID:O1+zdiBB
リィンバァムって一夫一妻か?一夫多妻があってもよさそうな気が。
889名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 20:45:36 ID:L9+xSVYQ
どうなるんだろ
一夫多妻というか異母兄妹とかが
バノッサと1パートナー、フォルテ・ディミニエとミニス
という全く参考にならない人たちしかいないし
前者はテロ組織の幹部なアウトサイダーな盛んな王だし後者は色々複雑だし
890名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 00:19:03 ID:BU07+z64
純愛してればいい、な我儘野郎が来ましたよ。
891名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 13:44:20 ID:xwN1ncCS
クソ2のエッジとディナならデフォで一夫多妻


そう言えばそんな感じの小説あったなぁ
892名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 13:57:57 ID:oDTJwNRE
ところでルマリの称号って“魔迅槍”だったような
893ばななん王子:2006/08/15(火) 14:02:46 ID:oRGsLrRu
どうも、今回から又しばらくエロじゃなくなります。ご容赦を。
11レス頂戴します。五分後投下開始します。
894妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/15(火) 14:07:43 ID:oRGsLrRu
 ん………

 あ、朝ですか…………?

 いけないいけない。クリュウさまの朝ごはんを作らないと………

 寝不足の為かどうかよく解かりませんけど、何だか重い頭をふって身体を
起こそうとしますが、私―――シュガレットの身体は動きません。むむ、
これはどういう事でしょう?サナレさまかコウレンさまが私を呪殺しようと
シルターンの召喚術「ノロイ」とかを使役しているのでしょうか?

 でも、呪われているにしては暖かくて気持ちが……ん?

 頭が段々とハッキリしてきて、状況が何となく解かってきました。そりゃ
動けないのも道理です。私はガッチリとクリュウさまに抱き締められて
いるのですから…………

 って、何ですか――――――???!!! おまけに私は素っ裸?!

 ああん、クリュウさまも裸だから裸のお付き合い☆なんて、言ってる場合じゃ
ありません!兎も角、私はクリュウさまを起こさないように何とかクリュウさまの
腕の中からって……なんで出なきゃいけないのでしょうか?
 ふと自分の胸元を…というか胸を見てみると、バッチリ虫に刺された様な
跡があります。もーどう考えてみても、これはクリュウさまとヤりまくっ
…じゃない、睦み合ったとしか思えません。

 そして、もぞもぞとお尻を動かしてみると、物凄い違和感がありました。
これは…ウワサに聞く、何か挟まっているようなってヤツですか?! そんな事を
きゃー♪きゃー♪と考えていると、どんどろどんどろ思い出してきました。

 夕べ…………私とクリュウさまが何を…ううん、どういう風にまぐわ……
もとい、一つになったか………
895妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/15(火) 14:08:39 ID:oRGsLrRu
 ぷしゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!

 いきなり頭がタタラの様に熱を持ちました。あ、ああ、私って………
ううん、クリュウさまも、なんてケダモノだったのでしょう!?(ぽっ…)

 自慢じゃありませんが、私は全くの初心者若葉マーカーで、“乗せた”のも
“乗った”のもクリュウさまが初めてです。でも、ヤリ方…もとい、
女性の嗜みとしての知識は持っていました。その知識と照らし合わせても、
夕べのは…………濃厚過ぎです。たった一晩です。解かります?私の身体は
たった一晩で、“初めての場所”が無くなってしまったんですよ? どーりで
胸もがびがびしてますし、顔も何かぱりぱりします。うしろも…その…
ひりひりしてますし…前に至っては…………

 その、クリュウさま? そろそろ起きてくださいませんか?…ええと、
その〜〜〜そろそろ起きて“抜いて”ほしいんですけど〜〜〜〜?
ああ、勿論クリュウさまがこのままがいいとおっしゃられるのでしたら
かまいませんよ? 私はクリュウさまのモノですし〜♪

 でも、幾ら明け方までしまくってたとはいっても、そろそろ“抜かない”と
“ふやけて”しまいます。それに夕べのベット運動がスゴイものでしたから、
ご飯もちゃんと食べないといけません。私は良いとしても、クリュウさまが
大変なのです。お疲れでしょうし………(ぽっ) 生皮を剥がされる様な気持ちで、
私を抱き締めるクリュウさまの手をどかせます。

「う、ん……シュガレット………」
 はっとしてクリュウさまのお顔を拝見します。どうやら寝言のようでした。
ああ、ビックリした。でも……夢の中まで私といっしょデスカ〜〜〜〜〜〜〜〜??!!
 いやん♪ クリュウさま。今夜もご奉仕はおまかせくださいませ♪夕べの如く、
ゴクゴクしてさしあげますわ♪

 涙にくれつつ、恐れ多くも畏くも、偉大で愛するクリュウさまの手を
どかし、今度は身体を…う、中々抜けない……
896妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/15(火) 14:09:25 ID:oRGsLrRu
 私がクリュウ様を引き離すのに試行錯誤しているので、少し無駄話を。
 私は水の精霊の一種ですから処女膜なんてありません。ですから初めて
身体を重ねた時にも苦痛もありませんでした。圧迫感と異物感は物凄かった
ですけど…/// 兎も角、初めてヤった事ですが、思ってた以上に上手く
デキたという訳です。抜き差しならぬ、なんて言葉もありますが、抜かれ
刺され、蹂躙されるわ、攻めさせられるわ、転がされるわ、四つん這いに
されるわ、片足上げさせられるわ座らされるわ……でタイヘンでした♪
 それは兎も角として、こんなにキツキツで“みっちり”ぴったり
ジャストフィ〜〜ットされると、どーも……

「あン☆」
と、いきなり声が跳ねちゃいました。私の中でビクンビクンと動くんですもの。
これが噂の“もーにんぐ・すたんど”ってやつですね? ダメですクリュウさま、
今の私はちょっとした刺激でも……やぁン♪

 私のカラダは一晩でクリュウさま専用にチューンナップされてしまった
のでした。やっぱり黒鉄の鍛聖は伊達じゃないてコトですね。「ひれの漏斗」
の如く全方位から打ち抜かれましたから…///

 でも、それでしたらあの“得物”はなんでしょう?

 槍…う〜ん、ちょっと違いますね。どちらかと言いますと……ドリル?
そう、まるで最凶のドリル<プラズマホーン>の様に、凄まじい攻撃力で
抉るだけ抉ってくださいましたし…大体クリュウさまだっていけないんです。
何なんですか“アレ”は?! こんなに愛らしくて美少年でそれでいて
まったりとして…(中略)…で、優しくて麗しい方でらっしゃるのに、
“ソコ”だけ超兵器超凶器なんて蝶・反則…じゃない、超反則ですわ。
 いえ、その…イヤって訳じゃないのですけど………癖になりそうで、
その……あ〜〜ん、そうじゃなくて! 起きてくださいクリュウさまぁ!!
お仕事に遅れちゃいま
「しゅがれっとぉ〜…」
897妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/15(火) 14:10:43 ID:oRGsLrRu
 スリスリ…

 あ、やン☆

「ん……スゥ……」

 あ゛あ゛あ゛っ! クリュウさまの熱い息が耳元にぃ〜〜〜〜〜っ!!!

「はむ…」
 もごもご

 み、耳たぶダメで…くふぅ……あ、ですからぁ…ち、違っ、それ………っ!!
寝ぼけないで…って、ゆ、指ぃ〜〜〜っ!! 噛んじゃイヤで…ああっ あふぅっ ん………っ


 ま、まぁ、いいか……………あぅう〜〜///




「今日はお休みだって言ったじゃない」
「そうでした……申し訳ございませんクリュウさま」
「ううん、いいよ。シュガレットも疲れてるみたいだし」

 そう言って自分のパートナーを労わる銀髪の少年。史上最年少の鍛聖、
クリュウその人。相手は彼にとって半身と言って良い護衛獣、サプレスの
水の妖姫シュガレット。

 何だか疲労気味の彼女は心なしか力無くふよふよと浮いて、大切な主の
朝食――時間的には昼食だが――の後片付けに入っていた。
898妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/15(火) 14:13:16 ID:oRGsLrRu
 ウッカリと行為に酔いしれ、気が付くと昼になっていた。考えてみれば
クリュウと絡み合ったのは夜の帳が街を包み込んだ直後。気を失った時に
朝日が眼に入ったのは記憶にある。

 そして何時もの彼の出勤時間手前に目が覚め、クリュウの甘い戒めから
逃亡するのを断念して昼まで腕の中にいた。夕べの途轍もない疲労から
だろうか、クリュウは昼まで起きてくれなかった。まぁ、寝ぼけていろいろ
されてた気もしないでもないが、外見はなんか弱っちいクセに中身は
鍛冶師の頂点位置。この街最強の七人の一人である。当然ながら体力も洒落の範疇でない為、
元気に寝ぼけてくださったのだろう。反対に異界の住人であるシュガレットの方が精魂尽きて
満身創痍だったりする。

 その少女の胸元に、蒼く輝くものがあった。深き海の蒼色を醸し出して
いるその装飾、水しぶきか波を模した銀細工に包まれている蒼い石、
丹精込めて磨き上げられた深海の鉱石をはめ込んだ、シンプル且つ美しい
装飾のブローチ。

 クリュウの作品で、シュガレットに対する感謝の想いの結晶だ。

 ボクと一年間苦楽を共にしてくれてありがとう―――
 これからも、ずっと一緒にがんばろうね―――

 その想いがギュッと詰まった彼女にとって世界一のアクセサリ。大切な
宝物であるからおいそれと出して置きたくないのであるが、それでも胸に
着けて見せびらかしたい気もする。

 へへんっ♪ どーでぃテメェら。このブローチ、クリュウさまが私の為
“だけ”に作ってくれたモンだぜぇ〜? 見んな触んな、穢れるわアホ!!
私だけの宝モンじゃ。わはははははははははははははははははははははは

 何となくガラが悪いよーな気もするが、気分的にはこんなものだろう。
899妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/15(火) 14:13:52 ID:oRGsLrRu
 夕べの睦事、そしてそのブローチの件が交じり合い、シュガレットを
キケンなレベルにまで浮かれさせていたりなんかするが、幸いにもクリュウの
世話を焼く事と、クリョウに迷惑を掛けないように行動する事はデフォなので
皿を割ったり、味付けを間違えたりはしていない。
 原因はシュガレットにとっての救いが一つあった。それは……

「ねぇ、シュガレット」
「はい。何ですか?」

「ナツミさんが来るんだって」
「ナツミ……さま?」

 誰? という顔のシュガレット。いや、誰やねんっ!! その名前!?
女け?! という嫉妬バリバリの心を顔に塵ほども表していないのは感嘆に
値する。

「忘れた? ホラ、サイジェントの……」
「え……! ああ『勇者様』の……」
 ぽんっとシュガレットが手を打つ。カグロ火山の調査の一件を思い出した。

 ナツミとは、現在はサイジェントにいるらしい“異世界の勇者”である。
クリュウ達は当時鍛聖の地位にいたウレクサとの火山の調査中、彼女と出会った。
強力な召喚術と戦士の力を併せ持ち、強い意志を持って戦う彼女の後姿に、
流石は勇者と言われるだけはあると感服したものだ。

 クリュウ曰く、そのナツミが一年という時を経て、ワイスタァンに来るというのだ。

 ……はっ?! まさか、ナツミさま。愛らしくも麗しく、そして逞しい
イカス美少年クリュウさまを我が物にせんと画策し、侵略行動に打って
出たのでは?! 確かに、将来超有望株、鍛聖頭筆頭候補No.1の
クリュウさまを我が物にすれば、必然的にサイジェントとワイスタァンを
モノにするも同じ!!
900妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/15(火) 14:14:26 ID:oRGsLrRu
 恐ろしい、恐ろしいですわナツミさま。無血侵略と言う訳ですね?!
犠牲は御自分のお身体だけで済みますし…ハッ?! 違いますのね?!
実はその侵略行為はクリュウさまを陵辱する為の口実なのですね?!
成る程、二つの街を占拠すると見せかけて本来の行動、『クリュウさま
陵辱支配調教計画』を実行なさるのですね?! くっ、なんて鬼畜な………
鬼! 正に鬼畜生に劣る行為…………

「…レット?」

 こ、これは早急に手を打たなければ………

「ねぇってば……」

 ああでも、私はクリュウさまの所有物。焦る必要は………ああっ!!
でもクリュウさま以外の命令を受けるなんて屈辱で
「シュガレットッ!!!」
「きゃあっ!!」

 ハっと我に返る少女。スープも湯気を立てたまま。ムニエルもまだ熱い。
時間的には短かったのであるが、意識的には行くトコ行ってた気がする。
「どうしたの? やっぱり疲れてる?」
「い、いえ、その……」
 流石にアホ妄想に入っていたとは言えない。実際、シュガレットらは
あの事件以降もサイジェントの噂を良く聞いており、彼女にはちゃんと
想い人がいる事を知っている。

 知っているのにスカっと忘れてイヤンな妄想かましてしまうのは
シュガレットらしいと言えなくも無いが、それでも1%程度の可能性
でも危惧するのは女心と言うものだ。口説きは得意だがそれが無自覚な
クリュウには計り知れない。
901妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/15(火) 14:16:05 ID:oRGsLrRu
 ぴと

「あ……」
「うん、熱は……あれ? 上がってきた?」
 少女の額に手を当ててみると、どんどん熱くなってくる。熱は熱でも
“おネツ”なのであるが、恋愛経験がスカスカのクリュウが知る由も
ないし、朴念仁且つ野暮の骨頂とまで言われている所以といえる。
その割に女心にヒットさせるのだから危険度は洒落にならない。

「ク、クリュウさま………」
「ん?」

きゅ……と抱きつくシュガレット。以前であれば真っ赤になって
慌てまくる少年であろう。だが今の彼は一夜にして変化を遂げている。

「どうしたの? 昨夜の…まだ辛い?」

 おっそろしく極普通に接するクリュウ。
そう、シュガレットにとっての救いは、クリュウの接し方が極普通の
ままだという事である。尤も、あらゆる面で極普通なのはちょっと哀しいが、
お互いが真っ赤になったりすると何か気まずくなるので丁度良いと言える。

 今までのシュガレットはかなり大胆にクリュウにアタックを掛けていた。
だが、いざ関係を持ってみると、多幸感と歓喜で最愛のクリュウを見ると
二の句が出ないほど照れまくってしまっていた。確かに、いくら女を知った
からとはいえ一晩でイキナリこんなに変わられたら戸惑いはある。

 それより、どうして唐突に夕べ“関係を持った”のか理由が解からない。
だが心の奥から“気ニシナクテイイヨ”と自分を無理矢理納得させるものがあり、
シュガレットはその声に逆らえなかった。
902妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/15(火) 14:17:28 ID:oRGsLrRu
 実はクリュウもそうなのだ。今のようにシュガレットの顔を優しく撫で、
抱き締め、唇を重ねる事が“普通”だと何故か理解している。

 一緒に寝台を共にし、獣の如くお互いの身体を貪るのは“当然”だと
“知っている”。

 朝目覚めた時、腕の中で真っ赤になっていたシュガレットを絶頂に
導くのは“必然”である事も。

 何か変だなぁ…という気がしないでもないが、シュガレットの事が
大切である事には全く変わりはない。

 かの大聖霊パリスタパリスと戦う時、彼の半身たるキュハイラの申し出、
“シュガレットを武器に作り変える”というものを躊躇無く即答で拒否した。
当然ながらそれは苦難の道だった。対パリスタパリスの為の至高の武器ではなく、
父の剣四本を纏めあげて生み出した黒鉄の武器で戦う事となったのだ。
 だが、迷いは全く無かった。

 確かに、送還の武器を持ってすればパリスタパリスを倒せる勝機はある
かもしれない。だがその後、自分の横には彼女は居ないのだ。苦楽を共にし、
今まで一緒にがんばってきたシュガレットの愛らしい笑顔が無いのだ。

 そんな未来に自分の笑顔は無い。クリュウはキッパリと拒否した。

 尤もその事は父の臨む形であり、シンテツは自分の魂で生み出した武器を
持ち、護衛獣の犠牲を由としない息子を期待していたのである。

 結果は父の期待通り。クリュウはシュガレットと力を合わせてパリスタパリスを
倒し昔の穏やかな心を取り戻させ、街を襲った災厄を手を取り合い解決した。

 正に父の思い描いていた通りの大団円だった。だからクリュウも生死を
分かち合っていたシュガレットの事が大切であり、受け入れてくれた事を
感謝して止まない日々を送っている。
903妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/15(火) 14:18:30 ID:oRGsLrRu
 さらに昨夜―――

 確かに変ではあるし、イキナリの自分の行動に戸惑いがある。だが、間違いを
犯したという気も更々起きなかった。大切な女の子と一緒に居られるのだから、
それを間違いだなんて思う訳が無い。

 そして―――

 ちゅ

「ん…ク、クリュウさま………」
「嫌? だったら止めるけど……」

 そう言われ、真っ赤になって俯くシュガレット。

「ずるいです、そんな風に言われたら…シュガレットは拒否できません」
「あ、拒否したかった?」
「ち、違います! 全く持って間違いです! 私はクリュウさまのものですから、
クリュウさまの…その、お好きに……」
「うん、でも辛かったら言ってね。約束だよ?」
「ハイ………」

 カタン、とスプーンが皿からテーブルに落ちる音がした。だけどそんな音は
もう二人は全く気にならない。

 何か、すはすはと乱れた呼吸と湿った音の後、その姿は寝室へと消えていった。

 ああ、アマリエさま…私達の愛の結晶をお見せ出来る日は必要以上に早い気がします……

 等と考えているシュガレットと共に……………
904妖姫新妻(未定)奮闘記:2006/08/15(火) 14:19:33 ID:oRGsLrRu
「ああ、そうだ。今晩ラジィが泊まりに来るんだっけ。親方が言ってたよ」
「……………もっと早く言ってください」

 流石に今晩も、はムリの様だった………

                         To be continued?
905ばななん王子:2006/08/15(火) 14:23:54 ID:oRGsLrRu
終了です。まだ続きますが。次の標的は…ラジィですかね?
問題は、この先のプロットをとっておくの忘れてしまったので
遅筆になる事必死だという事orz ここからが事実上本当のスタートですね。
まあ記憶の片隅にでも覚えといてやって下さい。
P.S.魔迅槍だったか…orz
906名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 17:11:07 ID:ltdwSy0v
907名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 18:39:50 ID:FcYPxqf9
>>905
(*^ー゚)b グッジョブ!!
ただ一つ言いたいのはドリルって包茎のことだったりするのよね・・・
908名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 18:51:18 ID:TMEr/WDk
>>891
いいよな、半ツンデレ。
エロパロだとエッジの出番がやけに少なくてガッカリ
909名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 19:07:53 ID:szm19UI8
結局ネスティはトリスに萌えられなかったのか…
910名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 19:42:41 ID:o5dRJEiC

911名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 21:02:17 ID:2L5W2d3P
 
912名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 22:23:27 ID:wQiJ77K1
913名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 22:27:28 ID:xwN1ncCS
>>908
一応保管庫あさってみたらこれっぽいの一つあったけど・・・・何でみんな女主人公でプレイするかね
914名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 22:29:42 ID:FfUL84kt
>>913
男性は男主人公より萌え優先で女主人公を使って、
女性は自分として女主人公を使うとか?
915名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 22:46:27 ID:xwN1ncCS
ちなみにはじ石も男でやるとあんま違和感無かったりするんだが
916名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 23:20:39 ID:TNmXTPOY
もう次スレいったほうがいいのかな?
917名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 23:33:44 ID:nCg0coNF
>>913
単に女主人公の方が難易度低いからだろうとマジレスしてみる。
918名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 23:45:08 ID:oDTJwNRE
クソシリーズに男女差は無いかと
919名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 21:05:45 ID:9GYXNY4G
>>918
1でシュガレットを護衛獣にしたとき女ならキスする

って既出かな
920名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 21:42:15 ID:Qsvmv8c/
>>919
男主人公だとキスしないのか!?
プラシュガしかやってないけど、共通だと思ってた
921名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:59:16 ID:HupcHl4p
>>919
それ難易度か?w
922名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 22:35:26 ID:lD8YRe/c
より容易に(*´Д`)ハァハァできるということでおk?
923名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 23:19:21 ID:vMZaVcVL
レシィのおかげでショタコンに転向させられ
シュガプラのおかげで百合派への鞍替えを余儀なくされた俺
924名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 23:49:52 ID:FF/o1R2R
サナレ狙いやラジィ狙いの野郎への配慮と思われ
925名無しさん@ピンキー
難易度と言うか戦闘能力は3ならアティ戦闘型がやたら鬼性能だったような