【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え7

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1名無しさん@ピンキー
アンジェリーク、ネオアンジェリーク、遙かなる時空の中で、金色のコルダ関連のエロ萌えスレです。    
女王候補、オーブハンター、神子、女子高生の皆様。    
本業を忘れてあの方とのめくるめく一夜に(*´д`*)ハァハァしまくりましょう〜。    

・雑談、なりきり、SSエロ萌え妄想なら何でもOK    
(SS職人様ご降臨お待ちしております)    

・マターリsage進行でお願いします    

・書き手へのお願い 
「○○を投下します。××なので、だめな方は**をNGワードにしてください」    
との注意書きレスのあとに、即投下をお願いします。    

・読み手へのお願い 
荒らしが来たと思ったら徹底的にスルー。    
「嵐はスルーしろ」「はいはいスルースルー」などの書き込みは、スルー出来ていない証拠です。    

書き手は「自分は萌えを吐き出してるだけ。こんな自分の妄想に付き合ってくれてありがとう」   
 と、読み手>書き手と考え 
読み手は「自分はこういう風に妄想なり萌えなりを昇華する事はできん。職人ガンガレ」    
と、書き手>読み手と考え 
お互いに尊重しあいましょう。 

前スレ    
【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え6   
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1134653168/

過去スレ    
【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネロマンスでエロ萌え2    
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098091822/
【アンジェ】【遥か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え3     
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105293580/
【アンジェ】【遥か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え4    
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1108300670/
【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え5    
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1121264231/

絵板&過去ログ    
http://kyoto.cool.ne.jp/miko-haruka/

2chエロパロ板SS保管庫    
http://sslibrary.gozaru.jp/
2名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:16:01 ID:UkxUVjiy
>>1
乙!
3名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:26:09 ID:W5vg7cr3
乙一。
4名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 09:23:04 ID:OuvKGeun
乙でした
5名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 09:57:42 ID:fST6i8/H
乙!
6名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 09:59:20 ID:Ux8aXz3b
乙!
神がたくさんやってくるといいな
7名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 10:05:57 ID:Kga4LWMe
紙がくることを祈って保守
8名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 14:56:38 ID:Mp/N/ZMN
>>1 乙!

>>7
ヤギが来そうなので断固断わる!!
9名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 16:57:19 ID:eJmmOoEI
保管庫にいけないよ?
10名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 18:26:05 ID:OuvKGeun
>>9
ん? ログ倉庫にもSS保管庫にも問題なくいけるよ?
11名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 20:30:33 ID:eNs9Am6C
>8
案の庭園にいたヤギが思い出されたw<SP2
12名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 02:54:06 ID:hxQK0TO8
乙葉
13名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 03:54:41 ID:SE/RVIg2
>12
オトハって何?と本気で考えた
魚がかわいそうだろw
14名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 22:12:44 ID:KI0opSky
さて、今宵も正座をして待つか。
15名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:51:23 ID:BPbNTxsO
へたれだが一応職人なんだけど
楽しみにしてたわりにプレイしたらネオ案もラビリンスもネタが浮かばなかったんだよなあ
私も正座して待つよ
16名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:55:01 ID:ff0QMfft
>>15
そんなこといわないで…い、いじわるしないで…
17名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 00:10:31 ID:TbT37jMl
自分で自分を「職人」という奴はへたれ率が高い
18名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 00:22:50 ID:rWqbAppk
正座組にはこれを
つ【ソックス】
19名無しさん@ピンキー :2006/04/13(木) 05:44:52 ID:YNZsLOnU
>18
正座で裸でソックスだなんて、マニアックだな。
20名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 07:24:30 ID:1f56mDE/
へたれだがとへりくだった上で
今回はネタが浮かばなかった私も職人さん待つとレスしただけで
いじわるだのへたれ率だの…
そりゃ新作出ても職人さんこないわなorz
21名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 10:53:32 ID:/o8optKH
>>20
>>16は、そんな意地悪な事言わないであなたの書いたSSも読ませてよ、
というリクエストだと思うのだ如何か。
22名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 12:55:11 ID:UUtvrHkm
わざわざ自分も職人とか言うから、誘い受けって言われただけでしょ。
自分も待ってます!って所で終わらせておけばよかったのに。

>16みたいな反応欲しかったのかもしれないけど、投下のときに
ササっと華麗に落としてあとは、職人だけど!とか誘いうけないほうがいいよ?
23名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 15:55:22 ID:P/gH8N5O
それが出来ないのが厨職人クオリティ
24名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 16:02:37 ID:PsRZIKdQ
あ〜〜、これじゃ職人さんも来ないよな。
25名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 19:02:06 ID:wMhYwM1n
そもそも、職人さんに来てもらわなきゃはじまらないスレにもかかわらず
来たら来たで、欠点あげつらって叩く奴が張りついてるもんね。
どっかの小うるさい姑みたい。

ただそういう奴が、SSを読みたくてここにいるとは思えない。
職人さんとSSにとにかくケチつけて、つぶしたくてたまらないだけだよね。
変なの来たら、IDをNGワードにして無視するしかないかな…


ちなみに自分はいつでも裸でSSお待ちしております。
26名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 23:02:58 ID:xeGEc6Hj
>>25
なっ――――は、裸だと!?
靴下くらいはけ!
まったく…そんなだから、放っておけないんだ。
27名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 23:21:11 ID:kHlWhqFz
>>26に萌えた
28名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 07:30:11 ID:UynzJ/F8
>>26
九郎か
頭の中を九郎の照れ顔立ち絵が一瞬のうちにかけぬけた
29名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 08:23:35 ID:GOPcJh9N
>>28
実は成長して尊大さの少し抜けた深苑
30名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 09:19:26 ID:RjNhAP64
何故か裸に靴下のみ装着した御曹司を想像してしまった。
31名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 12:15:06 ID:EMCVSJsE
このスレは
裸+靴下で職人を待つスレになりました
32名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 13:11:15 ID:+MSen/fb
そういや、エロゲでオニャノコが裸にニーソは萌えなんだが、
どうにも神子sで想像しても萌えない、これは何なんだ? 
と思ってたんだが神子sは足が細くすらっとしてて、
ムチムチ感が無いからだと気が付いた。
そして逆に裸足の方が萌ゆる
33無印九郎ED後って事で:2006/04/14(金) 13:40:23 ID:h4ifpN5J
>26

(なっ――――は、裸だと!?)

九郎は絶句した。目の前の光景が現実だとは俄かには信じられなかった。
なにせ望美が、薄暗い部屋の中、一糸纏わぬ姿で立っているのだ。
時刻は、女性が男を訊ねるにはいささか不謹慎である時刻で、
何故こんな時間に、望美が自分の家にいるのかがまず理解できない。
いや、同棲まではしていないとはいえ、合鍵を持つ仲なのだから、可能と言えば可能なのだが
しかし、今日はバイトが立て込むから会えないと、そう連絡した筈ではないか。

「……お、お帰りなさい、九郎さん」

目の前の望美はしかし、至って普通に第一声を放った。明るい声。
九郎に余裕があれば、その声が僅かに上擦っているのがわかっただろうが
勿論、そんな余裕など九郎にある訳もない。
ただぱくぱくと、陸に上げられた魚のように、口を開け閉めするばかりだ。

「の……ののののの望美、お前!」
「今日は遅かったんですね。私、待ちくたびれちゃいました」

ふわり、と望美は九郎の手を取り、部屋の奥へと誘う。
六畳ほどの狭い部屋(1DKというらしい)の奥には、この世界の褥――ベッドが置いてある。
すっかり毒気を抜かれた九郎は、ずるずると望美に引っ張られるまま、
すとん、とベッドに腰掛けてしまう羽目になった。

(な、なにか言わなければっ……!)

訳がわからない。
もしや怨霊にでも化かされているのではないかという、馬鹿な考えが頭をよぎる。
いいや、ここはあの世界ではない、そんな事がある筈がない。
混乱しきったまま発した言葉は、だから少々間抜けたものになってしまった。

「く、靴下くらいはけ! 靴下くらい!」

叫ぶようにそう言ってから、自分の台詞のすっとんきょうさに気付く。
ここはシャツくらい、というべきではないのか。百歩譲ってエプロンと言うべきだったろう。
案の定、望美はくすくすと笑い出す。勿論全裸で。

「……案外マニアックなんですね、九郎さんって」
「ち、違うぞ! お、俺にはそんな趣味は――いや、そもそも!」

見当違いでも、大きな声を出したのが功を奏したか、先程から言いたくて堪らなかった疑問が口をついて出た。

「なんで、お前が、俺の部屋で――は、は、裸になってるんだっっっ!」

そしてとにかく、女体を目の前からなくさなくては、とばかりに、掛け毛布を望美の頭からばさり、と被せた。
そこまでして漸く、九郎は落ち着く事が出来た。
一方、乱暴に毛布を被せられた望美は、少々不満げに九郎を見上げる。





34無印九郎ED後って事で:2006/04/14(金) 13:41:08 ID:h4ifpN5J
「……もしかして九郎さん、私の事嫌いですか」
「なっ――何故そんな話になるんだ。訳がわからん。順序だてて話してくれ」
「……だって九郎さん、全然私に触れてくれないじゃないですか。婚約者なのに」
「そ、それは、婚約者というのはあちらでの話で」
「ふーん、婚約者って思ってたのは、私だけだったんだー」
「ち、違うぞ望美! 今のは言葉の綾で、婚約者ではなくとも、お前は俺の」
「俺の?」
「……大切な、恋人だ」

言ってから数拍の間を置いて、かぁぁと頬が火照っていくのを感じる。
おそらくは、耳まで赤くなっているであろう己の顔を望美に見られているのは恥かしかったが、
しかし、その望美の顔も真っ赤だったので、おあいこだなとなんとなくそう思った。

「……よかった。もしかして九郎さん、私の事、もうどうでもよくなっちゃったのかなって」
「どうして、そんな馬鹿げた事を思った?」
「九郎さんは、その、あまりそういうこと、言ってくれないし
――こうして部屋に来ても、キスもしてくれないし、泊めてくれる事だって絶対ないし」
「馬鹿! 婚姻前の女人を泊める訳にいくか!」

憮然としてそう言うと、何を思ったか望美はくすくすと笑い出す。

「そう、そうですよね――うん、九郎さん、そういう人でしたもんね」
「な、何が可笑しい」
「いいえ――うん、私、ちょっと焦っちゃってたみたい。びっくりさせてしまって、ごめんなさい」

軽く頭を下げた望美は、次の瞬間くしゅん、とくしゃみをした。
九郎は慌てて着ていたダウンベストを望美の肩に着せ掛ける。

「馬鹿! まだ寒い時節だというのに、裸でなんかいるからだぞ」
「はい……ごめんなさい」

しゅん、とした様子ではあるものの、まだどこか笑い出しそうな表情の望美を見ていると
本気で叱り飛ばすのもなんだか馬鹿げている気がする。
九郎は身振りで服を着ろ、と望美に伝えると、自分はとりあえず部屋を出ることにする。

「九郎さん? まだ、怒ってます?」

少しばかり焦った声が、背中に投げかけられる。
九郎はぶんぶんと首を横に振り――振り返るわけにいかないからだ――そして、小さく呟いた。

「まったく…そんなだから、放っておけないんだ……」

本当に、次の瞬間には何をしでかすやらわからない。
いつもこうでは身が持たない。ならばいっそ甘い台詞の一つでも、言ってやればいいのか。

(――好きだ、望美。愛している)

駄目だ。台詞を考えただけで、頭に血が昇ってしまう。
これは次回以降の課題だと、九郎はまた大きく溜息をついたのだった。



35名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 14:05:13 ID:mJOofm9L
( *゚∀゚) ムッハー!GJ!
36名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 14:49:06 ID:o5qSdjdm
靴下!靴下!!
37名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 16:05:27 ID:ndp4WgNt
九郎さんに心配されて毛布ばさばさ掛けられたいので
やっぱり裸でいます( *゚∀゚) ムッハー
38名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 16:12:20 ID:fE9pyDkY
だ、だから靴下ぐらいはけと!!
39名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 16:39:16 ID:CuzLv2DU
裸族GJ!!
セリフ一つでSS一本作っちゃうなんてスゴス!

フリフリエプロン+靴下でまたお待ちしております(゚∀゚ *)
40名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 17:41:42 ID:ZZ1p+DrJ
GJ!GJ!グッジョォォォブッッ!!

心底萌えさせてもらいました。ありがとう
>>26で願望さらしてホントよかった…
41名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 17:52:06 ID:fE9pyDkY
前スレの最後のほうに出てきた金ネタといい
今回の裸族といい
住人の妄想を形にしてもらえるのって嬉しいし、面白いな
職人さんGJ!

もちろん、ガッツリ話も大好物なので
自分も靴下装着して待ってる
42名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 22:28:02 ID:Z7BOdr51
全裸にガーターベルトはどうだろうか?
43名無しさん@ピンキー :2006/04/14(金) 23:20:44 ID:UkSwj6bq
>42
ストッキングなしでガーターベルトか?
それはそれで、マニアックだな。
44名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 23:45:21 ID:ZZ1p+DrJ
マニアックだが、
ヒノエや弁慶、将臣に銀なんかは喜びそうだな。
先生やチモ、ヤスはどんな反応するか微妙だが。
赤くなったり青くなったりしてる九郎や譲もいいが、
個人的にはそんな望美にタジタジなへたれ景時、敦盛も捨てがたい。
45名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 00:08:42 ID:Q9hHJGby
>>44
マニアックな割に喜ぶやつ多すぎwww
46名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 01:00:04 ID:jpxbG2RR
銀はきっと何しても喜ぶ。神子ならなんでもいい。
47名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 01:07:57 ID:v9oEhyDv
>>44
眉一つ動かさず「あなたは変態だな」と斬って捨てるヤス
父親というよりむしろ母親のように早く服を着なさいと諭す先生
いつもの調子の知盛
48名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 01:45:03 ID:4ebNWR9I
知盛もきっと何しても変わらない。獣神子ならなんでもいい。
49名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 10:18:59 ID:SYrEnpjf
そしてそんな冷たい反応も何のそので
相手を押し倒す獣神子
50名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 20:35:18 ID:2JbzidK5
>>44
なんだかんだいっても遙か1の変態は銀だと思う
51名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 20:51:37 ID:EB2nVAYn
>>50
そこにチモも追加してくれ。

>>46>>48を見て、
銀髪兄弟がある意味一番マニアックだと思ったw
52名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 21:21:58 ID:Q9hHJGby
>>49をみて獣神子には誰も勝てないと思った
53名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 00:13:02 ID:5LDCPh7N
>50
一瞬銀が遙か1に出てるのかと思ってキョドってしまったw
54名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 11:37:36 ID:v6at/cfF
>>47の三人と>>49神子なら
先生→そのまま年長者の余裕と体格差で冷静にやめさせる
チモ→そのまま自然になだれこむ

なんだが
ヤスはばっくりと喰われそうな気がしてならない
55名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 13:33:23 ID:iX/e49H4
ヤス:ああ〜かんにんして〜
神子:よいではないか、よいではないかっ!!
 
暗転
 
みたいなかんじですか?
56名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 13:38:04 ID:ZJU6rYwL
>>55
よいではないかよいではないかな獣神子が自然と頭の中に浮かんだ
……素敵
57名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 14:40:14 ID:TuAWrWYh
くるくる〜っと華麗に回る銀が浮かんだ
58名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:40:54 ID:lzQx1cHX
>>57に至るまでにヤスに何があったのかと真剣に悩んでしまったが、

「よいではないか、よいではないかっ!!」
「よせ、やめろ、何をすry
「泰衡様、お逃げ下さい。ここは私が」
半裸のヤス→→→窓

というやりとりがあったのだろうと勝手に納得したw
59名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 19:49:56 ID:ZJU6rYwL
>>58
何その、上手いことやった銀
60リズ神子とりあえず現代EDってことで:2006/04/17(月) 00:48:10 ID:KBk4Obnf
>42−54

「……早く服を着なさい、神子」

リズヴァーンの声は低く落ち着いてはいるが、だがしかし、驚きを隠しきれてはいない。
それはそうだろう。何しろ、彼の目の前には、とんでもない格好をした望美が、立っているのだから。

白い、どこまでも白い肌が、電気をつけていない寝室の薄闇にぼぅと浮かび上がる。
――そう、彼女の上体は何にも覆われていない。
腰近くまである長い髪すら、その胸の双丘を隠し切ってはいないのだ。
そして下半身には、白のレースのガーターベルトにTバックショーツ。そして白の編タイツ。
勿論この世界の肌着の名前まで、リズヴァーンが詳しく知る筈もなかったが、
望美が何か破廉恥な格好で、自分を挑発的している事はわかった。
そして今、まさにこの瞬間、望美はその靴下留めをゆっくりと外さんとしている。
それを制止すべく、先の言葉がリズヴァーンの口から出たという訳だ。

望美は恨めしげにかつての師を――そして、今は恋人となった男を――見上げた。

「……先生は、私のこの格好を見て、何も感じないんですか?」
「そうだな。寒そうだな、と」
「そーんーなーのーじゃ、なくって!」

望美はむくれてリズヴァーンに詰め寄る。
胸を隠してはいないので、たわわなその双丘がふるん、と揺れる様が見て取れて
リズヴァーンはさり気なく視線を逸らす。
逸らしついでに話をも逸らしてみせるのは流石に年長者の余裕か。
61リズ神子とりあえず現代EDってことで:2006/04/17(月) 00:50:22 ID:KBk4Obnf

「では、お前はどのような言葉を望む?」
「……その、い、色っぽいとか、女らしい、とか――」

あらためて問い返されると、かえって恥かしくなるのか、望美の口調が俄かにたどたどしい物に変わる。
その台詞と口調から、望美のこの行動の意図を漸く理解したリズヴァーンは、
ふ、とその顔に笑みを浮かべると、つと手を伸ばして望美の頭を撫でた。
まるで小さな子供にしているかのような仕草に、望美はますます頬を膨らませる。

「わかりました。先生は、私の事女だと思ってないんですね?」

先生にとって私は、いつまでも弟子でしかないんだ
――なおもそんな事を呟く望美をリズヴァーンは次の瞬間、胸に抱き締めた。
途端にびくん、と望美の全身が緊張するのが、分厚い外套越しにも感じられて、それが愛しい。

「――そのような事、ある筈もない。
 こうして抱きとめているだけで、この胸が高鳴るのを止められぬと言うのに」
「せ、せんせっ……!」
「わかったなら、二度とこのような馬鹿な真似をするものではない。風邪を引いてしまう」

はい、とうなだれる望美を、しかし、リズヴァーンは離そうとしなかった。そうする代わりに、耳元に囁く。

「――だから、今宵はこのまま、お前を温めていようと思うのだが」

数拍の沈黙の後、望美の選んだ運命は――互いが望むものだったのは、いうまでもない。
62名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 00:51:42 ID:KBk4Obnf
>60

×自分を挑発的している
○自分を挑発している

誤字スマソ。
63名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 00:59:11 ID:0+lfjpxV
>>60
くそっ…明日は仕事だというのに興奮しちゃったじゃないか!
GJだコンチクショウ!!
64名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 01:03:16 ID:9gYFqKQk
>>60
GJ!
大人な先生、イイヨーイイヨー!!
65名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 01:18:19 ID:VNnPJl1E
>>57
銀なら、帯回しならぬ包帯回しか…
獣神子だったら
「それもまたよし!!」
とばかりに喰らいつくだろうおらおら〜よいではないか、よいではないか!!
 
>>60
GJ!!
ガーターベルト神子(´Д`)ハアハア
66名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 01:43:58 ID:WM5KSsRb
くそう!!今日は午後からバイトの面接だっちゅーに寝れねえよ!!
先生…!GJGJ!!
67名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:04:03 ID:BZLbuUgF
明日、朝一で上司に連絡しないといけないのに…
先生最萌の自分はこのままガッツリ徹夜ですよ!!
GJ!GJ!
神さま、職人さま、ありがとう!
68名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 09:25:34 ID:aYLSLXi3
神様ありがとう!
朝から良いの見た!
69名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 19:06:51 ID:W1iP2Klr
なんだかとっても即興上手なネ申が続けて降臨なさってますね。
GJ!望美エロイよ望美
70名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 19:17:30 ID:Tb8RkleW
長めの文もいいがこういう即興モノもまたいいと思った。グジョブ!!

そして思った
きっとこうなる

銀 神子つヤス←←←窓
「逃すかあああ」
71名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 19:56:05 ID:BZLbuUgF
>>70
そして自ら身を差し出した銀は、

押し倒されるヤスを眺めながら、
正座して自分の番を待ってるんだな
72名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:09:17 ID:pCfMez01
包帯だけの姿で、行儀良く正座でwktkしながら待つ銀
もちろん脱いだ服は、となりにきちんとたたんで置いてある
73名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:24:19 ID:gdaK9knR
可愛いじゃないか
74名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 02:29:13 ID:5GrKrebW
獣神子なら2人同時もいけるさ!
75名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 11:06:55 ID:nGzN4lZn
おまいら面白すぎw

なんだかんだでノリノリの銀
76泰衡と銀がいるED上でってことで。:2006/04/18(火) 16:42:23 ID:8xR7BMNT
>54-58 >65

(ん……)

眠りの底から浮上する意識。重い瞼をあけると、まっさきに目に入ったのは、指先に絡む白い布。

(何、これ……包帯?)

褥の上、ぐるぐるととぐろをまく白い包帯。その包帯の先には――上半身裸の、男の姿。

「――って、し、銀っ!?」

驚きに跳ね起きた途端、重いめまいが望美を襲った。ついで、頭の奥に鈍い痛み。
胸もなんだかむかむかするし、もしかしなくても典型的な二日酔いの症状だ。
鎌倉との和平が成り、平泉に一応の平和が訪れたという事で、昨夜は内輪だけの簡単な宴席が設けられたのだった。
折角だからと普段飲みつけない酒を飲んで――いささか酔っ払ってしまっていた事は否めない。

(ええええええ? なんで、どうしてー?)

望美は頭を抱えた。何をどう思い出そうとしても、記憶にないのだ。
どうして包帯の解けた半裸の銀と自分が同衾しているのか、さっぱり状況が読めない。

(え、ええと、覚えているのは――確か、泰衡さんにお酒を注ぎに行ったような……気もするけど……)

駄目だ。どうしてもそこまでしか思い出せない。一体あのあと何がどうしてこうなったのだろう。
と、その問題の人物が軽い呻きと共に身を起こした。

「ん……神子、様? ……お目覚め、でしたか」
「し、銀……!」

硬直する望美を他所に、銀はさっと居住まいを正すと、柔らかな笑みを湛えた眼差しで望美を見た。
いつも通りの銀だ。いつも通り過ぎて、かえってこの状況の異常さを際立たせている。
とりあえずは状況を把握しなければならない。望美は銀から目を逸らしながら、恐る恐る訊ねてみた。

77泰衡と銀がいるED上でってことで。:2006/04/18(火) 16:43:31 ID:8xR7BMNT
「銀、その、ちょっと訊きたいんだけど」
「はい、なんなりと」
「どうして銀がここにいるの? そ、そんな、格好で」
「ああ、その事ですか――ええ、神子様が望まれましたので」
「わ、私が!?」

思わず叫んでしまい、時間差で襲い来る頭痛に顔を顰めた。銀は心配そうに望美の背を撫で擦る。

「ご気分が優れないご様子――薬湯でもお持ちいたしますか?」
「そ、それは後でいいよ、ありがとう……で、その、私が望んだってどういう――」
「昨夜の事を、お忘れなのですか?」
「う、うん。恥かしいんだけど、全然憶えてなくて」
「それは、残念です。昨夜の神子様は、とても情熱的でございましたのに」

意味深な言葉に、望美は俄かに頭に血が昇っていくのを自覚した。
ついで弾かれたように自分の身体に触れ、服装を点検する――昨夜のままのようだ。
望美はほっと息をつき――それから何か覚悟を決めたような目で、銀に向き直った。

「……その、もっと、詳しく教えてくれる?」
「はい、どこからお話いたしましょうか?」
「私、泰衡さんにお酒を注ぎに行ったような気がするんだけど、そこから憶えてなくて」

そう言った途端、銀がふっと視線を逸らせた。
口元を押さえ、僅かに肩を震わせて――どうも笑いを堪えているらしい。
自分は一体何をしでかしたのだろうと不安ばかりが募る。

「――ああ、失礼を――ええ、私は外で控えておりましたので、途中からしか存じあげませんが」
「それでもいいから、お願い!」
「……泰衡様が私を呼ばれた時には、神子様は大層お酒を召されていたご様子でした。
 泰衡様が床に伏しておられて、神子様は泰衡様の帯の端を掴んで、なにやら叫んでおられたように思います。
 ――確か『ふふふ、抵抗するとは愛い奴よ。よいではないか、よいではないか』 だったかと」
「嘘――――っ!?」
「いいえ、この身にかけて嘘偽りはございません。
 正直何か怨霊にでも憑かれたのかと、危ぶんでおりましたゆえ」

78泰衡と銀がいるED上でってことで。:2006/04/18(火) 16:44:42 ID:8xR7BMNT

そういえば、引きつった表情の泰衡をなんとなく憶えている。
見た事のなかったその顔が、なんだかすごく面白かったような記憶が――。

「泰衡様が『神子殿はしたたかに酔われているから、部屋を用意するように』と私に命じられたので
 こちらにお通ししたのですが、その折に神子様は私の包帯の端を掴んで、こう仰られたのです。
 『私今から悪代官になるから、銀は村娘ね』と」
「……それで……?」
「意味がわからなかったので、お訊ねしましたら、『包帯の端を掴むから、くるくると回って』とのご指示で」
「で」
「はい、くるくると」

望美は真っ赤な顔で俯く。なんということだろう。いくら酔っ払っていたとはいえ、時代劇の真似事をしてしまうなど。
あれは着物だから様になるのであって――と論点はそこではなくて。
もとい、いくらなんでも自分の行動は度を越し過ぎだろう。あとで泰衡にも謝らなくては。

「銀、ごめんなさい……その」
「大変楽しゅうございました」

うっとりと呟く銀に、望美は一時恥かしさを忘れた。

「え、怒って、ないの?」
「ええ。神子様も楽しそうでしたし、神子様の喜びが私の喜びですから」

にっこり。
優雅な微笑みを浮かべる顔を、望美はぽかんと見つめる。
と、銀はその手を取って、真剣な眼差しになる。

「で、続きはいつ教えてくださるのですか?」
「へ? つ、つづき……?」 
「『悪代官』が『村娘』に何事かを為す前に、神子様は眠ってしまわれましたので」

望美は、おろおろと視線を彷徨わせる。とりあえずその場しのぎに、薬湯を持ってきて貰う事にした。
かしこまりました、と銀は立ち上がる。が、部屋の戸に手をかけたところで、望美を振り返り。

「――続きを教えてくださる事、楽しみにいたしておりますので」

そしてあとには、どうしよう〜と頭を抱える望美だけが残されたのだった。
79名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 17:11:22 ID:deH7Fni8
GJ!
萌えすぎて鼻水が止まらない…!
続いての投下に、wktkも止まりませんよ…!
ネ申の降臨に今日も感謝をささげます。
も一度、GJ!
80名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 17:16:08 ID:joXFD5Xb
ちょwwwwwwwwwwww
GJだよ!!
81名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 19:49:30 ID:jJVFyWnI
GJ!!腹がよじれたw
銀カワイス。神子モエス
ヤスには今後後々までイヤミを言われそうだが、それもまた良しw
8265:2006/04/18(火) 20:57:29 ID:zASVVPa+
GJ!GJ!!超GJ!!!
ありがとうありがとう!!
ちょっとふざけすぎかな…
とか思いつつもかきこんでよかったー
83名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 21:16:48 ID:2aG9NnJq
GJ!!

銀がくるくる〜っとされてる場面
メトロポリタンミュージアム(みんなのうた)の
ファラオとダンスする所を思い出したwww
84名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 21:58:26 ID:OjRx3wS6
GJ!

てか、メトロポリタンナツカシスwww
85名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 23:25:04 ID:99bWvDbI
やっべ楽しすぎww
ちょっと続きを考え付いたのだが書いてみてもいいだろうか?>>76
8676:2006/04/18(火) 23:37:49 ID:nbieV4mc
>85
是非におねがいしますノシ
87名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 23:52:34 ID:5PDKzvJA
>正直何か怨霊にでも憑かれたのかと
GJ!!GJ!!!
マジ禿ワロタwww
明日5時起きで仕事なのに
興奮して眠れなくなったジャマイカww

76タンありがd
そして85タン、続きワクテカしながら待ってマス(・∀・)
88名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 03:48:35 ID:ELTScalo
くるくる銀、何か可愛いな!
89名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 21:38:09 ID:5Y27decy
>>85
包帯姿でずっと待ってますから…
90名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 02:28:32 ID:2iNRwX3P
>83
テラナツカシス かわええハァハァ
あの映像大好き
91名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 13:20:42 ID:hMJhpi1x
>>85
包帯を新調して待ってます
92名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 16:56:33 ID:XKjheDlJ
>>85
自分も包帯と靴下装備で
正座で待ってます
93名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 19:35:30 ID:hdilS5a/
>>89>>91>>92
そんな破廉恥な格好でいるな!!
………目のやり場に困る
94名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 21:10:45 ID:0UqKI3Wi
九郎…?
95名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 23:54:27 ID:uQRPkDz/
>>89>>91>>92
あなたはいけない人ですね。
九郎が出血多量で卒倒しているじゃありませんか。
もっとも多すぎる血の気が抜ける位が九郎にはちょうどいいのですが。

ああ、その包帯で九郎の鼻血を拭くのはなしですよ。
僕が怪我した時の専用にする予定なんですから。
さあ、あなたの香をまとったその包帯を、僕に脱がせてくださいね。
96名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 00:08:07 ID:eFY8QTUS
弁慶キタ!!
言ってることが変態くさくてじつに弁慶らしい
97名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 01:08:36 ID:YPSCHjuF
なんか
他の八葉+銀チモヤス+その他の皆さんの嫉妬と殺気を感じますた

今↑に白龍って書こうとしたが
なんか椰子はあんまり嫉妬とかせずぽわわんとしてそうな
イメージが先行したんでやめといた
もちろん白龍ものも待ってます
98名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 05:25:22 ID:KE3x/PK+
>>89>>91>>92
どうしたの?とても寒そう…。
こうして抱きしめていれば、暖かくなる?
将臣から、寒いときにはこうして抱き合えばいいのだと、教えてもらったから。
わたしはあなたより小さいけれど、ちゃんと暖めるよ!

それにしても、九郎、どうしてしまったのだろう?
顔から血が出ているけれど、怪我ではないよ。
九郎の気……とても高ぶっている。
弁慶にも聞いたのだけど、笑うだけで教えてくれなかった。
まだわたしの力が弱いから、人の言葉になっていない……?
99名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 05:34:02 ID:JC7NJDMw
目が覚めたからこんな時間に覗いてみたら白龍キタコレw
100名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 10:53:33 ID:UsbmA6ID
>>95
へえ、おっさん・・・包帯しか要らないんだ。
さすがは変態黒坊主だね。
じゃあ俺は遠慮なく姫君自身を味わうとしようか。これからずっと・・・ね。
101名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 12:50:14 ID:XwFCHweL
>>100
あ〜、待って待って!
みんないっぺんに色々言ったら、
>>89>>91>>92だってびっくりしちゃうでしょ。
それにいくらなんでも、
裸だったり靴下だけだったりするのは、ちょっとまずいと思うな〜。
ほら、九郎だって倒れちゃったしさ。
とりあえず、オレの幻術で白のYシャツ…だったかな?
その上着を羽織ってるように見せておくから……これで>>85を待っててよ。
……ごめんね。オレってホント、ダメな奴なんだ。
裸の君に服一着あげられない、情けない男なんだよ。
本当に……ごめん。
102100:2006/04/22(土) 13:38:52 ID:UsbmA6ID
>>101
ちっ、ヤローには用はないんだけど。
まあいいや、その白い薄着の下から姫君の素肌が透きとおりそうな
悩ましげな姿も、悪くないね。
寒くなったらいつでも暖めてあげるからね、俺の神子姫。
103名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 14:11:10 ID:bwa0cQQt
なりきりはちょっと…
104名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 14:30:41 ID:MXo/DuI5
>裸の君に服一着あげられない、情けない男なんだよ

情けなさ杉でモエス
105名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 14:31:30 ID:HoNrkr3d
>・雑談、なりきり、SSエロ萌え妄想なら何でもOK
って>1にはあるので、103タンの好みでなくても我慢するしか…。

>・マターリsage進行でお願いします
は守って欲しいのだけどね……。
106名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 15:35:44 ID:aUyqHmsx
笑いが止まらん
107名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 16:29:58 ID:dzgYUIbW
自分はなりきりも嫌いじゃないけど、
いきすぎるとSS投下しずらくなったり、なりきり嫌いな人の足が遠のいて
ますます過疎化しちゃうだろうから…
1、2行のなりきりレスとかそこからSS投下されたりする以上禁止にはしてほしくないが
次スレあたりから1に、
なりきりは禁止じゃないけど程々にね的な一文があってもいいと思うんだけどどうかな
108名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 17:15:46 ID:YPSCHjuF
あんまり規制の多いテンプレもどうかと思うんだよね
今回みたいに度が過ぎて来たら程々にってレスすればいいんじゃないかな
荒れてるわけじゃないし

しかしみんなテラワロスw
109名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 18:21:32 ID:dzgYUIbW
スレルールでなりきりがおkになってる以上は、
程々にってレスもつけにくいかなと思ったんだ
SSみたいにKWであぼんかけるわけにもいかないから、
嫌な人にはどうしようもないもんだし配慮があったほうがいいんじゃないかなと

本スレの微妙な感じで神経質になってるのかもしれないレスだった。ごめんね
110名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 21:31:45 ID:JC7NJDMw
いやなら見るな、これでFAだろ
111名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 21:43:57 ID:XwFCHweL
>>101書いた者だが
なりきりレスで気分悪くした人、ゴメン
最近のスレの雰囲気が楽しくて、ついやってしまったが
よく考えるとなりきりにも限度や耐性があるし、
振り返ってみて配慮が足りなかったな、と思うよ
ついでに>>26でもあるんで、
このスレで過ぎたなりきりレス始めちゃった点でもスマソ
今は反省している

あと、これは確認なんだけどネオ案ってまだ誰も投下してないのかな?
書いてみようと思ったんだが、前人未到だったらチキンなんでよそうと思ってるんだけど
112名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 22:37:43 ID:/y60o0St
>>111
迷宮もそろそろネタバレ解禁だし、ネオアンあっても良いんじゃない?
多分職人さんはみなハラシマ中……いやそれ以前に以前いた職人さん
いなくなっちゃってる気がするけどさ
113111:2006/04/23(日) 01:28:18 ID:9JPygIBf
>>112
d
ネタバレのこと失念してたよ
書きたいと思ったのがメインの4人じゃないから
書くだけ書いて投下はちょっと見合わせとく
遙かやコルダも楽しみだけど、
半年後くらいにネオアンも増えてたらいいなあ
114名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 01:38:31 ID:a6lcpCvF
>>113
ネオアン、楽しみに待ってる。
どのキャラも好きなのでwktk(*´Д`)
115名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 03:44:04 ID:ZErgpdEO
誘い受けはやめろと何度言われたら分かるんだろうね
116名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 07:04:53 ID:RD5whFbL
>>111
キニスンナ。おまいさんが>>26で書いた一言のお陰で
楽しい即興SSが読めて感謝してるよ
117名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 10:49:54 ID:va7ggJjr
ネオアン期待してるよ。
でもまだバレ規制中?そろそろいいんじゃなかろうか。
118名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 15:44:39 ID:k71h2r5l
一応ネタバレに関しては発売日後1ヶ月解禁ってのがゲーム板では主流っぽいから
それに準じてはどうかな
119名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 18:53:19 ID:4eVnb5AY
まだ大丈夫かな?
一応保守
120名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 18:57:55 ID:BGrHxh4/
ネタバレについては今後も物議をかもすかもしれないから
次回からテンプレ入りにすれば?
まああんまりがちがちに決め付けたテンプレもどうかと思うけど。

*ネタバレは発売後一ヶ月後解禁
*それまでは投下前に「○○投下します、ネタバレ含むので注意」と一言お願いします。

くらいで。
121名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 19:02:05 ID:Jt1cArlX
>>118
それびっくりした…
案に限らず今まで本スレやら派生スレやらでは
新発売のゲームネタバレ規制してたけど、
貼るか十六夜の時なんて発売後一週間とかで
パロスレでは解禁になってるんだが。

まぁ一部の自治厨のお陰でこのスレもそうなるなら
こっちは他でスレ立てるだけだからどうでもいいけどよ。
122名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:29:07 ID:SbKA/VrT
これ以上スレ乱立させてどうする
123名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 21:48:11 ID:jaH4d3SI
まったくだな
124名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 22:41:25 ID:W7THUCYb
レスじゃなくてSS限定で考えると、一週間で解禁にしてもどうせ投下できる人自体が
あんまりいないだろうから意味ないような。

ある程度ルート攻略してストーリーやイベントかためて、そこからネタ出して文章書いて
推敲して、てやってたら個人差はあるにしても一週間程度じゃ難しいよなぁ
125名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 23:16:02 ID:b5wepPMY
>>124
ほとばしる萌えによる即興SSもあるわけだがww
126名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 00:40:46 ID:2yTPjZAS
>>121
ちょっと反応極端すぎね?
127名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 00:58:04 ID:Xoc/JKCJ
てか、ネタバレありとちゃんと注意書きと書いておけば
一週間後だろうが一日後だろうが発売前だろうが
まったく構わない気がするのだが。
128名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 01:12:34 ID:8p+Couso
>127
禿同だ
ネタバレ有無かかれてて読む側に
選択権をちゃんと与えてるのであれば
フラゲでの創作でも問題ないと思う
129名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 13:40:13 ID:AiMiHJmB
ま、ネタバレだろうがなかろうが、
職人さんの足が遠のいてしまったのは確かだな>このスレ
130名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 17:34:52 ID:44sdyl+G
前スレからなんか職人にくってかかる変な人がいるからのような気がする<職人離れ
気にしないでいいんで、投下楽しみにしてるよノシ
131名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 10:41:10 ID:AveE4npK
私たちは職人さん待ちで正座
攻略キャラ+αの皆さんは出番待ちで正座
132名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 13:08:11 ID:WbwU+Jcw
全裸で?
133名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 13:34:51 ID:Yl2LML3X
靴下ははいてます
134名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 13:49:13 ID:2JQvXuDi
足袋の人もいるよ
135名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 21:25:11 ID:GkwgE335
皮被ってる人もいるよ
136名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 21:40:26 ID:JPZ4hSoe
>>135
毛皮ですか?
と純情ぶってみる
137名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 22:27:33 ID:OWhtbByW
前スレの銀(重衡)×望美シト
もうこないのかな…
ずっと包帯姿でお待ちしてるんだが(´・ω・`)
138名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 02:01:54 ID:V2USDxby
>>135
九郎、譲、敦盛・・・
あと他に皮被ってそうなの誰だろ?
139名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 10:47:06 ID:BO/TTaIH
先生は?
140名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 17:06:21 ID:9y9NcQXs
皮って化けの皮と猫被りのことかとww
141名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 22:47:20 ID:afrMgg+S
アクラムも<黒麒麟の毛皮
てことにしておくw
142名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 23:12:23 ID:+PbJMcHm
>>139
年齢が年齢だけにカピカピに堅くなってそうだな〜w>リズ皮
143名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 23:15:29 ID:VALMDKdV
リス皮に見えた件について
144名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 00:30:02 ID:XHzBz74Z
この流れで、白龍大の股間の龍のように
先生の股間にリスが付いてるとこ想像してしまたww
145名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 08:23:05 ID:DQTcL5ep
長文、銀×望美を投下します。

状況は泰衡を倒した後、現代に帰る前の平泉。
146『手当指南』銀×望美 1/11:2006/04/30(日) 08:28:00 ID:DQTcL5ep

 差し出された右腕に丁寧に包帯を巻いたところで、弁慶はにっこりと笑ってみせた。
「はい────これで大丈夫ですよ。もう傷が開く事もないですから、そろそろ体を動かしてもよさそうですね」
「ありがとうございます」
 医者のお墨つきに穏やかに礼を述べ、姿勢を正そうとした瞬間、銀はその動作を止めた。
「……!」
 気配に聡い銀は、足音が聞こえるより先に訪問者を察して表情をゆるめる。彼よりもわずかに遅れて気づいた弁慶もまた少しだけ目元をやわらげた。
 次第に響いてきた足音が部屋の前で止まり、一瞬躊躇うような間があってから、戸越しに声が投げられる。
「すみません。二人とも今、大丈夫ですか?」
「望美さん。どうかしましたか?」
「足りなくなったら困ると思って包帯を持ってきたんですけど……まだ治療中だったらここに置いて行きますね」
 先刻の間が開けていいものか迷ってのものだったと知ってか、弁慶が小さく笑う。
「どうぞ入ってください。もう治療は終わっていますから」
「あ、はい。じゃあ……入るね、銀」
 声とともに、すっと扉が開き、少女が姿を現す。その手には言葉通り、大量の白い包帯が抱えられていた。
「君が来てくれてよかった。ちょうど包帯を補充しておかなければいけなかったので助かりました」
 そう言って微笑んだ後、弁慶は立ち上がって望美かは包帯を受け取った。そのまま出入り口の方へと歩み寄り、二人を振り返って告げる。
「それでは、僕はもう行きますね。あまり席を外していると九郎が何をしでかすか気がかりですから」
「ふふっ。九郎さん、そんな大変な事しませんよ」
「わかりませんよ。無断で勝手な事をした誰かさんにひどく腹を立てていたようですからね」
 鎌倉と平泉が休戦した直後、要療養中の泰衡の自室に頭から湯気を出した九郎が突入したのはほんの数日前の事だ。「お前は大馬鹿者だ!」と耳元で怒鳴られた泰衡を思い出し、九郎を止めようとその場に居合わせていた銀と望美は思わず顔を見合わせる。
 結局、その時は不機嫌そうな泰衡の「摘み出せ」という一言で九郎が強制退場をくらったためにお開きとなったのだが、弁慶の危惧通り、今もって二度目がないとは言い切れない事態だった。
「でも、九郎さんだってあの人の事、心配してましたよ?」
147『手当指南』銀×望美 2/11:2006/04/30(日) 08:31:47 ID:DQTcL5ep
「君は優しいですね。少し九郎に妬けてしまうな」
「べ、弁慶さん!」
 自分と弁慶を見比べ慌てる望美に助け舟を出すように、銀は弁慶に向かって軽く頭を下げてみせた。
「弁慶殿、ありがとうございました」
「いえ、銀殿もお大事に。では、僕はこれで」
 素早く挨拶を終え、弁慶は部屋を退出した。後に残ったのは、上半身に包帯を巻きつけた銀と、やや手持ち無沙汰な感のある望美だけだ。
「……行っちゃったね」
「ええ。……弁慶殿には申し訳ないのですが、こうして神子様と二人きりでいられるのは喜ばしいですね」
「も、もう、銀ってば……恥ずかしいよ」
 言葉通り恥ずかしそうに従者をたしなめた後、弁慶と入れ替わる形で佇んでいた望美は、座している銀の前に膝立ちの格好でしゃがみ込み、その頬に向かって手を伸ばした。心配そうな眼差しが、間近から銀をのぞき込んでくる。
「怪我の具合はどう? まだ……痛かったりする?」
「弁慶殿が丁寧に処置してくださったので、大丈夫です。神子様、もしかして私のためにわざわざいらしてくださったのですか?」
「わざわざ、って────そんなの当然だよ! だって、銀……あの時、いっぱい怪我してたでしょう。血だってたくさん出てたし……心配に決まってるじゃない」
「神子様……ありがとうございます」
 少し怒った様子で告げられた言葉に嬉しそうに微笑って、銀は自身の頬に伸ばされた少女の手に己のそれを重ねた。が、次の瞬間、覚えのない感触に眉をひそめる。
 包み込むように握ったまま頬から手を離し、眺めると、泰衡と戦う前にはなかった傷がその小さな手に走っているのが見て取れた。
「神子様、それは……」
「え? あ……うん、この前の戦いでちょっと、ね。でも、深くないって弁慶さんも言ってたし、そんな大袈裟なものじゃないから」
 至って自然に手を引いて、銀から隠すようにもう一方の手で包み込む。
「神子様、すぐに手当を」
「そんな……これくらい、大丈夫だよ」
「ですが、この可憐な御手に万一にも傷が残ってしまったなら、と不安なのです。……どうか、早急に治療をお受けください」
148『手当指南』銀×望美 3/11:2006/04/30(日) 08:34:49 ID:DQTcL5ep
「ほ、ホントに平気だってば。今までいっぱい戦ってきたけど、大きく残ってる傷痕なんて背中のくらいしかないし……他はみんな、すぐに治してもらってたから」
 慌てた様子で言うものの、この心優しい少女が自分よりも他者の治療を優先させる事を銀は知っていた。思わず、目の前の少女の体に視線を走らせる。
 着物に隠され、大半はあらわになっていないが、露出している腕や首筋だけでも細かな傷痕は相当残っていた。特に襟からのぞく首筋に残る一線は、かさぶたになってまだ日も浅いのか、赤味が濃く、鮮やかだった。
 生々しく刻まれたそれを目にし、銀は痛みに耐えるように眉根を寄せた。一瞬黙ってから、真摯な眼差しで望美を見つめる。
「神子様……無礼を承知でお願いがございます」
「お願い?」
「────神子様の体に残っているという背の傷痕を見せていただきたいのです」
 あくまで真剣に言葉を連ねる銀を望美はしばらく無言で見据えていた。十数秒経って、ようやく状況が呑み込めたのか、「え」とか細い声をあげ、固まる。
「み、見せる、って……銀に、だよね?」
「はい」
 切なげに目を伏せ、応じる従者の表情から邪な感情は一切窺えない。予想外の展開に困り果てたらしく、望美はまた黙り込んでしまった。
「……神子様」
「う……」
 乞うように呼びかけると、弱ったように少女が呻く。銀の眼差しに嘘はない。しかもそれが自分を案じてのものだとわかっている以上、望美に断る術はない。
 しばしの沈黙、望美はややうつむきがちに従者の申し出を了承した。
「背中だけ、なら……いいよ。それで、銀が安心するって言うんなら」
「……ありがとうございます」
「う、うん。じゃあ、ちょっとだけ向こう……向いててくれるかな」
「はい」
 律義に返答し、向き合う形だった望美に背を向ける。背中越し、聞こえてくる衣擦れの音はひどく躊躇いがちなものだった。
「……もういいよ」
 そう告げる声が常よりも震えているように感じられ、銀は思わず微笑んだ。すると、その気配を察したのか、望美が不思議そうに呼びかけてくる。
「銀?」
「いえ、何でもございません。……では神子様、失礼いたします」
「……うん」
 許可を与えるまでの間にも少女の戸惑いと躊躇いが見え隠れする。一拍おいて望美の方へと向き直った銀は、眼前に在る背を見て目を見張った。
149『手当指南』銀×望美 4/11:2006/04/30(日) 08:39:23 ID:DQTcL5ep
 今、室内で暴かれたその肌は、────普段、袖の隙間からのぞく白さ、清らかさとは全く違う、匂い立つような艶やかさをまとっている。その香りに引き寄せられるかのごとく、目が離せなくなる。
 小さく盛り上がった肩甲骨の筋、その横に走る一線の傷痕に目を留め、思わず息を詰める。ひどく美しい太刀筋だ。同時に、銀にとっては覚えのあるものでもあった。
 少女の体に深く刻み込まれたそれにゆっくりと手を伸ばし、指を這わせる。沿うように指の腹を滑らせる度、望美の細い肩がわずかに震えた。
 しばし触れていると、不意に望美が呟いた。
「……ごめんね」
「神子様……?」
「やっぱり……女の子で傷があるのって、恥ずかしいよね。……嫌なもの見せちゃってごめんね、銀」
 かすれた声で言って、はだけた着物を整えようとする手を掴んで止める。
「……銀?」
「いいえ、神子様。この傷は全て、神子様が────何かを守ろうとした証しなのですから。それを私が厭う事などございません」
 言い切って、込み上げてきた愛しさのままに肌に顔を寄せる。息遣いが届く距離で動きを止め、白い肌の中、異質に浮かび上がっている一筋の傷痕を眺め、心の奥でくすぶっている衝動を思った。
 愛しさと真逆でありながら、深く繋がってもいる感情────それは、まさしく嫉妬だった。
 深く刻まれた傷痕に口づけると、触れた唇の感触を感じたのだろう、少女の全身がびくりと跳ねた。慌てて振り返った望美の顔を見て、銀は思わず微笑んでしまう。
「し、銀っ……?」
「神子様は本当に可愛らしい方ですね。そのような顔をされると……私も歯止めが利かなくなってしまいそうです」
 口ではそう告げながらも、実際にはすでに遅いとわかっていた。愛しい少女の白い肌につけられた傷痕という名の証しを目にした瞬間に、理性は半分ほど崩れている。
150『手当指南』銀×望美 5/11:2006/04/30(日) 08:43:00 ID:DQTcL5ep
 覚えのある太刀筋、ならばやはり兄もこの少女と逢ったのだろう。将臣や敦盛と一緒にいる事をかんがみても、知盛と望美が戦場で相対しただけである可能性は低い。
 少女の鈴振るように愛らしい声を聞き、花開くような微笑を向けられ、この手に────肌に触れたのだろうか。
 脳裏で重ねられていく想像に、どんどん眉間に皺が寄っていく。その表情の変化を目にしたらしく、望美が心配そうに訊ねてきた。
「銀……どうしたの? もしかして、まだ体調よくないんじゃ……」
「いえ、……私は大丈夫です」
「でも、苦しそうだよ。無理しないで、休んでないと……」
 言葉とともに望美の体が立ち上がろうと遠ざかる。銀を思ってのその行動は、しかしこの場合逆に銀の焦燥感を煽る結果となった。
「っ……神子様、」
 咄嗟に腕を掴まえ、引き寄せると、立ち上がりかけていた望美の体は呆気なく倒れ込み、銀の腕の中に収まった。立ち上がり様に直そうとでもしていたのか、元々はだけていた少女の着物は倒れ込んだ時の衝撃で一層乱れてしまっている。
「っ!?」
「申し訳ございません、神子様。ですが、……どうか触れる事をお許しください」
 少し切羽詰まったような声音に、望美はわずかに眉をひそめ、従者を見返す。
「銀……?」
「神子様、私は……」
「……っ!?」
 痛みをこらえるように銀が言葉を紡ごうとした瞬間、向かい合わせに座っている事にようやく気づいたらしく、望美は慌てて両腕で胸元を隠し、背を向けた。
「ちょ、ちょっと待ってあの……今、服……じゃなくて、ええと着物っ、ちゃんと整えるから、話はそれから、で……」
 望美は最後まで喋る事が出来なかった。それまで背以外に触れようとしなかった従者の手が、自分を閉じ込めるように正面に回されていたからである。
「……し、銀、……?」
 無意識だろう怯えを滲ませた声を発し、振り仰ごうとするのを首筋に口づけ、止める。
「神子様、どうか私に……あなたの傷の手当をさせていただけないでしょうか?」
「え? 手当、って……だって、怪我してるのしろが…………っ!?」
 つ、と肩から背の傷に舌を走らせると、その感触に望美が息を詰めた。反射的に身を捩り逃れようとするのを、少女の体躯を包み込むように回した腕で押し止め、そのまま指先で胸の飾りを弄り出す。
「あ、っ……ふぁ! しろが、ね……っ?」
151『手当指南』銀×望美 6/11:2006/04/30(日) 08:44:41 ID:DQTcL5ep
 応じず、今度は首筋のかさぶたへと唇を寄せた。舌と言わず唇と言わず甘噛みするように包み込み、口内で鎖骨ごと愛撫すれば、首を振る事も叶わず少女はただ震える。
「やっ……ぁん……っ」
 甘い声をあげて、わずかに身を捩る。人差し指と中指で挟んで胸の先端を捏ねると、吐息に一層甘さが混ざり出した。
「んっ……は、……ぁ」
「神子様、どうか……私の名を呼んでいただけますか」
「……っ、あ……? し、銀……」
 目に涙を溜めながらも、わけがわからないながらも、乞われるまま名を呼んだ少女に銀は嬉しそうに微笑った。空いていた方の手で、少女の体に絡んでいる着物を器用に脱がしていく。
 一枚、また一枚と剥がす度、暴かれていく肢体。それが全てさらけ出された時、その美しさに銀は息を呑んだ。かすれた声音で呼びかけながら、両手でやわらかい胸を揉みしだく。
「神子、様……」
「あ、んふ、ぅ……あんっ!」
 胸の飾りをなぶりながらの責めに、望美が余裕のない声をあげる。その胸の感触を存分に堪能した後、銀は片手を下肢へと伸ばした。触れるか触れないかの微妙な位置を保ちながら内股をなぞると、望美の足がびくりと揺れて一瞬力が抜けた。
 その隙を逃さず、無防備な秘所へとさらに手を伸ばし、進めていく。銀の意図を察したらしい望美が慌てて足を閉じようとするが、すでに秘所のすぐそばまで指が及んでいた状態では、その動作はより銀を煽るだけだった。
 指先、優しく触れた箇所はほんの少し湿っていたが、まだ濡れているとは言い難い。やや膨らんでその存在を主張している花芯を二本の指で軽く摘み、擦る。突然与えられた直接的な刺激に望美は頭を左右に振った。
「や、ふぁっ……! そ、こっ……だめぇ、っ!」
 構わず擦り続ければ、次第にぬめった液を生じ始める。それを受け、銀は未だ誰も触れた事のない秘部に指を近づけた。
「……っ!」
 崩れのないそこに指を一本差し入れると、望美が息を詰めた。内側はまだそれほど濡れてはおらず、銀の長い指をきつそうに呑み込んでいる。
 外側にある残りの指で的確に花芯を刺激しながら、ゆっくりと内側を擦っていく。緩急をつけて摘まれ、撫でられる刺激に次第に望美の呼吸が忙しくなり、それに伴って少しずつ中もやわらかく溶け出す。
152『手当指南』銀×望美 7/11:2006/04/30(日) 08:47:08 ID:DQTcL5ep
 広さを確かめるように入れていた指を軽く回してみれば、最初のきつさを忘れたようにゆるまっていた。
 頃合いを見計らって花芯を弄っていた中指を挿入すると、そこな人差し指の時とは一転し、余裕をもって異物を迎え入れる。そのまま二本の指を、ぐるりと内を広げるように動かしていく。
 と、内壁の一点、他よりもざらついた箇所を指の腹でゆるりと撫で上げた途端、望美の息が引きつり、背が大きく震えた。
「……っあ、っふぁ!」
 先ほどよりもずっと快楽が色濃く浮き出た声音を受け、銀は重点的にその場所を責めていく。しばらく続けていると、望美の嬌声に応じる形で滲む愛液が増えてきた。
 銀がわずかに動かすだけで、今にも蜜が溢れそうなそこはぐちゅぐちゅと卑猥な音を響かせる。
 耳を滑る水音と指先の濡れた感触に笑んで、銀は羞恥のあまりうつむいている望美の耳元へと口を寄せた。
「神子様……聞こえますか? あなたの可憐な蕾から、甘露が絶えず溢れ出ているのが……」
「や、っ……お、願い……そんな事、言わないで……っ」
 可愛らしい要請に「御意」と短く応じ、望美の唇を奪う。即座に捕らえた少女の舌を己のそれと絡め、時折吸うと望美の瞳が大きく見開かれる。
153『手当指南』銀×望美 7/11:2006/04/30(日) 08:49:02 ID:DQTcL5ep
 広さを確かめるように入れていた指を軽く回してみれば、最初のきつさを忘れたようにゆるまっていた。
 頃合いを見計らって花芯を弄っていた中指を挿入すると、そこな人差し指の時とは一転し、余裕をもって異物を迎え入れる。そのまま二本の指を、ぐるりと内を広げるように動かしていく。
 と、内壁の一点、他よりもざらついた箇所を指の腹でゆるりと撫で上げた途端、望美の息が引きつり、背が大きく震えた。
「……っあ、っふぁ!」
 先ほどよりもずっと快楽が色濃く浮き出た声音を受け、銀は重点的にその場所を責めていく。しばらく続けていると、望美の嬌声に応じる形で滲む愛液が増えてきた。
 銀がわずかに動かすだけで、今にも蜜が溢れそうなそこはぐちゅぐちゅと卑猥な音を響かせる。
 耳を滑る水音と指先の濡れた感触に笑んで、銀は羞恥のあまりうつむいている望美の耳元へと口を寄せた。
「神子様……聞こえますか? あなたの可憐な蕾から、甘露が絶えず溢れ出ているのが……」
「や、っ……お、願い……そんな事、言わないで……っ」
 可愛らしい要請に「御意」と短く応じ、望美の唇を奪う。即座に捕らえた少女の舌を己のそれと絡め、時折吸うと望美の瞳が大きく見開かれる。それでも、口中の舌は決して逃げようとはしない。
 少女が自分を受け入れてくれている、と、何よりも幸福なその事実だけで、完全に抑えが利かなくなる確信が銀にはあった。
 口づけの合間も二本の指で敏感な箇所を刺激していたせいか、銀が唇を離した時には望美の内股は溢れる蜜でしとどに濡れていた。
「神子様は……欲張り、ですね」
 ぺろり、と自身の口の端についた少女の唾液を舐め取って囁き、そのまま顔を下肢へと移動させる。深く埋めた指で内壁を擦り、掻き回すと、望美の足が激しく揺れた。
「あ、あっ……! ん、ふぁ……っ」
 花芯を弾くようにして指を引き抜き、今度は顔を寄せる。薄く開いた銀の唇の間から伸びた舌先が触れるより先に、息遣いが届いたのか、望美が驚いたように身を捩り、腰を引こうとした。
「やっ……そんなとこ、汚……!」
「神子様の体に不浄な箇所などございません。このように……溢れる蜜すら甘く愛しいのですから」
154『手当指南』銀×望美 8/11:2006/04/30(日) 08:50:43 ID:DQTcL5ep
「あ……ん、やぁっ……」
 膨らんだ中心を舌で愛撫する度、眼前でひくつき、蜜が溢れ出すのを眺めているだけで、ひどく幸せな心地になる。先刻散々つけた証しだけでは足りないのだろうか。今、舌で蹂躙している場所にすら、自分の存在を示す何かを残したくて仕方ないのだろうか。
 舌を止めないまま指の腹で軽く入り口をなぞれば、秘所は貪欲にその動きを追って凝縮を繰り返す。隙あらば埋まってしまいそうになる指を挿入の寸前でとどめ、銀はおもむろに顔を上げた。
 今の今まで追い立てるように刺激を与えていた指と舌が離されたためか、望美の双眸には涙が溜まり、肩で息をしているものの、体は小刻みに揺れている。言葉よりも如実に望みを表すその姿に、銀は淡く微笑した。
「神子様……」
 甘くかすれた呼びかけに、望美の蕩けたような視線と、銀の熱を帯びた視線が交わる。
「私は、あなたのものです」
 囁くように告げた瞬間、望美の白い喉がわずかに上下した。一拍おいて、ゆっくりとその手が動く。己の秘所のすぐそばにある銀の頬へと指を滑らせ、望美は熱に浮かされたようにもらした。
「……しろ、がね……が、欲しいよ」
「神子様……」
 瞳を潤ませ、全身を紅潮させながら、はっきりと言い切る少女はどこまでも美しかった。
「銀の……全部、が欲しい。……お願い、ちょうだい……っ!」
「……お望みのままに」
 耳朶に、頬に、唇に、順に口づけ、それぞれに愛撫を加え、印を刻んでいく。体に残る傷痕よりも多く刻みつけておきたかった。自分が望美に触れた証しを。
 意地悪く焦らすように時間をかけて唇で全体に触れた後、銀が随分と質量の増した自身を擦りつけるようにあてがうと、濡れきった箇所はそれだけでたまらなくなったように凝縮し、早く欲しいと訴えてきた。
「神子様……、しばしご辛抱ください」
「えっ……?────ッア!!」
 最初の衝撃をものともせず、ずぶ、ずぶ、といやらしい水音を立てて、銀が望美の内に沈んでいく。
「ひあっ……やぁ、痛……っ……し、ろがねぇっ!」
 先ほどまでとは一線を画す悲鳴をあげて、必死に背にしがみついてくる少女を宥めるように、銀は一旦動きを止め、指先で胸の飾りを愛撫した。せめて少しでも痛みが薄れれば、と責め立てれば、徐々に望美の息に甘さが滲み出す。
155『手当指南』銀×望美 9/11:2006/04/30(日) 08:52:58 ID:DQTcL5ep
「あぁ、っ……はぁ、……んん、ァ、や、……あぁん……っ!」
 その声に応じる形で、少しずつ腰を動かしていく。内部は元々濡れていたのに加え、未だ生じている愛液のせいで意外なほど滑りがよかったが、挿入しやすいからと言って望美の痛みが消えるはずもない。
 ぐいぐいと締めつける内側や時折あがる甘い声に反して、望美の眉間は強く寄せられ、苦痛に耐えている事が一目で窺えた。
「神子様……十六夜の君、申し訳ございません……っ」
「しろ、がね……。……謝らない、で。だって、私……銀に、っ……あ、……っこうされる、の……嫌じゃ、ないよっ……!」
「望美……様……っ」
 名前で呼びかけた途端、内部の締めつけが一層きつくなる。まだ全て収まりきっていない自身を搾り取るように凝縮が繰り返され、銀は深く息を詰めた。
「…………っ」
 達しそうになるのをこらえたのは、ひとえに主たる少女を慮ってである。望美が上り詰めるまで、自分一人が絶頂を味わうわけにはいかない。
「……は、……ぁ、んっ!」
 内で膨張したのを感じたのだろう、望美が白い喉を仰け反らせ、足を痙攣させた。快感の色濃く滲む声音に勢いを得、銀は再び自身を沈め始める。余裕を失ったせいか、その動きは先刻よりも早急だった。
「あ、あっ……ひぁ、んっ! ア、アァっ!」
「……っみこ、……さまっ……!」
 腰を進め、先端が奥に至ったところで望美の体が跳ねた。根元まで熱に包まれた銀自身は、最初の挿入時よりも質量を増し、快感とともに痛みまで助長させているらしく、望美の瞳からは止めどなく涙がこぼれている。
「……っ……神子様……」
 確かな痛みを示すその表情に動きを止めた銀は、しかし次の瞬間、予期せぬ言葉を少女の口から聞く事となった。
156『手当指南』銀×望美 10/11:2006/04/30(日) 08:54:46 ID:DQTcL5ep
「っあ……動いてっ、しろがね……」
「ですが……っ、神子様が……」
「いい、よ……私……銀のこ、と……っふぁ、……もっと、感じたい、からっ……んっ!」
 愛らしく許可をくだされ、もはや銀も我慢の限界だった。少女の細い腰を掴み、奥まで収まっている自身を強く引き抜く。
「────ッアァっ! し、ろがねぇっ! しろ、がね、っ……銀っ!」
 引き抜き、打ちつける度、甘ったるい声が自分を呼ぶ。焦がれるように、求めるように、強く銀を捕らえて離さぬ声が絶えず耳に滑り込む。
 余裕など、その肢体を目にした時点ですでになかったと言うのに。なけなしの理性さえ、この瞬間、他ならぬ望美の声音によって根こそぎ持っていかれた。
「ん、ん……あっ! あ、あぁん! ひぁ……あ、あんっ! ア、あ……ああんっ!」
 名を呼ぶ事すら不可能なほど容赦なく責め立てながら、胸に腕に────目についた箇所全てに口づけ、証しを刻んでいく。潤んだ瞳に唇を寄せ、目尻に溜まった涙を舐め取ると、忙しく息継ぎを繰り返していた望美が、乞うように叫んだ。
「しろ、がねぇ……っ!」
 乞われるまま唇を重ね、舌を貪る。絡む下肢の動きに応じて、合わさった唇の端から透明な糸が垂れていった。そのわずかな隙に、望美の口から淫らな嬌声があがる。
「ああっ……は、ぁんっ! ん、んっ……アァっ!!」
 強くなる締めつけと、追い立てるような声と媚態に、望美だけでなく銀もどんどん限界に近づいていく。
 重なる肌から互いの熱が伝わり、内側の衝撃が快感を後押しして、やがて銀自身が最奥に穿たれた瞬間、圧迫感がゆるみ、直後内壁の痙攣が一層ひどくなった。しっかりと銜え込んだまま、解放を促すようにびくびくと震えられ、銀の眉根がきつく寄る。
「……神子、さまっ────!」
 切羽詰まった呼びかけとともに、銀も遅れて絶頂を迎え、望美の奥に自らの熱を放った。
157『手当指南』銀×望美 11/11:2006/04/30(日) 08:57:37 ID:DQTcL5ep




 床には二人のまとっていた衣類が散乱している。しかも望美の着物に至っては、繋がった際、その下に落ちていたのがまずかったのか、ただだらしなく乱れているだけでなく、彼女自身が生じた蜜などによって随分と汚れていた。
 まだ春の訪れの遠い平泉では、裸はひどくこたえる。着替えたくとも着替えられない望美は、銀に抱き締められる事で何とか体温を保っていた。
 向き合う形でのその抱擁に、初めは落ち着かない様子だったが、無理やり気にしない事にしたのか、今はしっかりと銀にしがみついている。
 自分にしがみつく理由が、真正面から裸を見られる恥ずかしさを回避するためだろうと察している銀にしてみれば、その仕草一つ一つが愛しくて仕方がない。
「神子様は、本当に可愛らしい方ですね」
 もはや口癖となりつつある従者の言葉に、望美は珍しく照れるより先に唇を尖らせる。
「もう、そんな事言って……銀────腕とか足とか、弁慶さんや朔に手当してもらう時に見られる場所にも、いっぱい跡残したでしょ。見られたら恥ずかしいのに……」
「大丈夫ですよ、神子様。今後、私以外の方が神子様の手当をされる機会はないでしょうから」
「……ええっ!?」
 驚く望美の首筋、そこに走る傷に軽く口づけ、銀はやわらかく微笑んだ。
「神子様は、私がお守りいたします。この清らかな御身を傷つけさせるような真似は一切させませんので、ご安心ください」
「銀……そう、だね。銀がそばにいてくれれば、安心だもんね」
「はい。ですが────」
「ですが……何?」
「万が一、私が不覚を取った折には神子様に『手当』をしていただきたく思います」
「もちろん。弁慶さんや朔みたいに上手には出来ないかもしれないけど……銀が無茶しないでくれれば、いつだって手当するよ」
「……ありがとうございます。神子様の可憐な御手と愛らしい唇でしていただけるなら、これに勝る幸福はございません」
(手はともかく、唇……? まあ、いいか)
 微笑みながら述べる従者の真意など全く気づかぬまま請け負った望美は、この白い手のしもべとともに元の世界へ戻ってから、とてつもなく後悔する事となる。
158名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 09:01:56 ID:DQTcL5ep
投下に手間取り&お目汚しスマソ
ついでに見づらかったら申し訳ない。
ダメ文だが、これで職人さんが少しでも投下しやすくなれば幸い。

では、以降ROMに戻ります。
159名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 09:03:42 ID:gKT9CY7t
>>158
GJ!!乙カレー
160名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 09:03:50 ID:58B41yRd
>>148
超GJGJ!!!
久々にネ申光臨
リアルタイムでハァハァさせて貰いました!!
161名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 09:04:05 ID:DQTcL5ep
リロったら番号間違えてましたorz
11じゃなくて12だった…しかも7が二回ある…
本当にスマソ
162名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 09:10:48 ID:OGjQhBPP
こんな朝から…いけない人!
GJ(*´Д`*)
163名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 11:01:10 ID:8+4lc7iB
ハフー(*´д`*)
GJGJGJGJ!!!
悶え死ぬかと思いました。すばらしい!!
164名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 12:41:34 ID:Jgcx1h9X
心からありがとう!!
GJGJGJ
165名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 14:03:27 ID:cQ9JrZYr
イイヨー!GJ!!!
166名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 15:46:02 ID:CWeQ2o3Z
ありがとうm(_ _*)m
167名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 22:33:34 ID:mMrsr1b3
最後の1行が気になる!!!!!!!!!!!!!
168名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 00:14:35 ID:v6AAbbhH
久しぶりの銀望(´д`*)ハァハァ/lァ/lァ
最高に萌えさせて頂きました!!
GJ!!

また裸包帯でお待ちしております(´ー`)
169名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 06:36:20 ID:+p9ZctU0
>>111です。
やや長文、ネオアン投下します。

レイン→アンジェリークでエロは控え目。
レインがへたれなので、レインが好きな人はスルー推奨。
170『病気進行中』ネオアン 1/10:2006/05/02(火) 06:39:56 ID:+p9ZctU0


 真っ白なシーツの上、広がる淡い水色の髪は暴かれた白い肌によく映えていた。
 今でさえ限界まで追い詰められているというのに、濡れたエメラルドの瞳で見つめられると、崩壊寸前の理性が一層軋む。
 きめ細かい肌は、その上に手を滑らせる度、繋がった箇所を動かす度に上気し、赤味を帯びていく。
 あまりの媚態に手加減出来るだろうか、と自問しつつ、頬に優しくキスを落とす。次いで耳へと唇を移動させ、舌を差し入れると、予期せぬ刺激に少女はびくりと身を震わせた。
「っあ……ふぁ、っ!」
 足が突っ張り、背がしなる。その振動はレインの収まっている内壁まで及び、心地いい締めつけを助長するようにゆるい凝縮を繰り返した。
 応じる形でこちらも腰を動かせば、接合部から卑猥な水音がたつ。ぐちゅ、ぐちゅ、と響くそれに耳まで犯されているように感じるのか、細い体が先刻よりも大きく跳ねた。
 それでも視線は逸らされない。涙目でレインを見上げたまま、少女は絶えず喘ぎ声をもらす。
「ん、ぁ……はっ、……! や、ぁん……レ、イン……っ!」
 涙の混じる、切羽詰まった呼びかけ。一拍おいて、鮮やかな光が頭をよぎり、そして────





「……っ!」
 ────レインは跳ね起きた。
「…………またか」
 呻くように発した声は、寝起き故に低くかすれている。覚醒から数分と経たないうちに働き出した優秀な頭を占めるのは、ただただ自己嫌悪だけだった。







 ここ一週間近く、続け様に似たような夢を見るおかげで寝不足が続いている。オーブハンター以前の職業柄、徹夜には慣れているレインだが、体力はともかくこのままでは色々な意味で精神面が保ちそうにない。
 自然、アンジェリーク以外に浮かべる表情も彼の意志とは無関係に愉快からはほど遠いものになり、一人で出向いた先でも依頼人に怯えられ、気遣われる始末だった。
 それほど疲弊してはいないものの、常のスマートさなど微塵も感じられない様子に他の面々も心配していたらしく、9日目の昼すぎ、レインはとうとう二クスに呼び出された。





「────何かありましたか?」
 そう問う男の顔には、余裕の笑みが刻まれている。アンジェリークがジェイドとヒュウガを連れて依頼人に会いに行っている隙をついてのこの呼び出し。その意味がわからないレインではない。
171『病気進行中』ネオアン 2/10:2006/05/02(火) 06:42:15 ID:+p9ZctU0
「……別に、大した事じゃない。ただ少し寝不足が続いているだけだ」
「寝不足、ですか。なるほど……それは、そうでしょうね」
「…………」
 『何』が、『そう』なのか────レインは訊かなかった。この男の抜け目のなさは今に始まった事ではないし、察しのよさも言うに及ばずである。
「我らが女王陛下は罪深い方ですね。民としてだけでなく、男としての悩みさえ与えてしまうとは」
「……。どうせ、わかってるんだろう」
 苦々しげに呻いたレインに、二クスは表情を変えるでもなくさらりと応じた。
「苦悩の度合いまでは私の知るところではありませんが、おおよそは」
「だったら、放っておいてくれないか。依頼はしっかりこなしてる。タナトスを倒すのにも支障はない」
「支障がない? ……アンジェリークと一緒に行動しても、ですか?」
「っ……あんたには関係ないだろう」
「関係なければここまで立ち入りませんよ。────アンジェリークが心配しています」
「…………何だって?」
「『レインが眠れていないようだ』と。心配し、気に病んでいますよ。表面上、隠すような真似をしているから、知られたくないのかもしれないと立ち入っていないだけで────理由を察していないジェイドやヒュウガも同様です」
 もっともジェイドは意外にわかっているかもしれませんが、と付け加えて、二クスはその面に珍しく苦笑を浮かべた。
「思っているよりずっと、皆、仲間を見ていた、という事ですね」
「………………」
 自嘲するようなそれに、レインは思わず無言を返す。他の三人の事のように言ってはいるが、どんな口実であれ自分に注意を促すために時間を設けた時点で、目の前の男も同類だと気づいたからだ。
「……あんたに心配されるとは思わなかったぜ」
 心底意外そうに呟けば、二クスはいつものように隙なく笑ってみせた。
「そうですね。自分でも意外でした。どちらにしても、早急に何とかしてください。私や他の二人はともかく、このままではアンジェリークが落ち込んでしまうでしょうから」
「わかった。……どうにかする」
「ええ。難しいでしょうがお願いします」
 と、そうして話が終わった時、タイミングよく扉がノックされる。次いで、扉越しに低い声が聞こえてきた。
172『病気進行中』ネオアン 3/10:2006/05/02(火) 06:43:51 ID:+p9ZctU0
「────ヒュウガだ。依頼の件で報告したい事がある」
「おや、早かったですね。どうぞ、入ってください」
「失礼する」
 生真面目な言葉とともに扉を開いたヒュウガは、室内にレインの姿を認め、軽く目を見張った。
「……レインか。珍しいな」
「ああ、……まあな。それよりも随分早かったじゃないか」
「それほど遠出したわけではないからな。依頼が迅速に終えられたせいもある」
「なるほど。何にしても、怪我がないようで何よりです」
「俺だけではない。ジェイドも無傷だ。……アンジェリークの働きのおかげだな」
 わずかに目元をやわらげ、噛み締めるようにもらす。陽だまり邸にやってきてから、随分と表情がやわらかくなった男をしばし見据えた後、レインは小さく笑った。
「……確かに、あいつのおかげかもしれないな」
「?」
「何でもないさ。それじゃ、オレはそろそろ行かせてもらう」
「ええ。……頑張ってください」
 二クスの口から激励の言葉が飛び出した瞬間、レインとヒュウガが凝固する。扉に向かって一歩踏み出した格好で停止したレインは、ぎこちなく振り返り、呻いた。
「似合わない真似はやめてくれ。気分が悪くなる」
「同感だ」
「これは手厳しい」
 悪びれるでもなく二クスが呟くと、これ以上問答をしても無意味だと悟ったらしく、レインは「じゃあな」ともらして部屋を出て行った。
 扉が閉まり、次第に足音が遠ざかっていく。それが完全に聞こえなくなったところで、ヒュウガは二クスへと向き直り、端的に訊ねた。
「……話したのか?」
「随分、素直にきいてくれましたよ。……彼も自覚があったんでしょう」
「そうか。だが、レインだけで処理出来る問題なのか?」
「そこまではさすがにわかりません。多少難しいだろうとは思いますが……」
「ならば、こちらも少しは協力すべきではないのか。アンジェリークのためにも」
「それは無理でしょう。この問題に限っては、私達に出来る事は何もありませんよ。出来るとすれば、ただ観察……もとい、見守るくらいです」
「…………」
 育ち上、人一倍仲間意識の強いヒュウガは、ともすれば薄情とも取れる二クスの言にしばし眉を寄せていたが、やがて自分が悩んでも仕方がないと思ったのか、深く息をついて黙り込んだ。
173『病気進行中』ネオアン 4/10:2006/05/02(火) 06:46:09 ID:+p9ZctU0
「まあ、そう心配せずとも大丈夫ですよ。レインもお年頃、という事でしょうから」
「お年頃? 馬鹿な。レインに限って非行に走るなどという事はあるまい」
 輝かしい青春時代の一切合切を聖都で費やした者の意見に、人生経験豊富な紳士はこれみよがしに肩をすくめる。
「そうですね。ですが、あなたにとってはいっそ非行の方がマシかもしれませんよ、ヒュウガ」
「……何が言いたい?」
 不審そうな問いかけに今度は応じず、二クスは少しだけ寂しそうに笑ってみせた。





 一方、自分が退出した後の会話など全く知らないレインは、サルーンへ出ようと廊下を歩いていた。
「────レイン!」
「!」
 唐突に背後から呼びかけられ、わずかに肩を揺らし、振り返る。すると、案の定そこには水色の髪の少女がいた。
「二クスさんのところにいたのね。よかった……」
「アンジェ……それにジェイドも一緒か。そんなに息を切らせてどうしたんだ?」
「君を探していたんだ。部屋にも庭にも姿が見えなかったからね。見つかってよかった」
「探してた? オレに何か用でもあるのか?」
「ううん、違うの。レイン、最近、一人で依頼に出かけてしまう事が多いでしょう? てっきり、もうどこかへ出かけてしまった後かと思って……少し、慌ててしまっただけなの。ごめんなさい」
 存在を確かめるようにこちらを見つめていた双眸が、言葉とともにひどく嬉しそうにやわらぐ。が、不意打ちの笑顔に動揺し黙り込んだレインの様子を怪訝に思ったのか、次の瞬間、少女の表情が深刻なものへと変わった。
「……? レイン、何だか少し顔色が悪いみたい。……大丈夫?」
 間近からのぞき込まれ、挙げ句頬に手まで添えられる。あまりにも心臓に悪い距離に、レインは不審に思われない程度のスピードで少女から身を退いた。
「気にするほどじゃない。大丈夫だ」
174『病気進行中』ネオアン 5/10:2006/05/02(火) 06:48:01 ID:+p9ZctU0
「でも、顔色だけじゃなくてくまも多いわ。部屋の灯りも遅くまでついているし……もしかして、眠れていないの?」
「そういうわけじゃ……」
 ない、とレインが否定するより早く、横にいたジェイドが口を挟んだ。大きなその手はアンジェリークを安心させるように彼女の肩に乗せられている。
「レインは最近、夢を見ているんだよ。それで、眠れなくなってしまっているんじゃないかな」
「な────!?」
「……そうなの、レイン?」
「………………あ、ああ、確かに夢は見てる。が……」
 ────何でこいつがその事を知っているのか、と驚愕の眼差しを向けると、その視線に気づいたジェイドは慈愛に満ちた笑みを浮かべた。
(……観察力は人間よりある、ってわけか)
 それにしたって鋭すぎる気がしないでもないが、他人の事だからこそよくわかる、という感覚はレインにも備わっているものだから理解は出来る。
 だが、この場合もっとも問題なのは────レインの事情を悟っているらしいジェイドが、それをアンジェリークに隠すつもりがあるかどうかだった。
「嫌な夢?」
 しかし、レインの葛藤や焦り、困惑など露知らず、アンジェリークは気遣わしげに質問してくる。ここで否と答えればすかさずジェイドの訂正が入る気がして、レインはいささか慌て気味に返答した。
「ああ。それで、少し眠れないだけなんだ」
 それを聞いたジェイドが一瞬不思議そうに目を瞬かせ、口を開きかけたが、レインが目線で黙れ、と訴えると彼は察しよく口をつぐんだ。
「そうだったのね……」
 胸の前で手を合わせ、深刻な様子で呟く少女を見て、ひどい罪悪感が込み上げてくる。もっともらしい嘘を述べた事だけでなく、夢の内容をかんがみれば尚更、胸はずきずきと痛む。
「だが寝不足には慣れてるからな。あまり心配しなくていい」
「……でも、」
「大丈夫だよ────アンジェ。レインは君に間違った事は言わないから」
 嘘、と言わないのはせめてもの気遣いだろうか。それともこちらの心情を慮ってか────ジェイドの思考回路は相変わらずわからなかったが、何にしても絶交のタイミングで入れられたフォローにレインが安堵したのも事実だった。
175『病気進行中』ネオアン 6/10:2006/05/02(火) 06:49:33 ID:+p9ZctU0
「…………」
 ジェイドの言葉に納得したのか、無言で頷き、少女はもう一度レインを見上げた。
「あまり、無理しないでね。レイン……」
「わかってる。心配かけて悪かったな。……っと、そろそろ時間じゃないか?」
「ああ、そうだね。ちょうどお茶の時間だ」
「! いけない、私、アップルパイを焼こうと思っていたのに……すっかり忘れていたわ」
「落ち込まないで、アンジェ。急げばきっと間に合う。俺も手伝うよ」
 言って、ジェイドはにっこりと微笑ってみせた。その笑顔に安心したのか、今にも曇りそうだったアンジェリークの双眸に明るい光が戻る。
「ありがとう、ジェイドさん」
「二クスとヒュウガもまだ話しているんだ。それに今帰ってきたばかりなんだから、多少遅れたところで構わないだろう」
「そうね。今からで間に合うかわからないけれど……やってみる」
「間に合うさ。アップルパイ、楽しみにしてる」
「ええ、頑張って作るわね」
 微笑んで請け負い、少女はジェイドと一緒にキッチンへ向かって走り出す。二人と一匹のいつになく忙しい足音を聞いて、レインは思わず笑みこぼした。





 直後のティータイムで、アンジェリークはいつも通りだった。
 長い睫毛を物憂げに伏せる事なく、明るく話し、穏やかに微笑い、ジェイドとともに作った菓子への賛辞を受けて頬を染め。
 夕食の席でもその笑顔が曇る事はなく、だからこそレインは油断していた────このまま普段通りに一日が終わる、と。





 その晩、常のように眠気がやってくるまでアーティファクトをいじっていたレインは、不意に響いたノックの音で手元に集中させていた意識を現実に引き戻した。
「? 誰だ?」
「私よ、レイン。今、入ってもいい?」
「ああ、構わない」
 応じて、椅子から立ち上がり様、時計を一瞥する。時刻はすでに11時近い。夜食やどの差し入れにしても、随分と遅い時間帯だった。
「何かあったのか?」
 よほどの異変でもあったのだろうか、と表情を引き締めて問いかければ、部屋に入ってきたアンジェリークは目を丸くした。
「えっ? あ、違うわ。その……少し、お願いしたい事があって来たの」
「お願いしたい事?」
176『病気進行中』ネオアン 7/10:2006/05/02(火) 06:51:02 ID:+p9ZctU0
「ええ。今日、ジェイドさんから聞いて、思ったんだけど……」
 出てきた名前と、アンジェリークの言いづらそうな口ぶりに、レインの胸中を嫌な予感がかすめる。黙って言葉を待っていると、少女は意を決したらしく、うつむきがちだった顔を上げ、レインと真っ向から視線を合わせた。
「レインが眠るまで、ここにいたらダメかしら? 誰かそばにいれば、きっと嫌な夢も見ないと思うし……」
 自分を案じて発せられた言葉に思わず絶句する。
 返答を考えるよりも動揺を直視するよりも先に、悪気ゼロ、しかし思慮もゼロ、のジェイドの顔を脳裏に思い浮かべ、レインは反射的に舌打ちしそうになった。無自覚にしても、全く余計な事を言ってくれた。
「……いや、そこまで心配されるような事じゃないさ」
 平静を装いつつ告げたところで、まるでレインに賛同するように足下のエルヴィンが小さく鳴いた。アンジェリークの足に擦り寄り、少女を見上げ、それから促すように机の上へと首を巡らす。
「エルヴィン……どうしたの?」
「ナァー」
 猫の視線の先には、今しがたレインが解体・分析作業をしていたアーティファクトがあった。
「……そういう事か」
「え?」
「そいつの言いたい事がわかったのさ。この部屋には細かいアーティファクトが結構あるだろう。オレもその都度片づけているわけじゃないし、確かにそいつの言う通り、動物は長居しない方が助かる」
 これまでアンジェリークとの時間を散々邪魔された相手ではあるが、この時ばかりは猫を褒めてやりたくなった。まさにナイスアイディアである。
 常日頃、エルヴィンと行動をともにしている少女は、これでここにいる事を諦める────はずだったのだが。
「それじゃあ、エルヴィンは一緒にいられないのね……。ごめんなさい、エルヴィン。今日だけ、レインについててあげてもいいかしら」
「…………」
 ────馬鹿な。
 声に出さずに呟いて、思わず額に手を当てる。エルヴィンに至っては、不満どころか殺気すら滲む眼差しをこちらに注いでいた。慌ててレインは言った。
「本当に大した事じゃない。大抵の研究者は自分の体を壊さない程度の体力は持ってる。多少眠れないくらいで支障は出ないさ」
177『病気進行中』ネオアン 8/10:2006/05/02(火) 06:53:03 ID:+p9ZctU0
「でも……体はそれでよくても、嫌な夢ばかり見ていたら心が休まらないと思うわ」
 自分を案じていると一目でわかる表情。しかし、はっきりとした声音や毅然と言い切った様子からは、心配だけでなく『譲らない』という意志も感じ取れる。
 これ以上説いたところで、この少女は絶対に退かないだろう。彼女の納得しなければ決して退かず諦めない性質をレインはよくわかっていた。
「…………嫌な夢、じゃない」
 仕方なく白状する。至って普通に告げたつもりだが、声は多少かすれたような気がした。
「えっ……?」
「ジェイドの勘違いだ。ここ数日寝不足なのは事実だからあの時はああ言ったが、お前の言うように悪い夢や嫌な夢を見て眠れないわけじゃない。単純に寝つきが悪いだけで……眠るのが怖いわけじゃ、ないんだ」
 だからついててくれなくてもいい、と続けて、レインはかすかに笑ってみせた。
「気持ちは嬉しかった。……ありがとう、アンジェ」
「……本当に?」
「ああ。おかげで少し気分がよくなった」
「今日は大丈夫? ゆっくり眠れそう?」
「そうだな。たぶん大丈夫だと思う」
「そう、……よかった」
 ぽつりと呟いて、安堵したように目元をやわらげ微笑む。
 絶賛病気進行中のレインには、少女の笑顔や、よく通るのにそれほど高くは感じないやわらかい声、大切なものを抱え込むように胸の前で手を握る癖、その全てが愛らしく映ってしまう。
(……重症だ)
 全くもって、重症極まる。今この瞬間でさえ、目の前にいる少女に手を伸ばし、その体を引き寄せ、抱き締めたい衝動を抱えているのだから、どうしようもない。
「でも、レイン。これからも何か困った事があったら、隠さないで言ってほしいわ。夢とか、あなたは些細な事だって言うかもしれないけれど……私で力になれる事なら何でもしたいもの」
 何でも、とその部分だけが妙にリフレインして頭に響く。ままならない思考回路を持て余し、財団きっての天才は密かに途方に暮れた。
178『病気進行中』ネオアン 9/10:2006/05/02(火) 06:54:18 ID:+p9ZctU0
 今のアンジェリークの言葉で、普段は理性で抑えているタガが微妙に外れたような気がしたが、きっと気のせいだろう。いや、絶対に気のせいだ。そうであってくれ。
 心中で懸命に言い聞かせるも効果はなく、気づいた時には少女に向かって手を伸ばしていた。ゆるく、引くように華奢な腕を掴んでいる己の手を見て、まずいという思いを強くする。
 だが、常にない仲間の行動をアンジェリークは訝しく感じていないようだった。眠れないレインへの気遣いからか、人恋しいのだと解釈したらしく、その手を振り払おうとはせず、ただ心配そうに顔をのぞき込んでくる。
「……レイン?」
「あ、ああ、いや……何でもない。────わかった。これからは、寝つきが悪い事や……それこそ嫌な夢を見たりしたら、真っ先にお前に言うよ。寝るまでついているのはともかく、眠くなるまでの話し相手くらいにはなってくれるんだろう?」
「ええ。レインの好きなアップルパイもちゃんと夜食に用意して、ね」
 間近で向けられた微笑みに、レインは苦笑しつつ掴んでいた手を離す。その瞬間、見計らっていたようなタイミングで、足下のエルヴィンが妙に間延びした鳴き声を発した。
「こいつも眠いみたいだな」
「あ、もうこんな時間……」
「お前も寝る時間だろう? わざわざすまなかったな」
179『病気進行中』ネオアン 10/10:2006/05/02(火) 06:55:14 ID:+p9ZctU0
「ううん、そんな事ないわ。こっちこそ、遅くまで邪魔してしまってごめんなさい」
 告げてから、アンジェリークはしゃがみ込み、愛猫に向かって腕を広げた。
「エルヴィン、おいで」
 少女が猫を抱き上げる間に、素早く扉を開けておく。これ以上この場にいられると、それこそ自分が何をしでかすかわかったものではない。
「おやすみなさい。また明日ね、レイン」
「ああ、おやすみ」
 いつも通りの挨拶を交わし、アンジェリークが部屋を出る。すぐそばにある彼女の自室、そのドアが開閉する音が耳に届いたところで、レインはようやく扉を閉めた。
 もたれかかるように扉に背を預けながら、己の手に目を落とす。
 ────先刻、掴んだ腕の感触を思い出す。
 ともすれば壊れてしまいそうな脆さと、一度手に入れてしまえば、きっと二度と離す事が出来ないだろう、そのやわらかさ。
「…………」
 深く息をつく。今となってはあそこでアンジェリークの手を離せたのが奇跡だとさえ思えた。





 とりあえずは明日の朝────いつものように自己嫌悪で目覚めるのは確実だった。
180名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 06:57:13 ID:EDAw38ae
リアルタイム遭遇。
乙&GJです。
181名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 06:59:24 ID:+p9ZctU0
銀望との連続投下スマソ

お約束果たしたので、これからは本当にROMに戻り、
私も裸に靴下+正座で職人さん待たせてもらいます。

最後に楽しみにしてると言ってくださった方々、
こんな微妙なネオアンで本当にごめんなさい…
182名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 08:22:22 ID:dXkR/wol
勃起した。通勤中なのに勃起した。
GJですた。
183名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 09:51:01 ID:gmKK6lTY
ぐっじょぶ
つか書くの早いんですね
お見事!
184名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 18:36:02 ID:+D5pdTLa
銀望、ネオアンとも美味しく堪能しました。GJ!GJ!
裸に靴下で待ってた甲斐があったよー(*´Д`)ハァハァ
185名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 01:07:29 ID:EuQRlJ9e
ぬおおォ!!ちょっと来ない間に神職人が!G・J!!
最近神が遠ざかってたんでちょっくら神降ろしの儀式でもしようかと思ってたよ
186名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 11:47:58 ID:iUp4Npge
>185の神降ろしの儀式がとても気になる…ww
187名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 13:15:02 ID:ZKZ0mlGj
龍神召還にきまっておろう……
188名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 13:53:23 ID:bfxidntC
私はむしろ熊野別当を召還したい。個人的に。
生まれたままの姿に真珠の耳飾りだけつけて待ってますw
189名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 14:15:08 ID:KgTB83Ap
じゃあ九郎の場合は腰越上を巻いて待つのかw
190名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 15:50:18 ID:DgTQohDx
裸に弁慶の黒い外套を巻きつけるのは
普通にエロいと思う。

マチコ巻きのじゃないよ!
191名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 23:34:21 ID:C9BFddln
>>189
腰越上を渡す時が見物だなww
「九郎さん、これを見て下さい」
「なっ、馬鹿!何を見ろと言うんだ!いいから早く服を着ろ!」
みたいな感じか
192名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 23:46:29 ID:EuQRlJ9e
あ、神降ろしの儀式ってのは漏れの書きかけのSSのことだが
・・・漏れなんかのSSで降臨なさるとは思えなくなってきた
文章って大事だね。倉庫行って修行してくる(´・ω・`)
193名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 23:49:23 ID:DnKJtYI4
そういう「書いたけど投下しない」系の発言はしないほうがいい
194名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 00:10:30 ID:BVwFmM8H
>>191
ヤバスww
九郎可愛いよ
神子に襲われちゃう九郎もいいな

「九郎さんが好きなんです!」→押し倒し→「こ、こら。ふざけてないで早くどけ!」
→どけようとするが、胸むにゅん→「あっ!」→「すまん。わざとじゃないんだ!」→
わたわたしてる間に衣一切合財はぎとり→「いいんです。こういうつもりだったんで」→
「わ、ばか。やめ……」→もにょもにょ→「もう、知らんぞ!」→「あんっ!」→end



神子様の襲い受けかこれじゃ
つか、獣神子の場合、誰が相手でもぱっくりか
195名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 00:53:28 ID:8NC9fCsm
漏れは威勢がいいけど結局最後は相手に呑まれてしまうシチュ萌え

>>193
すまんかった。自分の書いたのと見比べた正直な発言なんだ
とりあえず作文能力磨きつつ神降臨を大人しく待つ
196名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 01:27:22 ID:/HVvfnL9
おまえもう発言すんな
197名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 01:40:44 ID:mwO0i8eO
>>195
あまり気にするな
能力磨いて自分で納得できるようになったら投下してくれればいい
おまいさんなりの神降ろし、楽しみにしてるよ

ところで最近、多人数話の投下がない事に気づいた
もしかして、地雷の人多いの?
198名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 02:50:38 ID:rw+AN8TM
キャラやカプに愛着が湧いてくれば湧いてくるだけ
多人数話は地雷になってくるかもね。
よっぽどうまく書かないと
望美がただの淫乱か頭足りない女になっちゃうし。
199名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 03:25:59 ID:tIUqwvXZ
>198
いってることには同意だけど「望美」限定にしちゃわないでも…
いやただ浮かんだだけかもしれないけど
そんな遙かな流れに臆しちゃってるってのもあるかも<前スレ
別作品の投下もwktk
200名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 10:05:53 ID:MLZD+PdA
多人数話を考えたりもしたけれど、
どうやっても性格違っちゃうキャラが出てきて
上手く書けなくて断念した人間がここに1人ノ
女性向けの男性キャラ達だからか、どうしても
他のキャラと一緒にってシチュにするのが難しい、
自分の能力じゃ……
201名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 11:10:30 ID:FNAGk7vp
>>200
仲良く神降臨を待とうぜ!全裸でww
202名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 11:35:04 ID:mwO0i8eO
今、このスレには三つの勢力があるのか

裸に靴下組
裸に包帯組
そして全裸組

みんな仲良く正座で職人を待っている…よく考えるとすごい絵だなw
203名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 11:57:53 ID:FNAGk7vp
>>202
ちなみにおまいは何派なんだ?
ま、みんな仲良く全裸で正座して待とうぜ!
204名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 13:23:09 ID:tUpi/YTo
自分は元祖 裸に靴下組
全裸は恥ずかしくて
205名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 13:51:28 ID:mwO0i8eO
>>203
自分は裸+靴下組だったが
宗旨変えして今は無派閥・裸に腰越上だw
206名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 15:21:53 ID:tob3esqo
私は裸にマスク派なんだが。
207名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 16:47:21 ID:SHHVYERW
ちょwwwwwwお前らwwww






そんな私は裸にヴァイオリン。
208名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 18:37:32 ID:Ltj3odfR
裸にハープで待ってます。
でも待ってるだけじゃ心苦しいし、感性の教官のとこで文才みがいてくるわノシ
209名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 18:54:43 ID:tIUqwvXZ
えーとえと、裸に楽器を持ちたいとこだが道具が無いので
裸に正座、膝にデブ猫のせて待ちます
210名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:04:02 ID:TNyUokk0
じゃ私は裸に下がり藤の入った黒いマントで
211名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:09:33 ID:t7voBL0L
じゃあ私は裸だとちと寒いのでくがねを抱いておきます
212名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:43:57 ID:4PSclD2/
んじゃ私撮影しとくわ
213名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:44:17 ID:TNyUokk0
>>207
コ、コルダだよな?
まさかうさみみ仮面じゃないよな?な?w
214名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:56:23 ID:NS3wqcgc
声楽派の自分は何を纏えばいいのだろうか
やっぱ全裸か。
215名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:57:32 ID:Lbmu8FIq
>>214
>>209

前スレ埋まる前に落ちちゃったかな
216名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 09:22:35 ID:A/BTQOWP
んじゃあ、私は裸にマウスピースで…
先輩の困ってるところが見たいんです…ww
217名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 09:37:54 ID:WcYkKFkQ
んじゃあ、自分は裸にピアノ??
あ、裸にサッカーボールで待っております。
218名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 10:42:09 ID:NHcD2A90
裸にピアノで正座って、それはまず膝の上に乗らないと…ww
潰れるな。
219名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 14:31:01 ID:IAGLI96g
裸に水晶球所持で待ち続けてて、もう足に感覚が無いよ
220名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 19:00:30 ID:w/T2U+LY
漏れ、裸にチモEDでの望美のぶかぶかYシャツ
221名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 19:55:49 ID:dx7Jam1h
>>220
それいいな(・∀・)
あのデカシャツがチモのだと思うとかなりハゲモエス
222 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:07:05 ID:psNpA7B1
こんばんは、お久しぶりです。
5-500です。
昼メロ、書き終えましたので投下します。

最初の一レスは前回投下時に消してしまったものですが、
残酷描写もありますので苦手な方はそこを読み飛ばしてください。なくても話は通じます)
また、話が非常に昼メロですので、そういうのがおkな方のみ読んでいただければ嬉しいです。
では行きます。
223レマサバクタニ19 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:08:09 ID:psNpA7B1

   ■

 

 岩肌に追い詰められた男の喉を固唾が通る音がいやに響く。
 「ち、ちがうんだよ、俺、俺は悪くねぇ!!!あ、あ、あいつ、あいつが勝手に神子を攫ってきたんだ!
  いいい、戦じゃよくあることじゃねえか、お前だって軍師ならわかるだろう!!」
 上手く呂律も回らぬ口で既に物言わぬ姿のかつての仲間を指差し震える男はいっそ哀れに見えた。
 「…言いたいことは、それだけですか」
 「頼む、殺さないでくれ、し、死にたく」
 それ以上男が言葉を発することはなかった。吹き出た血が作る血溜りに、鈍い音と共に首だけが転がった。
 「弁慶様、敵は殺さず情報を得るのでは…」
 源氏の陣から伴ってきた烏がやや躊躇いがちに声を掛けようとしたが、弁慶の表情を前にそのまま言葉を飲み込んだ様子で立ち尽した。
 望美の身体を黒衣で包み抱き上げそのまま外へ歩き出す。一歩踏み出すたびに血が跳ねて、ぴしゃりと嫌な音がする。
 腕の中の望美が乾いた涙の後に新たな水筋を作り、彼女の口が自分の名前を象ったように見えたがそれは都合のいい幻想だと思いたかった。


 「困ったな。こんな汚れた僕の手じゃ君の涙も拭えない」

 つぶやいたはずの声は震えていて、それが音をなしていたかは誰も知らない。
224レマサバクタニ20 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:08:47 ID:psNpA7B1

   ■



 風が動いた気がした。
 目の前にあるのは見慣れた天井で、隣にいてくれると思った親友の姿はない。
 随分と長い間目を閉じていた気もするし、瞬きを一度しただけのような気もする。
 誰かがいる気がして不意に障子のほうへと目をしても、人の気配はしなかった。

 「…弁慶さん?」

 そう、確かに人の気配はしない。
 だが彼がそこにいるという確信めいたものが望美の胸に波紋を広げる。
 「弁慶さん、そこにいるんですか…?」
 「…起こしてしまいましたか。もう熱は下がったようで安心しました。
  もしもまだ下がらないようであればと思って薬湯をお持ちようかと思ったんですが、必要ないようでしたね。
  ………では、僕はこれで。」

 障子越しの何の変哲もない会話。軍師であり、薬師である弁慶が望美の体調を気遣うのは当然だ。
 気配が遠のいていくのを感じて、やはりもう彼と以前のように傍で笑い、
 ふとした拍子に指が触れ合うだけでも奥歯を噛み締めるような幸せを感じることはもう叶わないのだろうと思った。
 
 だが、望美の肌は覚えている。
 頬に触れられた、少し低めの体温。男性にしては甘い、菊のほのかな香り。
 あれは、夢の残骸などではない。
225レマサバクタニ21 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:12:33 ID:psNpA7B1
「――っ弁慶さん!まって…!」

 床から夢中でおきあがり、縺れた足で障子にたどり着く。
 常であれば数歩の距離が、何千里もの道に思えた。
 「お願い弁慶さん、まって!」
 必死の思いで叫べば、既に廊下の角を曲がろうとしていた振り向いた弁慶がひどく驚いた顔をした。
 「泣いて、いるのですか…」
 その言葉に初めて望美は自分が涙を流していることに気づく。
 彼らしくもなく少し焦っているのか、いつもよりも少し大股で弁慶が望美の元に近づいた。
 こんな時ですら弁慶は決して足音をたてない。
 その習性は故意に忍ばせているのでなく、鳥が空を飛ぶが如く至極当然のものとして弁慶と共に在った。
 それは彼特有のとても哀しい癖だと思考の片隅で望美は思った。
 
 「望美さん…」
 弁慶の手が望美の涙を拭おうとして、頬に触れる寸前で躊躇うようにまた離れる。
 「…僕は君に触れてもいいのかな」
 その声はいつも迷いなく、時には非情ともいえる軍師が発したものではなかった。
 「弁慶さん、私…」
 言いかけて詰まった言葉のその先を弁慶が瞳だけで促す。
 「私、何度も呼んだんです。弁慶さん、助けてって。
  誰か助けて、って思ったとき、弁慶さんしか思い浮かばなかった。
  気持ち悪いって思うのに、触られたくないのに、身体はどんどん反応して。
  熱くなって、頭の中が溶けて行きそうで、こんなの違う、嫌だ、って思うのに
  いっぱい声、だして、もっともっと、って腰を捩じらせてたんです。
  自分の身体が自分のものじゃないみたいで、下半身、もぎとってしまいたかった。
  本当に怖かったんです、すごく怖かったんです。…こわかっ、た、の…!!」


 一度吐き出してしまえば、涙が堰を切ったように止まらない。
 瞬間、視界の半分が黒で覆われた。
 それは、弁慶に抱きしめられたからだと望美が理解できたのは
 残された半分の視界が彼の肩越しに見える景色だけが滲んだのと、
 甘く誘うような菊の香りがよりいっそう近くに感じられたからだ。

226レマサバクタニ22 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:13:35 ID:psNpA7B1
「…僕はやはり咎人ですね」
 「べんけいさ…」
 「僕の手はどれだけ血に濡れたとしても、君の頬を涙で濡らすことだけはしたくなかったのに」
 望美の目の前で揺れる琥珀色の瞳には、例えようのない後悔が浮かんでいた。それは絶望にも似ていたかもしれない。
 「いや、そんなことを願うことすら僕には許されていなかったのかも知れないな。
  君が傷ついた今もなお、僕は歩みを止めるつもりはないのだから………………だけど」
  次の瞬間弁慶の唇が望美のそれに触れた。触れた、と言うのは正しくないかもしれない。
 実際に触れているそれはあまりにも唐突で、奪うような強さを伴っていた。
 歯列を割って入り込む弁慶の舌が望美を捕らえ、より深く侵入してくる。
 驚きと恐れが合わさって体をこわばらせる望美に気がついたのか、ようやく弁慶の唇が離れ、望美は大きな溜息をついた。
 「僕の一番の罪は、それでもこうして君に触れたいと思ってしまうことなのかもしれない」
 弁慶の手のひらが望美の顎のラインをたどってその頬を覆う。
 男性にしては華奢に見えるその手は実際に触れられてみると想像以上に固く、大きなものだった。
 もう一度、今度は触れるだけの口吻けがおりてくる。
 頬添えられた手の平の固さとは裏腹に柔らかな弁慶の唇の感触に望美は眩暈にも似た恍惚感を覚えた。
 「ずっと、君にこうしてに触れたかった…」
 肩口に顔をうずめた弁慶の吐息が熱い。
 その熱さに煽られるように、望美は小さく唇を噛んで意を決した。
 「べんけい、さん」
 「何ですか?」
 「今から、言うこと、私の気持ちです。
  お願いです、聞いても軽蔑しないで。 私のこと、嫌いにならないで。
  無理かもしれないけど、そんなの無理だってわかってるけど、
  私、やっぱり弁慶さんに嫌われたくない。
  それでも、言います。」
 思わず着物のあわせをぎゅっと握り締め、目を伏せたまま声を絞り出した。
 

 「抱いてください 。
  私もずっと、弁慶さんに触れられたいって思ってました。
  私の体はもう昔みたいに綺麗じゃないけど、でもずっと弁慶さんに触れて欲しかった。
  だから、お願いです。

  …………だいて、ください」
227レマサバクタニ23 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:14:22 ID:psNpA7B1
その言葉に弁慶が瞬きを繰り返す。
 「…まいったな。」
 こぼれた弁慶の言葉に身を強張らせる。
 無理な話だというのは百も承知のはずだった。
 見知らぬ男達を受け入れている間にとんだ色狂いになったものだとそしられても仕方がない、と思っていたのだ。
 「君はいつも僕の心をいとも簡単にかき乱す。
  しかもそれにはちっとも気がつかない、本当にいけない人ですね。」
 そういう弁慶の表情は、初めて唇を重ねた日の柔らかな笑顔だった。
 「…け、軽蔑、しないんですか?私、全然知らない男の人を受け入れて。
  喘いだんです、もっとしてって声に出して、何度も…」
 「もう黙って」
 弁慶の人差し指が望美の唇に押し当てられる。
 「いけませんよ、望美さん。辛いことは全て僕に吐き出してしまえばいい。
 それで君が楽になれるなら、僕はいくらでも受け止める。
 でも、吐き出すことで余計に君が苦しむというのなら、僕は見過ごすわけには行きません。」
 唇に押し当てられていた指が今度はつ、と眉間にあてられた。

 「望美さん、眉間に皺が寄っていますよ」

 ――― 弁慶さん、眉間に皺、寄ってますよ

 それは望美が何の躊躇もなく弁慶触れられた頃に彼によくしていた仕草。

 「いつもと立場が逆ですね」


 突然、ふわりと体が浮いた。
 弁慶が望美の体を横抱きにしているのだ、と気がついた瞬間羞恥に顔が染まる。
 「べっ弁慶さん!!やだ、ちょ、おろしてください!!」
 「おや、抱いてくださいとお願いしたのは君ですよ?
  君の願い通りにしているのにそんな拒絶されるなんて心外だな」
 「そういう意味でいったんじゃないですっ!」
 「わかっていますよ、でも流石に廊下のままでするわけにもいかないでしょう?」
 くすくすと笑うその声は優しく、だか確かに艶を含んでいて
 これから彼が為そうとしていることが見え隠れした。


 

 望美がその頬を極限まで染めたことは誰にも見咎められずに、音も立てずに障子が閉められた。
 



228レマサバクタニ24 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:15:00 ID:psNpA7B1
 抱き上げられたときと同じように音も立てずに褥の上に下ろされる。
 襟ぐりに手を掛けられ、白い肩が露になる。
 緩くなったあわせから弁慶の手のひらが入りこみ、望美のふくらみを覆った。
 「望美さんは、着痩せをするんですね」
 手のひらの中のそのやわらかな感触を確かめながら弁慶が呟く。
 「そ、そんなことないでっ…んっ」
 そのまま親指で先端をいじられ思わず息をつめる。
 思わず上げた声に顔を赤らめる。
 「どうしましたか、素直に感じてくれていいんですよ?」
 弁慶が喋るたびに吐息がその突起をくすぐる。
 「弁慶さん、喋らないで……っ!」
 それは柔らかではあるが望美の羞恥心をあおり、また体の底にくすぶる快楽の種を煽るには十分で、
 望美は行き場のない熱をもてあまし始め、その腰を捩らせた。
 弁慶の手の平が、舌が、望美のやわらかな体の曲線をなぞる。
 ゆるい曲線を描く身体の青さに、そしてその肩の薄さに、こんな身体で陵辱に耐えたのか、と改めて弁慶は歯噛みした。
 その手が、ある一点にたどり着いたとき、その動きをとめた。
 望美の白い肌に巻かれた、白い布。
 もう今でこそ血の赤は滲んではいないが、その下には福原の戦場で受けた傷が癒えぬまま残っている。
 何を思ったか、弁慶は包帯に手をかけると、おもむろに外し始めた。
 露になった傷跡は血が凝固し、すこしずつ癒え始めてはいるものの、その痛ましさに目を背けたくなる。
 と、弁慶は突然その傷跡に唇を落とした。
 「…君の傷跡を、一つ残らず癒すことが出来たらいいのに」
 「弁慶さん?」
 「僕は君の肌にも、心にも、癒えぬ傷を負わせてしまった」
229レマサバクタニ25 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:16:03 ID:psNpA7B1
「そんなことないです、私は私の意志でこの戦いに参加したんです!!
  私は…!!私は貴方にただ…!!!」



 生きていてほしくて。



 「…僕に?」
 首をかしげる弁慶に、その先を続けることは望美にはどうしても出来なかった。
 運命を上書きし、時空を跳躍してきたことは、絶対に誰にも言えない。
 「弁慶に生きてほしい」――たったそれだけの理由の為に既に一度決した末路を捻じ曲げてきた。
 欺瞞の塊の醜い気持ちを、弁慶にだけは知られたくなかった。
 「いえ…何でもありません」
 「望美さん?」
 「いつか…。いつか、言える時が来るかもしれません。
 全てが終わった時に。 その時が来るまで、待って貰えませんか?」
 強い意思をともした瞳に、弁慶は目の前の少女こそやはり龍の愛し子なのだと確信した。
 「…わかりました。待ちましょう。その時が来るまで」
 小さな吐息と共に弁慶が微笑んだ。
 「今は、僕に癒させてください。君の傷跡を…」
 そういった弁慶の手が太ももの裏をなぞり、大きく足を開かせる。
 次の瞬間、望美は文字通り息を飲んだ。
 「やだ、弁慶さん!やめてッ!そんなところ汚いです!」 
 弁慶は望美の股に顔をうずめ、秘処にその舌を忍ばせた。
 知識として、そういう行為が閨の中に含まれることは知ってはいたが、
 それはあくまでも文字のことだけであって、実際に触れられる感触は初めてのものだ。
 望美の抵抗の声には耳を全く貸さずに、弁慶の下は望美の秘割をなぞり、舌先で赤くなった肉芽をつつく。
 その刺激に身体の奥から言いようのない熱がわきあがり、望美を翻弄した。
 必死に弁慶の顔を背けさせようと抵抗しようとはするが、その指はもはや力を持たず、柔らかな弁慶の髪に絡まるのみだ。
 「やだぁっ……!べんけ…ぃさん、お願い、やめてぇ……っ!」
 あまりの羞恥に涙声になった望美にようやく弁慶は視線だけを望美に向けた。
 「こうされることは、初めてですか?」
 もう言葉もなく、ただ首を縦に振るばかりの望美に、
 「よかった。君の体にはこんなにも『はじめて』が残っている。」
 そう言って弁慶は笑みを漏らした。
230レマサバクタニ26 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:17:40 ID:psNpA7B1
「…もう、いいかな。」
 しとどに濡れた秘処からこぼれた雫をすくって弁慶がつぶやく。
 その言葉の意味と、弁慶が次に起こすであろう行動を感じ取り、望美の身体が硬直する。
 先ほどまでは、あんなに熱かった体の奥が一気に冷えていくのを感じた。
 「い、いやっ!」
 思わずあげた拒絶の声に弁慶の動きが止まる。
 「ごめ…んなさい、でもやっぱり、こわ、い」
 上手く息を吸うことも出来なければ吐くこともできない。
 一つ呼吸をしようとするたびに、ひゅう、と音が漏れた。
 血の気が引き、唇が震える。
 「君が嫌なら、今日はここまでにしておきましょう。
  無理に傷口をえぐる必要もないでしょう」
 望美の様子に溜息の一つももらさず、髪を撫でる弁慶の手のひらの優しさに望美は涙がこぼれそうになる。
 「ゆっくり休んでくださいね。…よい夢路を」
 そういって衣へとかけようとした弁慶の手を思わず掴んだ。
 「大丈夫です、ごめんなさい。
  もう取り乱したりしません。大丈夫です」
 「でも、君の手は震えているようですが?」
 駄々をこねる小さな子どもを諭すような口調の弁慶に必死で首を振る。
 「大丈夫です!今止めてしまったら、もう絶対出来ない。
  だから…おねがい、やめないで」
 そう言いながらも震えてしまう手を解き、体をいとえと言うことは簡単だ。
 だがすがりつくような様子の望美に
 「…全く、君には敵わないな。
 体が辛ければ、いつでも言ってください。
 …軍師が神子に無理をさせるわけには行きませんから」
 そういって弁慶は溜息を一つ漏らした。
231レマサバクタニ27 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:18:23 ID:psNpA7B1
 衣から手を離し、望美に真正面から向き合うと、ゆっくりと弁慶が覆いかぶさる。
 来る、と思った次の瞬間、ず、と弁慶が胎内に入り込んでくるのがわかった。
 指でもなく、舌でもない弁慶自身の熱い楔が。
 力任せではなく、ゆっくりと望美の様子をうかがいながらの挿入。
 その熱さに、もう泣くまいと思っていたのに自然と涙がこぼれる。

 弁慶が、生きている。
 一度目は人づてにその無残な最期を聞かされた。
 二度目は微笑を浮かべて、触れることも叶わないまま望美を置いていってしまった。

 微笑んでほしいと思った
 触れてほしいと思った。

 ―――生きてほしい、と願った。

 その弁慶の一番熱い部分を、望美の一番奥に感じることが出来る。
 この熱を感じたいが為に、望美は運命を上書きすることを選んだのだ。
 誰にそしられても、運命を上書きすることで他の誰かが悲しむことになろうとも。
 初めての時のような、無理矢理ひきずりだされるような快楽ではなく、じんとした甘い痺れが広がる。

 ――初めての時。
 瞬間、望美の脳裏に平氏の雑兵達の下卑た笑いが甦り、つま先がぴんと張り詰めた。
 「ッ―!望美さん!!」
 望美の微かな異変に気がついたのか、弁慶の手のひらが望美を掻き抱いた。
 「落ち着いて、怖がらないで。
  今、君を抱いているのは誰ですか?」
 「べんけい、さん…」
 「そう、僕です。君は何も怖がる必要はない。
  僕は、ここにいますから」
 鼓膜を震わせる弁慶の少し掠れた声がどこまでもいとおしい。
 弁慶の熱を受け入れている部分だけでなく、望美を形成する全ての細胞が弁慶を求めている。
 
232レマサバクタニ28 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:20:05 ID:psNpA7B1
 「いいですか、動きますよ」
 小さく望美がうなずくのを確認して、弁慶はゆっくりと腰を動かした。
 もともと華奢な望美の体は膣も狭いのであろう、簡単に最奥の突起に行き当たる。
 弁慶の先端が望美の奥に当たる度、望美のから押し殺した息が漏れる。
 決して声を漏らすまいと口をふさぎ、必死に律動に耐える望美の姿に弁慶はまた新たな情欲を感じた。
 「の、ぞみさん、声をきかせてください」
 その声が届いているのか、届いていないのか。
 まるで声を漏らすことが罪であるかのように、望美は口元を押さえたまま必死で首を横に振る。
 「お願いです、僕にも君の存在を感じさせてください。
  この汚れた手の中に君という光を抱くことが出来たのだと」
 「べんけ…さ…弁慶さ…ん…べんけいさん…!」
 熱に浮かされたように望美が何度も弁慶の名を呼んだ。
 強い揺さぶりをその身に受けながらその細い手を弁慶の首へとまわし幼子のようにすがりつく。
 「き…きもちぃっ…で、す…んぁっ!…あ…あん…」
 「そういうかわいいことばかり言うと、いじめたくなってしまいますよ?」
 「え、あ、何っ…ぁあッあ!」
 そういって望美の腰を高く持ち上げ、より大きく足を広げる。
 二人が繋がる部分が望美にも見える体位に変わったことで更に深い部分にまで弁慶の熱が入り込んだ。
 「ほら、見えますか?君の中に、僕が入っています。
  今君を抱いているのは僕です。…もう、誰にも渡さない…ッ!」
 「や、あ、べんっけ…さぁ…!おかしくなっちゃう、奥、あたって…!ぁんっ!あぁっ!」
 望美の締め付けがきつくなり、弁慶がその顔をしかめる。
 絶頂が来るのだと悟った瞬間、望美の意識が弾けた。
 胎内で弁慶自身が脈打っているのがわかる。
 その熱い迸りを余すことなく受け入れることだけを望美は願った。
 弛緩した身体から弁慶の熱が引き出され、その喪失感に身震いする。
 もとは確かに二人は別個のものであったけれど、融けあうことができたのではないかと思っていたのに。
 やはり弁慶は望美とは別々のものであることを思い知らされた気がして無性に悲しくなった。
233レマサバクタニ29 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:22:15 ID:psNpA7B1
 望美の服を調え、弁慶は自らの衣も身に着ける。
 黒い法衣に隠された亜麻色の髪に感じるどうしようもない愛しさと共に
 それをずっと隠し続けてきた彼の半生を思うと、自分の無力さを呪いたくなる。


 どうして、彼が「鬼子」と呼ばれなければならなかったのか。
 どうして、彼だけが自分を追い込み、罪を背負わなければいけないのか。

 (――― どうして、神様は弁慶さんを見捨てるの?)

 こんなに強くて優しい―――哀しい人を。
 
 
 「弁慶さん」

 掛けられた声に弁慶が振り返る。
 「私、がんばりますから。
 白龍の神子として、一生懸命頑張りますから。
  …だから、戦、終わらせましょう?」

 「ええ、がんばりましょう。
 …必ず、平家を滅ぼしましょう」

 一瞬虚を疲れたような顔をした弁慶が優しい笑みを浮かべたの最後に、望美は意識を手放した。
234レマサバクタニ30 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:23:38 ID:psNpA7B1
  ■




 「必ず平家を滅ぼしましょう、か。
  …よく言ったものだ。」
 

 望美の居室を後にして、自嘲の笑みがこぼれる。
 本当は、勝敗など、どちらでもよかったはずなのだ。
 源氏であろうと、平氏であろうと、勝者がどちらであるかなどは関係なかった――はずだった。
 戦さえ、終わらせることができさえすれば。
 だが今は、平家の滅亡を願う自分がいる。
 清盛からすれば、雑兵など取るに足らない存在で、かの人の器の大きさから察すれば
 雑兵たちが取った行動は平家の中でも断罪に阿多売るものであったかもしれない。
 だが、今の弁慶にはそんなことはどうでも良かった。
 
 望美を傷つけたものを擁していた存在を許せない。
 この手で根絶やしにしたいとすら思う。
 
 本来の目的であったはずの京の平穏を差し置いても尚、
 望美が微笑んでいられるのであればそれでかまわない。



 じっと手のひらの上のそこには今はないはずの血の色をを見つめ、弁慶はその場を後にした。





 望美が哀しいと思った、ほんの僅かな足音も立てない癖はそのままに。
235momkafo:2006/05/06(土) 02:30:14 ID:psNpA7B1
以上です。

最初に投下をし始めてから一年以上経ってしまい、
もしも今でも待っていてくださった方がいらしたらお待たせしましてすみません。


やっぱりどうにもこうにも自己完結でダメ男な弁慶に萌えてヒーローな毎日です。
同じような弁萌えの姐さん方に少しでも楽しんでいただければ幸いです。

では裸祭中に失礼いたしました。
私もとりあえず服脱いで正座組みにまわりたいと思います。

ではではノシ
236 ◆5Kbr/Y2Te. :2006/05/06(土) 02:31:09 ID:psNpA7B1
最後の最後に恥さらしました…すみませんすみませんヒィィ!
237名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 02:40:48 ID:zPI+blQ2
もっと泥沼になるかと思っていたけど
結構あっさりでちょっと安心。
238名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 02:43:10 ID:m4/aryUs
漏れの好きな神降臨んn!!これから倉庫行って復習してくるノシ
投下されて嬉すぎる・・・!裸にアミタイツで待ってた甲斐があったよ
職人さんありがd!!
239名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 02:47:43 ID:xihxXK6P
乙&GJGJGJ!!
最近倉庫読み返したばかりだったんで、続き読めてメチャクチャ嬉しかったです。
ありがとう
240名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 03:02:20 ID:9+RW0/v9
GJGJGJ!!
昼メロってことだけど、ドロドロ感があんまなくてよかった!むしろテラセツナス。
この二人には幸せになってホスィ…。
241名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 07:47:37 ID:QkwmlMa1
もうちょっと望美が悩んでもよかったような気がするけど、
逆にこの程度がちょうどいいのかな。
乙でした。
242名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 13:25:28 ID:KVvvIqvn
お疲れ様でした!
待ってた甲斐があったです。
ありがとうございます!!
243名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 20:17:00 ID:D6kHSSIo
ずっと待ってた甲斐がありました。ありがとう
244名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:32:22 ID:YjRDeiin
裸体にいろいろ巻いたり持ったりして正座してるオニャノコ達が
一斉に起立しGJを叫ぶ図を想像してチョイワロタ
245名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:58:09 ID:FCESqFOC
乙です!
これ読んだ後に「紫陽花の〜」聞いたら泣けてきた。

ところでこの話のタイトルどういう意味?何か意味あるの?

246名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 01:33:00 ID:X7QFSXs6
ヘブライ語で「主よ何故、私をお見捨てになったのですか」らしい。

正座してたかいがありました。GJ!!
247名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 01:45:24 ID:WP2aYnxK
しあわせラブラブな弁望が読みたい
248名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 01:50:41 ID:d1pc4vUI
>>247
自分で書いてみるのも一つの手だ!
そしておすそ分けしてくれ。
249名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:01:31 ID:TJuVh/TI
>>247
パーカーのフード被って正座して待ってます。
がんばれ。
250名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:39:09 ID:WP2aYnxK
書いてもここには投下しないよ
251名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 06:41:01 ID:oHnOv6zT
確信犯ならいいが一応言っとく
ただでさえ過疎っている中そういう態度でいると
おまいさんが読みたい幸せラブラブな弁望など誰も投下してくれなくなるぞ

ちなみに自分は裸に腰越上で正座してるが
基本的に何でも読みたい派。
職人さんの降臨、待ってます……正座でずっと待ってますから……
252名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 07:11:21 ID:RD+SCYAb
弁望GJでした。
この二人は切ない話もハマるなー。待っててよかったです。
253名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 14:41:40 ID:vJoTPbm7
期待はずれ
254名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 19:02:12 ID:/4y/Myqc
携帯まで使ってご苦労なこった。
なら自分の萌えツボにヒットするものを自分で書いて一人で楽しんでりゃいいだろ。
255名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:21:37 ID:v+UWaxk7
254はばかだなあww
256名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:27:51 ID:Au97i7K0
まあまあ、またりといきましょうよ。
萌えツボは人それぞれだし。
257名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:48:57 ID:musmgoKb
皆して>>1を100回音読だな。
>>254は300回音読。
258名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 01:41:15 ID:j2dMSAhY
どんな作品でもいい、職人さんの降臨を裸でブリッジしながら待っています
259名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 02:24:27 ID:9JGrSMyl
では自分は、その裸ブリッジを正面から凝視しつつ、裸座禅で待つ。
260名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 02:32:28 ID:e+h+FmNY
258と259の光景が目に浮かぶようだw
じゃあ漏れ裸にまろの仮面
261名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 07:51:58 ID:t4IhABnh
なんかここの住人が裸で待つ姿は
マッチョな野郎にしか思えんw
262名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 09:56:13 ID:fJH4KZa9
みんなこころには立派な股間息子が
263名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 18:56:41 ID:LmlutEul
自分より立派な神子のムスコを見て凹む八葉他若干名。
264名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 00:54:46 ID:MOo3yAyc
キモイ
265名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 21:38:42 ID:w0+UiY1l
後学のために皆の意見を聞きたい。褥の上において

完全奉仕型…ヒノエ、銀
奉仕型+意地悪…弁慶
ほぼリード型…将臣、リズ、ヤス?
一緒に頑張る(色々な意味で)型…九郎、譲、景時、知盛
神子攻め型…敦盛

キャラ別に見ると一般的な意見ってこんなのだろうか
皆の意見、志向なども尋ねたい
変態度分けもしてみたいが
266名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 21:50:55 ID:W4O96MI1
個人的でよければ
完全奉仕型…譲、リズ
奉仕型+意地悪…ヒノエ、弁慶、銀
ほぼリード型…将臣、知盛
一緒に頑張る(色々な意味で)型…景時
神子攻め型…敦盛、九郎、ヤス

変態は…知盛くらいしか思いつかないなぁ
267名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 21:58:37 ID:/4MS0o+O
>>265
完全奉仕型…ヒノエ、銀
奉仕型+意地悪…弁慶、チモ
ほぼリード型…将臣、リズ、ヤス(一方的)、景時(さりげなく)
一緒に頑張る(色々な意味で)型…九郎、敦盛
神子攻め型…譲

神子攻めにチモもあり?
これじゃあかんかw
268名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 22:07:35 ID:AYrndVwn
変態といっても方向性がいろいろだからなぁ。
知盛の場合、床に入るまでは明らかに常人には理解できない性癖だが
いざそうなったら特に変わったプレイには走らなそう。
マニアックという意味では弁慶が一番いろいろしてきそうな気がする。
倒錯的な方向に走りそうなのは譲で、好奇心強そうなのは将臣かな。
269名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 22:17:08 ID:R0kDdXkW
パイロン(大)も話題に入れてやって下さいorz
270名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 22:31:15 ID:w0+UiY1l
白龍と朔いれてみた

完全奉仕型…ヒノエ、銀
奉仕型+意地悪…弁慶
ほぼリード型…将臣、リズ、ヤス?、白龍、朔(お姉さんが房中術を教えてあげるw)
一緒に頑張る(色々な意味で)型…九郎、譲、景時、知盛
神子攻め型…敦盛
271名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 22:34:05 ID:0Px+nxKh
>>265
改めて考えたことはなかったが面白そうなので考えてみた
自分は

完全奉仕型…銀、白龍(大小)
奉仕型+意地悪…ヒノエ、弁慶
ほぼリード型…景時、リズ、ヤス
一緒に頑張る(色々な意味で)型…将臣、九郎、譲、敦盛、知盛
神子攻め型…なし

…かなぁ
個人的にオニャノコの一方的攻めは嗜好外なので
神子攻め型はナシで


272名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 23:02:29 ID:IUWt+AdG
みんな、少しずつイメージ違うんだなw
自分はこんな感じ。

完全奉仕型…白龍
奉仕型+意地悪…ヒノエ、弁慶、銀
ほぼリード型…将臣、リズ、知盛
一緒に頑張る(色々な意味で)型…九郎、譲、景時
神子攻め型…敦盛、ヤス

漢前神子が好きなので、
押し倒してちゅーくらいまでは神子リードでいて欲しい。
273名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 23:06:36 ID:lcGixbSe
完全奉仕型…白龍(大小)
奉仕型+意地悪…銀、ヒノエ、弁慶
ほぼリード型…リズ
一緒に頑張る(色々な意味で)型…九郎、知盛、将臣、敦盛、ヤス
神子攻め型…譲

これ面白いね
自分シロガネのイメージ従僕系ではないので
奉仕型にはならないな
274名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 23:11:21 ID:Nt11LwTZ
みんな少しづつ違うのに、
弁慶だけは「奉仕型+意地悪」で一致してるのがワロス
そんな自分もそう思うがw
275名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 23:18:16 ID:uthjbqdM
リズはリードも何も出来ないと思うw
276名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 23:23:35 ID:lcGixbSe
景時が抜けてた
一緒に頑張る型かな

>275
それって神子初恋神子想って30年の童貞ってヤツ?
30過ぎで童貞のリズってのはちょっと自分はゴメンだ
それなりに経験してきていると思ってる
277名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 23:28:43 ID:3lyB2fif
ヤスがいろんなとこにいて笑った
278名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 23:42:46 ID:R0kDdXkW
みんな色々イメージあるんだなあ
自分も紛れて答えてみるw

完全奉仕型…譲、銀、白龍
奉仕型+意地悪…ヒノエ、弁慶、景時
ほぼリード型… 将臣、リズ、知盛
一緒に頑張る(色々な意味で)型… 九郎、朔
神子攻め型… 敦盛

ごめ、ヤスは正直キャラがよくつかめてない
279名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 23:47:01 ID:D4bIzbyA
>>276
どんなに一途でも、特に男の場合はなぁ
>頭と身体は別物
280名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 00:02:56 ID:DqMMO9Az
完全奉仕型…白龍、銀
奉仕型+意地悪…ヒノエ、弁慶、(重衡)
ほぼリード型…知盛、ヤス、リズ、景時、(経正)
一緒に頑張る(色々な意味で)型…九郎、将臣、譲、朔、(惟盛)
神子攻め型…敦盛

銀は重衡の記憶が戻り始めたら移行するかなと思う。
そしてついでに平家(除妻帯者)も入れてみた。
281名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 00:27:17 ID:yMgohIhd
そうそう>頭と身体は別
性欲処理は普通にしてると思う

>280
経兄とコレモリンの位置がイイなww
重衡は自分イメージも策士系なので奉仕型+意地悪

銀は…従僕系でかつ完全奉仕型だとハマりすぎて
ツマラン+自分の好みではないので奉仕型+プチ意地悪野の花攻かな
282名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 00:46:28 ID:qBSArrUq
スレ活性化万歳
皆の意見面白いw読んでて楽しい
平家は貴族化してるので様々な趣向を楽しんでいらっしゃるだろう。
奉仕型+意地悪の変態が多そうだw
職人さん、これ見て皆のストライクゾーンど真ん中SSとか
意外性でタイプ変えてみたりして書いてくれないかな
283名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 00:53:19 ID:XNeqn1NF
敦盛には是非ガンガッテ頂きたい(´・ω・`)
攻めでなくてもいいから、こう…遠慮がちでもいいから発情してもらいたいww
284名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 00:55:30 ID:7hGZK8Rd
銀は単体・重衡・重衡in銀と3パターンありそう
285名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 01:07:59 ID:JEPVw61Y
リズは処理はしてても、庵に引き篭って神子をオカズに自分でしてそうだ。
鬼で相手いないだろうし…。
つーか無印だけ見た時はそうでもないのかなと思ってたけど
十六夜ではまだまだ鬼って嫌われてるんだなと
星の一族や鎌倉の御家人やまろの反応見て思った。
286名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 01:36:20 ID:LfCMg7bF
いやいや、先生にも20年位の間、色々あったかもしれん。
一人っきりで山で刀の素振りばかりやってたワケでもないだろうから、

練習相手の、女剣士と体だけの関係とか
鬼の女が一人生き残ってたりだとか
山で迷った女性を助けてモニョモニョとか…


裸にマスク派の自分としては妄想が膨らみますわ。
287名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 02:00:17 ID:0PRInJB+
>>286
個人的には、それで行為の後に、
鬱ってたり凹んでたりしてたら萌えw>先生
288名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 02:23:40 ID:ES7772l5
>266の奉仕型にリズって何か納得・・・
でも他のもうなずける〜面白い
289名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 02:51:32 ID:cIpH1321
若干乗り遅れたが、面白そうなので自分も考えてみた

完全奉仕型…リズ、白龍
奉仕型+意地悪…弁慶、銀(重衡)、ヤス
ほぼリード型…将臣、ヒノエ
一緒に頑張る(色々な意味で)型…譲、知盛、朔
神子攻め型…九郎、景時、敦盛

>>265が最後に言ってた変態度も考えようとしたんだが、難しいな
項目も『道具を多用』と『言葉責め』、『焦らしプレイ嗜好』くらいしか思い浮かばなかったよ
しかも全部、重衡inバージョンの銀で想像してしまった
どうやら自分の中では無意識に変態の筆頭だったらしいw
290名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 07:26:46 ID:ZJqJ7uwP
自分も遅ればせながら。
ついでに>289の変態項目も考えてみた

完全奉仕型…リズ、白龍(2人とも慣れてきたら下に移行)
奉仕型+意地悪…弁慶、銀(重衡)、ヤス、譲
ほぼリード型…将臣、ヒノエ
一緒に頑張る(色々な意味で)型…知盛、景時
神子攻め型…九郎、敦盛

道具を多用…弁慶・銀(重)・ヤス
言葉責め…皆(神子攻めキャラ以外)
焦らしプレイ…弁慶・銀(重)・ヒノエ

弁慶と重衡in銀は自分の頭の中で変態枠…
言葉責めは好物なのでどのキャラにもやっていただきたい
全キャラリバーシブルがあってもそれはそれでモエ
291名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 17:27:00 ID:OTy1xPd4
完全奉仕型…景時
奉仕型+意地悪…ヒノエ、弁慶、銀、ヤス
ほぼリード型…将臣、リズ、チモ
一緒に頑張る(色々な意味で)型…九郎、譲、白龍
神子攻め型…敦盛

自分はこんな感じ。
銀が意地悪だと思うのは、原型が「あの」重衡だからだ…

ヤスはテクがどーのこーのよりも言動がまず意地悪w(でもヘタレ臭もあり)
>押し倒してちゅーくらいまでは神子リードでいて欲しい。
もハゲドww
292名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 17:35:37 ID:Gz5Gwq/X
楽しそう。自分も混ぜてw

完全奉仕型…ヒノエ、景時、白龍(舐めフェチ)
奉仕型+意地悪…弁慶、銀、
ほぼリード型…将臣、チモ、ヤス
一緒に頑張る(色々な意味で)型…九郎、譲
神子攻め型…敦盛、リズ(奉仕したい気持ちはあるが、経験不足のためできない 。
13回目くらいから完全奉仕型に移行w)
293名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 18:18:53 ID:IHNCjbqu
ちょっと留守してる間におまいら面白そうなことやってますね
まぜてぇヽ(`Д´)ノウワァァン

完全奉仕型…リズ(とにかく神子優先で)
奉仕型+意地悪…ヒノエ、弁慶、銀、ヤス
ほぼリード型…将臣、知盛、経正兄上
一緒に頑張る(色々な意味で)型…九郎、譲、景時、敦盛(意外と平家で経験つんでそう)
神子攻め型…コレモリン
294名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 20:24:23 ID:3UhxaUC1
どの意見も必ずひとくせあるのが笑えるw
295名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 23:48:37 ID:EaP4n3KN
変態度分けではないがキャラ別にプレイなどに関する考察をしてみた。個人的意見ね。

将…大人の玩具に興味深々。バイブなど使って楽しみそう。けっこう意地悪だったら萌え
九…プレイに興味はない(しらない)が、一度スイッチが入ると絶倫?あのポニーが使えそう
丙…熊野船乗り仕込みの縄術で緊縛プレイ希望。しかし玩具で望美がよがるのが嫌
弁…もう薬だろうが道具だろうが何でも使ってねちっこくやってほしい
譲…闇譲が降臨しない限り慣れないながらも望美に気持ちよくなってほしいと思っている
景…一番普通っぽいがさり気なく望美を導く。玩具は発明品ネタ?
敦…本人は一生懸命。獣姦、発情ネタ(飢えによる)、平家のたしなみネタ希望
リ…どこまでも穏やかに。大人の余裕。
白…舐めたり無自覚の言葉攻めをたっぷりしてほしい
朔…望美狂いの変態朔ネタしか…。内心黒かったら面白い
銀…無意識でも嫌と言ったらぴたりと止める。優しくやりすぎてじらされたりしつこかったり
重…殊勝なフリしてねっとりしつこく変態的に。蜂蜜プレイやクリームプレイ
は喜んでやりそうだが道具は使わない
知…目隠しや緊縛くらいはたまにしそうだが、気持ちよくさせるのは自分じゃないと気が済まない
泰…漏れの中のヤスは鞭使ったり言葉攻めする鬼畜な面と普段からは想像できないほど
優しくするというニ面性がある
ちなみに経正…教育という名のもとに望美に色々テクを教えそうな感じ
自覚してないのに変態(平家ではよくやりますよ的に)だったらイイ

…どなたかこれ使って神SS投下してしてくれまいか…
296名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 00:04:53 ID:gjrqK8LA
嗜好じゃないけど、リズヴァーンは剥いたら、毛深そうだな〜
胸毛もすね毛もチン毛もモシャモシャ生えてそう
297名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 00:10:01 ID:Gh/wKbCS
夏大変そうだな

職人さん、ぜひ体臭香りそうなSSをお願いいたします
298名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 00:10:17 ID:70DcrxSz
私も何故かヤスは床では優しそうな感じを持っているw
299名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 00:19:11 ID:hmF8P1nY
>295
ヤスに萌えたw

あと変態度の項目、とりあえず思い付いたのだけ挙げてみる

道具を多用…将臣、弁慶、ヒノエ、銀(重衡)
言葉責め…弁慶、ヒノエ、譲、銀(重衡)、知盛、ヤス
焦らしプレイ…弁慶、リズ、白龍、銀(重衡)、知盛
薬(同じ効果の術含む)…弁慶、景時、銀(重衡)、ヤス
騎乗位嗜好…ヒノエ、銀(重衡)、知盛

九郎と敦盛は何故か想像できないな
そしてこれは微妙に違うかもしれないが
前戯の暇を与えない、ある意味変態プレイということで
『速攻』も提案したいw

その場合は
速攻…九郎、敦盛、知盛で
300名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 02:31:28 ID:nIhr2jZP
>あのポニーが使えそう

どうやってwww
301名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 02:36:43 ID:REfe37HR
281の野の花攻が気になりますw
302名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 03:02:35 ID:x+6bnR3j
>>300
「んっ…」
不意に背中に感じたくすぐったさに、望美は声を上げた
「?どうした…まだ動いてもいないぞ」
「く、九郎さんの髪っ…くすぐったい」
くすぐったいだけではなさそうな望美の反応に、九郎は口端を吊り上げた
「お前はこうされるのが好きか?」
「っあ…!やだ、くろ、さ…」
九郎は自分の髪を一房とり、望美の背中を這わせる
しつこく何度も同じ軌跡を辿り、そして時折不意を突いて脇腹を撫で上げる
その度に望美の白い肢体が艶めかしくしなった
わずかな毛先の動きにさえ反応する彼女に、九郎は自分の中の何かが満たされるのを感じた

みたいな?くすぐりプレイさ。
漏れなんかの駄文じゃ伝わらんな。神職人降臨お待ちしております
裸に癖毛のポニーテール巻きつけて正座してますからw
303名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 03:12:58 ID:AcXrVhMW
ちょwwwwwwww
今から寝るってのに、萌えちまったじゃないか(*゚д゚)=3
304名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 08:28:44 ID:Xl49Emzy
>>302
萌えス(*´Д`*)
入れてるというのに、随分余裕だな九郎。
でもきっと、感じて締めつけてくる神子に我慢きかなくなるんだろうね。
前戯の暇のない“速攻”ではなく、すぐイっちゃう“速攻”…
305名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 08:38:16 ID:kU2IPJcT
>>304
でも体力はあるw
つか今回武闘派が多くて、無駄に体力ある奴ばっかじゃないかww
306名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 13:33:58 ID:mbiv+sOQ
遅れ馳せながら混ぜて混ぜて(´Д`;)

完全奉仕型…リズ、敦盛、譲、経正
奉仕型+意地悪…ヒノエ、弁慶、銀、怨霊inコレモリン
ほぼリード型…将臣、知盛、景時
一緒に頑張る(色々な意味で)型…九郎、ヤス、パイロン
神子攻め型…もののあはれコレモリン
ケダモノ型…闇譲、頼朝、御館    
ノーマル時の譲は、事前に廁にて抜いてきそうだけど
いざ先輩を前にすると緊張して立たなそうな気がしてならない。
307名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 17:50:28 ID:7UF/OI+o
>>306
ちょw御館ってww

かなり遅れてるが自分も

完全奉仕型…白龍(大小) 、リズ
奉仕型+意地悪…弁慶、銀、 
完全意地悪型・・・頼朝、清盛
ほぼリード型…ヒノエ、九郎、景時、経正
完全リード型・・・将臣、ヤス、忠度
一緒に頑張る(色々な意味で)型…譲、知盛、朔 
神子攻め型…敦盛 、惟盛

・・・なんとなくだが知盛が相手だと主導権の奪い合いをしてそうなイメージがある。
308名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 19:08:42 ID:G4v4DBb8
>>299
全項目に銀(重衡)が入ってるところに神子への執着振りが垣間見えた

>>306
ケダモノ型イイ・・・!漏れの脳内に某事情で嫉妬に狂った八葉+αが
神子をめちゃめちゃに犯している光景が克明に浮かんだw
309名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 19:13:02 ID:AcXrVhMW
>某事情で嫉妬に狂った八葉+αが
ここんとこkwsk(*´∀`)
310名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 20:07:57 ID:qyapKqiO
アンタも好きねぇwwww
311名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 22:28:33 ID:5X9vfki9
好きだからここに来てんだよ
と開き直ってみる
312名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 22:41:02 ID:d0VKJDTJ
>311
こいつぅ(´∀`)σ)∀`)
と言ってみるwww
313名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 22:46:24 ID:mbiv+sOQ
ケダモノ型入れたら引かれると思ってたけど、受け入れてくれる人がいて良かったわ
そんな私はケダモノと化した闇メガネにめちゃくちゃにされた後
「先輩ごめん」と一言残して走り去っていく

そんな光景を思い浮べつつ帰りの電車に揺られてまつ。
チラ裏スマソ
314名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 23:41:00 ID:nkx4HZ98
>313
そんな藻前と是非お友達になりたいww
315名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 00:14:20 ID:aReQKPY0
>>310
おまえも…好きなんだろ?
316将臣×望美SS:2006/05/12(金) 00:34:01 ID:+sHWth3/
道具と嫉妬(と靴下)を使ってちょっとだけ考えてみた。将臣で。
自家発電初投下なので大目にみてね。
次からドゾー
317将臣×望美SS:2006/05/12(金) 00:34:47 ID:+sHWth3/
「ああっ!ん…っ」
「お前が、悪いんだ…」
ぎしぎしとベッドのスプリングが激しく軋む。
夜も近い冬の夕刻、闇が濃くなってゆく望美の部屋には、部屋の主である自分と将臣しかいない。
(どうして…こんなことに…)

望美にはなぜ将臣がこのように怒りを露わにしているのか、まったく検討がつかなかった。
ただ、いつものようにあの家で八葉達と話していただけなのに。
部屋から出てきた将臣は、急に表情を険しくしたかと思うと、望美を彼女の家までひっぱっていったのだ。
…仲間達は驚いていたようだが、追いかけてはこなかった。

服を首までたくし上げられた状態で、流されるまま激しい愛撫を受ける。
何を怒っているのか尋ねても返事はない。ただ行為の激しさと熱さがエスカレートするのみ。
その一方的な気持ちが、望美には悲しかった。
「…いつも、お前はそうだ…」
「将臣くん…?」
そう思っていた時ふと愛撫が途切れ、涙にかすむ視界に将臣を映す。
彼はどこからか、見たことの無い棒のような物を取り出していた。
その方面に疎い望美には、そのゴムに覆われた物が俗に言うバイブだということがわからなかった。
「俺がどんな気持ちで、ずっと…!」
ぐいと足を広げられたと思った次の瞬間、将臣は自分のものと同じくらいのそれを望美に突き立てた。
「!っつ、やあっ…!」
しつこいほどの愛撫と表面の柔らかな素材のため、望美の中が傷つくことはなかった。
しかし初めての乱暴な挿入に、彼女は引きつるように胸をそらせる。
…これまで何度かこういった秘め事を交わしていても、彼はいつも優しかったのに。
将臣はどこか苦しげな表情で、だがその手を緩めることなく奥まで突きたてた。
318将臣×望美SS:2006/05/12(金) 00:35:58 ID:+sHWth3/
「や、だ…これ、抜いて…っ」
「…まだだ」
「…!?」
かちり、と硬い音。その刹那、望美の中でバイブが激しく振動を始めた。
「あああぁっ!!」
いつも感じる熱い挿出の感覚ではない。冷たく、重く、鈍く響く…未知なる快感。
無機質で規則的な振動が、充分過ぎる前戯で焦らされていた望美を翻弄する。
「いや、やぁ…っ!まさ、おみく…んっ、ぁ…!」
将臣は秘所を広げさせられて喘ぎ、自分を呼ぶ少女を見下ろす。
たくし上げただけの服に、未だ足にひっかかっている下着。靴下だって無論履いたままで。
小さな玩具に乱れる、元幼馴染。まるで妹を犯しているようで、彼は強烈な背徳感と征服感に酔う。
「俺だけを見ろよ…なあ?望美…」
「…は、あぅ…んんっ」
上気した頬も、男を誘う桜色の唇も、潤んだこぼれそうな翡翠の瞳も、全て自分のものになったはずなのに。
「奴らばっかり、見んなっ…!」
「ひぁ…!やあぁぁっ!!」
強く抱きしめ、そう吐き捨てたのと望美が一段と高く啼いたのは、ほぼ同時だった。


おわり
以下、真の神職人降臨を願うレス↓
319名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 00:40:23 ID:aReQKPY0
(*´Д`*)ハアハア…GJ!
320名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 00:44:19 ID:lrIHzuoy
何ー!貴様、そげなところで止めよって…!!
余裕のない兄貴GJ…(*´Д`)ハァハァ
321名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 01:12:16 ID:uZntRkwL
GJGJGJ!!!
こんな切羽詰った兄貴ハジメテミタヨ!
激しい嫉妬モエー(´д`*)
322名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 01:42:56 ID:DW7J/uIv
余裕ナスな兄貴OK!!!
目からウロコが落ちた。
323名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 02:04:36 ID:bQQ/paYf
蟹鬼!(かにきで変換したらこんな字に…)
嫉妬の相手はヒノエと想像
兄貴そんなモノどこで手に入れたんだぁー!!
324名無しさん@ピンキー :2006/05/12(金) 02:28:54 ID:bpp4I3tW
嫉妬萌えで兄貴萌えだったが、両者のケコーンに萌える日が来るとは思わんかった。
テラGJ!!!
325名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 02:36:11 ID:4j6Rkq4e
>>323
むしろ入手元ヒノエ
326見習い:2006/05/12(金) 03:05:27 ID:YFDMJ4xM
上にナイスな光臨があるし、職人ではないのでお恥ずかしいですが
暇つぶしに思いついた、譲×望美の駄作をひとつ。


初投稿な上に少々、譲にケダモノが入ってますので、お嫌いな方は読み飛ばして下さいませ。
では行きます。
327名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 03:06:29 ID:YFDMJ4xM
「遅かったですね、先輩」

帰ってきたら、心配そうな顔をした譲君が向かえてくれた。
先日の戦でうけた傷。もう、ほとんど治っていたけど、念のため弁慶さんに見せに行って
そのまま、他の治療の手伝いをしたりして、すっかり遅くなってしまった。

「出かけるなら、なぜ俺に声を掛けてくれないんですか? なかなか帰ってこないから…どれだけ心配したと…」
「弁慶さんの所に治療に行くだけで、近くだし、すぐ帰る予定だったから… でも、心配させちゃってごめんね」
「治療!?先輩、どこかケガでもしていたんですか!?」

なんだか、また心配の種を増やしちゃったかな?
譲君に言うとまた「俺が守れなかったせいで」とか悩んじゃいそうだから、黙ってたんだけど…

「あー、別に大した傷じゃないよ。ちょっと斬られただけだから。それに、もう治ってきたしね」
「ちょっとってそんな…どこをケガしたんですかっ?……見せて下さい」
…困ったな。 受けた傷は左胸にある。
見せて下さいと言われても、ちょっと恥ずかしい位置。 どうしよう…。

そんな困った顔の私を見て、譲君は少し怒ったような表情をしながら
「…やっぱり。大した傷じゃないとかいって、見せられないって事は大ケガなんじゃないですか?」
あらら、譲君…勘違いしてる。仕方ない、ここはちゃんと理由を言わなきゃなのかなぁ?

「ほんと、大した傷じゃないから、ただ…え〜っと位置がね、ちょっと…」
「位置…ですか?」
なんか訝しそうな顔して、メガネを押し上げてる…
「う〜ん、傷は…その、左の胸の所だから…」

「む、胸ですか!?」
「うん…だから…見せるってのはちょっと、はっ…恥ずかしいっていうか…」
328見習い:2006/05/12(金) 03:08:16 ID:YFDMJ4xM
気が付けば、お互い顔が真っ赤だ。 
譲君にいたっては、耳まで赤い。
だから、見せられないって言おうかと思った瞬間

「ちょっと待って下さい。その傷、弁慶さんには見せたんですよね?」
「だって、ほら…治療だし…」
「弁慶さんには見せられて、俺には見せられないって言うんですか?」
「っや…でも…」
いつもなら「治療だもん、仕方ないじゃない!」と言えるのに
今日の譲君は、今までに見たこともないような怖い顔をして、私を見ている。

「どうしちゃったの?ゆず…」
言いかけた途端、私の腕は、強い力で壁際に押さえつけられた。
「いやっ…ちょっ…いたいっ」
「…どうして!どうして先輩はそんな無防備な…」
怒っているのか、泣きそうなのか、何とも言えない表情が、一瞬にして凍り付いた刹那
私の着物の前が乱暴に開かれ、まだ赤みが残る傷が露わになる。

「こん…なとこ… 見せたんですか…」

それから、どうなったのか、よく覚えていない。
気が付いたら押し倒され、強引な…奪っていくかのようなキス。 
彼の舌が私の口中をなぞる。息が出来ない。

「んっ…はぁ…ゆ、ゆず…るく…ん…くるし…」
年下だと思っていたけど、譲君の力はやっぱり男で、押さえつけられると身動きも出来ない。
329見習い:2006/05/12(金) 03:09:35 ID:YFDMJ4xM
「先輩が…いけないんです」
聞いたこともない低い、そして冷たい声。
解かれた帯で両腕が縛られる。
鷲掴みにされた胸からは、うっすらと血が滲む。
「いたっ、いた…いよ」
「先輩は知らないんだ…普段、俺が何を考えているかっ! あなたを他の男に…
 他の男に触れさせるくらいなら…俺が全てを奪う!」

「いやっ…離してっ!」
私がどんなに泣き叫ぼうとも、譲君は無表情のまま、一切の抵抗を許してくれない。
でも…どんなに乱暴にされても、心の奥底で、こうなりたいと思った自分がいるのも感じる。
彼の吐息に、彼の熱に反応する自分がいる。
彼の指が秘所に伸びると、すでに蜜が溢れ出している。
「先輩…こんな風にされても、先輩のココは俺を受け入れる気なんですね」
「ちっ違っ…」
「ふーん、そうですか…でも、身体は正直ですよ」
そう言いながら、細くて長い指が花芯と蜜壷の奥を掻き乱す。
「っ…ん…はぁっ」

「…もう十分かな」
その瞬間、彼の熱いそれが、私を貫いた。
「ひぃっ…い…たっ…あぁ」
意識が遠のく…もう、何が何だかわからない。
熱い吐息、繰り返される振動。
ただ私は、泣きながらも、確かに感じていた。


終わり。
中途半端でごめんなさい。しかも1発目で上げちゃって、更にごめんなさい。
それでは本職の神の光臨を、裸にメガネでお待ちしております。
スレ汚し、失礼しましたー。
330名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 03:22:31 ID:+sHWth3/
リアルタイムで見れたの初めて!GJ!
嫉妬しまくりの譲、巷では恐いとかいわれてるけど漏れは好物w

皆漏れの即興に近いSSに萌えてくれてありがとう
なんだか道具と嫉妬でのネタであれだけってのはもったいない気がしてきた
時間が許せば近いうちもっと長めにして投下し直すかも
その時は生ぬるい目で見守って欲しい
331名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 04:15:01 ID:FZuo/WUK
最近のスレの活性化はなんかもう感涙じゃよー

余裕ない兄貴って新鮮ですた。
そして自分も嫉妬譲大好物っす
332名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 04:30:31 ID:TkxRFTK9
激しくGJ!!!有川兄弟テラモエス(*´Д`*)
333名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 08:19:10 ID:ADyn7eQg
334名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 21:00:23 ID:Vpauu/sX
月森「君がバイオ林初心者だというのは、本当か?」
肯定する
否定する
→即尺ならプロ並

335名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 23:05:33 ID:DRZ/HBMO
・敦盛×神子
だけどどちらかといえば神子×敦盛なくらい神子攻めまくりです。
このスレの姐さん方の考えで神子攻め型にあっつんが多いから
大丈夫だとは思うけどそこそこハードな緊縛ものなので苦手な方はスルーヨロ。
NGワードは「縛」で。
336縛・敦盛×神子:2006/05/12(金) 23:06:23 ID:DRZ/HBMO
「・・・・・神子。これはどういう事なんだ?」
「はい?」
「・・・・痛むのだが」
「そうですか〜」
「“そうですか〜”とかいう問題ではなく・・・」
「・・・・・少し黙っててください。結ぶの大変なんですから」
彼女は口を尖らせながら言う。
「どうして・・・私が・・神子!もうやめてくれ!」
私はついに大声を上げると、何とかかけられた縄を解こうとした。
しかし、幾重にも巻かれているし、首にまで一部がかけられているため、とてもじゃないが解けない。
あまりにもがいていたら自分の鎖にまで絡まりどうしようもなくなった。
「あの・・・・ヒノエ君に教えてもらった緩まない縛り方ですから。どんなにもがいても敦盛さんが・・・・い・た・い・だ・けですよ」
そういって神子は楽しそうに笑った。いろいろな意味で頭がくらくらしてくる。

「やはり・・・・今日はやめないか」
解くのが無理だと分かった私はあきらめておとなしく頼み込む。
しかし、神子はそんな私を見て微笑みながら言った。
「・・・・だって、さっき敦盛さん今日は私の好きにさせてくれるって言いましたよね?」
「・・・・・」
337縛・敦盛×神子:2006/05/12(金) 23:08:07 ID:DRZ/HBMO

「言いましたよね?」
「・・・・・確かに、言った」
「分かってるならいいんですよ」
それだけ言うと縄を結び終えた彼女はそっと私の胸板に手を滑らせた。
「っつ・・・・」
ピクと身体が跳ねる。恥ずかしくなってうつむいている私の顎を神子はつかみ上げた。
「恥ずかしがらなくても大丈夫ですから・・・・」
そして触れるだけの口付けを落とす。

その後彼女の口はゆっくりと下へ降りていき・・・・・
「つっ・・・・・・・・!!」
ゆっくりと口淫を始めた。
いやらしく上目遣いで舐めあげてくる神子。
高まりすぎともいえる興奮に、身を引こうとするが、縄のせいでどうすることもできない。

「うぅぅ・・・・・・・!!」
少しして私が快感を吐き出しそうになった瞬間、彼女は口淫をやめてしまった。
(・・・・・何故?)
無言で訴えかける私に神子はいう。

338縛・敦盛×神子:2006/05/12(金) 23:10:15 ID:DRZ/HBMO

「一人だけ気持ちよくなるだなんてずるいじゃないですか・・・・・」
彼女は妖しく微笑んだ。そっと服をはだけながらこちらへと近づいてくる。
「そんなに残念そうな顔しないでください。私の中で感じさせてあげますから・・・」
神子はそれだけいうと、私のうえにまたがった。
そしてゆっくりと自ら身を沈めていく。
私は何もしていないというのにその花はもうしっとりと濡れていて、難なく私自身が飲まれていく。
「んっ、敦盛さんっ・・・動きますよ?」
「ぇ、あ、うああぁ!」
神子は前かがみになりながら、私の腰に手を乗せて激しく腰を振る。
生々しく感じる彼女の体内の熱さ、快楽に歪む顔、淫らにゆれる胸、
そして自分自身が出たり入ったりするのが見えてさらに煽られて。

「あっ、もう駄目だ・・・神子離せ・・・・・・・」
「別に・・いいです、から・・・んんっ、中に頂戴・・・」
「―――っ!!」
「ひっ、あ、あ、ああぁ!」

私たちは同時に高みへと上り詰めた・・・。


この後ぐだぐだまとまらなかったので終了。読んでくれた方ありがd。
339名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 23:49:03 ID:fnhP0Y8k
GJ!
敦盛の立場の弱さに萌えた。
神子相手に好きにして良いなんて言って、勝てるワケないのにwwww
340名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 00:11:29 ID:6JQkIduS
GJ!!(*´Д`*)ハアハア
敦盛は神子に攻められてこそ敦盛
 
最近投下多くてうれしいな
更なる投下を祈願して、八葉+α全員ばっち恋な自分は、全裸に腰越上と包帯とマスクと鎖と黒頭巾と下がり藤の黒マントと眼鏡とスパッツその他色々で座禅
341名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 00:27:44 ID:OOWF9p+0
最早裸ではないなww
342名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 00:39:15 ID:cVcwmfmK
あっつん…なんて受け受けしい…つか神子が漢前すぎwwww
GJー!!

>>340
おまい着すぎだからww
343名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 00:45:07 ID:b30owC4+
漏れは発情してるあっつんも攻める神子も大好きなリバ派wGJ!

>>340
重装備ですなwそんな貴方と友達になりたい

型分け、変態度分けがたくさんの神降臨のきっかけになっててスゴス
活性化してるし、みんな楽しんでいるのでこの流れ大好きだw

344名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 02:06:19 ID:/0AGj734
>>340
そんなおまいに捧ぐ
弁慶×神子
345名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 02:08:17 ID:/0AGj734
 ふ、と。
 微かなはずのその息が、妙にはっきり聞こえたのは、それまで質素な庵の中を
照らしていた小さな炎も一緒に消えたからだろう。
 暖かそうなオレンジ色の光を受け、淡い影を握っていた手の平も闇の中に沈み、
緊張しすぎてずっと睨んでいた爪先さえ、見えなくなってしまった。
 その事が、ただでさえ大きく打っていた鼓動を早くさせたが、火を消しに行った弁
慶に、背を向ける形で褥に横たわった身体は、ほとんど自分のものではないように
固まっていて、そこにあるはずの指さえ見えない今は、ものすごく遠く感じる。
 この暗闇にあっては、元々何も見えないと言うのに、少女は強く目蓋を閉じた。
「望美さん」
 まるでそれを見計らっていたかのように、燭台の置いてある位置からほとんど動い
ていない彼から声がかかる。
 ああ、ついにこの時が、来てしまった。
 呼ぶ声はとても柔らかくていつもと同じなのに、そこに秘められている意味が望美
の鼓動をいっそう高く跳ねさせた。
「は、はい!」 
 完全に裏返った声に、優しい気配がさらに滲むようにほぐれる。
「そちらに行っても、いいですか?」
 ずるい。
 質問の形を取って入るが、そんな風に聞かれて断われる人がいるわけがない。
 ましてや、その人と一生涯を共に過ごそうと決めた自分ならば、尚更だ。
「……はい」
 そうわかっていても、結局は頷いてしまうのだから。
「ふふ、よかった。君に拒まれたら、どうしようかと思っていましたよ」
 目を閉じていても、望美を包む闇を伝って、彼の動きが見えてくる。
 いや、視界が封じられているからこそ、些細な流れもわかるのだ。
 立ち上がったのも、一歩踏み出したのも。
 ゆるやかな癖を持つ髪を、そっと背中に流したのも。
 そして。
 その長くて器用な指先が、望美が被っていた衣に触れる一瞬手前に、止まったのも。
 息を詰め、触れられるのを待っていた望美は、その手が何か戸惑っているのに不安
を感じた。
「弁慶さん?」
 背中を向けっぱなしだったのが、まずかったのだろうか。
 自分でも分かるほど、緊張しているのだから、もしかして、躊躇させてしまったの
かもしれない。
 しかし、いくら心ではそう思っていても「どうぞ、どうぞ」などと、口に出せるわ
けもないのだが、このまま待ち続けるのも居たたまれないのである。
 恐る恐る振り返ってみたが、闇に慣れてきたとはいえ、瞳に映るのは暗さの濃淡だ
けで、表情のような細かな部分ははかる事が出来なかった。
「あの……」
「望美さん、これは?」
346名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 02:10:00 ID:/0AGj734
 ほんの少し伸びた指が、少女が纏う単衣の上にある物をそっとつかむ。
「え、先生の外套です。これ着てたら緊張しないかと思って……」
 師である彼には、本当にいろいろと教えてもらったし、弁慶と生きていくのを選ん
だ今でも、頼りにしており、この世界に身内のいない望美にとっては、特別な存在
である。
 だからこそ、一大事であるこのときに、その強さを習いたかった。
「……そうですか、では、これは?」
 その外套の内側に即席で作ったポケットの中に、弁慶の指が忍び込んだ。
 胸の膨らみに触れるか触れないかの際どい位置で、思わず華奢な背中は震えてみせ
たが、質問はまだ続いているので逃げるのは無理である。
「あ、譲くんの眼鏡です。お守り代わりにって」
 そんな物が必要あるはずもないのだが、とにかく初めてである望美にとっては、藁
でも何でも良いから縋りたいのも、本音なのであった。
「では、これは……景時、ですか?」
「はい。景時さんがこの香りは緊張に良いんだよって……」
 眼鏡の横から出てきた匂い袋と、続いてぞろぞろと出てきた様々な品には、一点づ
つ弁慶にも馴染みのありすぎる彼らの名前がついて出てきた。
 その数、六つ。
「おや、一つ足りませんね。望美さん、ヒノエからは何も貰わなかったんですか?」
 誰よりも贈り物に慣れているはずの甥が、こんな時に、手ぶらで済ませているはず
もない。
 しかし、弁慶がどれほど探っても、今しも底に穴が空きそうな懐には、もう何も
入っていなかった。
「ヒノエくんからは、その……」
 なにやら言い辛そうな口調に、まさか、との気持ちが湧き上がる。
「望美さん、もしかして君は」
 それまで外套を持ち上げていただけだった弁慶の腕が、さっとしなやかな脚へと
伸び、単衣の裾を割った。
「あ!」
 急な刺激にビクリと強張った身体だが、男の手はその柔肌とは薄い生地によって遮
断されていた。
「これは、いくらなんでもいけませんよ」
「だって、だって! 心もとなかったんです!」
 弁慶の手の平に触れているのは、ぴったりと太腿を覆うヒノエが愛用している履物
と同型の物であった。
 裾に綺麗な刺繍が施されているあたり、彼の抜け目のなさがうかがえる。
「君の肌に触れるのは、僕だけで十分なんですよ。それを、今宵じっくりと教えてあ
げましょう」
「え、え……」
 見えなくてもわかる呑まれるほどの気迫に、少女が抗えたのはほんの一瞬。
 まさに、男に吹き消された小さな炎のごとき、か弱さしかなかった。

 備えあれば憂いなしとは言うものの、何事も過ぎたるは及ばざるが如し。
 程々が一番なのである。
347名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 02:11:12 ID:/0AGj734
>>340
エロくなくてスマン
あまりに面白かったので便乗してしまった

さて、自分もフルセットで正座するか
348名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 02:26:54 ID:b30owC4+
のおぉォ!!くっきりはっきり想像しちまったジャマイカ!ww
340じゃないがいいもの読ませていただいたw
349名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 02:42:22 ID:D02tWsEA
神が連続して降臨しとる……!!ありがたや〜。
さすが日本は八百万の神のいる国だな!

先生の外套で吹いた。
そしてメガネの無い譲がどうなってるのかとても気になるw
350名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 03:58:10 ID:PEwVF4fo
気になるといえばスパッツのないヒノエもw
下 半 身 だけ 裸 だったらワロスw
351名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 04:48:14 ID:0crNJCZK
そんな見えそうで見えない格好・・・・!!!






許す(*´Д`*)
352340:2006/05/13(土) 08:38:13 ID:6JQkIduS
ぎゃ!!
GJ!Gj!超GJ!!
禿萌えた(*´Д`*)ハアハア
 
神よ、自分の発言なんかで降臨してくれて本当ありがとう
これからも全裸に重装備座禅で待ち続けるよ

353名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 09:46:57 ID:6JQkIduS
>>350
真夜中、船の上で潮風にふかれながらヒノエはいた。
―今ごろ姫君はあいつと…
ヒノエの胸を嫉妬の熱風が吹き荒ぶ。
「オレもまだまだだな」

未だ胸にある痛みを苦笑で堪え、ヒノエは愛した神子姫の幸いを祈った。
フ〇チンで。
354350:2006/05/13(土) 10:51:07 ID:4kArOINr
>>353
反応してくれてd!
潮風にぶらぶらさせてるヒノエワロタw
355名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 14:51:20 ID:cVcwmfmK
初夜キタキタキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

と思ったらそんなオチwwwwwダージリン吹いたww
356名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 16:05:39 ID:AY9IBeeK
勇者ふる○んを髣髴とさせるヒノエワロスw
357名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 16:47:50 ID:rQydlQMF
なんかスレのびてると思ってきたみたらこんなことに!
神さま方、GJ!テラGJ!

おかしらは叔父上君と神子が夫婦になった日から
傷心でどうにかなってしまわれた…
といううわさが水軍兵の間でしばらく流れてそうだw
358名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 17:37:53 ID:cVcwmfmK
>>353
ちょw別当何やってんの別当ww

水軍衆から腫れ物に触るような扱いをされる熊野別当…
359名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 18:18:19 ID:6JQkIduS
型分け、変態度分けに触発されてやってみた
セクース心技体傾向分け
 
技より数派(体)
九郎、兄貴、譲
 
技巧派(技)
銀、弁慶、ヒノエ
 
セクースは心だ!派(心)
師匠、洗濯奉行

番外(未知数)
白龍、知盛、ヤス、敦盛
 
総合的に見ると一番の戦上手は銀か弁慶かな、と思う
あと獣神子もかなりの戦上手だろう
360名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 18:26:58 ID:ZDEnODUG
>>359
未知数スゴスww
なんか素晴らしい可能性を感じさせる言い方だwww

ここ最近の色々な比較を見てて思ったんだが
銀×獣神子(リバ)ってありそうでないな
361名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 18:28:10 ID:Wv56LwjF
技より数派(体):銀杏、兄貴、師匠

技巧派(技):銀、黒頭巾、スパッツ、知盛

セクースは心だ!派(心):眼鏡、洗濯、敦盛

番外:
無邪気の勝利=白龍
技派のような心派のような=ヤス

便乗してやった
特にも反省していない
洗濯もわりと技派のような気もするw
362縛・敦盛×神子:2006/05/13(土) 19:49:04 ID:TKzcoubj
じゃあ自分も便乗。コルダとネオアンも入れてみる。

技より数派(体):兄貴 、知盛、獣神子、土、

技巧派(技):経正兄上、銀、黒頭巾、別当、月、木、金、新聞記者以外の皆様、

セクースは心だ!派(心):眼鏡、洗濯、師匠 、九郎、火、王、新聞記者、ゴス子

番外: 白龍→未知数
   敦盛・水・ルネ→技というか心というかとりあえず苛めたい

遙かの流れの中自分は全裸で変なお面かぶってチェロと笛と琵琶を演奏しつつ待ってる。
363名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 19:50:32 ID:TKzcoubj
のおぉお!!クッキー残ってたorz
364名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 19:56:19 ID:6JQkIduS
>>362
技巧派の金ってくがねじゃないよね?
にゃんこ先生だよね?
365名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 20:13:54 ID:oRQDc1hl
>テクニシャン(あえてバター犬とは言わないぞ)金

誰が仕込んだんだ誰がw
366名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 21:21:16 ID:axw5ypab
この前の金x神子蜂蜜SS思い出したw
あの金はカワイスだった(*´∀`)
367名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 22:18:53 ID:b30owC4+
むしろバター犬な銀を妄想しちまった漏れってorz
どっかの姐さんもいってたけど、蜂蜜とかクリームとかチョコとか
食べものを神子に塗りたくってそれを舐めとる銀にテラ萌えなんだyo!!
368名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 22:32:05 ID:Zz2dZCrS
362はどのような状況なんだろう
笛の演奏は手が使えなくても鼻の穴に突っ込めばなんとかなりそうだが、
チェロと琵琶の同時演奏は…

ってリコーダーじゃなくて横笛だったら鼻に突っ込んでも駄目か

ぷぴー
369名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 22:55:57 ID:mue86FCq
362は阿修羅なんだよ
370名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 23:22:22 ID:RxKadV7i
つい楽器を奏でる魔界のプリンス美男子アシュラマンを想像しました
371お仕置き・柚木×香穂子:2006/05/14(日) 11:20:31 ID:3lhqYNGS
・柚木×香穂子
もちろん黒い方の柚木様です。
黒通り越してS入っちゃったのでそういうの苦手な方はスルーよろ。
NGワードは「お仕置き」でお願いします。
372お仕置き・柚木×香穂子:2006/05/14(日) 11:22:21 ID:3lhqYNGS

私が先輩の家に着いたときから彼は様子がおかしかった。
学校でのものとは違う本来の顔を見せている・・・・
というのは二人きりではいつものことだからもう気にはならない。
ただ、それとは別になんだか怒りのオーラがでているというか・・・。

先輩の自室に通してもらった後も会話がつづかず気まずい。
(・・・なんか私悪いことしたのかな)
頭をひねったが特に思いあたることはない。

「香穂子」
「え、何っ!?」
急に声をかけられびくっとする。
「何をそんなに驚いてるんだ?・・・やましいことでもある?」
(そんなまさか・・・)
私は首をフルフルと横に振る。
「本当に?ふーん・・・俺が知らないとでも思ってるの」
「・・・何を?」
「自覚もないのか。たいしたものだなあ?出かけたんだろ、この前、月森と」
「あ・・・」
そういえばそうだった。
でも彼の気晴らしに付き合ってあげただけ。ただそれだけのこと。
373お仕置き・柚木×香穂子:2006/05/14(日) 11:23:33 ID:3lhqYNGS

「いえ、それはただ成り行きでそうなっただけで、別に月森君とは・・・・」
きちんと説明して彼とはなんでもないことを強調する。
でも柚木先輩はどうも納得いかないみたいで。
「ふぅん。でも二人で出かけたのは事実だよな?それも俺に黙って」
彼はそういって学校で見せているような、笑顔を顔に浮かべた。
「・・・」
そんなこと無駄に話すよりは黙っていたほうがいいと思ったんだけど・・・。
どうやら逆効果だったらしい。どうみても彼は怒っている。

(とりあえず謝ろうか・・・・・)
一瞬そう思った。でも、よく考えればそこまで悪いことをしたわけではないという気もする。
そんなことを考えながら黙っていると先輩はその間に私に近づいてきた。

「香穂子。俺に嫉妬なんかさせた罰だ。今日は自分で脱げ」
(・・・“自分で脱げ”っていった今?そんなの・・・冗談じゃない!)
思わず文句を言いそうになったけど、柚木先輩は相変わらずにっこり笑いながらこっちを見ている。
顔は笑ってるけどその目は・・・
(本気だよ・・・)

それから彼は何もいわずにただこちらを眺め続ける。
はじめはビビっていたが、なめるような視線に私はだんだん興奮してきた。
374お仕置き・柚木×香穂子:2006/05/14(日) 11:24:38 ID:3lhqYNGS

(うっ・・・まあ先輩の前で裸になるのは初めてじゃないんだし、とりあえず機嫌直してくれるなら・・・・)
私は覚悟を決めて服を脱ぎ始めた。
(これって完全ストリップ・・・・よね)
先輩の視線を気にしつつ一枚づつ脱いでいったが、さすがに最後の一枚になると恥ずかしくて腕を止める。
さすがに・・これは辛い。

「どうしたの?ちゃんと最後まで脱いでくれないと俺の機嫌は直らないよ」
また満面の笑み。
(もう嫌だ!)と叫んでしまいたかったが、これ以上彼を怒らせるのはごめんなので。
私は真っ赤になりながら下着も取り払った。

(えっ!?どうして・・・・・?)
何にもしていないのに濡れ始めている自分に驚く。
「もっと足開いてよ。俺によくみえるように・・・」
その言葉に誘われるまま足をゆっくり開いていく・・。

375お仕置き・柚木×香穂子:2006/05/14(日) 11:25:51 ID:3lhqYNGS
先輩は開かれた奥を見ると鼻で笑った。
「もう溢れてやがる・・・淫乱な女だな」
そういうと彼はそこに顔を近づけて息をふっと吹きかけた。
「んんっ!!」
そんな軽すぎる刺激にも体は震えてしまって。
「もっとしたい?」
さっきとは違う意地悪そうな笑みをたたえた先輩に尋ねられて私は素直にうなづいた。

「ふ〜ん。じゃあ一人でやりなよ。俺見ててやるから」
(そ、そんな・・・・・)
またも非情な彼の言葉。でも身体は快楽を求め始めている。

私は仕方なく指を自分の蜜花に差し入れはじめた。
鈍い水音とともにゆっくりと、でも抵抗もなくそれは飲まれていって。
「んぁ・・・んんっ」
「すごくいい眺め・・・」
「いやっ、そんなこと言わないで・・・」
そうしている間にも蜜はどんどん溢れ出しすべりをよくしていた。
私の吐息と蜜花から溢れる音だけが部屋に響く。
その音が生み出す羞恥に耐えられなくだったが、それとは裏腹に手の動きはだんだんと速くなっていく・・・。
376お仕置き・柚木×香穂子:2006/05/14(日) 11:27:02 ID:3lhqYNGS
そのうちに下だけでは足りず自ら胸に手を伸ばした。すると彼はその腕を抑えてしまう。
「んんっ、どうして・・・?」
(もうすこしでいけそうだったのに・・・)
「一人だけで気持ちよくなってるのみたらなんかむかついた」
彼はそれだけいうと自分のものを取り出した。
そしてそれを私の頬ににこすりつけてくる。
青臭い、それでいて官能的な香りが鼻について。

「どうして欲しい?言えるだろ」
「・・欲しい」「何が?」
「先輩のが欲しいの!」
耐え切れず涙目で怒鳴った。
「ふふ、ずいぶん必死なんだな・・・」

先輩は私をひっくり返し抱きかかえるようにするとはいってきた。
ズブッという鈍い水音。体中を電気が走ったような快感がめぐる。
「あぁぁ!!ああぁ!」
彼ははじめから激しく腰を使った。
私も自分のいいところに当るように負けじと腰を動かす。
ズブッ・・ヌプッ・・ズブッ・・
「あ、あ、うあぁ!!」自分の嬌声と水音が響く。
377お仕置き・柚木×香穂子:2006/05/14(日) 11:28:16 ID:3lhqYNGS
「先輩、私・・もう」
「イケよ・・・」
「あ、もうだめっ!イクッ・・。あ、あ、あああぁっ!」
先輩が一際激しく突き上げると、私は一気に高みへと上り詰めた。

そしてきつく締め上げたのだがまだ・・・・柚木先輩は私の中で堅いままで。
「えっ嘘!?先輩、イってな・・・あぁ!」
彼ははまた律動を開始する。
イッたばっかで感じやすい身体には大きすぎる快感。
「も・・やめて・・激しすぎる・」
私が頼むと彼は満足そうに笑いながらいった。
「やめないよ。お前の腰しばらく使い物にならなくするんだから。他の男と出かけたりなんかしないようにね」
私は血の気がひいた。
「・・・っ」
何とか彼を抜こうとするがしっかり腰をつかまれていて動けない。
「いまさら止めようとしても無駄だよ。それに淫乱なんだからここでやめられても自分がつらいだけだろ?」
そういうと今度は胸にも手をかけ始めた。
「もう・・許して」
涙ながらに訴えたが結局聞き入れてもらえず、夕方近くになり私は意識を失ってしまった。

378お仕置き・柚木×香穂子:2006/05/14(日) 11:29:13 ID:3lhqYNGS

そして私は朝の日差しに目を覚ました。
(・・・一晩たっちゃったんだ)
立ち上がろうとしたけど腰に力が入らず動けない。
あたりを見回すとそこは柚木先輩の部屋だということは分かった。
彼の姿はなかったが、身体はすでにしっかり清められていて毛布がかけられていた。

(・・・眠いや)
まだ疲れがとれてないらしい。
私は楽な体勢をとって再び横になると、昨日のことを思い返した。
(・・・確かに二人きり出掛けたのは私が悪かったのかな。ただ先輩もひどいといえばひどいし・・・うん、でもやっぱり謝ることにしよう・・・)
私はまた目を閉じると眠りにおちていった。
   

グダグダですが終了。読んでくれた方ありがd。

あと確かに琵琶とチェロと笛の同時演奏は無理だw
というわけで全裸+お面+アメージング!と叫ぶ+チェロ演奏にしとく。
それから金はにゃんこ先生のつもりだったけどもうどっちでもいいやw

379名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 11:49:59 ID:2LHSsKq7
GJ!GJ!!
黒柚木(*´Д`*)ハアハア
大好物です(*´Д`*)ハアハア
 
たしかにくがねもにゃんこ先生もゴールドフィンガーっぽいなw
いや…くがねはゴールドタング(舌)か
380名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 13:41:03 ID:aLH3vPOz
柚木(*´Д`*)
勃起がおさまらなくて貧血になりそうだ。
GJすぎる!
381名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 14:03:53 ID:Umy2fo11
うっはあw黒柚木最高ww
GJ!久々のコルダだし萌えたよ!!
382名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 10:25:22 ID:alryUF5S
ぬおーコルダキター!!
超GJ!!ブラボォォォォ―――――!!
じゃあ漏れはチェロに合わせてピアノを弾くことにするよw
というか姐さんにはチェロ演奏より筆を執って欲しいけど。
そいえばこのスレって他人数プレイは駄目なの?
いや、自分は書けないんだけど見ないなーと思ったから。
383名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 11:11:16 ID:CAVxw/+S
質問する前に少し前のログぐらい嫁よ
384名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 11:24:32 ID:umfkZg5q
>>382
>>197-200らへんな

最近はスレの流れも早かったし仕方ないさ
385名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 12:43:40 ID:LIPBnxTy
多人数プレイネタといえば思いつくのは

アンジェ=サクリアの補給(ネオは知らない)
遙か=五行の補給(保管庫の作品にもあったネタ)

ぐらいなんだが、コルダはどうにも思いつかないな。
386名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 12:49:20 ID:zhVTTfO8
つ【合奏】
387名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 16:03:53 ID:vkcELK8P
すごいことになりそうだなオイw
388名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 17:02:51 ID:kfBt/wu8
>>382のピアノはきっと土浦だろうが個人的にはピッツアであってほしい。
ネオ案はあれだ、みんなでアンジェの食事会とか?
389名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 20:15:10 ID:w3IWAqp8
そこで女体盛りですよ。
390名無しさん@ピンキー :2006/05/15(月) 21:53:30 ID:avaVKyLK
黒柚木GJ。
それはそうと、自分、>362の笛が、横笛なのかフルートなのか、3日間悩んでるw
391名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 22:15:50 ID:hXkShSC5
>390
そう言われると気になるなw
チェロと琵琶の間だから、どっちともとれるが。

さて、自分は神子との初夜が何度やっても満足させられなくて
逆鱗を使ってリトライしまくりのあの方を妄想しつつ
全裸で顔に布巻いて神の光臨を待つ正座でもしとく
392名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 22:20:31 ID:EFWqqnBB
敦盛・水・ルネ苛めたいとか言ってるし敦盛SS書いてるから
横笛だと思ってたけど、黒柚木様かいてるもんねえ。
まあとりあえず362の職人さんはSっぽいなwとかオモタ。

そして多人数プレイなら遥か3で平家に捕まって・・・とか考えた。
平家の皆様、あと銀より重衡に萌える自分的には最高。
393392:2006/05/15(月) 22:22:42 ID:EFWqqnBB
忘れてた。
つBP150
394名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 22:42:42 ID:FM4EwJ3U
>>392
平家のみなさまそんなにひどい男たちじゃないw
395名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 23:56:46 ID:OS8i0Z2C
コレモリン(怨霊後)なら…コレモリン(怨霊後)ならきっと
なんとかしてくれる…!(AA略

そこにヒマ人チモが面白そうな匂いを嗅ぎつけて、のそのそやってくるのね。
で、乗り気でない経正も、無理矢理誘い込むのね。
重衡とか案外好き者だから喜んでやるかもしんない。

最後に兄貴まで呼ばれるて、お互いの顔を見てガーン!となるんだけど
望美の痴態に耐えられず、ついに兄貴も(ry


みたいなの書いてくれる神はいないものでしょうか(*´Д`)
396名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 07:32:26 ID:4vupULOM
それすごくいいなw無理やり誘い込まれる経正兄上(*´Д`) 経正兄上(*´Д`)
敦盛も入れてやってほしいがそれは難しいか。

あと一応笛は横笛のつもりだった。でもやっぱ横笛でもフルートでも口笛でもクラリネットでもいいよw
ネオロマは素敵だ。ではチェロと琵琶を交互に演奏するのに励みます。

397名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 10:52:26 ID:6QJ4JL4z
忠度殿もいれてしまえw
そしてコレモリンよりはチモだと思われ。

>>396
クラリネットもか!そして口笛は誰だ?
あと上のほうでも誰か言ってるけどおまいさんは萌を文にできると思うから、
気が向いたら萌をお裾分けしてくれ。
もちろん他の職人さんも頼む。
初心に返って裸に靴下でまっとるよ。
398名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 17:12:34 ID:VSiE0T8q
>391
変えられない運命もあるわけだがw
そんな先生テラミタスwwwww
399名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 18:03:32 ID:m5FNt9E/
>>398
神子、すまない…また私は先に…
もう一度やり直そう…この運命を

と言いながら逆鱗を握り締める先生

もしくは何度も違う時空の神子を踏み台に練習し、百戦錬磨バッチコイな先生
どっちでもテラモエスw
400名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 21:06:03 ID:LA2LxCmu
逆鱗持ってる人って実はもう一人いるよね?と思ってしまった。
いや、さすがに満足させられないことはないと思うんだけど、一応ね?
401名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 21:08:03 ID:6L8w/eTh
>>397
口笛は別当殿では?
そういや十六夜では彼も逆鱗持ちなんだよね。
もっとも先生と違って百戦錬磨だからリトライの必要なさそうだけど。
そもそも神子が帰る前の晩においしくいただいちゃってそうだし。
402名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 21:23:03 ID:kxNTP8Uf
>>399
でも先生も、前に出てた兄貴と同じく無駄に体力あるだろうし、
わざわざ戻らなくてもすぐに第2ラウンド行きそうなもんだがw
403名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 21:32:32 ID:qF/IaxUY
>402
いえいえ、やはりそこは格式というか「初めて」というのに拘りたいのではないでしょうかw
404名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 22:03:07 ID:WiRahPED
>>399
神子を踏み台に出来る先生なんか先生じゃないやい
先生はやっぱり神子至上主義じゃないと
405名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 22:12:43 ID:m5FNt9E/
踏み台って言い方が悪かったか。
先生のことだから、どの時空でも全身全霊を込めてしたはずだね
406名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 00:54:28 ID://1ynU1+
リズのことだから最初の時空で最初の神子とのエチでつまずいて
例によってそのままグルグルグルグル回ってるんじゃまいか
迷宮の山のようなリズの失われた記憶の結晶の数にワラタよw
何万周やり直したんだ先生?w
407名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 17:16:46 ID:ho2i4NrV
リズ先生初体験祭りの中、ネオアン新聞記者・教団長様萌の自分が通りますよ。
分かってたけどこのスレにほとんど影も形もなくてワロスw
この二人虹サイトも少ないんだこのやろーorz
408名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 17:42:08 ID:bcAo96WN
教団長様に攻められ恥じらうゴス子タソも萌えだな(*´д`*)

まぁ、萌えがない時は自家発電ですよ、姐さん(´;ω;)ヾ(・ω・)
409名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 20:20:52 ID:AD9Agv1D
突発ネオアン投下します
新聞記者と妻で初夜後ネタ
410ネオアン新聞記者と妻 1/3:2006/05/17(水) 20:21:51 ID:AD9Agv1D

「……ん……ん」
 未だ寝ぼけているらしい少女は、焦点を結んでいない眼差しで傍らの男を見上げ、幾度か瞬いてみせる。
「────おはよう、アンジェ」
 微笑みながら告げると、その声で完全に覚醒したのか、アンジェリークの双眸に宿る光がはっきりとしたものに変わった。同時に昨晩の事を思い出したらしく、愛らしい薔薇色の頬がより赤味を増していく。
 それを隠すようにうつむきながら、少女はゆっくりと上半身を起こした。躊躇うように数秒、間をおいてから、アンジェリークは傍らの伴侶へ視線を向けた。
「……あ、あの、べルナール兄さ……」
 呼びかけようとした唇にそっと指先を当てると、エメラルドの瞳が不思議そうに見上げてくる。問いかけるようなその視線に微笑して、べルナールは少女のそばに顔を寄せ、低く囁いた。
「だめだよ、アンジェ。君がもう『小さなアンジェ』じゃないように、僕ももう『べルナール兄さん』じゃないだろう?」
「……!」
 指摘されて初めて気づいたのだろう、アンジェリークは大きく目を見開いた後、一気に頬を紅潮させ、困ったように視線をさまよわせた。
 少女の唇に当てていた指先をその頬へと滑らせ、手のひら全体で包み込むように添えると、さまよっていた眼差しがべルナールへと向けられる。
 羞恥からか、それとも起きたばかりだからか、わずかに潤んだ双眸に見つめられ、べルナールは一瞬言葉に詰まったが、すぐに「アンジェ」と優しく伴侶の名を呼んだ。そのまま少女の耳元に唇を近づけて、今度は至近距離で告げる。
「僕の可愛い奥さん────……僕を、名前で呼んでごらん」
「べ、……べルナール……」
 今までの呼び名から『兄さん』を除くだけだというのに、アンジェリークは首筋まで朱に染めていた。昨夜、べルナールが至るところに刻んだ証しすらまぎれてしまうほど赤くなっている少女に愛しさが込み上げて、思わず微笑んでしまう。
411ネオアン新聞記者と妻 2/3:2006/05/17(水) 20:24:00 ID:AD9Agv1D
「……もう一回」
 柄にもなくねだりながら、間近にあった耳朶を甘噛みすると、途端にアンジェリークの体がびくりと跳ねた。
「べル、ナール……んっ」
 耳の内に舌を滑り込ませてなぶれば、散々耳が弱い事を示していた少女は小さな声をあげ、反射的に身を捩って逃れようとする。けれど、彼女の頬に添えられているべルナールの手がそれを許さない。
「べ、べルナール兄さ……」
 おそらくは行為を止めようと咄嗟に出た呼びかけは以前のもの。それにべルナールは苦笑して、空いていた片手をアンジェリークの胸元へと移動させた。
「アンジェ、」
 促すように名を呼んで、下着をつけていない寝間着越しに少女の胸、その先端の飾りを刺激する。最初は指先で優しく撫でるように、次第に擦るように触れ続けていると、アンジェリークの唇から甘い吐息がこぼれ出す。
「あ、……はぁ……っ」
「アンジェ……ほら、ちゃんと名前を呼んで」
「べルナール……あん、ア……っ」
 布越しの感触が物足りなくなって、べルナールは寝間着の内側に手を差し入れ、二本の指で直に胸の飾りを挟み込み、強く擦った。直接的な刺激に少女の嬌声が一層高くなる。
「あ、あっ……ふぁ、んっ……アァっ!」
 昨晩のように余裕なく乱れ、上り詰める姿が、べルナールの理性を軋ませる。頬に当てていた手を、今度は下半身へと伸ばす。だが、胸を弄る手はそのままだ。
 同様に少女の耳をなぶっていた唇はすでに頬へと移って、なだめるように優しいキスを降らせている。
 頬に、額に、唇に、繰り返されるキスを受け、アンジェリークは快楽に濡れた瞳をべルナールへと向けた。
「…………っ!」
 瞬間、太股の間に違和感を感じたのだろう、アンジェリークが大きく息を詰める。閉じようとする両足に逆らう形で奥へと手を伸ばし、指先が濡れた感触に行き当たったところで、べルナールはもう一度アンジェリークの頬に口づけた。
 入り口の辺りを軽く掻き回すように指を動かすと、少女の呼吸が引きつった。快感の色濃く窺える反応に気をよくし、さらに花芯を弾くように触れ、刺激を与えていく。
 逐一びくびくと跳ね、痙攣するアンジェリークの体は、快楽に慣れていないためか、すでに限界が近い。べルナールが二本の指で秘所の中心を摘み、挟むようにして擦った瞬間、少女は一際高い声をあげ、身を捩った。
412ネオアン新聞記者と妻 3/3:2006/05/17(水) 20:25:33 ID:AD9Agv1D
「やぁっ……あ、ひぁ、あっ……ああんっ!」
 涙をこぼしながら達し、力の抜けたアンジェリークの体を優しく抱き寄せて、べルナールは微笑んでみせた。
「奥さんが可愛すぎるのも問題かもしれないな。あんまり可愛いと……僕の方に余裕がなくなってしまうよ」
 そう言うものの、未だ行為に慣れていない伴侶にこれ以上を強要するつもりは全くない。余裕と対極に位置する忍耐をもって相手を労るのも、年長者として当然の配慮だった。
 達したばかりで力が入らないのか、アンジェリークはべルナールにもたれかかるように体を預けている。
 しばらくして、ゆっくりとその面が上げられ、間近にあるべルナールの顔をのぞき込んだ。
「兄さん……あ、」
 呼びかけて、途中で気づいたらしく口を閉ざす。少女の様子を見て、べルナールは苦笑を浮かべた。
「そんなに呼びづらい? でも『兄さん』だと、こうして君を抱き締めていても、君と一緒に眠っていても、何だかいけない事をしているような気になってしまうよ」
「あ……そういう理由だったのね。だったら、その、呼び捨ては慣れるまでもう少しかかるかもしれないけれど……自然に呼べるようになるまで『旦那様』じゃダメかしら?」
「…………旦那、様?」
 少女の口から発せられた予想外の単語に、べルナールが大きく目を見開く。だが、良案だと思ったらしいアンジェリークは、相手のそんな反応に構わず、言葉を並べていった。
「ええ、だって兄さ……旦那様は私を奥さんって呼んでくれるでしょう? だから……」
「…………」
 聞きようによってはひどくマニアックなその呼び名に、べルナールはしばし黙り込んでいたが、結局は笑ってそれを受け入れた。
「僕の可愛い奥さんの頼みを断るわけにはいかないね。だけど……なるべく早く名前で呼ぶようにはしてほしいな」
「? どうして?」
「君みたいな可愛い奥さんに『旦那様』なんて呼ばれていたら、今以上に歯止めが利かなくなりそうだからね」
 さらりと告げられ、真っ赤になったアンジェリークの羞恥をよそに────べルナールの言葉は二晩と経たないうちに立証される事となるのであった。
413名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 20:29:14 ID:AD9Agv1D
ゴス子にご奉仕させたかったんだが力量不足で書けんかった
突発とはいえ中途半端なとこで切ってスマソ
414名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 21:33:23 ID:n1Fy6RLz
イイヨー!まだ記者さん攻略してないんだけど萌えたよ(*´д`*)ハァハァハァアハァ
ゴス子は受身でイイ!(・∀・)
415檸檬・九郎×望美:2006/05/17(水) 22:25:49 ID:PKVklzTt
・九郎×望美
九郎さんが結構Sっぽくて、黒いです。
そういうのありえない・苦手って方はスルーよろ。
NGワードは「檸檬」でお願いします。
416檸檬・九郎×望美:2006/05/17(水) 22:28:03 ID:PKVklzTt
お前が好きだ。好きで好きで仕方がないんだ。
だから・・・俺以外見ないで欲しい。そう思うのは俺の我儘なのか―――?

束の間の穏やかな時がながれていた秋の初め。
「ん、ぅん?く、ろう、さ・・・?」「・・・・起きたのか」
俺は六波羅の屋敷にに望美を連れ込んでいた。
「気分はどうだ?なんだか疲れていたようだが・・・よく眠れたか?」
連れ込んだというか一度来たいというから招いたところ、
彼女が目を離した隙に眠り込み、そのまま朝になっただだけなのだが。
「あ・・私せっかく誘ってもらったのに寝ちゃって・・・でも、良く眠れました。」
望美はそういって笑う。(何にも知らないで・・・)
彼女は目をこすると、ゆっくり体を伸ばそうとしたのだが・・
ーガチャン。

それは叶わなかった。
「−っ!?え、何これ・・・?」鈍い金属音が響く。
「それか?・・見てわからないか。手枷だ」
俺は起き上がろうとした彼女に覆い被さりながら告げた。
・・・うっすら笑いながら。きっと最低な顔をしているだろう。
「えっ・・?ちょっと!手枷って何・・・!!」
「俺がしたんだ。お前が逃げられないように」これからお前を犯すために・・・。
417檸檬・九郎×望美:2006/05/17(水) 22:30:29 ID:PKVklzTt

「何言って・・・・?冗談・・・ですよね?」
望美はまだ俺がふざけていると思っているようだった。
俺は彼女の問いに答える代わりに
「いやっ!いやぁ・・・・!」
もう片方の腕にも鎖を巻きつけた。もうお前は逃げられない。

今は普段ならまだ日が出ている時刻のはずだが、
今日は朝からから俺の心の中を映したかのような黒雲が広がり、この部屋の中は薄暗い。
「九郎さん・・・・・本当にやめて!!」
この部屋にある明かりらしい明かりは蝋燭の炎と、それを鈍く反射している手枷の光だけ。
やっと必死になって抵抗を始めてもがく望美の髪は乱れ、目からは涙が溢れていた。
こんな暗い中でもお前の涙が見えるのは罪悪感からなのだろうか・・・?
「残念だな、もう止められない。・・・・一度だけでいい、我慢してくれ」
俺は馬乗りになると彼女の服を脱がしにかかった。

・・・本当は一度だけでいいなんて嘘。ただお前を愛しているから抱きたいだけなのに。
でもきっとこんな一方的な想い受けとめてはくれないだろうから・・・。
だからせめて・・一度だけ、身体だけでも・・・。
418檸檬・九郎×望美:2006/05/17(水) 22:31:38 ID:PKVklzTt

望美はその後も抵抗を続けていたが、もともとの力の差の上に手が不自由な事もあって、全然意味をなしていなかった。
それをいいことに上半身をあらわにさせると俺は望美の胸の突起に舌を這わせる。
「いやだぁ・・・!本当にやめて・・」
とめどなくあふれていく望美の涙。怖いから?痛いから?
泣き顔を見たくなかった俺は彼女の首筋に顔をうずめた。白い肌をなめ上げてそのまま跡を残して。
体のラインを下りながら、彼女の下着へと手をかける。
「・・・望美・・愛している」
俺は自然に小さくつぶやいていた。・・・・お前の耳には届かなかったみたいだけど。
でもそのほうがよかったのかもしれなかった。
もし届いていたら、この気持ちまで嘘と捉えられていたかもしれないから。

滑り込ませた手はすぐに下着を取り払い、快楽にぬれ始めたそこへと手が伸びた。
蜜花の周りをなぞるようにして刺激を与え始める。
「んぁぁ!あ、あ、・・・」「もっと声をだせ」
感情を押し殺し、彼女の姿を見下しながら冷たくいった。
しばらくすると表情にもだんだんと快楽の色が見えはじめてきた。
片手でその顎を持ち上げ唇を重ねる。
「ん、んっ・・・」
419檸檬・九郎×望美:2006/05/17(水) 22:32:50 ID:PKVklzTt

初めて味わった愛しい人の唇は血の味がした。きっと強く噛み締めすぎて切れてしまったのだろう。
フとみると、彼女の手首も鎖が擦れて血がにじんでいた。
俺は望美を傷つけてるんだ。一瞬また罪悪感が襲う。
・・・・でも、今きっとお前の頭の中には俺の事しかないはず。
たとえそれがどんなに黒い感情だったとしても。
「―!ゃ、ひぁ・・・っ!」
彼女花からでている蜜を絡ませ、頑なに拒むナカへと指を侵入させていった。
はじめは痛がっていたけれど、敏感な胸の突起を舌先で転がせば。
だんだんと溢れていくきみの愛液、甘い声――。
「すまん。もう限界だ・・・」
「ひぁ、ぁ・・・あぁっ!!」
無理矢理に押し入った望美のナカ。俺は夢中になって抽挿を繰り返した。
いやらしく濡れた音が静かな部屋に響く。もっと、俺を感じて・・・?
「あ、はぁ・・・く、ろう、さ・・・ゃ、ぁっ!」「望美・・・っ」
「あ、もうダメ・・・ダメ・・・っ」「先にいけ・・・」
「あ、あぁ・・・っ」「く・・・っ」

愛してるから。
お前を誰よりも愛してるから。
独り占めにしたかった、ただそれだけなんだ―――――

420檸檬・九郎×望美:2006/05/17(水) 22:34:09 ID:PKVklzTt

「ん・・・」
「すまん・・・」「っ、九、郎さん・・・」
行為のあと望美は気を失って。それは少し間のことだったが俺が自分の過ちを後悔するのには十分な時間だった。
逃げようともがいて傷ついた細い手首。悲しすぎる涙の跡。
眠る胸元に咲く乱暴に付けられた印。無理矢理の行為に傷ついたお前の身体と・・・心。
“愛してるから”なんて己の罪悪感から逃げるための言い訳にしかすぎない・・・。
「すまん・・・」「・・・」
何も言ってくれる筈ないのはわかっていた。こんなに傷つけておいて、いまさら許してもらおうなんて思ってない。
ただ・・・
「いまさら・・・遅いが。・・・好き、なんだ。お前の事が」
だから嫉妬した。俺以外の人と喋り、笑いかけるお前に。

俺はお前の恋人でもなんでもない。今の関係を壊すのが恐くて何もできなかった、ただの臆病者だから。
自分勝手なのは自分が一番よく分かってる。けど俺は・・・俺は・・・
「お前の事、独り占めにしたくて・・・俺だけを見て欲しくて・・・。間違ってるのは分かってたんだ。だが・・・」
手に入れたかったんだ・・・。
421檸檬・九郎×望美:2006/05/17(水) 22:36:02 ID:PKVklzTt
「・・・・・・か」「・・・」
「・・・九郎さんの馬鹿!!」
望美の口からは当然の言葉が紡がれてきた。
「・・・・分かっている。だからもう俺はお前の八葉ではいられな・・・・」
「今度はまた何馬鹿なこといってるんですか!!」
「・・・・・・は?」
意味不明な発言に床を見ていた視線を上げると俺をにらみつける望美と目が合った。

「私の気持ち聞かないで・・・私が、どれだけ九郎さんを見てたか・・・知らないくせに。・・・私はずっと好きだったんですよ!?ずっと好きだったのに・・・なのに・・・」
涙を溢れさせながら、俺に抱きついてくる・華奢な身体は小さく震えていた。

・・・俺は、やはり馬鹿者だ。こんなに愛する人を傷つけて。
俺に彼女を抱き締める資格なんかあるのだろうか?
「九郎さん・・・好きです・・・」「え、待て・・・」「黙って」
重なった唇はやわらかく、そしてどこか甘酸っぱい気がした。


ぐだぐだですが終了です。読んでくれた方ありがd。
422名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 22:43:12 ID:PKVklzTt
>>410
激しくGJ!会話の甘さに萌え(*´д`*)
自分もネオアン萌不足なんでハァハァですた。
423名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 22:48:12 ID:B/B1roX0
>>421
乙カレー
ただ、九郎の一人称なんだから体のラインって表現は使わない方がいいかな
424名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 22:53:48 ID:PKVklzTt
>>423
そうだね。せめて曲線とかにしとけばよかったかな。
まじでスマンカッタorz
425名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 23:09:47 ID:Tg6PZ30M
>だんだんと溢れていくきみの愛液、甘い声――。

九郎なのに「きみ」?
人称バラバラだし、これ人物名だけ改変した何かのコピペ?
426名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 23:20:40 ID:bcAo96WN
神GJGJGJGJGJ!!
今日は神降臨スペシャルデーだなッ!!
427名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 23:29:30 ID:ho2i4NrV
上の方にある平家の多人数書いてみようとして挫折し、エロだけ抜き出して、このストーリーで弁慶のを書いてたんだけど、また気が変わって書きなおしたんだ。

だからコピペを繰り返してはいる。推敲不足でだめだめだった。
もう投下は止めて消えます。
本当にスマンかったです。
428名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 23:37:09 ID:bcAo96WN
>>425
せっかく神が降臨してくれたのに、何余計な事言っちゃってんだよ、おまいは!!
>>427
乙でした!!
九望スキーなので激しく萌えましたー(*゚∀゚)=3
429名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 23:51:47 ID:AD9Agv1D
>>427
GJ!黒い九郎って新鮮だ
望美スキーな自分はこういう強引もの大好きです。ありがとう!!
コピペ繰り返しはよくあるし、書いてる途中でキャラ変更もよくある事だよ
早とちりな意見は気にしないで、おまいさんの書きたいもの書いてくれ
書いてるうちに気が向いたら投下してくれると嬉しい
430名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 01:12:22 ID:0eGPhno1
やべーゴス子禿萌え
431名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 03:24:16 ID:ACBDHugc
>>427
自分の作品の名前挿げ替えならパクリではないだろうが、
それならそれでちゃんと直してくれ。
自分でグダグダでダメダメだと分かっているなら
ちゃんと推敲すればいい。
432名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 09:40:33 ID:ufFr52G5
最初の「六波羅」ってとこで首傾げたんだが、そういうことか。
内容良かっただけに勿体ない〜。
次回作もお待ちしてます。
433名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 12:00:31 ID:zbhLxcpX
ここは本当に文句が多いね
こりゃ投下したくなるわけだわ
434名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 12:12:58 ID:TN/MyH4g
文句言ってる暇あったらおまいが降臨汁って感じだよな…。
ったく皆全裸で正座だ(#゚Д゚)ゴルァ!!
435名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 13:07:16 ID:os2KtZ30
書き手もしてる人間の意見としては、内容に突っ込まれるのは
きついが明らかな誤記に突っ込まれるのは仕方ないと思う。

好悪じゃなく正誤の問題だから、むしろ本人が後から誤記に
気づいた時スルーされてたらそっちのが凹む。
読み飛ばされた、と……。
436名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 13:24:21 ID:QhhFQG/D
うん、誤字脱字があったからって揚げ足とられるように叩かれるのは凹むけど、そうじゃないもんな。
前にもたびたびあったけど、「内容がいいからこそ」萎えちゃうんだよね。
それは職人さんにだって本意じゃないだろうしさ。
自分が指摘されたなら、そりゃ穴があったら入りたい位恥ずかしくて凹むだろうが、
あ、ちゃんと読んで貰えたんだなともおもうからちょっと嬉しい(*´Д`)
437名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 13:27:30 ID:FQgOoTuD
内容にしろ誤記にしろ投下する以上、意見なんかを言われるのは仕方ないと思うけど、
でも同じ指摘するんでも>>423>>431は全然違うよ。
どういうつもりで発言したかは知らんが、後者は見た時どんだけえらいんだろうって思ったし。
推敲不足は確かに書き手の手落ちかもしれないが
別にサイトやってんじゃないんだからそれを強要するのも変な話だし、
まして不十分だった際に鬼の首をとったように、えらそうに注意するのは絶対おかしい。

っつか、確信犯だか知らないが、グダグダ言ってる人の方こそ自分の書き込み推敲しろや!
って言いたくなるんだけどな

長々と意見垂れ流してスマソ
自分も職人さんの投下を心待ちに全裸で正座に加わります。
438名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 14:35:03 ID:brzWuuqU
人に言う前に、自分も落ち着いて普通に言えばいいのに。
>>437の口調こそ言い切りだったり、罵倒口調だったり
どんだけえらいんだろうと思ったよ。
いくら正論吐いても、言ってる本人ができてないことじゃ説得力ない。
439名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 14:56:20 ID:FQgOoTuD
>>438
いや、落ち着いてるよ。
そもそもこの話題でエキサイトする理由がないしな。
何をカッカしてるんだかわからないが、言い切りや罵倒口調に関しては完全に被害妄想だぞ?
自分の思ったこと言っただけで、別に誰かの賛同欲しかったわけでも意見を押しつけたいわけでもないからな。
ただ、流れとして>>1にある読み手と書き手の尊重に>>431の言い方は反してる、と感じたからああ書いただけ。
違ったら申し訳ないが、もし>>438>>431を個人攻撃してる!と思って
カッカしてるんだったら、それは違うと言っておく。
440名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 15:10:23 ID:L9snRCDH
437と438、もしどちらかとイベント行くなら、自分はすかさず437をチョイス。



なんかさ、地青龍投下あると粘着批評多くね?凹
無理やり系もだけどさ・・・。
無理やり大好物な自分には悲しいよ。
441名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 15:47:55 ID:brzWuuqU
>>439
もしも、落ち着いてるなら、落ち着いた文体で書かなきゃ
文字からは伝わらない。
実際はどうか知らないが、字面だけ見ると「!」マーク使ってたり、
「〜しろや!」は十分興奮してるように見えるよ。
後「絶対」と言うのは言い切りでしょう。
普段から柄の悪い喋り方してて、あれが普通だと思ってるなら
何言っても伝わらないかもしれないけど…

>>438では>>431についてなんか一言も触れてないのに
突然個人攻撃云々妄想されても、意味ワカラナス
442名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 16:00:32 ID:DwAT8Yrp
>>440
今回に限っては地青龍だからでも無理矢理だからでもなく
名前挿げ替えのせいだな。
443名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 16:02:24 ID:LkHPq7y9
まー、あれだ
こんなどうでもいい論争起こさないためにも

投下するヤシは そ の 前 に 一 度 読 み 返 せ

慌てて誤字だらけの投下しなくても、エロスレは逃げん
444名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 18:05:14 ID:TN/MyH4g
チモがデビルメイクライのダンテみたいだったら…ちょっと萌えるな(*´д`*)
445名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 18:16:19 ID:TN/MyH4g
あ!いかん!誤爆ッww
446名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 21:01:41 ID:1mcf1YT4
>>444-445
おまいさんのおかげでちょいとだけ和んだwww
このおっちょこちょいさんめ。
447名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 22:38:03 ID:2OAHmXhm
まあ何はともあれ、漏れはいつでも神職人さん降臨を心待ちにしておりますよ。
裸に正座、大事なとこだけ九郎の癖毛ポニーを巻きつけて待ってますからw

特に>>316-318=330の姐さん!漏れの萌えの新境地を開拓してくれた神よ!
投下楽しみにしておりやすぜw

・・・いつまでも・・・待ってるから・・・
448名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 23:50:25 ID:8n5YwSVt
ここ、最近投下してくれる神が増えて嬉しい!!!!!
裸正座でピアノ弾きながら待ってる。
色んなこと言う人がいるが、あまり気にスルナー。
449名無しさん@ピンキー :2006/05/19(金) 00:12:03 ID:4YKE+ycY
>409GJ!
新聞記者、まだ落としてないんだが、萌えた!
早く続きやろうと思った。

>415GJ!
残念なところはあったけど、嫉妬萌え属性持ちなんで美味しくいただけた。
是非是非次回は推敲して、こっそり投下待ってます。

小話をかけない自分は、白梟を肩にとまらせつつ、チェロを構えて裸で待つ!
450名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 01:38:13 ID:DG0FRK2/
>>449
裸なのに白梟を肩にとまらせるのか!?
命がけのお前に乾杯
451名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 02:04:55 ID:XNXDqpcs
遅ればせながら嫉妬祭りにこっそり参加。
ヒノエ×望美の激短文。
たいしたことないですが嫉妬なさる別当、S別当がダメな方はスルーでヨロ。
初投下なのでおかしなところがあっても見逃してやってください。
452名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 02:05:46 ID:XNXDqpcs
くぷ、と幾度聴かされたかわからない音と共に、やはり幾度差し入れられたかわからない指先が濡れそぼるそこに突き立てられた。
「ひ……や、ぁ……。も…う……」
強制的に与えられ続ける過ぎた快楽に、望美はただ力なく首を振る。
常の彼女を知る人間がその声を耳に止めたならば耳を疑うほどに哀れなか細いそれにも、
声を上げさせた当人は艶やかでありながらどこか酷薄な凄絶さすら感じさせる笑顔を見せるだけだ。
「やだ? ふふ。ねぇ、清廉なる神子姫様が偽りの言の葉を使ったりしていいのかい?」
「! ひぁあッ!?」
差し入れた指をぐっと根元まで呑み込ませると、ぐったりと力を失っていた白い肢体が強烈な刺激にびくりと跳ね上がる。
背を反る事でまるで触れてくれといわんばかりに突き出され揺れる豊かな胸は、
彼の髪と瞳と同じ色の縄で無残にも搾り出されるように締め上げられていた。
それは乳房だけではなく、華奢な両腕は背後で、そしてほっそりとした両脚は大きく開かされた状態でそれぞれに縛められて、
身動きひとつすらままならない。
「や……も、ゆるし……ひのえ、く……」
無防備に曝け出された両脚の付け根、くちゅくちゅと激しく音を立ててかき回される蜜壷から全身を駆け巡る苦痛と紙一重の快楽に、
望美は涙ながらに哀願するが、ヒノエはそんな彼女の様にも薄く笑みを浮かべるだけで決して責めの手を緩めようとしない。
「だから、嘘はいけない、って言っただろ? お前のここはこんなにもオレの指に吸いついて締めつけてくるよ?」
幾度もかき回され舐り回され、多量の蜜を滴らせながらとろとろに蕩けたそこは、それでも内に潜る異物に悦び絡みつく。
「なん……で、こ……んな……」
さも楽しげにくつくつと低く笑う声に、望美は深緑色の双眸を苦痛の涙で潤ませて、ヒノエに問いかける。
今までこんな抱かれ方を――否、犯され方などされたことはない。
多少の羞恥を煽るような悪戯はあれど、しかしその根底には甘さと優しさ、自分への愛情を確かに感じられたのに。
こんな――辱め、苛むだけの犯され方など、望んでなどいないのに。
彼によって快楽に慣らされた体はあっけないほどにそれを受け入れ、その心までをも屈服させようとしていた。
「――なんで、ねぇ? ……ふぅん。神子姫には心に思い当たる事はない、と?」
望美の問いに、ヒノエは軽くその紅色の双眸を眇める。
常のどこか茶化した口調を裏切る、怒気すら感じさせる低い声で呟くと、ぬぷり、と多量の蜜の絡む指を乱暴に花弁から引き抜いた。
「あ……」
急激に訪れた空疎に、思わず望美は声を上げてしまう。
そんな彼女の様に、ヒノエは満足げに微笑むと淫猥に濡れ光る花弁に己の雄を宛がった。
「ねぇ、神子姫様――望美。お前は一体誰のものだい!?」
「ひっ……あぁ、あ……!!」
一息に突き入れられた怒張は、今までさんざ嬲られ焦らされた蜜壷の最奥まで犯し尽くす。
「ふぁ、や、そんな深く……ッ!」
「ほら。答えろよ、望美……ッ」
453名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 02:09:30 ID:XNXDqpcs
以上。
最近別当を見かけないと思い勢いで書いた。
裸に羽根型イヤリングと錫杖型ペンダントを着けて正座組みに回ります。
454名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 02:29:33 ID:0qHgEfbJ
神様続きが気になります・・・

裸M字開脚で待たせていただきます
455名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 03:25:07 ID:75HqPir6
では自分も遅ればせながら
>>392あたりの妄想に便乗

経正×神子なので苦手な方はスルーでよろしく
NGワードは 平家mix で
456平家mix:2006/05/19(金) 03:27:05 ID:75HqPir6
 眩いばかりの季節へ向かおうとしている陽光は、身体に当たらずとも、その明る
さが増しているのを感じさせる。
 何をしていようとも、何もしなくとも、時は変わらず過ぎ行く物なのだ。
 京にいた頃には整えられた前庭を眺めながら思ったであろう心地も、都落ちの
一門となった今、そうと教えられるのは山や林、畑の変化からだった。
 その事を嘆く一族もいるけれど、経正にとっては美しさに優劣はなく、今も惹きつ
けられている景観に、不満などは何一つなかった。
 けれど、この景色ももうすぐ見納めかもしれず、都へ帰る日もそう遠くはないかも
しれない。
 戦局を揺るがす大きな駒を、平家は手に入れたのだ。
 上空を旋回していた鳶の影が、彼の座している縁の端を掠め、その動きにつられ
るように天を仰げば、中天に差し掛かった太陽が輝いていた。
 細めた瞳の中に鳥形が映る。
 否、それは恐らく彼の心に巣食う暗影だ。
「経正」
 その証拠に、背中から静かに呼びかけられた声に、それまで穏やかであった青
年の頬が強張り、伏せられた眼差しは薄鳶色を濃くした。
「……彼の人、ですか?」
「ああ。お前に用だ、と」
 振り向く事もせず、分りきっているくせに固い声音で尋ねる経正に、声をかけた
知盛は低く咽喉を鳴らす。
「随分、気に入られたものだな」
 近づく事で床が軋んだ音は、そのまま経正の胸に嘲笑と一緒になって響いた。
 嘲りは己に向けられたものではなかったが、黙って流すのは、どこかが苦しい。
「そのような物言いは……」
 だが、否定はあまりにも弱かった。
「事実なのだから、かまわんさ。それとも、まだ、あれを敬えと?」
 背に感じる知盛の鋭い眼差しが細められて、投げ出すような口調と同じく、そこを
突いてきているのがわかる。
「あの方は、歪められてしまわれたのです」
 成しえなかった否定の代わりとでも言うように、憂いばかりがすぐさま口に上った。
「ならば、お前が正しく導くか」
 面白い事を言う、と鼻白んだように笑った知盛は、こちらを向こうともしない頑なな
経正を一瞥し、踵を返す。
「……無駄、だと思うがな」
 その台詞の中に微かな苛立ちを感じ取り、立ち去る姿を追った経正は、きちんと
身に纏うのが面倒だったらしく、着崩された狩衣から覗く日焼けした素肌に、いくつ
もの赤い線が浅く刻まれているのを見て取った。
 それが誰によってもたらされたのかを思い、膝の上で拳が硬く握られる。
 しばし閉じた瞳と、寄せた眉は、何に抗うためだったのか。
 けれど、答えなど出るはずもなく、彼は悲痛な表情のまま立ち上がらなければな
らなかった。
 与えられた役目に、逆らう事など許されないのだ。
 我知らず、落とされた視界の中で、庭ともいえぬ土の上をくるり、くるりと影が躍る。
 果てなどないはずの大空に、繰り返し円を描く鳥は、そこから抜け出る手立てを
忘れたかのようだった。
457平家mix:2006/05/19(金) 03:28:35 ID:75HqPir6
 屋敷の一番端にある部屋の前に着いたとき、ちょうど中から出てきた老婆がいた。
 知盛に命じられて、後始末をしていたのだろう。
 悪行であると知らぬわけもなかろうに、互いに慣れたもので、軽い目礼に、経正も
無言で通れるように場をあけた。  
 横を抜けていく曲がった背には、何の感情の動きもなかった。
 あるのはただ、仕事をこなす流れだけ。
 それが、中にいる人物をどんな風に扱っているのか、如実に示しており、心に蓋
をされたような心地を覚えた。
 開けられたままであった遣り戸を静かに閉めると、外からの光が閉ざされた室内
は夕闇に近くなる。
「っ……ん」
 人が来たのを察したらしく、入り口から中を隠すように立てられた屏風の向こうで、
彼を呼んだ人の吐息があがった。
 疲れから、うつらうつらとしていたのかもしれない。
「経正です。お呼びとの事で」
「こっち…来てください」
「……はい」
 逡巡など、今更何の役にも立たぬのに、それでも即答は難しい。
 いつも、この瞬間が嫌になるほど、重苦しいのだ。
 一歩ずつ進む足が、今、砂のように崩れればこのまま留まっていられるのに、と。
 何度そう思ったところで、その回数だけ、それは虚しさへと成り代わるだけだった。
 そして、いまもまた。
「経正さん」
 屏風をまわり姿を見せた彼を、誘う声と惑わす微笑が迎える。
「……神子殿」
 痛ましそうに眼差しを細めた彼の眼前には、褥の上に横たわりながら、しなやか
な肢体を惜しげもなく晒す少女がいた。
 顔だけをこちらに向けていた望美の腕が、ゆっくりと持ち上げられ、それ以上近
づかない青年を招く。
 先ほどまで知盛と情を交わしていた名残か、白磁の肌は薄く赤味を帯びていた。
 本来の明るい日の光に背いた暗みの中、その色彩は妖しいまでに淫らで、浅ま
しいと知りながらも、目が吸い寄せられてしまう。
 やはり、美しいものは、美しいのだ。
 濡れたように潤んでいる瞳は、早く早くとねだり、動かぬ経正に切なげに震えて
いる唇は触れられようと必死である。
 戦場で一度だけまみえた、優しく、凛とした少女はそこにはいない。
 いるのは、色に溺れた憐れな神子だけ。
 捕らえられて自由を失い、媚薬に犯され、男に抱かれることを受け入れた身体
は、ひたすらに快楽と、心地の良い安楽だけを求める。
 経正には、それは何かを忘れようと、思い出さぬようにしているようにしか思えず、
しかし、少女の気持ちは深く交われども、欠片もこぼれてはこない。
 閉ざされた胸の内にはきっと、まだ。
 あの時の、敵に向けるには柔らかすぎた笑みが、隠されているだろうに。
「…来て」
458平家mix:2006/05/19(金) 03:30:04 ID:75HqPir6
 哀願の命令に、経正の足が音も立てずに進む。
 それを見て取って、ふわりと嬉しそうに笑った少女は、やはり、彼の知らない少女
だった。
「今、そちらへ参ります」
 外見は、髪一筋も損なわれていないからこそ、余計に無残であった。
 心を壊した彼女を見れば、弟が悲しむだろうと嘆きながら、経正は伸ばされてい
た小さな手を包み込む。
 ひび割れた心で、自身を傷つけてしまわぬように。
「ふふ」
 満足気に耳元で囁かれた笑い声を合図として、首筋に唇を寄せると、程なく小さ
な傷口に当たった。
 不規則な形状から刃物で付けられたものではなく、歯型だとわかる。
 それは一つではなく、見える位置だけでも細い肩や腕、乳房にまで付けられてい
た。
 初めてではないので驚きはしないかったが、知盛は時として、手ひどく扱う時が
あり、恐らく、背中や脚にも同様の跡があるはずだ。
「ひ、ぅ」
 舌で形をなぞれば、息を飲むように小さな悲鳴が漏れたが、それはあまりにも甘
く、感度を増した肌にゆるい痛みは、愛撫にしかならないのだろう。
 それでも、薄い皮膚の下から赤い色が滲んでいる様は、喜ばしくは思えず顔が曇る。
「痛みますか?」
 そっと頬に手を添えると、切なそうに双眸を細めた望美の頭が左右に振られ、
覆うように身を寄せた経正の衣を開くように細い指が忍び込んできた。
「だいじょ、ぶ。経正さんは、優しい……ね」
 ひっそりと、何気ないからこそ、その呟きは経正の胸を強く揺さぶった。
 そのような事が、あるはずもないではないか。
 本当に優しいならば、こんな仮初めの闇の中に、誰よりも陽の似合う彼女を閉じ
込めたりなどしないはずだ。
 だが、その身の奥に呪詛の種を植えつけられ、満足に歩くことも出来ない少女に、
いくらそれを言の葉で紡いだとしても、意味はなく、また、何の慰めにもなりはしない。
 経正がどれほど罪の意識に苛まれようと、後悔しようと、彼には一門を捨てる事
など出来ないのだ。
 ならばせめて。
 無常にも、この世に縫い止められてしまっている身体に触れるのは、穢れた存在
でありながらも優しくありたかった。
 求められるままに唇を重ね、そうしながら剥がされて行く衣から腕を抜く。
 触れ合う肌が広がれば広がるほど、伝わる熱は否応なしに大きくなってくる。
 膨らみの頂上にたたえられた、木の実のような飾りを指先でこねれば、それは更
に顕著になり、絡められた舌が震えて、経正の口内で聞こえぬ嬌声があげられた。
「っ…ぅ」
 指が埋もれてしまいそうな柔らかな乳房をやわやわと揺らせば、履物に伸びて
いた少女の手がせわしなく動き、何かを探りはじめる。
 しかし、思うように動かせぬ腕では、たっぷりとした生地に阻まれ上手くはいか
ないようであった。
「ぁ……や、もう、欲しいのに」
 焦れて涙眼になっている望美を落ち着けるように、経正は離された唇を塞ぐ。
459平家mix:2006/05/19(金) 03:33:17 ID:75HqPir6
 互いに一言も発さず、ただ、絡み合う舌が擦れ動く音と、少女が震えるたびに長
い髪が褥の上を滑る微かな物音だけが続いていたが、そこにもう一つの音が加わ
るのもそう遠くはなかった。
 違う物を欲しがって逃げる舌を捕らえ、開かれている膝を立てると、明らかな意
思を持った手が内股へと肌を撫で下ろしていく。
「んんっ」
 たどり着いた先はすっかり溶けきっており、綻んだ花に添わせただけで、手の平
から指先までが濡れ、そればかりではなく、強い刺激を催促して、呑み込もうと律
動する入り口からはとろりとろりとなおも溢れてきている。
 その為、まだ表面を撫でているだけだと言うのに、まるで繋がっているかのような、
淫らな音がたったのだ。
「…ぁっん」
 鼻から抜けるような吐息に微かな安堵が見え、振りきろうとしていた唇は一変して
深く応えてくる。
 与えられた愛撫に、この先を予感したのだ。
 口づけの間、歯型のついた咽喉は躊躇もせずに上下しており、まるで渇きを潤す
ようでもある。
 陶酔しきった身体は、快楽をもっと味わおうとするかのように、経正の動きに従順
だ。
 一度も触れていないのに、濡れた花弁に息づく蕾はすっかり腫れて、薄皮からそ
の姿をのぞかせている。
 赤く熟れた敏感なそこを指に挟めば、細い顎が跳ねあがり、口付けていた唇がた
まらないとばかりにはずされた。
「ひぁああ!」
 つぅと跡を引いた銀糸が、晒した咽喉から乳房を汚す。
「ん、ぁあ……い、い」
 ゆるゆると指先を擦るようにすれば、眉を切なげに歪ませながら、望美は自ら脚
を開いて更なる痺れを誘い込む。
 その上、少しでも登りつめようと、繊細な作りの手は経正の触れていない側の膨
らみで淡い突起を弄んでいた。
「あ、あ、ん……っぁ」
 固く目蓋を閉ざし、自慰にふける様は背徳的で、ひどく淫らだ。
「神子殿」
 男ならば誰でも蠱惑される姿に、経正は己を律しようと思わず呼びかけていた。
 けれど、快楽を貪る事に夢中なのか反応はなにもなく、開かれた唇は溺れたよう
に喘ぎ続けるだけ。
 頼りない明るさの中で光るそこに吸い寄せられるようで、離せぬ視線を恨み、経正
は奥歯を噛みしめた。
 堕ち切った少女を不憫とも、申し訳ないとも思いながらも、その一方で、貪淫さに
引きずられるように、己も欲情してしまうのだ。
 まだ身に着けている指貫の下で渦巻いている熱は、もう無視できぬほどになって
きている。
 逃げることも、抵抗することも封じられ、受け入れるしか手段のなくなったか弱い
少女を相手に、なんと酷い。
 そう思えども、衝動は薄れたりはしなかった。
 むしろ時を置けば置くほどに、濃く深くなって、人としての自我を保っているのも
難しくなる。
460平家mix:2006/05/19(金) 03:34:38 ID:75HqPir6
 荒く削られた呼吸から、これ以上唇を塞いでいるのは辛いだろうと、経正は頬を
大きく開けられた脚へ寄せた。
 唇に感じる薄っすらと汗を浮かべた肌は、上質の絹の感触にも似ている。
 だが、そこにも刻まれている赤い傷が痛ましかった。
 けれども知盛を責める気持ちにはなれず、結局、経正はその跡が消えるように
願うだけだ。
 同じ穴の狢が、何の正義をふりかざせよう。
 経正が全ての着衣を脱いだのを、音と肌に触れる感触で気づいたらしく、閉ざさ
れていた瞳が薄っすらと開いた。
「よろしいですか?」
 ぼんやりと遊蕩に溶けた眼差しの中、ちらりと灯ったのは色欲の炎だ。
 それは確実に、最後の一押しとなりえるほどの嬌態。
「っ……」
 望美が頷くより早く、経正は動いていた。
「…ひぃッ……んぁ!」
 滑るように中へ迎え入れたが、やはり異物の挿入に華奢な身体は仰け反って、
その衝撃を散らそうとする。
 しかし続けざまに荒々しく揺らされれば、追いつくはずもなく。
「ん…あ、あ、ア!」
 あっけないほど簡単に、望美は絶頂を迎えさせられたが、これで終わりでないの
は十分承知していた。
 それまでの優しさをかなぐり捨てた経正に、奥の奥を抉られて、突き入れられて
いる熱に縋るように絡みつく道を早く、強く擦られる。
「はっ、ひぁ……あン、んん」
「…みこ、どの」
「いい、あ…そこ……気持ち、い…い」
 望美は泣き濡れる箇所に熱い塊を導こうと腰を持ち上げ、結合を深くしようと懸命
だった。
 それがどれほど卑猥な仕草であろうとも、もう関係などないのだから。
 こうされている時が一番気持ちよくて、一番安心できた。
 出来ることなら、このまま頭の中まで犯して欲しい。
「ああ! ん、イ……イッ、ク」
 何も考えることなどないように。
 けれど、馬鹿げた妄想は、泣きたくなるほどに薄っぺらだ。
 一瞬の恍惚に、全てを攫われてしまえたら、どれほど幸せなのだろう。
「く、ぅ」
 体内に吐き出される熱に煽られて、望美はそのまま意識を手放していた。
 快楽の果てにある、その時だけが少女にとって唯一の救いなのだ。




 余韻に震える身体を抱いていた腕を静かに外せば、汗をかいた肌は、触れる物
がなくなると自分の身体であるのにどこか余所余所しくすらあったが、ぐったりと横
たわっている少女に、もう一度手を伸ばす事などありえない。
 そんな物を、彼女が望んでいるとは到底思えないからだ。
 せめて風邪など引かぬようにと、手近にあった衣を欲に塗れた身体にかぶせて、
己も衣を着る為に立ち上がった。
 経正が衣を纏う間中、じっと見ていたのは、先ほどまでの行為が嘘であるかのよ
うな穏やかな寝顔だ。
 追い詰められておらず、幸せそうな表情に、ふと口もとがゆるみかける。
 が、伏せられている目蓋から、音もなく流れる雫があれば、そんな物。
 ただの幻影でしかないである。
 それでも、このひと時が少女にとって、優しくあるように、と。
 経正はその涙を、指先で拭った。
461名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 03:39:53 ID:75HqPir6
終了。
ここのネタは面白くて大好きだ。

462名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 03:54:22 ID:aLGhX2tx
職人様達に万歳三唱!
463名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 06:19:29 ID:xIxHbAwj
万歳!万歳!万々歳!
464名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 06:27:43 ID:+MrfCu0l
GJGJ!! 神よありがd!

裸に烏帽子で平家入り乱れMIXな続編を待つ!
465名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 09:08:53 ID:gNUazehk
GJGJGJGJGJ!!
萌えすぎて悶えまくりました。
職人さま、ありがとう!
466名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 13:22:11 ID:mpnVAeDX
ありがとう神ありがとう超GJ
経正最萌えの自分には何よりのごちそうでした
467名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 20:19:56 ID:xFWeZ2Lr
職人さまがた、GJ、GJ、禿GJ!
468名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 20:50:27 ID:/ZCM+70s
ありがとうGJGJ
469名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 01:05:00 ID:rTb/RQsM
優しさをかなぐり捨てた経正GJ!!
漏れも万歳三唱する!w
470名無しさん@ピンキー :2006/05/20(土) 01:37:03 ID:8P5GA7T+
自分も、経正最萌えなんでGJGJ!!
ありがとうありがとう。ばんじゃーい
471名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 13:21:49 ID:gKG9JKzK
経正カコイイ!
GJ乙!!

別当の職人様もGJ!!
ぜひ続きが読みたい
472名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 00:46:21 ID:ob6tGn8A
最近アンジェ物が少なくてショボーン。
473名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 01:23:11 ID:NGomeUkI
職人さまGJGJ!経正イイヨイイヨー

グッジョブ繋がりでネオ案のレイン最萌えの私は
アメイジング連呼しながら全裸待機
474名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 10:45:04 ID:9as2It/M
じゃあ私は満面の笑顔で全裸待機
475名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 13:03:58 ID:cdQQr1Ki
亀だが職人様GJ!!
自分も経正最萌えなんで嬉しかったです!
職人様万歳!万歳!ばんざーい!!!

じゃあ自分は琵琶もって全裸待機
476名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 14:07:53 ID:nXgjw4xx
最近遙か2をプレイした自分は、全裸に白いボンボンと刺青とお団子(左)と眼鏡と白頭巾と胸チラで、笛吹きつつ合間に、僕の天女が帰ってきたとか言いながらながら待ってる
 
あ、でも最近八葉抄も見て萌えたから上に付け加え、ヒョウ柄の何か(名称不明)と妹とお揃いのペンダントとバンダナと眼鏡とお団子(右)とを身に付け待ってる
ずっと…ずっと…
貴女を待っているから
477名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 16:51:43 ID:y7ZkG04K
やりすぎww
しかし東宮様の天女連呼は当時ワラタなあ
478名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 19:03:15 ID:sIdFIHs9
では、自分は裸に鬼マスクで、頭にカップ麺、小脇にお弁当を抱え、口に干し柿をくわえつつ洗濯しながら待ってる。
479名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 19:13:21 ID:5KHfUYxk
お前ら今大地震が起きたりしてみろ
恥ずかしくて生きていけなくなるぞっ
だから早く服を着なさい
480名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 19:40:31 ID:4D27rxod
自分は首に皮紐まきまき全裸待機組なんだが
地震が来たら恥ずかしいので、とりあえず靴下はいてみるわ
481名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 19:42:43 ID:EATcRs9+
>>480
靴下はいたら逃げ出す時にマニアックな人がハァハァするだけだよ
中途半端な羞恥心なんて捨てちまえ
482名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 20:45:23 ID:98ft+Gy/
>>479
そこで景時の幻術ですよ
別名・裸の王様マジック

ちなみに自分は巻いてた腰越上が汗で滲んできたから
地震や羞恥心そっちのけで
新しいのを九郎に書いてもらわなきゃと焦ってるww
483名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 01:13:18 ID:nX9hkfoC
自分は相変わらず裸に漆黒のマントだ
下がり藤はにじまなくてよいねw
484名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 02:21:01 ID:nK72KAt3
>>295の考察ネタに萌えてしまった漏れは
裸に亀甲縛りで左手に鞭右手にローター正面にはイケナイ薬を置いて目隠ししたまま靴下履いて正座
で待ってますよ
485名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 02:44:36 ID:xlKXku/L
>>484
ちょwwwwwwおまwwww
486名無しさん@ピンキー :2006/05/22(月) 03:12:26 ID:cuiyVVn6
>483
にじまないのはいいが、これからの季節、暑くてたいへんそうだな。
応援してるぞ。
自分も、裸に鬼マスク&彼岸花柄漆黒マントでこの夏を乗り切るよ。
487名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 05:28:12 ID:yJG8YLwk
体操服に眼鏡で待ってます
488名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 09:14:46 ID:GWyZPrYN
待機神子様がたのが萌えるwwww

では自分は
棒の先に扇でも付けて私の心を同時に射抜いてくれる神をまってますね。
489名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 09:49:24 ID:PKx/QxI9
>>483
その下がり藤の人のマキシ聞いてるよ
語るツンデレ甘杉ww
やはりこいつは案外主導権持ってかれるタイプだと思ったw
490名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 13:00:45 ID:L+HNE/RO
先生×神子が投下されてGJGJGJGJと叫ぶ夢を見た…orz

全裸で待機します(*´д`*)
491名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 13:35:32 ID:nX9hkfoC
>>489
ノシ自分も聴いてるよー
最後優しく甘ーい声だったね
前にこのスレでヤスは床では優しいイメージがあるって書いてた神子がいたけど
自分もあの語り聴いてそう思うようになったw
492名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 14:14:14 ID:3w70OTXG
早く神が来ないと全裸待機がどんどんふえるw
493名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 14:52:12 ID:UpeqtHpL
>>484
姐さんが攻めなのか受けなのかわからないww
494名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 07:54:51 ID:NHXlTOGS
>487
なんで体操服?
495名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 09:34:52 ID:T4OcY/TZ
じゃあ自分はスク水で正座してます。
496名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 10:30:54 ID:fcCUDXlB
多分譲スキー神子だとオモ
無印譲のシャツ体操服って言われてた
メガネとも書いてあるし
497名無しさん@ピンキー :2006/05/24(水) 18:47:07 ID:7PnOA7Lg
ふと>492を見て思ったんだけど、
裸待機のみんなは、神が来たあとは服を着るのか?
新たな扮装で裸待機列の最後尾に並ぶのか?
498名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 19:54:31 ID:mohX4jk8
>>497
服を着るなんて野蛮人のすることです
499平家mix(重衡):2006/05/24(水) 21:05:45 ID:kAqjqWhM
裸待機列に突っ込みに来ました

今回は重衡×神子
>>456の経正×神子になるより前の話し
ややこしくてスマン

ちょっとだけジュウカーン表現が入ってるので
嫌な人は回避を
NGワードは 平家mix 
500平家mix(重衡):2006/05/24(水) 21:08:11 ID:kAqjqWhM
 半月あまり留守をしていた雪見御所を遠目に見て取り、男の鞭を握る手に思わ
ず力が篭った。
 しかし、すでに限界近くまで駆けさせている馬は疲労の色が濃く、これ以上急か
せた所で思うような成果は望めないだろう。
 それに今朝は久々に晴天を拝めたが、そうでなくとも、梅雨の長雨でぬかるんだ
道に、脚をとられがちであるのだ。
 そう自分を納得させ、振り上げた腕を下ろしたが、目的地は見えるようになった途
端に近づくのが遅く感じられてしまい、逸る気持ちばかりが一蹴りごとに膨れ上がる。
 先ほどと同じ力であるはずのその力さえ、弱くなったと感じるのは、馬上にある身
体を心が置き去りにしているからだろう。
 もう一時も待てぬ、という焦りに近い気持ちを持つようになる頃、ようやく、門の脇
に立つ雑兵の顔かたちがはっきりとわかる距離まで縮まった。
「おかえりなさいませ!」
 それはあちら側からも同じだったようで、常ならぬ速度で近づく単騎を前に一瞬
見せた緊張の表情も、すぐさま従者のそれに変わった。
 一人が門を開け、帰館を告げに中へと走り去っていく。
 その姿を見送りながら胸をよぎるのは、出来ることならその男になりたいという、
他人が聞けば耳を疑い、鼻で笑うだろう願い。
 だが、それは嘘でも冗談でもなく、彼の気持ちはただ門の向こう、その奥へと向
けられていた。
 裏付けるように、手綱を引き、速度をぬるめながらも、彼の視線は一点に定まっ
て動いていない。
 塀も邸も馬を受け取ろうとする郎党をも、全てを貫いたその先。
 恋しいと物語る瞳には、もう、そこにいる人物が映ってでもいるのだろうか。
 それほどに狂おしい色を宿していたが、馬を下りた彼にかけられた静かな声には、
さすがに表情が改まる。
「重衡殿、無事のお帰り、何よりでした」
「これは母上。これからご挨拶に伺いましたのに」
 振り向いた重衡に向けられたのは、母としての笑みであった。
「よいのです。ちょうど、外へ出ていたところでしたので。それに、お前の無事な姿を
早く見れたのは、嬉しいのですよ」
 今回の留守は出陣ではなく、京への情報収集であったが、それでも、なにがどう
転ぶかわからない不安定な時勢だ。
 心配をかけていたのだと思うと、重衡の口も軽々しくは開かない。
「ご心配を、おかけしました」
 やっと出てきた月並みな台詞に答える代わりに、白い頭巾がゆるく左右に揺れる。
「少し、痩せましたね」
 背の高い息子の頬を撫でようと伸ばされた手は、たおやかで小さかったが、何より
も温かく優しかった。
 この人の子として生を受けたことを、血を分けた絆があることを、感慨深く、掛け
値なしにありがたく思える一瞬。
 それは確かに、重衡の胸を満たす。
「さ、このようなところで立ち話もなんです。中へお入りなさい。皆も待っていますよ」
 おっとりとした笑みの中に、嬉しさを隠そうともしない輝いた瞳があり、それは
真っ直ぐに重衡を見つめていた。
501平家mix(重衡):2006/05/24(水) 21:10:40 ID:kAqjqWhM
 けれど、彼はその笑顔に、かすかに唇を上げてのみ是と返した。
 伏せた視線で、目の前の大切な母ではなく、先ほどまで見ていた方角を捕らえな
がら、出迎えなど、ましてや、帰館を喜んでくれるはずもない少女を思う。
 離れていた間、毎夜、目蓋に浮かんだ白い手が、この頬に触れることなどありえ
ない。
 そうとわかっていても、会いたくて会いたくてたまらなかった。
 今からせねばならぬ報告を、厭うてしまいたくなるほどに。
 兄のような考えを持つ己に苦笑しつつ、重衡は前を歩く小さくなった母の背を追う。
 心だけを、後方へ飛ばし。




「ああ、やはりよくお似合いですね」
 特に問題なく報告を終えた重衡は、着替えもせずにその離れの部屋の戸を開け
ていた。
 するとそこには、思ったとおりに一輪の紅の花が出迎えていた。
 勿論、花と言っても話しかけられる花である以上、本当の花ではない。
 彼にとってはこの世で唯一無二の散らぬ花である望美は、彼が京で見繕ってきた
衣を着せられ、部屋に入ってきた重衡に顔を向けるでもなし、ただ、ぼんやりと床
に座り込んだまま虚空を見つめ続けている。
 まるで何も聞こえず、何も見えぬように。
 重ねて纏っている色は紅で、外へ向かうほど薄くなっていくそれは、光を受け
光沢を増し、まさに今咲き初めている少女を、よりいっそう鮮やかに彩っていた。
 色を失っているはずの頬にさえ、朱が上っているようにも見え、健康そうな肌色
だが、埋もれるような衣から微かに覗く指先や首元の細さが艶めかしい。 
 動かぬ横顔をしばし見つめていた重衡は、そっと背後に座るとそのままその身を
抱き寄せた。
 あまりにも残酷な仕打ちのせいで、望美は自我を失い、将臣も重衡もそれを阻止
するには全てが終わった後で、遅すぎた。
 あれ以来、よく出来た人形のようになってしまった彼女に対し、将臣は罪の深さか
ら避け、重衡は献身的に尽くした。
 当然世話役の下女が他にもいるのだが、時間が許す限り、一人では食事も出来
ぬ身体を支え、言われるがままに開く口に、粥やよく煮た野菜を匙で運んで与えた
り、放っておけば眠らぬ身体を横たえ、眠らせもしたのだ。
 それはたかが半月前のことであるのに、懐かしく思う。
 抵抗なく腕の中に納まった少女の顎は反動で上向いたが、見下ろす視線と交
わっているはずの瞳は、ピクリとも揺れなかった。
 それでも、重衡は微笑んで見せる。
「ただいま、帰りました」
 虚しい言葉だと自嘲しながら、けれど何かを掴もうと落とした台詞に、一呼吸ほ
どの反応もない。
 それを悲しいとは今更思わないけれど、まだ未練がましい己こそが、悲しかった。
 どうしようもなく、この少女を恋うているのだ。
「御髪が伸びましたね。後で櫛を入れて梳きましょうか」
 半月前より指に通る間隔が長くなった髪を慰撫し、頬や額に口づけを落としていく。
 こんな些細な変化にも、すぐに気づいてしまうほど、彼は離れていた間ずっと、
望美のことを繰り返し、繰り返し思っていたのだ。
502平家mix(重衡):2006/05/24(水) 21:13:22 ID:kAqjqWhM
「……お会い、したかった」
 初めて言葉を交わした十六夜の月夜からずっと、恋焦がれていた人。
 首筋に埋めた鼻腔から愛しい薫りを胸一杯に吸い込み、不覚にも目頭が熱く
なっていた。
 それもそのはずで、こうして抱きしめるまで、また、消えてしまうのではないかと
不安で不安で仕方がなかったのだ。
 折れんばかりに力を込めそうになるのを何とか抑え、その分をあちらこちらへ撫
でるように触れる唇で紛らわせる。
 本音を言えば、寸分も離れてなどいたくない。
 しかしそれを許される立場ではなく、また、重衡自身が守りたいと思う人がいる
以上、我が侭ばかりを押し通せるほど状況は甘くないのだ。
 それに、重衡にとっては以前よりももっと、負けるわけにはいかなくなっていた。
 一族のためとか、そんな大層な理由からではなく、ただ、負けてしまえば、少女
と別たれてしまう。
 それだけは、何があろうとも受け入れ難かったのだ。
「少し、外の空気を吸いましょうか。空も澄み渡っていますよ」
 答えのない会話は、重衡の声が穏やかなだけに、他の者からすれば見ていられ
ないほど寒々しくあった。
 それなのに、男の頬に浮かぶ笑みは消えない。
 思うままに抱き上げられて運ばれる少女の手は、やはり少しも動かず、だらりと
ぶら下がったままである。
 美しく着飾られ、大事に扱われていても、何一つ通じてなどいないのだ。
 ゆっくりと縁に腰を下ろした重衡は、膝の上に抱いた望美を降ろし、相変わらず
耳元へ語りかけ続けた。
「京へ戻れましたら、このような衣だけでなく、あなたの為に邸を立てましょう。あな
たに似合う花を庭の方々に植え、あなたを乗せる船も、あなたが使う調度も新調し
て、この命さえ……」
 あなたの為に捧げよう。
 こうして穏やかに過ごすうちに、徐々にでも正気を取り戻してくれればいい。
 いつの日か、その手を伸ばして欲しいのだ。
 しかし、薄い肩に額を乗せて、閉じた目蓋に幸福なこの先を描こうとすればする
ほど、なぜかそれは重衡の手の平からこぼれ落ちていくようであった。
 何とかしようと言い知れぬ焦りを振りきろうと足掻けども、二人きりしかいない沈黙
の中で重ならない呼吸が、繰り返される。
 まるで、繋ぎとめようとする男を嘲笑うかのように。
「……随分早いお帰りのようで」
 土を踏みしめる音と共に、労いからは程遠い声が庭から聞こえ、はっと顔を上げ
た重衡の前には、陽を背負った影がいつの間にか立っていた。
 眩しさとの対比で表情までは伺えなかったが、それなりに帰館を喜んでくれては
いるようで、珍しく上機嫌である。
「兄上、相変わらずお人が悪い。いつからいらっしゃったんですか?」
「俺は隠れていたつもりはないぜ? お前が気づかなかっただけさ」
 諌める弟に知盛はくくっと咽喉を鳴らしながら、手にしていた刀を鞘へと流れるよ
うな仕草で納めた。
 悪びれた様子は少しもない。
503平家mix(重衡):2006/05/24(水) 21:16:36 ID:kAqjqWhM
「鍛錬を?」
「ああ、当分は戦もないようだし、な。腕がなまる」
 還内府殿もつれないものだ、と揶揄し口端を上げて見せた知盛が切れ長の瞳を
見開く。
 何に驚いているのかと、その視線の先を追うまでもなく、それは重衡の視界にも
躍り出てきた。
 だが、陽に煌く刀の白さは、風を孕み大きく膨らんだ紅によってすぐさま遮られる。
 今の今まで腕の中にあったはずの重みはなく、まるで重衡から全てを遠ざけよう
とするかのように少女との間に広がる衣は、動けなくなるほどの圧倒感を与えた。
 そこにいるのは、重衡の知らぬ望美だった。
 これまで何があろうと、感情らしい感情を見せたことのない彼女が、着替えてい
なかった為に腰に下げたままであった刀を己から奪い、兄に切りかかっている。
 その時、身を貫いたのは衝撃に他ならないが、それはひどく絶望に似ていた。
 思えば御簾越しに交わした言葉でさえ、兄に向けてのものであったのだ。
「惜しかったな」
 至近距離からの不意打ちであったにもかかわらず、斬撃を受けた男の表情には
愉悦の笑みが浮かんでいた。
 それは愛や恋からは程遠いのに、刀を合わせる二人の間には、他の誰もが入り
込めない濃厚な気配を作り出している。
 だが、呪詛の種に弱っている望美は、鍔迫り合いにならぬうちに押し返され、
その場に力なくうずくまってしまった。
 一撃を打ち込むだけで、精一杯だったのだろう。
「出来ることなら神子殿が万全の時に、お相手して差し上げたかった。……だが、
俺を煽るにはその瞳だけでも十分だ。喰らいつかれそうで、たまらん」
 腕を上げる気力もないのを察した知盛は、ゆっくりと刀をしまうと、湿った土が付く
のもかまわず、動けなくなった望美の前に膝を着いた。
「三草山で垣間見た女武者は、やはり、お前か」
 そして、顎の下に手をかけ、咽喉を反らせるように強引に持ち上げる。
「くぅ…」
 その短い苦悶の声に、ようやくするべき事を与えられたかのように、重衡の腰が
反射的に浮いた。
「兄上。乱暴はおよし下さい」
 守るように望美の身体を背後から引き寄せると、離れた手を下ろしながら、さも心
外だと言うように知盛は眉を持ち上げる。
「乱暴なのは、神子殿の方だろう?」
「そうだとしましても、私の目の前でそのような振る舞いは、許せません。神子殿が
身動きもままならないのは、兄上もご存知でしょう」
「クッ……お前といい有川といい、よほど神子殿が大事と見える。だが、そんな柔な
女じゃないぜ。俺を討ち取ろうとした眼は、十分正気だった」
「まさ、か」
 重衡が腕の中に眼を落とすと、そこにいるのはやはり、乱れた髪が頬にかかって
はいるが、虚ろな眼差しの望美だ。
「誰かの仇なのか、射殺されるかと思うような、いい……色をしていた。また、見せ
てもらいたいものだ」
 恍惚とした笑みを浮かべる知盛を、重衡は言葉もなく見る。
 嘘や冗談でそんな事を言う人ではないと知っているだけに、確認するのが恐ろ
しかったのだ。
504平家mix(重衡):2006/05/24(水) 21:19:19 ID:kAqjqWhM
「神子殿のおかげで、一眠りする気も失せた。少し、出てくる」
「どちらへ?」
 立ち去る背中にかけた質問には、当然のように答えなど返らなかった。
 いつもなら仕方のないと苦笑が浮かびそうな所であるが、重衡の頬にはなんの
表情も浮かんでおらず、むしろ、固くこわばっていた。
「神子殿……いえ、十六夜の君」
 じわじわと水溜りから染みた泥水が、座り込んでしまっている望美の袴を色濃く
していく。 
 広がっていく紅黒い色は、そのまま重衡の心を染めていくようで。
 強く目蓋を閉じたけれど、もう、侵食を止めるには遅すぎた。
「あなたはひどい。ひどい方だ」
 きつく抱きしめた腕の中、萎れた花はくたりとしたまま。
 そこには兄に向けた衝動はなく、息づく温もりと鼓動以外、重衡に感じ取れるもの
は何もなかった。
 運び入れた室内で、男は無表情のまま望美の汚れてしまった衣をはいでいく。
 水を含み、脚に張り付いてしまった袴の抵抗も意に介さず、所々土に汚れた袿
を大きく広げると、その下にあった単衣の帯もほどいて左右に分ける。
 これまでも何度か着替えさせたり、湯殿に入れたことのある身体だが、初めて、
尽くすのとは別で意味で肌を暴いた。
 華やかな花弁の中から現れた白さに、背筋を這い上がる寒気は、今から成そう
としていることへの恐れか、それとも男としての性か。
 寝かされたまま、天井を見ている望美の上に覆いかぶさろうとも、羞恥や戸惑い、
恐れすらなかった。
「十六夜の、君」
 唯一、少女と己を繋ぐ符号を口にしてみても、それは拾われることなく二人の間に
溶けて行く。
 虚しい一瞬の後、もう、重衡は笑わなかった。
 否、笑えなかったのだ。
 そうして思い知る。
 あの時、掴もうとしても掴めなかった幸福な幻影は、他ならぬ己が心底から望ん
でいたものではなかったからだ。
 正気に戻ってくれればいいなど、口からでまかせもいいところ。
 飛んでいってしまうとわかっている鳥を、誰がむざむざ籠から出すものか。
 囲う籠が壊れそうだと言うのなら、その羽を切ってしまえばいい。
 そうすれば、二度とどこへも逃げては行かず、その美しい姿を眼にとめていられ
るのだから。
「あなたにならば、憎まれるのも至福でしょう」
 その心を。
 決して届かぬ手を、刀としてでも向けてくれるなら。
 優しげな指が望美の頬にかかっていた髪を、静かに払う。
 現れた渇いた唇に、重衡の口づけが落ちたとき、浮かんだ笑みは苦悶と見まごう
ほど、苦しげであった。
 舌で唇を割り、口内をくすぐるように愛撫してながら、首筋から胸へと右手を下ろ
していく。
 程なく柔らかな膨らみを捕らえ、五指で包み込めば、刺激に反応してその中心に
色づく先端は早くも固くなり始めていた。
505平家mix(重衡):2006/05/24(水) 21:22:00 ID:kAqjqWhM
 とは言え、心が何も感じていない分、まだ反応は遠く、望美に大きな変化はない。
 一瞬、最後までこのままである事への懸念が浮かんだが、もう他に手は残って
いないのだ。
 諦めきれぬ以上、続けるより他はなかった。
 祈るような気持ちで、ゆっくりと胸を揉みながら手の平でこすりあげると、絡め
取った舌がひくりと震えた。
「っ…」
 その小さな乱れに、愛おしさが身体の中を駆け巡った。
「ここが、いいんですね」
 摘み上げずとも、立ち上がったままでいる胸の淡いを指先で転がし、口づけのせ
いですっかり濡れた唇を見つめれば、そこからこぼれるうめき声のような、少女の
喘ぎ。
「んっ…ぁ」
 確かに、己の動きに答えているのが、目眩を覚えるほどの歓喜を与えた。
 歪んだ感情だとわかっていても、他の誰からももたらせられない喜びに、背を向
けることなど重衡には出来ない。
「もっと、私を感じてください」
 口内にもう一つの乳首を含みながら、盗み見る望美の表情は一つ喘ぐたびに、
崩れていく。
 半ば閉じられている瞳にも涙が滲み、苦しそうな切なそうな色が眉に出ている。
 乳房と一緒に舐めるばかりであった先端を、唇に挟んだまま集中的に舌で刺激
すれば、重衡の下で身体が大きく揺れ、しなやかな手足が力なく褥の上を這った。
「…や、ンあ…」
 その手を取って指先を口内に含むと、無理矢理高められて敏感になり始めた
身体は、そんな些細な刺激にも声を上げる。
「ぁ…ん」
 舐めあげられて濡れた乳房を揺らし、望美は小刻みに震えては惜しげもなく声を
こぼした。
 羽織ったままの袿に半ば埋もれながら身をよじる姿は、蜘蛛の巣に翅を捕らえら
れた蝶のようだ。
 ならば、己はその蝶を喰らう蜘蛛になろう。
 取り上げた指から手首、肘の内側へと唇を這わせながら、重衡は見下ろす瞳を
細めた。
 そこに後悔の念はない。
「はっ、ん」
 青い血脈の浮かぶ柔らかな肌を吸いあげれば、そこに咲くのは紅い徒花。
 その痣が例えこの肌から消えようと、この先、重衡の心から罪の証が消える事は
ない。
 けれど、背負う罪の重ささえ、少女から与えられた物だと思えば、愛おしかった。
 そっと手を伸ばした下肢は、まださほど濡れておらず、添わせた指先がほんの
微かに湿る程度だ。
 いくら抵抗がないとは言え、このまま貫けば、いらぬ苦痛を与えてしまうだろう。
 それは重衡の本意ではない。
 このような身勝手な行為をしておきながらも、決して、苦しめたいわけではない
のだ。
 ほっそりとした脚を大きく開けば、淡い翳りの下に慎ましく露を纏った花がある。
 無防備に全てを晒し、乱れた呼吸を繰り返している望美を、重衡は余すところな
く見つめた。
506平家mix(重衡):2006/05/24(水) 21:25:28 ID:kAqjqWhM
 曲線を描く身体は細く、それでいて柔らかそうな丸みを帯びていた。
 横になっていても、形の崩れていない胸は先ほどの愛撫からまだ醒め切ってお
らず、しこりたった先端が誘いかけている。
 そしてなにより、虚ろに開かれていただけの瞳が、快楽によってとは言え揺れて
いたのだ。
「感じてくださっているんですね。ですが、もっと、です。神子殿」
 挿入に慣れていないであろう入り口を避け、少しだけ顔を見せている敏感な花芽
を指先でこねれば、その瞳が大きく見開かれた。
「や、ぁあ!」
 立てられた膝がビクビクと震え、後頭部を押し付けるように仰け反ると、突き出さ
れた胸が大きく揺れる。
 それがさも、招いているように見えたのは、ただの都合の良い解釈だろうが、それ
をとめなければならない理由はなく、重衡の唇が色づいた先端を含んだ。
「ん、あ、あっ! あ、あ」
 上と下で同じように固くなった赤い実を愛撫すれば、望美の喘ぎは高くなる一方
で、時折、たまらなそうに身をよじるような素振りさえ見せる。
「っ、ん、ん、あぁ……ンあ、はっ、はぅ」
 小さかった震えがはっきりと眼に見えるほどになる頃には、重衡の指を濡らす湿
りは段違いに増えていた。
 指を動かすたびに鼓膜に届く音は理性を削ぎ、薄っすら色づいた肌は匂い立つ
ような艶めかしさ。
 ふるいつきたくなるような痴態に、今までのどの女人に対しても覚えた事がないほ
ど、身体が猛っているのがわかった。
 しかもまだ、上限が見えないのだ。
「あなたを、壊して……しまいそうです」
 低くかすれた声で囁きながら、耳の中を探るように舌を入れれば、今までと違う
刺激に驚いたように望美の脚が揺れた。
「んん、やぁ!」
 それが丁度、重衡の指にすりつけるような動きになって、強い痺れに一瞬おのの
いたが、気持ち良さを求めた望美は自ら腰をくねらせ始める。
「ん、ん、は、はっ、あ…」
「そう、ですよ。ここが、いいのでしょう? ここも……ここも」
 見つけ出した少女の喜ぶ箇所を、唇で、指先で、舌で、身体全身を使って愛撫し
ていけば、追い上げられた身体は熱を上げ、もう、到達はすぐ目の前に迫っていた。
 身悶えるうちに脱げかけて、腕に絡むようになった衣に両手を拘束される形で、
下肢だけを揺らめかせていた望美の腰がぐっと突き出され、大きな震えとなって
全身に広がっていく。
「あ! あぁ! ン、ぁん!」
 喜びの声が上がると同時に、こわばっていた身体から力が抜け落ち、がくりと沈
んだ。
 頬を赤く染め、浅い呼吸を繰り返す望美は、小さな震えを起こしながら絶頂の余
韻を味わっているが、あんな可愛らしい鳴き声を聞かされてはたまらない。
 もう、指はぬるぬると滑るほどの蜜にまみれていて、早くそのぬめりの中でも己
を感じて欲しくて仕方なかった。
 奥深くで交わって、声を上げて欲しい。
 快楽に狂い泣いて欲しい。
507平家mix(重衡):2006/05/24(水) 21:28:59 ID:kAqjqWhM
 想いを汲んでくれなどと贅沢な願いは抱かないから、せめて、この身に愛されて
欲しいのだ。
 手早く着衣を乱した重衡は、熱くそそり立ったものを、乱れた呼吸と一緒にひくつ
いているそこへあてがった。
 繋がる前から柔らかく、それでいて弾力のある感触に、こらえる為に呻きながら、
何をされようとしているのかも理解していない、小さな身体を胸に抱きこんだ。
 互いに汗ばんだ肌の間で、敏感な乳房が押しつぶされ、望美の咽喉から甘い声
が漏れた。
「……ん」
 耳元の喘ぎだけで、押し込めようとしている男の部分に、熱が集まる。
 口付けるように身体を近づければ、先端が入り口を開いていくのがわかった。
 ぬるり、とした感触と共に、呑み込まれていくのが背を震わすほどに心地良い。
「十六夜の、君」
「あ、あ、あ、あぁ……」
 狭い。
 容赦なく締め付けられている箇所からこぼれた愛液が、根元まで伝ってくるのに
も息を呑まねばならなかった。
 その上、絶えず蠢く中の壁は絡みつくようで、歯を食いしばった重衡の全身は汗
ばんでいく。
 ゆっくりと最奥を目指すのは、むやみに動いてしまっては先に達しかねなかっ
たからだ。
「く……っ」
 行き止まりに触れた時、先端から送られてきた快楽に我を忘れそうになったが、
そうなるより先に、信じられない出来事が起こった。
「いや! いや! やめ、離して!」
 腕の中で、望美が暴れだしたのだ。
「神子殿?」
「中、入ってる。入って、る!……いや!! もう、いや!!」
 尋常でない声は恐怖に染まり、それはただ、強引に抱かれていることへの抗議
ではなかった。
 もがく腕は助けを求めて空をかき、はためく袖はさながら折られた羽だ。
 先ほどまで酔っていた快楽を捨てた顔は絶望に彩られて、こぼれた涙は頬を
切り裂くように真っ直ぐに落ちていく。
「恐がらないで下さい。何も、恐れずともよいのです」
 震え続ける唇は、ただ、無声の拒絶を放つ。
 それは、あの時見せられた、少女の姿と同じ物であった。
 望美は神子としての力を失わせる呪詛の種を、惟盛が操る鉄鼠によってその身
に植えられたのである。
 床にうつ伏せに這わされ、腰だけを高く固定されたまま、怨霊でしかも人ですら
ないものに、破瓜の血を散らされた。
 追い討ちはそれを複数の人間に見られた事実で、身体の自由だけでなく心まで
奪われたのだ。
「も……いや」
「ならば、全て、忘れてしまいましょう。あなたは何も考えず、何もせず、ただ、こう
していれば良いのです」
508平家mix(重衡):2006/05/24(水) 21:31:13 ID:kAqjqWhM
「忘れ……て?」
 ぼんやりと、けれど、懸命に見上げる瞳に、口付けを一つ。
「ええ、十六夜の君。そうすれば、楽になれます。いつか正気に戻るのに怯え、
心を閉ざす必要もありません」
「楽になれるの?」
 幼子のようなたどたどしい口調に、その獣と同じ行為をしている男は優しい笑み
を浮かべた。
「必ず、そうして差し上げますよ」
 縋る瞳に、甘い毒が広がっていく。
「忘れて、いいの?」
「ええ。あなたはただ、ここにいて快楽を感じて下されば、それだけでいいのです」
「感じて……」
 毒は輝きを覆いつくし、とろりとした不鮮明な色に変えた。
「そうです。ほら、こうしていれば何も考えずともよいでしょう?」
「あ、あ……ん、んぅ」
 ゆらゆらと揺らすように腰を動かせば、さらにぼやける焦点。
「重衡、とお呼び下さい」
「……あ、しげ、ひらさん……んんぁ」
「どうしました?」
「あ、あ、すご……い。気持ち、いいです」
 ぎこちない笑みが、望美の頬に浮かんだ。
 それは単なる快楽が生んだ歪み。
 だが、向けられた男の胸は、痛みを覚えるほどの愛おしさで締め付けられた。
「愛して、おります」
 自ら壊した少女に吐くには、陳腐で滑稽な台詞だ。
 それでも、そうとしか言えない想いがある。
 深々と貫いた身体を揺らし、汗で滑る肌で胸を擦り上げて、高みへ高みへと追い
上げていく。
「ああ、ンあ! あ、あ、ああぁ!」
 のけぞる身体が頂点に達した瞬間、ぎゅっと。
 背中を抱かれた感触に、顎から伝い落ちたのは額からの汗か、それとも涙なのか。
 それを判ずるのは重衡にも難しかった。
「十六夜の、君」
 快楽の極みの中で、脈打つように奥へと放ちながら、ただ痙攣を続ける身体を抱
きしめ続けた。
 背中に触れている手がひどく愛おしくて、彼はそうすることしか出来なかったのだ。
 取り返しの付かないことをしてしまった畏怖もあるが、それ以上に胸を占めたのは
、どす黒い歓喜だった。
 快楽のみを求める少女は、これでもう誰に取られる事も、自ら飛び立つ事もない
のだ。
 それは何より望んでいたこと。
 ならばなぜ、この眼は熱く潤っているのか。
「愛しています」
 理解出来ないまま呟いた言葉は、なぜか遠くで木霊する。
 もう、ここには不要だと言うように。
「……愛しています」
 だから、男は何度も何度も繰り返す。
 許しを請うように、願いを込めるように。
 祈る神などいない世で。
509平家mix(重衡):2006/05/24(水) 21:33:09 ID:kAqjqWhM
以上です
510名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 21:34:02 ID:IBuJ8tNe
GJGJGJ!!!

凄い!引き込まれたYO!!
511名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 21:46:35 ID:1cc0pjML
GJ!重衡に萌えた
しかし、ごめん。ずっとシリアスに読んできて鉄鼠のとこで吹いたw
ジュウカーンって鉄鼠だったのかww
512名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 22:25:57 ID:LKeqa1qb
すげえよ、マジ良かったよ
重衡萌えっ!!
513名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 22:28:45 ID:TYIx0QmH
読みながらゴウカーンの勘違い?とずっと思ってたよ・・・GJ!
514名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 22:29:18 ID:Dyph3NK8
読んでて重衡にすっごい感情移入してしまった・・・
うわあぁん!なんか泣けるよ!神職人万歳!!
世界の中心でGJと叫ばせてくれー!!
515名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 22:55:39 ID:hKRPMW+G
GJGJGJGJGJ!!
ああ、もういくら言っても言い足りない!
ありがとうありがとう、理想が具現化して飛び出してきたありがとうありがとう!!
獣姦萌え属性なんで鉄鼠も萌えでした
さらに相変わらずな知盛にも出てきてない将臣にも萌えて悶えて
本当に理想すぎて全編おいしくいただきました!!
お腹いっぱい大満足、最高の満腹感ですありがとう

もう本当にツボって萌えて悶えまくった直後とはいえ
感想のテンション高すぎだったらスマソ
516515:2006/05/24(水) 23:08:51 ID:hKRPMW+G
スマソ、別にしてた重衡への感想をコピペし忘れました…orz
メインだったのに本当にごめんなさい…

改めて長々と貼り付けるのもどうかと思ったので短くまとめさせてもらいますが
重衡の気持ちもメチャクチャよかったです。
行動の一つ一つに説得力があって、それで感情移入しやすくて余計に重衡萌えだが気持ちも理解出来て切なくなった。
望美も前回投下された経正編に至るまでの経緯に納得出来て、
重衡編の後に改めて読み返したら一層望美に萌えた。

以上、感想でした。
2ちゃんなのに長文感想スマソ。他の住人の方々もスマソ。
517名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 00:15:39 ID:WOflqn/Q
GJ!GJ!
神よ…本当に本当に本当にありがとう…(つД`)
重衡の気持ちが痛いほど伝わってくるよ。
文章から伝わる艶と雰囲気に頭の先まで浸ってきたよ!

言い表せない位に幸せです。本当に有難う!!
518名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 00:16:37 ID:q2+vgu2/
うぉー神GJ!この後、重衡さんも記憶なくしちゃうのかな…(´;ω;`)ウッ…
切ないけどすごいよかったです。いいもの読ませてくれてありがとう!
519名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 02:34:17 ID:ICWdRh+U
GJGJGJ!!!キュンキュンしますた
裸烏帽子で待ってた甲斐があったw
さらにmixで真打チモ登場あり?
冠に花差して裸でお待ち申し上げまする
520名無しさん@ピンキー :2006/05/25(木) 04:26:06 ID:c9CKsolJ
壊れ望美と重衡が、十六夜の壊れ銀と望美を想起させて、
何か感慨深い(?)ものがあった。
切ない。GJ。
521名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 08:09:30 ID:koBhJ949
し、げ、ひ、ら!!!
無言で待ち望んできた甲斐があったよ!
522名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 10:54:01 ID:UPlZXahB
しっとりとした色気が文章から伝わってきてイイ!!
激しく悶えました 乙!!
523名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 12:34:21 ID:R3iQaGib
GJでした!すごくうまいし甘かったです

鉄鼠たん登場で爆笑した私は鬼畜
524名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 02:44:41 ID:0ly/Chcx
GJ!
ショックで記憶を消したくなるくらい秀逸でした!
なんだか神子が救われない感じなので、
政子タンが助けに来てくれるwと信じて大鎧着込んで待っております
525名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 02:58:17 ID:Wr4t445R
>524
そこで政子タンなのか!?
526名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 03:44:47 ID:5YciOwCD
その場合、平家での記憶と引き換えに助けたりして・・・
記憶がなくなったらなくなったでいやだ。でも望美がかわいそうなのも・・・
と、いうわけで神子はこれからもずっと平家でみんなに愛されているといいな
527名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 05:16:11 ID:yDvHeIja
神子がかわいそうなのは同意だが、何でそこで政子が出てくるのかわからん
528名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 12:37:17 ID:dMuWQZyO
平家なら尼御前がいるじゃないか
529名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 15:33:40 ID:1UkMLtCA
将臣が助けてくれないのに尼御前が助けてくれるとも思えない。
つか、将臣……orz
530名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 16:29:26 ID:79LJTVhh
尼御前は知らないんじゃないか
うん、将臣…逃げるな、一緒に望美を喜ばせろw
531名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 16:45:17 ID:HD2TikDL
そこで安徳ンの筆おろしですよ
532名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 20:44:31 ID:5eD60oqx
>>530
一緒にかよ!w
533名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 21:21:18 ID:qeBlLPnO
平家でみんなに愛されるってことは、惟盛や忠度殿も入るのか・・・
自分は「何でも来い」派だけど、他のみんなはどうなんだろうw
534名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 22:11:03 ID:6nTQOpbv
コレモリンはいいけど、漏れはなぜか忠度に浮気をしてほしくない・・・

ついでだから言うが久々にヤスED完全版見た
なんだか萌えとエロスが迸ってしょうがない
下がり藤マント派の裸神子、漏れも仲間にいれてください
535名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 22:27:33 ID:tMs/GRwb
私は今ヤスマキシの語りが…
やばいあの「そうだな」はやばい
536名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 00:54:58 ID:+QVI0RK9
あれってもうどこにも売ってないんだっけ?
537名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 01:23:50 ID:usWjO0tH
アニメイト各店舗の在庫しか今ないんじゃないかな
再販情報も出てこないしね

そんな自分は迷宮とマキシの影響ですっかりヤスに嵌った
全裸に下がり藤のマント装備、ついでに鞭もって神の降臨を待ちます
538名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 02:59:22 ID:wF/VlGsO
>>527
神子が囚われてるなら源氏は劣勢じゃないかなーと
神子の状況知ったら便乗して利用するんじゃないかなーと
思ってたんだけど・・・たしかに助けてはいないなw
539名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 04:07:07 ID:SCb2cFcV
うわー、最初に全裸に下がり藤の黒マント言い出したの自分だけど
いつのまにかお仲間がこんなに…ウレシスw
このスレなにげにヤススキー神子率高いよね
そういえばカフェ俺神もヤスマキシげとしたんだろうか…?
また降臨しないかな…
540名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 09:32:06 ID:9V5/C4U9
犯人はヤス

では私は上の方で
ヤスの次に獣神子の相手すべく
包帯だけで正座してるwktk銀に
ついに順番が回ってくる時を
御館の看病しながら待ちますよ
さすがに裸はまずいんで服は着とくw
541名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 18:24:50 ID:YXuc3dno
質問です。

男×女(もしくは女×男)の女体化はここで注意付き投下でいいんだよね。
なら男×男の生まれつき、薬や術での女体化はどこに投下したらいいんだろ?
542名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 19:07:48 ID:okjNTKWM
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】3話目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1128085762/
543名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 21:05:50 ID:8ODDjkrn
>>535
確かにあれはヤヴァイ
吐息混じりに優しい声で喋るなー!!
ヤスのくせにあんな技を隠し持っていたとは小癪なw
悔しいが完敗ですた。萌えまくりんぐダターヨ
544名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 21:36:39 ID:F5/efThX
それ聴きたい!悶えるほど聴きたい!!
・・・ほしいほしいと思っていたのに買えなかった漏れは負け組orz
兄友で買いたいんだけど店棚にならんでないし、題名知らないから
取り寄せもできない・・・助けて神子様
545名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 22:09:20 ID:8ODDjkrn
>>544
題名はこれになるのかなぁ?
「遙かなる時空の中で3十六夜記 藤原泰衡」

ただライヴ売りと公式予約分が紅玉の予想以上だったみたいで
アニメイトへの入荷は予定より少なかったそうだから
全国的に品薄で発売日だけで売り切れた店も多数
だから取り寄せできるかどうか・・・
まぁ、とりあえず問い合わせてみてくれ
544タンのためにも、再販されるよう祈っとく
546名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 00:53:57 ID:Sou2ge2c
>>545
教えてくれてありがd!なるべく早く問い合わせてみるが・・・
望みが薄いのは覚悟してる
547541:2006/05/28(日) 12:41:37 ID:nw0O7vn3
>542
トンクス!!
548名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 23:28:00 ID:q7uM8VrZ
>>546
無事取り寄せられたかな?
本スレでもう見たかもしれないけど、着うたの配信が始まったから
語りは無理でも曲だけなら聴けるよ
549名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 01:49:13 ID:hW2or/Ye
>>452の神子さまに触発されて、つい駄文を書いてしまいますた。
つか、>>452の補完っぽいです。濡れ場は苦手なので主にその辺流用してます。
前半はSなのに、後半いやに弱気な別当殿になってますんでご注意を。

苦手な方はキーワード「ヒノ望十六夜」でスルーしてくださりませ。
550ヒノ望十六夜・1/5:2006/05/29(月) 01:50:30 ID:hW2or/Ye
『ねぇ、神子姫様――望美。お前は一体誰のものだい!?』
『ひっ……あぁ、あ……!!』

ヒノエはたまらず眠りの国から抜け出す。
「…っ!あぁっ、はぁっ、はぁ……」
今宵もヒノエは全身をかけめぐる快感に、夢の中でまで襲われていた。
先走りの液で下着を濡らしつつもまだ辛うじて漏らしていなかったが
怒張しているそのものに触れ、扱き、搾り出したい欲望を必死でこらえ、
「くっ…の、ぞ……み…」
ヒノエは内心、今宵の眠りを諦めた。
明日は怨霊と化した清盛との決戦。いや、だからこそ。この戦いが終われば。
「望美…明日だ。明日こそはお前を最後まで……」
そうつぶやくヒノエは、今しがたの狂気の如き夢が明晩、正夢になるとは
夢にも思っていない。

「ごめん、やっぱり私、自分の世界に帰るよ」
だから、最後の戦いの後、望美から告げられた言葉に、耳を疑う。

望美と譲が元の世界に戻る前夜の、歓送と戦勝の宴から、
今宵の主役であるはずの望美が、途中でそっと抜け出した。
八葉のうち、幾人かそれを目に留めた者はいたけれど、
けれど、神子がヒノエと福原攻略戦以来恋仲になっていたこと、
なのにそれを覆して元の世界に戻ると宣言した神子のことを思い
あえて宴席を強いる気にはなれず、皆見ぬふりをしたのだが。
「ふぅ…なんだか、暑いし……」
肝心の神子姫は宿営から抜け出したあたりで異様な眠気に襲われ、
既に足元が覚束なくなっている。
(今日だけのつもりで、お酒に口をつけたのがいけなかったかなぁ…)
そう。望美は宴の席から抜け出すべきではなかった。
いやその前に、ヒノエから差し出された杯を疑いもせず
口をつけた時点で…

「ふふっ、神子姫様は疑うことを知らぬお人のようで」
「ヒ、ヒノエくんっ!?いやっ!?」
もう遅かった。恋心ゆえに一種の狂気にとらわれた天の朱雀と
緋色の縄で生まれたままの身体を縛られた神子姫の二人きりを乗せた小船は
十六夜の月の下、助けを呼ぶ声も届かぬ沖へ向けて漕ぎ出してしまっていた。
「もう、遅いよ。姫君が悪いんだ…」
551ヒノ望十六夜・2/5:2006/05/29(月) 01:51:46 ID:hW2or/Ye
「なん……で、こ……んな……」
「――なんで、ねぇ?……ふぅん。神子姫には心に思い当たる事はない、と?」
ぐちゅっ、と艶かしい音を立てて、ヒノエは指を引き抜く。
あ…と思わず声を立ててしまった望美の身体には既に、
胸にも四肢にもヒノエの荒い口づけによってもたらされる花びらが散らされ、
乳房には縄の跡がきつく食い込み、秘所から溢れ出る蜜が快感を示している。
初めて、ではない。しかしある意味では初めての経験だ。
こんなにも優しさと思いやりが伴わない、虚しい快感という意味では。

「ねぇ、神子姫様――望美。お前は一体誰のものだい!?」
「ひっ……あぁ、あ……!!」
ヒノエはもう気がついていた。昨夜見たのと同じ、悪夢だと。
でももう欲望に支配された身体の動きを止めることができない。
ただひたすらに欲しくて、望美の感じるところをひたすら攻めていく。
ただでさえ月の光が眩しい屋外で、潮風に吹かれながらの行為なのに、
小船が波に揺れる振動までもが身体に伝わり、快感が加速する。
「ヒノエっ、くん、変っ、もう…イキそう…」
「もう限界なのかい…?姫君の身体はいつも感じやすいけど、
今夜はまたいつもに増して、早いんだね。」
「ひどいっ、ヒノエく…あぅんっ」
(オレもだよ…)と望美に告げてやりたい欲求にかられるけれど、
つれない恋人にそこまで優しくしないよ、とばかりに、腰の動きを早める。
たちまち望美の身体は快感に色づき、限界近くまで押し上げられた。
「望美…イキたいんだろ、お前がいやらしい格好で乱れる姿、とくと見てやるよ。
今夜は十六夜だ。お前の胸の蕾からオレと繋がってるココまではっきり見える…」
「いやぁ、こんな、ところで…格好で…イキたくない、よ…!」
「駄目だ、このままで…このオレを袖にしようとした…罰だ!」
ヒノエの怒張したものが望美の蜜にまみれた最奥でゆすりたてられると、
望美の身体は本人の意志に反して激しく痙攣し、ヒノエを締め付けた。
「ヒノ…あ!いや……っ、あっあああぁぁぁ…っ、ああ――」
552ヒノ望十六夜・3/5:2006/05/29(月) 01:54:29 ID:hW2or/Ye
「は…っ、あ、あ、ヒノエくん…ひど……」
望美の身体が絶頂を極めて麻痺しているのをよいことに、最後の止めを刺す。
「神子姫…お前をもう月には帰さないよ。いや、もう帰れなくなる。
オレが今からお前を、神子姫でなくするから…ねっ」
「え、どうっ、やって…?」
望美が飛ばされかけた意識を必死で引き戻し、ヒノエを凝視する。
その瞳は欲望に支配されてギラギラと光り、切なげに吐息を漏らした。
そのまま望美の腰をしっかりと押さえつけ、熱く張り詰めたものを最奥まで押し付ける。
「駄目!お願い、抜いて、離してぇ!」
「神子姫、いや…お前はもう、神子姫じゃ、ない……!」

ビュクッ、ビュクン、ビュクビュクビュク……

「いやっ、そんな、今さら…っ……あ」
「あぅ、っ、望美……っ!」
望美の胎内の、その最奥にまで届けとばかりに、ヒノエは熱い迸りを解き放つ。
「だ、だめっ、熱いのが、あついのが、いっぱい、奥まできちゃう…っ」
「のぞ、み…っ、もっと、もっとだ…」
ドクッ、ドクドクドクドク……
まだ、出続けている。

「望美…オレの精は、熱くて、濃いだろ…」
「で……きちゃう、ヒノエ」
「一年間、一度も精を出さずに耐えてたんだ…これだけ濃いのを中に浴びたら
清らな龍神の神子姫といえども、もう五行の力は使えないだろ…?
いや、その前にオレの子を身篭る方が先かな……」
望美の顔に驚愕の表情が浮かぶのを、ヒノエは自らの脅し文句が効いたのかと
意地悪い笑みを浮かべる。だが…
「ヒノエくん…いま、なんて!?」
「言っただろう、今宵姫君の中を、オレの熱くて濃い精でたっぷり満たしたから、
もう月には帰れない。いまに姫君に似た美しい赤子が…」
「違うっ、その前!」
「その前…?」
「言ったよね、一年間、我慢してた、って…」
「…っ」
553ヒノ望十六夜・4/5:2006/05/29(月) 01:56:52 ID:hW2or/Ye
そんなこと、望美に言うつもりなんて、なかったのに。
心底悔しそうに、そして切なそうに、ヒノエは望美を見つめた。
先ほどまでの狂気と欲望は、もう消えている。
「いつから、我慢してたの?」
「去年の春。そう……お前に出会ったその日から。ずっと、女を断ってた。
ずっと、お前しか見えなかった。けど、お前は龍神の神子だったから」
縄で縛られ、恥ずかしい格好で仰向けにされたまま、望美は問い、
ヒノエは望美を上から見下ろしながら、問いに答えた。
確かに二人は、妹背山で互いの想いを確認しあい、恋仲になった。
そしてあの福原で半月以上も離れ、絶体絶命の危機を乗り越えて再会したとき
抑えきれない激情ゆえに、望美はヒノエに、己が純潔を捧げた。
その後も、陣の片隅で、夜の梶原邸で、密やかに身体を繋げ合ったけれど。
「けどオレ、一度も中に出したこと、なかったよな。
オレが穢れた欲望をそのままぶつけたら、お前はもう五行の力を失う。
せめて、平家との戦が終わるまでは…
一人の床でお前を想って、自分の手ですることさえ、ためらってた――」
「どうして…どうして、一人で苦しい思いしてたの?
一度も中にしてくれないから、わたしっ、本当は愛されてないんだって、
この世界にいる時だけの関係で終わっちゃうんだって、思っちゃったよ。
でなきゃ、帰るなんて」
「望美…」

ドサリ、と音がして、望美を苛んでいたきつい戒めが、解かれる。
「姫君、前言撤回。月に帰りなよ。いや、帰れるんだ」
「…え?」
「オレの精ごときで、清浄な神子姫を穢せると思ったオレが、間違いだったよ。
お前は今でも清らかな、白龍の神子だよ。でなきゃ…
お前を無理やり縛って犯すような最低の男を、心配なんてできないだろ?」
554ヒノ望十六夜・5/5:2006/05/29(月) 02:00:42 ID:hW2or/Ye
中立を守る熊野の、若き別当。源氏も平家も京の貴族たちも、
熊野の勢力を味方に引き込もうと縁談をもちかけ、
あるいは女たち自身も身分をやつして、若き別当に近づく。
だが、熊野の中立を守るためには、そう簡単に己を許すわけにはいかない。
「…だから、身体は繋げても、精は与えなかった。
相手を先に絶頂に追いやって去る。適当に相手をして、ごまかす。
自分がイキそうになったら強引に身体を引き離して、胸や、背中に出したり。
無理やり口に咥えさせて、飲ませて、顔にかけたことさえ…
…最低な男だね、オレ。女の子を守るのは男の務めだなんて言いながら、
実際には姫君たちを粗略にあしらってた、なんてね」
「ヒノエ、くん」
「だから、今宵が…初めてじゃないけど、初めてだったんだよ。
望美、最愛の姫君の中に包まれながら精を放つのは、こんなにも感じるんだね。
けど、今宵がきっと、最初で最後だ――」
「どうして…っ」
「オレはもう、お前と結ばれる喜びを知ってしまったから。もう、忘れられない。
一生、お前にしか、欲情できない。それがオレに与えられた、罰なんだ」
「……」
「そして神子姫は、月に帰る――」
「今夜は十六夜だね」
望美の、あまりに穏やかな微笑みが、一瞬、ヒノエを戸惑わせた。
「知ってる?私、毎月新月の頃に生理…女性の月のものを迎えるの。
今夜はそれからちょうど半月後…
今日は…いちばん赤ちゃんができやすい日なんだよ」
「まさか、本当に…」
「なのに、ヒノエくんたら熱くて濃いのをいっぱい出しちゃうから…
きっとヒノエくんに似た、かわいい赤ちゃんを、授かるよ。
今さら向こうに帰って、一人で産んで育てろなんて、言わないでね…」
「……望美!」
なんて現金な身体だろう。もう一生分の精を出し尽くしたと思ったのに、
望美と繋がったままだったヒノエのものはもう、熱く滾っている。
「望美…もう一度、お前の中で気持ちよくなっても、いい?
オレ、海賊らしくお前をさらっていこうとしたけど、あべこべだね。
オレの心も身体も、こんなに虜にして、こんなに幸せにして…っ」
「ヒノエくん、いいよ。もう一度はじめから、愛して…」
「ああ、忘れられない、夜にしてやるよ……」

(終)
555名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 02:02:51 ID:hW2or/Ye
以上です。>>452の神に比べて、全然ヌルイ文章ですみません。
もし>>452の神子さんご自身の続き文章がありましたら、お待ちしています。
では投下が終わったところで(脱兎)
556名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 12:38:54 ID:FhoZlxnK
・完全な続きではないにしろ、他人が勝手に書くのはどうかと
・パクリではないにしろ、勝手に流用は(ry
・1年精液出さないって、無理
・話は面白かった
557名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 13:20:08 ID:nsEcffhG
時間が経ってるから
許可をもらおうにも>>452の神本人がいないだろう
って思ったのかもしれないけど、
やっぱりこのスレで一言ことわってからが良かったかも

話は面白かったしアリだとオモ
ただ、月のものとかのあたりは
読んでいてちょっと生々しく感じてしまったかな
許可云々の関係で手放しにGJできないのが残念だ

>>556
突っ込むようで申し訳ないけど
精液に関しては自慰やフェラのみって意味だとオモ
558名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 13:21:56 ID:NYO/YbSy
リアの妄想大爆発って感じ・・・
正直しょぼい

何より勝手に続きってのが心証悪いと思う
559名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 14:45:58 ID:J9vYdr0N
面白かったよ
上のいくつかのレスで指摘されてる点が残念だが…
即投下しないと絡まれるってのもあったと思うんだが
やはり人様の続きなら許可を聞かないといけないよ

話は良かった
またがんがってくれ
560名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 16:04:45 ID:yt5JHuiO
ここで裸に羽根型イヤリングと錫杖型ペンダントを着けた452である自分が登場しますよ。

正直驚いたが、自分の書いたものに触発されてくれて続きというのは面白かったし
(自分も上で姐さんたちが出していたネタに触発されての投下だったし)
人様の書いたMy最萌カプが読めたのは海老鯛ぐらいの勢いで嬉しいんだけど
人それぞれなので他の人が同じことをされたら不快になる人も多いと思う。
上で皆が指摘しているように続き物を書きたいって場合は前もって一言お伺い入れたほうがイイとオモ
(確か前にも同じ事あって窘められていた記憶があるし)

でも、話は面白かったし楽しませてもらったよ!
ありがとう>>549!!



実は自分も続きをのろのろと書いていたりするので出来上がったらこっそりと投下するねノシ
561名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 19:52:31 ID:XZM+2BX3
本人である452が問題なければ問題ないw

556GJ!!
562名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 20:36:08 ID:Ate8QWPm
>>555
まあなんだいろいろあるが…話はエロくて良かった。

>>560
楽しみにしてるノシ
563当方549です:2006/05/29(月) 20:53:53 ID:YqwX666u
まず、神子様方にお伺いを立てずに一気に投下してしまったこと
謹んでお詫び申し上げます。<(_ _)>

特に>>452さま、申し訳ありません。続きを執筆中となればなおのこと…。
こんなことで自分の好きなカプにやな印象がつくのも本意ではありませんので
(厨房は自分だ)当分ROMに徹しつつ、
今度は自分自身のネタでちゃんと文章書けるよう修行してきます。
>>452さまの素敵な続編に期待しております。

また文章の内容については今回のヒンシュクモノの行為とは別に
冷静に評価していただき、ありがとうございました。
ご指摘いただいた点も克服できるよう、頑張ります。それでは…
564名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 20:56:56 ID:r7jZIzut
まあ作品はともかく、問題はあなたが2ちゃん特有の空気を読めてないってことだな…
(使うと引かれる顔文字とかあるしね)
確かにもうしばらくROMってたほうがいいかもしれん。549自身のためにも。
565名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 23:54:38 ID:Is7Gsej8
でもGJですたw漏れはおいしくいただいた
566名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 01:41:14 ID:I5wAe4eJ
スマソ、ちょっと訊きたいんだがこのスレってどれくらいの長編なら投下可なのかな?

今書いてるのが4万文字前後のものになりそう+サイト
など、ここ以外の場所で出すには微妙すぎる内容なので
先にスレ住人の方々に訊いておきたくて。

内容は野の花ED後の泰衡×望美→銀、愛憎風味。
いくら何でも需要が狭すぎる気がするので、
このスレでも見たくないって方が大勢いたら
やめて別のものを投下するつもりです。

あとこれは完全についでですが。
今までネオアン関係+α投下したんですが、
先日、自分のじゃないPCで見たらえらい事になっていたので
改行を次回投下より直すつもりですが、
よければ一行に38〜40文字くらいで問題ないかも
教えていただけるとありがたいです。

色々訊いてスマソ。
うざかったらスルーでお願いします。
567名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 03:14:01 ID:+oui3jLp
1レス60行(2048文字)だけど、ぎちぎちには書かないだろうから
40000÷2000=20レス
まあ余裕を持たせて30レスくらいかな?
スレに落とすには量が多いと思うなら、
どこかのロダにあげて、そのアドレスを書くという手もあるよ。

サイトで出すには微妙な内容ってのがよく分からないんだけど、
自分でまずいと思うなら投下しなければいい。
それでも投下するっていうなら事前の注意書きをしっかりして投下すればいい。
もしそのカプ見たくないと思った人がいたとして、
そう書いても>>566はなんとも思わなかったとしても、
また荒れる元になるから、そういうことは聞かないで欲しい。

改行に関しては
SS書きの控え室 46号室
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147747457/
【SS書きの修行場】
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/5301/
↑こっちで聞いたほうがいいと思う。
568名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 05:40:45 ID:M5VmU8a+
>>566
お願いします、投下して下さい!!!
569名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 06:06:41 ID:0H9Hmj+T
ぎゃーヤスと銀きたハァハァ
投下待ってます
まずいと思う表現は前書きで注意しとけばいいと思う
570名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 12:36:40 ID:zN5Y6436
>また荒れる元になるから、そういうことは聞かないで欲しい。

激しく同意
見たくないなんて言ったら荒れるだけだから、
見たいと言うしかないわけだしね
571名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 13:07:45 ID:hH8RX+lF
ここにSS投下してくれる人って、内容問わずマジで神だよ。
針のむしろに立つようなモンだ。
572566:2006/05/30(火) 13:08:44 ID:I5wAe4eJ
>>567
丁寧に教えてくださってありがとうございます。

>自分がまずいと思うなら投下しなければいい。
この一文にとても納得しました。
逆に何でその発想持たなかったんだと、己のアホさを罵りたくなった…スマソ

>また荒れる元になるから、そういうことは聞かないで欲しい。
重ね重ね申し訳ないです。
自分が拒否や感想の類いを気に留めない人間なので、配慮が足りませんでした。
このスレが荒れるのは本意ではありませんし、
荒れるから、見たくないけどわざわざ発言しない方もいる場合、
見たい、見たくないに関してはデキレースのようになってしまうので
>>566はスルーでお願いします。

>>567でいただいた意見を参考に、
投下する際にはしっかり注意書きをつけ、
長すぎた場合には若干削って投下か、ロダにあげる形を取らせてもらおうと思います。
すごく個人的な質問に反応してくださった方、
みなさん本当にありがとうございました。
573566:2006/05/30(火) 13:14:15 ID:I5wAe4eJ
>>570-571
リロってなかったので今読んだんですが、
気分悪くさせてスマソかったです。
以後>>566の書き込みは全力でスルーしてください。
お願いします。
574名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 13:23:53 ID:hH8RX+lF
>>566タソきにすんな(´∀`)
銀スキーだがヤス望←銀投下を
御簾越しに全裸で待っているから
気が向いたらよろしくおながいします。
575名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 13:51:49 ID:XAB0Zytz
>>572
内容については、よほど特殊なものでなければ注意書きでオケ。
カプについては、人それぞれなのでそこまで気にする必要ないと思う。

個人的には投下が増えると嬉しいので待ってます。
576名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 14:45:17 ID:0H9Hmj+T
>>574
ちょww
例の簾越しスチルの重衡を全裸で思い浮かべてしまって
コーヒー吹いたww
577名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 14:54:35 ID:ecJf8jV/
>>576
それは屋外で全裸なのと何ら変わらんぞwwwww
578名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 20:01:16 ID:fifekLp7
泰×望→銀って事は
銀×望←泰衡じゃなく??

まあいいや
自分も銀スキーなんで楽しみに待ってます
579名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 20:48:02 ID:5o0UbEW5
野の花ED後の泰衡×望美→銀ってことは
多分ヤス神子だけど神子は死んだ銀を想い続けてる話ってことじゃまいか?
566タンいわく微妙すぎる内容だそうだし。
何か銀神子スキーにも、ヤス神子スキーにもボミョウな話になりそうだ(´・ω・`)
580名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 20:59:05 ID:QviQcWG1
鬱展開でもギャグ展開でもバッチコーイな私が通りますよ
てか、なんでもいいからヤスもの読みたいです。
長編とのことでワクテカ
581名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 22:29:48 ID:YnpSCfHm
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
下がり藤マントと鞭を装備してお待ちしておりますw
582名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:19:39 ID:QbgC1tY4
ヒノエ×望美ネタを投下したいんだが、今投下したらモニョルだろうか?
後日にした方がよければ日を改めるけど。

ちなみに初夜後エピソード。ギャグ中心なので本番シーンはなしでつ。
秋の京梶原邸で、主に白龍、譲、弁慶がゲスト出演。
望美の下着ネタが登場するので、
苦手な方はNGワード「後朝騒動」でスルーできるようにします。
583名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:29:14 ID:2n02NFkQ
え、ゼゼンおkだよ。ヒノ望かもーん!
584名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:32:59 ID:I5wAe4eJ
職人さんキタ!
投下してください、お願いします!!
585後朝騒動・ヒノエ×望美:2006/05/30(火) 23:33:46 ID:QbgC1tY4
>>583dクス。投下させていただきまつ。

梶原邸の食卓に八葉と神子たちが集う、いつもの朝の食卓。
いつもと違うことに皆が気づいたのは、望美が食事の席についた時だった。
「おはよう、神子。あの装束は?でも私の神子は何を着ても似合うね」
「あ、ありがとう・・・白龍」
「先輩、この世界の小袖なんて着てどうしたんです?制服は?」
「あれー?いつもの服はまだ洗濯に出してもらってないよね、望美ちゃん」
「はい。たまには気分を変えようかなーって」
皆が望美の着物姿に大注目するので、望美はしきりに照れまくり。
もっとも、着物にのみ気をとられていなければ
一同はもう一つ、いつもと違う点に気づいただろう。
そう、今朝の望美が腰をわずかに引きずりながら歩いていたことに。
(フフ、昨夜は初めてなのに無理をさせすぎてしまったかな?
けど、そんな姫君もかわいいね。あんなに赤面して・・・)
望美が今朝に限って小袖を着てきた本当の理由。それはヒノエだけが知っていた。

もっとも、食事中のヒノエのにやけ顔に目ざとく気がついたあたり、流石は黒法師弁慶。
食後の定番、蜂蜜プリンが膳に配られた辺りで、満を持して切り出した。
「望美さん、腰はどうされました?正座が辛ければ、足を崩しても構いませんよ」
「神子、腰を痛めていたのか。そういう時は早く言わなければ」
「ええっ、だ、だ、大丈夫です先生!きのう、ちょちょっと寝違えただけですから!」
「いいえ、いけません。腰痛は放置しておくと後に響きますからね。
いつ出陣命令がかかってもいいように、後で僕が診察しましょう」
(冗談じゃないよ!)と頭の中で思ったのは望美か、いやヒノエが先だったか。
どうやら図星らしい、と弁慶がほくそ笑んだところで、
「弁慶!明朝、いや今日にも鎌倉へ出立だ!兄上から急ぎの書状が届いてな」
源氏の御大将、乱入。
(よっしゃあ、いいところへ来たぜ九郎のやつ!)と思ったのはヒノエ。
それとは正反対に、頭を抱えたのは望美。
(そんな今日だなんて!絶対に、絶っっっ対に、返してもらわなきゃ〜!)
586後朝騒動・ヒノエ×望美:2006/05/30(火) 23:35:12 ID:QbgC1tY4
「ヒノエくん・・・ちょっと、私の部屋まで来て」
「いいよ、朝から姫君の部屋にお招きいただけるなんて、光栄だね」
仕方のない若い二人だと思いながら、邪魔するのも野暮とばかりに
自室に引き取ろうとした弁慶だったが、
白龍と譲がそっと後をつけていくのに気がついてしまった。
「おふたりともどうしたんです?出立の準備はしなくてもいいんですか?」
弁慶が声をかけると、両者、ぎくりと振り向いた。それでも声をひそめつつ、
「弁慶さん。それが、白龍が、どうしても先輩のことが気になるって」
「神子がおかしい。このままでは、鎌倉に行かれないと困っている」
「まさか。確かに腰の具合は悪そうですが、歩けないほどひどくはないでしょう」
「違うよ。身体もだけど、神子の気が、異様に高ぶっている。
朝からおかしかったけど、九郎が訪ねてきてからもっと気が急いている。
このままでは・・・もとの服を着られないって」
「「・・・・・・は?」」

「ヒノエくん、昨夜は訪ねてきてくれて、とっても嬉しかった」
「俺もだよ、愛しい姫君・・・ん」
閉ざされた部屋の中で、恋人たちはせわしなく口づけを交わす。
なにせ昨夜、新枕を交わしたばかりなのだ。
もっとも、ヒノエがさらに深い口づけになだれこもうとしたところを
望美が必死で制す。
「あのね、とっても、とっても嬉しかったんだけど。
ねえヒノエくん、昨夜、私が眠ってしまった間に
私の大事なもの、もってっちゃったよね?そうだよね?」
「さあ、そうだった、かな?」
「もう!とぼけないでヒノエくん!私、今朝目が覚めてびっくりしたんだよ。
昨夜ずっとヒノエくんがいてくれたと思ったのに、いなくなっちゃってたし」
「そうか、淋しかったんだね。次からは朝までそばにいるよ、姫君」
「だーかーらー!それだけじゃくって!
・・・お願い、『あれ』を、返して」
587後朝騒動・ヒノエ×望美:2006/05/30(火) 23:37:05 ID:QbgC1tY4
(『私の大事なもの』!?ヒノエの奴、やっぱり先輩に何か!)
(ほら、私の言った通りだ。神子が困っている)
(それにしても『あれ』・・・とは?)
望美の尋常でない台詞に、二人と一神が妻戸の向こうで固まっている。
譲に至っては(先輩がヒノエと・・・)という衝撃もあいまって、大打撃を受けている。
当然望美とヒノエは知らないが。
「ねえ、どうして?いつの間に、なんのためにもっていったの?
お願いだから返して。でないと私・・・」
「でないと?」
「元の服が着られないの。『これ』じゃだめなの。『あれ』でないと」
「ふうん、そうなんだ」
焦る望美に、ヒノエは余裕の笑みで見事なコントラストを見せる。
「姫君はどうして俺が『あれ』を取り替えていったのか、知らないんだ。
というか、そもそもこちらの後朝の作法を知らないんだね。無理もないけど」
「ねえ!どっちでもいいからとにかく返して」
「姫君、男女が契った後の早朝をなぜ『きぬぎぬ』と呼ぶのか、知ってる?
愛し合う二人が別れを惜しんで、互いの衣を取り替えるからだよ。
俺も、同じようにするつもりだったけど・・・」
「そんな、ヒノエくん」

(ま、まさか、ま、ま、ま、ま、まさか!?)
弁慶と白龍の気づかぬうちに、譲の顔色だけがゆっくりと青ざめていく。
(そういえばヒノエの服も、何だかいつもと違うと思ったんだ!
けど、まさか、まさか、まさか・・・)
588後朝騒動・ヒノエ×望美:2006/05/30(火) 23:38:57 ID:QbgC1tY4
「・・・だからって、何も『あれ』を取り替えることないじゃない!
これから鎌倉に怨霊退治に行くのに、スカートがはけないよ」
「すかー、と?ああ、あの短い白袴のことかい?いいっていいって。
姫君の白い足をあんな惜しげもなく皆の前にさらすものを着ないでいてくれるなら
俺としては願ったり叶ったりなんだけど、ね」
「もう、話をそらさないで!私は『あれ』でないと困るの!
だって・・・『ヒノエくんの』じゃ、スカートからはみ出ちゃうし・・・」

「ヒ・・・ヒノエーっ!!!」
譲、遂に乱入。

「ヒノエ、もう許さん!今すぐ先輩の『下着』を返せ!」
「ゆ、譲くん!!どうしてここに!?」
「譲、俺と姫君の愛の語らいを盗み聞きするなんていい度胸だね?」
「何が愛の語らいだっ!?女性物のショーツはこの世界にはない一点ものだぞ!
先輩を困らせてどうするつもりだ!」
「何もわかってない外野のくせに、ひどい言い草だね?
俺は姫君が困らないように、ちゃんと自分の下着をはかせて帰ったんだからね。
その代わり姫君の下着は、俺がずっとはかせてもらってるけど」
だから今朝のヒノエは、太ももまでおおう赤い下着をはいていなかったのだ。
ただしフル○ンではない。いやそういう問題ではない。
「やれやれ、とんだ悪趣味ですね。我が血縁ながら情けないものです」
「あんたも盗み聞きしてたのかよ。
まあ普通に夜着を取り替えるんじゃ、ひねりも何もないしね」
「そんなんでひねるな!このエロ別当が!」
「神子、気落ちしないで。どの位大事なものなのかよくわからないけど、
私の五行の力で代わりになるならいくらでも・・・」

「みんな、出てってーーーーー!」

その後、他の八葉+黒龍の神子によって吊し上げ&三食抜きの罰を食らったヒノエから
望美は何とか自分の『あれ』を取り返したものの
肝心の『あれ』には、ヒノエのふくらんだ股間の跡がくっきり残っていて・・・
元の衣装に着替えた後もしばらく赤面が収まりませんでしたとさw
589後朝騒動・ヒノエ×望美:2006/05/30(火) 23:44:37 ID:QbgC1tY4
以上です。
そういや「投下します」宣言と同時に貼り始めてしまいますたスマソ。
590名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:46:15 ID:I5wAe4eJ
乙&GJですた!

望美カワユス、別当と譲ワロス。
一点もの表現がツボに入って本当に布団の上で笑い転げてしまったww
591名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:48:23 ID:1+DiY3s1
GJ!そしてバロスwww
彼氏に女ものの下着はかせたときのこと思い出した。
のびちゃうよね。
592名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:54:47 ID:miqaBmNt
GJGJ!!
エロ別当テラワロタwww

最近ヒノ望投下続いてこのふたりが
最萌な自分は非常に幸せだ
神様マリマトン!!
593名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 00:25:08 ID:KVzHTub7
リアルで鼻水吹いた…
GJすぎる!!


裸にスパッツで待ってた甲斐があった。ほんとにGJ!
594名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 00:58:21 ID:fPglH2Pt
下着が伸びちゃってもしそのまんまだったら・・・w
神、モッコリGJですたw
595名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 01:22:10 ID:COejJX+M
GJGJ!

しかし、ヒノエが履いてたのがショーツだったとして
望美が履いてたのは…やっぱふんどし?
596名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 01:45:55 ID:0tLb3CJc
GJ乙!!

私の五行の力で代わりに…ワロスw
597名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 02:06:25 ID:nva9X+w9
ミルクティー吹いたw
超GJ! 笑い萌えたよwww
598名無しさん@ピンキー :2006/05/31(水) 02:47:37 ID:KYqzp9xD
>595
自分、ヒノエのスパッツ穿かされたのだと思い込んでた。
>582、GJ!
599名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 01:53:05 ID:WhRM/0sx
この時代の下着ってやっぱふんどし?
あの人もこの人もみなふんどしか!
600名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 02:05:37 ID:/60hMPdw
ガセネタ大公開ですか?
何一つ実存してない話だと。
601名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 02:23:10 ID:uMR3MvXT
はいてないんじゃ?<下着
602名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 03:33:03 ID:/60hMPdw
一日中下着情報探してるほど詳しいのに・・・\(^_^)vスースー
603名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 22:20:52 ID:1eOfj3sr
>>602
そういう顔文字つけると叩かれるので自重しましょう
あとsageもつけてね
604名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 22:26:48 ID:U8Q6nmQR
釣りだろ
605名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 02:46:43 ID:ZSnJ6HOJ
釣りだね
606名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 20:38:10 ID:XwiFIwmT
望美がはいてない設定だったら八葉たちは大変だろうな、と妄想しつつ、
裸に下がり藤のマントで正座してる。
607名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 11:53:42 ID:XmlfBm+i
ヤスのマキシ欲しがってたヤシさ、もう手に入れたか?
発送は六月下旬になるそうだが、みやこひめいちで再販してるよ。
もう手に入れてるなら何よりだし、まだでも遅くはなるけど手に入る。語りも堪能しろよ。よかったな(*´∀`*)
608名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 15:30:11 ID:6YcbacdW
一々そんな事書くな…と、思う
609名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 16:35:49 ID:2kCFEVhC
わたしは知らなかったから助かった
高いオークション利用せずにすむ
610名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 17:05:18 ID:doBrUaBx
最近のヤス厨ウザス
チモ厨並に五月蝿い
611名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 18:26:50 ID:ObljGRaN
別に厨ってほどのレベルじゃないと思うが・・・
まあマターリ汁
612名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 21:37:11 ID:W1BaPBPg
チューチュー言いたいお年頃なのでせう
613名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 00:20:33 ID:OYyzQ8HS
聞かれもしないのに答えてたらウザイが前にこのスレで質問してた人がいたからな
まぁ何にせよこの程度カリカリするほどの話題でもない。マターリマターリ
614名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 02:13:03 ID:JO0VIJuz
裸に袈裟でマターリマターリ
615名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 08:18:43 ID:LRlWGLjp
おおっヤスマキシ再販されるんだ!ヤター私も買えるのね
金抱っこして職人さん待ちつつマキシも待つ
616名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 17:35:52 ID:Uw6Qyw1L
危険なレディをずっと待ち続けて正座
でも時々アメイジング!と叫び出したくなるんだ…
617名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 17:52:08 ID:VVYUZN0e
では私も616の隣に座って金を抱っこしつつアメイジング!と叫ぼう
618名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 19:12:41 ID:qlJ3w0sE
何このカオスw
619名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 19:21:24 ID:IbZRSgGU
そういえば金は何の疑いもなく雄だと思ってたんだが、
特定できるような事誰か言ってたっけ?
620名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 22:26:50 ID:Uw6Qyw1L
雌か雄かの決定的なセリフはなかった気がする
621名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 22:41:00 ID:glmfG/md
金だぞ?金なんだぞ?
雄に決まってるジャマイカ。
622名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:29:13 ID:EL36iJA5
ヤスのことだしなあ…と
乗馬鞭ぴしぴししながら考えてみる
623名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:44:42 ID:HrwUnbcB
武士の乗る馬はメスが多いと聞いたことがあるよ。人馬一体で相性がいいらしい。
金は犬なので当てはまらないけどなw
624名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:53:33 ID:Vpmma3dn
袈裟という文字を見て614タンは後白河狙いなのかと小一時間(ry
625名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 04:34:22 ID:+ZB4Sqj8
>614ではないが、ごっしーが萌え対象なヤツがここにいますよ。
一度くらいは、あそこで愛人EDを選択してみたいものだ。
626名無しさん@ピンキー :2006/06/05(月) 06:26:49 ID:HoXwh9Ph
>614が疑いもなく裸に袈裟で正座の永泉待ち仲間だと思い込んでいた自分は、
今、>624のお陰で、ものすごく孤独感に襲われた。
627名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 07:37:23 ID:Z0AkO3pL
永泉待ちの者は区別のために横笛も持つように院宣がくだりました
628名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 10:32:25 ID:+ZB4Sqj8
天玄武は歴代みんな笛持ってるからややこしいな
629名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 20:09:07 ID:o31xCwG2
つ笛プレイ
630名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:44:54 ID:Vpmma3dn
袈裟と聞いて八葉より脇キャラの法皇を先に思い浮かべられる・・・
影の薄いアナタも大好きですよ、永泉さん・・・(´・ω・`)
631名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:10:18 ID:h6regx45
あんまり袈裟ってイメージがすぐでてこないせいかも永泉
匂い袋とか笛とか水とか漫画版激萌えええとか
632名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:51:51 ID:KZV6YXZD
たしかにあの漫画版永泉は卑怯な程可憐だった
一瞬だが心の奥底から封印したはずの黒いもの(サド心)がわきあがってきた
永泉かわいいよ永泉(*´Д`*)ハアハア
633名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 03:21:01 ID:6h3Y0p7m
漫画設定じゃなくてゲーム設定じゃないとダメかな?
キャラによっては漫画版の方が萌えるんで・・・
634名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 09:56:33 ID:3z45kHih
前書きしときゃオケさ
635名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 02:01:14 ID:ZK7ULDeO
>633
あるあるw
636名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:11:47 ID:XIXKhvoi
袈裟祭りに少々乗り遅れたが投下

だがしかし
法皇×神子なので>>625の姐さん以外は注意されたし

NGワードは 紫のたぬき で
637紫のたぬき:2006/06/08(木) 23:13:56 ID:XIXKhvoi
「なかなか似合っておるではないか」
「ぁ……」
 着替えの済んだ望美が待たされていた広い部屋に、朗らか、と表現してもおかし
くない声が御簾の向こうから聞こえた。
 しかし、望美の格好はその朗らかさとは程遠い位置にあり、褒め言葉は辱めにし
かならない。
 燭台の淡い光に照らされた姿は、鳥烏帽子をかぶり、太刀を腰に下げた白拍子
の衣装であるが、それだけではないのだ。
 その上衣は下の肌が透けるほどに薄く織られており、袴には膝の辺りまで切り込
みが入れてあるため、少しの動作で大腿が、下手をすれば付け根までもが露わに
なってしまう。
 それが見えないわけもないし、他ならぬ法皇自身が用意させたはずなのだ。
 平気で、いや、恐らくは意図しての言葉に、望美は羞恥に耐えようとせめて唇を
固く引き結んだが、そんな些細な抵抗は変わらぬ明るい声の前には何の力も持っ
ていなかった。
「さてお客人もお待ちかねであろう。そろそろ行かねばな」
「ま、待って…下さい」
 立ち上がった影に向かって反射的に顔を上げれば、御簾ごしの視線が絡んだ。
 行動を読まれていたことなど、今更驚きもしないけれど、はっきり見えなくともわか
る粘着質な色に身体が奥から震える。
 いつも、あの眼で見られているのだ。
 欲に屈する痴態を、崩れていく自尊心を。
 そのときの事を思いだすだけで、望美の頬は熱を持ち、瞳が勝手に潤んでしまう。
 そんな自分が信じられないのに、ドクドクと脈打つ鼓動は何かを期待しているとし
か思えなかった。
「いかがした?」
 疑問の中に不思議さなどなく、形ばかりの言葉である。
 けれども、わざわざ無言の意思をくみ上げてくれるような相手でないのは、夜毎の
行為によって教えられていた。
 だから望美は、緊張で乾ききっている唇を一度噛みしめてから、口を開いた。
 そうしないと、ここへ来てから覚えた諦めに支配され、何も言えなくなりそうだった
から。
「このままじゃ……舞え、ません」
「久方ぶりに会う源氏の者達に、そなたの息災振りを見せてやろうと思ったのじゃが、
気にめさなんだか。しかしそう、我が侭を申すではない。もう、酒宴は整っておるか
らの。今更、客人を帰す訳にも行くまい。それとも、我が命には従えぬか?」
「お……お願いします。こ、これだけは…許してください」
 こうして正座しているだけで、着替えと共に身体の奥に咥えさせられた異物感に、
呼吸が乱れているのだ。
 立ち上がって皆の前で舞うなど、到底出来る事ではない。
 平家との和議を条件に、神泉苑で法皇の要求を受けた望美に、拒否権などない
のはわかっている。
 けれど、こればかりはどうしても譲れなかった。
 望美には甘い痺れを誤魔化して、踊り切れる自信がなかったのだ。
「ふむ。ならば、舞えぬかどうか確かめてやろう。少し、見せてみよ」
「は、はい」
 ゆっくりと気をつけて立ち上がったのに、中を擦る感触にビクリと背が波打つ。
「んっ!」
638紫のたぬき:2006/06/08(木) 23:16:41 ID:XIXKhvoi
 足を片足踏み出せば奥の壁に当たる角度が変わり、動いている間中、絶え間な
く責められる。
 その上、体内に完全に埋められている親指ほどの大きさの異物から伸びた紐が、
敏感な赤い芽を貫いて施された飾りに結び付けられていた。
 感度を増した中が蠢けば蠢くだけ、否応なしにそこへも刺激が送られる仕組みだ。
 当然、その刺激にも内壁は反応してしまうので、感じたくなくても強制的に与えら
れる強すぎる快感になる。
「あ、あ……ぁん!」
 耐え切れず、がくりと膝を付いた望美は、そのまま冷たい床の上に臥したが、身体の
熱はそんな物でなくなるわけもない。
 一番熱く、蕩けている場所は、まだ満足していないのだから。
 心をまったく無視しての、身体だけの暴走に頭の中がおかしくなりそうだが、ここに
は誰も望美を助けてくれる者はいない。
「や……はっ、ん…」
 理性は静止を望んでいるのに、ピクピクと震える身体はそれを許してはくれなかった。
 もっと気持ちよくなりたい。
 ただその一心で、望美は床に手をつくと、目を閉じて夢中で腰を振った。
 まるで、見えぬ誰かに後ろから犯されているかのように激しく。
 そうすると、同じように胸にも施された飾りが揺れて、リンリンと望美の動きにあわ
せて鳴るのが、まるで遠くから大勢に囃し立てられているかのようだ。
 その事に慄きそうになるが、小さいけれど確実に重みを持たせられている鈴は、
重力に従って乳首を引き、それがまた快感となって望美に迫る。
「あぁ……はっ、あ、くぅ…ん…」
 ずっと焦らされていた身体は、いけないとわかっていても止まらない。
 そんな自分が恥ずかしくて、いやらしくて、ますますダメだと思うのに、思えば思う
ほど物足りない太さの異物を切なく締め付けてしまう。
 そうすれば、より深い快楽が頭の先まで来るのを、知っているからだ。
 胸をわざと揺らし、腰を大きく振り、中を締め付けて行う、淫らで浅はかな自慰。
 しかも、それを他人に見られていると言うのに、絶え間なく続く鈴の音の中、高い
喘ぎもとどまるところを知らない。
「や、ぁ……ぅんん…あ!」
 汗ばんだ首筋に流していた髪が張り付き、無意識に頭を振るだけでそれさえも
愛撫となり、あと少し、あと少しで強張りを解放できる、と言う寸前。
「なかなか良い舞じゃ。みなの前でも披露してやるが良い」
 いつの間に御簾から出て来ていたのか、望美の目の前には豪奢な衣装に身を
包んだ法皇が立っていた。
 冷たく響いた声音に、望美は絶望の響きを聞いた。
「え、あ……」
「淫らな神子殿を見て、あやつらはどうするかの。楽しみじゃ」
「や、ぁ」
 フルフルと頭を振った望美の目尻から落ちた涙に、男は目を細めて朗らかに
笑った。
「ああ、よく似合っておる。そちはほんに、泣き顔がよう似合う」
 猫に捕らえられた獲物のように、逃がされては捕らえられ、逃がされたは捕らえ
られ。
 望美にはもう、振りきる力も、逃げる場所も残されてはいなかった。
 ただ、なぶる視線に泣くだけしか。
 みなの前でよがり狂う自分が、その濡れた視線の先に見えた気がした。
639名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:18:17 ID:XIXKhvoi
終わりです。
640名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:48:39 ID:kJhUAD//
ぬあぁぁ!GJ!みだらな神子GJ!
このあとどうなったのか気になる・・・八葉にリンカーンだったら見たい!
ってか紫のたぬきってw
641名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:23:58 ID:yFLCaEad
た、た、た、た、た、た、た、た、たぬきキタキタキタっ!!!!
>>625の姐さんではないがGJ!GJ!GJ!!!
642名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:52:15 ID:4ApQlG2O
ちょwwwwGJ!!
続きが激しく読みたいyo!!(*´Д`)ハァハァ
643名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 01:11:34 ID:xwkavKuu
GJ!!!
たぬき…エロいよたぬき
続きが激しく気になる!
644625:2006/06/09(金) 02:50:28 ID:Z0j6nseP
うわあああごっしーキターーーー!!
>>636の神ありがとうありがとうありがとう!
エロいたぬきも凄いけど望美の従順っぷりにもモエス!!
645パンドラ:2006/06/10(土) 20:42:46 ID:n+PcC1Sy

ゲームではありえないけど景時と既に恋仲設定、場所は京(秋あたり)で。
前半戦でヒノエ×神子、後半戦でヒノエ&景時×神子になります。
全体的に暗く無理やりやられてる感漂ってて、特にヒノエが真っ黒い人になってる。
結構人を選びそうだし駄目だと思ったら、NGワード「パンドラ」ですっとばしてくれい。

646パンドラ:2006/06/10(土) 20:44:43 ID:n+PcC1Sy

「あ、あぁぁぁ・・・・はぁ、はぁ・・・・・」
私は嬌声を上げていた。恋人・・・以外の人に抱かれて。
「ここがいいんだろ?」
そういいながら私のいいところをすりあげてくるヒノエ君。
本人が言うとおり、彼のものは確実に私を責め立てている。
「んあぁぁ!!もっ・・・と、深く・・・・うぁぁ!!」
私はまた甲高い声を上げた。

・・・・もう、二十日ほど前になるだろうか、私は彼に無理やり犯された。
もちろん嫌で仕方なかったし、必死で抵抗もした。
しかし、それ以来私の身体は妙な快感を知ってしまい・・・・・・・
いつもとても優しくしてくれる景時さんとの交わりでは満足できなくなってしまった。
そして今、私達二人は夜な夜な梶原邸を抜け出し、彼の隠れ家へと通うようになっている。

「まだ・・・足りない・・・」
もっと結合を深くしようと自分からも激しく腰を動かした。
脳内に火花が散るような感覚。

「う、ああ、あぁ・・・・・あぁぁぁ!!」
「お前がこんなにスキモノだったなんてな。・・・もう景時ににたいして罪の意識とかないだろ?
・・・・・・なんてもう聞こえてもいないか」
彼の言葉は聞こえてはいた。ただ今はそれどころではない。

・・・・私はすっかり快楽の虜になっていた。

647パンドラ:2006/06/10(土) 20:46:59 ID:n+PcC1Sy
「今日も可愛かったよ、神子姫様。・・・・・じゃあ、また明日」
彼の揶喩するような言葉を聞きながら、私は足早に彼の隠れ家を後にした。

真夜中。青白い光をたたえる満月の下、私は一人愛しい人がいる家に向かい歩いていた。
もし見つかっても怪しまれないようにいつも時間をずらして帰っているのだが、
一人で歩く帰り道では、いつももやもやといた想いが頭の中を渦巻く。
(・・・罪の意識か)
ヒノエ君がいった言葉がふと頭の中をよぎった。
罪の意識はもちろんある。だって・・・こんな私でも、いまでも景時さんのことが好きだから。
虫が良すぎるってことは、自分でもよく分かっているけど。

景時さんのことを思うと胸が痛んでいる自分がいた。
・・そしてその罪悪感さえもぞくぞくするような快感として捕らえている自分もいた。

うつろな気持ちのまま部屋に戻ると、そのまま着替えることもなく寝台へと横になった。
ドサリと倒れこんだ私を受け止めた布団の柔らかさが、とても心地よい。
(今日はすごく晴れてたから・・・・・)
彼がまた洗濯したのかもしれない。得意の鼻歌を歌いながら・・・。

ふいに目尻に熱いものがあふれてくるのを感じた。
なんで泣いているのか、私自身もよく分からなかった。
ただひたすら心の中で呟いていた。景時さんへの謝罪の言葉を―――。
648パンドラ:2006/06/10(土) 21:00:26 ID:QKXxq3Y9
途中どきれて申し訳ない。
なぜだかしらんが自宅の無線LAN電波がなくなったorz
直ったら続き書きにきます
649名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 00:56:05 ID:R+W17VtK
>>648
GJ!
待ってるよー!
650名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 03:07:35 ID:Hh4iNx45
>648
じゃあ、代わりに自分の電波送っときます
だから早く帰ってきてね
651名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 17:59:53 ID:AWb/ldUj
ヘタレ奉行キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
自分も脳内電波送っときますんで>>648タソ待ってるよ
652名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 12:10:28 ID:WmOT1DRM
NGワードってなんですか?
半年ROMってますが、分かりません
投下するときに絶対必要なことですか?
653名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 12:45:28 ID:LtwONwzs
>>648
続きマダー?
654名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 14:38:15 ID:/ODIWkGb
>>648
電波よ届け!!
数日前から電波の念送ってるが、続きが気になって見悶えてしまってるよ…!

>>652
釣りかもしれんが、あと半年ROMろうな。
そして投下とかする前に英和辞典を買って読もうな。
655名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 00:08:07 ID:LjOjAYEO
いずこかにおわします神へ

あなた様のお越しを洗濯板抱えてお待ち申し上げております

          名無しより
656名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 00:54:06 ID:53f0gkU8
>>652
2ちゃんブラウザ使えば

投下待ってるよ
657名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 03:15:22 ID:m3cMuMqa
いずこかにおわします神へ

私の胸は洗濯板です

          名無しより
658名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:10:53 ID:iYpwVxnM
今更ながらに天玄武話題に食いつく上、素朴な疑問なのだが。
受けに回りがちな敦盛が攻めに回るのは需要があるのだろうか?

熊野育ちだからその気になれば(きっかけがあれば)
攻めもこなせるはずだ、と思ったら妄想が止まらないよハァハァ

十六夜イベの可愛い発言はプチ熊野節だと思う
659名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:21:16 ID:KGRp3Z/V
>>658
自分は攻め敦盛是非とも読みたいぞ!
裸&水虎姿で正座して待つ。
660名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:34:04 ID:iYpwVxnM
>>反応dクス!

SS書き久々なのでキャラ違うかもだがガンガってみるよ。
濃い描写はあまり出来ないので、明るいノリのさらっとしたのを目指してみる

ブランク長いから微エロ程度で止まったらスマソ…。
弁慶+ヒノエも友情出演とかさせたい。出来上がったら投下してみるノシ
661名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:36:23 ID:iYpwVxnM

>>659が抜けていた…重ねてスマソorz

では今度こそ力、もとい妄想の具現化をしに逝って来るノシ
662名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 00:49:09 ID:KzBKO0y7
>>661
自分攻め敦盛派なので楽しみにしているYO!
663658:2006/06/16(金) 02:50:19 ID:iYpwVxnM
>>658ですノシ

活動限界につきとりあえず出来た所まで持ってきました。
まだ全然エロも敦神子要素も薄いけど、
こんなノリや明るさでもおkかなー?とお試し気分で投下してみまつ。
敦盛の攻め度合いはまだ出てない…スマソ。

最後は微エロ止まりで終わりそうな悪寒


NGワードは「めぐり逢ったその後に」で
664めぐり逢ったその後に・1:2006/06/16(金) 02:51:27 ID:iYpwVxnM

 ―――望美の目の前で、敦盛は穢れの渦に飲み込まれ、黒龍の逆鱗を身を犠牲にして砕いた。
 二度と再会すること叶わぬ別れに引き裂かれたように思われていたが、二人は厳島の舞台で再会を果たした。
 そして思いを交わしてからと言うもの、二人は朔の好意で借りる事が出来た小さな邸で暮らしている。

 穏やかに積み重ねていく日常に、不満はない。不満はないが、不安は常にあった。
 いつ再び消えてしまうかも判らない敦盛の身体。戻ってきた彼は、人の身に戻れたわけではない。
 彼の厭う、怨霊の身のままだった。



「で、さぁ」
 ふいにヒノエが発した一言に、敦盛は茶を飲みつつ何だ、と言いたげに視線を向ける。
 まだ熊野別当として忙しく飛び回っている彼は、今日は時間をやりくりして様子を見に来てくれていた。
 珍しくも、天敵と言って憚らない弁慶も一緒に。ちなみにその弁慶は、望美と共に外に出ている。薬草についてあれこれと講義しているらしい。
 ずい、と膝で敦盛ににじり寄り、ヒノエは真顔で口を開いた。

「……単刀直入に聞くけど、お前らヤッたの?」
「ッッ!!?」

 自身が使うカタールのごとき鋭い質問に、敦盛が思い切り噎せた。
 本当に単刀直入である。げほげほと酷く咳き込み涙目になる旧友の姿に、ヒノエは言われずとも答えが判った気がした。
「聞いたオレが悪かったよ敦盛。お前に望美を襲う度胸があるわけないもんなー…」
 少しだけ……針の先くらいだけ反省しつつ、華奢な背をさすってやる。
665めぐり逢ったその後に・2:2006/06/16(金) 02:52:30 ID:iYpwVxnM

 昔から変わらない奥手ぶりに、同じ男としてじれったさも覚えるが。なぜか殴ってやりたいと思えないのは、悪友であるということもあるだろうが、何よりその顔が悪いのだと思う。

 幼い時分に出会って一目ぼれし、口説こうと名を尋ねて即・砕け散った電光石化の初恋。
 姫君に甘く野郎に厳しい自分の初恋が『野郎』だというのは、ヒノエの人生唯一(本人・談)の汚点だった。
 けれども悲しいかな、男と言う生き物にとって、初恋の相手と言うのは(例え相手が誰であっても)特別なものらしい。

「ど、度胸など…!ヒノエ、度胸と…そ、そのようなことは関係ないだろう!!」
「いやあるね。大体、夜這いは男の度胸試しとして代表的だろう?……まぁ、いいや」
 真っ赤になって慌てる敦盛に、ヒノエはにやりと笑みを深くして彼の耳元に口を寄せる。

「じゃあ聞くけどさ。望美を抱いてみたいと思ったことはあるのかよ?」

 途端、ずざぁっと敦盛が壁際に逃げた。ついでに『ゴツッ』なんて鈍い音もした。
 勢いよく逃げすぎて頭を打ったのだろう、頭を押さえて唸っている。
(お、おもしれえ……っ!)
 この手の話題には極端な反応を見せる敦盛に、ヒノエは忍び笑いを噛み殺しきれず。
「……ヒノエ、笑いすぎだ」
 敦盛は痛む頭を押さえながら、くっくっと肩を上下させて笑う悪友を、太陽さえ凍らせそうな目で睨みつけた。
 …が、まだ赤いままの顔で言われたところで怖いはずもない。
 ヒノエの忍び笑いは大爆笑へ変わり、ますます敦盛の機嫌は傾いたのだった。
666めぐり逢ったその後に・3:2006/06/16(金) 02:53:28 ID:iYpwVxnM


 一方その頃、望美は弁慶から微笑みの脅迫、もとい尋問を受けていた。
 彼女は考える、何故だろう。私は弁慶さんにこんな質問をされるためにここまで来たのだろうか?
「あ、あの弁慶さん、薬草についての講義は…?」
「大丈夫ですよ、君が質問に答えてくれればすぐにでも始めますから」
 彼女はまた思う、女をいちころで落とす笑顔が、まるで戦いの時の知盛のように見えるのは何でだろう?
 黒い外套の内側からあふれ出す邪気、もとい『逃がしませんよ』オーラに、望美は泣き出したくなった。
(助けて―――誰か!敦盛さん!!)
 しかし敦盛に助けを求めてみたところで、いつぞやの倶利伽羅でのように怨霊パワーで何とかなる問題ではなかった。
「二者択一、簡単な答えじゃないですか。敦盛くんと契ったか契ってないかだけ教えてくれればいいんです」
 にこにこにこにこ。
 笑顔の圧力で人を殺せると言うのなら、きっと望美は3度は軽く死んでいる。
「そっ…そんなこと言える訳ないじゃないですか!」
 羞恥と恐怖混じりの焦りとで上ずった声に、弁慶はやれやれ…と額に手を当てる。

「そうですか。では、まだなんですね」
「〜〜〜〜〜…ッ」

 薄く染まった顔をぷいと背け、望美はだんまりを決め込んだ。
 ましてや、下手に答えればますます根掘り葉掘り聞き出されそうな雰囲気。
 図星を突かれた彼女の選択はリズ先生も認める正しさだったが、その程度で弁慶を撃退できるはずもなかった。
667めぐり逢ったその後に・4:2006/06/16(金) 02:54:12 ID:iYpwVxnM

 にこやかに人当たりのいい微笑みを浮かべながら、彼は更なる爆弾を投下する。

「駄目じゃないですか。僕が君たちの年頃はそれはもう、毎晩褥で荒法師の面目躍如…」
「わーーー!やめてください〜〜〜!!!」

 弁慶が己の荒法師振りを語り始めようとしたのを大声で遮り、望美は真っ赤になり耳を押さえてしゃがみこむ。
 これはもう、絶対遊ばれている。その証拠にくすくすと笑いながら、彼はこう続けた。

「ふふっ…本当に、君も敦盛くんもウブで可愛いですねぇ。思わず、色々おせっかいを焼きたくなってしまいます」

 しゃがみこんでしまった彼女の傍に身を屈め、弁慶はそっと望美の手に何かを握らせた。
 その感触に、何だろう…と手を開く。
 何かと思えば何の変哲もない、薬を入れるのに使う小さな布袋だった。

「え、弁慶さん……これは?」
「即効性の精神疲労も取れる薬ですよ。からかいが過ぎてしまいましたから…そのお詫びです。
 敦盛くんは、何でも自分の中に抱えこんでしまうひとでしたからね。君から渡してあげて下さい」

 先ほどまでの、輝いていながらどこかドス黒かった笑みが嘘のように彼は笑う。
 だが、その言葉に引っ掛かりがあることに彼女は気づかなかった。
668めぐり逢ったその後に・5:2006/06/16(金) 02:54:51 ID:iYpwVxnM

 望美は安堵の溜息と共ににこりと微笑み、有難うございます、と礼を言って立ち上がる。

「あ、じゃあ私早速渡してきますね。また後で講義、宜しくお願いします!」

 ぺこりと頭を下げて、白龍の神子として鍛え上げた足を存分に生かして駆け出す。
 弁慶はその背中を見えなくなるまで見送って、―――完全に見えなくなってきっかり三秒後、ぽむと手をついた。

 ……それはもう、とてもわざとらしい仕草で。

「あぁ…僕とした事が。望美さんに大切なことを言うのを忘れてしまいましたね。
 あの薬、確かに気疲れ『も』取れるんですが……副作用で『少しばかり』催淫効果があったりするんですよね」

 いや、効果は逆でしたかね?やれやれ僕ももう歳でしょうか嫌になってしまいますよ。
 ヒノエが聞いたら容赦なく突っ込まれそうな独り言と盛大なため息(※故意)を零しつつ、自身も彼女を追うように歩き始める。
 がさり、と草むらが立てた音にふと立ち止まり……彼はクスッと唇を吊り上げた。


「あと―――敦盛くん、薬が特別効きやすい身体ってこと」


 弁慶の表情は―――策士の顔だった。


669658:2006/06/16(金) 02:56:45 ID:iYpwVxnM

以上です。
自分も裸に鎖巻いて神の降臨を待ちつつ更なる具現化ガンガル

反省…ちょっと文章切る所が短すぎた…次回は気をつけるorz
670名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 09:21:44 ID:HTV66h/M
っちょwwwww弁慶!!
敦盛にも萌えるけど言い忘れ過ぎな弁慶にも萌エス!
続きを楽しみにしつつ、裸に袈裟被って正座してます。
671名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 13:16:09 ID:KSnfdvf1
>658
こういうノリ凄く好きです。荒法師バロスとともにGJww
続きをwktkで待ってます!
672658:2006/06/16(金) 15:50:26 ID:iYpwVxnM

>>670
読破dクス!
荒法師様は策士ですからww
ところで袈裟は永泉待ちなのか弁慶(荒法師)待ちなのか法王待ちなのか気にn(ry

>>671
こちらも読破dクス!
きっと若い頃町で暴れまわってたのは色町も含めてだとw
この手のノリは受け入れられるか心配だったが、自信が出たよ。


無コメでも読んでくれた人居たら重ねてdクス。
そして区切りがいいところまで行ったので、>>664-668の続き投下します。
前回カプやら注意書きやらを明確に書いてなかったので明記。

・敦盛×望美、無印ED後(not神子攻)
・弁慶とヒノエ友情出演。今回投下分よりヘタレ別当注意報発令中。苦手な人は回避よろ。
・ようやく敦盛攻めシーンまで行ったが本番はまだ。次回ある予定だが、
 グダグタにはしたくないのでさらりと終わるかと

ではNGワードは「めぐり逢ったその後に」で。
673めぐり逢ったその後に・6:2006/06/16(金) 15:51:40 ID:iYpwVxnM

 暫くして邸に帰り着いた望美が居間を覗くと、何やら不機嫌そうに顔を背けた敦盛の姿が見えた。
 共に邸に残っていたヒノエは、『だから悪かったって』と彼の機嫌を宥めようとしている。
(…何があったんだろ?)
 はて、と首をかしげる。敦盛が、自分にされていたのと似たような質問をされたなど判るはずもない。

「敦盛さん、ヒノエ君。ただいまー」
「ああ…お帰り、神子」
「やあ神子姫様、お帰り。弁慶の講義なんて受けてきたんだ、疲れただ……ろ?」

 穏やかに微笑んで返答を返した敦盛とは逆に、ヒノエは訝しげな顔をして望美の手元を見る。
 ―――鶸萌黄の小袋。それは、彼もよく知る…その薬効まで知っている、弁慶の薬だった。
(あいつ……どう言う薬渡してるんだよ…)
 はぁ、と嘆息を零す。突然の溜息に、敦盛と望美は顔を見合わせた。
「どうした、ヒノエ。何か拾い食いでもして食べたのか」
「うわ敦盛お前、ここぞとばかりに反撃しやがって…!」
 先ほど散々からかわれた仕返しなのだろう、ぼそりと発せられた敦盛の言葉に噛み付く。
 それを見て、楽しそうに望美は笑う。ホントに仲がいいんだねぇ、なんて呑気なことを言いながら。

 望美の性格から考えて、自分から分けてもらった物ではないだろう。
 とすれば…弁慶の差し金。あの叔父のことだ、詳しい薬効など白状していないに違いない。
 ヒノエの推理はかなり正鵠を射ていた。

「なぁ望美、その薬って―――……」
「僕があげたんですよ」

 がらり、と。
 真後ろの引き戸を開いて答えを放ったのは、その薬を作った張本人。
 思わず、ずざざざっとヒノエが後ずさる。いつの間に帰ってきたのやら、気配を全く感じなかった。
674めぐり逢ったその後に・7:2006/06/16(金) 15:52:18 ID:iYpwVxnM

「あ、早かったですね弁慶さん。お薬有難うございました、これから渡そうと思ってたところなんですよ」
 にこにこと弁慶に笑顔を向けながら、彼女ははい。と敦盛にその袋を手渡す。
「神子…? ……私は特に、どこも悪くないのだが…」
 訝しげに袋を見、眉を寄せて問うた敦盛に望美は笑顔を絶やさず、それを持つ彼の両手を自分の手で包み込む。
 自分の冷たい手に触れる温もりが、指先から全身に伝染しそうな感覚。敦盛は、かぁっと自身の顔が火照っていくのを感じた。
「元気が出る薬なんですって。弁慶さんがくれたんです」
「私にくれるのか…すまない、神子。有難う……」
 照れからか、ぼそぼそと俯き加減に礼を述べる敦盛。
 古き良き『清純異性交遊』を地で行く二人に、弁慶はじれったさと微笑ましさを覚えずには居られなかった。
 ―――思わず浮かべてしまった微笑みに、逃げるように離れて黙りこくっていた甥の顔が引きつったのは、見なかったことにして。

「ふふ、本当に二人は相思相愛ですね…僕が作った薬で、お役に立てるならいいんですが」

 過去形ではない辺りが含みまじりなのだが、すれていない二人にその辺の機微がわかるはずもなく。
 敦盛はまだ薄く染まった頬のまま、おずおずとした口ぶりで感謝を口にする。
「弁慶殿も、すまない…。……ありがたく使わせてもらう」
「どういたしまして。それを飲めばたちどころに元気になれますよ」
 どこがだよ。とヒノエは心中で突っ込んだが口には出さない、いや出せない。
 なぜならば命は惜しいから。まだこの世の春を謳歌していないのだ、花と散らせるのは惜しいと思わないかい、ねぇ姫君?
 なんてこの場に居もしない数々の女性たちに思いを馳せる。要するに、ちょっとした現実逃避。
675めぐり逢ったその後に・8:2006/06/16(金) 15:53:31 ID:iYpwVxnM


「さて、あとは若い二人に任せて僕たちは宿に戻りましょうか。また明日お邪魔しますね」
「若い二人って、オレ敦盛より若いんだけど?」

 ヒノエがそう揚げ足を取る。
 が、くるりと振り向いた弁慶の『あのときの顔』に、ヒッと喉の奥で悲鳴を押し殺した。


「……湛増……?」
「………か…帰ればいいんだろ帰れば…」


 判ればいいんですよ、物分りのいい甥を持てて僕は幸せ者ですね。
 にっこりと極上スマイルを浮かべた自分の叔父に、彼は自分の人生の汚点は、もう一つあったのだと思い知る。

 それは、『こんな性悪な叔父を持ってしまったこと』。

「じゃあね望美、ついでに敦盛。姫君の麗しい貌を見る事が出来ない一夜は、オレにはまるで拷問のような一夜だよ。
 …けど呼んだらいつでも駆けつけるぜ?敦盛に飽きたらいつでもオレのところに―――……」
 お得意の熊野式挨拶で別れを惜しむヒノエに迫られて、望美はわたわたと顔を赤くする。
 距離が近い。いつもの事とは言え、慣れる事が出来ない。
「ちょ、ひ、ヒノエく…っ」
 彼女がなんとか抗議の声を絞り出そうとしたその時、ふっとヒノエの背中越しに影が落ちた。
 鋭く長く尖った爪を高々と掲げて、背後に金剛夜叉明王を背負った人影……言わずもがな、敦盛。


「―――この穢れた力を…解き放」
「うわぁあああッ敦盛、悪かった!!だから秘めた力Lv5はやめろって―――っ!!!」


 普段大人しい分、敦盛はキレた時は半端ではない。そしてどうやら、思いも通じて嫉妬心も人一倍…譲と同等かそれ以上になったようで。
 半分水虎化しかけていた爪を元に戻し、彼はわかればいい、と言いたげに息をついて座りなおす。
 ……さすがは、『胸の奥に秘めた激情をつかむ恋』と言うシナリオキャッチフレーズを頂いただけはあった。
676めぐり逢ったその後に・9:2006/06/16(金) 15:54:11 ID:iYpwVxnM


 そそくさと逃げるように部屋を出て行ったヒノエに続いて、弁慶も優雅に一礼してその場を辞す。
 二人きりになり、また穏やかな時間が流れ始めた。
「相変わらずでしたね、二人とも。久しぶりに賑やかになった気がする」
「そうだな。……たまには、こう言うのも良いと思う」
 静かになった邸の中には、外から響いてくる鳥の声だけが響いている。
 いつもと同じように他愛無い話をしながら過ごす一時。望美が注いでくれた白湯で薬を飲み下し、敦盛は思い切り顔をしかめる。 
「…う、やはり弁慶殿の薬は相変わらず苦い……」
「しょうがないですよ、良薬口に苦しって言いますし、ね?」
 望美も風邪を引いたとき、とびきり苦い薬を飲まされた経験を思い出し苦笑する。
 その姿に相槌を打つように小さく頷きながら、ことんと杯を卓に戻した。

 その、ことんと言う音が、始まりの合図。
(……?)
 急に、敦盛は暑さを覚えて眉を寄せた。季節は夏でもないというのに、身体が火照る。
 暑くないか?―――そう問おうとして望美を見た彼は、思わずこくん、と小さく喉を鳴らした。

 先ほどまで意識していなかった、華奢な手首とか。
 小袖の裾から覗く脚線美とか、帯を締めてなお細い腰とか、折れそうな首筋とか。
 それに…不思議そうに自分を見る望美の瞳と、唇。

「……敦盛さん?」

 どく、と心臓が跳ねた。いやもう動いていないようなものだから違うかもしれないが、そうとしか形容できない感覚が起こった。
 ただ普通に名を呼ばれただけなのに、呼びかけさえもなぜか蟲惑的に響く。
 彼女の吐息さえ、甘く香る気がして。駄目だ駄目だ駄目だ、必死に自制を試みても上手く行かない。
 ……視線が、逸らせない。

 もう一度、あつもりさん、と。
 望美が彼の名を呼んだ時、敦盛は己の中の何かが崩れ落ちる音を聞いた気がした。

677めぐり逢ったその後に・10:2006/06/16(金) 15:55:03 ID:iYpwVxnM

「………………そうだな。苦い薬を飲んだから、甘いものが食べたいように思う…」


 一度ゆっくりと目を伏せて、敦盛はそう答えた。逸らされることなくひたり、と据えられた濃紫の瞳に、彼女は一瞬たじろぐ。
 おかしい―――何か違う。望美の直感は当たっていたが、何が違うのかまでは判らなかった。
 ただ判るのは、敦盛が少し苦しげな…熱にでも浮かされたような瞳で自分を見ながら、手をつきながらジリジリとこちらに迫って来ていると言うこと、だけ。
「あ、甘いもの、ですか?」
 ずり、ずり、と引きつった笑みを浮かべながら後退する。
 一歩下がれば、一歩迫られる繰り返し。理性のどこかが警鐘を鳴らしている、逃げなければならないと。
 だが、彼女の背はついに壁へと突き当たった。背中を壁に預けた状態で、目の前には敦盛。
 彼はゆっくりと望美の顔のすぐ横に片手をつき、そっともう片方の手を頬に添える。

「…神子は、甘い香りがするな。花に似たよい香り……だが、あなた以上に美しい花を私は知らない」
「あ、ああああの敦盛さんおかしいです」

 動揺と緊張で裏返った声を上げる望美。
 あれ敦盛さんってこんな人だったっけむしろ『ささやき』にこんな台詞あったっけあるならレベルいくらなのって言うか待ってさっきのって熊野節だよねこの状況ってもしかして今敦盛さんに襲われてるのかな私!?
 思考がぐるぐる回転する。きっと自分の顔はきっと真っ赤に違いない。ヒノエに迫られても赤面する位だ、好きな人にこんなこと言われたらきっと茹蛸。
「おかしくはない、神子。神子こそ少しその、喋り方がおかしいように思うが」
 そんな彼女の状況を知ってか知らずか無視しているのか、敦盛はいつもの調子で返答する。
 だが手は添えられたままだ。気恥ずかしさから悲鳴のような声で望美は叫ぶ。
「充分おかしいですよ!頭でも打ったんですかそれともヒノエ君と身体入れ替わっちゃったんですか!?」
 その瞬間、ぴくりと敦盛が反応した。

「……ヒノエ…?」

678めぐり逢ったその後に・11:2006/06/16(金) 15:57:38 ID:iYpwVxnM


 あ、やばい私何か地雷踏んだ気がする。
 敦盛が纏う空気に影を帯びる。彼女がそう思った時には、視界がぐるんと回転し。
 ―――気づけば、彼に見下ろされる形になっていた。

「……やはり、私がこのような顔だからなのか?」
「え……?」

 ぽつり、と零された問いかけに目を見開く。
 追い詰められているのは望美のほうなのに、彼女の目には敦盛のほうこそが、何かに追い詰められているように見えた。
「女性と間違われるような顔立ちだから、神子はヒノエを気にするのか?……彼の方が、男らしいから?」
 いつになく饒舌な己が吐き出す言葉の一つ一つ。
 それは身勝手な独占欲や劣等感。判っていても抑える事が出来ないのは、この熱のせいなのだ、と。
 敦盛はもっともらしい免罪符を心の盾に、押し殺していた本音を吐露する。
「だが…神子、私も男だ。―――男だから、抑えていただけで……私もヒノエのように触れたいと」
 がりり、と彼の爪が床を抉って。

「それだけでなく……ヒノエのする、それ以上のことさえもと…。本当はずっと前から…望んでいた……っ」
「あつ、もりさん……」

 望美は初めてぶつけられた本音に言葉を失う。
 人形のように綺麗な彼に、そんな欲望が渦巻いていたこともそれを押さえ込んでいたことも、思いもよらなくて。
 一人の女として求められたことに戸惑い、視線を彷徨わせる。
「浅ましいと思われるだろう。軽蔑されるのではないかと…怖かった。だが…すまない、もう抑えられそうも……ない」
 醜い嫉妬と、焦りと、ただの歯止めの利かなくなった欲望で、あなたを求めるのは心苦しいけど。
 その思いを心に押し込めて、彼は望美の意識を引き戻そうとするように優しく口づける。


「…私も男なのだと……知って欲しい。……良い…だろうか……?」


 熱を帯びたその囁きに、ぼうっと思考が霞んでいく。
 無意識に返した届くか届かない返事に、彼は小さく、安堵の笑みを浮かべた。
679658:2006/06/16(金) 16:03:30 ID:iYpwVxnM

今回投下分は以上です。
さて、鎖を巻きなおして土鈴装備で正座しなおしてきまつノシ
680658:2006/06/16(金) 16:27:06 ID:iYpwVxnM

最後の最後でだ、脱字が…OTL
届くか届かないかの、でした。ちょっと政子様に喰われて来る…

レス消費申し訳ない
681名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 21:09:20 ID:MKm3C1hF
>>658
GJ! たのしい作品をありがとう!
裸に陣羽織で続きを待ちまつ
682名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 22:17:53 ID:L8BEZWzr
こういう「抑圧されてたけどもう辛抱たまらん!」系大好き。
続き待ってます(*´∀`*)
683名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 22:31:31 ID:b2M0ow7S
>>658
神ktkr
楽しく読ませてもらってます
迷宮であっつん萌えになったので嬉しいな
続きを裸でフルート吹きつつ待ってます
684名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 23:35:48 ID:6UvISclA
横笛じゃなくてフルートかよww
685658:2006/06/16(金) 23:57:25 ID:iYpwVxnM
荼吉尼天様から心の欠片を取り戻して生還しますた。
しかし生還直後今度は二度打ち発覚…10の「きっと自分の顔は〜」のあとに
要らない「きっと」がもう一つ入っていたorz

もし保管庫逝きになる時には、先に自白した脱字と共に修正してくれるとありがたいです。


読破してくれた方々本当にdクス!あ、あれ目から汗が止まらないよ…
どこまで期待に添えるかわからないがガンガってみる
686658:2006/06/17(土) 04:57:44 ID:2r5IVvxN

寝れなかったので書いてきますた。
今回で完結します。ブランクのせいか微エロで少しグダグダかもだが、改良試みたら余計酷くなったので原文投下。

以下注意書き。


>>664-668および>>673-678の続編。
・敦盛×望美、無印ED後(not神子攻)
・弁慶とヒノエ友情出演。ヘタレ別当注意報発令中。苦手な人は回避よろ。

ではNGワードは「めぐり逢ったその後に」で。
687めぐり逢ったその後に・12:2006/06/17(土) 04:59:33 ID:2r5IVvxN

 ごろん、と床に寝転がれば天井が見える。
 宿屋だし、のんびりとこのまま夕寝としゃれ込もうか…とヒノエが目を閉じかけたとき、上から降ってきたのは天敵の声。
「寝てると踏みますよ?」
 がばぁっと身を起こし、即座に距離をとったことは言うまでもない。
 弁慶は『おや、嫌われてしまいました』なとど言いながら、わざとらしく肩を竦めている。
 相変わらず自分で遊ぶこの態度が気に喰わない。だが、勝てない戦をするほど彼は馬鹿ではなかった。
「そういえばさ、あんなの敦盛にやって大丈夫だったのかよ……下手に襲い掛かって、あいつらの関係が壊れたらどうするんだ」
 望美が敦盛にと手渡していた薬袋の存在を思い出し、そう訊ねる。
 すると弁慶は、何を言っているのだと言わんばかりに溜息をついて、一言。

「壊れたりなんてしませんよ。あれは改良したものですからね」

 はい?、とヒノエの思考が一瞬固まった。
 その様子を見た弁慶はにこにこ笑顔を浮かべと、ご丁寧にも上機嫌で解説をしてくれる。
「君が知っているのは、前に作ったただの媚薬―――肉体的に衝動を起こさせるものです。今日あげたのも媚薬といえば媚薬ですが…」
 そこまで言えば、にこりと。
 まさに名づけるならば『微笑み爆弾』と言うべき極上笑顔(ただし邪気100%濃縮還元)を浮かべて言い放った。
「改良を加えて、精神的に効果を出すようにしてみました。とは言っても強力ですから、彼女を抱かずにはいられなくなるでしょうがね」
「……オレ、アンタの作った飯だけは一生絶っ対喰わねえ…」
 心なしか青ざめた顔で呟いたヒノエ。
 僕が、媚薬を媚薬だとわかるように作って盛るとでも思いますか?禍根が残るでしょう。
 さらりとのたまった彼の叔父は、戦友であるどこぞの軍奉行のように、今にも鼻歌でも歌いそうな雰囲気を纏っている。

「愛が深い分だけ、欲望も深まりますからね。明日は望美さんのための、腰痛を和らげる薬を持っていかないと」

 いそいそと、混沌とした薬袋の中身を漁る弁慶。
 ヒノエはどこにやりましたかねー、などと言う薬を探す声を聞きながら、後で胃痛の薬を買って来ようと心に決めたのだった。

688めぐり逢ったその後に・13:2006/06/17(土) 05:00:38 ID:2r5IVvxN


 ―――しゅる、と帯が解ける音。次いで、布がこすれあいながら脱ぎ落とされていく音。
 気恥ずかしさから背を向けたままだから、余計に音が耳に響く気がする。ぎゅ、と身を包む薄い布を引き寄せて、望美は煩く騒ぐ心音を抑えようと深呼吸した。

 敦盛が衣を脱ぐ間、どうしてもとわがままを言って借りた(むしろ奪った)彼の薄絹は、かすかに香の残り香がする。
 身を隠す役目はほとんど果たさないけれど……やはり、一糸纏わぬ身で待つよりはましだ。
「やはり…怖いか?」
「……少し。やっぱりその、…経験がないから……」
 空気が動き、敦盛がすぐ後ろに来たのがわかる。
 勇気を振り絞り振り返ろうとした時、ふわりと腕が回されて抱きしめられた。

「一般の基準を知らないから、私もあると言えるかはわからないが…出来るだけ、善処する」

 何を、とは言わない。だが何を示しているかくらいは察せる。
 その気遣いに、望美も小さく笑って頷く。少しだけ緊張がほぐれた気がした。


 最初はついばむ様な口付けから始まって、だんだん深くなる。
 苦しくなったら息継ぎに一瞬離して、また重ねる。今まで触れ合わなかった分を埋め合わせるように、何度も何度も。
 そして褥に横たえられて、神子、と呼ばれた。目を開けば驚くほど近くにある、やはり公達なのだという事を感じさせる彼の、整った顔立ち。
 今更なのに、躊躇いがちに呼ばれるとくすぐったさがこみ上げて。望美は、返事の代わりに背中へと手を這わせた。

 衣がなくなって、戒めの鎖が敦盛をどう縛っているのか一目でわかり、心が痛む。
 だがそれ以上に、他人より華奢ではあってもやっぱりおとこのひとなんだ、と思った。自分と違うつくりの身体を、面白そうに彼女の指が撫でる。
「やっぱり女の子とは違うんですねー……ちょっと、硬いです」
「神子…あまり、私の理性を飛ばすようなことを言わないでくれ…」
 敦盛は、くすくすと笑う彼女にそう懇願した。
 ただでさえ、今まで抑圧してきていたものが破裂しそうなのだ。ぎりぎりで保っている理性が消し飛べば、何をしてしまうか。
689めぐり逢ったその後に・14:2006/06/17(土) 05:01:24 ID:2r5IVvxN

「……言っただろう、私は獣(けだもの)だと。そのようなことを言われたら、優しく出来る自信がない」
「ん……っ」
 唇を下へずらし、首筋に紅く痕を残す。
 甘い痺れと、彼の長い前髪が肌へ滑る感覚に、望美が小さく声を上げた。
 じゃらりと鎖の音を伴って、ひんやりとした冷たい手も肩から滑り降りてくる。
 硬い鎖と、傷つけぬようそっと胸元に触れる敦盛の手。双丘は異なる二つの刺激により、じわじわと甘い熱を望美の深奥に生じさせる。
 甘ったるく、痺れていく思考。漫画や小説で描かれていた感覚って、こういうことなんだろうか?
 そう思い時折うわ言のような甘い声を上げながら、熱に浸っていた望美。
 だが急に、電流のように走った刺激に悲鳴を上げた。

「―――ふぁ…っ!?」
「神子……?」

 彼女の悲鳴に、気遣う様に敦盛が顔を上げる。
「もしかして…痛かっただろうか?」
 首筋に、胸元に散らした己の痕。白い肌に映えるそれは敦盛の目には美しく映ったが、与える側と与えられる側では感覚は異なる。
 幼い頃の、知識として熊野で聞き齧った大半を占める愛撫が、やはり間違っていたのだろうか…と不安を覚えた。
 元服を終えて添え伏しもついていたから、無経験と言うわけではないが。
 かと言ってこの手にほとんど関心を示していなかった敦盛の経験は、自分が求めてというより添え伏しに襲われたに近いものがあった。
 だから自分から女性の身体を開いた実践はなかったし、相手は百戦錬磨だったから今は、ほとんどが手探り状態。
 すまなそうに視線を逸らした敦盛に、望美は蚊の鳴くような声で答えた。
「や、……ちが、違うの…そうじゃないけど」
 敦盛は僅かに首を傾けて、言葉を待つ。
 言える訳がない、先ほど走った感覚への正直な感想など。
 触れられた箇所が熱を持ち、甘く疼く。もっと触れて欲しいと求める身体。
690めぐり逢ったその後に・15:2006/06/17(土) 05:02:34 ID:2r5IVvxN

 はしたない女だと思われたらどうしよう、と。
 望美は杞憂するが、それを聞いたところで敦盛は喜びこそすれ、疎まれる事態など起こる筈もないのだが。
 言葉を続けられず沈黙する彼女に、ふと揶揄するように彼が問いかける。
「…なら…もしかして、悦んでくれたのだろうか?」
「…………敦盛さんって…イジワルです…」
 ややあって、ぽそりと返された睨み混じりの返答。
 けれど頬を染めてのその答えは、彼を煽り立てる材料にしかならない。
「私は獣(けだもの)だからな。長くお預けを食らっていれば、意地悪もしたくなる」
 不安が消えたせいで自信をつけたのだろう、ふ…と笑って告げる様は、どこか彼の悪友を思わせた。
 そしてもう一度、同じように―――笛を吹く時のように、胸の先端を飾るものに唇を寄せる。
「ぅ、ん…っ」
 ぴく、と身を跳ねさせた反応に笑う。
 自分の奉仕で、気持ち良くなってくれているのか。甘い声に気を良くした様に、飾りを啄ばみ空いた胸を攻める手を強めた。
 繰り返すほどに高く、艶を増していく声はもう、嬌声そのもの。
 そしてつうっと腹部から這わされていく繊細な指が、彼女の聖域へと触れた。

「あなたは…良い音を奏でるな。もっと奏でてみたくなる」

 敦盛に与えられた熱で、そこは僅かに蜜を湛えていた。
 羞恥と言葉に目を見開いた望美が、狼狽したように首を振る。
「え、ちょ…やだ、敦盛さんっ」
 意図を察した彼女が、腿を閉じるその前に。つぷ、とその場所に指が浅く沈みこむ。
 異物を受け入れた身体が背をしならせて、甘みが消えた悲鳴のような声が耳朶を打つ。
「あぅ……や、痛ぁ…!」
 敦盛はその声を唇を重ねて、己の口腔の中で食い殺した。
 褥をつかむ望美の指と、強張った身体。慣れぬ行為に拒絶を示す彼女の声をそうして掻き消し、探るようにゆるゆると指を動かす。
691めぐり逢ったその後に・16:2006/06/17(土) 05:04:18 ID:2r5IVvxN

 きつく締め付ける内側は、僅かではあるがほぐれていた。なるべく痛まないように気を使いながらも、中を擦り上げ望美が反応する場所を探していく。
 締め付けの抵抗を受けながらも、二度三度と。繰り返して。

「―――ひゃ、ぁんッ!!」

 望美がある一点に触れた時、高く啼いた。
 唇を重ねたままでの、くぐもった声ではない。身をそらした時離れた一瞬の間に放たれた嬌声。
 それが、敦盛に『ここ』なのだと教える。
「神子、ここなのだな。私の手で……もっと、音を上げて欲しい」
「や、ぁ、…だ、駄目…っ…んぁっ!」
 笛を奏でる指先が、望美の弱いところを攻め立てる。痛みをかき消すほどの鮮烈な悦びが、背筋を伝い望美の脳髄を熔かしていく。
 耳元で熱を持つ声に囁かれ、身体はまるで、彼に奏でられるように攻め立てられ。
 望まれるままに嬌声を上げながら、擦り切れそうな意識を必死で繋ぎとめて。その彼女の耳朶をやわく甘噛み、敦盛は告げる。
「一度、達しておいた方がいい。その方が痛まないらしいから……」
 追い立てるように、動きが早まる。あつく熔かされ、蜜を湛えた泉が動きにあわせて水音を立てた。
 湿る蜜の音、こすれあう鎖の音。そして己が上げる嬌声。望美の意識はそれらに飲み込まれ、溺れていく。
 そして止めとばかりに、深く弱いところが抉られ。

「ひぁ……ん、あ、あぁ…ぁああっ―――!!」

 身を震わせて、彼女はゆっくりと白い闇へと意識を沈めた。




 ちゅんちゅん、ぴちちち。
 あれ、これって何の声だっけ?と望美は思う。―――ああ、小鳥の声?

「ん……」

 重たい瞼を持ち上げる。元々朝には弱いから、これは彼女にとって随分な重労働だった。
 目の前には白い肌。視線を上へ向けると、自分を抱えてまだ夢路を辿る敦盛の顔が見える。
(あ、そっか…私たち……)
 ぼふん、と湯気でも立ちそうな勢いで紅潮する顔。
 結局あの後、彼の望み通り契りを交わしたのだった、自分たちは。
  
 昨夜の事はあまり覚えていない。白い靄の中をひたすら走ってしまったようで、精一杯だった。
 敦盛が優しかったのと、……初めてと言うのに何度も求められてしまったことは覚えていたが。
 戦いで痛みに慣れていたせいなのか、しっかり慣らしてくれたからかはともかく、予想より痛みも少なくて。
 だが、これでまた一つ、絆の関を突破できたんだー…などと、幸せの余韻に浸りつつ身を起こし掛けたとき。
「―――っ、いったぁ……っ!?」
 ずきり、と腰に走った痛みに、彼女は身を起こせず褥に倒れこむ。
 その声と衝撃に、微かに唸って敦盛が薄目を開けた。
「神、子……? …どうかしたのか……?」
「あ、あはは…おはよーございます、敦盛さん。ちょっと腰を打っちゃって」
 よもや腰痛で起き上がれなかったんです、などとは言えない。
 原因は間違いなく、彼なのだろうが…言えばきっと、自分を責めて落ち込んでしまうだろう。
「そうなのか…今日も弁慶殿が来てくれると言うし、診てもらってはどうだろうか」
 そうします…、と答えながらも、望美は心中で何度も彼に謝っていた。
 ごめんなさい敦盛さん嘘をついて。でも、今度からはもう少し加減してください。
 あいたたた、と腰を擦る彼女に、敦盛はただただ心配するだけだった。

692めぐり逢ったその後に・17:2006/06/17(土) 05:05:14 ID:2r5IVvxN


 色の白い肌は、赤く染まった時とても判りやすいものだ。
 旧友に無理やり昨夜の出来事を白状させ、ヒノエはにたりと笑った。
 成る程、少しすっきりしたような顔に見えたわけだ。馬鹿正直に弁慶の薬を飲んで、その効果に当てられたのだろう。
 しかも敦盛は、三草山での治療で判明したとおり、薬が効きやすい身体。どうなったかなど、容易に想像がついた。
「ま、良かったじゃないか。これからは少しは言い出しやすくなるだろ?」
「……君には関係ない」
 敦盛は憮然とした顔を背ける。そして続くヒノエの爆笑。
 屋根の上へと場所を移しても、昨日と同じような状況を繰り返し、二人は対照的な表情を浮かべていた。
「…でもさ敦盛、一つだけ言っとく」
 笑いを収めたヒノエの真剣な顔。
 真面目な話だ、と前置きされる。彼も思わず居住まいを正し、耳を澄ませた。

「…………ひと晩にそれだけヤッたって、ちょっとやりすぎだぞ?」
「……すまない」

 ―――敦盛は居たたまれないように俯いた。



 ぺた、と濡れた草が腰に当てられる。その上から、湯で絞った濡れ手ぬぐいを巻いて固定。

「はい、これでいいですよ」
「有難うございますー…」

 腰に弁慶の薬草湿布を貼ってもらい、望美はやれやれと息をつく。
 腰痛に良く効くらしいという湿布は、あくまで応急処置だ。腰痛止めに効く薬があったらください、とお願いした彼女に、ごそごそと薬袋を漁る弁慶。
「ああ、ありましたありました。お待たせしてしまいましたね」
 ぽん、と手の上に載せられたのは一斤染の小袋。
 昨日、敦盛にと手渡された袋の色違いのものだった。
「まぁ慣れれば腰の痛みも和らぎますよ、うん」
「慣れ……ですか?」
「えぇ。身体を動かさなかったら筋肉痛になるのと同じ、と考えてもらえばいいかと」
 望美はその弁に、訝しげに首をかしげた。
 だが特にそれ以上疑問に思わず、わかりましたと頷く。それが、弁慶のおせっかい(と書いて策略と読む)その二だとは知らずに。

「では、僕たちはこれで。そろそろ熊野に戻らないといけませんからね」

 一礼を残して去って行った弁慶と入れ違いに、敦盛が戻ってきた。すれ違う時に挨拶を交わし、望美の傍まで来て腰を下ろす。
 ―――途中、外からヒノエの悲鳴が聞こえた気がしたが、二人はそれを黙殺した。
 決して彼を見捨てたのではない、あくまで共に旅をする間に身につけた『自衛手段』だ。
693めぐり逢ったその後に・18:2006/06/17(土) 05:06:33 ID:2r5IVvxN

「あ、あの……腰の具合は大丈夫だろうか?」
 おずおずと言った感じで敦盛が切り出す。
「はい、大丈夫です。弁慶さんから薬も貰いましたし」
「そうか……なら良かった」
 望美の答えに心底安堵したように、彼は笑った。
 そして卓の上から白湯の杯を取り、そっと差し出す。ヒノエのときとは異なり、昨日とは逆の立場だ。
 有難うございます、と微笑んで、望美は薬を白湯と一緒に飲み下し。
(……あ…れ?)
 ……やはり、暑さに襲われた。

「…神子?やはり具合が悪いのだろうか?」

 心配そうな声音で、敦盛が尋ねる。
 首筋に纏わりつく髪が鬱陶しい……と、望美は熱に侵され始めた思考で思った。
「……ねぇ敦盛さん、暑くないですか……?」
「……いや、私は特に…」
 同じくらい長い髪の彼は、それを綺麗に結い上げていて。もしかしたらそのせいだろうか、と敦盛の髪留めに手を伸ばす。

 ぱさり、と髪留めが外された彼の髪が、絹糸で出来た滝のようにその背に流れ落ちた。
 少女と見紛うばかりの顔立ちと相反して、紡ぎ出される若干低めの声。自分を映す、濃紫の瞳。
 何を考えてるの私、昨日の今日契ったばかりでしかも自分から誘う気なの!?…理性はそう押しとどめるのに。
 昨夜の断片的な記憶が、今更ながらに蘇る。自分を翻弄した時の敦盛のあの顔といったら―――……。

 ぼうっとした顔で己を見つめ続ける少女に、微かな不安を掻き立てられ取った彼の行動。
 それが、最後の一押しになるとも知らずに。

「………のぞ、み…?」

 いつもは呼ばぬ、名での呼ばわり。
 その響きが、甘い狂熱となって望美の意識をかき乱し……その目の前に立つ敦盛を、抗えぬ色香を纏った存在だと認識させた。
 ずり、と膝を畳の上で滑らせて、にじり寄る。昨夜の立場を入れ替えたように、熱っぽく細めた目で彼を見つめて。
 敦盛が、望美の様子がおかしいことに気づいた時にはもう、遅い。



「―――敦盛さん、……昨日の続きしませんか…?」
「……………え?」




---END…?---
 
694658:2006/06/17(土) 05:10:00 ID:2r5IVvxN

以上です。
無事完結できました、読んでくれた人dクス!!ノシ

誤字脱字有りましたらスマソ……OTL
では、神降臨を期待しつつ裸に鎖と土鈴装備で正座組に加わります。

あつんハァハァネタが尽きないよ
695名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 08:09:57 ID:XLMNbpS4
二度寝しようと思ってたのに、うっかり読んじゃった…ハァハァしてもう寝れない(*´Д`*)
GJでした!
696名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 08:45:20 ID:WD3Mj4Cl
完結乙! そしてありがとう!
休みだったから朝から読んじゃったw 楽しいからいいがww
697名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 20:40:30 ID:IgG80Ymz
GJ!!
おもしろかったよ〜
もっとあるなら読みたいお!!<あつんネタ
698名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 21:22:47 ID:BJ8pyau7
GJ!
笑いとエロの融合がいい感じでした
あっつん、攻めでも優しいなー
699名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 22:06:15 ID:xlL4N/6H
最近、旧案ものもwktkで待ってる俺ガイル。
(´・ω・`)
700名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 23:52:18 ID:yHaERQVd
あっつんキテルー!!
ありがとうGJ!!
701名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 23:58:39 ID:u70MQP/3
>>658
GJ
あっつん攻め萌えす(*´Д`)

>>699
CPとかシチュリクくれればへたれだけど書けるか…も…?
702名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 00:09:47 ID:vqaIDgC0
>>701
有難う、ネ申様!!

最近SP2、トロワ、エトワを立て続けに再プレイしたら、攻め攻めなセイラン×コレものがまた読みたくなったもので。
(´Д⊂グスン
703名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 00:15:44 ID:SUgApr5R
☆はもうすぐアニメ始まるし、誰か書いてくれないかとちょっと期待。
でも旧案ならリモが一番好きだったり。
704名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 18:01:31 ID:cstCRbMn
あっつん攻めナイス!GJ!
漏れも倣って書いてみたが、
甘い台詞がパイロンとか銀みたいになっちまったorz
705名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 21:34:05 ID:pY1VZhoq
アリコレもいいけど、セイコレの方がエロく感じるよな。セイランが妙に床上手そうでエロいからだろうなw
706名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 22:48:24 ID:wc2YlA5m
床上手…
無限の可能性を感じさせる良い言霊だ…
 
とりあえず私の脳内では
フランシス、セイラン、ティムカ、オリヴィエ
友雅、彰紋、翡翠、弁慶
柚木
は不動の床上手
707名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 22:50:47 ID:UPX8PUm7
よし、今こそ夢アンを求める時!

職人様職人様、お願い申し上げます
708名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 23:54:00 ID:/buYtBqU
今日、フランシスとジェイドと銀が一堂に会する夢を見てしまったせいか、
世界観ごっちゃは嫌だけど、この三人のものがとにかく読みたい自分が通りますよっと。

そういえば、スレを読み返して、あと洗濯奉行さえ投下されれば
このスレだけで八葉蓮華が完成することに気づいてしまった。
でもスレも残り少ないし、やっぱり無理かな…八葉蓮華。
709名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 23:58:42 ID:+tofjlFX
>>704


……来いよ
俺に……お前の作品を味あわせろよ…?
もっと…俺を楽しませてくれ……


とチモ風味でwktk正座してます。
銀でもパイロンでもいいジャマイカ!!
710名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 00:45:40 ID:6Tn3CBJK
>>708
洗濯奉行が本命の自分がwktkしながら来ましたよっと
陣羽織に洗濯板持って正座します
711名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 00:54:02 ID:VYHDvayV
誰か現代世界の大人の玩具に興味深々ではりきっちゃう
絶倫変態な戦奉行を書いてくだせぇ・・・
712名無しさん@ピンキー :2006/06/21(水) 00:56:18 ID:1edYOn0K
>711
ああ、うごくやつとか、目を輝かせてそうだね。
そう考えると可愛い奴だな>戦奉行
713名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 22:40:13 ID:CFlCsu79
「…ねえ、望美ちゃん?」
「何ですか?…って、何持ってるんですかっ!?」
「あれ?望美ちゃん、これ知ってるの?通販で買ってみたんだけど」
「そりゃ別の時空で将臣くんに無理矢理…じゃなくてっ!なんで景時さんそんな物…っ」
「だって、面白そうじゃない?ネットの説明書き読んでたらさ、
これが望美ちゃんの中で動くのかと想像しちゃっ「わわわっ!解ったから
言わないでください〜っ!!」
「……」
「……」
「…望美ちゃん?」
「…ぅ、なん…でしょう」
「えへへ…今から試さない?」
「なっ!…そんなことっ、目を輝かせて言わないでくださいっ!!景時さんのバカ!」
「望美ちゃん〜…」
「しょんぼりしてみても駄目ですっ!上目遣いも効きませんからねっ!!」
714名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 23:33:59 ID:CFlCsu79
あ、ごめん。一番下の行消えちゃった↓

こんな感じの戦奉行はどうだろう。もう少しヘタれさせた方がいいのかな…
715名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 00:10:17 ID:4oSxI1rY
>>714
イイヨイイヨー(*´Д`*)
716名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 00:28:44 ID:HKkTl4/V
>>713
上目遣いテラモエス
717名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 03:14:07 ID:xKW5Reg/
>713
戦奉公テラカワイスw


>702
自分もセイラン好きだから、アンジェ作品投下wktk待ちだ。
718聖夜前夜  ◆cMeHEXszOQ :2006/06/22(木) 12:35:22 ID:5za5GoZP
泰衡×望美→銀を投下します。とんでもなく長いです。
前後編で、今回は前編のみの投下です。前編は望美視点、後編は泰衡視点。
NGワードはタイトルの『無双花』です。
注意事項は以下の通り。

□全編、殺伐としています。ひどいくらいに愛憎風味。
 いっそ、泰衡×望美→銀ではなく、野の花ED後の
 迷走気味エロ有の泰衡と望美の相互理解話、でも通用するかもしれません。
□神子がシリアスな意味で、『捨てられない女』です。
 打たれ強い反面、若干、思い詰める性質持ち。
□野の花ED後の話なので、銀は死亡しています。よって銀が好きな人はスルー推奨。
□性描写が前後編合わせて複数回あります。
 前編はともかく、後編は泰衡が本格的に鬼畜かつ男性向けの色が顕著なので、
 嫌いor苦手な人はスルー推奨。
 床で優しい泰衡が好きな人も避けた方が無難です。すみません。
□この話の神子と泰衡の間にある感情については読み手に一任します。
□その他、一部の八葉と朔、白龍もちょこっと登場しています。

上記のような内容でも読んでやらぁ!という豪気な人のみ、どうぞ。
少しでも不安要素のある人は、すみません、読まない方がいいと本気で思います。
自分一人で多量にレス消費してすみませんが、完全スルーでお願いします。

719『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:38:58 ID:5za5GoZP
 望美達が鎌倉との戦で完全勝利を収め、戻ってきた後の平泉は、兵が帰参した時こそ騒
然としたものの、一月もすると戦前と全く同じ平穏さを取り戻していた。
 望美が平泉を立った際の春の様相は名残すらなく、頭上に広がる空の青さと陽射し
の強さ、感じる心地よい熱気とが今の季節を告げている。
「……真夏、かあ。あっついなぁ」
 呟いて、じっとりと汗の滲む額を手の甲で拭う。季節も半ばに差し掛かった今、風は春のそ
れよりも湿気を帯び、無風よりはマシと言えど、吹いたところでさほど役に立たなかった。
 目的地である柳ノ御所は、望美や仲間達の滞在する高館からあまり遠くない位置にある
が、このような真夏日には外を歩くだけで無駄に体力を消耗してしまう。
 夜陰にまぎれての遊撃や急襲、連日続く強行軍などには慣れている望美だが、前年の夏
の大半を海の近い熊野ですごしたせいもあり、暑さには少々弱いのである。
(もう少し日が陰ってから、高館を出ればよかったかも)
 若干後悔しつつ、そんな事を考えた瞬間、
「────あっ、りゅうじんのみこさまだ!」
「みこさまだー!」
 甲高い声を背に受け、望美は足を止めた。振り返れば、数人の子供が元気よく駆け寄って
くるのが映る。今日のようにどこかへ行く道すがらでの遭遇や、暇を見つけての散策を繰り
返すうち、親しくなった子供達だった。
「こんにちは。どうしたの?  今日も山に行くところ?」
「うん! でも、前みたいな水くみじゃないよ。きょうはね、兄ちゃんたちとあそびにいくの!」
 望美はしゃがみ込み、弾んだ声音で告げる少女と視線を合わせた。声音通り、少女の瞳は
きらきらと喜びで輝いていた。
 望美達の元いた世界と違い、この世界ではよほどの身分がない限り、幼い子供達もある程度
労働力として数えられている。両親の仕事を手伝って当たり前の境遇である少女にとっては、
遊ぶだけの休日も特別なのだ。
「そっか。でも、あんまり遠くに行かないようにね」
「だいじょうぶだよ。だって、わるいやつらとか、ようかいとか、ぜんぶみこさまがなんとかし
てくれたんでしょ?」
「……うん、そうだけど。遅くなったりしたらお母さんやお父さんも心配しちゃうよ?」
「えー?」
 少女が不満そうに唇を尖らせたところで、話題になっていた『お父さん』らしき男が走って
きた。
720『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:40:00 ID:5za5GoZP

「こら、あんまり遠くに行くんじゃないってあれほど────って、神子様!? うわ、あの、
うちのクソガキどもが何か失礼な事を……」
「あ、いいえ、全然。仲良く話してただけで」
「そうですか。いや、それならいいんですが……」
「! そうだ! しんぱいなら、みこさまもおいでよ」
「ええっ!?」
「ねー、みこさまもいっしょにやまであそぼうよー!」
「あそんでー!」
「こ、こら、お前達!」
「うーん、遊ぶのは無理だけど……ちょっとだけ、柳ノ御所に行くまでの間なら、一緒に
行けるよ。それでもいい?」
「うん、いいよー!」
「で、ですが、お忙しい神子様に子供達のお守りなんぞ任せられませんよ」
「大丈夫ですよ。通り道ですから」
「はあ……」
「わーい!  ほら、みこさま、はやくはやく!」
 男の子と女の子、一人ずつに素早く手を取られ、引かれる。引っ張られるように子供達と
去って行く龍神の神子を、男は呆然と見送ったのだった。


 望美率いる一軍は、そのはしゃぎぶりと相まって大変目立った。
 すれ違う人々全員がこの地を勝利に導いた神子姫に敬意と好感を滲ませた会釈をし、
挨拶を投げ、子供達との微笑ましい様子に目元をなごませていった。
「しっかし、本当に平和だなあ」
「全部、泰衡様と神子様のおかげさね」
 嬉しそうな笑い声がどんどん遠ざかっていく。子供と繋いでいる方の手がわずかに震え
た気がして、望美は反射的に立ち止まり、うつむいた。
「みこさま、どうしたの? ……泣いてるの?」
「ううん、違うよ。ちょっと目にゴミが入っちゃっただけ。ごめんね、ちょっと……待ってて、ね」
 繋いでいた手を離し、軽く目尻を擦ってから微笑ってみせる。
「じゃあ、行こうか」
「うん!」
 元気よく頷いて、歩き出す。柳ノ御所への道すがら、子供達はまた一斉に喋り始めた。その
全てを望美一人で聞き分け、聞き取る事は困難だったが、その一生懸命で楽しそうな
様子を見るだけで心が慰められたのは事実だった。
「あ……やなぎのごしょだ」
 迫る目的地を目にした子供の一人が残念そうな声をあげ、隣の望美を仰ぎ見る。縋る
ようなその眼差しに、しかし望美は苦笑して首を振った。
「ごめんね。お仕事なんだ」
「おしごとなら、しかたないね」
「しかたないよ」
 口々に言い合って、まず望美と手を繋いでいた二人が手を離す。それを見届けてから、
望美の周囲を囲むようにしていた子供達がわずかに距離を取った。
721『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:40:55 ID:5za5GoZP
「じゃあね、みこさま!」
「またあそんでね!」
「さよーならー!」
「うん、またね」
 思い思いに言葉を発して、山へと駆け去って行く子供達を完全に見送ったところ
で、望美は振っていた手を止め、足下に視線を落とした。
 今日も平泉は平和だった。
 だが、この平和が何を、誰の命を犠牲にして成り立ったものか知っている者はいな
いのだ────望美と仲間達、そして泰衡以外には。
「…………っ」
 決して認めたくない、認められない感情が存在している。このまま下を向いていると
泣きそうで、望美は唇を引き結び、空を見上げた。
 思い出すのは、伏し目がちの微笑と、優しい眼差しとともに向けられる声。
「……銀、」
 呼ぶ声がかすれる。弱々しくなる。どれだけ強く覚悟したところで、悲しみに沈むの
は容易だった。あの人を思い出せばそれだけで、足が崩れそうになる。喪失感に
動く事すら出来なくなる────けれど、それは許されないのだ。
 決して許せない。そして許されない。今更立ち止まる事なんて出来ない。ならばせめ
て、と望む願いを実行するには、望美は奥州・平泉という地に情を移しすぎていた。
 ともに歩んできた仲間達の顔と、平泉の美しい風景、子供達やすれ違った人々の笑顔
が浮かんでは消える。わからないとは言わない。あの男の望みを理解出来ないとは言わ
ない────言えない。
「……ごめん。ごめんね、銀……」
 最愛の人間を殺した相手なのに。もはや自分は、あの男を憎めなくなっている。平泉に
住む人々のあたたかさに触れる度、男の守ろうとしているものに関わる度、憎もうと嫌お
うと保ってきた一線が曖昧になり、望美は苦しくてたまらなくなった。
 許せないのに憎む事が出来ないまま、関わっていく。それが自分とあの男との距離だと
したら、何て苦しく、重い関係だろう。
「……今更、言えない事ばっかりだなぁ」
 もらして、目を閉じる。
 最初は知盛だった。生きてほしいとそのたった一言が口に出来ずに苦しみ、銀の時は
彼を失ってから言えなかった事、言いたかった事に気づいて泣いた────そして、今。
722『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:42:13 ID:5za5GoZP
「……嫌い、たいのに」
 誰にも聞こえないよう、声を落とし呟く。
 決して好意には繋がらない感情。だが今はもう嫌悪とも繋がっていない感情。
 他の誰でもない自分自身が認められない感情を人知れず言葉にして、望美はわずかに
うつむいた。


 政庁である柳ノ御所には、秀衡の後を継いで長となった息子・泰衡を筆頭に、常時随分
な人数が詰めている。戦後処理もあるせいか、望美達が帰還してからは特にそれが顕著
だった。
 首を巡らせてみれば、あらゆる人が至るところで忙しげに動き、あるいは書状と睨み合って
いたりする。独特の喧噪に満ちたそのさらに奥、務める者の大半が存在すら知らぬ一室に
望美の用事はあった。
「これは神子様。どうぞ、お通り下さい」
 少数の見張りの兵が配置されているその部屋は、牢の意図で使われているはずなのに
薄暗さが全くない。形ばかりの檻の真横には室内で使うには十分な照明が備えられてお
り、それがあの実直すぎる兄弟子の嘆願からつけられたものだと知っている望美は見る度
微笑ましく感じてしまう────九郎が、自分や朔のようにここにやって来ていない事を
知っているから、尚更。
 近づくと、気配で気づいたのか牢の中の人影が顔を上げる。一時見開かれた双眸が、
次の瞬間には穏やかな微笑に変わった。
「望美ちゃん」
「こんにちは、景時さん。体は大丈夫ですか?」
 泰衡率いる平泉軍の神子として戦端を開いた望美は、しかし鎌倉の軍奉行と対する
時のみ、逆鱗の力を使わなかった。元々、景時の配下の者の大半は平泉に侵攻した折
に、逆鱗の力を垣間見て怖れている。圧倒的な力をあえて振るわずとも、切り札がこち
らにある事を知っている相手との戦は容易い。
 軍奉行としての景時の采配によって、そして何より望美と九郎の呼びかけによって、そ
の戦での景時以下の鎌倉兵の被害は少なかった。
 景時はその優秀な能力と何より泰衡その人に危険人物と目されていた事から、一時は
助命も危ぶまれたが、景時の首を刎ねれば九郎がどういった行動に出るかを計算した
のだろう。助命を願った九郎と望美相手に、泰衡は条件付きでそれを許し、同時に景時
の方も朔の説得を受けて生き延びる事を承知した。
 そして、今。泰衡の提示した条件──未だ残る鎌倉方の残党の動きが完全に止まるま
では捕虜として扱う──に従って、景時は柳ノ御所の座敷牢にいる。他の兵と画されて
723『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:42:57 ID:5za5GoZP
いるのは、彼が強力な陰陽術を扱うからで、それを封じられる力を持つ人間が平泉には
泰衡しかいなかったためである。
 弁慶は「君や朔殿が会いやすいように、という意図もあるのかもしれませんね」と言って
いたが、望美は、政庁からほど遠い牢にぶち込んでしまえば、十日おきに術無効の結界
を張り直す泰衡自身がわざわざ出向かなければならなくなるからだろうと考えていた。
「平気、平気。逆に快適すぎるくらいだよ」
「よかった。最近、急に暑くなってきたから、夏バテしてないかなって心配してたんです」
「それで、わざわざ来てくれたんだ。嬉しいな〜」
「ふふっ、景時さんてば大袈裟ですよ。さっきも何だかびっくりしたみたいな顔してたし」
「いやいやいや、違うよ。あれは望美ちゃんだと思ってなかったからで、……てっきり
泰衡殿かと思ったんだ。今日はちょうど十日目だから」
 予期せぬ単語に望美は瞬時に笑みを消した。一拍おいて、またにっこりと微笑み、
頷いてみせる。
「そういえば、そうですね。朔もちょうど十日前に結界を張っているのを見たって
言ってました」
「……望美ちゃん?」
 相手の機微を読む事に長けた景時は、望美の笑顔を怪訝に思ったようだった。心配
そうな呼びかけを発して、表情を読もうと近づいてきたが、望美は明るい微笑を浮かべ
たまま、格子から身を引いた。
「私、そろそろ行きますね。今度は、朔と一緒に来ますから」
 矢継ぎ早に告げ、返答を待たずに立ち去ろうとする。訝しげな表情を崩さぬままの
景時が、口を開こうとした瞬間、見張りの兵の硬い声が響いてきた。
「泰衡様。わざわざのお越し痛み入ります」
 耳にした名に、望美の肩が反応し、景時の表情が一層引き締まる。そろって視線を
部屋の入り口へと投じると、ちょうど硬質な気配を纏った男が歩いてくるところだった。
 男────泰衡は、座敷牢のそばに佇む望美の姿を認めても表情を変えなかった。相
変わらずの隙のない無表情で、計るように望美を見据えたのち、低く呟く。
「あなたも来ていたのか」
「……うん」
 応じる望美の声は、先刻の景時に対するものと比べ、幾分硬かった。
 戦に貢献した勝利の神子として、望美は大抵の場所で帯剣を許されている。今も、
腰にはあの白龍から渡された剣を佩いていた。武器は在る。一瞬で、誰かを屠るだけ
の技量も。
724『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:43:31 ID:5za5GoZP
 ────それなのに。
 泰衡を目の当たりにしても、心は動かなかった。この男が銀を殺した、という認識は
絶えず心の内に在るのに、殺意はおろか憎しみすら湧き上がってはこなかった。悲哀も
何もかも、麻痺したように感じず、ただ抑止力とばかりに平泉の現状や、子供達の笑顔
だけが浮かんでは消えていく。
 咄嗟に剣の柄に伸びようとした手が、止まる。一瞬のち、だらり、と力なく垂れ下がっ
た己の手を一瞥し、望美は深く息をついた。
 今、自分を突き動かしたのは────ただの衝動だった。惰性のようなものだ。殺意
はもちろん憎しみも怒りも伴わないそれは、単なる殺戮衝動でしかない。
 過ぎ去ったそれをおくびにも出さず、望美は至って普通に言葉を継いだ。
「そろそろ高館に戻ろうと思ってたところだよ。邪魔はしないから気にしないで。……そ
れじゃあ、景時さん。また来ますね」
 景時ににこやかな笑顔を向けてから、黒衣の横をすり抜け、そのまま後ろを振り返る
事なく、足早に柳ノ御所を後にした。


 表に出ると、行きよりもずっと気温が上がっていた。じりじりと全身を射す日光は強く、
地面も干上がって、わずかにひび割れている。
 照りつける日射を受けて、屋外に出て早々に滲み始めた汗が額を、頬を伝っていく。
その不快な感触が、これが現実だと知らしめるようで、望美はわずかに眉根を寄せた。
 ────守りたいと願ったものはたくさん在る。そのいくつを自分は手に入れられた
だろう。失わずにいられただろう。
 春が過ぎ、夏がゆき、秋を越えて、季節はやがて冬になる。あの人を失った、季節になる。
「……どうして、」
 呟いて、目を閉じる。どうして、ここに銀がいないんだろう。仲間達の命の心配はなく、
ほとんどの人が幸福と平和に目を細めているのに、何故ここにあの人がいないんだろう。
 先刻、すれ違った泰衡の横顔が脳裏に甦る。途端に、ひどい息苦しさを感じ
て、望美は喉元を押さえた。無意識にもう一方の手が剣の柄を探り、視線は今しがた歩
いた道────柳ノ御所に続く道へと注がれていた。
 取って返せば、あるいは、と心中で促す声は、しかし即座に消え失せる。
 感情は、ない。けれど、衝動だけはある。
 明確な殺意ではない。憎しみでもない。
 ただ、直視する事を避けていた感情が、愛しい者を奪った事実に対する憎悪が、折を見
ては衝動として湧き上がってくるだけだった。
725『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:44:20 ID:5za5GoZP
「…………」
 深く息を吸い、剣の柄から手を離す。いっそ、と思う。
(いっそ、憎めたら……いいのに)
 殺したい、という衝動だけを飼っている現状は、残酷極まりない。平泉の民と触れ合い、
笑い合う度に、その意志が弱まり、追い詰められていくというなら、尚更だった。
(あの人を殺せるくらい……強く、憎めたらいいのに)
 背景の事情も考慮せず、躊躇いすらなく、ただ剣を向けられたらいい。理解などせずに、
この地の事や後先など一切考えずに、息の根を止められたらいい。
 願う気持ちとは裏腹に、しかし心は挫けているのだ。平和に携わるうち、あの男の望み
に共感する度に、憎しみや怒りは削られ、もはや欠片しか残っていない。ほんの、一欠片
の殺意だけしか。
(……憎めたら、いい)
 もっと、殺したいくらいに憎めたらいい。そうすれば、きっとこの空虚は消える。少なくと
も、平和な平泉を見、笑い合う子供達を眺めては感じる虚無感と絶望に終止符は打て
るはずだ。
(でも、……どうやって?)
 頼朝を滅したとはいえ、外敵の存在が完全に消えたわけではない。豊かなこの地を狙
う輩は今後いくらでも出てくる。その時に、兵を束ねる泰衡と九郎、そして望美の統率力
が削がれるようなやり方は避けねばならない。
 平穏を崩さず、誰も関わりない事で、望美と泰衡の二人しか知らぬ方法で────憎し
みと殺意を呼び起こし、継続させるには。
(…………っ)
 思い至った可能性に、望美は足を止めた。もう一度、背後を振り返る。
 黄金の穂波を思わせる麦畑に面した道の向こう、視認出来る建物はすでに遠く、小さ
くなっていた。
「一つだけ……」
 呟き、望美は硬く拳を握り締めた。一つだけ、在る。望美が憎しみを持続する術、平泉
そのものに関与せずただ二人の間の秘め事で終わる方法が。
 本来ならば、愚かだと切り捨てるはずのやり方が、望美にはとても魅力的に感じられた。
(……どうせ、何も感じないなら)
 痛みも苦しみも────悲しみも遠くに在る今、躊躇う理由はどこにもなかった。



 夜半、望美はいつも通りの時刻に朔に就寝する旨を告げ、用意された寝台に潜り込む
事なく、自室の明かりを消した。
 普段、枕元に置いている剣は、今は開け放たれた戸の横に立てかけられている。暑さに
弱い望美が風通しをよくするために庭に面した戸を細く開ける事はままあるので、誰一人
不審には感じないはずだった。
726『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:47:36 ID:5za5GoZP
 暗闇の中、息を潜め、そっと隣室の気配を探る。部屋の遠い八葉はともかく、隣室であ
る朔には悟られるかもしれない、と一瞬思ったが、よほどの異変を感じ取らない限り、彼女
が寝室に踏み込んではこない事を望美は知っていた。
 壇ノ浦での戦以降、ずっと続けられていた朔の気遣いだ。
 その親切を逆手に取る事にかすかに罪悪感を覚えたが、だからといって止める気にはな
れなかった。夏特有の虫の鳴き声が少しでも物音を隠してくれればいい、と思いながら、
望美は就寝時に身に纏う衣を脱ぎ、普段陣羽織の下に身につけている着物に着替えた。
 その上に目立つ陣羽織ではなく、あらかじめ手に入れていた黒い外套を羽織ってしま
えば、明かりの少ないこの時代、望美の姿は周囲の闇に溶けて埋没する。
 音を殺すよう気をつけながら、望美は剣を佩き、闇の満ちる庭へ向けて一歩踏み出した。


 九郎とともに何度か訪れた事のある泰衡の私邸は、遠目にもすぐにわかった。平泉の
重要人物である男の邸の前には、いくつかの明かりがうごめいており、見張りの数が
高館のそれよりも多いのを感じさせる。
 その見張りの一人が歩いてきた望美を振り向く。近づく人影を不審人物と認識した
相手が叫ぶより一瞬早く、望美は外套を取り、微笑ってみせた。
「────こんばんは」
「み、神子様!? こ、このような夜更けに一体何よ……」
「しー、静かに」
「はあ……」
「泰衡さんに、会わせてくれるかな。ちょっと……伝えたい事があって」
「泰衡様に……ですか? わ、わかりました。少々お待ちください」
 見張りの兵が引っ込んで、数分と経たぬうちに望美は邸内に通された。予想外の
訪問であっただろうに、ここまで迅速に事が進んだ事に驚きながら、通された一室には
すでに目的の人物が佇んでいた。
 目にした男の顔は、寝入りばなを無理矢理起こされた者のそれではなかった。身につ
けている衣類は鎧を兼ねた黒衣ではなく、また、意識がはっきりしている事を示すよう
に、視線も常通り怜悧できつく望美へと注がれている。
「……何の用だ?」
727『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:48:16 ID:5za5GoZP
 第一声のあまりの落ち着き払った様子に、望美は思わず問いかける。
「驚かないの?」
「驚いてはいない。……ただ、解せぬだけだ。この時刻に『白龍の神子』が我が私邸を
訪問する理由など一つしかない。だが、あなたが今、それを実行するとは考え難い」
「…………」
 淡々と述べられた内容に、望美は小さく頷いた。
「そうだね。あなたはわかっていると思うけど、私がこの地にいる理由は、平泉を守り
たいからだけじゃなかった。でも、ここにいるうちに、少しずつ、少しずつ、……変わって
いったよ」
 泰衡は無言だった。面白くもなさげに眉をしかめてはいるが、耳を閉ざす様子はない。
望美の発する言葉、その全てを聞き流し、あるいは受け止めようというように黙っている。
「平泉の民を見る度に、あなたを憎めなくなっていった。殺す気が失せていった。おかしい
よね。私は……」
 そこで一旦言葉を切り、睨むように強く見据える。
「あなたを殺すために、ここにいたはずなのに…………っ」
 言い淀み、息を詰めていたせいか、言い切った後には苦しげな呼吸音が続いた。喉が
ひりつく。告げたくてたまらなかった言葉が喉元までせり上がってきているのを感じ、
望美は目に意志を込めたまま泰衡を見上げた。
「……憎ませて。あなたを許せない私に、これからも利用価値があるのなら────憎ま
せて。憎んで憎んで、殺したいほど強く……憎ませてよ」
 声は、発している望美自身驚くほど平坦だった。震えなど微塵もない、ただひどく危うい
空虚を孕んでいるだけだ。
「そのために、私はここにいる。いつか、あなたを殺すためだけにこの世界にいるんだよ」
 はっきりと言い切って、手を伸ばし、男の衣服の端を強く掴む。逃がすまいという意図を
察しているのか、泰衡はその手を振り払う事をしなかった。望美を見据える双眸は、一見
して無感情にしか見えないが、わずかに寄せられた眉間だけが彼の感情を如実に表して
いるようだった。
 どこまでも無機質な視線。まるで物を眺めるような眼差しを、望美に向けている。
「……それで? あなたは俺に何をさせたいと?」
 問う声音に感情は含まれていない。平泉を治める者として、奥州藤原氏の長として、彼
は利用価値のある『白龍の神子』に訊ねたにすぎない。
728『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:49:40 ID:5za5GoZP
 予想通りの反応に、望美は口元だけで薄く微笑した。
(それでも構わない。この人がどう受け取ろうと関係ない。私はもう……決めたんだ)
 心中で言い聞かせて、衣を掴んでいた手に力を込める。半ば引くようにして掴んだ
まま、望美は笑みを消し、厳しい顔つきで泰衡に向かって告げた。
「それは私の口から言う事じゃないよ。……わかってるでしょう?」
「…………」
 初めて、泰衡の表情に変化が現れる。信じられないものを見るような、怪訝そうな視
線を望美へと注いでいる。
 そんな男に追い打ちをかけるように、望美はさらに言い募った。
「────ここに泊めて。あなたの部屋に」
 直接的な言葉を告げた途端、泰衡の眉間に刻まれた皺が一層深くなる。数拍押し
黙ったのち、泰衡はその面から一切の感情を消した。無表情で、低く呟く。
「空耳……ではないようだな。自分が何を言っているのかわかっているのか?」
「わかってるよ。私は全部わかってて、ここにいる」
 迷いなく言い放つと、泰衡はそこで初めて口元に笑みを刻んだ。嘲笑とも苦笑とも
取れる音を発して、もらす。
「……あなたの夜伽を務めたい輩ならば、山ほど在るだろうに」
「あなたじゃなきゃ意味がないよ」
「何故、とは訊くまでもないか」
 間髪入れずに返せば、男は納得したように頷いた。自身を促すように衣服を掴まえて
いる少女の手へと視線を落とし、いつも通りの人を見下したような口調で言葉を継ぐ。
「いいだろう。今夜はこの館に泊まっていかれるがいい」


 一方には憎しみを抱くための、もう一方にとっては利得のための交わりは、甘い前戯は
元より、痛みを薄れさせる愛撫さえ必要としなかった。
 性急と言うよりもむしろ乱雑な動作で互いの衣を剥ぎ、一糸纏わぬ姿になったところで、
太股を掴まれ、両足を左右に開かれる。
 今まで、自分と親以外の誰一人として目にした事のない箇所が外気にさらされているの
がわかり、込み上げてきた羞恥に足が震えそうになるのを望美は必死にこらえた。
729『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:51:07 ID:5za5GoZP
(今更……怯えたりなんか、しない)
 自分から言い出した以上、羞恥を感じる必要もない。
 心中でそう言い聞かせながら目をやると、泰衡は至近距離でなければわからない
程度に眉をひそめていた。望美の顔とほんのわずか揺れかけた足とに視線を走らせ
た後、指先で軽く中心を摘む。
「……ッア!」
 初めて触れられたためか、幾分高い声をあげ、望美は身を捩らせた。だが、声は高く
とも感覚としては快感よりも違和感の方が色濃い。
「っつ……!」
 まだ濡れ始めていないらしく、指の腹で撫でられる度、擦られる中心はすでに痛みを
訴えてきていた。
「あ、あぁ……んっ!」
 それでも繰り返し刺激を与えられれば、秘所は望美の意志とは無関係に蜜を生じ始め、
その中心を濡らしていく。と、ぴり、と切られるような痛みの直後、今まで聞いた事のな
いような卑猥な水音に聴覚を刺激され、望美は目を見開いた。
 知識では知っていた。けれど、こんな感触は知らない。
 泰衡の指がきつい内部をうごめいているのがわかる。強引に二本入れられたのだろう
節張った男のそれは時折曲がり、引っ掻くような強弱をつけて、確実に望美を犯していた。
「……んっ、あ!」
 耐え切れずに声をもらせば、指が引き抜かれる。
「っ! ……い、たい」
「指ごときで喘ぐのならば、これは相当な痛みを神子殿に与える事になるな」
 面白くもなさそうに言って、泰衡は腰を動かし、ある程度そそり立った自身を望美の秘
所に押し当てた。
「……っ!」
 あてがわれたものの質量に、ひく、と体が震える。嫌悪感と恐怖で叫び出しそうになる
のを懸命にこらえながら、望美は半ば挑みかかるような視線で泰衡を見上げた。
 男は未だ表情を変える事なく、まるで観察するように望美を眺めている。ここで拒否し
たところで、泰衡は怖じ気づいた相手を嘲笑こそすれ、行為の中断は受け入れるだろう。
 彼とて、何も好き好んで望美を抱きたいわけではないのだ────だからこそ、退くわ
けにはいかなかった。
730『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:52:08 ID:5za5GoZP
「……入れて」
 告げる声は幾分かすれたが、一応の音にはなった。決心が鈍らないうちに、と相手の
反応を待たずに言い募る。
「早く、」
 もらして、少しだけ腰を揺らすと、先端だけがわずかに埋まった。感じた事のない異物
感に、望美が眉間を寄せた時、それまで必要以上に肌に触れようとしなかった泰衡の手
が腰へと伸びる。
 その合間、相手が嘆息したような気がして望美は一層眉をしかめたが、そんな些細な
不快感は次の瞬間やってきた痛みで散らされた。ズン、と熱く重たいものが無理に押し
入ってくる。そのあまりの熱さと質量に、一気に頭が真っ白になった。
「っ────ッア、アァ! っひ、あぁ……っ!」
 熱が奥へと進む度、体が裂けそうで苦しくてたまらず、望美はぼろぼろと涙を流した。思わ
ず男の背にしがみつく。強く爪をたてたせいか、泰衡が一瞬呻いた気がしたが構わなかった。
 悲鳴を噛み殺し、ただ時間が過ぎるのを待っていると、全て収まったのか、泰衡の
動きが止まった。
 内部でうごめく感触は相変わらず痛みを伴っていたが、裂かれるようなそれはない。
一時的な休息にほっとした望美は口を半分開き、荒い呼吸を繰り返す。────だが、
四度目の息を吸うより先にひどい衝撃が内側を襲った。
「ふぅ……ぁっ! あ、ああああっ! ひ、ぁ、あああっ!」
 無理矢理収まっていた泰衡のものが、一気に入り口付近まで引かれる。かと思えば、
それは即座に最奥まで穿たれ、少量の破瓜の血を散らしながら、淫らな水音とともに
望美の体を侵していった。
「あ、んぁ、ふぁあんっ!」
 繰り返される律動に容赦は一切ない。望美自身が望んだ通り、嫌悪感と苦痛、そして
それらに比べれば微々たる快感だけが全身を巡り、与えられる。生理的に流れる涙す
ら、望美にとっては屈辱の証しだった。
 視界が涙で滲み、揺らぐ。それでも望美は必死で泰衡の顔を見据え続けた。憎むべ
き男の顔を少しでも脳裏に焼きつけようと────今、この瞬間、自分に苦痛を与えて
いる人間の顔を忘れまいと、己に目を閉じる事を許さなかった。
「はぁっ、あっ、ひ、あぁっ!」
 続け様に与えられる衝撃に一時意識が飛びそうになるものの、それでは意味がないと
眉間を寄せこらえる。その際に大きく凝縮した内部が泰衡を締めつけ、望美はより快感
を感じる羽目になった。
731『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:52:51 ID:5za5GoZP
「ぁっ……あぁん! ん、ぁ……────ッアァ!」
 足が震え、全身から徐々に力が抜けていく。するとその分、内側の動きが活発になるの
か、これまで余裕を見せていた泰衡の眉が強くしかめられた。
「っく……」
 望美自身か、それとも収まっている泰衡のものかはわからない。ただ、内で何かがぶるり
と震えたような感触があって、直後、水音と一緒に熱と圧迫感が消えた。それに気づいた
途端、ただでさえ脱力していた望美の体から一層力が抜けた。
 男の背にしがみついていた手を投げ出し、胸を激しく上下させ宙を眺めていると、今度は
下腹部に熱を感じる。ぼんやりとした頭で、望美は納得した。
(……そうか。私……さっき、イッたんだ)
 そして、やや遅れて泰衡も達したのだろう。
 望美の内に放たなかったのは、おそらく余裕があったせいではない。彼が目的としてい
るのは望美を利用する事で、その利用方法に子作りの項目は存在せず、むしろ弊害と
なるだけだった。望美にとっては、これも予想の範囲内であった事だ。
 じんじんと痛む体は、しかし未だ火照ってもいる。まだ、と口中でもらし、望美は仰向け
のまま潤んだ眼差しを泰衡に向けた。
「……これで終わりじゃないよね。夜は長いもの」
 先ほどの苦痛を覚えているせいか、そう告げる声は無意識のうちに震えていた。けれど、
ここで退くわけにはいかないのだ。
「これだけじゃ、全然足りない。……痛みも、憎しみも、全部足りないよ。────憎ませ
て、くれるんでしょう?」
 ねだるように言って、腕を掴む。不機嫌そうに眉根を寄せた相手の表情は変わらない。
だが、その面に浮かぶ感情とは裏腹に、泰衡のもう一方の手は望美の秘所へ伸びている。
「……元よりそのつもりだ」
 嘲笑まじりの言葉とともに達したばかりの内側を指で掻き回され、望美が大きく喉を仰け
反らせ、呻く。
 視界はやはり滲んだままだったが、それでもずっと、望美は男の顔から目を逸らさずにいた。


 夜明け前、疲れ切った体を起こした望美が見たのは、冷めた視線で自分を見据える男
の姿だった。相手と似たような眼差しを投げながら、望美は口元だけで薄く笑った。
「……眠らなかったんだね」
732『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:53:22 ID:5za5GoZP
「それはこちらの台詞だ。……随分と痛めつけたつもりだが、まだ甘かったようだな」
「そんな事ないよ。すごく痛かったけど────あなたの前では眠りたくないだけ」
「……同感だよ、神子殿」
 自嘲気味に応じた後、泰衡は興味を失った様子で無造作に立ち上がった。そのまま
素早く着替えを終え、望美に向き直りもせずに部屋を出ようとする。
 その間、両者ともに無言だった。何一つ語ろうとはしなかった────退出間際、どこま
でも事務的な口調で泰衡が言葉を投げるまでは。
「今日は、せいぜい無理をしない事だな。……不調の理由を訊かれて答えるほど、あな
たも恥知らずではないだろう」
 先刻から下肢の痛みに耐えていた望美にとっては、皮肉以外の何物でもない言葉
だった。無論、その原因である泰衡とて、それは察しているのだろう。しかし、その揶揄る
ような言葉に、望美は淡白に告げた。
「そうだね。そんなのを広めたって、……例えあなたの醜聞になったって、平泉のために
ならない事はしないよ。……安心して」
 完全に言い切るより早く、黒衣を纏った姿が室外へと消える。無音となった部屋で、望美
はゆっくりと立ち上がろうとして、その動作を中断した。
「……っ! ……痛っ……」
 腰はもちろん、足を動かそうとするだけでひどい痛みが全身へと走る。乱暴に弄られ、
遠慮なく擦られたせいか、秘所の中心はそれがより顕著だった。
 自らの望む通りに感じた痛みと、そしてそれを原動力として込み上げてくる憎悪、怒り。
本当なら微笑んでもいいはずなのに、褥の敷布に赤黒い染みが付着しているのを見て、
望美は何故か泣きたくなった。
「…………」
 口中でそっと名前を転がす。しかし音にはしない。彼がいたならきっと悲しむだろう事
を決断し、実行してしまった以上、思い出に縋るのは許されなかった。
(……大丈夫。まだ、大丈夫……)
 あの人を保護した男。平泉と友を守るため道を定めた男。今平泉にある平和を維持し
ようとしている男を────まだ、憎める。憎んでいられる。嫌っていられる。
 殺意を、抱いたままでいられる。
(大丈夫……まだ、憎めるよ)
 いつか、この手で殺すために。



 一睡もしないまま皆が起き出す前に高館に戻った望美は、誰に見咎められる事なく
自分にあてがわれた部屋に戻る事が出来た。
733『無双花』  前編:2006/06/22(木) 12:53:54 ID:5za5GoZP
 顔を合わせた折、下手をすれば昨晩気配がない事に気づいていただろう朔にだけ、
「泰衡さんに呼ばれて、ちょっとこれからの事を話してたんだ」と告げたものの、完全に
ごまかす事は出来ず、朔は何か言いたげに目を伏せた。
「望美……」
「何?」
 至って不思議そうに問いかけると、朔はしばし固まり、それからぎこちなく微笑って
首を横に振った。
「……何でもないわ。でも、泰衡殿が呼ばれるなんて……とても、頼りにされているのね」
「そうだね。昨日も外に出たら、色んな人が『神子様〜!』って。何だかいっぱいお礼
言われちゃって、困っちゃったよ」
「みんな、あなたが好きなのよ」
「ええ? でも、私、そんな大した事してないよ」
 いつも通りの語調で言った瞬間、朔にそっと手を取られる。突然手を掴まれた望美は
驚いて、己の対を無言のまま見つめた。
「……望美。何かあったら……言ってちょうだいね」
「朔……」
「無理をしても、頼ってほしいの。私はあなたに、兄上のように何も言わずに苦しむよう
な事はしてほしくない。あなたには……幸せになってもらいたいの」
 絞り出すように告げた後、小さく「身勝手でごめんなさいね」と謝罪する。寄せられた
好意と優しさに、望美は胸がじんわりとあたたかみを増していくのを感じ、微笑んだ。
「身勝手なんかじゃ、ないよ。朔は私の事心配してくれただけなんだから、全然身勝手
じゃない。だから、謝らないで……」
 平静を保っていた声音が、最後の最後になってわずかに揺れる。気をゆるめれば泣い
てしまいそうで、己を制するので精一杯だった。

 望美が銀の事を話す時、その表情がとても嬉しそうだと一番初めに指摘したのは
この親友で、そして────
『あ、あのね、朔……』
『どうしたの?』
『え、えっと、……銀の事、……なんだけどね、』
『あら。……ふふっ、銀殿の?』
『な、何でそこで笑うの!?』
 ────銀を好きだと唯一自分の口で告げた相手でもあった。

「…………ごめん。ごめんね、朔。でも、どうしても……」
 諦められないんだ、と続けて、かたく目を閉じる。この先を教えてしまったら、大好き
な親友が自分をどんな目で見るのかと不安で、怖くて仕方がなかったから。
「……あの人を殺すまでは」
「望美……」
734名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 12:58:47 ID:PcQGKpZr
連投支援
735『無双花』  前編:2006/06/22(木) 13:02:44 ID:5za5GoZP
「平泉がね、好きになればなるほど、わからなく……苦しくなって。だから、憎めれば
いいって、そう……思って、」
 あの人のところに行ったんだ、とそう言うと、朔は黙った。随分と長い間、押し黙ってい
た。視界を閉ざした望美には、朔の表情は見えない。ただ、この場にある張り詰めた空気
と、朔の息を呑む気配だけが伝わってくる────苦しいくらいに。
「…………ごめんね」
 もう一度謝って、朔の言葉を待たずに踵を返す。掴まれた手を振り払うようになって
しまった事が気にかかったけれど、それ以上その場にいる事は出来なかった。



 その後も望美は数日おきに泰衡の私邸に泊まるようになった。
 あらかじめ『鎌倉の残党や反乱勢力について情報交換を行っている』、『話し合いが
長引いた時は、そのまま向こうに泊まる事もある』と告げていた九郎は、鎌倉の残党が
平泉に潜伏しているという真しやかな噂が流れている事もあり、望美の嘘を全く疑って
いない様子だった。
 おそらく、他の皆や平泉の人々もそうなのだろう。唯一事情を明かした朔は何も語らず、
望美の訪問を知っている泰衡の館の見張りに立っている数人も、主にかたく口止めされ
ているらしく、妙な醜聞が立つ気配もない。
 全てが順調だった。願った通り、夜を重ねるごとに望美の内の憎しみは増し、平穏な
民の様子を見ても以前のように殺意が衰える事もなくなった。
 前と違うのはそれだけではない。銀を思い出し泣く事もしなくなった。
 他の男、それも憎むべき男とどんな理由であれ行為を続けている以上、愛しいあの人
を思い浮かべ、感傷に浸るのは冒涜だと望美が自分自身を戒めてからは、ずっと。



「────望美さん。どこかへお出かけですか?」
 あくる日の夕刻、身支度を整え、表へ出ようとしたところを弁慶に呼び止められ、
望美は驚いたように振り返り、一瞬のち微笑んで頷いた。
「はい。ちょっと、柳ノ御所へ」
「柳ノ御所……泰衡殿、ですか?」
 意味深な問いかけに望美は内心の動揺を表さないよう、さりげなく補足する。
「用事は九郎さんも一緒みたいなんですけど。九郎さんは今日はもう柳ノ御所でお仕事し
てますから」
 待ち合わせなんです、とそう続けた少女に弁慶はそれはきれいに微笑ってみせた。
「奇遇ですね。僕もちょうど、柳ノ御所に用があったんです。君さえよかったら、一緒に行き
ませんか?」
736『無双花』  前編:2006/06/22(木) 13:03:24 ID:5za5GoZP
「もちろん、いいですよ」
「よかった。実を言うと話したい事もあったんです」
「話したい事、ですか?」
「……行きましょう」
 それ以上の問いかけを封じるように笑顔で促され、望美は曖昧に頷き、弁慶とともに
高館を出た。


 柳ノ御所へ向かう途中、二人は当然のように差し支えない程度の近況を報告し合ったり
世間話に花を咲かせていたが、ある一画に至った時、弁慶が唐突に足を止めた。
「すみません、望美さん。少し待ってもらえますか」
「どうかしたんですか?」
「いえ、大した事じゃないんですが……」
 言いながら、弁慶はわずかに道を外れ、脇にある麦畑のさらに奥にある小さな木に
近づいていく。立ち尽くしたままの望美を軽く手招き、少女がそばにやってきたのを
認めてから彼はにっこりと微笑んだ。
「この場所は、昔平泉にいた頃のお気に入りの場所なんです。遠目ではわかりませ
んが、この木の周りだけ窪んでいるでしょう? それと周囲の麦畑も手伝って、道から
は完全に死角になっているんです。見つからなければ呼び止められる事もないです
から、静かに考え事が出来る」
 独り言のようにもらした後、弁慶は望美に向き直り、端的に告げた。
「……少しいいですか?」
「弁慶さん……?」
「道から少し外れたここならば、誰にも聞こえません。先ほど言ったように、僕は君に
話があるんです。今しなくてはいけない話が」
 そう言う顔は、先刻までの柔和さを捨て、軍師としての面をのぞかせていた。
「どんな話ですか?」
 泰衡との秘め事を思い出しながら、慎重に訊ねる。比較的平静な声が出せた気が
したが、実際に弁慶にどう聞こえたかはわからなかった。
「平泉と鎌倉の戦で、君の手は今まで以上に汚れました。龍神である白龍がそれを
悪しと判じてない以上、神子としての力に影響は及ばないでしょうが……」
 弁慶の危惧が神子の力の事だと見当をつけた望美は、わずかに警戒を解い
て「大丈夫ですよ」と微笑った。
「封印の力は使えなかったけど……白龍が力を取り戻したおかげで、何とか戦えてま
したから」
「ええ……今回の戦では、君も随分、人を殺めてしまいましたね」
 不意打ちのように言われ、一瞬絶句する。それを告げた弁慶の声音があたたかみを
帯びたものであった事も、望美の驚きと衝撃を大きくした。
「でも、それは、……戦場で、ですよね」
「そうですね。戦場と逆鱗で、……ですね」
737『無双花』  前編:2006/06/22(木) 13:03:55 ID:5za5GoZP
「っ……弁慶さ、」
「望美さん、僕は僕自身の望みのために、誰かの大切な人間を殺しています。罪のな
い相手でも、戦場でない場所でも、ね」
「……後悔、してないんですか?」
「していません。何度同じ場面になったとしても、僕は必ず同じ選択をする……その確信
がありますから」
 弁慶の表情に変化はない。抱くべき罪悪感も自己嫌悪も、後悔すら────彼は
押し殺し、その上で現在を生きている。抱えて、背負って、だがその重みに潰されは
しない生き方で。
「……弁慶さんは強いんですね」
「そう思いますか?」
「皮肉じゃないんです。ただ、……ひどい、とも思います」
「そうですね。自分でも最低だと思いますよ。必死になって何かを傷つけてしか、大切な
ものを守れずにいる……卑怯で最低な男だと」
「それでも、後悔はしないんですね」
 声が震える。怒りのためか悲しみのためかはわからなかった。見据えた弁慶の顔に、
ほんのわずか自嘲じみた苦笑の色が浮かんだのもまた、望美の動揺を激しくさせる。
「────しません。ただ、僕が誰かを奪い取った事によって悲しみ、不幸になった彼女や……彼女の家族が事実に気づき、僕を殺すと言うなら止める権利はありません」
「弁慶さんは……殺されてもいいって思うんですか?」
「残念ながら、僕にはまだやるべき事が残っていますから。どれだけ頼まれても、憎ま
れても……戦う事になったとしても────絶対に死ぬわけにはいかないんです」
 きっぱりと言い切った後、弁慶は厳しい顔つきで望美を真っ直ぐ見つめた。
「望美さん。一つ、訊いていいですか?」
「何ですか?」
「君が源氏の神子として戦ってくれたのは、何故ですか? 戦う戦わないではなく、源氏
と平家……どちらかを選ばなければならなかった時に源氏を優先させたのは?」
 予期せぬ質問だったが、望美は黙っていた。驚くでもなく、傷つくでもなく、ただ黙って
考えていた。弁慶の問いに対する答えを。
「将臣くんの事に気づいていて、……平知盛と関わって、その上で望美さん、君は僕ら
とともに源氏の神子として平家と戦った」
「…………」
 重ねられた言葉を受け、そこでようやく気づく。答えを知りたくない。直視したくな
い、と。だが、弁慶の相手の思考を見透かすような視線はそれを咎めるように封じるよ
うに、強く望美に注がれていた。
「それは────九郎や僕や……他の皆が源氏側にいたから、ですね?」
738『無双花』  前編:2006/06/22(木) 13:04:31 ID:5za5GoZP
「……どうして、そんな事を訊くんですか?」
「僕の悪い癖であればいいと思っていました。単なる杞憂であればいいと。けれど、君の
泰衡殿を見る視線は……とても強い」
 明確な感情を口にせず、それだけを告げて弁慶はさらに言い募る。
「弁解だと思ってくれて構いません。僕自身の懺悔のようなものだと理解してくれても
いい。……僕は君にわかってほしかった。誰も選んでいるのだと、誰もが……何かを
救うために何かを犠牲にしているのだと。────泰衡殿も例外ではないのだと」
「仕方がなかったって言うんですか? あれは、銀が死んだのは誰のせいでもないって、
そう……言うんですか……?」
「違います。あの時、泰衡殿は……銀殿を切りました。文字通り、平泉と彼の命とを
天秤にかけ、前者を取った。君が泰衡殿に抱く気持ちも理解出来ます。けれど、それと
同じ事を望美さん、君もしているはずです────壇ノ浦で、平知盛を討った時に」
「っ……!?」
「あの時、君は僕達と知盛殿、どちらを選ぶか迫られた。彼は八葉である将臣くんと
は違い、君との絆は希薄……助けられる可能性は将臣くんよりもずっと少なかった
でしょう。だからこそ、絶対に一度は迷ったはずです。そして、君は────僕らを取った」
 弁慶に向かって返す言葉を望美は持たなかった。
 耳の奥、空耳のように水音が響く。忘れたはずの、銀と出逢い一度は遠ざかっていた
はずの壇ノ浦の記憶が、瞬く間に脳裏に呼び起こされる。
 戦う、と決め、あの男と相対した時、剣は震えなかった。守りたい人達が背後に控えて
いる。その現実が望美から知盛への情を引き剥がしたのだ。
 望美の覚悟を悟ったのか、あの時、男はひどく嬉しげに笑った。その手にかかる事を
知っていたように。睦言を囁くように刀を構え、ただ望美だけを見つめていた。
「……僕は君の事を誤解していました。知盛殿を討った後、君が泣いていたのは──
──あれは、」
「────やめて」
「望美さん……」
739『無双花』  前編:2006/06/22(木) 13:05:13 ID:5za5GoZP
「お願いします……言わ、ないで……お願い、っ」
 声が引きつる。弱々しいそれに、向けられた弁慶だけでなく、望美自身も驚愕した。
 強くなったつもりだったのに。自分はまだ、こんなにも脆かったんだ。
「…………すみません」
 優しくかけられた声に涙腺がゆるみそうになる。弁慶さんが謝る事じゃない、と言いたく
て、けれど言葉は出てこなくて、望美はただ首を横に振った。



 一度、守りたいと願ったもの全てを奪われた弊害だろうか。
 気づけば、何一つ捨てられなくなっていた。自分が選ぶ度、何かが失われ、誰かが
傷つくと消えてしまうとわかっていても、目の前に在るものを捨てられなくなっていた。
 どれほど必死に抱えようと逃すまいとしても、何かを選択すれば必ず一方が手の内か
らこぼれ落ちていく。知盛もそうだった。
 平家に加担する事を考えたのは一度。けれど、その一度で止めた。そんな未来を想定
する事自体が仲間達への裏切りだと気づいたからだ。
(最低だ……私)
 あの男に死んでほしくない一心で、身勝手な未来を思い描いた。だが、無理だとわ
かっているからこそ、わかっていて仲間を選んだからこそ。
 一度目の時空。平泉にやってきてからも、刻まれた傷の疼きは消えず、己の剣が肉を
断つ感触と不吉な水音を最後に夢から覚める日々が続いて、それは全て自分の罪深さの
現れだとそう思っていた。ずっと、ずっと、抱えて生きていくのだと、背負って抱えて、この
性はどうしようもないのだと────けれど。
『私は、知盛の事も忘れられないと思うけど……』
 そう告げた自分に、白き手のしもべは優しく微笑み、全てを肯定してくれた。
『あなたは誰よりも想いの深い方。忘れようなどとなさらなくてよいのです』

 手を伸ばしても届かない。微笑みかけてくれたあの人はもういない。
 もう一度と願い、出逢い、手を伸ばしたあの人もどこにもいない。存在しない。
 手は及ばず、運命は彼を二度と届かぬ場所へと追いやった。



 柳ノ御所の入り口で弁慶と別れた望美は、九郎ともども最近とみに話題に上っている
鎌倉方の残党について、泰衡自ら気をつけるようにと注意を喚起された。
「九郎と神子殿には、己が平泉の要である事実を留意して行動していもらいたいものだ」
 伝達事項を嫌みたらしく告げる男の姿を、望美は先日とは違う心持ちで眺めていた。
740『無双花』  前編:2006/06/22(木) 13:06:28 ID:5za5GoZP
 いくら憎んでも足りなくて、憎くて憎くてたまらなくて、憎めば楽になれると判じた相手
だ。それなのにさっき弁慶と話したせいだろうか。何故憎みたいのか、何故殺したいのか、
銀を殺したのは本当にこの男だけだったのか────いらない思考ばかりが頭を巡って
止まない。
「……望美? どうした? 顔色が悪いぞ」
「ごめんなさい、何でもないんです。暑さで、少しぼんやりしちゃって……」
 驚いたような九郎の声を受けてか、泰衡の双眸が望美へと向く。どうしてかその視線を
真っ直ぐ受け止める事が出来ず、望美はうつむくふりをして顔を背けた。
「神子殿も暑さには弱いと見える。……俺の話は以上だ。あなたは九郎とともに高館
に戻って休むがいい」
 わかりきった事を言われたせいか、九郎は部屋を退出してからもしばらく真剣に「あいつ
は俺達の事を子供だと思っていないか?」と悩んでいる様子だったが、あまり考えすぎて
も仕方がないと望美が宥めると納得したらしく頷いた。
「そうだな……まあ、いい。用件も終わった事だし、お前は泰衡殿の言う通り高館に戻れ」
「大丈夫ですよ。九郎さんが終わるまで待ってますから」
「俺はいい。まだやらなければならない事が残っているからな。それよりもここでお前に
待っていられる方が気が散る」
「……わかりました」
 本当は九郎が心配だったが、これ以上粘ったところで喧嘩になるだけだ、と諦めて、
望美は柳ノ御所を出た。
 と、その足が出入り口に至ったところで、聞き慣れた声がかかる。
「────神子!」
「白龍? 何で、ここに……」
 普段、滅多に高館から出ない白龍が何故────柳ノ御所の前にいるのか、望美に
は全く理解出来なかった。有り得ない遭遇に驚く望美に構わず、彼女の龍は嬉しそう
に微笑み、駆け寄ってきた。
「神子を迎えに来たんだよ」
「そうだったんだ……ありがとう、白龍。手が冷えてるね。せっかく待っててくれたの
に……ごめんね、遅くなっちゃって」
「大丈夫だよ、神子。あなたを待つのは私にとって喜びだから」
「……でも、どうして迎えに来てくれたの? もしかして、何かあった?」
 ふと疑問に思って訊ねれば、白龍は珍しく言葉を失った。言い淀むように少し沈黙して
から、望美を真っ直ぐ見つめる。
741『無双花』  前編:2006/06/22(木) 13:07:52 ID:5za5GoZP
「神子、」
 呼びかけて、白龍がそっと望美の衣の裾を掴む。そういった仕草をされると、会ったば
かりの頃の幼子のようなあどけない容姿を思い出して、まるで姉弟のような錯覚に陥って
しまう事もしばしばだった。
「? 何?」
「私も、八葉も朔も……皆、あなたが幸せになることを望んでいるよ」
「白龍……?」
「ずっと聞こえていたよ。神子の声。神子は……泣いていたね。声に出さないようにしな
がら、ずっと……夜になると、泣いていた。私には、届く。私は……あなたの、龍だから」
「……夜に、なると?」
 涙を流しながら起きるここ数日を思い起こし、怪訝そうな声を発すると、彼女の龍は小さ
く頷いた。
「うん。ずっと、名を呼んでいたよ」
「……誰の?」
 問いかけに、白龍は一瞬迷うように目を伏せ、それからぽつりと言った。
「しろがね、と」
 瞬間、喉までせり上がってきた嗚咽を、望美は必死に抑え、呑み込んだ。理由はわから
ない。あまりにも無造作に放たれた名前に動揺したのかもしれないし、夢の中でもかの人
を呼んでいた自分自身が哀れだと感じたからかもしれなかった。
 胸の奥が、痛みを訴える。彼の仕草一つ一つを思い出そうとして、やはりそれはしてはい
けないと思い直す。
(こんなに、痛いなんて)
 まだ、痛むなんて。泰衡に対する憎しみや殺意で全て塗り潰せたと思っていたのに、まだ。
「神子……?」
「何でも、ないよ。大丈夫、大丈夫だから……心配しないで、白龍」
 ぎこちなく微笑んでみせてから、望美は足下に視線を落とし、言った。
「何だかね、悲しい夢、見ちゃったみたい。でも、もう忘れてるから。本当に……大丈夫、だよ」
 言い切って、顔を上げる。今度は、ちゃんといつも通りに笑えた気がした。
「ね?」
「……うん。神子が……そう言うなら」
 寂しそうに頷くその喉元に小さく光る逆鱗を見た瞬間、望美の瞳がわずかに揺らぐ。数
秒のち、望美はかすれた声音で自らの龍に呼びかけた。
「……ねえ、白龍」
「?」
「今の平泉は祝福されてる? 私と白龍がいる事で長い平和を約束されている?」
「神子……」
「五行の気は正常に巡って、この地を清らかにしてるよね。呪詛の種は、なくなって……
銀ごと消えたから、だから……」
 言い募り、そこで言葉を切る。願望を口にするだけだとわかっているのに、舌はやはり
躊躇った。
「私が、別の時空へ行っても……ここは永遠に平和でいられるかな?」
742『無双花』  前編:2006/06/22(木) 13:08:41 ID:5za5GoZP
「…………ごめん、なさい。私には、わからない……」
「……そう、だよね。ごめんね……変な事訊いちゃって」
「神子は────銀を望む?」
「え……?」
「あなたの持つその逆鱗には時空を跳躍する力がある。……あなたが望むなら、叶えられる」
 そう言って、けれど白龍は何故か悲しそうに目を伏せる。その仕草を見て、ああ、と望美
は納得してしまった。この龍には望美の心が伝わるのだ。望みも痛みも、全て伝わって
しまうのだ。
「…………だめだよ、白龍」
「何故?」
「私は一度時空を跳んだよ。銀を助けたくて、銀に……もう一度微笑ってほしくて、そ
の時空の……心を失った銀と平和が確約されていない平泉を捨てて、振り切って、
この時空に来た」
 その時の痛みを望美は覚えている。捨てた重みは今も胸の内に残っている。けれど、
それでも望まずにいられなかった。最期に────銀自身がそう告げたように、罪深い
とわかっていても止められなかった。
「……銀に、逢いたかったから」
 その一心でここまで来た。重衡を知り、御館の暗殺を阻止し、やれるだけの事を全て
やったつもりだったのに、運命は再び望美から銀を奪い取った。いくら願ったところで、
この手はもう届かないのだ。
「あの時、……銀を殺したあの人よりも、銀を助けられなかった自分が、────二度も
あの人を失ってしまった自分が一番許せないんだ」
 絞り出すように発する声はどこか呻きに──痛みに耐えかねた人間が出す音
に──とてもよく似ていた。
「だってね、白龍……私、選んだんだよ。あの時に……迫ってくる鎌倉軍なんか気にせ
ず、銀を探せばよかった。無茶でも何でもあの場にいた泰衡を殺して、ただ銀のもとへ
走ればよかった。崖の下だろうと、泰衡が死ぬ事で平泉がどうなろうと構わずに銀のとこ
ろへ行けばよかった。なのに、私は逆鱗で鎌倉軍を焼き払って、」
 白く、白く積もる雪。雪景色の平泉、春になったら美しいと聞いていた。夏でも京よりは
気候がちょうどよく過ごしやすいと、秋は実りに満ち春とは違う楽園のようになると。九郎
や弁慶や御館、────平泉に住む人々からずっと聞いていた。
『白龍の逆鱗を渡して。私がやる』
 泰衡に手を差し出した時にはもう遅かった。逆鱗を受け取り、鎌倉の軍勢のほとんどを
一瞬で焼き払った後にようやく自分自身の選択に気づき、呻いた。
743『無双花』  前編:2006/06/22(木) 13:09:20 ID:5za5GoZP
「銀よりも、平泉を選んだんだよ」
 目の前にあったもう一つの大切なものに、咄嗟に手を伸ばしてしまった結果がこれだ
と言うなら、自分は誰を責めればいいのだろう。
 泰衡に罪がないとは思わない。けれど、弁慶と話して気づいてしまった。
 知盛の時もそうだった、と。結局は望美自身が選び取り、決断した運命だったのだ、と。
『後悔なんて勝った後にすればいい』
 鎌倉へ侵攻する直前に自分が放った言葉が今は重い。決めたと割り切ったつもりでも、
今はまだその時ではないと押し込めたつもりでも、後悔は消えず時をおいて表面化した。
 泰衡に対する憎しみも平泉への情とは別個のものとして、望美の内で存在し続けた。
それが今はこんなにも苦しい。殺意を保てない事が、保ち続けている事が、どちらも苦し
くてたまらない。
「神子……ごめんなさい。私の力が、強ければ……」
「そんな事言わないで。白龍は悪くないよ。全部、私が……決めた事だから」
 囁くように告げて、それから望美はうつむきかけていた顔を上げる。抱いた痛みを悟ら
れないよう精一杯微笑んで、白龍の手を引いた。
「帰ろう、白龍。みんな、待ってるよ」
 促して返答を待たずに歩き出す。塞がなくては、と思う。迷う心も泣きそうになる気持ち
も全て封じて、塞がなくては、と。
 でなければ、自分はあの男を殺せない。



 与えたい言葉を告げられぬまま終わった知盛の事を思い出す。
 生きてほしかった。剣でなく心で重なりたかった。言いたい事は山ほど在ったけれど、
相手がそれを望まないとわかっていたから絶対に言わないと決めていた。

 そばにいてほしくて、けれど最期までしがみつけずに失った銀の事を思い出す。
 ともに生きていきたかった。触れて、抱き締めて、話して────生きて出来る事全てを
一緒にしたかった。他の誰のためでもなく、ただ彼のために生きたかった。
 呼びかける声に微笑んで、伸ばされた手に手を重ね、互いの熱を感じて、その存在で
満たされた全てを返し伝えたかった。

『この手を離さずに、参りましょう』
 だが、伸ばした手は届かない。他でもない望美自身が────手を離してしまったから。



 その晩、望美は再び柳ノ御所を訪れ、執務中の泰衡のもとへ足を運んだ。流れ作業的
に彼女を迎え入れようとした見張りの者は、少女の手に握られたものを見て、仰天したよ
うだった。
「み、神子様、それは……」
744『無双花』  前編:2006/06/22(木) 13:10:13 ID:5za5GoZP
「いいから、入れて。あの人に話があるの」
「ですが、泰衡様の御前に出るのに何故抜刀する必要があるのですか!?」
 悲鳴じみた声を無視し、歩を進める。慌てて止めようとする見張りの者を鋭い一瞥と剣
の構えで黙らせ、強引に奥へ押し入ると、男はすでに外の喧噪に気づいていたらしく立
ち上がっていた。
「これは神子殿。……こんな夜更けに何の御用かな?」
「見て、わからない?」
 手には剣。目の前には仇である男。
 邪魔者は誰一人としていない。絶好の機会であるはずなのに────剣の柄を握る
手はやはり躊躇った。
「……そのような物騒な物を携えたあなたに、何をしに来たと訊ねるのは愚かか」
 呟く泰衡の声に焦りがないのは、彼もまた望美の動揺に気づいているからだろう。向か
い合っているはずなのに、目の前の男がひどく遠くにいるような錯覚を覚えて、望美は
惑った。
 剣が、届く気がしない。
(結界が……張ってあるんだ)
 視線だけを巡らせ、場の気配を読み取ろうとする。それを察したのか、泰衡は喉の奥
で低く笑った。
「あなたともあろう者がとんだ失態だな。俺をそうやすやすと殺せるとでも思っていたのか?」
「思ってないよ。それに……あなたを殺す気もない。今日はただ、確かめたかっただけ
だから」
「……何?」
 不審げな問いかけには応じず、望美は一度深く息をついてから泰衡を真っ直ぐ見据えた。
「────もう、やめる。あなたのところへは行かない。……これで最後にする。それだ
け言いたくて」
 自分で言いながら、ひどく一方的だと思う。だが、結界があろうとなかろうと、この状況
であっても刃を向けられないのなら殺意を保っても意味がない。自分がこの男を殺せな
いのならば────あの交わり自体が、それによって呼び起こされる憎しみそのものが
無意味なのだから。
「……もう、やめるよ」
 繰り返して、望美は剣を握ったまま踵を返した。背後からの声はない。当然だ。泰衡に
望美を引き止める理由など一つもない。
 おっかなびっくり中の様子を窺っていた見張りの者に、すれ違い様謝意を込めて頭を
下げ、望美は柳ノ御所を後にした。



 あれから────泰衡の寝所を最後に訪れてから、一月が経過した。
 殺意を呼び起こすための交わりは、迷う望美には無価値だった。泰衡に対する憎しみ
を抱えて、何かを成せるとは思えなくなった以上、続けても意味がない。むしろ、内に
抱える迷いや惑いを肥大させていくだけだ。
745『無双花』  前編:2006/06/22(木) 13:10:55 ID:5za5GoZP
 最近は不穏な噂がぱったりと途絶えたため、それに比例して望美が柳ノ御所に赴く
機会も減ってきた。伽羅ノ御所には、時折九郎や弁慶とともに御館を訪ねる事もあった
が、泰衡に遭遇する事はなかった。
 「これで最後にする」と告げてから、あの男は一度も望美の前に姿を見せなかった。必要
と思われる伝達事項は九郎や使いの者を通して伝えられるのみで、望美自身が忌避し
ているせいもあるだろうが、あちらも避けているのだろうと思うと気も楽だった。
 いつも通りの日々が戻りつつある。気を許せる仲間と過ごし、平泉の民と触れ合う、束の
間の平和な日々が。
 その合間、ふとした時に浮かんでくる疑問がある。何故、と問いたくて、だが答えを怖れ
てあえて訊かなかったそれが、隙を見ては浮上し、望美の心を乱した。
(……どうして、受け入れたのかな)
 あの男ならば夜伽の相手など、それこそいくらでも選べる。望美と一方的な関係を
結ばずとも、泰衡を満たす人物は大勢いたはずだ。何より、望美に憎まれる事に利点が
あったとは思えない。手駒として扱うにしても、もっと最良なやり方を泰衡は選べただろう。
(私に利用価値があったからだ。きっと、それ以外に理由なんて……ない)
 応じた理由は白龍の神子の力のためだけ、とその度に結論づけるけれど、疑問は幾度
も浮かび、望美を悩ませ続けた。
 そんな折、秀衡からの使いを名乗る者が望美を訪ねてきた。その口から伝えられた
内容は御館が神子様にお会いしたいと仰っておられます、というもので、普段九郎経由で
秀衡からの誘いを受ける望美は不思議そうに訊ね返した。
「私だけ……なんですか?」
「はい。今日に至る平泉の平和は神子様の並々ならぬ尽力あってのもの。どうか改めて礼
を述べさせてもらいたい、との仰せで……」
「ええっ? お礼、ですか?」
 言いながら、そういえばと思い出す。平泉のために逆鱗の力を使うと決めた後、秀衡に
呼び出された事があったと。その際に顔を合わせるなり頭を下げようとした秀衡を、『ま
だ全て終わっていないから』と押し止めた記憶も脳裏に甦ってくる。
746『無双花』  前編:2006/06/22(木) 13:12:51 ID:5za5GoZP
(秀衡さん、まだ諦めてなかったんだ……)
「神子様……?」
 不安そうな呼びかけにはっと我に返り、望美は慌てて言った。
「そういう事なら、お邪魔させてもらいます。私も久しぶりに秀衡さんとお話ししたいし」


 夕刻、使いの者に導かれるまま一人伽羅ノ御所へと出向いた望美は、直接秀衡のとこ
ろではなく、館の随分と奥まった一室へと通された。
「? あの、ここって……?」
「それが……申し訳ないのですが、秀衡様は今、客人をもてなしておられまして。大変
心苦しいのですが、そちらの用向きが終わるまで、白龍の神子様にはしばしお待ちいた
だきたいと……」
「そうですか。わかりました」
 いつもならすんなり会えるのにな、と首を傾げたものの、不審には感じなかった。泰衡
に跡目を譲って一線を退いた後も、御館と周辺地域の豪族との交流が盛んである事は
望美も知っていたし、何より平泉のためになる執務の一環だと捉えていたのもある。
 案内役の女房が退出すると、室内は望美一人になった。人がたくさんいるはずなのに、
ここは秀衡の私的な館のせいか、柳ノ御所ほど騒がしくは感じない。むしろ、館全体が
無人ではないかと疑ってしまうくらい静まり返っている。
「……秀衡さんも大変だなあ」
 呟いたところで、足音が聞こえてきた。先ほどの女房のものとは違う、いくらか重みの
あるそれに望美は驚き、出入り口を振り返る。
(まさか、もうお客さんが帰ったのかな? あ、でも単に通りすぎるだけかも)
 しかし予想に反して、足音は望美のいる部屋の前で止まった。一瞬のち、無造作に
襖が開かれる。
「…………っ!?」
 見覚えのある黒衣に望美は顔色を変えた。
(まさか……)
 事ここに至って初めて、望美は不自然な御館の誘いに思い巡らせる。
 九郎達が同席していない事、今まで通された事のない奥まった一室────蒼白で
見上げれば、相手は酷薄な笑みを口元に浮かべていた。無情極まりない、狩りをする
獣のような眼差しが望美を見据えている。
 言葉もなく立ち尽くす望美に歩み寄り、男はどこまでも冷淡に告げた。


「────あなたを迎えに来た」


747聖夜前夜  ◆cMeHEXszOQ :2006/06/22(木) 13:13:52 ID:5za5GoZP

今回の投下はここまでになります。

すみません、こちらの事情で今回は慌てて前編のみ投下させてもらいましたが、
後編の方の投下は早くて十日ほど後になります。
本文自体はほぼ完成済みなので、少し待ってもらえると嬉しいです。

748名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 16:08:52 ID:CzWZzTFm
長い
749名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 19:05:07 ID:rqeN3aeT
エロは数行だけ
750名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 19:40:01 ID:0dc5uPvb
GJ!GJ!超GJ!!
続きを裸に包帯と下がり藤のマントまとって正座で待ってるから…
751名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 21:57:27 ID:NjrXrEyq
GJ〜!
後編が待ち遠しい…自分も裸に下がり藤のマント羽織って正座して待ってる!
752名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 03:45:20 ID:Qn+XsG4/
長編好きな漏れは感動
しかもヤススキーなので相乗効果w
神ありがd!GJ!文章多くて大変だろうけど頑張っておくんなせえ!
漏れもマントに鞭持って待ってるw
753701:2006/06/23(金) 04:20:45 ID:1/rDrkgn
遅くなりましたが>>701です
>>702のセイラン×コレット(内気)出来たので投下します
苦手な方はあぼーんよろノ

>>747
長編乙です!
ヤス好きとして後編もwktk(*´Д`)ハァハァ
754セイラン×コレット:2006/06/23(金) 04:22:17 ID:1/rDrkgn
その日、セイランは機嫌が悪かった。
絵のモチーフが決まらない。
絵の具のお気に入りの色が切れていた。
気分転換に考えた詩の韻が上手く踏めなかった。
そんな些細なことが重なって、今やその美しい顔には険悪な皺が寄せられ、いつもより更に人を寄せ付けない雰囲気を醸し出していた。
誰かに八つ当たりしたい気分にさえなっていた彼の元に、何も知らない女王候補生が訪れる。

「セイラン様、こんにち…は……?」
「やあ、アンジェリーク。相変わらず悩みがなさそうな顔で羨ましいよ」
感性の教官はどうやらご機嫌が悪いらしい。
開口一番、きつい挨拶を受けてコレットは微かに怯んだ。
「……あ、あの前回の講義の続きをお願いしたいんですが」
「悪いがアンジェリーク、僕は今とてもそんな気分じゃないんだ。他の教官の所に行ってくれないか」
唇に皮肉な笑みを浮かべて綺麗に微笑みかけられる。
元々内気な性格のコレットは辛らつなセイランのことが密かに苦手だった。
いつものコレットならセイランの迫力に負けてここですごすごと退散してしまうところだったが、今日は事情が違っていた。
「あの、でも、ごめんなさい。もう今日は他の方のところに行ってしまったんです」
「へえ、じゃあ僕は後回しにされてたわけだ」
「そ、そういう訳じゃないですけどっ。あの、セイラン様。お願いですからご機嫌直してもらえませんか?私、出来ることなら何でもしますから」
「何でも?」
不機嫌そうだったセイランの瞳が輝いた気がして、嫌な予感にコレットは既に一秒前の発言を撤回したくなった。
だが、タダでさえ天才であるレイチェルとの勝負では分が悪いというのに、これ以上差を広げられては困る、という一心でセイランの言葉に頷く。
「わ、私に出来る範囲でお願いします」
コレットの言葉に、セイランは見る人を魅了する笑みを浮かべて彼女を見た。
それは、オリヴィエ辺りに言わせれば何か企んでますとしか言いようのない、策士の微笑だった。
755セイラン×コレット:2006/06/23(金) 04:23:06 ID:1/rDrkgn
「…………セ、セイラン様。やっぱりわたし……」
「そこまで脱いでおいて、今更止めるなんて言わないよねまさか」
「で、でもヌードだなんてっ」
机の上にシャツ一枚になって恥らっているコレットを眺め、セイランははあ、と嘆かわしげにため息をついてみせる。
「芸術を卑猥な発想で汚すのは止めてくれないかな、アンジェリーク」
セイランがコレットにした「お願い」は裸になって絵のモデルになれ、と言うものだった。
最初は恥じらい抵抗していたコレットだったが、セイランの額の皺がどんどん増えるにつれ反論は小さくなり、ついにはその制服に自ら手をかけた。
既にスカートは床に落ち、裸足のコレットはセイランの視線を避けるようにシャツの裾を引っ張って隠そうと努力している。
引き際を弁えている彼は、本当はもうここらで引いてあげても良いと考えていたが、すらりと伸びた柔らかな足やコレットの初々しいはずかしがりように、つい嗜虐的な気持ちが刺激されてしまう。
涙目でコレットに見上げられると、宇宙を守る女王候補だというのに、もっと苛めて泣かせてみたくなってしまうのだ。
「裸婦の像と言うのは伝統的なモチーフの一つだって、この前教えなかったっけ?」
襟元で結ばれた赤いリボンをセイランの繊細な指が引き、はらりとコレットのむき出しの太ももにリボンが落ちた。
「それとも、僕の生徒はそんなこと聞いてなかったのかな?」
「き、聞いてました、けどっ」
耳元で意地悪く囁かれコレットは真っ赤になって頷く。
愛らしい生徒の反応にセイランは唇の端で笑って彼女の柔らかな髪を梳いた。
もう機嫌は殆ど直っていたが、恥らう少女に被虐心をそそられ、セイランは甘い毒を注ぐようにコレットに優しく囁きかける。
「じゃあ、僕の優秀な生徒は芸術に貢献してくれるよね?ああ、脱がせて欲しい、というのならそうしてあげても良いんだけど」
どうする?アンジェ。
コレットにとって絶望的な選択肢をかかげ、セイランは魅惑的な笑みで彼女を見下ろした。
真っ赤になったまま言葉も出ない彼女を、セイランは喉で笑った。
「脱がせて欲しいの?」
「っ」
セイランは笑いながらコレットのブラウスのボタンに手を掛ける。ゆっくりと一番上のボタンを外すと、少女の真っ白い肌が少し露になった。
息を呑むコレットの喉をセイランの細く美しい指が撫でる。
羽のような柔らかな愛撫にコレットが無意識に甘い息を吐いたのをセイランは見逃さなかった。
「自分で脱ぎます、からっ」
ようやく搾り出した声は羞恥に掠れ、コレット自身は気づかなかったが微かに艶を滲ませていた。
微笑むセイランの視線から顔を伏せ、コレットは震える指先で二つ目のボタンに手を伸ばした。
だが、緊張のせいか指が震えて上手くボタンが外せない。
指先に感じる視線に、セイランに見られていると思うとコレットの思考は乱れた。
756セイラン×コレット:2006/06/23(金) 04:24:14 ID:1/rDrkgn
「どうしたの?一人じゃ脱げない?」
揶揄され、かあっとコレットの頬が赤く染まる。
「そんなスピードじゃ時間がいつまであっても足りないよ?」
「っ」
俯いていたコレットがセイランの言葉に顔を上げうるんだ瞳で彼を睨んだ。
純真無垢だと思っていた少女に滲む色香に奇妙な興奮がセイランの中に沸いてくる。
「しょうがないから手伝ってあげるよ」
声を押し殺して羞恥に耐えている少女のブラウスを、セイランはしなやかな指で器用に外す。
可愛らしいデザインのブラジャーを着けた柔らかな胸が露になって、息を呑む音がセイランの耳に届いた。
控えめな胸の谷間をごくさりげなく指先でなぞると、コレットの体が敏感に震えた。
その感度の良い反応を唇の端だけで笑って、セイランの指は器用にシャツのボタンを全部外してしまった。
ブラジャーをした胸や細いへそ、下着まで丸見えになる。
「セ、セイラン様……」
コレットが震える声で自分の名前を呼び、助けを求めるように彼を見つめる。
それに言いようのない幸福感を感じながら、セイランはシャツを肩から払いブラジャーの肩紐も一緒に落とした。
形の良い胸が露になる。
「っ」
「綺麗な体だ」
汚される前の純真で無垢で、それでいて無意識の艶を含み上気するコレットの体は、
美しいものを見慣れたセイランの審美眼を十分満足させるものだった。
うっとりとセイランは少女の肢体を眺め、手でわき腹のラインをなぞる。
「次は、下だね」
今まで聞いたことがないほど甘い声で耳元に囁かれ、コレットの体が小さく震えた。
757セイラン×コレット:2006/06/23(金) 04:26:14 ID:1/rDrkgn
どうしてこんなことになったんだろう。
授業を受けに来ただけのはずなのに普段勉強している机の上に座ってほとんど裸をセイラン様の前に晒してるなんて。
コレットは現状に死んでしまいたい程の羞恥を感じていた。
胸を両手で押さえてなんとか隠してはいるが
セイランの真っ直ぐな視線が自分の下腹部に映るともう何も考えられなくなりそうだった。
いつも冷たい視線だと思っていたそれが、今は炎のように熱く感じる。
ぴったりとあわせた足の付け根をセイランの形の良い指がへそからのラインを辿って触れられると、
コレットはなぜか期待するようなため息をついてしまう。
「ダメ、ですっ」
言葉で否定しても、セイランがやんわりと膝を割るのを抵抗できない。
ほとんど裸で足を開かされ、コレットは手で自分の顔を覆い隠した。
セイランはあくまでも楽しげに目を細めてそんな彼女を眺め見ていた。
「濡れているね、アンジェリーク」
セイランが俯くコレットの耳元に囁きかける。
コレットの白の下着は濡れてその部分だけ色が濃くなっていた。
「悪い子だ。一体何を想像していたんだ?」
「な、何も想像なんてしてません……」
コレットが声を搾り出して首を振ると、セイランはふうん?と薄く笑って下着の上から割れ目を指先でなぞった。
「ぁ、」
「自分で脱いでいて感じたのかい?それとも僕に脱がされて感じたのかな」
人差し指が何度も割れ目をやさしく撫でる。そのたび、コレットの小さな体がビクビクと跳ねた。
「どんどん溢れてくるよ」
「それはっセイラン様が触るからっ」
反射的に顔をあげ反論すると、視線がぶつかったセイランはそう、とだけ呟いてコレットから手を離した。
「君が触れて欲しくないというなら触らないよ」
にっこりと笑って言われ、急に突き放されてコレットは戸惑った。
セイランの指に感じていた体は急に刺激が止んで、高められていた熱が行き場をなくし不満を訴える。
眉を寄せてセイランを見れば、彼は本当に傍観の姿勢をとってただコレットの体を眺めていた。
真っ直ぐな目がかすかに細められ、突き刺さるような強さでコレットの一挙一動を観察している。
浅い呼吸に上下する胸や、下着の上から物欲しげに沁みる愛液、つい刺激をねだってしまいそうになる唇の動き。
かろうじてブラはつけているものの胸は露だし、服を脱いだだけで濡れているはしたない自分。
浅ましい自分の姿をこの美しい人に全てを見られていると思うと眩暈を感じる。
セイランの視線から逃れようとコレットは体をよじった。
自分の中の熱がセイランの視線に晒されるたび高まっていることをコレットは確かに感じていた。
ちりちりと視線がむき出しの肌を撫でていく。
実際に触れられているわけではないのに、まるでさっきまで触れていた指と同じほどの感触で愛撫されているような錯覚。
こんな恥ずかしい姿を見られているのに、もっと強く触れて欲しい。
あんな刺激じゃ物足りないと体の奥はより一層の快感を求め彼女に訴えかける。
触られてもいないのに下着の染みが大きくなっていることを、コレットは濡れた感触で感じていた。
このもどかしい熱を何とかして欲しい。
コレットは熱に浮かされた瞳で気まぐれな青年を見つめた。
758セイラン×コレット:2006/06/23(金) 04:28:22 ID:1/rDrkgn
「どうかしたかい」
全部わかっているくせに。
セイランに首を傾げわからないという表情で見つめられコレットは唇を噛んだ。
この人にもっと触れられたい。だけど、やっぱりそんなこと言えない。
「……っ」
もどかしさに頬を染めたままコレットはセイランから顔を逸らす。
「ねえ、アンジェリーク」
「……は、い」
「僕は君の献身的な協力のお陰で大分気分が良いんだ。君がお返しにが出来たらいいんだけれど」
「お返、し?」
「君が望むことを、僕は出来る限り叶えてあげよう」
そういってセイランはコレットに向かって艶を含ませた顔で笑いかけた。
ぞくっとコレットの背中に震えが走る。
「わたしがのぞむ、こと」
「そう。君は僕にどうして欲しい?」
悪魔の甘い誘惑のようにセイランの言葉がコレットの心と思考を痺れさせる。
衝動に突き動かされて、コレットは濡れた唇を開いた。
「……って…ください」
「聞こえないよ、アンジェ」
「触って、くださいセイラン様っ」
かき消されそうな小さな声でコレットが叫ぶ。
セイランはにっこりと微笑んだ。
本当はどこに?と尋ねて少女を焦らして苛めてもよかったのだが、
じっとこちらを見つめる少女の可愛らしい願いを叶えてやることにした。
少女の上に覆いかぶさり、耳たぶを唇で甘く噛む。
「可愛いアンジェの仰せのままに」
耳への刺激にびくびくと震える少女の体を抱きとめセイランは優しく囁いた。
刺激を待ち望むコレットの秘部を濡れそぼって透けている生地の上から撫でる。
指先に透明な雫が滲むのを見て微笑んだ。
下着の上からでもわかるほどぷっつりと立ち上がった花芯を指の腹で押すと腕の中のコレットが甘く喘いだ。
「セイランさまっ、ゃ」
「嫌じゃないだろう?」
自分に縋りつく少女に薄く笑いながら
セイランは下着をずらししとどに濡れた少女の秘部を明るい日差しの元に晒して見せた。
「ほら、こんなに濡れている」
「は、恥ずかしいです……ああっ」
指先で赤く充血した肉芽をつままれると、体に電流が走ったような強い刺激が駆け抜ける。
コレットの背がしなやかにのけぞった。
759セイラン×コレット:2006/06/23(金) 04:31:01 ID:1/rDrkgn
「快楽に溺れる君は綺麗だ。恥ずかしがる必要なんてどこにもないね」
セイランは言い切り、指先を割れ目の中に一本潜らせた。
愛液に濡れたそこは用意に彼の細い指を受け入れ、コレットは侵入者に甘い嬌声を上げる。
「僕の指が中に入っているのがわかるかい?」
「んんっ、ぁ、あんっ」
言いながらセイランは指をぐるりと回して内壁をなぞった。
体の内側をなぞられる感触に背を震わせるコレットの耳を、ぐちゅり、と濡れた音が犯した。
中に入る指先がもう一本に増やされても、痛みは感じなかった。
ばらばらの動きでセイランの指がコレットの中を征服し、
その度にコレットの白い裸体がセイランの腕の中で踊った。
「ああっんっ、そんなに動かしたら、ゃ、おかしくなっちゃい、ますっ」
ジリジリと焦らされてきたコレットの中の熱はもう最高潮まで高まっていた。
くちゅくちゅとセイランの指が出し入れされるたび体に電流が走り、
強弱をつけて胸をもまれれば熱が体全体に広がってコレットを甘く苛む。
「どうして欲しい?」
セイランはあくまでも優しい声で、息も絶え絶えのコレットに尋ねた。
一瞬、コレットの目が正気の光を取り戻し自分を抱き抱える男を見る。
乱れながらも、純粋な光を失わないコレット。
その美しさに見蕩れながら、セイランはコレットが言葉を発する前に指を出し入れするスピードを速めた。
「あっああっやっ」
指が内壁をこする快感にコレットは再び溺れ、セイランにしがみつく。
セイランはコレットの限界を悟り指を出し入れしながら空いたほうの手で存在を主張している肉芽を押しつぶした。
「っ、あっ!!、それだめっ!いっちゃうっ、ぁ、あ、ん、んんっーーー!!!」
ぐりぐりと肉芽を弄られながら、指で中をえぐられるという強すぎる刺激が体を駆け巡った。
コレットは背筋をのけぞらせ達した。

強烈すぎる快楽に翻弄され、ぐったりと自分にもたれかかる少女をセイランは抱きしめる。
呆然とするコレットの頭上に、セイランは口付けを落とした。
優しい仕草でコレットの髪を梳きながら、聞こえてはいないとわかっていてセイランは彼女に囁く。
「ちょっと苛めすぎたかな?でも、これが僕の愛情表現なんだよ」
わかりにくくてごめんね、アンジェ。
セイランは囁き、唇の端だけで上機嫌に微笑んだ。
それは、何も知らない人間が見れば天使と評するような美しい微笑だった。
760セイラン×コレット:2006/06/23(金) 04:31:39 ID:1/rDrkgn
以上です。
どうみてもセイラン様が淫行教師です。
本当にありがとうございました。
761名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 10:16:04 ID:MxWXI4gp
お二方GJ!!
ヤスは続きが非常に気になります(*´Д`)ハァハァ
裸に包帯ゆるめに巻いて待ってます
762名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 10:17:42 ID:coXwVnEL
最後のコメントワロスw
GJ!!!
763名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 12:50:46 ID:7u1lCzp0
アンジェキターーーー!!!
gggjjjj!!!恥じらうアンジェかわゆすw
764名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:10:35 ID:fGjnIJHw
>>718
>>760
GJ乙でした!!

同じくヤスの続き待ってます〜!
765名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 01:13:24 ID:C2zow7Iw
セイラン(・∀・)イイ!!
本当にGJでした!!
766名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 14:47:37 ID:ckOgDsrD
期待age
767名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 15:45:09 ID:cnBWfAhf
セイコレ久しぶりに読みました!GJGJ!!
ヤスもGJ!続き待ってます。後編で彼の心の内が明かされるといいな!

敦盛本命な自分としてはやはり攻め敦盛がイイ!
鎖巻いて待ってますw
768名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 16:28:23 ID:VxcWOIJs
>>767
ナカーマ(・∀・)人(・∀・)



まあノマカプの敦盛なら何でも美味しく頂ける自分としては
武門の子の実力を発揮する敦盛も神子様になかされる敦盛も……



OK


とキャラソン将臣チックに言いつつ薄衣かぶって正座してます。
あっつんモノのみならず、職人さん皆ガンガレ。応援してるよ
769名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 20:20:11 ID:XadBLxgZ
オゥケイ

なんかたまに思い出してワロスw兄貴の発音
770名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 00:39:17 ID:LeZCdqFu
兄貴といえば、三木さんこないだたまたま見た映画の吹き替えやってて
どこから聞いても将臣でワロタ うまかったし萌えたけどw

自分はカモメにえさでもやりながら正座して待ってるよ
771名無しさん@ピンキー :2006/06/25(日) 10:06:32 ID:U99Xw8Cm
>770
ちょww裸でカモメにえさやるのは、なんだか危険な気がするから気をつけろよ。
自分は、ヤスの続きを待ちつつ、トランペットでも構えるとするか。
772名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 23:11:19 ID:PigjqWm4
いや、裸とは書いてないからww
勝手に脱がすなよw
773名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:45:28 ID:RQSyi9/E
このスレではもはや「裸は俺たちのユニフォームさ」がデフォww
774名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 02:21:45 ID:mEm9c1Oj
そうさ、正座という単語が出た時点で裸なんて決まりきったことさ♪
775名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 15:46:47 ID:cfMpc2/k
裸+正座の姐さん方の願いをぶった切り
譲×望美を投下しますよ
大人の玩具使用

NGワードは おもちゃでい・ちゃ・ちゃ
776おもちゃでい・ちゃ・ちゃ :2006/06/26(月) 15:48:35 ID:cfMpc2/k
 タン、と小気味良い音が、放たれた矢の当たった的から響く。
 ただ一点に集中していた譲の耳に、それは心地よかった。
 当たったからではなく、弓を通して感じた無の境地とでもいうのか、己であって己
でないような、何もかもから解放されたこの瞬間が好きなのだ。
「それじゃ有川、戸締りと安土の片付け、頼むな」
 二射を引き終え、呼吸を整えながら弓倒しすると、どうやらそれまで待っていてく
れたらしく、一足先に制服に着替えた部長が壁にかけられた道場の鍵を指差していた。
「はい、わかりました」
「しっかし、毎日毎日、よくがんばるよ」
「大会が近いですし」
「さすが二年の期待の星。それに、美人の彼女が見ててくれるもんな。張り切るなって
いう方が無理か」
 これには譲の後ろで、壁際にちょこんと正座していた望美の方が驚いた。
「え!」
 からかいを含んだ眼差しで見られ、思わず譲に助けを求めると、まるでそれがわ
かっていたように、黒い袴が望美を隠してくれてほっとする。
「部長、先輩をからかうのはやめて下さい」
 こちらに背を向けているから譲の表情はわからなかったが、その声は明らかに
固い。
 先輩。それも部長相手に引く気はまったくないようで、自分のせいだとわかって
いるだけに、望美も気が気ではなかった。
 割って入るのを許してくれない空気は、吸うほどに焦りを濃くしていく。
 こういうとき、譲の生真面目さは仇となってしまうのだ。
「そう怒るなって。ちょっと妬んだだけだ」
 だが、そんな心配をよそに、俺も彼女欲しいなーとちょっと間の抜けた台詞を残
して、消えた気配に望美の口もとは綻んでいた。
「さっきの人。将臣くんに似てるね」
 懐の深さというか、あっけらかんとしたところがどうしても髣髴とさせるのだ。
「そう……ですね。ふざけて見えますが、大会では上位入賞の常連なんですよ」
 部長であるのだから腕が悪いはずはないのだが、正直そこまですごいとも思って
いなくて、望美の頭の中は陽気なイメージとストイックな弓道を繋ぎ合わせるので
精一杯だ。
「へぇ、すごいんだ。今度の大会も出るの?」
 彼女にとって弓と言えば譲が基本であったから、尚更である。
「……ええ、まあ。先輩、俺、矢取りに行ってきますね。部室で待っていてくれます
か?」
「あ、うん」
 膝をつき、右手のカケを外す譲の横顔に向かって、望美はコクンと頷いた。
 赤く染まった頬を隠すように、深く、深く。



「お待たせしました」
 落ちていく夕日を見ている細いシルエットに声をかけると、長い髪を揺らして望美
が振り返る。
 その姿を、譲はなぜか何も言わず、しばらくの間見つめ続けた。
「どうか、した?」
「いえ」
777おもちゃでい・ちゃ・ちゃ :2006/06/26(月) 15:50:23 ID:cfMpc2/k
 当然の望美の質問にゆるく首を振り、いつものように小さく笑って着替えるために
ロッカーを開けた。
 外から見えるのを気にしたのと、正面を向いていられなくなった望美が曇りガラス
を閉めると、微かに聞こえていた吹奏楽の音楽もわずかにしか聞こえなくなる。
 弓を扱う弓道場は運動場や校舎からは遠い場所に作られていて孤立しているた
め、他の部員が帰ってしまった今は、ここが学校であるのが疑わしいほど静かだ。
「いつも、遅くまでつき合わせて、すみません」
 だからだろうか。
 譲に向けた背中に届く声や、衣擦れの音がものすごく気にかかるのは。
「う、ううん。練習見てるの好きだから」
 そうではない。
 気にかかるのは、その先を期待しているからだ。
「そうですか……じゃあ、先輩には今からの方が大変なんですね」
「……ひゃ!」
 突然、いや、ある程度予測していたけれど、奥から来た振動に、望美は冷たい窓
枠をきつく握り締めた。
「今日も約束どおり、部活前に俺が入れたまま、待っててくれたんですね」
 ゆっくり振り向くと、珍しく制服を羽織っただけの譲の手には、そんな望美を狙うよ
うに今まさにスイッチの入れられたローターのリモコンが握られている。
 可愛いピンク色をしたそれに、切ない気持ちがこみ上げてくると同時に、ゾクリと
した甘い感覚が全身に広がった。
「ぁあ…、譲くん」
 眼鏡越しに注がれる眼差しは、いつもの優しい色じゃない。
「何回、逝きましたか?」
 ひたと動かないそれと、無慈悲に煽る玩具に追い込まれ、望美は羞恥に震える
唇を開いた。
「い……一回だけ」
 快感にビクビクと震える浅ましい身体を、冷たい目で見られている。
「いつですか?」
「……ゆ、譲くんに、入れられたとき」
 淫らな告白を口にすればするだけ、望美は振動している体内が自分から潤うの
を、感じていた。
「ああ、先輩は入り口が弱いですからね。やっぱり、振動してないとよくありません
か?」
「う、ん」
 きつく閉じた膝の間から這い上がってくる気持ちよさと、譲の眼差しで犯されてい
るような被虐感が、理性など簡単に屈服させた。
 その一瞬は恥ずかしくもあり、また待ち望んでいる瞬間でもある。
 自分がこんな性癖を持っていたなんて、こうしている今でも信じられないのだが、
辱められればられるほど、感じてしまうのだ。
「じゃあ、強くしてあげますよ」
 カチカチと譲の手元のリモコンの調節が上げられていくと、それに連動して望美
の中で震えも大きくなっていく。
「っ、ん、あ、あ、あ、ああ!」
 虫の羽音のようだった音が大きくなると、浅かった呼吸もはっきりと喘ぎに変わっ
たが、押し殺すのは無理で、一人で乱れているのを余計に教えられた。
 いつの間にか握り締めていた窓枠は、望美の上がった体温が移って、生ぬるく
なっている。
778おもちゃでい・ちゃ・ちゃ :2006/06/26(月) 15:52:25 ID:cfMpc2/k
 しかし火照った身体はまだまだ解放されそうもなく、そのうち枠ごとドロドロに溶け
てしまいそうだった。
「先輩。そんなに腰を振ると、見えてしまいますよ。下着も脱いだままなんですから。
それとも、俺に見て欲しいんですか? おもちゃを入れて、濡らしてるのを」
 譲の言う通り短いスカートの下は、太腿にローターの本体を固定するための装着
具が巻かれているだけだ。
 部室に差し込む夕日は明るくて、丸見えになってしまうだろう。
 それでも、止まらなかった。
 むしろ、想像した恥ずかしさに身悶えた身体は、ますます淫らさに溺れた。
「あ、あぁ! んぅ、んっ」
 道具だからこその細かなバイブレーションは、それだけで気がおかしくなりそうだ
が、どうしてもあと一歩が足りない。
 絶え間なく続く甘い刺激は、高ぶらせるだけ高ぶらせておいて、最後のとどめを
決してくれようとはしなくて、もっと逞しい物で荒々しく突いてもらわなければ、疼く
奥はこのまま生殺しのままである。
「ゆ、譲……く、ん。も、お願い」
 これでは、本当に気が狂いかねなかった。
 涙目で縋るように振り仰ぐ望美の頬に手を添えれば、小さな唇が譲の親指を甘く
食んで、出された赤い舌がまるでそこに欲しい物を咥えているように、チロチロと舐める。
「っ……先、輩」
 その濡れた感触に、静かだった表情が歪んだ。
「譲くんのが……欲しい、の」
 窓に押し付けるようにして、背後から囲った優しい香りのする身体は、譲の予想
を遙かに飛び越えていた。
 散々見せ付けられた痴態に渇いた咽喉が、ごくりと無意識に上下する。
「わかり、ました。じゃあ、先輩。自分でおもちゃを取り出してください」
 しかし渇ききった口内では、咽喉を動かしたところで潤うわけもなく、声は掠れた
ままだった。
 納まる場所を求める熱源によって、譲の身体全体が発熱しているのだから、それ
は仕方がないのだろう。
「う、うん」
 そろそろと伸ばされた細い指が、望美の体内から出ているコードをつかみ、それを
見た譲は床に膝をついて、健気に大事な部分を隠していたスカートをめくり上げた。
「ちゃんと見てますからね。先輩が、出すところを」
「譲くん」
 恥ずかしそうに名を呼びながらも、どこかその声は恍惚としていた。
 そして、指先に力がこもり、余裕を持たせていたコードがピンと張ると、ふるりと身
体を震わせた。
「あっ…ん」
 少し開き気味にされた股は全体が濡れているのが後ろからも見渡せて、そこから
伸びている白いコードの無機質さが卑猥に映る。
 望美はビクビクと時折、切なそうに身を揺らし少しずつ、コードを引っ張っていく。
「ん、ふっ……あ、あ」
「見えてきましたね。あと少しですよ」
 スイッチを入れたままのローターは、敏感な入り口を揺らしながら秘肉をこじ開け
、ついにその濡れた姿を見せた。
779おもちゃでい・ちゃ・ちゃ :2006/06/26(月) 15:54:58 ID:cfMpc2/k
 ずるりとそれが引き抜かれた絶頂に喘ぐ間もなく、望美は襲ってきた次の刺激に
涙を散らしていた。
「あ、ああぁあ!!」
 先ほどまで感じていた作り物とは違う、いびつな形と脈動で体内の空洞を埋めら
れ、それだけで言葉に出来ない快感を生むのだ。
「先、輩の身体は、不思議ですね。何度抱いても、足りない……っ」
「ゆず…ゆずる、く、ん……ぅん! あ!」
 また、着衣を着たまま背後から前後に揺らされ、女の部分だけを曝け出している
のが、犯されているようでもあった。
「ひ、ん……あ、あ、あ、んぅ! いい! いいの!」
 その背徳感は戒めにならず、呼吸するのさえ忘れてしまいそうなほど、一度上り
詰めた身体は出し入れされる喜びに染められていく。
 もうそのことしか考えられなくて、望美は自分が何を言っているのかさえ、曖昧だった。
「今日は、こっちのスイッチもいれてみましょうか?」
 だが、譲の制服のポケットから出てきたもう一つのリモコンに、蕩けていた顔色が
瞬時に変わった。
「ひ、あ、ダメ! そっちは…」
 しかし望美の願いも虚しく、後ろにも入れられていた玩具はちゃんと反応を返した。
 唯でさえ譲のもので一杯に広げられている狭い部分を、さらに微妙に違う位置か
ら揺さぶられては、まともな思考も追いついてこない。
「お尻も感じるようになりましたね。そのうち、こっちにも入れてあげますよ、先輩」
「そんなの……ダ、メ」
 譲の言葉は、ぬめる柔壁の奥から入り口を、男の象徴に余すところなく愛撫され
ている望美を、淫らな想像に駆り立てる。
 本来、何かを受け入れる場所でないはずのそこに、中をかき混ぜて、狂わせる太
い杭を打ち込まれたらどうなるのか。
 想像の中の交わりは未知であるがゆえに、恐れと甘い期待が胸を振るわせた。
「駄目だって言ってる割には、こっちは締まってきましたね。まさか先輩が、こんなに
淫乱だったなんて、知りませんでした」
 耳元で囁かれる声は男としての欲望に満ちていて、抱かれているのだというのを、
理屈なしに強く意識させた。
 そうなれば首筋にかかる、こらえたような吐息一つでさえも、身体は享受してしまう。
「や! ああっ、ん…ふぅ…あ、あ」
 苦痛にも近い快楽に立っていられなくて、ずるずると壁にそって床にへたり込むと、
制服越しに擦られた胸が、溜まる熱を増幅した。
「はぁん、あ、あ、あん!」
 腰だけを突き出して男を受け入れる望美の格好は、二人の結合した部分を襲う側
に赤裸々に見せつける。
 根元の太い部分から切っ先までぴったりとくわえ込むそこは、どちらの液とも知れ
ぬ蜜にいやらしく濡れて光っていた。
 喘ぎがあふれる唇はだらしなく開き、指を差し入れればねっとりと舌が絡んでくる。
「俺、だけですよね? 先輩のこんな姿を知ってるのは。……他に誰も」
「ゆず……る、くん?」
 なぜか追い詰められているような譲の声に望美は振り返ろうとしたのだが、まるで
拒むように激しく揺らされれば、押し上げられる感覚に従うしかなかった。
「先輩は俺の物だ。俺だけの!」
 望美自身にさえ触れない奥深くでさらに太さを増した熱に何もかもが支配され、
挿入のせいで身体が揺れているのか、それとも自分で腰を振っているのかがわか
らなくなってくる。
780おもちゃでい・ちゃ・ちゃ :2006/06/26(月) 15:56:43 ID:cfMpc2/k
 ただわかるのは、意思もなにもないまま、背中がのけぞり始めたことと、流れる
涙が止められないことだけだった。
「あ、ああぁあ! く、ひっ……んん!」
 恥ずかしいほどに大きな声が上がり、悶える身をいくらひねろうと、半ば強引に
迎えさせられる絶頂は、もうすぐそこに迫っている。
 それでもこれだけは、これだけはどうしても言っておきたかった。
「譲くん、だけだよ」
「先輩?」
「こんなこと……していいのは、譲くんだけ、だから」
 上手く笑えたかどうか、それは途方もない浮遊感に襲われた望美にはわからな
かった。
 ただ、一瞬だけ見えた年下の幼馴染だった彼の顔が、泣きそうだったことは、
意識が途切れる前に確認できたけれど。



「すみませんでした」
「ううん。私こそ、ごめんね」
 とっぷり日の暮れた道を、ゆっくり歩く影が二つ。
 あのあと、気を失ってしまった望美が目覚めるのを待っていたため、遅くなってし
まったのだ。
「いえ。俺が、無茶をしすぎました」
 反省の色濃い譲に、望美はそれ以上言葉で伝えるのはやめて、繋いだ手に力を
込めた。
「先輩?」
「譲くんはもっと自信持っていいんだよ。私が好きなのは、譲くんだけなんだから」
「……はい」
「それに……私、譲くんになら…もっと、ちょ、調教されても、いいよ」
 恥ずかしそうに頬を真っ赤に染めているけれど、握られた手の強さはむしろ増し
ている。
「せ、先輩!」
 まさか本人からそんな大胆な発言をされるとは、現実とは意外と甘いものであるらしい。
 しかし、その喜びを噛みしめる暇もなく、更なる幸福が譲に贈られた。
「譲くん好みにしてね」
 バタン! と、受身も取れずにアスファルトに倒れこんだ譲は、その後数日、打撲の痛み
にうめく事になるのだが、その顔は見ていられないほど崩れっぱなしであったらしい。



 調教されているのはどちらやら。
781名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 15:57:19 ID:cfMpc2/k
終わりです。
782名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 16:21:10 ID:z0T+rMJv
ワロスwwwwGJ!!!
なんかいい意味でバカスレ化してるよなあここwwww
783名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 22:18:40 ID:OVI0PoGK
イイイイイイィィィッィィィ
ヤホオオオオオオォォォォィイイイ!!!!!!
GJGJGJGJGJGJGJGJGJ!!!!!!

オムレツ抱えて待ってた甲斐があったよーーーーー!!!
やっぱキレながら愛をぶつける譲はイイ… (*´Д`)ハァハァ
784名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 22:32:42 ID:T2tXIBfE
GJ!
オムレツがオムツに見えた自分はオムツプレイで職人さんをまってみようと思う。o(*´д`*)o
785名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 23:09:50 ID:m8Q5gCo1
譲が幸せそうだよ〜!!
ありがとうGJ!!

>>783おちつけw

>>784ちょっwおま…ww
786名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 23:13:49 ID:ZUdABIP1
>784
自分もオムツに見えたww
784読むまで間違いに気付かなかった
784の申告がなければきっと一生オムツだと思ってた

まあそれでもいいがww
787名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 23:29:18 ID:u9IM5BR5
譲良かったね譲!!
結ばれてもどこか不安が付きまとってるんだな…カワイソスw
でもそれが譲
788名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 00:56:36 ID:zyGlBxlZ
GJ!!グッッッジョォォォブ!!
うわ、キタコレ!!このスレ神多いのなぁ〜
789名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 01:43:26 ID:2bGLie6P
ぬおおおお!!譲マンセー!!調教マンセーェぇぇ!!!
神GJ!GJ!!超ーォォG・J!!!
パワーもらった!アドレナリン大量分泌状態だyo!!
今日は栄養剤なしで論文執筆頑張れそうだwww今夜は徹夜決定w
790名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 01:49:50 ID:2bGLie6P
あ、書き忘れたのでもういっちょw
神へ
これと同じネタの将臣バージョンが見たいですw
オゥケイ連呼しながら制服ノーパンで待ってますw
791名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 03:02:36 ID:Bv0EVq46
>>790
こっ、この変態さんめ!!ww
睡眠も大事だぞ!論文頑張れ!
792名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 06:36:11 ID:g6P2VQYD
GGGGGGJJJJJJ!!
体操服に眼鏡で待っていたかいがあったよ
ドS譲いいよ〜11!!
793名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 10:23:49 ID:Y4amco3d
ちょwテンションすげえww
794名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 12:01:07 ID:jFax8+6L
譲愛されてるなw
795名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 19:59:41 ID:VFPOD4uM
ここ見てたらへぇ〜ボタンのGJバージョンを連打しまくる乙女達を想像した
もちろん裸正座+オプション付のw
796名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 23:58:25 ID:lA5wYcEy
正座してる神子様方、あまり正座すると足が太くなりますわよ。

将臣の短編投下します。本番なしでも、
他の女とヤッてるのが嫌な神子はスルー推奨。
797異国にて:2006/06/29(木) 00:00:26 ID:pBL3pCFR
まだ清盛公が存命だった頃。客人になった将臣は、女房達を下がらせ、一人で横になっていた。。
「アー腰がいてえ…確かに鬱憤は晴れるけど、なんで風流な句、いくつも捻り出せるんだよ?」
昨日の女は体が温く、すぐに開いたな。肌寒い夜には丁度よい加減だった。イクときなかなか声を出さないんで、加減がわからず腰が痛くなるまで攻めちまった。悪い。

今日は風邪を引いたといってだだっ広い部屋に引っ込んでる。
これはすごいことだ。
女房達は客人をもてなすのが当然。下がっていいと言ったら、無言で抵抗する。

「異文化コミニュケーション〜なんて、お気楽にいってられねえ」

職務に忠実な人間は、新たな命令が自分の職務を奪うように見えるらしい。
「あんなあ。俺は学校も街も一人で出かけてたぜ…ここはほんと人を使うのが上手いな」
ようやく一人でいる贅沢を満喫していた。が、足音がする。水だけでいいのに、何をやってんだ??

「兄上、白湯をお持ちしました」
足元はいつもの女房の衣ではなく、男物の衣。季節とあわせた色が小憎らしい。ちっとも休みにならねえ!
「知盛…白湯を持ってきても何もでないぞ。新中納言の御用があるんだろ」
「御所にはおれの替わりなど幾らでもいる。それよりは異国の客人のほうが面白い」
ピキッ。俺は客寄せの珍獣か。
「クッ。皺がよるとますます兄上に似るぞ」
さっさと御所に戻れ!この退屈男。
798異国にて2:2006/06/29(木) 00:02:08 ID:pBL3pCFR
雛人形のような服をきちんと着こなしてる。借り物じゃねえ。日常から鍛錬してるんだな。こいつら。

「なあ。外には出られないのか?少しは都のことも知りたいんだ」
「自分の顔を鏡で見るんだな。平家を恨む者の餌になるだけだ」
こいつ、御所じゃ絶対猫被ってる!間違いない。
「ずいぶんお疲れの様子だな。クッ。ちゃんと抜けたろう?」
「ああ」
「ようやく話が一致したな。男と女がいればやることは一つだ」
「又頼む。半月か…一月先に」

こんなことで鬱屈を晴らすなんてばかみたいだろ。でも教養も文字もわからない俺にはこれしかないんだよ。
ああ、早く鎌倉に戻りてえ。譲、お前の料理、最高だな。望美、こんなことなら、さっさとコクってりゃよかった。
799名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 00:03:25 ID:pBL3pCFR
終わりです。
800名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 00:23:55 ID:fk8t98nQ
>>790に答えて将臣バージョン
即興なので短いが。
論文はちゃんと終わったか?w

NGワードは  エローイパンツはいいパンツ
801名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 00:25:35 ID:fk8t98nQ
 家を最後に出るのは、いつも決まって将臣だった。 
 だから、玄関の鍵をかけるのは日課になっていたし、履きかけのスニーカーの爪
先を石畳で叩きながら、背中に挨拶されるのもいつものことだ。
「将臣くん、おはよう」
「おう」
 迎えに来た望美に応えて振り返れば、普通の朝の風景は今日も変わらず、木造
の門扉の向こうを色とりどりのランドセルを背負った小学生が通っていく。
 雨でも降ると予報が出ているのか、手に傘まで持っているから、まだ半分寝ぼけ
ている将臣の眼には痛いほど、朝から派手なご一行である。
 ちらっと横を見ると、望美の手にも傘があった。
「雨、降るのか?」
 門扉へと進みながら見上げた冬空は、快晴とは言い辛いがそれほど悪くもない。
「天気予報だと、80%だって」
 取りに行くかどうかを、家との往復で伺っている望美の視線に、将臣はふっと悪
戯めいた笑みを浮かべた。
「お前が持ってるならいいだろ。一緒に帰るんだし」
「それって、私の傘に入れろって事? えー、ヤダよ。将臣くんと一緒に入ったら、
はみ出ちゃう」
「おいおい。それが、彼氏に言う言葉か?」
 少しぐらい喜ぶかと思ったが、きょとんとした後の顔は、本気で勘弁して欲しいと
訴えていた。
 幼馴染に気安さはこんな時、可笑しくもあり、肩透かしを食らったようで残念だっ
たりと、なかなか複雑だ。
「今更、相合傘もないしね」
「ま、そりゃそうだな」
 それこそ散々してきた事だ。
 新鮮味もなければ面白みもないか、と溜息をついたが、今のところ、将臣にとって
の楽しみは別にあるので、さほど気にはかからなかった。
 それに、冬だからと言って、雨に降られる程度はどうということもない。
「昨日、渡したやつちゃんと出来たか?」
「う……うん」
 先ほどまでの元気溌剌が嘘のように、望美が急にしおらしくなる。
「見せてみろよ」
「え、今?」
「ああ。今、ここで」
 無意識のうちに、きょろきょろと望美の瞳が不安で彷徨う。
「大丈夫だって。後ろ壁だし、俺が前に立ってるんだから」
 ただし、その壁の向こうの道路は、先ほどの小学生然り、それなりに人通りがある。
 もしその中の誰かが、気まぐれで他人の敷地を覗き込めば、何をしているかは
バレバレだ。
「どうな風になったんだ?」
 しかし、望美の手は自分のスカートを持ち上げ始めた。
「こ、こんな感じ……なの」
 隠れていた太腿をあらわにし、さらにその上までをも屋外で曝け出すと、冷たい
風が皮膚をなでるが、望美の体温がそれで冷める事はなかった。
 むしろ野外であるのが強調されて、緊張でさらに鼓動が高鳴る。
802 エローイパンツはいいパンツ:2006/06/29(木) 00:27:38 ID:fk8t98nQ
「今、ピクって動いたぜ。見られて、感じてるのか?」
 やらしいな、と耳元で笑い混じりに囁く声の方がよほどいやらしいのに、そう言い
返せない。
「……ん」
 それもそのはずで、望美が将臣に見せているのは、すらっと伸びた脚ではなく、
昨日渡された下着だからだ。
 望美が身に着けているそれは、一応下着の分類に入るのだろうが、淡い下毛を
申し訳程度に隠す花柄の白いレース以外は紐なのである。
 当然お尻も無防備で、スカートがめくれるような事があれば、一目で卑猥な下着
をはいているのが知られてしまうだろう。
 しかも、敏感な若芽から一番大事な部分までがビー玉のようなビーズを連ねて
作られており、身動きするたびに守るべき下着に嬲られるようになっているのだ。
「で、こっちは?」
 望美にスカートをあげさせたまま、将臣は制服の上着の中に手を差し入れると、
ブラウス越しにもわかる温かくて柔らかい感触のなかで、手の平に異質な硬さが
当たった。
「あっ……」
 そんなつもりはなかったのだが、上がった小さな声と、かあっと赤くなった頬を見
ると、手が当たっただけで相当、感じたようだ。
「へぇ。ちゃんと付けれたんだな。痛くないか?」
 今度は揺らしてしまわないように気をつけながら、指先で何もつけていない胸の
膨らみをブラウス越しになぞる。
 たったそれだけなのに、肌が熱を孕んでいるのがわかって、知らず知らずのうち
に、将臣も引きずられ始めていた。
「うん。……大、丈夫。ちゃんと、挟む強さを調節できたから」
 徐々に頂点を目指せば、それを察した望美の唇から細い息が漏れた。
 嫌がる素振りは少しもなくて、伏せられた眼差しはすでに蕩けかけている。
 そこから目を離せない自分も大概だと思いつつも、本能を抑えるはずの理性は
とっくに引っ込んでしまっていた。
「乳首を自分で摘んで、このリングつけたんだろ? 感じたのか?」
 布越しでも輪になっている金属を指に引っ掛けるのは難しくはなくて、軽く力を入
れただけで望美は顎を引いて身体をよじる。
「っん、あ……ん」
 切なそうな表所を浮かべる頬に唇を寄せれば、声を出せない代わりにコクコクと
うなずきながら、甘えるように望美の身体が将臣の方に傾いてきた。
「ブラウスに擦れるのも、よかったんだろ?」
 抱きとめると、細い首筋から甘い香りが漂って、将臣を無言で誘惑してくる。
「うん……じわじわって来るの」
 スリスリと将臣の胸に額をすりつける望美は、まだ手を下ろしてはいない。
 その為、食い込んでいるビーズに添ったそこが濡れてひくついているのも、丸見
えだ。
 言葉で攻められたのと野外での露出だけで、完全に出来上がってしまっている。
「ホント、お前って素直って言うか、調教しがいがあるって言うか……」
 苦笑を浮かべた将臣は、ポケットにしまったはずだった家の鍵を取り出した。
 やっぱり傘は、必要なかったな、と一人ごちながら。
803名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 00:30:29 ID:fk8t98nQ
リロードしてなかったorz
>>796
投下を続けてしまってすみません。
804名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 00:48:38 ID:ymck+hSw
将臣連発…お二方ともGJです(*´∀`*)

「エローイパンツはいいパンツ」バロスwww
805名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 06:19:46 ID:YfYOAkZ9
朝からマサオのSモノまで読ませて頂くなんて、もう最高な朝だよ!!

806名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 20:18:15 ID:Gis1BDUs
オゥケェェェェ━━━(ノ`Д´)ノ━━━イ!!!!
807790:2006/06/29(木) 22:17:06 ID:XUiYmobY
おお、神よ!なぜあなたがたはこんなスンバラシイSSを作れるのですかっ!?
もうグッジョブ通り越してファンタアアァァァスティィィッック!!!!
将臣のSSを連続で読めるなんてぼかァ感激ですよ!
まさお祭り万歳!バンザイ!!ばんじゃーい!!!

あ、論文は今日の締め切りに間に合いましたw神ありがとう!!
しかも帰ってきてボロボロなこの心を癒してくれて二重に感激ww
寝る前に見てたら危うくコーフンしすぎて眠れなくなるところだったw
808名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 00:03:05 ID:cyd8eERp
GJ!いやオゥケイ!!
内容はエロスなのに将臣の口調っていうか会話が普通っぽいのが萌えるw

809名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 10:16:00 ID:uMvfd2eK
モエス…まさお祭りGJ!!
810名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 22:58:28 ID:Y8rEoD8f
他の職人さんが来るまでの繋ぎに
オゥケィ祭りの続きを投下
エロパンツの登校編
本番なし

NGワードは引き続き エローイパンツはいいパンツ
811エローイパンツはいいパンツ :2006/06/30(金) 23:04:41 ID:Y8rEoD8f
 しかし、腕の中でどこかほっとしたような笑みを浮かべた望美を見た瞬間、将臣は
手に握った鍵を、ポケットの底に押し付けるようにしまった。
 何も持たなくなった手を見て、どうしてと戸惑う様子が可愛い。
 狼狽えた瞳を見つめれば、恥ずかしそうにねだる色に負けてしまいそうなほどだ。
「将臣くん?」
 けれども、将臣がこれまで何度も抱いて熟知している望美の身体と心は、まだまだ
この程度が限界ではないはずなのである。
 もっと悦ばせてやりたい気持ちが半面、もう半面は将臣自身が加虐の楽しみを覚
えてしまったから。
「やっぱ変更。このまま、学校行こうぜ」
「え…このまま?」
 明らかに望美の表情が曇ったが、将臣は頷くだけで有無を言わせなかった。
 勿論、それが望美にとってどういう意味を持つか、知りながら。
「今なら電車に間に合うな。急ぐぞ」
 そう言っても動けないでいる傘を引っ掛けている腕を引けば、小さな息が形になって
望美の唇から漏れた。
「や、そんな……ゆっくり行こうよ」
 踏み出す足には力がなく、将臣が手を解けばそのままそこに立ち止まってしまいそうで、
掴みにくい腕から手首へと場所を変え、拘束を強くする。
 これで簡単には振りほどけなくなった。
「二人一緒に遅刻は、相当怪しいけどいいのか?」
 怪しいも何も、さっきまで一緒に欠席という、勘ぐってくれといわんばかりの事を
しようとしていたのだが、望美はフルフルと首を振ると諦めたように将臣の手首に
つかまった。
 冬なのに汗ばんだその手の平と、小走りのせいだけじゃない頬の赤味が、望美の
身体に巡る快楽の証拠だ。
「両方、こすれてんだろ。どっちの方が気持ちイイんだ?」
 スピードを緩めずに、俯いたままの望美に尋ねれば、これまた素直な答えが返って
きて、将臣を苦笑させる。
「ん、ぁ……ど…っちも」
 服の下で揺れる乳房は、リングに固定され強制的に立ち上げられた乳首を布地に
すりつけ、微弱な刺激を何度も何度も与えてきて、もどかしさはより強い愛撫での高
まりを求めさせる。
 それなのに、繰り返されるのは物足りない快楽だけで、上りつめたい身体との落差
が望美の冷静さを失わせているのだ。
 胸だけを見てもそんな有様なのだから、その上、下肢までも硬いビーズで犯されて
いる状況は推して知るべし。
「き、気持ちいいの」
 続けられた言葉は、素直と言うより快楽に酔って、現実を置き去りにしているから
と解釈した方が正確だろう。
 そうでなくとも不自然に呼吸が乱れているのに、そんな濡れた声で無防備に白状
するのだから。
「望美。あんまはっきり言うと、ばれるぞ」
「っ…ぅ」
 笑っている将臣の指摘に、望美は改めてここが天下の往来であるのを思い出し、
駅へと続く道へ目を向ければ、同じ目的で歩いている人たちが難なく確認できた。
812エローイパンツはいいパンツ :2006/06/30(金) 23:06:35 ID:Y8rEoD8f
 それは、壁際で感じた危機感の比ではなく、途端にわきあがる恐怖に立ち止まり
たくなったけれど、しっかり握られた手首がそれを許してくれない。
「ぁ…ぅん」
 いくら唇を噛みしめても中途半端に放り出され、熱の溜まった身体から出る息は
甘く、聞こえるたびに望美をひやりとさせる。
 しかし、気づかれていないのを確かめるために周りを見る余裕もなく、もしかした
ら、誰かに見られているんじゃないかと思うと、恥ずかしさに緊張した身体が、何も
咥えていない部分をきゅっと締めた。
 けれど手ごたえのなさが余計に切なくなって、人の目があるこんな場所なのに、
貫かれたがっている部分は、望美の意思を無視してどんどん蜜をあふれさせる。
 もしここで将臣に抱かれても、本気で拒める自信が望美にはない。
 それどころか、頭の中の自分はアスファルトに手と膝をついて、後ろからの律動に
喜んで腰を振っていた。
「ま、将臣くん」
 想像した自分の姿とそこから受ける甘すぎる官能に怯えて、震える声で助けを求
めたが、振り返った将臣は愛しそうに眼を細めながら、チラッと口の端で笑っただけ
だった。
「あと少しで着くからな。我慢、できるよな?」
 何もかもわかって言われた言葉に頷く以外、望美に何が出来よう。
 とにかく電車に乗ってしまえば、何とかなる。
 そう自分に言い聞かせながら足を運ばなければ、この場で声を上げて達してしま
いそうで、手首を離さない大きな手に導かれるまま進み続けるしかなかった。
 それでも、繋いでいる手と見下ろす瞳の優しさを確認するたびに、望美の胸には
安堵が広がり、支配されるのを受け入れてしまう。
 そこに悲壮さがないのは、将臣を信頼しているからこそで、そうでなければこんな
とんでもない行為には付き合えない。
 吸い込む布地のない下着から溢れた蜜が内股を濡らし、下着のレース部分まで
が肌に張り付くのを感じながら、望美は広い背中を追いかけた。
813名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 23:09:01 ID:Y8rEoD8f
終わりです

>>790
論文、乙w
814名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 00:05:16 ID:SdNL4loM
GJ!OK牧場ーーーーーッ!!
神よありがとうございます!

それにしても、高校生カポーの性欲羨ましいわw
815790:2006/07/01(土) 00:06:39 ID:8GtAkW9x
羞恥プレイキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
GJGJGJGJ!!!望美をいじめるまさおOKwww
興奮が止まらないわ〜(((´д`*)))アアン
続きがとっても気になって夢でも妄想しちまいそうだwっつーか眠れねえw
神職人様、引き続き制服ノーパンに正座でお待ちしております!!
816名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 15:01:22 ID:78XLShyy
ヤス神さまーそろそろ10日たちますたよ!!
最近神多くて嬉しい。
817名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 14:57:40 ID:0N+WNGCv
ちょっと来てない間に続きキタ!!
まさお最高!!(*´Д`)ハァハァ素直なエロ神子萌えw(*´Д`)ハァハァ

漏れもヤスのSSも待ってるYO!
裸の正座にエローイ下着と下がり藤のマント纏って待ってるからw
片方だけ待つなんて無粋な真似しないからww
818名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 15:11:55 ID:RZreMSrx
うおっなんだこの
マニアックなエロいカッコして正座する神待ち人たちと
出番待ちで正座するネオロマキャラ達のスレはwww
ワラタ
819名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 23:14:42 ID:sGCPhTvc
神様、神様
めぐられないコルダに愛の手をくださりませ
柚香で鬼畜チックを想像しながら、裸でフルートふいてまってます
820名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 00:15:49 ID:ZB3Y1crB
エロパンツ授業中編投下
本番あり

NGワードは エローイパンツはいいパンツ のままで
821エローイパンツはいいパンツ :2006/07/04(火) 00:18:03 ID:ZB3Y1crB
 そんな状態を引きずったままで、授業などちゃんと聞いていられるわけがなく、望
美の目は黒板を見ながらも、書き写すはずの右手はシャーペンを握っているのが
やっとであった。
 しかもまだ一限目であるのだが、それも、そうあまり長くはもちそうもない。
 なぜなら、教科書を忘れたからという名目で、隣の席である将臣が机をくっつけて
来たからだ。
 二人の間に置かれた教科書を見る振りをして寄せられた身体は、膝でスカートか
ら覗く脚を掠るようにすり、肘で胸を軽く押しつぶす。
「も……将臣、くん」
 小声で注意しても、かわす様に笑われるだけでやめてくれる気配はなく、かと言って
将臣をよけようと身をよじれば不自然な姿勢になってしまいかねない。
 出来る事といえば、せいぜい、声が漏れないように唇を引き結ぶだけだ。
 ちらりと見た時計は、先ほどから五分と進んでおらず恨めしくなってくる。
 と、将臣が手を伸ばし、望美の何も書けないでいる白いページに何かを書いたの
で、祈るように見ていた時計から目を移した。
「っ!」
 そこに書かれていた文字に、望美は頬が赤くなるのを感じながらも、即座に頷い
ていた。
 我慢出来ないか?なんて、そんなの聞かなくてもわかっているくせに、と時計より
も恨めしく思いながら。
「先生、望美が気分悪いらしいんで、保健室に連れて行ってきます」
「何、本当かね? 顔も赤いし、熱があるのかもしれないね。有川くん、早く行って
あげなさい」
 もうすぐ定年を迎えるベテラン教師は、おっとりとしながらも心配そうに望美へと
視線を向けた。
 先生ごめんなさいと心で呟きつつ、望美は将臣の手に掴まって立ち上がると、背中
にクラスメートの視線を受けて教室を出て行った。
 勿論、保健室に行くためなどではない。
 授業中の校舎は静かで、通り過ぎる教室から漏れる教師の声が微かに聞こえる
程度だ。
「ん、ぁ……」
 だから、望美のごく小さな声さえも廊下に響き、その度にビクリと背中が震えた。
「ど、こ…行くの?」
 その声があまりに物欲しそうで、なかった事にしてしまいたかったけれど、将臣は
これ以上ないほど赤くなった耳元に、吐息だけの笑みを落とした。
「屋上」
 軽蔑されなかったことにほっとしながらも、一人だけ余裕を持っていて楽しそうな
様子が憎らしい。
 その想いを込めて横を見ると、伝わらなかったのか不思議そうな顔をされてしまった。
 こんな時だけ鈍感なのだ。
 あるいは、わざとそうしているのかもしれなかったが、そうこうしているうちに、屋上へ
と出るドアの前にたどり着いていた。
 無表情で殺風景なドアだが、その先は二人のとっては特別な意味を持つ場所。
 しかも、普通に皆が授業を受けている学校で抱かれてしまうことを考えれば、恥ず
かしくてそれ以上、何も言う事は出来なくなった。
 けれど、繋がれた手を振りほどかない自分は、そうされるのを望んでいた。
 ゆっくりとドアが開かれると、冷たい風が容赦なく頬を撫でたが、望美は踏み出す
のを躊躇いはしない。
822エローイパンツはいいパンツ :2006/07/04(火) 00:20:38 ID:ZB3Y1crB
 手を引くのは、意地悪で優しい、大好きな恋人だから。
 せめて風を避けようと出入り口とは逆に移動すると、運動場で行われている体育
の授業が時折吹かれる笛の音や、パスを要求する声からサッカーなのだと知れた。
「結構、声聞こえるな。気をつけろよ、望美」
「う……うん」
 埃や砂まみれのコンクリートの上に寝転ぶ事は出来ず、壁に背をもたれさせなが
ら、立ったままで片足を持ち上げられた。
「あッ…い、や」
 広げられたそこに冷気と視線を感じて、背筋をいいようのない寒気が這い上がる。
 その感覚を否定したいのか、今すぐ体勢を変えて欲しいのか、目を閉じた望美が
首を横に振るが、将臣の腕はそのままさらに外側へ開かせた。
 か細い拒絶が聞こえたが、身体は抵抗らしい抵抗を見せず、将臣の動きにあくま
でも従順である。
 明るい日差しの下で見られる事に興奮しており、それが自分でも分かっているの
だろう。
 望美は恥ずかしそうにしながらも、自由な両手で肝心の部分を隠そうともせずに
逞しい肩に縋った。
「すげぇな。家で見たときより、濡れてるぜ」
「だって……将臣くんが電車の中とか、教室でも意地悪するから」
「ん? やっぱ、感じてたか?」
 嬉しそうに目を細めて笑う将臣を見ていられなくて、望美はぷいっと横を向いた。
 していることはひどいのに、その眼差しはあまりに大事そうで、見ているほうが
照れてしまうほどだったのだ。
「当たり前だよ」
 それでも、口をつくのは可愛くない口ごたえだ。
「そんな拗ねるなって。望美は敏感だしな。それに……」
 つつ、と秘裂に食い込んでいるビーズを指でなぞられ、望美の両手に力が篭った。
「あんっ……あ、はぁん」
 敏感になりすぎた赤い実は少し刺激されただけで、泣きたくなるほど良くて、もっと
ちゃんと触って欲しかった。
「こういう恥ずかしいの、大好きだろ?」
「ん、ん、あ……ちが…こんな、の」
「相変わらず、嘘つくの下手だな。でも、そんなとこも可愛いって思っちまうんだから、
安心しろって。ほら、な。こことか、ここは、喜んでる」
 あらかじめ上着のボタンが外されていたおかげで、ブラウス越しにも薄っすら色づ
いているのがわかる胸の頂をそのまま口内に含まれ、息を止めた瞬間、添えられて
いただけの指が蜜を絡めながら中へ入って来た。
 胸への愛撫に意識が行っていただけに、たった一本とはいえ、不意打ちのその挿
入感はたまらない。
 望美の眉は切なくゆがみ、持ち上げられている足はガクガクと震え始めていた。
「っ…あッ、ぁ……まさ、おみくんの、いじ…わる」
 湿った布はぴたりと胸に張り付き、舌の熱さや噛む歯の硬さまで伝えてくる。
 普通なら痛みを感じてもおかしくないほど起立しきっているのだが、今は布越しの
せいでそれもなく、むしろもどかしさが残っていて、自分から将臣に抱きついて胸を
すりつけたいほどだった。
823エローイパンツはいいパンツ :2006/07/04(火) 00:23:06 ID:ZB3Y1crB
「ん。そーなんだ。俺、お前の泣き顔見ると、いじめたくなっちまう。だってな、やば
いくらいエロイし、可愛い。……お前だけだぜ、こんな風にしたくなるの」
 胸から顔を上げた将臣に、耳朶を甘噛みされて与えられた小さな痛みと、耳の奥
まで犯すような低い囁きはいつもと違う。
「ん、ん、ん──っ!」
 それが恐いのか、それとも嬉しいのかわからないまま、中を擦る指を締め付け、
仰け反った背中を抱きしめられながら、望美はようやくその日初めての絶頂を味わった。
 涙の滲んだ睫毛にご褒美のようなキスをもらい、去っていく快感の余韻に浸りな
がら漏れたため息は、安堵と言うより満足が強い。
 けれど、焦らされ続けていたのだから、これだけで終わらせられるはずもなく、まだ
足りないとばかりに将臣の指に絡みついているのが望美自身にもわかる。
「すごい欲しがってるな。望美のここ」
 まるで確かめるように指を出し入れされると、いやらしい音がその度に聞こえて、
どんどん滑りが良くなっていくのが判断できた。
「あぁ…も、意地悪、しないで…」
 抜けてしまわないように追いかけるけれど、やはり指一本では圧倒的に存在が
足りず、切なくておかしくなってしまいそうだ。
「じゃ、自分で入れてみるか?」
「や…こわ、い」
 力なく首を振ったが、将臣は指を引き抜いてしまった。
「大丈夫だって、ちゃんと支えててやるから」
 そう言われても頷くことなど出来るはずもなくて、望美は汗ばんだ額を将臣の肩
に預けて乱れた呼吸の中に、ベルトを外す音とジッパーの降りる音を聞いていた。
 ドキドキと期待に高鳴る胸は、運動場から聞こえるホイッスルにも、跳ね上がったが、それは恐怖のためではなく、他に何百人といる場所で、貫かれるのを心待ちにしている自分を認めたからだ。
 そうなれば、準備の終わった将臣が、腰の位置を直すのも待ちきれず、望美は
自分からビーズを端に寄せて身体を密着させていた。
「こ、こう?」
「OK。そのまま来いよ」
 しかし、入り口に熱い塊を当てたまでは良かったが、角度がいまいちわからなくて、
入りそうで入らない。
「っ、や、また」
 引っかかりながらも体内に入らず、ずるりと滑った何度目かの感触に、ついに望美
はむずるようにぽろぽろと涙を流し始めていた。
「……っ俺も、これはきつい。望美、指を添えてみろ」
 将臣は望美の身体を両手で支えているため、サポートが出来ないのだ。
「ん…うん」
 望美は恥ずかしさを押し殺し、言われたとおりに入り口にあてがったあと、恐る恐る
指でその弾力ある塊を導いてみる。
 すると、それまでの苦労が嘘のようにすんなりと、望美の中へ侵入してきた。
「あ、ああ…は、入ってきた……ん、あ」
 しかも指で挟んだまま入っていくので、その太くなっていく過程や、ゴム越しにも
脈打っているのがリアルに感じ取れた。
824エローイパンツはいいパンツ :2006/07/04(火) 00:25:09 ID:ZB3Y1crB
 それが今、中に入っているのだと思うと、目を閉じていてもその情景が見えるよう
で、妖しい熱が下肢に集まる。
「立ってるから、これ以上奥には入らねぇな」
 体勢のせいで中がきつくなっているようで、望美の指にも将臣の納まりきらない部
分が触れていた。
 けれど、それを恥ずかしがる暇もなく、押し寄せる快感に意識が溶けていく。
「あ、ダメ……そこで、止まっちゃ…やぁ…」
 将臣の張り出た部分が、中の敏感な一点にちょうど当たっているのだ。
 通り抜けるだけでもたまらないのに、いつまでも居座られては、息をするだけでも
感じてしまう。
「入れただけで逝きそうなのか?」
「だ、って…そこ。あ、あ、ああ! い、あっ───」
 顎を反らし両腕で将臣の背にしがみつきながら、それで終われない事に気づいて
驚愕した。
「あ、あぁ…そん、な。ああ、ま、また……また逝っちゃう」
 将臣は奥へと動けないから、感じる場所にいるまま締め付けてしまい、またそれが
すぐに望美を次の絶頂へと向かわせる架け橋となるのだ。
 爪先までに力がこもっているのに、ガクガクと震える身体は自分のものでないようで、
逝きながら逝くという強烈すぎる感覚についていけず、望美は恐くて将臣の名を繰
り返し呼んだ。
「まさ、将臣くん。まさおみくん」
 子供のような涙声に、将臣は何度も何度も大丈夫と返してくれた。
 それがなければ、自分はとっくに壊れていたかもしれないと、望美は迫り来る苦し
いほどの快感のなかで思っていた。
「んあ、あ、ああッ、ひぁ───ッ!!」
 声にも喘ぎにもならない悲鳴をあげ、倒れるほどの勢いで身体を反らす望美を、
将臣が強く抱きしめてとどめてくれる。
 その腕が愛しくて、望美はまだ降りきっていない絶頂の中で、将臣の首にキスを
していた。
「ッ、おま…」
 不意打ちにやられたのか、ビクリと体内の熱が震えたのを感じながら、最後の最後
で望美の笑みは勝ち誇っていた。
 幼馴染の妙な意地で、やられてばかりでは面白くないから。
825名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 00:28:02 ID:ZB3Y1crB
これにて終了
ここまで書く予定はなかったけど、
楽しく書けたよ。
姐さん方、ありがとう。

これでようやく
夏の原稿に取り掛かれるぜ(`・ω・´) シャキーン
826名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 00:53:38 ID:sQ8Jwq4R
まさおS連作グッジョブ!!!!ネ申!!!!マーベラス!!!
ところで夏の原稿は大丈夫か?
予定表きちんとチェックしろよ!
827名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 00:53:48 ID:rl1hgyFY
GJ! 龍神よ恵みの雨をありがとう!
濡れ神子に萌え萌えですた。サンキュ!
自分も夏祭り用の将望エロ描く元気がわいたよ。
828名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 05:38:59 ID:Bb8TmOVB
>>825
まさのぞ萌をありがとう!!
Sなマサオ良かったよ
夏に神の作品に出会えることを龍神に祈ってるよ!!
829名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 08:44:01 ID:AOQYl369
即興神ありがとう〜!!堪能させてもらったよ乙!
まさおもだか神子がかわいくて良かった

自分も夏祭りに出会えるの楽しみにしてるよ!

830名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 22:46:34 ID:FinJ7ori
GJGJGJ−−−!!ありがとう神!!終了乙華麗!
原稿あるのに連続投下してくれてとっても嬉しい!!
今回も悶えさせてもらったよーw(´д`*)
しばらくこのSSを栄養に頑張っていけるよ!
やっぱエロスがないと日常生活やってけないことを自覚したw
831名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 14:38:22 ID:+XLujdq5
ヤパーリ青龍最萌えを自覚した(*´д`*)ハァハァハァアハァ
夏祭りいける姐さん方ウラヤマシス…
通販で我慢するから皆さん頑張ってくれ!

エロパン姐さんありがd!
832名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 03:42:05 ID:0plwFNWU
OK、があのオゥケィに聞こえて笑ったり萌えたりで大変だったw
夏の祭典に向けて原稿頑張って!

対等な幼馴染も萌えるけど、1や2の従いたがってるんだか従わせ
たいんだか(この辺妄想)の天青龍もお願いします。
すっぱだかに豹柄のアレを着てお待ちしております。
833名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 08:11:09 ID:BiKPZGFC
さりげにサポートも入っててワロスw

エロパン神は他にもいろいろ投下してくれてるみたいだから
夏の祭典ではどのカプにいるのか探すのが楽しみだw
834名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 07:20:13 ID:VyKsNtND
,_,
835名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 22:49:00 ID:0U7S1YXF
めっきり減りましたな・・・。
神職人様、いつでも投下お待ちしております!
コンクリートジャングルの熱帯夜のなか、重装備で正座してますから!
836名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 01:33:18 ID:iWgPiG/m
今までがハイペースすぎただけじゃまいか
過去ログ見ると、初期はこんなペースだったよ
まぁ、マターリ待ちましょう
837名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 07:29:22 ID:78ZrqnVY
残念だが乙女ゲ総合落ちたみたい
ここはそういう心配なくていいと思うよ
マタリ待ちましょ
838名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 07:33:18 ID:78ZrqnVY
↑しまった関連スレとはいえやはり他スレのことだよね
すまんスルーお願いします
839名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 16:38:07 ID:DB++dqee
どうでもいいが、>>835の重装備がとても気になる今日この頃
840名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 23:11:33 ID:/fsak/dM
835だが、漏れは遙か3派なので裸に正座+そのキャラの装備をしている
くすぐったそうだが九郎のポニー巻きつけてまさおの耳飾りとヒノエの首飾りと譲の眼鏡つけて
片手に景時の手袋もう片方に知盛の手甲とリズのマスクにパイロンのベルトも装備して
御簾越しに見る十六夜の月の下で弁慶の薬でラリ・・・じゃなくてハアハアしつつ青葉の笛を吹き
そして背後からそっと「…風邪をひく」という言葉と共に下がり藤のマントをかけてもらうんじゃー!!
841名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 23:44:50 ID:LMIoD5OR
835よ、そこまでいくとそれは「…風邪を引く」ではなく、「署まで連行する」の間違いじゃないかw
手錠見えないようにマントかけられるぞ、気をつけろww
842名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 23:55:01 ID:WLBh+CLa
手錠見えないように自分のマント着せてやるなんて、ヤス案外優しいな…
いや、これぞ武士の情けというやつだな、うん
843名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 00:37:07 ID:FgT9GcGl
景望現代EDでおもちゃ、本番なしで書いてみた。

嫌いな方はスルーでお願いします。
844 ◆EwwRseKMM6 :2006/07/13(木) 00:39:00 ID:FgT9GcGl
「ねぇ、望美ちゃん。
あそこ、寄ってみようか?」
景時さんの指差す方向を見た時に私は咽そうになった。
『「HOTELホワイトタイガー」ご休憩二時間3500円から』
クリーニングの配達が終わって、今から工場兼自宅のお店に帰るところだった。
「で、でも・・朔もお義母さんも待ってるし。」
「大丈夫、大丈夫、なんとかなるって。
それに・・・朔や母上が傍にいるから望美ちゃんあんまり声出さないだろ?
たまには気兼ねなしに、君を思いっきり鳴かしてみたい・・・な〜んてね!」
景時さん・・・今さり気に本音で言ったでしょう・・・。
ホテルの駐車場へと車のハンドルを切る景時さんは本当に嬉しそうで、
私は嫌と言えなかった。
「見て見て、望美ちゃん!!車のナンバーが隠れるようにできてるよ?
へぇ〜すごいねぇ!!」
「ねぇねぇ、望美ちゃん。誰もいないんだけど。
あ、ここで部屋を選べるんだ?」
景時さんはもう好奇心で一杯だ。
仕方ないなぁ・・もう!
私は知ってる人に合いませんようにって祈り続けた。
845 ◆EwwRseKMM6 :2006/07/13(木) 00:44:27 ID:FgT9GcGl
「じゃ〜ん、うわ、こ〜んな大きいテレビがあるよ?」
「あ、望美ちゃん、お好きなケーキサービスだって!」
夏休みの家族旅行に来た子供みたいに部屋のあちこちを探索している景時さんを
微笑んで見詰めていた私は、景時さんの一言で現実に帰った。
「わ、お風呂もすごいよ?望美ちゃん、一人で入る?一緒に入る?」
即答で一人でと答えてから気が付いた。
ここに入ってからの景時さんのはしゃぎっぷりに気をとられて、意識していなかった。
するんだ?
ここで?
景時さんが初めての体験だった私には、もちろんホテルで、しかもラブホなんて初めてで。
それ以前に、梶原邸と今の自宅以外でなんてしたことがない。
鏡に映った私は耳まで真っ赤だった。
落ち着くんだ、私!
お風呂はたしかに豪華だったけど、のんびりつかってられそうにもない。
私はシャワーの栓をひねった。
冷たいシャワーでなんとか顔の火照りを消した。
出たら・・・する・・・のかな・・・。
うん、するんだよね?
なら、バスタオル一枚で出たほうがいいの?
ううん、恥ずかしいよ、そんなの!!
冷たいシャワーも効果なかったみたい。
汗ばんでいたけど、さっきまで着ていた服を着込んだ。
ううっ、恥ずかしくて景時さんの方を見れないよぅ!!!
846 ◆EwwRseKMM6 :2006/07/13(木) 00:46:29 ID:FgT9GcGl
「景時さんごめんね、先に・・・。」
ウィィィィィン。
な、なに、何の音?

―――景時さんは、楽しそうに大人のおもちゃで遊んでいた。

「ねぇ、望美ちゃん。見て見て!!
これ、なんだろうね?そこの箱に入ってたんだけどブルブル動くんだよ?
どんな仕掛けになってるんだろうねぇ?」
景時さん・・・それは多分、ローターってやつじゃ!!
「あの・・・あの・・・。景時さ・・・。」
その時、景時さんがTVのスイッチを入れた。
『あん・・・・いいっ!!!』
大型プロジェクターに映ったのはAVビデオらしき映像だった。
景時さんが眼を点にして、でもしっかりと見ているのはAV女優の股間だった。
そこで蠢いているのは、景時さんの手の中にある物とそっくりだった。
「ねぇ、望美ちゃん・・・。」
景時さんの声は少し掠れていた。
「これ、使ってみてもいい?」


これで終わりです。
中途半端すんません。
847名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 00:55:34 ID:gAS51/zc
え? これで終わり?
848名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 00:58:20 ID:PiFC1t8/
GJGJ!!
ホワイトタイガーワロスw
純粋な(?)景時…イイ(・∀・)!!
バッチコ―――イ!!
849名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 02:05:49 ID:pMQ22MBp
つ、続きキボンヌ…!!
これではまるで拷問だ…!!
ハァハァハァハァハァハァハァハァ
850名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 06:19:57 ID:BKaA5BvK
ワッフルワッフル!
851名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 11:36:34 ID:S0hDsD7T
ちょっwwおまwww
こんなところでおあずけなんて…
852名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 22:27:34 ID:a2cMQzCL
>>849
ちょっw譲デバガメwww
853名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 23:46:39 ID:VFhMFeNE
GJ!(;´Д`)'`ァ'`ァわんこっぽいよ景時ww
すぐじゃなくてもいいから暇な時に是非続きを投下してくれ!!
854 ◆EwwRseKMM6 :2006/07/14(金) 02:39:34 ID:H/P5jwUo
す、すいません。
続き即興で書きました。

景×望
おもちゃプレイ、本番あり。
お嫌いな方はスルー願います。
855名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 02:40:26 ID:eJSqROyO
しかし蟹危ものも読んでみたいです


全裸に懐中時計ぶら下げて待ってます
856 ◆EwwRseKMM6 :2006/07/14(金) 02:40:55 ID:H/P5jwUo
使うって!!!!
い、入れるってことだよね?
「大丈夫、大丈夫〜!ど〜んといってみよう!」
ダメだ・・・こうなったら、もう景時さんは止まらない。
私は泣きそうになりながらベットに腰を降ろし両足を広げた。

「いい?望美ちゃん、入れるよ〜〜!」
景時さんの言葉と同時に胎内に異物感を感じた。
ローションたっぷり塗ってあるけれど、やっぱり異物感としか感じない。
気持ち悪い・・・。
「じゃ、望美ちゃん、オレがシャワー浴びてくるまでそのままで待っててね?」
え、景時さんこのままって!!
「すぐに帰ってくるから待っててね〜〜!」
・・・・すぐになんてあるわけないじゃない。
景時さんの事だから、きっとジャグシーしたりライトアップしたり。
まず、壁に付いているボタン類は全部押していくに違いない。
「う〜〜ん、少しだけ辛抱していてね?」
え?
景時さんは備え付けのバスローブの帯を持ってきて私の両手を後ろ手に縛った。
「か、景時さ・・・!」
「ごめんねぇ、望美ちゃん取っちゃいそうだからさ。」
待っててねと言って景時さんはお風呂場に消えた。
シャワーの音と鼻歌が聞こえてきた。
857 ◆EwwRseKMM6 :2006/07/14(金) 02:43:13 ID:H/P5jwUo
やだな・・・。
どうしよう、これ?
本当に泣いちゃいそうだ。
さっきのAVでは女優さんがよがっていたけれど
私には気持ち悪いだけだ。
こんな機械より、景時さん自身の方がいいのに・・。
それでも時々、機械が振動すると奥から蜜が溢れ太腿を濡らした。
もう、景時さんの馬鹿っ!!ラブホテルなんかもう二度と来ないから!!

「望美ちゃん、お待たせ!」
あれ、早い?
「景時さん、ゆっくりお風呂に入りました?」
「ゆっくりなんてできるわけないよ。」
ええっ?
「君のそんな扇情的な姿見ちゃったらね。」
自分の姿を見下ろした。
後ろ手に縛られ、捲れ上がったスカートからはモーター音と
剥き出しになっている性器に滴る蜜・・・。
自分のはしたない姿に顔が真っ赤になった。
「かわいいよ・・・望美ちゃん・・・。」
景時さんの唇が、私の唇に合わさる。
くちゅ・・・。
「・・・・んッ!」
景時さんの舌が口内に潜り込んできた。
両手の束縛がとかれ、ブラウスのボタンが外されていく。
「あああ・・・ん・・・。」
ブラジャーの上から乳頭が撫でられるのと同時にローターが振動した。
「ああああっ!!」
お尻から背中にかけて甘く、ゾクゾクとした感覚が這い上がっていった。
「望美ちゃん、かわいい・・・かわいいよ。
もっと・・・・声を聞かせて?」
声って・・・!
そんなの自覚して出してるわけじゃ・・・。
その時、景時さんがローターのリモコンを弄くった。
胎内でローターがブルブルブル・・と震えまくる。
858 ◆EwwRseKMM6 :2006/07/14(金) 02:45:19 ID:H/P5jwUo
「嫌ぁぁぁぁぁっ!!!!」
「望美ちゃん・・・そんなに感じる?」
感じる?
「だって、そんなに自分から腰を振って・・・」
腰?
やっ!!
私、自分で腰を使ってる?
「・・・・って、望美ちゃんどうしたの〜〜?!」
私は何時の間にか泣いてしまっていた。
自分への羞恥と嫌悪感と・・・・。
「ヤダ・・・。
こんなのヤダッ!!
私、機械なんかより・・・景時さんのが欲しいの!!
景時さんので逝きたいの!!!」
「望美ちゃん・・・・・ごめん・・・ごめんね・・・。」
景時さんが滴る涙を唇で受け止め舐め取ってくれた。
「今・・・外すからね?」
景時さんの指が私の中に入る・・・。
「ああああっ、やっ・・・いやぁ、私っ・・・!!!」
指が・・・、ローターが・・・。
さっき感じたぞくぞくした快感が全身に這いまわった。
「あああああっ、景時さ・・・あああんっ、好きっ、大好きっ!!」
差し込まれている景時さんの指の間から大量の蜜が音を立てながら流れ落ちていくのがわかった。
こ、これって・・・潮を噴くってやつ!!!??
やだ、恥ずかしいよ!!
「望美ちゃん、かわいいっ!
もう、オレ我慢できないよ。いい?」
え、私・・いま逝っちゃったとこ・・。
でも無意識に私は肯いていた。
コロン・・・。
眼の前にピンク色の物体が放り出されたと思う間もなく、景時さんが入ってきた。
「ああああんっ!!」
「ああ・・・。今日の望美ちゃんはいつもより締め付けて・・気持ちいいよ?」
言い返そうとしても、もう口から出るのは甘い喘ぎだけだ。
うん・・いつもより・・・気持ちいい・・ってかヘンだよ。
「あああンッ!!ヘンだよ、ヘンなの、かげとき・・さん・・ッ!」
「いいんだよ、ヘンになって。
もっとヘンになってもいいんだよ?
望美ちゃん・・今日の望美ちゃんは綺麗だよ」
景時さんの腰の動きが激しくなった。
「望美ちゃん・・、望美ちゃん・・オレ・・・。」
「かげ・・・とき・・・さ・・!!」
頭の中がスパークしたかのように真っ白になって・・・
私の意識はそのまま途絶えた。
859 ◆EwwRseKMM6 :2006/07/14(金) 02:46:03 ID:H/P5jwUo
「おはよう、望美ちゃん。」
「おはようございます・・って朝じゃないですか!!」
朔は、お母さんは、心配してるんじゃ!!
「大丈夫だよ〜〜朔に連絡しといたから。」
なんて連絡したのか、怖くて聞けない!!!
って、景時さん何してるんですか!!
景時さんは式神のサンショウウオを呼び出してゴソゴソなんか作っている。
「あはは、望美ちゃん、機械は嫌いみたいだしね。、
こいつを使って似たような物を作れないかなってさ。
術でオレのと似た形状にしたら望美ちゃんも喜んでくれるかな〜なんて。」
それって・・・・サンショウウオプレイですか!!!!!!!
景時さん、本気ですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「やだな〜、望美ちゃん何で怒ってるの?」
「知りません!!」
「昨夜の望美ちゃんは可愛かったのにな〜。」
しばらく景時さんと2人では絶対に配達に行かないと心に誓った朝だった。


以上です。
860名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 16:49:57 ID:kLaGLXOo
gjgj!
861名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 18:39:57 ID:YdcikXxw
ベットじゃなくベッドな
あと、できれば中点じゃなく三点リーダーとかにして欲しかった

内容はともかく、読みづらかったのが残念
862名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 02:13:26 ID:G4yQCZey
裸に羽根型イヤ(ryの452です。
続きが書き上がったのでこっそりと投下しに来ました。
ヒノエ×望美。嫉妬なさったS別当が神子姫を緊縛して無理やりあれこれしておりますので
ダメな方はNGワード『紅縛恋獄』でスルーヨロ。
863ヒノエ×望美 『紅縛恋獄』:2006/07/15(土) 02:14:31 ID:G4yQCZey
どうして? なぜ?
激しく体を揺さぶられるままに、望美は望まぬ快感にどろどろに融けきる寸前の思考の片隅で応えなき問いを繰り返す。
互いに想いを寄せ合うはずの恋人を豹変させた出来事に、望美は心当たりなどなにひとつなかった。
本当に、それは唐突だった。
ふたりきりでと外出に誘われ、心弾ませ差し伸べられた手を取った後、気づけば彼の隠れ家のひとつであるという
この屋敷の奥で衣を剥がれ、恥辱的な姿で縛められていたのだ。
艶やかな笑顔の下、冷静さと実力に裏打ちされた余裕を持つヒノエの常からはかけ離れた乱暴で非道な行為。
あまりの事態に声を荒げがむしゃらに抵抗したが、男という生き物の持つ力の前になんなく押さえつけられ、
望美の体に一から快楽を教え込んだ彼の指先や舌、その体すべてが齎す圧倒的な快楽で捻じ伏せられた。
「あ、あ……っ、や、いやぁ……!」
ずちゅ ぐぷっ
ヒノエしか知らぬ奥深く、蕩けるようにやわらかい弱い部分を強く抉られ、望美は嬌声とも悲鳴ともつかぬ声を上げる。
「ねぇ、オレの神子姫様。――望美、お前は誰のもの?」
「ひぅ……ッ」
ぬるりと熱い舌が耳孔に差し込まれ、上ずる息遣いと共に問う声が鼓膜をふるえさせるのにすら、
どうしようもなく感じてしまう。
「な――ん、で――ぇ……」
己の意思など踏みにじるように自由を奪われた体に、優しさを持たない強制的な快感。
そしてなによりも自分を犯す恋人の心が見えなくて。
悔しくて悲しくてそしてどうしてもその理由がわからなくて。望美は混乱する思考のままにぼろぼろと涙を零した。
「――望美」
そんな彼女の様に、律動を止めたヒノエが白い頬を伝う雫にそっと口付けた。
幾滴も幾滴も。そのすべてが己のものだといわんばかりに吸い取り、涙の跡を舐め上げる。
その仕草は、確かに常に望美を甘く優しく慈しむヒノエのそれだった。
「ふ……くぅ……」
嗚咽にふるえる薄桃色の唇に、ヒノエは自らのそれを重ねどこか自虐的に嗤った。
「――オレはもうお前の問いに答えているよ。神子姫」
「……え……、あ……ん、ふっ……」
その笑みに、言葉に。ちらりと何かが垣間見えた気がして。問い返そうと望美が唇を開いたその瞬間を逃さず濡れた舌が押し入る。
「だから、お前も答えて?」
「は……く、ふぅ……!」
そして垣間見えた何かに望美が手を伸ばすより先に動き出した腰に、再び思考が快楽の渦へと突き落とされてしまう。
864ヒノエ×望美 『紅縛恋獄』:2006/07/15(土) 02:15:07 ID:G4yQCZey
「あっ……も、や……ッ!」
その心を置き去りに幾度も追い上げられた体は激しく貫かれるままに与えられる快楽をすべて受け入れ頂点を極めようとするが、
しかしヒノエはそれを許さなかった。
「――っ、と。まだダメだよ」
「え……きゃぁッ!?」
ぐい、と腰を掴み上げられ、深緑の双眸が見開かれる。
濃紫の髪があでやかに宙を舞う。ヒノエはそのまま己が後ろに倒れこむことで反動を利用し繋がったまま望美の体を
自分の腰の上に跨らせた。
「ひッ! く……う……っ」
その体制ゆえ、自重でより深部までヒノエの屹立を咥え込まされた膣内は、彼女の心とは裏腹に悦びにひくひくと戦慄く。
縛められ自由を奪われた四肢は均衡を取ることもままなず、しなやかな筋肉に覆われた胸板に倒れこもうとしたが、
片腕で華奢な肩を支えられそれを許されない。
「あ、は……っ。そこ……深すぎ、る……よぉ……」
哀れな嬌声に応えるように、ヒノエは熱く蕩ける膣内をゆっくりと味わうようにかき回す。
その度に蠢く襞はヒノエ自身を甘く締め上げ、快感に抗えず身悶える望美の縄に搾り出された豊かな乳房がたぷたぷと揺れて
彼の目を愉しませる。
自分の与える快楽にどこまでも従順なやわらかな肢体に、ヒノエは嗜虐的な光を湛えた双眸を細め唇の端をつり上げると
狂う程に愛おしい女の名を呼んだ。
「望美、ほら」
「……?」
その声に望美が力なく顔を上げれば、ヒノエは深緑の視線を引きつけたことを確認して、ゆっくりと見せつけるようにふたりが
繋がる箇所に手を伸ばし濡れそぼる秘裂を指先で押し上げるように広げた。
「……あ、あ……ッ!?」
前のめりにヒノエの上に乗る望美の瞳に、まざまざと突きつけられる光景。
ちいさな肉の芽はその皮の内の実を覗かせるほどにぷっくりと膨れ、食指を伸ばされるのを今か今かと焦がれるようにふるえ、
その下に続く紅い華の花弁はぽってりと厚みを増し、限界まで己を拡げヒノエの雄を根元まで深々と咥え込んでいる。
そしてたっぷりと溢れさせ滴らせた蜜は己の華だけではなく、白い内股を、そして接合するヒノエ自身を、更には彼の下腹部
までをも濡れ汚してらてらと淫らに輝いている。
あまりにも卑猥なその光景に言葉をなくしがくがくとふるえる望美に、ヒノエは愉しげに微笑む。
「ふふ。いい眺めだね……」
「! ひっ…あぁあ、ッ……!!」
視覚からの強烈な刺激に追い討ちをかけるように剥き出しにされた芽を親指でぐにぐにと捏ねられ、望美の体は待ち望んだ
強い快感に胎内のものを締め上げ軽く達してしまった。
865ヒノエ×望美 『紅縛恋獄』:2006/07/15(土) 02:15:41 ID:G4yQCZey
絞り上げるように絡みつくやわらかな肉襞のあまりの好さにそのまま望美の膣内にぶちまけてしてしまいたい欲求を
奥歯を噛み締め堪えると、ヒノエは自身を咥え込みひくひくと切なげに収縮を繰り返す花弁をゆっくりと指先でなぞった。
「――ね、望美もよく見なよ。お前のココ、こんなに色づいて愛液滴らせてさ。オレのを根元までしっかり咥え込んで
奥深くまで突いてくれってねだるようにひくひくしてるぜ? ホントいい眺めだよ。いやらしくてたまんねぇ……」
「いやぁ……あ、ん……やぁあ……」
揶揄交じりの声音に己が秘所のはしたない様をあからさまに言葉にされ、望美はいやいやと力なく頭を振る。
しかし過ぎるほど快楽に慣らされた体はその言葉の齎す羞恥すら刺激として受け入れてしまい、淫らにその身をくねらせた。
「本当にお前は嘘吐きだね、神子姫様。お前のナカ、どうなってるか自分でわからないかい? こんなにオレのを締め上げるように
絡みついているのに……さっ!」
「ひ、ぃん……ッ!」
言葉と共に、質量を増した一物にズン、と奥まで突き上げられ、望美は細い頸を反らせ喘ぐ。
「ほら、わかるだろ? オレのを奥まで咥え込んで悦んでるじゃん、お前」
「や……っ。う、ぁ……」
やわらかい部分を激しく突かれる感覚と卑猥な言葉はどうしようもなく強烈な快感を齎し、望美のすべてを犯しつくそうとする。
「オレが欲しい、だろ。望美。――欲しくて仕方ないだろう? ココの奥の奥まで」
「はっ、あ……あぁッ!!」
「……なあ? のぞみ……ッ!」
望美を追い詰めるヒノエの艶やかな声は、しかしどこか切実さすら感じさせる響きを孕み彼女の耳朶をふるわせたが、
息も絶え絶えに喘ぐ望美がそれに気付くことはない。
じゅぷ、ぐちゅりと濡れそぼる粘膜を激しく擦りたてる淫猥な水音と体のぶつかる音が快楽と羞恥に拍車をかけ、
華奢な体を容赦なく絶頂へと追い上げる。
「あ、あ! やぁ……。く、るっ……、きちゃうよぉ……ッ!!」
肢体に食い込む縄の痛みすら忘れ――いや、それすらも快感へと転化してその刺激と紅に縛められた虜囚は哀切な嬌声を上げる。
「いやぁ……! ダメッ、イク……イッちゃうの……!!」
「ああ。……イけよ、いくらでもっ……」
「……ッ……!!」
応える声と共に、ぐりぐりと最奥までめり込ませるように一層激しく貫かれ、望美はあまりの激感に声すら上げられず
しなやかな背を撓らせた。
「か、はっ……。 ……あぁあ、あ……ッ!!」
絶頂に激しく収縮する膣内に誘われるまま、ヒノエはその奥の奥まで己が白濁を注ぎ込まんとふるえる肢体をなおも手荒に突き上げる。
「く……ぅ……ッ!!」

胎内深くで爆ぜる熱のあまりの熱さに、体と心が形を失いどろどろと融かされていくのを感じながら、望美は思考のすべてを手放した。
866ヒノエ×望美 『紅縛恋獄』:2006/07/15(土) 02:16:30 ID:G4yQCZey
――ぼんやりと、すでに焦点を失って久しい深緑の双眸がゆっくりと閉じられる。
精神状態も、そして華奢な肉体も限界を迎えたのだろう。
そのはずみにか。つう、となめらかな頬を滑り落ちた雫を舌で舐め取ると、ヒノエはいまだ体内に燻る激情を宥め、
ずるりと己を多量の蜜と白濁に塗れた花弁から引き抜いた。
すると幾度も幾度も男の精を呑み込まされた袋の奥から、塞き止めるものがなくなった濃密な体液がどろりと滴り落ちる。
なんとも淫猥な光景に、しかしそれを見とめたヒノエは不快気に眉を寄せ舌打ちをした。
自分が彼女にたっぷりと注ぎ込んだもの。それをその胎内にすべて留めおけない――それがなんとも腹立たしい。
零れ落ちたものを指先で掬い上げ、再び塗り込めるように花弁を押さえつければ、意識を失った望美はそれでも与えられる刺激に
反応してぴくりと体を跳ねさせる。
「――望美」
それに満足な――けれどどこか歪んだ艶やかな笑みを零すと、ヒノエはその華奢な肢体を縛めていた己の髪と瞳と同じ色の縄に
手をかけた。
あれほど容赦なく望美を締め上げていた縄は驚くほど簡単にぱらりと解け、長時間束縛されていた四肢はようやく訪れた解放に
どこかぎこちなく、力なく崩れ落ちた。
きつい縛めと手荒な扱いに、白い柔肌の上に無残な縄痕が、彼の唇が残した刻印と共にくっきりと残っている。
紅い痕を哀れだと思いながら、しかしヒノエがなにより感じるのは高揚感と満足感。
――この白い肌を慈しむのも、こうして痕を残すのも。どちらも自分に――自分だけに与えられた権利だ。

『なん……で、こ……んな……』

ふいに涙交じりの問いかけの声が、耳朶に甦った。
その問いかけのあまりのおかしさに、ヒノエはくすりと低く嗤った。
その答えは、こんなにも無造作に緑の瞳の前に転がされていたのに。

『ねぇ、オレの神子姫様。――望美、お前は誰のもの?』

それこそが、すでに答えそのものあったというのに。彼女は気づかなかったのだ。

浅い呼吸を繰り返す、艶めいた、しかしどこか痛々しさを感じさせる紅く熟れた唇に、ヒノエは飽きることなく口付けを落とす。
「オレの、神子姫。……お前はオレだけのものだろ、望美」
蕩けるような甘い声音で囁きかけながら、それまでの非道さがまるで嘘の様に愛しさと慈しみに溢れた手つきで望美の汗ばんだ頬に
貼りつく濃紫の髪を優しく払ってやる。
紅い縄。しなやかな双腕。熱い囁き。――そして、なによりヒノエの執着と独占欲と恋情が。
可視不可視のそれらは確実に望美を捕らえ縛り上げていく。
「ねぇ。――オレの望美」


――炎の如く熱い紅の縛めから、望美が逃れる術は最早どこにも存在しなかった。
867名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 02:17:06 ID:G4yQCZey
以上です。
それではまた正座の列に戻ってマターリ神の降臨を待つYOノシ
868名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 02:20:22 ID:0v/oAvsF
GJGJ!!
そうかそうか景時は自分で作るだろうなー
サンショウウオプレイ!ワロタ
読みづらいとは特に感じなかったが「逝く」で噴いた


869名無しさん@ピンキー :2006/07/15(土) 05:04:42 ID:qaOIiDel
景望GJGJ!
自分も特に読みづらいとは思わんかった。
そして山椒魚プレイ…ちょっと見てみたいw

ヒノ望もGJGJ!
独占欲&言葉攻め萌え。

自分はお団子頭に二つ結わえて正座。
870名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 21:54:03 ID:cqwb18Fh
お二方GJGJ!!もだえさせていただいたww

そして>>840の重装備にハアハア
871名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 00:42:31 ID:AO0HCn0K
久しぶりにこのスレ来た。
サンショウウオで思い切り笑った後、
このヒノエ。
いいよ〜〜〜
872名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 21:55:43 ID:NDn/9WsG
譲の誕生日オメ!!
なんだかこのスレではS譲が多いけど漏れはM譲にハァハァ
873望美×譲「束縛するなら甘くして」:2006/07/18(火) 06:43:13 ID:yTMHjjgv
>>872タンの言葉を見て朝からこんなバカ妄想をしてしまった。
以下望美×譲「束縛するなら甘くして」
本番なしの緊縛ものショートショート。苦手な方はスルーよろ。

望美に縛られてるのに興奮して!この変態!的なこと言わせて見ようかと思ったんだけど
なけなしの良心が邪魔して中途半端に可哀想な譲になってしまった。
何はともあれ譲オメ!
874望美×譲「束縛するなら甘くして」:2006/07/18(火) 06:43:48 ID:yTMHjjgv
バシッ
耳元を掠めた縄に、壁際に追い詰められながら譲は口元を引きつらせた。
「せ、先輩……?」
一体何を?
譲が恐る恐る目の前に立つ望美を見上げると、なぜだか彼女は慈愛の笑みを浮かべて彼に微笑んだ。
「譲君、束縛耐性ついてないでしょ?だから、耐性つけてあげようと思って」
「で、ですがこれは……」
望美が譲の前に差し出したのは、どう見ても荒縄だ。
バシッと望美は譲に見せ付けるように縄をしならせて見せた。
「束縛耐性をつけるには、縛らなきゃいけないんだよ?」
「でも、他の人はそんな方法で身に着けてませんよね?」
「うーん、それはそうなんだけど。でも今はそんなゆっくりやってる暇はないし。
 手っ取り早く覚えるには、この方法が一番なんだって!」
誰にそんな眉唾物の話を聞いたんだ。
頭の中にそんなことを真顔で言いそうな面々が二人ほど浮かんできたが、譲に抵抗のすべはなかった。
額にじわりと冷や汗が浮かぶ譲を、望美はにっこりと笑って見つめる。
普段は心ときめかすその可憐な微笑だったが、
今の譲にとっては逃げられないという最後通牒に見えて仕方がなかった。
875望美×譲「束縛するなら甘くして」:2006/07/18(火) 06:44:28 ID:yTMHjjgv
縄で縛られ、体の自由を奪われる。
ついでになぜか(本当になぜか)眼鏡を外され目隠しまでされてしまった。
どこで縛り方を覚えたのか望美の縛りの手際は譲の予想を遥かに超えた本格的なもので、
少しでも体の関節を動かそうとするとぎしぎしと骨がきしんだ。
耳元に何かが触れた感触がして、びくりと譲の体が跳ねる。
閉ざされた視界に、自由の利かない体では自分で思った以上に恐怖を感じていたらしい。
譲の反応をからかうように、望美の笑い声がどこかからか聞こえる。
先輩に笑われている、と思うと譲は今の自分の姿が急に恥ずかしくなった。
赤くなった譲の頬を望美の指が撫でる感触がする。
「どうかな、縄、きつくない?」
望美が譲の耳元に息を吹きかけてから囁いた。
びくり、と普段以上に大げさに反応してしまう譲のことを見て彼女は楽しんでいるようだ。
譲は動揺を押し隠そうと唇を噛んだ。
「大丈夫、ですよ」
「そう?」
「え、ええ」
「じゃ、もうちょっときつくしよっか?」
「え?!」
「え?だって、束縛耐性つけるためにやってるんだもん。きつくなかったら意味がないでしょ?」
ね?と望美が首を傾げる気配がして、彼女の長い髪が譲の頬にかかる感触がする。
これ以上きつく縛られてはさすがに冷静を装えない、と譲が望美を止める前に、
彼女は迅速に縄の束縛を強くした。
「うあっ」
ぎゅ、と体を強く束縛されて譲はたまらず床にのめりこむ。
股間の縄が下穿きに食い込み、縄が自身をきつく締め付ける感覚に譲の背に痛みと微かな快感が走る。
「どうかな、譲君」
床に転がり震える譲の様子など何もしらないような口調で望美が尋ねてくる。
力なく床に頬を押し付けながら譲は喘いだ。
「せんぱ、い。縄、キツイ、んですけどっ」
下半身にじくじくと感じる痛みに耐え喘ぐように言うと、気配は感じるが姿の見えない相手が首を傾げた気がした。
「そうかな?でもまだレベル2だから、譲君にはもっと頑張ってもらわないと!」
望美の場違いなほど明るい言葉に、譲の頭がぐらりと揺れる。
これでレベル2だというなら、レベル5になったら自分はどうなってしまうのか。
先輩、もう、許してください。
股間に痛みと快感を抱えながら、譲少年の意識はぶつりと縄を切ったように途切れた。

おわり。
876名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 12:50:53 ID:PnyDMGPl
GJ!
Mな譲っていうか、これからMになりそうだw
しかし望美、誰からそんな大嘘を……ww
877名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 13:37:17 ID:3YG2pPuL
>>874
GJGJGJGJ!!
ヘタレな譲かわいいよ〜
望美にはぜひ獣神子として譲を襲っていただきいw
878名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 14:22:28 ID:acVcsY1E
コルダで
土浦×日野
火原×日野
キボンヌ
879名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 19:37:25 ID:+Jh16de9
>>874
GJ!!
ついでになぜか(本当になぜか)で笑った。
S譲もM譲もどっちもいける自分は楽しんで読ませていただきました。
880名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:11:50 ID:Bx0MGz1e
ところでバイト的にそろそろ次スレだな
長文は次スレ投下推奨でおk?
881名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 09:36:08 ID:Nh+jmMlx
>>874GJ
M譲テラモエス!!
なんだろうこんなに譲に萌えたの初めてだ…
とゆーかS神子にも萌えた
882名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 00:10:43 ID:SL++pWdC
そういえば、志水の話ってないねぇ・・・。書きにくいのかなw
883名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 00:37:31 ID:NzTY44/V
>882
ものっそ書きにくい
次なにをやらかすか想像つかなくて困る

書きかけのままもう半年ですよorz
884名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 00:11:22 ID:wbEcnMdG
乙女ゲー関係スレでここ一番人いそうだし
かぶってる住人も多そうだから聞きたいんだが
乙女ゲー総合スレ立て直してもいいものだろうか
885名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 00:16:50 ID:eT2KR5xG
そういのうのって、雑談スレか情報スレでやって、
ここでこんな話し合いしてます(します)ってアナウンスだけにしてくれ。
886名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 00:35:27 ID:GY36KE9E
480KBいったんで、次スレ立ててくる
887名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 00:42:45 ID:GY36KE9E
次スレ↓

【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え8
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1153496472/l50
888名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 06:21:02 ID:VMnkqTRG
>>886乙でした
>>885私も建て直し賛成だが
気になる人は雑談スレとかに誘導されるだろうからアナウンス必要なし
889名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 01:38:40 ID:tX4x5WDB
>>886乙!

まだバイトの感覚がわからないから
あとどれくらい書き込めるのかわからない・・・orz
ここって変態な望美狂いの朔って需要ある?
890名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 02:41:20 ID:3pnSoHx/
注意書きさえあればなんでもアリでは?
891名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 02:57:01 ID:mAgkBPzs
>>889
>>566-572あたりを読め
892名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 03:11:34 ID:Jeqzp0kl
埋めがてらに小ネタ

『望美ハード』

源氏と平家の和議の為に福原に潜入する望美。
だが、それは北条政子の巧妙な罠だった。

「お嬢さんの和議への努力は 私に崩される為に築いてきたんですものね」
「いつもの力が出せれば…こんな荼吉尼天なんかに…!」
「ふふ よかったではないの 神の力のせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「うふふ ねぇ、八葉の皆様をご招待しましょうか。みんなで気持ちよくしてさしあげましょうね」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「白龍の神子の生乳ゲ〜ット」
(いけない…!左乳首が感じやすくなってるのを悟られたら…!)
「生源氏の神子様の生×××を拝見してもよろしいでしょうか?」
「こんな奴らに…くやしい…! でも…感じちゃう!」(ビクッビクッ
「あら、乳首に当たってしまいましたの。甘い痺れがいつまでもとれないでしょう?」



某板のスレ見てどうしても改変したくなったw
893889:2006/07/23(日) 20:36:02 ID:tX4x5WDB
いや、ごめん。好きなひといるかなって思って
894名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 21:04:40 ID:MUaJ+4ZC
人いないな・・・
みんな原稿で忙しいのかね
こういうときこそ神に降臨してほしいところだが
895名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 20:32:03 ID:yTMe49Qm
みんなもう次スレ行っちゃってるもんね
ここ優先で埋めたりしないのかな
896名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 06:39:34 ID:sU35QwtB
まだ500いっぱいまでいってないしな…
埋め埋め
897名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 10:14:45 ID:FGXfwBvn
以前に他所でUPした事のある文でもよかったら
穴埋めに投下するよ?
898名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 11:27:59 ID:RVmvNmnY
>>897
ぜひお願いいたします!!!!!!!!!!!!
899名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 14:28:23 ID:PFTm1Fu5
漏れも投下お願いいたしやす!!
900名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 14:37:44 ID:NQkM2yd3
え?ちょっと待って、よそってどこ?
本人確認が出来ないようなのはちょっとどうかと…。
901名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 14:59:16 ID:4jZdd5z+
他所ってサイトとか…?
もしくはこの板の別のスレに投下したものをってことかな。
作品は読みたいし、埋めてくれるのはありがたいけど
どういった形で出したものかハッキリさせてもらえると
変な心配しなくていいので、より嬉しいな。
902名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 16:14:11 ID:7DFjV6cp
無断転載とかパクリ疑惑が出ちゃうとアレだから、
完全新作にして欲しい。
無理に埋めなくても480KB超えてるから数日で落ちるし。
903名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 05:41:56 ID:nQWDGzw+
弁慶×神子
譲の悪戯に嫉妬した弁慶が…
という話しです。
媚薬あり。
えーっと、超ど級の初心者なので間違いや性格が違うなどあるかも知れないので。
そういうのが嫌な方はスルーして下さい。
NGワードは、「ほんの少しの悪戯が」です。
904ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 05:44:06 ID:nQWDGzw+
「先輩!?」
俺が弓の鍛練から帰ると縁側で先輩が倒れていた。
昼食の時には具合は悪くなさそうだったのに、
俺は見逃してしまっていたのだろうか。
「先輩大丈夫で…」
「クカー」
…寝ていただけみたいだ。
「まったく…こんな所で寝てたら風邪を引きますよ。先輩、起きて下さい」
「んんっ…」
声を掛けても起きる気配が無い。
疲れているのかもしれないな。
「まったく、しかたの無い人だな」
そういうとオレは部屋から打掛を取って来て先輩に掛けた。
「…」
先輩が寝言を言う。
何か夢を見てるみたいだ。
その顔は幸せそうでうなされている訳では無いらしい。
そういえば、先輩は兄貴の夢を見たって言ってたな。
今もそうなのかもしれない…
俺の中で嫉妬の火がともるのを感じた。
俺は首筋に唇を押し付けると所有の証を残す。
「先輩…俺だけを見て下さい。他の誰も…」
905ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 05:44:49 ID:nQWDGzw+
「ゆ…ずるくぅん…」
起きたのかと慌てて俺は先輩から離れた。
だが寝言だったみたいで先輩は、すやすやと寝息をたてている。
「俺の夢を見てくれてるんですか?」
俺は嬉しくなった。
「夕食は、先輩の好きな天ぷらにでもしましょうか」
そう言うと俺はその場から離れた。
その、嫉妬からした悪戯が望美にどんな事をもたらす事になるのか知らずに…
906ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 05:46:13 ID:nQWDGzw+
「…み、望美!」
「んっーん…」
「ほら、起きて!夕食の時間よ」
「夕食!?」
私は、夕食の言葉に釣られて目を覚ました。
「クス、譲殿の言うとおり
夕食の言葉で起きるなんて。しょうのない人ね。」
もう日は沈み世界は闇に包まれていた。
眠ったのは、お昼食べた後すぐだったから
結構寝てたみたいだ。
「おはよう朔。それ、他の人には言わないでね。恥ずかしいから」
「はいはい。それよりも早くいかな…望美!」
「へっ、どうしたの」
朔は私の首筋をじっと見つめる。
「望美、あなた…」
「先輩!起きましたか
夕食ですよ。」
「あっ、はーい!ほら、朔行こっ」
「の、望美!」
私は、朔の手を引っ張って居間に向かった。
907ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 05:47:01 ID:nQWDGzw+
「はぁ」
夕食後、朔は溜息をついた。
この状況で溜息をつくなと言う方が無理がある。望美の首筋には朱い所有の刻印がくっきりとその存在を主張している。
九郎殿は気付いて無いからよいとして。
弁慶殿は、その存在を見つけて黒い笑みを浮かべ。
ヒノエ殿は、不機嫌そうだ。
兄上は、落ち着かない様子であの子と目を合わせないようにしてる。
敦盛殿は、真っ赤になって目を背け。
先生は、いつも通り変わらない。
譲殿は、その様子に嬉しそうに微笑んでいた。
(相手は譲殿みたいね。ここに来る前に隠してあげられたらよかったのだけれど…)
「はぁ」
また、朔は溜息をついた。
908ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 05:49:02 ID:nQWDGzw+
「ねぇ、神子!首に赤い点あよ!痛くない?」
幼い白龍の無邪気な発言に場が凍った。
「へっ?別に痛くないけど」
状況に気付いて無い望美は普通に答えた。
「蚊にでも刺されたか。まったくお前は、あんな所で寝るからそんな事になるんだ。」
さらに場を読んでない九郎の声が響く。
「いいじゃないですか!あそこ、風が通ってて気持ちがいいんです。」
「気持ちが良くってもだな。かぜで…」
「九郎、望美さんは慣れない世界に来て疲れているんでしょう。あまり、責めるものではありませんよ。」
九郎の言葉を遮る様に弁慶が言った。
「そうだよ〜。そんな風に言うのは酷じゃないかなぁなんて」
「体力の無い者を戦場に出すなど危険だろう!」
「わ、悪かったわねぇ!どうせ、九郎さんみたいには体力ないですよっ」望美の瞳に涙が滲む。
「えっ、あ、わ、悪かった。」
「姫君を泣かすなんて酷い奴だね。可愛い姫君を守る自信も無い奴なんてほっとけよ。」
「なっ」
「ヒノエ」
敦盛は、名を呼ぶ事でヒノエを注意する。
「神子…九郎殿は、心配しただけ…だと思う。だから」
「うむ、神子は日々強くなっている。気に病む事は無い。」
909ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 05:51:15 ID:nQWDGzw+
「はい!先生。ありがとう皆!ところで、何で皆、私と目を合わせないの?」
九郎と白龍以外は一瞬固まった。
「そんなわけ無いだろう。」
九郎は、迷いもなく即答した。
固まった中でいち早く立ち直った弁慶だった。
「ふふっ、僕の視線をいつでも向けていて欲しいんですか?君は、いけない人ですね」
「オレが姫君と目を合わせないなんて事あるわけ無いだろ。麗しいオレの姫君から目がはなせないからね。」
「神子は、綺麗だから。皆の目を引き付けて、はなさないね。」
「その…あの…気のせい…では無いだろうか」
「あ、敦盛君の言うとおりじゃないかなぁ〜」
「八葉が神子を疎うような事は無い。安心しなさい。」
「そうですよ先輩。気にしすぎです。」
譲が言った瞬間、譲に複数の殺意がさりげなく向けられた。
「そ、そうかな?ごめんね!じゃ、もうそろそろ部屋に戻るね」
望美はそういうと立ち上がる。
「あっ、望美さん。後で僕の部屋に来て下さいね。」
「へっ?何か用ですか」「首の虫刺されに一応薬を塗っておきましょう。痕が残ったら大変ですから」
「別に平気ですよ?」
「僕が気になるので。お願いします。」
「はーい」
そう言うと望美は部屋に戻った。
910ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 05:53:38 ID:nQWDGzw+
(さて…どうしましょうか?)
そう思いながら
もう既に弁慶の手には薬の包みが握られている。目の前には急須がありサラサラと包みの中身を入れる。
(このお茶を九郎や白龍以外が素直に飲んでくれるとは思えませんね。特に甥は感がいいですから)
と弁慶は少しだけ頭を悩ませる。
(まっ、そんな事どうにでも出来ますが。)
弁慶は、もう一つ懐から包みを取り出すとそれを飲んだ。
(目の前で僕がおぼんに残った湯飲みで飲めば皆さん飲んで下さるでしょう。)
弁慶は湯飲みと急須をおぼんに乗せて居間に戻った。
911ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 05:55:28 ID:nQWDGzw+
「弁慶さん入りますよ。」
「あぁ、どうぞ」
望美は、湯浴み後弁慶の部屋を訪ねた。
湯浴みの後にしたのは塗り薬を塗った後だと薬が落ちてしまうからだ。
望美は、部屋を見渡すとある事に気がついた。
「あれ?部屋、少し片付けました?」
「えぇ、少しだけ。君に嫌われたくありませんから」
「あははっ、そんな事で嫌いになったりしませんよ。しかも、よく見たら片付けたってより。積み重ねたって感じですね。」
「おや、ばれてしまいましたね。さて、ここに座って下さい。」
「はい」
望美は、弁慶の前に座った。
「すいません。望美さん。実は、薬を塗るというのは嘘なんです。」
「えぇ!?どうして嘘なんて…」
望美は、弁慶に問う。
912ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 05:57:04 ID:nQWDGzw+
「理由はこれです。」
そう言うと弁慶は饅頭を差し出す。
「わっ、お饅頭だぁ〜」「残念ですが、全員分は無くて。ですからこっそり望美さんと食べようかと」
弁慶は、にっこりと微笑みながら言う。
「ありがとうございます〜。甘い物大好き!」
「それなら良かった。お茶も用意したんです。」弁慶は、急須のお茶を湯飲みに注ぐと、望美に差し出した。
「さっすが弁慶さん!いっただきまーす」
そう言うと、望美は饅頭を食べはじめた。
甘い饅頭に、苦い日本茶はよくあっている。
「美味しい!」
「それは、良かった。さっ、もっと食べていいですよ。全員分は足りないといっても七個ありますから。六個は君の物です。」
「えっ、弁慶さんは一個でいいんですか?」
望美は、驚いて声をあげた。
「えぇ、君に美味しく食べて貰った方が嬉しいですから。」
「あの、朔と白龍にあげてもかまいませんか?」
「えぇ、もちろん。それはもう君の物ですから」
913ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 05:58:39 ID:nQWDGzw+
「ありがとうございます!それじゃあ…」
望美は立ち上がった瞬間、強い暈に襲われた。
「望美さん!」
倒れかけた体を弁慶が支える。
「すい…ませ…ん」
直ぐに離れようとしたが、体に力が入らなかった。
それに、体が…
「熱い…」
体の中心と弁慶の触れる所から熱い痺れが広がっていく。
「はぁ…あっ」
「あぁ、やっと効いてきましたね。」
そう言うと弁慶は、望美の頬に触れた。
「んっ…」
望美の口からは無意識に甘い吐息がもれる。
その、あどけなく開いた唇に弁慶は深い口付けを落としながら服を脱がせていく。
「んっ…んんん」
望美はそれから逃げようとするがやはり体に力が入らない。
「いやあぁぁぁー!」
深い口付けから解放された望美は息絶え絶えながらに叫んだ。
「ふふっ、君はいけない人ですね。乱れた姿を他の人に見られたいんですか?」
「!?」
「残念ですが。助けはきませんよ。皆眠りに落ちていますから。だから、声をあげても平気ですよ。」
そう言うと弁慶は首筋や胸を愛撫し赤い花を散らせていく。
「やぁ……あっ…あぁん」
少しずつ、望美の思考は快感に甘く溶けていく。
914ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 06:00:44 ID:nQWDGzw+
「ふふっ、望美さんは感じやすいんですね。」
「いやぁ…ちがっあぁぁー」
弁慶が胸の頂きを甘噛みすると望美は、ビクンビクンと体を震わせて達してしまった。
「先に達してしまうなんて。ふふっ、そんなに気持ち良かったんですか?」
「っ、どうしてぇ…」
望美は、理性を振り絞り弁慶に問う。
「どうして?それを僕に聞くんですか?君は、意地悪な人ですね。この花は誰に付けられたんです?」
そう言いながら首筋の跡を指でなぞる。
「はぁん…はなぁ?」
望美は、その刺激に反応しながら問い返す。
「口付けの跡です。望美さん、誰に付けられたんです?」
「そんなの…知らっ、ああぁん」
弁慶は望美の秘所に手を伸ばし激しく刺激する。
915ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 06:03:11 ID:nQWDGzw+
「誰です!!」
「ほん…はひっ…とうにしら…な…んああぁ」
「そうですか」
弁慶は冷たくそう言うと熱いたかまりを望美の中心に押し当て一気に貫いた。
「痛っ!痛いよぉ!やめてぇ!」
望美の締め付けとその声に弁慶は動きを止めた。見ると望美の秘所からは破瓜の血が流れていた。
「望美さん、初めてだったんですか」
「うっ…うぇ」
望美は泣きながら、こくこくと頷いた。
「すいません。僕は、酷い事を…」
そう言うと弁慶は苦笑を浮かべた。
「憎んでも、恨んでもかまいません。最初から…そのつもりでしたから。」
望美が大分落ち着いたのを見計らって弁慶はゆっくりと動き出す。
「いたぃ…うぅ」
気を使った動きでも痛くて望美は泣き続ける。
「すいません。それでも僕は貴女が欲しい」
そう言う弁慶と目が合う。
その顔は微笑んでいるのに目は、泣いているみたいだった。
「べん、けいさん?」
その顔に望美は自分の中の何かが変わる気がした。
「愛しています…望美…」
916ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 06:04:16 ID:nQWDGzw+
段々動きが速くなる。
なぜかもう痛みは感じ無かった。
「はっ…あぁん」
激しい動きで自分を見失いそうになりながら、望美はその変わった何かが何なのか解った。
泣きそうな目が耐えられない。
その、理由も…
望美は、弁慶の首に手を回し抱き寄せ耳元に顔を寄せた。
「のぞ…みさん?」
「すきぃ…べん…けいさんがすきだから」
「望美!」
「あっあぁぁぁぁー」
その、不意打ちに耐え切れず弁慶は、望美の胎内に熱いほとばしりを放った。
それと同時に望美も達した。
望美は、意識が遠退くのを感じ必死に弁慶に
「…」
囁きを贈ると意識を失った。
917ほんの少しの悪戯が…:2006/07/30(日) 06:06:16 ID:nQWDGzw+
「望美さん…」
弁慶は、意識を失った望美に口付ける。
初めてだというのに酷い事をしたと思う。
彼女は僕を好いていてくれたのに。
そう思うとさらに苦しくなる。
『泣かないで』
そう、囁いた君の言葉はもしかしたら自分を責めるであろう僕を気遣ってだろうか?
君は、優しいから…
きっと君は、謝罪を口にしたりしたら怒るんでしょうね。
だから…僕は…
この言葉を何度でも君に贈りましょう。
『君を愛しています』と
918ほんの少しの悪戯が… おまけ:2006/07/30(日) 06:08:27 ID:nQWDGzw+
「あの野郎、やりやがったな」
そう言うとヒノエは、ふらふらしながら立ち上がった。
あのお茶をヒノエは飲まないようにしていた。
しかし、弁慶の
「おや?毒でも入ってると思ってるんですか」
の一言のせいで飲まざるおえなかったのだ。
出来るだけ少量
口に含み飲み込まず
吐き出す為に急いでいた所に運悪くリズ先生にぶつかり飲み込んでしまった。
すぐに出来るだけ吐き出し井戸水で口をゆすいだが
その場で寝てしまっていたらしい。
「望美、待ってろよ」
そう言うとヒノエは、フラつきながら弁慶の自室へ向かった。

「痛っ!痛いよぉ!やめてぇ!」
部屋に着く前から望美の悲痛な声が響いていた。「今、行くから…」
ヒノエは必死に足を進める。
中々辿り着けない自分がもどかしい。
「くそ!動けよっ」
そうして、必死の思いで辿り着き、襖に手をかけた瞬間に望美の声が響いた。
「すきぃ…べん…けいさんがすきだから」
そのとたん、ヒノエはその場に座りこんだ。
「ばっかみてー」
そう言うヒノエの瞳から涙が零れる。
本気なのは解ってた。
だけど、泣くほどとはね…
「望美…」
ヒノエはそう呟くと
精神だけで持たせていた薬の効力に身をまかせた。
919名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 06:18:29 ID:nQWDGzw+
終わりです。
拙い文で失礼致しました。
楽しんで戴けたなら光栄です。

間違いが発覚。
白龍のセリフ「ねぇ、神子!赤い点があるよ!痛くない?」ですごめんなさい。
後、ーが短い!重ね重ねすいません。
それを覚悟の上お読み下さい。
920名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:25:40 ID:ote28nuP
おー!弁神子だwGJ!!
漏れは間違いとか気にしないほうなんで
美味しく頂けましたw
921名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:32:12 ID:svdbK+nw
×飲まざるおえなかった
○飲まざるをえなかった

よかったけど、ここだけ萎えた。
922名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:39:30 ID:nQWDGzw+
>>921
すいません。
ごめんなさい。
923名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 13:19:06 ID:Pb+7Q2Mt
穴埋めに短編投下します。
遙か3、リズ×神子前提で。本番なし。
924何度でも、何度でも。:2006/07/31(月) 13:32:10 ID:Pb+7Q2Mt
何度も夢見ていた。
お前をこうやって組み敷くのを。
温かな体温を感じながら、中へ押し入ってゆく事を。
お前のすべてが愛しい。指先から髪の毛一本まで…なんと美しいのだろう。
「ああ…ああ…先生っ」
「やっと私はお前の命をつなぎとめられたのか…神子」
「神子じゃなく…望美って…呼んで」
「私はその名前を呼んでいいのか…ああ、これは夢ではないのだな、望美」
「先生…せんせええっ」
悲鳴と一緒に青い水晶にヒビが入った。砕けた欠片は空中に解ける。

「まあ。鬼の心のかけら、期待してましたのに…こんな浅ましい夢を見てましたの」
望美の顔をした化け物ーダキニ天は足元の欠片を拾い上げた。すっかり器の形になじんでいる。
元の北条政子の姿はない。
「鬼というからどんな化け物かと期待しておりましたのに…小物ですわ。外で、内で、海辺で…そんなにこの娘と睦みたかったの?」
青い水晶を食べるたび、様々な睦事を見せられる。鬼の体の下で娘は乱れ、上り詰めていく。
鬼も只の人でしたのね。技巧も道具もない性行為に満足するなど。
「同じ味では飽きてしまいますわ。ああ、早く神子が来ないかしら」
閉ざされた入り口は開けることが叶わない。神子が来るまでこのままだ。
925何度でも、何度でも。:2006/07/31(月) 13:34:11 ID:Pb+7Q2Mt
幾つも欠片を食べ、リズヴァーンの記憶や想いまで入ってきた。小娘を救うためだけに九郎に関わっていたこと。逆麟を持ったいきさつ。
まさか、この執着が九郎を成長させ、源氏が勝つきっかけになるとは。
「本当に助けたかったのは九郎でなく、この娘だったなんて…鎌倉殿が知ったらなんと言うでしょうね?」
灰色の床に青い欠片が幾つも散らばって、目を射る。
「はやくいらっしゃい。神子。この異国の建物も飽きたわ」
青い水晶を刀で砕く。他に幾らでもあるのだ。鬼は何度も神子の体を連れて逃げた。時の流れを戻せないと判っていて。
「時空を超えても流れは止められないのよ?鬼」

さあ…おいで。私の新しい器。
はやく心のかけらを全部拾いなさい。あなたの心は美味しかったわ…あの清盛の怨霊よりもずうっと。
今度はきれいに全部食べてあげるから。体も、逆鱗も、全部よこしなさい。
何度でも待っているわ。何度でも…ね。
926名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 13:35:36 ID:Pb+7Q2Mt
終わりです。
927名無しさん@ピンキー
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      ,'/    / .ハ ヽ ヽ:.:.:.:. ヽ::.. ヽヽ :.
     :. |i .i i  .i /  ヽ ト 、 \、:.:.:. ',:.',:.:.lヽ}
       |i .i l  :N_, -弋 \弌弋ナ:}:.:}
    :. |i∧ ', :{ ,ィjモト \  イjミトイイV :.  な…
       .|  :メヽ.', `ozZ}      izN。ハ::{     なんなんですか?
      :. |  :ヾ_! ゝ "゙゙    '  `゙ ハ.:', :.   ここ、どこですか?
      |  :.:_イ .:.ヽ.   (二フ , イ :.:.:!:.ヽ     なんであたし
   :.  / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\:.   貼られたんですか?
      / ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\
 :.  / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^`  |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.:.
   / /  ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{   ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
  ./ .,イ .:..} : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、  : : : l:.:.: .ハ ',
  { /| .:.:ハ : : :i Y {ヾ`Yヽニン'ノ}: : } : : : :/:.:.:/ }:.}
  V | .:.:/:.:|_,ィ' ̄  ヽ三{ `ー-ノ : イ : : :/:.:i.:{  リ
    ヽ:.:{、.:.V     : : ヘ     : : {: : :/:.::∧|
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      "  ヽ : : : : :/イ{     :.ノ: : : :.\ :.
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