パワポケでエロパロ

このエントリーをはてなブックマークに追加
943名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 00:53:12 ID:/mVfxMsI
激しくGJ!武美かわいいよ武美。



つか随分賑わってきたな此処。誰か今まで日の目を見ることのなかったようこ先生を書いてくれんかね?
944名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 09:23:47 ID:5izLirkn
アゲアゲ
945名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 10:34:32 ID:DJvgjrTC
よし今から鬼鮫×迅雷でもかくか
946名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 15:19:42 ID:xdt77IuA
興味ないだろ・・・うほっ的に考えて・・・
947名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 17:42:12 ID:SWzhp8kh
っ迅雷は女
948俺に名は無い:2007/10/07(日) 18:27:01 ID:r0K4b+Mr
意外と良い可能性も
949名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 21:10:56 ID:G6KvyB+q
ないだろ
950名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 21:47:15 ID:SWzhp8kh
つーか、そろそろ2スレ目を立てるべきなのでは。作品捕監してる人いるか?
951名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 00:38:04 ID:P2H6wKnU
武美の続きをずっと待ってるし

今までの分をちゃんと保存してる奴がココに
952名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 07:51:11 ID:lAqX3Vt4
捕完庫作ってるんなら是非貼ってくれ
953名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 08:44:19 ID:jHruclqz
投下しようと思ったが、次のスレが立ってからにした方がいいのか?
前置きとか含めて20レスほど消費するんだが、長くしすぎたんで短くすることも考えてるけど。
954名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 09:31:09 ID:7WM4Mwiz
>>953

早く読みたいが、次スレが立ってからの方が良い希ガス

かっきーん ガッツだーw
955(真央2の)奴:2007/10/08(月) 10:09:10 ID:GQnrHawH
次スレたったら真央祭りを行う予定
956名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 10:12:59 ID:tVQEkD4p
>>954
そうか、とりあえずスレ立て挑戦してみる。
957名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 10:19:27 ID:tVQEkD4p
パワポケでエロパロ2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191806242/

保管庫とかは無いんだよな?スレ立て初めてだけど失敗はしてないはず。
958武美の言葉攻めはボツになりました:2007/10/08(月) 10:40:48 ID:5C1v06GR
武美投下、主人公は小波。ロマンチストを強調しすぎたけどキャラ崩壊ってほどじゃない、と思う。
前の人が終わってからにしようと思ったけど、修正するたび長くなってしまうので投下します。
それなりに甘いです。そう言うのが苦手な方は注意。三人称を混ぜるのは失敗しました、ごめんなさい。
6/17まで飛ばしても問題はないような、エロ無し部分が長すぎた。反省します。
9591/17:2007/10/08(月) 10:42:27 ID:5C1v06GR
「ほら師匠! 早く早く!」
「……」
遠前町を出発してから2時間ほど、俺と武美は東に向かってのんびりと進んでいた。
のんびりと言っても武美は妙にテンションが高く、元気が有り余っている。
「お正月は初詣! 一年の計は元旦にあるんだから気合い入れていかないとね!」
とりあえず今日は正月なので、神社にでも行こうという話になった。
さすがに神社で遠前町の人たちと顔合わせ、なんて間抜けな事態が起こすわけにはいかないので。
少し遠くへ行くことになっている、それは特に問題ではない。
「なあ」
「どうしたの?」
こちらの冷ややかな視線に気づいたのか、前を歩いていた武美が振り返った。
それでも足を止めずに後ろ歩きしてるのがすごいような気もする、前見ろ。
「あ、もしかして、荷物重い? 少し持とうか?」
「いや、そうじゃない、これくらいは慣れている」
テントや着替えの一式、調理道具や釣り道具やらでかなり重いが、それもまったく問題ない。
「さすが、師匠! 旅生活の達人だねぇ」
「……なあ」
「?」
俺の冷えた呼び声に不思議そうな顔をする、わからないはずもないだろうに。
「なんで、師匠って呼ぶんだ?」
そう、出発してからしばらくして、武美は急に俺のことを師匠と呼び始めた。
「だって、旅生活の経験からして、アンタはあたしの旅の師匠になるべきでしょうが
いろいろと教えてもらわないとね。それになんだか懐かしくない?」
「まあ、懐かしいことは確かだ」
師匠と呼ばれていた頃がずいぶん昔に思える、未だになぜ師匠だったのかよくわからないが。
とてとてと速度を落として、武美は俺の隣を歩きはじめる。
「大丈夫、一週間くらいで元に戻るから」
「一週間は言い続けるのか…………うん?」
「どうしたの?」
視界に入ったあるものに、俺は飛びついた。不思議そうな顔の武美に笑みを向ける。
「いや、キノコがあったからな、貴重な食料を見過ごすわけには」
「………………うん、旅生活だとそういうのは重要だよね。さすが師匠」
9602/17:2007/10/08(月) 10:43:22 ID:5C1v06GR
口では褒めているが、半眼でこちらをみる武美。冷たく射抜く視線が辛い。
「頼むからそんな目で見ないでくれ、お金は有限なんだから
こういうことで節約しないと駄目なんだぞ、これは結構美味いし」
「確かにお金は有限だけど……そういえばこれ見せてなかったっけ」
そう言ってバッグの中から何かを取り出すと、急にこちらに投げてきた。
ナイスキャッチ、打球反応はいい方だからな。
表には預金通帳と書かれている、視線で問いかけたあと、中身を覗く。
一、十、百、千、万…………それ以上は脳が理解することを放棄した。
「まあ、旅生活なら10年くらいは持つんじゃない? よくわかんないけど」
「な、なななななな?!」
俺は思わず肉薄する距離まで詰め寄っていた。武美の手をがっちりと握る、通帳が地面に落ちた。
「ど、どうしたの?」
武美の顔がほんのり赤くなったが、それはどうでもいい。
「10年なんて冗談じゃない! これだけあれば百、いや二百年は戦える!」
「いや、そんなに生きられないって、それにそれだと一日3ケタだし、とりあえず落ち着いて」
かまわずにぶんぶんと手を上下に振りまわしながら、叫ぶ。
「落ち着けるか! 国家予算に匹敵する金額じゃないのか?
いや、世界予算? 宇宙規模! 銀河を越えた?!」
「いや、国家予算の百万分の一にさえ満たないって、ドウドウドウ。深呼吸、深呼吸」
武美は手を離して、大きく深呼吸の動作をしている。それにならう。
「………スゥ………ハァ…………」
大きく息を吸って、吐く。どうにか頭は冷えてくれた。
「…………」
「落ち着いた?」
「あ、ああ」
通帳を拾って歩きだした武美を追う、未だにショックで足元がおぼつかないが。
「とりあえず、野宿も旅のだいご味かもしれないけど、今日はせっかくのお正月なんだから
ちゃんとしたホテルに泊まろうよ」
「……異論はない」
俺の金でもないしな。
「よしっ、それじゃあさっさと初詣に行っちゃおう!」
足音軽く駆けだす後ろ姿を、俺はゆっくりと追いかけた。
9613/17:2007/10/08(月) 10:43:57 ID:5C1v06GR
五円玉を放り投げて、手を叩き、神に祈る。一年の抱負は元旦にあり、か、確かにそうだ。
これからの幸せを願うのは悪くないことだ。もちろんただ願うだけでは意味がないが。
「さて、後はおみくじでもひいて、お守りでも買っていくか?」
「なんだか財布の中に小銭しかなかった人とは思えない発言だね」
言葉のナイフが臓腑を抉る、言っていることは間違っていないのだが。
「ほっといてくれ、五円玉が2枚あってよかったじゃないか」
「まあ、そうだけどねぇ〜〜」
くっ、向こうの優位が揺らがない。慌てて話を逸らす。
「で、これからどうするんだ?」
「うーん、あたしとしてはお守りはいらないかな? こう神社に乗せられてる感じがして嫌だし」
「あまのじゃくだな」
なんとなくそう言うとは思っていたが。一応説得してみる。
「まあ、持っているだけでいいこともあるかもしれないぞ?」
タフになるような気がするしな。
「そうかなぁ? あ! そんなことより重要なこと思い出した!」
目をキラキラさせて、武美は両手を差し出してきた。
「…………うん? なんだ、まさかおみくじの代金を俺に払えというのか?」
「違うって、まあ、ある意味近いかもしれないけど」
近い? ゆっくりと思考してもう一度。
「ああ、おまもりの代金か! なんだかんだ言って欲しいんだな?」
「もう、本気で言ってるの? お正月の大事なことを忘れてない?」
そう言われて、一つ一つ連想して行く。
おせち、おとそ、お雑煮、醤油をつけた焼き餅、いや、きな粉餅もいいな……………
「……なんか思考がずれていってない? 涎が出そうな顔だけど」
「そ、そんなことはないぞ?」
腹が減ってたのが悪影響だったか…………考え直して、一つだけ思い当たった。
「…………まさか、お年玉とでも言うつもりか?」
満面の笑み、可愛いと思ってしまったことになんだか敗北感を感じる。
「うん! だってあたしはまだ9歳なんだよ? 今まであげたことしかなかったし
お年玉は子供たちのロマンってやつだから一度もらってみたいんだ」
「俺はもらったこともあげたこともないが、欲しいとも思わないけどな」
とたんにつまらなそうになる顔、失言だったか?
9624/17:2007/10/08(月) 10:44:38 ID:5C1v06GR
「もう、ロマンがないなぁ」
「単に子供じゃないだけだ」
適当にあやす、ふと、疑問に思うことができたので聞いてみる。
「ところで、あげたって誰にだ?」
「カンタ君だよ。あ、今年の分も去年の暮れにあげたよ? 退職金も兼ねてだけどさ」
「…………考えてみれば聞く必要もなかったな」
仲の良い子供ってカンタ君しかいないだろうし。
「ねえねえ、それよりまさか、お年玉くれないの?」
じっとりと見つめられる、なんだこの見えない圧力は。
「まさかも何も、そんな金はない」
というかさっき財布の中身を見ただろ、イジメなのか?
「うっわ〜、さっすが師匠、金銭関係は鬼のようにキビシイね
あーあ、せっかく楽しみにしてたのになぁ」
とたんに悲しそうな顔になる武美、俺が悪いのか?
「ま、まて、そ、そのだな……」
慌てて弁明しようとすると、いきなり意地悪い笑みを浮かべられた。
「まあ、冗談はそれくらいにするとして、あっちが面白そうだよ? 行ってみよう!」
「冗談かよ、心臓に悪い」
謀られたか、まあ来年はちょっと考えておくことにしよう。渡したら渡したで怒るような気もするが。
…………人混みの中に入っていく武美、見失わないように気をつけて後を追っていると。
「わわっ?!」
「おっと」
誰かに押されたのだろうか、バランスを崩した所を支える。
「…………少しは落ち着け」
「あ、ありがとう」
しかし、こう人が多いとはぐれてしまいそうだ。手を掴む。
「ほら、行くぞ、こっちだな?」
「あ…………」
すべすべして暖かい手、柔らかな感触。
「どうかしたか?」
「へへへ、なんでもない! さっさと行こう!」
どこか嬉しそうに武美は微笑んだ。
9635/17:2007/10/08(月) 10:45:42 ID:5C1v06GR
俺達の向かった先には一軒の屋台があった、客の姿は見えない。
「おっ! なんだか凄いおみくじだねぇ」
「…………射的式? 確かに珍しいな」
夏祭りの時のコリントゲームと同じ的が見える。きっとあれが得点が高いのだろう。
いつ見ても奇妙な形の的だな、他の的はまともなのに。
「そこのお嬢ちゃん! どうだい、やっていかないかい? 景品もあるよ!」
おっちゃんが元気よく客寄せしている。
「やるやる! あ、そうだ、ねえ、どうせなら勝負しない?」
「いいだろう。完膚なきまでに叩きのめしてやる」
俺の地位を向上させるチャンスだな。……金は武美持ちだけど。
「おおっ♪ さすが師匠を名乗ることだけはあるね、言い回しがカッコイイねぇ〜♪」
「そっちが勝手に呼んでるだけだろ」
馬鹿にされているような気もしたが、気にしないことにする。
とにかく、この勝負には是が非でも勝たないとな。男の尊厳をかけて。
……………………
結局男の尊厳は取り戻せなかった、情けない。二人して大吉なのは僥倖だったが。
それよりもらったバットはどうすればいいのだろうか、パワビタなら栄養になったものを。
「引き分けかぁ、なんだか、微妙だねぇ、結果も景品も」
ちなみに武美は景品としておまもりをもらっていた。不満顔だ。
「まあ、お守りならまだいいじゃないか。何かいいこともあるかもしれないぞ」
すると、お守りをこっちに投げてきた。危ないな。
「良く見てよ、縁結びなんて今更じゃん!」
恋愛成就と書かれているお守り、確かに今さらかもしれない、が。
「結ばれた縁を強くしてくれる、とでも思っとけばいいじゃないか」
「あ、そっか、そう思えばいいんだ。それなら大事にするよ」
お守りを投げて返す、危なっかしい手つきで受け取られた。
「さて、どうする?」
「あっ、あっちがおもしろそう! 行こう!」
ぎゅっと俺の手を握って、駆けだす武美。ってなんでこんなに力強い?
「ちょと待、う、うわああああああああああああ」
引きずられるように俺達は再び人混みの中へとダイブしていった。
9646/17:2007/10/08(月) 10:46:29 ID:5C1v06GR
さて、時はすでに夜の十時、夕食を済ませた俺達はホテルのロビーにいる。
「いや、すごいな」
駆け込んだトイレをでて、改めてホテル内を見回す。
そこまで高級ホテルというわけでもないとは思うが
今までこんなところには縁がなかったから、軽いショックを受ける。
奇麗に敷き詰められた絨毯、大理石(偽物だろうが)で作られたカウンター。
柔らかそうな皮のソファー、座っている人の服も高級感が漂う。
…………もしかしたら、ものすごい高級ホテルの可能性も出てきたかもしれない。
深く考えるのはやめにしておこう。
「とりあえず予約はしといたから、受付で手続きしないとね」
「ああ」
なんだか非常に居づらいが、これからを考えるとなれないといけないだろう。
「あ! そうそう、あのカップルを見てよ」
「指をさすな、で、どうしたんだ?」
ソファーに座って仲良く談笑している中年男性と若い女性がいた。
ぱっと見じゃ、カップルとはわかりにくい、親子のようにも見える。
「これから男の人が大事な話……たぶんプロポーズするみたい、正月にプロポーズってどうなんだろうね?」
「何故そんなことがわかるかは置いといて、ずいぶん年が離れてるように見えるが」
聴覚も改造されているみたいだから、会話の中身ぐらい聞こえるのだろう。
「家庭を捨てて女に走るのかもね、さえない中年男性の恋。ある意味ロマンだねぇ」
「……そ、そうか?」
「あ、受付が開いたみたい。行こう! あ、これ持ってて、なんなら飲んでもいいよ
飲みかけだけどさ」
そう言うと、さっき外で買った缶コーヒーを俺に手渡してきた。
ホテル内は暖房が利いているとはいえ、外の寒さに身は凍えている。
ありがたく飲ませてもらうことにしよう。
「こんばんわ、ご予約はお済ですか?」
受付嬢の声、缶コーヒーがやけに甘ったるい、カロリーは多いのはいいことだ。
もっとも、もうカロリーを気にするような食生活を送ることもないのかもしれないが。
「はい、予約しておいた小波武美ですけど」
ん? かすかな違和感。だがそれを考える間もなく。
9657/17:2007/10/08(月) 10:47:12 ID:5C1v06GR
「…………はい、ご夫婦でお泊りの方ですね?」
「ゴホッ!」
気管支にダイレクトで注ぎ込まれたコーヒーが飛び散る。
「うわっ、汚いなぁ師匠、こんなところで噴き出しちゃだめだよ」
地べたにうずくまる俺を武美と受付嬢の冷たい視線が刺す。
床を汚してしまったことに罪悪感を覚え、ってそんな場合じゃない。
武美の首筋を掴んで、そそくさと受付から少し離れる。
「待て、『小波武美』ってどういうことだ? しかも夫婦って?!」
大声にならないように注意して問い詰める。なんだその楽しそうな顔は。
「汚いなあ、ハンカチ持ってるから拭くね」
ふきふきと口元を拭かれる、照れくさい。
「う………………って、聞けよ!」
奇麗になったところで、武美はにんまりと笑いながら話し始めた。
「ほら、やっぱり人目を忍ぶ旅なんだから、身元を偽るのは基本でしょ
何事も基本が大事って言うし」
「…………偽名を使うのは賛成だが、俺の名前を使ったら意味がないだろ」
武美の仲間がつかまって、そこから存在がばれた場合を仮定する。
商店街からの情報で、俺と旅をしてると推測される可能性がある。
寿命タイマーがある武美が今も生き残っているとは思っていない可能性もある、が
決して楽観視はできない状況のはずだ。
「あ、そうだったね、まあ次からは気をつけるよ。じゃあ手続きしてくるね」
そう言ってさっさと受付嬢のほうへ行ってしまう。
(わざとだな…………)
武美は馬鹿だが頭が悪いわけではない、きっと危険性にも気づいていたはずだ。
まあ、しかし。
「カードキーもらってきたよ。 あれ、どうかしたの?」
「なんでもない、さっさと行こう」
妙に上機嫌な武美を見て、俺はこれ以上何も言わないことにした。
9668/17:2007/10/08(月) 10:47:57 ID:5C1v06GR
「まあ、予想はしてたから驚きはしないな」
「ええ?! 絶対驚いてくれると思ったのに」
部屋に付いた俺たちを出迎えたのは、やたらと大きい一つのベッドだった。
受付で夫婦として扱われていた時点で、そうだろうとは思っていたが。
「しかしこのベッドはふかふかだな、これならよく眠れそうだ」
普通の布団とは段違いに寝心地がよさそうだ。
「…………」
「?」
なんだかそわそわしている。顔も赤い。
「と、とりあえず、あたしシャワー浴びてくるね」
「え? いきなりか?」
荷物をベッドの上に放り投げて、そそくさとシャワールームへ消える。
夜も遅いから、行動として間違ってはいないが、大胆だな。
…………水音が聞こえ始めてしばらく。
「熱っ!」
そんな声が聞こえてきた、お湯の調整をミスったか。
きっと緊張しているのだろう、なんだかんだ言ってこういうことは初めてだ。
なにせ武美が告白してきたはつい最近、まだ一か月もたってない。
まあ同居生活で半分恋人のようなものだったともいえるが。
今になって思えば、よく蛇の生殺し状態で耐えることができたな、俺。
……………しばらくして水音が、止まる。
いかんな、妙に興奮してきた。ここんところご無沙汰だったし。
ゆっくりとドアの開くと同時にタオルだけを身にまとった武美が出てきた。
大きめのバスタオルで隠れているのが残念。見えてる部分だけでも眼福だが。
「……てっきり、一緒にシャワー浴びようって乱入してくると思ったけど」
「そこまで慌てていないからな」
「でも、師匠ってスケベだし」
いつぞやのことを根に持っているのか、というかこういう時まで師匠って呼ぶのか。
「男は元来スケベなものだ」
「うわ、開き直った! ……シャワー、開いたよ?」
「ああ」
すれ違う、濡れた髪が色っぽい。さて、俺も覚悟をきめよう。
9679/17:2007/10/08(月) 10:48:54 ID:5C1v06GR
丹念に体を洗い、準備を終えてシャワールームを出る。
明かりはベッドの横の小さなものだけがともっていた。
かすかに武美の体が照らされている。
タオル一枚の体は、いつもより小さく見えた。
「遅い遅い! 待ちくたびれたよ」
今朝とまったく同じセリフで、明るく声をかけてくる。
今朝は本当にうれしかったな、顔がにやけるのを自制する。
「悪かったな」
「ホント、悪いよ」
ベッドに近づくと、武美の体が少し震えているのがわかった。
寒いわけではないだろう、暖房が程よく聞いている室内は裸でも平気だ。
「…………大丈夫か?」
「もう、野暮だなぁ」
ちょっと膨れて怒るその顔には、緊張の色が濃い。
「確かに野暮だったな」
「あ………………」
ベッドの上に乗って、武美の後ろから体を包むように抱きしめた。
布一枚にさえぎられて、武美の裸身がそこにある。
「…………すぅ、はぁ」
しっとりとした感触。女性特有の柔らかい身体が心地よい。
頭を優しくなでると、ほんの少しだけ武美の体から力が抜けた。
「あはは、あったかくて、気持ちいいや
なんだか心まで暖かくなってくるって言うか、そんな感じだね」
「そうだな」
確かにこのままでも心は満足しそうだ、息子は満足しないが。
そのままじっと抱きしめる、震えが収まる。
ぽつりと、小さな声で武美が囁く。
「電気、消してくれる?」
何も言わず手を伸ばし、明かりを消す、暗闇に目が慣れたころ。
「………………ん」
目を合わせて、まずは口づけを交わす。
考えてみれば俺たちは、キスすらもまだだった。
96810/17:2007/10/08(月) 10:49:57 ID:5C1v06GR
「あ…………」
キスを交わしながら髪を撫でる。濡れた髪が手に絡まる。
まだだいぶ緊張しているようだから、ゆっくりと進めることにしよう。
その前に、唇を離して一つ気になったことを聞いてみる。
「なんでリボンをつけてるんだ?」
一度シャワーを浴びたはずなのに、武美の髪にはリボンが結びつけられていた。
「へ? こういうときって髪飾りとかつけとくんじゃないの?」
「普通は外すぞ」
とはいっても、俺も百戦錬磨というわけじゃないからそれが常識ではないと断言もできないが。
「だってネットで見るエッチなものって裸でも髪に何かつけてるの多かったよ?
特にエッチなCGだとかなりの確率で」
「そういうものを参考にするな……」
「んむぅ」
唇を再びふさぐ、今度はちょっと荒々しくむさぼるように喰らいついた。
舌で唇を叩くと、武美のほうから舌を差し出してきた、積極的だな。
絡み合わせて、唾液を交換する。いやらしい音が耳に気持ち良い。
深く、弱く、強く。ついばむ、吸い込む、様々なキスを試す。
「ぷはっ……うぁ、べたべた……あ」
だいぶ落ち着いたようだったので、俺は唇を少しづつずらしていった。
「わ、わわわ」
身にまとっていたタオルが、はらりと落ちる。
あらわになった胸は、成熟した女性のものだった。大きすぎず、小さすぎず、程よい感じ。
胸の下あたりにフタの線が見える、確かにこれなら裸でないとわからないだろう。
と、以前見たときにはわからなかったことに気づいた。
「う…………」
電気を消したのは恥ずかしいからというのもあっただろうが。
これを隠したかったのではないかと思えた。
「……えっと」
そんなに多いわけではないが、体には傷跡が残っていた。おそらく耐久試験とやらの結果だろう。
機械の部分は新品にできても、肉体と心の傷跡は消えない。
武美の顔が影を帯びていた、それが気に食わない。
とりあえず暗いムードになる前に、先手必勝。
96911/17:2007/10/08(月) 10:50:58 ID:5C1v06GR
「ひゃっ!」
首筋をなぞっていた唇を一気に耳へと移動させ、軽く噛む。
同時に片手で胸を軽く触る。マッサージするように軽くもむ。
「むぅ、なんだか触り方がスケベだね、手なれてるね」
「そうでもないさ」
「ふぁ、あぁ、ん……」
あいている方の手で、体の様々な部位を犯す。
肩から始まり、腕、脇、脇腹、お腹、太もも。
ゆっくりと反応を見ながら動かしていく。
「うわ……なんかお尻に当たってる」
今は二人ともベッドに座りこんでいて、俺が後ろから抱き締めている。
大きくなったものが密着したため存在感を出したようだった。
「へへへっ」
不敵な笑い声が聞こえたかと思うと、暖かい感触が俺のものを襲った。
「っ!」
「あれ? どうしたの?」
いやらしく笑う、ずるがしこい子供のように。
手つきはぎこちないが、それでも的確に急所を攻めてくる。
顔を見るとどこか得意げな表情をしていた。
こちらも負けじと、今まで触ったところで、反応の良かった部分を重点的に攻めていく。
「んぁ、うぅ、ひっ!」
ときには傷跡をなぞりながら、やさしくなでていく。
向こうの手も必死に動かしているが、さすがに決め手にはならない。
「んん、んっ、ぅ……」
しばらく愛撫を続けて、舞台は整ったようだった。そろそろいいか。
「わわっ! んっ! いやっ!」
今まであえて触れていなかった秘所に手を伸ばす。
あくまで慎重に、優しく丁寧に扱うことを心掛けて
「はぁ……はぁ…………」
かすかな月明かりで陰毛が淫らに光る。、
秘所が濡れていることを知られて動揺したのか
向こうの攻め手が止まった。
97012/17:2007/10/08(月) 10:51:43 ID:5C1v06GR
それを好機と取り、思い切ってベッドに押し倒す。
「ひゃっ…………」
ベッドに押し倒されて、二つの瞳がこちらを見つめている。
期待半分、恐怖半分といったところだろうか。
ゆっくりと顔を近づけて、三度唇を重ねる。
さっきとはまた違った感触に思えるから不思議だ。
「ちゅっ、んはっ、んんっ」
体を撫でながらの長いキスは続いた。
時間の経過がわからない、長い、長いキスだった。
「…………はぁ」
ようやくキスを終えて、再び唇をずらしていく。
今度は乳房を重点的に攻めることにした。
周りからだんだんとついばんで、揉んで、舐めて。
「ん……」
ゆっくりと時間をかけて愛撫する、あいている手では秘所への愛撫も忘れない。
「……あっ、ん、なんだか、赤ちゃんみたい、だね」
「失礼だな」
その言葉に対しての報復として、今まで攻めていなかった乳首を
一気に攻め落とすことにした。
「うぁ! ひゃっ、あっ、んっ、んっ、んぅ」
軽く噛んで、引っ張って、吸い尽くして、舐めつくして。
「やっ! くっ、うぁう」
声を押し殺そうとしているのが可愛い。こっちもかなり興奮してきた。
「…………あ………………」
秘所から手を離し、太ももの付け根のあたりをなでながら、胸からゆっくりと唇を降していく。
ゆっくりと、反応を楽しみながら舐める。弱く、強く。
「うぁ、…………あぅ、あんっ、うんっ、あっ!」
時折見える傷跡は、一つずつ丁寧に舐めていく。
「ん、んん、っはぁ、ぅ」
腹部から、わざといったん遠回りをして、太ももの辺りを攻めてみる。
「…………っ!」
いったん膝の近くまで降りた後、今度はゆっくりと上昇させていく、できるだけ焦らずに。
97113/17:2007/10/08(月) 10:52:20 ID:5C1v06GR
「ん、ひっ、あっ」
そうしてようやく、茂みへとたどり着いた。
周りから優しく舐める、あふれでている愛液の味がした。
「うぁ……あ、ちょ、ちょっとちょっとちょっと?!」
武美の手が俺の頭をどかそうとしているが、その力は悲しいほど弱い。
「だ、ダメだって、んっ、恥ずかしいって、ひぁ!」
「何を、今更」
「そ、そうだけど」
気にせず、優しく、けれど確実に攻めていく。
「! んっ、うっ〜〜、んぁ!」
丁寧に、丁寧に嬲る、焦る必要はない。時間はたっぷりあるのだから。
牝の淫らな香りが鼻腔を刺激する。
「あっ、はぁ…………あっ、んぁっ、あ〜〜〜!」
もはや声を殺すこともできなくなってきたようだ。
「うぁああ、ひっ、や! あ! うぁ!」
丹念に時間をかけて舐めていく。初々しい反応が楽しい。
「ひゃっ! ああぁっ!」
一番敏感なところを、舌で軽くつつくと、慌てたように抵抗の力が強くなる。
それでも無視して攻め続ける。ゆっくりと力は抜けて行った。
「だ、あっ! む、んっ、あっ! ぇっ!」
激しくしすぎないように気をつけながらも、俺はラストスパートをかけた。
「やっ! あぁ! だ、だめだめだめ!」
一瞬、武美の息が止まった。
「ああああぁぁぁぁぁ!」
軽く体を痙攣させる。反応に満足しつつ、攻めるのをやめて顔を上げると
放心したような顔が見えた、虚空を見つめる瞳に力がない。
「………………はぁ、あぁ」
しばらくして、眼に光が戻った後。不満げな顔で。
「……うぅ、なんだかくやしいよぉ」
一方的に攻められたのが嫌なのだろう、そんなこと言う。
「やっぱり師匠を名乗るだけあって、こっちも師匠クラスなんだね」
わけがわからない。
97214/17:2007/10/08(月) 10:53:07 ID:5C1v06GR
「……褒め言葉として受け取っておこう、さて」
もう十分すぎるほどに、秘所は熱く濡れている。
こっちもそろそろ欲望を吐き出したいところだ。
「う、うん。やっぱり緊張するなぁ、あ、そうだ」
いきなり体を起こし、こちらに飛び込んできた。掴まれる頬。
「ん…………」
四度目の口づけを交わす、今度は本当に短い時間だった。
さっと体を離して、体温が逃げる。ベッドが揺れて、武美の全身が見えた。
ゆっくりと股を開く、羞恥に染まる頬は紅い。
「来て…………」
妖艶な微笑みを浮かべて誘ってくる。
開いた股からは理性をなくす獣の匂いがした。
ゆっくりと覆いかぶさる。ここにきて少し体が強張ったようだったが。
もともとやめるつもりはない、狙いをつけ体重をかけてゆっくりと挿入していく。
「!!!」
先端しか入らないうちに、武美の表情が少し歪んだ。
止めることはしなかった、野暮というものだろう。
武美の手がシーツをギュッとつかんでいるのが見えた。
「!!!!!」
武美は無言のまま必死に耐えているようだが、かなり辛そうだ。
長引かせるのは良くないと判断して、俺は一気に貫いた。
抵抗は強かったものの、全てが入っていった。暖かい感触に包まれる。
「!」
シワがさらに乱れる。
武美は大きく体を震わせたが、結局声一つ洩らさなかった。
「は、あはははは、あはは、お、思ったより楽だったね」
俺を安心させるためか、笑う。
「無理はしなくていいんだぞ」
中はかなり狭く、気持ちいいいというよりはきつさの方が勝っている。
十分に濡れているせいで滑りは良いようだったが、それでも動きにくい。
「大丈夫だって、本当に痛くないから、これくらいの痛みなら我慢できるし」
平然とした顔、それが強がりではないことが、なんとなく理解できた。
97315/17:2007/10/08(月) 10:53:51 ID:5C1v06GR
「…………動かすぞ」
「うん」
ゆっくりと、できる限り遅く腰を動かす。できれば少しだけでも快感を感じてほしい。
「ん! あ! っ!」
動かし始めると、辛そうな声が漏れた。
つらくないように心掛けても、快楽を求める本能は
腰を早く動かすことを命じる。それに逆らい、ゆっくりと動かす。
「あっ、あっ、あ! ん! はぁ! やんっ!」
つくたびに、苦しそうな声が響く。
こっちとしてもあまり気分の良いものではない。
動きを止め、自分の体を起こして武美の手を掴む。
「はぁ………へっ?」
その手をゆっくりと下げて、結合部分の近くまで下ろす。
ここまできてこちらの意図を察したのか、驚愕の形になる顔。
「えっと、まさか、自分で?」
「まあ、強制はしないが、少しは楽になると思うぞ」
この体制だと、俺が最も敏感なところを刺激しながら動くのは難しい。
だが武美なら可能だ、加減を間違えることもないだろうし。
「で、でも、その、えっと」
「………………」
躊躇しているが、こっちとしてはあまり待っていられない。
すでに決壊間近で、動かなくても暴発してしまいそうだ。
「悪いが、動くぞ」
「まっ、やっ! はぁ!」
再び動き出す。優しくを心掛けるが、難しい。
早く限界を迎えたいという気持ちが、腰の動きを速めていく。
「やぁ! うぁ! あんっ! あっ、あぁ!」
肉がぶつかり合う音、水音、ベッドが揺れる音、嬌声。
武美は自分の手で自らの体を慰めながら、艶やかな声をあげはじめた。
空いた手で自らの胸もいじっているのは、快楽を求める本能からか。
「あんっ、あっあっ、あはぁ! あっ、んっ、いぃ!」
自分の息使いが荒くなっていくのがわかる。
97416/17:2007/10/08(月) 10:54:27 ID:5C1v06GR
腰の動きはトップスピードに近くなっていた。
「はげしっ、んっ! あ、あぁ!」
もう、理性が吹き飛びかけていた、ただ快楽を求め、腰を動かす。
「もう、ちょっ、っと、ゆっく、ん! りぃ!」
哀願の声を聞いた気がしたが、それを理解しようとしなかった。
「はっ、はっ! ん! あん!」
手を空いている胸に伸ばし荒々しく触れる、歪む胸が俺の興奮をさらに高める。
「……はぁ、うんっ、ん……」
今度は腰に手をそえて、再び強く動かし始める。
「ぁ! いっ、ん! あぁ、はん!」
少し悦楽の混じった、あえぐ声が愛おしい。時々角度を変えながら、腰をひたすらに動かす。
「あはぁ、ん、ん、ん、ん!」
胸を愛撫していた手を離し、武美はシーツを再び強く握った。シーツのしわが、さらに溝を深くする。
「あっ、あぁっ、うぁぁあ!」
動きを激しくしたことで、苦痛も増えているのがわかる、それでも腰を止めることができない。
「や、ん! うぅん、あんっ! んぁ」
限界が近くなってきた。武美も自らを慰めていた手をもう止めていた。そんな余裕もないのだろう。
終わりに向けてさらに動かす。
「うぁ、あ、んんー!」
武美が俺の背中に手を回し、爪を立てる。その痛みすら心地よい。視線が絡み合う、半ば襲うように唇を重ねていた。
「んーっ!」
武美が俺に足を絡ませてきたのと同時に、限界は訪れた。
「む〜〜! んっ、んんん〜〜〜!!」
強烈な喪失感が下半身を襲い、勢いよく吐き出した。腰の動きを止め、快楽にゆだねる。
「…………んあはっ、あぁ………………入って、来た……」
抱き合って至近距離で見つめあう、勢い良く放出されているのを感じるのか可愛いことを口に出す。
「はぁ、ふぅ、はぁ、はぁ……」
…………ようやく全てを吐き出して、俺はゆっくりと引きぬいた。
「はあ…………」
引き抜く時に、シーツに小さな赤いしみが見えた。
これ片付けるときにホテルの人はどう思うんだろうか。
そんなどうでもいいことが思い浮かんだ。
97517/17:2007/10/08(月) 10:55:03 ID:5C1v06GR
我に返って武美を見る、かなりひどいことをした気がした。
もうちょっと優しくするべきだったのだろう、もう遅いが。
「だ、大丈夫か?」
荒い息をはきながら、しかし武美はいつもどおりの声音で言う。
「うぅ、最後のほう、ちょっと、野獣だったね」
涙は出ないが、そんな雰囲気でこっちをじっと見つめてくる。
「ス、スマン、夢中になりすぎた」
「夢中になってくれたのは、嬉しいけどさ、躊躇なく中に出しちゃってるのは、まずいんじゃない?
まあ、ゴムつけないと、意味ないけどさ。それに……………………大丈夫だけど」
「う…………」
最後に足をからめられたのはともかく、ゴムをつけなかったのは俺の責任だ。
どう謝罪したらいいものか、それを思案しているうちに。
「…………次も、よろしくね!」
不意打ち、頬に口づけされる。
「…………ああ!」
次はもっと優しくしようと心に決めた。
「とりあえず…………へへへ」
荒い息をおさめて、わんぱくな顔になった武美が狩人の目になる。
「?」
「……そりゃ!」
「うぉっ!」
飛びかかってくる武美、俺の股間を握る、ちょっと痛い。
「へへへへへ、師匠の大事な部分はあたしがもらった!」
吐き出す息がこそばゆい。熱気が興奮を増大させる。
「おいおい、さすがに続けては……」
「そんなこといっても、ここは口とは正反対だけどなぁ?」
「中年オヤジか、お前は」
というかなんて正直な息子だ、ちょっとは我慢を覚えろ。
…………しかし物足りないのは確かだが、あまり無理をさせたくない。
俺の微妙な表情に気づいたのだろうか、眼をすっと細めて。
「大丈夫だって、入れなくても、十分お互い気持ち良くなれるらしいよ?」
くすくすと再び妖艶に微笑み、長い夜は始まった。
976蛇足ってある意味ロマンなような:2007/10/08(月) 10:55:42 ID:5C1v06GR
「へへへ♪ しあわせ!」
武美は俺の横でにやにやと馬鹿面をしている。
あの後、手でとか胸でとか口でとかその他もろもろなんかを終えて、一緒に風呂に入った後。
俺たちは一緒にベッドで横になっていた、もう時刻はずいぶんと遅い。
今、武美がせがむので腕枕をやっているのだが、明日腕がしびれているかもしれないな。
もちろん悪い気はまったくしない、むしろ幸せだ。
「〜〜〜〜〜♪」
武美の知識は半端ない…………なんだかマニアックな知識が多かったような気もするが。
今はまだ拙いが、実戦データがそろったら恐ろしいことになるだろう。
将来が楽しみなような、怖いような。
「やっぱり、事後はこうやって寝るのがしあわせだよねぇ
ゼイタクいうなら夜明けのコーヒーも二人で飲んでみたかったけど」
「うん? コーヒーならそこにあるじゃないか? 飲むか?」
ホテルの部屋っていろいろあるんだな、石鹸、歯ブラシあたりは便利そうだ。
ありがたく貰って行こう。タオルは………さすがにまずいか。
「わかってないなぁ、ちゃんとした機械で淹れたやつじゃないと
いろいろと台無しになるじゃん」
「そうか? まあ、それもロマン、か?」
「おっ、わかってきたねえ。ロマンは大事だよ?」
まあ、そろそろ思考パターンが読めてきたというか。
「まあ、今はこれで十分かな」
つんつんと突っついてくる、くすぐったい。
「とりあえず、昼まで寝るか、疲れたし」
といっても妙にテンションが高かったから、実は疲れは感じていないのだが。
「ええー?! これからのこととかいろいろ話し合ったりしないの?」
武美のテンションの高さはいつもどおり。恐怖にかられてではないのは良いことだ。
「そんなのは明日でいいだろ、時間はたっぷりあるんだから」
「……うん、そうだね」
そう、もう生き急ぐ必要はない。のんびりいけばいいのだ。
武美がぴったりとくっついてくる、そばにある体温を感じながら
俺達はゆっくりと夢へと落ちて行った。
終わりです。ネタがかぶったんで「あなた」とは言わせませんでした。
エロ部分は簡素なのは自覚してます。反省。
投下中に気づいたけど、訂正するのを忘れていた部分が一か所。
978ぷーたろー:2007/10/08(月) 11:31:08 ID:2iNdWMWr
すごい…超GJ!です。
自分のやつが恥ずかしくなる…
979名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 11:43:49 ID:m3OrE55A
乙&GJ

まとめ欲しいな
980名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 16:18:51 ID:WKmAnfdy
GJ・・・・・・・・・でやんす・・・・・・バタッ
981名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 17:07:08 ID:pQpXIpnm
GJ!

>「だってネットで見るエッチなものって裸でも髪に何かつけてるの多かったよ?
>特にエッチなCGだとかなりの確率で」
それなんてエロゲ?w
982名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 17:32:19 ID:xb6MxV0d
GJ!武美可愛いよ武美!


パワポケスレは職人様多くていいね〜
983名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 18:50:02 ID:287WH6xI
スレ保存。
近日中にまとめを作ろうと思ってます。
サーバーは二つぐらい借りた方がいいよね・・・?(予備含めて
984名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 01:07:57 ID:y25HduTx
>>943を見て、ようこ先生が1で一番好きだったことを思い出したので投下。
エロはないです、細かい口調が間違ってるかも。
埋め目的だからエロなくてもいいよね?
985名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 01:08:07 ID:Q7aGNgue
職人乙カレー。まとめ係の人も頑張れ
986名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 01:08:30 ID:y25HduTx
「…………ん……………」
意識がゆっくりと覚醒していく、体中が二日酔いの後のように重い。
考えてみればここのところ調子の良い目覚めなんてなかったような気がする。
それは仕方のないことだ、不満はないから辛いとは思わないけど。
ぼんやりとした頭をどうにか働かせ、眼を開く。薬特有の匂いが鼻を刺激した。
見えたのは白い天井、少し考えて学校の壁の色と同じだと気づいた。
「先生! 目、覚めました?」
「…………あら?」
上体を起こす、額に乗せられていたタオルが布団に落ちる。
横を見ると、そこには学生服姿の少年――小波君がいた。
「びっくりしましたよ、忘れ物を取りに帰ったら、先生が部室で倒れてたから
保健室まで運んだんです」
「……そ、そうなの、ごめんなさい、心配かけたわね」
「いえ」
心配そうな顔の小波君、彼にいらぬ不安をかけるわけにはいかない。
私は笑顔を作って元気に声をかける。
「先生、今日お昼ごはん抜いちゃって、それにちょっと貧血だったみたい
もう大丈夫よ」
「それは…………嘘、ですね」
予想外の言葉に、動揺が顔に出る。それを見逃してはくれなかったようだ。
「先生、去年のこと、覚えてます?」
「え? えぇっと……」
すぐに笑い飛ばして、否定するべきだったのに。それができなかった。
「先生がノックをするって言って怪我をして、俺と亀田君で保健室に運んだじゃないですか
その時、先生の体を担いだんです」
「そ、そういえばそんなこともあったわね」
彼が何を言いたいのか、不意に理解する。
駄目だ、彼から先に言わせてはいけない。
「せ、先生、最近ダイエットしてるのよ、ってやだ。女性の体重のことなんて
気にしちゃだめよ?」
「……先生、今の自分の顔色、鏡で見てください
まるで説得力がないですよ。………無理、しているんですか?」
987名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 01:09:24 ID:y25HduTx
心配そうな顔になる、そこまで思われて教師冥利に尽きるというものだ。
けれど、ここで肯定するわけにはいかない。
「そんなことないわよ、ほら、今までも問題なかったじゃない、それに」
冷たい口調になっているのを自覚して、言葉を吐く。
彼を傷つけることになるだろうが、構わない。
「もうすぐ甲子園出場が決まるのよ? 先生のことより、自分のことを気にしなさい」
「………………」
悲しそうな顔、できれば彼のそんな顔を見たくはない。
けれど、必要なことなのだ。
「さて、もう遅いわ。……あら? 保険の先生はどうしたのかしら?」
「あ、さっきまでいらっしゃったんですけど、俺に鍵を渡して帰っちゃいました
鍵は先生に渡せばいいからって、…………って、そうじゃないですよ!」
彼は相変わらず、怒っていたけど。もう話に付き合うつもりはなかった。
ベッドからでて、靴を履こうとする。
「…………とにかく、今日のことは秘密よ? みんなも今が大事なんだから」
「ようこ先生!」
立ち上がって一歩を踏み出そうとした、その時。
「あ、あれ?」
「危ない!」
景色が歪んだ、まだ体は回復していなかったらしい。
転倒する直前、たくましい腕に抱きかかえられた。
「……ふぅ、大丈夫ですか? 先生」
「え、……ええ」
わずかな汗の匂い、練習が終わってからシャワーを浴びただろうとはいえ
もうずいぶんと暖かくなってきたせいだろうか。
そのままベッドに押し戻される。
「…………とりあえず、先生はここでもう少し休んでいてください
何か飲み物でも買ってきますね、リクエストはありますか?」
「え…………じゃあ、コーヒーをお願い」
「わかりました、……帰らないでくださいね」
そのまま彼は保健室を出て行った。これ以上話を続けたくはなかったけれど、帰るのも寝ざめが悪い。
あきらめて私は天井をぼんやりと見つめた。
988名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 01:10:21 ID:y25HduTx
「ありがとう…………ぷはっ! ふぅ、落ち着いたわ」
「まだ寝ててくださいよ、後でタクシー呼びますから」
「大丈夫なのに…………」
少し心配し過ぎな気もするが、それだけ心配させたということだろう。
………しばらく、穏やかな時間が流れる。
言葉はなくても、もう二人の間に気まずい雰囲気はなかった。
「早いものね、小波君が転校してきて、もう一年半たったのね」
「そうですね」
「最初に野球部員を集めるなんて言ってた時は、まさかここまで来るとは思っていなかったわ」
「ひどいなぁ、でも、ようこ先生が相談に乗ってくれたから、ずいぶん楽になりましたよ?」
穏やかに微笑みあう、と、彼の顔が少し意地が悪いものになった。
「そういえば、この前電話したとき、今度御馳走してくれるって言ってましたよね」
「そ、そうだったわね。ええっと、今度みんなで焼肉屋でも行きましょうか?」
「それはいいですね、でも……」
彼の顔が少し照れたようになる。
「どうせなら、先生と二人でどこかに行きたいな」
「……………………」
その言葉は、きっと聞いてはいけないものだった。
「それはちょっと、えこひいきみたいで駄目でしょう?
ちゃんと野球部のみんなで行きましょう」
「先生……………俺…………」
悲しそうな顔、そんな顔は見たくない、見たくないのに。
「さあ、そろそろ大丈夫よ。小波君も気をつけて帰ってね」
「ようこ先生!」
突然、彼は私の手を握りしめた。火傷しそうなほど熱い手が私の手を強く握る。
「俺が甲子園で優勝して、プロ野球選手になって、一人前になったら
その時は、その時は! ……………俺と付き合ってくれますか!」
真剣な目、こんなに熱い告白をされたのは初めてだった。
決して悪い気はしない、とても嬉しい。けれど、けれど。
「……………………」
「ご、ごめんなさい。その、先生の気持ちも考えないで」
とたんに意気消沈して、彼は申し訳なさそうに手を離した。
989名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 01:11:13 ID:y25HduTx
熱が逃げて、一気に手が冷たくなる。
「………………そうね、あなたが優勝して、プロ野球選手になって、一人前になった後
それでも、もし、私のことを好きだったら、……………その時は」
言ってはいけないはずの言葉を、私は口にしていた。
「本当ですか! 絶対にですよ!」
嬉しそうな顔、でも、これでいいのだろうか。
いいの、だろうか。

その後、彼は甲子園で見事優勝して、ドラフト一位になった
けれど、私は彼との接触をできるだけ避けた。
考えてみれば、つりあうはずもないのだ。彼には輝かしい未来がある。
わざわざ私でなくとも、いい人がいるはずだ。
それに恋というものは時間がたてば冷めていくもの。若い時の一時的な感情なんて、すぐに消えさるはずだ。
……彼も忙しかったのか、話をすることもなく、卒業を迎え。
私は新しい学校へと赴任していった。
新しい学校は苦境の連続だった。教頭ほどではないにしろ、嫌味な先輩もいた。
新しい環境の変化で体調を崩すこともあった。
けれど、野球部を強くするために、頑張るのは辛いことではなかった。
時雄テレビで見る彼の活躍も、力の一つになった。
そして、彼が新人王をとったというニュースを見た、次の日。
冬のとても寒い日だった、仕事を終えて、学校の校門を出ようとしたときに。
「ようこ先生!」
「え?!」
忘れもしない、彼の声。
何故、疑問に思うまでもなく、距離を縮められる。
「いいましたよね、俺が一人前になったら、付き合ってくれるって
新人王を取ったのなら、十分に一人前でしょう?」
頬笑みを浮かべて、照れくさそうに彼が言う。何も言えずに立ちつくす私に、彼は。
「改めて、ようこ先生! 俺と、付き合って下さい!」
いつか聞いた熱い告白、それに自信に満ちた笑み。
「………………ええ!」
冬のとても寒い日、彼の体は、とても温かかった。
990名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 01:12:26 ID:y25HduTx
終わりです、エロなくて本当にスマン。
つーかエロありなら野球部員の性欲処理とか教頭にレイプとか考えたけど。
俺には無理でした。書いてて楽しくないんで。
991名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 02:15:02 ID:lTybBlDE
GJ!エロ無くてもよかった!

そして賑わってきたのが嬉しいね
992名無しさん@ピンキー
GJ!
なんというラブロマンス!