女の子が魔界へ拉致・迷い込む

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1名無しさん@ピンキー
そんなシチュエーションのエロパロ
2名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 19:41:49 ID:xVRK+vDo
それより新体操少女でハアハアしようぜ
3名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 00:44:11 ID:ZvtSp+ij
4名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 22:37:18 ID:TE1p4W6E
ここは、何処だ―。
鬱蒼とした茂みの中、見えるのは極彩色の異様な植物、聞いたことのない鳥と獣の声、溢れる緑の匂いにどこか硫黄のような臭気が混じった奇妙な臭い。
こんな場所は世界中を探したってあるかどうか。そもそも俺は日本にいたわけだから、というか学校にいたしな。
いや、俺は、重要な事を忘れていた! 俺はこんな場所に居るわけがないのだ! スレタイが“女の子が〜”だからな。
失礼失礼。これからは女の子やりますので。でわ着替えてきます。


此処は何処?
確か、式の話が長くて、立っているのが辛くなって、それで……貧血?
貧血なら保健室にいるはずなのに、小生地面に投げ出されていますよ?
植物は癒し効果があると聞いたことがありますが、こんな派手な色で、動く植物は逆に体に悪いのはないでせうか。
5名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 22:38:47 ID:TE1p4W6E
ていうか、此処はすでに現代日本ではないと思うのですが。


1:背景はセット
2:誘拐されて人跡未踏の秘境に
3:異世界に転移
4:世紀末救世主



4は問題外として、正解は5の夢ね。あー、夢なら早く醒めて欲しい。
なぜなら、目の前の植物が、無数の蔦をこちらに向けているから。乙女のカンではピンチですよ? 蔦というか触手ですよ? このままでわ21歳未満お断りな世界になるというか、起きてー。小生起きてー。
6名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 23:36:44 ID:aWrfQK+A
てなわけで、小生謎の植物に捕らえられてしまいました。
先端から透明な汁を出している蔦、いや、触手に手足の自由を奪われております。今は手首や足首にまとわりつく程度ですが、21禁な展開も時間の問題ですよ?具体的には2、3日後までには。
7名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 13:48:47 ID:A6AVNdpC
着替えワロスGJw
私も何か書いてるんですが難しい……。
8名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 21:10:00 ID:l4tzTPcw
良スレになる期待を決めて保守。
9名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 22:07:30 ID:1nncdjoM
誰も書かないのか、悲しいな。
10名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 23:59:39 ID:5PtMr+QP
様子見しているお
11名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 00:45:12 ID:ruOZqTwK
まあ要するにドウラだと
12名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 07:07:55 ID:52dQeHuf
どう転がるかな
13名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 22:31:12 ID:7tOVXbbb
良い方に転がってほしい。
14名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 22:28:29 ID:X3BIBf6Q
神様降臨を期待して。
15名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 20:13:28 ID:5ohiCZfF
紙よりも魔王降臨だな。
16名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 16:31:07 ID:U5Gby2Go
――迷ってしまった。

今日、私は高校時代の友人・彼氏とキャンプに来ていた。
きちんとしたキャンプ場では無く、大自然を楽しもうと言う事で、山を散策してキャンプ地を決めた。
それから、些細な事で彼氏と喧嘩をしてしまい、キャンプ地から飛び出して来てしまったのだ。
何も持たず感情に任せて走ってきたので、方角も、自分の居た場所も分からない。
「何で追いかけて来てくれないのよ、バカ……」
寂しさを紛らわす為に呟いてみたが、益々自分の孤独が引き立つだけだった。
(どうしよう……)
周りを見渡す。
数十年、数百年育ってきたであろう木々に囲まれている。
自分の来た方角を振り返ってもまた、木々が連なっているだけだった。
鳥でさえ居ても良い物だが、全く生物の気配が感じられない。
17名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 08:52:53 ID:oWwYWx6O
続き楽しみにしてます。
1816 ◆kHR7M/h.9. :2006/04/09(日) 16:23:17 ID:fMhpTvpM
元来た道へ戻ろうと何度も試みるが、その度に森の奥へ入ってしまう。
そうこうしている内に、空が紅く染まりだす。
肉体と精神の疲労はピークに達しようとしていた。
何度も泣いたが、泣く元気も尽き果てようとしていた。
「このまま死んじゃうのかな……」
その場に座り込み、木に背を預ける。霞む視界に何かが入った。
「あれは……?」
それを確かめようと、僅かな力を振り絞り立ち上がる。
木々の隙間から仄かな光を漏らしている、あそこは一体?
1916 ◆kHR7M/h.9. :2006/04/09(日) 16:25:42 ID:fMhpTvpM
まったりマイペースなので不定期になりますがドンマイ(・∀・)
20名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 06:48:54 ID:Imo3rRb2
16さんのために保守。
2116 ◆kHR7M/h.9. :2006/04/10(月) 19:45:40 ID:BodZJ1Vz
ふらつく足で光の方に歩いて行くと、微かに温かい臭いが漂ってくる。
どうやら光はあの家の光から漏れていた様で、現代に不釣合いな煙突からは柔らかく煙が立ち上っている。
疑問を抱く前に、あの家に助けを求める気持ちが上回り、ドアをノックした。
「すみません」
返事は無い。
ドアに手を掛けてみると、軋みながら開いた。
「あ……」
戸惑いながらも、家の中へ入る事にする。
ぱっと目に飛び込んできたのは机の上に並べられたおいしそうな料理。
たまらず、手をつけてしまう。
その料理は豪華な見た目通り、食べた事も無い様な美味だった。
一通り食べ終えると、食べてしまった事をここの住人にどう詫びようか考える。
「ここの人、居ないのかな?」
――とりあえず家の中を調べてみよう。
2216 ◆kHR7M/h.9. :2006/04/10(月) 20:16:25 ID:BodZJ1Vz
「すみませーん。誰か……」
扉を開けると上り階段と、廊下があった。
リビングと違い、明かりは点いておらずうっすらと暗い。
しかし、それだけではない違和感の様な物を感じる。
背筋を寒気が這う。
「誰か……居ませんか?」
階段の上を見上げる。
そこには光は届かず、闇がこちらを見下ろしているが、何故か引き込まれる物を感じた。
階段に足を掛ける。
大分木材が古いのか、今にも割れそうな音を出すが何とか持ちこたえそうだ。
一歩一歩ゆっくりと上る。
階段の音が恐怖と焦燥感を掻き立てるが、無意識が階段を上らせている様に足が進む。
23名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 21:05:52 ID:R1xS3jG/
微妙だな
24空気を読まずに6の続き :2006/04/11(火) 09:21:37 ID:piQSN8J+
うむむ。小生の必死の抵抗(力任せに脱出を試みる、命乞い、誉め殺し)も効かない強敵であるとは。植物、貴様が12人目だ。小生の最終兵器、『神に祈る』を使わせたのはっ!
えーと。はんにゃーはんにゃー。
ひゃんっ。
祈りに夢中で気がついたら、細い触手がカラダを弄ってました。
首筋や頬、一部で絶対領域とか言われるスカートとソックスの間なんかの肌が露出した部分を舐めるように這い回っていますよ。くすぐったいような気持ち悪いような妙な感覚。
ふわわわわっ!
器用にもタイを解きにかかりましたよ。このままでわ脱がされるのも時間の問題というか、何故植物が服を脱がそうとするのか―!
ごぶるっ。
ツッコミを防ぐためか太い触手を口に突っ込まれました。
この触手、表面がヌルヌルするし、腐り墜ちた果実の臭いがします。噛みきってやろうにも、大きすぎて顎に力が入らないのと、液体で滑るためうまくいかない。
ええい、ならば舌で押し出してくれるわ!
25名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 09:26:23 ID:piQSN8J+
んちゅ、くちゅ……ぺろぺろ……。
ふふふ。どうやら舌が弱点のようですのう。くびれている部分や先端を舐めるだけで痙攣を起こしておるわ。
少し太さが増したような気がするが、せめてもの抵抗なのでしょう。
しかし、手、いや舌を緩めるわけにはいかないのです。口の触手を舐めている間はカラダの触手の動きが鈍っているけど、舌の動きを止めれば再び活発化するのは必定。
そうすれば、小生の(御想像にお任せします)カップの乳がまろび出るやもしれぬ。そんな展開には持っていかせるわけには。
くちゅ。んむ……あんっ。
さらに舌を激しく動かす。小生のカンでは大分弱っている。ならば全力でトドメを刺してくれる!
ぴちゃ…。んっ、ごぶっ。
少しも経たぬ間に触手はどろりとした液体を吐き出す。毒ではないかとも思ったが、触手に口を塞がれていては吐き出す事はできません。次第に、液体の味がわかってきました。
甘い……。
舌根から脳へ至る恍惚に耐えられず、液体を飲み始めました。
ごくっ。……ごくっ。んっ……。
もっと……もっと、触手を舐めれば液体はでるのだろうか……? 小生は再び舌を動かしました。
後ろから迫ってくるモノには気付かずに……。


これで終了です。
26名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:24:07 ID:2Q/gvRFx
すまん。
正直おもしろく無かった。
必死で笑わそうとしてる様子が寒々しい。
27名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 01:16:10 ID:lG8nJDIs
拉致問題なんてなかったんだよ。

こないだの「北朝鮮非難」の国連決議で明らかだろ?

東南アジア南アジアまで全部含めても、賛成だった国は日本以外にはわずかブータン1カ国しかない・・・。

タイもベトナムもマレーシアも中国もロシアも韓国もシンガポールもラオスも 、
ビルマもインドネシアも、インドもネパールもフィリピンもパキスタンも、とにかくすべてが反対か棄権。

これが現実なんだよ。拉致ヒステリーなんて所詮その程度。
ゴミウヨニートは底辺の馴れ合い掲示板で「特定アジア」 なんて
妄言オナニー吐いてるけど、いい加減、現実を直視した方がいいよ。

ばら撒くカネの資金力もだんだん弱くなり、日本の残酷な行く末が姿を現してきた。

残酷な日本の現実 国連の公式ページ(一番下が各国の表決) 
http://www.un.org/News/Press/docs/2005/gashc3840.doc.htm
↑北朝鮮がカウンターで出した”日本の民族差別非難決議”も同時に載っていますが、
こちらはなんと賛成97/反対4のぶっちぎりの可決・・・・全アジアから険悪な視線が日本に注がれています。
28名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 01:57:25 ID:QuGxPEXj
スレタイ見てサガフロのアセルス編思い出した。

>>27
将軍様が拉致を認めたのに何を言ってるんでしょうね。
29マビマビ:2006/04/12(水) 23:13:40 ID:pkaYNelL
少し書き溜めたものがあるので
ちょっとお邪魔しますよ。

----------------------------
1:
今日も無気力にパソコンのモニターの前に座る。
部屋の明かりはモニター以外には何もなく、
十五歳の少女の部屋らしからぬ様子だ。
指先は自然にキーボードを滑っていく。
乾いた空気を弾くように音が鳴る。

学校にはもう何日も通っていない。いや、通えるような状態では無かった。
あのことが起きたきっかけは些細なことだった。
いけないことは分かっていた。
でも、こんなことになるとは思っていなかった。
何も知らなければ良かった。そしたら、こんな最悪な気分になることもなく
普通とおりの日常を過ごしていたのだろう。

ふいに気配を感じ、壁に立てかけてある鏡が視界に飛び込む。
心拍が上がるのが自分でも分かる。虚ろな瞳はまるで自分ではない。
不気味な妖怪を見るような気持ちになる。
30 ◆KtaGCxrYOI :2006/04/12(水) 23:18:04 ID:pkaYNelL
「元気な舞。幸せそうな舞。」
それがあたしによく投げられていた言葉。
そんな言葉とは真逆の位置にいるような鏡の中の自分。

じっと自分の体を見つめる・・・・・・・・・
今でも見えるよう。あの無数の手が自分の体を這い回る。
顔に胸に腰に足に・・・。
突然激しい嘔吐感に襲われる。


だめだ、だめ、やっぱり死のう・・・!
目の前に繰り広げられる自殺の集いのサイト達。
どれもこれも誰も真剣に死のうなどと思っていないことが伺える
ただの愚痴サイトだ。
いい年したおっさんが、恋したから死にたいとかわけわからない。
もっとちゃんと一緒に死んでくれる所はないのだろうか・・・。
あたしは真剣なのに・・・
さっきも、自殺サイトを回り初めて何もわからない時に
ICQのアドレスを交換した自殺志願者とメッセージを交わしていた。
どんな死に方がいいかって・・・。
バカみたい。
想像するだけでは死ねないのに。
31マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/12(水) 23:22:18 ID:pkaYNelL
今日、色々リンクをたどっていくうちに、変なサイトを見つけた。
要点としては悪魔契約をして確実に自分の命と引き換えに恨みを果たす。
という内容だった。
普段の自分だったらこんなの目に留めることなどありえなかっただろうが、
何かを感じてエンターをクリックしてしまった。
そこにあったサイトの内容は、簡単な説明と管理人のメールアドレスだけだった。
何故か迷いもせずに空メールを管理人宛に送った。

数分後すぐに返信のメールがやってきた。



そこには待ち合わせ場所と日時しか書かれていない。
もし、殺させるようなことがあれば本望だし、他の事をされたとしても
もうどうでも良かった。
ただ、何かを感じ、そのメールに従おうと思ったことだけは確かだった。
32マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/12(水) 23:25:11 ID:pkaYNelL
2:
葉山先輩・・・・・
友達の菜穂が付き合っているのは知っている。
でも、一緒に遊んでいるうちにすごく惹かれてしまった。
かっこいいし、包容力があるっていうか、話しているとどきどきした。
菜穂には内緒で一緒のバイト先に偶然のふりして入ってしまった。

そんな大好きな葉山先輩が今目の前で私を見ている。
やっぱりかっこいい・・・!
バイトの帰り道が一緒の方角で本当にラッキーだった。
学校での話とか色々して帰った。

そんな楽しい日々が続いたある日・・・
一緒の帰り道でちょっと大き目の公園があって、
そこのベンチでちょっと話そうと言われ、素直に従った。

「舞ちゃん・・・菜穂の友達なのは知ってるし、なんかいけないかもしれないけど、
 君のことがすごく気になるんだ・・・すごく可愛いし・・・」

って、言ってくれた。
私はすごく嬉しくて、友達の彼氏で、好きになってはいけない人だと
ずっとずっと思っていたけど嬉しくて・・・

「私も・・・私も葉山先輩のことが気になり・・・
 いえ、好きになってしまったのかもしれません・・・!!」

そう言った私を葉山先輩はすごく嬉しそうな顔をして
抱きしめてくれた。本当に幸せで、もう菜穂のことなんか
どうでも良くなっていたことは確かだった。
33マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/12(水) 23:28:08 ID:pkaYNelL
次の日、葉山先輩からどこかへ行かないかと電話が来た。
丁度、何も無い週末だったし、何かがあっても断ってでも
葉山先輩に会いに行ったとは思うけど。

まだ、知り合いには誰にも秘密にしておきたかったので、
普段は行かない少し外れた郊外の湖へ出かけることになっていた。
天気も良く、ボートに乗ったり、ソフトクリームを食べたり
アヒルにエサをあげたり、何をしてても楽しかった。
暗くなって少し肌寒くなった頃、ちょっとした小屋を見つけて
二人でなんとなく忍び込んでしまった。

そこで、葉山先輩は私を後ろから抱きしめ、
「やっぱりすごく好きだよ・・・。舞ちゃん・・・ずっとこうしていたい。」
辛い、かすれるような声で、私に打ち明ける先輩・・・。
「私もっ・・・」
それしか言えなかったから、振り向いて、葉山先輩に私から
キスをした。
それに応えるように先輩も・・・
34マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/12(水) 23:31:59 ID:pkaYNelL
私の想いが通じたその時、悪夢が始まってしまったのだった。
小屋のドアが開かれ、3人の男達が入ってきた。
男達は皆覆面のようなものをかぶり、顔が分からない状況だった。

「な、なんだよお前ら・・・・っっ」
先輩は私をかばうように男達に立ち向かってくれた。

「お楽しみのところ悪いんだけどさ、俺たちも頼まれちゃったんで、
ほんと、悪いんだけどさ、その女の子譲ってくれない?」
リーダー各っぽい男が、私を指差しながら先輩に言う。


「何を言っているんだ、さ、舞ちゃん行こう!!」
手を引いて小屋を出ようとしたが、男達に行く手を塞がれてしまった。
それだけならまだしも、先輩は二人の大柄な男に捕らえられて、
みるみるうちに、縛り上げられ、猿轡もされてしまう。

「やっ・・・先輩に何をするの?!放してよ!!」

「まあ、あれだよ、彼には用事はないんだけれど、君に用事があってね、
 今のところ邪魔なので、動いたりしゃべったりできないように
 なってもらってるだけで・・・」
35マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 00:30:04 ID:ilSKiBWa
「わ・・・私が言うことを聞くから!先輩を放してあげてください!」

「君がいうことを聞いてくれるのはありがたいんだけど、
 どう考えても内容的には、彼は邪魔してくると思うのね。
 だから、ダメ〜・・・・!!!」

そう言うと、男達は私を取り囲み、掴み掛かった。
本能で逃げようとしたけれど、腕をつかまれたらもう動けなくなってしまった。

「いやっ・・・放して〜っっ・・・!!」

ニヤニヤと笑いながら、私の上着のボタンを引きちぎりキャミソールに手をかける。
さっき先輩を縛った二人は今度は私の背後に回り
動けないように腕や足を掴んでいる。
どこから取り出したのか、ハサミで私の服を切り裂き上半身の前をはだけさせた。

「いやぁっ・・・・いやっ止めて!!お願いっ、助けて!!ひどいっ・・・なんで?!」

「ひどいって、君もけっこうヒドイことしてんじゃないの??」

先輩も必死に私を助けようと、もがいているけれど、柱に固定されてしまって
何もすることができない。
ならば、せめて見ないでほしいと強く思った・・・

叫んでも、男の手は止まらず、ブラだけになった私の胸を両手で強く揉みあげる。

「いやぁ〜・・・いたいっ・・・やめてぇ〜!!お願いっ・・・」
36マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 00:34:42 ID:ilSKiBWa
「煩い娘だねえ。これでも食べてな。」

床に落ちた切り裂かれた服を私の口へ詰めた。
そして、ブラもハサミで切り落とされ、こぼれた胸を先輩に見せ付けるように
もみ上げ、乳首を引っ張ったり様々な形で弄ばれた。
痛くて泣くしか出来ない私を葉山先輩はしっかり見ていたのを覚えている。

スカートにも手が落ち、たくしあげられ、下着の上から男は顔を押し付けてきた。

「ああ、処女の匂いだねえ。いいねえ。役得だな。ごめんね彼しぃ・・・」
言いながら、舌先でクリトリスを舐めてきた。軽く転がすように舐め始め、
次に歯を当てるようにしながら吸い付きを繰り返す。
その間、背後にいた男達は片方ずつの胸を大きな手で撫で回し、
乳首にむしゃぶりつく。

「ぃっ・・ああっっううっっ・・・・・・!!ぁぁっ・・・」
声にならない声で抵抗しても、どうにもならなかった。
気がつくと下着はいつのまにかハサミで切り裂かれ、
背後の男達が足を支えて、こどもがおしっこをするような格好にさせられてしまった。

胸もあそこも男達の唾液でテラテラとロウソク灯りで光っていただろう。
そんな姿を先輩は目を閉じることなく、見せ付けられていた。
37マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 01:18:01 ID:ilSKiBWa
「ああ、いいねえぇ。こんなに乳首もクリちゃんもとがらせちゃって・・・
 犯されてるのにねえ。本当に処女なのかね〜?
 さてさて、ここの具合はどうでしょうね?二人ともちゃんと押さえててね。」

そう言いながら、私のあそこにいきなり指を2本も入れてきた。

「ッハッァァァ!!!ぃぁいっ・・・ぃあぁぁっっ・・・」
ズブズブと出し入れして、中で指を広げたりしながら、もう片方の手で
クリトリスを指先でバイブのように小刻みに揺らした。
そして、背後の男達も乳首を優しく円を描くように触ってくる。

さすがにこれだけされてしまうと、初めは痛かったけど
下半身が勝手に疼き始めてしまったことに気づく。
泣きながら感じないようにもがくけど、どうにも出来なかった。

「っんっっあっはっ・・・・ぁぁあっ・・・」

「あれれ・・・なんかおまんこの中が熱くなって、ぬるぬるしてきたぞ〜・・・
 彼氏〜・・・彼女はヤリマンかなぁ???ふっふはは・・・・」
38マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 01:19:39 ID:ilSKiBWa


今日分はしゅうりおう
39マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 03:41:07 ID:ilSKiBWa
暗くて葉山先輩の顔が見えないのが救いだったかもしれない。
でも、先輩からはしっかり私の全部が見えていたと思う。
ひとしきり指を出し入れした後、男は背後に回り、
私の腰を掴み、一気に中に入ってきた。

「ヒッ・・・・ゥァアアアアッッッ!!!!」
強烈な痛みが私の体全体を貫いた。
本当にまだ未経験で、行為自体のやりかたは色々情報でしっていたけれど、
こんな風に初めてを奪われるなんて夢にも思わなかった。

「おぉ・・・これはこれは、しっかり処女でしたよ。お先に失礼・・・・彼氏さん。
 っ・・・ああっ・・気持ちいい・・・・」


「ンッ!!クッ!!ァッ・・・・ァアッ!!ァアッ!!」

男は後ろから遠慮もなくガンガンと突き上げてくる。
痛すぎで目の前がチカチカ白く飛ぶような気がした。
振動で胸がぶるぶると揺れるのが分かる。
その姿を見て腕を押さえていた男が興奮したのか、
私の髪を掴み、口の中の布をとりさって、
自分のペニスを無理やり口の中に押し込んできた。

「いやぁっっ!!!ムグゥッッ!!!」

男の欲望のままに髪の毛を掴まれ乱暴に顔を上下させられながら、
一方では小屋中に響き渡るほど強く腰を叩きつけられていた。
下半身と上半身がバラバラに犯されて頭が狂いそうだった。
40マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 03:44:09 ID:ilSKiBWa
しばらくその体勢が続いたが、リーダーの男の動きが早くなり、
私の中に熱いものをぶちまけた。
その後すぐ、もう一人の男が口の中に果てる。

苦い青臭い液体が口いっぱいに広がった。

「ゲホッ・・・グッハッ・・・ハァハァ・・・」

「お、俺もいいかな・・・」
「ああ、お好きにしなさいな。なかなか良かったよ。」

などと勝手に男達は話合い、一人押さえていただけの男が
私の両足を抱え上げ、丸出しにした自分の下半身に突き刺した。

「いっいやぁぁ・・・もっ・・・許してっっ・・・あぁぁ!!あっ・・・!!」

そして、合体した部分が見えるようにして、
私の体を上下に動かし、グチャグチャといやらしい音を立てながら
先輩の目の前で行為を始める。

「やぁぁっっ!!いやぁああっっ!
 みっ、みなっ・・・アッアッ・見ないでぇっっアァッアッ・・!」

先輩の視線が結合部分にあるのがなんとなく分かる。
熱い視線が・・・
41マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 03:46:28 ID:ilSKiBWa
その後、先輩の前で男達に何度も何度も犯され、
体中ザーメンがこびりつきながらも、数時間後には開放された。
最後の方はもう意識がうすれ、抵抗することも出来なかったし、
何かを忘れるように、感じていたような気もする。

私は重い体を引きずり泣きながら葉山先輩のロープをほどいて
いった。何も言えなかった。
どうしたって、あんな男達にはかなうはずも無かったし。
ただ、動けない葉山先輩を早く解放してあげたかっただけだった。

先輩は、自由になるとロープがきつく食い込んでいた手首を
うつむきながら、こすっている。
何かを話さなきゃいけない気持ちになる。

「・・・あの・・・・・えっ・・?!」

声を発した私にゆっくりと先輩は視線を向ける。
その視線には、恐れと、蔑み、怒りがまじっていたのだった。
そして、突然立ち上がり、私の肩を蹴った。
42マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 14:58:09 ID:ilSKiBWa
「いあっ・・・いたぁい〜・・・せ、先輩・・・」

何が起こったのか分からなかった。
蹴られて仰向けに転がった私に、先輩が近づいてくる。

「・・・・・・か・・・感じたのか・・・・」
「え・・・?」
「あんな奴らに感じたのかよ!!!」

血走った目を見開いて、先輩は叫んだ。
いつものの優しかった面影などまるでない、別人のように私をなじり始める。

「なっ・・・何をいうの・・・せんぱ・・・」
「うるさいぃぃ〜・・・・!!俺が助けられないからって
 あんな奴らの方が良かったのかよ!!!こうやって腰動かしてたよな!!」

そう言うと、私の腰を掴み、上下にガクガクと揺らした。

「そ、そんなっ・・・・ひど・・・・っきゃぁ!!」

男達の体液で濡れた乳房を先輩は両手で絞り上げてきた。

「やぁっ・・・いたっ痛いよぉぉぉっっ」
「こうされるのが好きなんだろ?!この淫乱め!!」
43マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 15:04:32 ID:ilSKiBWa
何を思ったのか、先輩は自分のズボンのファスナーを開き、
太くそそり立った自分自身を取り出した。

「いやっ!!先輩!!ウソでしょ?!」
私は、さっきの男達に襲われた以上に目の前が真っ暗になっていくような気がした。
体全体が恐怖以上の何かに支配され、震え始める。

「お前なんかこうしてやる!!!」

「いああっっ!!!っあぁっ・・・アッアッ!!やぁっ・・!!」

太く立ち上がるそれを、私のまだ濡れているあそこに
強引に挿入した。
そして、乱暴に私の足を大きく広げ、腰を激しく打ち付けてきた。

「ぁ・・・ハァハァ・・・な・・・なほ・・・なほぉ・・・やっぱ俺にはお前だけだぁ・・・・」

「ンッンッ・・・アァッアッ・・・いやぁっ・・・!先輩っ・・・アッそんなっ・・・・ハッ・・」

貪るように何度も何度も出し入れされる。
子宮に突き刺さるような勢いで先輩は私を攻め立てる。
いくら、事前に男達に蹂躙されたとはいえ、まだまだ痛かった。
爪をつき立て乳房を揉みしだき、
体位を変えて、私を四つん這いにさせ、バックからまた突き上げられた。
そして先輩は、一度震え、私の中にたくさん吐き出したのだった・・・。

ぐったりした私に何も言わず、先輩は小屋を出て行った・・・。
44マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 15:07:55 ID:ilSKiBWa
私は・・・先輩に裏切られた。
先輩とはいつか結ばれたいと思ったけど、
こんなのじゃない。こんなのただの暴力だ・・・

あれ以来学校にもバイトにも行っていない。
携帯も電源を切りっぱなしだし、
昼間の来客時にも出たりはしない。
親は、元々私の行動には無関心だし、その点は助かった。


後からあの時のことを冷静に考えたら、男達は確かに
「誰かに頼まれた」と言っていた。
多分、菜穂だろうと思う。
気づかないふりをして、菜穂は気づいていたのだろう。
私達の関係を・・・・・・。私の気持ちを・・・

これはその報いだし、しかたがないことだったのかもしれない。
でも、先輩の豹変には本当に死にそうなほど衝撃を受けた。


豹変ぶりもそうだけど、そんな人を友達を裏切ってまで
好きになっていた自分があまりにも許せない・・・。

全てが汚れてしまったような気がした。
この地球上で自分は息をしていてはいけないような気がした。
消えてしまいたい・・・・・・・・
心からそう思った。
45マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 15:17:50 ID:ilSKiBWa
3:
久々に人に会う。
今日は例の人との約束の日だ。
意味はないけど、丹念にシャワーを浴びて、
黒いワンピースに着替える。

場所は、新宿西口のデパートの裏手で大小のビルが犇くあたりだった。
アルタ前や、歌舞伎町などには友達と行ったことはあったけど。
この辺にははじめて来る。色んな雑居ビルがあり迷いそうだ。
簡易地図を自分で書いてそれを頼りに、あるビルの前にたどり着いた。

大黒ビル7階・・・・
最上階にある事務所だ。
すごく古くて、白かったであろう壁が、黒に近いグレーに染まっている。
40年くらいたっていそうな感じがした。

それでも、玄関ホールにはエレベーターが一応着いてあり、
階段を歩かなくても済んだ。
ただ、呼び出しボタンを押した時、3階にいたエレベーターは
なかなか1階まで降りてこなかった。

エレベーターが開くと、直接何かの部屋の中だった。
赤と黒のチェックの絨毯が敷き詰められ、大きな会社の社長部屋のような内装。
ちょっと躊躇したけれど、豪華なイスから細身の男が立ち上がったので、
そちらに歩いていく。
46マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 15:22:11 ID:ilSKiBWa
「やあ、HPを見てメールをくれた方ですね?」

「あっ、はい・・・えと・・・」

男は、細身で30代くらい。多分。少し釣り目だけど、
しゃべると人当たりが悪く無さそう。男っていうか、
なんとなく中性的な感じだけど、骨格はしっかりしてる感じだ。
私が口ごもっていると、ゼスチャーで手前のソファーに座るように促してきた。
一応、応接セットなのかもしれない。

いったいこれから何が始まるのか・・・



「では、初めいくつか質問させていただきますね。」
「はい。」

にっこりと微笑みつつ、カルテのようなものを取り出して何か書き始める。
まるで、医者に診察されているようだった。
名前や年齢その他、プロフィール的なことを聞かれた。


「最後の質問ですが、ここはどういう場所かちゃんと認識されてますか?」
「はい・・・。一応、命と引き換えに、誰かを呪い殺すんですよね?」


「そうですね。正しくは悪魔と契約して、命を捧げるわけですが・・・
 後悔はしませんか?悪魔と契約を結んでからでは後戻りは出来ませんよ?」

一瞬、男の目が楽しそうに光った。
この男は人間なのだろうか・・・それともただの狂人なのだろうか。
それとも・・・
47名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 17:01:51 ID:SMBPkvpD
続きワクワク
48マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 17:06:48 ID:ilSKiBWa
「後悔はしません。元々、死にたかったんです。
 それに怨みも晴らしてくれるなんてオマケのようなものですね。
 本当に、悪魔と契約なんて出来るのならば、自殺しっぱいってことは
 ないですもんね?」

「はい。失敗はありません・・・・・・・・・。
 分かりました、では契約内容について・・・・」

「あの、その前に、聞きたいことがあるんですけど・・・・」
私はこの男について何も知らない。本当に悪魔がいるのかさえも、
契約以前にわからない。そして何より、お金がかかるとなったら
絶望的なのだ。
男は、話の腰を折られても大して動じず、私の質問を受け入れるような顔をした。

「あの、あなたはいったいどういう・・・・んー・・・悪魔とはどいう関係で、
 そして、どういう目的でHPであんな募集をしてて、
 そして、この契約にはお金がかかるのでしょうか?」

一気に質問した私の瞳を逃げることなく見つめながら男は少しはにかんだ。

「これは失礼。確かに誰とも知らぬ者に生死を預けるわけにはいきませんね。
 僕は、名前は浅田克徳ね。勿論人間をやっています。
 悪魔とは、僕の召喚魔法で知り合いました。何故そんな魔法を使ったのか、
 理由はお客様と一緒です。すごく殺したい人間がいた。って、わけです。
49マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 17:09:44 ID:ilSKiBWa
 必死でなんとか魔道書を漁り、やっとヨーロッパの古い文献に出会いました。
 しかし、そんなに美味い話があるわけもなく、実質失敗してしまいました。
 そう、悪魔は呼び出せたのですが、願いを叶えるには僕の命だけではなく、
 他の同じ望みを持つ人間を100人集めろという・・・

 そのような訳で、僕自身は悪魔とは半契約のまま、このように貴女のような方を
 お迎えしている次第です。
 そして、お客様、舞さんがその100人目なのですよ。
 あ、勿論お金はいっさいかかりません。」


長い話だったが、すごく惹き込まれる内容だった。
嘘でもいいから、試してみたいと本当に思った。

「そうだったの・・・。私、是非100人目にさせて下さい!お願いします。」
「では、宜しくお願い致します。
 さて、まずはどなたを呪い殺したいのですか?」

考える必要も無かった。
こんなに無気力になったのも全て先輩のせいだった。
そして、こんな思いをする子が他にもできないためにも
先輩を殺すしかないと思っていた。
50マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 17:13:58 ID:ilSKiBWa
>>47さん
ありがとうw
51マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 17:24:27 ID:ilSKiBWa
「葉山和人・・・をお願いします・・・」
「了解です・・・」

浅田と名乗った男はさっきのカルテとは違う
黄ばんだ古い紙によく分からない文字で何かを書き込んだ。

「よし、契約書が出来ました。左手人差し指で血判をいただけますか?」
「血判??」
「人差し指をこの針で傷つけ、用紙に指紋を付けるのです。」
「あ、はい・・・」

針は痛かった。でも、数日前に刻んだ痛みよりはずっとマシだった。
傷から血が綺麗な球を描くようにあふれ、その指を紙の上に押し付ける。
これから、この紙でどのように悪魔が呼ばれるのか・・・
と、思っていた時・・・・

血判された所が白く変色され、
そこからまるで燃えるように灰になり粉々に空中へ舞い散った。

「来ましたよ・・・・悪魔が・・・・・・」

丁度、紙が置かれていたあたりにボッと青白い光が現れ、
それが見る見るうちに人型を作り始める。
あっけにとられていた私にその炎の人型が話しかけてきた。
52マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 18:03:27 ID:ilSKiBWa
「お前か・・・俺を呼んだ人間は・・・・」
「あっ・・・はい・・・そ、そうです・・・。」
始めてみる、空想の世界のものだと思っていた悪魔が目の前で話しかける。
すごく怖かったが、死ねる為には逃げずに返事をするしかない。

「ふむ・・・・分かった・・・・だが、お前の望みをかなえてしまうと、
 あの男の望みも叶ってしまうのだよ・・・。
 悪魔の名を告げ交わした約束は絶対だからな。
 しかし、そうなると、また契約者を定期的に探すことが難しくなる・・・」
「お、お前・・・・僕との約束を果たすのが惜しくなったのか??」
「そうだ・・・・が、お前の望みを叶えなくても、新しい契約者が増えるわけではないな・・・・。」
「そうだろう・・・!!さっさと、その女の子の望みを叶えてあげてくれ!!!」

焦る浅田と、ごねる悪魔を見て
何がどうなったのか、分からなかったけれど、
どうやら、悪魔は新しい契約者が継続的に来て欲しいのだそうだ・・・
そんなことは私の知ったことではない。そう思った。

「ああ、よし、・・・そこなる女・・・・・」
「あっ・・・私??」
「うむ、お前だ。お前の望みは叶えてやるが、この男の後を継げ!!」
53マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 18:11:58 ID:ilSKiBWa
「えっ・・・てことは・・・私も100人集めるまで死ねないってこと・・・?」
「そういうことになるな・・・・。」
「嫌よ!!約束が違うじゃない・・・あ・・・浅田さん・・・何とかしてっ!!」
「何とかといわれても・・・僕は・・・」
「さあ、女・・・契約しろ・・・早く!!」
「嫌!!やだやだ!!!」

私は、悪魔を追いやろうと、無我夢中で手を突き出した。
だが、その手は何も捕らえることはなく、悪魔の青白い体の中に吸い込まれる・・・
吸い込まれた手は消えて見え、どんどん悪魔の中に引きずり込まれてしまった。

「ゃあああ!!!!何なのぉ〜っっ・・・うっ・・・」
「ぬう!!馬鹿な!!お前・・・魔界・・・に・・・・・・・・・」

悪魔の声が遠ざかる。浅田の事務所が歪む。
どこかに落ちていく感覚・・・・・
私、どうなっちゃってるの・・・・・・・・・・・・・??
どんどん、何も見えなく聞こえなくなる・・・・・・・・
意識がな・・くな・・る・・・・・・・・
54マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 19:02:46 ID:ilSKiBWa
4:
冷たい・・・・寒い・・・・・・・
そんな感覚で私は意識を取り戻した。
場所は一瞬どこだか分からなかったが自宅のマンションの屋上だった。
何故、こんな所へ・・・・・???

確か、浅田という男の事務所にいたはずで・・・・・
そう、悪魔がやってきて、それで・・・・・・・
私・・・・・
確か悪魔に飲み込まれた・・・?

でも、家にいるなんて・・・夢??
私は夢を見てて夢遊病のように屋上まで来てしまったの?

でも、でも、悪魔に飲み込まれたあの、生々しい感覚・・・
夢なんかじゃない・・・・
じゃあ、何故こんな所へ来てしまったの?

立ち上がり、屋上の柵から下を見下ろす。
17階建てのこのへんでは大きなマンション、住宅地と小さい商店が並んだ
比較的人通りの多い町並み・・・・な、はずだった。
55マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 19:20:48 ID:ilSKiBWa
ところが、視界に飛び込んできた景色には人一人見当たらない。
車さえも見えなかった。
音すらも風鳴りしか聞こえない。

本能に何かが語りかける。
ここは、いつもの私の場所ではない。
同じ物質があるだけで、何か別の場所なのだと・・・

だからといって、確かめずにはいられなくなり、
自分の部屋へと急いだ。
そこに行けば、私の部屋に行けば、ネットも繋がってるし、
あのアホな自殺志願者達とメッセージも出来るはず!!!

焦る心を抑えて、自宅のドアの前まで急いで来た。
ドアノブを回すと鍵が閉まっていなかった。
自分の家なのに、人の家に忍び込むような気持ちで
足音を立てずに各部屋を覗きながら、自分の部屋まで向かった。
母親はどの部屋にもいなかった・・・。

そして、自分の部屋のPCを立ち上げ、
いつもの下らない日常を早く感じたかった。
たが、PCは立ち上がらず、代わりに鏡の中で蠢くものがあった。
56マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 19:43:46 ID:ilSKiBWa
「いやっ・・・何??」

浅田の事務所で見た悪魔がもっと醜悪で気持ち悪い小悪魔になったような
状態のものが鏡から、私を見ていた。

「グフュフュ・・・グルルル・・・・お前・・・ケイヤク無しでぇ・・・こっちにぃぃぃい・・・来たぁぁ・・・」
「え・・・契約・・・・??」
「ビュフゥゥ・・・・こっちにはぁぁぁ・・・ケイヤクがぁぁ・・・大事ぃぃ・・・・」

涎が口からあふれ出て、しゃべるたびにその涎が上下する。
見ているのもおぞましい形状のモノが楽しそうに話しかける・・・

「・・・おまえぇぇぇ・・・ケイヤク無い〜・・・・グフゥ・・・・
 だからぁぁ、魔界のおきてぇぇ破ってるぅぅぅ・・・・」
「ま、魔界の掟??そんなの・・・魔界って・・・ここ、私の家じゃない・・・」

そういえば、あの悪魔に飲み込まれる時、
遠くで微かに悪魔が魔界がどうのこうの言っていたっけ・・・

「だからぁ・・・・・おまええぇぇ・・・発見されるとぉぉ・・・
 お前がぁ一番嫌な方法でぇぇぇ・・・グヒュヒュヒュ・・・」

「何なのよぉぉ・・・私だって何がなんだか分かんないよぉ!!」
頭が混乱して涙が出る。
そんな私など無視をするかのように
醜悪な悪魔が舌なめずりをしながら続ける。
57マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 19:58:46 ID:ilSKiBWa
「ビュシュルルル・・・いぃ・・一番んんん・・
 嫌な方法でぇぇ・・・罰をぉぉおお・・受けるぅぅぅ・・・」
「は??罰・・・・??何で・・・何を言ってるの???
 わ、私そんなこと言われても・・・」
「ウググフフフゥゥゥ・・・おまえのぉぉ意思など関係なぁぁあい・・・・
 俺がぁぁ一番んん最初にぃぃぃ・・・お前ぇぇ見つけたぁぁあ・・・・・・
 ご褒美ぃぃぃウヒヒヒヒ・・・ご褒美ぃぃぃ・・・・」

「えっ・・・やだっ・・・・こ、来ないでぇぇ!!!」

醜悪な悪魔は鏡から出てこようとしている。
とにかく、ここにいては危険な気がしたので、
慌ててドアを開けようと走ったけれど、先に悪魔から伸びた触手のようなもので
ドアノブを塞がれてしまった。
仕方が無いので、部屋を横切りベランダへと逃げた。
窓は開き、非常階段へ続くほうへ逃げようと試みる。
後ろからはあの悪魔がゆっくりと追って来るのが見えた。

蚤のようにベランダの手すりと壁を飛び移りながらやって来る。
非常階段のドアは鍵がかかっているのかびくともしなかった。

背後には、もうあの涎を垂らした醜悪な悪魔がやってきている・・・

「だっ・・・誰かっっ!!!助けて!!!!」
58マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 20:05:30 ID:ilSKiBWa
叫んだ瞬間に、足首を何かに掴まれた。
無我夢中に空いているほうの足でその掴んだ何かを蹴るが、
ひるむどころか、両足首を捉えられてしまう。

「ひっっ・・・きゃぁあぁ!!!いやっ!!」
「グウゥフフフゥゥ・・・・・・・」

足元を見ると、悪魔の腕が2倍くらい伸びていて、私の足首を両手で掴んでいた。
何も出来ないまま、掴まれるまま逆さづりにされてしまった。

「きゃぁぁあああああ!!!」

今は、悪魔が掴んでいる足だけが私を支えている。
ベランダの外へ宙吊り状態になってしまった。
ワンピースを着ていたので、胸のあたりまで服がめくれ上がり、
慌てて布を押さえ戻す。

「グヒャヒャヒャァァァ・・・ごぉぉぉ褒美ぃぃぃはぁぁ・・・
 発見した者がぁぁ・・・獲物をぉぉ殺さなぁい程度にぃぃ・・・・・・・
 恐怖をぉぉ与えることぉぉおおお・・・・俺たちはぁぁ・・・
 恐怖がぁぁ悲しみがぁぁ・・・悔しさぁぁだぁ大好き・・・」

大きな口を愉快そうに開け、悪魔は言うと、
掴んでいた、足首をゆっくり左右に開き始める。
59マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 20:08:59 ID:ilSKiBWa
「ウグフゥゥゥ・・・・!おぉ女はぁぁ・・・これがぁぁ一番んんイイぃぃ・・・」
「ひっ・・・いやっ!!嫌だぁ!!止めてっっ!!いっ・・・痛いっっ・・・」

両足が、ほぼ水平に開かれてしまう。
足の付け根の関節がもうギシギシいっている気がするほど限界まで・・・。
このまま開かれたら、裂けてしまいそうだった。
下着が股間に食い込んでその痛さも辛い。

「ヒヒヒッ・・・久々のぉぉ獲物ぉぉおお・・・
 ゆぅっくりいいいいいい・・・楽しむぅぅ・・・」
「いやぁ・・・いやぁぁ・・・助けてぇ・・・うぅっ・・・痛い・・・」

悪魔の背中から、太いノズルのようなものが出現して、
ワンピースを押さえていた両腕をむりやり掴み、
全身が逆土の字状態にされてしまった。

もう、何も押さえる物が無いワンピーズの布は自然と垂れ下がり、
腕の付け根にたまる。

「グフフフ・・・ジュルジュルル・・・・」

突然、足首を掴んでいた指の先が3股程度に別れ、
私の足を伝って足の付け根へと向かって降りてくる。
その触手のようなものには、小さな吸盤がついており、
各地に張り付くように伸びてきた。
60マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 20:16:46 ID:ilSKiBWa
「いやいや・・・なんでっ・・・こんなことに・・・・きっ・・・気持ち悪い・・・」

触手が足全体に絡みつき、私の下着の中にまで入ってくる。
すると、腕を支えていた触手が動き、私の上半身を折り曲げ、
自分自身で、股間が良く見えるようにさせられてしまった。

モゴモゴと下着の中で蠢く・・・
それにつられて、下着が横にズレ、大事な秘所部分が見えてしまう。
触手が絡み合い、最終的に3本の禍々しい形が形成された・・・
それは、忘れようと思っても忘れられない、男根の形・・・
それぞれに小さい吸盤が付いた男根・・・

「いやぁいやいやぁ!!!それだけはいやぁぁあ!!!やめて!!やめて!!」
あの日の記憶がフラッシュバックしてしまう。
腕を捕らえた触手も変形を始め、細い糸状になり、腕を這い上がってくる。

「グフュフュウゥゥウウウ・・・・そろそろぉぉぉ・・・・キヒヒ・・・」

もう、私の足と腕では蜘蛛の巣に絡め取られたような状態になってしまった。
腕から伸びる細い触手は、私の乳房を外側から徐々にくびり出しながら
絡まってくる。
すごく飛び出した形の胸に変形されてゆく。
目の前で私の体がどんどん卑猥な形を取らされることに激しく恐怖した。

「いやっいやぁ・・・今すぐ止めて!!!」

そんな私の言葉など何も効かない。見る見るうちに糸状の触手の先端が
乳首に巻きつき、引っ張りあげながら、乳首の先端をこすり始める。
61マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/13(木) 20:18:59 ID:ilSKiBWa
また、深夜〜・・・
面白いのかな・・・個人的に世界観は気に入ってるんだけど、
まいっか、オナぬー小説で。
62名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 23:49:27 ID:zvcvBYll
>>61
GJ!
続きキボンヌ。
63マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 00:09:05 ID:6O2zWQtG
>>62タンありがと〜色々やる気出た〜ww

「うっっ。。いやっ・・・あっ・・・あぁっ・・・・」
上下左右にぐいぐいとひっぱられつつも、そんなに痛くなく、
先端から与えられる快感が胸を満たす。
すごくイヤラシイ構図に見える。

しばらく停止していた股間の触手が動きだし、
クリとあそこと、お尻の穴の上を行ったり来たりし始めた。
それは、何かぬるぬるする液体を少しずつ分泌していて、
触られた所がすごく熱くなった。

「やっ・・・はぁあ・・・・やめっ・・・やめてっ・・・・やぁ・・・・アッ・・」
自分でも気づかないうちに息が上がり、
小さな炎が弄られている部分に着火したように
快感を感じてしまう。
そんな自分が情けなくて、涙があふれた。

クチュクチュクチュ・・・ピチャピチャピチャ・・・・
あの日男達に舐められて立てられた音がまた私の股間で立てられる。
男根にある吸盤が、クリトリスに張り付き、左右に振動する。
乳首にも同じリズムで刺激が送られる。

「あはっぁぁ・・・いやっ・・・・ハッァア・・・アンッ・・・ヤァッ・・・」
昔友達とオモシロ半分で見たAV女優と同じような吐息が
自分の口から漏れる。
64マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 00:20:29 ID:6O2zWQtG
敏感なあそこにはいつ触手が入ってもおかしくないようなスリルと、
アヌスを弄られる始めての感覚に、何か甘い疼きを感じてしまう。

ふと、人の気配を感じた。
自由な頭部だけを動かして周りを見渡す。
すると、今まで無人だったはずのマンションに住人が帰り、
ベランダから身を乗り出して、
恥ずかしい格好で陵辱されている舞を見物していた。

「いやぁぁぁぁ!!!!どうなってるの!!見ないで!!皆見ないでぇ〜!!」

悪魔は住人にサービスするかのように、大きく開脚された舞を
各部屋のベランダへ順々に近づける。

「いやあね・・・あの子、羽井さんちの舞ちゃんよ・・・」
「うおおお・・・・!!こんな女の子のおまんこ初めて見たぜ〜・・・」
「やばいよ・・・舞ちゃんすごい濡れてる・・・もっとあそこを見せろよ!!」
「もう感じちゃってるのかな・・・恥ずかしくないのかしら・・・」
「あぁっ!!舞ちゃんのおっぱい〜!!舐めさせろ〜!!」
「早いところ犯せよ!!」
「おぉぉ俺にも入れさせろ!!!」


見知った顔も見え、口々に舞を嘲笑する声が聞こえた。
いつも紳士的に挨拶していたおじさんも、私を見て自分の物を手でしごいている。
隣のおばさんも笑ってる。
幼馴染の吉澤君まで私を卑猥な言葉で汚してくる・・・
65マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 00:41:17 ID:6O2zWQtG
「いやぁぁぁ・・・・っっ!!違うのぉぉっ・・・いやいやぁぁ・・・!!!」

悪魔は満足したように目を細め、大量の涎を流した。
そして、悪魔の股間から巨大な何かが伸びてくる・・・。
今まで私のあそこをなで上げていたものとは比較にならないくらい大きい
悪魔の外見と見合った汚らしい巨根だった!!
多分、子供の腕ぐらいの太さで、ぐんぐん私の方までやってきた。

「ヒッ!!いやっ!!!そんなの入らないよっ!!!いやぁ!!」
私の悲痛な叫びも空しく、その悪魔の男根は他の触手を跳ね除け、
私のあそこに勢い良く当たって来た。

「う!!ぐぅ!!!やぁっ!!止めて!!こっ・・・壊れちゃう!!!」
すぐには中に入れないくらいの大きさで、無理やり回転しながら
私のあそこに入ってこようとする。

「いけ〜!!入れろ!!つっこめ!!うははは!!」
住人の視線が私の今にも壊れそうなあそこに一点に絞られ、ヤジを飛ばす。

グニュッとした感覚の後、一気に巨大な悪魔が私の中に入ってきた。

「ふっぐあぁぁっっっ!!!いっ・・・!!いたいっ!いたいぃぃ!!
 ああっっあああっっ!!」
66マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 00:43:04 ID:6O2zWQtG
そこからは焼けるような痛みが、無遠慮に出し入れされるペニスが
動くたびに巻き起こる・・・
まるで内壁をえぐる様な暴力的な性交・・・

「うははは!!愛液とびちってるよぉぉ!!!」
「やばくない?ありえないよねえ。あんなの入れちゃってぇ・・・まだ十五歳でしょぉ?」
「うわ、顔見て!すごいよ白目向いてる・・・きもいーー」
「あは〜wwすげーーー中で動いてるの分かるよ〜なんかお腹動いてるし・・・」
「たまんないなぁ〜おっぱいがあんなに早く動いてる〜・・・ハァハァ・・・」

「うぐぅぅっ・・・ああぁぁっっ!!やぁあぁっっ!!くぅっっ!!んんっっ・・・」
私の口からは静止の言葉を出したくても悲鳴しか出ない。
お腹の中で何かがすごい勢いで暴れまくっている感覚に耐えることしか出来なかった。
不意に、乳首に巻きついていた触手がはずれ、
クリトリスへ伸び、突起したそれに巻きついた。

「んああああ!!!!うあぁあっ・・・!!」
敏感になったそこへピンポイントに刺激が送られ、
私の体の中を雷が貫くような衝撃が走る。目の前がチカチカする。
ズリュズリュと音を立てる巨根のストロークに合わせて、クリも引っ張られる。

「あ・・はっ・・・ああぁっ!!ああぁんっっ・・・やっ・・・ああっっ!!うっ・・あっ・・」
「グウフュフュフュ・・・・・」
67マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 00:46:57 ID:6O2zWQtG
ゾワゾワと快感が、あそことクリから上がってくる。
もう逆らえなくなりそうな感じ。
だらしなく、あの悪魔のように私の顔には涙と涎が撒き散らされて、
高速に巨大なペニスが私を突き上げるたびに
大量の愛液がばたつく足をつたい、空中に撒かれているのが分かる。

多分、悪魔が痛みを抑える何かを出しているのかな・・・
もう、どうなってもいい・・・すごく気持ちいい・・・・
そんな気持ちでいたら、突然思わぬ場所から激痛がやってきた。
------------------------

今日はストックに追いついてしまいました。
また明日がんばります。宜しくお願いします。
68名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 01:14:46 ID:y1obofna
>>67
今来たけどすごく引き込まれた
お気に入りに登録しときます
69マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 01:32:38 ID:6O2zWQtG
>>68タン嬉しいっす!ありがとう。がんばるJ!

ところで、1に書いてあるエロパロ主体だったことに今更気づいた・・・
・・・orz・・・オリジナルでスマソ
70マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 03:00:00 ID:6O2zWQtG
なんか書けたからちょっとアップ。

--------------
「いぎゃっ・・・!!いっ・・・たっ・・・ああっっアアアッッ!!・・イゥッッ!!」

足に絡み付いていた触手がアヌスに突き刺さっていた。
そんな所に異物をいれるなんて・・・ありえなかった。
あそこに入った巨大な男根と中で擦れるようにしながら
腸内に突き進む。

両方の触手に突き上げられ、私の体はマリオネットのように
ガクガクと動かされる。
そして、悪魔の舌が私の口の中に入り、私の舌を絡め取る。
もう、体の中全てが悪魔のモノで犯されていた・・・。

「うおぉぉ・・・すごい。こんなの初めて見たよ。もう我慢できない・・・俺・・・」
「やだ、お尻の穴まで入れちゃってるわあの子ぉ・・・。」
「人間じゃねえな。もうおもちゃだ。あんなにガクガク挿入されて生きてるなんて。」
「すごい、気持ち良さそうねぇ〜・・・淫乱だわぁ〜・・・」
「ぎゃはは、動物並だよな。俺ならもう耐えられないわ・・・」

屈辱的な住人の言葉が、私の脳に直接伝わってくる。
涙を流しても、もうどうにも出来ない・・・。
ただ、あそこを出入りする悪魔を受け入れ、クリトリスを刺激され、アヌスを貫かれる。
本当にただそれだけの存在になる・・・。
71マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 03:08:40 ID:6O2zWQtG
こんなにぼんやりしてるのに、快感だけが色濃く私を攻め立てる。
急速に悪魔のペニス達がうごきを早める。それにともなり、私の快感も増し、
何かがやってきそうな気がする。

グジュグジュグジュ・・・・・激しく鳴る淫音・・・
ああ、私・・・いっちゃうんだ・・・・・
こんな、醜悪な姿の悪魔に犯されて・・・しかも、顔見知りの人たちの前で・・・
初めていっちゃうんだ・・・・・・・・・・


そう思った瞬間に、ふいに体が落下する。

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
それと同時に悪魔の異様な叫びが聞こえる。

落ちながら見えた景色は、悪魔の男根が全て切断され、
マンションの住人が一瞬で消えた光景だった。
でも、まだ私の中には悪魔から切断された男根が
深々と突き刺さっていた。

・・・・何が・・・何が起こったの・・・・・?
72マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 03:10:12 ID:6O2zWQtG
5:
「あっ・・・・うっ・・・・ん・・・はぁ・・・・もっ・・もっとぉぉ・・・・・・」
私の口からこぼれた言葉・・・
イヤラシイ恥ずかしい言葉・・・・。

視界に広がる景色は、先ほどの場所とは打って変わって、
見たことも無いようなジャングルの中・・・
あきらかに日本じゃない。

そんなことはまったく気にならないくらいの快感が私の下半身を覆っている。
手は自由に動くので、あそこに触れてみる。
何かがおかしい・・・
視線を投げるとそこには、切断されたあの悪魔の一部が
まだ、私と繋がって、今もなお激しく動いていた・・・・・・
その部分だけで・・・!!!

「ヒィッ!!!いやぁぁ!!!そんな!!!」

慌てて、その禍々しい一物を自分で抜き取り、遠くへ放り投げた。
それでも直、その物体はしばらく動いていた。
73マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 03:13:27 ID:6O2zWQtG
その後私は、悪魔に翻弄された自分が本当に信じられなくて
ショックで、ただうずくまっていた。
もう、何が起こったのか、そして自分がどうなるのか、不安で不安で
どうしようもなかったのに、膝を抱えてぼぅっとしていた。
ただ、実際に私はああされることが嫌じゃなかったという事実は消えない。
やっぱり完全に穢れきった娘になってしまったのだ。

悪魔との激しい行為のせいで私の服はもうボロボロになり、
片方の乳房は丸出しで上半身だけに布が申し訳程度
ぶら下がっているような状況だった。
それも、もうどうでもいい・・・・・・・


そういえば、私はどうやら魔界に許可無く進入してしまったようだ。
しかもまだ生きた人間としてだ。
死ぬのが目的だったのに、何でこんなことに・・・
実は、頭がおかしくなっちゃったのかな?本当は家の中で寝てるのかな・・・
淫乱で穢れた私だからこんなイヤラシイ夢を見てるんだ・・・
きっとそう・・・・
でも、とりあえず体を清めたい・・・
どこか、どこか水はないかな・・・・・

ふらつく足には無数の内出血が見え、悪魔の吸盤の跡だと分かる。
寒くもないのに、自分自身の両腕で自分を抱きながら、
水のある場所を求め、木々の間を彷徨い歩いた。

ずいぶん歩いた先に、キラリと光る何かが見える。
きっと湖か何かかもしれない。
少し歩調を速め近づいた。
そこは、湧き水があふれる泉だった。
74マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 13:17:25 ID:6O2zWQtG
「へぇ・・・魔界にもこんな綺麗な所があるんだぁ・・・やっぱり夢かなぁ・・・」
私は自嘲気味に微笑みながら、泉の水へと足を進めた。

冷たい・・・。
その冷たさが、今までの穢れを取り去ってくれるものだと思い、
一気に全身を水に浸す。
何もかも忘れて、この水に溶けてしまいたい。
そしたら、綺麗になれるかな・・・

水面に浮かぶように力を抜くと、木々の木漏れ日が見える。
本当に綺麗で眩しかった。

「うふふ・・・天国にきちゃったのかな・・・」

ぴちゃん・・・・・

どこかで、水滴が落ちる音・・・
ぴちゃん・・・・・
「・・・・かったんだ・・・」

「・・・えっ?」

ぴちゃん・・・・
「・・・あいつが全部悪かったんだ・・・・!!!」
75マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 13:18:37 ID:6O2zWQtG
静かな泉に響き渡る不穏な声・・・
その声には聞き覚えがあった。
そう・・・・葉山和人・・・・・

「いやぁぁ!!!」

「なぁ・・・菜穂・・・聞いてくれよ・・・あいつに誘われたんだよぉ・・・」

耳を塞いでも、聞こえてくる。
葉山先輩の声・・・
いやっ・・・何で・・・どうして・・・・聞こえるの・・・・・・

「そうだよ・・・愛してるのは菜穂だけだよ・・・・あいつなんてぜんぜん・・・」
やだっ・・・やだ!先輩!!!
「あいつなんかどうでもいいんだよ・・・・な、菜穂・・・愛してるよ・・・」

幻影か・・・葉山先輩が私に近づき、キスをした。
何故か、体が動かない・・・いや勝手に葉山先輩に抱きついてしまう。
優しい優しいキス・・・そして、もっと優しく胸を揉んでくる。

嫌!!!嫌!!!こんな・・・・

「菜穂・・・気持ちが良いかい??もっとしてあげるよ・・・」
先輩は、私の股間に顔をうずめ、長く舌を出し、そっと舐め上げる・・・
始めは下の唇を形どおりに舐めていく。そして、蕾の上を何度も往復する。
ぷっくり膨らんできたクリトリスに唇を押し当て、優しく揺らす・・・
愛情の篭った快感・・・
ジワリと下半身を疼かせる・・・・・・
76マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 13:21:39 ID:6O2zWQtG
いやぁぁぁあああ!!!!!
そう、これは・・・・これは・・・私にじゃない・・・・菜穂への愛撫なんだ・・・!!
もう止めて!!もう、止めて!!!

「ああ、可愛いよ・・・感じているんだね・・・菜穂・・・」
そう言うと、指先でクリを転がしたまま、
舌先はあそこの入り口へそうっと進入させて、丹念に優しく嘗め回した。

あっ・・・感じちゃう・・・・・嫌・・・・!!
私の時は、ただ欲望の証を、傷つけられたここへ挿入しただけだったのに・・・

「菜穂・・・君が全て欲しい・・・」
嫌!!嫌!!!いやぁぁ!!!!!
唇を乳首に移し、やんわりと吸い上げ、指をあそこにゆっくり挿入させて
内壁の感じる場所を探すように這わせた。

ああぁっ・・・すごく・・・いいよぉ・・・・嫌・・・こんなの嫌・・・
奥の感じる場所を探り当て、何度も行き来し、たまに指を弾くように動かしたり。
とっても優しい愛撫は、私にとって、激しい傷になる。

「じゃあ、行くよ・・・菜穂・・・」
極上の笑みを刻んだ残酷な葉山先輩は
菜穂の・・・私のあそこへそっと自分のペニスを侵入させる。
じっくりと、味わうように私を抱きしめながら、体を進める先輩に
私は切り刻まれる・・・
77マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 13:23:34 ID:6O2zWQtG
ああっ・・・動いてる・・・先輩が優しく動いてる・・・
私の中を感じ取るように・・・・
ああっ・・・ああっ・・・・なんて・・・気持ちいいの・・・・・・
こんなに優しいエッチ・・・初めてだよ・・・・・・・・・・・・・!!!!!

先輩は私の手に手を重ね、動きをだんだん早くしていった。
その動きと共に、私も一緒に上りつめていく・・・。

「うっ!!!」
先輩が果てると共に、私も目の前が真っ白になる。
初めて、初めていった瞬間だった・・・。
まだ、あの悪魔にいかされていた方が幸せだったかもしれない。
先輩は中には出さずに、私のお腹の上で果てていた・・・・・。
あの時には、完全に中に出していたのに・・・・・・

「愛してるよ・・・・菜穂・・・・・・・・・・」

ブツン・・・・・・・!!
私の中で何かが切れる音がした・・・・・・
許せない・・・・許せない、許せない、許せない、許せない!!!

もう、何もかもどうでも良くなっていたけれど、こいつだけは許せない!!
殺したい!!苦しめたい!!
私の味わった苦しみを・・・コイツにも!!!
78マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 13:29:43 ID:6O2zWQtG
長編になっちゃうやも・・・
79マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 15:29:25 ID:6O2zWQtG
ゴポゴポゴポ・・・・・・・
先輩の幻影は消えて泉の底から泡の音が聞こえる。

ザバァッ・・・!!!

「ひっ・・・・!!」

底から現れたのは、見覚えのある悪魔。そう、浅井の事務所で会った青い悪魔だ。
なんとなく安心感を与えてくれた。
こんな悪魔に安心感を覚えるほど私の精神は追い込まれていたのだ。

「みつけたぞぉ・・・・女よ。大変なことをしてくれたな。
 あの邪鬼っ子は俺が消滅させておいた・・・」

「え・・・あのマンションの鬼のこと?」

「そうだ。勝手に俺の契約者に近づきおって・・・制裁をな。
 ところで、お前は契約を俺と正式に結べば、魔界進入の沙汰はない。
 それに、あの浅井という男も、待ちぼうけを食らっているぞ・・・
 さあ、どうする?女よ・・・」

私は・・・・・・・
私は恐ろしいことを思った・・・・
そう、復讐への道を・・・
この契約を使って、先輩を苦しめ抜いた後殺してあげる・・・と・・・・・・
80マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 15:30:21 ID:6O2zWQtG
「ねえ、悪魔さん・・・契約って、別に人間の命の数が多ければいいんでしょ?」

「むぅ・・・まあそういうことになるかな・・・・」

「だったらさ、私・・・いっぱい殺したい人がいるの・・・・ねえ・・・それでもいいんでしょ?」

そう言って、悪魔にもたれかかる。
やっぱり、この青い悪魔も魔界では実体化しているようで、
しっかりとした筋肉を感じた。
私の手は悪魔の下半身へと向かう。

「おい・・・何をする・・・・女・・・」
「いいこと・・・・!」

悪魔だって気持ち良いことはあのマンションの悪魔で証明済だ。
この願い叶えてもらわなければ困る・・・
私は夢中に悪魔の男根をまさぐった。

すごく・・・大きい・・・マンションの鬼よりも大きなそれは
醜悪な感じはしなかった。
まだ、慣れていない手つきで自分の口元へそれを導く。
先端にキスをし、徐々に回りにも唇を這わせる
そして裏側を舌でチロチロと舐めあげる。

「・・・・うぅ・・・いいぞ・・・女・・・・・」
「・・・どこがいいの?悪魔さん・・・・・・」
上目遣いでねだる様に悪魔を見上げる。
完全に変わった私。もう何も怖くない。欲望のまま進めばいい・・・
81マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 15:32:38 ID:6O2zWQtG
悪魔を咥えた私の頭を大きい手がそっと上下させる。
「んっ・・・ピチュ・・・ペロペロ・・・チュパッ・・・」
イヤラシイ音が私の口元でする。
吸い上げてみたり、先端の割れ目の部分に舌先でイタズラしたり・・・・・
そんなことをしているうちに、悪魔のそこはビクビク動き始め、
ドクンと一瞬太くなると私の口の中に大量に精液を吐き出した。
まるで、500mlのペットボトルをいきなり逆さにして飲んだかのような勢い・・・
人間の体液とはちょっと違って、甘い水のような感じだった。
自然に飲み込めた。

今度は悪魔が私の腰を抱き上げ、自分の顔に近づける。
そして長い舌であそこ全体を愛撫する。
大きな舌にはザラザラした突起があり、それがとても甘美な刺激になる。

「あっ・・・あぁぁ・・・いい・・・・・っ・・・ハァ・・んっ・・・
 悪魔さん・・・来ていいよ・・・!!」

その言葉を合図に、悪魔は私の腰を自分ののそれに突き刺していく。
悪魔に抱きつくようにして、第一波の刺激をこらえようとした。
だが、やっぱりなかなか私の中に悪魔のそれはすんなり入らず、
グイッ・・・っと私の腰を掴み、力強く押し込んだ。
82マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 15:39:22 ID:6O2zWQtG
「くっぅ・・・!!あああっっっ!!!痛いっ・・・」
それでも、自らを傷つけるように私は自分から腰を振る。
それに合わせて悪魔も下から突き上げる。
すごい衝撃波が私の奥の壁にぶち当たってくる。
ズンズンズンと力強い突き上げ・・・。

「アアッ!!アアッ!!アアァァァッ!!!」
壊れたような私の歓喜の声がこだまする。
激しいピストン運動に私の体全体が振動し、何もかもがまっさらになっていく。
悪魔は単調な動きから、私の腰を上下させる動きに変える。
下に波打つ静かな泉をかき回すように私の足が着水するたびに
バシャバシャと激しく飛沫を上げる。

早く、もっと、強く、激しくして!!
そして、あの甘ったるい先輩の行為を忘れさせてよ!!

「うあぁんっっ!!!すごいっ!!!」
「ウオオォォ・・・・!!!」

ドクン!!!
大量の液体が私の中に流れ込む・・・
その衝撃と共に私も果ててしまった・・・・・

しばらく、合体したまま、私達は泉に浸かっていた。

「ああ、悪魔さん・・・お願い・・・私の復讐の手伝いを・・・してほしいの・・・・・」
「・・・・・了解した・・・・これがこの契約の印ということにしておこう・・・肉体の契約だ・・・」
83マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 15:42:52 ID:6O2zWQtG
第一部終了です・・・。

第二部は復讐の為に舞が悪魔と組み、
魔界や現実世界で人間達を貶める話になります。
一人でスレ消費してるww
84名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 16:04:56 ID:nN1YTWBw
GJとしか言いようが無い。
だから、思う存分突っ走ってくれ!!!!!1!!
85マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 16:48:18 ID:6O2zWQtG
>>84タンありがとう!!!
マジでがんばるじょ!!突っ走る〜!!
嬉しい〜〜!!こうやってリアルタイムに声かけてもらえるって
嬉しいもんだね。

しかし、誤字を後で見つけて辛い・・・w
その上、タイトルも考えてなかった。
舞の愉快な魔界探検記か?ww
86名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 17:07:05 ID:pLrg8+NZ
うおおー!おもすれー!
舞タンの復讐劇にワクテカ
作者さん頑張って〜
87名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 17:41:54 ID:jL3eLsRh
wktkwktk
88マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 18:26:24 ID:6O2zWQtG
>>86
>>87
ありがとうぅ〜!おなぬー小説だったから、どうなるか心配だった。
マジ心強い!!
今、書き溜め中なので、これからも宜しくおねがいです。
再度書き込みはちょこっと先走りをもうすぐうpったら
また深夜になる予定です。
89マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 19:26:08 ID:6O2zWQtG
第2部
1:
「やっ・・・いやっ!!」
少女の手首には冷たい手錠がされていて、そこに繋がるのは排水用のパイプ。
制服の美しい少女が公園の汚らしい男子用トイレに何故か繋がれている。

「さ・・・触らないで下さいっ!!おっ・・・お願いしますっ・・・!!!」
まだ幼さの残るあどけない顔が恐怖に強ばっている。
似合った短めのボブの髪を跳ねさせながら
何度も首をふり、僅かに抵抗する。

「へっへっへ・・・・・まあ、悪いようにはしないからさあ、楽しもうよ〜・・・
 俺だって本当はこんなことしたくないんだよぉ・・・・ウヒヒ・・・」

便器に座らされ、手錠で頭上のパイプに拘束され、
今、覆面男の両足で、彼女の両足もむりやり開脚させられてしまった。

「ぃやぁ〜っっ!!帰してくださいぃぃ・・・」
気の弱そうな女の子は小さな声で悲鳴をあげる。
その小さな声と同じくらいの未発達の小さな膨らみを
男は遠慮なく両手で揉みあげる。

「ああぁぁ・・・たまにはこんな小さいおっぱいもいいもんだなぁ・・・・」
「うっ!!痛いですぅ〜・・・嫌ッ!!うぅぅ・・・ぐすっ・・・・!!」
制服のブラウス越しにも小さい胸が痛々しいくらい
変形させられているのが分かる。
90マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 19:27:05 ID:6O2zWQtG
「いや、たまんねぇぇ・・・・・!!早速一発抜かせてもらうぜ!!」
そう言うや否や、男は彼女のブラウスを引きちぎり、
ブラを押し上げ、自分の手で赤く染めた小さな胸に
引きずり出した男根をこすり付ける。

「やっ・・!!いやぁっ!!怖いぃぃ!!!
 やぁっっ・・・そんなこと止めてくださぁい!!」
「ほれほれぇ・・・ココか?感じちゃうのはぁぁ・・・ハァハァハァ・・・・」

小さなピンク色の突起に、ヌルヌルと先走った男の亀頭が
なすりつけられる。あまりの気色悪さに少女は目を硬く閉じ、大粒の涙をこぼす。

「なぁに、目つぶってるんだよっ・・・!」
「いやっ!!きゃぁっ!!・・・むぐっ・・・・ふうぅ!!」

少女の鼻を摘み、開いた口へ自分の欲望の猛りを突っ込む。
今まで、誰ともキスもしたこともないような、可憐で穢れない唇に
男の肉棒が咥えさせられてしまった。もうこれ以上開かないくらいに
少女の口が大きく開かされてしまう。

「うぅぅ・・・ああぁぁいいぜぇ・・・歯を立てたらぶっ殺すからな!!
 ああぁ・・・舌を使えよ!!」
「うぶっ・・・ガフゥゥ・・・んうぐぅ・・・・・・!!」

呼吸が苦しいのか、大き目の目をさらに見開き白黒させ
少女はくぐもった悲鳴をあげる。
そんな彼女の髪を強引に掴み自分の欲望のまま、腰を突き動かす。
91マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 19:56:50 ID:6O2zWQtG
「っ・・・ああ!!イク!!イク!!!」
喉の奥まで男は自分の肉棒を挿入し、射精した。

「・・・!!ゲホッゲホッ!!オエッ・・・!!」
震える少女は男の精液を吐き出した。
それは、小さな胸をヌラヌラと汚していく・・・

「うへへ・・・こないだの女の子以来、ずっと溜め込んでたからなぁ・・・
 いっぱい出た出たぁぁ〜今日は兄貴もいねぇし、いっぱい可愛がってやるぜ!」

「ぅっ・・・ぃやぁ〜!もう許してくださぁい!
 お願いします!お金ならあげますからぁ!」

「そういうわけには、いかねえな!
 こんな俺好みの可愛い子なかなかいねえもん。」

恐怖に震える少女の下着の上から敏感な部分に無造作に手を伸ばす。

「ぅぅ・・・いやぁ・・・そんな所・・・触っちゃ・・・・」
スルリと下着を足から抜き、少女の口の中に入れる。

「ふぐぅぅ!!ううぅ!!!」
「痛くて騒がれたらめんどくせえからな!」
そう言って、男は少女の誰の目にもまだ見せたことの無い秘所に集中する。
そこには、小さく震える無毛の恥丘が待っていた。
92マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/14(金) 20:03:10 ID:6O2zWQtG
「うひゃぁぁ!!天然のパイパンかよぉ〜すげえぜ!!」
嫌がる足を押さえつけ、そっと左右から指で秘所を押し開く・・・
中は見事なまでのピンク色で、小さな口が閉じていた。
もしかしたら、指一本入れるのも大変かもしれない。
クリトリスもまだ未発達で、存在を確認できないほどだった。

そこへ、舌を伸ばし、柔らかいひだの内側を舐め上げる。
大きく少女は震えて、体を左右によじる。
しかし、男の力に叶うわけも無く、がっちりと腰を押さえなおされるだけだった。
その、惨めな半裸踊りは逆に男を高ぶらせる。

小さくとがった乳首をひねり潰すように摘みあげつつ、
男の舌は、秘所の入り口から奥へと進入をする。

「うっうぅんんんっ!!うぅぁぁ!!うぁぅ!!」
イヤイヤをする少女の涙が男にもふりかかる。
舌を尖らせ、存在の無いクリトリスを呼び起こさせようと、男は乱雑に
蕾の部分を嘗め回す。柔らかい皮がめくれ、小粒の美しい頂点が見えた。
そこを吸い上げ、入り口へは無骨な指を中に沈めた。

「!!!!!」
声にならない悲鳴をあげる少女。自分でもそんなに触ったことのない場所へ
知らない恐ろしい男に触られる恐怖は想像できないほどだろう。
93名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 20:53:04 ID:omW2E6MV
これはメフィスト惨歌並にレベルの高い作品ですね。
94名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 22:56:27 ID:39WfWqNv
GJ!
>>69でエロパロでないことを気にしているようだが、オリジナルでも別にいいんジャマイカ。

続きキボンヌ(;´Д`)ハァハァ
95名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 01:03:00 ID:EF9fMfEg
これはヤヴァイ!
いいかんじに舞がこわれてますね
96マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 02:30:12 ID:eM7wdkfi
>>93
>>94
>>95
激しく感謝!!ところで、メフィスト惨歌知らない無知でごめん。
レベルなんか高くないっす。
良かった!このジャンルはエロパロしか重視していないのかと
色んなスレ見ちゃったよw
しかし、マジ嬉しいっす!!!さんきうぅぅ!!
97マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 02:31:28 ID:eM7wdkfi
「ああ、もう次来たぜ来たぜ!!ビンビンだぁ!!」
涙に濡れた少女の顔の前にいきり立ちすぎた肉棒を見せ付けると、
躊躇もなしに、男の唾液で濡れた秘所にあてがう。

少女は本能で激しい危機を察知するが、もう遅く、
大きく弓なりに背をそらせることしかできなかった。

「フッうぅぐぅううううううぁぁ!!!」
男は、指でもきつい秘所に無理やり挿入した。
そして、半分失神しかけた少女の腰をとらえ、激しくストロークする。

「うお!こいつはキツイ!!!けど、気持ちいぃぃいいい〜〜〜!!」
少女はビクビクと痙攣のように震えつつ、無言で男の繰り出す腰に打たれた。
処女の証の出血が見えるが、男は気にすることなく大きくグラインドしては
激しく打ち付ける。
微乳を両手で掴み、掴んだ胸を上下させて、自分に打ちつけ始める。

その時、男は寒い風を感じた。

「ぅおっ・・・???」
目の前を見ると、今まで挿入されていた部分がない。
いや、正しくは、少女にはまだ挿入されている。

「うぎゃぁぁぁおおおお!!!いてぇぇぇ!!いてぇぇよぉぉ!!」
98マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 02:53:29 ID:eM7wdkfi
男の局部から、血飛沫が舞う。
衝撃が去り、安堵から気を失っている少女の顔へ数滴飛び散った。

「・・・・・ふふ・・・お似合いだよね・・・・・・。」
痛みを押さえ込もうと股間に手を当てていた男は声の方向を見る。
すると、巨大な青い物体がトイレの個室の外に立っていた。

「うっ・・・ぐっっ・・・うわっ・・・なんだこれ・・・・・・」
視線を上に向けると、怪しく美しい少女が、青い悪魔の肩に座って
自分を見下ろしていた。

「おっ・・・・・・おまえ・・・・・・・・・・・!!!」
「お久しぶり・・・・覚えていてくれたのね・・・・・」
クスリと可愛く舞が微笑んだ。

「相変わらず・・・こんなことをしているのね・・・。もっと早く駆けつければよかった。」
「うっ・・・お前が・・・お前がやったのか!!この俺の・・・このっ・・・ってぇよぉ!!!」

微笑んでいた舞の瞳が真剣な色を帯びる。
「痛いでしょうね・・・でも、この子も私も体にも心にももっと痛い傷を負ったのよ!」
「っ・・ぐぅ・・・・・・わ・・・悪かったよぉぉ・・・・だから・・・助けて!!!どうにか俺を元に!!」

悪魔が右手を上げ、男の頭を鷲づかみにする。
「ひぃぃぃ!!なんだ!なんなんだ!!!助けて!!助けてくれ!!!」
「・・・助けてあげてもいいわよ・・・ただ、あんたのリーダーの場所を言いなさい。
 今何処にいるの??」

掴まれた頭に少し力が加わる・・・。
「うがぁ!!いてえ!!!言う!言うから!!許してぇぇ〜・・!!」
「早く!!」
「あぁぁ・・・赤羽のぉぉ・・・雀荘っ・・・美香っていう雀荘だよぉぉ!!」
「本当ね?」
「嘘なんか言えるかよぉ〜・・・いてぇよぉ〜!!!」

「ジャスバルス・・・」
「ああ・・・」

悪魔の手が一瞬青白い炎に染まる。
ピキッ!!っという音と共に男の頭部が消滅した。

「あんたと同じセリフをどれだけの女の子が言っていたんでしょうね・・・」
そう言って、トイレにつながれたままの少女の身を清め、
悪魔と共に暗闇へ消えた。
99マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 03:55:44 ID:eM7wdkfi
2:
本日午後、11時半ごろ・・・東京都北区赤羽駅付近の公園で変死体が見つかりました・・・。
遺体の性別は男性で、30代とのことです。
ただ遺体の損傷が激しい為、警察でも今のところ、性別しか判別出来ていない模様です。

石黒さん、どうですかねえ、確かつい昨日も似たような事件がありましたよね。
   そうですねえ。いわゆる、猟奇的殺人ですよね。目撃情報などもないんですか?
今のところ情報はないみたいですね。
   いやぁ・・・怖いですね。都内にはまだ犯人が潜伏している可能性が高いですね。
本当、視聴者の皆様も各自気をつけて暗がりなど通らぬようご注意下さい。

さて、次のニュー・・・


・・・プツン・・・
「怖いなぁ・・・。家の近くじゃん・・・」

LuLuLuLuLu・・・・
「あ、携帯・・・携帯っとぉ・・・・・!!!なんで・・・コイツから・・・」
「もしもし?何であれほど、もう連絡するなって!!」
(おぉ・・・繋がった・・・・な・・菜穂だよね??)
「そうよ!だから何??切るわよ!!」
(ちっ!ちょっと待ってくれえ!!俺の話を聞いてくれ!!)
「なぁに?早くしてよ。」
(あ、兄貴達が・・・兄貴達が・・・しんじまったんだよ!!)
「ふぅん・・・それで?」
(兄貴達と仕事したのは・・・あんたに頼まれた一件以来やってねえし、
 兄貴ら、あの一件で初めて会ったんだよ。)
「だから?」
(だからぁ・・・あんたに何か関係してねえかと思ってぇ・・・)
「はぁ?!何言ってるの?馬鹿じゃない?知らないわよそんなこと!」
(あの、ニュース見たか??異様な感じで殺されたってやつ・・・)
「・・・見たわよ・・・それが・・・?」
100マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 04:42:18 ID:eM7wdkfi
(あの事件の被害者兄貴達だと思うんだ・・・。
 だって、現場が行くって言ってた場所だったし。
 それ以来音沙汰ないし・・・テレビで言ってた服装とかも一致してるし・・・)
「・・・・・」
(なあ、次は俺の番かなぁ??どうしよう・・・こええよぉ・・・)
「・・・・・・・なっ、何言ってるの?!間違いかもしれないじゃない!
 間違いじゃなかったとしても、私は知らないわよ!!」
(ちょ!おい!ま・・・)

ブチッ・・・

「いやぁね・・・出来の悪い・・・あ・・兄を持つと・・・」
微かに震える指先で携帯の電源を切る。

でも、あいつの言っていることがもし、本当なら・・・・・
足は付かないようにしたはずだし、兄といえど、もう戸籍上は繋がってない。
大丈夫。大丈夫・・・・。



翌日、菜穂は学校には行きたくなかったけれども、
テストもあったし、葉山に甘えてこの大きな不安を消し去りたかった。

「おはよう」
「おっはよー!」
生徒達が互い互いに挨拶をする。

「おはよう・・・・・菜穂・・・」
「おは・・・・・・・・・・!!ま・・・舞・・・」
「久しぶり、元気だった?」
「あ、あはは、勿論元気よぉ、舞こそ体調でも悪かったの?!
 ずっと休んでて・・・し、心配したんだからぁ〜」
「ええ、ちょっとね・・・色々あったのよ。」
にっこり笑った舞の顔は壮絶に美しく、以前の舞とは違った。
以前の舞はどちらかというと、可愛い顔立ちだったと菜穂は思った。
その表情は菜穂の背筋に寒気が走るほどだった。
101マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 04:45:25 ID:eM7wdkfi
おお、100行った。
すげー眠い。この先ダレないようにしたいな。
102名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 13:58:20 ID:bEnQLDLp
悪魔と契約した舞が妖艶(?)な感じになってる妄想がありありと…ヤバイ、先が気になる(゚д゚;)

wktkwktk
103名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 18:22:51 ID:9XpiPQzQ
おもすれー!一気に読めて満腹だ
次も期待
104マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 21:25:58 ID:eM7wdkfi
>>102
>>103
うを!ありがとう!!
すげー嬉しいよ〜!!感激だ〜・・・ヤバすぎる。
次はもうちっと待って下され。今日投下できるかな・・・?
105名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 22:17:56 ID:4lra/0I8
ドラマがあって面白い
ヤルだけの話じゃないからな
無理しない範囲で続けてよ
106マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 22:37:55 ID:eM7wdkfi
あ・・・あの子、、なんで今更学校に???
まさか・・・いや偶然よね・・・ただ立ち直っただけでしょ。
きっとそう・・・だって、あんなことされて、私が首謀者だって分かっていたら
あんなふうに笑えないもの・・・・普通・・・

菜穂は脳裏に描かれる、舞の自分への憎悪が
思い込みであろうと努力して、否定するしかなかった。
そうでないと、自分が壊れてしまいそうなほどの不安に襲われるような気がした。



放課後の空き教室、誰も生徒はいないはずだった。
なぜなら、もうすぐ取り壊される予定の校舎の中だったからだ。
そこからかすかに吐息が聞こえる・・・。

「ハァハァ・・・・・・・こ、こんな所に呼び出して・・・いけない子だ・・・」
机に座る足の間に悩ましく動く影。
大きく反り返ったソレに、細い指がからまり
ゆっくりと皮をずらしながら上下させ、
もう片方の手で二つの塊をやんわりと転がすように撫でまわす。
大きく口を開け、いやらしく舌を突き出し、先端をくすぐるように
チロチロと舐めたり舌全体を使いアイスを舐めるような動作をしたり・・・
107名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 22:40:56 ID:bEnQLDLp
ところでちょっと疑問が沸いたんですが

>怪しく美しい少女が、青い悪魔の肩に座って

これは『舞は悪魔と契約を結んだから、人間世界でも吸い込まれずに悪魔に触れられるようになった』ってことかな?
で、ジャスバルスってのは悪魔のことかな?
質問ばっかりでスマソorz
108マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 22:41:26 ID:eM7wdkfi
>>105
さんきぅ!ああ、嬉しいことを言ってくださる。
自分が書くとどうしてもエロのみにできなくて
だからSSが書けないんだw
お気遣いありがとん。まったり続けるっす!
109マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 22:46:14 ID:eM7wdkfi
>>107
そうそう。契約者はある意味、悪魔と一心同体的になってて
って思ってはいたの。
ごめんね。詳しい状況説明してなくてw
後から書こうかなとも思ったんだけど、てか、書くけどね。
悪魔と舞とのからみのシーンを後に用意するので、詳しくはそんとき!
質問も嬉しいっす!ちゃんと読んでくれてるってことだもんね^^
サンキゥ!
110マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 22:47:31 ID:eM7wdkfi
「っううっ・・・!!!あぁ・・・気持ちいい・・・フェラ上手くなったね・・・菜穂・・・」
「・・・ぅふ・・・あなたのおかげかも・・・・・・」
「じゃあ、今度は俺が・・・」

彼女を机にうつ伏せにさせ、胸から上は支えがない状態にした。
そして、ブラウスのボタンをはずし、ブラを下げ、飛び出した両方の胸を
片手で収めるように揉む。
手のひらの中で両の乳首が回転して、甘い刺激が送られる。

「・・・あんっ・・・・あっ・・・」
背後に覆いかぶさるようにしながら、
スカートをたくし上げ下着を太ももまで下ろす。
中指をそっと秘所にもぐらせ、親指で前の蕾をほぐし始める。
やんわりやんわりと攻め上げる。

「あっ・・・ああぁん・・・・はぁ・・・・んんっ・・・」
中からジワッっと愛液があふれると、葉山はそれを舐め、
そのまま、後ろの穴まで舌を伸ばす。

「あっ・・・・!!いやっ・・・恥ずかしいっっ・・・」
「・・・はは、可愛いよ菜穂。恥ずかしがらないで、とても美味しい・・・。」
お尻の穴を舐められるのが本当に恥ずかしいかのように
小さめなお尻をモジモジと振る。
指の入ったそこがその動きでパクパクと動き、葉山を誘っているようだった。
111マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 22:48:22 ID:eM7wdkfi
「あぁ・・・じゃあ入れるよ・・・」
「・・・うん・・・・」
濡れた下の唇を開き、自分自身を挿入していく

「あっ!!あぁっんっ・・・!!」
彼女の腕を掴み、机に手を立てさせて、背中から胸を揉みながら
リズム良く、腰をグラインドさせる。

「あっあっあっ!!!」

腰の動きと同期した甘い喘ぎ声が教室内に響く。
片足を抱え、挿入箇所が良く見えるように体位を変えて
今度は速度を速めてゆく・・・

「ふっ・・・あぁぁあっっっ!!ぃいよぉぉ・・・アアアッ!!」
「あぁぁ・・・俺もすごくいい・・・・・!」


ガラッ・・・・・!!!
二人がもっとも欲望に身を任せていたその時、
開くはずの無い教室のドアが開いた。

「・・・・・きゃぁあ!!!ぃっ・・・いやーーー!!!」
けたたましい悲鳴で二人がドアに視線を向ける。
112マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 22:49:36 ID:eM7wdkfi
「・・・・・・・・・・・・?!・・・な・・・菜穂??な・・・?」
そう、教室のドアの所には硬直して顔を青くした菜穂が立っていた。
今にも崩れ落ちそうなほど震えながらこちらを指差す。

「なんで・・・なんで・・・・アンタ達・・・・・・・・・」

葉山はずっと菜穂とSEXしていた。
そう思っていた。
しかし、今繋がっている少女の顔はまぎれもなく、あの時汚した少女、舞の顔だった。

「うっ!!何故だ!!なんだ!これ!!何でお前と!!」
「・・・・クックッ・・・なぁに?先輩・・・舞のこと好きって言ってくれたじゃなぁい。」
「・・・っちがう!!コレは・・・これは何かの間違いだっ!!!」
「っ・・・ひっ・・・ひどっ・・・・」
菜穂はヘナヘナとその場に座り込む。
葉山が腰を引こうとした時、舞は起き上がり
葉山をそのまま押し、背後にあった椅子に合体したまま座らせる。
「よっ・・・よせ!!ま・・・舞・・・よせ!!!」
113マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 22:50:23 ID:eM7wdkfi
「なぁに〜?・・・おかしなせんぱぁい・・・こんなに硬くてぇ、
ふとぉくなってるのに、今終わらせるなんて・・・ねえ?」
そう言うと、舞は自ら怪しく腰を動かし、はだけた胸を葉山の顔に押し付ける。
「っ・・・!!あぁっ!!!・・・やめっ・・・ぅぅうっ・・・はぁ・・・」
葉山の頭を抱きしめながら、腰を激しく上下させる。
それとともに、クチャクチュ・・・と妖しい音がなり響く。

「・・・っあっ・・・あぁぁっ・・・いいぃ!先輩っ・・・」
舞の鼓動が高鳴る。

ガタン!!と音を立て、菜穂は泣きながら走り去ってゆく。

「っ!!なっ菜穂!!こ、これはっ!!ちっ・・・ちがっ・・・ぁあっ!!」
一段とキツク舞が締め付けると葉山は情けない声を上げながら
あっけなく舞の中へと果ててしまった。

舞は、白濁した液体を滴らせながら、葉山の上から降りる。
そして、内腿に伝うそれを指ですくいあげ、
舐めた。

「うふっ・・・気持ちよかったでしょ?せ・ん・ぱ・い!
 私も、殺したいほど愛してるからね!
 じゃ、また今度ね・・・・・」

そう言うと、下着をスルリと足から脱ぎ、葉山の頭にかぶせ、
ゆっくり、菜穂が出て行ったドアから去っていった。

呆然とした葉山は一人、暗くなるまで教室に残っていた。
114マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/15(土) 22:51:42 ID:eM7wdkfi
本日、投下終了〜。
115名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 23:16:06 ID:tEJDi+hY
小悪魔と化した舞タン(;´Д`)ハァハァ

>>114
乙であります。マイペースでガンガレ。
116名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 23:22:30 ID:bEnQLDLp
ちょwwニアピンで投下来てたwww
質問へのレスdクス&投下GJです!

それにしても…やるだけやって元気に即撤収とはまさに悪魔w
こんな舞が気に入った俺は相当な現実逃避人だろうか…orz
117マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 00:43:47 ID:wDg9gv6i
>>115
>>116
二人ともレスさんくす!!毎度投下するたびに、
色々不安なのでレスいただけると嬉しい。
舞を気に入ってくれてありがとうww大丈夫、書いてる本人も逃避しまくりw
118マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 02:27:45 ID:wDg9gv6i
不定期投下。


3:
「あんな程度で・・・良かったのか・・・舞よ・・・」
手の平に青白い炎がユラユラと揺れ、私に話しかける。

「・・・・・・いいんだ。今はあれで。・・・・・だって、まだまだ終わらせないもん・・・こんなんじゃ・・・」
何故か、涙が止まらなかった。
悔しいわけでも、悲しいわけでもないはずなのに、
家に帰って以来涙が止まらない。

「そうか・・・まあ、深くは触れないでおこう・・・お前の望むままに・・・」
「・・・・ん・・・・ありがとう・・・」


あいつらを早くこの手で殺してしまいたいのは確かだったが、
何も知らず簡単に死んでしまわれては、私の気持ちがおさまらない。
もっともっと苦しめたい。

だからこそ、今手のひらにいる悪魔ジャスバルスと特殊契約したのだし・・・。


私が初め浅田に言われるまま、しようとしていた普通の契約では、
1つの魂につき、一つの願いしか叶わないものだった。
契約にも色々あり、最高の契約が悪魔の名前を交わす契約なのだと、
ジャスバルスが教えてくれた。
悪魔にも契約者にもリスクの高い契約・・・。

その契約を交わした者たちは互いに魂が半融合される。
だから、普通の契約では触ることの出来ない悪魔も人間界でも実態として
感じることが出来る。
119マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 02:29:16 ID:wDg9gv6i
魔界では、魔王が授けた名前がもっともその魂を拘束する術を持っていて
名を呼ぶとその命令には従わなくてはいけない。
だから悪魔が、契約者に名前を告げることなどほとんど無いと言う。

しかし、何を思ったのかジャスバルスは私に名を告げ、
最高の契約を説明と共に与えてくれた。

ただ、この最高の契約を結ぶと契約終了後その魂はただ死ぬだけではなく、
輪廻転生をおこなえず、永久的に暗闇の地獄へ落とされるのだと言う。
それでも、いいのか?と聞かれたが、私は即答していた。
YESと・・・

浅田もその契約を結んでいたと思っていたようだが、
実際は魔道書に記載されていたのは違う名前で、
上流の悪魔を呼び出すだけの魔法だったらしい。



「お兄ちゃん!!どうしたの?!ご飯だよ!!」
ホットパンツをはいたいかにも中学生らしい可愛い女の子が
ドアを叩きながら怒ったように中の住人に言う。
「んもう・・・しらないよぉ!!冷めちゃってもぉ〜!!」
・・・・・・
「昨日から何も食べてないじゃない!パパもママも心配してるんだから!」

ドンッ!
ともう一度大きくドアが叩かれ、
諦めたのか軽やかに階段を下りる音が聞こえる。
120マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 02:30:01 ID:wDg9gv6i
はぁ・・・・・・・・・・・・・
大きなため息をつく。
あの時、確かに菜穂に呼び出されたはずだったじゃないか・・・。
なのに・・・なのに・・・なんであいつが・・・・
しかし、事実菜穂に見られてしまった・・・。
もう、おしまいだ・・・菜穂とも・・・。

お・・・俺が悪いのか・・・?
いいや・・・そんなはずはない。
せっかく二人とも可愛がってやっていたのに・・・

そもそも、菜穂にも飽き飽きしていたから
舞に乗り換えようとしていたんじゃないか?俺は・・・
もう、こっちから菜穂なんか願い下げだ!!

しかし・・・色々言われて俺がまずい立場になるのは嫌だ。
何とかしなきゃ・・・何とか・・・


一人、ふとんを頭からかぶって思い悩んでいた葉山は
いきなりガバッと立ち上がりPCを立ち上げ
何かのファイルを探していた・・・
そして、ニヤリと下卑た笑いをモニターの明かりに浮かび上がらせた。
121マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 02:30:44 ID:wDg9gv6i
4:
LuLuLuLu・・・・
携帯の呼び出し音が鳴って、初めて電源を切り忘れていたことにも、
朝になっていたことにも気づく。

着信は仲の良い友達からだった。

「も・・もしもし・・・」
(あっ!ねえ菜穂!大丈夫??)
「う、うん・・・心配してくれ・・」
(あのさ、ヤバイよ!菜穂!!!)
「・・・・・え?」
(とにかく、私の口からじゃ言えないから、
 早く学校へ来てよ!!来ないと、本当ヤバイ!
 じゃあね!)
「あ、ちょっ・・・・!!」

友達の口調はただごとではない何かを含んでいた。
真っ先に思い浮かんだ顔は舞のあの微笑んだ顔だった。

きっと、あの子がまた私を陥れようとして何かしたんだ!
ゆるせない!!!
だいたい、初めに彼に手を出そうとしたのは
そっちじゃない!!!
ちょっと、無理やりセックスさせられたからって、
逆恨みも良い所だわ!!!
こんなショックを受けてる場合じゃない。
もっと、ひどいことしてやるんだから・・・
見てなさい・・・・舞!!!
122マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 02:31:45 ID:wDg9gv6i
菜穂は急いで学校へ向かうと、
電話をくれた友達がシューズボックスの所で待っていた。
彼女は、暗い顔をしながら、菜穂を校庭の掲示板の所まで誘導してくれた。
そこには人がたくさん集まっており、
その波をかき分け、まん前に出た。

「っ!!!嫌!!何?!ちっ・・違う!!これ!違うの!!嫌ぁ!!」
掲示板に貼り出されていた数枚の写真は、
全て違う男とセックスをしている写真だった。
全部、自分のあそこが見え、嬉しそうに奉仕していたり、
上気したうっとりとした表情などが写っていた。

慌てて写真を破り取り自分の制服のポケットにしまい込こんだ。

「クスクス・・・」
「すっげぇ・・・ヤリマン??」
「葉山君かわいそぉ〜・・・」
「こんなの彼女にしたくねぇよなぁ・・・」

すぐに走り去ったが、すれ違いざま聞こえよがしに見物していた生徒が言う。
異端の者には他人は残酷だった。

ちがう!ちがう!!!!
菜穂は写真を見た瞬間分かった。
これは以前ラブホで葉山が撮った写真だった。
それが、葉山の顔だけ他の誰とも知らない男に挿げ替えられていたのだ。
123マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 02:33:02 ID:wDg9gv6i
舞が嫌がらせをしてきたと思っていたのに、
信じていた葉山がやったとしか思えない嫌がらせだった。
もしくは、彼女と手をむすんだのか・・・
あの時、逃げなければこんなことにはならなかったのかもしれない・・・
でも、もう遅かった。

ドシン・・・・

泣きながら走って前が見えなくなっていた。
「っ・・・!気をつけなさいよ!!」
「ってぇなぁ!」
「どいて!!」
「んだとぉ?!この女ぁ〜」
泣いているのを誰にも見られたくなかった。
すり抜けようとしたが、誰かに腕を掴まれる。

「!何よっ・・・」
「お前・・・ああ、やっぱり・・・あの女だな。」
大柄ないかにも不良そうな男達二人がニヤニヤしながら
菜穂の顔をみつめる。
「おまえ、見たぜ〜・・・掲示板の写真〜」
「!!!あっ・・・あれは・・・あたしじゃ・・・」
「なぁに言ってるんだよぉ!!」
「じゃあ、なんだ?これ?!」
ポケットの中に丸め込んだ紙を男が目ざとく見つける。
「あっ!!嫌!!返して!!」
「本人じゃなけりゃこんなに慌てなくてもいいんじゃないの?」
「・・・・だ・・・だって・・・だって・・・」
124マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 02:33:48 ID:wDg9gv6i
「ヤリマンなんだろぉ???」
「ちっ・・・違う!!そんなんじゃ・・・!!」
「まあ、何だって言い訳できるさ、ちょっと顔かせよ・・・」
「やっ!ヤダ!!放してよ!!放せ!馬鹿!!!」
二人の男は目で合図すると、菜穂の口を手で塞ぎ
横抱きにして、部室倉庫へ連れて行った。

マットの上に放り投げられる菜穂。
「やっ!!ちょっと!!待って!!待って!!!」
「なんだよ、好きなんだろ?ヤルのがよぉ・・・」
一人が上半身に覆いかぶさり、胸をイヤラシイ手つきで揉み始める。
「俺達にもサービスしてよ。喜ばしてあげるからさぁ・・・ヒヒ・・」
暴れる足を押さえてもう一人の男が言う。
「嫌よっ!!こんなっ・・・無理やりなの!!」
「じゃあ、無理やりじゃなかったらいいのかよぉ!!」
話しつつも菜穂の制服が脱がされていく。
上着、スカート・・・ブラウス・・・
「だから!ちょっと待って!!自分で脱ぐわ!!」

「よぉし・・・万が一逃げないように、足首だけロープで繋がせろ。」
「わ・・・分かったわ・・・」
観念したように、立ち上がり、片足を男に預ける。
男達は、ニヤニヤしながら競技用のロープで足首を縛った。

「さ、やってもらおうじゃないの!ストリップ!!」
「待ってましたぁ!!」

おずおずとブラを取る。
舞よりは大きくは無いが形の良い乳房が男達の前に現れる。
窓からの光に輝くシルエットがまた綺麗だった。
下に手をかけるが・・・なかなか脱げない・・・
125マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 02:34:48 ID:wDg9gv6i
「何だよ!出し惜しみかぁ??」
「いつでも手伝ってやるぜ〜!うっはは!!」

ヤジられて意を決したように最後の一枚を脱ぎはじめる。
ロープに繋がっていない足を抜き、繋がっているほうの足首にパサリと落ちる。

「ひょぉぉ!!いいねえ!!さて、どうする?」
「満足させないと帰してあげないからねえ〜!!」
「あ、俺!オナニーショーみてえ!!女がオナニーしてんのビデオしか知らねえ!」

「わ・・分かったわ・・・・・・」
今にも涙が出そうになるのをこらえながら、菜穂はうなずいた。
そのショーの見学人はもう一人いた。
そう、柔らかい日差しの差し込む窓から彼らの後を付けてやってきたのだ。
この写真事件の発端の人物が。

菜穂め・・・・襲われたら可哀そうだから助けてあげようかと思ったけど、
まさか、自分から脱ぎだすなんて・・・・・。
やっぱり、切り捨てて良かった・・・。
最後の見納めだ・・・

菜穂は、腰を落としゆっくり膝を左右に広げる。
そこへ、手を伸ばし、そっと中指でクリトリスのあるあたりを
円をかくようにした。
あまった手は、胸を下からすくい上げるようにして、
人差し指と中指の間に乳首を挟みつつ揉んで行く・・・
126マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 02:39:44 ID:wDg9gv6i
また次お日様沈んだら投下予定。
ではでは。
127名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 07:22:49 ID:Ej+4udk/
いままで悪女だった菜穂タンがかわいくみえる。

ちなみにメフィスト惨歌というのは藤子・F・不二雄先生の短編漫画。
魂一個と引き換えに悪魔が願いをかなえてくれるというものなのだが、
願い事の内容は3千万円くらいまでとか、生命保険の約款みたいな契約書を作らせられたり、
心臓に持病を持っていたり、本物だけど妙に現実的で営業成績の悪いサラリーマンみたいな悪魔が出てくる。
この漫画では結果的に契約した人間に悪魔がだまくらかされ悪魔に「人でなし!悪魔!」と
ののしるラストなんだが・・・果たしてこの話の結末は!?
128名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 07:27:04 ID:SoYVQ13h
うはー、おもすれー、このSS。
まったりと楽しみに待ってます>マビマビ氏
129マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 17:21:53 ID:wDg9gv6i
>>127
やっぱ、基本女の子は可愛くないとねもりあがらんよねww
おおおぉ!メフィスト惨歌詳細サンクス!!
何かゲームかな?とか思っていたら、藤子・F・不二雄先生・・・!
うぁ、恐れ多い・・・(´;ω;`)
あの先生のそういう細かい設定良いね〜。ちょっとダークなのとか好きだ。
読んでみたい〜!
>>128
ありがとう〜!あ、やっぱこのくらいの長さでもSSなのかな?
確かに普通の小説より区切りは短いか。
この先もしっかり展開していきたいので、宜しくです!
130マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 17:27:24 ID:wDg9gv6i
「おぉぉ・・・やっぱり女はクリでオナニーすんのかぁ・・・」
「声とか出せよぉ・・・もっと気分盛り上げろよぉ・・・」
生唾を飲みながら二人の男が菜穂に近寄り間近で鑑賞する。

カッと頬を赤らめながら自らの手で貶めていく菜穂。
「・・・んっ・・・あぁっ・・・・・ハァッ・・・・」
やんわりと触っていた指先に次第に力が入り、回転させるスピードも上がる。

「・・・ぁ!なんかあそこがテラテラしてきたぜ!!」
「っ・・・ぅうっ・・・はぁああっっ・・・んぁぁっ・・・・ああんっ・・・!!」
「おお!盛り上がってきた!!触ってねえほうの乳首も尖ってる!!」

クリを攻めていた指がスルッと秘所の中に入り込み、
中をかき混ぜはじめる。
「・・・・くっ・・・あぁぁっっ・・・んんっ・・・あはっ・・・・アアッッ!!」
激しく動く指に愛液が伝って床にポタリポタリと滴る。

「うおおお!!もうすぐイクのか?!」
「すげえ!すげえ!俺、興奮しまくってる!!」

「あはぁぁぁっ!!!いっ・・・いっちゃぅ・・・!!!」
131マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 17:28:49 ID:wDg9gv6i
指を3本咥え込ませ、乳房を握り締めながら膝立ちになり、
そのまま腰をガクガク前後に振り菜穂は上り詰め、
最後は仰け反り静止して震えた。

「ハァハァ・・・・・」
「うひょおおおおおお!!!たまんねええ!!!犯らせろ!!」
「そうだ!!休むな!!」

体力を使い果たし、座り込んだ菜穂を男達は四つん這いにさせて、
一気にいきり立ったモノを、菜穂の濡れそぼった秘所と、口にぶち込んでいく。

「んんっぅ!!うぅぅん!!」

バチッバチッバチッバチッ!!ジュボジュボジュボ!!
獣のようなSEXが繰り広げられる。
上下から責められるたびに胸がゆれ、3人の荒い息が聞こえた。
力任せに腰を打ちつけられ、勢いで菜穂の膝が浮き上がるほどだった。

葉山は、この間まで自分と甘いSEXをしていた女が、
二人の男を相手に奉仕しているところを目の当たりにしていた。
普通なら悔しがる所であろうが、盗み見ているせいか、
逆に今までに無い興奮を覚えた。
132マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 17:29:36 ID:wDg9gv6i
撫でていた柔らかいショートヘアの髪は今は乱暴に握られて
キスしていた肉厚の唇が今や、肉棒が出入りする。
柔らかく揉んでいた乳房は、乳首が見えないほど揺れ
そして、優しく取り扱うだけだったあそこには、張り裂けんばかりの勢いで
大きな欲望の塊がぶつかって行き、打ち付けた腰からは愛液が飛び散っていた。

葉山の股間はズボンの中ではちきれそうなほど熱くなっていた。
自分でも気づかぬうちに手を伸ばし、布の上からしごき始める。

若い獣二人の勢いは更に増し、
「んうふぅぅぅ!!うっうぅぅ!!うっ!!ぃうぅぅぅ!!!!」
「あああっ!!すげー!締め付け!!」
「おおおおおおおお!!俺もう・・・出るぜ!!」
「やっべぇ!!この女先イキやがった!!うぅっ!!出る!!出る!!」

3人の激しかった動きがいっせいに止まった。
それと同時に葉山も静かに果てていた。

「ハァハァハァ・・・・あぁ・・・気持ちよかったぁ・・・」
「おぉ・・・良かったぜ・・・お前・・・」
「・・・はぁ・・・はぁ・・・アンタ達もすごかったわ・・・・・」
133マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 17:32:43 ID:wDg9gv6i
今まで、葉山とは優しいばかりの行為ばかりだったのだが、
こんな刺激的ですごいSEXは菜穂にとっては初めてだったようで、
彼女もそんなに嫌ではなかったようだった。


「お、俺今度おまんこさせてよ・・・・」
「えっ・・・もう・・・私・・・少し休ませてよ・・・あっ!!」
フェラで果てた男が今度は菜穂をかかえ、駅弁スタイルで再戦し始める。
「じゃあ、俺はぁぁぁ・・・」
菜穂の上半身を背後に倒し、大きく反らせ
胸の間に一物を挟み込んで両の乳首を摘みパイズリを始めた・・・
「アァァァッ!!アァァンッ!!」

2度も連続で頂点まで昇ったせいか、菜穂は開放的に喘いでいた。

「チッ・・・俺の時はあんな乱れたことなかったくせに・・・淫乱め・・・・」
そう呟くと、葉山はその場を後にした・・・
134マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 17:42:46 ID:wDg9gv6i
一旦投下終了。
まったり更新〜以下どうでも良いツブヤキ。
異世界なものと、Sの入ったアクロバットなSEX描写が好きです。
エロ小説は個人的に初公開なので、読んでくださる方に
どれだけ満足していただけるか、未知の領域。
下地もしっかりしたいからエロばかりじゃなくて中途半端な
表現になっていないか心配。
良かったらその辺のジャッジ頼むですww
135名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 17:48:38 ID:OMobVnMm
悪魔との契約に関する設定がよく出来てるとおもた。
下地はよく出来てると思うよ?
136マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 18:46:43 ID:wDg9gv6i
>>135
おお、さんきう!良かったww
137マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 19:07:58 ID:wDg9gv6i
5:
あの倉庫での宴は男達が満足したらちゃんと開放してくれた。
満足そうにタバコをふかす男達を余所に
服を着て菜穂は気丈を装って帰路に着いた。
その後、倉庫から断末魔の男達の悲鳴が聞こえたのは知ることはなかった。

「あの子・・・菜穂もずいぶん悲惨なめにあっちゃったね・・・。」
「ふむ・・・そういうものなのか。あの女も悪事を働いたわけなのであろう・・・?」
「そうだけど・・・でも、私も悪かった所はあるわけだし・・・」
「そうか・・・俺はよく分からんがな・・・」
「それにしても・・・・葉山の奴・・・・許せない・・・・
 いくら自分を守るためだって言っても・・・
 心を交わした人間をこんな最低な方法で苦しめるなんて・・・!!」
「うむ・・・奴の魂はそうとう淀んでいるな・・・さぞかし負のエネルギーが強くて美味だろう・・・」
愉快そうに手のひらで青い炎が揺れた。

ジャスバルスとは、あの泉の出来事以来は体を求め合っていない。
そんな雰囲気でもなかったし、彼のほうから求めてくることもなかった。
そういえば、あそこの泉は魔界でも奇異な場所で、
昔から想いの強いものとシンクロするために利用される場所なのだと言う。
私の場合は意地悪な方向に働いてしまったのだ。
まだまだ、魔界には色々な場所が眠っているのだろう。
時間も距離も人間の世とは違う、けれど、どこか似ている。

こんなことが私の身に起こらないで魔界に入り込んだのなら
のん気に観光していたかもしれない。
138マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 19:08:34 ID:wDg9gv6i
「ねえ・・・・ずっと聞きたかったんだけど、
 なんで私に名前を教えてくれたの?」
「・・・・・・なんでだろうな・・・お前と組めば
 俺達にとって良質な魂が手に入りやすいと思ったのか・・・」
「ふぅーん。そうなんだぁ。でも、もし、仮によ?
 望めば地球を手にいれることだって出来るでしょ。そしたらすごい大変だし。
 魔界にだって影響ありそうだし。
 それに・・・・・・」
「それに?」
「私があなたを裏切ることだって出来る。
 そしたら、自分が死んじゃうかもしれないじゃない?」
「ふむ・・・まあそうだな。死ぬというか消滅は俺もまだしたくはないな・・・」
「なんで、悪魔なのにそんな危険なことをしたのかすごい不思議なの。
 あー!私のテクにいちころ??」
ふざけて笑いながら尋ねた。

「ばっ・・・馬鹿を言うでない!!これでも、上級悪魔のはしくれだ。
 処女に毛の生えた程度のお前などに翻弄されるか・・・・・」
チカチカと炎が揺れる。動揺したのだろうか。
「あはは、ジャスバルス面白いよ。なんか、和んだ。」

「・・・っ・・・ゴホッ・・・ふざけるな・・・。
 ・・・・・何というか・・・俺は悪魔だろう・・・
 人間の一生などとは比べ物にならないほど生きているのだ。」
139マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 19:09:24 ID:wDg9gv6i
「そう・・・なんだ。」
「ああ、人間界創世記頃魔界も同時に誕生して、上級以上の悪魔もその頃誕生した。
下等な悪魔はそれこそ泡のようにいつでも生まれるがな・・・
 それ以来、俺達悪魔のエネルギーは人間の負のエネルギーを吸収しているのだ。」
「・・・なんだか難しいのね。」
「まあ、長い歴史を掻い摘んで話すとこうなる。
 なので、人間とは実は密接な関係なのだ。魔界がなくなっても人間界がなくなっても
 両の世界は存在できなくなるだろう。」
「知らなかったぁ・・・すごい話よ!それ。」
「うむ、まあ、この話を知る人間はその後生きている者など
 ほとんどおらぬからな。
 それで、俺も多くの人間を見て、色々契約をしてきた。」
「へぇ・・・そっかぁ・・・。」
「その中には、契約を知り結ぶ者も、知らずに結ぶ者もいた。
 しかし、どの人間も悪魔を嫌悪し、蔑んでいることは確かだった。」
「なんか・・・そっか・・・切ないね・・・・・」
「まあ、異形の者だから、仕方は無い。特に何も感じない。
 それが当たり前だと思っていたのだが・・・・
 舞・・・お前は何か違った。」
「えっ・・・そうなの??」
「うむ・・・浅田の所で会った時はまだ他の人間と大差はなかった。
 ところが、あの泉で再会した時・・・お前は心から俺を求めた。
 それが伝わってきたのだ・・・。
 正直、複雑な気持ちではあったが、悪魔としては失格なのかもしれぬが
 嬉しい・・・とはこういうことなのかもしれぬと思った・・・」
140マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 19:09:59 ID:wDg9gv6i
今までにないくらいの小さな声でジャスバルスは私への気持ちを告げてくれた。
嬉しかった。荒んだ私の心が温かく色づいてゆく。
「・・・・そう・・・あの時ね、ジャスバルスが一生懸命私のことを探してくれてて、
 うん、助けるとかそんなんじゃないのは知ってたの。
 でも、冷たい凍りそうな気持ちの時に、私だけを必要としてくれた。
 それが、すごく嬉しくてホッとしたんだ。だから、心を許せたのかも・・・
 へ、変かな・・・」
「なるほど、そうだったのか。お互い同じ状態になったのだな。
 やはり、契約は間違っていなかったのだと思うぞ。」
満足そうに炎が揺れる。

血なまぐさく冷酷な行為を、契約以来ずっと見ていた。
本当に悪魔なんだなぁ。って実感して怖いと思うことも無くは無かったけれど、
そんなジャスバルスが私にとっては、人間よりももっと近い存在に感じる。
いや、人間よりも人間らしいのか・・・・・。

「そうかもね。私も契約して良かった・・・ジャスバルス・・・これからも宜しくね・・・」
返事の代わりに炎が強く煌いた。
誰も存在を知ることのない悪魔に
私はお互いを求め合うことがこんなに温かいことなのだと初めて
気づかされたのかもしれない。
その先に死があったとしても、それは本望なのだろう。
141マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 19:10:49 ID:wDg9gv6i
そんな暖かな空気が流れる私の小さな部屋に
泉の水滴が一滴落ちて頬を濡らす。
脳裏に菜穂の映像が浮かんだ・・・・・・・。


「ねえ、聞いてるの?!ちょっと!」
(ああ・・・でもよ、俺もう怖いよ・・・・いつ俺が狙われるかわかんねえもん・・・)
「・・・大丈夫よぉ!私が守ってあげるから!
 それより可愛い妹がこんなに屈辱的にされてるのよ!
 兄のアンタが黙って見捨てるつもり??」
(・・・そりゃあ・・まあ、なあ?)
「いいのよ!お父さんに頼んでアンタへの仕送りを止めてもらっても・・・」
(いっ!!いやそりゃ困る!!分かったよ・・・で・・今度は何をすんだよ・・・)
「ふふん・・・分かればいいのよ。
 それでね・・・この間襲わせた女と男いたでしょ?」
(ああ・・・)
「あいつらを二人まとめて苦しめさせて、東京湾へ沈めちゃってよ!」
(・・・・・!!おい!こ・・・殺しは・・・・)
「なぁに言ってるのよ!相手はこの可愛い妹を死ぬほど苦しめた奴らなのよ!」
(・・・・だってよぉ・・・強姦は楽しいし止めるつもりはないけどよぉ・・・)
「馬鹿ね!!やれと言ったらやればいいの!!分かった?
 でもね、ただ殺すだけじゃあ、つまんないからぁ・・・あいつらの家族ともども
 沈めちゃいましょうよぉ〜・・・!その前に、アンタの仲間の族とかいっぱーい集めてさ、
 女も男も犯してさぁ・・・ね?」
142マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 19:11:22 ID:wDg9gv6i
(・・・・菜穂・・・く・・・狂ったのか・・・)
「あはは!!アンタの妹よ!狂ってないわけないでしょお?
 いい?分かったわね!今後生活していきたかったら、やるしかないのよ!
 そうじゃないと・・・こっちがやられるわ!!」
(・・・わ、分かったよ・・・そうだよな。あいつらがいるから俺もビクビクしてるんだよな。
 よぅし・・・今までで一番の祭りにしてやるぜぇ〜・・・)
「お願いよ・・・そうそう、男の妹はすっごーく可愛かったけえ。母親もきっと美人ね。」
(・・・・ぁあぁ・・・そいつはいぃ・・・なんかやる気出てきたぜ・・・任せておけ!)


そこで、舞の脳裏への通信がとぎれる。
柔らかかった瞳の様子がガラリと変わり、手のひらに乗っていた
小さな炎が大きく異形な悪魔へと変身を遂げる。

「菜穂・・・あなたってつくづく馬鹿ね・・・
 葉山先輩に裏切られて反省してるかと思って
 見逃してあげようと思っていたけれど・・・
 もう少しお仕置きが必要かもしれないわね・・・・・」
「・・・行くか・・・・」
「うん、それより魔界に面白い場所があったらあの兄妹を招待してあげようよ・・・」
「・・・招致した・・・・・」
143名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 19:13:43 ID:4Cbx6MHh
やべぇ、ジャスバルスに萌える
144マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 19:13:50 ID:wDg9gv6i
本日投下終了です。
145マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/16(日) 19:15:07 ID:wDg9gv6i
>>143
ぎゃは!!ジャスバルスでふかwww
あんさん良い趣味やwww
146名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 20:19:06 ID:zA8Jz6W2
ジャスバルス…男なのにツンデレっぽいw
2人ともかなりツボ(・∀・)

しつこくwktk
ってかこれでラノベ本作れそうな気がするw
147名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 22:10:21 ID:AeEv1v9s
ジャスバルスいい奴じゃんwww
GJ!
今後の展開にwktk
148名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 23:38:07 ID:YfT9gJMq
菜、菜穂KOEEEEEEEEEE

ジャスバルスたんは、このままツンデレ親父をつきとおしてほすぃ(;´Д`)・・・
149マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/17(月) 00:40:41 ID:4hNnZctY
>>146
>>147
>>148
レスあるがとん!ありがたやぁ〜ありがたや〜三度の飯よりありがたい。
しかし、ジャスバルスの人気に嫉妬ww
ツンデレかぁ。言われてみれば確かに。
ラノベってライトノベル?読んだことねぇ〜。
こんな感じのクオリティなの?なんだか書き手がクレクレ坊ですまん。
でも、物書きにはなりたいのは夢w
150名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 02:15:29 ID:3aF/YKfC
ヤバイ、久々にかなりクオリティ高い職人来た感じがする
レスまでしっかり返すなんて(((゚д゚;)))
151名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:36:22 ID:9Ip5sPGZ
舞もいいがジャスバルスがかっこいい
そもそも「ジャスバルス」って悪魔っていうよりメタルヒーロー系の名前って感じだよな
ジャスピオンとかスピルバンとかジャンパーソンみたいな。
152名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 21:14:29 ID:3aF/YKfC
今日は一休みかな?
マターリ待ってます
153マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/18(火) 14:40:34 ID:eZKltCTA
test
154マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/18(火) 14:45:14 ID:eZKltCTA
2度目test
何かいきなりERROR:referer情報が変です。(ref1)
が出て書き込めなくなり、焦りました。
でも、対処後書き込めてる。良かったww
なんで、今まで書けていたのに〜!このままこのスレ放置に?!って思った。
>>150
>>151
>>152
レスありがとう〜!!ついつい嬉しくなって返事書いちゃいます。
ジャスティスとかそういうニュアンスが入ってるからヒーローっぽいのかな?
昨日は仕事が鼻血出るほど忙しかったので、今日も更新はちょっとだけに
なりそうです。すみません。
155名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 21:23:22 ID:5/m2541o
女の人権無視みたいな話はイラナイって思いつつ覗いたら良作が!
モジモジしながら待ってます
無理しない程度にガンガッテください
156マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/19(水) 01:08:42 ID:Fw/0aw9U
6:
木々がひしめく鬱蒼とした森の中、男は歩いていた。
まるで、ヘンゼルとグレーテルが迷い込んだような森・・・
霧が深く、木に絡まるツタが時折、行く手を遮る。

「おかしいな・・・・俺の車どこいったんだろう・・・」
かれこれ1時間は迷っている。
しかも、見渡す限り民家もない。
ちょっと、用を足しに車から降りて、人気のない林の中へ
入っただけだったのに。こんな深い森に迷い込むはずなど無かったのに・・・。

途方にくれて、木の根に腰を下ろしため息をつく。
落ち着こうと思い、点けたタバコを吸う暇も無く、不安が横切る。

「やっぱ、携帯も・・・アンテナたってねぇ・・・・クッソ!!
 ぁぁあ・・・早く行動しねえと、また菜穂の奴に怒られる・・・マジあいつこええし・・・
 オヤジから金もらえなくなったら・・・・そんなの、ヤバすぎる!!!」

《・・・・ウルサイ・・・・》

「あぁ??なんだ?何か声が・・・・誰かいるのかぁ?!!」

《・・・・黙レ・・・小僧・・・・・・!!》

大音量で恫喝されると同時に、男の首には木のツタが巻きつく。

「グッ・・・グェッ・・・ヒッ!!ヒィィィ!!」
振り向くと、木が意思を持ったかのように蠢き、
男に襲い掛かる。

地面から無数の根が這い出し、男の足に絡まり、
ズボンの裾から服の中に進入していく。
圧迫するような勢いで大量の根が走る。

「ヒッゥ・・グゥ!!ゆっ・・・ゆるヒ・・・テ・・・」

男の、体中にある穴という穴へ意思を持った根は針のように突き刺さる。

「グァアアッ・・・グオオオオオ!!!」
そのうち皮膚の中にも浸透し、血管を這い回る木の根・・・

森の中で最後の悲鳴を上げることすら許されず、
男は静かに魔界の木と同化した。

「悲惨な最期ね・・・。」
舞は少し離れた上空からジャスバルスと共に男の様子を眺めていた。

「・・・まだ最期ではないな・・・」
「え?生きたまま、この森と同化したのだ。」
「・・・どういうこと?」
「ここいらの木々は動物から直接養分や知識、行動パターンなどを得ている。
 それで成長しているのだ。
 しかし、所詮は植物なので大した養分は必要が無い。
 だから、長い間養分を保管するため、獲物を生かし続ける。」
「う・・・なんか・・・怖い・・・すぐ死ぬよりも怖い・・・」
「そう・・・だな・・・」
ジャスバルスは舞をしっかりと抱き抱えなおした。
157マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/19(水) 01:10:37 ID:Fw/0aw9U
>>155
あるがとん!!モジモジクン!!
今日はやっぱりあまり進まなかった。
158名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 01:27:37 ID:iAd6pbkH
>>156
乙!
リアルタイム投下に会ってうれしいw
素直に面白い!
ムリせず完結まで持ってってくれ!
159名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 08:20:00 ID:0vsgGkUc
こえ〜…けどおもすれ〜(((゚д゚;)))
160マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/19(水) 13:40:42 ID:Fw/0aw9U
>>158
>>159
こんなエロ無し投下でレスくれるおまいら!愛してる!
161名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 19:28:28 ID:0vsgGkUc
だがそれがいい!

エロ無しでも話がよければ楽しいのは個人的にはリリカルなのはスレで証明されてるからねw
162マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/19(水) 19:35:46 ID:Fw/0aw9U
>>161
マジ嬉しい〜!やだ、涙が出そうよ。グスンwww
うをを、もっと飛ばして一気にラストまで書きたいーーー!
そんなジレンマが爆発しそうだ。

では、今日のちょっとだけ投下。
163マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/19(水) 19:36:36 ID:Fw/0aw9U
一方、妹の菜穂も同じ森でさまよっていた。
不機嫌そうに辺りの植物を引きちぎりながら歩く。
まさか、兄と共の空間にいるとは思いもよらなかったろう。

「なんで、こんな目にあわなきゃいけないの?!
 あ・・・夢?そうよ・・・そうだわ・・・夢よ!!」

自室のドアを開いたらそこに広大な森が広がっていた。
思わず一歩踏み出し、呆然と辺りを確認するが、あるはずの2階の廊下はどこにもなく、
見たことも無いような木々がひしめくばかりだった。
部屋へ戻ろうと振り向くが、その部屋のドアもどこかへ消えてしまった。
背後にあるのも、暗い口を空けた濃い森だけだった。

その時の狼狽ぶりもさることながら、
今現在は、戻れるのかという恐怖と戦わなくてはいけなかった。
いくら、思考が他の者より歪んでいるとはいえ、
まだ高校にはいったばかりの少女。
心細さに気持ちが滅入るには時間はいらない。

「・・・もぅ・・・早く・・・目が覚めて・・・もう・・・嫌・・・」

森の中の少し土地の開いた空間で菜穂はひざまづく。
微かに葉が薄くなって灰色の空が見える。
木々が密集して何かにひっかかるような道をさ迷うよりかは
少しは休憩が出来る。
自分を見回すと服が枝などでかなり解れたりしている。
肌が露出しているところは、いたる所に引っかき傷が出来ていた。

「やだよぉ・・・もぅ・・・疲れた・・・・・
 もしかして、人殺しの計画なんかしたから・・・・・
 そんなこと・・・」

思考がパンク寸前になりかけた時、手前の茂みが奥のほうから
ガサガサと音を立てる。
得体の知れない者が近づいてくる予感・・・

「なっ・・・・何?・・・何かいるの・・・?」

獣か・・・風か・・・それとも怪物か・・・・・
もしかしたら助けてくれる人間かもしれない・・・
不安と期待がせめぎ合い激しく鼓動が高鳴った。

ふと暗がりに何かがぼんやりと見えてくる。
・・・顔・・・・・・?
人間の顔が見える気がした。

スーッと近寄るそれは目をこらすと兄の顔だった。

「!!あっ・・アニキ!!」
普段はアンタとかお前呼ばわりだったが、心細い今は
昔の比較的仲の良かった時代のソレに変わる。

「アニキ!!助けにきてくれたのね!!」
ぱぁっと笑顔を輝かせ、菜穂は自分の兄のもとへ走り寄った。
164マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/19(水) 20:14:52 ID:Fw/0aw9U
「きゃあああ!!!・・・・・・・あぁあぁ・・・・」

のそり・・・のそりと・・・兄が近寄ってくる・・・
顔の位置は今地上3mの辺りを力なく漂う。
兄だった者が、更に近寄り全貌が見える。

地に付く足は兄の足ではなく、巨木の根。
大きく広げた腕は、指先から枝が生えている。
まるで、腕をいれて操る人形のような状態の兄。
青白い顔だけが無傷でいつものように情けなくうな垂れている。

「・・・・いぁぁ・・・そんな・・・・アニキ・・・・・・ど・・して・・・」

ガクガク震える膝をなんとか動かし後退する。
目の前にいるのは兄ではなく、巨大な樹木。
それなのに、生気の無い兄の眼がゆっくり開いてゆく。

「・・・・ぁ・・ぉ・・・な・・・・・・ほぉ・・・・」
乾いた唇を割るように声を出す兄の顔。

「いやぁ!!化け物!!来ないで!!アニキじゃないもん!!」
叫んで正気を取り戻したのか、菜穂は急いで後ろに逃げようとした。
しかし、多少の空間が広がっていたはずのそこには
大きな樹木が立っていた。
まるで、何十年も植わっているかのように。

「えっ・・なんで?!こんな所に・・・・に・・逃げなくちゃ・・・」
木の間を潜り抜けようとするが、細かい枝がびっしりと絡みつき、
抜け出せそうで抜け出せない。
緊張と恐怖でどんどん息が上がってゆく。

「たっ・・・助けてーーーーーー!!!」
完全に兄と同化した巨木と菜穂は狭い範囲で隔離されてしまっていた。

「ちっ・・・近寄らないでよぉぉ!!!」
恐怖を凝縮したような表情で菜穂が力なく兄だったものに懇願する。
しかし、背を押し付けた樹木から垂れ下がるツタが
スルスルと音も無く菜穂の細い両手首に巻き付いていく。

「!・・・・・いやっ!!なにこれ?!ちょ・・・いやぁぁ!!」
巻きついたツタは今度はゆっくり上に縮んでゆく。
それにつれ、菜穂は腕を高く持ち上げられて、
兄のと同じ高さまで引きずり上げられた。

「ぁぁああ・・・・・いやぁ・・・・・・助けて!!誰か!!」

制服の可愛らしい少女がまるで猪が狩られた時のような状態になっている。
足をばたつかせ、どうにかツタから逃げ出せないか試みるが
両手首は頭上で微動だにしなかった。
目の前には更に枯れたような兄の顔が迫ってくる。

「ひぃっ・・・・やだっ!!来ないで!近寄らないでぇぇ!!」
165マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/19(水) 20:17:25 ID:Fw/0aw9U
また夜中投下できたらします。
166名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 21:50:12 ID:ushKxYeo
エロだけじゃなくてホラーもうまいのな。
ドアを開いたら森だった、なんて千と千尋か「聞いて驚くな、のび太の部屋に豹がいる」
の世界ですねw
167マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/19(水) 22:44:00 ID:Fw/0aw9U
>>166
気持ち悪さを演出しようと思ったらホラー方向に行ってしまって。
いやはや〜wwヤバイ!ド○えもん見て育つとこういう方向なのか。
168マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/19(水) 22:57:27 ID:Fw/0aw9U
泣きじゃくり怖がる菜穂を他所に、木になった兄の指が
柔らかい妹の足に伸びる。
乾いた枝先が膝頭をなで、太腿をなぞる。
それと共に、白く淡い引っかき傷が残る。

「やっ・・・・なっ・・・・アニキ・・・何を・・・」
ただ恐怖を感じていた菜穂だったが、
兄の行動がおかしいことに気づき狼狽する。
太腿に触れた枝先がそのまま上に上がってゆく。
枝にひっかかりスカートも一緒にたくし上げられる。

「・・・なぁ・・・ほぉ・・・・」
生気のない目玉が不気味に笑っているような気がした。
ゆっくり、スカートの中を覗くように下にその視線が落ちる。

「いやぁ・・・いやぁ・・・・こんなの・・・・」
枝先はゆっくり菜穂のスカートを引きちぎり、
今度は腕を持ち上げられ、張り出した胸のブラウスのボタンの隙間へ入り込み
ひとつひとつボタンを飛ばしていく。

「やだっ!!正気にもどってよ!!アニキ!!私、妹よ!!」
さすがに、服を剥がされ事態を察したのか
菜穂は青くなり激しく暴れる。
左右にくねる体が艶かしく、美しかった。

「ぁぁ・・・ほぉぉぉ・・・・お・・・ぇはぁ・・・ずっとぉぉ・・・」
肺に穴の開いたような搾り出される声で菜穂に語りかける。
はだけた胸元のブラに枝先がひっかかりずり下げられ少しだけ乳首が露出する。
ブラの肩紐がその露出した乳首に擦れる。

「いやぁ!!止めて!!もうこんな馬鹿なこと止めて!!」
「・・・ずっとぉ・・・・ぉ・・・こ・・してぇ・・・なほぉと・・・ヤ・・・リ・・たかった・・・」
「なっ・・・・!!!何いってるの!?っ・・・痛いよっ・・・・いやっ・・」
ブラに押されひしゃげた乳首の先端を枝が突付く。
刺さらない程度にプスリプスリと弾力を楽しむように。
「・・・おまえと・・・・・ぇ・・で・・きないから・・・お・・おんなを・・・おそって・・・た・・・」
「・・・・・・!!!・・・そ・・・そんなっ・・・」

冷や水を頭から浴びせられたように、菜穂はショックを受ける。
今では、上下関係が逆転したように兄をこき使っているが、
昔は不良から守ってくれたり、自分のお菓子をくれたりと
案外良い兄だと少しだけでも慕う心があった。
それなのに、その僅かな思い出をも覆すような兄の黒い欲望を
今、人外に成り果てた姿で告げられたのだ。
169マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/19(水) 22:59:00 ID:Fw/0aw9U
「な・ほぉぉ・・・もう・・・えんりょ・・・しない・・・」
「いやっ!!ヤダ!!アニキじゃん!!血が繋がってるんだよ!!
 そんなの!そんなのぉ!!・・・うああっっ!!いっ・・・痛い!!止めて!!」

指先の枝が成長し、乳房を覆いもみ始める。
硬い材質の木に圧迫される胸。
網状になった枝の隙間から乳首が飛び出して卑猥な光景に兄はうっとりとした。
白い乳房に小枝が引っ掻き、赤い傷を作っていく。
突き出した乳首に向かい、兄の首がニュッっと突き出され
ささくれた唇を付け、吸い上げる。

「あぁぁっ・・・!!やめっ・・・・止めてっっ!!!」

いつの間にか、膝あたりにツタが絡みつき、強引に開こうと左右に力が加わる。
何とか閉じようとするが、乳首に新緑の葉が擦れるような刺激が加えられ
足の力が抜ける。
ゆっくりと、菜穂のひざを捕らえたツタが左右に開き、
完全にM字開脚させられてしまう。

「いやよぉぉ!!アニキ!!!!気持ち悪いぃぃ!!止めて!!お願いぃぃ!!」
パキパキと音を立てながら両胸が揉みこまれ
兄の歯が乳首にたてられ引っ張られる。
産毛の生えた太いツタのような舌でその乳首先端をチロチロと嘗め回す。
そして自由に舌先が変形し、巻きついたり吸い付いたりする。

「ああっ・・・・んっ・・・嫌っ!!もう・・・っ」
ザラザラとした今までに無い刺激と、自分の兄に襲われる嫌悪感とが
相まって、背筋に寒気が走る。
と、その時、股間に何かを感じる。
節くれだった、古い流木のようなモノが下着越しに
菜穂のあそこを掠った。

「ひっ・・・・!!やっ!!」
その、流木状のものは兄の股間部分から伸び、
長さ1mはあるだろう。
先端がゴツゴツとしており、表面はツルツルとしていた。
しかし、太さは男の拳程度はあるだろうか。
それが、やんわりと奥の窪みを何度もなぞり上げる。

「いやっ・・・いやっ・・・!!」
泣きながら兄に許しを請う。きっと生まれて初めての行為だろう。
170マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/19(水) 23:22:52 ID:Fw/0aw9U
そんな怯える妹の肢体を意のままに操る兄。
俯く首に柔らかいツタを絡ませ、上に向かせて
今まで乳首を弄んでいた舌を菜穂の震える唇に割り込ませる。

「ふっ・・・!!むぐっ・・・・うぐっ!!」
普通の舌の長さではなく、まるでペニスを咥え込んだような長さと大きさだった。
その、棒状になった産毛の生えた舌が
菜穂の口の中でグチャグチャと暴れる。
喉の奥まで到達すると、何かドロリとした液体を流し込む。
「んっふぅうぅ〜!!」
液体が喉を通過すると、口の中で暴れていた兄の舌が抜かれ、
菜穂の唾液と、飲まされた液体が絡み合い糸を引く。

「・・・っ・・・!!いやぁ!!何をしたの?!・・・ひどいっ・・」
「・・・き・・もち・・よ・・くなる・・・じゅえき・・・」

こけた頬を歪ませ兄はニタリと笑う。
下半身をなで上げていたゴツゴツした枝が
先端を曲げ、今度はあそこを叩き始める。

「きゃ!!いぃやあ!!いたぁい!!!」
丁度、入り口とクリトリスの部分にイボ状の節くれが当たるように叩く。
工場の機械のように均一に動く兄のペニス。
それに押し上げられるように菜穂の半裸の体が弾む。

「やっ・・・やだっ!!!こんな・・・・!!あっ・・・あぁっ!!」
まるで、男の拳であそこをパンチされているような
そんな錯覚に陥る。
それなのに、菜穂のあそこからは、徐々に湿った
液体が下着にしみこんで来た。
叩いた勢いで、愛液がピシャピチャ!と音が鳴るまで続いた行為がぴたりと静止する。

「・・・あぁ・・・もう止めて・・・アニキ・・・もう・・・これ以上されたら・・・」
171マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/20(木) 00:23:34 ID:RAgQWxfi
「な・・ほぉ・・・ヤる・・・」
「やだっ!!ヤダよぉぉっ・・・!!」

腰を突き出し、ビシャビシャに濡れた菜穂の下着の上から
木で出来たバットのようなソレを突き上げる。

「うっ!!くぅっ!!いやぁぁあっ!!あはぅああ・・・!!」
下着越とはいえ、入り口付近の骨を押し上げるような勢いで
先が進入しかける。
新たなツタが菜穂の腰に巻きつき、木のペニスが挿入しやすい
角度へ導いていく。
そして、そのツタが更に伸び下着のあて布部分を横にずらし、
菜穂の恥ずかしい部分だけを露出させる。

「いやあ!!お願い!!許して!!アニキとだけは!!」
絶叫に近い拒絶の言葉を菜穂は涙をふりまきながら
人ではない兄に訴える。
だが、木製のペニスは躊躇することなく、そのゴツゴツとした醜い先端を
愛しい妹の秘所に再度あてがった。

「あっ!!くぅっ!!いっ・・・あっ!!!あぐっ!!!やめっ!!」
息も出来ないほどの刺激が下半身から襲ってくる。
先端が少しだけ入り口に飲み込まれ、いぼ状の節がクリに当たり
なかなか中に入れない。
しかし力で突き進まれ、クリが押しつぶされそうになる。

「うっ・・・ああっ!!いやぁ!!いっ・・・痛いの!!いたぁい!!!」
あまりの大きさに、あそこが張り裂けそうになる。
ガクンとせき止めていた節くれがクリからずれ、
勢い良く、菜穂の中へ入り込んでいった。

「あああああああああ!!!!!くっ!ああやああ!!」
髪を振り乱し、痛みとショックを絶えようと叫んだ。
今まで、何人かの男を迎え入れて来たが、こんなに大きなものを入れたことはなかった。
ましてや、フィストファックをするようなマニアな男にもまだ出会っていなかった。
いくら、男なれしているとはいえ、耐え難い衝撃が菜穂を襲う。
ゴツンと奥の壁にその節くれが当たる。
すると、バイブのように中でくねり始めるジュバジュバという音が
菜穂の内臓から聞こえる。

「はっ!!ぐっ・・・!!」
背中を反り、刺激に耐えるが、何をしても狂おしいほどの
刺激が腰から這い上がる。

「うっ・・・あああっ!!んんんっ・・・はぁぁ・・・」
眉根を寄せ、体をくねらせる。
痛みとは違う吐息が菜穂の口から漏れ始める。
172名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 01:35:42 ID:W9LZci5Y
ちょっwww
まさかリアルタイムで書いてる?

無理しない程度にガンガレ(`・ω・´)
173マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/20(木) 03:02:59 ID:RAgQWxfi
>>172
そんなことはないんだけど、仕事の合間投下してたw
でも、今回はちょっと何か足りないな。
もうちっと充電する。
174名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:21:12 ID:VdNsh3xY
>>173
乙。
wktkしながら待ってマツ
175名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 22:21:10 ID:Uebigmey
早く続きが見たい。
こんなレベルの高い文章に充電を加えたらどうなるんだ?
176名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 20:45:46 ID:qRCP1Dne
>>175
まさかショーt(ry
177マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/22(土) 22:33:35 ID:sJmO95W1
>>174
>>175
>>176
レスありがとう!充電してじっくり考えたけどどうなってるかなw
早速投下するだ。
---------------------------------------
「・・・なぁほぉ・・・!!」
枝の手が下から支えるように乳房を持ち上げて、
突き上げるたびに突起した乳首を乗せてタプンタプンと揺れる様を楽しむ兄。
更に激しく自分の股間から生えたものを菜穂に突き刺す。
まるで、小さな木製のバットを挿入しているかのように見えた。

「あっ!!くぁっ!!!んっ!!ぃやぁっ・・・!!」
快感を否定するように菜穂は大きく首を振るが
一度燈ってしまった炎は鎮火することは無かった。

やだやだやだやだ!!!なんでこんなに気持ちいいの?!
こんな、こんなグロイものが中に入ってる・・・・
それに・・・それにアニキなのに・・・・
感じちゃうよぉ・・・・・・
嫌っ!!いやぁぁ!!

「あぁぁっ!!あああっ!!!アンッ・・・ああんっっ!!」
地上3mで怪しく揺れる兄妹。
菜穂の愛液が植物の根元に垂れ。そのあたりの木々が喜ぶかのように
成長し始め、塗れそぼるそこに向けて禍々しい新緑の
ツタが伸びていった。

そのツタは兄の凶器に絡みつき、そのまま菜穂の中に導かれる。

「やっ!!!いやっ!!これ以上・・・っ・・・アアアアッ!!
 これっ・・・以上・・・入らな・・・っ!!!ハアッ!!ウッ・・・アアッ!!」

どんどん加わるツタがそのバットのような凶器を太くしてゆく。
菜穂の局部は、もう開ききっているかのように
ギチギチになってしまったのが外からでも伺える。
まさに、男の腕が出入りしているかのようだ。
たが、ストロークのスピードは落ちるどころかどんどん加速してゆく。

そして、余ったツタは他に狙いを定め、伸びてゆく。
揺れる腰に巻きつき、先ほど押しつぶされそうになったクリトリスへ伸び
薄い皮の中を這い上手に中心に巻き付き、くびり出す。

「ああああっはぁぁぁっっ!!!だッ!!ダメぇぇぇ!!」
思わぬ刺激が送られて、膣内がギュッと締め付けられる。
そのせいで、兄のゴツゴツとした突起を激しく感じてしまい、
菜穂はいきそうになった。
しかし、まるで、タコが侵入するかのように、細いツタの先が
アヌスに進入し始めて、狼狽する。

「ああっ・・・いやっ・・・!!そこはっ・・・んんぁああっ・・・まだっ!!ああんっ!!」
次から次へと新たなツタがアヌスに進入をはたして行き、不規則に動き始める。

ああっ!!私・・・今っ・・・・お腹の中いっぱい!!
いっぱいのが、暴れてるの!!ああっ・・・もう!何も考えられない!!
菜穂の膣奥の壁にぶつかって、菜穂自身の体を大きく弾ませる兄の棒。
キツク巻き付き、チロチロとクリを弄るツタ。
アヌスを行き来する太く固まったツタ・・・
それらが動き、菜穂はとうとう我慢の淵まで追い詰められて
首をそらし、大きく痙攣して頂点へ昇っていった。
178マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/22(土) 22:34:26 ID:sJmO95W1
「んっ・・・アアアアアアッ!!!」

肩で息する菜穂を気にせず、まだ兄もツタも動き続ける。
執拗に、激しく熱く。
そして、菜穂の中で爆発するように冷たい何かが放たれる。
人間では無くなってしまった兄の想いの塊。

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・・・アッ・・・アニキ・・・抜いて・・・早く・・・」
イってしまったとはいえ、兄と繋がったままでは
流石の菜穂も気持ち悪かった。
やっと、動きがとまり、菜穂は解放される。
と、思っていた。

だが、ドロドロと液体が垂れるあそこから、
クチュクチュとまた怪しい音が聞こえ出す。

「ああっ!!いやっ!!!やあああっ・・・あああっ!!くっぅぅっ・・!!」
激しいSEXは抜かずに再開されてしまった。
腕のようなソレにピストンされながら菜穂は樹木側に向かわされ、
バックからの挿入になる。
その体位により、Gスポットにゴツゴツとした節が当たりやすくなった。
ビロードのようにコケの生えた樹木に突き上げられるたびに
乳首の先端が擦れ、そのコケも吸い付くように絡みつく。

そんな状態で何度も菜穂はいかされてしまった。
しかし、兄の射精が続け様4度目を越えた頃、
菜穂自身が恐怖を覚え始める。

「・・・やっ・・・らぁ・・・もぅ・・・アニキ・・・もう・・・止めてっ・・・」
ヘロヘロになりながらも必死で泣きながら訴える。
ヴァギナもアヌスも擦り切れそうなほど痺れてきているのに
快感も、兄の速度も変化しない。
何かがおかしい・・・。

「ヒックッ・・・アアッ!・・・アアッ・・・ヒックッ・・・やらぁ・・・・!!」
嗚咽を漏らしながらも喘ぐ菜穂。
それでも、涙、鼻水、涎でぐしゃぐしゃになった顔を樹木に預け
快感という苦痛を耐えるしかなかった。
そして、フッと意識を失いそうになった時、今までと別な何かの気配を感じる。
179マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/22(土) 22:35:44 ID:sJmO95W1
「・・・菜穂。」
「・・・ヒックッ・・ッ・・・だっ・・・だれぇ・・・?」
呂律が回らないまま、菜穂は返答する。

「菜穂・・・・哀れね・・・」
「・・・・・うぅっ・・・アアッ・・・だ・・れ・・・?」
「・・・私よ・・・あなたに殺されそうになった・・・舞よ・・・」
「!!!」

その言葉を聞き、菜穂は意識が覚醒したかのように目を見開き
辺りを見渡す。
だが、姿は見えない。

「っ・・・どっ・・・どこよぉ!!アアッ・・・舞!!なんでっ!!?」
「・・・貴女には今は見えないわ。」
「!何よっ!!アッ!!・・・・・もっ・・・もしかして・・・これ・・・ハァッ!!」
「そうよ・・・・。私がしくんだの。」
「クッ・・・!アッ・・・なっ・・・どうやって・・・こんなっ・・・こんなこと!!」
「それは言えない。でも、菜穂あなた分かったでしょ。」
「何がよっ!!」
菜穂は険しい視線を宙に注ぐがやはり何も見えず、
相変わらず、兄やツタに突き上げられているだけだった。

「こうやって、犯される人の気持ちよ!!!分かったでしょ?!」
「・・・アアッ!!・・・・なにっ・・を・・・言ってるの!?」
「私や、他の人だって、犯されることが今の貴女と同じように嫌だったのに、
 あなた同じ女の子として何も感じてなかったでしょ?
 だから菜穂、分かってほしかったのよ!」
「ふっ・・・フン!!馬鹿ね!!何を言うのかと・・・思えばっ・・・!
 アンタみたいなメス豚にはっっ・・・あれくらいが丁度良かったでしょ!!・・・」
「・・・・・」
「それよりっ・・・!!ここの狂った世界から出してよ!!
 出してくれたら和人をあげてもいいわ!!」
「・・・・・・・・・いらないわ・・・」
「なっ・・・!だって・・・!!好きだったんでしょ?!あいつを!!」
「・・・先に私が菜穂を裏切ったことは謝るわ。ごめんなさい。
 でも、あいつは・・・あいつは・・・・・菜穂もあの時気づいたでしょ?
 人間じゃないって・・・・。」
「あっ・・・あははははっ!!!お・・似合いじゃない!!舞!あんた・・・とっ!」
「・・・菜穂・・・・・」
「いいから!!さっさとコイツ離してよ!そして、家に帰して!!!」
180マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/22(土) 22:36:45 ID:sJmO95W1
ザワザワと周りの木々が風になびく。
「・・・それは出来ないわ・・・」
「なんですって?!・・・・」
激しい突き上げに体を弄ばれながらも菜穂は青ざめる。
「・・・菜穂、ここは地獄よ。そう、永遠にずっと繋がれたままあなたは朽ちていくの。
 そこのお兄さんと共にね!」
「ヒッ!!いやぁあああっ!!!嫌だっ!!お願い!!許して!!」
止まっていた涙が再び菜穂の頬を伝い、逃れようと激しくもがく。
「・・・どうしたの?さっきまでの勢いは?」
「・・・・おねがいよぉ・・・置いて行かないで!!」
ガチガチと歯を鳴らしながら菜穂は懇願する。
「・・・・・ひとつ、分かってもらいたいことがあるの・・・。」
「なっ・・・何??何でも・・・きっ・・・聞くわっ!!だから・・・・っアアッ・・・」
「もう、人にひどい事はしないって誓える?そして、真っ当に生きるって誓える?」
「ちっ・・・!誓えるわ!!何度だって誓うわ!!」
「・・・菜穂・・・言葉だけじゃだめなのよ・・・ちゃんと思わないと・・・」

菜穂はショックを受けたような表情になり、戸惑いを見せる。
一生懸命考えるが、黙っていると兄の突きに思考が奪われる。
「アアッ!!!アアアッ・・・アハぁっ・・・イヤッ・・・・!!!」
ガクガクと体を上下させられながら菜穂はうなずく。
「ンアアッッ・・・分かった!!こっ・・・こんなの辛いよっ!・・ね!!ウッアァッ!!あくぅ・・・!
 わっ・・・・私っ・・・・!!もうっ・・・誰かにっ・・・アアァッ・・・頼ったり・・しなっ・・・クッ!!
 ハァ・・・今度から・・・まっすぐ・・・生きるっ・・・!!
 アアッ・・・ひ・・・卑怯な・・・こと・・・・・しな・・・いよっ・・・・!!」
喘ぎ泣きながら懺悔をするように菜穂は、自分に誓いを立てた。

すると、兄と繋がっていた場所から光が生まれ、
菜穂を取り巻いていた植物たちが壊れて粉々に風に飛ばされる。
菜穂の兄と共に暗闇に消えていった・・・。

支えるものが無くなった菜穂の体は地面に落下して行くが、
地面に衝突する寸前、悪魔の手が彼女を守った。

「や・・・約束してくれたね・・・」
舞はそっとジャスバルスに寄り添い、呟いた。
その頬には安堵とも、菜穂を攻め立てた
呵責の念によるものともつかない涙が落ちていた。

「うむ・・・この娘も改善してゆくだろう・・・」
「そうね・・・自力で良い魂にならなきゃ、本当にこのままだったのよね・・・。」
「ああ、そうだ。魔界には嘘は通じない。」

立ち尽くす、悪魔と舞の元へ樹木の声が聞こえる。
181マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/22(土) 22:38:47 ID:sJmO95W1
《悪魔よ・・・その娘の魂はくれぬのかぁ・・・・》
「む・・・、大食らいめ・・・・」
《まだ、美味しそうではないかぁ・・・・》
「この、娘は・・・」
「この子はね!これからアンタ達が走って逃げ出すほど
 まっずーい魂に生まれ変わるのよ!!!
 だから、狙ってもだめよ!!」
「・・・・・・・・だそうだ・・・樹木よ・・・」
《なるほど・・・まあ、次の獲物が来るまでこの男の養分で凌ぐとするか・・・。
 時に悪魔よ・・・何故に人間の小娘に惹かれた・・・・》
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・行くぞ・・・舞。」
「あっ・・・うん。」
《・・・・・・》
そうして、ジャスバルスと舞は魔界から消えた。

菜穂はジャスバルスにより、魔界と兄の末路の記憶を消され
地上に戻された。しかし、魔界で培った正しい人間のありかたの記憶は失われること無く
菜穂に根付いていた。

------------------------
本日投下終了〜。
たくさん書いた気がしたけどそうでもないなw
182名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 22:59:54 ID:dmzc1nPU
おおおGJ!!
菜穂のキャラ立ってるし、個人的にこの結末は好きだな
次も期待
183名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 23:30:53 ID:3VuxSQE+
相手に恨みを持ちながらも救済の道を示す
いい子だよね
GJ!
184名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 23:37:54 ID:0AQtlRv3
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
舞が根っから悪じゃないってのが良いね

欲を言えば兄も助かってほしかったが、犠牲はつきものか
185名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 00:10:06 ID:VcFWoQO2
イヤッホォォォォウ!!GJ!!!

さて、そろそろ先輩をいじめる番かな?
wkwktktk
186名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 03:05:59 ID:CRYfbxXb
マビマビ氏乙!

でも、菜穂が改心ってちょっと甘いなあと思うのは俺だけかな。
しかし舞いチャンはエエ子や。・゚・(ノД`)・゚・。
次回はジャスバルスとの絡み有りキボン
187マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/23(日) 16:41:09 ID:5KUjRBde
>>182-186
おお、一晩明けたら嬉しいレスがぁ!トンクス!!
その後はクライマックスにも繋がっていくのでもうちっと慎重に
進めて生きたいと思われるです。
おまいらの貴重なご意見ありがたい。
確かに、菜穂改心はもうちっと色々あった後のほうが良かったかと
思わなくも無いwwバランスって難しいなww
188名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 18:48:23 ID:o06bF3Oi
ジャスバルスほんまにかっこええわ〜
この悪魔ってどんな格好なの?やっぱり山羊さんが二本足で立っている感じ?
189マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/23(日) 21:39:34 ID:5KUjRBde
>>188
アリガトン!
ジャスオヤジも悪魔冥利につきるねw
見かけはうーん、寺田克也が描いたデビルマンみたいなのを
漠然と想像してたなぁ。しっかりビジュアル考えてなかったw
ちょっと自分のイメージ描いてみた。
私の想像なので、イメージ付けが嫌な方は見ないでね。
ttp://upload.fam.cx/cgi-bin/img-box/0jz60423213859.jpg
190名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 21:47:13 ID:CRYfbxXb
>>189


絵もうまいじゃないかw
コレで同人出してみても良いんじゃないのw
191マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/23(日) 21:51:17 ID:5KUjRBde
>>190
素早いレストンクス
いや、まあ実は絵がなりわいなんだ。文字は趣味。同人はまんどくさいww
192名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 21:58:38 ID:CRYfbxXb
>>191
本業だったのか!
上手いわけだ。

俺のイメージでは、ジャスタソはミノタウロスみたいなののイメージだったw
でもこれはコレで渋くていいよんw
出来ればオニャノコのイラストもキボンw
ずうずうしい俺w
193マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/23(日) 22:26:53 ID:5KUjRBde
>>192
いやいや、お恥ずかしい。けど、嬉しいw

なるほどなぁ。ミノタウルスみたいのかぁ〜。
確かにそっちのほうが人じゃない感じがするよね。うん。
オニャノコかぁ〜。それこそ好みが分かれるだろ〜??ww
自分の絵はあまりモエ属性じゃない方向なので不安だwwww
194名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 23:41:03 ID:xK4YlYQS
>>189
うまいね。水墨画風の色彩が渋くてかっこ(・∀・)イイ!!
女の子の絵もキボンヌ。
萌え絵は最近食傷気味なので、萌え属性じゃなくても、漏れは桶。
195名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 00:13:03 ID:JRk/qDYy
>>189
(゚д゚)ウマー

青い悪魔って聞くとFr○mAのCMの鬼っぽいのしか浮かばない俺って…orz
196名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 19:58:39 ID:emAJTGHQ
渋くてダンディー様でイイ!!
ちょっとサリーちゃんのパパを思い出したり。
197名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 04:18:39 ID:6w6OiC05
舞に惚れますた
198マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/25(火) 22:52:30 ID:dE3IoMf5
今日も投下できず・・・無念・・・

>>194-197
レストンクス!!
概ねジャスオヤヂはイメージを損ねなかったようで良かったw
ふろむエーのCMは何故か気になる。

明日は少し進むかなぁ。
199名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 22:59:30 ID:P9WWYngd
無理せず自分のペースで投下ヨロ。
キャラが立っててエロ以外の部分もぐいぐい読めちゃうのが(・∀・)イイ
200名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 23:05:21 ID:uRmnC9H+
別に毎夜の投下は義務でもないし、読み手は待つだけですよ。
無理しないで投下してくださいね。
妹さんがどうなるのか、楽しみ
201M:2006/04/27(木) 02:10:35 ID:ARfGSEJv
今日始めて覗きに来て、一気に読みました。
面白い!
自分もブログにSS晒しているけど、恥ずかしくなってしまうような見事な出来栄えです。
個人的には悪魔と契約した娘が悪魔以上に邪悪になるのがツボなんだが、舞ちゃんはこのまま可愛く突き進んで欲しいです。
マビマビ様、これからも楽しみにここに来ますのでよろしくお願いいたします。
202マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/27(木) 23:04:53 ID:a6q+Zi07
>>199
おお、書き手にしたらすごく嬉しいレスだ!ありまとぅ!
>>200
ありがとう。そんなこと言われると甘えまくりそうw
お、良いところに目をつけましたね<いもと
>>201
新規参入者嬉しい〜!お、SS書いてらっしゃる?
こちらこそ、お恥ずかしい。。。エロ話は公開するの初めてなのです。
普通の文章もあまり公開したことないけれどww
203マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/28(金) 00:18:08 ID:pXgA266n
7:
何度もため息をつきながら、柔らかすぎて
はりの無いベットの上を行ったり来たりする。
何をしても落ち着かない。

その理由は分かっている。
最後の・・・
あの男をてにかけなくてはいけないからなのだ。
しかし、菜穂への報復があまりにも鮮明な今現在、
そういった状況になかなか自分を高揚させることが出来ずにいた。

「舞・・・何を躊躇う・・・・」
「ん・・・・ためらいなんて・・・・うん・・・はぁ・・・」

もう2日間何も食べず、何もせずにいる。
あと少し、もう少しと先延ばしにすれば、また葉山に傷を付けられる
被害者ができてしまうかもしれない。

「舞・・・・・まだあの人間を・・・?」
「!!!・・・ちがうよっ!!!あんな奴!!もうなんともない!!」
「では、何故そんな今にも自分が死んでしまいそうな顔をしながら
 あの人間の末路を思うのだ・・・?」
「・・・・・そっ・・・そんなこと・・・・そんなことっ・・・・」
言いながら私は頭が混乱したのか、塞きを切ったように号泣してしまう。
一度、出てくると、何故か涙は止まらない。
短い間にいろいろな事があった。
色んなことが思い出せるけど、ずっと昔に起きたようにも感じるし、
夢の中の出来事のようにも感じる。

「・・・うぅ〜・・・あたし・・・どうしよぅ・・・・・・」
漠然とした気持ちを素直に言葉にしてみる。
「・・・ゆっくり考えるがいい・・・・。急かして悪かった。」
そう言ってジャシバルスは、大きい悪魔の姿で私を抱きしめてくれた。
何故だかとっても安心する。心地よい腕の中
私は久々にまどろんだ。
204マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/28(金) 00:18:56 ID:pXgA266n



「なぁ、なぁ・・・コレってヤバイんじゃね?」
「大丈夫だよぉ。ここのカラオケ屋の店員と友達だもん俺」
「マジで〜?じゃ、いっかぁ〜。」
「っああ〜!!イッたぁ〜!これで3度目だぜぇ〜」
「俺もう飽きた。なー他の女がいいよー。」

ギャハハハハ・・・・
そんな下品な笑い声の中心には、
疲れ果てた彼らと同じ制服を着た女の子が座っていた。
いや、正しくは半裸で泣いてしゃがみ込んでいるのだった。
口からは今も発射されたばかりのおびただしい精液と、
足元にも同様の液体が流れている。
髪の毛にまで及んだそれらがベトベトと彼女の全身を汚していた。

「俺まだイケんぜー?」
「ギャハ・・好きだなぁ〜お前〜」
「やっ!!もぉ、許してっ!!」
男は精液で濡れたセミロングを掴み少女を立たせ
力任せに穢れた乳房を揉みながら彼女の片足を持ち上げ、
するりと合体していく。
「やぁぁあっ・・・!!ああああっ!!」

そんな残虐なシーンを一人冷静にビデオカメラで撮影する人物がいた。
その男の名は葉山和人だった。
下から繋がっている部分を撮ったり、ヌラヌラと光りながら揺れる
乳首越しに、泣き喚く女の子の表情も撮っていく。

彼の身にも通常は起こりえないことばかりが起き、
普通の恋愛ではもう満足できなかった。というより先に恐怖を感じてしまう。
唯一興奮するのは、女の子が異様な状態で弄ばれているのを見ることだった。
なので、以前なら関わることのなかったガラの悪い学校の仲間達と
最近は、葉山の軟派にかかった獲物を堪能するのが日課になっている。

「な、葉山ぁ〜次のターゲットを狙いに行こうぜ〜!今度は俺好みの娘にしてよ。」
「あぁ・・。そうだな・・・・」
「やった!俺らお前と知り合って良かったよ!で、どこ行って落とす?」
「あぁ!俺今度SMっぽいのやってみてぇ〜!!」

しばらく考えた葉山は急ににやりと笑みをもらす。
「なあ、親子丼なんてどうよ?俺、SM好きな親子知ってるぜ。」
「うおおお、マジかよ?親子でSM好きなんてすげーなぁ。でも、ブサなおばちゃんは嫌だぜ。」
「大丈夫、バリ水商売系の色っぽいおばさんだよ。」
そう、葉山は舞の家庭の事情を知っている。
彼は常々、舞をどうにかして壊したいと妄想を描いていた。
舞が嫌う自分の親と共々乱暴に犯されるであろう光景を想像し
早くも葉山は陶酔する。
205マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/28(金) 00:20:46 ID:pXgA266n
チビット投下終了。
また明日。
206名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 10:11:42 ID:v5OHionM
投下キテター!

このをとこ・・・どーしよーもねーな、本当に。畜生にも劣るわ。
舞タン可哀想。ジャスさま、しっかり支えてやってくれ。

これだけ続きが楽しみで面白いSSは久しぶりだ。
とはいえ、焦らずに仕上げて投下してください>マビマビさん
207名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 10:38:13 ID:+95xi2ff
葉山が非道な考えと仲間を増やせば増やすほどジャスさんのご馳走が増えるので
自分としては満足。

私にもマビマビ氏の文章はごちそうなんでがんばってください。
208M:2006/04/28(金) 13:01:40 ID:zVjXY3rB
いいですねぇ。
舞ちゃんが悪に徹しきれないところがいい。
堕ちるならとことん悪になるのも好きなんだけど、舞ちゃんみているとなんかけなげで可愛い。
続きを大いに期待して待っております。
頑張ってくださいませー。
209名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 18:21:34 ID:zc8puArR
舞ちゃんはホントにいい子ですよネ…

あの娘はいい奥さんになりますよ。エロい。

俺舞ちゃんと結婚する。ガチで。

オイオイそりゃあオメー無理だよ
見りゃあわかるだろ?舞ちゃんはジャスバルスにゾッコンLOVE。

それでも〜〜俺は〜〜舞ちゃんと〜〜結婚するの〜〜ッ
舞ちゃんとーッ 結婚がーッ してえーーッ してえーーーッ!!
舞ちゃんと舞ちゃんと舞ちゃんと結婚結婚結婚結婚
結婚ッ結婚ッ結婚ッ結婚がしてぇーーッ!!
210名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 19:29:26 ID:IXDoKRY4
そしてジャスバルスの餌食になる>>209
211マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/29(土) 01:55:21 ID:hv3XUbCe
>>206-210
マジありがとう。すっげもう最高嬉しい。久々だなこんな嬉しいのw
こんなにちゃんと感想とかもらえるなんて最初考えてなかったから
マジ嬉しいよーーーおまいら!
でも、流石に結婚は無理だと思うぜw209おもしろすぎww
212マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/29(土) 01:57:22 ID:hv3XUbCe
「ねえ、ジャスバルス・・・」
「・・・・。」
多少元気を取り戻した私を見届け、ジャスバルスは私の手のひらの上に戻った。

「私・・・もう一度あの男と話してみようかと思うの。」
「・・・うむ・・・それはどういう意味なのだ?」
「うん、あのねやっぱりただ報復するだけって何か違うと思うの。
 何ていうか・・・あいつの本心をちゃんと知ってからでも、報復は遅くないかなって。」
「・・・・・・それで・・・それで、もし改心するようなことがあって、だとしたら
 彼奴を許す・・・ということも在り得るという意味なのだろうか・・・」
「それはないわ・・・・私はこの手で彼を葬りたい。それは忘れられない事。
 でも、でもね、もう一度だけ聞きたいの。あいつの言葉であいつの気持ちを。」
「なるほど・・・考え抜いた結果がそこにたどり着いたということか・・・・・
 まあ、止めても聞かぬのであろう・・・。好きにするがいい。」
「うん・・・。ジャスバルスありがとう・・・私、今から会いにいって来る。」
「!・・・お前一人で行くというのか?」
「大丈夫。大丈夫だよ。でもね、もしすぐにでも報復を果たしたくなったら
 呼ぶから。あなたを強く呼ぶから。」
「うむ・・・・。しかし、これだけは言わせてもらおう。
 彼奴と会うことによって今以上にお前の心が壊れてしまうかもしれない。
 それでも、後悔せずに臆することなく報復が果たせるのか?」
真剣に私の中を見透かすような炎が強く揺れる。
「果たすわ。必ず。」
「・・・・・・解った。俺はここで待っていよう。」

私はもう迷わない・・・。
たとえ、あいつが少しでも改心していても、この傷は癒えない。
一度は心を許した相手。だからこそ、想いが強かったからこそ、
余計に憎悪は募る。
そして彼の本心を聞いて、復讐が果たせた時に私の中できっと決着が付くのだと思う。
だから今、私はもう迷わない・・・。
そう強く頷いて家を後にした。
青い悪魔を置き去りにして。
213マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/29(土) 02:24:46 ID:hv3XUbCe
あいつの家はもう何度も確認した。
何も見なくても風景が思い浮かぶ。
この道を歩くとき、いつも私はとっても心から幸せを感じていた。
今頃、何しているのか。ご飯はちゃんと食べているのか。
幸せに暮らしているのか。
そして、少しは私のことを思い出したりしてくれてるのか・・・・・。
あの頃が懐かしい。
そんな思い出と決別するかのように、私は強い足取りで
目的の家を目指した。
ふと、バックの中から携帯の音が聞こえる。
あいつの家の付近に着いたら呼び出そうと思って
ずっと電源を切っていた携帯を再び持ち出したのだった。
なので、誰からかかってくるはずもなかったのだが・・・。
着信の名前を見ると母からだった。
一番ありえない相手からの電話に私は戸惑う。
携帯を持ってから一度もあっちからかけて来たことなんてなかった。
だいたい、私の電話番号が登録されていることに驚きだった。
こんな大事な時に間の悪い電話をかけてくる所が母らしいと言えない事も無い。

「もしもし。何・・?」
あくまでもそっけなく答える。
「んーんうぅーーぐぅーーー!!」
何か呻いているような声が聞こえる。
「なに?どうしたの?お母さん。具合悪いの?」
「・・・うぅーー!んんー!!」
あきらかに母親の声なのは分かったが、どうにも様子がおかしい。
「ちょっ・・ちょっと!今どこにいるの?ねえ、どうしたの?」
少しだけ慌てて携帯にかじりついた私の耳元に
けたたましい複数の男の笑い声が母の携帯から聞こえてきた。
「えっ・・・何?どうし・・・」
「はぁ〜い!君、舞ちゃんでしょぉ?」
「・・・だっ・・・誰??ま、舞ですけど、あの、うちの母どうしたんですか?」
「うっふー・・・なぁいしょ!でもね!大変なことになっているのは確かだよ。」
「えっ!ええっ?!今どこなんですか??」
「それはぁ、教えてあげるぅ〜!」

気持ちの悪い男の声が、母の居場所だけを告げ通話を切断した。
居場所は何故か私の学校の体育館だと言う。
何かとても悪い予感がする。

あいつのこともあったけれど、どんなに嫌いな母とはいえ、
自分の実の親だということは確かだ。
見過ごすわけにはいかない。
ジリジリとした心を抑えながら私は踵を返し学校へ向かった。
214マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/29(土) 02:27:15 ID:hv3XUbCe
ジリジリとしながら本日も投下終了w
215名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 02:37:32 ID:3/7yZeQO
>>214
乙!展開にドキドキだ!
この後は、ちょっと重い展開になりそうだけど、期待して待つw
216マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/29(土) 20:36:29 ID:hv3XUbCe
>>214 テンキウ!

---------------
「いやぁ、これが羽井の母親かぁ〜。」
「なかなか若いじゃん〜。けっこういけそう。」
「色んなテク知ってそうじゃね〜?」
「じゃあ、そのお手並みを娘さんの前で披露してもらおうよ〜!」

言わずもがな舞の母親である、杏子は葉山達のグループに
店の帰り道で拉致され、ここまで連れ去られてきた。
ガムテープで口止めされ、細めのロープで後ろ手に縛り上げられ
震えながら冷たい床に転がされていた。
確かに、40歳近い年齢とは思えないほどの若さだった。
これも水商売をしているからなのか、それとも天然で若々しいのか。
どちらにしろ、妖艶で美しかった。
軽くウェーブがかったミディアムショートの髪は豊かで、フェミニン。
長いまつげと濡れたような瞳と華奢な鼻は舞にも遺伝している。
透き通るような色の白さと、まだまだ張りのある体つき。
血気盛んな若い男を翻弄するくらいのことは十分すぎるほどだ。

「じゃ、先にはじめちゃおっか〜?!」
そう言うと、5人ほどの男達がいっせいに杏子へ手を伸ばす。
薄いピンク色の上品なシルクのスカートをたくし上げ、ストッキングの足を
いやらしい手つきでなでまわす。
そして、内腿の柔らかい部分へ指を立て一気に下へ破く。

「ふぅぅっ!!!」
青ざめる杏子はいったい自分が何故こんな見ず知らずの若い男に
拉致されなくてはいけないのか分からず、ただ恐怖に身をすくませるだけだった。
ビリビリと破かれた薄手のストッキングから覗く足は
手入れの行き届いたスベスベの肌で、触るだけでも気持ちよく
柔らかかった。若い女の子の弾力のある肌とは少し違う感じがした。
そして、頭のほうに位置した男は転がっていた杏子を座らせ、
パールの装飾がほどこしてある襟元から、強引に服を引き裂く。

「ヒゥッ!!アァゥ!!あうぇ〜!!!」
「おばさーん、好きなんだろ?こういうことさぁ。」
「そうだよ。じゃなきゃ、こんな下着付けてねえし。
 白くてスケスケ〜!白ってとこが逆にエロいよな!」
「無駄毛1本もねえしな〜!」
「あと、コレも好きだろ??」
一人の男が、荒縄を自分のカバンから持ち出してきた。
杏子は目を見開きかぶりをふりながら、逃れようと大暴れするが、
簡単に捕り押さえられてしまう。
「なぁんだ?早く縛ってほしい?だから暴れたのかぁ。」
「うぅう゛〜!!ううっ!!」
「よぉし、お前ら押さえてろ!俺が勉強してきた成果みせたる!」
「こういう勉強だけはすんのな!」
不器用ながらも、ぼろ布のような服をまとった杏子に縄がけをする。
丹念に結び目を付けてみるみる縄が柔らかい肌に食い込んで行く。
上半身は亀甲縛りに、そして足は片足だけ膝を折り曲げて拘束し、
もう片方は足首に縄をかけてある程度自由にする。
217マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/29(土) 20:38:26 ID:hv3XUbCe
あ、間違え>>215にお礼。
218マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/29(土) 20:49:37 ID:hv3XUbCe
「うひゃぁ!たまんねぇ〜!すごいじゃんお前!」
「まぁな、芸術だろ?」
背に1本手首と腰を繋ぐ縄がかかっているので
背筋が嫌でも伸ばされ
まるで、後ろから誰かが持ち上げているように
透けた白いブラの乳房が強調されている。
片足ずつバラバラに動かされるので、スカートが勝手に引き上がって
下着が見える。
「ほぉれ!」
「ぃああっっ!!」
足首に付けた縄を上に引き上げると自然と開脚されてゆく。
上品な女性が、はしたない格好をさせられているのに
男達は各自股間を熱くした。

「よっし、ガムテープじゃぁ大事な御用が出来ないからさ、これ!」
「あぁん?なんだそれ?」
「リングギャグっていうんだぜ。」
「はぁ?ギャグ?笑えるの?」
「バカかお前!こいつをこうやって、銜えさせて強制フェラさせるって道具だよ。」
「うっわー、なんでそんなの持ってるんだよ!」
「大事な息子噛まれたくないしな。ギャハ!!」
「早くつけろよ!!」
「ぅふううっ!!嫌!!止めて!お金ならあげるわっ!・・・あぐっ!!」

ガムテープを取りさり、リングギャグを無理やり口に突っ込み、
頭の後ろでベルトを止める。
これで、口を閉じることが出来きなくなってしまった。
219マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/29(土) 21:42:52 ID:hv3XUbCe
そういえば、舞イメージ描いたのでつ。
良かったらどぞ。萌絵ではないです。
イメージが根付いてる方は見ないことをお勧めします。
ttp://upload.fam.cx/cgi-bin/img-box/10j60429214051.jpg
220名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 23:21:17 ID:3/7yZeQO
>>219
おお!
綺麗系ですな!
俺は萌えたよ!


後、投下乙!
次回も楽しみにして待つが…
まあムリしないペースでねw
221名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 00:25:08 ID:VVeFvQFY
>>219
かわいい系だと思ったけどすげえ美人だね舞タン
いい意味で裏切られたよ。

こんな美人と親子丼できるなんて・・・いや俺はジャスバルスに殺されたくないからやめとこ。
222マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/30(日) 01:00:46 ID:gVbC7fq3
>>220
お、良かったww
多分、そろそろオオトリになるので、渾身の力を込めて書くよ。
大丈夫、今ちょっと仕事も余裕出たから。ありがとう!

>>221
そっかぁ。綺麗系かなぁwやっぱ公開したのちょっと後悔ww
でも、悪い感じではなくて良かった。ありがとう。

では、もう少し投下します。
223マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/30(日) 01:01:48 ID:gVbC7fq3
「うはぁ、エロいよ!すげーエロイ!!」
「鼻血でそう。」
口々に呟きながら、再度縛り上げられた杏子へ詰め寄る。
場所は体育館の奥に位置するステージの上でこのショーは行われている。
足首に縛った縄の端を天井から下がる内幕用のポールへ縛り付ける。
腰が丁度地面から30cm程度浮いて、横向きになった。
早速、一人の男が、髪を掴み引きずり出した自分のモノを
杏子のぽっかりと空いた口の穴に差し込んで、
都合の良いように嫌がり抵抗する頭を押さえつけ上下させて行く。

もう一人はブラをずりさげ、飛び出した豊満な胸を晒し揉み始め
とろけるような柔らかさの揉み応えにたまらなくなり、
歯型がつくほど噛み付いたり、乳首をひねり上げ引っ張ったりしてみる。

「さぁて、おばさんのあそこはどうなってるのかな?」
残りの男達は、下半身に集中して覗き込む。
透けているレースの奥には小ぶりなしかし、使い込んでいるであろう
秘所が、喉を肉棒で突かれるたびに、ヒクッヒクッと息づいている。
そっとパンティラインに指をひっかけ、3人の目前にさらけ出す。
「おお、なんかすげえ。使い込んでそう。」
「ガバガバだったらヤダな〜。」
「まぁいいや、さっそく突っ込もう。」

前戯も何もなく、一人の男が行き成り秘所に自分をあてがい
挿入をはたしていく。
「うおっ!濡れてないけど、丁度いい感じっ!」
「へぇ〜そうなんだ?」
恥丘に腰を打ち付けるような勢いでどんどん貪っていく。
その度に乳房が大きく揺れ、乳首を咥えていた男は舌を突き出し、
乳首が勝手に舌先に掠るようにする。
口に突っ込まれた肉棒も更に喉の奥の壁に突き当たる。
「ヤバイ。俺もしてぇ!」
「後ろからすればいいじゃん!」
あそこに遠慮なく出入りする男が誘う。
「よっし!!分かった!!」
224マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/04/30(日) 01:04:51 ID:gVbC7fq3
杏子は喉をふさがれ、悲鳴も喘ぎ声すらも出せずに
ただ複数の男達の欲望に従うしか無かった。
アヌスを狙うはずの男は何を勘違いしたのか、
もう、挿入済みの場所に自らを挿入しはじめてしまう。

「あっ・・おいっ・・・キモイよっ!うははっ!すげっ!」
2本の肉棒が同時に杏子の秘所に突っ込まれてしまった。
さすがに経験が豊富の杏子にすらそれはきつかった。
ギチギチに広がる入り口を見て、男達は更なる興奮を覚える。
痛みをあそこで覚えるなんて久しいことで、そしてこんなに情けなく
みっともない格好でたくさんの男達に弄ばれることに
思わず涙があふれた。

こうして、代わる代わる舞の母親は汚されていった。
その行為を一台のビデオカメラが全て収めていた。



ひやりとした深夜の校庭。
重い鉄の扉。それを舞はゆっくりと開く。
普段なら鍵がかかっているはずの場所だった。
シンッ・・・と静まり返る空間。
しかし、何かの気配はする。
そして、目の前のステージにだけ何故か明々とライトが当たっている。
よく目をこらすとそこには、蜘蛛の巣のようなものが飾られていた。

「・・・・・!!!お・・・・お母さん!!!」

見るも無残な姿で、蜘蛛の巣に絡め捕られる獲物のように、
舞の母の美しい肢体が、邪悪な荒縄にその柔肌を締め付けられて
ステージ上に固定されていたのだった。
目を閉じ、失神したような表情の母の体には
残酷にも鞭打たれたような赤い痕が胸や内腿に目立つ。
しかも、体は逆さ吊りにされて足は割られ、腰に縛られた
縄が天井と繋がり彼女のすべてを支えていた。
そして、中心に位置するそこには、深々と
コードの付いたマイクが刺さっていた。
前にも後ろにも。
白濁した液体がその全身を汚して、ギラギラとライトの光を反射している。
母の身に何が起こったのか何も聞かなくても分かってしまった。

「いっ・・・・やぁぁぁああああああ!!!!」

ガクガクとふるえる足取りで、早く縄を解いてあげようと
痛ましい母の姿に近づいていく。
その時、バラバラと木の床を走るいくつかの足音が舞の背後へやって来た。
225M:2006/04/30(日) 11:19:37 ID:aWfeMWZT
陵辱シーンですね。
すごく読みごたえ満点です。
この後の怒りの舞ちゃんの行動が楽しみですね。
226マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/01(月) 16:38:40 ID:NOijlXi5
>>225
テンクス!本当はもう少し書いていたんだけど、諸事情により
一気に投下できなかったのが消化不良気味で申し訳ない・・・。
てなわけで、投下っす。

--------------------------
「や!待ちくたびれたよ〜!」
場違いなような軽快な男の声が体育館に響き渡ると共に
背後から舞の両腕が掴まれ素早く玩具の手錠をかけられる。

「いやっ!!離して!!お、お母さんにあんな酷いことしたの・・・あなた達なの?!」
首だけで振り向きながら舞は尋ねる。
4、5人はいそうな感じだが、暗くて顔までは見えない。
「そうだよぉ〜!君ら親子は淫乱でM女だって聞いたからさぁ。」
「そっ・・・そんな!非道い!そんなこと誰がっ!!」
ステージのほうへ引きずられながら、男達に怖気づくことなく問いただす。
「んなことどーでもいーじゃん!ママも楽しんでたぜ〜。
 最後なんか白目剥いて自分から腰振ってたよ。」
「いやっ!そんなの聞きたくない!!」
「すごかったぜー舞ちゃんにも見せたかったなぁ。
 俺ら全員搾り取られちゃいそうだったし、鞭打ってるのに
 マンコからはドバドバ愛液流しちゃうし。」
「いやっいやぁぁ!!聞きたくない!!あんた達なんか!!」
「さ、到着〜!!これから親子でショーをやってもらうんでね!」
舞の腕を乱暴に突き放し、ステージのザーメンまみれの床に転がした。

その時、舞の目は奥で光る一台のビデオカメラを映した。
その持ち主をも確認してしまった・・・・

「・・・・・!!!はっ・・・・葉山・・・・・・・!!!」
硬い大きな岩で頭を打ち砕かれるような衝撃が舞の思考を奪う。
一度は恋焦がれた相手。
そして、裏切っていった相手。
そして、今度は逃げずに向き合って殺そうと思った相手が
そこに、薄ら笑いを浮かべながら立っていたのだった。
227マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/01(月) 16:40:21 ID:NOijlXi5
「やあ、久しぶり。元気だった?舞ちゃん。
 今日はね、最高のショーを開こうと思ってさ、君のお母さんもお招きしたんだ。
 君が来るのが遅かったから、ご馳走を先に食べてもらっちゃったけどね。ククッ・・・」
「・・・・・・・」
「何?その反抗的な目は?この間も学校で
 俺のチンコを美味しそうに食べてくれたじゃん。
 今度は皆のも食べれるよ。
 もっと嬉しそうにしないと、ほら・・・・、笑って。
 自分から誘えよ!!!メス犬が!!!!!」
「・・・・・・・・さ・・・・」
「ああ?何だって?早くほら、股開けよ。」
「・・・最低ね・・・・本当に死ぬほど最低・・・・・・。」
俯き、ワナワナと震えながら、舞は静かに、葉山に呪詛を吐く。
「死ねばいいのに・・・・!!!」
「はぁ?何で俺が死ななきゃならないんだよ!
 ・・・お、おいお前ら何ボケッと突っ立てるんだよ。
 この女を早く縛ってしゃべれなくしてやれよ!!」

しかし、彼らは動かない。まるで操る者のなくなった人形のように
ただ、立ち尽くしているだけだった。
「ちょ・・・お前ら・・・・・!!」
「この人たちは、動かないわ。」
「何でだよ!!!何でそんなこと分かるんだよっ!」
そっと彼女は立ち上がり、一歩一歩と葉山に近づいていく。
その後ろ手に繋がれた手錠の上で青い小さな炎が踊り
カチャンという音と共に床に落ちる。
近寄る舞を避けるように葉山は後退して行く。
「あなた・・・・私・・・本当に好きだったのに・・・・・・・」
「・・・・そ・・そうだな・・・お、俺も好きだよ・・・ははっ・・・」
「こんな、最低な人間だったなんて・・・・知らなかった・・・。」
「・・・な、何だよ・・・わ・・・悪かったよ・・・な・・?」
「こんな人だって見抜けなかった自分が死ぬほど憎いわ!!」
そう言って、葉山を見据える。
先ほど見せた嫌らしい蛇のような邪さが消えうせ、
今は恐怖に震える者のような表情で葉山は固まる。
もう、背後には壁しか無くなってしまった。
「・・・・・っ・・・お・・・お前がっ・・・悪いんじゃないか!」
「・・・・」
「俺の人生狂わせたのはお前が原因じゃないか!!」
駄々をこねる子供のように叫び散らす。
「・・・・あなた・・・・苦しんで・・・そして死になさい?」
舞はにっこりと極上の笑みを見せ、手鏡を葉山に向ける。
228マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/01(月) 17:28:10 ID:NOijlXi5
手鏡に映ったその姿は、彼では無かった。
そう、見覚えのある姿になっていたのだ。
そして、いつのまにか舞の背後には、大きな青い悪魔が彼女の母を抱きかかえ立っている。

「な・・・何だ・・・・これ・・・・いったい・・・・・」
自分の顔を手のひらで確認するように触る。
そして、足元を見て、確信する。
自分の妹の姿になってしまったことを。

「ヒィッ・・・・!」
尻餅をつくように座り込んでしまった。
だが、それを許さないかのように、何らかの力で
ステージ中央の彼の仲間だった者の近くまで引き摺られて行く。

そして静止した途端に、パリパリと凍りつくような音がしたと思うと、
その辺一帯を鏡のようなものが覆い始め、
どこを向いても自分達の事を余すことなく映しこむような空間になってしまった。

「さあ、ようく見て!あなたは、女の子になったのよ。」
嬉しそうな声で舞は葉山に告げる。
「うっ・・・嘘だ!!なんだ!これ!!騙そうと思っても・・・・あっ・・」
葉山が焦って吐く言葉も妹の声だった。

ただ、見知らぬ女として変化するよりも、
自分の血の繋がった妹になることは恐ろしかった。
なぜなら、今まで微動だにしなかった悪友達が、動き出し
獲物に見せていた目つきと同じような色の目つきで自分に向かってやってくるからだ。
襲われる恐怖と、肉親が襲われる嫌悪が鏡の張り巡らされた部屋によって
両方同時に葉山に襲ってくるのだ。
さらに、目を閉じても鮮明な映像が脳裏に浮かぶ。
まるで、自分がいままで撮影してきたような映像が。
リアルタイムに・・・
229名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 18:25:34 ID:/emgbE+H
230名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 21:29:04 ID:+VdhMXf8
>>219
404になっててみれなかったorz
231名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 22:58:28 ID:cuZWl3Fi
うひゃーGJ!!!
これから葉山はどうやって殺されるのかな…と言うか、精神面でも壊されるのかな?
wktk(・∀・)
232名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 00:34:29 ID:p7aWbNDH
舞タンはエロコワイですなw
233名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 01:04:12 ID:AVb4BEKk
うわー、凄い逆襲・・・。まったく裏切られた。素晴らしく遙か上を行かれました。
命を奪うことが目的じゃない舞タンだから、ただ殺すだけじゃないとは思っていたけど。
妹さんがこういう形で出てくるとは。妹さんに罪は無いからなぁ、うんうん。

ジャスさまが唐突に現れた感があるけど、二人は繋がっているからいいか。
234マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/02(火) 03:42:28 ID:3mc1SUHd
勿論、現実に妹自身には被害などはまったくない、
葉山は妹の体に細胞まで挿げ変わってしまっているだけだ。
黒い健康的なツインテールの髪に短い制服のプリーツスカート。
大き目のリボンと明るい紺色のブレザー白いハイソックス。
幻影のようで幻影ではない。

「かぁわいいねえ〜ヒヒヒッ・・・」
「この子が新しい獲物かよ??すげー!!」
「もろ、俺好みの体してんじゃん!!微乳にロリ顔!てかロリ!」
「ッ・・・なっ・・・何を言ってんだ!!俺だ!俺だよ!!」
「はぁ?この子俺とか言ってるよ。」
「可愛い見た目とのギャップがいい〜!」
鼻息荒く5人の男が葉山を取り囲む円周をどんどん縮めていく。
血の気の失せた表情で背後に下がるが、
ふいに後ろに手をつこうとしたが鏡に触れる。
行き止まりだ。

「まっ・・・待ってくれ!!!お願いだ!!」
「待ってられるか!!・・・ともえ・・・」
悪友の背後からのっそりと、またもや見覚えのある顔がやって来た。

「とっ・・・・父さんっ・・・・・!!!」
信じられないものをみるような目つきで可愛い瞳を見開く。
「ともえぇ・・・・・・可愛い私の娘・・・・」
「なっ・・・友恵じゃないっ・・・俺・・・和人だよ!!」
弛緩しきった表情で彼の元へ近づいてくる。
それと共に悪友達が彼の華奢な腕や足を押さえてくる。
「やっ!!離せよ!!止めろ!!」
大きく手足をばたつかせるが、少女の体になってしまった今では
びくともしなかった。
「ともえ・・・他の男にやられる前に、パパの物になるんだ。」
「なっ・・・!何言ってるんだよっ・・・!!」
泣きそうな声で自分の父親に叫ぶ。
その声も聞こえないかのように、父親が太い指がそっと
無防備になっている胸元へ伸びる。
「ぃっ!やっ!止めろ!!止めろ!!父さんっ!!これ、友恵じゃん!!
 なにやってるんだよ!!」
必死になって父親の姿をした者に訴えるが、その手が止まることはなく、
涎を口からたらしながら、小さなふくらみを指の先で摘んで行く。
「やめろぉぉぉ!!!触るなぁぁああ!!」
ぎゅっと敏感な部分を触られる感触。
妹の顔が嫌悪に歪む。
235マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/02(火) 03:44:12 ID:3mc1SUHd
「おぉ・・・こんなに成長して・・・嬉しいぞパパはぁ。」
ニヤニヤとしながら更に手のひら全体で小さな胸を揉み込む。
こんな嫌らしい顔の父親を見たことが無かった。
そして、胸を揉まれるという行為が気持ち悪いものだと思わなかった。
「パパに揉まれた感想はどうなんだよぉ〜友恵ちゃん?」
血走る友達の目。
「やっ・・・やめろぉぉぉ・・・・・!!」
泣きたくもないのに自然と涙が出て、悲鳴を上げる。
「さあ、直に見せておくれ。」
「うぅっ!じょ・・・冗談だろぉ・・・父さんっ・・・」
遠慮もせずに太い指はブラウスの隙間から進入し、
一気にボタンを飛ばしながら胸元をはだけさせる。
そして、着け始めた証拠のスポーツブラをたくし上げる。
「いやだぁぁぁっっ!!!」
裏返ったようなか弱い悲鳴を上げる。
小さな胸が男達の注目を一身に浴び、
その頂点の小さなピンク色の蕾に荒い息がかかる。
鳥肌が立つほど恐怖。
いつもだったら、一気に股間のボルテージが上がる瞬間だ。
「おぉぉ・・・乳首ちっせぇ・・・・」
「かわいいなぁ・・・ともえ・・・どれ・・」
先ほど揉まれて布に擦られ条件反射で少し硬くなりはじめた先端に
父親の醜い舌先が伸びてくる。
「ぃっ!!やだっ!!やだやだ!!」
クルクルと触れるか触れないか程度に乳首の外周を舐めていく。
生暖かい唾液がスーッと冷たく冷める感触に、ビクンと体が反応する。
そして、今度は小刻みに硬くなった乳首を力強く舐める。
「んんっ!!やっ・・・やめっ!!」
目を瞑ると乳首がヌルヌルとした唾液で濡れ舌で弾かれる様子や
興奮する父親の表情、泣き顔の妹が鮮明に見える。
もう片方の乳首も吸い上げられ、舌先で嬲られる。
唾液で汚されたほうは今度は友達が唾液を塗り広めるように
親指で擦り込んでゆく。
「いやだぁ〜っっ・・・!!ああっ・・・!!やめろぉぉっ・・・・」

(可愛いわよ・・・先輩・・・。感じるんでしょ?気持ちいいんでしょ??)
脳に直接ひびくような舞の声・・・。
「!!いっ・・・いますぐっ!!やめさせろぉぉぉ!!!」
鏡の外にいるであろう舞に聞こえるように大きな声で叫ぶ。
(ふふ・・・・まだまだよ・・・・・。)
葉山の心にゾワリと冷たい何かが広がる。
そして、舞の声に気をとられているうちに、父親の指は下へと伸びていた。
236マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/02(火) 03:47:30 ID:3mc1SUHd
>>230-233
レストンクス!!
230残念ww↓でも見てww
ttp://upload.fam.cx/cgi-bin/img-box/9c760502034457.jpg
233そう、妹に罪はないのだ〜!でも出したいってね。
237マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/02(火) 03:48:04 ID:3mc1SUHd
友人達が大きく開いて固定していた足の間にその指が落ちる。
まだまだ、子供のようなプリント柄の下着の真ん中に。
「だめだっ!!そこは!!触るなぁぁあ!!!」
「・・・ともえ・・・反抗期はだめだなぁ。パパがお仕置きしちゃうぞ。」
「おぉぉ!お仕置きだってぇ。良かったね〜!」
「早くお兄さんに達にも見せてよぉ。」
ふざけた様な口調なのに、表情は狂ったような男達。
父親の関心が下半身に移ると共に、腕を押さえていた男達が
小さな未発達の胸を弄るように掴みかかる。
きっと、他の知らない女の映像ならそろそろ股間が痛いくらいだろう。
「いっ・・・いたっ!!やめろぉっっ!!嫌だっ!!」
全身に力を込め抵抗するが、ただの卑猥な妹の半裸踊りが鏡に映し出される。
スカートがめくられ、少し窪んだ真ん中に指がそっと上下に行き来する。
「あっ!・・・やめろっ・・・やめてっ・・・・くっ・・・」
感じたことの無いような刺激が下半身から湧き上がる。
しかし、脳裏に浮かぶ映像は何度も見たことがある。
柔らかい白い布に指先が食い込みながら動き這い回る。
「ヒヒッ・・・パパの指に感じてるよ・・・この子・・・やらしーー!!」
「ちっ・・・ちがっ!!さっ・・・触るなぁぁ!!」
赤くなるほど乳首は弄られ、もう先端を掠られるだけでも痺れるような痛みを感じる。
それでもなお、捻ったり、絞り上げたりされている。
そして、おぞましい感触が、恥丘の真ん中らへんから
背筋を伝って這い上がる。
丁度、父親の指がクリトリスに差し掛かったのだ。
「ああっ・・・・!!」
ギュッと目を瞑り、背筋を反らす。
傍から見ていたときは感じているんだと思った。
だが、急激にやってくる激しすぎる刺激はただの苦痛だった。
「やめっ・・・!!アアァッ・・・!!」
クリトリスを通過した指がすぐに戻り、執拗にそこを爪の先で擦り始める。
目の前がフラッシュするような激しい刺激が断続的に襲ってくる。
その度に体がビクビクと痙攣するように反応した。
「お父さん、友恵ちゃんの直にお仕置きしてあげましょうよ〜」
「ああ、そうだね。そうだねぇ。」
にんまりと笑いながら父親がお尻のほうからするりと下着を脱がせる。
「いっ・・・いやだぁぁ・・・・・!!」
238マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/02(火) 03:50:55 ID:3mc1SUHd
自分の父親が泣きながら胸をさらけ出した自分の妹を陵辱している。
そして、望まない快感が自分を襲う。そんな痛いくらいの衝撃に
葉山は自分が分からなくなりそうだった。
友達の協力により難なく下着が剥ぎ取られ、
股間が肌寒い。それなのに熱いくらいの視線を感じる。
「ほほぅ・・・友恵はまだちょっとしか生えてないんだねぇ・・・」
「本当だぁ・・・産毛が可愛い〜!!」
泣き叫ぶ自分を無視され、見られたくも無い股間を見て
勝手なことを言われる精神的屈辱を味わう。
「見るなっ!!みるなみるなぁぁぁ!!」
閉じようとしても、更に男達に左右に割られる足。
もう、隠すことなどまったくできない。
天井にある鏡に全てが映し出される。
そして、父親がゆっくり自分の股間に顔を落とす。
「やだぁぁぁ!!!うっぁ・・ぁ・・・!!いやだぁぁっっ!!」
しっかりと閉じた花弁を下からすくい上げるように太い舌が這ってゆく。
そして、敏感になった花芽をついばむ様に唇でチュプチュプと音を立て
舌で小さな珠を少し被る皮の間に差し込み舐めまわす。
「あはっ・・・くっぅううっ・・・・やだっ・・・・ああっ・・・」
指よりも優しく、しかし濃密な愛撫がクリトリスに施されてゆく。
「ヤバイ・・・友恵ちゃんヒクヒクしてるよぉ!アソコがぁ・・・」
「んんんっ・・・!!あっぅ!!」
出したくないのに、いやらしい喘ぎ声が妹の可愛い唇から漏れてしまう。

(どう?お父さんの味は?気持ちいいんでしょ?誰にされても気持ちいいんでしょ?)
脳裏に舞の声が響くが、快感を抵抗するのに精一杯で
他のことが考えられなくなってる。
(ほら、お友達もサービスしてくれるって。)
その言葉を朦朧と聞いていたら、いきなり鼻をつままれた。
苦しくて息ができないので口を大きくあけたら、
見覚えのあるものが自分の口中へ侵入してくる。
「ぐっうっ!!」
ツインテールを押さえ込まれ喉のほうまで咥えさせられた。
正面に泣きながら男の一物を口いっぱいに頬張らせる妹が映る。
乱暴に髪を掴まれ前後させられていく。
生臭い臭いが鼻を突く。

その間にも、クリトリスがとろけるほど舐めしゃぶられ大きく突起させられている。
そして、自分でも感じるほど、局部からは愛液が流れ始めていた。
「んっ・・・くっ・・・ふぅぐっ!!ぅっ・・・んっ・・・」
苦しくて喘ぎ声のようなくぐもった声が出てしまう。
それに興奮してか、父親が穢れの知らない入り口へ指をずぶりと潜り込ませた。

「うぅぅうううう!!!」
痛い!!!
傷口を指で広げられるような鈍い痛みが進入されたそこからあがって来る。
しかし、同時にクリトリスからは大きな波のような快感が幾重にも
湧き上がる。チグハグな感覚に自分がどうなっているのか忘れてしまう。
239マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/02(火) 03:51:35 ID:3mc1SUHd
本日投下終了。
240M:2006/05/02(火) 09:24:36 ID:R1ULRtDq
すげー。
これは確かにきついわ。
舞ちゃんやりますねぇ。
堪能しております。
241名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 16:49:49 ID:4RnUrqIx
エロこわくてイイヨイイヨ−
242名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 19:12:22 ID:oPpfkQOg
今まで自分がやってきたことをそっくりそのまま返されるんだもんな。
それだけのことやってきたしな〜。
これ以上の罰はない。

・・・最ッ高ですマビマビさん!
243名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 19:43:29 ID:qvpRbIYg
妹の幻覚と父親の幻覚が見えた今、次は母親だな。
244マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/02(火) 23:00:39 ID:3mc1SUHd
>>240-243
やっぱりえぐすぎたか?w
まあ、どうしても物語上こうせざるをえなくてね・・・
エロカワならぬエロコワw続きもがんばるます!
でも、さすがにこれ以上肉親はださんよw
245マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/02(火) 23:01:09 ID:3mc1SUHd
見た目こそ、己の体ではなかったが、今は感覚までが
他人に支配されてしまった。
そして、ジワジワと感じてはいけない快感が強くなり始める。
妹の体でこんなふうに汚されて感じてしまう自分への嫌悪感は
今すぐ消えてしまいたくなるほどの辛さだった。

「んんっ・・・あっうっ・・・くっ・・・・・」
「涙が出るほど気持ち良いんだね〜。」
「さあ、もっと舌を使って舐めてよ。」
「友恵のジュースはなんて美味しいんだぁ〜」
相変わらず、クリトリスへの攻めは続き、僅かに舌先が触れるだけで
腰が自動的にビクビクと動いてしまう。
ゆっくり何度も挿入される指は初めの痛さは消え、
クチュクチュという擬音と共にスムーズに出し入れされた。
愛液のたっぷり付いた指をたまに父親は美味しそうに舐める。
その仕草一つ一つが鮮明に伝わり続けている。

そして、押さえ込まれていた手がいつのまにか両サイドの男達の
醜い肉棒を握らされ、全身が本当に犯されていた。
「あっ・・・いきそぉぉ!!」
「うぅっ!!うむぅっ!!!うぐっ・・・!!」
フェラをさせていた男の動きが早くなる。
頭を動かす行為から、腰を小さな唇に押し当てるように激しくぶつけて来る。
突かれるたびに喉に刺さり込むような感じで絶え間なく吐き気に襲われる。
あたりまえだが、今まで葉山は同性とコトを行ったことなどはなかった。
勿論、自分のものすら口に入れたことはない。
考えるだけで気持ち悪くなるものが、こいつが静止した時に
口の中いっぱいに溢れるのかと思うといてもたってもいられなくなり
慌てて舌で肉棒を押し出そうとするが逆効果になってしまう。
「っあっ!!出たっ・・・・」
こぼれないように、しっかりと頭を自分の股間に押し付け、
喉の奥深くへ熱いものを解き放つ。
それと同時に、葉山の胃液が逆流し、今入り込んできたザーメンを
吐き出そうとするが、口はふさがれている為に、
鼻から出てきてしまった。
「がはっ・・・!!ぐはっ・・・ゲホォッ・・・」
口が開放されると肺にも少し入ってしまったのか激しく咽る。
変に甘く青臭い臭いと、舌に乗る苦味がいつまでも吐き気を煽る。
「あぁ〜。俺のミルク〜。吐くなんてどういう教育をしてるんだ〜っ」
「すまん、すまん。ともえ・・・残すなんて罰当たりだなぁ。
 それにちゃんとご馳走様を言わないと。」
ガクガクと男達への恐怖に震え、浅い呼吸をするだけで精一杯だったが、
狂ったような父親の発言に顔を歪めて嗚咽をもらす。
その悲惨を絵で描いたような妹の顔に追い討ちをかけるように、
手で扱かれていたモノ達からも白いシャワーがかけられる。

「ああ、よしよし、泣かない泣かない。いい子だね〜。
 じゃあ、そろそろご褒美をあげようかね。」
そう父親が言うと、友人達がガッチリと細い腰を掴み、
少し持ち上げて挿入体制に持ち込む。
246マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/02(火) 23:01:40 ID:3mc1SUHd
「やっ・・・やめてくれぇぇぇっ・・・・いやだぁ・・・それだけはっ・・・・」
力なく首を振り、青ざめた顔で父親を凝視する。
「もっ・・・もう・・・許・・・してっ・・・・」
叫びだしたいのに、嗚咽で声が上擦ってしまう。

(先輩・・・これからが、あなたの好きな合体ショーでしょ?
 いっぱい楽しんで良いのよ?)

「いやだぁ・・・いやだ・・・」
目の前でベルトを緩める父親に、ザーメンまみれで青ざめる妹の姿。
これこそ、本当の地獄の光景なのかもしれない。

ズボンのファスナーを下ろすと、出てくるであろうモノに嫌でも視線が行く。
しかし、何かがおかしい。
赤黒い色はまだありえるが、ソレ自体が意思を持っているかのように
ニュルニュルとトランクスを掻き分けて出てくる。
ソレはまるでペニス型の触手のようだった。
その周りからもいくつか同じような形状のものが生えており、
一斉にゆっくりと獲物の股間を目指して伸びてゆく。

「うあぁあああっっ!!!何だっ・・・・いやだっ・・・来るなぁ!!」
予想もしなかったグロテスクなものが柔らかい内腿にふれる。
そして滑るように中心へ向かってゆくのだ。
「ひっ・・・・」
タコの足が壷に入るかのように、先端が細くなって
花弁を押し開き、ヌルヌルと少しずつ進入してゆく。
「あっ!!くっ・・・・うぅっ・・・・!!!」
気持ちの悪い感覚が、本来葉山が感じることの出来ない場所に広がってゆく。
徐々に奥まで触手が入り込み、だんだんと太さも増してゆく。
「アアァァッ・・・・!!ィ・・いたっ・・・痛いっ!!痛い・・いたいっ〜!!」
足をばたつかせるが進入を拒むことは到底できず、
されるがままに内部を犯されてゆく。
丁度、太さがコーヒーの缶程度になった頃触手たちが一斉に
奥へと突入していった。

「くっっ・・あぅぁぁぁぁぁっ・・・・・・・!!!」

嘆きのような絶叫が周囲にこだました。
247マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/02(火) 23:08:27 ID:3mc1SUHd

勿論、舞の耳にも生々しいその声が大音量で届く。
思わず顔を背けそうになるが、ぐっと堪え、
マジックミラーのようになった空間にうごめくものををしっかりと見据えなおす。
先ほどから、自分を追い立てるように葉山に攻めの言葉を送っていたが、
誰よりも犯されることの嫌悪感、裏切られることの悲しみを知っている彼女だ。
辛くないはずは無かった。

これでいいのよ。これでいいの・・・。何度も自分に叱咤する。
その気持ちが伝わるのか、ジャスバルスは舞をしっかりと守るように
抱きかかえ、拳を強く握り締めすぎて爪が刺さり血のにじむ舞の手を
そっと開いて自分の指を握らせる。
気を失った母親は舞の上着がかけられ、ステージの端に寝かせてある。

(どう?処女を失った気持ちは。初めてでも感じちゃうんでしょ?
 私にそう言ったよね?あの時・・・)

葉山は烈しく触手に突き上げられながら
舞の言葉に呆然とあの時の記憶を思い起こす。
初めてのデートでいきなり現れた見知らぬ男達に犯される舞。
乱れた服。揺れる肢体。悲鳴と喘ぎの声。
まさに、今の自分と同じ姿だった・・・。
情けなく、寂しく、狂おしい快感。
248名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 15:37:35 ID:S9sL+38x
なんか舞に申し訳なくて抜くに抜けないw
でもスゲーいいです
249マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/04(木) 23:13:37 ID:oOlGoPDo
>>248
感情移入嬉しいっす。
でも、娯楽文なのでお気楽にご利用下さい。
250名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 23:29:11 ID:qf3vnwdH
251名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 09:34:16 ID:BOk4U/Ih
超GJ!
近親相姦→触手って斜め上に行くのが凄いね
恐ろしい…

そして舞を二度見逃したOTL
252名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:20:31 ID:cFZjVJn6
wktk
253名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:54:03 ID:Z7WDBQOL
マビマビ氏GJ。
コレまでも超wktkして、お気ににも入れてたんだか、最近このss、エロパロ板には、
ちょっとカテゴリ違うかもとか思ってきた。
舞チャソのss完結したら、エロ漫画小説の方に行った方がいいかも。
ごめんね細かくて。でも、パロではないから、あっちの板の方が盛り上がるとおもったのよね。
せっかくオリジナルでクオリチィ高い職人なのにもったいない。
もし、このssの後、別なの書く気ならって話での提案だす。
なんにせよ、結末まではココでいいと思うw
254マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/06(土) 22:44:34 ID:e5Xz5+et
体調不良でぜんぜん書けないダメダメなオレたんがやってきましたよ。
ごみんね。

>>251
普通じゃ面白くないだろう!がコンセプトでヤッとります。
>>252
テンキゥ!
>>253
板違いについて、うんうん。自分でも68だかそこらへんで
ちょっと気になってパロじゃないんだけど・・・って発言してみたw
気にしてくれてありがとう。
実際、初投下だったのでよく区分けが分かってないのよ〜。
こうやって助言いただけると嬉しい。
しかし、エロ漫画小説のほうは元の本について話し合う板なので、
余計板違い臭くないかなぁ?ちゃんと内情は読んでないので分からないのだけど、
もしかして創作スレばっかりになってるのかな?あっちは。
まあ、行き着く先はオリジナルで自分のやりたいようにやるんなら
HPを作れ。って言われている人をよく見るし、自分もそう思うよ。
ただ、面倒なのでHPは作る気ないwwうん、次も何か書きたいけれど
253タンの言うとおり舞完結まではこのスレで書く。
その次は色々考えてどっかに書く。パロれない創作者はいったいどこで書いてるんら?
そもそも、オリジナルの需要が少ないのかもしれないww
255名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 22:56:45 ID:Z7WDBQOL
>>254
あっちも結構見てるけど、見る時点で殆どオリジンのしか選んでなかったからなぁ。
一応ssと、ファンスレと半々くらいと思ってたけど。

もっと詳しい神を待った方がいいかも。
ごめんね。中途半端で。
まー、マターリ神待ちでいいとオモ。
256名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 01:23:58 ID:+dIxFGy1
ローカルルールみると、

>【この板の趣旨】
>一般向け作品(漫画/アニメ/ゲーム/小説/ドラマ等)のエロ妄想・萌え談義、
>およびオリジナル・パロディを問わないエロ小説創作等を行う板です。

となってるね。
オリジナルでも問題ないんじゃないの?
257名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 13:48:16 ID:TCw1I+lV
今更、って感じだけどな……。
258名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 15:04:40 ID:J/jF87vJ
問題ないどころか、オリジナルをOKにするために相談してわざわざ申請して改訂したのが今のローカルルール。
259マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/07(日) 15:47:04 ID:yDp5bWmE
>>255-258
色々情報アリガトン!!
板のローカルルール的には258の板歴もふまえオリジナルOKでFAだってことだよね。
てことは、やっぱりオリジナルの需要が少ないだけだなww
255が心配してるのはあっちのほうがもっと読んでくれる人がいるかもよ?
って、ことだよね。
個人的には3人でも5人でも読んで喜んでくれる人がいるなら
自分は十分だ。おまいらがいてくれるだけでオレチンは満足だww
これからも最終までよろしくでつ。

あ、そうそう話は変わるが>>251
2枚目にうpしたのは葉山(妹)陵辱シーンの絵だ。
260255:2006/05/07(日) 18:35:29 ID:lLnCd+Xh
>>258
ソだったのかd

>>259
> あっちのほうがもっと読んでくれる人がいるかもよ?
そう。
けどなんか、ちょっと水差しちゃったごめんね。
今後ともwktkしてるんで、よろしく。
261名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 22:46:53 ID:fcOUCiSj
いっつも楽しみにしてます!

早く続きが読みたぁ〜い♪
262名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 22:56:14 ID:aKlKOHzn
舞は萌えるしジャスは燃える。
本当にいい物語だわ。
263170:2006/05/11(木) 20:54:00 ID:7N6YLwqY
ベッドの上には、のびのびとした姿で娘が手足を伸ばして寝ている。長身でスタイルも良く、
なにより気品がある。今まで見た中で1,2位を争う美貌。どこかの王様の後宮にでもすぐ入れられそうだ。
こりゃ、高く売れそうだ。ま、その前に味見をしてやると。
ロングスカートを捲り上げると、白いストッキングに包まれた、スラリと伸びた長い足、その付け根には
ピンク色のレースのパンツがあった。
「ぐへ、顔に似合わず、可愛いの付けてるんじゃないの。他のところも見てみるか」
エプロンの肩のところで切り、脇にやる。メイド服は上から下まで前開きのボタンで、非常に都合のよい
作りになっており、主人はほくそえんだ。念のために、両手両足を長めの紐で縛り、ベットの柱に括り付けた。
よい仕事をするには、事前の準備をしっかりやる、マメな小悪党である。
しなやかな肢体にピンクのビスチェがそそられるが、これは一種のよろいみたいなものなので、邪魔である。
編み上げのリボンとガーターをナイフで切り、観音開きにした。盛り上がった胸はなくなったが、ちょっと
つまむのにちょうどよいサイズでもある。

「さてと、このまま犯してもつまらないし。そろそろお姫様には起きて貰おうか」
ファリスの腰を跨ぎ、体重をかけ、そのままぺちぺちとファリスのほっぺを叩く。まだ、熟睡中のようだ。
「おい、こら、起きろ! 注射の時間だぞ、ほれほれ」
「う…ううん…、眠いよ、シルドラ・・・・・zzz」
「こらー、寝るな! つまらんぞ」
やっと、濃い紫の睫が半分開き、主人を見てぎょっとして腰の剣に手をやろうとすると、紐が動きを妨げる。
全身のばねを使って起き上がろうとするが、ベッドが軋むだけで、ビクともしない。
罠に嵌められたか、唇をかみ締める。自分の身を見てみると、パンツとストッキングしか穿いてない、ほとんど
半裸の状態である。

「お前はさっきの! おい、何するんだ!」
「まあまあ、これもウチの宿のマッサージサービスでしてねえ」
「俺はそんなのたのんじゃいねえ! 汚い手で触るな!」
怒りに燃えた緑の目が、主人を貫くが、そんなのどこ吹く風のようだ。
「綺麗な顔で、随分、口が悪い。それじゃあ、召使失格だなあ。こりゃ、おしおきしないとならんな」
にやにやと胸をこねくり回し始める。下から掬い上げ、円を描くように動かす。その手に、柔らかな弾力が
伝わってくる。這いずり回る手が、とても気色悪い。
先程のは、ある意味自分の意思で行われていた行為であったが、今回のは不意打ちであり、屈辱的である。
「どけっ! く…。気持ち悪い」
「どうせ、昼間っから逢引の予定だったんだろ? その前につまみ食いさせてもらうぜ」
その頂点の小さなピンク色の蕾に荒い息がかかり、そのままむしゃぶりつた。きゅっと乳首も吸い上げられ、
ファリスの身体がぶるりと震える。そこにぬめぬめと舌が蠢き回った。
「はなせ、はなせよ・・ っ・・・」
「ぐひぇひぇ、まだ感じないのか、強情なお姫様だ。ここならどうだ?」
主人の手が下の方に伸びていった。大きく開いている足の間のパンツに、指がたどり着いた。その指を
上下にこすりあげていく、強く弱く、リズミカルに。
「あっ! そこ、触るな・・っん!」
さらさらとしたパンツの向こうにある、クリトリスに触る。ファリスの身体に、なにか熱いものが背筋を
伝って這い上がる。
気持ち悪いの半分、形容しがたいもの半分。人はそれを快感と呼ぶが、必死なのでそれどころじゃない。

続く
264名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 20:56:22 ID:7N6YLwqY
すいません、ごめんなさい! 投稿間違えました。
失礼しました。
265マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/12(金) 14:30:23 ID:xEuVOSfl
>>260
きにしるな!ワクテカしてくれるだけで感無量。
>>261-262
まるで読者感想文みたいで嬉しい。
やっと最終話までこぎつけた。
>>264
誤爆は辛いよね〜。うんうん。
でも、このスレ自分しか書いてないから他の職人さんも
来ればいいのにって思ってしまう。

では、ラストまで投下します。
266マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/12(金) 14:31:59 ID:xEuVOSfl
「っ・・・アッ・・・アウッ・・・・アァァッ・・・!!」
口を突いて出る可愛い喘ぎ声。思わず出てしまう。
痛みの混じる後ろ暗いこんな気持ちでも体が反応してしまうのだ。
鏡には大きく広げられた足の間にグロテスクな物が出入りしているのがはっきり映る。
ヌルヌルとした液体を撒き散らしながら妹のあそこを押し広げて
突き上げ、抜ける寸前まで引き抜き、また奥の壁に突き当たる。
いつのまにか友人達も全身からコードのような細い触手を伸ばし始める。
そして、揺れる肢体にそれらは絡みつき、小ぶりな両の乳首に巻きついたり
喘ぐたびに大きく開く口の中に進入してきた。
舌に絡まれ苦しいほどに口外へひっぱり出される。
手にも巻き付き、コードの束のようになった男達の一物をいやらしく握らされていく。
父親と深く結合する部分にも近づき、敏感になったクリトリスに
するすると巻き付き、男のそれをしごくように小さな突起を刺激する。
「はっぁあっ!!うぅっ!!ンンッ・・・・やっ・・・・・アアアッ・・・」
もう脳裏には何も無く痺れるように快感が押し寄せる。
男達の触手が動き回るたびに大きい波が何度も打ち寄せるような
感覚に溺れていく。
すでに全身をコード状の触手が這い回り鏡に映る自分が何者なのか分からない。
男なのか女なのか。現実なのか非現実なのか。
ある意味もう何もかもがどうでも良くなっていた。
ただただ、全身に疼く上り詰めていくような快感を必死に追うように
自分からも腰をくねらせ躍らせる。
父親のストロークも最大の速さで行われる。
267マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/12(金) 14:36:18 ID:xEuVOSfl
「そろそろ・・・・ね・・・。」
熱に浮かされたような目をした葉山を見下ろし舞は呟く。

「アアアアッァァ〜!!!!」
一声上げてビクン・・・と大きく妹の姿の葉山が痙攣し、
全ての人外に成り果てた者達も静止して各々の欲望を吐き出し始めた。
そう、全員が同時に果てたのだった。
ある意味壮絶な眺めであった。
爆ぜた液体に溶かされるように体に巻きついていた葉山の悪友達は
ドロドロと体の形を無くし、自らが吐き出した液体と合流して流れ出す。
父親の幻影も鏡のシールドと共にいつのまにか消えはて、
その場に残されたのは、精液まみれで意識を失った元の葉山の姿だけ。
もう妹の体では無くなっていた。


そっと舞はステージ上を歩き横たわる葉山の傍へ赴く。
その表情には何もないような、そして何かを悲観しているような。
床に広がる汚らしい液体も気にせず舞はひざまずき、
ゆっくりと葉山の首に手をかける。

「・・・・・」
親指を喉仏の下に埋め、少し力を込める。微かに脈が手のひらに伝わってくる。
このまま縊り殺せば・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一瞬、時が止まったかのように静寂が辺りを包む。
268マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/12(金) 14:41:11 ID:xEuVOSfl
「・・・・・舞・・・・お前が手を下さなくても良いのだぞ。」
沈黙をジャスバルスの低い声が破った。
彼は舞の意思がないと獲物を搾取できない。
意思さえあれば言葉は無くとも一瞬で葉山の頭骸骨など粉砕出来る。
そういう契約になっている。
なのに、わざわざ彼女は自らの手を汚そうとしている。
戒めなのだといつか言っていた。
報復の最後は自分の手で葉山を殺す。それが戒めなのだと。

「いなくなればいい。と思うだけで良いのだ。さあ・・・」
ジャスバルスの声も聞こえないほど集中しているのか。
何も言わず、ただ同じ姿勢で固まっている。
まるで呆けてでもいるような・・・。
しかし、名の契約を果たした者、魂が半融合されている状態。
ジャスバルスは舞の心が今壮絶な悲しみに支配されていくのが
痛いほど伝わってくるのだ。

「その男はこんなにもお前を苦しめたではないか。」
焦るようになおも舞に訴える。
冷静に考えれば、悪魔が人間に情を感じるなどありえないことだった。
だが、この青い悪魔の心を揺さぶるのはただの人間だった。

ふと、舞の腕が微かに震える。
「・・・・きない・・・できないよ・・・・・・・・殺せない・・・」
小さな声で呻くようにつぶやく。
269マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/12(金) 14:42:28 ID:xEuVOSfl
「だから!俺が始末する!!お前は望むだけでっ・・・・」
「ちっ・・・ちがうっ!!ちがうのっ!!」
かぶりを振りながら舞はジャスバルスを否定した。

「何が、違うのだ舞、お前はまだこの男に情けを感じているのだ。
 その状態で手を下すほど自分を追い込むことは無いのではないか?」

舞は葉山の首から手を離し、顔を両手で覆った。
「・・・違う・・・ちがうんだよぉ・・・・この男を殺せば・・・私の報復は・・・
 終了するわ・・・。」
「・・・・・」
「・・・そう・・終わってしまうの。何もかも・・・・・・。」
「終わらせたいのであろう?」
「この数週間、ずっと辛かった、だけど、今までに無いなんていうか・・・
 ・・・安らぎも感じてた・・・。」
「安らぎ・・・」
「そうよ、大きな安らぎ。きっとあなたがいてくれたから。」
大きく潤む瞳で真剣にジャスバルスを見つめる。
「・・・・舞・・・」
「私は最初あなたと契約した時、この報復を目指していたわ。
 まあ、百人の命を奪うまではいかなかったけど、
 報復の他にも目に入る非道を行うものを搾取してきた。
 この契約の最終目的は葉山を葬ること。
 そうでしょう?」
「・・・なるほど・・・・」
「私は・・・私は・・・この男に報復するよりも、
 あなたと一緒にいた数週間のほうが大きくなってた・・・・・。
 だから・・・・殺せない・・・殺せないの・・・・・・」
「・・・・・・」
再び沈黙が訪れる。
270マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/12(金) 14:44:44 ID:xEuVOSfl
しばらく立ち尽くしていた悪魔は、ゆっくりと動き出す。
そして舞の横に立ち、葉山を見下ろす。

「俺は・・・許すわけにはいかぬ・・・・。」
そう言うと、葉山の頭上に手をかざす。

「あっ・・・えっ?!私、まだ何も・・・・」
舞が戸惑い声を上げているうちに、ジャスバルスの掌から青い眩い閃光が放たれる。
ぐにゃりと次元が歪むように葉山の体が波打った。
すると、さざなみが体内へ響くように徐々にその振動と共に葉山の体が消え始める。

「な・・・なんで・・・・・ジャスバルス・・・・・・・」
呆気にとられる舞。
何が起きているのか分からない状態のまま、葉山の姿は消えてしまった。
そしてそれと共にジャスバルスの姿も煙のようにいなくなった。

「ジャ・・・ス・・・バルス・・・・・・・・」

何もかもが消え、舞と母親だけのステージになった。

その後、何がどうなったのか思考が停止して何も考えられなくなったが
夢遊病のようにただ、母親をこのままの悲惨な姿にしておくわけにはいけないと
思い立ち自分の着ていた上着などを着せとにかく家に向かった。
271マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/12(金) 14:58:15 ID:xEuVOSfl




8:
翌日。
ベットの上でただ座り込む舞の姿があった。
息もしていないのではないかと思われるほど微動だもせず、
瞬きもしない。
母親も疲労からまだ回復しないのか舞の家は無音だった。
まるで魔界の仮想世界のような状態だ。

全て初めから何もなく。きっと全てが夢だった。
思考が開始されればそんなことを思うだろう。
流す涙も何も無かった。

そんな何も無い部屋に一瞬グラリと何かがよぎる。
まるで目に見えない空気の壁が通り抜けたような感じだ。
室温が急激に下がる。

「・・・・さむい・・・・・」
舞は呆然と言葉を放つ。

「暖めてやろうか・・・・・」
ふいに背後から声が聞こえたかと思ったらふわりと体が宙に浮く。
いや、何者かによって持ち上げられたのだ。
ゆっくり舞は首を後ろへ向ける。
「・・・・・・・!!」
背後を視界に捉えるとガクガクとあごを震わせ、目を見開いた。
目の前にはいなくなったはずの愛しい青い悪魔がいた。

「魔王に叱られた。契約違反。契約破棄。魔界始まって以来の馬鹿者だと・・・。」
「・・・・・・・・・ジャスバルス!!!」
舞は飛び上がらんばかりに悪魔の首元に抱きついた。
そして、厳つい悪魔の唇へキスをする。
ジャスバルスは優しく舞を抱きしめる。
272マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/12(金) 15:00:13 ID:xEuVOSfl
「なんで・・・なんで・・・いなくなったりして・・・・」
「・・・うむ・・・なんというか・・・・契約者の意思を無視してだな・・・行動したからだな。」
「・・・・・・?」
甘える子供のように舞はしっかりと抱きつきながらジャスバルスを見上げ、説明を促す。
「・・・だからな、名を交わす大きな契約を、俺自らが撤回したのだ。
 当然白紙に戻り、今までの成果は無かったことになる。
 魔界の貴重な原動力を一瞬にして塵にしてしまったようなものだ。
 だから、魔王に拘束されて尋問を受けた。」
「え・・・どういう・・・ことになるの?」
「つまり、俺は罰則を与えられたのだ。今の倍の速度で魂を集めるという。」
「えええ・・・でも、どうして、契約が無いのに私・・・」
「ああ・・・ここは魔界だ。お前を呼んだのだ新たに契約を結ぶために。
 お前の望む契約を結ぶために・・・。」
「・・・・・・・・じゃ・・・じゃあ・・・もしかして・・・ずっと一緒に・・・?」
「フン・・・・美味そうな魂を奪う生活が付きまとうがな・・・・」
すごく照れくさそうに悪魔は横を向く。
「じゃあ、悪魔さん。あなたが存在するかぎり私と魂を集めなさい。」
横を向いたジャスバルスの顔を前に向かせながら舞は微笑む。

「・・・・・じゃあ、契約の儀式だな・・・!!」
そう言うとジャスバルスはふざけた様に抱いている舞の首筋をなめ上げた。
「あっ!!もぉ!!」
朗らかに笑いながら舞は青い悪魔に体を委ねる。
心の底から緊張感が解れた笑い声がすぐに吐息に変わる。


その後、犯罪者が行方不明になる怪奇事件が世間を騒がせることになる。
しかし、その謎を知る人間は一人を除いてこの世にはいなかった。
273マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/12(金) 15:04:26 ID:xEuVOSfl




「ねえ、あの時・・・なんで何も言わないで契約破ったの?
 ショックで壊れるかとおもったじゃない・・・。」
優しい非情な悪魔の腕の中で少女が拗ねたように問う。

「・・・・・・偶には悪魔でも見境がなくなることもあるのだ。」
「・・・・・もしかして・・・あいつに妬いてたの?」
「!!・・・ばっ・・・・何を!」
「あははは!!!可愛い!ジャスバルス!!」



完---
以上をもちまして、この話は終了致します。
ダラダラと後半してしまいましてすみませんでした。
てか、レスくれたおかげで完結まで行けたことを深く感謝しまくりだ!
ありがとう〜!ありがとう〜!
274M:2006/05/12(金) 15:14:56 ID:9Y3Z4F2B
マビマビ様お疲れ様でした。
お見事な作品堪能させていただきました。
リクエストなどよければしたいのですが。
今度はおとなしい清楚な娘が、悪魔に脅されいやいや悪事をするに従い邪悪になっていくなんてのはいかがでしょう。
ともあれ完結お疲れ様でしたー。
275新堂:2006/05/12(金) 17:33:52 ID:J8PwZfEe
マビマビ様ご苦労さまでした
キャラづくりといい、世界設定といい、情景描写といい、どれをとっても素晴らしいです
マジで尊敬します
感動をありがとうございました
276名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 17:46:41 ID:28kXtuIq
完結おめでとうございます。
ここまで心温まるエンドになるとは思いませんでした。
お疲れ様でした。
277名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 19:26:44 ID:n+7pSWc+
お疲れ様でした。
278名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 20:20:42 ID:K9tkjp7J
お疲れさまでした
とてもおもしろかったです
279名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 21:33:31 ID:fYxTL3vy
GJです
エロだけでなく話しとして面白かった
280名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 23:08:05 ID:ufOTHKVu
>>273
お疲れ様でした!
いやー。良かったよ。
ちょっとさびしくなるが、次回があればまたよろしくw
281名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 23:10:55 ID:pHCAMf5b
ほっとしたなぁ・・・よかった。ハッピーエンドじゃないか。
舞ちゃんジャスバルスお疲れー!!
282マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/13(土) 00:28:35 ID:rkPBU85Y
おお、皆素敵なレスをありがとう。すごく感謝してる。
ここ数年で創作で得られる嬉しさダントツ。
正直、3人くらいの人が読んでくれてるのかと思っていたw
話として面白いと言ってもらえるのは書き手として嬉しい。
最後激甘設定で引かれないかどうか賭けていたけど、
概ね良かったのかな。

>>274
後半色々励ましトンクスでした。リク嬉しいがしかし、
悪魔系は立て続けはちょっとwネタが枯渇してる。
がらっと変わった話にするのも面白そうだけどね〜。

>>280
うん、実際寂しい。他のスレはこんなにまじめにレスくれてる所
見かけなかったからそんなもの?って思っていたので、
なんかこのスレに来てくれた皆良い奴だった。


何か次も書きたいけれどどこで何を書こうか思案中。
お勧めがあれば誰かこっそり教えてくれろw
旨趣違うとこのスレで書くのもねえ。微妙に枯れてるスレで
楽しいお題が付いててのびのび書きたい。
283マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/13(土) 03:51:46 ID:rkPBU85Y
ん、なんかMタンのリクで起こせないかと考えていたら悪魔系でいけそうな気がしてきました。
ここで続行しようかな。リク通りにはいかないと思うけどそこまで文才ないから。
ちょっと構想練ってきまつ
284名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 09:49:01 ID:CxV3sX80
wktkしながら待ってます〜
285M:2006/05/13(土) 10:23:08 ID:pdVz9yLA
>>283
あくまで個人的な妄想リクなので、お気になさらずー。
でもそう言っていただけると嬉しいですー。
286名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 12:59:02 ID:1mKTpx9f
お疲れ様でした!
次回作の話に移っているところで心苦しいんだが、
最後にまた舞とジャスバルスの和姦が見たかったなぁ。
ネチネチ責めるジャスバルスが見たいwww
オマケにちょっとでも書いてもらえたら嬉しい…
287名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 14:51:41 ID:6VMri6as
マビマビタソ乙!
なんか舞タソ&ジャス様ほんと大好きだぁあ!(*´д`*)
288名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 21:36:27 ID:vLcMEyDT
いやぁ楽しめた。
途中から、スレを覗く目的はエロじゃなく「話がどうなるのか?」に変わっていったよ。
作者さんGJでした。
289名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 22:49:49 ID:BLvz2klM
GJ!!!!!!
エロと話の分量がちょうどよかったし面白かった!!
長くなりそうだから途中で投げ出されたらどうしようかと思ったけど、きちんと完結してくれてよかったよw
290マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 04:38:00 ID:GpP3qjKI
>>284-289
いやあ、マジありがとう!!!本当嬉しい〜!!
書いて良かった。生まれて良かったwww
そうそう、実は272の途中で舞とジャスのからみ書いてたのよ。
でも、潔く何もないほうが良いかと思って書きかけで削除したんだ。
しかし、途中まで書いてたの仕上げたから読んでくれw
あと、こんなに素敵なレスくれてるのにさすがに投げ出せなかったよ。
291マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 04:39:36 ID:GpP3qjKI
舞編オマケ(272の途中から)
大きな手が彼女の服のボタンを一つ一つはずしていく。
指が大きすぎてまどろっこしくもあるが、焦ることは何もない。
そこは舞の部屋から柔らかい草原へと世界を変えていた。
二人はその大地の上で寄り添い抱きしめあう。
相変わらず魔界の景色は不思議に変化する。
彼女はこんなにも美しい景色を今まで見たことが無かったと思った。

ジャスバルスは片手で舞の顔をつかみ優しく口付ける。
そして、裸の胸をやんわりと触る。
悪魔にも体温があったのかと思うほど暖かい手でリズム良く乳房を揉みあげる。
そして、長く伸びる爪で敏感な先端を掠めるように転がしてきた。
「んっ・・・・」
口付けをほどくとそのまま、もう片方の乳首へ唇をよせ
器用な舌先で彼女の乳首を転がしながら軽く捻ったり引っ張ったりする。
「あっ・・・・ぁ・・・」
何かを我慢するように舞の眉根が寄せられ、悪魔の肩に爪を立てる。
それを合図にするように、ジャスバルスは彼女の片足を持ち上げ
秘所を外気に触れさせる。

「やっ・・・」
「嫌なのか・・・・?」
そう言いながらも内腿伝いに彼の手が中心へ向かって行く。
「ぃ・・・いやじゃ・・・・なっ・・・・アアッ・・・・」
親指でクリトリスを皮の上からやんわりと刺激する。
その瞬間に舞はピクリと体を浮かす。
今度は少し親指に力を入れ転がすように回転させてゆく。
「んっくっ・・・・はぁ・・・・あっ・・・」
閉じた秘所からじわりと愛液が漏れ出したのを見てジャスバルスは
舌を出し舐めあげる。
「あああっ!!!」
両手を舞の腰に沿え、長い舌で八の字を描くようにクリトリスからヴァギナ、アヌスへと這わせる。
ザラザラとした感触が敏感な部分に当たるたびに舞は体を震わせた。
そしてそっと舌先は秘所へと進入していく。
「あっぁああっ・・・・!!」
292マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 04:40:27 ID:GpP3qjKI
彼女は思わず悪魔の頭に手を伸ばし、髪の毛を掴む。
その微かな抵抗も構わずに舌を深く挿入させて、Gスポット付近を舌先で押し上げる。
「はっ・・・ああっ・・・あっ・・・いやっ・・・・・・」
快感に戸惑い舞は否定の言葉を口にする。
すると、悪魔は舌を引き抜き顔を少し上げ、指先でクリトリスを軽く刺激しながら問う。
「やめた方が良いのか?舞・・・」
「・・・・ぁっ・・・ちっ・・・違うのっ・・・・あっ・・・」
「お前が望まないことはしないが?」
「・・んっ・・・やっ・・・そんなことっ・・・・・き・・・気持ちよすぎ・・・て・・・・あっ・・・」
悪魔の口元に軽く笑みが浮かび再び舌が挿入されてゆく。
内壁をザラつく舌が余すところ無く嘗め回し、敏感な箇所を探るように動く。
「んあああっ!!!」
中でクネクネと動く舌に翻弄されて、大きく喘ぐ。
そのまま上側に押し付けるようにしながら舌を出し入れさせてゆく。
「あぅっ・・・!アアアッ!!ハァァッ・・・ンンンッ・・・・」
その器用な攻め立てに舞は早くも上り詰めそうになる。
ところがいきそうになったその時、舌が秘所から抜き出され、代わりに
太い指が挿入される。そして、今度は下の固い蕾に舌が伸びてゆく。
「ひゃっ・・・やっ!そっ・・・・そこは・・・きっ・・・汚いっ・・・・・アアアッ!!」
爪が当たらないようにしながらグチャグチャと音を立て指が出し入れされて
それと同時に蕾をほぐすように舌先を尖らせ徐々に埋めてゆく。
「アアアッ・・・・!!!」
直腸に刺激が伝わり、今にもイキそうなほどの刺激がヴァギナに施され
舞はどうしてよいのか分からなくなる。
甘美な刺激が大きな波のように下半身から脊髄を通過して何度も脳まで届く。
ジャスバルスは挿入する指の本数を増やし、来るべき時に備えてなるべく準備させる。
その衝撃に彼女は耐え切れなくなり大きく体を撓らせた。
「ンアアァァァアッッ〜〜!!!」
ビクビクと体を揺らし、彼が指を引くと共にぐったりと大地に体を委ねる。
「・・・舞・・・・暫くし行為をてなかったからな・・・・その・・・大丈夫か・・・」
「・・・・・・ぇ・・・・・・うん・・・・だいじょぶ・・・だよ・・・」
「・・・うむ・・・その何というか、以前俺のもので痛がっていたような気がしてな・・・」
「・・あっ・・・あははっ!・・・うん、大丈夫・・・・」
こんなにも彼女を翻弄しておきながら些細なことを気遣う悪魔が愛しい。
舞は本当に幸せを感じていた。
293マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 04:41:07 ID:GpP3qjKI
「それに・・・今痛そうなのはあなたじゃない。」
これでもかと言わんばかりに悪魔の股間のソレは猛っていた。
その場所へ舞はほっそりとした指を絡ませてゆく。
そして口を大きく開き先端を含んだ。それだけでピクピクと動く。
割れた隙間をなぞる様に舌先を動かし、吸い上げる。
「・・・・ッ・・・」
ジャスバルスの息が軽く上がったのが聞こえる。
感じているのだ。彼女の愛撫で。そう舞は感じると嬉しくなり更に
指を使い上下させながら咥えた唇も前後させた。
「・・・ま・・舞・・・」
彼女の頭を悪魔の手が抑え、静止させる。
口での奉仕を止められ彼女は不思議そうにジャスバルスを見上げる。
「お前の中で果てたいのだ・・・。」
「・・・・ジャスバル・・・きゃっ・・・」
跪いていた彼女を抱え上げ大地へ横たえ、そして足を開かせる。
「・・・・来て・・・いいよ・・・」
目を閉じ悪魔を受け入れるように彼の首元へ手を回す。
ゆっくりと、狙いを定め大きく猛ったものを挿入してゆく。
「アッ・・・・・・クッ・・・・ゥッ・・・・・」
久々に舞は体内へ受け入れるのだ、そんなに回数が多くない上に、
ジャスバルスのモノは通常より大分大きいのでそうとうな圧迫感を感じる。
初めてのような痛みに少し額に汗が浮かんだ。
「・・・アッ・・・・はぁっ・・・・とめないでっ・・・・!!来て!!!」
彼の気遣いを払拭するように舞が叫ぶ。
そして、その言葉に励まされるようにジャスバルスは一気に彼女を貫いた。
「アアアアアアッ!!!」
ビクンと大きく胸が揺らめく。その胸に手を置き、ジャスバルスはゆっくりと腰を動かし始める。
ズン・・・と子宮に響いてくる圧力。
「アアッ・・・アアッ・・・・・・・クァッ・・・アハァッ・・・・・・」
2、3度彼が腰を前後させた時、彼女の局部に変化が起こる。
そう、以前低級の悪魔に翻弄された時のように痛みが消え始めたのだ。
そして、震えたつような快感に変わってゆく。
「ンンアアアアアッ・・・・!!!」
ジャスバルスは地面に両手を付きだんだんと速度を上げて腰を動かす。
舞の体が突き上げられ魅惑的に揺らされてゆく。
彼女の内壁はキュゥ・・・と彼のものを締め付け始める。
元々狭いのに更に刺激が加わると、さすがの悪魔もたまらなくない。
彼女を抱き上げ、下から貫く形にして突き上げる。
「ああはっ・・・あああっ・・・!!!やぁぁあああっ・・・・!!!」
髪を振り乱し、快感を受ける舞をしっかり抱きしめ
最後へと上り詰める。
目の前で揺れる乳房に吸い付き更に奥深く突き進む。
「アアッ・・・・・!!」

ドクン・・・・・・
強い衝撃が彼女の子宮を直撃する。
その瞬間に舞も上り詰めた。
「んぁああぁぁぁっ・・・・・!!!!!」
ぎゅっっと固く悪魔を抱きしめる。

「ああ・・・・もう・・・離れないでね・・・・・」
彼の耳元で小さな声でつぶやいた・・・・・・。
294マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 04:44:04 ID:GpP3qjKI
はい、オマケでしたー。
では、マジおしまい。
次も興味あるヤシいたらよろしこ。
ベースがゴシック系の話になる多分。
んで、エンドはどうなるか分かんないですハッピーかどうか。
295名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 06:08:38 ID:BCY41spG
マビマビ氏GJ!投稿時間が後40秒遅かったらさらにこのスレに適していたね。
悪魔のくせになにこの甘々なオチはw

次回作も期待しています。
296名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 11:10:31 ID:iNr1g4qt
マビマビ氏、完結までの執筆お疲れさまでした。
いやあ、楽しめた。これだけ楽しみに続きを待っていたのは初めてだ。
舞タンには笑顔になってもらいたかったので、エンディングも満足。
エロ目的だけではなく、物語としても面白かった。
次回作も無理せず投下してください。
297マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 16:09:53 ID:exSZiTRz
>>295
あらら、ほんとだ。あの時は眠かったからぜんぜん気づかなかったw
66分があったら06:66を狙いたいものだ。
ね、なんだろねこの甘々さ加減は。書いた奴を見てみたいよ。

>>296
アルガトウですー!
いや、皆さん褒めすぎwwでもすげ嬉しい。有頂天になりそうなので
ウザがられないように注意しなくては。
初投下でこんなに暖かく受け入れられてもらえるのは本当感謝です。

では、次ちょっと書いてみたんで宜しくです。
298マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 16:11:16 ID:exSZiTRz
1:
深い霧のたちこめる、なだらかな丘。瑞々しいオリーブの葉が露を一滴たらし跳ね返り揺れる。
そんな朝靄の中、風に乗り微かな声が途切れ途切れに聞こえる。

「どうか、どうかあの子をお守り下さい・・・。」
年のころは17、8か一心に枯れた十字架に祈りを捧げる美しい少女。
瞳は深い青、柔らかなウェーブを描くプラチナに近いブロンド。
祈りの言葉を捧げる唇は紅も引かないのに美しい薔薇色で彩られ
濃紺のベールと濃紺のワンピースにその華奢な体は包まれている。
張り詰めた表情で跪き、祭壇を見上げた。

ここは、もう何十年も前から使われることの無い崩れかけた教会だ。
誰も花を飾る者も無く、誰も教えを説く者もいない。
そして、誰も祈る者もいないはずだった。
何故なら、ここは廃村されて人がいなくなった土地だったからだ。
ならば、この少女はどこからここへやって来たのか。
それは後に分かるだろう。


「お願いします。私の命と引き換えにでもかまいません。どうか・・・どうかお助けを・・・」
「ここには、神なんかいないぜ。」
祈る彼女の頭上からしゃがれた声が振って来る。
唐突な侵入者に少女は驚きそちらを向く。

「なっ・・・・・!!何故!・・・」
「だから、ここは神の領域じゃないって・・・キヒヒ・・・」
大きな醜い羽をはばたかせ、先の折れた十字架に腰をかける生き物がいた。
巨大なコウモリのような恐ろしいその姿は正しく悪魔だった。

「・・・・・!近寄らないで悪魔!ここから立ち去りなさい!」
懸命に虚勢を張って少女は胸から下げたクロスを悪魔へ掲げた。
299マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 16:12:13 ID:exSZiTRz
「っと・・・・・そいつは物騒なものを持ってるね・・・クフフ・・・」
赤いワイン色の目を糸のように細めて悪魔が楽しそうに笑う。
「お前のようなものがいるべき所ではないはずよ!!」
「それより、お嬢さん。困っているんだろう?知ってるぜ。俺は。」
「なっ・・・お前に話すようなことは何も無いわ!早く消え去ってちょうだい。」
今にも噛み付きそうな勢いで少女は悪魔に言い放つ。
しかし、その強気の裏腹には恐怖が含まれている。
悪魔に気を許してはいけない。

そんな話を聞くような状態ではない少女を見据えて
悪魔はおおげざに肩を上下させてため息をついた。
「はぁ〜・・・せっかっくお嬢さんの望みを叶えてあげられるかと思ったのにねえ。
 しかたない、話が通じないようでは強要するしかないようだね・・・。」
「なっ・・・何をたくらんでいるの・・・私には神がいるわ。お前には何も出来ない。
 これでも、見習いだけどシスターのはしくれ。
 悪魔の言葉など耳を貸すものですか!」
そう言うとポケットから小さな小瓶を取り出す。
キラリと光る硝子の小瓶には透明な液体が満たされていた。

「ほぅ・・・聖水ね・・・」
ニヤリと悪魔が笑うと、少女の手に握られたその小瓶が砕け散る。
「きゃっ・・・!・・・そんなっ・・・・!!」
「ひっかけられたら火傷するんでね。まあ、効かないけど。んで、次は・・・・」
悪魔の黒い指がスッと伸びる。
すると、首にかけてあった鎖が割れカツンと床にクロスが落ちてしまう。
「あぁっ・・・なんということを!!」
予想外の出来事に慌てる少女。急いで床に落ちたクロスを拾おうと手を伸ばすが
急に何かの力に抑えられ、まるで腕が動かない。

「・・・・クックックック・・・・・・・さて、行こうか・・・お嬢さん?」
バサリと音を立て、悪魔が飛び立ち、不自然な体制で固まる少女を
その真っ黒な翼で包み込んだ。
300マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 16:13:41 ID:exSZiTRz
「あの・・・お姉さまは?」
「あら、ダニエル・・・起きてきて大丈夫なの?」
「うん・・・僕・・・大丈夫。でも、お姉さまがいないの・・・」
「そう、セシルはね、食料の買い物に行ってもらったのよ。だから、少し時間がかかっているのね。」
「そうなの・・・じゃあ、寝てまってるよ・・・」
「ええ、そうしなさい。じきに戻ってくるから。大丈夫よ。」

オリヴィエは優しげな微笑でダニエルの頭をなで、寝室へ向かわせる。
その細い背中を見送って心配そうに窓の外を眺める。
確かに、買い物へ出てからもう5時間。そろそろ戻っても良い頃だ。
ここから町まで馬の足で1時間半。セシルは乗馬が得意なので
風向きによっては2時間で往復できるかもしれない。

彼女達は、フランスからイギリスへと馬車で移住をしている途中だった。
セシルとダニエルは年の離れた姉弟。オリヴィエはその姉弟の
乳母のような存在でセシルの家に代々仕えている下働きの女性だった。
実は彼女らの両親は不慮の事故で亡くなってしまい
父親の兄である叔父の家に乳母と共に引き取られる予定なのだ。

セシルは敬謙なクリスチャンでもあり、両親が亡くなったと同時に
シスターを目指し始めている。
この3人での旅は少々危険をはらんでいたが、
お嬢様として育てられたセシルは真面目で淑やかでもあり、
乗馬も、フェンシングも上級の腕前だったので、叔父も安心して任せて大丈夫だと思っていた。
ところが、旅の途中に弟のダニエルが体調を崩し、熱が下がらない状態になってしまう。
町へ着く度に医者にかかるが原因は不明なのだ。
とうとう倒れてしまうほど具合が悪くなった時、丁度良く空き家があり
そこで停泊することになった。
それが、今のこの屋敷だった。

お昼になったというのに低く垂れ下がる雨雲を見てオリヴィエは不安を覚えるが
セシルをただ待っているしか術は無かった。

もし、彼女達が先に町へ着いていたならば、この廃村に立ち寄ることはなかっただろう。
何故ならそれは、この村はある日一瞬にして全ての住人が消えてしまった村だったからだ。
その原因は未だに知られてはいないものの気味が悪すぎて誰も近寄るものはいなかった。
301マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 16:14:44 ID:exSZiTRz
2:
「ここは・・・・どこ・・・・・・・・・・薬を買わなくては・・・」
セシルはぼうっと重い頭を抱えながら起き上がる。
弟の病気の薬を求め町へ向かう途中、
偶然教会を見つけ神に祈りを捧げていたのだ。

「あっ!・・・・・私・・・悪魔に・・・」
「・・・・ククク・・・・・・お目覚めかな・・・・・・・・・・」
喉の奥で笑う不快な声が部屋の隅の暗がりから聞こえてくる。
古びた城の一室のような石造りの部屋、中央にあるベットで彼女は寝かされていたようだ。
そして、その声の主はゆっくりと安楽椅子から立ち上がり蝋燭の光に照らされる。
「あなたは・・・・・・だれ・・・?」
「ああ・・・そうね、俺だよ。分からない?」
首から下はカラスの羽のような羽毛で覆われ、まるで燕尾服を着ているように見えた。
頭は人間のそれに似て漆黒の髪が束ねてある。
顔は、恐ろしく白く、薄い唇にツンと通った鼻筋冷たい表情。
切れ長の目に縁取られた赤いワイン色の瞳・・・
見る人によっては美しいと形容するだろう。

「・・・・・あ・・・・悪魔なのね・・・・・そんな姿で惑わそうとしても無駄よ・・・」
かけられていたシーツを胸元で掻き集め身構える。
「ふふん・・・そう、いやこの見てくれはこっちの世界のものだよ。
 わざわざお嬢さんの為に変身したわけじゃない。」
「・・・?こっちの世界??」
ベットの脇にあった、鉄でできているであろう重そうな椅子を引き寄せ悪魔は腰掛けて話し出す。
「そう、お嬢さんの世界でいう魔界って所だ。
 天界もあるようだけどね。んで、ここは俺の屋敷。」
「・・・・??魔界・・・?なっ・・・なんで・・・」
「なんでって・・・暇だったからさ・・・。」
そう言って硬くシーツを握り締めたセシルの手を悪魔が握って引き寄せる。
「触らないで!!一刻も早く私を元の場所へ戻しなさい!!」
恐怖に引きつりつつも柳眉を逆立て悪魔を睨み付ける。
しかし、またもや不思議な力が加わっているのか、とられた手を引き戻すことが出来ない。
「面白いお嬢さんだ。あんたがいた場所・・・あそこは魔界に通じる風穴がある場所なのにね。
 しかも、そのどまん前でブツブツと不快な言葉を吐いてたでしょ。」
「何を言っているのか分からないわ。」
握られた手から鳥肌が立つようなおぞましさを感じながらも言い返す。
302マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 16:16:48 ID:exSZiTRz
「フフフ・・・まあいいじゃない。楽しくやろうよ・・・お嬢さん名前は?」
「・・・・・・・お願い・・・弟が待ってるの・・・薬を早くしないと・・・」
「ああ、知ってるよ。そう、お嬢さんの弟は死にかけてる・・・。そうだろう?」
セシルの目を見つめながら掴んだ彼女の指先を自分の口元へ持っていき、舐め始める。
「・・・っ!!いやっ・・・・何をするのっ・・・・離して・・・」
異様なものを見せ付けられたかのように彼女の目は恐れに染まり見開かれる。

悪魔はそのまま敏感な指の間へ舌を沿わせ人差し指から中指、中指から薬指とゆっくり舐めていく。
「・・・あぅぅっ・・・お願い止めて・・・・」
「・・・・ククッ・・・感じやすいね・・・生娘の味がするよ・・・・」
「・・・離してっ・・・早く帰らないと・・・・」
「うん、弟死んじゃうよね・・・・だからさ、俺が何とかしてやるって言ってるのに。」
ニヤリと笑いながら小指を口に含み爪の根を軽く噛む。
「やっ!!・・・・ぁ・・悪魔に何もしてもらうことはないわ・・・私は・・・神を崇拝する者・・・」
「そんなこと言って、早くしないと死んじゃうよ?ただでさえあそこは妖気が漂う土地。
 こうしている間にもどんどん魂が吸い取られてるかも・・・ククク・・・」
「そんなっ!!そんな・・・・酷い・・・酷いわ・・・・」
「悪魔だからねえ。酷いさ。ね、俺に任せなよ。悪いことはないと思うよ?」
「・・・・・・・・・・」
泣きそうになりながら、邪悪な悪魔を見つめることしかできない。

魔界からの脱出の方法も分からなければ、今選択の自由もこの目の前の悪魔に支配されている。
「迷ってる暇は・・・ないと、思うよ?」
愉快そうに笑うワイン色の瞳に少し真剣さが増した。
「・・・お願い・・・・・・私はどうなってもいいわ・・・弟を助けて下さい・・・」
シスターを目指す立場であるセシルは舌を噛み切るような思いでこの言葉を告げた。
そう、神への冒涜を自ら行ってしまったようなものだから。
「うん、分かった。」

無邪気な様子で頷いた悪魔は壁にかかる鏡に向かい何かを呟く。
すると、淡い光が鏡の中に現れ、弟の姿が映る。
悪魔は何かを呟きながら右手の人差し指を額に当てる。
熱を出して眠る苦しげな弟の表情が大きく写りこんだと思ったら
突如、ゆっくりと安らかな表情に変化していくではないか。
青さめていた頬にばら色の赤みが差し苦しげな呼吸も、静かな呼吸へと変わっていくのが分かった。
「あぁ・・・・ダニエル・・・・・・・」
その様子を見てセシルは口元を押さえながら嗚咽する。
303マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 16:18:20 ID:exSZiTRz
ジャブ程度、本日終了〜。
って、エロない・・・
304マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 16:21:53 ID:exSZiTRz
やっぱ、初回エロないのはいけない気がするので、
ストックも投下するです。・・首しめとる。

悪魔は次に鏡へ手をかざし、また小さく何かを呟くと弟の映像が消え、普通の鏡に戻った。
そして、気だるげに振り向く。
「・・・・これで彼は死なないよ。あの土地から出なければね・・・・・。ククク・・・・・・・・・・・」
悪魔の表情そのままを体現したような笑顔でセシルに言った。
「そんなっ・・・・じゃあ、叔父様の所へ行けないと・・・・」
「そんなこと知らないね。俺の魔力がいつでも有効なのはあのへんだけだもの。死ぬよりかマシでしょ?」
「だって・・・でも・・・」
「それよりさぁ・・・俺今ので相当疲れたんだよね・・・」
「え・・・あぁ・・・だ・・・大丈夫?」
さすがに限られた条件付きとは言え、弟の健康を取り戻してくれた相手に
先ほどのような邪険な言葉は吐けない。
「まあ、大丈夫だけど、お嬢さんの元気を分けてほしいな。」
「げ・・元気?私の?」
「そう、分けてよ・・・・・魂の生命力を・・・・」
そう言うと悪魔は陰が移動するように静かにセシルの横へ座り
彼女の顎を掴み自分に向かせる。
「ねえ、名前は?」
「ぅ・・・・・せ・・セシル・・・」
催眠術にかかるようにワイン色に燃える瞳に吸い込まれるまま、自分の名前を口にしてしまう。
「そう、セシル・・・良い名だね・・・」
悪魔が自分の名前を口にした途端、ビクンと体が完全に支配されていくのが分かる。
今までは体の一部しか自由にされなかったのに。
自分から、首を伸ばし悪魔へ口付けをしていく。
脳の深い部分では強い拒絶を感じるが、痺れたように行動は言うことをきかない。
悪魔の冷たい舌先に自分の舌先を絡めていく。
そして、手が勝手に動き出し、悪魔の手を握り、自分の胸へと導く。
悪魔の手がそのままセシルの修道着の上から弾力を確かめるように揉み始める。
深い口付けを悪魔のほうから打ち切るとセシルの首元へその冷たい唇を埋めてゆく。
「あっ・・・・・はっ・・・・・・・・・・・・・・・ぁ・・・」
鋭くなっている犬歯を軽く首筋に当てながら耳たぶの下まで舐め上げ、
そして鎖骨のほうへ往復する。その危うい刺激がセシルの背筋にゾクゾクと
何かを這い上がらせる。
305マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 16:22:41 ID:exSZiTRz
そして、悪魔は胸を揉んでいた片手をセシルの細い足をなで上げ修道着を一緒にたくし上げる。
そのまま一気に何も身に着けていない胸まで手を伸ばし
先端の淡い蕾を親指の腹で転がすようにした。
「んんっ・・・・・・あぁ・・・・・・・」
「感じてるの・・・・ここが気持ちいいの?」
「あぅっ・・・・・」
荒い息をセシルの首筋に吐き出しながら悪魔は問う。
それに対し彼女は目を閉じ左右に首をふる。だが、その態度とは裏腹に
頬は上気したように赤らみ可愛い唇は薄く開き熱い吐息をもらす。
「生娘なんて・・・久しぶりだなぁ・・・・・この美しい体に悪魔の刻印はさぞかし似合うだろう。」
うっとりと悪魔は呟いて、両方の真っ白な乳房に手を伸ばし、ゆっくりとセシルの体をベットへ押し倒す。
そして、その黒い指の間からこぼれる桜色の乳首に口付け吸い上げる。
「やっ・・・あぁっ・・・・・!!」
いきなりの激しい刺激にセシルはたまらず声を漏らす。
「ククク・・・興奮してきたんだね。こんなに乳首が硬くなってる・・・」
形の良い乳房を掴み両の乳首の先端をを交互に舐める。
その度にセシルの体がビクビクと震えた。
しばらく胸への愛撫が続き、悪魔の舌が徐々に下降してゆく。
それと共に、セシルの顔をまたいだ。
彼女の目の前には大きく太くそそり立つものが存在していた。
はじめて見る男性器を目の当たりにして、騒ぐことは無かった。
いや、普段ならきっと悲鳴をあげていたに違いない。
しかし、自分を自慰する行為すら知らなかったその穢れの無い手がゆっくりとそれをそっと握る。
そして、当たり前のように口へ導いて舌を突き出し先端から包むように這わせる。
「フフ・・・・なかなか上手いじゃない。セシル・・・・」
悪魔も負けじと下着を脱がせた彼女の股間に顔をうずめ、ぴったりと閉じた花びらを
指先で開き大胆に舌を這わせる。
「んんんっ・・・・・!!」
彼女は清い身で一生を捧ぐことを両親が亡くなった時から神に誓い続けてきた。
それが、恋した男の手で暴かれるならまだしも、最大の天敵である悪魔に
たった今蹂躙されてゆく。
306マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 16:23:21 ID:exSZiTRz
悪魔にとっては対峙する神へ誓いを立てた少女を無残にも奪い去るこの時が
とてつもなく愉快なことだった。
まるで肉食獣が獲物の喉元から鮮血を貪るように濃密に彼女の秘所を吸い上げ舐めてゆく。
「フッ・・アアアァッ・・・ンンッ・・」
甘く鼻をならすようにセシルは悪魔の攻めに喘ぎ、
更に夢中に口の中のものを舌先でチロチロと刺激する。カリの部分に沿って動かしたり
後ろの筋道を指と舌で根元から先端へ何度も往復させる。
その愛撫に一段と悪魔のソレが硬くなっていく。
セシルのほうも処女とは思えないほど愛液にまみれ始めてきた。
悪魔の舌先が頂点を舐め取るように動かされる度に指の挿入されたそこから
トロリと粘液が流れ出、それがアヌスのほうにまで達しポタポタとベットのシーツに染みを残す。
「そろそろ、いただこうかな・・・・」
唇に付着した彼女の愛液を舌でぬぐいながら悪魔が体制を起こす。
彼女は上気した表情で荒く息をつき、喪失を宣言する言葉に対して何も言えなかった。
セシルの体を反転させうつ伏せにし、腰を持ち上げ挿入しやすい体制に移す。
「や・・・・・・ぃや・・・」
体が重い鉛のような感覚で動けなかったが、脳裏に沸き起こる不快な拒絶感から
彼女は首を振り悪魔の進入を拒む。
それを無視するように、真っ白な柔らかい双丘を手で掴みながら先ほどまで
弄って湿らせた秘所をぱっくりと押し開き、自分のそれをあてがった。
「!!ぁいやっ・・・!!」
その声が終わる前に一気に悪魔は太いそれを挿し貫く。
途中、処女である証の抵抗があったが勢いにまかせて一番奥まで侵入してしまう。
「アアアアアッ!!!」
稲妻が突き抜けたように彼女の脊椎に電撃が走る。
痛みと、今までに感じたことも無いような感触をセシルは体の自由を奪われ
ただただ受け入れるしかなかった。
結合されている部分は極限まで開かされているのが分かるくらい
ぴったりと悪魔の肉棒に内のひだがまとわり付いている。
腰を引くとそのひだが伸びて付いてきた。
307マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/14(日) 16:24:19 ID:exSZiTRz
かなりの締め付けに悪魔は快楽を更に貪るように腰を突き動かす。
「くあぁっ・・・!!あはああぁぁ・・・・・!!アアッ!!」
焼けるような感覚を突き上げられる度に感じ、彼女は身もだえ、
無意識の涙をこぼしながら、シーツを握り締める。
体が揺らされるのと同期して、大きく揺れる乳房の先端がシーツに擦れ、
臀部を掴んでいた悪魔が彼女のクリトリスへ手を伸ばし、
指の先で小刻みに刺激する。
「いやぁぁっ・・・はぁぁっ・・・・あああっ・・・・!!」
性感帯全部から沸き起こる物凄い快感にいつしか秘所の痛みもかき消され
快感への波に合流してゆく。
悪魔は、セシルの体を貫きながら、彼女の体を横に体制をなおし、
片足を肩に担いで、怪しく揺れる乳房を握り締めながら更に
打ち付ける速度を上げていく。
「やあああっ・・・・!!!」
「うくっ・・・・・」
挿入されたものの当たる位置が変化し、彼女は急激に上り詰めさせられた。
内壁がビクビクと勢い良く収縮され、悪魔のものを痛いほど締め付ける。
セシルはその時、熱い何かを体内に感じる。
そう、悪魔は彼女の奥深くに自分の欲望の種を撒き散らしたのだった。
自分は悪魔に汚された・・・そう思うと彼女の思考は絶望に染められていく。
それと共に、へそ下の子宮の上あたりのなだらかな皮膚に
黒く、禍々しい悪魔の紋章が浮かび上がってきた。
その印を悪魔は認識し、愉快そうにそこを手で撫で、結合を解いた。

その後、悪魔が満足するまでセシルの体は散々弄ばれ、
意識が朦朧としながら眠りに落ちた。


----------
本日ほんとに終了。
308M:2006/05/14(日) 17:19:16 ID:moJonCLp
おお!
すごい、いいですねー。
マビマビさんさすがですー。
続きにむちゃくちゃ期待しちゃいますー。
個人的にはセシルが邪悪に染まるのキボンヌですが、マビマビさんの好きなように進めてくださいー。
309名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 17:39:43 ID:Qf6UIaDS
GJ!!!
さすがマビマビさんです。ちゃんと身を任す理由や、シスター候補と言う
設定もセシルのこれからの苦悩を物語っている・・・相変らず物語がお上手な方で
今後も期待しています!
310名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 21:01:05 ID:f+FauOMT
オオ?!
もう次回作?
またしてもwktkだw
311名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 05:31:33 ID:OOnIGp2m
新作キテタ−( ・∀・)
wktk
312マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/15(月) 12:19:06 ID:grPbuCEd
さっそくレスをトンクス!
何か浮かんできたらばーーっと洪水のように光景が浮かんできて
書くのが追いつかないくらい。ついつい速攻投下してしもうたw
>>308
違うベクトルに乗ってしまったらごめんなさい。
比較的前作と比べてダーク気味ではある。
お言葉に甘えて文の向くまま進めたいと思います。
>>309
いや、褒めすぎですってww
ありがとうございます。
>>310-311
ついつい、書いたら投下したくなるね。
今回もヨロスクーーー!
313マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/15(月) 12:29:19 ID:grPbuCEd
「・・・神よ・・・・・・・」
悪魔の眠るベットを素肌のまま抜け出し
セシルは窓際に立ちガラス戸に額を寄せ呟いた。
窓の外は薄暗く白紫の霧によって屋敷の一部が見える程度で視界が遮られる。
いったいどのような世界にいるのか、知りえるのは
この悪魔の寝息が聞こえる大きな暗い一室のみ。

神よ・・・・私は重大な罪を犯してしましました・・・・・。
こうなることを知ってあなたは私から両親を奪い、弟さえも連れて行こうとしたのでしょうか。
全ては罪深き私のせいなのでしょうか・・・・・。
次々に流れる涙をぬぐおうともせずセシルは神に語りかける。
例え、この身を悪魔に捧げようとも、私は神の子です。
心までは悪に染まりたくはありません。
どうか、どうか、これから行うもうひとつの罪をお許し下さい。
そして、弟の身の上にどうぞ奇跡の幸福をもたらして下さいますよう・・・・・
十字を切り、深く頷くとセシルは暖炉へと向かう。
そして、灰に刺さるポーカーを手に取り、薪を刺すべき先端の鋭い切先を
自分の柔らかな喉へと当てがった。

「ダニー・・・許してね・・・・」
ぐっ・・・っと床に立てかけたポーカーに体重を乗せようとした時、
その鉄の棒はぐにゃりと捩じれ、セシルの思惑通りに
自傷することは叶わなかった。

「・・・・そんなっ・・・・」
「・・・何やってんの・・・・・。」
不機嫌そうな顔で悪魔がセシルに声をかける。

「・・・・だって・・・・私はもう・・・・・」
「そう、君はもう俺のものだ。勝手に死ぬことは許されない。」
「っ・・・・何を勝手なことを・・・!!」
「ククク・・・・・・君はもう神の領域にはいない。こっちの世界の存在になったのに気づかないの?
 だから、どんなに祈ったって届きはしない。まあ、元々彼の世界の住人達は人間の言葉に
 耳を貸すことは無いんだけどね。」
嬉しそうにベットサイドにあったボトルの酒を飲む。
「そのようなことは!!決してないはず。祈っていれば必ず神は見ていて下さるわ・・・・・。」
「ふぅん・・・まあ、いいけど。ね、自分の腹を見てみなよ。」
「え・・・・・・・」
自らの裸体を見下ろすと中心の臍より下に小さな黒い禍々しい模様が
刺青されたように浮かんでいるのが見えた。
「いやっ・・・・・何これ・・・・・・・・・」
手で擦っても消えない。
「クフフフ・・・・・消えないよ。例え皮を剥ぎ取ってもね。
 それは、悪魔に処女を捧げた証拠だ。
 つまり、これから俺の支配下になるということを示す印。
 人間で言うとそうね、婚姻にあたるのか・・・違うけど・・・ククク・・・」
さーっとセシルの顔から血の気が引き、消えないと知りつつもその印を擦る。
「いやぁ・・・・・いやぁ・・・・・・・・・」
涙をボロボロとこぼしながら床にへたり込む。
そして、フッと意識が遠くなった。
「そんなに拒絶しなくても・・・・・ま、いいや。頑なまでに神に従順な人間を壊すのもまた一興。」
314マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/15(月) 12:30:11 ID:grPbuCEd
3:
もうすぐ夜が明ける。一日セシルは戻って来なかった。
オリヴィエは不安と後悔の念で押しつぶされそうだった。
幸い、ダニエルの体調は持ち直し彼への心配は遠のいが
若い美しい彼女を頼りに一人で行かせたことを悔やんでいた。
「セシル・・・どうか無事に帰ってきてちょうだい・・・。」

乳母とはいえ、彼らが乳児時代に乳を与えるような年齢ではなかった。
セシルより7歳ほど年上の彼女は実質姉のような存在であったのだ。
そんなかよわい普通の女性に、馬も無ければ貧弱な子供を連れて
セシルを探しに行く術などあるはずがなかった。
食料は以前買いだめして馬車に積んであるし、水も井戸が生きていたので
生きていく分には2週間は困らなかったが、ダニエルにこの状況を
どう伝えて良いものか、それも彼女を悩ませる要因のひとつだ。
下手に心配させてしまってまた具合が悪くなったりでもしたら・・・
などと考えるとたまらない。
気丈にふるまうしかないのだろう。
そんなことを古びたテーブルに向かいながら考えていたら
重い扉がキィ・・・と開く音が聞こえた。

「セシル?!セシルなの??」
急いで玄関ホールまで走っていく。
そこには、昨日出発したままのセシルの姿があった。
ただ、いつも首からさげたクロスを除いて。オリヴィエは気づく余裕は無かった。
「良かった!!心配したのよ、セシル!!何があったのっ・・・大丈夫?」
「ええ、大丈夫心配かけて御免なさい。オリヴィエさん。」
少し疲れた様子のセシルが、ダニエルの薬を手渡してくれた。
「セシル・・・本当に大丈夫?何かあったんでしょう?」
「ううん、ちょっと気晴らしに遠出して迷っちゃたの。私は大丈夫よ。ちょっと寝るわ・・・」
ふらつく足取りでセシルはダニエルの隣の部屋に消えた。
どう考えても彼女の様子はおかしかったが、とりあえず戻ってきたことにオリヴィエは安堵した。
315マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/15(月) 12:30:59 ID:grPbuCEd
「お姉さま!!帰ってきたんだ!!わーいわーい!!」
「ダニエル・・・・・ああ、元気になって・・・・」
昼下がりの陽気な光が窓から差し込む。
最近の弟は歩くのもやっとといった弱りぶりだったのに、
目の前にいる弟は快適に跳ね回っている。
その細い体を抱きしめてセシルは実感した。
たとえ、どんな罰を受けようともこの弱く輝かしい弟の未来を閉じることは私には出来ないと。
「お姉さま・・・くるしい〜・・・・」
「うふふふ・・・ダニエルは奇跡的に元気になって。本当に良かったわ。
 これもセシルが帰ってきてくれたおかげかしら。神様に感謝しないとね。
 それにしても、本当に今朝まですごく心配したのよ!」
傍で姉弟を見ていたオリヴィエは頬を膨らませてセシルを見る。
「あは、本当、御免なさい。もしかして寝ないで待っていてくれたの?」
ダニエルの頭をひとなでして、セシルはオリヴィエに謝った。
「ああ、私のことはいいのよー。無事でいてくれただけで。
 あなたはいつも真剣にお祈りしているから、神様が守って下さっているのね。
 きっと本当に素敵なシスター様になるわね。」

その言葉を聞いてセシルの表情は凍りつき、じわりと涙を浮かべる。
「・・・・セシル?どうしたの?具合悪いの?」
「いっ・・いいえ、何でもないの・・・・さ、お昼の用意しなきゃね・・・手伝うわ私も。」
「そう・・・ならいいのだけれど、無理しちゃだめよ?」
「えーー!!お姉さま遊ぼうよ〜!!!」
キッチンへ向かおうとした姉の腰元にダニエルは飛びついた。
「あ!ぁっ・・・ぅ・・・!!」
不意の衝撃に、初めての行為で受けた傷が疼き、思わず悲鳴をあげてしまう。
実は未だにそこに何が挟まっているような違和感が拭えずにいたのだ。
「お姉さま、御免なさい、痛かった??」
「セシル・・やっぱりあなたまだ寝ていなさい。食事が出来たら呼ぶからね。」
そう言ってセシルを気遣うように部屋のほうへ背を押した。
316マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/15(月) 12:32:27 ID:grPbuCEd
扉を閉じ、一人きりベットに横になる。
石造りのこの屋敷は扉を閉じれば他の部屋の音は聞こえない。
そんな静まりきった空間にいると嫌でも悪魔のことを考えてしまう。
ジンジンと疼くソコは確かに悪魔と行為が交わされた証拠。
もう今までの自分とは違う自分になってしまった。
邪悪な印を服の上から摩る。
泣いても何も変えることができない。死ぬことも許されない。
姿見の前で、服を脱いでみる。
悪魔の黒い手が這い回った自分の体。もう誰の目にも触れさせることが出来ない。
白い下着のラインに半分だけ見える悪魔の刻印。
「うっ・・・・くぅ・・・・・・・」
声を我慢できないほど嗚咽を漏らし泣きじゃくる。

セシルが弟達の元へ帰されたのは、開放されたからではない。
悪魔には人間界へ施すある目的があり、それを彼女に実行させようとしているのだ。
そのために、一度戻れと言われ、例の教会へ戻された。

いつでも見ていると奴は言っていた弟の様子を見たように鏡から覗いているのか・・・。
まるで視姦されるのを恐れるようにセシルはベットに頭まで潜り込む。
「神様・・・・お助けください・・・・どうか・・・・」
思わずそう口から言葉を発したその時、背後でモゾリ・・・と何かが動く。
「・・・ひっ・・・・!!」
小動物のように何かが動いたと思うと、それは次第に大きくなり、
背中から腕の下を通り胸へ伸びてきた。まるで背後から体を弄られているようだ。
「やっ・・・・何っ・・・・・・」
生暖かい息が首元へかかる。
みるみるうちに人間のような感触が背後にべっとりと密着してきた。
「いやっ・・・・・やめて・・・・・」
胸に回された手が乳首をつまみ上げ、指先で器用に転がす。
「あっ・・・ぅ・・ぅ・・・・・・」
「また下らない祈りをしたろう・・・・」
「・・・・えっ・・・・あっ・・・悪魔・・・・・・・何で・・・・」
317マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/15(月) 12:33:48 ID:grPbuCEd
「俺は闇の中ならどこでも出現できるんだよ・・・・・・覚えておきな。
 それにしても・・・あの誇らしい刻印を見て泣くことはないんじゃない?
 むしろ喜ぶべきだとおもうなぁ・・・」
「そ、そんなの・・・無理よっ・・・・はぁ・・・ぁあっ・・・」
刻印へ悪魔は片手を伸ばし、くるりと指でなぞってまた降下してゆく。
「やっ・・・・!!こんな所で・・・やめて!!」
「クックッ・・・・そうね、まあ疲れてるんでね俺も。ちょっと伝えたいことがあって、来ただけだよ。」
下着の中に手を入れ、ツッと頂点の皮をめくり核に触れる。
「あああっ・・・・・やぁっ・・・・・!!!はな・・話だけにしてっ・・・・んくぅ・・・・!!」
悪魔はそのまま小さく敏感なクリトリスを撫でつつ話始める。
セシルを十二分に喘がせながら彼女が明日行動することの要点を伝えた。
その直後、ドアにノックの音がする。

「セシル・・・起きてる?食事ができたわよ?」
返事が返って来ない。オリヴィエは心配になり、ドアをそっと開け中を伺う。
「フフ・・・・返事しろよ・・・・」
小声で悪魔が囁く。その間もいやらしく乳首や淫核を刺激されているのだ。
「セシル・・・?寝てるの?」
「・・・・ぁ・・・お・・起きてる・・・あっ・・後で・・・行くから・・・・」
声を出すたびに裏返りそうになるのを何とか我慢してそれだけを伝える。
「そ、そう・・・無理しないでね・・・・」
オリヴィエには悪魔のシルエットは見えなかった。
ただセシルが横たわっているふくらみだけ見え、心配ながらもそっとドアを閉めた。
オリヴィエの足音が聞こえなくなるまで、悪魔の攻めに耐えなくてはいけない。
「・・・ひどい・・・・アアッ・・・もう・・・やめてっ・・・・・」
「・・・・何故・・?こんな楽しい悪戯を・・・・ククッ・・・・・・じゃあ、用は済んだから戻るわ。」
そう言うと、急激に指の動きを激しくしてスッと消えていった。
「・・・んんっあぁ・・・!!・・・・」
官能に飲み込まれそうになった寸前で戻される。
こんな、身内の前で痴態を晒さなくてはいけなかった恥ずかしさに
セシルは震えながら耐えるしかなかった。

それにしても悪魔は明日の夜、薬を買った町へ行けと言う。
いったい何を企んでいるのか分からない恐怖が彼女の心音を高めた。
318マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/15(月) 12:37:53 ID:grPbuCEd
本日の投下終了〜。
言わずと知れてると思うけど、やっぱり今回も長編みたい。
こうなったらスレ消費しまくるか。調子に乗ってるから
エロ無いシーンも多いけどすまん。
てか、他の職人さんは来ないのか。とたまに思う。
319名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 16:21:56 ID:89bH/VSt
マビマビ氏乙!
セシルタンもかわゆいけど、今回の悪魔タンのキャラ好きだw
マビマビ氏の書くキャラはなんでこんな魅力的なんだろう(*´д`*)
セシルタンが何をさせられるのか楽しみです。
320M:2006/05/15(月) 16:52:07 ID:gPra5Za2
マビマビ様お疲れ様です。
セシルも悪魔もいいですねぇ。
ストーリーもわくわくします。
このままセシルが邪悪に染まってくれると嬉しいけど・・・
すみません。
もう言いません。
頑張ってくださいねー。
321名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 21:26:27 ID:wyPbkyGI
死にも神にも縋れないセシルの追い詰められっぷりや、悪魔の思惑の不透明さなど、
じわじわした巧みな構成に脱帽です。楽しみにしている方も多いと思うので、
無理のない範囲で続けてくださいねーー!マビマビさん、待っています。
322マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/16(火) 02:28:14 ID:ZfA/zFyL
>>319
キャラが好きか。嬉しいコトをおっしゃる。トンクス!!!
今も彼らは生き生きと私の脳内を動き回ってて困るくらいだ。

>>320
ふっふっふーどうでしょうなぁ。自分も今後が楽しみww
毎度レスありがとう。誰も読まなくてもMタンには責任を取って
お嫁にもらってもらわないとなwwウソウソ。がんがりやす!

>>321
いやいや、321の感想のほうが優秀すぎて舞い上がりそう。
無理はしてないけれど、本当エロくなくて困ります。
板違いにならぬよう叱咤激励を乞う。お気遣いありがとう。
ああ、エロエロの悪魔が自分に降臨せんものか・・・。
323マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/16(火) 02:30:59 ID:ZfA/zFyL
続き投下。

4:
「まったく・・・・・地主の葬式なんてもうまっぴらだよなぁ。」
「そう言うなよ。ランゲ。人々が多ければそれだけ色々な思惑があるというものだ。」
「とかいっちゃってさ、牧師さん、あんたお布施が目当てなんだろ。」
「なっ・・何を言うんだ。私はそんなことはけっして・・・ゴホゴホ・・・」
五十絡みの男達が祭壇の後片付けをしながら冗談を言っている。
一人は牧師と呼ばれる者。もう一人は雑用をこなす使用人だった。
二人とも軽くアルコールを含みながらだらだらと作業する。
そんなに生真面目ではないが、そのへんが町の人々にも親しみ易いのか
なかなか評判の良い教会だ。
ランゲと呼ばれる男が、しおれた花瓶を持ち窓の外のごみ置き場へ投げ捨てていると
門扉の所にぼんやりとした影が立っている。

「ああ?・・・なんだ・・・誰か来たのか?こんな遅くに?」
町外れにある教会には夜になると牧師の酒飲み友達しか集まらない。
友達が来ると、牧師の家族のいる隣の住居へ移動して飲み明かしたりする。
しかし、友達ならランゲにも見覚えがあるのですぐ分かるのだが。
手にランプを持ち、正面玄関から門まで回った。
近づきランプをかざすと、門の外にはシスターの服を身に着けた少女がぽつりと立っていた。

「夜分遅くに失礼致します。
 わたくし、一人で各地を宣教するために旅をしておりますエルナと申します。
 ところが、深い霧に見舞われ、宿泊する予定のないこの町へ来ることになってしまいました。
 出来ましたら、こちらに一晩お邪魔させていただけないかと思いまして・・・」
ベールをかぶっているが、なかなかに美しい娘なのが見て分かる。
「ああ、それは困りましたな。さあ、どうぞ。
 礼拝堂の控え室で宜しければ、ベットもありますんで。」
でれでれとしながら、門を開け迎え入れる。
「ありがとうございます。助かります。」
そう言って少女は会釈をした。
「あなたは、牧師様ですか?」
深い青の瞳でチラリと視線を送ってくる。
「いえいえ、私は雑用係ですよぉ。牧師様は今礼拝堂の片付けをしております。
 さ、こっちですよ。どうぞ。」
彼女が教会の敷地に入った瞬間まわりの木々がザワザワと不気味に揺れた。
324マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/16(火) 02:31:58 ID:ZfA/zFyL
礼拝堂へ案内された彼女は牧師に挨拶をする。
「今日はありがとうございます。こんなにいきなりお邪魔しまして・・・」
「いいんですよエルナさん、いやはやこんな美しいお嬢さんが
 一人旅で布教とは恐れ入ります。きっとここへ導いたのも神の思し召しです。
 ゆっくりしてらして下さい。あ、お腹へってませんか?」
「いえ・・・・それは大丈夫です。ところで、牧師様に色々相談をしたいのですが・・・」
俯き加減にエルナと名乗る少女は告げる。
「ああ、じゃあ、俺は帰るよ。牧師さん。ゆっくり話を聞いてあげなよ。」
「おお、今日はありがとう。また明日も宜しく頼むよ。」
気を利かせてランゲは立ち去った。
明日の朝一番に摘んだ薔薇をエレナに。などと想いをよぎらせながら。

「さて、旅で疲れているでしょうから、
 控え室にあるソファーにでも腰掛けてお話を聞きましょう。」
促されるまま彼女は牧師とその控え室へ向かった。
そこには小さいながらも宿泊できそうな一式が揃っていた。
清潔なベット、柔らかなソファー。簡易の暖炉に色々な文献が詰まった本棚。
壁には小さな十字架。
エルナをソファーに座らせて牧師は暖炉に火を点す。
「さあ、何から聞きましょうか?」
にっこりと笑いながら牧師は彼女に対峙して座る。
「あの・・・・・・・その・・・・・・ぁっ・・・・」
目の前の少女は口ごもったかと思うと、小さく震えた。
「どうしたのです?具合でも・・・・・・」
すーっと彼女は立ち上がり、牧師の横に立ちベールを取り
首のボタンに手をかけ、上から順に外していく。
「ちょ・・・・・エルナさん・・・・・・何を・・・・・・・・・・」
徐々に服を脱いでいく少女の姿を暖炉の炎が赤く照らす。
その光景に牧師はゴクリと喉を鳴らし魅入ってしまう。
あっというまに少女は全裸になった。
325マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/16(火) 02:33:25 ID:ZfA/zFyL
プラチナブロンドが柔らかく、燃えるような青の瞳が印象的だった。
その下の体は透き通るように真っ白で美しい。
「・・・・い・・・いけない・・・・・・・いけません・・・・・・」
牧師は言葉では静止を促すが、金縛りにあったように動かない。
そして、少女はソファーに座る彼の膝の上に跨たがり
牧師の手を取りふっくらとした胸へと導く。
指先が弾力のある肌に触れ、更に頂点に咲く淡い蕾に触れる。
牧師の理性は脆くも硝子のように砕け散り、
本能のままにその両の乳房をもみ上げ始める。
そして、両手でくびり出した乳首に吸い付いていく。
「あっ・・・・・・あぁっ・・・・」
自分の足の上に乗る少女の尻に片手を伸ばし、丸く柔らかな肉丘を撫で回す。
その手を前に回し、草地を経て肉芽を探し当てる。
「んんっ・・・・ぁはっ・・・・・」
ビクンと膝の上で跳ねる少女の揺れる乳首に噛み付いた。
「やっ・・・・」
彼女は牧師の頭を抱える。
そして、細く尖ったナイフを首の後ろで構える・・・・・。
その手が静止したまま震えた。
しかし、次の瞬間牧師の指が彼女の秘所に挿入されると同時に
深々とナイフの先が牧師の首に突き刺さった。
「はがっ・・・・・・!!!」
乳首に牧師のわななく唇を感じる。挿入された指も中で暴れている。
それがだんだん動きを鈍らせていく。
「ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい・・・・・」
ナイフを引き抜きながら少女はこときれた牧師を抱きしめ謝り続ける。
そして、服を着なおし、室内にかけられた十字架と聖書を取り
祭壇の大きな十字架の元へ置く。
参列席に置かれたウォッカのビンを持ち十字架に浴びせかけると
マッチを擦った。

テラテラと赤い炎を上げる教会を背に少女は振り返らず闇に消える。
326マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/16(火) 02:34:04 ID:ZfA/zFyL
馬を走らせ、どんどんスピードをあげる。
町からだいぶ離れ、廃村の入り口に達するとセシルは崩れるように馬から降り、
地面に突っ伏して嗚咽を漏らす。
爪が剥がれそうになるほど土に爪を立て、わあわあと声をあげ泣く。
「おめでとう・・・・・良くやったじゃない。」
「ひどいわ!!!ひどいわ!!!私・・・・途中で止めようとしたのに!!」
「クフフフ・・・・あの男はもうあの時既に聖なる者ではなくなっていたってことさ。
 俺の力が働くってことはね。」
大きい邪悪なコウモリがセシルの前に降り立ち、
愉快そうに大きな口を翼で覆いながら笑う。
「でも・・・・!人を殺すなんて・・・・・・・・」
「たいしたことなかったろう?」
「・・・・・そんなっ・・・・どうせなら、私の全てを乗っ取ってほしい・・・!!」
そしたら、罪にそまる瞬間を見なくて済む・・・
「それじゃあ、魔族になった意味がないだろう・・・・・・。」
「いやぁ・・・いやよ・・・こんなの・・・・・・・・・」
魔界で見た形相とは違う恐ろしい顔をセシルに近づけ言う。
「君次第だよ。止めるのも落ちるのも・・・。
 まあ、止めたら君の大事な者達の行く末は決まってるけどね・・・。」
横っ面を殴られたような顔でセシルは悪魔を見つめなおす。
「・・・・本当に・・・・・ほんとに・・・・・・・悪魔ね・・・・・あなた・・・・・・・」
「・・・嬉しいね・・・・もっと言ってよ・・・・・」
ニヤリと目の前の醜悪な顔が笑いに歪む。
それを見たセシルは手近にあった石を持ち、悪魔へ殴りかかる。
「消えろ!!消えろぉ!!!」
降りおろすセシルの手首を悪魔が押さえ、そのまま強い力で握り締める。
すると、石を持った指が徐々に開き、ドスンと地面に落ちていった。
「馬鹿な女だ・・・・」
掴んだ手首を引き寄せ、悪魔はセシルの唇を奪った。
どんどん暗闇に落とされてゆく・・・。
セシルは絶望と悪魔の舌を受け入れながら瞼を閉じた。
327マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/16(火) 02:48:37 ID:ZfA/zFyL

5:
「おお、久々だなアンドラス。」
「やあ、スキュフィル・・・・」
魔界の貴族達が集まる宮殿がある。
そこでは毎夜宴が開かれて道楽を極める悪魔が好む場所だ。
情報交換などを目的とした悪魔たちも多数紛れている。
その一角のバーに近い所に数人の悪魔が固まっている。
もっぱら飲むことと話すことが目的の輩だ。

「そういえば、聞いたぞ、アンドラス・・・お前新しい人間を落としたらしいな。」
「耳が早いな・・・どっからそんなことを。」
苦虫を噛み潰したような顔をわざと作り出し幼馴染の悪魔の前でおどける。
「生娘だったらしいじゃないか。お前も好きだな〜。」
好色な色を隠さずに熊のような体を揺らしてスキュフィルと呼ばれた悪魔は問う。
「クックック・・・そうだよ。久々の上玉なんだ。しばらく楽しめそう。
 ちょっと今回は人間界を混乱させちゃおうかなってね。」
「そうかぁ、楽しそうだな!!どんな思案をしているんだ?」
「それは、まだ内緒。壮大だけどね。計画は。」
「へぇ、ケチだな。あ、そういえば昔、お前のおめがねに適った娘がいたよな。
 あの子はどうしたんだよ。結局。」
「あー・・・・・・壊れた。だめだな。素質が無かったよあのこは。」
カプリと酒をあおり、足を投げ出しながらつまらなそうに答える。
「普通の人間じゃ無理だろう・・・無理やり魔族にさせるのはさぁ。」
「ものは・・・試しでしょ?気に入ったものは離さない。たとえ駄目でもまた他のを試すさ。」
「けっけっけ、魂も奪えずに壊すだけなんてなぁ。
 生娘のまま魂をいただいたほうがどんなに価値があることか。」
「五月蝿い・・・・」
「・・・・悪趣味だな。」
ぼそりと端の席で酒を飲んでいた大きな悪魔が呟く。
アンドラスはその悪魔を見かけたことは無かった。
しかし、自分の楽しみを微弱ながらも見知らぬ者に意見されるのは面白くない。
「誰?あれ?」
「うーん・・・なんか見たことあるんだが・・・・・・
 あ、確か以前何か魔王様の式典の時に側近として・・・・・・いたような・・・」
「フン・・・そう。まあ、俺のこの芸術的な思想を理解できないんじゃ
 階級が上でもどうしようもないよな。」
聞こえよがしにわざと言う。怒ってきたら来たで面白い。
「おい、やばいよ・・・すみません。こいつ、酔っ払ってて・・・」
スキュフィルは友人の失言を慌てて詫びる。
「・・・まあ、酒は不味くなったな。お前の友人に伝えてくれ。
 人間がいるからこの世界があるのだ。とな。」
そう言うとその大きな悪魔はゆっくりとバーのラウンジからホールの雑踏へと消えていった。
「なんだよ、あのオッサン。俺の酒も不味くなったつーの。」
「お前、なにやってんだよ。消されなくて良かったじゃないか。」
「大したこと無いさ。あんな青いやつ。さ、飲みなおすぞ。」
ふう、と大げさなため息をつき、スキュフィルは座りなおして
どこか憎めない危なっかしい悪魔にしばらく付き合った。
328マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/16(火) 02:49:13 ID:ZfA/zFyL
本日終了。
329名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 03:43:54 ID:Toi78YYa
おお
思わぬゲストキャラに思わず興奮ですよっとw
今後も楽しみにしてます。
330名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 05:05:36 ID:BMi5aBtT
壮大なエロ計画キボン
331M:2006/05/16(火) 12:37:57 ID:tWx1l6z8
面白いですねー。
すごく楽しく拝見しています。
いよいよセシルに神に仕えるものとしてしてはならないことをさせちゃいましたね。
今後セシルがどうなって行くのかむちゃくちゃ楽しみです。
頑張ってくださいねー。
332名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 19:37:32 ID:YL9grCuN
大きな悪魔が、前作のジャスティスみたいに「不器用でシャイ」な奴で、
そのうちセシル側に立つのかな・・・と期待しています。
エロ度合いをはかりながら進める気配りに、職人気質を感じます!!
333332:2006/05/16(火) 19:42:21 ID:YL9grCuN
ごめんなさい。ジャスバルスでしたね。失礼しました・・・。
334マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/16(火) 19:55:33 ID:ZfA/zFyL
レストンクス〜〜〜!!
>>329
ビンゴ。ついついねw
>>330
いや、あははwwそいつは手厳しい希望だ。
>>331
させちゃいました。もっとすると思います。
>>332
いや、あれは329の言うとおりゲスト出演です。すみませぬ。
エロが足りないんですよー。板的にちょっとマズイかなとw
335名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 21:36:43 ID:jtYC2bYP
壮大な計画を勝手に妄想

・男の人間を皆殺し、女を集めて(ry
・人間を奴隷に下克上

…何考えてんだ俺orz
336マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 01:23:08 ID:N3AiXhPF
>>335
ふむふむ。って、壮大な計画に話題が行くとは思わなかったw
色々考えてくれて嬉しい!!
ではでは、投下します。
337マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 01:23:52 ID:N3AiXhPF
一方、セシル達は教会を滅ぼした町の領域に進出することが出来た。
そう、聖域を汚すことにより悪魔の力が簡単に及ぶことができるのだ。
普段は、上手い具合に教会や祠が聖なる拠点としてあり、
邪悪な悪魔の進入を易々と許すことはない。

「お姉さま・・・町は静かなんだねぇ。もっと楽しそうな所かと思ってたよ。」
「ええ、そうね・・・。」
悲しそうな表情を見られまいと辺りを確認するふりをして返事した。
「本当ね。何か不気味だわ。建物の中からは人々の気配を感じるのに。どうしたのかしら・・・」
「ええ、だから早くこの町は抜けてゆきましょう。」
ここから西の外れあたりに宿場があるとあの悪魔が言っていた。
まだその先は移動できないと。
馬車の手綱をパシンと鳴らし無意味に急がせる。
この町には一瞬たりともいたくなかった。
小さいが小高い丘に焼け焦げた建物が視界に入るからだ。
「でも、セシルはこんな町の人から次の宿の情報を得てきてくれたから助かったわ。
 宿なら安心して休めるものね。廃屋は汚くてダニエルの健康にも悪そうだものね。」
「え、ええ・・・確かにそうだわ。ダニーには元気でいてほしいもの・・・」
「そうよねえ・・・あら、ダニエルは退屈して寝てしまったみたいよ。」
「うふふ・・・・・馬車の揺れが心地よいのでしょう。」
可愛い弟の寝顔を見て自分を励ます。
どんなに汚れても、傷ついても彼らは自分が守らなくてはいけない。
たとえ神の意思に背いても。

町を抜け行く複雑な思惑を乗せた馬車を一人の男がじっと見ていたことに
セシル達は気づくことは無かった。
338マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 01:24:26 ID:N3AiXhPF
夕刻近くにやっと目的の宿へ一行は到着した。
「いらっしゃいませ。さあさ、ゆっくりなさって。」
にこやかに女主人が迎える。こんな荒野の中にぽつりとある宿に
たくましい中年女性とはいえ、女手だけでは大変だろうと思う。
「どうも、お邪魔致します。」
「3人様で、1泊ですか?」
「そうです。急ぎの旅なものですから。すみません。」
「いいんですよぉ、ここの宿を気に入って下さってまたいらして下さいな。」
セシルが帳簿に記入している最中、オリヴィエ達は、ロビー内いっぱいに咲かせてある
花を見たり綺麗に磨かれ飾られる装飾品を眺めたり楽しくしていた。
「本当に素敵な所ですね。他の場所と違って埃ぽくないわ。」
久々にセシルも一息つけるような場所だった。
「荷物はそこへ置いといて下されば後からお運びしますからね、
 すぐにお茶を用意しますので、そのへんでくつろいでいて下さい。」
「はい、ありがとうございます。」
そう言って楽しげな二人にセシルは近づいていくと、ダニエルが急にふらついて床にしゃがみ込む。
「ダニエル!!!」
悲鳴のように弟の名を叫び、駆けつけ、おでこに手を当てる。
「すごい熱だわ・・・・・」
「まあ!少しの移動だったけれど疲れてしまったのかしら。私、彼女を呼んでくるわ。」
オリヴィエは焦りつつもしっかりとした足取りで女主人を呼びに行った。

「僕・・・大丈夫だよ。」
「無理しないの。はしゃぎすぎたのよ。ダニー。」
すぐに駆けつけた女主人に部屋を案内されダニエルを柔らかいベットに寝かせつける。
廃屋の硬く埃っぽいベットよりずっと清潔で彼の病気にも良さそうだった。
「これは、しばらく治るまでうちにいると良いわよ。」
そんな話を宿主とオリヴィエが語り合っている。
セシルは弟の手をにぎりながら、あることに想いを寄せる。
悪魔の力が及ぶ領域ならば、ダニエルは元気なはずなのに何故・・・
どこか近くに聖なる領域があるのだろうか・・・・・
探さなくては・・・・・。
とりあえず、荷物を運ぶのを手伝いにオリヴィエも階下へ行った。
その間にセシルは部屋のタンスを開き聖書を抱え
他にも何か無いか軽くチェックしてトイレに駆け込んだ。
339マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 01:25:07 ID:N3AiXhPF
「・・・これだけかしら・・・各部屋のも隙を見て処分しなきゃ・・・・」
トイレに設置してある蝋燭に、持ち込んだ聖書をかざし火を点けようとした。
しかし、フッ・・・と炎が消えてしまう。
その代わり、壁にかかる鏡がぽうっと薄暗く光る。
そこには、魔界の悪魔が映りこんでいた。
「!・・・・・・・どうして・・・どうして弟は・・・・」
「・・・・うん、本当は大丈夫な予定だったんだけどね、そこの宿泊客にいるみたい。」
「えっ・・・どういう・・・」
「ああ、俺の嫌いな神に仕える者さ。」
そう言って悪魔は親指を立て自分の首元を横ぎらせる。
「そんな・・・・・・・っ・・・」
「なあ、早くしないとまずいぜ。移動するなんて無理。」
「いっ・・・嫌よ・・・・もう・・・そんなこと・・・・」
焼きそびれた聖書を胸にひしと抱きしめセシルは首を横にふる。
「し!んじゃうよぉ〜・・・・ククク・・・・さあ、探すんだ・・・・セシル・・・」
笑い声と共に悪魔の残像が鏡から消えていった。

迷っていられない・・・・セシルは意を決して
女主人の所へ荷物を手伝うふりをしながら近づいていく。
「ああ、すまないねえ。最近おばさん腰が痛くて・・・・」
「大丈夫ですよ。元々自分達の荷物ですもの。
 あの、そういえば今日は他に泊まられているお客さんはいらっしゃるのかしら?」
「ええ、お二人いらっしゃいますよ。一人は旅の行商人だかなんだかで常連さん。
 もう一人はね、そうあなたと同じご職業かもしれないわね。」
「!!そうなんですか?!」
「そうよぉ、同じような格好でいらしてるから。きっとシスター様だわ。
 丁度、あなたのお向かいの部屋にいらっしゃるわよ。でも、なんで?」
少し慌てて聞き返したセシルの様子が気になったのか尋ねられる。
「あっ・・・いいえ、ほら、子供もいますし、女二人でしょう。
 もし他のお客様がいらしたら静かにしなきゃ。と思って。」
にこやかにそれらしい嘘をつく。
「あら、大丈夫よぅ、皆穏やかそうな方ですもの。気にしないでね。」
「ええ、ありがとうございます。」
シスター・・・・・きっとその人のせいだわ。間違いない。
何とか建物の外へ呼び出せないかしら・・・・・・・。
そして、説得するの。すぐに別の場所へ私が馬でお送りすればきっと大丈夫。
馬車での移動はあまりにも遅いけど馬なら・・・・・。
340マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 01:26:53 ID:N3AiXhPF
オリヴィエにダニエルを任せて調べ物をしたいと部屋を出る。
幸い女主人は夕食の準備にキッチンへこもり切りになるだろう。誘い出すなら今しかない。
目的の木戸を軽くノックする。
「はい・・・どうぞ。」
「失礼します・・・。」
部屋には、二十代半ばくらいの可愛らしい赤毛のシスターがソファーに座り
こちらを向いた。首にクロスと手には読んでいたのか聖書を持っていた。
何故か、気分が悪いような気がする。
「あら、あなたは・・・・」
セシルの服を見てはっとした顔になる。
「あっええ、シスター見習いのセシルと申します。こちらの女主人さんに
 シスターのことを聞いたので、是非お会いしたくて・・・」
「あら、そう!私も退屈していたところだし、どうぞお部屋に入ってちょうだい。」
彼女は立ち上がりセシルの手を引き嬉しそうにソファーを勧めた。
「嬉しいわ、こんな所で偶然同じ志の仲間に会えるなんて。
 あ、私はイザベラよ。宜しくね、セシル。」
健康的な笑みを浮かべセシルに握手を求める。ぎこちなくその手を握り返した。
「それで、いったいどこから来たのー?」
「ええ、南からイギリスへ旅をしているのです。」
「あらぁ・・・ずいぶん長旅なのねえ。フランス横断なんて。
 私はスイスとの国境らへんの小さな町から来たのよ。
 これから、南フランスへ寄ってバチカンへ行くの。」
「イザベラさんも長旅ですね。」
「ほんとよねえ。お互い色々気をつけないと。」
気持ちよく笑う彼女にどう自分のこの複雑な事情を話そうかと悩んでいると
イザベラがふいにセシルの顔を覗き込む。
「あら、あなた。クロスはどうしたの?」
「えっ・・・ああ・・その・・・実は先ほど急いで馬車を操っている最中に
 どこかにひっかけてしまったみたいで・・・・・・」
冷や汗をかきながらセシルは言い訳を作る。
「まあ、それはいけないわ!!」
そう言うと自分の首から下げてある鎖を解き、セシルの目の前にかざす。
キィィィン・・・と不快な耳鳴りがした。
341マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 01:27:45 ID:N3AiXhPF
「これ、うちに代々伝わる十字架なの。何か由緒正しきものらしいんだけど、
もうひとつ対のがあるから今日の記念にあなたにあげるわ・・・・さあ・・・。」
イザベラがセシルの首にその十字架を下げようとすると耳鳴りがひどくなり
軽い吐き気に襲われる。
「あ、ありがとうございます・・・・・」
「うん、似合うわぁ・・・。あら?具合悪いの?顔色が真っ青よ?」
「いえ、大丈夫・・・・です・・・」
視界が少し霞む。
目の前のイザベラの顔が正視できない。
そのぼやけた視界に窓から何か黒いものが進入してくるのが見える。
あれは・・・何???
黒い何かがイザベラのほうへ伸びてゆく。
「はっ・・・・・・何っ・・・・・?!いやっ・・・いやっ・・・近寄らないで!!」
彼女は黒い紐のようなものを手で払うがどんどん部屋の隅に追いやられる。
「いやっ・・・たっ・・・助けて!!セシル!!あなたのそのクロスを掲げるの!!」
耳では聞こえているが、セシルの腕は重い鉛のように動かすことが出来ない。
助けなくては・・・・何度も指先を動かすが失敗に終わる。
「ひっ・・・やっ!!!セシル〜!!!」
紐状のものがぐるぐるとイザベラの体に巻き付き、騒ぐ口を塞ぐように
進入していくのが見えた。きつく巻きついているのが外から分かるほど
黒いものが彼女の体を締め付ける。
「うぐぅっ・・・・!!ううぅーーぅ・・・!!」
涙を流しながらイザベラの鳶色の目がセシルに助けを求めている。
窓の外から紐状のものと繋がったドロドロとしたタールの化け物のようなものが
室内へと侵入してくる。
そして、ウミウシのような動きでイザベラへ近づき、無数の触手を伸ばしてゆく。
「んんっ!!んんーーーーぅ!!」
その触手はブーツを履いた両足に絡みつき、左右に引っ張り上げる。
他の触手も服の上から胸元をまさぐり、乳首を見つけるときゅぅと巻きついた。
そして、本体からは棒状のものがむっくりと出現し、彼女のスカートに隠された奥へと突進する。
「んぐぅ!!!ぅぁぅ・・・・!!くぅ!!」
イザベラの体がビクンと大きく動いたかと思うとリズムを刻むように
下から何かに突き動かされてゆく。それと同じ動きをタールの化け物が送っていた。
激しい突き上げにスカートがめくれあがり、深々と彼女の秘所へ大きな黒い塊が挿入されているのが見えた。
「フゥゥッ・・・んぐぅぅう・・・・・・・ウッ!!」
押し殺されたような喘ぎ声を漏らしイザベラはおもちゃのように体を揺らす。
黒いモノが突き上げるたびに彼女の背中が壁に当たり、肉のぶつかる鈍い音がした。
その衝撃にシスターのベールが床に落ち、豊かな赤毛が燃え上がるように乱れ
彼女の泣き顔を縁取った。
ビリビリとなだらかな裸体を這い上がった触手が服を破き
大きくバウンドする乳房に巻きついてゆく。
触手たちは自在に動き、イザベラの体を反転させ、アヌスにも勢い良く進入していく。
「ウッグッウウウウッッ!!!」
彼女は両穴をえぐるような勢いで突き上げられ、無様な格好で喘がされ続ける。

セシルはその惨劇をこれ以上見ていられず目を閉じる。
それと共に重たい意識も闇にのまれていった。
342マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 01:28:49 ID:N3AiXhPF


「起きろ・・・起きろ・・・・」
セシルの意識に何かが語りかける。
はっとして彼女は目を覚ますと、目の前で化け物に犯されたいたイザベラの姿は無く
焼けるような胸の熱さと、吐き気を感じた。
思わず、首から下がる鎖をひきちぎり窓の外に見える川へ手に持ったクロスを投げ捨てた。

「ククク・・・・ずいぶん魔に染まってきたようじゃない。」
背後から聞きなれた悪魔の声が聞こえる。
「・・・・・こんな・・・こんなことって・・・・・・・・クロスを受け付けないなんて・・・・」
「魔の属性になってきた証拠だな。あのクロスは他のものより強力なんで
 神を信仰する者が身に着けると厄介な代物だった。
 あっと・・・そろそろ自分の部屋に戻りな。女主人が来ると面倒だからね。」
振り返ると腕を組んだ悪魔が大きな姿見の中にいた。
「ねえ・・彼女もあなたに支配されるの・・・・?」
「・・・さて、だとしたらどうなの?・・・・」
目を細めてニヤリと笑う。
「・・・・・・・・被害者は私だけで十分だと思って・・・」
「ククク・・・・ふぅん・・・・。あの女は非処女だったようでね。
 今頃、あの俺のペットが魔界に持ち帰って可愛がってるだろうさ。」
「・・・・そんな・・・・・」
「さあ、早く戻れよ。」
悪魔に促されるまま自室へ戻ると丁度階下から足音が聞こえて夕食を知らせる声がした。
343マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 01:31:28 ID:N3AiXhPF
本日終了〜。
さて、これからどうしたものか。
メシでも食って考えよう。
344名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 01:40:43 ID:A+bNiYnk
>>343
乙!
どんどん鬼畜な悪魔の実態が明らかになる展開w
しかも、セシルがだいぶ染まって来てるときたw

もう、セシルを不審に思った寺男と仲間、10人くらい魔物の餌食にって展開でもいいかも。
345M:2006/05/17(水) 03:04:19 ID:u0/CDJo3
お疲れ様ですー。
セシルタン徐々に魔に染まって来ていますね〜。
最高です。
やがて聖なるものを憎むように・・・
精なるモノを好むように・・・(笑)
346名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 12:23:05 ID:UnecJi86
>>343

っていうか信じる者がここまでやられても
知らん振りな神や天使にむかつきや不快感を
覚える。ヤク決めて刃物持ったDQNが
暴れていても知らん振りする警官レベルにしか役に立ってねえww
347名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 12:44:17 ID:UnecJi86
いや・・・どこの宗教の神さんも民○、○民、共○並みには
役に立ってるね。字余り。
348マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 15:42:56 ID:20FB1Xse
レストンクス!!

>>344
さてはてどうなるでしょうかww
ちょっとドキリとした発言ですよ。

>>345
ははは、このまま順調に進めばいいんですが、
どうも自分は天邪鬼でw

>>346
熱い意見ありがとう。
そうだよねえ。少しくらい救ってくれてもいいじゃん。って
思うような感じ。実際でもそんなもんじゃないかなぁ。
ニュースで墓参りの後に交通事故で一家あぼーんていうの見てそう思ったよ。
それに天界が本当にあったならば宗教戦争なんて起きなかっただろうしね。
ああ、そんなことを考えていたら天使の話も書きたくなったww

あ、それと自分は無宗教ですが、もしもどこかの信者さんなどが
読んで下さって、憤りを感じてしまったとしたらすみません。
マビマビシネ!とか思いながらスルーして下さい。

>>347
あはは・・・市民レベルに効果が降りてこないっていう感じか。
349名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 16:15:10 ID:OHeTypId
>マビマビシネ!とか(ry

マビさんあぼーんしたらこのスレほとんど雑談w
350名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 20:12:40 ID:JFynsAyA
マビさんの書いた台詞
>まあ、元々彼の世界の住人達は人間の言葉に耳を貸すことは無いんだけどね。
って、そう感じる人も多いかも。

しかし、そうかー、ゲスト出演・・・ちょっと寂しい。
この話は中世ヨーロッパ(?)、前作は現代日本だったので、こっちのほうが
過去話なんですね。昔から渋かったんだなーー。
351マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 22:23:45 ID:N3AiXhPF
>>349
あはは、さすがにアボンしたくねーww
今エロエロの魔王が降臨してきたっつーのにwww
やっぱさ、自己発電するとどうもエロ書けなくなるよね?あれ、自分だけ??
でも、ちょっとこれから話の為にストイックに生きるわ・・・。

>>350
共感・・?してくれるのかな?トンクス。
確かに、話の中には自分の思想入るよね。悪と思う基準とか。善と思う基準とか。
共感してくれる人が多いのは嬉しいことなのかもしれない。
すみませんねえ。ゲストwそうそう、時代はだいぶ逆行してる。
ただ、その辺の設定が詳しくないので荒だらけで申し訳ない。

とりあえず、今日は終了と書いておいて日付は変わってないんだが
投下しるっす。
352マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 22:33:50 ID:N3AiXhPF

6:
「昨日は大騒ぎだったわねえ・・・。でも、ダニエルが元気になってくれて
 こちらは良かったのだけれど、あのお客さんどこにいっちゃったのかしらねえ・・・。」
今にも降りそうな薄暗い空を馬車から乗り出して確認しながらオリヴィエは言う。
「・・・うん・・・そうね・・・見つかるといいわね・・・」
あたりまえだが行動を共にする彼女らには、公になってしまった事柄はすぐに伝わる。
そのことが話題になることが多い分、セシルはオリヴィエと話す時憂鬱な気分になる。
手綱を握り締め、悪魔の言葉を思い出す。

次の町は大丈夫。多少大きい町なので信仰心が薄い輩だけ。
形ばかりの教会があるが気になるほどでは無い。
君も感じただろうが、たとえ神の息吹がかかった十字架があろうとも
聖域を支配する人間がいなければ効果を発揮することはない。
魔族が自分で触らないかぎりは。
ただ、そのような物質があることに俺は気分を害する。
見つけ次第全て焼き払え・・・

焼き払う・・・・・
ダニエルの命を脅かすようなものがないかぎり、セシルは悪魔に従う気など起きなかった。
イザベラはあれからどうなったのだろうか。
あの化け物に身を滅ぼされてしまったのだろうか・・・・・。
そして、私は何故助けてあげられなかったのか・・・・・・・。

彼女は唇を噛み、昨日の自分を叱咤する。
悔しかった。悪魔の非道な行為に足掻くことしかできずにいる自分が。

「あ、お姉さま!オリヴィエ!!見て!!お祭りみたい!!」
次の町にさしかかると、そこは何かのカーニバルなのか大勢の人々が楽しげに
道にあふれかえっていた。軽快なタンゴ風の曲も聞こえる。
曇り空もなんのその。葡萄酒片手に笑いあう。
久々に見る陽気な人々にセシルの荒れた心が癒された気がした。

「後で皆で行ってみましょうね!」
にこやかに笑いながら3人はうなずきあった。
宿屋へ向かう途中、きらびやかな教会から賛美歌の声が聞こえた。
353マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 22:34:34 ID:N3AiXhPF
積荷を宿泊する部屋へ運び入れると、休むまもなくダニエルが二人の手を引き
輪になって踊る集団へ引っ張ってゆく。

しばらく一緒に踊っていたセシルは、さきほどの賛美歌が気になった。
久々に賛美歌を聴くのも良いのかもしれない。
あいつは、ここには信仰心が無いと言っていたが、集う者達の中には清い心が眠っている。
その人たちに触れれば少しは魔族から離れられるかもと思う。
私は心まで悪魔に染まるわけにはいかない・・・。

オリヴィエにダニエルを托し、一人教会へと足を運ぶ。
きっと子供達の賛美歌を歌う声。綺麗な可愛らしい声が聞こえてくる。

「何しに行くんだ?」
雑貨屋のショーウィンドーの中に小さな立てかけ用の鏡がある。
その中のひとつから話しかけられた。
ビクリとセシルは足を止める。周りを見渡し、誰も自分を見ていないことを確認して口を開く。
「関係ないでしょう・・・。」
「あんな所へ行っても吐き気がするだけだよ。」
「そんなことないわ・・・細かいことまで指示しないでほしいの。」
「フフ・・・指示なんかしてるつもりはないんだけどなぁ・・・。
 君の身を案じているだけだよ、クック・・・」
「・・・私・・・魔になんかならないわ・・・たとえ身が拒絶しようとも、信仰は捨てない。」
「へぇ・・・そう。辛いだけだと思うよ?楽になりなよ・・・。天界や人間界は偽善ばかりだ。
 そうだろう?何かしてくれたか?それに、あの死んだ牧師だって欲望丸出しだったし
 昨日のあの女だってアレにやられて最後のほうは嬉しそうだったぜ。
 もっともっとーとか腰ふっ・・」
「いやっ!!止めて!聞きたくない・・・・。信仰は損得じゃないのよ。
 何かをしてもらうために信じるんじゃないの。自分を高めるために行うのよ。」
そう言うとセシルは教会に向かい歩き出す。
「ほぅ・・・ぜいぜい、その高まった信仰心とやらを見せてくれよ・・・・」
押し殺すようないつもの嫌な笑いがセシルの背中ごしに聞こえた。
354マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 22:36:11 ID:N3AiXhPF
教会の扉を開くと、わっと歌声が大きくなる。
いつもなら心が躍るような歌声が今日は不可思議なちぐはぐな気持ちに体が包まれる。
そんな状況にセシルは戸惑っていた。
魔に近づいていることへ自覚を促すような場所へ自ら来てしまったのか。
「お姉さん・・・はいっ!」
小さな子供が紙を渡してきた。
「なあに?これは?」
「うん、今日のお歌のプログラムだってー。来た人に配るんだよって言われたんだ〜!」
「そう、ありがとう・・・。」
紙を受け取って開いている席に座る。
石で出来た建物なのですごく声が響き渡り、体を包み込むようだった。
室内は暗く、足元は見づらかったが壁にかけられた蝋燭の炎が
美しく全体をライトアップし高い天井付近のステンドグラスがそれに色合いを乗せていた。
そう、以前はこんな場所で私も聖歌隊に入って歌っていたな。
美しい教会で舞台に立って・・・。
それが今は賛美歌を聞きながら酒を入れているわけでもないのに
悪酔いをしたような状態になってしまっている。
私は戻れないのか・・・
そんなことを考えている時、何者かにブーツの上から足首を掴まれた。
「・・・・・!!!」
足元を見るが、スカートのシルエットしか見えず、そこへ進入するものは見当たらない。
暗がりなのだが、さすがに足元の異物くらいは識別できるだろう。
だとしたら、地面から手が生えて、掴んでいるとしか・・・・・。
そのどう考えても手の感触が足首からふくらはぎ、そして内腿へかかる。
ばっと膝を閉じてそれ以上あがって来れないようにするが、
両手で膝を掴まれ、だんだんと左右に力が加わってゆく。
懸命に開かせないよう足に力を込めるがその抵抗をただ楽しんでいるだけのように
更なる力が彼女の足を割り、開いた隙間から手が進入する。
「・・・・ぃゃ・・・・・・・・。」
息を呑むように彼女は恐怖を口にする。
進入した手はどんどん奥へ進み、下着の上から大事な場所をなで上げる。
「ぅ・・・くっ・・・・」
割られた膝あたりに髪の毛のような感触も当たってくる。
まるでスカートの中に誰かが侵入して股間を覗きながら悪戯をしているような状態だ。
そして、膝頭をおさえていた手が腰を掴み浅く座らせるように引き寄せる。
すると、スカートの中の頭が動き下着の上から舌を這わせてきた。
「・・・・ぁっ・・・ぅっ・・・・・・・」
ビリリと甘い痺れが脳に伝わる。
355マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 22:39:22 ID:N3AiXhPF
最初、何が起きたのかも分からなかったが、この暗がりを利用して
悪魔が自分のスカートに侵入し悪戯をしてきたのだと思った。
周囲に知られることを恐れセシルは自分の指を噛み、刺激を耐える。
幸い、同じ椅子には誰も腰掛けていないが、前の席には老夫婦が楽しそうに
聖歌隊と声を合わせ歌っている。
多少の声は聞こえないかもしれないが、さすがに喘ぎ声を上げるわけにはいかない。
辺りに気を配っている間にも悪魔の舌は休み無く動き、
彼女の肉芽を舌先で探り当て、重点的に行き来する。
その度に直感的な刺激が何度も襲う。
もう下着には悪魔の唾液の他にも彼女の愛液でびっしょりと濡れ始める。
神聖なる場所で悪魔に良い様にされるなんて・・・・・
そんな屈辱的な事態に涙する。
悪魔は邪魔な下着を横にずらし、直接の素肌に舌を当てる。
「んっ・・・・ぁっ・・・!!」
今まで舌が触れているだけだったのがいきなりクリトリスを唇で吸い上げられ
ビクンと体を跳ねらせる。後ろに座っている人がいたらかなり不振な動きだろう。
トロトロと愛液があふれ出ているのが自分にも分かる。
内腿に伝うそれを舐めあげながら悪魔の舌は愛液の湧き出るそこへと
進入を開始した。
「・・・ゃっ・・・・ゃだっ・・・・・!!」
長く太く伸びる舌はまるで男根のように彼女の中を移動する。
それに翻弄されるように出てしまう荒い息を手で押さえながら我慢する。
「ふっ・・・くぅっ・・・・・んっ・・・・・」
セシルのスカートの中ではびちゃびちゃと淫猥な音が響き、
それを悪魔だけが楽しんでいる。
彼女は震えてしまう体を自分の手で抱きしめながら
この背徳的で甘美な快感をこらえるしかできないでいる。
「ちゃんと歌を聴きなよ・・・・」
セシルに聞こえる程度に低くした悪魔の声がスカートの中から発される。
「お偉い聖職者を目指してるんだろう・・・こんなの気にならないよな・・・」
「そんな・・・・・・・ひどい・・・・・あっ・・・ぁぁっ・・・・・・・!!」
悪魔の舌の突き上げが始まった。
感覚的には透明人間に挿入されているようだった。
正直、彼女には歌を聞く余裕はなく、周囲に自分の声が聞こえないようにする
努力しか出来ずにいた。それさえも、怪しくなりはじめている。
服の上からも確認できそうなくらいに触られてもないのにツンと乳首も立ち上がる。
悪魔は舌先で子宮に届くあたりの内壁をくすぐるように突き動かしながら
指でクリトリスも挟み込み振動を与える。
その刺激に上り詰めそうになったセシルは前かがみになり、
目の前のシートの背もたれの後ろに額を付け目を閉じ大きく荒い息をする。
何とか大きな喘ぎ声は我慢できたが、もういきそうになっていた。
その時、賛美歌の熱唱が終わり割れんばかりの拍手がホール全体を包み込む。
同時に、セシルの体がビクビクと戦慄き、頂点へ達した。
356マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 22:40:05 ID:N3AiXhPF
「お嬢さん・・・大丈夫??」
イってしまった直後のだるさを打ち切るようにセシルはその声のほうを向くと
一人の堅実そうな青年が心配そうにこちらを見ていた。
「え・・・ええ・・・ちょっと具合が・・・悪くて・・・」
上気した頬に潤んだ青い瞳、荒い息に濡れた赤い唇。
青年はびっくりするほど美しい状態の少女に見とれてしまう。
「さっきから見ていたけれど、心配だよ。ここは人が多いから別室へ行って休んだほうがいい。」
そう言うと、彼女の手を引きホールから出て行く。
セシルは自分の内腿に、悪魔に悪戯された証拠がつ・・と伝うのを感じた。

つないだ少女の手は燃えるように熱く柔らかかった。
別室に着き、青年は紅茶を入れてベットに座る彼女に渡す。
「本当に大丈夫?お医者様を呼んだほうが・・・・・・」
「いえ・・・ここで少し休ませていただければ・・・。」
にっこりと無理にこちらへ微笑む少女は健気で今までに青年が出会った誰よりも美しかった。
「そっか・・・では、横になると良いよ。」
「ありがとうございます・・・・」
お茶をサイドテーブルに置いた彼女を気遣うように、ブーツの紐を解いてあげる。
「あ・・・すみません・・・・」
「いいよ、具合が悪い時はかがむの辛いだろうから・・・」
ホールの暗がりでは分からなかったが、よく見ると目の前の彼女の胸に
突起した形状のものが見える。
乳首が浮いているのだ・・・・青年はそれを認めると心音が耳元で鳴るように高鳴った。
そして、ブーツを解いて現れた透き通るような白い美しい足にも目を奪われる。
青年は思わず、彼女の足に手を触れてしまう。
「あの・・・・・」
「あ、ぼ・・・僕がベットに足を乗せてあげるから、横になって・・・」
「え・・・あ・・・はい・・・・・」
青年は掴んだ彼女の足をベットに移動する時、
スカートが膝まで引きずられてしまったのを見た。
もっと・・・もっと奥を覗いてみたい・・・・・・・・・・・・・・
彼はそんな衝動に勝てず、掴んだ足を伝い、スカートに手を伸ばす。
虚ろな気持ちでいたセシルは目の前の青年の豹変を感じ取ることに遅れてしまった。
「いやっ・・・・!!!何をっ・・・あっ・・・・・!!」
ばっとスカートをめくられて、膝あたりに青年が乗ってくる。
「こ・・・・これは・・・・・・・・・」
青年の目前に現れたスカートの中身は彼が想像していたものを絶する。
下着の色を変えるどころか、太腿の途中までに達する愛液の雫。
セシルは身の危険よりも、今は悪魔の残した痕跡を
他人に見られた事へのショックで目の前が真っ白になった。
357マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/17(水) 22:40:57 ID:N3AiXhPF
とりあえず、終了。続きは数時間後か明日。
358名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 23:40:55 ID:JFynsAyA
マビさまお疲れー!
展開面白すぎです!!
359M:2006/05/18(木) 00:01:53 ID:u0/CDJo3
マビマビ様お疲れ様です。
まさに悪魔のような人間の欲望。
悪魔に翻弄されるのではなく人間に翻弄されていくんですね。
360マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/18(木) 01:58:04 ID:EdKsU8Mt
>>358
アリカトー!!
本当に本当?何か自分だけ世界に入っちゃって引かれてないか心配。

>>359
ええ、恐ろしいのは人間ですよ。多分。自分もそう思うもの。
幽霊もいたとしても、やっぱり異常な人間のほうが怖い。

さて、続き投下っす。
361マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/18(木) 01:59:04 ID:EdKsU8Mt
青年はセシルの濡れた下着を見て歓喜したような表情を見せる。
「・・・き・・・君・・・・もしかして・・・・・・聖堂で・・・感じて震えてたの・・・?」
その言葉を放った目つきは尋常な色ではなく、特有の色をしていた。
「っ・・・・ち・・・違いますっ・・・・・・・・・・」
「じゃあ・・・こっ・・・これは何だよ・・・・嫌らしい想像でもしてたんだ。絶対!
 神の前で感じてたんだろ・・・・・・??」
「違うわっ・・・・これはちがうのっ・・・・・」
青ざめ、大粒の涙をこぼしながらセシルは否定する。
「うっ・・・・うそだっ・・・・い、淫乱なんだね・・・。」
はぁはぁと興奮した息を吐き、上擦った声を出しながらセシルににじり寄る。
そして、乳首を確認した胸を乱暴に両手で掴みかかる。
「いやっ・・・・!!止めて!!」
青年の手首を掴み、引き離そうとするが、起こしていた背を逆にベットへ押し付けられてしまう。
「こっ、こんな、淫乱な女は僕が制裁を加えなくちゃ・・・・」
引きつった笑いを浮かべると、強い力で握った胸を揉み始める。
「いっ・・・痛いっ・・・・・!!いやぁっ!!!」
「なっ・・・何かわいこぶった芝居してるんだ・・・・こ、こんなの邪魔だ・・・お・・おっぱい見せろ!!」
彼はセシルの襟元に手を伸ばし、勢い良く開くと、ボタンがバババッっと
無理やりに開いていき、揉まれて赤くなった彼女の美しい乳房が目の前にさらけ出される。
「やぁぁっ・・・・!!嫌っ・・・・止めてぇ!!!」
手足をばたつかせセシルは暴れる。しかし馬乗りになった青年をどかすことはできない。
その上、青年が両方の手首を捕らえベットに押さえつけてしまった。
「すごい・・・なんて綺麗なんだ・・・!!!」
目を剥き、もがき揺れる胸の頂点に青年の唇が落ちる。
「いや!いやぁ〜!!!止めて・・・・ああぁっ!!」
乳輪ごと吸い上げるような勢いで吸引する。
ちゅぱっ・・・ちゅぱっ・・・といやらしい音が小さな部屋に響きわたる。
この部屋は、牧師への相談の部屋にも使われるので、鍵がかかる。
このことを予感してなのか初めから下心があったのか、その鍵は施錠されたいた。
窓も小さく、主な灯りは青年の持ち入れたランプのみで、
その炎が彼の舐った乳首をぎらぎらと光らせる。
柔らかな乳房に唇を移し、各地を吸い上げ白い肌に赤い痕跡を残してゆく。
青年は自分の唾液を塗り込むように指で乳首をひねり回す。
「ああっ・・・やっ・・・あっ・・・んっ・・・・・・・」
セシルは先ほどの悪魔の行為ですでに体には火が付いており簡単に喘ぎをもらしてしまう。
また、我慢していた反動もあったのかもしれない。
362マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/18(木) 02:00:05 ID:EdKsU8Mt
乳首の先端が触られるだけで痺れるくらいの感覚になった時やっと青年は弄るのをやめ、
今度は乱れたスカートの裾をたくし上げる。
「だめっ・・・もうこれ以上は・・・・嫌ですっ・・・・・」
そんな哀願を拾うこともなく青年はスカートを押さえるセシルの手を払いのけ
下着を露出させる。
「あっ足を・・・足を開いて・・・開け・・・」
「いやっ・・・・嫌!!!お願いします!!許してっ!!!」
ぴったりと閉じた足に自分の膝を割り込ませ、無理やり押し開いてゆく。
そのまま彼女の膝裏を掴み上げ、M字に開かせてしまった。
「やぁっ・・・いやっ!!!見ないでっ・・・・!!!」
開ききった彼女の股間をじっくりと見て堪能する。
その彼の股間もパンパンに勃起しているのが分かる。
しっとりと下着の布が彼女のそこへ張り付き、形状がなんとなく透けて見えた。
「・・・なんていやらしい娘なんだろう・・・何を考えてこんなに濡れたんだ?」
片手をそっと中心へ持っていき、ぬるりとするそこを触る。
「やっ・・・・!!触らないでっ・・・・・・・」
青年の手はぎこちなくそのあたりを這い回り、下着に手をかけ、
股上の一番布の弱い場所をいっきに引きちぎる。
「いやああああっっ・・・・!!」
そして、空気にさらされた彼女の秘所を指で開き、もう片方の手の指を挿入させてゆく。
ぬぷっ・・・という感じに指が入り中から愛液があふれ出る。
「くっ・・・はぁっ・・・・」
あまり女性経験がなさそうなその指は、中で無茶苦茶に動き、
どんどん奥に進もうとする。
「あああっ!!いっ・・・いたっ・・・・痛いっ・・・・やめてっ・・・・!!」
指の付け根まで進むと、もう一本指を増やす。
「ああ、、すごいもうぐしょぐしょだよ・・・何本入るんだろう・・・」
そう言ってもう一本指を入れる。
「んんっ・・・はっ・・・あっ・・・・いやっ・・・・」
3本でもうキツキツな感じだった。その上で小指も追加してゆく。
「やあああああっっ!!いたっ・・・いよぉっ・・・・!!」
青年はそのまま腕を動かし、じゅぶじゅぶと出し入れしはじめる。
「ああっ・・・ああああっ・・・・!!ぅ・・あっ・・・んっ・・あはっぁ・・・・!!」
セシルは眉根を寄せ、彼の乱暴とも言える行為を堪える。
「あはははは・・・すごい!こんなに指を入れられて、喘いでる!!」
彼の腕が前後だけでなく上下にも動き始め、
セシルの腰がベットへ何度も叩きつけられる。
「あぁっ・・・やぁっ・・・!!いやぁっ・・・!!こっ・・・壊れちゃう・・・・!!」
その動きに全身もバウンドし、豊かな胸も激しく弾む。
「すごいっ・・・すごいぃぃ!!こんな可愛い子が・・・僕のっ・・・僕の手で・・・」
彼女はその乱暴な行為に快感を見出してしまいそうになるのを我慢するように
自分の髪を強くにぎりしめ、首を左右に振る。
セシルをいたぶる青年の股間は立派なテントを作り、その先端は
ヌルヌルとしたものが染み出てきていた。
「ぼっ・・・僕は・・・もう我慢の限界だ・・・・」
独り言のように呟き、セシルから指を引き抜くと自分のズボンの前をはだけさせた。
ヘソに届こうとしているかのようにそれは天井を向いてピクピクと動いている。
「やっ・・・いやっ・・・・おねがい・・・止めて・・・・・・・・」
セシルはヒジでベットを這い上がろうとするが、青年に足を掴まれてしまう。
「逃げるな!!」
彼は自分のそれに手をあてがい、上に反り返るものを彼女のそこへ標準を合わせ突き進んだ。
「いやぁぁぁっっ・・・・!!!」
突き進んでくるはずだった。
363マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/18(木) 02:01:34 ID:EdKsU8Mt
「はい、お楽しみは終わりー。」
いつのまにかベットの脇に悪魔が立っていて、青年の首を掴んでいた。
「はっ・・・ぐぅっ・・・・!!」
施錠されて来るはずの無いいきなりの侵入者に驚き、しかもその者の姿は
書物でしか見たことのない邪悪な悪魔の姿だった。
悪魔は青年の首を持ち、ずるっとベットから下ろしつつ、自分の口元へ彼の耳を寄せる。
「あんたのようなただの人間の粗チンを入れる場所じゃないの。」
ぐいぐいと喉を締め付ける悪魔の手を涎を流しながら青年は剥がそうと試みるが無理で
血走った目で悪魔を見ることしか出来なかった。
「分かった?分かったら一人でいっちゃいなよ。」
そう悪魔が言うと青年の首元でゴキッという鈍い音がして、彼の姿が霧のように消えていった。

セシルはそれを一部始終見ていたし、悪魔が男を殺そうとしているのは分かっていたが
止めようとする声は出なかった。逆に、少しほっとした自分がいてそれに気づき呆然とする。

「何、むなくそ悪い場所で遊んでるんだ。」
「・・・違うわ・・・・・・・・」
「遊んでいるようにしか見えなかったけど?」
「・・・・違うものっ・・・・・・・」
青年に乱されたスカートを戻し、吸われて赤い印だらけになった胸を手で隠す。
「・・・あなたがっ・・・いけないのよ・・・・」
「俺が?なんで?あ・・・遊び足りなかったの?」
「違うわっ!!・・・あんなことさえあなたがしなければ・・・あの人だって・・・」
「こんなことをしてこなかったと?」
「そうよ・・・・それに・・・あなたがあの人を操ったとか・・・」
「ふふふ・・・面白いねそれ。なんでそんな面倒なことを俺が・・・・」
悪魔は自分の顎をつかみ、首をかしげながら笑う。
「だって・・・悪魔だもの・・・・何をするか・・・」
下を向き、膝をかかえながら憤りをぶつけるセシルの前に悪魔が座り、
彼女の手首を掴み自分へ向かせる。
「セシル・・・俺はいつでもお前を自由にできるんだよ。分かってるでしょ?」
「い・・・・・や・・・・・触らないで・・・・・・。」
悪魔は怯える彼女の上半身をベット際の壁に顔を壁向きに押し付け、尻を突き出させる。
「やっ・・・!いやっ!いや!!」
そしてスカートをめくり上げ、彼女の何にも隠されていないそこへ
自分を埋めてゆく。先ほどの青年とは段違いなものを。
「ああああっ!!!」
364マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/18(木) 02:02:13 ID:EdKsU8Mt
彼女は大きな声をあげて背を反らした。
悪魔は笑みを浮かべながら彼女の腰を掴みゆっくりとピストンを開始する。
「ああっ・・・・ぅあっ・・・はっ・・・あぁぁっ・・・」
中をじっくりとかき混ぜるような動きで彼女を攻める。
「なぁ・・・こうやっていつだって自由にできる・・・・」
快感で指先まで痺れる彼女の耳元へ悪魔は囁く。
「あっぁ・・・あああ・・・・んんっ・・・・・!!」
壁に爪を立てている彼女の手を両方後ろへ馬の手綱のようにひっぱり、
ピストン速度を徐々にあげていく。
「やあっ!!あはっ・・・あああっ・・・!!んあああっ!!!」
「遊び足りなかったんだろう。俺にそう言えば良かったのに・・・。」
まるで荒ぶる馬のようにセシルの体が突き上げられ怪しく揺れる。
「ああっ・・・ああっ・・・はっ・・ああっ・・・」
「どう?・・・感じるだろう・・・?こんな教会という場所で悪魔と合体するなんてさ。」
「んんっ・・・・・あっ・・ああっ・・ふぅっ・・・あっ・・んっ・・!!」
もう、彼女は何も考えられなくなっていた。
全てはそこに荒々しく突き進む肉の感触に奪われ、
何度も突き上げに頂点を迎えつつ、快楽に身を任せていた。
悪魔は途中で彼女がいってしまっていることはキツイ締め付けで分かっていた。
それでもなお、射精まで時間がかかる。
多分、この敷地のせいでいつものように自分の欲望が発揮できないせいだろう。
「やっっ・・・ああはぁっ・・・も・・・もう・・・っ・・・私・・っ!!」
上を向いて快感に身を任せていたセシルが、頭を垂れ、
ただ悪魔に支えられるだけになっていた。
このままでは悪魔が果てる前に彼女は意識を無くすだろう。
そんな人形を抱いていても楽しくはない。
「・・・クソッ・・・・・ちょっと来い。」
「えっ・・・・・・・」
繋がったまま、悪魔とセシルは魔界に転送される。

「あああっ!!!」
転送された勢いで、内壁の奥深くへ悪魔のモノが突き刺さる。
ベットではなく鏡の前に転送された二人は、そのまま立って行為を続けた。
鏡に手を付き、後ろから悪魔に突き上げられる。
その姿が全てセシルの目にも映る。とってもエロティックな状況。
「ああっ・・・・あっ・・・も・・お願い・・・」
その声に反応した悪魔はいっそうピストンを早めてゆく。
「やっ!!ああああっ・・・!!」
何度目かの頂点をセシルは迎えた。
その締め付けで悪魔のソレは彼女の中でビクビクと震え、一瞬太くなり熱い何かを放った。
「・・・・・・・・つ・・・疲れた・・・。」
その言葉を聞いたか聞かないか分からないが、
セシルは悪魔に寄りかかるように意識を手放した。
365マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/18(木) 02:04:30 ID:EdKsU8Mt
投下終了〜。
こっちが疲れたっちゅーねん。
ブイブイ言わせたいちゅーねん。
失言失礼しました。では、また。
366M:2006/05/18(木) 09:56:45 ID:rYL4BQan
お疲れ様です。
これからもブイブイ、そして我々読者には感嘆の言葉を言わせてくださいますよう期待です。
楽しみにしております。
頑張ってくださいねー。
(読むほうは気楽なものww)
367名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 12:17:35 ID:w1LE9QLE
触手あり、相手の見えない責めあり、鏡ありって…なんつーエロい話だw
368名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 21:13:27 ID:100lUsNm
やっぱり人間には一線を越えさせないんですね>悪魔
玩具に対する所有欲?それとも歪んだ愛情??
・・・ところで牧師も青年も、腹の刻印には気づかないのでしょうか・・・?
369sage:2006/05/18(木) 23:07:51 ID:y6JDiGxY
>刻印
あっさり肉欲に溺れてしまうくらいだから
そういった特別なモノを見る力はないんでは、と脳内補完してた

しかしマビマビ氏の書く悪魔がやたらと可愛いのはなぜディスカー(*´∀`)=3
370名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 23:39:32 ID:3jywKYbx
本人が悪魔だからに決まっておろう
371マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 00:17:46 ID:8Z3mP+og
>>366-370
おまいらレストン!ラヴィンユー!!!!!!
Mタン、毎日健気にレステンキゥ〜!精進するです。
でもMタンもあれ、責任感でレスしてるとしたらイカンですよ!
書き手的には楽しんでもらえればモーマンタイ。ガンガルよ。

あぁ、刻印刻印。あったねーそんなのwなんてね、しばし待っておくれ。
皆さんどんどん突っ込みが鋭くなっててなんか困る反面激しく嬉しい。
構成段階で考えていることが見透かされたように
ポツリポツリとレスに入るのはもしかして皆さんも書き手なのかな?w
だとしたらなんか恐縮です。いや、この場合悪魔か?

可愛いのかぁ〜そうか。そういうふうには書いてないが
悪魔に感情移入は多いかもしれん。
設定的にはより人間臭くなるように書いてる。ジャスの時もそう。
ちょ・・>>370!本人悪魔て・・私が?ww
確かにね、今日も街を歩いててすっげ可愛い子見かけて、
あー自分が悪魔だったらとかおもっ(ry

あ、今日は投下中休みです。
372名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 00:43:38 ID:qfxvRmD3
>>371
つまり日陰に入ったところで足元からつつーっ…と(ry
373M:2006/05/19(金) 01:06:27 ID:uLB6G8C7
>>371
そんなふうに感じられちゃいましたでしょうか?>責任感。
そんなつもりはまったくありません。
マビマビ様の文章を読むのが毎日の楽しみなんですよー。
あ、もちろんマビマビ様に毎日書けと言っているわけじゃありませんからね。
う〜。
またそう思われても仕方ない文章になったかも。
すみません。m(__)m
374マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 01:11:54 ID:8Z3mP+og
>>372
そー!!あーーもう、そういう妄想ばっかりw

>>373
いや、謝らないで!!ちっ違うのっ・・・!!違うのよぉっ・・・!!
ってヒロイン並みの狼狽をみせつつ、そう言ってもらえて本当嬉しいです。
本当は色々用事があるのに無理かけてないかなぁ。って
少し心配になっただけです。本当ありがとう。
余計な事考えさせてごめん。これからもヨロです!!
375名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 01:30:12 ID:H9TIA9ii
もうマビマビ神は寝ちゃった?
ジャスバルスとかアンドルスよりも悪党(?)なヤツで一本あるが書いちゃっていいのか?
376マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 01:43:17 ID:8Z3mP+og
>>375
神ってw
このスレ元々自分がふらりと舞い込んだだけなので、
気にする必要なくどうぞ。って私が言うことでもないよなww
投下が増えれば読んでる人の楽しみが増えると思うぞ。
377名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 01:45:58 ID:H9TIA9ii
>>376
あり
今日はちょちツラいので始めの部分だけ投下
378マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 04:12:32 ID:8Z3mP+og
あれ・・・377は投下してないのか?楽しみにしとったのに。
こっちは書けたのでつが・・・w
まあ、じゃあ何なのでお昼くらいにするかww

そうそう、Mタン〜ほんと気にせんでね、いつものように遊びに来てね。
まあ、自分のがつまらなかったらアレだけどw
なんか気がかりになってしまった。ああ小心者だ。自分。蚤の心臓だ。

では寝る。
379名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 06:14:44 ID:8Q6kOzAR
セシルにとって一番辛いのは、自分が弄ばれることよりも、
・・・・・・・・だと思うので、今後そういう展開もあるのかな、とか思っています。

魔美魔美さん(敬意を込めてそう呼びたい)の創作の邪魔になるといけないので
伏字にしときますねー。
380名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 06:43:54 ID:H9TIA9ii
投下の途中で寝てしまった

森の中に兎
それほど珍しい光景ではない、だが心が癒される光景
兎は木の周りを飛ぶよに走り、餌となる物を探す
しばらく辺りを跳ね回り、ふと何か警戒するように二本足で立つ
辺りを見回す
何かの気配を感ずるのか、餌の匂いをかぎつけたか、はたまた天変地異でもかぎつけたか
兎の付近の茂みが揺れる
人間がそう知覚できたときには既に少々大柄なコーギーが兎を捕えていた
381名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 08:06:37 ID:H9TIA9ii
時間が無いため中断
382マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 14:28:08 ID:8Z3mP+og
>>379
はい、そのとおりです。やっぱり鋭い!!
って、なんか女の子のような漢字だねw
ありがたく頂戴しますww

>>380
乙!導入部分はなにやらおとぎの国っぽいね〜。
どんな邪悪な奴が来るのだろう。wktk!

では、投下します。
383マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 14:30:43 ID:8Z3mP+og
7:
祭りの後のがらんとした町外れをセシルは裸足で降り立つ。
さきほどまで降っていなかった雨がどしゃぶりになって中断されたのだろう。
誰も外にいる人間はいない。

もうセシルは何を信じて良いのか分からなくなっていた。
悪魔は言う。人間はどんなに清らかでも、欲望の種を落とすと誰でも変わってしまうと。
確かに、悪魔の手にかかった人間は自分の欲望を表に出していた。
しかし、それも悪魔が・・・いや自分が現れなかったならば
彼らも清い人間のままでいられたのだろう。
でも、悪魔はその欲望に準じる姿こそが人間らしく美しい。と言う。
何を我慢するのか、我慢と思う時点でそれは正しくないのではないか。
思うように生きて何が悪いのか。
本当は何が大事なのか・・・。
そう言われてセシルは自分が信じてきたものを
今までは妄信的にただ信じていただけなのかもしれないと思わざるをえなかった。
神とは何なのか。自分にとって何が正しいのか・・・。

激しく打つ雨の中、セシルの頑なな何かが
服の汚れや何かと一緒に全て流れていく気がした。

「私はどこにいけばいいんだろう・・・。」
何が無くとも、弟やオリヴィエだけは私を必要としている。
どこかへ行ってしまいそうな自分の意識を引き戻し、
服の水を絞り頬に張り付いた髪をなで上げ、宿へ帰った。
384マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 14:32:53 ID:8Z3mP+og
「あっ・・・お嬢さん!!お嬢さん!!」
宿の主が血相を変えてセシルのもとへやってきた。
「お・・お嬢さん、、あんたのお連れが・・・・!!」
「えっ・・・・」
「祭りの途中にね、誰かに連れ去られたみたいだよ!!」
「ええっ!!?だっ・・・誰に!?」
セシルは青ざめながら主に詰め寄る。
「わ・・わたしも見てないから詳しくは分からないんだけど、
 とにかく北の外れにある屋敷のほうへ行ったとか・・・」
それを聞くと一目散にドアに向かって走った。
「ちょっとー!!一人でいったって、何もできないだろーーー!!待ちなさいーーー!!」
そんな引き止める言葉に静止していられるはずが無かった。
馬小屋に繋がれた馬を出し、飛び乗りどしゃぶりの中を駆け出した。

雨が地面を打ち付け辺り一面に飛沫が跳ねて視界がすこぶる悪かった。
だが、そんなことにはかまっていられない。
セシルの胸は針がいくつも刺さったようにズキズキと痛み
大きな不安が目の前を何度もよぎる。
どうか、無事でいて・・・ただそれだけを願った。
ぬかるんだ土を馬が蹴り上げる。
町から伸びる北へ向かう道を頼りにひたすら突き進む。
誰がいったい・・・私の大事な人々を。
そして、そんな時に自分がしていたことを思い起こすと悔しさに身が震えた。

しばらく馬を走らせ続け、手綱を握る手が雨に体温を奪われ
感覚が無くなった頃、ぼうっと黒い建物が見えてきた。
近づいて行くと比較的大きな古い建物だということが分かる。
所々にコケが生え、廃墟のようだった。

しかし、建物を見上げたセシルの目に2階の窓あたりで
チラリとオレンジ色の灯りのようなものが見えた。
ここかもしれない・・・・!!
385マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 14:34:50 ID:8Z3mP+og
馬を近くに繋ぎ、逸る心を抑え重い木戸を押した。
雨にじっとりと濡れた戸はギィ・・・という音と共に開く。
中は薄暗い蝋燭の光で点されていた。
ほのかにかびの臭いが鼻を突く。ホールの高い天井には不気味な蜘蛛の巣が
いくつも垂れ下がっていて、まるでこここそが悪魔の館のようだった。
ひたひたと埃だらけの大理石の床を裸足で進む。

「誰か・・・・誰かいませんか・・・・・・」
心細さが声に出ていたが、小さな声でも十分建物の中へ響き渡る。

「ああ・・・やっぱりな・・・・・・・」
2階へ登る階段の上に男のシルエットが見える。
「・・・・あの娘なのか・・・?」
もう一人男が出てきて二人でひそひそと話す。

「あの・・・・・・もしかして私の連れの者を・・・・・」
セシルが全てを言うまで待たず、二人の男達が階段を駆け下りてきた。
「えっ・・・」
「この魔女が!!!!!」
「こっちに来い!!!」
「あっ・・・いやっ・・・ちょっとっ・・・・!!!」
有無を言わさず、男達は彼女の腕や髪を掴み2階へ連れて行く。

どざっと乱暴に2階の大きな部屋の真ん中へセシルを放り出した。
「っ・・・たぃ・・・・」
肩を打ちつけた痛みを堪えつつ、彼女は辺りを見回す。
周囲には数人の男達が怖い顔をして立っていた。
そして、その奥の窓際にはロープで縛られ、
白い布で猿轡をされたダニエルが椅子に座らせられていた。
386マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 14:38:23 ID:8Z3mP+og
「ダニエル!!!」
「動くな!!この魔女め!!!」
一人の男が怒鳴り、セシルを威嚇する。その手に握られているのは大きな十字架だった。
「ま・・・魔女?!」
「そうだ、お前は魔女だ。そうだろ・・・・」
静かに怒っているような声を震わせて男はセシルに言う。
じっとセシルはその男の顔を見た。見覚えがある・・・。
「あ・・・あなたは・・・・・・・・」
息を飲み何も言えなくなる。
「そうだ・・・・・・俺は隣の町の教会に勤めていた。お前も覚えていたか。」
十字架をセシルに向けながら徐々に歩み寄る。
「・・・・・はい・・・覚えています・・・・・」
「お前は・・・罪のない牧師を殺し、我々の教会を灰にした・・・・。魔女以外の何者でもないだろう?」
「そんなっ・・・魔女だなんて・・・・・・・・」
「嘘つくな!!!」
他の男が怒りに任せてセシルに突進したのを教会に仕えていたランゲが制する。
「お前は男を惑わし、そして旅のシスターをも巻き込んだ・・・・・」
「なっ・・・・何故・・・・・シスターのことを・・・・・・」
知るはずの無い事実までをランゲが口にしたことに驚く。
「はっ・・・やっぱりな。その驚きぶりはお前が関わった証拠。」
ランゲに制された男が侮蔑の視線を送りながら言う。
「・・・・わ・・・私・・・・・・私は・・・・・そんなつもりは・・・・・」
確かに彼らの言う事に嘘は無かった。直接手を下したわけでは無かったが、
セシルは大いに関係している。
「お前が魔女だという証人もいるんだぜ。」
「えっ・・・・・」
ランゲがあごをしゃくって入り口のほうを指す。
そこには、見慣れた人物・・・・とても信頼している人が立っていた。
387マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 14:41:29 ID:8Z3mP+og
「オリヴィエさん・・・・・・!!!」
思わず叫んでしまったセシルの声にオリヴィエはビクリとしながら口を開く。

「セシル・・・・・・あなた・・・私分かってしまったのよ・・・・・」
「・・・・オリヴィエさんっ・・・・・・・」
信じられない。信じることが出来ない。

「あなたが、おかしくなり始めたのは、あの日町へ行って帰らなかった日からだわ。
 理由を話すこともなくその日以来、あなたの行動は普通じゃなかった。
 急くように馬車を走らせてみたり、人目を避けるようにしてみたり。
 教会が燃やされた日も、あの宿のシスターが行方不明になった時も、
 あなたは私達の前から姿を消し、どこかへ行っていた。
 そして、今日はあなたの後を着けたのよ・・・・。」
「!!・・・・そんな・・・・」

「あなたは教会で若い男を誘惑して小部屋に入った。
 私は賛美歌の流れるなかをこっそり部屋のドアへ聞き耳を立てたわ。
 そしたら・・・・・・・そしたら・・・・・・・・・・あなたは・・・・・・
 神聖なる場所で汚らわしい行為をしていた・・・・・。」
「いやぁっ!!!違うっ・・・違うわっ・・・・!!誘ってなんか・・・・っっ」
耳を両手で塞ぎセシルは泣き出す。

「嬉しそうに・・・声を上げていたじゃない・・・・・私だって聞きたくなかった。
 でも、あなたはあの日に悪魔に魅入られたのよ。
 その証拠に、あなたたちの声が聞こえなくなったから、教会の方に扉を開けてもらったの。
 そしたら・・・霧のようにだれもいなかった・・・・・。」
「その男もどこかへ消し去ったんだな?!」
「ぁ・・・ぁ・・・・・・・・嫌・・・・・・・嘘・・・・・・・・・」
セシルは否定しようのない事実にもう、どうすることも出来なかった。

「さあ、この魔女をどうするか・・・・・」
「この十字の杭を心臓に打ち込み、焼き払うのさ!!」
「あの弟も血が繋がっている!一緒に殺してしまおう!!!」
「そうですわ・・・・こんな汚らわしい子・・・・・・・」
オリヴィエまでが氷のような冷たい眼差しをセシルに送る。
388マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 14:52:27 ID:8Z3mP+og

「お・・・・・オリヴィエ・・・・・・・弟・・・ダニエル・・・ダニエルは関係ありません・・・・。」
「それは俺たちが決めることだ!」
「ちょっと、お前ら待て・・・・あの牧師様をたぶらかした魔女だ・・・
 何かあるかもしれん・・・・」
「おお、そう言われてみればそうだ・・・・。どうする?」
「弟をこっちに連れて来い・・・・」
今まで、殺気立った男達の会話にじっと耳を傾けていたランゲが
思いついたように命令した。

「いやっ!!ダニエルに手を出さないで!!!!」
奥にいた男達に抱えられ、ダニエルが引きずられてくる。
心なしかぐったりした様子でセシルを見つめている。
「ああ・・・・・ダニエル・・・・・」
ランゲはダニエルの首に持っていた刃物を突きつけセシルに向かう。

「古来から・・・魔女の体には悪魔の残した印があると言う・・・・・。
 そう牧師様に俺は教わった。それが無ければ、お前は無実だ・・・・。
 さあ、俺たちの前でその服を脱いでみろ!!!」
「おおぉ・・・・・・・そんな事が・・・・・」
「・・・・そんな・・・・・・・・・」
セシルは絶望を感じた。自分だけでは弟を助けることが出来ない。
そして、ランゲの言う悪魔の印が確実に自分の子宮の上に刻まれていることも分かっている。
それでも、彼女は服を脱ぐ決意をした。
片手で隠せるほどの刻印・・・何とか誤魔化しきれば・・・・あるいは・・・・。
「わ・・・分かりました・・・・・・脱ぎます・・・・。」
「よし・・・・。」
ぐいっとダニエルに刃物が近寄る。

それを横目で見ながらセシルは首もとのボタンに手を伸ばし、
牧師の前で脱いだように、上から順々に外していく。
徐々に白い透き通る肌が露出してゆく。
ウェストの部分までボタンを外しきると、はらりと上半身から服を落とした。
大きすぎず、小さすぎない、丁度良い健康な乳房が眩いばかりにこぼれる。
その光景を目の当たりにして、男達の中で唾液を飲み込むゴクリという音がする。
ゆっくり、腰にとまったスカート部分からスラリとした足を片足ずつ抜き出した。
昼間の出来事があり元から下着はつけていない。
その丸出しの秘所を隠すように添えた手で、器用に悪魔の刻印を隠す。
389マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 14:53:48 ID:8Z3mP+og
魔女どころか、聖書にかかれた天女のような美しい肢体に
男達は息を飲んだ。

「さあ、脱いだわ・・・・・」
ぱっと見どこにも印など見当たらなかった。
「じゃ・・・・じゃあ・・・・その手を退かすのだ。全て見なくては納得できないよな・・・・」
「ああ・・・そうだ・・・。その場に座って足を開け。内側にあるかもしれない・・・・」
「舌も出してみろ・・・・」

「わ・・・・分かったわ・・・・・・・」
緊張する場面とはいえ、大勢の屈強な男達の前で一糸纏わぬ姿になり
耳まで赤くなりながら床に腰を下ろし、大事な部分から手をずらしてゆっくりと膝を開く。

「おっ・・・ぉぉ・・・・」
どこからともなくどよめく声が聞こえる。
男達の注目するそこには、金色のヘアーとその下に、
綺麗なピンク色の小ぶりな唇が出現した。

その開いた足に引き寄せられるように近づき、
男達はセシルの体を舐めるように眺める。
そして、彼女は可憐な口を大きく開き赤い官能的とも言える舌を突き出す。
その姿は、まるで行為の最中のようだった。
「・・・・印なんて・・・・無いわ・・・・早くダニエルを放して・・・・・」
舌を引っ込めると目を閉じ、セシルは賭けに出た言葉を言った。

「そうだな・・・どこにも印はないな・・・・・・・・」
惜しむように男達はセシルの体を見つめ続ける。
おそらくは、視姦していた者もいるだろう。
先ほどの舌に舐められている妄想を抱く者も・・・・。

「いや、まだ隠された所があるぞ・・・・・・」
ランゲの言葉にセシルはドクンと心臓を鷲掴みにされた気持ちになる。
ずっと片手を綺麗な金色のヘアーの上に当てていた。
それを退かせと言うのだろうか・・・・。

「あそこの中だ・・・・。開いて見せろ・・・・!!」
「ああ、それは分からなかった。確かに目立つところにゃ無いだろうしな。」
印を探すというよりか、明らかに男達は興奮して、セシルに自分の
そこを開かせる行為を見たがっているようだった。
とてもセシルはそんなことはしたくなかったが、
腹に添えた手を外せと言われるよりかはましだった。
390マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 15:00:41 ID:8Z3mP+og
「うおお、まだるっこしい!!俺達が開いてやるよ!!」
「おお、そうだな!!俺も手伝うよ!!!」
そう言って一人の男が、セシルの両腕を掴み上げ、身動きを取れなくした。
「いやああああ!!!!!!!」

そう、その行為で偶然にもセシルの隠していた子宮の真上の肌が
人々の目前に晒されてしまった。
悪魔の刻印を見られてしまった・・・・・。そう思い、セシルは暴れた。
何とかダニエルを、ダニエルだけは守らなくては・・・・!!!!!

「暴れるな!!静かにしろ!!!!」
男は怒鳴りつけながら黙々と、セシルの股間へ手を伸ばしていく。
太い指先が、柔らかな彼女のピンク色をした下の唇に触れ、
ぴったりと閉じていたそこを、左右にぱっくりと開いた。
先ほどの行為のためか、まだそこは潤いを保ち、キラキラと光を放っていた。

「おおお・・・・・すごい・・・・しかし、ここにも・・・ないのか・・・・・・・・」
セシルは、興奮する男達を他所にとても驚いていた。
なんで・・・・?彼らはこの禍々しい刻印に気づかないの???
いくらなんだって、気づくでしょう・・・・・
見えないの?これが・・・・・
だとしたら・・・・私は疑いをかけられることなくダニエルを救える・・・・

「も・・・もう良いでしょう・・・・早くダニエルを放して・・・私達から離れて・・・・」
「そんな・・・そんなはずは・・・・・セシルは魔女じゃないの・・・・?」
遠くで眺めていたオリヴィエが驚き青ざめた。
きっと、自分が言った事が覆されたことへの恐怖もあったのだろう。
このまま彼女が開放されても、以前のように元通りになることは出来ない。
そして無実の罪を着せた人間だというレッテルまで貼られてしまう。

「いや、まだまだだ・・・俺たちで触って確かめようぜ・・・・・・」
男達の顔に悪魔のような笑みが浮かぶ。
「そ・・・そうだな・・・そうだよな・・・・触らないと分からないよな・・・・・・」

「なっ・・・・・・何を言うのっ・・・・離して!!離して下さいっ!!!」
いっせいに伸びてくる男達の手を払いのけるようにセシルはもがくが、
それぞれ手足や髪を掴まれてびくとも動かなくなってしまう。
「きゃっ・・・いやっ!!!触らないでっ・・・・!!印は無かったのでしょうっ?」
「もっ・・・もうそんなことはどうでも良い!!!」
「いやぁぁあああっっ!!!止めて!!!お・・弟がっダニエルが・・・見てるっ・・・!!」
「うるさい!!!!」
そう言って、男はいち早くズボンを下ろし、一物を叫ぶセシルの口の中にぶちこんだ。
391マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 15:06:02 ID:8Z3mP+og
今日の投下終了です。
なんだかありきたりの展開にドギマギしるっす。
392名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 15:36:08 ID:H9TIA9ii
資料を読み直したところ、この土地には森がないようです
>>380は書き直します
393M:2006/05/19(金) 15:55:28 ID:uLB6G8C7
マビマビさんお疲れ様ですー。
ありきたりだなんてとんでもない。
まさに中世の魔女狩りを見ているようで、その光景が目に浮かびます。
オリヴィエにさえ裏切られてしまったからには悪魔しか頼る者はなくなりましたね。
絶望の中でセシルがどうなって行くのか・・・
もう続きが待ちきれないですよ。
394マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 19:00:45 ID:8Z3mP+og
>>392
ガンガレ!

>>393
いやあ、そうだったかな。皆さんの読みどおりの展開を
真っ向勝負しましたww
セシルは今後どうなるんでしょー。
自分でも彼女の手綱を握るので精一杯だww

では、切れが悪かったのでちょこっと続き投下します。
395マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 19:01:53 ID:8Z3mP+og
そして、彼女の髪を掴み強引に前後に動かしていく。
他の男達の手が柔らかな乳房に指先がもぐるほど荒々しく揉み始める。
その揉む手の上からかぶさるように、他の男の手が、指の隙間からこぼれる
乳首を摘み捻り、引っ張る。
「んんっ・・・・!!んぅふぅっっ!!!!!」
彼女の向かいに座った男が前を緩め、いきり立ったものを
ピンク色に色付くそこへあてがいずぶりと挿入を果たしてしまう。
「くっううううっっ・・・・・・・!!!」
彼女の思考には悪魔の姿が過ぎる・・・・
昼間は完全に男に汚される前にやってきた・・・・・・・・。
それなのに・・・。ただ、自分から頼ることは違うと漠然と思ってしまう。
「あぁぁ、すげえ・・・・こりゃいい具合だぁ・・・・もう濡れていやがった!!」
男は突き上げるたびにふんっと荒い息を上げながらセシルを攻め立てる。
「おおお、俺も我慢できねえ!!手でやってくれ!!!」
彼女の手を両の男達がそれぞれ自分の男根を握らせて、
その上から硬く握り締め上下にしごき上げる。
「俺・・・俺もしてえ・・・・おい!お前で良い!!」
「ひっ・・!!そんな!!私はっ!!」
セシルを汚す男達からあぶれた者がオリヴィエに手を伸ばした。
まさか自分にやいばの矛先が向くなどと予想もしていなかったオリヴィエは
逃げるまもなく二人の男に囲まれてしまう。
そして、怯える彼女の服を乱暴に引き裂き焦るように露出した素肌を触っていく。
「嫌です!!私はっ・・・そんな淫乱ではっ・・・ああぁっ!!」
丸出しに剥かれた胸にしゃぶりつかれ、もう一人の男は
彼女の長いスカートの中に潜り込み下着を引き下げた。
396マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 19:03:47 ID:8Z3mP+og
セシルが感じた悪魔の棲家というのは間違いではなかったのかもしれない。
まるで獲物に群がるハイエナのように男達は女達を襲う。
突き上げられる衝撃によってばたつくセシルの足が、
内臓を生きながら食われる動物のように痛々しかった。
「はうっ・・・・ああんんんっっ!!!ぐっうううう!!!」
彼女の悲痛な喘ぎ声が部屋の中にこだまする。

「うわ!!なんだこのガキ!!!」
全てを目撃していたダニエルは辛い体力を振り絞って
自分を押さえつけていたランゲに体全体でぶつかって行った。
まるで姉が男達に殺されそうになっているように見えたからだ。
その物音を聞きつけ、セシルは体を陵辱されながらも目だけでダニエルを追う。
「このやろう!!!」
「うぅぅ!!」
ランゲはカッと頭に血が上り、持っていた刃物でダニエルを切りつけた。
避けたようにも見えたが、ダニエルを縛っていたロープがパラパラと解け、
次に彼の服が裂け、赤い体液がじわりと滲み出る。
ダニエルはその切り裂かれた部分に手を伸ばし、自分の手に付いた
真っ赤な血を見てその場にゆっくりと倒れ込んだ。

ダニエル!!!!!!

その瞬間、雷鳴が轟き、壁一面の大きな窓ガラスが一気に衝撃波と共に砕け散った。
「くっぎゃあああああ!!!!」
セシルの口を犯していた男が悲鳴をあげ、股間を押さえながら床に転げる。
そして次々にセシルの周囲の男達の頭がパキャッという
不可思議な音と共に破裂していく。
そして、黒い禍々しい者が割れた窓からバサリと部屋に降り立った。

悪魔の目に映りこんだものは地獄絵図だった。
股間から夥しい血を流しながら転がる男。半裸に剥かれ汚される女と汚した男。
床に倒れる子供、それにナイフを構える男。
首から上が無く鮮血を噴出しあたり一面を色付ける人間だった者達。
そして、その中央に座り込み口から男の一物を血と共に吐き出し、微笑む少女。
397マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 19:04:55 ID:8Z3mP+og
「遅いじゃない・・・・何をしていたの・・・・」
「・・・・セシル・・・お前・・・俺はまだ何もしてない・・・・」
ゆらりと少女は立ち上がる。
その血だらけの体の中央にある悪魔の刻印がまぶしいほどに光っていた。
「・・・・そっ・・・それは・・・・・まさか・・・・・・」
悪魔は自分の刻んだ彼女の刻印を目を見開き見つめた。

少女の瞳は金色に淡くひかり、ゆっくりとランゲのほうへ歩いていく。
「ひっ・・・ひぃぃっ・・・・・・!!やはり魔女だったっ・・・・!!!」
ランゲは、恐怖に震えながらも、勝ち誇ったような顔を引きつりながら作った。
「だったら、どうだというの?」
表情ひとつ変えずに、彼女は更に詰め寄る。
そして、ランゲの襟元を掴み、あたかも自然なようにすっと持ち上げた。
「うああああっっ・・・ばっ・・・化け物!!!」
「あなた達は失敗したわ・・・・。確かに、私は魔を纏う者。
 あの時手を引いていれば何も起きはしなかったわ・・・・・。」
「ひぃぃぃぃっ・・・・おっ・・・お助けをっ・・・・・・」
「神にでも助けを求めると言うのかしら・・・?獣のように武器を持たぬ者を嬲っておきながら?」
セシルはランゲを頭上高くまで持ち上げていく。
彼の足が床から離れバタバタと動いた。
「うわあああ・・・俺たちは関係ない!!」
そう言って、オリヴィエに張り付いていた男達は部屋を駆け出し逃げていく。
「おい!お前達!!にげっ・・・くっ・・・・苦しいぃぃっ・・・・・・!!ゆっ・・・許してくれぇ!!!」
「あなたは私の弟を傷つけた・・・・・・」
「ああっ、わざとじゃないんだ!!悪気はっ!!!ひぃっ!!!」
「死になさい!!!」
ごおおおっと窓から強風が舞い込み、セシルが金色に光る。
ランゲの全血管の中で血が沸騰したかのように毛穴からビシュァ・・・と血が噴出した。
「うがあああああ・・・・・・・・・・・」

断末魔の悲鳴が掠れると同時にランゲの体が床に崩れ落ちた。

「あ・・・ダニエル・・・・・ダニエルは・・・・・・・」
「大丈夫だ・・・。命に別状は無いよ。」
「ああ、ダニー・・・・・ごめんね・・・・・・・・」
そう言って倒れた弟を抱きしめる彼女の瞳はいつもの深い青を湛えていた。
「一度、あっちの世界へ連れて行ったほうが安全だよ。おいで・・・」
「ええ・・・。」

静かに3人は霧と共に消えた。
そこに残されたのは、焦点の定まらない
かつてセシルの心の支えになっていた者だけだった。
398マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/19(金) 19:05:59 ID:8Z3mP+og
ではでは、また明日あたり。
399名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 20:17:25 ID:qfxvRmD3
マビさん投下早いよマビさん

いや〜…とうとう悪魔と手を組んじゃいましたねw
前回の舞はツンデレジャスの力を使ってただけなのに対して、今度のセシルは完全に自力行使で文字通りの魔女ですか…凶悪さはこっちの方が数段上かな?w
400M:2006/05/19(金) 20:26:32 ID:uLB6G8C7
キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━マワルノメンドクセ♪
ついにやっちゃいましたね。
すごく嬉しいです。(変な感想ww)
セシルにはもっともっと邪悪で美しい魔女になって欲しいです。
どうせならオリヴィエをしもべにして使役しちゃいましょ。ww
また勝手なことばかり言ってすみませんですー。
401名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 20:34:08 ID:8Q6kOzAR
魔美さんお疲れ!!

オリヴィエが陵辱、ダニーが姉の行為を目撃し心に傷を負って離れる・・・という
予想をしていたんだけど、まさか裏切りとは!(ちょこっとは当たっているけど)
冒頭のセシルの善悪への逡巡、ラストの悪魔以上のパワーアップにどきどき。
それにやっぱり刻印は皆に見えていなかったんですねー。
さあ、悪魔が真の名をセシルに明かす日も近いかな??

続きに期待大!です。
402名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 01:59:39 ID:0vJEtM2O
裸で男達を殺すセシルタソがエロかっこいいよ!
そしてちょっとやさしいアンドラスタソに萌えた(*´Д`)
403名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 13:28:24 ID:k6/NqnJT
マビタンお疲れ様です!
少し見ない間にすごい進んでる相変わらず面白い。
新シリーズに入ってから前回と同じような話になって
飽きるかと予想していたけど、そんなことなかったすごいと思う。
これから魔力を手に入れたセシルがどうなっていくのか気になります。
また前シリーズから読み直して続き待ってまーす。
404マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/20(土) 16:49:18 ID:lShIIDAA
>>399-403
素敵な感想をありがと!!

早いかぁ〜・・・。つい乗ってくるとと、
あとキリが悪いと続き早く投下する傾向にありますw
なので、今はキリが良いからまる1日くらい休憩するますです。
セシルの心の分岐点を投下させていただきました。
どう反応してもらえるかドキドキしまくりだったよw喜んでもらえて良かった。
これからどうサイコロを転がそうかいや、もう大まかには転んでるです。
後半戦もがんばりますよ。彼女が出るかどうかわからんが。

401wwセシルから弟離れたら死wwでも、オリヴィエのエロスィーンは
本当はもう少し特別に書こうと当初は思っていますたw
アンドラス一部しか名前出てこないのに覚えてもらえて嬉しいなっと。
前シリーズとは違うイメージの魔界を根底としているから
そう思ってもらえたのかな。初心者モノ書き的にはそのへん気になってますw

レスの内容が濃くて本当ためになります。マジありがとー!
405名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 21:01:12 ID:tyuWuZbV
>>404
乙!

ちょっとあんたの専用スレみたいになっちゃってるじゃないの!
べ、別に独占するなって言ってるんじゃないんだから!
お気に入りに入れてるんだからね!
406名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 21:30:35 ID:u9GP7u6n
私も^^
数ある2ちゃんのスレッドからここ探すのって結構大変なのでお気に入りにいれました。
暇さえあればここをチェックするのが日課になっちゃいました♪
407M:2006/05/20(土) 22:07:34 ID:OS6vNyOM
私もですー。
マビマビさんサイコー。ww
408名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 22:42:41 ID:BNdO5GdN
私もですー。話の面白さもさることながら、周りに対する気配り、
構成に対する配慮(毎回××シーンを入れる・キリの良いところで締める・
スレタイから逸脱させない等)をとても感じる、ホントに凄い書き手さんなので
マビマビさん自体が大のお気に入りw

あ、「女の子が魔界」で検索するとヒットしますよ>ファンの皆さん
409名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 22:50:51 ID:6Cq9aPk9
皆さんマビマビさんに萌えているんですねw

自分もその一人ですが。
410マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/21(日) 01:22:01 ID:Yn49mVmj
テラヤバスwwwwまるで自作自演を寝ぼけてしてしまったのかと思うくらいww
最近なるたけ個別レスは控えようと思ってたんだけど
(皆優しいから気遣ってレス控えよう。とかあったらって思って。)
今回ばかりは許して。マジ感動。
>>405
なんだよ、お気に入りに入れてくれてるのか。そっか・・・
405って、俺のこと嫌いなのかと思ってたよ・・・・・・。
さんきゅーーーーっ!!むぎゅ!
てなかんじで胸なんか揉み始めたりしそうな勢いですが、胸があるのかない(ry
そういえば、380あたりの職人さん・・・自分が投下したから
してくれなくなっちゃったのかな・・・申し訳ない。でも止められない指。
>>406
日課〜!ニッカポッカはいて踊っちゃうくらい嬉しい。
アリガトン!!これからもガンガリまする。偶然にも読んでもらえて嬉しいです。
>>407
本当いつもありがとう。それにMタンがリクくれなかったら
このスレに留まっていたかどうかww
そしたら、きっとこんな嬉しいレスを目にすることもなかったでしょう。
同じ題材で別の話を書く訓練にもなりました。ありがとう。
>>408
涙っす。超激嬉しい。そんな大した者ではないです。恐縮です。
スレタイに気づいてもらえてビックリ。確かに構成に矛盾があるのは
個人的に気持ちの良いものではなくて。意図を酌んでもらえて
私は大変幸せ者だ。
>>409
もっ萌だなんて・・・
そんなこと言っても無駄なんだから!
ぜんぜん、いつもレスを楽しみにしてるとかぁ〜
少しでも喜んでくれたらとかぁ、思ってないんだからね!

って、アホなレスしか返せませんが、本当にありがとうございます。
心から感謝してます。それを話に生かせるように今後もがんばります。
でも次の投下はもうちっとお待ち願います。アデュー!
411マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/21(日) 17:02:41 ID:Yn49mVmj
一日開けた割にはあまり進んでおらずですが、少し投下します。

8:
「あっ・・・・あんっ・・・・んんっ・・・・・・ぁぁあっ・・・」
少女の艶めく吐息が湯殿に響く。
彫刻の施された象牙色の壁にその妖しく揺れるシルエットが映える。

たっぷりと湯が張られている円形の浴槽に悪魔は仰臥し、
その上にセシルが跨って繋がっている。
初めは悪魔が清めるだの何だのと言い、セシルを誘って始まったはずなのに
今は積極的に彼女のほうから腰を動かし、快楽を貪っている。
「・・・は・・・・・俺は嬉しいよ・・・・・・・セシル・・・・・・・」
自分の上で踊る彼女を見つめながら悪魔は呟きはじめる。
「・・・・・この・・・刻印の本来の役目を・・・引き出したのは・・・君が始めてだ・・・・・」
「ああっ・・・あぁ・・・や・・・役目・・・・?」
乱れ濡れた髪をひとふさ口に挟みながらセシルは問う。
「ああ・・・今まで・・・何人もこの娘に印を与えてきた・・・・・・・この刻印は・・・・
 魔族になった印だが、真に魔力を使える状態に移行すると昨日のように
 眩しいほどに発光する・・・・。それを魔族が確認できるようになっている・・・・・・・」
悪魔の話す余裕を奪い去るかのようにセシルは激しく動く。
「はっ・・・ああっ・・・・・・っうっ・・・・そんなの・・・・・どうでもいい・・・・っ・・」
「ククッ・・・・そうか・・・・そうだな・・・・・・でも、俺は嬉しいんだよ・・・・
 やっと・・・やっと・・・・願いが叶う・・・・」
そう言うとリードを任せていた悪魔は彼女の腰を掴み、
下から思い切り突き上げる。
「ひ・・・あっああっ・・・・ぁあっっ!!!ぃいいっ・・・・いいっ・・・・!!」
思わず快感に身を任せ仰け反りながら叫ぶ。
この淫婦のような少女をつい数日前まで厳粛なシスター見習いだったと誰が思うだろうか。
若いからこそ思想に染まりやすかったのか、元々素質が備わっていたのか。
それこそ、神のみぞ知るというものだろう。
「・・・今日は激しいね・・・・・」
「ああっ・・ああぁっ・・・・早くっ・・・・はやくっっ・・・・・」
二人の激しい動きが湯に無数の泡を起こし、浴槽の淵から流れ落ちる。
陶酔する感覚、溶け合うような一瞬が接合部分から脳髄まで駆け上がる。
頂点に達し震える彼女の柔らかい胸に悪魔は顔を埋め
己を爆発させた。
412マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/21(日) 17:05:41 ID:Yn49mVmj
安らかな表情でダニエルは昏々と寝息を立てる。
悪魔の施した魔力によって通常よりも早く治癒していくらしい。
だが、大きく切り裂かれた傷は本人の体力も関わってくるので、
出来るだけ睡眠を取ることが大事だった。

「セシル・・・弟はどうするの?この先。君の今の状況を説明するのか?」
静かにダニエルの頭を撫でながらセシルは悪魔を見ずに口を開く。
「できれば、本来の目的だった叔父の家に引き取ってもらいたいわ。」
「ククク・・・君も一緒に行く気かい?」
むっとした顔で悪魔を一瞥する。
「行けるわけがないことは、あなたが知っていると思う。
 こんな魔の者が穢れの無い家庭に紛れることは・・・
 だから、出来るのならば傷が癒えるまで彼の・・・ダニエルの意識を封じ込めてほしい。」
期待するような挑戦するような気持ちを込めたセリフ。
彼女はまだ悪魔の本質やその他を何も知らない。ただ、自分から聞き出すのは癪に触らないでもない。

片眉を上げ悪魔は得意げな表情を作る。
「ま、そんなことは朝飯前だけどね。もしかしたら、君にも出来るかもしれない。そのうち。
 今は・・・多分エネルギー能力・・・最近の言葉で言うならサイコキネシス的能力が出たと思う。
 まだ俺の魔力とはちょっと違う能力だね。」
「そう・・・。」
さして興味なさそうに窓のほうを向く。
悪魔はというと、なんとなく嬉しそうなそぶりで眠るダニエルに近寄り、
銀のナイフをベットサイドの引き出しから取り出した。

「ちょっと待って!そんな物でどうするのっ?」
焦ったセシルは悪魔に詰め寄りナイフを取り上げようとするが、
ふいとかわされる。
そして悪魔は自分の小指の腹を少し傷つけ、出血させる。
「記憶意識の操作は俺の血が必要なんだ。」
そう言って傷ついた指をダニエルの額へ持って行き、
ぽたりと赤い血を垂らしながら何か小声で呪文を唱える。

「これで、君が呼び起こすまで彼の意識は封鎖された。
 その時一緒に、記憶の操作も出来る。あの屋敷での記憶も、君ことの記憶も無くすことが出来る。」
「私の・・・・ことも・・・・・・・・・・そう。そうよね。」
ダニエルが少し顔をしかめると額に落ちた血液の色が白く変色し消えていった。
「悪魔の血も赤いのね・・・黒いのかと思っていたわ。」
「そう?赤いよ。昔からずっと。低級な奴らのはどうなのか知らない。
 それはそうと、弟を人間界へ戻すのなら少し厄介かもしれない。」
「何故?記憶を無くすのならば・・・」
「いや、そうじゃない・・・・・・多分。」
不敵な笑を浮かべながら悪魔はセシルの手を引き鏡の前へと誘った。
413マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/21(日) 17:07:30 ID:Yn49mVmj
今日はこんだけです。
414名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 19:01:31 ID:vAzl2GHw
マビマビ氏乙!
うはーうはーセシルたんの豹変っぷりに、オラ、ワクワクしてきたぞ!
邪悪化シチュ大好き
続きか気になりますwktkwktk
415名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 19:18:37 ID:TOp+SJx+
いやぁ〜〜!!!!
なんでイイトコで切っちゃうのぅ。・゜゜(>_<)゜゜・。

ちなみにマビさんって♀ですよね?
416M:2006/05/21(日) 19:46:32 ID:GTnKtw49
お疲れ様ですー。
快楽を求めることにためらいがなくなったようですねー。
このまま邪悪化してくれないかなー。
414様と同じくワクテカですー。

(゚Д゚)!
マビマビ様って♀の方なんですか?
驚き!
もちろん男性でも女性でも無問題ですけどね。
417名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 20:25:37 ID:TOp+SJx+
えっ?!

てことは416は、マビさんは♂だと思ってるの?

無問題はもちろんだけど、情と優しさに溢れた文章が書けるんだから♀だと思ってたのよね
418名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 20:37:11 ID:f+LySXDF
>>322  のMさんへのレスで女性かなと思ったんだけど、最近男性なのかな
と思うようになった・・・まあ、性別なんかどーでも良くて、ただただ話を堪能
させていただいています。頑張ってーー!

第2部に、セシルが出ないのかと思っていたので、嬉しいです!
419名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 20:43:03 ID:BrFLPtDU
さっきふとこのスレ発見して一気に読んでしまいました
まびまび氏すごいっす!まさにグジョブ!
続きワクテカしながらまっとりますので気長に頑張ってください〜
420マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/21(日) 21:33:45 ID:Yn49mVmj
わ、短い投下にレスをたくさんトンクス!眠いのがすっとびますた!!!

確かにキレは悪かった。今は反省しているw
今後ちょっとごちゃっとした内容でキリが良いのがここだったのです。
前シリーズが邪悪系じゃなかったのでそっちに行ければいいなあw
あははw性別?チャットや日記などではよく反対を言われるよー。
同性に告られそうになったこともあったけど、それは焦ったな。
私自身もどちらでも可wご想像にお任せします。モヤッとを投げられそう?
>>419数あるスレの中読んでくれてありがとう!!ガンガル!!

ああ、誤字・・・情けない。
421名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 21:51:52 ID:f+LySXDF
もやっとどころか、知らないほうがいろいろ想像できて楽しいですよ>性別

・・・でも男性だったら驚愕もの。大抵「思うままになる美少女vs情欲だけの男」
が男性の描くパターン(例・セシル×教会青年)なのに「意志を秘めた美少女vs
思いやりある男」って女性視点でしょ。
魅力的なジャスやアンを描ける男性作家ならホント凄い。
も、もしやマビさんは両性具(ry)
422名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 22:12:09 ID:TOp+SJx+
ぎぇ〜ご想像にお任せコースでっか!

♀な私はマビさんにトキめいちゃってます、どうかこの淡い恋心裏切らないで(>人<)
423名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 22:16:45 ID:BngSHhqj
うん。マビさんの作品は女性からしても読みやすいわ
こんなにもエロスなのにね
424マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/21(日) 23:26:17 ID:Yn49mVmj
いや、皆さん餅突けwww
申し訳ないがそんな大した人物でも物書きでもないのです。
からみは大体が陵辱系だし、まだ2回シリーズしか投下してない初心者ですし。
スレは一人で消化しまくってショート書けないし。誤字脱字だしね。
冷静に考えると変態です。変態ww
でも、もったいないほど嬉しいです。ありがとうございます。

さっきの続き次のキリまで書いたのでまた少し投下します。
425マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/21(日) 23:27:03 ID:Yn49mVmj
「そうか・・・・とうとうやってきおったか。まだ、誰にも漏らさぬよう伝えておけ。」
重々しい装飾の付いた服を身に着けた男が大きな椅子に深く腰掛け
傅く配下らしい男に下がるように手で合図する。
「面白い・・・まさか私の治める土地へこのような機会が訪れようとは・・・。」
先ほどの男は、ひとつの町からある報告を受けたと言う。
魔を名乗る者が聖地を荒らし北上していると。
そして報告書に目を通すこの男はフランスの中央に位置するサルラに程近い
大きな教会を持つ司祭だった。地味に裏でフランス全体の教会を統治する古狸的存在でもある。
表向き本拠地はパリ方面に固まっていたが、それは真実と必ずしも一緒ではない。
「来るがいい・・・そして神に楯突く愚かな行為を後悔するがいい・・・。」


「そう、あの子は悪魔に魂を売ったの・・・・・。」
数人の険しい顔をした年配の男達へ女性は熱心に語っている。
「そのようなことが・・・あるわけがない。」
「なあ、セシル様にかぎってそのようなことは・・・」
顔を見合わせ気の毒そうに肩をすくめる男達を見て、激怒する。
「何故?!私は目撃したのよ?何故分からないの?」
今にも掴みかかりそうな勢いでまくし立てる彼女はオリヴィエだ。
以前の優しい様子が一転して狂気のようにヒステリックに振舞う彼女の話を信じることは難しい。
オリヴィエは、あの後セシルを追いかけてきた宿の店主達に保護され、元の土地へ戻されたのだった。
そして今熱弁を振るう相手は、解雇された小間使いをやっていた男達だった。

「もう、あなた達に話しても無駄ね・・・。
 私、あの子が向かう親戚の家へ事情を話しに行くことにしたの。
 悪魔がのうのうと人間に紛れて生活するなんておかしいもの。
 その旅に付き合ってほしかったから説明したのに。他の人を雇うわ・・・。」
カッカッと踵を鳴らしながら踵を返し建物を後にした。

「可愛そうなお人だな・・・。」
「あんなにセシル様ご家族に良くしていただいたと言うのに・・・罰当たりなんだよ。」
怒ったような悲しいような表情で男達は飲みかけたホットワインをあおった。
426マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/21(日) 23:28:51 ID:Yn49mVmj
「ね、なんだかこの間見逃した者から火種が撒かれている。」
ここ数日の人間界の様子を彼女は悪魔に見せられていた。
まさか、このように騒がれるとは思っていなかったセシルは少し動揺したが
特に問題なのはオリヴィエの行動だった。
何事も無く叔父の家にダニエルを預ける予定だったのに、先回りされて少しでも
悪い疑いがかかるのも困る。
どこでどんなふうに話がばら撒かれるのか予想も出来ない。
たとえ、叔父の家族から記憶を無くしたとしても他で風潮されたものが聞こえないともかぎらない。
「どう収拾するの?これ。」
「消せばいいと思うわ・・・・・・。」
「記憶を?」
悪魔は目を見開きセシルを見つめた。彼女の瞳は金色に光っている。
「存在を・・・。」
「クッ・・・・・はははは・・・・・・そうか・・・・本当に目覚しい変化だ。」
悪魔は手を叩いて笑った。
「嬉しそうね・・・。私の手が血に染まることが嬉しいのかしら。
 それとも、あなたの望むように人間を不幸にすることが嬉しいのかしら?」
ゾクリとするような冷たい眼差しを悪魔に向ける。
「何もかもが嬉しいね。俺の意のままに事が進んでいるのは確かだ。」
セシルの様子とは正反対で悪魔は揺るがない歓喜の炎を瞳に湛えていた。
「そう。だといいわね・・・・・さ、私を人間の世界に送るのでしょう。弟を頼んだわ。」
「これ、着ていきなよ。」
セシルはあの魔力に目覚めた場所へ服を置いてきたはずだった。
今現在は、体を拭くために用意された布を体に纏っているだけの姿だ。
その服が悪魔の手に握られている。
「今更・・・シスターの服を着ろと?」
「似合ってるよ。この血に染まった清らかだった服が。」
シスターの服は悪魔が言うように血によって染められ、
綺麗な濃紺だった色がどす黒く変色していた。
「分かったわ。」
悪戯を共有した子供のような表情を一瞬見せ、セシルはその服に身を包み
悪魔に自分を元の町へと転送させた。
427マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/21(日) 23:37:23 ID:Yn49mVmj
ええと、フランスの事情にまったく詳しくないです。
嘘っぱちです。
あと、仕事が微妙に忙しいのでまったり進行で進みます。
ではでは。
428M:2006/05/22(月) 00:16:34 ID:abkd7RNX
セシルタンいい感じで変わってきましたねー。
こういうのは大好きです。
お仕事忙しいとのことですので、無理しないで下さいね。
お疲れ様でした。
429名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 00:42:34 ID:YWUyn43m
>>427
今更かもしれないが、それなら、「中世のヨーロッパ」程度にボカした方が良い希ガス。
具体的な地名や国名を消したって作品の質は全く劣化しないし。

久しぶりに本格的な悪堕ちSSに出会って、もう大興奮でつ。
期待して待ってます。ムリせず、自分のペースで頑張ってください。
430名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 00:48:15 ID:cd3Yo+e/
資料と検討し、最適と思われる様書き直しました
住人が喜んで頂けたのなら幸いです
では
431名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 01:48:28 ID:cd3Yo+e/
―――宗教は蛍のようなもので、光るためには暗闇を必要とする―――
                  ショウペンハウエル


西暦290年 地中海 ローマ
パクス=ロマーナの栄華を誇るこのローマの港
見渡せば大小様々な船、荷物を運ぶ奴隷たち
次々と交されてゆく名品、珍品の数々
流石ローマ、といったところか
その中で奴隷たちに混ざり荷物を運ぶ16の少女
名をナリアという
彼女はこの貿易船の水夫の娘で別に奴隷というわけではない
現に奴隷の証拠となる首輪がついてない
ただ単にじっとしているのが嫌いなだけだ
近い時で数週間、遠い時は数年船の上で生活する水夫の娘としてその性分はどうかと思うが物心ついたときからそうなのだから仕方がない
肩からばっさりと切られた金髪、透き通った瞳
それが全体的に幼い印象を与えながらもどこか力強い印象を与える
荷物を運ぶ奴隷達もこんなヤツいたか? と不審な顔を隠せない
432名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 02:07:32 ID:cd3Yo+e/
しかし彼女はそれらを無視するように荷物を運んでゆく
「ナリア!! ナリアどこにいる!!!」
船上から彼女を呼ぶ豪快なバリトンボイス
ナリアはその声を聞いた途端、持っていた荷物を放り出して貨物室へと逃げこむ
「おいおまえたち!! ナリアを知ってるか!!?」
さっきの豪快なバリトンボイスの主である水夫が奴隷達に聞く
奴隷達は少し話し合うような仕草を見せた後、ある一点に目を向ける
水夫は奴隷達の視線を追い、舌打ちをして貨物室のドアを開ける
いない
既に積荷なら奴隷達があらかた運び出している
あと隠れるところは……
水夫は開けたドアの裏側を覗きこんだ
案の定というか何というか
ナリアが壁に張り付き、ドアで見えないようにしてそこにいた
ナリアは水夫と目が合い、ぎこちなく笑いかける
水夫はそれに対し満面の笑みを浮かべる
433名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 02:42:32 ID:cd3Yo+e/
「離せ!! ちょっと聞いてんの!!? 離せ離せは〜な〜せ〜〜〜っ!!!!」
水夫はナリアをまるで猫のように摘み、貨物室から放り出す
「離してやったぞ」
「それが可愛い娘に対してすること!!?」
「るせぇ、船に乗りたいだけで奴隷みたいな服着て紛れこむ女のどこが可愛い娘だ!!」
「ちっ、やっぱり首輪も用意しておけばよかった」
「そーいうー問題じゃねぇよバカ野郎」
ナリアの父親らしき水夫は自分の娘に容赦なくゲンコツを落とす
「前は厨房の棚に入りこんでその前は船底にもぐりこんで
だいたいなんで船にそんなに乗りたがる」
「いいじゃんよ別に理由なんて
貨物室で寝泊まりするために食料なら自分で買ってきたから減るもんないでしょ」
「毎度毎度ご苦労なこった」
この六年間で既にパターン化したやりとりを繰り返す
「お願い!!!! 連れて……」
「ダメだ」
「まだ全部言ってないじゃん!!」
「何年一緒に暮らしてっと思ってんだこのアホンダラ」
「そのうち半分はお婆ちゃんに預けっぱなしだったクセに」
「わかったからい〜加減ダダこねるのもやめろ!!」
「ヤダ」
「…ったく」
らちがあかない
そう感じたのか父親は頭をボリボリとかく
「好きにしろ」
とうとう折れたか
ナリアが希望に目を輝かせる
「ただし!!
条件がある」
434名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 02:45:12 ID:cd3Yo+e/
投下終了
435名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 09:30:32 ID:jaU5sgz0
まてい
436マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/22(月) 13:06:19 ID:HgPjxsLd
>>428
仕事のほうに意識が行ってしまって何か物足りない感が
出ていないか心配ですwwMタンや皆が納得できるような話に
しっかりまとめていきたいと思います。

>>429
ああ、了解!そうだね。とりあえずおっさんの身分を考えていたら
そんな感じになってました。大興奮だなんてありがたいっす!

>>434
乙です。前のとだいぶイメージが違うんだね〜。
437名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 19:44:33 ID:hIZ11ezh
>>372>>374を見る限り…マビさん♂?

いや、♀にいたずらするのが好きな♀かも…w
438名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 20:09:40 ID:OKBD+6nm
>>434
なんだこりゃ
439名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 20:52:02 ID:0OZfWXFV
>>431
歴史もの好きなんで続きを楽しみに待ってます。
440名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 21:27:52 ID:wH1lsTdo
改行で区切らず、句読点がもっとほすぃ。
でも、物語の続きにはwktk。
441名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 21:36:02 ID:OKBD+6nm
>>434
中途半端にするなよー。
逝きそうなとこで、止められたみたいじゃないかw
442名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 00:45:29 ID:6Ttp062N
投下
443名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 01:06:57 ID:PkpOYzKT
>>442
444名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 01:29:05 ID:6Ttp062N
地中海 海上
貿易船としては当時最大級の大きさを誇る船の厨房
ナリアが船に乗る条件、それは急病で死んでしまった奴隷の代わりに雑用をこなせ。というものだった
少し前まで体の不自由な婆さんの代わりに家事をこなしていたナリアにとって、雑用は特に苦というわけでもない
だが今回は桁が違う。
何せ奴隷含め数十人がこの船に乗り込んでいるのだ。たった三人だけで暮らしていた時とは比べようもない程の仕事量
現に簡単な麦粥を作る程度で数人の人手が必要な有り様だ
その中に混じり、釜戸に空気を送っているナリアの疲労も並大抵ではない。既に全身の感覚など無いに等しい状況だ
疲労と炎の熱で視界がぐにゃぐにゃとねじれ、歪み、揺れる。自分が何をやっているのか全くわからない
不意に目の前に感じる黒い影。何かが彼女の顔をたたく
人の声が聞こえる
何を言っているのかさっぱりわからない
黒いものが彼女の目の前で揺れる
意識が





落ちてゆく
445名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 06:35:12 ID:6Ttp062N
ナリアが次に目を開いた時は水のなかだった。透明で、向こう側に木材のような物が見える
何が起こったのか全くわからない。一つあるとすればものすごく息苦しいことくらいだ
「も゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!!」
もがく、息苦しくてもがく、状況が理解出来ずもがく、鼻に水が入ってもがく
とにかく水から顔を出すためもがき、ようやく顔をだす
「ぶはっ!! かっ、けほっ、けほっ」
どうやら海水を汲んだ樽に顔を突っ込んでいたらしい、口の中がしょっぱい
誰かが背中をさすってくれている。見ればさっき厨房にいた奴隷の一人だ
ナリアは思い出す、あのぐにゃぐにゃとした視界を
「大丈夫か?」
どうやら心配してくれたらしい
だったらもうちょっと穏便に起こしてもよかったのに
「ど〜もおかげ様で」
446名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 08:52:21 ID:6Ttp062N
終了
447マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/23(火) 11:18:16 ID:lLGPk+FX
>>445
乙!いつ邪悪な者と出会うんだろうかとドキドキしますな。
魔界行くのだよね?どんな入り方かと色々想像してしまうw
しかし、もしかして書きながら投下してるのかな?大変そう。

さてさて、せっかくなので私の投下は15時頃にしよう。
448マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/23(火) 15:10:12 ID:lLGPk+FX
>>437
それもいいねえ〜w百合?

では、予告どおり投下しちゃいます。
何か投下続いちゃって445には申し訳ないです。
449マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/23(火) 15:11:04 ID:lLGPk+FX
女は目隠しをされていた。
下着姿の体を桃のような色合いで火照らせているのが分かる。
軽く椅子に布で両手を繋がれ、まるで監禁されているか悪趣味な者なのか・・・
「ほら、もっと飲めーー・・・」
無理やりボトルの酒を筋肉質でガサツそうな男が女の口の中へ注ぎ込む。
「げほっ・・がはぅっ・・・・・もぉ・・・お酒はいいわ・・・・。」
「なんだぁ?もうギブなのか?へっへー・・・俺の勝ちかよー。」

くったりと酒焼けした息を深く吐き出しながら、オリヴィエは自分の敗北を認めた。
敗北と言っても目的は達成されるのだ。ただ一晩身を委ねるだけでいい。
酒豪勝負に勝ったのはこの地域で一番の格闘の才能を持つ男だった。
オリヴィエにはどうしても強い男が必要だった。
ただの人間である女の自分では、もしもあの許すまじき魔女と遭遇してしまった時、
どうにも対処をすることが出来ないという想いがあった。
それに移動中誰に追いはぎされるかも分からない。
だからこそ、この荒くれ者が集まるという酒場にやって来たのだった。

「じゃあよぅ、姉さん、まずは足・・・開きな・・そう、ゆっくりとな。」
舌なめずりをしながら、彼女の膝前に陣取り開かれていく足を眺める。
「くっ・・・・・・」
酒に酔いながらも、屈辱的なこのパフォーマンスを自らしなくてはいけないという事実に
オリヴィエは唇を噛み、そして更に体を朱に染める。
徐々につま先が床を這いながら開いてゆく。
「いいねぇ・・・・・・・。その焦らし具合がまたいい・・・・・・・。」
鼻の下を伸ばして開いていく彼女の中心を食い入るように見つめる。
「こっ・・・これでいいの?」
ギリギリまで開いているという証拠に足の付け根にヒクヒクと筋が浮き出ていた。
「ああ、十分だぜぇ〜・・・・たまんねぇなぁ・・・・。」
震える足を下からなで上げ、そして浮き出た筋に舌を這わせていく。
450マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/23(火) 15:11:49 ID:lLGPk+FX
「・・・ぁうっ・・・・・・・」
飲んだせいなのか、それだけでオリヴィエの体が戦慄いた。
そして男の顔が、太腿を離れ大胆にに下着の中心へ押し付けられる。
「あっ・・・・・・そのようなことを・・・・・・」
大きな高い鼻が彼女の肉芽をぐいと刺激しながら大きく息を吸い上げる。
「あぁ・・・いい匂いだ・・・・いやらしい匂いがここからしてくるぜぇ・・・」
「はあっぁ・・・・嫌よ・・・・そんなこと言わないでちょうだい・・・・」
懇願するように男に言う。
「いいや、たっぷり言葉でもかわいがってやるぜ・・・・へっへへ・・・・」
そう言いながら、男の指は下着の両サイドを摘み上げ、ギリギリと持ち上げていく。
「はっ・・・いやっ!!そんな・・・変なことをっ・・・・・・・」
「へへへ・・・・・・」
持ち上げられた下着が股上の所に付加がかかりピチリという音をたてて
オリヴィエの大事な柔らかい部分へと寄せられていく。
「いっ・・・痛いわ・・・・・!止めてちょうだい・・・・っ・・・んっ・・・!」
みるみるうちに、彼女のスリットへ紐のようになって食い込んでしまう。
それに伴い、押し出されるように大陰唇が目の前に現れる。
そのはみ出たものを舌先でなぞり、吸い上げる。
「あっ・・・・!んっ・・・・・・・」
その行為の刺激に耐えるように足の指がぎゅうと縮まった。
男は調子に乗り、恥丘の上で線状になった下着を摘み、左右にゆする。
「はぁぁっ・・・・!!あああぁっ・・・」
布が擦れる感覚が丁度クリトリスに当たっている。その上から、酒の臭いのする舌が這い回っていく。
「うーーまいなぁ・・・うまい・・・」

男が私を味わっている・・・・
私を一人の女として味わっている・・・・・そう彼女は感じた。
そして、それは嫌悪ではなく、ある意味陶酔に似た感覚だった。
実は、オリヴィエは誰とも性行を交わしたことが無かった。
つまり処女だったのだ。25歳にもなっているのに嫁にも行かず、男に抱かれることも知らない。
それは、真剣にセシル達の為にと生きてきたからなのだ。
打ち込む事が無くなった今、彼女を支えるものは裏切った者への憎しみに生きることへシフトしてしまった。
それと同時に、自分を戒めていた何かのタガも外れていったのかもしれない。
451マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/23(火) 15:13:41 ID:lLGPk+FX
目隠しをされていると、股間に施される感覚だけが直接脳に伝達される気がする。
男は用のなさなくなった下着を足から抜き取り、また顔を股間へと埋めた。
長く伸ばした舌で力強く秘所付近を舐められる。
ピリピリと刺激がまた脳へ駆け上がる。
「あぁ・・・・はぁっ・・・・・・はっ・・・・んんっ・・・・・・・」
生暖かい柔らかなものが、再度クリトリスを包み込み、吸い上げる。
「ひぁっ!!あああっ・・・・・・!!!」
今度は布越しではない、直の刺激。自覚もなく腰がガクガクと揺らめいてしまう。
「おお・・・・だいぶ良い調子になってきたようだな・・・・。」
そう言って男は、湿り気を帯びてきたそこへ指を潜らせていく。
「ああっ!!!いっ・・いた・・・・痛いわ・・・・・・!!」
腰を引く彼女を追うように指がどんどん奥へと進んでしまう。
初めての衝撃に、恍惚とした感覚から一気に恐怖へとオリヴィエの意識が変化した。
「いっ・・・!!痛いっ・・・・!!止めて!もう止めてちょうだい!!」
男の指の動きが止まる。
「なんだぁ・・・?お前・・・もしかしてヤッたことねえのかよ?」
「なっ・・・無いわよ・・・・こんな痛いなんて・・・・知らなかったわよ・・・・」
何も見えないが、男が笑った空気の音が聞こえた。
「しんねえも何も、お前から誘ったようなものだぜ。諦めるんだな。」
指が抜かれ小さな金属音と、布が擦れる音がする。
「何を・・・してるのよ・・・・・・」
「そりゃ、することはひとつだろうが・・・・」
酒臭い息が顔にふりかかる。そして荒れた大きい手が足首を掴み、
肘掛に膝裏が当たるように乗せられる。
「やっ・・・・いやっ!!!やっぱり・・・いやっ!!」
首を左右に激しく振り、拒絶の態度を見せるが、オリヴィエの秘所には
熱く硬いものが押し付けられる。
「いくぜ・・・・」
「いやぁぁぁ!!!あああっ・・・・!!!」
ぐにゅりと何かが進入して来ると共に、先ほどの指と桁違いの痛みがそこに巻き起こる。
「あぐぅ・・・・っっ!!痛いっ!!痛いのっ・・・・」
あまりのことに息をすることも出来ずに、ただ叫び散らす。
「まだ、全部じゃねえよっ!」
勢い良く奥まで男の肉棒は侵入していった。
「あ・・・・・ああ・・・・・・・・ぁ・・・」
彼女は口を大きく開け、金魚のように空気を得ようとする。
次の瞬間、更に焼けるような痛みがそこを襲ってくる。
「いっあああっ・・・あああっ・・・・あうぅっ・・・・・!!!」
木製の椅子が、男が突き上げる度にギッギッと音を上げる。
「あぁぁ・・・キツくていいぜぇ・・・・」
「やっはぁぁああっ・・・!!うっ・・あああぁぁぁっ・・ああっ・・・ああああっ・・・」
452マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/23(火) 15:14:20 ID:lLGPk+FX
男は腰を動かしながら彼女の背に腕を回し、コルセットを解いていく。
そして緩んだ上の隙間から、豊満な胸を引きずり出し鷲掴みにして柔らかさを堪能する。
「ハァハァ・・・・お前・・・すごい良い体だっ・・・ハァハァ・・・・」
「ああっ・・・ああっ・・・・・・やはっ・・・・ぁ・・・あくっ・・・ああっ・・・」
酒のせいなのか、痛すぎるのか、痛みの感覚が麻痺をし始める。
逆に、男の毛深い太い腕や逞しい胸板を感じ、自分が抱かれているのだと強く感じた。
その途端、挿入されている箇所からじわりと何かが湧き出る感覚が起こる。
「はぁんっっ・・・ああぁっ・・・・あっ・・・んんっ・・・・・・」
悲鳴が微かに喘ぎに変化していく。それを男は乳首を舐りながら感じると
腰の動きを単調な突き上げから、中をかき回すように動かす。
「やっ!!ああっ・・・・ああはっ!・・・」
目隠しが激しい動きでずれて行き、ぼんやりと涙の視界が戻り、
胸を愛撫する男の動きを見ることが出来た。
自分の乳首が、男の口の中を出たり入ったりする。唾液によって艶かしく光を帯びている。
そして、目線の高さにある足が、男の突き上げを物語るようにゆらゆらと揺れていた。
私は彼に抱かれている・・・・。今、私の中で暴れてる。
「ああっ・・・あはぁ・・・・ぁ・・きっ・・・・気持ちっ・・・・いい・・・??」
思わず、確認してしまった。
「・・・あぁ・・・すごくっ・・・いいぜ・・・・・・・・最高だ・・・・」
うっとりした顔をして男は答える。
オリヴィエは何故かその表情を見て愛しいと思った。
また、それで陰部からジワリと熱く何かが沸き起こる。
そのせいか、泥に手を突っ込んで引き抜くような音が結合部分からしはじめる。
「おああ・・・すげえ・・お前の中が絡み付いてくるっ・・・」
「はっ・・ああっ・・・はっんっ・・・・・あああっ・・・・」
肉の擦れ合う感覚がどんどんオリヴィエの中に鮮明になっていく。
男は彼女のクリトリスと後ろの穴に指を這わせながら、腰を激しく打ち込む。
「ああっ・・・だめっ!!はっああっっ!!!いやぁっ・・・・!!!」
壊れるような膣から伝わる衝撃と痛み、淫核から伝わる物凄い快感。
そして、それとは違った後ろからのくすぐったいような刺激。
それらが相まって彼女を乱した。
そして、真っ白い波が脳に伝わったかと思うと込み上げるように体が痙攣する。
「ああああああっっっ!!!」
「うっ!!!ぐっ・・・・・」
彼女の膣が一物を飲み込むように締め付ける、男は痺れるような感覚に釣られて自分を解き放った。
熱いものが彼女の内部に広がっていく。
やはり、自分の胸の上で息を整える男が愛しく感じた。
「はぁ・・ぁ・・・・ねぇ・・・・一緒に、行ってくれるでしょ・・・?」
うっとりと痛みの余韻を感じながらオリヴィエは質問した。
「あ・・・あぁ・・・・もちろんだとも・・・・」
こんなに相性の合う女合ったこともないからなぁ・・・。
と男は心の中で呟きながら、彼女の手首の布をするりとほどいた。
「あなたの名前はユハニだったわよね・・・・」
答える声の変わりに、オリヴィエの膝の上で豪快な寝息を立て始める。
その癖のある髪をなでて彼女は微笑んだ。
453マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/23(火) 15:16:55 ID:lLGPk+FX
投下終了。次はまた明後日あたりかなと思います。
スレは覗きに来ますが。
454名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 18:06:31 ID:cGzLNlIt
う〜セシルが早く見たい…
けどGGGGGJJJJJ
455名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 21:05:48 ID:FuREXj2J
オリヴィエ、実は陵辱未遂だったのですね・・・>前回
それはそうと、どの回のエロシーンも全く唐突でなく、
キャラの変化も自然で、伏線も見事な作品ですね!GJw
456M:2006/05/23(火) 21:34:56 ID:pkT2ESq7
お疲れ様でした。
オリヴィエが鍵になってくるのかな?
腹に一物手に荷物。(笑)
でも、可愛さあまって憎さ百倍だったんだろうなぁ。
457名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 22:02:09 ID:TFUulX+G
明後日が待ちきれないが、ゆっくりお待ちしております。
458名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 17:06:46 ID:PaPPJRWy
何気に見たスレにこんな名作が!!続き期待
459名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 18:41:07 ID:xt+YOxzP
マビマビ氏のシリーズずっと楽しみに読んでます。

ところで自分はyesの宗教の中の人ですが
以前「神は助けない」ことが話題になってましたが
よければ遠藤周作の『沈黙』を読んでみてください。
人間に積極的に働きかけるのは悪魔だけでいいんですよ。
ご利益信仰であっちゃいけないことになってるんで。
あと、信仰のエキセントリックな部分まで書かれているので
その部分も非常に面白く読ませて頂いてます。
460マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/24(水) 19:33:54 ID:+5LEXo0J
>>545-459
レスをどうもありがとう!!激しく嬉しいですっ!
夜中に投下できるかなぁ。

セシルはこの次登場しますからね〜。もうちょい待ってくりー!
そそ、オリオリはこないだのは未遂だったのですよー。しかし伏線は比較的
意図的に入れたもののほうが少なくて、だいたいが脳内工房で勝手に
出来上がります。ありがとうです。

愛情があったものに裏切られるほどねえ。本当っ。。
オリオリは登場させようかさせまいか迷いましたw出てこなきゃ話が短くなったのになぁ。

>>485
ようこそです〜!ダラダラと長文垂れ流しております。どうぞ宜しく!
>>459
yesの宗教の中の人キタ−−−!!!!!!w
ちょっとドキドキしましたよ!w
良かった。中の人が言うからにはそこまで変な話ではないのでしょうか。
冒涜云々とかではなくて、楽しんでいただけているって所が
本当にありがたいです。遠藤周作の『沈黙』ですね?今度読んでみます。
461名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 20:17:47 ID:Bs7O52ir
>>460
マビさ〜ん大丈夫かぁ〜
ロングパスばっかりしてないで戻ってこ〜いw
462名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 23:26:31 ID:gycBdvdN
>>459
貴方は今現在名無しで投下されている作品は読まないでください
人は真実といえど仲間の中傷を拒む習性があります
463名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 23:34:22 ID:gycBdvdN
投下
464名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 00:30:37 ID:vh8YCQBS
うちも459と同じ宗教ですが、あんまりにもなエロゲとかが大量にあるんで
もうしょうがないか的な感じでうたれづよくなっている人が多いと思います。

細かい事考えたり変に知識いれずに書いたほうがいいもの書けると思いますよ。
同じ宗教であっても人によって大きく解釈や意味合いが違うので
こういう考え方もあるんだ程度にしておくのがいいかと。
465名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 00:50:17 ID:fvokaZlc
それが日本人クオリティ
466459:2006/05/25(木) 02:38:57 ID:0ME5yeNa
>>462
悪いが、なぜあなたが私からある特定の作品を読む自由を
奪おうとするのか、そのレスではさっぱり要領を得ない。
もう少し理解を得やすい言い回しで書き直してもらいたい。
すでに読んでしまっているので手遅れだが、参考にはさせて頂く。

もしあなたが書き手なら、読み手の内面を勝手に想定すると
自分で自分の首を絞めることになりかねないと言っておこう。
467マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/05/25(木) 03:44:56 ID:CGstMWx0
確かにいきなり462な発言はちょっと寂しいと思うな。
まあ、横から私が何か言うべきことではないのかもしれないけど。
嫌なら普通の人はスルーするじゃろうに。

それと、投下するならしてくれw投下しようかと思って来たのだが
どうしていいのか分からないよ〜。この状態〜。今日昼夜出没
できないから朝また来て投下するよ。
で、ロングパスってなんじゃろ?
468名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 05:33:13 ID:yMz5tZz+
>ロングパス
いわゆる未来レスをしちゃってるって事です、>>460で(w
469名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 06:31:28 ID:BhznaQ9i
中止
470名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 08:43:46 ID:bL8z/Pek
小難しいこと言い合ってないで
いつでも誰でも魔界へ迷い込んだ女の子のエロを投下してくださいよ。
471マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/25(木) 12:50:52 ID:2+QB96/n
あ、本当だたくさんの未来へロングパスwwwヤヴァイね。確かにww
では、少しだけれど投下します。
472マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/25(木) 12:51:24 ID:2+QB96/n
9:
柔らかな夜露に濡れた草地の合間に小さな紫色の花が風に揺れている。
可憐な様子は野趣のスミレか・・・
その花を素の足が踏み潰し、数枚の小さな花びらが塵のように舞った。
以前ならその踏みつけた花を気にしたであろう少女が歩を進める。

目的の場所は町外れからでも見える三角のシルエット。
薄い雲が月明かりに照らされ、そのシルエットは真夜中だからこそ
クッキリと空に黒く浮き上がっていた。

コツンコツンと教会に繋がる屋敷の扉を叩く。
しばらく待つと奥から足音が聞こえる。
「はぁい・・どなたですかぁ?」
愛想の良い中年男が顔を出す。その顔に向け少女は手をかざす。
ドンッと衝撃が男の体を吹き飛ばし、奥の壁に突き当たった。
そのままズルズルと床に伸びていく。
「許してね・・・。顔を見られたくないの。」
そう言う少女の顔には表情が何ひとつ浮かんでいない。
ただ、爛々と輝く瞳が暗い室内を横切っていく。
自分の家のように裸の足は迷うことなく、2階の奥に位置する部屋へ向かう。
音も無く、その部屋のドアを開け空気のように進入していった。
473マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/25(木) 12:52:04 ID:2+QB96/n
部屋の奥に位置する簡素なベットの上には静かに誰かが横たわっていた。
近づいてみると、銀髪の男が眠っている。
多分全ての髪が白髪に染まったのだろう。顔の深い皺が物語っている。
窓から少しだけ入る柔らかい月明かりに照らされとても優しそうな寝顔に見えた。
笑って出来た皺と、苦悩で出来た皺・・・。
少女はふと自分の父親の顔を目の前で眠る牧師の顔に重ねていた。

その時、自分の手首に暖かい何かが触れた。
「起こしてしまったのね・・・。ごめんなさい。」
彼女の手首を牧師の手が掴んでいた。
「君が噂の魔の世界の者なのだね・・・?」
目を開けずにゆっくりと彼女に尋ねる。
「そうよ・・・・・。申し訳ないけれど・・・・私の存在を知っているということは、
 私が何をしに来たか分かってしまっているのでしょうね・・・。」
掴まれた手首を振り払うこともなく、天気の話でもするかのように言葉を紡ぐ。
牧師は目を開け彼女の顔を見た。
「美しい・・・・魔の者は美しく、人の心をかき乱すと聞くが、正にそのとおりなのだな。」
「・・・うふふ・・・有難う・・・」
少女は久々に笑みを浮かべる。
474マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/25(木) 12:53:01 ID:2+QB96/n
「君は、私の命を奪いに来た。そういうことなのだろう。」
「ええ・・・そう・・・逃げないの?慌てないの?私を殺さないの?」
寝ている牧師の上に彼女はしなだれかかりながら尋ねた。
牧師は軟らかい重みを胸の上に感じる。そして首を左右にふった。
「逃げるつもりはない・・・。これも運命なのだろう。ましてやこんな美しい者を
 旅立つ前に見ることができて幸運だったと思う。」
「そう・・・」
少女が頬は少し強張ったように牧師には見えた。
「ひとつ、聞きたい・・・多分まだ君は引き返せるのではないのか?」
彼女の瞳が複雑に笑みを刻む。
「それはできないわ・・・・・。」
「君の希望でその茨の道を進んで行くのか・・・・?」
「そうよ・・・私はあなた達を葬りたいの。それを望んでいるわ。」
微笑みながら泣いていると牧師は思った。
そして、自分には分からない意思に突き動かされているのだと悟る。

「君の気持ちは分かった・・・。これだけは聞いてくれないか・・・。」
「なんでしょう・・・」
「この先、多分君を待ち受ける者は何かしら罠をしかけているかもしれない。
 私の元にも通達が来たくらいだ。きっと手を焼くだろう。
 気をつけるんだよ・・・・・・・・罪深きこの娘に幸あれ・・・。」
その言葉に微かに浮かべていた微笑を彼女はなくして行く。
475マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/25(木) 12:53:57 ID:2+QB96/n
「さようなら・・・牧師様・・・・。」
そっと、少女の唇が牧師の唇に重なっていく。
牧師は彼女の月明かりに透ける髪が天使の羽に見える。
そして、重なってきた唇がもう一度サヨウナラと動いたのが分かった。
それに答える前に、彼は動かなくなっていた。

牧師の胸に深々と埋まった手首を少女は心臓と共に抜き出した。

ごぽり・・・部屋の四隅から黒い液体が流れ出てくる。
いつかの黒いタールの化け物だった。
それらが細い筋になって壁を一斉に這い上がる。
彼女はそれに驚く様子は見せずこときれた牧師の首からクロスを引きちぎり
窓の外へ投げ捨てた。

タール状の化け物はすでに部屋の壁を覆い尽くし部屋にかかっていた
十字架を体内に含ませて階下へと流れていく。


化け物を眺めていた少女の視界が遮られる。
そして、目の前に見慣れた悪魔が現れた。
476マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/25(木) 12:56:09 ID:2+QB96/n
本日終了
477M:2006/05/25(木) 18:38:41 ID:z/BtArFG
マビマビ様お疲れ様。
毎日スレを覗いて、いつ投下されるか、いつ投下されるかとわくわくしながら見ています。
無理しないで下さいね。
すごく楽しみですけど、お体を壊されたりしたら大変ですので。

今回もいいですね。
セシルがほとんどためらいが無くなっているのがいいです。
あきらめの境地なんでしょうけど、さらに落としてくれることを期待していますねー。
478名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 20:42:08 ID:HhCvIcns
マビさんのはダークなだけでなく綺麗で萌える(*´д`*)ハァハァ
479名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 22:04:23 ID:xliHadKK
いいですね〜。エロいだけでなく物悲しくて美しい。牧師さんに萌えました。GJ!
480名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 14:54:12 ID:fRJA8cRY
ああ、早く続き〜!!!!
481名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 14:59:48 ID:fRJA8cRY
応援age
482マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/27(土) 21:36:04 ID:LYf9x+am
>>477-481
ありがとうございます〜!!本当感謝感謝です。
皆さんの声を糧に最後までがんばれます!!
なかなか時間が取れなくて書けなかったんですが、
ちょっとずつ無理なく進めました。
では、投下しますー。
483マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/27(土) 21:37:29 ID:LYf9x+am
魔界へ戻されたのだ。
「泣かないの?」
「誰が泣くと言うの?悲しくもないのに・・・」
「最初の時は泣いてた・・・・・・。」
「関係ないでしょう・・・。だいたいいつもこっちに戻さなくてもいいのに・・・。
 それより・・・あの黒い化け物は十字架を恐れないの?」
自分のことを詮索されるのが嫌なのか、別の話題に持っていく。

「ああ、あれね・・・。あれは昔手に入れた魔物・・・とはちょっと違うな・・・
 うん、あれは闇なんだよ。闇が実体化したものなんだ。」
「闇・・・」
「そ、闇。どんなに清らかなものだって夜になれば闇に触れる。
 だからヤツは魔のように神の息吹がかかるものを嫌ったりはしない。
 俺の言うこともすんなり聞き入れるし便利だよ。」
「じゃあ・・・人間も殺させればいいじゃない?私など使わなくても。」
「あれえ、人間殺すの望んでいるんじゃないの?さっきそう言ってたよね?」
意地悪な顔で悪魔はセシルに言う。

「・・・全部覗いてるの・・・・相変わらず、最低ね・・・。」
「悪魔だからね。第一、君に何かあったらこの先困るでしょう。俺がさぁ。」
そう言いながらセシルの頬をなで上げる。
「話がずれたわ・・・。私の話ではなく、化け物の話よ。」
「そ、あいつに人間は殺せない。寄生虫と一緒なのさ。
 あれも人間から養分を奪って動けるようになった。だから宿主である人間は殺せないみたい。」
「そう・・・・じゃあ私がするしかないのね。」
窓の外には何も見えないことを知っているはずなのに、セシルは窓際に立つ。
背後では、悪魔に初めて犯されたベットに弟の寝息が静かに聞こえた。

「やっぱり、嫌なの・・・?人間を殺すの。」
背後からセシルに絡みつく。
「いっ、嫌じゃないわ。でも・・・」
「でも・・・・・?」
服の上から彼女の乳房をやんわりと揉む。片方の手はスカートの裾を徐々にたくし上げる。
「あっ・・・・・・でも・・・・・・さっきも・・・そうだったけど・・・・・」
「けど?」
スカートの中に悪魔の手が入り込み、柔らかな双丘の溝を指でなぞる。
「・・・こっ・・この部屋では嫌よ・・・・・」
「この部屋じゃなきゃいいの?」
その瞬間、セシルの体が、ドサリと何かの上に落ちる。
「・・・・きゃっ・・・・なっ・・・・何・・・ここは・・・・・」
「素敵な場所でしょ?」
「いやっ・・・・いやよっ・・・出してっ・・・・出してぇっ・・・・・・!!」
セシルは叫び、悪魔にすがる。
484マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/27(土) 21:40:42 ID:LYf9x+am
「なんで嫌なの?君の誇らしい記憶の海じゃない・・・。」
「いやぁっ・・・こんなの見たくないっ・・・・見たくないよっ・・・」
取り乱す彼女に悪魔の手が伸びる。
「平気なんだろう。望んでいるんだろ・・・。」
「あぁっ・・・殺すのは・・・平気よっ・・・でも・・こんなふうに見るのはいやっ・・・」
「なんで?見なよ、皆良い顔してるよ・・・。」
そう言いながら先ほどのようにセシルのスカートを背後からたくしあげていく。
「やっ・・・!止めて!!」
「他の場所なら良いって言ってたでしょう・・・。」
「嫌なものは嫌なのっ!!」
足下の牧師の顔が苦痛に歪む。刺された時の表情だろうか。
セシルの抵抗をものともせずに、悪魔は彼女の足の間へ自分の膝を割り込ませ
強引に開かせる。
「やめてっ!!やだっ・・・・!!いやっ・・・あっ!!!」
悪魔の中指が、下着をつけていない彼女のそこへ這い、金色の草地を掻き分け進んでいく。
そして、敏感な核へ指の腹が触れゆっくりと回転させるように動かす。
「やっ・・・ああぁっ・・・いやっ・・・・・・・・はっ・・あっ・・・」
「いいじゃん・・・皆に見てもらいなよ・・・君の善がり狂う所をさ・・・クククッ・・・」
ただの記憶の産物が投影されていることは悪魔が良く知っているが、そんなふうにセシルを攻め立てる。
「いやぁっ!!ああぅっ!!はぁっ・・・んっ・・・」
突起する淫核を指でその周囲ごと挟みこむように左右に揺らす。
「ああああっ・・・・やぁぁっ・・・・!!」
いつのまにか胸のボタンだけが外され、白い乳房が露出される。
悪魔は彼女の上半身を横に向け飛び出した乳房の先端に吸い付いていく。
「あぁぁああっ・・・・ううっ・・・あうっっ・・・」
無理やり施される快楽に涙し彼女の視界が霞んで行く。
その緩やかな視線の先には軽蔑の表情を浮かべるオリヴィエの顔があった。
「うううぅっ・・・あぁっ・・・くっ・・・ぁっ・・・・」
黒い指がジンジンとする淫核を離れ、ぬるりとそこへ進入していく。
「やっ・・・ああっ・・・・・・・はぁっ・・ああっ・・・んんっ・・・」
くちゃと濡れたような音がして、熱くなった粘膜を押し広げるように指が出入りする。
「どう・・・気持ちいいでしょう・・・・」
ちゅぱっという唾液の音を鳴らしながら悪魔は彼女の乳首を放し感想を聞く。
「いやっ・・・ああっ・・・あんんっ・・・・はあぁっ・・・!!」
二本の指が激しく動き、彼女の中を掻き回す。
その指を中で曲げ、内側の強烈な刺激を生む内壁を何度も擦る。
「ああああっ・・・くぅっ・・・・やぁぁっ・・・・!!!」
内部で蠢く指を伝い、愛液がぽたりと足元の牧師の顔に垂れていく。
悪魔の指にセシルは追い詰められ、立っていられないほどの快感を覚える。
「あっ!!もっ・・・もうっダメェ〜ッ!!やあっ・・・ああっ・・あああっ!!」
ガクガクとセシルの腰が揺らめき、大きく背をそらす。
そして、深々と指をくわえ込んだ場所から
霧吹きのように正面のオリヴィエの顔へ体液が飛び汚した。
「はぁ・・・はぁっ・・・あっ・・・・・・」
彼女の全身が弛緩していく。
悪魔が指を引き抜くと、足元の牧師の顔へへたり込んでしまう。
485マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/27(土) 21:42:45 ID:LYf9x+am
すみません、投下失敗・・・
>>484の前に下記を追加してください。ほんと、すみませんーー。

その空間は紫色に輝く霧がたち込める部屋で、床である場所にも霧が溢れている。
柔らかい人間の肌のような感触が気持ち悪い。
だが彼女はそれに嫌悪しているのではなく、霧がスクリーンのように映像を投影しているのだ。
霧が輝くたびに、セシルに関係する人物の顔がぼこりと浮かび上がる。
殺される直前の顔・・・恍惚に歪む顔・・・嘲る顔・・・弟の顔・・・
まるでデスマスクが並んでいるかのよう。
映像だけではなく、大きく映し出された顔には凹凸があり、触ることも出来た。

実際に床に投影されている最初にセシルが手をかけた牧師の顔の上に立っている。
486マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/27(土) 21:44:58 ID:LYf9x+am
では、484からの続きです。
---------------------------------
「すごいじゃん。いつもよりいっちゃうの早かったよ。」
確かに今まで感じた中で一番の興奮を覚えていた。未だにビクビクと体が動いてしまう。
「じゃあ、今度は俺のしてよ・・・。」
座り込む彼女の顔を悪魔は自分の股間へ導く。
セシルは呆然と唾液に濡れる唇を開いて悪魔のモノを受け入れる。
暖かい口中が悪魔のソレを包み込み、薄くなった舌が上下にハケで先端を弾くように動く。
「あぁ・・・いいね・・・。。。」
彼女の視線は呆然としたままだったが、無我夢中に舌だけが動いていく。
尿道を刺激され、ゾクゾクとした感覚に悪魔は酔う。
「そう・・・そこだっ・・・・・・」
床に位置する牧師のアゴに手をついて、体を支えながら顔を前後させ悪魔を快楽へと誘う。
喉まで咥えこみ、吐き出す。それを何度も繰り返す。
その度に口の中の上顎の蛇腹のようなザラザラが亀頭に当たり、
そして力の入る舌先が裏の筋を圧迫した。
「・・・あぁっ・・・すごぃよ・・・」
恍惚とした表情を浮かべる悪魔は、不意に座り込むセシルの腰を掴み、
彼女の背後に位置する、高さ30cm程度の牧師の鼻の先端へその掴んだ腰を落とした。
「んんっっ・・!!」
丸い先端とはいえ、牧師の高い鼻先は彼女の濡れた裂け目に刺激を与える。
「さあ・・・これでお互い気持ちいいね・・・動くよ・・・。」
悪魔は彼女の頬を両手で挟み、腰を緩やかに動かす。
「んっ・・・ふっ・・・・!!」
その動きのせいで、鼻先が擦れてジワリと妖しい感覚が登る。
彼女は死んだ牧師の鼻先から逃れようと腰を動かすが、
悪魔に顔を押さえられているために、ただ立ち上る快感を増やしてしまうだけだった。
戸惑う彼女の舌が、悪魔に絡みつき、動くたびに刺激を与え
そして、喘ぎのような声が口中を震わせ、更にソレを熱くさせる。
「あぁっ・・・いいよっ・・・すごくいい・・・」
彼女の頬をおさえていた悪魔の指に少しだけ力がこもる。
緩やかな腰の動きが早くなっていき、それと共に彼女の口元から涎が流れ顎から滴り落ちる。
「んんっ・・・んぐっ・・・・!!」
軽く喉まで当たるのか、セシルは眉根を寄せて呻いた。
口中を激しく出入りするソレが一瞬ビクリと動き、太くなる。
「ふっうううっ・・・!!!」
セシルは目を見開いた。
喉元に熱い何かが噴出して当たる。
「っ・・・・・・・ぁ・・・」
悪魔は軽く震え、彼女の口から自らを引き抜いた。
487マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/27(土) 21:47:21 ID:LYf9x+am
トロリと涎と共に白いものが流れ出る。
「げほっ・・・・・」
「ちょっと、苦しかったね・・・つい夢中になっちゃったよ。」
おどけるように悪魔は言い、呼吸を荒くした彼女の口元を指で拭う。
「も・・・ゃ・・・・・・ぃや・・・」
微かに首を左右に振り、セシルは牧師の鼻先から降りる。

「まだ、足りないよ・・・もっと、気持ちよくなろうよ・・・・・ちょっとこっちにおいで。」
そう言って悪魔は彼女の腕を掴み、つい先ほど彼女が殺した牧師の寝顔の前に連れてくる。
「さあ、ここで始めよう・・・」
「やっ・・・もうっ・・・これ以上はっ・・・やめてっ!!」
丁度、セシルの顔の高さに牧師の口があり、悪魔は彼女の手をその唇へかけさせ、
むき出した尻を後ろへ突き出させた。
抵抗して、暴れるセシルを抑え込むように、濡れるそこへと自らを埋めていく。
「っ!!あああっ・・・!!」
それだけで、内部に湧き出ていた愛液がタラタラと滴っていく。
「あははっ・・・すごいよ・・・セシルはいやらしい子だな・・・もうヒクヒクしてる・・・」
「いやっ!!やぁぁっ!!!言わないでっっ!!ああっんっ!!」
その、熱く絡みつくような内部をリズム良く出入りする。
牧師の下唇にぶら下がるようにしながら、セシルは突き上げられていく。
服から飛び出した乳房はその度に大きく円を描くように揺れ、
牧師の顎に当たるとザラッとした髭の感触が乳首を刺激した。
「あっ・・・あああっ・・・もうっ・んんっああっっ!!」
悪魔が膣内を激しく移動し、子宮口を押し開くように力強く突き当たる。
「はっ・・・ああっ・・・んぁああっ・・・!!」
「・・・どう・・・自分の殺した獲物の前でっ・・・・いい・・・でしょ・・・っ」
上擦りを我慢しているのか多少低くなった声で悪魔は言う。
「やっ・・・やだっ・・・!!もうっ・・・あああっ・・・もぉっ・・・はっああっ・・・」
「何っ・・・・?」
ガツンガツンと骨が響くほどに大きな突き上げを繰り返す。
「はぅっ・・・くっ・・・・・わっ・・・私っ・・・あああっ!!・・くるいそう・・・・!!!」
髪を振り乱して、頭を振りながらセシルは訴えた。
先ほどよりもグイイとセシルのそこが悪魔を強く締め付ける。
「狂えばいい・・・・快楽に身を任せてっ・・・・・・狂ってしまえばいいっ!」
暴れるセシルの乳房を背後から抱きつくように握り締め悪魔は言い放つ。
「やあああっ・・・・!!あああっ・・・・・ああっ・・うあっ・・・!!」
結合部分から沸き起こる快楽の為にセシルは涙を流しながら
大きく口を開け、体を痙攣させるように震わす。
488マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/27(土) 21:48:24 ID:LYf9x+am
「もっともっと、いっちゃいなよ・・・・さあっ・・・!」
ビクビクと別の生き物の口のようにセシルのそこが蠢く。
その頂点に達し、膨張して狭くなった内部を更に悪魔は突き上げかき回す。
「はあっ・・・あああっ・・・あぅうううっ・・・くっ・・!!あああああっ・・・」
結合したまま、悪魔はセシルを反転させ、彼女の体を抱きかかえながら腰を動かし続ける。
「ひっうっ・・・あはっ・・・・あああっ・・・ぁっ・・・!!」
悪魔に腰だけが乗りかかるような状況になり、更に奥へと悪魔のそれは突き当たる。
「やあああっ・・・!!ああっ・・いやっ・・・・・あああっ・・・すご・・すごいよぉっ・・・!!」
先ほどから何度もセシルの閉じられた瞼の奥が白く点滅した、
その痺れるような快楽の波は悪魔が突き上げるたびに色濃くなって
彼女の脳を溶かしているような錯覚に陥る。
もう、二人の結合部分は愛液にまみれグショグショだった。

「あああぁっ・・・ああんっ・・・あはぁっ・・・もぉ・・・ああっ・・・とけるっ・・・くっぅ・・ああっ・・!!」
セシルは牧師の唇を離し、腰を支える悪魔の首元へ抱きついて行く。
「はは・・・っ・・・・その調子だよっ・・・・・」
激しくピストン運動をしていたものを、大きいストロークに移し、
彼女の中からギリギリまで引き抜き、そして、一気に子宮口まで差し込んでいく。
「あああっ!!!ああっあんっ!!あっ・・・ああ!!」
それを何度か繰り返えしセシルの中がまたギュゥと縮まった。
その時、悪魔のソレも収縮する内壁を押し返すように太くなり、
差し込まれた子宮へと自らを解き放った。
489マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/27(土) 21:51:45 ID:LYf9x+am
「はぁ・・・・はっ・・・あぁ・・わ・・・わたしっ・・・」
肩で息をしながら、セシルは独り言のように呟く。
「・・・ん?」
「わ・・私・・・本当に・・・魔になってしまったみたい・・・・・」
「・・・・そう?」
「だって・・・だって・・・・こんな場所で・・・その・・・あの・・・」
「・・・気持ちよすぎた?」
「・・・・・」
お互いの顔を見ずに、抱き合って会話が進む。
接した頬で、彼女が微かに頷いたことが悪魔に伝わる。
「・・・・・クククッ・・・いいじゃない・・・。」
「あなたのこと・・・好きでもないのに・・・・・・・・」
「・・・・・・そう。」
そして悪魔はそのまま緩やかに繋がったままの腰をまた緩やかに動かす。
「っ・・・・あっ・・・!やっ・・・・またっ・・・」
首に抱き付いた彼女の腕に力がこもる。
悪魔は勢いを増さずに、ただ緩やかに会話が成り立つ程度に動いている。
「・・・あぅっ・・・・わ・・たし・・・・・わたし・・ね・・・・」
「・・・うん?」
「ぼっ・・・牧師様の・・・あっ・・・はぁっ・・・・・・し・心臓をっ・・・握ったの・・・」
「うん・・・。」
「・・あぁっ・・んっ・・・握った・・らね?・・・指に・・・っあっっ・・・指に・・・
 ドクンッって・・・・・こっ・・鼓動がっ・・・・ああっ・・・!」
「うん・・・。」
「っ・・伝わって・・・・・・そっ・・そしたら・・はっ・・・あっ・・・そしたら・・・・」
また彼女の中が狭まるのを悪魔は感じる。こんなに緩い動きに
誘発されるものなのか。と思う。
「ああっ・・・!そしたらねっ!・・・あっ・・・すごくっ・・ああっ・・・気持ちっ・・・良かったのっ!」
セシルは吐き出すように言い切った。
殺人のその瞬間を快楽と認める言葉を。
彼女の体は震えていた。それは、肉体から伝わる快楽のためか悪魔には分からない。
「くっ・・・ははははっ!!そうっ・・・そうかっ・・・俺もっ・・・!俺もそうだよっ!」
大きな声で悪魔は笑い、緩やかに動かしていた腰を本格的に動かし始めた。
「ああああっ・・・!!あっ・・・あっ・・・怖いっ・・・はっ・・・ああっ・・・・!!こわいよっ!!」
ガツガツと突き上げられながら、セシルは悪魔の首に顔を埋め叫ぶ。
「・・はぁっ・・・・・・怖くないっ・・!」
怒ったようにセシルの細い体を抱きしめ、更に突き上げを増す。
「あっんううっ!!・・うっあああっ・・・ああっ・・・・はっ・・・!!いい・・いいよぅっ・・・!!!」
先ほどの悪魔の欲望の印が激しい再度の突き上げにより、ダラダラと流れ落ちる。
いつの間にか彼女自身も腰を動かし、悪魔を感じ始める。
「・・・あぁ・・いいぜっ・・・セシル・・・・・君は・・・・」
「ああっ・・・!!ああああっ・・・!!!」
裸の胸が悪魔の羽毛の胸と擦れ合う。
悪魔は彼女の腰を持ち、自分のもので串刺しにするかのように激しく打ち下ろす。
「やっ!!あああっ!!!ひぅっ!うああっっ・・!!まっ・・・またっ・・いっちゃっ・・・あああっ!!」
もう何度目かの頂点へ誘われてしまった。
悪魔も彼女の告白で昂ぶったのか、セシルが高みへ登ったと同時に果てた。
490マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/27(土) 21:52:42 ID:LYf9x+am
投下終了です。
失敗でしらけさせちゃってすみません。
ではでは。
491名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 22:56:27 ID:rW6y/CUs
マビさん、凄すぎる・・・。
淫靡でシュールな一幅の絵画を見ているようです。
この後も楽しみです。お身体大切に、マイペースで続けてくださいね。
492M:2006/05/28(日) 00:51:06 ID:Btk21VJ6
お疲れ様でしたー。
セシルと悪魔がいい感じで結びついていますね。
これからが楽しみです。
ゆるゆるとでいいですからお願いいたしますね。
493名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 20:53:54 ID:kYigBHcD
>>490
うおー!
超乙!
セシルがどんどん邪悪に!
イイヨイイヨ!
494名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 14:46:19 ID:ihjQMGNN
(#^ω^)ビキビキ
495名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 17:38:52 ID:DsYroE0j
うぉおおGJ!
こうなったらユハニ萌えを先取りしてやらぁ!!
496マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/05/31(水) 17:36:35 ID:EyAreV0T
皆さんレストン!!
只今、大変忙しいのですー。
待っていて下さる方がいらしたらすみません。
また間が開いてしまうと思います。
でも、ぜったい投げ出だしたりはしません!宜しくおねがいしますー。
497名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 21:13:20 ID:wzNxRhYL
>>496
乙!
ムリせず自分のペースでなー。
498名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 22:31:31 ID:zEOH9YUN
待っているよーーーー。マビさん。

「あなたのこと好きでもない」と言われた後のアンの反応や、「うん」「うん」
とセシルの話を静かに聞いている様子が、何だか告解を受けている牧師のようで、
悪魔なのに魅力的!と思いましたw
499M:2006/05/31(水) 22:33:49 ID:sujPg7Br
マビマビさんこんばんは。
お仕事大変そうですね。
無理せずゆっくりとで構いませんですよ。
わくわくしながら待っていますー。
500名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 04:12:07 ID:VtoYdB0S
豆知識。
告解はカトリックの秘儀で牧師はプロテスタントの聖職者だから
その組み合わせはおかしい。告解を受けるのは神父または司祭。
501M:2006/06/01(木) 08:02:33 ID:jI7RFseG
なるほどー。
プロテスタントでは告解とは言わないんですね。
単なる懺悔?
502名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 12:17:48 ID:VtoYdB0S
んーと。告解ってのは「信徒が罪を告白→司祭が赦す」で1セットね。
yesの代理で「罪を赦す」権威を持ってるのが司祭、という位置づけ。
プロテスタントには「告解」の制度そのものがない。
一般的に「懺悔」と呼ばれる行為はカトリックだけのもので
プロテスタントのそれは、一般的な悩み相談の域を
出ないものと思ってもらえればいいかと。
503名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 12:22:50 ID:LXoRNcWF
宗教からむとマンドイな。
504名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 13:53:50 ID:VRNMrl2Y
俺も友達に信者の奴がいるから、それなりに知識はあるけど
話が面白ければ宗教の解釈間違ってる位はどうでもいいんじゃないか。
んな事言ってたら世の中のアニメや漫画に突っ込みいれまくらないといけないしな。
505名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 17:21:37 ID:SorJrWxr
>>490
えろい、えろいよ
「心臓を握ったの〜」の辺りのくだりが神がかってるwwwww
続きwktk


>>462
亀レスだけど
>>真実といえど〜
て辺りが凄い嫌味に聞こえるの俺だけ?
506名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 19:52:14 ID:dsi/+uJs
498です。500さん、教えてくれてありがとう。間違ったこと書いてすみません。
勉強になりました!
504さん「話が面白ければ宗教の解釈間違ってる位はどうでもいいんじゃないか」
マビさんは、間違ってないですー念の為。
507マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/02(金) 01:00:37 ID:jq5T0AKn
皆さん暖かいレスありがとんーーーー!やる気でまくりですよ。
手が追いつかぬのだが・・・w

告解、私も勉強になりました!
この話を書き始めてなにげにシスターとか出しちゃって色々調べて
すごい奥深いなぁ。とちょっと感慨に浸りました。
さすがに良い年なので、学問という捉え方が強くなりますが歴史などに
色々思いを馳せちゃいますね。
そんなこんなですが、物語先行でボツボツ進めてさせていただきます〜。

では、少し進みましたので投下します。
508マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/02(金) 01:03:08 ID:jq5T0AKn
10:
比較的大規模な街並み。大きな教会が立っている。
フランスの教の中心と言っても過言ではない教会だ。
その周辺から突如、音もなく夜空を裂くような火柱が立ちのぼったのだった。
人々は慌てふためき、家財や子供などをかかえ教会付近から避難し始める。
逃げ惑う最中に、燃え盛る周囲の建物の屋根の上に、
黒い服を着た少女の姿をかなりの人間が確認した。
両腕を広げまるで鴉が羽ばたくように炎を焚きつけるその姿を。

「うふふ・・・無駄よ・・・足掻いても無駄なのに・・・・・。」
教会の最上階には厳しい椅子に座る男と、その両端を取り囲むように立ち、
屋根の上に立つ少女に向かい十字架を振りかざす男達。
「もっと・・・もっと燃えて・・・燃えてちょうだい・・・・。」
ゴゥ・・・と風が巻き起こり、教会の壁を強力な炎が舐めていく。
熱風により、男達がいる部屋の窓の硝子が砕け散る。
「・・・・・さあ、宴の時間よ・・・・・」
金色に瞳を輝かせながらゆっくりと屋根伝いにその部屋へ向かった。

「ああ・・・神よ・・・・」
司祭と呼ばれる男は窓から舞い降りる美しい魔女を見ながら
数時間前のことを苦々しく思い出す。

「私達には神が付いていて下さる。怯むでない!」
「ですが、確実に近隣の教会は破壊されました。助祭と使徒の者全て殺されてしまったのです。」
「黙りなさい。それは彼らの力が及ばなかったまでのこと。」
「しかし、万が一司祭様の身に危険が及ぶようなことがあると・・・」
「我々が悪に後退するわけにはいかぬのだ。それがもし、他国に知られでもしたら・・・」
「そんなことを言っている場合ですかっ!」
「そこまで不安ならば、君一人でこの教会を出て行くがいい!」
「・・・・!し・・・司祭・・・」
「私は何をも恐れはしない!」

恐れはしない・・・。
ところが、今や彼は椅子につかまり弱った子供のように震えている。
509マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/02(金) 01:06:06 ID:jq5T0AKn
「こんばんわ・・・皆様・・・。」
艶やかな少女の口から静かに声が発せられる。
窓から熱風が押し寄せ、男達の肌がジリジリと熱さを感じているにもかかわらず、
彼女は涼しそうな顔で微笑む。

「魔女め!!ここがどこだか分かっているのか!!お前のような者が立ち入るべき場所ではない!」
一番手前で司祭を守る使徒が声を震わせながら強気に言い放つ。
「そうかしら・・・本当に私はここへ来てはいけない者なのかしら?
 では、あなた方はここに相応しい人間だと言うのかしら・・・。」
「何を訳の分からぬことを!とにかく早く立ち去るがいい!そうしないと・・・」
「・・・そうしないと?」
熱風を纏い、セシルは一歩男達へと近寄る。
「いっ・・・!痛い目にあうぞ!去れっ!!」
「ふふ・・・去れと言うあなたが後退してどうするのよ・・・。痛い・・・?痛い目とは・・・?」
また一歩近づく。もう飛び掛れば触れる距離まで近づく。
「去れ!!魔女よ!!」
目をむき出して、男は叫ぶ。
その男へセシルの手が伸び、宙を握るように指を閉じる。
「はぐぅぅっっ!!!なっ・・・何をっ!!!」
「痛い目とは・・・こういうことなのかしら?」
目に見えない力に男の首が圧迫されて絞められていくように、
セシルの指が縮むに合わせ喉仏付近が窪んでいく。
「ううぐっ!!はっ・・・うっ・・・!!」
もう一人の男がその光景を見ながら懐に震える手を入れそっと聖水を取り出す。
「フフッ・・・私は・・・生粋の悪魔じゃないわ・・・それは効かない。」
「そっ・・・その男を放し、立ち去られよ!」
聖水を手にしたまま、冷静を装い初老の助祭はセシルに言う。

「あなた達は・・・一方的に去れと言うけれど、
 何故私がここに来たか、そして火を放ったのか聞かないのね?」
「まっ・・・魔女の汚らわしい言葉に耳を貸すことはない!」
今まで沈黙していた司祭が立ち上がり憤りを叩きつける。
「そう・・・・・確かに私は汚らわしいわ・・・。でも、何が汚れなのでしょう?
 司祭様・・・あなたなら答えられるのでしょう・・・?」
「うっ・・・うるさい!!黙れ!!!」
叫んだ声と重なるように骨が砕ける音がした。
「なっ・・・なんということを!!!」
司祭の足元に血を口から吐き出し、あらぬ方向へ顔が傾いた使徒の男が投げ出される。
「キャハハハハハ・・・・・・・私の変わりにこの人が黙ったわ!」
金色の瞳が爛々と輝きを増し、二人を見据える。
「くぅ・・・・・・っっ・・・ほ、滅びろ!!魔女め!!!」
聖水を持っていた助祭が銀のナイフをかざし、セシルに向かって走り出す。
それを静止させるように彼女は掌を彼に向けると、ボンッという音と共にその首が爆発する。
「あははは・・・・っっ・・・滅びたわっ・・・・・・・」
510マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/02(金) 01:08:56 ID:jq5T0AKn
「くっ・・・狂っている・・・・お前は狂っている!!」
ジリジリと後退しながら、華美な服を纏う男が叫ぶ。
「ええ、狂っているわ・・・ねえ・・・穢れていて狂っていて・・・そんな私だから
 ここに立ち入る資格がないの・・・?」
音も無く足を前に進める。同じ分だけ司祭は後退する。
「ひっ・・・近寄るな!!!わ・・・私を誰だと思っているんだ!!」
セシルの嬉々とした表情が更に目を細め楽しそうに笑っていく。
「司祭さまでしょぅ・・・?ねえ・・・私の問いに答えてよ・・・・・汚れが罪?狂いが罰?
 そして、あなたのした決断は・・・なぁに?」
「け・・・決断・・・?」
壁際に背が付いた司祭は小さくなり、問い返す。
「そう・・・。あなたは使徒の言うことを聞かなかった。
 それどころか、逆に自らを守らせる為に他から有力な人材を呼んで、教会の四方を守らせたわ。」
「そっ・・・それが・・・どうしたっ!!ひっ!!ひぃっ!!来るな!!」
「そんな広大な力を持たれてはここへ忍び込めなかった・・・。だから火を放ったのよ?
 何もせず、あなたも逃げていれば良かった・・・・。
 尾を巻いて逃げるあなたならば誰からも信頼されることも無く、
 聖なる者としての力も自然に消えうせたのに。」
「そんなことっ・・・できるものか!!己の罪を人に押し付けるな!」
「フフフッ・・・いいじゃない・・・。認めてもいいじゃない・・・。何が良いのか・・・?悪いのか?
 あなたも私も愚かだわ・・・。でも、愚かであることはそんなに罪なことかしら?」
「うっ・・うるさい!うるさい!!お前と私を一緒にするなぁっ!!!」
司祭は横へ逃れようと壁伝いに走り出す。
「そんなに・・・・そんなに聖なる者という場所にしがみついていたいのね・・・?」
ゆっくり、彼の行動を見送る。慌て滑稽な足取りで窓を開け熱風を部屋に巻き込む。
その先の廊下へ通じるドアを開けるが、黒い煙と炎が襲ってくる。
「・・・でっ・・出られぬのか・・・・・・」
「司祭様・・・無駄よ?見苦しいわ・・・・。もう、守る者は何処にもいないのよ・・・。」
わなわなと震えながら、間近かに迫るセシルを見る。
「わっ・・・私が何をしたのだ!!何故、こんなに苦しめられるのだ!!神は何をされているのか!!」
「・・・神をなじるの?あなたのような何も出来ない・・・何もしなかったちっぽけな存在が?」
「うっ・・・うるさああい!!!黙れ!!聞かぬ!!」
「ウフフ・・・・何も・・・何も導いてくれないのね・・・司祭様。」
「だっ!!黙れ!!!魔女めえっ!!!いつかその魂八つ裂きにされるがいい!!」
「・・・・それもいいわね・・・でもその前に八つ裂きになるのは、あなたよ。」
「なっ!!そんなこと!!やっ・・・・やめてくれぇっ!!!」
司祭はもう立つ気力もなくし、地べたに這い蹲ってセシルに懇願する。
「さようなら・・・」
無防備な男の頭部に手をかざす。
「ひっ!!ひゃおっ!!うっ・・・・ぎゅぅ・・・・・・!!!」

ゴオ・・・と勢い良く炎が室内に進入を果たす。
今まで何かに抑えられていて、関を切ったかのように。
その炎の中をセシルはうつろな表情で来た道を戻って行った。
511マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/02(金) 01:11:17 ID:jq5T0AKn
「おい!早く逃げないと!!巻き込まれるぞ!!」
「嫌よ!見て!あそこ!!見つけたわ!」
「あの、お前が正体を明かしたいと言っていた娘か?」
「そうよ・・・・もう娘じゃないわ、邪悪な魔女よ。」
「どうするんだ?オリヴィエ・・・。」
「・・・・・そうね・・・このままでは私たちまで劫火にやられてしまうわよね・・・。」
オリヴィエは、ユラユラと揺れる炎の奥のセシルを睨むように見つめながら考える。
「熱っ・・・!そろそろ、本当にここもヤバイって・・・。」
「分かったわ・・・本来はあの子の叔父の家に先回りするのが目的・・・。」
「じゃあ、先を急ぐとするか?」
「ええ、行きましょうユハニ。」
足早に市外へ抜ける道へと二人は走り抜ける。
街の炎の柱が微かに見える場所までたどりつくと彼女らは倒れ込むように息をつく。

「はぁ・・・はぁ・・・・・・俺・・初めて見たぜあんなの・・・。」
「・・・まさか、あのこがあんなに強力な力を身につけていたなんて・・・・」
全身にびっしょりと汗をかき頬にはりついた髪をはらいのけ、オリヴィエは険しい表情を見せる。
「まさか、アレと戦うなんてことはしないよなぁ?」
「・・・・あたりまえじゃないの!私たち人間では敵いっこないわ!でも、多くの人々が力をあわせれば・・・」
「やっつけられんのかぁ?あの馬鹿でかい教会を一瞬で火達磨にしたんだぜ?
 中の司祭様たちも今頃どーなってんだかなぁ・・・。このままアレを敵にまわしては・・・」
「ああ・・そんな不安なことを言わないでちょうだい・・・。大丈夫よ・・・。
 私たちは直接あの子に会わないで、存在の情報を人々に広めるのが使命よ。
 その為に、イギリスへ向かうの。」
地面に大の字で寝そべるユハニの分厚い胸に手を置き彼の不安を取り除こうとする。
「イギリスかぁ・・・・。最低でもあと3日は船に乗るまでにかかるな。
 何でそんなにイギリスへ行かなくてはいけないんだ。」
「何度も言っているじゃない?あの子達が何食わぬ顔でイギリスという他所の土地で
 人間として生活することが出来るなんて許すまじき事実だわ。」
すねるようにユハニの顔を覗き込み言う。その様子は正に恋人同士だった。
「いいじゃねーかぁ。俺たちフランス人にとってイギリスがどうなろうとも関係ねえよ。
 悪魔達があっちに行くなら好都合じゃねえか。」
「んもう・・・バカね!
 今まで破壊された教会を辿ると、本来私があの子と通ろうとしていた道だということが分かるわ。
 そして、最終の目的はフランス横断破壊して、イギリスで暮らすことだと思うの・・・。
 その最後の目的を排除してしまえば相当戸惑うでしょう。
 そしたら、この国を破壊する行為をやめるかもしれない。」
「ああ?なんだか良くわかんねえよ。ま、いいや。とにかくイギリスいきゃあいいんだろう?」
ユハニは面倒臭そうに起き上がり、オリヴィエの手をどかす。
「そ・・そうよ・・・。あなたはとにかく私と一緒に来ればいいのよ。」
そしたらイギリスで平和に暮らせるわ・・・。
512マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/02(金) 01:13:13 ID:jq5T0AKn
オリヴィエは心の中で小さな夢を想像する。
多分、セシルの叔父に彼女は魔に落ちたことを理解させれば、セシル達が来ることは無いだろう。
来たとしても叔父は追い出すことだろう。唯一の親戚である叔父に、叔父の住むイギリスに
危害は加えないと彼女は強く確信していた。

この陽気で屈強な男となら何処へ行っても幸せになれると思う。
ユハニと平和な土地で家庭が築きたいと、この道のりで思いを募らせていたのだ。

「じゃあ、先に進みましょうか・・・?」
「おいおい・・・。今日は月明かりも何もねえよ。この先は真っ暗だ。」
「でも・・・。こんな何も無い場所でどうするのよ・・・。」
「ははは・・・たまには野宿もいいじゃねえか。曇ってはいるが、雨はふりそうもねえ。
 夜明けまでこの木根の筵で休むとしようぜ。な?」
ユハニはそう言うとオリヴィエの体にまとわり付く。
しっとりと汗のにおいと女特有の甘い香りが彼女のうなじから立ち昇る。
耳たぶの下に舌を這わせると微かにしょっぱい味がした。
「・・・はっ・・・ぁ・・・・そぅね・・・明け方、動きましょうか・・・。」
彼はオリヴィエを近くの木に押し付け、また首元に舌を這わす。
喉の骨が上下するのが分かる。
「あっ・・・・汗を・・たくさんかいたわ・・・・・・だっ・・・だからっ・・・んんっっ・・・・・」
「かまわねえよ・・・俺は。むしろこっちのほうが興奮するぜ・・・」
彼女の胸元をはだけさせ、汗に濡れる豊かな胸の谷間を舌先が滑る。
「ああんっ・・・ユハニ・・・・ユハニ・・・・・・」
オリヴィエはこの旅の間、ずっとユハニに抱かれてきた。
体力のある男は精力も強大だ。色々な行為を彼はオリヴィエに施した。
そのせいか、初めてだった頃よりも彼女は快楽へ落ちていくのも早くなり
自らも貪欲にユハニを求める。
「んっあっ・・・・ユハニッ・・・・いっぱい吸ってぇっ・・・・」
乳首をわざと外すように、舌先で乳輪をなぞる彼に要求する。
それに従うように、つんと立ち上がった乳首を口に含み大きく吸い上げながら
舌先で先端を転がす。
「あああっ・・・!!そうよっ・・・・あんっ・・・ああっ・・・」
暗闇にオリヴィエの濡れた声が響き渡る。
まだ指も触れていないのに彼女のソコはびしょびしょになっていた。
「すごいじゃねえか・・・外だといつもと違うから余計に感じるのか?」
その濡れそぼった股間に指を這わせユハニはにやりと笑う。
「ふっ・・・んっ・・・・・そんなんじゃ・・・・あっ・・・・」
下着の上からぴちゃぴちゃと音を鳴らすように中指で入り口をを叩く。
今にも歓喜でこぼれそうな涙を目に溜め、じらすユハニを睨む。
「まあ、そんなに焦るなよぉ・・・。」
そう言いながら彼の中指が足の付け根から下着の中に滑り込む。
そして、熱くなった息づく穴へと挿入されていく。
「あっ・・・はっ・・・・!!ぅんんっっ・・・・・・・」
異物が入ってくる感覚。ガサガサした指先が粘膜を刺激する。
彼女の目頭がその快感によりぎゅっと熱くなり、我慢していた快感の涙が零れた。
中指を中でかき回しながら親指で敏感なクリトリスを押しつぶすように動かされる。
「やっ・・あああっ・・・あっ・・・・!!」
「なあ、なあ・・・もっといいことしようぜ・・・・?」
「ああぁっ・・・・なっ・・・・なぁに・・っ?」
悪戯を思い浮かんだ子供のような顔でユハニが言う。
「ここ・・・ここに入れてみてえよ・・・・。お前の。」
開いていたほうの手がするりとオリヴィエの尻にまわり、硬く閉じられた後ろの穴を突く。
「あっ・・・えっ?!・・・そっ・・・そこはっ・・・ああっ!!」
前には指が3本入り、男のソレのように出し入れされている。
「なあ・・・いいだろう?」
ぐいっと指で下着の上から肛門を押し込む。
「ああっ!!嫌っ!!・・・そんなのっ・・・汚いわっ!!」
尻に回った腕をオリヴィエはどかそうとするがびくともしない。
「汚くねえよ!大丈夫。大丈夫!」
513マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/02(金) 01:14:18 ID:jq5T0AKn
更に埋まった指先が押し込まれ、第一関節までめり込んでいく。
「やっ!!いっ・・・いたぁいっ!!あっ・・・いやっ・・・!!」
今までに無い種類の刺激に彼女は困惑を覚える。
「じゃあよ・・・今日は指だけ・・・指だけなっ?」
「あっ・・・ああっ・・・・・い・・・痛くしない?」
「大丈夫、しないっ!なっ?」
「うっ・・・あっ・・・じゃ・・・いいわ・・・・・」
「よし!!」
野性味のある顔がにっこり笑う。
そして下着をずりおろし、木にすがりつく彼女のバックを捕らえヴァギナへ挿入する。
「はっあああっ!!!ああっ!!んあぁっっ!!」
特有の音を立て出入りする。
ダラダラと流れ出す愛液を指ですくいあげ、彼が出入りするたびに窄まる穴へと塗りつける。
「はっ・・・あああっ!!!ああっ・・・あんんっ・・・!!」
くすぐられる様な感覚が後ろで巻き起こり彼女は挿入の快感を増幅させられているような気がした。
ぬるぬると滑る肛門へ人差し指をゆっくりと進入させていく。
「あっ!!ああんっ・・・・!!」
つるっと指が入った時にオリヴィエの眉間に悩ましい皺が刻まれ、
指から逃れるように尻を振った。
「にっ・・・逃げるなよぉ・・・・・」
ユハニはむき出しの乳房を掴み、彼女が動かないようにして
さらに指を奥に進めてゆく。第二関節の節がなかなか入らない。
「あああっ・・・!!あっ・・いっ・・・いたいっ・・・・!!」
「はははっ・・・の、わりには中がすごい締め付けになったぜ〜?」
もじもじと逃れようとする腰に向かいユハニは奥深くまで自分を進め動きを停止する。
「ああっ!!!そ・・・んなっ・・・・。」
膣から得ていた快楽が急激に弱くなり、彼女を困らせる。
「ま、焦るな・・・へへへ・・・・・・。」
なかなか入らなかった第二関節をねじ込むように進入させていく。
「ああっ・・・くぅっ・・・・・!!んんっ・・・・」
前と後ろに挿入された彼女はまったく動きが取れない。
脂汗を浮かべ、微かな痛みを伴う彼の指の動きを待つしかなかった。
「はっ・・・・ぅううぅ・・・・く・・・・・・・」
じりじりと指の根元まで埋まってしまう。
「おお・・・全部入ったぜ・・・・・すげえ・・・すげえキツイ・・・。」
そう言いながら、腰の動きを再開させる。後ろの穴に挿入している気になるのか
腰の動きに合わせて人差し指も出し入れする。
それと共に内壁の粘膜が指にまとわり付く感覚があった。
「やあああっ・・・・・あああっ・・・!!あはっ・・・ああんっ・・・・!!」
いつもの感覚以上にオリヴィエの下半身は敏感になっていた。
両穴で熱い摩擦がおこり、何か体全体を大きなペニスで貫かれているような気分になる。
膝がガクガクと震え、木にしがみついていないと今にも崩れそうだった。
「ああ・・・いいぜぇ・・・オリヴィエ・・・・すげえ・・・・・。」
弛緩した顔つきでユハニは彼女をだんだんと早く攻め立てる。
いつもよりずっと膣の絞め具合も増しているので、ユハニはそれに酔いしれた。
ピストンの速度が増すごとに、指の動きも複雑に内壁を擦っていく。
「ああああぁぁ・・・・ああっ・・・・はあぁぁっ!!あうっううっっ・・・・・!!」
ガクガクと下半身を揺さぶられ、獣のような荒い喘ぎをつく。
その潤んだオリヴィエの視界にふと何かの影が映りこんだ。
514マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/02(金) 01:18:46 ID:jq5T0AKn
今回分投下終了です。
ちょっと中途半端でゴミンネー!チャオ!
515名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 01:19:16 ID:BrLSMfID
( ^ิд^ิ)
516名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 04:50:19 ID:PbL9Hfpi
投下来てた!!!!
いいですねー狂いの表現好きだなぁ。
本当面白い飽きない。羨ましい。
517名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 07:21:46 ID:ccQOUEOQ
>>515
(´・ω・`)夢は覚めないのよ
518M:2006/06/02(金) 09:58:06 ID:75leeYWb
マビマビさんお疲れ様です。
セシルはもうほぼ魔女になってくれましたね。
オリヴィエとの対決が楽しみです。
ゆるゆると続けて行ってくださいね。
519名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 21:06:36 ID:cQNMxvUp
GJ!というかセシルたんの変貌ぶりが凄まじいですw
520名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 22:12:17 ID:zrHACtfA
>>514
乙!
ムリスンナ!
マターリしてっから、出来るときに頼む!
521マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/04(日) 20:28:32 ID:8hoYxgdH
色々ありがとうございます。
無理せず進めますヨ。何か迷っている部分から抜け出せそうです。
気が付けば、舞の話を超える長い話になってもうた。
では、ちびっと投下っす。
522マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/04(日) 20:29:21 ID:8hoYxgdH
いたるところで人々の悲鳴が聞こえる。
つい昨日までは平穏に住人たちは日常を送っていた。
酒を飲み、歌を歌い、肉を食む。

それが、今や必死な表情で逃げ惑う。
花々はなぎ倒され、壁は崩れ落ち、女は犯される。
この町を守るものはもう何もなかった。
歯向かう男たちは容赦なく殺されていく。

「あ・・・・あいつらの・・・言っていたことは本当だったのかぁ・・・・・・・!!」
息も絶え絶えに老人がつぶやく。
彼の目前にあるものは、地面から湧き出し唸り声を上げ人々を襲う邪悪な黒い生き物と、
地面に転がる鎌を握り締めた自分の右腕だった。

「あ・・・悪魔が・・・・・何故こんなにも・・・・・・何故なのだ・・・・・・あ!!がっうう!!」
彼の心臓は外気に触れ、悪魔の歯に租借されていく。
野獣のような黒い怪物たちは言葉を持たず、絶え間なく唸り声と
雄たけびを上げ、次々と獲物を捕らえていった。

セシルの通って来た道にはそんな光景が徐々に広がっていた。


523マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/04(日) 20:31:06 ID:8hoYxgdH
「ちょっとぉ・・・どういうことなの?アンドラス!!!」
大げさな黒いフリルの丈が短いドレスを身に着け、深紅の髪を持つ美しい女が怒った表情で
鏡の光景を愉快そうに見つめていた悪魔を問い詰める。
「・・・どういうことって?」
彼女の顔を見ずに答える。

「しらばっくれるのぉっ?アンタが囲っている人間の雌よぅ!!アンタの馬鹿な友達から聞いたわぁっ。」
小さな顔を赤らめて怒鳴り、猫の目のように丸い目、ツンと上を向いた小さい鼻。
そんな可愛い顔に似合わない荒い口調。
真っ白な牙の生える歯をギリギリと鳴らしている。
アンドラスはそれでも彼女のことを見ない。

「なんでどこから入ってきたの?」
つまらなそうに問いかける。
「映し世の扉よ・・・・開いていたから。」
バツが悪そうに彼女は答える。ある意味不法侵入であるからだろうか。
「そう・・・、あれは君のために開けておいたわけじゃないんだ。
 だから、出て行ってくれないか・・・・。」
頬杖をつきなおし鏡をまっすぐに見つめる。

「うぅぅ〜っ・・・ひどいわぁ。アタシを差し置いて、また人間なんてっ・・・。
あの時、アタシのこと優しく抱いてくれたじゃないのぅ・・・。」
「・・・あの時??」
アンドラスは赤い瞳を天井に向け考えてみる。

「以前、人間の雌が死んでしまった後よぅ!
 もうそれで人間には愛想をつかしたのかと思ったのにぃ〜。」
今にも泣きそうな顔でアンドラスを見る。まるで14,5歳程度の少女のようだった。
実際はその百倍以上生きているのだが。

「・・・そんな昔のことかぁ・・・・・。カサンドラ・・・あれは間違いだよ。」
「昔・・・って・・・。あれからずっとアタシ・・・アンタに言ってきたじゃないっ。
 聞いてなかったなんて、言わせないわよぅっ!」
アンドラスの腰掛ける椅子の肘置きに噛み付くようにしがみつく。
「・・・・。」
「言っていたでしょぉ・・・。アタシと組もうって・・・。アンタとアタシだったら、魔王にだってっ・・・!」
必死にしゃべる彼女を手で制する。
「そんなことはないよ。魔王様は絶対的な存在だ・・・。それに・・・俺にそんな意思はない。」
「なんで?なんでよぅ。魔界を支配できれば、何だって手に入るのよっ?
 それに、アタシはアンドラスがほしぃのっ・・・」
必死に取りすがる彼女を初めてゆっくりとアンドラスが見据える。
524マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/04(日) 20:32:24 ID:8hoYxgdH
「もう・・・欲しい物はすべて手に入れたんだ。
 それに、魔界の者同士で求め合うというのは俺は間違っていると思う。
 何も変化がない・・・何も変わらない・・・。意味がない・・。」
「・・・・・なんで・・・・・・・」
カサンドラは悲壮な顔つきになり、無言のまま着ているドレスのホックを外していった。
パサリと足元へドレスが落ちる。
「こんなにもアタシは全身でアンタが欲しいわ・・・・・。これが間違いなの?ねぇ・・・。」
アンドラスの手を取り、自分の足の間へと運んでいく。
彼の指が敏感な場所にたどりつき、それを自分の指で上から動かして
潤んだ場所を教えた。
その間彼はカサンドラの顔から目を逸らさず見つめている。

「ねえ・・・動かしてよぅ・・・アタシをどうにでもしていいから・・・・・。」
冷たい指はピクリとも動いてくれない。
もう片方の手もちょうど良い形の乳房へ導き、
手のひらに乳首が当たるように動かしてみる。

「ねえ・・・・何か言ってよぉ・・・。アタシ・・・初めてアンタを見た時から
 もう何百年もずっと欲しかったの・・・。
 意味なんてどうだっていいじゃなぃっ・・・・・・。」
美しい惨めな悪魔を彼はただ眺める。
その時、カサンドラの小さな鼻がピクリと動いた。

「こ・・・この臭い・・・・・・・人間??の・・・雄・・・・」
アンドラスの手を離し、あたりを見回す。
歩き出し、詮索しようと歩き出すカサンドラの細い手首を何かが掴む。

「ア・・・アンドラス・・・・。この屋敷に・・・人間を匿っているのね?!」
彼は掴んだ彼女の手首を引き寄せ、椅子に座る自分の膝の上に乗せる。
「そんなこと、君には関係ない・・・・。」
背後からカサンドラをきつく抱きしめる。
「か・・・関係なくないわっ・・・おかしいわよっ・・・・雌だけならまだしも・・・なんで雄までいるのぉっ?」
「そんなことより・・・せっかく来たのだから見ていきなよ・・・。」
彼女の顎を掴み、顔を先ほど見ていた鏡に向かわせる。
「なっ・・・なによぅ・・・これ・・・・・。」
想いを寄せる悪魔に抱きしめられ、彼女の語気が和らぐ。
525マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/04(日) 20:33:10 ID:8hoYxgdH
「君も悪魔なら気づいているでしょ・・・最近の魔界の力の波を・・・。」
「・・・た・・確かに・・・少しいつもより・・・強いエネルギーが魔界を満たしているわね・・・。でも、それがっ・・・」
目の前に映る焼け爛れる町並み、襲われる人間。
炎を巻き起こす少女・・・・・。
「この娘がこのエネルギーを生んでいるんだ・・・・分かるかい?」
「・・・も・・・もしかして・・・こ・・これ、人間なの?」
「うん、そう。正しくは人間だった。俺たちには出来ないことをたやすく出来る人間と魔の曖昧な存在だ。」
「そんなっ・・・こんな力・・・何故?!今までは皆壊れていたじゃないのっ・・・」
「それは何故だか分からないな・・・。ただ、このままいけばやがて・・・」
「やがて・・・?」
息を呑みカサンドラは彼の言葉を待つ。

「なんでもない・・・・とにかく、俺はこの力が必要だった。それ以外はもう何もいらない。」
そう言って、きつく抱きしめていた腕をほどいた。
「アンドラス・・・・。」
困惑したような表情で背後の悪魔を見上げる。
「さ、帰るかい?それとも、やる?」
意地悪な表情でアンドラスはカサンドラを見つめ返す。
「・・・・っ・・・・侮辱だわ・・・・・。アタシが・・・体だけを求めているとでも・・・?」
青ざめ震えながら言葉を吐き出す。
「違うの・・・?意味なんてどうでもいいんでしょ?瞬間の快楽だけなら分かち合えるかもね。」
「・・・・酷いわ・・・・酷いわ・・・・・・!!!」
膝の上から飛び降り、床に落ちたドレスを拾いあげカサンドラは地団駄を踏んだ。
「なっ・・・何が出来ないことを容易く出来る力よ!!人間に何が出来るというのよ!!
 アタシ達悪魔のほうが遥かに偉大だわっ!!!」
ドレスを乱暴に着込みながら怒鳴り、怒る。
「ククッ・・・・・・・そうかもね・・・・。」
子供の冗談を聞くような顔で着替えるカサンドラを眺めていた。
「こ・・・後悔させてやるんだから!!!アンタも・・・この人間も!!!」
そう言うと、きびすを返しカツカツと踵を鳴らしながら
映し世の扉へと向かった。

「さよなら・・・・・。」
彼女の影にアンドラスは別れの挨拶を送った。
526マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/04(日) 20:36:19 ID:8hoYxgdH
投下終了です。
あれ、もしかしてスレって500kbで書き込み不能になるのかな・・・?
多分、あと20kbも書かないと思うけど、ちょっとキニナル。
527名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 20:51:34 ID:QnrrOH1c
マビさんお疲れ!
新キャラがまた良い味出していますね。
アンドラスのいつもと違う憂愁(?)もいいです!
528M:2006/06/04(日) 21:46:38 ID:CK02at0m
カサンドラ可愛いですね。
嫉妬でムチャなことしなければいいですが。
あ、そのときはもう邪悪になったセシルが返り討ちかな?
楽しみにしていますー。
529名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:10:06 ID:fQO0KXN0
カサンドラとオリヴィエチームがタッグを組んで
セシルにあんなひどいことやこんないやらしいことをすると見た。
530名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 09:50:41 ID:zPKueJ4l
すまん、いままでセシルやオリヴィエはただ怖さだけしか感じられなかったが、
しかし、カサンドラにはエロこわさの予感が十分する!
これは楽しみだ。
それと、あと100KBほどで書き込めなくなるよ。
531マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 13:28:00 ID:pVa1bY3W
>>527-530
レスありがとう!
さてはて、実はラストまで書きました。
20kbくらいで終わるかと思ったんだけど、カサンドラ出てきて長くなっちょった。
彼女はもっと早く出しておけば良かったのかな。
これから、見直して夜か都合の良いときにちょこちょこ投下予定。

>>530
うはwマジっすか。怖かった?そっかー。それは正直スマンかったw
そか、やっぱ500KBまでなのかぁ。情報ありがとう。
532マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 16:14:45 ID:pVa1bY3W
ラストまでの半分を投下すます。
533マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 16:15:23 ID:pVa1bY3W
11:
「せ・・・・セシル・・・・・・・!」
激しい快楽の途中に彼女は現れた。
ユハニはまだ気付かず腰を動かしている。
「お邪魔だったかしら?ごめんなさいね。」
以前と違わぬ笑顔でオリヴィエに笑いかける。
だが、以前ならこんな光景を目にしたら声もかけず逃げただろう。
「・・・あぁっ・・・お前誰だ・・・・・っ?」
やっとセシルの声にユハニは我に返り、不機嫌な声をあげオリヴィエから離れた。

「初めまして。」
「セシル・・・あなた・・・私を・・・私を殺しに来たのね・・・?」
乱れた服を直しながら怯えた声で尋ねる。
「なぜ?そんなことはないわ。あなたは姉同然ですもの。」
柔らかな声にはどこにも邪悪な響きは無かった。とりあえず殺意を感じない彼女にオリヴィエは安堵する。
「おい・・もしかしてコイツがお前の言っていた魔女なのかよ?可愛いじゃねえか・・・。」
ユハニは興奮が冷め切っていないのか、セシルを下から舐めるように眺めた。

「じゃあ・・・、何をしにわざわざやってきたというの?
 話をしても無駄よ!あなたの正体は分かってしまったのだから・・・。」
ユハニの言葉にはかまっていられないほど、オリヴィエはセシルの動向を気にする。
「だって、楽しそうだったのですもの・・・。つい来てしまったわ。
 どうか、邪険にしないで・・・。以前と同じように仲良くしてほしいの。
 そして、私を仲間に入れてほしいわ。」
そう言って、セシルは二人に近寄り自らの服を脱ぎ始める。

「なっ・・!!セシル・・・正気なの?!」
遠まわしに三人で行為をしようと彼女は提案したのだ。
「正気よ・・・ああ、オリヴィエ・・・私は貴女が愛しいわ・・・。
 そして、貴女の愛する人も同じように愛したいわ・・・。」
「え・・えぇっ?・・・おかしいわ・・・・おかしいわよ!!馬鹿言わないでちょうだい、私は嫌よ!!」
そんな動揺する彼女を他所に、セシルは全裸になった。
オリヴィエ達が悪魔ならば、その腹の刻印が眩しく見えただろう。

「いいじゃねえか、オリヴィエ。仲良くしたいって言ってるんだからよぉ。」
ニヤニヤとしながらユハニはセシルに賛同する。
「嫌よっ・・・嫌!こんなのおかしいもの!!ユハニ!!」
一緒に家庭を持ちたいと思った男が、一緒にとはいえ
自分以外の女と関わるのを見るわけにはいかなかった。

「なんで?皆で気持ちよくなりましょうよ・・・。ねえ・・・?」
セシルの美しい裸体に引き寄せられるようにユハニが歩いていく。
「いやっ!ユハニ!!行かないで!!その子に触らないでっっ!!!」
そんな悲痛なオリヴィエの叫びは届かず、ユハニの手がセシルの腕を取り彼女を地面へゆっくり押し倒す。
「こいつはすげえ・・・こんな綺麗な裸見たことねえよ・・・・・・。」
目の前に息づくセシルの体をじっくりと眺めて感嘆の声をあげる。
534マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 16:16:16 ID:pVa1bY3W
「いやぁ・・・・いやよぉ・・・・ユハニ!!お願いよっやめて!!」
「うるせえなぁ・・・。お前も来いよ!楽しもうぜ?邪魔するならどっかに行ってな!!」
「そんなぁ・・・・・・・。」
ついさっきまで自分に欲情していた愛しい男が掌を返したようにオリヴィエを邪険に扱う。
「あっ・・・んっ・・・オリヴィエ・・・も一緒に・・・来て・・・!」
ユハニの両手がセシルの乳房の形を変形させて、その先端の乳首に吸い付いてく。

「やぁぁぁ!!!こんなのっ!!!!いやっ!!やめてぇぇ・・・・・!!」
崩れ落ちるように、オリヴィエは地面に突っ伏し泣き始める。
その間も、セシルの肉体に施される淫音が彼女の耳にいやらしく響き渡った。
代わる代わる乳首を吸い上げ、セシルの足を開かせその間に手を忍ばせていく。
「はっ・・んっんっ・・・オリヴィエ・・・オリヴィエ・・・・・・来てっ・・・・・」
濡れたようなセシルの声に、オリヴィエの嗚咽が止まり、ふらりと立ち上がった。

「う・・嬉しいわ・・・一緒にしてくれるのね・・・」
ユハニに体を良いようにいじられているセシルは無邪気に微笑む。
その頭上にオリヴィエは恐ろしい表情で立った。

「こ・・・殺してやる・・・・・・・・・・・・・。」
食いしばった歯から搾り出したような声が漏れる。
「・・・なんだよぉ・・・色気ねえなぁ・・・。殺したらつまんないだろうが。
 ちょっと待てよ。入れてからにしてくれ。」
ユハニの無神経な言葉がオリヴィエの口火を切った。

「許さない!!!」
セシルの頭上に跪き彼女の首に両手をかけ、全身の力をこめて首を絞める。
「お・・・オリヴィエ・・・・・」
だが、首を絞められる彼女の表情は憂いを帯びたものに変わるだけで、苦しげなものにはならなかった。
「おいおい・・・じゃあ、俺入れちゃうぜ・・・・・・・・?」
ユハニはいそいそと、セシルの大きく開いた中心を指で広げる。
その時セシルの両腕が伸び、憤怒の表情を浮かべるオリヴィエの顔を優しく包み込み、
強引に自分へと引き寄せる。
「なっ・・・何をっ・・・・!!!」
セシルとオリヴィエの唇が重なり、セシルの舌が口中に侵入していく。
「んんっ・・・?!」
予想外の出来事にオリヴィエは目を白黒させるだけだった。
そんな彼女達のことなど目もくれず、ユハニは自分を取り出し
開いたソコへと狙いを定め体を進めた。

グシャ・・・という音がオリヴィエの頭上で聞こえ、その後生暖かい雨が
彼女達に降り注ぐ。

慌ててオリヴィエはセシルを引き離すと、目の前には
首から上の無い恋人が自分のペニスを握り静かにたたずんでいた。

「ひっ・・・・・・!!やああああっっ!!!!!ユハニッ!!!」
オリヴィエは自分の目にした光景が信じられなかった。
この首の無いものは人形で、ユハニはどこかに隠れているのだと思った。
ゆっくりと起き上がったセシルはその首なし人形のような彼を
少しの力で押すと、あっけなく後ろへ倒れていった。
535マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 16:16:49 ID:pVa1bY3W
「・・・・あぁぁ・・・・ぁ・・・・・・・・・ゆ・・・ハニ・・・・・・・」
オリヴィエの前にセシルは座り、にこりと微笑みかける。

「ね?・・・あの男は貴女には似合わないわ・・・。
 貴女が嫌がるのに私とだけしようとした。だから、消してあげたわ・・・・・。
 さあ、これからまた仲良く暮らしましょうよ・・・。もう貴女が頼るものは私だけだわ。」

虚ろな意識のオリヴィエには、セシルの言葉だけが届いてくる。

「楽しかったわよね。私の悪戯がすぎて、よく貴女に怒られたっけ。
 でも、心配してくれていたからこそ怒ってくれたのよね?
 今なら分かるわ・・・・・。
 ねえ、あの頃に戻りましょう?一緒に行きましょうよ・・・」

確かに、彼女についていけばきっと辛いこともなくなるだろう・・・・。
憎むことを続けるのは辛い。

一方、セシルも人間だった頃の記憶は残っている。
自分の側に姉代わりであったオリヴィエがつくのであれば、
生かしておいても良いかと思った。
どのみち、記憶を消去することも出来る。
一時の自棄的な思考から立ち直った今、そう考えることも出来た。
もし、ダメならばそれはその時だ。

「私と一緒に来れば、こんな辛いことなど忘れてしまえるわ。
 また、綺麗な貴女に戻れるのよ?」

「・・・ひっく・・・きっ・・・綺麗な・・・・私・・・・?」
泣きながら幼子のようにオリヴィエはセシルの言葉を繰り返す。
「そうよ・・・。何も無かった平和な時に戻ろうよ・・・・ね?」
「・・・・戻りたい・・・・戻りたいわ・・・・・・」
セシルがオリヴィエに手を差し出した。
「戻りましょう・・・・」
セシルのその手にオリヴィエが手を伸ばす。
ゆっくりと指先が触れ、お互いの体温を感じた。
「セシル・・・・。」
オリヴィエはその触れ合った意味を心のどこかで悟っていた。
セシルと共に、人間であることを捨てるということを。
でも、あの平穏だった頃へ戻れるという甘美な言葉に
もう逆らう気力は残っていなかった。
536マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 16:17:34 ID:pVa1bY3W



さて、彼女を連れていったらあの悪魔どんなことを言うかな・・・。
セシルはそんなことを思いながら、服を身に付け転送されることを願った。
しかし、ある違和感にその思考が途切れる。

繋いでいたオリヴィエの手が異様に軽くなった。
振り返って確認すると肘から先の彼女の体が無い。

「お・・・・オリヴィエ・・・・・??どこ?!」
彼女の腕を抱きしめながらセシルは叫んだ。
さっきまで、泣いていた彼女が消えてしまった。
もしかして、勝手に魔界へ彼女を連れて行こうとしたから・・・・?


「あなた・・・もう本当に悪魔のようになったのねぇ・・・・・。
 今のかどわかし方、私達の手法にそっくりだったわよぉ?」
セシルは頭上を見上げると、見慣れない一人の少女が木の枝に腰掛けていた。
真っ赤な髪がそこに炎があるかのように浮かび上がっている。
さっと不安な表情から警戒の表情へと移り変わる。

「・・・あなたは誰・・・・?オリヴィエはどこにいったの・・・・?」
冷たい汗がセシルの背中を伝う。
今まで対峙した聖職者達とも人間たちともどこか違う。
「誰かって?それは教えられないわ・・・。でも、見て分からない?」
得意げな口調で言うと、音も無く彼女は枝から飛び降りる。

「あ・・・悪魔なの・・・?女の悪魔・・・・・?でも・・・おかしいわ・・・
 私が知っている悪魔は、人間の世界では醜悪な化け物の形をしていたわ・・・。」
セシルの目の前の悪魔は、牙や耳の形がおかしいことを除けば、
非常に美しく可愛らしい容貌だった。
「フフフ・・・・馬鹿ねぇ。何でもかんでもひとくくりに考えるなんて。
 アタシ達の能力は個々に違うのよぅ。そんなことも知らないなんて・・・さすが人間だわぁ!」
お腹を抱えて、悪魔は笑った。
セシルには何が可笑しいのかひとつも分からなかった。

「オリヴィエは・・・どこに・・・・。」
「フン・・・・あの魂の抜け殻のような人間のことかしらぁ?」
「知ってるの・・・?」
「ねえ、あなたの握っているものはなぁに?」
「彼女の腕よ・・・。」
綺麗なオリヴィエの指先を見ながらセシルは答える。
537マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 16:18:41 ID:pVa1bY3W
「アハハ・・・じゃあ、分かるでしょぉ?アタシは悪魔よ?あの雌は不味かったわ。」
「そう・・・。食べたの。」
気の無い返事をセシルは返した。
「ちょっ・・・ちょっとぉ、怒らないの?あなたの仲間でしょう?」
「なんで?怒ったって戻らないわ・・・。消えてしまったのなら。」
怒らせようと仕組んだカサンドラのほうが怒ったような表情になる。

「つまらない人間ね!!本当、なんでアイツが選んだのか分からないわぁっ!」
「・・・アイツ?」
「そうよ、あんたの知ってるアイツ!」
「あの悪魔の知り合いなの?」
「し・・知り合いも何も・・・あんたには入れないような深い仲よぅ・・・。」
「へぇ・・・。」
セシルは少し蔑んだような眼差しを彼女に送った。

「なっ・・・何よぅ!!憎たらしいわぁ・・・・どんなふうにして殺そうかしらぁ。」
「私・・・先を急ぐの・・・。あなたに付き合っている暇は無いわ・・・。」
オリヴィエの腕をそっと地面に下ろし、セシルは歩き始める。

「なっ・・・なんですってぇっ!!!待ちなさいっ!!」
突如、突風が巻き起こり、セシルを背後から襲う。
「きゃっ・・・・!!」
彼女の体が宙に浮き、すごい勢いで地上に叩きつけられる。

「ガッ・・・ハッ・・・・・・」
衝撃によりセシルは息が出来なくなりもがいた。
「ウフフフッ・・・・いい気味ねぇ。這い蹲って・・・芋虫みたい・・・・」
「・・・つ・・付き合う・・・暇はないと・・言ったわ・・・・」
上半身を起こし、呼吸を荒げてセシルは言った。

「黙りなさいよぅ!!」
その声と同時に片手を上げると、また風が巻き起こり今度は木の葉が
剃刀のようにセシルを襲う。
「ああぁぁっ・・・!!」
浅く鋭い傷が彼女の体に浮き上がる。
服にもその攻撃でナイフで切ったような穴がいくつも開いた。
その穴から、悪魔の刻印がカサンドラの目に留まった。
悪魔の寵愛の証でもあるソレが・・・。

「・・・許せない・・・・・。その刻印・・・・・」
衝撃による痛みを耐えているセシルの腹に、カサンドラは直接蹴りを入れる。
「許せない!!許せないっ!!」
「ああっ!!ぐっはっ・・・あぅっ・・・・!!」
蹴って仰向けになったセシルの腹を力いっぱい踏みにじる。
「さあ、これからどうしようかしらぁ?その胸をくり貫いて、
 その首を引き抜いて・・・そして・・・アッ・・・!」
カサンドラの背後に小さな炎の玉が出現して、彼女に当たってきた。

「いったぁい・・・・にっ・・人間の分際で〜っ!!」
「ハァ・・・・ハァ・・・・ど・・どんな事情があるのかは・・・知らないわ・・・・。
 でも、まだ私死ぬわけにはいかないの。」
ギラリとセシルの瞳が金色に光る。
538マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 16:21:03 ID:pVa1bY3W
が、何もおきなかった。
「あっ、・・・・悪魔には効かないのね・・・。」
「プッ・・・キャハハハ・・・・・!なぁに?今の?アタシの頭でも吹き飛ばそうとしたのぉ?
 効かないんじゃないわっ・・・レベルが違うだけよぅ・・・」
セシルの体制が著しく悪くなったことは本人にも分かった。
しかし、まだ死ぬわけにはいかない。無駄でもこの悪魔を遠ざけなくてはいけなかった。
痛む体を起こし、両手を悪魔に向ける。
すると、カサンドラの周りで大きな火柱が巻き起こり、彼女が包まれる。
「急いでいるの・・・邪魔しないで・・・・・?!」

炎に包まれたはずの彼女が無傷なままゆっくりと火柱から歩み出てきた。
カサンドラの周囲には風が激しく巻き起こり、炎の進入を許すことが無かったのだ。
そして、その風が台風のように広がりセシルまで包み込む。

「無駄よぉ・・・。なぁに?ちょっと力が使えるくらいで・・・いい気になってるのぉ?」
風のせいでセシルの周囲にあった空気が奪われ、呼吸もままならない状態になってしまった。
「うっ・・・・ぐぅっ・・・・・・・」
「あらぁ・・・どうしたのぉ??アハッ・・・涙が出てるわよぉ?」
さすがにセシルも呼吸が出来ないのでは、意識が朦朧としてくる。
ガクリとヒザを付き、その場に倒れ込む。

「ふふふ・・・・さあて、さっきの続きをしましょうかぁ?」
そう言いながら、カサンドラはセシルの上に馬乗りになった。
「あぁ・・・・あと・・・あと二日待って・・・・・・。
 そしたら、あなたの好きにしていいから・・・・。」
セシルは荒い呼吸の中懸命に訴えた。

「はぁ?好きにしていいですってぇ?なんでアタシがあんたに許されなくてはいけないのぉ?」
怒りに顔を歪めながら、カサンドラはセシルの乳房に爪を立て握り締める。
「うっ・・・・・くぅっ・・・・・・。」
「ンフフ・・・痛いのかしらぁ・・・?じゃあ、これはどう?」
「ひっ・・・うぅっ・・・・!!」
服の穴に指を突っ込みもう片方の乳房の先端にある乳首を力いっぱい捻り上げた。
セシルは下唇をかみ締め痛みに耐える。

「くっくっく・・・・どこまで耐えられるのかしらぁ?」
ぐいっと捻った乳首を限界まで持ち上げる。
「ああっぐぅっ・・・うぅうっっ・・・・・!!!」
「許しを請いなさいよぅ・・・ちぎれちゃうわよぉ?」
冷や汗を流しながらもセシルは耐える。
「フフ・・・そぉ?もっとしてほしいのね?じゃあ、ここはぁ?」
カサンドラは上半身をひねり、セシルの陰部へと乳房を握っていた手を伸ばす。
そして長い爪で彼女のクリトリスをギリギリと挟み込んだ。
「うっ!があっぅうっ・・・!!」
激痛がセシルの体の真ん中を走っていく。

「やはははっ!!すごいわぁ。何ビクビクしちゃってぇ。感じているのぉ?」
セシルの腕はしっかりとカサンドラの膝に押さえつけられ動かせない。
「ほぅら・・どう?どうなのぉ??」
乳首とクリトリスを引っ張り揺さぶられ、異常な痛みが湧き上がる。
その辛さを断ち切るようにセシルは首を振った。
「しぶといわねぇ・・・。もう飽きてきちゃったぁ・・・。」
カサンドラは攻めていた指を離し、セシルの顔を覗き込む。
「ま・・・まだ・・・殺さないで・・・・・・お願い・・・お願いします・・・・」
荒く肩で息をつき、セシルはカサンドラに許しを請う。
539マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 16:21:49 ID:pVa1bY3W
「ンフフフ・・・・いいわよぉ・・・・。」
にっこりと笑った。
「ほっ・・・本当・・・?」
セシルの表情が明るくなった。
「なぁんて言うわけないでしょぉ!!今すぐあんたの命なんか奪ってやるわ!」

「そんなぁっ!・・・あっ!!」
カサンドラの細い指がセシルの膣の中に潜り込む。
「ここに・・・アイツが入ったの・・・・どうだった・・・・?」
乱暴に中で指を掻き動かす。
「ああぁっ!!いっ・・・いたっ・・・・・・あぅっ!!」
爪が内壁を擦るたびにセシルの体が硬直する。
「ねぇ・・・どうだったのよぉ・・・・優しかった?気持ちよかった・・・?」
カサンドラの5本の指全てがセシルの中に納まってしまう。
「やぁっ!!ああっ・・・・!!うっ・・・あぁっ!!」
小さな女の手とはいえ恐ろしい圧迫感を覚え、セシルのそこは裂けてしまいそうだった。
「クククッ・・・なぁに?アタシの指をアイツのと勘違いしてるの?すごい締め付けよぅ・・・。」
全て指が挿入され、更に拳ごとカサンドラはセシルの膣に侵入していく。
「あぐっ!!うううっ・・・いたいっ・・・・・!!やめてぇっ・・・!!!」
たまらなくなり、セシルの足が暴れるが、カサンドラは止めるどころか、
子宮口に指を差し込んでいく。
「ああああああっっ!!!」
「アハハハ・・・みっともなぁい!このまま子宮を引き抜いてあげるわぁっ。
 そしたら刻印も消えてしまうかもねぇ。まあ、その前に死んじゃうかもしれないけれどっ。」
愉快げにカサンドラは挿入した拳をストロークさせる。
「ああっ・・やぁぁああっ・・・・あぅっ・・・んあぁっ・・・」
子宮にまで達する激痛と挿入感による激しい快楽の中、本当に殺されるとセシルは思った。
無意識に弟の寝顔が頭の中をよぎる。
病気に苦しむ顔が、ふざけて笑う顔が・・・
まだ・・・死ねない・・・・まだ!!!


その時、恐ろしいほどの閃光が立ち上り、セシルの上に乗っていたカサンドラが遠くへ吹き飛ばされた。
「まだ・・・・・死ねないの・・・・・・・。」
セシルの体から稲妻のようなエネルギーが発せられ、あたり一面の物質がそれに共鳴するように震えている。
「・・・・ぅ・・・な・・・なんで・・・・・・」
地面にうつ伏せたカサンドラが呟く。

「これが、人間の力さ・・・・・。」
一瞬でボロボロになったカサンドラをアンドラスが抱き起こす。
「・・・・・ど・・・して・・・・・・。」
「彼女の力は未知数なんだ。感情の起伏により、どう転がるか分からない。
 我々悪魔は一定の力以上にはなれない・・・。人間のように激しい感情はないからね。」
「・・・・そう・・・・。」
「君はシールドをはらなければ、俺も早く来れたのに・・・。悪戯がすぎたね。」
「・・・うん・・・・。」
こくりと軽く頷いて、カサンドラは意識を手放した。
「家に帰りなさい。」
そう言うとアンドラスはカサンドラを魔界へ転送させた。


そして、未だに小さなスパークを放っているセシルのほうに歩み寄る。
「セシル!」
名前を呼び、彼女の肩を掴む。
彼女に触れた瞬間全身が痺れたが、更に力を込め揺さぶった。
「ぁ・・・・・・ぁ・・・私・・・死んでないのね?」
焦点が彼女の瞳に戻り、アンドラスを映し込んだ。
「し・・・死ぬかと思ったのは今の俺のほうだ。」
醜悪な姿の悪魔からは白い煙が微かに立ち昇っていた。
540マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 16:22:41 ID:pVa1bY3W
あとちょっとでラストです。また後で。
541マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 20:29:02 ID:pVa1bY3W
12:
度重なる覚醒を超え、セシルの魔力は安定した力を着実に身につけていく。
覚醒直後は意識的に力を持続することが出来ないので、無意識になり暴走してしまう。
そんな危うい力により、吹き飛んでしまった町がいくつかあった。

「あと残るは、港の教会と、浮島の教会だね・・・。」
「ええ・・・とうとうイギリスへ向かえるのね・・・・。あなたの力が及んでダニエルは無事叔父の家へ・・・。」
「そうだね・・・・。」
悪魔の頬に残るケロイド状の傷をセシルは舌を伸ばして舐める。
その舌先を追うように悪魔の舌が絡んでいく。
柔らかい濡れた肉がお互いを貪るように複雑に動き回る。
「っ・・・この跡・・・残るのかしら・・・・・?」
「かもね・・・。普通の傷ならすぐに治るんだけどね。別にいいけれど・・・。」
「あの・・・彼女・・・大丈夫なの?」
「・・・大丈夫ではないだろうけど、火傷は負ってないようだったから回復すれば何事もないだろうね。
 まだ、他人のことを心配したりするんだ?」
「そ・・・そんなんじゃないわ・・・。ただ気になっただけよ・・・・・。」
微かに顔を赤らめてセシルは横を向く。
「そういえば、やっぱり記憶とか内面の能力が君には芽生えなかったみたいだね。」
「・・・残念ね・・・。こんな破壊的な力よりもそっちのほうが欲しかったかもしれないわ・・・。」
「そしたら、俺なんかとの約束は果たさなくて済んだものね・・・ククク・・・。」
喉の奥で彼は嬉しそうに笑った。

「あなたは・・・不思議だわ・・・。何が目的なのかずっと分からない。
 悪魔ならば、もっと全ての破壊を望んでも良いはずなのに、
 私が通りたい最短距離の場所しか狙わなかった・・・・・。何故?」
「さあ・・・気まぐれかな・・・・、いやあんまり君を振り回しすぎて
 以前の人間のように壊れてしまっても困るしね・・・。」
「今なら、壊れないわ・・・・?それでも、このままイギリスへ進むだけでいいの?」
純粋な質問を椅子に座る悪魔にぶつける。

「・・・セシルは・・・破壊したいの?」
「・・・・したいか、したくないか・・・今考えるとしたくないけれども・・・。することになってもかまわないわ。」
真面目な面持ちでアンドラスに告げる。
「ハハッ・・・俺はもうお腹いっぱいだよ・・・・。この魔界を生き生きとさせるようなエネルギー。
 君が運んできた。これだけあれば、しばらくはいらないと思う。」
「そう・・・。それなら、気にせずこのまま進むことにするわ・・・。」
「ねえ、もしかして弟のお礼のつもりなの?」
「ち、違うわ・・・っ・・・せっかくこんな力持ったのだし、破壊が目的なら・・・って思っただけよ。」
「ふぅん・・・。なんだか面白いね・・・人間臭くて、この俺よりもある意味残虐な力を持っている。」
椅子の横に立つセシルの細い腰を引き寄せ、抱きつきながらアンドラスは言う。

「イギリスへの事が終わったら、多分頼みたいことがある・・・・・。」
「なぁに?」
「その時に言うよ・・・。」
「そう・・・・。あ・・・・そういえば、私あなたの名前まだ知らなかったのね・・・。」
腰に抱きついた悪魔のフサフサな耳を触りながらなんとなくセシルが聞いた。
「・・・・・うん、それも後で教える。」
一瞬悪魔の体が強張った気がしたが、セシルは気のせいだと思った。
542マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 20:30:05 ID:pVa1bY3W
フランスとイギリスを結ぶ港に面した場所に大きな真っ白い教会が立っている。
そこから北に浮かぶ小島にも同じような教会が晴れている日には見える。
それらは、教会と共に灯台の役目も担った場所だった。

地域に住む者にとっては欠かせない場所なのだろう。
毎日信心深い者による花が多く飾られていた。
そして飾られた花の上で、若い牧師が胸から血を流し、倒れている。
大きく見開いた目に最後に映ったものは何だったのか。
今はその濁った瞳に窓から入る灯台の光が規則的に反射するだけだった。

「双子の牧師様なのね・・・・・。」
「ええ、そうですよ。港にいるほうが一応兄なんですけどね。」
「そうなんですか・・・・。」
少女の髪は水に濡れ、雫がしたたり落ちている。
全身を白い布で覆い、暖炉の前に座っていた。
「それにしても、落ちたのがこの島の近くで良かった・・・。セシルさん、あなたは神に見守られているのですね。」
「・・・いえ・・・そんな・・。そんなに信心深くありませんわ・・・。」
にっこりと牧師に微笑みかける。

「こっ・・・これからは・・・・気をつけて船にお乗りなさいね・・・。」
「はいっ!」
布越しにも分かる、華奢な肩。なだらかなボディーライン・・・。
そして、隙間から覗く白い太股。
若い牧師はセシルの容貌を意識せずにはいられなかった。
ましてや、狭い島に今二人きり、何がおきても誰も気づかない。
視線が彼女に向き、他を見て、そして彼女に戻る。
「ぼっ・・・僕はそろそろ奥で休みます・・・。貴女はここで休むといい。」
「はい・・・ありがとうございます・・・・・。」
彼女がまっすぐに牧師の目を見てお辞儀をした。
その拍子に巻いた布がわずかに開き、健康的に発達した柔らかそうな胸が見えてしまった。

牧師は慌てておやすみも言わず、セシルのいる部屋を走り出た。
もう立ち上がった前を隠しきれそうになかったからだ。
「イカンイカン・・・・・。」
奥の部屋に行き、彼はすぐにセシルの垣間見た胸を思い出す。
すると、自然に自分のそそり立ったものに手が行った。
熱くなっている。もうずっと異性に接することのない生活を送っていたためだろうか。
島に立ち寄るのは通りがかる漁師や船員達が主だった。
激しく自分を手で擦り上げる。
「はっ・・・あ・・・セシルさん・・・・・」
目を閉じ思わず、彼女の名前を呟いてしまう。

「牧師様・・・・」
「えっ・・・・?!」
びっくりして入り口を見ると、セシルの姿がそこにあった。
「あっ・・・・・その・・・・こ・・・これは・・・・・・・・・。」
慌てる牧師を他所に、セシルが部屋へ入り後ろ手に扉を閉めた。

「・・・我慢しないで・・・・いいんですよ・・・。」
セシルが纏う布がはらりと落ちていった。
「これは・・・・幻覚か・・・・・・・?」
ゆらりと牧師は立ち上がり、全裸のセシルに近寄っていく。
「幻覚ではないわ・・・・。さあ・・・・。」
手を差し出す彼女を思わず牧師は抱きしめる。
「あぁ・・・・いけないことだ・・・・・・。でも・・・・・・」
「気になさらないで・・・・。」
牧師は震える手でぎこちなく彼女の乳房を触る。
それだけで軽く弾む柔らかな感触に牧師は夢中になった。
543マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 20:30:44 ID:pVa1bY3W
力の加減も忘れて、グニグニと思うままにもみ始め、先端の乳首を摘み転がした。
「あっ・・・・んっ・・・・・・・・んっ・・・」
セシルの切なげな吐息が彼の欲望を焚きつける。
指によって刺激され立ち上がった乳首を吸い上げながら、
牧師の手が彼女の股間に真っ直ぐに向かっていく。
だが、その指は見当はずれに彼女の足の付け根を彷徨うばかりだった。
今までの誰よりもぎこちなく、そしてがむしゃらに興奮している。
多分、セシルが初めての経験の相手なのかもしれなかった。
少なくとも、彼女はそう思った。

そっと牧師の手を握り、彼女の中心へ誘ってあげる。
すると、割れ目に沿ってをなぞる様に彼は指を動かす。
「あっ・・・・・はっ・・・・・・・・ぁ・・・」
暫く指を行き来させると、彼女の窪みに気づきそっと潜らせていく。

「うっ・・・・んっ・・・・!」
ビクリとセシルの体が戦慄く。
「いっ・・・痛いですか?!」
牧師は荒い鼻息を出しながらセシルを気遣う。
「あっ・・いえ・・・気持ちいいのです・・・・・・。止めないで・・・・」
潤んだ瞳で彼女は彼を見つめながら言った。
「はっ・・・はいっ!!」
更に興奮したように彼の指が中でうごめく。
カサンドラに傷つけられた場所だけに、鈍い痛みを伴っていたが、
セシルは我慢して牧師のなすがままにさせた。
「あっ・・・・あぁっ・・・・!!んっ・・・ぁぅ・・・・・」
「もっ・・・僕・・・・・我慢の限界なんですが・・・・・っ・・・」
情けない声で牧師が彼女に訴える。

「じゃ・・・じゃあ・・・来て下さい・・・・・・・」
セシルは、牧師の裾をたくし上げ、下穿きの腰の紐を緩めてあげた。
そして、にっこりと微笑みベットへと連れ立つ。
「セシルさんっ!!!」
焦ったように彼女をベットへ押し倒し、足を開かせる。
彼の眼下には始めて見る女性のものが待機していた。
そこへ震えながら狙いを定め、腰を進めていく。が、なかなか目的の場所に入っていかない。
セシルは、入るべき場所でない所に硬くなったものを押し付けられ
少し痛みを感じたがゆっくり自ら腰をずらし、彼を受け入れた。
544マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 20:32:29 ID:pVa1bY3W
「あっっ・・・・あっ・・・・んんっ!!」
「うっ・・・おおっ・・・・・熱いっ!!すごいっ!!」
若い牧師ははじめから全速力で腰を動かしていく。
「あああっ!!!あっ・・・あああっ・・・・・・!!!もっ・・・ゆっくりっ・・・あっ!!」
「セシルさんっ!!セシルさんっ!!!」
彼女の声は彼に聞こえてはおらず、必死に名前だけを呼ぶ。
そして、セシルの足首を掴み高く上げ、更に腰を強く打ち付ける。
「ああっ・・・あああっ・・・・あっんっ・・・うっ・・・あっぁっ・・・!!」
「すっ・・・・すごいっ!!僕のがっ・・・僕のがっ・・・・入ってますっ!!!」
牧師は結合部分がもっと良く見えるように、持ち上げたセシルの足首を、
彼女の頭上のほうへ押し上げた。
折り曲げられるような体制で、深く挿入され、彼女は苦しいながらも
激しい快感を感じてしまう。
「はあぁっんっ・・・ああっ・・・・んっ・・・・あっ・・・・!!」
「あっ・・あぅ・・・すごいっ・・・・熱い・・・・っ・・・・・」
足に挟まれ、揺れる乳房と、出し入れされる局部を交互に見ながら彼は更に興奮していった。
「あうっ・・・ああぁっ・・・・・あっ・・・はっ・・・・・・・。」
喘ぎながら、セシルは牧師の陶酔した顔を見いていた。

「あ!僕っ!!あぁ!!出るっ・・・・!!!」
最後のスパートをかけるために、彼は一段と大きく腰を振った。
そのため濡れたソレがセシルから抜け、その瞬間彼女の胸元へ
自らの欲望を撒き散らしてしまった。

「ハッ・・・ハッ・・・・ハァッ・・・・・ごっ・・・ごめんなさいっ・・・・・・・」
彼は荒い息をつくと、近くにあったシーツで彼女の汚れた胸を拭いていく。
「フフフ・・・気にしなくていいんですよ・・・・・・。」
「セシルさん・・・・・・。」
にこやかに微笑むセシルを彼は抱きしめた。
「僕は・・・幸せです・・・・・。」
牧師の顔は満ち足りた表情でいっぱになっていた。
「・・・・さようなら・・・・・牧師様・・・・・」
「えっ・・・?」
その直後、彼は何故か胸元に冷たいものを感じていた。
そして、そのまま他には何も感じることはなく、ベットへ倒れこんでいった。
幸せそうに僅かに微笑んで。
「さようなら・・・・。」
545マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 20:35:08 ID:pVa1bY3W



13:
「・・・・ついに・・・・終わったのよ・・・・・・・!!!」
珍しく声を弾ませセシルがアンドラスの屋敷内を走りぬける。
今まで色々あったけれど、とにかく目的は達成された。
それがセシルにはただ嬉しかった。
この喜びをずっと付き添っていた悪魔に早く伝えたい。

冷たい廊下に面した木製のドアを勢い良く開く。
弟が眠る部屋。人間界の見える鏡のある部屋・・・。
そこには、いつもと違う厳しい顔の悪魔が立っていた。

「ど・・・どうしたの?・・・やっと・・・終わったのよ・・・・。」
「そう・・・・・。」
セシルの言葉を聞いてもアンドラスは一層表情を険しくするだけだった。
「ねえ・・・どうし・・・・・」
悪魔の手をよく見ると、赤い雫が滴っていた。
「えっ・・・・・その血・・・・・怪我したの・・・・っ?!」
セシルは駆け寄り、悪魔の手を取り確認するが、当の悪魔は首を横に振る。
「では・・・何故・・・?!」

ふと、悪魔の背後に目が行った。
その場所にはダニエルが横たわっている。いつものように安らかな顔をして。
しかし、その胸には真っ赤な血がべったりと付いていた。

「いやぁぁっ・・・・・・!!!ダニエル!!!どうし・・・どうしてっ・・・・・?」
弟の眠るベットのふちにすがり付く。
「・・・・・・俺が殺した。君の弟を・・・・。殺したっ・・・・。」
「えっ・・・・?」
ゆっくりと悪魔は振り向き、セシルに向かう。
「何?言っている意味が・・・分からないわ・・・・・・・。」
半分笑った表情でセシルが悪魔に言う。

「俺がこいつを殺したんだよ・・・・。この手で・・・今さっきな・・・・・。」
赤い目の中の瞳孔がキュゥと縮まるのが見える。
「じょ・・・冗談でしょう・・・・・?なんで・・・・そんな・・・・・・・」

「こんなこと、冗談で言える?本気だよ・・・・・
 この一件が終わったら君はいなくなってしまう。そうだろう?
 だから、殺した・・・・。」
悪魔の声が震えていた。

「嘘よっ!!嘘よっ!!!嫌よっ・・・・!!!信じないっ・・・・ダニエルッ・・・目を覚まして!!」
セシルの目から涙があふれ出る。
「弟さえ、いなければ・・・きっとここに君がいると思った・・・・・。」
作ったような笑いを悪魔は見せる。
「・・・・嫌・・・・ダニエル・・・・目を覚まして・・・・・・・っ・・・」
「覚まさないよ・・・永遠に・・・ね・・・。」
強く、沈んだ悪魔の声が彼女の耳に響いた。
546名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 20:40:01 ID:TX4poz2D
急展開 支援
547マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 20:40:58 ID:pVa1bY3W
「・・・・返して・・・・・・・」
生暖かい弟の手を握り締めながらセシルは呟いた。
「返してよっ!!!ダニエルを返してよぉっ!!!」

彼女の青かった瞳が金色に輝き、毛が逆立っていく・・・。
「もう、失ったものは戻せないよ・・・・・・。」
悪魔が静かに言った。

屋敷全体が地震のように不気味に揺れはじめ
どこからか、金属を引掻くような不協和音が聞こえてくる。
その直後、太陽のような光の矢が、セシルの周囲から
アンドラスに目掛けて発射された。

放たれた膨大なエネルギーの矢をかわすことなく、彼は胸に受け止める。
「グッ・・・・・・・アッ・・・・・・!!!!!」

光の矢は胸を貫き、壁をすり抜け消えていった。
衝撃音と共に、アンドラスの体は壁に叩きつけられ、床に落ちていく。

「・・・・クッ・・クッ・・・・・。流石に・・・・痛いんだね・・・・・・・・。」
ハァ・・・と大きく肩で息をしながら苦笑する。
そして、小さく指を鳴らした。

セシルの意識がその音で正気に戻る。
目の前のダニエルの胸には何も赤い染みは無く、いつもどおりに寝息をたてていた。

「ダニエル・・・・こ・・・これは・・・・・どういう・・・どういうことなのっ・・・・?!」
セシルは、胸に大きな空洞を作った悪魔に駆け寄った。

「お、大きな声を出さないで・・・・痛いよ・・・・・・・。」
「あぁ・・・なっ・・・なんで・・・・・どうして?!」
先ほどとは別の涙が彼女の頬を伝う。
「さ・・さっきのはね・・・全部・・・嘘。き・・・君の・・・記憶を・・・いじった・・。」
「なんでっ・・・そんなっ・・・・・・・・」
「ククッ・・・・・俺は・・・・・ずっと君を探してたんだ・・・・・・・。初めから・・・こうなるために。」
目を開けるのもダルそうに悪魔は瞼を閉じてセシルの手を取る。

「弟は大丈夫・・・。始めに言ったとおり君が呼べば起きるよ・・・・。
 ただし、お・・俺が消えたらね・・・?
 び・・病気も魔界の・・・風穴が開いているがぎり・・・心配いらないッ・・」
「何言ってるの?!ああ・・・ねえ・・・どうしたらいいのっ?!」
焦って動揺するセシルの手を少し強く握りなおす。
「俺の・・・名は・・・・・アンドラス・・・・・。
 もう、ずっと・・・・この意味の無い無限の時間を・・・・・憎んできた・・・・・。」
「あ・・・アンドラス・・・・・・・」
「・・・ッ・・・悪魔は・・・・自ら命を断てない・・・・・
 ま・・・魔王、その他の魔王と同等の悪魔の手によって消滅させられるか・・・・・・・
 魔族でない強大な力を持つ者の手によって葬られるか・・・グッ・・・・ッ・・・・」
「いやッ・・・・」
握り締めたセシルの手の上にアンドラスの吐き出した血が滴り落ちる。
548マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 20:45:48 ID:pVa1bY3W
「魔王達には・・・俺の考えなんか・・・見通せる・・・・だ・・だから・・・君が・・・必要だったんだ・・・・・・・。
 そ・・・して・・・・君の・・・力をっ・・・・・・育てた・・・・・」
だんだんアンドラスの口がゆっくりと小さい動きに変わっていく。
「いやぁっ・・・・・も・・話さないで!!どうすればっ・・・・どうすれば・・・・アンドラス・・・助かるのっ?!」
また微かに握られた手に力が入る。でも、先ほどよりもずっと弱かった。
「いいの・・・・・。た・・すからなくて・・も・・・。」
「やぁ・・・っ・・・・嫌ッ!!勝手に死なないでっ!!」
アンドラスの力の入らない頭をセシルは掻き抱く。

「・・・れが・・・消えたら・・・・刻印・・・・も消える・・・・・・・。」
「話さないでっ・・・・・話さないで・・・・・・・・」
「き・・く・・・も、・・・・きえる・・・・・。」
もう、耳を彼の口元に持っていかないと聞き取れない声だった。
「ね・・・・な・・・まえ・・・・よんで・・・・・?」
「えっ・・・・?」
「名前・・・・・。」
閉じていた悪魔の瞼がゆっくり開き、セシルを見上げる。
「ア・・・・・アンドラス・・・・アンドラスッ・・アンドラスゥッ!!」
「セ・・ル・・・さ・・・・」
さよなら・・・とゆっくりその唇がしっかり動いた。
549マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 20:47:52 ID:pVa1bY3W



14:
「いやぁ・・・良かったぁ・・・・お前たちに何かあったんじゃないかと・・・ずっと心配してたんだぁ。」
「叔父様・・・心配おかけして大変すみませんでした・・・・。それに私たち・・・」
ボロボロになった服を着て、セシルは気が付くと叔父の屋敷の前にダニエルの手を引き佇んでいた。
しかも、それまでの記憶がすっぽりと抜けてしまっていたのだ。

「いいんだよぉ・・・・きっと何か辛いことがあったんだろう・・・。
 今ぁ、フランスは大変なことになっているらしいからねぇ・・・。
 ま、こっちに来ればそれも対岸の火事だ!」

「はいっ・・・。ありがとうございます。」
微笑んで弟の頭をなでる。

「さ、きっと十分な食事もしてなかったろうに・・・食堂へ行こう!なぁ!ダニエル。」
「うん!お腹減った〜!!」
セシルは自分の父親に似た優しい叔父に背中を押され
暖かい団欒の輪の中へ入っていった。


その年の夏にセシルは叔父の屋敷の庭に小さな子猫を見つけた。
親とはぐれてしまったのか、心細そうに鳴いている。

「どこから来たの?おいでぇ・・・。」
彼女の足に擦り寄ってきたその子猫を抱き上げる。
真っ黒な柔らかい毛の手触りが心地よい。
「おまえ・・・珍しい目の色をしてるのねえ。ん・・・深いワイン色だわ・・・。」
ニャァ・・と小さく鳴いて小首を傾げる。
「あはっ・・・可愛いっ・・・お前も親とはぐれちゃったのね?私にもいないのよ・・・。一緒ね。
 いいわ、うちにいらっしゃい、皆良い家族よ。きっと気に入ると思うわ?」
ニャァ。とまた短く鳴く。
「なーに?言葉が分かるみたいね。そうだ・・・名前何にしようか・・・・?」

楽しそうに子猫に話しかけながらセシルは新しい家族を紹介するため
屋敷へと戻っていったのだった。
550マビマビ《ー黒い誓いー》 ◆KtaGCxrYOI :2006/06/05(月) 20:53:36 ID:pVa1bY3W
これにて終了です。
長い間中だるみも超え、色々レスとかめちゃくちゃ嬉しかったです。
皆さん本当にありがとうございました。楽しかった!!

最後に、自分の書いたものをまとめた物と、
ここでは書けなかったことなどのブログを作ったので
興味ある人はメル欄見てやってくだされ。
551名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:09:24 ID:TX4poz2D
いやー、マビマビさんお疲れ様でした! いつも投下を楽しみにしていました。
最後のアンドラス、セツナス(´;ω;`)  
悪魔は永遠の眠りについて、セシルは記憶を失い、ダニエルは健康を取り戻し、
ある意味、ハッピーエンドですな。
子猫とセシル、幸せになれよ! すてきな作品、ありがとうございました!
552名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:32:52 ID:xFfBR0cG
本当にきれいにまとめられていますね。ストーリーも内容も深くて、
スピードもあって面白い。アンドラスの壮大な計画は叶って、すべての
ものに救いをもたらしたところに、マビさんの優しさを感じます。

さっき別館にもお邪魔しました。チャット室にいらしたようでしたが、
お話しできず残念でした・・・。次回作があれば読みたいです〜〜。
553名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:05:23 ID:ER/pQjBD
投下乙カレさまです。
実は救いが無い終りになると勝手に予想してたんで、
いい意味で期待を裏切られたというか・・・。読後感が爽やかで良いっすね。
エロも良かった上にキャラが立っていて、なおかつストーリーが面白いという、こんな良作を読めるとは・・・。
554名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:38:40 ID:vfJLNfqL
正直言うと最初この物語読んだときこんなに感動させられるとは思わなかった。
しかし最後まで読んだ自分なら言える。
マビマビさんすいませんでした! そしてありがとうございました!
555名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:45:29 ID:gUueoA70
ダニエルを助け
魔界にはエネルギーを与え
そして自分は望み通り逝く…

確かに壮大だwでも話の流れとしてはなかなか思い付くもんでもないw

まさに G J
556名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:52:50 ID:j/p0ALzv
まび氏お疲れさま&グジョブです
アンドラスがお気に入りだったので自分にとっては悲しい結末でしたが(´・ω・`)
でも最後まで楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。


ま び ま び 氏 G J !
557M:2006/06/06(火) 10:35:25 ID:kmHks2CC
お疲れ様でしたー。
楽しませていただきました。
いい感じの締めだったと私も思います。
少し英気を養っていただき、また執筆をお願いしたいです。
GJでした。
ありがとうございました。
558マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/06/06(火) 16:46:25 ID:xIyJzpNl
レスをありがとうーーーーーーーーーー!!
後でちゃんとしたレス返したいです。
559マビマビ ◆KtaGCxrYOI :2006/06/06(火) 21:11:26 ID:xIyJzpNl
本当に本当に感謝です!個別レス失礼します。

>>551
いつも読んで下さって大変ありがとうございました。
そう、ついついハッピーぽくなってしまったよ。書き手の我侭かなw
あんなに虐殺していた人間がハッピーになっていいのかwwwww
とは思ってました。色々感想ありがとう!

>>552
文の構成まで褒めてくださって本当に嬉しいですおっ。
この終わり方になったのは、多分私の弱さから来たものかと思うw
え、ブログへいらしてくれたのですか?ありがとうございます。
もし、暇なんかできちゃったりしたらまた遊びに来て下さい。
次回作、書きますよ!こんなに嬉しいレスをたくさんいただいたので調子にのりまくり。
ただ、他のスレになるとは思いますが。ってこんなに愛着のあるスレを
残して行くのはすごく忍びないですね。できたら今度お話しましょう。

>>553
ありがとうございます。
あはw私も書き始めた当初その予定でした。鋭いです。
でも、今作でやっぱり、非情なままラストにすることは自分には出来ないんだと思いました。
良作なんて言ってもらえて産んだ甲斐があったってものです!

>>554
いや、そんな謝らないで下さいよw
てか、何故謝るwwこちらこそ謝りたい。小一時間謝りたい。
感動してくれてありがとですよ!すごい嬉しかとです!

>>555
壮大だとかアンドラスがぬかして頃には、彼がお亡くなりになることしか
想定してなかったわけなのですがねwww
もしかして予測して下さった方なのかな?ありがとうございます。

>>556
ありがとうございます。
キャラを気に入ってもらえるというのはこんなに嬉しいものだったとは・・・。
と気付かせてくれてありがとうです!
今度また556の気が向いて私の話を読んでもらえたら。と思う。
次はハッピーな話を書きたいです。

>>557
Mタン、本当に最後までありがとうでした。
なかなか非情に徹することができなくて、ガッカリされていたら。
なぁんて途中で考えてみたりw
でも、やっぱりあなたの応援があったからこそ未知の領域に挑戦し続けました。
今後も色々宜しくお願いしますw

本当好き勝手にさせてもらえて、スレ住人の皆さんには激しく感謝しております。
ありがとうございました。成長させていただきました。
長い個別レス、ウザッと気分を害された方が
いらっしゃいましたらごめんなさい。
560名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 20:37:45 ID:w6d8EYXv
>>559
お疲れ様でした。これからもがんばって下さい。

というか、あの後イザベラはどうなったんだ・・・
561名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:51:39 ID:RfRBqlXD
マビマビ氏が連載を終えた今、他に職人のいないこのスレは……(´;ω;`)ブワッ
562名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:00:12 ID:z7/LQgpw
マビマビ神乙です
セシルたん幸せになってくれ(ノД`)



新たな神が現れるまでとりあえずほっしゅ
563名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:04:35 ID:9l+hHh8w
ww
564名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:34:15 ID:AUkew0/7
おお!
ちょっと目を離してたすきに、完結してた!!
マビマビ氏乙でした!
最後綺麗に纏まってて、大円団で良かったよ!
565名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 07:43:36 ID:SVaK8pf4
>>564
大団円だろw
566名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 10:57:23 ID:40I4NX7f
まあ、いいじゃないか。
567名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 20:30:40 ID:7ze9dgyt
干す
568名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 19:16:04 ID:KRnQQirF
ほしゅーん
569闇の声:2006/06/14(水) 23:14:37 ID:b3sdH/lj
最早簪も耐えられないほどに薄くなった白髪の男が、訥々として語りだしたのは
次のような話である。


墨をだらりと溶かしたような闇に炎のように燃える紅い瞳が煌き、拉げたくぐもる音が連鎖し
鉄のような血飛沫の匂いが重く立ち込め、新緑の葉や干乾びた大地に無数の紅い花を
咲かせた。
二十尺程の異形の主は、炯炯とした瞳に黒金の体躯、姿は人の形に似ていたが
その首からは襟巻きのように長い蛇が十匹、緩くトグロを巻き時折毒を吐いている。

一人の女が邪淫を強いられていた。男根は既に深々と突き刺さっており、意識は遥かに
遠のいているのが幸いである。着衣は散り乱れ、もはや隠すべき肌も残っていない。
異形の影から伸び行く蛇たちが女体にぬめった痕跡を無数に走らせ、僅かに差し込む
月明かりがそれに静かな光沢を湛えさせる。
二つの蛇は両の乳房に螺旋の筋を描きながら頂を吸う。ある蛇は菊門の帳を容易く開き、
ある蛇は足の付け根から朝顔の弦のような曲線を描きながら這い上がっていく。
時に甦る意識の破片が、女に羞恥の吐息を毀れさせるが、その都度異形の影が唇で
その吐息ごと意識を暗黒へと封じ込める。

快楽を許され嬲られているのはその女のみで、絡み睦んだ塊の傍には、男達の切り裂かれた
四肢が幾重にも重なりあっていた。血の匂いが一層濃くなった。
−−突然、異形の動きがぴたと止まった。

“道士”
脳髄に直接響く声を、若い男は受け止めた。緋色のマントを膝まで垂らし、首から翡翠の
勾玉を揺らしている。顔立ちは精悍で目元が鋭く身体は引き締まって俊敏さを発散していた。

「魔界人よ、我がロハスの名において直ちに命ずる。その身来るべき所へ還り、
納まるべき場所に結せよ。至福の精よ、安寧をこの地に現さん」

ロハスが呪文を唱え終わる瞬間に、異形の者から黒煙が噴出し、その肉片が木の葉のように
剥れ落ち、朱に染まった大地を更に蹂躙していく。常人には耐えられないほどの腐臭が
一帯に纏わりはじめたが、ロハスは眉ひとつ動かさず女だけを抱き取り、疾風より早くその場から
遠のいた。

“道士。強大になったものだな。だが、まだ俺は息絶えぬぞ”
再びロハスの脳に忌まわしい声が轟き、花火のように沈静化した。
570闇の声:2006/06/14(水) 23:16:36 ID:b3sdH/lj
「手遅れか」
奪還した女の手首を握り、事切れているのを確認したロハスは失意の溜息を長く吐いた。
蝸牛の這ったようなべとついた光沢を裸身にまとい、腿の付け根から魔界人の腐った
種が艶々と滴っている。命の根のない体躯とて寄生の恐れの芽は摘まねばならない。
大方、旅の途中に襲われたのであろう、供人らしい男達の惨たらしい屍とともに、榊の葉で
彩った窪地に女の身体を横たえ、ロハスは右の腕に強く息を吹きかけた。
すぐに掌に透きとおるような炎が揺らめき、それを折り重なった物言わぬ身体たちにかざすと、
ゆっくりと浄化の舞を見せながら窪地いっぱいに橙の光が満ち溢れた。
「風・火・水・土。何を飲み込んでも穢れないのは、炎だけだな」
明るい光に照らされて、整った鼻梁に深い影が施され、厳しい面差しを一層精悍なものに
見せている。その双眸は炎を見据え、強健な体躯は微動だにもしない。

全て焼き終えた後、ロハスの目の端に何かが映りこんだ。
黒い茂みと灰色の岩の間に見える、白い影。
警戒と好奇を携え、ロハスはそれに近づいていった。
571名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 21:01:57 ID:zs/nQmES
キテル━━(゚∀゚)━━!!

試演
572名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 21:15:26 ID:QMcggYPJ
おもしろそう! 期待しています。
573名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 21:20:28 ID:C7DlX5Mo
ロハスというと有閑マダムがリゾートで寛いでいる光景が目に浮かぶ…

それはさておきクールな文章がいい感じですね。
続きを期待してます。
574名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 22:36:41 ID:3kaA20kt
闇の声と聞くと、某エロゲーを思い出す。
575闇の声:2006/06/15(木) 23:17:43 ID:kPIqPpZk
腰を引き即座に飛びのける体勢を崩さずに、白い布を引っ張ってみる。
「ん」
ゆっくりと弧を描きながら、少女の身体が中から転げ落ちた。
固く合わされた長い睫が月光を彩り、薄く白い皮膚に濃い陰影を添えている。
頬や項に乾いた土が付着していたが、整った顔立ちや珊瑚色の愛らしい唇、
美々しいたおやかさは隠しようがなかった。
どうやら異形のものではないらしい。おそらく先刻犠牲になった者たちの主であり、
襲われた瞬時に誰かが被布にくるんで、保護を図ったのであろうとロハスは推測した。
このままこの場所に放置すれば、魔の手のものに堕ちるのは必定である。

「男所帯だが、いたしかたないか」

ロハスは頭を掻きながら少女を抱き上げた。恐ろしいほど軽く柔らかな感触が、
再び巻きなおした白い被布の上からも明瞭に伝わってくる。艶やかで真っ直ぐな黒髪が
はらはらと数束落ちたのを、引っ張らないように注意しながらロハスは自らの庵に歩を進めた。


ロハスは、この魔の森の片隅に居室でもある庵を構えている道士である。
シラオネの国が魔に汚濁され、人々の心に闇を住まわせ、闘いに明け暮れる日々が続いたとき、
国王の命を受け老師ジェタリオンとともに、巣窟であるダンダロイの森に遣わされたのである。
老師ジェダリオンは、孤児だったロハスの才能を7歳の頃から的確に見抜き、手元で養育して
己が持つ全ての知育を隈なく施した。
必要な学問、言霊や四元素の自在な操り、肉体の鍛錬に−−女の抱き方まで。

遡ること数年前、ロハスのほかに数名の兄弟子がおり、彼らと連れ立って町の娼館に
足を踏み入れたのが筆おろしであった。老師自身はともに行こうとはしなかったが、
「学ぶべきことだ」と短く笑って見送ってくれたのを、ロハスは今も瞼の裏に思い描くことができる。

兄弟子達は下卑た笑いを漏らしながら、気に入った女の肩を抱きすくめながら、暗い小部屋に
めいめい消えていった。何か冷やかしの言葉を投げられたような気もしたが、あまり明確には
思い出せない。
ロハスの初めての女は若いというにはかなり無理がある、下腹に豊満な肉をみなぎらせた者で
大きすぎる胸をいきなりはだけてロハスの顔を押し付けてきたときには、色気を感じるどころか
嫌悪がその胸に湧き上がったほどだ。だが、百戦錬磨の娼妓はともに身体を隔てる布地を
ゆっくり取りはがし、少年ロハスに自らの唇を重ねてきた。ぼってりとした唇が少年の唇を容易く
割り込み、舌を舐めつくす。武器以外持たぬ指先をたわんだ乳房にいざない、感応の場所を
教えていく。
「あんたの兄さんから、懇切丁寧に教えてやれっていわれているのよ。
大丈夫、あんたいい身体しているし、飲み込みも早そうだもんね。良い男になるわ」
乳首を舐めあげられると娼妓のその言葉は嬌声に変わり、やがて短い喘ぎを連発し始めた。
彼女の手がロハスの一物を緩く掴むと、彼は一瞬全身を強張らせたが、手淫が始まると
硬くなったのは一点のみに集中した。女は彼のモノをほおばり、襞を忠実に舌でなぞっていく。

「ああ」不本意だ、と頭のどこか冷えた部分がそう思うのに、下半身のみ灼熱の様相を帯び、
命じられたとおりに彼女の胸を揉みあげ続ける。どくん、と自分の中に何かが波打つのが
感じられ、間髪を入れずにロハスは女の口腔に精を吐き出していた。
「まだよ・・・もうひとつの口に与えなきゃね」
唇を淫靡な液体で濡らしたまま、彼女は再びロハスの唇に舌を差し入れる。
己の種を口にしたことのないロハスは、必死に逃れようとしたが、豊満な乳房がすばやく彼の
頭を谷間に誘い込み、軽く耳を甘噛みして再び軽く口付けし、再び彼のモノを攻め立てた。
576闇の声:2006/06/15(木) 23:18:15 ID:kPIqPpZk
「こちらもいい感じよ」
にやりと笑い、自分の茂みに少年の手を押し当てる。ねっとりした蜜が指に絡みついた。
ロハスは、どうすればいいか既に察しており、女の言葉を待つまでもなく、自らの切っ先を
秘所に宛がい、一気に貫いた。柔らかく温かな褥は彼をじわりと包み込み、その官能は
脳天を痺れさせる。腰を振るたびに女は動物のような咆哮を喉の奥から迸らせ、やがて
ロハスは彼女の奥地に種を放逐した。

「やっぱりあんたは筋がいいわ。途中から、アタシの指導が要らなかったもんね」
大きな胸を波打たせ、数回目の射精を終えた後、娼妓は呟いた。
だが、ロハスは何かやりきれない思いがこみ上げてくるのを止められない。手技と舌技、
柔らかな肉体に確かに自分の肉は反応し、快楽を互いに貪りあった。決して感覚に不満は
持っていないのに、満たされないような、敵に屈服したかのような口惜しさの残照は何なのか。
しなだれかかる女の腕を静かに外し、ロハスは素早く着衣を整えると、兄弟子達の艶声を
後ろに聞きながら、老師の元に駆け出した。

事の顛末を頬を赤らめた少年から聞き終えると、老師は愉快そうに笑い飛ばした。
「それはいい、それでいい、ロハス。あの場所は今のお前に必要なものを与え、そして最も重要な
ものを得ないと、必ず示唆してくれると思うていた。吉祥じゃな」
「吉祥とは?兄弟子達は与えてもらえていたのですか?俺は何かおかしいのでしょうか」
「いやいや、そうではない。兄弟子達は目が曇っておるのじゃ。とにかくお前は良き経験をしたと
いうことじゃ、ロハス。若いお前は急ぐことはない、数年かけてわかることもある」


庵に戻り、自らの寝台に横たえた少女の顔を湯を絞った布でふき取ると、白いおもては一層
汚れない美しさを放ち、比類ない芳しい息づかいが殺風景なロハスの部屋を一気に愛らしい
雰囲気に変容させた。寝台から流れ落ちる艶やかな黒髪は床にまで達し、少女の肌の白さを
一層引き立てている。長い睫の下に溜められた影、すっきりした鼻と珊瑚の唇、どこにも欠点
らしいものは見受けられない。

「だが、俺には関係ないことだ。女ごときに惑わされるようでは護りの役は務まらない」
ロハスは呟き、寝台から離れた。美しい少女を見て、記憶の底に封じ込めていた筆おろしの日の
残影や、亡き老師の言葉が胸に去来したのは何故なのか。
苦笑いを口の端に浮かべ、隣室の板間にその強躯を横たえて、彼は深いまどろみのなかに落ちていった。
577名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 23:22:47 ID:kPIqPpZk
>>571-574
励ましの言葉ありがとうございます。
投下してよいものか迷いましたが、(何せマビマビさんの良作の後ですし)
読んでくださる方がいらっしゃるようですので、ゆるゆる進めていきます。

「闇の声」ってゲームがあるんですか?そっち方面に疎くて知らなかった。
今はこんな雰囲気ですが、直にスレタイに合ってくると思います。
578名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 19:48:57 ID:yQUyingo
>>577
ロハスに萌えた
579名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 23:07:31 ID:nOGxYUhG
淡々とした伝奇っぽい文体好きだ・・・
580名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 17:06:59 ID:OjYdBSh6
>>515
(´・ω・`)夢は覚めないのよ
581闇の声:2006/06/26(月) 23:46:33 ID:iANyTDD9
柔らかな茜の色がにぶく漂う明け方、ロハスは周囲の空気がかすかに変化したのを
感じ取り、静かに目を開けた。自分の身体のすぐ脇に、昨夜の少女が物言いたげな
表情で膝をついて座っている。一瞬黒曜石の瞳がこちらを見据え、すぐ恥ずかしそうに
違うほうを見やった。

「あの・・・貴方さまがお助けくださったのでしょうか。わたくしの供のものを、ご存知ではありませんか」
声は鈴のような張りをしめし、双眸は闇のように深い黒を湛えている。
一瞬何かが自分の中でわきあがったような感覚を覚えたが、ロハスはそれを心の中で否定し、
ゆっくりと身を起こした。
「残念ながら、この地の魔界人に残らずやられてしまった。
聞くが、一体なんのためにここへ来た?ダンダロイの森が魔の巣窟というのは誰でも知っている。
ここにおれば命の保障はない。疾く帰れ・・・送っていくから」
少女の切り落としたばかりの林檎のように白い頬は一層色を失った。
繊細な指に顔を埋め暫く嗚咽を漏らしていたが、やがて震えながら語りだした。

自分はアロンソニア=ミュラ。シラオネの巫女として宮廷に仕えていたが、祈りの声も空しく
国は乱れ民は憂えていく。そんなとき、ダンダロイの森で魔界人と闘う道士ロハスの話を聞いた。
より具体的に国を護るためには室にこもって祈るだけでは足りぬ、直接ロハスとともに魔物を
封じ込めよと神託がくだり、宮廷の番人数名と侍女のオリンピアとともに山々を越えてやってきた。
しかし突然疾風が沸き起こり・・・

「後は全く覚えていないのです」
ロハスの顎がゆっくり下に落ちた。こんな無茶で浅慮な人間は初めてである。
「いいかよく聞けお嬢さん。あんたの無鉄砲さで幾多の人間が死んだんだ。
あんたが魔界人に喰われなかったのは、奇跡的に身体が岩陰に落ちたからなんだよ。
神託なんぞ信じずに、早く今ある場所へ帰ってくれ」
「無理です・・・シラオネの神託に巫女は絶対の服従を誓うのです。
魔物をロハス様と封じ込めるまでは帰れません・・・あなたがそのロハス様なのですね」
まなじりに強い色を滲ませて、ミュラはロハスを見つめ返す。

ややこしいことになった、とこの国一の道士は困惑の表情で腕組みをした。魔界人には
滅法強いロハスも、このような世間知らずの乙女に手向かう術を持っていない。
何より思い込みが激しくそうで単なる脅しすかし程度では帰るように感じられない。

・・・ふとひとつの悪戯が心に浮かんだ。
582闇の声:2006/06/26(月) 23:47:04 ID:iANyTDD9
「ミュラ、本当に魔物を俺とともに封じ込める気概があるのか」
「勿論ですわ。ロハス様と魔物を封じ込めよという聖なるお告げなのです。
まっとうするまでここから動きませんわ」目には微塵の揺るぎも見られない。
「・・・全く良い覚悟だ」

言い捨ててロハスは下半身の布をはらりと落とした。ミュラは顔をそむけるでもなく
ただ一点を凝視している。
「それは?」
「これが俺の魔物さ」
口にしながら可笑しさがこみあげる。全く男根も知らぬ乙女がいるとは驚くべきことだ。
「普段はおとなしいが時に立ち上がって悪さをする。今もほら」
それに無邪気な視線が絡むと、ロハスは胸の中が熱くなりますます彼の精は屹立した。
「まあ・・・良かったわ、わたくしにはそんな魔物はありませんもの」
「だが、お前には魔界があるだろう、知らぬのか?」

怪訝そうに見返す瞳に顔を近づけながら、ロハスはそっとミュラの被布をたくしあげ、
股間に手を差し込んだ。小さく悲鳴を上げて逃げ出そうとするミュラの腰を片腕が
しっかりと取り押さえ、空いたほうの指先が直に恥毛を掻き分け、女陰をなぞった。
「あうっ」
「これがお前の魔界」
中指を割れ目に沿って何度か往復させ、時折突起を弄ぶとミュラは身を捩って
暴れだした。秘所からは清冽な泉が静かに滴ってきている。
「いやっ・・・やめ・・・あ・・・っ」

瞳孔が開き、黒い瞳の焦点が定まらなくなっていく。薔薇の唇が半開きになり
甘い吐息が漏れたとき、ロハスの悪戯が何か違うものに変化しはじめた。
583闇の声:2006/06/26(月) 23:47:59 ID:iANyTDD9
「撤回するなら今だぞ・・・もう少しで俺も抑えられなくなる。どうする」
「撤回は・・・しません」
荒い息を弾ませながら、ミュラが反応した瞬間、ロハスの頭の中で何かが弾けた。
ミュラの顎をつかんで上向かせるとそのまま唇を重ねる。必死で繊手が彼の
厚い胸板を押し返そうとするのを意に介さず、舌で上唇と下唇をなぞり、そのまま
唇を割って舌を絡ませてゆっくり吸い上げる。ミュラの身体がびくんびくんと
雷光に打たれたかのように反応するのが心地よく、長いこと唇を離さずにいた。

ようやく唇を離すとまだ息の整わない熱を帯びた華奢な身体を抱き上げ、寝室へと運びこむ。
ミュラを仰向けに横たえて再び熱い舌を唇に与え、そのまま首筋に這わせていく。
服をすばやく滑らせるように脱がすと、たわわな乳房が誘うように揺れている。一つを口に含み、
もうひとつの頂に指を立て静かに埋め込みながら円を描くように揉みしだく。
「あっ・・・だめ・・・そんな・・・くっ・・・ん」
初めて与えられた感覚に、ミュラは顔を真紅に染めかぶりを振って抵抗するが、
男の力が腹の上にかかっているので逃れることができない。
「もう遅い」
そう呟くとロハスは両の乳首を舐めあげたり舌で転がしたり、軽く甘噛みを施す。
ミュラの艶声は一層切ないものに変わっていった。

舌が乳房を嬲っている最中に、彼は少女の腰を持ち上げ、そこを覆っている布を一気に
取り外した。
「ああっ、いや!み、見ないで・・・っ」
恥ずかしさのあまり逃げようとするミュラを再び押し倒し、細い足の間に身体を割りいれる。
「ここだな、お前の魔界・・・すでに涎が流れているぞ」
「うそっ・・・いや・・・」
涙を浮かべて逃れようとするミュラの膝を高くあげ、ロハスは腿を抱きしめるとその女陰に唇をつけた。
敏感な部分に男の唇が触れ、淫らな音を立てて吸い上げられるとミュラの抵抗は
一層激しさを増したが、屈強な男の腕の中では逃げることも叶わず、直に時折脚を痙攣させては
甘い溜息をもらすだけとなった。
584闇の声:2006/06/26(月) 23:48:52 ID:iANyTDD9
「そろそろ行くぞ」
ロハスがミュラにかぶさった瞬間、敏感なところに何か固いものが当たり、一気に上へと
向かって貫かれた。
「いやあ・・・痛いっ、いた・・・っ・・・やめ・・・て・・・」
まだ半分ほどなのにミュラは恐ろしいほど苦悶の表情をみせる。眉間に寄せられた皺と目尻に
走る涙の後をロハスはちらりと見たが、それよりも自身を熱く締め上げる極上の感覚に
酔いしれており、もっと到達したいという欲望の波の方が強烈に彼を痺れさせていた。
少しだけ静かに肉刃を差し込んでいく。ミュラの脆弱な悲鳴は途切れなかったが、
やっと終着までたどり着き、彼はそのまとわりつく感覚の甘美さに恍惚とした。

「今、やっと魔物を魔界に追い込んだ。魔物は暴れん坊だから用心しろ」
そうミュラの耳元に囁き、耳朶をそっと唇ではさむ。そのまま顔中に口付けの雨を優しく
降らし、軽く唇を合わせた後、掌を豊かな乳房に押し当てながらゆっくりと腰を動かしていく。
充分に泉を湛えている秘所は滑らかだったが、男を初めて受け入れているためか、
収縮が厳しさを増し、それが一層ロハスの一物に刺激を与えているのである。
ロハスは前へ後ろへと腰を振り、それにあわせてミュラはかなしいほどの艶声を響かせた。

彼の一物が瞬間引き締まったように感じ、次の瞬間一気に少女の奥底に彼の精が
放たれた。ミュラの何度目かの絶頂もほぼ同時に達した。


ロハスは、果てた後もミュラを逞しい腕に抱えたままなかなか抜き取ろうとしない。
これほど女体に耽溺したのは初めてのことである。恥ずかしさと痛みで流す涙を
唇で吸うと、また唇を重ねる。

「まだ痛むか?」
「大丈夫・・・です。でも酷い魔物ね。中で大暴れして魔界が壊れるかと思いましたわ」
邪気のない言葉にロハスは少し苦笑をもらした。
「そろそろ大人しくなったかもな。解放するか」
そのままゆっくり引き抜くと、欠損した空間を追い上げるように肉襞が絡みつき、ふたりは
同時に喘ぎ声を漏らした。
ミュラの腿に這う血や精をロハスは手近の布で丹念にふき取ったあと、再び彼女を
抱きしめる。ミュラは恥ずかしさのためか、彼の胸に顔を埋めて目をあわせない。
柔らかな肢体は、一向に熱が引かないようだった。

「ミュラ」ロハスは静かに彼女を呼んだ。
「また魔物が息を吹き返したようだ・・・鎮めてくれるか?」
585名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 23:52:58 ID:iANyTDD9
以上です。これ、ある古典が元ネタです。
不定期投下すみません・・・。
586名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 12:35:07 ID:QOGW7CaK
お疲れ様でした! 作者さん、GJ!
女の子のその部分を魔界に例えたのは、
なかなかおもしろかったです。
こういう風なのもアリですな。

文章の雰囲気とエロのバランスもいい感じで、
もうちょっと読んでみたいなと思いました。
587名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 20:32:31 ID:3AaqVl7z
マビマビ氏がサザエさんスレにいた
588名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 21:27:49 ID:QtVG95R/
>>585
GJ!おもしろい。
けど魔物の行が読んでいて少し恥ずかしい気持ちに。
もうちょっと長くても良かったと思います。

>>587
それを言うなら、とりつき、乗っ取り、入れ替わりのほうじゃない?
589名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 10:16:03 ID:RzUcv30l
サザエさんスレにも居たよ。
SS書いているわけじゃないけど。
590名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 21:56:37 ID:b1Sjm/AY
職人さん頑張れ〜。
591名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 12:58:28 ID:OULZo349
592名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 23:03:28 ID:XJwtM+4z
#24#
593:2006/07/08(土) 23:04:57 ID:XJwtM+4z
#24#
594名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 02:51:28 ID:1fWTW0tQ
保守
595名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 21:09:12 ID:Gyl84jeZ
あげ
596名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 07:41:15 ID:26PlAg4S
保守。
597名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 19:27:17 ID:SuYxRxQ3
これはいい過疎
上げとく
598名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 03:57:04 ID:A57vU/ZP
保守
599名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 00:04:43 ID:tYDrRs4o
ほっすほっす
600名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 23:30:16 ID:pNHGR4BC
保守(つД`)
601名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 17:07:27 ID:6spnag/z
ほしゅほしゅ
602奪われた花嫁:2006/09/05(火) 02:22:26 ID:UY476Qrd
暗闇の中で、鎖のすれる音がした。
サシャはそこでずっと手を拘束されたまま吊るされていた。
どのくらい経っただろうか。
暗い部屋の中では時間の感覚は麻痺してしまう。
水すらも口にしていない体では思考することすらも困難で。
(誰か…助けて)
そう思った瞬間に彼女の頭をよぎったのはよりにもよって今一番顔を合わせたくない相手だった。
幼い頃より定められていた婚約者のもとへ嫁ぐはずだった彼女を式の直前につれさり、そのまま辱めた男。
誰よりも信頼していた。
心の許せる相手だった。
だからこそ許せなかった。
(それに私、彼が魔物だなんて知らなかった。)
603奪われた花嫁:2006/09/05(火) 02:30:31 ID:UY476Qrd
思い出すのは結婚式の日のあの光景。
控え室に訪ねて来てくれた彼はてっきり自分を祝福してくれるものと思っていたのに
酷く憤慨している様子で彼女の腕を強引に引っ張って。
あのように乱暴にされたことなど生まれてから一度もなかったサシャは驚いて彼を突き飛ばしてしまった。
その反動でサシャの爪が彼の頬に薄くだが引っ掻き傷ができてしまった
『あ、ご、ごめんなさい。』
たいした傷ではないとはいえ、自分の手で虫さえも殺したことのないサシャはとっさに謝罪の言葉を口にした。
『いや、僕のほうも焦りすぎた。乱暴にする気はなかったんだ。』
いつものような優しい言葉に、サシャはほっと肩をなでおろす。
なんだか彼がいつもと違い恐ろしいものに思えたのだが、気のせいだったようだ。
『サシャ、迎えに来た。僕と一緒に行こう。』
微笑んで手を差し伸べる彼に彼女は首をかしげて見せた。
『どこへ?』
『どこか。そうだな、君の行きたいところに行こう。前に南の国へ行きたがっていたよね、連れて行ってあげるよ。』
それはいつか彼が話してくれたことだった。自分の住む国とは違う御伽噺のような所。
確かに一度は訪れてみたいと思っていた場所だ。
それを口にすると彼はいつか連れて行こうと約束してくれた。
随分と昔の口約束なのだが、覚えていてくれたらしい。彼女はとても嬉しくなった。
『うん、行こう。だけど今日は結婚式があるし、しきたりで三日三晩は旦那様と一緒にいなくてはならないらしいからその後でね。』
そう答えると彼はなんだか妙な顔をしていた。
今にも泣き出しそうな、そんな顔だった。体もわなわなと震えていた。
『君は本気で結婚する気なのか?』
『そうよ。小さなころから決まっていたもの。見て、このドレス綺麗でしょう。これから私は一生に一度の晴れ舞台なのよ。』
見せびらかすように裾を掴んでまわる。
彼の目が険しくなった。
『どうしたの、怖い顔をして。祝福してくれないの?』
サシャは彼がすぐにその怖い顔をやめてもちろんだよ、と笑ってくれることを期待していた。
しかし。
『できるわけないじゃないか。』
聞いたこともない鋭い声がとんできて彼の体が不気味な音をたてて変形し始めた。
頭からは長い日本の角が生えて、彼女と同じくらいだった背は頭二つ分ほど大きくなり、手足と背中を黒い体毛が覆いつくす。
残った肌は褐色に変貌し口からは牙が覗きざんばらに伸びた前髪から猫の目のように暗く光る瞳が見えた。
『貴方、誰?』
そこにいるのが彼だと彼女は信じたくなかった。
『僕は、僕だよ。』
それは聞き慣れた声でそう彼女に告げ、そして泣き叫んで逃げようとしたサシャを腕に抱くとそのまま彼女を連れ去った。
そのまま時空を越えて、魔物の住む世界へとつれてこられた。
巨大な岩をくり抜いて造った不気味な屋敷へと連れ込まれ、そして問答無用で組み敷かれた。
そこから彼女が彼から受けた仕打ちは想像できないほどの苦痛に満ちたものだった。
何度やめるように頼み込んでも彼は止まらず、彼女の体中を嬲り続けた。
晴れ舞台のために来ていた白いドレスは無残に引き裂かれた。
いまは可愛らしく清楚な面影すらも残っておらずただのぼろ布のように今はサシャの体にまとわりついているだけである。
太ももには彼女自身の血が流れている。
彼から受けた仕打ちの中で最も辛かったのはこの血が流れた瞬間だった。
初めて目にする男のそれを彼が股間から出したときに最初は彼が何をするつもりなのかが分からなかった。
それをサシャの下半身にある小さな穴に入れるつもりだと知ったとき絶対無理だと思った。
大きさが違いすぎる。裂けてしまう。
しかし彼は強引に彼女の中へそれをねじ入れて、そして予想どうり今まで体験したことのない強烈な痛みを彼女は感じた。
結合部からは血が伝うのがみえた。
それだけでも痛いのに彼は乱暴に腰を動かし始めた。そのたびに新しい痛みが生まれ彼女は泣き喚いた。
そして痛さで体が麻痺し泣き声も枯れてしまうころ彼女は意識を暗闇の中へと手放してしまった。
次に目が覚めたときには彼女の周囲には誰もおらず、現在のように手を拘束され吊るされていたのだった。
604奪われた花嫁:2006/09/05(火) 02:32:41 ID:UY476Qrd
少女が意識を失っていることに気がついたのは自分の欲望の証を全て彼女に注ぎ込んだ後のことだった。
閉じた目からにじみ出ている涙を手で拭き取ってやる
こんな風に泣かせて、痛い思いをさせるつもりなどなかった。
優しく導いて気持ちよくさせようと決めていたはずなのに。
彼女が自分以外の者と結婚などしようとするからだ。
一番大好きなのは自分だと彼女は言ってくれた。
なのに大はしゃぎでで結婚のことを話して、その上祝福しろとまで言って。
そんなことできるわけない。
その金色の髪も小さくて赤い唇も白魚のような手も首筋も胸も手も腰も他の誰かに触らせることなど絶対ごめんだ。
その蒼い瞳に映るのは自分一人でいい。
最初は一目ぼれで、遠くから見ているだけで我慢しようとしていたけどできなかった。
人間の少年に化けて彼女に近づいた。
彼女は周囲に同じ年頃の子供がいない上、家から出ることもできない。
珍しい話や土産をこっそりくれる自分に懐くのはそう難しくないことだった。
そして彼女は言ってくれた。
自分のことが一番好きだと。
だが彼女は自分以外のものと結ばれる道を選んだ。
頭では分かっているのだ。
彼女の言う好きは自分の求めているものとは違うものであると。
しかし彼女のは結婚相手を愛しているわけでもない。
なぜなら彼女の花婿になるはずだった男は彼女にとって顔も声も知らぬ相手なのだから。
だからこそ納得できなかった。
いや、彼女が相手を愛していたとしても彼女に対する思いがそう簡単に消え去るわけではないが、彼は彼女が泣く顔を見るのは嫌だった。
ましてや自分以外のもののことを思って流す涙をそばで見続けることなどきっと彼にはできない。
だから今回のように無理やり連れ去ってしまうような行動には移れなかっただろう。
けれども彼女はいまだ恋の意味を知らない。
彼女の結婚という事故さえなければ気長に待つつもりだったが事情が変わった。
大体今まで自分ながらぬるすぎたとは思っている。
いくら彼女が箱庭育ちで外出もままならないお嬢様であってもその美しさに自分以外の害虫が湧かないはずないのだ。
彼女に彼以外の者のことなど目に触れないよう考えられないように早めに隔離しておくべきだった。
まさかあんなに抵抗されて、泣かれるほど嫌がれるなどとは予想していなかった。
魔物であったことを隠していたことも大きいだろう。
彼女から見れば彼の姿はさぞ恐ろしい異形に見えただろう。
それに嘘がきらいな彼女に出会ったときからずっと嘘をついていたのだ。不信感も強いだろう。
しかしまだ遅くはない。
こうなった以上時間はたくさんあるし彼女のことなら誰よりも知り尽くしているという自負が彼にはある。
(結婚のことは直前まで知らなかったがこの際無視で)
ゆっくりでもいいから彼のことを受け入れてもらうのだ。
ひとまず辛い思いをさせてしまったお詫びに彼女に珍しいものをくれてやろう。
ここは魔界だ。珍しいものの好きな彼女が好みそうなものなどいくらでも見せてやれる。
なにがいいだろうかと考えあぐね、彼はとてもいいこととを思いついた。
交わるときにいたい思いをさせてしまったそのお詫びとして最適でもあり、うまくいけば彼女の機嫌も治るという一石二鳥の品だ。
ただし取りに行くのにだいぶ時間がかかってしまうのだが。
「すまない。しばらく君を一人にするよ。」
彼女の髪を一房手に取り口づけると彼は早速行動を開始した。
605名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 08:04:16 ID:Oej37H8B
>>602-604
いーぞいーぞ純愛系魔族!
続き楽しみに待ってます。
606名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 21:48:16 ID:a5p3yMKP
久々の投稿でうれしい〜。
続きwktk
607名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 21:42:39 ID:LIfpiE0O
何だこのスレ
めっちゃヤバエロイよ・・・はぁはぁしてもいい?
608堕ちた姫君:2006/09/15(金) 06:37:37 ID:zfGR5wR+
 ローデルセラムは気候の温暖な、四方を緑の多い山に囲まれた小さな王国である。
 その山あいの小さな修道院でアニエスは10の時から静かな暮らしを送って来た。
 戒律の厳しい生活であったが、世間の汚れに染まる前にここにやってきたアニエスにはそう辛い物では無く、
日々の勤めの中に小さな喜びを見い出す事が出来た。そうして16の年を迎える頃には、
信心深く、無垢な、そして美しい娘に育ったのであった。
 夜明け前に起床し、朝のお祈りを捧げた後、朝食前に修道院のすぐ側にある薬草園で作業をするのが、
アニエスの毎日の勤めであった。
礼拝堂から出たアニエスは、洗い晒しの木綿の粗末なドレスに着替え、麦藁の篭をもって、外へでた。
 外はまだ所々朝霧が晴れず、木々の緑にミルクのようなもやがかかっている。
日が上りきるまで、まだ少し時間に余裕があるようだが、朝露の乾ききる前に、薬草の新芽を摘み終わらなくてはならないのだ。
前庭の下生えの露がドレスの淡いローズグレーの木綿地を濃くぬらすのも気にせず、アニエスは足早に庭を横切り、薬草園に向った。
 薬草園の木戸を抜けて中へ入ると、すでに同じ作業をしている、年上の修道女たちが数名居た。
 アニエスは軽く会釈をすると、自分もすぐに作業にとりかかった。
 お勤め中は無言でなくてはならないのだ。
 薄荷草の、萌える若緑色の新芽だけを摘む。
 ポキリと折った瞬間、青く、清々しい香りがアニエスの鼻をくすぐった。アニエスの好きな瞬間だ。
彼女は白いおもてに花のような微笑を浮かべながら、夢中で次々と薄荷を篭に摘んで行った。
この薄荷草は後で修道女たちが乾燥させて、お茶にしたり、香料として市場等で売られ、修道院の貴重な現金収入となる。
ここでは基本、自給自足なのだが、どうしても自給できない塩等を買うのに必要なのである。
 香料に加工するのも、アニエスの勤めの一つである。
 
609堕ちた姫君:2006/09/15(金) 06:40:58 ID:zfGR5wR+
 アニエスは修道女ではない。現在は見習いという身分だが、
元々、地方の貴族の娘で、ここへは花嫁修行、という名目で預けられたのである。
それゆえ、日が登ってからは、白い肌を損なわないように外での勤めは免除されている。
 朝の勤めが終わった後は、年上の修道女から一通りの家事を学んだり、
そしてまた、他の修道女たちに混じって尼僧院長から神学を学んだり、
本を読んだりするのだ。
 普通、年頃になった娘には親元から迎えが来て、帰郷すればすぐに結婚させられる。
だが、アニエスはできれば修道女として一生を神に捧げ、神と共に暮らしたいと思っていた。
 しかし、幾度故郷の父に手紙をおくっても、はかばかしい返事は戻って来ることはなかった・・・。

 ふと、一心に薄荷草をつむアニエスが、手をとめた。
 修道院から下働きの女らしき人陰が、1人、こっちへ向って走って来ている。
しかも自分の名を呼びながら。
 珍しい事も有るものだ。他の修道女達も手を止めて女の走ってくる方向を見ている。
アニエスが薬草園の外へ、女を迎えに出てみると、よほど慌てていたのか
大声を出しては行けないという戒を破って、息を切らしながら告げた。
「急いで院長さまの所迄お越し下さいませ、アニエス様。
王宮からお使いの方がきているのです。」

「アニエスです、院長さま。失礼いたします。」
「お入りなさい。アニエス。」
 院長室のドアをノックすると、柔らかい院長の返事が聞こえた。
 部屋の中には尼僧院長と、その墨染めの装いとは対照的な、
華やかな出で立ちの女性がアニエスを待っていた。
 肩から掛けているヴェールについた紋章から、彼女が確かに王宮の、
しかも高位の女官ということがわかる。
 女官はアニエスが部屋に入ってくると、椅子から立ち上がり、優雅に礼をした。
一分のすきもなくキッチリ結い上げられた艶やかな黒髪、
細く釣り上がった眉に冷たい感じがするほど整った目鼻立ちの、
いかにも有能そうな女官であった。
610堕ちた姫君:2006/09/15(金) 06:45:54 ID:zfGR5wR+
「お初にお目にかかります。アニエス姫。」
 アニエスは礼を返しながら苦笑した。
「・・・私のことは、ただ、アニエスとお呼びください。」
「アニエス様の母君は現国王の叔母上さま。いわば王族の一員であらせられます。
私ごときが失礼ながらお名前を呼び捨てにすることはできません。」
まだ何か言いたげなアニエスを目で制して、女官は続けた。
話す言葉ではへりくだってはいるが、声も、有無をいわさぬ威厳に満ちていて、
少々慇懃無礼な感じがした。
「恐れながら、この度は姫君の出自をあれこれ申す為に参ったのではございません。
陛下より、そして、姫君のお父上様からの手紙を預かっております。
王宮への特別な出仕の御要請です。お父上様もご了承でございます。
詳しくは手紙を御覧くださいませ。」
 出仕?確かに地方貴族の娘が、女官として王宮で礼儀見習いをすることはあるが・・・
王が直接采配しているとは聞いた事がない。
それに礼儀見習いに入るには少し年が過ぎているし。それに特別とは何だろうか。
「3日後に、迎えの馬車を差し向けます。それまでに御準備ください。
と、申しましても、お持ちになる物は何もございませんでしょう。
王宮で必要な物、ドレスも身の回り品も全てこちらでご用意致します。
その為に国王陛下からも、故郷のお父上様からも支度金をお預かりしております。
身ひとつでお越しくだされば結構です。」
(それではまるで・・・お嫁いりのようだわ・・・)
あまりにも急な話に付いて行けず、戸惑っているアニエスが何も言えないでいると、
女官はさっさと自分で話を締めくくった。
「お聞きになりたいことがあれば、王宮にお越しになってからお尋ねになればよろしいかと思います。
では、わたくしは、修道院に入れない男性の護衛達を外で待たせておりますので、
失礼いたしますわ。
院長様、お時間を頂いて有り難うございました。3日後にまた参ります。」
 一礼すると、さっさとドレスの裾を翻して、女官は出て言った。
 仮にも王宮の使者だ。院長が珍しく慌てて、修道女達何人かを見送りにやらせていた。
 アニエスはしばらく呆然と立ち尽くしていたが、やがてその場で手紙を開封し、
読み始めた。
 確かに手紙は、王家の紋章で封蝋されていた。
 国王陛下からの手紙には、アニエスに王宮に来るように、
という簡単な命とサインがあるだけであった。もう一方の、
表のサインが見なれた父のものである手紙をあける。
読み進む内に、アニエスの顔色が明らかに変わった。
 『隣国の第2王子が、この国に留学にやってきている。お前は尼僧になりたいと望む程、信心深くまた神学にも造詣が深いようだから、王子のお話し相手兼、聖典の家庭教師として勤めるように。』

611堕ちた姫君:2006/09/15(金) 06:50:34 ID:zfGR5wR+
 一旦使者を見送りに外に出ていた院長が、何時の間にか部屋に戻って来ていて、
アニエスにそっと声をかけた。
「今日、明日のお勤めは免除しましょう。礼拝だけ参加なさい。」
 アニエスは手紙から顔を上げた。
「院長さま・・・これは・・・一体どういう・・・」
「私も、貴方のお父上様から、詳しい事情について書簡を頂きました。
ここは俗世から分かたれた修行の場ですが、アニエスも、この世の中が、
おしなべてこの修道院のように平和ではないことは知っていますね?」
「はい・・・魔界化の事ですね。」
 忌わしい言葉を口にしたアニエスは、軽く祈るような仕草をした。


 もう、それ、が始ってから何十年にもなる。
 最初は人の踏み分け入らぬ森の奥で、見た事もない怪異を見たとか
そんなただの怪談話だったらしい。が、身の回りの草花や野の小動物に、
明らかに見なれぬものが混じり始めたのは、そんなうわさ話が出でから、間もなくのことだった。
 昔の修道士達が編纂した野の草花の美しい写本には全く見られない、
夜になると踊る目のある草だの、肉の腐った臭いのする毒毒しい色の花が人里でもはえはじめ、
野の生き物にも目やシッポが一つ多かったり足りなかったり、
挙げ句には人語を発するモノ迄出始めた。
 最初は、見つかり次第殺して埋めたり、焼きはらったり、
教会の僧侶に魔よけをさせたりとなんとか排除しようと努めていた人々も、
自分達の家畜にまでに範囲が及ぶに至り、あきらめて共存の道を選ぶようになってしまったのだ。
「馬に羽がはえりゃ街にいくに楽だし、牛がうちの婆さんの死期を予言してくれりゃ
棺桶屋に注文をだす手間が省ける。」
 そして、とうとう人にも魔の印を持った者が産まれるようになった時には、
もはや慌てるものは殆どいなかったらしい。
 どこか遠くにある大きな教会に納められた、人が読んではいけないとされる禁書に描かれた
悪魔たちのごとく、また、聖典で語られる、神がこの地におりたつ前の上つ代の混沌のごとく、
世も人も変化していく。
 それを為すすべも無く眺めるしか無かった聖職者達は、魔界化、とそれを呼んだ。
 人々の心も、その過程で、神の教えからどんどん離れて行った。
目に見えぬ神の恵みよりも、目に見えて触れられる怪異のほうがより近しいものだから。
 多くの街では、教会は廃れ、淫猥な音をたてるペンペン草が、
その廃虚で無気味に震えている有り様であった。
教会を守る僧侶達自身が魔と化した所も、少なく無かったという。

612堕ちた姫君:2006/09/15(金) 06:54:48 ID:zfGR5wR+
「なぜこのような世になったのか。そして、神はなぜ、
この世に私達を遣わしたのか。それは分りません。」
院長もそっと、祈りの仕草をした。
「ですが、アニエス、この役目は、あなたにぴったりだと、私も思いますよ。
俗世に戻れば、隣国の王子殿下の相手を勤めるのに相応しい身分なのですから。」
「ですが、父親が反対しているとはいえ、私は修道女を志す身。
男の方の身近に側仕えるなどと、考えることもできません。
それに、まるでこれは・・・」
 よくあるお見合いのパターンのようでも有る。
だがアニエスはそこまで口には出せなかった。
 院長はアニエスが固く握りしめた手を、やさしく自らの皺深い手で包み込んだ。
「確かに私達修道女は、貞節の誓いを立てます。
ですが、結婚は神の教えに反することではないのですよ。
無闇に男女の事を汚れたものと感じる事は間違っています。
どんな生活においても、神のみこころに叶う生き方はできるのですから。 
国王陛下も故郷のお父上も、アニエスが神の忠実な僕だとお認めになったからこそ、
賓客に聖典を説く名誉の役に貴方を選ばれたのですよ。
 聞けば、隣国は多くの者が魔の印をもち、完全に魔界と化してしまうのも
時間の問題と言われているとか。
おそらく神の御教えを学ぶ事が難しくて、王子殿下もわざわざローデルセラムまで
留学しにこられたのでしょう。
 ローデルセラムは、四方を山に囲まれ、神の恵みと信心深い国王様のお陰で、
今迄はずいぶんと魔の影響をまぬかれてきましたが、
近隣の国の魔界化の影響か、徐々に魔の印を持つものがふえているといいます。
 私達は外に出る事が叶いませんが、アニエス、貴女は外の世界を
見聞きしていらっしゃい。貴女ならば、この世を有るべき姿に戻す手がかりを
掴めるかもしれません。許されるならば、ここへ戻って来て、そして、私達にそれを教えておくれ。今はただ祈りましょう。神の恵みが貴女にありますように・・・」
 院長に諭され、アニエスは逃れられない自分の運命を理解した。
全てが神の導きなのだろうと。
 この時は全く分らなかった。全ては悪魔の操り糸とは。
613堕ちた姫君:2006/09/15(金) 06:59:49 ID:zfGR5wR+
 王宮の使者の訪れから3日目。
 アニエスは何年ぶりかに、尼僧のつけるヴェールを脱いで、ゆるやかに波打つ
蜂蜜色の髪を肩の上に下ろした。昨夜はよく眠れなかったようだが、ブルーグレイ
の瞳は澄んで、そしてすこし潤んでいた。馬車に乗り込んで、窓に自分の顔がうつり
こむのを、別人のもののようにアニエスはみつめた。
 優雅なカーブを描く眉、アーモンド型の目、ほんの少し丸みをおびた形の良い鼻、
そして小さな唇。その唇には、花から色素をとった紅をすこしだけさして、今日、
生まれてはじめての化粧をしたのだ。
 金髪にふちどられた小さな白い顔が、馬車の窓から最後の別れを告げるように、
上下に動くのが庭に立つ院長からもみえた。迎えの女官が着せた淡い色のドレスは、
まるで遠目から見ると花嫁衣装のようだった。
 年若い妹を、涙ながらに修道女達は見送った。木立の間に馬車が見えなくなるまで。


 これからの生活を思うと、心が沈むアニエスだったが、一つだけ嬉しい事があった。それは乳母の娘で、幼馴染みのニナと6年ぶりに再会できたことだった。お城での
勤めの間、アニエスの身の回りの世話をすることになったらしい。
 ガタゴト、と山道をいく馬車の中で、揺れにお互い膝をぶつけあいながら隣に座った
女友達と旧交を深めた。
「アニエスさま、お久しぶりでございます!本当にお綺麗になって、
亡くなった奥様そっくりで、ニナはもうびっくりいたしました。」
 多弁を戒められる修道女の暮らしになれたアニエスは、少し面喰らったが、
すぐに昔を思い出して優しく笑った。
「ニナはちっとも変わらないわ。王宮に侍女として勤めに出ていたのですって?」
 ニナは藍色のドレスに、薄いクリーム色のベールをつけた侍女の装いで、
明るい茶色の巻き毛もしっかりと結い上げて同じくクリーム色のリボンを長くたらして
結んでいた。
「はい!アニエスさまがどこに輿入れされても、付いていけるよう勉強の為に
参りました!! でも王宮にもアニエスさまよりもおきれいな方はおられませんでしたよ!」
 輿入れ、という言葉を聞いて、アニエスは一瞬怯んだ。
もう当たり前のように故郷ではそんな準備がなされていたのだろうか。
「隣国の王子様ですって、どんな方かしら、ニナはお見かけしたことはないんですよ。
普段は、王宮から少し離れたお城でご滞在中なのですって。」
 うきうきしたように話を続けるニナに、かえって気が重くなったアニエスは、
すこし眠る、と言って目をつむった。これ以上話していると、ニナを傷つけてしまう
ような事を言ってしまうかもしれない。ニナはそんなアニエスにに、そっと肩から
柔らかい毛織物をかけた。本当に眠るつもりはなかったのだが、昨晩の睡眠不足の
せいか、アニエスはいつのまにか寝入ってしまった。
614堕ちた姫君:2006/09/15(金) 07:03:22 ID:zfGR5wR+
「・・・さま、アニエスさま、起きて下さいまし。」
 はっと目をさましたアニエスは、一瞬自分がどこにいるのか分らなかった。
もうとっくに日が暮れていた。馬車の窓越しに外をみても護衛のもつ松明だけが
御者席あたりでともっているだけだで、少し離れた所は全くの暗闇でしかなかった。
「お城に着いたようでございます。」
 ここが?暗闇に目がなれてみると、確かにそこには大きな建物らしきものがあった。しかし、灯火らしきものは全く見えず、月明かりで申し訳程度に窓や尖塔が見える
くらいであった。
「申し訳有りませんが、灯りの為の油が不足していて、王宮でさえも夜は本当に
灯りがすくないんですの。松明を持っては中にはいれませんから、入り口迄、
衛士に送ってもらって、その後は蝋燭をどこかでなんとか借りてまいります。」
 ニナが申し訳無さそうに言った。
「到着が夜になるなんて。実は、灯りに使う油や蝋燭をつくる村が、最近魔界化
してしまって、ものすごく品不足なんです。完全に魔界化すると、いきなり、
全く連絡ができなくなるそうで、王宮でも他の手配が間に合わなかったのですわ。」
 二人が城の玄関らしき所に到着すると、1人だけ侍女が迎えに出ていた。
「アニエス様、ようこそおこしくださいました。この城の侍女頭を勤めるアリシアと
申します。最近は灯りもないものですから、皆早くやすむようになっておりまして。
夜おそうございますので、お出迎えも少なく申し訳有りません。」
 アリシアは深々と頭を下げた。
「お部屋のほうに御案内いたします。こちらへ・・・」
 灯りも無いのにすたすたと歩むアリシア。
一瞬、アニエスはその目が猫のそれのごとく光ったように見えた。
 秋口の涼しい夜の空気が、急にとても冷たく、おもく感じられたような気がした。
 やがて城の奥まった一室に案内されたアニエスはほっとした。
取りあえず今日は休んでしまおう。
「アリシアさま、蝋燭か何かございませんか?」
 不安そうにニナがアリシアに尋ねた。
「あいにく・・・持っておりましたら御案内の際に点しましたものを・・・
もうしわけありません。そうだわ、暖炉をつけるには少し早うございますが、
灯り代わりに火を入れましょう。すぐ下働きの者に薪を運ばせますわ。
準備を致しますので、その間アニエス様は湯あみされてはいかがですか。」
615堕ちた姫君:2006/09/15(金) 07:06:24 ID:zfGR5wR+
 そういって、アリシアに案内されたのは、アニエスが想像していたのとは違い、
大きな白大理石の浴槽のある非常に立派な湯殿だった。浴そうには湯が既に張って
あり、良い香りのする湯気があたりに満ちていた。もちろん灯りはないが、大きな
窓が高い所にいくつもとってあって、月の光が青く差し込んでいた。目が慣れると、
そう暗くは無い。
 ニナはアニエスのドレスを脱がせるのを手伝った後、すぐにもう一度参りますから、
と言いおいて、暖炉の支度を手伝いに一度湯殿を出て行った。
 山の上の修道院では、湯をふんだんに使って湯あみをする事など無かったので、
アニエスには非常に贅沢に感じられた。さすがに一国の王子が滞在するにふさわしい
立派な城のようである。
(明日、日が登ったら外にでて見てみないと。お庭はどんなかしら?ここにも
薬草園はあるのかしら。ニナと一緒に薄荷のお茶を作ってみるのもいいな・・・)
 ゆったりと湯舟に漬かって息を吸い込むと、修道院での生活でもなじみのある、
まんねんろうとラベンダー、それにつる薔薇の馥郁たる香りが鼻孔をくすぐった。
それらのかおり高い薬草の入った木綿の袋が、湯のふき出し口に掛けてあるのだ。
この城にきた理由も、不安も一時忘れて、アニエスはしごくゆったりとした気分になった。
 アニエスが薬草の入った袋を優しく揉んで、香りをたのしんでいると、入り口の
ほうから物音が聞こえた。
「ニナ?・・・ニナなの?」
 もう暖炉の用意が終わったのだろうか。
 しかし入り口から現れたのは、ニナとはにてもにつかぬ・・・背の高い、
裸の若い男性だったのだ。
 アニエスの頭が一瞬にして真っ白になる。
 月明かりがほんのり照らす、その顔だちや体躯は父親や小さい頃に見知った
男の子のものとは全く異なっていた。
 肩程までのびている黒い髪の間から、先が鹿のそれのようにとがった異形の耳が
見える。それだけではない。肘から先の腕と膝からしたの脚には獣のような濃い毛が
密集してはえていた。そして下腹にも。
 まさしく聖典に描かれる悪魔の姿だった。
(ひ・・・・あ・・・・・)
 アニエスは悲鳴をあげようとしたが、喉が凍り付いたように全く声がでなかった。
616堕ちた姫君
「んー、なんだお前は。 何故ここに居る」
 悪魔が人語を発した事と、その声が意外にも美しい柔らかな声であったので、
さらにアニエスの頭は混乱を極めた。
 男は無遠慮に、一糸纏わぬ姿のアニエスに近寄ってくる。
 高窓の下をちょうど通り抜けた時、一瞬、月の青白い光が、全身をハッキリと
照らし出した。
 強い意志を表すような目、高く整った鼻梁、頑固そうな口元。古代の王の肖像画の
ような、高貴な顔だちだった。だが、酷薄に見える程薄い色合いの青い目が、闇の
中で、普通では有り得ない光をはなっている。
(悪魔・・・!)
 神に祈ろうにも声が出ない、身を守るものは何一つとして身につけてはいない。
 男はさらに近付き、容赦無くアニエスの腕を引っ張って、湯の中に閉じ込めていた
裸身を外に引き出した。
「ほう、これは・・・」
 月明かりの下、水面のうえにくっきりと白い肌が描き出された。どんなに暗くとも、
そのしみひとつない裸体の、際立った美しさは隠しようがなかった。
なだらかなデコルテの下には手のひら程の小さめの形良いふくらみがあり、その頂きは
薔薇のつぼみのように淡く色付いている。腰回りもまだ非常に細く、少女然としていた。
 アニエスは片腕で胸を押さえ、必死にもがいたが、全くたちうちできない。
「こんな夜遅くに男のところに忍び込んでくるとは、どこぞの遊び女か。だれぞ
護衛が気をきかしたか、新しい侍女が我が情けを頂戴しに参ったというところか。」
 アニエスが、激しく頭を振って否定する。
「見ればまだ、魔の印を受けていない様子。我が姿をみておそれをなしたか。
怖がらずとも良い・・・俺は紳士だ。お前の望みを叶えてやろう。」
 男はそのまま自分も湯舟につかり、アニエスを抱き寄せる。
 乱暴に髪を捕まれ、顔を仰向けにさせられたアニエスは、16年間、神への祈りの
言葉しか紡いだ事のない汚れなき唇に、なすすべもなく男の口付けを受け入れ
させられたのだった。