ホームレスが女体化新薬で美少女になる件

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35ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:39:35 ID:ctI2HLKt
985 :家族再興!大作戦 :2006/02/14(火) 16:00:51.87 ID:eQXThC5n0
第一幕「ただいまといえる状況か!?」
私の名前は鹿屋あいり(かのやあいり)
「ごめんなさい・・・・」
この手紙と離婚届を残してお母さんはいなくなった。
そしてその日、お父さんはリストラの事を私と妹に打ち明けてくれた。
家族を省みなかったお父さんと私と妹は大喧嘩、妹は荷物をまとめて飛び出してしまった。
「すぐに帰ってくる」お父さんはそう言って一晩妹を探しに行かなかった。
でも、妹は帰らなかった。さすがのお父さんも次の日の夕方に警察に届けた。
「母さんはどんな教育しているんだ!全くドイツもコイツも」
お父さんは荒れていた。私も我慢できなくなり罵声を浴びせて家を飛び出した。
私には大学生の彼氏もいた。しばらくお世話になろう・・・・今思えば甘い考えだったかも・・・・・
彼氏の家に飛び込んだら人工少女がいた。甲型の私よりも数100倍優秀な奴だった。
一方的に二人を殴って、理不尽な言葉を吐いて彼のアパート飛び出していった。
それから雨が降ってきた。でもそんな事にも構わず私は公園で泣き続けた。
すると誰かが傘を差し出してくれる。振り返ったら・・・ヤンキーだった・・・
拉致されて・・・レイプされて・・・・でももうどうでも良かった。私はそいつ等つるんで遊びまわった。
そして1ヵ月後・・・・バイクで暴走中に前の奴が転倒、そのまま検挙され怪我もしてたし病院直行。
36ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:40:16 ID:ctI2HLKt
19名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/02/14(火) 16:13:37.49 ID:eQXThC5n0
「鹿屋あいりさんですね、お父様のお断りで全てを1ヶ月前のお姿に戻させていただきました」
私はビックリした。脱色した髪も真っ黒に焼いた肌も何人も経験したアソコも・・・・家を飛び出した頃の処女に戻っていた。
「どうして・・・・」
「あの新薬以降遺伝子治療の目覚しい発展がありまして、最近では女体化だけに留まらず。このように性別問わず部分箇所再生もできるんですよ」
その後、お医者さんは女体化新薬開発以降の医学の発展について教えてくれた。
女体化新薬は気体から液体へ、そして部分再生薬にも発展し女性の男化はまだ無理にしても両性有者(ふたなり)まで可能って事らしい。
2050年までには人類の性別は崩壊しなりたい時になりたい性別、うんうん、好きな容姿の姿に変われるようになるとお医者さんは言っていた。
それがいい事なのかは私には分からない。
37ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:40:51 ID:ctI2HLKt
22名前: 家族再興!大作戦投稿日: 2006/02/14(火) 16:39:40.20 ID:eQXThC5n0
「お父さんどうぞ・・・」
お父さんが入ってくる、私は目をそむけた。私にできる唯一の抵抗。
「あいり学校のほうは退学になった。おまえには保護観察処分が付くだろう・・・それからもうあの町内からは引っ越すよ」
「何よ!1ヶ月ぶり再会なのにそんな言葉しか吐けないの!だからお母さんにも捨てられるのよ」
「私だって辛かった!お前たちにいい暮らしをさせてやりたいと思って今までやってきたんだ!」
「うるさい!私は・・・私は一度も大きな家に住みたいなんて言ってないよ。覚えてるよね?私は引越しなんかしたくないっていてたの
わたしはあの家で皆で仲良く住んでいたかったのよ・・・・皆でご飯食べて・・・遊びに行って」
お父さんに自分の思いを全てぶつけた。
「皆勝手だ!俺は家族を愛しているから家にいる間も惜しんで働き続けた!お前らに苦労させちゃいかんと思ってだ
だが誰も汲み取ってくれないだろ!女とはそんな生き物か?何故分かろうとしない」
「お父さん・・・・・」
私はこのとき初めてお父さんの気持ちを知った。
「すまん、言い過ぎた。職安に行って来る、それから来週昔の家に戻るよ。山岡おじさんが安くで売ってくれた今の家売ってそれかってもあいりやあやな(妹)の学費も払える」
私は無言のままそれを見送っていった。
38ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:41:39 ID:ctI2HLKt
24名前: 家族再興!大作戦投稿日: 2006/02/14(火) 16:55:38.44 ID:eQXThC5n0
それから歳が明けた。今日2月14日。
保護観察も引越しも終わり、聖ジャンヌ女学園の通信科も終え2年生からは登校できるようになった。
あやなはまだ行方不明、お父さんと私だけの生活が始まった。
私はまだお父さんを許してはいない・・・・
お父さんも私には構っていられなかったようで失業保険が利いているうちに再就職すると躍起になてる。
「帰ってまいりました鹿屋です。よろしくお願いします」
私はお父さんの代理として近所にあいさつ回りをやっている。
「後はここか・・・・」
お向かいなのにあえて最後に持ってきた吉岡家、夜遅いし明日にしようかな・・・・
ダメダメ・・・・でもなぁ・・・・こっ恥かしさとなんというか・・・・
「あら、あなたもしかしたらあいりちゃん?」
私が呼び鈴で迷っていると後ろから女の人の声が聞こえる。
39ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:42:12 ID:ctI2HLKt
25名前: 家族再興!大作戦投稿日: 2006/02/14(火) 17:10:42.50 ID:eQXThC5n0
「へ、あの失礼ですがどちらさまでしょう・・・」
後ろに立っているのは女子高生位の私より年上のお姉さんだった。
「あ、ごめんなさい。覚えてるかな?吉岡梅です!お久しぶり」
「え?吉岡梅さんって雄一郎のおばあさんじゃ」
「いや〜話せば長くなるんだけど・・・・」
そお話を玄関先で聞く事に・・・・
「え〜それで若がえったんですか」
「もうお姉ちゃんこまちゃったのよ〜」
ちっとも困ってるようには見えなかった。
「あ、晩御飯食べて行きなさい!まさよちゃん美味しいもの作るって言ってたから」
私はまさよって誰なのか聞く前に家の中に引き込まれていった。
「あの・・・雄一郎も」
「その辺も驚くわよ〜」
40ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:42:52 ID:ctI2HLKt
28名前: 家族再興!大作戦投稿日: 2006/02/14(火) 17:47:02.42 ID:eQXThC5n0
「ただいまぁ!ゆめちゃん、まさよちゃん」
ゆめちゃん?知らない単語が次々飛び出してくる。
「おかえりなさーい」
最初に出てきたのショートカットの女の子
「はいはい、お帰り」
2階からはツインテールの女の子が降りてくる。
「あ!お客様ですか?ちょっと待っててくださいお茶菓子準備します」
ショートカットの女の子は急いで奥へ消えて行った。
「あの、雄一郎君は?」
吉岡さんは無言で残った女の子を指差す。
「あの・・・あの・・・私が」
私の姿に気がついたのか向こうもぎこちなくなっている。
「ま、まさかあんた雄一郎・・・・」
「うん・・・・おかえり、あいり」
「ただいま♪っていえる状況か!」
41ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:43:25 ID:ctI2HLKt
55名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/14(火) 21:15:00.41 ID:eQXThC5n0 ?
第二幕 ひとりぼっち
とりあえず家に上がる事となった私。
吉岡家も何一つ変わってはいなかった。
まさよさんは私にお茶とお菓子を用意してくれた。雄一郎も吉岡さんも歓迎してくれた。
なぜ雄一郎がゆめになったかも教えてもらった。
「じゃあ、まさよさんを助けるために・・・・・」
「うん、まさよは大切な人だから」
「いいなまさよさんは思われてるんだ」
少し人工少女の彼女がうらやましく思えた。しかし、私の思いは複雑だ。人工少女は私から大切なものを奪ったんだもん。
「そんなぁゆめは外面いいだけだよぉ、日曜なんて昼まで寝てるしこの姿になったらコミケ行ってコスプレするとか言ってるんだよ」
「コラ!あいりに変な事言うな」
皆で大笑いした、でも・・・・私は何か疎外感を感じてしまう。
その後お夕食まで頂いた。まさよさんの作った料理は美味しかった。
こんな料理を簡単に作り上げるなんてまさよさんはやっぱり凄いと思った。
そして食後・・・・
「お風呂沸いたよー」
「今日はあいりちゃんから入ってもらって」
「うん、あいり先に入りなよ」
「え、そう。じゃあ先に入るね」
私はお言葉に甘えて先に入る事にした。
42ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:43:58 ID:ctI2HLKt
61名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/14(火) 22:05:10.93 ID:eQXThC5n0 ?
お風呂はラベンダーの香りのするお風呂だった。
ゆっくりと湯船につかるのは何日ぶりだろう。一人ではシャワーが多かったから疲れが取れる。
洗い場に並ぶシャンプーは皆女の子が好む種類のが並んでいる。
そう思って洗い場に上がると石鹸が無い事に気がついた。
「あれれ?石鹸が」
ちょうどその時、後ろの扉が勢いよく開いた。
「ごめんねあいりさん石鹸切らしてたの僕すっかり忘れててー」
まさよさんと目が合う。
「きゃああああああ!」
「ごめんなさい!100%天然の女の子だったね」
まさよさんは急いでドアを閉めた。
最悪だぁ・・・・人工少女とはいえ元男に裸見られた。そう考えると何となく怒りが湧いてきた。
結局その後まさよさんとは話をせずに雄一郎とも話をしなかった。
43ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:44:31 ID:ctI2HLKt
75名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/14(火) 23:05:40.33 ID:eQXThC5n0 ?
私は逃げるように家に帰った。
人気の無い家は寂しくて寒かった。
「ふん・・・」
明日から学校、気分を変えていかなきゃ!
私はそう思って眠りに付く。
その頃。
「うわあああーん、僕絶対あいりさんに嫌われたよ〜」
まさよがなみだ目でゆめに近づく。
「まさよが悪いんでしょ、まぁ私からも明日謝っておいて上げるから」
「うんうん、頼むねゆめぇ〜」
44ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:46:49 ID:ctI2HLKt
83名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 00:10:14.30 ID:NKm+uFst0 ?
聖ジャンヌ学園初登校の日、真新しい制服に身を包み私の新しい第一歩が始まる。
「いってきます!」
返事は来ないが一人張り切って家を飛び出す。
「あ!あいりオハヨ」
目の前に立っているのは私と同じ制服を着て立っている雄一郎。
「ゆ、雄一郎!?」
「あ・・・ちゃんとゆめっていってくれなきゃ」
雄一郎が慌てるように私の口を塞ぐ。
「ゆめぇーお弁当、お弁当!あ・・・・」
まさよさんだ・・・・二人に気まずい空気が流れる。
「昨日はごめんなさい!行こう雄一郎!」
私は雄一郎の手を引いて飛び出していった。
「うう〜ぜったい嫌われたよぉ〜」
家が見えなくなったところで私は走るのをやめる。
「ねぇ、雄一郎」
「だから今は吉岡ゆめなの!まったく昔から頑固なんだから」
「ねぇゆめちゃぁ〜ん、学校について教えていただけないでしょうか?」
「イタイ!イタイ!オッパイを凄い力で掴むな!」
「ふん・・・」
けっこう大きいと思いながら私は胸を放してやった。
45ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:48:20 ID:ctI2HLKt
84名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 00:10:45.70 ID:NKm+uFst0 ?
「やっぱ聖ジャンヌ女学院って言うからには乙女学校なの?私大丈夫かな」
「あーパンフ見てないの?ジャン女は一応女学校なんだけどね人工少女優先入学の」
「は?」
私は耳を疑ってしまう、こんなにかわいい制服なのに・・・体操服もスク水も女の子っぽいのに・・・
「なんでそんな学校あんの?」
「最近って一般人にも希望者には女体化新薬使うでしょ?結構いるんだよNEETとか引き篭もりとか不登校時に使う親がね
それでね刷り込みで知識とかは頭に入ってるんだけど、集団行動とか皆でなにかするとか中心に学ぶの」
「それで通信から一気に通学にも上がれるんだ」
「そうそうこのかわいい制服、有名なKeyの人がデザインしたのよ♪体操服もブルマなんていまどき珍しいもんね」
冷静に考えてみるとそうだった。しかし私も女・・・・覚悟を決めるしかない!
「しゃーないわ!ここまできたらバッシと受け止めてやろうジャン!」
「あ、バス来たよあいり♪」
スクールバスに乗り込む。
46ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:48:54 ID:ctI2HLKt
89名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 00:45:34.90 ID:NKm+uFst0 ?
「おはようございますゆめ姉さま♪」
ゆめと二人でバスに乗った瞬間バス中の女の子が立って挨拶をする。
「おはよう皆さん」
ゆめのなれた一言に私は虫唾が走った。
「ゆめ姉さま、この方はどなたでしょうか?」
「はいご紹介いたします、私の幼馴染で100%天然の女の子の鹿屋あいりさんです」
一瞬静まり返った。やっぱりこういう所じゃ普通の女の子は差別されるかな。
「きゃー!」
そう思うと黄色い歓声が上がる。
「あの、あの、私、女体化するまで女子に無視されてたんです、握手してもらっていいですか?」
「わたし、本物の女の人と通えるなんて感謝感激です!」
色々な所から歓声が上がる。それに答えながらようやく指定された席についた。
「隣同士だね」
「そうね」
私は窓側に座るとゆめは通路側へ。
47ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:49:29 ID:ctI2HLKt
91名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 00:58:12.79 ID:NKm+uFst0 ?
バスはゆっくりと動き出した。まぁこんなスクールバスが運行されてるならラッシュで痴漢の心配もしなくていいし安心かな。
「あ〜これがあいり姉さまのオッパイなんですね」
でもないか・・・・女の姿してるから公然と触ってくる。
シート後ろから伸びた手を鷲掴みにしてやる。
「あーお姉さま申し訳ございません〜」
手はスルスルと後ろに戻っていった。
「全く!」
「ごめんね、みんな天然の女の子見ると興奮しちゃって・・・・」
「天然って言うな!違う意味に取られるるじゃない!」
「もう・・・私付くまで何分かかるの?」
「1時間位かな?」
「そう、じゃあ寝るからその間に変なとこ触ったらグーで殴るからね」
48ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:50:20 ID:ctI2HLKt
94名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 01:09:23.79 ID:NKm+uFst0 ?
私はちょっと疎外感があった。何か周りは女の子の被り物をかぶった男ばかりって感じで。
ひとりぼっち見たいだった。
「ひそひそ・・・」
ゆめの奴何言ってんだろう?結構に人気あるみたいだし大変なのかな・・・・
私はそれとなく聞き耳を立ててみる。
「じゃあ本当に写メUPしてくださいね」
「体育の時間のあいりの下着姿みんなにUPするわね」
こ、こいつぅ〜!
「ゆめちゃん、そんなおちゃめはいけないぞぉ♪」
ビックリして振り向いたゆめをマウントポジションで殴りつける。
「きゃ〜ゆめ姉さまが〜あいりお姉さまお怒りをお静めくださいまし!」

第二幕 続く
49ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:51:06 ID:ctI2HLKt
215名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 23:12:13.38 ID:NKm+uFst0
「あいりは職員室に行ってきて・・・あいたた」
ゆめと別れ私は職員室に入る。
「おはようございます。はじめまして鹿屋あいりです」
「君があいりさんだね、担任の横水晃だ。」
ガッシリとした体格のいい先生で体育を担当しているらしい。
「あら?純粋の女の子は久しぶりね、去年転校した月宮さん以来かしら?ああ、ごめんなさい教頭の石井サキです」
オバサン風の女の人はいかにも教頭らしかった。
「え、ここって普通の女子も入るんですよね?」
「あああ、でも人気がね〜去年は5人いたんだけど今年は君一人だな」
私は一瞬凍りついた。羊の皮被った狼の群の何に放り込まれた気分。
「まぁまぁ、みんないい子ばかりだから」
横水先生はそういうと出席簿を持って職員室を出る準備をする。
「じゃあ、紹介もあるしそろそろ行こうか?」
50ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:52:48 ID:ctI2HLKt
219名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/15(水) 23:40:43.60 ID:NKm+uFst0
「あ、先生着たよ!」
女生徒一人の声で皆席に戻る。
「はい、おはよう!」
「起立!礼」
「おはようございます」
ガタガタと席にに付く音がする。
「みんなも知ってると思うが今日は転校生が来ている。しかも本物の女の子だ」
「きゃー」
黄色い歓声が外まで聞こえてくる。おいおいこれは男子の反応だよ・・・・
「じゃあ入ってきて」
ドキ、やっぱり転校生はこんな場所でも緊張するものなんだ。
私はドキドキしながら扉を開ける。
「きゃー、カワイイ〜」
歓声と拍手、そして可愛い女の子達が私を迎えてくれた。
「えーと、鹿屋あいりです・・・よろしくお願いします」
ペコリ
「まぁ席に座ってくれ、吉岡〜用意してるよな?」
「あ、はい私の隣に」
「じゃあ鹿屋、吉岡の隣で・・・」
「はい」
「じゃあ出席をとるぞー・・・・」
私が席に着くと横水先生は出席を取り始めた。
51ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:53:44 ID:ctI2HLKt
223名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/16(木) 00:06:38.16 ID:SHP6+bN/0
ホームルームが終わると皆が私のところに寄ってきた。
「あいりちゃんは何がすきなの?趣味とかあるの?」
「い、今は特にないけど・・・」
「じゃあ、部活とかも決めてないんだぁ?」
「うん・・・・まだ何も」
なに?結構皆女の子ジャン。
「あ、ちょっと待っててあいりちゃん、ゆめぇこの前借りたエロゲー返すね」
「あれ、いつでもよかったのよ」
「あのシーン激もえだったよぉ♪」
「でしょ?私も萌え萌えだったのよ」
ゆめと私に話した少女が二人顔を赤くして笑ってる。
まぁ女の子っでもエロゲー・・・私の周りから去っていった。
可愛い女の子ー以前=NEETorヒッキーor不登校児=ヲタク率の高さ・・・
「あ〜ゆめもうかったの〜コピッテあげるのに」
「サイン会も行ったんだって〜握手したんでしょ?」
「ふふ、女の子でビックリしてたよ」
皆何気に楽しい会話をしている、また疎外感が私を襲ってきた。
でもそんなそぶりは・・・見せられない。
「ゆめぇ〜!女の子がエロゲー買うなぁぁああああああ!」
52誘導:2006/03/05(日) 12:54:14 ID:/wcFIszF
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】3話目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1128085762/
強制女性化小説ない?Part23
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1140014162/


重複です。
専用スレが欲しけりゃ桃蟻か桃難民でもどうぞ。
53ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:54:18 ID:ctI2HLKt
228名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/16(木) 00:30:18.07 ID:SHP6+bN/0
15分後・・・・
「いい!女の子はエロゲーやエロ本なんて買わないの、個人の趣味にとやかく言うのは嫌だけどもう少しわきまえなさい」
「はい」
あいりはすっかりボス猿になっていた。
「じゃあ一時間目はにかしらゆめ」
「えーと、数学だったわ」
私は数学の本を持っていないことに気がつくとゆめと席をあわせる。
「何やってんの?」
「教科書持ってないのゆめ、見せてよ」
ゆめはポーカンとした顔をするがちょっと小ばかにしたように笑う。
「な、何?」
「ふふ、ごめんね。このイヤホン耳につけるだけでいいの」
ゆめは私の机からイヤホンを取り出すと私の耳にはめた。
海馬に直接15秒で高校三年分の数学データをダウンロードしてくれるから。
「え?じゃあ授業は」
「その応用力が自動で付いてるかのテストよ、10分で授業終わるから」
ゆめがウインクして笑う。
私は時代の流れにまで取り残されたような気になった。

第二幕 つづく
54ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:57:34 ID:ctI2HLKt
368名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/17(金) 00:01:38.15 ID:U8aFx3dS0
「何泣いてるのよ?」
「だってぇ〜私の分からなかった所がすいすいとけるよぉ」
私の大嫌いだった数学、目の前に並んだ問題が全て解けるのは本当に嬉しかった。
そして授業は9時に始まり9時15分に終わった。
「本当にすごく早く終わった・・・・・」
「今日は体育もあるし学科授業はこれでおしまし。次体育だから急いで着替えて」
先生が出て行くとゆめは急いで服を脱ぎだす。周りの皆も同じように脱ぎだすので壮観である。
『みんなスタイルいいなぁ〜』
「ねぇ〜ジャージないの?ブルマなんて今時の高校採用してないよー」
「今日は体育館だし、ほらあいり着替えたらいくよ」
「あ〜ゆめ、まってよ〜」
いそいで体育館に向かうと土俵が1つ用意してある。
「あー今日は相撲か」
「え、ここ女学院よね?」
女子高の体育で相撲を取らされるなんて聞いた事がない。
そうこうしているうちに皆が集まって準備体操が始まった。
「あいたたーあいり強すぎ」
「ストレッチなんだからこれぐらいやらなきゃダメよ」
「あいりと違って胸がつかえるもん・・・」
ゆめがポロリと漏らすのを私は聞き逃さない。
「ほほう〜ゆめちゃん、最近成長はしてるんですけどねー」
「イタイ、やめてぇやめてぇ」
「ほうらぁごめんなさいっていいなーい」
「ああーんゴメンなさぁい〜イタイタイ〜」
そういえば小学校の頃雄一郎にこんなことしたよなぁっと私は思い出した。
準備体操が終わるといよいよ相撲が始まった。横水先生が本格的な番付表まで張ってる気合の入れようだった。
「この前の授業で横綱は久保田か〜今日は吉岡と対戦だな。鹿屋は・・・・小結だから同じ小結の今江と対戦だじゃあ早速鹿屋は土俵に上がれ」
私が土俵に上がると今江と言う子も土俵に上がった
55ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:58:23 ID:ctI2HLKt
372名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/17(金) 00:24:50.64 ID:YtV91SN60
「あの・・・・今江名雪と申します」
ちょっと恥かしがりの子なのかおずおずしている。
「あ、よろしく」
「よし、じゃあ行くぞ!はっけよーいノコッタ」
ギュ・・・・
土俵の上で女の子同士が組み合う。
「あ・・・」
「へ、変な声出さないで」
でも名雪の身体は柔らかい・・・・甘いにおいもする・・・・
『何考えてんだ!』
思っていたことを振りほどき、名雪を投げてやろうとマワシ代わりにブルマを掴む。
「あ、食い込ませないでください・・・」
弱弱しい声を耳耳元で囁くので寒気がする。
「もぉぉ!決めるわよ」
名雪を投げる容量で思いっきり力を込めたのだがこちらも相撲なんて小学校低学年以来・・・思いっきりバランスを崩す。
「あ!」
「きゃ!」
チュ・・・・・・
私は名雪の胸を触って思いっきりキスしてしまっていた。
周りが静まり返る。
「う・・・うぁぁぁあああん!」
名雪は私を突き飛ばすと体育館から飛び出して行ってしまった。
56ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:58:55 ID:ctI2HLKt
379名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/17(金) 01:18:06.95 ID:YtV91SN60
「泣かしたぁ!泣かしたぁー」
「え?あたしのせいか!」
みんなが一斉に騒ぎ出す。
「鹿屋〜まだ日が高いぞぉ〜」
横水先生までこの様子だった。
「もぉ〜分かりました。今江さんに謝ってきます」
不本意だがこのままでは後腐れ悪いので私も体育館を出て彼女を追った。
名雪はすぐに見つかる、体育館の裏で泣いていたのだから。
「あの・・・今江さん・・・ごめんなさい」
「うっうっう・・・・・」
名雪は泣きやまない。
10分経過・・・・・
「うっううっぅ・・・・・」
「ねぇ・・・これじゃあ私が泣かしたみたいじゃない・・・」
「う〜」
私は立たせようと名雪に近づいた。
チュ
彼女は私の唇を奪った。
57ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 12:59:56 ID:ctI2HLKt
382名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/17(金) 01:33:16.31 ID:YtV91SN60
「おかえしです・・・・・」
名雪がニッコリと笑う。
「ちょーと!何するのよ〜」
私は真っ赤になった。こんな優しいキスは初めてだったから///

第二幕 続きます
58ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 13:00:27 ID:ctI2HLKt
564名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/18(土) 19:03:48.67 ID:IOaMrQpP0
とりあえず怒った私は名雪を置いて戻ろうと思ったが、彼女は私の肩を掴んでそれを制止した。
「あ〜んごめんなさい〜怒らないでくださいよ」
「今知り合ったばっかりの女の子にキスされて怒らない方がおかしいわよ!」
私は手を振り解こうとしたが力が強くて解けなかった。そして名雪は震えていた。
「もう少し一緒にいよう・・・・」
「・・・・・うん」
なんとなく彼女のペースに流されてしまう。
そして10分間二人でとりとめのない会話をした。
59ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 13:01:01 ID:ctI2HLKt
566名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/02/18(土) 19:23:22.63 ID:IOaMrQpP0
キーンコーンカーンコーン、終業のベルが鳴るとお弁当を食べて皆で掃除してサヨナラ・・・気楽な学校だ。
「あいりちゃん、一緒にお弁当食べませんか?」
「名雪?」
照れくさそうに名雪がお弁当箱を持ってよって来る。
「あ〜あいりをオキニしたんだ名雪ちゃん」
「え・・・・あ、いや、その」
「イッコ、名雪!」
わたしはコンビニ袋を持って名雪と教室を後にした。
「なんなの・・」
ゆめはスカートを直しながら座りなおしていた。
60ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 13:01:34 ID:ctI2HLKt
572 名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I [sage] 投稿日: 2006/02/18(土) 20:42:34.50 ID:IOaMrQpP0
私たちは屋上へと上がった。お昼時だったので混雑してると思ったが誰もいなかった。
「は〜この学校は屋上でご飯食べる習慣ないんだ?」
珍しげに見回していると名雪がニヤニヤしている。
「いいえ、わたしがちょっと小細工をしただけです、だって私、幽霊ですから」
「ああ・・・そうか、そうか・・・・・ええ!」
古典的かもしれないが人間驚くと本当にこんな反応をしてしまうのだな私は思い知らされた。
「え・・・でもあんた足あるし、そのなんだ?実在してるし、触れるじゃん」
61ニーノ氏 「家族再興!大作戦」:2006/03/05(日) 13:02:11 ID:ctI2HLKt
580名前: ニーノ ◆J.nQqD5r4I 投稿日: 2006/02/18(土) 22:34:01.17 ID:IOaMrQpP0
「あいり」
「はい」
「怖がらずに聞いてください」
名雪がベンチに座り込む。
「わたしはこの身体を頂いただけの浮遊霊、うんうん自縛霊なんです」
私は名雪の話にただ頷いた。
「昭和45年6月あの日は雨が降っていたかな・・・・私も急いでいました。近道なんてずるしなけりゃ」
名雪はすくっと立ち上がった。
「私、レイプされて殺されたんです」
「え・・・」
「ここからね・・・・ナイフでグサーって、凄く痛かったんだよ」
「それから車で山に運ばれて、捨てられて、野犬に自分のお肉食べられて、腐乱して・・・・」
「それを私はずっとそばで見ていた。何もできないまま」
私は何もいえない。でも、私と同じ・・・・
「じゃあどうしてその身体を?」
「これはある日、脳死している生きる屍の身体に入って。このままこの身体の死と共にお空に旅立とうと思ったんです」
「でもかなわなかった。新薬を打たれてもう一度この世に戻ってきてしまった・・・・」
名雪は泣いている。
「男なんて・・・・みんな女の子になっちゃえばいいんです・・・・・」
「名雪・・・・」

つづくぞ
62書いてみる氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:04:46 ID:ctI2HLKt
393 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [書いてみる] 投稿日: 2006/02/17(金) 03:27:56.58 ID:5JcXvvlT0
魔法の呪文を唱えよう
私は強くて美しい
さあもう一度
私は強くて美しい…
63書いてみる氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:05:25 ID:ctI2HLKt
394 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [書いてみる] 投稿日: 2006/02/17(金) 03:29:52.14 ID:5JcXvvlT0
それが終わったら何時もの準備。
マスカラを多めに。シャドウはナチュラルで。チークの入れすぎもケバイから却下。
そもそもチークは好きじゃないし。リップは赤とピンクの中間。ちょっと赤に近い奴
。この世界じゃあ、ナチュラルメイクなんてものは無い。溢れんばかりの色香だけが
明日を作ってくれる。それでも清純さが売りの一つになって来ている今の風潮も悪く
ない。私みたいなのでも十分通じるから。ちょっと厚めの唇が引き立つ位にして化粧
は終わり。そんな私のもう一つの武器は、どんなに寒い夜でもストッキングを履かな
いこと。客にうち腿を触らせてその気にさせる。勿論誰も彼もって訳じゃない。金を
渋らなそうな奴だ。こっちが渋っていたら客は他の娘を探しに行ってしまう。早くて
そこまで高くない。その方が良い。最近のカップ麺と似ている。ただ、私の味はあそ
こまで酷くない。お客だってみんな喜んで払っているのだからそれは確かだ。
64書いてみる氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:06:18 ID:ctI2HLKt
395 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [書いてみる] 投稿日: 2006/02/17(金) 03:32:11.03 ID:5JcXvvlT0
 私がこの仕事についたのは、新法の基準審査で丙種がついたから。審査を行うまでは、
誰もが甲種だと疑わなかった。周りの娘と比べて、控えめに言っても目立つこの容姿。
長くてモデルみたいな脚と、胸を際だたせるのに一役買っている綺麗なくびれ。知能テ
ストの結果もアベレージを優に超えていた。そんな私の評価を下げた最大のポイントは、
私の体の内にあった。妊娠できない。子供を生むのがある意味で最も重要な私達にとっ
て、致命的とまでいえる欠点。
 でもそれだけじゃない。私の下腹部には大きな痣がある。ちょうど右腿の付け根から、
へその辺りに斜めに広がって伸び上がっている。下腹部全体が痣で隠れている感じ。す
ぐ消えるかと思っていたのに、結局今も消えてない。これの性で私は三回出戻りを喰らっ
ている。子供が産めないのは知らされていたから、完全にソレだけを目的に引き取られ
たのに。誰もがこの痣を見ると離れていく。だから今でもするときは服を着たまま。引
き取り手の男たちは皆、地味で暗い奴ばかりだった。女の体をまだ知らなかったのだろ
う、期待ばかり膨らませて現実を見ない奴。どうやら私には荷が重かったみたいだ。一
人なんか痣を見た途端に小さな悲鳴を上げていた。
65書いてみる氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:07:08 ID:ctI2HLKt
396 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [書いてみる] 投稿日: 2006/02/17(金) 03:35:56.97 ID:5JcXvvlT0
私には普通の生活を送るのに十分な知性と肉体がある。ただ私の面倒を見る奴がいない
だけだ。男の頃の記憶もまるで無いから頼れる人はいない。丙種の私にできることは、
自分で生きるか、刑務所みたいな病院で糞ったれな人生を送るかだ。
 他にも仕事は在った。けど私が選んだのは、ホテル街で男を捕まえることだった。全
てを奪われて与えられた女というラベルなのに、私のラベルは貼る前からボロボロだっ
た。それでもこの仕事をしている限り、男は私を女として扱ってくれる。私がこの職を
選んだ理由なんてその位だった。
 私が仕事をするのはM市。東京の外れにある町だ。最近は治安が悪い事で有名になって
いるけど、今のところそんな感じはしないし、互いのテリトリーを犯さなければ実に平和
なものだ。駅をはさんでホテル外とメインストリートが分かれているので私はもっぱら
メインストリートに立っている。ホテル外よりもこっちの方が、客がつきやすい。やば
そうな客なら、ホテルに行く前に逃げちゃえばいいしね。
66書いてみる氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:07:41 ID:ctI2HLKt
398 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [書いてみる] 投稿日: 2006/02/17(金) 03:40:17.16 ID:5JcXvvlT0
私には普通の生活を送るのに十分な知性と肉体がある。ただ私の面倒を見る奴がいない
だけだ。男の頃の記憶もまるで無いから頼れる人はいない。丙種の私にできることは、
自分で生きるか、刑務所みたいな病院で糞ったれな人生を送るかだ。
 他にも仕事は在った。けど私が選んだのは、ホテル街で男を捕まえることだった。全
てを奪われて与えられた女というラベルなのに、私のラベルは貼る前からボロボロだっ
た。それでもこの仕事をしている限り、男は私を女として扱ってくれる。私がこの職を
選んだ理由なんてその位だった。
 私が仕事をするのはM市。東京の外れにある町だ。最近は治安が悪い事で有名になって
いるけど、今のところそんな感じはしないし、互いのテリトリーを犯さなければ実に平和
なものだ。駅をはさんでホテル外とメインストリートが分かれているので私はもっぱら
メインストリートに立っている。ホテル外よりもこっちの方が、客がつきやすい。やば
そうな客なら、ホテルに行く前に逃げちゃえばいいしね。
 私が丙種を受けてから一年が経っていた。半年は助成金が出た。後半年はこの仕事で
食べて言った。幸運なことに、住まいだけは与えてくれた。単純に古い官舎をあてがわ
れただけなのだけど、正直助かった。新薬被験者への偏見はまだあるし、そんな奴が一
人で生活すると言ったら大抵の奴は、訳ありの客だと思うに決まってる。受け入れ先を
探したところで見つかるわけが無い。
 そんなわけで、体一つで生活するのにも慣れてきた。客の良し悪しもわかるようにな
った。若い奴らは回数をこなそうとするくせに金を渋るから、おっさん相手が多かった。
おっさんは好きだからイヤじゃない。勿論この話はおっさんとの恋愛じゃないよ。もっ
と若くて、素敵な彼との話。彼との出会いは当然夜。私がいつも通り立ってるとこから
話は始まる…
67書いてみる氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:08:14 ID:ctI2HLKt
399 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [書いてみる] 投稿日: 2006/02/17(金) 03:40:46.96 ID:5JcXvvlT0
 「頭痛い…」起きた時から体調は最悪だった。前日の相手が何回も求めるから、結局
くたくたになるまで付き合わされて、私は家に帰るなり眠り込んでしまった。メイクを落
とす気力も、ベッドに入る気力も無くし、その場に倒れこんでいた。申請書類の予定金
額にはいくらかたらないから、それでも町に立たなきゃならない。病院はイヤ。それだ
けで街にたっていた。当然ながら、私みたいな逸れ者に仲間がいるわけも無く、倒れた
ら即アウト。病院に搬送されてそのまま軟禁されちゃう。そんなこと考えて青くなって
いる女を買う奇特な奴はいるわけも無く、その日はお茶っ引きになるのかとなかば諦め
ていた。そんな風に諦めると、脚から力が抜けていって、文字通り糸が切れた人形のよ
うに倒れこんでしまった。日ごろの不義理の賜物で、助けてくれる奴は独りもいない。
「ああ、病院行ったら何しようかな。」そう思っていたとき彼が上から見下ろしていた。
「一晩いくらで付き合う?」そんな事言われても相手できるわけ無いのに。「四でどう
?」すぐさまそう応えてしまった。「あんたの部屋で良い?」いいわけないけど、もう
限界な私は返事もままならず、結局彼に家まで運んでもらっていた。
 憶えているのは暑い体、冷却シートのつめたい感触、時折、優しく口に含ませてくれ
たスポーツドリンク。私が目を覚ましたのは丸一日立ってからだった。ぼんやり横を見
ると彼がカップ麺を啜っていた。「そのSIO味、楽しみにしてたのに…」彼が誰だかわか
らないけどまず不満を漏らした。大事な食料、それもお気に入りのSIOを取られて大人し
くできるほど生活は潤ってない。すると、彼は台所に行き、小さな鍋を火にかけ始めた。
何やら良い匂い。「何?」警戒と興味を隠せないまま、私は思わず聞いた。「鍋焼きう
どんだから、ちょっと待てて」そういってまたSIOをずるずる啜る男。そして空腹な女。
「一口…」そんな訴えをがん無視してくれちゃってまた一言「風邪、うつるからヤダ。」。
あまりにも事態が飲み込めない私に見かねたのだろう。彼はスープまできっちり飲んでか
ら説明を始めた。(あたしのSIO…)あんまり頭に入んなかったけど、要は家まで連れ
てって介抱してくれたということだった。普段なら三つ指突いて感謝の意を込め、彼に
「体でお礼よっ!」とか半分マジな冗談をかますところだけど、回ってない頭にSIOを奪
われショックな私は、彼の作ったうどんを食い荒らしそのまままた寝てしまったのだった。
6821氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:09:25 ID:ctI2HLKt
343 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/02/22(水) 21:24:14.68 ID:oWM3geMo0
小分けにすることにした俺

>>327
「…こんなところでまた会うとはな」
「…なんのことすか?人違いじゃないすかね?」

俺は出来るだけ軽い感じで言った。
とりあえずこいつとはもう関わりたくなかった。


「つれないな、久しぶりに会ったというのに。もう俺とは上司と部下の関係でもないだろう、
なら普通は世間話くらいしようと思わないか?」

ははは、と笑う。悪怯れた様子はなかった。
早く帰りたい…、俺には家で待ってるくらげがいるんだ。

その時、車から一人、女が降りてきた。


「あー、やっぱりそうだ。久しぶりね!」

次から次へと…やっぱり電話なしで…さっさと山さんとこ行きゃぁよかったなぁ……
でも、……やっぱり似てるな……

「…はぁ。…なんか用すか…?」
「私、君のこと探したんだよ?ふふふ、君は今、何して食ってるのかなーっと思ってね」


………なんだって…?

6921氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:10:01 ID:ctI2HLKt
344 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/02/22(水) 21:25:25.12 ID:oWM3geMo0

「…あんたに関係ないでしょう…俺、電話使いたいんでもういいすかね?」

俺は強引に元上司の横を通り抜けようとした。

「私もほら、悪いなーと思ってさ。私のせいでクビになっちゃったって聞いてちょっとショックでさぁ」

ちっ、と元上司が舌打ちをする。

「で、探してみたらあんなショボい喫茶店で働いてるじゃない。
 ふふふ、アレには笑ったなぁ」

女は目線を元上司にずらす。

「ほら、この前あなたと行ったところ。覚えてない?」


…この前行った?いつ来たんだこいつら…


「…ん?…あぁ、あの小さい喫茶店か?なんだ、お前、あんなとこで働いてたのか」
「あの時君いたら大変だっただろうなー、どこ行ってたの?」

片付けなどもあるので時間帯によっては店内にいないこともよくある。だけど…
俺は元上司を睨み付けた。この感じ…


7021氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:10:33 ID:ctI2HLKt
346 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/02/22(水) 21:26:52.75 ID:oWM3geMo0

「……あぁ、思い出した思い出した。ははは、はらわたが煮え繰り返るな。
 …他に客が誰もいなくてな。あそこ…特製オムライスだかなんだかしらんが、俺の口には合わなくてね」
「この人ったら一口食べて『まずい』って全部床に捨てちゃったのよ、ね?」
「他に誰もいなかったからな、一度やってみたかったんだ。ははは…それにあの店長…」


『ゴッ』


俺は気が付くと、
元上司を殴っていた。

「……いっ…つ…貴様…」

俺は女の方を向く。

「……ひ、あ、あは…うそうそ…!うん、うそだからね!…ね!?」
「…あんたも…その顔で…俺に話し掛けるな…」

俺は女の言葉を聴きおわる前に電話ボックスに入りガラス戸を閉めた。

(……そんな…山さんは……山さんはそんなこと一度も……そんなことが……俺は…)


『…うぇー、またかぁ…』


ふ、と先程の山さんとのとりとめのない会話を思い出す。

7121氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:11:05 ID:ctI2HLKt
347 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/02/22(水) 21:27:30.87 ID:oWM3geMo0

…やべ、泣きそ…


外を見る。あいつらはいなくなっていた。
代わりに車から大きな男が出てくる。



(………まじかよ…)


ガラス戸が男の手によって開かれた。


(…あー、なるほどね…ほんとにこーゆうスーツ着た奴らっているんだな…
 …くそ…ついてねぇなぁ…ほんと……あの女…やっぱりそっくりだなぁ……母さんに……)



…………………


72誘導:2006/03/05(日) 13:11:18 ID:XUm5f24V
強制女性化小説ない?Part23
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1140014162/


重複、終了
7321氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:11:36 ID:ctI2HLKt
349 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/02/22(水) 21:28:24.23 ID:oWM3geMo0

…あ、なんか…冷たくてきもちいい…

「お、目ぇ覚めたかい」

おでこの上に濡れたタオルがのっていた。

「…う、…いて…て…」
「はははは、ずいぶんひどく殴られてたからね。大丈夫かい?」
「…あなたは…あ、」

額のタオルがずれ落ちる。
げ、これタオルじゃねぇ、雑巾だ…

「はは、ホームレスなんかに介抱なんてされたくないかな?」
「あ…、いえ、そんなことは……ありがとう、ございます…」

喋りづらい。口の中も切ってるようだ。

「…礼なんていらないよ。君が殴られてるのを遠くでただ見てたんだから…ははは」

俺は体を起こした。体の節々が痛む。

「…いて、て…、……厄日、…ついてねぇ…」

7421氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:12:07 ID:ctI2HLKt
350 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/02/22(水) 21:28:51.52 ID:oWM3geMo0

再び横になる。

ふ、と見るとクラゲの餌もあるし背中にちゃんと新聞が敷かれていた。


「ちょっと待っててな、またタオル濡らしてくるから」
「…あ、どうも…おねがいします…」

そういってホームレスの人はタオル(雑巾)を持って水道の方へと走っていった。


(……いい人…なのかな…ホームレスにもあーゆう人…いるんだな…いてて…)



しかし、そのホームレスはそれっきり戻ってこなかった。
そして俺は、異変に気付くのが遅すぎた。


(…遅いな……そういや、今何時だ…ろ…何時…?…!)

鈍っている頭をフル回転させ、思考をめぐらせる。
近くで人の話し声がする。



……この声、おい、おい、まさか、まさか!まさか!まさか!


7521氏 「タイトル不明」:2006/03/05(日) 13:21:41 ID:ctI2HLKt
21名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/02/23(木) 02:03:43.50 ID:rqBczdnE0

(瞼が重い…ダメだ…ここで寝たら……うぅ……くそぉ………山…さん…)



俺の意識は、そこで途絶えた。


……………………
76名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 13:33:54 ID:ctI2HLKt
同じTSということで、重複ということになってしますのでしょうか
とりあえずは転載をやめておきます
77名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 13:50:01 ID:MvRMNVfF
転載する意味が分からない。
保管庫のURL貼ればそれで済む事じゃないのか?
削除依頼出すか、書き込まないでくれ。
78名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 14:22:37 ID:ctI2HLKt
転載は、連載中で保管庫に収録されておらず、
なおかつにくちゃんねるでも閲覧できなかったものについて行ったのですが

勝手がわからず申し訳ありませんでした
79名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 15:31:58 ID:ThiOgJ8K
エロパロ板住民の方に迷惑をかけてしまったようで申し訳ありませんでした。
ホームレスが...というテーマを持ったスレをどこの板に立てれば良いか分からなかったため
私がエロパロ板に移住してみてはどうかと安易に書き込んでしまったためこうなってしまいました。
移住先の板の話がまとまり次第移動しますのでもう少しだけお待ちいただけないでしょうか?
80名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 03:36:50 ID:Fc7LXiq1
保管に無いやつうp
81名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 00:46:32 ID:WNPmt+Wu
>>1 残りも所持してるなら、うpきぼん
82名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 00:10:17 ID:9kClfrbd
初めの漫画は全部持ってるんだが、まさよ偏って漫画あるのか?
あったらうpしてくれ神さま!
83名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 23:26:19 ID:waz2K6rM
wikiがめちゃくちゃになったわけですが
つーか繋がらない_| ̄|○
84報告
ホームレスが女体化新薬で美少女になる件
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1142771858/

ぴんく難民板に立てましたよ〜