【戯言】西尾維新 Vol.3【りすか】

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1名無しさん@ピンキー
策「ここは西尾維新の小説全般を扱うエロパロスレです。
 次スレについては900頃、もしくは400kbを越えたあたりから用意しておきましょう。
 立てられなかったら宣言の上、有志が立てること。
 スレタイには、『西尾維新』の他に『戯言』『りすか』『君と僕〜』など検索しやすい言葉と、スレ番号を入れてください。
 >>950を超えても次スレが立っていない場合は、書き込みを控えるようにしてください。では、復唱しなさい」
玉「ゆらり……萌えネタ……歓迎」
策「……違います」

前スレ
【足コキ】戯言等、西尾維新スレvol.2【髪ズリ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111663212/

ss収録先
【2ch西尾維新―まとめサイト】
ttp://adult.csx.jp/~nonsense/nisio/index.html
【2chエロパロ板SS保管庫】
ttp://s1.artemisweb.jp/sslibrary/

西尾維新@2ch カコログオキバ
http://gigantica.ifdef.jp/ISIN/

・関連スレ
 ラノベ板  西尾維新その59
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1139429977/
2名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 23:43:17 ID:u/TAIsPN
1乙
3名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 23:49:48 ID:YmvweGWO
>>1−ちゃん乙なんだね!
4名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 00:07:15 ID:2bAR7jFj
>>1君、乙は好きかい?
5名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 00:24:41 ID:dx6ET340
>>1
Ζ!
6名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 06:00:30 ID:uhl7M+Jy
お疲れ様。
新しいスレで迎える新しい朝だね。
7名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 07:30:43 ID:CBZCQfqF
乙でありまするぞ
8名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 09:04:32 ID:v+W4YJUe
>>1
9U-名無しさん:2006/02/17(金) 10:36:18 ID:PuEJdUj+
>>1
乙!
10さよなら戯言先生:2006/02/17(金) 17:35:16 ID:99I/jVah
エロなし

 14

“キッキュキュキュ〜〜〜〜”
 タイヤの密度と寿命を確実に磨り減らしながら、風景とフィアットの車体が、物凄い勢いで横へと滑っていく。
 みいこさんには一体何と言って謝ろうか。
 滅茶苦茶にコストパフォーマンスの悪い走りだった。
 スピードだってこのクルマの、能力以上のものが出てるだろう。ボンネットからはいつ、白い煙が出てもおかしくはない。
「零崎、きみさ、もう少し普通には走れないのか?」
 ぼくは視線を前方の、カーブを曲がる寸前、一瞬だけチラッと見えたベンツに向けたまま、ハンドルを握る零崎へと問い掛けた。
「このクルマで普通に走ったら、普通にベンツにゃ追いつけないぜ」
 言いつつ殺人鬼は、またしても鮮やかなハンドル捌きで、フィアットの車体を綺麗に滑らせた。……無免のくせに。
 だが、零崎の言ってることも、まぁもっともだ。
 フィアットとベンツ。
 両方ともに名車ではあるが、基本ポテンシャルが、あまりにもあまりに違いすぎる。
 普通に走っていたのでは、ドライバーの性能差があっても、零崎と絵本さんに差があっても、追いつくのはまず確実に不可能だ。
 だからこの金のかかるドリフトを、この先も続けるしかない。
「だいたいお前が悪いんだぞ。絵本さんのフレンチクルーラーまで食べちまうから」
 そう。この追いかけっこ。そもそもこいつに原因がある。
「んなこと言ったってよ、目の前に置かれてたし、腹が滅茶減ってたし、あの女が席立ったしでさ、そこまで条件揃ったら喰うだろ?」
「知らん」
 初めて自宅に遊びにきた客人に、ウキウキでコーヒーを淹れて戻ってきた絵本さん。
 それはまさに零崎が、最後の一口を頬ばった、そのタイミングだった。
 盛大にガシャンと音を立てて、トレイに載っていたコーヒーやら砂糖やらが、高級そうな絨毯の上にぶちまけられる。
 わなわなと絵本さんは、何も持ってない手を震わせた後、こういうのも成長というんだろうか。
『も、もも、も……もう……し、ししし、死んでやるっ!!』
 絵本さんはいつものように、その場で泣き崩れるということはなく、ポジティブだけどネガティブに、駐車場へと嗚咽混じりで走った。
 その間ぼくは絨毯に広がる染みを、何となく見てるだけ、零崎に至っては、もぐもぐと、丹念に咀嚼するだけである。
11さよなら戯言先生:2006/02/17(金) 17:36:10 ID:99I/jVah
『なにを悠長に落ち着いてるさっ!! 早く追いかけるさっ!!』
 るれろさんが怒鳴らなければ、いまだ部屋の中で、ぼくと零崎は、揃ってまったりしていたろう。
 仕方な、いや慌てて玄関に走ったときには、ちょうど絵本さんが駆るベンツ(Sクラス)が、駐車場から飛び出すところだった。
『鍵貸せよ。俺が運転する』
 運転手には零崎が立候補したので、ぼくとるれろさんは助手席と後部席に乗り込み、それから三十分ほどのカーチェイスで現在に至る。
 しかしこの殺人鬼、本当に運転技術が、びっくりするくらいべらぼうに高い。
 ちょっとずつではあるが、コーナーを曲がるその度に、絵本さんのベンツとの距離を確実に詰めていた。
 とはいえ。
「こりゃヤベえなぁ」
「……うん」
 いままではカーブの多い峠道を走ってたから、まだなんとか勝負になっていたのだが、それももうそろそろ終わりが近づいていた。
 ストレートではどうやっても、追いつけやしないだろう。
「だが安心しろよ、欠陥製品」
 例の如く例の如しで、見切りの良すぎるぼくの心情を読んだのか、零崎は右顔面の刺青を、にっ、と笑みの形に醜く歪ませた。
 ……この殺人鬼、ろくなことを考えない。
 代理品。
 こいつがぼくの心を読むのにも、ぼくがこいつの心を読むのにも、なんらの難しい技術は必要なかった。
 わかるものはわかる。
「グランツーリスモで鍛えた俺の腕を信じろよ」
「……お前、勘違いしてるぞ。お前が腕を鍛えたと言い張ってるゲームは、きっとマリオカートだ」
 ぼくは深くシートに身を沈める。
 そしてバックミラーでるれろさんを見た。そりゃ当たり前なんだけど、今日も包帯はどこにもしてない。
「慣れないなぁ」
「うん? 何か言ったかい、《いーちゃん》?」
「危ないですから、頭は引っ込めてた方がいいですよ」
「ふうん?」
 きょとんとしたるれろさんの顔。キリッとした頼れる姐さん風の印象だけに、そのギャップもあってかなんだかラヴリー。
 クルマはカーブに差し掛かろうというのに、スピードをまるでまったく、落とそうという気配すらない。
「えっ? ええっ!? ちょ、ちょちょ、ちょっとあんた……なに……なにを……なにを一体…………してる………………さ」
 零崎の座ってる運転席、その頭部の辺りをゆさゆさと揺すりながら、るれろさんの顔が徐々に青ざめ、声は段々と小さくなっていく。
12さよなら戯言先生:2006/02/17(金) 17:37:06 ID:99I/jVah
「ショートカット」
 一人だけわからなかった憐れな同乗者。
 その疑問に答えてやった零崎は、さらにアクセルを踏み込んだ。
 迫るガードレール。零崎の首に手を掛けたるれろさん。フィアットの損害。修理の見積もり。みいこさんへの言い訳を考えるぼく。
“ドオオオオォオオンッ!!”
 衝撃。
 割れるフロントガラス。
 真っ白になる視界。
 ぼくは思い切り蹴りを入れて、運転する零崎のため、そしてなにより自分の身の安全のため、すぐさまクリアーな視界を確保。
 野を越え山を越え。
「舌噛むなよ」
“バゥウウウウウゥウ!!”
 零崎の声を追うかのように、ざわり、と纏わりつくみたいに襲っくる浮遊感。
 その日フィアットは空を飛んだ。
「っきゃあああああぁああああああああああぁあああぁあああああああぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
 半瞬遅れて絹を裂くような悲鳴。
 ちなみにぼくも零崎も、声帯を震わせてはいない。
 後部座席から響いてくる声は、長く甲高く、とても乙女ちっくなものだった。
“ドオオオオォオオンッ!!”
 着地。
 しっかりと一拍堪えてから、零崎がハンドルを左に切る。
 風景がコーヒーカップに載ったときみたいに、くるくるとくるくると、吐き気を覚えるほど気持ち悪く回っていた。
 ネズミ花火みたいに爆ぜないのを、ただただ祈るばかりである。
 と。
 順調に、慎重に、大胆に、繊細に、強引に、丁寧に、緊急に、急速に、零崎は回転力を、殺して解して並べて揃えて晒していたが。
 そこへ重量感を伴った白い影が飛び込んでくる。
 対向車がもしいたら、なんてことは、まるっきり考えてはいないスピードだ。
 しかも図ったよな正確さで、まっしぐらに小さなフィアットへと、巨大なベンツが問答無用で突っ込んで来る。
 こういうとき、こういうときとは、死に直面したときと言う意味だが、事象がスローモーションで見えるというけれど、本当みたいだ。
 ぼくにははっきりと見える。
 ベンツの運転席。ハンドルを握ってる絵本さん。目をぎゅっと瞑っていやがった。
13さよなら戯言先生:2006/02/17(金) 17:38:06 ID:99I/jVah
「…………」
 そこそこの修羅場を乗り越え、数々の死線を潜り抜けてきた《戯言遣い》が、まさかこんなところ、こんな形でお亡くなりになるとは。
 人生の幕引きとは突然で、案外に詰まらないもんである。
 走馬灯。
 玖渚友との出会い。
 圧倒的な存在に打ちのめされた。幼い嫉妬。無言で青髪を蹴り飛ばしったけ。あれは悪い事をしたといまでも思ってる。
 お前に初めて触れたあのときのぼくは、自尊心が歪に肥大してるひねたガキだった。
「…………」
 でも謝ったら負けかな?
 なんてことを二十歳越えても思ってるぼくは、あのときから、変わらずひねたガキのままで、あまり成長はしてないのかもしれない。
 やれやれ。
「戯言なん―――」
“キッキュキュ〜〜〜〜〜〜〜〜ガシャンッ!!”
 決め台詞は遮られた。
 まだ残っていたフロントガラスを、派手に全壊させる音と、ぼくと零崎の間を通りすぎた物体によって。
「やっぱ後部座席にもさ、シートベルトは必要だよな」
 車内にいてもわかるタイヤの焦げた匂い。そして見ただけで、脳が勝手に作り出す、本能に染み込んでいる馴れた血の匂い。
 ハンドルに顎を乗せながら、零崎は緊張感ゼロで暢気に呟いた。
 しかしさすがはあの、《人類最強》哀川潤をして、《人類最速》とまで言わしめた反射神経。
 ベンツから寸ででフィアットを逃すのに成功したらしい。
「回想と反省、もう終わったか?」
「……ああ、今日のところは、こんなとこだろう。後はまたの機会にでも取っておくよ」
 それどころじゃなさそうだし。
 バックミラーではなく、首を捻って後部座席を見るが、勿論そこには誰の姿もない。―――るれろさんの姿がない。
 首を元に戻す。
 七、八メートル先で、何かがぴくぴくしていた。血まみれでぴくぴくしていた。
 ここからでも、関接が曲がってはいけない方向に曲がってるのが、わかりたくもないのに、はっきりとした確信を持ってわかる。
 ……血まみれの……関節が……ぴくぴく……ぴくぴく……って。
「オイオイっ!! いくぞ零崎っ!!」
 いかんいかん。もっと慌てろぼく。
 哀川さんや真心、それに《殺し名》連中の頑丈さに慣れてしまってる所為か、感覚がちょっと麻痺してしまってたみたいだ。
 るれろさんはプロのプレーヤーといっても、肉体派とはいくらなんでも思えない。
 十月には死ななかったのに、二月に死んだりしたら、それもこんなしょうもない理由で死なれたりしたら、かなりやりきれないだろう。
14さよなら戯言先生:2006/02/17(金) 17:39:10 ID:99I/jVah
「医者だ零崎、すぐに医者を呼べっ!!」
「だから、その医者を追ってこうなったんだろうが」
 ああそのとおりだ。
 久方ぶりにぼく、滅茶苦茶パニくってるな。
 くっそう。でもだったら一体どうする? ぼくはどうするべきだ? 
 折れてる手足の応急処置くらいならできるが、頭部を打っているのなら、素人が下手に動かしたりするのはまずい。
 そしてるれろさんは間違いなく打ってるだろう。
 八方塞だ。ぼくには何もできない。
「零崎、お前は、お前は何とかできないのか?」
「うん? ん〜〜? 悪りぃ。俺は殺すのが専門で治すのは埒外だ」
 だろうな。
 生粋の殺人鬼に聞いたぼくが馬鹿だったよ。ああ、でもほんと、こりゃどうしたらいいんだ? 
 いまからでは救急車を呼んでも、とてもじゃないが間に合いそうにないくらいに、るれろさんの傷の具合は滅茶苦茶救急に見える。
 怪我する事に掛けてはぼくだってプロだ。
 最近は幸いな事にそうでもないけど、決してるれろさんにだって引けは取らない。らぶみさんはどうしてるだろう?
 などと考えている間にも、るれろさんの身体からは、血がどくどくと盛大に出ていた。
「こりゃ本当に出血大サービスってやつだな」
 巧い。
 とか思ってしまったぼくは、不謹慎な事を言った零崎よりも、ずっとずっと、救いようがないほど罪深いのかもしれない。
「い、痛い……さ。お医者さんを……は、早く…………」
「るれろさん!? 大丈夫で――」
 そんなわけないか。
 上げた顔も血だらけだし。
 でも意識があるのは不幸中の幸いだ。安心は勿論できないが、生命の危険レベルはそれだけで大幅に下がる。
“キッキュキュキュ〜〜〜〜”
 そしてさらに下げ、いや消してくれる救いの天使が、タイヤを軋ませて、満面の狂気の笑顔を浮かべてやって来た。
「血の匂いでも嗅ぎつけたのか、あの女は?」
「……サメみたいだな」
 劈くようなブレーキ音とともに、ベンツをるれろさんの身体ギリギリに止めると、絵本さんはプロの動きで素早く駆け寄る。
 スキップで。
 いつの間に着替えたのかその格好は、レインコートに長靴、絵本園樹外出仕様。
15さよなら戯言先生:2006/02/17(金) 17:40:30 ID:99I/jVah
「えへ、えへへ、だ、大丈夫だから、大丈夫だからね、くふふ、るれろさん、もう、ももも、もう、大丈夫だから、こんなの大丈夫だよ、
ね、ねね、うふん、うふふふ、い、痛いのは、さ、さささ、最初だけだからね、ぐふ、くふふ、こ、こんなの、あ、あたしすぐに、すぐに
治しちゃうから、あ、ああ、あたし、や、役に立つから、えへへ、えへへへ、るれろさん………だから好きっ!!」
 チラリと隣りを見ると、零崎が爪先立ちになってる。
 いつでも逃げ出せる体勢だ。
 まあ気持ちはわからないでもない。
 絵本さんみたいな面白すぎる女性が、結構好みのタイプであるぼくでさえ、気づかぬ無意識のうちに半歩下がっていた。
 だが絵本さんのアブないのは台詞だけで、、その治療技術には、微塵も危なっかしさはない。
 元《十三階段》三段目、《ドクター》の異名は伊達ではなかった。
「うん。内臓破裂はないみたい。手足の開放性複雑骨折とアバラが六本のヒビ、それと全身の打撲と擦過傷だけだね」
 それはそれで十分重症である。
 でも生命の心配はこれでなくなった。一安心。
 絵本さんは手足に添え木をし、救急箱から塗り薬を出して塗ると、白い包帯を全身にくるくると巻きはじめる。
「やっぱりこちの方が、ぼくはしっくりくるな」
 その姿は四年前の右下るれろだ。
 小さな声で言ったのだが聴こえてしまったようで、ぎろりと、るれろさんに睨まれてしまう。
 切れ長の目はうるうると、ちょっとだけだが光っていた。
 その理由は痛いからばかりでは、きっとないのだろう。
 ここは目を逸らしてやるのが、大人の優しさというものだ。びびったんじゃない。本当だ。もう半歩下がってしまったが本当なんです。
「本当に傑作だよな」
「……そうだな」
「うん? どうした欠陥製品」
「なんでもないよ、人間失格」
 本人には間違いなく自覚ゼロだろうが、零崎が話のオチをつけてくれた。


今回はここまで。
>>1さん乙でした。
読んでくださる方コメントくださる方、いつもありがとうございます。
他に投下しようとしてた職人さんがいましたら、エロなし連投申し訳ありません。
16名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 18:38:23 ID:Ndx84VeA
>>15
GJ!
るれろさん憐れだwwwww
そして絵本さん狂ってるwww

エロなしでも全然OKだと思います!
17名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 19:05:38 ID:34A4xKUz
GJ!!
うわー、腹痛い。笑いすぎた……。

凄く絵本さんらしいし零崎らしいなぁ、と思ってしまう。
あなた最高です。
18名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 22:34:34 ID:u7p8C7Lt
ぐはあっ!
ついに自殺するアグレッシブさを身に着けやがったか絵本さん…
面白過ぎるキャラクターがどんどん深化してやがるw
それにしても零と絵本の負のコンビネーションが見事に定着したなあ…素敵だ。
19名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 22:50:52 ID:Fu3gCmKZ
戯言先生GJ!!

相変わらずの絵本さんとぜろりんには爆笑。
それと、るれろさんを可愛いと思ったのは初めてだ!
20名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 22:57:49 ID:Ot3U5RY4
なんかもう保管庫落ちてる気がする。
俺だけ?
21名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 23:14:55 ID:Ndx84VeA
>>20
俺、見られる。
時々あのサーバ落ちるんだよね。。。
22名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 23:24:34 ID:2bAR7jFj
ん?どちらも大丈夫のようだが
23名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 00:00:31 ID:gILazxxZ
>>1っくん乙!
24名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 18:13:50 ID:/15Nffr3
どっちも大丈夫ですね、保管庫。

ところで此処は即死ってあるの?
25名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 19:50:18 ID:cuGOgeuu
>>1乙!

>>24
即死の有無を聞いたあなたに対して
ピンク鯖は30レスが付かないと即死判定を喰らうと答えるのが私なの。
26名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 20:51:54 ID:/15Nffr3
>>25
りすかさん、ありがとうw

30か…このままのペースでも大丈夫かな?
27名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 21:16:10 ID:DJqEqaEz
>>1
十全なスレ立てですわ、お友達。
28名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 23:11:55 ID:tN752H5h
一応即死回避
29名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 23:18:40 ID:tN752H5h
一応即死回避
301:2006/02/18(土) 23:36:23 ID:XhpCoOdI
30get!!!!
31名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 04:57:06 ID:xNRF8PoW
戯言先生GJ!!
32名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 09:29:21 ID:lRKdaGYz
遅ればせながら俺も戯言先生GJ!
ところで戯言先生でまだ登場してないキャラって誰がいたっけ?
くなぎさと<<チーム>>メンバーは未登場だったと思うけど。
33名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 10:30:20 ID:yZn9IvPv
ジグザグ、マッドデモン、小唄さんとかかな?
自殺志願と愚神礼賛もか…。

34名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 13:00:33 ID:T2fS8ANk
戯言先生GJ!! 死のカーチェイスワロスwwwww

鴉の濡れ羽島の住人も出てないね。
35名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 23:59:38 ID:1RX1qJdF
フィアット500でカーチェイスって、ルパンですか?
36名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 03:49:26 ID:6ZmSAqm8
島に引き篭もってる奴らは使い難いんだろうな、やっぱり。
教師設定だし、やはり学生連中の出番が多いが、存在感は某被害妄想の人が圧倒的w
37名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 22:08:11 ID:x/gD/V20
橙も出てないんじゃ?
いーたん並みに自分の記憶に自信がないんで怪しいが(笑
38名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 01:00:40 ID:o/SzCC17
島の奴らは修学旅行とかで使えそうだけどな
39名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 10:32:35 ID:eOdXk1/z
戯言先生GJですッ!!
やっぱり戯言先生の237巡位した宇宙の世界観大好きです!www
なんせいーちゃんは物語を加速させる能力者ですからねwwwww
40名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 23:43:46 ID:M5gDLREM
メイド・イン・ヘブン?!
何その鴉の濡れ羽島の主人みたいなスタンド能力(違
41名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 21:31:28 ID:xhSEbmzb
42名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 22:16:06 ID:8CtM4myN
>>41
GJ!!!!

…自分で描いたやつ?なら神ですね。
43名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 23:28:31 ID:4AB5enAw
>>41
いーちゃん……あなた、性別は男デスよね?
44名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 21:27:41 ID:Vr5AMaVg
普通なら性別反転と解釈。
しかし俺は妙な薬でナニを生やした潤さんにやられたと解釈しましたよ?w
45名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 08:07:30 ID:bcn/zUxH
 うぐぅ…見れん。
46名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 21:00:56 ID:QGqSLMrb
まとめサイトの人が更新するのを待つがヨロシ
47名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 02:57:46 ID:GV9m2d2A
まとめサイト改めて見たけど、ssの分類までこっててすごいな。
乙であります。
48名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 22:34:37 ID:Uqf++WbJ
>>45
つ[ http://adult.csx.jp/~nonsense/pic/n-1.jpg ]

>>47
ありがとうです。
全然凝ってないけどw普通より少しショボイくらいだと思います。

絵のページ、作るべきかな?
49名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 22:42:09 ID:Uqf++WbJ
>>45
つ[ http://adult.csx.jp/~nonsense/nisio/pic1.html ]
ごめんなさい。。。画像への直リンクだと見れないんだった orz
50名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 23:21:46 ID:j6vrImvu
その画像は某掲示板で描かれたものだ、とだけ言っておく
51名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 23:32:58 ID:Uqf++WbJ
>>50
あ、やっぱり>>41氏が描いたわけじゃないんだね?
ということで明後日には消します。
52鹿現:2006/02/27(月) 00:22:24 ID:N6VQGDPY
>>51
41は僕です。
コメント残しておかなくてすみません。
書いた本人なので消さなくてもかまいませんよ。
53名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 00:52:04 ID:EIMBq655
>>52
了解です。
削除依頼のメールが来ない限りアップしておきますね。
54さよなら戯言先生:2006/03/02(木) 22:23:56 ID:/fM3ZEXW
エロなし

 15

 羽目を外すとは、多分、こういうことをいうんだろう。
 ミニスカートが宙を舞っていた。
「《冬山で雪女に遭遇 ただしマッチョで色黒 なおかつ死因は撲殺》みたいなっ!!」
 勿論ミニスカートが自由意志で飛ぶわけもなく、それは誰かに投げられたと考えるのが、論理的に極めて妥当なところだろう。
 そして胡坐を掻くぼくの前に落ちているミニスカート。
 智恵ちゃん家に一緒に来たとき、巫女子ちゃんの穿いてたものと、寸分違わずとてもよく似ていた。
 ベランダに陣取るのはむいみちゃん。
「あたしは――あたしを許してるぅうううぅうううぅううううぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
 似合わないと思っていた白衣が、意外なことに結構似合っている。
 でも、どこか、戯れで巫女子ちゃんが着せたときから、ぼくは違和感を感じていたのだが、それがなんだかいまになってわかった。
 後姿を見たからわかった。
 窓ガラスを全開で叫ぶその姿は、バリバリ特攻服にしか見えない。
 近所迷惑も大概だが、時刻はまだ八時にもなってないので、この程度のご乱行なら、まあギリギリ大目に見てもいいだろう。
 今夜は珍しく彼女も酔っていた。
 玄関で土下座したみたいな格好で、さっきから、ぴくりともしないのは秋春くん。
 またしても電車が混んでいたらしく、毎度の事ながら遅刻した罰ゲームに、すでに酔ってきていたむいみちゃんに、駆けつけ十杯なんて
無茶をさせられて、来てから三十分ほどで早々にダウン。
 最後の一杯がスピリタスだったのが、おそらくは彼の早過ぎる退場の原因だろう。
 ダイイングメッセージはない。
 そして彼女。
「今日は来てくれてありがとね。いっくん」
 落ち着いた感じで礼儀正しく話す彼女も、さっきまではえらく酔っていたのだが、いまはアルコールがいくらか醒めたみたいだ。
 良い子のポジションの彼女。
 一人で酔っ払い軍団を相手しなければならないと思ってたので、これは敵の戦力を削っただけでなく心強い援軍でもある。
55さよなら戯言先生:2006/03/02(木) 22:25:33 ID:/fM3ZEXW
「…………」
 だからここではあえて何も言うまい。
 ぼくの身体のあっちこっちに、赤い斑点を付けたことには。しばらくは人前じゃ風呂にも入れない。
「いや、別に礼を言われるようなことじゃないと思うけど」
「でもいっくんは、いまもこういうの、嫌いってほどじゃなくなったかもしれないけど、あまり好きでもないんでしょ?」
 ぼくと彼女は決定的に違う。
 だけれどどこか似た匂いのするこの家の主、智恵ちゃんは気まずそうに、しかしそれでも、当たり前のようにその台詞を言った。
 正面に愛らしくちょこんと座って、ぼくの表情を見つめる円らな瞳。
 それはまるで。
 見透かすように。
 脳内を裏側から覗くように。
 周りははっちゃけて大騒ぎしているが、ぼくと智恵ちゃん、二人の共有する空間だけは、台風の目の中のように静かだった。
「そんなことはないさ。四年前とかと比べたら、大分この雰囲気にも慣れたぜ?」
「確かに慣れたみたいだけど、やっぱり、好きではないんでしょ?」
「そんなことはないさ。中々に楽しいもんだ」
「嘘だね」
「本当だよ」
「嘘だよ」
「嘘だけどさ」
 くすり、と智恵ちゃんは可笑しそう笑う。
 その瞳に映る寂しさも悲しさも、無論消えてなどはいないが、勿論消えるわけもないが、本当に心から笑ってるみたいに見えた。
「…………」
 ぼくは戸惑う。
 江本智恵がそんな風に笑ったことに戸惑う。
 その笑顔はもうすでに、二十歳を越えてるのに、ぼくよりも一つだけど年上なのに、あどけない少女みたいで可愛らしかった。
「…………」
 まぁ、そうは言ってみたものの、ぼくよりも八つ年上で、まんま中学生のような三つ子もいるけれど。
 ロシア語で絶望の果てを意味する鴉の濡れ羽。
 あの人たちは、あの島の住人たちは、今頃一体全体どうしてるだろうか?
 毎月毎月社交辞令のように送られてくる招待状。
 またポストに入っていたら、日本海に浮かぶ孤島に、ほんの少しだけ、メイドさんも居ることだし、行ってもいいかな、そう思った。
 ぼくのメイドさんたちは、あの三姉妹は元気だろうか?
56さよなら戯言先生:2006/03/02(木) 22:27:06 ID:/fM3ZEXW
「はい、これ。いっくんは2Pね」
「はい?」
 物思いに耽っていたぼくの手に、智恵ちゃんが何かを握らせる。見るとそれは、黒く四角く重厚な――。
「スタンガン?」
「コントローラーだよ」
 答えながら智恵ちゃんがプレステのスイッチを入れると、ジョオォォオン、と音を立てながら、テレビ画面に浮かぶソニーのロゴ。
「グランツーリスモ。いっくんとは、まだ対戦したことないよね?」
「……うん。でもカーレースは、助手席だったけど、先週嫌になるくらいやったから……」
 と。
“パサッ”
「うん?」
 ぼくの頭に何か軽いものが乗っかる。手に取ってそれを見た。布地がふんわりとしてて柔らかい。
「…………」
「…………」
 しばしそれをじっと眺めてから、これはアレですか? わかりきった答えを確認するために、ぼくは智恵ちゃんを見ようとして。
“バシンッ!!”
 背中を叩かれた。
 女の子の力であっても、不意打ちなので結構痛い。
「《貞子のビデオを見て今日で七日目 ただし場所は伽耶子の家》みたいなっ!!」
 などと言いつつ巫女子ちゃんは、ぼくの首に腕を廻して、しなだれかかるように抱きついてくる。
 背中が柔らかい。
 手にしてるものを見る。
「…………」
 背中が柔らかい。
 酔ってる所為なのかどうなのか、巫女子ちゃん、男に対する警戒心が、かなり猛烈に薄くなってるみいたいだ。
 これは注意しておくべきかも知れない。
 ぼくだからいいようなものの、そうじゃなかったら、勘違いされても仕方ないくらいの、くらくらと眩暈がしそうな大胆さだ。
 天真爛漫にもほどがある。
 そういう女性のある意味では無責任な部分が、大人しい羊だったはずの男を、一瞬で獰猛なオオカミに変貌させるのだ。
57さよなら戯言先生:2006/03/02(木) 22:28:40 ID:/fM3ZEXW
「巫女子ちゃん」
 声のトーンを落とす。
 この娘に注意をするときは、少し大人気ないくらいに、キツめに言わないとてんで効果がない。
「そんな格好で男に抱きついたりしたら、押し倒されても文句は言えないよ。巫女子ちゃんは、押し倒されたいのか? どうなんだ?」
 言葉をもっと選ぶべきだったろうとは思う。
 女の子に対してこれは、あんまりな言い草だ。
 巫女子ちゃんは押し倒されても文句は言えないが、ぼくは泣かれても文句は言えないだろう。
 でも背中から聴こえてきたのは、堰を切ったような嗚咽などではなく。
「べ、べつにいいよ…………………………………………………………………………………………………………………………いっくんなら」
 と、上ずりドモッた声で、巫女子ちゃんはそう言った。
 最後に小さく小さくぼそっと、何か言ったようだが、残念ながらぼくの鼓膜は、その声を聴き取れなかった。
「巫女子ちゃん、そんなこと言うもんじゃない。もっと自分を大切にしなきゃダメだよ」
 我ながらこの台詞は言ってて恥ずかしい。
 どの面下げて言ってるんだ。この《戯言遣い》は。
 ぼくを見つめる智恵ちゃんの視線が、嫌が上でも羞恥心を煽ってくれる。
 にこにことにこにこと、本当に愉しそうに、ぼくと、ぼくに抱きついている巫女子ちゃんを、眩しそうに見つめていた。
「いっくんには、巫女子ちゃんがいるんだね」
 自分の右肩の後ろ辺りを、くるんと、円を描いて指さす智恵ちゃん。
 ぼくに抱きついてる巫女子ちゃんの指先が、何だかモジモジとゴニョゴニョと、組んでは離してを延々と、飽きもせずにくり返してる。
 懐かしいと、ふっと思った。
 在神館地下食堂。
 出会ったあのときから、葵巫女子という名の女の子は、リアクションを取ってなきゃ気がすまない。
 あれ? いつの間にか手に何か持ってるぞ。んん? 携帯ストラップネックレスか? こんなのまだ持ってたんだなぁ。
 ぼくは一度聞いた声は忘れない。X/Yは筆記体の反転鏡文字。巫女子ちゃんの誕生日は四月二十日。
 何もかもが傑作なくらいに懐かしい。
58さよなら戯言先生:2006/03/02(木) 22:31:47 ID:/fM3ZEXW
 と。
 まぁそれはそれとして、いまはそんなことよりも。
「……《あーあ》って、ここで言ったら、それでオチつくかな?」
「どうだろうね」
 片目をつぶって問い掛けるぼくに、智恵ちゃんはにっこりと優しく微笑んだ。


今回はここまで。
読んでくださる方レスくださる方、毎回ありがとうございます。他の職人さんの投下もお待ちしております。
59名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 23:25:51 ID:2xzXeXvT
戯言先生超GJですっ!!!!
>>57が『葵巫女子』となっているのは仕様でしょうか?
60名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 23:28:15 ID:OzafajS1
GJ、メリッサGJです!

戯言先生、今回も楽しませていただきました。
それとなく楽しめる戯言らしさというか、そんなものを感じるようになった今日この頃。
次も楽しみにさせてもらいます!!
61名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 23:56:01 ID:EhYQMw4x
戯言先生キターーーー!!
やっぱり貴方凄いや。
もうGJ!!!としか良いようがない。
62名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 00:06:59 ID:6PIHuCga
戯言先生GJ!!
もう西尾先生が書いてる様にしかみえないw
63名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 00:18:31 ID:r0zcBCD7
GJ!!
うわ、どこに付けられたんだ赤い斑点w
二人とも酔ってる様で酔ってなさそうなのはどういう事なんだーw

腕の内側とかマニアックなトコにキスマーク残してそうで、良いなぁ。
64名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 01:23:47 ID:j1K2KEmm
戯言先生キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
この雰囲気がたまりませんねwwwwwwwいつもGJです!!!!!

>>59
仕様っつーか、原作でもちゃんと出てるネタですよ。
こういう小さなネタもしっかり拾う職人さんに頭が下がりますwwww
65名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 06:36:32 ID:z14tsxHQ
原作では青井という重箱の隅をつつくネタ
66名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 16:34:17 ID:Hj8fQ1Ig
>>58
GJ!!
67名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 20:09:21 ID:S2YZfutu
戯言先生超GJ!!!!!!!!!!
っていうか本人ですか?
68名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 00:11:44 ID:wzmIzOsJ
だったら最高www

下がりすぎなので上げますね。
69さよなら戯言先生:2006/03/06(月) 19:17:59 ID:5XEQuT0J
エロなし

 16

 始まりは一本の電話だった。
 朝から聴くと妙な気分になる Let's Dance。ぼくの携帯がけたたましく鳴っている。
“ピッ”
 あまり考えもせずに出てしまった。
 これが間違いの一歩目。
 まあ例え確認してもしなくても、結果は何も変わらなかったろうが、せめて誰から掛かってきたかぐらいは、確認するべきだったろう。
「あはは、少年。あはははは。あーはははははは。あーははははははははは…………」
 聴こえてきたのはいきなりの大爆笑。
「やーい。やーい。ざまーみろ。そいじゃ少年、まったねぇ〜〜」
 狂ったみたいに笑うだけ笑って、そいで言いたいことを言うだけ言ってから、電話は一方的に切られた。
「…………」
 着信履歴を見ると、当然のように番号は非通知。
 だがいまの電話が誰からのものかは、ぼくはわかりたくもないのに、はっきりと確信を持ってわかる。
 残念なことに。
 あんな風な《頭の回路がショートでもしてんじゃねぇか?》みたいな電話、ぼくの知り合いでは唯一ただ一人しか掛けてきやしない。
「おっ?」
 何て考えたらまた電話が鳴った。
“ピッ”
 即座に出る。ぼくも本当に懲りない男だ。……というより馬鹿なんじゃなかろうか。
「きみみたいなやつにだけは、言われたくはないんだね」
 切れる。
「…………」
 ぼくはそのまましばしの時間、ツーツーツーツーと、耳朶を打つ音を聴きながら固まっていたが、やがてそれにも飽きて呟いた。
「あなたに電話番号、ぼく教えてましたっけ? 真姫さん」
 今更そんなのは、あの人に対して、愚問もいいところだけどさ。
 真姫さんにとって個人情報保護法などは、きっと笑いのタネでしかないのだろう。
 しっかし。
 だからあの人は嫌いなんだよ。
 何て言ってた。《ざまーみろ》って言ってたのか? 
 放っとけよなもう。人の不幸な未来を嬉々と実況中継すんな。それも滅茶苦茶中途半端に。あんたはノストラダムスかよ。
70さよなら戯言先生:2006/03/06(月) 19:19:00 ID:5XEQuT0J
“コンコン”
「失礼します。ご在宅でしょうか?」
 と。
 一体全体どこからどんな不幸がやって来るのかと、押入れの体育着が崩子ちゃんにでも見つかったのかと、いらない心配までして、
頭がくらくらしてきたぼくの耳は、控えめなノックの音と慎ましやかな声を捉えた。
「…………」
 これか? これなのか? これがそうなのか? 早くも来やがったのか? 
 それはいささかせっかち過ぎる。まだ心の準備が、開き直りが、諦めが、ぼくは全然まったくできてはない。
 ぼくはそ〜〜っと足音を忍ばせて、扉にぴたりと張り付くと、魚眼レンズで慎重に外を窺う。
「あれ?」
 ぼくの良く知っているメイドさんが、手を前に揃えた可愛いポーズで、この職業の正装であるエプロンドレスを着て立っていた。
 でも。
「さて……これは誰だろう?」
 ぼくにだって希望がないわけではない。
 彼女だろうか。
 いや、彼女かもしれない。
 できれば彼女がいいけれど、まあ、彼女でもいいだろう。
 しかし、彼女も捨てがたい……。
「…………」
 やっぱ誰でもいいのか。
 とりあえず、眼鏡をしてはいないので、てる子さんではないだろうが、後は話してみないことには、ぼくにはちょっと判別できない。
 あかりさんorひかりさん。
 丁か半か。
“ガチャッ”
 そんな心境で扉を開ける。
 この不確定な状況を、もうしばらく楽しんでいたいというのはあるが、可愛い可愛いぼくのメイドさんを、寒い廊下に淋しくポツンと、
いつまでも立たせておくわけにもいくまい。
71さよなら戯言先生:2006/03/06(月) 19:20:05 ID:5XEQuT0J
「どうも。ひさしぶりです――」
 はたして後に続く台詞は、あかりさんと言おうか、ひかりさんと言おうか、そのときぼくは考えてなかったのだが。
「…………」
「……ん?」
 そもそもそんな必要はなかった。
 現在はまだ正体不明のメイドさんは、扉を開けて腹部ががら空きになったぼくに、無言です――っと身を寄せてくると。
“ドンッ”
「うぇ!?」
 目の前が吐き気をともなって暗くなる。
 この距離でどうしてそんなに威力があるのかと、惚れ惚れするくらい見事な正拳を不意撃つで叩き込まれた。
「あぐぅ……ぐ、ぐ…………」
 がくんと、脚が崩れる。
「…………」
 よろよろと倒れ込んでくるぼくを、メイドさんはす――っと、近寄って来たときとは逆回しのように、無言のままあっさりと避けた。
「ぐぅ……あ……ああ……はぁ…………」
 みっともなく四つん這いで、ぼくは寒く冷たい廊下に蹲る。
 意識が電池切れみたいに途切れる前に、首を捻って最後に見た光景は、エプロンドレスから眼鏡を出して、虚ろな瞳でぼくを見下ろす、
てる子さんの姿だった。
72さよなら戯言先生:2006/03/06(月) 19:21:09 ID:5XEQuT0J
エロなし

 17

 目が覚めたらベッドの上だった。
 起き抜けで焦点が定まらない。ってかそれだけでは説明がつかないほど、頭がぼ〜〜っとしている。
 しかし、それでもすぐに気づいた。
 自分の部屋じゃないことに。
 なにせ天井がべらぼうに高かったし、ところどころの部屋の調度、いや雰囲気が、嫌味なく上品に、とてつもなく豪奢すぎる。
「…………」
 そしてなにより、ぼくの首筋に、ぎゅっと抱きついているぬくもり。
 例えお気に入りの抱きまくらにだって、これほどのものは、決して奪われはしないが与えてももらえない。
 円らな瞳を見開いて、いつからそうしてたのだろうか、にこにことぼくに微笑んでる。
「うぃす。……おはよう……ところでさ、お前、何してんだよ?」
 そう訊いたぼくに、それを待ってましたとばかり、そいつはさらに一層笑みを深くした。
 大きく息をすぅ〜〜っと、目一杯吸い込んで、誇張なしに滅茶苦茶広い部屋に、小さな身体から特大の声を響かせる。
「じゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜で〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んちゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
 なるほど。
 玖渚は只今充電中らしかった。
「……友、それはいつものことだから、充電は勿論いいけど、ここは一体全体どこなわけなんだ?」
 何とはなしにどことなく、見覚えがある気は、するようなしないような。
「うに? ここ? ここはイリアちゃんのお家だよ」
 玖渚はさらにさらに、ぎゅっとぼくの首筋に抱きつきながら、にこにこしながら当たり前のように答える。
「そうなんだ」
「そうなんだよ。でも僕様ちゃん安心したよ。このまま出番ゼロかと思った。ドキドキしてたのは、いーちゃん以外は内緒なんだよ」
「そっか。そりゃ悪いことしたな」
「ううん。別にいいよ。いーちゃんが僕様ちゃんを忘れるわけないもん」
 確認するのも馬鹿らしい。
 ぼくと玖渚の関係。ぼくと玖渚の空気。ぼくと玖渚の繋がり。
 二人の間に、余計な説明や、余分な釈明や、無駄な台詞や、無為な質問や、邪魔な言葉は一切いらない。
 しかし今回ばかりは、それにちょいと、甘え過ぎたようである。
73さよなら戯言先生:2006/03/06(月) 19:22:14 ID:5XEQuT0J
「まあそりゃな。でも正直、お前や哀川さん、それに真心みたいのは、切れすぎる手札だから、簡単には使えなかったりするんだ」
 ぼくはぼくなりに気を遣ったのだが、どうもそれが、返って裏目に出たみたいだった。
 ごめんな。
 心の中だけで短く謝ると、黒髪を撫でつけながら、ぼくはゆるりと部屋を見回す。
 玖渚の好きな色。
 部屋にあるあらゆるものが、純粋な白一色に統一されていた。
 鴉の濡れ羽島。玖渚友来賓仕様。
「なあ友」
「なんじゃらほい?」
「この部屋ってさ、いつ来るか、いや二度と来ないかもしれないお前の為に、なのにいっつも白いままなのかなぁ?」
「うに? うにうに? うううん。それはないと思うよ。予め来るのがわかってるから、その都度用意してくれるんじゃないかな?」
「ふ〜〜ん。ま、そりゃそうか……って、待ってくださいよ玖渚さん」
 すると玖渚は今日のことを、事前に知っていたわけか?
「うん。知ってたよ。ちなみにいーちゃん、島に来てから今日で二日目だよん」
「二日目?」
 えっ? ちょっと待て。ちょっと待ってくれ。なんですか? ぼくはこの島に来てから丸一日、意識不明だったってことか?
 それって結構ヤバかったんじゃ。
「うにー。それは大丈夫だと思うよ。てる子ちゃんパンチが原因じゃないから、クロロホルム嗅がせすぎたんだってさ」
「……そうか」
 いや待て。
 クロロホルム嗅がせすぎで、丸一日意識不明って、そっちも十分以上にヤバいだろう。
 大体からして、クロロホルムとか持ってんだったら、初めっからそっち使えよな。腹部が思い出したようにズキズキしてくる。
“コンコン”
「友さん、わたしです。いま宜しいいでしょうか?」
 ついでに頭もくらくらしてきたぼくの耳は、控えめなノックの音と慎ましやかな声を捉えた。
「全然問題なく宜しいよ」
「失礼します」
“ガチャッ”
 言って室内に入ってきたのは、勿論エプロンドレスを着たメイドさんである。これははたして……誰なんだろうか?
「あ、お目覚めですか」
 半身を起こしたぼくに、そのメイドさんは、決して演技などではなくて、心底ほっとしたように、その胸を撫で下ろしてくれる。
74さよなら戯言先生:2006/03/06(月) 19:23:21 ID:5XEQuT0J
「……どうも」
 そんなわけでこのメイドさんは、三姉妹の次女、ひかりさんだった。
「てる子ったら薬の量を間違えたみたいで、もう起きないんじゃないかと心配しました。姫菜さんは平気だって言うんですけど……」
 ひかりさんは安心した顔をしてるけど、まだいくらか心配そうでもある。
 この人のちょっとした優しさは、毎度のことだが結構嬉しい。
「ああ、本当に大丈夫ですよ」
 こういうのも慣れてる方だし。
 良いものか悪いものかを考慮しなければ、ぼくはこの歳にしては、経験だけはそこそこ多い方だ。
 自慢にならないものの方が、隠しておきたいものの方が、記憶から抹消してしまいたいものの方が、圧倒的に多いのが問題ではあるが。
「そろそろお夕飯の時間ですけれど、お腹は空いてらっしゃいますか?」
 壁に掛かってる大仰な白い時計を見ると、時刻は七時少し前を指し示している。
「ペコペコです」
 今時こんな表現する人いないよな、そう思いながら言うと、ひかりさんはにっこりと微笑んだ。
「それではダイニングへお越しください。他の皆さんはもう席についておられます」
「はぁ……」
 他の皆さん、ね。
 お腹は空いてるけど、正直、行きたくねぇなぁ。
「お嬢様もあなたを待っておられますし」
 行きたくねぇなぁ。
「僕様ちゃんも、いーちゃんに付き合って何も食べてないから、お腹がペッコペコだよ。早く行こ。でもその前に、髪くくって」
「……わかったよ」
 こいつに言われてしまえば否応もない。
 ぼくは腹を決めて、玖渚の髪をほどきにかかった。
「いーちゃん、さんくー」


今回はここまで。

葵は青井が正解です。普通忘れない事は覚えてないけど、絶対に覚えてなきゃいけない事は忘れない。
そんないっくんを表したかったんですが。毎度の事ですが推鼓不足でした。補足ありがとうございます。
保管庫の管理人さん、お暇なときでいいので、大変お手数ですが、修正していただけると助かります。
それと自分の書いたのは、ざっとしか読んでなかったんですが、誤表現の直しやフォントの大小での演出、今更ながら気づきました。
改めてありがとうございます。
75名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 19:33:46 ID:ug107Y3W
GJ!!
毎度毎度素晴らしいです。
次回もwktkで待ってます!
76名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 22:25:41 ID:1Pa7VFdE
最高!!
抱かれてもいいです><
77名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 23:18:30 ID:wztlQZCI
GJ!!!!
鴉の濡れ羽島にきたかぁ
今後が楽しみですよ〜。
頑張ってくださいね!
78名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 08:32:20 ID:f7+N1cKq
GJ!
本だしてもいけるんじゃないかこれww
そして保管庫の管理人さんGJ!
誤字直しまでしてあるなんて凄い!!
79名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 10:40:41 ID:jJ3Bk2Z8
拉致監禁キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!
何気に友やん初登場か、出てこなくともいーが頻繁に思ってるからあんま気にならなかった。
これから何回かは島編になるのかな? 期待大。
80名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 11:29:52 ID:Rrzg/dSx
GJ!!
81名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 15:31:23 ID:qH4tZ8i7
>>74
GJ!!!!!!!
本当に良い戯言ワールドが展開してますね。
キャラも生き生きとしていて、読んでいて楽しくて仕方が無いです!

葵は葵井ではなく青井で良いんですね。修正しましたー。
フォント等での演出、拙くて逆に作品を穢してしまっているのではないかと
考えているのですが、如何なんでしょう?

>>78
ありがとうございます。でも誤字は殆ど無いですから、大したことやってないですよ。
82名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 15:36:09 ID:qH4tZ8i7
いーちゃんの着メロ、Let's Danceかw
巫女子ちゃんの影響なのかな?w
初めから読み返すと色々な小ネタをしっかりと拾ってるなぁ。
改めてGJ!!!!!!!
83名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 19:29:53 ID:n9WD+EnP
濡れ羽島出たから次は研究所メンバーかとwktkしてる
84名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 21:12:46 ID:j1S8LCzg
友キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
いつもながらGJです!
85名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 03:03:58 ID:8Ysm07tU
研究所?それは木賀峰約研究室のことかね


さあ、早く円ちゃんと木賀峰教授を出すんだ
86U-名無しさん:2006/03/13(月) 15:28:35 ID:z1sCs0L1
保守
87名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 09:19:26 ID:tF1vUgHG
いや、葵井で正解だよ
88名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 14:09:40 ID:i4LKh8uV
>>87
いーちゃんは忘れっぽいので葵井を青井と間違えて覚えてる。
だから、この場合は青井が正解。
89U-名無しさん:2006/03/18(土) 08:43:13 ID:Vrgxkb9m
保守保守
90名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 16:48:01 ID:6VTIfton
ん、前スレ埋め終わりか。お疲れ
91さよなら戯言先生:2006/03/19(日) 18:39:33 ID:UUGYnu5O
エロなし

 18

 地獄の扉が、ゆっくりと開く。
 ぼくの足取りは、クロロホルムのせいだけではなく、かなり重かった。
「戯言だよなぁ……」
 円卓。
 二つの空席。
 玖渚を座らせて、ぼくはその隣りに座る。
 腰を落としながら、ぼくはぐるりと席についてる一同を、その一人一人を順番に見渡した。
 誰が決めたわけではないが、この面子で食事をするときは、ぼくの席は暗黙の了解で、ラッキーナンバー七時の位置と決まってる。
「…………」
 ラッキーってなんだ? このメンバーでそんなもんがあるわきゃない。
「どうかね? 身体の調子は? 頭はぼ〜〜っとはしてないか?」
 どんな理由で七がラッキーなどと、どこのどいつが決めやがったのかと思ってたら、隣りの八時、赤音さんから話しかけられた。
「大丈夫です。多少くらくらしますけど」
 このおかしな状況に。
「クロロホルムは注意した方がいい。あれはハマると、煙草なんて目じゃないくらい闇突きになるよ」
「ぼくは使用したんじゃなくて、使用されたんですけどね」
 十時の位置を見る。
 てる子さんは視線に気づいてるだろうが、こちらを見る素振りすらない。
 黒ぶちの眼鏡の向こうに、一体何を見ているのか、虚ろな瞳が覗いている。ピントのずれた、焦点の合ってない瞳。
 いや……焦点が合ってないわけじゃない。
 ぼくに焦点を合わせていないだけなのだろう。
 とはいえ彼女のぼくに対する溜飲も、いくらかは下がってるはずだ。
 腹部が絶妙な理、いやリズムで、こちらが忘れかけたのを見計らうようなタイミングで、しつこく丹念にズキズキしている。
「赤音さんは、今日のこと知ってたんですか?」
 物欲しそうにジ――ッと、食卓に並んでる料理を、いまかいまかと眺めてる玖渚友。
 それをぼくは目の端で観察しながら、気になっていたことを、状況に驚いてる風もない赤音さんに訊いてみた。
「ああ。勿論知ってたよ。さらに補足するなら、きみ以外は全員知ってる」
「……おい」
 おさげにした髪を引っ張る。
「あうー」
 玖渚は変な声を出して、料理からぼくへと視線を移した。
「うに? なに? いーちゃん?」
 ぼくが口元に手を当てて顔を近づけると、玖渚も小さな耳だけをすっと寄せてくる。
92さよなら戯言先生:2006/03/19(日) 18:40:45 ID:UUGYnu5O
「さっきは聞きそびれたけど、お前はいつから、今日のこと知ってたんだよ? そして、どうしてぼくに教えなかった?」
 予め知っていたならば、ぼくは率先して学校の宿直をやったろうし、それが叶わなくとも、腹部に雑誌を入れるくらいは出来たのだ。
「だから教えないようにって、あたしが玖渚ちゃんにお願いしたんだよ」
 九時の位置。
 嫌らしく不敵そうに、にやりと微笑んで、ぼくに占い師が、よく通る冷たい声をかけてくる。
 内緒話。
 そんなものは、この占い師の前にしては、あらゆるで無意味だ。
 本人にはその気がなくとも、番組が視えてしまう彼女には、物語が見えてしまう彼女には、姫菜真姫には、あらゆる意味で無意味だ。
「まともにきみを誘ったりしたら、ごねるのはわかってたからね」
 真姫さんは言って手にしたワイングラスを、チョイッと、ぼくをからかうようにして、にやにやとしながら持ち上げる。
「…………」
 そして沈黙で応えるぼくを見て、尚一層笑みを深くしてから、ビールみたいに一気に喉へと流し込んだ。
 いつも思うがこの人は、どんなお酒だろうが、変わらず同じペースで飲み干す。
 序でにその感想も、あまり変わらない。
「アルコールって本当に素晴らしい。嫌なこと全部忘れられるから」
 ぼくの全身のパーツを売っても、おそらくは買えないだろうワインが、コルクを開けてからの、あまりに短すぎる生涯(?)を終えた。
 何か蝉みたいである。
 主に葡萄が原料の高級すぎる液体も、こうなってしまえば悲しいもんだ。
「きみほどじゃないけどね」
 首を傾げてひひひと笑う真姫さん。
「…………」
 魂底からとことん性格悪いなぁこの占い師。
 ぼくは真姫さんから背けるように、視線を逆サイドに持っていくと、四時の位置、苦笑している深夜さんと目が合った。
「俺も知ってたし、結構きみとは顔を会わせてるから、出来るんなら教えてやりたかったんだけど」
 悪かったね、とでも言うように、片目をつぶってみせる。
 大概のことは許されそうな、柔和な顔立ちと柔和そうな口ぶり。
 無意識に、無為式に、人を苛立たせ、落ち着かなくさせる才能に、望まず長けてる身としては、いつも思うがひどく羨ましい。
 四年前より随分とマシにはなったけど……。
「……別にいいですよ」
 ぼくは内心の感情を悟られぬよう、何気なくそう言いながら、深夜さんの隣り、五時の位置をそっと窺う。
 かなみさんは物思うような、そいでいて何も考えていないような目で、豪奢に光り輝く巨大なシャンデリアを、ただ、見つめていた。
 ぼくも釣られてシャンデリア見上げる。
「………あ」
 そして思い出した。
 記憶力の悪さは、自他共に認めるほど、とても不本意だが定評があるのに、珍しいことに一発で脳内検索ができた。
93さよなら戯言先生:2006/03/19(日) 18:42:07 ID:UUGYnu5O
 確かかなみさんって《死の直前》の、果敢ないもんが、好きだったんじゃなかったけ?
 シャンデリア。
 はらはらと散る桜の花びら。
「…………」
 まさか。
 オペラ座……なのか?
 この島の主人の性格を考えれば、そのぐらいの、常識の外にあるイベントが、冗談抜きに用意されてそうだから油断できない。
「通じるといいけどなぁ……あれは勿体無いよなぁ……」
“はぁあーー”
 大きなため息をつきながら、かなみさんは何かぶつぶつと、わけのわからない独り言を呟いてるのが聴こえる。
 意味不明だった。
 天才の呟くことは毎度だがよくわからない。
 わからないので早々に、ぼくは思考のチャンネルを切り替え、説明など一切不要のものを、微動だにしない玖渚に倣って視界に収める。
「…………」
 平凡な表現で何ではあるが、こんなものはひねっての仕方ない。
 ご自慢の作品群は、掛け値なしに美味そうだ。
 三時の位置に座って、十一時の位置に座ってる玲さんと、料理について話す弥生さんが、ぼくにはどこか誇らしげに見える。
“グウゥゥウウ〜〜〜〜”
 おなかがいつかの、普通少女みたいに、何のひねりもなく普通に鳴った。
「…………」
 丸一日以上食べてない。
 ぼくの空腹感もさすがに限界が近かった。
「…………」
 だからそろそろ、この人に触れないわけには、やはりいかないのだろう。どうしても……いかないのだろう。
 赤神イリア。
 この鴉の濡れ羽島の主人たるイリアさんは、瞼を閉じて、唇を微かに歪ませて、何だかとても愉しそうに笑っている。
 嫌な予感が――した。
 最後の料理を並べ終えて、一時と二時の位置に、あかりさんとひかりさんが腰を降ろす。
 これで役者は揃ったというやつだ。
 ゆっくりと焦らすかのように、イリアさんは目を開けると、ぼくがしたみたいに一同を、その一人一人を順番に見渡す。
 ぼくと目が合ったとき、笑みが深くなったように見えたのは、気のせいであると信じたい。
94さよなら戯言先生:2006/03/19(日) 18:43:21 ID:UUGYnu5O
「今日は招きに応じてくださって、誠にありがとうございます」
「…………」
 ああいうのをお嬢様は、この筋金入りのお嬢様は、赤神イリアさんは、招きなんて言ちゃうんだ。
 この人はまったくもって本当に素敵で素晴らしい。
 どうも使っている言語が、イリアさんとぼく、相変わらず違うみたいである。
「それでは皆さん、一日一番のお楽しみの時間と、洒落込みましょうか」
 イリアさんは子供のように手を合わせて、
「いただきます」
 と言った。
 この島だけが世界の全てなのだから、それはまあ当然なのかもしれないが、四年経っても、精神年齢にあまり進歩は無いようである。
 それが可愛いと……言えなくもないんだけど。
「言いたくはないな」
「うに? いーちゃん、何か言った?」
「可愛いって言ったんだよ」
「さんくー。いーちゃんもカッコいいよん」
「そりゃどうも」
 両手に箸を持った姿でそんなことを言われても、イマイチどころかかなり説得力が足りない。……嬉しいは嬉しいけど、さ。
 でもって。
「ところであなた、いまは何でも、女子高生と――うはうはとか?」
 それは《いきなり》という表現がぴったりだった。
 イリアさんの歌うような音頭で乾杯をして(ぼくと玖渚はジュース)、そのグラスをまさに置いた瞬間である。
 全員がイリアさんを見て、それから即座に、ざっと音をさせて、視線をぼくへと集めた。
 え……?
 いま何かさらりと、とんでもないことを、おっしゃりやがりませんでしたか? このお嬢様。
 大体《うはうは》って何だよ……。
 それは血統賞付きのお嬢様には、あまり相応しい言葉じゃないぞ。玲さんが目を見開いて、びっくりした顔をしているじゃないか。
「夜の学校を連れ添って歩いたりとか、お弁当を一緒に食べたりとか」
 ぼくは九時の位置をを睨む。
 情報の発信元はどうせ、年中が南国気分の、酔っ払い超能力者に決まっていた。
 もっとも、ぼくみたいな若僧が睨んだ程度じゃ、百戦錬磨の真姫さんは小揺るぎもしない。
 どころか嫌らしそうに、にやにやしながら、目一杯グラスに注いだワインを、やはりビールみたいに楽しそうに飲んでいる。
95さよなら戯言先生:2006/03/19(日) 18:44:38 ID:UUGYnu5O
「バレンタインにチョコをもらったりとか、その女の子と同じ制服を着てたりとか」
「あれれ? いーちゃん、遂にそっちの方向に目覚めちゃったんだ?」
 それはどういう意味だ玖渚友。
 皆の視線がドスドスと、容赦なく身体に突き刺さって、滅茶苦茶に痛い。確実にぼくはイタい人間だと思われてる。
「前からだけどね。ちなみにいまきみのことを『コスプレ野郎』って、心の中で言った人がいるんだね」
 ぼくは一時をさっと見た。
 あかりさんがさっと逸らした。
「…………」
 ショックだった。
「ああそれと、一人でこんな画を楽しんじゃ悪いから、かなみさんに絵に描いてもらったのが、これなんだね」
 布の被せてあるカンバス。
 五時の位置を窺うと、かなみさんは面倒そうに、興味なさそうに、だけどじっと、真姫さんが取り出したカンバスを見てる。
 と。
「えっ!?」
 かなみさんがムール貝の磯蒸しを取った。
 車椅子から自分の足で、しっかりと立ち上がって、ムール貝の磯蒸しを取った。
 皆が絵へと集中した刹那の衝撃映像は、それこそぼく以外なら、真姫さんくらいしか見てはいないだろう。
「んん? どしたのいーちゃん? そんなびっくりコンテスト優勝おめでとうみたいな顔して?」
「……クララが立っ……いや、なんでもないよ」
「はいは〜〜い。そこのお二人さん、こっちに注目なんだね」
 真姫さんがばさっと布を取り去った。
「タイトルはセーラー服を脱がさないで」
 賭けたっていい。
 このふざけたタイトル。
 絶対にこのお気楽極楽占い師が付けてる。
「わぁおっ!! いーちゃんすんごいカ〜〜ワイイ〜〜」
 全然嬉しくない。
 だけどそれは紛れもなく、見事なでき栄えだった。この距離でも、十分に分かる。頭じゃなくて身体が、愕然としているのが分かる。
 見る者を選ぶようなものを、わたしは芸術とは呼ばない。
 そう言われたのはいつだったろう。いつかの、かなみさんの台詞が、思い出された。
96さよなら戯言先生:2006/03/19(日) 18:46:11 ID:UUGYnu5O
「…………」
 ……しかしこんな形では、思い出したくなかったなぁ。
「うふふふ。いい絵じゃないか。きみ、本当に女の子だったらよかったのにな」
 振り向きぼくに微笑む赤音さん。
 手にしてるフォークには、ベルギー風うなぎのグリーンソース煮、それが丸々一尾突き刺さっていた。
 何気にこの人も胃袋キャラ。
「うん。こういうのを名画というんだろうね。見ていて惚れ惚れするよ。それでも――画家って職種は好きになれないけれど」
 後半だけは小さな声で呟いて、赤音さんはまた絵に視線を戻す。
 まるでその目は、絵に罪はないとでも、言いたそうだった。……いや、画家にも罪はないんだけどね。
 と、まあそれはそれとして。
 さりげなく見渡すと皆一様に、その浮かべている表情は様々だが、熱心に絵を見ている。
「もう一つちなみに『きゅいぃい〜〜!! かわぴい〜〜!!』なんてことは、てる子さんは思ってないよ」
 ぼくは十時をさっと見たりはしなかった。
 そんなことをする必要はない。ぼくらの間にそんなものはいらない。同属意識。ぼくらは深い場所で通じ合っている。
 おなかというよりは胃が猛烈に痛い。
 けど。
「…………」
 なんなんだこりゃ?
 このページをめくったら《犯人はヤス》って書かれてたみたいな、滅茶苦茶不意打ちの羞恥プレイ――どこまで続くんだ。
97名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 18:46:31 ID:WlxYKvUm
>>490
上条当麻@とある魔術の禁書目録
98さよなら戯言先生:2006/03/19(日) 18:47:23 ID:UUGYnu5O
「う〜〜ん。何と言ったらいいのか、こういうのを、言葉も出ないと言うんでしょうか」
 言いながらイリアさんが、やはり子供みたいに、可愛らしく首を傾げてる。
「玄関にでも飾っておきましょうか?」
 終わりがないから続き。
 まだまだこれからも、この戯言は懲りもせず、節操もなく、性懲りもなく、続くみたいだった。


今回はここまで。

読んでくださる方レスくださる方、毎回ありがとうございます。他の職人さんの投下もお待ちしております。

管理人さんへ 
作品を穢すとかそういうのはまったくありません。ただ、ご好意で保管していただいてるのに厚かましいのですが、出来れば文章を

「うに?ここ?ここはイリアちゃんのお家だよ」
 ではなく
「うに? ここ? ここはイリアちゃんのお家だよ」

 としていただけると助かります。前者だとちょっと文章がつまってる感じがするので。調子に乗って細かい注文申し訳ありません。
99名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 18:47:26 ID:WlxYKvUm
スマン誤爆
100名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 22:04:27 ID:WzwB2lT5
>両手に箸を持った姿

書き間違えかなーと思ったけど、想像して見たら余りに違和感が無かったw
ふつーに両手持ちしてそうだよなあ友は。
しっかし、予想通り島では徹底的に苛められるなあいーは、この後の展開も面白そうだ。
続き、期待しております。
101名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 01:09:52 ID:Y1wHFZHd
GJ!!
“コスプレ野郎”で笑った
腹部に雑誌って、やっぱり御大の(ry
102名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 10:57:16 ID:ckl9ITyg
戯言先生GJ!!
ほんとに原作読んでる時みたいだw
103名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 23:09:46 ID:lnFeJq05
>>98
GJ!!!!!!

一応、スペースは挿入しておきましたが、如何でしょうか?
104名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 14:20:26 ID:ewwWEspi
>>100
クビキリサイクル参照
105名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 21:06:10 ID:ez6GzX6g
600代にきたので上げ。
106名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 14:54:13 ID:anQ3pkbp
107名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 17:40:38 ID:HasX63M+
>>106
なんていうサイト?
108さよなら戯言先生:2006/03/26(日) 19:24:00 ID:vnwUJ29m
エロなし

 19

 日本海の孤島から京都に戻ってきて、玖渚を城咲のマンションに送ったその帰り道。
 疲れているとはいえ、もう夜も遅いとはいえ、京都に住んでいる人間が、市内でバスやタクシーを使うのは恥だと思ったが。
「…………」
 妙な意地などは張らずに、大人しく使っときゃよかった。
 暗く人気のない道。
 自動販売機の明かりに照らされている。

「よう――俺の敵」

 曲がり角を曲がったその先に――狐面の男がいた。
「何を……してんですか?」
 この人は出どころを心得ている。ここぞというところを――外さない。
 でも今回に限っては、いくら狐面の男でも、運命や物語に、虚を突かれたんじゃなかろうか。
 しゃがみ込んで釣銭口に、指を突っ込んでるその姿。
「『何をしてんですか』ふん。そりゃお前、見たまんまのことだぜ」
 見たくはなかった。
 ってか、あんた一応ラスボス格なんだから、私生活もちゃんとしてくれよ。あんまり情けないと、正義の味方のぼくまで情けない。
「それじゃ、何でそんなことしてんのか、まぁその事情を聞いておきましょうか」
「いいだろう」
 ゆらりと立ち上がる。
 釣銭を探っていた男とは思えないくらい、その態度は当然のように偉そうだった。
 この人、雰囲気だけなら、満点に近いんだけどなぁ。
「寒さもかなり和らいできて、夜風が気持ちのいい最高の夜だ。ちょいとドライブにでも洒落込もうと、俺はクルマを走らせた」
「ええ、それで?」
「一時間ほどかな。そこでガスがないのに気づいて、俺はあっちこっちとスタンドを探し始めた」
 狐面の男は《幽波紋じゃねぇぞ》、といらない台詞を吐いたが、勿論ぼくは、断固として聴こえないふりをする。
「ええ、それで?」
 無視して先を促した。
「だが結局、ガスが切れる前にスタンドは見つからず、俺は仕方なく鴨川の辺りにクルマを捨てて、てめえの足で探して彼此二時間……」
 そろそろいい歳なのに、この人、案外に体力あるんだなぁ。
「ええ、それで?」
「しかし、それでも一向に見つからねぇ」
 きっと狐面の男とスタンドの縁が、絶対的に切れてたんだろう。
 ぼくは適当にそう思った。
109さよなら戯言先生:2006/03/26(日) 19:25:43 ID:vnwUJ29m
「仕方ねぇから、タクシーを拾って帰ろうとしたんだが、懐をいくら探っても財布がねぇ、ついでに携帯までないときてやがる」
「ええ、それで?」
 入れる合いの手が、かなり、どうでもよくなってきたのは、決して気のせいだけじゃない。
「さすがに小銭程度はあったんで、なら公衆電話だと探したが、最近はスタンド以上に、電話ボックスを探すのは至難の業だ」
「ええ、それで?」
 いい加減ここまで付き合えば、《帰ってもいいだろう》、そんな風に心のどこかで囁く、もう一人のぼくの声がはっきりと聴こえた。
「まずは腹ごしらえだと、目に付いたコンビニに立ち寄ったんだが」
「いや、小銭しかないんですよね?」
「うん? ああ、その点についちゃ問題ねぇよ。俺だって馬鹿じゃねぇんだ。手持ちは二百四十円。肉まん食っても釣りがくらぁ」
「はぁ……」
 そんなに威張らないでほしい。
 大人の所持金が二百四十円って、狐さん、かなり恥ずかしいことなんですよ。
「そいで揚々とコンビニに入ったんだが、やはり、というより、こんなのはいまさらだが、運命や物語はまざまざと存在する」
「ええ、それで?」
 ぼくもおなかが減ってきた。
 中年の戯言を早々に切り上げて、とっとと塔アパートに帰りたい。
「すっかり、否、うっかり忘れていたが、今日はサンデーの発売日だったんだな」
「……ええ……それで?」
 いま気づいた。
 狐さんが小脇に抱えている本、あれは一体全体何だろうか? そしてサンデーの値段は確か、二百四十円じゃなかったっけ?
「買っても買わなくても――」
 ぼくの視線に気づいたのか、小脇にしていた本を、すっと狐さんは差し出してくる。
「それは同じこと」
 表紙は美少女じゃない名探偵だった。
「あんた、本当に何にも考えてないだろ?」
 全然まったく同じじゃない。
 せめて十円でも残ってればまだしも、手持ちの心許ない全財産、それを綺麗に使い切ってどうする。
「……大体の事情はわかりました。とりあえず、木の実さんと連絡取りますから、そういう真似は、だからもうやめてください」
 やるせない。
 こんな人と一生付き合っていくのかと思うと、自分という人間が、ひどくいたたまれず、そして可哀想になってきた。
「木の実を呼ぶのか?」
「他に引き取り手がいないでしょ?」
 血の繋がった身内ではあっても、哀川さんは、絶対に引き取ってくれそうもないし。
 故意に恋して濃いになる。
 恐るべきステータス異常から、まるで回復する兆しもない彼女、一里塚木の実さんに、ここは迎えに来てもらうしかあるまい。
110さよなら戯言先生:2006/03/26(日) 19:27:20 ID:vnwUJ29m
「だけどよ俺の敵。若作りだがこれで俺だって、もう結構なおっさんだぜ?」
「ええ、それで?」
 言いつつメモリーから、木の実さんの名前を探す。
 ぼくは機械には滅法弱いので、グループわけとかはまったくしてない。
 順番もランダム。
 元々がそんなに数はないが、探すのはそこそこ面倒である。
「そのおっさんがお前、帰れないから迎えに来てくれってのは、ふん、中々に恥ずかしいものがあるな」
「気づいてもらえまし――」
 やっと木の実さんの名前を見つけ、ボタンを押そうとしたそのとき、ぼくの視界の端を、何かが物凄いスピードで動いた。
 ぼくが来たのとは反対側の曲がり角。
 曲がろうとしたんだろうが、ぼくらを見つけてか、慌てて身体を引っ込めたみたいである。
「…………」
「どうした?」
「……何だか怪しい人影が……」
「俺はここにいたが?」
「いや、狐さんじゃなくて」
 自分が怪しいって自覚はあるんだな。
「そこにいるんだろ? 出て来いよ――人間失格」
「ほう? いるのか?」
 それでもしばらくそいつは、じっと息を潜めていたが、狐さんはともかくとして、ぼくにはそんなこと無駄だと観念したらしい。
 代理品。
 奴が《陰身の濡衣》に匹敵するだけの、気配を絶つ技術を持っていても、そんなのはそれこそ同じことだ。
「よう――欠陥製品。今夜は可笑しな奴とツルんでんじゃねぇか」
 いつものことだけどさ。
 そう、余計なことを言ってから、零崎はとてとてと歩いて、悪びれもせずに、ぼくと狐さんの前にその姿を現す。
 毎度お馴染みの殺人鬼。
「…………」
 こいつもしかして、京都に定住してるんだろうか?
 とてもエンカウント率が高い。
 別れるときはいつも決まり文句のように《二度と会うことはない》、互いに言ってはいるが、週に一度は約束なしで会っている。
 しかしまあ、京都の治安も、どうりで年々悪くなるわけだ。
 これでもかと奇人変人大集合である。
 最近は少し、いや、かなりお疲れ気味の女刑事さん。
 年中消耗戦を繰り広げている沙咲さんに、この二人を紹介したなら、いくばくかは、失った元気を取り戻してもらえるだろうか?
111さよなら戯言先生:2006/03/26(日) 19:29:52 ID:vnwUJ29m
「お前いまさらりと、ひでぇこと考えたろ?」
 零崎がジト目になってる。
「まさか。超楽しいとか、マジ楽しいとかは、まだ何とかついていけたけど、鬼楽しいは無理だなって思っただけさ」
 ぼくは零崎から視線を逸らして、誤魔化すみたいに狐さんを見た。
「くっくっくっく……」
 思わせぶりに笑っていた。
「…………」
 でも多分意味なんてない。
 この人はそういう人だ。いつだって何も考えちゃいない。そのくせ引っ掻き回すのは、ぼく以上に巧いときているから厄介だ。
 本当に。
 嫌になるくらい。
「こうして因縁浅からぬ三人が、雁首を揃えたのも何かの縁…………よし、これからどっか呑みにでも行くか?」
「すいませんが狐さん、ちょっと黙っててください」
 何がよしだ。
 そもそもあんた文無しだろうが。
「ああ、それじゃさ――」
「何だ人間失格。お前また律儀にキャラを守って、ここでおなかが減ったとか、まさか言い出すつもりなのか?」
「何だ欠陥製品。お前目が怖いぞ。そうじゃなくて……いや、まぁそうなんだけど……」
 よくわからないことを言いながら、零崎は自分が来た曲がり角の奥を見る。
「縁が合ったのは三人じゃねぇんだ。 さっきぶらぶらと、吉野家かすき家か考えて歩ってたら、偶然にも運命の再会しちゃってさ」
「あ」
 親の不始末は娘の不始末。
 こちらも出どころを外さない。
 その人はゆっくりと、その圧倒的な存在感と、絶対的な赤色を現した。――滅茶苦茶嫌そうな顔で。
「よう――いーたん。零崎くんと台詞がカブって何だけど、あたしも言っとくわ、今夜は可笑しな奴とツルんでんじゃねぇか」
 そう言いながら哀川さんは、ぼくではなく狐さんを見ていた。
 だがその視線には、まるで気づいないかのように、狐さんはにやりと、愉しげに笑いながらぼくを見る。
 お面を被ってはいても、何故か確信を持って、それがはっきりとわかった。
「財布が来たな。これで金の心配をする必要はねぇ」
「ああ? 何言ってんだクソ親父」
 凄む哀川潤。
 ぼくには関係ないのにすげぇ怖い。
112さよなら戯言先生:2006/03/26(日) 19:31:42 ID:vnwUJ29m
「さてどこに行くか? 俺の行きつけの店は、ここからだとちょいと遠いしなぁ」
「てめぇ聞けよっ!!」
 顔まで赤くしている娘の怒声もどこ吹く風で、父親の思考はすでに、どうするかと呑みに行く店のセレクトに入ってる。
 人類最強を子供扱い。――いや、まぁ子供なんだけどさ。
 しかし、
 狐面の男。
 哀川潤。
 零崎人識。
 お面を被った着流しの中年に、美人だけど目つきの悪いど派手な赤色のお姉さん、それに顔面刺青の通り魔少年。
 うん。
 濃いメンバーが集まった。一般人がぼくしかいない。
 店員の引きつった顔が目に浮かぶ。
「いーたん、その肩書きはお前、とっくのとうで無理があるだろ? 諦めてもう認めめちまえよ。お前は胸を張っていい立派な変態だ」
 心を読まれたらしい。
 哀川さんが愉しげに声をかけてくる。
 それは本人に言ったら間違いなく怒るだろうから、一生の内緒だけど、父親が持っている雰囲気にとてもよく似ていた。
「全然似てねぇよ」
 強烈な重力を感じる声音。
 心を読まれたらしい。
 墓まで持っていこうとした秘密が、僅か一秒足らずで見破られてしまった。
 とはいえ哀川さんに対すれば、ぼく如き小ざかしい《戯言遣い》の決意などは、まぁ大体こんなもんだろう。
「なぁ、まだ店決まんねぇのかなぁ?」
 声に振り向くと零崎が、座り込んでおなかを撫でてる。
 殺人鬼は行く気満々みたいだ。
 そういやこいつは、金、いくら持ってるんだろうか? とは言っても今日のところは、哀川さんの奢りになるんだろうけど、さ。
「潤、知ってる店はこの辺にないのか?」
「何であたしがオキニの店を、お前に教えなきゃいけねんだよっ!!」
 親子喧嘩が終わる気配がない。
 どころか段々とヒートアップしているみたいである。まだまだ零崎が食欲を満たすまで時間が掛かりそうだ
「堅いこと言うなよ。お前に酒を教えてやったのは俺だぞ」
「…………」
 あれ? 二人が袂を分かったとき、潤さんって何歳くらいだったけかな?
 何にしても昔から狐さん、ろくな父親ではなかったみたいである。これこそわかりきっていまさらだけど。
113さよなら戯言先生:2006/03/26(日) 19:33:35 ID:vnwUJ29m
「…………」
 それにしても、狐さんの台詞じゃないが、吹いてくる夜風が堪らなく気持ちがいい。
 反転文字の玖渚仕様の時計を見ると、日付がちょうど変わるところだった。
 しっかし自販機の前でこんなにダベるって、まるで春休みで浮かれてる高校生みたいである。……こんなのも……たまには悪くない。
「傑作だな」
「戯言だろ」
 零崎は笑い、ぼくも微かに笑った。


今回はここまで。

読んでくださる方レスくださる方、毎回ありがとうございます。他の職人さんの投下もお待ちしております。
管理人さん。細かい要望を入れていただいてありがとうございました。あれでバッチシです。
114名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 19:53:27 ID:kkBBmD4j
最っ高ですな!!
うわー、なんでこんなに違和感ないんだろうか……。
貴方天才です。

狐さん大好きだー。
115名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 20:30:58 ID:ps2IZgEj
戯言先生超GJ!!!!!!!!!!!!!!!!
狐さんカワイスw
116名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 22:39:25 ID:/GQPbF82
三(っ゚∀゚)っヒャッホー 【戯言先生】
117名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 22:43:08 ID:oLc/8ulw
GJの上にGJを重ねた上でさらにGJ!!!!!!!!!!
 最 高 だ ! !

狐さん、本当になんも考えてねぇwww
だ が そ こ が い い !

お疲れ様でした!


118名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 00:10:03 ID:HMXbi8Te
(∩゚Д゚)∩<狐さーーーーん好きだーーーー!!

先生超GJ!
119名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 00:32:11 ID:ZobBaTZq
蝶GJ!!
つーか狐さんお面被ってんのか
120名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 00:42:11 ID:kNHimaUH
>>119
子荻の面接の時に既出。

それはそうとして、狐さん……やってることがホームレスだよw
しかし、もう鴉の濡れ場オワリなんだ、悲しいなぁ。
121名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 00:56:44 ID:9zN8Nlj5
GJ!!
いや、本当に、たいしたものであります
122名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 22:35:28 ID:MfcBaJBx
サンデーという辺りが素晴らしい。
ジャンプは普通すぎるし、チャンピオンまで行くとネタだからな。
123名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 23:44:23 ID:XZNdY1XQ
>>122
さすが戯言先生としか言いようがないよなw
そこらへんにも気を使っているなんて!
ソコにシビレる!アコガレるぅ!!!
124名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 01:39:39 ID:7ZZ2u2/8
今回の違和感のなさは神でした。GJ!
125名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 03:41:46 ID:7e8rbG5N
この流れの中あえて言う


蒼愚まだですか…?
126名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 03:22:04 ID:lwPisc/9
戯言先生GJ。毎度楽しく読ませてもらってます。
ただ1つ気になったのが、あの狐さんが車を捨てるってことありえるのかな?
ここだけが唯一違和感ですた。
127名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 12:53:57 ID:2OpWmlyb
車なんざ、あってもなくても同じこと……とか言いそうな気はするがw
128名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 13:26:47 ID:lA51Q0+C
実は俺、何にも考えてないんだよ。
129名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 21:04:48 ID:fW9rp/gA
つーか、狐さんそんな車大好きだっけ?
ガソリン切れた車乗り捨てて、スタンド探すぐらいのことも拒否るぐらいの。
130名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 22:58:33 ID:LrClVH/3
ドクターにぶつけられそうになって取り乱してたぐらいじゃないか?
131名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 00:07:13 ID:oZwoF5nI
ひょっとして、>>126は「捨てる」を前後の流れも考えず文字通りの意味で解釈しちゃったとか
いや、流石にそれは無いわな
132名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 00:10:40 ID:t7UIX1UN
あぁ、まさか流石にそれはないだろう。
小学生じゃあるまいし。
133名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 02:14:13 ID:AL6++eHh
>>131,132
さすがに、それはわかってる。
けど駐車場でのあの取り乱しっぷりからすると、なにがあるかわからない所に放置していくかなと。
134名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 11:03:24 ID:+aZt8xt6
>>133
狐さんのことだから、ここに車を放置したら
(車に危害がおよぶような)何かあるかもしれないなんて考えてないのさ。

そして矢張り、この一言で片が付く。


 実は俺、何も考えてないんだよ。

135名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 14:24:34 ID:+kaqUG4N
玉藻ちゃんかむいみちゃんあたりがその放置した車に
十円玉で傷をつけてそうだな
136名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 14:43:41 ID:pgYSE9N1
むいみちゃんはむいみにそんなことしないだろう。
137名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 15:55:26 ID:t7UIX1UN
>>136
絶望したっ! 貴方の洒落のセンスに絶望したっ!!
138名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 19:56:16 ID:WgAhYzXB
>>137
絶望した! 安易に絶望先生ネタに走るキミに絶望した!
139名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 20:38:59 ID:fMEcpnNt
>>133
でもそれじゃあ、ガソリン切れた場合に車から出られないしね
部下にわざわざガソリン運ばす程偏執的に気を使ってる描写はないし
突っ込むほどのことじゃない

しかし、最近本当に戯言先生以外の投下無いなー
エロが、たまにはエロが、
140名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 16:26:26 ID:uN5etrQm
あえて突っ込むなら、狐さんの車よりもいーちゃんが機械に滅法弱いほうだといってみるテスト
141名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 00:12:43 ID:VnvBZFxe
さすがに携帯くらい使えるのでは?
142名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 01:37:41 ID:RxQ4BRQS
たしかに文体やキャラの再現性の高さは戯言先生の魅力の一部だが、
そこばかりに注目して、細部の違和感にあまり拘り過ぎるのもどーかと
各エピソードの作り方の巧さは、文体模写の技術だけで説明されるべきではないだろう
こういう書き手は二次スレシチュスレ問わず、稀だと思ふ
『それから』のつづきも待ってます
143名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 22:41:12 ID:mii4Tzjj
SSの完成度が高いから、無意識に求めるハードルが高くなってる感じ
気持ちはわからないでもないが、相手があくまで趣味の領域っつーことを忘れてはならないわな
これを商売にしてるわけでもないんだから、変な突っ込みは、書き手さんのやる気を削ぐだけ
144名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 00:41:43 ID:Vkn7zI3V
要するに、だ。

読み手はワクワクテカテカしながらまったり待とうぜ!
145名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 02:05:57 ID:munPwyc3
エロが無いときは例のセーラー服いーたんで
4月1日がないのは戯言を言うなって言うことなのか?
146名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 23:58:55 ID:u7z7G05Z
戯言遣いは嘘を吐きません


戯言だけどね
147名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 01:26:52 ID:rG4CLoKm
保守あげ
148名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 01:16:48 ID:9nKhU9Dp
まとめサイトのさよなら戯言先生が読めないのは俺だけ?
半月くらい前に存在知って、やっと休み取れたと思ったら見れない。・゚・(ノд`)・゚・。
149名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 02:22:39 ID:9FTxyUp1
>>148
携帯なら串使え
150名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 02:56:28 ID:QJncopfc
>>149
http://adult.csx.jp/~nonsense/nisio/teacher-1.html
携帯からでも普通に見られるように2つに分けたのに……
それから、あのサーバは重いし、時々落ちてるしだから
見られない場合は更新してみる、もしくは時間をおいて再び見てください。


誰かオススメの良いサーバ知らないですか?
151名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 03:39:25 ID:9FTxyUp1
今携帯から入ろうとしたが無理だったぞ?まさか俺の携帯が古いのか?
152名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 08:15:49 ID:QJncopfc
俺は入れるから多分、きみの携帯が古いせいかも。
153名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 10:56:36 ID:9FTxyUp1
やっぱ画面が白黒は古いか…




戯言だよ
154148:2006/04/07(金) 02:50:44 ID:3/mpuzOH
あのサイトって携帯専用なのか?
俺は携帯でHPみないからヨクワカラナス・・・
155名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 03:08:58 ID:Fp/Q0Pz4
>>154
PCで見れるんジャマイカ?
156名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 12:59:20 ID:N17wvGQe
>>154
PC用ですよ。一応、携帯からも見られますが。
157名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 14:03:13 ID:uMFUWASt
保守あげ
158148:2006/04/09(日) 05:00:25 ID:WUWBkKnV
わーい見れた
あの鯖かなり不安定っぽいみたいだねい
159さよなら戯言先生:2006/04/09(日) 19:32:54 ID:zV7JLZ/h
エロなし

 20

 何故だかぼくは、学校に咲いている桜は、奇妙なほど綺麗に感じたりする。
 風に舞い散るその儚さが、生意気に咲き誇る可愛い生徒達と、どこかオーバーラップするからかもしれない。
 窓の外を眺めながら、ぼんやりと、ぼくは何とはなしに、曖昧々にそう思った。
 アグレッシブな孤島の招待を受けた四日後。
 望みもしない無断欠勤をした為に、タイトルに偽りありの、随分とお久しぶりな澄百合学園。
「…………」
 時計を見ると、授業開始のチャイムが鳴ってから、すでに五分以上が経過している。
 しかしまだ早い。
 教師がそんな時間ぴったり(すでに五分経過してるが)に教室に来ては、生徒達から無言のひんしゅくを買うこと請け合いだ。
 円満に授業を行いたいのなら、もう後五分は、最低遅れていくべきだろう。
「…………」
 だがまぁ正直に本心を言ってしまえば、ぼくがこうして一人でお花見しているのは、そういった生徒達への理解だけでは決してない。
 朝、自分の部屋のソファで目を覚ましたときから。
 人のベッドを占領して寝てる親子を見たときから。
 勝手に冷蔵庫を物色してる殺人鬼を見たときから。
 ずっと思っていた。
「……だりぃ〜〜〜〜……」
 どうも軽く五月病みたいである。――いつもと言えばいつもではあるんだけれど。
 それはそれとして。
 部屋でいまだに惰眠を貪っているのか、それともとっとと出ていったかは知らないが、自由人のあの人たちがちょっと羨ましい。
「…………」
 今日は絶好のお花見日和。
 すでに無断で四日も休んだのなら、五日休んだところで『それは同じこと』じゃないかと、ぼくはかなりダメ駄目なことを考えていた。
 七々見奈波から借りている分厚い本もある。
 舞い散る桜を愛でながら、日がな一日読書するのも悪くない。
「…………」
 ああ、でもその前に、これからここに来る彼女には、ちゃんと言っておかないとな。
「その様子ですと、今日も自習ですか?」
 窓枠に気だるそうに寄りかかっていたぼくは、冷たいとすら感じるほどの、清水のように凛とした声の彼女へと振り向く。
「やあ子荻ちゃん」
 見なくとも誰が来たかは足音でわかっていた。
 彼女のクラスの授業のときには、ぼくは毎回毎回ぐだぐだと遅れて、そのたびにわざわざ、こうして律儀に呼びに来てくれる。
160さよなら戯言先生:2006/04/09(日) 19:34:14 ID:zV7JLZ/h
 いつ頃からだろうか?
 覚えてない。
 これはもう自然な因果の流れで、子荻ちゃんとぼくとの間で恒例になった、言ってみれば儀式のようなものだ。
「桜がね……」
「桜?」
「あんまりにも綺麗だったから、今日は自習にしようかと思ってさ」
「はぁ?」
 きょとんとした顔をする子荻ちゃん。
 可愛い……じゃなくて、その気持ちはわかる。
 花が咲いてるから自習って、どっかの国の大王じゃねぇんだから。それじゃあの三人よりも、ある意味、自由と言って過言ではな――。
「……いや、過言か」
 哀川さんはともかくとして、風が吹き雨が降ったら即、狐さんはその日一日を、丸々お休みにしそうだもんな。
 零崎なんて毎日が日曜日だし。
「…………」
 まぁ、ああなりたいとは、間違っても思わないけど、ね。
「そうだ。お昼くらいなら奢るし、よかったら子荻ちゃんも一緒にどう? お花見」
 あんな《人間失格》の生活してたらとてもじゃないけど、女子高生とそうそう、知り合う機会なんてないだろうからな。
「…………」
 勿論戯言ですよ?
「お花見? いまから先生とですか? ふうん」
 少しだけ思案するように、子荻ちゃんは窓の外を、満開に咲き誇る桜を仰ぎ見る。
 授業のことも忘れて、思案している。
 その何気ないちょっとした仕草でさえ。
「…………」
 絵になる娘だった。
「子荻ちゃんは」
「はい?」
「何を美しいと思う?」
「桜ですね」
「桜……か。だったらきみは、桜に似てる」
「……くすっ」
 春日井春日さんを模倣して、《戯言遣い》は巧いことを言おうとしたが、どうも失敗したみたいである。
 ネタ元がいくらなんでもベタ過ぎた。
 完璧にモロバレみたいで、子荻ちゃんは可笑しそうに、まるで年頃の女子高生みたいに、小さくだけど愉しそうに笑ってる。
161さよなら戯言先生:2006/04/09(日) 19:35:41 ID:zV7JLZ/h
「いま笑ったね?」
「すいません。つい……」
「とんでもない。きみの笑顔は素……そろそろ辞めようか、これ?」
「そうですね」
 また子荻ちゃんはぼくを見ながら、本当に、心の底から、おかしそうに屈託なく笑った。
 しかし、思っていた以上に難しいんだな、これ。
 密かにわずかにだが、ぼくは春日井さんを、見直したり見直さなかったり。でも――やっぱり見直さなかったり見直したり。
 と。
「およ? お二人揃ってこんなところで何してるですか? もう授業始まってますですですよ?」
 振り返る。
 最近このパターンで人に会うこと多いなぁ、などと思いながら、見なくともやはり、誰が来たのかはわかっていたが振り返る。
 邪魔しやがって、気の利かない弟子だ、そう思いながら振り返る。
「姫ちゃんこそどう――うおっ!?」
「ふうん? どうしたですか? そんなびっくりした顔して。可笑しな師匠ですねぇ?」
 不思議顔の姫ちゃん。
 制服の上からエプロンをして、不思議顔の姫ちゃん。
 手にはチェーンソーを持って、不思議顔の姫ちゃん。
「…………」
 教育現場の崩壊はここまできてたのか?
 護身用のナイフでブスりなんて目じゃないぜっ!! これなら玉藻ちゃんのナイフは全然オッケイだな。むしろ可愛くすらある。
「でもチェーンソーはまだ待ってくれ。そりゃ時代が百年ばかり加速し過ぎてる」
「師匠、さっきから一体何を言ってるですか?」
「姫ちゃん。さっきから一体何を持ってるの? そして何か嫌なことでもあんの? 子荻ちゃんで良かったら相談に乗るけど?」
「……先生が相談に乗るんじゃないんですか?」
「任せた」
 ぼくには無理です。
 授業中にチェーンソーを持って徘徊する少女の悩みなんて、持ってこられたって何も答えようがないではないか。
 きっと少女じゃなければ、学園の生徒じゃなければ、相談に乗ってやることは不可能な、とてつもなくデリケートな悩みなんだろう。
 多分。
「別に姫ちゃん、嫌なことなんてないですよ? 師匠から出された宿題を、うっかりやってないことくらいです」
「…………」
 てめぇ。それ今日が提出日じゃねぇかよ。
162さよなら戯言先生:2006/04/09(日) 19:37:13 ID:zV7JLZ/h
「それはそれとして、紫木、どうしてそんなものを持って、こんな時間に徘徊してるんです? まだまだ明るいですよ?」
 言い方からして子荻ちゃん。
 玉藻ちゃんは完全に諦めてるみたいだった。
 学園の夜を徘徊するナイフ少女にノコギリ少女、そして間隙を縫うように暗躍するデブ――まるでここは百鬼夜行である。
 戯言だけどね。
「ああ、これを言ってたですか? これは鶏を捌こうとして持ってるだけですよ」
「鶏?」
「調理実習です。美味しい唐揚げが出来る予定なので、師匠にもあまったら、そっちの予定は未定ですが、食べさせてあげるですよ」
「……ありがとう。涙が出るほど嬉しいよ、我が弟子よ」
 ってか、鶏を捌くとこから調理を開始するとは、この学園らしいちゃらしいが、いつもいつも、変なとこばっかりに気合が入ってる。
 自分の食べるものは自分で殺す。
 それをこうして教えるのは、おそらく良いことなんだろうけど。
 生きていれば誰しもが罪を背負ってる。
 などと大層な意見があるわけでもないのに、哲学ちっくなことを考えていたら。
「紫木、飼育小屋ならあっちです。この先は職員棟しかありませんよ」
 子荻ちゃんがやれやれ、とでも言いたそうに首を振って、姫ちゃんの後ろを、全然まったくお話にならないほどの逆方向を指差した。
「あれ? そうだったですか?」
 姫ちゃんが似合いもしないあの陰鬱な表情で言う。
「何となくこっちの方だったら、ギタギタのバラバラのちゅうぶらりんに、……何となく出来そうな気が……したですが…………」
「…………」
 鶏肉の調理についてだ。きっとそうだ。決まってる。それ以外に何がある。何もありはしない。――学園長はいま部屋に居るだろうか。
 ひどく気になる。
「姫ちゃんって料理は、得意だったりするの?」
 だがそれは訊いてはいけない気がした。何故だかはわからないがそんな気がした。
「ええ、かなり得意ですよ。味っ子と呼ばれていた時代もあるほどです。どんな料理でも他人より美味しく作れます」
「すげぇ時代があるんだな」
 本当だったら天才料理人の立場がない。
「あなたとはそこそこ、付き合いが長いですが、そんなの訊いたことありません。まぁ口では何とでも言えますからね」
「……何ですか萩原さん。もしかして、YOUがきよし、とでも言いたいですか?」
「わたしは萩原子荻」
「西川じゃなく横山」
 間髪入れずダブル突っ込み。
 即興の連携で何の打ち合わせもなく、《戯言遣い》と《策師》のチームプレイ。
 恐らく歴史上これが初めて。
 いや、だからどうしたと言われれば、別段どうもしないが、咄嗟にしてはこれが驚くほどに、二人の呼吸ははばっちりだった。
163さよなら戯言先生:2006/04/09(日) 19:38:43 ID:zV7JLZ/h
 最近は周りにボケ役ばかりで、突っ込みがぼくしかいなかったから、思ってた以上に何だかかなり嬉しい。
 小さな幸せってこういうことかなぁ。
「…………」
 それじゃもうちょっと、それを大きくしてみよう。
「姫ちゃんの唐揚げが出来るのを持って、玉藻ちゃんたちも誘ってさ、みんなでお花見に行くとしようか。だからいっぱい作ってね」
「承知しましたっ!!」
 あどけない少女の笑顔。皮肉で笑うのでもなく無垢で笑うのでもなく傑作で笑うのでもない。
 それはただ純粋な笑顔。
「…………」
 あまりに姫ちゃんの笑顔は眩しすぎて、ぼくは桜を見ようとするふりをしながら、不自然にならないよう注意して眼を逸らす。
「…………」
 一瞬だけだがもう一人の少女、子荻ちゃんをぼくは視界に捉えた。
「今週で桜も終わりでしょうか?」
「どうだろうね……」
 いまさらながらに思う。この学園はどこもかしこも眩しい。眩しすぎる光に満ちていた。
 戯言抜き。
「こんなのも悪くない」
 奇跡のような心からの言葉だった。


今回はここまで。
読んでくださる方レスくださる方、いつもありがとうございます。毎回どこかツメが甘く設定間違いで混乱させたら申し訳ない。
『それから』を待ってくださってる方、こちらも申し訳ない。完全に詰まってます。下手したら『嘘つきは』の方が先になるかも。
164名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 21:25:48 ID:Ji8ZYYHi
GJ!! 毎回楽しませてもらってます
165名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 21:37:36 ID:CcyZCtIA
GJ!!

>教師がそんな時間ぴったり(すでに五分経過してるが)に教室に来ては、
 それなんて唯野教授(ry

桜なんてまだちらとも咲かない地方在住なんでひとしお眩しく感じられます
えーっと、のんびり待ちます
166名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 22:18:11 ID:QXITn8ea
GJ
167名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 01:02:06 ID:pmwYiNUr
GJ!!
うわ、正当派ラブコメに思えたのは俺だけですか?
……例えチェーンソーが出ていようと子荻ちゃん萌えは衰えないのです。

しかし、小道具の使い方が粋ですな。すげぇ。
168名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 01:50:17 ID:oLITgUfw
GJ
169名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:20:13 ID:wQMeU0zm
GJとは良い仕事と言う意味です。
GJ!!
170名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:39:36 ID:lbfTsRjH
GJとはグッドジョブの略です。
GJ!
171名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 11:18:51 ID:J3y/Vq33
グッドジョブとはGood jobであり良い仕事してますねぇという意味です。
(`・ω・´)b
172名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:50:51 ID:JK/5gsRR
GJとはゴッドジョブの略で、神の御業のごとき仕事に対する最大の賛辞です。
173名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 23:57:18 ID:3u5+07Dh
gjとは「ゲェーッ、ジャンバルジャーーーンッ!!」の略で、ゆで漫画に良く見られる感極まった魂の叫びの顕れです
174名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 02:11:53 ID:LyI2Gf4Z
無理が出てきてね?
175名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 16:25:48 ID:tErCfUhM
でてきてないと思う
176名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 17:21:58 ID:LyI2Gf4Z
いや、>>173-174の話ね。
177名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 19:50:04 ID:JtQFDzKu
GJとは月刊少年ジャンプの略で、狐さんの好物です。
178名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:30:31 ID:rowh+ULF
狐さんの好物は小学館系です
179名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:16:43 ID:H6iJOvso
とにかくGJです
180名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:18:44 ID:5Bt+ZAIq
すごく・・・しあわせ・・・です・・・・・・
181名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 23:36:54 ID:t7ZTanMl
戯言先生の中の人の人間性に惚れた
182名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 12:43:26 ID:KJSrQODg
うーん、素直に凄いな。
183名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 02:36:26 ID:qqxQP1h8
ほっしゅ。
今日の戯言一言。
『一番、人類最悪。実は俺、何も考えてないんだよ』
184名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 22:35:59 ID:ACeZ0ZN7
定期的にあげておきますね
185名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 13:52:07 ID:OcirFBgL
パクってスマソ

今日の戯言一言。
『彼女、馬鹿ですね』
186名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 00:34:31 ID:FeHdw3tg
何となくSS投下。ヒトクイマジカルん所の妄想。
出×姫。かなりマイナーですみませんorz

何か分からない、正体不明のざわめきを感じ、その時僕は目が醒めた。
「    ・・・   !」
「    !        」
そのざわめきの正体は、どうやら外にあるらしかった。
「一体なんだよ・・・。まだ外は真っ暗だぞ・・・。」
時計を見ると、まだ午前2時だった。こんな真夜中に人などいる筈も無い。きっと猫でもいるのだろう。
そう思いながらも外を見てみる。しかし、どうやら原因の場所はここからでは見えない様だった。
「・・・・・・・・・」
少し考え、「どうせ起きてしまったんだ、散歩がてら原因でも見て来るか。」という結論になった。

外に出て、たまには夜の散歩もいいものだ。などと考えていると、どんどん原因の音が近づいてきた。
そろそろ何か出てきそうだな、と思った矢先。
「はぁ・・・はぁ・・・。ひゃうん!」
と、喘ぎ声のようなものが聞こえた。
何か姫ちゃんの声に似ていたような・・・。気のせいか?
診療所の角を曲がったら、そこには
姫ちゃんと出夢くんがいた。それも、普通じゃない状況で。
「・・・」
何も言わなかった。否、言えなかった。
姫ちゃんは両手両足を縛られて、小さな胸を露出させ、出夢くんに恥部を弄られていた。
もう何回も果てているらしく、地面には水溜りができていた。
いつもの元気そうな表情は無く、疲労と恍惚と不安の混じった表情をしている。
そして、出夢くんは、肌に何も身に付けていなかった。つまるところ、裸、ということだ。
「あ、お兄さん。」
先に気付いたのは出夢くんだった。
姫ちゃんを弄りながらもう片方の手で自分の恥部を弄っていた。
そして両方とも、顔が紅潮していた。
そして姫ちゃんもこちらに気付いたようだった。
「・・・ししょお・・・。」
力なくこちらを見た。まるで助けでも求めているかのように。
・・・いや、実際求めているのだろう。
両手両足が使えないこの状況、普通なら自分でどうにかなるようなものではないだろう。
・・・もっとも、人類最強の赤色だったら分からないが。

かなり長くなっちゃったのでここで一旦切ります。
あとで続き書きます。かなりしゃべり方が違うかもしれませんが許してくださいorz
187名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 00:55:12 ID:NFuAZB9S
久しぶりにktkr!
続き楽しみにしてます。
188名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:07:54 ID:IKB6HOpy
GJ!!!!!
イイヨイイヨー
189名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:30:53 ID:Ga7kSxJN
新スレになってから初めての、エロ要素があるSS、期待してお待ちしております。
190名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 17:33:28 ID:snN32J1t
今日の戯言一言。
『即物的な俗物ね。』


漏れのことは気にしないで下さい
191名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 22:00:16 ID:Sb8puUAb
>>185>>190
そんなのいらない
192名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 08:28:24 ID:mi00XjMx
わたし個人としてはですが、別に決め台詞ってわけじゃないのに、印象に残ってる、その言葉を選んだセンスが好きだけどなぁ。

今日の戯言一言

『正直その絵は――気持ち悪い』
193名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 12:40:09 ID:acXxUV3/
戯言一言は別にかまわないけど、それ目的でスレが消費されるのはどうかな。
保守ついでにやるならいいと思う。
194名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 20:12:19 ID:A/S4iGzS
ほっしゅー
195名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 21:11:04 ID:J0lvrQDj
ぼっしゅー
196名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 07:05:13 ID:pdVG5+Y1
ほっしゅいんぐ
197名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 07:39:31 ID:cvFodCoT
>>191
えーっとあれだ、『ごめんなさい。許して下さい。悪かったです』
これからは>>193氏の言うように保守ついでにでもしときます。
スレが過疎って来たと思ったら、たまにはこの考え無しのことを思い出してみて下さい。
あと、>>192氏、ありがとうございます。
今回はエロパロらしくエロネタでいこうと思います

今日の戯言一言
『単に、俺は狐さんのことを、愛しちゃってるだけなのさ』

ごめんなさいごめんなさいg(ry
198名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 08:56:52 ID:VqdiPsJD
いあ 上のほっしゅだけとかよりは戯言スレらしくて良い

読み逃してた台詞とか
そういえばこんな台詞あったよなぁとか
再発見できて嫌いじゃない
199名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 23:57:03 ID:axWpprMk
苦労したことはない 努力はしたがね。

赤音さん、好きだage保守
200名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 18:47:05 ID:GKqS8Iuk
今日の戯言一言
『セックスフレンドです』
201名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 06:56:31 ID:p/ViJoDC
age
202183:2006/04/28(金) 01:57:14 ID:ETqJF0Vn
ほしゅほしゅ

なんか、自分がやった戯言一言で問題が起きてしまったようで申し訳ない。orz
ただの保守じゃ味気ないかなとおもってやったんで、おまけ程度に考えてもらえるとありがたいです。
このスレはあくまでもSSメインってことで。

今日の戯言一言。
『ばいばい、セリヌンティウス』
203554:2006/04/28(金) 20:12:17 ID:++ncoRAX
あーあー、遅まきながら復帰します

趣味で集めた画像の一部です
ttp://www.uploda.org/uporg375098.zip.html
Pass shiogi
204名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 01:10:36 ID:PuBlOzI+
『シメキリノビテル』マダー?
ttp://www5f.biglobe.ne.jp/~wyvern/zare.html

ハルトモさんのおかげで子荻萌え再燃。
205名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 01:15:33 ID:eQ42YDsk
>>204
知ってるかもしれんけど6月発売だ。
予告編は4月のイベントで販売されとった。
206ななせ:2006/04/29(土) 03:23:43 ID:IFwa2/bU
ごめん。流れぶった斬って初投下。
ていうか冒頭の@が行方不明で、Aからなんですけど…よかったら読んでください。
207ななせ A:2006/04/29(土) 03:25:09 ID:IFwa2/bU
「ふふ、きみ面白いね。キスしちゃいたいくらい」
「してもいいですよ。なーんて、冗談ですよね」
「そんなことないよ?」
え、と振り向く前に頭を両手でがしっと掴まれた。
「あ、ちょっ…」
ぼくのとまどいをよそに、春日井さんはにこっと笑う。もちろんひんやりとした、マイナスイオンたっぷりの、あの笑顔。
「はむっ」
気づいたときには唇を奪われていた。
「んっ…」
「ちゅる、…ちゅぷ、れろっ……ふふ、私、結構キス魔だったり? ちゅ、くちゅ、…んっ」
脳が痺れるほどの甘美な刺激。ていうかこのひと、キスうますぎ。先日の姫ちゃんとのキスがいかに幼稚だったかがわかる。
「ちゅ、ふぁ、ちゅるちゅる…」
甘い匂いが鼻先をくすぐり、行為を助長させる。ぼくも積極的に春日井さんの舌を求めた。
「ん、いっきー、ちゅぱっ…」
言葉を紡ぐ余裕を与えないよう、徹底的に、執拗に舌を動かす。
息遣いが荒くなり、口内を蠢く春日井さんの舌は勢いを増すばかり。あ、やばい。勃ってきた。
208ななせ B:2006/04/29(土) 04:34:47 ID:PaJW6Nk9

「――あ?」
ぼくはキスを中断した。
唾液が一筋、ぼくと春日井さんのあいだでつつー、と落ちた。
「いっきー?」
視線を下ろすと、春日井さんの手がぼくのモノに触れていた。しなやかな指がさわさわとテントの上をかすかに這う。
「春日井さん……」
「してほしいんでしょ? いっきー。ほら、ちんちん勃ってるよ?」
「わ、春日井さん、トントン小突かないでくださいよっ」
「あはは、びくんってしたよ今」
「もう……」
「さて、いっきー。自分で脱ぐ? それともお姉さんが脱がしてあげよっか?」
「………」
このひとは何を言っているんだ。今更そんなこと聞くなんて――答えは決まっているだろう?

「お願いしますっ」
きっぱりと、堂々と、ぼくは春日井さんに懇願した。
「素直でよろしい」
と、ぼくの頭をなでなでする春日井さん。
まったく、このひとは本当に――ぼくの好みがわかっている。
「いっきー、立って。ああ、すでに勃っているこのコじゃなくていっきーに言ってるの」
「あ、はい」
罰を食らった生徒のように、ぼくは落ち着かない気持ちで春日井さんの目の前に立った。
春日井さんは膝を着いて、かちゃかちゃとぼくのジーンズのチャックを下ろした。
「あら…」
勢いよく飛び出した、ぼくの興奮と緊張の象徴。
それをまじまじと見つめる春日井さん。恥ずかしい。
「かわいい」
クスっと笑い、すでに怒張の限りを尽くしているそれに手を伸ばした。
「うっ…」
つい声を上げてしまうほど、春日井さんの手は優しかった。
「あはは。感じやすいんだね、いっきー」
「否定は、しませんよ。くっ…」
春日井さんの細く華奢な指が十本が十本、ぼくの性器の表面を泳ぐように動く。
気を抜くと昇天しそうな、前戯。
まだ触られているだけなのに――。
「なんで、そんなに、その…」
言葉は続かない。
戯言を遣う余裕もない。
ぼくの身体は未知の快感で少し震えていた。
それを察したのか、春日井さんはぼくに顔を向けて頷いた。大丈夫、と言っているようだった。
「気持ちいいでしょ? ふふ。それじゃいくよ――」

209ななせ:2006/04/29(土) 04:56:00 ID:PaJW6Nk9
ここまで即興で書きました。続きは明日以降書いて、このスレで晒そうと思います。
あと行方不明(消去しちゃったっぽい)の@の内容は、いーちゃんと春日井さんが
姫ちゃんの胸について話してるだけなんで、なくてもいいかな、と。
――初めてなんで読み苦しい所も多々あると思います。とりあえず精進しますんで。

210名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 12:57:23 ID:eK5cbieJ
とりあえずGJ!
211ななせ C:2006/04/30(日) 03:35:31 ID:WrX1U+Bf

「ちゅっ…」
春日井さんは先端に軽くキスをして、ぺろりと真っ赤な舌で舐め始めた。
「うあ…っ」
意思とは関係なく仰け反り、呻くぼく。
気持ちよすぎて壊れそうだ。
そんなぼくを見て、春日井さんは笑う。
「かーわいい。れろ…ちゅ、ん……ぺろぺろ…」
「春日井さん。その、『ぺろぺろ』って声に出すの――」
「嫌かな? この方が興奮すると思ったけど?」
「いえ、すごく良いって言いたかったんです」
「そう。…くちゅ、れろ…ん……」
「気持ち、いいですよ。春日井さん」
天井を仰ぐ。
ぼくは何を言ってるんだろう?
こんなのは戯言遣いの言葉じゃない――はずだ。
「あはは。いっきーのちんちん面白いね…ちゅぱっ、びくんびくんしてるよ。えろいなあ」
楽しげに舐め回す春日井さん。その舌はゆっくり、けれど確実にぼくの急所を攻めてくる。ぼくの反応を一つ一つ観察し、分析しているようだ。さすがは生物学者といったところか。
212ななせ D:2006/04/30(日) 03:36:37 ID:WrX1U+Bf
「いっきー。ちゃんとこっちを見なさい」
「そんなこと、いわれても…」
子供のように目をつむるぼく。
「お姉さんの舐め舐めしているとこ、見てくれないと――」
と、春日井さんが先端を軽く噛んできた。
「ちょ、痛いですよっ」
でも本当は――痛覚を伴う快感は嫌いじゃない。
「じゃあ見なさいな。ほら、こんなにおっきくしちゃって。ほんと、いっきーはえろい子だねまったく」
「…すみません――ってなんで謝んなきゃいけないんですか! おっきくしたのは春日井さんですよ!」
とりあえずツッコミを入れる。それくらいの余裕は出てきたということだ。
一方、ふうとため息をつく春日井さん。その仕草は半端なく色っぽい。
「やれやれわたしの所為にするなんて、いっきーはわるい子だ。いっきーはとてもわるい子だ。わるい子には……お仕置きだ。はむっ」
春日井さんは歌うように言って、口を大きく開け、屹立するぼくの性器を包み込んだ。
213ななせ E:2006/04/30(日) 03:38:12 ID:WrX1U+Bf
「――ううっ!」
電撃が脳内を抉るように走る。
咥えられただけでイってしまいそうな衝動に駆られる。
「んん、ちゅぽっ…ちゅるちゅぽっ………くちゅっ、ん…ちろちろ……ちゅぱっ」
「ぅあああっ!」
春日井さんの饒舌(こういう遣い方は普通しないか)に戸惑いを隠せないぼく。
「ちゅぷっ…んっ………あは、ちゅぽっちゅぽっ……んんっ…ちゅるっ……」
これほどのフェラを、ぼくは経験したことがない。
超舌技巧。
そんな単語が頭に浮かぶ。
うん。我ながらなかなかのネーミングじゃないか。春日井さんのフェラテクにこそ、相応しい。
「くちゅっ、およ? ちゅぱ…今、びぃんって跳ねたよ? いっきー、感じてるんだ…んん、ちゅぽっ………くちゅ、ずるっ…」
「うあああぁ、春日井さんっ。いいです、すごく、気持ちいいですっ」
「ちゅるちゅぽっ…んふふ……れろ、くちゅ…ちゅる、お姉さんも、ちゅぽ、気持ひよくなってひた、ちゅう…ちゅぱっ………」
ぼくはやり場のない両手を春日井さんの頭の上に置き、なぜか揉むようになでていた。
「ふあ?」
春日井さんは動きを止め、きょとんとした顔でぼくを見上げた。
「れろ……それ気持ちいい、よ。いっきー…んふふっ」
意外な反応。春日井さんは妙に少女っぽい笑みを浮かべた。結構、新鮮だった。
214ななせ F:2006/04/30(日) 03:44:27 ID:WrX1U+Bf
「そうですか…ううっ」
「うん。ごほうびに白いの、ちゅ、あむっ…いっぱい出ひてあげる………ちゅぽちゅぽっ、んん、くぽっ」
加速する舌技。否、口全体を遣うそれはすでに次のステージへと――春日井さんの新手、激しい吸引がぼくを襲う。
「んん、ちゅぱちゅぱ…じゅる、んぐっ、ちゅるるぅ……ちゅぽんっ…はぁ、んんっちゅ、ずるるっ……ちゅぽ、こほっ……んーふふ、れろぉ…ちゅるっ………ちゅっぽん」
「春日井さんっ! ぼく、もうっ」
ぼくはただ、射精への衝動、欲望を増大させていく。
何も考えられない。何も考えたくない。
でも――壊されたい。犯されたい。そう願う。
春日井春日――目の前で膝を着き、ぼくの下半身に顔をうずめ、妙技をもって僕を悦楽の深淵へと誘う彼女は、笑いながら、続ける。
「あんっ、ちゅぽちゅぽっ!…ちゅる、ふふっ、いいよいっきー、ちゅぱ、イきたいならイって…じゅる、ね? じゅぽっ……んん、んっ…」
「うあ、ああ、か、春日井さんっ!ぼくは、ぼくはっ!!」
そして――
ぼくは全てを――
春日井春日に――
注ぎ込んだっっ!!!!
「――うあああああぁああぁああああああああああぁぁぁああぁぁ!!!」
この瞬間――最高の、至高の、至上の達成感と快感がぼくを包む。放心しそうなくらい、気持ちいい。
215ななせ G:2006/04/30(日) 03:46:39 ID:WrX1U+Bf
なかなか放出を止めないぼくのそれは、春日井さんの口内を脈打つように蹂躙し続けている。
どぴゅっ。どくっ。どっ。どっ。どくんっ!!…ぴゅぴゅう――。
春日井さんはというと――
「んぐっ!?」
目を見開き、そして――
「ごぽっ!! んん、こぽ、くっ…んぐっ、うぐ、ん、ごくっ…こく…こくっ、んん…」
味わうように、春日井さんはゆっくりと飲み込んでいく。
恍惚に似たその表情は初めて見るものだった。とろんとした瞳に、少し赤みがかった頬。綺麗、としか表現できない自分が恨めしい。
――と。
春日井さんと目が合う。
「あ…」
春日井さんは静かに微笑み、――その口をかぱっと開けるとまだ白いモノがまだ残っていた。
「んく、こくこくっんく、………ぷはーっ」
あらかた飲み干したのか、春日井さんは満ち足りた笑みを浮かべた。
「…あの」
「いっきー。たまってたのね。たくさん出して…一気に飲み干せなかったよ、もう」
残念そうに言う春日井さん。口の周りにかすかに付着している精液をれろれろと舐め取っていく。
「………」
「ん? どうしたのいっきー」
瞬間、身体が動いた。
「!?」
反転する世界。否、反転したのはぼくかもしれない。
「いっきー……」
ぼくは、春日井さんを押し倒していた。
「……………」
無言のまま、春日井さんを窺う。
「……強引な男は結構好き」
216ななせ :2006/04/30(日) 03:53:51 ID:WrX1U+Bf

――と、まあこんな感じでまだ続きます。初投下で見事にスルーされてるな、と思ったら
>>210さんがコメントして下さっていて素直に嬉しかったです。
H以降はこれから書く予定ですが、このスレに晒すのは明後日以降になるかな、と。
まあ期待しないで待たないで頂けたら………そんなわけで。
217名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 13:40:37 ID:ypf0CiZS
>>216
GJ!  おっきした
218名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 19:06:49 ID:mKmUeP+l
>>216
GJ!!!! 続きもwktkしてるよ!
219さよなら戯言先生:2006/04/30(日) 21:03:53 ID:ZdcGuYI8
エロなし

 21

 探し物は何ですか? 見つけにくいものですか?
 鞄の中も机の中も―――。
「探したけれど見つからないの?」
「ですですぅ。隅の隅から隅から隅まで、それはもうずずいっと、姫ちゃん探しましたですけど」
「ふむ」
 そこまで言い切るほど探しても、ちっとも見つからないとなると、これはやはり、どこかに落としたと考えるべきなんだろう。
「気づいたのはいつなの?」
「小一時間前です」
「朝はあったんだよねぇ?」
「間違いありません。姫ちゃんの一日は遊馬さんに、おはようございますって、きちんと挨拶することから始まるです」
「となると、学園内のどこかに、ま、あるんだろうけど――」
 しかしこの澄百合学園は、写真一枚を探すには、あまりにもあまりに広すぎる。
 足を使って地道に探すのは、いくらなんでも馬鹿馬鹿しい。
「とりあえず姫ちゃん、誰かが拾ってるかもしれないし、ここは保健室にでも行こうか」
 正直あんまり気がすすまないけど。
 徒労となるのがわかってるのに『必死にぼくは探しました』、そんな言い訳じみた自己満足をする為だけに疲れたくはない。
「ふうん? 師匠、何故ここで保健室に行くですか?」
 不思議そうな顔をする姫ちゃん。
 そりゃそうだろう。
 ぼくも最初に聞いたときは、多分、似たような顔をしていたはずだ。
「前に知り合いに聞いたことがあるんだ。そいつは保健室の主なんだけど、学校内で情報が集まるのは、職員室と保健室なんだってさ」
「へー、そうなんですか?」
「さー、どうなんだろう?」
 なんせぼくも、自分の体験として語ってるわけじゃないから、その辺りはいまいち返答が曖昧模糊である。
 ……いつも通りと言えばいつも通りだが。
「でも師匠」
「うん?」
 席を立っていざ保健室へ、と歩き出したぼくの後ろを、姫ちゃんが子犬みたいに、ちょこちょことちょこちょことついてくる。
 その姿はチワワなんぞよりも、遥かに愛らしい癒し系キャラだ。
220さよなら戯言先生:2006/04/30(日) 21:05:03 ID:ZdcGuYI8
「そのお知り合いの方の学校はともかく」
「うん」
「この澄百合学園の保健室に、情報なんてものが、はたして集まりますかね?」
「……うん」
 そういやそうだ。
 考えてみれば情報が集まる集まらない云々よりも、あそこには第一から人が寄り付かない。
 たとえ熱で頭がくらくらしてようが、みんな倒れる寸前、そのぎりぎりまで、絶対に保健室には行こうとしないもんな。
 啜り泣きで出迎えられれば、それもまぁ、致し方がないけれどね。
 治るものも治らなくなりそうだし。
 それに絵本さんはブラック・ジャック先生もびっくりの名医だけれど、お世話にならずに済むのなら、それはそれに越したことはない。
 甘えるな、というやつだ。
「っても無闇に歩き回るのもなんだしなぁ」
 そもそも迷子になりかねない。
 子荻ちゃんを案内役にでもしない限り、それはちょっとばかり危険だろう。
「…………」
 本当にどんな広さだよ。
「それじゃ保健室には、行くだけ行ってみますですか?」
「そうだね。後のことは後で考えよう」
 いざとなったら《困ったときのお子荻ちゃん》に颯爽とご登場願うしかあるまい。――頼りにしてるよ。
「あ? 待てよ。そういやもっと適役がいるじゃないか」
 こんなときこそ名探偵の出番だ。
 携帯のメモリーから理澄ちゃんの名前を探す。隣りに《大泥棒》の名前があるのが、我ながらなかなかイカす配置だなと思った。
「もしもし」
「うん? お兄さん?」
「あれ? 出夢くん?」
「何か用かい?」
「うん。ちょっとね」
「ま、用がなくちゃ電話しちゃ駄目なの、なんてツンデレされても困るから、別になくてもいいけどさ。ぎゃはははははははははっ!!」
「…………」
 相変わらず飛ばしてるなぁ。
221さよなら戯言先生:2006/04/30(日) 21:06:12 ID:ZdcGuYI8
「理澄ちゃんはいるかな……って、そりゃいるに決まってるか」
「なんだよなんだよ。つれねぇなぁお兄さん。僕よりも理澄の方がいいのかよ。そりゃあんまりにも酷いよおにーさん」
「だいじょうぶ。ぼくは出夢くんも理澄ちゃんも、二人ともちゃんと平等に愛してるさ」
「…………」
「今日は理澄ちゃんに仕事を頼もうと……出夢くん? 聞いてる?」
「ああ、聞いてるよ」
 声のトーンがさっきよりも何だか落ちてる。
 怒らせちゃったかな?
 電話っていうのは相手との空気が掴みづらいのも、あんまり好きじゃない理由の一つだ。
 ここは用件をとっとと言って、さっさと切ってしまった方がいいだろう。
「探し物なんだけど、いまは平気かな?」
「ん〜〜? あ〜〜っと、あ、ごめん、駄目みてえよ。立派立派、根性だきゃこいつら、ちゃんと一人前にあるみてぇ」
「いま何してるわけ、出夢くん?」
「あん? お兄さんに早蕨って教えたっけ? 匂宮の分家なんだけどさ、そこんとこの兄妹を、ちょいとばかしシメてんとこ」
「ほどほどにね」
「ああ、一応殺さないように、手は抜いてやってんぜ。どうだいお兄さん、僕って呆れるほど優しい奴だろ? ぎゃははははははっ!!」
「……そうだね」
 でもそんな大きな声で話しちゃ駄目だ出夢くん。
 それじゃシメられてる早蕨の兄妹にも、しっかり聴こえてしまって、あんましその優しさには、意味なんてないんじゃないかな?
「おらっ!! 何度も言わさすなよっ!! お前らじゃ六十億人ほど人数が足りねぇっ!!」
 意味なんてない。
「どっちにしてもすぐには、いま学校だろ? 行けねぇ場所だから、ごめんよ、おにーさんの期待に応えらんなくてさ」
「いいって、それじゃ仕方ない」
「ちなみに探し物ってなによ?」
「写真なんだけどね。なんか朝見たのを最後に、どっかいっちゃったらしくてさ」
「あれ? 失くしたのって、お兄さんじゃねぇの?」
「姫ちゃんのなんだ」
「あいつ腕は恐ろしいほど立つけど、そういうとこヌケてそうだもんな。ま、突き抜けて馬鹿だから、何も不思議なことはねぇけど」
「まあね」
 ちらりと姫ちゃんを見る。
 思わぬ長電話にただ待っているのも飽きたのか、指をくいっついっと振って遊んでいた。
 悪いけど頭が良くは見えない。
「…………」
 だが気持ちの良い娘だということは、それだけで十分以上に良くわかった。
222さよなら戯言先生:2006/04/30(日) 21:07:30 ID:ZdcGuYI8
「お兄さんは紫木の鞄の中とかは見たん?」
「いや」
「じゃあ見てみん。見つけよう見つけようって必死になってる本人より、何となく探してる第三者の方が、結構見つけたりするもんだぜ」
「ふむ」
 姫ちゃんが肩に提げてるポシェット。
 なるほど。
 出夢くんの意見には一理ある。
 確かにぼくは自分の目で、写真がそこに無いことを、ちゃんと確認したわけではない。
「あのさ姫ちゃん、そのポシェットの中身、ぼくが見てもいいかな?」
「ふうん? 別にいいですけど」
 顔と肩で携帯を挟んで押さえながら、ぼくは受け取ったポシェットを、慎重に丹念にがさごそする。
「師匠のその姿、何か凄〜〜く怪しいですぅ」
 心ない弟子の意見は無視。
 リールに巻き付いてる状態の、ピアノ線やらなんやらの各種の糸。それに、おはじき、お手玉、剣玉と、遊び道具が充実していた。
「…………」
 見事にバッテンだらけの答案用紙を発見。
 女子高生の私物を漁っているのに、ちっとも胸がときめきゃしない。
 そして。
「ありがとう、出夢くん」
「感謝の気持ちは形で頼む」
「今度会ったらちゅーしてあげるよ」
「…………」
「ごめん、調子に乗った。理澄ちゃんも含めて何か奢る」
「期待してるぜ。そんじゃまた」
「またね」
 電話を切って姫ちゃんを見る。
 この娘はもう少しでいいから、罠を見破るとか、そういうとき以外でも、注意力を発揮してほしい。
「はい、これでしょ。姫ちゃんの探し物は」
「えっ? あれ? えっ? ありましたですか? おっかしですねぇ? 姫ちゃんちゃんと見たですのにぃ」
「ま、保健室に行かないで済んでよかったよ」
「よかったですぅ」
 嘘偽りのない笑顔で姫ちゃんは、両手で大事そうに受け取りながら、にこにことにこにこと、写真のように屈託なく微笑んでる。
 必死さがそれだけでわかろうというものだった。
223さよなら戯言先生:2006/04/30(日) 21:08:38 ID:ZdcGuYI8
「…………」
 市井遊馬。
 ぼくのような代理品ではない。紫木一姫の本当のただ一人の師匠。
 ん〜〜。
 ちょっとだけ、妬けたりするかな。
「師匠ぅ」
「うん?」
「一緒に写真撮りませんか?」
 変わらぬ笑顔を浮かべたまま、姫ちゃんがぼくを見る。
 やっぱりその純粋過ぎる笑顔は、どことなく、雰囲気が玖渚と似ていたりした。ぼくの胸の奥にある深い部分が、くすぐられる。
「いいよ」
 もしかしたら市井遊馬も、こんな気持ちだったのかもしれない。
「ハイ、チーズ」
「姫ちゃん、それって掛け声が、随分と古臭くない?」
 何かしてあげたくなる。守ってあげたくなる。笑顔でいてほしくなる。――とにかく放っておけない娘だった。


今回はここまで 読んでくださる方レスくださる方、いつもありがとうございます。

ななせさんへ

春日井さんとは難しいキャラをチョイスしましたね。
エロキャラで簡単かと思ってると、一回ちょっと書いた事があるんですが、個人的に凄い難しいキャラでびっくりしました。
どう展開させていくのか非常に楽しみ。
@もここまで読むと、えらく気になって読みたいかも。とにかく続きを期待してお待ちしてます。

554さん並び出夢くん×姫ちゃん の書き手さんもお待ちしてます。
224名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 22:26:54 ID:aQkp7/Nu
>>ななせ先生&戯言先生
超GJ!いやはやいつも堪能させてもらってます
225名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 23:32:04 ID:s1OH+sGW
GJ。それにしても、ぽわぽよブルマーとまで知合いなのかよw
226名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 23:57:29 ID:ypf0CiZS
GJ!! いつも乙です
227名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 00:24:39 ID:zH+c6XhA
ありがたやありがたや。これだけであと十年は戦えます。
なんかリンクスさんまでご登場あそばされて、早蕨さん家のご兄妹まで…
あとまだ出てきてないのは、人識くんのご家族(ハサミとバットとニット帽)ぐらいかな?
228名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 07:19:42 ID:cGTK0I+m
いーちゃん、ヤバい、殺されるぞ。
229名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 18:44:53 ID:HS/+fWD+
戯言先生超GJ!!!!!!!!!!!!!!
そして出夢くん(;´Д`)ハァハァ
230名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 20:09:30 ID:n3DdCdH6
>>229
やめとけ。暴飲暴食したくないだろ
231名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 22:15:44 ID:+aiASrWY
こないだ家の近所でリンクスという名前の不動産屋を見つけてビビったw
232名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 03:21:42 ID:caSwh7z4
GJ!!
233ななせ H:2006/05/02(火) 03:55:38 ID:+AtebSyL
「春日井さん………ぼく、たぶん止まりませんよ?」
「あはは。えろいっきー」
「その呼称はちょっと…」
様々なあだ名や別称(あるいは蔑称)を持っているぼくでもさすがにそこまでストレートなのは遠慮したい。
「ていうかもうちんちん復活してるのね。たいした回復力だ。今すぐお姉さんにぶち込みたくてたまらないって感じだよ」
春日井さんはぼくの下半身に目を遣った。まあ確かにぼくのペニスは硬度を取り戻し、チョモランマとまでは言わないが、いわゆる一つのタワーを形成していたわけで…。
――と、春日井さんがぼくの首に腕を掛けてきた。
「えっと…?」
「まあそう焦らないで。お姉さんのお願い聞いてくれるかな」
…こんな艶っぽい声を出されたら、拒否なんてできない。
ぼくはこくっと頷いた。
「久しぶりに男の子に熱い抱擁をしてほしいな☆」
ウインクする春日井さん。
「…ここで☆を遣うんですね」
ぼくは自分でもよくわからないことを言って、春日井さんの望み通り、背中に腕を回し――正確には春日井さんの身体を少し浮かせてから、ゆっくりと抱き締めた。
「あっ……いっきー。……ん…ふっ………あんっ…」
少し声が震えているような――気のせいか。いや、でも春日井さんがこんな声を出すなんて……感じていると思っていいのだろうか。
234ななせ I:2006/05/02(火) 03:58:41 ID:+AtebSyL
「どうですか?」
「もっと強く」
「こうですか」
ぎゅうっ。
ひょっとして折れるんじゃないかと思うくらいの力を込める。
しかし、春日井さんの反応は予想外なものだった。
「あぁ………うん。おっきなちんちんが当たっててちょっと痛いかな」
「あ、ごめんなさい」
言われて気づく。ぼくはペニスを春日井さんの太ももに押し付けてしまっていた。スカート越しとはいえ、熱を持った鉄アレイを柔肌に当てていたようなものだ。その痛さは想像に難くない。
「ん、っしょ…」
と、慌てて身体をよじるぼく。
「ん。火傷するくらい熱かったよ」
という春日井さんはまんざらでもなさそうだった。そして彼女はぼくの頭をなで始めた。
「好きでしょいっきーなでられるの。最初なでたとき顔ゆるんでたもんね」
言われて頬がみるみる赤くなっていくことを自覚する。ぼくは誤魔化すように、目の前にある春日井さんの首筋に唇をつけた。
「ふぁ……あっ」
白い肌をちゅぅううっと音を立てて吸う。春日井さんの身体がぴくっと反応したのを好機とみて行為を続行する。
「ちゅ、ちゅう………」
「くっ……いっきー。んんっ…どこでそんなこと……」
ぴくぴくっと身体の至るところが痙攣しているのがわかる。ぼくの頭をなでていた両手もいつの間にかぎゅうっとしがみついているし。こうなると春日井さんもかわいいものだ。姫ちゃんと大して変わらない。
235ななせ J:2006/05/02(火) 04:02:16 ID:+AtebSyL
「首、弱いんですね」
春日井さんの首から顎にかけてぺろりと舐めてみる。
「あぁっ!……もう……くすぐったいよ…んっ……」
「止めてほしいですか?」
意地悪な問いだ、と自分でも思う。どうやらぼくにはこういう嗜虐的なところがあるらしい。以前、姫ちゃんにも言われたっけ。まあいいや。
「あ……んっ…や、あ…」
「ちゅ、嫌?……じゃあ止めましょうか?」
なんか……本当に楽しくなってきた。
春日井さんはぶんぶんと左右に首を振り、
「や。続けて……お願い」
と、弱々しく答える。
ぼくは満足して唾液を首筋にぽたぽたと垂らし、唇を這わせた。
「それじゃ続けましょう……ちゅう…ちゅちゅ………ちゅぱっ」
吸うだけでなく、たまにキスをして緩急をつける。ぴくっと反応するたびに吸う位置を変えて弄ぶ。
「いっきー……んんっ…」
ふむ。立場は逆転したようだ――と思った、そのときだった。
春日井さんの胸元に目が留まる。
乱れたワイシャツのボタンが三つも外れていて、その豊かな胸の谷間がくっきりと見えた。
「………」
――ぼくの中でさらなる欲望が目を覚ます。
どっくん。どっくん。
鼓動が、聴こえる。それはぼくのものだったか、否、春日井さんのものかもしれない。
「いっきー。どうしたの?」
行為を中断させたぼくを不審に思ったのか、春日井さんは「ん?」と訊いてきた。
「春日井さん…胸、触ってもいいですか?」
おずおずと、けれど本能に従い正直に尋ねるぼく。春日井さんは一瞬きょとんとなったが、すぐに自分の胸元に目を遣り、察したのか、
「あらあら。いっきーおっぱい好きなの?」
と訊き返してきた。
ぼくは答えない。
236ななせ K:2006/05/02(火) 04:06:28 ID:+AtebSyL
「んー。どうしよっかなあ」
春日井さんはぼくの顔をじいっと見つめて、ふっと笑った。
「いっきーの頼みだもんね。お姉さんのおっぱい好きにしていいよ」
と、言葉を聞き終わらないうちにぼくは春日井さんの胸に勢いよく顔をうずめる。
「やっ……乱暴だよいっきー…そんなに好き?」
「…………」
ぼくは答えない。
今はただ、初めての感触に酔うだけだ。
例えるなら潰れないマシュマロとか? まあそんな感じ。
ふにゅふにゅという未知の弾力を確かめつつ、弧を描くように顔を擦り動かす。
「ちょっ…いっきーっそれはだめっ」
どうどう、と声に出してぼくの背中をぽんぽん叩く春日井さん。
もちろんそんなものはお構いなしに行為を続行する。
――と、そこでぼくは気づく。
『コレは邪魔だ』と。
コレとすなわち、言うまでもなく――
「春日井さんっ!」
「なあに?」
ぼくの勢いに気圧されたのか、春日井さんは首を小さく傾げる。
「脱がしますよ」
堂々と宣言するぼく。
ここまではっきりと物事を言い切ったのは、いつ以来だろうか――。
「いっきー。さっきと目の輝きが違うよ。さっきまで生きた魚の目をしてたってのに。今はなんていうかぎらぎらしてる。うん。でも悪くないかな。いいよ好きにしなさい。お姉さんもいっきーが何をしてくれるのか興味が出てきたからね」
と、これまた春日井さんが言い終わる前に実行に移すぼく。
ワイシャツに手を掛け、瞬き一つする前にボタンを全部取っ払う。続いてブラ。これはさすがに瞬き二つ分、動きが止まる。だがその構造を分子レヴェルで理解し、排除に成功する。
途端、目の前に広がる光景に目を奪われる。
237ななせ L:2006/05/02(火) 04:11:15 ID:+AtebSyL
「――っ!!」
いくら玖渚や姫ちゃんの胸を見たことがあるとはいえ――やはりそこには新世界が広がっていた。
「………ごくっ」
これほどとは思っていなかった。
春日井春日――そのヴォリュームは圧巻の一言、加えて新雪のような白い肌にピンクの突起――恐ろしく形の整った、美乳といってなんら差し支えのない見事なものだった。
その当の持ち主は、
「お姉さん脱がされちゃったよあはは」
と、何だか楽しそうに言った。
ぼくはもう一度ごくっと唾を飲み込み、ゆっくりと右手で一つ、揉み始めた。
――むにゅ。ふにふに。
「あっ…」
これほどの柔らかさを、ぼくは寡聞にして知らない。
呼吸が荒くなっているが、そんなことはどうでもいい。
左手を加え、両手で胸を揉みしだく。
「んぁ……いっきーもうちょっと…優しく……ね?」
そのとき――さっき以上の欲望が押し寄せ、ぼくは揉み続けながらその深い谷間に顔をうずめた。
暖かい。柔らかい。いい匂いがする。ホットミルク、みたいな。
ぺろりと舐める。
「やんっ」
笑うように鳴く春日井さん。
味はというと、やっぱりミルクだった。もう一舐めしてみよう。
「ぺろ」
「ふぁっ…やぁ、もう…」
感じやすいひとだ。かわいいなあ。
238ななせ :2006/05/02(火) 04:28:12 ID:+AtebSyL

――というわけで続き、HからLでした。あともう少しで終わりです。一応今回の投下で終わるはずだったんですが、ちょっと体調崩したりで予定の半分しか書けませんでした。
ごめんなさい。
みなさまのコメント毎回楽しく読ませてもらってます。一言「GJ」だけでも頑張れるので。 まさか自分にとって雲の上の存在である戯言先生さまから御言葉を戴けるとは思いませんでしたし…。
次、晒すのは木曜(最悪金曜)だと思います。(明日から二日間、家庭の事情で家を空けることに…すみません)
とりあえず最速を目指しますので催促は勘弁してください。←阿呆ですね。
では駄文長々とすみませんでした。全然関係ないですが、ゴールデンウィーク楽しんでください。
239名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 09:11:55 ID:zhBG6olH
GJ!!
カワイイ春日井さんは新鮮かな。
240名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 13:30:30 ID:/YJNtjrK
GJ!
春日井さん可愛いよ春日井さん
241名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 19:41:07 ID:OqpdjZ4L
GGJ!!
春日井さんを可愛いと思ったのは久しぶりだ…
242名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 22:40:42 ID:6UnDcpPw
GJ!!! いーたんになりたい
243名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 23:57:04 ID:Ua1EiA8E
誰か人識×玉藻をお願いします。
244名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 00:54:21 ID:94GgAcPN
戯言先生が更新されていたとはっ!
遅ればせながらGJ!
出雲くんのいじりなれてるが、いじられるのは苦手な感じが旨い事書かれてるなあ

そして、久々の本格エロ。
良いね、えろいね。
245ななせ :2006/05/04(木) 05:37:35 ID:z0QlNrZ8
予定より早く帰ってこれました。で全部書けたので今から晒します。

注意事項。
タイトルの数字、CとかKとかありますよね? 今知ったんですが、これS以降表記できないみたいです。
――本当はできるとしてもそのやり方がわからないんで…。自分、素人なんで…
で、解決策としてSまではこれまで同様、○数字で表記します。S以降は21、22、と通常の数字で表記するので、そのつもりでお願いします。
ではでは。
246ななせ M:2006/05/04(木) 05:39:04 ID:z0QlNrZ8
しばしの間、顔をうずめて存分に感触を楽しむ。舐めながらも両手は休むことなく乳房の形を歪ませ続ける。その弾力に対し、飽くという概念は存在しない。
「…ふ、はあぁん……いっきーぃ…んっ………さきっぽ、も…」
「さきっぽ……ここですね。じゃ、いただきます」
さきっぽ、先端、突起――ピンク色の乳首に口をつけた。
「っつぁ!」
「れろ……」
乳首を舌の上で転がす。できるだけ強く。
「や、やぁ…はぅ……っ」と首を振る春日井さんは少女のように幼く見えた。
「お願いしたのは春日井さんですよ。ぺろぺろっ………ちゅうっ」
ぼくは硬くなってきた乳首を唾液で汚し、舐めて、吸って、舐めて、吸ってを繰り返す。同時にもう一方の乳首を親指と人差し指で刺激することを怠らない。
「あ、あぁっ…んっ…くぅ、いっきー…」
「れろ……ちゅる…んん………っはあ、おいしいですよ。ちゅぷっ」
ぼくって実は胸フェチだったのか、と今更ながら自覚する。
「あ…んっ…んっ……いっきー。……気持ちいい…よ」
「乳首、こんなに勃ってますしね」
「ああっ! そんな噛み噛みしないで!…くぅっ」
「……さっきから思ってたんですけど」
一旦行為を中断して、春日井さんを見つめる。その顔は火照っていてとても色っぽい。
「ん。何かな?」
「春日井さんっていい声してますよね。頭にじわじわ浸透するというか…」
「えろー」
と言う春日井さんの表情には少しばかり、照れが見えた。
「否定はしませんよ。ちゅぷ…」
乳首を犬のようにぺろぺろと舐める。そして変わらず、ぴくぴくっと反応する春日井さん。
「んんっ…いっきー」
突然、春日井さんはぼくの頭を抱くようにして――咄嗟のことで多少驚いたけれど――ぼくの顔をその豊かな胸に押しつけてきた。
むにゅう、ぎゅううっ――双乳が容赦なくぼくの目と鼻、口を塞ぐ。
「――っ、んっ…」
ていうかこのままだと息が、ちょっ、春日井さん!
声にならず、焦るぼくだがすぐに解放された。
「ぷはっ!」
酸素を取り入れ、一安心する。
「ふうっ。もう、驚きましたよ」
春日井さんはふふっと笑い、少しためらうように言った。
「いっきー。そろそろ下の方お願いできるかな?」
247ななせ N:2006/05/04(木) 05:40:34 ID:z0QlNrZ8
「………」
その言葉の意味を解して、ぼくは頷いた。
それでは――。
終焉――クライマックスが近いことを確信したぼくは無言で春日井さんのひらひらしたスカートを脱がし――ってあれ?
「これ、どうやって脱がせばいいんですか?」
ぼくはスカートの端を持って訊いた。
「んー? ああ。ほらここスリットになってるからこのホック外せばすぐに……」
春日井さんの指導通り、スカートを撤去する。手つきがたどたどしいが、まあ脱がすのは慣れてないしな。
そして、下着一枚の春日井さんと裸のぼくの出来上がり。
「――じゃないでしょ。いっきーTシャツ着てるよ」
「あ」
そうだった。薄い素材のTシャツなので着ていることを意識していなかった。思えば、下は春日井さんが手際よく脱がしてくれたんだっけ。
「いっきー。ばんざいして」
と春日井さんは『ばんざい』のジェスチャーをした。
「ばんざーい」
言われた通りに両腕を上げるぼく。
「うん。よしよしいい子だね」
春日井さんはぼくのTシャツに手を掛け、手早く脱がしてくれた。こういう、何気に面倒見がよいところがツボなんだよなあ、と思った。
「さ。いっきー来なさい」
春日井さんはおいでおいでをするように手を遣り、ぼくを秘部へと誘った。その誘惑を断る気はもちろん、ない。顔をぐぐっと近づける。
「――うわぁ」
つい、声を出してしまった。
春日井さんの下着はぐしょぐしょに濡れていた。尋常じゃない濡れ具合だった。いつからこうだったのかは知らないが、随分我慢していたのではないだろうか。
「春日井さん。すっごく濡れてますよ」
と、透けて見えるラインを人差し指でなぞってみた。
「つうっ!?…っく……んっ」
身悶えするその様は何ともいじらしい。
ぼくは新しい玩具を手に入れた子供のように、ショーツの上をなぞったり弄ったり円を描いたりと、色々やってみた。
「ふあぁっ!…いっきー。もうっ……あっ…」
「あーあ。こんなに濡らしちゃって…春日井さんはいけないひとですね。これ以上濡らさないためにも脱がしましょうか。ちょっと身体、ぼくに預けてください。いいですか」
春日井さんを自分の太ももの上に乗せて、ショーツに指を入れてゆっくりと下ろした。
「あんっ………」
脱がしただけなのに、この反応。ほんと感じやすいなあ。
「大丈夫ですか」
「…うん。ひんやりする」
と言って、ぼくの目の前にぺたんと座った。
248ななせ O:2006/05/04(木) 05:41:32 ID:z0QlNrZ8
「さてと…」
ぼくは露わになった秘部に目を遣った。
……うん。この前見た姫ちゃんのはつるつるだったから比べるわけにはいかないが、春日井さんのはさすが大人の女性、生えそろっていて――そして今は見事に濡れて光っている。
「いっきー?」
「いや、綺麗だなと思って」
「お世辞はいいから早くして」
オーケイと心の中で返事をして、ぼくは改めて春日井さんの中へと顔を近づけた。
いい匂いがする。なんとも芳しい。これが春日井さんの匂いか。
「いっきー。あまりくんくんしないで」
と春日井さんはぼくのほっぺたに手を添えた。冷たくて心地いい。
「じゃ、いきます」
「うん」
まずは一本、指を挿れてみる。
「――きゃうっ!?」
嬌声が上がった。
「い、痛かったですか!? ごめんなさい」
ぼくはそっと指を抜いた。それにしてもこんな簡単に入るなんて……。
「いいよ。続けて」
そう言う春日井さんの目は潤んでいた。
再び、挿入。
くぽぽっ。
「っくぅ! ふっ、んん…」
そしてぼくはゆっくりと指を動かし始めた。
249ななせ P:2006/05/04(木) 05:42:23 ID:z0QlNrZ8
ぴちゃぴちゃと、淫靡な音が部屋にこだまする。
世界が、ぼくと春日井さんで切り取られたような感覚。
「はぅ、ううっ……ん、ああっ!…そこぉ、いい、いっきー……」
「ここですか」
ぬるぬるした突起に触れたぼくの指は加速する。
「あ、あぁっ…んぐっ……っくぅう、ふっ…あんっ……」
「あ…」
なんか、たくさん出てきた。
「びしょびしょですね。洪水みたい」
「んっ……いっきーのいじわる…」
と、ぼくのほっぺたをふにふにする春日井さん。……喜んでる?
「いっきー舐めてよ」
「はい?」
今、なんて?
「最初…いっきーの舐めてあげたでしょ。今度はいっきーがお姉さんの舐めてよ」
「了解しましたお姉さま」
ぺこりと頭を下げ、ぼくはすでに淫汁たっぷりのそこに口をつけた。
「ひゃうっ…つ、ううっ……ん…」
くちゅっ。ぴちゃっ。強弱をつけて刺激を与える。
「ふぁ……いっきー…そこが、いいのっ…」
言って春日井さんは足をぱたぱたさせる。それを見てぼくの興奮も高まっていく。
「ちゅる…ぺろ、………じゅるっ」
「やあぁっ!…ん、あ……っ」
春日井さんは小刻みに震え続ける。一方、一向に行為を止めようとしないぼく。
「いっきー…んぁ、だめ、…つうっ、くっ…ううっ……」
言われてさらに行為を加速。
「ふあ、ん、やぁ……もうっ……っ」
絶頂が近い。
「――っやああぁああああぁああぁぁぁあっっ!!」
瞬間、春日井さんの叫びとともに堰を切ったように汁が溢れ出した!
250ななせ Q:2006/05/04(木) 05:43:21 ID:z0QlNrZ8
「わわっ」
慌て驚くぼく。けれどそれを口で抑え、飲み込む余裕はあった。
「ん、ごくっ……こくこくっ…………ふうっ」
春日井さんは――放出を終えたというのに、目を瞑ってまだ痙攣していた。
びくっ。びくんっ。
「あの、大丈夫ですか」
おそるおそる尋ねる。
返事はない。
「春日井さん…?」
春日井さんはゆっくりと目を開け、ぼくに焦点を合わせて言った。
「ばか。えっち……」
涙、だった。初めて見る、春日井さんの涙。
「うっく……」
涙が一筋、頬を伝っていく。――ていうか、ぼく泣かしちゃった? ちょっと調子に乗りすぎたかな、と反省する。
「いっきー」
「はい」
「こっち見て」
顔を上げると、そこにはいつもの春日井さんがいた。
そして――
「お姉さんをこんなに濡らしたのはいっきーである。だからいっきーが責任を取るのである。いっきーのちんちんをお姉さんに挿れるのである」
と、火照った表情で一気にまくしたてた。
ぼくはほっとして笑う。
「それ、あのときの言い回しですね」
あのとき――春日井さんが理澄ちゃんを拾ってきたときの博士口調。
「いっきーだってもう我慢できないんでしょう? ほらここさっきよりおっきいよ?」
ぼくのペニスをつんつんする春日井さん。ていうかあんた、さっきまで泣いてたじゃねえかよ。復活早すぎ。
「ふふっ。びくびくしちゃってかわいいなあ」
「や、刺激しないでくださいよ。出ちゃいますって」
「それはだめだよ。ちゃんとお姉さんの中で出してくれないと」
「……………」
このひと、マジで最高だよ。
251ななせ R:2006/05/04(木) 05:44:55 ID:z0QlNrZ8
「さ。いっきー。どんな体位でも応じてあげるけど?」
「そうですね……」
刹那の逡巡。
「いっきー?」
春日井さんは胸の谷間を強調してぼくの顔を覗いてきた。そういうポーズは反則だ。
「――決めました。春日井さん、こっち来てください」
ぼくは正座するように少し座り直して、ショーツを脱がしたときと同様に自分の太ももの上に春日井さんを乗せた。…あ、お尻柔らかい。
「………」
「………」
向かい合うぼくと春日井さん。その距離は限りなく零に近い。
「……あは」
春日井さんも察してくれたようだ。
ぼくは春日井さんの背中に腕を回し、抱き締める。春日井さんもぼくにしがみつくように抱きついてきた。
そしてぼくは、挿入を開始する。
「んっ……」
「ふ、ううぅうっ、いっきー…んっ……っ」
先端がにゅるん、と入った。粘ついた感触がぼくを包み込む。
252ななせ S:2006/05/04(木) 05:45:49 ID:z0QlNrZ8
ずぶずぶ。じゅぷっ。くちゅっ。
「ぐっ…んんっ…」
「我慢しないで言ってくださいね」
と言うぼくもそれほど余裕はない。
「ん、っく、…いっきーの…熱い……」
「か、春日井さんの中も、すごく熱いです…」
焼ける、というより内側から温められるような感じ――だが、それ以上に気持ちいい。
「……ぁああああっ!」
びくっと一際大きく跳ねる春日井さん。
「入った、の? …いっきー」
「全部、入りましたよ…」
ふうっと息を吐く。
「すごい。いっきーの…ちんちん」
春日井さんが小刻みに震えるたびに、ぼくの目の前で胸がぷるんと揺れる。
ぼくは抱き締め、その弾力を我がものにする。
「ん! 春日井さんの、締めつけが…」
「いっきー。まだ出しちゃだめだよっ」
言って腰を動かし始める春日井さん。
「んんっ…」
253ななせ 21:2006/05/04(木) 05:46:30 ID:z0QlNrZ8
「うわっ。春日井さん、ぼくも、動きますから、そんな急にっ…」
「いいから。この体勢ならこうやって上下した方が気持ちいいよ、んっ…んっ……くぅ、あはは、くちゅくちゅ鳴ってるね…いっきー」
「あ、うあ…」
あまりの快感に倒れそうな自分に気づく。これは…やばい。意識をしっかり保て、ぼく!
「んっ、いっきーの、中で…んんっ、ふぁあ、当たってるよう……あうっ…」
ちゅっぽ。ちゅっぽ。じゅる。ぴちゃぴちゃ。じゅぽじゅぽっ。くちゅっ。
「えろい音…出てるね。ぁあんっ、…聴こえるいっきー?」
ピストンを続けながら、春日井さんは訊いてくる。
「んっぐ、春日井さんっ、ぼく…ううっ…」
呻くぼく。それを聞いたのか、春日井さんはさらに勢いをつけて加速する。
「んっ、んっ…はっ、んんっ、いっきー!…気持ち、いいよっ、いっきーっ…はぅっ…」
「あ、ううっ…」
ぼくは俯き、目の前でぷるんと揺れる二つの膨らみに顔をうずめることしかできない。
「くっ、んふふっ…いっきー、かわいいっ、んっ…はぁんっ……っ」
上下するのはぼくか春日井さんか。あるいは世界そのものが――。
「くっ…」
ぼくのペニスが悲鳴を上げているのがわかる。限界が近い。
「んっ…んっ、いいよ、いっきー、お姉さんもっ……もう、イっちゃう、イっちゃうよう…一緒にイこっ? ねっ?」
「はいっ、春日井さんっ」
じゅぽっ。ずぷっ。くぽっ。にゅるっ。ちゅっぽ。じゅるっ。
「いっきー、んんっ…ふっ、も、もう、だめぇ、イっちゃう、っうう……」
瞬間――ぼくの中で、弾けた!!
「―――――――っ!!」
254ななせ 22:2006/05/04(木) 05:47:56 ID:z0QlNrZ8
「いやっ、はっ、やああああぁああああああああああぁあああああぁぁあぁああああああああああああぁあああああああああっっっっ!!!」
どどっ。どくっ。どくっ。どっぴゅ。どぽぽっ。容赦なく春日井さんの中で暴れるぼく。
「んっ…いっきーのっ、くぅ、熱いよ、精液……」
春日井さんは震えながらもぼくを抱き締め続けた。
ようやく、放出が終わり、ぼくのペニスはおとなしくなっていく。ゆっくりと引き抜く。
「んっ…」
春日井さんはぼくの太ももに乗っかったまま余韻に浸っている。
「いっきー。すごかったね。お姉さんイっちゃったよ」
と、春日井さんは真っ赤な舌を小さく、ちょろっと出した。
「最後にキスしよっか」
「はい」
そして甘い口づけをするぼくと春日井さん。

こうして。
運命や物語や生死をどうでもいいと思えるようになって、運命や物語や生死を受け流すまでもなくひらりとかわし、当たり前の日常へと――ぼくは埋没していく。
春日井さんがそこにいてくれるだけでぼくは満足だ。
春日井さんの隣にずっといようと、ぼくは思った。

≪que será será≫is The End.


255ななせ :2006/05/04(木) 05:53:39 ID:z0QlNrZ8

あとがき?
――というわけで、ななせ初のエロ小説(?)『いっきー×春日井さん』は終わりです。楽しんでいただけましたでしょうか。
終わってみて、反省点だらけです。多々ありますが、一遍に晒せなかったこととか。次回は終わりまで書いてからこのスレで晒そうと思います。その方がいいですよね?
まあどれだけ小説書いてもこのスレのみなさまが読んでくれるから小説として成り立つわけで、感謝の言葉は尽きません。本当にありがとうございました。
次回作はまだ何も決まってませんが、たぶんまた戯言シリーズのキャラを遣うと思います。
――個人的には、いーちゃんのほっぺたをふにふにする春日井さんが好きです(え?俺だけ?)。 こういうお姉さんがいたらなあ、とか。
そんなわけで、これからもよろしくお願いします。

256名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 10:54:44 ID:gS+OwsdL
GJ!!
自分も春日井さんが姉にほしい所です・・・
257名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 12:10:40 ID:3B763Dw8
GJ! 春日井さんかわいいよ春日井さん
258名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 12:22:50 ID:qMRw2bN3
GJ!!
ひさしぶりに堪能した。春日井さん最高!
エロはいいねぇ♪
259名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 22:08:07 ID:63vGW97g
GJ!!!!
エロ可愛いよ春日さんwww
260名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:38:51 ID:nCXLrPEP
GJ!!
エッチなおねーさんは大好きですwww
261それから。一里塚木の実の場合。:2006/05/06(土) 00:38:07 ID:Vabt7PZh
前スレ829の続き


 と。
 木の実さんは手相でも見るように、ぼくの右手を両手で取って、自分の胸元にぐいっと押しつける。足は――踏まれてない。
“ぐにゅ……”
 けれど例え踏まれていたとしても、ぼくは気づきはしなかったろう。
 シックな色合いの地味な服を内側から持ち上げてる、全然地味じゃないふくらみが、脆くあっけなく、そしていとも簡単につぶれた。
 ぼくの掌の下で。
「……こ、木の実さんっ!?」
「さて、どんな感じですか?」
 木の実さんは何事もなかったかのように、愉しげな口調で感想を聞いてくる。
「あっと、柔らかいですけど、その、思ってたよりは、固いというか、ああ、ま、あ〜〜、えっと、反発というか弾力というか……」
 と言うかぼくは、一体何を口走ってるんだ。
 木の実さんはそんな、軽く大いにパニッくってる《戯言遣い》に、浮かべていた笑顔をさらにさらに深くすると、
「ありがとうございます」
 妙に艶かしく聴こえる掠れた声で、丁寧に礼を言いながら、すすっとぼくに顔を、ぽってりとした唇を、静かに静かに寄せてくる。
 眼鏡の奥の瞳が、いまにも泣きそうに、涙が零れ落ちそうに、うるうると潤んでいた。
 いつの時代も女性の上目遣いはいい。いいものは決してなくならない。
 そしてこれは、個人的な見解だが、年上の女性ほど、これは武器になる気がする。――オトコを陥落させる危険因子。
「…………」
 勿論戯言だけどね。
 只の単なるぼくの趣味だ。
「…………」
 だがしかしそれだけに、抗うのはとても難しい。
「好きにしても…………よろしいんですよ?」
 そのうえこんなことをさらりと、眼を覗き込んで言われてしまっては、魅了され魅惑され魅入ってしまうしか、もうないではないか。
「んッ」
 木の実さんは肩をすくめて、少女のように可愛い声を上げる。
 逃げたりすることは決してない。
 それはわかってはいたが、ぼくはほっそりとした肩に腕を廻すと、少しだけだが強引に引き寄せた。
262それから。一里塚木の実の場合。:2006/05/06(土) 00:39:18 ID:Vabt7PZh
「あ……」
 柔らかな身体がふらりと倒れ込んでくる。
 これも演技なんだろうか? それは……わからない。
 覗き込んだ瞳。
 そこにはさっきまでなかったはずの、あきらかな怯えの色が浮かんでいた。
「好きにしても…………いいんですよね?」
「ええ……、《いーちゃん》さんが望むままに」
 柔らかい肉に指先がめり込ませる。
「…………」
「…………」
 どうしても顔は幾分か顰められてしまうが、力いっぱい握っても、木の実さんは文句の一つどころか、わずかな声をすらも発しない。
 じっとぼくを見つめている。
 表情は変わらないけれど、ほっぺたや耳たぶが、指先が蠢くそのたびに、じわりじわりと赤くなるのが面白かった。
「…………」
「…………」
 じっとぼくも見つめ返しながら、木の実さんの服のボタンを、一つ一つ慎重に外していく。
 これ以上はないと思っていた顔が、どんどんと赤くなっていくのが、ぞくぞくとぞくぞくと、鳥肌が立つほどに堪らなく面白い。
 マゾとかサドってやつは紙一重って言うけれど。
 いまのぼくは完全に属性が逆転してしまったみたいだ。
 これは恥ずかしかな?
 自然と考えてる自分に気づきびっくりしたりして、それがまた吐きそうなほど気持ち悪くて面白い。
 出来もしないのに笑いそうになると、おなかの辺りまでボタンを外した服を、醜い感情をそのまま表すみたいに乱暴に肌けさせた。
 絡めていた視線を下に降ろす。
 下着の色もやはり控えめな、空みたいに薄い青色だった。
「…………」
 まったく。
 こんなことですら思い出してしまう自分に、あいつを思い出してしまう自分に、愉しすぎてくるくると気が狂いそうになる。
 八つ当たりと呼ばれる行為。
 手を掛け引き千切るのに、躊躇いはまるでなかった。
 ブラジャーの支援がなくても、張りのある乳房はきれいな半球形を保ち、垂れる気配などは微塵もない。
 白くて大きなふくらみには、唇の色と同じピンクの乳首が、ちょこんっと、生々しくも可愛らしく可憐に美しく鎮座している。
 それを頂くふくらみが大きいので、いやに小さくて愛らしく見えた。
263それから。一里塚木の実の場合。:2006/05/06(土) 00:40:28 ID:Vabt7PZh
「…………」
 だからこそ、だからこそ、苛めたいという欲求を、否、滅茶苦茶にしたいという欲求を、否否、牡としての本能を抑えられない。
 視線を浴びているそれだけで、はしたないくらいしこり起立している乳首。
「んン……くぅん………うう…………」
 弄うように円を描きながら指先でなぞる。
 下唇を噛んで必死に堪えようと努力はしているが、洩れてしまう声を木の実さんは、どうにもできないみたいだった。
 眉間に皺を寄せているのが妙に色っぽい。
「…………」
 はたしてどこまで我慢できるのかと、意地の悪いことも考えたりはするが、そこまでいくといい加減に性悪も大概過ぎるだろう。
 そこまで鬼じゃない。
“きゅッ”
 だから乳首を不意打ちできつく捻った。
「ひんッ」
 無意識に俯かせていた顔を跳ね上げ洩らす甲高い声。
 可愛い。
「すいません。痛かったですか」
 しかし女性の身体は野郎なんかと違って、とてつもなくデリケートにできている。
 興味本位でやたら、くりくりと、していいもんじゃない。
「ンッ、ンッ……ふぅッ……はぁ……んぁッ……ぅああッ……………ん………んぅッ!!」
 唇をそっと耳朶に寄せながら、ぼくが謝罪の言葉を囁くと、木の実さんはくすぐったそうに首を傾げる。
 小ぶりの乳首がふるふると頼りなげに、そして誘うかのように、健気でありながら、それでいて淫らにいやらしく震えていた。


今回はここまで。
本当は最後まで書いて投下がベストだとは思いますが、このまま有耶無耶になりそうだったので、途中ですが投下させて戴きました。
読んでくださる方には申し訳ないです。

遅ればせながらななせさんGJ!!  かなりエロを書く刺激になりました。次回作も期待してお待ちしてます。
264名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 03:17:42 ID:CozlgCLW
GJ!!
つづき待ちますです
265名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:45:14 ID:S71Brypy
>>ななせ氏&先生
GJ!!!
何か、こう、久々にエローイwww
改めてGJ!
266名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 00:36:42 ID:nk3gDIKS
デスノートを西尾維新がノベライズするらしい。
267名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 02:25:47 ID:GKxAiebl
なんかホリックも同時にやるらしいね
268名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 09:06:49 ID:lXh7CiNh
>>ななせ氏&戯言先生&それから GJ!!!

大分遅レスになっちゃったけど戯言先生20番のネタやっとわかったかな
子荻ちゃんとしてる会話はパリの恋人?春日井さんのマネは映画ネタ?
269名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 16:36:46 ID:VldvXS1u
ホリックは難しそうだと思うんだがw
この調子で他にもノベライズだすんかな?
270名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 00:51:52 ID:xBwZkWmM
戯言のクロスモノ書いてるが、正直やる気が出ない……













そんな俺にやる気の出るようなエロ小説を恵んでくださいおまいら
271名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 10:44:33 ID:ktyXTuet
272名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 07:13:03 ID:oWzWyooo
「はじめまして☆俺の敵♪(^o^)/
やっとめぐり合えたね♪(* ̄・ ̄)//\(◇ ̄*)、
以後お見知りおきをm(_ _;)m、
今後とも(^○^)/よろしく、
末長いお付き合いをってか!
あはは(中略)はは」

ぼくは、本能的に、退いた。
ああ──怖い。
生まれて初めて恐怖を感じた。
273名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 22:36:18 ID:BFiKrF5Z
幾ら何でも嫌すぎる…!orz

ベタな中では未登場のチームの一人とかにいそうだが
274名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 16:38:45 ID:wrqkISiv
>>272
何この巫女子と狐さんの悪魔合体w
275名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 20:53:19 ID:ZvsJmEhc
今日の戯言一言。
『そこまで情熱的に口説かれたら、さすがのわたくしでも骨抜きでしょうけれどね』


口説く前に骨抜きにして下さった中の人にGJです
276554:2006/05/15(月) 13:08:58 ID:IoHDOsKw
一度目なら事故として諦めよう
二度目なら偶然として立ち直ろう
三度目なら天命として受け入れます
単純に停電でまたデータがふっとびました

「あなたが何を考えているのか分かりません」
彼女は、黒色の髪をした人類最知の少女はぼくにそう告げた。
そんなの、ぼく自身が分かっていないのに、なぜ他人である彼女が分かると言うのだろうか。
青色の髪をしたサヴァンの聖少女でも、赤色の髪をした人類最強の請負人ですら、橙色の髪をした最終存在でさえも、分からなかったと言うのに。
それでも、彼女は、続ける。
「あなたがたとえ世界中の全員に理解されず、世界そのものに理解されなくても……
私だけは、あなたのことを理解してみせます。」

そうしてぼくは目を覚ます。いつものように、朝を迎える。
さあ、それじゃあ妄想の物語だ。
いつものように、いつもよりなお、
気楽にくだけ、気負わず背負わず、書いてみよう。
萌えるべきキャラなんて既に死んでいても、それでも、設定は存在するのだから。

萩原子荻。
ある事件によって、公式的に亡くなったことにされている。
彼女が死ぬ瞬間を、彼女がばらばらのジグザグにされた、その瞬間をぼく自身が視認している。
それに、人類最強のあの人もそれを確認しているから、彼女は死んだのだ。
決して蘇ることは無く、ぼくの前に彼女が現れることはない──はずだった。
だけど彼女はぼくの前に現れた、生前と変わらぬ黒髪に生前より大きくなった胸と共に。
277554:2006/05/15(月) 13:11:02 ID:IoHDOsKw

さて、何故彼女が生きているのかと言えば少し長くなるので省略して、彼女はぼくの家に突然現れた。
一応年頃の女の子なので追い返すわけにはいかず、かと言って僕の部屋に泊めるには問題が有ったため空き部屋の一つに泊まるよう進めた。
彼女はソレを快諾したが、寝る時以外はぼくの部屋に現れては食事を作ったり部屋の片付け(と言っても片付けるほどの物が無いのだが)をしてくれていた。
時折、屋根裏から刺さるような視線を感じるのは気のせいだと思いたい。
ステーキ、鰻丼、スッポン鍋、ステーキ、トロロご飯、柳川鍋、ステーキ、牡蠣フライ、以上が一昨日の朝食から今日の昼食までのメニューである。
食費としてソレほど大きな額は渡していないはずなのにコレだけの物を用意できるのは買い物上手な証拠なんだろうけど、朝からニンニクがたっぷり利いたステーキはいささか問題があるのではないだろうか?
それに彼女が他に料理を作れないわけではない、現に彼女自身は違う料理を作って食べていた。
ただ、今はそんなことを考えている状況では─
「聞いてますか?」
「あ、うん。昨今のツンデレはツンデレじゃない、だよね?」
「そう、××××とか○○○○の様に狙って作られたツンデレは──」
そんな感じで『萌え』について熱弁を振るわれていた。
また「あの人も全然分かってませんでした」、と時々口にしていたが
「風の噂ではもう居なくなってしまったそうですけど」と、一度だけ寂しそうな様子で洩らしていた。
その人物と「一緒に筍を掘った」ことがあるらしいが、その際に意気投合したらしい。
彼女はそんな調子で延々と2時間、一口だけしか飲んでいないはずの日本酒に酔い、愚痴っていた。
とは言っても話がループしていることのに気が付いたのはついさっきだった。
「あの人は萌を誤解しています!」
彼女は荒々しく、ドン!っと机を叩いた。
ぼくはただうなずいていることしか出来なかった。

立ち直り次第この先を打ち込みます、それまではちと落ち込んでます
申し訳ないです
278名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 21:13:11 ID:OPrEc6V2
乙です
279名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 13:44:37 ID:9ahkE/gX
策士属性の俺としては楽しみな限りだ。データ消失にもめげずにガンバーw
280名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 16:32:02 ID:GzxBxO0x
筍お兄さんキター! このスレは良い策士が大漁で素敵です。
データ消失に負けないで下さい。
どうでもいいですが、なんかフレデリカ思い出しました。

一度目なら、今度こそはと私も思う。
避けられなかった惨劇に。

二度目なら、またもかと私は呆れる。
避けられなかった惨劇に。

三度目なら、呆れを越えて苦痛となる。
七度目を数えるとそろそろ喜劇になる。
281554:2006/05/16(火) 22:17:36 ID:XcEChI77
>>280
うろ覚えで何をパロったのか分からなかったけど、多分元ネタはそれです
つまり完成までにあと7回事故が起きるのか

ついでに知り合いに描かせた策師を投下
http://ic3.mixi.jp/photo/diary/55/79/133235579_187.jpg

しかし、今までに出てきてる作品を読み直すと私のは別に萩原子荻じゃなくても良いような気がしてきた
薬飲ませたり酒飲ませたり…、戯言先生を見習わなければ
MIXIにも策師の絵が全然無いのは虐めですか?
誰か策師分を私に、いや同胞に、同士に分け与えてください
282名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 20:21:37 ID:UpicxOlN
戯言だけでなくきみぼく一言なんかがあってもいいんじゃないかと思いつつ保守
283名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 22:59:09 ID:SrpQ1DOC
>>282
自分の財布が根尾さんみたくなってくれれば出来なくもないかと思いつつ今日の戯言一言。
『俺がどんな風に性欲を処理してるかなんて話、聞きたくないだろう?』


同感と言うよりスレ違いでしょうか。不快にさせたらごめんなさい
284名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 23:03:25 ID:gOiobmGF
どんな風にって
「ハァハァ死線かあいいよ死線(*´Д`)
じゃねぇの?
285名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 19:24:50 ID:9GbvRuNl
>>282 いいんじゃないかな。西尾作品なんだしあくまで保守代わりなら。

今日のきみぼく一言。

「……よし、頑張るぞ」

職人の皆様に捧げます。
286名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 20:22:40 ID:lC+pZtzu
1日1回保守っているのか?
287名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 22:00:41 ID:JTh68IWL
初保守
288名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 00:03:30 ID:ghV2AYm7
保守
289名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 18:16:03 ID:bGWmsLJE
hosyu
290さよなら戯言先生:2006/05/23(火) 18:44:41 ID:yL7UavtG
>>223の続き

エロなし

 22

 驚くには値しない。
 こうなるだろうことは誰にでも、そう、あの性悪の占い師でなくとも、少し想像力を働かせれば、容易に見えたはずだ。
 わからないなら《怠けてんじゃねぇっ!!》、などと言われても、これはもう致し方ない。
 だからぼくは振り返らなかった。
 粛々とグラブを上げると、わざわざゆっくり回ってるとしか思えないバッターを無視して、キャッチャーに新しいボールを要求する。
「うん?」
「…………」
 だがぼくなんかとは、比べるのもおこがましいくらい聡い彼女は、立ち上がって、ボールの飛んだだろう方向を見ていた。
 振り返る。
 打球の飛んだ方向ではなく、子荻ちゃんの視線を追って、首だけで後ろを振り返る。
「……ああ」
 そういうことか。
 哀川さんのかっ飛ばした特大のホームラン。
 その着弾点はおそらくあそこだ。
 職員棟の最上階。
 飛距離はどんなもんだろう?
 学園長室の窓が派手に割れていた。
 打席に立ったとき、哀川さんがぴたりとバットで指した意味は、予告ホームランもあるが、どうもそこに打つということだったらしい。
 学園長の趣味は人に嫌がられることらしいけど、その友人である哀川さんも、その辺は何だか似たり寄ったりだった。
「仲がいいのやら悪いのやら」
 わかったようなことを言って、ぼくはゆっくりと振り返る。
「…………」
 子荻ちゃんはまだじっと見ていた。
 特定の目的を持たず、常に最善最良の手段を選んで策戦を遂行する。
 そんな風なとてもクールな印象だが、そしてそうなのだが、これでかなり母親想いの娘なのだ。
 ぼくの知り合いでは珍しく家庭内円満。
 別段それが羨ましいとは思わないが、出来ればこのままでいってほしいね。
「ホームインッ、と」
 最後の一歩をぴょんっと跳ねて、グラウンドを悠然と一周してきた、この赤い人みたいに、世界中を巻き込んだ親子喧嘩は勘弁だ。
291さよなら戯言先生:2006/05/23(火) 18:46:27 ID:yL7UavtG
「…………」
 ま、この親子も四年前からは、それなりに上手くはいってるみたいだけど、さ。
 人ん家のことだから、勿論深くは突っ込まない。
「騒ぐな騒ぐな小娘ども」
 その哀川さんは随分とまた上機嫌である。
 さっきチームメイトになったばかりの、姫ちゃん始めとした生徒達の頭を、かいぐりかいぐりくしゃくしゃしてる。
「…………」
 いきなり授業に乱入して《あたしチームといーたんチームで対戦しようぜ》、そう言われたときは全員、ぽか〜〜っんとしてたけど。
 姉御肌。
 若い娘には哀川さんみたいなキャラは受けがいいらしい。
 すっかりと短い時間で馴染んでいた。
 当然のように一年生チームを率いているのは哀川さん。
 必然のように三年生チームを率いているのは(ぼくではなく)子荻ちゃん。
 只今六回表の一年生チームの攻撃、哀川さんの三度目の打席で三点目。
 ちなみに一年生チームの得点は全て、DHである(守備までされたらゲームにならない)哀川さんのソロホームラン。
 こちらは子荻ちゃんとぼくのタイムリーヒット。
 一年生チームのピッチャーは姫ちゃんだが、目をつぶって適当に振ったバットが、今日に限っては滅茶苦茶良く当たっていた。
 四対五。
 意外にいい勝負になってる。
「先生」
「うん」
 子荻ちゃんは新しいボールを、丁寧に二、三度擦ってから、手持ち無沙汰で待っていたぼくに投げて寄こした。
 ここまで哀川さん以外は綺麗に零封。
 ひとえにそれは女房役の、絶妙の配球に拠るものである。
 ぼくの打ちごろのへろへろ球は、びっくりするくらい、ダブルプレーの山を築いていた。
 と。
 以上がここまでの状況説明である。
「さて」
 それじゃ。
 どうしようか?
 要するにこの試合の見せ場は、盛り上がるのは、物語で言うところの、主要登場人物のシーンしかない。
 ってわけで。
 だらだら明記するのもなんだから。
“………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
 ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………”
292さよなら戯言先生:2006/05/23(火) 18:47:51 ID:yL7UavtG
「ここですよ」
 マウンドまで上がってきた子荻ちゃんが、ポンッと、力づけるようにぼくにボールを手渡す。
 色々はっしょっての九回表。
 四対五で変わらず、何とかぼくらは、一点のリード守っていた。
 バッターボックスに鵜鷺ちゃん。
「敬遠しましょう」
「でも次は――」
 ネクストサークルには哀川さん。
 にやにやと愉しそうにこっちを見ている。
「ええ。わかってます。ですから、こんな策はどうでしょうか?」
 キャッチャーミットで口元を隠して、子荻ちゃんはすっと唇を寄せてきた。
 耳朶にかかる吐息。
 バッテリーの相談。
 それは野球の光景としては、珍しくも何ともないが、可愛い女の子が相手だと、これが結構どきどきするもんである。
「――です」
 子荻ちゃんの献策は短く簡潔だった。
「正々堂々真っ向から不意討ってご覧に入れましょう」
「……オーケー」
 なるほど。
 それならば確かに《人類最強の請負人》でも絶無で手の出しようがない。
 立ち上がったままの子荻ちゃんと、力ないキャッチボールを、テンポ良く四球続けて、ぼくはいよいよ赤い最強打者を迎える。
 その哀川さんは肩にバットを担いで、何か子荻ちゃんと喋っていた。
「てっきりま〜〜た敬遠でもすんかと思ったぜ」
 子荻ちゃんから確認を取ったらしい。
 哀川さんは満足そうに、極上の微笑を浮かべて、ぴたりと、狙いを定めるようにバットをぼくに向ける。
 怖ぇよ。
「それで痛い目見てますからね」
 敬遠は一度試みてる。
 一塁側ベンチに向かって投げたのに、九メートルはジャンプして、あっさりと、ピンポン玉みたいにかっ飛ばしやがったからな。
 世界記録って何メートルだっけ?
 とにかく敬遠すらも、この人相手には許されない。
293さよなら戯言先生:2006/05/23(火) 18:49:12 ID:yL7UavtG
「哀川さん」
「潤」
 言いつつ哀川さんは視線を、にこやかに、でもその眼は全然笑ってなくて、ぼくの眉間の辺りにバットを固定する。
「今度言ったらボール、顔にぶち込むからな」
「……潤さん、ここで潤さんがホームランを打てなかったら、それでぼくらの勝ちってのはどうです?」
「あん?」
「授業時間もそろそろ終わりですし」
 それに延長戦なんてしたくないし。
 何故ぼくが投げてるのか疑問だし。
「…………」
 ま、これは九回まで投げといていまさらだけど。
「ここまで予想外に盛り上がってるんです。だったらこれを、このシーンを、最後のクライマックスにしたいじゃないですか」
 戯言まみれだな。
 言ってて恥ずかしくなってくる。
「ふふん」
 哀川さんはぼくではなく、マスクを被って座る子荻ちゃんを見た。
「いいね〜〜いいね〜〜。そういうの嫌いじゃないぜ。裏あんのはモロバレだが、お膳立てもしてくれたし、ここはあえて乗ってやるよ」
 にこにこして哀川さんはバットを構える。
 こういうところ、何だか単純というか、子供みたいな人だ。
「…………」
 でもまいったなぁ。
 こうも簡単に乗ってくるとは。
 子荻ちゃんの策には、一分の隙もないだけに、完璧に巧くいくだけに、ノリノリなだけに、それだけに……滅茶苦茶後が怖いです。
「さあ来いっ!!」
 でももう後には引けない。
 鵜鷺ちゃんを一度見てから、ぼくは覚悟を決めると、思考を停止させると、諦めの境地になると、セットポジションで脚を振り上げた。
「…………」
 そしてしばし停止。
 念のために脚の上げ下ろしを、二、三度ゆっくりと、アピールするみたいに繰り返す。
「こんなもんでいいかな?」
「ええ。ばっちりです先生」
 応えてくれてのは言いだしっぺの子荻ちゃん。
 ぼくが頑張って視界から、極力消そうとしてはいる不機嫌な赤色にも、怯えた様子も畏れた様子も、まるでまったく一切合切ない。
 哀川さんに一言。
294さよなら戯言先生:2006/05/23(火) 18:50:19 ID:yL7UavtG
「ボークです」
 堂々といい切る。それは不屈――いや、むしろ不遜だった。
「……やってくれんじゃん、策師っ娘」
「あなたに投げたら、その瞬間に負けですから」
 にやり、と笑う子荻ちゃん。してやったりといった感じだ。
「お姉さん、こりゃ一本取られちゃたなぁ」
 にやり、と似てはいるが意味の違う、尊大な笑みを返す哀川さん。
 二人ともたったのそれだけで、極めて侵し難い、大物の雰囲気を醸し出していた。
「…………」
 こっちとは大分違うな。
「ししょお〜〜!! あんたあれだけ煽っておいて、そんなんでいいと思ってるですかぁ? あんたオトコじゃねぇですよっ!!」
「黙れ。勝負は勝てばいいんだ」
「ロマンとかねぇですかっ!!」
 ぼくと姫ちゃん。
 かなりの小物ちっく。
「そういうのを負け犬の遠吠えと言うんだ、覚えておけ我が弟子よ。今日は一つ賢くなれた」
「キェ〜〜〜〜!!」
 マウンドに猛然と泣きながら突進してくる姫ちゃん。泣くことないだろに。これじゃぼくが悪者みたいじゃないか。
 姫ちゃんがグーで殴りかかるのと、チャイムの音は同時だった。


今回はここまで。読んでくださる方レスくださる方、いつもありがとうございます。

554さんへ これでもかとばかりの受難にも挫けずに頑張ってください。期待してお待ちしております。
295名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 18:52:52 ID:D/N7bjrX
>>294
初のリアルタイムが戯言先生なんてウレシスww
いつもながら果てしなく乙に乙を重ねて乙
296名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 18:58:35 ID:Z1Hacz1x
>>294
戯言先生にリアルタイム遭遇ヒャッホウヽ(゚∀゚)ノ
めりっさ楽しませていただきました。
激烈に乙です。
297名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 19:09:51 ID:fTIKWD8S
>>294
いつも乙です!
298名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 01:42:03 ID:/NSDBMbm
姫ちゃんかわいいよ姫ちゃん
299名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 02:00:57 ID:iVDASU7n
GJ!!
愛されてるなあ、子荻ん
300名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 17:34:56 ID:6Z4sgqJk
戯言など微塵たりとも含まずにGJ!!
301554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/24(水) 19:08:45 ID:mcknLv7e
>>294
応援の言葉ありがとうございます
私的作業であるゲーム作りと並行に進めて生きたいと思いますです
策師が登場する作品がもう存在しないのならば、自らで造ってしまえば良い─という戯言の元にゲーム製作中の暇人です
302名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 20:51:20 ID:iRbpcYnD
>>301
完成した暁には報告していただけぬか?
303名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 21:19:02 ID:mcknLv7e
>>301
トリップが!
304554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/24(水) 21:21:30 ID:mcknLv7e
っと、普通にみすった
知人から「このトリップ使ってみ」って言われて今トリップの意味に気が付いて書き込んだら何か自演みたいに…orz
>>302
戯言シリーズのキャラを雛見沢にぶち込んだ、そんな感じなんでよければ
305名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 21:48:43 ID:le3LSCKR
〉〉304
ドンマイ
306名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 22:04:58 ID:iRbpcYnD
>>304
ひぐらしも結構好きなんでワクテカなんだがww

楽しみに待ってますね。半裸でw
307名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 00:06:57 ID:le3LSCKR
>>304
Hな子荻wばかり
308名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 02:34:58 ID:oeDGB85+
>>301
もしかして サイト名 ひとり〜〜の人ですか?

>>戯言先生
GJ GJ GJ GJ GJ!!!!!
凄いなぁ。この表現力。
あこがれる!!!
309 ◆0oknYz/rKY :2006/05/25(木) 03:21:35 ID:oeDGB85+
トリこれであってるかな・・・? 忘れぎみ。

業務連絡ですよー。
鯖移転しました。
http://www.room01.com/~wish/nisio/index.html

以前の鯖は生きていますが更新はしないかもです。

よしなに。
310名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 04:08:40 ID:UZfiMoB4
>>308
ひとり〜の人は学園ものだしいー友なんじゃないの?
配布期間に取り損ねたなぁ・・・
311名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 04:44:38 ID:K+rOmlHt
>>309
乙乙
312554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/25(木) 08:17:42 ID:2bOEXohs
>>308
違う人です(汗

戯言シリーズそのものの二次創作じゃなくて、それらのキャラを変換、変成、改悪、再利用した感じです
他にもひぐらしとか月姫とかDEATHNOTEとか色々な作品の設定やネタをパクってパロって奪って、それで居てレベルは低い劣化品
西東天?勿論。哀川潤?当然。萩原子荻?彼女を出さずして誰を(ry。マッド・デモンやメルヘンさん?いや、それは流石に…
それに普通、日本では工具で鶏肉を調理しませんよ、解体もしませんですし。(ぇ

流石にコレ以上はこのスレとは関係なさすぎるので、ROMります
興味が有るとか協力してみたいとかそういった悪趣味で酔狂で奇特な方はメールをくれれば多分対応しますです。
さてと、冬を目指して頑張るかな─来年の……orz
313554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/25(木) 19:36:53 ID:2bOEXohs
「君は本当は腐女子なんじゃないのかな?」
ある日、秋葉原のドンキホーテ五階にある喫茶店に呼び出された。
そこに居た知人は、ボクが目の前に座ると間髪をおかずにそう尋ねてきた。
「ボクは男ですし、夢見る乙女をやっていませんよ」
「そりゃ夢見る乙女に対する差別発言かい?」
「…それでこんなところに呼び出して一体何のようなんですか?」
「あぁ悪い、どうも君の作る文章を見ていると一つ気になる事があって、その真偽を問いただしたかったのだよ」
彼は近くに居た店員に「いつものを2つ」と頼むと程なくして「メロンソーダ」を店員は持ってきた。
「なに、俺は心のそこからメロンソーダが好きなだけで、《害悪細菌/GrennGreenGreen》に掛けているわけではない」
そう、一人で笑いながら答えていた。
「さて君のターンだ、何か質問は有るかな?」
「じゃあ──」
と、ボクは言葉を繋ぐ。そしてぐるりと、この何の秩序もない部屋を見回した。
「──よくここに来るんですか?」
「おっと。一旦矛先を矛先を変えてきたな?成程、俺の油断を狙う─(略)─答えはシンプルだよ、単なる趣味だ。
いや、この場合は俺の趣味ではない、《一群》メンバーのMの家賊がこういった萌えというのに大変興味を持っていてね、彼とは親しくしたものだ。
なんならこの店のオーナーに君の事を紹介しようか?本来なら許されないが、特別扱いしてもらえるぞ」
「えんりょしますよ」
ボクは彼の申し出を断る。
「そうか、残念だ。」
彼は本当に残念そうだった。
「さて俺の番」
「お手柔らかにお願いしますよ」
「質問、異性に対してどのくらい興味が有る?」
「人並みに、ですね」ぼくは相変わらずのセクシャルハラスメントに耐えつつ、答える。
「当然でしょう?そんなこと」
「ふふ。そういう意味ではないよ。」彼はそんなボクの心中を知ってなのか知らずなのか、更に時代掛かった感じで言う。
「ここでかつての《作品》キャラクター、《大野加奈子》の言葉を引用する─略─」
「どんな言葉を引用するんですか?」
「ホモの嫌いな女子なんていません」そう、彼は店内で、満席状態の店内で両手を天にかかげて叫んだ。
店内は静寂に包まれ、しばらく時が止まった。
「冗談は置いといて、君は百合は読むし薔薇も読む、だけれどだからと言って男に尻の穴を掘られたいとは思わない」
「……」
「それをふまえて聞こう」
彼は直ぐには言わず、いくらか間を置いて、それから言った。
「君は──」
僕に向かって訊いた。
「────きみは──」
ぼくの脳内をじっくりと、えぐった。
「きみは西東天のことが本当は好きなんじゃないのかな?」
314名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 19:56:19 ID:ncJAFn+E
スイートポテト吹いたwwwwwww
315名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 20:06:21 ID:Aa8GenIh
おま…電車の中で笑い死にさせる気かwwwwwwwww
316554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/25(木) 20:09:00 ID:2bOEXohs
朝日、何時の時代も、何処の国も、魔を払うとされている聖なる光。
ただし、いかなることにも例外ということは存在する。
例えばこの世界には麻雀ルーチンが組み込まれていない脱衣麻雀ゲームが存在すると言う。
そんな物は麻雀ゲームとは呼べるはずがない、だけれどもそれはれっきとした麻雀ゲームなのだ。
その関係者はこうも言っている。「『フリテンにしかならない?』ふん、そんなことは大した問題ではない」

さて、今回における例外というのは朝日によって消滅せずに、露呈する魔の存在だ。
自分が服を着ていないこと?そんなのは問題ではない。
見覚えの無いクローゼットがあること?それも問題ではない。
ちがう、今この状況で、現れる魔というのは──
隣にいる狐が、狐面を被った誰かが──同じ布団に入っていると言うことだ。
「……」
《話術師/Spell Master》として2階に住む《抱き枕/Servant》の《暗殺者/Assassin》を呼び出すべきか考えるが、とばっちり、否、攻撃が全て自分へと向けられることが既に何度と無く体験しているのでやめる。
だとしたらやるべきことはタダ一つ、気がつかれぬ様に布団から抜け出し、台所から包丁をとりだす。
事後処理は玖渚に任せれば良い、一人死んだと言うことはあの時の半分の半分に過ぎない。それにこいつは既に死んでいるはずの人間、亡霊だ。
包丁を振り上げたところで一つの可能性に思い至る。
「もしも別人だったら、ただ狐面を被って、人の布団にもぐりこむ。ただそれだけで判断できるはずが──あるあるwwwねーよwww」
最短の軌道を、最少の動きで、最大の力をこめて、最速の速さで振り下ろす。が、そこに居るはずの狐面の男は居ない。
「もし別人でしたらどうするおつもりで?」
さっきまで誰もいなかったはずの方向から女性の声が聞こえた。
「これで七度目です、そんな可能性を考えるだけムダでしょう、木の実さん?」
「何だ、何があったんだ?」
ガタガタと暴れるクローゼット(恐らく彼女が寝てる間に仕掛けた)の方へ歩き、クローゼットを蹴る。蹴る。蹴る。そして前に倒す。
「おい、ちょっとまて俺の敵。出れねぇじゃないか。木の実、そこに居るんだろ。ちょいと起こして──」
ゲシゲシ、と更に蹴り続ける。
やばいな、今の騒ぎでアサシンが目覚めてしまうかもしれない。慌てて服を探すが見当たらない、何故?
「いーちゃんの服なら離そうとしなかったから、一緒にそこの中ですよ」
そう、彼女の指差す先はやはりあの箱。
「それと今この部屋には誰も入ってこれません、もちろん二階に居た少女も」
空間製作─狐面の男をクローゼットに保護した時に一緒に入ったらしい、だがここに崩子ちゃんが入ってこれないのは助かった。
「もっとも、気が付かれないように竹取山へ運ぶのは難儀しましたが」
空間移動だった。
「とにかく、毎回毎回布団に入ってくるのをやめてもらえませんか?」
「『やめてもらえませんか?』ふん、そんなことは──」
「一、二─」と箱を蹴る。
「三、四、五──っと、一旦ストップ」
「・・・…」
もう、反論も制止の言葉も、聞こえない。…あれ、既視感?


317554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/25(木) 20:11:26 ID:2bOEXohs
「耳が聞こえなくなったらどうするんだ!おい木の実」
ガン!
「木の実さんも、こんな人についていくのをやめたらどうですか?」
「それは心揺さぶられるお誘いですが」

ここで一旦CM
ちとネコソギラジカル下巻探してきます、コレ以上記憶を頼りに木の実嬢を書くと別のキャラになってしまう
318554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/25(木) 20:21:46 ID:2bOEXohs
>>316
ミスった〜
「もしも別人だったら、ただ狐面を被って、人の布団にもぐりこむ。ただそれだけで判断できるはずが──あるあるwwwねーよwww」
→「もしも別人だったら、ただ狐面を被って、人の布団にもぐりこむ。ただそれだけで判断できない訳が──あるあるwwwねーよwww」
このままだと判断しちゃいけないってなるし orz
319名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 21:39:06 ID:UZfiMoB4
今回は緑ぃ兎さんが豪く変態さんですね
320名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 23:39:47 ID:1t1D2D+v
554さん。
巧いw 戯言殺しの描写、すげぇ巧いですw
ぶっちゃけちゃうと戯言先生でも書こうと思ってましたが、作品を読ませていただいて、完璧に妄想が補完されちゃいましたよw
原作の会話のテンポの良さが、絶妙に表現されてて、大変にGJでした。
狐さんの話の続き共々、次回作などありましたら、期待して愉しみにお待ちしております。
321554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/26(金) 00:49:42 ID:2+c6cdFn
>>320
thx
サイコロジカル(上)の文章を適当に適切に曖昧にパロってるだけなので、手元に元ネタさえ有れば誰にでもとは行かなくても、思っているよりは簡単にできますよ。

最初の「君は本当は腐女子なんじゃないのかな?」 と最期の「きみは西東天のことが本当は好きなんじゃないのかな?」 は知り合いに言われたセリフです。

サイコロジカル(上)なら2冊出てきたのに、何でネコソギ(下)が出てこないのだろうか…
ttp://img.mixi.jp/photo/member/26/7/4192607_1880750743.jpg


「せんぱ〜い、前スレに【足コキ】と【髪ズリ】って何で付いてるんですか?」
「他にどんなプレイが、私の《黒髪》を活かせると思いますか?」不敵に笑う子荻ちゃん。
「あなたの《病蜘蛛》が役に立つプレイなんて限られているのと同様──」

取りあえず4回目の受難として受けておいて、あと3回──、頑張らないとな。
やっぱり書き上げてから投稿すべきだったかな、と次回に反映されない反省をしつつ家宅捜索。
322名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 01:23:16 ID:T4ETAVk6
>>316
GJ!!楽しかったです


323名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 01:28:38 ID:BR1Wb/td
ワロタ
324554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/26(金) 08:09:59 ID:2+c6cdFn
CM 終了

「耳が聞こえなくなったらどうするんだ!おい木の実」
ガン!
「木の実さんも、こんな人についていくのをやめたらどうですか?」
「それは心揺さぶられるお誘いですが、わたくしは狐さん以外に仕えるつもりは有りませんから」
それ以前に、諦めが肝心じゃなかったのかよ。
「狐さんを助けるのに手伝って頂けないでしょうか、戯言遣いさん」
「いやです、何でぼくが助けないといけないんですか!」
「仕方ないですね、力仕事は好きじゃありませんが」
と、言って倒れていたクローゼットをヒョイと片手で起こしてしまった。
そうして中からヨロヨロと出てくる狐面の男、まるでハサミ男の如く。
「最悪な目覚めだぜ、まったく。俺の敵」
「それはこっちのセリフですよ、狐さん」
「『狐さん』。ふん、もう名前で呼んでくれないんだな」
「…じゃぁ西東さん」
「俺の事を苗字で呼ぶのは敵だけだ」
「思いっきり敵じゃないですか!」
それにそれは哀川さんのセリフだし。
「さて、今日のところはコレくらいにして引き下がるとして、後の事は任せたぞ、木の実」
「はい、分かりました」と彼女が頭を下げているのに一瞥もせず、かつん!と、狐面の男は踵を鳴らして──
ぼくの脇を通り過ぎた。立ち去るつもり、らしかった。
見送る気など、更々無い──振り向く気すら、ぼくにはなかったが、しかし──
「そうそう──」
扉を開けて出る際に、狐面の男は言った。
「ベッドの下の──」
ことのついでを告げるように、気の抜けた声で。
「エロ本のことなら──」
昨日の晩飯でも報告するかのような、適当さで。
「──俺が、貰った」
「………………てめえっ!」
振り向いて、走った。狐面の男の後を追って、扉の外へ出るが、しかしもう真っ白なポルシェに乗り込んでいた。
「縁が合ったら、また会おう」
そう言って逃げるように、逃げて行った。
「…………」残されて呆然と立ち尽くすぼくと、
「♪」何事も無かったかのように後始末をする木の実さん。
もう、見慣れた光景だった。これで7度目だ、嫌でも慣れる。
自分の名誉のために言っておくなら、ベッドの下に有ったのは魔女が貸してきた春画だ。
魔女に返そうにも旅行にいっているらしく、その間崩子ちゃんの目に入らないように安直だがベッドのしたに隠していた。
ちなみにそれは歴史的にも学術的にも価値が有るらしく、「無くしたら片手じゃすまないから」と言われている。
片手…5万、じゃないだろうなぁ。

学校いってきます
325名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 11:35:57 ID:qa7gkoX4
いーちゃん×狐さんじゃなくていーちゃん×木の実か!
wktk
326名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 13:52:44 ID:meWtZbK4
ちょっwwww
狐さんエロ本ってw

いーちゃんには天(てん)さんとか呼んで欲しいかもしれない
327名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 14:37:09 ID:AvhAeIlr
上手くパロってるなあw
>>326
天(あま)さんとかも捨てがたく
328名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 15:27:24 ID:WmzAonmc
なるほど、いーは餃子だったんだな
329名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 15:35:39 ID:meWtZbK4
>>328
あっ気付いてくれたww
330554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/26(金) 20:30:43 ID:2+c6cdFn
「さすが天(てん)さんっ!」 「テンシンハンじゃねえ」 ヒトクイマジカルP115より
追伸:>>325 メール送りました

「さてと」
彼女はぼくが意識を外している間にクローゼットを分解してしまっていた。
クローゼットが今まで在った場所には不自然な空間がポッカリと空いていた。
「それでは失礼したいと思いますが、何かご用件はありますか?」
「狐さんに、もう止める様木の実さんからも言ってもらえませんか?」
「それは、狐さんの行為にわたしくしが口出しできることは出来ませんので。
ただわたくしから見ればあなたの立場が羨ましくて溜まりません、代わってあげたいくらいです」
「ぼくも代わってほしいですよ」
ジェイルオルタナティブ…、ぼくの代用品は木の実さんではなく、人間失格の零崎人識以外は存在しないらしい。
だから、小唄さんに頼んで探してもらおうとしているが、連絡が取れない。
「それでは失礼いたします」と、書き置きが机の上に置いてあった。
気が付けば既に木の実さんは居なかった。
部屋には何も残っていない、まるで何事も起きていなかったかの様に、昨日までと変わらない風景。
「ガシャン!」と窓が割れ、何かが部屋に入ってくる。
「お兄ちゃんどいて、そいつ殺せない!」
息を切らせ、擦り傷を創り、誰も居ない虚空に向かってナイフを構えているのはボクのサーヴァントだった。
「あれ?お兄ちゃん魔女は一体何処へ」
「奈波ならまだ旅行から帰ってないけど?」
「違います!私を山奥に隔離した魔女です!!」
「……木の実さんならもう帰ったよ」
そうですか、と背負っていた筍を数本足元に置いて
「それではお兄ちゃん図書館へ行ってきます、息災と、友愛と、再会を」そう言って、先ほど入ってきた窓から何処かへと飛び去っていった。
そこで一回思案する、思考する、思索する。
一体ボクは何処へ向かおうとしているのか、誰の元へ行こうとしているのか、何をしに何をされようとしているのか。
主たる登場人物は殆んど登場している、残っているのと言えば玖渚機関で目下検査中の友、小唄さんに付きっ切りの真心、そして─
「らいらーい、暇だから遊びに来てやったぞ〜」
そんな言葉に続けて、玄関前で爆発でも起こったかのような勢いで、青年と少女のいる部屋の扉が一つ、内側に向いて吹っ飛んできた。
そのドアはそのまま先ほどぶち抜かれたままの窓へと衝突し、更にそのまま向こうへと抜けてしまった。
そして。
扉が吹っ飛びぽっかり開いたそこから──
一人の人間が、部屋の中に乗り込んできた。
威風堂々、それが当たり前のようにして。彼女は─『彼女』は、すらりとした─略─
『彼女』は──『彼女』は、『紅き正妻』、違う『紅き制裁』と呼ばれる。

「遊びに来たぜ──いーたん」

火炎のように紅く紅蓮の如くに赤い。
地獄そのままに緋く流血さながらに赤い。
鞭で打たれた後の如く痛々しいほどに美しく赤い。

請負人が皮肉な笑みを浮かべて。
ただ単純に、存在していた。
331名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 21:02:31 ID:qa7gkoX4
哀川さんキターーーーー
332554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/26(金) 21:18:56 ID:2+c6cdFn
>>330
ミス
青年と少女のいる部屋の扉が一つ→青年のいる部屋の扉が一つ
333名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 08:41:36 ID:16TP00qM
554氏のは何度読んでも笑えるな
334名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 11:20:13 ID:mKM09T26
お兄ちゃんどいてそいつ殺せないとかサーヴァントとかやっぱ小ネタが凄いね554氏

俺もメール送りたいけど手伝えることなさそうだから送りにくす(´・ω・`)
335http:// gh5.opt2.point.ne.jp.2ch.net/:2006/05/27(土) 11:32:29 ID:S4lpALaL
guest guest
336554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/27(土) 23:33:35 ID:wDIEiqlC
「小ネタが凄いね、いや、小ネタしか凄くない、と言うべきかな?
彼女は私の中で生きている、いや、私の中でしか生きていない、というべきかな?」
>>334
メンバーの全員が全員、十三階段置ける《時宮時刻》と同じ扱いだから手伝える事がなくても構わないかな、感想文程度でも


「おうおう、相変わらず暇そうだな、いーたん」
突然の来訪者は玄関口に立って、笑顔でつまらない挨拶をする。
「実はさ、ここに来る前に事故に出くわしてさ。駅前の交差点でさ、白いスポーツカーにのった中年が交通事故。
多いって聞いてたけど──この匂い」
ピタッとふざけた口調をやめ、真面目な声音で
「クソ親父が来てたのか」
「う、うん」
「まだ遠くには行ってねえな、あの野郎今度こそ探し出してぶっ殺してやる」
かつん!と、請負人は踵を鳴らして──
「哀川さん」
「潤だ!」
「哀川さん、多分駅前に居ると思います。もしかしたらですが」
「駅前ね、はん。いーたんの直感を信じるとするよ」
「……」
多分運転中に読みやがったな、江戸時代のヤオイ春画。……どこの阿呆だよ、作ったの。
ぼくの脇を通り過ぎた。立ち去るつもり、らしかった。
止める気は無い、止まるつもりも無いだろう。ぼくは彼女を黙って見送り、彼女は黙って見送られる。
これでもうだれも残っていない。
白き人類最悪、紅き人類最強、橙なる人類最終、蒼き聖少女、緑の万能家は…これは違う、とにかくもう登場人物は居ない。
取りあえず服を着るかな。確か押入れに服が有ったな。おかしいな、何処に入れたっけな?
「…………」この前、一括購入したばかりなんだけどな。
「───   。」おっかしいな、まさか狐さんが全部持っていったことは無いだろうし。
「─────です。」ん?何か聞こえた気がするんだけど、耳がオカシクなったかな。
「オカシイのは、あなたです」
狐さんの言う、運命という名の物語の作者が何を望むのか、その読者が何を望むのかをぼくは知らない。
知らないはずなのに、この再会はぼくにとって5年前から予想がついていたかのように明確で、十年前から知っていたかのごとく、そして生まれる前から知っていた──

確認するまでもなくとも──この目で確認したい。
腰まで届く──整った黒い髪。ダークネスの半袖、胸元をしめるようなスカーフ。ブリーツスカートに──いや、そんな、そんな図抜けた馬鹿な説明なんて要らないだろう。
けれど、
けれど、彼女は、
けれど、彼女は、死んだのだ。
このぼくの──目の前で。
最小の糸に巻かれて。かんぷなきまでに──死んだのだ。
だけど、だけど、だけど、彼女は、生前と変わらぬ黒髪をたなびかせ、あの時と同じような鋭い目つきでぼくを睨んでいる。

「私の名前は萩原子荻。私の前では悪魔だって全席指定、正々堂々手段は選ばず 真っ向から不意討ってご覧に入れましょう」
337名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 00:54:09 ID:X+y+1xtG
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
338名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 00:59:20 ID:UL6tPadQ
>>336
キタキタキタ!!
そしたら今度送ってみようかなぁ
339554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/28(日) 01:26:23 ID:IYvMDqep
何故、どうして、消されたはずの、それがそこに居るのか私には分からない。
……コピペするテキストを間違えました。 @反省
(なお、型月儲に誤解されそうなパロディが混じってますが、型月儲じゃないです。
VIPPER、古参ネラーでも同様です。
使えるネタは使う貪欲な雑食な悪食さんなのです、にぱ〜☆)

>>330の続き
「おうおう、相変わらず暇そうだな、いーたん」
突然の来訪者は玄関口に立って、笑顔でつまらない挨拶をする。
「実はさ、ここに来る前に事故に出くわしてさ。駅前の交差点でさ、白いスポーツカーにのった中年が交通事故。
多いって聞いてたけど実物に遭遇するとは思わなかったな。────ほいこれ、冷蔵庫」
玄関でブーツの紐をほどきながら、手に持ったコンビニのビニール袋を投げてよこす。中にはハーゲンダッツのストロベリーが二つ。解ける前に冷蔵庫に封入しろ、という事らしい。
冷蔵庫……三日前に誰かの手によって分解と言う分解を分解され、破壊と言う破壊を破壊されてその機能を完全に停止させられていた。
「あぁ、また嫌がらせをされたのか。いやー、いーたんモテルね。羨ましいよー」
全く持って羨ましそうに見えないのは気のせいだろう──いや、羨ましいと思う奴の顔が見てみたい。
「それで今度は何のようです?また何か問題でも起きたんですか」
「はん、クソ親父がここら辺に居るって斑鳩から情報が入ってさ、一発殴ろうかと思ってそのついでにいーたんの所に寄ったわけ。
それでだ、よかったら大好きなお姉さんに何か知っていることがあれば、教えてくれないかな?」
猫撫で声を出しつつ、ぼくの顔に指を這わそうとする哀川さん。
「多分、駅前で事故ってるのが哀川さんの──」
「潤だ!」
「潤さんの探してる人だと、思いますよ」
大方、読むのに熱中して事故ッたんだろう。江戸時代において、禁忌の存在で、禁忌の伝説で、禁忌の神話で、禁忌の奇跡なヤオイ春画。……製作者の罪口ぎくるって何者だよ、おい。
「あぁ?そういや事故ってた奴見覚えのある仮面をしてると思ったら、あのクソ親父、性懲りも無く変装してたのか!」
だから、アレの何処が変装なのか小一時間(ry
そう言ってかつん!と、請負人は踵を鳴らして──
ぼくの脇を通り過ぎた。立ち去るつもり、らしかった。
止める気は無い、止まるつもりも無いだろう。ぼくは彼女を黙って見送り、彼女は黙って見送られる。
これでもうだれも残っていない。
白き人類最悪、紅き人類最強、橙なる人類最終、蒼き聖少女、主たる登場人物は居ない。
だが、何か足りない、狐さんの言うところの、運命という名の物語りに記載されている登場人物には、決定的な何かが───
そこで、思考を変える、…………寒い。
取りあえず服を着るかな。確か押入れに服が有ったはずなのに、おかしいな、何処に入れたっけな?
「…………」この前、即売会で一括購入したばかりなんだけどな。
「───   。」おっかしいな、まさか狐さんが全部持っていったことは無いだろうし。
「─────です。」ん?何か聞こえた気がするんだけど、耳がオカシクなったかな。
「オカシイのは、あなたです」

狐さんの言う、運命という名の物語の作者が何を望むのか、その読者が何を望むのかをぼくは知らない。
知らないはずなのに、この再会はぼくにとって5年前から予想がついていたかのように明確で、十年前から知っていたかのごとく、そして生まれる前から知っていた──

確認するまでもなくとも──この目で確認したい。
腰まで届く──整った黒い髪。ダークネスの半袖、胸元をしめるようなスカーフ。ブリーツスカートに──いや、そんな、そんな図抜けた馬鹿な説明なんて要らないだろう。
けれど、
けれど、彼女は、
けれど、彼女は、死んだのだ。
このぼくの──目の前で。
最小の糸に巻かれて。かんぷなきまでに──死んだのだ。
だけど、だけど、だけど、彼女は、生前と変わらぬ黒髪をたなびかせ、あの時と同じような鋭い目つきでぼくを睨んでいる。

「私の名前は萩原子荻。私の前では悪魔だって全席指定、正々堂々手段は選ばず 真っ向から不意討ってご覧に入れましょう」
340 ◆0oknYz/rKY :2006/05/28(日) 20:06:17 ID:0sb+bdzv
>>339
GJ! こうも綺麗にネタを入れてくると気持ちがいいねw
続きも待ってますw

空の境界かw いいね、空の境界はいいものだ。多分最高に良いものだ。良いものは決してなくならない。
だが、俺は型月儲じゃないし、ひぐらし厨でもないとだけ追記しておきますね。
341名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 20:06:58 ID:0sb+bdzv
( ゚д゚ ) ・・・トリはずし忘れた

見なかったことにしておいてくださいね?
342名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 22:03:13 ID:hwQHy148
>>339GJ!
子荻の宝石箱や〜
あと>>337のIDがなんだかおしかったり凄かったりしてるw
343名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 22:52:34 ID:DgsAqob1
>>339GJ!
GJとは「ガリレオと見せかけてジョージ山本」
の略だと誤解されがちですが
正しくはグッドジョブの略です。
344554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/28(日) 23:26:28 ID:IYvMDqep
最近トリップ検索にはまってる554です。
kunagisaは有ったのに、deadblueやzaregotoが無くて萎えてる554です。

>>340
うーむ、空の境界に気が付かれるとは思わなかった。

反省点…>>316にて、「竹鳥山」という直接的な表現をしないで、崩子ちゃんが「筍を置く」動作だけでさり気なく表現した方が良かった。
もっとも、あの時点でこうなるとは思ってなかったので仕方ない仕方ない、と自己弁護
きちんと玖渚友と想影真心を出してあげるべきだった。
緑の万能家…これに関しての元ネタは身内ネタなので無視してください。
「……ちょっと待て。じゃあ、ここ数日間ほど《緑の万能家は一体どこのネタなのか。ううむ。謎だ》》とか考えてた俺って何なんだ?」という方はご愁傷様です。

兎吊木さんの冒頭で始まり、西東天→一里塚木の実→哀川潤ときて、ようやく登場…長かった、回りくどかった、メンドウだった。
それでなんですが、今日の更新は体力的に無理っす……半日ぷよぷよやってて腕が痛い(マテ
345名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 23:30:20 ID:UL6tPadQ
>>344
マターリ待ってるから急がなくって良いかとw

あとデッドブルーがディープブルーに見えた俺は終わってると思う
346名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 00:44:58 ID:JaRm11Kf
347554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/29(月) 19:49:23 ID:JaRm11Kf
この物語の成分の8割は、パロディです。暇でしたら元ネタや原文を探してみてください。
>>339の続き

「あはは、少年。あはははははははは。あーはははは」
会うなりいきなり彼女は、ぼくに向かって大爆笑した。今更もう、それを失礼だとは思わない。季節の変わり目の一風景みたいなものだ。
「あはは。少年。メイドにやり込められたみたいだねぇ。あー、もう。おかしい。やーい。やーい。ざまーみろ」
「……どうして生きているんですか」
「今更それをあたしに訊くのかい?中々面白い番組だったよ、素直な嘘吐きくん。退屈しない人生だね、きみは。羨ましいよ」
居た、羨ましいと思う奴がここに。
「言ったろ、私が死ぬのは二年後の三月二十一日、午後三時二十三分。それが私の命日と死亡時刻ってさ。
それともその自慢の記憶力とやらで忘れたのかい?」
「…………」沈黙するしかなかった。
「変な奴が奇妙な奴がいたから身代わりをね、影武者って奴だよ、少年」
納得。あの時ひかり(またはてる子)さんが死んだと言って来たのは狐さんに生きている事が露見しないようにか。
「それでそこにいるレイヤーさんは」
「れ、レイヤーとは失礼ですね、私の名前は―――」
子荻ちゃんの口調で。
子荻ちゃんの態度で。
子荻ちゃんの物腰で。
喋る彼女は、まるっきり、萩原子荻だ。ただし、背は阿呆みたいに背が高くて、阿呆みたいに足が長くて、そして阿呆みたいに似ている。
「呼びにくいなら赤音さんで構わないよ、きみの驚いた顔が見たいからこの格好をしているだけで、今はまだ、そう名乗っている」
「それで、一体何の用ですか?隠れているならこんな所にいちゃ駄目でしょうが」
すると名もなき彼女は何かに気が付いたらしく「少年」と言って土足で部屋に入ってきた。
「ハーゲンダッツのアイスは中々おいしいから一つの私にくれ」
さっき哀川が持ってきた袋をあさって中からアイスを取り出してそんなことを言った。
ぼくは黙って首肯した。赤音さんは嬉しそうに取り出した一つ、袋に入れて袋ごと持って行ってしまった。
どうせそんな所だろうとは思っていたし。
それからして、二人は予定調和の如くアイスを食べ終えると
「それじゃ私達はこれで失礼させてもらうよ、いやいやめずらしいものをみせていただいて。眼福眼福」と名もなき彼女は意味不明な言葉を残し、
「中の上、あはははははははは。また来週会おう、息子」
と、人類最低な占い師はやはり理解不能な不吉な予言を残していなくなった。
「…………」なんだか、ねむたくなってきた。
348名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 00:29:18 ID:UaSHKWoK
果たしてつっこんでいいものやら…
激しくGJなんだが、下から9行目「哀川が持ってきた袋」って…
554氏、あんた哀川さんに殺されるぞw
349名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 00:31:45 ID:UaSHKWoK
ん、連投スマソ
この場合は554氏ではなく語り手のいーちゃんが殺されちゃうのか…?
350554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/30(火) 02:01:07 ID:3i7lwTfD
>>348
orz

>>347には有るゲームの裏技が隠されてたりしますが、覚えてる人居ないだろうな…

>>347の続き
そこに、五条大橋の下に居た。人識と真心がいた。二人とも、式服だった。
「………………」
ここは何の式場だ?ぼくはしばし、愕然とした。
「こいつ、想影真心だ
「知ってる」
「これ、零崎人識だぞ」
「知ってるよ」
気ィ合ってるんじゃねえよ。どうして意気投合しているんだ。小唄さんを介して何があった。
そんなぼくの心の叫びに真心と零崎は、声を揃えて、答えた。
「「今度結婚するんだ、10月に」」
「……えっと」
ぼくは――混乱する。その言葉の意味を考える。
落ち着け。
都合のいい勘違いをしないよう気をつけろ。
注意深く理解するんだ。
誤解だけは絶対にするな、大事なところだ。
結婚?この二人が?
戯言だ。そんなものに、一体何の意味があるのだろう。明らかに――
「そうなんだよね、僕様ちゃんも最初聞いたときに驚いちゃってさ」
「と、友」
「事態が事態だから玖渚機関と四神一鏡、それと殺し名に呪い名、全部のパワーバランスがしっちゃかめっちゃかになるから極秘中の極秘なんだよ。
砂漠の狐はこれこそ世界の終りに相応しい。って来る気満々だってなっちゃんから聞いたし」
「……」
「おい、どうかしたのか欠陥製品」
「いーちゃん、顔色悪いぞ」
「いーちゃん?」
「零崎でも、真心でも、友でもない、?」
……あ。ばれた。じゃあ、誰だと思う?
「さあ。ぼくには分からないよ」
好きに決めていいんだよ。これは×××××、きみの夢なんだから。
「じゃあ、アレクサンド・アンデルセン。あの人はきっと石凪家に関係があるんじゃないかと常々思ってるんだ」
『この私の眼前で死人が歩き、不死者が軍団を成し、戦列を組み前進をする。
唯一の理法を外れ、外道の法理をもって通過を企てるものを、
教皇庁が、第13課が、この私が許しておけるものか』そう言って哀川さんや西東さんに、十三階段に攻撃しかけちゃうよ。
「それがいいんじゃないか……あ、いや。まあいいじゃない。本人いないし」
君は良くても僕は良くないよ?でも残念、もう時間切れみたいだよ。あーあ、君の名前を呼んじゃったから死なないといけないしね。
「それも今更、って感があるけどね。ぼくの事を名前で呼んだのは3人いて、3人死んで、2人生き残った。だから4人目のきみが死ぬのは1/3だね」
ちがうよ、いーちゃん。
「……」
一人は生きているんだけど死んだみたいで、一人は死んだはずなのに生きていて、じゃあ残りの一人も死んでいるのに生きていたっていいと思わない?例えば心の中とかでさ。
「……じゃあお前は──」
いいえ。わたしは貴方の、お姉ちゃん。
351名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 10:27:40 ID:jPa8WXln
ニンギョウがニンギョウキターーーー
352名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 12:48:30 ID:GQxdhlcx
ニンギョウのカっ飛び具合を再現するとかすげえwww
353554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/30(火) 19:57:32 ID:3i7lwTfD
>>351
何でこう空の境界といい、熊の少女といい、気がつけるのだろうか…
この文章には半分以下しかパロディが含まれて居ません。

>>350の続き
「誠心誠意戯言ここに極まりだな……」そう思った。
ここは……どこだろうか。
後頭部に伝わるほんのりと暖かく、心地よい柔らかく、自然と心の温まる──そんな感触。
その正体を確かめようと、目を開けて飛び込んできたその光景にぼくは目を奪われた。
いや……奪われたのは心なのかも知れない。
その美しさ、素晴らしさ──このスレッドはそれを書くには狭すぎる。
そう表記したくなるほどの、まるで…・・・神話の中から抜け出してきた神秘がそこには在った。
それは戯言を持ってしても表しきれない、
ぼくは、触れれば崩れてしまうようなそれを壊したくない。そう思いながらも、思わず「綺麗だ……」そう、つぶやいていた。
客観的に判断するのであれば、ここはぼろアパートではなく何処となく見覚えのある立派な建物の一室、
ぼくの頭はその存在の膝の上に位置し、そして彼女はぼくを見おろすような姿勢で眠っていた。
もう少しの間だけ、この時を過ごして居たい──そう思ったところで彼女は、少女は目を覚ます。
「お目覚めですか、ご主人様」なんて打ち震わせない。
「いっそのこと病院に住んだらどう、いーいー?」なんて誘わない。
「えへへ、いっくんの寝顔可愛いね。あ、ご、ごめんなさいごめ(ry」なんて謝らない。
「君は今、酷くすばらしい寝顔だった。まるで天使のようだ」なんて問題発言もしない。
彼女は、まるで悪戯が見つかったあどけない子供のような笑顔で、「…………あは」と笑った。
その笑顔は誰の代わりにもなる人類最強の彼女にも、
なんでも、すぐにできてしまう人類最終の彼女にも、
誰にでもなろうとして誰にでもなる彼女にも、
決して真似することはできない、彼女だけの笑顔だった。
ようやくの事で言葉を発することを思い出したぼくは、一番気になっていたことを尋ねた。
「どこで覚えたんだい、こんな介抱の仕方を」
彼女は、まるで年頃の女子高生のように笑ったまま、「禁則事項です」と答えた。
どうやら、谷川 流もたしなんでいるらしい。

とにかく、人類最弱の詐欺師と、人類最知の策師の再会だった。

少し、というかカナリ時間は巻き戻り、場所も全く違う森の中、そしてこの物語とは関係の無いところに彼は居た。
「兄さん──僕達に出番はあるんでしょうかね?」「…………」
「兄さん?」「…………」
「兄さーーーん」「…………」
「……これでよし」
その男は、鏡の前を離れ、仕込み刀の薙刀を手に地獄の元へ向かった。
354名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 20:01:22 ID:Ri3n4arX
しおぎんハルヒ読んでるのかwww
早蕨萌えるが市民歌の俺にとって薙馬登場は嬉しい限り
355名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 22:30:43 ID:kQIBBFeC
>>350
神父www
356554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/30(火) 23:24:29 ID:3i7lwTfD
あ〜、1年かけて10枚しか絵が仕上がってないのには苦笑するしかない554です
>>354
期待させてごめん、最後のは薙馬になり切ろうとしてる刃渡のお茶目な1シーンで、この後は人間試験P206に直行

今夏のコミケには良い子荻本はあるのだろうか…
去年から戯言関係は一通り買っているけ、いーちゃん×萩原子荻本は一冊も見かけてない
兎吊木×双識、舞織×人識、人間失格×欠陥製品は見かけるのに……

357名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:27:05 ID:Ri3n4arX
>>356
554氏はコミケで何かやるの?
358554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/30(火) 23:41:46 ID:3i7lwTfD
>>357
今回は不参加、理由はゲームが完成するとは思わなかったから
冬はゲームが完成してないだろうけど、もしかしたら図に乗って調子付いて何か出すかも知れないけど、多分不参加
出すとしたら、今回の長文に使われなかった小ネタを詰め込んだ小冊子か、そのゲームの同人誌かな…
絵師が1枚/月ペースで作る感じだから漫画なんてもってのほかだが(汗
359名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:43:19 ID:Ri3n4arX
売り子の手伝いくらいなら出来ると思う
もし必要ならスレで呼びかけてくれ
360名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 23:45:02 ID:2+8jsNxa
何だこの盛り上がりはw
楽しくなってきたなぁ。
361554 ◆/HshIoGij2 :2006/05/30(火) 23:55:39 ID:3i7lwTfD
>>359
「あなたがそうやって申し出てくれることを、このわたしは予め予測していました」
取りあえず──このスレの保守と活性化に各自勤めてください。
それだけが、わたしの望みです。(戯言先生の続きを読みたいのが本音
362名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 00:32:54 ID:G5YfLdCU
>>361
あれだったらMIXIに立てたら?
そうしたら協力出来るかもしれん
内容みてからになると思うが
363名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 09:32:04 ID:PT8EvP/3
>>353
>その美しさ、素晴らしさ──このスレッドはそれを書くには狭すぎる。
策師の美しさはフェルマーの大定理の証明より表現するのが大変なのかwww
364名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 10:02:30 ID:G5YfLdCU
それからそのゲームのサイトのアドレス希望
365名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 21:50:14 ID:+iKHHYso
554氏いつも楽しませてもらってます。

今更なのですが
>>350のゲームの裏技ってメガテン?
催眠術師に「眠くなーる」とか術かけてもらって、移動とかあったような。
違ってたらスマソ。
366名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 22:30:48 ID:uptc617H
>>365
二つあればそうかもしれないが一つは分かった
ヒント:そのゲームのパスワード

何でこんなのを覚えていて、こんなにうまく使えるのか554氏は謎だらけだw
それにあわせてハーゲンダッツをかみなりおこしにしたら流石にやりすぎだったが、しないところがGJ
367554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/01(木) 01:12:18 ID:/8JoK/vo
何か、ゲーム製作に関して言わなきゃ良かった感があふれてる554です。
スレ住人に申し訳ない気が有るような無いような554です。

>>362.364
サイトなんて作ってません。理由はメンドウだから、気が向いたら作るけど、興味が有るならメール下さい。

>>366
正解
補足して置くと、最初のハーゲンダッツの時点では赤音さん達が食べる予定は無かったからそんな伏線仕組む機会がなかったです
368名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 04:03:53 ID:LWqENhJ/
参考までに聞くけど、このスレの住人の協力者って今何人位?
369名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 08:22:33 ID:/8JoK/vo
>>368
ある意味予想通りの結果ですが0

>>353の続き
子荻ちゃん、髪の毛が綺麗だよね、と言おうとして、すんでのところで思い留まる。
子荻ちゃんの事だ、その程度の賛辞、今までに散々、うんざりするほど受けていることだろう。
そうだったとしたら聞き流される可能性が大だし、
ぼくのことを凡百の下らない男だと判断されてしまう危険もある。
となると別の視点からの意見が必要だ。
ぼくは少し頭を動かし、新たな光景を目にする。
「どうかしましたか?」
「子荻ちゃん、てっきり煽情の黒かと思ったら純情の白なんだね」
彼女は一瞬間疑問符を飛ばしたかと思うと、
すぐに理解したのか顔を真っ紅にしてぼくの顔に、
躊躇いはなく躊躇も無く、
惑いもなく迷いもなく、
遠慮も謙虚もせずに拳を振り下ろした。
それこそ、最短の軌道を、最速の動きで、最大の力を込めて──


「……目を瞑らないんですね、あなたは」
彼女の拳は当たる直前で止められていた。
その手をぼくの首に添える。
ぼくの命は今現在を持って彼女に委ねられていたが、
まったくと言っていいほどに危機感を感じない。
何処かこの世界の外側に位置する存在に対する背徳感や背任感といった感覚が、むしろ心地よかった。
「はぁ……」と嘆息してからをついて「相変わらずですね、貴方は」
とニッコリと不敵な笑みを浮かべてWWEヨロシク、首を絞められた。
ついでに言うとふくよか胸が頭頂部に押し付けられる形になっている。
うん、この新技はシオギンスリーパーと名づけよう、
それともミココスリーパーの方が良いだろうか。だがさすがは子荻ちゃん、
無駄なく正確に綺麗にぼくの頚動脈が……
そこで、ぼくの、意識、が遠の、い、、、──く。

「あ……なぁんた──」
ぼくは──
朦朧とした、最早意識さえ宿っていない瞳で。天井を、見上げながら。
「今会いに行くよ──秋春くん」



何て、戯言を言わなかった。
370名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 16:32:36 ID:LWqENhJ/
まだ登場してないキャラってあとどれくらいだ?
371名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 19:47:58 ID:c2CgYG3B
>>554
サイト作らないの? 勿体無いなぁ。。。
自分で作るのが面倒なら まとめサイトの人に作ってもらうとか、どうだろう?
372名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 22:32:26 ID:DiHG50xF
いや、それ普通に厚かましいから
そんな発想が出る時点でやばい
373554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/01(木) 22:46:04 ID:/8JoK/vo
巻き戻される三日間と繰り返される一週間、そして姫の舞踏祭を見てきた554です。
時に運命というものを感じることが多々ある現在
その日の気分で物語を一転二転させ、ここまで来たこのパロディ
つい先ほど、物語の全貌が、結末を思いつきました。
そんな訳で、語り部であるいーちゃん、主人公である萩原子荻、そして書き手である私の暇つぶしに、
もうしばらくの間、世界の外側に位置する存在である読者の皆様にお付き合いをヨロシクお願いいたします。
また、この物語はネコソギラジカル(下)の結末を完全に無視した内容です。

>>370
1人、2人、3人、六人…とにかく一杯います
フルコンプは現状では無理、理由…マイマイ読んでない&キャラ大杉
取りあえず〜、先ほどこの物語の簡単な流れと終り方を見出せた(ここまで行き当たりばったり
名作とは行かなくとも、迷作にもならぬよう努めたいと思います。

>>371
もう少々お待ちを。

注意)上記の文章の成分には嘘が一個だけ使用されております。アレルギーの有る方はご遠慮下さい。

それでは、いーちゃんの夢の世界からはじまりはじまり──
374554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/01(木) 22:47:01 ID:/8JoK/vo
>>369の続き

「一時間もしないで戻ってくるとは何事じゃ!とっとと帰れ」

そんな訳で、今回の夢は最短記録、わずか1行で回想終了──
「どうかしたんですか?」
「いにゃ、誠心誠意──」
「戯言ですか?」
「傑作だよ」
目覚めてから程なくして届いたルームサービスの食事をぼく達は食べていた。
しばらくの間不毛な会話を交わしたところで、ぼくは気になっていたことを尋ねた。
「どうしてぼくはここに?というより、ここは何処?」
子荻ちゃんの話によればここは、赤神財団下に有るホテル─、つまりは以前ひかり(てる子?)さんと利用したホテルであった為に、見覚えがあった。
それについては面倒になるから言わなかった。
で、何故ここにいるかと言えば、
「あの部屋は無用心すぎます。窓やドアが無い家は初めて見ました」
本当に呆れているようだった。
「アナタに用があったので、邪魔の入らないところに来ていただきました」
はて、何のようだろうか。
「それとあんな部屋で裸で寝るのは感心しませんよ。部屋にあった適当な服を着せましたが、問題は有りましたか?」
「……」
あぁ、ようやくあの二人の意味不明な言葉の意味が分かった。
ついでに今ぼくが着ているこの白い着物。本当の事を言えば問題が大有りだった。

「いーちゃんに、忠誠の証とお詫びの品を持ってきた」「いーちゃんに、忠誠の証とお詫びの品を持ってきた」
「私たちの一番大切な品だ」「私たちの一番大切な品だ」
「さあ」「さあ」
そんな澪標姉妹に押し切られて、女の子らしい可愛いラッピングのされた袋を受け取ってしまった。
「中身は狐さんのお古だ」「中身は狐さんのお古だ」
「しかも使用済みだ」「しかも使用済みだ」
そう言って何処かへ消えていった。
捨てようかとも思ったが、何かあったときに使えるだろうと思って取っておいたわけではなく、ただ単純にゴミの日に捨てるのを忘れていただけだった。

「どうかしましたか?」
「いにゃ、ご馳走様です」
「ご馳走様です」
そこで何気なくテレビをつけてみた。
「路上で動物らしきものを無断で販売していたコートの男を警官が職務質問しようとしたところ、物凄い速さで逃亡したとのこと。現在も追跡中です」
「連続路地裏殺人事件は──」「連続ガス漏れ事故は──」「…隠しが起きた町の小学校に立てこもった少女は──」

「物騒な世の中ですね」
「そうなのかな」
どうにも、身の回りがもっと物騒なせいなのか、全然物騒には思えなかった。
375554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/01(木) 23:01:35 ID:/8JoK/vo
>>372
流石に誰かに作ってもらおうとは思ってませんのでご安心を。
むしろ、そんな酔狂な人が居るなら見てみたい。

>>374
ちと雑すぎたな、と見直して反省。文末が「た・だ」が大杉 orz
それ以外にも色々と急ぎすぎて内容が劣化した感満載。


やっぱ無理しないで時間をかけてある程度ちゃんとした物を提供するべきだった、と当たり前の事を痛感しました。
楽しみにしていた方、申し訳ないです。
376名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 02:46:10 ID:Tdq7Rpjs
554氏に一つだけ確認したいんだが、ソレは戯言シリーズの二次創作なのか?
312を読む文にはそうには見えないんだが、そこら辺の所をハッキリしてほしい
377名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 08:09:58 ID:eaCChtKI
>>374
ちょwww型月www
378554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/02(金) 08:59:52 ID:8D1cI5+i
寝起きで回らない頭でも読み直せば簡単に分かる、赤面物な内容だ。
最後に書き直して◆0oknYz/rKY 【ZgzG】氏に送って訂正するかな。取りあえず>>374の文章訂正は後回し。
そもそも、納得の逝かない物を投稿するのは職人として(ry

>>376
その質問にはNOです。
あくまで戯言シリーズのキャラクターや設定を拝借して改悪したものなので、パロディや二次創作というよりはリスペクトかな。
子荻ちゃん風味のキャラはいても、本人はそこにはいませんから、ジャンル的としてはオリジナルに分類されます。
万が一、「これの同人誌を誰かが作れば策師本が手に入る」、という途方も無い期待の元に作っているのが本音。

>>377
ちとやりすぎた感、最初のニュースだけにしとくべきだった。
379名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 10:03:40 ID:Tdq7Rpjs
なんだ、期待して損した
それならここは戯言シリーズの二次スレ何だからその話題は辞めろ
見ててウザイ、消えろ
380名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 15:57:51 ID:4n7N38ve
何そんなイライラしてるん?
381名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 16:24:03 ID:JCN1At3e
生理だからじゃね?
382名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 17:27:07 ID:76oanhR4
フられたんじゃね?
383名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 18:14:02 ID:dOueQfXm
面白ければそれでいいじゃん
384名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 18:15:58 ID:Tdq7Rpjs
お前らは何とも感じないのか?
無関係の場所で宣伝されて
385名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 18:23:21 ID:76oanhR4
マジレスだ。
俺は正直、このスレは西尾作品のパロ(特にエロ)を楽しむものだと思ってる。
だから554の作品はあまり歓迎されたものじゃない気もしてる。
つーか元ネタほとんどわかんねーから読んでない。
まあ、アレだ。ID:Tdq7Rpjsほどじゃないが、言いたいことは同じ、かな?

読みたい奴が読めばいいってのはわかるけれど、職人の方も最低限のマナーというか、
礼儀というか、西尾作品しか知らなくても楽しめるものを書いて欲しい(ていうか当たり前?)

チラシの裏。流せ。
386名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 18:31:14 ID:N93rSLAy
> 「…隠しが起きた町の小学校に立てこもった少女は──」
まったくひぐらしネタも入ってるとか凄いなぁw

>>384
君は考えが矮小で狭小だなぁ。
堅苦しく考えないで楽しもうよw           しまった、釣られたクマー!
387名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 18:36:47 ID:N93rSLAy
>>385  
知らなくても楽しめると思うよ? 知ってたら余計面白いだけ。
西尾さんの作品にはジョジョネタとかが ちりばめられてる。
だけどジョジョを知らないって人でも楽しんでるじゃないか。
ね? そう考えたら楽しめないって人は純粋に554氏の作品が合わないだけじゃないかな?

>>371
そ の 発 想 は な か っ た わ w  
388名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 18:46:06 ID://0x6MFt
>>387
554本人じゃないよな? なわけないか。
ジョジョネタ知ってるし、西尾の作品内の元ネタはほとんどわかるけど、
554のゲームネタはわかんねってこと。何より宣伝とか、ちょっとズレてる気がしたからさ。
このスレを私物化しかかっているというか・・・
だから、流していいってば。

554の作品、楽しむ奴がお前みたいにいるのは知ってるから、読みたい奴だけ読めって。
もういいよ。
389名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 18:50:26 ID:dOueQfXm
>>388
何だかお前も少しずれてる気がする

まあ元ネタはわかったりわからなかったりだけど俺は楽しんでる
読みたいヤツだけ読めばいいんじゃないかな?
390名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 19:22:11 ID:J1LTz14x
最近、戯言先生見ないね。
391554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/02(金) 19:41:50 ID:8D1cI5+i
>>379.384
申し訳ないです。今後気をつけます。

>>385
全体的に西尾作品ネタを多く含ませたつもりでしたが、至らずすいません。
ですが、他の作品を混ぜるなというのはどうかと思います。
それと385氏がお望みのエロの部分はもうそろそろなので、今暫くお待ちを。

>>388
IDを参照、っと言っても今いくらでも変える手段有るからメンドウな世の中です。
サイトは──、もうこの話はやめます。

>>all
今回はすれ全体の雰囲気を壊すような原因となり真に申し訳ありませんでした。
以後、自らの発言に対して今まで以上に責任を持ちたいと思います。

392名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 21:22:52 ID:N93rSLAy
ま、頑張れー。

とりあえず 楽しもうな。
393554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/02(金) 21:36:36 ID:8D1cI5+i
「子荻ちゃんはどうして生きているのかな?」
それはどうして今まで聞かなかったのか、自分でも呆れるほどに当たり前の質問だった。
「いくらでも方法が有りますよ。やろうとおもって出来ないことなんて、極々わずかです。
その程度の方法なら、あなたなら、瞬時に40は思いつくと思いますけど?」
双子説に影武者説、分身に変わり身、死者再生に呪い名による夢の中、こんな感じか。
……40は流石に無理かな。
「実際のところ、あなたは驚いている様子が見られなかったのですが、どうしてでしょうか?」
「もう死人が蘇っても不思議な状況じゃないからね。大方、狐さんの中では生きてたからかな」
「…狐さん?」
「あぁ、こっちの話。その人が言うには『心の中で生きているか、どうか』らしくて、その人は子荻ちゃんの事を偉く渇望してるからかな、って」
ぼくの中では、と言えば当然の如く死んでいた。
彼女が死ぬ瞬間を、彼女がばらばらのジグザグにされた、その瞬間をぼく自身が視認している。
それに、人類最強のあの人もそれを確認しているから、彼女は死んだのだ。
だけど狐さんはそれを知らない、だから──
「ぼくは子荻ちゃんが生きて会えて嬉しいよ」
その言葉に子荻ちゃんは「そうですか」と何故か少し寂しそうに答えた。
それから先は互いに思っていること思いついたことを色々と話した。
ぼくらにしか関係のない話。
多分、二時間ほど。
人生に置いて何の役にも立たない下らないこと、世界において毒にも薬にもならないことを、
ときに彼女から話し、
ときにぼくから話した。
まるで仲の良い──

時計の針が零を指したときぼくが最後の質問をした。
「子荻ちゃんはデートとかしたことはあるの?」
「デートですか?それに近いものなら何度か。どれも情報収集の目的でしたが、」
触れちゃいけないことに触れたのか一瞬、眉をひそめた。
「それがどうかしましたか?」
「なら、明日しよっか。デート」
「ッ!!!!!!」
子荻ちゃんがむせた。
げほげほと、思い切り咳き込んでいる。
……予想通りの反応だった。
ていうか、どうも、水を飲んでいたらしい。
ぶるぶると俯いて、口元を押さえている。
うーん……。
気管に水が入ると苦しいんだよな。
ていうか凄い睨まれてるし、ぼく。
「あ、あなたは」
「それで楽しい事を一杯しよう、面白い物を見て、美味しいものを食べて、悲しいことで泣いてさ」
「──そんなことに何の意味があるというのですか」
「深い意味なんて無いよ、前にも言ったと思うけどぼくはきみみたいな娘は好みなんだ」
「……はぁ」
ぼくの台詞に、なぜか子荻ちゃんは呆れたように嘆息した。
「それはつまり」
子荻ちゃんはらしくもない戸惑ったように一拍置いてから、
「あなたがこの萩原子荻に個人的な愛情を向けた上で、デートに誘っているという意味ですか?」
といった。
「………………」
何か違う、いや違わないのかな。まあいいや。
「そういう事にしておいて、お誘いを受けていただけますか?姫」
そんな問いに子荻ちゃんはクスリと笑った。
394554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/02(金) 21:38:14 ID:8D1cI5+i

「それに答える前に、私の最後の質問に答えていただけますか?」
彼女は、不安そうな顔つきだった。
「あ、構わないよ。それで質問って何かな?」
彼女は珍しく思いつめたような、行き詰ったような表情をしていた。
「不確定なことがこれ以上続くと今後の私に支障が出ます」
そういうと子荻ちゃんはぼくのそばに近づいてきて
「あなたと一緒にいると調子が狂います」
「それは≪無為式≫のせいで…」
「私もはじめのうちはそう思っていました。ですが貴方と距離をとるようになってから感じるようになったこの胸を締め付ける様な痛み」
「えっと…」
シオギサン、ソレハツマリイワユル
「それらを統合して導き出された答えは唯一つでした」

「どうやら私は、荻原子荻はあなたのことを好きになってしまったみたいです」
・・・ぐはっ
「そ、それで貴方は私のことをどう思っていますか?」
 どう、と聞かれてもぼくにはそれに答えることはできるのだろうか・・・
 気が付けば彼女の顔は耳まで真赤になっており、視線はぼくの顔に向けられていた。
「それは・・・」
「嫌いではない、又はそれに近い否定で返すのは止めてくださいね。私のことが好きか嫌いか、その二点だけで答えてください」
「ぼくは子荻ちゃんが、ぼくのことを好きなくらいには」
「そうやって戯言で受け流すのは、好きじゃ有りません」
迷う。嘘を吐くべきか。
「あの、……私の──」
殆んど息も絶え絶えに、子荻ちゃんはぼくに問いかけた。
「私の質問に──」
ずいっ、とさらに一歩近づくと子荻ちゃんの鼓動が聞こえる気がした。
「……」
与えるか、奪うか。
ぼくは3秒ほど悩んだ挙句何も言わずに態度で示した。
「──ッ!」
ドンッ、っと僕を突き放すと
「な、何を考えているんです!誰かに見られたらどうするつもりですか!」
「ぼくは見られても構わない、それくらい子荻ちゃんのことが好きだ。っていう事を表現しただけだよ」
そもそも、ココに呼び出したのは子荻ちゃんだから誰かが来ることなどまず無いだろうしね。
「それとも子荻ちゃんは僕の事はそこまで好きじゃ無かったってことかな?」
「……バカ」
ぼくは何時もとは違う弱気な彼女をやさしく抱きしめた…

と、ここから385氏を筆頭に、ようやくこのスレの、この板の趣旨に沿った内容になります。
ただ、分割して掲載するより、一気に掲載した方が良いと考え、しばしの時間をイタダキマス。
その間のスレの保守をお願いします。
あぁ、古いネタも回収できてよかった
395名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 23:05:47 ID:N9+3nTUk
うん、任された。
有る程度まとめて投下してくれた方がこっちも感想レス付けやすいし、期待してます。
ただ、ゲーム云々の話はスレ違いなので自粛よろ。
396名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 00:23:40 ID:RH79ekw7
病院坂売春SSマダー?
397名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 00:24:44 ID:GLIwOoKf
>>396
過去ログにあった気がする

というかボックスセットはまだなの?
398名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 03:04:15 ID:bHXmKOdq
久しぶりに見たら結構進んでるね。二ヶ月ぶりだと、色々あったんだな、と。
職人さん増えたのか。
399名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 08:04:02 ID:TQ/UgU8Q
神展開ktkr
400名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 08:11:49 ID:TQ/UgU8Q
神展開ktkr
401名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 08:14:17 ID:TQ/UgU8Q
二重投稿スマン
402名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 22:00:27 ID:vWeQhM4b
なんか554氏の374から文章が粗悪になってる気がする
それともう終った話だけど554氏のゲームに関しては、途中から本人は話すのをやめてメールを寄越せって言ったのに質問するヤカラがいるからそれに答えてるだけに見える
元々話しの話題を振ったのも悪いけどスレで聞かない奴も悪いんじゃないの?376氏とか
まぁなんだ、最後の落ちに何時もみたいに狐さんが使われないかだけが不安な奴挙手


403名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 22:07:23 ID:vWeQhM4b
>>402ミス
スレで聞かない奴⇒スレで聞く奴
404名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 00:55:33 ID:ekaqoX1+
>>402
そういや554さんってその落ち好きだったなw
前スレより
564 名前:554 投稿日:2005/11/25(金) 11:44:27 YOlwp/+M
あ〜、「もう離さないでね──俺の敵」って入れたい orz

>>373で「思いつきました」とか言ってるから ガクブル
折角蘇ったんだからどうせなら幸せになってほしい。
「ネコソギラジカル(下)の結末を完全に無視した内容」って言ってるからその可能性を捨ててない俺

( ゚∀゚)ノ
405名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 04:07:41 ID:zCJKgVtG
> 最後の落ちに何時もみたいに狐さんが使われないかだけが不安な奴挙手

ちょっと不安かもwwww
406名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 04:08:49 ID:W5jwEctK


みんな同じこと思ってたのね。
407名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 05:10:31 ID:/bjL+8IL
みんな、彼を信じるんだ。
皆の知ってる彼はそんなことをするはずかない、そうだろ?
だって彼は皆の期待を裏切らずに、人の嫌がる事を進んでやる人だ!



408402:2006/06/04(日) 05:42:50 ID:ekaqoX1+
「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・てへ」
そう言って─彼は、不浄に笑った。不浄に─正に、無情。これこそが─最悪の、最悪たる所以。・・・・・・
一瞬でも疑った自分が恥ずかしかった。これは─554 ◆/HshIoGij2だ。間違いない。
こんなとんでもないことをする人が─他に射るわけない。ぼくはちゃんと知っていたはずじゃないか。
554 ◆/HshIoGij2に偽者なんてありえない、と。ちゃんと分かっていたはずだ。

554 ◆/HshIoGij2は─ホモなのだから。



こんな文章をお前が書き込むぞ!と、2年後のオレからCメールが来た。
いや、本当だぜ?
何かだいじな話があるらしいから、これから会ってきて事の真相を確かめるわ
場所は秋葉原のドンキホーテ五階にある喫茶店みたいだ。
メロンソーダがおいてあるといいな。
409名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 08:12:06 ID:/bjL+8IL
〉〉508
ちょwwww、おまwww害悪細菌かwwwwww
410名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 20:45:27 ID:pB6quxEF
>>409
志村ー未来レス未来レス!・・・・しきれてないよ?
411名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 21:16:16 ID:/bjL+8IL
554が現れないのは何か不安だな、今まで連日来てたのに
ま、まさか未完で終わらせる気では
412名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 21:56:06 ID:GVoI/k4x
ざわ・・・
                    ざわ・・・

       ざわ・・・



413名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 23:56:31 ID:Lxp+l8gL
>しばしの時間をイタダキマス。
とのことだが?
414名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:22:26 ID:khzhRJ1X
それが、554を見た最後のレスでした……。
415名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:29:09 ID:aUV/3osx
無茶しやがって554・・・
416名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 04:04:44 ID:I5aiq8PQ
お前らやめろwww
417554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/05(月) 07:11:10 ID:KLLEch5W
メールの送受信記録の保存件数を基準にして機種変した554です。

>>402
粗悪になっている件に関しては激しく同意
必要なネタ、不必要なネタを再判別して、個人的納得のいくレベルに書き直すつもりです。

>>404
小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする準備はOK?

>>407
信用って素晴らしい。

>>408
メロンソーダはいい、良いものは決してなくならない。

>>411
その選択肢は考えに無かったw

終幕と後日談は打ち込み完了。
あんな悲劇が二度と起こらぬよう、4箇所に逃がしてあるのでもう言い訳はできない。
あとは、冗談戯言抜きで濡れ場を書き終わればオシマイ。
純愛か鬼畜か、投薬か調教か、輪姦か青姦か、陵辱か×××(検閲により削除)か、
その辺を各自、スレに書き込まずに心の中で考え期待で胸を膨らまし踊らせ、読んで「あぁ、読まなきゃ良かった」と絶望に身を投じ後悔する。
そんな作品にならないよう、次の作品から心がけたいと思います。(ぇ

418名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 12:27:42 ID:xBiZtogv
あなたは挙手しないでw
419名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 05:56:31 ID:XJzBPi2t
戯言先生まだーーーー?
420名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:54:19 ID:XjPGBzdb
そして今夜も554氏は(ry
421名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:55:17 ID:/BIh9hPD
無茶しやがって・・・554
422名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 20:30:48 ID:8jdM5abx
戯言のエロ同人描いてるサークル知らない?
なかなかみつけらんない
423名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 20:40:57 ID:0Ld3shSB
一つ二つならあるっしょ。
サークル名は控えてないけど本はある。
424名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:08:51 ID:yfo3+ZFQ
俺が探して見つけたのは兎吊木のホモ同人だけなんだが
425554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/07(水) 21:23:23 ID:j1N3Ob8x
VIP板のWIKIを読んでいて『突撃のまとまり具合から、しばしば西尾維新の小説に登場する「零崎一族」に例えられることもある。』というのを初めてしった554です

>>422
《少女癖》のChelsea
薙真×弓矢
兎吊木×E

《少女癖》のChocolate
兎吊木×双識

《少女癖》のMy Life As A Dog
E×崩子

《武尊 連》?の零式
子荻×一姫

私のところに有るのはこんな感じ
ただ、ドレも15禁かな、ってレベル
My Life As A Dogがギリギリ18禁
って、2サークルだけか(汗

《Y.Y.Club 》のオトナノザレゴトと《digi PLANET》のザレゴトランスに関しては手元にないため分からない
(内容はまんだらけのサイト内にて確認可能)

じゃ、最後の仕上げに行ってきます ノシ
426名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:59:22 ID:yfo3+ZFQ
ああ少女癖の兎双だよ見たのはww
童顔のせいで身分証明書ないと18禁買えないから15禁でもいいや
427名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:09:51 ID:0Ld3shSB
ザレゴトディクショナルを読んで、エロパロ板的にはこれだけは書かないといけないと使命感も新たに思ったのだが。

ネタバレだから読んでも恨まないでくれ。




ドクターこと絵本さん
レインコートに長靴の時、レインコートの下は裸だったんだってー……。

な、なんだっ(ry
428名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:13:43 ID:LKl+ymVj
俺はさよなら戯言先生か554氏の作品が冬に来て欲しい
今ある奴を絵をつけてくれるだけでもいいかも
429名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:15:53 ID:d6BQskrl
>>422
手元にあるのはここくらいかな。
ttp://haruka.saiin.net/~yorimichi/ziken/blog/
430名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:29:36 ID:yfo3+ZFQ
>>429
なんかストレッチマンみたいなのがいるんだがwww



関係ないかもだけどこれ書いたヤツ怒らないから挙手

105     通常の名無しさんの3倍 []  2006/06/06(火) 09:28:18 ID:??? 

アカフクアカデミー〜自爆技遣いの部下〜

吉良大和著

「シン・アスカという生徒をこのアカデミーから救い出すのが、今回のわたしくしのお仕事ですわ」
「救い出すって……まるでアカデミーがその子を拘禁してるみたいな言い方じゃないか」
人類最凶の歌姫、ラクス・クラインから舞い込んだ奇妙な
依頼に従って私立ザフトアカデミー、またの名を≪赤服高校/アカフクハイスクール≫に
潜入した「ヅラ」こと“自爆技遣い・アスラン”は
恐るべき運命計画/デスティニープランに巻き込まれる―――。
新戦場エンタの真打、<自爆技シリーズ>。
大和を読まずに何を読む!
431554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/08(木) 07:33:31 ID:ff/N+UjJ
あ〜、そんじゃ一気に行きます
>>394 続き
子荻ちゃんはベッドに仰向けのまま倒れこみ、ぼくはその上に覆いかぶさる様な形で、再びキスをする。
ぼくはブラを外すとその弾力を楽しむように揉みしだき、堅さや柔らかさを一通り堪能しながら右手を下腹部へと滑らせていく。
「あっ」
と、声を上げてその手を阻止しようとする手に捕まるよりも先に下着の中へと潜り込むことに成功した。
秘所はうっすらと湿っているが、指を一本いれるのがやっとなぐらいキツイ。
流石に恥ずかしいのか、耳まで真っ赤にして、ぼくの顔をじっと睨んでいた。
そこには何時もの気丈さや冷静さといったものは微塵も感じられず、ただ一人の女の子としての、萩原子荻がそこに居た。
最後の砦を直ぐには取らないで、ゆっくりと焦らすように、恥らう様子を鑑賞しつつ剥ぎ取った。
殆んどぬれていない秘所を指で開いて、先端をグッと押し込むと
「!!!!!!」
彼女は声にならない声を上げ、痛みからかシーツをギュッと掴んでいた。
ぼくはそんな反応を楽しむように、ゆっくりと、少しずつ、膣内へと侵入させていくのだが、子荻ちゃん自身が後ろへとずり下がっていくため思うように侵入できない。
「……くぅぅぅ……はぁ」
声を殺そうと息を止めているが、次第それが出来なくなってきている。
ぼくは「大丈夫?」と声をかけて腰の動きを止めると「だ、大、丈夫、です」と辛そうに答えた。
意を決して、ぼくは彼女の肩に手を当て、身体を動かないように固定して、一思いに一息に、貫いた。
「く……はあっ!…………っっ!!!!」
シーツを力の限り握り締めている少女の口を塞ぐ。
最初こそ少しずつゆっくりと動かすのがやっとだったが、何度か抜き差しする間に僅かにだがすべりが良くなってきた。
ただ、時折愛撫をするのだが苦悶の表情は一向に消えない。
「ん……はぁ……くぅう」
いや、違う。コレは。
徐々にだが媚声が、恍惚の表情が混じり始めていた。
「と───」
そこでぼくは一回目の精を吐き出す。
「……あ……は……熱い…………」
ぼくは、ベッドに倒れている彼女を繋がったまま抱き起こしてから、今度はぼくが下になる形でベッドに倒れる。騎乗位と呼ばれたりする姿勢だ。
ぼくはそのまま動こうとせずにいると、子荻ちゃんはぼくの意図が分かったのか、忌々しく睨みつけてから、ゆっくりと上下に動き始めた。
最初こそ羞恥によるものか、ぎこちなく、小さな動きではあったが、時間と共にそれは大胆かつ淫靡なものへと変化していき、
「か…ふ──ふあーーーー」
と、子荻ちゃんの肢体が、感極まったようにブルブルと振るえ、絶頂に達したことを知らせた。
子荻ちゃんは、恍惚とした表情で失神してしまっている。
432554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/08(木) 07:33:47 ID:ff/N+UjJ
「おーい、子荻ちゃん」
「………………」
「策師さん?」
「………………」
「淫乱女子高生?」
「………………」
聞こえちゃいない。死体に話しかけているが如き有様だった。寂しくなってくる。しかし、返事すらしていないが、全身がピクピクと痙攣していた。
ぼくは、ぐったりとしたお人形さのようになった彼女の膣から一旦引き抜くと、一度出しているというのに今だ硬度を保っているソレを再びあてがった。
ただし、今度は──
「そ、そこ……うっ!」
ぼくの狙いに気がついたのか、急に意識を取り戻した子荻ちゃんが抗議をするが、それを無視して一気に捻じ込んだ。
「いいいいいいい!!!」
少女の肢体は大きく弓反りになり、部屋中に悲鳴が響き渡った。
防音とはいえ、廊下にまで声が聞こえているんじゃないかと思えるほどの絶叫。
セマイ──というよりキツイ。
キツイ──というよりイタイ。
ツライ。あまりにもツライ。
その感覚を堪えながら──ぼくはそんな声を聞きながら抽送を繰り返す。
子荻ちゃんからは、苦悶の表情と苦痛の声しか聞こえてこない。
ぼくの「止めて欲しいなら止めるけど?」という問いかけにも、彼女の耳には届いていないようだ。拡張もほぐしても無いから当然と言えば当然なのかな。
などと思いつつ、一旦膣の方へと挿入すると一転して「……く……はぁぁぁん」と甘美な媚声を上げる。
何度かピストン運動を繰り返してからもう一度菊座へと押し込んだ。
「……あぁぁぁん……あふぅ」
と、先ほどに比べれば抵抗は少ないが、それでもキツイ。
抜いては差し替え、時には同じ場所へと差し込む、そんなピストン運動を不規則に繰り返すうちに、次第に苦痛の声が聞こえなくなってきた。
「……ひあぁ……ううっ……あくぅっ……ああぁぁああぁああっ!!」
ぼくは彼女が達したのを確認してから、それに合わせて2度目の精を後ろに吐き出した。
さすがに連続で二発をしたぼくは、ベッドに倒れこむと子荻ちゃんが「くす」っと悪戯っぽく笑った。
そしてイキナリ、前触れもなく、突然、急に、不意に、「パクリ」と音が聞こえた様な気がしたかと思え彼女はぼくのハイパー兵器を咥え込んだ。
「く、くぅ──」
多分、その瞬間ぼくは、かなりな避けない顔をしていたと思う。
ネットリとした粘膜に包まれ、硬度を失いかけていたモノが再び堅くなり始めていた。
子荻ちゃんは、ぼくの反応を確かめるように、ぼくの顔をチラチラと窺いながら、舌や口の動きを変化させていた。
そんな彼女が愛しくて、髪を優しく愛撫する。
「くっ……」
時折、彼女の髪や、彼女の吐息が触れるたびに、背中にゾクゾクと何かが走った。
「んむ……あむ……れろ……んむ……ぷはぁ」
ブルブルと震えそうな腰を抑えながら、彼女の頭を押さえつけようとすると、彼女は
「ああ、なるほど、やっぱりですね──」
息継ぎをするように、ソレから口を離して彼女は言う。
うっすらと、恍惚の笑みすら浮かべて。
「おもったより気分の良いものですね──『人を弄ぶ』っていうのは」
「……」
それからぼくと子荻ちゃんは、何度も身体を合わせ、絶頂に達する、そんな淫靡な夜は夜明け直前まで続いた。
433554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/08(木) 07:34:13 ID:ff/N+UjJ
「…………」
何か長い夢を見ていた気がする。
ただ、それは夢にしてやけに現実感があった。
「学校の先生ね……」
それも今は亡き澄百合学園、そしてそれに見覚えの在る故人達、(有)十三階段。
「まさしく誠心誠意──」
「戯言ですか?」
「傑作だよ」
はて、ぼくは今誰に突っ込みを入れたのだろうか?
志人くんじゃあるまいし、誰も見てないところでの一人突っ込みは痛いものがある。
改めて部屋を見回すが、ここはぼくの部屋で隣には誰もいない。
狐も抱き枕も今は無い。
そこでぼくは額にうっすらと残るほのかな暖かさに気が付いた。
その感触に心当たりがあるのだが、中々思い出せない。
まぁ、そのうち思い出せるだろうと割り切りぼくはクツを履いてドアを開けようとした所で、ドアは哀川さんが壊したままで、あける必要が無い事に気が付く。
そのまま外へ一歩出ると、朝日がぼくの目に突き刺さる。
朝陽、何時の時代も、何処の国も、魔を払うとされている聖なる光。
そしてもう一つ、生命の象徴。
上を見上げれば雲ひとつ無い晴天の青空が空一面に広がっている。
今日も世界はこんなに平和なのだ。
気分がいいので────
434554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/08(木) 07:34:46 ID:ff/N+UjJ
無駄で目を見張るほどの脚の多いテーブル。
目の前には全てがチタンで作られているナイフやフォーク。
そして、背もたれが必要以上に壁へと伸びている無駄なイス。
全てが無駄≠アれ以上の単語が見当たらない程、無駄であった。
「──ああ。ぼくの質問からでしたっけ。
赤音さんが登場したのはただ単に思いつきの問題でしたか?」
彼は──黙って、首肯した。微笑むように、頷いた。
それは実にあっさりした答えだった。
「考えてみれば──赤音さんのことを《萩原子荻》と見間違えるのは無理が有りましたよね──背格好も顔も、そもそもそんな面白くなかった」
やーい。やーい。ざまーみろ
554は──きっと最初から全てを思いつきで書いていた。
萩原子荻が幽体だということも。
ことの真実も、真相も。
そしてこの結果も。
その上で書き込んでいた。
思いつきで、書き込んでいた。
いいだろう、それは悪いことじゃない。
それは裏切りじゃない。
萌えのないところに需要はない。
供給のあるところに需要はない。
ぼくだって──
書き込むことを、覚えたのだから。
それでは皆様。
もうしばしの間だけ、お付き合い願います。
こんな寂しい独り言─やめられません。
始めの終わりに、戻りましょう。

「きみも、西東天のことが本当は好きなんじゃないのかな?」
554は、554 ◆/HshIoGij2は、いきなり、何の前触れもなく何の前置きもなく、ごく自然のようにごく必然のように、
一つの迷いもなく一つの澱みもなく、刹那の躊躇もなく微塵の遠慮もなく、
しかし別に高圧な風にでも特に倣岸な風にでもなく、見上げるように見下すように、
すらりとさらりとまるで当たり前であるかのようにそう言ってのけた。
ぼくは答える。

   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< オマエモナー
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)
435名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 07:37:26 ID:/k10sMcj
ちょっwww
そういうオチできたかwGJ
436554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/08(木) 07:41:23 ID:ff/N+UjJ
《paroparo parospecial of GreenGreenGreen》is very very standard end.

「で、俺が何でこんなチビと結婚しなきゃいけないんだよ」振り向けばそこには人類最速の殺人鬼が。
「俺様はいーちゃんと以外は結婚する気は無いんだぞ」振り返ればそこには人類最終の橙なる種が。
「うにぃ、僕様チャン、出番なさすぎ〜」「おい兄ちゃん、俺たちなんて出番すらないじゃねえか」そこには蒼き聖少女が、双子の人食いが──
ER3に玖渚機関、四神一鏡、殺し名に呪い名、そして十三階段にチーム、世界の殆んどが初めて共同戦線をはってそこにいた。
そこにいないのは人類最弱の戯言使いと人類最知の策師のみ。
そして554氏はそんな彼らに向かってこう呟いた。
「ハーレムエンド?」
3方向からの6個の手による暴飲暴食《一食い》の爆音が戦争の開始の合図となった。

以上でオシマイです。
お付き合いありがとうございました──
学校いってきます
ではでは、
437名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 07:42:55 ID:/k10sMcj
割り込んでスマソ
GJ
438554(きっと本人):2006/06/08(木) 08:20:31 ID:nE3Si2eJ
出先(移動中)のためトリップ無し。
後で証明します

完成した文章を張りながら親に急かされていた554です
最後の後日談を貼って行くなかで、あらかじめ作って置いたデータがなくなって居るのに気が付いてリアルタイムで打ち込んで居ました。
最後の最後にこれかよ…
それと9割以上の方が「何だ、夢落ちか」と思うと思います。
それなら最後に残っていた暖かさが何なのか想像してみてください。
帰宅後、消えた後書きの予備を探し掲載します。


追記:双識×子荻にはまっている554です
439名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 10:52:29 ID:Oh42PakL
>>422
>戯言同人
 サークル「恋愛漫画家」のトビキリセクシャルってのが唯一手元にある。
 内容はいーちゃんハーレムもの。
440名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 17:44:48 ID:r3dmK5aK
>>439
それ内容的に一番酷い奴じゃね?
441名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 19:26:35 ID:CFr3o9Kz
>>440
でも絵は巧いよなw
 
18禁以外だったらまとめの下の方に貼ってあるリンクの罪イチゴってサークルはオススメかなぁ。
442名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 19:27:07 ID:CFr3o9Kz
って何でsage入ってなかったんだ・・・ orz
すまん。
443554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/08(木) 20:49:04 ID:ff/N+UjJ
>>438=私

2006/05/25(木) 19:36:53に始まり2006/06/08(木) 07:41:23、死線風に言うならば「13日と12時間4分30秒、626行35326文字」
改めて、ここまでお付き合いの程ありがとうございました。
思いつきとこじ付けと辻褄あわせによって作られたこの物語り、《兎吊木垓輔のパロパロパロスペシャル》。
はっちゃけて言うと、本当に行き当たりばったりです。
それこそ狐×Eや木の実×Eを考えたり、赤音さんの登場だって単なる思い付き。
ハーゲンダッツや兎吊木→朝陽→朝陽→兎吊木と原点回帰しているのも、全ての伏線は基本的には行き当たりばったりによる物。
(「予め仕掛けておいた」と自分でも思えるほどに嵌って驚き)
特に赤音さんの下りは最後に自ら非難してますしね。
さてと、この物語はコレで全部では有りません。
何故萩原子荻が現れたのか、何故最後にはいなくなったのか、何故いーちゃんはその事を覚えていないのか、
額に残った暖かさとは、そして独り言中の「萩原子荻が幽体だということも」
ここら辺の説明はキチンと作り上げていますが、内容が内容なだけにここには掲載いたしません。
理由に関しては>>376-379の辺りを見て自己推察してください。

なお、後日文章の訂正をいたします。
主にいらないネタ(テレビのニュース等)の削除、誤字脱字、告白シーン、そして諸事情により削除したネタなどを加筆修正減筆修正をします。

戯言先生を始め、多くの職人がいなければ私がこの作品を作ることは無かったと思います。
そして応援や非難の声を送ってくれた方、静観して見守ってくれた方、ありがとうございました。
それでは何時の日かこのスレか、晴海でお会いしましょう。
皆さんへ私から戯言一言(AA付き)


   ,,v‐v-/l_  (⌒) 
  _「/ ̄  く   /
  lYノノ/_ノl_ヽ))
  <イ( l l )l>  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 <|)'|l、"(フノ|l  < エッチなのはいけないと思います!
  ,(ヨリ<>o<>リ']  \_________________
  |ト‐!]-ム- i']l
  ヽ_ノv__l/ /
.  ノ[//‐─‐/_/、
 ( /E|,   (フlヨ \
 ,-| El___lヨ /
└-\`^^^^^^´/

最後に使用作品
@home cafe・げんしけん・おまたせ!雀バラや♪・Fate/stay/night・ニュー速VIP
お兄ちゃんどいて、そいつ殺せない!・空の境界・秋口ぎくる・フェルマーの最終定理
バトルドッジボール・Hellsing・涼宮ハルヒの憂鬱・WWE・(3day's〜満ちてゆく刻の彼方で〜
CROSS†CHANNEL・PRINCESS WALTZ・月姫・ひぐらしのなく頃に解・夢・悪夢
戯言シリーズ・人間シリーズ・魔法少女りすか・きみとぼくの壊れた世界・ニンギョウがニンギョウ
さよなら戯言先生


>>443 晴海じゃなくて、有明ですよ
444名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 02:14:33 ID:NG2ofyVT
554さんに聞きたいんだけどさ、>>425に書いてある、
『突撃のまとまり具合から、しばしば西尾維新の小説に登場する「零崎一族」に例えられることもある。』
って何なの?
445554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/09(金) 02:23:01 ID:k407NxFI
>>444
言葉足らずですみません
VIPPERの仲間意識に関してです
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E9%80%9F%E5%A0%B1(VIP)%E6%9D%BF
ここにそう書いてあった
そんな例えられかたを見たことがなかったんですが、見たことある方います?

>>443
使用作品に鬼畜王ランス追加
446名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 02:28:05 ID:NG2ofyVT
>>445
返答ありがとうです。
あ、作品楽しませてもらいました。
おやすみなさい。
447名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 02:46:54 ID:X8iQrxO1
554さん、お疲れ様でした
何か色々とありましたがこれからも頑張ってください
あと、最後のは正に戯言一言ですねw
修正版に宣伝があろうがなかろうが読みたいのが私なの

あとリアル鬼ごっこも抜けてませんか?
ちがってたらごめんなさいm(_ _)m
448554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/09(金) 09:03:20 ID:k407NxFI
ttp://www.geocities.jp/genkoudou/zaregoto/1.html
文章の手直し完了しました。
気が向いたり思いついたら手を入れる予定ですが、多分このまま変更は無いと思います。
>>435.437

どういたしまして
>>446
ありがとうございます。

>>447
抜けてました
thx
449名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 19:32:49 ID:X8iQrxO1
修正版にさりげなく変更されたネタが仕込んであって楽しめました
それと目明かし編?を読んで少しホロリときました(TT)
あとその続きの奴が完成するのが楽しみです

別にこれくらいならこのスレに投下しても良かったと思います
むしろ投下した方が良かった
450554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/09(金) 23:59:24 ID:k407NxFI
>>449
そういっていただけると重畳
それでも問題の火種になりうるので、避けました
「目明し編とやらのアドレスが分からない!」という方は、好奇心を全開にしてアドレスから推理してください


それでは皆様良い夜明けを、
451名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 06:41:53 ID:8Fqfe04z
>>448
アカラサマなアドレスだwwwwww
452名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 07:14:09 ID:UyruP2pa
ちょい投げやり気味な絵がかわええな
453名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 10:22:51 ID:0Gal0IiD
これって教室とやらのサイトが完成してたら良い宣伝のタイミングなのにもったいないwww
いかに思い付きや気まぐれで554が動いてるかよくわかるwwwww
まるでサイト(うわ、なにをするやめ……
454名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 21:54:51 ID:8Fqfe04z
子荻ちゃんはワロスワロスなんて言わNEEEEEE!!!!
455名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 22:57:26 ID:9if6Ua4o
魔法少女りすか、ではなく新本格魔法少女りすか、なんじゃないかな。

ペスパをラッタッタと呼ばれたような、そんな気分になるところだよ。
456名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 23:26:33 ID:SCrq0tsG
ペスパ、ではなくベスパ、なんじゃないかな

ベスパをぺスパと呼ばれたような、そんな気分になるところだよ

戯言だけどね
457名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 23:31:03 ID:SCrq0tsG
「俺達三人は、あそこで出会うべくして出会った。陳腐に言えば、そういうことだ」
「………」
「例えば、ギャルゲーには、よく道の曲がり角でヒロインとぶつかって出会うパターンがある。ちょっとしたズレで回避されるようなことでも、ストーリー上必ず起こる」
「はあ……」
「勿論、ある程度の制限のある自由ってのはあるさ。
例えば、朝、早めに起きて学校に行く。朝食を摂ってから学校に行く。このような理不尽な、何の意味もない不自然の行動を行うことは可能だ。
だが、ストーリーそのものには逆らうことは出来ない。たとえ、道ばたで出会わなくても、学校に行くと、朝会でヒロインが紹介される。そして、そのヒロインは主人公のクラスに編入され、席は主人公の隣になる。そして、
『わたし、この学校不慣れだけど、いろいろ教えてねっ』
などと科白を言う。時間と場所は変わっても、行為自体はなされることになるわけだ。この現象を俺はバックノズルと呼んでいる」
「はあ……」
「あるいはもう一つ別の可能性として、別の人間に会っていた可能性がある。
例えば、前述の出会いが無く、ヒロインの女の子は違うクラスに編入された。
しかし、放課後主人公が自分の所属する部活動に行くと、主人公のことを『おにいちゃん』と慕う後輩がいる。
または、主人公のあこがれの先輩がいる。この現象を俺はジェイルオルタナティブと呼ぶ」
「…ギャルゲー、好きなんですか?」
「愛している」
きっぱりと、狐面の男は言った。
458名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 23:36:39 ID:Zq5UHdt+
なるほど解りやすいww
459名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 00:16:34 ID:D9y02r4p
狐さん・・・
460名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 01:16:59 ID:lq4Cib6Y
うは、554の文章の続きを読もうとしたらヤラレタw
この自殺志願のセクハラって月姫のアンソロで見覚えがあるのは気のせいか、気のせいだな
まさか、まさかね、この猫がアレな訳は無い
もしそうだったら・・・・・・wktk
461名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 01:56:20 ID:4sxfKrdO
>457
同人サイトで見たな、それ もっと色々あったか

萌太と崩子の近親相姦に唐突な萌えを覚えた
そのうち投下予定
462名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 08:01:19 ID:I2dkfJ2c
何でエロシーンにもネタを挟むのかな、かな?
鳴かないで黒猫で夢ときたら
この猫はどう考えてもレンです。
本当にありがとうございました。

463名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 08:03:24 ID:I2dkfJ2c
何でエロシーンにもネタを挟むのかな、かな?
鳴かないで黒猫で夢ときたら
この猫はどう考えてもレンです。
本当にありがとうございました。

461さん期待して待ってます
464名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 12:21:22 ID:pboI87pZ
この作家の小説って、作者が「変わった名前を考えよう」と力み過ぎて、
変な名前ばかりになり、かえって名前が覚えづらいです。
必要ないのに名乗ってくれる、ショッカーの怪人みたな萌えキャラが多くて、
それがさらに拍車をかけてくれます。
こんな状況で、どうしたらSSが楽しめますか。
465名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 14:01:42 ID:iv+3YZ9I
>>464
名前なんて飾りです。エロい人にはそれg(ry
466名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 14:13:26 ID:RtFrIf89
そういやザレゴトディクショナル買ったか?
戯言一番が再録してあった
467名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 16:43:54 ID:2sXs35aC
>>464
逆にどのキャラの名前も忘れる事ができない『我々』が異端なのだろうか?
468名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 16:46:17 ID:MozyBRba
>>464
変わった名前って、西尾は別に極端じゃないと思う。
他の小説だってたくさん変わった名前で出てくるし。
ラノベとか関係なくね。 九十九十九とか。
469名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 17:59:53 ID:t9CewwHK
>>464
単語カードでも使って覚えろ
470さよなら戯言先生:2006/06/12(月) 18:11:49 ID:82n+rZw/
>>294 の続き

エロなし

 23

 ぱたんっと、読んでいた本を閉じる。
 待ち合わせ場所の京都御苑。
 先に来てベンチに腰を降ろしていた彼女は、後から来たぼくを、ゆっくりと首を巡らし仰ぎ見た。
 表情は不機嫌。
 でも、
「待たせちゃったか?」
 興味なさそうに、関心なさそうに、どうでもよさそうに、ふるふると彼女は首を振る。
 怒らせた。
 と。
 彼女を知りもしない人ならきっと思うだろう。
 でもそうじゃない。
 そうじゃないが、これは彼女に限らずで、あのアパートに住んでる人達は皆、一見さんに心中を図れというのは不可能だ。
 不機嫌な表情。
 だけどその瞳の奥をじっと見る。
「…………」
 笑っていた。
 世界を壊しそうな妖しい輝きを放って、彼女の瞳は愉しそうに笑っていた。
 吸い込まれそうになる。
「…………」
 て。
 危ない危ない。
 慣れてるからって油断してたら、それはとんでもないことになる。
 親しくなってもやはり魔女は魔女だ。
 取り扱い注意である。
 さりげなくも何ともないが、ぼくはふいっと目を逸らすと、腕にしてるアナログ時計を見た。
「まだ三十分も前だけど、随分と早く来たんだな」
「…………」
 訊いても彼女は何も答えてくれない。
 答えてはくれずに、さっきぼくがしたみたいに、ふいっと目を逸らすと、ベンチを立ってすたすたと歩き出す。
 まるで逃げてるみたいだった。
471名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 18:12:48 ID:82n+rZw/
「おいおい、一体どこに行く気なんだよ」
 ぼくがその背中に声をかけると、彼女は振り向きもせず、手に握っているものをひらひらとさせる。
 それは映画のチケットみたいだった。
 駆け寄って隣に並ぶ。
「ポセイドン・アドベンチャー?」
 こくんっ、と頷いて、それ以上彼女は何も言わなかった。
「これって確かもうじき、リメイク版が公開なんじゃなかったけ?」
 ぼくの記憶力は勿論怪しいが、今朝見たばかりのテレビの内容くらいは、何ぼなんでもさすがに覚えてる。
 そしてそれは間違ってなかったみたいだ。
 こくんっ、とまた小さく彼女は、前を真っ直ぐ見たままで頷く。
 キャラにない幼い仕草。
「…………」
 間違えて、思ってしまった。
 可愛いじゃん。
「……ま、リメイクを観る前に、もう一回、オリジナルを観とくのもいいかな」
 ぼくも前だけを真っ直ぐ見て歩く。
 アイコンタクト。
 そんな言葉があるけれど、そんなものすら、ぼくたち二人の間にはいらない。
 そんなものがなくとも、ぼくと彼女は、もっと深い部分で、もっと根源の部分で、絶対絶無で通じ合っている。――なぁんてね。
「戯言まみれだな」
 異常終了。
 七々見奈波と過ごす休日の一コマでした。
 
 
今回はここまで。読んでくださる方レスくださる方、いつもありがとうございます。
そこまでヤルかの筆頭格の名前、そして実はツンデレじゃないか? というレスを読ませてもらったので、勢いで書いてしまいました。
中途半端な量で申し訳ありません。
七々見奈波は原作の描写がほとんどないので難しい。

>>461 さん 期待して愉しみにお待ちしております。
472名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 18:17:12 ID:RtFrIf89
久々に戯言先生キタ――――!!GJ
七々見に萌えちまったじゃないか
473名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 18:22:20 ID:0I7AFzJj
戯言先生、乙&GJ
七々見に凄い萌えました
可愛い(*´ω`)

そういや、戯言に無口キャラっていたっけ?
474554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/12(月) 18:23:12 ID:irUsm0YF
>>470
お〜、原作で台詞が無いのを逆手に取りましたか
これはこれでアリですな G J
475名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 21:10:16 ID:iv+3YZ9I
先生、質問です。答えられるなら答えて下さい
エロ有りの小説を書く予定はありますか?
476名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 23:01:54 ID:/3FrHrZ/
>>471
イメージが微妙に違ったが確かにこれはこれで…つーか、微妙な量だから妙な悶々が…
難しいとは思うが頑張って!
477名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 08:32:12 ID:shnQcP/3
何か554のサイトのindexが知らない内に変化してるな
今日辺りに教室の内容が分かるらしいが、俺が言いたいのは、「足コキ賛成」だ
478名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 09:46:05 ID:8BrTnsGT
さっさとおうちにかえりなさい
479名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 17:42:19 ID:piIN5+c8
お待ちしておりました。戯言先生

ところで、戯言シリーズ中で作者公認のツンデレは
いーちゃんなんだよねwww
480名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 21:53:59 ID:K+MnU8Ue
みいこさんの代わりに七々見を使ってみたネタ ヒトクイマジカルよりパクり


 七々見が、いた。
 魔女らしい黒を基調とした服装が、暗闇に紛れていた。
 果たして文字が読めているのかどうか知らないが、本を読んでいる、ようだった。
「うん?」と顔を上げて、僕を見る。
「お帰り。いのすけ」
「…………」
「ただいまと言え」
「勝手に人の部屋に入るなよ」
「いのすけの部屋は私の部屋。私の部屋は私の部屋」
「最初から知ってたけどお前馬鹿だろ」
 えっと、貯金通帳はどこにやったっけな。記憶力が悪いとこういう時に難儀する。
「姫っちはどうした?」
 うるさいなぁ。
 お前には関係ないじゃないか。
 誘ってもバイトに来なかったじゃないか。
 興味なんかないんだろう?
「死んだよ」
「あっそ」
 頷いて、ぱたんと本を閉じる。やはり読んでいたのだろうか。読んでいたのだろう。
「そんで?」
「何だよ」
「いのすけは何してんの」
「引越しだよ」
 刹那、硬い何かが僕の額を打った。
 痛みと驚きで僕は二、三歩後ろに下がり、壁に後頭部をぶつける。
 ばさばさと紙がめくれる音がして、次いでそこそこに重い物が床に落ちる音がした。
 どうやら、本を投げつけられたようだ。
 本を大事にできない人間は友達を大事にできない、って言ったのは誰だっけ。
 誰でもいいけど。
 その人はきっと、箴言遣いだったのだろう。
 にしても、痛い。
 何を、する。
「いのすけの悩みなんか欠片も興味ないけどさ。一つだけ教えなよ。何処行くの」

中途半端で申し訳ねぇ
481名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 23:09:53 ID:mAO5dims
>>480
おつです
482偽善者554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/14(水) 08:33:00 ID:RPqGYxIF
エロ抜き私情抜き宣伝

「なぁ兄貴、俺のPCに何か変なソフトがインストールされてるんだが、こりゃなんだ?」
椅子に座ったまま、自殺志願─零崎双識の方へと振り返ると彼は楽しそうにパソコンを弄っていた。
「それはね人識くん、United Devices Cancer Research Project、ユナイテッド・デバイシス社のがん研究計画に参加するためのソフトだよ」
当たり前のように、サラッと答えた。
「あぁ?何でそんなのを入れてるんだよ。悪いが消すぞ、タダでさえCドライブが危ないんだから」
「それなら問題はない、人識君のPCに有ったゲームは殆んどアンインストールしたから20G空いているはずだ」
「うわ、マジだ。フリーセルしかねぇ。なんだこりゃ、何で勝手なてことするんだこの野郎!」
「そもそもゲームなんてのはね、トランプやサイコロさえあればそれで10年は遊べるんだよ」
「んなこと言って、兄貴のデスクトップに並ぶそのアイコンの量は何だ!殆んどエロゲーじゃねぇか」
「エロゲーとは侵害な、そんな風に一括りにしちゃ失礼というものだよ。つるぺたコスプレADVも有れば麻雀+ハチャメチャドタバタAVGだってある。
それこそ零崎と時宮を一括りにするようなものだよ」
「黙りやがれ、ころころと理屈を弄びやがって、何が『ADV』だ、気取ってんじゃねえぞこのやろう」
「うふふ、ちゃんとシューティングだって格闘だってタイピングソフトだって有るよ」
「うっせえ!そもそもひとのデータ消していいと思ってんのか、消すにしても一つや二つ消せばいいだけだろうが!」
「うん、それはおかしなことを言うね。人識くんのデータ?P2Pで持ってきてるのかにかい?
アレは悪いことだ。だからやめた方がいい、わざわざ死に急ぐ必要は何処にもない」
「殺人鬼が何を言ってやがる。存在自体がこの上なく悪じゃねえかって、そうじゃなくてこのソフトを何で入れてんだ。みてみりゃ100MBも要らねぇじゃねえかよ」
「人識くんが将来ガンに侵されたときの予防だよ、これで抗ガン薬ができてたら安心じゃないか」
「……それ、マジでいってんのか、クソ兄貴」
「あぁ、決して殺し名と呪い名同士の対立からではない。純粋に人識くんを思ってだね、」
「──アンインストールしちゃる」
「おっと、それは出来ないよ。出来ないようにトラップを仕掛けておいたからね、うふふ、いくら人識くんでも今はむりだよ。
それと、他にも色々とセキュリティー機能を強化しておいたから安心して楽しいネット生活をおくりたまえ」
「うお、刃物関連のサイトにもいけないんだ、ありえねぇだろ」
この次の日から、半年間に及ぶ鬼ごっこが始まったとか始まらないとか──

……打ってて途中で飽きてきたのが本音
興味が有る方は参加してみてください
Team2ch@eroparo
■UD-Team2chWiki(UDの概念から補助ツールまで情報満載)
http://ud-team2ch.net/
■UDがん研究プロジェクトについて@2ch -PCでできるボランティア-
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/3969/index2.html
483名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 11:33:57 ID:qfeC7PUx
双識wwww
因みに心外だと思うんだぜ!
484名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 11:50:43 ID:tUxSxHRZ
良い意味で私情挟みマクリだし
485偽善者554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/14(水) 14:49:58 ID:RPqGYxIF
「『P2Pで持ってきてるのかにかい→P2Pで持ってきているのにかい
侵害→心外
刃物関連のサイトにもいけないんだ→刃物関連のサイトにも行けねえなんて』
ふん、そんなのはさほど問題ではない」

足コキと髪ズリの資料でも探してくるかな……
パラダイムノベルにゃ殆んど無かったし orz
486名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 14:51:27 ID:3TMgZS4G
なんで偽善者に?
487偽善者554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/14(水) 15:03:14 ID:RPqGYxIF
>>486
完全な善行為としてやることは難しくて、どこかしら偽善という行為や考えが混じるから。
(本音は「偽善者がいる」と叩かれるのを防ぐため)
まぁ、やらない偽善とやる偽善、アナタはどっちをやりますか?

私は玖渚友が幸福ならばそれでよしとすることができる。
by兎さん
488名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 15:04:54 ID:3TMgZS4G
>>487
ごめん、馬鹿な俺にはよくわかんないけど、
つまり「偽善者だ!」って先に自分から言うことで、それを言われるのを防ぐ――前言い訳みたいなものカナ?
489偽善者554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/14(水) 15:10:03 ID:RPqGYxIF
>>488
そのままです。
490名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 15:13:18 ID:3TMgZS4G
>>489
納得した。ありがとう。潔くて格好いいと思った。
491554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/14(水) 15:21:48 ID:RPqGYxIF
>>490
チキンなだけです
sneg(ソレなんてエロゲ)を「スネゲ」と最初読んでたのは自分だけじゃないと──信じたい
KSSノベルは髪ズリとかマニアックなの殆んど無かったはずだから、フランス文庫かパンプキンノベルでも買ってくるか…
ノシ


このあと、554を見たものは(ry
492名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 16:06:59 ID:tUxSxHRZ
>>491 スネゲナカーマ

二次元ドリームのべるすなら有るかも、ってもういないか
493名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 21:17:33 ID:O7RL7F9m
>>480 を懲りずに続けてみたが、
俺には無理そうだ

ぼくは答えない。
 何も答えたくない。
 必要もない。
 ない、はずだ。
「ふぅん、逃げるんだ」
「お前に、何がわかるってんだよ!」
 あからさまに嘲りを含んだ言葉に、ぼくはらしくもなく激昂して、七々見に掴み掛かっていた。
 自分が何をしているのか、わからない。
 理解が数瞬遅れて、気づけばぼくは七々見の胸元を両手で掴んで、その場で強引に押し倒していた。
 どくん、と何かがぼくの中で動いた。
 足首までありそうな長いスカートが乱れ、七々見の白い足が露になっている光景に目を奪われる。
 暗闇の中だというのに、激しいまでの自己主張を見せる鮮烈な白。人形的ではなく、むしろ生々しい情感を感じさせる淫靡な色だった。
 見惚れるほどに艶かしいその足を、七々見は隠そうともしない。
「逃げねぇの?」
「うるさい!」
 まだぼくを嘲ろうとする七々見のスカートを、力任せに引き裂いた。
 足首から膝、膝から太股、扇情的な足がほとんど全容を晒す。そして内股辺りにはわずかに肌とは違う白が覗いていた。
 今まで一度として感じたことのない色気を、七々見から感じた。
 壊したい。
 そう純粋に思った。
 六年前のように。
 あの青色のように。
 壊したい。
 踏み躙りたい。
 侵したい。
 冒したい。
 犯したい。
 そう思ったら、そこからは早かった。
「ちょっ、いのすけ、あんた本気で――」
「うるさいって言ってるだろ!」
 馬乗りの状態から七々見の脚を強引に開かせて、剥き出しにした男根をショーツ越しに秘部に押し付ける。
「ん、っく……いのすけ、や、やめ――」
 初めて聞く弱気な声で七々見が懇願してくるが、勿論やめるつもりなどない。むしろ嗜虐心をそそられる。もっと、もっと鳴かしたくなってくる。
 手で太股を押さえて、閉じられないように固定する。滑らかで、それでいて弾力のある感触が手に返ってきた。
「すごい、七々見」
 太股を撫でているだけで、身体中が熱くなってくるのを感じる。当然、肉棒は最高潮まで屹立していて、今にも弾けそうなぐらいにビクビクと蠢いている。
 ソレを太股に押し付けると、七々見は「ひゃっ」と声をあげた。
「い、いのすけ、熱いよ」
「七々見のせいだろ」
 ぼくの周りで人が死ぬのはぼくのせいだけど、これは、ぼくのせいじゃない。
「んんっ、んあ……やぁ」
 ショーツに、太股に、スカートに、七々見の下半身を肉棒で蹂躙していく。
 意思がある存在とは思えないほど、今のぼくは無茶苦茶で滅茶苦茶だった。
 白い太股がぐにぐにと形を変えるのを愉しんだり、ショーツやスカートの不規則な刺激を愉しんだり、何より《あの》七々見を汚しているのだと思うと、堪らない愉悦を感じた。
「んぅ、ふあぁっ……はぁ」
 七々見の声が嬌声に聞こえてきた頃にようやく我に返って、改めて七々見に向き直る。
 露になった下半身の柔肌は、ぼくの先走り汁でじっとりとぬめっていた。
 淫猥な光景に、さらに劣情を煽られる。
494名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 23:03:41 ID:uxTZQnBE
明日も仕事なのに寝付けません
どう見てもGJです。良策じゃなくて良作本当にありがとうございました
495554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/14(水) 23:26:54 ID:RPqGYxIF
>>493
乙です
496名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 08:31:50 ID:3CFiN5A7
>>493
GJです、期待してます

ここにいる職人の中で夏コミに参加するか冬コミに参加予定の人はどれくらいいますか?

あと554氏のサイトの物語の項目が見れないのは私だけですか?
497名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 15:02:29 ID:9v4fYIAU
髪ズリってのはこういうのの事か…?
http://w1.oekakies.com/p/asari/5.png?255
498554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/15(木) 21:33:52 ID:E7wxVCB+
>>496
物語りのページはまだ作ってないので仕様です。
冬はもしかしたら参加、夏は客として参加

>>497
ジャンル的には髪コキらしい
ttp://www.clubhobi.net/image/products/va/hada_swee/img005l.jpg
探してみて見つかったのはコレくらい
ただ、理想はこっちが無理矢理やってる場面
記憶を頼りにすると、どうも輪○して3穴両手胸がふさがってるシーンとかしか思い出せない
1:1での髪コキはどっかに「ふと思い至って」巻きつけて見て自慰ってパターンがあった気がするけど、どの作品か分からない
もう少し探して駄目なら、資料無しで行くかな……はぁ
499名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 22:18:53 ID:F0KBwJq3
むかーしのエロゲーで、髪を巻き付けてってのはあったが。
妖女乱舞2だった気がする。
500名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 22:26:48 ID:eBKPR4ZZ
最近ならジブリル2とかな
501名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 08:20:56 ID:h+SIF1fJ
保守しておこうか。
502名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 08:47:24 ID:/qUlUFFW
1日レスが無いのは凄い久々だなあ
503名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 11:46:27 ID:amueV0sr
ジブリル2マジで買ったのか554
その熱意に感服した
504名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 20:57:49 ID:3TeutSpy
久しぶりに
今日の戯言一言
『この世にあるもので神様がお創りになった物は整数とフレンチクルーラーだけだよ』



フレンチクルーラーってクーラーの親戚でしたっけ?
505名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 21:12:59 ID:2vaFs0kF
ミスドのドーナッツです><

べたべたしすぎてアレは食べれん
エンゼルフレンチとかチョコオールドとかチョコスティックとかいいよね
506名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 21:14:35 ID:G7YS0y8Y
エンゼルフレンチはおいしかった。野郎5人くらいで食べに行ったなあ…。

最近職人さん現れなくね? 忙しいのかな。
507名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 01:12:14 ID:P0pHp3IR
あのザラザラと残る後味さえなければ、クルーラー系は最上級のドーナッツ
フレンチクルーラーは砂糖止めていっそ粉砂糖に変えればいいのにねぇ・・・
508名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 09:01:40 ID:Z59xpRjF
>>506
前スレなんて定期的に投下される戯言先生を待ち続けるだけの時期もあったしねえ。
今ぐらいの閑散さは慣れたものでしょ。
554氏に関しては過剰にレス付け過ぎだし。HPについての質問とか完全にスレ違いだし、そういうのはスルーしろよなって思う。
554氏と信奉者の交流スレじゃねーんだから。
509名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 11:25:32 ID:zU/q6y8x
554に良いことはファンが出来たということ
554に悪いことはそれが分別わきまえない厨だということ
510名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 15:56:55 ID:FFOalyq5
職人いないなら、職人になればいい……
などと最近アニメ化された某漫画の台詞をパクってみたり。
ところで、ザレゴトディクショナルの内容に時折”西尾維新さん”などと他人
を呼ぶような呼称が出てくるんだが、ああいう項目は本人が書いたわけじゃないのかね?
511名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 16:06:19 ID:XKTkbTxB
あれは自分で言ってるんでしょ。
そのほうが、自分と「西尾維新」を距離置いてるように見せてんじゃないの?
つまり自慰ってことだ。
512死線の蒼×式岸軋騎:2006/06/20(火) 18:39:43 ID:g8RT0it4
めっちゃ遅くてすんません。今回で終わりです。

「ぐっちゃん、交代しようか?」
 軋騎の耳に舌をさしこんで、思うまま湿った音をたてたあと吐息もかかる零距離で青が囁く。
軋騎ははじかれたように少女の体を抱きしめた。幼い体の、小さい胸や細い腰を掴んでは何もかも忘れて舐めとる。
もし彼が冷静であれば自分を犬と喩えたかもしれない。あるはずの余裕や、指が覚えていたはずのテクニックも忘れてひたすら体を求めた。
か弱く浮きでた肋骨をつたって、へそを舐めると、死線はくすぐったそうに声をあげた。
白い膝が抗うようにお互いの体の隙間にはいった。
 軋騎は少し落ち着いて、その邪魔な足をゆっくりなぞる。
体をずらして足の指をしゃぶると、死線が笑う。
「ぐっちゃんは、本当に指が好きだよね」
 顔をよく見ようとしたのか、死線が足を動かす。
指が軋騎の口から離れて、かわりに彼のあごをもちあげた。
青い目はこんなときでも軋騎でない別の誰かを見ているようだ。
男は、少女の手をとって甲に口付けた。
自分の零崎の面をばらしても、彼女は許すかもしれない。
『いーちゃん』以外は誰がどうでもいい、おおらかな非情さで。
しかしだからこそ、彼女にだけは秘密にしなければ自分が本当に『誰でもいい』ことになってしまうのだが。

 何度も触れて、冷えた体も暖かくなった少女に自分をこすりつけながら、試しに陳腐な言葉をかけてみた。
「暴君が望むなら私はおそばにいます。この体髪の毛一つにまであなたに捧げましょう」
「うん」
彼女は眠そうに言葉を返した。
513名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 18:41:25 ID:g8RT0it4
 目をつぶった死線をひとまず横たわらせて、軋騎は身をおこした。
さきほどから部屋のドアによりかかり一部始終を眺めていた『屍』を振り返り、彼女のその趣味について一言物申すと、
「失敬だね。これは君のせいだ、君のせいだよ式岸軋騎」
と言われた。
「君のかわりに呼び出されたのだよ。代わりといっても、蒼の期待は裏切りたくない。まじめに五分前にきたというところだ。
というのに、着いたらすでに君が蒼に不潔なことをしていた。
途中で止めなかったのは仲間の体を思っての善行、覗き趣味を疑われるとはまったく光栄なことだね。
ほら、時間を稼いでいるのだから私が喋ってる間にさっさと服を着てくれないか?」
「服…この惨状を見て察してほしいっちゃ」
「ちゃ?」
 失敗に気づきつつ、統乃につっこまれないうちに軋騎は彼女の横を通って部屋を出る。
 部屋を出るさいコートを投げ渡されたが、それが彼女の優しさかどうかは少し自信が無い。
 軋騎の出した精液すら気にせず、かしづいて少女の体を清める彼女を視界の端に確認して、
軋騎はコートを羽織って死線のそばを辞退した。
514554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/20(火) 21:52:03 ID:qlDtiRn5
>>512
お疲れ様です
515名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 21:52:38 ID:qlDtiRn5
名前消し忘れた orz
516名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 21:54:57 ID:n1y/MRhe
>>515
別に消さなくてもいいんじゃ…?

>>512>>513
GJです!!
蒼の指舐めたい。
517名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 22:43:43 ID:YzJMh+Iu
すこしスレから離れただけで良作ザックザクーw
GJ!!!
518名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 01:34:01 ID:a87+ydY3
レインコートってさ、雨にぬれるとけっこう体にはりついてこないか?

つまりその、なんだ、ドクターエロい
519名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 01:34:38 ID:a87+ydY3
レインコートってさ、雨にぬれるとけっこう体にはりついてこないか?

つまりその、なんだ、ドクターエロい
520名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 01:34:56 ID:Rg4Chqma
>>518
おまえ・・・・・・エロいなあ。
想像しちゃったじゃねーかGJ!!
521名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 01:42:07 ID:fWDUIWAW
「……あ、レインコート以外の服、着てくるの忘れちゃった」
522名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 01:45:59 ID:SDaDL0mi
レインコートの下、裸らしいしな
523名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 01:47:08 ID:Rg4Chqma
>>522
ティッシュが足らない戯言遣いがここに一人いますよ。
524名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 01:50:14 ID:EL2pe99K
>>523
いやいや公式ですよ
525名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 02:08:47 ID:a87+ydY3
それにレインコートってもけっこう形があるじゃないか

▽ ←こういう形のとか、すっごいやばいよな。それでもやっぱり裸なのかな
526名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 22:04:49 ID:K6drGZeJ
>>525
ネコソギの13幕の扉絵に載ってるから


胸元から全てが見通せると思ったのは漏れだけですか
527名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 10:01:07 ID:sZN867yP
水着が変わってる表現があったから別のレインコート着ててもおかしくはないけどね
528名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 18:39:02 ID:p+Wm7ktU
濡れ濡れで蒸れ蒸れなわけか
529名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 03:44:58 ID:nmJRHlPg
>>528
デリケートエリアがかゆくてたまらんのだよ
530名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 08:42:47 ID:oD4ptbZP
黒髪で長髪の女の子がみんな子荻ちゃんに見えるのは俺だけ?
531名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 09:21:24 ID:rnkDMbSQ
>>530
お前だけ
そんなことをしたら俺の周りには子荻ちゃんが二人いることになる
532名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 09:59:08 ID:mlpxtQXh
意外と乳もでかくなければ
533名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 12:33:19 ID:EXx/V5He
ポイントは『意外と』
534名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 16:41:59 ID:EOT7dJRr
>>532の乳『も』ということは他にでかいところがあるという事ですね?
535名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 17:32:03 ID:nmJRHlPg
>>534
足?
536名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 17:34:01 ID:hTcX0cFy
>>535
でかい?
537名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 17:47:31 ID:nmJRHlPg
>>536
深田恭子級
538名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 19:44:11 ID:gd89fLYT
>>534
態度のことじゃね
539名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 21:48:41 ID:rBSaJbJ2
>>538
哀川さんも不遜だって言ってるもんな
540名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 22:44:12 ID:/eOnmW0w
>>530
530の診断結果
中度の子荻分欠乏症状による精神障害と思われます。
純度の高い子荻分を含む作品、または粗悪でも構いませんので大量の子荻分を取ることをお勧めします。
症状がさらに悪化すると、私のように西東天に萌えるようになってしまいます。
現在、この欠乏症と西東天との関係についての各機関との共同研究を進めております。
現在の所分かっている解決法は先ほど述べたとおり、定期的に子荻分を補充することだけです。

一人でも多くの患者に子荻分が行き渡るよう、日々努力するものより。
541名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 22:49:37 ID:XM7n1VL9
>>540
ちょっお前www狐さんwww

狐さんってコメンの男だと思ってたけどキツネメンの男だったんだね
542名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 23:28:25 ID:oD4ptbZP
ありがとう、554氏
精神障害か、なら早くワクチンを作ってくれ、足コキや髪ズリじゃなくてもいいから
いや、かなり調子にのってるのは分かるがw
543名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 01:24:16 ID:7vAttrtk
>>542
何で554氏に繋がるのかと思ったらそういうことか
取りあえず匿名で書き込んでるんだから、そっとしといてやるのが常識じゃないか?
544名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 08:55:08 ID:hOCUbRI8
554じゃない狐さん萌えの俺もいますが?
545名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 13:02:52 ID:7JApIZRy
狐さんは若いうちから木賀峰と朽葉をそばにはべらせた挙句、
十三階段という眼鏡天国を作った男の中の男だぞ。まあ何も考えてないが。
546名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 14:59:58 ID:38pF4pPO
十三階段の中ではヘタレな時刻に一番萌えを感じるのは俺だけでいい
547名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 15:30:51 ID:qQTq/VMb
なんで554に繋がるのか分からない西東さん萌えの俺がここに居る
548名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 19:14:24 ID:DRs1iEWs
554は名無しになったのか・・・何故か知らんが。
549名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 19:29:13 ID:7vAttrtk
>>547 何か張ったら張ったでまたなんか言われると思ったから言わなかったのがイケなかったか
ttp://www.geocities.jp/genkoudou/zaregoto/index.html
ここの昨日の愚痴に書いてあったからソウだと思ったんだが早計かな?
ちなみに俺のHNは
〜の51%はヒューレット助教授に萌えています。
〜の42%は狐面の男に萌えています。
〜の5%は人類最悪の遊び人に萌えています。
〜の2%は砂漠の狐に萌えています。
るれろ萌えの俺にどうしろと
550名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 19:42:54 ID:y2mBvT7H
本名の74%は匂宮出夢に萌えています。
本名の18%は零崎軋識に萌えています。
本名の6%は子荻たんに萌えています。
本名の1%は萩原子荻に萌えています。
本名の1%は人類最悪の遊び人に萌えています。

軋識→双識、遊び人→時刻だったら完璧だな
551名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 23:48:36 ID:i2QbYeRq
>>548
別にSS投下時以外でコテ付けようが付けまいがどちらでも良い事だろうに。
そんな事一々突っ込まれるのも554氏からすれば迷惑だと思うぞ。
552名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 23:49:20 ID:K03CcDV/
>>551
554氏乙。
553名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 23:55:16 ID:i2QbYeRq
>>552
どちらかというと、あの人とこのスレ一部住人のスレ違いな雑談にはうんざりしてるんだが…
つーか書き込む前は気が付かなかったが>>549も554氏かよ…いい加減スレ私物化もほどほどにしとけよな。
554554 ◆/HshIoGij2 :2006/06/27(火) 06:23:29 ID:ML1B97+a
ややっこしくなりそうなので、554get
>>ALL
申し訳有りませんでした。
555名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 18:37:11 ID:T33a68es
・・・なんだこの流れ?
戯言先生とか他の職人さんの降臨を待ちます。
556名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 20:18:58 ID:5113mur8
静かでいいんじゃね?
557名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 20:27:55 ID:1/GQHs6/
自己顕示欲が強い人ってこういう匿名掲示板にはイラナス
そして、「俺、職人だから」とか思っちゃってる奴もイタス

匿名に戻ったのならわざわざ「俺、○○だよ」っぽい書き込みしないしない
反応する奴もスルースルー
558名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 21:16:59 ID:2VNho7Bt
たまには戯言以外の話もしようぜと戯言しか読んだ事のない漏れが言っております
559名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 21:24:50 ID:dU7l70nq
高河ゆんが漫画化してるやつのおにゃのこエロいよとか?
560名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 22:20:38 ID:OEaXAPOK
コミックファウスト手に入らねぇぇぇぇ    orz コレダカライナカハ。。。
561名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 22:22:44 ID:dU7l70nq
漫画雑誌の所に置いてある所とメディアみたいなのと一緒に置いてある所があるよ
562名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 22:44:49 ID:K6NQj5Ur
>>559
同意。柔らかそうな胸がえろい。
というか拘束具ファッションが西尾さんの最近の萌えポイントなんじゃろうか?w
563名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 22:46:41 ID:dU7l70nq
拘束具より目隠しにエロを感じる
あのマジックハンドでいろいろされるといいよ
564名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:11:04 ID:V9++od4J
565名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:12:06 ID:tTGODTs5
ちょっwww
566名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 12:36:10 ID:1TdyDA1N
>>560
ttp://www.bk1.co.jp/product/2685553
ネットで買えば?
bk1なら1500円以上は送料無料だったはず。これだけじゃ足りないけど
567名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 15:58:59 ID:4adP8SgD
568名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 01:31:37 ID:czap4n1l
>>567
ちょwwww
569名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 11:41:44 ID:Uux6rpvJ
>>567
まごうことなきコミックファウスト・・・
570名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 20:13:36 ID:ZtH8yj5X
>>567
新品より中古の方が高いってどーよ
571名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 14:51:10 ID:6ofYrnxL
違う、間違ってないけどなんか違うよ!
572名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 20:41:25 ID:0LOIIWCp
↑それなんて戯言?
573名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 20:41:55 ID:0LOIIWCp
わり。ageちまった
574名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 20:55:41 ID:LtOCqTit
今日は趣を変えて
今日の戯言一言
『悪いけど、男物の着替えはないから……見た感じサイズは合うだろうけど、さすがに私のシャツを貸してあげるのは抵抗あるし、でも、あなた図太そうだし私のパジャマでも寝られるわよね』

どう見ても言い過ぎです。本当n(ry
575名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 15:44:33 ID:uTJRfKXK
過疎ってるな・・・・・職人の光臨を願って保守
576名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 18:22:14 ID:b8+RUfqJ
戯言先生の再臨を待つ……。

職人さんの何人かは、今は夏コミ合わせの同人締め切りに追われてるのかねぇ。
577名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 23:57:59 ID:f8TnAAJm
住人が追い出したんだろ
578名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 00:08:25 ID:3P1HvEiq
本人乙w
579名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 00:18:45 ID:f0uWpqRl
キラーパス踏んだらSSとかやってみるか?
580名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 17:04:33 ID:wyGdolIQ
保守しておくか。
まあ、夏コミに出陣する身としては、マジで出すもののせいでこっちに来ない
んだとしたら嬉しい限りだが。
581名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 23:30:58 ID:7FmS5/Dp
だと良いんだけどねぇ……
只でさえ供給少なめの御題やから職人さん居なくなると困る(´・ω)
あれくらいでへこたれるような方じゃなければ良いが
582名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 00:07:42 ID:KYozpr0b
フン、職人さんが居ようが居まいがそんな事は同じこt……
戯言抜きで同じとか言えねぇよ!
583名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 22:31:46 ID:/YMOyuYS
やはり8月が来るのを待つしかないのだろうか・・・
584名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 01:28:55 ID:3/o9uVSm
君たちには作品を読みたいという欲がある。
それもできれば面白い作品をだ。
頭の中に、そういうもやもやと曖昧模糊としたイメージがあるなら
それを何とか形にしてみようと努力してみるのも楽しいんじゃないかと思う。

つまり自給自足、自家発電だ(マテ
585名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 10:16:59 ID:uESNSW0E
黒猫の画像さがしてるんだけどやっぱ抱き枕のやつくらいしかないんかね?
586名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 14:16:23 ID:mi3k5fPm
587名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 14:17:09 ID:golqgBOb
>>586
ああ・・・さんくす・・・
588名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 14:17:41 ID:mi3k5fPm
ageてしまったよ
正直スマンカッタ
589名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 22:17:15 ID:NS3FARmT
>>586
(;´∀`)・・・うわぁ・・・
590名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 22:55:50 ID:SuCQEEzY
>>586
正直興奮した
591名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 23:00:35 ID:FziMhJWM
>>586
可愛い・・・
592名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 21:24:56 ID:JprroEDT
保守
今日の戯言一言。
『だからお前に謝らせてやる』
593名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 21:25:25 ID:N6/G6q4A
ごめんなさい
594さよなら戯言先生:2006/07/17(月) 22:58:18 ID:E0LYu5rM
>>471 の続き 読んでくださった方コメントくださってる方ありがとうございます。

エロなし

 24

 夕立だろう。
 窓の外では突然の雨がアスファルトを叩き、視界を覆わんばかりに白い水煙を上げていた。
 梅雨明け宣言をされようが何だろうが、《雨》は《降る》。
 容赦なく降る。
 天気予報なんてものは当てになりゃしない。
 さっきまではカラッと晴れていても、たとえ傘を持っていなくても、あとちょっとでホテルだったとしても、問答無用で降る。
 つまり運命に対して人間ができることは、備えあれば憂いなし、ということぐらいらしい。
 因果。
 ぼくは外の景色をぼんやりと眺めながら、何となくそんなことを考えてみた。
「ふうん。……夕立、夕立、ゆーうーだーち。この時間に振るだろうということを、私はあらかじめ予測していました」
「そうですか」
 まぁ、今更何も言うまい。
 二人の着ている服から、ポタポタと雫が垂れてる。
 喫茶店のガラスに映った木ヶ峰助教授と、その隣りにちょこんと腰掛けてる年齢不詳の少女は、頭の天辺から爪先まで濡れ鼠だった。
「あらかじめ予測していました」
「……そうですか」
 あんた、やっぱ適当に言ってるだろ。
 何も言うまいと思っていたが、思考ばかりは止められない。
「いっきー。教養というのは育ちが大いに必要だけど、礼儀というのは心掛け次第なのだから、ちゃんとこっちを見て話しなさい」
 気の抜けた炭酸のような、相変わらずやる気のなさそうな声。
 蒸し蒸しとした京都の夏には一層堪える。
 人にはそう言っておきながら、朽葉ちゃんの視線は、コーヒーカップにと落とされていて、こっちを見ようとする素振りすらもない。
 ちなみにぼくは、これでも結構、礼節を守っているつもりだ。
 あまりいまの二人を、一応はオトコであるぼくが、じろじろと見るべきではないだろうと思う。
 木ヶ峰助教授も朽葉ちゃんも、そういうことを気にしない人達なのかもしれないが、ぼくなど気にするまでもないのかもしれないが。
595さよなら戯言先生:2006/07/17(月) 23:00:14 ID:E0LYu5rM
 頼むから気にしろよ。
 うっすらとだけど透けてんです服が。
「最近は何か、面白いことなどありましたか?」
 愉快そうに木ヶ峰助教授が唇を歪めているのが、ぼくにはわざわざガラスを見なくともわかる。
 勿論、ぼくらが通じ合っているからではなく、単純に慣れの問題だ。
「いえ、特には」
 こうして二人に会うのは、だいたいそう、二月に一度といったところか。
 会うたびに必ず訊かれるのが、この質問なわけである。
「私が調べたところによると、あなたはつい最近だけでも、かなりの面白い目に合っているようですね」
 木ヶ峰助教授は相変わらずだった。
 人の話など右から左で、まるで聞いちゃいない。
「いつも不景気な顔してる癖に」
「どうも」
 本当にいつもいつも、木ヶ峰約助教授、さり気に失礼な人だった。
「しかし、その輪の中に私がいないというのは、一体全体どういうことなのか、そんなことが許されてもいいのか、いや、そんなことが
あってはならない、決してそんなこと私は許さない、許さない、許さない。ゆーるーさーなーい」
 ぼくの眼に長い人差し指をびしっと、突き刺しそうにしながら、木ヶ峰助教授は高らかに宣言する。
 周りに人など誰もいないかのように。
 周りに人はしっかりと大勢いるのに。
「…………」
 窓ガラスに映る朽葉ちゃんは、我関せずと、同じテーブルに着いてるのに、他人のふりでもするように、悠然とコーヒーを啜っている。
 慣れたもんだ。
 でもぼくは慣れるほどには、こんな経験をしたくはないけどね。
 どうでもいいといえば、どうでもいいのだけど、店内にいる人達の、ガラス越しの視線が程よくちくちくと鬱陶しい。
「そこでやはり思うのですが、面白いことというのは、待っているだけでは決してやっては来ない」
 突きつけていた指を、ぐっと胸元に引き寄せると、木ヶ峰助教授は遠くを見た。
「運命とは自分で切り開くもの。座して待つなどということは、私にはできようはずがない。それは運命に恭順し迎合することと同意」
 G線上のアリア。
 ぼくが映画の音響担当で、この女優さんでこのシーンなら、この曲をきっと挿入するだろう。
 要するにちょっとだけ、いや大分、《戯言遣い》はかったるくなってきていた。
 まるでロボットみたいな印象の彼女。
 心など搭載されていなさそうな彼女。
 終わりなどないのに続いていた彼女。
 四年間付き合ってみてわかったが、こんなんでもかなりのナルシスト、一切のアルコール抜きで酔える人である。
596さよなら戯言先生:2006/07/17(月) 23:02:00 ID:E0LYu5rM
 ――自分に。
 でもそうすると朽葉ちゃんのポジションは、実験体などではなく、少々辛口過ぎな評論家といったところなのかもしれない。
 それはとても重要な役どころだ。
 放っておくと小難しいこと並べて、何がテーマなのかわからない、勝手に自己完結してる映画が最近、特に日本映画には多いからな。
 勿論詰まらないし。
 オマケに金と時間を払った過去の自分に、滅茶苦茶呆れて自己嫌悪してしまうし。
 後悔している間は正しい自分でいられるから。
「いわば因果に対する反逆。実存する運命に対する革命、来る必然を迎え撃つ独立せ――」
「先生、それはそれとして」
 慣れたもんだ。
「何ですか朽葉?」
 すくっと立ち上がって気持ちよく、半ば以上トリッぷしていた木ヶ峰助教授だが、強引なカットに気を悪くした風もなく席に座る。
「例のお話をそろそろなさってはどうでしょう?」
「ん? ああ、そうですね」
 え? 何ですか? ここからが本題なのですか? そりゃまたすげえ長い前ふりだなぁ。
「あなたの知り合いを二、三人誘って、この夏の間にでも、私の研究室に遊びに来ませんか? ……ふふっ。きっと面白いですよ」
 言って木ヶ峰助教授は、唇を笑みの形に歪めた。
 一方で朽葉ちゃんはというと、カップで顔半分を隠してはいるものの、その眼は十二分以上にに含みたっぷりである。
 あの辺りは京都とはいっても郊外で、避暑地としては悪くはない。
「…………」
 だが何なのだろうか。
 まだ行ってもいないのに、行くかどうかもわからないのに、背筋が随分と涼しくなってきた。
「今年の夏は退屈せずに済みそうですね。退屈、退屈、たーいーくーつ。ふふふっ……まったく愉しくなりそうですね」
 いや、だからさ、まだ行くかどうか、微塵も決めてねぇよ。
「諦めなさいないっきー。あんたはそういう運命よ」
 朽葉ちゃんは断定口調だった。
「《生きてれば》、妥協も必要だとは思わない?」
「……《死んでない》だけなら、そうなのかもね」
 とはいえ運命は甘くない。
 ぼくは朽葉ちゃんと睨むみたいに見つめ合いながら、誰だったら一緒に行ってくれるだろうと考えていた。


今回はここまで。

今日の戯言一言『乙女の夜は秘密なのです』
597名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 23:28:18 ID:bK4iBoRh
相も変わらずGJ!!
お帰り、お待ちしておりました。

二、三人……。それはつまり二人で一人の双子ちゃんの事なのですか?
598名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 23:28:59 ID:uyQH2Loy
戯言先生GJ!
朽葉かわいいよ朽葉
599名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 23:55:41 ID:kD7fuprT
戯言先生キテルーーーーーーー  いつもGJです
600名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:30:43 ID:xciFgd1G
せ、先生が。* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノキタァー!
601名無しさん@ピンキー :2006/07/18(火) 11:36:17 ID:5ZbkD4DP
戯言先生来てたー!!
乙&GJ!

ニヤニヤ(・∀・)してしまいました
602名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 23:48:15 ID:fXbuSvF1
「しかし、その輪の中に私がいないというのは、一体全体どういうことなのか、そんなことが許されてもいいのか、いや、そんなことが
あってはならない、決してそんなこと私は許さない、許さない、許さない。ゆーるーさーなーい」

仲間外れで寂しいというだけのことをここまで婉曲に言うかw
しかもずぶ濡れて、面白過ぎるんですけどこの人
次は夏らしく課外授業か…面子によってはかなり素晴らしい事になりそうだな。
人間失格、フレンチクルーラー、某狐の最凶トリオと信じて疑わない俺がいる。
603名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 00:43:42 ID:FfPQwOuq
『君と僕は似ている』


『キミとボクは似てないけどね』
604名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 00:44:46 ID:JhioIqm6
なんかオサレな文章を書き込むスレですか?
605名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 21:29:51 ID:gXawHv83
>>602状況を混乱させるだけな春日井さんは要りませんか?
606名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 08:27:32 ID:+e5eQl1s
>>594
GJ!!
おひさしぶりです
607さよなら戯言先生:2006/07/22(土) 15:43:06 ID:yK2Qh40b
>>596 の続き

エロなし

 25

 足の裏がぬるぬるして気持ち悪い。
 プールの中で一年もの間、丹念に培養された苔だろう。
「…………」
 梯子を伝って水のない床に降りたぼくは、デッキブラシを肩に担いで、辺りをぐるりと大仰に見回した。
「…………」
 プール開きまで今日を入れても後二日しかない。
 失敗した。
 こんなのだとあらかじめ知っていれば、体育の授業に託けて、クラス総動員で一気にやってしまってたのになぁ。
 広い。
 五十メートルのコース八本って、一体どこのオリンピック会場なんだよ。
 一人で掃除しなければいけなかったのかと思うと、それだけで何だか、夏の暑さもあってくらくらしてくる。
 良かった。
 暇人が捉まって、それも土曜だというのに三人も捉まって、本当に本当に良かった。
 と。
“ふわぁ……”
 そんな感じで小さな人影が、ぼくの頭を飛び越して、目の前に、ぬめる床などないかのように、見事なバランスで着地した。
「姫ちゃん」
“ふわぁ……”
 に、続くように、やはり小さな人影が、ぼくの頭の上をを飛び越す。
 ん? でもそこにはいま、
「にゃぎ〜〜!?」
 玉藻ちゃんは豪快に姫ちゃんにダイブした形になり、二人仲良くもつれ合って、ぬめる床にとすっ転んだ。
 額と額がぶつかって、ゴズゥと、何か鈍い音が聴こえたりする。
「やれやれ」
 頭を押さえて蹲る二人を、助けようと一瞬だけ仏心を起こしたぼくだが、二瞬には、二次災害を恐れて見なかったふりをした。
 代わりに頭の上を見上げる。
608さよなら戯言先生:2006/07/22(土) 15:44:41 ID:yK2Qh40b
「何ですか?」
「いや、この位置からだと子荻ちゃん、余計に大きく感じるな、て思ってね」
「はい?」
「うん。その説明はまた今度にでもする」
 そこでずっこけられたりすると、ちょっとばかり危ないからさ。
「はぁ?」
 ぼくのいまいち要領を得ない返答に、子荻ちゃんは軽く小首を傾げると、後輩二人のようにジャンプで頭を飛び越したりはせずに、
梯子を伝ってゆっくりと、ぬるぬるに汚れた床にと降りてくる。
 頭をさすりながら立ち上がった二人と並んだ。
 ちなみに三人とも体操着。
 ちなみに子荻ちゃんの着ているのは、新しく購買部で買ったものである。
「さてそれじゃそろそ――」
「その前に師匠ぅ」
「何? 姫ちゃん」
「約束覚えてるですか?」
「ん?」
「プール掃除を手伝ったら」
「んー」
「補習を失くすって」
「ん?」
「どっか遊びに連れてってくれるって」
「んー」
「あんたいつもいつも、嘘で塗り固めた人生ですかぁ!!」
「ん?」
 早くも弟子は涙目だった。
 若いのに涙腺緩いなぁ。
 感情豊かに育って結構なことだ。
「おいおい姫ちゃん、滅多なこと言うもんじゃない。ちゃ〜〜んとどこにでも連れてくさ。どんと任せて大船に乗った気でいろって」
「その名はタイタニックですかっ!!」
「この夏は一生忘れられない思い出になるぞ」
「そんなのは思い出じゃねぇ!! トラウマって言うですよっ!!」
 姫ちゃんは身体をまだまったく動かしてもないのに、すでに叫び過ぎて、ゼエハァゼェハァと肩で息をしている。
 やはりスタミナはない。
「で、子荻ちゃんと玉藻ちゃんはいいのかな?」
 ぼくは呼吸を整えてる姫ちゃんから、隣りに立っている、予想外の助っ人二人に視線を移した。
609さよなら戯言先生:2006/07/22(土) 15:46:15 ID:yK2Qh40b
 腕を組んで周りを見回してる子荻ちゃん。
 左右に頭をふるふる振ってる玉藻ちゃん。
 楽しい夏休み。
 その予定の三分の一は、すでにぼくと教室で過ごすのが決定している姫ちゃんに負けず劣らずで、この二人もかなり学校好きらしい。
 見かけたのは偶々の偶然である。
 姫ちゃんの待つ二年生のエリアへと、三年生のエリアを通った途中、
 何故か教室で《少女病》を読んでる子荻ちゃん。     
 何故かそれを正座をして眺めている玉藻ちゃん。
 ああ、この二人は滅茶苦茶暇なんだな、と、ぼくにはすぐにわかった。……いや、まぁ、誰にでもわかるか。
「京都郊外の山ん中だけど」
「……別にどこであっても、わたしは構いません」
「そう」
 台詞からは窺えないが、多分、喜んでくれてるんだろう。
 落ち着けようと努力しているような声にも、どうにもならない顔の表情にも、色を付けるなら赤色が、うっすらとだが付いていた。
「策戦や強化合宿以外で遠出するの、実はわたし、初めての経験なんです」
「そう」
 わかり辛いがどうも子荻ちゃん、遠足の前は興奮して眠れない、というタイプらしい。
 案外に子供っぽい部分の残ってる娘だ。
「…………」
 でもだったら《きゃるぅ〜〜〜んダ〜〜リン、子荻メチャメチャ嬉しいだっちゃっ。きゃはっ☆》、このくらいやってほしいけれど。
「…………」
 しかしそこまでイッたらもう、避暑地よりも先に病院に行くべきだろう。
「玉藻ちゃんは?」
「ゆらーりぃ……ゆらぁりぃ…………、えっと、んーーっと、ああ……何でもいいですよ、面倒だから、先生にお任せします」
「そう」
 自分の予定だというのに、ここまで自主性のなさ過ぎるのもどうかとは思うが、いきなり玉藻ちゃんにそれを求めるのも詮無い。
「…………」
 それに焦って手に入れる必要もないさ。
 少しずつゆっくりと表現できるように成れればいい。
 ――成れたらいい。
 ぼくは特に何も考えずに、くしゃくしゃと、玉藻ちゃんの小さな頭を撫でた。
 少女は刹那だけ驚いた顔をする。
「ゆらぁりぃ……ゆらーりぃ…………」
 だけどその不躾な手を、払いのけたりはしなかった。
 大人しく撫でられている。
 その玉藻ちゃんの小さな背中の後ろを、やはり小さな姫ちゃんが、何か言いたそうな眼をしながら、うろうろとうろうろとしていた。
610さよなら戯言先生:2006/07/22(土) 15:47:58 ID:yK2Qh40b
 何だろう?
「よし、そいじゃ適当に散らばって、そろそろ始めようか」
 わからない。
 なのでとりあえず、当初の予定通りに、時間もそれほどないので、プール掃除をとっととすることにした。
 各々適当に散っていく。
「乙女心のわからん師匠ですぅ」
 横を通り過ぎるとき、姫ちゃんにぼそっと言われた。
「ふうん?」
 本当に何だろう? まったく持ってぼくには、この年頃がまるで全然わからない。
 ましてや女の子の気持ちなど、ぼくにわかるわけがない。
 もっともそれは女の子に限らずで、ぼくには誰の気持ちであれわかりはしないが。姫ちゃんのリボンを見つめながらそう思った。
 て
「前にもこんなことが、あったような、なかったような……」
 デェジャヴュ?
 などと考え思い出しながら三時間後。
 光を照り返す水面が眩しい。
 上の空でしていた掃除も、ほとんどぼくは役に立ってなかったが、姫ちゃん達の頑張りもあって、事の外に早く終了してしまった。
 爽やかな疲労感。
 汗が流れているのにちっとも清潔感を失わない、プールをきらきらとした、澄んだ瞳で見つめる少女達。
 何だかちょっと、
「ポカリのCMみたいですぅ」
「だね」
 いかにもな青春のワンシーン。
 五月蝿いだけの蝉の声が、いまこの瞬間は、最高のBGMになっていた。
「水着があったら泳ぎたいところですね」
 目を細めて薄く笑ってる子荻ちゃん。
 そんなシーンもポカリのCMだったらいかにもありがち。
 ポカリは良い飲み物だ。多分最高に良い飲み物だ。良い飲み物は決してなくならない。
 スパークリング・カフェ
 おそらくこの夏で終わる飲み物だろう。
「萩原さん、泳ぎましょうよ。どうせこの後は寮に帰るだけですし。姫ちゃんさっきから、飛び込みたくって仕方ないですですよ」
「やめなさい」
「ええっ!! 泳ぎましょうよ」
「やめなさい。体操着じゃ…………透けるでしょ」
 子荻ちゃんは言ってぼくを見る。
 その言葉に釣られて遂、子荻ちゃんの名札を見てしまったら、思いっきり睨まれてしまった。……無理だよそんなの。
611さよなら戯言先生:2006/07/22(土) 15:49:28 ID:yK2Qh40b
「タオルとか巻いとけば大丈夫ですよ」
「そんなの危な過ぎます」
「…………」
 ぼくはこの二人の会話に、率先して参加する気はない。参加する気はないけど、頑張れ姫ちゃん負けるな姫ちゃん。
 心の中では血を吐き張り裂けんばかりに魂身のエールを送ろう。
 きっと勝つって信じてるぞ我が弟子よ。
「あ、じゃあじゃあ、水着を持って夜にこっそり忍び込むっていうのは? それも姫ちゃん一回やってみたかったですよ」
「…………」
 仮だけどぼくの職業を知ってるかい姫ちゃん。
「先生の前でそんなことをいうなんて――そこはかとなく愚かですよ、紫木」
 覚えていてくれたんだね嬉しいよ子荻ちゃん。
 っても
「どうせ宿直はまたぼくだから、今夜は思う存分気兼ねなく、こっそりと忍んでくるといいよ。なんなら更衣室の鍵も開けておくから」
 三人にはこのくらいのご褒美があってもいいだろう。
 やたらと毎回ぼくばかり、宿直をしている気もするのだが、女子高生の水遊びを目の保養にすれば、別段苦にもならないさ。
 自分にもご褒美。
 ……勿論戯言ですよ?
「おおっ!! 話せる師匠ですぅ。それでは萩原さん《全部脱げ》ですよ。早速いますぐ寮に戻りましょう」
 光を照り返す水面が眩しい。
 顔に突き刺さる視線が妙に痛かった。
 どうして子荻ちゃんは、ぼくを睨んでいるんだろう? 
 言いたいことは大概わかるんだけれど、姫ちゃんは怪しい格言や諺を遣うのを、そろそろいい加減にやめてほしかった。
 でも
「いまのは正直、心が躍ったな」
「……戯言、ですか?」
「わりと本気だったりそうでなかったり」
「ふしだらです」
「ゆらぁりぃ……ゆらーりぃ……」
「八月の後半にでも、木賀峰助教授の研究室に遊びに行こう。そのぐらいなら姫ちゃんの補習も終わってるだろうし」
 十五日辺りがいいかな。
 と。
 こんな感じで《戯言遣い》の夏はスタートした。


今回はここまで。
読んでくださる方コメントくださる方、いつもいつもありがとうございます。
612名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 16:28:12 ID:5PhhLdb9
あああああ、可愛いっっw
姫ちゃんも可愛いけど他の二人が体操着でプール掃除という光景が素晴らしすぎるっ。

……もちろんブルマですよね?
相変わらずGJ!!
見事なお手前で。
613名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 18:48:19 ID:ESGcTHnk
GJ!!限りなく際限なく容赦なくGJ!!

ところで、澄百合学園って全寮制?
614名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 18:58:00 ID:oDQyQrGX
戯言先生GJと言うべきかな。s(ry
615名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 19:24:50 ID:gg3KWt7V
>>596
ポカリは良い飲み物だ。多分最高に良い飲み物だ。良い飲み物は決してなくならない。

ポカリもアクエリも大差ない。そんな風に思っていた時期が俺にもありました。
ところで元ネタなんだっけ? スティーブンキングだったような違うような。
まあそれはともかく、久々に先生らしい話。
相変わらずいーの姫弄りは面白いし、子萩はクール可愛い。
合宿では地味に存在感を増しつつある玉藻に期待かな。
何はともあれGJ!



616名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 22:38:18 ID:AOEesDn1
先生キテるーーー しおぎんハァハァ・・・
617名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 23:01:52 ID:PJpZ87Cv
GJです。
今夏限りのスパークリングって午後ティーの事ですか
618名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 03:04:03 ID:6PCuN1a2
ネスレのアレだろ
619名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 09:18:08 ID:Sor6pwgw
炭酸コーヒーじゃまいか
620名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 11:06:19 ID:mKG4DSei
飲んだことないがまずいって話だな、炭酸コーヒー。
まあなんだ、戯言先生GJ!
621名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 20:31:29 ID:HTj+STO6
クロスオーバーでヒューストンに行った黒猫さんが〜とかおもったけどER3に男居ないんだよな。
622名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 22:30:31 ID:tJmZsOaW
タイタニックからトラウマまでのやり取りで笑ったw
やっぱり上手いなぁ……。
623名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 01:34:12 ID:6d7Nmy5Z
>>615
ショーシャンクの空に じゃなかったけ?

あぅあぅwwww 戯言先生がGJすぎて鼻血でたwwwww
本当にGJですッッ!!
624名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 09:15:47 ID:VweMxRj2
GJ!!
《善は急げ》だと気付くのに五秒。
625名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 23:41:19 ID:PJwiM3MM
>>621
いずぷーを使うキズタカで我慢
626名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 00:31:52 ID:4inuFEJg
戯言先生超凄ええええ!!!!もうなんか見てて笑っちゃうよ。面白すぎる。
627名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 01:15:33 ID:g8LflM9t
二週にいっぺんぐらいここに来て、戯言先生が投下されてるのを読むのが大好きだ。
待ち望んでるよ、俺は。
628sage:2006/07/27(木) 17:43:47 ID:87I0m4sy
GJ!!!!!
マジで本にして欲しい。冬に出てくれ。
《少女病》てwwwww 
一瞬、某サクルかと思たけど田山花袋?
629名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 17:45:13 ID:87I0m4sy
ごめん。間違えた。
極弦糸でバラされてきます。
630名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 20:38:07 ID:0bY53Nmm
>>623
あーそれだそれ。
ガンプに全てを掻っ攫われた悲劇の名作。
どうもありがとう。
631名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 20:39:04 ID:ORLWcHo+
・・・?
ガンプに全てを掻っ攫われた悲劇の名作ってイミがようわからん・・・どゆこと?
632名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 21:50:40 ID:IUD+kKmx
フォレストガンプのことじゃね?
633名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 22:43:59 ID:NV0fZGD3
ショーシャンクはあんなに面白いのにうすのろフォレストのせいで
アカデミー作品賞を取れなかったというお話
634名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 01:20:57 ID:FN2y1L6A
>>621
ER3に男は居なくても人識はヒューストンに居たじゃないか。
635名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 13:36:30 ID:FIYKS5au
>>634
背の低い女は好みじゃないって俺のベットで言ってた
636名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 14:37:01 ID:az+A+H1w
そういや人識が「油断すると惚れちまいそう」って言ってたのは誰のことだったっけ?
637名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 22:46:38 ID:1YaptCL4
>>636
小唄さん
638名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 22:32:25 ID:Z+TpQ5+A
>>637
白衣ビキニの人じゃなかったっけ
639名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:17:11 ID:7xI4oJNv
>>638
それ怯えてた人
怯えてた人それ
640名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 02:54:00 ID:HkQF5MGu
油断してなくても惚れる


俺なら
641名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 12:36:47 ID:GDCR3dLb
ここが無くなるって聞いたけど本当?
ソースはブルドッグなんだが
642名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 15:42:02 ID:y/Lcn9mB
つまんねーよカス
643名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 01:29:52 ID:CQW86f/4
>>641
強犬(凶獣)って突っ込んで欲しかいのか?
644名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 01:30:51 ID:4ysmFzA1
PINKがなくなるという話は聞いたが・・・
645名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 16:04:53 ID:kJUoDsR3
>>644
無くなってもまた何処かでこんなスレが立つんだろうけどな



あ、いっそまとめの人に頼んで掲示板作ってもらうとか
646名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 22:31:06 ID:RQRb8yn0
テンプレからするとデスノやホリックもおkなのか?
647名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 22:34:28 ID:I5XZZsu5
どうだろうな。
ノベライズしたアナザーホリック、アナザーノートの範疇なら・・・芹沢くんとか、B×南空とか・・・

そもそもホリックとデスノはそれぞれエロパロスレにあるし。
648名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 22:45:37 ID:BFdk5exE
B×南空はどっちがいいのか迷うな
それにしてもノベライズの南空さんはいいキャラしてた
649名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 23:23:57 ID:kJUoDsR3
>>648
ジャムでよきゃ昼飯奢るぜ
650名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 23:31:04 ID:kJUoDsR3
>>647
俺個人としてはどっちでも構わんが、デスノスレここ2ヶ月位日照りが続いてるからあっちに投下した方があちらの住民には優しいかと



まぁ、空気が悪いから嫌だと言われればそれまでだが
651名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 23:32:53 ID:I5XZZsu5
そもそも書く人いるのかな・・・ノベライズネタで。
652名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 11:00:08 ID:5kK/bXHC
>>651
いなくはないんじゃないか
マンガと違ってツンデレな人も出てたし
653名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 17:59:53 ID:tGetoUdz
ホリックのほう今読んでるんだけど、いまいち西尾っぽくないというか、アクが弱いというか。
西尾節全開でやってほしかった
654名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 18:04:30 ID:tdc8yNyb
俺はホリック、西尾節全開だと思ったが。三話目は特に。まあ読み進めれ。
655名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 18:06:02 ID:/vJxX1fw
………好きじゃないから押し倒してみるとか
656名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 22:18:40 ID:zzvgGiFX
>>651
ホリックは知らんがデスノはSMプレイになりそうな悪寒


つかあいつの一人称が僕な所にはうけた
657名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 22:22:26 ID:ndB3j6SX
旧世界の○○○にも吹いた
西尾はやっぱり一人称僕が書きやすいのかな?
658名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 23:52:18 ID:tGetoUdz
ホリック読み終わった。
3話はたしかに西尾節全開だった
659名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 23:53:01 ID:qHKcSUwx
>>658
だろ?
■■■、■■■■。
660名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 20:02:55 ID:Wi2r15RY
>>659
巫女子、甘えるな
661名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 20:34:59 ID:ux9aWBPl
>>659
哀川潤、死色の真紅。
662名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:07:47 ID:0LYJR6kH
>>861
はみ出してるwww

玖渚友、お昼寝中。
663名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:13:02 ID:YWDqDXHT
>>659
宴九段、架空兵器
664名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:36:22 ID:2Wij7htt
>>659
荒唐丸、全裸待機。
665名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 21:40:19 ID:TLsCK7YI
>>659
哀川潤、赤き征裁。
666名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 23:31:45 ID:dVwlakFF
>>659
玖渚友、死線の蒼。
667名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 23:39:08 ID:mMu/50pt
みんな、楽しい?
668名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 23:39:24 ID:Wnx5esx6
楽しいよ?
669名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:38:51 ID:BHKoEnYM
君は楽しくないのかい?
670名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 00:56:01 ID:mwbvB+Ii
>>659
ツナギ、変態少女。
671名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 01:50:28 ID:eXVrCmdv
いくら作家さんがいないとはいえこれでスレ消費するのはどうかと思うがね
672名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 01:51:46 ID:Df6oOgOB
じゃ、どうしろと?
書いてみるか?
673名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 06:08:47 ID:W9dAvqLj
>>671
頑張れ。超頑張れ。裸で待ってる
674名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 13:42:17 ID:Bp0FvczM
ところで人識が共同戦線張ったのって誰だ?
675名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 16:07:33 ID:iF7iXBOi
ジグザグ?

それとも共同戦線を張って戦った相手のことか?
676名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 17:45:57 ID:Bp0FvczM
>>675
『時宮時刻を扱う〜』とか人識に伝えた奴なんだが
ジグザグは人識と会っていなかったか?
玉藻を届けた時に
だが、人識は会っていないと言っていた
そもそもジグザグは硝戒兵器であって兵器でしかない
やはり策士なのか?
677名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 17:52:10 ID:MhB1Y3aX
哨戒兵器ってのは、あの人間ノック2の「竹取山決戦」において、という意味じゃないのか?
戦闘もできるだろ。>市井遊馬
今回(竹取山)では兵器としてではなく、哨戒兵器として策師に使われた(利用された)んじゃね?

「会ってない」発言はうろ覚えだが、確かに読んだ記憶がある。
別のジグザグかもな。その人識に伝えた奴って。



678名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 20:45:36 ID:fEhkg1dT
りすか語って、本当に慣れるんだよな









っていう戯言
679名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 07:46:08 ID:jRHT/LUQ
>>678
お前の言いたいことがよく分からないのが俺なの
680名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 02:53:28 ID:88vhXmqL
ニンギョウで書く猛者はいないのか
681名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 06:48:06 ID:Qd4WeF1/
ニンギョウを読完できなかったのが俺なの
682名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 12:51:04 ID:mLY0SlE5
>>662
キミのレス番もある意味はみ出している
683名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:37:48 ID:z0pytUUk
ニンギョウは語り部の一人称私だよな
684名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:43:50 ID:dp6emd6O
うお覚えだけどニンギョウのエロパロヒロイン候補って
7,13,1,熊,頭爆発した人ぐらいしかいないじゃないか。後半は地獄だし。
685名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:51:39 ID:e23pmJ4x
1は確か九十歳とかだろ
あとは銀行のお姉さんとか
あえて未出演の妹で行くとか
ていうか頭爆発した人てww
686名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:47:42 ID:8q7KWaJG
というかニンギョウ読んでたら頭おかしくなりそうでしたの
687名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 07:35:03 ID:3GXEH6kV
>>686
きっと一種の魔法陣なんだよ
688名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 17:23:15 ID:+y2IfkSd
お兄様 ニンギョウでは無理ですわ お兄様
689名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 18:32:48 ID:JCSjY/zI
なんと熊の少女は私の姉であったのか。
ならば2人は近い内にまぐわうことになってしまうのだろう。
私の考えを察してか、熊の少女であり私の一人目の姉である人物は
頭が爆発しました。ほんともうびっくりです。
690名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 18:44:34 ID:+y2IfkSd
ほんともうびっくりだよwww

戯言ボックス予約締め切られたぜ。
691名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:08:12 ID:O28lBODk
えっ今日開始じゃなかったっけ?
692名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:21:10 ID:QBS70hBz
>>691
今日開始だけどさっき確認したら締め切られてたよ
定数に達したんでしょ
693名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:30:15 ID:T2nJB3CZ
戯言BOXをGETしようと9時からコーヒー飲みながらPCの前に鎮座。
適当にネットゲーで時間をつぶして20分には講談社サイトで待機。
30分直前までは余裕でリロードできた状況が予約開始と同時に接続困難に。
リロードリロードリロードリロードリロードリロードリロ
ードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロ
ードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロード
リロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロ
ードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロード
リロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロード
リロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロード
リロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロード
リロードリロードリロードリロードリロード
リロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロードリロード
したあたりでようやくCookie制限のせいだと気付いて監査最低にしてから再リロード。通った。
しかしそこからも普通に接続困難ログインに10分。確認に20分。
確定ボタンは2回以上連打すると「もちつけ。もう送信した」と抜かすが普通に「ページを表示出来ません」だろうが!
めげずにそこからまたリロー(以下略 を続け、予約確認のメールを見たのは10時15分の時の事だった。
694名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:34:12 ID:O28lBODk
マジか・・・orz
695名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 20:40:49 ID:T2nJB3CZ
大体いつごろに予約が定数に達したか知りたいな。

ご予約番号: 06080910153677
-------------------------------------------------------------------
商品名                        予価   数量
戯言シリーズ 限定コンプリートBOX          6,090円 1点
-------------------------------------------------------------------
注文合計: 6,090 円 送料: 300 円 支払合計: 6,390 円
※  金額はすべて税込です※  予価は変更になる場合がございますので、あらかじめご了承下さい。
-------------------------------------------------------------------
696名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:51:20 ID:WayhUYAS
携帯で見るとリロードの羅列がロリロリロリロリ言ってるように見える
697名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:51:12 ID:LNPSBYI1
リロードがドローリに見えてきたwwwww
698名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:58:53 ID:3GXEH6kV
所で人間ノックっていつ出るか分かる?
699名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 01:40:33 ID:Y3HT81BO
既にアウトっぽいorz
700名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 02:37:27 ID:vmK4Nd0R
700gt
701名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 12:37:19 ID:p2pwsxjm
何故か今再開されててゲットできたんだがw>ボックス
702名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 12:39:04 ID:HcE05BiM
もしかしたらネットでは1日何個づつとか決まってるのかもな
703名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 12:41:27 ID:Y3HT81BO
俺も今行ったら出来たwww
1日当たりの個数限定受付なのか、時間帯によって受付してないのか分からんけど。
704名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 15:14:42 ID:hv2cyr4q
限定コンプリートBOXって正直なところ買う価値あり?
マニア以外でもってことで。
705名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 16:56:11 ID:KdBKWjjS
西尾スレに書いてあったが、
キャンセルが出れば、締切り前なら予約できるらしいよ。
講談社サイト以外の書店サイトは、微妙だけど。
予約とれませんでしたっていうメールがきたやつもいるみたいだし。
706名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 21:39:38 ID:L7Rp/2G1
>>704
人に言ってもらわないと判断できないの?
どんだけお子様なんだ、君は。
707名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:54:05 ID:3oK7fXs7
買う価値っていったら竹の新作イラストだけじゃねえか。
しかも微妙に数すくねえし。
これならイラスト集だしてほしいわ。
708名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 08:37:54 ID:RabCGH87
>704
まあ、お祭り的なアイテムとしては買う価値あるかもしれんが、それ以外の要素はしらね。
恐らく戯言関係としては最後のアイテムだろうから俺は買ったが。
709704:2006/08/11(金) 11:23:13 ID:LuFytaiQ
>>706
うーん、たしかに。
次からはきちんと自分で判断するよ。

>>707,708
なるほど、ありがとう。
正直絵とかはわりとどうでもいいんだけど、書き下ろしとかどの程度あるのかなと。
710名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 12:32:57 ID:VLbNfHv4
いっとくけど豆本は戯言じゃねーはずだぞ
711名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 16:28:03 ID:D1UtEYnr
確かに戯言じゃねえな。注文のページに出てる。
どこぞのインタビューで戯言はもう終わったとか言ってたし、やっぱ人間シリーズしか書かないのかねえ。
712名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:14:42 ID:+OWHsZAP
零崎太宰の人間失格
713名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 21:09:44 ID:KTZzBpxp
>>712
あいついーちゃん人質にして逃げるのか?

うん、人間失格だ
714名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 04:00:01 ID:+HdqXTks
エロい本あった?
715名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 18:26:42 ID:wIj7Wfuv
一応、あるにはあったけど、ちょいと微妙だった。
716名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 20:23:33 ID:KHfkOScz
買ってみたけど正直つまらなかった
読まない方がマシ。
717名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 21:14:40 ID:pbEyfblb
エロは二冊買った。いーちゃんの呼び方を間違えてる本があってはんなり萎えた。
某合同誌も正直微妙…
しかし買った冊数は今までで一番多かったかもしれない。
718名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 22:54:09 ID:C/Y7JLYJ
エロ以外ではいい本なかった?
719名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 17:19:23 ID:qfkhrod3
「罪イチゴ」僕友。王道な感じ。読みやすかった。
「少女癖」友中心。あんまエロくない。クセがあるけど俺は好き。
「wisk」オールキャラほのぼの系。初めて買ったけど良かった。
「零崎アンソロ」並んで買ったけど中身は微妙。
「ザレゴトコート」いつまでやるんだ。
720名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 03:24:22 ID:NWBog0MI
>>719
俺も好き。
死線様エロいよ死線様。
721名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:32:12 ID:7c3w5BOZ
猫娘亭「MAD TEA PARTY」
エロなし。今まで出した戯言本の総集編。
しかも設営マニュアルも再録されていたのでお買い得。
722名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 11:36:23 ID:OImq/fPc
>>721
作者様こんにちは
723名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 18:49:15 ID:PvUbr3ZG
露骨な宣伝行為は引くよな…
724名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 21:49:17 ID:WNx476Qf
イベントで完売してる壁サークルがわざわざスレで宣伝すると思うのか?
そんな妄想できるということのほうが引く。
725名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 21:51:40 ID:hwpJtetH
つかもういい加減他所でやれよ。コミケとか宣伝とか。
このスレには関係ないだろが。
726名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 22:31:43 ID:PvUbr3ZG
>>724
いや、素で突っ込まれても。
いるんだねえ、今時2chにこんなピュアな子。
なんか和んだ。
727名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 22:39:49 ID:OImq/fPc
>>724
イベントはこれからもあるんだろ?
728名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 23:32:24 ID:Oc0dLNc1
うpされてたのを見て設営マニュアルは読んだことあっから
別にイラネ。
729名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 01:36:34 ID:tzvp90gi
件のサークルは結構すきだったりする。
もし作者氏が名無しでここを訪れてて、実はエロ妄想の交換で盛り上がったことがある、とかだったら、
それだけで絶頂してしまいそうだわwww
730名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 04:12:03 ID:5WOG72b3
ああ、そう。
731名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 14:01:53 ID:3GORfTvB
732名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 21:02:24 ID:yVcEw8hh
デスノの公式見てて思ったんだが西尾維新「先生」ってあまり聞かなくないか?
733名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 21:10:56 ID:EInQ33up
そりゃあ若いしなぁ
佐藤友哉とか滝本竜彦とかにも先生とかつけないし
734名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 21:15:39 ID:mZvbV3mc
たまに雑誌のインタビューでも「ついに西尾維新先生が登場!」みたいに書かれてね?
735名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 16:06:55 ID:McRu+Sje
本スレの942曰く
しおぎん「いー様ぁ〜 今日はお弁当を作ってきましたのよ〜」
いーちゃん「子荻ちゃんって、こんなキャラだっけ?」
って展開がまってると思ってた

らしいがクールなままもいいが豹変するってのもありだな。
正直子荻ちゃんなら何でも
736名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 16:13:13 ID:G4fVFy45
人間ノック2読み返したんだが、
子荻ちゃんが竹取山で双識に悪戯される話でどうだ。
もしくは人識が頂上に着く前に玉藻を下ろして処女奪うってのもアリかな、と。
ああ、軋識が暴君の指をひたすらぺろぺろ舐める話もいいな。
737名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 18:07:39 ID:rqOsEj87
本スレで出夢君の性別問題が語られてるが、このスレ的にはどっち?

ちなみに俺は最初は男で徐々に女性化派。
738名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 18:26:04 ID:meI6a7mw
このスレ的には……やはり誰と絡ませるかによるんじゃね?>出夢
とりあえず人識×出夢を考えると、女でいてもらわないと。
739名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 23:21:13 ID:j3UMSX7k
俺は本スレでも言われてたけど「女の子だけど兄」かな。
男っぽい女と言うか、男として育てられた女、みたいな感じ。
740名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 02:59:51 ID:zkd88Gk8
>>736
書いてくれ。
741名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 09:43:18 ID:7OaanF/v
>>737
体は女、頭脳は男、その名は名探偵・出夢!!
とりあえず職人さん任せでいいと思うけど。
742名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 18:07:48 ID:mcUktWsQ
>>741
殺し屋だろ
743名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 00:10:30 ID:7l+ckuk8
>>741
<<名探偵>> は妹の方だろ
744名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 02:34:08 ID:HjHMgZw0
狐さんみたいに態度でかい人に限って、「小さそう」。
745名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 11:40:25 ID:15vU5Q3/
たしかに小さい奴ほど大きく見せたがったりするからな。DQN然り亀田然り。
そう考えるとあの態度のデカさも納得がいく。

え?心臓のはなしじゃなくて?
746名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 12:36:04 ID:xYKvXYGp
高崎経済大の八木秀次は保守論客という名には値しない。
単に宮内庁から渡された原稿に沿って論じているのみだろう。単なる「偽皇族のメッセンジャーボーイ」に過ぎない。
宮内庁や偽皇族が直接は発言しにくい事を大学教員という肩書きに発言させているだけに近い状態。

よって自分の言葉では本質的な事は語れておらず、下卑た言葉で他人を中傷する水準の事しか自分では出来ていないようだ。
もっと品格が必要ではないか?
一種の宮内庁スパイのような形だろう。

論客としては見るべきところはない。

現在の皇族は、長州藩部落住民の大室家出身。
そのため、こういった歪な大衆操作手法を使っている。
一種の嫌がらせ専門員というところだろう。

そもそもこの八木秀次なる人物の論は
ほとんどがパクリでオリジナリティがない。これがスパイのスパイたる所以だ。

まあ、一種の工作員だろう。哲学は見るべきところがない
悲しい男だ。
747名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 15:22:00 ID:wZTrPT7h
誤爆はいいんだがageないでくれ
748名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 15:23:06 ID:g/A1c6Da
これ、ラノベの本スレにも貼られてるね。
749名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 16:58:32 ID:GCZ9t5xk
西尾作品でパイズリって可能なのかね?
750名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 16:59:45 ID:z7X0qQv/
大人りすか?
751名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 17:59:39 ID:NLCGUT9N
おいおい乳の話とあっちゃあ俺のしおぎんが黙ってないぜ
752名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 18:00:24 ID:tH/YNlKS
いやいやここは俺のみいこさんが
753名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 18:48:56 ID:VJqcDc2t
ひとまず哀川さんと小唄さんのパイズリ対決で
勝負を決めよう。
754名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 09:58:06 ID:cmdYq0G4
>>753
 審判は誰だ? いーちゃんか? あのヘタレにそんな大役を任せるわけにはいかんな。
ここは俺がうわ何をするやm
755名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 11:00:40 ID:jD1l5gSf
仕方ない。俺が審判をしてやる。

小唄さんだな。えろいもん。
756名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 11:58:36 ID:UonlJZ0Q
>>737
俺は、理澄がいなくなってから、弱さとか女を受け持つ人格がなくなった。
その後、精神が体に引きずられていったみたいな感じかな。
………TSハァハァ。
757名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 12:00:47 ID:ITSxJeTT
意識はずっと男派。
そして女の感覚に戸惑う以下略
758名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 16:22:22 ID:2GkCrArz
書くのは難しそう。
759名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 17:11:32 ID:aeBqqVuA
確かに理澄がまだいるヒトクイではあんまり女っぽくなかった。
実際そこまで出夢好きじゃなかった。でもネコソギ上でヒットした。

七々見やらぶみさんも絵が無いだけに胸が大きいかもしれんので、可能かもしれん。
760名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 22:36:12 ID:iiJAHmTf
そりゃまあ入院中の性欲処理は
らぶみさんが一手に引き受けていたのだろうしなあ
761名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 10:57:08 ID:XRot4CFD
ここはくろね子さんに
762名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 11:16:07 ID:r+6BejQE
ドクターもいけるんじゃね?
763名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 16:33:14 ID:uQlXl9aT
春日井さんも
764名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 16:58:58 ID:9d+F/yjw
765名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 18:23:18 ID:tNshrHFp
誰か十七歳の崩子ちゃんと二十三歳の戯言遣いの繰り広げるデスノートばりの壮絶なチキンレースを書く勇者は居ないのか
766名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 18:24:50 ID:N6/4xjiM
ミオツクシさんちの双子も入れてください><
767さよなら戯言先生:2006/09/02(土) 12:22:13 ID:YhYVTQyK
>>611 の続き 読んでくださる方コメントくださる方、いつもいつもありがとうございます。

エロなし

 26

 ボンネットを開けて中を覗いてみる。
 フィアット500というのは、イタリア産というのを差し引いても、相当以上に手のかかるクルマだ。
 タンクトップ姿が眼にも眩しい。
 この夏は暇さえあれば、みいこさんはアパートの駐車場で整備していた。
「…………」
 二週間で六つ。
 みいこさんがバイトをクビになった数である。
 かなり暇だったんだろう。
 昨日だってわざわざ貸す方の身だというのに、借り受けるぼくのために、ほとんど一日中、カチャカチャとしてくれていたのだ。
 今朝、アパートを出るとき、
『べつにいいのだけれど、いの字』
『はい?』
『このクルマ、持ち主である私よりも、お前の方が圧倒的に乗ってるな』
『……いつもすいません』
『姫の夏休みの思い出、楽しいものにしてやれよ』
 そう言ってぼくに鍵を投げ渡す。
 くるりと背を向け肩に羽織った甚平には、鮮やかな刺繍で《青春》の二文字。
『土産、期待してるぞ』
『外郎でいいですか?』
『そこはお前に任せる。くれぐれも事故にはあわないように、気をつけて行って来い』
 と。
 こんな風にいつも通りに、図々しくも有り難く借り受けたわけだが、しかも、ガソリンも満タンにしてもらっていたわけだが。
 わけだが。
“トントンッ……”
 ぼくはスパナで軽く肩を叩いた。
 なかなかにオーナーの愛情が伝わらない奴である。
 八月の十五日。
 只今の時刻は午後の六時半。
 フィアットは路上で白い煙を上げていた。
 おそらくはラジエーターがオーバーヒートでもしたんだろう。
「やれやれ」
 とりあえず開けてみたものの、さりとてどうにもできず、それっぽいポーズだけ取ってるぼくの後ろには、三人の少女が立っていた。
768さよなら戯言先生:2006/09/02(土) 12:23:34 ID:YhYVTQyK
 クーラーのない車内は灼熱地獄である。
 ここらは京都とはいえ郊外の山間なので、外にいる方が圧倒的に涼しい。
「師匠、直りますですか?」
 とはいえ暑いものは暑いわけだが、補習から解放された姫ちゃんの元気には、まるで関係ないみたいだった。
 声が弾んでる。
 ここから西東診療所までは、まだ結構あるが、何か走っていけそうな感じだった。
 ふむ。
 姫ちゃんっていかにも夏ってイメージの娘だよな。
 子供は風の子って言うし。
 そうやってちょっと現実逃避気味な、よくわからないことを考えながら、ぼくはゆっくりと、勿体つけるかのように後ろを振り返る。
「…………」
 いや、意味なんてないけどさ。
 何だか最近ぼくは、それこそ意味もなく、こんなことをしてる気がする。
 誰かのクセが移っちゃったのかもしれない。

『あなたは最悪に似ているのよ』

 朽葉ちゃんの言葉が思い出される。
「…………」
 頭が夏の暑さも手伝って滅茶苦茶痛くなってきた。
 改めよう。
 いまならまだ間に合うはずだ。
 あんな人生自由落下みたいな中年には、ぼくは絶対になりたくない。
「うん。それ無理」
 だから姫ちゃんには、短く簡潔に、そして他の二人にも聞かせるように、出来ないことは出来ないと、さわやかに胸を張って言った。
「…………」
 これもどこか違う気がするが、まあ、それはこの際はどうでもいい。
「はぁ〜〜」
 ため息。
 姫ちゃんの季節は、夏から一気に秋を飛び越して、空っ風の吹く冬になっていた。
 春は近い。
「最初から負け犬ムードでしたけど、ガッカリさせてくれる師匠ですぅ」
「…………」
 言うじゃねぇかデコスケ。
「先生、歩きますか? 助けも呼べないことですし、地図で確認した限りでは、西東診療所はここからそう遠くもないでしょう」
 謀ったように携帯は圏外。
769さよなら戯言先生:2006/09/02(土) 12:24:50 ID:YhYVTQyK
「時間的にはどの程度なのかな?」
「十一時過ぎ、遅くとも日付が変わる前には、着いているんじゃないかと」
「ふうん」
 子荻ちゃんがそう言うのなら、それは間違いはないのだろう。
 しかし、四時間も五時間も、正直歩きたくない。
「…………」
 ていうか。
 充分遠いじゃん。
「戻るのなら、大体その倍ですね」
 けれど選択肢は一つ。
 この閑散とした山間の道を、偶然、クルマが通りかかるのを期待するのは、いくらなんでも楽観が過ぎるというものだ。
「それじゃ、仕方ない。……歩こうか」
 夜道は危険だが、道なりに進めば、問題は特にあるまい。
 車内のサウナにしても、外にいる蚊の大群にしても、そんなんでは、どうせ寝られるわけもないんだし。
「…………」
 まぁそれがなくても、ぼくの場合、他人と一緒に寝るなんて出来ないしな。
 女子高生に囲まれて寝るなんて、そりゃかなり惜しいなと、ぼくだって成人男子ですから、思ったり思わなかったりしますけど。
 だけどね。
「美味しいことなんて」
「は?」
「なんでもないよ。それじゃ、本格的に暗くなる前に、行こうか?」
「そうですね」
 ラブコメの主人公じゃないんだから。
 寝不足になるだけさ。
 それは確実。
 そう、コーラを飲んだらゲップが出るっていうくらいに、やはりそれは確実なことだろう。
 寄り道なんかしなきゃよかった。
「…………」
 でもみんな喜んでたしな。
 姫ちゃんはともかく、他の二人は普段街で遊ぶとかなさそうだし、にしんそばも美味かったから、そこはそれで良しとしておこう。
 思いで作り。
 少しは手助けできてるのかな。
「姫ちゃん歩くのは得意じゃないですよ。ちっこいですから、人の倍は歩かなきゃいけないです」
「大丈夫だ。姫ちゃんは決して一人じゃない」
 指差す先には玉藻ちゃん。
 ゆらゆらとしながらも、すでに先頭を切って、夢遊病みたいに、右に左にと蛇行しながら歩いている。
 その身体はもちろん、姫ちゃんと同じくらいちっこい。
770さよなら戯言先生:2006/09/02(土) 12:26:17 ID:YhYVTQyK
「文句言わないできりきり歩け」
「にゃぎ〜〜」
 毎度ではあるが、動物ちっくな変な声を上げて、姫ちゃんはがっくりとうな垂れた。
 後輩が黙々と歩ってるのに、先輩が駄々はこねられまい。
「…………」
 彷徨ってるという表現の方が、まぁ正しいのかもしれないが。
 て。
 ぼ〜〜っと十メートルほど先の、玉藻ちゃんの小さな後姿を見ていたら、突然、ふわりと身軽にガードレールを乗り越えた。
 そのままずんずんと、雑木林の中に入っていく。
「子荻ちゃん」
「なんですか?」
「どう思う?」
「西条ですか?」
「どう思う?」
 ぼくの視線は微動だにしない。そろそろ消えかけてる玉藻ちゃんから目が離せない。
「近道、……なのでは?」
「その根拠は?」
 どうでもいいがクエスチョンマークが多すぎる会話だ。
「勘です」
「勘?」
「西条の行動に根拠を求められても、困ります」
 なんとなく。
 それこそが行動理念の彼女。
 玉藻ちゃんは、なんとなくいま、闇に滲んで消えようとしていた。
「そりゃそうだね」
「で、師匠。どうするですか? 西条ちゃんを追うですか? それとも連れ戻すですか?」
「……追おうか」
 後になってもわからない。
 どうしてこのとき、ぼくは、こんなことを言ってしまったんだろう。
 わからない。
 まるでわからない。
 ちっともわからない。もう自分という人間がわからない。いつも自分がわからない。ずっと自分がわからない。
 千鳥足みたいな玉藻ちゃんと、ちまちました小走りの姫ちゃん。
「行こう」
「はい」
 ぼくと子荻ちゃんが追いつくのは簡単だった。


今回はここまで。

今日の戯言一言『私の気持ちを、お前が決めるなよ』
771名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 12:35:15 ID:ftXtl92K
GJ!
ていうかその台詞は戯言じゃないですって
772名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 18:10:37 ID:H5HPStkw
先生キテルーーGJせすよ
773名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 21:56:26 ID:Dzaojnag
久しぶりに先生キテター−!GJです。
774名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 19:41:01 ID:0zzijIV2
GJ!!
二行目から回想へのうつりかわりが少しだけ不思議なことになってますね

>>タンクトップ姿が眼にも眩しい。

が現在時制なので(意図するところは伝わったのですが)ちっとだけ戸惑いました。
瑕疵ともいえんようなことではありますが

いつもながらつくづく感心しながら拝読していますが、巧いっすね
ある分量の文章を苦痛なくすらすら読ませのみならず楽しませるというのは、
HBの鉛筆をベキッと折るくらい簡単、とはいえませんですよ
775名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 21:19:55 ID:xQM4m7GF
戯言先生キテルーー!!!
毎度々々GJです!! 描写がうまいよなぁ、本当に。羨ましい限りです。。。
776名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 15:31:35 ID:u9W203dm
先生キテルーー!
GJ!!!
777名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 18:08:41 ID:7amHgGLC
戯言先生キタ━━(゚∀゚)━━ッ!!
いいねぇ!いいねぇ!!
私的にこれは多分最高に良いものだ。
778名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 21:04:29 ID:YgIBjySR
作品の出来はともかくこの職人=神みたいな気持ち悪い空気は何とかならない?
779名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 21:08:15 ID:0Nw1yAmQ

誰が誰を神と崇めようがどうでもいいです。
ていうか久しくエロパロとして機能していないのは気のせいですか?
780名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 16:50:28 ID:bh3Us1Kp
みんな作品に飢えているんだよ。

ラノベ・ロワイヤルってどんな感じ?戯言キャラの出てくるのレスだけ読んでれば
他の作品の致命的なネタバレは無いのだろうか。
781名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 19:35:03 ID:HCpsqWtn
それは無理。
そして戯言キャラは結構簡単に死んでく。
いーちゃんも子荻ちゃんも潤さんも。
782名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 21:06:42 ID:P7V7bBla
>>779
気のせいじゃない。
というか、まず職人さんがほとんどいないという大問題がある
783名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 19:16:32 ID:yqi5qaN6
確かに。
エロパロが最後に投下されてから二ヶ月半も経ってる。
784さよなら戯言先生:2006/09/07(木) 19:19:10 ID:g3fEKd1/
>>770 の続き 読んでくださる方レスくださる方、いつもありがとうございます。

エロなし

 27

 まさか。
 いまこの気持ちを表す言葉は、多分、これで合っていると思う。
「…………」
 うっかり崖から落ちたとき(彼女達と同じノリで岩場を飛び跳ねたのがマズかった)、打ち付けた身体が痛んだがそれはどうでもいい。
 そんなの慣れてる。
 だからいい。
 とりあえずそれはいい。
「…………」
 大体いまはそれどころじゃなかった。
 迫る脅威。
 THE・月の輪熊。
 哺乳類食肉目クマ科ヒマラヤグマ属。
 日本にしか生息してない熊で、九州ではすでに全滅したとかしないとかいう、絶滅を危惧されている世界的にも希少な動物。
 ……らしい。
 自宅で五十連打に挑戦中の玖渚に聞いたところ、熊としては、さほど大きくはないそうだ。
 体長は1m30から2m。
 重量は100kg〜〜180kgくらい。
「…………」
 でけぇじゃん。
 人間に置き換えれば横綱クラス。
 それこそあいつのちっこい身体なんか、頭から爪先までがぶりと、彼、もしくは彼女らは、美味しく残さずイケるだろう。
「…………」
 まぁもっとも、それは玖渚に限った話しではない。
 ぼくは果たして何日ぶりのご馳走なのか、だらだらと、山の熊さんは本能に従って涎を垂らしてる。
 うん。
 とてもわかりやすい。
 目の前にぬっと現れた熊は、餌がないのかそれとも狩猟の才能がないのか、それは知らないが、ぼくを喰ってやる気満々みたいだった。
785さよなら戯言先生:2006/09/07(木) 19:20:16 ID:g3fEKd1/
「…………」
 そしておそらくはそうなっていただろう。
 彼女達が来てくれなかったら、確実にそうなっていただろう。
 右手の手のひらが。
 左手の手のひらが。
 毛むくじゃらの身体に、クロスするように、添えられた。
「川遠――」
「――境域」
 ぼくが喰らうわけでもないのに、一瞬、既知の衝撃に、背中がずきりと痛み、息が詰まる。
“ドシッ”
 肉を響かす鈍い音。
「失せろ」
「失せろ」
 シンメトリーの声。
 まさか。
 この《二人》の小さな背中を、こんなにも頼もしく見る日が来るとは、ぼくは想像すらしたことがなかった。
 ぶっ飛んでる。
 熊がでんぐり返ってぶっ飛んでる。
 ごろごろと転がって木にぶつかる様子は、何だか漫画みたいにコミカルだった。
「…………」
 でも笑えない。
「お怪我はありませんか《いーちゃん》さん」
「お怪我はありませんか《いーちゃん》さん」
 深空ちゃんが。
 高海ちゃんが。
 二人同時に、ぼくへと、振り返る。
 目には優しいが生命には優しくない存在、《澪標姉妹》の登場だった。
 効果音がほしいね。
 ドドドドドッ……、みたいな。
「お怪我はありませんか《いーちゃん》さん」
「お怪我はありませんか《いーちゃん》さん」
 やはり重なる声。
 固まっているぼくに、二人は可愛らしく小首を傾げ、再度同じことを訊いてくる。
 仕草が年齢より子供っぽい。
 今日の二人のファッションは、あの気合の入った法衣ではなく、今時の女の子らしい、オフショルダーとミニスカート。
786さよなら戯言先生:2006/09/07(木) 19:21:28 ID:g3fEKd1/
「《いーちゃん》さん?」
「《いーちゃん》さん?」
 どちらがオフショルダーで、どちらがミニスカートなのか、それはぼくには、玖渚じゃあるまいしわからない。
 わからないが。
 二人ともなかなかに可愛いんだから、いつもこんな格好してればいいのに、と思った。
 まあ、法衣は法衣で、
「あれはあれで捨てがたいけど」
「は?」
「は?」
「いやいや、何でもないよ。ありがとう、高海ちゃん、深空ちゃん。それで、どうして二人はこんな山の中に、都合よくいるのかな?」
 いやいやと十回は言わない。
 二人の着せ替え妄想は、望外に愉しいが、とりあえずいまは後回しだ。
 そんな場合じゃない。
 熊がよたよたはしてるが起きだしてる。
 だけど、
「ごめんなさいです」
「ごめんなさいです」
 二人は後ろに迫る熊など、心底からどうでもいいように、ぺこりと揃って、ぼくにしおらしく可愛らしく頭を下げた。
「へ?」
「僕た……私達、朝からずっと、《いーちゃん》さんのことを、尾けてました」
「僕た……私達、朝からずっと、《いーちゃん》さんのことを、尾けてました」
 そう言ってから二人は、ちょっとだけ顔を上げる。
 まるで《怒られるかな?》と窺う、小さな子供のようだった。
「…………」
 結構ツボだったり。
「おっ?」
 軽やかに流れるstar man。
 携帯が鳴った。
 圏外のはずなのに、ぼくの携帯が鳴った。
「ごめん、ちょっと待って」
 何も考えずに、出る。
 前にもこんなことがあったような、と、微かには思ったが反射で出る。
「ロリですね」
 切れた。
 それだけ言って切れた。
 ディスプレイを見てみるが、そりゃもう当然のように非通知。
787さよなら戯言先生:2006/09/07(木) 19:22:41 ID:g3fEKd1/
「…………」
 はて?
 いまの声は真姫さんのものではなかったぞ。どこかで確かに聞き覚えのある、機械的な そして抑揚のない作り物みたいな声。
 濡衣さん?
「…………」
 どうでもいいか。また圏外になってるし。
「ごめんなさいです」
「ごめんなさいです」
 黙ってしまったぼくを、怒ってると勘違いしたのか、二人はさらにシュンとなって、神妙に、ほとんど直角に頭を下げてる。
「ああ、うん、いいよそんなの」
 ぼくは鷹揚に頷いた。
 べつに心が広いからじゃない。
 本当にそんなことは、どうでもいいからだ。
 出夢くんには片手間で失神させられ。
 零崎には鼻で笑われのされたものの。
 これでも二人は立派な(前出の二人に言わせれば半人前だが)プロのプレイヤーである。
 自分の間合いくらい、わかってはいるだろう。
 だがそれでも、
 言わずにはいられない。
「頼むから後ろを、……見てくれない」
 言われて振り返った。
 深空ちゃんと高海ちゃんは素直に後ろを、何の警戒もせずに、少なくともぼくにはそう見える風に、自然な感じで振り返った。
 慎重に間合いを、熊が詰めてる。
「…………」
「…………」
 それを見てやっと二人は、ゆるりと構えを取った。
 熊がぴたりと歩みを止める。
 当たり前だが熊という動物は弱くない。
 そしてヤワくもない。
 さっきは不意打ちだったからこそ、熊も無様にぶっ飛んだが、逆を言えばそれは、不意を打っても、一撃では倒せないということだ。
 爪。
 牙。
 何なら体当たりを入れてもいいだろう。
 三つの武器。
 熊はそのうちどれか一つでもヒットさせれば、深空ちゃんと高海ちゃん、二人の身体を引き裂くことなど造作もない。
788さよなら戯言先生:2006/09/07(木) 19:23:51 ID:g3fEKd1/
「《いーちゃん》さん、少し……離れていてください」
「《いーちゃん》さん、少し……離れていてください」
 もちろんそんなのわかってるだろう。
 深空ちゃん。
 高海ちゃん。
 そろそろこの二人の間合い、攻撃ゾーンであると同時に危険ラインでもあるエリアに、熊が踏み込もうとしてるみたいだった。
 野生動物の本能でそれがわかるのか、熊の方も不用意には近づいては来ない。
「…………」
 吹く風が否が応でも気分を煽る。
 雰囲気。
 睨み合ってるのが双子少女と月輪熊という、えらくシュールな光景ではあるものの、どことなく時代劇の殺陣を見てるみたいだった。
「…………」
 ぼくは固唾を呑んで見守る。握る手はじっとりと汗ばんでいた。
 と。
「うん?」
 突然。
 シャツで拭いていた手を掴まれる。
 ぼくの右手は、左手で、強くもなく弱くもなく、ふんわりと、柔らかく包むかのように握られた。
「…………」
 慣れ親しんでるぬくもり。
 人肌のぬくもり。
 少女も弱冠ではあるが、手に汗を掻いていて、ぼくのものとも混ざってベタベタするけど、それがちっとも嫌な気分ではない。
 むしろ温かさを感じて落ち着く。
「お兄ちゃん」
「何?」
 小さく囁くような少女の声に合わせて、ぼくも小さな声で答えた。
「ここにいては澪標姉妹の邪魔になります」
「うん」
 確かにそうだろう。
 どう見てもスーパーヘビー級の月輪熊と、どう見てもミニマム級の深空ちゃんと高海ちゃん。
 階級は端と端。
 それでもお荷物のぼくがいては、二人は正面からぶつかるしか選択肢がない。
 が。
 哀川潤。
 想影真心。
 匂宮出夢。
 この辺の化物クラスの人外ならともかく、二人はまだそこまでの域には、到底達してはいないだろう。
789さよなら戯言先生:2006/09/07(木) 19:25:06 ID:g3fEKd1/
 正面衝突は苦しい。
「戯言遣いのお兄ちゃん。大変卑しくも惨めではありますが、こんなとき、闇口には伝統的な戦いの発想法があります。それは………」
「……逃げる」
「主人の安全が第一ですから。闇口に美学なんてものはありません」
 少女はちらりと、深空ちゃんと高海ちゃん&熊を一瞥すると、ぼくの手を引いた。
 それはいつもと変わらない動作。
 だけれど気のせいか、急かしてる気がする。
 本領を発揮できない二人が、普段は仲が悪いけど心配なんだろう。
 きっと。
「まぁ、お兄ちゃんが居なければ、彼女達も心置きなく殺れるでしょう。危なくなったらそれこそ、澪標姉妹も逃げればいいんです」
 優しい娘だ。
 東京に居る萌太くん、
「無様に命からがら方々の低であっても、《殺し名》のくせにどの面下げてであっても、できるものなら、逃げ帰ってくればいいんです」
 ごめん。
 声は深空ちゃんと高海ちゃんにも聴こえるくらい大きくなっていた。
 二人の肩がさっきからぴくぴくしている。
 退路は断たれた。
 完全に。
 これでも二人のプライドは山より高い。
 少女は頬に人差し指をさして、クールな風貌に似合いもしない、けれど口元が思わず緩んでしまう、そんな可愛らしいポーズをとる。
 いや、実際可愛い。
「では、息災と、友愛と、再会を」
 そして別れの言葉と共に、いまはぎゅっと握ってるぼくの手を、《早く行こう行こう》、そう言うように引っぱった。
「……それじゃ二人とも、その、……頑張ってね」
「はい」
「はい」
 こくんと頷く深空ちゃんと高海ちゃん。
 ずきりと痛むぼくの良心。
 少女に連れられて歩く、真に真っ暗な闇の中を、一度だけ振り返ると、ぼんやりと浮かんでる二人のシルエット。
「…………」
 帰ったら二人の頭を撫でてあげよう。
 なんてなどこぞの漫画の主人公みたいな、自惚れたことを考えてたのがバレたのか、振り向いた崩子ちゃんに「きっ」と睨まれた。


今回はここまで。
エロなしの連投申し訳ありません。職人の方の投下、私も楽しみにお待ちしております。


>>774 さん 書いた本人が読んでも、冒頭はこれじゃ混乱しますね。もうワンクッション文章を入れた方が良かったと反省。
あと地味なネタに気づいてくれて嬉しかったですw
790名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 20:46:26 ID:Aeg35cLP
トリプルストーカーワロスww
双子私服で格闘する破目になる上に捨て駒にされるとは可哀想に
頑張れ双子、熊に負けたら鷹村以下だぞw

後、エロ無しに関しては、>>1のテンプレにあるように、ここではOKになってたことなんで気にする必要は無いかと
エロが投下されないことに責任があるわけでもないし
引き続き投下お待ちしております
791名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 20:47:08 ID:q/NLB8PI
GJ!

ミニスカで戦闘なんかしたらエロい……もとい、エラいことになるんじゃないか
いや、ここだからむしろ御の字か
792名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 21:18:17 ID:qq7wma5J
GJ!
ていうか濡衣さんなにやってんだよ……
793名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 22:29:00 ID:v1KLYNtG
いーちゃんはモテモテだなwww  GJ
794名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 17:03:54 ID:EZsmSnnH
先生連投きたー!
GJ!!!!!!!!
スターマンとは選曲がまたよろしいwww
795名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 14:37:47 ID:vY0pGSkK
>>「戯言遣いのお兄ちゃん。大変卑しくも惨めではありますが、こんなとき、闇口には伝統的な戦いの発想法があります。それは………」
>>「……逃げる」

さりげなく入ってるジョジョネタに多謝。
戯言先生はこのスレの生命線だと思います。
796名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 16:03:16 ID:ae10FZD6
GJ!!
797名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 22:13:37 ID:hFWjW3y1
まっっっっっったく関係ないけどこんなん見つけた
ttp://dimitris-hangar.hp.infoseek.co.jp/img015.png
798名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 22:15:31 ID:PKxEnW3f
>>797
これラノベ板の西尾スレで見た。
799名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 22:53:18 ID:q788f3Hj
>>797
ttp://dimitris-hangar.hp.infoseek.co.jp/page002.html
ここのだな。こーゆーのみたら久しぶりにFFタクティクスやりたくなるな。
800名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:09:26 ID:XkoubtPu
表情に覇気がないな
801名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:25:44 ID:2Hb9iStk
元ネタ知らないヤツがいるとは驚きだ
802名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:51:36 ID:XkoubtPu
>>801
アナタの知っている世界が、多数と思わない方がよろしくてよ
803名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 07:52:40 ID:/guSbN9k
いや、すぐ上に元ネタが…
804名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 16:44:16 ID:2EWU2F74
しかい真心のSSが一つもないな。そんなに人気ないのか?
805名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 16:45:20 ID:/DDhTFOc
難易度高いんじゃね? 
806名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:55:13 ID:l2mGcy4Z
真心なら髪コキ楽に出来そうなんだけどな
807名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 07:08:06 ID:i23m8oba
そもそも真心を女か男かわからないと言う人までいるしな。
そう思う人もいるんだ、どう考えても女だろと思っても
確かに読んでみると100%性別が分かる証拠も無いんだよな。
勘繰郎みたいなこともありえないわけでないし。
808名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 16:40:54 ID:/alOlOHU
気分で男と女になれるってことにしとけ。

「今日はいーちゃんと一緒だから女で行こう」
「今日は狐さんと一緒だから男のまま」という感じなんだよ。真心タンは。
809名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 20:23:10 ID:heWMzydv
勘繰郎が女であるって描写どこ?
見つけられんかった……。

>>808
ぬーべーにそんな妖怪いたな
810名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 21:05:52 ID:uFJlRueW
>>809
えっ最後まで読んだ?
811名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 06:22:31 ID:PqXDVo8s
>>809
確かにちゃんとした勘繰朗=女って描写は無いな。
強いて挙げるならP123上段12行目とかかな?主語無いけど。
もしくは「勘繰郎嬢」という呼び方。
いやでも解かるだろ普通。


叙述トリックで実は本当に男でした。
なんてのは駄目かな?
812名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 03:18:44 ID:rVE8IepY
>叙述トリックで実は本当に男でした。
>なんてのは駄目かな?


そこまで無意味なトリックは仕込まないだろう、と言い切れないのが西尾維新。
勘繰朗=女、でOKだと思う。普通に、無意味な疑いを持たずに、最後まで読めば。
813名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 03:27:11 ID:m0W89QuJ
   ・
勘繰郎……お前、女の子だよ。
814名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 18:40:19 ID:8xi2w2CE
ノックの発売日決まったぞ!


まぁ、あそこだからどう転がるかワカランが・・・・・・
815名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 18:41:02 ID:FKlCB34i
今更・・・
816名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 19:47:08 ID:A3mz+/fn
そういやコンプリBOXの発売はいつだっけか?
ノックも延期になりそうな悪寒
817名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 20:33:07 ID:8o6UMWDI
十月の講談社ノベルスの発売日じゃなくて、人間ノックだけ20日なんだな・・・。
818名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 20:40:37 ID:MyBfD51n
どこどこの同人誌をあげてるサイトに戯言の同人誌があるとかはここでやらない方がいい?
819名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 20:47:05 ID:KJki0gYX
>>818
ここが何のスレかわかってる? エロパロスレだよ。

人によっては同人なんてどうでもいいと思うし・・・・・・つーか本人の「宣伝」にしか思えないかもな。
そもそもそういう情報欲しい人はここじゃなくて他で入手してるだろうし。


ためしに>>721->725辺りのレス読んでみ。
820名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 06:41:02 ID:MXxFSxD0
漫画館のその他のところにトビキリ+がある。って感じで実際に作ってる方のサイトでなく、
法律に触れてるか知らんがおそらく無許可、無料で同人誌をweb上にダウンロードできるようにするようなサイトのこと。

あと、すごく寂れてるが半角二次元にラノベ用のスレがあるな。
821名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 16:55:22 ID:gt5IYI+3
りすか×キズタカ読みてー
822名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 18:50:07 ID:yaXfqIY4
>>820
ガチであると思って見に行ってなくてショックを受けるのは俺だけでいい
823名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 21:54:55 ID:dlZG1y8O
>>822
やぁ俺の敵
824名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 23:04:28 ID:Bf0OHixa
サマトキとりりすのえろいの頼む
825名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 00:13:55 ID:eil51WVx
りりすが誰かkwsk
826名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 00:58:10 ID:lXagS6OG
琴原りりす。
きみぼくに出てくる貧乳。

個人的には櫃内兄妹のエロがいい。
827名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 01:43:04 ID:LR/2ntOG
828名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 02:04:14 ID:yul7Now8
マルチの割には出来が悪いなw
829名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 02:21:33 ID:wad1eMg2
>>828の一言で、>>827(眼鏡をかけた21歳女子大生)が泣いてると思うと不憫でならない・・・
830名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 06:38:27 ID:po0jsnaX
>>827
カラー版はじめて見た。竹さんの画集が待ち遠しい。

>>822
すまん、いやまだあると思って今見たら消えてた。
あったと証言してくれる人はいないだろうが、
実際ちょっと前はその他にあったし騙すつもりはなかった。
他にどっかあがってるとこってないのかね?
ハルヒのは結構見るのに…
ラ典によると売れてる数はあんまり変わらないのに少ないのはなんでだ?
831名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 19:57:30 ID:eil51WVx
ハルヒはアニメがあったから知名度はダンチだろ
ハレ晴レ効果で普段アニメ見ない人も結構知ってるみたいだし
そういう有名になったやつには大手が食いつくから同人が多いんじゃない?
832名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 20:13:11 ID:pObSBY9k
ハルヒはエロパロスレでもすごい勢い。
職人の数が半端ない。
833名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 20:21:14 ID:qZYyAnS8
西尾はいい意味でも悪い意味でも『通』好みって感じだからなあ。
834名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 00:09:04 ID:mfqFTFj2
アニメ化前は人気でも大差ない感じだったと思ってる
売れたアニメはすげー
835名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 00:20:48 ID:2MT8kEym
しかも京アニだしね
836名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 03:07:29 ID:ojU0V4iS
こっちは戯言が終わってあっちはハルヒが続刊中だからってのもあるんじゃないかな。
837名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 03:09:40 ID:C4oJ1dai
つーか、ハルヒスレの連中は本当に21歳以上なのか疑わしい。
838名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 06:52:20 ID:BL3W/3Vj
ラ典に載ってるデータももう古くて売り上げ数抜かれちゃってるのかな?
谷川も大好きなのだがそうだとしたら何か悲しい。
839名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 07:57:23 ID:gElKgCrS
ここは荒れないからマシ。
840名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 09:42:24 ID:mfqFTFj2
ハルヒは300万部に届く勢いらしいが
841名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 19:59:21 ID:mPo8FDLt
以前、戯言シリーズは275万部とか見たな。
西尾もりすかやきみぼく、他のシリーズも加えれば300万部は行くんじゃね?
テレビでアナザーノートが23万部突破ってのは見たし。
842名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 20:55:47 ID:P74polzR
まぁ、あっちはあっちだ
俺らはおとなしくスイングの練習してようぜ
843名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 09:57:38 ID:yznhgqOX
スイングの練習って、つまりオナ(ry
844名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 10:42:20 ID:PrqXa7Tg
いや、むしろ零崎三天王の一角を目指すために。
845名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 20:40:34 ID:OYYC1ZYA
いや、むしろ蒼い髪の美少女に仕えるために。
846名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 21:06:09 ID:m5jv2OEc
いや、むしろ世界の終わりを見るために。
847名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 20:46:21 ID:Ik2x9GiF
いや、むしろ女子高生と山の中であんな事やこんな事をするために。
848名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 21:30:18 ID:QQA9PPRZ
いや、むしろ合法的に後輩を甚振るために。
849名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 00:18:03 ID:zr25clSj
黒猫とセックルしてー
850名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 01:40:15 ID:Iyfv86+r
獣姦ですか。
851名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 09:51:57 ID:5Nj7UfAR
勘繰郎は有りだろうか
おにゃのこ発覚した途端萌えた
852名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 16:20:43 ID:r4AiALrA
現金な奴め
853名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 16:54:18 ID:UBVefVSN
あのポジティブ思考がいいよな。
彼女というより友達に欲しい。
854名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 06:21:15 ID:MlsSaLr2
ひたぎ×暦。
どんなにエロくても笑っちゃいそうだ。
855名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 10:35:23 ID:se/UOmlb
戯言コンプリートBOX届いたんだが……
書き下ろし小説マジ小さい。ポケット時刻表より小さいのはどういうわけだw
856名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 18:03:03 ID:qQ+sYxox
えっ予約した本屋から届いたって電話来ない・・・
857名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 20:03:24 ID:+lVaTxkj
>>856

れがいる
858名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 15:21:09 ID:Y2VMcE6n
つーか大きすぎだろコレ
859名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 23:12:15 ID:WIF5dbjc
やっと届いたって電話北

>>858
どんな感じだった?
860名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 01:55:04 ID:lU3Ds67/
>>859
本屋で予約してて、それを受け取ったんだが、ダンボール大きくて、持ち帰るのに苦労した。
もし雨降ってたら最悪だったろうなあ・・・って。

中身はそれなりに満足できた。 結構、「不満」とか「これで六千円は高い」って意見がちらほらあったけど、
あとで「あのとき手に入れておけばよかった」と後悔するよりマシだよねー、みたいな。
861名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 10:28:26 ID:iiy66zLC
盛岡駅の本屋でBOXが店頭に5箱ほど積んであって異様な光景に吹いたw
862名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 12:10:07 ID:vPnKCT0S
>>861
それは確かに異様だwwwww

そういえばタグ裏の番号とサインはあれ直筆なのかな?
直筆でなかったとしてもサイン持ってなかったから自分は結構満足だなぁ
863名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 12:27:20 ID:sWopsQUU
直筆だよ。安心せい。
京極夏彦が認めたもの。

(それまでは、講談社がバイト何人か雇って書かせてたんじゃ・・・とか思ってたけどww)
864名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 12:56:41 ID:vPnKCT0S
>>863
ごめん。京極との関係をkwsk

そっか直筆か・・・高かったけどいい買い物だったかな
865名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 13:05:32 ID:sWopsQUU
>>864
『大極宮』(大沢、京極、宮部みゆき)サイト見てみ。
京極の近況報告(『週刊大極宮』コーナーのバックナンバー第268号)が載ってるところに、
「西尾さんが二万、全部サインしてて大変そう〜。西尾ファンの皆さん、ちゃんと本人がサインしてるから安心してください」
みたいなことが書いてあるよ。

866名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 20:56:08 ID:H+knPvc+
サイン会とか行こうとすると移動費やら食費やらで結構かかるだろうし、
そもそも西尾はサイン会とかでないからなあ。
867名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 00:55:37 ID:bPoa8uRM
>>861
うちの近所の本屋にも段ボール箱が4箱積まれてて何事かと思ったw
よく見たらコンプリートBOXってあって、あれかー!と思った。
868名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 04:06:39 ID:LZiLZ1hu
積まれてる光景見ると、必死こいてWEB予約した自分がアホに思えたなあ……。
それとも書店予約分は講談社側がWEB分とは別に確保してたのか?
869名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 09:14:54 ID:WcuBhwnW
書店が多く予約してたのかねえ?
例えば、あの「約束された三日間」で、店頭にて三十人予約。
多く見積もって五十ケース予約しておいた、みたいな。

直筆サインは嬉しいわ。
870名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 16:47:36 ID:UrlYoUpn
西尾のサインはおそらく他に手に入らないだろうな。
サイン会とか出て欲しい、どんな顔しているか見てみたい。
871名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 17:37:52 ID:Zb+suUCs
新宿でも予約期間過ぎてから「○個確保しました」って広告して
予約受け付けてたよ
架空の客を作って発注(ていうのか?)してたんだと思われ
発売日には余りが積んであったけどな

>>870
西尾は美人女子高(ry
ってネタあったな。どのスレか忘れたけど
872名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 17:42:05 ID:q7kfFufO
女子高生はねぇよwwwww
講談社に連日通ってサイン書いてたみたいだけど東京に引っ越したのか?
873名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 18:49:15 ID:zOIXQbM/
てか京都の二十歳ってのはどうしたwwwwwww
874名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 19:10:11 ID:tkG+YLqO
>>872
きっとどこぞの請負人が届けてくれたんだよ
875名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 20:29:49 ID:zOIXQbM/
哀川さんなら筆跡真似るぐらい普通にできそうだよなw
876名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 20:54:21 ID:uJCu/08P
あげあげー
877名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 23:59:31 ID:l6nLYQyU
本をしまう場所が足りないのは何故でしょうか?
ttp://vipup.sakura.ne.jp/512kb/src/512kb_3328.jpg.html
878名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 00:14:51 ID:kUgIK61T
>>877
お前それD.C.だからだよwwwwwww
879名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 13:20:29 ID:ZSw53+Hg
なんかひとつだけ二人で一つみたいな扱いの方がいるんですが新手のいじめでしょうか?
はっ、まさかこれが噂の澪標……?
880名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 10:22:36 ID:TjiMxOR3
>>879
つまり右のピンクの熊は闇口濡衣ということか
881名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 20:37:15 ID:ZHJApHdH
何で誰も10月宣言しないんだろうな
882名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 20:51:13 ID:4rZ55hii
10月?
883名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 22:11:28 ID:ZHJApHdH
>>882
ヒント1 狐
ヒント2 鷹
ヒント3 猫
884名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 23:53:46 ID:8oCxT82/
俺は10月という月が(ry

超うろ覚え。正式版まだー
885名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 00:10:15 ID:NE/S/d5f
うっひょー大切な月を忘れてたっぜー
そういえば祖母が危篤だそうで
886名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 03:29:23 ID:Hr6e/cz3
やっべ。10月って言ったら、あともう少しで終わっちまうじゃないか。












地球が。
887名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 12:21:07 ID:ySzShk4j
人間ノック見るまでは死ねるか!


あれ?実家のカーチャンから電話が来てる
888名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 15:13:03 ID:icI7Rvgy
人間ノック既に読んじゃったし・・・竹のイラストくらいしか・・・
889名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 18:12:00 ID:PuPVx5CY
書き下ろしが載るんじゃないの
あとなんか特典あるみたいだし
890名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 18:14:17 ID:1UU1tuyg
トレーディングカードな。
辞典読む限り、書き下ろしはなさげじゃね?
人間ノック、人間ノック2前半戦、後半戦で充分な厚さだと思うけど。

人間試験のときみたく多少の加筆修正はあるかもしれないな。
891名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 22:19:09 ID:3boMmirp
つーか11月に延期しただろ
892名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 00:06:28 ID:RXax4ZF6
いつのまに延期に……
スパーで左目の上のあたりでも切ったのか?
893名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 02:13:36 ID:35hFb9pY
それなんて八百長ボクサー?
894名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 13:39:34 ID:y70kNno6
ひさしぶりに来てみれば・・・・・・雑談スレと化してる
895名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 20:27:48 ID:EM8eT6ZG
>>894
バットが出れば投下があるかも試練


あ、あと講談社行っても発売予定日に変更無かったんだが
896名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 20:30:48 ID:cIF+Achv
ソースは新聞広告だって。>人間ノックの延期
897名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 21:29:33 ID:5pqjXFmk
読売新聞の広告にバッチリ出てたぜ!>延期
898名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 07:04:49 ID:aJxU5+xu
      ∧_∧  戯言キ〜ック!
     _(  ´Д`)
    /      )     ドゴォォォ _  /
∩  / ,イ 、  ノ/    ∧ ∧―= ̄ `ヽ, _
| | / / |   ( 〈 ∵. ・(   〈__ >  ゛ 、_
| | | |  ヽ  ー=- ̄ ̄=_、  (/ , ´ノ \
| | | |   `iー__=―_ ;, / / /
| |ニ(!、)   =_二__ ̄_=;, / / ,'
∪     /  /       /  /|  |
     /  /       !、_/ /   〉
    / _/             |_/
    ヽ、_ヽ
899名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 00:30:11 ID:AUxd4JOb
戯言キックという名前自体が戯言か
深いな
900名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 19:01:41 ID:YCMMpJqR
深いか?
901名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 21:01:25 ID:OI5mQZvs
「戯言キックという名前自体が戯言か
深いな」という台詞自体が戯言か
深いな
902名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 21:41:52 ID:HOpYFIi9
深い・・・5cmほど深いよ・・・
903名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 01:12:48 ID:aNgCnvnZ
あなたの言葉も1ミリ深いわ・・・
904名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 01:16:56 ID:h8LCjUwR
どこからが空かってことか。
905名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 01:57:57 ID:ppLORLZs
海と空の間
906名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 02:59:43 ID:1pglDD5S
りすかキズタカが読みたい・・・にゃるら!
907名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 20:18:51 ID:BKhL60zv
ここは良い雑談スレですね。
908名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 20:45:43 ID:zdg4Ideq
キズタカはツナギと絡ませた方がいいと思う。
909名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 21:02:01 ID:aioPYvei
大人りすかは制限時間的に無理だよな。
910名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 21:13:05 ID:q+kxocrx
キズタカが早漏ならあるいは・・・・・・?
911名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 21:42:35 ID:PKrSGC0g
おっぱい揉むだけでもいいから
912名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 22:35:45 ID:e9OHZcKz
アリガオリエ×キズタカ。図書室で。
913名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 22:40:19 ID:9XtYij7O
いっそ キズツグとその他大勢のおんにゃのこ達
なんてなどうだ。
きずなからスタートの〆はキズタカで(あれ?)
914名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 02:39:37 ID:BMX8/2v3
創貴のパパンはハンパないテクを持ってそうですね。
915名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 21:22:44 ID:7KDKIP4N
>>909
『特定部位』からの出血で発動する魔法陣とかどうだろうか
916名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 21:40:27 ID:SHnxWK6A
『特定部位』か……あそこしか思いつかない
917名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 23:20:58 ID:YIjBjZ5Q
親不知か?
918名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 23:47:56 ID:i+e9mtOY
鼻血だろ。
919名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 23:49:13 ID:NDlx4i9U
切れ痔。
920名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 07:27:05 ID:NjFOBwjz
逆剥け。
921名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 09:48:04 ID:nJUy8pUl
歯槽膿漏。
922名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 11:08:10 ID:QCM2Z29w
口内炎
923名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 16:55:45 ID:NjFOBwjz
両肘。
924名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 16:56:37 ID:a1YwqLcO
水虫?
925名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 17:24:55 ID:wKEuX9sK
深爪
926名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 18:26:36 ID:QCM2Z29w
脳出血
927名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 18:27:56 ID:b0L9X5kk
初潮。
928名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 19:56:26 ID:NjFOBwjz
ここは流血なインターネットですね
929名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 21:19:57 ID:KnATSvkF
内出血
930名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 21:43:54 ID:hCfyO/r5
破瓜

そろそろズレてきてない?
931名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 23:00:56 ID:Zs0NXt+B
上腕大動脈
932名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 21:37:01 ID:wRRzGBJl
〜〜〜〜〜〜出血ここまで〜〜〜〜〜〜


所で十三階段以外に眼鏡っ子って居たっけ?
933名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 21:40:11 ID:wepqw+dm
三好たん。
木賀峰たん。


うろ覚えだが、いーちゃんの妄想で巫女子がメガネ+白衣で登場しなかったっけ?
934名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 23:22:56 ID:+l66Vdof
おいおい使徒君、兎吊木、斜道博士を忘れるなよwwwww
935名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 07:02:02 ID:gVyp3sXF
らぶみさんを忘れずに。あと音々さんもちょっとだけかける。
936名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 15:19:41 ID:c+BMyNuH
おいおいてる子さんはどうした。
人間シリーズには市井遊馬・双識・早蕨兄弟と眼鏡っ子がてんこもりだぜ?

沙咲さんはサングラスだったか?
937名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 16:18:51 ID:/8C9BQWO
斜道博士かけてたっけ?
小唄さんはかけてるほうが本物だっけ?
938名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 16:24:06 ID:MKAmBkzF
かけてる方は哀川さん
939名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 16:32:42 ID:Ljyhkqq3
戯言じゃないけど、『殺眼』。
940名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 20:22:03 ID:2s59xLIF
>>936
狐さんの言動を見る辺り弓矢ちゃんも眼鏡かけてただろうな
941名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 13:42:11 ID:LwsIHAIu
(  ゚ д ゚)
942名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 18:58:37 ID:h0v3z3G8
人識のサングラスは眼鏡に含まれますか?

てかそろそろ次スレ?雑談だけだしまだ要らない?
943名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 21:00:35 ID:D4B9Aphu
596 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/10/17(火) 22:31:45 EC1OEzMo
まあその、なんだ。
……プリンの話でもすっか!?

597 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/10/17(火) 22:33:22 cO7PkgAE
こんがりなめらかプリンってのを親が買ってきた。
焼きプリンって食べたことないけど美味い?

598 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/10/17(火) 22:34:02 Yp85Si25
あ、俺も食べたことないけど興味ある。焼きプリン。

599 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/10/17(火) 22:34:36 LqHCTvx+
>>597
んまいよ。
個人的に、柔らかすぎるプリン嫌い。牛乳を前面に押し出してる感じのやつ。

600 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/10/17(火) 22:35:59 6FCBjeaE
こないだセブンで買った、テレビチャンピオン優勝者のデザインしたというカスタードプリン。
ただのおいしいカスタードクリームだった。プリンじゃねえの。騙された。

601 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/10/17(火) 22:40:44 N/AIRzkv
むかし家庭科の時間にプリン作ったのを思い出しちゃったよ

602 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/10/17(火) 22:40:52 jIbXzb+U
最近のプリンは滑らかをうたった生クリーム感を前面に押し出したものが流行らしいが
やはりプリンたるもの程よく硬い、ぷるん、つるん、とした食感が何よりだと思うのだよ

603 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/10/17(火) 22:41:22 bNPJ0MwW
コーヒー牛乳プリンのレア度異常
一度でいいから食べてみたいなぁ(・ω・`)

一体何のスレなんだよwwwww
944名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 21:08:57 ID:+LKGeAnT
仕方ないよ。
昨日から、馬鹿がID変えまくって荒らしてるわけで・・・
ネコソギ上延期の時からプリンで乗り切るのが西尾スレのルールっつーか。
945名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 22:55:14 ID:T+ZLm8rG
小唄さんの乳揉みてえ
946名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 23:36:04 ID:axaPeXQo
小唄の乳は凶器
947名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 00:46:30 ID:AB5AXIjb
小唄さんも泥棒なら一度くらいはどっかに侵入したときに
とっ捕まって、エロい目に遭ったことくらいはあるだろうに。
948名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 06:31:18 ID:yIhZLwD/
イシ「マルコ」ウタ
これからは小唄さんのことをマルコと      は言えない。
949名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 11:58:31 ID:K4we3W4j
イシマ「ルコウ」タ
これからは小唄さんのことをルーコと      は言えない。
950名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 13:18:41 ID:b/f73c8r
イ「シマル」コウタ
乳に続いてまんまんも凶器か
951名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 16:53:38 ID:sfwKV2Uo
>>947
むしろ潜入先で情報を聞き出すために〜とか。
952名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 20:44:13 ID:50wOkE6H
>>951
使徒君あたりを落とす訳か
んでそれに怒った宇瀬さんにお仕置きされるとか



所で次スレのタイトルそろそろ決めておこうぜ
この調子なら立てるのは>>970>>980あたりで大丈夫だろうからさ
953名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 20:50:52 ID:hOcdDSr3
【戯言】西尾維新vol.4【りすか】じゃダメなん?
けど作品っつーかシリーズ増えてきたしなあ・・・次スレでは戦場ヶ原ひたぎのssぜひ読みたいし。
シンプルに、 西尾維新vol.4   だとつまらんし。
954名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 23:12:42 ID:6yVPoHK4
>>953
一応代表作だしそれでいいと思う
955名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:52:54 ID:Ns1rIKCC
【戯言】きみと僕の壊れた西尾維新vol.4【りすか】とかどうよ?
956名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:54:54 ID:YMZ52AOl
長くねーか?
「きみとぼく」じゃなかったっけ? 僕が平仮名というか・・・
ま、なんでもいいよ
957名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 16:36:46 ID:SzL/Msjc
個人的には本スレみたくシンプルが好き
958名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 16:57:42 ID:0bl3H15J
低脳ほど【】で飾りたがるよね
959名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 17:01:19 ID:Ep7EKvXB
【】ってもう古くね?
960名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 19:08:08 ID:1TJ0vFat
シンプルな方がいいのがスレタイだと思うの
961名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 19:44:38 ID:9elwgpTA
>>960
りすかがそう言うなら…
962名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 19:46:59 ID:zOWb5n3X
例えスレタイに【】があろうとも、私の名前は萩原子荻。
私の前では悪魔だって全席指定、正々堂々手段を選ばず真っ向から不意討ってご覧に入れましょう
963名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 19:51:28 ID:9elwgpTA
>>962
子荻ちゃんがそう言うなら…何でもいいや!      


それにしても子荻って男見る目なくね? よりによってヤムチャって・・・
964名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 20:00:09 ID:kanZrE7J
俺の子荻ちゃんを悪く言うな!
965名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 20:17:58 ID:D2Ih+eCA
>>963
低脳云々はおいとくにしてもシンプルにってのは賛成だな


>>963
あれは俺の気を引くためにわざとやってるんだ!負け惜しみとかじゃないからな!
966名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 00:01:30 ID:BSU9QqHx
じゃ、 西尾維新vol.4?
弄るならvol.4辺りだと思うけど
967名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 00:28:14 ID:LX/gdjqP
西尾維新その4      西尾維新4人目
西尾維新第4章      西尾維新4つ目
西尾維新第4幕      西尾維新part4
西尾維新第4話      西尾維新のエロい冒険第四部
西尾維新Ver.4       西尾維新●エロパロジカル●第4章
西尾維新4         西尾維新●エロパロサイクル●4日目
西尾維新NO.4       西尾維新●ドスケベロマンチスト●第4話


ていうか何でもいいよ。    シンプルに「西尾維新vol.4」でもいいし、【】ありでもいいや。
968名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 10:13:49 ID:z+JQU71i
>>967
エロパロジカルを忘れちゃいけないぜ
969名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 10:18:03 ID:bqCGBdW3
西尾維新肆屍
西尾維新4th
970名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 15:23:47 ID:AdRQ/lAI
潤さん総受け希望
971名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 15:42:42 ID:G/v4PlUR
スレタイどーするの? お兄ちゃん・・・
972名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 20:35:06 ID:/j/S6rkj
×スレタイどーするの?
○いい加減さっさと決めて下さい


>>970
受けの潤さんなんて想像できねぇ
973名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 20:44:10 ID:wvjfYpmg
総攻めのいっくん並に想像できねぇ
974名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 20:45:17 ID:IOuRSBJB
哀川潤の処女喪失マダ――?

次スレは適当でいいんじゃね――?
975名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 21:32:17 ID:wjb5o/+w
絶対領域とは鉄棒でも破れるか分からない潤さんの処女膜より奥のことだ
976名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 23:05:02 ID:qAyWSwzW
爆破しても破れなさそうだ。
977名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 23:39:45 ID:AdRQ/lAI
>>972
>受けの潤さんなんて想像できねぇ

そこに敢えて挑戦するのがいい。
978名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 10:13:39 ID:v+DStdmv
基本的に潤さんはうけじゃね?

潤『やらないかw?』
い『やりましょう』
潤『ちょっwおまっ!アーーーーッ』
979名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 23:41:55 ID:rb3vKnuS
アッーーーー!!   ってそれはねーよwww
980名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:38:30 ID:qqsuc32u
次スレどうしますか?
981名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:04:26 ID:P+PHDT70
哀川潤の処女喪失SSマダ――?
982名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:08:58 ID:dIbweB/5
請負人なんだから、受けに決まってるじゃないか。
983名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:12:36 ID:P+PHDT70
その発想は無かった
984名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:34:04 ID:89wABL9J
西尾維新Vol.4でいいんだよな?
985名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:35:13 ID:97HYyH2L
あー、うん。
けどこのスレの>>1にはスレタイどうの〜って書いてあるんだよな・・・

>>984が次スレ立てる際、>>1冒頭の文章いじくればおk・・・か?
986名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 23:30:04 ID:avtunLON
「スレタイには、『西尾維新』の他にスレ番号を入れてください。」だとなんか不自然だよな?全部消すか?
987名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 23:34:07 ID:mavDEHr0
>>985
それはそのときの流れのもの。
今、こうやって新しい流れができているのだから
988名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 23:35:28 ID:80xxq7VU
>>1のテンプレから一行抜くのはどうかな? こんな感じ↓ >>1の四行目だけ抜いてみた。


策「ここは西尾維新の小説全般を扱うエロパロスレです。
 次スレについては900頃、もしくは400kbを越えたあたりから用意しておきましょう。
 立てられなかったら宣言の上、有志が立てること。
 >>950を超えても次スレが立っていない場合は、書き込みを控えるようにしてください。では、復唱しなさい」
玉「ゆらり……萌えネタ……歓迎」
策「……違います」
989名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 23:59:31 ID:xVnro6qK
西尾維新総合でいいじゃまいか
990名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 00:10:13 ID:Z1qozL/8
立てられなかった。誰か頼む。
スレタイ 【戯言】西尾維新総合 Vol.4【デスノート】

内容:
い「ここは西尾維新の小説全般を扱うエロパロスレです。
 次スレについては900頃、もしくは400KBを越えたあたりから用意しておきましょう。
 立てられなかったら宣言の上、有志が立てること。
 >>950を超えても次スレが立っていない場合は、書き込みを控えるようにしてください。では、復唱しなさい」
赤「ゆらり……萌えネタ……歓迎」
い「……色々と違います」

前スレ
【戯言】西尾維新 Vol.3【りすか】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1140100806/

ss収録先
【2ch西尾維新―まとめサイト】
ttp://adult.csx.jp/〜nonsense/nisio/index.html
【2chエロパロ板SS保管庫】
ttp://s1.artemisweb.jp/sslibrary/

西尾維新@2ch カコログオキバ
http://gigantica.ifdef.jp/ISIN/

・関連スレ
 ラノベ板  西尾維新その59
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1139429977/
991名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 00:10:42 ID:mw1FiunN
俺が行く。
992名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 00:14:22 ID:mw1FiunN
新スレ立った。
タイトルに「化物語」を入れたのは、暦×ひたぎ、暦×まよいを全力で読みたいからだ。後悔はしてない。

   新スレ
    ↓

【戯言】西尾維新 Vol.4【化物語】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161702773/

993名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 00:22:13 ID:/j0fpMhf
梅なんだね
994名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 00:58:16 ID:Z6LM09nI
梅かい?淋しいけどしかたないねぇ
995名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 03:14:58 ID:MPr/BQ5C
い「体の準備がととのうまで七年って言ったけど、そんなに準備がかかるものかい?」
崩「女の子は最終的に一人の体ではなくなりますから」
い「……それはぼくの子供を妊(ry」

生め
996名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 06:49:06 ID:S5tZf4RK
体だけでなく心や社会的な立場の準備が整うまでってことでは

未成年に手だすのはやばいだろうし。
997名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 07:41:38 ID:BCfBZo3R
兎吊木「なら君は、横断歩道をキチンと、渡るのかな?」
双識「横断歩道を渡らないのは『悪』だけど、ペドフィリアの何処に『悪』が有ると言うんだい?」
×××「『そんなに準備がかかるものかい?』、ふん。姉萌えの俺には分からんな」


いーちゃん「アイスクライマーやってないで帰れよ」
997埋め
998名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 15:36:36 ID:1eXwg+Y1
キズタカ「りすか。脱げ」
りすか「ひぅっ・・・」
キズタカ「二度言わせるな。りすか。脱げ」





998埋め☆
999名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 16:15:12 ID:Dqn3f246
このスレが埋められるであろう事を僕はあらかじめ予測していました。………戯言だけどね。

ラストギリギリ一歩手前埋め
1000名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 16:16:08 ID:xBB+JG1R
このスレ、地獄へ流します・・・
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。