シンは受けというか
いい目見させて魂が安らかなることを祈願したい感じw
なんつーか…
シンをイジめるシチュが見たいw
シャアではルナに弄ばれてカガリを弄ぶってイメージがあるかな
カガリ相手だと誰でも攻めにできるんだよな
そういう意味でもエロパロ的便利キャラだ
19:30、艦籍番号LHM-BB01ミネルバ艦底
コツコツと靴の音を響かせながら、ザフト緑服を抜群のプロポーションで
着こなす美女が、艦底、格納庫を横切っていく。
髪は肩下数十センチまで伸び、頭上からのツインテールが元気よく跳ねる。
甘えっ子のようなどことなくあどけないの抜けない、ミネルバオペレータ
メイリン・ホークである。
かわいらしい面影を残した、整備兵が顔を赤らめてすらりとした
肢体に数年前までの幼児体形の面影はなく、緑の裾丈の長い制服を
着用している。
胸もすくすくと成長し、歩く振動が伝わる度に柔らかに上下に揺れる。
赤髪は頭上からツインテールのまま、違うのは肩より数十センチに
かかるぐらいである。
ぽっちゃりとしていた頬はひきしまり頭脳は明晰、ザフト統合作戦部に
簡単にハックアクセスできるほどである。
ディノ副艦長の傍らには必ずこの赤毛の美女が専属秘書のように
サポートに入る。
彼女は既にミネルバでは貫禄のある軍人、古株である。
運動神経の鈍さから総合評価が伸び悩み赤服こそ逃したが
士官学校を上位成績で卒業し、即新鋭艦オペレータに配属された
エリートである。
一時、脱走兵に銃で脅迫され、脱走幇助の嫌疑をかけられた事もあるが
こちらは証言した赤服パイロットが虚言を呈したと後に表明され
復隊が許可されたのである。
入隊当時はだぶだぶで手のひらをすっぽりと覆おうようだった裾も
ぴったりになり、現在緑服の制服はぱつんぱつんの胸を強調し
ぷっくりと上がった尻の谷間を強調する役目を帯びるようにっている。
しかし現在の彼女は、スマートに敬礼をしつつ自室へと
歩を進めるつもりだったが、艦床の段差にけつまずき、両手をくるくると
宙で回して体のバランスを取り、なんとかすっ転ぶのを
回避したのに成功したところであった。
スーツケースのキャスターが足を取られ、ミニスカートから張りのある
太ももを踏ん張らせ、少し屈んで除けば下着が見えそうなほどであるが
本人は気が付いていないらしい。
「遅れてんぞ!20:00までに補給物資搬入完了しろ!」
物資担当官の怒号が聞こえる。
格納庫、整備中のためかコックピットが開いたままの最新型MSの足元に
軍服の襟を開け、だらしなく座り、牛丼をがっつく赤服と
整備兵の一団がいた。
整備兵が不審の声を上げている。
「ジブラルタル基地って乾燥地帯ですよ。
いくら4年前のメサイア落下で地表温度が下がっているからって
#5051オイルで調整だと、関節から漏れて膝がっくんしてまいますよ。
付近で戦闘があるとしても、こりゃ降下地点、温湿温暖気候じゃないです。
こんなので自軸調整しなけりゃ照準すらあわないで、ストリング弾の
無駄無駄、バカスカ撃たれてアスカ分隊長もみんな戻ってこなくても
俺達のせいじゃないですからね」
「いいんだよ、黙って全員分この調整でやってくれ。
後でわけはちゃんと教えてやるから」
ダンボールやコンテナ、床にじかに座った赤服パイロット達は
各々手元で、電子ファイルに
『 Nicht Schiesen ! (撃つな!)』
と白サインペンで汚く落書きされた、トリコロール色の軍服を
着ているらしい金髪女性の写真を表示させている。
どうやらブリーフィングを兼ねた夕食らしい。
「いっかー、このばか面をよっく覚えておけー。
体重、身長はさっき説明した通り、瞳の色、特徴は各自メモしておけ。
間違って射殺しても全っ然オッケーだけど、人質にしないと
副艦長はともかく、バルツァー戦闘指揮統括官から
『武人たるもの、ミスは死をもって償え』
とかわけわかんねえ事ぐだぐだ説教食らうからなー」
通常分隊長はもう少し偉そうというより、部下の生命を預かる手前
きびきびとしているものが多いが、ミネルバ直属MS精鋭部隊分隊長は
実にフランクである。
――バシッ
「……イッテー。……なんだよいきなり」
予告もなく後頭部を叩かれて、シンが米粒を口元につけたまま
目を吊り上げて振り向くと、背後にツインテールの美少女が
スーツケースを横に仁王立ちしている。
「オーブ嫌いなのにアスハ代表の写真、みんなに持たせて。
ファンクラブもつくる気?!」
「ハァ?!」
シンの口がぽかりと開きそうになる。
エリートパイロットの頭を遠慮なく小突いたのは、数年前まで人に
手を暴力を振るうような事も考えられないようなおとなしい少女だった。
まったく。
この頃メイリンは、ルナのがさつさが乗り移ったような振る舞いをする。
電子ファイルを仕舞い、隊員たちに解散を命じると
なんだよ、とスーツケースを押したままのメイリンに向き合う。
「シン、あんたまたお姉ちゃんと会っていたでしょ。
ママがかんかんだったわよ」
「……俺はおまえに『あんた』呼ばわりされる覚えはねーぞ……
ってメイリン、なんでお前ここにいんの。
本国に戻ったんじゃねーのか」
「なによぉ、自分の部隊に戻ってなにか悪いの?
取れたから休暇とってたけど、輸送機に空席があったから
前倒しして帰ってきたの。
どうせうちにいてもお姉ちゃんに子守させられるだけだし」
ああそう、とぶっきらぼうに答えてふと疑問に思う。
「……で、おまえどっから入ってきたんだ」
「どこからって……そこの貨物用入り口から。
港でやさしそうなおじさんに野菜コンテナ便に乗せてもらって
りんごまでもらっちゃった。
あ、はい、みなさんにも……意地悪なシンにも。
おじさんとこのコロニーで取れて、今期のは自信作なんだって」
りんごを周囲の作業員やパイロットに配るメイリンの緊張感のなさに
ため息をつく。
「あのなあメイリン。
乗組員はタラップから出入りしなきゃいけないだろ……。
しかもまたほいほい男について行って。ルナも心配していただろ」
「みんな忙しそうでセキュリティも何もないわよ。
それにお姉ちゃんのほうがだらしないし、いっつもやりたい放題の
我が侭じゃない。
そう――シン、あんたお姉ちゃんはもう三つ子ちゃんの
お母さんなんだから、本当にもう会わないでよ。
――でもなんだか赤ちゃんの一人が可愛いんだけど黒髪に赤目で
シンそっくり……それはそうと。
――なんだか遠征にでも行くみたいね。
06:00出航本国帰還予定なのにこんなので間に合うの?
アス…ンさん…違った、ディノ副艦長やみんなは?」
シンがああこのバカという視線を送り、しまったと口に手を
あてながらもメイリンが問いただす。
どうやら彼女はまだ今回の命令内容を知らないらしいが
……何気に鋭い。なにやってんだ、あの人。まったく。
副艦長の手の回し方、要領の悪さに舌打ちをする。
「知らないね、どっか飲みに行ってんじゃねーの。
俺は留守番で結構。
大体出航なのに駐屯地外へくり出して、酒を飲む神経が信じられないね。
いっそ置いてきぼりにしたらせいせいする」
「えー、なにそれ。
パイロットでなくても従事6時間前にアルコールを摂取することは
禁じているのに。
下手したら軍法会議ですまないのに、みんなで飲みに行ってどうするのよー。
ドッグから出航する時にコロニーの外壁に当てて、軍艦が飲酒運転
なんて恥ずかしすぎ……」
牛丼の匂いが充満する格納庫ではあるが、通路から強烈なカレーの
香ばしい匂いが漂ってくる。
厨房も忙しいのであろう、遅めの夕食の用意ができあがったのだろう。
本来なら兵士が体調、好みに合わせて自由にメニューをオーダ
できるところ、今夜は忙しいと料理長が判断し
ザフト軍特製カレー一種類のみのメニューである。
匂いにつられ鼻をくんくんさせながら、メイリンがシンを誘う。
「いい匂い〜〜おなか空いた〜〜。シン、食堂へにいこうよ」
何も知らされていないメイリンに、ああこういう素直な犬が近所にいたなと
思い出しながらつい微笑む。
「ばか、今夜の夕食はやめとけ。
極秘情報だが、昼過ぎに炊事兵が牛肉を保冷庫から出しっぱなしにして
腐らせかけて、料理長からこっぴどく叱られていたらしい。
今夜のカレーは、その腐った肉を処理……いやカモフラージュするため
香辛料をたっぷり使ったものだ。
恐らく駄々漏れの下痢するほどの辛さだ。
ザフト軍の食料備蓄事情は厳しいからな……貴重な食材をだめにしたと
わかったら、料理長ともども厨房の奴等は全員独房入りだからな……」
「……それ、わざわざ調理しないで素直に捨ててしまったほうが
みんな丸くおさまるんじゃ……。とにかくおなかが空いた……」
ギュルギュルギュル〜ッと派手にお腹の音を鳴らしてしまい
メイリンが赤面する。
「しょうがねえな、ほら、これやるから」
シンが食べかけの牛丼と使いさしの割り箸を差出し、メイリンが
悲鳴をあげる。
「なんだよ、人をごきぶりみたく。……しょーがない、ほらこれ。」
ドッグ外のキヨスクで買ってきたであろう、ナポリタンスパゲッティの
ケースをガサゴソとコンビニ袋から出し、しぶしぶ渡す。
「なんだ〜、あるんじゃない」
「あと、ミネラルウォータ。念のために水も飲むな。
ああ、俺ってすっげえいい人……あっコラ、メイリンどこ行くんだよ」
「どこ行くって、自分の部屋で食べるの!シンみたいに
お行儀悪くないんだからぁ!
「ブリッジに上がるってメイリンおまえ、入れないぞ……」
「シンのバカーッ!。そんなわけないでしょ!
あたしがいないと、CIC機能しないんだからぁー!」
獲得した食料の入ったコンビニ袋に最後の一つになったリンゴをいれ
スタスタと居住区への通路へ向かうメイリンに慌てふためき
シン大声で声を張り上げるが、メイリンは振り向きもせず
スーツケースを押しながら去っていく。
「あーあー、俺知らね……」
一見おとなしそうな子が怒ると一番怖い、身をもって知っているシンは
その後の修羅場を予見し、災難に会うであろう副艦長の身を
案じるのであった。
コロニー・ダーウィン。
表通り歓楽街のストリートを抜けると、街灯もまばらな地区に入る。
道路わきに不法投棄された生ゴミが捨てられており、ごそごそと鼠が蠢く。
コートを立てた男がそばを通りすぎると、チューと
小さく鳴きながら補修もされずに廃墟と化した建物の壁の穴へ散っていく。
仮面を外し、サングラスをかけており額から左頬への切傷創面が露になる。
ミネルバ副艦長であるアレックス・ディノは、今夜は緑白の制服を脱ぎ
普段オールバックに流している髪も、整髪料なしの私服であるが
左胸の膨らみは愛銃を忍ばせ特殊任務についていることを証している。
背後を警戒しながらうらぶれたバーの扉を押す。
錆びた蝶番とカランコロンと鈍い鈴音がすると、くたびれた帽子を被り
同じくコートの襟を立て黒いサングラスをかけた小太りの男が
カウンター奥に座り右手でロックグラスを掲げる。
挨拶も返さず、一つ間を空け入り口近くの椅子へ腰掛ける。
「物は?」
「早急な方ですなー。遅くなってすんまへんぐらいなんとか言えまへんの。
もうこられまへんかと思いましたわ」
独特の口調で唾を飛ばしながら、親しげに声をかける。
「持ってきましたで。
これがないとあんさんらは盲目ですからなぁ。
下手うってもらったらこっちが困るさかい」
親指第一関節程度の大きさのメモリチップをカウンターを
滑るように投げ渡す。
トレンチコートのポケットに突っ込まれていた左手が、瞬時カウンターを
撫で何事もなかったかのようにまたポケットの中に吸い込まれる。
ナチュラルの目では、二人とも腕も動かさなかったように見えるだろう。
「これだけか?ディスクも渡せ」
「ザフトの兵隊さんは、疑い深いことで。
議長さんでしたらそんな無理な要求されませんやろな」
「最低限の協力もしないつもりなら、こちらも協力はしない。
作戦を変更するだけのことだ、プラントではなく別の国に声をかければいい。
現在の情勢でヘリオを直に相手にする国があるものか。
アマルフィ議長はそれほど甘くはない」
「しょうがありまへんなぁ」
小太りな男がグラスを名残惜しげにカウンターに置きくしゃくしゃの
ハンカチをどこからか出しふうふうとわざとらしくため息をつく。
瞬時、ハンカチの合間から光がキラリと反射する。
――シュッ
これも左手で受け取る。
「これでクライン穏健派議員を一掃できますやろ。
疑うんやったら、今データ覗いてもらったらええですわ」
値踏みするように、下目で伺う。
「情報だけでプラントは評価などしない。
実力行使を伴った結果がなければ、こんなもの唯の図面に過ぎん。
そちらが情報を出し惜しみするというのならそちらが自滅するだけだ。
偽装データなら議長が心変わりされるだけのこと」
「んな直情型軍人はんばっかりのザフトさんは、戦死者大量に
出しても懐も心も痛まんようでうらやましい限りですなぁ。
さて金も搾り取って、虎の子の情報までぼったくり。
オーブ人も真っ青になる業突く張りぶりですわ、そんなせこせこですと
あんさん将来貧乏神にとりつかれまっせ」
「よけいなお世話だ。だいたい血を流すのは俺たちだ。
そちらの部族長はせいぜい札束を数えていればいい」
見た目はただの豚のような男の目がサングラス越しに釣りあがる。
この男はオーブ公安部特務課ヘリオ出張所でも五本の指に入る
工作員なのである。
「血ィなど安っすいものと一緒にされましても。
オーブは変わる。ロゴスや長老会がぼやぼやしてるから仕方ありまへんわ。
嫌やですけど、名実ともに宇宙の僭主となるしかありまへんねん。
新興国のプラントなんか元から当てにしてまへん。
1年後が楽しみですわ、あんさん新札の札束で右頬ぶたれて
土下座せないかん破目にならんよう、せいぜい言葉に気をつけることですな。
おっと、お仲間に背後から頭ぶち抜かれるのがおちですかいな」
「ヘリオポリス2を牛耳る野心家グロード家の方々こそ」
口達者なこの男に、わざわざ付き合い時間を潰すことは
ばかばかしいとばかりに口を紡ぎ、店を後にする。
人通りの多い歓楽街まで出ると、人をするりとかき分けながら
するりと横に並ぶ男が声をかけてきた。
「お勤めごくろうさんです、副艦長殿」
「……付いて来るなと言っただろう、ロッシュ」
アスランがため息をつきながらサングラスを外す。
ミネルバ艦載機部隊隊長、ルイ・レミー・ド・ラ・ロッシュ。
分隊長シン・アスカ率いる精鋭部隊をまとめる切れ者であり
爆発物処理のスペシャリストでもある。
先の大戦を勃発させたユニウス落としテロ首謀犯の
生き残りの一人であることは、ザラ派以外の部外者は知らないことだ。
右頬に十字傷が刻まれ、どことなくあのアンドリュー・バルトフェルドを
思い出させる。
「あんた尾行されてたぜ。
間抜けすぎるから護衛してやったんだ、ありがたく思って欲しいね」
「――で、頼んでいた艦内の様子は把握しているのか?」
「当然です。
艦長派の奴らには、料理長が強力下剤入り軍艦カレーを振舞ってますよ。
数秒で効く強烈なのをね。
恐らく医務室は、腹を押さえた艦長派の奴等で満杯ですよ。
あとはドクターが伝染病やらなんやら言いくるめて
全員降りてもらうことになるでしょうな。
――あんたは他人の仕事ばかり気にせず、自分の役目を
松任していただかないと。
みんなあんたの登場を待っている。
死ぬかもしれん遠征前のお祭り騒ぎだ、リーダーならちゃんと
顔出しして初陣の新兵に声をかけてほしいものですな」
わかっている。自分は若造で、父が築いたザラ派の飾りであることは。
「――だがな、知ってのとおり今俺は重要機密ROMを持っている。
しかも内容をまだ確認していない。
酒場なぞ行けるか。
大体本国なら無許可の集会は重罪に問われる」
やれやれ、この若造は、とあきれた表情を隠さない。
「ヤマシタへ情報解析を任すつもりなら、艦に戻っても戻っても
CICはもぬけの空、無駄ですよ。
奴もミランダの店で鼻下伸ばして、酒盛りしてますからね」
「……」
飾りなりの義務もある。
大きな溜息をつき、上に持ち上げたり下にこけ下ろしたり
饒舌なベテラン兵に降参したかのようにうなだれて酒場へ
連れられていくのだった。
ピューッ、ホーホッツホアアーッ!!
ドコドコと重低音が響き、卑猥な音楽と妖艶な照明が
小さな舞台に照らされる。
ミーアも真っ青の巨大な乳をストリッパーが両手で掻き揚げ
尻を振りながら下着姿の女が棒に絡みつきはじめる。
女がパンティの紐を解き、ハイヒールにレースの付いた
ガーターストッキングだけ着用したストリップ嬢が泥酔い加減の観客
――といっても今はザフト・ザラ派貸切状態、いやこの店の
オーナー自体がザラ派である――に向かって開脚したのである。
明日には戦死する者もいるかもしれない、そんな下兵士に対して
娼婦やストリップ嬢はつい過剰サービスをしてしまう傾向は
万世共通のようだ。
カウンターでロックを手にしたロッシュが、白チョビひげを
生やした初老のマスターにちらりと視線をやる。
と、黒いバニー姿の女が防音カーテンを引き、カウンターバー一帯は
静穏な空気に包まれる。
アスランが仮面を鬱陶しそうに脱ぎ、素顔をあらわにする。
額から頬にかけての裂き傷はまだ痛々しい。
「――どうだ、使えそうか」
黒ぶち眼鏡をかけたひ弱そうな青年、ヤマシタにチップを渡すと
コンピュータマニアなヤマシタが愛機を取り出す。
黒ぶち眼鏡を人差し指で上げると、高速のタイピングでデータを吸い取る。
「使えそうもなにもこりゃすごいですよ!
オーブトップでさえこんな軍重要機密知らないでしょうね。
なにより電子暗号技術がすごい!
こんなのがオーブ上空に飛んでたなんてねー知らんかった……。
ラジオ無線愛好家でさえ知らなかったんですよ!
このカモフラージュの仕方、芸術もんですよ!」
恐らく、オーブの対戦域高高度広域防宇宙空拡大射程迎撃機の
詳細データが、画面に流れていく。
「あああ幸せ。こんなデータ見れるなんて。もう死んでもいい」
鼻息を荒くし感動の言葉を発しながら、ぽちりと送信ボタンを押し
ロッシュが真っ青になる。
「あ、おいなにするんだ!このばかっ!
情報をミネルバに送信って、どこで盗聴されてるのかわからないんだぞ!」
こずかれた頭をさすりながらヤマシタが自慢する。
「ミネルバ直結のこの回線はどこのだれであっても盗聴、解析など
できませんよ。
IQ187の僕と同等、いやそれ以上の能力を持ってる人間でないと。
そんなのそうそういませんからね。
現物持ってウロウロしてるほうが危険ですよ!
万一消去なんてされても一晩時間いただいたら、一言一句間違えずに
このROM再現してやりますよ。
この前頭葉がすべてデジタルデータに変換して記憶しましたからね。
僕を拷問しても01010000……としか吐き出せませんから
あ――一人いた。
でもメイリンさんは本国へ帰還命令でて、司令部直属へ
栄転されましたからね。
彼女ならやりかねませんが、それ以外の奴は解析なんてとてもとても」
「ほうほう。そんなコンピュータマニアで、家でゴロゴロしてそうな
おまえさんが、なんでまたザフト軍なんか志願したのやら」
ロッシュが問うと、それまで陽気に端末を叩いていたヤマシタの表情が
一気に真面目になる。
「そりゃ、ブレイク・ザ・ワールドで行方不明になったモモコの情報を
探すためです。
オーブのマザーコンピューターにはプラント・各連合・L4第三勢力
各陣営のデータがそろっていますから。
各国の住民台帳しらべるよりオーブ役人にいくらか渡して
調べてもらったほうが早いってほどですからね。
モモコは絶対生きている。
探し出して会ったら絶対今度は、指輪を……」
「いー話だねぇ。ところで副艦長、あんたの経緯は全然
聞いてないんだが、そんなに俺たちが信用できないんですかね」
いきなり、話題を向けられてグラスを落としそうになる
アスランへロッシュが鋭い視線を送る。
死線を共にするのだ。
すこしぐらいは話さなくては信頼を勝ち得ないだろう。
少し長くなるがと前置きをし、覚悟を決める。
「先のヤキン・ドゥーエ戦終結の後、俺はラクス……いや元婚約者が
プラントへ帰国を希望するなら一緒に帰るつもりだった。
が、彼女は俺の親友の療養看護の道を選びオーブへ渡った。
俺は元々プラントの孤立主義、軍拡主義には反対だったし
……プラントは過ちを正そうとする徴候も感じられない有様だったし
亡きウズミ前代表の理念に感銘を受けていたし、親友の妹が
無鉄砲な娘で心配で目が離せない状態だったから、しばらく
オーブで過ごすことにした。
――オーブに渡って数ヶ月は戦争時より忙しかった。
プラント評議会、ザフト軍内情を知る重要参考人として
また彼女のブレーンとして休戦協定、ユニウス講和条約締結
各連合との友好条約再締結には俺も出席した。
その後スクールの寮に入り、彼女の補佐になれるよう
オーブの歴史、経済、法律、最先端の医学、電子工学と
あらゆる分野を学び充実していた。
寮生活では世話身のいい奴がいて、忙しく休講ぎみの俺に
頼みもしないのにノートを貸してくれる奴もいた。
休日は親友の療養している島へ行ったり、まあ充実していた」
「順調だったんですね。
あの頃どの国も物資・食料不足で大変だったんですから
いい生活できていたみたいでよかったじゃないですか」
小さく頷く。
「風向きが変わったと気が付いたのは、各国との関係も
戦前同じように、とはいかないが、ある程度まとまり
ようやく彼女も俺も一息ついた頃だ。」
「ようやく休日ができ、彼女の邸宅で乗馬を二人で楽しもうと
早朝馬小屋へ向かおうとした時だ。
彼女の叔父から電話が入って、俺にすぐ来て欲しいという。
すぐに官邸へ行き、ホムラオーブ準備制度理事会議長が
……いや彼女の叔父なんだが――銀行券発行したりしそうなほどの
守銭奴という意味だ――から『君はよくやっている、さすが優秀だ』
などと今思い返すと臭すぎる賞賛を頂いた。
その後、ある文書にサインを求められた。
『今後君のような若者がオーブを支えていく。
君にはオーブの国の構造からなにからなにまで学んでいただきたい。
いや、君の将来今君が見識を高めることは、オーブの将来にとっても
必要不可欠な事なのだ』
などと言われ気をよくし、契約文書に禄に目も通さずサインしてしまった。
俺は自分で地獄を呼び寄せてしまったんだ」
「――うーん、どんな契約内容だったんですか。
唯働きではオーブの顔がないと、高報酬で雇ってもらえるような
契約だったとか」
「いや、彼女の屋敷に戻るとメイドが既に俺の荷物を纏め上げ
玄関にトランクを1個置いていた。
戻ると彼女が泣いて俺にがっしり抱きつき
『なんでおまえが行かなきゃいかない、いや元ザフト軍と
周囲から胡散草がられているおまえがオーブ軍兵役に従事することで
私も鼻が高いが』
などと言われ、その日の正午には出航するからとオノゴロ港まで
キャデラック飛ばして息を切らして乗船したのはいいが
その艦は陸自空母チトセと、出航後知った……」
「空軍でも海軍でもなく、陸軍ですか……」
「空軍はムラサメパイロット共済組合がコーディネイターとの
能力差を算定されるのを嫌がって、コーディネイター採用枠を
絞らせるよう圧力かけてますからね
……黙って入隊するものもいますが、ばれれば熾烈なリンチの
洗礼受けますから。
まあ空軍配属でなかったのは当然のことだったかも」
「そう。俺は逆アファーマティブ・ アクション(積極的差別是正措置)を
取られたようだった。
本来公務員は組合結成などできないのだが、現に国防軍では
共済会が強くてね、週休2日制で土日は完全に休んでいる状態だった。
あのスクランブルも平日だったからで、週末だったら
奴等絶対出てこなかっただろう……」
「スクランブルってなんのですか?」
「――いや、なんでもない。
で、チトセに出航ぎりぎり飛び乗ったのはいいのだが
『おせーんだよ!今度集合時間遅れたら食事抜きの
トイレ掃除の罰則だからな!』
などと罵言され荷物を置くようにいわれ、案内されたのは
通路脇の狭い3段ベッドの下士官部屋だった……。
何かの間違いだと思って……自惚れるわけではないが
俺のキャリアなら最低でも哨戒機パイロットで、曹長あたりには
なるかと思っていた。
だが何度確認しても肩書きは3等陸士だった……」
「そりゃ……冗談きついですよ。かつてのザフトの赤服がまさか」
「上陸してから、待遇が変わるかと期待したが、現地に上陸してから
初めての仕事は日中60度を超え汗はすぐ干からびて
腕に塩が吹くような炎天下で延々麻袋に砂を入れ土嚢を作成し
ブリザードに備えることだった。何度も抗議したさ。
俺はトップ・ガン……ぐらいの実力があってこんなところで
土木作業をしに来たわけではないってさ。すると事務長が喜んでね。
『ちょうどよかった、運転手が足りなくて困っていたところだ。
そこの一台早速使ってくれ。
重機免許はもちろん持っているね、きみ』
そして俺は数日ショーベルカー運転士をこなした……。
案外繊細な運転が求められ俺はそこで新たな技術を習得することができた」
「……けっこう前向きな性格ですね」
小さく頷く。
平和維持活動に従事するとやらで『給水・医療支援・学校・道路の補修』
などの後方支援活動という説明を受けた。
戦闘なぞないと聞いてはいたが
――ガルナハン解放で現地民に歓迎された経験があるザフト兵は
驚くだろうが――俺が言ったところは悲惨だった。
ほとんど武装もせず水・食料を運んでいる証明、『UN』と
横にでかでかとペイントしてるのに、俺たちに向かって
本来奴等の村へ運んで飢餓・流行病から守ってやって感謝されるべき
俺たちのトラックに向かって旧型カラシニコフを向けやがる。
あいつら俺たちコーディネイター並みに目が良くて
各トラックに向けて一発だけ撃って来る。
燃料タンクに向けてね……。
無線も衛星も通じず、おかげで部隊は極寒の砂漠で全滅する危機に
何度も会った……。
いやそんな苦労も月に何度か来る彼女からの手紙で吹っ飛んだ。
戦友にも恵まれ、1年後の兵役満了除隊の時には部隊の奴らと
騒ぎまくったものだ……。
帰港し、家族や恋人の迎えでごった返す中、俺は一人寂しく
タラップを降りた。
タクシーを拾う金も持ち合わせてなくて、モノレールとバスを
乗り継ぎ彼女の邸宅へ帰宅した。
迎える者に見栄を張って正装する必要もなく、迷彩服にザックを背負い
徒歩で訪れ、当然のように門を潜ろうとすると門番が怪訝に声を上げて……。
日焼けして髪も刈り上げられた俺を、誰か当初わからないようだったが
挨拶を仕返すとようやく思い出してくれ、門からカートで
邸宅まで送ってくれた……。
帰還予定日を書いた手紙はどうやらまだ配達されていなかったらしい。
歓迎ムードはまったくなかった。
メイドに尋ねて、会議の合間に着替えに戻るらしい彼女を居間で待った……。
会議の合間に戻ってきた彼女は、とても驚いて戸惑ったように見えた。
しかし次の瞬間には1年前と同じようにがっしりと俺の胸に飛び込んできた。
背中にしっかりと手を回しあい、互いに抱擁した。
久しぶりの彼女は、女性ぽく丸みを帯び、摺り寄せてきた
胸の弾力と腰と尻のくびれに手がしびれた……。
彼女は『なんかお前、身長伸びたのか?顔を見るのに首がくたびれる』
と甘い言葉を囁き、俺も頭一つ二つ小さくなった彼女に驚いて
保護欲をさらに駆られたり。
『心配した。』と涙ぐむ彼女にこれはいけると、まだ日は高かったが
辛いなど戦友達が常々帰国したら、オーブ人の彼女は絶対してくれると
口を合わせて言っていた『ご褒美』をここで要求してもいいのではと思い
腰に回す手をさらに強く回した。
互いに視線を合わせて、互いに唇を重ね合わせようとした時だ」
「いきなり急展開ですね。隅におけませんね」
ガチャンッ
カウンターの高椅子の下に鋼鉄の灰皿がまた一枚ぐにゃりと
捻りつぶされて落とされていく。
コーディネイター御用達の酒場では、日ごろの憂さを晴らすのに
口、酒、薬以外に、有り余る体力を持て余しどうしても
カウンター一枚テーブルに拳を打ち付けて器物破損する者が多い。
先ほどから、グニャグニャと鈍い音が卓下から聞こえていたが
どうやらこれはその数枚目の犠牲者のようだった。
「玄関から下品なクラクションが鳴ってね。
無視して再度キスをしようとしたら、狂ったように重低音ホーンを
鳴らし始めやがった。
彼女が『いけない、ユウナを待たせていたんだ。
すまない、今日は遅くなるがあとでゆっくり話を聞かせてくれ』
そう言うと、薄紫の優男が運転する趣味の悪いオープンカーに
乗り込んでいった……」
「……ちょっと悲惨ですね」
「除隊ししばらくすると、今度は彼女の引退した祖父に呼び出された。
」厳格な人でね、一見穏やかそうだが、肩書きなど出さずとも
そこらのやくざも殺気を感じて道を譲るほどだ。
で、呼び出されて、有無を言わさず工作員養成コースに放りこまれた……」
ロッシュ、ヤマシタともなんと声をかければいいのか、口を閉ざしてしまう。
『よくやったじゃないですか』などと気安く慰めれば恐らく
『おまえになにがわかる』と怒りがこちらに向くことは想像にがたくない。
「少ししゃべりすぎたな。今の話の大半は作り話だ。笑えただろ。
さて俺は先に帰らせてもらう。
お前たちもそろそろ切り上げて艦に戻ることだ」
トレンチコートの襟を立直し、店をでる副艦長の後姿を
軽く見送ったあとロッシュが暗い雰囲気を打破するようにつぶやく。
「うちの部隊はみんなそれぞれに暗い過去を背負ってるが
ありゃオーブ侵攻、先頭切ってやりたくなる気持ちもわかるね」
上官の陰口を叩くことほど楽しいことはない。
古今東西問わないたわいな話をしばらくし、この後ロッシュと
ヤマシタ酔いどれの部隊をまとめ、艦へ戻るのである。
しかしデータが早々に解読されていたとは露知らないのであった。
重いスーツケースをようやく部屋に運び入れる。
メイリンに与えられている部屋は、士官並み待遇の個室である。
一息つくと、机に食料を置き、私用端末機をミネルバ通信網へつなぐ。
通常士官室であっても、艦長以外はCICへ繋がれている
管制通信網へはアクセスできない。
が、彼女にはそのような障壁はないに等しい。
「フーンフーン♪」
なにやら上機嫌で鼻歌を歌いながら、目に見えぬ速さで
コードを入力していく。
――アクセス権限なし。拒絶――
――メイリン・ホークMS管制官、本国にて休暇中。
ザフト第一艦隊司令部付き守備隊へ転属予定――
「なによこれ……。あたしの名前登録削除されてるじゃない……」
かわりにオーブ亡命者で、オーブ亡命者自治会から忠誠心を
示すためにザフト軍へ派遣入隊させられたのであろう
コタロウ・ヤマシタという名前が現オペレーター兼電子戦担当官として
登録されている。
「……こんなのアスランさんからも何も聞いてない……、どういうこと?」
拒絶が光り続ける画面にカタカタとカーソルを叩き
いとも容易くミネルバマザーコンピュータへアクセスし、ルート権限を
取得する。
この権限は、艦橋、CICから機関室、武器庫全てを管理るする
重要なものであり、艦内ではミネルバ艦長、副艦長と管制室長など
限られた士官のみが閲覧、改訂、アクセスが許されるマスターキーである。
シンから奪取したスパゲティとミネラルウォータで
時間を潰しつつ、副艦長を尋問しようと睡魔に襲われつつ待機する。
「いけない、メイリン!寝てはだめ!」
机を両手でバンッと叩いて立ち上がる。
これからねちねちとメイリンの尋問を受けるはめになる
お目当ての人物は、消灯時刻をすっかり過ぎ、本来従事すべき
ブリッジへも戻らず自室に向かった。これも確認済み。
目指す副艦長の部屋へと前のめりになりながら通路を移動する。
アスランが自室に戻るとまず、内ポケットに手をいれ
爆発物保管ケースの中からディスクを取り出す。
ヤマシタに渡したのはチップだけである。
ディスクはまず自分が確認してから、解析に回す。そういう性分だ。
ディスクを端末機に入れて読み込み、データを流していくと
チップには書き込まれていなかった膨大なデータが流れていく。
目が鋭く光り、カーソルを叩こうとしたところにインターホンが鳴る。
「……なんだ、ふくれっつらして」
自室の、扉の鍵を解除しようと席を立つ前に自動解除され
マスターキーを悪用した可愛いツインテールの小悪魔がずかずかと
自室に入ってくるのを慣れた様子で眺める。
「なんだじゃありません、アスランさん、どういうことですか。
本国移動命令なんて。なんで断ってくれなかったんです!」
頬を赤く蒸気させ、拳を胸の前で握り締めて抗議するさまは
美しく成長した美少女のあどけなさを強調させつい
くすりと笑みを零させてしまう
「それは俺が司令部に頼んだことだ。
ああ、おちついて、メイリン。まず俺の言うことを聞くんだ」
端末機の画面を閉じて椅子を回転させて立ち上がり、入り口付近へ
向かっていく。
「君には統合本部に潜ってもらう予定なんだ。
……私が司令部へ上がるまでまで、おとなしくしているんだよ」
「そんなぁ。アスランさんと離れちゃうじゃないですか。
メイリン寂しくって、泣いちゃいますぅ……」
両手で目にたまった涙をぬぐい、うぇぇんと泣く。
全く。しかし、この素直さがとてつもなく可愛いのだ。しかし。
机にたまった文書を手に取り、目を走らせる。
「あすらんさんっ!聞いてるんですか!」
「ああ、ごめんね、忙しいんだ」
どうやらこの行動で、メイリンの不満を堰を切ったように漏らす。
「出航直前まで飲みに行ってるからですよ。だいたい、休暇取る前の
ブリーフィングでは降下地点は中東、ジブラルタル基地だって説明
受けていたのにこの降下予定地点、南太平洋赤道付近、
カーペンタリアか、――オーブじゃないですか。
ハッキングしてわかったあたしだけじゃなくって、なんでシン達まで
知っていて、カシアス艦長達は知らないんですか。
それに、本国からせっかく戻ってきたのにアスランさん、
『おかえり、メイリン』も、ちゅーもしてくれない!」
アスランが天井を仰ぐ。とにかくぼうっとしていそうで
この子は頭が切れるのだ。
近づき、シッーと口元に人差し指を立ててやる。
「わかった、わかった、帰ったらちゃんと説明するから」
頭をぽんぽんっと軽く叩き、髪をくしゃくしゃとなでてやる。
「ホントですか?」
「本当、神に誓って」
「ん〜じゃあ〜」
メイリンが口をすぼめる。
「ん?なんだ?」
ツインテールを傾けながら上目使いにアスランを仰ぐ。
しかしこの身長差は、キスを強請るメイリンには辛かった。
「ちゅう」
「え?」
「ちゅう、ちゅーして!」
ポンポンッとアスランの唇めがけてジャンプをするが、届かない。
「あーはいはい、届いたらしてやるから」
手にもった文書に目を通す。自業自得だが、とにかく今は時間が惜しい。
「ん〜もぉー、アスランさんったら」
額にとりあえず唇を当て、帰還を労う。
「とにかくもう遅い。出航も間近だ。早く艦を降りろ。
……手をかけさせないでくれ」
泣くのをやめたメイリンが、沈黙する。
「……んだから」
「……え?」
どうやらとてつもなく重要な事を言われたようで、文書から目を上げ
ぷるぷると怒りに震える美少女を見やる。
「だから、作戦内容変更なんて、本部から何も命令聞いてないから
司令部に確認してみるって言ってるんです!」
「……」
真っ青になる。
そう。この子は可愛いからといって、馬鹿にしてはいけないのである。
数々の戦場を駆け回り生き残った英雄さえ震撼させるだけの頭脳を持っているのである。
「メイリン……」
「ごまかさないでください……んァ…ッ!」
制服ごしにりっぱに成長した乳房を鷲づかみにする。
どうせこの乳房は自分が丹精こめて育てたものだ。遠慮する必要はない。
……チュパッ…… クチュ、ピチュ、チュッ……
よしよしと頭を撫で、後頭部をくしゃくしゃにさせるように
撫でながら可愛らしい唇を貪りはじめる。
腰を屈めるのに疲れ、メイリンの括れた細い腰に手をやり
だっこするように持ち上げると、今度はメイリンが頭一つアスランより
高い状態になる。
ふんわりとした乳房が制服越しに、頬にあたる。よく育っている。
アスランの髪に手を絡めてメイリンの小さなふっくらとした唇から
銀糸がたらりとアスランの口元とつながる。
体のバランスがぐらりと揺れ、メイリンが、アスランの腰に
子供のように脚を絡みつけ抱っこ状態になる。
そう、彼女はやはり可愛いのだ。
「ね、いい子だから」
「またそうやって子供扱いして、もう」
また気分を悪くされてはたまらない。溜息を一つ、メイリンには
わからないように漏らし、抱っこしたままデスクへと移動し
慣れた仕草のようにやわらかく大きく育った尻を机に腰掛けさる。
そしてアスラン本人は背の高い事務椅子に座り向き合う。
メイリンがぐすりとまた鼻をすする。
「メイリンちゃんと知っているの。
アスランさん、ミーアさんやいっつも違うきれいな女の人と
しちゃっている事……。……メイリンがもっと大人だったら」
「メイリンはもう立派な大人だよ、ほら」
椅子を机へ引き、手を伸ばしてメイリンの制服の胸ボタンを
一つ一つ開けていく。背伸びした色鮮やかなレースの下着が露になる。
「んぁっ……」
「こんなに大きくなったしね」
両手でふんわりと乳房を覆う。下着の下から手を差し入れ
少しずつ上にずらし、桃色の乳首がコリコリと硬くなるのを
確認しながら、育ち上げた乳房を手のひらでモミモミと揉みあげる。
良好である。
「……んふぅ…… んっ……」
メイリンが両手を後ろに付き、こそばゆい感覚に耐える。
そうすると脚のほうががら空きになり、アスランの位置からすると
ミニスカートの制服から、下着が丸見えになる。
ちょうど医者が患者を診るのに的した位置である。
下着に染みがじわじわと出来、熱気がムンムンと湿気を
帯びてくるのが一目瞭然なのだ。
そう、彼女は感じやすい。そして露が多い、とてもいい子なのである。
右手を下へ伸ばそうと、乳房から手を離そうとすると
乳房を再度揉むようにメイリンの腕がアスランの手に絡みつく。
「ぁ!……らめぇ……です……!おっぱいが……丸見えになり……ますぅ……」
「こら、メイリン」
仕方なく左手を乳房から外し、無用心な股の合間へ手をいれる。
――ピクッ
机に浅く腰掛けるメイリンの上半身が跳ね上がり、右足がまっすぐに
持ち上がる。
「……んぁっ……んぁっ……っ!」
アスランの人差し指が、ぐじょぐじょに濡れた下着越しに
筋を沿ったのである。豆の部分をぐりぐりと押すと、メイリンが
右腕を机について上半身を寝そべらせる形で体を捻る。
メイリンの両足は、いつしかアスランの腰掛ける椅子のアームレストに
かけられ、股はM字型に開いた状態になっている。
「……で……でも……」
「……でも、なに」
「……あたしの事どう思っているんですか」
「妹みたいにかわいいと思っているよ」
「……ホントに?」
「本当だよ」
机から腰を浮かせて、スカートの中に手をいれ、レースのどうやら
お気に入りらしいショーツをくるくると脚へ脱がせていく。
「……ほら、足」
「……あっ、はい……すみません……」
メイリンの左足をアームレストから、自分の肩に乗せて、ぐしょぐしょの
ショーツを片足だけ脱がせて、右太腿のあたりにぶらぶらさせる。
熱気を帯び、ほんのりと色づきふっくらとさせた秘所を露にさせて
メイリンのくるくるとした瞳を覗き上げ
「俺は忙しい。あとは自分でやれるね?メイリン」
「……ふぇえ!?そんなぁ……!?」
机の文書を右手に持ち直し、目を通し始める。
「ほら、見ててやるから、教えた通りにやるんだ」
「……ほんとですかぁ?……」
「本当だから。ほら、胸揉んで。指舐めて」
蒸気したままの頬をすこし膨らめて、メイリンが左手で自分の乳房を
揉みながら、右人差し指を舐める。
「挿れて」
「……はい……」
人差し指一本で、恐る恐る桃色の敏感な秘所を撫で、少しずつ挿入する。
しばらくすると、卑猥な水音が部屋に響きはじめる。
――グチュッ……クチュッ……ニュポッ……
「違うメイリン、こうするんだよ」
文書に目をやりながら、スカートを上げてアスランの指がメイリンの
秘所を揉み、赤毛をひっぱる。
「……ひゃぁ……あ……あっ……らめれす…ぅ…さん」
メイリンが真っ赤になった顔を両手で覆い、その瞳には涙が溢れそうに
なっている。
クチュ、クチュッ
「ふう、ふう……んは……っ」
指を高速で出し入れする。指2本はどうしても嫌らしい。
「……気持ちいいかい?もっとぐちゅぐちゅいうまで、かきまぜる!」
「……はい……んはぁ……気持ち……いい……ですぅ……っ」
「……もっと。ここで激しくする!」
「ああああっ!!!!……らめ!……ですぅ!
……いっちゃぃますぅ……!……」
絶頂の波がもう来ているらしく、小刻みに机に捻らせた身体の震えが
止まらないようである。
ゆっくり腰が動きだし、足を乗せたアスランの椅子が右に左に
動きそうになり、その度にアスランが文書を読みながら椅子を定位置へ戻す。
――ピチャッ!
メイリンの体液が跳ね返り、文書まで飛んできたのである。
メイリンの開脚した股間に椅子を入れ、距離としては
数十センチ程度しか離れていないのであるから、むしろ仕方ないことである。
汚れを確認して、既にいってしまっているメイリンに向かって溜息をつく。
「……ハゥっ……ごめんなさい……」
「いや、たいした書類ではないからね。……今度は自分で続けて」
「……しぃです……」
「なに?」
「……ほ……しぃです……!……」
アスランが椅子から立ち、力が抜けてぼうっと蒸気しこちらを見つめる
メイリンの顔を覗き込む。
「……ちゃんと艦を降りる?」
「……はい……でも……もう……耐え……られません
……全然……見てくれないし……してくれたら降りますぅ……」
「……なにを」
「ばかぁ!アスランさんのぶあかぁ!!」
「言いたいことははっきり言うものだ、メイリン」
「……しぃです!……」
「なにを?」
「アスランさんの熱くっておっきいのがほしいですっ!!」
くすりと笑う。彼女はやはりとにかく可愛いのだ。
「わかった、仕方ないな」
深く頷き、文書を引き出しへ収める。
机の上でくねくねと腰をよがらせて、熱を放出するメイリンの肢体に
覆いかぶさる。耳たぶを噛み、首筋から鎖骨へと舌を這わせながら
制服の合間、ずらされた下着に押され、卑猥に飛び出した乳首を口に含む。
しゃぶられた乳房が、蛍光灯の白い光に照らされる。
そして自身のチャックへ手をかけ、くびれのできた腰に両手を位置する。
自身がさきほどから机の陰で猛り狂っていることに、少々焦っていたのである。
自身を外気に晒す。
「……きて……ください……は……やくぅ!……ん……んぁっ――ッ!」
―― ズプボッ――
鈍く淫猥な音を立て、陰茎は一気に根元まで飲み込まれていく。
白く泡立ったメイリンの体液が秘所から太腿へと流れ落ち
机に白い雫が跳ねる。
「メイリン、入ったからね」
はい、と素直な返事がない。どうやら声をうまく上げることができないようで、代わりに上半身を捻り、乳房をぷるぷると震えさせる。
「……いい子だ」
グチュ、クプッ グチュッ
机へ押し付けるように抑えていた細い腰を、今度は持ち上げるように
抱き上げる。
「……きゃぁ…あ!」
目を瞑り、快楽の波に耐えようとするメイリンの頬に手をやると
膣が収縮しアスランを強く刺激する。
「ハフ、ハフ、ハウ、ハウ、ひぎぃ、ハァッ、ンッ」
パツンパツンと音を出しながら、激しくピストン運動を繰り返すごとに
拳を小さく握り締め、短く熱く呼吸する。
「も……らめ……あつい……の……おっきいのが……奥にぃ!
……メイリン……おかしくなっ……ちゃいます……っ!!」
――ドピュッ……ビュッ……ビュルルッ
机の上で海老反りになりながら、メイリンの身体が大きく震える。
ぼうっと気がついたメイリンが、椅子に座らされていることに
気付いた時、ティッシュを一箱使いアスランが自身と机を
掃除し終わったところであった。
メイリンの制服のボタンを閉じて身支度を整えさせてやり
地球へ降下するまでは換気できないであろう外気を窓からいれる。
ツインテールを寂しそうに揺らし、まだ薄暗い中出航していく
ダークシルバーと赤を基調とした宇宙艦が翼にエアを噴き付け
出航していくのを、メイリンが窓から見守る。
「さあ、メイリン・ホークさま、ホテルへ参りましょう。
本国へ栄転されるまで、しばらくは私どもがお世話さしあげます」
ベラージオ・ホテルの穏やかな初老の支配人と、チョビ髭を
生やしたミランダの店のバーテンが黒のハイヤーで迎える。
コロニー・ダーウィン。
人工の薄明るい朝の陽光が照らされはじめる。
ザフト軍宇宙港ドッグからエアが抜かれていく。
ミネルバブリッジは、昨夜何事もなかったかのように、緊張に包まれた
クルーが揃う。
「艦長は?」
「カシアス艦長は、先ほど腹と尻を押さえてトイレへ駆け込まれ
戻られるご様子はありません!」
アスランがこくりと深く頷く。
クライン派カシアス艦長に忠誠を誓う一団はミネルバから去り
艦内はまるで旧ザラ派残党の巣窟である。
アフリカ象も数秒でくだすほどの下剤が、どうやらあの強固な
男の体にもようやく効き始めてきたらしい。
駐屯地に置いていく予定が狂い、余計な荷物を背負い込むことに
なったがまあいい。受話器を取り、医務室へ内線をかける。
「ドクター、艦長には良く眠れる点滴でも振舞ってやってくれ。
そうだな、一週間ほどぐっすり眠れる程度に」
『ヤヴォール!(了解!)』
ふちなし眼鏡を恐らく人差し指で上げながら、嬉々とした声を上げる
医師の声が伝わる。
「皆、待たせた」
副艦長席から艦長席へ歩み、、奥行きのある艦長席へ腰掛け
深く呼吸し乗組員が見守るなか待望の号令をかける。
「――ミネルバ、発進!」
旦
職人はんGJ! しかしソレはパラレルな世界のSSなんでやんすか?
気合入ってますね。それにちょうど良い具合に容量がw
メイリンの1人称は「私」だと突っ込みを入れてGJ
本筋と関係ないとこで一番萌えてしまったのは秘密
職人さんGJっした!
うめ
埋めなくても雑談に使えば良いじゃないかw
残り5KBの命だけどね
,.....ノ/ ....:::`'ー-:::::::`ニ=-
ク l r‐- 、 .....:::::::::::::::::::`ヽ
/ ,>,‐-二、..................................:::::::::::::::::::::}ヽ}
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'ー、 .:::::::::l ヽ::::}、:::::::::::::::::::::::l:::r、)
了 ..::::::::::::L,,,,__ __}∠.}:::;/::::::::::::::|ノ ´
/{ :::::::::::::ト|r、rテ;ミ ´ィrテr/<ノ/:::::::::;イ
'‐ 、 .::ヽ`''゙''"'' ''゙''"'''´イ::::::::::;イ:|
} .::::::lヽ ! /:::::::::::{ノく
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{ :::::::::::\ -:::::- =彳 :::::::ヽ
\ ::::::::::r'´`>、  ̄ ,. '´ト、 ...::::::)
`\ ::::ヽ'".:::|\__,. '´,. '"´::;> .::::;イ
_,./}_;:ノ .:::::| ,. -‐".::::::::::r' .:::/_」__
,. ‐''"´ く <´ .::::::,. ''" ..:::::::::::::::>、Y´ `丶、
,. ‐''" `))、 :/ ...:::::::,. ‐''"´ _ノ'
/ 〉'´ ......::,. ''"
| ..::,. ''"
>>900 GJ!
微妙に続きもの?
だったらイイナ
メイリンがみさくら語しゃべりそうだ
910 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 02:18:07 ID:xab6huop
age
911 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 02:18:42 ID:xab6huop
うめ
,.....ノ/ ....:::`'ー-:::::::`ニ=-
ク l r‐- 、 .....:::::::::::::::::::`ヽ
/ ,>,‐-二、..................................:::::::::::::::::::::}ヽ}
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'ー、 .:::::::::l ヽ::::}、:::::::::::::::::::::::l:::r、)
了 ..::::::::::::L,,,,__ __}∠.}:::;/::::::::::::::|ノ ´
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} .::::::lヽ ! /:::::::::::{ノく
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